狛江市議会 2017-06-05
平成29年第2回定例会(第8号) 本文 開催日: 2017-06-05
検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2017-06-05 平成29年第2回定例会(第8号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別
画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール
印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正
表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の
表示切り替え 全 792 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の
表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 2 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 3 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 4 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 5 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 6 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 7 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 8 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 9 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 10 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 11 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 12 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 13 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 14 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 15 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 16 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 17 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 18 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 19 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 20 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 21 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 22 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 23 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 24 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 25 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 26 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 27 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 28 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 29 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 104 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 105 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 106 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 107 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 108 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 109 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 110 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 111 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 112 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 113 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 114 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 115 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 116 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 117 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 118 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 119 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 120 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 121 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 122 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 123 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 124 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 125 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 126 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 127 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 128 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 129 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 130 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 131 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 132 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 133 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 134 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 135 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 136 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 137 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 138 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 139 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 140 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 141 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 142 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 143 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 144 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 145 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 146 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 147 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 148 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 149 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 150 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 151 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 152 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 153 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 154 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 155 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 156 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 157 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 158 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 159 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 160 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 161 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 162 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 163 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 164 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 165 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 166 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 167 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 168 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 169 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 170 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 171 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 172 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 173 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 174 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 175 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 176 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 177 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 178 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 179 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 180 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 181 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 182 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 183 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 184 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 185 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 186 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 187 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 188 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 189 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 190 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 191 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 192 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 193 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 194 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 195 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 196 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 197 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 198 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 199 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 200 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 201 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 202 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 203 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 204 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 205 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 206 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 207 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 208 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 209 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 210 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 211 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 212 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 213 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 214 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 215 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 216 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 217 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 218 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 219 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 220 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 221 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 222 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 223 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 224 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 225 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 226 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 227 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 228 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 229 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 230 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 231 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 232 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 233 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 234 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 235 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 236 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 237 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 238 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 239 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 240 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 241 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 242 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 243 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 244 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 245 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 246 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 247 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 248 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 249 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 250 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 251 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 252 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 253 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 254 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 255 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 256 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 257 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 258 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 259 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 260 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 261 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 262 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 263 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 264 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 265 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 266 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 267 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 268 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 269 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 270 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 271 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 272 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 273 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 274 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 275 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 276 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 277 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 278 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 279 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 280 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 281 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 282 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 283 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 284 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 285 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 286 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 287 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 288 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 289 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 290 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 291 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 292 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 293 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 294 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 295 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 296 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 297 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 298 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 299 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 300 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 301 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 302 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 303 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 304 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 305 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 306 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 307 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 308 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 309 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 310 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 311 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 312 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 313 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 314 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 315 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 316 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 317 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 318 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 319 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 320 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 321 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 322 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 323 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 324 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 325 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 326 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 327 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 328 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 329 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 330 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 331 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 332 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 333 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 334 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 335 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 336 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 337 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 338 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 339 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 340 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 341 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 342 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 343 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 344 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 345 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 346 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 347 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 348 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 349 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 350 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 351 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 352 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 353 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 354 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 355 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 356 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 357 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 358 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 359 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 360 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 361 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 362 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 363 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 364 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 365 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 366 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 367 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 368 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 369 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 370 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 371 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 372 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 373 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 374 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 375 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 376 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 377 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 378 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 379 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 380 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 381 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 382 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 383 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 384 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 385 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 386 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 387 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 388 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 389 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 390 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 391 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 392 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 393 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 394 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 395 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 396 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 397 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 398 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 399 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 400 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 401 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 402 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 403 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 404 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 405 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 406 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 407 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 408 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 409 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 410 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 411 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 412 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 413 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 414 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 415 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 416 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 417 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 418 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 419 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 420 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 421 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 422 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 423 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 424 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 425 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 426 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 427 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 428 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 429 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 430 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 431 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 432 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 433 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 434 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 435 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 436 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 437 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 438 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 439 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 440 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 441 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 442 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 443 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 444 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 445 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 446 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 447 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 448 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 449 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 450 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 451 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 452 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 453 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 454 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 455 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 456 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 457 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 458 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 459 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 460 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 461 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 462 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 463 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 464 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 465 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 466 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 467 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 468 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 469 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 470 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 471 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 472 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 473 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 474 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 475 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 476 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 477 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 478 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 479 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 480 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 481 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 482 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 483 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 484 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 485 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 486 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 487 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 488 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 489 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 490 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 491 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 492 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 493 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 494 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 495 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 496 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 497 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 498 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 499 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 500 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 501 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 502 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 503 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 504 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 505 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 506 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 507 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 508 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 509 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 510 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 511 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 512 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 513 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 514 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 515 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 516 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 517 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 518 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 519 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 520 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 521 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 522 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 523 