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平成29年第3回定例会(第16号) 本文 開催日: 2017-09-11
平成29年第3回定例会(第16号) 名簿 開催日: 2017-09-11

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準一君) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 104 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 105 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 106 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 107 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 108 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 109 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 110 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 111 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 112 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 113 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 114 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 115 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 116 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 117 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 118 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 119 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 120 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 121 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 122 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 123 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 124 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 125 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 126 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 127 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 128 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 129 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 130 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 131 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 132 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 133 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 134 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 135 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 136 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 137 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 138 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 139 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 140 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 141 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 142 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 143 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 144 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 145 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 146 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 147 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 148 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 149 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 150 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 151 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 152 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 153 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 154 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 155 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 156 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 157 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 158 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 159 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 160 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 161 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 162 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 163 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 164 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 165 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 166 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 167 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 168 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 169 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 170 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 171 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 172 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 173 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 174 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 175 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 176 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 177 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 178 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 179 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 180 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 181 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 182 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 183 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 184 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 185 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 186 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 187 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 188 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 189 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 190 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 191 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 192 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 193 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 194 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 195 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 196 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 197 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 198 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 199 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 200 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 201 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 202 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 203 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 204 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 205 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 206 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 207 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 208 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 209 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 210 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 211 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 212 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 213 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 214 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 215 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 216 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 217 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 218 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 219 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 220 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 221 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 222 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 223 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 224 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 225 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 226 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 227 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 228 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 229 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 230 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 231 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 232 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 233 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 234 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 235 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 236 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 237 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 238 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 239 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 240 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 241 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 242 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 243 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 244 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 245 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 246 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 247 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 248 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 249 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 250 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 251 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 252 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 253 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 254 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 255 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 256 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 257 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 258 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 259 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 260 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 261 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 262 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 263 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 264 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 265 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 266 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 267 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 268 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 269 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 270 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 271 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 272 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 273 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 274 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 275 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 276 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 277 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 278 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 279 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 280 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 281 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 282 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 283 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 284 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 285 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 286 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 287 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 288 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 289 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 290 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 291 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 292 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 293 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 294 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 295 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 296 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 297 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 298 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 299 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 300 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 301 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 302 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 303 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 304 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 305 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 306 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 307 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 308 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 309 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 310 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 311 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 312 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 313 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 314 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 315 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 316 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 317 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 318 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 319 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 320 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 321 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 322 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 323 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 324 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 325 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 326 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 327 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 328 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 329 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 330 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 331 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 332 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 333 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 334 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 335 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 336 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 337 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 338 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 339 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 340 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 341 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 342 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 343 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 344 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 345 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 346 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 347 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 348 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 349 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 350 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 351 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 352 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 353 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 354 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 355 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 356 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 357 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 358 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 359 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 360 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 361 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 362 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 363 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 364 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 365 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 366 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 367 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 368 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 369 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 370 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 371 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 372 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 373 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 374 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 375 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 376 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 377 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 378 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 379 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 380 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 381 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 382 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 383 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 384 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 385 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 386 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 387 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 388 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 389 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 390 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 391 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 392 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 393 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 394 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 395 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 396 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 397 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 398 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 399 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 400 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 401 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 402 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 403 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 404 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 405 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 406 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 407 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 408 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 409 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 410 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 411 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 412 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 413 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 414 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 415 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 416 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 417 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 418 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 419 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 420 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 421 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 422 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 423 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 424 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 425 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 426 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 427 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 428 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 429 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 430 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 431 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 432 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 433 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 434 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 435 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 436 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 437 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 438 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 439 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 440 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 441 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 442 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 443 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 444 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 445 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 446 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 447 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 448 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 449 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 450 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 451 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 452 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 453 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 454 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 455 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 456 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 457 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 458 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 459 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 460 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 461 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 462 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 463 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 464 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 465 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 466 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 467 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 468 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 469 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 470 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 471 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 472 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 473 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 474 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 475 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 476 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 477 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 478 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 479 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 480 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 481 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 482 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 483 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 484 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 485 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 486 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 487 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 488 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 489 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 490 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 491 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 492 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 493 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 494 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 495 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 496 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 497 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 498 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 499 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 500 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 501 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 502 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 503 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 504 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 505 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 506 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 507 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 508 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 509 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 510 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 511 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 512 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 513 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 514 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 515 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 516 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 517 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 518 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 519 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 520 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 521 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 522 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 523 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 524 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 525 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 526 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 527 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 528 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 529 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 530 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 531 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 532 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 533 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 534 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 535 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 536 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 537 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 538 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 539 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 540 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 541 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 542 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 543 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 544 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 545 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 546 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 547 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 548 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 549 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 550 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 551 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 552 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 553 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 554 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 555 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 556 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 557 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 558 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 559 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 560 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 561 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 562 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 563 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 564 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 565 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 566 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 567 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 568 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 569 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 570 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 571 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 572 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 573 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 574 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 575 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 576 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 577 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 578 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 579 