狛江市議会 2018-03-14
平成30年予算特別委員会 本文 開催日: 2018-03-14
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発言者一覧 選択 1 : ◎ 委員長 選択 2 : ◎ 委員長 選択 3 : ◎ 委員長 選択 4 : ◎ 栗山委員 選択 5 : ◎ 職員課長 選択 6 : ◎ 栗山委員 選択 7 : ◎ 職員課長 選択 8 : ◎ 栗山委員 選択 9 : ◎ 財政課長 選択 10 : ◎ 栗山委員 選択 11 : ◎ 財政課長 選択 12 : ◎ 栗山委員 選択 13 : ◎ 財政課長 選択 14 : ◎ 栗山委員 選択 15 : ◎ 財政課長 選択 16 : ◎ 栗山委員 選択 17 : ◎ 財政課長 選択 18 : ◎ 栗山委員 選択 19 : ◎ 財政課長 選択 20 : ◎ 栗山委員 選択 21 : ◎ 財政課長 選択 22 : ◎ 栗山委員 選択 23 : ◎ 財政課長 選択 24 : ◎ 栗山委員 選択 25 : ◎ 政策室長 選択 26 : ◎ 栗山委員 選択 27 : ◎ 政策室長 選択 28 : ◎ 栗山委員 選択 29 : ◎ 政策室長 選択 30 : ◎ 栗山委員 選択 31 : ◎ 政策室長 選択 32 : ◎ 栗山委員 選択 33 : ◎ 政策室長 選択 34 : ◎ 栗山委員 選択 35 : ◎ 政策室長 選択 36 : ◎ 栗山委員 選択 37 : ◎ 政策室長 選択 38 : ◎ 栗山委員 選択 39 : ◎ 政策室長 選択 40 : ◎ 栗山委員 選択 41 : ◎ 政策室長 選択 42 : ◎ 栗山委員 選択 43 : ◎ 道路交通課長 選択 44 : ◎ 栗山委員 選択 45 : ◎ 整備課長 選択 46 : ◎ 栗山委員 選択 47 : ◎ 整備課長 選択 48 : ◎ 栗山委員 選択 49 : ◎ 道路交通課長 選択 50 : ◎ 栗山委員 選択 51 : ◎ 道路交通課長 選択 52 : ◎ 栗山委員 選択 53 : ◎ 道路交通課長 選択 54 : ◎ 栗山委員 選択 55 : ◎ 道路交通課長 選択 56 : ◎ 栗山委員 選択 57 : ◎ 道路交通課長 選択 58 : ◎ 栗山委員 選択 59 : ◎ 道路交通課長 選択 60 : ◎ 栗山委員 選択 61 : ◎ 委員長 選択 62 : ◎ 委員長 選択 63 : ◎
栗山委員 選択 64 : ◎ 政策室長 選択 65 : ◎
栗山委員 選択 66 : ◎ 政策室長 選択 67 : ◎
栗山委員 選択 68 : ◎ 政策室長 選択 69 : ◎
栗山委員 選択 70 : ◎ まちづくり推進課長 選択 71 : ◎
栗山委員 選択 72 : ◎ まちづくり推進課長 選択 73 : ◎
栗山委員 選択 74 : ◎ 総務課長 選択 75 : ◎ 道路交通課長 選択 76 : ◎
栗山委員 選択 77 : ◎ 総務課長 選択 78 : ◎ 道路交通課長 選択 79 : ◎
栗山委員 選択 80 : ◎ 総務課長 選択 81 : ◎ 道路交通課長 選択 82 : ◎
栗山委員 選択 83 : ◎ 環境政策課長 選択 84 : ◎
栗山委員 選択 85 : ◎ 児童青少年課長 選択 86 : ◎
栗山委員 選択 87 : ◎ 児童青少年課長 選択 88 : ◎
栗山委員 選択 89 : ◎ 児童青少年課長 選択 90 : ◎
栗山委員 選択 91 : ◎ 学校教育課長 選択 92 : ◎
栗山委員 選択 93 : ◎ 市長 選択 94 : ◎
栗山委員 選択 95 : ◎ 市長 選択 96 : ◎ 西村委員 選択 97 : ◎ 職員課長 選択 98 : ◎ 西村委員 選択 99 : ◎ 職員課長 選択 100 : ◎ 西村委員 選択 101 : ◎ 職員課長 選択 102 : ◎ 西村委員 選択 103 : ◎ 職員課長 選択 104 : ◎ 西村委員 選択 105 : ◎ 総務部長 選択 106 : ◎ 西村委員 選択 107 : ◎ 総務部長 選択 108 : ◎ 西村委員 選択 109 : ◎ 職員課長 選択 110 : ◎ 西村委員 選択 111 : ◎ 職員課長 選択 112 : ◎ 西村委員 選択 113 : ◎ 職員課長 選択 114 : ◎ 西村委員 選択 115 : ◎ 職員課長 選択 116 : ◎ 西村委員 選択 117 : ◎ 職員課長 選択 118 : ◎ 西村委員 選択 119 : ◎ 職員課長 選択 120 : ◎ 西村委員 選択 121 : ◎ 職員課長 選択 122 : ◎ 西村委員 選択 123 : ◎ 職員課長 選択 124 : ◎ 西村委員 選択 125 : ◎ 職員課長 選択 126 : ◎ 西村委員 選択 127 : ◎ 職員課長 選択 128 : ◎ 西村委員 選択 129 : ◎ 職員課長 選択 130 : ◎ 西村委員 選択 131 : ◎ 総務部長 選択 132 : ◎ 西村委員 選択 133 : ◎ 総務部長 選択 134 : ◎ 西村委員 選択 135 : ◎ 総務部長 選択 136 : ◎ 西村委員 選択 137 : ◎ 総務部長 選択 138 : ◎ 西村委員 選択 139 : ◎ 総務部長 選択 140 : ◎ 西村委員 選択 141 : ◎ 総務部長 選択 142 : ◎ 西村委員 選択 143 : ◎ 市長 選択 144 : ◎ 西村委員 選択 145 : ◎ 市長 選択 146 : ◎ 西村委員 選択 147 : ◎ 市長 選択 148 : ◎ 西村委員 選択 149 : ◎ 市長 選択 150 : ◎ 西村委員 選択 151 : ◎ 市長 選択 152 : ◎ 西村委員 選択 153 : ◎ 市長 選択 154 : ◎ 西村委員 選択 155 : ◎ 市長 選択 156 : ◎ 西村委員 選択 157 : ◎ 市長 選択 158 : ◎ 西村委員 選択 159 : ◎ 市長 選択 160 : ◎ 西村委員 選択 161 : ◎ 市長 選択 162 : ◎ 西村委員 選択 163 : ◎ 市長 選択 164 : ◎ 西村委員 選択 165 : ◎ 市長 選択 166 : ◎ 西村委員 選択 167 : ◎ 市長 選択 168 : ◎ 西村委員 選択 169 : ◎ 市長 選択 170 : ◎ 西村委員 選択 171 : ◎ 市長 選択 172 : ◎ 西村委員 選択 173 : ◎ 市長 選択 174 : ◎ 西村委員 選択 175 : ◎ 市長 選択 176 : ◎ 西村委員 選択 177 : ◎ 市長 選択 178 : ◎ 西村委員 選択 179 : ◎ 市長 選択 180 : ◎ 西村委員 選択 181 : ◎ 副市長 選択 182 : ◎ 西村委員 選択 183 : ◎ 副市長 選択 184 : ◎ 西村委員 選択 185 : ◎ 副市長 選択 186 : ◎ 西村委員 選択 187 : ◎ 副市長 選択 188 : ◎ 西村委員 選択 189 : ◎ 副市長 選択 190 : ◎ 西村委員 選択 191 : ◎ 副市長 選択 192 : ◎ 西村委員 選択 193 : ◎ 副市長 選択 194 : ◎ 西村委員 選択 195 : ◎ 副市長 選択 196 : ◎ 西村委員 選択 197 : ◎ 副市長 選択 198 : ◎ 西村委員 選択 199 : ◎ 副市長 選択 200 : ◎ 西村委員 選択 201 : ◎ 副市長 選択 202 : ◎ 西村委員 選択 203 : ◎ 秘書広報室長 選択 204 : ◎ 西村委員 選択 205 : ◎ 市長 選択 206 : ◎ 西村委員 選択 207 : ◎ 委員長 選択 208 : ◎ 委員長 選択 209 : ◎ 職員課長 選択 210 : ◎ 委員長 選択 211 : ◎ 西村委員 選択 212 : ◎ 秘書広報室長 選択 213 : ◎ 西村委員 選択 214 : ◎ 秘書広報室長 選択 215 : ◎ 西村委員 選択 216 : ◎ 市長 選択 217 : ◎ 西村委員 選択 218 : ◎ 市長 選択 219 : ◎ 西村委員 選択 220 : ◎ 市長 選択 221 : ◎ 西村委員 選択 222 : ◎ 市長 選択 223 : ◎ 西村委員 選択 224 : ◎ 市長 選択 225 : ◎ 西村委員 選択 226 : ◎ 市長 選択 227 : ◎ 西村委員 選択 228 : ◎ 市長 選択 229 : ◎ 西村委員 選択 230 : ◎ 市長 選択 231 : ◎ 西村委員 選択 232 : ◎ 市長 選択 233 : ◎ 西村委員 選択 234 : ◎ 市長 選択 235 : ◎ 西村委員 選択 236 : ◎ 市長 選択 237 : ◎ 西村委員 選択 238 : ◎ 市長 選択 239 : ◎ 西村委員 選択 240 : ◎ 市長 選択 241 : ◎ 西村委員 選択 242 : ◎ 市長 選択 243 : ◎ 西村委員 選択 244 : ◎ 市長 選択 245 : ◎ 西村委員 選択 246 : ◎ 市長 選択 247 : ◎ 西村委員 選択 248 : ◎ 市長 選択 249 : ◎ 西村委員 選択 250 : ◎ 市長 選択 251 : ◎ 西村委員 選択 252 : ◎ 市長 選択 253 : ◎ 西村委員 選択 254 : ◎ 市長 選択 255 : ◎ 西村委員 選択 256 : ◎ 市長 選択 257 : ◎ 西村委員 選択 258 : ◎ 市長 選択 259 : ◎ 西村委員 選択 260 : ◎ 市長 選択 261 : ◎ 西村委員 選択 262 : ◎ 市長 選択 263 : ◎ 西村委員 選択 264 : ◎ 市長 選択 265 : ◎ 西村委員 選択 266 : ◎ 市長 選択 267 : ◎ 西村委員 選択 268 : ◎ 市長 選択 269 : ◎ 西村委員 選択 270 : ◎ 市長 選択 271 : ◎ 西村委員 選択 272 : ◎ 市長 選択 273 : ◎ 西村委員 選択 274 : ◎ 市長 選択 275 : ◎ 西村委員 選択 276 : ◎ 市長 選択 277 : ◎ 西村委員 選択 278 : ◎ 市長 選択 279 : ◎ 西村委員 選択 280 : ◎ 市長 選択 281 : ◎ 西村委員 選択 282 : ◎ 市長 選択 283 : ◎ 西村委員 選択 284 : ◎ 市長 選択 285 : ◎ 西村委員 選択 286 : ◎ 市長 選択 287 : ◎ 西村委員 選択 288 : ◎ 市長 選択 289 : ◎ 西村委員 選択 290 : ◎ 市長 選択 291 : ◎ 西村委員 選択 292 : ◎ 市長 選択 293 : ◎ 西村委員 選択 294 : ◎ 市長 選択 295 : ◎ 西村委員 選択 296 : ◎ 市長 選択 297 : ◎ 西村委員 選択 298 : ◎ 市長 選択 299 : ◎ 西村委員 選択 300 : ◎ 佐々木委員 選択 301 : ◎ 財政課長 選択 302 : ◎ 佐々木委員 選択 303 : ◎ 財政課長 選択 304 : ◎ 佐々木委員 選択 305 : ◎ 財政課長 選択 306 : ◎ 佐々木委員 選択 307 : ◎ 財政課長 選択 308 : ◎ 佐々木委員 選択 309 : ◎ 財政課長 選択 310 : ◎ 佐々木委員 選択 311 : ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 選択 312 : ◎ 佐々木委員 選択 313 : ◎ 危機管理担当理事 選択 314 : ◎ 佐々木委員 選択 315 : ◎ 政策室長 選択 316 : ◎ 佐々木委員 選択 317 : ◎ 市長 選択 318 : ◎ 委員長 選択 319 : ◎ 委員長 選択 320 : ◎ 委員長 選択 321 : ◎ 山本委員 選択 322 : ◎ 副市長 選択 323 : ◎ 職員課長 選択 324 : ◎ 山本委員 選択 325 : ◎ 職員課長 選択 326 : ◎ 山本委員 選択 327 : ◎ 職員課長 選択 328 : ◎ 山本委員 選択 329 : ◎ 職員課長 選択 330 : ◎ 山本委員 選択 331 : ◎ 職員課長 選択 332 : ◎ 山本委員 選択 333 : ◎ 財政課長 選択 334 : ◎ 山本委員 選択 335 : ◎ 課税課長 選択 336 : ◎ 山本委員 選択 337 : ◎ 財政課長 選択 338 : ◎ 山本委員 選択 339 : ◎ 財政課長 選択 340 : ◎ 山本委員 選択 341 : ◎ 職員課長 選択 342 : ◎ 山本委員 選択 343 : ◎ 職員課長 選択 344 : ◎ 山本委員 選択 345 : ◎ 職員課長 選択 346 : ◎ 山本委員 選択 347 : ◎ 財政課長 選択 348 : ◎ 山本委員 選択 349 : ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 選択 350 : ◎ 山本委員 選択 351 : ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 選択 352 : ◎ 山本委員 選択 353 : ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 選択 354 : ◎ 山本委員 選択 355 : ◎ 教育部理事 選択 356 : ◎ 山本委員 選択 357 : ◎ 教育部理事 選択 358 : ◎ 山本委員 選択 359 : ◎ 教育部理事 選択 360 : ◎ 山本委員 選択 361 : ◎ 教育部理事 選択 362 : ◎ 山本委員 選択 363 : ◎ 学校教育課長 選択 364 : ◎ 山本委員 選択 365 : ◎ 学校教育課長 選択 366 : ◎ 山本委員 選択 367 : ◎ 学校教育課長 選択 368 : ◎ 山本委員 選択 369 : ◎ 学校教育課長 選択 370 : ◎ 山本委員 選択 371 : ◎ 地域福祉課長 選択 372 : ◎ 山本委員 選択 373 : ◎ 高齢障がい課長 選択 374 : ◎ 山本委員 選択 375 : ◎ 高齢障がい課長 選択 376 : ◎ 山本委員 選択 377 : ◎ 市原委員 選択 378 : ◎ 市長 選択 379 : ◎ 市原委員 選択 380 : ◎ 職員課長 選択 381 : ◎ 市原委員 選択 382 : ◎ 市長 選択 383 : ◎ 市原委員 選択 384 : ◎ 市長 選択 385 : ◎ 市原委員 選択 386 : ◎ 市長 選択 387 : ◎ 市原委員 選択 388 : ◎ 市長 選択 389 : ◎ 市原委員 選択 390 : ◎ 市長 選択 391 : ◎ 市原委員 選択 392 : ◎ 市長 選択 393 : ◎ 市原委員 選択 394 : ◎ 市長 選択 395 : ◎ 市原委員 選択 396 : ◎ 政策室長 選択 397 : ◎ 市原委員 選択 398 : ◎ 政策室長 選択 399 : ◎ 市原委員 選択 400 : ◎ 政策室長 選択 401 : ◎ 市原委員 選択 402 : ◎ 市長 選択 403 : ◎ 市原委員 選択 404 : ◎ 市長 選択 405 : ◎ 委員長 選択 406 : ◎ 委員長 選択 407 : ◎ 市原委員 選択 408 : ◎ 職員課長 選択 409 : ◎ 市原委員 選択 410 : ◎ 職員課長 選択 411 : ◎ 市原委員 選択 412 : ◎ 職員課長 選択 413 : ◎ 市原委員 選択 414 : ◎ 総務部長 選択 415 : ◎ 市原委員 選択 416 : ◎ 総務部長 選択 417 : ◎ 市原委員 選択 418 : ◎ 職員課長 選択 419 : ◎ 市原委員 選択 420 : ◎ 職員課長 選択 421 : ◎ 市原委員 選択 422 : ◎ 政策室長 選択 423 : ◎ 市原委員 選択 424 : ◎ 秘書広報室長 選択 425 : ◎ 市原委員 選択 426 : ◎ 秘書広報室長 選択 427 : ◎ 市原委員 選択 428 : ◎ 秘書広報室長 選択 429 : ◎ 市原委員 選択 430 : ◎ 財政課長 選択 431 : ◎ 市原委員 選択 432 : ◎ 財政課長 選択 433 : ◎ 市原委員 選択 434 : ◎ 財政課長 選択 435 : ◎ 市原委員 選択 436 : ◎ 財政課長 選択 437 : ◎ 市原委員 選択 438 : ◎ 財政課長 選択 439 : ◎ 市原委員 選択 440 : ◎ 財政課長 選択 441 : ◎ 三宅委員 選択 442 : ◎ 副市長 選択 443 : ◎ 三宅委員 選択 444 : ◎ 副市長 選択 445 : ◎ 三宅委員 選択 446 : ◎ 財政課長 選択 447 : ◎ 三宅委員 選択 448 : ◎ 財政課長 選択 449 : ◎ 三宅委員 選択 450 : ◎ 財政課長 選択 451 : ◎ 三宅委員 選択 452 : ◎ 市民課長 選択 453 : ◎ 三宅委員 選択 454 : ◎ 課税課長 選択 455 : ◎ 三宅委員 選択 456 : ◎ 市民課長 選択 457 : ◎ 三宅委員 選択 458 : ◎ 市民課長 選択 459 : ◎ 三宅委員 選択 460 : ◎ 委員長 選択 461 : ◎ 委員長 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前 9時03分 開会
◎ 委員長 ただいまから
予算特別委員会を開会いたします。
石井委員から欠席の届け出がありましたので,報告いたします。
本日の審査順序につきましては,お手元に配付してある会議日程のとおり進めます。
なお,本会議において要求のありました資料につきましては,既に各委員に配付されておりますので,御参照いただきたいと思います。
第1,議案第4号平成30年度狛江市一般会計予算
を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第4号については,既に提案理由の説明
を受けておりますので,これ
を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
2: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
これより質疑
を受けます。
お諮りいたします。
質疑の方法は,総括,歳入,歳出の各款ごととし,歳出の2款総務費,3款民生費,10款教育費については各項ごとに受けたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
3: ◎ 委員長 御異議なしと認めます。よってさよう進めます。
それでは,最初に総括質疑
を受けます。
4: ◎
栗山委員 それでは,今回,私栗山剛が自由民主党・明政クラブ
を代表いたしまして,狛江市平成30年度予算案に対する総括質疑
をさせていただきます。
私たちはこの与えられた
予算特別委員会の持ち時間の中で,4月から始まる新年度予算
を慎重に審議し,最も望ましい姿で執行されるよう,8万市民の皆様の負託に応えていかなければなりません。市民生活に悪影響が出ないようにすることが最大の使命であります。
本日は後期基本計画が平成31年度で終了することから,その前年度となる平成30年度という大事な年に同計画についてその進捗度,そして来たるべき年度の内容についてしっかり伺ってまいりたいと思います。
質問の内容は以下のとおりになります。今回の狛江市予算の特徴。過去10年間の予算額で30年度予算が最も多くなった要因。歳出が大きくなっている中でこれらの財源
をどのように確保したのか。市債,今後の見通しについて。後期基本計画の進捗状況の確認。次期基本構想及び基本計画の策定に着手するに当たって。予算概要の主要事業,5つの重点プロジェクトのうちまちづくり推進プロジェクトについて。そして公共施設整備計画が平成31年度までになっておりますが,以降の見通しについて。重点プロジェクト2番目の安心で安全なまちづくりプロジェクトについて。そして最後に子ども・子育て支援プロジェクトについて総括質疑
を行ってまいりますので,御答弁
をわかりやすくお願いいたします。
まず本題に入る前ですが,今回のハラスメントがなぜ問題になったのかについて,役所内での通報あるいは相談の仕組みが働いていなかったのではないかという疑問が晴れません。
そこでお伺いいたします。市役所内ではハラスメント
を防止する内部規則のようなものは当然あると思いますが,どのようなルールであるのかお教えください。
5: ◎ 職員課長 ハラスメントの防止等について方針
を明確化し,職場における体制
を整備するため,狛江市職員のハラスメントの防止に関する規則
を定め,相談員や相談窓口
を設置するなど,防止等に向けた体制
を整えているところでございます。
具体的な対応としましては,狛江市職員ハラスメント防止指針にございますように,相談者がどのような解決
を望んでいるか
を確認し,相談者が求めた場合は,加害者とされる職員から事実関係について聴取することとされています。
したがいまして,相談員は相談者から相談
を受けた際は,事実関係について話
を聞くとともに,加害者とされる職員との接触の可否についても確認しながら解決に向けて対応することになります。
6: ◎
栗山委員 一応規則,方針があることが確認できました。しかしながら,今回のような事態になっているということは,それが事実だとすれば,今の規則なり指針には限界がある,あったということにはなりませんか,お伺いいたします。
7: ◎ 職員課長 相談者の同意
を得て職員課として対応するためには,相談者のプライバシー
を守ること,話
をよく聞くこと,相談者の考えや要望
を大切にするなど
を心がけ,安心して相談できる体制
を維持していくことが必要であると考えております。
また,プライバシーの保護はもちろんですが,二次被害などから相談者
を保護することも重要であると考えております。
8: ◎
栗山委員 なるほど,今の答弁
を伺っていますと,相談者のプライバシー
を守るのは当然ですので,市役所としては限界があったと感じているようには受け取れませんでしたので,限界があったと断じざる
を得ません。そうなりますと,役所の中だけで処理されている現行の仕組み
を,外部の人の目
を入れて運用していくような仕組みにしていかなければ,真の再発防止策にならないのではないかと我々は考えているところです。
そして,その仕組みに実効性
を持たせるためには,ルールの決め方についても役所が内部的につくるのではなく,議会の発案で条例化する,議会が議論して決めるという方法
をとらなければいけないだろうとの考えに至り,議論
を始めたところです。それくらいやらないといけない,議会としての覚悟
を持って動き出し始めたところです。今後は6月の第2回定例会へ向け,議会内で幅広く条例化の議論
をしてまいりたいと思っております。
さて,本題の質問に入らせていただきます。
平成30年度予算についてお伺いしていきます。
平成30年度予算案について,予算額が284億円で,前年度より17億円増額していますが,今回の狛江市の予算の特徴といえる点は何かお伺いいたします。
9: ◎ 財政課長 平成30年度予算の特徴といたしましては,29年度に引き続き子育て支援の充実
を図ったところでございますが,30年度につきましては保育園の待機児解消に加えまして,小学生の放課後対策といたしまして,学童クラブの待機児童解消に向けた施設整備などハード面での充実が特徴的な点でございます。
保育園の待機児童解消に向けましては,平成25年度以降,保育園の新設などにより取り組んでまいりましたが,30年度につきましても保育定員
を130名拡大するとともに,31年度開園に向けても新たに2園の保育施設整備
を行ってまいります。
また,保育施設以外の予算といたしましては,子育て拠点施設のなかった北部地域へ児童館
を新設することによりまして,地域格差の解消
を図ってまいります。こちらの施設につきましては,学童クラブの機能も有しておりまして,これに加えて第五小学校の隣接地への学童クラブの新設,既存の岩戸児童センターの改修に合わせた学童クラブの拡充などによりまして,小学生の放課後対策の充実
を図ってまいります。
このほか乳幼児期から学齢期にかけての子供の育ちや発達に対する切れ目のない支援に向けまして,現在の教育研究所
を建てかえ,児童発達支援センターと子ども家庭支援センター,教育支援センターの機能
を有しました複合施設整備への着手や,第一小学校と第五小学校では児童数が増加しておりますので,これに対応するための施設整備
を行うなど,子育てしやすいまちづくり
を前進させる予算になったと考えております。
10: ◎
栗山委員 子育てしやすいまちづくり
を前進させる予算ということで,保育園の待機児童解消に加えて,学童クラブの待機児童解消に向けた施設整備などハード面の充実,31年度開園に向けても2園の保育園施設整備,そして私たち北部地域の者が望んでいた子育て拠点施設のなかった北部地域へ児童館
を新設することにより地域格差の解消。本当に狭くて困っていました五小学童クラブが第五小学校の隣地への学童クラブの新設,乳幼児から学齢期にかけての子供の育ちや発達に対する切れ目のない支援に向けて,現在の教育研究所
を建てかえ,児童発達支援センターと子ども家庭支援センター,教育支援センターの機能
を有した複合施設など,子育てしやすいまちづくりはいつまでもこの狛江に住み続けていただくためにとても重要であります。
では質問いたします。平成30年度予算案は予算額が284億円で,予算概要に過去10年間の予算額の推移が載っていますが,30年度予算が最も大きくなっています。予算規模としてはこれまで一番大きくなっているのでしょうか。また,前年度より17億円増額していますが,増額した大きな要因
をお伺いします。
11: ◎ 財政課長 平成30年度の予算規模につきましては,過去3番目の大きさになっております。平成5年度と平成7年度の予算額が310億円
を超えておりまして,これに次ぐ予算規模となっております。
また,予算額が前年度より17億円増額した要因でございますが,普通建設事業費と扶助費の増額額が大きくなっております。
普通建設事業費につきましては前年度比約9億6,000万円増額しておりまして,(仮称)北部児童館新築工事や東野川放課後クラブ新築工事,あいとぴあセンター及び西河原公民館改修工事などによるものでございます。
また,扶助費につきましては前年度より約3億6,000万円増額しておりまして,保育園の待機児童解消に受けた保育定員拡大などによるものでございます。
12: ◎
栗山委員 子育てしやすいまちづくりにするために,扶助費の増によるものと理解いたしました。
市政の根幹となる個人市民税は若干の増
を見込んでいるようですが,ふるさと納税による減収が大きくなっていると所信にあります。また,税制改正の影響もあり,自主財源の確保が難しい一方で,社会保障関係費が年々増加し,厳しい財政状況下,国や東京都の補助金も有効に活用しながら安定した行財政運営に努めてまいりますとありました。
それでは質問いたします。普通建設事業費と扶助費が大きくふえているということでしたが,歳出予算
を性質別に見ますと,公債費は減額になっていますが,それ以外は全ての項目で増額になっています。このように歳出額が大きくなっている中で,これらの財源となる歳入
をどのように確保したのか確認させていただきたいと思います。
最初に,歳入のうち一般財源の状況についてお伺いいたします。
13: ◎ 財政課長 歳入の一般財源の状況でございますが,まず市税につきましては前年度比で1億3,500万円の増額となっております。
市税の内訳といたしましては,個人市民税は納税義務者数がふえておりますが,ふるさと納税による税額控除の影響が大きいことから,前年度予算とほぼ横ばいになっております。しかしながら,固定資産税が評価替えによる土地価格の上昇と新築家屋がふえたこと,また都市計画税が税率
を改定させていただいたことにより増額となることから,市税全体といたしましては1.1%の増額と見込んでおります。
また,各種税収に連動して配分されます交付金関係では,前年度比1億4,300万円,7.7%の減額となっております。こちらにつきましては地方消費税の清算基準が見直されたことによりまして,地方消費税交付金が大きく減額となったことによるものでございます。
地方交付税につきましては,先ほどの地方消費税の清算基準見直しやふるさと納税による減収のほか,人口増加などによりまして行政需要の増加の影響もありまして,財源不足額が大きくなることから,前年度比2億1,800万円,15.9%の増,臨時財政対策債は前年度比4,600万円,4.3%の増となっております。
市税と各種交付金,臨時財政対策債,地方交付税
を合わせました一般財源合計といたしましては,前年度比2億5,600万円,1.6%の増となっております。
14: ◎
栗山委員 それでは,一般財源としては前年度より2億5,600万円増額したとのことですが,歳入総額では17億1,600万円増額しておりますので,このほかの歳入で14億6,000万円増額となっていることになります。大きく増額になっているものについて御説明
をお願いいたします。
15: ◎ 財政課長 特定財源のうち国庫補助金と都支出金
を合わせますと,前年度より6億7,000万円の増額となっております。こちらにつきましては歳出の増額に連動するものでございますが,保育定員の拡大や児童館や放課後クラブなど子育て支援施設整備などによる補助金でございます。
また,繰入金につきましては4億7,700万円の増額となっておりますが,このうち公共施設整備基金と公共施設修繕基金からの繰り入れが4億円の増額となっております。こちらにつきましても子育て支援施設などの公共施設整備がふえたことによるものでございます。
また,財政調整基金は7,700万円の増額となっておりまして,こちらは国民健康保険税率
を引き上げさせていただくに当たりまして,急激な引き上げにならないようにするため,一般会計から国民健康保険特別会計への繰出金
を増額したことなどによるものでございます。
市債のうち事業債は1億7,970万円の増額でございます。こちらにつきましても公共施設整備がふえることによるものでございますが,先ほど申し上げましたように基金からの繰入金
を増額したものの,事業債もふやさざる
を得なかったところでございます。
16: ◎
栗山委員 先ほどの御答弁の中で扶助費の増の要因には待機児童解消に向けた保育定員拡大によるものがあるとのことでしたが,この保育定員拡大の事業費増と一般財源の負担費増について伺います。
市では待機児童対策推進本部
を平成27年度に立ち上げ,待機児童解消
を喫緊の課題として取り組んできました。対策
を取り組んだ結果が出るのは28年度からですので,対策前の27年度と30年度の予算とでは事業費増と一般財源の負担増はどの程度になっているのかお伺いします。
17: ◎ 財政課長 平成27年度決算と30年度予算で比較いたしますと,保育所運営費の事業費といたしましては14億6,500万円の増,そのうち一般財源といたしましては5億4,900万円の増額となっております。
18: ◎
栗山委員 それでは,平成27年度と比較して,事業費で14億6,500万円増,一般財源では5億4,900万円の負担増ということです。この負担増
を30年度予算ではどのように手当てしたのかお伺いします。
19: ◎ 財政課長 保育所運営費に限りませんが,扶助費につきましては国と東京都からの負担金があるものの,一般財源の負担も大きくなっておりますが,保育所運営費に限定したものではございませんが,財源不足に対応するために財政調整基金の取り崩しにより対応させていただいたところでございます。
20: ◎
栗山委員 市では待機児童対策推進本部報告書(第3版)では,平成31年4月には待機児童ゼロ
を目指す計画としていました。報告書によると,平成31年度は定員数2,144人,30年度比249人の増です。このときの事業費増と一般財源の負担費増はどの程度見込まれているのでしょうか,お伺いいたします。
21: ◎ 財政課長 見込みの数字とはなりますが,平成31年度の保育定員拡大によりまして,事業費といたしましては4億9,300万円の増,一般財源といたしましては1億9,600万円の増
を見込んでいるところでございます。
22: ◎
栗山委員 また,この前のやりとりでありましたように,国民健康保険特別会計は税率引き上げの激変緩和として繰出金
を7,700万円増額していますが,超高齢化社会
を迎え被保険者増加に対応するため,介護保険,後期高齢者の各特別会計への繰出金の増加は避けようがありません。保育定員増と相まって市の財政負担は増加の一途
をたどると予想されます。
高橋市長就任以降,規律のある財政運営により財政状況は改善に向かってきたと感じておりますが,平成30年度予算では基金の取り崩しもふえ,市債の発行額もふえるということでございます。平成31年度以降もこのような状況が続くと,財政状況も再び悪い方向に向かうのではないかと危惧するところでございます。平成31年度以降の見通しについてお伺いします。
23: ◎ 財政課長 平成31年度以降の見通しでございますが,保育園の待機児童対策や高齢化により社会保障費が年々増加しておりまして,この傾向は今後も続くものと考えております。国全体といたしましても社会保障費の増加は課題となっておりまして,その財源としましては消費税率引き上げなども今後ございますが,狛江市の場合におきましては普通交付税の交付団体でございますので,一般財源としては大幅に増額となることはございませんので,大変厳しくなるものと考えております。
今回の予算では国民健康保険税や介護保険料などの引き上げ
を提案させていただいておりますが,今後も社会保障施策
を維持していくためには,一定程度市民の皆様にも負担
をお願いすることも必要となってまいります。31年度以降も厳しい予算組みとなると見込んでおりますが,年度間のバランス
を考慮しながら,安定した行財政運営に努めてまいります。
24: ◎
栗山委員 平成31年度以降の見通しは,保育園の待機児童対策や高齢化による社会保障費の年々増加は避けて通れない問題。また,国全体として財源としては消費税率引き上げだか,狛江市の場合は普通交付税の交付団体なので,一般財源としては大幅にふえることはない。さらに,国民健康保険税や介護保険料などの引き上げ,今後も社会保障施策
を維持していくためには,一定程度,市民の皆様にも負担
をお願いしなければならない。そのためにも安定した行財政運営ができるように注視してまいりたいと思います。
私もこの年になっても1期目の議員でございまして,予算
を把握するというのはとても難しい状況でございました。ここの予算概要にもありますけれども,市民1人当たりの款別予算ということでわかりやすく書いていただいております。一般会計予算額284億6,000万円
を市民1人当たりで計算すると,予算額は34万7,000円になります。市民1人当たりの予算
をベースに款別に構成比で見ると,最も高いのが民生費18万3,000円であり,次いで教育費3万6,000円,総務費3万1,000円の順となっているということでございます。
ようやく私も予算の勉強
をしながら,こうやって総括も毎回でないのでふなれな点もあって,お聞き苦しいところもあったと思いますが,丁寧な答弁
をいただきました。ありがとうございます。
そして,市民の皆様にももっとわかりやすく,税金がどのように予算として考えられているかということ
を私みずからも公表できるようにしていきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。
それでは,次の後期基本計画,重点プロジェクトについてお伺いいたします。
まずは狛江市総合戦略,人口ビジョンに関して確認させていただきます。
本定例会の初日に行われました市長の所信表明の中でも,「全国的には人口減少社会への対応が求められているところではありますが,狛江市においては,高齢化が進展している一方で人口が増加し,中でも子供がふえています」と述べられました。しかしながら,現在狛江市の人口は「減少していくことが見込まれます」とも述べられました。
狛江市人口ビジョンでは5年ごとに目標人口が示されていますが,その中では2020年,平成32年が人口のピークで8万1,813人です。年齢構成別では,ゼロ歳から14歳までの年少人口が9,320人,15歳から64歳までの生産年齢人口は5万2,429人,そして65歳以上の高齢者人口は2万64人となっています。