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 524 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 525 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 526 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 527 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 528 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 529 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 530 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 531 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 532 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 533 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 534 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 535 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 536 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 537 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 538 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 539 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 540 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 541 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 542 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 543 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 544 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 545 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 546 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 547 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 548 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 549 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 550 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 551 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 552 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 553 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 554 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 555 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 556 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 557 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 558 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 559 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 560 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 561 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 562 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 563 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 564 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 565 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 566 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 567 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 568 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 569 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 570 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 571 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 572 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 573 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 574 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 575 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 576 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 577 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 578 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 579 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 580 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 581 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 582 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 583 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 584 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 585 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 586 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 587 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 588 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 589 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 590 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 591 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 592 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 593 :
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 594 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 595 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 596 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 597 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 598 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 599 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 600 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 601 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 602 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 603 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 604 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 605 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 606 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 607 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 608 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 609 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 610 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 611 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 612 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 613 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 614 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 615 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 616 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 617 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 618 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 619 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 620 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 621 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 622 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 623 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 624 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 625 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 626 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 627 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 628 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 629 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 630 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 631 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 632 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 633 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 634 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 635 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 636 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 637 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 638 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 639 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 640 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 641 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 642 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 643 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 644 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 645 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 646 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 647 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 648 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 649 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 650 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 651 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 652 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 653 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 654 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 655 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 656 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 657 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 658 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 659 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 660 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 661 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 662 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 663 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 664 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 665 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 666 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 667 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 668 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 669 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 670 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 671 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 672 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 673 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 674 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 675 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 676 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 677 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 678 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 679 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 680 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 681 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 682 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 683 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 684 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 685 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 686 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 687 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 688 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 689 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 690 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 691 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 692 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 693 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 694 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 695 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 696 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 697 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 698 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 699 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 700 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 701 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 702 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 703 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 704 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 705 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 706 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 707 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 708 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 709 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 710 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 711 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 712 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 713 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 714 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 715 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 716 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 717 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 718 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 719 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 720 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 721 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 722 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 723 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 724 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 725 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 726 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 727 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 728 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 729 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 730 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 731 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 732 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 733 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 734 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 735 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 736 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 737 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 738 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 739 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 740 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 741 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 742 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 743 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 744 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 745 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 746 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 747 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 748 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 749 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 750 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 751 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 752 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 753 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 754 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 755 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 756 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 757 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 758 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 759 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 760 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 761 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 762 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 763 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 764 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 765 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 766 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 767 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 768 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 769 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 770 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 771 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 772 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 773 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 774 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 775 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 776 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 777 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 778 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 779 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 780 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 781 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 782 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 783 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 784 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 785 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 786 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 787 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 788 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 789 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 790 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 791 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 792 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前 9時00分 開議
◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 一般質問を行います。
質問通告の順序により質問を許します。6番吉野芳子議員。
〔6番 吉野芳子議員登壇〕
3: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 通告に従いまして2問の質問をいたします。
まず1問目は,安全と環境に配慮したまちづくりについてです。
先日1日,日本版GPS(衛星利用測位システム)の実現を目指す政府の準天頂衛星「みちびき」2号機が打ち上げに成功しました。2010年に打ち上げた1号機を利用した実証実験には,日本全国で使える衛星データという特性を反映し,青森市のベンチャー企業「フォルテ」が,2014年12月に「みちびき」を利用した歩行者向けシステムの実験を市内で行い,現在は視覚障がい者が介助者なしで外出するための支援機器開発に取り組んでいるそうです。現在は,段差や信号など危険な場所をあらかじめ記録した地図情報と「みちびき」を利用した現在地情報を照らし合わせて誘導するシステムの商品化に取り組んでいるとのこと。
警察庁では,遠隔操作でシステムを制御した自動運転車を公道上で走行実験するのに必要な道路の使用許可基準を公表しました。運転席が無人の状態で公道実験が可能になるわけです。自動運転車は,事故の減少や高齢者の移動手段の確保などに効果が期待されているとも言えます。
しかし日本版GPSについては,公の安全とプライバシーの両立が気になりますし,自動運転車については,遠隔操作の妨害や緊急時の人的派遣の体制はどうなっているのかなどについて不安のほうが募ってしまい,本当にそんな日常が普通になるのか,その日はいつなのか,私には想像が及びません。ですので,従来どおりでの現在の狛江市における道路の安全性の向上のための質問をしたいと思います。
高齢者の方々を初め,歩行時にさまざまな不自由を感じ困難のある市民は多いと思います。歩行者と車両双方の安全や利便性を踏まえ,現在,市内で横断歩道の設置の市民要望を把握している箇所はあるのかどうかをまず最初にお伺いいたします。
再質問は自席よりいたします。
4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
5:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 横断歩道の設置要望の場所でございますけれども,PTAや各種団体等からいただく場合や,個人的な御意見として頂戴することによって把握しているところでございます。
横断歩道の設置は交通管理者の権限となりますので,要望等をいただいた場合には調布警察署に内容をお伝えし,歩行者や車両の交通量を確認した上で設置するか否かを判断していただいているところでございます。
6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
7: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは横断歩道設置規制基準についてお伺いいたします。
8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
9:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 警察庁は全国的な交通規制の標準として「交通規制基準」を定めて,各都道府県警察に準拠し実施するように求めております。横断歩道も交通規制の一部となっておりますので,この基準の中で定められているところでございます。設置目的,対象となる道路,設置場所等が具体的に書かれており,基本的にはこの内容を基本として警視庁が横断歩道を設置していくものでございます。
10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
11: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは具体的な所なんですけれども,狛江三差路から新一の橋交差点間の世田谷通りは,駅や保育園,バス停留所等の利用で多くの高齢者や子連れの人たちが2つの横断歩道の間を通行する姿がよく見られます。調布警察署等の関係機関に新しい横断歩道設置を市から要望していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
13:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 交通規制基準にある留意事項では,横断歩道の間隔は市街地でおおむね100メートル以上となっており,特に横断歩行者が多い場所とも書かれております。しかしながら,最終的には現地の状況等を警視庁が確認した上で設置の是非を判断することになりますので,所轄でございます調布警察署にはお伝えしてまいりたいと考えております。
14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
15: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江三差路から新一の橋交差点の横断歩道の端から端をはかると,約250メートルという距離があります。また,対象道路の実施基準には,「駅,学校等に通じる場所,バス停留所付近等」という記述も明記されております。歩行者・運転者双方の安全と利便性に有用であることは明らかだと思います。また,近隣の方々にも私なりに聞き取りをしてみました。歓迎する声を聞いておりますので,速やかに要望を出してくださるよう重ねてお願い申し上げます。
歩道と車道の段差には多種多様な形態があるように見受けられます。主なものとその理由についてお伺いいたします。
16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
17:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 段差の大きさは大きく分けまして,歩行者が通る場所,車両が乗り入れる場所,それ以外の場所で分かれます。歩行者が通る場所では,ベビーカーや車椅子等が乗り上げられ,かつ視覚障がい者の方に配慮してなるべく低い高さとするため2センチの段差,車両が乗り入れる場所では,余り低いと勢いよく乗り上げられ,高いと乗り上げるのに困難となることから5センチの段差,それ以外の箇所につきましては,交通量等を総合的に判断いたしまして10センチ以上の段差というふうに使い分けているところでございます。
また,歩道の幅員が狭い場合,歩道に接した民地の地盤の高さとの調整や歩道の横断勾配を和らげる必要がある場合などさまざまな状況によって,斜めのブロックを使用するなど現場に合わせたブロックを使用しているところでございます。
18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
19: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 段差の効用と段差によって起こるデメリットについてお伺いいたします。
20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
21:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 段差のメリットといたしましては,道路に降った雨水を車道と歩道の段差を設けることによって適切に処理ができることでございます。また段差によって,視覚障がい者の方が白杖やみずからの足で歩道と車道との境を認識できることが挙げられるところでございます。
デメリットといたしましては,歩行者によってはつまずく,ベビーカーや車椅子などの円滑な通行性が確保できない,自転車が斜めに乗り上げた場合に滑るなどが挙げられるところでございます。
22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
23: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 現在ではユニバーサルデザインがスタンダードとなるべきだと思いますけれども,どんな市民にとっても受け入れられるユニバーサルデザインの段差,これはどのような形に進化しているのでしょうか,お伺いいたします。
24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
25:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 現状では各種基準やガイドラインに基づいた運用をしているところでございますが,その中で近年さまざまなブロックが開発されております。狛江市で採用しているものは,歩行者が通行する場所に使用するブロックで2センチ段差を残しながら,ブロックの一部に段差がない箇所を設けまして,ベビーカーや車椅子などを通りやすくするブロックや,ブロック全体を段差ゼロから2センチのスロープ状にして,スロープ部分に突起状の滑りどめを施しているブロックを使用しているところでございます。
26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
27: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今お伺いしたように,歩行者,ベビーカー,車椅子,白杖などつえを使っている方,自転車に乗っている人たち,誰にとっても安全で利用しやすい段差は,これから新設される道路などにふえていくと思われ,安心しました。
続きまして市民からのお問い合わせのあった危険な通路についてお伺いいたします。第三小学校に沿った遊歩道に抜ける幅60センチくらいの通路は,地元の人たちが便利に利用しているようで,自転車に乗って通過する人もおります。通路から遊歩道に接した段差は高さが25センチぐらいあって落差が激しく,歩行者にとって危険なことは明らかだと思いました。通路についての説明を求めます。また,安全性についてどう対策するのか伺います。
28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
29: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 御質問いただきました第三小学校に沿った遊歩道に面した土地についてでございますが,当該場所は国が所有している未利用地でございます。現状では近隣住民の方々が通路として利用されておりますが,市としては,公園の近隣地の一つになりますので,対策については所有者である国と協議等を行いながら検討を進める必要があると考えているところでございます。
ただし吉野議員がおっしゃるとおり,公園利用者の安全性については懸念がございますので,公園内における注意喚起の看板設置などの対応を速やかに行ってまいります。
30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
31: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 指摘があった所ですので,近隣の方の安全性をまず確保して,その通路をどうしても自転車とかで通行してしまう方もおられます。幅的にはベビーカーなどは通れない感じだったんですけれども,大変落差がありますので接触事故なども起こると困ります。ですので最低限注意喚起の看板の設置を速やかに行っていただきたい,このようにお願いいたします。
快適な生活環境への配慮という質問でございます。中・大型商業施設において,市民の健康や快適な生活環境への配慮は適正になされるべき責務の一つだと思います。市としての考え方をお伺いします。
32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
33: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 典型7公害,具体的には大気汚染,水質汚濁,土壌汚染,騒音,振動,地盤沈下,悪臭の7つの公害に関連する規制法や都民の健康と安全を確保する環境に関する条例に基づき,市民の健康や快適な生活環境への配慮は適正になされるべきと考えております。
34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
35: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今回新しく開業しているニトリやオーケー中和泉店には市からどのような配慮を求めたのか,お伺いいたします。
36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
37: ◯ 環境部長(森本 浩一君) まず開発が始まる前でございますが,狛江市まちづくり条例施行規則第21条に定められる各課協議において,近隣住民の生活環境を守るため,早朝・夜間などに騒音や振動を発生させないようなどの要望を行いまして,協議書を交わしております。次に営業開始後になりますが,先ほど申し上げた典型7公害に関連する規制法や都民の健康と安全を確保する環境に関する条例などの法令に基づき,それに違反するものが発見され次第,行政指導などを行う必要がございます。
38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
39: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 具体的な所についてお伺いしたいんですけれども,そういった新しい所には営業側の意識もありますし,市民のほうとの最初のいろいろなやりとりもあるところですけれども,狛江駅小田急マルシェの空調の室外機の現状を市ではどのように考えているのでしょうか。直接不快な温風が歩行者に当たらないような改善を求めますが,どのような手順が必要となるかお伺いいたします。
40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
41: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 改善を求める手順といたしましては,都民の健康と安全を確保する環境に関する条例に基づくものが主となってまいります。しかし同条例には,騒音に関する基準は明確に示されている一方,空調の設置位置などに関する基準は明確に示されておりません。よって市の対応といたしましては,現地確認の上,空調室外機の設置場所の変更などをビル管理者にお願いしているところでございます。
42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
43: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 冬もそうですけれども,特に夏になると,あそこの前にたくさんの室外機がありまして,いろいろな方が通られる所ですので,事業者側に働きかけるというか,そういったことをぜひやっていただきたいと思います。条例に明確に示されていなくても,環境に関する事業者の姿勢というものが問われているかと思います。早期の改善をすべきだと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして石けんのことについてお伺いいたします。水と緑のまち狛江として,環境に負荷の少ない石けんについて,合成洗剤との違いも含めて市の認識をお伺いいたします。
44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
45: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 天然油脂・脂肪酸を原料とする石けんと石油を原料とする合成洗剤についてでございますが,環境に対する負荷は石けんのほうが少ないという議論はかねてよりなされておりまして,市といたしましても,なるべく環境に負担のない石けんを利用する必要性は認識しているところでございます。
46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
47: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) この季節になるとたまに石けんの質問をしているんですけれども,また改めて言わせていただきますと,「合成洗剤のほとんどは,石油分解ガスから化学的に合成した界面活性剤です。皮膚への浸透作用が強く,付着すると衣類や食器の油をはぎ取るように皮膚の皮脂膜をはぎ取り,皮膚の細胞膜を溶かして細胞を破壊します。皮膚障害,肌荒れ,ひび割れ,抜け毛の原因になります。さらに恐ろしいのは,合成界面活性剤は,いつまでも分解されずに残留するということ。皮下に浸透した合成界面活性剤は体内(内臓)に残留し,長い年月をかけて内臓破壊,妊娠率低下,催奇形性など計り知れない危険を人体に及ぼします。さらに合成洗剤には,合成界面活性剤のほかに仕上がりを心地よくするための助剤と呼ばれる化学物質がたくさん配合されています。いずれも「体への安全」より,仕上がり効果(白さや香り)を優先して配合されたものばかり。その代表格は,「蛍光増白剤」衣類を白くするための助剤ですが,汚れを落として白くするものではなく,衣類を青白く染め上げる助剤。」です。これは,暗い所で蛍光増白剤をつけた布などを実験的に見るとそれがぱっと光るというのを,子供たちにいろいろ実験したりして見せているんですけれども,「この蛍光増白剤は,台所用の合成洗剤には含まれていません。なぜなら,食品衛生法によって添加が禁止されているから。禁止の理由は,蛍光増白剤の成分に発ガン性があるのではないかと疑われているためです。」。小さい赤ちゃんの下着や使うものに関しても蛍光増白剤は使っていないと思います。「皮膚への浸透作用が強く,残留性のある洗濯用合成洗剤には,この蛍光増白剤が含まれているのです。」,こういった周知啓発は引き続き必要だと思っております。一般に流通し販売されている洗剤類のほとんどは合成洗剤ですが,毒性について知る機会は余りにも少ないと言えます。ですので少なくとも自治体では,あらゆる点から総合的に判断しても石けん派であってほしい,あるべきだと思っています。
シャンプー,リンス,トリートメント,消臭剤,香水,洗顔用の石けん,歯磨き粉など数え切れない化学物質が日常にあふれて当たり前になっております。一方,有害物質としての毒性等についても,環境面から周知啓発が必要ではないかと思いますがいかがでしょうか,お伺いいたします。
48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
49: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 化学物質は日常にあふれておりまして,環境の面を含め,人体に与える影響など憂慮すべきことはございますが,その全ての製品に規制をかけることも難しいと認識しております。市といたしましては,合成洗剤より石けんのほうが環境負荷が少ないことを,こまeco通信などを活用して市民の皆様に周知してまいります。
50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
51: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今暮らしの身の回りをよく見ると,防虫剤や消臭剤,洗剤や入浴剤など非常に多くの化学物質が使われていることに気づきます。また,国民生活センターには年々「におい」に関して寄せられる相談や危害情報が増加しています。
化学物質の影響がどれほどなのか。10年以上,室内空気中の化学物質について調査・研究を行ってきた名城大学の神野教授はまず,科学技術の恩恵と弊害をてんびんにかけ,科学技術と人間との調和を保つための「レギュラトリーサイエンス」と呼ばれる研究分野があることを提示します。そして,化学物質のリスクは「有害性(ハザード)×暴露量」,つまり人の健康や生態系に対する有害性の評価と,どれだけ身体がさらされているかをはかる暴露評価とを掛け合わせた数値を指針とし,リスクを許容範囲内に抑えることが重要だと説きます。
「空気中の化学物質というと,まず大気汚染の問題を思い浮かべる方も多いのですが,実は多くの人は1日の大半を室内で過ごしています。試算では汚染された室内の空気から1日約6mg,多い方では約100mgもの化学物質を体内に取り込んでいます。また,近年は1日に約50mg(薬さじ1杯分ほど)摂取しているといわれる,ハウスダストを介した化学物質の摂取にも注目が集まっています。とくに大人の1/5ほどの体重で,大人の2倍近くハウスダストを摂取してしまう子どもへの影響は注意が必要です。」というふうにこの教授がおっしゃっています。
壁,床,畳,建材,構造材,断熱材,吸音材,家具などに使用されている化学物質が原因となるシックハウス症候群,香水,たばこアレルギーなどで苦しむ人がふえています。
ちょっと紹介いたしますと,化学物質過敏症は発症し悪化すると,それ以前の体質に戻すことが困難な病気です。発症の引き金になる化学物質が1種類でも,化学物質過敏症になると多くの化学物質に反応するようになります。新しく家具を買ってから気分が悪くなったが,その場を離れると改善するのでそのままにしておいた。気がつくと今まで使っていたシャンプーやリンス,化粧品のにおいで目や喉が痛くなったり,気分が悪くなるようになってしまった。これは家具に含まれる化学物質にさらされた結果,化学物質過敏症を発症したことになります。一度こうなってしまうと,家具だけではなく,反応してしまう生活用品全てに気を配った生活にしなければなりません。
オフィスが完全に分煙されていないため,日ごろから目や喉の不快感を感じていた。あるときから吐き気や目まいを感じるようになり,わずかなたばこの煙でも仕事ができないほどの体調不良を起こすようになってしまった。これもたばこに含まれる化学物質により,化学物質過敏症になってしまったことになります。
重度の化学物質過敏症になると,日常に化学物質があふれているため,外出時も自宅にいるときも多くの苦労を伴います。
外出時。歩きたばこをしている人とすれ違った。香水をつけた人とすれ違った。交通量(排気ガス)の多い道に近づいた。香料入りのガムをかんでいる人が近くにいる。気軽に飲食店に入ることができなくなります。禁煙の店を選んでも,香水をつけた人が近くに座っているだけでつらくなります。買い物に行っても,買いたい品物の近くに芳香剤売り場があったりするとそのにおいで近寄れません。美容室に行くのにも苦労します。
家の中。窓をあけると近隣の洗濯物のにおいが入ってきた。近隣の部屋のベランダで喫煙している人がいる。購入した新聞,雑誌のインクのにおい。家の中から化学物質を追い払ったとしても,近隣の環境により思うように窓をあけることさえできなくなります。雑誌を読むのも苦労する生活になります。
誰にでも発症する危険があり,症状の程度はさまざまです。たばこや香水だけという人や,特定の殺虫剤にひどい症状が出る人もいます。
このような形で大変深刻なことが身の回りで起こっています。どの人の身にこういったことがいつ起こるかわかりません。まず身近で手軽な石けんの使用から「知る」ことを始めることが重要だと私は考えています。
それでは,石けん利用の推進について積極的に取り組む方向性はあるのかお伺いいたします。
52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
53: ◯ 環境部長(森本 浩一君) こまエコまつりでは廃油を利用した石けんづくり体験を実施しておりまして,そのような取り組みを通じて,「石けん」イコール「環境に優しい取り組み」の啓発に努めてまいりたいと考えているところでございます。
54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
55: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは市長にお伺いいたします。毎年7月に首長のシャボン玉メッセージ,これを真摯に取り組んで寄稿していただいてありがとうございます。まず庁内において,他の自治体に先んじた石けん利用推進を加速していただけないかと思いますけれども,いかがでしょうか,お伺いいたします。
56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。