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 580 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 581 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 582 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 583 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 584 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 585 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 586 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 587 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 588 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 589 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 590 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 591 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 592 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 593 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 594 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 595 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 596 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 597 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 598 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 599 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 600 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 601 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 602 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 603 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 604 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 605 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 606 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 607 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 608 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 609 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 610 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 611 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 612 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 613 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 614 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 615 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 616 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 617 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 618 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 619 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 620 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 621 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 622 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 623 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 624 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 625 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 626 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 627 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 628 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 629 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 630 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 631 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 632 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 633 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 634 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 635 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 636 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 637 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 638 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 639 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 640 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 641 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 642 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 643 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 644 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 645 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 646 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 647 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 648 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 649 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 650 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 651 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 652 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 653 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 654 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 655 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 656 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 657 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 658 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 659 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 660 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 661 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 662 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 663 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 664 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 665 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 666 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 667 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 668 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 669 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 670 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 671 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 672 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 673 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 674 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 675 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 676 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 677 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 678 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 679 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 680 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 681 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 682 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 683 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 684 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 685 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 686 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 687 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 688 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 689 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 690 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 691 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 692 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 693 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 694 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 695 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 696 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 697 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 698 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 699 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 700 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 701 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 702 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 703 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 704 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 705 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 706 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 707 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 708 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 709 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 710 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 711 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 712 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 713 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 714 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 715 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 716 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 717 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 718 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 719 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 720 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 721 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 722 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 723 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 724 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 725 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 726 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 727 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 728 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 729 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 730 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 731 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 732 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 733 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 734 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 735 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 736 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 737 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 738 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 739 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 740 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 741 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 742 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 743 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 744 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 745 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 746 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 747 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 748 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 749 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 750 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 751 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 752 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 753 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 754 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 755 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 756 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 757 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 758 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 759 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 760 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 761 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 762 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 763 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 764 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 765 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 766 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 767 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 768 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 769 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 770 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 771 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 772 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 773 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 774 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 775 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 776 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 777 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 778 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 779 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 780 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 781 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 782 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 783 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 784 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 785 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 786 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 787 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 788 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 789 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 790 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 791 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 792 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 793 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 794 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 795 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 796 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 797 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 798 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 799 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 800 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 801 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 802 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 803 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 804 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 805 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 806 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 807 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 808 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 809 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 810 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 811 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 812 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 813 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 814 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 815 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 816 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 817 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 818 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 819 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 820 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 821 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 822 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 823 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 824 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 825 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 826 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 827 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 828 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 829 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 830 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 831 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 832 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 833 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 834 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 835 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 836 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 837 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 838 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 839 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 840 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 841 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 842 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 843 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 844 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 845 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 846 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 847 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 848 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 849 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 850 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 851 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 852 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 853 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 854 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 855 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 856 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 857 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 858 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 859 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 860 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 861 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 862 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 863 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 864 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 865 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 866 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 867 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 868 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 869 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 870 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 871 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 872 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 873 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 874 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 875 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 876 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 877 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 878 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 879 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 880 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 881 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 882 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 883 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 884 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 885 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 886 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 887 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 888 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 889 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 890 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 891 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 892 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 893 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 894 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 895 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 896 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 897 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 898 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 899 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 900 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 901 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 902 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 903 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 904 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 905 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 906 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 907 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 908 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 909 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 910 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 911 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 912 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 913 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 914 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 915 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 916 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 917 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 918 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 919 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 920 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 921 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 922 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 923 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 924 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 925 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 926 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 927 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 928 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 929 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 930 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 931 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 932 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 933 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 934 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 935 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 936 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 937 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 938 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 939 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 940 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 941 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 942 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 943 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 944 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 945 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 946 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 947 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 948 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 949 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 950 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 951 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 952 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 953 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 954 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 955 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 956 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 957 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 958 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 959 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。1番岡村しん議員。     〔1番 岡村しん議員登壇〕 3: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 通告に従いまして2問質問させていただきます。  まず1問目,子育て環境の充実について,子ども食堂について伺います。  子ども食堂をつくる動きが全国に広がっています。全国的には,昨年の6月時点で300カ所以上,現在では400カ所から500カ所の子ども食堂があると言われています。市内でも,2016年1月に1つ目の子ども食堂がオープンして以来多くの子ども食堂が生まれています。  まず,子ども食堂の果たしている役割について市の認識をお伺いいたします。  再質問は自席にて行います。 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 5: ◯ 参 与(石森 準一君) 子ども食堂につきましては,経済的な事情等により家庭で十分な食事がとれない子供を対象に,または対象を限定せずに,無料または安価でバランスのとれた食事を提供するとともに,居場所の提供や保護者の養育支援など,食事の提供を中心に地域コミュニティづくりを進める活動と認識しているところでございます。 6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 7: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 子ども食堂については,特徴として大きく2つの形があると言われております。  1つは,困窮世帯の子供や家庭を支援していくことを目的にした支援型でございます。支援型は一般的に専門的な支援者がいて,周りの人にはわからないクローズの空間で行われることが多く,社会常任委員会で足立区に視察に行ったときには,足立区が独自に区として行っており,貧困家庭に情報提供して行っているということでございました。ビルの1室を借りていて,一般的には知らせていないということでございました。  もう1つが共生型と言われるものです。共生型の子ども食堂は,子供たちだけではなく地域のさまざまな世代の方に来てもらって交流していく,孤食をなくし,居場所としていくことを目的としたものです。子ども食堂の名づけ親となった気まぐれ八百屋だんだんも,子供だけではなく多世代交流ができる場所をとつくった共生型の食堂でございます。  政府の一億総活躍国民会議や内閣府の男女共同参画会議などで,ひとり親支援について政策提言を行っている山屋理恵さんは,「こども食堂を開く時「困っている人やお金がない人は来てください」と言ったら,絶対に来ないでしょう。また,そんな情報も届かないかもしれません。特にひとり親の方々は支援や制度,人や地域とつながる時間の余裕が全くありません。問題はお金だけでなく「時間」と「つながり」の困窮による孤立です。子ども食堂の意味は“単に子どもがご飯を食べる場所”ではありません。子どもも大人も社会的孤立の状態にあって得られない情報や,支援,制度利用,つながりを得られる場が必要です。日中は行政と学校というセーフティネットがあります。もうひとつ,地域が「生きること」を支える役割を果たせるようになってほしい」,このように語っております。  全国的に見ても,子ども食堂とすると貧困対策が前面に出過ぎで,逆に貧困に陥っている人が来ることができなくなるのではないか,こうした懸念から子ども食堂という名前を使わない所がふえてきているそうです。  それでは狛江市の現状についてお伺いいたします。現在狛江市で活動している子ども食堂の数,月何回などの頻度,活動している地域など,どのような団体がどのように活動しているのか,わかっている範囲でお伺いいたします。
