狛江市議会 2016-05-23
平成28年第2回定例会(第9号) 本文 開催日: 2016-05-23
検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2016-05-23 平成28年第2回定例会(第9号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正
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議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 104 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 105 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 106 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 107 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 108 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 109 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 110 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 111 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 112 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 113 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 114 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 115 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 116 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 117 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 118 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 119 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 120 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 121 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 122 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 123 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 124 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 125 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 126 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 127 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 128 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 129 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 130 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 131 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 132 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 133 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 134 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 135 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 136 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 137 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 138 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 139 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 140 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 141 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 142 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 143 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 144 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 145 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 146 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 147 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 148 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 149 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 150 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 151 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 152 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 153 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 154 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 155 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 156 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 157 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 158 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 159 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 160 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 161 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 162 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 163 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 164 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 165 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 166 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 167 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 168 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 169 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 170 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 171 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 172 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 173 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 174 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 175 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 176 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 177 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 178 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 179 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 180 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 181 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 182 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 183 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 184 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 185 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 186 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 187 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 188 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 189 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 190 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 191 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 192 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 193 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 194 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 195 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 196 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 197 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 198 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 199 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 200 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 201 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 202 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 203 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 204 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 205 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 206 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 207 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 208 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 209 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 210 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 211 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 212 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 213 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 214 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 215 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 216 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 217 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 218 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 219 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 220 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 221 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 222 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 223 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 224 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 225 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 226 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 227 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 228 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 229 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 230 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 231 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 232 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 233 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 234 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 235 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 236 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 237 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 238 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 239 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 240 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 241 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 242 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 243 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 244 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 245 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 246 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 247 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 248 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 249 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 250 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 251 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 252 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 253 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 254 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 255 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 256 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 257 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 258 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 259 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 260 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 261 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 262 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 263 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 264 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 265 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 266 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 267 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 268 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 269 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 270 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 271 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 272 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 273 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 274 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 275 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 276 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 277 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 278 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 279 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 280 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 281 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 282 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 283 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 284 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 285 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 286 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 287 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 288 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 289 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 290 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 291 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 292 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 293 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 294 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 295 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 296 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 297 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 298 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 299 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 300 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 301 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 302 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 303 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 304 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 305 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 306 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 307 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 308 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 309 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 310 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 311 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 312 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 313 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 314 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 315 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 316 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 317 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 318 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 319 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 320 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 321 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 322 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 323 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 324 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 325 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 326 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 327 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 328 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 329 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 330 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 331 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 332 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 333 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 334 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 335 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 336 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 337 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 338 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 339 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 340 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 341 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 342 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 343 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 344 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 345 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 346 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 347 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 348 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 349 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 350 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 351 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 352 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 353 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 354 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 355 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 356 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 357 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 358 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 359 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 360 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 361 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 362 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 363 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 364 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 365 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 366 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 367 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 368 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 369 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 370 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 371 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 372 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 373 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 374 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 375 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 376 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 377 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 378 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 379 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 380 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 381 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 382 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 383 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 384 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 385 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 386 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 387 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 388 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 389 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 390 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 391 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 392 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 393 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 394 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 395 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 396 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 397 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 398 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 399 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 400 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 401 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 402 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 403 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 404 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 405 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 406 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 407 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 408 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 409 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 410 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 411 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 412 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 413 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 414 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 415 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 416 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 417 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 418 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 419 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 420 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 421 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 422 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 423 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 424 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 425 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 426 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 427 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 428 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 429 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 430 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 431 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 432 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 433 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 434 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 435 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 436 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 437 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 438 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 439 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 440 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 441 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 442 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 443 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 444 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 445 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 446 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 447 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 448 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 449 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 450 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 451 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 452 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 453 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 454 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 455 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 456 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 457 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 458 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 459 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 460 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 461 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 462 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 463 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 464 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 465 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 466 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 467 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 468 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 469 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 470 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 471 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 472 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 473 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 474 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 475 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 476 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 477 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 478 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 479 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 480 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 481 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 482 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 483 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 484 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 485 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 486 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 487 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 488 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 489 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 490 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 491 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 492 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 493 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 494 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 495 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 496 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 497 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 498 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 499 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 500 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 501 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 502 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 503 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 504 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 505 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 506 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 507 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 508 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 509 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 510 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 511 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 512 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 513 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 514 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 515 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 516 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 517 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 518 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 519 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 520 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 521 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 522 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 523 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 524 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 525 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 526 