57: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 狛江市では小・中学校給食における食器の洗浄を石けんで行うなど,市内公共施設において環境に配慮し石けんを使用する取り組みを行っております。狛江の環境を保全するために,今後もさまざまな環境配慮の取り組みをしていきたいと考えておりますが,吉野議員のお勧めに従って我が家でもできるだけ石けんを使うようにはしているんです。
ただ困ったことも起きていて,前に言ったかもしれませんけれども,洗濯のときに粉石けんなどを使うと,どうしても海藻状の黒いものが出てきてしまう。因果関係がはっきりしないので合成洗剤に切りかえましたところ,これがとまってしまったということがあって,前の状況のまま使い続けると,せっかく洗濯したものに黒いものが付着したりとか,そういうようなことも石けん使用の場合には起きることもあるので,今以上の使用をさらに拡大するということもなかなか難しい面もあるのかなと,そういうように感じているところであります。
58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
59: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今,洗濯王子とかがいたり,石けんのクリーニング屋もたくさん,どうしたらきれいに洗えるか。うちの夫は石けんでの洗濯にすごくはまってしまっているんですが,そんなふうになっていくと黒いものも出なくなっていくので,学びながら,そういう講座も開きながら,狛江の中で少しずつ石けんの利用を広めていただけたらというふうに再度お願いいたします。
それではこまエコまつりについてお伺いいたします。
6月は環境月間です。こまeco通信もとても充実していて,盛りだくさんな情報が読みやすく書かれております。環境を難しく構えて考えるのではなく,誰にでも身近に感じられる点が評価できると思います。どんな点に工夫しているのでしょうか。また,反響についての手応えはいかがでしょうか,お伺いいたします。
60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
61: ◯ 環境部長(森本 浩一君) こまeco通信の紙面を作成するに当たっては,「大人から子どもまで楽しめて伝わる内容」をコンセプトとしております。特に児童・生徒には環境に興味を持ってもらうことが重要となってまいりますため,わかりやすい挿絵や4こま漫画などを取り入れて編集する工夫をしております。
また反響といたしましては,環境に関するイベントなどの情報も多く掲載しておりまして,平成28年度の発行以降,こまエコまつりを初めとしたイベントの参加者数が伸びた要因の一つと考えているところでございます。
62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
63: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) こまエコまつりは去年,大勢の市民でにぎわい,特に子育て世代の参加が目立ったようです。ことしはどのような取り組みが特徴なのでしょうか。去年の反省や継承した点などについてお伺いいたします。
64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
65: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 28年度の取り組みといたしましては,金魚すくい,フードドライブ,リサイクル自転車抽せん会,狛江産竹炭の配布などを新たに実施し,悪天候にもかかわらず入場者数も大幅に伸びたところでございます。
前回の反省点といたしましては,雨天時の対応が不十分であったため,29年度の実施に当たっては,できるだけ晴天時と同様に実施できるようテント数をふやすことを予定しております。継承した点につきましては,昨年度に新しく実施したものは全て実施する予定でございます。
また,29年度で新たに実施する取り組みといたしましては,飲食店の出店,子供服とマタニティー服の交換会,生物多様性ブース,丹波山村の地域特産物販売ブースなどを追加して実施する予定でございます。遊びながら参加できるスタンプラリーも予定しておりまして,子育て世代が楽しめる仕組みを多数御用意しております。
66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
67: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 水と緑のまち狛江を体感できるイベントであり,楽しみながら参加型で,さりげなく多くの環境問題に触れることができる,理想的とも言えます。キーワードは「楽しんで学べる」ということだと思います。
多様な市民活動の団体がここにかかわっていることも注目に値すると思います。こまエコまつりはどのような協議体で企画し実施されているのか,お伺いいたします。
68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
69: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 主催は狛江市,環境を考える会狛江市実行委員会でございまして,この2者で協議しながら実施しているところでございます。このほか東京都水道局,東京ガス株式会社,千代田第一工業株式会社,NPO法人フードバンク狛江,NPO法人多摩源流こすげ,丹波山村,こまえスマイルぴーれ,狛江楽市の会,エネルギーシフトを実現するこまえの会などの団体にお声かけをさせていただき,参加・協力いただいているところでございます。
70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
71: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) こまeco通信の中のこまエコまつりのところを見ますと,アライグマ,ハクビシンの剥製も展示するようです。市内には今どのくらい生息しているのか数の把握はあるのでしょうか。また,市民からの苦情・被害に対しての対応についてお伺いいたします。
72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
73: ◯ 環境部長(森本 浩一君) アライグマ,ハクビシンにつきましては,具体的な生息箇所や生息数の把握はできておりませんが,市民の方からの目撃情報などを収集しているところでございます。平成28年度ではおよそ35件の情報提供がございました。そのうちの主な被害例といたしましては,昼夜問わず天井裏を走り回っていた例や,アライグマ,ハクビシンのものと思われるふんの被害の例がございました。
このような被害情報に対応するため,平成28年10月から箱わな貸し出し事業を始めておりまして,昨年度の設置件数は25件で,残念ながら捕獲件数はアライグマ,ハクビシンともにゼロ件でございました。なお,平成29年度は5月末現在で,箱わなの設置件数は9件,捕獲件数はアライグマ0匹,ハクビシン5匹となっております。
74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
75: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今年度2カ月でハクビシンが5匹とのことです。
実は私,この質問をしたのは,夜10時ぐらいに猪方周辺を歩いていたら,普通に人の住まわれている家の電線からほかの家の2階屋根に向かってハクビシンが2匹,電線の上をぱっと行ったので,まず電線がその重みに耐えられるのかなとか,2軒とも住んでいるおうちだったので,住んでいるおうちにこんなふうに夜,2匹も連なって家から家を移動したりするんだというのにすごくびっくりして,ハクビシンは空き家とかそういった所だけじゃなくて,いろいろな所にいるんじゃないかなというのがあったので,今回は2カ月で5匹ということで,私も見るくらいなのでちょっとふえているのかなという気がして,こういったことで対応なさっているということですので,今後とも苦情とかに対しては適宜対応していただきたいと思います。
生物多様性という意味では,一見美しく華やかに見える植物の外来種の問題,こういったものも含めて,
生態系保全のために市民への理解を広げる周知活動に市民団体とともに取り組んでいただきたい,このようにお願いいたします。
それでは,参加団体のエネルギーシフトを実現するこまえの会ですけれども,多摩川での小水力発電の可能性を探求し,調査・研究を進めているとのことです。行政提案型市民協働事業の実現に向けて,環境政策課としてはどのように取り組むのかお伺いいたします。
76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
77: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 平成27年度に行政提案型市民協働事業でエネルギーシフトを実現するこまえの会が実施した「低炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギー発掘等事業」でございますが,その報告書にございます小水力の有用性については,市としても有益であると認識しているところでございます。
また,昨年のこまエコまつりにおいて実施いたしました「親子でつくろう,発電する風車!」は大変好評であったため,今年度のこまエコまつりでも引き続き同様の電力発電の事業を実施する予定でございます。
今後もイベントなどのさまざまな機会を通じて,小水力発電の意義や有益性についての啓発に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
79: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 小さな市である狛江においてであっても,電力を生み出し使うことができる,電力の出力量や費用対効果よりも,多くの市民にそういったことを知ってもらうことが大切ではないかと思っています。狛江市で近い将来,小水力発電が実現することは夢ではないと思っています。この質問は終わります。
80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野芳子議員。
〔6番 吉野芳子議員登壇〕
81: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 2問目は,地域で暮らし続けるためにです。
2016年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は,現在の形で統計をとり始めた1899年以降初めて100万人を割り込み97万6,900人,合計特殊出生率は1.44と低下したとのことです。
厚生労働省は,人口規模が大きい団塊ジュニア世代が既に40代となり,主な出産世代でなくなったとしており,人口減少,少子高齢化が深刻化している現実を突きつけられています。安倍政権が目指す2025年度末までに出生率1.8や2060年に人口1億人程度維持は,とても実現する状況ではありません。
日本社会の構造は急激に未経験な領域に突入しているにもかかわらず,それに対応した政策が打ち出されていないことは明らかです。地域で暮らし続けるという願いを軸に,国に頼らない自治体での取り組みを進めていくべきです。
まず新築住宅と空き家について伺います。狛江市では,戸建て,マンションといった新築住宅が毎年どの程度建っているのかについてお伺いいたします。また,今後の見通しについても伺います。
再質問は自席よりいたします。
82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
83:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 狛江市における戸建て新築住宅の建設戸数は,平成26年度は310戸,平成27年度は334戸,平成28年度は342戸となっております。マンションの建設戸数は,棟数ではなく戸数としてお示しいたしますが,平成26年度は238戸,平成27年度は143戸,平成28年度は102戸となっております。
今後の見通しにつきましては,大規模な土地の取引等に大きく左右されるため予想は難しいと考えておりますが,平成29年度に(仮称)岩戸北計画が竣工していることや,(仮称)喜多見計画や多摩川住宅の建てかえ計画など大規模分譲住宅の建設も計画されている状況にあり,大きな減少はないことが想定されます。
84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
85: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 毎年この小さな狛江市だけでも500世帯が新築住宅に住みかえていらっしゃるということでしょうか。直接関係はないのかもしれませんけれども,どうしても気になるローンの問題について少し触れさせていただきます。
銀行によるカードローンの融資が急増していることは看過することができません。貸出残高は2004年以降3兆円台で推移してきましたが,2014年に4兆円を突破し,今や5.6兆円,毎年10%近い伸び率で6兆円に迫る勢いです。銀行が成長を見込めるとのことで力を入れていることは,テレビCMから見てもわかるようにどの人にも実感があることだと思います。
消費者金融なら心理的に抵抗があっても銀行なら薄まる。しかし実態は銀行も消費者金融も同じです。多重債務の問題の再燃が懸念されます。銀行カードローンは,住宅や車の購入といった借り入れの際の使途の限定はなく,一般的には不動産などの担保設定も不要です。金利は利息制限法などの制限を受けますが,最大で20%,消費者金融は18%ぐらいですのでやや低い15%程度ですが,2016年個人の自己破産申し立ては約6万4,000件,13年ぶりに前年を上回り,銀行カードローンの影響を指摘する声も上がっています。ハードルの低い,抵抗感の薄いローン。「借り過ぎに御注意ください」などでは警告にはなりません。ごく普通の市民がいとも簡単に借金をして暮らすことが当たり前になる社会には未来はありません。
4,000万円,5,000万円と新築の売り出しの看板が目につきます。日本の住宅政策も,右肩上がりの大量生産・大量消費という,もはや時代に合わない根拠を土台にしているなど悠長なことでは,無策どころかむちゃというふうに感じてしまいます。そういったことを私は大変心配しているわけで,言わせていただきました。
それでは空き家と空き部屋の現状について伺います。
86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
87:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 狛江市内の空き家は,平成28年度に空家実態調査を実施しまして,空き家の総数は218件,そのうち44件が特定空家候補となっております。空き部屋につきましては,今年度中に実態の把握ができるよう調査内容を検討している状況でございます。
88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
89: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今や首都圏も含め全国各地で空き家問題が広がっているわけですけれども,住宅確保要配慮者向けの住宅確保のための空き家・空き部屋の活用についての進捗,これについて伺います。
90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
91:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 空き家・空き部屋の活用により,住宅確保要配慮者向けの住宅確保を進めるため,現在設置に向けて検討している居住支援協議会との連携が必要と考えております。今年度は狛江市空家等対策推進協議会準備会を立ち上げたため,これまで実施してきました狛江市空家等対策庁内連携推進会議と並行して情報共有しながら,今後の方向性を明確にしていきたいと考えております。
92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
93: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今御答弁のありました狛江市空家等対策庁内連携推進会議は既に9回の会議を実施していると聞いています。あわせて狛江市空家等対策推進協議会準備会は,学識経験者や不動産・建築の専門家や市民等による検討が始まったということで,大きく期待できると思っております。その所掌や構成メンバーについてお伺いいたします。
94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
95:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 狛江市空家等対策推進協議会準備会の所掌につきましては,空家等対策計画の素案の策定,条例の素案の策定,そのほか空き家等対策の施策に関することを所掌としております。構成メンバーは,建築・まちづくり関係の学識経験者が1名,社会福祉関係の学識経験者が1名,弁護士が1名,不動産関係団体から1名,建築士事務所協会から1名,狛江市社会福祉協議会から1名,民生委員から1名,町会・自治会連合会から1名,公募による市民から2名,それから都市建設部長で構成をしております。また,必要に応じまして多摩建築指導事務所の職員を招集することとなっております。
96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
97: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江市空家等対策推進協議会準備会の所掌は,空家等対策計画の素案の策定,条例の素案の策定とのことです。その素案を踏まえて,狛江市として空家等対策計画と条例を今年度中に策定していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
99:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 今年度中に説明会やパブリックコメント等の手続を経て,空家等対策計画と条例の策定をすることで進めていきたいと考えているところでございます。
100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
101: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) よろしくお願いいたします。
空き家のきっかけは意外に身近なところにあることに注目してみます。総務省統計局の住宅・土地統計調査では,空き家を別荘等の二次的住宅,賃貸用の住宅,売却用の住宅,その他の住宅に区分しています。その他の住宅とは,「転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅」で,管理が行き届かない場合が考えられます。
獨協大学の倉橋教授によれば,空き家対策といえば,空き家になってからと考えがちだが,本来は空き家の発生を予防し,住宅ストックが有効に使われ続けるようにするのが社会的コストも安く効果的。住宅ニーズが比較的強い首都圏はなおさらである。そのためには一義的に所有者に「住宅を所有する以上その責任は持つ」という意識を持ってもらうことが重要だ。空き家にする理由が,「解体費用をかけたくない」「特に困っていないから」というのが多いからだというふうに指摘されております。今後の空き家対策の計画や条例のヒントになるのではないかというふうに思います。
続きまして,今,高齢者の女性の一人住まいがすごく多いということで,地域を回ったときにそういったことを言われて心配していた方がいらっしゃいました。本当にそれは実感かなというふうに思いますが,高齢者が単身で住まわれている世帯数は何世帯あるのでしょうか。行政サービス等を利用していない元気高齢者のほうが,例えば孤独死とかそういったことのリスクが高いとも想定されますが,どのような対応を講じ,今後に向けてどのように効果的な体制をつくっていくのかについてお伺いいたします。
102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
103: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成27年国勢調査結果からお答えいたします。
狛江市の65歳以上高齢者の単身世帯は4,652世帯となっております。
リスクへの対応策でございますが,あんしん見守りサービス,あんしんSといった無線発報装置を使用した緊急通報システムや,配食に手がついていない場合に緊急連絡先に連絡が入る配食サービス,宅配事業所等による高齢者虐待防止・見守りネットワーク事業等を実施しております。これらの事業を複合的に組み合わせることにより,より強固な見守りが可能と考えておりますが,地域住民の方の声かけや見守り,地域サロン活動への参加等は新たなつながりや支援を生むものと考えております。地域住民による見守りや交流体制の構築に重点を置きたいと考えております。
104: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
105: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 本当にそのとおりだと思います。きょうも後半で少し触れますけれども,そういった中で居場所というような所も市民が今たくさんつくっているところですので,元気な高齢者の方が地域とつながっていくようないろいろなツールを,市民,そして行政が一体となってつくっていくことが大変重要ではないかと思っています。
それではともに働く場づくりからお伺いいたします。障がい者の働く環境の整備について,狛江市で行っていることは何でしょうか,お伺いいたします。
106: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
107: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 障がい者の就労を促進し,安心して働き続けられるよう,社会福祉協議会の障がい者就労支援センター「サポート」に就労環境の整備を委託しております。就職相談や就職活動の支援のほか,近隣の企業訪問等による職場開拓,職場定着を目的とした定期訪問活動,雇用促進のための講演会等を行っております。
108: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
109: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 福祉的就労だけではなく,障がい者が自分らしく働き地域で普通に暮らすことの実現について,狛江市ではどのように進めていくのでしょうか,お伺いいたします。
110: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
111: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市では,障がいがあってもなくても暮らしやすいまちを目指して施策を進めております。自分らしく働き地域で普通に暮らすためには,働く場の確保だけでなく,まちのバリアフリー化の推進や社会参加のための移動手段の充実,住まいや健康を保つための保健医療の確保,日常生活を支援するサービスの充実や地域のつながりによる見守り支え合い等,あらゆる分野にかかわってまいります。関係部署と連携しながら課題に取り組んでまいりたいと思っております。
112: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
113: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 障がい者雇用の取り組みについて,日本理化学工業株式会社の実践が,ともに働くことが環境を整え理解・尊重し合えば可能であるということを教えてくれると思います。
これを紹介いたします。「日本理化学工業は全従業員81人中60人が知的障がい者(内27人が重度の障がい者)が働いている,学校で使うチョーク製造を主とした会社です。(平成28年6月現在)会社創立は昭和12年ですが,知的障がい者の雇用は昭和35年2人を雇用したのがスタートでした。このような障がい者多数雇用を目指したのは,禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せは,1つは愛されること,2つ目はほめられること,3つ目は人の役に立つこと,4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく,働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」と教わったからでした。そして障がい者雇用の助成金制度の出来る4年前,重度障害者多数雇用モデル工場設立についての融資制度が出来,労働省からの是非の声もあって制度を活用して川崎工場を作ったのです。条件は従業員の50%が障がい者で内その半分が重度の障がい者を雇用し,金利4.6%,20年で返済することでした。ここからのスタートであったので,今日の雇用割合になっているのです。ジョブコーチ制度もなかった中,地域の最低賃金を払いつつ20年返済もすでに果たし,障がい者達の頑張りのお陰で国内チョーク業界にあってシェア30%を超えるトップメーカーになって居り,重度の障がい者達でも企業の貴重な労働力となることを実証できたと思っています。この間会社は,知的障がい者から一般社会では得られない多くの気づき,それも人間としての生き方,社会・国のあり方まで多くの示唆をもらいました。この気づきは多くの方に伝えることが日本理化学のもう一つの使命と考え以下ここにお伝えする次第であります。1,日本理化学の障がい者の採用基準は重度障がい者の雇用という事もあり,1.自分の身辺処理は1人でできる 2.簡単でも返事ができる 3.一生懸命仕事する 4.周りの人に迷惑かけないの4つであり,従って時間をかけて教え指導するのではなく,それぞれの今もっている理解力に合わせて作業ができるよう環境を整える事に重点をおいています。今ある理解力で仕事ができるようにしてあげると,禅僧のいわれた通り,役に立っている幸せを感じ集中して一生懸命仕事する人達であることを知りました。例えば材料の計量は,文字を読み,数字を合わせるのではなく,色の容器同色のおもりで作業する。時間の作業は砂時計をみて作業するなど。」,こういった環境を整えているということです。
そしてもう1つですけれども,「2009年寄付もできない日本理化学が渋沢栄一賞をいただけたのは「今日社会で働けない障がい者を20才から60才まで40年間福祉施設で面倒をみれば1人2億円かかる所,貴社はすでに60才以上まで5人も働かせてあげており,10億円以上社会貢献されたからです」と言われ,障がい者雇用が経済的にも大きな貢献になることを知りました。」というようなお話で,発想を変えて環境を整えるということを実践すると,重度の方も一緒に働けるというところを紹介したかったわけなんです。
狛江でもパンづくり,カフェ,清掃など就労の種類や機会をふやすことはできませんでしょうか。
114: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
115: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 整備を計画している地域生活支援拠点において,パンづくりやカフェについても実施する予定でしたが,現在訴訟により計画が中断しております。パンづくりやカフェ等については,広さや設備面で,市内の生活介護事業所,就労継続支援B型の事業所が現在の場所で個別に実施することは難しいと考えております。狛江市ホームページに障がい者就労支援施設等からの物品等の調達に関する特設ページを設ける等によりまして,これら市内事業所の活動や就労支援の機会の拡充を支援してまいります。
116: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
117: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 近隣自治体,例えば日野市などでは,「働く」を多様に創出し,共生する地域を誕生させています。住む・働く・暮らすことを障がいのあるなしにかかわらず地域で実現するために,先進的な取り組みの情報や学習や見学の機会を市民に提供すべきではないでしょうか,お伺いいたします。
118: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
119: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 日野市では,認定NPO法人やまぼうしを中心として,廃校となった小学校を活用したベーカリーカフェや食材加工場,遊休農地を活用した農産物づくり等,先進的な取り組みを行っていると伺っております。狛江市でも市民農園を利用した事業所による農産物の加工販売,狛江産の果物を利用したジャムづくり等独自の取り組みを行っている事業所がございます。日野市とは産業や地理的な状況等が違うため,そのままの形で取り入れることは難しいと思われますが,狛江市の実情に合わせて狛江市でできるアイデアを取り入れられるよう,先進的取り組みを行っている自治体の事業所等の情報提供等を行ってまいりたいと考えております。
120: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
121: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 日野市なんです。近いんですね。
もう1つ,きょうは例をいろいろ紹介したいんですけれども,大阪府茨木市のパプアニューギニア海産という所です。これは障がい者の就労というよりはもう少し広い視点で,働き方ということなんですが,社員2人とパート従業員10人で,時給は全員同じ900円。ホワイト企業と言われています。なぜかといいますと,主戦力であるパート従業員に対してフリースケジュール制度を導入しているんです。この制度を導入したのは4年前。従業員は最初戸惑ったと言いますが,全てが自由なのでストレスがなく,長く働き続けることができるというふうになったそうです。制度が導入されたきっかけは東日本大震災,会社は「人材こそ宝」だと気づいたというわけです。去年からは「嫌いな作業はしてはいけない」という制度を新たに導入し,仕事の効率につながっているといいます。
退職者も減り,募集していなくてもパートをしたいという人が殺到しているということです。これは内容的には,出勤日が自由で,武藤北斗工場長,彼はすごく若いんです。パート従業員は好きな日に出勤していい形だと。そして始業時間に出社したのはこの日は3人。パプアニューギニア海産では,冷凍のエビを解凍して殻を剥いだりするのが主な作業ですけれども,出勤した人数に合わせて解凍するエビの数を調整しているらしいです。また出勤時間と退勤時間が自由。やはりこの工場長が言うには,「自分の子どもが熱が出た時に無理して会社に来るなどして,心配しながら仕事をしていると会社にとっても良くない,効率・品質の低下につながる」などと話しています。またパートには好きな作業・やりたくない作業のアンケートをとって,パートは好きな作業をやり,やりたい人がもしいない場合は社員が担当するということで,出していくと,意外に全くやりたくない仕事というのはなくて,誰かがやれる,やっているというのが実態だそうです。売り上げについては数字としては伸びている,人件費は逆に減っているということなんです。
好きな日に連絡なしで出勤・欠勤できる,嫌いな作業はやらなくていいという,働く側から自由で気楽な会社と思われるかもしれない。この常識を逆手にとって試行錯誤しているわけなんですが,こんなふうな職場づくりが可能になると,例えば今まで,疲れやすい,朝が苦手,時間が守れない,わがままと言われていた理由で働くことを諦めたり長く続かなかった人たちが無理なく笑顔で働くことができ,慢性的な人手不足の解消につながるのではないかというふうに思います。
今紹介した2つの企業というのは,発想の転換をしてみたというところがすごく似ているのではないかなと思います。
もう1つは,これも日野市なんですけれども,小さな,今12人が活動している「ともに働くワーカーズえんこらしょ」というのを2016年10月に設立しました。「高齢者も障がい者も若者も,子育て中だけど少しだけ働きたい人も,その人にあった働き方で,一人ひとりが持っている力を充分発揮できる働き方をめざしています。」ということで,例えば何をしているか。石けんでお掃除をしています。これは石けんを使ってなんですが,日野市内の仕事,例えば個人宅でのトイレやお風呂,換気扇の掃除を高齢者の見守りとセットで行うことも考えている。また,日野市は石けん利用を推進していますが,市の施設の清掃までには及んでいないということですので,もし法人格を取得したらこういったことにもチャレンジしたい。
清掃のほかにはIT・食・チラシまきなどの部会があって,食部門では,地元のただでもらえるナツミカンを使ったマーマレード,トマトやブルーベリーを使ったジャムの製造販売,傷がついて市場に出せない梨を使った焼肉のたれの製造販売など,事業のアイデアが今生まれているところで,試作に取り組んでいます。今は場所の確保をしているところです。
IT講座というのは,「基礎の基礎」コースから年賀状づくりまで4段階あって,少人数でサロンのような雰囲気で行われているので安心。こういった自由な働く場というのを身近な所でつくっているということを紹介してみたかったんです。
先ほどお話にあった日野市なんですが,ことし1月に私はやまぼうしのスタディツアーに参加してまいりました。理事長の伊藤勲さんのパワフルさに圧倒されながらも,夢のようなことを実現する有言実行で突き進んでいることに勇気をいただきました。
殊に重度の障がい者が地域で普通に暮らすこと,そのために働く場と住む所をつくり,その人たちがその人としてできることを見つけること。ほとんどの方は施設にいるわけですので,言われてみれば当たり前でシンプルなことが日本社会ではできてこなかったということに改めて気づかされました。
施設での生活は自由がなく,とても厳しくつらい。施設に住まっている障がい者たちは,それ以上つらいことはないくらいの生活環境に長年耐えてきたので,私たちが思うより,重度の障がいのある方々が地域で暮らすことは難しくないというのが伊藤さんの話でございます。重度の障がい者の人たちにたくさんあって普通の人たちにないもの,これは「時間」だそうです。そして障がい者に許されないものは「失敗」。失敗する権利が障がい者にはない。だから一緒に失敗するとおっしゃっていたのが大変印象的でした。
こういったやまぼうしのこととかもぜひ,私たちがスタディツアーに行ったように,福祉の関係でもいいですし,市民の方に働きかけて,実際に見ていただけたら,もう少し具体的なイメージが湧くのかな,働くってこういうこと,重度の障がい者の人たちが地域で暮らすってこういうことというのが自然にわかるんじゃないかと思いまして,紹介させていただきました。
ピアサポートに関してお伺いいたします。ピアサポートに関しましては,平成26年7月,「長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策の今後の方向性」として検討会の取りまとめがされ,「ピアサポートの利用状況に関し,これまでの予算事業での実績等について検証を行い,ピアサポーター育成や活用を図る」というふうに示されています。
精神障がい者ピアサポートやピアサポーターとして当事者が働くことについて,市としてはどのように考えているのでしょうか。また,狛江市での取り組みの現状についてお伺いいたします。
122: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
123: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 当事者にしかわからない状況や気持ちが理解でき,具体的にアドバイスがしやすいという面がありますので,ピアサポートは有効であると考えております。市が精神障がい者支援を委託しております地域生活支援センター「リヒト」では,現在は精神障がい者のピアサポーターは雇用しておりませんが,フリースペースで活動する利用者からサポーターを募り,精神科病院に長期で入院している方等を訪問して支援するピアサポート活動の取り組みを行っております。
124: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
125: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 第5期障害者計画・障害福祉計画の策定に向け地域移行を促進していくためにも,ピアサポーター育成も検討していくことは必要なのではないでしょうか。狛江市での精神科医を初めとする医療従事者の理解や協力は得られるのでしょうか,お伺いします。
126: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
127: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 先ほどの答弁のとおり,地域生活支援センター「リヒト」ではピアサポート活動の取り組みを進めており,市内の精神科の医療機関からの紹介により,受診者が「リヒト」への活動につながるなど,医療機関や医療従事者との理解や協力は得られております。ピアサポーターの育成を推進するためにも,より一層の連携を深めていくことが重要と考えております。
128: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
129: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ともに働く場として農福連携が各地で展開されて成果を上げていると思います。狛江市ではどのように評価しているのかお伺いいたします。
130: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
131: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 新たに策定された都市農業振興基本法に基づく都市農業振興基本計画においては,「都市農業の多様な機能の発揮」を中心的な政策課題に据え,都市農業振興に関する新たな施策の方向性として,(1)都市農業の担い手の確保,(2)都市農業の用に供する土地の確保,(3)農業振興施策の本格展開の3点が掲げられております。市といたしましても,農地を保全していく取り組みをさまざまな角度から検討していく必要があります。また,都市農業の振興に関し,政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策として,農作業を体験することができる環境の整備等を掲げており,他の自治体においても,農地を有効に活用した事例があることについて触れられております。このような取り組みは,都市農地の保全を推進していく上で有効なものであると評価しております。
132: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
133: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江市における福祉農園の可能性についてお伺いいたします。
134: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
135: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 狛江市の地域特性に合わせて,農業者や関係機関との調整が必要となりますが,福祉農園の都市農地保全の推進を行っていく上での有用性については,将来に向けて検討していかなければならないものであると考えております。
136: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
137: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 紹介ばかりで済みません。元米海兵隊員のマイク・ヘインズさん(40歳)は,2003年,イラク戦争に特殊部隊として従軍しました。民家を急襲したとき,高齢の女性を壁に押さえつけ,若者を連行し,残された小さな子の泣き叫ぶ声が忘れられないという。「自分がやったことこそテロ」というふうに思ったそうです。退役後は,ベテランズ・フォー・ピースの一員として活動しています。
この方がおっしゃるには,「米軍の兵士は退役後,毎日20人自殺している。戦場で衝撃的なことがあり,心的外傷後ストレス障害(PTSD)になり,立ち直れない人たちがたくさんおり,おびただしい数の人たちが自殺している。戦争で死んだ数より,自殺者の方が上回っています。PTG(心的外傷後の成長)というものがあります。私はPTSDになった後,自分のマイナスのエネルギーを何とかプラスに転換できました。PTGに到達することができた大きな理由の一つが農業です。自給自足で畑でさまざまな作物を育てています。戦争では死,痛み,破壊が常にありましたが,農業をやると作物を成長させているという感覚が,自分の痛みを癒やしてくれました。」というふうに言っていて,土に触れるということは私たちが思う以上に深い意味があるんだなというふうに感じたんです。
障がいのある人たちの働く場として,職住接近は望まれる条件の一つであると思います。また,今例に挙げたように,土に触れることは心を癒やすことに効果があると言えます。本格的な福祉農園ではなく,狛江市内の農業者の有志に段階的に試行していただく等の要望を出すことはできるんでしょうか,お伺いいたします。
138: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
139: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 現在,有志の農業者及びJAマインズ狛江地区青壮年部の方々により,保育園や幼稚園,小学校,中学校等を対象とした農業体験事業が行われていると伺っております。福祉関係部署とも連携しながら,このような事業を行っている方々を中心に,障がいのある方向けなど対象の幅を広げて,土に触れ合える機会を創出できないか検討していただけるよう要望していくことについては,可能ではないかと考えております。
140: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
141: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 段階的にそういったことを進めていっていただきたいと再度お願いいたします。
それでは市民活動支援センターについてお伺いします。
地域で暮らし続けるために市民活動は欠かすことができません。市民活動支援センターを開設して1年余りが経過しました。遅過ぎるスタートとも言えますけれども,具体的に動きが出てきたように見えます。役割として認識して担っていることは何でしょうか,お伺いいたします。
142: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
143: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民活動支援センターの存在によって,地域活動団体や市民一人一人の活動が活発となって,それが狛江市の活性化につながることを目指しており,活動の支援や活動意欲の醸成といった役割を担っていると考えております。
144: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
145: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市民が何かが必要と思いついたとき,何かをやりたいと思ったとき,仲間や情報が欲しいと思ったとき,行き詰まったり困ったとき,市民活動支援センターに行ってみようと市民が思えれば本当に大成功じゃないかと思います。でもまだまだ周知が不足していると感じます。
日本空間デザイン協会という所とコラボで市民活動支援センターをデザインすることを提案したいが,いかがでしょうか。これは第六小学校でも実施したことがあるということで,紹介させていただいております。
146: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
147: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成29年度より,市民活動支援センターと共催事業を実施することを条件として,センター施設を活用したイベントに使用できるようにいたしたところでございます。市といたしましては,実施団体の新たな活動の場としてだけでなく,イベントの実施によってセンターの周知,集客,活性化につながるものについても活用していただきたいと考えておりますので,実施に向けて検討していただくよう市民活動支援センターのほうに伝えてまいります。
148: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
149: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ぜひお願いいたします。
幾つかの市民団体が居場所プラス食堂を実施しております。市民活動支援センターとしてはどのような把握をしているのでしょうか。そしてどのような役割でかかわっているのかお伺いいたします。
150: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
151: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民の居場所となるような食堂運営の活動を行っている市民団体は,子ども食堂が4団体,対象者を絞らない月末食堂が1団体は把握しているところでございます。市民活動支援センターへはこの5団体とも訪れており,情報発信,フードバンク狛江との連携促進,ボランティア保険の案内といった円滑な運営に必要な支援のほか,1団体については立ち上げ支援も行ったところでございます。また,今年度はセンターにて6月に団体の情報交換会を実施する予定でございます。
152: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
153: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) この居場所を実施している人たちの支援も含め,今後はどのような見通し,展開を考えているのでしょうか。市民活動支援センターは市民団体からのニーズにどう対応し,何が課題と捉えているのかお伺いいたします。
154: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
155: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現状は,利用者数・登録団体数をいかにふやしていくかが課題となっておりますが,平成28年度に行った利用団体を対象としたアンケート調査の結果では,職員の対応や窓口サービスについて,75%の団体から「おおむね満足している」との回答をいただいており,徐々に市民活動へのサポート力を発揮してきていると感じているところでございます。
今後は,「こまえくぼ1234」を利用するメリットをより多くの団体や市民に知ってもらい,団体同士の交流・連携の場づくりやPRの支援,利用者と団体とのマッチングなどをさらに進めていきたいと考えております。
居場所となるような食堂運営団体への支援については,それぞれの団体が情報交換する場を「こまえくぼ1234」にて今年度セッティングし,複数生まれた団体の連携支援を行いたいと考えております。既にPRしやすいマップ等の作成をしたいという声も上がっており,団体の意見交換の場づくりや配布先のアドバイスなど,できる限りのサポートを行っていきたいと考えております。
156: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
157: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 一歩一歩市民活動支援センターも市民に頼られているというか,うまく連携ができつつあるのかなというふうに,本当にこの短い間によくここまでいろいろ変わってきたなということが実感できました。
続きましてトイレやベンチのことについて伺います。
安心して外出するための支援として,ベンチとトイレの充実は大きな役割を果たしています。思いやりベンチの現状と課題についてまず伺います。
158: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
159: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 思いやりベンチの事業開始年度である平成26年度から平成29年3月現在までの公園,児童遊園,多摩川河川敷における実績についてでございますが,多摩川河川敷で4基,公園・児童遊園9基の御寄附をいただいているところでございます。
課題といたしましては,市として低木の移植などできる限り柔軟な対応に努めているものの,施設内における動線の確保や近隣住民の方々への配慮などから,必ずしも御希望どおりの場所に設置できない場合があることがございます。このような際には,寄附希望者の方々と職員で話し合いを行いまして,代替案の提案などにより対応させていただいているところでございます。
160: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
161:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 道路に関して答弁させていただきます。
平成26年度に1基,平成27年度に2基,計3基の設置を行いました。道路上は通行するスペースの確保を優先するため,ベンチを設置するスペースの確保が難しいことや,そうした理由で設置場所が限られてしまうため,寄附者が設置したい場所とかみ合わないことなどが課題として挙げられているところでございます。
162: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
163: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市長もコラムでベンチを取り上げていらっしゃいました。課題はあるようですけれども,ベンチのニーズは今後も高まると思われますので,新たな発想も視野に入れた事業の継続を要望いたします。
道路上のベンチの設置について市民から要望があるのでしょうか。六郷さくら通りは座る所がないとの声を聞いておりますが,市の考えはどうでしょうか,お伺いいたします。
164: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
165:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 六郷さくら通りは都道でございますので,都道上に設置する場合には東京都との設置場所等の調整のほか,占用の手続が必要となります。しかしながら都道に面して狛江市で管理している土地もございます。実際に平成25年度に田中橋交差点にある市有地にベンチを1基設置したところでございますので,必要に応じて市有地内での設置について検討はしていきたいと考えております。
166: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
167: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それではバス停の椅子はどういう扱いになっているのでしょうか,お伺いいたします。
168: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
169:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) バス停のベンチにつきましては,基本的には道路法第32条に基づく道路占用物として道路管理者から許可を受け,占用者によって設置するものでございます。しかしながら,公益上設置することが妥当なのか,道路管理上支障のない場所なのか,ベンチそのものの構造が通行者に影響がないものかなどの課題があり,市道上での正式な手続で許可を出しているバス停のベンチは1カ所でございます。
現実的には許可を得ずバス停付近にベンチや椅子が置かれている状況もございます。全国では,そうしたベンチや椅子に腰かけたところ,ベンチの損壊によってけがをするという事故も発生しているとの報告もあるところでございます。そうしたことのないよう,引き続き道路管理者といたしましては,道路の適正な管理に努めてまいりたいと考えております。
170: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
171: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 道路のベンチは私は必要な部分もあるのかなというふうに思っていて,雨や日よけ用の屋根みたいなものを望まれている方もいらっしゃいます。ガードレールとかに腰かけて休む姿とかも見られているので,安全に目を向けながら適宜対応をお願いしたい,このようにお願いいたします。
続きましておトイレ安心ネットワーク事業の現状と今後についてお伺いいたします。
172: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
173: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 事業開始以降,誰にでもトイレの提供をしてくれるようなコンビニエンスストアがふえたと認識しているところでございます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け,トイレの整備や案内の必要性も検討していく必要があると考えております。これらの観点を踏まえた上で今後の事業のあり方を検討してまいります。
174: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
175: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは公園などの公衆トイレの清掃や管理,これについてはどうでしょうか,お伺いいたします。
176: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
177: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 市内の公園では3園4カ所にトイレを設置しておりまして,いずれも委託により現況確認及び清掃を週2回程度行っております。定期的な現況確認の中で故障などを発見した際には,修繕などの対応を行っているところでございます。
178: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。
179: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 最後に,紹介ばかりで恐縮なんですが,精神障がいなどの当事者を主役に,緩やかな支援を志す三重県桑名市の障害福祉サービス事業所「いーばしょ」は昨年10月,自分たちの活動を記した本を出版しました。タイトルは「シロウトですんません」ということで,副題も「精神の疾病や障害を抱える人たちとの『どもならんなぁ~』の<い~ばしょ>の三年間」とゆるさ満開です。自分が利用者だったら行きたくないと思うようなルールはつくりたくないということで,作業中でも,疲れれば2階の休憩室で布団を敷いて寝ても構わない。遅刻,早退も自由。ミーティングで将来の夢を語り合ったとき,野田さんが挙げたのは「里山と古民家を買って,老いも若きも,みんなが自由に集まって遊び,体験できる場にすること」。それが地域福祉の一つの理想だと考えている,ということでした。
多様性を認め合うということは,自分を許し他人にも許してもらうことというふうにも言えます。ルールや規則重視から,「どうにかなる」という緩さ,緩やかさのよさを見直して,こうでなくてはならないという呪縛から解放されることで,誰でも地域に暮らしやすくなるのではないかと思います。市民はあちこちでそんな居場所をつくり活動しています。行政との役割分担で豊かな地域をつくれると確信しております。
質問を終わります。
180: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。
午前10時18分 休憩
午前10時40分 開議
181: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。7番山本暁子議員。
〔7番 山本暁子議員登壇〕
182: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 通告に従いまして3問質問させていただきます。
1問目,先生の働き方改革。
2017年4月,文部科学省が2016年度の教員勤務実態調査結果を公表しました。報道によると,中学校教員の57.7%,小学校教員で33.5%が国の過労死ラインに該当するとありました。この過労死ラインというのは,厚生労働省の発行したパンフレット「過重労働による健康障害を防ぐために」によりますと,残業時間が月45時間を超えると脳や心臓疾患の危険が高まるとされ,さらに時間外・休日労働時間が月100時間を超える,または2カ月から6カ月平均で月80時間を超えた場合は健康障害のリスク・過労死の危険度が増す,とされています。
妻を過労死で亡くした遺族らが──この妻は先生でしたけれども──文部科学省に対し勤務時間の把握などを訴えて,6月中旬までに4万人のネット署名を国に提出するという動きもございます。このような中,狛江の教育委員会がどれほどの危機意識を持っているか,働き方を改革することで担保される教育の質とは何かについての認識をお伺いします。
まず最初に先生の勤務実態はどのように把握しているかを伺います。
2問目です。全ての暴力にNO-DVから身を守るために。
東京都発行の「配偶者暴力被害者支援ハンドブック」によりますと,東京都では,DV(ドメスティック・バイオレンス)の相談件数は,配偶者暴力防止法が制定・施行された平成13年度に比べると約3倍に伸び,ここ数年は相談件数1万件近く,保護件数は約2倍に伸び800件を超えるという状況が続いています。相談者の8割以上に子供がいて,加害者からの暴力が子供に及んでいる家庭が5割を超えています。直接暴力を受けていない場合でも子供にはさまざまな影響があります。相談者のおよそ半数に収入がなく,加害者から離れたくても,生きていけるかどうかの不安を抱えているということがわかります。
また,全国の警察が2016年に把握したDVは6万9,908件,これは10.7%の増です。これは最多ですけれども13年連続の増加となっています。警察によるDVの摘発は8,387件と,これもまた過去最多。内訳は,殺人2件,殺人未遂100件,傷害2,991件,暴行4,409件です。約7万件のDVが把握されているわけですけれども,摘発は約8,400件ということですので,その残りの約9割は立件もされていない状況なのかというふうに思うところでございます。
