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平成16年第4回定例会(第22号) 名簿 開催日: 2004-12-10
平成16年第4回定例会(第22号) 本文 開催日: 2004-12-10

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  1. 狛江市議会 2004-12-10
    平成16年第4回定例会(第22号) 本文 開催日: 2004-12-10


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    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2004-12-10 平成16年第4回定例会(第22号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 208 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 2 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 3 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 4 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 5 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 6 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 7 : ◯ 市民部長(小杉 一成君) 選択 8 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 9 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 10 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 11 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 12 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 13 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 14 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 15 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 16 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 17 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 18 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 19 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 20 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 21 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 22 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 23 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 24 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 25 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 26 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 27 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 28 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 29 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 30 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 31 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 32 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 33 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 34 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 35 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 36 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 37 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 38 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 39 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 40 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 41 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 42 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 43 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 44 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 45 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 46 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 47 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 48 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 49 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 50 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 51 : ◯ 市民部長(小杉 一成君) 選択 52 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 53 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 54 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 55 : ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 選択 56 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 57 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 58 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 59 : ◯ 学校教育部長(河本 稔君) 選択 60 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 61 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 62 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 63 : ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 選択 64 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 65 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 66 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 67 : ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 選択 68 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 69 : ◯ 10番(西村 あつ子議員) 選択 70 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 71 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 72 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 73 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 74 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 75 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 76 : ◯ 環境部長(岡崎 幸君) 選択 77 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 78 : ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 選択 79 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 80 : ◯ 学校教育部長(河本 稔君) 選択 81 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 82 : ◯ 社会教育部長(内山 恵市君) 選択 83 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 84 : ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 選択 85 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 86 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 87 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 88 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 89 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 90 : ◯ 収入役(須田 眞立君) 選択 91 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 92 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 93 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 94 : ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 選択 95 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 96 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 97 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 