まず現在の人口との比較について,全体と年齢構造別にお伺いいたします。
25: ◎ 政策室長 平成30年3月1日現在の住民基本台帳人口との比較で答弁させていただきます。まず全体では8万1,791人であり,人口ビジョンの平成32年の8万1,813人と比較いたしますと22人少ない状況でございます。ゼロ歳から14歳までの年少人口につきましては9,562人で,人口ビジョンより242人多くなっております。15歳から64歳までの生産年齢人口は5万2,519人で,人口ビジョンよりも90人多くなっております。そして,65歳以上の高齢者人口は1万9,710人で,人口ビジョンより354人少ない状況でございます。
26: ◎
栗山委員 3月1日現在では22人少ないだけで,年少人口は242人多く,生産年齢人口も90人多いとのことです。高齢者人口はまだ354人少ないとのことでしたが,当然あと2年ありますので,このまま高齢化が進めば人口ビジョンの人数となることが予想されます。
このことから,現時点においては人口ビジョンで見込んでいた目標人口に対して,順調に人口が増加していることがわかりました。人口が増加することはよいことではありますが,反面,農地などの減少にもつながりますので,市域の狭い狛江市にとってはかなり飽和状態になっている面もあります。
人口ビジョンでは2020年
をピークに減少に転じ,出生率
を上昇させることで2060年に6万6,380人
を目標としています。そして,その目標達成に向けて,狛江市総合戦略が平成28年2月に策定されています。
そこで,狛江市総合戦略
を策定するに至った経緯と総合戦略の概要についてお伺いいたします。
27: ◎ 政策室長 まず狛江市総合戦略
を策定した経緯でございますが,政府は人口減少
を克服し,地方創生
をなし遂げるため,平成26年9月まち・ひと・しごと創生本部
を設置し,11月にはまち・ひと・しごと創生法
を制定いたしました。そして,平成26年12月27日,日本の人口の現状と将来の姿
を示し,今後目指すべき将来の方向性
を示唆するまち・ひと・しごと創生長期ビジョン及びこれ
を実現するため今後5年間の目標や施策の基本的な方向,具体的な施策
を提示するまち・ひと・しごと創生総合戦略
を取りまとめ,閣議決定いたしました。また,同法において都道府県及び市町村における地方版総合戦略の策定が努力義務とされたものでございます。
狛江市総合戦略の概要でございますが,策定の趣旨といたしましては,一言で申し上げれば「人口減少社会への対応」でございます。先ほど人口ビジョンで見たように,狛江市でも人口減少が見込まれていること,また人口総数だけではなく,人口構造について少子高齢化の進展が想定されております。狛江の特性
を踏まえまして,人口減少,少子高齢化に対応するために,計画期間としては平成27年度から5カ年の取り組み
をまとめたものでございます。
そして,基本理念
をいつまでも住み続けるためのまちづくりとし,その下に3つの基本方針
を設定しております。
1つ目は魅力あるまちづくり,2つ目は子育てしやすいまちづくり,3つ目は市民が活躍するまちづくりでございまして,それぞれに取り組みの方向性
を示し,計画期間の最終年度である平成31年度末における目標
をKPI,重要業績評価指標として示しているものでございます。
28: ◎
栗山委員 KPI指標と,私も初めて聞く難しい言葉でございますが,総合戦略は平成27年度から平成31年度までの5年間の計画です。あと2年となりましたが,御説明にもありましたように重要業績評価指標,KPI
を設定しているとのことですが,これまでの進捗状況についてお伺いいたします。
29: ◎ 政策室長 総合戦略の進捗管理につきましては,狛江市総合戦略推進委員会及び狛江市行財政改革推進本部で毎年度評価・検証
を行っております。現時点では平成28年度に行った内容
をもとに評価・検証
を行いました平成29年度進捗管理報告書が最新のものでございますので,その状況について答弁させていただきます。
まず基本目標1,魅力あるまちづくりの基本目標は,狛江市にずっと住みたい人の割合でございますが,当初42.2%が27年度末43.3%,28年度末46.4%と上昇しております。KPIとしては6項目設定しておりますが,27年度末と比較しまして3項目は上昇していまして,3項目が低下しているところでございます。
基本目標2,子育てしやすいまちづくりの基本目標,合計特殊出生率は当初1.02%,27年度末1.10%,28年度末1.14%とこちらも順調に上昇しております。KPIとしては5項目設定しており,27年度と比較して4項目が上昇し,1項目が横ばいとなっております。
最後に基本目標3,市民が活躍するまちづくりの基本目標,市民公益活動に取り組む市民の割合は,当初の数値はございませんが,27年度末10.4%,28年度末11.5%と,こちらも上昇はしておりますが,目標とは少し乖離がある状態でございます。ここではKPI
を4項目設定しておりますが,27年度末との比較では3項目で上昇し,1項目は市民活動支援センター年間利用者数でございますので,前年度比較ができない項目でございます。
30: ◎
栗山委員 平成28年度の進捗状況はKPIとして低下している項目もあるようですが,基本目標の数値はどれも進捗していることはわかりました。
29年度はまだとのことですが,人口が目標より増加していることからも,進捗しているのではないかと予想できます。
それでは,この30年度予算で総合戦略に基づく取り組みはどのようなものがあるのかお伺いいたします。
31: ◎ 政策室長 平成30年度予算で総合戦略に基づく取り組みでございますが,主なものとして答弁させていただきます。
まず基本目標1,魅力あるまちづくりでは,これまでの取り組み
を継続して,安心・安全なまちの推進として防災・防犯機能の強化に取り組むほか,4月にはラ・フォル・ジュルネTOKYO2018プレフェス・ア・コマエ,そして8月には多摩川での花火大会,また狛江駅前三角地ではメビウス∞えきまえ広場としてオープンし,にぎわいの創出
を図ってまいります。
次に基本目標2,子育てしやすいまちづくりでは,この4月に保育定員
を増加いたしますが,31年4月に向けましても保育定員
を増加してまいります。また,学童クラブにおきましても定員
を増加してまいります。そして,妊婦全員
を対象に面接
をいたしますゆりかご事業もございます。
そして基本目標3,市民が活躍するまちづくりでは,今年度試行実施いたしました健康ポイント制度
を来年度は本格実施いたします。また,市民活動支援センター「こまえくぼ1234」
を拠点に,市民活動の活性化も進めてまいりたいと考えているところでございます。
32: ◎
栗山委員 現在は狛江市の人口は増加しておりますが,いずれ来る人口減少に向け,基本目標2の子育てしやすいまちづくりは大変重要であると考えます。狛江で子育て
をしたいと思ってもらえるよう,さらなる取り組み
をお願いいたします。
では質問です。平成30年度は後期基本計画の最終年度である31年度に向け,それぞれの取り組みにおいて追い込みの年度になります。そこで後期基本計画の進捗の状況について確認したいと思います。後期基本計画の進捗管理については,毎年度実行プランローリング版
を策定していますが,その状況についてお伺いします。
33: ◎ 政策室長 後期基本計画に掲げる重点プロジェクトのうち,御質問いただきましたように行財政改革推進プロジェクト
を除く5つのプロジェクトにつきましては,毎年度狛江市実行プラン
をローリングし,推進に必要となる具体的な取り組みの年次計画
をお示ししております。また,後期基本計画の進捗度合い
を図るため,個別施策も含め指標
を設定して進捗管理
を行っております。
具体的な進捗の状況でございますが,現時点での最新版であります狛江市実行プラン(平成29年度ローリング版)における28年度の実績で答弁させていただきます。
まず重点プロジェクトにつきましては,各事業について指標
を設定し,計画策定当初の数値
を置いた上で,計画の終期である平成31年度の目標値
を設定しております。全16事業中,ほぼ全ての指標について目標に向かって推移しており,このうち5事業については既に目標値に達しているところでございます。
また,個別施策の事業につきましても,それぞれ指標
を設定し,同様に策定当初の数値
を置いて,目指すべき方向性
を定めて,その方向に進んでいるか
を確認しております。全部で48事業ございますが,こちらもほぼ全ての指標において,おおむね順調に進捗しているものと認識しております。
一方で,まだ未達成のものや思うように実績が伸びていない事業もございます。前年度と比べて実績が落ちている事業については,そうなった要因と今後の展開
を整理しておりますので,こうした対応
を初め,目標達成に向けてさらに取り組み
を強化し,残りの2年間で目標に到達すべく努力してまいります。
34: ◎
栗山委員 次に,平成30年度から次期基本構想及び基本計画の策定に着手するに当たって,今後どのような点に留意しながら進めるのかお伺いします。
35: ◎ 政策室長 先ほどの御質問の中でも触れられておりますとおり,現在の基本構想及び基本計画は平成31年度までの計画となっております。
そこで来年度,平成32年度からの計画となります次期基本構想及び基本計画の策定に着手してまいりますが,策定に当たりましては現基本構想及び基本計画の達成状況や成果,課題等
を検証するとともに,広く市民の意見
を求めながら進めていくこと
を考えております。
また,今後も増加が予想されます社会保障関係費や公共施設の老朽化等への対応など,厳しい財政状況かつ限られた財源の中での市政運営となることが想定されます。こうした状況
を踏まえるとともに,少子高齢化や人口減少等の社会情勢の変化や市民ニーズの多様化など,狛江市
を取り巻く環境に的確に対応した計画となるよう進めてまいります。
36: ◎
栗山委員 厳しい財政状況かつ限られた財源の中での市政運営となることは私も想像がつきます。決して狛江市だけのことではありませんので,皆様の行政としてのプロの手腕と今まで培った経験と知恵
を発揮していただきこの知恵ですが,私が所属していた会社の社長がよく言っておりました。「君たちは知識があるが,知恵がない。もっと知恵
を使えば新しい発想が生まれてくる」と毎朝念仏のように唱えていました。そこで皆様の知恵
をフルに生かしていただき,ほかの行政からさすが狛江といわれる次期基本構想
をお願いするとともに,協力してまいりたいと思います。
次にまちづくり推進プロジェクトについてお伺いいたします。
予算概要の主要事業,5つの重点プロジェクトのうち,まちづくり推進プロジェクトについて質問いたします。
まず,平成29年3月に策定した狛江市公共施設等総合管理計画について,その策定の経緯などについてお伺いします。
37: ◎ 政策室長 公共施設等の老朽化対策が大きな課題となっている中,国ではインフラの維持管理・更新等
を着実に推進するための計画として,平成25年11月にインフラ長寿命化計画
を策定し,地方公共団体に対しても公共施設等の総合的かつ計画的な管理
を推進するため,公共施設等総合管理計画の策定
を要請したところでございます。
狛江市では既に公共施設整備計画,下水道総合計画,道路修繕計画,橋梁長寿命化修繕計画に基づき計画的な管理や長寿命化に対する取り組み
を進めていたところでございますが,今後も厳しい財政状況の中で長期的な視点
を持って公共施設等
を計画的に管理運営することにより,財政負担
を軽減・平準化しつつ,市民サービス
を効率的かつ安定して提供することの重要性
を認識し,平成29年3月に狛江市公共施設等総合管理計画
を策定し,今後30年間の見通し
を踏まえた財政シミュレーションもお示ししたところでございます。
38: ◎
栗山委員 まちづくり推進プロジェクトのうち公共施設の有効活用として18億1,631万7,000円が計上されています。平成30年度は多くの事業が計画されています。(仮称)北部児童館や(仮称)東野川放課後クラブなどの必要性の高い新築工事も含まれていますが,既存施設の改修が多く,狛江市の公共施設が老朽化していることはよくわかります。
これらは,平成29年1月に策定した狛江市公共施設整備計画(平成28年度ローリング版)
を踏まえ,公共施設の整備・機能移転など
を進め,さらなる有効活用
を図りますとされております。計画に基づき着実に事業
を進めていただきたいと思います。
この公共施設整備計画ですが,平成31年度までの計画となっていますが,平成32年度以降の見通しなどがございましたら御答弁
をお願いいたします。
39: ◎ 政策室長 個別の施設計画の一つでございます公共施設整備計画は,年度ごとの事業計画
を定め,ローリング
を重ねながら着実に事業
を進めているところでございます。
御質問のとおり計画期間は平成31年度まででございますので,これに続く平成32年度以降の公共施設整備計画
を策定し,引き続き計画的かつ効率的な施設整備
を進めていく必要があると考えております。
策定は次年度から取りかかる予定でございますが,公共施設等総合管理計画にもお示しいたしましたとおり,計画策定時点で築30年以上経過している建物が63%,今後10年間で30年以上経過する建物が21%あるなど,平成32年度以降の10年間は主に老朽化した施設の改修が中心になってくるものと考えております。あわせまして,公共施設の長寿命化
を図るため,各部位や機器の更新年数
を考慮しながら計画的に工事
を実施できるようなものとする必要もあると認識しておりますので,こうした視点も考慮しながら策定してまいりたいと考えております。
40: ◎
栗山委員 今御答弁いただきましたように,既存施設の老朽化対策
を確実に進めていかなければ,各施設
を健全な状態で使用することが困難になります。公共施設等総合管理計画に示されている平成18年度から平成27年度までの10年間,公共施設の整備・維持管理に係る費用の年当たりの平均は20.4億円。それに対して平成28年度からの15年間は28.1億円と約4割ふえることになります。その後の15年間は各施設の建てかえ時期と重なり,年平均32.7億円と約6割ふえます。改修
を行い,長寿命化
をし,改築まで健全な状態
を保っていただけますよう要望します。
一方で,先日の一般質問でもありましたが,市民センターについては,市として一旦は改修計画
を策定し,平成27年度に改修工事
を行う計画であったと思いますが,市民センター
を考える市民の会からの要望があり,引き続き協議
を進めている状況であると思います。
私も施設の様子など
を見たりしていますが,かなり老朽化していると思います。特にトイレなどは市民センターより後に建設された庁舎が改修によってきれいになったことに比べると,老朽化が著しいと思います。また,庁舎の工事では空調設備が更新されたり,照明器具がLED化されるなどして,庁舎内はもとより,廊下や議場,議場への通路などはとても明るくなったと感じています。
市民センターは外壁なども劣化していることもあり,早目に手
をかけたほうがよいのではないかと思いますが,見解
をお伺いいたします。
41: ◎ 政策室長 市民センターにつきましては,ことしで築41年となりますので,市民の皆様との話し合い
を継続しつつも,トイレや空調設備,外壁等も含めた老朽化対策が喫緊の課題となっている状況であると認識しております。
42: ◎
栗山委員 市民センター
を全ての市民にとってよい施設にするための議論はそう簡単に結論が出るものではないと思います。今後何十年にわたって使用するものですから,狛江市民にとってどのような市民センターが必要なのか
をもっと議論する必要があると思います。
一方で,公共施設の計画的な老朽化対策
を行い長寿命化
をすることは,国全体として行っていかなければいけない事業です。将来的な話はじっくりと進めていったほうがよいと思いますが,今使われている方にとって,市民センターはもう少し快適に使用していただける施設にしていくべきではないかと思います。そのためにも庁舎で行われたような改修工事が必要ではないかと思います。
続きまして,安心で安全なまちづくりプロジェクトについてお伺いしていきます。
まず初めに,重点プロジェクトの2番目,安心で安全なまちづくりプロジェクトです。予算概要27ページにこのプロジェクトの基本方針である狛江市安心で安全なまちづくり基本条例に掲げる理念のもと,関係行政機関と連携・協力し,市民生命,身体及び財産に危険または危害
を及ぼすもの全般
を未然に防止するための環境整備
を推進すると明記されています。
これまでこの基本方針に基づき,さまざまな施策
を展開してきたと思いますが,プロジェクト内に記載されている道路修繕の計画的推進についてまずお伺いいたします。
道路修繕の計画的推進の指標として,修繕
を行った道路の延長があります。目標値は占用企業によるもの
を除く道路修繕計画に基づき修繕
を行った市道の総延長
を平成31年度までに18キロ実施することとされていますが,後期基本計画は平成25年度からの計画です。7年間で18キロ
を実施するということは,年平均にすれば約2.5キロの道路
を修繕するという計画です。
道路修繕計画に基づいた目標値となっていますが,改めて道路修繕計画の内容についてお伺いいたします。
43: ◎ 道路交通課長 市民が快適かつ安全に通行できるために,市が管理いたします市道における路面のひび割れ,段差,剥離,劣化などの舗装状況
を調査して,平成25年2月に道路修繕計画
を策定したものでございます。
道路修繕計画の内容でございますけれども,路面状況の調査結果
を数値化し,5段階評価とした上で,評価の悪い32キロメートル
をおおむね10年間で補修する計画でございます。
44: ◎
栗山委員 道路修繕計画では,占用企業によるもの
を含んで,おおむね10年間で約32キロメートルの道路修繕
をしていく計画であると確認いたしました。
おおむね10年間で約32キロということは,年平均にすれば3.2キロの修繕が必要となります。占用企業による修繕
を含んでの道路延長ですので,占用企業の工事がなければ延長が延びないことになります。後期基本計画に記載のある平成31年度までに18キロメートルの数字
をもとにいたしますが,後期基本計画の始まった平成25年度から今年度,平成29年度に実施した延長も含め,市で実施した道路修繕の延長及び達成率にお伺いいたします。
45: ◎ 整備課長 まずは平成25年度から今年度,平成29年度までに市で実施いたしました道路修繕の延長
を年度ごとに申し上げます。平成25年度972メートル,平成26年度996メートル,平成27年度1,448メートル,平成28年度1,447メートル,平成29年度の見込みは1,527メートルでございます。そして,平成29年度末までの合計の延長は約6.4キロメートル,達成率は35.5%でございます。
46: ◎
栗山委員 これまで実施した道路延長は約6.4キロメートル,達成率は35.5%とのことでした。年平均で1.3キロメートルとなり,当初掲げた年平均が2.5キロメートルですので,このままでいけば後期基本計画の最終年度である平成31年度まで残り2年の中で目標達成は難しくなってきます。その中で,来年度予定している道路修繕延長
をお伺いいたします。
47: ◎ 整備課長 平成30年度に予定しております道路の修繕延長は,約1,950メートルでございます。
48: ◎
栗山委員 平成30年度は約1,950メートルとのことでございます。目標には到底届かないのではないかと思います。昨年の決算特別委員会では,技術者不足や資材の高騰などの課題もございますので,現実な規模の見直し
を検討していきたいと答弁していますが,今後どのように進めていくのかお伺いします。
49: ◎ 道路交通課長 技術者不足や資材の高騰などのさまざまな課題はございますけれども,少しでも目標に近づけるような工夫はしてまいりたいと考えております。また,今後は道路修繕計画の内容についても,現実的でかつ適切な規模で見直し
を図る予定で検討しているところでございます。
50: ◎
栗山委員 先ほどの答弁にもございましたが,この狛江市,道路の修繕で今最も延長
を延ばしている占用企業,これ事前には通告していないんですが,わかりましたら教えていただきたいんですが。
51: ◎ 道路交通課長 ここ数年の実績
を見ますと,東京都水道局の工事が一番多いと感じております。
52: ◎
栗山委員 急な質問の対応,ありがとうございました。確かに水道工事,常に配管延長が約3キロとか長い延長の工事
を行っていると思います。
水道工事に関しましては,以前は掘削の範囲の影響ということで,道路復旧が全面復旧になる工事も非常に少なく,つぎはぎだらけの道路でした。それが高橋市長にかわりましてから,水道局のほうでも全面復旧
をして,狛江市の予算でなく東京都の予算で道路修繕がかなりの延長で進められてきたのではないかと私は感じております。
水道工事に関しましては市内業者の方々も言っておりますが,今回オリンピックに向けてか,小池都知事の政策かよく存じませんが,工事案件が非常に減っているということで,かなり今年度からは市内の占用企業,特に水道工事が減ってきているのではないかなと思います。また,逆に最近多く見かけるのはガス工事の老朽化の入れかえ,ガス管のほうの工事も見受けられます。ただ,ガス工事というのはそれほどの延長がないというのは,先ほど述べられたように,水道工事ほどではないと思います。
どうしても水道工事というのは耐震化工事,地震に対するための緊急性の工事でありますが,そのような予算が回ってこず,仕事がないということも,当然市内に住んでおられる工事業者の皆様,作業員の皆様の生活に直結する問題ですので,このような市にとってもプラス,当然働く皆様にとってもプラスの事業でありますので,私たちもどんどん要求してまいりたいと思います。
今のまとめでございますが,道路は安心で安全なまちづくり
を目指すための重要な要素です。障がいのある方やベビーカー,高齢者の方,市民誰もが歩きやすい通行環境
を整えることが外出支援にもなり,多方面に影響
を与えるものと感じております。
限られた予算の状況の中で道路修繕に回せる予算は厳しいものと想像はしていますが,劣化の激しい道路があれば早急な対応
をしていただきたいと要望して,次の質問
をいたします。
同じく予算概要27ページ,道路修繕の計画的推進の中にある防災性(電柱の倒壊防止)及び景観性の向上のため,無電柱化推進計画
を策定しますとありますが,この内容についてお伺いします。
53: ◎ 道路交通課長 平成28年12月16日に成立された無電柱化の推進に関する法律は,災害の防止,安全かつ円滑な交通の確保,良好な景観の形成など
を図るため,無電柱化の推進に関する施策
を総合的,計画的かつ迅速に推進し,公共の福祉の確保,国民生活の向上,国民経済の健全な発展に資すること
を目的として,地方公共団体の責務も地域の状況に応じた施策
を実施することとされております。
東京都においても平成29年9月1日に東京都無電柱化推進条例が施行され,区市町村道の整備
を促進するために,平成29年度から補助制度
を拡充し,計画策定に必要な調査や低コスト手法
を導入する事業に対して新たに財政支援
を行う無電柱化チャレンジ支援事業制度
を創設したところでございます。
狛江市においてもこの制度
を活用いたしまして,現状把握,対象路線の抽出,課題整理等
を行いまして,無電柱化推進計画
を策定することとなります。
54: ◎
栗山委員 では,無電柱化することの効果及び問題点はどのようなものがあるのかお伺いいたします。
55: ◎ 道路交通課長 効果でございますけれども,1点目といたしまして,災害時電柱の倒壊による道路閉塞
を防ぐとともに電線類の被害
を軽減し,電気や電話などのライフラインの安定供給
を確保する防災機能の強化。2点目といたしましては,歩行者はもちろんベビーカーや車椅子も移動しやすい歩行空間
を確保する安全で快適な歩行空間の確保。3点目といたしましては,景観向上
を図る良好な都市景観の創出が効果として考えられるところでございます。
また,問題点といたしましては,工事の連携
を図る電力や通信の電線管理者の費用負担やその後占用手続の整理,また沿道住民や地域の方への御理解も必要となってまいります。
56: ◎
栗山委員 東京都の進めるチャレンジ路線の補助金
を活用して,平成30年度に計画
を策定して,その後実際に選定した路線での工事となると思いますが,現時点で想定される路線もしくは想定される路線の条件,既に市内で無電柱化になっている路線があればお伺いいたします。
57: ◎ 道路交通課長 無電柱化
を進める路線の選定につきましては,今後策定する計画の中で検証した上で決定していきたいと考えております。選定の条件といたしましては,無電柱化によっては地中に電線ケーブル等は埋設されますけれども,変圧器や開閉器と呼ばれる機器は地上に設置することになります。こうした地上機器
を設置するスペースがとれる路線であることが必要となってまいります。
なお,市内の無電柱化となっている路線でございますけれども,東京都で施行している松原通りの狛江高校前から田中橋の交差点まで,狛江通りでは狛江三叉路から小田急線までと,現在緑野小から慈恵第三病院までの間で工事が進められているところでございます。また,東京都と協定
を結び市で施行した泉龍寺の裏から市民センター前の交差点もございます。
58: ◎
栗山委員 想定される総事業費についてもお伺いいたします。
59: ◎ 道路交通課長 現地の状況によって一概に言えるものではございませんけれども,市で施行した泉龍寺裏から市民センター前交差点
を例にとりますと,無電柱化に係る当時の工事費が約1億3,000万円でございました。メートル当たりにすると約50万円でございます。しかしながら,当時の材料費,人件費等の単価とは現状変動がかなりあることと,低コストで施工するような技術にもなっていることから,今後にかかる費用については明確にお答えすることはできないところでございます。そうした内容も計画の中で検討はしていきたいと考えております。
60: ◎
栗山委員 では,まとめます。メートル当たり約50万円かかるということでございました。私も道路工事
をやっておりまして,電線地中化に向けてはボックスカルバートなど
を埋めたり,あと非常にケーブルも多くて,実際にこれ埋設
をしてしまうと,ほかの水道,ガスが全然入らないような状況もあります。新設道路なら計画的にやっているので全く問題ないと思うのですが,既設の道路にこれ
を進めてくと,とてもメートル50万円では厳しいのではないかとも思います。
答弁の中にもありましたが,平成28年12月に成立された無電柱化の推進に関する法律では,災害防止,安全・円滑な交通の確保,良好な景観の形成等
を図るため,無電柱化の推進に関し,基本理念,国及び地方公共団体の責務,推進計画の策定
を定めることにより,施策
を総合的,計画的かつ迅速に推進し,公共の福祉の確保,国民生活の向上,国民経済の健全な発展に資すること
を目的としています。
国土交通省では2月19日に無電柱化推進計画(案)
を発表し,国民の意見
を募集するパブリックコメント
を今週の月曜日である3月12日まで実施しておりました。今後この計画がまとまれば,国においてもこの事業が加速的に進むであろうと感じます。
都において,(仮称)東京都無電柱化計画(素案)のパブコメ
を先月の2月9日金曜日から2月23日金曜日まで実施しておりました。2020年オリンピック・パラリンピックに向けて小池都知事が旗振り役として事業推進
を行っている中で,狛江市としてもその波に乗りおくれないよう計画づくり,またその先にある工事実施の関係機関と連携しながら進めていただきたいと要望させていただきます。
61: ◎ 委員長 暫時休憩いたします。
午前10時10分 休憩
午前10時29分 再開
62: ◎ 委員長 再開いたします。
総括質疑
を続行いたします。
63: ◎
栗山委員 休憩前に引き続き,自由民主党・明政クラブ,総括質疑
をさせていただきます。
続きまして,「水と緑のまち」という言葉に関してお伺いいたします。
基本構想,後期基本構想計画,狛江市都市計画マスタープランとの整合性で,「水と緑のまち」とは一体何ものなのか疑問
を持ちました。都市計画マスタープランでは第3次基本構想,市の将来都市像「私たちがつくる水と緑のまち」とあります。これは平成24年から20年後の目標とするまちづくりという意味なのでしょうか。
整理の意味でお伺いしますが,高橋市長就任後の「日本一安心・安全なまちづくり」,「障がいがある人もない人も」という概念との関係はどうなっているのか。後期基本計画での重点プロジェクトとの相関性に関してお伺いいたします。
64: ◎ 政策室長 現在,平成32年
を目標年次とする第3次基本構想におきまして,市の将来都市像として,「私たちがつくる水と緑のまち」
を狛江市民が目指すまちの姿として掲げているところでございます。
「私たちがつくる」という点につきましては,市民がまちづくりの主体となって,住民と行政,そのほか狛江市
を支える全ての団体が世代や価値観などの違い
を超えて,互いに連携し,多様性のある市民と協働していくこと
を表現しているところでございます。
「水と緑のまち」につきましては,狛江のシンボルでもございます多摩川や野川などの河川,武蔵野の面影
を残す樹林地,屋敷林などの自然環境
を大切に守り,自然環境と快適な住環境との両立
を図ること
を表現しており,さまざまな価値観
を持った人がいきいきと学び,働き,くつろぐことができるまちづくり
を示しております。
この基本構想で設定いたしました「私たちがつくる水と緑のまち」
を達成するための具体的な施策といたしまして,高橋市長就任後に策定いたしました後期基本計画におきましては,数ある行政課題に効率的かつ効果的に対応していくため,選択と集中の考え方に基づき,特に重点的に取り組むべき施策
を重点プロジェクトとして位置づけ,5つ掲げたところでございます。
このことから,「日本一安心で安全なまちづくり」や「障がいがある人もない人も,高齢者も若者も,誰もが地域で自立して生活できる暮らしやすいまち」についても,こうした基本構想における考え方や重点プロジェクトの中で反映しているものと認識しております。
65: ◎
栗山委員 「水と緑のまち」という狛江市民が目指すまちの姿は,果たして狛江市民の人たち,多様性のある人たちに刺さるのかということに関して質問します。
狛江市は「都市」なのか「まち」なのかという問題があるが,まぜ「まち」という言葉に至ったのでしょうかという素朴な疑問です。
「水と緑」というワード
を使った自治体はごまんとあります。30年前の資料,「首都圏100市区のキャッチフレーズ大研究」「週刊住宅情報」1985年10月9日号では,100のスローガンのうち出現回数の多い言葉として,1位「文化」の37,2位「緑」の36,3位「人」の20,4位「活力」18,5位「水」の10。
「水と緑のまち」という言葉が決定した経緯は,今から何年前に決まったのかお伺いいたします。
66: ◎ 政策室長 ただいま御質問いただきました「水と緑のまち」についてでございますが,「水と緑のまち」という言葉といたしましては,先ほど答弁いたしました狛江市第3次基本構想
を平成22年に策定した際に,「私たちがつくる水と緑のまち」
を狛江市が目指すべき将来都市像として決定したところでございます。
それ以前につきましては,将来都市像
を「水と緑の住宅都市」としており,これは昭和50年に狛江が市となって初めて策定した狛江市基本構想のときから掲げられているものでございます。
この基本構想では,全ての市民が愛し,誇り得るような豊かな自然と人間味あふれる人間のまち
をつくり上げるため,「水と緑の住宅都市」
を将来都市像とし,豊かな自然
を守り育てるまち,みんなの気持ちの触れ合う心温まるまち,子供や若者たちとともに伸びるまち
を3本柱として構成しております。
67: ◎
栗山委員 単純に「水と緑のまち」という狛江市民が目指すまちの姿が悪いというのではありません。ありませんが,プロセス
を明確にして,その意味性
を明確にしていかなければいけないと思います。漠然と使っている言葉がまちの方向性
を示しているということ自体,何の意味もないことだと思います。
さて,新年度予算で市制50年事業が入っております。市制50周年というタイミングで市民憲章
を発表とお聞きしていますが,将来の市像
を打ち出していくような事業も含めて,何
を打ち出していくのかお伺いいたします。
68: ◎ 政策室長 現在の狛江市民憲章は昭和50年10月1日に定められたもので,平成27年度に市民憲章制定から40年目の節目
を迎えることも踏まえ,見直し
をすることとしたものでございます。
見直しに当たりましては,行政提案型市民協働事業として公募し,市民の方で構成されました狛江市市民憲章見直し検討委員会で現在検討
を進めているところでございます。
今年度は狛江の好きなところ,将来狛江
をどんなまちにしたいかといったアンケート
を小学6年生,中学3年生と市民まつりの会場で実施したところでございます。
次年度は,この結果
を参考にさせていただきながら,広く具体的な文案
を募集し,素案の作成
をしていく予定でございます。
市民憲章は,行政はもちろん,市民の皆様が横のつながり
を持って,狛江
をよりよくしていくための心のよりどころとなるものでございます。そのため,次年度はさらに広く市民の皆様の声
を聞いた上で,ふさわしいものにしていきたいと考えております。
69: ◎
栗山委員 それでは,狛江市都市計画マスタープランに関してお伺いします。
これは今後20年先に目指す都市計画の方針なのでしょうか,お伺いいたします。
70: ◎ まちづくり推進課長 都市計画マスタープランについての御質問でございますが,20年先
を目指す都市計画の方針なのかということで,これは平成24年度から平成43年度までの20年間の都市計画の方向性
をまとめた計画として,平成13年2月に策定した旧計画
を平成24年3月に改定したものでございます。
具体的には,都市計画マスタープランの2ページには,「基本的には旧計画に示している理念など
を継承し,今後20年間の都市計画の方向性
をまとめた計画として改定
を行ったものです。」ということが示されております。また,都市計画マスタープランの4ページでございます。「都市計画については中長期的な視点に立って進めていくことが必要となるため,本計画の目標年次
を,旧計画の基本計画期間と同様,概ね20年後の平成43年度とします。」と示しております。そのような状況で,現在はこれに基づいてまちづくり
を進めている状況でございます。
71: ◎
栗山委員 現代では社会環境,技術改革や価値観の変化が早くて,10年サイクル,5年サイクルとスパンが短くなってくるのではないか。そういう意味では都市計画という概念が社会の中で座りが悪くなっていると感じます。
平成23年12月のパブリックコメントでもそうした声は散見されました。狛江市にここ10年で移り住んでこられた世帯の割合は,全体の半分以上と類推されます。都内で働いていらっしゃる社会環境,技術革新や価値観の変化に敏感に対応されている,そうした狛江市民が大変多くなってきたのだと思います。
こうした時代性
を予見した上で,狛江市の5年後,10年後に目指すべき都市像
を考えてみるべきだと思います。例えば,テレワークなどが本格化する前提に立つと,無理して高い家賃やローン
を払ってストレスフルな生活
をするより,もう少し余裕
を持ちつつ,買い物に行きたければ,すぐ行けるまちとしてのプレゼンスはあるという仮説もあると思います。
今後,都市計画マスタープランに関して,時代の流れに応じて柔軟性
を持って変えていくのか,あるいはもう少し短いスパンで計画する方向はないのかお伺いいたします。
72: ◎ まちづくり推進課長 現在いろいろな検討
をまちづくり推進課としてもしているんですが,例えば岩戸北二丁目の地区計画の策定に向けた検討や空き家等対策計画の必要性,また市内人口の急激な増加,また最近では多摩川住宅の地区計画について都市計画決定がされていたり,和泉多摩川緑地については都市計画変更に向けて今東京都と協議等
をしております。また,公園の整備に向けては狛江市としての公園整備ということで,都市計画の事業認可なども取得しております。
そのような状況の中で,現在の狛江市におけるまちづくり
を取り巻く環境の変化というところについても著しく変化している部分があると認識しているところでございます。
そのため,質問にありますように柔軟性とか改定の必要など