配偶者暴力の加害者に一定のタイプはないと言われます。年齢,学歴,職種,年収に関係がないとされ,人当たりがよく,社会的にも信用があり,周囲からは家で暴力を振るっているということが想像できないと思われている人も多いと言われています。
さて,狛江市ではパートナーからの暴力についてどのような対策をとっているでしょうか。具体的な施策についてお聞きしたいと思います。
まず狛江市配偶者暴力対策基本計画とはどのようなものでしょうか。
3問目です。大人の発達障がい。
15人に1人の割合でいると言われる発達障がいは,脳の伝達物質の特徴によるとされています。ASD(自閉スペクトラム症),ADHD(注意欠如・多動性障害),LD(学習障害)といった症状としてあらわれます。また,これは単独ではなくて,集合図のようにASDかつADHDというように複合的にあらわれることも多いとされています。
発達障がいへの理解はここ数年で大きく変化してきています。NHKが5月からスタートさせた1年間かけてさまざまな番組を横断して発達障がいを取り上げていくプロジェクトが始まっています。その番組の一つに「発達障がい~解明される未知の世界~」という内容が放送されています。この中では,感覚過敏,見え方,聞こえ方の違いについて可視化することで,発達障がいのある人がどのように世界を見て,感じて,そして聞いているのかということを映像化していました。当事者も光や音の洪水にさらされる,そのストレスがずっと続く不安について伝えていました。今までは,コミュニケーションが苦手,あるいは人の気持ちを想像しづらいといった症状のみにとどまっていた理解が,感覚過敏というものを理解することで,一歩その理解を深めたと言えると思います。
狛江市では児童に対する発達支援教育に力を注ぎ,先進的に取り組んできたわけですけれども,大人の発達障がいについてはいかがでしょうか。外からはわかりにくいと言われる障がいだけに,その背景に発達障がいがあると理解されずに苦しみながら成長してきた,または今も誤解の中で苦しんでいる,発達障がいを抱える大人は一定数いらっしゃると思われます。現在個々に行われているであろう大人の発達障がいへの支援を体系的に見ていくために質問させていただきます。
相談を受ける中で,若者や大人が抱える困り事としてふえていることは何でしょうか。
再質問は自席で行います。
183: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
184: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 1問目,先生の勤務実態の把握という御質問でございます。
各校の管理職におきましては,出勤簿や休暇簿並びに出退勤札などによりまして管理するとともに,日常的に勤務態度や健康状態を把握しているところでございます。
185: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
186: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 2問目,狛江市配偶者暴力対策基本計画について答弁申し上げます。
狛江市配偶者暴力対策基本計画は,平成27年3月に策定しました狛江市男女共同参画推進計画に組み込む形で策定し,配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律,いわゆるDV防止法第2条の3に規定されている市町村基本計画として位置づけているものでございます。
内容といたしましては,予防のための取り組み,被害者の安全確保と自立支援,相談業務の充実と関係機関との連携,これを3本柱に据えて取り組んでいるところでございます。
187: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
188: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 3問目について答弁いたします。
発達障がいに起因する若者・大人の困り事は,日常の暮らしの場,学校や職場,そしてそこでの対人関係等,いろいろな場面で発生いたします。例といたしましては,聴覚が過敏で音に極端に疲れてしまう,味やにおいというものに敏感で偏食になってしまう,忘れ物が多い,自分の感情をコントロールすることが苦手,誤解されやすい,友達がつくれない,などが若者・大人双方共通で困り事として挙げられております。
189: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
190: ◯ 7 番(山本 暁子議員) それでは1問目から再質問させていただきます。
先生方の勤務実態ですけれども,出勤簿や休暇簿,出退勤札によって各校の管理職が管理しているということでございました。
先生方には残業という概念があるのかどうかわかりませんけれども,何時から何時までが定時なのかということですが,一応残業時間と一般的に言わせていただきますけれども,残業時間についてはどのように把握していらっしゃいますか。
191: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
192: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 各校の管理職におきまして,過度な勤務時間にならないよう把握・指導しているところでございます。
193: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
194: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 管理職が過度な勤務時間にならないように把握・指導しているということでございました。
それでは手当についてはいかがでしょうか。
195: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
196: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 公立学校の教員におきましては,労働基準法第37条の時間外労働における割増賃金の規定につきましては適用除外となっておりまして,時間外勤務の時間数に応じた給与措置であるいわゆる時間外勤務手当は支給されず,全員一律に給料に4%の定率を乗じた額の教職調整額というものが支給されております。
ただし東京都教育委員会におきましては,学校職員の特殊勤務手当に関する条例施行規則に基づきまして,学校管理下において,部活動の指導業務を週休日の勤務時間以外に4時間以上行った場合につきましては日額4,000円が,また,対外試合等で休日に引率し指導業務に当たった場合には日額5,200円が支給されているところでございます。
197: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
198: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 全員一律に4%の教職調整額上乗せということでございますので,何時まで働いていてもそれに変わりはないということでございます。部活動には,ある一定の基準を満たせば支給があるということでございました。
では,休日出勤についてはどのような取り扱いになるのか伺います。
199: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
200: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 運動会や体育祭といった学校行事などで休日に出勤した場合や宿泊行事で長時間勤務を命じた場合につきましては,平日に振りかえて休暇をとるよう指導しているところでございます。
201: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
202: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 平日に振りかえて休暇ということですけれども,一般的にはなかなかそれは難しいのかなという印象を持ちます。
それでは,教育委員会の職員の方の勤務実態,残業または休日についての把握はどのようにされているでしょうか。
203: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
204: ◯ 教育部長(平林 浩一君) タイムカードや出勤簿で管理しているところでございます。
205: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
206: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 現場の先生方は使っていないタイムカードも教育委員会の場合は使用しているということでございました。
今まで実態についてお聞きしてきたわけですけれども,出勤簿などですとタイムカードとは違って,狛江の先生方の勤務時間,何時から何時まで学校にいらっしゃるのかということを集計するのはなかなか難しいと思います。そのことで事務作業をお願いして現場の煩雑さが増すということは私の本意ではありませんので,昨年の世田谷区の中学校の先生の例を挙げさせていただきます。
桜丘中学校の先生の例ですけれども,7時から8時までが朝の部活の練習です。朝練というものです。それから,8時から休憩をとらずに,ほとんど座ることもせずに3時半までは授業。その間,給食は生徒と一緒に食べています。移動はほとんど歩かずに走る状態です。放課後は会議などが入っています。その後6時半まで部活動の指導。部活動は朝と合わせて毎日3時間。そして夜は採点,保護者向けのプリント作成,保護者の電話の対応,教室内展示物作成などで,学校を出るのは9時や10時ということでございます。そして次の日はまた7時から朝練という毎日が続くということでございました。
やはり先日公表された結果とも合致するわけですけれども,中学校の先生方約6割が過労死ラインという調査結果に対して,狛江の先生方も同じである,何らかの改善が必要であるという認識を教育委員会としてお持ちでしょうか,伺います。
207: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
208: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 私もその記事に接しております。狛江市だけの課題ではなく,国全体の課題として認識しているところでございます。
209: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
210: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 国全体の課題なので狛江市の課題としてどうですかというふうにお聞きしました。狛江市の課題として認識しているという御答弁と受けとめます。
では忙しさの原因というのは何でしょうか。また,校務軽減における課題というものは何か伺います。
211: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
212: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 文部科学省の調査によりますと,教員の平日の勤務時間は10年前と比較しますと,小学校,中学校ともに勤務時間が増加しております。そして東京都教育委員会では,教員の勤務実態の結果から,教員が生活指導やさまざまな事務作業,保護者対応等に追われ,勤務時間内に授業準備の時間を十分に確保することが難しい状況にあると捉えているところでございます。また中学校におきましては,生活指導やさまざまな事務作業に加えまして,部活動の顧問に伴う時間的な負担を課題としております。
こうした課題を克服していくためには,学校種の違いなどを踏まえた上で,今後の学校や教員の職務のあり方を見直すとともに,教員の適切な配置や処遇改善と教育環境の整備を今後さらに検討していく必要があると考えております。
狛江市では,29年度におきましては,教職員が休暇を取得しやすいように夏季休業中に学校閉庁日を3日間設けました。これは「山の日」から連続して6日間の休暇となります。また,国が新たに制度化しました部活動の外部指導員の拡充や東京都が推進している学校事務の共同実施等の導入を検討してまいりたいと考えております。
213: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
214: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 夏季休業中に3日間,連続して最大6日間ということですけれども,夏休みの前まではどうだったのかなという感じはいたします。
それでは,各学校の管理職が改善策を講じている,目標を立てている,これもまた各学校というお言葉でございました。今お話に出ました部活動についてですけれども,最近ではブラック部活というような言葉もよく聞かれております。部活動の顧問をしている先生は狛江市の中で全体の何割ぐらいでしょうか。
215: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
216: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市におきましては,全教職員が顧問として部活動にかかわっているところでございます。
217: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
218: ◯ 7 番(山本 暁子議員) そうしますと,部活動の顧問は正式な職務であるという位置づけでよろしいのでしょうか。
219: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
220: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校教育の中で行われる正式な職務だと捉えております。
221: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
222: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 部活動の顧問を断るということは可能でしょうか。
223: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
224: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 断ることは可能でございますが,基本的には全員が部活動の顧問を担当し,家庭や教員個人の体調等の理由でそれが困難な場合につきましては,副顧問として支援していただく形となっております。
225: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
226: ◯ 7 番(山本 暁子議員) そうしますと,部活動は正式な職務で,全員が顧問か事情がある場合でも副顧問と。であるならば,朝練がある運動部は朝7時から夜9時まで,文化部でも朝8時から夜9時まで,これは11時間から12時間学校に勤務しているということになります。土日を入れれば,もちろんそれは休日のどちらか1日でも,厚生労働省の定める過労死ラインというものをあっさり超えるという時間だと思いますので,狛江の先生方を過労死から守るために,教育委員会としての役割が非常に大切ではないでしょうか。今のところ,把握や指導,目標を立て改善策を講じるのも各校の管理職が,というふうにずっとおっしゃっているんですけれども,ぜひ教育委員会も同じように把握と指導,そして改善策を講じるという姿勢を見せていただきたいと思います。教育委員会の役割は何なのかということです。
先生たちから現在,働き方やワーク・ライフ・バランスについての声は上がっていますでしょうか。
227: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
228: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 声としてはいただいておりません。
229: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
230: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 声としては上がっていないということでございます。上がっていなくても,この状況を見れば気づくということではないでしょうか。
では今後はどのように先生方の声や希望を聞き取っていくのかをお伺いいたします。
231: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
232: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 指導主事が学校訪問をした際や研修の機会を捉えまして,教員の状況や聞き取りを行っております。また,初任者等の若手教員に対しましては,教育研究所研修部の教育アドバイザーが学校を訪問し,一人一人に年間1人当たり3回以上の機会を設けまして,声や希望を聞き取っているところでございます。また,指導室訪問や指導主事の巡回の際にも機会を設けてまいりたいと考えております。
233: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
234: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 指導主事が聞き取りを行っている,しかし現在のところ声が上がっていないという状況です。同じく指導主事が機会を設けるということでございますので,果たしてどれだけ先生方が声を上げられるのかということが保障されていないように思います。
それでは教育委員会は先生の人権を,労働環境と人権をどのように守るのでしょうか,お伺いいたします。
235: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
236: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 公立学校の教員を含みます地方公務員には,労働基準法第32条などの労働時間に係る規制が適用されており,管理職は,部下である教職員の勤務時間外における業務の内容やその時間数を適正に把握し,適切に管理する責務があります。したがいまして,教職員の過剰労働とならないよう時間管理をすることが重要でございます。
一方で,時間管理だけを優先させると持ち帰り業務の増大につながる可能性があることや,教育の質の低下につながる懸念があるとの意見も出されているところでございます。教職員一人一人の健康を守りつつ,今後も教育の質の向上を図るための労働環境を研究・整備してまいりたいと考えております。
237: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
238: ◯ 7 番(山本 暁子議員) どのように人権を守っていくのかについて伺いました。
それでは視点を少し変えさせていただきます。子供や保護者からさまざまな相談あるいは要望といったものが学校に寄せられると思います。学校だけではなかなか対処できないということもあると思いますが,教育委員会はどのような役割を果たすのでしょうか。
239: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
240: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 保護者からいただく御相談につきましては,内容を伺った上で,学校が解決できるよう支援しているところでございます。
241: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
242: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 現場の学校だけではなかなか解決できないということも多々あるのではないかというふうに思っておりますが,保護者がさまざまな学校との相談を通してなかなか解決が見えてこないという場合に,非常に困って,どこに次に相談に行っていいのかわからないというような状況の中で,教育委員会,教育部長,教育長に相談したいという要望があった場合に,保護者の方と会って直接顔と顔の見える関係を築くという機会はあるのでしょうか,お伺いいたします。
243: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
244: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 保護者の方も含めまして,教育に対する市民の皆様の御意見につきましては,教育委員会の組織として対応しております。特に御質問にありましたような個別の案件につきましては,まず担当課で事象を丁寧に把握させていただき,御要望に応えられるかどうかを検討させていただくのが原則となっております。もちろんその際には各課は私や教育長に報告し,相談した上で,その案件への対応の可否を報告・承認いたします。ただし,これまで前例のない事案や他部・他機関との連携が必要なケースなど,保護者との直接面談が必要と判断させていただいた場合については面談等,そうした対応を行うことを心がけております。
245: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
246: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 調布のサポーターズネットという会に行ったときに,それはどういう会かといいますと,若者の再出発を応援しようという地域の市民や元先生や保護者などが集まるネットワークなんですが,そこに調布の教育長がいらしていました。それで御挨拶をなさったんですけれども,私はいつでも誰とでもお会いしますので,庁内の何階のどういう部屋にいますので御連絡くださいというようなお話もなさっていました。ぜひこういった対応も含め御検討いただきたいと思います。
それでは,文部科学省や東京都教育委員会が教職員の働く環境についてどのような考え方をしているのかについて伺います。この課題に対して市は,国や東京都との意識の共有はどのように行っているのか。また,地域で起きているさまざまな問題について,東京都教育委員会に対して要望するというような関係はあるのでしょうか,伺います。
247: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
248: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 文部科学省,東京都教育委員会といたしましても,教員の働き方を改善し,教員一人一人がライフ・ワーク・バランスのとれた心身ともに健康な日常生活を送ることができる執務環境を整えることが喫緊の課題だと指摘しております。また,学校が複雑化・多様化した課題を解決し,子供に必要な資質・能力を育んでいくためには,学校のマネジメントを強化し,組織として教育活動に取り組む体制をつくり上げるとともに,教員等の指導体制の充実が必要になっております。その際,外部の専門家等を含む人材の確保と配置の充実を進めるべきだと考えられております。こうした観点から,毎年度,市長会や教育長会を通しまして東京都教育委員会への要望を行っているところでございます。
249: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
250: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 今お話に出ました外部指導員についてでございますけれども,どんどん活用していこうと,4月からは正式に職員としていくという位置づけの改善も見られます。現在部活動に関しては,外部指導員の方を依頼して内容の充実を図っているという事例もあるわけですけれども,この方たちへの謝礼についての財源はどのようになっていますでしょうか。
251: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
252: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 外部指導員の謝礼として予算確保しているところでございます。
253: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
254: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 昨年ですけれども,組み体操のことについて質問させていただいたときに,専門的なスキルのある外部指導員が必要ではないかというふうに提案いたしました。現在ではそのほかにも,例えば授業や体育祭や学芸会などにおいても,NPO法人または地域の方たち,そして保護者など,外部から指導に来てもらうということで先生の負担を減らすということについてはいかがでしょうか。
255: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
256: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今議員から御提案がありましたような視点を持ちまして,現在,地域支援本部モデル校としまして,狛江第五小学校が地域とともにチームとしての教育活動に取り組んでいるところでございます。
257: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
258: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 自治体レベルでも教員の負担を減らそうという動きも出てきています。杉並区の中学校ですけれども,ソフトテニス部では週2回,民間企業やNPOから派遣された外部のコーチが部活動の指導に当たっています。技術面の指導が充実した上に教員の負担を減らすことも目指しているということです。区の教育委員会がスポーツクラブなどと契約を結びコーチを確保して,それぞれの学校からの要請に応じてコーチを派遣するという仕組みです。顧問の先生は,職員会議のある水曜日と休日確保のため土曜日に部活動の指導を任せています。余裕ができたことで生徒を受けとめてあげられる,関係も非常によくなっているというふうに話していらっしゃいます。杉並区がこの取り組みで計上した予算は年間3,000万円ですが,現在,区の23校のうち17校がこの制度を取り入れており,希望する学校は年々増加しているということでございます。
部活動に関してですが,5月29日にスポーツ庁が教師の長時間労働の一因となっている運動部の活動時間などを見直す検討会を始めたということがございますけれども,これはどのような内容が話し合われたのか伺います。
259: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
260: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 運動部活動の運営の適正化に向けまして,練習時間や休養日の設定,指導充実,部活動指導員等の活用などについて考慮が望まれる基本的事項,留意点をまとめた「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の作成に向けまして,その内容の意見交換が行われたと伺っております。
261: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
262: ◯ 7 番(山本 暁子議員) これはスポーツ庁長官や中学校,高校の現役校長らが出席して,中学校では週2回以上休養するのが望ましいというふうに文部科学省が目安を示しているのに対し,実は8割近くが週1回以下しか設けていなくて,教師や生徒への負担が懸念されていることを共有されたということです。また,約6割が過労死ラインであるということを受けて,年度内に適切な部活動の時間設定などのガイドラインを定め,全国の教育委員会に周知徹底する,というふうにしています。私もこの質問をするタイミングでしたので,このような報道が出ましてびっくりしているんですけれども,文部科学省がこの4月から法令上部活指導員を学校職員と位置づけたことで,大会の引率も可能になりましたし,先生方の働き方改革というのは具体的に部活動の見直しから進んでいくものと思われます。
いろいろ聞いてまいりましたけれども,最後に教育長に,教育の質担保のために先生の働き方改革をどのように進めるのかという認識について伺わせてください。
263: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。
264: ◯ 教育長(有馬 守一君) 私が教員をスタートしたころと比較しまして,恐らく教員に求められるスキルが1.5倍から2倍近くに上っていると思います。その問題が今やっと教員の過重労働ということで社会的な課題として受けとめられるようになってきたということで,ある面では非常にうれしく思っておりますけれども,3月に教育委員会から発行しました「ガク☆チキ」の先生特集というのがありましたけれども,これをごらんになった方は感じられたんじゃないかと。学校の先生方は非常に目まぐるしい1日の中で,その中でも充実感あるいは生きがいを持って仕事に取り組んでおられるという姿を見ていただくことで,学校教育への理解と御支援を地域からいただきたいと,そういう意図があったわけであります。
トータルとしての勤務時間を少なくする,これも大きなベースではあるんですけれども,一番肝要な問題は,教員が子供ときちんと向き合う時間が極めて乏しくなってきている,あるいはそこに専念できなくなってきているという環境が問題だというふうに私は思っております。
そのためには,勤務時間の適正化,これはもちろん大事なんですが,部長から話がありましたように学校に求められる水準というのが高くなっていますので,これは多様な専門家の方々の力をかりなければいけないという側面と,あわせて,これから新しい学習指導要領も出てくるわけで,学びの質そのものを深めていかなきゃいけないという教師の本来的な責務,この両方を進めていかなくちゃいけないという課題の中で,今御指摘の部活の問題,それから勤務時間の問題,これをどう図っていくかと。簡単にはぱっと答えは出てこないんですけれども,鋭意,私どもも現場と話し合いながら改善を進めていきたいと思っています。
265: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
266: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 学びの質を深めるという認識について示されました。
先生方の間にはこういう言葉があります,他人の子供の面倒は見られるけれども自分の子供の面倒は見られないと。しかし,子供のためにどこまで頑張れるか,どこまでも頑張れてこそよい先生,部活を指導してこそ一人前,そして先生は弱音を吐いてはいけないんだというような状況,これは長く続いてきましたので,もはや文化となっております。
今教育長がおっしゃったように,なかなかすぐには変化は見られないと思いますけれども,このような巨大な同調圧迫のようなものの中でも声を上げ始めている先生方もいらっしゃいますので,ぜひそういう先生方の声を聞き取っていただきたいと思います。先生も働く人としてその権利を保障されてこそ,初めてその先に教育の質を問えるのだと思います。まずは部活動の時間と実施日数の見直し,そして外部指導員の増員をきちんとした予算措置とともに要望いたします。
以上で1問目を終わります。
それでは2問目の再質問をさせていただきます。
計画につきましては,予防,安全確保,そして相談とDVの関係機関との連携の3本の柱ということでございました。
では具体的な施策についてと,啓発のための学習会であるとかフォーラムの実施について伺います。
267: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
268: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) DVに関して実施してきました市の主な施策といたしましては,まず女性のさまざまな悩み事を聞き,解決するための糸口とする「女性悩みごと相談」を毎月第2・第4・第5水曜日に無料で実施しております。昨年度は,全21件の相談件数のうち2件がDVに関するものでございました。また,DV防止や被災者支援の一環として,市を含めた各種相談先や緊急時対応できる機関を案内するチラシを作成し,目に触れやすい市内公共施設の男子トイレ,女子トイレに掲示しております。そのほか,昨年11月に実施しました人権パネル展において,人権に係るテーマの一つとしてDVに関するパネルを展示したところでございます。
269: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
270: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 狛江では相談が2件ということでございます。
それでは現在のDV対策と暴力根絶に対する評価と課題について伺います。
271: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
272: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市といたしましては,狛江市配偶者暴力対策基本計画に基づき,DVの予防に向けた周知・啓発や相談業務に取り組むとともに,個別ケースについても関係機関との連携を図りながら,市として可能な限り対応しているところでございます。
しかし,DVは人の目が届きにくい閉ざされた場所で起きることが多く,また,被害者が自分に非があると考えてしまうことや,現在の生活環境を失うことを恐れてなかなか逃げ出せないというケースも多いため,そうした方をいかに早く的確に認知できるかが課題の一つであると考えております。また最近は,デートDVなど家庭内に限らないケース,男性が被害者になるケースなど多様化しておりますので,これらについて広く正しく知ってもらうことも重要であると考えております。
273: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
274: ◯ 7 番(山本 暁子議員) わかりました。
警視庁の調査によると,先ほど申し上げましたとおり配偶者やパートナーからの暴力は過去最多となっていますけれども,女性から男性へのDV被害が増加しているという実態が浮き彫りになっています。男性被害者の割合は2010年には2.4%でしたが,2014年には10.1%です。そして2015年には12%まで増加しています。内閣府の発表によっても,男性からの相談はこの10年で7倍に増加しています。またデートDVでも,男子生徒の3割以上が暴言や暴力を受けて傷ついた経験を持っているという結果もあります。
男性は我慢強い,プライドが邪魔する,などが要因であろうと言われていますが,相談しづらい傾向がありますので,現在は女性の窓口とか,「女性悩みごと相談」という名称なんですけれども,今後は男女の差をなくして相談を受け付ける形で,DV被害の相談を想定していく必要があるかと思います。
それでは相談窓口について伺います。相談できる窓口はどこにあるかということです。それから夜間,行政の窓口が閉まっている場合はどこに助けを求めればいいのか伺います。
275: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
276: ◯ 参 与(石森 準一君) DV相談につきましては,市の婦人相談員を初め,東京都女性相談センター,東京都配偶者暴力相談支援センター「東京ウィメンズプラザ」,警視庁総合相談センター等で受け付けているところでございます。
夜間等時間外につきましても,年末年始を除く毎日午後8時まで東京ウィメンズプラザで相談できるほか,それ以外の時間帯や身の危険が迫っている場合などの緊急事態におきましては,110番通報により警察で相談・対応を行っているところでございます。
277: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
278: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 夜間は東京ウィメンズプラザもしくは110番ということです。
DV被害は特に夜にかけて起きるものです。加害者の多くは,暴力を爆発させる爆発期,その後すぐに非常に反省する謝罪,それから絶対にもうしないという誓約,そして連れ戻しを行う蜜月期,さらにその後ストレスを徐々にためる緊張蓄積期というサイクルを確実に繰り返していきます。そのサイクルはどんどん短くなっていって,暴力は確実にエスカレートすると言われていますので,緊急性がどんどん増してくるわけです。その緊急時にどこに電話ができるかということについては,非常に重大な窓口の理解だと思います。
現在では狛江市においても,お手洗いに「配偶者からの暴力で悩んでいませんか」というポスターが張ってありますけれども,電話番号については覚えられないので,DVの相談窓口のステッカーになっているもの,それから東京都でつくっているデートDVで悩んでいませんかという,持ち帰れるようなもの,こういったものを同時に設置していただきたいと思います。そうするといざというときに思い出して,そのカードを出してここに電話するということが可能になりますので,要望いたします。
それでは初期対応として狛江市で行っていることについて伺います。
279: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
280: ◯ 参 与(石森 準一君) 婦人相談員への面接相談自体が重要な初期対応と考えているところでございます。そのため面接室を事務室内に設けまして,相談者のプライバシーに配慮するとともに安心できる環境の中で相談できるようにしているところでございます。その上で婦人相談員は,相談者が置かれている状況に十分に配慮し,相談者の立場に立った傾聴した姿勢で臨むことで,相談者本人や子供の身の安全とともに状況を詳しく聞き取り,または確認等の初期対応を行っているところでございます。
281: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
282: ◯ 7 番(山本 暁子議員) それでは支援の流れについて伺います。
283: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
284: ◯ 参 与(石森 準一君) 婦人相談員による相談者やその子供の身の安全など状況等の確認を行った上で,婦人相談員を初め関係者による支援会議を必要に応じて開催しているところでございます。支援としては,定期的な相談支援の実施のほか,一時保護,また一時保護をせずに施設への入所等の支援がございます。支援に当たりましては,相談者が自立した判断を行えるように,一時保護等の支援の内容について情報提供しまして,本人の意思を確認しながら行っているところでございます。支援の内容に応じまして,東京都女性相談センターや児童相談所など関係機関と連携・調整を図りながら,支援等を行っているところでございます。
285: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
286: ◯ 7 番(山本 暁子議員) この支援の流れについて市のホームページなどにあると,もし相談をした場合に自分がどういうふうになっていくのかということをイメージしやすいので,東京都の情報でも結構ですのでホームページにぜひ情報の開示をよろしくお願いいたします。
次に情報の漏えいについて伺います。2月24日秋田県大館市では,DV被害を訴え別居していた女性の現住所を元同居人の男性に漏らしたということがありました。税務署で所得の申請をした際に女性の確定申告書の控えを渡してしまったということです。さらに3月17日ですけれども,千葉県で,DV防止法に基づく支援措置を申請し,住所を開示しないよう求めていたにもかかわらず,窓口で元夫に住所を伝えるというミスも起きています。
さかのぼって2012年に起きた逗子ストーカー殺人事件は,夫に成り済まして電話をかけてきた探偵に対して納税課が住所を漏らしたというものです。個人情報の閲覧を制限するよう市に申請していたものを確認せずに伝えてしまっています。
また,住所を男に伝えないよう要請を受けていた神奈川県警ですが,その男を一旦脅迫容疑で逮捕した際に,逮捕状に記載された住所の一部と新しい性を目の前で読み上げてしまったことで情報が漏えいし,それを頼りに女性の住所がわかってしまったということも起きております。
このように行政から被害者の情報漏えいが起きているという原因,これは何かということと,狛江市ではこのようなことが起きないためにどのような対策をとっていらっしゃるか教えてください。
287: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
288: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 行政から住所の漏えいが起きている原因といたしましては,故意・悪意による漏えいを除くと,個人情報が記載された書類やパソコンを持ち出して紛失してしまうケースや,システム等による警告表示の確認漏れなどがあるようでございます。
狛江市では各所管において,情報セキュリティポリシーに基づく適正な運用を徹底するとともに,庁内に「狛江市DV及びストーカー行為等の被害者支援に関する庁内連絡会」を設置し,関係部署間での現況報告や情報提供,課題や対応策の整理などを行い,防止に努めているところでございます。
289: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
290: ◯ 7 番(山本 暁子議員) この事件では最悪な結果になってしまったわけですけれども,御遺族は,他の自治体も裁判を通してこの事件を心に刻んでほしい,というふうにおっしゃっています。
今伺ってきたように,DVの案件というものは,何を秘匿すべきで何を発信すべきなのかということの情報の取り扱いが大変難しいところではありますけれども,DV被害者が被害を申し出られない要因は,果たしてここから逃げたときに生きていけるのか,子供を育てていけるのかという不安が大きいと言われています。大丈夫だと,生きていける,子供がいても育てられるという情報があれば申し出られるという状況があります。また,離婚が成立しなければ,ひとり親として認められないわけですから,ひとり親としての支援も受けられないのではないかと思っている方もいます。離婚が成立するまでどのぐらいかかるかわかりませんけれども,その間の支援はどのようなものがあるかお伺いいたします。
291: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
292: ◯ 参 与(石森 準一君) 離婚が成立するまでの支援についてでございますけれども,母の申し立てに限りますが,平成24年から,父が配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律第10条第1項の規定による命令を受けた児童につきましては,児童扶養手当が受給できるようになっております。また,児童手当も一定の手続が必要とはなりますが,別居期間中に受給することは可能となっているところでございます。
このほかにも,法テラスなど無料法律相談や弁護士費用立てかえ等の制度紹介や,子供の心理的なケアが必要な場合には,医療機関等の情報提供などの支援を行っているところでございます。
293: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
294: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 今参与がおっしゃったような内容こそが,相談しようかなと思っていらっしゃる方にとっては有効な情報になりますので,ぜひホームページで発信をお願いいたします。
さて,相談した後に一時保護になるかどうかというお話がありましたけれども,公設シェルターとは別に民間のシェルターもございます。民間シェルターへの支援を行っているかどうか伺います。
295: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
296: ◯ 参 与(石森 準一君) 民間シェルターにつきましては,暴力を受けた被害者が緊急一時的に避難する施設でございます。市では,緊急時など一時的な保護が必要となった場合に対応するための社会福祉法人と委託契約を結んでおりますが,これまで利用実績はございません。
NPO法人を初めとした民間シェルターへの支援につきましては,現在のところ行っておりませんが,被害者の緊急一時保護に大切な役割を果たす民間シェルターへの支援につきましては,引き続き検討してまいりたいと考えているところでございます。
297: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
298: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 法律の改正から10年がたっている現在なんですけれども,都道府県及び市町村における配偶者暴力相談支援センターの設置状況は,昨年11月現在で271カ所,うちの市町村設置主体が98カ所ございます。人口10万人以下でも6カ所設置しています。町村でも2カ所設置しています。センターの機能としては,緊急時における安全の確保,就職相談,公営住宅の入居,同伴している子供の保育所や学校に対するさまざまな相談,こういった自立のための準備も伴走して行うという機能をこのセンターは持っています。
今,安全の確保というところで,一時保護になる場合,公的なシェルターか民間シェルターということを質問させていただきましたけれども,公的なシェルターは婦人相談所と言われる施設でございまして,この施設はどこにあるかということを絶対に公表しておりません。そのため,全貌がわからないだけでなく,中身についてもどのような運営をしているかということも一般的にはわかりづらい傾向にあるわけです。
緊急保護の必要度に応じた対応の判断基準というものがありますので,例えば虐待を受けた子供と一緒には公的シェルターには入れなかったり,DVを受けていて精神的なダメージが大きくて薬を飲んでいるという場合があります。精神科に通っていたりという方の入居はなかなか難しいというふうに,公的シェルターが断ったりしているという事例も過去にありました。そういう意味では民間シェルターの果たす役割というのが非常に大切になっています。DV被害者にとって,いわゆる緊急のときの駆け込み寺としての機能を果たしていないという報告もございます。
「ドメスティック・バイオレンスと民間シェルター」の著者で知られる小川真理子先生ですけれども,DV防止法ができる前,民事不介入によってDVが犯罪ではなく,夫婦のもめごとであったころから草の根の女性たちがシェルターを開設し,暴力から被害者を守るとりでとなって多くの命を守ってきた。退所後も切れ目のない支援を続けている。民間シェルターの果たす社会的役割は非常に大きい。一方,今この多くのシェルターは財政難で経営に苦しんでいて,休止に追い込まれている所も多いということです。内閣府によると,民間シェルターに財政援助している自治体もあるということですので,ぜひ狛江市としても,今後,駆け込み寺的な民間シェルターに対する支援を要望いたします。よろしくお願いいたします。
それでは,新たに暴力であると認定されたものもあるわけですけれども,面前DVというものについて伺います。子供の目の前で夫婦間などの家庭内暴力が行われることが心理的な虐待に当たるとして,面前DVとして認知され始めています。ただ,目の前のお父さん・お母さんの夫婦げんかが自分にとっての暴力であるという認識を子供が果たして持てるかというと,なかなか難しい。きょうの朝の情報番組でも,DVを受けながら育った方の心の傷について触れていましたけれども,自分は将来結婚はしたくないと,自分がもし相手に暴力を振るってしまったらどうだろう,または自分の父親と同じような背格好の人が近づいてくると過呼吸になるというような傷をずっと抱えているということもございました。そういったことが暴力であるということを当事者,子供本人に伝えていく必要があると思いますけれども,どのような形で周知・啓発を行っているか伺います。
299: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
300: ◯ 参 与(石森 準一君) 子供の目の前で暴力を振るう,いわゆる面前DVにつきましては,心理的虐待として,児童虐待防止の観点から周知・啓発を行っているところでございます。毎年11月の児童虐待防止月間におきましては,市役所2階ロビーにブースを設置し,ポスター等を掲示するとともに,市民まつり等におきましてリーフレットや啓発グッズ等を配布し,周知・啓発に努めているところでございます。
301: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
302: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 市民まつり等での配布というのは非常に効果があると思うんですけれども,直接的に子供たちにこのことを伝えるとすれば,学校での役割が期待されるところでございます。
またもう1つ,デートDVというものがあります。これも学校での周知などもあわせて必要ではないかと思いますけれども,まずデートDVとは何か,デートDVから身を守るためにどうしたらよいかを早い段階で知っていくということは,みずからが被害者にも,そして同時に加害者にもならないことにつながります。デートDVはストーカーやリベンジポルノといった犯罪につながりやすいので,被害が深刻であることから周知を強化すべきと思いますけれども,いかがでしょうか。
303: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
304: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のとおり,デートDVを防止するためには,早い段階,若い世代に対して働きかけることが近道であり,重要であると認識しております。今年度は,今月実施予定の男女共同参画パネル展の一環として,都立狛江高校の生徒を対象にアンケートを行い,その中でDVに関する質問を取り入れて,今後の取り組みの参考にしてまいりたいと考えております。
305: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
306: ◯ 7 番(山本 暁子議員) よろしくお願いいたします。
「デートDV・ストーカー対策のネクストステージ」という本によりますと,まずDV的でない相手とのかかわりというものを学校で教えていくことが大切であるというふうに書かれています。DV的でないかかわりというものは何かというと,そういう恋愛観(結婚観,カップル観)を身につけてもらうよう社会が働きかけることが必要。その価値観とは何かというと,「別れに同意はいらない。片方が好きでなくなれば,関係は終わり。いくら好きでも相手が断れば,あきらめるしかない。謝罪したから許せ,ではない。別れないのが愛情ではない。別れは裏切りではない。嫉妬・独占・束縛の権利はない。いくら付き合っていても(結婚していても)異性の友人はOKである」ということを多くの人が知っていただくようにしてほしい,というふうにこの方はおっしゃっています。
さて,狛江市では男女共同参画センターというものを設置しているわけでもありませんし,先ほどの計画が非常に大切になってきますし,計画にのっとって男女共同参画を進めているわけですけれども,そのような中,市民意識の向上につながるDVの周知については,情報をなかなか公開できないということも理解しておりますけれども,支援,そして心のケアの情報は,「配偶者からの暴力で悩んでいませんか」「ドメスティック・バイオレンスを知っていますか」,こういう冊子はリーフレットも含めてたくさんあるんですけれども,市役所の中の割と身近なフロアにラックのような形でまとまってあると,違う用事で市役所を訪れた方にも情報が伝わりやすいのかなと思います。ぜひ庁内の一角にコーナーをつくっていただき,ラックを設置するなどの措置をお願いします。また,なかなか外に出られないという状況の中においては,インターネットでの情報が市のDVに対する姿勢を受け取るのに重要なツールになります。インターネットの情報発信を充実させていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。
307: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
308: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在は市役所本庁舎2階に周知・啓発のラックを設置しておりますが,その一角を男女共同参画コーナーとして,DVも含め,市・都・国が作成したチラシや資料などを備えております。また,市ホームページにつきましては,掲載は行っているところでございますが,情報をより探しやすくなるよう工夫してまいりたいと考えております。
309: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
310: ◯ 7 番(山本 暁子議員) ぜひ探しやすくなるようにお願いいたします。
今申し上げたホームページの情報発信ですけれども,加害者の側のプログラムです。例えば「男性の非暴力宣言」(ホワイトリボン・キャンペーン)のような,加害者が暴力という表現をとらない,暴力を根絶していくというような,加害者にならないための防止・更生プログラムを関連リンクを張るなどして紹介していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
311: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
312: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしました市のホームページの見せ方を工夫する中で行ってまいりたいと思います。
313: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
314: ◯ 7 番(山本 暁子議員) よろしくお願いいたします。
私がDVはとにかく予防が大切と思いますのは,他の犯罪では加害者が捕まります。しかしDVに関してだけは,被害者が全てを捨てて逃げなければならないということで,余りにも失うものが大きいと思います。自分の地域,子供の学校,そういったものを全て捨てて逃げなければならない。そのためにはぜひ暴力を予防して根絶していっていただきたいということを要望いたします。
高橋市長は,狛江市男女共同参画推進計画の中で,「誰もが自分らしい生き方を選択できる男女共同参画社会をめざして」という文言で,暴力の根絶に向けた取り組みが重要視されているとおっしゃっています。また,重点テーマの一つとして施策を進めていくというふうにもおっしゃっています。29年はこの計画の策定から3年目に入ったところなわけですけれども,パートナーへの暴力,子供の虐待としてのDV,デートDVなどを含めた暴力根絶へ向けて,市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
315: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。
316: ◯ 市 長(高橋 都彦君) ドメスティック・バイオレンスは人権侵害であり,いかなる理由や事情があっても許されるものではないと考えていますが,一方でDVの現状は画一的なものではなく,さまざまな局面で発生し得ることや,個々には家庭や生活の状況などが複雑に絡んでいることから,行政としてかかわれる限界や節度を認識した上で,関係機関とも連携してまいりたいと考えております。
317: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
318: ◯ 7 番(山本 暁子議員) わかりました。
仮にセンターがなかったとしても,市町村配偶者暴力相談支援センターとしての機能を市役所に求めている市民はいるということをここでお伝えしました。相談件数2件ということを非常に深刻なことではないかと捉えています。もう少し相談しやすい環境を整えるためにも,行政としての役割は,情報発信する入り口としての役割とさまざまな支援をつなげた後の出口としての役割があると思いますので,ぜひ充実をよろしくお願いいたします。
2問目を終わります。
それでは3問目の再質問をいたします。
先ほど,どのようなことで困っていらっしゃるかということについての御答弁をいただきました。大人の発達障がいなんですけれどもということを自覚して相談に見える方はいるのでしょうか,お伺いいたします。
319: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
320: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 相談の中には大人の発達障がいの御相談もございます。ただし発達障がいの御本人の相談はそれほど多くはなく,御家族からの相談が多い現状でございます。
狛江市におきましては,生活困窮,高齢,障がい等さまざまなケースの相談支援を行っておりますが,支援の必要な御家庭の中には,発達に課題があると思える御家族の方が頻繁に見受けられると認識しているところでございます。
321: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
322: ◯ 7 番(山本 暁子議員) さまざまな相談を受けて支援へつなげるという過程の中で,その背景にもしかしたら発達障がいという要因もあるのではないかという場合に,相談の内容とは別に発達障がいへの支援も行っているかどうかについて伺います。
323: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
324: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市の福祉事務所としましては,発達障がいに特化した支援プログラムは行っておりません。面接相談では,その方に発達障がいが疑われる場合には,職員が可能な限り配慮を行い,御本人の特性,現在の状態,御希望,生活課題等を細かく聞き取ります。その後その方の状態によっては,医療も含めて発達障がいに特化した専門性の高い関係機関につなぐ場合もございます。
325: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
326: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 特別支援教育というのは確実に前進したと言えますけれども,大人の発達障がいの方は,その多くが学生時代に気がつかれないままに見過ごされて,しかるべき時期に適正な支援を受けられずに成長して大人になっています。最近になって発達障がいという言葉が認知され始めて,自分ももしかしたらそうではないのかというふうに受診を希望する方も増加して,医療機関もその対応に苦慮しているということです。
狛江市の近隣で発達障がいの診断を受けられる医療機関はどこにあるのか,その情報をぜひホームページや広報紙などで発信していただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。