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 527 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 528 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 529 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 530 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 531 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 532 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 533 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 534 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 535 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 536 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 537 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 538 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 539 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 540 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 541 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 542 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 543 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 544 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 545 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 546 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 547 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 548 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 549 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 550 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 551 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 552 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 553 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 554 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 555 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 556 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 557 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 558 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 559 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 560 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 561 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 562 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 563 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 564 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 565 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 566 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 567 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 568 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 569 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 570 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 571 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 572 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 573 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 574 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 575 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 576 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 577 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 578 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 579 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 580 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 581 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 582 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 583 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 584 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 585 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 586 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 587 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 588 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 589 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 590 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 591 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 592 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 593 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 594 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 595 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 596 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 597 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 598 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 599 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 600 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 601 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 602 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 603 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 604 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 605 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 606 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 607 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 608 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 609 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 610 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 611 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 612 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 613 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 614 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 615 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 616 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 617 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 618 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 619 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 620 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 621 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 622 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 623 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 624 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 625 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 626 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 627 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 628 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 629 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 630 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 631 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 632 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 633 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 634 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 635 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 636 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 637 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 638 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 639 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 640 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 641 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 642 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 643 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 644 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 645 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 646 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 647 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 648 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 649 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 650 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 651 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 652 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 653 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 654 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 655 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 656 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 657 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 658 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 659 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 660 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 661 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 662 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 663 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 664 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 665 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 666 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 667 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 668 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 669 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 670 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 671 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 672 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 673 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 674 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 675 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 676 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 677 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 678 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 679 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 680 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 681 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 682 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 683 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 684 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 685 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 686 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 687 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 688 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 689 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 690 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 691 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 692 : ◯ 13番(田中 智子議員) 選択 693 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 694 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 695 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 696 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 697 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 698 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 699 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 700 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 701 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 702 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 703 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 704 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 705 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 706 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 707 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 708 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 709 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 710 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 711 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 712 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 713 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 714 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 715 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 716 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 717 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 718 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 719 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 720 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 721 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 722 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 723 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 724 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 725 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 726 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 727 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 728 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 729 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 730 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 731 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 732 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 733 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 734 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 735 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 736 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 737 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 738 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 739 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 740 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 741 :
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 742 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 743 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 744 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 745 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 746 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 747 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 748 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 749 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 750 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 751 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 752 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 753 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 754 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 755 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 756 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 757 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 758 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 759 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 760 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 761 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 762 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 763 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 764 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 765 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 766 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 767 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 768 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 769 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 770 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 771 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 772 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 773 : ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 選択 774 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 775 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 776 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 777 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 778 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 779 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 780 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 781 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 782 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 783 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 784 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 785 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 786 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 787 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 788 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 789 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 790 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 791 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 792 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 793 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 794 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 795 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 796 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 797 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 798 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 799 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 800 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 801 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 802 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 803 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 804 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 805 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 806 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 807 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 808 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 809 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 810 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 811 : ◯ 15番(小野寺 克己議員) 選択 812 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 813 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前 9時00分 開議
◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。
─────────── ─ ──────────── ─ ───────────
2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。1番岡村しん議員。
〔1番 岡村しん議員登壇〕
3: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 通告の順番を入れかえまして2問目から質問させていただきます。
熊本地震から1カ月がたちました。おとといまでに死者49名,震災関連死疑いも含めて20名,行方不明1名,負傷者1,676名,避難者9,493名,住宅被害9万592棟となっています。改めてお亡くなりになった方の御冥福を祈るとともに,被災された方,その御家族にお見舞いを申し上げます。
ではまず熊本地震が起こってからの狛江市の取り組み,これについてどういうものだったのか伺います。
次に「市民とつくる都市計画を」について質問させていただきます。
前回に引き続き,第四次事業化計画(案)で優先整備路線に入った路線について伺います。狛江市では3本の路線が該当していました。まずこの間の経過について伺います。
再質問は自席にて行います。
4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
5: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 熊本地震が起きてからの狛江市の取り組みについて答弁させていただきます。
発災後の市の取り組みといたしましては,義援金の取りまとめや,ふるさとチョイスにより熊本地方への寄附金の取りまとめを行っているところでございます。また,家屋の被害調査業務を行うこと,その後の罹災証明の発行のために,東京都市長会を通しまして職員を熊本県益城町へ現在も派遣しているところでございます。
今後も被災地で必要としている支援を効果的,迅速に実施していきたいと考えているところでございます。
6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
7: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成28年第1回定例会以降,都市計画に関しての経過といたしましては,平成28年3月に東京都において「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」が策定されました。こちらについては市広報,ホームページでも周知を図っているところでございます。
8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
9: ◯ 1 番(岡村 しん議員) では災害死者ゼロのまちづくりから再質問させていただきます。
東京都市長会を通じて職員を熊本県益城町に派遣しているということで,東日本大震災のときにも石巻のほうに職員を派遣されていて,今回の報道でも,職員の数が足りない,支援する人が足りない,こうした報道などがされていました。ぜひそういったことは本当に続けていっていただきたいと思います。
では熊本地震から学ぶべき教訓と課題について,総務部長と福祉保健部長に伺います。
10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
11: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 教訓といたしましては,あらかじめ取り決めをしていることでも対応し切れていないことがあるのではないかということ。また課題といたしましては,地域防災計画などにより取り決めをしていることなどについて,改めて確認する必要があることではないかと思っております。また,住宅等の耐震化や備蓄品等の自助の備えについての推進を図っていくことも課題であると認識しております。
12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
13:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 今回の熊本の震災では,発災してから福祉避難所の開設までに時間がかかり,機能するまでに時間を要しておりました。福祉避難所として指定されている建物が被害を受けたこと,スタッフ自身も被災しているために人員の確保が困難であったこと,住民の避難対応に追われていたことによるものだと思います。
狛江市においても熊本同様の事態が起こり得る可能性があるため,福祉避難所が円滑に機能するよう,市総合防災訓練において福祉避難所の運営訓練を実施いたします。昨年度と同様に,避難所から災害ボランティアセンターへの福祉ボランティアの派遣要請,災害ボランティアセンターによる福祉ボランティアの派遣決定及び福祉避難所への移送,福祉避難所での受け付け等,一連の訓練を実施することで災害時に備えます。
また,発災時に地域見守り活動支援対象者への災害情報の伝達及び提供並びに安否確認,避難誘導,救出及び救護その他必要な支援が行われますよう,「狛江市地域見守り活動支援に係る対象者名簿の提供に関する協定」の締結をさらに進めてまいりたいと思っております。
14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
15: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 総務部長からは地域防災計画の改めての見直し,また,住宅の耐震化,備蓄品の備え,こうしたことについて推進を図っていくということでございました。福祉保健部長からは,福祉避難所に指定されている建物自体が被害を受けたことや,総合防災訓練において福祉避難所の運営訓練,これを改めて実施していくということでございました。
前回,第4回定例会だったと思いますけれども,私は福祉避難所の件も質問させていただきましたけれども,前回は全ての学校において福祉避難所に連れていく訓練だとか受け付けの訓練だとか,そういったことがやられていなかったと。あと福祉スペースをつくっていく,そういったことも前回はやられていなかったと。ぜひ次の総合防災訓練にはそういった部分も含めて進めていっていただければと思います。
今回の熊本地震は断層型の地震で,余震が多いことが特徴となっていると思います。おとといまでに震度7が2回,6強が2回,6弱が3回,5強が4回,5弱が7回,震度4が88回,それ以下が1,425回と計1,531回もの有感地震がありました。1つ断層がずれたことによってまた隣の断層がずれていく,こうしたことが続き,余震がふえているということでございます。
私がインターネットで調べたところ狛江市には活断層がなく,一番近い所で立川断層,また神奈川にも1つ活断層がありました。狛江市に影響があると考えられている活断層はあるのかどうか伺います。
16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
17: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 活断層につきましては,立川断層帯が府中までは延びていると資料等にはございますけれども,狛江市自体には活断層はないと認識しております。
18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
19: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。狛江市に来る地震としては海溝型というか,そういった大きい地震が1回来てそこから余震が多少続いていくと,そういった地震になるのかというふうにも思います。
30年以内に70%の可能性で首都直下地震が来ると言われています。備えをしっかりとしていかなければなりません。第4回定例会で総合防災訓練で初動体制に課題があるという答弁がありました。初動マニュアルは改善されたのか伺います。また,避難所運営マニュアルも各避難所ごとに整備していく,こうしたことだったと思いますけれども,昨年の総合防災訓練の課題を含めたマニュアルの整備,これはどうなっているのか伺います。
20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
21: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 初動マニュアルにつきましては,見直しを行い,整備を行っているところでございます。また,避難所運営に関するマニュアルにつきましては,夏までをめどに各協議会において作成しているところでございます。
22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
23: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 夏までにできるということで,次の総合防災訓練には新しいマニュアルを使ってさらに進めていくということで,よかったと思います。
今回の熊本地震では避難所の問題が大きくクローズアップされておりました。狛江市の避難所の収容人数と避難人口については,この議会の中でも何人もの方が質問されていたので割愛いたします。避難人口が8,216人で,受け入れ人数についてはレイアウトによって変わるので今協議中,ただ避難所の受け入れ人数は足りないということだったかと思います。
平成25年第3回定例会で私は,「現在,地域防災計画(修正素案)の中には,地域センターや地区センターの位置づけがありません。東日本大震災の際も駄倉地区センターが帰宅困難者の対策として使われました。地域センターや地区センターについて避難所機能を持たせていくことが必要になると思いますけれども,いかがでしょうか。」,このように質問いたしました。当時の答弁は,「市内にバランスよく点在する地域・地区センターは,災害時にはさまざまな用途で有効活用が可能な施設であると認識しております。そのため,現在修正中の狛江市地域防災計画におきまして,それぞれの特性を踏まえて活用を検討する」というものでございました。地域センターは福祉避難所という形になっていくと思います。地区センターについては避難所が足りないわけですから,ぜひとも避難所として使える位置づけにしていっていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。また,避難所とされていない公共施設にはどのようなものがあるか,また,今後の活用方法について伺います。
24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
25: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所とされていない公共施設は保育園や地区センターとなっております。
今後の活用についてでございますけれども,保育園は通常保育が行われる可能性が高いため,避難所等における活用は考えていないところでございますが,地区センターにつきましては,帰宅困難者の一時滞在施設として,また,避難所や福祉避難所等の補完施設として位置づけをしているところでございます。
26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
27: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。避難所として使えるということで安心いたしました。
今回の熊本地震では,手足を伸ばしたいという要望,また,エコノミークラス症候群に気をつけよう,こうした報道が盛んにされておりました。その中で広域避難ということが,ストレス解消の面からも手足を伸ばしたいという要望からも有効だと思うわけなんですけれども,広域避難についての市の見解を伺います。
28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
29: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 広域避難でございますけれども,当然市内の避難所が不足という状況も見込まれますので,協定を結んでいる自治体等と協議しまして,空き住宅等の提供があるというような状況があれば協力をお願いしたいと考えております。
30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
31: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひよろしくお願いいたします。
次に福祉避難所について伺います。
昨年の第4回定例会で私が,福祉避難所「ガイドラインには,社会福祉施設のうち入所施設については,物資,機材,人材が整っているため,災害時において福祉避難所として機能することが可能であると書かれております。もともとの入所者のことも考えていく必要があると思いますけれども,災害時を考えればできるだけ多くの場所を確保しておくべきだと思います。こまえ苑や正吉苑との協定,こうしたことも考えられないでしょうか。」,このような質問に担当部長は,「こまえ苑や正吉苑におきましては,要支援者の直接的な受け入れは考えておりませんが,あいとぴあ福祉避難所に避難している要支援者のうち状態が安定した方の受け入れ先といたしまして,別途協定締結について双方と調整してまいりたいと考えております。」と,こういう答弁がありました。その後,正吉苑やこまえ苑との協定はどうなっているか。また,新しい特別養護老人ホームについても伺います。
32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
33: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 正吉苑やこまえ苑との協定につきましては,こまえ苑とは平成28年3月29日付にて「災害時における福祉避難所に関する協定書」の締結を終えております。また,正吉苑につきましては,正吉苑二番館も含めまして現在協議中でございます。
34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
35: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。こまえ苑については既に協定が締結され,正吉苑についても今調整中ということで,よかったと思います。
次に避難所のプライバシー確保策について伺います。
今回の熊本地震では避難所のプライバシー確保というのも課題となっておりました。寝るときも隣に見ず知らずの人がいるなど常に多くの人がいる中で,仕切りがないのでストレスになる。ひどい所になると更衣室や授乳室がない所もあります。
平成25年第3回定例会で,「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」ができています。このチェックシートを使うことで女性の視点を取り入れていくことができると思います。ぜひともこのチェックシートを使ってほしい,こうしたことを要望したわけですけれども,今回も4月15日に内閣府男女共同参画局総務課長名で,「男女共同参画の視点からの避難所運営等の災害対応について(依頼)」という通知が出されています。この中には,「避難所チェックシートを活用し,男女共同参画の視点に配慮されるよう,適切な措置を講じられたい。」,このように書かれております。このチェックシートが女性の視点から見た避難所運営に必要だということだと思います。このチェック項目にも,「女性や子育て家庭に配慮した避難所の開設」として「間仕切り用パーティションの活用」という項目がございます。
現在,プライバシーの確保についてどのようになっているのか伺います。
36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
37: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所内におけるプライバシー確保につきましては,避難者にとっては重視する事案ではございますけれども,プライバシー確保のために段ボールなどでつくられる間仕切り等を設置した場合,収容できる人数が減少すると思われますので,発災後しばらくの間はお互いに協力し合っていただくことも必要だと思っております。
なお,授乳や着がえ,洗濯物の干し場所などにつきましては,それぞれに専用の場所を設けるなど,避難所運営協議会でも十分に配慮しているところでございます。
38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
39: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現状ではそういったことだということでございます。
しかし避難生活とはいえ,本来であれば仕切りがあっても足りる避難所の確保をしていく必要もあるかと思います。今後の課題として検討していっていただければと思います。
第4回定例会でも質問しました災害弱者の問題について伺います。
先日,NHKのハートネットTVで,熊本地震で障がい者がどのような状況だったかを報道する特集が4回にわたって放送されました。災害時に障がい者,高齢者たちがどのような避難生活を行っているか,こうしたことが幾つもあって涙なしでは見られない内容となっているんですけれども,非常に参考になるものでもございました。
インターネットで現在でも見ることができますので,ぜひ見ていただきたいんですけれども,第1回の最初に知的障がいを抱えているお子さんを持つお母さんの話が放送されていました。知的障がい者を抱えているため炊き出しに並ぶと二,三時間かかると。目を離すことができないので一緒に並ばなければいけないんだけれども,一緒に並び続けることができない,こうした話が出ていました。
福祉避難所では大丈夫かと思いますけれども,一般の避難所において障がい者とその御家族の対応について,情報提供や炊き出しなどを直接渡していく,こうしたことへの対応は個別に行っていただきたいと思いますけれども,一般の避難所での障がい者への対応,これは個別に行っていくことができるのか伺います。
40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
41: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 要配慮者への情報提供につきましては,要配慮者を含め避難所にいる方全てについて情報提供の遺漏がないよう,その配慮につきましては避難所運営協議会の方々と慎重に行っていくものと認識しております。