98 : ◯ 学校教育部長(河本 稔君) 選択 99 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 100 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 101 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 102 : ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 選択 103 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 104 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 105 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 106 : ◯ 社会教育部長(内山 恵市君) 選択 107 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 108 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 109 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 110 : ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 選択 111 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 112 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 113 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 114 : ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 選択 115 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 116 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 117 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 118 : ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 選択 119 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 120 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 121 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 122 : ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 選択 123 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 124 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 125 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 126 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 127 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 128 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 129 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 130 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 131 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 132 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 133 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 134 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 135 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 136 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 137 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 138 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 139 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 140 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 141 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 142 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 143 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 144 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 145 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 146 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 147 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 148 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 149 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 150 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 151 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 152 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 153 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 154 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 155 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 156 : ◯ 16番(小安 勝議員) 選択 157 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 158 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 159 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 160 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 161 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 162 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 163 : ◯ 教育長(木村 忍君) 選択 164 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 165 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 166 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 167 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 168 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 169 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 170 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 171 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 172 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 173 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 174 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 175 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 176 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 177 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 178 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 179 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 180 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 181 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 182 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 183 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 184 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 185 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 186 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 187 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 188 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 189 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 190 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 191 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 192 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 193 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 194 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 195 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 196 : ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 選択 197 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 198 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 199 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 200 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 201 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 202 : ◯ 17番(道下 勇議員) 選択 203 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 204 : ◯ 市 長(矢野 裕君) 選択 205 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 206 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 207 : ◯ 議 長(白井 明議員) 選択 208 : ◯ 議 長(白井 明議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(白井 明議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付してあるとおり,これにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(白井 明議員) 昨日に引き続き日程第1 一般質問を続行いたします。