327: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
328: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市として特定の医療機関の御紹介をすることはしておりませんが,近隣では,例えば世田谷区の昭和大学烏山病院には余り例のない大人の発達障がいの専門外来がございます。医療機関情報の市のホームページ等への掲載につきましては,機関の承諾が必要であり,今後検討してまいります。
329: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
330: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 近い所に専門医がいらっしゃるということですが,今後の対応をよろしくお願いいたします。
理解を広げるために伺います。当事者とその家族または就職の段階,職場でのサポート,結婚なさって家庭を持ってから,また子育てなど,さまざまな年齢において多様なサポートが必要なのが大人の発達障がいだと思います。そのためには知識と経験,ノウハウを持った専門家が必要です。発達障がいについては続々と新しいこともわかってきています。去年の情報が必ずしも正しくなかったということもよくあります。そのために専門家の設置をお願いしたいということ。それから,職員の知識向上のためにも講演会やセミナー,フォーラムなどを随時行っていただきたいということ。それから,例えば職員の方が意欲を持って発達障がいに特化した専門家になりたいという意識があったときにサポートしていただきたいと思いますけれども,市としてのお考えをお聞かせください。
331: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
332: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 発達障がい対応の専門性につきましては認識しております。ただし,福祉事務所内の福祉専門職としては,社会福祉士,保健師といった専門職を雇用しておりまして,発達障がいだけではなく,知的,身体,精神も含めてさまざまな障がいに対応しなければなりません。現状の職員定数で発達障がいに特化した専門職の配置は厳しいと認識しております。ただし,発達障がい支援は市の大きな福祉課題であることは間違いありません。
市においては,御本人の一番身近な支援者である御家族や関係機関の方にも発達障がいのことを知っていただくため,平成23年度から東京都成人発達障害当事者会「イイトコサガシ」による講演会,ワークショップを実施しているところでございます。平成23年度から26年度はワークショップを中心に年1回程度実施していましたが,平成27年度より「家庭力セミナー」として,学校や企業,支援機関,医師などのさまざまな分野からの切り口でセミナーを実施しております。
また,職員の専門性向上という課題に関しましては,東京都の機関が実施します発達障がい児・者の支援に関するさまざまな専門的な研修を適宜受講しているところでございます。
333: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
334: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 大変有意義なセミナーを行っているという実践について伺いました。
特別支援教育に取り組んできた教育委員会に伺うんですけれども,そこでの実践で培ったさまざまなスキル,成果を他の部署と共有する機会というのはあるのでしょうか。
335: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
336: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市教育委員会におきましては,長年,専門家チームによります特別支援教育にかかわる巡回相談事業に取り組んでおります。この事業の特色といたしましては,子供たちへの直接的な支援ではなく,特別な支援が必要な子供たちへの理解の上に立った人間関係づくり,また集団づくりに重点を置いた点でございます。この事業の展開によりまして,教職員はもちろんのこと,児童・生徒,保護者がインクルーシブ社会の実現に向けて理解を広げてきているところでございます。
教育委員会としましても,今後,共生社会の実現に向けまして,こうした事業を通じて裾野を広げてまいりたいと考えているところでございます。
337: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
338: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 教育委員会としてのさまざまなノウハウをぜひ共有していただきたいと思います。
自閉スペクトラム症と診断されている大人が,最近では,自分の感じ方,見え方,においなど,また苦手なことやその苦しさを言葉にし出すことによって,こういうふうに見えていたんだな,こういうふうに聞こえていたんだなということがわかって,子供への支援が変わってくるという相互の関係ができています。そのような意味でも,発達障がいへの理解と支援は年齢で区別するのではなくて切れ目なく行われるべきで,そのための関係部署の連携は最も期待されるところです。
児童発達支援センターが建設されるということは,大人を含めた発達障がい理解促進の好機と捉えられます。児童発達支援センター建設へ向けて,全体的な理解を広げるための施策として考えられることは何があるでしょうか。
339: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
340: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 児童発達支援センターが提供する児童福祉法上のサービスは18歳未満を対象としていますが,進学や就労など人生のさまざまなステージをクリアしていくには,生涯を見据えた支援・相談体制を構築していくことが求められます。児童発達支援センターの創設を見据え,関係機関を初めとする地域の療育力の向上を図るとともに,講演会,ホームページやパンフレットの配布等を行い,地域での障がいの理解の促進と普及啓発を進めてまいります。
341: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
342: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 最近まで発達障がいは,児童に特化したものである,あるいは大人になったら完全に治るというような誤解もありましたが,今ではそういったことも少なくなってきているような気もいたします。
ここでもう1つのNHKの番組から事例を紹介させていただきます。「罪を犯した発達障害者の“再出発”」という番組の中で,少年院でいわゆる矯正教育をしていく中で,通常の今までどおりの厳しい集団生活の中で規律を学び更生するという従来の手法では,なかなか伝わりにくい,難しい気質を持つ少年たちがいるということがわかって,新たな教育課程をつくったということです。「発達上の課題を有する在院者に対する処遇プログラム実施ガイドライン」というものを作成して,それに基づいて新しい矯正教育の形を模索しているということが紹介されていました。
ガイドラインの開発と教官への指導なども含めてかかわっていらっしゃる東京学芸大学の高橋先生なんですけれども,その方がおつくりになった身体感覚に関する非常に細かいチェックリストです。何百もあるチェックリストを使って子供たちの特性をつかんでいます。例えば,顔がぬれるのが苦手,はだしでぬれた所を歩けない,列に並ぶことが大変苦手,締めつけ感が嫌でジーンズが苦手,寒かったり冷えたりすると体が痛む,これはほんの一例なんですけれども,そういった細かい感じ方,見え方,聞こえ方,におい,時間感覚などに関する質問に答えていくと,その子の個別の特性がわかってくる。その特性に配慮して指導を行っていく。例えば感覚過敏で音が物すごくよく聞こえてしまう子供には,今までどおりの大きな声を使った指導というものを,しなければならない場面もあるんですけれども,一言声をかけて,大きな声を出すよとか,その後小さな声でも指導していくとかというように,相手の特性に合わせて矯正教育を変えている。そしてそのことで再犯を防ごうとする取り組みが紹介されていました。
ただ本人は言語化できないので,ただだるい,疲れた,という言葉でしか表現できないわけです。なぜそのように感じるのかというところまで一歩踏み込んで,今では高橋先生の指導のもと,まず理解する,そして信頼を得てからでないと何も進まないということも理解した上で指導していくということでございました。その方の場合は受容されて初めて力が出るという特性を教官が理解することで,今までどおりの指導を変えていく新たな教育課程の紹介です。
それでは家族への支援について伺います。中川先生が「発達障害の子を育てる親の気持ちと向き合う」という本を編集されて,これは狛江で長くフリースクールを運営していらっしゃる前田かおり先生も執筆されている本でございます。今,発達障がいは家族丸ごとを支援していこうというふうに変わってきています。
その家族についてでございますけれども,パートナーがアスペルガーであった場合に,気持ちの共感が得られないために,多くは妻のほうが自分を否定していく。どんどん無価値だと感じていく。そして身体化して鬱やパニック障害などを発症するというような状況が起きています。それをカサンドラ症候群と呼ぶわけです。そのカサンドラというのはギリシャ神話に出てくる王女の名前で,自分の言ったことは誰も信じないという呪いを王にかけられてしまうんです。自分の言葉を誰にも信じてもらえないという状況の,そこで感じる孤独がアスペルガーの夫を持った妻の孤独と非常に似ていると。結婚前はわからなかったけれども,なぜか夫と心理的な交流が持てない,共感が一切ない,関係性を築けないということが長く日常生活の中で続くので,妻が鬱やパニック障害などを発症するということがわかってきています。このカサンドラ症候群も,家族を丸ごと支援していこうという考え方に合致すると思います。
カサンドラ症候群の方たちはどのように活動していらっしゃるかというと,自助グループというのをつくって,さまざまな自分の体験を語り合うことで自分の気持ちを整理している。その自助グループの活動,アスペルガーあるある,カサンドラあるある,うちもあるあるそういうこと,というような,いつも得られない共感を得ることで次の期間まで頑張っていこうと思えたりすると,そういう活動をしていらっしゃるそうです。
この自助グループについては,市民活動支援センターなどで,ぜひ必要な方たちをつなげていただくような形で自助グループの支援をしていただきたい,そこに期待が集まっているわけですけれども,自助グループについてのお考えをお聞かせください。
343: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
344: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民活動支援センターによる自助グループへの支援といたしましては,センターが有するマッチング機能の活用が考えられます。自助グループがセンターに登録いただくことで,グループの活動目的や取り組み内容を広く周知・紹介することが可能となり,支援を必要としている方の目につきやすくなります。またセンターとしても,そうした頼る場のない方の相談を受け,グループを御案内することもできますので,センターを仲介役としてお互いにつなげていければと考えているところでございます。
345: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
346: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 狛江市では,カサンドラ症候群の妻たちが集まって活動していたという実績がございます。今その活動は休止状態なんですけれども,まだブログが残っておりまして,そこのコメント欄には今でも続々と,このブログに出会えてよかった,というようなコメントが残っています。市民のニーズも高いというふうに感じております。
さて,理解を広げるために2つ目の方法としてナチュラルサポーターというものがございます。ナチュラルサポーターは,従来,障がい者が働きやすい環境のために,例えばジョブコーチという専門家のサポートを受けることがあるんですけれども,そういう支援の専門家ではなくて,周囲の同僚や上司など当事者と日常的に過ごす人たちが自然な形で理解・配慮しようとする意識を持つことを指しています。
障がいそのものに対する学識的な見解よりも,同じ地平で個々の得意・不得意を理解することで,一方的に支援される側,する側に分かれるのではなくて,相互に理解を深めるということにつながります。当事者は,普通はそうではないよねとか,普通はできるよねとか,普通はどうなのという,「普通」という言葉に随分圧迫感を感じてきたと言っています。自分にとっての普通が必ずしも相手にとっての普通ではないということを理解するだけでも,非常に大きな認識の変化になるのではないかと思います。人と目を合わせるのが苦手というような方もいらっしゃいますので,そういう特性に気がつけば,失礼なんじゃないんだなということがわかるということです。
今市ではもっと高度な支援もしていらっしゃると思いますけれども,市全体として,専門家とは別なナチュラルサポーターの養成について御検討いただけないでしょうか。
347: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
348: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市役所の福祉の相談窓口には,発達障がいを含めてさまざまな支援の必要な方がいらっしゃいます。福祉部局には多くの専門職等がおり,その方の態様等に合わせて配慮しながら対応することが可能でございます。ただし市役所内には福祉以外にもさまざまな部署があり,支援の必要な方にも配慮しながら窓口対応等をする必要も多くあります。
現在市では職員研修の一環としまして,総務部と福祉保健部が協働して,認知症サポーター養成講座,聴覚障がいのある方への接遇のための手話講座等の職員研修を行っております。御提案につきましては,今後,他地区の取り組みも含めて調査・研究させていただきます。
349: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。
350: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 市の認識について伺ってまいりました。今まで個別の案件として取り組んできた現代のさまざまな問題や課題,その背景に,もしかしたら大人の発達障がいがあるのではないかという視点で見渡してみますと,理解へと近づくということが少なくないように思います。非行や犯罪,いじめ,再犯,不登校,ひきこもり,就労,貧困,虐待,離婚,DVなどの背景,また薬への依存,お酒への依存なども含めて,見過ごされて支援にたどり着かなかった大人の発達障がいの特性が隠されているのかもしれません。
発達障がいについての学習会などに出ますと,大学の先生である講師が,私もかなりAS度が高くてですね,なんておっしゃるんです。研究者としては成功しているけれども,人間関係には困難を抱えているというようなことをお話しになったりもします。自閉スペクトラム症のスペクトラムというのは何かというと,連続体ということです。何と何の連続かというと,そういう特性が顕著な方から顕著でない方への連続体ということでございますので,はっきり分かれて,私は非AS,私はASというような分断されたものではなく,誰もが多かれ少なかれこの特徴を持っているという共通の認識を持って,大人の発達障がいへの理解を進めていきたいと思います。
大人の発達障がいへの正しい理解,そして情報発信と共有,それから専門家と専門家以外の意識の醸成を,また市民中心の自助グループについての要望をいたしまして,私の質問を終わらせていただきます。
351: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。
午後 0時01分 休憩
午後 1時30分 開議
352: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。19番辻村ともこ議員。
〔19番 辻村ともこ議員登壇〕
353: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 議長より御許可いただきましたので,通告のとおり2問質問させていただきたいと思います。
1問目,狛江市における北朝鮮等による攻撃対応についてお伺いいたします。
北朝鮮は本年5月29日早朝,同国東岸から弾道ミサイルを発射しました。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は30日,精密制御誘導システムを導入した新たな弾道ミサイルの試験発射に成功したと報じ,その精度は「目標に7mの誤差で正確に命中」と報道され,燃料も液体燃料から固形燃料へと進化し,報道が事実であるならば精度が大幅に向上したことになり,我が国日本においては大きな軍事的な脅威となり得ると言える状態です。
菅官房長官の会見などによりますと,5月29日発射したミサイルは,日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと見られます。北朝鮮のミサイル発射は5月14日,21日に続いて3週連続で,ことしに入り9回目となる発射をしたということになります。EEZ内への落下は4回目で,本年3月6日に続き2度目となります。たび重なる挑発に国際的な批判が強まっていると同時に,狛江市民においても,もし北朝鮮等による攻撃があった場合どのような対応になるのか,どのように避難すればいいのか,またどのように情報を入手すればいいのかなど,さまざまに不安が募っており,私のもとにも相談が相次いでおります。
確かに国際情勢にかかわることで,かつ日本は現憲法上では,敵から攻撃を受けない限り武力を行使して国民を守ることはできないというルールになっておりますので,本当に心配な限りであります。国会でもミサイル攻撃などへの対応に関しても,発射するとわかった時点での敵基地先制攻撃容認に関しても議論が進んでいるところであります。
また6月2日には,我が自由民主党,武田良太元防衛副大臣を座長とする国民保護のあり方に関する検討チームが,ミサイル落下時に備えたシェルターの設備など民間防衛の重要性をまとめた「国民保護のあり方に関する提言案」を近々政府に提出予定とのことです。国レベルでは一定の危機感を持ち,対応策を検討していることがうかがえます。
オバマ政権では,もうアメリカは世界の警察をやめた,と発言し,それに反しトランプ政権が発足しましたが,実際は1994年(平成6年)の北朝鮮寧辺にある原子炉でのプルトニウム生産の発覚以来,北朝鮮はアメリカに核開発停止を2度約束しながら,2度とも約束を無視して核開発を続けてきて,本年までに5回の核爆発実験をしています。今まで北朝鮮に核開発停止の軍事的圧力をかけて北朝鮮に核開発停止を約束されだまされたアメリカ大統領は,クリントン大統領,ブッシュ大統領であり,同じくだまされて巨額援助を約束した日本の首相は,平壌宣言における小泉純一郎氏となります。つまり北朝鮮は,核開発という日本やアメリカに対する脅威を見せ続けながら援助を引き出し,うそをついて資金を調達してきたことになります。その間一貫して核開発を続けてきたことを見れば,交渉と話し合いによって事態を解決することはなかったということが明白です。
現行の日本国憲法は前文において,その成り立ちの前提として,「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。」と明記されていますが,多くの国民は今北朝鮮等の活動を見て,北朝鮮等が隣国として平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼できるのか,また,我らの安全と生存を保持しようと決意していいのか,全くそう思えないと思っている日本国民が多くいることは報道を見ていても明らかだと思います。多くの国民はこの憲法前文に懐疑的にならざるを得ない状況なのではないでしょうか。
5月30日北朝鮮は,みずからが発射したミサイルが日本海EEZに着弾した後の発表で,日本を名指しで,米韓とともに改めて攻撃対象と発表しました。北朝鮮も世代が変わり,一触即発の状況で危険性があることは間違いないと言えるのではないでしょうか。
狛江市議会においては,地方自治の安心・安全を守る責務として,時代に即さない憲法に関しては,今後しっかりと時代や世情に見合った憲法へ改正していく必要があるのではないか,国民が議論を深めることは大変重要なことであると,前議会にて「国会における憲法論議の推進と広く国民的議論を求める意見書」を可決したところでございます。
しかし,今すぐに狛江市という地方自治体として確認をしなければいけないことは,現状,ことしに入って9回も北朝鮮はミサイルを日本海側に向けて発射しており,そのうち4発はEEZに落ちています。5月末の会見では,明確に日本を攻撃対象として名指しをする,こういう状況がある中で,現在,日本一安心安全なまちを目指し,地震・火災などの際に備え,市民の生命・身体・財産を守るための訓練は非常によく行っている当市でございますが,ミサイル航空攻撃等差し迫った危機に関する対応をどのように準備されているのか。また,市民が逃げられるよう対応されているのか,万が一のときの狛江市の市民の生命・身体・財産を守るための施策について,しっかりと取り組んでいるのかどうか,ここを確認しなければいけないと考えている所存です。
この差し迫った脅威に関し,狛江市の緊急事態対応について,狛江市の昼間の人口を見ても,平日の昼間に関しては約8割の方が市外へ仕事に出ており,昼間,市内は女性,子供,高齢者が大半を占めます。そのようなまちで,この質問を通じ市内にいる市民へ十分な情報と訓練が行き届き,生命を守れるような状況に変わっていくことを願い,確認とお願いを含めて質問させていただきたいと存じます。
現在,高橋都彦市長は北朝鮮の動向についてどのような意識を持たれているのか,市民が不安に思っていることについてどのように感じているのか,まずお伺いいたします。
再質問は自席において行います。
354: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。
〔市長 高橋都彦君登壇〕
355: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 辻村議員の主張は主張として,自治体の一人の首長として節度を持ってお答えしたいと思います。
私はこれまで5年の間,日本一安心で安全なまちづくりを大きな目標に掲げ,防災・防犯,交通安全などに積極的に取り組んでまいりました。その結果として,平成27年には刑法犯認知件数が都内23区26市中最少となり,交通安全では昨年1年間において,交通事故の発生件数や発生割合も都内で最少となり,また,昨日で交通事故死者ゼロの記録は4年まで伸び,火災による死者ゼロの記録も2年4カ月を超えたところであります。
しかしながら安心・安全というのは防災や防犯等だけでなく,北朝鮮のミサイル問題等にもあるように,武力攻撃事態への対処も必要であることは認識しているところであります。しかしながら着弾地点が特定できず,また,認識できてから時間的余裕がないことから,「東京防災」に記載がありますが,「東京防災」というのは舛添知事の唯一の善政であると思うんですが,全世帯に1冊ずつ配られており,大体の家庭においては,全部読んでいただいているかどうかは別にしまして,北朝鮮ミサイル問題についてもちゃんと触れられているところであります。その「東京防災」記載の対処しか方法は私もないと考えておりまして,その周知ということであるならば,今言われた議員のお話も理解できるところであります。
したがって市民の安心・安全を守る立場から,やるべきこと,できていないこと等を精査し,やれることから対処してまいりたい,そのように考えております。
356: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
357: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 「東京防災」の件もお話しされました。確かにあれは私も読ませていただいておりますけれども,さまざまな緊急事態に関してのことは書いてあります。ただ今回,国民保護法第35条にのっとって,緊急事態に対応するために狛江市国民保護計画を策定されているかと思います。具体的に国民保護計画にはかなり詳細に書かれておりますので,今回はミサイルや航空攻撃のみならず,国民保護法にのっとった形でどのような対応がなされているのか,具体的なことをお聞きする中で,狛江市民が本当に安心・安全を守っていけるのか,自分自身で民間防衛できるのか,そういう体制を組むときには既存の団体にどのようにお願いをしていくのか,今後あるべき姿というものもお伺いしていきたいと思います。
それでは,改めて狛江市国民保護計画とはどのようなものか,位置づけ,構成,目的についてお伺いいたします。
358: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
359: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 国民保護計画とは,市民の生命,身体及び財産を保護する責務に鑑み,市民の保護のための措置を的確・迅速に実施するために,市の責務を明らかにするとともに,市民の保護に関する計画の趣旨,構成等について定めているもので,武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第35条の規定に基づき策定しております。
計画の構成といたしましては,市の責務,計画の位置づけ,基本方針,対象となる事態等を示した第1編である総論,武力攻撃災害への対処に関する平素からの備え,物資及び資機材等の整備・備蓄,国民保護に関する啓発等を示した第2編である平素からの備え,初動態勢や国民保護本部の設置,警報や避難の指示等を示した第3編である武力攻撃事態等への対処,初動対応力の強化,平時における警戒,発生時の対応等を示した第4編である大規模テロ等への対処,復旧等を示した第5編である復旧等,大きく5つの分野で構成しております。
360: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
361: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) よくわかりました。つまり市の責務を明らかにするということで,こちらのほうは書かれていると思います。
これは情報ではございますけれども,4月21日に菅官房長官が国民保護ポータルサイトの発表をした後,内閣府は北朝鮮の脅威に向けて,47都道府県の危機管理担当を集めて緊急会議を行ったということでございます。これはどういうものなのかといいますと,簡単に言うと,ミサイル攻撃が行われた場合に,第1に,自衛隊は自治体には来ない。国を守る責務があるためにミサイル攻撃を阻止する方向で動く。つまりミサイル攻撃等武力攻撃があった場合,第一義的な責任は自治体にあるという発表であったと言えます。もちろん47都道府県の危機管理担当はびっくりして,ではどうすればいいのかとか質問があったようですけれども,武力攻撃があった場合は,ある一定程度の時間がたたない限り自治体のほうに自衛隊が入ることはできませんと,こういうようなことであったということでございます。
なるほど今お話しいただきましたとおり,市の責務を明らかにするとともに,狛江市の国民保護計画におきましても,市民の保護に関する計画の趣旨,構成等について定めて,武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第35条の規定に基づいて狛江市も策定していると,このように確認させていただいた次第でございます。
では国民保護計画が対象となる事態とはどのようなものか,詳細を教えていただきたいと思います。なるべく狛江市に準じた形でわかりやすく御説明いただきたいと思います。
362: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
363: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 対象となる事態でございますが,東京都国民保護計画において想定されている武力攻撃事態4種類と緊急対処事態4種類としております。
具体的には,武力攻撃事態では,1つ目は着上陸侵攻で,多数の船舶により沿岸部に直接上陸し,国土を占領しようとするもので,爆弾や砲弾による家屋や施設の破壊などが想定されております。2つ目はゲリラや特殊部隊による攻撃で,特殊部隊を潜入させ,重要施設への襲撃や要人の暗殺などを企てようとするものでございます。3つ目は弾道ミサイル攻撃で,ミサイルにより直接攻撃してくるもので,攻撃目標を特定することは極めて困難でございます。4つ目は航空攻撃で,爆撃機や戦闘機が領空に侵入し,爆弾などを投下する攻撃で,家屋や施設の破壊や火災等の被害が想定されます。
続きまして緊急対処事態では,1つ目は危険物質を有する施設への攻撃で,原子力事業所,石油コンビナート,危険物積載船やダムなどへの攻撃が特徴とされ,狛江市においては,多摩川上流の小河内ダムが攻撃・破壊された場合は多大な被害を受ける可能性があります。2つ目は大規模集客施設等への攻撃で,ターミナル駅,劇場や大型商業施設などへの攻撃が特徴とされ,狛江市の場合では,エコルマホールに攻撃された場合は多数の人的被害が発生すると考えられます。3つ目は大量殺傷物質による攻撃で,核兵器や生物兵器,化学兵器を用いたものとされております。最後に交通機関を破壊手段としたテロで,狛江市の場合,小田急線が目標となったときには,その周辺の施設も含め大きな被害が発生する可能性がございます。
なお,いずれの場合も,核,生物剤,化学剤など,いわゆるNBC兵器を用いた攻撃が行われることも考慮する必要がございます。
364: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
365: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 市内の具体的な想定をいただきながら御説明いただきました。狛江市においては,学校や福祉施設,あいとぴあセンターなども攻撃対象に入ってしまうと,こういったこともつけ加えていただきたいと思います。
狛江市でも想定できる武力攻撃,緊急対処事態,NBCを使用した攻撃などにおいては,北朝鮮の動きを見ると全てが当てはまる可能性があると報道されています。そして同計画では,平素からの備え,武力攻撃事態等への対処,大規模テロ等への対処,復旧等と4つの章に分かれているかと思います。
では国民保護措置全体の仕組みには,職員と市民,その連携した流れの記載がありますが,実際どのように通達され,誰がどのように動くのか,詳細を教えてください。緊急事態が起き,国民保護措置周知や訓練は市民に対してどのように行っていくのでしょうか。
366: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
367: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 先ほども市長が答弁いたしましたが,日本一安心で安全なまちづくりを推進するために,防災や防犯には力を入れてまいりましたが,国民保護対策につきましては優先度は高いものではございませんでした。
しかしながら,最近の北朝鮮事情を勘案し,まずは国民保護の周知について,ホームページの安心安全カテゴリーに国民保護のページを設けたこと,狛江市国民保護計画を掲出するとともに,内閣官房国民保護ポータルサイトへのリンクを設けたこと,内閣官房が発出している「武力攻撃やテロなどから身を守るために」という冊子を安心安全課カウンターに設置などを行いましたが,国民保護に対しての訓練は実施しておりません。なお,庁議メンバーにも前述の冊子を配付し,有事の際の情報共有を図っております。
368: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
369: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) まずもってホームページの指摘であるとか,今ここにありますけれども,「武力攻撃やテロなどから身を守るために」という冊子を安心安全課の前に設置していただくなど,すぐに取り組んでいただいたことを感謝申し上げます。
市が新たに国民保護ポータルサイトへのリンクをホームページに設けられましたけれども,これは4月21日の菅官房長官の会見で明らかにされております。この国民保護ポータルサイトの会見は戦後以降画期的なものでございまして,これは何を意味しているかといいますと,国民に対して民間防衛をしっかりしてほしい,国民保護ポータルサイトにはどうやって自分の身を守るのかが書いてあります。これは憲法9条ではミサイルをとめることができないので,有事に備えて民間防衛をしっかりと行ってください,こういったメッセージにもとれるわけでございます。こういう意味でも国民保護ポータルサイトは大変重要なものでございますし,それがもっと多くの人に伝わるような周知をお願いしたいと存じます。
国民保護ポータルサイトでは,国民に対して,ミサイル攻撃の際どのようなことをすべきか書かれているということでございますが,具体的な内容をお伺いいたします。
370: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
371: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 弾道ミサイル落下時の行動につきましては,速やかな行動,正確・迅速な情報収集を行うとしており,屋外にいる場合はできる限り頑丈な建物や地下に避難する,屋内にいる場合は窓から離れるか窓のない部屋に移動する,建物がない場合は物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守る,となっております。
372: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
373: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) こういう具体的なことは,実は地震や火災とは行動が逆でありまして,建物から離れなさいと言っている地震や火災のときに比べて,これは建物の中に入ってくださいというものであったり,地下に行ってくださいということであったりして,学校に通わせている保護者のほうからも,いつもと違うものだということについて,ちゃんと訓練しているのかなどお話をいただいているところでございます。
日本におきましては,秋田県男鹿市において,ことし2月に日本初の航空攻撃に備えた訓練を市内一斉訓練として行ったということでございます。市民からは,聞いたことのない警報でどのように動けばいいのか,訓練をしたことによってわかった,との声や,地震や火事と真逆の先ほど言いました避難行動をすることがわかり,知っていてよかった,という声が上がっていることが発表されています。
けさの新聞報道を見ますと,北のミサイル発射,避難訓練,中国・九州地方で初ということで,「北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を受け,国や山口県などが4日,同県阿武町で弾道ミサイルを想定した住民避難訓練をした。こうした訓練は中国地方では初めてで,住民約280人が参加。福岡県大野城市も同日,九州初となる同様の訓練を市単独で実施し,約200人が参加した。」と書かれております。また,弾道ミサイルを想定した住民避難訓練は,今月は9日に山形県酒田市,12日に新潟県燕市などで予定されているということで,参加した方からは,スムーズに避難できたけれども,それぞれ放送の音が小さくて聞こえづらかった,不安が残るなど,いろいろな声が上がったということでございます。
北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システムJ-ALERTによる情報伝達についてお伺いしたいと思います。狛江市では,北朝鮮からのミサイルが東京を目がけてきた場合,全国瞬時警報システムJ-ALERTは発令されるのでしょうか。
374: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
375: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 飛翔体による攻撃がなされると国が判断した場合,J-ALERTは自動的に起動され,防災行政無線の屋外子局により警報音とアナウンスが流れるようになっております。
376: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
377: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 本日は議長の御許可をいただきまして,余り聞くことがない実際のJ-ALERTのサイレン,これを議場で流してよろしいということですので,どんな音なのか皆さんにお聞きいただきたいと思います。
〔J-ALERT警報サイレン・アナウンス流す〕
378: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) すごく嫌な感じのするサイレンから始まり,このアナウンスがさまざまに変わって流れるようです。これは弾道ミサイルが発射されたと確認された場合に流される警報音とアナウンスでした。この弾道ミサイルのほかにはどのような事象に対してのアナウンスがあるのか教えてください。
379: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
380: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 弾道ミサイル以外ですと,ゲリラ攻撃,航空機攻撃,大規模テロ攻撃がございます。いずれも警報音は同じで,事象によりアナウンスの内容が変わりますが,どのような事象なのかがわかるようにアナウンスがされます。
381: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
382: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 実際に北朝鮮からミサイルが発射され,東京に着弾するまでの時間は約7分から10分と言われているかと思います。では,ミサイル発射から何分でこのJ-ALERTは起動するようにできているのかお伺いいたします。
383: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
384: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ミサイル発射からJ-ALERT起動までの時間ですが,総務省消防庁に確認したところ,実際にミサイルが発射されたと確認してから,どこに向かって飛んでくるのかを判断する時間によって起動する時間が変わってくるとのことでございました。また,昨年の事例で申し上げますと,J-ALERTの起動とは違いますが,ミサイル発射からエリアメールが流れるまで約4分間かかったとの実績はございました。
385: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
386: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 自由民主党国防部会の衆議院議員に確認いたしましたところ,軍事専門家の話によりますと,北朝鮮からのミサイル発射があった場合,まずその特定を,米国から分析結果が日本に来るまでの間に3分間ぐらい,そこから今度は都内なら都内,ここに流しますということで,日本国が各自治体のどこか特定した所に流すのに最速でも3分ぐらいということで,最速で6分から7分ぐらいかかってしまうと。つまり,これが最速なので,最速でない場合はもう少しかかることを考えれば,サイレンが鳴っても時間がとれる状況ではないんだということがわかり,私はとても驚きました。
ではこういう状況の中で市民はどのように行動し生命・身体・財産を守ったらよいのか,しっかりと周知させ,訓練をする必要があるのではないかと思います。政府は国民保護ポータルサイトにて,「Jアラートを使用すると,市町村の防災行政無線等が自動的に起動し,屋外スピーカー等から警報が流れるほか,携帯電話にエリアメール・緊急速報メールが配信されます。なお,Jアラートによる情報伝達は,国民保護に係る警報のサイレン音を使用し,弾道ミサイルに注意が必要な地域の方に,幅広く行います。」,このように発信しているわけでございます。
しかし先ほどのような音は初めて聞く方も多いと思います。私は初めて聞いたんですが,訓練は狛江市においてはどのようにしているのかお伺いいたします。
387: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
388: ◯ 総務部長(上田 智弘君) J-ALERTの自動起動や市内拡声などのテストにつきましては,年2回ほど定期的に行っておりますが,訓練は行っておりません。
389: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
390: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 起動のテストは内々にやっていらっしゃるということですけれども,市民の方は,聞いてそれが何なのか教えていただかなければ何もわからないと思います。訓練は行ったほうがいいのではないかというふうに考えます。
また同時に,備品などに関しての更新も必要があるんじゃないかというふうに考えます。例えばことしシリア攻撃において,幼い子供たちに対してサリンが使用されたと許されない行為が行われた報道がありましたが,私は見ていて気づいたことがありました。それは,日本のオウム真理教事件でサリンが使用されたとき,霞ケ関駅からどんどん運び出されている人たちを救助する方たちの様子を見たときに,毒物に対しての知識が全くなかったがゆえに,シリアで行われた子供を救助する映像,そこでシリア人が行っているものとは全く違うものだったなというふうに感じました。日本のオウム真理教の事件では,多くの人が素手で倒れた人をさわって,二次感染を起こし亡くなっています。しかしシリアでは,幼い子供たちの洋服を1人が裁ちばさみでばっと割き,汚染された洋服を裏返しにしてビニール袋に入れて,横からもう1人がホースを持って思い切り水で瞬く間に子供の体を洗うわけです。こういうような毒物や化学兵器に対しての予備知識と訓練を今までシリアではしていたから,そういう対応をされたんだなというふうに思いました。
市民に対するミサイル攻撃等の国民保護計画上の事象について,勉強会や訓練は行ったほうがいいのではないかと強く要望させていただきます。また,学校やいろいろな備蓄庫などの備品の管理においても,はさみやビニール袋,そして今,民間企業がテロ対策キットということでさまざまなものがあるようですので,ぜひ研究していただきたいと思います。
文部科学省,厚生労働省は,危機管理マニュアルを書きかえる必要が出てきたと,会議で今議題として話を進めているところもあります。学校や避難所運営協議会についての質問もこれからいたしますが,備品の整備とか勉強会とか,周知に関しても具体的なものを求めたいと思います。
では市内の防災行政無線の難聴地域について,議会でも何度も出ていますが,はっきりと防災行政無線が聞こえない地域,また身体的な事情や老化が原因となった難聴の方々に対して,どのような対応をされているのかお伺いいたします。
391: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
392: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災行政無線の補完措置といたしましては,自動応答電話装置を運用しているほか,安心安全情報メールや安心安全情報ブログ等による文字伝達も推奨しております。
393: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
394: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) そのほか緊急情報,防災情報を流す手段としては,安心安全情報メールやエリアメール,緊急速報メール,ホームページ,ツイッター,Lアラートなどによって報道機関にも発信することになるということでございましたが,J:COMは具体的にどのように情報を伝達するのかお伺いします。
395: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
396: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災センター放送室に設置しております送出装置を通して,家庭に設置するJ:COMの専用端末に防災行政無線放送を届けるサービスがございます。このサービスにつきましては,以前からJ:COMと連携して行った経緯はございますが,処々の問題で今は積極的な周知は行っておりません。
397: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
398: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) なかなかいい取り組みだはと思います。
私のほうから要望させていただきたいと思いますが,港区ではこのサービスの設置や導入費用を補助する制度があって,防災行政無線の難聴対策として補助制度を持っているということです。これは何かというと,J:COMではマンションなどの放送設備に接続して,館内放送で一斉に流すという使い方ができるということなんです。ぜひこちらに関してはJ:COMと協議をしていただけたらありがたいと思います。
また高齢者とか要配慮者,福祉施設など,迅速かつ確実に情報を届ける必要がある所に無償設置することも同時に検討いただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
399: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
400: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 御要望いただきました点につきましては,調査・研究したいと考えております。
401: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
402: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) ぜひよろしくお願いいたします。
緊急事態が起きたときの市内団体・企業との応援協定についてお伺いいたします。これはどのようになっているんでしょうか。従前の協定内容でカバーできているとは思えない状況だと思います。改定の必要があるのではないでしょうか。例えば小田急線,小田急バスとの締結についてどのようになっているのか,お伺いいたします。
403: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
404: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 各企業等との応援協定につきましては,原則,災害対策基本法に定める災害が発生する,または発生するおそれがある場合を前提としております。武力攻撃等人的行為によってもたらされる被害がこの定めに当てはまるかは,いろいろな解釈があるとは思いますが,危機的状況が見込まれる場合は,直接交渉して協力をいただける場合もあるのではないかと見込んでおります。また,小田急電鉄とは特に協定の締結はございませんが,小田急バスとは,被災者を含む人員の輸送という点で応援協定は締結しております。
405: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
406: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 建物の中に逃げるというのがとても大事なことのようでございます。爆風によって物が飛ばされて,それに当たって亡くなるというのが,シリアでは大きな死亡原因のうちの一つだということでございます。あそこは改札口がありますから,それをあけていただくなどのことになるかと思うんですけれども,そういったことについても具体的なお話を進めていただけたらなと思っています。よろしくお願いします。
狛江市内におけるショッピングセンター,スーパー,例えばエコルマ小田急OXとの応援協定の内容はどのようなものになっているかお伺いします。
407: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
408: ◯ 総務部長(上田 智弘君) スーパーや小田急OXとの協定は,災害時等においてになりますが,食料品や生活必需品等物資の提供について定めております。
409: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
410: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) こちらも同じなんですが,小田急OXに確認しましたところ,火災時であるとか地震のときにどのように動くのか,店員がお客様をどのように誘導するのか,こういったことに関しては訓練がなされているということでございます。その定期的な訓練の中に,ミサイルに関しては地下に行く,もしくはガラスから離れる,こういったことが重要かと思いますので,ぜひこの機会に,地下街に逃げるというお話がありますけれども,狛江市は地下はそんなに多くありませんので,特に駅前は重要かと思いますので,話し合いを進めていただけるようお願いしたいと思います。安全を守るための移動訓練,来客誘導を徹底していただけますように伝達をお願いする,こちらでもいいかもしれません。よろしくお願いいたします。
それでは学校での取り組みについてお伺いいたします。学校における今回の北朝鮮のミサイル攻撃について対応した行動について,教育長にお伺いいたします。
411: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。
412: ◯ 教育長(有馬 守一君) まず私は,学校では子供の大切な命を預かっておりますので,教職員を初め学校関係者はわずかな危険性にも敏感であるべきであると同時に,子供たち自身が命を守るために最善の行動がとれるように指導すべきであるというふうに考えております。
お尋ねの北朝鮮の脅威に関しましては,ことしの4月13日に実施された第1回の校長会におきまして,校長先生方に3つのお願いをいたしました。
1点目は,不確かであるけれども,ミサイルが近辺の米軍基地方向を狙う可能性があるという情報があったため,子供の命を守ることを最優先に,万が一に備えた対応策を校長は考えておいてほしいということです。
2点目は,避難訓練はこれまで地震が中心でありましたので,校庭に集合するということが通例でありますが,ミサイルに関しては避難方法を見直す必要がある。仮にJ-ALERTが作動した場合,教員が子供たちにどのような指示を出してどこに避難すべきかを各学校で話し合い,指導できるようにしておく必要があるというお話をいたしました。後日でありますけれども,J-ALERTや先ほど話が出ています「東京防災」を参考にすることもあわせて指導したところであります。
3点目には,情報については不確かな面があるために,いたずらに子供たちを怖がらせることがないように配慮しながら,教職員としては最新の情報に注意を払うよう注意喚起したところでございます。
413: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
414: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 資料を拝見させていただきましたが,教育部においては大変しっかりと各学校への通達,また対応する際の細かな情報伝達をされているということがわかりました。中には,児童と教職員に避難について周知をしたり,実際に訓練を実施・検討している学校もあるということでございます。子供たちが自分の身を守れるように,そしてその教育から親御さんたちも一緒にどうすればいいのか考えられる,こういう状態が地域で組めるようにお願いしたいと思います。
今まで地震・火事での避難訓練においては「お・か・し・も」ということが言われて,「おさない・かけない・しゃべらない・もどらない」というものがありました。今は私の周りの保護者の方たちは,火事や地震のときにはとにかく施設から外に出なさいということだったんですけれども,航空攻撃は施設の中に入りなさいということで,ちょっと違うということで,やはりそこで混乱しているような様子があります。また町会の方たちも同じようなことをおっしゃっておりました。ミサイル攻撃について,学校においてはどのように訓練をするのか,今後の対応についてお伺いいたします。
415: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
416: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 防災教育につきましては,3.11の東日本大震災以降研究が進みまして,災害には火事,地震,気象災害などがあることや,不審者侵入時の対応など必要な訓練も多岐にわたってきております。
今後は,議員御指摘のミサイル攻撃も含めまして,あらゆる事態を想定した防災教育を推進することが大切だと考えております。特に,新たに生じたミサイル対応につきましては,J-ALERT等を参考にし,状況に応じ臨機応変に避難できる子供たちを育成することが大切だと考えているところでございます。
417: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
418: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 今後はミサイル攻撃を含めてあらゆる事態を想定した防災教育を推進することが大切と捉えていると,このような御答弁でございました。しっかりと取り組みのほうを進めていただき,未来を担う子供たちのために,みずからの身を守れるよう指導をお願いしたいと思います。
国民保護計画と災害対策基本法の関係を見てみますと,学校と避難所運営協議会の関係がミサイル攻撃の際はどのようになるのか不明瞭だなというふうに感じました。訓練や話し合いができているのかどうかお伺いいたします。
419: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
420: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 各学校におきましては,年1回以上,地域と連携した避難訓練を行うことが位置づけられております。その際,先ほども答弁申し上げましたとおり,ミサイル攻撃についても想定の範囲に入れた防災訓練について研究してまいりたいと考えております。
421: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
422: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) しっかりと取り組みをお願いしたいと思います。
狛江市国民保護計画の37ページの「避難施設の指定への協力」の項目を見ますと,避難所,二次避難所,避難場所の3つのカテゴリーが示されています。国民保護計画と災害対策基本法の関係を見てみますと,学校と避難所運営協議会の関係がどういうふうになるのか明確ではないわけなんですけれども,避難所運営協議会というのがキーになるんじゃないかなと思うんです。そして学校と避難所運営協議会が今行っている会議体,これはやっといろいろ地ならしができてきて,いい形になってきている。こういう状況において,地震や火災の被害とミサイル攻撃も被害であります。こういった意味では,今,北朝鮮のミサイル攻撃等の脅威について訓練や対応等話し合いを進める必要があるかと思いますが,お伺いいたします。
423: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
424: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難所運営協議会は,大前提として大地震等の災害が発生した際を想定してとのことでございますので,特にミサイル攻撃の際の話し合いや訓練などは行っておりません。しかしながら有事の際について情報共有を図る必要はあろうかと存じます。
425: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
426: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) ミサイル攻撃に関しても話し合い,訓練は今のところないということです。しかし避難所運営協議会は地震だけに活用されるものではないはずだと思います。ミサイル攻撃に対する訓練についても既存の訓練に加えるなど,例えば先ほどの音を流して知っていただくとか,そのとき紙で,こういうふうにするんですよと国民保護ポータルサイトの1枚を渡すなど,今学校でも行われているようですけれども,こういった対応をお願いしたいと思います。御検討いただけないかどうか再度お伺いいたします。
427: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
428: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 避難所運営協議会はその地域の被害想定に基づいて運営されるのが一般的であり,狛江市の場合は,大地震が起こった際に協議会として避難所を運営していただくことを前提としております。もともと大地震が発生したときに御尽力いただくために御賛同いただいている皆様にとって,武力攻撃等への対応についてどのような見解をお持ちになっているかの協議をしたことは今のところございませんので,今後につきまして,避難所運営協議会の皆様の意向も踏まえた上での検討課題とさせていただきたいと思います。
429: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
430: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) わかりました。市民の生命・身体・財産を守るために市民の担い手をきちっと育成していくこと,これはとても大事なことだと思いますので,しっかり話し合い,そしてできれば既存の訓練に入れていただく,これは年内に進めていただきたいというふうに要望いたします。
狛江市国民保護計画の34ページ,「第2章 避難,救援及び武力攻撃災害への対処に関する平素からの備え」の項目を見ますと,「(2)隣接する区市との連携の確保」と書かれており,「相互応援体制の整備動向を考慮し,検討する。」と書いてありますけれども,緊急時の防災に関する協定は世田谷区,調布市とはありますが,川崎市とはないようです。今後はどのように取り組まれるのかお伺いします。