42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
43: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひとも個別に対応していっていただきたい。今慎重に行っていくということでありましたから,ぜひともそのように行っていただければと思います。
次に5月17日の中日新聞に,「熊本,発達障害者の相談相次ぐ 地震発生後,300件」という報道がございました。災害時には障がいをお持ちの方の生活が本当に大変になっている,こうしたことだと思います。ぜひこうした相談にも乗れる体制を構築していっていただきたいと思います。
次に災害時に出る瓦れきについて,現在の考え方について伺います。
熊本地震では中越地震の倍の災害廃棄物が出るという報道がされております。災害廃棄物の処理は交付税措置などで9割は国庫負担金となり,残りの1割は市町村が負担する,こうしたことだそうでございます。地域防災計画には瓦れき処理マニュアルを今後策定していくことが書かれているんですけれども,これは現在既にできているのかどうか。また,できていないとすればいつ作成していくのか伺います。
44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
45: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 瓦れき処理マニュアルにつきましては,家屋の解体関係等の整理がついていないため,まだ作成できておりません。作成の時期につきましても未定な状況でございます。
46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
47: ◯ 1 番(岡村 しん議員) これからということでございます。しかし瓦れきを仮置き場に搬入できなければ,解体作業だったりいろいろな市民生活自体が滞って生活再建のおくれにつながります。まずは瓦れきを移動すること,その後処理していくことが必要になってくると思います。
現在,瓦れきの集積所が西和泉グランドの1カ所となっています。地域防災計画には候補地について検討していくことになっていますけれども,検討状況について伺います。
48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
49: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 瓦れきの仮置き場につきましては,現在西和泉グランドを指定しておりますけれども,第2候補地といたしましては,施設の接道状況等を勘案する必要もございまして,現在のところまだ検討中でございます。
50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
51: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現在検討中ということでございます。
環境省では,平成26年3月31日に「災害廃棄物等の発生量の推計」が示されています。これに基づくと狛江市の災害廃棄物はどれくらいの量が出るのか伺います。また,同じ日に「災害廃棄物等の要処理量の試算と処理施設における処理可能量との比較検討」も出されております。これに基づくと,狛江市から出る災害廃棄物はどのくらいの期間で処理できることになるのか,これについてもあわせて伺います。
52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
53: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害廃棄物の推定発生量についてでございますけれども,環境省が作成した災害廃棄物の推計方法より以前に東京都が公表した被害想定において,8万トンとの数値が示されておりますが,この8万トンの処理にかかる期間等は未定でございます。
なお,環境省が作成した災害廃棄物の推計方法や,災害廃棄物等の要処理量の試算に関する資料に基づく研究につきましては,東京都もまだ行っていない状況でございますので,他市同様,東京都とともに研究していくことではないかと考えているところでございます。
54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
55: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 災害廃棄物の推計方法,処理量,東京都もなかなか難しくて進んでいないという状況なのかと思いますけれども,以前には8万トンと。4トントラックで2万台分ということで大変な量だというふうに率直に思います。
瓦れきにも木材,車,コンクリートなどさまざまなものがございます。やはり仮置き場が1カ所では種類別に分けることもなかなかやりづらいのかなというふうに思います。現在,災害時の活用方法が決まっていないテニスコートなどの活用について考えられないか,これについて伺います。
56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
57: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) そのときの状況によって判断していきたいと考えております。
58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
59: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひとも検討していっていただければと思います。
次に仮設住宅について伺います。
現在,市民グランド,西河原公園,前原公園に仮設住宅をつくることとされております。地域防災計画では必要な整備や手順をあらかじめ検討することとなっておりますけれども,現状について伺います。
60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
61: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 仮設住宅についての手順等につきましては,地域防災計画内でも一定の記載をしており,実際にもこのような記載の手順で進めていくものと認識しているところでございます。
62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
63: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 地域防災計画の中には仮設住宅の供給に関するマニュアルを作成するとなっています。これについて現状について伺います。
64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
65: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 仮設住宅供給に関してのマニュアルにつきましては作成しておりませんが,地域防災計画内において一定の手順は示しておりますので,この手順に基づき,今年度中にはマニュアルの作成を進めていきたいというふうに考えております。
66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
67: ◯ 1 番(岡村 しん議員) よろしくお願いいたします。
市民グランド,西河原公園,前原公園の3カ所で仮設住宅は何世帯,何人分を確保できると考えているのか。また,それによって仮設住宅が足りるのか,足りなければ何戸分ぐらい足りないのか,これについてもあわせて伺います。
68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
69: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市民グランド等3カ所の敷地面積から建設可能面積を計算いたしますと約360戸の仮設住宅が建設可能と考えております。被害想定から示されている全壊,半壊,焼失家屋の最大限の数値から比較いたしますと約1,600戸分が不足するという計算になります。
70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
71: ◯ 1 番(岡村 しん議員) つくることができるのが約360戸,足りないのが1,600戸ということでございました。
この間の質問を振り返ってみますと,避難所は既に足りていない。
プライバシー対策をすればもっと足りない。瓦れきも大変な量が出る。仮設住宅も大幅に足りないということだと思います。やはり耐震化を進めていくことが必要だと思います。住宅の耐震化を進めていけば避難所や仮設住宅には行かないでも済みます。瓦れきも出る量自体が減っていくことになると思います。
予算特別委員会での鈴木委員への答弁で,「狛江市住宅マスタープランによりますと,平成25年住宅全体の耐震化率は78.4%となっております。そのうち共同住宅や非木造の住宅においては耐震化率は80%を超えている状況ですが,木造住宅については73.7%と住宅の耐震化率の平均を下回っている状況でございます。」という答弁がございました。ほかにも,「今後,国や東京都に対して耐震化率向上に向けたさらなる助成制度の充実を求めるのにあわせ,平成28年度においても木造住宅耐震アドバイザー制度を活用した相談助言体制を確保する等,耐震診断,耐震改修にかかる必要な予算を確保するとともに,広報やホームページ及びダイレクトメール等の周知を徹底していきたいと考えている」という答弁がございました。
現在,東京都や国の助成制度について改めてどのようなものがあるのか伺います。
72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
73: ◯ 参 与(石森 準一君) 東京都及び国の助成制度でございますが,市で要綱を設け助成しているものといたしまして,大きく分けて木造住宅及び分譲マンションに対する2種類の助成制度がございます。その中で木造住宅に対しては3種類の助成制度がございまして,1つ目の木造住宅耐震アドバイザーにつきましては,助成対象費用に対して国費2分の1,都費4分の1となります。2つ目の木造住宅耐震診断につきましては,助成対象費用に対して国費2分の1,都費は対象なしとなっております。3つ目の木造住宅耐震改修につきましては,助成対象費用に対して国費45%,都費は対象なしとなっております。続いて分譲マンションに対しては,耐震診断助成となり,助成費用に対して国費2分の1,都費4分の1となります。
74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
75: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今の答弁では,木造住宅の耐震診断と耐震改修に東京都は補助を出していないということだと思います。この部分が大きく改善されれば,一番ネックである費用面が大きく前進していくのかなというふうに思います。ぜひとも引き続き東京都に対して,今,課長会などでは要望していると思いますけれども,耐震診断や耐震改修についても助成制度をつくっていくよう要望していっていただければと思います。
次にダイレクトメールについて伺います。
耐震化率向上に向けて周知の一環でダイレクトメールを出している,こうした答弁がございました。これはいつごろどのように行っていくのか,また内容についても伺います。
76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
77: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成28年度のダイレクトメールの送付につきましては,耐震アドバイザー制度等の各種耐震制度の周知のために,7月中に,昨年度ダイレクトメールを送付していない方に対しまして送付する予定でございます。
78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
79: ◯ 1 番(岡村 しん議員) このダイレクトメールなんですけれども,耐震診断や耐震改修については制度説明が同封されていないというふうに伺ったんですけれども,まずアドバイスを聞く,これもよくわかるんですけれども,その後,全額自費でやらなくてもいいということが周知されることによって効果はさらに高まるように思うんですけれども,その点についてはいかがでしょうか。
80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
81: ◯ 参 与(石森 準一君) そういった点も必要だというふうには認識しております。
82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
83: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひそういったものも含めて一緒に送っていただければと思います。
次に耐震診断や耐震改修の助成について伺います。
障がいをお持ちの方の避難所生活が大変になっている,こうした話は先ほどもさせていただきました。また,大災害のたびに言われるのが,ほかの方に迷惑をかけると言って避難所に行かないで車中泊をする。また,崩れそうな家に住み続ける障がいをお持ちの方がいらっしゃいます。寝たきりの方などは避難も大変になります。私が直接伺った話で,車椅子の方は,避難することなんてできない,こうしたことも言っておられました。福祉避難所に行っても一緒にいられる家族は1人だけで,その方に大きな負担がかかってしまいます。やはりできるだけ避難所に行かなくても済む方法を考える必要がございます。高齢者の中には生活が苦しい方も多く,とても耐震改修まで費用が回りません。障がい者や高齢者など災害弱者が耐震診断や耐震改修をする場合の助成金,これをふやしていくことはできないでしょうか。
84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
85: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在のところ対象者別の助成金の増額については,まだ検討していないところでございます。
86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
87: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 検討していないということなんですけれども,ぜひとも検討していっていただきたいと思うんです。せっかく震災から生き残っても,避難所生活に疲れ果てて亡くなる方,震災関連死される方,こうした方がいらっしゃいます。私が何度も求めている災害死者ゼロのまちづくりは,震災でも,またその後も死者を出さないまちづくりです。震災関連死を生まない大きな対策になっていくのではないか,このように思いますけれども,市長の見解も伺いたいと思います。
88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。
89: ◯ 副市長(水野 穰君) 参与が答弁申し上げたとおりでございます。現在そのような検討はしていないということでございます。
90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
91: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 災害弱者の方々は家から避難することが難しい,また,避難所生活も難しい方々にとっては家が安全であることが必要になってくると思います。ぜひとも検討していただきたい,こうしたことは再度求めておきたいと思います。
次に家具転倒防止器具について伺います。今回の熊本地震でも重要性が改めて明らかになってきていると思います。担当部の考えを改めて伺います。
92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
93: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 家具転倒防止の重要性につきましては十分認識しているところでございます。自助として備えていただきたいというふうに考えているということで,毎回答弁させていただいているとおりでございます。
94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
95: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 自助として備えていただきたいと毎回答弁しているということでございましたが,昨年の予算特別委員会で危機管理担当理事は,「数ある家具転倒防止器具のうち,天井や高所で設置するものについては,取りつけに危険が伴うものと認識しており,その必要性は感じているところでございます。」という答弁がございました。危険があるものを周知するだけでは難しい。けがをしないためのものを取りつけようとしてけがをさせる,こうしたわけにはいかないと思います。
昨年の予算特別委員会の答弁では,取りつけ支援は1件当たり6,000円,器具の購入費を合わせても2万1,000円ということでございました。年に100件やっても210万円です。今の狛江市の財政なら十分にできると思います。周知にとどまらず,ぜひとも災害弱者,自分で購入することが難しい方,また自分で取りつけることができない方,こうした方については検討していっていただきたいと思いますけれども,市長,いかがでしょうか。
96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。
97: ◯ 副市長(水野 穰君) ここのところの震災等被害状況を見ましても,必要性というのは否定するところではないというふうに考えているところでございます。自助の推進ということで,設置業者への周知,こういったものに努めてまいりたいと考えております。
98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
99: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 市長は答弁してくれないということなんですけれども,今回の熊本地震の教訓を狛江市でも生かし切る必要があると思います。先ほども言いましたけれども,避難所も足りない,瓦れきの置き場も難しい,こうした現状がございます。また,仮設住宅も足りなくなることは既に明らかであります。こうした中で瓦れきを出さない,家の中で住み続けられる,こうしたことについて,自助だけではなく公助を進めていくことが必要になっていると思います。今回の災害弱者に向けての耐震化,また家具転倒防止器具は,何度でも言わせていただきますけれども,ぜひとも検討していっていただきたいということを要望して,この質問は終えたいと思います。
次に2問目の再質問に移ります。
先ほどの答弁で,第四次事業化計画(案),3月に(案)が取れたということでございます。
それでは,前回の答弁で全ての路線について必要と考えているということでございました。その中で,「都市計画道路がないことによって細街路等の中に自動車が入り込んで,それで安全な交通機能を保てないという所が,正直市内の中にはたくさんあるということでございます。そういうものを確保するためには,都市計画道路の整備というのは必要だ」というような答弁がございました。今回整備されることによってどれくらい安全になると考えているのか,またその根拠について伺います。市内にたくさんあるというのは具体的にどこを考えているのか,これについても伺います。
100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
101: ◯ 参 与(石森 準一君) 都市計画道路の整備によりまして,細街路への通過交通の流入抑制を初め,歩行者や自転車が安全に通行できる空間の確保,延焼遮断帯の形成等に寄与しまして,それらの効果が安心・安全なまちづくりにつながるというふうに理解しているところでございます。
今回整備されることによってどのぐらい安全になると考えているのか,また,その根拠についてという御質問でございますが,まちの安全性につきましては,現在の状況に満足することなく,より安全なまちとなるように可能な限り追求していくことが必要でございまして,どのくらいとかその根拠とか,机上の理論のみで明確に表現できるものではございません。
市内の中にたくさんあるというのは具体的にどこを考えているのかという御質問でございますが,市内には細街路が多く存在しまして,歩行者や自転車が安全に通行できる空間が不足し,延焼遮断帯も形成されていない等の安全確保ができていない区域が多く存在している点は,御理解いただきたいというふうに考えております。
102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
103: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 根拠が示せないということだと思います。
日本共産党東京都議会議員団が東京都に開示請求をかけてとった資料の中に,2013年12月20日に行われた第2回専門アドバイザー委員会の議事録がございます。この中で,専門家として呼ばれている竹内委員から,大きい路線ができると必ず新たな抜け道ができるということがある,と指摘されています。また,2014年5月に行われた第3回専門アドバイザー委員会では,兵藤委員の,幹線道路を整備すれば事故が減少するということに因果関係はあるのか,こうした質問に都の事務局は,道路整備と事故件数の因果関係を明確に示すものはないが,生活道路では安全な道路が整備されれば事故が減るという前提としたと,東京都が勝手に前提をつくっているということも明らかになっています。それに対して岸井委員長は,交通事故は交差点部と地区内道路の事故に大きく分けることができる。今回の評価区域は幹線道路は含んでいるのか,と質問したところ,事務局は幹線道路は含んでいないという答弁でした。つまり結論が先にあって,どこの道路で事故が起こっているかすら調べていない,これが東京都の姿勢です。
狛江市では,机上の安全になるということではなく,実際に起こっている事故の発生状況についてつかんでいるのか伺います。
104: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
105: ◯ 参 与(石森 準一君) 個別の事故の箇所ということでは,地図等にプロットしているというものはないところでございます。
106: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
107: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 事故の発生箇所については調べていないということでございました。
警視庁が出している交通事故発生マップがインターネットで見られます。平成27年度の状況について私が数えた形なんですけれども,市内では,大きな道路の世田谷通り,狛江通り,水道道路,世田谷通りから調布境までの3・4・17号線,調布境から一中通りまでの3・4・4号線,狛江団地から電力中央研究所西までの3・4・16号線の事故の件数は,世田谷通り25件,狛江通り21件,水道道路8件,3・4・17号線11件,3・4・4号線9件,狛江団地から電力中央研究所西まで6件,計80件あります。その他全ての道路,これは恐らく細い生活道路なんですけれども,32件となっています。大きい道路で事故が起こっているということでございます。つまり大きい道路を整備したからといって,小さい道路で,生活道路の所で事故の発生件数が減るということではないと思うんですけれども,これについて再度伺います。
108: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
109: ◯ 参 与(石森 準一君) 私のほうでそういうふうに主張した記憶はないのでございますけれども,事故がどうかというところもあるかと思いますが,そういう細街路に通過交通が入ってくることによって非常に危険を感じる,事故にならないまでも安全に自転車あるいは歩行者が通行できていない現状というのは,明らかにあるというふうに認識しているところでございます。
110: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
111: ◯ 1 番(岡村 しん議員) これは平行線だと思いますけれども,先ほども言いました。専門家からも新しい道路ができれば抜け道が新たにできるという話がされています。因果関係があるのかという質問に対して,明確に示すものはないと東京都も答えているところでございます。これはつくっても細い所が安全になっていくということではないということだと思います。
次に,第四次事業化計画では,「未着手の幹線街路を対象に,15の検証項目を設け,必要性の検証を実施しました。いずれの検証項目にも該当しない区間(9区間約4.9km)を「見直し候補路線(区間)」として位置づけ,平成28年度以降,地域の視点から改めて路線の必要性を検証していきます。また,必要性が確認された都市計画道路のうち,様々な事由により,計画幅員や構造など都市計画の内容について検討を要する路線(28路線約30.4km)を「計画内容再検討路線(区間)」として位置付けます。」とされています。
前回の答弁で,必要性の検証を何度も行ったということでございました。いつ,誰がどこで行ったのか改めて伺います。
112: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
113: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成25年度から27年度にかけまして,東京都と特別区及び26市2町におきまして合同の策定検討会議を設置し,共同で調査・検討を進めるとともに,区市町による検討会及び検討部会や区部多摩連携特別ワーキンググループ会議を設置しまして,特別区及び26市2町の意見を取りまとめ,検討を行ったところでございます。狛江市からは,検討会には都市建設部長が,検討部会及び区部多摩連携特別ワーキンググループ会議にはまちづくり推進課長がメンバーとして参加しているところでございます。また,学識経験者で構成いたします専門アドバイザー委員会を設置しまして,専門的見地からの助言を受けた内容を会議の中で報告を受けております。
狛江市におきましても,第三次事業化計画で設定いたしました優先整備路線である調布3・4・2号線,調布3・4・16号線,調布3・4・23号線の事業進捗状況等を踏まえまして,近隣区市と連携し,第四次事業化計画における優先整備路線の検討等を行ったところでございます。
114: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
115: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 全体の打ち合わせの中でのみ検証を行い,狛江市としてその前の検討はしていないということなのか,再度お伺いいたします。
116: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
117: ◯ 参 与(石森 準一君) 第三次事業化計画の進捗状況を踏まえながら,狛江市としての課題を認識し,庁内で連絡調整しながら必要な検討はしているところでございます。
118: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
119: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。これについては後で再度質問させていただきます。
水道道路について改めて伺います。
私たちはこれまで何度も,水道道路については安全性確保の視点から整備を進めていってほしい,こうしたことを要望してまいりました。先日の一般質問の中で,矢野市政時代に3・4・16号線が進まなかったから水道道路が進まないかのような議論がございました。しかし矢野市政時代には3・4・16号線の整備を行ってきましたけれども,水道道路の整備は1メートルも進んでおりません。市から東京都に早く進めてほしいと要請することはあっても,東京都から3・4・16号線を早くやれと言われる筋合いはないと思います。
前回,私の「事業説明会を含めた事業化スケジュール,これについてはどうなるのでしょうか。」,こうした質問に,「来年度の基本計画をつくる中で検討していきたい」という答弁がございました。つまり市施工の3・4・16号線の基本計画をつくる中で,都施工の水道道路の事業化スケジュールを検討する,こうした話になってくるわけですけれども,これについてもう1度詳しくお伺いいたします。
120: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
121: ◯ 参 与(石森 準一君) 調布都市計画道路3・4・16号線は,未着手区間のうち,小田急線高架下付近から水道道路までが,第三次に引き続きまして第四次事業化計画で優先整備路線に市施工区間として指定されたところでございます。この区間は都施工区間である水道道路との接続によるネットワーク化が期待されておりまして,各路線の事業の具体化がお互いに影響を及ぼすことが想定されているところでございます。そのような状況で調布都市計画道路3・4・16号線の基本計画を策定いたしますので,東京都と情報共有しながら検討する必要があるというふうに考えているところでございます。
122: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
123: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 東京都と情報共有するということで,3・4・16号線を進めていくスケジュールと水道道路を進めていくスケジュール,これは特にリンクしてこないということでよろしいでしょうか。
124: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
125: ◯ 参 与(石森 準一君) 全くリンクしないというふうには考えておりません。
126: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
127: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 水道道路は東京都がつくっていく,これは狛江市としては安全対策が必要だということで要望してきたものだと思います。また,3・4・16号線については市施工の道路ということで,これは当然ネットワークということも必要になってくると思いますけれども,これはこれで進めていくということだと思います。それがリンクしてくるという形はちょっと違うのではないかということを再度指摘させていただきます。
3・4・16号線について,基本計画のスケジュール,メンバーと策定スケジュールについて伺います。
128: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
129: ◯ 参 与(石森 準一君) 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画策定につきましては,まちづくり推進課が所管して委託事業として策定いたします。委託期間といたしましては来年1月末までを予定しております。その後,庁内関連部署と連絡調整を行いまして,年度内を目標に狛江市としての計画にまとめたいと考えているところでございます。
130: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
131: ◯ 1 番(岡村 しん議員) わかりました。
次に課題についてはどのように考えているのか伺います。
132: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
133: ◯ 参 与(石森 準一君) 基本計画の策定の中で必要な調査を行いまして,多角的な検討を行った上で地域の課題を明確にしたいと考えているところでございます。
134: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
135: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 先日,参与も含めてなんですけれども,市の担当職員が3・4・16号線を歩いているところをちょうど見かけたわけなんですけれども,その内容と感想について伺います。
136: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
137: ◯ 参 与(石森 準一君) 図面上の確認だけではなく,担当者の視点で計画区域の現状を把握することにより,実態に沿った的確な計画の検討が必要となると考えまして,4月26日に行ったところでございます。
感想ということでございますけれども,現道がある所,ない所,さまざまでございます。さまざまな事情の中で,どういう形での整備が必要なのかというところを検討していかなければならないというふうに感じたところでございます。
138: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
139: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現道がある所,ない所で,整備の仕方,考え方というのを改めてつかんでいかなきゃいけないということだったかと思います。
次に,コンサルタントに頼むということだったと思うんですけれども,これはどんな所に頼むのか,既に決まっているのか伺います。
140: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
141: ◯ 参 与(石森 準一君) 5月に入札を行いまして,都市計画道路の計画の検討において実績のある事業者と契約したところでございます。
142: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
143: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 既に決まったということでございます。
では市民の声はどのように聞いていくのか伺います。現道がない所からは既に不安の声というのも出されております。狛江市も改めてフィールドワークしなければいけなかったということで,関係住民に対しても改めて意見を聞く必要があると思います。
私が3・4・16号線,都市計画道路にひっかかっている家の方から直接聞いたところ,家の半分しかかからないと思っていたけれども全部かかってしまうようだ,こうしたことを言っていた方もいらっしゃいました。丁寧な説明や意見聴取を行っていっていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。
144: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
145: ◯ 参 与(石森 準一君) 調布都市計画道路3・4・16号線は,平成18年度に策定しました第三次事業化計画でも優先整備路線に指定されているところでございます。基本的に第三次事業化計画も第四次事業化計画も市民参加手続としては同様の手続を踏んでおります。また,矢野市政時代を含め,都市計画決定がされている計画道路を事業化するに当たりとらなくてはいけない手続,これについては決まっているところでございます。当然必要な手続をとって整備を進めておりまして,今後も同様に考えているところでございます。
平成12年度に策定しました改定前の都市計画マスタープランにも,平成23年度に改定しました都市計画マスタープランにも,調布都市計画道路3・4・16号線及び調布都市計画道路3・4・2号線,水道道路でございますが,こちらに関しましても早期の整備が必要というふうに書かれているところでございます。
今後,その実現化に向けまして,基本計画策定に向けた検討の中で当該区間の現状の課題を抽出しまして,整備に向けたシミュレーションや整備の方向性を検討して,行政としての基本的な考え方を整理するものでございます。その考えに沿いまして,定められた手続をとりながら,矢野市政時代からの懸案でございます都市計画道路の整備に向けた努力をしてまいりたいと考えているところでございます。
146: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
147: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今回は基本計画をつくるというところが第三次のときとは大きく違ってくるところなのかと思います。こうした中で,既に多くの方から不安の声も出されているところでありますし,第四次事業化計画路線に入ったということは,基本的に今後10年間で整備を始める路線に入ったわけです。第三次のときも入っていましたけれども,こうした基本計画をつくる中で市民の声を聞いていく必要があると思います。先ほど参与自身がおっしゃっていました。現道がある所,ない所で違うという部分で,現道がない所については市民の意見を聞く方法,これをしっかりととっていっていただきたいと思います。
次に,基本計画なんですけれども,これは当然だと思うんですけれども確認させていただきたいんですが,案の段階で内容を議員にも市民にも報告されるのか,これについて伺っていきたいと思います。
148: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
149: ◯ 参 与(石森 準一君) 報告の方法につきましては,計画を策定していく中で検討していきたいと考えておりますが,基本的に案の段階では議員さんのほうにはお示ししたいと考えております。
150: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
151: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 議員というのもそうなんですけれども,そこに住んでいる住民がいるわけです。私が前回数えた結果120棟にひっかかるということで,そういった方々にも案の段階でしっかりと意見を聞いていく,こうした姿勢が必要だと思うんですけれども,今議員にはと言いましたけれども,市民の方にも案の段階で示されるということでよろしいですか。
152: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
153: ◯ 参 与(石森 準一君) それについては今後検討していきたいと考えております。
154: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
155: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 検討ということは,しないこともあり得るということなのかなとも思いますけれども,先ほども言いましたけれども,120棟もの所にかかっていく。そこに既に生活があるわけで,そこで生活している人たちにしっかりと案の段階から示し,意見を聞いていくことが必要,このことは強く指摘しておきたいと思います。
次に3・4・4号線について伺います。
狛江市役所裏のミニストップの前の通り,突き当たりが今駐車場になっているんですけれども,そこを突き抜けていくという道路なんですけれども,これについてどのようなスケジュールで進めていこうとしているのか伺います。
156: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
157: ◯ 参 与(石森 準一君) 3・4・4号線につきましては都施工という形になっておりますので,現在私どものほうで把握はしていないところでございます。
158: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
159: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 都施工ということであっても狛江市の中を通る道路です。前回私が数えたところ71棟にひっかかっている道路でございます。それについて都がやることだから市は関係ないみたいな話ではなくて,市としてもしっかり情報をつかんでいきながら市民の方に説明していく,こうした必要はあるのではないかというふうに言っておきます。
まだスケジュールというのは決まっていない,具体的な動きになっていないということだと思うんですけれども,この路線について狛江市民へのメリット・デメリットを伺います。
160: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
161: ◯ 参 与(石森 準一君) メリットといたしましては先ほど申し上げましたように,市民全体の利益を考えればデメリットはないというふうに考えておりますけれども,計画区域周辺にお住まいの方におかれましては,用地買収等が発生いたしますので協力していただく必要があることや,工事期間中に御迷惑をおかけすることが想定されております。
また,先ほど区域の方の参加とかというお話がございましたけれども,3・4・4号線の狛江通りから六郷さくら通り,住宅の所を通っていたと思いますけれども,そこにお住まいになっていた方は,全体の市民参加の手続というのはやっていないところでございます。
162: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
163: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 3・4・4号線を通したとき,矢野市政時代のときには残り少なかったと思いますけれども,そういったときには市民説明というのはしっかりやってきたというふうに直接矢野前市長からも聞いているところでございます。
今回71棟もの立ち退きが出るということがデメリットとして挙げられないということが不思議でなりません。そのほかにも,住宅街が分断されることや交通量の増加,騒音・排ガスなども考えられると思います。こうしたデメリットを超えてメリットがあるということであればつくるということも理解できるわけでございますけれども,改めてこの道路の必要性についてお伺いいたします。前回の答弁では,交通について重要だという項目で選定されたという話でございましたけれども,第四次事業化計画を見ると,最初に15項目の中で必要性のあり・なしを判断し,必要があるとなって6項目の中に当てはまると優先整備路線になるということだと思うんですけれども,この点については間違いないでしょうか。
164: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
165: ◯ 参 与(石森 準一君) 改めて検証結果を確認いたしましたところ,3・4・4号線につきましては,公共交通の導入空間という形での選定ということになっているところでございます。
166: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
167: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 前回答弁の交通ということではなくて,公共交通の導入空間ということでございます。公共交通の導入空間,これは一体何なのかということでございます。前回参与は,「交通のところでこの路線については必要だというふうに東京都のほうでも判断をしたと,それと市のほうでもそういう考え方については特別異論は申し上げないということで,判断をしているということでございます。」と答弁しています。この路線の必要性の認識がそもそも間違っていたということは指摘しておきたいと思いますけれども,公共交通の導入空間,これはどういうことなのか伺います。
168: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
169: ◯ 参 与(石森 準一君) そもそもが都市計画道路のネットワークの検証結果でございますので,そのネットワークというところが間違っていたという話ではございません。公共交通の導入空間というところであれば,通常はバスですとかというところの空間ということになるのではないかと考えております。
170: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
171: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 通常はバスということになるのではないかという答弁でございます。バスを通すためにこの道路が必要だと。通常はという曖昧な話なんですけれども,バスをここに通したほうがいいよとわざわざ東京都から狛江市に言ってこないと思うんですけれども,狛江市から東京都に提案したということなのかと思うんですけれども,その辺についてはいかがでしょうか。
172: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
173: ◯ 参 与(石森 準一君) 私どものほうで直接,必要だということで提案を申し上げているところではございません。
174: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
175: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 狛江市では提案したことはないという答弁だったんですけれども,第3回専門アドバイザー委員会からの提案でアンケートをとっているわけです。そういった中で3・4・4号線については,狛江市の回答として,「当該区間付近には狛江市のコミュニティバス「こまバス」の路線が通っているが,通過路線が狭あい道路のため交通安全上の課題がある。」,ということで,バス路線となる可能性がある区間として提案しているんです。こまバスを通すためにこの路線が必要だということを東京都に回答しているわけなんですけれども,これについてはどうなのでしょうか。
176: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
177: ◯ 参 与(石森 準一君) こまバスが確かに狭い所を通っているという課題はあるというふうには私どものほうでは認識していますが,そのためにこの3・4・4号線を整備してほしいということは,直接言及はしていないと認識しているところでございます。
178: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
179: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 東京都の「将来都市計画道路ネットワークの検証」結果が出ています。3・4・4号線については公共交通の導入空間というところしかひっかかっていないわけです。つまりバスを通すという理由がなければ必要性自体がないということになってくるわけなんですけれども,もう1度伺います。
180: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
181: ◯ 参 与(石森 準一君) お話ししたとおりでございます。
182: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
183: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 答弁になっていないと思うんです。狛江市ははっきりと,「整備後に新たにバス路線となる可能性のある区間,または,バス路線となることが望ましい区間」。アンケートに対して,こまバスの路線が近くに通っているんだけれども,狭隘道路のために交通安全上の課題があると。つまりここの道路でこまバスを通してほしいと,こういう話をして,それが必要性として入っているんです。必要性があるのは3・4・4号線では公共交通の導入空間だけなんです。もう1度伺います。
184: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
185: ◯ 参 与(石森 準一君) 将来的にはそういったことはあるかと思いますけれども,それだけではないというふうに認識しております。
186: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
187: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 何度言っても平行線なのかもしれませんけれども,将来的にはあるかもしれないけれどもそれだけではないと言っていますが,東京都が出した検証結果ではそれだけなんです。それだけははっきりと指摘しておきたいと思います。
公共交通機関,こまバスの部分について構想段階ということで上げているんですけれども,これはいつ,どこで構想になったのか伺います。
188: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
189: ◯ 参 与(石森 準一君) 構想になったという意味がちょっとわからないのですけれども,再度御質問をお願いします。
190: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
191: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 先ほどの「整備後に新たにバス路線となる可能性のある区間,または,バス路線となることが望ましい区間」というところで,4つのことが資料には書かれています。路線名で3・4・4号線,該当区間としては調布3・4・7号線から調布3・4・16号線。理由については先ほど述べた,「当該区間付近には狛江市のコミュニティバス「こまバス」の路線が通っているが,通過路線が狭あい道路のため交通安全上の課題がある。」そして協議・検討状況のところで「構想段階」としっかり書かれているわけです。これは当然狛江市で出したものだと思うんですけれども,これはいつ,どこで構想になったのか伺います。
192: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
193: ◯ 参 与(石森 準一君) 多分その構想段階というのは,都市計画マスタープランの中の3・4・4号線の位置づけが構想だということで記入したのではないかというふうに考えております。
194: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
195: ◯ 1 番(岡村 しん議員) バス路線については構想段階ということではないという答弁だったかと思います。バス路線について,これまでどこで議論してこういった回答をしてきたのかということになってくるわけなんです。こまバスを通すためにこの路線が必要だという回答はどこで議論して東京都に出すことになったのか,これについて伺います。
196: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
197: ◯ 参 与(石森 準一君) 当然課内で検討した結果ということでございますが,こまバスについても双方向での走行の希望とかというのは数多く出されているところでございまして,現状では難しいという中で,どうにかできないかということで,3・4・4号線については都市計画マスタープランの中では構想の路線ではございますけれども,将来的にはそういった可能性もあるということで提出させていただいたと考えております。
198: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
199: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 課内の検討だけで,庁議でも地域公共交通会議でも,もちろん議会や市民にもそういった話をしないで,この路線が必要だから都市計画道路をつくってくれと。東京都は公共交通の導入空間というだけで必要性を判断し,優先整備路線に入っていくということで,やっぱりやり方としておかしいんじゃないかというのをすごく思うわけです。
市長に伺いますけれども,市民も議会も知らない中で,狛江市からの提案で都市計画道路をつくっていくようなやり方,これについて問題がないというふうに考えているのか伺います。市長にお伺いいたします。
200: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。
201: ◯ 副市長(水野 穰君) 東京都からのアンケートに対して回答を示していく,こういったものにつきましては従来から,市民説明・参加,こういったものはなく手法としてやってきたという点はございます。そのため,特にそういったことを見直す必要性はないというふうに考えております。
202: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
203: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 別に見直せと言っているわけではないんですけれども,議会にも市民にも,地域公共交通会議でも庁議でもこの件は議論されていないわけです。それについてこのやり方に問題ないと考えているかどうかということで質問しております。市長にお伺いいたします。
204: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
205: ◯ 参 与(石森 準一君) 従来からこういった形でやっておりますので,全く問題はないというふうに考えております。
206: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
207: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 私は大いに問題だと思うんです。新しく都市計画道路をつくっていくことになるわけです。そこで生活している方,たくさんいらっしゃいます。71棟もの建物がひっかかります。こうした中でこの人たちに,何で移動してほしいのか,何でこの道路が必要なのか,そうした説明をしっかりしていくことは当然あってしかるべきなんです。にもかかわらず誰も知らない,課内で話していた,こうした中だけでこの都市計画道路の必要性を判断していく,しかも前回の答弁と全く違う,こうしたやり方は本当に大きな問題があるということで指摘しておきたいと思います。
次に交通ネットワークという観点から質問いたします。
第四次事業化計画において,都市計画道路一般の1日当たりの想定台数と3・4・4号線の1日当たりの想定台数について伺います。
208: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
209: ◯ 参 与(石森 準一君) 第1回定例会でも答弁申し上げましたが,各路線の評価の結果については東京都が一元管理しておりまして,問い合わせにつきましては東京都のほうにお願いしたいと考えております。
210: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
211: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ネットワーク上必要というように前回は答弁していたんです。しかし推定の交通量も把握されていないということでございます。
統計こまえ平成26年度版を見ると,自動車の保有台数の総数は,平成22年1万8,584台,平成23年1万8,263台,平成24年1万8,020台,平成25年1万7,785台,平成26年1万7,628台と減ってきております。軽自動車及び小型特殊自動車は,平成22年4,700台,平成23年4,634台,平成24年4,608台,平成25年4,652台,平成26年4,761台とほぼ横ばいとなっております。