10番西村あつ子議員。     〔10番 西村あつ子議員登壇〕 3: ◯ 10番(西村 あつ子議員) それでは1問目に,子育て支援の充実についてです。  間もなく来年度の保育園への入所申し込みが始まりますが,私たち議員の所に入所できなかった保護者からの相談が入所決定後に特に集中して寄せられます。待機児の解消については何度か質問いたしましたが,今後保育園への入所人数をふやす対策としては具体的にどのようなことを考えているのか伺います。  2問目は交通安全対策についてです。  狛江通りの安全対策については,市民要望の中でも早期改善が強く求められています。今までも何度か取り上げてきましたが,12月2日にイトーヨーカ堂国領店がオープンになり,交通渋滞と歩行者の安全対策への心配が増しました。  そこでまず最初に,昨年の9月議会においてイトーヨーカ堂に関連した交通安全対策についての質問をしましたが,その時点では1日の車での来店者数は3,600台余を想定しているということでした。その後,店舗の拡張や駐車台数がふやされていますが,車での来店者数の想定はどのようになったのでしょうか,伺います。 4: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 5: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 1問目の子育て支援の充実につきまして,保育園の入所人数をふやす対策についてお答え申し上げます。  現時点ではこの入所人数をふやす対策,具体的には持ち合わせておりませんが,昨年実施いたしました次世代育成支援に関するニーズ調査,こちらの方で0歳・1歳・2歳児の入所希望が多いことが明らかになりました。こういうことで定数枠,これはあくまでも目標値としてでございますが,増員しているというこういう考えを持っているところでございます。 6: ◯ 議 長(白井 明議員) 市民部長。 7: ◯ 市民部長(小杉 一成君) 大規模小売店舗立地法に基づく変更計画が出されたわけですが,そのうち重立ったものは店舗面積と駐車場の収容台数でございます。変更前の店舗面積は1万360平米,変更後が1万2,570平米でございます。駐車場の収容台数につきましては,変更前が820台,変更後が992台とのことでございます。  お尋ねの件でございますが,車での来店者数の想定につきましては,自動車の見込み台数を5,530台とし,来店者数は車1台当たり平均乗車人数が2.2と考えて1万2,160人との見込み数字が上がってきております。 8: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 9: ◯ 10番(西村 あつ子議員) それでは1問目から再質問を行います。  待機児の数についてお伺いをいたします。
     現在では無認可園だとか認証保育所ももうあきがない状況だと思いますけれども,4月1日での時点とあと一番新しい時点での待機児の数はどうなっているのか,各年齢ごとにお伺いをします。  それとあわせて4月1日時点での待機児率と,あと他市との比較ではどうなっているのか,その点についてお伺いします。 10: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 11: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 待機児の数でございますが,4月1日現在では33人となっております。  内訳でございますが,33人の内訳,0歳児が5人,1歳児が24人,2歳児が1人,3歳児が3人でございます。  そして直近ということで,10月1日現在で御理解願いたいと思うんですが,64人になっております。内訳は0歳児が18人,1歳児が32人,2歳児が10人,3歳児が3人,4歳児が1人でございます。  それから最後の他市との比較でございますが,15年4月になりますが,入所定員に対する待機の数ということでは多い所で13%。これは他市の例で恐縮ですが,三鷹市が13%ということで待機児が多くなっております。それから近隣各市では国立が4.9,お隣の調布市が6.6,稲城市は比較的小さくて1.8になっております。狛江でございますが4.5,これは平均的な数字でございます。  以上でございます。 12: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 13: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 次に一昨年の11月になりますか,低年齢児枠を22名ふやしましたけれども,その後2年間は増員されていないという状況です。余り定員をふやすということになると詰め込みになるなどいろいろ問題は出てくると思いますけれども,例えば公立園でまだ定員枠をふやすということは可能なのか,その点について伺います。 14: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 15: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 年齢によって違うわけでございますが,仮に0歳児と3歳児,園児1人当たりの必要面積が3.3だとか1.98違ってまいります。増設,なかなか新設がかなわないわけでございまして,既設の6園の公立保育園でどちらの園がどのくらい面積,容積といいますか,余裕があるかこれを細かく検証,検討していかなければならないんではないかと考えております。 16: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 17: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 今市内にはマンション建設が行われていて,今後共働き世代もふえてくると思いますので,待機児もそれに従って当然ふえてくると思われます。大幅に待機児を減らす施策が必要になってくると思います。公立園をふやすことがなかなかできない中での対策としては,例えば新たに社会福祉法人にお願いすることはできないのでしょうか。  また,例えば現在お願いしている法人に分室という形で低年齢児の受け枠を広げていただく,こういうことは可能なのでしょうか。 18: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 19: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 大変難しい問題なんですが,御存じのように公立の保育園が市内に6カ所,民間の保育所が3カ所,そして認証保育所が3カ所,それから認可外の保育所が2カ所あるわけでございます。御指摘のとおり今後少子化が現実的に進むとした場合,施設配置というリスクを背負っての経営になるということも考えられるわけでございます。法人の方にお願いすることはなかなかよしあしがありますので難しい部分があるわけでございます。  それから敷地内に分室ということでございますので,つくるということは保育基準や建築基準法等の法律のクリアができれば可能かと,このようなことで考えてございます。 20: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 21: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 今御答弁いただいた中で少子化が現実的に進むとした場合,リスクを背負っての経営という御答弁でしたけれども,全国的には少子化が重要な社会問題になっています。  3月22日に東京都総務局が発表した「少子化や高齢化の進行に変化が生じた区市町村の特性」によれば,少子化の進行がストップした地域としては江戸川区,三鷹市,町田市,稲城市とともに狛江市も挙げられていますので,今後ニーズがふえる可能性はあり得ると思います。ちょっと今の御答弁は違うかなというふうに思います。ですから待機児はふえるということが想定されると思います。受け入れをふやすということは今後の重要な課題であるというふうに考えます。  次に,障害児保育の受け入れ年齢の拡大についてお伺いします。  ゼロ歳児の障害児を持つ方から相談をいただきました。現在上のお子さんは保育園に入所中で育児休暇中ですけれども,ゼロ歳児のお子さんの預け先がなくて,このままでは職場には復帰できないということでした。ゼロ歳児の待機児が多い中で,しかも公立園では障害児の受け入れ年齢は3歳からになっていますので入所枠がますます絞られてしまいます。公立園での受け入れ年齢の拡大をぜひしていただきたいというふうに思います。また,他市では低年齢児の受け入れも行っていると思いますけれども,他市の状況についてもどうなっているのかあわせてお伺いいたします。 22: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 23: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 障害児の他市の状況ということでございますが,全保育年齢を受け入れている所が18市ございます。それから2歳児以上という所が1市,4歳児以上が1市あります。狛江市は3歳以上となっているわけでございますが,狛江も含めまして3歳以上というのは多摩地区で6市ということになっております。 24: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 25: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 全年齢では18市やっているということで,かなり低年齢児からの受け入れが進んできております。狛江市でも障害児の低年齢児の受け入れをぜひ早期に進めていただきたいということを強く要望をいたします。  次に,低年齢児の延長保育についてお伺いいたします。  延長保育に関しては,小さい子供を長時間預けてどうなのかとか,離乳食はどうするのかとかそのようなお話もあるようですけれども,現実的に延長保育を望む声が非常にあるというふうに思います。今後延長保育に対してはどうしていくのかお伺いをいたします。 26: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 27: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 低年齢児の延長保育でございますが,現在狛江市では満1歳から時間外保育として朝の7時15分とそれから8時15分まで,それから夕方の5時から6時15分まで時間外保育を行っております。さらに,1歳3カ月を過ぎますと午後6時15分から午後7時15分までの延長保育を実施しておるところでございます。  御質問は1歳3カ月以下の延長保育ということで,確かに保護者からは障害児のお子さんを含めまして延長保育を望む声があるのは事実でございます。職員の配置の問題,それから費用負担が発生いたしますので,こういう両方からいろいろと検討しなければならないと,そういうふうに認識してございます。 28: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 29: ◯ 10番(西村 あつ子議員) ぜひ延長保育は進めていただきたいと思います。現実的に都心に働きに行く場合は通勤時間が一定時間かかると思います。