    8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 9: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市で活動している子ども食堂についてでございますが,現時点で5団体把握しているところでございます。月1回程度の活動が多く,東和泉地域で活動している団体や西河原公園,上和泉地域センターで活動している団体があるようでございます。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 11: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 既に市内でも5団体と大きく広がってきているということが確認できました。市内で活動している団体については貧困世帯に限った活動をしている所はなく,全てが共生型の子ども食堂だと聞いております。  子ども食堂は,子供が1人でも食事ができる場所です。子供が歩いていける距離となると大体小学校区には1つある,こうしたことが目標になってくるのかなと思います。市内でさらに活発に活動していただくことや,さらに新しい団体が出てくることを期待いたします。将来的に市内全域で,さらに開催頻度も上がっていくことで,子供や保護者,地域住民との信頼関係が構築されていき,子供の居場所,悩みなどがあればスタッフや参加者に打ち明けられる,こうした場になっていくのかなと思います。  社会活動家・法政大学教授で長年貧困問題に取り組んできた湯浅誠さんは,「こども食堂のいちばん大きな意義は,新しい支援者を掘り起こしたこと,だと思います。子どもの貧困問題などに心を痛めつつ,でもこれまで動くキッカケのなかった地域の主婦層など「ふつうの人たち」が,行動し始めました。日本の貧困問題を改善・解決に導く力になるのでは,と期待しています」と語っております。  市内でも,これまでも頑張っていろいろな活動をしてきた方に加え,子ども食堂ができたことで新たな支援者が生まれています。若い方も多く,これからの狛江を支える大事な人財になってくると思います。こうした効果が既に出てきている中で,狛江市として子ども食堂についてどのような効果を期待しているのか,お伺いいたします。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 13: ◯ 参 与(石森 準一君) 先ほど西河原公園と答弁申し上げましたが,西河原公民館の間違いでございますので訂正させていただきます。  狛江市としての効果ということでございますが,子ども食堂につきましては,市民が中心となって食事の提供を通して地域の子供の育ちを支える取り組みでございます。こまえ子育て応援プランの基本理念,「みんなでつくる,地域で支える,安心して子育てのできるまち・狛江」の実現のため,市民主体の子育て支援の輪を広げていただくことを期待しているところでございます。 14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 15: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 市民主体の子育て支援の輪が広がってほしいということでした。子ども食堂は,まさにそうした新たな支援者を育てていくために,大きな役割を今後も果たしていくと思います。既に子ども食堂の中には,子供たちの勉強を見ている所や講師を呼んで講演会を開いている所も生まれてきております。狛江市で子育て支援の輪がさらに広がっていけば,このように思います。そのためにも長く安定した運営をしていく必要がございます。  いろいろ調べてみると,子ども食堂を安定して長く運営していくためには6つのことが必要だということがわかりました。1つ目に運営していく人,ボランティア,2つ目に食材などの物,3つ目に運営や初期費用にかかるお金,4つ目に周知するためのチラシやSNSなどの情報提供,5つ目に会場となる場所,6つ目に安心して来てもらえるための保険やアレルギー対応でございます。  子供たちの居場所ですから,突然なくなってしまったということになると子供たちに影響が出てきてしまいます。児童福祉の専門家で沖縄大学名誉教授の加藤彰彦氏は,「団体の事情で運営をやめてしまうと,せっかく居場所ができ食も精神面でも安心していた子どもたちはがっかりして,大人に対し,あきらめの感情を持ってしまう」。同時に,ボランティア頼み,資金も自費では疲弊する可能性は否めないとインタビューで指摘しております。実際に4カ月でやめてしまった所もございます。徳島県で子ども食堂を運営していた森哲平さんらは4カ月で撤退いたしました。問題は場所とボランティアの確保ということでございました。  市内で活動している子ども食堂,私もこの間子ども食堂に行ってきましたけれども,本当に多くの子供たちも来ていて,楽しい居場所になっていると思います。こうした子ども食堂には長く続けていっていただきたいと思いますけれども,それぞれ課題もあると思います。市内で活動する子ども食堂が抱えている課題についてどのように捉えているのか伺います。  また,社会常任委員会では,先ほど言ったうちの2つ,初期費用や運営費の補助,周知への協力,こうしたことを提案しております。社会常任委員会の提案では,開設に当たっての初期費用や運営費,部屋代,食材費など負担が大きいとのこと。初期費用や運営費の補助の支援を行っていく。また,主催者が呼びかける範囲は限定されるので,広く周知することが求められる。地域センターや学校などの公共の場所にチラシを置くなど必要な方に届くような周知の協力をしていく,こうしたことを提案しています。  この質問を準備する上で改めて幾つかの団体に聞き取りしてみましたけれども,社会常任委員会の提案と同じように食材費,保険料,場所代,チラシ代などの運営費が課題になっているということでございました。今後チラシは出せないかもしれない,と言っていた所もございます。この社会常任委員会の提案について現在の検討状況についてお伺いいたします。 16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 17: ◯ 参 与(石森 準一君) 子ども食堂が抱えている課題ということでございますけれども,子ども食堂を利用する子供について,個人情報の問題や周囲の偏見につながる等の理由から,対象者を絞り込めないといった課題があるところでございます。また,安定的な運営のための活動費の確保が課題と聞いているところでございます。  子ども食堂への支援の検討ということでございますが,子ども食堂の活動の周知や活動の後押しにつながるように,現在市の名義で後援をしているところでございます。また,市役所や児童館などにチラシを置きまして,また学校にチラシの配付等の御協力をいただいているところでございます。  初期費用や運営費に対する補助等の支援につきましては,現在のところ具体的な検討はしていないところでございます。 18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 19: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。初期費用や運営費に対する補助については,まだ具体的な検討はしていないということで,このことは後でまた申しますけれども,ぜひ今後具体的な検討をしていっていただきたいと思います。  この8月には幾つかの団体がまとまってカレンダーになっているチラシを発行しておりました。子ども食堂を利用するお子さんや保護者が一目でわかるチラシになっていて,非常にすばらしいチラシだったと思います。何よりも団体間で横の連携がとれてきた,こうしたことが本当に大きな前進なのかなというふうに考えます。  こうした中で市は,広報についてどのように周知していただいたのかお伺いいたします。 20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 21: ◯ 参 与(石森 準一君) 8月に行われました市内4つの子ども食堂共催のイベントにつきましては,市役所,西河原公民館,市民活動支援センター等にチラシを置いて周知したところでございます。 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 23: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 周知していただいたということでございます。今後もぜひ続けていっていただきたいと思います。  また,このようなチラシができれば,学校,保育園,地域センターや市の窓口,またホームページなどでも見られるようになればと思います。ぜひとも検討していただきたいと思うんですけれども,今後,市は広報への支援についてはどのように検討していくのかお伺いいたします。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 25: ◯ 参 与(石森 準一君) 子ども食堂の周知につきましては,チラシでの周知に加えまして,子育てねっと等のホームページの活用などを今後検討していきたいと考えているところでございます。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 27: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。子育て世代の方,若い方はインターネットを使う方が大変多くいらっしゃいます。子育てねっとのホームページでの周知,すごく助かるのかなというふうに思いますのでよろしくお願いいたします。同時にSNSなどでの周知についても検討していっていただければと思います。  次に運営費についてお伺いいたします。  開催するたびに食材費,会場費,保険代,チラシ代などがかかります。また,自分たちで会場をつくっていくとなると,シンクの交換なども含めさまざまな初期費用がかかってくることになります。  現在,多くの地域で運営費や初期費用などの補助を出している自治体があります。例えば大和市では,補助対象団体として,1年以上継続してこども食堂を運営する意思及び能力を有すると認められること。市内に主な活動拠点を有し,地域活動,子どもの支援に資する福祉活動等に関する活動実績を有すること。組織及び運営に関する事項を定めた会則,規約等があること。補助対象事業として,市内で実施すること。全ての利用者に利用登録をさせること。毎月1回以上実施し,かつ,1回当たりの実施時間を3時間以上とすること。1回当たり10食以上の食事を提供できる体制をとること。食品衛生責任者を置くこと。補助対象経費・補助金額は,初期経費として,こども食堂を開始するに当たり整備すべき備品及び消耗品の購入費,10万円または補助対象経費に係る実支出額でございます。また,運営経費として,事業の実施回数に1万7,000円を乗じて得た額または補助対象経費に係る実支出額から事業に係る収入額を控除して得た額とされております。ハードルも結構高いものなんですけれども,これをそのままということではなくて,狛江らしくぜひ補助事業をつくっていっていただきたいと思うんです。ほかにも新宿区や世田谷区など,都内でも徐々に自治体で補助を出すケースもふえてまいりました。  では狛江市において子ども食堂が受けられる補助などがあるかどうか,これについてお伺いいたします。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 29: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在のところ子ども食堂の活動に限定した補助制度はございませんが,狛江市市民公益活動事業補助金を利用していただいて活動に取り組んでいる団体が1団体ございます。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 31: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 狛江市市民公益活動事業補助金を活用している団体が1団体あるということでしたけれども,この補助金の概要について改めてお伺いいたします。 32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 33: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 市民公益活動事業補助金は,狛江市で市民公益活動を行う団体の成長・発展を図るために,先駆的な活動や特色ある活動を行う団体の事業に対して市が財政支援を行うことを目的とし,書類選考のみで上限額5万円のスタート補助金とプレゼンテーションを行って選考する上限額20万円のチャレンジ補助金の2種類がございます。スタート補助金は設立から3年以内の団体が対象で,交付は1度のみとなっており,チャレンジ補助金は同じ団体に対して3回までとの制限がございます。  選考に当たっては,選考会が,(1)先駆的であり,将来性のある事業であるかどうか,(2)市民のニーズや地域性に適合した特徴のある事業であるかどうか,(3)事業計画及び収支予算に現実性があり,自助努力の工夫がなされているかどうか,(4)事業の実施により相当の効果が期待できるかどうか,(5)事業を行う団体が,将来自立して活動できる可能性が期待できるかどうか,以上5つの評価指標に基づき評価しております。 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 35: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今答弁の中で,先駆的であり,将来性のある事業であるかどうかというのも評価基準に入っているということなんですけれども,子ども食堂は,今御答弁があったとおり市内に5つあります。それで1団体受けていると,ほかの団体が受けられなくなるのかなと,こうした懸念などもあると思うんです。また,みんな最近スタートしたばかりの団体ですから,これをぜひ受けたいという団体が複数出てくることも考えられると思います。こうした場合についてはどのような対応になるのか,これについてお伺いいたします。 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 37: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 類似の事業であっても,補助対象団体であり,かつ別団体であれば申請は可能ですが,あくまでも予算の範囲内となります。選考会が先ほど説明した指標,つまり先駆性やニーズ,相当の効果を期待できるかを判断し,交付の可否,また交付金額を調整いたします。また,今まで類似事業での応募が余りなかったため実績はございませんが,内容によっては合同で事業を行うことを附帯意見としてつける可能性もございます。 38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 39: ◯ 1 番(岡村 しん議員) さまざまな子ども食堂が自分たちの理念に基づいてやっているから,合同でというわけにはなかなか簡単にはいかないのかなと思いますけれども,複数の団体が同時に申し込んだとしても補助を受けられる可能性はあるということが確認できました。  その上でお伺いいたしますけれども,先ほどの答弁でも子育て支援の輪を広げることを期待すると言っておりました。狛江市としても他市の例などを参考に,子ども食堂に特化した運営費や初期費用の補助制度について検討していっていただきたいと思いますけれども,これについてはいかがでしょうか。 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 41: ◯ 参 与(石森 準一君) 食事の提供を初め,子供やその保護者が気軽に立ち寄れる地域の居場所の創設に対して,東京都は補助制度を設けているところでございます。しかしながら,東京都の補助対象につきましては,食事の提供とともに学習支援など一体的な居場所づくりが求められているために,地域の自発的な活動に当てはめることが難しいといった課題がございます。このため,地域の小規模な活動に対しましても補助対象とするように,市長会を通じて東京都に要望しているところでございます。東京都の支援とともに他市の取り組みの状況等について今後調査・研究していきたいというふうに考えているところでございます。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 43: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。確かに東京都の補助制度はハードルが高いものでございます。今,子ども食堂の補助制度というのはいろいろな自治体でつくられていますけれども,各自治体で本当にばらばらなんです。こうした中で,狛江市の子ども食堂,今5団体あると答弁もありましたけれども,こうした方々が受けやすい,さらにまた新しい団体をつくっていき,答弁にあったような子供たちの支援の輪が広がっていくことにつながっていくような補助制度,支援制度,これについて具体的に検討していっていただきたいと思います。  次に待機児問題についてお伺いいたします。  今年度98名の方が待機児となられました。待機児となった保護者の方へアンケートを毎年とっていると思います。既に今年度分はまとめられていると思いますけれども,アンケートの結果についてまずお伺いいたします。 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 45: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成29年度保育所入所待機となった保護者の方にアンケートを実施した結果につきましては,回答のあった8割の保護者の方がお子さんを見ている状況でございます。その内訳では,育児休業で対応されている方が多く,仕事をしながら子供を見ている方もおられます。また,仕事をおやめになる方や求職活動を断念される方もございました。質問や意見では,例年同様に保育施設整備などの対策について多くの意見が寄せられているところでございます。 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 47: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 例年同様,保育施設整備などの対策について多くの意見が寄せられているということでございました。  私もこのアンケート結果をホームページに出ていましたので見てみましたけれども,仕事をやめざるを得なかった人が8人でしたでしょうか,たくさんいて本当に驚きました。仕事をやめられた方の多くは女性かと思いますけれども,保育園に入れないことがその後の人生を大きく変えてしまう,こうしたことを改めて感じ,待機児ゼロを一刻も早く実現させなければならない,このように思います。  補正予算では来年度の認可保育園について出ておりました。具体的にどのような影響があるのかお伺いいたします。何歳児の定員がどのぐらい減っていくのか,答えられる範囲でお伺いいたします。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 49: ◯ 参 与(石森 準一君) 新設保育園の定員につきましては,計画よりも保育園の規模としては少し小さくなっておりますが,今後東京都の児童福祉審議会の計画承認を予定しておりますので,現状では定員等については申し上げられる状態ではございません。 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 51: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現状では定員は答えられないということですけれども,計画よりも保育園の規模としては小さくなっているという答弁もございました。予定よりも入れる人数が減っていくのかなというふうに思います。  それではこの保育園は一時保育についてはどのようになっているのか,これについてお伺いいたします。 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 53: ◯ 参 与(石森 準一君) 実施の可否につきましては,現在未定でございます。 54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 55: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 確認で,実施の可否についていつごろわかる予定なのかお伺いいたします。 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 57: ◯ 参 与(石森 準一君) それについても未定でございます。 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 59: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 未定ということなんですけれども,一時保育を必要としている方はたくさんいらっしゃいます。狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケートの中でも一時保育をふやしてほしいという声が出されております。ぜひ一時保育を実現していっていただきたいと思います。市としても一時保育を実施されるよう強力に要請していっていただきたいと思います。  これも確認なんですけれども,市として一時保育をやってほしいという要望は出されているのかお伺いいたします。 60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 61: ◯ 参 与(石森 準一君) 基本的には一時保育のニーズも高いということで,お願いはしているところでございますけれども,保育士自体が今人材不足ということで,通常の保育のほうにどうしても重点を置かざるを得ないというところがございますので,保育士の確保ができるという条件がつくとは思いますけれども,一時保育のほうもぜひやっていただきたいというお願いは今後ともしていきたいと考えております。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 63: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。保育士の確保のほうが課題ということでしたけれども,この辺についても協力できることがあれば協力していっていただきたいと思います。  次に,前回の一般質問で保育所整備は前倒しも検討していくという答弁がございました。これについては現在どのようになっているのかお伺いいたします。 64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 65: ◯ 参 与(石森 準一君) 施設整備計画の見直しを図る中で,前倒しを含めて検討するということは申し上げてきたところでございますけれども,現状,平成30年4月に向けた保育園整備につきましては計画中の1カ所でございます。 66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 67: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現状では1カ所ということで,この時期ですからもう前倒しはないのかなというふうに思いますけれども,保育所整備はできるだけ早くやっていくということが,先ほど言った仕事をやめざるを得ない,こうした方々の人生を変えない,その人たちが自分の目標に向かってしっかりと暮らしていける,こうしたことにつながっていくと思いますので,ぜひとも待機児ゼロを早くやっていっていただきたいと思います。  次に(仮称)喜多見計画についての保育所設置についてお伺いいたします。この間も何度も質問してきましたが,電力中央研究所跡地の3つ目のマンションでの保育施設整備が現在どのような状況になっているのかお伺いいたします。 68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 69: ◯ 参 与(石森 準一君) (仮称)喜多見計画の事業者と現在調整中でございます。 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 71: ◯ 1 番(岡村 しん議員) この間ずっと調整中ということなんですけれども,構想検討会報告書で指摘されていることでもありますし,3つの事業を合わせて400世帯にもなるということでございます。保育所確保について引き続き努力していただきたいと思います。  次に待機児対策検討報告書について,今年度も10月ぐらいにローリングされるのかなというふうに思います。平成30年度にできる認可保育園は定員が減ることになります。待機児対策検討報告書を見ると,予定どおりの人数が確保できたとしても,ゼロ歳,1歳でちょうど待機児がいなくなる計画になっています。しかし30年度に予定されていた保育園の規模が小さくなる。保育需要がふえなかったとしても,ゼロ歳児,1歳児の減少分がそのまま32年度の待機児となってしまいます。31年度保育需要が高まっていることや来年度の定員減があることを考えれば,施設整備計画についてふやしていく必要があるのではないかと思いますけれども,いかがでしょうか。 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 73: ◯ 参 与(石森 準一君) 就学前児童が大幅に増加しまして保育需要が高まってきた中で,保育園整備をこれまで進めてきたところでございます。就学前児童の増減や保育需要の増減の見通しを推測いたしまして,平成31年度の施設整備について,待機児対策推進本部の中で慎重に検討しているところでございます。 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 75: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 全国的にも保育需要は高まってきております。31年度の部分ではこれまでの計画にさらに上乗せされる新しい施設,こうしたものもぜひとも検討していっていただきたいと思います。  最後に市長にお伺いいたします。平成32年度までに待機児ゼロにする,こうした答弁は何度もこの議場の中で確認させていただきましたけれども,再度確認したいと思います。いかがでしょうか。 76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 77: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 前に申し上げた考えに変わりはございません。
    78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 79: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。待機児ゼロについてはしっかりやっていくということでございました。そういうことであれば,保育需要が高まっている,また,定員数の減を考えれば,やはり新たな施設計画も必要だと思いますので,これについて強く要望して1問目の質問を終わらせていただきます。 80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村しん議員。     〔1番 岡村しん議員登壇〕 81: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それでは2問目,安心安全のまちづくりについてでございます。  今年度中に地域防災計画が見直される予定となっております。この地域防災計画の見直しのポイントについて,何をどのように見直していくのかお伺いいたします。  再質問は自席にて行います。 82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 83: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 地域防災計画の見直しのポイント等についてでございますが,第1には,水防法改正に伴う要配慮者利用施設の避難確保計画の作成や新想定区域図の変更等に関連する項目等について修正する予定でございます。 84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 85: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 地域防災計画の見直しのポイントは,水防法の改正に対する対策ということでございました。  各地で豪雨災害が頻発しております。この間,九州北部豪雨があり,また,8月19日には二子玉川での花火大会でゲリラ豪雨,落雷により9名の方がけがをする,こうしたこともございました。亡くなられた方に哀悼の意を表すとともに,被害に遭われた全ての皆さんにお見舞いを申し上げます。豪雨災害はいつ来るかわかりません。これから台風シーズンに入ってきます。対策は待ったなしです。  答弁では水防法の改正ということでしたけれども,狛江市として具体的に何を行っていく必要があるのか,これについてお伺いいたします。 86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 87: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 今回の水防法改正のきっかけといたしましては,豪雨災害による要配慮者施設での逃げおくれ者が多く発生したことが一因でもございます。このようなことからも要配慮者施設に関する避難計画が必要になってくると理解しております。 88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 89: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 国土交通省のQ&Aを見ると,「避難確保計画の作成と避難訓練の実施の義務が課される施設とは,具体的にどのような施設なのか。」という問いに,「避難確保計画の作成及び避難訓練の実施が義務付けられるのは,浸水想定区域内又は土砂災害警戒区域内にある施設で,水防法第15条第1項第4号又は土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律第8条第1項第4号に基づき市町村地域防災計画にその施設の名称及び所在地が定められた施設となります。」,このように書かれております。  狛江市において,これから地域防災計画に定める要配慮者利用施設,避難計画が必要になる施設はどのぐらいあるのでしょうか,お伺いいたします。 90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 91: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難計画が必要となる施設でございますが,地域防災計画に記載した施設が対象となります。現在地域防災計画修正中のため,該当する可能性がある施設ということで答弁いたしますと,高齢者施設,障がい者施設,学校,乳幼児施設など90カ所となっております。 92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 93: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 90カ所ということで,かなり多くの施設が対象になるということでございます。  この避難計画については,各施設の管理者もしくは所有者がつくっていくことになっていると思いますけれども,この間各地で豪雨災害が起こっている状況を考えると,できるだけ早い対応が必要になってくると思います。  避難計画をつくっていく時期,これについてはどのようになっていくのか。いつまでに,こうした目標があればお伺いいたします。 94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 95: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほども申し上げましたが,地域防災計画に記載した時点で作成対象の施設となるものでございますので,担当各課に確認した上で,どの施設が対象となるのかを精査した後,対象施設に対して作成を促してまいりたいと考えております。 96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 97: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。今後の話ということだと思いますけれども,実際に施設が避難計画を作成していく,これは本当に大変な話だと思います。  この要配慮者利用施設,先ほど高齢者施設や障がい者施設,学校,乳幼児施設という御答弁がありましたけれども,本当にどこも皆さん物すごく忙しく働いている施設かと思います。ぜひ市としてもサポート体制をしっかりしていっていただきたい,このように要望いたします。  国土交通省のQ&Aでは,「水防法第15条の11では,市町村が「洪水時の円滑かつ迅速な避難を確保することが特に必要と認める河川」について浸水実績等を把握するよう努め,これを把握した場合は水害リスク情報として周知することとされています。いかなる河川を対象とするかは市町村において地域の実情に鑑みてご判断頂くこととなりますが,例えば,住民等が居住する住宅や,高齢者等の防災上の配慮を要する者が利用する施設が近傍にある河川等がこれに当たるものと考えております。」と書かれております。狛江市においてどの河川を対象としていくのか,また,水害リスク情報はどのように周知していくのか,お伺いいたします。 98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 99: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 対象河川でございますが,多摩川と野川です。水害リスク情報につきましては,浸水想定区域図をもとにしたハザードマップを全戸配布することにより周知していくものと認識しております。 100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 101: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。  それでは答弁のあった野川についてお伺いいたします。3年前の第3回定例会において野川について質問させていただきました。「平成26年6月に出された東京都の豪雨対策基本方針によると,野川が新たに対策強化流域に指定されました。これによると30年以内を目標に1時間当たり100ミリの雨に対応していく必要があります。」。当時は,「これから予定されている河床掘削により,時間当たり50ミリ対応となります。その後の計画はまだございません。」「河床掘削につきましては,野川流域豪雨対策計画に基づき下流側から実施されており,現在は世田谷区域の掘削を行っております。狛江市内におきましては未実施でございますが,平成29年度末までには完了する予定とのことでございます。」と,このような答弁をいただきました。この河床掘削が終わって,やっと1時間当たり50ミリの雨に対応できるということになります。  現在のところ野川の河床掘削はどこまで進んできているのか,進捗状況をお伺いいたします。 102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 103: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 東京都第二建設事務所に確認したところですが,現在は小田急線喜多見駅-成城学園前駅間の高架下あたりまで到達しているということでございました。なお狛江市域分につきましては,現在どこを掘削していくかなど工事内容について検討しているところと伺っております。 104: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 105: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今御答弁で狛江の部分については現在調査しているということなんですけれども,現在調査している状況だと,多分今年度末までに事業が終わらないということかと思います。しっかりと進めていただけるよう,できるだけ早く進めていただけるよう要望していっていただきたいと思います。まず50ミリ,そして100ミリ対応,しっかりとなされるようよろしくお願いいたします。  狛江市の洪水ハザードマップ(集中豪雨版)を見ますと,狛江駅前から東和泉一丁目,元和泉二丁目や中和泉四丁目が1階の床上までつかる程度である1メートル浸水,また,根川周辺などでは2メートルから5メートルの浸水がある,こうしたことになっているかと思います。駅周辺や根川近辺の対策は現在どのようになっているのかお伺いいたします。 106: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 107: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江駅周辺や根川近辺への対策でございますが,根川におきましては,多摩川からの逆流の可能性が出た場合はポンプアップによる排水作業を行う予定でございます。狛江駅周辺につきましては,北口・南口ともに各施設において土のうを準備したり止水板を設置したりの対策をとっていただいておりますが,狛江駅北口・南口の両方は浸水履歴のあった所でございますので,重要箇所として常に巡回する対象としております。 108: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 109: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。すぐにというのはなかなか難しいかもしれませんけれども,いずれ浸水の想定ということではなく,ハザードマップの色が変わっていくように,根本的な対策についても進めていっていただきたいと思います。  そうした中で,豪雨災害対策として雨水浸透ますも有効かと思いますけれども,この設置状況はどのようになっているのかお伺いいたします。 110: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 111: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 浸透ますは,市民の皆様などが主体となって設置いただくものと市が主体となって既存の道路集水ますを浸透化するものの大きく2つがあります。  これら浸透ますの設置状況についてでございますが,平成28年度は,市民の皆様などが主体となって設置いただいた浸透ますが433基,市が主体となって既存の道路集水ますを浸透化したものが88基で,平成28年度末現在の総数は,市民の皆様などが主体となって設置いただいたものが7,597基,市が既存の道路集水ますを浸透化したものが1,756基でございます。 112: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 113: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。民間で行うもの,そして市が主体となって道路集水ますの浸透化を図っているということでございました。これについては引き続きぜひ実施していただきますよう,よろしくお願い申し上げます。  次に,9月3日に行われた東京都と調布市の合同防災訓練,先日の一般質問でもありましたけれども,私も見てまいりました。この訓練では,20センチの水がたまった状態の扉をあけるものと40センチの水がたまった状態の扉をあける訓練,水圧扉というものですけれども,こうした訓練が行われておりました。私も実際にやってみたんですけれども,20センチ水がたまった状態のものは体重をかければ開いたんですけれども,40センチ水がたまっている状態ではあけることができませんでした。百聞は一見にしかず,実際にやってみると水の恐怖というものがはっきりとわかり,早目の避難が重要,こうしたことを身にしみて感じることができました。  狛江市においても水防訓練など各種訓練を通じて,水圧扉の訓練を実際にやってみる,市民が体験できる,こうしたことが必要ではないかと思います。特にハザードマップで浸水する地域の皆さんに体験していただく,こうしたことは必要かと思いますけれども,いかがでしょうか。 114: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 115: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 水流や水圧はわずかな量でも想像以上に威力がありますので,このような半地下・地下室水圧体験装置を体験していただくことは,水害への危機管理意識の向上につながるものと考えております。体験設備ということになりますが,以後の水防訓練等におきまして検討してみたいものの1つと認識しております。 116: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 117: ◯ 1 番(岡村 しん議員) こうした市民意識の向上というのは本当に一番の予防になっていくと思いますので,ぜひともよろしくお願いいたします。  それでは震災対策のほうに移っていきますけれども,一番の災害予防は,多くの方が防災の知識を持ち,具体的に行動できるようになることかと思います。つまり防災意識の向上です。私はこの間,先ほど言いました調布市と東京都の合同防災訓練のほか,第三小学校で行われた二中学区のふれあい広場,駅前で行われた消防署と消防団の合同の訓練,そのほかにも息子が通う保育園のお迎え訓練,こうしたものに参加させていただきました。訓練に参加するたびに防災意識が高まっていきます。  狛江市においても10月22日に総合防災訓練が行われる予定でございます。まず今年度の総合防災訓練について,昨年度と変わる部分,変更のある部分についてお伺いいたします。 118: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 119: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 今年度の総合防災訓練も,昨年度と同様の一斉避難・避難所開設・運営訓練としております。また,避難行動要支援者の搬送訓練につきましては,実施場所を和泉小学校から狛江第三中学校に変更する予定です。このほか,全ての訓練終了後,災害対策本部設置・運営訓練を行う予定でございます。 120: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 121: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。避難行動要支援者の搬送訓練についても,目標としては全避難所で一斉にやっていく,全ての避難所が,障がいのある方などが来たらどのように対応するか,こうした訓練をやっていくことが望ましいと思いますけれども,場所をかえながらでも進めていっていただければいいのかなというふうに思います。  また,昨年の総合防災訓練では一昨年に比べ参加者が減っていたと記憶しております。市民の興味・関心を引く取り組みも大事なことかと思います。  調布市と東京都の合同防災訓練を行ったときに,福祉バイオトイレカーというブースがありました。この福祉バイオトイレカーは,大体生協のトラックと同じくらいの大きさで,車椅子対応のトイレのほかシャワー室もついているものでございました。1日100人対応できるということでございます。東日本大震災のときにも避難所に行き,活躍したそうです。1人になりたい方が利用する場所としても有効だったということでございました。車なので災害現場にすぐに行ける,そして障がい者の参加するイベントに来ていただければ多目的トイレのかわりにもなります。  北海道の苫小牧市では先駆けて導入したということでありますけれども,社長に聞くとまだ全国で4台しかないということでございました。1台2,000万円もするので狛江市ですぐ買ってほしいとは言いませんけれども,知名度が上がり,全国的に台数がふえることで,災害時やイベントなどでの障がい者のトイレ対策につながってまいります。  社長に,防災訓練とかでも来てもらえるのか,こうしたことを伺ったところ,どこにでも行きますよ,というお話でございました。例えば総合防災訓練などに来ていただければ,障がいを持つ方の安心感にもつながっていくと同時に,こうしたことに興味を持って来てくれる新しい参加者なども出てくるのではないかというふうにも思います。ぜひこうしたことも検討の一部に入れていただきたい,このように思いますけれどもいかがでしょうか。 122: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 123: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 調布市に限らず他市の防災訓練には職員も参加していますので,新しいものがあれば参考にして取り入れていきたいと考えております。 124: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 125: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 調布市の防災訓練には安心安全課の職員など5名の方が参加していたと聞いております。ぜひとも他市の事例なども参考にしていただき,より充実した防災訓練にしていただければと思います。  9月1日に狛江駅で消防署と消防団が合同で市民向けの訓練を行っていました。そこで消防署の方とお話しさせていただきました。現在の狛江市の災害対策の課題は何だと思いますか,このように聞いたところ,初期消火体制を整備していくことと家具転倒防止器具の設置を進めていくことで,初期消火にはスタンドパイプが有効だと言っておられました。  そこで初期消火体制の整備でございますけれども,地域での消火用のスタンドパイプについて,今,市としてどのように考えているのかお伺いいたします。 126: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 127: ◯ 総務部長(上田 智弘君) スタンドパイプには2つの役割がございます。1つは応急給水対策,もう1つは消火対策でございます。  この消火対策でございますが,地域住民の方は,消防署員や消防団員のように防火衣等を着装し,一定の安全管理ができている状態ではないことや,スタンドパイプ一式を格納しておく場所の確保が現実的に難しいことから,消火用に活用することは考えておりません。 128: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 129: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 私も調布市と東京都の合同防災訓練のときには見させていただいたんですけれども,説明を受ければすぐにできるんですけれども,訓練していない方がすぐやろうと思ってもちょっと難しいのかなというふうに感じました。スタンドパイプについては市内での訓練の機会をふやしていく,こうしたことが今大事になってきていると思います。  消防署の方と話したときの結論は,燃やさない取り組みが大事となりました。家を燃やさない一番の対策として,これまでも紹介してきた感震ブレーカーがあります。感震ブレーカーについて,これまでの取り組み,現状をお伺いいたします。 130: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 131: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 感震ブレーカーに対する取り組みにつきましては,従来と変わらず,周知・啓発や東京都への法制化の要望等を出しているほか,防災用品のあっせんに関する協定を締結した社会福祉法人東京コロニーが扱っている防災用品について,あっせんを行っております。 132: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 133: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 狛江市でも感震ブレーカーのあっせんが始まったということでございます。  練馬区では今年度から感震ブレーカーのあっせんを始めました。分電盤内蔵タイプファミリー世帯向けが通常価格9万8,900円があっせんで7万2,000円に,単身世帯向けが通常価格6万3,700円が4万3,000円に,外づけタイプが3万8,000円から2万円に,簡易タイプについても3種類あり,それぞれ1万584円,2,592円,そして狛江市でもあっせんしているヤモリという簡易タイプについては3,438円ということで,狛江市は3,348円であっせんしていますから,狛江市より100円高くなっていますけれども,さまざまな種類の感震ブレーカーを練馬区ではあっせんしています。  狛江市であっせんしているのはヤモリのみとなっていますけれども,ヤモリは震度5強,6弱の地震のときに電気をすぐに遮断するというものでございます。高齢者や障害者が避難するときには一定の時間が必要であり,夜に地震が来たときには,すぐに電気が消えてしまうと家の中が真っ暗になり,逆に避難しづらくなってしまう,家の中でけがをしてしまう,こうした可能性が出てきてしまいます。  少し値段は高くなりますけれども,同じ簡易式のものでピオマというものがあります。地震が起きてから3分後にブレーカーが落ちるものです。ほかにも分電盤タイプなどもありますから,練馬区のように,市民が私の家にはこれが必要かなと思えるものを選べるように種類をふやしていく,こうしたことはできないのかお伺いいたします。 134: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 135: ◯ 総務部長(上田 智弘君) あっせん事業者のほうに確認はしてみたいと思います。 136: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 137: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひあっせん事業者のほうにあっせんの種類をふやしていただけるように要望していっていただきたいと思います。  次に家具転倒防止器具の対策についてお伺いいたします。  消防署の方とお話ししたときにも,課題として一番最初に出てきたのが家具転倒防止でした。この間,新聞の折り込みチラシでも啓発しておりました。以前は東京都市長会の予算で無料配布を行っていました。しかし,目標に達したということで現在では行われておりません。  平成26年第4回定例会で,家具転倒防止器具を自分で取りつけることができない災害弱者の方に家具転倒防止器具の無料配布や取りつけ支援を求めた私の質問に対し,市長は,「どのような形で災害弱者の方々を救済していくかということについても今後の課題として考えていきたいと思っております。」という答弁をされております。現在の検討状況についてお伺いいたします。 138: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 139: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 基本的には自助の備えとしての考えは変わりありませんが,1つの対策として,全戸配布の「狛江防災」におきまして,市内で防災用品を取り扱う業者や家具類転倒防止器具の取りつけを行う事業所等を紹介させていただいております。これも検討課題として行った対策の一つであると認識しております。 140: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 141: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 業者の紹介はしていただいたということで,一歩前進したのかなというふうに思います。  日野市では,障がい者,高齢者世帯,具体的には要介護3以上の方を含む世帯と避難行動要支援者のいる世帯へ家具転倒防止器具の設置事業が第2回定例会の補正予算で決まって,既に事業が始まっております。日野市に電話して伺ったところ,担当は防災関係ではなく高齢福祉課が担当で,東京都の高齢社会対策区市町村包括補助を使って,今年度は155世帯を限度に進めているということでございました。東京都の高齢社会対策区市町村包括補助の一般事業のその他の事業の中に家具転倒防止器具がメニューとして含まれており,上限250万円で2分の1を補助してくれるというものでございます。日野市では,1世帯当たり2点の家具に対して器具を設置し,器具代9,000円,取りつけ6,000円で1世帯当たり1万5,000円かかるということです。取りつけはシルバー人材センターに依頼しているということでございました。  先ほど自助の備えという考えは変わらないという答弁もございましたけれども,高齢者や障がい者の方は自分で家具転倒防止器具の設置ができません。自助をしようにもできないというのが実態だと思います。狛江市でも日野市のように東京都の補助を使い,災害弱者となっている高齢者・障がい者の世帯への家具転倒防止器具の配布や取りつけを進めていっていただきたい,このように思いますけれども,いかがでしょうか。 142: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
    143: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 家具類転倒防止器具につきましては,自助の備えとして引き続き啓発してまいりたいと考えております。 144: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 145: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 自助の備えとして引き続き啓発という答弁でございましたけれども,ここで市長にお伺いさせていただきたいと思います。  市長は2期目の公約で,障がいのある方もない方も安心して住み続けられる狛江ということを言われております。また,先ほども言いましたけれども,平成26年第4回定例会では,家具転倒防止器具を自分で取りつけることができない災害弱者の方に家具転倒防止器具の無料配布や取りつけ支援を求めた私の質問に対し,「どのような形で災害弱者の方々を救済していくかということについても今後の課題として考えていきたいと思っております。」と答弁されております。  これまでは全額一般財源を使うということでの提案でしたけれども,今回,東京都の補助金を活用できれば半額は東京都が出すということになります。障がいや高齢で購入や取りつけが難しい災害弱者の方への支援は必要です。東京都の補助事業を活用した家具転倒防止器具の配布・設置,これについて市長の考えをお伺いいたしたいと思います。 146: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 147: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 引き続き,障がいのある人も障がいのない人も地域で安心して生活していけるような方向で考えてまいります。 148: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 149: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひ家具転倒防止器具設置について進めていっていただきたい,このことを強く要望させていただきたいと思います。  次に,狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケートを見ると,自主防災組織の高齢化については顕著でございます。本定例会でも避難所運営協議会については質問がございました。こうした自主防災組織に参加しているパーセンテージ,一番高いのが70代とアンケート調査ではなっております。若い世代の認知度が低いこと,これもアンケート調査からわかります。若い世代を含めた認知度を上げていく,こうしたことが今求められているかと思いますけれども,この間の新たな工夫などがあればお伺いいたします。 150: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 151: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難所運営協議会の認知度向上のための新たな取り組みとのことでございますが,避難所運営協議会が次々に立ち上がってきた平成24年度以降,機会あるごとに避難所運営協議会の紹介をしてきておりますが,それが入会につながるという結果には至っておりませんでした。現在の協議会に入っていただいている皆様は,町会等のつながりや先に入っていただいている方からの勧誘等が主なものと推察しておりますので,チラシによる周知よりも,地域間における人づてによる周知のほうがはるかに効果があるように感じております。 152: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 153: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 人づての周知のほうが効果があるという答弁だったんですけれども,まずこのアンケート調査からは認知度が低いということがわかります。入って活動していただく,こうしたことも大事なんですけれども,まず知ってもらうことが大事なのかなというふうに思います。  自主防災組織の紹介のチラシがあるとお伺いしておりますけれども,9月1日の消防署による訓練では,駅前という立地も手伝って,ベビーカーを引いている若い方も興味深そうに見ておりました。こうした方々に知ってもらうことが大事かと思います。消防署主催の訓練などでも自主防災組織を紹介したチラシの配布はできないでしょうか,お伺いいたします。 154: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 155: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江消防署の地域防災担当の方とは,イベントや訓練時における周知・啓発等につきましては相互に連携しておりますので,参考にさせていただきたいと思います。 156: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 157: ◯ 1 番(岡村 しん議員) やはり若い世代の方々とつながりのある所に周知についても協力していただくことが大事だと思います。今後,「こまえくぼ1234」との連携も考えていっていただきたいと思います。  次に,自主防災組織の防災リーダーをつくっていく,こうした目的で始まった防災カレッジについてお伺いいたします。今年度はどのようにしていくのかお伺いいたします。 158: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 159: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 今年度の防災カレッジにつきましては実施時期を12月ごろと考えておりますが,対象や内容等につきましては現在のところ未定でございます。 160: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 161: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケートを見ましても,備蓄について,20代,30代,また65歳から79歳については,備蓄している方の割合がほかの世代よりも低くなっていると思います。これについてはどのように分析しているのかお伺いいたします。 162: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 163: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 東日本大震災以降,自助の備えとして全体的には備蓄率は高まっていると理解しておりますが,年代によって備蓄している割合が低い要因としては,災害に対する危機感がないのか,または関心がないのかは推察の域でございます。いずれにせよ,自分自身や家族のための備えであることを根気よく周知していきたいと考えております。 164: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 165: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 確かに自分自身や家族のための備え,これは本当にしっかりしてもらうことが必要でございます。特に備蓄している割合が低い方々に備蓄していただく,こうしたことが大事になってくると思います。  若い世代の方々にぜひとも防災カレッジに参加していただきたいと思うんですけれども,子連れで楽しく参加できることを検討していく必要もあるのかなというふうに思います。以前にも紹介しましたが,1年に1回防災備蓄品をみんなで食べる防災ピクニック,こうした取り組みがございます。東日本大震災から既に6年半が経過し,備蓄品を更新していなければ消費期限が切れていることもあります。年に1回食べることによって賞味期限切れ,消費期限切れを防ぎ,ほかの訓練と合わせることによって防災意識全体を向上させることができます。この防災ピクニックを狛江市でも行っていけばと思いますけれども,課題について何があるのかお伺いいたします。 166: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 167: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災意識の向上につきましては,第一に関心を持ってもらうことであるとの考えから,防災カレッジとして事業を開始いたしました。新たに始めてからことしが3回目であり,内容や受講対象につきましてもまだまだ工夫の余地はございます。防災ピクニックもそのうちの一つであると考えております。ただ,課題といたしまして,実施時期やいかに興味を引きつける内容にすることができるかなど検討した上で考えてみたいと思います。 168: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 169: ◯ 1 番(岡村 しん議員) まだ始まって3年目の事業なので,まだまだ工夫が必要になってくると思います。ぜひともさまざまな検討を進めていただき,防災リーダーの育成につながっていく取り組みにしていっていただければと思います。  次に防災行政無線についてお伺いいたします。  まずこの間の総務省の動きについてお伺いいたします。 170: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 171: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災行政無線や戸別受信機につきましては,情報伝達手段として大きな役割を担っていることから,量産化や低廉化をいかに図ることができるかなどを主題とした研究会を発足させております。この研究会の構成メンバーは,行政,電機メーカー,学識経験者等から構成されております。  現在までは,8月に会議が開催され,戸別受信機の標準的なモデルのイメージや防災行政無線システムへの入力インターフェースの規格化,今後のスケジュール等について協議がされました。次回開催は11月ごろで,来年3月ごろをめどに方針を取りまとめる予定とのことでございます。 172: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 173: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 防災行政無線の戸別受信機をいかに普及させるか,こうしたことで研究会が始まったということでございます。ここに電機メーカーが新たに入っているということが本当に大事なのかなと,具体的に検討していくことができるということかと思います。  それでは方針の取りまとめ,来年3月ごろをめどにと答弁がございましたけれども,ことしの6月に「防災行政無線等の戸別受信機の普及促進に関する研究会」報告も既に出されております。これを見ますと各自治体に戸別受信機の現状に係るアンケートをとっております。このアンケートについて狛江市はどのように回答したのかお伺いいたします。 174: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 175: ◯ 総務部長(上田 智弘君) こちらのアンケートは,防災行政無線等の戸別受信機の現状等に係るアンケートでございます。  このアンケートに対しての回答でございますが,主な質問内容は戸別受信機に対する今後の方針についてです。回答といたしましては「更新・追加整備の予定なし」,その理由としては,更新・追加整備をして間もないため,また,財政的に余裕がないため,自動応答電話装置等の代替手段があるため,としております。 176: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 177: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 更新・追加整備の予定なしということで物すごく残念なんですけれども,総務省は,情報難民ゼロプロジェクトの一環として防災行政無線戸別受信機の普及を目指し,先ほど答弁にあった研究会を発足させ,6月に報告が出されております。狛江市は情報難民をゼロにしていく考えがあるのかお伺いいたします。 178: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 179: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市民全員に情報が行き渡ることは一番の理想でございますので,情報難民ゼロを目指す志はございます。 180: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 181: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 一番の理想だという答弁なんですけれども,総務省の報告書には,「豪雨や台風等の自然災害が発生した場合,避難勧告等を迅速かつ的確に住民に伝達することは住民の生命,身体及び財産を災害から保護するために極めて重要であり,災害対策基本法第56条において,災害に関する予報又は警報の伝達は市区町村長の責務とされている。」。また,報告書の「検討の背景」には,「近年の災害時における防災行政無線の有用性及び普及状況や,総務省の関連施策を概観しながら,防災行政無線等の戸別受信機の必要性及び戸別受信機の普及という点に焦点を当てて」,このように書かれております。つまり生命・身体・財産を災害から保護するために防災行政無線の戸別受信機を普及していくということでございます。この報告書を見ていくと,既に戸別受信機を全戸配布している自治体が30.5%となっております。  では現在の狛江市の戸別受信機の設置状況,これについてはどのようになっているのかお伺いいたします。 182: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 183: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 昨年度の防災行政無線デジタル化に伴い,避難所となる小・中学校や上和泉地域センター,あいとぴあセンターなど計12カ所の戸別受信機を更新いたしました。また,今年度におきましては,避難所や福祉避難所となる公民館,地域センター,西和泉体育館,都立狛江高校,私立幼稚園等10カ所について新たに戸別受信機を設置する予定でございます。 184: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 185: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 狛江市でもさらに戸別受信機の普及を進めていっていただきたいと思います。まずは災害弱者となる高齢者・障がい者の部分から進めていくべきかと思います。  先ほど水害のところで,避難行動計画作成義務が生じる可能性のある施設が90カ所あるという御答弁がございました。本当に多くの施設だと思います。こうした施設にまず戸別受信機を設置していく必要があるのではないかと思いますけれども,いかがでしょうか。 186: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 187: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難行動計画作成義務が生じる可能性のある施設に対する戸別受信機の設置でございますが,水害想定ということから電話が使用できる状態であると思われるため,特段戸別受信機設置の必要性は低いものと判断しております。 188: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 189: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 電話でいいんじゃないかというような答弁だったかなと思いますけれども,避難行動要支援者の人たちは避難するまでに時間がかかる,こうした状況が想定されます。また,実際水害が起こるかもしれないと思ったときに電話でのやりとり,こうしたことはなかなか難しいのかなと。電話でやりとりするにしても,まず一斉に情報を流していく,知ってもらう,こうしたことが必要になってくるのではないかと思いますけれども,再度お伺いいたします。 190: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 191: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほどの答弁に変わりはございません。 192: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 193: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 大変残念でございます。先ほどの答弁の中で,デジタル化に伴い,避難所となる小・中学校,上和泉地域センター,あいとぴあセンター等,また今年度は,公民館,地域センター,西和泉体育館,都立狛江高校,私立幼稚園等,こうした避難所になる所については設置していくという答弁だったんですけれども,ただ実際に避難するまで,命を守る対策として一番やらなきゃいけない,こうした所にまず設置していく必要があるのではないかと思います。ぜひとも設置を進めていっていただきたいと強く要望しておきます。  次に外国人への情報伝達,これについて今どのように考えているのかお伺いいたします。  防災行政無線の一斉放送,これが皆さんが情報をつかむのに一番役に立つと,しかしなかなか聞こえないという御意見もいっぱいいただくんですけれども,それでもそれが一番役に立つと伺っております。しかしながら外国語では放送されていないところでございます。外国人の方が災害が起こったときの情報をつかむためにどうすればいいのか,今の市の考えをお伺いいたします。 194: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 195: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 外国人の方への情報伝達でございますが,防災ガイドにおきましては外国語版を作成いたしましたが,防災行政無線等による伝達については,今のところ特に対応しておりません。 196: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 197: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。防災行政無線は日本語でも聞き取りづらいという部分もございます。これが外国語になったら聞き取れるのか,こうしたことも課題かと思います。今,防災アプリもあります。この中で防災行政無線の内容が外国語版に変換されていく,こうした機能がぜひ必要かと思います。また,戸別受信機であれば音声もはっきりと聞き取れます。市内に住んでいる外国人の方への戸別受信機の設置,こうしたことも必要だと思います。ぜひこちらのほうも検討していっていただきたいと思います。  それでは次に,以前調布FMとの連携を提案させていただきました。これは現在どのようになっているのかお伺いいたします。 198: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 199: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 調布FMとの協定締結につきましては,地元調布市との兼ね合い等があり,いろいろ協議を重ねましたが,締結には至りませんでした。 200: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 201: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 地元調布市との兼ね合いがあって,いろいろと協議を重ねたけれども締結に至っていないということでございました。  ただ,この間インターネットなどを見てみますと,新たに狛江市を含むエリアでコミュニティFM放送が開局準備をしている,こうした情報なども流れております。こうした所との連携,これについては考えられないかお伺いいたします。 202: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 203: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 正式な情報を得てはおりませんが,狛江市をエリアに含む新たなFM局が開設されるのであれば,情報発信等についての協定締結について検討したいと考えております。 204: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。 205: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今年度中に開局するというようなことも書かれております。ぜひとも情報収集に努めていただいて,実際にFM局が開設されたときには,FM放送を通じて家の中で聞ける防災ラジオ,こうしたものは防災行政無線の戸別受信機よりも安価であります。こうしたものも検討しながら,家の中ではっきりとした音声で聞ける情報提供,これを進めていくよう検討していっていただきたい,このことを重ねてお願い申し上げて,私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。 206: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前10時15分 休憩     午前10時33分 開議 207: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。2番宮坂良子議員。     〔2番 宮坂良子議員登壇〕 208: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 1問目は高齢者が生き生き暮らせるようにということで,介護保険の問題について伺ってまいります。  ことし5月,31本もの法律を束ね,利用者に重い負担を押しつける介護保険法,地域包括ケアシステム強化のための介護保険法改正案が自民・公明党などの賛成多数で成立されました。これは一定所得以上の人の介護利用料を現在の2割から3割負担へ引き上げることにとどまらず,地域共生社会の実現という名のもとで高齢者・障がい者などへの施策を一まとめにし,公的責任を大幅に後退させかねないもので,地域の福祉のあり方を大きく変えるものです。地域住民の自助・互助に役割を押しつけることにつながるとの警告が障がい者団体などから相次いでいます。  介護保険制度では,2年前の2015年の大改悪で,特別養護老人ホームには要介護3以上の方しか入所できなくなり,一定以上の所得や預貯金のある方々は施設入所時やショートステイの食費・居住費補助が打ち切られました。また,一定以上の所得の方の利用料を2割負担としました。さらに新総合事業として要支援1・2の方を介護保険から外しました。利用料負担を2割に引き上げた影響についてさえ検証していないまま3割負担の導入を強行し,2018年8月から実施しようとしています。さらに,介護職員の報酬,人材不足の解消策が不十分です。自立支援・重度化予防を掲げた財政的インセンティブが導入もされました。要介護認定率の引き下げや自治体間の給付抑制競争に駆り立て,公的介護の信頼を崩すものではないでしょうか。  こうした一連の介護保険法が変わったことに対し,市の見解を伺いたいと思います。また,市民への影響をどのように考えているのかも伺いたいと思います。 209: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 210: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成27年度の介護保険制度の改正では,高齢者が住みなれた地域で生活を継続できるようにするため,医療,介護,介護予防,住まい,日常生活の支援が包括的に提供される仕組みである地域包括ケアシステムの構築を推進するため,地域支援事業の充実や特養入所の対象者を限定するとともに,介護保険制度の持続可能性を高めるため利用者負担の見直しがされました。また,今般の介護保険法等の一部改正では,地域包括ケアシステムを強化するため,介護保険事業計画における自立した日常生活支援に関する施策の記載や利用者負担の見直しがされたところでございます。市といたしましては,法改正の趣旨に基づき,地域包括ケアシステムの構築に向け,引き続き地域支援事業等の推進に努めてまいります。  また,市民への影響ですが,実質的に負担増となりますので,全く影響がないとは言い切れませんが,制度の持続可能性を高めるため,丁寧な説明のもと理解を促してまいります。 211: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 212: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは少し細かく改めて伺いたいと思いますけれども,利用料2割負担とする対象基準内容とこの対象者数,そして利用者数,率,さらに来年実施しようとしている3割負担の対象基準と対象者予想数を伺います。 213: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 214: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 2割負担の対象基準は,単身世帯の場合で合計所得金額が160万円以上かつ年金収入とその他合計所得金額280万円以上の方が対象となり,本年6月時点の実績では対象者数は683人となっております。このうちサービス利用している方の人数は施設入所の方を含めて425人で,要介護認定者のうち2割負担の方は17.7%となります。また,3割負担の対象基準は,政令の予定では,単身世帯の場合で合計所得金額が220万円以上かつ年金収入とその他合計所得金額が340万円以上の方が対象となり,国の資料により,現行2割負担対象者のうち26.6%が該当すると想定しますと,約181人となります。 215: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 216: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 2割負担の対象となって2倍の利用料を払わなければならない方たちが425人ということで,要介護認定者全体の17.7%にも上るということでございました。この基準額,今お答えいただいたんですけれども,合計所得160万円以上とその他合計所得金額で280万円以上という方々,決して高い収入ではないと思うんです。これでは本当に利用抑制につながるということ,事前にも心配されておりましたけれども,2年たった中でやはり抑制してきているという現状が私の周りではあります。しかも当時の厚生労働大臣も,2割負担にしたことによって抑制はあると,このように国会でも答弁されております。  2割負担引き上げによりまして,狛江市としては利用抑制についてはどのようにつかんでいますでしょうか。