今後人口も減少し,若者の車離れが叫ばれていることを考えれば,交通量自体が減っていくのではないかと考えます。先日の一般質問で参与も,若者の車離れが警察庁などの統計から明らかになっている,このように答弁されていました。交通量が減る中で,新たな道路建設については慎重であるべきではないか,このように考えますけれども,見解を伺います。
212: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
213: ◯ 参 与(石森 準一君) 人口ビジョンを見ましても,いずれ人口は減少していくということが想定されるわけでございますが,交通量と人口,これが直接の比例関係にあるわけではないと考えておりますので,どのように影響するかということに関しましては未知数だと考えております。
214: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
215: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 人口が減っていく。ただ保有台数も減っていっているんです。こうした中ではやはり一定影響がある,こうしたことは普通に考えればなっていくと思います。
私たち日本共産党は,別に都市計画道路は全部必要ないなんていうことを言っているわけではないのです。住民の理解や協力は当然不可欠の前提ですけれども,市民の安全,災害時における対応,地域交通の利便性などから必要なものに関しては促進していってほしい,こうした立場を今までとってまいりました。だからこそ矢野市政時代も都市計画道路の整備が進んできたわけでございます。
今から4年前,平成24年3月に市民参加で,今後20年の都市計画の方向性をまとめた計画として狛江市都市計画マスタープランが改定されました。毎年進捗についても出されています。
そして第四次事業化計画(案)の中で優先整備路線がこの間出されています。この中で,水道道路については交通死亡事故が連続した時期もあり,地元からも安全対策が求められていましたし,議会でも何度も各会派の方々が水道道路の安全対策を進めてほしい,こうした立場で要望してまいりました。私たちも安全対策は必要とこの間要望してまいりました。沿線住民の理解と合意をしっかりととっていってほしいと思います。
また,3・4・16号線については,狛江市都市計画マスタープランに狛江市の弱点として,「特に市の南部では幹線道路のネットワークがほとんどない」,こうした指摘もあり,また,将来都市構想の中にも書かれていることから,整備を進めていくことは理解できます。私たちも市内循環道路は必要だと言ってまいりました。ただ二の橋より南については現道がありません。おおむね120棟の立ち退きも出ることになります。基本計画策定段階から住民参加を行っていってほしい。住民合意をしっかりととることが結果として整備が早く進むことになると思います。また,財政負担についても過度なものにならないように進めていっていただきたいと思います。
では,都市計画について考えていく上で重要になってくる計画が狛江市都市計画マスタープランですけれども,これは20年の長期計画になっています。この都市計画マスタープランを見直すための手続はどのようになっているのか伺います。
216: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
217: ◯ 参 与(石森 準一君) 都市計画は中長期的な視点に立ちまして進めていくことが必要でございます。当初,平成12年度に策定いたしました都市計画マスタープランも平成32年度を目標年次としておりました。その後,社会経済や狛江市を取り巻く都市環境を初めとする都市計画に関連する状況は大きく変化し,また上位計画も改定が行われ,これらの計画との整合を図る必要も生じたことから,平成23年度に改定したところでございます。今後も同様に状況の変化にあわせまして検討する可能性はあるかというふうに考えております。
改定につきましては,都市計画法において公聴会の開催等住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとされております。また,都市計画運用指針におきまして,都市計画マスタープラン案の作成について,都市計画審議会から意見を求めることが望ましいとされておりまして,市が作成した改定案を狛江市都市計画審議会に諮問いたしたいと考えております。
改定案の作成に当たりましては,アンケート調査等で課題の整理を行い,庁内で検討するとともに,学識経験者や公募市民等で構成する改定委員会等で案をまとめることになります。その後,パブリックコメント等を行いまして案をまとめて,都市計画審議会から答申をいただいた後に決定する予定でございます。
日本共産党狛江市議団の皆様がおっしゃられるように,市といたしましても先ほど申し上げましたが,定められた手続をとりながら,矢野市政時代からの懸案である都市計画道路の整備に向けた努力をしてまいりたいと考えております。
218: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
219: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 定められた手続をとりながらやっていきたいということでございました。しかし今回,この3・4・4号線については早期整備路線に入っていないんです。さらに現道がない通りで,都市計画マスタープランの「道路・交通網」のページでは,「都市計画道路については,旧計画を策定した平成13年以降,「調3・4・17(松原通り)」の一部区間や「調3・4・3(世田谷通り)」などの整備が完了するなど,中軸となる路線の整備が一定程度進捗をみせ,整備進捗率は,5%以上上昇しています。」とされており,都市計画道路は整備が進んでいるという評価でございます。その後に,「生活道路網は全体的に整備が遅れています。狭あい道路が中心で行き止まり箇所も多く,一部の地区を除いて,有機的なネットワークを構成するには至っていない現状にあります。」と生活道路についての整備の必要性が強調されています。
今必要なのは,以前から進める予定以外の都市計画道路の整備ではなく,市民生活がより便利になっていくよう生活道路を整備する,これが都市計画マスタープランの指摘だと思います。
今回の3・4・4号線,そして3・4・7号線について,都市計画マスタープランの指摘との整合性をどのように考えているのか伺います。
220: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
221: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成23年度に改定しました都市計画マスタープランでは,主要幹線道路及び補助幹線道路の整備の方針といたしまして,調布都市計画道路3・4・4号線は,「「調3・4・16」から「調3・4・7」までの接続については,長期的視点に立って今後の方向性を検討する。」としております。また,調布都市計画道路3・4・7号線につきましては,「北部の東西方向の広域交通動線としての機能を担う路線となるが,長期的視点に立って今後の方向性を検討する。」としておりまして,その検討の必要性を示しているところでございます。
しかしながら,既に整備が完了している都道と市道,現在整備を進めている都道,現在整備を進めている市道,そしてこれまでの第三次事業化路線に指定されているもの以外は,「長期的視点に立って今後の方向性を検討する。」と記載がされているもので,現状を示しているのみで新たな展開が見えないという状況となっております。
平成23年度の改定時点では,既に第三次事業化計画が示された中でその計画を重視した計画となっていましたが,改めて第四次事業化計画を検討するに当たり,狛江市内の都市計画道路は全て必要性が認められておりまして,その必要性を認められた全路線の中で,必要な路線として長期的視点に立って今後の方向性を検討した結果,第四次事業化計画(案)において優先整備路線として示されていると理解しているところでございます。そのため,現行の都市計画マスタープランと整合できていないとは考えていないところでございます。
222: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
223: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 3・4・4号線については,現在の都市計画マスタープランで「長期的視点に立って今後の方向性を検討する。」区間となっているんです。それが検討から事業化と大きく変わっているわけですから,整合性がとれているというのは無理があると思うんです。
この必要性についても,こうしたところで話しているわけではなく,さっきも指摘しましたけれども,担当課の中だけで話されているということなんです。こうした中で都市計画マスタープランの中身を実際には変更していく。先ほど答弁があったように都市計画マスタープランを変更していくには多くの手続が必要なんです。だからこの中身について整合性がとれている,これは全く違うと思います。この事業を行っていくということは事実上の都市計画マスタープランの変更に当たると思います。
この事業をいつから行おうとしているのかについては,先ほど,まだ具体化していないということでございました。しかし,都市計画マスタープランの中間見直しは平成34年となっていますけれども,それに向けてしっかり議論していく中で,進めるなら進める,やめるならやめる,こうしたことが必要なのかというふうに思うんですけれども,いかがでしょうか。
224: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
225: ◯ 参 与(石森 準一君) 都市計画マスタープランの見直しにつきましては,必要があれば適時適切なタイミングで検討していきたいと考えております。
226: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
227: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 別に都市計画マスタープランの見直しをしろと言っているわけではないのです。都市計画マスタープランが長期計画で,こういうふうな狛江市をつくっていこうと,市民とともにつくってきたわけです。それに基づいてやっていく,これが当たり前のことなのかと思います。
都市計画マスタープランには3つの意義が書かれています。その中に,「都市計画決定及び変更の基本方針となるほか,東京都や周辺の区市など他の行政機関や企業,団体,個人に対して,まちづくりへの協力を求める根拠となります。」と書かれています。マスタープランとの整合性がない都市計画,これはそもそもあり得ないわけです。
今回の3・4・4号線,3・4・7号線については,先ほどから述べてまいりましたけれども,必要性についても疑問があります。3・4・4号線及び3・4・7号線の事業化については,白紙も含めた市民参加で再検討していく,こうしたことが必要かと思うんですけれども,いかがでしょうか。
228: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
229: ◯ 参 与(石森 準一君) 「東京における都市計画道路の整備方針」の策定に当たりましては,東京都と区部,また多摩地域が連携して検討しておりまして,狛江市のみの計画ではありません。本方針は中間まとめのパブリックコメントを昨年の5月26日から6月30日まで実施しまして,また,方針(案)のパブリックコメントにつきましても昨年12月18日から本年2月10日まで行ったほか,オープンハウスも行っているところでございます。
狛江市におきましても,昨年6月1日号,また本年1月1日号の広報こまえで周知を行いまして,1月15日から20日までの期間に市役所ロビーで優先整備路線等をパネル展示しております。また,1月28日開催の建設環境常任委員会協議会におきましても,「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)について」を報告しているところでございます。さらに2月14日には都市計画道路についてのフォーラムも開催しておりまして,市民の皆様にも広く都市計画道路の必要性について情報発信をしております。
本方針につきましては,以上のような手続を踏まえまして策定しておりまして,白紙撤回ということについては一切考えられないところでございます。
230: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村議員。
231: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 白紙にしろと言っているわけではなくて,住民の意見を聞いて,白紙も含めて検討していってほしいということだったんですけれども,パブリックコメントの話や広報でのお知らせなどさまざま答弁がありました。しかし関係住民,市民と顔を突き合わせて説明したのは2月14日のフォーラムが初めて。しかもそこの区間の人には説明はしていない,さらにアンケートもとっていない。このときには既にパブリックコメントは終わっておりました。
第5回専門アドバイザー委員会ではパブリックコメントの方法について議論がされました。窪田委員からの,「検証の評価項目15と優先6で「地域のまちづくり」を入れているということは,都や自治体という観点より,もっと小さな地域の住民の主体的な意見などを取り込もうとしていると思う。自治体だけが重要だから入れるということではなく,地域のまちづくりの意向を丁寧に反映するスタンスを取るべき」,こうした指摘に対し,事務局は,「必要性の検証における「地域のまちづくり」については,区市町アンケートの結果を取り入れている。自治体は常に地域とやりとりをしている。そのあたりを踏まえている。」という形でございました。しかしこの間,地域住民の声は一回も聞いておりません。
都市計画マスタープランに,「まちづくりに関する情報の周知,市民のまちづくりへの参加の場の拡大など各主体の連携の強化に繋がる取組みを行います。」とあるように,市民に広く参加していただくことが必要でございます。
今回の3・4・4号線,3・4・7号線については71棟が直接影響を受けます。道路の必要性の答弁もすぐに変わる,こうした不要不急の道路開発のために多くの市民に立ち退きをさせるようなやり方,これは改めるべきでございます。さらに,地域住民の意見を聞いていない,また,市民参加でつくった都市計画マスタープランと整合性がとれていない,このような計画は,東京都の言うがまま進めるのではなく,はっきりと狛江市としての意見を主張することが必要です。狛江市では1994年日本で初めて……
232: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間です。
暫時休憩いたします。
午前10時20分 休憩
午前10時40分 開議
233: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。2番宮坂良子議員。
〔2番 宮坂良子議員登壇〕
234: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは質問させていただきます。
まず1問目の質問です。高齢者が安心して暮らせるために,の思いを込めて質問させていただきます。
高齢者の暮らしと権利は脅かされ,大変厳しい生活実態です。予算特別委員会でも紹介いたしましたが,国民生活基礎調査では,高齢者世帯は年収200万円以下が約4割,中でも100万円未満の世帯が13.2%にも上るということ。しかも国民年金だけを受給している年金の平均額は4万9,000円。介護保険料や後期高齢者医療保険料が天引きされ,わずかな預貯金を取り崩しながら生活を維持しているのが実態です。
狛江の高齢者も例外ではありません。日本共産党狛江市議団が実施した市民アンケート,市民600人を超える方から寄せられましたが,このアンケートには,医療費の負担軽減,介護保険料・利用料の負担軽減,在宅介護への支援,介護施設の整備の要望などたくさん寄せられました。
具体的な記述では,70代の女性「老人1人で生活するのはすべてに不安。特に費用面では年金だけでは生活していくのは不可能」,80代女性「老老介護は大変です。収入は下がり,くらしは大変苦しい。介護・医療をよくしてほしい。」,70代女性「介護保険あまりにも高すぎる。年金生活者なのに,その年金からあらかじめ引かれるのは厳しい」,60代女性「主人は脳障害を患って60歳から働けていません。9年になりますが,医療費が高く負担が大変です」,70代女性「年金は減り,医療費,介護保険料,利用料負担が上がりました。老老介護厳しいです。老人は早く死ねと言われているように思います」,70代男性「年金ぐらしのために医療費の負担が大,蓄えも病気のために全部使い果たしてしまいました」などです。本当に切実です。
高齢者の実態について部長はどのように捉えているでしょうか。まず認識と見解を伺います。
235: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
236: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 近年,「下流高齢者」という言葉をよく耳にするようになり,高齢者の生活が困難になってきていることや,家族の世帯構成が変わり,独居高齢者や高齢者のみ世帯がふえていること,また認知症高齢者がふえていることなど,高齢者や高齢者を抱える家族にとっては大変厳しい時代が到来していると認識しております。
このような社会を支えるためには,自助,互助,共助,公助がバランスよく機能する地域包括ケアシステムの構築が必要と考えております。みずからが自立した生活を送るよう努力し,困ったときはお互いに助け合い,時には介護保険等の共助を活用しながら,それでも解決できない問題は公助の力でといった社会づくりを目指したいと考えております。
237: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
238: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 部長も高齢者が置かれている実態を,生活が困難になっていると捉えられており,高齢化社会を支えるシステムの構築が必要だという答弁でございました。
高齢になっても安心して暮らしていくためにという点で,まず介護保険の問題を質問させていただきます。
家族介護から社会全体で支える介護にと,この介護保険制度が2000年にスタートして今や16年です。残念ながら,なかなか社会全体で支えるとなっていないのが実態ではないでしょうか。老老介護や,今や認認介護,シングル介護で家族が共倒れする危険性が社会問題になっております。先日も老夫婦による無理心中が起きてしまいました。認知症を患った夫を妻が介護する老老介護で疲れ果てた末に起きた事件です。
介護保険は必要な方が利用できることが重要だと考えます。部長が答弁されたように「時には介護保険等の共助を活用しながら,それでも解決できない問題は公助」という,こうした段階論ではなく,自治体の役割というのは,大もとに,土台にあることが必要ではないかと思います。ぜひ市はこうした立場に立って市政運営を行っていただきたいとまず要望いたします。
さて,介護保険制度がスタート当時の平均保険料と現在の平均保険料,どのぐらいでしょうか。
239: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
240: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成12年の介護保険料の平均は3万6,300円,平成28年現在の介護保険料の平均は8万4,570円でございます。
241: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
242: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今,介護保険がスタートしてから16年の平均保険料をお答えいただきましたが,3万6,300円から8万4,570円,実に2.3倍,4万8,270円も増加したということです。
社会保障の負担は介護保険にとどまりません。医療費,医療保険料の負担増,そして消費税も3%から8%に増税。収入面で見てみますと,これが命綱であります年金は数年下がり続けております。
こうしたことから,立命館大学産業社会学部の唐鎌直義教授が国民生活基礎調査の最新のデータを分析し,試算し,わかったことを発表いたしましたが,高齢者の25%が貧困状態で年収160万円以下,生活保護費の受給水準以下で暮らす高齢者が最近5年間で約160万人ふえたと見られる。公的年金の支給額引き下げや消費税増税などが負担となり,生活に困窮する高齢者が増加した,ということを発表いたしました。本当にこれが実態だと私も思います。
次に,介護保険スタート時の保険料の段階と現在の段階の数はどのぐらいでしょうか。
243: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
244: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成12年当時は5段階,平成28年現在は13段階となっております。
245: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
246: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 保険料の段階は当初5段階だった。それを8段階ふやして今13段階にしてきたということですが,その根拠や考え方はどうでしょうか。
247: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
248: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢者の増加に伴う介護保険料の値上げはやむを得ないものですが,高額所得者層に高い負担を求めることにより低所得者層の負担を軽減し,また,多段階化することにより所得の幅を狭くし,実際の所得に近い保険料額を設定するためでございます。
249: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
250: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 値上げはやむを得ないとおっしゃいましたけれども,そうではないのです。国の補助が介護保険スタート時以前の制度よりも大きく削減されている,そして保険料だけで賄うという制度に欠陥があるわけでして,やむを得ないものではありません。国に対してしっかりと物を申す自治体であってほしいと思います。
さて,介護保険料の平均では,さきの御答弁のようにスタート時から2.3倍にもなっている。こうした中で軽減策はどのようなものがあるでしょうか。
251: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
252: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 第1号被保険者やその世帯の生計を維持する方が,火災や震災等の災害により住宅・家財等に著しい損害を受けたときは,その損害の割合により50%から100%の保険料の軽減を,第1号被保険者の属する世帯の主たる生計者が死亡や入院,心身の障害,また,事業または業務の休廃止,損失,失業等により収入が著しく減少した場合は50%から80%の保険料の軽減を,これらの理由なく,保険料第2・第3段階の方で収入が著しく少ないと認められた場合は,第1段階まで保険料を軽減しております。
253: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
254: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) これまで国は,介護保険料に対する自治体独自の補填はできないなどとする見解だったと思うんですけれども,軽減や無料にすることに対してペナルティーまであると聞いておりました。しかし第6期介護保険事業計画では,国がみずから一般財源を補填して低所得者への保険料の軽減を図ったということでよろしいでしょうか。改めてこの経過と補填内容を伺います。
255: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
256: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢者の増加に伴い,介護費用の増加と保険料負担水準の上昇が避けられない中,制度を持続可能なものとし,低所得者も保険料を負担し続けられることを可能とするため,平成27年の法改正により,一般会計から低所得者の保険料軽減に要する費用を特別会計に繰り入れ,国が2分の1,都と市が4分の1負担することとなりました。介護保険料所得段階第1段階の方の保険料を10%軽減しております。
なお国は,保険料については所得に応じて段階設定するなど低所得者への配慮を制度の中で行っていること,また,介護保険制度がその負担能力に応じて保険料を負担し合い,皆で支える制度であることから,この助け合いの精神を否定するような減免の措置を講じることは避けるべきとし,保険料減免分を一般財源から補填することのないように,といった強い指導は現在も変わりがないところでございます。
257: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
258: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 本当にひどい国の考えだと思いますけれども,昨年1月,日本共産党のしんぶん赤旗は,禁止しているような通達を出されたことに対して厚生労働省に問い合わせをしたんです。本紙の問い合わせに対して,自治体の独自減免は法令上は禁止されていないと,このように厚生労働省は認めました。もちろん認めはしたものの,今部長の御答弁にもあったようにあくまでも厚生労働省は,公平性の確保の観点から,一般財源の投入による軽減や一律減免などは適当でないというようなことも一貫して言っているようですけれども,保険料減免分を一般財源から補填することのないようにといった強い指導は今も変わりないという答弁でしたけれども,住民の暮らしを守る上で自治体として軽減を行うということ,これを厚生労働省ができないということ自体は許されないのではないでしょうか。
日本共産党は,こうした問題も国会議員が積極的に国で,自治体での補填も必要あるいは国自体が補填するべきだという立場で奮闘しておりますけれども,次に行きたいと思います。介護保険の利用料について伺います。
訪問介護や通所介護におきまして,要介護4の方の利用料の自己負担1割の目安はどのくらいでしょうか。
259: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
260: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 要介護4の方につきましては,家庭内に介護者がいる・いないや,認知症状のある・なしで負担額も大きく変わります。また,通所介護事業所により昼食や自己負担の金額も異なります。仮に訪問介護で身体介護30分未満,家事援助1時間を週3回,月12回利用したと仮定しますと,自己負担は月に6,271円になります。また,仮に小規模通所介護事業所へ1日7時間未満を週2回のうち,週1回入浴したとして月8回,食費とその他自己負担込みで1日700円と仮定すると1万4,347円となります。実際には事業所により処遇改善加算や機能訓練加算等をとる所もあるので,若干高くなると思われます。
261: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
262: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 1万円を超える,あるいはさらに加算がつくともっとふえる。これは目安ですので,利用料は利用の内容や回数によってさまざまだと思います。必要なサービスを全て利用するかといえば実態はそうなっておりません。まさに支払い能力,ここに応じてサービスの回数なども決めていくというのが実態です。本来ならばケアマネジャーは,必要な介護・回数を,そしてどんなサービス内容をしていくのか,そういうアドバイスはもちろんしていただいていますけれども,やはり当事者にとって出せるか出せないかという点で回数も決められているという実態です。
知り合いの80代の女性は要介護1,週に訪問介護サービス2回,デイサービス1回通っています。以前は歩くことも困難になり外出もできなかったけれども,リハビリのおかげで歩けるようになり,随分元気になり1人で買い物にも行け,先日は花の水やりや草取りなどもされておりました。本当に介護の力はすごいなと感じました。しかしこうした中でも,先月救急車で運ばれ何日か入院していたということです。本当は訪問看護も受けたいということでしたが,近年お風呂を低くすることなどの改修をしたのでこれ以上の出費はできないと我慢されております。
また,90代の要介護3の奥さんを介護されている80代の男性は,御本人も要支援2で,躁鬱や心臓が悪く介護が必要です。まさに老老介護です。奥さんはデイサービスにこれまで2回通っていましたけれども,介護するのがとても大変で3回にふやしてもらったと。訪問介護にも週2回来てもらって,生活援助を受けながら何とか生活していらっしゃいます。しかし介護者がある日突然入院することになり,奥さんのショートステイサービスを案内してもらったと。突然だったということでショートステイサービスの専門の所に11泊したそうです。入所できたのはよかったけれども,後から費用の請求,何と8万8,900円。驚いて相談に来られました。本当は特別養護老人ホームに入れてほしいということも言っておられました。それまではショートステイをしながらつないでいきたいということです。
70代で要介護4の男性は,週3回デイサービスに通っており,デイサービスはとても楽しみにしていると介護している奥さんが話してくださいました。その間に御自身が病院に行ったり家事ができるのでほっとしている。私が倒れたら大変なこと,できればデイサービスを4回にふやしたいけれども,これ以上ふやすと家計が苦しくなるので我慢しているということです。
70代の要介護3の方は,関節リウマチで上肢3級,下肢4級,全体で障害2級の方。買い物も調理も1人ではできなくなり,週3回ヘルパーさんに来てもらい,そしてまたお風呂だけの通所サービスに月3回だけ通っているということです。病院にも行けなくなったので月に1回往診してもらっているということです。毎日痛くて自分の思うようにならずとてもつらいが,お風呂に入ると体が伸びて気持ちがいい。これから暑くなるのでお風呂をふやしたいけれども,年金が少ないから節約しないとだめなので,と諦めているということでした。
こうしたように,利用料は保険料と違い所得に応じての料金でないということで,低所得の方にとっては大変厳しい金額になっています。国が行うことが第一と考えますけれども,市としても独自の減免策を講じていただきたいと思います。まず市としての独自の軽減策はあるのでしょうか,伺います。
263: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
264: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) サービス利用料に係る市の単独軽減策は実施しておりません。国と東京都が実施している施策ではありますが,サービス利用料を軽減し,社会福祉法人とサービス提供事業所,国,東京都,市でそれぞれ軽減額を負担する制度を実施しております。
265: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
266: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは,26市の中で利用料の軽減制度を独自で自治体が行っているのは何市でしょうか。
267: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
268:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成26年度の調査資料では,平成26年度の実績になりますが,26市中13市が利用料の軽減制度を実施しております。
269: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
270: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 私も調べさせていただきましたが,13市の軽減,さまざまです。多くの市は市民税非課税の方を対象にしていますが,例えば訪問介護や訪問看護などそれぞれの市によって違いはあります。そしてまた1割負担のうち100%から25%軽減するというものでございました。
先ほど紹介した方々のような高齢者が,安心して介護保険を利用しながら住みなれた狛江で暮らしていけるように,家族や介護者にとっても,低所得の方への利用料軽減制度をぜひつくっていただきたいと思うんです。まずは西東京市のようにできないかということです。西東京市は4年前,初めて一般財源で利用料の軽減の実施を導入いたしました。対象は住民税非課税世帯の方,内容は訪問看護サービスについて利用者負担額の25%軽減というものですが,いかがでしょうか。
271: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
272:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 低所得者の方に対しましては,介護保険料や高額介護サービス費の上限が低く抑えられていたり,施設の食費や居住費についても補足給付の制度がございます。また,先ほど答弁でもお答えしましたように生計困難者への利用者負担額の軽減制度もございます。介護保険料は共助の制度であり,低所得者の方に対しましては制度の利用に当たり複数の軽減策もあるため,利用料の軽減は考えておりません。
273: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
274: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 私は,この利用料の軽減というのは部長だけの考えでは決められないと思って市長に求めたんですけれども,残念ながらお答えできないということでしたが,ちょうど市長が就任したときに私はこの問題で質問し,一貫して利用料の軽減について質問いたしました。任期最後ですので伺いたかったのですけれども,残念ながら部長の答弁となってしまいました。しかもその答弁内容,利用料の軽減は考えておりませんと断言されました。まず検討したいということなどぜひお答えしていただきたかったと思うんです。こうしたことからしても,今の市政の姿勢,市のあり方,これがよくわかりました。
今紹介した西東京市の場合は,当初,4年前ですが,予算のときには170人分,231万4,000円を組んでおられましたが,その後の実績からして今年度の予算では32万4,000円です。これを狛江市に換算しますと11万3,000円になるのです。この4年間の実績からこういうふうに利用する方が,訪問看護ですので,まだ少なかったという点で,当初の230万円を使わずして済んだということなんですけれども,金額的には本当にわずかだと思います。しかしこれは金額の問題ということではなくて,自治体がそこに軽減策を実施しようというその心意気,ここが大事ではないかというふうに思うんです。
西東京市がこの軽減策を導入したときの意義として掲げたことは,訪問看護は居宅介護サービスのうちでも要介護度が上がるにつれて利用割合が高くなってくること,重度の要介護者の高齢者を支える上で重要な鍵となるサービスであること,訪問看護サービスの負担を少しでも軽減することで,医療と介護が必要な人に対して住みなれた地域で暮らし続けたいと願う人を支援していくことになると,こういう思いで設けたということです。
先ほど社会福祉法人などでの生活困難者の,これを利用すればいいではないかと部長はお答えいただいたのですが,残念ながら狛江市は提携している軽減策,訪問看護は入っておりません。そういうところもしっかりと見ていただきたいと思います。
またこの間,小金井市の実施を例に挙げて,小金井の方式であれば約五,六百万円で軽減できるのではないかということも提案してきましたが,やはり小金井市も目的として,低所得者の負担緩和の観点から市がその一部を助成し,介護保険サービスの利用促進と介護保険事業の円滑な実施を図ることとするということを目的に掲げ,ここは3つの訪問介護に対して軽減を行うということです。狛江市にはこうした市民を思いやる温かい心,考えはないのかということで,とても残念です。
次に移ります。2番目,制度改悪による施設利用者への食費・部屋代補助削減,補足給付と言いますけれども,この制限が行われました。この実態把握,丁寧な説明と改善を求めることから質問いたします。
施設利用者への食費・部屋代補助が削減されたのが昨年8月からでございますけれども,どのように変えられたのでしょうか。
275: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
276:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 補足給付の対象者として,これまでの世帯が非課税であるという所得要件のほか,同一世帯を問わず,配偶者が非課税であること,本人の預貯金が1,000万円以下,配偶者がいる方は2,000万円以下である資産要件が加わっております。
277: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
278: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それではなぜ施設利用者への食費・部屋代の補助が今補足給付という形でつけられているのか。また,以前はこうしたことがどのようになっていたでしょうか。
279: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
280:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成17年の介護保険法改正により,それまで介護給付に含まれていた介護保険施設の食費・居住費については,在宅生活の方との公平性の観点から保険給付の対象外となり,また,所得の低い方の施設利用が困難とならないよう負担軽減を図る観点から,住民税非課税世帯の方を対象に補足給付が創設されたものでございます。
281: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
282: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは今まで食費・部屋代の補助,補足給付を受けておられた人数は何人でしょうか。
283: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
284:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成23年度から4年間について答弁させていただきます。
平成23年度は398人,平成24年度は401人,平成25年度は418人,平成26年度は436人となっております。
285: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
286: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 昨年の第3回定例会で私が質問いたしましたら,こうした方々に申請書を発送したということで,その人数が439人と伺いました。その中で申請が戻ってきたのが296名の方だったということです。昨年6月時点でその差が143人いらっしゃるわけです。つまり申請しなかったということだと思うんですが,まず最初に申請の内容はどのようなことを記入しなければならないのか伺います。
287: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
288:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 申請者と配偶者の氏名,住所,生年月日,配偶者の市民税の課税状況,申請者の市民税の課税状況,預貯金等が単身世帯で1,000万円,夫婦で2,000万円以下である申告,預貯金,有価証券,現金残高,御本人以外の連絡者と連絡先となっております。
289: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
290: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 詳細にわたって何もかも提出しなきゃいけない。配偶者がいる場合は配偶者の非課税証明書も必要だということです。しかも,今お答えにはなかったんですけれども,入所者と配偶者の全てのたんす預金も必要だと申請書には書いてあります。貯金通帳の写し,そしてその貯金通帳の写しを提出するだけではなく,金融機関にある預貯金や有価証券などの残高の報告を求めるということに対して同意するという同意書まで必ず記入しなければならなくなったということです。犯罪か何かのようにあれもこれも全部洗いざらい出しなさいと言われているようです。
先ほど143名の方がそもそも申請しなかったということですけれども,そのときに市役所には給付できないと外された方からの苦情や声はどうでしたかということを質問いたしましたら,苦情は約20件寄せられたということです。どんな理由をおっしゃっていたかと聞きましたら,制度改正に係るものと個人情報を出したくないというものだったということでした。それ以降の苦情や意見などはいかがでしょうか。
291: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
292:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) その後の苦情等はお受けしておりません。
293: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
294: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) お受けしていませんというのはどういうことなのか。来ていないということなのか,来ても受けないということなのでしょうか。電話,相談など一切来ていないということでよろしいですか。
295: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
296:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 一切来ておりません。
297: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
298: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 一切来ていないというのは市が信用されていないのかなと思うんです。社会福祉法人というか,特別養護老人ホームなどに伺いましたら,かなり声が上がっているということなので,本来なら保険者のところに相談とか苦情も来て当然かというふうに思うんです。
それでは,一切来ていなければそのままでいいと考えていらっしゃるのかと思いますけれども,私はそうではないと思います。対象になる方でも申請されていないという方もおいでだと思うんです。そういう方の状況は把握しているのでしょうか。また,把握していくことが大切だというふうに考えているでしょうか。確かに先ほど言いましたように預貯金など全ての資産を申請しなければならないので,個人情報が丸裸にされ,プライバシーを侵害する本当にひどいものだということで,人権侵害ではないかという思いから,御本人自身が利用料がたとえ高くなっても申請をためらったという方もいると思います。また,新たな負担増によってサービスを控えている方もいるのではないかと思います。ぜひ自治体はこうした方々に対して丁寧に状況をつかんでいただきたい。把握するのが自治体の役割だと思いますけれども,いかがですか。
299: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
300:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 更新時に申請されなかった方の把握はできますが,申請しなかった理由をお聞きする予定はありません。申請のし忘れ等がないよう,サービスを利用する際は事業所に介護保険負担軽減認定書を必ず確認していただくようお願いしてまいります。また,苦情やお問い合わせに対して,御理解いただくよう丁寧に対応してまいりたいと考えております。
301: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
302: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 先ほども言いましたように声が出ているんです。資産が上回り補足給付を切られた方が,その後1年近くたちますから資産が下がった。にもかかわらず,こういう制度の更新ができる,途中申請もできるということを知らなかったということで,高い利用料を支払ってきたということなども伺っています。途中で資産状況や所得が変わった場合はどのような手続で,給付についてはどのようになるのでしょうか。
303: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
304:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 資産状況が変わった場合は,変わった時点で再申請をしていただき,再審査の上,御申請いただいた月の初日にさかのぼって再決定をいたします。また,所得が更正されたことにより判定に変更が生じた場合は,判定を行った時点まで遡及して差額の調整をいたします。
305: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
306: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) さっきの方のようなことがないように,所得や資産状況が変わった時点で再申請できるということをしっかりと周知していただきたいと思います。
今回の申請用紙に,下回った方は年度途中でも申請できますということなどは記入されていませんでした。また,制度内容をお知らせするチラシなども,もっとわかりやすく改善を図っていただきたいと,このことを要望しますがいかがでしょうか。
307: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
308:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 昨年度につきましては,申請時点と状況が変わった場合については個々のケースで対応が異なってくることから,お問い合わせに対して御説明しておりましたが,今年度更新者にお送りする分から,御案内の中に資産状況等が変わった時点で再申請できる旨を掲載いたします。
309: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
310: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひしっかり丁寧にお知らせしていただきたいということを要望しておきます。
それでは次に,特別養護老人ホームについて伺います。改めて特別養護老人ホームの待機者数を教えてください。
311: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
312:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成28年3月31日現在,要介護1から要介護5の待機者数は261名です。そのうち要介護3以上の方は216名となっております。
313: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
314: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 7月から入所が開始されるという特別養護老人ホームこまえ正吉苑二番館について,現在の進行状況はどのようになっているでしょうか。
315: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
316:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 7月1日の指定・開所を目指しまして,正吉福祉会で入所申込者の面接を行っているところでございます。
317: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
318: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 入所料金,そしてまたその入所料金を決める基準の段階はどのようになっているでしょうか。
319: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
320:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) こまえ正吉苑二番館のパンフレットに記載されている要介護4の方でお答えいたします。
基準第1段階の世帯非課税でかつ保有する預貯金等が1,000万円以下,夫婦で2,000万円以下の方で,生活保護受給者または老齢福祉年金受給者は月7万4,170円,基準第2段階の課税年金収入額と合計所得金額の合計が80万円以下の方は月7万6,960円,基準第3段階のこれらに該当しない方は月10万210円,基準第4段階の預貯金が1,000万円,夫婦で2,000万円を超える方または課税世帯の方は月18万438円となっております。
321: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
322: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 非常に高いというふうに思っています。すごく期待していただけに,この金額を聞いて,どの段階の方でも入れるかな,入れないなというような感想を持ちましたけれども,周りの方もそういう声が上がっているんです。
それでは低所得者への軽減,対象としてはどのぐらいの収入の方か。また,特別養護老人ホーム入所の基準の何段階が対象となるでしょうか。
323: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
324:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 先日の答弁でもお答えいたしましたが,正吉福祉会に社会福祉法人等による利用者負担軽減制度への協力をお願いしていく予定でございます。対象者としては,世帯の年間基準収入額が1人世帯で150万円,1人ふえるごとに50万円を加えた額以下であること。世帯の預貯金額が1人世帯で350万円,1人ふえるごとに100万円を加えた額以下であること。日常生活に供する資産以外に活用できる資産がないこと。負担能力のある親族等に扶養されていないこと。介護保険料を滞納していないこと。これら全ての要件を満たし,市長が認めたものとなっております。保険料段階と設定条件が異なるので段階でのお答えはできません。
325: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
326: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今お答えいただいたことによりますと,収入の点で見ますと,特別養護老人ホームに入る段階,4段階のうち3段階までの方に相当すると,4段階は入っていないということだと思うんです。
それでは,先ほど18万円とおっしゃった段階4に当たる方は,保険料の段階で見ますと何段階の方でしょうか。
327: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
328:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 所得第4段階の方となります。
329: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
330: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 段階,段階と同じような言葉を使っているので非常にわかりにくいかと思いますけれども,特別養護老人ホームやショートステイなど施設を利用する基準,これが4段階までしかなくて,今おっしゃった4段階の方が月々払っている保険料の段階ではどうなのかということを聞いたんですけれども,保険料は,先ほどからずっと質問していましたように少しではありますけれども所得に見合った応能負担です。利用料は応能負担ではないと。その応能負担の保険料で見ると,特別養護老人ホームで最高段階の4段階の方でもどこに値するかと今伺ったら,13段階あるうちの低いほうから4番目ということでした。だからそんなに高い人ではないということが,保険料がどこの段階かということを見ただけでわかるのですけれども,もちろんそれ以上の方はいらっしゃるわけですけれども,最低でも保険料では4番目に低い方が,特別養護老人ホームで,あるいはショートステイなどでは最高の金額を払わなくてはいけないということになります。
保険料で見ますと,この4段階というのは平均ではなくて0.75という方もいらっしゃる。もちろん平均1という方も,双方いらっしゃるのが4段階だと思うんですけれども,所得水準が低いけれども入所には最高の段階になってしまうと,こうした矛盾というのがこれを見て本当にはっきりしているのではないかと思います。
再三言いますように特別養護老人ホーム施設の基準の段階を決めるのは市ではありません。国で定めている。それは承知しておりますけれども,しかしそうした国のひどい制度であっても,その中で何とか市民の生活を守ろうということでできないかというふうに思います。段階をふやすことができないだろうかというふうにも考えます。
段階4の方は,今お答えいただいた要介護4の方が18万438円,要介護5の方は18万2,639円です。段階3の方との差は両方とも8万円になっています。一気に8万円高くなるということが今回の中でわかったわけですけれども,実は私の知り合いの方で,長年奥さんを介護されている80代の方からこういう電話があったんです。二番館に申し込んだので入所できるようになるかもしれないと本当に喜んでくださいました。チラシを見て,約8万円で入所できるので安心していると,8万円だったら何とか出せるかなと思ったということです。
訪ねてよく聞きますと,奥さんは介護5で非課税なので,段階にしますと2の所に相当するんです。だから御主人は8万円で入れると思ったそうなんですけれども,よく伺うと,御主人は課税者だったということなんです。課税ラインをわずかに超えて段階4になってしまう。ちゃんと確かめようということで二番館に電話してもらいました。やはり段階4の18万2,639円ということがわかりました。これを聞いて本当にがっかりして,この金額では払えない,入れない,あきを待つしかないかなと,そういうことをおっしゃっていたし,本当は家で介護したいけれども,いつ倒れるかわからないので,とにかく特別養護老人ホームに入りたかったということで,この方は喜びもつかの間で,こうした方々が入所できないということになってしまいます。何とか軽減策はないかと思うんですけれども,いかがでしょうか。