を含めて,今後の都市計画マスタープランのあり方については,まちづくり推進課としても現在調査・研究しているところでございます。
73: ◎
栗山委員 お話
を伺っておりますと,かなりいろいろたくさんの問題がある,課題もある,わかってまいりました。特に担当部署,まちづくり推進課長のみならず,政策室,それぞれの皆様も少ない人数でこのような多くの課題
をしている大変な事業だと思います。どうか体
を壊さず,元気にやっていただきたいと思いまして,続けて道路のほうの質問に移らせていただきますが,先ほども言いましたが,道路のことで気づいたことがございますので質問させていただきます。
先ほどのプロジェクトの取り組みでは,道路関係は道路修繕の計画的推進となっており,ハード面が主体です。しかし,道路
を市民が安全に歩くことができるようにするにはマンパワーが必要なことがあります。
ことしの冬,降雪は1月22日と2月2日の2回ありました。特に積雪が多かったのが1月22日でした。夕方から降り始めた雪は,夜過ぎには小やみになりましたが,東京にしては軽い雪で,あっという間に20センチもの積雪になったことは,まだ記憶に新しいところです。
その翌朝のことですが,市役所に行ってみたら,狛江駅から市役所交差点にかけて多くの市の職員が除雪作業
をしていて,安心して歩くことができました。市役所に着くと,市役所周辺の歩道,市役所敷地内も同様に除雪がなされていました。安心で安全なまちづくりには,このようなときに市民が安心して歩けるように職員の皆様が頑張っていることが大変実感できました。
そこでお伺いします。この除雪作業にどれだけの職員の方が当たったのか教えてください。
74: ◎ 総務課長 市役所敷地内及び市役所周辺の歩道につきましては,1月22日の降雪については,翌日1月23日の朝に45人の職員が,2月2日につきましては22人の職員が除雪作業に当たりました。
75: ◎ 道路交通課長 都市建設部につきましては,人通りの多い駅周辺の道路
を中心に除雪作業
を行ったところでございます。1月22日につきましては19名,23日には26名,2月2日は午前午後で延べ31名の職員が作業に当たったところでございます。
76: ◎
栗山委員 多くの職員ということでした。通勤時間帯には歩けるだけのスペースは除雪してあったので,かなり前から作業していたと思われます。いつごろから作業していたのでしょうか,お伺いいたします。
77: ◎ 総務課長 総務部につきましては,7時30分に集合,作業
を開始いたしましたが,それよりも早く登庁して作業に当たっていた職員もおりました。
78: ◎ 道路交通課長 都市建設部につきましては,22日,午後3時から作業
を開始いたしましたが,翌23日及び2月2日につきましては午前7時から作業
を行っております。
79: ◎
栗山委員 朝7時からということです。早朝勤務と言えると思いますが,これはお伺いしますが,これは業務命令だったのでしょうか。
80: ◎ 総務課長 総務部につきましては業務命令といたしましたが,自主的に参加した職員もおりました。
81: ◎ 道路交通課長 都市建設部におきましても,基本的には前日に指示しておりますが,自主的に参加した職員もいたところでございます。
82: ◎
栗山委員 前夜からの指示もありましたが,自主判断で参加した方も多数いたということです。市民が安心して歩ける裏には,このような地道な作業
をしている職員がいらっしゃるということは頭の下がる思いです。これからも立派な安心で安全なまちづくりプロジェクトがあるということ
を私は宣言したいと思います。
そして,当日の報告ではございますが,私も市内各所,自転車は無理だったので歩いていきましたけれども,市内におります建設業者の皆様が自社の重機
を持ちまして,特にショベルカーのある会社におきましては自主的にどんどん自分の家の前だけでなく,その周辺の雪
を片づけたり,そして植木関係の方も当然バックホー,重機
を持っておりますので,そこの近隣の除雪
をして助かったというお言葉も市民の方々からたくさんいただいていること
を報告させていただきます。
では,次の質問に移ります。
東日本大震災からことしで7年,3月11日,この間の日曜日のことでございます。
放射能対策はいつまで行うのか教えてください。
83: ◎ 環境政策課長 東日本大震災からことしで7年が経過し,放射線量について心配する市民の皆様からのお問い合わせは7年前と比べて現在は大幅に減少しております。ただ,社会情勢的に福島第一原発事故の問題が収束したという客観的指標はなく,周辺自治体においても学校施設等の空間放射線量測定が継続して行われております。このことから当面の間,毎年放射能対策方針
を定め,対応する必要があると認識しております。
84: ◎
栗山委員 細かい金額に関しては個別質問になると思いますので,後ほど私たちの会派からもあると思います。
まだ周辺区市でも空間放射線量測定が行われているということでした。今日の日本は北朝鮮の核の脅威にさらされておりますが,5月に北朝鮮が核放棄
を前提に米朝首脳会談が行われるとの報道がされておりました。本当に北朝鮮が約束
を守ればよいのですが,今まで何回もそのような約束
を破ってきている国でした。そして,既に地下核実験施設で核実験
を行っておりました。そのようなことが報道の中でも核実験施設が地盤崩壊など
を起こしておりました。
それとは別に,毎年中国から飛来する黄砂やPM2.5と同様に,北朝鮮の核実験施設から漏れ出した放射能は,日本にやってくるジェット気流に乗り日本に飛散するかもしれませんので,平時から放射線量
を測定しておくことで,異常値の確認ができるかもしれません。今は市の予算だけで行っておりますので,今後緊迫財政の中で少しでも費用がかからない計測方法など
を考慮していただき,異常値が出た段階で計測地点
をふやすなどの対応ができないか考慮していただきたいと思います。
次に子ども・子育て支援プロジェクトについてお伺いしてまいります。
子ども・子育て支援プロジェクトの内容
を確認してまいりたいと思います。
保育園待機児童解消
を目指して,平成30年度に保育定員
を130名拡大しており,平成31年度に向けて私立認可保育所
を2園ふやすことにより,さらに249名の定員拡大
を図ると待機児童対策検討報告書にあります。本当に待機児童はゼロになるのか,なるとするとどのような理由があるのかお伺いいたします。
85: ◎ 児童青少年課長 平成31年に待機児
を解消するために作成された待機児対策検討報告書でございます。第2版から第3版に変更した際に大きく変更された点につきましては人口推計でございます。
変更した大きな理由といたしまして,第2版で,保育の需要率は現実的な推移
をしていたところでございますが,人口推計が合っていなかったため,98名の待機児となったところでございます。
平成30年4月1日現在,ゼロ歳児の人口
を見ますと,700名とこちらのほうでは推計しておりますが,3月1日現在,ゼロ歳児の人口は698名となっておりまして,昨年と異なり大きな差異は生まれていないものと考えております。
また,平成30年4月1日現在の待機児の状況によりまして,小規模保育事業
を機動的に検討することとしているところでございます。
86: ◎
栗山委員 答弁では,人口推計のずれが少ないことがわかりました。ただ,人の動きは流動的なところがあるため,計画どおりに進まないこともあると思いますが,小規模保育事業
を機動的に検討するオプション
をつけているので,ぜひとも待機児童ゼロ
を目指していただきたいと思います。
続きまして,整備する2園について,本当にできるのか心配であります。いつごろ建築計画
を示していただけるのか教えてください。
87: ◎ 児童青少年課長 平成30年度に整備する予定の保育園につきまして,まだお伝えできる状況ではございません。狛江市といたしまして発表できるのが,大体6月から7月ぐらいになるのではないかと考えているところでございます。
認可保育園につきましては,東京都児童福祉審議会の承認が必要となっておりますので,狛江市が計画について適当であると判断できないところもございます。お知らせできる時期についても,少し遅くなるかと考えております。
88: ◎
栗山委員 わかりました。保育園の入園
を目指している未就学児の御両親はどこにどんな保育園が何人規模でできるのか,非常に興味があると思います。わかり次第,早い時期に市民の皆様にもわかる形で周知していただきたいと思います。
続きまして,保育園は平成31年待機児ゼロ
を目指しておりますが,学童クラブは現在も待機児が発生しており,この先が心配されます。今後どのように進めていくのかお伺いします。
89: ◎ 児童青少年課長 平成30年,31年に整備する施設につきましては,公共施設整備計画に基づきまして準備
を進めているところでございます。保育園の施設整備計画について,予測と実数の乖離が出たこと
を踏まえまして,学童クラブへの需要数
を精査して検討してまいりたいと考えているところでございます。
今後,待機児対策検討報告書の学童編の作成に向けた作業
を進めていく予定としておりまして,各学区域の児童数の推移と学童クラブの需要率から各学区域の必要確保数
を算出してまいりたいと考えているところでございます。
学童クラブにおいても待機児ゼロとなる報告書
を作成いたしまして,子供
を育てやすい環境
をつくってまいりたいと考えているところでございます。
90: ◎
栗山委員 基本方針,「子どもたちが笑顔でのびのびと育つとともに,子育て家庭が安心して子育てができるよう,子どもの育ち
を地域社会全体で支援するための環境整備
を推進する。」とあります。子育て支援は将来高齢化
を迎える狛江市のみならず,日本において必ず実行しなければならない課題です。子供
を安心して出産し,安心して育てられるまちづくり
をとめてしまっては絶対にいけません。そうでなくても,今生まれてくる子供たちは既に借金
を背負っている状態です。子供たちの幸せな成長が阻害されない環境と負担のない財政
を常に考えて,皆様と私たちの持ち得る知恵
を使い,すばらしい未来が築けるように努力
を惜しまず頑張ってまいりましょう。
また,学校教育に関しましては,我々明政クラブのメンバーが個別でお伺いいたします。
そこで,本日ポストに入っておりましたこまえ市報に市政運営の基本の考え方がございました。全国的には人口減少への対応が求められていますが,まさに今の御答弁にもあったと思います。狛江市においては高齢化が進展している一方で人口が増加し,中でも子供がふえています。そのため高齢化への対応と同時に子育て支援への対応が喫緊の課題となっており,これまで進めてきた保育園の待機児童解消への取り組みに加え,学校施設への対応や放課後対策も必要になっています。安心して子供
を産み育てることができる環境づくりに向けて,子育て支援の充実に向けた取り組みは緩めることなく進めます。
同時に,団塊の世代が後期高齢者になる2025年
をめどに,住みなれた地域で安心して生きがい
を持って暮らし続けられるよう,医療,介護,介護予防,住まい,日常生活の支援が包括的に供給される地域包括ケアシステムの構築
を進めます。
平成30年度は後期基本計画最終年度である平成31年度に向け,それぞれの取り組みにおいて追い込みの年度になります。これまでの成果と課題
を検証し,目標達成に向けて取り組み
を強化していきます。また,限られた財源の中であっても,「日本一安心で安全なまち」の実現と「障がいがある人もない人も,高齢者も若者も,誰もが地域で自立して生活できる,暮らしやすいまち」の実現に向けて市政
を運営してまいりますと記載されております。
今回の総括質問の最後になりますが,狛江市
をいい方向に進めていけるように,私たち議員も行政
をチェックさせていただくという目
をしっかり持って,また協力し,狛江市政発展のために進めていきたい。私自身も進んでまいります。このこと
をひとつよろしくお願いいたします。
1つ質問が抜けておりました。先ほどの放射能測定の件なんですけれども,学校給食で行っている放射能測定について,これもずっと継続事業なのか教えてください。
91: ◎ 学校教育課長 先ほど環境政策課のほうから答弁がございましたが,市のほうで放射能対策に対する方針というの
を毎年関係者が集まりまして検討しているところでございます。今後も近隣地域であるとか補助制度,その辺
を総合的に踏まえまして,適正に判断して実施していきたいと思っております。以上です。
92: ◎
栗山委員 市報にも書いてありましたが,子供たち
を安心して育てられる環境づくりというのが私は一番の課題ではないかなと思います。将来この狛江,いつまでも住み続けて,人口減少に負けないまちづくり,それ
をどんどんみんなと協力して政策
を進めてまいり,ほかの行政から,狛江はすごいなと思われるぐらいのこと
を進めていただきたいと思います。
以上で私の総括質問
を終わりにいたしますが,その前に2点だけ確認させていただきたいと思います。
3月1日の一般質問から始まった一連の問題ですが,もととなっている情報の正確性は重要と考えます。正しくない情報のもとの議論では,仮定の議論に終始してしまいそうと考え伺います。
3月2日の夜のTBSだったと記憶していますが,市長がニュース番組のインタビューで発言された中で,情報公開された文書の中で重要と書かれた文書は,相談者が実際には相談していないものが含まれていることがわかったと言われていましたが,それはどういうことなのかお伺いいたします。
93: ◎ 市長 今回の情報公開文書の中で重要と書かれている文書は,担当者が異動の際に,記憶や伝聞等
を頼りに作成され,引き継がれたものと聞いています。
今月1日ごろ,情報公開文書
を見た相談者と思われる人から私のほうに,これがもし私のことであれば話が違うという申し出がありました。しかしながら,私の今の状況の中では,公正性の観点から,この問題にはかかわれないので担当課へ相談するように勧めましたところ,エレベーター内でお尻
を触られた被害がある内容については,そんなことは言っていないことが担当課の調査で明らかになったものであります。私文書でもあり,信頼度という点では問題があるのではないかというふうに考えております。
相談者にとって,個人名は伏せられてはいても,議会という公の場で相談内容と思われるものが公開されたことで,相談者はもちろん,相談者以外の職員にも動揺が広がっており,中には全く関係がないのに,「この記述はあなたではないか」と言われ,傷ついたという話も担当課に伝えられています。
これら職員に御子息がいる場合,いじめ等の問題等に発展しかねず,こうしたデリケートな情報公開文書
を拡散させた影響ははかり知れないものがあり,その責任は極めて重大であると考えております。
94: ◎
栗山委員 今,正確ではない情報が含まれているというようなお話でした。そのような情報で市政
を揺るがすような議論
を行うことにある種の怖さ
を感じるとのこともありました。
それでは,3月1日の西村議員の一般質問において,フリップで紹介されていました情報公開された3つの文書とも,事実関係
を調査する考えはあるのでしょうか,お伺いいたします。
95: ◎ 市長 今回情報公開されたいずれの事案も相談者から苦情処理委員会の設置までは求められておらず,相談のみで終結しており,既に事案の発生から2年以上経過したものばかりであると聞いております。また,同一人物,同一内容の相談はもう2年以上全く行われていないと聞いており,調査の必要はないと考えております。いわばこれらの文書はいずれも使命
を終えていることから,新たな相談
を待ってハラスメントの防止に関する規則に基づく手続が開始されるものと考えております。
96: ◎ 西村委員 日本共産党の西村あつ子でございます。
それでは,総括質疑
を行わせていただきます。
今議会では市長に対する重大な疑惑が浮上いたしました。セクハラ問題と市長公用車と市長交際費の使途についてです。
予算委員会では,歳出歳入に含まれない市長の政治姿勢や市政運営などの問題についての質疑は総括質疑で保障されています。今回の疑惑について,市政運営の信頼にかかわる問題ですので,総括質疑でしていきたいと思います。
それでは,3月1日の一般質問でも質問いたしましたが,ハラスメントについて,さらに伺っていきたいと思います。
今回私たちが開示
を求めたハラスメントに関する情報公開請求は,これまでに何件出されているのでしょうか。あわせて,時期についても教えてください。
97: ◎ 職員課長 ハラスメントに関する文書等の情報公開請求件数は全部で5件ございました。その5件のうち日本共産党狛江市議団が請求するよりも前にあった請求は2件で,1件目は平成29年7月27日付の請求で,同月31日に一部公開決定
を発信しております。2件目は平成29年8月1日付の請求で,同月7日に一部公開決定通知
を発信しております。
98: ◎ 西村委員 わかりました。
それでは,改めて庁内のハラスメント対応について確認させていただきます。29年4月に策定された狛江市職員ハラスメント防止指針に沿って対応している,こういうことでよろしいのか確認します。
99: ◎ 職員課長 そのとおり対応したものと考えております。
100: ◎ 西村委員 1つ要望があります。指針はホームページ上では28年6月の案の段階でしか掲載されていないんじゃないかというふうに思いますので,この正式な29年4月の指針
をホームページ上に掲載していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
101: ◎ 職員課長 基本的に内部の職員のマニュアルになっておりますので,今後その件につきましては調整させていただきたいと考えております。
102: ◎ 西村委員 でも,28年6月の案の段階は載っているので,正式に決まったものは載せてもいいんじゃないかというふうに思いますが,検討しないと載せられないということなのでしょうか。
103: ◎ 職員課長 失礼いたしました。公開の方向で調整させていただきたいと思います。
104: ◎ 西村委員 ぜひお願いいたします。案からこれまでに新しく掲載されているのもあるので,こういうこともしっかり載せていただきたいと思います。
あと1つ確認させていただきます。
先日の一般質問,太田議員の質問の中で,ハラスメントの実態調査
をすべきとして,どのような方法で実態調査
をするのかと,こうした質問に対して,総務部長は,実態調査は特に実施していない,このような答弁だったかと思います。さらに,相談の件数についての質問に対して,守秘義務なので統計はとっていない,このような答弁でした。
私は聞いていて,この質問のやりとり,よく理解できなかったので確認させていただきます。
先日の一般質問での御答弁,このハラスメントに対する相談件数は,守秘義務なので統計はとっていない,このような理解でよろしいのでしょうか。
105: ◎ 総務部長 その答弁の趣旨は,調書として残っていないものもありますので,要するに相談員の方にこちらから聞いて,こういう相談がありましたかということで,件数として数えていないということでございます。
106: ◎ 西村委員 守秘義務なので統計はとっていないというのが,私はホームページ上でこの原稿
をつくったときに載っていなかったので,事務局からテープ
を借りて再生して聞いたのですが,守秘義務なので統計はとっていないということだったと思うんですが,済みません,もう1度聞かせてください。
107: ◎ 総務部長 済みません,言い方が誤解
を招いたと思うんですけれども,調書に残っていないものというか,相談という形で相談員にあったものについて,こちらから要するに上がってきたものでなければ,聞くことはないという趣旨でございます。
108: ◎ 西村委員 聞くことがないというか把握していないという答弁は,ちょっと成り立たないんじゃないかというふうに思うんです。
このハラスメントの防止指針の4ページには次のように書かれています。「事実関係の確認」の項目で「相談職員からの事実関係の聴取」と書かれた部分です。そこのところには,「聴取した事実関係については必ず記録に残します。」と,このようにきちんと書かれているんです。ですから,相談の記録は聞き終えるだけではなくて,当然記録として残しているはずですよね。ですから,その記録の件数
を数えれば,数がわかるわけですよね。
指針どおり相談記録というのは,きちんととられているのか確認します。
109: ◎ 職員課長 今質問者がおっしゃった相談職員から事実関係の聴取
を行って,必ず記録
をとらないということにつきましては,こちらの段階ではもう既に本人の同意
を得て職員課長に報告の上,職員課として動いて対応しているというところなので,そういったことがあれば記録としてきちんととっております。ただし,被害者とされる方が相談員に相談されて,同意
を得られないものにつきましては,本人同士の信頼関係であるメモということになりますので,そちらについては件数としては把握はしていないという発言の趣旨でございます。
110: ◎ 西村委員 ちょっとそれは違うんじゃないかなと思うんですが,このハラスメントの指針,この4ページ,お持ちでしょうか,そこのところ
を見ると,「事実関係の確認」ということで,「相談職員からの事実関係の聴取」,そのまま読みます。「事実関係について,当事者のみが知り得るものか,他に目撃者等が存在するかも含めて下記の事項について確認します。また,聴取した事実関係については,必ず記録に残します。」というふうになっているんですね。
なので,例えば相談された方が残さないでくださいとかそういうことではなく,必ず残すとしているんですが,それについてはどうなんでしょうか。
111: ◎ 職員課長 ハラスメントの指針におけます4ページにございます「6 具体的な対応策」,そこのところに「職員課では,相談内容について,関係課と適宜連携
を図りながら,当事者に対する助言
を行うなど,当該問題
を迅速かつ適切に解決するよう努めます。」の流れの中で,そちらのほうの事実関係の確認も行うというような流れになっておりますので,基本的には相談者から了解
を得て,職員課として動き出すといったところになりますので,こちらの記録につきましては,あればきちんと保管してあるということになります。
112: ◎ 西村委員 相談の相手に確認して動き出すということは,加害者についての対応じゃないでしょうか。例えば相談
をされた方が,その事実
を書きとめておかないと,今後何かあったときに,相談の中身というのがそれぞれの担当課のほうで情報がわからないということになってしまいますよね。それとも口頭で次の方に,この人からこういうような質問がありましたと伝えるわけではないですよね。だから,そういうことがないように,ここにきちんと,これは市役所がつくった資料ですよね。「聴取した事実関係については,必ず記録に残します。」というふうになっているから,当然記録に残しているはずですよね。
113: ◎ 職員課長 先ほども答弁させていただいたとおり,職員課に報告してよろしいと同意
をいただいたものについては,あれば,きちんと記録として残っております。
114: ◎ 西村委員 では,1回1回相談者の方に,これは記録に残していいですか,これは残しちゃいけないですかというふうに聞くのでしょうか。
115: ◎ 職員課長 まずは被害に遭われた方が相談者のところに相談に行くというふうに想定しております。相談者と被害に遭われた方が相談した中で,職員課のほうに報告してもいいですよという形になれば,相談者あるいは被害に遭われた方から職員課のほうに報告があって,この6番の具体的な対応策のように動くといった流れとなっております。
116: ◎ 西村委員 であるならば,職員課に相談が上がってきた場合には,必ずそれは記録に残しているんですね。
117: ◎ 職員課長 そういう事案があれば残しております。
118: ◎ 西村委員 ということは,担当課に相談記録があれば,ハラスメント等々に関する件数というのは当然把握されるということでよろしいですね。
119: ◎ 職員課長 職員課に同意
を得て報告があったものについては,件数は把握することは可能でございます。
120: ◎ 西村委員 その同意というのは,どことの同意ですか。
121: ◎ 職員課長 被害に遭われた方の同意でございます。
122: ◎ 西村委員 ごめんなさい,私の聞き方が悪いのかも。例えば,A職場だとします。A職場である方が上司の方に相談しましたよと。そこでの相談記録はないですよということですね。もしそれがA職場から職員課のほうに上がってきた段階では,記録に残っているということでよろしいですか。
123: ◎ 職員課長 その内容も含め,同意
を得ていれば,記録に残すということです。
124: ◎ 西村委員 そのA職場というのは,A職場の例えば相談
を受けた上司なり何なりが,その方がこれは職員課に相談してもいいですねと確認して,職員課に持っていくと,そういうことなのでしょうか。
125: ◎ 職員課長 相談員と被害に遭われた方と同意
を得た上で職員課のほうに報告するという形になろうかと思います。
126: ◎ 西村委員 ならば,御本人がA職場で相談されて,例えば上司だけに相談したいんですという場合は上がってこないと。その上司についても,その上司は職員課に相談
を上げないということなのでしょうか。
127: ◎ 職員課長 そういうことでございます。
128: ◎ 西村委員 わかりました。職員課としてはきちんと記録
を残していると,それは間違いないということですか,確認させてください。
129: ◎ 職員課長 そういった事案があれば,きちんとして,記録に残しておきます。
130: ◎ 西村委員 次に進みます。
私は先日の一般質問で,今回のハラスメントの相談について,指針どおりの窓口は設置したのか,どのような対応
をしたのかと確認しましたら,総務部長は,公開された文書のとおりですが,相談者のプライバシー保護もあるので,答弁は差し控えるということでした。
改めてその答弁
を確認させていただきますが,私は今回公開された文書
を見ても,窓口が設置されたのかどうかがわからないから質問させていただきました。重要な問題であるのに,どう対応されたのかがわかりませんでした。私は担当部の対応
を聞いたのに,それがなぜ相談者のプライバシー
を損なうことになるのか,なぜ言えないのかがわからないのですが,それについてはいかがなのでしょうか。
131: ◎ 総務部長 いずれにせよ,ハラスメントというのは,そこに人が介在しています。特に相談者,被害者と言われる方のプライバシー
を守るということは総務部として当然の行為でありまして,事実として情報公開はさせていただきましたけれども,そのことに関しての内容に踏み込んだ部分については,被害者と言われる方,相談者の方のこと
を守るためにも,答弁
を差し控えさせていただきたいと申し上げたということです。
132: ◎ 西村委員 プライバシー
を守ることは私も当然のことだと思うので,それは最優先にやるべきだと思います。しかし,私が聞いているのは,担当部の対応なんです。担当部の対応
を聞くと,なぜ要は行為者と被害者の方のプライバシーが損なわれるのか,そこがわからないんですが,担当課の対応
を聞いているんですよね。それがなぜプライバシー
を損なうのかというのが,どうしても私には理解ができません。
133: ◎ 総務部長 そういうことも含めまして,先ほど市長が申し上げたとおり,その重要と書かれている文書の内容につきましては,その時点で一定の対処
をして,その時点では収束していることだというふうに考えております。
134: ◎ 西村委員 済みません,答えになっていないと思います。私は,なぜ担当部の対応
を教えていただけないんですかということなので,別に行為者だとか,女性のお名前
を言ってくださいと言っているわけではないし,完結
をしているということも聞いていなくて,なぜ担当部の対応というのが言えないんでしょうかというところなんです。
135: ◎ 総務部長 先ほども申し上げましたとおり,当然その対応について,文書が残っていれば情報公開というか,しっかりと適切に対応するところですけれども,その対応については,特に書かれたものがございませんので,あそこに書かれてあるとおりというふうに,それ以上のことは答弁できないということでございます。
136: ◎ 西村委員 その対応がわからないから聞いているんです。要はきちんと担当部で対応されたんですか,どのような対応をされたんですかということを私は伺っているんです。
137: ◎ 総務部長 何らかの措置はちゃんとしているというふうに考えています。
138: ◎ 西村委員 何らかの対応をしている。これは間違いないですね。
139: ◎ 総務部長 間違いないと思います。
140: ◎ 西村委員 では,きちんと担当部が入って,この件についてはきちんとやっていたということですか。
141: ◎ 総務部長 そういうふうに理解しております。
142: ◎ 西村委員 堂々めぐりになりますので,次に進みます。
私はプライバシー保護は当然最優先だと思っていますし,守るべきものはしっかりと守らなければならないと思っています。そのためにもちろん公表できないこともあると思います。それは私も理解しております。
しかし,この間の部長の答弁を聞いていると,答えにくいものについてはプライバシー保護や公開文書に書かれたこと以外は答弁を差し控えると全て答弁せずに逃げていて,非常に不誠実だというふうに私は感じております。本来総務部という部署は,職員を第一に考えるべき部署です。一体何を守っているのか,私は非常に疑問に感じます。
次に市長に確認させていただきます。
先日の一般質問で黒塗りの資料については,公開文書によって知ったというふうに答えています。つまり先ほどいつ出されましたかと言ったときに,最初に出されたのが7月と言っていますが,昨年の7月末の段階で知ったということで間違いありませんか。
143: ◎ 市長 間違いありません。
144: ◎ 西村委員 7月の時点で知ったということで間違いないということですね。
私は一般質問でも言いましたけれども,女性の人権を最大限守りつつ調査するべきであるのに,なぜしなかったのかと市長に確認しました。そうしたら市長はこのように答えています。必要に応じて調査はされるものと思いますという答弁でした。
市長は公開された文書を見ても重要性はないと判断し,調査の指示をしなかったということでよろしいのでしょうか。
145: ◎ 市長 さまざまな文書が私のところには上がってきますけれども,情報公開をどこまですべきかというものは,そんなに珍しいことではないので,その時点では私のほうで特にかかわる話ではないというふうに思いました。
146: ◎ 西村委員 では,あの資料を見ても,これは大変だと,庁内にこんな事態が起こっているのかということで,何も調査をしたわけではなく,こういうことがあったんだなということで,調査をしてこなかったということでよろしいですか。
147: ◎ 市長 担当課のほうでしかるべくいろいろな形の事務処理が行われているというふうに信じております。
148: ◎ 西村委員 担当課のほうできちんとやっていると信じているということですが,これは担当課に当然きちんと処理をされているんですねということは確認したんですか。
149: ◎ 市長 特別にそういうことはやっておりません。
150: ◎ 西村委員 特別にしていないと言いますけれども,指針には市長の責務はきちんと書かれているんです。「ハラスメントの防止及び排除に努めるとともに,ハラスメントに起因する問題が生じた場合には,必要な措置を迅速かつ適切に講じなければなりません。」と,このように書かれています。なぜ厳しく対処しなかったのか,非常に疑問であります。
次にいきます。
私の一般質問の後に報道陣の質問に対して,市長はエレベーター内で体を触られた行為について,そういう相談そのものをしてこなかったと聞いていると述べています。なぜ半年以上何も調査をしてこなかったのに,私の質問の後に,ある特定の女性の証言は違っていたということになるのか甚だ疑問ではございます。この件については組織的に対応しているということでよろしいでしょうか,改めて確認します。
151: ◎ 市長 先ほど申し上げましたように,勇気ある女性だと思うんですが,相談者と思われる女性から私に対して申し出がありましたので,ただ今の状況の中では私が直接かかわれる,公正性の観点からそれはまずいので,担当課でちゃんと聞いてもらいなさいと,そういうふうに伝えたところであります。
152: ◎ 西村委員 その女性が職員課とかいう担当課ではなく,市長に直接聞いたのですか,訴えてきたのですか。
153: ◎ 市長 そのとおりです。
154: ◎ 西村委員 本来,女性は相談窓口である総務部職員課に行くんでしょうが,なぜ市長のところに行かれたのかが非常に私は疑問でございます。
では確認しますが,その女性がこの資料の存在を知って,そこに書かれているのが自分だと認識して,違うと言ってきたということですか。
155: ◎ 市長 少し違います。情報公開文書をどこかで見たようであります。その上で,もし自分がこの人物であるならば内容が違うと,これについてどのように対処すればいいかという話を聞きましたので,担当課に相談してほしいと,そういうふうに申し述べたところであります。
156: ◎ 西村委員 それ,どう聞いてもおかしいですよね。開示資料の被害者部分は黒塗りですよ。誰もわからないんですよ。何でその女性は自分だとわかるんでしょうか。しかも,自分がそういう被害に遭っていないということであれば,私ですと申し出るわけがありませんよね。
再度確認しますが,なぜそのようなことになったのかが私には理解できませんが,なぜでしょう。
157: ◎ 市長 記述の内容から,自分がその相談者であるということを疑われる可能性があり,その内容について,言ってもいないようなことが書かれているので,これについてどういうふうにやってもらえるのかという話でありましたので,それは担当課とちゃんと相談してほしいというふうに言ったところであります。
158: ◎ 西村委員 やっぱりどう聞いてもおかしいですよね。要はそもそも黒塗りなので,当然私たちもそうですし,皆さんもそうですし,女性もわからないわけですよね。でもその人は,エレベーターでは何もそういう体を触られていないというふうに言っているわけですよね。ならば当然,相談に行くはずないですよね。触られていないんですから。なのに,なぜ,これもしかしたら私なのかしらというふうに相談にいったのかがわかりません。その人はもしかしたら仮にこういうエレベーターの中で体を触られてしまった,だから相談に行った。その後で,いやいやこれは私じゃありませんというふうになっているのか,そこら辺どうなのでしょうか。
159: ◎ 市長 おかしいと思われるのは,加害者と思われる人物が私と決めつけているからではないかというふうに思います。あくまでも相談者と思われる人物については,私に相談すれば解決してもらえると思ったのかもしれません。それでどういうふうにすればいいかという話であったので,今のような状況の中で,ここまで嫌疑をかけられている立場では動けないので,担当課と相談してほしいというふうに言ったところであります。
160: ◎ 西村委員 私は今加害者の話なんて一切しておりません。この女性のことについて言っているんです。要はその女性は,なぜそういう被害に遭っていないのに,遭っていなければ当然,職員課に相談しないわけですよね。なのになぜ,これは私じゃないかしらと,しかも市長に訴えるのか,私は非常に疑問です。
この間のいろいろ報道を見ていると,市長はこの情報公開請求が出た後,何も対応していないということを先ほどおっしゃっていましたよね。マスコミのどこかの記事の中でも,2年から4年前なので,今さら蒸し返してもということを言っているので,これは市長に相談したって,市長はこれは終わったことですと言っているので,これは解決にはならないんじゃないですかね,いかがですか。
161: ◎ 市長 相談したその人物がそういうような状況を把握していなかったせいではないかというふうに思います。
162: ◎ 西村委員 では,その女性は市長を信頼して相談したということの理解でしょうね。わかりました。
次に,半年以上何も対応がされていないにもかかわらず,私の一般質問後に慌てて動き出しているように見えて,本当に不自然さを感じます。つまり今のやりとりでもありましたけれども,1つのケース,つまりエレベーター内で触られたこと,これは違うというふうに言っているわけですよね。