    217: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 218: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 2割負担が導入された当初,負担増に対する御意見,問い合わせが市にもございましたが,制度改正から3年目となり,利用抑制に関する相談等は寄せられておりません。 219: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 220: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ちょっと残念です。市にそういうつらい思い,控えなきゃいけないのかなという相談は寄せられていないという現実をどう捉えるのかということが問題だと思います。そして,相談が寄せられていないことで,利用抑制はないという考えになっていただきたくはないと思うんです。ただつかめていないということではないかなと思います。実際には多くの方が困っていらっしゃる,この現実をぜひ頭に置いていただきたい,常にそういうことで業務に当たっていただきたいと思います。  認知症の人と家族の会,2割負担に伴う当事者の声も載っておりましたので,ほんの一部ですが紹介いたします。60代女性,要支援2の夫を在宅で介護中。月2万円の負担増。毎月の出費が年金の半分になるので,ショートステイの利用を減らし,歯科の受診も半分にした。介護時間がふえて疲れるが,自分の体をいたわりながら生活しようと思う。また80代女性,要介護5の夫を在宅で介護中。負担増は4万円分,これを息子が補填してくれている。今は貯えもあり,デイサービスを5回から3回に減らし,訪問看護と訪問リハビリを半分にするなど,利用回数も減らしたので何とかやっていけるが,いつまでこんなことが続くのか先が見えないので不安です。年金が下がるのに介護保険料が上がり,納得いかないです。80代男性,要介護1の妻を在宅で介護中。月2万1,000円の負担増。デイサービスを利用しないと生活が成り立たないので利用回数を減らすことはできないけれども,日々の生活や家計に影響が出てきていると,このようなことなどが出ておりました。窓口には行かないけれども抑制しているという実態,ぜひつかんでいただきたいと思います。  そして,2割負担の引き上げに対しての影響の分析,全然つかんでいないのですから分析もしていないのは当然だと思いますけれども,こうした中で3割負担へと引き上げるということになるわけですけれども,これではますます利用の抑制につながるというふうに考えます。市としてはどのような対応を考えているのでしょうか。 221: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 222: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 3割負担導入時には,2割引き上げのときと同様に利用者からの御意見,相談内容等については集約いたします。また,制度改正の趣旨を含め丁寧に説明させていただきます。 223: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 224: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 本当に丁寧に相談に乗るということしかないのかなというふうにも思いますけれども,よろしくお願いします。  次に,やはり同じように2015年に改悪された大きな問題として,施設入所時,特別養護老人ホームとか老人保健施設とか,そういう所に入っている方の食費・居住費に対する補助規制がされたわけですけれども,この内容と対象者数,そしてまた,2015年8月からこれが規制されたわけですけれども,8月まで受けていた方で何人くらいの方が外されたのでしょうか,伺います。 225: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 226: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 改正された内容ですが,住民票上世帯が異なる配偶者についても住民税が非課税であること,また,預貯金等が単身で1,000万円以下,夫婦では2,000万円以下である資産要件が設けられました。平成27年7月31日時点で451名,見直し後の平成27年8月1日時点で313名,1年後の平成28年7月31日時点で349名となっております。 227: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 228: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 2015年の8月以前と以後を教えていただきましたけれども,特別養護老人ホームや老人保健施設などに入所した人の場合で食費と居住費の補助,これまでは御本人が非課税だったら,たとえ配偶者が課税者であっても,御本人自身が入っているわけですから食費や居住費の補助があったということです。そしてさらに,御夫婦で非課税であっても,預貯金が1人にすれば1,000万円,夫婦で2,000万円以上ある方もやはり補助が受けられなくなったということですけれども,今御報告があったように,前と後では138人も対象から外されたということがわかりましたけれども,138人というのは随分多くの方が補助が切られたということではないかと思います。  こうしたことで,市には届いていないかもしれませんけれども,先ほど紹介したように,ショートステイの回数を減らしたとか,特養の個室から多床室へ移動したとか,あるいは特別養護老人ホームそのものにも入所申し込みを諦めたとか,そういうことなどがあると思うんです。これについては市はどのようにつかんでいるでしょうか。 229: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 230: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 食費・居住費の負担額が変わったためにサービス利用を控えている,または特養の個室から多床室へ移動しなくてはならないといった相談は受けておりません。 231: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 232: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) とても残念でございます。  これにつきましても,介護施設運営者でつくる21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会が実施いたしました2017年1月発表の「全国老人ホーム施設長1906人の本音」と題してのアンケートによりますと,もちろんこの中には狛江市の特養施設の方も加入しております。  2015年の改定での影響調査では,「配偶者の生活苦」が311施設,「多床室へ移った」が222施設,「利用料支払いの滞納」が206施設,「支払いが困難を理由に退所した」が101施設。その理由として,利用者負担2割と食費・居住費の補助の要件が変わったからが大半を占めているということでした。入所自体が困難な特養に入れても,負担増で退所せざるを得ない事態が発生しているということがわかりましたと,21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会が報告しておりました。  そして,施設連絡会ではこの結果から,「回答の中の約半数について,特養入所者に何らかの影響が出ています。その中でも,「支払いが困難を理由に退所」が101施設から回答されていることは重大です。また,配偶者の生活苦という回答も311施設にのぼり,入所者だけでなくそのご家族の生活にも影響が出ていることも注目されねばなりません。特別養護老人ホームは,介護保険制度のもとでも,補足給付などがあり,低所得者が排除されないしくみを維持してきました。しかし,今回の改定では,低所得者が経済的理由で入居を脅かされる様子が浮き彫りになっており,看過することはできません。」と,このように報道されておりました。  そしてまた厚生労働省の報告によりますと,2割負担になった約40万3,000人のうち,2015年8月にサービス利用を減らした人は約16万7,000人,特養・老健・介護療養から退所した人は1,600人以上と,このように厚生労働省でも報告がされております。  こうした一連の結果が報告されているわけですので,狛江市でも積極的に,どのような影響を受けたか,特養入所要介護3以上,また2割負担,そして今の食費・居住費に対する補助規制,こうしたことなどは,窓口で待っているだけではなく,特養の方々,また地域包括支援センターやケアマネジャーの方々にもぜひ聞いていただきたいというふうに思うんです。そしてもっと市民の実態,利用は変えざるを得なかったのか,困っているのか,こうしたことなどをつかんでいただきたいと思うんですけれども,いかがでしょうか。 233: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 234: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 繰り返しの答弁となりますが,負担増になったためサービスの利用を控えている,特養の部屋の変更といった御相談は受けておりません。  平成27年度の改正において,特養の入所基準につきましても,やむを得ない事由がある方は要介護1・2でも入所が可能なため,当市においても申し込みを受け付けております。また,利用料の2割負担や食費等の対象基準の見直しについても,一定の所得や資産をお持ちの方について応能負担を求めたものでございます。  介護負担に伴う御相談があれば,活用できる制度内で対応してまいりますが,世帯ごとにいろいろな御事情を抱えていらっしゃる方がおり,お困り事もさまざまと思われます。個別の御相談の中で実態把握をすべきと考えております。 235: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 236: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ただ現実的には,前にも紹介したと思うんですけれども,例えば3つ目の特別養護老人ホームができてうれしいという声が上がりました。しかし料金表を見てみますと,所得で第2段階,課税年金収入額と合計所得が80万円以下です。その方は要介護4としますと7万6,960円なんです。ところが,今私が指摘した御本人は非課税でも夫が課税者になりますと,同じ要介護4でも18万438円なんです。この差はすごく大きいと思いませんか。そしてまた同じく2割負担,20万9,795円,1カ月ですよ。これを払える方々はどんどん少なくなってきているんじゃないかなというところもぜひ見ていただきたいと思います。  私のところに相談があった88歳の御主人Aさんは,85歳の奥さんを8年間介護しております。奥さんは今要介護5,認知症で会話は全くできなくなってしまいました。デイサービスに週4回通い,月1回3泊4日のショートステイを利用しています。デイサービスに行くとき外に出るのに5段の階段があり,御主人が抱えていくと,一度転んだこともあるのでもう転んだら取り返しがつかないということで,ケアマネジャーの援助もあって,朝の送りをしてもらうヘルパーに来てもらっているそうです。朝送るだけでもヘルパーに来てもらわないとだめな状況なんです。そして,デイサービスとショートステイで日中は何とか暮らしていますけれども,夜が大変ということなんです。御主人は痩せていらっしゃるので,奥さんを車椅子からベッドに移すのに抱きかかえてやっと。自分の腰が折れてしまうんじゃないかと思うぐらいの大変さでやっていらっしゃいます。また,もっと大変なのがおむつの後始末です。足を上げさせ,本当に丁寧に拭き取るのも重労働だそうです。おむつ交換はこの間3年になると言っていました。そして,いつ御主人が倒れてしまうか心配だということ。しかも介護保険費用は,奥さんは非課税,しかし御主人が課税者のため,ショートステイが高くついているので月に7万円から8万円にもなっているそうです。もう自宅での介護はお手上げなので特養に入りたい,申し込み寸前までいきましたけれども,問い合わせてみると18万円ということでしたので,月々の収入ではとても払えない。そしてまた申し込んだとしてもいつ入所できるかわからない。多少の貯金はあるけれども,命が先に尽きるか,それとも貯金がなくなるのが先か,このまま介護を続けていくか本当に迷っているということでした。このように配偶者が課税者だからということで,利用している奥さんが非課税者でもサービスの申し込みさえ控えてしまっている,こうした現状もあるということです。  そして,この方はもちろん市役所の窓口には行っていないそうですけれども,ケアマネジャーには常に相談に乗ってもらっているそうです。先ほども言いましたけれども,ケアマネジャーはこうした本当に大変な状況をつかんでいるはずなんです。ですから,ケアマネジャーや特別養護老人ホームの方々,事業所にも,そういった困ったことなどをしっかりとつかんでいっていただきたいと思います。  またこの間,きょう市にもいろいろ要望いたしましたけれども,確かに介護保険制度というのは国の制度であり,市だけでは今の制度を変えるわけにはいかない,このことは百も承知です。しかし私が求めているのは,こうした市民の実態,つらいこと,困難なこと,生の声をしっかりつかんでいただいて,自治体としては国に意見を上げていただきたい,これが地方自治体の役割ではないかということで,きょうの質問を取り上げさせていただきました。窓口には一件も来ていませんということで抑制はないかのようなこと,それはやめていただきたい。しっかりつかんで声を上げていただきたいということを再度要望いたします。  次に,要支援1・2の介護保険外しの総合事業についてです。総合事業が狛江市で開始されてから5カ月たちました。前回の議会で,対象となった方々がどのサービスに移行したかはつかめていないということでしたので,5カ月たった現在,新総合事業対象となった人数やどのサービスに何人振り分けられたのかを伺います。 237: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 238: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 国保連の給付実績データ及び市への請求記録によりますと,7月利用分の訪問型サービスでは,現行相当サービスで43件,訪問型サービスAが112件,訪問型サービスBはゼロ件,旧介護予防訪問介護94件の利用となっております。同じく7月利用分の通所型では,現行相当サービスは186件,通所型サービスAは11件,通所型サービスBが4件,通所型サービスCが1件,旧介護予防通所介護103件の利用となっております。 239: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 240: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 訪問型サービスAというのが極端に多くなっているということです。  この問題では,前回の議会で,緩和された通所型サービスAに対して余りにも報酬が低いのではないかということで,事業所も手を挙げなかったということなども明らかになりましたけれども,ぜひ改善をということで報酬の引き上げを求めました。そうしたところ市は,「平成30年度をめどに,利用実績を踏まえつつ事業者の方からも御意見をいただきながら検討してまいります。」と,こういう前向きの答弁をしていただきました。  また,訪問型サービスにつきましても,訪問型サービスA,今一番多くされているわけですけれども,この訪問型サービスAでは,専門職の資格があるこれまでと同じヘルパー,こうした方々が同じ現行相当のサービスをやっても,報酬だけが15%も下げられているということを指摘いたしまして,こうした方々に対しても引き上げを求めました。これに対しましても市は,「通所型サービス同様,事業所の方からの御意見をいただいた上で考えてまいります。」と,こういうお答えでした。ぜひ早急に報酬を引き上げることを行っていただきたいと思います。  その後の経緯について伺います。 241: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 242: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 8月末に,訪問介護事業所,通所介護事業所それぞれ事業所連絡会で意見・要望等をまとめて提出いただいたところでございます。年内をめどにいただいた意見を踏まえ検討を進めてまいります。 243: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 244: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひ報酬の引き上げという見直しの検討,そしてまた何よりも事業所が撤退することのないよう,それは一番困るのは利用者です。事業所が継続できるよう本当に前向きな検討をお願いしたいと思います。  次に,第7期介護保険事業計画について伺います。第7期介護保険事業計画の準備が進められていると思いますけれども,その特徴について伺います。 245: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 246: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 国が示した介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針によれば,次の5点を計画策定に当たってのポイントとしております。1 高齢者の自立支援・重度化防止に向けた保険者機能の強化の推進,2 「我が事・丸ごと」,地域共生社会の推進,3 平成30年度から同時スタートとなる医療計画等との整合性の確保,4 介護を行う家族への支援や虐待防止対策の推進,5 「介護離職ゼロ」に向けた,介護をしながら仕事を続けることができるようなサービス基盤の整備,この指針に従って当市における第7期介護保険事業計画を策定してまいります。 247: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 248: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 特に介護を行う家族への支援や虐待防止対策の推進には,ぜひ力を入れていただきたいと思いますし,何よりも介護離職ゼロ,仕事を続けられるようなサービス基盤の整備,これらは本当に実現させていっていただきたいと思います。  それでは,第7期介護保険事業計画策定に当たりましてアンケートをとられたということですけれども,アンケートから見えた特徴と課題について伺います。 249: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 250: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢者福祉分野のアンケートとして,要介護3以上を除く65歳以上の市民600人を対象とした介護予防・日常生活圏域ニーズ調査と要介護3以上の居宅で暮らしている方及びその介護者400人を対象とした在宅介護実態調査を実施しております。  アンケート結果から見えた特徴ですが,介護予防・日常生活圏域ニーズ調査結果からは,運動器の機能低下リスク,閉じこもり傾向リスク,転倒リスクは特に女性で高齢になるほど,低栄養リスク,認知機能低下リスクは特に男性で高齢になるほどリスク者が多くなっております。後期高齢者に差しかかる女性は転倒・骨折により介護が必要となるケースが多くなっている点が特徴となります。また,在宅介護実態調査の結果からは,介護者の5割が働いていないため,就労継続と介護の両立の問題はまだ顕在化されていない点が特徴となります。  アンケート結果から見えた課題ですが,介護予防・日常生活圏域ニーズ調査結果からは,地域づくりの活動に参加したいという意向を持っている方が約6割いらっしゃるものの,実際にボランティア活動や自治会・町会等の活動に参加されている方は半数に満たないという結果になっており,地域活動への参加者が少ないことが課題の一つとして挙げられます。在宅介護実態調査結果からは,主介護者の7割が女性であり,50代以上が多く,80代も19%となっており,主介護者の高齢化が課題の一つとして挙げられます。 251: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 252: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今課題を挙げていただきましたけれども,これらの課題をどのように反映させ,第7期介護保険事業計画の施策としていこうとしていらっしゃるのでしょうか。 253: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 254: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 地域活動への参加者不足に対する施策として,市民自身による健康づくりと介護予防の活動主体となる人材を養成するとともに,高齢者による社会参加のためのグループ・団体の立ち上げを支援してまいります。また,主介護者の高齢化に対する施策として,さらなる介護保険サービス,特に地域密着型サービスを充実させていくことが必要と考えております。通いを中心に利用者の希望で宿泊が可能である小規模多機能型居宅介護や,定期または随時でも訪問介護や訪問看護が可能な定期巡回訪問介護・看護,夜間でも訪問介護が受けられる夜間対応型訪問介護等のサービスの充実が,御高齢である主介護者の負担を軽減するものと考えております。 255: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 256: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) では,特別養護老人ホームの直近の待機者数と名寄せした場合の待機者数の推移について伺います。 257: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 258: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 1名で複数施設を申し込んでいる方も含めてお答えいたします。  平成29年9月現在の待機者は,こまえ苑140名,こまえ正吉苑113名,こまえ正吉二番館136名でございます。3年に一度東京都が名寄せ待機者数の調査をしております。平成22年度が206名,平成25年度が288名,平成28年度が242名となっております。 259: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 260: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今,名寄せの部分でお答えいただいて,要介護3以上ということで,要介護1・2が申し込みできないというふうになってからでも242名もいらっしゃると。その前の直近では,2013年288名だったものが,要介護1・2はだめですよと言われても242名という大変多い方たちが待機されているということがわかりました。  こうした点から見ましても,特別養護老人ホームというのは本当に必要だなというふうに思います。先ほど課題をどのように反映させていくのかという質問に対してお答えいただいたのは,居宅介護での援助のあり方だと思うんです。でも,もう居宅ではお手上げという方たちもたくさんいらっしゃる。この待機者に見るように,本当に待っていらっしゃるんだなということがわかりました。  また,東京都の小池知事も就任2年目にして,新聞などのインタビューに,高齢化対策の新たな計画を策定し,特養ホームをふやすということなども考えていきたいと,このように語っておられました。今まさに主介護者,介護する側が高齢化で,老老介護というのは当たり前のようなことになってしまい,またさらに認認介護ということで本当に切実だということ,これはきょうも紹介いたしましたけれども,この間,議会でも取り上げてまいりました。こうした方々に対して施設入所が喫緊に求められているのではないかなということを指摘したいと思います。  また,私のところに相談があった87歳の奥さん,Bさんは要介護2,御主人は要介護4,80代です。息子さんはいらっしゃいますけれども,自営で外に出ての仕事で,平日はもちろん土日も仕事,収入は不安定だということです。御主人は収入基準をほんの少しオーバーして2割負担だということです。この方は認知症で,外を歩きたいんだけれども抱えてもらわないと倒れてしまうということで,特に夜中,何度も奥さんを起こしてトイレに連れていってもらうということです。そしてまた,話したことなどすぐ忘れるので,ちょっと違うわよなんて言うと怒って手を上げるということです。この奥さんは血圧も高くて,病気で目もほとんど見えないので,御本人自身,付き添いなしでは歩けない状態だということなので,日中の介護はとてもできないので,やむなく週4回のデイサービスと土曜日から火曜日の3泊4日のショートステイ,このサービスを利用して毎日を埋めているということです。合計8万円から9万円にもなっていると。2割負担はとても大変ですけれども,それ以上に奥さんは精神的に参っている。施設入所を希望しているけれども特養にはすぐに入れないので,救えるのは有料老人ホームしかないと。しかし狛江では高いので,ケアマネジャーが紹介してくれたそうです。新百合ヶ丘にある有料老人ホーム,ここを考えているということです。しかし,入所すれば年金より高い利用料約25万円前後を払わなくてはならず,この方も,貯金を取り崩して払うことになるけれども,お金がいつまで続くかわからないということで不安で不安で仕方がないと,このこと自体が大きなストレスとなっているということを話されました。  さきに紹介した御主人のAさん宅もこの奥さん,Bさん宅も,すぐにでも入れる特養があれば何とか救えるのにとおっしゃっておりました。もちろん2割負担や食費・居住費は本当に大きな負担となりますけれども,とにかく自宅での介護は本当に大変だということなんです。  そこで特別養護老人ホームの増設をぜひ計画に盛り込んでいただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 261: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 262: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 特別養護老人ホームの開設につきましては,第6期計画に位置づけ,平成28年7月に市内3カ所目となるこまえ正吉二番館が開設したところでございます。用地確保,介護保険料を押し上げる等の面からも,第7期計画での増設は考えておりません。 263: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 264: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 3つ目の特別養護老人ホームは,ちょっといろいろなアクシデントもありましたけれども,増設するぞと,こういう方向性を出してから開設まで8年かかりました。特養の建設には誘致など大変であり,もちろん土地などの取得というのは本当に困難ではないかなと思いますので,確かにいろいろ検討するには,あるいは開設までには数年かかると思うんですけれども,第6期事業計画によりますと,2025年団塊の世代が75歳以上となり,要介護認定者は現在の1.43倍になるということなども事業計画に入っておりました。先ほど待機者人数をお伺いしましたけれども,今後ますますふえていく。2025年で極端にふえるわけじゃなくて徐々にふえていくわけです。このことははっきりしているわけです。ですから今ここで,事業計画にのせる,のせないはありますけれども,つくっていくぞという方向性を位置づけないと,2025年までには間に合わないということになるのではないかというふうに思います。  先ほどの3つ目の増設についてですけれども,当時の矢野市長が次期計画の課題として検討していきたいと,こう表明したのは8年前でございました。そしてそのときの待機者数は195名だったんです。これでも多いと認めて今後必要だということでした。しかし今は242名もの待機者がいるということで,さらに深刻な事態として受けとめていただきたいと思いますので,増設は考えておりません,などという御答弁ではなく,ぜひ再検討していただきたいということを要望しておきます。  次に地域包括支援センターについて伺います。  高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画,こちらには,「日常生活圏域の見直しや,4つ目の地域包括支援センターの設置について検討します。」と,このように明記されておりますけれども,現在どのような検討がされているのでしょうか。 265: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 266: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢者保健福祉計画・第7期介護保険事業計画の策定に当たり,4つ目の地域包括支援センターの設置につきましても検討しているところでございます。検討の方向性といたしましては,市域等を勘案した結果,日常生活圏域の見直しは行わず,また,機能強化型地域包括支援センターについては,平成28年度から既に狛江市社会福祉協議会地域包括支援センターに設置していることから,改めて4つ目の地域包括支援センターを設置することはせず,現在設置している狛江市社会福祉協議会地域包括支援センターの機能強化型地域包括支援センターの機能を充実させる方向で検討してまいります。 267: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 268: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) そうしますと,今後地域包括支援センターの機能・役割というのがますます重要になってくると考えるわけなんですけれども,4つ目はつくらないと。そして,今3つある日常生活圏域はこのままにしておくという御答弁でしたけれども,その中でもこまえ正吉苑エリアが高齢者人口も一番多く,高齢化率も26.1%と突出していますけれども,こうした中でも変更しないということで,これで大丈夫なのかとちょっと心配なんですけれども,いかがでしょうか。 269: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 270: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) こまえ正吉苑エリアを含めた3つの地域包括支援センターで対応すべき高齢者が年々ふえていることは承知しております。高齢者の増加に伴う業務量の増加に対しては,ここ2年間予算増を行い,人的な増員を図っていただくことで対応していただいています。繰り返しの答弁となりますが,現時点では,日常生活圏域の見直しや4カ所目の地域包括支援センターの創設は考えておりません。 271: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 272: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) わかりました。業務がスムーズに行えるような人的増員を図るために,十分な予算の増額をお願いしておきます。  次に介護保険料について伺いたいと思います。来年度からの介護保険料,見通しはいかがでしょうか。 273: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 274: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 第7期の介護保険料につきましては,現在推計作業中です。 275: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 276: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは介護保険制度が導入されたときからの保険料の推移を伺います。 277: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 278: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 月額基準額で申し上げます。第1期から第2期が3,025円,第3期から第4期が3,950円,第5期が4,500円,第6期が5,250円と推移しております。 279: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 280: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 保険料,平均の推移では3年ごとに上がっているということですけれども,これを年額にしてみますと,当初3万6,300円から6万3,000円へと上がっていったと。実に2万6,700円,1.7倍ということです。しかしこの間の年金,特に国民年金は,例えば40年掛けて満額受け取ったとしても,介護保険導入時には80万4,200円,月6万7,016円だったものが,現在は77万9,300円,月6万4,941円と。この17年間で,年金は満額の方でも2万4,900円も下がったということです。満額でも生活保護基準以下となってしまうわけですけれども,満額もらっている人はそれほどいるわけではなく,私の周りには月3万円,4万円の方がたくさんおいでです。  しかもこうした年金収入の中で消費税,当時はなく,2000年に導入されましたけれども,今は8%。本当に負担増になっています。さらに,医療などを含めるとさらなる負担増で,高齢者の実態というのは大変厳しいものがあると。こうした中で政府でも,生活保護基準以下の収入で暮らしている人は4人に1人と言われております。  低所得者層への影響を抑え,基準保険料額の上昇を抑えるためにも,市でやれることというのは,保険料設定段階の区分を細分化するということではないかと思うんです。給付費準備基金なども活用しながら保険料の引き上げを抑制していく,多段階化していくなどを求めたいんですけれども,いかがでしょうか。 281: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 282: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢者の増加に伴い介護サービス給付費の増加が見込まれますので,保険料にも影響が出るものと考えております。現在保険料の推計作業中ですので,保険料が確定した上で判断してまいります。
    283: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 284: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 給付費が増加したとしても保険料にかぶせるということではなく,何ができるのかといえば,私たち日本共産党は,今の国庫負担のうち国費分は25%にされておりますけれども,当面はせめて30%にと要望しております。ですから市としても国庫負担をふやすよう要望していただきたいと思います。  70代の女性Cさんは,夫が10年前に倒れてこの間ずっと介護しています。御主人は要介護2です。障がいもあるので歩くことも大変不自由だということで,デイサービスには週2回,そしてまたマッサージに週1回来てもらっていると。さらに病院へ月1回通っているということで,御主人は歩けると思って,よくつえを持って外出するけれども,すぐ転んでけがをしたり救急車を呼んだりして大変だということでした。そして,こうした状況を見て,お医者さんからはデイサービスを3回にしたほうがいいのではないかと,こういうアドバイスをいただいたそうですが,2人とも国民年金の非課税でふやすのは厳しい。でも,奥さんはストレスがたまって御自身も出かけるのがおっくう。先ほどのアンケートにもありましたように,外に出にくくなって引きこもりになっちゃう,そういうことも話しておられました。そして将来のこと,このまま御主人が動けなくなったらと考えると夜も眠れなくなっちゃうということなんです。特養も要介護2だから入れないと嘆いておられました。介護者が倒れてしまったら本当に共倒れになってしまう。  経済的な援助はできなかったけれども,私は話を伺って,最後に「話を聞いてくれてありがとう。」と言われたわけですけれども,せめてこうした方々に経済的な支援はできないだろうかと思いました。  そこで利用料の軽減を求めたいと思うんですけれども,低所得者の方が利用したくても必要なサービスを我慢している実態があります。補正予算のときにも,編成替えで利用料の軽減を求めました。小金井市のように,住民税が世帯非課税の方への訪問介護,介護予防訪問介護,夜間対応型訪問介護サービス,これらの利用者に1割負担の利用料のうち4割を軽減するというものなんですけれども,これについてはいかがでしょうか。 285: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 286: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 低所得者につきましては,所得に応じた介護保険料額の設定や保険料の減免,また,利用料が高額にならないよう,食費と居住費の減免や高額介護サービス費の限度額につきましても低く設定されている等の配慮がなされております。独自減免につきましては考えておりません。 287: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 288: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) では市長に伺いたいと思います。  今るる述べましたように,アンケートにも出されておりましたように,主たる介護者の方々は女性が7割と。しかも50代以上が多く,80代は19%という実態でございました。さきにも紹介いたしましたAさん,Bさん,Cさんの切実なことはほんの一例なんですけれども,周りを見てもこうした方々で大変苦労され,ストレスが大変厳しいものがあります。加えて経済的にも負担になるということで,これらが相まって本当に将来が不安となっております。こうした状況の中で,市として低所得の方々に何かしらの対応策を考えていただきたいと思うんですけれども,どのように考えていらっしゃるでしょうか,お伺いします。 289: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 290: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 御案内のとおり狛江市も既に超少子高齢社会に突入しております。したがいまして歳入の伸びは見込めない。一方で,今般,28年度決算の財政のあらましでもお示ししているように,社会保障費の増嵩ぶりは目を見張るものがございます。今後もさらに社会保障費は増大していくものと思わざるを得ません。  そうした中にありまして,持続可能な給付を継続していくため,総合的に考えて,先ほど御提案のあったような対応策というのは考えておりません。何らかの方策は必要だということは思います。 291: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 292: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 経済的な支援,軽減とかそういうことは考えないということでございましたけれども,しかしこの実態から見て,何らかの支援を考えていくというお答えでございました。そこが大事だと思うんです。先ほども言いましたように,個々の実態をつかむのはできます。そしてその生の実態を市長会なり部長会,課長会なりで国に声を上げていくということが必要ではないかと思います。そこが今,狛江市はちょっと足りないのではないかなというふうに思いますので,地方自治体の役割をしっかりと果たしていただきたい,このことを要望して1問目を終わります。 293: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂良子議員。     〔2番 宮坂良子議員登壇〕 294: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 2問目です。学校図書館のさらなる充実を進めていきたいという思いで質問いたします。  学校教育は,子供たちの確かな学力を育てるとともに,言語活動や探究学習,読書などの活動を通して,考える力を伸ばし,豊かな人間性を培い,生きる力を育てることなどが求められております。こうした教育の実践にとって学校図書館の活用は欠かせないものです。学校図書館は,子供たちが読書習慣を身につけ,生涯にわたって学び続ける基礎的な力や人間性を育てる重要な役割を担っています。こうしたことからも運営体制を充実させていくことが求められていると思います。  文部科学省は,2017年度から2021年度を期間とする第5次学校図書館図書整備等5か年計画を新たにスタートさせました。その実現に必要な地方財政措置で予算を増額いたしました。学校司書の配置や主権者教育に係る経費なども入っているとのことですが,学校図書館図書整備等5か年計画の目的や特徴について伺います。 295: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 296: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 国の第5次学校図書館図書整備等5か年計画におきましては,読書好きな子供をふやし,授業で新聞・図書を使って思考力や判断力を育み,探究的な学習活動を通じまして子どもの情報活用能力を養うことが目的とされております。  特徴でございますが,次期学習指導要領を見据えまして,学校図書館の活用を通しまして,主体的・対話的で深い学びの充実を目指しているところでございます。 297: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 298: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) わかりました。  これらの目的を達成する上で,狛江市としてこの5か年計画をどのように活用・反映させているのでしょうか。予算について,あるいは新聞の購入や学校図書館の総合的・計画的な施策の策定,また運営マニュアルの作成などについて伺います。また,文部科学省から通達が送られたと聞いておりますけれども,どのような内容でしょうか。 299: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 300: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校図書館におきましては,各学校が計画を立て,各学校の特色に応じた読書活動の展開と充実を図っているところでございます。新聞につきましては,狛江市内の新聞営業所より,市内の全ての小・中学校に毎日新聞と読売新聞が恵与されております。予算につきましては,今年度は小学校には1,553万2,000円,中学校には1,050万8,000円を計上しているところでございます。  狛江市教育委員会におきましては,学校図書館の総合的・計画的な施策につきましては,平成29年3月に第三次狛江市子ども読書活動推進計画を策定したところでございます。本計画は,狛江市の子供が読書活動に親しむとともに,みずからが成長や興味に応じて本の楽しさを発見することによって,豊かな人間性とみずから学び考える力などの生きる力を育むことを目的としております。運営マニュアルの作成につきましては今後の課題としております。  また,文部科学省から都道府県教育委員会に対しまして,「学校図書館の整備充実について(通知)」がございました。内容としましては,「学校図書館は,学校図書館法において,学校教育において欠くことのできない基礎的な設備であり,学校の教育課程の展開に寄与するとともに,児童又は生徒の健全な教養を育成することを目的として設けられる学校の設備である」とされております。具体的には,学校図書館の目的・機能,運営や利活用,学校図書館に携わる教職員,図書館資料に関する取り扱い方法,施設等について示されているところでございます。 301: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 302: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは学校図書館の役割と現状について伺います。  狛江市では17年前の2000年までに,全国に先駆けて全小・中学校に学校司書が配置され,小・中学生の読書活動が大きく前進し,充実してきたと伺っていますけれども,小・中学生の読書活動の現状について伺います。 303: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 304: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 各小・中学校では,読書活動の充実に向けまして,朝読書の時間を確保し,読み聞かせやブックトークの実施,読書月間などに取り組み,子供たちの読書への興味・関心を高める活動に取り組んでおります。また,学校図書館の活用につきましては,昼休みや放課後,あるいは長期休業中など限られた期間ではございますが,開室して利用できるように工夫しております。  学校図書館は,児童・生徒が読書に親しむ空間にとどまらず,各教科・領域や総合的な学習の時間に活用されております。そのため,担任や学校司書は,課題を解決するための手助けとなるような資料をそろえ,資料の活用方法を指導しているところでございます。中でも,「狛江本の森 学校図書館活用ノート」や「ようこそ本の世界へ」などを全校で活用し,児童・生徒が読書する時間の確保に努め,1冊を読み通す達成感を味わわせるようにしております。また,児童・生徒の興味・関心や発達段階に応じて,主体的に本を選び,読書の幅を広げるために,展示や掲示を工夫しているところでございます。  今後は,子供たちが友達同士で交流できる取り組みを工夫し,委員会活動で学校図書館が学びの場であることを伝える活動に取り組むことが重要であると考えております。 305: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 306: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは評価について,市はどのように捉えているのでしょうか。また,さらに充実・発展させていく上での課題について伺います。 307: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 308: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市におきましては,第三小学校の地域開放型の「やさきやま文庫」に端を発し,その後,緑野小学校を中心に先進的に学校図書館の機能を強化し,読書活動に積極的に取り組んでまいりました。そして一定の評価をいただいてきたと認識しております。  また,課題といたしましては,読書活動や図書館の活用に関して組織的に取り組むことがさらに求められております。学校や子供たちのニーズに応えるために,学校図書館と市立図書館とのさらなる連携が必要であると考えているところでございます。 309: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 310: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは充実に向けての今後の取り組みについて伺いたいと思います。今後さらに充実させていく上でどのような施策を考えていらっしゃるでしょうか。 311: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 312: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小・中学校の読書活動の推進を図るため,学校図書館と市立図書館の情報共有や相互の連絡体制の整備,市立図書館による学校図書館の支援,市立図書館における小・中学生向けの資料の充実などを第三次狛江市子ども読書活動推進計画に基づき施策を展開してまいりたいと考えております。 313: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 314: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 第三次狛江市子ども読書活動推進計画を読んでみますと,本当に丁寧に書かれていると思いますけれども,この策定に当たりましてアンケートをとったと伺っております。どのような内容だったのでしょうか。具体的な要望や声なども教えてください。 315: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 316: ◯ 教育部長(平林 浩一君) この計画の対象はゼロ歳から18歳までとしておりますので,保育園,学童保育所,児童センターや小・中学校,特別支援固定学級等に対しましてアンケートを実施したところでございます。その内容は施設によって違いはございますが,小・中学校,特別支援固定学級におきましては,児童・生徒数や蔵書数など数値的なことと読書に関する取り組みの現状,成果,課題等について伺ったところでございます。  具体的な意見といたしましては,授業で図書館を利用するためには紙媒体の資料だけでは追いつかない。パソコンやiPadでの学習が積極的に取り入れられている今,探求型学習を行うための情報ネットサービスや新聞のデータベースなどのオンラインデータベースが使えるような環境の整備,また,図書館所蔵の本を生徒が検索できるシステムの設置が求められる,などの意見をいただいたところでございます。 317: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 318: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひこういう声などを今後反映させていっていただきたいと思います。  それでは,これまで狛江市の読書活動を推進してきた学校図書館における子供たちの読書活動ですけれども,そこでは学校司書と司書教諭の役割は大変大きかったのではないかなと思いますけれども,まず役割について伺います。 319: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 320: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず司書教諭につきましては,学校経営方針に基づきまして,学校図書館を活用した教育計画の企画や立案,授業の実践など,学校図書館の運営に関する総括をする役割を担っております。一方,学校司書は,学校図書館を運営していくために必要な環境整備に専門性を発揮し,司書教諭や教員とともに学校図書館を活用した授業やその他の教育活動を支援していく役割を担っているところでございます。 321: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 322: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 2014年度に学校図書館法が改正されて,第6条に初めて学校司書が明記され,法律上も定められ存在が公認されました。とはいっても現実はもう既に,学校図書館の仕事を支えて,しかも高度な専門性が求められる活動をされていると思います。学校司書が行っている学校図書館を活用した授業,また,さまざまな仕事の内容について伺います。 323: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 324: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校司書の職務内容といたしましては,学校図書館を活用した読書活動や調べ学習等の授業への支援,司書教諭の業務の補佐,学校図書館の蔵書管理及び環境整備,本の貸し出し・返却作業,レファレンス,教育活動を行うための資料準備・情報の収集,図書委員会などの校内の学校図書館運営にかかわる組織への関与,学校図書館運営に関するボランティア・関係機関との連携,その他校長が必要と認める業務とされております。 325: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 326: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 大変たくさんの業務があるということでございますけれども,私は第三次狛江市子ども読書活動推進計画にも掲載されております第六小学校の学校図書館を見学してまいりました。ちょうど調べ学習をやっていたのでそれも見てまいりました。  まず図書館に入る前の廊下には,「いざ鎌倉」と大きなポスターが張ってあり,「日本の歴史」や「歴史クイズ」などそれぞれ歴史書が展示されていました。歴史を学んでほしいという思いが伝わってまいりました。そして図書館の中に入ると,わかりやすい見出しをつけて並べられていました。例えばとびらシリーズで,「ユーモアのとびら」「冒険のとびら」「ミステリーのとびら」,このようにさまざまなとびらシリーズ物を並べてありました。