331: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
332:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 制度的には第4段階からは食事と居住費の軽減策はありません。ただし,配偶者が課税者であっても,夫婦のどちらかが施設に入所し,食費や居住費を負担した結果,残された配偶者の在宅での生活が困難になるような場合で一定条件を満たした方につきましては,第3段階とみなせる特例措置がございます。
333: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
334: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この条件も伺いましたけれども,すごく厳しいんです。なかなか該当者はいないと思うんです。預貯金なども450万円以下とか,出費したら非課税世帯に相当するというか,1割負担と食費・居住費,これを除いた額が80万円以下の世帯だけだということなので,これにも該当する方は少ないと思います。大変厳しい条件だと思います。
こうした中で,やはり何とか手を打たなければいけないんじゃないかと思うんです。昨年は,まだ実施する前だったのですが,千代田区では助成するということが決まっておりましたので,これを紹介して,狛江市においても何とか助成ができないかと求めましたが,真っ向からできませんというお答えでした。今実際10カ月を経過して悲鳴が上がっています。ある特別養護老人ホームでは,既に個室だったものが多床室に移るという方も出ていると聞いています。改めて財政支援をもう1度考えていただきたいと思うんですが,いかがでしょうか。
335: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
336:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 冒頭の答弁でも申し上げましたように高齢者や高齢者を抱えていらっしゃる御家族の厳しい状況は理解しておりますが,市の単独支援を実施するからには,その制度が将来にわたり財政的に持続可能な制度であるかを見きわめる必要があります。高齢者の増加が予見され,財政負担の増は避けられない中,市単独の財政支援は難しいと考えております。
337: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
338: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 狛江市としては支援できないという御答弁でしたけれども,例えば国に向けて,補足給付の対象を緩和する,つまり段階4をもっと多段階にしていくこと,あるいは利用料金への補助負担,そういうものを国へ要望していただけないかと思うんですけれども,いかがでしょうか。
339: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
340:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 各市の要望状況について,まず確認してまいりたいと考えております。
341: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
342: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 各市を見てからということですか。狛江市も率先して市長会とか課長会とかそういう所に提案しながらやるということではないのですか。もう1度お願いします。
343: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
344:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 各市の要望状況を確認してからと考えております。
345: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
346: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ほかの面でも各市を見てからということなどお答えいただいていたように思うんですけれども,それでは市政運営に大きな欠陥があると思うんです。市としてこうした困っている方々に何とかしてあげたい,市の財政出動は難しいということならば,国に向けてしっかりと物申す,そういう自治体こそ本来の自治体ではないかというふうに思います。今の姿勢は本当に残念です。
それでは福祉施策について質問いたします。
高齢者への紙おむつ支援について伺います。支給基準と現状はどのようになっていますか。
347: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
348:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 常時おむつを使用している方のうち,要介護認定において要介護4または要介護5と認定された方で,市民税非課税の方には8,300円分を上限としたおむつと介護用品を,同要件で市民税課税の方及び要介護3と認定された方で,要介護認定申請時の主治医等による意見欄において日常生活自立度がB1以上となっている方には,5,000円分を上限としたおむつを支給しているところでございます。
また,現状としては,平成27年度3月の支給実績としまして,介護用品が135人,おむつが70人となっております。
349: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
350: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ある80代の女性から相談がありました。91歳の御主人が病院に入院されているということで,ちょうど隣のベッドの方は調布市民だったということで,同じような治療を受け,そしておむつをしていらっしゃるということで,調布の方はおむつの援助が出ていると。なぜ狛江では援助がないのか。入院費用を初め寝巻きなどのリネン類が高くて大変。医療費は1割負担ですけれども,おむつを初めリネン費などは10割の負担だと。在宅で補助が出ているということなので,せめて在宅と同様の支援をしていただけないかと,こういう相談でした。調布で行っているように入院の方にも現金での支給を実施していただけないかというふうに思うんですが,いかがですか。
351: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
352:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 本事業は,大きな負担を伴う寝たきり等の高齢者の在宅介護を行う方に対し,その負担軽減を目的として実施しているものでありますことから,入院されている方への支給は想定しておりません。また,現金給付につきましても,事務の効率性の面から実施は考えておりません。
353: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
354: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 自宅での介護はそれは大変で,介護者に対する何らかの手当てというのは必要なことはわかります。でもそれが経済的な面で,在宅だから介護が大変だから経済で支援すると,入院だからいいでしょうということは,ちょっと違うのではないかと思うんです。入院されている方でも経済的なところをしっかりと支援していく必要があるし,おむつというのは人間の尊厳を守るという点でも本当に大事なことです。病院の場合,買って持っていくのが許されている所とそうではない所があるんですが,例えば買って持っていくときに,お金が大変だからと少なくするとか,そういうことがあってはならないと思うんです。
入院中のおむつ代を負担している方に支援しているというのは,今,調布市を紹介いたしましたけれども,そのほかにも多摩市とか府中市とか八王子市でも行っております。ぜひ検討していただきたい。調布市ではちなみに1万円という上限で高くなっておりますけれども,ぜひお願いしたいと思うんです。
さきに相談に来られた方は,医療費のほかにおむつ代というのは3万7,000円にもなっているということです。本当に経済的負担です。御夫婦とも非課税の方です。御主人は国民年金だけで,数万円の年金だけでは医療費とかおむつ代を初めとして賄い切れていないわけです。こうしたことから,奥さんは毎日お見舞いに行っているんですけれども,交通費を少しでも減らそうとバスや電車を3回乗りかえているんです,80代の方が。それで乗りかえをたくさんすれば100円節約できると。息子さんからはもうちょっと簡単なルートで行けばいいんじゃないかと言われたそうなんですけれども,100円がもったいないということで節約して行っておられます。
また,お嫁さんがお見舞いに行くと,この御主人は話すこともなかなかできないそうです。でも意識はあると。お嫁さんにだけは,負担をかけているからといって話せない言葉で何とか言った言葉が,「死にたい,死にたい」ということを言っていたそうです。本当にこういう人たちをつくってはいけないと思います。おむつ代のことだけではないんです。こうした面からもぜひ福祉の立場で支援をしていただきたいと思います。
それでは次に高齢者配食サービスについて伺います。支給基準と現状はどのようになっているでしょうか。
355: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
356:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 身体的,精神的機能の低下により食事を確保することが困難なひとり暮らしまたは高齢者のみの世帯に属する65歳以上の方で,要介護認定において要介護の認定を受けた方には週に6日,要支援の認定を受けた方には週2日を上限として,夕食配達のサービスを提供しております。
また現状としては,平成27年度末の登録者数は137人となっております。
357: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
358: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは,高齢者配食サービスを実施した目的や効果はどのようになっているでしょうか。
359: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
360:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 本事業は,みずから食事をつくることが困難なひとり暮らし高齢者の方に対し,定期的な食事の配達と安否確認を行うことで,健康的で安らぎのある在宅生活を支援することを目的としております。
361: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
362: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 高齢者配食サービスについても70代の男性から相談がありました。当初は,もう仕事もできなくなり貯金も底を尽き,年金5万円で暮らしていけなくなったので生活保護を受けたいという相談でした。窓口で詳細を話しますと,実は実家に多少の土地があり,残念ながら保護は受けられないとなってしまったんです。この方はインシュリンを定期的に打っており,医療費もかかります。病院からも食事療法が必要だと言われています。しかし高齢でとてもつくれず,食事はいつもコンビニで購入しているものだそうです。市の担当者からも,糖尿病なら栄養面からもバランスのとれたものを食べてほしい,お弁当をとるのはどうかと勧められました。そこで私は民間のお弁当のメニューなどを紹介いたしましたが,金額が高かったり条件が合わなかったりでとれないということになってしまいました。今のところ介護保険のサービスを利用するまでにはなっていません。見守りも兼ねていることからしても,介護保険認定の枠を外して,本当に必要な方を対象にしていただきたい。高齢者の生活を守るためにもぜひ認定以外の方も対象としていただきたいと思うんですけれども,いかがでしょうか。
363: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
364:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 本事業につきましては,限られた財源の有効配分の視点から,より必要性が高い方へのサービス提供ということで,要介護認定を受けたひとり暮らし高齢者の方等へサービスを提供しているところでございます。当面現制度を維持していくことを想定しておりますが,介護保険制度等の動向を踏まえ,適宜検討してまいりたいと思います。
365: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
366: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 有効配分とおっしゃいましたけれども,本当に切実な方,介護保険は認定されなくてもそういう方はいらっしゃるんです。そういうところをちゃんと見ていただきたいと思うし,また,26市の状況を見ました。先ほど他市を見てからとおっしゃっているんですけれども,この点では26市の状況は,介護認定を条件としているのは狛江市を含めて5市だけなんです。26市の中で21市が介護保険の条件を外しています。そういう点から見れば,他市を見たら当然介護保険の認定条件はなくてもいいのではないかと私は思います。ぜひ検討していただきたい。
そして高齢者にとって大事なことは,介護保険を利用しなくても元気で自立して生きていく,これが本当に大切なことではないでしょうか。そのためには,ただ体操とかするだけではなく,一番のもとは食事です。食事こそ重要なキーポイントです。ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。
今回も,高齢者が安心して狛江市で暮らし続けていけるようにという思いを込めて質問いたしました。介護保険は国の制度でさまざまな制約もありますが,高齢者の貧困や老老介護が社会問題になっている今こそ,自治体としてさまざまな施策をとってほしかったと思います。国が決めたことだからと国の言いなりになるのではなく,地方自治体の責務を発揮してほしいです。
矢野前市長時代には,国で行われた福祉切り捨てや負担増という悪政から,高齢者や子供,障がい者の方など社会的に弱い立場の人への施策を重要視してまいりました。財政の制約もある中で,介護保険導入時には,負担が重く受けられない人がないようにと全都をリードするような,低所得者の方,老齢福祉年金受給者の方の保険料を無料にするという都内で初めてのことを行いました。介護ベッドが取り上げられ高齢者や家族が悲鳴を上げたとき,介護ベッド購入費への助成を実施いたしました。子供の施策でも,乳幼児医療費無料化制度についても多摩で初めて小学校入学前まで引き上げることを実現させました。多摩の他の市政が後に続く,その先駆けとなってまいりました。
時間の関係で今紹介したのはほんの一部ですが,国の制度で制約があり,国からの規制もかかる中で,地方自治体として市民の暮らしや命を守るという立場が貫かれておりました。今の市政においても,こうした立場こそ市政運営をしていく上で貫いていただきたい。これがないという点でぜひこうした立場に立っていただきたい,このことを要望して終わります。
367: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂良子議員。
〔2番 宮坂良子議員登壇〕
368: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 2問目の質問です。道路・歩道の安全対策を求めてまいりたいと思います。
前定例会では,交差点や横断歩道で高齢者や障がいをお持ちの方や子供たちが安全に渡れるようにと高齢者等感応式信号機を紹介し,設置していただきたいという要望をしたかったのですが,時間がなくなりできませんでしたので,今議会で改めて質問いたします。
前定例会では,その前提として高齢者や障がい者,妊産婦や子供たちの交通の安全,バリアフリーのまちづくりという観点が重要と考え,バリアフリー新法の観点からどのようなまちづくりを目指しているのかを伺いました。市の御答弁を要約いたしますと,バリアフリー新法は,高齢者,障がい者等の移動等の円滑化の促進に関する法律であり,目的として,高齢者,障がい者等の自立した日常生活及び社会生活を確保するために,道路を含めたさまざまな公共施設などの改善,整備を行い,総合的なバリアフリー化の推進を図ることとしていること。また,バリアフリー新法の中では,バリアフリー基本構想を定め,特定の旅客施設,官公庁施設,福祉施設その他の高齢者,障がい者等が生活上利用する施設がある一定の地区を重点整備地区として指定して,その地区内の施設や経路の移動等の円滑化に関する基本的事項を定めることができるとされていること。狛江市においても総合的なバリアフリー化の推進は必要と認識していること,となります。
狛江市はバリアフリー新法における基本構想はまだ作成していないということですが,この推進は必要と認識しているというお答えでございました。そして,狛江市福祉基本条例内で定める福祉環境整備基準をさまざまな場面で活用し,バリアフリー化を進めているという御答弁でした。構想は策定されていなくても,交通問題は住民にとっては安心・安全にとって大変大きな問題であり,一番身近で日常的な問題ですので,バリアフリー新法の立場で取り組んでいただきたいと思います。
市内で高齢者等感応式信号機は設置されているのでしょうか。設置されているとしたならその場所を伺います。この観点からぜひ考えていただきたいということを要望して質問いたします。
369: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
370: ◯ 参 与(石森 準一君) 市内で設置されております高齢者等感応式信号機は,世田谷通りに3カ所設置されております。設置されている交差点は,二の橋交差点,狛江三叉路交差点,狛江駅南入口交差点でございます。
371: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
372: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 視覚障がい者用の音で知らせる信号機は多くの方が知っていると思いますけれども,今回提案しております高齢者等感応式信号機はほとんどの方が知らないというものでした。
狛江団地の皆さんが,ユニディ前の信号を渡るのが間に合わない,危険,もっと青信号の時間を延長していただきたいと1月に調布警察署に出向いて要望されてきました。ところが警察署は,青が13秒,点滅が5秒で,十分渡れるので青信号を延長することはできません,との回答でした。そこで,せめて青信号が延長される高齢者等感応式信号機の設置を要望されたわけです。
要望に参加された方は,ふだんそこを利用されているので大変危険だと感じているということです。例えば,シルバーカーを引いて渡っていた人が道の真ん中で赤信号に変わってしまったのを見て急いで助けました。またある人は,御本人がつえをつきながら,痛い足を引きずりながら急いで必死で渡っていますが,いつも怖い思いをしていますと,これらの訴えをされました。しかし警察署は,渋滞になるから設置はできない,という回答でした。
この横断歩道はとんぼ池公園に行く多くの子供たちも利用します。高齢者等感応式信号機が設置されている狛江駅南入口とユニディ前の横断歩道の幅員と信号の時間をはかってみました。狛江駅南入口は幅員が10メートルで青信号18秒,点滅5秒。ユニディ前は幅員9メートルで青信号13秒,点滅5秒でした。感応式が使われている狛江駅南入口では1メートル当たり2.3秒,そして延長は5秒ですので,これを含めると2.8秒になります。ユニディ前は1メートル当たり2秒です。だからメーターで何秒かというと歴然として,世田谷通りの狛江駅南入口より0.8秒も早く赤信号になってしまうということです。確かに世田谷通りは車両が多くて危険な道路です。でも高齢者や障がい者にとっては,公園通りも世田谷通りも歩く速度は同じです。そう思いませんか。そして市として市民の安全を守り,さらに高齢者や障がい者が自立して外出できる,日常生活を送れる,これが大事なことだと思うんです。そのためにもぜひ調布警察署へ要望を上げていただきたいと思います。そのときに一辺倒で,こうした要望が出ているから高齢者等感応式信号機を設置してほしいということではなくて,この内容など,市の立場で切実性を持って警察署に要望を上げていただきたいと思うんですが,いかがでしょうか。
373: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
374: ◯ 参 与(石森 準一君) 信号機の設置権限につきましては警視庁にありますので,調布警察署に確認いたしましたところ,高齢者等感応式信号機は,交通量や道路幅員,現状の信号サイクルなどの条件を総合的に判断して設置していくものと聞いているところでございます。御要望の箇所につきましては,担当署員の方も現地に何度か出向き確認していただきましたけれども,高齢者等感応式信号機の設置に向けては,現状を考えると非常に厳しいとの回答をいただいているところでございます。再度,そうしたお声があることにつきましては伝えさせていただきたいと考えているところでございます。
375: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
376: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひ市も現状を見て再度要望していただきたいということをお願いいたします。
次に,慈恵医大第三病院前丁字路に突然駐車場がつくられました。まだ始動はしていませんけれども,この駐車場計画の概要について伺います。
377: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
378: ◯ 参 与(石森 準一君) 御質問の計画につきましては,「タイムズ狛江中和泉第4駐車場事業」という名称で市に狛江市まちづくり条例の届け出がされておりまして,事業区域面積は873.79平方メートル,事業内容は時間貸し32台,カーシェアリング1台の計33台を収容する路外駐車場でございます。
379: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
380: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 先月26日に駐車場予定地の路上で市民説明会が開かれました。住民の方からの要望・意見はどのようなことが出されたのか。また,私の周りの方からは,交差点の中で道路がとても狭くて危険ではないかと,こうした心配の声が上がっています。その説明会で出された要望をまず伺います。
381: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
382: ◯ 参 与(石森 準一君) 事業者による説明会が4月26日に開催されたところですが,その中で出席者による御意見としては,車両の出入りに伴う安全面についての御意見,騒音,ごみ,雨水処理等の管理面での御意見が出されているところでございます。
383: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
384: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それらに対して事業者はどのように対応していこうとしているのか,どのような回答がされたのか伺います。
385: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
386: ◯ 参 与(石森 準一君) 説明会におきまして,事業者より安全面においては,歩行者が安全に通れるように利用者に注意を促す対策をとることや,運転誤操作による歩行者の安全確保のため,フェンスがない所にはU字バリカーを設置すること,当事業に起因した交通渋滞等が頻発する場合は,必要に応じて右折入庫を禁止することが回答されております。また,管理面におきましては,騒音へは注意看板の設置や社員の見回り,必要に応じ警察への相談を行うこと,ごみにつきましては社員による清掃,雨水処理につきましては,透水性舗装の導入や浸透ますの設置により事業敷地外に雨水が流出しないように配慮するとしているところでございます。
387: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
388: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 現在の手続の状況はどのようになっているでしょうか。
389: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
390: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在,狛江市まちづくり条例に基づく手続をしているところでございまして,5月19日から6月1日まで事前協議申請書の縦覧をまちづくり推進課の窓口で行っているところでございます。また,並行して各課協議につきましても進めているところでございます。
391: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
392: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 各課協議ではどのような話し合いになっているのでしょうか。また,駐車場法に基づく手続とか警察との協議などは行っているのでしょうか。
393: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
394: ◯ 参 与(石森 準一君) まず駐車場法に基づく手続ということでございますが,当事業は車室面積が合計で500平方メートル未満のため,駐車場法第11条に定める面積要件を下回るため,駐車場法の手続については必要ないというところでございます。しかしながら事業区域面積が500平方メートルを超える土地利用の変更であるため,現在まちづくり条例に基づく手続を行っているところでございます。
今後の手続でございますけれども,市との協議が滞りなく整いまして,事前協議申請書の縦覧期間内に意見書等が出されなければ,事業協定を締結するということで現在進んでいるところでございます。
395: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
396: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 市としてはどのようにお考えですか。危険はないというふうに思っていらっしゃるでしょうか。見解はどうでしょうか。
397: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
398: ◯ 参 与(石森 準一君) 基本的に道路管理者との協議については問題ないというお話は聞いておりますので,市としても一定程度の安全確保というところは必要であると思いますけれども,それをしていただければ問題ないと考えております。
399: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
400: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 幅員が本当に狭くて,しかも丁字路で,本当に危険はないとお感じですか。もう1度お願いします。
401: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
402: ◯ 参 与(石森 準一君) 前に申し上げたとおりでございます。
403: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
404: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 安全対策は市としては何か提案とかはございますでしょうか。
405: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
406: ◯ 参 与(石森 準一君) あくまでも先ほど申し上げたとおりの事業者からのお話を受けて,そういった安全措置をしていただければというふうに考えております。
407: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
408: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 住民の皆さんが心配されているので,あそこの場所自体が非常に問題なので,それをどういうふうにするかはできませんけれども,住民の皆さんが,これなら安全かなと,大丈夫かなと思うような,市としてもイニシアチブを持ってしっかりと安全対策を要望していくというのが市の役割ではないかと思うんです。
この交差点の周りには,狛江団地,オーケーストア,慈恵医大第三病院,薬局などがあります。ここを利用される方々はまさに高齢者や障がい者の方が多いわけです。しかも狛江通りはバスの往来があります。慈恵東通りもバスが通ります。本当に大変危険だと思うのは当然ではないかと思います。今の御答弁では,安全対策は万全だ,業者が先ほど説明会で回答した,この点だけやればもう安全は確保されているというような市としてのお考えだとおっしゃったように受けとめられますけれども,本当にそのことだけで安全だと言い切れますか。もう1度お願いします。
409: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
410: ◯ 参 与(石森 準一君) 各課協議の中で,道路担当のほうからは道路反射鏡あるいは防護柵等の設置の検討等も指導しているところでございます。また,安全対策等もしてくださいというふうに言っておりますので,その中で安全を確保していただければと思います。
また,先ほどのお話ですけれども,高齢者の方,障がい者の方が病院等に来られるというところで,そういった部分の需要も含めて駐車場の事業をやるというところも考えられますので,そういった部分は十分に安全を確保してやっていただければと考えております。
411: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
412: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 後からの部分,その駐車場は,高齢者や障がい者も大勢いらっしゃるからそれがあるといいというふうに受け取ったんですけれども,そういうことですか。市としてそう考えたのですか。
413: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
414: ◯ 参 与(石森 準一君) そういうこともあろうかというふうにお話を申し上げただけでございます。
415: ◯ 議 長(小川 克美議員) 2番宮坂議員。
416: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 本当に残念です。今歩いていらっしゃる方,周りに住んでいらっしゃる方が,あそこでは危険なのではないかという声に対して真摯に受けとめ,やっていただきたいと思うんですが,むしろそういう人たちが便利になるからいいではないかみたいな,そういう態度はいかがなものかと思います。
当初,この業者が示した安全対策で万全だと参与はおっしゃいましたけれども,各課協議では,それだけでは不十分で提案もしていきたいということを後から追加されましたけれども,本当にもっともっと知恵を絞って,市としてもどうしたら安全になるか,対策がとれるか,可能な限りやっていくという姿勢,それをぜひしていただきたい。今回の質問の中ではそういう態度が最初は見られませんでしたので,ぜひこのことをしっかりとやっていただくことを要望して終わります。
417: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。
午前11時58分 休憩
午後 1時30分 開議
418: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。12番西村あつ子議員。
〔12番 西村あつ子議員登壇〕
419: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 1問目,学校教育について質問します。
特別支援教育について最初に質問します。
小学校は各学校に特別支援教室が設置されたことにより,ほかの学校の通級学級へ通うことがなくなり,自分の学校で支援が受けられるようになりました。子供も保護者も移動の負担がなく,支援がより身近なものとなりました。
東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画では,各学校に特別支援教室を設置するとともに,通常学級との連携強化も重要視されています。狛江市では2校がペア校となり,拠点校から巡回校に教員が指導に行くことによって,巡回先の教員との意見交換がこれまでよりも密にできるようになり,連携した取り組みも進められています。こうした状況のもとで特別支援教室の利用者は毎年ふえている状況です。
最初に,今年度の小学校の特別支援教室の入級状況について伺います。
420: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
421: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 平成28年5月1日現在の数で答弁申し上げます。
狛江第一小学校けやき教室23名,狛江第三小学校ひまわり学級18名,狛江第五小学校ふたば教室40名,狛江第六小学校ひまわり教室17名,和泉小学校けやき学級22名,緑野小学校ふたば学級32名,以上合計152名となっております。
422: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
423: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 私は,この質問については昨年の第2回定例会のときも利用人数を確認しましたけれども,昨年5月1日現在では123人で,ことしは先ほど部長の御答弁にあったように152人ですので29人ふえています。東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画でも,情緒障がいなどの児童・生徒数は年々増加する見込みが出されているので,狛江市でも同様の状況だと思います。
昨年の第2回定例会では今後の教員の配置予定について確認いたしましたが,そのときの答弁は,27年度の児童数が下回らないことが条件として32年度までは27年度の人数を維持できる,このような答弁でした。改めて今年度の配置状況について伺います。
424: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
425: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今年度の小学校における巡回指導教員の数につきましては,平成27年度,昨年度と同様17名の方が配置されております。
426: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
427: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 昨年度と同様の配置というのはよかったことと思います。
これまでの教員配置については,ペアになっている2つの学校の特別支援教室利用児童数に対しての教員配置になっていました。つまりペア校というのは,例えば中部地域でいうと一小と和泉小のけやき学級がペア校となっていますので,そのけやき学級を利用する総人数というふうになっていましたけれども,32年度以降の配置については,これまでの形を崩して,市内6校全ての児童数に対しての教員配置になる見込みだということがこれまでの答弁で行われていましたけれども,東京都教育委員会の考えは現時点でも同じような考えなのでしょうか。
428: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
429: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 東京都教育委員会のガイドラインによりまして,現在のカウント方法から市全体の通級指導学級利用児童数10人につき1人の教員を配置するという考え方に変更するというアナウンスはいただいておりますけれども,現在のところ変更等について具体的な内容は示されていないところでございます。
430: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
431: ◯ 12番(西村 あつ子議員) これまでどおり全体でいくということだと思いますけれども,教員の配置の基準がこれまでと変わっていけば現状より教員が少なくなってしまう,こういう可能性が出てきます。今年度は児童152人に対して17人の教員配置ということですが,32年度以降については各学校の配置はどのようになっていくのでしょうか。
432: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
433: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 平成27年度の児童対象数を下回らないことが条件ではありますが,巡回指導教員の数につきましては,現状を保障するという考えから17名を維持できる見込みでございます。この教員につきましては,各拠点校・巡回校グループの対象児童数や対象児童の状態,学校の事情等に応じて市教育委員会が配置案を作成いたしまして,この配置案に基づき東京都教育委員会が任命することとされております。
434: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
435: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 最初に部長に各学校の利用人数を教えていただきましたけれども,それでもわかるように学校によって利用人数はまちまちになっていますけれども,支障がないように適切な配置をお願いしたいと思います。
今年度から新しい取り組みとしては,各学校の特別支援教室に専門員が配置されるようになりました。どのような方が配置されたのか,また,どのような役割を果たしているのかお伺いいたします。
436: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
437: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今年度より,東京都の一般職の非常勤職員として東京都公立学校特別支援教室専門員が配置されております。職務につきましては,学校管理職や教員の指示に基づきまして,特別支援教室の円滑な運営に必要な業務といたしまして,巡回指導教員や臨床発達心理士等の連絡調整,また,児童の行動観察及び指導記録の作成・報告並びに個別の課題に応じた教材作成,児童に対する学習支援に関する業務等に携わることとされております。
438: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
439: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 全校での特別支援教室が始まって,子供たちの負担は軽減されていますけれども,その分,先生方の負担が大きくなっています。児童の人数がふえたことや,巡回校へ行ってもまた拠点校に戻って仕事をしなくてはならないなど,先生方の負担が大きくなっている,このように私も聞いております。先生方の健康管理に十分注意していただくとともに,今年度から配置されている専門員を上手に活用していただきたいと思います。
次に退級についての質問です。
これまで通級学級をやめる場合は,保護者の意向や先生の判断などがあって,その後退級の手続が行われていましたけれども,昨年度から新たに判定システムの運用が始まりました。この間の評価についてお伺いします。
440: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
441: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 特別支援教室並びに通級指導学級につきましては,通常学級の授業におおむね参加できるものの一部支援を必要とする児童・生徒のための制度でございます。あくまでも児童・生徒がそれぞれの課題を克服し,通常学級のみで授業を受け,学校生活を送ることができるようになることが本来の目的だと考えております。全ての利用者を対象といたしまして,毎年必ず退級判定を行うことによりまして,児童・生徒,保護者,学校が制度本来の目的を確認できるきっかけになったものと考えております。
442: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
443: ◯ 12番(西村 あつ子議員) これまでは通級学級を退級する仕組みが構築されていませんでしたけれども,年に一回,児童の様子を確認して利用の継続性を判定することが行われるようになりました。判定の結果はどうだったのか。退級システムの運用は円滑に実施されているのでしょうか。
444: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
445: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 昨年度,平成27年度につきましては,判定の結果3名の児童が特別支援教室を退級いたしました。それ以外の児童は継続の判定となりましたけれども,1年間の特別支援教室での指導による成果の確認や新たな課題の発見など,児童を継続的にフォローしていくことができるシステムとして円滑に運用されているものと認識しているところでございます。
446: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
447: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 判定の結果,27年度は3人退級が出たということですけれども,これはきちんとしたシステム構築がされてきた結果であると思います。
私は先日新聞報道で見ましたけれども,「障害のある子どもを小学校から高校まで一貫して支援し,進学や就労につなげるため,文部科学省は進学先にも引き継げる「個別カルテ(仮称)」を作るよう,各校に義務づける方針を固めた。」,このような記事を見ました。2020年度以降に導入するということです。個別カルテには,子供の障がいや健康状況,保護者と本人の希望や目標などを書き込み,卒業後は進学先に渡して,これまでの子供の状況を把握してもらう,こういうことだそうです。
今の学習指導要領では,子供の目標や個別の教育支援計画や個別の指導計画をつくるよう勧めていますが,義務化にはなっていなくて,文部科学省の2015年度の調査では,支援計画などを作成していない学校があったそうです。カルテの義務化は,公立小・中学校の特別支援学級の子供と通級指導の子供を中心に考えていて,小学校から高校まで引き継ぐとされています。
この個別カルテについて何か情報が届いているのでしょうか。また,狛江市は進学先への引き継ぎについてはどのようになっているのでしょうか。
448: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
449: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 私もその新聞報道については接しておりますが,今のところ国や東京都から正式な通知等は届いていないところでございます。
進学先への引き継ぎにつきましては,小学校から中学校,中学校から上級学校へは,ともに指導要録の抄本が引き継がれております。また,これまでどのような指導を積み重ねてきたかということがわかる個別指導計画を必要に応じて情報共有し,引き継いでいるところでございます。
450: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
451: ◯ 12番(西村 あつ子議員) つい最近の新聞報道の記事でしたので,まだこちらのほうには情報が届いていないということだと思いますけれども,狛江市ではきちんと引き継ぎがされているようです。
今回なぜ義務化するのかということについては,支援計画などの引き継ぎが各学校の独自判断になっているので,引き継ぎがされていない所では障害に応じた最適な指導方針を把握されていないおそれがあり,特に高校では適切な進路指導がしにくい状況にある,こういうことでした。
狛江市では,例えば小学校から中学校に進学する場合,6年生で受ける就学相談がありますけれども,就学相談の中でこれまでのデータの引き継ぎについて保護者への確認があり,そしてさらに小学校のコーディネーターの先生からも改めて確認があったかと思います。そして中学校への進学が心配な場合,希望すれば卒業前に小学校で関係する先生方と一緒の支援会議を開いてくれます。そして中学校で仮に通級の利用をしない場合でも,中学校入学後には中学校のコーディネーターの先生から保護者へ,個人面談をするかどうか,こうした手紙が届いて,保護者の判断で中学校でも個人面談をすることができます。小学校のデータがきちんと中学校に引き継がれているので,たとえ中学校で通級学級を利用しない,小学校で退級してしまった,こういう場合にもきちんと対応されているので,保護者はとても安心ですし,こうした丁寧な取り組みは狛江市はとても進んでいると思います。
次に中学校の特別支援教室のモデル事業について質問します。
今年度から中学校でも小学校と同様の各学校の特別支援教室が開始されますけれども,準備状況についてお伺いいたします。あわせて現在の利用人数についても教えてください。
452: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
453: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 中学校特別支援教室につきましては,今月下旬から巡回指導を開始する予定で準備を進めております。巡回指導の体制といたしましては,拠点校である狛江第二中学校くすのき学級の担任が2名または3名でチームを編成いたしまして,ほかの3つの中学校を巡回して指導することになります。また,指導時間数は個別指導計画をもとに個別に決定いたしまして,週に1時間から4時間程度を指導することになり,指導内容といたしましては,学習上または生活上の困難の改善または克服を目的とする学習指導を行うことになります。また,必要に応じまして個々の児童に適した教材や指導法を組み合わせることで,教科学習への苦手感を軽減できるように指導を行ってまいりたいと考えております。
なお利用人数につきましては,ことし5月1日現在で18名となっております。
454: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
455: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 5月下旬の開始というのは非常によかったと思います。私は,4月の初めだったでしょうか,中学校の特別支援教室,通級学級を利用するお母さんから聞いた話ですけれども,いつ開始できるかわからない,そのようなことを聞いたということをおっしゃっていたので,5月下旬から始められるというのは本当によかったと思います。
また,現在は18人利用しているということですけれども,この人数についても,小学校と同様に自分の学校で支援が受けられるようになれば,今後人数もふえてくるのかと思います。備品の整備についてはまだ不足しているものがあるのではないかと思います。
今年度から小学校の特別支援教室全校にパソコンが設置されますが,私は,たしか3月の予算特別委員会の中での質疑だったと思いますけれども,中学校でもパソコンが使用できるように環境整備をしていただきたい,このことを要望してまいりました。備品の不足はもちろんパソコンだけではありませんけれども,やはりパソコンというのは,お子さんには視覚で見ることができるので非常に効果的なものであると思いますので,ぜひパソコンを設置していただきたい,このように思うんですが,いかがでしょうか。
456: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
457: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 特別支援教室に通う子供たちの中には,ICTを用いることによって自己表現,自己実現を得意とする子供もたくさんいます。今年度小学校での導入を予定しておりますので,その活用状況を検証した上で,中学校導入も検討してまいりたいと考えております。
458: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
459: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひお願いしたいと思います。
次に指定校変更についての質問に移ります。
この件については前回も質問させていただきましたけれども,指定校の変更によって本来通うべき学校に生徒が通わないため,学校規模に影響が出ているという問題です。前回も言いましたけれども,影響が一番大きく出ているのが第三中学校です。前回の確認では,今年度一小から三中に通う予定の生徒は24人でしたけれども,結果として三中に入学した生徒は5人ということです。前回の一般質問の中で,学校教育課の確認では6人というお話がされていましたけれども,これは実際5人だと思います。24人の中で,もちろん市外の私立に行った子供も何人かはいるかと思いますけれども,約5分の1のわずかしか三中に入学していません。やはりこうした状況は余り好ましくないと思います。今年度から部長がかわりましたけれども,改めて考え方を伺いたいと思います。
460: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
461: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 国から就学校指定に係る制度の弾力化についての考え方が示されたという時期,経緯もありまして,狛江市では通学距離や部活動等の要件で指定校変更を認めております。
指定校変更制度につきましては,家庭環境や人間関係及び子供自身の意思等によるさまざまなニーズに柔軟に対応を行う上で必要な制度ではございますけれども,学校の存立や規模に大きな影響を与えるものとなる場合には,抜本的な検討も必要だと考えております。
462: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
463: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 大きな影響を与える場合という答弁ですけれども,大きな影響とはどんな状況を想定しているのかが私にはわかりませんけれども,現状で考えた場合,例えばクラス編制が2クラスになるのか,あるいは3クラスにできるのか,私はこれは大きな影響だと思います。今年度の1年生は85人の生徒がいます。このままの推移で行けば卒業まで3クラスを維持することができますけれども,今の2年生と3年生は,どちらがどちらの人数か覚えていませんけれども,79人と80人で2クラスです。1年生のときは,学級規模は35人編制ということになっているので3クラスでしたけれども,2年生以降は81人以上になっていないということで2クラスになってしまっているので,非常にぎゅうぎゅう詰めです。これまでも三中に来る生徒が少なかったからこうした状況になっていると思います。
こうした現状についてどうしていくのか,抜本的な検討はどのような時点で判断されるのか伺います。
464: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
465: ◯ 教育部長(平林 浩一君) ことしの教育委員会第3回定例会におきまして,指定校変更の承認要件のうち,部活動につきまして委員からさまざまな意見をいただいているところでございます。結論につきましてはまだ出ておりませんけれども,多面的,長期的な視点から改善すべき点があれば改めていきたいと考えております。
466: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
467: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 前回も指定校変更とともに学区についても考えていただきたいということをお話ししましたけれども,学区についても検討していただきたいということを要望させていただきます。
三中の入学式に私は行きましたけれども,新入生の言葉を一小から来た女子生徒が発言していました。その中にも5人しかいなくて不安だということが触れられていました。また,別の生徒も作文の中でやっぱり5人しかいない,このようなことに触れていました。なかなか難しい課題だと思いますが,学区についても検証・検討していくべきであると思います。前回,教育長も指定校変更や学区について総合的に検討しなければならない,こうした旨の答弁をされていますので,時期を逸することなく検討していただきたいと思います。
次に,指定校変更にかかわって部活動の視点から改めて質問させていただきます。
指定校変更は部活動にも影響を与えていると思います。強い部活や活発な部活がある学校に人気が集中してしまい,何人かの生徒が部活を理由に学校を変更することによって,学校間の部活に強弱などの影響が出てしまうということがあると思います。強い学校で学びたい,こういう気持ちは十分理解できますし,また保護者の気持ちになれば,活発な部活で頑張ってほしい,こういう思いも私も十分わかります。また別の側面では,部活の要件での指定校変更で別の学校に行ったにもかかわらず,行った先の学校で部活が保障されていない,こういう問題もあるかと思います。
例えば今年度,一中で問題が起こっています。一中は,多分市内で唯一だと思いますけれども陸上部がありますが,今年度陸上部の顧問の先生が異動してしまったために,今までのような指導ができる顧問の先生がいなくなってしまったので,このままの状態では存続が難しくなっているそうです。そのために今年度は新入部員をとっていない,こういうことを私は保護者の方から聞きました。校長先生が苦労されて大学生のコーチを見つけてきてくれたそうですけれども,このままでは陸上部の存続は難しく,廃部だということも聞かされているそうです。今年度,陸上部を希望して一中に行った1年生の生徒がいるのかどうか,そこはわかりませんけれども,指定校変更で学校を変更したのにその目的が果たせていないわけです。こうした状況は,もちろん今回の一中の陸上部だけではなくてどこの部活でもあり得ることだと思います。指定校変更の要件については検討していかなければならないのではないかと思います。
先ほどの答弁で教育委員会でも意見があったということですけれども,私も会議録を改めて読んでみました。一部抜粋ですが紹介させていただきます。