資料の調査について,私は都政新報の記事を見ましたけれども,そこで市長はこのように言っているんですね。指示してから1週間ぐらいたっているが,相談者の協力を得られにくく,わかったのはエレベーターの1件だけだ。このように報道されています。
資料に記載されている全ての女性に確認しているのでしょうか。これは余りにひどい人権無視です。先ほど職員課長は,二次被害から相談者を保護しなければならない,このように言っていますが,市長は相談者の協力を得られにくくということは,被害者の女性全てに聞いているんですか。余りにもこれはひどくないですか。やるべきことは,セクハラの行為者に確認するべきではないでしょうか。
市長は,行為者が自分でないというふうに言っています。ならば,その行為者を呼んで,議会でこうした問題が出ている,君はこうした行為をやったのか,やっていないのか,行為者に確認するべきではないでしょうか。なぜ行為者に確認しないのでしょうか。
163: ◎ 市長 この情報公開されたものについては,要するに黒塗りの部分について,非開示とされているということもありますので,それと問題自体が非常にデリケートな問題であることから,それは担当課に委ねるべきだと思いますけれども,ただ勇気あるその女性の方は,極めて例外だとは思いますけれども,ほかの人たちはこういうふうに個人情報部分は非開示とされても相談内容が出てしまっている。そういうことについて,動揺しているということは十分に推測できるところであるので,担当課には時期を見て,きちんとその相談内容が正確であるのかどうかを確認できるような状況になればしてほしいというふうに言っているところであります。
164: ◎ 西村委員 先ほど都政新報の記事を私は言いましたけれども,指示してから1週間ぐらいたっているということは,指示されているわけですよね。相談者の協力を得られにくくということは,相談者ということは女性に確認しているということですよね。これは余りにもひどくないでしょうかと,人権無視じゃないでしょうかと言っているんです。これは相談者の方に一人ずつ確認しているということなんですか。
165: ◎ 市長 現在どこまで進んでいるのかわかりませんけれども,相談者に協力が得られるならば,自分が相談した内容に相違ないかどうか,そのことだけは,ここまで大きな問題として社会的にも取り上げられている問題なので,正確性を期す必要があるというふうに私も思いますので,相談内容が正しいものかどうか,要するに記載されているもの自体が記憶あるいは伝聞に基づいて書かれているものであって,そういうような性格のものでありますので,それについては正確を期する意味からも,きちんと状況が許すなら,あるいは相談者の協力が得られるならば,その正確性を期してほしいというふうに伝えているところでございます。
166: ◎ 西村委員 すみません,それまさに二次被害ですよ。なぜ被害者の女性たちにそんなことするんですか。余りにもそれはひど過ぎないでしょうか。やるべきことは行為者ですよ。市長は御自分じゃないとおっしゃるのであれば,これだけ大きくなっているんですよ。ならばその行為者を呼んで,君やったのかやらないのか,事実なのか,そこの確認をするべきではないでしょうか。
167: ◎ 市長 私は自分ではないと言っているのではなくて,これらの記述については心当たりがないというふうに申し上げているわけであります。担当課のほうでしかるべく適切に処理されるというふうに考えております。
ここまで,相談内容だけとはいえ,かなり職員の間に動揺が広がっているということは先ほど申し述べたとおりであります。協力が得られる限りで,公開されたものが本当に相談者が言ったことなのかどうかだけは,ある程度把握できる範囲で,可能な限りやるべきではないかというふうに思っております。
168: ◎ 西村委員 余りにもひどい対応だと思います。これは本当に女性に対する二次被害ですよ。先ほど市長は,記述については心当たりがないというふうにおっしゃいましたよね。では,記述以外には何か心当たりはあるんですか。
169: ◎ 市長 一切ありません。
170: ◎ 西村委員 本当に女性に協力を求めている,そういうことだったらやめていただきたい。きちんと行為者に確認をしていただきたい。そのことを要望します。
次に情報公開の資料について質問します。
3月9日付の都政新報には市長へのインタビュー記事が掲載されています。市長はこのように答えています。異動時用のメモとしてつくったというから一種の私文書なんですと。この記事の内容は間違いないでしょうか。
171: ◎ 市長 間違いありません。職務に関連して,メモとして残されたものと理解しております。私文書であると思います。
172: ◎ 西村委員 メモとして残された私文書ということでよろしいですね。
今市長は情報公開開示資料は私文書だと認められました。それは間違っていますよ。そもそも私文書を情報公開しても開示されるわけがありません。例えば,職員の方が知人宛てに書いた手紙あるいは個人の手帳,それは当然私文書なので,情報公開請求をしても開示されるわけがありません。先ほど市長に確認しましたが,市長も御自身でこの記事のところを認められましたけれども,異動時用のメモとしてつくったと,このように認めています。つまりあの資料は職員の方がつくり,異動のためのメモ,つまり組織として用いられたものであります。さらにそれが保存されています。ですから,市の公文書で公開されたわけです。
情報公開条例第2条,実施機関の職員が職務上作成,当該実施機関の職員が組織的に用いるもの,当該実施機関が保有しているもの,これに当てはまります。もともと公文書ではないというふうに言っていますが,これはきちんとした公文書ですよ。いかがですか。
173: ◎ 市長 今回こういう私文書的なものであっても公開されたということは,狛江市の情報公開条例が機能している証拠だと私は思っておりまして,その意味では誇りに思っているところであります。したがいまして,職務に関してつくられたメモであっても,情報公開請求があったときに残っているものであれば,私文書であっても公開されたということであるというふうに理解しております。
174: ◎ 西村委員 私文書は公開されませんよ。
では,例えば市長が職員だったとします。市長が知り合いに書いたお手紙,これは情報公開,私文書として公開されるんですか。
175: ◎ 市長 もちろんしませんけれども,職務に関連してつくられたメモであれば,これは情報公開の対象になると私も考えております。
176: ◎ 西村委員 ですから,これはれっきとした公文書です。
石井市長時代,交際費や公用車の使途が極めて不透明で,情報公開で開示された資料は黒塗りが多かったと聞いています。そして,矢野前市長が一番に公約をしていたのがガラス張りの市政にするということでした。そして,情報公開を進めてきて,決定される前の意思形成段階やメモなども情報公開の対象にするとして,たしかその当時は全国で情報公開が一番進んでいる自治体となっていたというふうに私も記憶しております。
こうした情報公開制度のあり方を市長は否定しているというふうに思います。今回正式な手続で公開された資料を私文書だからという扱いにする。これは非常に危険な行動であり,情報公開制度の根幹にかかわる重大な問題です。国政での森友・加計学園問題では,ないと言われた文書が後で次々と出てくる,さらには改ざんまでされてしまうという,全く不透明なものです。市長のこの間の言動を見ると,国の対応と同じと受けとめられても仕方がないと思います。
次にいきます。
都政新報のインタビューで,相談内容が事実かどうか調べているのかという問いに対して,調べていない,2年前から4年前の出来事で,同じ問題については重ねて相談があれば調べなければならないが,要するに相談でとどまっていることを今さら蒸し返しても仕方がない。このように答えています。
この発言には私は非常に驚きました。市長は,先ほども言いましたけれども,指針では責務があるにもかかわらず,何もしてこなかったと。市長の責任が問われるのではないかと思います。そして,2年から4年前の出来事と言っていますが,もしかしたら,今でもセクハラが起こっているかもしれませんよ。行為者は調査もされず,懲戒処分にもなっていないのですから。それとも最近はセクハラが起こっていないという確証があるのでしょうか。
私はこの資料は女性を守るための大事な資料であると思います。もしもこの資料がなければ,こうした問題がうやむやにされていました。ましてや行為者に対しては,謝罪したようなことも期待されておりますけれども,きちんと聴取もされていないようですし,懲罰にもなっていない。極めて異常な対応に終始していることを改めて述べます。
次に基本的なことについて市長に伺います。
セクハラについては,世間では女性の体に触れても,相手が嫌だと拒否したり何も言わなければ,セクハラではないとする見方の人もいます。これについて市長はどう考えますか。
177: ◎ 市長 このセクハラというのは,今では受けとめた人の考え方でセクハラになるかならないかというふうになっていると考えております。
178: ◎ 西村委員 受けとめた人の考え方ですね。わかりました。
次に3月2日付の朝日新聞の記事にある一問一答について確認いたします。
記事では,口をつけたコップで飲むことを強要したかという問いに対して,市長は最初,覚えていないと答えています。さらに質問されると,たまにそういうケースってあるんでと事実を認める答弁に変わってきています。
こうした行為があったということを認めたということで間違いないでしょうか。
179: ◎ 市長 私はこの間調べてみてわかったことですが,献杯・返杯というのは1つの文化だと思い込んでいたところもあって,例えば多くの職員とこれまで懇親の機会を持っていますけれども,その中で特に緊張している人だとかそういう人に対しては,例えば献杯というのも1つの座を和らげる方法だなと思うし,それから冗談を言って笑わせて少し緊張を解いてあげる,いろいろなやり方で私は対処してきているつもりであります。
180: ◎ 西村委員 相手の方が当然市長なので,緊張されているのだと思いますが,笑わせて緊張を解きほぐす。これはあり得ることで,別に間違っていないと私は思います。
そもそもハラスメントの本質は,相手が望まない言動,つまり相手がどんな思いなのか,言動が嫌だと思われたら,それはハラスメントです。しかも市長は一問一答では,狛江一家,家父長的と持ち出していますが,その考え自体が間違っています。家父長とは,これは私広辞苑で調べてみましたが,家父,家長の支配権を絶対とする家族形態という意味です。まさに下の者を従わせる上からの押しつけです。これはパワハラでもあります。
そして,東京新聞では次のように言っています。「市長は親で,職員を子(娘)のようにみる。この家父長的な意識こそが問題ではないか。」「市長が自らの「家父長的意識」を語ったことですでに,女性職員を自分のもののようにみる差別的な意識を持っていたことを白状したようなもの。市長たる資格はない。」これは東京新聞がこのような論説を書いておりました。
私は朝日新聞の記事を見てとても驚きましたが,私の周りの皆さんも非常に驚いています。口をつけたコップをみんな喜んで飲んでもらえている,不愉快だと思う人がレアケースだと思う。それは大きな勘違いです。そんなことをされたら,誰だって嫌ですよ。先ほど緊張を和らげるためにと言ったって,コップを差し出される,それは嫌ですよ。
つまりそうした行為そのものがハラスメントに当たるんですよ。市長はそういう感覚だからこそ,自分の行為を理解していないのでないかというふうに思います。
次に角度を変えて副市長に質問いたします。
当日,3月1日の一般質問,副市長はお休みだったので聞きませんでしたので,この場で聞かせていただきます。
この資料では,行為者にやんわりと言うことになっていますが,なぜやんわりと言う必要があるのでしょうか。こうした行為は厳しく対処する問題ではないでしょうか。
181: ◎ 副市長 このやんわりという表現の問題でございますけれども,私の性格的なところもございます。誰にもやわらかく接するという形の性格によるところであります。それと,日ごろから気をつけていることでありますけれども,特に職員に対しては副市長という立場で高圧的に接してしまいますと,職員が萎縮したり,傷ついたりということもありますので,その辺につきましてもそのような対応は配慮して行動しているつもりでございます。
182: ◎ 西村委員 私も副市長の性格,細かく存じているわけではありませんが,非常に高圧的な方ではないというふうに私も理解していますので,どちらかといえば穏やかな方ではないかなというふうに思います。
ただ,こうしたハラスメントの行為,これについては厳しく言っていく,そういう問題ではないかと思いますが,いかがですか。
183: ◎ 副市長 言い方としてはやんわりというふうになっておりますけれども,内容につきましては,そこのところはちゃんと伝えたというふうに私は認識しております。
184: ◎ 西村委員 その行為者について,やったのかやらないのか,そういうことも確認して,文書ではやんわりというふうになっていますが,相手に対してはきちんと話をした。そういうことでよろしいですか。
185: ◎ 副市長 そのように記憶しております。
186: ◎ 西村委員 こうした問題はきちんと厳しく対処しなければならないかと思います。
副市長はいらっしゃらなかったので,私が3月1日の一般質問で言った話をもう1度させていただきますけれども,矢野市長時代にパワハラの話が矢野市長のところに上がってきたということで,それについて市長は,その職員を市長室に呼んで厳しく注意したということを聞いていますので,こういう行為は絶対にあってはいけないことなので,それはきちんと厳しく言っていく必要があると思います。
では,やんわりと言って,きちんと副市長は言って,その行為者はセクハラを認め,反省したという理解でよろしいですか。
187: ◎ 副市長 私がそのように伝えた後,その件につきましては,同様の行動というのはないものというふうに私は認識しておりますので,そのような反省,わかっていただけたというふうに思っております。
188: ◎ 西村委員 同様の行動がないということで,これは本当だったら,私は職員であれば懲罰の対象になるのではないかというふうに思います。
今回のこのハラスメント対応について,なぜ担当者でない副市長と企画財政部長がかかわられたのでしょうか。
189: ◎ 副市長 先ほど総務部長のほうでも答弁ございましたけれども,被害者と思われる方がそれ以上のことを望んでいないというところがありますので,正規の委員会というよりは私のところに来たのではないか。そのように考えております。
190: ◎ 西村委員 職員の皆さんが望んでいなければ,副市長と企画財政部長,これからもハラスメントの対応にかかわっていくということなのですか。
191: ◎ 副市長 ケースによりけりだとは思いますが。
192: ◎ 西村委員 ケースによりけりということですが,かかわるケースはどういうケースですか。
193: ◎ 副市長 その時々のケースになりますので,今仮定の段階では答弁というのはできないと思います。
194: ◎ 西村委員 職員の方がこうしたハラスメントの行為をしてしまったというときに,時と場合によってこれからも副市長や企画財政部長,お二人がかかわっていくという理解でしょうか。
195: ◎ 副市長 相談に来れば,対応のほうは考えていきたいと思います。
196: ◎ 西村委員 相談に来ればというのは,誰が相談に来ればということですか。
197: ◎ 副市長 相談を受けた職員課というふうに想定はしております。
198: ◎ 西村委員 普通は何か困ったことがあったら職員課に行くわけですよね。もし職員課の人がこれでは手に負えないですよとか,案件が重過ぎますよというときには副市長や企画財政部長がかかわっていくということですか。
199: ◎ 副市長 ルート的にそういうルートで来れば,そのような対応は考えていきたいと思っております。
200: ◎ 西村委員 今回かかわられたのは,職員課のほうからかかわっていただきたいということでかかわったということでよろしいですか。
201: ◎ 副市長 そのような形で私のところに申し出がありました。
202: ◎ 西村委員 わかりました。
次に庁用車について伺いたいと思います。
使う人がほぼ決まっている車は何でしょうか。
203: ◎ 秘書広報室長 市長優先車ということであれば,市長でございます。
204: ◎ 西村委員 この前も質問させていただきましたけれども,使う人がほぼ決まっている車というのは市長優先車で,この前は漢字3文字ではどんな車ですかと言ったら,広報車,部課長車,あと市長優先車,これを出されたかなということですが,使う人がほぼ決まっている車というのは市長優先車ということです。
この間,黒塗りになっているのは,プライバシーに配慮している。つまり個人が特定されるというのが理由でした。行為者と被害者が特定される車は使う人がほぼ決まっている車。つまり市長車しかありませんよね。したがって黒塗り,2文字の車は市長車以外には考えられませんが,市長いかがですか。
205: ◎ 市長 その点は私にはよくわかりません。
206: ◎ 西村委員 例えば,広報車とかであれば,多くの職員の方が利用されると思うので,加害者が特定されませんので,誰がそういう加害者かというふうにはわからないわけですが,今回特定される車ということが,乗る人が特定される車が市長車であるのであれば,市長車以外には考えられないのではないかなというふうに思いました。
市長は冒頭での発言で,職員との距離が近過ぎた,誤解を与えたのであれば申しわけないと思うというふうにおっしゃっていました。市長が考える誤解とは何を意味しているのか理解ができません。
私は一般質問でも述べたように,市長から体を触られたという複数の女性からの証言を得ています。私たちは直接話も聞いています。この資料には複数の女性職員が嫌な思いやつらい思いを抱えながら,それでも勇気を持って相談した内容が書かれています。それをきちんと調査もせず,行為者に対して何ら対応がされていない。そこが大きな問題です。
議会の役割としても,職員の皆さんが安心して働くことができる職場環境をつくる責任があります。庁内で複数のセクハラが行われていた,こういう卑劣な行為,これは看過することができません。だから,私は議会で取り上げています。なぜ行為者を守るような市政なのか,守るべきは女性職員です。ハラスメントは証拠や証言が表に出にくい,難しい問題です。だから,泣き寝入りで終わってしまうという,つらくて,悔しくて,悲しい現状があります。
一方,行為者は,どうせ名乗り出ないだろうと思っているのでしょう。そうした中で勇気を持ち,相談をされ,証言までしてくれた女性の皆さんがいらっしゃいます。だから,私は代弁者として声を上げています。私たち議員は市民の皆さんの代弁者だけではなく,職員の皆さんの代弁者にもなるべきであると思っています。
市長はやっていないと言い続けていますが,これまでの質疑や市の対応,そして私たちの調査で,行為者は市長であると私たちは考えています。公職としてあるまじき行為であり,市長は市民,職員に謝罪をし,職を辞するべきです。
207: ◎ 委員長 暫時休憩いたします。
午前11時59分 休憩
午後 1時34分 再開
208: ◎ 委員長 再開いたします。
この際,職員課長から発言を求められておりますので,これを許します。
209: ◎ 職員課長 申しわけございません。答弁の訂正をお願いいたします。先ほど西村委員の答弁の中で「被害に遭われた方」と発言してしまいました。「相談者」に訂正をお願いいたします。申しわけございませんでした。
210: ◎ 委員長 総括質疑を続行いたします。
211: ◎ 西村委員 済みません,先ほど言い忘れてしまったので,一言だけ言わせていただきます。市長はこの間,マスコミなどで「そんなことまでして私を引きずりおろそうとしているのか」というような発言をされていますが,私はそうではありません。私は引きずりおろすためにやっているのではありません。セクハラ行為を受けて嫌な思い,悔しい思いをしている女性がいらっしゃいます。それでも市役所で働きたいから,皆さん頑張って仕事を続けている女性のために,安心して働ける職場環境にしていくことが目的です。そして,市長が行為者ならば,公職に当たる者として,その責任はとるべきだというふうに考えております。
それでは,次に公用車についての質問です。
狛江市には,市長優先車運行管理基準があります。この中には,市長が優先車を使う場合について規定がありません。市民の税金を使って車を使用するわけですから,当然公務のみの使用ということになると思いますが,確認のために管理責任者の秘書広報室長に伺いたいと思います。
212: ◎ 秘書広報室長 公務を遂行するために使用されるものでございます。
213: ◎ 西村委員 公務を遂行するために使用するということですね。公用車の使い方については,舛添前知事が湯河原の別荘や東京ドームの野球観戦,NHKホールで開催されたコンサートに公用車を使用していたことが大きな問題になり,2016年12月に「知事の海外出張及び公用車の運用のあり方に関する報告書」,こうしたものが出されています。
その報告書では,「知事専用車は,機動的な交通手段の確保や危機管理の観点といった知事の職務を支える機能を有している。しかし,その運用に都民から疑義を呈されている状況では,専用車の運用が委縮するなど,かえって知事の職務遂行自体を損ないかねない」,このように書かれています。
私たちが情報公開でとりました市長の運転日報ですが,これを見ると,乗降記録や同乗者の記録がありません。行き先も住所のみの記載がされているものもあり,どこに何しに行ったのかはわからないものが多数ありました
東京都の報告書では,「「知事日程予定表」などから具体的な内容を知ることができなければ,外部から知事の判断を検証するすべがない。「公務に準じる」用務で使用する場合には,少なくともその判断が適切か否かを検証できるよう,その内容を明らかにする必要がある」,このように書かれています。
狛江市では,市長車を使っていても,市長の公務日誌に書かれていないものもあります。これではなかなかチェックが難しいと思うのですが,市の考えを伺います。
214: ◎ 秘書広報室長 現在,狛江市におきまして,市長が優先車を使用する判断について明文化したものはございませんが,その使用に当たりましては,市長として出席を要請されているものなど,市長の立場で行う用務であること,市政の発展に向けて公式・非公式を問わず,相手方との友好・信頼関係の維持増進を図る目的で行う用務であること,社会通念上,儀礼に属するもので,市長として対応することが適当と認められる用務であること,市長としての責務を果たすために市長優先車を使用することが,用務間の移動の機動性や効率性,危機管理の観点から合理的であること,これらを総合的に勘案し,判断しているところでございます。
一方で,公務性を担保することは重要なことと考えておりますので,どのような対応をしていくことが望ましいかなどについて,今後検討してまいりたいと考えております。
215: ◎ 西村委員 実際に公務としてもなかなか書けないまだ下準備のものだとか,そういうのもあって,全部が全部記載されるわけではありませんが,同乗者はいるのかとか,もうちょっと公務日誌と合わせるようなものに今後していっていただきたいと思います。
次に,一般質問でも取り上げましたけれども,市長が2013年11月22日にビッグサイトで行われた第43回東京モーターショーに公用車で行った件について伺いたいと思います。
先日,市長は私の一般質問の答弁で,「美術館とか,ビッグサイトの話が出ましたが,市長として招待状が来たので,それに応えたものであります」と,このように答弁をされています。また,招待状が残っている旨の答弁をされています。
しかし,私,その後,調べてみましたけれども,狛江市では交際費の支出を伴わないものについては,1年間で破棄されてしまうため,今となっては確認するすべがありませんでした。
千葉県の佐倉市では,「市長車等の使用に関する要領」,こうしたものをつくっていて,第2条には公務の定義として,地方自治法第1条の2,地方公共団体は,住民の福祉の増進を図ることを基本として,地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする,こうした規定があります。地方自治法第1条の2第1項に規定する地方公共団体の役割を果たすために必要な用務とする。第3条第1項には,市長は公務として行おうとする用務が公務に該当するか否かの判断に当たっては,当該用務を行うことが市政の発展,公益の増進,文化の振興などに資すると認められるか否かを基準とし,なお疑義のあるものについては,判例その他の事例を参考とするものとする。そして,第2項には,市長は前項の判断に当たって,市民の理解を得られるよう客観的にこれを行うように努めなければならない,このようにされています。
招待を受けているかどうかでなく,こうした視点で公用車を使うべきであると思いますが,市長,いかがでしょうか。
216: ◎ 市長 市政にどれだけ役に立つか,それから私の仕事上,どれだけ役に立てるか,ある程度そういう判断を自分でしながら動いているつもりであります。
217: ◎ 西村委員 御自身で判断しながら動かれているということですが,それでは市長はモーターショーになぜ行ったのでしょうか。モーターショーに行ったことが,その後の市政運営にどのように生かされたのか伺います。
218: ◎ 市長 記憶が定かではないのですが,市内の自動車業者もたしか出展していたと思います。そこで,どういうような役割をその業者さんが果たしているか,そういうこともたしか見せていただいた記憶があります。
219: ◎ 西村委員 確認しますけれども,モーターショーには市内の事業者さんが出展されていたということで,その出展の方から招待状を渡されて,ぜひ行ってくださいということだったのでしょうか。
220: ◎ 市長 招待状自体はモーターショーから来ましたけれども,そういうような情報は事前にたしか得られていたと思います。
221: ◎ 西村委員 市内の事業者さんはどのような形で出展されていたのでしょうか。
222: ◎ 市長 自分の所で販売している車をたしか展示されていたと思います。
223: ◎ 西村委員 販売している車を展示していたということで,そもそも私,モーターショーそのものがどういうものなのかが余りよく理解していないのですが,ともかく市内の事業者の方が出展していたということでよろしいですね。
224: ◎ 市長 そういうこともあったと思います。
225: ◎ 西村委員 ならば,それを何か市政に役立つということに生かしていけることになるのでしょうか。
226: ◎ 市長 市内の事業者さんとしても,いろんな形でモーターショーにかかわっていけるような話であるならば,これからの市の商工業その他を考える上で有益なものではないかというふうに考えます。
227: ◎ 西村委員 商工業の発展にということですね,次にいきます。
舛添前知事は,プロ野球観戦だとか,NHKホールでのコンサートの招待を受けて,家族同伴で行っていました。この件については,舛添前知事も公務と言っていましたけれども,その後,住民監査請求を受けて,6万5,029円返還しています。今度のモーターショーも招待を受けたということですが,公務ではないんじゃないかということだと私の認識では思うのですが,公務ということでよろしいんですね。
228: ◎ 市長 私はその判断で行っております。
229: ◎ 西村委員 次に,一般質問でも取り上げましたけれども,29年1月31日に西東京市の市長選挙の最中に,候補者の選挙事務所に公用車で行っています。そのときいろいろ私もやりとりをしましたけれども,先日の一般質問の市長の答弁は,「西東京の丸山市長は,私も西東京出身ですから,政策上,お互いにいろんなことで協定することがございます。実際にまだ実を結んだものはありませんけれども,選挙の公約で彼が掲げることで狛江市にとって役立ちそうなこと,そういった意味で調整に一番いい時間帯であるわけです。そういったときにあって,公約の中に何らかの形で狛江市との関係のことも含めてもらえればありがたいということも意見交換の中に含めたところであります」ということを言っています。
これは選挙期間中に公用車で選挙事務所に行ったと認める旨の発言がありました。最初,市長は,私とのやりとりのとき,「時間帯を調べて会いに行った」ということを言っています。その後,「会えたんですか」と私が聞いたときには,「伺ったときには時間帯が悪くて会えなかった」ということを言っていました。
私はそのときも非常に答弁はおかしいなというふうに思いました。一体選挙期間中に何をしに行ったのか,もう1度伺います。
230: ◎ 市長 超高齢社会を迎えて,シルバー人材センター事業が従前にも増して存在感を増してきています。そこで,私が35年間暮らし,知り合いも多い西東京市ならば,事業の提携もできやすいのかなということで,28年5月30日,新宿で両市長,両シルバー人材センターの三役で会合を持ち,事業の連携について意見交換を行っております。連携を進めることには前向きな話ができたというふうに考えております。
しかしながら,その後,進展が余り見られていないようでありましたので,約半年たった29年1月31日に激励も兼ねて伺いましたが,選挙カーの上で例えば「狛江」という言葉を出してくれれば,事業の連携について反応を示してくれる西東京市民もいるはずで,連携も促進できるかなという希望もあってのことでした。
当日,結果として,市長には会えなかったのですが,狛江に帰ってきて,シルバー人材センターからその後の話を聞いたところ,「狛江市シルバー人材センターでは派遣事業や介護事業等に意欲的に取り組み始めたところで,今では全国から視察が来ているようですが,西東京とはかなりの温度差が急激に生じてしまっている。したがって,現在,連携は進めにくい状況だが,縫い物,縫製事業は両センターで行っているので,提携の可能性はあるのではないか」と聞いております。
なお,事務所を後にした後,途中経路にある平成25年に開園したばかりの都立公園で3.9ヘクタールの小さな東伏見公園,計画面積としても13.7ヘクタールであり,非常にこれから都立公園を誘致する上でも参考になったわけですが,見学し,狛江に帰ってきました。
231: ◎ 西村委員 一般質問のときそういうお答えは一切なかったですよね。一般質問のときは,非常に支離滅裂な答弁ではなかったのかなというふうに思います。「会えたんですか」と言ったら,「会えなかった」ということで,「何をしに行ったんですか」と言ったら,「協定の中身はこれからだ」みたいなことを言っていて,何でこの1週間で今原稿を読まれているような中身の話が出てきたのかが私は非常に疑問でありますし,この1週間で何か考えられて答弁されたのかなというふうに思います。
私たちは,市長が協定を結ぶために作成していた資料があるのかなということで,これは市役所の全ての部署に情報公開請求しました。その結果,全ての部署から不存在決定通知,つまりそういう通知がないということが返ってきました。市長の答弁が正しければ,協定を結ぶために作成した資料なり何なりがあるはずですが,それをどんな公約にしてもらおうと思っていたのか,もう1度聞きます。
232: ◎ 市長 先ほど言いましたように,シルバー人材センター事業で何らかの連携ができないかということで,半年前から両市長,シルバー人材センターの三役同士でかなり提携について前向きな話はされていたものの,総論であったわけで,各論になると,その後は両シルバー人材センター間で話し合いはなされていたはずなのですが,特にこれといった進展はなかったために,そういったことも含めて,ほかに連携できることはまだ今のところ実を結んでいるものはありませんけれども,シルバー人材センター事業は比較的両シルバー人材センターで行っている共通事業もあるというふうに聞いておりますので,そういう意味におきましては,連携の可能性はあるのかなということであります。
突然あの日に振られた質問でありましたので,まとまったお答えはできませんでしたけれども,具体的に進めている事業としては,シルバー人材センター事業ということで思い出した次第であります。
233: ◎ 西村委員 突然振られたといったって,そこまで今お話しできるのだったら,シルバー人材センターにかかわることを考えていますということが言えるんではなかったんじゃないですか。それなのにそのとき何も言いませんでしたよね。
234: ◎ 市長 その後,どこまで提携の話がお互いのシルバー人材センター同士で進んでいるかという話の確認をしていなかったものですから,そのときにはお答えできなかったわけであります。
235: ◎ 西村委員 でも,それって選挙の本番中ですよ。それってどうなんでしょうかね。普通そういう時期に行きますか。市役所の首長同士が行くということは,選挙事務所でなんか話はしませんよね。市庁舎の庁内の中で話をしますよね。なぜ選挙事務所に行くんですか。選挙というのは,刻々と動いているわけですよね。予定も変わりますし,候補者の方だって,選挙でいっぱいだと思うんですよね。そんなときによその自治体から「ちょっと協定のことで」と言われたら,普通は拒否されるのではないかというふうに思いますが,非常に私は違和感を感じます。いかがですか。
236: ◎ 市長 どういうふうに選挙カーの上で彼が話をされるかわかりませんけれども,従前から彼とは話をしていた事業でもあります。それ以外にも実はあるんですけれども,具体的に話ができるとすれば,こういう事業があるのかなということで,私も35年の間に西東京市民とは数多くの人と知り合いがいます。そういう意味で狛江という名前を出してくれたら反応してくれる市民も幾多いるのではないかなという考え方もあった次第で,そういう意味では旬の時期であったのではないかと思います。
237: ◎ 西村委員 今公約とおっしゃられましたけれども,普通公約って選挙の前に発表していますよね。選挙中には選挙公報も出ますし,選挙はがきも出ますし,そこの段階では公約が決まっていますよね。それは多分選挙を応援する人たちと一緒に公約をつくり上げているものなので,そこに急に狛江市の市長が来たからといって,狛江市の公約を入れると,そういう状況なんでしょうかね。
238: ◎ 市長 私も選挙をやった経験が2回ありますけれども,毎回同じことを言っているわけではありません。その中にいろんなアイデアも絡めながら,私も新たな政策なり何なり,選挙公報に載せている載せていないにかかわらず,機動的に選挙運動というのはやった記憶があります。そういうようなことで,もしそういうような例えば丸山市長のほうでこういう話もしていいよという話が出せるのであれば,やってもらいたいと思って,駆けつけた次第です。
239: ◎ 西村委員 もちろん政治家というのは,毎回毎回同じ公約を出しているわけではありませんので,その都度変わっていくかと思うのですが,例えば公約というものは物すごく重たいものなんですよね。その場の発想,その場で,「狛江市長,ここでこうやりますね」と言って,それを口に出したら,それをやらなきゃいけない。それだけ公約は重いものなんですよね。そんなにすぐその場で相談をして,じゃあこれを入れようねというふうにはならないと思うので,しかもそのときには市長はこの前の答弁はきちんとこんな答弁はされていませんでした。私は非常にこれも疑問を感じます。これは平行線なので,次にいきます。
協定を結ぶ準備ということであれば,当然職員を連れていっているはずだと思いますが,誰か職員は同行されたのでしょうか。
240: ◎ 市長 いつの時点の話かおっしゃっていただかないと。
241: ◎ 西村委員 もちろん公用車で使っている市長選挙の間,29年1月31日です。
242: ◎ 市長 お互いの両市長間の頭の中でのまだ話でありましたので,特に同乗者はいなかったと思います。
243: ◎ 西村委員 頭の中の話であれば,なおさら選挙中に公約の話なんてしないですよね。協定を結ぶとか,そういうのは,綿密に打ち合わせをする,それが普通ではないでしょうか。これは私だけではなくて,市民の方が聞いても,非常におかしいのではないかというふうに思います。
それで,市長は29年1月31日に行っていますので,既に1年以上が経過しています。ですが,まだ成果物としてはあらわれていませんよね。市長は,たしか1期目だったでしょうか,即断・即決・即行動,こうしたスローガンだったと私は記憶しています。なぜ1年以上経過しているのに,成果物があらわれていないのでしょうか。