また,図書委員の児童が楽しそうに本の整理なども行いながら子供たちと話し合っておりました。20分休みでも多くの子供たちが図書館にやってきて,この第六小学校には畳の所があるんですけれども,そこにしゃがんで本を読む子,そしてまた真剣に読みたい本を探す子,本を返却する子と,まさに短時間の休み時間でも子供の居場所になっているなと感じました。  その後5年生と6年生の授業を見学してまいりました。2020年にはオリンピック・パラリンピックがあるということで,もうすぐ韓国からお客様が来るからということで,事前に日本と外国の状況を調べるという学習でありました。黒板には国の旗が張ってあり,この国を調べようということで,5年生は日本と韓国,6年生は6カ国を全員が年鑑・図鑑で調べるということでしたけれども,すぐに目次から見つける子,また,目次を見ないでページをめくりながら見つけようとする子,さまざまでしたけれども,一定時間がたつと,目次から調べるとわかるよね,という声かけも司書の方がやっていらっしゃいました。そして,国の違いとしては,面積や人口,首都,レート,特徴,宗教などを調べて,みんながそれぞれ調べたものを用紙に記入して,今度は各国の違いについて発表し合っておりました。この授業を見て,誰もが楽しく調べることに没頭しているなというふうに思いました。そして授業の後半では,夏休みに借りた本の返却と次に借りたい本の選択をしていました。担任の先生や学校司書も相談に乗りながら,楽しく本を選んでいるということでした。一人一人にはファイルがあり,借りた本の名前や著者を記録して,いつ,どんな本を何冊読んだかわかるようになっている,本当に分厚いファイルを持っていました。  こうしたことから,学び方を学ぶ調べ学習の意義や役割が実感できたわけです。そして,授業を支えるなくてはならない場になっているんだなということも感じました。また,何よりも子供たちが当たり前のように本を選び,読み,そして親しんでいる姿にうれしく思いました。  学校司書の方は,たくさんの子供たちが本好きになってくれるとうれしい,調べたいことがあれば図書館で調べればいいと考えてもらえるようになったと思う,毎日が楽しくて17年間夢中でやってきた,と話されておりました。こうした司書の方々の思いがあればこそだなということを改めて思ったわけです。  先ほども紹介したように,狛江市では都内でいち早く小・中学校に学校司書を配置し,学校図書館の活用を活発にしてきた。そしてその推進力として頑張っている学校司書,こうした方々への待遇改善も必要ではないかなと感じました。研修の充実,また賃金の引き上げ,そして支援体制の確立,この3点について提案したいと思います。  まず研修について現在の状況を伺います。5か年計画には,教育委員会としての役割の中で,司書教諭と学校司書の研修を実施するとされています。狛江市ではどのように行われているのでしょうか。課題などありましたら伺いたいと思います。 327: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 328: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今年度につきましては,9月に教科と関連させまして学校図書館を活用した授業研究を実施いたします。また,12月には都立多摩図書館が主催いたします学校関係者向けの講座を受講する予定でございます。  課題といたしましては,市内の中核となる学校を指定し,学校図書館に学習支援センターとしての機能を持たせ,活用する方法などを検討していく考えでございます。 329: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 330: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 研修を実施する,充実するということが5か年計画でも提起されているんですけれども,狛江市では2回ということで大変少ないかなというふうに思います。  杉並区には済美教育センター,学校図書館サポートデスクというのが設置されていて,そこに私は行ってまいりました。このサポートデスクは学校図書館を支援することを役割としてつくった部署だということで,つくった経緯は,全ての学校に司書を配置する,そのために育成するということで,最初にサポートデスクを立ち上げたそうです。そして地域大学を開催しながら学校司書を募集していって,2012年には小・中学校64校全てに配置したということです。このサポートデスクには今,職員の係長,この方は普通の職員ですけれども,それ以外に非常勤職員4名,全てが元教師か学校司書の方,こうした5人で組んでいるということで,役割としては,各学校訪問を行いながら,図書の選定やシステムの操作,レイアウトなどの相談に乗る,あるいはブックトークや読み聞かせの実演や指導などの校内研修にも協力している。また授業の見学,学校司書と司書教諭への研修,これが大きいと思うんですけれども,そしてまた情報提供なども行っているということでした。  研修は定例研修として毎月1回開催ということで,本当に驚きました。夏休みには希望者による学校司書と教員合同の研修をやっているということです。研修を毎月やっていることに対して担当の係長は,研修・交流によって大変レベルが上がってきていると,これが図られてきていると,だから司書もやめないで定着していると,こういうふうに話されておりました。  ここで,杉並区までということは求めませんけれども,新しい司書の方が就任したことなども考慮して,さらに充実させていく上でもう少し回数をふやしていくということを提案したいと思いますけれども,いかがでしょうか。 331: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 332: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 杉並区の例も含めまして,今後研究してまいりたいと考えております。 333: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 334: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この研修の予算は1年でわずか8万7,000円だそうです。ちょっとびっくりしたんですけれども,お互いに学び合う,そして外部講師を呼ぶ機会が少なくなったということなんです。ぜひお願いしたいと思います。  それでは次に雇用条件や賃金について伺います。 335: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 336: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 現在の嘱託学校司書の勤務条件は週当たり24時間勤務で,報酬月額は10万6,100円でございます。 337: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 338: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今,司書の役割とか先進的に頑張っているということなども確認することができたんですけれども,報酬が1カ月10万6,100円ということで本当に少ないです。時給にしてみると1,000円前後,しかも夏休みは極端に減らされますけれども,こういう賃金のあり方について,私は嘱託職員の報酬一覧をいただきました。この一覧表を見ますと,確かに勤務時間が多い少ないも関係していると思いますけれども,これらと比較して,有資格者で幾らかというのを見てみますと,学校司書の方の報酬が極端に少ないように思いました。  先ほども言いましたように,1人職場で専門職,専門性を求められ,責任も求められる,こういう仕事をする方たちの報酬をぜひ引き上げていただきたい,これを提案したいんですけれども,いかがでしょうか。 339: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 340: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 学校司書に限らず嘱託職員の報酬を検討するに当たっては,勤務内容,他市との均衡や最低賃金等を踏まえ検討していくべきものであると考えております。 341: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 342: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 杉並区は30時間ですけれども,1年から5年までは時給1,390円,6年以上ですと時給1,620円ということですので,ぜひ検討をお願いしたいと思います。  それでは最後に,支援センター的な機能を教育委員会に設置していただきたいと思います。例えば長期に人がいなくなっちゃったときに,杉並区ではサポートデスクから学校へ司書として派遣されます。こういう仕組みがあれば,司書の方も長期休みのときなども助かるし,こういう支援体制,さっきのサポートデスク,このようなもので,5人までつくってとは言いませんけれども,教育委員会に司書の資格を持つ担当者を置くとか,そういう工夫をして研修のかなめの役割を果たす,こういうことなどいかがでしょうか。 343: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 344: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 司書の方の高齢化,また連携という意味で,個々の学校図書館では体制が脆弱であることから,拠点の整備につきまして,教育委員会定例会におきましても教育委員から御意見をいただいているところでございます。そのあり方について今後検討してまいりたいと考えております。 345: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。 346: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 拠点校にそういう所を置くという,いろいろな形でいいと思うんですけれども,拠点校に置くなら人の配置が求められますし,相談にも乗れる,研修の役割を充実させていく。そして,現在は学校司書の方が休んだら図書館に司書がいなくなってしまう状況ですので,休暇も保障されてはいますけれどもなかなかとりにくいし,先ほど賃金も非常に安いということも申しましたけれども,さらに充実させていくということが国からも提起されておりますので,これまでの先進でいいんだということではなく,さらに充実させていくためには,支援センター的な役割を持つ所,これを教育委員会にぜひ置くなどしていただきたいということを要望して,終わります。 347: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。     午前11時53分 休憩     午後 1時30分 開議 348: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。12番西村あつ子議員。
        〔12番 西村あつ子議員登壇〕 349: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 1問目,子育て環境の充実を,についてです。  貧困問題についてはこれまで議会で取り上げてきましたが,今回はひとり親家庭への支援について伺います。  厚生労働省の平成27年4月20日の資料によると,ひとり親世帯は25年間で母子世帯は1.5倍,父子世帯は1.3倍増加しています。1988年では母子世帯数は84万9,000世帯,父子世帯数は17万3,000世帯でしたが,2011年では母子世帯数は123万8,000世帯へ,父子世帯数は22万3,000世帯へと増加しています。また,国民生活基礎調査による18歳未満の未婚者がいるひとり親家庭の割合は,1998年では母子のみ世帯は55万4,000世帯,父子のみ世帯は20万世帯だったものが,2012年では母子のみ世帯は82万1,000世帯,父子のみ世帯は9万1,000世帯となっています。父子世帯数は増加しているのに父子のみ世帯数が若干減っているのは,祖父母などとの同居が考えられます。  私はこれまで貧困家庭への実態調査をお願いしてきましたが,第1回定例会でひとり親家庭に絞っての調査をお願いしたところ,市長からは,「ひとり親世帯に絞ったという形であるならば実施も可能ではないかと思っておりますので,検討いたします。」という答弁をいただきました。そして8月にアンケートを実施していただきまして,ありがとうございました。アンケート調査の結果を生かして新たな支援策に結びつけていただきたいと思います。  最初の質問ですが,アンケート調査の取り組み状況について伺います。  続けて2問目,教育の現状についてです。  最初に不登校対策について質問します。  義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律が平成28年12月14日に公布され,平成29年2月14日に施行されました。略して教育機会確保法は,教育機会の確保等を目的として,不登校対策と夜間中学の整備にかかわる部分とで構成されています。この法律は,不登校の子供にとって不可欠な安心や休息を保障せず,学校復帰など教育機会を性急に迫るものとなっており,関係者からは強い反対の声があり,法案の審議の際には,反対する人たちが国会前でスタンディングを行い,拙速に成立を急がず,関係者の意見をよく聞き,慎重な審議を重ねてほしいと訴えました。日本共産党は,夜間中学の開設・拡充につながる支援は必要と考えますが,学校復帰が前提の不登校対策は子供と親をさらに追い詰めるとして反対しました。  不登校は,怠けていたりサボったりしているのではなく,子供たちのSOSの発信です。ですから,不登校対策は個々に応じて慎重な対応が求められる非常にデリケートな問題です。安心できる居場所があることも重要です。  文部科学省の平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」では,ここ数年の不登校児の数は大きな伸びはないが,毎年ふえ続けている状況です。  まず最初に狛江市の実態について伺いたいと思います。 350: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 351: ◯ 参 与(石森 準一君) 1問目,ひとり親家庭に対するアンケート調査の取り組みの状況についてでございますが,アンケートの設問項目等につきましては,子育て支援課において検討・作成した上で,子ども・子育て会議に調査実施とともに設問項目について報告しております。設問項目等につきましては,子ども・子育て会議からいただいた意見等を踏まえまして設問項目の追加・修正等を加えまして,確定させていただいたところでございます。  また,アンケートは児童扶養手当現況届提出等の文書に調査用紙を同封して郵送しております。調査用紙の回収につきましては,児童扶養手当現況届につきましては窓口に来庁していただいて記入していただいておりますので,来庁の際に御持参いただきまして,回収箱に投函いただく方法で回収しているところでございます。 352: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 353: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 2問目,不登校対策の実態について答弁申し上げます。  狛江市の昨年度の不登校児童・生徒の出現率につきましては,小学校で約0.4%,中学校におきましては約3.5%でございます。今年度6月30日現在で,不登校状態にある児童・生徒のうち約9割が昨年度も不登校状態にあります。そのため,不登校にならないようにするための未然防止と早期対応が重要になると考えております。  対策といたしましては,国及び東京都の不登校対策モデル事業を受けまして,学校復帰や社会性の育成に向け,適応指導教室に通う生徒を中心に体験活動を実施するとともに,スクールソーシャルワーカーを増員いたしまして,家庭への支援を行うことで状況の改善を図っているところでございます。 354: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 355: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは1問目から再質問させていただきます。  ひとり親家庭の中で児童扶養手当を受給している人数は何人いるのでしょうか。また,現段階でのアンケートの回答状況はどのようになっているのかお伺いします。 356: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 357: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童扶養手当の受給者数でございますが,平成28年度の受給者数は319人となっております。児童扶養手当につきましては所得制限がございまして,このため児童扶養手当の受給資格があっても所得の状況等により受給できない方もおります。このため現況届が必要な方と受給者数は異なりますが,ひとり親家庭へのアンケートは,現況届の提出が必要な方402人を対象に郵送いたしまして,回収状況につきましては,現時点では151人,回収率約38%となっているところでございます。 358: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 359: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 現段階での回収率38%ということなので,もうちょっと伸びることを期待したいと思います。  次に,アンケートの取りまとめについては今後どのようにされるのか,また,まとめる時期についてもいつごろになるのか,あわせて伺いたいと思います。 360: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 361: ◯ 参 与(石森 準一君) 調査結果につきましては,子育て支援課において取りまとめまして,年内をめどに調査結果の概要等を作成していきたいと考えているところでございます。 362: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 363: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 年内での取りまとめということですけれども,アンケート結果については議会のほうにも報告していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 364: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 365: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭のアンケート調査結果につきましては,議会にも報告させていただきたいと考えているところでございます。 366: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 367: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひお願いいたします。  アンケートの集計結果に基づいて,困り事だとか実態などを分析されると思いますけれども,ひとり親家庭の現状については現段階ではどのように感じていらっしゃるのでしょうか。 368: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 369: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭の現状認識についてということでございますけれども,ひとり親家庭につきましては,国の調査や東京都が昨年度都内4つの自治体を対象に行った実態調査の結果でも,二人親世帯と比べまして,低所得や家計の逼迫など生活困難な世帯の割合が高いとの結果になっております。市のひとり親家庭の状況につきましても,生活困難な家庭の割合が高いのではないかというふうに考えているところでございます。 370: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 371: ◯ 12番(西村 あつ子議員) やはりひとり親家庭というのはなかなか生活が大変なのかと思います。  ひとり親家庭では金銭面だとか生活面などさまざまな問題を抱えていると思いますが,保護者の抱えている課題については現段階ではどのように捉えているのでしょうか。 372: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 373: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭の保護者の抱えている課題についてでございますが,ことし3月に母子・父子自立支援員が対応した相談回数は110回となっております。そのうち医療や健康,求職や資格取得など生活一般に関する相談は49件,経済的支援・生活援護についての相談回数が54件となっております。資格取得,職業訓練と経済的支援等の相談を合わせますと63件で,相談回数全体の半数を超えている状況でございます。ひとり親家庭への経済的な支援とともに,就労支援が課題というふうに考えているところでございます。 374: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 375: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 相談回数110回ということで,相談件数も多いのかと思います。  それでは児童・生徒の抱えている課題については,現段階でどのように捉えているのでしょうか。 376: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 377: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭の児童・生徒の抱えている課題でございますが,昨年度の母子福祉資金の貸し付けのうち,子供の進学など就学支援を目的とした貸し付けは25件ございます。東京都は,子供の生活実態調査において,経済状況とともに子供の体験や所有物の欠如についても調査しておりますが,子供の体験や所有物の欠如に加えまして,進学についても保護者の経済状況によって制限を受けていることも考えられるところでございます。  就学支度資金,修学資金の貸し付けにつきましては,償還期間20年以内で無利子で借り入れることが可能でございます。このような制度を利用することで,経済的な理由で進学に悩む子供が希望する進学等につながるよう,制度の周知が必要というふうに考えているところでございます。 378: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 379: ◯ 12番(西村 あつ子議員) やはり進学ということが大きな課題になっているかと思います。  私は,今回のひとり親家庭に対するアンケートを早急に実施していただいたことは大変にうれしく思っております。アンケート用紙を担当課のほうからいただいて見させていただきましたけれども,世帯の収入状況や預貯金額,また,部屋数だとか公共料金等の支払い状況などを聞いていますので,金銭的な状況がつかめるかと思います。また,子供に関することでは,健康状態だとか朝食を食べているか,そして悩み事についても聞いていますので,子供の様子もつかむきっかけになるかと思います。そして最後のページには相談窓口などの連絡先も書かれていますので,これは非常に参考になるかと思います。  アンケートを集計すれば現状がもう少し見えてくるかと思いますが,私の個人的な意見として,アンケートの内容について少し残念なことがございました。それは,行政に求める支援を聞くような項目だとか何でも書けるような自由記載の欄がなかったので,具体的にどういう施策を求めているのか,これがつかみにくいのではないかなというふうに感じました。以前にも私は議場でお話をさせていただきましたけれども,私たち日本共産党狛江市議団で取り組むアンケートには自由記載欄を設けておりまして,そこにはたくさんの記入があり,そこの部分が非常に参考になりますので,自由記載の欄がなかったのはちょっともったいなかったかなというふうに思いました。  今後ひとり親家庭への新たな支援について,担当部ではどのように考えているのでしょうか。 380: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 381: ◯ 参 与(石森 準一君) ひとり親家庭への新たな支援についてでございますが,市の調査でも設問項目としておりますけれども,東京都が行った実態調査の結果では,ひとり親家庭の保護者の健康状態は,二人親家庭と比べて,「あまりよくない」「よくない」と回答された方の割合が高くなっております。現在,児童扶養手当等の給付や就労支援とともにヘルパー派遣等を行い,仕事と家庭の両立支援を行っているところでございますが,これに加えて,ひとり親家庭の健康の保持・増進のための支援が必要と考えているところでございます。  ひとり親家庭の保護者の健康を含めた自立に向けた相談・支援は,母子・父子自立支援員との信頼関係のもと,きめ細かな対応が必要と考えているところでございます。現在の相談室等の環境を,よりプライバシーが守られ,落ちついた環境の中で相談者に向き合い,寄り添った相談や支援ができる環境へと整備・充実が必要と考えております。 382: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 383: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 相談体制の充実だとか環境の整備・充実,これも大切なことでありますので,ぜひ進めていただきたいと思います。  この質問の最後に市長にお伺いしたいと思います。  今回のひとり親家庭への調査は非常に意義があるものであり,新たな支援を進めてほしいと私は思います。私たちが受けている要望で多かったのが家賃補助でしたので,この間,私たちは家賃補助を要望してまいりました。  日野市の子どもの貧困対策の取り組みを紹介させていただきますが,高校生がいる児童扶養手当を受給しているひとり親世帯に月額1万円の家賃補助を実施しています。担当者の方に取り組み状況を聞いてみましたけれども,なぜ高校生がいる家庭なのかということを質問しましたら,中学生までは医療費の無料化だとか就学援助などの制度があるのに,高校生にはそういった制度がなくて,しかも学校は市外へ通う子が多く,交通費だとか部活にも新たにお金がかかるということで,民間賃貸住宅に入居している家庭へ支援するということでした。予算は140世帯分で,8月の時点では80世帯に支援しているということでした。  貧困対策については,市長も,「子供の貧困対策は,狛江市政においても重要な課題」ということをおっしゃっています。狛江市でもこの間,学習支援などの取り組みも進めてこられたところですけれども,ひとり親家庭への支援策の具体化はどのように考えているのか伺いたいと思います。 384: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 385: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 今回の調査により,市のひとり親家庭の状況はある程度明らかになると考えております。調査結果を取りまとめ次第その結果に基づいて対応してまいりますが,東京都は子供の貧困対策計画としての位置づけの明確化などを柱とした子供・子育て支援総合計画の中間見直しに着手し,年度内に取りまとめるとしております。市では,こまえ子育て応援プランの改定作業に合わせて,東京都の見直し内容も踏まえ,必要な具体的な取り組みを新たな計画に反映できるよう調査・研究していきたいと考えております。 386: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 387: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 東京都の計画に基づいて,ぜひ狛江市でも早急に具体化を進めていただきたいと思います。  次に乳幼児・義務教育就学児医療費助成についての質問です。  乳幼児医療費助成制度,これはちょっと長いのでマル乳と呼ばせていただきますけれども,狛江市では所得制限を設けていないので,全ての未就学児が対象となっています。そして義務教育就学児医療費助成,これはマル子と言っていますが,これは所得制限が設けられています。それぞれの今年度の対象人数についてどうなっているのか伺います。 388: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 389: ◯ 参 与(石森 準一君) 乳幼児医療費助成の対象者数は,平成29年7月末現在で4,276人となっております。また,義務教育就学児医療費助成の対象者数は,同じく7月末現在で3,714人となっております。 390: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 391: ◯ 12番(西村 あつ子議員) マル子医療費のほうは約3,700人ということですけれども,それに対して対象者の割合がどのようになっているのか伺います。 392: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 393: ◯ 参 与(石森 準一君) 義務教育就学児医療費助成制度の対象者の割合でございますが,平成29年7月末現在の6歳から14歳までの児童数は5,352人,7月末時点での対象者は3,714人で,約69%となっております。 394: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 395: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 対象者,約7割の方ということですけれども,この医療費助成については23区全ての自治体では所得制限がありませんけれども,多摩地域では多くの自治体で所得制限があります。こうした実態についてはどう感じているのか伺います。 396: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 397: ◯ 参 与(石森 準一君) 義務教育就学児医療費助成制度につきましては,区部が所得制限を撤廃している状況に対して市部の多くは所得制限を設けておりまして,同じ都民でありながら地域格差が生じている状況でございます。このため都制度による所得制限の撤廃等を市長会を通じて要望しているところでございます。 398: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 399: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 子供の医療費については,私が議員になったばかりの年は,狛江市はまだ3歳未満児までで所得制限があったので,わずか一部しか助成が受けられませんでした。しかし23区では全て小学生は所得制限がなかった,たしかこのように記憶しております。これについては三多摩格差ということがいわれていますが,格差が生じている原因について改めて伺いたいと思います。 400: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 401: ◯ 参 与(石森 準一君) 格差が生じている原因でございますけれども,区部と市部では,また市部の中でも自治体ごとの財政力などの違いから差異が生じているものというふうに考えているところでございます。 402: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 403: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 特別区である23区では財政調整交付金があって,交付金の使い方は特別区の方針だとか計画に基づいて使用することができます。多摩地区については,財政を補完する制度として市町村総合交付金が交付されていますが,23区と多摩地区では財政状況が違い,三多摩格差の一つとして解消が求められているところでございます。多摩地域の自治体からは,この間にも格差解消を求める意見書も提出されているかと思います。  多摩格差が生じる財政上の仕組みについて,改めて詳しく教えてください。 404: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 405: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 23区と多摩地区との財政上の仕組みについては,歳入において大きな違いがございます。多摩地区では,市税のうち法人市民税と固定資産税につきましては各自治体で課税し,徴収しますが,23区では東京都が徴収し,収入額の一定割合を財政調整交付金として各特別区に配分されております。また,23区には,多摩地区に比べて本社機能を持つ法人が多いことや固定資産税が高いこと,また,所得が高い方が多く住んでいることなどから,区税と財政調整交付金を合わせた税収総額が多摩地区よりも大きくなっております。多摩地区につきましては,財政補完制度として東京都から市町村総合交付金が交付されておりますが,これを合わせましても23区との財政的な格差は大きなものとなっているのが現状でございます。 406: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 407: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今御答弁いただいたように財政上の仕組みに大きな違いがございます。また,説明いただいたように財政上大きな差がありますので,23区の基金残高などは多摩地域とは比べ物にならない金額であります。そして施策面でも大きな影響が生じていると思います。  東京都の制度であるマル乳は,東京都で所得制限がつけられています。仮に東京都が所得制限を撤廃した場合に,昨年度ベースで市の負担はどのように変わっていくのか伺います。 408: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 409: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成28年度の乳幼児医療費助成のうち医療に対する助成は1億5,928万7,000円,このうち市単独での助成額は2,197万6,000円でございます。この額の2分の1の1,098万8,000円は東京都から補助されますので,所得制限が撤廃され,全て東京都の補助対象となった場合には,市の負担は1,098万8,000円軽減されるところでございます。 410: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 411: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 同じようにマル子も東京都では所得制限が設けられていますが,狛江市でも都制度に準じ所得制限があります。仮に狛江市が単独で所得制限をなくした場合に,市の負担はどのように変わるのか伺います。そしてあわせて,東京都が所得制限を撤廃した場合に市の負担はどのようになるのか,昨年度ベースで伺いたいと思います。 412: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 413: ◯ 参 与(石森 準一君) 義務教育就学児医療費助成に対して,市が単独で所得制限を撤廃した場合の市の医療費助成についての追加負担でございますが,平成29年7月末現在の6歳から14歳までの児童数は5,352人,このうち助成の対象となっていない児童は1,638人でございます。この児童の家庭全てが仮に所得制限超過世帯と仮定した場合,児童数に平成28年度の対象児童1人当たりの平均医療費助成額2万8,000円を掛けますと4,586万4,000円となりまして,この全てを市が追加で負担することになります。また,東京都が所得制限を撤廃した場合には,東京都から助成額の2分の1が補助されますので,約2,290万円の追加負担となります。  なお,所得制限撤廃後の医療費助成本体の予算額は,平成29年度予算額に約4,580万円加算されまして,約1億5,500万円となるところでございます。 414: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 415: ◯ 12番(西村 あつ子議員) マル乳では,東京都が所得制限を撤廃した場合に市の負担額は約1,100万円の軽減,そしてマル子は,市単独で所得制限を撤廃した場合には約4,600万円の追加負担,仮に東京都が所得制限を撤廃したら,2分の1補助なので約2,300万円の追加負担ということですので,どちらも東京都が所得制限を撤廃したら,追加負担約1,200万円で中学生まで全ての子供たちの医療費無料化ができることになります。この金額であれば狛江市でも実現可能な金額だと思います。
     多摩格差について市長に伺いたいと思います。この格差については小池知事も認識されておりまして,自身の選挙の中でも格差解消を公約に掲げていたと思います。また,市長会でもその旨発言されているかと思います。特に狛江市のような小さな自治体は,市単独で施策を拡充するには厳しい状況があると思います。三多摩格差の問題について市長はどのように感じているのでしょうか。 416: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 417: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 三多摩格差の問題については,昨年の定例会で田中議員の質問に企画財政部長が答弁しているところでありますが,改めて答弁いたします。  都市基盤を初めとする住民生活等の利便性の面では,区部との格差は現在ではかなりの部分で解消してきていると認識しております。しかしながら,財政力の違いから,行政サービスの面ではいまだに差があるものと認識しています。  これは私の持論ですけれども,23区内には全てあって,多摩の地域では狛江市を含めて6市に都立公園がありません。これも1つの多摩格差だという主張をしておりまして,市長会でもそのことを述べて,昨年の予算要望の中に重点要望事項として,市長会要望として東京都に対してそのことを述べているところであります。小池知事にもそのことは申し上げました。 418: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 419: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 行政サービスの面で違いがあるということで,都立公園の話もされていましたけれども,今回の私の質問の中に入っていないので,これの明言は私は避けたいと思います。  狛江市は,大規模マンション建設だとか新築戸建てによって子育て世帯がふえてきており,共働き世帯も増加していますので,子育て支援への要望も強くなっています。私たちがよく言われるのは,狛江は何で子供の医療費が無料じゃないのかと,こういう声をよく聞きます。これについては市長も耳にされているかと思います。先日,私は朝,駅で宣伝をしていましたら,小学生のお子さんがいるお母さんから,医療費にお金がかかるから何とか無料にしてほしい,と通勤途中に足をとめられて要望をいただきました。  日本共産党東京都議会議員団では,子供の医療費無料化について都議会の中で長年取り組んできておりまして,今回の都議選でも,特に多摩地域選出の都議会議員は所得制限撤廃を公約に掲げました。私は北多摩3区から選出された都議会議員の公約を改めて確認してきました。  私ども日本共産党のいび匡利都議会議員は,当然所得制限撤廃の公約を掲げていますので,その方向で取り組んでまいります。そして,都議会公明党の中嶋義雄都議会議員はホームページに,「子どもの医療費補助率を引き上げ,所得制限を緩和・撤廃します。」と書かれていますので,当然その方向で取り組まれるかと思います。都民ファーストの会東京都議団に移った尾崎大介都議会議員は,都議会の会議録だとかホームページをいろいろと見てみましたけれども,子供の医療費のことについて具体的に言っているものは見つかりませんでしたが,都民ファーストの会東京都議団の政策には,「多摩地域の医療・福祉・教育の格差解消を目指す」となっているので,方向性は同じであろうかと思います。3人の地元の都議会議員が同じ方向性であり,都議会の様相が今大きく変わったという新しい状況が生まれてきているので,所得制限の撤廃を進める可能性が大きくなっていると思っています。  市長会でも長年,所得制限撤廃,これは矢野市長の時代からずっと要望を出されているかと思いますけれども,高橋市長も小池知事に対して,多摩格差の一つとなっている子供の医療費助成についての所得制限撤廃をぜひ求めていただきたいと思います。  先日の一般質問の中で,市長は東京都の職員でありましたので,その人脈で東京しごと財団などへ働きかけを行っているということもおっしゃっていました。ならばその人脈で,お母さんたちが願っている医療費助成の所得制限撤廃,これを独自にも働きかけていただきたいと思いますが,その点についてはいかがでしょうか。 420: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 421: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 都立公園の問題もそうなんですけれども,東京都の子供医療費助成の両制度に設けられている所得制限についても,市長会を通じて撤廃あるいは補助率の引き上げを毎年度継続して要望していきます。東京都に暮らす子供にひとしく福祉が行き渡るよう,都制度による所得制限の撤廃等は26市共通の思いのため,実現に向け適切な手法あるいは方法で,都知事に対し適宜いろいろな形で制度改善を求めていくことは当然のことと考えています。 422: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 423: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 地元の都議会議員が3人いらっしゃいますので,地元の都議とも連携しながら進めていただきたいと思います。子供の医療費無料化というのは本当にお母さんたちの強い要望です。同じ東京に住んでいながら世田谷と狛江では全然様子が違うということで,23区から越してこられたお母さんは,本当に何とかしてほしいというふうに思っています。  子供の医療費について,小学生,中学生になると病院に行く回数も減ってきますし,けがが多くなるかと思いますが,それは学校内でのけがというので保険で対応できるということで,病院に行く回数もすごく少なくなるのかなというふうに思います。でも,病気を患っているお子さんは医療費はすごく高くかかってきますので,これは26市の要望でもありますので,ぜひ医療費の無料化は強く働きかけていただきたい,そのことを重ねて要望して1問目を終わります。  それでは2問目の教育の現状についてです。  先ほど不登校の実態についてお答えしていただきましたけれども,スクールソーシャルワーカーの増員ではどのような効果が期待されているのでしょうか。 424: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 425: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 従来,教育相談所に勤務しておりますスクールソーシャルワーカーは市内全ての小・中学校の支援をしておりますが,増員によりまして,より多くのケース,特に重篤なケースへの対応は可能となっております。また,今後新たにスーパーバイザーを依頼いたしまして,ケースの対応を評価し,より有効な手だてが講じられるように努めてまいりたいと考えております。 426: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 427: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 昨年度から新たに支援チームによる不登校支援モデル事業が開始されていますが,その取り組み状況について伺います。 428: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 429: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 支援チームによります不登校支援といたしましては,休み始めの児童・生徒に対する初期対応・未然防止,不登校児童・生徒への社会的自立に向けた支援,そして復帰した児童・生徒に対する再発防止と,段階に応じた支援を行っております。事業内容といたしましては,フリースクール等で学ぶ不登校児童・生徒への支援のほか,適応指導教室の学習環境の整備及び改善,産学官協定によります連携事業等を実施しております。 430: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 431: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 私は,29年3月に教育委員会がまとめた報告書を読ませていただきました。「支援チームによる不登校支援モデル事業」報告書です。これを読ませていただきましたけれども,不登校を減らすには予防教育的な不登校対策が必要だと書かれております。  先ほどの答弁にもあるように,未然防止と初期対応を行ったということですけれども,未然防止と初期対応の違いについて伺います。 432: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 433: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず不登校の定義でございますが,病気等を除いて年間30日以上の欠席状態のことを指します。この定義に基づいた場合,未然防止につきましては,不登校になることがないよう,一人一人の子供が互いを認め合い,活躍できるよう,学校が楽しさや喜びのあふれる取り組みの充実をしたり,欠席の多い登校渋りの子供に対しまして,保護者との連携を図り適切にアプローチしたりして,不登校になることを未然に防ぐことでございます。  一方,初期対応につきましては,年間30日の欠席を超える,あるいは超えそうな子供に対しまして,保護者・関係機関との連携を図りまして,子供の実態に応じた支援を適切に行うことだと考えております。 434: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 435: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 報告書では,未然防止と初期対応をしても欠席が続く子供には,学校への復帰ができるよう自立支援を行う,ということが書かれております。こうした対応の順番を間違えないことが大切としつつも,学校は目の前で起きている問題の対応に目を奪われ,事後対応である自立支援の取り組みに陥りがちになる,という指摘が書かれています。報告書に基づいて,学校現場では的確な対応ができるよう徹底されているのでしょうか。 436: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 437: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 未然防止といたしましては全ての児童・生徒が対象となります。日々の授業や学校生活の中で,子供たちが学校に来ることが楽しいと感じられる魅力的な学校づくりの推進を意味しているものでございます。具体的には,一人一人が生きる授業づくりや集団づくり,また,Q-U調査等を活用した児童・生徒理解によりまして,魅力ある学校づくりを目指しております。  一方,初期対応は欠席しがちな児童・生徒が対象となります。出欠席の情報の収集を行い,欠席する背景の改善や環境への配慮を行います。学校では定期的な学年会,生活指導部会等を実施し,情報交換により組織的かつ迅速な対応を行っております。その際,スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等との連携によりまして,ケースに応じた適切な対応を実施しているところでございます。  このように教育委員会といたしましても,各学校が子供の状況に応じ組織的な対応ができるよう指導徹底しているところでございます。 438: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 439: ◯ 12番(西村 あつ子議員) わかりました。  報告書によりますと,学校への復帰率は小学校のほうが高くなっています。小学生のデータでは,平成21年度20%でしたが,27年度では42.86%にまで伸びています。これは年度により浮き沈みもありますが,全体を通して見ると,年々小学生は復帰率が上がってきているというふうに見ることができます。  ところが中学校の復帰率は27年度25%であって,小学校と比較してかなり低い現状です。しかも25年度復帰率37.50%だったものが,26年度25.58%,27年度では25%と年々悪くなってきています。中学生は思春期の時期であり,小学生と比べて対応は難しいと思われますが,改善につながっていないのではないかと思ってしまいます。この評価についてはどのように感じているのでしょうか。 440: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 441: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず不登校の出現率につきましては,小学校と中学校で比較しますと,先ほど答弁申し上げましたとおり,小学校につきましては約0.4%,中学校では約3.5%と,中学校の数字のほうが多い実態がございます。この傾向は全国的な傾向でございまして,中学校における大きな課題だと捉えております。しかし,不登校にはさまざまな背景と要因がございます。それまでの本人の成長過程等が大きくかかわっている場合が多いため,思春期での心理的な要因が大きいと捉えているところでございます。 442: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 443: ◯ 12番(西村 あつ子議員) もちろん数字上ではかれるものではなくて,数字にあらわれない効果もあると思いますけれども,思春期の時期は非常に難しいということなのでしょう。  私は学校が全てではないと思います。どうしても学校に行けない生徒は,フリースクールやゆうゆう教室などで勉強したり,社会とのつながりを持てている子供たちがおります。学校への復帰率は25%なので,復帰できていない4分の3の子供たちの中で,ひきこもり状態になっていて社会とのつながりが持てていない実態はどうなっているのでしょうか。 444: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 445: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 全ての子供たちが社会とのつながり,かかわりを持ちながら成長していくことは大変重要であると捉えております。しかし,不登校の子供にはさまざまな心理的な要因がある場合が多く,状態によっては今無理に社会とつながりを持たせることが適切かどうか見きわめ,ふさわしいつながり方を工夫することが必要な場合がございます。あくまでも一人一人の子供の実態に応じ,社会とのつながりが持てるよう関係機関と連携を図ってまいりたいと考えております。 446: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 447: ◯ 12番(西村 あつ子議員) おっしゃるとおり本当にデリケートな問題だと思います。  ひきこもり状態になっているケースへの対応はどうしているのか。社会とのつながりをつくるための取り組み,これについてどのようにしているのか伺いたいと思います。 448: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 449: ◯ 教育部長(平林 浩一君) ひきこもりによりまして社会とつながりにくい状態にある児童・生徒につきましては,まず人とつながるよう働きかけていく必要がございます。例えば教員による家庭訪問を行ったり,必要に応じましてゆうあいフレンドによる指導員を派遣したりしております。また,子ども家庭支援センター,児童青少年部,福祉保健部等と連携を図り,支援策を探っている事例もございます。 450: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 451: ◯ 12番(西村 あつ子議員) やはり横の連携というのは重要ですので,情報交換をしっかりやっていただきたいと思います。  報告書では課題として,適応指導教室──ゆうゆう教室ですが──は不登校の中学生が中心となっているため,小学生の居場所の確保が必要とされていると,このように書かれておりますが,新たな居場所としては,今後建設される教育研究所の複合施設に小学生の不登校の教室を設置することを進めるべきではないかと思いますが,その点についてはいかがでしょうか。 452: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 453: ◯ 教育部長(平林 浩一君) そのように考えております。 454: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 455: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 複合施設は教育と福祉と児童の3つから成る,先日の一般質問でもあったように他地区には事例がないようですけれども,3部署という特性を生かしたよい施設になることが期待されます。  また,報告書の中では,学習支援を行う場合は個に応じた対応が必要となり,ICT機器の充実とデジタル教科書の設置が必要とされております。特別支援教室でもICT機器が整備されてきました。不登校対策への支援で,ICT機器の設置についてはどのようになっているのでしょうか。 456: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 457: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今年度,適応指導教室にハイブリッドパソコンを3台増設したところでございます。また,各校への特別支援教室を含めたICT機器のさらなる充実を検討してまいりたいと考えております。 458: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 459: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひお願いしたいと思います。  次に体験活動について伺います。昨年度から小菅村での体験活動の取り組みが行われていますが,活動状況と成果について伺います。 460: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 461: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 適応指導教室であるゆうゆう教室では,昨年度は小菅村に2泊3日の宿泊による自然体験と日帰りでのフィールドアドベンチャー施設を活用した行事を実施したところでございます。また,今年度につきましては2泊3日の宿泊行事を行ったところでございます。ゆうゆう教室の生徒は,1年目の宿泊行事におきましては指導者が立てた行程で活動いたしましたが,2年目は,自分たちが取り組みたい体験や活動と行程を自分たちで決めて実施したところでございます。  また,フリースクールKOPPIEにつきましては,昨年度はゆうゆう教室の宿泊行事に日帰りで参加していただき,交流をいたしました。そして,今年度につきましては,ゆうゆう教室と同じ日程で宿泊行事を行ったところでございます。さらには,昨年度は中学生のみが参加いたしましたが,今年度は小学生も参加することができております。 462: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 463: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 1年目,2年目ということで取り組みが広がっているかと思います。  小菅村で行ったような体験活動は今後も継続して実施していくのでしょうか。 464: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 465: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小菅村の体験活動に限らず,子供たちの状態を理解した上で,個に応じた支援やグループ活動等の支援アプローチを考え,継続の可否を決めてまいりたいと考えております。 466: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 467: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 体験教室は子供たちにとって非常にいい成果が得られるのかなというふうに私も思いました。  この報告書の中で,子供たちが書いた作文,感想をちょっとだけ読ませていただきます。  あるお子さんは,一緒に行った友達とも少しだけため口で話せたかと思います。今回の宿泊は僕にとって,アスレチックや沢歩きの体験以外にも友達とかかわるよい機会だったと思います。また別の子供は,今回の宿泊学習はとても,いや言葉では表現できないほどとにかく楽しかった。また行ける機会があれば行きたいものだ。今回の宿泊を計画してくれた方々に本当に感謝をしている。ありがとうございました,ということで,非常によかったということと,宿の方だとか取り組みをされた方にも感謝の言葉をこうやって述べられているので,子供たちにとって非常によい成果だったのかなと思いますので,こうした事業はぜひ継続していただければと思います。  次に,ゆうあいフレンドの拡充については,予算書では前年度と比較して予算額がふえていますが,実施状況と効果について伺います。 468: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 469: ◯ 教育部長(平林 浩一君) そもそもゆうあいフレンドにつきましては,引きこもっていた生徒が家族以外の第三者とかかわりを持つことを目的として実施している事業でございます。昨年度の実績ではゆうあいフレンド利用者が11月段階で2名でした。今年度の予算計上といたしましては,昨年度の利用者が年度当初から継続することを想定するとともに,新たな利用者が昨年度実績に基づき増加することを想定して増額させていただいたところでございます。実際引きこもっていた生徒が,段階を経て外出ができるようになった子もいらっしゃいます。 470: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 471: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 1人ふえたということで,外に出られる子供もできたということで,非常によかったと思います。  学生有償ボランティアの活用状況について伺います。 472: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 473: ◯ 教育部長(平林 浩一君) ゆうゆう教室での体験活動の補助といたしまして学生ボランティアに手伝っていただいております。また,平成28年9月より日本体育大学と協定を結びまして派遣を要請しております。昨年度はKOPPIEに学生ボランティアを派遣したところでございます。 474: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 475: ◯ 12番(西村 あつ子議員) わかりました。  不登校等対策連絡協議会が設置されていて,今年度は4回の委員会開催の予算がつけられておりますが,これまでの活動状況について伺いたいのと,あわせてこの委員会の設置目的について伺います。 476: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 477: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 昨年度は,不登校等児童及び生徒に関する情報共有,方策の検討及び実施結果に係る検証,連絡調整を行ったところでございます。本協議会におきましては,狛江市立学校における不登校等に対する方策等について,情報共有及び連絡調整を行うことを目的として設置しているところでございます。 478: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 479: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 支援チームによる不登校支援モデル事業は,今後どのように発展させるのでしょうか。 480: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 481: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 不登校対策につきましては,今年度から3年間の予定で,東京都教育委員会の適応指導教室機能強化モデル事業の委託を受けております。今後も,一人一人の児童・生徒の多様な課題に対応した支援,児童・生徒がみずから選択する目標を見据えた支援及び児童・生徒と保護者の状況に寄り添った支援が行えるよう,各関係機関と連携し,適応指導教室の機能強化を図ってまいります。 482: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 483: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひ適応指導教室の強化を進めていただきたいと思います。  フリースクールやゆうゆう教室への参加,ゆうあいフレンドの利用,何も利用していない子供もいるなど,まちまちの状況の中で,学校や児童・保護者との連携はどのように図られているのでしょうか。 484: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 485: ◯ 教育部長(平林 浩一君) フリースクールやゆうゆう教室につきましては,学校にさまざまな形で情報提供を行っております。また,学校におきましては,家庭訪問をしたり,個人面談あるいは三者面談を行ったりして,連携に努めていると認識しているところでございます。