431: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
432: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災に関する相互応援協定につきましては,世田谷区と調布市とは締結しておりますが,川崎市とは防犯に関する協定のみで防災に関しての協定はございませんが,適時検討していきたいと考えております。
433: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
434: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 川崎市は川向こうではありますけれども,やはり大事な隣接した自治体だと思います。私は川崎市とも,防犯に関する協定のみということでなく防災に関しても協定を組む,この検討をしていただきたいと存じます。
私からの最後の要望という形になりますけれども,狛江市国民保護計画の41ページの「国民保護に関する啓発」の中では,「啓発の方法」「防災に関する啓発との連携」「緊急時における事業者の協力」「学校における教育」,このようにしっかりと明記されています。さらに「住民がとるべき行動等に関する啓発」も具体的に明記されています。
今回の質問で,日本一安心安全を標榜する狛江市において,差し迫った緊急事態の一つであるミサイル攻撃等の国民保護計画についての取り組みは,訓練体制一つとってもまだ万全とは言いがたいのではないでしょうか。もし今緊急事態が起こった場合,パニックになるおそれがあるなと感じました。
ぜひ国民保護計画にある事態に対しどのように備えをするべきか,みずからの生命・身体・財産を守れるよう,全国で設置が進められている元自衛隊員など専門知識を持った危機管理監の設置を含む危機管理専門部署の創設や,市民への勉強会開催や周知,そして訓練の必要性があることを質問の総括として最後に要望させていただきます。どうか日本一安心安全なまちだと誇りを持って,民間防衛の体制を確立して真に安心安全なまちだと言えるまちづくりを実施していただきたいと思います。早期に取り組みをお願いし,1問目の質問を終わります。
435: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村ともこ議員。
〔19番 辻村ともこ議員登壇〕
436: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 質問通告に従いまして2問目,国際姉妹都市提携と中学校海外派遣事業の新たな取り組みについてパート2として質問させていただきます。
私は,平成27年6月19日に行われました平成27年第2回定例会一般質問にて,国際姉妹都市提携と中学校海外派遣事業の新たな取り組みについて質問させていただきました。それから丸2年が経過いたしました。その間,議場での一般質問のみならず,決算特別委員会,予算特別委員会を含め何度となく,2019年に開催されるワールドカップラグビー,2020年に開催されるオリンピック・パラリンピック東京大会と国際大会が続きますが,このような生きている間に1回しかないかもしれない世界規模のイベントが我がまち東京都狛江市にも来るということを機に,まちの活性化,シティセールスや世界へ羽ばたく希望あふれる未来の日本を担う子供たちが,親の経済状況にかかわらず平等に自己発揮のチャンスを得られる取り組みとして,国際姉妹都市提携や学校間での国際相互交流事業の取り組みを新たに取り組む必要性があるのではないかと質疑・提案を続けてまいりました。
この2年間の大きな変化として,オリンピック・パラリンピック,ワールドカップラグビーへの積極的な取り組み推進を行うために,狛江市においてはオリンピック・パラリンピック等推進専任の担当の係が設置されました。さまざまな取り組みを模索しているとお聞きしますけれども,平成27年第2回定例会一般質問,国際姉妹都市提携と中学校海外派遣事業の新たな取り組みについてを質問させていただいてから丸2年間でどのような変化,取り組みへの検討がなされてきたのか,確認させていただきたいと思います。
まずは前回もお話をさせていただきましたが,再度,国際姉妹都市・友好都市・友好交流都市などの名称により,自治体同士で行われている都市間交流について,近隣市の取り組み状況と必要性についていま一度説明申し上げます。
一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)によりますと,我が国の最初の国際姉妹自治体提携は,1955年(昭和30年)12月に長崎市とアメリカ合衆国セントポール市との間に締結された姉妹都市提携が最初であると言われています。東京都内で調査すると,多摩26市に属する立川市の姉妹都市提携が東京都内初でありました。全国では27番目に当たるということです。国際姉妹自治体提携数は,平成元年には768件であったのに対し,現在では1,600件を超えて,バブルのときに組んだものというイメージとはかけ離れ,バブルとは関係なく,国際姉妹都市提携は年々増加していることがわかりました。
東京都におきましては,現在49区市部のうち34自治体が65カ所の国際姉妹都市提携をしているという回答を得ております。そのうち多摩26市におきましては,八王子市,立川市,青梅市,府中市,日野市,東村山市,国分寺市,あきる野市,その他瑞穂町,奥多摩町,大島町,八丈町がありました。狛江市と同等規模の類団も入っております。国際姉妹自治体交流は自治体が行う国際交流を推進する典型的な手法の一つです。住民が参加できる機会も多いことから,国際交流施策の中核として重要なものとなっています。
国際姉妹自治体交流には,相互理解や国際親善の推進,地域の振興・活性化,さらには国際社会の平和と繁栄への貢献といったことが期待されています。国際姉妹自治体交流を通じて,相手地域のニーズを的確に把握し,きめ細かな交流を行うことにより,儀礼的な友好親善を目的とするものにとどまらず,人的交流,文化交流,さらには技術・経済交流といった共通の目的を持ち,相互協力まで発展している自治体もあります。
私は今回,狛江市には資源が少なく,土地も小さなコンパクトさも売りではありますが,ハードをふやしたり,企業を誘致したり,大きな観光スポットを開発するなどの変化はなかなかつけにくい地域であることも捉えまして,ではどうすればいいのか,ハードでの変化が難しいならば何で勝負をしていくのか,ソフトの面で勝負することを提案したいと考えています。ソフトとは人間の考えるアイデアです。知恵です。まさに無から有をつくり出す,このソフトを強化するには,国際姉妹都市提携の構想こそ,みずからの土地はないけれども,交流をもとにみずからの市の価値を高めることができる,狛江市の付加価値を高めることができるすばらしい考えだと思うのです。
そして同時に,先進市を見てみますと,国際姉妹都市提携の事業内容にはほとんど学生の国際交流が入っています。若いときに,未来の日本を担う子供たちに世界を知ってもらう,自国と他国の違いを肌で感じてもらうこと,これは自立の精神の育成と歴史の意義や国際親善などその果たす役割を正しく理解し,我が国と世界の国々の歴史・文化・習慣などを学び,交流することを通して国際理解を深め,進んで平和な社会の実現に貢献することができるように人材育成することが求められている中,非常に効果的で有効だということが明らかになり,実施されているものと考えます。
地方自治体の取り組みによって,人口減少化時代において,一人一人の子供たちの人間力を伸ばすことは,20年,30年後の地方自治体の力に,そして日本の未来の力になることは間違いありません。私は同内容を2年前にも申し上げ,お伝えしてまいりました。
では最初に,狛江市では国際姉妹都市提携は現在していないとのことでしたけれども,国際姉妹都市提携の意義は,私の先述のとおり大きな意味を持っていると考えております。当市におきましては国際姉妹都市提携の意義についてどのようにお考えでしょうか。また,まちづくりやシティセールスにおける国際姉妹都市提携の有効性もあるかと思います。その観点も踏まえてお答えいただきたいと存じます。
再質問は自席より行います。
437: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
438: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 国際姉妹都市につきましては,辻村議員からは以前に御提案をいただいておりますので,その後の検討状況を踏まえて答弁させていただきますと,シティセールスの観点からは,国際姉妹都市提携を行うことで,提携先の国や都市を通じて,国外に狛江市の存在や魅力をPRすることができることや,国内に向けても提携先の知名度や特性を生かしたPR展開が図れるほか,お互い相手に関心を持ち,理解を深め,住民や文化が交流することでまちの活性化につながるなど,その有効性は高いと考えております。
439: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
440: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 意義は御認識され,まちづくりやシティセールスに有効だということを認識されているという御答弁でございました。
国際大会がこれだけ東京に来るという中で,取り組みを進めることは大変有効かと思います。例えば以前から提案させていただいております「一市一国応援制度」というものは有効かと存じます。取り組みの検討状況についてお伺いいたします。例えば応援する国を選ぶ基準として,水と緑のまち狛江というスローガンに合った国・まちを選ぶであるとか,人口が同じ規模の都市を選出するであるとか,さらには狛江高校など既に関係のある国を選ぶなど,さまざまな基準があるかと思いますということで提案させていただいておりました。具体的な現在の検討基準もあわせ進捗状況をお伺いしたいと思います。
441: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
442: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 国際姉妹都市提携につきましては,現段階では整理すべき課題が多くあり,残念ながら具体的な検討基準をお示しできる状況にはございません。しかしながら,ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックの開催が,市にとって国際理解の推進や多文化理解の促進に向けた非常によい機会であると認識しております。御提案いただいております「一市一国応援制度」を含めて,狛江市民が外国の方々と交流する,市を挙げて参加国を応援するための取り組みを行うため,市とゆかりや縁のある国を中心に対象国等の検討を進めているところでございます。
443: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
444: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 非常によい機会であると認識されているということで,今提案させていただきました「一市一国応援制度」を含めて,市とゆかりや縁のある国を中心に対象国等の検討を進めているということでございました。国際姉妹都市提携にはまだ踏み切れないということですが,「一市一国応援制度」については進める方向だと確認できましたこと,大変ありがたく思います。引き続きしっかりと実施まで進めていただきたいと要望させていただきます。よろしくお願いします。
そのほか国際交流事業を進めるというお話を伺いました。どのような国際交流事業を考えているのかお伺いいたします。
445: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
446: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックを狛江市の国際交流を推進するよい機会と捉え,改めてさまざまな人たちの交流の機会とするとともに,狛江のシティセールス,地域活性化につなげていくことを目的として,今後,市民で構成する実行委員会や国際交流協会などと協働しながら実施してまいります。
今年度実施予定の事業といたしましては,市内を訪れる外国人への市民のおもてなしの心を醸成するため,異文化理解を促進する事業を実施する予定でございます。複数の国の外国人を招いて異文化を学ぶフォーラムの開催等を検討しているところでございます。また,狛江高校に御協力いただき,狛江高校のオーストラリアの高校との交換留学を活用した事業展開も実施できればと考えております。
また,国際交流協会でもラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックに向けて,協会の事業の中で取り組んでいくこととなっておりますので,市ともコラボレーションしながら推進してまいりたいと考えております。
447: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
448: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 前回提案させていただいた狛江高校やラグビーフットボール協会を初めとした諸団体との連携,こういったものを進められているということで,大変頼もしく存じます。2年前とは全然違うなというのを感じていますので,本当に期待して見守らせていただきたいと存じます。
さて,この国際姉妹都市提携につきましては,事業内容に未来を担う学生の相互交流があるというお話をさせていただいております。姉妹都市提携はかなわなくても,さまざまなチャンスを得て,私はかねてより,子供の成長のチャンスは保護者の経済格差でなるべく左右されないようにしなければいけないと考えており,日本の6人に1人の子供が貧困家庭であるというデータがある中でも,子供たちにはどんな才能が秘められているかわかりませんので,この狛江から,例えばビル・ゲイツのような世界の人たちの暮らしによい影響を与える人物が輩出されてもおかしくない,こういうふうにお伝えしておりまして,その才能を開花させるチャンスをつくってあげることも大事な仕事だと,そのように訴えてまいりました。
そこで,どのような環境の生徒でも夢を諦めず,チャンスをつかむことができる機会が必要だという考えから,以前より中学校における海外派遣相互交流事業を調査しておりましたところ,平成元年より,中学生の海外派遣のみですので向こうからこちらに来ることはないんですけれども,既に狛江市においても海外派遣事業の取り組みは全中学校で行っていたということがわかり,お伝えしました。さらに,市内学校の校長先生や副校長先生にお話をお伺いしましたところ,海外派遣事業によって子供たちや先生が異文化交流を通じて視野を広げられたことについて,大変評価できる事業だとお話をいただきました。
人材育成において絶大な効果を上げております中学生の海外派遣相互交流事業及び教職員の派遣事業ですが,まずは,今回不登校対策の事業として500万円の計上が補正予算でなされておりました。これは別の形になったということで報告がありましたので,また次の機会に期待したいと思いますけれども,前回教育長へ「海外相互交流事業の新設を御検討いただきたいと思いますが御所見をお伺いいたします。」とお伺いしましたところ,これからのグローバル社会を生きていく子供たちにとって,海外の地を訪問し,その土地の方々と直接触れ合う機会を持つことは,大変貴重な体験となることは言うまでもありません。実施当時の資料を拝見しますと派遣生徒数は8名程度のようですが,この8名の生徒にとっては大変大きな成果・経験の得られる事業であったことが報告書からもうかがえます。しかしながら,特定のお子様だけでなく,市の子供たち全員にプラスとなる取り組みを推進していくことも大切であり,その観点から相互交流事業は有効だと思います,このように御答弁いただいております。
改めて,国際大会が間近になりまして,また,どのような御家庭のお子様でも教育のチャンスを得ることへの平等性の観点や,グローバル社会での本物の教育を知るチャンスの提供の観点,そして国の方針でもあります社会状況に合わせた個性に合わせた教育の方針におきましても,今こそ海外相互交流事業は有効かと存じますが,教育長のお考えを改めてお伺いしたいと存じます。
449: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。
450: ◯ 教育長(有馬 守一君) 狛江市立小・中学校におきましては,現在もさまざまな形で国際理解教育を推進しております。例えば狛江第六小学校では,昨年度からオンラインを活用しまして,海外の人材とインターネット電話による交流を行っています。また狛江第三中学校では,狛江高校の姉妹校であるキラウィ高校の生徒を招いて直接の交流を行いました。この交流は子供たちが大変意欲的に取り組みまして,非常に高い教育効果があったという報告を受けております。
教育委員会としましては,「Hop Step Jump プロジェクト」という名称をつけているわけなんですが,「Hop」は,先ほど申し上げたようにインターネット電話による交流です。それから「Step」は,来日した生徒たちとの狛江をフィールドにした交流。また「Jump」,これは渡航による交流の機会ということになりますが,こうしたことにつきましても可能性を探っていきたいというふうに考えております。
451: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
452: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 教育長,本当に力強い前向きな御答弁,どうもありがとうございました。
この「Hop Step Jump プロジェクト」,「Jump」につきましては渡航による交流の可能性を探ってまいりますということでございました。「Hop」も「Step」も「Jump」も全てそろって1つの取り組みかと思います。全ての取り組みを一歩一歩進めていただけるようにお願い申し上げます。
最後に市長に,高橋市長の陣頭指揮をもって国際大会を踏まえて,オリンピック・パラリンピック等推進担当を設置して国際交流等を推進されることは,この1年間でも随分と計画されて進められたことでしょうし,意識も皆さん随分変わられたと思います。今具体的な検討をしているという事項は日々のお話の中からもよく聞くことができまして,こういう聞こえてくる状況というのは,2年前では絶対考えられなかったなと思います。こういうようにしっかりと指揮をとって,リーダーシップをとって進めていただいていることを感謝申し上げます。
しかし究極的には,国際姉妹都市提携が,相互交流によってより多くのまちの人や子供たちへ多くの感動を呼んで,生きる力を与えるものだと私は確信しています。狛江市にとってシティセールスのみならずまちづくりの観点からも,国際姉妹都市提携は必要なことだと思いますが,ぜひ今後国際姉妹都市提携を御検討いただきたいというふうに思うのですが,高橋市長の今後の展望と御所見をお伺いします。
453: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。
454: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 国際姉妹都市提携に当たっては,先ほど企画財政部長からも申し上げましたようにその効果は認めるところでありますが,まず相手市側との動機づけや意向などが合致あるいは理解できるものであること,第2に交流合意事項が持続可能なものであること,第3に相互に財政負担が身の丈に合ったものであること,第4に交流に積極的で熱意のある市民の体制が形成できる見通しがあること,これらの条件が全て満たされなければうまくいくものではありません。したがって軽々に判断できるものでもないと考えています。
また,こうした条件について検討に入るきっかけも大切であって,現在考えられるものとして,例えば災害時応援協定締結都市や,ヘルマン・ウォルシュケさん由来のゼンフテンベルク,あるいは先日チャレンジデーを戦ったハンガリーのセーケシュフェヘールヴァールなどのような何らかのきっかけが必要であって,じっくり腰を落ちつけて取り組むべき課題であると考えております。
455: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。
456: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 今,災害時応援協定であるとか,ソーセージの,軽井沢のほうから来られたというヘルマンさんであるとか,チャレンジデーの対戦相手など,ゆかりがあったりかかわりがある所,そういったところから腰を落ちつけて検討していきたいということでございます。その取り組みのスピードはいかほどのものか,今はおっしゃっていただけませんでしたけれども,なるべく早いタイミングで,そしていい形で提携ができることを私は要望していきたいと思います。
改めましてこの丸2年間で,狛江市における国際姉妹都市提携,海外派遣相互交流事業の新設というのは,まだまだ道半ばであることがわかりました。しかしながら,市民にとっても未来を担う子供たちにとっても大変有効であるということを,狛江市の各種計画や方向性と突き合わせながら,そして先進市の事例を含め有効である根拠をもとに,検討が進む要素があることが確認できました。
再度申し上げますけれども,どうかこの取り組みは,新設されたオリンピック・パラリンピック等推進担当が庁内横断して情報を流し,事業計画をサポートすることで,初めて血の通った国際交流事業がまちや子供たちへ推進されることと思います。
未来の日本を担う子供たちのためにもまちの発展のためにも,国際姉妹都市提携,海外派遣相互交流事業の新設を御検討いただきたいと再度強く要望いたしまして,私の今回の全ての質問を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
457: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。
午後 2時37分 休憩
午後 3時00分 開議
458: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。3番市原広子議員。
〔3番 市原広子議員登壇〕
459: ◯ 3 番(市原 広子議員) 質問の順序を変更し,1問目,外環沿線住民の緊急避難計画の必要性と実効性のある避難計画策定に向けて-自治体の役割と題しまして質問いたします。
昨年11月8日未明に発生した福岡市博多駅前の大規模陥没事故を受けて,外環道予定地周辺の住民から工事中も工事後も同様な事故が起きる可能性が指摘され,保障,また緊急時の避難計画策定を求める声が上がっています。
本線工事はシールドマシンによる工法だから安全であるというように言われてきましたが,ここに来て,本線,南北2線をつなぐ避難トンネル,横連絡坑が外環沿線16キロメートルに360メートル置きにつくられることになったそうです。
そこで伺います。狛江市における横連絡坑はつくられるのでしょうか。また,横連絡坑がつくられることについての広報はされていますか。その際,本線とは違う工法で行うとのことですが,どのような工法で,その安全性についての説明はありましたでしょうか。
引き続き2問目,多摩川土手舗装の安全性確認と付随してくる小段の交通問題について伺います。
現在,元和泉三丁目の多摩川土手660メートルの舗装工事が進められています。この舗装を決定するに至る過程ですが,昨年9月に狛江市長名で土手天端舗装の要望書を京浜河川事務所の所長宛てに上げて,その後これより協議に入るということで始まったと言えます。この経緯の確認,これでよろしいでしょうか。はい,いいえでお答えください。
3問目,重要な子供施策-離婚後親子の面会交流支援と教育における暴力の復活としての銃剣道の導入,銃剣道の導入には大変危惧するという立場から質問させていただきます。
面会交流時に子供の命が失われることへの市の見解を伺います。
再質問は自席にて行わせていただきます。
460: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
461:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 外環道路の横連絡坑について答弁させていただきます。
外郭環状道路に関する御質問ですけれども,本来狛江市が答弁できる立場ではございません。あらかじめ国土交通省等に確認ができた範囲でしか答弁できないということで御理解をお願いいたします。
まず狛江市内における横連絡坑の箇所でございますけれども,1カ所と聞いております。その工法や安全性につきましては,今後オープンハウスなどで適切に周知していくと聞いております。
なお,横連絡坑の施工方法でございますけれども,2月の本線工事説明会でも周知されており,施工箇所の地盤を薬液注入工にて強化し,凍結工法による止水を施して横方向に掘削する予定と認識しております。
462: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
463: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 2問目の土手の天端舗装を決定するに至る経緯の御確認についてでございますが,市原議員の御認識や捉え方と市の認識では差異があるとも限りませんので,議員のおっしゃる内容に対し,はい,いいえといった回答ではお答えすることはできません。
舗装の決定そのものは,国が水防災意識社会再構築ビジョンに基づき決定しております。その上で国と市が協議を始めたと認識しております。
464: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
465: ◯ 参 与(石森 準一君) 3問目の面会交流時に子供の命が失われることへの市の見解ということでございますが,ことしに入ってから長崎県と兵庫県におきまして,面会交流時に子供が,あるいは元妻が命を失うという痛ましい事件が相次いで発生していることは認識しているところでございます。
東京都内では,平成25年12月になりますが,都内の小学校におきまして,子供に灯油をかけて無理心中を図った事件も発生しているところでございます。このケースは離婚が成立する直前に起こったものではございますが,面会交流は子供の健やかな成長のために行われるものと考えているところでございます。そういった考えの中で行われる面会交流におきまして,子供が命を失うということはあってはならないと考えているところでございます。
子供の安全が守られる環境の中で面会交流が行われるように,別居親との交流の安全を図る付き添い支援等の第三者の支援の必要性とともに,面会交流の難しさを感じているところでございます。
466: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
467: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは外環問題から再質問させていただきます。
引き続き質問いたします。横連絡坑については,本線南行トンネルと北行トンネルを横につなぐ緊急避難路になるわけですけれども,この工法に特に不安の声が寄せられていると聞きます。おととし3月に開通した中央環状品川線の南品川換気所避難路接続工事では,大深度地下工事で本線シールドトンネルのセグメント応力の上昇という想定外の事象が発生し,あわやトンネル本体が潰れるかもしれなかったというトラブルが報告されています。このトラブルをきっかけに外環の横連絡坑の工法が見直されたと聞いています。
横連絡坑の工法は今伺いました凍結方式ということだそうですけれども,せっかくシールドという方法で進んでいったトンネルの壁を一部削るということからやっていくので危険があるということなんです。この工法で,凍結工法ということでしたけれども,中央環状品川線のようなことは起きないのでしょうか,どうでしょうか。
468: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
469:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 工法の安全性につきましては,2月の本線工事説明会でも事業者より説明していると聞いておりますけれども,引き続き工法の安全性についてオープンハウスなどで丁寧に説明いただくよう,事業者へ伝えてまいりたいと考えております。
470: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
471: ◯ 3 番(市原 広子議員) 博多の事故の調査報告によれば,博多陥没では地下の状態を正確に把握するのが困難だったと言っているようです。狛江の当該地域には,昔沼地であったため軟弱な地盤で,トンネル工事開始前から自然沈下が起こっている所があります。例えばパークシティ内のかわせみ館は,一時閉鎖して建物補修を行いました。
それで,横連絡坑のためのボーリング調査をやっているとのことですけれども,どこでやっているのかお聞かせください。
472: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
473:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 外環事業における狛江市内のボーリング調査は5カ所で実施していると聞いております。その位置につきましては狛江市が答えられる立場ではございません。御質問者から通告以外で聞いたところで,国土交通省からの回答が得られていない状況でございます。
474: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
475: ◯ 3 番(市原 広子議員) この部分の質問がおくれましたので,後ほどお問い合わせの上教えていただければありがたいんですけれども,お願いできますでしょうか。
476: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
477:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 後ほど確認できる範囲でやっていきたいと思います。
478: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
479: ◯ 3 番(市原 広子議員) 先月,NEXCO東日本から市に災害時の伝達手段などについてのヒアリングがあったということですけれども,市として積極的な情報収集,他自治体との情報交換は行っていらっしゃいますでしょうか。
480: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
481:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 4月19日にNEXCO東日本と中日本の工事担当者が狛江市に来まして,避難計画について打ち合わせを行ったところでございます。その際,災害時等の危機管理体制や住民等への連絡手段などについて意見交換を行ったところでございます。その後,各区市との意見交換を踏まえて,避難計画等について速やかに調整を進めたいとのことでした。その内容に沿って,国土交通省や東京都及び外郭環状道路沿道の区市町村と連携して,統一的な対応を検討していくものと考えているところでございます。
482: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
483: ◯ 3 番(市原 広子議員) その時期などもわかりましたら教えていただきたいと思います。
外環ルート上に位置する住宅は狛江に何世帯ありますでしょうか。また,幼児など避難行動要支援者の数は把握していらっしゃいますか。避難計画は狛江市が策定するのか,狛江市はどのようにかかわるのか,協力関係など決まっていますでしょうか。
484: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
485:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 御質問者からの外環ルート上に位置する世帯数等については把握しておりません。事業者における家屋調査の件数は約200件というふうに伺っております。具体的な避難計画等につきましては,事業者が中心となって速やかに調整を進めたいとのことで,その内容に沿って,狛江市単独ではなく,国土交通省や東京都,外郭環状道路沿道の区市町村と連携して,統一的な対応を検討していくものと考えております。
486: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
487: ◯ 3 番(市原 広子議員) 事業者が中心ということです。しかしぜひ自治体としてもしっかり取り組んでいただければと思いますけれども,迅速な避難のためには,全ての該当住民が外環トンネル工事に関する正確な情報,特に自分の家のどこをトンネルが通るのかとか,狛江の場合は一部なんですけれども,どのくらい離れている所を通るかとか,それから横連絡坑,これは当初の計画にはなかったものなんです。それがどこにつくられるのか,360メートル置きにつくられるわけですから,そういったことを知っておく必要があると思います。住民への周知が徹底されているか,自治体として確認していらっしゃいますでしょうか。事業者が行ってきた外環ジャーナルやホームページ,オープンハウスだけでは大変不十分だと思います。もともとこの外環の工事は,知らない住民が多いということが問題であったと言えますので,いかがでしょうか。
488: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
489:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 工事に関する住民への周知につきましては,これまでも適切に行われていると認識しているところでございます。その実態の認識につきましては狛江市は答えられる立場にはございません。
490: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
491: ◯ 3 番(市原 広子議員) これもぜひ調べたいんですけれども,家の下をシールドマシンが通過する時期,真下でなくてもその近所,横連絡坑の工事が行われる時期,これを各家庭に知らせていただきたいと思うんですけれども,自治体としてその時期をつかんでいるのか,そして情報発信をするつもりなのか,伺わせてください。
492: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
493:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 狛江市域をシールドマシンが通過する時期ということでございますけれども,こちらの御質問について,国のほうから時期の回答をいただいていないところでございます。ただ国のほうは,工事の時期をホームページ等を活用して公表を検討していくと伺っておりますので,市といたしましても連携していきたいというふうに考えております。
494: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
495: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは引き続き伺いますけれども,博多の場合は,前日に出ていた異常値を事業者が市に報告せず,工事を中断しなかったことが指摘されています。工事中の管理値,正常値と異常値の2つと,各数値レベルごとの対処方法,つまりどのレベルでどのような緊急対応をとるのかといった基準を公表することは,緊急避難計画のかなめですし,住民の不安解消にもつながると思います。これらをいつどのような方法で住民に明らかにするのでしょうか。
496: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
497:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) こちらの御質問につきましても,何回も同じ答弁になってしまいますけれども,国土交通省や東京都,外郭環状道路沿道の区市町村と連携して,統一的な対応を検討していくものと考えております。
498: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
499: ◯ 3 番(市原 広子議員) ぜひわかり次第の情報提供をお願いいたします。
避難場所,避難経路について,自治体として主体的に検討し,周知努力をするおつもりでしょうか。あと避難訓練も必要と思いますけれども,考えていらっしゃいますでしょうか。
500: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
501:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) こちらにつきましても,狛江市単独ではなく,国土交通省や東京都,外郭環状道路沿道の区市町村と連携して,統一的な対応を検討していくものと考えております。
502: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
503: ◯ 3 番(市原 広子議員) 避難計画はつくりますということは言われているんですけれども,詳細や,本当にやる気があるのかといったことが余り感じられない状態です。避難計画が絵に描いた餅に終わることなく,実際に全ての住民が避難できる計画をつくるためには住民の関与が不可欠。そして住民と自治体,事業者が一堂に会して協議する場を設けるよう,自治体として事業者に働きかけていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。
504: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
505:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 狛江市だけではこういった問題はできませんので,先ほどから何回も答弁しておりますけれども,統一的な対応を検討していくところで,その中で必要な要望を狛江市として行っていきたいというふうに考えております。
506: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
507: ◯ 3 番(市原 広子議員) 前例のない大規模な難工事が住宅地直下で行われますから,事業者が最大限安全性を確保するのは当然であり,なおかつ安全神話に寄りかからず,実効性を伴う緊急時住民避難計画は必要不可欠だと考えます。狛江は外環ルート上の住宅が他に比べて少ないとはいえ,200世帯の住民がいるということで,その住民の命と安全を守るのは地方自治体の役目です。この避難計画は外環沿線7区市の協力がなければできません。事業者任せにするのではなく,狛江市としても積極的に関与し,住民や他の自治体と連携してしっかりした避難計画をつくっていただくよう強く要望して,この質問を終わりたいと思います。
引き続きまして多摩川土手の問題を伺います。
最後のほうは勝手につけ加えられましたけれども,国土交通省の土手の整備計画に同時進行なんだというお答えでございます。
市長名で昨年9月に土手天端舗装の要望書を出しています。その要望書の内容について簡潔に御説明ください。3点簡潔に,中身もお願いします。
508: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
509: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 要望の内容についてでございますが,国が行う水防災意識社会再構築ビジョンに係る多摩川堤防整備事業に対して,市で定めた「狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方」を踏まえた整備となるよう要望を行いました。この市の考え方には,3つのコンセプトである「ユニバーサルデザイン」「安心・安全」「周辺との調和」に従った整備となるよう要望を行ったところでございます。
510: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
511: ◯ 3 番(市原 広子議員) その3点,私もまとまった3点は大変評価いたしまして,そのとおりにやっていただくようにということを要望いたしました。
その私の後押しを受けたのか市長が9月に出しましたが,私はびっくりしました。結局ほごにされてしまったのではないかということなんです。結果的にどうなったんでしょうか。国土交通省は,協議中の議事録を見てみますと,アスファルトが優位,それから車両がとまればよいと考えている,と言っています。狛江市の要望は今言った歩行者の安心・安全なんですけれども,特に歩行者の安心・安全は全くほごにされました。これに関してどうですか。ほごにされたと思いますけれども,いかがでしょうか。
512: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
513: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 国との協議・調整事項でございまして,一概に市の要望が全てかなった,全てほごにされたという類いのものではございません。国が行う水防災意識社会再構築ビジョンに係る多摩川堤防整備事業に対して,市で定めた「狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方」,これを踏まえた整備となるよう要望を行ったものでございまして,基本的には協議を進めていく中で決まるものでございます。そのため,狛江市の要望を全て国がかなえることが前提になっているものではございません。
なお,今回の整備につきましては,協議・調整を経て国の事業に付加的な措置を市が加えたことで,市の考え方にかなったものになっております。
514: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
515: ◯ 3 番(市原 広子議員) そういうふうに居直るつもりなんだなと思います。
かなり安易な形で要望書を出して,土手天端舗装の整備の方針がまとまったと,これに沿った工事内容にしてくださいというのを市長名で出して,しかも協議を開始したときはまだ何かやってくれそうだったんですが,突然,アスファルトでいいんだと,車両がブロックできればよいと思っているというふうに発言をされてしまっています。既にトラロープ模様の車どめがついていますので,それがあるからいいんだという趣旨の発言だと思うんですけれども,それを聞いて狛江市側は唖然としている様子がこの議事録からは受け取れました。
狛江市は,高速自転車の流入を防ぐような歩行者の安心・安全,またユニバーサルデザイン・平たん性,そして環境・景観の3点を趣旨とした土手天端整備の方針に沿った内容になるように要望したはずです。それが蹴られたということで,その結果をすごすごと持ち帰ったということのようです。
協議ですから,アスファルト舗装以外の方法として,市はどんな方法を希望あるいは国土交通省が提案してくると予想していたのでしょうか。
516: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
517: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 市といたしましては,先ほども答弁申し上げましたけれども,市の考え方に沿った内容となるよう要望を行ったものでございます。議員が御質問の予想や仮定のお話にはお答えすることはできないものでございます。
要望を行った後は,国との協議・調整事項でございまして,協議を進めていく中で内容が決まるものでございます。そして今回の整備は協議・調整を経て,国の事業に付加的な措置を市が加えたことで,繰り返しになりますけれども,市の考え方にかなったものになったと考えているところでございます。
518: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
519: ◯ 3 番(市原 広子議員) 水かけ論になりますからやめますけれども,資料請求した中に,「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた道路の暑さ対策について(舗装の取組み)」という補助事業の資料が入っていました。これが今回狛江市がやることにいたしました保水性舗装なんです。これはどちらがこの資料をもって提案したんでしょうか。そこまで資料説明がないので伺います。
520: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
521: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 国との協議の中で市から参考資料として用意したものでございまして,環境負荷低減の取り組みの一つとして提案・要望しております。
522: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
523: ◯ 3 番(市原 広子議員) これを市側から提案したら国土交通省が蹴ったということですね。そういうことじゃないですか。アスファルトが優位であると言われてしまったわけです。大失敗じゃないですか。
結論から言いますと,もっといろいろな方法を検討すべきだったと私は思います。安易に要望を出し,何かできるだろうなと思って持っていったのが保水性舗装。そうしたら京浜河川事務所のほうはとんでもないと評価されたわけです。ですから,今結果的にやっていますね,予算で1,300万円,車どめが1,300万円,2,600万円の工事を。ただ保水性舗装に関しましては,保水能力がどのくらいもつのかということが説明会で何度も聞かれましたけれども,住宅地にあって1日から2日です。土手という炎天下,遮るものもない所で,恐らく1日しかもたないと思うんです。しかも対策は輻射熱のことだけです。ほかの環境的なものには対応していないと。
大変安易な提案をしたと思いますけれども,企画財政部長に伺います。このような提案をして,あえなく蹴られ,市みずから2,600万円,舗装に関しては1,300万円もの予算を使わなければいけなくなった。しかもこれはパーフェクトな舗装工法ではないです,環境,自然という点に関しては。そういうことをやらなきゃならなくなったことに関して企画財政部長の御見解を聞かせてください。
524: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
525: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 国との協議の中で,通行安全対策や保水性舗装については,国の治水対策としての整備にあわせて狛江市が付加的に実施するものであることから,市が負担することとなったものでありますが,これは市が定めました「狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方」に基づき実施するものでありますし,財源として東京都の補助金も活用できるものでありますので,適切な予算措置であると考えております。
526: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
527: ◯ 3 番(市原 広子議員) 東京都の予算措置はいつごろ確定するんですか。
528: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
529: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 現在手続中であるというところまでは把握しております。
530: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
531: ◯ 3 番(市原 広子議員) 練習ルートであるとかそういった所に使われるもので,ちょっと難しい点もあるかもしれないけれども,今申請中ということです。
ただ私はこの保水性舗装自体を評価していません。もっといろいろな方法を考えるべきだった。私どもは京浜河川事務所に協議の場をつくってくれと申し入れました。それで京浜河川事務所が,私たち市民団体として京浜河川事務所に行った後,狛江市にこういう市民が来ましたよという情報提供をしていることが議事録に出てきています。我々もユニバーサルデザインというのを考えなきゃいけないと思っていましたから,土手の一部をユニバーサルデザインにして,景色が楽しめるような周遊路をつくるというような構想も持っていたんです。だけれども,あそこの場所を勝手に選択されて,しかも舗装の方法は環境的には非常に中途半端でお金がかかる。
車どめの問題について伺いますけれども,評価ができない方法をとられてしまいました。
環境部長に伺いますが,工事が5月22日に始まったんですが,私は環境部長に電話して,どういうことがされているかという説明をしました。工事の総体的な内容について環境部長は全く御存じなかったんですが,それでよろしいでしょうか。
532: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
533: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 工事の概要などについては,工事説明会を共同開催したため把握しておりますが,市原議員がおっしゃるような,何月何日にどのような工事を行うかといった工事現場レベルの細かい作業手順について,御関心があるようであれば工事主体である国に御確認いただければと考えているところでございます。
534: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
535: ◯ 3 番(市原 広子議員) 何月何日に何ということではなくて,私が言っているのは,説明いたしますと,当該の土手の表面を20センチ,富士山の上をすぱっと切るように削る工事を始めているんです。私は大学生のときに,43年前の水害の雨がやんだ後,土手に見に行っています。土手の10センチもない下を茶色い濁流がゆっくりとうとうと流れていました。ですから,土手を20センチ削ってアスファルト舗装すると聞いたときに非常に危ないと思いまして,環境部長にも電話したし,京浜河川事務所の上の人にも,霞が関の本庁にも電話しました。そのことを環境部長は総務部長に伝えてくれたんでしょうか。
536: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
537: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 工事の詳細を私が把握しているかどうかということに関してということなんですけれども,これについてはあくまでも工事主体である国が責任を持って行っている工事であって,あの段階で安心安全担当には伝える必要はないと判断したものでございます。
538: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
539: ◯ 3 番(市原 広子議員) 私も安心安全課に伝えてくれとは言いませんでしたので,伝えなかったということなんでしょうけれども,普通は乾期にやるんですけれども,雨季にやっているんです。そういうふうに削ってやると。ノウハウに沿ってやっているんです。不陸補正をして草など一切生えないようにしてやると。そうしますと現場での話で,市民団体が改良を要望していますけれども,丈夫な土手を一旦壊されるわけです。そうすると緊急的なハード整備にならないんです。水防災意識社会再構築ビジョン,ソフト対策を優先するけれども,一部ハード,緊急整備をやると,そういうのと非常に矛盾してくる。京浜河川事務所の現場もその意識が全くないということがわかりまして,私も含めた市民団体は問題にしています。
この雨季に,線状降水帯というんですか,鬼怒川の水害のときのようなものが起こらないことを願うばかりですけれども,確かに環境部が多摩川利活用計画の流れで土手天端舗装をやった。だけども国土交通省は水防工事としてやっているんでしょう。だったら総務部がもっとかんでくれなかったら困るじゃないですか。
総務部長,御答弁願います。あの土手は非常に丈夫で安全です。計画築堤高を満たしています。計画築堤高というのは,計画水位,ここまで水が来るだろうというのにプラス1.5メートル下を計画築堤高と言います。そしてそれにプラス20センチ高いんです。それぐらいしっかりした土手です。そのことを総務部長は御存じでしたか。
540: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
541: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 計画書には特にそういうことは示されていないということですけれども,安全性ということに関して言えば,丈夫なものといえども心配はないと言い切れるものではございません。
542: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
543: ◯ 3 番(市原 広子議員) すごく丈夫なものなんです。だけれども,水防災意識社会再構築ビジョンというのがあるかどうかわからない異常気象に対応するということですから考えるんですけれども,だったら20センチも削ってしまう工事を雨季にやるのかということが問題なんです。それを京浜河川事務所も全く考えずに,ただ普通の道路工事をするように発注している。全く築堤高が足りない土手ならまだしも,あの43年前の水害のときに越水していない土手,ただあと7センチぐらいで越水したと思います。そこの20センチを削る工事をするということ,そこまで細かく現場を知らずにどうして環境部が水防工事にタイアップできるんですか。この組み合わせが本来問題だと思います。土手の水防工事をやってくれるから,この際ずっと要望していたつるつる道路にしてもらおうという,それだけであったら本当に残念です。しかもこのようなオリンピック・パラリンピック関連のものを持っていけば,国の役人というのは怒りますよ,まじめに水防工事をやろうと思ったら。聞いていますとまじめではないと思いますけれども,そう思います。大変残念な実態として今工事がされています。そのことだけは指摘させていただきたいと思います。
次に,説明会では駒井町会の会長が,今回の工事で土手が安全になってありがたい,という趣旨の発言,その地域の皆さん何人かおっしゃっていました。私もそういう気持ちはわかります。しかし,その町会の区域こそ土手の築堤高が足りない区域であることを国土交通省は当日一言も説明していませんでした。環境部長の御答弁はわかりましたので総務部長に御答弁願います。確かに説明していませんでしたね。どうでしょうか。理事が出席していたのでわかると思います。
544: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
545: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 今回の工事説明会ですが,元和泉地区内の土手の工事内容を説明するものでございますので,駒井町の話が出なくても特に問題はないと思います。
なお,水防上の重要箇所・区間につきましては猪方四丁目付近でございまして,駒井町区域内では堤防高が足りないという情報は,国や東京都からも入っておりません。
546: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
547: ◯ 3 番(市原 広子議員) 猪方四丁目付近の教習所から下流ということです。
土手の安全性に関しての説明会では,市民から,のり面が大型の除草車によって傷つけられているので,丈夫な土手にするならばのり面の補修こそするべきだと,三角形の弦の部分が30センチ以上掘れている所があるという意見が出ました。それに対して京浜河川事務所からは,予算もかかることなので今後検討するとのお答えだったと思います。
元和泉地区の土手の天端舗装をしても猪方地区の築堤高は足りない。そして駒井地区は築堤高は満たしているかもしれませんけれども,カミソリ堤防という堤防です。昨日の水防訓練も,土手の所に半月の形に土のうを積んでいる工法があったと思います。土手ののり面が崩れるのに対応しているやり方なんです。それでも地域の町会が安全になってありがたい,そういうことは怒るべきだと思うんです。市民はだまされているとしか思えないと私は思いました。本当に憤りました。その辺についてどうでしょうか。
548: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
549: ◯ 環境部長(森本 浩一君) このたびの天端舗装は,改修済みである箇所や,当面改修予定箇所でない場所で堤防天端が未舗装の所について対策を行うものでございます。土手天端の治水能力や安全性の確認に関しては国に直接御確認いただければと思います。
550: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
551: ◯ 3 番(市原 広子議員) 総務部長の御答弁,用意していらっしゃいますか。
552: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
553: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 環境部長が答弁したとおりでございます。
554: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
555: ◯ 3 番(市原 広子議員) 確かにプラスアルファなんだよというのであれば,思い出してほしいんですけれども,水防災意識社会再構築ビジョンの本旨は何ですか。ソフト対策に重点を置くんですよね。ハード整備は限界である。今まさにいみじくもおっしゃったように,築堤高に足りない土手あるいは幅が足りないカミソリ堤防がある地域こそソフト対策をやるべきだと,これが水防災意識社会再構築ビジョンなんですが,ソフト対策は,鬼怒川の堤防氾濫を受けて,やるべき年度は昨年です。狛江市ではこの地区のソフト対策に取り組んだでしょうか。
556: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
557: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ほかに必要な箇所もあるとは思いますが,この区間におきましても,河川管理者である国が必要であると判断したものにつきましては,市が何かを言うものではないというふうに認識しておりますが,水防災意識社会再構築ビジョンで示されているタイムラインに基づく実践的な訓練の実施につきましては,おおむね5年で実施する取り組みとして位置づけられておりますので,昨年中に行わなくてはならないものではございません。
558: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
559: ◯ 3 番(市原 広子議員) ではソフト対策,特に下流の部分,早急にといいますか,できる限り早く取り組んでいくということでよろしいですか。その際,多摩川土手は下流こそ築堤高に足りないというようなこともしっかり情報提供していただいての取り組みが必要だと思いますけれども,どうでしょうか,総務部長。
560: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
561: ◯ 総務部長(上田 智弘君) タイムラインに基づく実践的な訓練の実施につきましては,現在策定中でございます。