244: ◎ 市長 先ほど言いましたように,狛江のシルバー人材センターの今の事業というのは,全国的にも注目を集めるほど,今は全国から視察が来るほどに進んできています。そういった意味におきまして,こう言っては申しわけないんですけれども,西東京のシルバー人材センター事業というのは,もともとの事業をそのまま継続するという形で来ておりますので,なかなか提携するにしても難しい面はあろうかと思います。
しかしながら,ひまわり事業といいますか,縫製事業などについては何とか連携の可能性があるかなというふうにも聞いておりますので,そういった意味におきましては,今後進んでいく可能性はあるのかなと思います。シルバー人材センター事業によっては,それぞれのシルバー人材センターによって,やる気その他の問題もあります。そういったことでかなり温度差が出てくるのはやむを得ないとは思っておりますけれども,高齢社会を迎えて,大きな受け皿となるように我々としては支えていくのかなというふうに思っております。
そういった意味で提携話という具体的な話になれば,担当者を連れていきますけれども,まだお互いの市長同士の頭の中にある話として,ようやく28年5月30日に始まったお互いの幹部同士,両市長同士の話でありますので,ある程度腰を落ちつけてやっていく話ではないかなと思います。
245: ◎ 西村委員 今の市長の話,わかったようで,私はわからないのですが,こう言っちゃあ何ですがということで,あちらのシルバーさんはなかなか進んでいないと。ですから狛江の進んでいるシルバーさんを紹介して,西東京市のシルバー人材センターさんを活性化していこうと,そういう意味ですか。
246: ◎ 市長 それは違います。そこまで相手のシルバーに手を突っ込むつもりはありません。お互いに連携できるのは何なのかというふうに今研究してもらっているところでは縫い物,縫製事業,そういったものについては連携の可能性があるのかなというふうに私は聞いておりますので,そういった方向で今後進んでいってくれればいいなというふうに思います。
247: ◎ 西村委員 さっきなかなかあちらは進んでいないからというふうにおっしゃっていましたが,そもそもここに1月31日に話に行ったのは,狛江のシルバーさんが発展するために話を進めようということで行ったのですか。
248: ◎ 市長 お互いのシルバー人材センター事業の発展のために何かできるかなというようなことで,もう少し話が進められないのか。28年5月30日に会ったときには,総論的には賛成という形で進んだわけですけれども,各論段階に入ったときになかなか進みにくいという状況もあったので,そういった意味では西東京のシルバー人材センター事業にかかわっておられる会員の方々も含めて,その気になっていただかなければ,なかなか連携というのは進まないということはあると思います。
どういう事業でもやってみようという会員がいるところと,こういう事業じゃないと私は仕事をやりたくないという会員のいるシルバー人材センター間での温度差というのは,かなりなものが今は全国的にあるのかなというふうに私は理解しております。
249: ◎ 西村委員 それでは,狛江のシルバー人材センターはこの話を当然知っているわけですよね。市長の頭の中だけではなくて,当然こういうことを西東京とやりたいんだけれども,どうかと現場である人たちに話が行っているわけですよね。それは行っているんですか。
250: ◎ 市長 当然のことです。
251: ◎ 西村委員 それは行っているということですね。じゃあここは選挙の応援ではなくて,シルバー人材センターの発展のためということですね。
先ほど選挙中の演説の中で狛江のことも言っていただければいいというふうにおっしゃっていましたが,その演説風景というのは,市長は見にいっているのですか。
252: ◎ 市長 このときに会えませんでしたので,私も公用がありましたので,選挙期間中は,それ以外では伺っておりません。
253: ◎ 西村委員 そもそも会えなかったら行く意味ないですよね。
254: ◎ 市長 激励も兼ねて行ったので,もし会えればこれはチャンスだなというふうに思っておりました。
255: ◎ 西村委員 聞きますけれども,激励が前提ですか,それとも協定というか,話し合いが前提ですか。
256: ◎ 市長 ウエートとしては,ほぼ同じぐらいだったと思います。
257: ◎ 西村委員 それは公用車で行っているわけですよね。きちんと政策的に進めたいのであれば,時間のない選挙中なんて普通行きませんよね。どちらのシルバーも進めていきたいと。2つの市で何か発展させたものをしていきたいというには,相当に話を詰めなければいけない問題であると思うし,普通は市役所内できちんと話をする,また例えばシルバー人材センターの職員の方を連れていく,また狛江市の職員を連れていく,これが普通ではないでしょうか。
258: ◎ 市長 そういう段階の話をまずは28年5月30日に行っております。そういった上で何かきっかけのようなものが私は欲しかったのでありますけれども,残念ながら,そのきっかけがこのときにはつかめなかったという話であります。
259: ◎ 西村委員 私はわざわざ選挙期間中に行くのは非常におかしいと思います。この前の1日もそうだったと思うんですけれども,この答弁を聞いていると,誰が聞いてもおかしいのではないかというふうに思いますが,平行線なので,次にいきます。
平成27年7月21日の市長車の運転日報を見ると,出発,帰庁の記録がなくて,行き先は稲城市,国立市,東村山市,清瀬市,渋谷区に訪問している記録があります。市長はこれに記憶がありますか。
260: ◎ 市長 記憶はありません。
261: ◎ 西村委員 27年ということなので,3年前ですね,記憶にないということですので,私たちはこれについて調べてみました。当時の平成27年,さっきの自治体に行ったのは4月21日です。それで,4月27日が統一地方選挙の投票日でした。この1区4市全てで市長選挙がありました。そして,運転日報には,地名が書いてあり,稲城市には長沼,国立市には中,東村山市は本町,清瀬市には中里,渋谷区には渋谷,このような記載がありました。これについて,私たちはもうちょっと深く調べてみました。そうしたら,どこも市長選,区長選候補者の選挙事務所がある所の地名だということがわかりました。これはそれぞれ一度に行っています。それぞれ何に行っているのですか。
262: ◎ 市長 いきなり言われても,即答はできません。
263: ◎ 西村委員 即答ができないと言いますけれども,選挙中ですよね。どこの所でも5カ所ですね,首長さんの選挙をやっています。しかも,ずっと立て続けに次から次に行っています。これはそれこそ選挙の陣中見舞い,応援に行ったのではないですか。
264: ◎ 市長 それもあったかもしれません。
265: ◎ 西村委員 ここまで言えば,さすがに記憶ありますよね。それもあったかもしれないと言うんですけれども,それしかなかったんじゃないですか。
266: ◎ 市長 その記憶はありません。
267: ◎ 西村委員 私たちも全部現地に確認して,調べております。稲城市の長沼,そこも市長の選挙事務所がありました。国立市中もそうです。東村山市の本町,清瀬市中里,渋谷区には渋谷,全て括弧づけで書いてある地名,全部選挙事務所が置いてある所なんですよね。
しかも,公務日誌には「9時から庁議」と書いてあるだけで,ほかには何も記載されていません。要は公務として,どこに行っているとか,そういう記載がありません。選挙事務所に行ったのではないでしょうか,もう1度聞きます。
268: ◎ 市長 今お答えしようにも,その記憶がありません。
269: ◎ 西村委員 それでは,選挙事務所に行ったかどうかわからない,そういう記憶もないということですか。
270: ◎ 市長 今いきなり言われてもわかりません。
271: ◎ 西村委員 どうすればわかりますか。
272: ◎ 市長 これから記憶を呼び起こしていくしかないと思っています。
273: ◎ 西村委員 今記憶を思い起こすというふうに言っていたので,ここですぐ記憶が思い起こせるかどうかがわからないので,まだ予特まで最終日まで金曜日までありますので,そこの段階でもまた予算委員会で確認させていただきますが,これはどう見ても,ほかの所はどこも立ち寄ってないんですよね。
まず,市庁を出発して,9時から庁議とあるので,ここに庁議があったんでしょうと。火曜日,庁議の日ですよね。多分その後に出発をして,それぞれの選挙事務所に行っていて,これもまた不明なのですが,渋谷区渋谷,これは東一丁目となっています。これもどこに行っているのかがわかりません。公務日誌でもわかりません。選挙期間中なので,これは市長が陣中見舞いに行ったのではないかというふうに思いますので,ちゃんと記憶を呼び起こしてください。
ほかにもあります。平成27年5月11日の運転日報では,足立区に訪問しています。ここもその後,5月17日が投票日で,区長選挙がありました。この日の運転日報にも,現職区長の選挙事務所があった地名が記載されています。これは何しに行ったのですか。
274: ◎ 市長 それはもう1度何日か言ってください。
275: ◎ 西村委員 平成27年5月11日です。
276: ◎ 市長 たしか健康推進事業,そういったものをこれから足立区として乗り出そうというようなお話も聞いていたので,その話で行った記憶があります。
277: ◎ 西村委員 済みません,何でこれだけこんなに急に出て,先ほどの1区4市,これだけ行っているのに記憶がないと言っておきながら,平成27年5月11日だけをぽこんと足立区を出したら,これは健康推進事業ですと,なぜここだけははっきり言えるのかが非常に不思議でございます。
平野というのは,足立区の区長さんの選挙事務所があった所でございますが,これについては選挙事務所に行ったのではないですか。
278: ◎ 市長 足立区の近藤弥生区長とは,都庁の職員時代,都議会議員,それから都庁職員として,いろんな意見交換をさせてきていただいています。たしか今健康推進事業と言いましたけれども,このときはたしか偽装請負かなんかの話を聞きに行ったのではないか。それは今記憶をたどっていっているので,いろんな意見交換させていただいていますけれども,時点から考えると,その話ではないかなというふうに思います。
さまざまな近藤区長とは意見交換させていただいているので,そういう意味ではさまざまな項目にわたっていて,今までよく記憶として残っているのは,偽装請負にかかわる問題と,それと健康推進事業にいよいよ乗り出そうかというときに行った記憶というのは割合鮮明に覚えているからであります。そういう意味におきまして,市長同士の親疎のぐあいによって,記憶もそれだけよく覚えていたり,よく覚えていなかったりすることはあると思います。
279: ◎ 西村委員 では,この日,5月11日,近藤区長に会えたのですか。
280: ◎ 市長 たしか会うために行ったんだと思っております。
281: ◎ 西村委員 会うために行ったから行っているわけですよね。だから,会えたんですかと聞いているんです。
282: ◎ 市長 会えなかったという記憶がありませんので,会えたんだと思います。
283: ◎ 西村委員 そうしたら,その選挙中の間に近藤区長は遊説をやめて,市長と一緒に偽装請負について話し合ったと,そういうことですか。
284: ◎ 市長 話し合ったというよりも,話自体はそんな長くかかる話でもありませんので,激励を兼ねて,そういう意見交換もしてきたという話だと思います。
285: ◎ 西村委員 これもさっきの西東京と同じですよね。なぜ選挙期間中,しかも11日で,17日が投票日ですよね。なぜこんな時期に行くのか。しかも,西東京のときも,この前お話をしましたが,まだこの方は候補者であって,当選するかどうかがわからないわけです。
そうすると,この前は「この方は有力な人なので」ということで,多分今もそういう御答弁が返ってくるのかなというふうに思うので,それは聞きませんが,普通選挙の忙しいときに,皆さん必死なわけですよね。優勢だと言われても,皆さん必死で選挙をやっているわけですよね。そのときに偽装請負の話だとか,健康推進事業の話とか,そういう話ってするんでしょうかね。
286: ◎ 市長 私も選挙をやっている間にいろんな市長さん,区長さんがお見えになったときに,そのときに意見交換させてもらっておりますので,共産党さんはやらないのかもしれませんが,そういうことは割合普通に行われている話じゃないか。
287: ◎ 西村委員 別に私は会いに行くのを言っているわけじゃありませんよ。公用車として使うのがどうなのかと言っているんです。
288: ◎ 市長 そういう話も兼ねて行くのであれば,公用と認めてもらってもいいのかなと思います。
289: ◎ 西村委員 私はそうは思いませんし,市民の皆さんもそうは思わないと思うんですよね。過去にもそれぞれいろんな自治体,今ぱっと出てきませんが,いろんな首長さん,選挙の応援に行ったということで問題になっていますよね。監査請求で返金した,こういう人もいますよね。それだけ公用車で選挙期間中に選挙事務所に行くというのは,これはおかしいのではないかなというふうに思います。行くのは構いません。だけど,それは公用車を使って行くべきではありません。もしも政策協定とか,自治体の首長同士の話をしたければ,選挙中,事務所に行くのではなく,きちんと市庁舎に行く,そこで話をするべきだということを言っているんです。
290: ◎ 市長 選挙の応援だけで行けば問題があるのかもしれません。そういうことではなくて,それに兼ねて,いろんな話ができれば,それは1つの公用だと私は考えます。
291: ◎ 西村委員 「兼ねて」と言いますけれども,私,「兼ねて」というのが協定とか,仕事というか,行政同士の話ですね,それは非常に後景に追いやられていて,そもそも選挙の激励に行った,これしか思えませんよね。それってどうにでも言えるわけですよね。「選挙期間中であったけれども,何か狛江市のことを言ってほしかった。協定を結びたかった」,何とでも言えますよ。でも,これはどう見ても,市民の皆さんはおかしいと思いますよ。市長,そう思いませんか。
292: ◎ 市長 単独の目的だけでやれば,純粋な話は表に出てくると思いますけれども,市長に限らず,政治家は広範にいろんな目線で物事を考えながら,24時間行動しているものでありまして,そういう中で有益なものが1つでも入れば,それは公用として認めてもらえるかなというふうに思います。
293: ◎ 西村委員 首長が市の事業というか,話しに行くんですよね。選挙期間中の短時間で済むような話なんでしょうか,違いますよね。普通はきちんと長い時間をとって話をするわけですよね。選挙期間中って,会えたって,1時間も会えませんよね。本当に10分,15分ですよね。その中で例えばお互いの行政の意見交換とか,さっきの話に戻りますけれども,シルバー人材センターのことですか,そういう話ってそんなに短時間で簡単に済むような話なんですか。
294: ◎ 市長 私のところに見えていただく首長さんたちにしてもそうなのですが,大体話というのは10分から20分で終わるような話になっています。それ以降のことというか,具体的なことは事務レベルで詰めていただきますので,それはたっぷり時間をつくってやってもらう話になると思いますが,首長同士の話というのはそんなものだと思います。
295: ◎ 西村委員 私もいろんな今回のを調べるに当たって,それぞれの市長さんが出しているフェイスブックなども見ましたけれども,確かに市長の選挙中にほかの市長さんが来られています。聞きますけれども,公用車で来ていますか。
296: ◎ 市長 それは確認しておりません。
297: ◎ 西村委員 公用車で行くということが非常に問題だと思うんですよね。私,これはどう聞いても,こじつけているとしか思えません。行くのを否定しているのではありませんよ。行くのは,市長も政治家なので,それは構いません。ただ,それを公用車を使って行くのはどうかと言っているんです。しかも,余りにもわずか5分,10分の行政の話をする。それだったら,きちんと選挙が終わった時点,それか選挙が始まる前の時点,公約に入れていただきたいのだったら,そこでじっくり話をする。それが政治家の務めではないですか。
298: ◎ 市長 どこの首長さんも同じですけれども,ほとんど24時間,いろんな形で仕事をさせていただいています。土曜日,日曜日,休日もないぐらい,いろんな所を駆け回っているわけで,そういう中でお互いに時間を合わせるというのはなかなか大変なことであります。必ずいそうだなというところを目がけて行く,それはかなり有効な方法ではないかというふうに考えております。
299: ◎ 西村委員 私は非常に無理があると思います。矢野市長の話を例に出しますけれども,例えば矢野市長,市議選で市議選の候補者を応援するときには,全て移動は公用車は使わず,身内の車,そういうところを使って,一切公用車は使いませんでした。公用車は公務での前提ですよね。これはどう見ても,選挙の陣中見舞いに行った,そうとしか思えません。
先ほど言いました1区4市,これはどう見たって,庁議の終わった後だから,10時過ぎに出ているんでしょうかね,そこからずっと一通り回っているので,多分いたのは10分,15分でしょう。それはどう見たって選挙の陣中見舞いであるかと思いますし,そんなに一度にあちこちの,稲城,国立,東村山,清瀬,そこの首長さんにもまた政策協定を公約に入れてもらおうとしているのか,これは私は非常に無理があると思います。
先ほど足立区の話をしましたけれども,足立区の区長さんは,市長のこの前の選挙の2名連記のポスターの相手でございました。これはどう見てもお友達のところに陣中見舞いに行ったとしか思えません。私たちは,これは公用車を使って,選挙事務所を回っているというふうに,私的利用であるというふうに思っております。
大津市長は2011年3月に県議会選挙の立候補予定者を応援するめに,公用車を使い,住民監査請求がされ,公務外の利用に当たるとされました。市長は選挙期間中に選挙事務所に公用車で訪問しています。公用車の私的利用だということは明らかです。これ以外にも公用車を使って私的利用していると思われるものがあります。公務日誌に何も記載がないのに,行き先のわからない公用車利用や,市役所を帰庁となった後でも公用車を利用していて,余りにも不透明です。一般質問ときょうの答弁を聞いていても,全く理解できませんし,そもそも市民の皆さんにも説明がつかないのではないでしょうか。
また,交際費についても,一般質問で少し触れましたけれども,使い方についても疑問があります。これについては後日,田中議員が取り上げる予定であります。公用車については言っても平行線なので,時間がもったいないので,やめますけれども,公用車や交際費の使途について,市政の私物化だと言わざるを得ないと私たちは考えております。そして,そうした行動は,狛江市長としてふさわしくないことだと思っています。
以上です。
300: ◎ 佐々木委員 それでは,狛江市議会公明党の総括質疑をさせていただきます。
まず,私のほうからは大きな考え方というものをやらせていただき,また1部,2部といった形でやらせていただきます。まず,私のほうで大きな考え方について質疑をさせていただきますので,よろしくお願いいたします。
まず,平成30年という年であります。来年の平成31年の4月末で天皇陛下が退位をされ,そして5月に皇太子が即位されるといった流れの中で,平成30年というもの,また平成30年度というものは,本当に大きな節目の年でもあります。そして,平成30年度,来年の話で31年というのは,31年度というのは,ある意味では4月1日から始まり,1カ月しかないといった部分の中では,年度といったものの中でも,平成30年度といったものは非常に大きな年,意義のある年になるのかなというふうに思います。
そしてまた,狛江市におきましても,高橋市長,1月4日の新年の挨拶,庁内放送,私も聞かせていただきましたけれども,この中でも「仕事を進めていく上で私たちの指針であり,かつ目標としている第3次基本構想と後期基本計画の残された期間は約2年ほどとなり,狛江市政にとり,ことし1年は正念場となります」,このように庁内放送でも新年の挨拶をされているとおり,ことしの1年というのは正念場の年であります。こういった大事な年の平成30年度の予算審議をこれからさせていただきますので,よろしくお願いしたいと思います。
まず,私のほうから大きな考え方ということで申し上げましたけれども,平成30年度の狛江市の方向性といいますか,市政運営については,一番端的にあらわされているのが所信表明だと思いますので,ここの中から財政のこと,またまちづくり,こういった観点から考え方についてお聞かせいただきたいと思います。
この所信表明の中で「地方財政をめぐる動きと狛江市の行財政運営」,こういった項目の中で「日本経済の先行きについて」云々という文言がある中で,国のほうの中長期的なものに対するものだとか書かれている中で,夏までには黒字化の達成時期を,国のほうですけれども,決定するという流れの中,「政府における経済再生と財政健全化の取り組みを注視していく必要があります」と述べられております。
この記述において,政府のこういった動向により,狛江市が受ける影響,これについてお聞かせいただきたいと思います。
301: ◎ 財政課長 地方財政につきましては,国の財政状況に影響を受けるものでございますが,狛江市の場合は交付団体でございますので,その影響は大きなものがございます。国におきましては地方の一般財源総額につきまして,2018年度までは同水準を維持するということを示してきましたが,これにつきましては平成30年度までということになりますので,31年度以降,どのようになるか不透明なところでございます。
そのような中で基礎的財政収支の黒字化の達成時期を延ばすということに対しまして,地方財政にどのような影響を与えるのか,また狛江市としても増加する社会保障費の財源を確保できるのか,大変不安に感じているところでございます。
302: ◎ 佐々木委員 今御答弁もありましたけれども,狛江市というのは,国の動向の影響を大きく受ける自治体であると。増加する社会保障費,この財源を確保できるのかと大変不安に感じていられると,そういった状況である中で,次にこういった記述があるんですけれども,「狛江市は地方消費税の清算基準の見直しの影響を受けるために,財源不足が増すことになりますが,その半分近くが地方交付税では交付されず,臨時財政対策債に振りかえられる。また,子育て支援策の充実に向けた公共施設整備も進める必要があるため,その財源として,基金からの繰入金をふやすものの,事業費の発行もふやさざるを得ないということから,平成30年度は,平成24年度以降,続けてきた将来負担の抑制が難しくなってきている」,このような記述があります。
こういった状況の中での予算編成になりましたけれども,将来の狛江市の財政状況への影響,またこの影響に対する対応策の考え方についてお聞かせいただきたいと思います。
303: ◎ 財政課長 平成24年度以降,市債の発行額を抑制し,市債残高の削減に取り組んできましたが,平成30年度予算は,子育て支援施設などの建設事業費が大きくなっていることから,事業債を増額し,臨時財政対策債につきましても,一般財源が不足することから増額しております。
31年度以降も毎年度このような状況が続きますと,財政的には悪化の方向へ向かいますが,公共施設の整備も必要でありますので,年度間のバランスを考慮しながら,将来負担の抑制に取り組んでまいります。また,30年度につきましても,予算額といたしましては,市債はふえておりますが,予算執行の中で,できるだけ発行抑制に努めてまいりたいと考えております。
304: ◎ 佐々木委員 今の御答弁は大変大事な考え方であろうというふうに受けとめます。年度間のバランスを考慮しながら,将来負担の抑制に取り組んでいかれるというところ,それから現在は予算を使い切ろうなんていう考え方は,基本的には今の行政はないとは思いますけれども,予算執行の中で,できるだけ発行抑制に努めていくというのは,事業債とか,そういったものを発行しないようにしていく,また常日ごろの事業費の削減にも目を光らせていかれるといったところの意味合いだというふうに受けとめました。
「地方財政をめぐる動きと狛江市の行財政運営」の中の一番最後に,こういった記述があるんです。「国や東京都の補助金も有効に活用しながら,安定した行財政運営に努めてまいります」。このコンパクトシティ狛江市,また年間の一般会計も今回は284億円という金額でありますけれども,本当に影響を受けやすい,また入ってくるものはなかなかないという中で,国や都からの補助金,こういったものをしっかりと取りつけてくるといったものも大変重要な考え方でありますし,どうアンテナを立てて,国や都の動向を見ていくのかというのは大事なことだと思いますが,今の申し上げた国や東京都の補助金の有効活用,この辺について,前市政と現在の高橋市長の市政における補助金を取りつけてきた違い,比較というのか,その辺についてお聞かせいただきたいと思います。
305: ◎ 財政課長 前市政と現市政の補助金を取りつけてきた違いということでございますが,単純に比較することは難しいところでございますが,市町村総合交付金について申し上げますと,経営努力などによりまして,平成23年度決算と平成28年度決算で比較いたしますと,交付額といたしましては3億円以上増額しているところでございます。
306: ◎ 佐々木委員 なかなか確かに補助金の取りつけてきたという違いについては,単純には比較することは難しいという御答弁でありました。おっしゃるとおりかなというふうに思います。ただ,市町村総合交付金については,経営努力などもありと。平成23年度決算と平成28年度決算で比較すると,交付額が3億円以上増額していると。
これは経営努力というのは,前市政における,ある意味放漫経営みたいなところでよく私もそういう表現をさせていただきましたけれども,そういった中で高橋市長になられて,規律のある財政の運営,こういったものの努力,経営努力,これが結局交付額が3億円以上増額になっているといった,これは紛れもない事実であろうと思います。
こういった状況の中で,「平成30年度一般会計予算案の概要」というところに所信表明は移っていくわけでありますけれども,毎年度,新たな課題が発生する,また社会保障費の増加,また狛江市においては公共施設の老朽化といった中では,改修,また建てかえ,新築といった動きの中で,こういったものも含めて,一般会計284億600万円といったものについての自己総括について,御担当から答弁いただきたいと思います。
307: ◎ 財政課長 平成30年度予算の総括といたしましては,保育園の待機児童対策のほか,学童クラブの待機児童対策に向けました施設整備,児童館などの子育て支援施設の整備など,子育てしやすいまちづくりを前進させる予算になったと考えております。
308: ◎ 佐々木委員 子育てしやすいまちづくり,これを前進させる予算になったという自己総括でありました。軒並み人口減と言われる中で,狛江市においては人口がふえているといったものもあります。現在約8万1,800名の市民がいらっしゃる。こういった中での人口増,ここについては子育て世代の転入がふえているといった現実もある中では,子育てしやすいまちづくり,今は人口増の今の時点では,ここに選択と集中を傾けていかなければならない,こういったときであろう。ただし,自然増していく社会保障費,間違いなく若い世代は転入で入ってきているけれども,高齢社会というものも現実的に狛江市ではあります。
こういったものも見据えた中で,どこに重きを置いて取り組んでいくのか,それが先ほど財政課長に御答弁いただきました年度間のバランスといったものも,そういったところにいろいろと含みがあるのかなというふうに思います。今は子育て世代の転入増が多い,これは本当に喫緊の課題だと。もちろん高齢化社会といったものでの社会保障費の増加というのも喫緊の課題ではあるけれども,喫緊の課題がある中でも,どこに着目していかなければならないのか,こういったものもしっかりと見据えていかなければならないのが市の担当,また全体的に考えていかなければならないものだというふうに思います。
所信表明の一番最後にはこのようにあります。これは所信表明の本当に一番最後のところには「そのためにも」と今後目指す方向性ということで述べられている中の本当に一番最後に,また財政のこと,「そのためにも将来を見据えた規律のある行財政運営を行ってまいります」と,このような記述がございます。
これまで財政のことで何点か確認させていただきましたけれども,こういった中で今御答弁いただいたものを含め,受ける影響,また課題,対応方含めて,今後の規律ある財政運営,こういったものにどのように取り組まれていくのか,お聞かせいただきたいと思います。
309: ◎ 財政課長 保育園の待機児童対策や高齢化などにより,社会保障費が毎年のように増額していますので,31年度以降もその財源を安定的に確保していけるのかが課題でございます。先ほどの答弁にもございますが,30年度予算のように年度によりましては市債発行額をふやさざるを得ない年度もございますが,中長期的には将来負担を抑制していけるように,年度間のバランスを考慮した財政運営に努めてまいりたいと考えております。
310: ◎ 佐々木委員 今御答弁いただいたとおりの形で,将来に負担を残さないでいけるように,規律のある財政運営については,財政課というだけでなく,各全体の部署にかかわることだと思いますので,これは本当に職員の皆さん方,ここにいらっしゃる幹部職員の皆さん方が念頭にしっかり置いて,頭に据えて,一つ一つの事業の細かな費用,その経費についてもしっかりと目を光らせていけるようにお願いしたいというふうに思います。
次に,まちづくりということであります。非常に大きな形でざっくりといいますか,こういった形でのまちづくりということについてお聞かせいただきたいと思うんですけれども,狛江市では道路整備,また公共施設の老朽化によるもの,将来の人口動向,これは年齢別のものをさまざま考えて,そういった中でまた緑地であるとか,農地であるとか,また民間のマンションの開発,こういったものも含めて,これからの狛江市のまちづくり,コンパクトであるがゆえに,強みというところもあるでしょうし,コンパクトがゆえに,強みにならず,弱みとまでは言わないけれども,それがなかなか強みにつながっていかないというものも,メリット,デメリットといいますか,どうしてもコンパクトがゆえのデメリットというところもなきにしもあらずだと思います。
そういった中でこういったものをどう考慮して,コンパクトシティの狛江市を考慮して,全体的なまちづくりといったことについては,どうあるべきだというふうにお考えになられているのかお聞かせいただきたいと思います。
311: ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 狛江市の市域は狭く,まち全体にわたり人口が密集していることから,大規模開発事業や生産緑地の減少や道路を初め公共施設の老朽化等による影響は,近隣だけにとどまらず,緑地の減少とか,学校の教室不足とか,防災機能の低下等の市民生活まで多大な影響が及ぶことも想定されます。
その一方で,計画的な道路等の公共施設の整備や地区計画等の都市計画決定及び空き家等の利活用の推進,これらは市民の意見を取り入れながら進めることにより,これまでの課題が解決され,良好な住環境へ大きな改善が期待されるものでもあります。
このようなことから,これからのまちづくりは,道路修繕計画や公共施設整備計画,都市計画道路の整備に向けた基本計画,公園の都市計画決定,地区計画等の都市計画決定,空き家等対策計画,また和泉多摩川緑地都立公園誘致推進構想などのように現段階からまちづくりのあるべき姿を誘導しまして,目標に向かって一歩一歩まちづくりを進めることが大変有効であり,これからも積極的に進めていくべきだと考えているところでございます。
312: ◎ 佐々木委員 本当に大きなくくりでお聞かせいただいたところでありますけれども,例えばですけれども,1つ道路整備といったことを取り上げましても,道路の整備というのは,災害というところの観点から見ても,しっかりと取り組んでいかなければならないものだと思います。輸送経路を確保する,災害になっても災害に強い道路をつくっていくだとか,また幹線道路として,しっかりとそれが生かせるから,路地まで入っていけるといったものも,そういった視点もあります。
例えばの例ですけれども,今電研の所から,それこそ水道道路までの間を整備を進めていこうといったときに,あの計画だって,金額にして大体の予算120億円と言われております。その中で期間もかかるものもある中で,ただ一つ一つ,今御答弁いただきましたけれども,まちづくりといった目標に向かって,一歩一歩しっかりと着実に進めていくといったものが,狛江市の大きな意味でのまちづくりといったものにつながっていくものだというふうに思っておりますので,ここについては,またひとつ積極的に,ただ先ほども申し上げましたけれども,今和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事から御答弁いただきましたけれども,緑地であるとか,農地であるとか,さまざまないろんな意味合いからのまちづくりといった,先ほども申し上げました。
そういったところからは,全庁的な思いの中でまちづくりといったところについては,まちづくり推進課というのがあるからじゃなくて,一つ一つ自分たちの課にまちづくりといった視点を置いて,これからもさまざまな事業一つ一つについても,また構想を1つ立てるについても,そういった視点をお持ちになりながら進めていただきたいというふうに思います。
そして,狛江市といえば,日本一安心で安全なまちづくりということであります。ここについては,これまでもこれでもかというぐらい,また市民の皆様方の中でも,日本一安全な狛江市といったものが本当に自然と口から出てくるような,そういった状況になりました。日本一安心・安全なまちというものをさらに推進していくために現状と課題,そして今後取り組まなければならない新規であったり,拡充であったりといったものもあろうかと思いますけれども,その辺のところについてお聞かせいただきたいと思います。
313: ◎ 危機管理担当理事 日本一安心で安全なまちへの取り組みにおける現状といたしましては,関係機関や地域の方々と連携を密にし,顔と顔とが見える関係の構築を初めとし,防災や防犯のみならず,あらゆる分野において,さまざまな取り組みを実施してまいりました。その結果の一つが刑法犯認知件数の減少であったり,交通事故による死者や火災による死者ゼロが長期間にわたり継続していたことなどではないかと考えております。
しかしながら,犯罪や事故,火災などがゼロになっているわけではございませんので,知恵を出し,工夫を凝らしながら,地域や関係機関と一体となった取り組みをさらに充実させていかなければならないと感じております。
314: ◎ 佐々木委員 ここについても本当に名実ともに日本一安心で安全なまちと言える狛江市であるように,さらなる推進に私どももしっかりとそこについては自分たち自身が率先して取り組ませていただきたいというふうに思っておりますので,よろしくお願いいたします。
今これまで財政のこと,また大きな考え方といいますか,そういったところについても質疑させていただきましたが,狛江市の進むべき考え方であるとか,構想であるとか,そういった未来のあるべき狛江市を見詰めつつ,その方向性,構想を考える,こういったものも市民の皆様方に参加していただくというのもあるけれども,中心となって考えていただくのは職員の皆さん方であります。
また,狛江市民約8万1,800名の市民の皆様方の現実の生活を親身になって支えていただいているのも職員の皆さん方であります。狛江市において,市民の皆様を支えていただく職員の皆さん方が健康であって,そしてモチベーションも高く,ただ市民のためにという,一意専心,意を一にして,心を専らにするという一意専心という言葉もありますけれども,そういったものができる環境,これをさらに整えていくということは非常に大切なことであると考えております。
この場にいらっしゃる理事者側の皆さん方は,市職員の幹部の皆さんであります。こちら側は議員側も含めて,人への接し方,職員の皆さんとの接し方というのは,自分が何気なしに普通に接しているつもりかもしれないけれども,相手側がどう捉えているのか,どう受けとめているのか,相手の立場になって接していかなければならない。そして,みずからを振り返り,反省すべきは反省し,気持ち,心を入れかえて,他人にストレスを与えないみずからの行動をとってまいりたい。これは自戒の念を込めて,こういった発言をさせていただいております。