    486: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 487: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 様子を見ながら連携を強めていただきたいと思います。  次に部活動への参加について伺います。  部活動は課外活動なので入部は自主的ですが,入部したら部のルールに沿って参加をします。不登校生徒がクラスに入っての授業にはなかなか参加できなくても,部活ならば学校に行くことができるというケースがあります。保護者は最終的には学校に戻ってほしいという思いがあり,部活だけでも参加できることに対しては学校に行けるという希望を持っています。学校からすれば,授業にも出てほしいし,部活だけでは,というような思いもあるかと思いますけれども,学校に行ける機会はつくっておいてほしいと思いますが,部活の参加の現状についてはどのようになっているのでしょうか。 488: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 489: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現状といたしましては,部活動のみあるいはホームルームのみに出席したり,保健室や教育相談室で過ごしたりするなど,部分登校している生徒がいらっしゃいます。 490: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 491: ◯ 12番(西村 あつ子議員) わかりました。  次に進学について伺いたいと思います。  今は中学校2年生の夏休みの宿題で高校見学というものがありまして,私の息子も今中学校2年生なんですけれども,中学2年生から高校見学に行くということは非常に早いなということで,私もちょっとびっくりしたんですけれども,高校見学だとかそういう所に行くと2年生から受験ということを意識し始めてくるのかと思います。  不登校でテストを受けられない場合は成績表がつけられないので,内申点も出せません。不登校の子供がいる私の友人はとても心配しています。受験への対策だとか対応についてはどのようにされているのでしょうか。 492: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 493: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 都立高校には総合学科高校など多様な学びの学校がございます。また,生徒の状況に応じてではございますけれども,学力保障ができるように,ゆうゆう教室におきましては時間割に沿って学習しております。また,教科によりましては,専門性の高い講師を派遣し,学習指導をしているところでございます。 494: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 495: ◯ 12番(西村 あつ子議員) その子に合った選択肢が見つかり,個性や能力を伸ばすことができれば,高校にこだわる必要は,もちろん私もないのかなというふうに思います。しかし,不登校生徒の保護者の方は,特に進学について非常に不安があります。生徒が高校に行きたいという思いがある場合,受験については早いうちから話し合いなどの対応が必要だと思いますけれども,いかがでしょうか。 496: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 497: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 進路指導につきましては,各学校におきまして保護者と連絡をとりながら情報提供を行っております。ただし,ゆうゆう教室, 適応指導教室の主任につきましては中学校の管理職経験者でございます。進路指導等につきましても熟知しております。こうした指導員が親身になり相談を行っている状況でございます。 498: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 499: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 中学校の管理職経験の方がいらっしゃるということで,相談はできるということです。プレッシャーになってつらい思いをしたりする場合もあるので,そこは様子を見ながら対応していただきたいと思います。  私は先日,その友人とお互いの子供の様子などを話し合ったりだとか,学校のことだとか進学のことなどを話しましたけれども,その友人は親子でいっぱい泣いたというふうに話してくれました。不登校の様子なども話してくれたんですけれども,私たちにはなかなか見えない,親子ですごく大変な思いをしたんだなというふうに思いました。そして2人で話す中で一致した意見は,親はいつまでも子供の面倒を見ることはできないから子供たちには生きる力をつけさせたいね,ということです。自立するために生きる力を身につけさせる,これは非常に大切なことです。学校や家庭,地域に求められていることは何でしょうか。 500: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 501: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 一人一人の子供を理解しまして,さまざまな紆余曲折も認めながら,社会的に自立できるように,スモールステップの個に応じた支援や指導を行うことが求められていると捉えております。 502: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 503: ◯ 12番(西村 あつ子議員) その子に合った支援だとか居場所が見つけられることはとても大切です。関係機関の連携だとか支援を進めていただきたいと思います。私も子育て中の親として,しっかりこのことを考えていきたいと思います。  次に特別支援教育の推進についての質問ですが,これについては金曜日の質問と重複していましたので,1問だけ質問します。  小学校での自閉症,情緒障がい学級が開始されれば,今後中学校での自閉症,情緒障がい学級が必要になってくると思います。第一中学校の2組が休級になっていますけれども,再開を視野に入れた検討が必要になってくると思いますが,今後についてはどのように考えているのでしょうか。 504: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 505: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 自閉症,情緒障がい固定学級設置には,2教室から3教室分の専用スペースが必要となってきますので,2組の再開も1つの選択肢として考え,各中学校の施設の状況や今後の生徒数の推移・予想等を踏まえた上で,中学校全体で検討する必要があると考えております。 506: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 507: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 2教室から3教室必要だということで,これは設置するのも課題があるのかなというふうに思いますが,行き場がなくなることがないように,中学校での自閉症,情緒障がい学級の設置を進めていただきたいと思います。  次に教職員の長時間労働についての質問です。  文部科学省に設置された「次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース」では,平成28年6月13日付で「学校現場における業務の適正化に向けて」という報告書が出されました。私もこれを読んでみましたけれども,そこには,長時間労働を是正し,勤務時間管理の適正化を推進するとして,「労働時間を可視化していくシステムの構築を図る」とされています。労働時間の可視化については現在どのようになっているのでしょうか。 508: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 509: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 文部科学省が平成28年度公立小・中学校を対象に実施しました勤務実態調査におきましては,18年度調査に比べまして,教諭や校長など全ての職種で勤務時間が増加しているという結果でございました。具体的には,小学校で約3割,中学校で約6割の教諭が週60時間以上の勤務をしており,これは,厚生労働省が過労死認定の目安として示す1カ月当たり80時間超の時間外労働に相当しているとのことでございます。  労働時間の把握につきましては,各校警備日誌等で把握しているところでございますが,教育公務員としての専門性の向上や教育水準の維持を保ちつつ,教員の職務軽減等の方策が必要であると考えているところでございます。 510: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 511: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 各学校警備日誌で把握しているということですが,可視化を進めていただきたいと思います。  ことしの夏休みは学校の閉庁日が設けられていました。例えば第三中学校は,8月11日から8月16日が閉庁日となっていましたけれども,成果と今後について伺います。 512: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 513: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 第三中学校だけではなくて全校10校ともその日程で閉庁日を設けました。学校からは計画的に連続した休暇を取得しやすかったと肯定的な声が届いております。来年度以降も長期休業中に学校閉庁日を設定していく予定でございます。  今後の課題といたしましては,動植物の世話やプールの水質管理については,時期的な面からも継続して行わなければならないため,学校閉庁日におきましても一定の人の手配をする必要があり,またその対策を検討してまいりたいと考えております。 514: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 515: ◯ 12番(西村 あつ子議員) わかりました。私が勘違いしていて,学校によって日にちがちょっとずれているのかなというふうに思いましたけれども,全校一斉ということです。  今御答弁いただいたようにおおむね好評のようですけれども,生き物の世話というのは先生がいなくても何とか対応できるのかなと思いますが,夏休みの時期は部活,特に運動部の部活では試合などがあるので,遠征がある時期でもありますので,その時期に休めない先生もいるのかなというふうに思いました。そうした先生方の声も聞いていただきたいと思います。  退校時間の設定やノー残業デーを決めている自治体もあるようですが,狛江市でも明確な目標値を設定する必要があるのではないかと思いますが,現状はどうなっているのでしょうか。 516: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 517: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市立小・中学校におきましても,各校がノー残業デーを設定いたしまして,管理職が目標を設定し,取り組んでいるところでございます。目標値の設定やその公表につきましては,今後検討してまいりたいと考えております。 518: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 519: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 先生方は子供たちへの緊急な対応もあるので,目標値を定めることも難しいと思いますけれども,過労死ラインに達するような長時間労働を是正する取り組みを進めていくべきだと思います。  先ほど紹介したタスクフォースでの提起や問題視していることは,もっともなことばかりだと思いますが,現実には本当にできるのかしらという実態もあるのかと思います。例えば,労働時間を減らすと言っている一方で小学校での英語の教科化では授業数がふえますので,先生方の負担はふえます。これは一例です。ワーク・ライフ・バランスを推進するとする一方で,それができにくい課題もあるかと思います。そうした中でどのように長時間労働を是正していくのでしょうか。 520: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 521: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 長時間の労働によりまして健康を害することは避けなくてはならないことだと考えております。教員の長時間労働の改善を図ることは重要なことだと考えております。しかし,教員が教育の質的向上のためにみずから専門性を磨いたり,子供たちに寄り添うために時間を費やしたりすることは,抑制されるものではないと考えております。教員が誇りややりがいを持ち,その専門性が発揮できる環境を整え,これからの時代に求められる教育の充実を図ることが必要であると考えております。 522: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 523: ◯ 12番(西村 あつ子議員) そうだと思います。やはり学校の先生は,例えば5時になったからおしまいで帰りましょうということには,なかなかならないかと思います。子供たちや専門性を高めるための時間を使うということは当然のことですし,そこを抑制すれば教育水準の低下になります。今,先生方の事務量がとても多いということが言われていますので,そうした部分で改善が図れるものがあれば早急な改善を進めていただきたいと思います。  次にメンタルヘルスについてです。実態はどうなっているのか伺います。 524: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 525: ◯ 教育部長(平林 浩一君) メンタルヘルスにつきましては,教職員対象の健康診断の際にアンケート調査を実施して状況を把握しております。また,校長会におきましても,東京都のメンタルヘルスに関する窓口の周知を行うとともに,毎学期の面接等を通じまして,常時一人一人の教職員の健康状態に留意するよう依頼しているところでございます。 526: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 527: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ストレスチェック委託の予算が計上されていますが,結果についてはどのようになっているのでしょうか。 528: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 529: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 結果につきましては各個人に返却されまして,ストレスの状態によりまして適切な措置の助言が記載されているものでございます。 530: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 531: ◯ 12番(西村 あつ子議員) メンタルヘルス不調にならないように未然に防ぐことが重要だと思いますけれども,労働管理体制の整備状況はどのようになっているのでしょうか。 532: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 533: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教員が疲労や心理的負担を過度に蓄積しまして心身の健康を損なうことがないよう,環境を整備することが大切だと考えております。東京都におきましては,東京都教職員互助会,東京都教職員総合健康センターでメンタルヘルス支援サービスを行っております。相談機関の案内や臨床心理士派遣による研修,また,ピアカウンセリングによるリラクゼーション講座を実施しているところでございます。狛江市教育委員会におきましては,新規採用教員に対しまして臨床心理士の派遣を要請し,個別面談を毎年実施しております。 534: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 535: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 長時間労働是正や心身へのサポートなどの取り組み,さらに進めていただきたいと思います。  次に部活についてです。この夏,都立知的障害特別支援学校高等部の部活動において,行き過ぎた指導で熱中症による重篤事故が起こりました。部活での熱中症の事故をインターネットで調べてみましたけれども,多くの事例がありました。お子さんを亡くした保護者の方が,子供の命と安全が守られる環境を整えるためにと7年を越す裁判を現在も戦っていらっしゃいます。  水分補給などの熱中症対策についてはどのような対応をしているのか伺います。 536: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 537: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずは大塚製薬との包括協定によりまして,中学校で気象予報士をゲストティーチャーに招きまして,生徒を対象に熱中症対策セミナーを開催しているところでございます。また,熱中症対策飲料を提供していただき,各学校に配布しております。水分補給につきましては,校長会で,適切に行えるよう活動計画の見直しと全教職員への周知,そして健康管理の徹底を依頼したところでございます。 538: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 539: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 休息時間をとることだとか,また,子供たちの判断では水分をとりにくい状況もあるかと思いますので,顧問の先生がしっかりと意識的に水分補給の時間をとるよう万全を期した対応をしていただきたいと思います。  次に夏場の部活に関連して,落雷への対策について伺います。  数年前に,野球部の練習試合中に生徒が落雷を受けて命を落とすというとても悲しい事故が起こりましたが,当日は晴れていたそうです。登下校中の落雷も心配ですが,学校では落雷の対処はどのようにされているのか伺います。 540: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 541: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 部活動にかかわらず,平成29年5月23日付の通知におきまして各学校には注意喚起を行っております。内容といたしましては,落雷事故防止のためには資料を活用し,雷鳴や稲光等が発生した場合は直ちに活動を中止し,鉄筋コンクリートの建物等の内部の安全な場所に避難する必要があることや,気象庁のホームページ等を確認いたしまして,油断せず安全を最優先するように周知しております。また,夏季休業中におきましても,東京都教育委員会から落雷事故防止につきましての注意喚起がございましたので,その内容を各学校にも伝え,注意を喚起してまいりました。 542: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 543: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 雷は遠くで鳴っていても落ちるということもありますので,ここは本当に対策をしっかりしていただきたいと思います。  避難場所がないときの対処法で,雷しゃがみという姿勢があるそうです。アメリカでは,落雷の多い地区へハイキングやキャンプに行く前にこの姿勢を学ぶそうで,子供たちにこの姿勢を教えるときは,誰が一番この姿勢を保てるのかゲームをして遊ぶそうです。  雷しゃがみというのは,できるだけ姿勢を低くして頭を下にかがめて耳を塞ぎます。そして,かかとを地面から浮かせてつま先立ちになり,かかと同士を合わせます。この姿勢ならば,万が一電気が足から侵入しても,上半身まで流れないように片足から反対の足へUターンさせて流し返すためで,つま先で立つということは,地面との接点を可能な限り小さくして電気の侵入を最小にするためだということです。  私もやってみたんですけれども,結構苦しい姿勢かなと思うんですけれども,ぜひこういうことも子供たちに教えていただきたいと思います。私も息子にこれを教えてみたら,子供は結構長いことできるんです。なので,インターネットに詳しく載っていますので,ごらんになっていただきたいと思います。ぜひ皆さんもやってみてください。そうした対処法も子供たちに教えていただきたいと思います。  次に,平成29年3月14日付,スポーツ庁から「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行について(通知)」というものが出され,部活動指導員の職務等を明らかにする通知が出されました。教員の顧問を置かずに,指導員のみを校長先生が命じることができるようになりました。今までと変わった指導体制になるわけですが,有効的に活用できると考えているのでしょうか。 544: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 545: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 部活動につきましては学校の教育活動でございますので,指導員のみで指導体制を整えるためには,まだまださまざまな課題があると考えております。そのため,スポーツ庁の通知を受けましたけれども,東京都教育委員会及び東京都中学校体育連盟におきましても,競技規則等の改正を検討していると伺っております。これらの動向に注視いたしまして,教員の負担軽減になるように努めてまいりたいと考えております。 546: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 547: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今後東京都でも策定されるということですけれども,外部指導者の活用というのは,顧問の先生の負担は軽減されて,また,異動などによって部の存続が左右される状況はなくなり,より専門性のある指導ができるので有効的だと思います。  しかし新たな課題も出てくるかと思います。例えば専門的な指導が進めば進むほど生徒の能力の差が大きくなり,勝つための強いチームづくりが優先してしまう。部活は生徒の自主的な参加であるとしながらも,学校教育の一環としての役割を果たしているので,先生とのかかわりが薄くなってよいのかということもあります。そして,よい指導員が配置できた学校に生徒が集中することも懸念されます。今後の指導員の活用についてはどのように考えているのでしょうか。 548: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 549: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 国や東京都の動向に注視いたしまして,必要に応じて検討・調整することと考えております。また,熱意ある指導員が見つかるよう幅広く情報を発信することが必要だと考えております。 550: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 551: ◯ 12番(西村 あつ子議員) この問題も非常に難しいと思います。  私はこれまで部活について何度か質問させていただきましたけれども,今回の質問に当たり本を読みました。「そろそろ,部活のこれからを話しませんか」という題なんですけれども,著者は中澤篤史さんという方で,この方は,一橋大学大学院社会学研究科講師,准教授を経て,現在は早稲田大学スポーツ科学学術院准教授です。身体教育学・スポーツ科学・社会福祉学が専攻だということです。私はこの本を読んで,日本の部活の歴史だとか文化,諸外国との違いなどがわかり,とても参考になりました。ちょっと長くなりますが,紹介させていただきたいと思います。  部活の歴史は古く,明治時代に東京大学で始まり,外国人教師が学問とともにスポーツを持ち込んだということでした。休み時間や放課後にスポーツをしたい学生が集まり帝国大学運動会が設立されたそうです。その後にほかの大学や高校へも広がり,部活は当時,校友会という名称だったということです。全国への普及によって全国大会も開催されるようになりました。  昭和の時代に入ると,部活はなじみ深い学校文化になったそうです。戦前の部活は,トップアスリートの学生選手がいて,オリンピック選手もたくさんいたということです。日本が初めて参加した1912年のストックホルム大会に参加した2人は,どちらも大学生だったそうです。昭和に入ると日本は戦争に突入し,国中が総力戦体制になり,学校には学校報国団という組織がつくられ,運動部の生徒は体力があるだろうということを期待されて,鍛練部とか国防訓練部に入れられたということです。そして戦後,軍国主義的な教育の反省から民主主義的な教育構想が始まり,自主性を持った国民を育てることが戦後教育の使命になり,そうした理念のもと部活も復活し,その復活は現在に続く本格的な始まりだということです。  1950年代までは,部活にかかわる先生は少なく,かかわりも小さかったそうで,指導は地域住民に任せっきりという部活もあったそうです。そして1970年代から教師のかかわりが大きくなり,校内暴力が広がってきた1980年代には,部活は生徒の非行問題の解決手段として役に立つ,と教師は部活動指導を通しての生徒指導を実践し,教師の部活へのかかわりが非常に大きくなったということです。  その当時,学園ドラマがいろいろあったと思いますけれども,例えば「スクール☆ウォーズ」という番組は皆さんも御存じだと思います。これは私も欠かさず見ていましたけれども,そのドラマは,荒れ果てた学校に赴任してきた元ラガーマンの熱血教師が不良少年を更生させて,無名だったラグビー部を全国優勝にもっていったというフィクションのドラマでございます。これは当時の部活の背景の一部です。  部活の移り変わりの中では,私が中学生のころには必修のクラブというものがありましたが,これについては教職員組合との大論争があったそうです。また,過去には部活の地域移行の試みもされたそうですが,これはうまくいきませんでした。  部活は長い歴史の中でさまざまな移り変わりがあり,試みもされてきましたが,教育活動の一環として捉えられており,歴史的に先生の頑張りで成り立っています。その一方では,長時間勤務や経験のない先生が部活を指導するという過重負担があります。部活はこうした長い歴史と文化があるからこそ,解決策がなかなか見出せないんだなということを,私は本を読んで改めて認識いたしました。  最後に教育長にお伺いしたいと思います。
     部活への考え方については以前にもお伺いさせていただきました。スポーツ庁の通知により,指導員の職務の明確化や適切な練習時間や休業日の設定などがいわれています。通知が出されたからすぐに変わるものではないと思いますが,改善されることもあるかと思います。先生方も熱心に部活指導をされているので,引き続き先生が顧問でいらっしゃることが多いのかとも思います。先生方の長時間労働を減らしていくこと,部活での指導員配置や先生方と生徒との関係や部活そのものの課題の克服について,教育長はどのようにお考えになっているのか改めてお伺いしたいと思います。 552: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。 553: ◯ 教育長(有馬 守一君) 部活の問題は大変多くの要素が絡んでおりますので,一口ではなかなか語れないんですが,日本の先生方というのは,諸外国にない多くの役割を担ってきたというか,担わされてきたというか,部分がございます。給食・食育の指導はもちろんですけれども,清掃指導,場合によっては登下校の見守りをやったり,その最たるものが部活動と,こういうことで,今大きな課題になっているわけですが,これはもちろん中学生期の体力・技能の向上はもとより,仲間との連帯感とか教師との人間関係,さっき健全育成という話がありましたけれども,大変重要な要素を含んでいると。そういういろいろな意義のある教育活動の側面があるということです。  それから,意外と語られないのが小学校から見た部活動なんです。卒業式に出るとお気づきだと思いますが,小学生に中学校への夢を語らせると大半が部活動の夢です。これを果たしてばっさり切れるのかどうかというのは極めて大きな問題になります。しかし,過去の大会で大きな実績を上げると,生徒,保護者,そういった方々の期待が高まっていくと,そして教師も背中を押されて加熱していくという,自分で超過勤務をつくり出していくという,妙な悪循環が始まるわけであります。  そうした時代の中で,教員の働き方とか部活動のあり方が本当に社会問題というぐらいに大きくなってまいりました。この機会に私どもとしては,適切な指導員の活用も含めて,教員の積み上げられてきた役割とか,勤務のあり方そのものをしっかりここで見直して,教員の負担軽減とか心身の健康,と同時に子供たちによりよい質的な高い教育としてはね返ってくるような,そういう環境づくりに努めていく必要があるというふうに感じております。 554: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。 555: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 部活という問題は本当に難しい問題だと思います。  先ほど私は歴史などいろいろ読ませていただきましたけれども,当然教育長は御存じのことだと思います。先ほど小学生の話もされていましたけれども,卒業式の言葉は,部活で何々を頑張りたいということが多いと思いますし,また,小学生も今クラブがありますけれども,うちの子の場合は月曜日だったかにあったんですけれども,潰れちゃったりするとすごく残念がっていて,小学校の段階からクラブというものは子供たちはすごく楽しみにしています。私も小学校のころクラブがあったと思うんですけれども,たしかポートボール部に入っていたと思ったんですけれども,そのときの先生は有馬先生だったと記憶しております。  部活というものは,本当に子供が楽しめるし,また,先生もすごく熱心に取り組みをされているという様子も見ていますので,先生を切り離していいのか,そこら辺は本当に難しい問題だと思います。日本はこういう長い歴史と文化があるからこそ,なかなか解決に至らないのかなというふうに思います。部活については,私自身も中学,高校と部活に励んだ経験もあります。また,息子が中学校に入って部活がより身近になり,考えるきっかけにもなりました。  私自身もこれがよいんだという結論はありませんけれども,この問題については引き続き取り組んでいきたいことを申し上げて質問を終わります。 556: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時45分 休憩     午後 3時04分 開議 557: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。13番田中智子議員。     〔13番 田中智子議員登壇〕 558: ◯ 13番(田中 智子議員) 1問目,市民センター増改築について質問します。  市民センター増改築についての調査委託報告書が5月31日に提出されました。A3判118ページにも及ぶ詳細な報告を行っていただきました。  まず基本的なことを伺いますが,この調査報告書を市としてどのように扱い,その後の検討を進めていくのでしょうか。特に,市民センターを考える市民の会からの提案書の内容を尊重するというこれまでの答弁を踏まえて御答弁をいただきたいと思います。 559: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 560: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センター増改築等調査委託報告書につきましては,市民センターを考える市民の会からの提案をもとに,現在の建物を解体し新たに市民センターを建築する案,また横に増築する案,縦に増築する案,既存の市民センターを改修するとともに市民センター分室として別敷地に建設する案の4つの案に加え,実際の市民センターの利用状況等の分析結果を踏まえた増築案を作成し,これら5つの案について想定される整備等に必要な費用や工期,また面積規模,将来計画など各案の特徴を比較できるように整理しているものでございます。  今後,報告書を踏まえ,広く市民への周知を図った上でアンケートを実施する予定でございますが,実施するに当たり市民センターを考える市民の会と協力しながら進めていきたいと考えております。 561: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 562: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは再質問させていただきたいと思います。  実施するに当たり市民センターを考える市民の会と協力しながら進めていきたいというような御答弁でした。それで確認をしたいんですけれども,調査委託報告書の最後の118ページに,「全体の考察」ということで結論めいたことが記述されております。これについて市としてはどのように考えるのでしょうか。 563: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 564: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 報告書最後のページの「全体の考察」でございますが,調査結果を踏まえた受託事業者の考察となっております。市といたしましては,調査結果を客観的データとして各案を提示したいと考えております。 565: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 566: ◯ 13番(田中 智子議員) 客観的データとして提示するということです。  次に中身に入りたいんですけれども,「1.調査の目的」というものがあります。ここには,「「市民センター増改築に関する市民提案書」の提案を基に改築・増築等のパターン毎に整備費用や将来必要な費用を明らかにして実現の可能性を調査する。」としています。  次に,「2.検討案作成方針及び委託された内容」では,「提案書に示された考え方,必要な面積等を基に以下の方法で検討を行い,成果物を作成する。ただし,隣接する市庁舎が現在有している機能(食堂,書庫,文化財書庫,市役所広場等)を有効に活用した計画とする。」としております。このただし書きによれば,最初から隣接する機能を有効に活用する計画とするようになっていますけれども,この意図は何でしょうか。 567: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 568: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在市役所では,耐震改修工事によって生まれた地下1階の空きスペースを図書館の書庫及び文化財倉庫として確保しております。市民センターを考える市民の会の提案書においても,必要な書庫全てを増築するのではなく,市役所の書庫を引き続き使用する前提で図書館の面積が提案されております。  検討パターンのうち,既存施設を有効活用する案としている3)案についてはこの考え方を発展させております。提案書では,現在の市民センターにある郷土資料室を新しい市民センターにも同じ面積で確保する提案でございますが,3)案では庁舎の倉庫を有効に活用する案としたものでございます。また,提案書では市民センター内にカフェの提案もありますが,市役所には市民食堂もありますので,こちらを有効活用することを条件に含めたものでございます。 569: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 570: ◯ 13番(田中 智子議員) 有効活用するということです。  この検討パターンについてなんですが,1)案の<改築案>から2)-1案<既存改修+横増築案>,2)-2案<既存改修+縦増築案>,3)案<既存改修+別棟増築+別施設活用+別敷地改築案>,4)案<既存改修+別施設活用+横増築案>の4つです。報告書では,それぞれの案に基づいて概略計画案の作成,施設利用状況の分析を踏まえ,分析結果による計画案の検討,ライフサイクルコストの検討,工事期間の検討の上,各案の比較検討がなされております。  まず,今後の質問にもかかわりますので,報告書の各案について,ちょっと時間はかかりますけれども,私のほうから若干説明させていただきたいと思います。  まず1)案の改築案についてです。これについては基本スペックとしては,鉄筋コンクリート造の地下1階・地上4階,延床面積は6,386平米,図書館の蔵書冊数については35万冊,工期については約31カ月。また,イニシャルコストとしては,改築工事に35.1億円,イニシャルコスト全体としては39.2億円ということになっております。ということで,新築のため,コスト面とか施工期間が31カ月と長いことからの問題はあるものの,使い勝手とか延床面積,図書館の蔵書冊数,広場スペースの充実など,ほぼ市民センターを考える市民の会の提案書どおりの案と言えます。  次に2)-1案ですけれども,これは既存改修プラス横増築案です。これについては,構造は鉄筋コンクリート造にプラスして鉄骨造の増築部分を入れるということで,既存は地下2階・地上2階,増築部分は地下がなくて地上4階ということです。延床面積は6,301平米,図書館の蔵書冊数としては31.4万冊,工期としては約15カ月。また,イニシャルコストとしては,既存の改修に11.2億円,増築工事としては10.9億円ということで,イニシャルコスト全体としては25.7億円という内容になっております。これについては,使い勝手という点では,核になる部分が分散するという計画のため動線が複雑になってしまうということとか,この案としては広場スペースにかなり張り出す設計になっているために,広場スペースが現状よりも大幅に狭くなることなどの問題はあるものの,延床面積も蔵書冊数も提案書の内容をほぼ満たしていると。コストの面でも中程度と言えます。  次に2)-2案ですが,これについては既存の改修にプラス縦増築案ということです。この構造自体は鉄筋コンクリート造にプラス木造の増築部分ということになります。既存部分,増築部分については,地下2階・地上4階ということでそのまま上に上げるということです。延床面積は6,496平米,図書館蔵書冊数としては35万冊,工期としては約40カ月。また,イニシャルコストとしては,既存の改修工事が11.4億円,増築工事が15.3億円,この部分は耐震補強工事が別にかかるということで6.9億円ということで,イニシャルコスト全体としては37.7億円という形になっております。広場としてはほぼ2,200平米という形です。この案の特徴としては,既存建物の上に増築することから,既存建物の安全性の確保から耐震補強工事が必要で,それによって建物の使い勝手も影響を受け,また,コストも高く,工期も長くなるということです。ただし,延床面積や蔵書数については提案書と同様を確保することができます。  次に3)案です。これについては,既存改修と別棟増築プラス別施設活用プラス別敷地改築ということで,かなり複雑な案になっているんですが,既存は鉄筋コンクリート造と鉄骨造を基本として別棟の増設を行うということで,既存部は地下2階・地上2階,別棟の増築部分は地上1階になるという状況です。延床面積が4,959平米,図書館蔵書冊数は25万冊,工期としては約20カ月。また,イニシャルコストとしては,既存の改修工事が11億円,それに改築工事が5.5億円,増築工事が0.2億円ということで,イニシャルコスト全体としては20.1億円ということになります。この案については,複数の建物に分散される上,延床面積は提案書に比べて1,400平米も少なく,また蔵書数も10万冊以上少ないものの,コスト的には2番目に少ない案となっております。  次に4)案ですが,これについては鉄筋コンクリート造プラス増築部分については鉄骨造ということになります。既存は地下2階・地上2階,増築についても地下なし地上2階ということですので,全体として地上2階建てという形になります。延床面積については4,726平米,蔵書冊数は23.7万冊,工期としては約12カ月。また,イニシャルコストとしては,既存の改修工事が11億円,増築工事が3.4億円ということで,イニシャルコスト全体では17.5億円という形になっております。これは3)案と同様に,延床面積は提案書より1,600平米も少ない案となっております。また,図書館の蔵書冊数は一番少ない23.7万冊ということで,やはり提案書より10万冊以上少ない案ということで,広場スペースも現状よりやや狭くなるという案です。ただ,工期が12カ月と一番短い上,コストも一番低い案となっております。  ということで今4案見てきたように,計画案の比較表が載っておりまして,これで見てみますと,それぞれいい所もあるし悪い所もあるというような案で,結果としてAからDまでの評価がついていますけれども,そういう案であるということがわかります。これらの案から絞り込みを行うに当たっては,市民センターを考える市民の会からの提案書,そして利用者の声,これから利用する市民の声を最大限に生かす案にしていく必要があると思います。ただその場合でも,図書館・公民館という社会教育施設のあり方を考慮して,今後の役割・機能を十分に生かしたものにしていくということは,その前提条件として欠かすことができない立場だと思いますので,ぜひその点は強調しておきたいと思うんです。  それでは,各計画案について気になる部分に絞って伺っていきたいと思います。  まず3)案と4)案についてなんですが,先ほども説明したとおり,計画案の比較表を見ても,市民提案書で示した延床面積,図書館の蔵書冊数,この条件が下回っています。これについて市としてはどのように考えているのでしょうか。 571: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 572: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 3)案につきましては,増改築等の方向性を決めるに当たり多様な手法を提示する必要があると考え,選択肢の一つとして設定したものでございます。その設定に当たりましては,具体的な施設を想定した上でなければ実現性やコスト等についての検証が難しいことから,市民センターから近い商工会等施設を仮の施設として設定したところでございます。その結果として今回の調査における面積や蔵書数になったところでございます。  4)案につきましては,公民館機能につきましては,市民センターを考える市民の会が要望する機能を満たしながら,実際の市民センターの利用状況の分析結果を踏まえ,諸室規模等を設定したものでございます。図書館機能につきましては,現状のスペースが不足していることは市としても認識しております。ただ,提案書では類似他市の中央館における最大クラスの蔵書数を提案されておりますが,狛江市は市域が狭いため,類似他市の中央館の平均レベルの蔵書数とし,西河原公民館や各地域センターの蔵書も含めて提案書の蔵書数を確保することを考えたものでございます。 573: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 574: ◯ 13番(田中 智子議員) まず3)案について伺いたいんですが,今の御答弁で,多様な手法を提示する必要があると考え,選択肢の一つとして設定したということですが,委託に当たって市のほうから提案があった案です。市からの提案を悪いということは言えないんですけれども,市民センターを考える市民の会からの提案は,あくまでも市民センターとして,社会教育施設として図書館と公民館を一体的な建物として利用し,そのメリットを生かす提案であって,例えば公民館では,部屋数さえ確保できればよいというものではないと思います。これでは市民の会の提案の趣旨に反すると言わなければなりません。市民の会から意見書が出ていると思いますけれども,この中でも,公民館機能の分断をもたらすものとの意見を寄せております。その上必要と考えられる面積や蔵書数にも足りないという結果になりました。公民館機能の分断をもたらし,一体的な運営が損なわれる,このようには思わないでしょうか。 575: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 576: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のとおり,3)案は市民センターを考える市民の会からの提案を受けて設定したものではなく,市の案として設定したものであり,このことは,今回の調査委託に先立ち市民センターを考える市民の会にも説明をしているところでございます。  面積や蔵書数についての考え方は今答弁したとおりでございますが,3)案は公民館機能の一部を別棟に移すものであり,市民センターのほうにも公民館部分は残しておりまして,図書館機能との一体性を確保しているところでございます。また,市民センターと市役所食堂の間に談話・休憩スペースを増築し,利用者が交流できるスペースとして確保しております。そのほか,市民活動支援センター等も活用いただくことで提案に対応した形としております。市民センターと分館,市民活動支援センターは近い距離にありますので,一体的な運営はある程度担保されていると考えております。 577: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 578: ◯ 13番(田中 智子議員) 今の御答弁では,図書館機能との一体性を確保しているというふうにおっしゃったんですけれども,公民館の機能としては分断されるということだと思うんです。答弁を伺っても,やはり分散案というのは市民センターとしての一体感に欠けると言わざるを得ないと思います。  提案書で,開かれた公民館として重要な位置づけをしておりますコミュニティスペースにしても,談話・休憩スペースが別棟増築部分と市民活動支援センターに分かれる,両方に設置されるということになっておりまして,有効な活用ができるとは思えません。  また,4)案についてなんですが,さきの答弁では,公民館については,実際の市民センターの利用状況の分析結果を踏まえ,諸室規模等を設定したもの,図書館については,類似他市の中央館の平均レベルの蔵書とし,西河原公民館や各地域センターの蔵書も含めて提案書の蔵書数を確保することを考えたものとの答弁でした。  この報告書では,公民館の利用状況の分析にかなり多くのページが費やされております。利用状況の分析で,平成27年11月1カ月の状況を見て分析し,部屋の規模による提案がなされております。例えば多目的ホールはダンスでの利用が多く,少人数での利用が多いため,移動間仕切りで分割し,フレキシブルに対応するとしております。しかし,ダンス等の音楽を使用した場合で間仕切りをした場合,音が漏れる可能性があり,たとえ少人数だとしても利用実態と合わないと言えます。この報告書は実際に利用している方たちの意見を聞かれたのでしょうか。 579: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 580: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 報告書は利用者の意見を聞いたものではなく,過去の利用実績をもとに分析したものでございます。また,御指摘の音の問題でございますが,可動間仕切りにも防音性能の違いがあり,より防音性の高いものを使用する必要があると考えております。例えばホテルのイベントホールなども,利用人数に合わせて可動間仕切りで分割できるようにされている例は多く見られると思います。 581: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 582: ◯ 13番(田中 智子議員) 利用者の意見を聞いたものではないということです。  音の問題と同時に広さの問題もあります。たとえ少人数だとしても,ダンスでの利用の場合はある程度の広さが必要となります。会議室等についても,実際の利用が定員に達していないからといって,例えば会議室の利用が2人から8人程度の使用が多いからといって,8人定員の20平米の部屋をかなりつくったりするという提案になっていますけれども,これは将来の公民館使用を規定しかねないものと考えられます。ある程度余裕を持ったフレキシブルなものにしていく必要があるのではないでしょうか。こうした提案こそ実際に使用している方たちから意見を聞くべきと思いますけれども,いかがでしょうか。 583: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 584: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 多目的ホールの面積は239平方メートルあり,調査報告書で示された軽運動を可能とする1人当たりの面積で換算すると73人が使用できることになります。分析した月のうち20人以下での使用が全体の77.27%であり,部屋の広さを有効に活用できているとは言えない状況でございます。21人から35人の利用も19.7%,66人以上での使用はわずか3.03%でございます。  仮に少ない件数であっても,広い面積を有する多目的ホールは市民センターには必要なスペースであると考えております。そのため報告書では,多目的ホールを2対1に可動間仕切りで分割し,20人までの定員と21人以上の定員の2つの部屋として利用し,月に数回の大人数での利用の際には間仕切りをあけて使用することが提案されております。  フレキシブルな対応とは,状況に応じて柔軟に対応できる部屋を用意することであり,全ての状況に合わせてそれぞれの部屋面積を余裕を持って大きくすることではないと考えております。部屋の面積を決定するためには,どのような用途・人数で利用するのかを設定することが重要な要素です。市民センターを考える市民の会の提案面積は,最も小さい会議室でも17人定員規模の面積になっており,報告書の分析では,主に会議や趣味がメーンである8人以下での利用が全体の49.7%,12人以下での使用が19.4%という状況でございます。 585: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 586: ◯ 13番(田中 智子議員) 今るる反論されたと思います。多目的ホールで軽運動を行う場合,73人が利用できるとのことでした。会議等での使用の場合は可能かもしれません。しかし,今実際に多く使われているダンスの場合,73人一遍に踊れるでしょうか。皆さん,市民センターの状況を考えて想像していただきたいんですけれども,軽運動ということですけれども,私は73人一遍に踊るのは無理だと思います。  今の答弁を聞いておりますと,いわば証拠を得るために詳細な使用の分析結果が必要で,そのために,最初は調査項目に入っていなかったものをわざわざ後で補正予算もつけて実施したということがわかります。  ただ私の質問には答えていただいておりません。私は,将来の公民館使用を規制しかねない,こうしたことこそ利用者の意見を聞くべきと質問したものです。この点に関しては答弁をいただいておりませんので,再度答弁を求めます。 587: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 588: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 別に規制するものではないと思っております。 589: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 590: ◯ 13番(田中 智子議員) 規制するものではないということは,8人から12人,将来にわたってずっとその使用が継続するという考え方です。今はそうかもしれないけれども,今後は若い方たち,今まで使っていない人たちが利用する可能性というのもあるわけですから,そういった意味では,20平米という狭い部屋を4室つくるという計画になっておりますけれども,そういうこと自体がいかがなものかということと,あと,こうしたことこそ利用者の意見を聞くべきだという質問については答えていただいておりませんが,いかがでしょうか。 591: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 592: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) あくまで今回調査させていただいているのは,規模としてどのような形が想定できるのかというところで調査させていただいております。市民センターを考える市民の会の提案は当然尊重はしていく形になりますけれども,実際に財政状況とかも踏まえなければなりません。その中でどこまでの形になるかという規模感をまずは市として方針を出していくということを考えております。  実際の具体的な部屋の間仕切り等に関しましては,またその後の話というふうに考えております。あくまでここに提示しているのは,例としてこういう規模で確保がこれぐらいできますよということを示させていただいているものでございます。 593: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 594: ◯ 13番(田中 智子議員) あくまで規模感を示した例だということなんですけれども,意見は聞くべきという質問に対しては答えていただけませんでした。今後市民説明会等があると思いますので,そういった意味ではいろいろな意見を聞いていただきたい。こちらとしても意見を寄せるということにしていきたいと思います。  次に図書館の蔵書についてです。図書館の蔵書については,類似他市の中央館の平均レベルの蔵書数とし,西河原公民館や各地域センターの蔵書も含めて提案書の蔵書数を確保することを考えたものとのことですが,報告書の中に入っている表を見させていただきますと,類似他市は全て中央館以外は分館の扱いなんです。市によっては5館,6館分館がある。全部分館の扱いなんです。狛江市とは位置づけが全く違います。狛江市は中央館以外は地域センターとか公民館です。図書館的役割は持っているものの,開館時間もレファレンスも,図書館機能としての大事な要素が分館の位置づけの他市とは全く違うんです。機能的に差があるのは否めません。同列に扱うこと自体いかがなものかと私は思います。  狛江市の状況からしても,中央館の蔵書数をふやすことで各地域センターへの貸し出しを含めた要求に応えることができると考えるものですけれども,これについてはいかがでしょうか。 595: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 596: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 繰り返しの答弁となりますが,4)案につきましては,狛江市の市域の狭さから,類似他市の中央館の平均蔵書冊数を中央公民館の確保すべき蔵書冊数として,西河原公民館や各地域センターの蔵書も含めて提案書の蔵書冊数を確保することと仮定して設定した案でございます。 597: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 598: ◯ 13番(田中 智子議員) これにも残念ながらまともに答えていただいていないんです。私が質問したのは,市域が狭いということを理由にするのではなくて,類似他市の中央館以外は全て図書館の分館であると,狛江市の位置づけとは全く違うでしょうということを言っているわけなんです。図書館機能の問題なんです。  狛江市の地域センターの図書室に至っては午前中の開館をしておりません。鈴木議員が今回の一般質問でも午前中開館を提案しております。幾ら蔵書があったとしても,あいていなければ借りることもできないし,また,職員にしても図書館司書の専門職が配置できていない,これは確認済みです。全く位置づけが違います。それをただ同じような機能があるからと,類似他市の中央館の平均蔵書数と同じでいいというものではないのではないかと質問しているんですけれども,再度答弁を求めます。 599: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 600: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 繰り返しになりますけれども,あくまで規模として類似他市の一番多い所と同じ冊数を確保しなければいけないのか,このぐらいの大きさで平均は確保できていますというところをお示ししているものと捉えていただければと思います。 601: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 602: ◯ 13番(田中 智子議員) 図書館にしても公民館にしても社会教育施設ですから,ただ規模ということだけ,平均でいいということだけでは,充実というのは図れないんじゃないかと思うんです。社会教育施設としての図書館・公民館のあり方,そして地域的な他市にない特徴,こうしたものも捉えて,どういう図書館・公民館,市民センターが必要なのかというところから議論するべきものだというふうに指摘しておきたいと思います。  次に2)-2案について伺います。市民センターを考える市民の会から,今回の報告書の内容について,7月10日付で市に対して質問書が来ていると思います。市民の会で提案した鉄骨ラーメン構造とCLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)──これは合板の板を交互に張り合わせることによって強度を保った木材と言えると思いますが──を構造材として活用する木造の縦増築案について検討がなされなかったのではないかとの意見です。この案については具体的に検討されたんでしょうか。また,計画案の比較表を見ると,耐震補強工事の予算が6.9億円とかなり高くなっていますが,これはどうしてでしょうか。 603: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 604: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターを考える市民の会からの質問書につきましては,7月31日付で回答したところでございます。  2)-2案のみ耐震補強工事が必要な理由として,上に増築することにより建物の重量が増加することや,下の建物と一体で上に増築することにより建物全体を現行の構造計算基準に適合させる必要があることからでございます。報告書にも示されておりますが,相当量の補強工事が必要になると見込まれております。 605: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 606: ◯ 13番(田中 智子議員) 増築部分の重量を下部の建物で支えるため,地震などの際のリスクを回避するため建物全体の補強工事が必要ということだと思います。  市民センターを考える市民の会に参加している専門家の方の意見によれば,CLT構造による木造の縦増築の場合,鉄筋コンクリート造より大幅な軽量化ができ,既存の基礎部分に報告書のような本格的な補強策を施さなくても,縦増築の可能性があるのではないかという意見もあります。委託業者としては報告書にあるとおりの工事が必要との見解ですけれども,市民センターの構造がどうなっているかの構造計算書による計算であるということでしょうか。 607: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