延長保育を望む声というのはやはり高いと思いますので,ぜひ早期に進めていただきたいというふうに思います。  次に一昨日だったでしょうか,市民福祉推進委員会の中で今後いろいろ議論をしていく,このようなお話が出ていました。先日の御答弁の中では,2月24日に諮問をして1年間議論をして18年度には答申,その後庁内検討に入っていくというふうなお話でしたけれども,推進委員会への諮問事項は具体的には何を諮問していくのか,またどれくらいのペースで会議が開かれていくのか。また市民参加の手続も踏まえるというふうな御答弁でしたけれども,広聴会などどういう形で行っていくのか,内容について今時点でわかっていることをもう少し細かく伺いたいというふうに思います。 30: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 31: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) あくまで庁内の緊急行動計画の決定というか方向性ということで御理解願いたいと思います。狛江の福祉基本条例で市長の附属機関として市民福祉推進委員会を置くことになってございます。この委員会につきましては福祉計画の策定,それから改定に関することすべてを調査・審議,そして必要な意見を具申するということで条例に規定されております。次回は17年2月24日に開催を予定しております。こちらの方に市長から諮問をしてまいりたいと,こういうふうに思っております。  保育所のあり方を検討する会……保育部会,児童部会ですか,こういう形の名称になろうかと思うんですが,専門部会の設置ということを考えております。  それから中身はまだ細かく決定したわけじゃございませんが,低年齢児の問題,先ほど御質問等ありました長時間保育の問題,障害児の受け入れの問題,そして一時保育ですか,こちらもちょっと漏れておりましたが,一時保育の問題,それから公設民営化,この辺も視野に入れながら諮問してまいりたいと,こういうことでございます。  それから作業部会を設置するわけですが,大体部会で審議していただいてそれから委員会に報告してそして答申と,こう考えております。1年ぐらいと思っておりますが,これは市民福祉推進委員会の方でいろいろと議論があるところでございます。期間についてはおよそ1年ぐらいでお願いしたいと思っております。  あと市民参加の問題は,市民福祉推進委員会の方で答申をいただいてから,方向性が出た段階で市民参加条例の手続を得てまいりたいと,こういうふうに思っております。  条例に準ずるような説明会がいいのか,広聴会がいいのか,この辺も今後詰めてまいりたいと。いずれにしても大きな問題でございますので,市民からの要望,保護者からの意見,こういうものの機会を丁寧に説明いたしまして,そしてまた意見も聞いていくと,こういうことで進めていかなければならないと,現時点ではそう考えております。  以上でございます。 32: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 33: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 市民福祉推進委員会は今後の狛江市の保育のあり方などが具体的に検討される重要な委員会になりますので,十分な議論と,そしてやっぱり市民参加という点ではより多くの人たちからの意見も十分取り入れていただきたいというふうに思います。  次に,慈恵第三病院内で行われる夜間の小児救急医療について伺います。  当初の計画ですと10月から事業がスタートするということでしたけれども,スタートがおくれています。その後の状況についてどのようになっているのかお伺いをいたします。 34: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 35: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) この件につきましては大変長引いておりまして,おくれて申しわけないと思っております。こちらの事業は東京都の方が調整役となりまして狛江市と調布市,それから狛江と調布の両医師会,それから慈恵第三病院,6者による共同事業としていろいろと今事業推進,調整を図っているところでございます。 36: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 37: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 今お話があったようにこの事業は東京都の補助事業で,しかも調布市と一緒に行うということなので,この間細かな調整がされてきたと思いますけれども,ここに来てなぜ進まないのか,その点についてお伺いをいたします。 38: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 39: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 事情はいろいろございますが,慈恵第三病院の諸事情,内部事情といいますか,こういうことがいろいろございました。本年10月の開設を目指しておったわけでございますが,先ほど御答弁申し上げたように調整に若干長引いていると。しかしながらここのところで病院内に具体的な問題整理の委員会が立ち上がってくることになっております。こういうことで行政側といたしましても一刻も早い開設を願いまして調布市と東京都と協力し合いながら働きかけを行ってまいりたいと,このように考えているところでございます。 40: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 41: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 今御答弁の中で病院の諸事情ということを話されていましたけれども,10月の開設の予定だったにもかかわらず,ようやく今になって病院内で開設委員会というような委員会が立ち上げられるという対応は非常に遅過ぎると思います。委員会の立ち上げの検討は本来であればもうとっくに済んでいる話だというふうに思います。東京都の補助事業ですので,都が調整ということになっているというお話でしたけれども,この間,東京都は指導だとか対応だとか,その点についてはどのように行っているのでしょうか。 42: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 43: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 東京都の災害医療課小児救急担当という所で相当働きかけております。これは狛江市内にあります慈恵第三病院はもとより東京慈恵会,慈恵医科大学の本部,そして本部の役員であります理事等への指導,そして調整をことしの4月以降10数回やっていただいているところでございます。  そういうこともございましてやっと本格稼働といいますか,先ほどの委員会も立ち上げ,今月21日に6者による会議を設定をさせていただいておると,こういう状況でございますので御理解願いたいと思います。 44: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 45: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 事業のスタートが決まった時点で早急にこれは市民に周知が必要だというふうに思いますけれども,その周知についてはどのようにしていくのかお伺いをいたします。 46: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 47: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) こちらの方は調布市とタイミングを一緒にしようということで,調布の福祉部長とも調整済みでございます。具体的には告知は両市の広報で行うのが当然でございます。それからホームページも活用してまいりたいと。あと健康課でいろいろな検診がございますが,情報提供してまいりたいと思います。それから市内の公共施設のPR,あるいはまた保育園だとか,状況が許せば小学校の方の学童,保護者への情報提供,そして当然市内の医療機関,こちらの方でもPRしてお願いしてまいりたいと。要するに始まるとき等単発ではなくて,情報発信というのは継続的にPRをさせてまいりたいと担当課の方でも考えておりますし,私もそのつもりで努力してまいりたいと,このように考えてございます。 48: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 49: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 夜間の小児救急医療というのは非常に待たれている事業だと思いますので,ぜひあらゆる方法で周知をしていただきたいと思います。これからの季節風邪ひきのピークになるので,一日も早く事業開始をしていただきたいというふうに強く思います。  私ごとですけれども,私の子供も10月に発熱をして夜に救急で病院に行きました。子供はあっという間に熱が上がってしまって39度を超す熱を出して,私も初めてのことだったのでおろおろしてしまいました。身近にかかれる夜間の小児救急医療の必要性を私自身としても強く実感をいたしましたので,これは一日も早い実施をお願いをして,1問目の質問を終わります。  2問目の再質問を行います。  先ほど,最初の想定から2,000台もの車がふえたということですけれども,この間イトーヨーカ堂への来客者数と,また駐車場の稼働率はどのようになっているのかお伺いをしたいと思います。 50: ◯ 議 長(白井 明議員) 市民部長。 51: ◯ 市民部長(小杉 一成君) この件につきまして法律に基づいてイトーヨーカ堂が報告をするという義務はございませんが,任意の情報提供の協力ということで情報提供をお願いをしたところでございます。  そうしたところ,現在は開店という特殊事情が働いているいわば異常な事態にあり,外部に公表することにより数字がひとり歩きすることで今後の業務活動に支障が出ることも考えられることから,開店時に関する情報の公表は差し控えたいとのことでございました。しかし開店時の影響が薄れた正常時の状況に関しては,可能な範囲で情報提供することについては検討していきたいというような回答がございました。したがいまして現在のところまだ正確な数字をお伝えすることができませんので,その点御理解をいただきたいと思います。 52: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 53: ◯ 10番(西村 あつ子議員) わかりました。私は土曜日の午後は車で,そして日曜日の午後は徒歩で地域の人たちとともに,駐車場や店舗の周辺の状況を見て回ってみました。初めての土日なのでかなりの人出も予想されていたので誘導員もたくさん配置をされていましたけれども,誘導体制はどのようになっているのか伺います。  また,日にちがたつにつれて誘導人員も減ってくるというふうに思われますけれども,今後の体制についてもあわせてお伺いをいたします。 54: ◯ 議 長(白井 明議員) 都市建設部長。 55: ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 交通誘導の御質問でございますので,私の方から答えさせていただきたいと思います。  イトーヨーカ堂がオープンする前に10月と11月に調布市国領八丁目地区交通対策会議が調布市のお力添えで開催をされてございます。出席者につきましては,当事者のイトーヨーカ堂とその警備を担当する企業,それと狛江市。調布市からは交通安全対策関係の方,教育委員会の方,それから商業振興担当の方がお出になっております。そして調布警察署からは当然ながら交通規制担当が出席して開催されております。その席上でございますけれども,交通誘導については計画に基づいた説明がございました。まずオープンセールを行うということで,12月2日から5日,6日から12日,13日から19日までという3つに区切った3回を計画しようということで,その交通誘導については当初と土曜,日曜には42カ所に56人体制で,また平日には32カ所に43人体制で実施するということでございました。私も行ってみましたけれども,おのおのの交差点等に張りついているのを見てきてございます。  また,敷地内におきましても駐車場の誘導とか駐輪場の誘導を含めると,全体的にはもう少し大勢の方が交通誘導にかかわっているんではないかというふうに思っております。  イトーヨーカ堂の話ですと,その後混雑が平常化するに従って,対応箇所については随時見直しを行っていくということでございました。 56: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 57: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 次にOKストア前の道路について伺います。  