少し前,最近も他の自治体で議員の職員の方に対するパワハラというものが報道されております。この議会でも夜に市長の自宅に行き,門扉をぶっ壊してきたというような議員,また恫喝するような行為で職員をおびえさせる,そういった職員というのも現実的に出てきているというのも,これまでの議会を見ていただければ本当にわかることでもあります。そういった人が自分のことを棚に上げて,人を責めるのはちゃんちゃらおかしいよとおっしゃる方もいらっしゃいます。
午前中に明政クラブの議員の質疑の中で,ハラスメントの防止に関する規則に触れられておりましたが,1点確認させてください。条例と規則の違いについてお聞かせください。
315: ◎ 政策室長 条例につきましては,憲法第94条におきまして,「地方公共団体は,その財産を管理し,事務を処理し及び行政を執行する権能を有し,法律の範囲内で条例を制定することができる」とあるとおり,自治立法中の最高形式でございます。住民への義務の付加や権利の制限は,条例で定めなければならないなど,自治体における議会立法となっております。
一方,規則は,行政立法でございまして,条例施行規則や法律施行細則など,条例や法律の内容の細目や実施手続を定めるものや,条例や法律の委任を受けずに規定するものがございます。
316: ◎ 佐々木委員 簡単にいいますと,規則というのは,職員の皆さん方で内部の規律みたいなものだから,修正もできる。ただ,条例というのは,簡単にいえば,国でいうところの法律,狛江市でいうところの法律に当たるのが条例。ですから,条例というのは,改正,見直しをかけるにしても,議決が必要,議員の採決,可決が必要になってくるというものだと。それだけ違いがある。条例というのは重いものだというふうに受けとめております。
1つルールというものがあっても,その運用について遵守されているのか,こういったことについては,外からの目で,そのルールがちゃんと機能しているのかという外からの目で確認いただくというのも大事な視点ではないかというふうに思っております。
とにかく一番大事なことというのは,嫌な思いをした職員,職員の方というのがいずれにしても庁内の同じ職場の人に相談となると,ちゅうちょしてしまうといったこともなきにしもあらずだと思います。こういったことも考えますと,外部の第三者に相談できる,そういったところも用意しておくというのも重要であります。相談者が相談することによって,少しでも気持ちを落ちつかせて,職場にて職務を遂行できるように進めていくというのが大事なことであります。
ただ,ハラスメントというのは,女性が受けるものだけではありません。男性が受けるものもあります。男性が女性にするもの,女性が男性にするものというのもあるし,上司が部下にというか,後輩にというのもあるし,逆に後輩が上司をといったこともあるし,同僚が同僚にといったこともあるし,同性同士でというのもあるし,さまざまな形でのこういったハラスメントというのはあります。
もう一個大事なところが,相談されたものというのが,相談された内容というのかな,これがどういった経緯を持って解決に向けた対応がなされたのか,問題の終結といったところまできちんとかかわっていく,こういったことも大切であるというふうに思っております。私ども狛江市議会公明党,ハラスメント防止に向けて,条例化といったものを視野に入れて,検討してまいります。
私の質疑の最後になります。市長の所信表明をもとに,平成30年度の市政運営の考え方,また方向性を確認させていただきました。私の総括質疑の最後として,市長に平成30年度の市政運営に臨まれる決意,それから覚悟をお聞かせいただきたいと思います。
317: ◎ 市長 狛江市の人口は増加しておりまして,高齢化と同時に子供もふえている状況にありますが,将来的には人口減少,少子高齢化に向かうことが見込まれます。これまで公債費や人件費の削減に取り組んできましたが,今後も増加する社会保障費の財源を安定的に確保していくことは大変厳しいものと考えております。また,公共施設の更新も大きな費用がかかってきます。
今後,財政的に余裕が生まれるような状況を想定することは難しいところでありますが,そのような状況におきましても,規律を持った財政運営を進めることにより,「日本一安心で安全なまち」の実現と「障がいがある人もない人も,高齢者も若者も,誰もが地域で自立して生活できる,暮らしやすいまち」の実現に向けて全力で取り組むとともに,狛江らしい魅力あるまちづくりを進めてまいります。
また,平成30年度は後期基本計画の最終年度である31年度に向けた追い込みの年になりますので,それぞれの施策において前進していけるよう取り組んでまいります。
318: ◎ 委員長 暫時休憩いたします。
午後 2時54分 休憩
午後 3時15分 再開
319: ◎ 委員長 再開いたします。
お諮りいたします。
本日の終了時間は午後6時といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
320: ◎ 委員長 御異議ありませんので,さよう決しました。
総括質疑を続行いたします。
321: ◎ 山本委員 それでは,狛江・生活者ネットワーク総括質問いたします。よろしくお願いいたします。
最初に,人権とハラスメントについて伺います。
質問の前に,まず今回相談された方に,その勇気ある行動に敬意を表します。セクハラを受けたとき,既に傷ついている状態で,それを上司に相談すると。顔見知りの第三者に話さなければならないつらさ,思い出したくないということを具体的に伝えなければならない痛みというものを避けるために口をつぐむ方が多い中で,この方たちはきちんと相談しています。この事実に基づき質問させていただきます。この勇気に対して,私たちができることは何か一緒に考えていきたいと思います。
さて,3月1日,西村議員の一般質問以降,市長の口から被害者の方への謝罪の言葉がないということに強い憤りを感じます。市役所内で起きたセクシュアル・ハラスメントは,文書に残っているとおり事実でありますので,その責任の所在は市長にあります。
にもかかわらず,共感,あるいは謝罪がないばかりか,インタビューなどに答えて,家父長制,九州男児,献杯・返杯の文化などという言葉で終始する市長の言動が報道されることで,市民は,先ほど混乱ということもおっしゃいましたけれども,大変失望しています。
この文書にあること以外は,なかなかお答えしづらいということで,ぜひこの文書を詳しく見てまいります。黒塗りですけれども,「○○の○○を○○に異動させた理由は記憶に残っていると思いますが,その後も」という表現がございます。どなたかが職場を移ったということがわかります。そして,そのことの文脈から読み取れるのは継続性です。理由が記憶に残っているほど近い時期にその後も続いて起きたということがここから読み取れます。
そして,続いて何があったか。黒塗り部分を抜かして読みますけれども,「若い職員を宴席に連れていくなどの情報があり,夜に誘われることが多く,困っているという相談が職員課にありました」。同様に,「誘われ,口をつけたグラスのお酒を飲まされて困ったことがあり」から「自席に電話が入るので,他の職員も,誘っていることは知られている」ということです。ここから周囲に知られているという状況が見てとれます。周知の事実であったということです。
さて,もう1枚の文書ですけれども,ここは少し黒塗り部分が少ないのですが,役職名で係長,主事,総務部長,副市長,企画財政部長がかかわったというふうに上がっています。皆さんおっしゃっているとおり,最も避けなければならないことは,被害者が不利益をこうむる,それを避けることだと思います。
行為を行った側ではなく,セクハラがあったために被害者が職場を異動する。この方は相談しているかどうかわからないのですが,異動するという対応は,落ち度のない被害者が不利益をこうむったと言えないでしょうか。それがここに書かれているような周囲に知られている状況,自分が毎日働いている環境の中でセクハラ行為を受けているということを知られている。
よって,いづらいという理由なら,なおさらこのセクハラ相談に対する措置が適当であったのか,DVなどもそうなのですけれども,なぜ被害者が逃げなければならないのか。異動させられるのは,行為を行った者であるべきではないか。セクハラが起きた当時から現在まで,被害者の気持ちに,相談者と言いかえても構いませんが,相談者の気持ちに寄り添えたのか。先ほど役職名で呼ばせていただきました関係者からお気持ちを伺いたいと思います。どなたかおっしゃっていただける方はいらっしゃいませんか。
322: ◎ 副市長 被害者に寄り添えたのかという御質問でございますけれども,先ほどらい答弁させていただいているとおりでありますけれども,被害者とされる相談者の方は,それ以上の進展というのは望んでいなかったというところがありますので,その中でできることはできたのではないかというふうに感じております。
323: ◎ 職員課長 ハラスメントの対応につきましては,本人がどういった対応を望んでいるかが一番重要なことだと思っております。ハラスメントの相談があった場合は,その都度,相談者の意向に沿った対応をしているものと認識しているところでございます。
324: ◎ 山本委員 副市長の御答弁ですと,相談者が望んでいたとおりにしたんだということでございます。職員課長は今お答えいただいたんですけれども,当時の担当者ではないということですね。本人がどういった対応を望んでいるかということが一番重要で,意向に沿ったということですが,しかしこの相談に対して,行為者は何ら処分をされていないということですね。「後日,謝った」とありますので,行為を行った者が誰なのかはわかっているという状況です。そこまではいいと思います。セクハラ案件に関して,謝ってもらっただけで済ませるということが非常に不自然です。
これは誰だかわかっているけれども,処分はできないという事実ですね。異動する人も出ている深刻なわけですが,一方,行為者は謝っただけで済んでしまったということは,どういうことなのかということですね。行為者は誰だかわかっている。しかし,その先は動かない。
だとするなら,先ほどの呼ばせていただいた役職の方たちは,皆さんが目撃者であるということです。そして,隠蔽の共犯者であって,もっと踏み込んで言うならば,声を上げられない被害者でもあるということです。これは組織的な問題ではないでしょうか。組織の中でできなかった。組織のヒエラルキーの中でできなかったということは,組織全体として,自浄作用がないということではないでしょうか。
そのような意味で質問ですけれども,先ほどらい出ておりますこの組織の中ではどうしようもないわけですので,第三の窓口,外部の窓口,危険が及ばないような安心して相談できるような窓口と,さらには利害の絡まない第三者による調査というものが必要ではないかと思いますが,いかがでしょうか。
325: ◎ 職員課長 今回のこの件の相談につきましては,一定の対応がされたものと認識しておりますので,第三者委員会による調査は考えていないところでございます。
外部の相談窓口につきましては,既に設置している自治体もあると聞いております。一定の有益性はあるものと認識しておりますので,他の通報,相談窓口との併設など,先進市の状況を踏まえた上となりますが,整備する必要性は感じておるところでございます。
326: ◎ 山本委員 調査は考えていないということですね。窓口は今後前向きに検討ということですね。今この狛江市は試されていると思いますので,今から取り組むべきことは,これ以上,傷つく人を出さないために,みんなで人権意識を高めていくということではないかと思います。
ここに情報公開請求によって得ましたパワーハラスメントに関する調書というものがあります。読ませていただきましたけれども,激しい言葉によって,叱責なども含めて,被害というものが報告されているわけです。しかしながら,きちんと申立人の言う内容を委員が聞き取り調査をして被申立人に確認しています。「やりましたか,やりませんか」「やりました」「やっていません」「そんなつもりじゃありませんでした」というようにきちんと確認をとっているわけです。
ところが,セクハラに関しては,確認の作業というのを行っていないわけです。それはなぜなのかということです。平成26年6月の庁議で調べてみますと,副市長が「ハラスメントは本人が無自覚でも日常的に行われている可能性もあるので,職場での行き過ぎた言動には注意するように」とおっしゃっています。ハラスメントについて非常に正しく理解されている発言だと思います。この発言をされた副市長がセクハラに関してはやんわり言うという対応をとられているということです。
さらに,相談者の方が「ハラスメントに対してどうやって断ったらいいですか」と相談していらっしゃいます。それに答えて,「このお酒は体に合わないとか,ちゃんぽんすると悪酔いするとか,そう言って断ったらいいんじゃないか」と答えている。
ハラスメントというものに対して正しく理解されている副市長がやんわり言わなければならない。そして,相談者に答えて,それはハラスメントですよ,やめてくださいというふうに言ってもいいのではないかというふうにおっしゃらなかった事情というものは何なのかということが非常に気になるわけです。
アルコールにまつわるハラスメントのことを「アルハラ」と言うようなんですけれども,行為者は宴席でのお酒に絡んだハラスメントを無自覚に行っていたという可能性が高い。相手が困っているとか,傷ついているとか,侵害であるとかいう,そういう気持ちを想像できなかったわけではないでしょうか。
パワハラに関する調査確認はできていて,調書とか残っている。しかし,セクハラ相談にはそれがないという事実から考えて,組織的な閉塞感,またはこのセクハラはパワハラとセットで,単独ではなくセットで行われていたのではないかということがこの資料から見えてまいります。
もっとフラットな風通しのよい組織を目指すためにも,先ほどから言っておりますとおり,人権意識を,人権というものは何だったのかと,何なのかということも含めて,もう1度原点に戻って,人権意識を高める取り組みを始めていただきたいと再度要望いたしますけれども,いかがでしょうか。
327: ◎ 職員課長 社会のハラスメントに対する目は,より厳しくなっており,ハラスメントのない職場環境が求められています。職員にハラスメントについての理解をより深めてもらい,ハラスメントの未然防止等につながるよう,ハラスメント防止研修や人権に関する研修や講演会など,積極的に受講するよう職員の周知に努めたいと考えております。
328: ◎ 山本委員 何ていうんでしょうか,今の言葉を聞いて,今狛江市が抱えている問題は何かということを全く御理解いただいてないんじゃないか。もし聞いていらっしゃるとすれば,セクハラの相談をしたこの方たちが今の言葉をどう思うでしょうか。そういう共感性を持っていただきたい。
ある一定以上の役職の方が,ここに座っていらっしゃる方ですけれども,ごらんいただいたとおり圧倒的に男性が多いわけです。そういう環境の中で人権というものを一から学ばずに,どうやって女性が安心して暮らせる環境を整えることができるでしょうか。そして,そういう方たちの人権が,もちろん男性も含めてですけれども,人権が尊重されない組織の中でどうやって市民サービスをつくっていけるでしょうかということを私は問いたいと思います。こちらをごらんいただくと,他の自治体に比べても女性が多い。そういう中で私たちは議員として,もちろんジェンダーにはかかわらず,この問題に当事者として取り組んでまいりたいと思っております。
きょうも今下で聞いていらっしゃる傍聴者の方もいらっしゃいますし,今直接聞いていらっしゃる方もいらっしゃいますけれども,報道によりますと170件ほどの反応があるというようなこともございますけれども,市民の反応というものをどう受けとめているのか伺います。
329: ◎ 職員課長 市民の皆さんからハラスメントがあったらしいという疑惑を持たれることは,業務を遂行するに当たり非常にマイナスになるものと認識しております。引き続き研修等への参加,指針の適切な運用に努め,ハラスメントの未然防止につなげたいと考えております。
330: ◎ 山本委員 おっしゃるとおりですね。狛江といいますと,検索するとハラスメントというふうに出てくるわけです。そして,働いていらっしゃる方は,周囲から「ハラスメントを受けているかもしれないですね」というふうに言われるわけです。そういう中で働き続けなければならない職員の方たちのお気持ち,それから市民,「狛江といえば,今はハラスメントだよね」と言われて,本当に悲しく感じていらっしゃる市民の方たち。
それから,私ごとですけれども,狛江市とある自治体の団体と協力していただいて,勉強会などを企画しましょうということを取りつけていたわけですけれども,先日お電話がありまして,「今セクハラのことでちょっと話題になっている狛江市さんでは,なかなか勉強会を実施するのは難しい」というふうに断られたという事実もございます。
本当にみんなが残念な気持ちでおります。きょうも予算に向けて,各所管で本当に一生懸命予算を組まれたと思いますけれども,こういったことをずっと質問されるというお気持ちがどれほどのものかと私も想像しております。
狛江市がこれから失墜してしまった信頼というものを取り戻すために,信頼回復のために何ができるか,どのようにお考えでしょうか,お聞かせください。
331: ◎ 職員課長 ハラスメントがないことが一番ですが,万が一ハラスメントがあった場合に相談がしにくくなることはあってはならないと思っております。相談者のプライバシーを守ること,話をよく聞くこと,心情と事実の把握をし,相談者の考えや要望を大切にすることに心がけることなど,指針の適切な運用を図り,繰り返しとなりますが,安心して相談できるよう,さらに努めてまいりたいと考えております。
332: ◎ 山本委員 今の段階では,そこまでしかおっしゃれないのかなということは御理解いたしますけれども,セクハラ被害というのは立証するのは非常に難しいと言われます。なぜか。自分の訴えを信じてもらえないのではないか,それからこれが窓口に訴えるほどのことなのか,そんなに悪質なことではないのではないか,あるいは自分のキャリアに傷がつくのではないか,そういったさまざまな不安材料があって,訴えることが難しい。
さらにいうと,狭い狛江の中で,ほぼ顔見知りが多いとか,あの人は市役所で働いているのよということが知られている中で,自分が好奇の目で見られるだけではなく,家族を巻き込まないために,家族をさらに傷つけないために黙っているという方もいらっしゃると思います。
一方,行為者は,そして行為者を守ろうとする人たちは,相談者が,または被害者が名乗り出られないことをよいことに,行為自体をなかったことにしようと,そういう動きも見られます。パワハラもセクハラも男性から女性だけではなく,先ほどもありましたけれども,女性から男性,また同性間など,さまざまなジェンダー間で起こるということを想定することを前提に,今もし苦しんでいらっしゃる方がいたら,ぜひ相談窓口に,外部の相談窓口ができると言っていますので,そこに名乗り出ていただきたい。
そして,苦情をきちんと記録をとっていただきたい。苦情を文書にして,上層部に上げる。そして,個人のPCに記録をとる。さらには,同じ被害に遭った被害グループをつくる。一人ではないということで連携するということが大切です。
セクハラの被害者は非常に深く傷つき,孤独感にさいなまれ,多少なりとも自分を責めている。自分が悪かったのではないかとなぜか思わされるというのがセクハラです。実際にここにある相談者も,読んでいただくとわかりますけれども,相談する際に「つまらないことで済みません,本当に済みません」と2回謝っていらっしゃるわけです。
ここではっきり申し上げますけれども,相談者に全く落ち度はありません。被害者が謝る必要はありません。もし今なお苦しんでいる人がいたら,そしてもしこの環境を変えたいと思って,リスクをしょってでも,自分は不正を正したい。そのために証言できると思っている方がいたら声を上げていただきたい。個人を特定されるなどの不利益をこうむらないように秘密は絶対に守られます。弁護士への相談はもちろん,刑法が定める犯罪行為に当たる場合には,警察との協力も視野に入れるべきです。
今狛江は市民にとって大変不本意な形で注目を集めています。狛江がこんなことで有名になるなんて嫌だと思っている方ももちろん多いでしょう。しかし,だからといって,事態の収拾を急ぎ,本質を見失ってはならないと思います。本質とは何か。それは一番傷ついているのはセクハラ被害者だということです。人権が侵害されています。しかも職場です。しかも市役所の中です。これは本当に深刻なことです。
そのことに寄り添わず,事態収拾のために,もちろんルールをつくることは大事なことですが,事態の収拾のためにルールをつくるだけでは意味がないと思いますし,何も変わりません。ここにいる私たちが人権とは何か,自分の中にも差別はないか,無意識に尊厳を傷つけていないかなどということを自分のこととして,一人ずつが内省するということが求められているというふうに感じます。
私は議員になって3年ですが,仕事で接することの多い職員の皆さんの中にこんなに苦しんでいる方がいたということに気がつかなかったということに本当に申しわけない気持ちでいます。気づけなかったという責任において,人権擁護の立場で必ず真相を究明していただきたい。もちろん私も取り組みますということをここに申し上げます。
相談者の行為は,次に傷つく人を防ぐという行為につながっています。本当に意味のあることです。そして,この文書を残した行政事務の方にも敬意を表したい。もし万一,これが想像を交えて書いたなどというふうに言われ,その方が処分される。そして,これを残そうと思った方の思いが踏みにじられるようなことがあっては,それこそが私たちが今見ているハラスメントであることをここで申し上げます。それこそ市民は絶対に許しません。権力による支配がパワーハラスメントです。そのことを申し上げて,人権とハラスメントについては終わります。
次にまいります。さて,ことしの予算についてです。財政についての見通しなんですけれども,予算概要というものを拝見しますと,とにかく厳しさというものがひしひしと伝わってくるわけでございます。
特に予算編成方針,予算概要の1ページになりますけれども,「保育所新設による保育定員の拡大等により,扶助費が大幅に増額となり,財政構造の弾力性を示す経常収支比率が前年度よりも悪化する結果となった」,また中段ですけれども,「財政健全化に向けて借入額を抑制し,市債残高の削減に取り組んできた。しかしながら,平成30年度は今年度に引き続き臨財債への振りかえ額をふやさざるを得ない大変厳しい状況にある」,また下のほうですけれども,「市債借入額を元金償還額以内にすることで,市債残高を削減してきたが,平成30年度においては継続することが大変厳しい状態にある」という文章がございますので,厳しい,厳しい,厳しいというふうになっているわけですけれども,そこで質問です。
狛江市中期財政計画の平成29年度ローリング版というものの中で,さまざまな見通しを示していただいていると思うんですけれども,中期財政計画と照らし合わせて,財政見通しに何らかの変更があったのかという点と,またその理由について伺います。
333: ◎ 財政課長 中期財政計画での財政見通しと平成30年度予算案との変更点につきましては,予算規模といたしましては,財政見通しで見込んでいたものと同程度の予算となりましたが,歳入におきまして,地方消費税の清算基準の見直しが計画策定時は見込むことができませんでしたので,その点が違ったところでございます。
財政見通しでは,各種交付金関係の先の見通しを立てることが難しいことから,特殊要因がなければ,当該年度予算と同程度で推移するよう見込んでいましたが,地方消費税の清算見直しによりまして,予算ベースでは交付金が1億8,000万円の減となっており,その分普通交付税はふえているところでございます。
また,財政見通しでは,平成30年度は2億3,500万円の収支不足になると見込んでおりましたが,財源不足を補填するために基金からの繰入金を増額して,平成30年度予算は対応したところでございます。
334: ◎ 山本委員 大変御苦労されていますけれども,今は不確定要素がどうしてもあるので,ななか見通しは難しい中で見通しされているということがわかるわけですけれども,では狛江市におけるふるさと納税での影響,そのことについて伺います。
335: ◎ 課税課長 ふるさと納税での狛江市への影響についてですが,平成28年度に狛江市へふるさと応援寄附金としまして行っていただいた件数は65件,合計404万6,152円でございました。平成28年度中に狛江市民がふるさと納税を行ったことによる平成29年度の市民税におけます控除額は2,320人,1億128万6,000円となっております。
ただし,ふるさと納税により減収した分の75%分は交付税で補填されますので,最終的には約2,500万円ほどが減収する計算となります。ここ数年を見ましても,ふるさと納税を行う市民の方は増加傾向にありますので,今後も市税に対しましては少なからず影響があるものと考えております。
336: ◎ 山本委員 ふるさと納税における流出というのは,どこの自治体でも課題なわけなんですけれども,今課税課に答えていただいているわけなんです。しかしながら,例えばどういった返礼品にするのかとか,そういったものは違う所管とも連携しながら,全体的に狛江市のふるさと納税対策をどうするのかということを横断的にもう少し考えていただきたいと思います。
それでは,起債額の当初予算と決算の比較から何がわかるのかということについて伺います。
337: ◎ 財政課長 起債の対象事業となります工事関係の契約額の減額や臨時財政対策債の発行抑制などによりまして,各年度におきまして,当初予算よりも借入額を2億円以上抑制できているところでございます。
338: ◎ 山本委員 決算時に抑制できるという結果がわかるというわけだと思うんです。それでは,人件費ということについて伺うんですけれども,なかなか把握が難しいと思うんですけれども,人件費というものだけを把握しても,全体が見えません。実は物件費の中の人件費的なものというのがございますけれども,その割合や実数の把握を狛江市がしているのかどうかということと他の自治体との比較について伺います。
339: ◎ 財政課長 人件費につきましては,通常は普通会計の人件費の数字で比較するところでございますが,普通会計の人件費に加えまして,特別会計への繰出金として扱っております人件費や建設事業に係る分の支弁人件費のほか,今御質問にありました物件費の中の賃金なども含めました人件費及び人件費に準ずる費用につきましては,人口1人当たりの決算額で比較しているものがございます。
平成27年度決算の比較になりますが,狛江市では人口1人当たりの決算額が5万7,275円のところ,全国の類似団体平均といたしましては8万1,603円でございます。また,26市中の類団4市の平均といたしましては6万2,327円でございますので,狛江市の人件費はともに類団平均より下回っているところでございます。
また,御質問にありました物件費の中の人件費の割合や実数という点でございますが,物件費の中には委託料が7割ほど占めておりますが,それぞれの委託料の中には人件費に相当する費用も含まれているものの,その内訳まで把握することは難しいところでございます。
340: ◎ 山本委員 把握はしていらっしゃるということで,低いというところまでわかっているわけなんですけれども,人件費,適正な配置というものが必要で,そこをぜひ見きわめるためにも,数字を市民と共有できるような方法をぜひ考えていただきたいと思います。
類団との比較などで,人件費について,果たして今後どのような方向性を持っていけばいいのか,考えるきっかけにもなりますし,委託ですよね,給食センター,体育館,または消防,病院というものについての考え方もぜひ共有していくということが必要ではないかと思います。
人件費について伺ったわけなんですけれども,それでは正規職員と嘱託職員の違いについて,まず伺います。
341: ◎ 職員課長 正規職員は,市の業務を遂行するため必要な判断や選択が要求され,それに伴う責任を負うものであり,嘱託職員は,正規職員を補佐するとともに,定型的な業務を中心に行うものと認識しております。
342: ◎ 山本委員 さまざまな職場において,いろいろな雇用形態の方がいるということで,今同一労働・同一賃金という観点から,正規職員と嘱託職員の給料等の均衡というものがとれているか伺います。
343: ◎ 職員課長 正規職員と嘱託職員の身分や職責の違いに鑑みて,勤務条件及び報酬額等につきましては,均衡は図られているものと考えております。また,嘱託職員の勤務状況及び報酬を検討するに当たっては,その勤務の内容,他市との均衡,最低賃金等を踏まえ決定しているところでございます。
344: ◎ 山本委員 今国でも議論されております同一労働・同一賃金の流れの影響というものについてどのように考えていらっしゃいますか。
345: ◎ 職員課長 嘱託職員は,地方公務員法第3条第3項第3号の規定により,非常勤特別職として定められておりますが,臨時非常勤職員の適正な任用,勤務条件を確保するため,地方公務員法及び地方自治法の改正により,平成32年度から会計年度任用職員制度の導入が予定されております。現在の嘱託職員としての身分を会計年度任用職員としての身分に移行いたします。
非常勤特別職である嘱託職員には,一般職の規定については適用されませんが,会計年度任用職員には,改正後の地方公務員法上,一般職に適用される各規定が適用されることから,各地方自治体においては,これまでの臨時非常勤職員制度の運用の見直し等が求められています。
当該制度の施行により,当市における嘱託職員の業務内容や勤務条件,報酬額等の大幅な見直しや変更は予定してございませんが,適正な移行と制度運用に努めてまいりたいと考えているところでございます。
346: ◎ 山本委員 中期財政計画の財政見通しというところによりますと,今後収支不足を解消するためには,歳入では,現行の地方交付税制度において,一般財源の大幅な増を見込むということは難しいわけです。
歳出では,高齢化,保育園の待機児対策などによって,社会保障費が増大するけれども,各事業において見通しを行い,歳出を抑制しなければなりませんというふうにありますけれども,少子高齢化を見越して,財政はどこかで縮小していかなければならないタイミングというのが来ると思いますけれども,そのことについての具体案も含めたビジョンというものについて教えてください。
347: ◎ 財政課長 全国的には少子高齢化の流れにありますが,狛江市の場合,現状におきましては,人口が増加しており,高齢化に加えて子供の数もふえているため,行政需要が増加し,財政規模も大きくなっているところでございます。しかしながら,将来的には少子高齢化により人口も減少しますので,社会保障費は増加するものの,税収の減などにより,財源不足となり,現在の行政サービスを維持することは難しくなると思われます。
少子高齢化を見通した財政の縮小について,具体案というものは現在のところございませんが,社会保障費が増加する一方で,持続可能な行財政運営を維持するためには,公共施設の縮小や再編,行政サービスのあり方など見直していく必要があると考えております。
348: ◎ 山本委員 予算概要の51ページを見ますと,主な廃止・見直し・縮小事業というのがございます。その理由がほぼ同じ事業終了によるというものが多いんですけれども,どこかの段階で立ちどまって,思い切って,その事業をやめてみると。予算のときになかなか言いにくいのですが,そういう決断を迫られるということがあるかもしれません。
皆さん楽しみにしていらっしゃるので,言いにくいんですけれども,例えば花火とか,非常に楽しいかもしれませんが,1日のイベントであるということや,それに職員の方がかけなければならない労働力のことなどを考えますと,収支としてどうなのかということも一度立ちどまって考えていただきたい。音楽祭などもそれに入るかと思います。財政については,以上伺いました。
それでは,公園の計画のところから伺います。公園フォーラムというものが先日行われましたけれども,参加した子供たち,たくさん参加したとお聞きしていますけれども,どのような声があったでしょうか,また希望というものが本当に盛り込まれるのか,ぜひお伺いしたいと思います。
349: ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 現在,和泉多摩川緑地都立公園誘致構想の策定により,都立公園の誘致を都に求める一方で,狛江市として整備を進めるべき地区公園や街区公園及び歴史公園については,都市計画の決定や事業認可を取得するなどの積極的な取り組みを行っております。
今年度のフォーラムの内容ですが,第1部では,都立公園誘致に関する市の取り組みと関連する都市計画公園に関する情報提供をし,公園の機能に関する説明や子供たちが遊んでいる市内の公園の写真を示し,公園名を当てるなどのクイズを実施いたしました。
第2部では,東京農業大学短期大学部環境緑地学科,入江彰昭准教授より,砧,喜多見みんなの公園づくり,全国都市緑化フェアTOKYO,井の頭恩賜公園における公園整備の提案,砧小学校ピザ窯ワークショップにおける子供たちのデザイン,デンマークにおける公園づくりなど,子供たちがワークショップに向けて興味が持てるような説明をしていただきました。
その後,平成27年度に都市計画変更を行ったこまえ公園について,どのような公園にしたいか,ワークショップにより自由な提案をしていただきました。子供たちからは,災害への対応設備の設置,せせらぎや池の設置,アスレチック遊具の設置,桜の植樹,今ある畑の一部を残す,ボール遊びに対応できる柵の設置,ツリーハウスの設置などの提案がありました。
アンケートの回答では,「実現するかもしれない公園をデザインできて,わくわくした」「置きたいものを言うのは楽しかったし,どれかが実現すると思うので,楽しみ」「自分の考えた公園ができるのが楽しみ」等の感想をいただくことができました。
こまえ公園の具体的な整備スケジュールは未定ですが,いただいたアイデア等を参考に,子供たちの公園に関するニーズをくみ取り,多くの市民の皆様に親しまれるような公園整備となるよう今後のフォーラム等の進め方も含め検討していきたいと考えているところでございます。
350: ◎ 山本委員 子供たちの声というのは大変意義深い企画だったと思います。公園づくりの計画においても,補助金の位置づけなども含めた優先順位について考え方を伺います。例えばフォーラムでグループワークを行ったこまえ公園,今後の具体的な計画はなかなか見つけられなかったのですが,そのような中でフォーラムを開催されて,どのように計画を今後具体化して,補助金を確保していくのか,計画的な整備を実現していくのか伺います。
351: ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 こまえ公園については,東京都特別区市町村により策定した「緑確保の総合的な方針」の中で,一定の水準により計画的に確保する予定地として示しており,整備に向けた事務が整った段階で,事業認可取得等の必要な手続により,補助金等の活用が可能となっております。
整備手法や整備内容については,3月4日に実施した公園フォーラムを継続するなど,多くの市民の皆様の意見を聞きながら,環境政策課や財政課とも連携して,魅力ある都市計画公園となるよう検討していきたいと考えているところでございます。
352: ◎ 山本委員 狛江の南側にぜひ公園をつくってほしいというのが悲願でありましたので,ぜひよろしくお願いいたします。
それでは,公園のリメークについて伺います。西河原自然公園についてですけれども,まちづくり条例によるテーマ型まちづくり協議会というものが形成されて,現在その協議会が公園のリニューアルに向けた調査・研究というものを行っていますけれども,年度末にはまちづくりの提案というものが提出されると思います。その提案をどのように生かしていくのか伺います。