「充実した部活動という点では,少し生徒の数に偏りが出てくることがあると思うのですが,その辺りはどうでしょうか。」という質問。「確かに部活動も大事ですが,より深刻な理由により指定校を変更する子どもがいるような場合を考えると,「より充実した部活動」と「深刻ないじめ」は,同じレベルで見ることはできないと思います。」という意見や,「「更に充実した」という文言によって判断がつきづらい部分があることも事実です。」という意見が出されています。
また,当時の教育部理事の発言では,校長先生から直接意見はとっていないとしながらも,次のようなことをおっしゃっています。「「顧問の異動等により,次年度に希望する部活動が存続する保証はありませんので,部活動そのもので学校を選ぶということは残念です。」「部活を理由に入学した生徒がきちんとその部活に入部したのかについて,教育委員会が連絡や調査をしたことは残念ながら今までにはありません。」「他校にない部活を理由に入学する児童・生徒がいると,その部活を存続させることが学校の使命となってしまいますので,顧問の異動等が大変苦しくなり,学校の人事計画や教育活動に影響することもありうる。」などの意見が出されています。」というふうに理事が発言をされていました。そして職務代理の方の質問では,「校長先生に意見を聞くなど,学校は関与しているのでしょうか。」ということが言われていました。私は前回も要望しましたけれども,学校の先生の意見も聞いて今後の検討課題にしていただきたいと思います。
次に外部指導者についての質問です。
一中の状況をまた例に出させていただきますけれども,外部指導員の活用は効果的な面がもちろんあるわけですけれども,なかなか活用が難しいということについては,人材がいないのか,あるいは予算措置が少ないために指導に入ることができないのか,現状について伺います。
468: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
469: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 部活動につきましては,生徒の自主的,自発的な参加により行われる活動でございまして,活動したい生徒,活動できる場所と時間,指導する顧問の要件が満たされることにより成立するものでございます。御指摘のように適切な外部講師の確保が難しい場合もありますけれども,その他の要件が満たされないことにより部活動が成立しない場合も考えられるところでございます。
なお,平成28年度の部活動顧問指導員の謝礼,外部指導員の報償につきましては460万円余の予算が確保され,一定の効果があるものと考えているところでございます。
470: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
471: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 私も中学校の部活を見る機会がありますので,外部講師の方は非常に効果があると思います。また,一中ですが,大学生のコーチが週に2回来てくれているそうで,部活動は週4回の練習となり,大会前なのにちゃんと練習ができていない,このようなことを保護者の方はおっしゃっていました。そのために外部のクラブに入ったり,砧の競技場に走り込みに行ったり,子供たちは部活以外で動き出しているそうです。こうした状況のため,残念ながら子供たちの気持ちがばらばらになってしまった,このように保護者の方はおっしゃっていました。
教員の異動は当然あり得ることですので,状況の変化も当然あります。ただ生徒からすれば,部活は楽しみや目標を持って活動して,先輩との交流や学ぶことも非常に多いかと思います。最近では学校の部活に入らずに外部チームに所属している生徒も多くいますが,学校の部活を選んでいる家庭は学校で活動させたい,こうした思いもあります。またその一方では,先生方の過重負担という非常に大きな問題があります。さまざまな課題がある中,少しでも解決できる支援は何ができるのか伺います。外部講師の予算を増額すれば多少でも解決ができるのか,その点についてはいかがでしょうか。
472: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
473: ◯ 教育部長(平林 浩一君) さきに答弁いたしましたように部活動の成立にはさまざまな要件があるものと考えております。さらに,現状の外部指導員報酬におきましても一定の効果があると考えておりますので,外部指導員報償費の増額が必ずしも部活動の存続につながるとは限らないというふうに認識しているところでございます。
474: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
475: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 予算を増額すれば解決できるという問題ではないということです。ただ,予算が増額できれば改善される面があるのかと思いますので,ある場合には増額の検討もしていただきたい,このことを改めて要望させていただきます。
指定校変更で他校へ行っても,行った先での部活が保障されているわけではないので,今回の一中のように新入生は入部ができないという状況になった場合は,指定校変更の意味がなくなってしまいます。前回も言いましたけれども,狛江市の場合の指定校変更は幅が広くなっています。強い部活がある学校に行くことができるために学校に格差が生じることがあります。そうした現状については検証・検討していただきますよう重ねて要望します。また,教育委員会でも検討が始まっているようなので,私も注視していきたいと思います。
1問目の質問は終わります。
476: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村あつ子議員。
〔12番 西村あつ子議員登壇〕
477: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 次に子どもの貧困対策について質問いたします。
3月に「こまえ子育て応援プラン・実施計画」が出されました。子ども・子育て会議で検討され,31年度までの重点施策の年次計画が示されていますが,最初に各部の今年度の子供の貧困対策の取り組み内容と実施状況について伺います。
3問目は待機児解消と保育の質についてです。
保育園に入れない待機児童問題は全国的にも大きな課題となっています。フルタイム勤務でも認可保育園に入れない,子供の預け先が見つからず育児休業の延長あるいは職場への復帰を諦めたという保護者も多くいます。さらには,保育士がいない劣悪な環境の施設に子供を預けたことによって子供の命が奪われてしまうなどの痛ましい事故も起こっています。保護者が希望する認可保育園の増設は,国の施策としてきちんと予算措置をすべきです。
そして狛江市では,待機児対策推進本部がつくられ,認可保育園の増設など計画が出され,計画の前倒しなどの取り組みが進められています。昨年度の待機児童数は175名でしたけれども,今年度の待機児数の見込みと傾向についてまず最初にお伺いいたします。
478: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
479: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) まず最初のほうの御質問に答弁させていただきます。
「こまえ子育て応援プラン・実施計画」では,子供の貧困対策として,スクールソーシャルワーカーの活動推進,「スクールソーシャルワーカー活動研究会(仮称)」の設置,学習支援事業の推進の3つの事業を掲げております。今年度につきましては,スクールソーシャルワーカーの活動の周知とともに,庁内関係課と連携して活動内容等の現状把握を行います。生活困窮者自立支援制度の中で子供の学習支援事業を福祉保健部で取り組み,また,「スクールソーシャルワーカー活動研究会(仮称)」の構成員の検討を教育部が中心になって取り組んでまいります。
次に待機児の数の見込みと傾向について答弁させていただきます。
待機児数は確定しておりませんが,140人から150人程度の見込みです。保育需要が当初計画より高くなり,多くの待機児が発生することが見込まれ,特にゼロ歳から2歳までの児童の保育需要が高くなっております。
480: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
481: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは2問目の子供の貧困対策について再質問させていただきます。
「こまえ子育て応援プラン・実施計画」の内容について質問させていただきますけれども,事業No.74の「スクールソーシャルワーカーの活動推進」についてです。子育て支援課では28年度は「要保護児童対策地域協議会である「狛江市子ども家庭支援ネットワーク会議」において,スクールソーシャルワーカーの活動を周知」ということが記載されています。子ども家庭支援ネットワーク会議の取り組み状況についてお伺いします。
482: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
483: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 子ども家庭支援ネットワーク会議は,児童福祉法第25条の2の規定に基づく要保護児童対策地域協議会として設置しております。子供とその家庭の支援を総合的に推進するため,関係機関の代表者により構成される代表者会議を年1回,実務担当者会議を年3回程度開催しております。また,支援及び保護が必要な子供・家庭について関係者が共通認識のもとで効果的な援助を行うため,個別のケース会議を随時行っております。
484: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
485: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今年度の計画としては,「庁内関係課と連携し,スクールソーシャルワーカーの活動内容など現状把握」,このように書かれています。関係部署とは,福祉保健部,児童青少年部,教育部になるかと思いますが,どのような取り組みを進めていくのでしょうか。また,スクールソーシャルワーカーは現状では指導室の不登校対策支援の予算枠の中で配置されていますが,その方の活動状況を各課で把握していくということなのでしょうか。
486: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
487: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) スクールソーシャルワーカーは現在,教育研究所に配置されております。子供とその家庭の相談を受ける児童青少年部でも,例えば個別ケース会議においてスクールソーシャルワーカーと連携し対応するケースがございます。そういった意味ではスクールソーシャルワーカーの活動の一端は把握しております。しかしながら個別の支援活動については把握し切れていない現状から,関係機関と連携して現状の把握をしてまいります。虐待対応という視点に加えて,子供の貧困対策におけるスクールソーシャルワーカーの活用を検討していきたいと考えております。
488: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
489: ◯ 12番(西村 あつ子議員) スクールソーシャルワーカーは不登校だけに対応しているのではなくて,これまでもさまざまな困難なケースにも立ち合っているかと思います。各課の共通認識を持つことで横の連携が図れる支援体制をさらに進めていただきたいと思います。
29年度の子育て支援課の取り組みとしては,「スクールソーシャルワーカーの活動内容等を踏まえて,支援に必要な新たな連携方法について研究」,このようになっています。そして30年度は「新たな連携方法による支援実施」と書かれています。今後の取り組みについて伺います。
490: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
491: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 今年度の取り組みを踏まえまして,スクールソーシャルワーカー活動研究会に参加し,子供の貧困対策の視点からスクールソーシャルワーカーとの新たな連携方法について検討してまいります。
492: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
493: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 具体的な御答弁ではなかったので,どんな取り組みになるのかなかなかイメージが湧きませんけれども,まだ担当課でも具体的なことが見えていないということでありますので,今後の検討課題だということで理解させていただきます。
同じく事業No.74の「スクールソーシャルワーカーの活動推進」について,指導室の部分では29年度に,「教育研究所運営連絡会において,スクールソーシャルワーカーと子育て支援課,子ども家庭支援センターとの連携の在り方を検討」となっています。そして30年度には,「スクールソーシャルワーカーと子育て支援課,子ども家庭支援センターとが連携した支援の実施」と書かれていますが,今後の取り組みについて伺います。
494: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
495: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在,教育研究所の次長・各部長,教育部理事,統括指導主事,指導主事を構成員とする教育研究所運営連絡会におきまして,29年度につきましてはスクールソーシャルワーカー活動研究会の研究を踏まえ,関係各課との連携のあり方を検討いたしまして,平成30年度には,29年度の検討結果に基づき関係各課と連携した支援を実施するとともに,今後のさらなる円滑な支援に資するための研究結果報告書を作成する予定で進めております。
496: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
497: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 最終的には報告書を出すということです。
事業No.75についてですけれども,「「スクールソーシャルワーカー活動研究会(仮称)」の設置」となっています。27年度は「市内の小中学校に通う子どもたちと世帯の支援を行う専門職の視点からのスクールソーシャルワーカーとの意見交換の実施」となっていますが,27年度の取り組み状況について伺います。
498: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
499:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 福祉保健部におきましては,日ごろの生活保護等のケースワークの中で,スクールソーシャルワーカーと連携を図りながら,対象のお子様,そして親御さん等世帯の支援を行うことがございます。そのような実際の立場の現場において,ケースワークを通して異なる専門職の立場から意見交換に努めていたところでございます。
500: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
501: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今後横の連携が進んでくるのかなと思います。
今後設置の予定となっている「スクールソーシャルワーカー活動研究会(仮称)」は,指導室と子育て支援課,福祉相談課の3課で構成されるようですけれども,事務局はどこになるのでしょうか。そして構成メンバーはどういう人を考えているのか。また,何を検討するのか,現時点での考えについて伺います。
502: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
503: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず「スクールソーシャルワーカー活動研究会(仮称)」の事務局は教育部の指導室が担います。構成員につきましては,担当課,教育研究所,小中校長会の各代表,外部有識者等を考えております。
具体的には今後担当の3課が検討することになりますけれども,報告書といった中身でございますが,関係各課の個別のケースでの相関図,どのようにそのケースに携わっていこうかという相関図みたいなものをまとめて,実践的なマニュアルを作成するつもりで今取り組もうとしているところでございます。
504: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
505: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 実践的なマニュアルをつくっていくということです。わかりました。
事業No.80の「学習支援事業の推進」について伺います。今年度から訪問型の学習支援の実施が始まりますが,準備状況と実施時期などの詳細について伺います。
506: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
507:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現在,生活保護家庭,「こまYELL」相談家庭につきましては,個別に希望の有無を確認しております。また,児童扶養手当受給世帯につきましては,現在,通知用のダイレクトメールを作成し,発送の準備をしております。一方,実際に学習支援を担っていただく学生のボランティアの募集も近隣の大学に依頼しております。事業の実施時期は7月からを想定しており,事業の開始については,広報,6月に行われる自治会の会合等で周知を行ってまいりたいと考えております。
508: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
509: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 実施時期は7月ということで,今郵送する準備を進めているということですけれども,狛江市にとっても初めての取り組みとなりますが,訪問型は非常によいと思います。事業を始めてみないと状況はまだわからないと思いますけれども,希望者全員に利用してもらいたい,このように思います。
利用者が多くなった場合の手だてについてはどのようにされるのか伺います。
510: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
511:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 今後個別に通知を行い,どれくらいの方が希望されるか現在把握できておりませんが,市としましても可能な限り希望には沿いたいと考えております。訪問型を選択した理由が,単なる学習の場ではなく,さまざまな家庭環境にあり,さまざまな態様のお子様への福祉的な配慮も想定した支援を目指したものでございます。
利用者が多くなった場合につきましては,規模の拡大の検討も必要とは認識しております。しかしながら,いたずらに支援するお子様の数のみをふやすというようなことは避け,着実に丁寧な支援を行ってまいりたいと考えております。
512: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
513: ◯ 12番(西村 あつ子議員) やはり丁寧な支援というのは非常に大事だと思います。そして,今部長もおっしゃったように勉強だけを教える場ではなくて福祉的要素もあるという面でも,これは非常に期待できる取り組みだと思います。
スタートしてみないと課題は見えてこないと思いますけれども,例えば家の中に入ってほしくない,こういう家庭もあるかと思います。また,支援が必要なのに希望されない,こういうケースもあるかと思います。個人情報の問題ももちろんあるかと思いますけれども,学校との連携や情報交換も必要になってくると思いますので,横の連携もしっかり進めていただきたいと思います。
スクールソーシャルワーカーの活用と役割はこれからさらに重要さを増してきますけれども,貧困家庭への支援についてはスクールソーシャルワーカーの活用だけではありません。経済的支援やさまざまな福祉施策も必要ですので,どのような支援が必要なのかを把握する必要があると思います。さまざまな実態を把握するための調査が必要であるというふうに思いますけれども,この点についてはいかがでしょうか。
514: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
515: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 実態調査につきましては今のところ考えておりません。
516: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
517: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 随分あっさりとした答弁ですけれども,生活困窮家庭が何を求めていて,どんな支援が必要なのかを把握していくことは,やはり大切なことだと思います。また,生活困窮家庭だけではなくて,生活困難家庭を把握することも求められていると思います。
私は,先日都内で行われた貧困問題のシンポジウムに参加してまいりましたけれども,そこで語られていたのは,非常勤などで働く家庭では,仕事をかけ持ちしているために食事をつくれなくて,子供に食事代を渡して済ませている家庭がふえていると聞きました。子供は栄養面など余り考えないので,コンビニで自分の好きな食べ物を買って食べるので,きちんとした栄養がとれていない,バランスの悪い食事になっている。そのために健康な体がつくられないという問題が発生しているということです。どんな調査をするのか,もちろん内容は非常に難しいかと思いますが,何らかの調査は必要なのではないかというふうに思います。
現時点では実施しないということですが,改めて伺いますが,なぜ実施しないのでしょうか。
518: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
519: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 今のところ,まずは「こまえ子育て応援プラン・実施計画」に基づく子供の貧困対策の取り組みを着実に実施してまいりたいと考えております。
520: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
521: ◯ 12番(西村 あつ子議員) こまえ子育て応援プランでは,今回貧困についても年次計画で出されましたけれども,もちろんこれはこれで重要なことです。ただ,実施計画だけの取り組みでは不十分だというのが私の意見です。
「子どもの貧困対策の推進に関する法律」では,第14条ですけれども,「国及び地方公共団体は,子どもの貧困対策を適正に策定し,及び実施するため,子どもの貧困に関する調査及び研究その他の必要な施策を講ずるものとする。」,このようになっています。どんな支援が必要なのか,実態はどうなっているのか調査が必要だと思います。法律でもそのように明記されていますが,法律の趣旨を踏まえるべきだと思います。改めて伺います。いかがでしょうか。
522: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
523: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 実態調査については今のところ考えておりませんが,個々にお困りの事情を把握して適切に対応していきたいと考えております。
524: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
525: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 私が言っているのは,個々の事情を把握するために必要なんです。現在つかんでいない人はどのように把握するのでしょうか。待っているだけでは把握することはできません。
担当部の答弁では繰り返しになってしまうので,ここで改めて市長の考えを伺いたいと思います。調査するにはどんな内容で調査するのか,どういう形式にするのか,先ほども私が言いましたけれども,非常に難しいかと思います。
ここで足立区の例を紹介させてください。足立区では国立成育医療研究センター研究所 社会医学研究部という所との協働で,小学校1年生がいる家庭を対象にした「子どもの健康・生活実態調査」が実施され,調査結果が先ごろまとまりました。世帯の収入は全体の11%が300万円以下という結果です。足立区では生活困難を300万円ということに定めています。報告書の中にはなぜ300万円なのか詳しく述べられていましたけれども,長くなるので省略します。
結果を見ると,300万円以下の家庭では,痩せている,あるいは肥満の場合,虫歯の本数,就寝時間が決まっていない,留守番の頻度,朝食の摂取や自宅での調理回数など,どの分野を見ても300万円以上の世帯と比較して悪い結果が顕著にあらわれています。足立区では結果を区のプロジェクトに早急に反映させるとしています。
報告書では次のようにまとめられています。「たとえ世帯の経済状態を即座に改善することができないとしても,子どもを取り巻く家庭環境や生活習慣を変えていくことによって,できる限り生活困難の影響軽減をはかるなど,将来の夢や希望を叶える大切な土台となる子どもの健康を守り育てる施策の充実を図ってまいります。また,子どもの成長過程において,いつの時点でどのような対策を講じるべきかを明確にしていくためにも,今後,一部の他学年に対して同様の調査を実施する予定です。」と,このように書かれています。
足立区では対象を定めての調査ですけれども,私はこの調査報告書を見ましたけれども,一定の傾向がこの調査によって把握されていると思います。市長の感想を聞かせていただきたいのです。
あとちょっと余談ですけれども,狛江市内に張り出されている市長の2名連記のポスターには,足立区の近藤区長と一緒に写っていらっしゃいますので,交流がおありなのかと思います。
足立区での取り組みや,今後どのような施策として反映させていくのか参考にして,狛江市でも,先ほど実施計画があるということをおっしゃっていましたけれども,実施計画とともに,それ以外の取り組みとして,例えば実態を把握するための実態調査などを進めていく必要があるかと思いますけれども,いかがでしょうか。
526: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。
527: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 実態の把握というのは非常に難しい問題も含まれているとは思います。足立区の例も1つの参考とさせていただきながら,今後検討していきたいと思います。
528: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
529: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 私もすごく参考になると思うので,たしかこれは全国で,沖縄県などではやっているんですけれども,区部で初めてこういう調査をしているということで,非常に参考になると思いますので,ぜひ調査結果とか足立区の様子を聞いていただいて,検討を進めていただきたいと思います。
シンポジウムで聞いた話ですけれども,板橋区で学校の事務職員として働いていた人の話を聞きました。この方の話ですと,夏休みが終わると痩せている子と太っている子がいるそうです。貧困家庭の子ほど太っているそうで,その理由としては,高カロリーで高い塩分や糖分が多く含まれているジャンクフードを食べているため,このように話されていました。つまりファストフードとかお菓子,炭酸飲料などを多く摂取しているということです。その方は,事務職の方でもう退職されたのか,当時は学校の先生方に,夏休み明けの子供の状態をよく見てほしいと,このように話をされていたということを言っていました。ぜひ教育部のほうとしても学校の先生にこうした状況もつかんでいただくようにしていただきたいと思います。
次に新入学支度金について質問します。
私は昨年9月の一般質問で,9月の支給では遅いので支給を早めてほしい,このように要望させていただきました。また,3月の議会でも宮坂議員が一般質問,また予算特別委員会の中でも同様の要望をいたしました。先日一般質問で同じような話が出されていましたけれども,それは教育長がお答えになっていたのか,ちゃんと書き取りができませんでしたけれども,住民税の確定後6月の所得の審査の後,このような話をされていたので,ほかの自治体と同じように7月あたりの支給なのかというふうに思ったんですけれども,狛江市の場合は9月で,ほかにも7月でやっている自治体が多くあるので7月ということで,それは検討していくということで改善されたものだと思いますけれども,実態をつかんだ場合には,これまで私も宮坂議員も要望したように3月支給がより望ましい形だと思います。
以前私は板橋区の支給状況をお話しさせていただきましたけれども,今回改めて話をさせていただきます。私は当時直接担当の方にお話を伺いました。
板橋区では振込日は3月31日だそうです。私はなぜ早く支給ができるのですかというふうに聞きましたけれども,やはり同じような問い合わせが多いというお話でした。ほかからの問い合わせで,中学生になって就学援助が否決されたらどうなるのかとか,返金するのか,こういう質問がよく聞かれるそうですけれども,板橋区の担当者のお話では,確かに中学校で着るものですけれども準備は小学校の段階ということなので,小学校の時点で受給資格があり,それに沿って支給しているので問題ない,このようにおっしゃっていました。私はそのとき板橋区のホームページを見てみましたけれども,入学準備金について,3月に受給資格があって,翌年度板橋区に在住していて公立中学校へ入学する者,このようになっていました。
私は以前にも紹介しましたけれども,板橋区のほかにも,世田谷区でも実態に見合った検討を進めるということを議会の中で答弁が行われたそうです。また,この間の動きを調べてみましたけれども,足立区でも,現在は7月の支給だそうですけれども,今年度の予算では3月の支給に早めるそうです。ということは来年の3月です。また,3月の支給は九州地方で大きく広がっているようです。福岡市では昨年度から3月に支給されています。そして熊本,長崎の両市は2017年の春に導入予定です。福岡県宗像市,大分県日田市,北海道函館市などでも既に実施されています。
こうした状況ですので,3月支給の実施に向けた検討をぜひしていただきたいと思いますが,その点についてはいかがでしょうか。
530: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
531: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教育長もさきの御質問者の質問で答弁いたしましたけれども,年度をまたいでの支給は困難だというふうに考えております。保護者の気持ちを酌みまして事務的に可能な限りでの対応,これには努めてまいりたいと考えております。
532: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
533: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 多分私には見えない行政の細かい事務作業とかいろいろなものがあるかと思いますけれども,初めてやることではなくてもう既に支給されている所があるので,いろいろクリアできる問題があるのではないかと思います。
中学校の入学には,制服や体操着,かばんの一式などで6万円から7万円費用がかかります。そして今の5月の時期,夏服の購入もあります。部活によって金額はまちまちですけれども,ユニホームだとかシューズなど入学後にも数万円単位の費用がかかります。少しでも保護者の負担が軽減されるように3月支給,こうしたことも検討していただきたい,このことを改めて要望してこの質問を終わります。
次に3問目の待機児解消と保育の質についてです。
先ほどの御答弁ですと,今件数を整理しているということで,次回の社会常任委員会協議会で待機児の人数がきちんと出る時期かなと。いつも毎年社会常任委員会協議会では報告されていたので,ことしは常任委員会協議会が早いのか,近々出るということですけれども,140人から150人の間が待機児になるということでしたけれども,保育需要は年々高まっていると思います。特に狛江市は,大型マンション建設や畑だった所に一定数の戸建て住宅がふえているので,子育て世帯が増加していると思います。
これまで保育園に入所できなかった家庭への調査をしてきていると思いますけれども,今年度の状況について伺います。
534: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
535: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 昨年と同様に調査を行っております。ことしの内容については現在整理中ですが,例年の状況から,保護者が育児休業中や求職活動中という回答が多い状況でございます。
536: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
537: ◯ 12番(西村 あつ子議員) やっぱり育児休業の人だとかがどうしても入れない,こういう状況だと思います。
先日の補正予算では,さらに1園の新設認可保育園を前倒しで進めるということですので,来年度は新設認可保育園が3園開園される予定だと思いますけれども,はっきりした数字はこれからだと思いますけれども,入所予定人数の見込みについて伺います。また,来年度は和泉保育園が民間での運営になり,ここについても定数がふえる計画だったと思いますけれども,それも含めてお知らせください。
538: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
539: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 予算上では300名程度の増を見込んでおりますが,開設できる保育所の規模により定数の変更が想定されるため,この数字は少し流動的ではございます。
540: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
541: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 多少の流動はあるけれども,そんなに大きな人数の変化はないのかと思います。
新設3園について,運営形態はどのようになるのか伺います。
542: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
543: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 現在,社会福祉法人や民間企業を想定しております。
544: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
545: ◯ 12番(西村 あつ子議員) わかりました。
計画を発表できる時期について質問しようかと思いましたけれども,これは先日出されていました。おおむね6月末でしたか開催される子ども・子育て会議のほうに報告ができる,このような答弁だったかと思います。これは重複して聞きませんけれども,1点だけ確認させてください。新設の保育園3園と和泉保育園については,一時保育の実施はされるのでしょうか。
546: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
547: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 新設は今細かい調整中ですけれども,和泉保育園のほうは一時保育を実施する予定です。
548: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
549: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 私は一時保育の問題も,ここ最近は毎回取り上げているんですけれども,一時保育というのは非常にニーズが高くなっています。それも核家族化で子供の預け先がない,そういう家庭がふえているので,新設保育園についてもきちんと一時保育の枠を確保していただきたいと思います。
これは質問しませんが,改めて要望させていただきますけれども,現在,一時保育をやるということになっているけれども,まだ一時保育の実施の兆しが見えない保育園があるかと思います。そこについても早急に一時保育ができるように進めていただきたい,このことを重ねて要望させていただきます。
保育園の入園についてですけれども,これまでの状況を見てもわかるように保育園が増設されれば申し込み人数もふえてきています。保育園の増設によって,これまで申し込みをしてこなかった人,諦めていた人,つまり潜在的ニーズが新たに表面に出て申し込みをしてくる,こうした状況も生まれていると思います。先ほどのおおむね300名という定員ですけれども,これは300名といっても全年齢での人数ですので,一番希望の多い低年齢児の待機児は3園できても一定数出てしまう,こうした心配もあります。
保育園の運営には相当な予算が必要なことも十分理解できますが,女性が安心して子供を預けて働ける環境をつくることは重要な施策です。そして国の政策で公立保育園の建設には公費が出ない状況については,私は非常に問題だと思います。
私は先日,先ほども言った子供の貧困問題のシンポジウムに参加しましたけれども,そこで報告されていたことは,ある区で保育士の募集をしたところ,たしか枠が5人だったと思うんですけれども,5人に対して65人の応募があった,このように記憶していますが,相当数の応募があったそうです。身分が安定していれば応募者がいるという報告がされていました。
私たちはこれまで,公立保育園の保育士は身分が安定しているので,長く勤められていてベテランの保育士がいるということを言ってきました。本来は国の制度として公立保育園への支援をきちんとすべきですし,市として公立保育園は存続して充実させるべきだと思います。その上に立って民間の力をかりていく,こういうことが必要だと思います。これについて質問すると部長の答弁がどんな答弁になるか予想もできますし,平行線になるので,質問しないで私の意見だけにとどめさせていただきます。
話を戻しますけれども,1つここで質問したいと思います。3園できるということですけれども,この先,待機児が依然として出てしまう状況であればさらなる増設も必要になってくるのかと思いますが,その点についてはいかがでしょうか。
550: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
551: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 待機児対策推進本部では,前倒しのほうは決めましたけれども,今後の課題として,保育需要の見込みを改めて見直すということと,人口の伸びについてはある程度把握していますので,それにあわせてどのように保育園を新たに整備していくかということは,これから検討していきたいと考えております。
552: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
553: ◯ 12番(西村 あつ子議員) もちろん3園できてみないとわかりませんし,今後の検討だということは理解できますけれども,もしかしたら入れるというような状況になれば,今まで申し込んでこなかった人も申し込んでみようかなというふうになってふえてくるかと思いますので,その都度前向きに検討していただきたいと思います。
次に,今年度から配置された子育て支援専門員の配置については,先日も出されていたので1点だけ確認させてください。専門員への相談内容については保育園入所の相談が多くあるかと思います。相談者に対して,ほかの自治体のあきがある民間施設も含めた施設の情報提供など,きめ細かな対応はしていただいているのでしょうか。
554: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
555: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 子育て支援専門員の相談支援につきましては,まずは市内の保育施設の状況を的確に把握し,保護者等に提供することが必要と考えております。市外の民間施設を含めた施設紹介につきましては,状況を踏まえて対応していきたいと考えております。
556: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
557: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今は昔と違ってネットでいろいろと情報が検索できるので,保護者の方も細かくいろいろな施設だとかいろいろな行政区を見て情報を入手していると思います。行政だから把握できることもあるのではないかと思いますので,多くのよりよい情報が提供できるようにしていただきたいと思います。
次に保育士不足について伺います。
保育士不足は都市部では特に大きな問題になっていますけれども,和泉保育園が来年度から民間での運営となります。宮前保育園と同様に市の嘱託職員を採用してもらう,こういうことになっているかと思いますけれども,今度の和泉保育園の委託先である春献美会での市の嘱託職員の採用状況はどうなっているのか伺います。
558: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
559: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 和泉保育園に勤務していただいている嘱託職員ですが,保育士だけではなく,看護師や栄養士,給食調理の職員もおります。その方たちを含めてかなり多くの職員が内定しておりまして,民営化後の保育園に勤務予定ということで確認しております。
560: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
561: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 一定の人数が内定されているということです。もちろんまだ発表できる段階ではないと思いますが,行くということが確認できました。
保育士の資格があるのに保育士として仕事をしていない潜在保育士,こういう人たちが全国で68万人いると言われています。狛江市では今後新たに3園の認可保育園が開設予定なので,そうすると保育士不足がほかの自治体同様に問題になってくるのではないかという心配があります。潜在保育士の掘り起こしについて自治体として何か取り組みをしていく必要性,これについてはどのように考えているのでしょうか。
562: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
563: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 厚生労働省が昨年1月に発表しました「保育士確保プラン」において,保育士確保に向けた新たな施策を講じるほか,従来の保育士確保施策についても引き続き実施し,さらなる推進を図るとしており,この中で,人材育成,就業継続支援,再就職支援,働く職場の環境改善を4本の柱として確実に実施するとしております。また,4月18日に厚生労働省で「待機児童解消に向けた緊急対策会議」が行われまして,私も会議に出席してまいりましたが,その中の意見交換会において,保育士の処遇改善について数多くの要望がございました。それらの意見を踏まえまして,5月18日に策定された「ニッポン一億総活躍プラン」において保育士の処遇改善が示されておりますので,国が示す方針に従い対応を検討していきたいと考えております。
564: ◯ 議 長(小川 克美議員) 12番西村議員。
565: ◯ 12番(西村 あつ子議員) これからの対応だということですけれども,今私は都政新報を持っていますけれども,そこには東京都の動きとして潜在保育士の復職を支援するということの記事がこのように載っています。そこの部分,さわりだけ読みます。「待機児童の解消を目指して保育士を確保するため,都は今年度,事業者や保育士などを対象に「貸し付け4事業」を開始する。保育士の資格があっても働いていない「潜在保育士」の復職や事業者による保育補助者の採用活動などに必要な資金の貸し付けを行い,都内の認可保育所などに一定期間勤務すれば返還を免除する。「貸し付け4事業」は,保育士を9万人確保する国の緊急対策と同じメニューで,国に歩調を合わせた形だ。」というふうになっています。これは保育士が就職するために転居するための住宅費用の貸し付け,そういうことも行われる貸付事業ということで,ここには2年間働けば返還しなくてもいいということが書かれていました。こういう形で動いているのかと思います。
保育士が長く働けない理由は,出産などもちろんあるかと思いますけれども,1番は賃金が低いことです。子供の命を預かる大切な仕事です。以前ある保育士は,保育士は子供と遊んでいるだけと思われるのよね,というふうに嘆いていました。賃金の底上げは国での施策だと思いますけれども,市でもできることがいろいろあるかと思います。
1つだけ,千葉県市川市のおもしろい取り組みを見つけたので紹介して終わらせていただきます。保育士資格のある人へ保育園でアルバイト感覚で働いてみませんかという呼びかけになっています。これは潜在保育士実習登録というもので,内容は,「市川市の公立保育園で」,これは多分1カ月かと思うんですけれども,「10日間補助的に保育の現場に携わることで,保育現場で働くことへの不安が払拭されることが期待できます。」として,「実習終了後も,(仮称)保育職員バンクに登録してもらうことで,条件に合った雇用につながる場合もあります。」と紹介されています。これは月曜日から金曜日までの1日6時間の勤務で時給は1,200円です。保育現場から離れて長いブランクのある人たちに,実際の保育園で補助的な立場で働いて実習ができるという内容になっています。
国の動向もこれからいろいろ出てくるかと思いますけれども,こうした取り組みも潜在保育士の掘り起こしになるのではないかと思いますので,そういうことも研究しながら進めていただきたいことをお願いして,質問を終わります。
566: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。
午後 2時39分 休憩
午後 3時00分 開議
567: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。13番田中智子議員。
〔13番 田中智子議員登壇〕
568: ◯ 13番(田中 智子議員) 1問目,高橋市長が就任してから4年がたちました。今回私は,市政運営の基本的な考え方を示すものとして市民参加と市民協働のまちづくりについて伺います。
まず市民参加・市民協働についての市の認識を伺います。
2問目,スポーツ環境の充実について伺います。
先日私は,元和泉にお住まいの方から,元和泉一丁目の小田急線高架下スリー・オン・スリーコートが使えなくなっている,自分はバスケットボールが好きで休みの日にはいつも使っていたので残念だ,どうして使えなくなってしまったのか,と言われました。このスリー・オン・スリーコートは,特に若い人たちが1人でも気軽にバスケットを楽しむことができる施設として,最初に小田急線高架下に,2番目に元和泉二丁目のテニスコート近くに設置されました。若者たち数人で,時には1人でもバスケットを楽しんでいる姿をよく目にします。本来ならこうした1人でも気軽にスポーツに親しむことのできる施設は拡充をすべきものと思います。さまざまな理由があったとは思いますが,閉鎖は大変残念です。
今回の私の質問は,狛江市のスポーツ環境の充実を望む立場から質問したいと思います。
まず狛江市のスポーツ環境の現状について伺います。現在,狛江市の中で何らかのスポーツができる施設や,そこでの事業の実施状況について,子供を対象にしたものと大人を対象にしたものに分けてそれぞれ伺いたいと思います。
569: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
570: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 1問目,市民参加・市民協働についての市の認識でございますが,狛江市後期基本計画において,「市民参加・市民協働」を重点プロジェクトである「行財政改革推進プロジェクト」に位置づけ,市政運営において必要不可欠なものであるとの認識のもと,行政活動を進めております。
平成15年に施行いたしました「市民参加と市民協働の推進に関する基本条例」を柱として,まちの主体である市民が積極的に市政に参加し,市と市民が対等な立場でまちの発展のために取り組む狛江のまちづくりを目指し,各事業を実施しているところでございます。
571: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
572: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 2問目,スポーツ環境の充実について答弁申し上げます。
教育委員会が所管する体育施設でございますが,体育館としては狛江市民総合体育館と西和泉体育館,グランドとしては狛江市民グランド,西和泉グランド,狛江市多摩川緑地公園グランド,テニスコートとしては元和泉市民テニスコートと東野川市民テニスコートがあります。ほかには元和泉スリーオンスリーコートと高架下運動広場があります。
また,事業内容でございますが,教育委員会が主催し,スポーツ推進委員や「狛○くらぶ」が運営している青少年・成人スポーツ教室を実施しております。27年度実績で申し上げますと,子供向け事業については7事業,参加人数については134名,また,大人向けの事業については3事業,参加人数については67名となっております。
このほか,指定管理者の自主事業として各年代を対象とした各種教室を実施しております。その中で,子供向けについては,体操やトランポリン,チアダンスなど,また大人向けについては,ヨガやピラティス,フラダンスなど,さまざまな教室を実施しているところでございます。
573: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
574: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは1問目から再質問させていただきたいと思います。
今御答弁いただきましたように,市政運営において必要不可欠なものとの認識のもとで行政活動を行っており,市と市民が対等な立場でという御認識です。
しかし実際には,高橋市長が市長になって最初にやったことは,約1年間かけて市民参加で作成しました基本計画,これを庁内だけで見直すということでした。しかも,前期基本計画では市民参加・市民協働はまちづくりの原則として位置づけられていたにもかかわらず,高橋市政では単に「行財政改革推進プロジェクト」の中に位置づけるということでした。また,保育園などの民営化についても,矢野市政時代は,民営化の話が持ち上がったとき,市民福祉推進委員会に諮問して,多くの方々と議論し意見を聞く中で,安易な民間委託の前に公立保育園としての責任を果たしていこうということで,委託化をやめたという経過があります。公立で行くということを決めた経過があります。ここに貫かれているのは,「まちの主人公は市民」という考え方です。
しかし高橋市政はそうしたプロセスを全く無視いたしました。最初から市民参加に対する意識が大変低く,市民参加を軽視していると言えると思います。それはその後の市政運営を見ても明らかだと思います。
次に確認ですけれども,狛江市の「市民参加と市民協働の推進に関する基本条例」によれば,できるだけ市の計画策定段階からの市民参加と,単なる行政の下請でない,市と市民が一体となって市政を進める協働が求められていると思います。市としてもそれを進めていくということでよろしいでしょうか。確認です。
575: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
576: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) そのように進めているところでございます。
577: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
578: ◯ 13番(田中 智子議員) そのとおり進めているということです。
しかし実際にはそのとおりに行われてきたのでしょうか。例えば狛江市平和都市宣言に基づくこまえ平和フェスタ,むいから民家園の運営など,これらの事業は,その事業の最初から市民主体で行って,それに行政も一緒になって進めてきたものです。形としても市民の柔軟な発想を生かして進めてきました。それが,この間市が主導して市の考える事業に切りかわってきていると言わなければなりません。これは市民参加・市民協働の条例の趣旨に逆行しているとは思わないでしょうか。
579: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
580: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 特定の方だけでなく,幅広い市民個人や団体が参加・協働できるような制度運用を目指し,さまざまな手法を取り入れながら各事業の効果的な運営を進めておりますので,逆行しているとは考えておりません。
こまえ平和フェスタにつきましては,実行委員会が特定の方に限られ,他の市民から参加がしづらいとの意見や,実行委員会だけの事業ではなく市の事業でもあるということが理解されていないと感じる部分があったために,共催することを取りやめたものでございます。
また,むいから民家園につきましては,指定管理者制度を導入しておりましたが,古民家という特殊な建築物でもあり,独自に収益を上げることができない施設であることなどから,適正な施設管理を行うためにも直営へと見直したものでございます。
581: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
582: ◯ 13番(田中 智子議員) 今特定の方だけと言われました。そういう言い方そのものが,市民を色分けして,差別して,分断する発想だと言わなければなりません。市として使うべき言葉とは思えません。
こまえ平和フェスタはこの10年間,憲法に掲げた理念を狛江市民の行動原理とする,とうたいました狛江市平和都市宣言,これを実現するものとして,市民と行政とが一体の取り組みとして行ってきました。毎年8月開催のこまえ平和フェスタは実行委員会が公募されております。市民が誰でも参加して運営に携わることができます。先ほどいろいろ言われましたけれども,実際にはいろいろな方々がこの行動の中で,運営に携わる中で,毎回600人を超える市民が集い,ホワイエでの原爆展を初め,市内各地で活動する合唱団とか子供たちも多数参加して開催されていたものです。平和を考える貴重なイベントだと思います。他の市と違うところは,行政と市民が一体となって,一緒になって同じ目的でやっていこうという,このところに非常に意義があったのではないかと思っております。
また,御承知のようにむいから民家園は,古民家の保存運動から設置,運営まで一貫して市民主体で行ってきたものです。先ほどお話がありましたけれども,運営についても,たった1つの古民家ということもあって,最初から活用型の民家園として,場所や雰囲気を生かした柔軟な発想で運営して,年間3万人近くが来場する施設になったもので,狛江の中でも年間3万人以上が訪れる施設というのは非常に稀有なものであって,貴重なものだと思います。