    608: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターを考える市民の会への回答書にも示しておりますが,調査委託では新たに現行基準に合わせて構造計算を行い,その結果補強が必要と判断されたものでございます。 609: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 610: ◯ 13番(田中 智子議員) 新たに構造計算を行ったものということで,市としても専門の判断ができるというものでもないと思います。なかなか判断は難しいのかなと思いますが,いずれにしても市民の会のほうからの意見書等で主張については承知していると思いますので,市民の会に参加している建築の専門家の方の意見にも十分耳を傾けて,確認をしていただけるようにお願いしておきたいと思います。  次に各案の工事費,ランニングコストの計算はどのようなものでしょうか。 611: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 612: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 報告書に示されていますが,国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の「建築物のライフサイクルコスト(平成17年版)」に示された数値に各案の床面積と物価上昇係数を乗算するなどして算出されているものでございます。 613: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 614: ◯ 13番(田中 智子議員) 平成17年版といいますと今から10年以上前になりまして,建築をめぐる状況も変わっていると思います。その数値というのは最新のものなのでしょうか。 615: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 616: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「建築物のライフサイクルコスト(平成17年版)」の考え方は,現在でも広く使用されているものでございます。単価につきましては,物価上昇係数などを掛けて算出されております。 617: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 618: ◯ 13番(田中 智子議員) わかりました。  ライフサイクルコストという比較の表がありまして,この中に,竣工後21年後の建てかえ,あと66年後の建てかえの費用も入っています。これはどういう考え方のもとでしょうか。 619: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 620: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成29年3月に策定した狛江市公共施設等総合管理計画の長寿命化の実施方針の中で,建てかえ周期の目安をおおむね65年としていることから,66年目の建てかえとしたものでございます。増築工事においては,既存建物が45年目に増築が完了した場合,21年目が建てかえ周期でございます。なお,「建築物のライフサイクルコスト(平成17年版)」でも,モデルケースの試算として65年の耐用年数でライフサイクルコストの算定が行われております。 621: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 622: ◯ 13番(田中 智子議員) 狛江市公共施設等総合管理計画の65年ということと一般的だというような答弁なんですけれども,ライフサイクルコストという考え方としてはわかるんですけれども,比較表にそういう形でばんと載ると,65年後というのはどういう状況か,まだまだ先の話でわからないという中で,コストに対する項目の一番上に書いてあるということで,比較検討する際にかなり高額のイメージがあります。そういった場合に,21年後のみということでもよかったんじゃないかなと私は考えたので,こういう質問をさせていただきました。  それでは今後の進め方について伺います。 623: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 624: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今後につきましては,市民説明会や市民アンケートを実施し,より広範な市民の意見を聞いた上で,財政見通しや他の行政課題との兼ね合い等を図りながら,年度内には市としての方向性をお示ししたいと考えております。 625: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 626: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは,市民説明会やアンケートを行うに当たって,市はこの報告書をどのように説明するのでしょうか。 627: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 628: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民向けに報告書を要約した概要版を作成してお示しした上で,各案について客観的データに基づき説明したいと考えております。 629: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 630: ◯ 13番(田中 智子議員) 客観的なデータに基づきということなんですが,確認させていただきたいんですが,各案をフラットな案として,つまり並列で説明するということですね。 631: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 632: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) そのとおりでございます。 633: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 634: ◯ 13番(田中 智子議員) さきに行われた総務文教常任委員会で報告されました委託調査の概要版は,施設の利用状況の分析に重きを置いた,市の意図を持ったまとめられ方のように私は感じました。ここで使用した概要版を使用するのでしょうか。 635: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 636: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 議会に報告した資料は,報告書からポイントとなる部分をそのまま抜粋したものであり,現在作成中の概要版ではそのまま使用する予定はございません。 637: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 638: ◯ 13番(田中 智子議員) あくまで客観的なデータに基づいた,さらにフラットな案として説明していただきたいと思います。  また,前回の一般質問での答弁で,市民説明会や市民アンケートの実施に当たっては,市民センターを考える市民の会と話し合いの上決めていくという御答弁でしたけれども,既に意見交換は行っているんでしょうか。 639: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 640: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民説明会,市民アンケートのための意見交換ということでは,まだ現時点では行っておりません。 641: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 642: ◯ 13番(田中 智子議員) 現在,市民センターを考える市民の会のほうでも,さまざまな専門家の方々を呼んで,この報告書についての学習会を行っていると聞いております。市民説明会についても,回数とかやり方なども含めて一緒に検討していただきたいと思います。また,アンケートの実施に当たっても同様です。  市民センターの増改築に当たっては,これまでさまざまな経過があります。また,多くの市民の皆さんが関心を寄せ,市と市民との協働を進めてきて市民提案書に結実したものです。その中の基本コンセプトは,1つ目に,全ての市民に開かれた憩いの場,交流の場,学びの場としての滞在型施設をつくるということ,2つ目に,そのためのコミュニティスペースの拡充,3つ目に,アクセスを容易にした市民ひろばの整備という3点です。現在はその内容を実際に実現していく時期に来ていると思います。大方の市民が納得し,市との協働によって,いいものができたと喜べる市民センターになってほしいと思います。そのためには決定までのプロセスというのが大変大事だと思うんです。市民センターを考える市民の会や多くの市民の声を聞き,市の考えの押しつけととられないように,性急に事を運ぶことなく丁寧に進めてほしいというふうに思うんですけれども,この点ではいかがでしょうか。 643: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 644: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターを考える市民の会を初め,多くの市民の声を聞き,丁寧に進めていきたいと考えております。 645: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 646: ◯ 13番(田中 智子議員) さきの質問で,今年度中に市としての方向性を決めたいとの答弁がありました。ただ,市民アンケートについては12月に実施というふうに聞いているんです。3月末までということになると期間が余りないのが気になります。仮に市の方向性が決まったとしても,それについてはまたしっかりと説明していただき,納得を得る努力や柔軟な対応をしていただき,以前の改修計画のような轍を踏まないようにしていただきたい。これについてはいかがでしょうか。 647: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 648: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 丁寧に進めてまいります。 649: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 650: ◯ 13番(田中 智子議員) よろしくお願いいたします。1問目を終わります。 651: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中智子議員。     〔13番 田中智子議員登壇〕 652: ◯ 13番(田中 智子議員) 2問目,快適な市民生活のためのトイレについて伺います。  人間が生きていく上で,食事,排せつ,睡眠,運動,休養などは,なくてはならない基本的な行為です。これらのことは日常生活の中ではそれほど意識することはありませんが,災害時など,当たり前の日常生活が送れなくなってくると,これらの基本的な行為を支障なく行えることがいかに生きることにとって大事なことだったかを改めて考えさせられます。阪神・淡路大震災,東日本大震災ではトイレの問題が深刻だったと聞いております。先日の一般質問でも,入院して初めてトイレのありがたさを実感した,との発言もありました。  11月10日は「いいトイレの日」です。トイレ文化の創出と快適なトイレ環境の創造,トイレに関する社会的課題の改善に寄与することを目的とする社団法人日本トイレ協会が制定したものです。  日本トイレ協会は,総合的なトイレ環境の改善とトイレ文化の創出を目指して,1985年に国,自治体,民間企業,研究者,一般市民,マスコミなどの有志によるネットワークの中から生まれた団体です。以来30年以上,公衆トイレの見直しから始まり,目指すべき日本のいいトイレを探求し,学校のトイレ,山のトイレ,川のトイレ,医療・福祉のトイレ,災害とトイレ,観光とトイレ,トイレのメンテナンス,ノーマライゼーション,国際会議等々,「人にやさしいトイレ,持続可能な環境形成」を求めて,シンポジウムや講演会,トイレに関する各種研究会の設置と運営,トイレに関する情報及び資料の収集・提供,トイレに関する調査・研究・技術開発等の活動,国・地方公共団体との交流・連携,海外の関係団体との交流・連携などの事業を行ってきたとのことで,トイレのグッドデザイン賞の表彰なども行っております。  かつて公共トイレは,公園の片隅や駅前広場の裏側に目立たないようにつくられて,「汚い,暗い,臭い,怖い」という4Kという言葉であらわされてきました。文字どおり維持管理は不十分で汚く,臭く,人目につかない所に設置されているために,暗く怖い場所というのがイメージでした。  公共トイレは,そもそも自治体が設置し,管理しているものでしたが,次第に国レベルでもトイレの改善に力を入れるようになり,高齢者や障がい者に優しいまちづくりを進めようという考え方の一環で,公園のトイレに多目的トイレの整備も進められています。  ここに来て,公共のトイレのイメージは大分かわってきたと思います。鉄道の駅のトイレやデパートのトイレも公共施設のトイレも,明るく清潔で,障がいがあっても,子供と一緒でも,誰でも使いやすいトイレに大きく変わってきました。  公衆トイレは,公衆の利益のために広く一般的に開放されるものであり,市民だけでなく基本的に誰でもが利用できるものです。また,公園のトイレは公園利用者のための施設ですが,地域の人が外出や散歩などのときに公衆トイレとしての利用もできます。また,平常時だけでなく災害時もトイレの確保は重要であり,避難場所となる公園や一時集合場所におけるトイレの設置,帰宅困難者の移動ルートに当たる幹線道路沿いには,災害時にも使用可能なトイレの設置が望まれます。  また,私は先日,ひとり暮らしで電動車椅子を使用して生活している方から,外出する場合のトイレの問題について切実なお話を伺いました。その方は交通事故に遭われて下半身が全く動かなくなり,その後20年以上,ひとりで手助けを受けながら自立して生活している方です。外出する場合,以前は電動車椅子が回れるだけのスペースのあるトイレが少なく,トイレに行かなくて済むように,外出は2時間以内に必ず帰ってくるようにしていたそうです。それはもう本当に切実なことだ,と言われていました。障がいがあったとしても自立して生活できるために,時間を気にせず自由に出かけられるような支援が必要だと感じたところです。  今回の私の質問は,快適な市民生活を送る上で欠かすことのできないトイレについて,主に外出支援という観点から質問したいと思います。  そこでまず公共的な位置づけとしてのトイレの役割,特に外出支援としてのトイレの役割について,市としての認識を伺います。  3問目,シルバー相談室の設置について伺います。  この間私は,高齢化の進展に伴い,ひとり暮らしや老人のみ世帯がふえる中で,介護等の相談や訪問による見守りを行うなどの活動を行うシルバー相談室の充実を質問してきました。  初めてのシルバー相談室が設置されてから3年になりますが,改めてその実績と評価について伺います。 653: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 654: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 外出時のトイレに対する不安を解消し,誰もが安心して利用できる公共的な位置づけとしてのトイレにつきましては,高齢者や障がいのある方を初め子供やその保護者など,多くの人々の外出支援の役割を担っていると認識しております。 655: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 656: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) シルバー相談室の実績と評価ということですけれども,こまほっとシルバー相談室の平成28年度の見守り活動の状況については,訪問により実施した対象人数は605名となっております。また,相談室に来所された件数は1,642件,そして電話等も含めた相談受け付け件数は2,244件となっております。  実際の訪問による見守り件数は徐々に減少しているものの,シルバー相談室の来所件数,相談受け付け件数が大幅に増加したことから,こまほっとシルバー相談室の周知はなされ,来所者の相談対応がしっかり行えているものと認識しているところでございます。 657: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 658: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは3問目から再質問させていただきたいと思います。  ただいまの御答弁で,実際の訪問による見守り件数は徐々に減少している,シルバー相談室の来所件数,相談受け付け件数が大幅に増加していると。こまほっとシルバー相談室の周知はなされ,来所者の相談対応はしっかり行えているということです。訪問見守りの件数が減ってきたというのは,より見守りが必要な人への訪問になってきて,何回もやっているのでそういうことにシフトしてきたのかなということも考えられますし,また,来所件数や相談件数が大幅に増加したということは,狛江団地にしっかりと定着して,成果を上げているものと頼もしく思います。  そうした成果が上がっているシルバー相談室を,高齢化が2番目に高い多摩川住宅周辺にもぜひ早期に開設できるようにしていただきたいと思います。前回の私の質問への答弁では,空き室等を探しているということでした。その後の進捗状況を伺います。 659: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 660: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 物件については,多摩川住宅になるべく近い物件を市内の不動産会社から幾つか御案内いただきました。ただし,それぞれの物件は諸条件等に一長一短があり,現在,より条件に合うよう絞り込みを行っているところでございます。 661: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 662: ◯ 13番(田中 智子議員) 探していただいて絞り込みをやっているということです。  私もいろいろ聞いてみました。多摩川住宅に近い所ということで,ひかり商店会とか狛江四小前商店会などが考えられるかなと思いまして行ってみたんですけれども,シャッターをおろしているお店はかなりあるんですが,倉庫に使っていたり,デリバリーのお店だったりということで,実際に使用していなくて使える店舗というのは余りないということがわかりました。現在,条件に見合う絞り込みを行っているということですので,期待したいと思います。ぜひ一日も早く実際に進められるようにしてほしいと思います。  また,具体的に進めていくについては運営法人についての検討も必要だと思いますが,これはどのようになっているんでしょうか。 663: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 664: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現在設置に向けて努力しております。運営法人につきましては,先を見据え,さまざまな角度から検討しております。 665: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 666: ◯ 13番(田中 智子議員) 地域包括支援センターなどが考えられると思います。ぜひ早目の検討をお願いしたいと思います。  また,今後の方向性なんですが,市内に3つある地域包括支援センターごとにシルバー相談室を設置すべきと考えるんですけれども,これについてはいかがでしょうか。 667: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 668: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) シルバー相談室については,現時点では高齢化率の非常に高い地区に優先して設置するものと考えております。現在は,都営住宅への設置に続き,多摩川住宅の設置を検討しているところでございます。 669: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 670: ◯ 13番(田中 智子議員) 現時点では,3つの地域包括支援センターごとの設置ということは御答弁いただけませんでしたけれども,将来的には地域包括支援センターごとに高齢者の相談の拠点があるということは非常に大事だと思いますので,地域の高齢者のさまざまな相談に応じる体制を構築するということが必要と思いますので,2カ所目ができた段階でまた新しい検討もしていただきたいと思います。  3問目を終わります。  2問目のトイレの問題に移ります。  トイレの役割について伺いました。多くの人々の外出支援の役割を担っていると認識しているということです。  そこで伺いますが,公園等へのトイレの設置基準というのはあるのでしょうか。また,公園等のトイレの必要性に対する認識について伺います。 671: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 672: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 公園のトイレは,都市公園法に定められる公園施設のうちの便益施設として位置づけられるものでございます。この便益施設は,都市公園の設置に当たって必ず設置を行わなければならないものではございませんが,設置を行う場合には,建築物の建築面積の総計の当該都市公園の敷地面積に対する割合の制限などがございます。  トイレがあることで市民の利便性につながるものと考えられますが,トイレを設置するに当たりましては,敷地内におけるスペースの確保や給排水の整備,また,公衆衛生に係る維持管理などの課題がございます。また,トイレを設置した後の管理・運用に関する課題といたしましては,いたずらや防犯,ホームレスの滞在などの安全面の課題が考えられるものでございます。  いずれにいたしましても仮にトイレを設置する場合には,地域住民の方々の御理解と御協力をいただいた上で,衛生面や安全面などさまざまな条件を十分に勘案して検討することが必要であると考えているところでございます。 673: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 674: ◯ 13番(田中 智子議員) 都市公園については必ず設置しなければならないものではないということですが,設置する場合は制限等があるということです。また,必要性については認識はされていることと思いますが,設置に当たっては課題があるという御答弁でした。  それでは狛江市内の公園ですけれども,トイレが設置してある公園は4カ所のみであります。西河原公園が2カ所,西河原自然公園が1カ所,前原公園が1カ所です。場所も市の北側に大分偏ってしまっていると思います。  前回も伺ったんですが,改めて伺いたいんですけれども,4カ所ということでは少ないとは思わないでしょうか。また,地域的な偏在についてはどのように考えるでしょうか。
    675: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 676: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 現在,前原公園や西河原公園など公園に4カ所設置されているところでございますが,市内各所にありますトイレの利用が可能な公共施設等はほかにもございますので,そうした施設を踏まえると,公園に設置されているトイレの数の多寡や地域的な偏在についてお答えすることは難しいものと考えております。また,最近ではだれでもトイレを提供いただけるようなコンビニエンスストアがふえてきていると伺っておりますので,そうした民間事業者を活用していただくことも有用であると考えているところでございます。 677: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 678: ◯ 13番(田中 智子議員) 今の御答弁で,トイレが設置してある公園の数が少ないとは思いませんかと聞いたのに対して,公共施設等もあるからと答えられました。非常に残念です。  周辺の自治体に聞いてみました。隣の世田谷区では,大小合わせて公園の数が600カ所だそうです。うちトイレの設置は230棟だそうです。これは38.3%に当たります。トイレの設置基準はないそうですが,公園の広さが1,200平米から1,300平米あれば大体設置しているということです。トイレのない公園にトイレの設置を要望されることもあるということですが,汚水・排水施設の問題もあるので,現場を見て個別に対応すると言われておりました。ちなみに狛江市に隣接する喜多見住宅の近くにある区立喜多見まちかど公園は591平米ですけれども,トイレが設置されていました。  また,調布市では221カ所の公園に23カ所のトイレがあるということです。10.4%です。1,000平米以上の新しい公園を設置する場合,近隣の方たちとの意見交換で,市側からトイレの設置を提案するとのことでした。しかし合意ができない場合は設置できないとも言われておりました。  狛江市の場合は,決算資料によりますと,都市公園が27カ所,児童遊園が54カ所,計81カ所の公園に対し4カ所というのは,わずか5%ということになり,近隣から見ても余りに少ないのではないでしょうか。ちなみに1,000平米以上ある公園は19カ所あります。例えば一定程度の広さのある公園には全体数の1割程度を目指して設置していく,こうしたことが必要だと思います。  確かにコンビニなどでの使用はできるわけですけれども,トイレだけの使用というのは気を使うということもあります。私の場合は,コンビニでトイレを借りる場合,何となく気が引けるので,必ず何かちょっとしたものを買ってしまいます。こうしたことは私だけではないのではないかと思います。近隣市と比べても余りにも公園のトイレの数は少ないと私は思います。  それでは,こうした状態で十分という認識なんでしょうか。これについて再度答弁をお願いします。 679: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 680: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 先ほども答弁申し上げたとおりなんですが,実際のところはトイレの多寡や地域的な偏在については,単に公園の数だけをもってして判断できるものではないと考えております。 681: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 682: ◯ 13番(田中 智子議員) 近隣市の例をとってわずか5%だというふうに言っても,それだけではということは非常に残念です。私は,たった4カ所というのは本当に少ないと思うし,多くの方に聞いたとしても,81カ所に4カ所というのは少な過ぎるんじゃないかという賛同が得られると思います。  公園にトイレが欲しいという声,これは子供たちからも出ております。小学生による子ども議会では,前回の2015年度に,公園へのトイレの設置を求める質問がありました。ボール遊びのできる公園の設置とともに,これまでも何回か同様の質問があったと記憶しております。また,狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケート,直近で6月に受けたアンケートですけれども,これでもトイレの設置とか充実を求める声も寄せられております。やはりトイレの問題というのは本当に切実なんです。こうした声に応えて,公共施設が閉まっている時間でも使える公園等へのトイレの設置をぜひ検討していただきたいと思うんですけれども,いかがでしょうか。 683: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 684: ◯ 環境部長(森本 浩一君) トイレがふえることは便利であると思いますが,それについては先ほど答弁申し上げたとおり,もし設置を行う場合には幾つかの課題やコストが生じるものであって,地域的な理解や衛生・安全面などさまざまな条件を十分に勘案して検討することが必要になるものと認識しております。現在におきましては既存の公園において設置の予定はないものと考えているところでございます。 685: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 686: ◯ 13番(田中 智子議員) トイレの問題というのは,狛江を訪れる人にとっても切実だと思います。  市ホームページを見ますと,市内の散歩コースと名所・史跡などのスポットを「こ」「ま」「え」コースとして紹介しています。これはちょっと古いんですけれども,狛江市の観光マップにも「こ」「ま」「え」コースが書かれております。  まず「こ」コースなんですけれども,野川緑地公園から野川に向かうコースです。野川緑地公園を進み,いろいろな植物や野鳥を見ることができる野川をめぐるコースで,総距離約4.4キロメートル,約1時間半のコースです。「ま」コースは,狛江の歴史を探索するコースです。川のせせらぎを聞きながら,歴史ある寺社や自然をめぐるコースで,総距離約3.1キロメートル,約1時間です。「え」コースは,多摩川をめぐって岩戸川せせらぎへのコースで,晴れていれば富士山を見ることができる多摩川の景色を堪能し,せせらぎや緑道を歩くコースで,総距離約4.8キロメートル,約1時間40分のコース。それぞれ1時間以上のコースになるわけですが,各コースでのトイレの設置状況はどうでしょうか。 687: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 688: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 平日の日中利用可能な公共施設等でお答えいたします。  「こ」コースは,ビン・缶リサイクルセンター,野川地域センター,前原公園の合計3カ所となります。「ま」コースは,むいから民家園,西河原自然公園,西河原公園に2カ所で合計4カ所となります。「え」コースは,和泉多摩川地区センター,南部地域センター,岩戸児童センターの合計3カ所となります。 689: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 690: ◯ 13番(田中 智子議員) 先日,私も自転車でぐるっと野川緑地公園から野川まで回ってみました。休日で天気もよかったこともあって,犬を連れた方など多くの方が散歩されていました。ベンチで休んでいた喜多見に住んでいるという方からお話を伺いました。喜多見から野川沿いを散歩して,国領の旧登記所通りのコンビニまで歩くとちょうど5,000歩になって,引き返して帰ると1万歩になるので,よく歩いているとのことです。トイレのことを聞いてみましたら,自分は毎日歩いているから,どこに何があるかよくわかっているので目安をつけられる。行きたいときにはコンビニを利用している,と言っておりました。この方のように,いつも散歩している人はどこに公共施設やコンビニがあるかがわかりますが,狛江を初めて訪れて散歩する人もいると思います。  先ほどの答弁では,コースのうちでそれぞれ公共施設などトイレが使える所があるということでした。しかし公共施設は施設があいている時間帯しか使えません。特に早朝や夕方など散歩する方がふえる時間帯にあいていないのでは,あったとしても使えないのではないでしょうか。野川沿いを散歩している方から,トイレがあれば本当に助かるし安心だ,との要望をいただきました。  野川緑地公園には子供向け遊具が設置してある所もあって,子供からお年寄りまでさまざまな世代の人が散歩や遊びで訪れております。野川緑地公園や野川沿いには周辺に人家もなく,十分なスペースがとれそうな所もあります。1カ所トイレを設置できないでしょうか。ぜひ検討をお願いしたいのですが,いかがでしょうか。 691: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 692: ◯ 環境部長(森本 浩一君) トイレがあれば便利であることもあるかと思いますが,それについては先ほど答弁申し上げたとおり,トイレの設置には幾つかの課題やコストが生じるもので,既存の公園におきましては,新たにトイレを設置する予定は今のところございません。  いずれにいたしましても仮に設置を行う場合には,地域的な理解や衛生・安全面などさまざまな条件を十分に勘案して検討することが必要であると考えているところでございます。 693: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 694: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは,これまでもトイレの要望が寄せられていると思いますけれども,実際に設置の検討をしたことはあるのでしょうか。 695: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 696: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 既存の公園等の施設につきましては,先ほども申し上げた理由から本格的な設置の検討を近年に行ったことはございません。  新設の公園等の施設につきましては,近年では,市が設計段階から検討を行ったものとして緑の丘児童遊園がございます。本園の設計段階に当たっては,ワークショップなどにより市民の意見を聞きながら検討を進めていった経緯がございまして,トイレの設置要望もございました。この要望のありました緑の丘児童遊園のトイレの設置については,東京都下水道局から借り受けている土地であり,東京都の管理施設が地下に埋没していることから,トイレの設置は行っておりません。  ただし,旧狛江第七小学校跡地の一体的な活用の中で,跡地内に設置される特別養護老人ホームの事業者とは,同施設のトイレの地域への開放について話をしており,現在,同施設内にあるトイレは地域に開放されております。このように,民間事業者の協力をいただきながら,市民生活を豊かにしていくことも有用なことであると考えているところでございます。 697: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 698: ◯ 13番(田中 智子議員) 新設の公園で設置を検討したということです。  公園を設置しようとする場合,トイレの設置というのは,誰でも必要で望まれている施設だということがわかります。特に緑の丘児童遊園のように,小学生などが学校の後で子供たちだけで遊ぶことが多い公園というのは,なおさら設置の要望があったということは当然だと思います。  既存の公園については本格的な検討を行ったことがないということで,大変残念です。それでは先ほどから課題を何回か答弁いただいているんですが,現在市が一番の課題と考えていることは何でしょうか,お伺いいたします。 699: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 700: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 先ほども申し上げた内容と重複してしまいますが,まず敷地内におけるスペースの確保や給排水の整備,また,公衆衛生に係る日常的な維持管理などのコスト面の課題がございます。次に,設置後の管理・運用に関する課題といたしましては,いたずらや防犯,ホームレスの滞在などの安全面の課題が考えられます。また,トイレが設置されることは,今申し上げた課題によって近隣住民の方々に影響が出る可能性がございますので,地域住民の御理解と御協力をいただく必要がございます。 701: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 702: ◯ 13番(田中 智子議員) 今課題を言っていただきました。コスト面,安全面,地域住民の理解という,3点ほどかなというふうに思います。以前と比べまして,今のトイレというのは清潔で明るく,臭くもないし,誰でも使えるトイレが主流ということですので,防犯面での課題というのは,さまざまな工夫をすることによって改善が可能かもしれないと思います。コスト面は市民の利便性向上のための判断になると思います。私は,実際に設置しようとした場合の一番の課題というのは,実は地域の方々の理解や協力ではないかなというふうに感じています。  いずれにしましても,再三にわたってトイレの設置を要求しても,既存の公園への設置は検討しないという答弁です。大変残念です。全ての公園に設置してほしいということを言っているわけではありません。せめて一定程度の広さのある公園,周辺に公共施設等の少ない地域,散歩コースなどで多くの人が訪れる公園,また,災害時の帰宅困難者対策としても重要な幹線道路に近い公園等に設置が求められると思います。ぜひ真剣な検討を強くお願いしたいと思います。同じ答弁ですので答弁は結構です。  そこで1つ確認したいんですけれども,先ほどの御答弁で,新設の公園についてはトイレの設置を検討したということでした。今後も新たな公園の計画がありますが,その場合,少なくともトイレの設置について検討していただきたいと思うんですけれども,これについてはいかがでしょうか。 703: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 704: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 公共的なトイレにつきましては,現在は行政だけではなく民間等も含めたさまざまな主体が確保に努め,総体的に取り組んでいくものと考えております。市内においては,先ほど御質問がありました公園のトイレを初め,市役所や公民館,地域センター,体育館等の公共施設に設置しているほか,スーパーマーケットなどの商業施設,ファミリーレストランやコンビニエンスストア,ドラッグストアなどの各種チェーン店もふえてきており,これらに設置されているトイレが公共的な役割を担っていることなどから,一定程度充足しているものと認識しております。新たな公園を設置する際につきましては,このことを踏まえた上で市民要望等も考慮しながら検討してまいります。 705: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 706: ◯ 13番(田中 智子議員) 市民要望等も考慮しながら検討していくということを言っていただきましたので,新しい公園というのは市民要望も強いと思いますので,トイレ設置の要望があった場合は真剣な検討をお願いしておきたいと思います。  おトイレ安心ネットワーク事業について伺います。  平成23年に市では,おトイレ安心ネットワーク事業ということでおトイレマップを作成しております。外出時のトイレに関する不安解消のために,誰でも利用することができる施設を紹介するものです。作成当時,商工会などへの協力依頼もあり,コンビニや商店のほか,歯医者さんや医院など,ちょっと通常ではトイレを借りるには行きづらいと思われる場所も入っております。作成から5年以上たち,店舗の変更などもあることと,さらなる充実を図るために,おトイレ安心ネットワーク事業の更新を進める必要があると考えますが,これについてはいかがでしょうか。 707: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 708: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 先ほどの企画財政部長の答弁にもございましたように,現在,公園のトイレを初め,公共施設やスーパーマーケットなどの商業施設,ファミリーレストランやコンビニエンスストア,ドラッグストアなどの各種チェーン店などもふえてきており,おトイレマップを作成した当時とはトイレ事情も変わってきております。おトイレマップにつきましては作成の予定はございません。今後,事業の必要性も含めてあり方を検討してまいります。 709: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 710: ◯ 13番(田中 智子議員) 今後事業の必要性も含めてあり方を検討という御答弁です。  私は国立市のホームページを調べていましたところ,狛江市のこの事業と似たような,民間のトイレの協力を募り,紹介する事業がありました。たとえ自分では使用しなくても,おトイレ安心ネットワークのマークが張られていれば,いざというときに安心だという安心感を得ることができると思いますので,私は有用だと思います。  いずれにしても先ほど来の答弁では,コンビニがある,公共施設がある,だから公園のトイレはつくらないという方向ですので,そうであるならば,トイレを使用できる公共施設等の場所の周知というのは,もっとわかりやすく,散歩している人や狛江を訪れる人に周知することが必要だと思いますので,その点も対応を強く要望しておきたいと思います。  次に学校施設のトイレの状況について伺いたいと思います。  学校のトイレの洋式化はどこまで進んでいるのでしょうか。教えてください。 711: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 712: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 学校トイレの洋式化につきましては,小・中学校ともに校舎や屋内運動場の改修工事に合わせて順次改修を行ってきたところです。小・中学校別に申し上げますと,現時点で,小学校の大便器のうち洋式便器の占める割合は77.9%,中学校では70.8%でございます。 713: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 714: ◯ 13番(田中 智子議員) 70%以上ということで,かなり進んできている印象です。  どうしても和式を使用したいという場合を除いて洋式化を進めるべきと考えますが,今後の考え方,計画について伺います。 715: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 716: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 洋式化の考え方につきましては,改修工事の際に学校に使用状況を確認しながら進めているところでございます。以前は,洋式便器が苦手な児童・生徒が一部いるという意見を受けまして,1カ所を和式とする改修を行っていた時期もございますが,ここ数年は全面的に洋式でよいとの御意見を伺っていますので,原則洋式トイレでの改修を行っているところでございます。今後につきましては,老朽化改修などに合わせて工事を行っていく予定でございます。 717: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 718: ◯ 13番(田中 智子議員) トイレの洋式化については,東京都としても洋式化を進めていく方針と聞いております。国と東京都の負担割合について伺いたいと思っておりましたが割愛させていただきまして,補助はあるけれども28年度不採択になったということです。なかなか厳しい状況だと思います。  いずれにしても,国の学校施設修繕費の補助については施設の老朽化等の改善が求められておりますことから,補助金額の確保を,国にも東京都にも要請していただきたいと考えますが,これはいかがでしょうか。 719: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 720: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 国の学校施設環境改善交付金につきましては,東京都市教育長会から東京都に対しまして,下限度額の引き下げ,補助率の拡大,補助単価の引き上げ,当初予算での採択等を国に要請するよう要望しているところでございます。 721: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。 722: ◯ 13番(田中 智子議員) さきの一般質問でもありましたが,一次避難所となる体育館でのだれでもトイレの設置は,まだ設置されていない所が多いです。これからの課題と思います。車椅子であっても,災害時には福祉避難所への避難の前に一次避難所である学校体育館への避難になるというふうに伺いましたので,一刻も早い設置が求められると思います。ぜひ国や東京都の補助金の活用も視野に入れて,早急に設置できるように私からも要望しておきたいと思います。これで終わります。 723: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時24分 休憩     午後 4時45分 開議 724: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 725: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 通告に従いまして3問質問させていただきます。  1問目,自殺予防対策の推進。  「悩んでいる人の近くには,相談を受けたり支援を行っている人がいること,悩んでいる人は何らかのサインを発している場合が多いこと,ご存知でしょうか?悩んでいる人と支えたい人のつながりが広がっていけば,それがきっと希望の掛け橋になるはずです。」,これはYahoo!JAPAN特別企画,厚生労働省の自殺予防週間のメッセージです。  自殺対策を推進するためには,自殺について誤解や偏見をなくし,正しい知識を普及啓発することが重要です。このため,平成24年8月28日に閣議決定された「自殺総合対策大綱~誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指して~」において,9月10日の世界自殺予防デーにちなんで,毎年9月10日からの1週間を自殺予防週間に設定し,国・地方公共団体が連携して,幅広い国民の参加による啓発活動を強力に推進することとされました。  自殺予防週間は,9月10日から9月16日の期間中における集中的な啓発事業等の実施を通じて,国民に自殺や精神疾患についての正しい知識を普及啓発し,これらに対する偏見をなくしていくとともに,命の大切さや自殺の危険を示すサイン,また,危険に気づいたときの対応方法等について,国民の理解の促進を図ることを目的とするものです。  日本の年間の自殺者数は7年連続で減少しており,2007年の初の大綱で掲げた「10年で20%減」の目標は達成しました。それでも2016年には2万1,897人に達するなど,多くのとうとい命が失われています。日本財団が2016年にWHO世界自殺予防デーに合わせて行った「日本財団自殺意識調査2016」では,4人に1人が「本気で自殺したいと考えたことがある」との結果がわかりました。新大綱では,「非常事態はいまだ続いている」と警鐘を鳴らし,強化対策が急がれています。  若い世代の自殺は,社会にある生きづらさのあらわれであり,最優先で対処すべき課題です。公明党の強い主張を受け,子ども・若者の自殺対策が新たに重点施策に位置づけられました。子供のいじめ相談の充実や,困難やストレスへの対処方法を身につけるSOSの出し方教育,また,公明党が提案したSNS活用も盛り込まれました。  自殺総合対策の取り組みについて質問します。  国の自殺総合対策大綱が本年7月25日に閣議決定しましたが,今後は狛江市において自殺総合対策についての計画を策定することになりますが,計画策定までの流れを伺います。  再質問は自席にて行います。 726: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 727: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 狛江市では,東京都が国の自殺総合対策大綱を受けて,平成30年度までに自殺対策計画を策定していくことになっており,東京都と連携して市町村連絡会にも参加しつつ,地域レベルの実践的な取り組みを踏まえて市の計画を策定していくことになっております。 728: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 729: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 地域での連携がとれる取り組みなど実践的・効果的な計画となるようお願いいたします。  次に,新たな自殺総合対策大綱には,啓発活動を推進し,あわせて事業によって援助を求めるに至った悩みを抱える人が支援を受けられるよう,支援策を重点的に実施することとされています。狛江市ではどのような支援策を実施する予定なのか伺います。 730: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 731: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 今年度は,9月に市民を対象とした講演会「こころの健康づくり」を,2月には職員対象の講演会「ゲートキーパー養成」の実施を予定しております。 732: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 733: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 昨年4月に改正された自殺対策基本法の第17条は,学校に対し,児童や生徒が困難な事態や強い心理的負担を受けた場合の対処の仕方(SOSの出し方)について教育を行うよう求めています。これを学ぶことは,在校中だけでなく卒業後の社会生活の中でも意味を持つことになります。このSOSの出し方教育を推進する方向性になりましたが,狛江市としてはどのような取り組みを行っているのか伺います。
    734: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 735: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 全ての小・中学校におきましては,小学校第5学年と中学校第1学年で,スクールカウンセラーによる全員面接を実施しております。SOSが出せる場所として教育相談室の機能を理解させるとともに,スクールカウンセラーや専門教育相談員が子供たち一人一人を理解する機会としております。また,毎年,東京都を初め関係機関の子供専門の電話相談機関の案内を配布し,いつでも心の痛みを伝えたり相談したりできる機関があることを知らせております。ほかにも子供たちの命を守るために考えられるあらゆる手段を模索しているところでございます。 736: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 737: ◯ 15番(小野寺 克己議員) わかりました。  これまで小・中学校では,各教科等で自己肯定感を高める指導を行っていることはこれまでの質問で確認させていただきましたが,こうした取り組みとともに,Q-Uアンケートやhyper-QUアンケートなど取り組んできましたが,一定の効果など評価できる点について伺います。 738: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 739: ◯ 教育部長(平林 浩一君) Q-U並びにhyper-QUにつきましては,児童・生徒理解の重要な一助でございます。これまで,教師は児童・生徒の様子をよく観察したり,よく対話したりすることで理解を深めてまいりましたが,このアンケート調査によりまして,面接法や観察法だけでは捉え切れなかった児童・生徒の状況の理解が深まっております。特に調査の結果,孤立しがちな児童・生徒について有効な支援を行うことによって,不登校を未然に防いだり,自己肯定感を高めるための指導をすることによって孤立を防いだりすることができたことが,評価できることと捉えております。 740: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 741: ◯ 15番(小野寺 克己議員) あくまで一定の評価であり,これで完璧な体制ではないと思います。どのような対策をしても,いじめを受けている本人に届いているかは確認の方法がありませんので実際にはわかりません。いじめがわかりにくく深刻化が進む中で,既に当事者には効果がないことかもしれません。いじめを受けている本人は必死に隠そうとしますので,いじめられていることがわからないようにするために正直に記入しないことも十分に考えられます。  児童・生徒がSOSを出しても,教職員がそれを十分に受けとめていないという指摘があります。いじめ予防の研究では,どのような様子の変化を見せるといじめられていることのサインとなるのか,児童・生徒のことをよく見ている教師や子供の気持ちに寄り添うタイプの教師は,SOS信号に気づきやすいということもわかってきているそうです。  いじめの発生や深刻化を予防するには,いじめが生じる前段階で周囲の大人が気づくことが有効だと思います。しかし多くの場合は,子供自身から「いじめられているから助けてほしい」となかなか言い出せない。そのため,どのような様子の変化を見せるといじめられていることのサインとなるのか,いじめの兆候にいち早く気づくためのいじめ発見のポイントなどを教職員や児童・生徒の親などが共有することは重要だと思いますが,どのような取り組みを実施されてきたのかについて伺います。 742: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 743: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 議員のおっしゃるとおり,いじめ発見のポイントを教職員や児童・生徒の親などが共有することは大変重要であると考えております。そのための教職員に対する研修会はもとより,校長会を初め生活指導主任研修,教職員の階層研修等におきまして,定期的に指導を実施しております。  また,各学校は保護者会等におきまして保護者への情報共有の働きかけを実施しております。さらに,副校長会で「いじめ発見のポイント」のチェックリストを配付いたしまして,各校で活用するよう指導しております。また,児童・生徒の自殺防止に係る取り組みの一環といたしまして,全ての小・中学校に児童・生徒の様子の変化やサインを見逃さないためのチェックリストを配付し,自殺防止の徹底を図っているところでございます。 744: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 745: ◯ 15番(小野寺 克己議員) この具体的な内容で,先生と親が子供のSOSを見落とさない目配りが必要だと思います。この児童・生徒の様子の変化やサインを見逃さないためのチェックリストを先生と親が共有すべきだと思います。何げない目配りでSOSを見落とさないための一つとして実施していただきますよう要望いたします。  次に,さまざまな理由から大人に言い出せない場合は,スクールカウンセラーなど相談できる体制が重要ですが,現状はどのような課題があると捉えているのか伺います。 746: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 747: ◯ 教育部長(平林 浩一君) スクールカウンセラーが現状週1回しか在校しておりませんので,課題としましては,今後相談日数や回数の増などの必要性があると感じているところでございます。 748: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 749: ◯ 15番(小野寺 克己議員) スクールカウンセラーの常駐ができれば効果が高くなるということがわかりましたので,改善をお願いしたいと思います。  本年8月31日に文部科学省は,インターネット交流サイト(SNS)でも相談窓口を設ける自治体に費用の3分の1を補助する制度を2019年度以降に導入する検討を始めました。来年度はモデル事業として10カ所の地域や学校を選び,SNSによるいじめ相談の受け付けの調査・研究をすると発表しました。  既に取り組みを始めた千葉県柏市では,6月,いじめの通報や相談ができるSNSアプリ「STOPit(ストップイット)」を導入しました。相談は2カ月で約50件に上り,市の電話窓口に昨年度1年間に寄せられた24件の2倍に達し,単純計算でも年間想定では300件という12.5倍の相談が寄せられることが考えられます。これについては,国の動向に合わせて2019年度以降の導入の検討をお願いいたします。  質問です。10代の平日の携帯電話の利用内訳は,通話よりもインターネット交流サイト(SNS)などを利用する時間が圧倒的に長いことから,SNSでも相談窓口を設けることはSOSの受け皿の一つとなると考えますが,これまでSNS利用を中心とした情報モラル教育の推進やネットリテラシーなどを通して,SNS上でいじめをしないことや,いじめを受けたときの対処などについての取り組みとその効果について伺います。 750: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 751: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校におけるいじめの件数,不登校等の件数は把握できますけれども,未然に防いだ件数は把握できません。このように,学校教育には目に見えた数値にはあらわれない効果的な取り組みは多々ございます。各学校におきまして,道徳の授業等で情報モラル教育を実施しておりますが,その効果も,児童・生徒の発言,態度,記入したカード等から児童・生徒が学びを深めているかどうかで評価しているところでございます。  一方,いじめあるいはいじめの疑いを認知する方法は,本人からの訴え,教職員や保護者による発見,アンケート等による友達や周りからの報告の3つしかありません。いじめの疑いがある場合には,速やかに学校いじめ対策委員会を開き,事実確認,当事者への指導,保護者への適切な対応,関係機関との連携,教育委員会への報告等について,迅速かつ組織的に対応するよう指導しております。  また,いじめの認知件数自体が問題ではなく,適切に対応できたかどうかが大切であることを学校に繰り返し指導してきたことから,教師のいじめを認知する感性が向上してきているものと考えております。 752: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 753: ◯ 15番(小野寺 克己議員) いじめは,いじめた側が100%悪いのですが,しかし誰にでもいじめる心は存在します。自己肯定感を高めるとともに,多様な性格を受けとめることや相手のよいところを認めることなど,相手を受け入れる寛容さ,心の広さを広げることが大切だと思っています。他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない,こうした信条を培ってほしいと思います。全力で先生も教育に当たってくださっていることに感謝するとともに,考えられる対策は実施していただきたいとお願いいたします。  次に,ストレスコーピング等でストレス耐性向上をということで質問いたします。  ストレスチェックについて,狛江市の職員についてのストレスチェックやメンタル面の相談について,実施内容や相談件数など実施状況について伺います。 754: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 755: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ストレスチェックにつきましては,今年度は9月1日より15日まで,正規・再任用・原則月額嘱託職員を対象に委託により実施しており,育休者等を除いた対象受検者数は563名でございます。結果につきましては,個人結果は10月末ごろ,集団分析結果は11月末ごろ返却予定でございます。  また,職員からの心や身体の相談につきましては,保健室に常駐の嘱託看護師も対応しておりますが,産業医面談におけるメンタル面の相談件数は,平成28年度153件でございました。 756: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 757: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ストレスチェック制度では,自覚症状が高い者や,自覚症状が一定程度あり,ストレスの原因や周囲のサポートの状況が著しく悪い者を高ストレス者として選び,医師による面接指導が必要と評価された人を面接指導につなぎ,フォローしていくことになります。狛江市の場合は毎年何人程度の対象者がいらっしゃるのか伺います。 758: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 759: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 平成27年度,回答した受検者は596名で高ストレス者と判定された方は54名,平成28年度,回答した受検者は579名で高ストレス者と判定された方は56名でございました。なおストレスチェックにつきましては,制度上,判定の方法から10%程度の高ストレス者を判定するものでございます。 760: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 761: ◯ 15番(小野寺 克己議員) わかりました。  面接指導につなぎ,フォローしていく方に対してはどのように対応されているのか伺います。 762: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 763: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 高ストレス者と判定された方につきましては,個人結果票に産業医による面談の勧奨について記載されており,面談の申し込みを職員自身で行い,保健室へ行く流れとなっております。 764: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 765: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 神奈川県のある企業は,社内状況を理解する管理職OBがカウンセラーとなり,ストレスチェックの結果を業務内容とあわせて分析することで,実践的な対応をとることができているそうです。こうした取り組みなどで職場環境要因によるメンタルヘルス不調の休業者の割合が減少しているそうです。  狛江市では,産業医との面談に少なからず抵抗を持っている方などに対して,どのように面接指導などにつなげているのでしょうか。 766: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 767: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 産業医面談の申し込みを行わなかった高ストレス者に対しましては,看護師から該当者に連絡をとり,まずは看護師による相談を促しております。その看護師との面談におきまして,産業医面談につなげるよう取り組んでいるところでございます。 768: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 769: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 治療が必要な高ストレス者は,実際には通院していて産業医面談につながっていることを確認いたしました。  次に,ストレスチェックを行った結果を職場の改善などに生かしていくことは,今後の働きやすさへつながると考えますが,どのように対処されているのか伺います。 770: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 771: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ストレスチェックでは,集団分析として,仕事の量的負担,質的負担,身体的負担などの「ストレスの原因と考えられる因子」,いらいら感,疲労感などの「ストレスによって起こる心身の反応」,上司・同僚・家族からのサポートなどの「ストレス反応に影響を与える他の因子」の大きく3つの項目に分け,各部ごとの傾向を判定しております。  昨年度は,平成27年度に実施したストレスチェックの集団分析結果に基づき,「最も注目すべきストレス要因」「ストレス要因の背景」「具体的な対策」の項目について,各部において職員同士で話し合い等を行ってもらい,それらをもとにストレス要因の解消・改善に向けて,各職場で取り組んでもらっているところでございます。 772: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 773: ◯ 15番(小野寺 克己議員) しっかりと改善に向けて取り組んでいることが確認できました。  次にストレスコーピングについて質問いたします。  現代社会では,特に会社組織はストレスにあふれ,それを感じずに生きるのは難しい状況です。それでは一体ストレスとどのように向き合っていけばよいのか。