353: ◎ 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事 今年度,六郷さくら通りを軸としたまちづくり,旧六郷用水跡地歴史遺産の環境づくり,西河原公園「むいから民家園」,田中橋児童遊園の一体化などを目指しつつ,今年度は市民の関心を高め,利用を促進するため,西河原自然公園が遊ぶ・楽しむ・育てるエリアとなるよう働きかけ,改善案を考えることを目的として,まちづくり条例に基づくテーマ型まちづくり協議会として活動している団体がございます。年度内には,質問の中にもありましたけれども,提案があると思いますが,その提案に関するまちづくり委員会の意見を参考にしながら,狛江市の見解を示していきたいと考えているところでございます。
354: ◎ 山本委員 それでは次に,学びの保障というところで伺います。不登校関連なんですけれども,完全に不登校になってしまうのではなくて,保健室までは行けるよという保健室登校について伺います。その件数についてと,対応ですね,担任,副担任,養護教諭,またカウンセラーの先生方のお世話になっていると思いますけれども,その連携がどのように行われているか。教室に行きたくない学生にとって,保健室の果たす役割というものはどういったものか。また,インフルエンザなどのときに,保健室本来の利用目的などに支障が出るような懸念というのはないのか,そのことについて伺います。
355: ◎ 教育部理事 不登校の児童・生徒,あるいは不登校傾向にある児童・生徒の保健室登校は流動的であるために,実態の実数というのは把握してございません。ただ,保健室に限らず,学校では教室以外の場所におきましても,居場所として過ごすことがございます。
担任や副担任と養護教諭やスクールカウンセラー等々の連携につきましては,各学校では校内委員会,それから生活指導部会などにおきまして,情報を共有しております。また,教員の空き時間や放課後などを利用して,各担当が情報交換に努めているところでございます。特に緊急性を要する場合は,迅速にケース会議等を設け対応しております。
教室に行くこともできない児童・生徒にとりまして,保健室は傷ついた心のケアと一時的でも校内で安心できる居場所としての役割がございます。ただ,保健室の機能といたしまして,緊急対応が生じた場合や,前もって保健指導や健康診断が予定されている場合などのように重大性の高い事態や,前もって計画的なことが行われる場合は,ほかの教室に移動しなければならないというようなこともあり得ます。
356: ◎ 山本委員 保健室登校というのは,思ったよりも奥が深くて,ただ教室には行けないけれども,保健室までは行けるよという子供の気持ちをどう酌み取っていくかということが非常に重要ではないかと思います。
不登校児童・生徒の中の「ゆうゆう教室」の利用率といったものはどうなっているか伺います。
357: ◎ 教育部理事 不登校児童・生徒のうち,「ゆうゆう教室」に通室している児童・生徒は,現在のところ約24%でございます。また,「ゆうあいフレンド」に関しましては約6%の利用率がございます。
358: ◎ 山本委員 そうしますと,「ゆうゆう教室」に通級している人たちというのは4分の1ぐらいの方なんですけれども,残りの方たちはどのように過ごしているかというふうに考えたときに,当然自宅ですとか,フリースクールですとか,塾ということが考えられるわけですけれども,不登校になられた親御さんからの複数の御意見なんですけれども,不登校になることで,より経済的な負担がかかるという現状があるかと思いますけれども,いかがでしょうか。
359: ◎ 教育部理事 御存じのように28年度より文部科学省のモデル事業を受託いたしまして,経済的に困っている家庭に関しましては,経済的な負担が生じないような支援を行っております。ただし,内容にも国のルールに基づいて,体験活動等を中心に支援を行っているところでございます。
360: ◎ 山本委員 体験活動等を中心に支援ということでございました。実は調布市教育委員会では,特別な教育課程を組んで,不登校生徒を受け入れる不登校特例校というのを,この4月から第七中の分教室として設置するというふうに言われています。将来的には体育館などを備えた学校への移行を見据えていて,都の教育委員会によると,こうした形式での特例校の設置は全国で初ということですけれども,この教室はどこにあるかというと,中学校から1キロほど離れたスポーツ施設の中の一部を活用して,そこに市内在住の年間30日以上欠席した不登校生徒やその傾向が見られる生徒等が対象で,大体25人ほど来るのではないか。
教育課程では,年間の授業総数を通常よりも減らして,各教科で学んだ内容を自分の得意なやり方で表現する「表現科」というものがあって,自分の好きなことを伸ばしていくということのようです。
都教委は,分教室のメリットとして,施設整備など,設置自治体の負担が少なく,早期に設置できることを挙げて,東京版の不登校特例校として今後もふやしていきたいとしていると言っているんですけれども,狛江における不登校特例校の設置の予定があるかどうかについて伺います。
361: ◎ 教育部理事 現在のところ設置の予定はございません。御存じのように全国に先駆けて平成25年度に不登校特例校を設置いたしました八王子市では,不登校児童・生徒が600人以上ということで,そのうち現在90人以上が不登校特例校に在籍しているという現状がございます。
また,委員御指摘のとおり調布市では全国初の分教室という形で不登校特例校を設置いたしますが,調布市では約100人の不登校児童・生徒がおり,来年度不登校特例校の分教室という形で設置されるということは私どもも伺っております。狛江市では現在67名の不登校児童・生徒がおり,どちらかというと,適応指導教室の機能充実に取り組んでいるところでございます。
362: ◎ 山本委員 わかりました。調布の学校なんですけれども,名前を「はしうち教室」というふうに言うそうです。名称の意味ですね,「はしうち」というのは,卵からひながかえるときに,みずから皮の内側を突き破ろうとする状況を言いますけれども,この言葉を不登校生徒が自分の殻を打ち破って,みずから自立しようとするという思いに教職員が寄り添って指導,支援するという様子を例えて,新たな名称として,生徒の意見を踏まえて,決定したということです。
このニュースが流れてから,不登校児の親御さんから「狛江ではどうなの」というようなお言葉を頂戴しておりますので,ぜひ御検討のほうをよろしくお願いいたします。
それでは,学校負担の教育費の軽減,今までも何度か聞かせていただきましたけれども,今年度どうなっているか伺います。
363: ◎ 学校教育課長 過度な負担が生じないよう,狛江市立小・中学校の学校徴収金事務取扱要綱で1件10万円以上の支出負担行為に当たりましては,書面にて仕様書を提示し,複数業者から見積もりをとること,修学旅行等の1件につき50万円を超える支出負担行為が認められる場合においては,校内において3名以上で構成する業者選定会議を行うことなどを定めているところでございます。
364: ◎ 山本委員 各家庭においては,標準服,今3月ですけれども,卒業と入学のシーズンには,非常に高額の支払いをしなければならないわけなのですが,それでは標準服に関して人権の問題,これも前にずっと聞かせていただいておりますけれども,生徒本人から標準服に関して要望があった場合にはどのような対応をされるのか再度伺います。
365: ◎ 学校教育課長 学校におきましては,他の児童・生徒への配慮との均衡を図りながら支援を進めることが重要であると考えております。その上で標準服は,性的マイノリティーとされる児童・生徒に限らず,スカートとズボンが選択できるようにしたり,また更衣室,トイレの使用場所を工夫したりしております。
366: ◎ 山本委員 「トイレの使用場所の工夫というのは本当にありがたいこと」という声をいただいております。
それでは,少し前になりますけれども,小学校でのブランド標準服というものが話題になりました。金額なども出ておりましたけれども,狛江市は中学校からの標準服ですけれども,例えば校長先生の思いによって,ブランド標準服になるというようなことがあるのかどうかについて伺います。
367: ◎ 学校教育課長 これまで標準服,体操着等の用品の指定業者の選定は,学校ごとに運用されていたところでございますが,平成29年10月に「狛江市立中学校標準服等指定業者選定事務取扱要領」を策定いたしまして,これらの用品の選定手続における透明性を確保するため,標準的なルールを整備いたしました。
今後は,各中学校で学校長及び学校長が指名する者2名以上により構成する業者選定会議を設置し,価格の妥当性,製品の品質,保護者の利便性,過去の納入実績に留意し,業者の選定を行います。
さらに,標準服のデザイン等を変更する場合におきましては,実際に着用する子供たちや保護者から御理解をいただく必要がございますので,生徒や今後入学が見込まれる児童,PTAほか多くの方々から意見をいただきながら選定するなどの対応が必要であるものと考えます。
368: ◎ 山本委員 平成29年10月に業者選定の要綱が策定されたということで安心いたしました。
それでは,標準服について,あるいは体操服についても,リユースの仕組みをつくっていただきたいということをずっと要望してまいりましたけれども,体操服についてです。自分が着ていた体操服を下級生に使ってもらいたいなと思っても,実は今の段階では非常に立派な刺しゅうが入っております。名字が入っておりますので,なかなかリサイクルとしての活用が難しい状況があって,それをPTAの方たちからのお声として届いています。体操服に名前を刺しゅうで入れるということについて御説明をお願いいたします。
369: ◎ 学校教育課長 まず,小学校では,体操着に白い布を縫いつけ,この布に名前を書いているところでございます。中学校におきましては,体操着に刺しゅうで名前を入れております。市内の小・中学校では,体育の指導におきまして,名前の記入が必要であることと,紛失やほかの人のものとの間違いを防止するために全ての持ち物に記名するよう指導を行っております。また,中学校のほうでは,刺しゅうの色を学年ごとに変えまして,学年の管理を行っております。
370: ◎ 山本委員 わかりました。中学生本人のいろいろな意向もあるかと思いますけれども,機会がありましたら検討していただきたいと思います。
それでは,いたわりのあるまちづくりから伺います。防災訓練についてです。福祉避難所というものが発災当日には設置されていないわけなんですけれども,そういったことを障がいのある方たちにどう周知していくのか,自分の近くの避難所に行って,トリアージを含めた避難行動というものが必要になってくるわけですけれども,その流れを理解するのは御家族ですので,御家族に対してそのことをどう周知していくのか伺います。
371: ◎ 地域福祉課長 福祉避難所は,市民の方に認識され始めていると認識しておりますが,発災時における避難の流れについては周知がまだまだ足りておらず,今回の総合防災訓練に直接福祉避難所へお越しいただいた方もいらっしゃいました。
災害時における避難の流れを周知させるため,福祉避難所を含む避難所を落とし込んだマップと発災時における避難の流れが図で示されている「災害の心得」を配布してまいります。また,個別計画の策定を平成30年度より着手いたしますが,その際に災害時における避難の流れを周知してまいります。
あわせて,今年度,「狛江市避難行動要支援者支援及び福祉避難所設置・運営に関するプラン」の概要版を作成しており,この概要版にも災害時における避難の流れを図で示しておりますので,この概要版の周知も行ってまいります。
372: ◎ 山本委員 ぜひ周知をよろしくお願いいたします。
それでは次に,障がい者支援事業所について伺いますけれども,新たに共生型サービスというのが始まります。介護保険参入が可能になって,障がいのある人が介護保険利用者になったときに,今までと同じケアが受けられるかということをどう保障していくのか伺います。
373: ◎ 高齢障がい課長 地域共生社会の実現に向けた取り組みを推進する観点から,高齢者と障がい児(者)が同一の事業所でサービスを受けやすくするため,介護保険と障がい福祉,両方の制度に新たに共生型サービスが位置づけられました。そして,介護保険制度では,障がい福祉の指定を受けた事業者につきまして,介護保険の訪問介護,通所介護,短期入所生活介護の指定を受ける場合の基準の特例が設けられました。
基準の特例につきましては,障がい者が65歳以上になっても,使いなれた事業所においてサービスを利用しやすくするという制度趣旨に踏まえ,指定障がい福祉事業所に人員,設備面で新たな規制を求めず,基本的に共生型の指定を受けられるとした上で,サービスの質の確保のため,資格職を配置している等を行っている場合の加算が設けられたところでございます。
374: ◎ 山本委員 次の質問です。障がい者の地域移行ということが叫ばれていますけれども,地域定着を支える住まいはどうなっているかということです。住まいの整備に関して進捗と課題を伺います。今後,グループホームへの支援が求められると思いますけれども,いかがでしょうか。
375: ◎ 高齢障がい課長 現在,市内には10棟のグループホームがあり,直近では昨年8月に定員4名のグループホームが開設されたところでございます。平成30年1月時点で市内外を含めて,55人の方がグループホームを利用されております。グループホームの施設整備に関しましては,国と都が行う障害者(児)施設整備費補助と都の単独補助である障害者通所施設等整備費補助がございます。運営費等に関しましては,通常の総合支援法の給付のほか,都と市が半分ずつ負担し,報酬部分の加算や家賃等の助成を行う障がい者グループホーム支援事業を行っております。
障がい者の地域移行と地域定着を支えるために,今以上にグループホームの充実を図る必要があり,開設を考えている事業所等に対しまして,補助金制度等についての情報提供を行う等,取り組みを進めてまいりたいと考えております。
376: ◎ 山本委員 以上で総括質問を終わります。
377: ◎ 市原委員 そういえば,狛江市が脱法自治体にならないように市長が市民に教えることなく,高齢者の個人情報1万5,000人分を警察に渡してしまい,その後の苦情に対しても対応せず,警察に1カ月預けたままにして,8月1日の事業開始日を前に,頑張って,その名簿を取り返そうとした偉い議員がいたなと思い出しました。
まず,市長の政治姿勢と市政政策の基本理念を伺うためにも,3月1日の一般質問で指摘されたセクハラ問題について質問いたします。
まず,その前に1点確認です。規則と条例に関して,条例は法律のようなもので,市民もみんな守る。規則は庁内的なものだという御説明でしたけれども,規則も納税規則などございますので,市民,それから市庁舎ともども守らなければならないものではないかと思いますので,指摘しておきます。答弁修正があるようでしたら,後ほど修正をお願いしたいと思います。
それから7月あたりに情報公開請求がされたときょうわかりました。セクハラ相談資料,これが公文書に当たらない私的な文書であるとこの間一般質問で答弁がされてきましたけれども,きょうの質問において,これも公文書に当たるということが確認できましたので,これは本当に重要なことですので,今までの今議会におけるこの書類に対する「私的なものである」という答弁の修正をどこかでしていただきたいということを要望しておきます。委員長,よろしくお願いいたします。
それから私からついでに申し上げますと,メモ帳のようなもの,スケジュール表のようなものでも,個人のものでも,公務にかかわるものが書いてあれば,公文書であるのではないかというのが私の見解でございます。ついでに伝えておきます。
それでは,昨年12月の一般質問には,公人の個人情報について,1,公人について,2,法律と条例について,3,マスコミなどへのリークについてという,何やら意味深な質問がされていました。年明けの3月議会では,市長のセクハラ疑惑に関して,共産党市議団と自民党が一般質問を予定,3月1日,西村あつ子議員のセクハラの相談を受けての一般質問は,テレビ報道もされました。5日に質問を予定していた自民党の議員が市長に腹を切ることを迫ることが決まったというメールが流れました。
しかし,一方,このままでは市長選挙になったら勝てないと心配する自民党内部の動きも聞こえてきました。結果,自民党の議員は心労のため一般質問を欠席,市長はセクハラ疑惑を否定する会見やインタビューに応じるなど躍起となってきました。都政新報にも献杯・返杯の文化などひとしきり。しかし,九州地方からは,嫌がる女性に唇をつけた杯を受けさせるなど,九州の文化ではないという抗議電話が殺到して,市長が献杯・返杯の文化を訂正する場面がテレビに流れました。
また,市役所に爆破予告が入りましたが,それは3月6日,一般質問が終了した翌日,市役所防災訓練が行われているさなかに電話が入ったとのことです。間違いがありましたら訂正してください。
被害者の証言と証拠がないとセクハラと認めないという発言が一部に聞かれて,大変残念です。証言できない,したくないという被害者の気持ちや思いは当然です。被害者がなぜ顔を出して証言しなければならないのでしょうか。これは被害者に対する二次被害と言えます。立証や証言を前提にして判断するなど,事態の解決にはなりませんし,それこそが加害者の,またセクハラを温存する土壌となるのです。
私は,今回の狛江市のセクハラ問題において,被害者が名乗り出て立証せずとも,加害者を突きとめ,謝罪させ,責任をとらせたいと強い決意でおります。12日月曜日には,女性議員有志でセクハラ被害の真相究明と再発の防止を高橋市長に要望したところです。
市長に伺います。平成26年4月4日付のセクハラ相談資料,これは間違っているとかおっしゃっていますけれども,これは間違っていないと信じておりますし,それを前提で質問させていただきます。日付が不明の資料など合計3枚,そこに書いてあることは身に覚えがないとの議会答弁でしたが,だとしたら即断・即決・即行動とあなたが1期目に掲げた政治スローガンよろしく,そのようなことをする非法な加害者を特定するために具体的な行動をすべきだったのではないでしょうか。
西村議員の一般質問から既に13日が経過しています。この書類を見てからは,何カ月も経過しているということが先ほどの質問でわかりました。この間,何か行動されましたか。狛江市職員のハラスメントに関する規則第3条,市長の責務にありますように,それは市長の責務です。どうでしょうか。
378: ◎ 市長 私は市長としてハラスメントの根絶のために努力する,それが責務であると考えております。特に公開された文書について,何かを知っているかという話でありますけれども,午前中の質疑でもお答えしましたけれども,3種類,今回情報公開の対象となっておりますけれども,「重要」と書かれたもの,それからもう1つ,黒塗りだけのもの,それは私はあくまでも私文書であるというふうに考えております。
「重要」と書かれているものの中に,私に対して,もし自分であるならばという申し込みというか,申し立てがありましたので,それについてはきちんと所管のほうで対応するようにというふうに指示したところでありまして,今のところ対応したのは,そのことだけであります。
379: ◎ 市原委員 セクハラの被害者,相談者への救済に動くのではなくて,御自分にかかわっているビビッドな部分,それの調査や訂正を命じたということだと大変残念に思います。山本委員が大分おっしゃっていましたので,私からはそれだけにさせていただきますけれども,それではちゃんとしかるべき担当に言ってほしいと。間違っていますと申し出た勇気ある女性,市長がおっしゃる勇気ある女性,その方はしかるべき御担当に御相談なさったのでしょうか。相談を受けていらっしゃいますか。
380: ◎ 職員課長 申し出は職員課のほうで受け付けております。
381: ◎ 市原委員 それは受け付けているということですね,それはわかりました。
それでは,私はそのこと以外は,あなたはみずからの言いわけに終始したのではないでしょうか。そのことこそ,セクハラ加害者はあなたであると言える状況だと私は思いますけれども,短くお答えください,いかがでしょうか。
382: ◎ 市長 言われている意味がよくわからないのですが,もう1度お願いします。
383: ◎ 市原委員 この間,間違いではないかと申し出た女性の申し出に対応しなさいという命令をしたこと以外は,ほかのセクハラ被害者に対する対応は何もしていらっしゃいませんね。それどころか,あなたはみずからの言いわけに終始していらしたのではないですか。そのことこそ,あなたがセクハラ加害者であると言える状況だと思いますけれども,いかがでしょうか。
384: ◎ 市長 特に言いわけをしているつもりはございません。
385: ◎ 市原委員 ハラスメントに当たるかどうかに関して,相手の気持ちや受け取り方により大きく左右されることを認識するべきと狛江市職員ハラスメント防止指針に書かれています。
お酒の席に誘い,宴席で口をつけたグラスで飲むことを勧めまくる行為について伺います。朝日新聞紙面に掲載されたインタビューに答えた家父長制,狛江一家的なもの,九州の文化発言は,その行為に対する言いわけです。九州文化発言は,後に市長みずから訂正されましたが,言いわけをするということは,その行為をしたということで,3枚のセクハラ相談資料に書かれていることは御自分のことだと認めていると言えますが,いかがでしょうか。
386: ◎ 市長 記述を見る限り,心当たりがないというふうに申し上げているわけでありまして,特にほかに何も申し上げているつもりはありません。
387: ◎ 市原委員 この3枚の資料のうち,それでは勇気ある女性がどれが違うと言ってきたのか,そしてどれとどれは「したかもしれないけど」ということを言っていただけませんでしょうか。
388: ◎ 市長 午前中もお答えしましたけれども,「重要」と書かれている文書のうち,「エレベーターの中で」というのがもし自分のことであるならば,そういうことを言った覚えがないということなので,それについては,誰が言ったかというのは,黒塗りでは私も判断できませんし,そのことについては,担当課に相談してみたらどうかというふうに申し上げたところであります。
389: ◎ 市原委員 あと,もしかしたら自分のことなんですよね。九州の献杯文化とかおっしゃっているから,それはどのような行為,ここに書かれている行為としては,どういう行為が近いと思いますか。
390: ◎ 市長 献杯文化というふうに私が思い込んでおりましたのは,九州の実家を中心に行われていた宴会で比較的頻繁に行われていたものを見て育ったために,そういうものが大人になったら普通の飲み方であるというふうに思い込んでしまっていたということはあります。
ただ,このような認識を助長したのは,日本に古くから伝わる礼講における杯の回し飲みという風習がありますけれども,こういうものが頭の中に残っていて,文化という言葉を言ってしまったのかなというふうに思います。
私の献杯・返杯というのは,そうしょっちゅう行うものではなくて,これも午前中に申し上げましたけれども,特に一緒に飲んでいて,かたくなっている職員をほぐすために,あるいは冗談を言ったりする場合もあるわけですけれども,ごくたまにそういうことをやっていたということで,いつもやっていたということではございません。
391: ◎ 市原委員 では,市長のお話から考えますと,まず職員の女性を酒宴の席に誘う,これはやっていらっしゃる。それから文化だと間違って思い込んでいたかもしれない,育ったときの作法がそうだったから,口をつけたコップで何度も飲むことを「強要」とここには書いてありますけれども,そういう勧めると,そういうことはやっていらっしゃるということですね。
それとまた,ちゃんぽんをして,お酒を勧めるというようなこともやっていらっしゃるんですね。インタビューでお答えになっていらっしゃいますものね。こういうお酒とこういうお酒があって,ブレンドするとおいしいから勧めることがあるというふうに新聞のインタビューに書いてありましたので,ここに書いてあります「ちゃんぽんをさせる」,これもやっていらっしゃるということだと受け取らせていただきます。
また,「重要」というふうなことが書いてある中では,職員の方をお電話をしてお誘いになる,これはやっていらっしゃいますか。
392: ◎ 市長 職員の席に私は電話することは結構頻繁にやっております。それはあくまでも仕事についての問い合わせがメーンであります。そういったこともありますけれども,唯一例外として,セクハラというレベルの話ではありませんけれども,あるひとり親の職員が,そのひとり親も亡くされて,それで一人で埋葬も済ませてきたという話を伺ったときに,それに賛同してくれる職員とともに慰労のための食事会というものを催し,そのときに唯一仕事以外の話として,電話を日程調整のために一,二度かけたことがございます。
393: ◎ 市原委員 書類を見ても,名前を見ても,顔がわかるようになるぐらい各課の職員との交流会,いわゆる飲み会などをしながら交流を深めていらっしゃるということですので,そのようなことをやっているということですね。
そうしますと,飲まされて困ったことがあって,自席に電話が入るので,ほかの職員にも知られてしまっていると。それは恥ずかしいと思っていらっしゃるわけですね。迷惑だなと思っていらっしゃる。そうしますと,これは受け取り方によって,セクハラはあるんだということが書かれていますね。
ですから市長はそういうつもりはなくても,もしかしたら市長がそうやってお誘いになっていらっしゃる方は困ったなと思っている場合もあるということだと思いますし,市長があずかり知らぬところでセクハラ相談に行っているかもしれないんですけれども,市長は黒塗りの部分があいた書類は見ていらっしゃるのですか。
394: ◎ 市長 先ほどから伺っていると,決めつけるような発言なので,それはやめてもらいたいと思います。
原文については,個人情報として,私も見るということをずっと自制しておりますし,いまだに原文については見ておりません。つまり情報公開されて,開示された文書そのものが特に疑義があるとか,そういうことでもない限り,個人情報というのは重い法益でありますので,興味本位で見たりとか,そういうことはやってはいけないと思っておりますので,見ておりません。
395: ◎ 市原委員 政策室御担当に伺います。情報公開するときに,個人情報に配慮するために黒塗り伏せ部分をつくるとき,手続として,最終的には市長名の決裁で情報公開されますけれども,黒塗りにしたものを市長に持っていくのでしょうか,手短に御説明ください。
396: ◎ 政策室長 一部公開等に関しましては,部長決裁でございます。
397: ◎ 市原委員 では,部長決裁なんですか。でも,公開決定通知は市長名で出ますよね。
398: ◎ 政策室長 市役所の文書は多様なものがございますので,その重要度によって,課長決裁から市長決裁まであるものでございます。
399: ◎ 市原委員 これは市長決裁だったんじゃないですか。
400: ◎ 政策室長 先ほど答弁いたしましたとおり,情報公開に関してのものは部長決裁でございます。
401: ◎ 市原委員 伏せ字の部分は見ていないということですから,でも一般論として,セクハラ,受け取り手とやるほうは,すごく認識に差があるということを市長もきょう認識なさったかもしれないんですけれども,多分そんな感じですね。そういうことなんです。ですから市長のあずかり知らぬところで,よくお誘いになっていらっしゃる複数のいろんな方がいらっしゃると思うんですけれども,相談しているかもしれないということはあり得ると。別に決めつけているわけじゃありません。それは言わせていただきたいと思います。
それで,110年ぶりに刑法が改正され,性暴力が厳罰化されたことは記憶に新しいと思います。「準強姦罪」の設定です。「準強姦」の「準」がつく意味は,強姦より軽いというものではなく,強姦と同意になるという意味だそうです。
心神喪失,または抗拒不能となった女性を姦淫した場合,例えば酩酊し,抵抗できない状態となった女性を姦淫した場合,そういう場合に準強姦罪が成立する。そして,お酒を飲ませて酩酊させた場合に限らず,既に酩酊状態となっている女性を姦淫した場合にも成立します。
それからまた,レイプドラッグという言葉も聞いたことがあると思います。意識不明になるような薬をお酒にまぜて飲ませて強姦することを目的とするものです。市内のあるバーは,市長や市役所の方がよく利用し,市長が借り切って利用してくれているとのことで,私はたまたまそのお店を知ったんですけれども,そのお店のメニューに「市長さんのブレンド,メイヤーズブレンド」と横文字併記されていましたが,そういう「市長さんのブレンド」というものがあり,その説明書きに焼酎のうんうんうんとビールのブレンドだと書いてありました。レイプドラッグというような悪質なものでは決してないと思います。
ただ,参考に話させていただきましたけれども,焼酎とビールのブレンド,これは強いお酒と言えるかと思います。これを女性職員に飲ませる,勧めることは,職場の責任者,自治体の長として,厳に慎むべきことだと思いますけれども,どうでしょうか。
402: ◎ 市長 そんな強い酒を誰にも勧めたことはありません。例えば消防団であるとか,飲める人の場であったら,こういう飲み方もあるんだよということは勧めたことはありますけれども,例えば女性に勧めるとか,そういうことをしたことは一切ありませんし,バーを借り切ったという事実は全くありません。
403: ◎ 市原委員 わかりました。借り切っていないということですね。確認させていただきました。
ただし,さっきの3枚の文書の26年4月4日の分なんです。「そのお酒は体に合わない」とか,「ちゃんぽんすると悪酔いする」という部分がありまして,私はこれがすごく気になります。これは先ほど来ずっと3月1日の西村議員の質問以来,副市長がやんわりと言うお相手がしたことなんですね。それで,水かけ論になりますから,これ以上は言いませんけれども,市長がおいしいお酒があって,ちゃんぽんするということを女性には勧めない,消防団の男性なんかに勧めることはあると言ったけれども,本当にそうなんでしょうか,もう1度聞かせていただけますでしょうか。
404: ◎ 市長 何度言われても同じで,先ほど答えたとおりであります。
405: ◎ 委員長 暫時休憩いたします。
午後 4時39分 休憩
午後 4時59分 再開
406: ◎ 委員長 再開いたします。
総括質疑を続行いたします。
407: ◎ 市原委員 狛江市のハラスメントの防止規則から狛江市のハラスメント対策のシステムを,この間大変わかりにくかったので見てみたいと思いまして,先ほどさっと書いたので非常に汚い字なのですけれども,ここで説明したいと思います。
規則です。第7条,第8条,「相談窓口の設置」というところに,相談窓口,苦情,事実関係調査をして,この窓口で既に必要な措置をするというふうに書かれています。
相談員というのが6名書かれていまして,総務部職員課の中の人事研修係長,給与厚生係長1名,それから役職というか部課,部署関係なく部長選任職員が2名です。それから職員団体推薦枠が2名。この6名を相談員として,もう既に設置がされているのです。そして相談があったら,相談者はこの6人全員に相談しなくてもよくて,この中から選んで相談しやすい人に相談するけれども,恐らく1人の人には相談しないと思います。2人以上に相談をするのではないかと思います。
それで,指針のほうには記録を残すことというのが午前中の質疑でわかっています。
26年4月4日のことは,なぜ対応が企画財政部長や何かがしたのかということが問題になっていますけれども,基本はここで相談をされていると。これ私,当時,どなたが相談員であったかも伺いました。
それで,ですから相談員の方は相談の内容を知っている。そして相談員の方が訴えている加害者のことも御存じなのです。だから,この中の複数の方が相談を受けて,誰が加害者であるかは重々わかっているということです。
そこでもう1つは,太田委員の質問などにも出ていましたハラスメント苦情処理委員会,これはこの相談窓口の方が相談員とどういう対応したらいいかを話し合って決めるのだけれども,このまんまどんどん解決というか,話し合ったり処理されてしまっていることがほとんどのようで,ハラスメントの苦情処理委員会を設置して調査をしようと,この相談員たちが決めない限り,この処理委員会はつくられないということです。これは今までの質問の中でもわかりました。
ハラスメント苦情処理委員会と相談窓口との関係性を書きました。
ハラスメント苦情処理委員会は総務部長,総務部職員課長,総務部長が選任する職員1名です。それから職員団体推薦職員2名の5名で構成し,調査などを扱いますけれども,その際ハラスメント防止指針にのっとり,加害者にも意向や調査をするということが書かれています。
それでこの間の処理の仕方の問題点などをいろいろ言っていると時間がかかりますので,それは省かせていただきますが,また再び情報公開の資料に戻りますが,最初の4月4日のものの次の重要というほうは,一体──これから私は2年ぐらいたっているなと,数年以上たっているなという感触を得ましたが,4月のセクシャル・ハラスメント相談からどのくらいたったものなのでしょうかお答え願います。
408: ◎ 職員課長 重要のほうですね。平成28年度に作成された文書であると考えております。
409: ◎ 市原委員 重要のほうはいつの出来事でしょうか。
410: ◎ 職員課長 失礼しました。平成28年度に作成された文書であると考えております。
411: ◎ 市原委員 そうしますと,26年4月4日から2年はたっている。28年度と言っていました。
ハラスメント防止指針,これがつくられたのが28年6月28日です。これも早口で言います。
25年のハラスメント防止規則に指針をつくれと書いてありながら,市長が2期目の当選を果たした6月19日か何か日曜日の投票だったと思います。21日の庁議で市長は当選の挨拶をし4分で終わっていますが,その次の週の6月28日に職員総務課からハラスメント防止指針(案)の提案を受け,了承の上,この「案」を取っています。庁議会議録に書いてあります。この4月に改めてマタニティハラスメントなどが入ったから改訂をしたということでございます。29年かな。
私は規則がありながら,なぜ28年の市長の再選の後,ハラスメント防止指針をつくったのですか。それが非常に聞きたいです。
残念ながら,ここの情報公開規則の資料,事件が起こったのは規則がつくられてからハラスメント防止指針がつくられる間に起こっているのです,この出来事。そしてその間に市長が2期目の当選を果たされているということ。
私は山本委員の質問にもありましたように,狛江市役所がセクシャルハラスメントやパワーハラスメントに対して自浄能力がないのだなという危機感もお持ちで,このようなハラスメント防止指針,新たにつくられたのだと理解をいたします。
それで何度やってもらちが明かない,時間がもったいないものですから,先ほどのハラスメント相談窓口,この方々はここに書かれた情報公開資料の相談を受けています。すなわち,加害者がどなたかわかっているのです。
私は最初に言いました。被害に遭った方が顔を出したり名乗ったりしながらじゃないとこの問題が解決できないということだけは避けたいと思いませんか。何としても被害に遭った方を私は守っていきたい。そしてつらさや悔しさにも寄り添っていきたいと思います。
ではその方たちが名乗らずともこの状況を解決する方法,これは相談員の方々のお話を聞くしかありません。相談員の方々の証言を求めることはできますでしょうか。
412: ◎ 職員課長 できないと思います。情報公開によって墨塗りになっているところの部分については,基本的に公開できないというふうに考えております。
413: ◎ 市原委員 それではこの証言者の方々の証言をいただいて加害者を特定しなければならない。そうしますと,私たち議会としては秘密会による強制的証言です。百条委員会のようなものかしら。そういうものをつくる。あるいは行政の中に弁護士などを入れた,加害者を特定すればいいわけですから,そういった調査委員会を設定していただき,この証言者の方から加害者は誰かということの聞き取りをしていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。
414: ◎ 総務部長 行政の中にそういうシステムを今つくるという話に関しては,そこで聞き取ったことが,今職員課長が申し上げましたように情報公開の中で,要するに墨塗りをしてある部分については公開できませんから,そうであっても外部には公開できないとは思います。
415: ◎ 市原委員 外部に公開しなくても,加害者が処罰を受け責任をとっていただければいいと思います。どうでしょうか。