答弁の中で,各事業の効果的な運営を進めており,逆行しているとは考えていないというふうに言われましたけれども,むいから民家園は常時,普通の市民,おばちゃん,おじちゃんがその場にいて,ふらっと遊びに来た親子連れにもいろいろな遊び方を教えてくれ,あきずに楽しむことがこれまでできておりました。しかし今では市の職員が1名,また臨時職員のみということで,こうした親子の遊びにきちんと対応できていないのではないかということで今意見が上がっております。以前は園内の清掃もボランティアでみんなでやっていたけれども,今はそれも行き届いていないのではないかという声も聞きました。
次に市民センターの改修について伺いたいと思います。まずこの間の経過の認識について伺います。
583: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
584: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センター改修の経過につきましては,当初,狛江市民センター改修検討委員会による改修案をもとに検討を進めておりましたが,当時,「耐震補強のみならず,狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情」が採択されたことを初め,市民の皆さんからの御意見,御要望が寄せられていたこともあり,これらを改めて踏まえた上で市としての考え方をまとめ直していきたいとの考えから,市長みずから実施設計を凍結したところでございます。その後協議を重ねた結果として,「市民センターを考える市民の会」が立ち上げられ,この市民の会に改修案の作成をお願いし,このたび御提案をいただいたとの認識でございます。
585: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
586: ◯ 13番(田中 智子議員) 今御答弁いただきました。
振り返ってみますと,この市民センターは単なる改修ではなくて,市民の意見を聞いて増改築も含めて検討してほしいというような意見が当初から出ていたのです。そして答弁にもありましたように,「耐震補強のみならず,狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情」が,4,000名を超える市民の方々からの署名が寄せられまして,全会派一致で採択されたという経過があります。それにもかかわらず市長は当初の予定どおり改修のみの予算を計上されました。それは市民の声に背を向けたものと言わざるを得ません。
こうした中,運動が盛り上がり,結果的に市と「市民センターを考える市民の会」が協定を結んで改修案を作成するということになったものです。ここでも市民参加に対する市長の考え方がよくあらわれていると思います。
この4月6日に「市民センターを考える市民の会」より市民センター増改築に関する提案書が提出されました。ここで少し内容を紹介したいと思います。
まず提案書の主な内容として,第1部「市民センターの現状と増改築のコンセプト」というところでは,市民センターを建物の更新だけではなくて,市民生活の実態を踏まえたまちづくりの問題として捉える必要があるということで,そのコンセプトとして「「SMALL is COOL」(小さいまちの良さを生かして)」ということが掲げられております。
第2部は,「新市民センターの具体的提案」ということが書かれております。ここには,誰もが自由に利用できるコミュニティ・スペースを新設・配置して,その中心として市民センター入り口付近に広くて明るいエントランスホールを設けること,これが提案されております。中央公民館につきましては,「人がつながる公民館」として,スペースの問題,さらに機能等の拡充の問題,そのほか公民館事業の運営等に関する提案。中央図書館については,蔵書の規模の拡大とか滞在型図書館としてのスペースの拡充,IT環境の整備,誰もが使いやすい図書館に向けた提案等がされております。そのほか増改築等に係る財政シミュレーションとか,財源創出のアイデア等の財政に関する提案とか,他の公共施設との連携とか,空きスペースの活用等についての提案もされております。
第3部は,「狛江の市民力・市民協働の未来を見すえて」ということで,「市民センターを考える市民の会」の取り組みによる経験,そして教訓を生かして,新たな市民協働として生かしていく,この重要性,今後の進め方について市民参画で行うことなどが提案されております。
ということで今回提案がされましたけれども,改めて市としての評価と受けとめについて伺いたいと思います。
587: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
588: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 「「SMALL is COOL」(小さいまちの良さを生かして)」を初め,親しみやすい所,開かれている所など新しい市民センターに係るコンセプトはよく考えられていると感じております。ただ,改修の内容や改修に必要な財源といった部分等につきましては,2月に行われた発表会で示されたものと同様に具体的な提案が示されておりませんでしたので,今後十分に精査していく必要があると考えているところでございます。
589: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
590: ◯ 13番(田中 智子議員) 前回私も市民センターのこれからということで質問させていただきました。その中で市長に評価と受けとめを伺いました。それに対しては市長は,皆さんには心からの敬意を表したい,最終報告を楽しみに待っていると感想を答弁していただきました。最終報告が出ましたので,改めてこの提案書に対する市長の評価を伺いたいんですけれども,よろしくお願いいたします。
591: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。
592: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 4月6日に代表の方から最終報告を受け取りまして,中身も読ませていただきましたけれども,長い間にわたる検討の結果ですので,最大限に尊重させてもらいたいとは思っているところでございます。
593: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
594: ◯ 13番(田中 智子議員) 長い間の検討ということで,約1年間,200回以上の議論を経て,さまざまな方々からの意見を踏まえてこうした提案書にまとまったということは,本当にすばらしいことだと思います。十分踏まえていきたいというふうに答弁していただきました。そのとおりお願いしたいと思います。
それで,さきの企画財政部長の答弁で,改修の内容や財源といった部分については具体的な提案が示されていないという御答弁があったんですけれども,これは具体的にはどういうことでしょうか。中身を見せていただきますと,公民館・図書館に必要な機能ですとか必要な床面積ですとか,財源のシミュレーションなどかなり具体的な印象があるわけです。具体的でないというのはどういうことでしょうか。
595: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
596: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まず施設面におきましては,スペース,広さの提案というのはいただいております。その広さをどのような形であそこに確保するといったような図面等がないものになっておりますので,まずその広さ,どういう形で,あそこの場所で可能なのかどうか,そういった具体性がないということで,そういう表現をさせていただいております。
また,財源につきましては,30億円を起債した場合のシミュレーションは確かにございますけれども,狛江市が今その30億円の借金ができる財政状況なのかどうかといったところには触れられていないということでございます。ですので,30億円のシミュレーション自体の考え方は間違えているものではございません。大体正しい残高見込みや公債費,こちらについても正しい見込みを上げてはいただいていると思いますけれども,それを返済していく必要性が出てきますので,そういったところの財源には触れられていないということで,具体性が足りないということで答弁させていただいております。
597: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
598: ◯ 13番(田中 智子議員) どのような形でスペースを確保するか図面がないということなんですけれども,市民にそれを求めるのはちょっと酷です。実際そんな図面を描くような,そこまで求めるものではないと思います。ここまである程度,例えば狛江の市民の皆さんがどういう働き方で,昼間人口,夜間人口の差が実態としてどうなっていて,どのような使われ方をしているかまで含めて,具体的な財政シミュレーションも含めて提案されているというのは,市民団体としてできる限りのことをやっていたのではないかというふうに私は思うんです。
財政のお話もありました。その次に伺おうと思っていたんですけれども,そもそも財政の問題では,この提案では,仮に増改築で30億円起債した場合の財政への影響についてシミュレーションをされております。それは起債条件,年利率1%,元利償還3年据え置きの25年払いとするとして,市民センターの増改築をした場合,公債費はこれまでより当初1.5億円が上乗せになると。例えば2015年度に30億円全額起債して,3年後の2018年度に最初の元利償還が始まるとすれば,当年度の市債の残高は225.3億円,公債費は21.2億円となり,2007年度レベルまで逆戻りすると。一方,公債費の財政負担は2015・2016年度に戻る程度で,30億円の起債をしたとしても財政負担増となる公債費は数年のレベルで後戻りするだけで,大幅な財政悪化を引き起こすという状況にはならないことが推察できるとしているのです。
ですから,先ほど御答弁の中でも,示された考え方は間違いはないと,特段間違いではないけれどもということは強調して御答弁されていましたけれども,そうだと思うんです。実際に間違いはないとおっしゃいました。
財政問題で具体性がないと言いますけれども,実際にここまで,30億円起債しても数年間の負担が後戻りするだけで,当初1.5億円上乗せになるけれども,2007年度まで後戻りするだけで,大幅な財政悪化を引き起こすという状況にはなっていないという推察なんです。これはこのシミュレーションの中に具体的に出ている状況を見れば明らかですし,3年据え置き25年,均等で払うわけですから,一旦公債費は上がるものの,ならしていけば年間では1.5億円ぐらいということで,これは部長も認められたとおりに特段間違いはないということだと思うんです。そういうことではないでしょうか。間違いはないのではないでしょうか。
599: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
600: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) ですからシミュレーションとして,30億円を借りた場合に,3年後元金償還が始まったら年間1億5,000万円,今以上に公債費が必要となる,その考え方は合っているということです。その1.5億円が結局,3年後に予定していなかった1.5億円を払うという形になります。それが25年償還ということであれば,3年据え置きを除けば22年間,1.5億円をずっと払い続けると。そうすると現実的に言うと,今の時点で今年度1.5億円必ず余裕があります,来年度も1.5億円余裕がありますという状況であればそれは払える。ですけれども,今の段階でそういう財政状況ではない中で,1.5億円予定以上に公債費がふえるということは,それをすぐに対応できるものではないということで考えております。
601: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
602: ◯ 13番(田中 智子議員) これは,仮に30億円かかったとして全額起債でという部分なんです。必ずしも全額起債にしないように,公共施設整備基金だとかさまざまな基金を今積んでいるわけです。私どもはそういう基金もふやすようにということで提案しています。必ずしも30億円丸々ということではありません。これはマックスという意味だと思うんです。
同時に,図書館・公民館,さらに市民センターというのは,これだけ市民の皆さんから要望が強い。特に図書館については,新図書館の建設を市民の声を聞くことなく中止されたという経過があるわけです。そういう中で,市民要望が強い事業にどれだけの予算がかけられるのか,さらにこういった提案を市民の側からされたわけですから,丸々みんなできるとは限らないと思います。いずれにしてもスペースの問題もありますし,増築なのか改築なのか,お金をどれだけかければいいのか,比較検討ということがどうしても必要になると思います。そういうことも含めて考える必要があると思います。
それで,具体的な検討に入っていくということなんですけれども,今後どのように具体的な検討に入っていくのでしょうか,お伺いいたします。
603: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
604: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) まずは提案いただきました内容につきまして,実現可能かどうかの調査が必要ではないかと考えているところでございます。
605: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
606: ◯ 13番(田中 智子議員) 実現可能かどうかの調査ということなんですけれども,具体的な方法については今考えられていることはあるのでしょうか。
607: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
608: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 基本的には面積の御提案をいただいております。実際には面積の御提案の中で,共用部分についてはそのままという形になっていますので,実際に広げた面積にしたとき,共用部分としてさらに必要になる面積もございます。そういった面積について実際に今の市民センターに増築する形でその面積を確保することが可能なのかどうか,また,その際に財源としてどのぐらいの費用がかかるのか,そういった内容についてまずは調査していかなければならないのではないかと考えております。
609: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
610: ◯ 13番(田中 智子議員) 調査ということは,庁内検討だけでなくて外部の専門家の知見も入れた具体的な調査ということでよろしいでしょうか。またその場合,予算が伴う場合があると考えられますけれども,今年度の予算にはその辺の予算が入っておりません。必要なら補正予算を組んでということになるのでしょうか。
611: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
612: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現段階ではまだ提案を受けました企画財政部としての考えでございますが,基本的には設計関係の事業所のほうに委託が必要ではないかとは考えております。こちらについては必要であれば,市としてそのような考えとしてまとまれば,当然補正予算に計上して,お認めいただいた後で実施していくという考えでございます。
613: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
614: ◯ 13番(田中 智子議員) わかりました。
先ほどの答弁の中でもう1つ,より広く市民の皆さんの意見を聞いてという文言がありました。一般的な市民アンケートならこれまで何回も行ってまいりました。しかも図書館・公民館について同じような意見が出ているんです。具体的な調査内容と今回の案を示した上で,広く市民の皆さんからの意見を聞くべきというふうに思うんですけれども,この点ではいかがでしょうか。
615: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
616: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 基本的にどのような形が考えられるかというのも含め,財源的にどういう費用がかかるということも含めて,広く市民の意見を取り入れていきたいと考えております。
617: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
618: ◯ 13番(田中 智子議員) 今回,夢のあるコンセプトを提案していただきましたし,図書館・公民館をどうやって充実させていくかという思いがこもったものでありますので,そういった案も示しながら,専門家の知見も入れた,本当にこれができるのかできないのか,そういったことをきちんと調査することも必要だと思いますので,その辺,今後ぜひ具体的に進めていっていただきたいと思います。必要なら補正予算もというお話もありましたので安心いたしました。ぜひそれをお願いしたいと思います。
それで,「市民センターを考える市民の会」の市民提案書の最後の部分に,「今後の進め方についての提案」があります。そこにはこう書いてあります。「私たちの「市民センターの増改築の提案」は,増築か新築かを提案するものではなく,また単にスペースを提案するものでもありません。今後市が増改築にあたって必要な調査をし,プロポーザルやコンペなどを行いながら,市民と専門家と行政が一緒になって市民センターの増改築を進めていく,そのお互いの顔が見える「市民協働」のあり方こそが最も大事だと提案するものです。議論の中で,一つひとつの意見が大事にされ,異なる意見を受け止めるプロセスが市民の納得へとつながり,まちづくりへの参加意識,当事者意識へとつながっています。このような市民協働は「SMALL is COOL」──顔の見える小さな規模の狛江だからできることであり,全国に誇れる「狛江方式の公共施設づくり」「新たな市民協働」と言えるでしょう。」と結んでおります。
多くの市民の皆さんが参加し,1年間かけて提案書に実った,本当にすばらしいと思います。狛江の市民の力,「市民力」が発揮された,本当にここに書いてあるとおりだと私も思います。皆さんの思いが具体的に実るまで今後とも見守り,発言を続けていきたいと思っております。
次に関連して伺います。市民センターの図書館側から自転車置き場の横を通って道路につながる通路が閉鎖されてしまいました。市民からとても不便になったとの声が届いております。これはなぜ閉鎖したのでしょうか。
619: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
620: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ただいま御指摘いただきました通路につきましては,幅員が狭く,また,駐輪場と隣接していることもありまして,自転車と歩行者が接触する危険性が高いといった御指摘を以前からいただいておりました。このため,通路出入り口付近2カ所に,「自転車は降りて通行して下さい」といった看板を設置しまして注意喚起を行ってきたところでございますけれども,なかなか御協力いただけない状況でございました。
このような状況の中,市民ひろばでの来庁者の安全を確保するため,平成28年4月に新たに正面入り口に大型注意喚起看板を設置するとともに,バイク専用の駐車場を東側の入り口に設けるなどの安全対策の一環として,当該通路を閉鎖し,危険性の排除に取り組んできたところでございます。安全性を確保するために,正面入り口から入っていただくしかございません。正面入り口まではさして遠回りになるほどではございませんので,御理解,御協力をお願いしているところでございます。
621: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
622: ◯ 13番(田中 智子議員) 安全性を確保するのは重要だと思うんですけれども,閉鎖する前にきちんと市民に警告して注意を促すことが重要だと思うんです。いきなり閉鎖されたという感がすごく強かったんです。それが納得できないという意見が多いです。特に楽市などで市民ひろばのイベント時に必要な機材を運ぶのに,今までは駐車場にとめてから通路を通って市民ひろばまで機材を運んだと。しかしぐるっと回って運ぶのは本当に大変だったという意見を聞いたのです。市民からも何で通行できなくなったのかということについては多く声が届いています。注意喚起を工夫するなどして,ぜひ閉鎖を解いていただきたいというふうに思うんですけれども,安全性を確保する注意喚起をした上で,今大きな看板が正面にはありますけれども,そこでほとんど自転車をおりていますので,それを含めて閉鎖を解いていただきたいと思っているんですけれども,いかがでしょうか。
623: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
624: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 閉鎖に当たりましては,注意喚起を行った上での閉鎖ということでございます。あちらの場所につきましては職員の目も届きにくい通路でございますので,使用されていた方には御不便をおかけしますけれども,安全性向上のために正門から来庁していただくようお願いするものでございます。また,一小側から来る方がいらっしゃれば,狛江市民センター前の交差点の横断歩道から渡っていただければ,さほど遠くないと思いますので,御協力をいただくところでございます。
625: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
626: ◯ 13番(田中 智子議員) 少なくとも公民館・図書館の利用者だとか市民ひろば使用の団体などから話を聞いていただきたいと思うんですけれども,これはいかがでしょうか。
627: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
628: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 実際現場はおわかりいただいていると思いますけれども,仮に障がいのある方が通るとなりますと幅員が大変狭い場所でございますので,閉鎖ということでお願いしたいと考えております。
629: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
630: ◯ 13番(田中 智子議員) 確認のために伺いたいんですけれども,11月の市民まつりでは,あそこの通路はすごく混雑して人が往来しているんです。市民まつりではどうするのでしょうか。
631: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
632: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市民まつりのときは自転車とかは置かない,昨年はあけていたと思いますけれども,通常のところでいいますと,自転車をおりていただくなり引いていただくところがなかなか守られていないという現状がありますので,ふだんにおきましては閉鎖ということで考えております。
633: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
634: ◯ 13番(田中 智子議員) 市民まつり,今後について伺ったんですけれども,今まではあけていました。人がすごくいっぱい通って,市民ひろばの中と都道のほうの行き来をしていたと記憶しています。
今お話があったように自転車の通行が危ないと,それは確かにそのとおりだと思うんです。そういうことで言うと,例えば人は入れるけれども自転車は入れないような柵を設ける,それは市民まつりのときには使えるように可動式にするとか,そういう柵を設置して人は通れるようにするという方法もあるのではないかと思うんですけれども,そういった検討をぜひしていただきたいんですけれども,いかがでしょうか。
635: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
636: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 仮に人が通れる工夫をしても,逆に車椅子の方はそこは通れないということでの差が出ないような形でやっていきたいと考えております。
637: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
638: ◯ 13番(田中 智子議員) 今でも通れないです,車椅子の人は出ていけないのだから。ですからちょっと矛盾しているんじゃないかというふうに思うんです。市役所の正面の所に大きな看板が出ていまして,今までは市民ひろばの中に自転車で乗り入れる人がかなりあったんですけれども,大きな看板が立てられたことによって,そこでおりるという人もかなりふえてきております。したがって市民ひろばの奥まで自転車をこぎながら行くというのは減ってきております。そういうことも考えれば,わざわざ閉鎖するというのは再考していただいてもいいのではないかと思いますので,その点は再度要望しておきたいと思います。
次に和泉多摩川緑地の都立公園化について伺います。
市長は昨年9月,議会での私の質問に対しまして,ある程度市民との合意をとった上できちんと都と協議できると答弁いたしました。しかしその後の説明会でも納得できないとの意見が多く出されていたにもかかわらず,市はおおむね合意はとれたとして,「狛江市和泉多摩川緑地都立公園誘致推進構想」が策定されました。先日の一般質問で,既に第1段階の都との協議に入っているとの認識が示されました。それでは現状の都との協議状況について伺います。
639: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
640: ◯ 参 与(石森 準一君) 昨年12月に構想を策定した後,本年2月から,東京都建設局,都市整備局,水道局,それから防衛省,京浜河川事務所にこの構想の説明とともに,今後の協議の申し入れをしているところでございます。現段階は協議途中のため,協議内容としてはまだ報告できるものはございません。
641: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
642: ◯ 13番(田中 智子議員) 協議の申し入れをしている段階だという御答弁なんですけれども,協議には入っているのでしょうか。どこの部署と入っているのでしょうか。
643: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
644: ◯ 参 与(石森 準一君) 東京都建設局とは都立公園誘致に向けた役割分担・整備方針等,都市整備局とは都市計画変更の内容確認等,水道局とは将来の土地利用の関係,防衛省とは都立公園誘致に関する東京都と狛江市の考え方等を示しているところでございます。また,京浜河川事務所とは河川との連携等の協議が必要と考えますが,現段階は協議途中ということで,協議内容については特にございません。
645: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
646: ◯ 13番(田中 智子議員) しかし地元の住民の皆さんから反対する署名や意見が上がっております。東京都と市に提出されたと聞いております。協議中だからといって報告しないという態度ではなくて,しっかり住民の納得と合意を得る努力をすべきだと,今からでも努力すべきだというふうに考えるんですけれども,この点はいかがでしょうか。
647: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
648: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在は都立公園誘致に向けた協議に入っていくという段階でございまして,まだ誘致が決まらない段階で,具体的な整備方針あるいは整備内容等についてお示しすることはできないところでございます。そのため,誘致の方向性が決まった段階で,市民の皆様の意見交換を踏まえた都立公園が誘致できるように東京都と連携してまいりたいと考えております。
649: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
650: ◯ 13番(田中 智子議員) 誘致そのものに納得していない人が大勢いらっしゃるんです。誘致だからということで,誘致前提で議論しているということだと思うんです。ですけれども,誘致そのものにもまだ反対されている方が大勢いらっしゃる。先ほどの市民参加に対する答弁で,計画策定段階からの市民参加が必要という認識が示されたと思います。これはまさにその点であって,計画策定の段階からの市民参加が余りに不十分だったために,誘致そのものもまだ納得が得られていないという段階だと思うんです。だからこそさまざまな意見が出ているということだと思います。和泉多摩川緑地に入っていることも知らず家を建てられた方もおります。まずはしっかり時間をかけて住民と向き合って,納得と合意を得る努力をすべきだというふうに思うんです。
それで,今協議に入っているということなんですけれども,協議中だから協議内容を報告できないということではなくて,ちゃんとした進捗についても報告すべきだと思うんですけれども,いかがでしょうか。
651: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
652: ◯ 参 与(石森 準一君) 何度も申し上げますように現在協議で進捗があったというところがないので,報告できるものがないということでございます。ですので,協議で一定の進捗が見られた際には報告するところもあろうかと思います。
653: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
654: ◯ 13番(田中 智子議員) 協議の進捗があればということなんですけれども,この誘致構想では誘致の協議については2年間となっております。その後も都市計画変更の協議が続きます。これは要するに2年間待ってくれということですか。
655: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
656: ◯ 参 与(石森 準一君) その中で協議を進めていくということでございますので,その中で一定の整理なりがつく,あるいは我々としては市の構想として東京都にお示ししているということでございますので,それと東京都の考え方が整理がついたときには,報告できる段階になれば報告していくということでございます。
657: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
658: ◯ 13番(田中 智子議員) 報告できる段階になれば報告したいということですので,そのことを逐一,どういう段階になっているのかということも改めて確認させていただきたいと思います。いずれにしましても納得していない方々も大勢いらっしゃいます。そこに住まわれている方々,第3段階でも100棟ほどの方がその範囲に含まれるという中で,第4段階の計画そのものに入っていることも自分としては納得できないとおっしゃっている方もいます。そういうことを踏まえるならば,都との協議に入っているから都の事業になるわけだからということで都に任せるのではなくて,市としてきっちり納得・合意,改めて都立公園の必要性,そういうことも含めて話し合いをしていくということにしていただきたいと思います。
今回私は市民参加・市民協働のまちづくりについて質問させていただきました。高橋市政は市民参加・市民協働については,条例どおりやると言いながらその内実としてはなかなか,特定の人だとかさまざまなレッテルを張ることも含めて,そうしたやり方を進めてきていると言わざるを得ません。さらに,計画策定段階からの市民参加ということが盛り込まれているにもかかわらず,計画ができてから市民参加の手続をする,こうしたことも含めて新たな市政の流れを進めていく姿勢が必要だということで,1問目を終わらせていただきたいと思います。
次に2問目,スポーツ環境の充実について再質問させていただきます。
先ほどの答弁で,体育館が2つ,グランドが3つ,テニスコートが2つ,スリー・オン・スリーコートに高架下運動広場ということです。施設的にも少ない上に,市内の配置についても余りバランスがいいとは言えないのではないかと思います。教育委員会主催の事業の参加者数,子供向け事業が134人,大人向けが67人ということで,それほど多い状況ではないという印象です。これは1年間ですよね。1カ月ですか。1年間だとすればかなり少ないという印象です。実際に体育施設を使用しているのは,市民団体がそれぞれ登録して使用しているということだと思います。
それでは,市としてスポーツ環境の課題についてはどのように認識されているでしょうか。
659: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
660: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 「狛江市スポーツ推進計画」の体育施設の課題にもございますように,平成元年11月に保健体育審議会が「21世紀に向けたスポーツの振興方策について」を答申し,市区町村がスポーツ施設の整備を図るに当たっての参考となる指針を示しておりますが,これに鑑みますと,狛江市の施設は満足とは言えない状況にあることから,多様な交流ができるスポーツ・レクリエーション空間を確保することが課題であると考えており,担当部としてあらゆる機会を捉えてスポーツ施設を整備していくことが必要であると認識しております。
また,「平成27年度狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケート調査報告書」では,仕事や家事・育児が忙しい30歳代から50歳代までの人たちの参加率,スポーツ実施率が低く,この年代の参加率・実施率をいかに向上させるかが課題と考えており,余り時間や経費を要せずに気軽に運動やスポーツに取り組める機会の創出が必要であると認識しているところでございます。
気軽に運動ということでございますと,今週の水曜日,あさって,2回目のチャレンジデーに取り組みますので,議場にいらっしゃる方に関しましても御家族も含めまして,15分程度気軽に体を動かすことによって参加率の向上に御協力をいただければと願っている次第でございます。
661: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
662: ◯ 13番(田中 智子議員) 課題については,スポーツ施設の整備と,余り時間や経費を要せずに気軽に運動やスポーツに取り組める機会の創出が必要という認識だということです。狭い狛江市の中で余り大きな施設というのは望めないかもしれません。時間や経費をかけずに気軽に運動やスポーツに取り組める機会の創出については,今後どうしたらやってみたいと思って実際に踏み出せるのか。今お話にもありましたけれども,上からのかけ声だけではなくて,市民の声とかニーズをしっかり聞いた取り組み,これが必要と思います。
次に子供の遊び場所について伺います。
先日私は,狛江市在住の神戸大学名誉教授の広木克行氏の「子どもたちの未来のためにいま大切なこと」と題する講演を聞く機会がありました。広木氏は,不登校などの子供たちの教育・子育て相談活動に長年取り組まれてきた方でございます。
子供たちの行動には全て意味があると話され,子供たちの未来のために今求めたいこととして,(1)親と教師に交流と学びと相談の場を,(2)子供たちに「育ちあい」の機会を,と話されました。
私が大変驚いたのは,今,HBの鉛筆で書けない子が多く,学校ではBか2Bを使っているということ。また,老人のようなロコモティブシンドローム,運動機能の低下が見られる子がいるという話でした。この話はNHKの「所さん!大変ですよ」という番組で昨年5月16日に放送され,子供たちの筆圧が弱くなっていて,HBの鉛筆で書いた文字が薄くて読めないので,入学時にBか2Bの鉛筆を用いるように学校では指導しているということ。また,この現象は1990年代の後半からあらわれて,鉛筆はB,2B,4Bを用いるよう指導を始めたというものです。
宮崎大学医学部の帖佐悦男教授は,(1)筆圧が弱くなっているのは日ごろから手を使っていないことが原因である。特に指の力を用いる経験が少ないために指に力がない。ゲーム機やスマホになれているので触れるスピードは早くなるけれども,指に力を入れる経験が圧倒的に少ない。(2)手の指の力と脳の前頭葉の発達とは深い相関性を持っているので,物事を総合的に判断する能力の発達がおくれていると考えられる,と言っています。
さらに帖佐教授は,小学校の児童を対象にいろいろな実験を通して調査した結果について,(1)瓶のふたをひねってあける力が著しく衰えていること。(2)体育座りの姿勢から手を使わずに立ち上がることができない(6年生で8割)。(3)しゃがむ姿勢が保てない(後ろに転んでしまう)。足首が固くなってしまっているのが原因。(4)足腰の力が弱いので長い時間歩くことができない。ロコモティブシンドロームが急速にふえている。これは大人にも見られる,と言っています。
帖佐教授によれば,小学校の低学年のほうが,さっき言いました1,2,3,4全ての項目においてすぐれているのに,高学年になるに従ってできなくなる率が高くなると言うのです。これはどう考えても「老化現象」としか言いようがないと。この状態が続くとすれば,下半身の運動器が発達しないまま大人になるので,ほとんどまともには歩けない大人が激増すると言うのです。
帖佐教授の考えでは,生活が便利になり過ぎて,体を使わなくて済むようになってしまった結果だということです。つまり体全体をバランスよく発達させることができなくなってしまった結果だと。低学年でできていた運動が高学年になるとできなくなるという不思議な現象だが,これは「老化現象」だとのことです。
また,2015年4月6日放送のNHKの「あさイチ」という番組では,3歳から15歳まで1,700人を調査したところ,14%がしゃがめない,25%が前屈できない,7%が両腕を真っすぐ上げられない,11%が5秒以上片足立ちできないという結果が出たとのことです。
子供たちの体がここまで深刻な事態になっているということを私は知りませんでした。そういえば,外遊びの減少とあわせて,手をかざしたりレバーを上げ下げすれば蛇口から水が出る生活が当たり前で,蛇口をひねるなどの動作が日常生活の中からなくなっています。学校でも家でも雑巾がけもしない状況の中で,昔ながらの生活をすれば当たり前についていた体力も,今は意識して鍛えないとできなくなってしまうということです。
幼児期からしっかり思い切り遊ぶことは,子供の発達にとって大変重要なことだと思います。そういう点でも,ボール遊びができる公園が欲しいということは,子ども議会でも何度も取り上げられ,また,この議会でも先日の一般質問も含め何度も質問されております。それだけ切実な要望だと思います。先ほど話をしました広木教授も,狛江に来てまだ日が浅いんだけれども,子供の遊び場所が非常に少ないのが気になる,ボール遊びができない,禁止の公園が多数あるのはとても気になっている,というようなお話もされておりました。
そこで伺います。先日の一般質問でもお答えがありましたけれども,改めて子供がボール遊びできる公園は市内にどれくらいあるのでしょうか,伺います。
663: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
664: ◯ 環境部長(森本 浩一君) ボール遊びができる施設は体育施設を除くと3カ所ございます。敷地をフェンスで囲った形態の小足立児童グランドや,27年度から始めました多摩川河川敷の1区画を活用した多摩川自由ひろば,そしてことし4月から平成30年5月ごろまでの暫定利用として開設し,周辺をフェンスで覆っているこども自由ひろばなどがございます。
665: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
666: ◯ 13番(田中 智子議員) 体育施設を除くと3カ所ということでお答えいただきました。
場所も市内から見れば外れにありますし,身近にないというのが現状だと思うんです。公園はそれぞれ分散してあると思うんですけれども,ボール遊びというのがなかなかできないと。一定の広さのある公園で,フェンスをつけるなどしてボールが飛び出ないということとか,多摩川自由ひろばのボール遊びのように対象を絞るということや,硬球の使用を禁止する,例えば野球だとかゴルフなどのかたい球の使用は禁止するなど,何らかの工夫をすることで今よりもできる場所をふやすということは考えられないでしょうか。
667: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
668: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 公園でボール遊び場をつくる際には,利用者の安全はもちろんのこと,近隣住民への配慮や,どのようなボール遊びまでを認めるのかなど,さまざまな観点から考慮する必要がございます。あわせて,公園の敷地内に遊具やベンチ,砂場などが設置されている場合には,ボール遊びの場所を確保することは難しくなることから,平地かつ十分な広さを有していることが条件になると考えております。このようなさまざまな配慮事項があることから,現時点で可能な施設をお答えすることは難しいところではございますが,慎重に検討した上で決めていく必要があると考えております。
また,市内には1万平方メートルを超える大きな公園もございますが,それぞれに特色や利用状況がございますので,その点も踏まえまして検討していかなければならないものと考えております。
669: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
670: ◯ 13番(田中 智子議員) 慎重に検討した上で決めていく必要があるということで,ぜひ検討の俎上にのせていただきたいと思います。また,1万平方メートルを超える大きな公園というのは西河原公園だと思うんですけれども,そこでは子供たちが遊べる公園としてプレーパークができ,大事な遊び場となっています。ここについては平らな部分が少ないために,ボール遊びができる所はなかなかとりにくいのかと思います。
一方,とんぼ池公園は広い芝生もありますし,考えられるのではないかと思うんです。限定的でも可能なのではないかと思います。公園を管理する皆さんとも相談していただいて,ぜひ検討していただきたいと思うんです。発達にとってもみずから遊ぶ,そういうことが非常に大事です。子供のときからそういった遊びをするということが大事ですので,ぜひ検討していただきたいと思います。また,地域的な偏りをなくすということも十分考えていただきまして,まずは検討していただくところから始めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
次に,都道3・4・17号線開通に伴って水道局の資材置き場としての活用ができにくくなって,市が都から貸与されている部分については,今後いつごろどのような活用を考えていらっしゃるでしょうか。
671: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。
672: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 議員御質問のうち東京都水道局狛江住宅の一部の土地についてでございますが,面積が約720平方メートル程度でございまして,都から1年ごとに使用許可をいただいた上でその土地を活用する予定となっております。1年ごとの使用許可を前提とした土地の活用となりますので,それらを踏まえた上で,活用方法やスケジュールなどについて現在都と協議を進めているところでございます。
673: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
674: ◯ 教育部長(平林 浩一君) もう1カ所,都道の東側になります元和泉三丁目10番の土地につきまして,活用できる面積は約841平方メートル程度となっております。スケジュールも含めまして,運動できる場所としてどのように活用するかを現在狛江市スポーツ推進審議会で審議しております。その答申を踏まえて教育委員会として活用に向けて検討してまいりたいと考えております。
675: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
676: ◯ 13番(田中 智子議員) 今御答弁いただきました「水道局用地における代替地の取り扱い等について」という庁議資料を見させていただきました。答弁にありました水道局狛江住宅の一部の土地については,公園用地として狛江市が使用許可の申請を行って,東京都水道局にて整地と遊具等の設置などを行うと。平成29年度の工事に向けて環境政策課と東京都水道局にて調整を行っているということです。都道3・4・17号線の東側の土地につきましては,社会教育課を所管課として,運動ができる場所としての利活用を検討とされております。現在スポーツ推進審議会で審議中ということですけれども,ボール遊びも含めてぜひ活用できるようにしていただきたいと思うんですけれども,いかがでしょうか。
677: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
678: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 議員からの御提案も含めまして,狛江市スポーツ推進審議会で審議してまいりたいと考えております。
679: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
680: ◯ 13番(田中 智子議員) それでは確認なんですけれども,狛江市スポーツ推進審議会の答申というのはいつごろまとまる予定なのでしょうか。
681: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
682: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今後の議論にもよりますけれども,9月ごろを目途に答申をいただく予定となっております。
683: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
684: ◯ 13番(田中 智子議員) 9月ごろということです。ぜひ具体的な提案ができるように要望しておきたいと思います。
ここでしたら,道路建設予定地だったので,真ん中を通っていますので,もう既にフェンスで囲まれているんです。ボール遊び自体としては可能だと思うんです。ただ,どういう整備が必要かということについては,いろいろ予算もかかることと思いますので,一日も早く利活用ができるようにしていただきたいと思います。
先ほど登壇のときにも言いましたけれども,元和泉一丁目の高架下のスリー・オン・スリーコートが使えなくなってしまっております。これは何とかしてほしいという声が寄せられていますけれども,まず伺いますが,使用できなくなったのはなぜでしょうか。
685: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
686: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 高架下運動広場のスリー・オン・スリーコートでございますけれども,経年劣化に伴いまして路面の凹凸が激しくなり,ドリブルへの影響及び転倒の危険性が生じたこと,また,高架下の特性上音が反響しやすく,近隣への影響が大きかったことから,安全に使用し続けるためには大規模な改修が必要であるという判断になりました。
この場所はフリースペースであり,指定管理者において利用状況の数字を持っていないことから,実際の利用状況を確認するため,教育委員会及び指定管理者の職員におきまして,平成27年11月から約1カ月半,開場時間である9時から17時までの利用状況を1日4回確認しましたが,平日は5人程度,休日は10人程度の利用でございまして,決して利用人数が多くはないことから,施設の閉鎖を決定いたしまして,現在,スポーツ推進審議会でそのあり方について御審議をいただいているところでございます。
687: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
688: ◯ 13番(田中 智子議員) 今御答弁いただきましたように利用人数が多くはないということです。人数が少ないとしても貴重なスポーツの機会として利用している人がおります。人数が少なくなったのは劣化に原因があるかもしれません。使いやすくなれば活用が広がる可能性もあると思います。今までどおり使えるようにしてほしいと希望している人がおります。先ほど課題のところでお話ししていただきましたけれども,ただでさえ使える施設が少ないという中で,若い人が気軽に楽しむことができる場所,これをなくすというのはとても納得できない状況です。
元和泉二丁目にあるスリー・オン・スリーコートも大変人気があり,使われております。こうした気軽に楽しめる施設は閉鎖より,むしろもっと別の場所にもふやすなど充実が必要ではないかと思うんです。当面ことしの9月末まで閉鎖になったようですけれども,騒音については先ほどお話があった改修をするなどして,再開するということはできないでしょうか。
689: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
690: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 先ほどの答弁と重なりますけれども,現在,スポーツ推進審議会で施設のあり方を審議しておりますので,その答申を踏まえまして教育委員会として検討してまいりたいと考えております。
691: ◯ 議 長(小川 克美議員) 13番田中議員。
692: ◯ 13番(田中 智子議員) 施設のあり方検討というと,どうしても利用人数だとか,その施設が置かれている状況とか,改修が必要だったら改修に対する予算とか,そういうことが非常にクローズアップされて,それを必要としている人がいる,さらにスポーツ施設が少ない,そういったことを踏まえた検討になかなかなりにくいというのを懸念するところです。
スポーツ環境についての課題は,市としても施設が少ないということとか,働き盛りの世代の実施率が少ないということが課題と認識されています。こうした課題を踏まえて,子供からお年寄りまであらゆる世代にわたってスポーツが楽しめる狛江になっていけるよう,私は,施設の充実を含め気軽に誰でも,1人でも楽しめる施設というのは本当に重要だと思いますので,審議会でも十分議論をいただき,また,市としても努力していただきたいというふうに要望させていただきたいと思います。
これで質問を終わります。
693: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。
午後 4時08分 休憩
午後 4時30分 開議
694: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。15番小野寺克己議員。
〔15番 小野寺克己議員登壇〕
695: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 通告に従いまして質問いたします。
1問目,障がい者に対するユニバーサルマナーの推進を。
数十年前,道路などが舗装されていない時代は,車椅子などで外出も難しい時代でしたが,現代は環境も整備され,高齢者や障がい者が当然のように外出できるようになりました。高齢者や障がい者への対応方法は特別なものではなく,1つのマナーであると言えます。高齢者や障がい者だけではありません。ベビーカー利用者,妊婦の方,外国人など外出に不安を抱えている人はたくさんいます。また,例えば駅の改札の自動改札機は右きき用につくられています。このように右きき中心の社会になっていることに左ききの方は不便さを感じていると思います。このように社会の仕組みに不自由を感じることもあります。ユニバーサルマナーは全ての方に対して必要なことであると思います。
ユニバーサルマナーとは,「自分とは違う誰かのことを思いやり,理解すること。高齢者や障がい者,さまざまな方の目線で行動することを目指す」ことです。特別な知識や高度な技術は不要です。誰もが身につけていて当然の領域です。
現在,ユニバーサルマナーを求める人は,高齢者は約3,300万人,障がい者は約788万人,3歳未満は約315万人の合計4,403万人という方々で,全人口の約35%の方が必要とされていると考えられています。
ユニバーサルデザインでは,例えば車椅子に乗った方が建物の上に上がろうとした場合に,エレベーターを設置すれば上がれます。このようなハード面での対応が可能です。しかし,設置するスペースが物理的にできない場合はソフトが大切になってきます。誰か1人がサポートする方法を知っていることだけでサポートすることができます。このようにユニバーサルマナーは,ハードが変えられなくてもハートは今から変えられるものです。
障がいのある方を見かけても,どう声をかけたらよいかわからないという方が多いと思います。あるアンケート結果では,サポートできない理由として,「どのようにサポートしたら良いかわからない」が60%で,「お節介だと思われるから」が16%,「誰かに任せれば良い」が14%でした。このように,「わからない」「知らない」「できない」「経験がない」の「ない」から始まる不安の解消をしなければサポートはできないのだと思います。
公明党が成立を主導してきました「障害者差別解消法」がことし4月に施行されました。障がいの有無にかかわらず,誰もが互いに個性を尊重し合う共生社会をさらに進展させたいと思います。障がいのある人とない人の平等な機会を確保するために,障害の状態や性別・年齢などを考慮した変更や調整,サービスを提供することを「合理的配慮」と言います。それをしないことは差別になります。地方公共団体として「合理的配慮の提供」については法的義務とされております。
この法に基づいて,国は具体的な事例が記載された対応要領を示しました。これを契機にユニバーサルマナーを,市職員の方々は必須ですが,社会に広く多くの市民が学べるようにしていくことが求められていると思います。
そこで質問です。障がい者に対する理解・普及啓発の推進として,対応要領の中の「研修・啓発」については,障害の特性を理解することや障がい者への適切な対応等に係る研修及び啓発を行う必要があると思います。これについて具体的な職員啓発や研修などの計画について伺います。
再質問は自席にて行います。
696: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
697: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市では,「狛江市職員の障害を理由とする差別解消推進対応要領」を本年3月に制定いたしました。制定に先立ちまして,内閣府障害者差別解消法施行準備アドバイザーの又村あおい氏を講師としてお招きしまして,管理職を含めた職員を対象に,障害者差別解消法施行に伴う職員研修を2月25日に開催したところでございます。研修では,障害者差別解消法の概要や,どのようなことが差別に該当するのか,あるいは合理的配慮に対し組織としてどのように取り組むべきかなどについて,御教示いただいたところでございます。
今年度からは,新規採用職員を対象とした新任職員研修においても対応要領及び留意事項の説明を加えているほか,引き続き障害者差別解消法に対する研修を実施してまいりたいと考えているところでございます。今後の研修につきましては,実際の対応等を含め,より実践的な内容も取り入れてまいりたいと考えているところでございます。
698: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