これはきのうも質問がありましたけれども,ここの都市計画道路も早期の整備が求められます。  狛江方面からイトーヨーカ堂に車で行く場合に,誘導は狛江通りを通って国領のデニーズのある交差点を右折をして店舗に入っていくというような流れにしています。試しに土曜日に私車で通ってみました。経路としてはとんぼ池公園の前の公園通りから上和泉地域センターの所の信号を案内に従って左折をして,OKストア前を通って右折をして狛江通りに出るという経路を通りました。道を知っている人であれば誘導看板のとおりではなくて,登記所前の通りを通る人が多いというふうに感じますが,ここの部分も道が狭くて歩道もなくて,しかもカーブをしているというので非常に危険な箇所です。渋滞という状況ではありませんでしたけれども,車の交通量はふえていました。そしてここは通学路でもあり,子供たちの安全対策という面が求められると思いますけれども,それについてはどのようになっているのかお伺いいたします。 58: ◯ 議 長(白井 明議員) 学校教育部長。 59: ◯ 学校教育部長(河本 稔君) 今おっしゃられましたOKストアの前の通り,慈恵東通りですけれども,ここの道路は新校の開校委員会でも大分問題になっていた場所で,慈恵医大や警察ともいろいろ協力依頼をしてきたんですが,解決に至っていない場所です。ここは途中で歩道がなくなってしまう場所なんです。慈恵医大のブロック塀がありまして,見通しも悪くて道路が途中から狭くなっているという所で,私どもも心配していた場所です。これにつきましての取り組みということですけども,本年7月に大店法に基づき東京都に2項目の要求を提出しました。内容は通学路の安全対策と児童・生徒の生活指導に関する要望です。  この安全対策の部分については,来店者がイトーヨーカ堂の開店後にJUKI前信号の渋滞を避けて,おっしゃられるとおり慈恵東通りに入ってくる,あるいは一中通りから慈恵東通りに出て旧法務局の前を通ってイトーヨーカ堂に行こうとするという場合に交通量が非常にふえると。あともう1つは,迂回路として使う方が出てくるだろうということが予想されるわけです。今七小で26人の児童がここの道路を横断します。一中では11人の生徒が横断します。そういうことで安全確保と人員の配置,車の誘導を要請してきたところです。  いろいろ協議を重ねまして最終的に交通安全対策について確認した上で,一中前通りから来る車については左折して狛江通りに誘導すると。それから狛江通りについては,慈恵東通りに入らないように直進を誘導するということで,看板や誘導員を置いて誘導するということについてお願いをして,そういう対応をするということで確認をさせてもらったところです。  2日の開店の日にうちの方も下校時刻に合わせて要望箇所と品川道とを確認しましたけども,開店当初ということもあって誘導員もかなり配置されていまして,目立った状況はなくて,誘導も行われているというふうに確認をしてきたところです。  今後誘導員が今の状況というのは考えられませんので,問題が生じたときは事業者,それから警備担当と教育委員会がその都度協議するという約束をしていますので,状況に応じながら協議をして安全確保を図ってまいりたいというふうに思っています。  それからもう1つ,調布養護学校のスクールバスが品川道を,調布の山梨中央銀行の丁字路の所を曲がってくるんですが,ここの所の渋滞がおよそ600メートルぐらいあります。しかし実際に車は右折できるものですから,そんなに大きな渋滞というふうになっていませんで,5分程度で通過できています。平日ということもあるので帰宅時間には大きな影響はないというふうに思っています。いずれにしても今後,経過を見ながら対応していきたいというふうに考えています。 60: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 61: ◯ 10番(西村 あつ子議員) ここの道路の部分は早期の整備とともに,あわせて路上駐車の改善も急務だというふうに感じます。OKストア前には特に土日になると狭い中,車が路上駐車をしています。私が通ったときも何台かの路上駐車があって片側通行でした。今後ここを通る車もふえると思いますので,路上駐車の改善を要望していただきたいというふうに思いますけども,その点についてはいかがでしょうか。 62: ◯ 議 長(白井 明議員) 都市建設部長。 63: ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 何回か御質問を受けまして,調布警察の方に取り締まりの強化をお願いしてございます。  12月2日にオープンされましてから,かなり交通量がふえてくるというふうにも思っております。一時的には路線バスが運行されるようになってから多少少なくなったのかなと思いましたけれども,このような状況が出てきておりますので引き続き調布警察署に取り締まりの強化をお願いしてまいりたいというふうに考えております。 64: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 65: ◯ 10番(西村 あつ子議員) ぜひお願いをいたします。  最後に京王線の地下化工事についてお伺いをいたします。  工事に伴い車両が基本的には甲州街道を通るというふうに思われますけれども,狛江通りを通る可能性もあるということを耳にしました。ここの道は救急車両も通りますけれども,例えば土の捨て場によっては大型ダンプが狛江通りを通ることもあり得るということが心配です。その点については今の段階ではどこまでわかっているのでしょうか。例えば場合によっては事業者などへの申し入れも考える必要もあるのではないかというふうに思いますけれども,いかがでしょうか。 66: ◯ 議 長(白井 明議員) 都市建設部長。 67: ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 狛江市に関係してくる京王線の地下化の工事については,国領駅付近の工事が主かなというふうには思っております。それで調布市の町づくりの担当者に伺ってございます。まだ具体的な詰めが行われていないとした上で,工事が予測では平成18年度ぐらいから始まるんではないかというふうに考えているそうでございます。残土の行き先が東京湾の埋め立て地方面に行くのではないかということで,甲州街道や品川道の利用となり,狛江通りを利用するということは考えにくいという担当者のお話でございました。いずれにしても不確定要素が多い中での話でありますけれども,そういう計画が出たときに調布市とよく連絡をとりまして,そのようなことが起きれば要望を出してまいりたいというふうに考えております。
    68: ◯ 議 長(白井 明議員) 10番西村あつ子議員。 69: ◯ 10番(西村 あつ子議員) 私が見たときには,ひどく渋滞しているという状況ではありませんでしたけれども,車の交通量はふえていました。登記所前の通りから調布に入りますが,そこの生活道路への車の交通量もかなりふえていました。そこには小さな信号がありますけれども,以前は何台も車がつながってとまっているということは余りなかったというふうに思いますので,以前よりは車はふえていたというふうに思います。  また,デニーズの所の交差点では新たに右折レーンなどが設けられましたけれども,車が無理に進入していたりして,見ていて危ないなというふうに思うこともありました。イトーヨーカ堂への来店者に対して私が行ったときにはアンケートを行っていましたけれども,係の人に聞いてみたところ,アンケートの集計で今後は来店者の多い地域を重点的に広告を折り込んでいく,このようなお話でしたので,状況によっては今後混雑も予想できるというふうに思います。何よりも都道の整備で早期に歩道が確保されることが強く望まれます。ぜひ早期整備が進むようよろしくお願いをいたします。  あわせて,今後歩行者の安全対策については十分に注意を払っていただきたい,このように強く思いまして質問を終わります。 70: ◯ 議 長(白井 明議員) 暫時休憩いたします。     午前 9時37分 休憩     午前10時10分 開議 71: ◯ 議 長(白井 明議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。16番小安勝議員。     〔16番 小安勝議員登壇〕 72: ◯ 16番(小安 勝議員) 質問通告に従いまして,災害対策について及び市長の政治姿勢について伺います。  初めに,去る10月23日に新潟県中越地震が発生し,不幸にして亡くなられた方の御冥福と被災者の方々の御健康,被災地の一日も早い復興・復旧をお祈り申し上げます。また,狛江市民,職員の皆様に新潟県川口町との災害援助協定に基づくさまざまな救援活動に携わっていただきましたことについて,敬意と感謝を申し上げて質問に入ります。  心身,財産も含め甚大な被害をもたらした新潟中越地震,特に狛江市の職員は96名もの方々が川口町に救援活動に参加されましたが,その活動を通して町の被害,避難者の様子などを見て,聞いて,そしてそこで何を得られたのか,まずは救援活動に参加をされました部長の皆様に率直な御意見をお聞かせいただきたい。  そして市長は7万7,000市民の生命と財産を守ることについて,狛江市の地域防災計画にその貴重な体験を生かされるのか,お考えについてお聞かせいただきたいと思います。  次に,市長の政治姿勢についてであります。  平成16年6月30日に狛江市行政基盤改革レポートがプロジェクトチームから出され,それに基づく緊急行動計画が10月に策定されました。危機にあることを十二分に知りながら,その事実を的確に有権者に知らせず,むしろ借金を減らした,財政再建が進んでいると主張し,市民サービスの向上という甘い言葉で事実を隠した。そして当選後,今度は一転して責任を国に転嫁し,狛江市の財政危機を訴え始めたのであります。非常に残念であります。改革レポートの内容で,ここに至った状況を市長は国の三位一体の改革によるものと責任を転嫁しておりますが,三位一体の改革が国によって示されなくても,狛江市の財政は破綻の方向をたどっていたことは改革レポートの5ページの「実質的な収支」を見れば明らかであります。今まで何とかつないできたのは,市長就任時約55億円あった基金を取り崩して使ってきたからであります。ここに来て取り崩す基金が底をついた,さあ困った,国の三位一体の改革が地方を直撃したとすりかえ,論議をしている今日であります。改革レポートをよく読むと,今までの市政運営の失敗が今日に至ったことをはっきりとあらわしております。それでも市長は責任をお認めにならないわけでありますが,平成17年度予算編成の中で,現状の認識をまずお伺いいたします。  再質問は自席から行います。 73: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。     〔市長 矢野裕君登壇〕 74: ◯ 市 長(矢野 裕君) まず,第1問目から答弁を申し上げます。  地域防災計画に今回の教訓を反映させていくのかという趣旨の御質問でございました。もちろんこの中越地震並びに川口町への支援活動,貴重な私たちの教訓になるべきものは多かったと思います。私が行ったのは1日ですけれども,救援活動に参加をした職員あるいは報道等を通じて感じたことも何点かございます。  まず1点目は,災害対策本部の速やかな立ち上げと運営をいかなる状況でも確保していく努力は必要であるということ。また,備蓄についての考え方も現実の中越地震を目の当たりにして,改めて整理する必要があるのではないか。また,必要な支援というものは刻々と変わるものであり,そうした対外的なものを含めて情報の発信をどのようにしていくのか,あるいは川口町特有の条件ですけども,地域のきずなが非常に強く,地区長がその地区の全体を掌握されている。行政と地区住民は地区長を通してやっていくことができる。そういうことは狛江では今なかなか難しい状態にあり,そういう中で地域のきずなの強化をどう図っていくのか,あるいはその中で災害弱者の掌握と対応をどのように狛江ではしていくのか,こうしたものが私の問題意識として残っております。これらの点については,現在策定中の防災計画あるいは関連するマニュアル等の策定,そのほか市政運営全般においてこうしたものを反映させていきたいと考えております。  なお,ちょっと質問者の御了解を得て一言報告をさせていただきますが,過日の行政報告において9日まで事務の申請受け付け等の仕事で派遣をし,これが最後になるかと思われるというふうに申し上げましたけれども,申請事務等の受け付けについては川口町からの要請で10日まで1日延期をいたしております。  それからこれは川口町から直接ではございませんけれども,新潟県,東京都を経由して,東京都市町村清掃協議会,これは多摩地域各市で構成している組織でございますが,そこから川口町の災害廃棄物の処理についての支援要請がございました。町田市が会長市ですけれども,そこからの要請に基づきまして,2トントラックで人員をつけて派遣をする。