416: ◎ 総務部長 処罰ということがいま一つわからないのですが,まあ,処分ということはあり得るとは思いますけれども,今ここでその裁定にかかわることについての答弁は控えさせていただきたいと思います。
417: ◎ 市原委員 でも今までこの3枚の事柄に関しての懲戒処分とか,そういうものはされていないわけです。今まで皆さんが質問してきたとおりですけれども。ですから何か別な形でそのことを明らかにする委員会なりを設置することを要望いたします。
それともう1点,私は嘱託職員の処遇,ハラスメントと嘱託という身分について質問をさせていただきたいと思います。
この重要と書かれたものの中に書かれていますのは,「さらに嘱託の誰々は誰々から何々車内で手を握られたこと,エレベーター内でお尻を触られた被害があることを何々から聞いています」と。これは職員課長の話です。相談員が職員課長に報告している内容でございます。これは市長が,お尻に触られた部分は間違っているというふうに勇気ある女性が言ってきたと。ということは手を握られたということはあるということですね。
それから最後の段落でございます。「何々の嘱託が宴席で何々から肩や胸も触られて困っている相談が職員課長に入っています。後日,何々の何々が何々から謝ってもらった話を何々から聞いています」と。これも謝っていますけれども,そういうことをやっているということで,私はこのお二方が嘱託だということが大変気になります。口をつけた杯を回される。あるいはたびたびお酒の席に誘われて困るというようなことを御相談なさった方は嘱託か正規職員かはわかりません。しかし,もうとても嫌だろうと思います。手を握られたり,まあ,これは違うかもしれませんがお尻を触られた。それから席で肩や胸も触られて困っている。何度ものようです。このようなことを嘱託の職員にしているということ,女性が被害を受けていることプラス身分による違いによって被害の程度が──まあ,私,程度が重い軽いはないかもしれませんけれども嫌だなと思うことを,嘱託の方が被害に遭っているというこの現実,男性職員の皆様,特に役職についていらっしゃる皆様,女性の職員の方もいらっしゃると思いますけれども,これは本当に女性の中の重層的な格差が今社会に広がっているということなのです。どうでしょうか。御見解をいただきたいと思います。
418: ◎ 職員課長 嘱託・正規職員問わず相談体制は整えておりますので,ハラスメントに関する相談につきましては,まずは相談員に相談していただきたいというふうに考えております。
419: ◎ 市原委員 相談体制は整っているから,受けたら相談して。わかります。でも嘱託の方が被害を多く受けているんじゃないのでしょうかという心配です。
それで私のもとに内部告発手紙が昨年2回にわたって同じ内容の,ほとんど同じ内容のものが届きました。その方も元嘱託職員と名乗っていらっしゃいまして,ある男性の嘱託の方から女性のプライバシーを暴く,そのような趣味のある方がいて,多くの女性の職員が正規・嘱託を問わず困っているという内部告発でございます。
ただその方はもう嘱託の更新を断られ,もうやめているということなのですけれども,その方が嘱託であるということが私は大変気になりました。
それから更新をしてもらいたかったけれどもできなかったということが切々と書かれていました。
伺いましたところ,嘱託の更新というのはできるそうなのです。もちろん査定をした上でなさるそうなのですけれども,査定には正規の職員の管理職の方がかかわっていらっしゃるかと思います。そのような内部告発の手紙がございましたことを私は紹介をさせていただきます。
調査をして,誰かがこうしているということは,つもりはございませんので調査はしていません。ただ嘱託という身分,それからこのセクシャル・ハラスメントの被害の中にも嘱託の方,この身分の方がいらっしゃるということが私は今の社会の問題を非常に反映しているような気がいたします。ぜひとも嘱託の皆さんにも相談はできるのだということを採用したときにもっと教えてさしあげていただけませんでしょうか。その方が在職中にそれを知っていれば,プライバシーをいろいろな形で暴かれるということはストーカーに近いですからパワーハラスメントになりますし,御相談できたら,もっと気持ちのいい形で市役所をやめていかれたと思うのです。
ですから相談体制の不備,周知の不備があったんじゃないかと思いますけれども,ぜひ周知,今後の再発防止を含めて嘱託にもということをやっていただきたいと思いますけれども,再度お願いいたします。
420: ◎ 職員課長 嘱託職員,正規職員を問わず,そういった周知には努めてまいりたいと考えております。
421: ◎ 市原委員 それではセクシャルハラスメント関係に関しましては終わらせていただきます。
それでパークハイム狛江と狛江市の裁判の経過について,和解に向けての話し合いに入ったと聞いています。市長は最初,当初私からのこの事件の取り上げ,説明に妄想とばかにし,最後まで勝ち抜くと,勝って当たり前とおっしゃっていました。和解の協議に入っているということですけれども,方針が変わったのでしょうか,裁判の経過の御報告をお願いいたします。
422: ◎ 政策室長 こちらは現在係争中でございますので答弁のほうは控えさせていただきます。
423: ◎ 市原委員 市長公用車の目的外利用のことが問題になっていますが,交際費の流用も,交際費が予算の限度内に不足して流用しているというお話ですけれども,その金額を教えてください。
424: ◎ 秘書広報室長 予算の流用額でございます。平成26年度流用額は18万584円,平成27年度23万5,000円,平成28年度20万8,000円となっております。
425: ◎ 市原委員 予備費からの流用ではないかと思いますけれども,そうですか。
426: ◎ 秘書広報室長 予備費ではございません。流用のもとでございますけれども,特別旅費または負担金,補助及び交付金となっております。
427: ◎ 市原委員 その流用に関して決算上わかるものですか。
428: ◎ 秘書広報室長 当初予算と比較していただければ決算額で確認はできるものでございます。
429: ◎ 市原委員 予備費の流用の説明責任はないというふうに聞いていますけれども,流用に関しまして,予備費などは特に説明をするようにしていただきたいと思いますけれどもどうでしょうか。今後です。
430: ◎ 財政課長 今回の交際費につきましては予備費ではなくて予算流用で対応させていただいておりますので。
431: ◎ 市原委員 一般的なことを言っています。済みません。話を変えました。
432: ◎ 財政課長 予備費につきましては決算書のほうでも,細かい明細はございませんけれども,幾ら流用したというところは記載させていただいております。
433: ◎ 市原委員 年度途中での流用の際に説明をしていただきたいという意味なのですけれども,どうでしょうか。
434: ◎ 財政課長 これまで年度途中でその都度説明というのはさせていただいておりませんけれども,例えば補正予算の中で財源の調整の中で予備費を増額等させていただいている場合がございます。そういった場合に今まで大きく執行した額,こういったものに使っていますよという説明はさせていただいているところでございます。
435: ◎ 市原委員 今回の補正で予備費の増額をしていますけれども,説明していただけましたでしょうか。
436: ◎ 財政課長 基本的に予備費でよく使っているところ,額といたしましては,職員の病休だとか,そういった育休とかの対応として入れている部分等が大きなものがございます。
437: ◎ 市原委員 今回の補正や前回の補正のとき,予備費の増額のとき説明をしていただけましたかと言っているのです。
438: ◎ 財政課長 個別の議案説明の際に予備費のどういった形で執行しているかというのは大ざっぱな,大まかなものでございますが説明をさせていただいているところでございます。
439: ◎ 市原委員 聞かないと説明をしないということではなくて今後説明をしていただきたいと思いますけれども,どうでしょうか。説明をするようなやり方をしていただきたいのですけれどもどうですか。
440: ◎ 財政課長 通常,補正予算の説明の際に代表者会議等で説明させていただいていますけれども,その際に改めて予備費の増額等ある場合は,どういったもので執行したかという説明はさせていただきたいと思っております。
441: ◎ 三宅委員 三宅でございます。よろしくお願いいたします。
まずは今回の御答弁に当たりまして,市の職員の方には前夜遅い時間まで答弁に対応いただきましてありがとうございます。心から感謝いたします。ただ今回,総括を私は60分をしようと思っていますので,申しわけないのですが個別の答弁に関して御努力いただいた方にはおわび申し上げます。伏しておわび申し上げます。
さて,午前中暑かったですね。非常に暑くて,皆さん上着を脱がれている方が多かったと思います。皆さん上着脱がれて。事務局の方が気をきかせて,エアコンというよりも窓をあけられたということがありました。窓をあけると風が吹き込んでまいります。「ガラス張り」という言葉がありますけれども,ガラス張りは風を通さないのです。窓をあけることが風が通るということです。「ガラス張り」という言葉を使っている何かチラシがきのうかおととい入ってまいりましたけれども,私は窓をあけるということが一番大事だということを私は思っております。
さて,ことしの正月に狛江市,何か盛り上がってまいりました。この最近,何か盛り上がってまいりました。狛江市,平成24年度以降何か盛り上がってまいりました。
ことしの正月に,実はこれ民間企業,私の中学生の同級生がやっているのですけれども,某T不動産の物件がございまして,その人が統括の責任者やっているのですが,そこに「ここまで狛江は心地いい」という広告が出ました。これを広げると,民間企業なのでまずいのですが,「ここまで狛江は心地いい」という話がありました。
仮説として狛江市はまちの魅力,都市の魅力が増しつつあるのではないかと考えます。その中で今後あるべき狛江市ならではの価値とは何かという総括的質問をさせていただきます。
「まちの魅力」と言うとふわっとしておりますが,魅力度が上がれば市民は住み続けたいと思うわけです。新しい狛江市に移住してみようかしらという方もふえてまいります。まちの魅力度が下がると,その逆になります。
そういう意味で,まずはまちの魅力をつかさどる第一の要素は自治体の財政が安定していることだと私は思っております。自治体間の競争が激しくなる中,お財布の中身が苦しいまちでは,それに見合った福祉サービスが受けにくいからであります。
平成24年度以降,財政規律を作成された後の狛江市の財政状況を伺います。
平成16年,緊急行動計画の作成に御尽力された副市長に伺います。最前列には,少なくともそのときにかかわられた部長が3名いらっしゃいます。その方々も御尽力いただいたということではございますが,当時の狛江市の状況,その後矢野市長時代の財政運営の状況,高橋市長就任後の財政規律遵守という方針による財政運営の状況,それぞれ簡潔に御答弁をお願いいたします。
442: ◎ 副市長 緊急行動計画を作成した当時の財政状況でございますけれども,市債残高につきましては240億円台後半を推移しておりまして,財政調整基金につきましては平成16年度末には1億円を下回っておりました。また経常収支比率も100%を超えている,こういう状況でございます。
また国におきましては三位一体の改革を行うということで地方財政制度も先行きが不透明な状況にあり,狛江市にとっては大変厳しい状況ということでございます。
これに対応するために緊急行動計画を策定いたしましたが,その後の矢野市政の財政運営の状況につきましては,職員数の削減や投資的経費の抑制などにより一時期よりは改善したものの,公債費の負担が大きかったことや基金残高も少なかったことなどにより硬直した財政運営が続いたものでございます。
高橋市長が就任してからは,硬直した財政を立て直すために財政運営の指針として財政規律や基準を定め,それに基づき財政運営を進めてまいりましたが,社会保障費など行政需要が年々増加する中でも市債残高の削減,基金残高の増加,経常収支比率の改善などに取り組んできたところでございます。
443: ◎ 三宅委員 財政規律が先送りされることって,すなわち秩序正しく運営されることが先送りにされる,あるいは規範や数値目標などの作成が先送りされちゃうという意味になるのかなと。
平成24年度以前にこの財政規律という概念が果たしてあったのか伺います。
444: ◎ 副市長 平成24年度以前でございますけれども,財政状況を改善しなければいけないという考え方はございましたけれども,財政規律という概念は持っておりませんでした。
当時の予算編成におきまして市債発行に関しては歳入確保のため臨時財政対策債などは,ほぼ満額目いっぱい借り入れをしましたし,基金に関しては歳入不足に基金を取り崩すことはごく普通のことでございました。
かつての総務文教常任委員会では緑化基金の取り崩しが陳情されたというようなこともございました。
445: ◎ 三宅委員 そうですか。過去のいきさつの話ではありますけれども,御答弁をお聞きして愕然といたしました。平たく言うと借金はふやすわ,貯金は使うわということでございました。
平成24年度以前のお話でございます。その当時はさぞや副市長におかれましてもおなかがきりきりしていたのではないかと拝察いたします。
次に平成24年度以降に財政規律遵守がうたわれることになりますが,その結果,市の財政状況がどう変化していったのか,具体的な数字を交えて簡潔な御答弁をお願い申し上げます。
446: ◎ 財政課長 市の財政状況の変化についてでございますが,高橋市長就任前の平成23年度決算と28年度決算との比較で申し上げます。
経常収支比率につきましては平成23年度92.5%,28年度90.1%でございます。
臨時財政対策債
を加えない経常収支比率といたしましては平成23年度101.6%,28年度93.8%でございます。
市債残高につきましては平成23年度約214億7,000万円,28年度約199億2,000万円,基金残高といたしましては平成23年度約21億1,000万円,28年度33億1,000万円となっております。
規律
を持った財政運営
を行うことによりまして財政状況は一定の改善
を図ることができたと考えております。
447: ◎ 三宅委員 わかりました。臨時財政対策債,赤字地方債です。これ
を加えない経常収支では101.6%,これが平成28年度決算では93.8%。下がりました。この6年間で借金が15億円減り,貯金が12億円ふえたということ,規律
を持った財政運営により財政状況は一定の改善
を図ることができたと伺いました。
それでは平成23年度と平成28年度決算ベースでの比較で,それぞれ人口は何人で,割り返した結果として市民1人当たりの貯金は幾らふえて,借金は幾ら減ったのでしょうかお伺いいたします。
448: ◎ 財政課長 まず人口のほうでございますが,1月1日現在の人口で申し上げます。
平成23年度が7万5,978人,平成28年度が8万807人でございますが,23年度の人口には外国人登録者数が含まれておりませんので,これ
を加えた23年度の人口といたしますと7万6,911人でございます。
市民1人当たりの貯金といたしましては23年度が2万7,000円,28年度が4万1,000円でございますので,1万4,000円の増額となっております。
また市民1人当たりの借金といたしましては平成23年度で27万9,000円,28年度が24万6,000円でございますので3万3,000円減っているところでございます。
449: ◎ 三宅委員 正確な数字
を教えていただきました。
きょう人が多かったので暑いかなと思ったのですけれども,少し風が吹いてきたかなという狛江かなとは思います。
市長が就任されてから直近の決算数字が出た5年間で狛江市の財政状況は改善し,その証左として市民1人当たりの貯金は1万4,000円ふえて,借金は3万3,000円減ったということでもございました。
さて,昨年の決算特別委員会で私は市長公約,平成31年度末までに市民1人当たりの貯金
を1万円ふやして借金
を1万円減らすということに関連した質問
をいたしました。
御答弁では市民1人当たりの平成28年度の基金残高と市債残高
を差し引いた額はマイナス20万5,000円,これは市民1人当たりの借金が貯金よりも20万5,000円も多いこと
をあらわしているということでございます。
基金残高と市債残高に関して市長公約
を実現した場合,基金については財政調整基金残高の平成31年度末目標額
を約21億2,000万円としており,特定目的基金が平成28年度と同額と想定した場合,平成31年度末の残高は約39億3,000万円,市債残高の平成31年度末目標額
を約195億5,000万円。
それぞれ
を市民1人当たりで割り返しますと,基金残高は約4万9,000円,市債残高は約24万2,000円となり,これ
を差し引きするとマイナス19万3,000円,平成28年度よりも1万2,000円減らすことになるということでございました。
さて,今回の平成30年度予算
を拝見しますと,財政調整基金では平成28年度末基金現在高15億99万円から平成30年度末基金現在高見込額15億1,940万円の増加と。そうですか。市債では同じく平成28年度末市債残高199億2,000万円から平成30年度末190億9,000万円の増加と。率直に申し上げまして,昨年9月の御答弁からかなり厳しい状況に直面してきたと思います。
市長公約の平成31年度末までに市民1人当たりの貯金1万円ふやして借金1万円減らすためには,本予算がそのまま決算額となったと仮定しまして,平成31年度予算では基金
を幾らふやして市債
を幾ら減らすことになるのでしょうかお伺いいたします。
450: ◎ 財政課長 平成30年度当初予算時点での数字で申し上げますと,財政調整基金につきましては6億60万円増額し,市債残高は4億4,000万円減額する必要がございます。
451: ◎ 三宅委員 わかりました。
平成24年に高橋市長が誕生されて以来,3つの財政規律の遵守という政策が掲げられました。これ以上将来世代に借金
を先送りしてはならないという姿勢で財政再建に取り組まれてこられたのだろうと思います。
数字の事実としては平成29年度決算予定までは順調に貯金がふえて借金が減ってまいりました。しかしながら平成30年度予算では市債借入額
を元金償却額以内としてきた財政規律に関しては厳しい状況であります。踊り場に差しかかってきたのではなかろうかと存じます。
さて,この財政再建の先頭に立ってこられたのが市長です。私の場合は,ずうっと民間企業におりましたので,有権者の御負託
をおあずかりいたしまして議会業界に足
を踏み入れたのは今からたった3年前のことでございます。平成27年のことでございます。実際に平成24年,高橋市長就任直後の話は私にとってリアルではございません。
本委員会冒頭,きょうお聞きいたしまして,自由民主党・明政クラブから議会発の条例というお話,なるほどなと思いました。
例えば私は市民の方から,こういうお言葉
を頂戴いたします。
議会が幾ら執行部の対応
を求める。具体的には市役所が定める第三者機関
をつくってくれと言っても,結局は市役所主導であればうやむやになっちゃうんじゃないの,何だかなあというような話。マスコミが騒いでいるだけじゃないのというようなお話も私に聞かれます。
いやいやいや。その方はSさんというのですが,いや,そんなことないと思います。議会の方は皆さん,本当に一生懸命やられていると思って私は弁明しております。
ただSさん,その方は,12日の毎日新聞に出ていましたが狛江市議会女性市議会議員6名の方が出された声明文,疑惑解明のために市に第三者機関の設置
を求める内容
を指しておっしゃっていたのだと思います。
そういうこと
を何かその方はおっしゃっていました。
私も本日何か開催
を叫ぶというのですか,言葉では。あっ,そういうことがあったのだ。狛江の自由民主党・明政クラブの御提案は,そのもやっとしたうやむやにされちゃう感,逆の意味では第三者機関の設置
を求めるというのは,議会人としては結局のところ何もやっていないのではないかと市民の方から御指摘
を受けかねないというレベルにとどまらずに,議会主導での条例制定という極めて実効性の高い,あるものになるとお聞きした瞬間,私は開催
を叫びました。あっ,これ,こういうことかということでございます。
厳密に言うと,狛江市のハラスメント防止規則は市議会の目が通っていないルールでございますが,条例は議会の議決が必要になるということでもございます。さらに第三者選定にも議会の目が行き届くということになろうかと思います。
きょう自由民主党・明政クラブのお話
を伺いましたので,休憩時間
を利用して簡単なポンチ絵
をつくってまいりました。
しゃべらないと会議録で割愛されてしまいますので細かくはしゃべりたいのですが,この左側のほうです。理事者側様から皆様から向かって左側のほうです。これは現行のハラスメント防止規則でございます。実際にはもっと複雑です。相談者の方が下にいまして,これが点線なのですが,これは市役所の中身と思っていただきたいのですが。要は市役所の組織内にいる相談員6名もしくは職員課相談窓口を通して,やりとりの末に苦情処理委員会に諮られていく流れであります。
対して,この右側であります。仮の条例タイトルとしてここに書いてあります。(仮称)風通しのよい狛江市役所とするための環境づくりに関する条例(案),そういうようなタイトルと仮に置かせていただきました。
自由民主党・明政クラブにも相談しなくちゃいけないのですが,きょうの朝お聞きしたばっかりだったので,そういうことかなと。ごめんなさい,勝手につくっていますが。
そういう意味で環境づくりに関する条例に対して仮の条例タイトルはそういうことでございます。
ポイントは,この四角の線外に──この理事者側とあと議会の,この点々の四角が狛江市なのですが,この線外に相談窓口
を置くという点です。さらに条例ですから,この方々は議会の目が通るようになります。
ちなみに,私は昨年9月の決算特別委員会で副市長にこういう質問
をいたしました。
狛江市は昔と比べて──具体的には平成24年以前との比較
を指して言ったものだったのですが,「ざっくばらんに狛江市は風通しのよい職場になってきているのか」という質問
をいたしました。昨年9月22日の決算特別委員会のことでございます。
そのときに副市長はこんなお話
を,原文
を申し上げさせていただきます。済みません,副市長に似ていないかもしれませんけれども失礼いたします。
「私が入庁したのは昭和55年でございます。足かけ37年目ということになっております。職員の中で再任用職員
を除けば一番古いということでありますので,入庁当時のこと
を思い出しながら答弁させていただきます」と。
中略でございます。
「私が入った当時,職場の先輩ですけれども,丁寧に教えていただける方もいらっしゃいましたけども,職人かたぎで,見て覚えろみたいな方ですとか,上意下達的な先輩方もいらっしゃいました。また,管理職の方たちですけども,管理職になるのはかなり狭き門だった時代だということで,私どもにとってみれば,その存在は雲の上のような人たちで,なかなか管理職と新人が会話できる機会はなく,私の場合は昼食の出前の注文とりです。きょうは何にしますかという,そのくらいの会話という感じでした。ましてや特別職である市長との会話というのは,まずあり得ませんでした。
対して今の狛江市でございます」──これは副市長のお話
をそのまま原文朗読しております──「対して今の狛江市でございますけれども,褒めて育てる人財育成基本方針のもと,OJTですとかメンターというような,制度的にもコミュニケーション
を重要視したような形
をとっております。ふだんの会話でございますけれども,管理職の人たちも気軽に会話できる雰囲気づくりというもの
を心がけておりまして,また若い職員も抵抗感なく管理職とは公私ともに会話ができるような,今はそんな形になっているかと思います。そして」──副市長,午前中にも答弁されたのですね──「市長みずから各職場との懇談の場
をつくっております。それと市長に意見,アイデア
を上申できるような機会も設けているところでございますので,あの当時からは考えられないくらい変化していると認識しているところでございます」という副市長からの御答弁
を頂戴いたしました。
昨年9月22日のことでございます。私は御答弁
をお聞きいたしまして,風通しがいい狛江市になってきたのだなと率直に思いました。
そして新聞報道にございました案件はわかりませんが,その当時は,少なくとも4年前はまだ風通しのよい職場にはなっていなかったのかなというふうに思いました。
オープンです。狛江市は常に開かれています。風通しのよい狛江市にしていくために議会が考えたこと,事実関係の解明と再発防止策の策定は別途行うべきという立場
を明確にするべきであります。
議会としての役割は,市民の方から見ても,市民の方の目から見ても期待される風通しのよい狛江市
をつくっていくために条例提案
を議会が行う用意があるということ
を本
予算特別委員会で明確にしていきたいと思います。
そして市長,冒頭の質疑の中でも財政再建のスピードも小休止ということが明らかになりました。最も実際には税制改正と国の変更によってこの自治体,6.39平方キロメートルの自治体も影響
を受けるわけでございますが,一層難しい税制改正等です。ふるさと納税の話も影響
を受けます。市税が1.3%ほど落ち込みます。そういう一層難しい自治体運営
を強いられる中でベッドタウン,昼夜間人口比率0.75の狛江市の,ベッドタウン狛江市特有の歳出増加要因もございますが,一層厳しい運営,かじ取りが求められてまいります。
お酒
を召し上がる機会も多いのではないかと思いますが,幸い健康オタクと伺っておりますので健康面での心配はないのかもしれません。そういう意味では「李下に冠
を正さず」という言葉もございます。常に胸にとどめていただいて後期基本計画の仕上げに邁進していただきたいと存じます。
さて,あと14分,きょうは6時で終わるということですので,あと14分のお時間
を頂戴いたします。
さて,ここからは先ほどの具体的に財政が健全化されたということに,その前の話でございますが,狛江市の魅力が増してきたんじゃないかということにかかわるお話
を続けさせていただきます。
平成24年以降の人口増加に伴い,狛江市のまちとしての魅力が高まってきたのではないかという仮説に関して検証させていただきます。
まずは平成24年以降の狛江市人口に関してです。
このグラフ1というものがあります。平成22年から平成30年までの各年毎年1月1日時点での人口推移のグラフであります。
グラフ1は平成22年から平成30年まで毎年正月の時点の人口推移の棒グラフです。平成22年から平成24年までの3年間は7万6,000人前後で足踏みしていた数字が,平成25年度以降は7万7,000人,その後6年にわたり急増し,ことしの1月1日には8万1,788人,実に6年前と比べて5,810人ふえています。
下のグラフ2)は,対前年の差し引き増減のグラフでございます。平成24年以降1年間で,平成24年は1,131人,平成25年は814人,平成26年は1,173人,平成27年は912人,平成28年は799人,平成29年は981人,いずれも増加し,先ほど申し上げましたが,ここ6年で5,810人ふえてまいりました。
ちなみに,市役所脇の大型マンション「グランドメゾン」は平成25年7月に524戸で竣工されています。
それでは質問
を続けます。狛江市の人口密度に関して伺います。
平成24年1月1日現在と平成29年1月1日現在の1キロ平米当たりの人口
を教えてください。また平成29年1月1日現在の水準が都内区市の中で,あるいは多摩26市の中で何番目に位置づけられるものなのか,それぞれ教えてください。
452: ◎ 市民課長 平成24年1月1日現在は1万1,890人,平成29年1月1日現在は1万2,646人です。平成29年1月1日現在,区部の人口密度は1万4,844人,市部は5,282人です。区部の中では狛江市は江東区,足立区と同水準で,多摩26市では武蔵野市,西東京市に次いで3番目に高い位置にございます。
453: ◎ 三宅委員 わかりました。
平成23年度決算と平成28年度決算で市税,内訳としての個人市民税,法人市民税,固定資産税及びその差分
を伺います。
454: ◎ 課税課長 全て現年課税分調定額,決算で答弁させていただきます。個人市民税は平成23年度58億2,509万4,500円,平成28年度64億2,856万2,728円で6億346万8,228円の増,法人市民税は平成23年度2億7,682万3,400円,平成28年度2億9,338万5,500円で1,656万2,100円の増,固定資産税は平成23年度39億1,818万1,200円,平成28年度40億3,510万6,700円で1億1,692万5,500円の増となっております。
455: ◎ 三宅委員 正確な数字
を御答弁いただきました。狛江市の税収がふえている額の絶対額でございます。
5年が経過いたしまして,現年課税分調定額の決算比較ですが,個人市民税6億円強,法人市民税1,656万円増,固定資産税1.2億円ほど増加ということでございました。法人市民税が少ないのは狛江市が──まあ,去年の決算特別委員会の答弁にもありましたけれども,狛江市は非常にどんべということで,そもそも絶対額が少ないということでもございます。
さて,ここ数年で子育て世代がふえてきたと言われています。きょうの
予算特別委員会の話でもそういう話が散見されておりました。では実際のところどうなのか
を検証してみます。
先ほどのグラフの中で直近3年間の推移にフォーカス
を当てた場合,狛江市の人口は平成27年1月1日現在7万9,096人から平成30年1月1日現在8万1,788人までに2,692人増加しています。
一般的に人口増加の要因というのは出生・死亡という自然増減,転入・転出という社会増減,この4つがファクターとなりますが,ここでは転入・転出に焦点
を当ててまいります。
それでは過去3年のスパンで狛江市の転出入届け出世帯数,転入超過数
を伺います。またその転入世帯の世帯主年齢に関して確認できるのか
を伺います。
456: ◎ 市民課長 毎年1月1日から12月31日までの転入届け出件数と転出届け出件数の集計となりますが,平成27年1月1日から平成29年12月31日までの3年間合計でお答えいたします。
転入が1万3,566世帯,転出が1万499世帯,転入超過数は3,067世帯です。
なお,転入世帯の世帯主別年齢に関しては把握できておりません。
457: ◎ 三宅委員 わかりました。
過去3年間の転出入推移と世帯主年齢別の相関
を調べるために,過去3年間,平成30年から平成27年,毎月1月1日現在,ゼロ歳から60歳までの10歳刻み人口の推移
をグラフにしてまいりました。少々お待ちください。
10歳刻みです。そして狛江市の場合ですと75歳刻みなので,75歳までなので,70歳以上の方は全部まとめておりますので当然多くなるのですが,10歳刻みです。
それで一番下のピンクのところが平成27年,上に向けて4つの棒グラフ,これが平成30年です。見にくいのですが,紙幅の関係もありましてごめんなさい。
晩婚化の影響も鑑み,実態としては子育て世代の流入による人口増加が推測されます。狛江市は子供がふえていると言いますが,かつ高齢化も進んでいると言えます。このまちは3年間で2,690人ふえていますが,10歳刻みの人口で過去4年の人口
を確認したということでございます。
ゼロ歳から9歳の子供もふえています。ボリュームゾーンは30歳から49歳,増加傾向は40歳代,50歳代です。このグラフには出ていませんが,当然70歳以上の方の──まあ,ここですけど,これはグラフ入っちゃっていますけれども,人口増は著しいものがあります。
全体として高齢化は進んでいますが,現役世代の世帯増加,そして子供の微増により高齢化率の伸び率は鈍化しているという状況であります。
先ほどの御答弁で平成27年1月1日から平成29年12月31日までの過去3年間の転出入世帯の実数
を伺いました。3年間合計で転入が1万3,566世帯,転出が1万499世帯,転入超過数は3,067世帯ということでございました。
さて,この下のグラフ,これが経年での転出入・世帯数の推移,過去9年でつくってみました。最近5年でこれ
を見てみますと,転入世帯は毎年4,500世帯前後,直近だと4,657世帯です。比較的上昇傾向ですが,転出世帯は今3,700世帯から3,300世帯へ減少しています。転入が超過しているような現象がわかります。
その差分
を見てみました。転入マイナス転出世帯数の対前年増減になります。市長就任された平成24年,288世帯から685世帯,848世帯,810世帯,988世帯,直近の平成29年1年間では1,269世帯の超過でございます。
冒頭の先ほど申し上げましたグラフで人口の対前年増加数・経年推移では平成24年から急激に人口増加し,年間800人から1,200人のレンジで増加が続いておりました。
このグラフ5,転入マイナス転出世帯数の対前年増減では平成24年以降の世帯数は平成24年の288世帯から平成29年では1,269世帯と増加しています。
検証が必要かなと思ったのは,実はこの1年間の人口増減数では24年からどーんと伸びているのですが,この転入・転出では徐々に上がってきているのです。毎年の差分の伸長が相関していないことに関して考えられる理由
を伺いたいと思います。
私もない頭で非常に考えてしまいましてわかりませんでした。また転出入があるので一概には把握し切れないかもしれませんが,今の狛江市民で過去10年間に転入して,そのまま転出せずに住み続けている,魅力であるかどうかというまちのランキングですが,住み続けている世帯はどのくらいであるでしょうか伺います。
458: ◎ 市民課長 最初の御質問ですが,転入届,転出届等の内容
を個別に確認する必要がありますので,人口の増加と世帯数の増加の伸長が相関していないことについては市民課としては理由の分析はできておりません。
また過去10年間に転入して,そのまま転出せずに住み続けている世帯の数は把握できておりません。
459: ◎ 三宅委員 わかりました。
じゃ,もう6時に近づいてきましたので,理事者様が大変だと思いますので,今までの質疑,ここまでの質疑
を整理させていただきます。
1つ,平成24年以降,狛江市は財政規律という概念
を持ったことにより,平成24年以降は財政状況が好転した。
2つ目,具体的な決算ベースの数字では,これは事実です。ファクトです。平成23年度と平成28年度
を比較すると,市民1人当たりの借金が3万3,000円減り,貯金が1万4,000円ふえた。しかしながら本予算以降では財政再建へ難しいかじ取りが予想される中,踊り場に差しかかっているのかなというところでもございます。
狛江市の人口,この2つの時期
を比べますと,外国人
を含む同じ条件にしますと,イコールコンディションいたしますと3,896人ふえております。
市税,平成23年度と平成28年度決算の比較でございますが,個人市民税では6億円増加,固定資産税は1億2,000万円ほど増加しているということでお伺いいたしました。
直近3年の人口,世帯主40代から50代の子育て世代の増加が顕著だということであります。
直近5年では,この狛江市,毎年の転入超過が拡大傾向にあり,平成29年では実に1,200世帯数以上の転入超過になったということでございます。これは事実でございます。
過去10年以内に移住してきた市民は全体の何%。これはさすがにわかりませんが,平成24年以降6年間での転入届数及び延べ2万6,440世帯,積算しますと平成24年以降6年間の転入届だけ
を足し上げますと2万6,440世帯ございました。その間に転入超過数が拡大し続けているということは,普通に考えて狛江市4万世帯ございますが,その半分以上はここ10年以内に移住してきた世帯がいると考えるのが自然だと思うということで今までの質問
を総括させていただきました。
460: ◎ 委員長 お諮りいたします。
本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
461: ◎ 委員長 御異議ありませんので,本日は以上で打ち切ります。
明日午前9時から
予算特別委員会を開きますので,定刻御参集願います。
本日はこれにて散会いたします。
午後 6時01分 散会
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