私は,ストレスの中で働く宇宙飛行士と看護師に着目してみました。宇宙飛行士も地上訓練では洞窟でのサバイバル訓練を行い,精神的負荷を与えられます。極限の中で,優秀な宇宙飛行士であっても必ずいじめが発生します。しかし,訓練を終えるころにはチーム全員が,いじめを克服することで合格するそうです。  ストレスには大きく分けて2つの種類があるそうです。身体的ストレスと精神的ストレスです。宇宙空間は閉鎖型環境であり,長期間定められた場所で任務を遂行しなければなりません。文化が違う多国籍の宇宙飛行士たちが24時間顔を突き合わせて,逃げ場のない苛酷な環境であることも容易に想像できます。宇宙飛行士のストレスは身体的・精神的にも最大だそうですが,ストレス耐性があるから任務が全うできるそうであります。  ストレス耐性は,文字どおりストレスに耐えられる抵抗力のことですが,論理的思考に加えて広い情緒的な内界を持ち,意思を強く持っていくことでストレスに耐える力が養われるということです。例えばストレスがかかっているときにこそ笑いに変え,心に余裕を生み出すすべを持っています。いじめ予防対策の一つとしてストレス耐性の向上がヒントになると私は考えます。  質問です。ストレスを感じたときに,ストレスの原因を解決しようと試みたり,考え方を変えてみたり,気晴らしなどの行動を起こしたりしますが,これをストレスコーピングと言います。日常のストレスレベルが下がるとストレス耐性が向上するということで,日常的にストレスを克服できる方法を取り入れることができれば,心の健康を保つ上で有効と考えます。このストレスコーピングの言葉についての認識について伺います。 774: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 775: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) ストレスコーピングは,人がストレスを感じたときにうまくつき合っていく技術を言います。大きく分けると3種類ほどに分けられているようです。  1つ目は問題焦点型です。これは,ストレスの原因(ストレッサー)そのものを解決しようと直接働きかけたり,取り除いたり,遠ざけたりすることで,問題点を明確にしたり改善したりするものです。ストレスの原因をなくすことによる最も根本的な解決方法といえますが,自分の考えや意見を相手に伝えられない状況であったり,伝えても問題が解決されない場合が少なくなく,そうなるとかえってストレスを悪化させることになるのが欠点でございます。  2つ目は情動焦点型です。これは,ストレスの原因よりもそれに対する感情的な反応をコントロールしようというものです。視点を変えたり,発想の転換により問題自体を避けたり,一時的に距離を置いたりすることで,ストレスに関する関心を弱めます。例えば物事の悪い面ばかりを見るのではなく,よい面,価値を見出そうとすることもその一つの手法です。  これら2つは,ストレスを感じてしまう前に最小限で抑え込もうという方法になります。  3つ目はストレス解消型です。これは,受けてしまったストレスが蓄積する前に解消していくものです。解消の方法は人それぞれですが,趣味や運動による気晴らし型,誰かに話してしまうなどの情動表出型,リラクゼーション型などがありますが,自分に合った発散法を持つことが大事になります。  ストレスに対する耐性は,強いストレスを受けたり継続的にストレスを受けたりすることにより下がってしまいます。ストレスコーピングを身につけることにより,ストレスに対する耐性を保つことができるという考え方です。 776: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 777: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 自殺予防対策の一つとしても,ストレスコーピングは活用できるのではないかと思いますが,ストレスコーピングの効果について伺います。 778: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 779: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) ストレスの蓄積が鬱病などの発症にもかかわりがありますので,ストレスコーピングによるストレスに対する対処法を身につけていれば,自殺予防対策にも効果があると考えます。 780: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 781: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 自殺の要因は,過労や生活困窮だけではなく,産後鬱や介護疲れ,いじめ,孤立などさまざまな要因が重なり合っています。自殺対策支援センターライフリンクが行った自殺遺族の聞き取り調査では,自殺に追い込まれていった主な要因は,平均すると4つの要因が重なり合って自殺に至ったとの報告がありました。新たな自殺総合対策大綱のポイントの一つとして,産後鬱対策で出産間もない女性をサポートする支援を確保することが挙げられていますが,計画はこれからということになります。  まずは産後鬱や介護疲れなどの要因を軽減させる1つの取り組みとして,大阪府では,ストレスコーピングの一つとして,呼吸法と漸進性筋弛緩法などのリラクゼーションを日常的に行えるよう推進しています。出産間もない女性や介護されている方を対象に推進していくことは有効な取り組みと思いますが,これについて検討をお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。 782: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 783: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現在市では,妊婦さんを対象にしたストレスコーピングも含めた「ママの気持ちの相談」や「ママン・カフェ」といった親支援事業の取り組みを行っていますが,他市の取り組みにつきましても今後調査・研究していきたいと考えております。 784: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 785: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ぜひ研究していただきたいと思います。  枚方市では,「ストレスと上手く付き合うために,コーピングスキルやリラクゼーションテクニックなどでストレス耐性を高めましょう。」という講座を実施しています。誰もがストレスを感じて生活していますが,そのストレスに負けないというストレス耐性が向上するための講演など,今後に向けて検討していただきたいと思いますが,これについて伺います。 786: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 787: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市民の方の多くは,ストレスコーピングが何かを知らずに,それぞれの方が自分なりのストレス解消を行っていたりすると思いますが,どうストレスに対処したらいいのかわからない方もいると思います。今後,健康教育の中にストレスコーピングについて取り上げることも大事なことだと思いますので,検討してまいります。 788: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 789: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 今後の健康教育の中で,ストレスコーピングについて多くの市民に広めてストレス解消できるよう,ストレス耐性の向上に取り組むきっかけとなるようお願いいたします。  1問目を終了いたします。 790: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 791: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 2問目,聴覚障がい者とのコミュニケーション。  障害者差別解消法が昨年の2016年4月に施行され,障がい者への合理的配慮が義務づけられました。聴覚や言語等の障がいがある方へより円滑な行政サービスの提供を可能にするため,各自治体でさまざまな取り組みが行われてきております。ある民間の保険企業では,9月1日から,聴覚障がいを持つお客様への事故対応サービス向上のため,自動車保険の受け付け,初動対応をテレビ電話を利用した手話による事故対応を開始しました。  狛江市においては,これまでもさまざまな取り組みを行ってきておりますが,障がい者に対する気持ちや誠意を行動にすることは,より円滑な行政サービスの提供につながるものと考えます。  聴覚障がい者に対する窓口支援について伺います。  市民課の窓口において,聴覚障がいや言語等の障がいがある方に対してどのような対応をされているのか伺います。  再質問は自席にて行います。 792: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 793: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) フロアの記載台と証明書申請・発行窓口において筆談のお申し出の表示をしております。障がいのある方が来庁された際は,フロア案内がおりますので,コミュニケーションボードや筆談等により,どのような手続が必要か酌み取り,必要な手続まで御案内しております。 794: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 795: ◯ 15番(小野寺 克己議員) それでは,この方々からの要望や対応する中で戸惑った点などありましたら伺います。 796: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 797: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 聴覚障がいのある方が手続をされる場合,手話での対応を希望されることがございます。市役所では手話通訳者の常駐はしておりませんので,筆談器やメモ用紙を使用させていただくようお願いしております。どうしても手話通訳を御利用されたい場合は,福祉総合相談窓口と連携しております。
    798: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 799: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 手話での対応を希望されているということでありました。これも1つの課題だと思いますので,今後検討をお願いいたします。  次に,障害者差別解消法が昨年,2016年4月に施行され,障がい者への合理的配慮が義務づけられました。これを契機に窓口での対応など変わった点がありましたら伺います。 800: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 801: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 施行されてからの対応になりますが,来庁された方々から申し入れを受けた場合につきましては,状況を判断しながら,できる限りの配慮をするよう努めております。また,市民課職員も庁内で実施されている障害者差別解消法を学ぶ職員研修を受講し,受講した内容をほかの職員や窓口委託事業者にも情報提供しております。それにより共通認識を持ちながら対応を行っております。 802: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 803: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 職員研修を実施し,共通認識を持ちながら対応するようになったことを確認できました。  2階のフロアの柱部分に大画面でホームページなどの内容が見られるようにデジタルサイネージが設置されましたが,この設置に至った経緯や目的について伺います。 804: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 805: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 来庁される方への情報提供など市民サービスや利便性の向上を図るため,最大の情報発信ツールである市ホームページが活用できること,各課のイベントや手続・案内などを視覚から取り込むことができることなどの視点をもって,新たなデジタルサイネージの庁舎内への設置を検討し,平成29年3月28日から運用を開始いたしました。  表示内容といたしましては,画面上部には,各課から提供された動画や写真などの情報,天気予報やニュースなどをスクロール放映し,画面下部では,市のホームページがタッチパネルで操作できるようになっております。また,ホームページ画面の下には,頻繁に閲覧される項目のタブを表示して,なれない方にも使いやすいように配慮いたしました。また,総合案内にお声をかけていただければ,使い方なども御案内する対応もとっているところでございます。 806: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 807: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 聴覚障がい者の方も見ることで情報を入手できるということで,配慮の一つだと思います。  次に,公共サービス窓口における対応マニュアルはどのように整備されているのか,また,具体的にどのような配慮を行うのか伺います。 808: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 809: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律,いわゆる障害者差別解消法の施行にあわせまして,職員が適切に対応するため必要な事項を定めた狛江市職員の障害を理由とする差別解消推進対応要領及び不当な差別的取り扱いになり得る行為の具体的な例や合理的配慮として考えられる事例等を示した狛江市職員の障害を理由とする差別解消推進対応要領に係る留意事項を福祉保健部と連携して策定し,対応しているところでございます。この対応要領につきましては,窓口等において障がいのある方などからの要望等を反映し,今後も必要に応じて随時改定していくこととしております。  また,同じく法の施行にあわせ,福祉保健部が作成した障がいのある方のコミュニケーションボードを各窓口に備えており,障がいのある方などに対する合理的配慮の一助としているところでございます。 810: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 811: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 対応要領や留意事項などを策定し,対応を行っていることが確認できました。また,常時コミュニケーションボードを備えて活用できる体制だということも確認がとれました。  次に,例えば内閣府では平成17年に発行した公共サービス窓口における配慮マニュアルがありますが,こうしたマニュアルを参考にすることについて伺います。 812: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 813: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ただいま御紹介いただきました公共サービス窓口における配慮マニュアルは,内閣府のホームページに掲載されており,障がいのある方に対する応対の基本等,視覚的にも非常にわかりやすくまとめられていると感じております。庁内グループウエア等において職員へ周知し,障害者差別解消法に基づく対応要領・留意事項とあわせて,この配慮マニュアルにつきましても各窓口において活用することで,障がいのある方に対する接遇の向上に努めてまいりたいと考えております。 814: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 815: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 配慮マニュアルを活用して接遇向上をぜひともお願いいたします。非常にわかりやすく書かれております。  次に,窓口の対応として筆談による対応が主な対応だということですが,筆談を行う際の工夫や注意している点などについて伺います。 816: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 817: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 窓口で筆談器やメモ用紙を使用する際に心がけていることは,丁寧過ぎず,かつ失礼にならないように,長文はなるべく避けて必要なことを簡単に書くようにしております。難しい文字は避けるようにしながらも,平仮名ばかりではかえって見づらくなることもあるため,漢字も適切に使用しながら書くように心がけております。 818: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 819: ◯ 15番(小野寺 克己議員) わかりました。  次に,聴覚障がい者に対して初めに簡単な挨拶を手話で行うことで,より安心して接することができると思います。また,筆談で対応する中でも簡単に応対する必要もあると思います。窓口の職員全員が五,六個程度の手話を覚えて対応することについて取り組んでいただけたらと思いますが,これについて伺います。 820: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 821: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほど御紹介いただきました公共サービス窓口における配慮マニュアルの22ページには,「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」「おまちください」「わかりました」「よろしくお願いします」の6つが基本的な手話として掲載されております。これらの基本的な手話は,反復・継続して行うことで自然と身につくものと認識しております。この6つの基本的手話を窓口職場を中心に朝礼等で取り入れ,聴覚障がいのある方への接遇の向上の第一歩となるよう,配慮マニュアルの周知等に努めてまいりたいと考えております。 822: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 823: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 毎日の手話の反復で覚えることができると思います。ちょっとした手話であっても,相手にほっと安心していただけることで,心遣いを感じていただけるのではないでしょうか。早速の実施をお願いいたします。  狛江市では手話相談窓口のサービスを行っていますが,その相談件数や要望などについて伺います。 824: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 825: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 福祉の総合相談窓口では,毎月第2水曜日の午前9時から正午までと毎月第3・第4水曜日の午前10時から正午までの月3回,手話通訳者の配置を行っております。平成28年度は延べ23人の方が利用されました。御要望といたしましては,現在配置されていない第1水曜日にも手話通訳を配置し,毎週水曜日には窓口で手話通訳を利用できるようにしてほしいといったことをいただいております。 826: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 827: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ここで,飯能市では聴覚障害者支援事業をことしの7月3日からスタートしましたので,内容を紹介します。  飯能市は,聴覚や言語等の障がいがある方へ,より円滑な行政サービスの提供を可能にするため,飯能市聴覚障害者支援事業(窓口支援および代理電話支援)を平成29年7月3日から開始しました。実施する窓口支援は,遠隔手話・筆談・音声認識機能を備えた専用のタブレット端末を使用し,窓口でのコミュニケーションの円滑化を図ります。また,代理電話支援では,聴覚や言語等の障がいがある方が,スマートフォンやパソコンなどのテレビ電話機能を使い,市や市の施設へ即時に電話連絡することが可能となります。これに近い機能がスマートフォンのアプリでも無料で提供されております。  質問です。総務省では,スマートフォンなどのアプリで,文字と音声を相互に変換できる「こえとら」という支援アプリが平成25年6月から無料で提供されています。こうしたアプリをiPadなどで活用することで,より円滑な行政サービスの提供を可能にすると考えますが,これについて伺います。 828: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 829: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 現在,iPadなどを活用した窓口サービスの検討はしておりませんが,円滑な窓口サービスの提供を可能とする有効な手段と考えられます。どのくらいのニーズがあるか考慮した上,委託事業者との調整が必要となることもありますので,今後調査・研究してまいりたいと考えております。 830: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 831: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ぜひ調査・研究をしていただきたいと思います。  平成28年版情報通信白書のインターネットの普及状況では,スマートフォン保有が年々増加し,72%,7割を超えています。iPadを活用することは当たり前の時代になっておりますので,活用に向けて検討をお願いします。  次に,「こえとら」やそのもととなった「ボイストラ」は,障がいで会話が困難な方や外国人で日本語がしゃべれない方などとのコミュニケーションに有効な機能が備えられていますが,これについて伺います。 832: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 833: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 御提案のツールも有効なコミュニケーション手段であると認識しておりますが,実現可能か研究課題とさせていただきたいと思います。また,外国語を話すことができる窓口担当が何名かおりますが,手話対応は専門的な技術の習得が必要になることから,なかなか困難であると思われます。  まずは窓口で可能と考えられる有効なコミュニケーションを図る方法といたしまして,幅広い雇用が可能である委託事業者に対応可能なスタッフを配置していただくよう,引き続き要請してまいりたいと考えます。 834: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 835: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 消防庁は2017年4月18日,外国人来訪者の増加を踏まえ,救急隊用の多言語音声翻訳アプリ「救急ボイストラ」を開発し,全国の消防本部に対して提供を開始したと発表しました。障がいで会話が困難な方や外国人で日本語がしゃべれない方などとの緊急時のコミュニケーションとして「救急ボイストラ」を使っています。基本機能は先ほど紹介しました「ボイストラ」と同じです。緊急時に使っているわけですので,窓口で使えないということは考えにくいと思います。大きな参考になると思いますので,実用に向けて調査・検討をお願いいたします。  次に,聴覚障がい者へのその他の支援として,高齢者が利用するデイサービス等では,高齢に伴う難聴者を除いて聴覚障がいのある方は何人いらっしゃるのか伺います。 836: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 837: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 29年6月に市内のデイサービス事業所に伺ったところでは,高齢による難聴以外で,筆談もしくは手話を用いてコミュニケーションをとる方は8名いらっしゃるということでございます。 838: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 839: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 現在は8名ですが,そもそも手話での対応をしてくださる所が少ないということを理由に敬遠している方も潜在的にいらっしゃると思います。こうした聴覚障がい者に対してどのように対応されているのか伺います。 840: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 841: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 多くの事業所では,筆談によるコミュニケーションが中心になっているそうです。そのほか口の動きを読み取ることのできる方,中途失聴のため聞こえないけれども話せる方,補聴器を使って少し聞こえるという方がいらっしゃったり,職員の方が手話を少し教わり身振り手振りを交えたりなど,さまざまな方法でコミュニケーションを図っているとのことでございます。 842: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 843: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 狛江市内では,高齢の聴覚障がい者に対する支援としてどのような取り組みが行われているのか伺います。 844: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 845: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 介護保険の認定調査,施設利用の契約や見学の際には,御希望があれば手話通訳の派遣を行っております。サービスの利用中に関しては派遣は行っておりません。先ほどお答えしましたとおり,その方の聞こえの度合い等に合わせて,各事業所により筆談等の個別の支援が行われております。 846: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 847: ◯ 15番(小野寺 克己議員) これについては制度的な問題があると思いますが,デイサービスの利用中の派遣は行えないことがあります。現在まで筆談での個別の支援をしていただいているということが支援の方法として確認できました。  次に,デイサービス等の高齢者施設で聴覚障がい者に対する支援として,手話の支援についてはどのような状況なのか伺います。 848: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 849: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 今のところデイサービスの利用中に手話の支援を受けたいといった御相談はいただいておりません。現状ではデイサービスに対応できるほどの手話通訳者の確保ができておりませんので,対応は難しい状況でございます。 850: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 851: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 聾者の方の御意見は,手話でないとなかなか感情を表現できないということでした。手話通訳者の育成・確保や十分に派遣できる体制をつくることは,今後の大きな課題だと指摘させていただきます。  2問目を終了いたします。 852: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺克己議員。     〔15番 小野寺克己議員登壇〕 853: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 3問目,首都直下型地震,都市水害への防災対策について質問いたします。  狛江市の被害想定は,マグニチュード7.3で震度は6弱から6強を想定しています。昨年4月に発生した熊本地震と同じマグニチュード7クラスの地震が起こることが想定されています。  政府の首都直下地震の被害想定では,都内は巨大な円状に建物が全壊・焼失することが想定されています。その場合は陸上自衛隊も都内の救援が優先となり,練馬駐屯地から狛江市に駆けつけることも困難な状況が考えられます。発災直後のインフラの被害は,都区部の約5割が停電し,供給電力が5割程度に落ち,電力は1週間以上不安定な状況が続くと想定されています。また,水害については,過酷化する異常気象が突然の天候の変化などを予測できず,猛烈な豪雨や台風が予測を超えて急発達して襲ってきているという印象を受けます。  災害対策の原則として,準備したものでなければ機能しない,事前の備えが不可欠と言われるように,どれだけ最悪の事態を想定して準備・訓練ができるかによって,被害を少なくし,命を守っていくことにつながると思います。  政府は,平成28年台風第10号による水害を踏まえて避難勧告等に関するガイドラインが平成29年1月に改定されたこと,水防法等が平成29年5月に改正されたことなどを受けて,市町村のための水害対応の手引きを改定しました。この手引の中で特に実施すべき対策などについて質問いたします。  防災対策について,災害対策の実効性の確保について質問いたします。  全庁的な水害対応業務の実施体制の確保として,防災担当以外の職員も特に初動対応時に迅速かつ的確に災害対応できるよう,各職員の業務を明確化した職員対応マニュアルなどを整備し,平時から訓練や職員の意識啓発等を実施しておくことが備えとなりますが,こうした職員対応マニュアル等の整備状況について伺います。  再質問は自席にて行います。 854: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 855: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 水害時の職員対応マニュアル等についての整備でございますが,現在,タイムラインを作成した上,全庁的な取り組みに対する整合性の確認を行っております。このほか情報収集態勢後の行動指針として,河川水位の状況により,とるべき行動を定めております。 856: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 857: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 水害時の職員対応マニュアル等については,タイムラインを作成し,整合性の確認中ということでした。河川水位の状況により,とるべき行動を定めていることが確認できました。  次に,情報収集・発信を多くの職員で分担するため,施設面では,災害対策本部を執務室とは別室に設けるとともに,着信が殺到して発信できなくなる事態を避けるため,外部に公開していない外線番号を有した通信機器(固定・携帯)を設けることも通信機能の確保として重要だと思いますが,幾つ確保できているのか伺います。 858: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 859: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 外部に公表していない外線番号につきましては,固定電話で1回線,携帯電話で4回線,衛星携帯電話で1回線を確保しております。 860: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 861: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 通信機能の確保はできていることが確認できました。  次に,公衆電話は通信規制を受けない災害時優先電話であり,NTT東日本から電話回線を通じて電力の供給を受けているため,停電している場合でも有効な通信手段になります。公共施設や学校などに幾つあるのか伺います。また,各避難所で災害時の特設公衆電話は合計で何台になるのか伺います。 862: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 863: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 公共施設,小・中学校等に設置している公衆電話は全部で22台と把握しております。  また,各避難所に開設する特設公衆電話につきましては,小・中学校,公民館,あいとぴあセンター,地域センター,地区センター,こまえ苑等合計で96台となります。なおこの96台の内訳でございますが,小・中学校,西和泉体育館,上和泉地域センター,中央公民館,西河原公民館,あいとぴあセンター,総合体育館は各5回線,岩戸,南部,野川の各地域センター,根川地区センター,こまえ苑が各3回線,和泉多摩川地区センターが1回線となっております。 864: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 865: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 公衆電話と各避難所に開設する特設公衆電話は,合計で118台が開設可能であることが確認できました。  次に水害対応として,国土交通省河川事務所からの情報を警報などの段階ごとに行政として行う対応がチェックリストとして整備され,訓練することなどが大切ですが,このチェックリストの活用状況について伺います。 866: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 867: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 水害対応における行動チェックリストにつきましては,気象や河川の状況,国土交通省河川事務所からの情報ごとに市が対応する行動を一覧表にしたものでございます。これとは別に,先ほども申し上げました情報収集態勢後の行動指針も併用しながら,水害対応をとっていくものでございます。出水期におきましては,いつでも使えるように常に手元に置いておりますが,幸いなことに現在までこれらを活用する事態は発生しておりません。 868: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
    869: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 次に情報の収集・発信と広報の円滑化について伺います。  震災発生後の被害状況に応じ,災害対策本部などに情報班を設置して,河川・気象情報のほか,住民や消防等関係機関からの大量の問い合わせなどに対して情報トリアージを実施する,情報の重要性や緊急性の優先順位づけを行う必要があると,これまでの教訓から強化が促されております。こうした情報班の設置については具体的に決められているのでしょうか。 870: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 871: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 震災時における情報班につきましては,震災対応マニュアルにおいて市民生活部が行うことになっております。しかしながら,地震発生が休日・夜間の場合ですと参集人員がまちまちとなりますので,このような場合は,参集してきた人員数を確認しながら,適宜情報収集班を編成していくものと認識しております。 872: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 873: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 震災時における情報班は市民生活部ですが,地震発生が休日・夜間の場合は,参集人員の中で適宜情報収集班を編成していくということでした。  次に避難所等における生活環境の確保について質問いたします。  避難所等における生活環境の確保や避難所等との連携をとる役割として,行政側として災害対策本部に避難所支援班を位置づけておくことが被災の教訓を踏まえた実施すべき対策と指摘されておりますが,これについてはどのようになっているのか伺います。 874: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 875: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難所支援班につきましては,教育部職員を避難所担当職員として各避難所に2名ずつ指定しております。 876: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 877: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 防災訓練の際に参加されている職員ということでした。  次に,災害時に衛生的なトイレを確保することが被災者の健康維持のために極めて重要です。平時にトイレの確保・配備の計画を立てることや,排せつ物の処分方法はどこにどのように処理するのかなど,行政側ではどの担当がどのようにするのかなど事前に取り決めておく必要があると思います。これらについての検討状況を伺います。 878: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 879: ◯ 総務部長(上田 智弘君) トイレの確保・配備でございますが,災害用備蓄トイレは,貯留式,マンホール対応型合わせて157台を各避難所に備蓄しております。このほか,衛生面等を考慮し,現在マンホールトイレの整備を進めております。また,し尿処理につきましても,市内業者との協定に基づき車両を確保し,清掃課と市内業者合同によるし尿処理訓練を定期的に行っており,体制の構築を図っております。 880: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 881: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 災害用備蓄トイレは157台を各避難所に備蓄していること,衛生面等を考慮してマンホールトイレの整備を進めていることが確認できました。この整備を進めることは今後に向けての一つの課題だと思います。し尿処理については,清掃課と市内業者合同によるし尿処理訓練を定期的に行っていることが確認できました。  次に応援の受け入れ体制の確保について質問いたします。  ほかの市町村との災害時相互応援協定を締結しておくことが重要ですが,どこの自治体がいつ何をしてくれるのかなど受援状況を調整する必要があると思います。このような受援調整班の設置についてどのようになっているのか伺います。 882: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 883: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 受援の調整につきましては総務部で行うこととしておりますが,こちらにつきましては,東京都とも連携を図りながら調整を進めていくものと認識しております。 884: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 885: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 受援の調整については総務部で行い,こちらにつきましては東京都とも連携を図りながら調整を進めていくということです。  次に,これまで花火大会などでは,多摩川の向こう岸の川崎市多摩区と交流を深めてきておりますが,より関係性を深め,友好関係を築いていくためにも,災害時相互応援協定を結んでいくことも重要と考えますが,これについての見解を伺います。 886: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 887: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 川崎市多摩区との応援協定とのことでございますが,ふだんより連絡をとっており,水防訓練や防災訓練,その他帰宅困難者対策等におきましても,互いに協力し合うよう確認をしております。しかしながら,隣接していると申しましても多摩川を挟んでいることから,調布市や世田谷区とは少々事情が違うため,現段階におきましては互いに応援協定の必要性は感じていないところでございます。 888: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 889: ◯ 15番(小野寺 克己議員) これまでも応援協定なしでも災害時には協力できる体制ができているということで,現実的には現段階において必要性は感じていないということと理解しました。  次に災害廃棄物について質問いたします。  甚大な被害が発生した際には,膨大に発生する災害廃棄物が考えられます。これらの撤去方法や,被災家屋からの持ち込み廃棄物などはどのように対応できるかなど,状況により異なると思いますが,その意味でも検討が必要と思います。このような災害廃棄物への対応について,どのようになっているのか伺います。 890: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 891: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 災害廃棄物への対応につきましては,東京都において災害廃棄物の取り扱いに関する計画を作成したことを受けまして,現在,清掃課におきまして災害廃棄物処理計画の策定に向けて検討しております。 892: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 893: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 狛江市一般廃棄物処理基本計画は策定されておりますが,災害廃棄物処理計画は存在していませんでしたが,策定に向けて検討しているという,2点目の課題ということが確認できました。事前に活用についての条件や連携先など,さまざま確認などをお願いしたいと思います。  次に市民トリアージについて質問いたします。  トリアージとは,大きな地震が来て間もなくたつと,負傷された方々が次々と治療を求めて病院,診療所,救護所に押し寄せてこられます。このときこれらの施設では,施設そのものが損壊していたり医療機器が使えなかったり,また,スタッフが少ないという状況になります。大勢の負傷者に対して提供可能な医療が少ないという極端に不利な条件のもとで,一人でも多くの人を救命するために,来られた方々の受傷の程度を手早く判断し,程度に応じた治療の場所へ搬送・誘導するふるい分け作業が不可欠となります。この作業をトリアージといいますが,災害医療に必須とされるトリアージについて,トリアージを行える人は原則的に医師,看護師,救急救命士ですが,災害発生時はそれぞれ何人程度が支援していただける体制なのでしょうか。 894: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 895: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市では今年度,狛江市災害医療コーディネーター創設検討委員会を組織し,明年度当初より災害医療コーディネーターを設置するための検討を目下進めている最中であります。この委員会では,災害医療コーディネーターの具体的な役割等についても検討の上,災害医療コーディネーター行動指針として決定する見込みとなっておりますが,具体的な役割の一つとして医療チームの配分調整に関することを掲げ,この中で災害発生時における医療救護班の編成についても言及する予定でございます。 896: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 897: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 何人程度ということがよくわかりませんが,課題としては,狛江市災害医療コーディネーター創設検討委員会の設置と災害医療コーディネーターを設置,災害医療コーディネーター行動指針の決定や医療チームの配分調整に関すること,災害発生時における医療救護班の編成などがあることがわかりました。  質問です。災害発生時における医療救護班の編成については具体的には決定されていない状況ですが,災害が起きたときに医療救護班の体制がとれないのではないかと疑問になりますが,これについて確認させてください。 898: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 899: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 災害が発生してしまった場合でございますが,医師会等の会長や防災担当の医師らの協議・調整により,医師会内部の班をもとに,参集してきた医師の人数等により,適宜医療救護班を編成するものと認識しております。 900: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 901: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 必ず対応してくださると認識しているということでした。  次に,災害医療をしていただける医師,看護師の居住地の市内と市外の割合を伺います。 902: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 903: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市内に居住している医師,歯科医師,看護師の割合についてお答えいたします。狛江市医師会所属の医師44名中,市内居住は21名,市内居住割合は47.7%となっております。同様に,狛江市歯科医師会所属の歯科医師26名中,市内居住は12名,46.1%,狛江市訪問看護ステーション所属看護師10名中,市内居住は8名,80.0%となっております。市外居住者につきましては,主に調布市,世田谷区等,当市の周辺自治体にお住まいの場合が多くなっております。 904: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 905: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 医師会21名,歯科医師会12名で約半数弱が市内に在住していることがわかりました。看護師は10名中8名で8割が市内であることがわかりました。  次に,災害発生時にトリアージを行う場所は何カ所になるのか伺います。 906: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 907: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) トリアージを行う場所につきましては,負傷者の状況により適宜行うものと認識しております。 908: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 909: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 負傷者が多く発生した地域に設置するということだと思います。  次に,災害が発生した際に,救護所でトリアージをしたり応急処置をしていただける医師は何名の予定なのか伺います。 910: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 911: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) トリアージを行う医師につきましては,医師,歯科医師の参集状況により,緊急医療救護所や医療救護所に適宜派遣する予定でございます。 912: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 913: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 適宜派遣するということですが,災害医療コーディネーターが適切な医療体制の構築を助言したり,傷病者の受け入れ調整などを行うのだと思います。現状では災害医療コーディネーターといわれる医師が存在しないと思いますので,決定されるまでの間,暫定的にでも任命することなど検討すべきだと考えますが,どのようにお考えでしょうか。 914: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 915: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 災害医療コーディネーターが決定するまでの間の暫定措置でございますが,医師会長や防災担当医師などと検討したいと考えております。 916: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 917: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 災害発生後に災害医療コーディネーターを決定するといったことは困難なことだと思います。事前に決定しておくことは重要だと思いますので,早急に決定していただけるよう推進をお願いいたします。  次に市民が行える対応について伺ってまいります。  災害や事故発生時に市民が行える医療行為として,どのようなことが行えるのか伺います。 918: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 919: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市民が行える医療行為でございますが,主なものといたしましては,骨折の際の患部の固定,負傷箇所の止血等,応急的なものと考えております。 920: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 921: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 災害等で甚大な被害が発生した際は,多くのけが人が発生することが考えられます。その際は救護所などで医師などにトリアージを受けることになると思いますが,トリアージを行える医師等が不在の場合はどのように対処されるのでしょうか。 922: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 923: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 医師が不在のときの対処でございますが,まずは看護師や保健師等医療知識を有している方を探しますが,これも不可能な場合は,明らかに意識がはっきりしている方や見た目で判断できるような場合は,負傷者本人の判断に任せることが肝要でございます。また,意識がなく,見た目でも判断ができないような状況であれば,搬送することさえも危険な場合がございますので,救急要請をした上で医師や救急隊員の到着を待つことになると考えております。 924: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 925: ◯ 15番(小野寺 克己議員) パニック状態の際に医師が来てくれることを信じつつ待つということでした。  各避難所において多くのけが人が発生した場合は,避難所にいる市民が協力して救護所へ搬送することになることが考えられます。その際に,けがの症状など軽度から重度までさまざまな状態の方がいた場合,どのように対処することでより適切な対処が行えると捉えていますでしょうか。 926: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 927: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 負傷者への適切な対処ということでございますが,負傷状況や負傷者の意識の有無などにより,搬送について判断することが肝要ではないかと考えております。 928: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 929: ◯ 15番(小野寺 克己議員) こうした多くのけが人が出た際にも,各避難場所または避難所で対応できるようにするためには,平時のときの取り組みとしてどのような訓練をしていくことが重要になると捉えていますでしょうか。 930: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 931: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難所における負傷者対応は,主に保健衛生班の方に対応していただくことから,防災訓練時におきましては応急救護訓練等を受けていただいております。 932: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 933: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 応急救護訓練等や普通救命講習などの推進をお願いしたいと思います。  次にクラッシュ症候群について伺います。  家屋やマンション等が倒壊した場合に,救出された方の中には,たんすや柱や壁などに手や足などを挟まれた状態が長時間続いた方は,クラッシュ症候群の可能性が高いといわれるそうですが,どのような危険性が考えられるのでしょうか。 934: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 935: ◯ 総務部長(上田 智弘君) クラッシュ症候群は,瓦れきなどの下に長時間挟まれることにより筋肉細胞が壊死等を起こし,その壊死に伴い血中に毒性の高い物質が蓄積され,その後,救助されるときに圧迫部が開放され,血流を通じて毒素が全身に回り,腎不全や心機能を悪化させ,最悪死に至るものでございます。このクラッシュ症候群は,救出後数時間たってから発症し,症状がないケースも多く,見た目には何もないことから見落とされてしまう危険があると思われます。 936: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 937: ◯ 15番(小野寺 克己議員) クラッシュ症候群は阪神・淡路大震災で広く知られるようになったそうであります。一見大丈夫そうに見えても,一刻も早く医療処置を受けるべき致命的状態にあるそうです。それだけに,救出前から周囲の一般市民により兆候を見分けて早目に判断を下さねば,助かる命も助からない,こういったことになります。このような状態の方に対して市民としてはどのように判断や対処ができるのでしょうか。 938: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 939: ◯ 総務部長(上田 智弘君) このような状態における市民の方による判断等でございますが,クラッシュ症候群は,医療関係者や救急隊員等には浸透していても,一般市民の方にとっては聞きなれないことではないかと推察できます。災害対応の一つとして周知について検討してみたいと思います。 940: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 941: ◯ 15番(小野寺 克己議員) クラッシュ症候群は,2時間以上体が挟まれていただけでも疑いがあるそうです。最優先で搬送や治療が必要な方です。突然死をもたらすクラッシュ症候群です。周囲にいる人が兆候を見分けて早目に判断・助言ができれば,助けることができるかもしれません。  次に市民による応急手当てや搬送トリアージについて質問いたします。  応急手当てや救急救命講習などは,各避難所運営協議会ごとに取り組み状況は異なると思いますが,どの程度の取り組み状況なのでしょうか。 942: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 943: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 応急手当てや救急救命講習につきましては,防災訓練時等におきまして全ての避難所運営協議会において実施する予定でございます。 944: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 945: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 実施する予定ということで,しっかりと訓練していただきたいと思います。  甚大な被害が発生した場合を想定して,静岡県静岡市のNPO法人災害・医療・町づくりでは,災害医療に必須とされるトリアージについて,市民がみずからトリアージを行えるよう訓練を始めています。狛江市はこうした取り組みについてどのように捉えているのか伺います。
    946: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 947: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市民の方へのトリアージ訓練でございますが,各自治体によりさまざまな考えがある中での取り組みであると認識しております。狛江市におきましては,現段階において検討はしていないところでございます。 948: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 949: ◯ 15番(小野寺 克己議員) こういった本も出ております。市民が現場で行う判定は,基本的に「柱や壁に手や足を2時間以上挟まれていたか」と「自分で歩けるか」と「息をしているか」,この3つです。2時間以上体が挟まれていた場合は,一見元気そうであってもクラッシュ症候群の疑いがあるそうです。最優先で搬送や治療が必要な方です。周囲にいる人が兆候を見分けて早目に判断・助言ができれば,助けることができるかもしれない,こうしたものであります。  次に,あくまでもトリアージは医師等による行為であります。けが人等が多数の場合は,救護所などは対応し切れない人数で飽和状態になることは想定できると思います。多くの方がそのトリアージの順番を待つことになり,パニックになることが想定できます。避難場所や避難所などの現場で重症者を見逃すことなく,重症者を救護所または病院まで搬送できるようにする必要があると思います。こうした判断が市民でもできるように訓練することは重要と考えますが,こうした訓練を推進できるよう検討をお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。 950: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 951: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 市民の方へのトリアージ訓練でございますが,トリアージ自体が大変重責のある行為と判断しておりますことから,避難所運営協議会や市民の方に大きな負担を負わせてしまう可能性もございます。このようなことから,検討につきましては避難所運営協議会の皆様の御意見も参考にした上で,慎重な検討を要するものと考えております。 952: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 953: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 三島市での取り組みですが,三島市と狛江市は災害時相互応援協定を結んでいますが,三島市では去年から市民による応急処置や市民トリアージ普及員養成講座などに取り組んでいます。また,防災に関する基本的な知識を身につけ,平常時から地域住民や自主防災組織の強化を図るため,自主防災組織リーダー研修会を開催しております。今年度は災害時のトイレ対策として,携帯トイレの使用方法等について体験していただくとともに,NPO法人災害・医療・町づくりの会員の講師による身近なものを使った応急手当てについての講座を実施したそうであります。こうした訓練は,医師や救命士など有資格者が講習を進めることが重要になります。三島市と狛江市は災害時における相互応援に関する協定を結んでおりますので,狛江市からこうした三島市の市民トリアージ普及員養成講座や自主防災組織リーダー研修会などに参加して研究していただきたいと思いますが,これについて検討できるか伺います。 954: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 955: ◯ 総務部長(上田 智弘君) トリアージ普及員養成講座等への参加・研究でございますが,今後の課題として検討させていただければと思います。 956: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。 957: ◯ 15番(小野寺 克己議員) クラッシュ症候群は,一見元気そうであっても疑いがあるそうです。最優先で搬送や治療が必要な方です。突然死を防ぐためにも,周囲にいる人が兆候を見分けて早目に判断・助言ができれば,助けることができるかもしれません。  市民トリアージの方法は基本的に,先ほど言いました柱や…… 958: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間です。  お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 959: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 6時05分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...