562: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
563: ◯ 3 番(市原 広子議員) ぜひよろしくお願いいたします。町会長さんは本当にいい方なんです。皆さん熱心で,猪方町会にしても。そういう人たちを裏切らないようにしていただきたいと思います。
ですから,狛江市の堤防で本当の意味で補強が必要な堤防は現在の場所ではないということです。実際議事録を見ても,場所がどこを選定されるか未定ですということが出てきます。ところがあそこになったというのは理由がわからないんです。だから我々としては,どこの場所を選ぶかということを市民団体に相談してもらいたかったんです。水衝部近辺と言われていましたけれども,水衝部はまさに多摩川住宅に向かっている六郷用水の取水口に当たる根川の樋管の所です。今やっている所はそこよりちょっとずれているんです,おりてきた所ですから。あそこも水衝部近辺ではありますけれども,大変立派な土手であるということです。
もう1点ついでにつけ加えますけれども,カミソリ堤防の交通安全対策。説明会のときに町会の会長さんもおっしゃっていたんですが,非常に危ないです。鈴木議員もおっしゃっていますけれども,幅が足りない所を車がびゅうびゅう行って,自転車だと落ちそう,夜は暗い。私はここは交通どめにすべきだと思います。もちろんそこを利用している人の車は通すと。通過交通の道路にすべきではない,それしか方法はないと思うんですけれども,どうでしょうか,御見解をお聞かせください。
564: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
565:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 安全対策は限定せず,さまざまな手法の中からさまざまな角度で検討すべきであると考えております。
566: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
567: ◯ 3 番(市原 広子議員) 限定しないということですけれども,安全対策は必要だと思っていらっしゃるんですね。しかし幅が狭い。要するに元和泉地区の立派な堤防に比べて小段がない状態で,そこに来て天端を大型トラックが通るわけですから,川側に土手を張り出すか,民家の方にどいていただいて小段をつくるしかない。そうしないと土手の強度は上がりませんし,上の交通の安全性は確保できない。川側に土手を出すのは,流下水量が下がるのでまずだめだと思いますから,居住者の方の車両は通れるけれども,それ以外は通れないようにしたほうがいいんじゃないかと思いますが,ぜひ検討してください。
あと,暗いのは街灯をつけたらいいんですが,高い街灯は基礎をたくさん打たなきゃならない。というと,緑道などに低い街灯があるんですけれども,それだと基礎が平たくていいんじゃないかなと思うので,そんなことも検討して,鈴木議員のおはこなんですが,私も提案させていただきたいと思いますので,よろしく検討してください。都市建設部長に,言いっ放しにしますが強く要望いたします。
今工事をされています元和泉の土手に戻ります。あそこは非常に危ないんです。狛江の中で渋谷の109前交差点みたいな所なんです。要するに西河原公園から階段を上がってくる,それから五本松公園に下がっていく,土手の天端に行く,小段に行くと,みんながスクランブルに行き交う場所で,今工事をしていますから小段に行っているんです。小段の入り口がちょっと狭くなっていて,スピード自転車,普通の自転車,散歩,犬の散歩,それから西河原公園から五本松公園に行く人たちが交差すると,そういう状態ですので,今あそこのモニュメントがある所に工事車両の出入りのためにガードマンが常時2名立っているんですが,工事中はぜひ高速自転車の規制をしたらどうかと思います。工事中1カ月足らずですけれども,事故が起きては大変ですから。どうでしょうか。
568: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
569: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 御意見の一つとして伺っておきます。
570: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
571: ◯ 3 番(市原 広子議員) ぜひ京浜河川事務所にも,私どもからも伝えますけれども,よろしくお願いいたします。
引き続き車どめの設計について伺います。自転車どめ,車どめが設置されるが,大型の電動車椅子やシルバーカーも通れるとのことです。したがって,緩い車どめですので自転車を完全にシャットアウトしない,シャットアウトできない車どめであるので,工事後の天端に高速自転車が入る可能性はあります。小段と完璧に分けることはできません。天端の歩行者の安全をどのように確保するのでしょうか。
572: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
573: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 土手天端がアスファルト舗装整備を行われることで,自転車が土手天端に進入する際にスピードを抑制することを目的とし,誘導標識などは小段道路を利用していた自転車をこれまでどおりのルートに誘導することで,舗装整備によって生じる土手天端への流入を軽減することを目的としております。これらの措置を行うことで歩行者の安全性を向上するための措置になるものでございます。
574: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
575: ◯ 3 番(市原 広子議員) 非常に甘いと思います。狛江の土手の舗装部分が以前よりふえたことが知れれば,660メートル,元和泉の都道114号線の開通区域が650メートルですから,どのくらい長い間隔かというのはわかると思います。660メートルが舗装できたということが知れ渡れば,高速自転車の流入は飛躍的にふえます。幾ら高速自転車や自転車を小段に誘導するといっても,かえって小段の通行が危ないものになるし,先ほどの五本松公園などの行き来の問題もあるので,私は大変心配です。現状の市のやり方は狛江市多摩川土手天端の整備の方針にのっとって考えても不十分で,事故などが大変心配です。したがって,土手の天端舗装をもっと目の粗いざらざらしたものにして自転車のスピードを抑制させるようにすべきである。また,高速自転車が嫌う要素を強くすべきだと言えますけれども,どうでしょうか。
576: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
577: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 市原議員の御提案は,ユニバーサルデザインに関する御懸念や,スピードを出している自転車に対して操作性に負荷を与えるような措置は,むしろ大きな事故につながる危険があるため,行う予定はございません。自転車のスピードの抑制を図るとともに,これまでどおりの自転車通行をしたければ既存のルートに誘導することが,このたびの市の安全対策の措置になるものでございます。
578: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
579: ◯ 3 番(市原 広子議員) 私はハンプなんかつくれと言っていません。スピード自転車の操作性に負荷を与えるというのは,車どめこそそれです。夜危ない。昼間景色が映り込んでわからない。自動車用のハンプみたいなものがあればそれは危ないですけれども,私はもうちょっと粗くしたらと言っているわけです。要するに結論を言いますと珪藻土の充填をやめたらどうですかと,そのほうが事故は絶対に起きません。ハンプなんか言い出さないでください。
それから,土手の天端での接触事故は必ず起きます。その責任は緩い車どめを設置する以上狛江市がとらなくてはならないと思います。とれますか。
580: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
581: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 利用者同士の接触などによる事故は,一義的には当事者間の問題だと考えております。しかしながら,自転車と歩行者の安全面については,市の考え方にも示しているとおり関心が高い事項でございますため,今回,国の整備に補完する形で歩行者の安全対策を行うこととなったところでございます。
582: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
583: ◯ 3 番(市原 広子議員) 本当に難しいです。車どめを閉めてしまえば電動車椅子は通れない,シルバーカーは通れない。
それから,これはちょっと小さいんですけれども,何度もメールで送りましたけれども開けなかったというので,体に麻痺のある方が電動車椅子に結束して御自分で自立生活をしている。足が延びますので非常に長い車椅子になるんです。そういう方が通れるような場所。あと保育園の8人ぐらい乗るバギーは通れますか。どうも通れないということなんですけれども,それでいいでしょうか。
584: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
585: ◯ 参 与(石森 準一君) 通れるか通れないかは別にして,現在保育園のほうに確認しましたけれども,乳幼児用カートと言いますが,それを使って土手に行っているという現状はございませんし,今後ともそういう予定はないということでございます。
586: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
587: ◯ 3 番(市原 広子議員) だって土手の景色を楽しんでゆっくりできる場所をつくるんじゃなかったんですか。しかも車どめで高速自転車を入れないでつるつる,ベビーバギーが入れるという鳴り物入りでスタートするのに,今までは使っていなかったけれども行こうかと,草滑りしようかということになるかもしれませんから,そういうのはよくないので,行く場合は鍵をお貸しするとか,そういうような工夫をしていただくようにお願いいたします。
588: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
589: ◯ 参 与(石森 準一君) 乳幼児用カートでは行っていませんけれども,歩いていける幼児に関しては歩いていくということもあろうかと思いますので,乳幼児用カートで必ず行かなきゃいけないということではございません。
590: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
591: ◯ 3 番(市原 広子議員) よくわかりました。歩いていったら自然の土の土手を歩かせてあげたかったです。でもお子さんが行く,いざというときのためにそのカートを持っていって,五本松公園の片隅に置いておいてというような保育活動をすると思いますので,さまざまな使われ方,狛江の109前交差点だという認識を持っていただければと思います。
小段の安全性,生活道路に使っているんですけれども,スピード自転車をそっちに誘導すると言うんですが,生活道路の安全性を担保する構造にしなければいけませんし,あそこはまだ草地なども多くて,先日,ユウゲショウという濃いピンク色の花があるんですが,それの白花が咲いているのを発見しました。自然も残し,安全性も確保する小段の生活道路,散歩道の安全対策を要望いたしますけれども,市民の皆さん,関係住民とも話して要望しますが,市の見解を都市建設部長に伺います。
592: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
593:
◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 御意見として承っておきます。
594: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
595: ◯ 3 番(市原 広子議員) 事故が起きる前にぜひやっていただくようにお願いいたします。
それから保水性舗装の評価,私は1日ぐらいでからからになってしまうんじゃないかなと思うんですけれども,10度は下がるとか15度は下がるとか言われていますけれども,その評価をしていただきたい。どのくらいかけてその評価をするおつもりですか。また自転車量の,こっちに誘導するとか,うまくいっているかどうかの調査もすべきと考えますけれども,この2つを一緒に伺います。
596: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
597: ◯ 環境部長(森本 浩一君) いずれも御意見として伺っておきます。
598: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
599: ◯ 3 番(市原 広子議員) その上で今回の工事をちゃんと評価すべきだと考えますけれども,評価の方法は考えていらっしゃいますでしょうか。
600: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
601: ◯ 環境部長(森本 浩一君) このたび行われる工事は,地元町会,利用者団体,市民及び行政で構成される狛江市多摩川土手の天端検討委員会による検討を経て決定した「狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方」にかなった内容であると考えているところでございます。そのため特段新たに評価を行うつもりはございません。
602: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
603: ◯ 3 番(市原 広子議員) 多摩川土手天端舗装整備の方針に沿っていないでしょう。私はこの方針は非常に難しいと思います。私どものそれぞれが不自由を少しずつ享受するという視点がなければ,完璧には成就できないと思っていますけれども,そういう視点が欠落しています。そういう共生空間をつくると,その発想がないと成就はしないと思っていますけれども,全然成就していないと思います。緩い車どめで自転車は通る,事故が起きるかもしれないと。ですから評価をすべきだと思います。再度,検証すべきだと思いますけれどもどうでしょうか。
604: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
605: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 先ほども答弁申し上げたとおり,特段新たに評価を行うつもりはございません。
606: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
607: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは何か事故が起きたりして苦情が出たら動くということなんでしょうか。本当に早急に,温度であるとか実際の車の通りの様子とかやって,必要な対策は早目に打つ,場合によっては車どめはきつくするとか,ざらざらにするという対応をしなきゃいけないと思いますので,そのことははっきり申し上げさせていただきます。
先ほどの話なんですけれども,20センチ削ってしまいましたので,その上に13センチの舗装状態をつくり,脇を土盛りして芝を張るということなんですが,その芝が強固になるのに3年ぐらいかかるということなんです。どこが緊急ハード整備なんでしょう。我々としては,舗装面を削ってやったらどうかとか,路肩を残せとかいろいろやったんですけれども,今調整はしています。ただ基本的にこの方法なので,3年ぐらい検証しないとだめなんです。そのことをぜひ3年間,保水性効果も,土手の健全性というか,強固性が戻るということも見ていかなければならないということを認識として持っていただきたいんですけれども,どうでしょうか,総務部長。
608: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
609: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 言っている意味がいま一つよくわからないんですが,芝生の養生に3年ぐらいかかるというふうには伺っていますけれども,そういったことを踏まえて水防意識を持てばいいのかなと思います。そういうことをちゃんと理解しているという前提で。
610: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
611: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 御意見として承っておきますが,やるとは決まっていないためお答えのしようがございません。
612: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
613: ◯ 3 番(市原 広子議員) ぜひやっていただきますようお願いいたします。
ソフト対策のほうをやりましょう。もう水かけ論ですので最後のまとめとして,狛江らしい武蔵野の路建設に関する検討結果報告書が市の公文書から消えてしまっています。経緯を説明する資料として大変貴重であるので復活すべきと言えますけれども,どうでしょうか。
614: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
615: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 「「狛江らしい武蔵野の路」話し合い会報告書」は,市としては行政上の計画ではございません。また,現在狛江市として土手の天端に関する個別の行政上の計画として位置づけているのは,地元町会,利用者団体,市民及び行政で構成される狛江市多摩川土手の天端検討委員会による検討を経て決定した「狛江市多摩川土手の天端の整備に関する考え方」があり,それに基づき整備を行ってまいります。
616: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
617: ◯ 3 番(市原 広子議員) その天端の整備に関する考え方がこのほど成就していない,成就させるのは非常に難しいだろうというわけですから,行政方針としては問題であると言えます。行政の方針ならば数年は経緯を見て評価・検証すべきです。これもやらないとなりますと,市政として問題であるということになってきませんでしょうか。
これほど市民が安心・安全にこだわってきた狛江市多摩川の土手天端ですし,同様に環境や景観にも歴史的な暮らし方にも市民がこだわってきたものですから,自分たちが整備方針を出して行った工事について検証してほしい。そして万が一事故が起きたときの責任は市にあると思います。真に責任を果たすには,狛江区域の土手や小段から高速自転車を極力排除することです。そうでなければ,税金を使ってわざわざ整備をお願いし,車どめというやり方も破綻して緩い車どめを設置,結果として自転車が入ってくる,こんなことがあっていいのでしょうか。あそこを歩く人は,府中や調布の土手と同じように数メートル置きに後ろを振り返りながら歩くしかない,自転車に追突されるかもしれない,そういう思いで散歩する土手になってしまうのではないかと心底心配いたします。
これをもって土手に関しての質問は終わらせていただきます。
引き続き子供施策について,面会交流についての再質問をさせていただきます。
民法改正を受けての面会交流推進の流れを市はどの程度把握していらっしゃいますでしょうか。
618: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
619: ◯ 参 与(石森 準一君) 民法改正を受けての面会交流の流れについてでございますけれども,平成24年4月1日より民法が改正されまして,協議離婚で定める「子の監護について必要な事項」として親子の面会交流が明示されたところでございます。この改正を受けまして,離婚届に養育費とともに面会交流の取り決めを記入する欄が設けられたところでございます。
また国は,面会交流の取り決めがあり,父母間で合意があることを原則として,児童扶養手当受給者と同等の所得水準にある方を対象に面会交流の支援を行うための活動費の補助を母子家庭等対策総合支援事業の母子家庭等就業・自立支援センター事業のメニューとして平成24年度から実施するなど,面会交流の支援が進められているところでございます。
620: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
621: ◯ 3 番(市原 広子議員) かなり面会交流が進んでいるという認識をお持ちいただきたいと思いますし,狛江市としても,今のお答えによればそういった認識を持っているということがわかりました。
中には,早く離婚したいから面会交流を受け入れて決着をつけた,内心は非常に不満であったり不安がある,そういうことも聞きます。また協議離婚や調停による離婚で,基本的には面会交流を拒否することができないように民法が改正されました。相手方が何か精神的な不安定さなどを抱えているなどが調停員から見てとれるような場合など,子供の利益になるかをしっかり見通せるのかが調停の際の課題だと言えます。また,面会交流を求める方からは逆に,月に一,二回ではなくてもっと会いたいという声も聞いたりすると,そういったことが今課題として出てきていると言えると思います。
お尋ねいたします。DV被害の連れ去り離婚,これは先ほど山本暁子議員のDV被害者の離婚までの支援ということがございましたけれども,そこまでできない連れ去り離婚,相手への高葛藤離婚の場合の子の利益について,市の見解はどうでしょうか。
622: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
623: ◯ 参 与(石森 準一君) DV被害の連れ去り離婚あるいは相手への高葛藤離婚の場合のいずれの場合におきましても,情緒の安定は子供の成長にとって大変重要なものでございます。子供がどちらの親からも愛されている,大切にされていると感じ,安心感や自信を持つことが,自尊感情を高め,生きていく上で大きな力にもなります。面会交流はそういった気持ちを子供に伝える方法の一つと考えますので,親の都合や感情を優先せず,また,子供を親同士の争いの間に置いて苦しい気持ちにさせるのではなく,子供の健やかな育ちを確保するとの視点から,子供の利益を最優先に当事者間で話し合いの機会や場が設けられ,双方が納得した上で決められることが必要であるというふうに考えているところでございます。
624: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
625: ◯ 3 番(市原 広子議員) 必要だということを考えていただいているということがわかりました。
実際の場合,先ほど言いましたように,相手に不安を感じる,どうしても相手親のもとに行かせたくない,これが高葛藤と言われるものなんですけれども,そういう気持ちを払拭できないといった思いを持って子供を送り出している方もたくさんいるわけです。そこで自治体としてできることはないのかということを考えたいと思うんですけれども,母子保健法や児童福祉法のはざまで離婚についての支援が少ないという現状で,狛江市としての面会交流支援があれば,近場にそういう面会交流があれば利用したいだろうし,一定の収入があると民間の面会交流を利用すれば非常に利用料が高いです。狛江市の子ども家庭支援センターにぜひ面会交流支援機能を入れるべきだと私はこの間一貫してお願いしてきていることですが,再度伺いますが,いかがでしょうか。
626: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
627: ◯ 参 与(石森 準一君) 面会交流の支援につきましては,専門的な知識や技術が必要なため,市での実施は難しいと考えているところでございます。東京都ひとり親家庭支援センターや家庭問題情報センターが面会交流支援等を既に行っておりますので,活動についての周知とともに,相談者等が有効に活用できるように案内してまいりたいと考えているところでございます。また,明石市での取り組み等先進事例について,情報収集等を引き続き行っていきたいと考えているところでございます。
628: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
629: ◯ 3 番(市原 広子議員) ぜひ情報提供してください。ホームページにリンクを張るといったようなお話も出ていますので,DVの問題に並行して,DV相談の8割の方にお子様がいらっしゃるということですから,こういった面会交流のこと,ぜひ情報提供を進めていただきますようお願いいたします。
今回質問してみまして,面会交流の必要性とともに支援の必要性については,狛江市の見解はかなり進んだものになっていると感じました。児童青少年部の子育て支援課の政策ですか,皆さんの御努力を本当に評価したいと思います。面会交流は必要である,支援があれば子にとって必ずよいものになるという視点に立てたことはよかったと思います。
親子断絶防止法が当初提唱しました連れ去り別居を禁止するという内容は,DV当事者やDV被害者を支援している団体に非常にハレーションを起こしました。また,子供や母親の命が失われるなどは,面会交流を進めようと政策提言している私ども政治家にとっても大変ショックでしたし,面会交流自体も評価されない状況になりそうでしたが,4歳の子供を失った母親へのインタビューを女性週刊誌が決行してくれて状況がわかりました。今インターネットでも出ています。子供さんの冥福を心から祈りたいと思いますけれども,狛江市でも面会交流支援に取り組み,離婚しても親に会える,子に会えるという喜びを支える政策をつくっていくよう引き続き提言してまいりたいと思います。
それでは最後の質問ですけれども,銃剣道復活について,この復活は,私は暴力を警察や軍隊という組織に閉じ込めてきた市民社会の歴史に反する暴挙であると思います。市の見解を伺います。
文部科学省は3月31日付の官報で新学習指導要領を告示。中学の保健体育では,武術の種目として新たに銃剣道を加えた9種目が記されました。この銃剣道を明記したことについては批判が多く出ています。起源はフランスの軍隊などだったようですけれども,近寄ってきた敵に対して,小銃の弾が連射ではなかったので,小銃の先に短剣を装着して戦ったものだったそうです。日本の軍隊に導入されたのは明治期以降,銃剣道としては軍事教練の一つで,1940年に戦前の学校教育に導入された歴史を持つそうです。
全日本銃剣道連盟のホームページには,戦前の戦技的内容を完全に払拭しており,スポーツとして確立されている,古来伝統武道の真髄を継承しつつ,新しい目標に向かって競技会を主体とする近代スポーツとして再出発したものである,と書いてあります。また,スポーツ庁が今回新学習指導要領に入れるということを提案したということも聞いていますが,スポーツ庁としては強制はしないと言っているそうです。
私は,よくわら人形に棒を突き刺している戦争中の隣組の教練を見ていると,銃剣道の突き刺して殺すという発想が看過できない思いがするんです。またいろいろな方が,ジャーナリストなどがツイートしていますけれども,銃剣道は戦場の陸軍ゲリラ戦で敵を刺殺,惨殺,銃殺するわざで,戦前は学校に配属された軍人教員による教練での殺しの実技だった,と書いています。こういった性格を持つ銃剣道が学校教育に導入されるということは,教育現場で殺すやり方を教えることにならないか,なるかもしれないということで,教育長の見解を伺います。
630: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。
631: ◯ 教育長(有馬 守一君) 御承知のとおり,日本の公立学校は全て,大綱的な基準としての学習指導要領に基づいた教育課程を編成しているところです。この学習指導要領の中身自体について,私の立場から是非を申し上げるというのは適切ではないと捉えています。ただし狛江市の中学校において,武道の授業の中で銃剣道を選択するという意向は聞いておりません。
632: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
633: ◯ 3 番(市原 広子議員) ただ私は非常に限りなく心配をしております。4年後の平成33年度から実施する新学習指導要領です。また地域の事情により決めると。4年間で好戦的な傾向を持つ団体が要望を上げたりして,銃剣道の教育への導入を進めることも十分考えられます。けんかのやり方を教えるようなものだと私は思うんです。具体的な決定はどこで行うのでしょうか。
634: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
635: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今も教育長からお答え申し上げましたけれども,新学習指導要領におきまして武道9種目が選択肢として示されたものでございまして,各学校が武道の授業で何を取り扱うかを決めるものでございます。
636: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
637: ◯ 3 番(市原 広子議員) 部活動などに認めていくことになるのではないでしょうか。
638: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
639: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 部活動の設置につきましても,各学校の権限に委ねているところでございます。
640: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
641: ◯ 3 番(市原 広子議員) 先ほど冒頭にも言いましたけれども,いわれのない暴力によって危害が加えられることのない社会を構築するために,逆に警察や軍隊といった組織に暴力を閉じ込め──ですから暴力装置と言うんですね──武器・武力を使うときは,憲法と法律でシビリアンコントロールをする統治機構をつくってきたのが私たち近代市民社会の流れと言えます。
特に日本社会は,戦後,アジア太平洋戦争の反省から,軍事力を持たず,交戦権も否定してきました。アメリカの軍事力と安全保障条約を結び,日本が直接的な軍隊や交戦権を持たない,国際紛争は武力で解決しないという憲法を掲げてきたわけです。このことは朝鮮戦争やベトナム戦争のときも日本は参戦しないできたことを可能にしました。
ただ米軍の基地問題や日米地位協定の問題というのがあります。この改善という課題を解決していくことで,アジア太平洋地域,極東アジアの安全と平和に大きく貢献できる地位にある現在の日本国家が,教育において相手を殺傷する技能を学ぶ必要があるとは思えません。それどころか,昨今の在日朝鮮人や中国人へのヘイトスピーチデモ,政治の世界でも朝鮮高校への補助金を支給しないなどの政策が堂々と行われていることに心配は尽きません。
先ほどの議員の質問にもありましたけれども,北朝鮮がミサイルを発射した,その着地点もわからないのが現在の技術水準であるのに防災行政無線で情報を流される,こういった今の機構になっているわけです。J-ALERTにしてもそれなりに流しなさいというようなことも来ているようですから,そういうことを考えますと,いつ関東大震災のときの朝鮮人の虐殺などのようなことが起きないとは決して言えない状況だと私は感じます。
銃剣道の教育への導入が再び暴力を野に放つことにならないか,見解を伺わせてください。
642: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
643: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 保健体育科における武道につきましては,基本動作や基本となるわざを身につけたり,決められたルールや安全な環境の中で勝敗を競い合ったりする楽しさや喜びを味わわせることと,「礼に始まり礼に終わる」などの武道の伝統的な考え方を理解し,相手を尊重して練習や試合ができるようにすることを重視する運動として取り扱っているところでございます。したがいまして,議員の御懸念のやみくもな暴力とは対極に立つものと認識しているところでございます。
644: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
645: ◯ 3 番(市原 広子議員) 私は,先ほどの議員がおっしゃった北朝鮮のミサイル関係の情報の開示,そういったことと同時に,どうしてそうなるのかとか,今一部で問題になります差別禁止法ができました。差別・偏見がヘイトとなって暴力的な言動などに今なっているわけです。そして,私は行ったことはないんですけれども,カウンターデモというのがあって,カウンターグループの間に警察が警備に入らないと,まさに暴力的な一触即発状況だと聞いています。
確かに銃剣道はスポーツである,スポーツとして修練されていると言いますけれども,銃剣道の木銃と言うのか,カシの棒でできた,ちょっと小さいんですけれども,こっち側が銃床というもので,こっちは棒のようになって,やりのようになっている。166センチで1.5キロぐらいしかなくて軽いそうなんですけれども,そういうのを使うんですけれども,公益社団法人日本銃剣道連盟のホームページに「銃剣道の本旨」というものがあるんですけれども,いろいろ書いてあります。質実剛健とか,スポーツとして修練され,伝統的な武道と合体して,伝統的な武道の精神も入れているんだというようなことも書いてあります。フランスから来た戦闘としてのそういったものは別として,日本のやりとかそういうものと合体させてきたんだということを書いてありますけれども,第4に,「銃剣道は,木銃を用いて相手の喉・胴等への「突き技」で競い合う競技であり,攻勢的に果敢なところに特色がある。また,技の構成は単純で習得容易であるが,真髄を極めるには奥深いものがある。」。そうですね,命をかけたものですので真髄をきわめるには奥深い。ただ,わざは簡単に習得できると。
私は,これがインターネットでも売られているのと,学校で使われることになりますと,スポーツ用品店などでも扱われるようになるということも非常に心配なんです。これを見て,私はスポーツ音痴ですけれども,どういうふうに使うか想像がつくと思うんです。太いほうを,きき腕に持つか逆に持つか知らないけれども,まずどっちかでがっと相手を抑えて,ぐっと上に上げて,ここを上げさせた後にちょっと引いてどんと突けば,ここを突けるわけです。私は65年生きてきて剣道も柔道もやったことはありませんけれども,こういうものがあれば,こんなふうに使うのかなと思いますが,相手も強いですからわかりませんけれども,相手が同じように対していなかったときに,これは非常に危険な道具になると思います。同等に対抗するときは奥の深いスポーツとして,剣道も難しいですよね。
あと,剣道やフェンシングと違って,柄より手前ではなくて棒のどこでも持てるということです。それで非常に扱いやすい。さまざまに使えるという性格のものですから,私は,今のヘイト状況を考えますと,これは暴力を否定する,差別や偏見,そしてヘイト意識をなくしていくということをしっかりと進めていくということが大事だと思います。
ぜひともこれが私の杞憂になって──今でも朝鮮へ帰れとかそういうことが平気で言われます。この議会でも数年前ですけれども,私が意見書で言っていたら,北朝鮮に帰れ,というやじがあって,「そうだ」というやじもありました。こういうことをレイシズムとしてヘイトを禁止された条項が明らかになりましたけれども,ぜひともしっかりと,むしろこういうことの教育に取り組んでいただきたい。北朝鮮のミサイルの問題も大切ですけれども,そこのところの取り組みが必要だと思いますけれども,最後に教育長,教育部長,御答弁願えますでしょうか。特に学校教育,それから市にとってもそうなんです。
646: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
647: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 御心配の点は重々理解いたしましたけれども,私ども教育委員会といたしましては,国の示した学習指導要領にのっとって学習を進めていくように各校に指導するしかございません。それぞれの種目について価値判断する立場でないことを改めて答弁させていただきます。
648: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。
649: ◯ 3 番(市原 広子議員) 反ヘイト教育について伺ったんですけれども。
650: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
651: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 当然,ヘイトスピーチ等の社会的な問題について,課題については認識しておりますので,銃剣道の導入とヘイトスピーチが
652: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間です。
暫時休憩いたします。
午後 4時20分 休憩
午後 4時40分 開議
653: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
時間の延長をお認め願います。
一般質問を続行いたします。4番三宅眞議員。
〔4番 三宅眞議員登壇〕
654: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 通告に従いまして大きく2問質問させていただきます。
それぞれの2つの質問の底を流れるのは,狛江市の事業にはいろいろな目的がございますが,各事業のターゲットが,誰に対して,どう思っていただくことで,どういう状態になるべきだ,そういうステートメント,定義づけ,こういったことが全ての話に必要であるということ,そのゴールイメージをどうデザインしていくのかという絵を描けること,絵を描ける人材を育てていかなくてはいけない,そんな思いからこの2問質問させていただきます。少し観念的な話の嫌いはありますが,6時までおつき合い願えればと存じます。高校時代は柔道部でございました。受け身のわざは習得しましたので日本の武道の心得はありますが,少し受け身の嫌いがあります。
さて,狛江市を市内外にどのようにプロモーション活動していくべきか,そのプロモーションによって市民の方々がどう活性化されていくのかというグランドデザイン,シティセールスに関して伺ってまいります。
まずは狛江市内での映画やコマーシャル,テレビ等のロケーション撮影。今,2階ロビーの展示をごらんになっていらっしゃる市民の方も多いと思います。狛江ロケーションサービスを管轄する観光協会の総会資料では,平成28年度の決算資料でございます。当初予算30万円に対して71万8,500円の収入済み額がありました。撮影実績は平成28年3月から平成29年2月までということで,1カ月前倒しでずれていますが,問い合わせが191件,受注48件,失注84件,お断りが59件ということを伺っております。また撮影場所では,水と緑のまち多摩川河川敷・公園が全体の3分の2を占めるということでございました。
1問目でございます。当事業は,今まで市が受けていた問い合わせや対応をアウトソーシングすることで,職員の事務作業,マンパワーを軽減しながら観光協会の収入がふえるといった効果があるようでございます。市として考えるメリットを具体例を交えて教えてください。また,デメリットがあれば教えてください。
続きまして2問目です。「KOMAE×DESIGN」,狛江・バイ・デザイン,デザインが街を活性化させる。
業務は定型業務と非定型業務,2種類に分けられると思います。前者は職員の方が日々やらなくてはいけない仕事,役所という職場はどなたがやっても同じレベル,均一性が求められると思います。そうした定型業務型が重視されるということだと思いますが,一方,財源が右肩上がりでなくなったこの御時世において,自治体運営はアイデアであったり創意工夫で難局を打開していかなくてはいけません。そういう状況にあります。それは非定型業務,クリエーティブな能力が求められる企画立案型の仕事となります。今回はこの話をいたします。
ここで,狛江市とも似ていますが,奈良県生駒市の例を挙げさせてください。毎年,市の職員がつくる斬新なポスターや動画等で話題を集め,1,000人超の受験者がいるということで注目されている近畿圏奈良県のベッドタウンでございます。そんな生駒市のホームページに載っている採用基準,「求める人物像」に対しての記述でございます。
読み上げます。「生駒市という職場には,若手職員のチャレンジを応援する組織風土があり,他市や企業に比べて,若くから活躍できるチャンスにあふれています。地方公務員の仕事は地味だと考えられがちですが,自分たちが行動し,市民とともに未来の生駒市を創っていくこんなにも大規模でクリエイティブな仕事が,地味なはずはありません。生駒市はこれからもどんどんと進化し,成長し続けていきます。そのために必要なのは,自分で考え,自分で行動できる人たち。君にできる仕事がここにあります。」。
さて,狛江市では採用に当たって望ましい人物像,どういう点を期待して職員を採用するのでしょうか,教えてください。
再質問は自席から行います。
655: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
656: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 最初に1問目からお答えいたします。
シティセールスのメリットといたしましては,以前は,ロケを実施するに当たり,市が管理する場所であれば,施設担当課職員がその都度撮影隊から借用の受け付けや注意事項等を説明するのですが,撮影支援事業を導入したことにより,その必要がなくなりました。また,ロケの当日に関しましては,庁舎では職員が時間外勤務や休日勤務等で立ち会い業務を行っておりましたが,導入により,職員が立ち会うことなくロケが適正に行われるようになったため,職員の負担が減り,大幅な業務改善となりました。また,市内で複数の撮影が行われておりますが,ロケ弁の受注等もあり,一部ではありますが,商業振興にもつながっていることを実感しております。
設立当初は,各施設において利用の決まりや設備の使用方法等もさまざまでございますので,引き継ぎ事項等が多岐にわたり,調整に手間取ることもございましたが,関係部署の御理解,御協力により,その後はデイ・ナイト株式会社のお力により撮影案件がふえ,また同時に複数の案件が来ても問題なく対応できているところでございます。
657: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
658: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 2問目の御質問に答弁させていただきます。
狛江市人財育成基本方針では,目指すべき職員像の総称を,「狛江を愛し,狛江と共に成長する行政プロフェッショナル」としております。この職員像が指す職員とは,「狛江への愛着と誇りを持ち,市民とのパートナーシップを築く職員」「市民の財産であるという強い自覚と使命感を持って成長し続ける職員」「高い倫理観と規範性を持って行動できる自律した職員」「時代の変化に対応できる経営感覚のある職員」であり,これらの要素を備え,この職員像を具現化する不断の努力をし続けられる職員となることを期待し,採用しているところでございます。
659: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
660: ◯ 4 番(三宅 眞議員) それでは再質問させていただきます。
狛江ロケーションサービス,メリット・デメリットをお聞きしましたが,メリットが多いようでございます。
私は,御答弁の中にありました,デイ・ナイト株式会社のお力により撮影案件がふえ,また同時に複数の案件が来ても問題なく対応できている,というお言葉を頂戴したわけですが,その部分にひっかかっています。要はおんぶにだっこということなのかなと。観光協会で契約していただいているのでそれはいいんですが,仕事としてやっていただいても,お互いにウイン・ウインの関係にならなくては,そのスキームは破綻しかねないというようなことも懸念しております。
今からの質問は,デイ・ナイトさんが狛江市には相談しているそうでございますが,改めて撮影する上での事前申請という視点でお伺いいたします。現在運用されている事前撮影申請ぎりぎりのタイミングはどうなっていますでしょうか。
661: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
662: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 使用するための申請の期間は,市役所庁舎や公園等,利用する施設等おのおの異なっておりますが,1週間から10日程度です。最近は特に,デイ・ナイト株式会社や施設担当課の協力により,市内公共施設を中心に撮影される件数がふえているため,ぎりぎりで申請を受け付けるものも多く,また市の標準処理期間等を過ぎて申請されたものであっても,各施設担当の職員が内容を確認し,決裁等を急いでいただいて対応してもらっているところでございます。
663: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
664: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 通常の市の業務よりも割とフレキシブルに対応しているというお話が伺えました。市としても,各施設担当者が当該事業のため協力して対応されているということだろうと思います。
一方,映画やコマーシャル等はロケハンもじっくり,予算も時間も結構ありますので事前申請も割とスパンが長いわけですけれども,その中でテレビドラマというのは,放送日が迫って撮影されること等が一般的であります。監督の裁量,ディレクターの裁量で撮影場所が急遽変更されるとか決定される。こうした案件に柔軟に対応した自治体が,公共財産使用料収入の逸失という機会損失をせずに実績を伸ばされているのではないかと思います。
狛江市においても,こうした案件を取り込むためには,例えば運用している期間をさらに短くしたり,また過去に実績があり信頼のおける撮影クルーの申請については,所定の用紙をメールにてPDF等で申請することも可,そのような効率的な運用等をお願いしたいと思います。
さて,狛江ロケーションサービスが誕生し,ロケ撮影が来た場合,そのメリットとするところはいろいろ考えられます。まずは職員の負担軽減です。そしてロケーション費用の収入増加がございます。またロケ隊が狛江に落としていくお金,お弁当等が代表的でございますが,2月13日に行われました市内ロケ物件説明会後に,具体的に2つのプロジェクトの発注が市内の飲食店にあったということを伺いました。それ以外にも一般的に私は,市内でロケ撮影があると,イベント感覚で市民の方にわくわく・どきどきできる機会を提供できるのではないかと考えます。
ここで1つ,これは2階のロビーにもございます。関西のウタマロ石鹸のCMは狛江でオールロケで行われたということです。例えば市内のグランドで引きずられている野球少年,多摩川で彼女と自転車,公園でブランコに乗る,着がえて謎の黒い男と市民グランドの控室で打ち合わせ,全て市内のお宅の居間でも行われたということでございます。こうしたわくわく・どきどきがロケーションサービス。
昭島市では狛江市の1年前にロケーションサービスが設立され,現在市民の方のエキストラ登録が500人を超えるということでございます。それはデイ・ナイトさんにお聞きしました。狛江市民の方でも昭島市と同じようにエキストラを希望される方も多いのではないかと推察されるわけですが,デイ・ナイトさん的には,現段階の狛江市はロケ地登録を充実させていくステージであることを伺いました。今後,狛江ロケーションサービスがエキストラ登録を始める段階になりましたら,狛江市としても告知等の協力をいただきたいわけですが,御見解を伺います。
665: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
666: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) エキストラ登録制度を設けるメリットとしましては,エキストラとして登録された方が,市内で撮影された番組や映画を初めロケ地や当該事業をPRしてくれる応援者になっていただけることが考えられますが,一方で,エキストラ登録制度を設けた場合,ロケ隊からの情報連絡や取りまとめ等の新たな業務の発生や,通常はボランティアかそれに近い形でエキストラの募集を行うため,必要な人数が集まるかどうか不安なことも考えられます。
現在の狛江ロケーションサービスの実績といたしましては,平成27年度の実績で問い合わせ181件のうち受注が39件,平成28年度実績で問い合わせが221件のうち受注が55件と少しずつ伸びてはいるものの,設立からまだ2年と日が浅いため,件数としては決して多いとは言えない状況です。当面の目標としては,運営を安定させ,撮影件数自体をふやしていくことや,市内のロケ物件の発掘や紹介等を優先するべきと考えております。
667: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
668: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 私は広告代理店におりましたので,露出効果という指標をクライアントに説明してお金を頂戴する仕事をしておりました。狛江市がメディアへ露出することは観光施策にも寄与いたします。一般的にテレビ番組で商品が紹介されるパブリシティーを費用換算した場合,東京地区で世帯視聴率1%のテレビ番組に15秒露出した場合,うん十万円の価値があると言われております。
さて次の質問になります。平成30年度に予定されている花火大会。平成29年度の観光協会予算歳入にも寄附金項目でクラウドファンディングが計上されております。現状での計画や進捗はいかがでしょうか。前回の花火大会の決算を参考に,クラウドファンディングでどの程度の支出を賄おうとされているのか,お考えをお聞きいたします。
669: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
670: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 現在,クラウドファンディングサイトの運営業者の知名度や実績,手数料等を総合的に検討しているところでございます。集める金額といたしましては,具体的には実行委員会で検討していただくため申し上げることはできませんが,近年,あらゆる事業においてクラウドファンディングが利用される一方で,ほとんどのクラウドファンディングは目標金額に届かず,一方で目標を達成したわずかな案件がマスメディア等で大きく取り上げられているのが現状のようでございます。
狛江市においては,前回5年ぶりに実施したことにより,多くの協賛者様からたくさんの御協賛を頂戴いたしました。今回は3年ぶりということで,同じように御協賛をいただくことが難しいことを考え,それを補う形で実施したいと考えております。
671: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
672: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 花火でのクラウドファンディングサイト,協賛金と寄附のすみ分けが難しくなると考えられますが,市として考えられている課題は何でしょうか。
673: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
674: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 協賛金は主に事業者様から頂戴するケースが多く,個人の方からの御協力という手段では募金が多くを占めております。クラウドファンディングという手段を利用することで,個人の方からさらに広く寄附を集めたいと考えております。
具体的な課題といたしましては,返礼品をどのようにするか,また,その返礼品のバランス等を検討する必要があると考えております。
675: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
676: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
日経グローカルという雑誌で,昨年の6月20日号に自治体におけるクラウドファンディングの特集が組まれておりました。全国813の自治体のうち,まだ数は少ないんですけれども,100近くの自治体が活用または検討されていると。狛江市も検討されている先進的な自治体になろうかと存じます。そこに出ていたんですが,福井県鯖江市,稲田防衛大臣がだて眼鏡をかけていますけれども,その鯖江市の事例です。この鯖江市で取り組まれているクラウドファンディングがおもしろいのは,立案者や支援者だけではなく,クラウドファンディングの仲介サイトと契約することで,自治体が地域独占での運営者となっている点であります。いわゆるフランチャイズ形式であります。通常はその地域での金融機関やNPOがエリアオーナーとして契約を結ばれるケースが多いらしいですが,そこでシステムやノウハウを提供して地域版のクラウドファンディングサイトをつくると。鯖江の地域版のクラウドファンディングサイトは鯖江市が今やっています。自治体の鯖江市が全国で初めて平成26年12月にクラウドファンディングの運営主体となっております。
牧野鯖江市長がこうおっしゃっています。市の歳入確保のため,そして市民の資金調達を支援するためにクラウドファンディングの運営サイトを自分で始めたと。鯖江のシンボルである眼鏡看板の改修,ハリウッドの看板みたいなものが,鯖江市にも眼鏡看板というのがあるらしいんですが,それをクラウドファンディングで調達したということです。また,市営の西山動物園の魅力向上にもつながったと。ほかにも市内の物づくり事業者のデザインや技術開発の支援にも役立っている,というお話です。
さて,自治体が直接運営者となった場合のデメリットとして職員の業務負担増,フランチャイズ収入は雑収入扱いということで,なかなか予算化が難しいといったことが挙げられると思います。それを解決していく鳥取県のスキームを紹介します。
まずは,県がフランチャイズの契約運営主体を,県が補助して運営される「とっとり県民活動活性化センター」に委託し,これで予算上の問題をクリアして,運用はセンターが窓口となり,地域のパートナー,例えば鳥取市や倉吉市,地元の金融機関,山陰新聞社とか,そういった所がサポートするスキームということであります。
一方,自治体サイドが運営者となった場合のメリットは,プロジェクトの募集を意図的にコントロールできる,これが私の考える一番のメリットではないかと思います。どういうことかと申しますと,花火大会の目標とする金額を達成するための手段として,狛江市が運営者となった場合に,ある一定時期のプロジェクトを花火だけにする。しかもいろいろな団体に御協力をお願いして,花火大会のプロジェクトごと,例えば打ち上げ花火とか警備とか,告知とか宣伝とかチラシとか,そういったことでそれぞれごとのクラウドファンディングを募集すると,こうした方法論を意図的にとることができるのではないか。こうした検討に関してはいかがでしょうか。
677: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
678: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) サイト運営者によりますと,クラウドファンディングにおいては通常は注目を1点に集中させるため,1事業には1企画で行うと寄附が集まりやすいようでございます。分散すると注目度も分散され,その結果いずれの企画も寄附が少なかったということになる可能性が高いとのことでございます。そのため,多くのクラウドファンディングでは1事業1企画で実施し,注目を集め,目標額を達成した場合は追加的に実施することはあるようでございますが,狛江市でも仮に当初の目標額に早い段階で達成するようなことがあれば,そのような検討もしていきたいと考えております。
679: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
680: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
先ほどの御答弁で,全体の費用の中でどのくらい賄うかと,今着手しているということでございました。前回は6,000万円の支出で,この間は地方創生の補助金がありましたので,今回はそれを使わないということなので,一般財源がかなり投入されるということ,それを私は避けたい。その中で,例えば何千万というところの中で,何千万かどうかは市から聞いていないのでわかりませんけれども,その目標を達成するためには,プロジェクトを細かく分けて,それぞれオール・オア・ナッシングではなくて,お金がチャージされた分だけ入るということをいろいろな団体にやってもらう,そうしたことを意図的にやれるのが私の意図するところで,今回はその業者に私がそんたくして市の職員も会っていただきました。そういったことも含めて検討いただければと思います。
次の質問です。これは従来型のプロジェクト立案者としての立場でなく,サイト全体を運営して集まったお金を市民活動のために還流するということができるメリットもあるわけであります。私は運用者としてのクラウドファンディングにこだわっているのは,花火は一旦脇に置いておいて,運用者としての意味合い,それは狛江市が個別の市民サービスのためにお預かりした税金を還元することは,財源の枯渇という意味から難しいわけでありますが,そのかわり市民活動を支援するためのプラットフォームを市が用意しているんですよという大義名分が立つわけでございます。
これからの行政には,市民をいかに巻き込むか,いかにその気にさせて動いていただくかという視点が最も大事だと思います。そうした意味で,クラウドファンディングに関して運用者側となっていくお取り組みについての御見解をお聞かせください。
681: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
682: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 運営者側になることができる当該クラウドファンディング運営業者にお話を伺ったところ,運営していくためには,市職員または運営者となる者がクラウドファンディングに精通し,案件の相談やアドバイスなどをできるようになる必要がございます。そのためには相当の期間を要するということでございました。また,導入に当たり初期費用や事業運営のため事業者に支払う利用料金等,相当なランニングコストが発生するとのことでした。
一般的にクラウドファンディングを実施する場合については,金額的な流通量や露出度,コスト等を総合的に検討する必要があります。そうした観点からも他社とも比較し,慎重に検討を進めていきたいと考えております。
683: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
684: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
クラウドファンディングの話は事前に事務方としておりますので,話はまた続けて水面下でできればお願いしたいと思いますが,質問を続けます。