日程はきょう10日から13日の朝までということで,実動土日の2日間の作業になるかと思われますけれども,これについても川口町が相手ということで受け入れ,きょう派遣をいたしましたのであわせて御報告を申し上げます。  それから2点目についてですけれども,これは繰り返しこの議会でも議論しているところで,もちろん狛江の財政の厳しさということはかねてからお互い周知のことだったと思います。しかし私は臨財債に頼っていくと将来の公債費の負担が大きくなるということで,2月に職員の特命チームをつくってもらい,その対応策あるいは提案等お願いをしている。そういう問題意識を持っておりましたし,また7月の地方交付税とともに臨財債の枠も縮小されるという事態を受けて,第3次行革推進計画の一般的な見直しではなくて,緊急行動計画という形でこの危機を乗り切っていくと,そういう判断をしたところでございます。したがってこの緊急行動計画を実施をし切ることによって,来年度の予算編成あるいは狛江の財政基盤の安定化を図っていける,そういう方向のもとで今努力をしているところでございます。 75: ◯ 議 長(白井 明議員) 環境部長。 76: ◯ 環境部長(岡崎 幸君) 御質問にお答えさせていただきます。  私は11月9日から13日までの間,支援に行かせていただきました。私が行ったときは地震発生から3週間目ということで町民の方,また町職員の方,相当疲労がピークに達しているというように見受けられました。私は実動部隊ということで救援物資の搬送を専門として行ってきた関係から,そちらの方の感想を述べさせていただきます。  救援物資の受け付けは町の職員が行っておりましたが,それらの保管場所まで搬送するための人員が不足しておりまして,狛江市と支援に来られた各町の方々と担当しておりました。物資といたしましては,全国各地の名水ですとか非常食料,それからカセットコンロとボンベ,それからトイレットペーパー,各種おむつなどが体育館ですとかストック場所に山積みの状況でございました。町民の方には自由に持ち帰っていただくというルールになっておったようですが,災害に紛れて持ち帰りの事実がございまして,急遽支援物資の大移動をするようなこともございました。  感想といたしましては,災害発生からの時間の経過や,ライフラインの復旧とともに必要となる物資が変化するというふうに考えておりました。そのために,送り手はやはり相手方が必要とするものを確認してから送る必要があるということを痛感して帰ってまいりました。  以上でございます。 77: ◯ 議 長(白井 明議員) 都市建設部長。 78: ◯ 都市建設部長(大川 宗男君) 私の方は10月28日に第2陣か3陣になろうかと思いますけれども,支援物資を搬送してまいりました。私はこういう仕事柄,道路の状況をかなり興味深く見てまいりました。関越道路でさえも相当ひどい被害を受けて,町に入るときもかなりがけが崩れていたり,田んぼの中の道路も段差があるというような異常な事態でございました。山間部であるからああいう特有な被害になったかということだけじゃなくて,狛江においてもそういう状況が起きれば多分同じような状況になるんじゃないか。  まず行って考えましたのは,道路の障害物の状況。これをやらなければ支援も来られないということが実感としてありました。部長たちが行きましたけども,行くたびに道路が通れないから迂回しながら通るという状況が起きましたので,狛江市をどこからでも入れるようなまずそういう体制をつくるのが必要かなというふうに切実に感じて帰ってまいったところでございます。 79: ◯ 議 長(白井 明議員) 学校教育部長。 80: ◯ 学校教育部長(河本 稔君) 私は早い時期に11月1日から5日の間行ってきました。直下型の地震を体感しましたけれども,地震というのは音がするんですね。突き上げた後,地鳴りとともに地下が崩れているようなガラガラというような音がします。音がする地震,初めて体験しました。横揺れもありました。そういうときは,草がゆさゆさと揺れるという状況でした。私の方は,公共施設の復旧作業に当たりました。小学校と図書館,それから市役所の書庫の復旧に当たってきました。私教育委員会なものですから学校は関心深く見たんですが,総じて学校は被害はほとんどなかったという状況です。避難所として使用している小学校が3校あります。そしてことし廃校になった小学校が1校で4校,それから中学校が1校です。それで被害が多少あったのは川口小学校の体育館でガラスが割れたり,ひさしのところが落下したり,それから地震等に対応するブレスですが,これが若干曲がっているという状況で,ただ躯体,構造には問題がないということですが,使っておりませんでした。周辺部は傷んでいましたけども,多分ほかの所は多少傷みがあった場所がありますが,学校は持ちこたえて問題なかったという状況です。  川口の小学校はいずれも58年以降に建てている新耐震対応の学校で,川口中学校で一部耐震工事をした校舎もあります。ただこれは耐震工事をやって大規模改修もやっていましたので,これは被害が全くなかったという状況です。  内部的には図書室,これは一部設置工事がしていないもの,それから設置部の面積が小さいものは幾つか倒れておりました。あと什器類等倒れているかなと思いましたけれども,什器類は倒れるんじゃなくて教室の中央の方に震動でどんどん集まっていってしまうというような状況,それから什器類の上に置いてあるものは全部落下しているということで,そういう教室の使い方というのはうまくないんだなというふうに感じました。  そのほか理科室等大分傷んでいまして,教材もかなり壊れている状況がありました。  それから図書館の整備にも当たりましたけども,図書館は書架が全部倒壊しています。よく見ますとこれは設置工事がしてないんですよね。スチールの書架なんですが,ここに子供とか人がいたらかなりの負傷を負ったかなというふうに思いましたけども,たまたま人がいなかったということで……。狛江では書架を設置工事しないというのは考えられないことなんですが,長い間地震がなかったということでそういう書架の配列を設置をしてきたというような話を聞きました。そのほか市役所の移動書庫がかなり頑丈ですが,これも破壊されて,中にいれば相当な危険があったんじゃないかというような感じです。  一応これら私なりにまとめて教育委員会の担当部署にそれぞれ渡して,うちの対応をとるようにということで指示してきたところです。とにかく恐ろしい体験をさせていただいたというふうに思っています。 81: ◯ 議 長(白井 明議員) 社会教育部長。 82: ◯ 社会教育部長(内山 恵市君) 私につきましては11月5日から9日までということで5日間,支援に行ってまいりました。  内容につきましては,役場内の文書書庫の整理,それから避難場所への救援物資の搬送を主に行ってまいりました。避難場所では避難されている住民の方と直接接したわけでございませんが,テント生活されている中に高齢者の方がいらっしゃいまして,その避難生活にははかり知れないものがあるなというように感じております。  救援物資につきましてはさまざまなものが送られてくるわけですが,若干のロスはあったのかなというようには感じておりますけれども,的確な指示のもとに避難場所の方へ搬送できたんではないかというように感じております。  また,情報提供ということで日々広報が発行されておりました。それは住民の方に配布しているわけですけれども,非常に重要な情報提供としての手段ではなかったのかなというように感じております。  今回の支援に当たりまして,我々で言いますと市役所ですけども,市役所の機能がそれぞれの役割のもとに早く回復すればそこの住民の方の支援になるんではないかなというように感じております。  以上です。 83: ◯ 議 長(白井 明議員) 総務部長。 84: ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 私,昨日もちょっとお話しさせていただきました。私も11月3日に日帰りでございました。  ボランティア関係の情報がよく伝わってこなかった。私どもの社会福祉協議会からもちょっと依頼されました。その間に社会福祉協議会の者が行ったわけですが,どうも向こうでうまくコーディネートできなかった。そういうようなことで私と収入役が伺わせていただきました。調整してきたわけですが,やはりボランティアセンターの機能が立ち上がるまで相当時間がかかったような状況がございます。かなり多くの,200人,300人というボランティアの方がいらっしゃいましたが,ほとんど作業をしていないような状況が見受けられたような部分がございます。  そのほかにつきましては私はほとんどこちらにおりまして,派遣部隊の調整をしていたわけでございますが,第1陣,1派,2派戻ってまいりまして,その報告を受けまして,さてその後の支援体制を組み立てる,こういった中でたしか27日の夕刻でした。  もう4時過ぎておりましたが,庁議を開きまして明日から派遣ということで募集をかけました。たしか4時半を回っていたと思いますが,各部長が職場へ戻りまして職員募集したところ,その日の5時近くまでにはもう30名を超える職員が名乗り出ていただきました。もちろん若い職員,年寄りもいましたけども,直ちに明日7時から4泊5日ぐらいのつもりで行ってもらうというようなことで話もしましたし,まだ相当な余震がある状況でございました。危険が十分考えられる状況である。行く職員全部集めまして話をさせていただきました。要するにこういった危険な状況の中でみずからの意思に基づいて狛江市職員としての誇りと崇高なる使命感,こういった形で行ってもらうんだ,こういった話をさせていただきました。これはその後の各支援隊の部長もそういった話をしているわけでございます。そういった中で翌朝には50名を超えるような状況になってどんどん職員がふえてくるような状況でありました。狛江市の職員も捨てたもんじゃないと,そんな感動をした記憶がございます。  これらの職員を本当に機能的に動かしていくには,防災計画といった中にもうたい込む必要がございますし,それをいかにむだなく動かしていくかというのは,こちらの支援する側でもそうですし,ましてや被災地であればそういった部分にも十分配慮していかなくちゃいけない,こういった部分が今後の大きな課題になるであろう,このように感じたところでございます。 85: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 86: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 私も,実は市長が義援金をお届けするときに随行で行かせていただきました。それ以外は役所の方にいたわけでございますが,ずっと見ておりまして幾つか感じることがありましたので,お話しさせていただきます。  一番先に感じましたことは,地震直後,連絡がとれなかったということでございます。携帯電話が新潟には全くつながらない,こんな状態で本当に被災状況,市民の状況,こういったものも一切つかめない中で暗中模索せざるを得なかった。もしこれが東京にあったら本当にどうなんだろう。家族が都心に行っている,本当に帰れない,家族とも連絡がとれない,ある意味本当にパニック状態になる,こういったことを痛感したものでございます。  そうした中で,最初の隊が新潟に行きました。新潟,町役場とほとんど連絡がとれない。たまにつながってもあとはかからないというような中で行ったわけでございますけれども,本当に大変な御苦労で行かれたという感じを持っております。  それともう1つ感じますのが,役所の体制がなかなか機能できなかった。これは多分狛江であった場合でも,東京であった場合でもそうだと思っております。役所がばらばらに動いておりますので,この課長が今どこで何やっているのかだれも把握できていない,組織として動けていなかった。なかなか難しいと思いますけれども,初動態勢としてはこれがうまくいけばもう少しスムーズな対応ができていたんじゃないか,できるんじゃないか,こんなふうに感じております。  それともう1点,川口に行きまして,私が行ったときには10日目ぐらいだったかと思いますけれども,町を見ていますと大方の家がきちっと,変な言い方ですが建っているんですね。外見を見ますと被害がないです。帰りの車なんかでもほとんど新しい家は大丈夫だななんて言いながら帰ってきたわけでございますが,その後の調査結果を見ますと,30数軒を除いてほとんどがだめだという状態ですね。多分家の中が柱が,基礎がずれていたり,家の中がめちゃめちゃになっていたんだろうと思っています。行ったときにそのことがわかっていれば1軒でも2軒でも中を見てみたかった,こんな思いをしているところでございます。  以上でございます。 87: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 88: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 日帰りだったもので遠慮したんですが,一言だけお時間ちょうだいしたいと思います。  私も福祉部の担当部長として災害弱者の状況を見させていただきました。そういたしましたら,現実に高齢者も障害者もその施設におられないわけですね。