699: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 職員研修を既に実施しているという状況を確認しました。市庁舎や各市民センター,地域センター,地区センターなどの公共施設において災害が発生することも十分に考えられます。障がいのある方のための災害時誘導マニュアルを作成していただき,職員であれば誰でも対応できるように,今後の研修会の内容に入れていただくことや,このマニュアルを渡して読んでいただくことなどお願いいたします。
平成28年4月にスタートした障害者差別解消法の内容に沿って,福祉保健部で作成したパンフレット「みんながいっしょに暮らせるまちへ」は,障害を正しく知ってサポートできるように,わかりやすく理解できるように構成されています。社会のさまざまな場面でそれぞれの障害に応じてどのようなサポートができるのかがわかりやすく説明されています。このパンフレットを活用して学んでいくことが理解を促進することにつながります。活用をぜひお願いいたします。
「狛江市窓口サービス向上検討委員会報告書」の中に市民アンケートの結果が掲載されていますが,評価をいただいている反面,改善に向けた意見には厳しい御意見もありました。多かった内容は,表情がかたい,親切ではない,笑顔がない,無表情,暗い,といった意見が目立ちました。とにかく明るい笑顔で接するという部分は,意識的であっても笑顔で接することはできると思いますのでお願いいたします。笑顔で窓口サービスに向かえるよう自己チェック用に鏡をつけるなど,日常的に確認しながら取り組んでいただきたいと思います。
それでは質問です。合理的配慮の具体例として確認させていただきます。公共施設の窓口,市役所の各窓口や公民館・図書館などでヘルプカードの提示がされた場合の対応について伺います。
700: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
701:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成27年3月に市民向けに,ヘルプカードの記載内容,障害特性やコミュニケーションポイント等を記した「障害のある方への支援用ハンドブック」を作成いたしましたが,部数の関係もあり,職員については配付できませんでした。
ヘルプカードには,氏名,住所や緊急連絡先のほか,障害の種類や苦手なこと,支援してほしいこと等が記載されており,提示されればどのような対応をしてほしいのかはわかるようになっております。全職員がヘルプカードを提示された際に対応できるよう,ハンドブックを各課に回覧したり,庁内グループウエア上に掲載する等,周知を図ってまいりたいと考えております。
702: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
703: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ヘルプカードを提示された際の対応については,「障がいのある方への支援用ハンドブック」を全職員が読み込んで実践できるよう,周知を図っていただきますようお願いいたします。
私も,この質問をする直前ですがユニバーサルマナー検定を受講しました。その中で印象に残っている言葉の一つが「迷わず,素直に,すぐ行動」です。またポイントとしては,「自分とは違う誰かの目線になって考えること」でした。相手の立場になって考えていく心配りが大切になります。
次に,視覚障がいを持たれている方への対応について幾つか質問いたします。
市が主催する会議の資料については,テキスト形式で提供することで,読み上げソフトなどで聞いて確認できるので有効だと考えますが,要望があれば全ての会議を対象に行われるのでしょうか。また,どのような手順で行われるのか伺います。
704: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
705:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市が主催する会議の資料につきましては,要望があれば全ての会議が対象となります。会議体に当事者の方がいらっしゃれば,御要望に応じて事前にテキスト形式で資料を作成してメールで送付しております。不特定者といたしましては傍聴人等が想定されますが,会議終了後,情報公開申請をいただければメールで資料をテキスト形式で送付いたします。
706: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
707: ◯ 15番(小野寺 克己議員) では次に,SPコードやUni-Voiceを使用した資料などを事前に送付したりすることも必要となると思いますが,何を対象として考えているのか。また,Uni-Voiceの利用方法について伺います。
708: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
709:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) SPコードやUni-Voiceにつきましては,文字数の上限や読み取り機器等の制限があり,資料の事前送付には用いておりません。主に先ほどの御質問のテキスト形式のメールでの送付等で対応しております。
Uni-Voiceは,漢字を含む文字データを約800文字記録できる携帯電話対応の2次元バーコードです。読み取りソフトが入っている携帯電話等でバーコードをスキャンし,読み上げさせることができます。Uni-Voiceの作成には専用ソフトが必要となります。自治体はソフトを作成している法人から無償提供を受けることができ,狛江市でもソフトの無償提供を受け,パソコンにインストール済みでございます。
710: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
711: ◯ 15番(小野寺 克己議員) SPコードやUni-Voiceについては,文字数の上限や読み取り機器等の制限があり,資料には難しいということでしたが,制限文字数内であれば有効です。しかしソフトは無償ですが,郵便物へのマークをつけるなどは有償となる部分もあり,事前の予算化が必要であるということがわかりました。
では質問です。書類を記入する際に代読や代筆による配慮が必要と考えますが,具体的にはどのように対応されているのか伺います。また,どのような職員研修をされているのか伺います。
712: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
713: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 窓口での対応につきましては,各課の窓口に備えつけております「障がいのある方のコミュニケーションボード」を用いた対応を基本といたしまして,個々の状況に応じた対応を行っているところでございます。
代読または代筆に特化した研修は予定しておりませんけれども,「狛江市職員の障害を理由とする差別解消推進対応要領」の第6条では,障害を理由とする差別に関する障がい者等からの相談等に的確に対応するため,「(1)当該事案に係る事務を所管する課,(2)総務部職員課,(3)福祉保健部福祉相談課」が相談窓口となっており,これら窓口に寄せられた相談等は,「福祉保健部高齢障がい課障がい者支援係に集約し,相談者のプライバシーに配慮しつつ,関係者間で情報共有を図り,以後の相談等において活用する」と規定されており,月ごとに情報を集約しているところでございます。この中で,全庁的な対応として改善が必要なものが出てきた場合は,適宜対応してまいりたいと考えているところでございます。
714: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
715: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 窓口での対応については,各課の窓口に「障がいのある方のコミュニケーションボード」を備えつけていて,これを用いた対応を基本としていると。個々の状況に合った,人それぞれの対応を行うことに心がけているということでした。
次に聴覚障がいを持たれている方への対応について伺います。災害が発生した際に防災行政無線の内容をどのように伝えるのか伺います。SNSやメール等の活用が可能だと思いますが,この対応について伺います。
716: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
717: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 聴覚障がい者の方に対しましての災害時における防災行政無線による放送につきましては,重要な内容となることがあるため,安心安全情報メールや安心安全情報ブログ等の文字による伝達を考えております。そのほかでは,フェイスブックやツイッター等も文字や画像による伝達ができますので,一般的な拡散性も期待し,その活用について運用の整理をしていきたいと思っております。
718: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
719: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 熊本地震においては,5月9日時点で,通信事業者の協力を得てほぼ全ての避難所の510カ所で無料Wi-Fiが利用可能となりました。これは東日本大震災での「情報は命をつなぐ」の教訓が生きたからだと思います。その反面,SNS等では誤報と思われる情報が流され,多くの方々が混乱されるという事態も発生しました。行政による正確な情報発信が重要であり,多くの市民が求めていることだと思います。
熊本での被災後の通信手段の調査結果では,フェイスブックやLINE等のSNSが19.3%,このうち「常に利用できた」は,フェイスブックやLINE等のSNSが81%と高い結果でした。利用者は全体の2割にとどまりながら,SNSが災害発生時の有効な連絡手段になると実証されました。こまえ安心安全情報メールやこまえ安心安全情報ブログを含めて,狛江市のフェイスブックなどのSNSが災害発生時の有効な連絡手段となりますので,情報発信をよろしくお願いいたします。
次に質問です。各公共施設の窓口での案内の際に,口頭で行う案内図を活用しながら説明する必要があると思いますが,どのような状況でしょうか。
720: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
721: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 庁舎の総合案内では,耳の不自由な方の一助としまして「耳マーク」を表示し,筆談ボードや庁舎の各フロアを図でお示ししましたフロアガイドを用意して案内を行っているところでございます。また,庁舎内の対応といたしましては,耐震改修後にあわせまして,平成26年度には各階窓口案内やトイレなどの表示をエレベーター前,カウンター下,通路壁面など随所に行い,わかりやすい案内に努めるとともに,平成25年度には福祉総合相談,納税課,課税課,児童青少年部,平成27年度には地域活性課の一部のカウンターを新たに改修するなど,障がいのある方,高齢者等の来庁者にも安心して落ちついて手続ができるような取り組みを行ってきたところでございます。
722: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
723: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 高橋市長になってからは,表示パネルなどの案内と,車椅子の方でも接しやすい,目線を同じにするという配慮からローカウンターを平成25年度から3年かけて着々と設置・改善を行い,障がいのある方,高齢者等の来庁者にも安心して落ちついて手続ができるような取り組みを実施してきたということでした。
次にバリアフリー・ユニバーサルデザインの推進について質問します。
障がい者や高齢者への適切な応対,ユニバーサルマナーについて検定制度がありますが,経済的にも費用負担もかかりますので,できれば狛江市独自でユニバーサルマナーに関する研修や講座を開催し,全ての市職員の方と市民の方が受けられるように要望したいと思いますが,これについて伺います。
724: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
725: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ユニバーサルマナーにつきましては,御質問者がおっしゃったように検定制度がございますが,より多くの職員が障がい者や高齢者の方への適切な対応を進めていくためには,庁内で研修を実施することがより効果的であると考えておりますので,実施に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。
726: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
727:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) ユニバーサルマナー検定の講習会の内容を見ますと,高齢者・障がい者への基本的な向き合い方や,どんな障がいの方がどんなことに困るのか,また,不安を与えないコミュニケーション方法等が組み込まれております。ことしの4月に施行された障害者差別解消法につきましても,障がい者への不当な差別的取り扱いを禁止しているほか,障がい者の困難さを理解し,合理的な配慮を行うといった点では同じ目線に立っています。障害者差別解消法につきましては,今年度も理解促進のためのパンフレットを配布してまいります。また,今後市民向け講座につきましても実施を検討してまいります。
728: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
729: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ユニバーサルマナー研修を実施することが何より効果的であると御答弁いただきました。また,障害者差別解消法についての理解促進のためのパンフレットを配布されるということでした。そして,市民向け講座の実施を検討していただけるという御答弁でしたので,期待したいと思います。
次に,災害時に本庁舎や地域センター等の公共施設において,臨時職員も含めて障がい者を誘導することも想定できます。これについて職員や臨時職員の方に障がい者の誘導に関する講習も必要と考えますが,これについてはどのような方向性で考えていますでしょうか。
730: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
731: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市役所庁舎消防計画では,来庁者の避難誘導につきましては各階の避難誘導班が当たることになっております。しかしながら災害時はさまざまな場面が想定され,全職員が一定のスキルを身につける必要があると考えております。現在,障がいのある方の誘導に特化した訓練は行っておりませんので,福祉担当課や消防署等と連携をとりながら,今後の消防訓練にどのように反映したらよいか考えていきたいと思っております。
732: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
733: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ユニバーサルマナー検定を主催する会社のホームページでは,「障害のある方々のための災害時誘導マニュアル」をダウンロードできます。こういったものの活用ができます。こうしたマニュアルを活用していただきながら,災害時には障がい者の方も安心・安全に誘導できるよう徹底をお願いします。
次に福祉教育の推進について質問いたします。
小・中学校,保育園,幼稚園での福祉教育の推進について伺います。社会福祉協議会で作成している「ふくしえほん「あいとぴあ」」の幼児に対する福祉教育の意義やこの絵本の狙いについてと,その後のつながりとして小・中学校ではどのように福祉教育を行っているのか伺います。
734: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
735:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 福祉教育の推進として,市内の幼稚園・保育園に通う5歳児の幼児に「ふくしのこころのめばえ」を推進するため,社会福祉協議会の福祉教育推進事業における「ふくしえほん「あいとぴあ」」の配付等を平成5年度から実施しております。福祉の教材シートが年間に12枚配付されておりましたが,東日本大震災を機に,平成24年度から「防災特集シート」が新たに加わりまして,現在は年間で13枚配付されております。「防災特集シート」は9月に配付されております。
シートには毎月それぞれ異なるテーマが設けられており,例えば「やさしいまち たすけあい」のページには,高齢者に座席を譲る学生,募金箱に募金をする女性などが描かれております。助け合いの場面が絵で表現されているため,幼児も容易に理解できる絵本となっております。
736: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
737: ◯ 教育部長(平林 浩一君) その後のつながりということで答弁申し上げます。
小学校では,例えば総合的な学習の時間におきまして福祉をテーマに学習を行ったり,道徳で福祉を題材として扱ったりしております。また社会科では,地域にかかわる学習や政治の学習等で福祉にかかわる内容を取り扱っております。中学校におきましては,例えば総合的な学習の時間で福祉学習を行ったり,職場体験におきまして福祉施設での労働体験をしたりするほか,小学校同様,道徳で福祉を題材として扱っております。このように,小・中学校におきましてもさまざまな教育活動を通して福祉教育を行っているところでございます。
738: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間の延長をお認め願います。15番小野寺議員。
739: ◯ 15番(小野寺 克己議員) こちらが追加された「防災特集シート」です。「ふくしえほん「あいとぴあ」」は平成5年に開始して以来23年を迎えましたが,東日本大震災を機に,平成24年度から「防災特集シート」が新たに加わり,より充実してきたのだと思います。この「防災特集シート」には,「お・か・し・も」と覚えるように約束が書かれています。「おさない・かけない・しゃべらない・もどらない」の頭文字をとって覚えやすいようにしています。東日本大震災や熊本地震でも被災で亡くなられた方の多くは,自宅などに戻ったことが被害が拡大してしまった要因の一つだと思います。自分の命を守るための大切な教育ですので,引き続きお願いいたします。
ことし4月の文部科学省の発表によれば,学習指導要領にパラリンピック教育が必須となり,本格的な超高齢社会に突入した現在,高齢者や障がい者の方に対する中学生や高校生への人権教育は,より重要になってきたと言ってよいのではないでしょうか。さらなる福祉教育の充実をお願いします。
次に質問です。本年12月の障害者週間について,事業内容について伺います。
740: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
741:
◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 12月3日から9日までの障害者週間は,障がいのある方への理解を深めるとともに,障がいのある方がさまざまな社会活動に参加する意欲を高めることを目的としております。市役所ロビーにおいては,障がいのある方が製作しました作品の展示会を開催しまして,特別事業として,発達に障がいのある方のドキュメンタリー映画の上映会と映画の制作者の講演会の実施を検討しております。また,障がい者理解と障がい者スポーツの振興を図るため,障がい者スポーツ体験教室を実施したいと考えております。
742: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
743: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ユニバーサルマナーについては,障がい者の方だけでなく広く全ての方を対象にしています。高齢者については,身体の不調が発生したときには,場合によっては身体の不調が同時多発的に発生するので,障がい者のニーズを統合した状態にあることも考えられます。聞こえにくく,見えにくく,疲れやすく,また,握力が落ちて持てなくなる,骨が弱くなる,今までできたことができなくなっているが,気持ちはしっかりしているので無理をしてしまうことが多いと思います。相手の気持ちを理解して,相手を傷つけないように心理状態に気をつけて応対していただくことがマナーとなります。
車椅子に乗った人のマークが駐車場に描かれています。これは「障害者のための国際シンボルマーク」で,障がい者が利用できる建物,施設であることを明確にあらわすための世界共通のシンボルマークです。このマークは,特に車椅子を利用する障がい者を限定し,使用されるものではありません。全ての障がい者を対象としたものです。歩行困難な知的・身体障がい者,一時的な疾病による歩行困難者,妊産婦,高齢者,内部障がいの方,歩行困難な難病患者など,単に障害者手帳保有に限らず幅があります。このように障がい者だけでなく妊産婦,高齢者の方も,全ての方に対してユニバーサルマナーが必要なのだと思います。
ユニバーサルマナーの研修の中で,「「私に何かお手伝いできることはありますか」と声をかけること」というのが印象に残っています。これは魔法の言葉だそうです。「大丈夫ですか」と話しかけることは時には相手を傷つけてしまいます。「私に何かお手伝いできることはありますか」と声をかけることで,相手にとっては頼みやすく,相手を傷つけずにサポートできます。こうしたことを職員はもとより多くの市民の皆様にも周知していただき,窓口においては笑顔と相手を気遣う心配りをお願いし,「とにかく明るい狛江市」を目指していただきたいと思います。
1問目の質問を終了いたします。
744: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺克己議員。
〔15番 小野寺克己議員登壇〕
745: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 2問目,防災力強化について質問いたします。
平成28年4月14日以降に熊本県熊本地方で発生した平成28年熊本地震におきまして,犠牲になられた方々には深く哀悼の意を表しますとともに,被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。そして,皆様の安全と被災地の一日も早い生活再建を心よりお祈り申し上げます。
熊本地震は4月14日に熊本県と大分県で相次いで発生している地震ですが,気象庁の震度階級で最も大きい震度7を観測する地震が2件発生しました。前震が4月14日,熊本県熊本地方で震度7,本震が4月16日,熊本県熊本地方で震度7でした。これらは,震度7が1949年に設定されて以降,1995年の阪神・淡路大震災,2004年の新潟県中越地震,2011年の東日本大震災に続いて4回目と5回目の観測事例となりました。これは九州地方では初の大地震となりました。過去3度あった震度7の地震とは異なる,震源地が移動するという未知の大地震となりました。今まで地震が発生するとは思ってもいなかった地域で発生したことは,今後においてどこの地域であっても巨大地震が発生してもおかしくないと思います。
また,現在の耐震基準は,今回のように短時間に何度も震度6弱以上の強い地震が起きる場合を想定していません。起こり得る地震の規模や影響を検討し直し,あらゆる建物の耐震基準に反映させるべきだとの指摘もあります。
狛江市においては,狛江市地域防災計画によりますと,約1万5,580戸,約40.7%の住宅が耐震改修等を行う必要があると見込まれています。生命を守るためにも耐震化の促進は重要な課題です。
熊本地震の16日未明の本震で震度7の強い揺れが観測された熊本県西原村では,24世帯の集落全てが全壊した地域がありました。全集落が全壊したにもかかわらず,住民が協力し,助け合いながら全員が無事でした。日ごろの防災訓練が生きたものだと思います。改めて防災訓練の重要性や地域防災力の強化が重要だと思います。
それでは質問いたします。地域防災力の強化として,防災訓練の中で今後に向けて強化すべきと考えていることについて伺います。
再質問は自席にて行います。
746: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
747: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ことし10月23日に行う総合防災訓練は,昨年同様に市内一斉の避難訓練と避難所の開設・運営訓練を中心に行う予定でございます。
今後に向けて強化すべき点につきましては,昨年実施した際に判明した課題から,避難所運営協議会と初動要員との連携,初動要員と災害対策本部との連携など,それぞれを強化すべき点と考えているところでございます。
748: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
749: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 今後に向けて強化すべき点については,昨年実施した際に判明した課題ということでした。避難所運営協議会と初動要員と災害対策本部,この連携が強化すべき点であることがよくわかりました。
次に質問です。スタンドパイプを使用した訓練について,平成25年にはスタンドパイプを用いた演習を行っていただきました。ぜひともスタンドパイプを使用した応急給水訓練に取り組めるよう推進をお願いしたいと思いますが,どのようにお考えでしょうか。
750: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
751: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) スタンドパイプにつきましては,現在は各避難所の備蓄倉庫に格納しておりまして,和泉小学校の避難所運営訓練では,積極的にスタンドパイプを使用しての訓練を実施していただいているところでございます。また,元和泉2・3丁目町会などは町会単独でスタンドパイプを購入し,消防署員指導のもと訓練を行っていただきました。
上水道が断水していなければという条件はつきますが,災害時においての給水体制を強化するためには,スタンドパイプを利用しての応急給水は必要であるため,各協議会が訓練する際には市からも働きかけていきたいと考えております。
752: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
753: ◯ 15番(小野寺 克己議員) スタンドパイプを使用した訓練については,実際に備蓄倉庫から出すところから行い,現場の水道管に設置して応急給水するところまで行ってみる,こういったことが重要だと思います。協議会によってはこのような訓練自体が難しいという抵抗があることも想定できますが,消防庁がサポートしていただけるそうですので,説明を受けながら訓練が行えるよう働きかけをお願いいたします。
次に質問です。昨年から避難所ごとの運営訓練が行われ,非常に実践に近い取り組みだと思いますが,避難所運営の経験が豊富な所と発足して間もない所とでは,どうしても内容の充実度に差があると感じます。こうした点について今後どのような改善策が考えられるのか伺います。
754: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
755: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所運営協議会間に充実度の差があるのは確かでございます。その要因といたしましては,設立してからの期間の差のほか,経験やノウハウがあるか,人材が豊富かなどがあると思われますが,まずはノウハウの部分として,今年度,各協議会で独自マニュアルを作成し,そのマニュアルに基づき訓練を実施する,それを繰り返すことにより,徐々に充実度の差は埋まってくるのではないかと考えております。
756: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
757: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 各協議会で独自マニュアルを作成することで協議会間の差をなくしていくということでした。各協議会で作成したマニュアルを多くの方が確認できることや,訓練に多くの方が参加することが大切になります。市としても支援が必要な協議会へのバックアップというか,サポートをよろしくお願いいたします。
次に質問です。避難所運営については,各避難所のリーダーの存在が注目されました。こうした防災リーダーの育成について伺います。
758: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
759: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 避難所運営につきましては,協議会の会長を初め各班長など役員の方々がリーダーとしてその運営に当たっていただくこととなります。そのための研修として,毎年東京都が実施いたします防災市民組織リーダー研修会に参加しており,過去5年間では延べ73名の方に受講していただいているところでございます。また,今年度につきましても,防災会や避難所運営協議会の方々など幅広く参加者を募る予定でございます。
760: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
761: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 都が実施する防災市民組織リーダー研修会を過去5年間で延べ73名の各協議会の方が受講したことがわかりました。着実に防災リーダーの育成が進んできていることがわかりました。
ここで紹介させていただきたいのですが,姫路市では,皆さんの命と財産を災害から守る消防防災という観点から捉えた「守り」と,互いに競い合うところから「オリンピック」を合わせて「まもりんピック姫路」と運動会の愛称をつけ,消防防災運動会を行っています。シェイクアウト訓練をオープニングに,「防火防災宣言」「くす玉割り」,ちびっ子まもりんピック「火事だぁー! みんなで火を消せ バケツリレー」「ちびっ子救急隊 急げ! けが人搬送リレー」「負けるな! みんなで力を合わせて 防火・防災綱引き」など工夫を凝らした内容となっています。
質問です。地域コミュニティーの団結を築いていく取り組みの一つとして消防防災運動会を提案したいと思いますが,これについて所感を伺います。
762: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
763: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地域コミュニティーの団結・強化につきましては,高橋市長が日ごろからお話ししております,顔と顔が見える関係の構築そのものだと思います。あるイベントを地域一体となって取り組むことによって,地域内のコミュニティーは強化されていくものと思っております。その取り組みの一つとして消防防災運動会の実施という御提案につきましては,どのような形でなら実施できるかを含めまして,地域コミュニティー,スポーツ振興の担当部署と一緒に検討していきたいと考えております。
764: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
765: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 昨年11月3日は,狛江市制45周年を記念して,防犯・防災,子供・障がい者・高齢者の見守りなど,地域住民の結びつきが強く必要とされている中で,地域のきずなを強める1つのイベントとして地区対抗45人リレーが開催され,引き続き行う予定となりました。
市長が毎回言われている顔と顔が見える関係の構築そのものだということです。このイベントをさらに充実したものとして,消防防災運動会として行っていただくことを提案させていただきます。
次に避難所運営の課題について質問いたします。
災害時は,負傷または放し飼い状態の動物が多数生じると同時に,多くの動物が飼い主とともに避難場所や避難施設等に避難してくることが予想されます。その際の混乱を避け,安全な避難行動を行い,また,公衆衛生の確保には,動物の救護や一時保護,動物を同行しての避難のルールづくりなどを行う必要があります。各自治体では避難所へのペットの同行避難について計画やガイドラインなどを作成しています。
質問です。避難所へのペットの同行避難について,飼育動物と同行避難してきた場合に混乱が生じないように,葛飾区では「避難所における動物飼育のガイドライン」を作成しました。また,大田区では「ペットの同行避難対策について」を作成しました。狛江市ではこうした取り組みについてペットの飼い主に対して周知できているのか伺います。
766: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
767: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) ペットの同行避難につきましては,受け入れる側の協議会の方々にも配慮していただくよう共通認識は図られているところでございます。また,狛江市獣医師会等との協定の締結も行っており,ペットの受け入れそのものの体制は構築しつつあるところでございます。
しかしながらペットの同行避難には一定のルールも必要でございます。そのルールにつきましては,飼い主側の方にも御理解をいただく必要がございます。つきましては,ペットの同行避難に関するガイドブック的なものを作成しまして,毎年の狂犬病予防接種などの際に配付し,飼い主側への周知・啓発に役立てていければというふうに考えております。
768: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
769: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ペットの同行避難に関するガイドブックのようなものを作成していただけるとの御答弁をいただきました。あくまでも飼い主が責任を持って避難してくるというのが大前提となります。その上で皆様に迷惑がかからないように衛生管理に努めていく,こうした周知が必要だと思います。
また,ペットの受け入れそのものの体制は構築しつつあるということがわかりました。避難所には,避難所運営本部と各班の主な役割の中に保健衛生班,ボランティア班がありますが,同行避難してきた飼育動物に関する対応をしていただくことになっております。飼育動物の受け入れや保管場所の設置,管理指導等を行う体制が必要だと思いますので,各避難所運営協議会に対してこうした点についても周知・助言をお願いいたします。
次に防災教育の充実について質問いたします。
小・中学校での防災教育について,これまでの小学校や中学校における取り組みについて伺います。
770: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
771: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 防災教育につきましては,各学校が作成いたします安全教育年間指導計画に基づきまして,全ての小・中学校において安全指導と避難訓練を毎月1回ずつ実施しております。
安全教育では,「安全教育プログラム」「地震と安全」「東京防災」等を活用するなどして,危険を予測し回避する能力と,他者や社会の安全に貢献できる資質や能力を育成しております。避難訓練では,火災,地震,豪雨・水害等の設定や,時間帯や発生場所等を変えて行ったり,起震車体験や煙ハウスの体験等を行ったり,消火器体験や救命救急講習を行ったりして,意図的,計画的に児童・生徒の災害対応力を高めているところでございます。
772: ◯ 議 長(小川 克美議員) 児童青少年部長。
773: ◯ 児童青少年部長(上田 智弘君) 青少年育成委員会の実施事業でありますが,「地域ふれあいひろば」において防災運動会を実施し,宿泊体験なども実施しております。各育成委員会は防災教育に非常に関心を持っておりまして,それぞれ各中学校等の防災訓練にも積極的に参加しております。
774: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
775: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 小・中学校ではさまざま防災教育を積極的に行っていることがわかりました。
それでは次に移ります。中学校での防災部の設置について質問いたします。
荒川区では,東日本大震災の翌年の平成24年5月に全国に先駆けて中学校防災部・レスキュー部が誕生し,全10校で約300人の生徒が活動されています。「助けられる側から助ける側に自分たちもなりたい」,そうした思いで誕生しました。こうした取り組みを行う1つの結果として,平成27年の火災発生件数は,荒川区が東京23区で最も少ない状況でした。
中学校防災部・レスキュー部などについての所感を伺いたいと思いますが,共働き世帯が多くなり,また高齢化も進み,日中に地域にいる大人が少ない状況になりました。災害時に率先して地域に働きかけ,防災活動に貢献できる中学生を育成していくことは,重要な取り組みだと思います。教育の面でも,命の大切さを知り,命の安全を守るための活動は重要なことだと思います。
例えば,荒川区での「絆ネットワーク活動」のように毎月高齢者宅を訪問し,高齢者との顔と顔のつながりをつくることで,地域住民の安心感にもつながります。そして,訪問される高齢者にとっても認知症などの予防にもつながる効果が期待されます。何よりも多感な時期に地域のために貢献していこうとすることは地元を愛することにもつながり,将来の狛江を守っていただける大切な人材となっていくと考えます。防災のテクニック・技術を求めるためだけではなく,地域を守るという心を育むことが大切なのだと思います。
狛江市も顔と顔の見えるつながりで「日本一安心で安全なまち」を築いてきております。これまでも特に狛江第三中学校などは活発に防災訓練などに取り組んでいますので,中学校防災部を提案したいと思いますが,これについて伺います。
776: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
777: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小・中学校におきまして防災教育を行う上で,地域との連携を行うことの重要性は非常に高いと認識しているところでございます。
地域との連携の視点につきましては,これまでも各学校の防災マニュアルに具体的な取り組みが示されているところでございます。議員御指摘の狛江第三中学校における総合防災訓練のほかにも,狛江消防署から避難訓練におきまして児童に対して地震や火災等の対応についてお話をしていただいたり,中学校では救命救急講習会を開いていただいたりしております。また,保護者と連携して児童・生徒の引き渡し訓練を実施し,災害時に率先して貢献できる活動を行っているところでございます。
私自身も第三中学校の取り組みについては過去参加させていただきました。全校挙げて学年ごとに役割を定め,地域の担い手として意識する,また,実践的に活動する取り組みは評価しているところでございます。
御提案の防災部の創設につきましては,生徒数や教職員数などの問題もございますので,今後の検討課題とさせていただきたいと思っております。
778: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
779: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 防災部の創設については今後の課題として,形はどうであれ,こうした取り組みを引き続き推進していただきたいと思います。
荒川区では防災イベントとして,「あらBOSAI(あら坊祭)」の運営を行っております。これには約8,000人の来場者が集い,子供や若いファミリー層など,これまでの防災訓練に余り参加していなかった人を呼び込み,防災について楽しく学んでいます。
質問です。中学校の部活動という取り組みのほかに,杉並区では教育計画の一つとして実施計画に盛り込み,「杉並区中学生レスキュー隊」を区内23校に設置しました。活動期間は原則として1年単位として,年度ごとに隊員を募集して活動を担保しています。学校・地域・区教育委員会相互の役割分担と連携のもとでレスキュー隊の活動を充実させ,部活動としてではなくボランティア活動の一つとしてレスキュー隊を結成し,継続的に活動しています。
狛江市においても,第2期狛江市教育振興基本計画の中で教育目標が定められています。「(1)互いの生命と人格・人権を尊重し,地域や社会に貢献する意識の醸成,(2)確かな学力の定着と個々の能力や創造力を伸ばし,郷土や国を愛する心をはぐくむ学校教育の充実」です。また,第2期狛江市教育振興基本計画実施計画においては,「教育委員会や学校における危機管理体制の強化」の「ねらい」として,「学校では,東京都の防災教育資料等を活用した防災教育を推進し,災害発生時には児童・生徒が自らの安全を確保できる能力を高めるとともに,避難所運営協議会とも連携して,他者や地域に貢献できる資質・能力を育成する。」とあります。このような「ねらい」から考えても,中学生がレスキュー隊という防災活動に取り組むことは非常に有効な取り組みだと考えます。計画には具体策が記述されていませんが,これが1つの具体策だと思います。実施計画の上からも,中学生レスキュー隊の設置については今後に向けて検討していただきたいと考えますが,いかがでしょうか。
780: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。
781: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小・中学校におきまして,これまで提示いたしました防災教育のほかにボランティア学習にも取り組んでいるところでございます。例えば狛江市主催の多摩川清掃への参加を募ったり,小・中学校と地域が連携した清掃活動を行ったりしております。また,道徳の時間におきましてもボランティアについて考えさせているところでございます。
地域や社会に貢献する意識を醸成する活動や,他者や地域に貢献する資質・能力を育成する活動として御提案のレスキュー隊の結成につきましては,何より学校や地域の熱意も必要かと思われますので,今後の課題とさせていただきたいと思っております。
782: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
783: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 平成22年の狛江市の昼夜間人口比率は74.9%であり,4分の1は不在の状態です。その中で災害が発生した場合は中学生の活躍が求められます。さきの御答弁でも防災教育を積極的に行っているということですので,今後の課題として検討をお願いします。
最後に,災害発生後の復旧体制について幾つか質問いたします。
全ての都道府県の防災計画では,連続震度7は想定していませんでした。そこで急がれるのが耐震化ですが,耐震化率は全国平均で82%,熊本県は76%でしたが,狛江市の耐震化率は幾つなのか伺います。
784: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。
785: ◯ 参 与(石森 準一君) 狛江市の状況でございますが,平成25年住宅・土地統計調査をもとに東京都の耐震化率の推計方法に準じて算定した狛江市の耐震化率は78.4%でございます。
786: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
787: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 現状では耐震化率は全国平均よりも低い状態ということでした。「狛江市耐震改修促進計画」では,住宅についての耐震化目標は,「平成27年度までに耐震化率を90%以上」となっています。市民の御協力がなければ進まないことですので,引き続き市民の命を守るために耐震化促進と啓発をお願いいたします。
熊本地震では,熊本城の瓦が崩れ落ちている状態に衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。私は地震のすさまじい威力を感じました。しかし,これは日本建築における先人の知恵によるもので,想定内だったことがわかりました。
瓦は,台風が来ても飛ばされないようにふき土という瓦を乗せる粘土層に乗せてつけられていて,ふき土の接着力だけで屋根についている状態で,瓦は固定されていません。この重さが家屋全体を重くして強度を保ち,台風で飛ばされないようにしています。そして地震が来たときには,瓦が揺れにより落ちることで,瞬間的に家屋を軽くして倒壊を防ぐという仕組みになっているのです。さらには,落ちた瓦で建物を支えることまで想定してつくられていることがわかりました。また,熊本城全体が石垣に乗っているだけなのも地震対策なのではないでしょうか。
現在では,瓦が落ちてくるのは危険という意識が高まり,瓦を固定した家屋が多いのですが,先人たちはこのようにして地震や台風から家を守ってきたことがわかりました。現代は台風のみを考えて瓦を固定することが常識になっていることで,地震に耐えられず倒壊してしまったのではないでしょうか。しかしながら現代では耐震化の技術も向上しております。瓦屋根の住宅については今回の教訓を生かしていただき,耐震改修の推進をお願いいたします。
次に質問します。災害時活動困難度とありますが,市においては,危険度3が6町丁目,危険度2が25町丁目,危険度1が10町丁目となっております。これについて伺います。
788: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
789: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 災害時活動困難度とは,災害時の活動を支える道路等の基盤状況を評価する指標とされているもので,具体的には,地震により建物倒壊や火災が発生している危険箇所からの避難や,消火・救助活動の困難さをその地域の道路網の稠密さや幅員が広い道路の多さなど,道路基盤の整備状況を評価した指標になります。
危険度が3とランクされた6つの地域は,猪方三丁目,岩戸南一丁目と三丁目,中和泉五丁目,西野川四丁目,東野川一丁目でございます。これらの地域につきましては,大きな道路と接していないことや,道路網について四方に広がっていないなどの状況があり,ランク3と指定されたものと推察しているところでございます。
790: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
791: ◯ 15番(小野寺 克己議員) わかりました。災害時の活動を支える道路等の基盤状況を評価する指標とされているということでした。狛江市は比較的に危険度は非常に低い位置にランクしていることがわかりました。
次にライフラインの復旧体制について伺います。電気・ガス・通信等・上下水道のライフラインの復旧体制について伺います。
792: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
793: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 電気・ガス・水道等のライフライン関係では,東京都が公表した被害想定においての停電率,供給停止率等につきましては,電気の停電率は5.6%,ガスの供給停止率は100%,上水道の断水率は25.8%,下水道の管渠被害率は17.5%,固定電話の不通率は3.7%としております。
これらの復旧に関しましては,被害状況を把握した上で,事業者が応急対策を講じ,その後本復旧工事を行うことになり,東京電力では電力供給上復旧効果の大きいもの,東京ガスではあらかじめ定めた手順により,NTTでは応急工事,本工事の順で,それぞれ対応していくものでございます。
794: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
795: ◯ 15番(小野寺 克己議員) ガスは危険ですので,地震で停止する仕組みになっておりますので供給停止率は100%,そのほかのライフライン関係の被害率は意外に低いという状況でした。
次に復興に向けた取り組みについて伺います。応急的な住宅の整備,被災住宅の応急修理はどのような手続が必要なのか,誰が実施するのか伺います。
796: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
797: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 被災住宅の応急修理につきましては,取り壊しによる瓦れき発生や仮設住宅の需要をそれぞれ低減させることを目的に,住宅の居住性を維持するための措置として行うもので,災害救助法が適用された地域において,住宅が半壊・半焼した場合は,都が定める選定基準に基づき,被災者の資力,生活条件等の調査及び罹災証明により対象者を選定し,都や市が炊事場やトイレなど生活上欠くことのできない部分の修理を行います。
手順といたしましては,住宅関係の相談窓口を開設し,被災者からの相談や申請書提出,被災住宅の調査等を経て,都から提供を受けた業者リストから市があらかじめ選定した業者により応急修理を行います。
なお修理に伴う費用は,1世帯当たりの限度額を超える部分につきましては,被災者御自身に負担していただくことになります。
また,仮設住宅への入居手続についてですけれども,都が策定する入居者募集計画に基づき市が募集受け付け,及び同じく都が策定する選定基準に基づき市が入居者の選定を行います。この仮設住宅の建設につきましては,災害救助法が適用された場合は東京都が行い,適用されなかった場合は,災害救助法の適用に準じて市が行うと定めております。
798: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
799: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 災害の大きさによってどこが行うのかが変わってくるということだと思います。復興に向けた取り組みとして応急的な住宅の整備や被災住宅の応急修理の手続を伺いました。
被災した地域で,住宅の被害状況として半壊・全壊などを判定し,緑色や黄色や赤色の紙が張られている光景をテレビのニュースで初めて見ました。この被災住宅の調査については応急危険度判定士の有資格者が必要ですが,職員に14名いらっしゃるそうですので,対応は被害によりますが万全な体制に近いと思います。
質問です。自力再建への支援として,情報提供,相談体制の整備はどのようなことを想定しているのか伺います。
800: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
801: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 被災者の自立再建に向けての支援につきましては,相談内容により担当する部署がそれぞれに対応するものと考えております。
802: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
803: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 災害発生後の罹災証明等の対応はどのような体制か伺います。
804: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
805: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 罹災証明書は被災者の生活再建には欠かせない証明書であるため,その発行に当たっては極力早い時期で対応するものと考えております。
罹災証明書発行の体制につきましては,まずは被災者の申請に基づく住宅の被害状況の調査,調査結果に基づく被害度の判定,判定に基づく被害認定,その後罹災証明書の発行という手順になります。
今回の熊本地震でも課題として時折報道されておりますけれども,罹災証明書の発行業務が被災者の求めに追いつかないということも往々にしてあるため,罹災証明発行業務をスムーズに行うことができるよう,毎年定期的に訓練を実施しているところでございます。また,罹災証明書をスムーズに発行できるよう,罹災証明発行システムを含んだ東京都被災者台帳システムを東京都が推奨しておりますけれども,その導入につきましては,実用性や費用対効果などを検証していきたいと考えているところでございます。
806: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
807: ◯ 15番(小野寺 克己議員) それでは次の質問です。災害時協定を結んでいる自治体との避難について伺います。
東日本大震災や平成28年熊本地震など広域な被害が出ています。宮城県石巻市や静岡県三島市など災害時応援協定を結んでいる自治体に対して,復興できるまでの間,市民が避難できるように協議をお願いすることも考えられます。災害時応援協定を結んでいる自治体とは今後とも連携が大切だと考えますが,今年度の各自治体との連携する予定について伺います。
808: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。
809: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 相互応援協定締結自治体との今年度の連携につきましては,現時点で確定しているものといたしましては世田谷区との合同避難訓練の実施でございます。そのほかといたしまして,三島市,石巻市等の防災訓練に参加する予定としております。
また,応援協定は締結しておりませんけれども,川崎市の防災訓練,8月28日に実施予定でございますけれども,こちらにつきましては既に出場要請を受けておりますので,参加させていただく予定としているところでございます。
810: ◯ 議 長(小川 克美議員) 15番小野寺議員。
811: ◯ 15番(小野寺 克己議員) 世田谷区との合同避難訓練の実施,そして三島市,石巻市等の防災訓練に参加する予定であることがわかりました。まだ応援協定は締結していない川崎市の防災訓練にも参加することがわかりました。
現在で決まっている予定だけでも4自治体と防災訓練等の連携が行われます。高橋市長が日ごろから話している顔と顔が見える関係の構築の1つだと思います。自治体間のこのような継続した連携がいざというときに生きてくるのだと思います。
以上で全ての質問を終了いたします。
812: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。
本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
813: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。
明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。
本日はこれにて延会いたします。
午後 5時35分 延会
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