議会初日の行政報告で,東京都市長会政策提言「多摩地域が一体で取り組む観光地域づくり」の具体化に向け,26市担当課長会やアンケートの実施等に取り組むというお話を市長からいただきました。
そして市長会の170ページにわたる提言書を読ませていただきました。この第1章では,2年連続で世界的スポーツ大会が開催されるという最大の好機を活用し,多摩の魅力や存在を内外に訴求する。大会後にも持続した取り組みとして観光地域づくり,観光地ではなくて観光地域づくり,こうした方向性をこれから26市で連携していくという内容でございます。第2章では,多摩地域における地域資源の把握について26市それぞれがアンケートをなさると。意外に気がついていない地域資源に光を当てて整理を横軸で行い,連携に向けた動きが始まるという内容でございました。ポイントは観光地域づくりというお話です。
市内に目ぼしい大学施設はありませんが,近隣市には多く存在しています。第2章では大学生へのアンケートということが,要は自治体ではなく,企業や民間や大学等の連携が地域づくりには必要だという視点です。狛江市の近くには大学は広く点在しています。地域連携を進める上では,企業,民間,大学,住民等の多様な主体による連携が必要となります。第2章後半に書かれています学生の地域活動に対する意識や参画への動機づけに関して市の御見解を伺います。
685: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
686: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 学生への意識調査に基づく考察となっておりますことから,学生への地域活動参加へのアプローチの参考になるものと捉えております。学生との連携を行う際,狛江の地域性に合った形で生かせればと考えているところでございます。
687: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
688: ◯ 4 番(三宅 眞議員) この間,小菅村に行かせていただいたんですけれども,大学とは違いますが,多摩源流大学の先生とか,東京農業大学もありますし,明治大学,美術大学もあります。そうした所というのは,狛江市には大学はないといっても,この間,川崎の農園フェスというのに行ったんですけれども,そこで明治大学の農学部の先生でアスパラガスをつくっている先生に会って,いいよ,狛江にどんどん教えてあげるよ,みたいな話をされたんですけれども,そういった先生には学生もついてきます。そうしたことも含めて観光地域づくりを進めていきたいなというところでもございます。
続きまして,今年度からラグビーワールドカップ2019やオリンピック・パラリンピック等推進担当を企画財政部につくられました。いろいろな事業の検討を始められていると思います。この上半期に取り組まれている業務は何でしょうか。
689: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
690: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会及びラグビーワールドカップ2019日本大会に向けての気運醸成及び関連施策を推進するため,企画財政部政策室にオリンピック・パラリンピック等推進担当を4月より設置いたしました。この2カ月間の取り組みにつきまして答弁させていただきます。
まず両大会の気運醸成には情報発信が重要であることから,両大会に関する情報発信の拠点として情報発信コーナーを市役所2階に開設するとともに,狛江市公式ホームページ内に両大会に関する専用ページを開設いたしました。なお,情報発信コーナーでは,大会に向けた気運醸成を地域の活性化につなげるため,スポーツや狛江の魅力等に関する情報もあわせて集約し,発信しております。
また,両大会に関する周知啓発を図るため,市庁舎及び市民総合体育館において,チャレンジデーの開催日に合わせてパラリンピック等に関する展示を実施するとともに,5月27日に開催された「多摩川×いきもの×まつり」においても関連パネルの展示を行ったところでございます。
なお,東京都事業ではございますが,外国人に対するおもてなしの心と語学を学ぶ「外国人おもてなしボランティア講座」について,今年度も5月に狛江市民を対象に実施したところでございます。
691: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
692: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
花火大会とラグビーワールドカップ2019という観点で伺います。2年後の2019年9月20日,東京スタジアムで,世界の40億人の方がテレビで視聴されるというビッグイベントが開催されます。国際大会ですので,大会準備やらマスコミ取材で,多分それよりもおよそ1カ月前から,この狛江市にも外国人がわんさか来ると思います。狛江市に人がやって来て,好きになってもらう絶好のチャンスがいよいよやってまいります。東京のベッドタウン狛江市でも,いよいよその千載一遇の機会をゲットしなくてはいけないわけであります。
ここで私の問題意識としては,市民の方々の認知がまだまだ足りていないのではないかと思います。そこで市民の方が待ち望んでいる花火大会の活用ができないかと考えました。演出上,仕掛け花火等でラグビーワールドカップの告知をするという取り組みをした場合,その訴求効果は大きいものだと思います。御所見を伺います。オリンピック・パラリンピック等推進担当を置かれた企画財政部,市民生活部の御答弁をお願いいたします。
693: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
694: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ラグビーワールドカップ2019日本大会に関する市民の認知度向上や気運醸成につきましては,集客力のあるイベント等を活用した周知啓発を図ることが大変効果があると考えております。多くの市民が集まる花火大会につきましても,ラグビーワールドカップ並びにオリンピック・パラリンピックのPRが効果的に図れるよう,関係者と調整してまいりたいと思います。
695: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。
696: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 花火大会の翌年に開催されるワールドカップラグビー2019のPRについては,今後立ち上げを予定している実行委員会とも協議してまいりたいと考えております。
697: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
698: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
それではラグビーでどのくらい人が来るのかというお話です。この5月に2019ラグビーワールドカップ日本大会の抽せん会が京都迎賓館で行われました。日本の対戦国はアイルランドやスコットランド等と決まりました。期間中は海外からだけで何と40万人が訪日すると見られています。経済効果試算では,民間の三菱UFJのシンクタンクによりますと,飲食・宿泊等の消費やインフラ整備で最大4,000億円とされているそうです。これはラグビーワールドカップの話です。
最近は「インスタ映え」という言葉もありますが,外国人が日本に来た場合,地元の観光協会でさえ気がついていないような観光資源が眠っている可能性があり,それがインスタグラムで瞬く間に世界へ発信されていくわけであります。そういうチャンスがやってきます。2019年以降の国際イベントを間近にして,しかも開催地である調布市に隣接する狛江市でも,指をくわえて見ているだけでは忍びないと思います。
さて,訪日外国人向けのおもてなし施策に関する必要性や展望について,市のお考えをお聞きいたします。
699: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
700: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ラグビーワールドカップ2019日本大会や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は,狛江の魅力を市内外に発信できる好機であり,訪日外国人に向けたおもてなし施策もその一つと捉えております。
今後の展望といたしましては,異文化理解を促進する事業を実施する予定であり,まずは狛江市を訪れた外国人に対する市民のおもてなしの心の醸成に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
701: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
702: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。外国人へのおもてなしの心というのは,まずは何といっても彼らの不安を取り除くこと,それは言葉の問題とフリーWi-Fi,その2つです。
関連質問ですが,そうした公共的な看板等を市がデザインするのではなくて,市民と協働して,例えば外国人向けのICTアプリとかを使って,今,何語とかに翻訳される技術が東京都でも,諮問委員会,4月21日の報道によりますと,ICT先進都市・東京のあり方懇談会でICTで観光案内充実と書いてありましたけれども,そうした公共的な看板等を市がデザインするのではなくて,市民と協働して作品として変えていく。例えば市内外のクリエーターの方に公募するといった仕組み。そのアーティストやクリエーターが地域で活躍できる場をつくるということで,もっとおもしろくなっていくんじゃないかなと。こうした取り組みを狛江市が用意しましょうということであります。
市民は狛江市内で日常的にアートや文化的なものに触れる機会がふえます。また狛江市を訪れる人によって,インスタ映えで世界へどんと発信されるわけであります。そうした意味も含めまして,もう一歩進めてアートが地域の課題を解決できたらいいなと考えてみました。こうした市民協働のデザイン募集という取り組みですが,市の御見解はいかがでしょうか。
703: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
704: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在,平成28年度に開設した狛江市市民活動支援センターでは,市民の皆さんが持つ力を地域課題の解決に生かしていくことができるよう,地域に眠る人材の発掘を行い,必要としている方とのマッチングや団体登録の推進を行っているところでございます。そうした取り組みの中で,市民が持つアートやデザインの能力を見つけ出し,地域の課題解決と結びつけていくことは有益であると考えております。
705: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
706: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
市民が公共の場にアート作品を設置する場合,道路管理者である狛江市であったり,道路交通法を管轄する調布警察署であったり,いろいろ法律的に難しい部分が多々あると思いますが,例えば広場条例的なものをつくり,仮設で展示を認めるといった動きも自治体ではあるようです。
質問ですが,広場条例とはどういうものでしょうか。また,それを活用して市民が公共的な空間を利用する動きに関して,市として把握されている情報を伺います。
707: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
708: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 他の自治体における御質問のような広場条例といたしましては,「憩い」「にぎわい」「人々の交流」「市街地の活性化」など,地域特性や広場の場所等によってさまざまな目的で設置されているところでございます。また,その利用につきましては,使用料を徴収し,イベントや展示等の利用を可能としている所もあるようでございます。
709: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
710: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 山田議員もそうなんですけれども,5月4日に川田旅館の前に「SOTO KAWADA」ができまして,きのうも防災服で行ったらコスプレに間違えられたんですが,世の中は最近「外」というキーワードが来ているんじゃないかなと。ニトリに行ったら内と外,今,外で例えばグランピングであるとかアウトドアで物を催す。内・外ということで,季節もいいので外でやる。この間新宿に行きましたら,コクヨとスノーピークという会社なんですが,「OSOTO会議」という,まちの中にテントがあって,そこでサラリーマンが会議しているんです。「OSOTO」というのは「Out the Smalloffice ThirdOffice」ということらしいんです。
それとか,「外」というキーワードは私が好きな言葉でございまして,パークレットという新しい概念に関するお話を聞いてまいりました。車道や歩道空間を人々が集う場所に変える試みで,サンフランシスコで,サンフランシスコは車社会ですので,坂に車が家の前でとまっているんですけれども,ある人が自分でコインパーキングを買って,そこに芝生を敷いてカフェをつくっちゃったと。それがパークレット,「パーク」は「パーキング」,「レット」は「させる」,それをPDFで全米に回覧したら,そういう動きがムーブメント,要は公共の空間を人々が集う,芝生を敷いたりそういったことをやる。日本版のパークレットとして「KOBEパークレット」という社会実験が行われたということであります。
実施に当たる目的,内容,今後に関して,市として把握されている情報を教えてください。
711: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
712: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「KOBEパークレット社会実験」は,平成28年10月から平成29年3月までの間実施されたところでございます。神戸市の主要通りである三宮中央通り上の3カ所で,停車帯の一部や歩道上にウッドデッキを敷き,ベンチやテーブルなどを配置して,市民や観光客により快適に使っていただくなど,憩いやにぎわいの創出を目的として行われたものでございます。実験中に実施した利用者調査で非常に好評であったことや,実施前後の歩行者交通量の比較では,パークレット実施エリアのほうが多くなる傾向が出たことから,4月以降も2カ所で継続設置しているようでございます。
713: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
714: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。私もある団体で,7月23日に丸の内仲通りで,自分が行政とかの調整をしてやるプロジェクトに参加して,そういった試みもやってみたいと思っております。
それでは,狛江市としてこうした道路等の公共空間を市民の方が憩えるような空間に変えていくという試みに関して伺います。実施に当たり課題となるところ,法律的な課題も含めましてどういうことが考えられるのか,ひとまず教えてください。また,平成30年度以降の三角地広場等の活用方針に関しても教えてください。
715: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
716: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 歩車道に公共空間を設けて憩いの場とするための課題といたしましては,特に車道においては交通管理者である警察署との協議が必要であり,道路上の一定の場所・区間に多数の人々が集まることによる交通上の危険を防止し,十分な安全性を確保することや,円滑な通行ができるようにしておくなど,占用する際においても道路本来の機能を確保する必要があること等が考えられます。また,ベンチや街路灯などと異なり一時的な占用となるため,長期間の設置が難しいといった課題もございます。
しかしその一方で,規模は小さいものでございますが,市内において,8月に和泉多摩川商店街のメーンストリートを歩行者天国として椅子やテーブルを設けて開放し,商店街を身近に感じてもらい,にぎわいにつなげるイベントを商店街有志の方々が企画しているとの話を聞いております。
また,平成30年度にリニューアルして開設する予定の狛江駅前三角地につきましては,「にぎわいを創出する広場」として整備する予定でございますので,ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え,今後さまざまなイベント等で活用していきたいと考えております。
717: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
718: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 三角地広場は,「にぎわいを創出する広場」として2019ラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え,今後さまざまなイベント等で活用していくというお話を伺いました。
当然ですが,2019年より前,そのイベント開催を成功させるためには,その前の気運醸成が大事です。2019年の話を2019年にやっていても意味がありません。広告代理店的にはバッテンを食らってしまいます。こういった千載一遇の機会をものにするためには,2018年度予算にも反映させていくべきだと考えます。
さて,続く2020年オリンピック・パラリンピックに関して大きく2つ,文化オリンピアード及びホストタウンの可能性に関して伺います。
まずは文化オリンピアードを狛江市のシティプロモーションに生かしていく視点を伺います。オリンピック・パラリンピックと言えばスポーツの祭典と思われがちでございますが,文化的な側面があり,それに伴うイベントを多数開催していくことが開催国に求められます。
それでは,オリンピック憲章根本原則第1と第5章オリンピック競技大会の39条の記述,恐れ入りますが御答弁をお願いいたします。
719: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
720: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問いただきましたオリンピック憲章の規定につきまして答弁いたします。
まずオリンピズムの根本原則1には,「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め,バランスよく結合させる生き方の哲学である。オリンピズムはスポーツを文化,教育と融合させ,生き方の創造を探求するものである。その生き方は努力する喜び,良い模範であることの教育的価値,社会的な責任,さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする。」とございます。
次に,オリンピック憲章第5章オリンピック競技大会の39には,「OCOGは少なくともオリンピック村の開村から閉村までの期間,文化イベントのプログラムを催すものとする。当該プログラムはIOC理事会に提出し,事前に承認を得なければならない。」と規定されております。なお,OCOGとはオリンピック競技大会組織委員会,IOCとは国際オリンピック委員会を指す略語でございます。
721: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
722: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 近代オリンピックをつくったクーベルタンという方がいますけれども,「The Olympics is the wedding of sport and art」,スポーツと芸術が結婚するのがオリンピックだよということが理念であります。
ロンドン五輪大会では文化プログラムでも大きな成果をおさめたと言われております。先日,文部科学省スポーツ庁の鈴木長官が主催しているセミナーを受けてまいりました。市のオリンピック・パラリンピック等推進担当も行かれていたそうでありますが,セミナーが幾つか分かれていましたので,私が聞いたロンドンの文化オリンピアードの資料も担当にお渡ししておきました。
その概要を抜粋いたしますと,2008年北京オリンピック終了後すぐにイギリスはスタートして,「The Great art escape」という動きは,英国全土1,000カ所以上,地方都市,町村も含む文化施設,歴史的建造物,公園,広場,自然環境,浜辺等で開催されたイギリス・ロンドンオリンピックの文化のイベントの総数は11万7,000件,参加者数4,340万人,アスリートと同じ204の国や地域から4万名のインバウンドツーリストがやってきたと。テーマとビジョンは「一生に一度きり(Once in a Lifetime)」ということでありました。このように文化オリンピアードは主体的なアイデアを持つ地方自治体が主役となります。
さて東京2020文化オリンピアードに関して,地方自治体狛江市として現在検討されていることはありますでしょうか。
723: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
724: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 東京2020文化オリンピアードにつきましては,東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が実施している「東京2020参画プログラム」にある8つのテーマの一つでございます。「東京2020参画プログラム」のステークホルダーの一員である狛江市といたしましても,このプログラムに参画すべく,組織委員会に対して必要な主体登録を行ったところでございますので,まずは既存事業の中で認証条件を満たす事業については参画を検討してまいります。
725: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
726: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。ステークホルダーという言葉は「利害関係者」と訳されると思いますけれども,今おっしゃった部分は,東京都がやっている事業に狛江市も参画していくと,そういう意思を確認したんだと受けとめております。
さて,2020オリンピック・パラリンピックでは,「beyond2020」というプログラムがございます。認証対象となる事業・活動の実施主体に関して教えてください。また,国が意図していること,地方自治体に期待していること,市の見解を伺います。
727: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
728: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 国の認証制度である「beyond2020プログラム」の実施主体につきましては,国の行政機関,地方公共団体,国立大学法人及び学校法人,公益法人またはこれに準ずる団体,株式会社等その他法人格を有する団体等でございます。この「beyond2020プログラム」は,2020年以降を見据え,日本の強みである地域性豊かで多様性に富んだ文化を生かし,成熟社会にふさわしい次世代に誇れるレガシーの創出に資する文化プログラムを国が認証するものでございます。地方自治体等の公的機関だけでなく,民間事業者も実施主体となれることから,地域全体で多様な文化プログラムを実施することが期待されているものと推察しております。
729: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
730: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
三角広場の話なんですけれども,先ほどのロンドンの場合は,国内1,000カ所のイベントには町村の広場も含まれているというお話でございました。この「beyond2020プログラム」を活用しての事業展開を狛江市で考えた場合,三角地の利活用が有効ではないかと思いますが,市の御見解を伺います。
731: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
732: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「beyond2020プログラム」に限らず,オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップに向けた気運醸成を図るため,各種事業の実施会場の一つとして三角地を有効活用できればと考えております。
733: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
734: ◯ 4 番(三宅 眞議員) それはそうなんですけれども,私の質問の意図というのは,ロンドンの例でもあるように,自治体が主体的に先行して文化オリンピアードをやろうとした場合,今のうちから考えておかないと間に合わないですよということであります。そのための方法論として,せっかく市の面積が狭い狛江市でも1日4万人を超える乗降客があって,出生率もふえております。こういった狛江市の狛江駅があって,目の前の一等地に三角広場があるんだから,企画やアイデアを市の職員にもっと出してもらいましょうというのが私の意図であります。
今回いろいろ市の職員と,例えばこまエコまつりとか,この間の27日のドッグランに付随したいろいろなイベントであるとか,「ガク☆チキ」もそうなんですが,狛江市の職員はすごく,若手に権限委譲されて企画がどんどん,こまエコまつりは昔はパネル展示だったんですが,今はすごく膨らんで,27日のイベントもドッグランだけじゃなくていろいろ広がっていく。それは職員がクリエーティブな仕事をできる環境になっているんじゃないかなと,それはすごくいいことだなと思うんです。
そういった意味で,三角地というのはすごく,こんな一等地はなかなかないですから,これは先ほど申し上げた2019年にやるんじゃ全然間に合わない。自治体の競争の中で,例えば1カ月に1回アートスペースに変えるとか,それはアイデアはいろいろあると思うんですけれども,そういったことも含めてやっていきたいといったことを私は常に思っております。
市として2020オリンピック・パラリンピックに関して,今後数年間かけて何かしら事業が計画されていると思います。市民に何が残るのか,それ以降が大切です。狛江市が想定するレガシーに関してどのように定義されているのか,または定義される予定なのか,御見解をお聞かせください。
735: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
736: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) レガシーにつきましては,オリンピック憲章において「オリンピック競技大会の遺産を,開催都市並びに開催国に残すことを推進する」と規定されております。レガシーとは,大会を通じて生み出される持続的な効果であり,国際オリンピック委員会では,レガシーの分野としてスポーツ,社会,環境,都市,経済の5つを挙げております。
レガシーは,計画的・有形なものだけでなく,偶発的・無形なものを含む多様な概念であることから,市ではこれまで計画等により明確な定義をしておりませんが,大会を契機に市の地域課題を解決するとともに,さきに挙げた5つの分野の持続的発展を考慮した事業展開が重要であると考えております。
737: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
738: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
狛江市民にとってのレガシー,私のイメージを一言で申し上げますと,2020年を狛江で迎える子供たちが大人になったときに,あのとき狛江ですごいイベントをやっていたんだよ,というように子供に語り継がれるようなことだと思っています。そんな企画やアイデアを今の大人が考えていかなくてはいけないと思います,私も含めてですが。
次にホストタウンの話に移ります。申請する上で国が定める要件に関して教えてください。
739: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
740: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ホストタウンにつきましては,地域住民と大会等に参加するために来日する選手,参加国・地域の関係者,日本人オリンピアン・パラリンピアンとが交流する取り組みを示した交流計画を提出し,国の審査を経て登録されるものでございます。なお,交流計画を提出するには,交流に関する相手国との成約または相手国との交渉が進捗していることが必要となりますが,事前合宿の受け入れは要件ではございません。
741: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
742: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 最後の御答弁の事前合宿の受け入れが要件,マストではないと。これは勘違いされている方も多いと思うんですけれども,ホストタウンというのは別に合宿を受け入れることをマストにしなくてもいいんです。だから市内に宿泊施設がなくてもいいわけです。例えば大会出場後の交流といった企画も検討という要件でございます。
それでは一般論として,ホストタウンと認定された場合の自治体に対しての財源を伺います。地方交付税交付団体への財源措置と現状を教えてください。
743: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
744: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ホストタウンとして登録された地方自治体への財政措置につきましては,交流事業等の経費のうち,対象経費の一般財源合計額の2分の1が特別交付税措置の対象となるほか,事前合宿等に活用するための施設改修については,地域活性化事業債の対象になると聞いております。
745: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
746: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。地方交付税に関しての優遇があると。
先日,東京都のオリンピック・パラリンピック担当の市区町村担当の鈴木課長,狛江市の森本部長も御存じだとおっしゃっていましたけれども,鈴木課長と話をしてきたんですが,ホストタウン登録自治体に関して,昨年末現在138件,相手国・地域は63カ国と地域186自治体。お話として印象的だったのが山形県村山市という所です。
鈴木課長は今,東京都では学校現場でのオリンピック・パラリンピック担当のほうに役職が移っているみたいですけれども,山形県村山市はブルガリアの新体操とホストタウンになったんです。これはなれ初めが,村山市の市の花がバラなんです。ブルガリアの国の花がバラということで交流を進めると決定して,市内に誰かいないかなということの中で,中学校の新体操部の監督の御縁で,本国に誘致プレゼンにすぐ行こうということになったそうであります。成田から出国する前に,株式会社明治という会社,ブルガリアヨーグルトで有名なんですけれども,ここに飛び込みでアポして,成田に行く前なんですけれどもちょっと会ってくださいと。かくかくしかじかこういったタイアップをやったらどうですかみたいな話をしてからブルガリアに行ったらしいんです。その後,ブルガリア本国の組織委員会からブルガリアの新体操部協会を紹介されて,村山というまちがいかにキャンプ地として準備できるかというプレゼンをして,すぐ決まったそうです。すぐ正式締結という物すごいスピードで事が進んだということをお聞きしました。
私が申し上げたいのは,民間企業,明治の知見をホストタウンとしての交流プログラムで市民の健康増進にもつなげたこと,もしくは市内の商業振興,例えばスーパーとかでブルガリアフェアをやるとか,そうしたこともあります。今実際にブルガリアの人がこの6月に村山市に来て,市が盛り上がっているそうであります。
その明治の御担当の課長とお話ししたんですけれども,民間企業じゃなくて自治体がパブリシティーの依頼をかけると,ネタを探しているメディアがすぐ飛びついてきて,山形のメディアが全部取り上げたと。あれは民間企業の明治ではなかなかできませんよと。これは自治体がやると露出が多いわけなんです。まさにウイン・ウインの関係であります。
この村山市は事前キャンプ地の事例なんですが,こうした取り組みはホストタウンとしての事業アイデア,1つの国を決めるということ。ドイツのどこかのまちでも構わないと思います。そういう1つの国を決めることでその波及効果は,さまざまな団体へつなげていく,広げていくことができるのだと思います。
市としてこのホストタウンの取り組みに関して,その重要性に関する認識を伺います。
747: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
748: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) オリンピック・パラリンピックを契機に,全国の地方自治体が大会参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図るとともに,地域の活性化等を推進することを目的とするホストタウンの取り組みにつきましては,議員がおっしゃるとおり,多様な面での波及効果が期待できるものであると認識はしているところでございます。
749: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
750: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
村山市の話をしたのは,職員の方の熱意,パッションで,多方面で市を盛り上げる契機になった,きっかけになったというお話です。千載一遇の機会を捉えて,職員は主体的なアイデアが,クリエーティブなセンスが求められます。自治体職員の仕事はやりがいのあるクリエーティブな仕事,これは先ほどの生駒市のお話です。
今この議会を聞いていただいている幹部の皆さんではなくて職員の皆さんにお話ししたいんですが,若手の職員の方にもお話ししたいんですが,この世紀のイベントを実施して,その結果としてお金では買えない経験価値,レガシーを継承する当事者となる,そういった誇りを持って取り組んでもらいたいと思います。これが生駒市のホームページに書かれております「こんなにも大規模でクリエイティブな仕事が,地味なはずはありません。」という言葉に凝縮されていると思います。
続きまして大きく2問目,同じような流れの話ですが,「KOMAE×DESIGN」というテーマも,職員の皆さんにもっともっとクリエーティブな仕事をしていただきたいという思い,そのための環境づくりの必要性や,役所の行動規範にも前例にとらわれない柔軟性が求められるべき,ひいてはそれが市民サービスにつながっていくんですよという観点から質問させていただきます。
先ほどの生駒市は,求められる力として地域愛,事務処理能力,主体性,課題発見力,企画立案力・実行力,改革マインド,リーダーシップ・協創力とうたっているそうでありますが,狛江市でもそうですが,来年度の採用試験,大卒者は,実はウインドウズ95が誕生した1995年生まれなんです。生まれたときからインターネットが当たり前の人が来年の22歳です。狛江市でもそうした方々にとっても働きやすい職場環境を早々に整えていただきたい。
東京都でも横浜市でもタブレット,これは市の行政計画に入っていないそうですが,ペーパーレス化の推進というのは入っています。こうしたことも含めて,狛江市でもタブレット端末ということもそろそろ,来年の22歳というのは,こういうことが当たり前で育ってきた,パソコンをいじる人たちが入ってくるということの中で,そういったこともお含みおきいただきたいと思います。
それでは質問を続けます。秘書広報室,広報広聴の事務分掌規定に関して伺います。ルーティンワークの具体的内容に関して広報と広聴に分けて教えてください。
751: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
752: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 広報業務は,広報こまえの発行,市ホームページ,ツイッター,フェイスブックでの発信,報道機関への情報提供などを行っております。また広聴業務は,市政に対する意見などを扱う市長への手紙,要望のほか,市民相談の受け付けなどを行っております。
753: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
754: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
事前に広報こまえの広告枠に関して伺いましたところ,1枠の単価が2万1,500円で3枠,年間24回72枠,全部埋まった場合は155万円と伺っております。
次に,プレスリリースや記者会見を通じて,新聞社,テレビ局など報道機関に積極的に情報を提供し,露出されるような働き,いわゆるパブリシティーの取り組みに関して伺います。
イメージとしては,リリースを投げてそのポイントを全庁的にフィードバックして,よい話題があれば積極的にアピールしてほしいということを市役所で共有して,それをまとめるというような流れになるかと思うんですけれども,現状での具体的な流れ,その中で広報の役割を教えてください。
755: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
756: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 報道機関へのプレスリリースは,市議会定例会前に年4回開かれる市長による定例記者会見を通じて市からの情報提供という形で,新たな取り組みやイベント情報などを行っております。それ以外でプレスリリースする場合は,秘書広報室から発信しております。
プレスリリースする内容は,所管部署から寄せられる場合と広報担当が担当部署に直接呼びかけて原稿の作成を依頼する場合がございます。リリース原稿を作成するに当たりましては,手短に5W1Hを基本にまとめるように所管部署には依頼しているところでございます。また,取り上げる内容が都内の自治体で初めてなのか,どのような点ですぐれているのかなどを盛り込むことで,報道機関が取り上げたくなるようなリリース原稿に仕上がるように確認して作成しております。プレスリリースの方法は,ファクス,メール,担当記者への電話などの複数の手段を使って行っております。
757: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
758: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 今回事前に担当と話していて,すごく感心したことがありまして,今お話しされた都内の自治体で初めてとか,そういった視点はすごく大事なんです。私もパブリシティーの仕事をしていましたので,メディアのほうにいましたけれども,いろいろな所からプレスニュースが来て汚い机の中に埋もれているんです。忙しいときにぱっと見て,これが初めてニュースソースになるのか,新聞記者が犬にかまれてもニュースにはなりませんが,犬が新聞記者にかまれたらニュースになるというのが,政治記者で昔あったみたいなんですけれども,そういったニュースソースがすごく大事ということを狛江市の方もわかっていらっしゃるということがすごくわかりました。
プレスリリースした内容につきましては,その後2段構えでホームページにも露出していただく,そういったフローがあるのか事前にお聞きしましたところ,そういったことは努めていると,新聞等で取り上げられたことをホームページでは掲載していないが,記事についてはツイッターやフェイスブックなどで掲載していることがあるということも伺いました。
次に,パブリシティーという意味では観光大使の近藤春菜さんの役割も重要です。私も広報に言ったんですけれども,これは観光大使なので,自治体というのは税金なので難しいと思うんですけれども,普通はタレントと契約すると,誕生日に事務所に花を贈ったりするんです。そういった気配りみたいなものの積み重ねで,だったら狛江市に行ってあげようとか,そういったことが大事なわけなんですが,事務所側との日常的なコンタクトに関して教えてください。
759: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
760: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 近藤春菜さんが所属しておりますよしもとデベロップメンツの窓口の方とは定期的にコンタクトをとっているとともに,年に数回は事務所に足を運んで直接交渉などを行っているところでございます。
761: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
762: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
広報こまえを製作していく上でのワークフローに関して伺います。6月1日号を拝見したんですけれども,例えば見出しの立たせ方とか,今までよりも工夫があるんじゃないかなと思ったんですけれども,この辺に関してのデザインの指示は出されているんでしょうか,伺います。
763: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
764: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今年度は,広報こまえ4月15日号の紙面から広報こまえ作成受託事業者が変わったことで,デザインが若干変わったものと思われます。
765: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
766: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
広報こまえの配布は,市内世帯への新聞折り込みと,あと主要施設に配荷するということだと思うんですけれども,広報紙の役割として全市民的にターゲットとしていく必要があると思います。広報こまえがどの層に多く読まれているのか,そうした調査,データがあれば教えてください。また,市報を読んでいますか,みたいな市民向けのアンケートが過去にあったのであれば教えてください。広報こまえが届いていない層へリーチを促す施策,御検討はされていますでしょうか。
767: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
768: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民向けアンケートにつきましては,広報こまえを使って平成27年,28年のそれぞれ12月15日号で実施しております。アンケートの実施内容といたしましては,どの頻度で読まれているのか,入手経路,文字の大きさやデザイン等の読みやすさ,知りたい情報,興味のある分野など,その他,御意見,御感想を寄せていただきました。回答数としまして,27年は39件,28年は29件となっており,主に60代以上の方からの回答が全体の65%を占めております。20代,30代からの回答は10%弱という状況です。
若い世代への取り組みといたしましては,もともと公立保育所へ広報こまえを届けておりましたが,新たに29年度からは,私立保育所21カ所と市内のコンビニエンスストア5カ所の合計26カ所に広報こまえを届ける取り組みを行っております。
769: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
770: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
今のアンケートの御答弁ですけれども,20代,30代の回答はnが非常に少ない,10%ぐらいと。結果として広報こまえが届いていない層は,新聞での折り込みメディアの親和性が低いということにつながります。そこでカバーできるのがツイッターとかフェイスブックなどのソーシャルネットワークという整理になるのだと思います。このSNSの発信というのは難しいんです。頻度,タイミング。例えば議員が適当なことを言っちゃうとバッシングの嵐なので,自重するべきなんですが,そういった切り口とか考慮すべき点が多々あります。
そこで,この間のSNSで反響が大きかったドローン映像,多摩川の桜の映像は瞬く間に広がって2万6,000回再生されたということであります。その映像を見て狛江市を市内外に広くPRできた。こういったのはセンスもあります。SNSを出す人のセンス。例えばタイミングとかも重要ですし,切り方とかといったこともありますので,それが悪い面に振れないでいい面になるというのは効果が大きいということがあると思います。
さて,今までのお話は,広報ではターゲット設定や目的ということが大切で,それに合わせたコミュニケーションをしていくべきだというお話でございました。きょう一番話をしたかったのは,狛江市の組織としてデザインを統括する部署が置かれたら,職員の働き方や意識が改革できるのではないでしょうかという提言であります。
まず一般的に市民の方は,役所がつくるポスターやチラシというのはやぼったいと思っています。その認識を打ち破ったのが冒頭の生駒市のケースだと思います。これで1,000人強の新卒の方が応募されるということでもあります。
生駒市の市長が前例踏襲を破るような気骨ある人を採用したいという,これはオリエンテーションですね,それを受けた市の職員は,「現状打破。未来に進め。」という,この1つ前がそういうコピーで,七人の刑事,ちょっと古過ぎますね。昔のドラマとかの映像で,その後が女性で,ことしのは「#生駒は違う」,これは今風のキャッチコピーになっています。こういったセンスがすごく大事なんだなというところでもあります。
さて伺いたいのは,狛江市の人事政策でも職員の業務効率の面でも,組織の中にデザインを統括される部門をつくることも有効と私は考えるんですが,市の御見解を教えてください。
771: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
772: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) デザイン面を統括的に所掌する部門の創設ということは現時点では考えておりませんが,庁内において参考となる事例があれば,そのノウハウなどの共有を行って,質の向上を図っているところでございます。
773: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
774: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 一般的に広域行政には,例えば広島県とか大阪府にはデザイン課というのがあって,それは地域の商業振興で,事業者と地域の産業とデザイナーのマッチングをしたり,そういったことも含めて広域行政のところでデザイン課というのがあるんですが,なかなか基礎自治体ではないかなと確かに思います。
ただ,ここからは個別具体的な狛江市でのお話がわかりやすいと思いまして,平成29年度予算特別委員会で教育部が発行した「ガク☆チキ」という話が出たんですが,篠議員が質問してくださっていたんですが,この発行に至った経緯,教育委員会広報の課題をどう解決していったのか,3つの調査をされたとも伺いました。その結果として教育委員会のコミュニケーションをどう規定されたのか。長い話になるかと思いますが,端的にお聞かせください。
775: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
776: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 「ガク☆チキ」につきましては,教育委員会がそれまで行っていた広報に魅力がないと疑問を感じた職員が,東京都市長会の補助制度を活用して,同様の悩みを感じていた多摩地域の教育委員会の職員にも働きかけまして,広報・PRを研究する大学教授,シンクタンクも巻き込んで教育の広報に関する調査・研究を行い,その成果を踏まえ,狛江市教育委員会が発行する広報誌「ガク☆チキ」として具現化したものでございます。
この27年度に行った調査・研究の中では,特にコミュニケーションにおける「ターゲットごとのアプローチの仕方」「地域資源の活用の仕方」「新たなやり方によるコミュニケーションの方法」という3つの観点から,官民含めまして多くの先進事例を研究し,各自治体の教育委員会がとるべきコミュニケーションを考えたところでございます。
この調査・研究を踏まえまして,狛江市教育委員会では,平成28年6月にまとめた広報基本方針のとおり,狛江市の教育広報では,「学校と地域の連携強化」をコンセプトといたしまして,広報の最終目標を「学校の活動に参加してくれる地域住民を増やすこと」,当面の目標を「学校の活動を知ってもらい,興味を持ってもらうこと」に設定した次第でございます。
777: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
778: ◯ 4 番(三宅 眞議員) コミュニケーションが一番大事なんですけれども,「ガク☆チキ」の具体的なターゲットは誰で,目的とするところ,その結果としてどういうコミュニケーションをとったのでしょうか。
779: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
780: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 「ガク☆チキ」につきましては,「学校」と「地域」をつなぐという思いを込めまして,それぞれの頭文字をとってタイトルを「ガク☆チキ」としたものでございます。これにつきましても部内の公募によって決定したものでございます。このタイトルの由来どおり,学校の活動に参加してもらう,学校の活動を知ってもらう,興味を持ってもらうということを主眼に置いておりますので,メーンターゲットといたしましては地域の住民,特に地域の学校に通っている子供や知り合いがおらず,その結果として学校との接点が余り多くないような地域の方をメーンターゲットとするということで考えております。
このように,現在学校と接点が多くない方をターゲットとしておりますので,まずは何よりも,今学校で何が行われているのかということを手軽に知ってもらおうということで,これまでよりも取っつきやすいようにということをとても強く意識して作成しているところでございます。
781: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
782: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
先ほど教育部長の御答弁にもありましたけれども,テーマごとに,例えば先生のハードワーク,それを地域の方に知っていただくというのであれば,こういう目的でつくられるでしょうし,設定がすごく具体的なのかなと。コミュニケーションをつくる上で当たり前なんですが,それを明確にやるとアウトプットがいいものができるという見本だと私は思っています。
その結果,紙面をつくっていく上でどういうワークフローにされたのでしょうか。
783: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
784: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在,「ガク☆チキ」の作成自体は学校教育課教育庶務係の所掌事務となっておりますけれども,この編集過程には,教育部の各課から主事・主任級の職員を中心に選任している編集委員が中心となりまして,わいわいがやがや議論を重ね,企画の立案・調整,取材,原稿執筆,全て行っております。そしてその編集委員の作業が一段落したところで,読売新聞の編集の方に協力をいただいておりまして,特に紙面のレイアウトや見出し,専門的なアドバイスを頂戴しているところでございます。その後印刷業者と調整し,発行に至ります。結局,毎回の企画をキックオフしてからおおむね二,三カ月程度で発行される流れとなっております。
785: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
786: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 職員が自分でデザインに参画することのメリット・デメリットを教えてください。
787: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
788: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 「ガク☆チキ」の編集会議のテーマが「挑戦」でございます。まずみずからが担当するページのデザインの着想を得るのに,雑誌や新聞などさまざまな媒体に接することが必然的にふえますので,それにより職員個々の発想が広がること。あわせまして業務そのものが他の課の職員との共同作業であったり,特に読売新聞などその道の専門家の方と仕事の中でコミュニケーションをとることができますので,それにより得られる刺激も,このやり方のメリットであると考えております。
また,このやり方の最大のメリットが,「ガク☆チキ」の企画を行うに当たりまして,今地域の方々は何を求めているのかということを業務の中で,つまり必要に迫られた状況の中で考えることができるということだと思っております。行政の広報には特にその傾向が強いかもしれませんが,いわゆる情報の受け手が知りたい情報と情報の出し手が伝えたい情報がマッチしないことは,一般的なところでも珍しくないものと思っております。「ガク☆チキ」の企画を考える中で,地域の人は何を知りたいのか,学校や教育に対する興味をほんの少しでも湧かせるにはどうしたらよいのかという点をとことん突き詰めて考えることができることは,まさしく人材育成・OJTになっていると考えております。
一方,複数の課の職員が関係してつくっておりますので,公民館や図書館といった不規則勤務の職員もおります。その点におきまして,職員の集まる時間が限られている,また調整が大変だということが目下の課題となっているところでございます。
789: ◯ 議 長(小川 克美議員) 4番三宅議員。
790: ◯ 4 番(三宅 眞議員) わかりました。
今いい例としてお話ししたことの引き合いで,実は地域活性課には申しわけないですけれども,観光ガイド,これは賞をとられたらしいんですけれども,私はこれを見たとき,あちゃとか思ったんです。これは誰が何のためにとっていくのか。職員が一生懸命つくられたのはわかるんですけれども,これを見たときに,この観光ガイドは何に使うのかさっぱりわからなかったんです。いろいろ事情を聞いてたら,東京都の補助金で観光まちづくり支援で食というところで,市内の農家さんという切り口でつくったんですけれども,一生懸命つくられた職員が思いを持ってやられたということは伺ったので,私もなかなか言いづらかったんですけれども,ターゲットと目的,何に使うかということが明確でないと,市の広報としてはゼロです。そういったことを私は広告代理店出身者として強く申し上げます。
最後に,冒頭の狛江市の広報の部分で,実は狛江駅の改札の外の掲示板の写真を撮ってきました。27日のイベントがないのでここは抜けていますけれども,私が思っているのでは,せっかく市のメディアというのは,例えばホームページとかいろいろあるんですけれども,これを集約する場所が汚いと何にも残らないんです。全てがブランドイメージなんです。ここに傘とかあってごみ箱が置いてあったり,ここに汚れがあったり,私は全部やってくれとは言っていないです。4万人が来る狛江駅の改札の外のここだけでもいいです。
あともう1つ申し上げたいのは,カラーとかモノクロとか,サイズもばらばらで,これはシルバー人材センターが収集されてやるらしいんですけれども,これに関してデザイン部署とかがあったらコントロールするんです。例えば月曜日にこんなのが来て,今あきがこうだからカラーでくれとか,A4でよこせとか,そういったことをやらないと,これをやることが台なしになってしまう。私はそれが狛江市のブランドイメージにすごく損失だなと思っています。
例えば,これは27日の前なので,枠を引いてあげるとか,ここをもう少しきれいにしてあげる。別につくり直してくださいとは言っていないんですけれども,もう少しきれいに,ガムのあれと同じように洗浄しましょうよと。せっかく4万人もある狛江で,駅というのが最大のアピール場所なんです。広告代理店的にもここでやるしかないんです。狛江市のサラリーマンの人が通る,ここが一番大事なんです。例えばA4とかB3とか枠をつくってあげて,それをデザイン部署が運用してあげる。そうしたことでコントロールするセクションが狛江市には必要なんです。そういったことで市のブランドイメージが上がるんです。これはすごく機会損失というか,もったいない,愚の骨頂と言われて,こんなことをしていたら私は多分広告代理店を首になっちゃいます。
ということを私は強く申し上げて,狛江市にはデザインの専門部署という部分ではなかなか難しいと思うんです。ただ,狛江市の,こういうフォルムがありますよね,エダマメの形の。私,自分の企画書をつくるので必要だったが,どこの部門も持っていない。ただ,どこかの印刷会社がつくったものがあった。いろいろ市の職員の皆さんがそういったものをつくるツールがあるじゃないですか。そういったものを一元管理するとか,デザインの部署があれば,ほかの方の負担が減るんです。そういったことも含めて,狛江市のトータルデザイン,グランドデザインするようなセクション,それは秘書広報室でいいと思うんですけれども,美大出身の人をマネジメントクラスにやって,若手の生きのいい人をジョブリーダーとしてとってくるとか,そういった対応を狛江市がすれば,市のクリエーティブ,デザインセンスというのは格段に上がると思うんです。
私は決してお金を使って新しい看板をつくってくださいと言っているわけではなくて,できることを申し上げております。狛江市にはクリエーティブな仕事をしてくださる若手職員がたくさんいらっしゃることに今回は感銘を受けました。管理職の皆様のリーダーシップ次第であります。
質問を終わります。
791: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。
本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
792: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。
明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。
本日はこれにて延会いたします。
午後 6時00分 延会
発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...