どうしましたと聞きましたら,県外だとか遠くの親戚に身を寄せていると,こういうことでございました。そこまで行くわけにいきませんので,推測の域を出ませんが,環境が変わっていろいろと御苦労が多かろうと思います。ですからやっぱり同じ市内で,狛江にあった場合には同じ市内にどこかそういう身を寄せる場所が事前に確保してあれば大変よろしいんじゃないかと,その1点だけ感じました次第でございます。それを教訓にしてこれから総合的に防災の方とも強い意思を持って災害弱者の避難場所の方をお願いしてまいりたいと,こう思っております。  以上でございます。 89: ◯ 議 長(白井 明議員) 収入役。 90: ◯ 収入役(須田 眞立君) 参加いたしました各部長の方からそれぞれ行った感想が述べられたわけでありますが,若干漏れた点を行った一人といたしまして補足させていただきたいと思います。  私が行ったのは11月3日でございます。救援活動がままならない部分でボランティアセンターが立ち上がらないということで,社会福祉協議会の人間が行ったんですけれども,そこまで軌道に乗らないということでした。私が一番最初に考えましたのは,地震が発生した後,まず救援支援の部分をどうするんだ,それから復旧・復興に向けての手だてをどうしていくんだ,これが必ず時系列に出てくるはずだということで,うちの職員も今何やっていいかわからない,こういうことが考えられる,ああいうことが考えられるということで私は阪神・淡路にも行かせていただきましたので,そんなことを考えながら職員にあれしました。  先ほど河本部長の方からお話がございましたが,河本部長は私どもが行きましたときに川口小学校の図書室の図書を整理しているところでありました。一緒に来ていたのは岩手県の種市町という所,福島でありますけれども桑折町,そういった所の職員を河本部長が指揮いたしまして公共施設の整理をしていたところであります。そういった中で川口町の災害対策本部の役場には入れなかったものですから,左側にプレハブで3坪ぐらいの川口町災害対策本部ができて,その隣に狛江市災害対策救援本部ができました。後になりましたらその隣に岩手県の種市町,福島県の桑折町・三春町,こういう町の名前も入りまして,地方自治体から救援を受ける調整役を狛江がずっとやっている,そんな本部になっておりました。私の友人であります静岡の沼津から入ったボランティアの方が,狛江市の看板がありましたときに早く,このことを私たちがやりたかった,こんなふうに言っておりました。  そんなことで何をやっていかなきゃいけないかということで,いろいろ反省があります。それで私どうしても1つ申し上げなきゃいけないと手を挙げたのは,皆さん古い方は御存じかもしれませんが,川口町との友好の碑をつくりました。今ホテル蒼丘ですが,その奥の方,ゴルフ場の手前の所に。あの碑,3トンぐらいありますか,5トンぐらいありますか,その碑が実は倒れなかったんです。途中行くあれはたくさん倒れていたんですが,その碑は倒れませんで,28センチ右側に寄っておりました。私ははかりませんでしたが,後で建設の職員が行ってメジャーで。28センチ横に寄っていたんですが,あれは後でだれが直すんだということになっておりまして,ただそこまで行くのにも,道路はずたずたでありますから500メートルぐらい歩いて行かないといけないような状況でありました。  本当に災害は恐ろしい。しかし恐ろしいだけでは役所は務まらないわけでありまして,教訓はたくさんございますけれども,行った職員からまたいろいろ出していただきまして生かしていかなきゃいけない。友好の碑の所だけ本当は言いたかったんであります。  以上であります。 91: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 92: ◯ 16番(小安 勝議員) さまざまな御意見とか感想を聞かせていただきました。と申しますのは,私たちも実は川口町に行きたかったんでありますけども,いろいろ事情がありまして行けなかったんですが,今後機会があったら検討してまいりたいと思っております。  再質問をするムードでもないようでございますけども,やっぱり議事録に残さなきゃいけないものですから再質問をさせていただきます。まず今ダブって他の議員からも質問があったところについて御答弁をしていただいたんですが,大変勝手なことを申し上げて申しわけないんですが,時間の関係で,私の方も端的に申し上げますので端的に御答弁を願いたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  まず初めに耐震診断と補強工事についてであります。今庁舎の話が出ましたが,狛江市のいわゆる災害対策活動の拠点となっておりますこの庁舎の耐震診断とか補強工事等について,状況を報告願いたいと思います。 93: ◯ 議 長(白井 明議員) 総務部長。 94: ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 耐震診断につきましては平成7年度に実施してございまして,2階部分の一部に弱い所がある,こういった状況です。2階の部分は吹き抜けになってございます。その部分が弱くなっている。これを補強するためには2階部分の機能を外に仮設の庁舎をつくって移転しなくちゃならない。もちろん3階以上についても騒音等の相当な障害が出るだろう。経費的にも相当かかるということで,補強工事そのものはできない状況になっていると,こういう状況でございます。 95: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 96: ◯ 16番(小安 勝議員) 現状を聞かせていただきました。これはいろいろ今後の問題として御検討いただきたいと思っております。  次に災害時の市民の避難場所となる小・中学校の耐震診断と補強工事の進捗状況でございますが,今河本部長からも御答弁があったとおり学校はある程度安全だったと。一部分で被災を受けているという話がございました。この件について,小・中学校については耐震診断をしながら補強工事を予算の許す限り今日までもやってきておりますけれども,今後先ほどの話で新耐震の関係があって,それ以降については大丈夫じゃないかと,こういうような意見があるようでありますけども,ちょっと御感想をお聞かせ願いたいと思います。 97: ◯ 議 長(白井 明議員) 学校教育部長。 98: ◯ 学校教育部長(河本 稔君) 狛江の学校では新耐震に対応できているのは第一小学校だけです。校舎につきましては,今年度で三小が終わりまして,今年度と来年度で六小を終了させていきたいというふうに思っております。これが終わりますと,校舎については小学校の校舎は統合を予定している二小・七小を除いては耐震工事が終わるというふうに思っております。中学については,一中と二中の旧校舎が耐震工事が終わっています。ただ,三中の移転や一中・四中の統合等にらんでおりまして,その部分はまだできていないところです。  それから避難所になる体育館はこれからというところでございます。 99: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 100: ◯ 16番(小安 勝議員) 次に大変難しい判断が必要と思いますが,今子供さんたちが利用している保育園,それから市民の方たちが昼間から利用されている地域センター,市民センター,この辺に関する耐震工事,耐震診断等も含めてその計画の有無をお聞かせ願いたいと思います。 101: ◯ 議 長(白井 明議員) 健康福祉部長。 102: ◯ 健康福祉部長(清水 節男君) 最初に保育所関係でお答え申し上げます。  保育所につきましては耐震改修促進法,法律の中で面積的に1,000平米以上,3階以上ということでございまして,対象施設じゃないということで厚生労働省の方も補助金の方についてはまだ議論が詰まっていないところでございます。ですからこれは無視できない問題であるんですが,保育所も大分老朽化しております。将来的に大規模改修等の時点では何か視野に入れなくちゃいけないなと,こんなような考えで,具体的な計画は今持ち合わせていないところでございます。 103: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 104: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) ただいま地域センターという言葉がございましたので,お答えさせていただきます。  ただいまと一緒でございますが,階数が3階以上,1,000平米以上,こういったことで該当しないということで特に義務づけがされていない施設であるために,耐震診断は行っていないところでございます。ただし,上和泉地区センターは4階建ての都営住宅でございます。こういったことで建物自体,それに該当すると思っているところでございます。 105: ◯ 議 長(白井 明議員) 社会教育部長。 106: ◯ 社会教育部長(内山 恵市君) 市民センターは52年の建築でありますが,当時1.25という用途係数の設計がなされていること,また地上2階建てということなどによりまして,現在耐震診断はまだ行っていないというところでございます。 107: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 108: ◯ 16番(小安 勝議員) 次に総括的に後からいろいろ対応についてお願いをしていることがあるかと思いますが,とりあえず聞かせていただきたいと思います。  災害時には多くの市民の方々が避難生活を,先ほどもお話があったとおり余儀なくされるわけでありますが,避難所の設置また運営,それから避難生活に欠かせない食糧とか水とかトイレの備蓄等の対応についてお聞かせ願いたいと思います。 109: ◯ 議 長(白井 明議員) 総務部長。 110: ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 避難所の設置・運営の関係でございます。震度5弱以上の地震があった場合に,直ちに情報収集を行いながら対策本部を設置することになっています。本部長は市長でございますが,情報に基づき必要な場合には避難所を開設するということになってございます。避難所の開設につきましては学校教育長部長が管理することになってございまして,避難所の管理・運営に直接当たる職員,これは学校教育課の職員でございます。  それから避難所につきましては御承知のように小・中学校,それから旧第四小学校を初め13カ所が指定されてございます。
     備蓄の状況でございます。食糧備蓄につきましては現在2万2,000食,飲料水は水道課に2,530立米確保できているということでございます。一小,五小,それから和泉小,中学校全校に災対井戸を設置してございます。  トイレは70基保有しておりましたが,ここのところで川口に58基出しましたので残り12基,今回補正予算で40基お願いしてございます。それから当初予算に10基計上されてございます。そして前原近隣公園に10基年度内整備されることになりますので,72基ということでございます。これについては足りないというような状況を昨日も御報告申し上げました。今後順次そろえていく形になろうかと,このように考えているところでございます。 111: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 112: ◯ 16番(小安 勝議員) 次に地震発生の直後でありますけども,先ほどもお話がございました。体験に基づいてのお話であると思いますけども,川口町では大変に被害が大きかった。それから町からの災害情報が町外の防災機関等に発信できなかった,こういうようなことも言われているようであります。このことがいわゆる救援活動のおくれにつながっていたんではないかという声もありますが,狛江市においては災害時の情報の収集や伝達をスムーズにするためにどのような対応をされるのかお伺いをいたします。 113: ◯ 議 長(白井 明議員) 総務部長。 114: ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 狛江市では東京都との防災行政無線,これが設置されてございます。これにつきましては停電時にもバッテリー,それから一応電源を供給する装置が設置されてございます。それと各防災機関,消防署,消防団,こういった所とはそれぞれ携帯の無線機でつながる形になってございますし,また市民に対しましては市の防災行政無線,こちらの方で情報をお伝えする形が可能であろうと,このように考えているところでございます。 115: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 116: ◯ 16番(小安 勝議員) この地震発生時に,私も所用があっていろいろな所に歩いていたんですが,一斉に携帯電話がつながらなくなったと,こういうことがありました。逆に,NTTの宣伝をするわけでありませんけども,狛江市の災害対策についての演習とか訓練とかというところについてはNTTの公衆電話を使ってくださいと,こういうような宣伝もされているし,私も聞いたことがあるんですね。このこともちょっと必要である。余りにも,確かに便利でありますけども,携帯電話がある面では不都合になってしまう,こういう事情もあるということもちょっとくみおいていただきたいなと思います。  次に新潟中越地震では大変多くの方たちがボランティア活動で参加をされました。もう今あちらこちらの県からも来ましたし,東京からも行かれている。もちろん狛江市からも行っているわけですけども,これについてボランティアセンターの立ち上げが非常に大事になってくるんじゃないかなと思います。今狛江市の現状,今ボランティアセンターとしてどこを利用されるか,そういうようなことも考えていらっしゃると思いますので,御答弁お願いします。 117: ◯ 議 長(白井 明議員) 総務部長。 118: ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) ちょっとその前に。今回の川口につきましても,最初に通じた電話は役所の公衆電話でございました。それとあとボランティアセンターの関係でございます。ボランティアにつきましては,私ども社会福祉協議会の方でその受け入れ調整をお願いする形になってございます。受け入れ場所としては現時点では健康相談所,これを予定しているところでございます。 119: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 120: ◯ 16番(小安 勝議員) 次に狛江市地域防災計画の第1部,第1章,第4節,これはさきに他の議員も提案というか指摘があったわけでありますけども,「この計画は,災害対策基本法に基づき毎年検討を加え,必要があると認めるときは,防災会議においてこれを修正する。」とあるんですね。今の市長の答弁ですとこれを見直しているんだと,こういう答弁でありました。もっと突っ込んで言うと,前回の修正は阪神・淡路大震災の翌年の平成8年なんですね。これは既に8年を経過している。今後早急に地域防災計画をつくるつもりがあるのか,手直しをする必要があると思いますが,どうでしょうか。 121: ◯ 議 長(白井 明議員) 総務部長。 122: ◯ 総務部長(橋元 昌幸君) 初日にも御答弁させていただきました。今修正作業に入っている。年度内にその辺の見直しを終わり所定の手続に入っていく,このように考えているところでございます。 123: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 124: ◯ 16番(小安 勝議員) 今度は市長にお伺いしたいんですが,いろいろ御意見,それから提案,考え方についてお答えがございました。いろいろ伺ってまいりましたけども,平成8年以降,大変不幸にして全国でさまざまな災害が起きた。多大な被害に見舞われてきた。このことを教訓として,市長の考えをちょっとお伺いしたいと思います。 125: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 126: ◯ 市 長(矢野 裕君) 地域防災計画については過日から議会でも御指摘いただいているように,修正の対応がおくれていたのは申しわけなく思っております。この間の災害というのを一つ一つ記憶しているわけではないんですけども,私どもが今準備をするのは一定の想定に基づいていきます。例えば東海沖の地震,あるいは東京直下型の地震,その場合にどういう対応をとるかということで一定の対策を練っていくわけです。しかしこの間,集中豪雨であるとか火災であるとか,地震でも直下とそうでないものとの影響は違う。そういうことでは一定の防災計画はつくってもそれを応用する力を持っていないといけないんではないか。想定どおりの災害が来るというのはなかなかありません。そういう意味では今回の川口での支援活動というのは今まで私たちが想定していなかったものも随分ありましたので,そういうものは防災計画に入れられなくてもそういうところで応用できるような力を私どもの役所の中でつくっていかなければならない。それからまた役所だけではなかなか対応できないので,市民の皆さんの力をどうかりるか,あるいは市外からの応援体制をどういう受け入れの仕組みをつくっていくのか。そういう点では,文字にならないところでの勉強になったことはすごくあったと思うんです。  例えばトイレの問題でも,小安議員の提案で江戸川で開発されたトイレ,非常に安価ということで私ども今度の補正予算でも導入させていただきます。これは今の時期本当にありがたい提案だと思っているんです。ただ,災害の状況によってはマンホールの上に,下水管の上に組み立てるわけですけども,直下型だと道路が液状化して下水管が,私が見たのでも七,八十センチか1メートルぐらい道路から浮き出て,道路の真ん中の下水管だけがぽんぽん浮いているわけですね。そういう場合には江戸川方式というのはなかなか使えないだろうと。  それから持っていった簡易トイレなんですけども,日がたってくると建設工事の現場で使うようなちゃんとした仮設トイレがどんどん搬入されてきて,狛江のはすごく貧弱に見えたんですね。行った者がそう言っていたんです。もう使われなくなるんじゃないか。ところが,お年寄りたちは狛江の簡易トイレを使う。それはなぜかというと,工事現場のトイレは段があるんですね。1段,2段上がる。ですからお年寄りは地面から直接入れる狛江のトイレに入る。狛江のが1基でほかが五,六基並んでいても狛江の方に入っていく。そういう意味ではいろんな形のトイレをやっぱり用意しておかなければいけない。そういうのも今度の教訓の一つで,そういう意外なものもあったと思います。そういう意味では臨機応変に対応できる力を狛江の防災体制の中に組み込んでいきたいし,私どもも意識して勉強していきたいと思います。 127: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 128: ◯ 16番(小安 勝議員) 最後に嫌味も1つ言わなきゃなんないんです。いいムードでここまで来たんですが,一発やらないとおさまらないものですから。  市長に就任して8年間,次の質問でもこれは質問するつもりでありますけども,市長の政治姿勢と同様に防災計画の点検・修正をしてこなかった。これは幾らもっともらしい答弁をしていても7万7,000市民の財産,生命を守る狛江市地域防災計画は大変重要な施策だということを言っている。これを放置してきたことは市長の言行不一致であると,このように指摘をしておきたいと思います。  次に本題に入りますけども,政治姿勢の再質問に入ります。  平成16年6月30日に狛江市行財政基盤改革レポートがプロジェクトチームから出されました。それに基づく緊急行動計画が10月に策定されました。行政の責任者として狛江市の財政が大変なことを知りながらその事実を的確に有権者に知らせず,むしろ借金を減らし財政再建が進んでいると主張し,市民サービスの向上という甘い言葉で事実を隠しました。そして当選後,今度は一転して責任は国に転嫁し,狛江市の財政危機を訴え始めたのであります。非常に残念であります。こういうふうな見出しでありますけども,細かい点についてやりますが,市長から答弁いただきました。大体そのような答弁だと思います。期待はしていませんけども,前回の一般質問でも指摘をさせていただきましたけど,普通交付税と臨時財政対策債を見誤り,前年度より8億円減の穴埋めのために9月の補正予算で財政調整基金を2億3,000万取り崩し,前年度から繰越金3億6,000万円を充当したと平然と言ってのける無神経さにはあきれるばかり。無責任もきわみに達したと改めて驚愕したばかりであります。三位一体の改革に責任転嫁をするに当たってはただただ情けなく,有権者を愚弄した市長の責任はどうなっているのか,全くもって不可解でなりません。  そこでお伺いをいたしますが,市長はどのような形で責任をとられるのかお伺いをいたします。 129: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 130: ◯ 市 長(矢野 裕君) やはり私は国が国と地方との間のルール,仕組み,そういうものを一方的に,かつ急激的に変えてきている。そこはやはり見誤るというお言葉を使っていますけれども,これは全国共通する問題であり,やはりそこの問題を抜きにして議論しても本質には迫れないんだろうと思っております。私自身は,今の狛江の財政が安定しているなどと言っておりません。  先ほど申し上げましたように地方交付税がどんどん削られていく,当面臨時財政対策債で予算編成していかなければならない。これは多摩地域でも半分以上の自治体が臨時財政対策債を枠いっぱい使ってきている。そういう中で予算編成を余儀なくされているわけです。しかし予算は組めても臨時財政対策債というのは起債ですので,将来借金返済をしていかなければならない。この間,公債費をできるだけ右肩下がりに持っていこうということで事業債の発行を抑制してまいりましたけれども,再び右肩上がりに徐々にでもなりかねないという判断で,そういう臨財債に頼らない財政構造にしていかなければならないということで,2月の時点で第3次行革の推進計画の見直しを図る。そのことを決め,そのための材料あるいは提案を5名の職員の特命チームによって検討を命じたところです。1点は,そういう対応をまず臨財債に対しては指摘している。  それから7月に入って,レポートができて翌月ですけれども,今度は地方交付税の減額とともに臨財債の枠は削られる。これは当時レポートを組んでいた特命チームでも予測はしていなかったことですけども,それが削られてくる。これは本当に来年度以降の予算編成に係る問題として重大にとらえて,その7月を受けて8月から緊急行動計画をつくっていこうということで9月の緊急宣言,そして10月の策定ということで,国が地方に対するルールを破る,信義を破ってきた,そういうものに対しての対応は逐一やってきたと思いますので,私が今なすべきことはそういう地方財政への攻撃に対しても狛江が自治体として存続をしていく,このことをやり切ることが私自身の大きな責務だと思っております。 131: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 132: ◯ 16番(小安 勝議員) まさに言いわけであります。今までと全然変わっていない答弁。市長は今まで自分自身への直接的な影響がありませんでしたから,狛江市はお金がなくて大変です,こういう言い方をしてきたんですが,今後は市民生活を犠牲にするようなことがたくさん強いられるとも私は思っています。私が前々から申し上げている決断力のなさが露呈された。  緊急行動計画の1ページに市長のあいさつの中に「選択と集中」とありますが,選択というのは切り捨てであります。もっと早く決断をしていれば,選択されない事業もあったわけであります。来年度予算で何が選択か,現在は何も明らかになっておりませんので申し上げられませんが,政治家として市長の責任は明らかであります。市民の犠牲を強いることなくこの緊急行動計画が実施されるとお考えでしょうか,お伺いします。 133: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 134: ◯ 市 長(矢野 裕君) 先ほど来というか先日の質問にもお答えしておりますように,今度の緊急行動計画には使用料・手数料等いわゆる公共料金の見直し,あるいは事業の縮小や廃止・凍結,そういったものが含まれております。そういう点では市民の皆さんに御迷惑をおかけするということは本当に申しわけなく思っているところでございます。  しかし交付税,臨財債が削られていく,税収は伸びない,基金が枯渇してきている。そういう中ではこうした財政の取り組みをしていかない限り,狛江は財政再建団体あるいは合併の道を選ばざるを得なくなっていく。そういう意味では自立した都市として存続するために皆さんの御理解をいただいていかなければならないというふうに考えているところでございます。 135: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 136: ◯ 16番(小安 勝議員) 同じ答弁でありますが,とにかく市長の無責任さは唖然とするばかり。これは私だけではありません。最高責任者を長に持った狛江の市民の不幸を嘆かざるを得ない。市長が就任してはや8年以上になりますが,財政改革は遅々として進まず,財政破綻寸前に陥れたあなたの責任は大変重要であります。  再度伺いますが,どのような責任をとられるのか,その責任を重要だと思っていらっしゃるかどうかお伺いします。 137: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 138: ◯ 市 長(矢野 裕君) 財政改革の取り組みということですけども,やはり以前の狛江の財政の危機の一番のネックであったそういう起債の総残高については平成11年をピークに減少傾向,まだまだいろんな要素で思い切った減り方でありませんけども,伸びる一方であったものが減少傾向に入ってきている。  それから予算の大きな比重,負の比重を占めていた公債費についても,減税補てん債を除けば,振り替えを除けば16年度から減っていく。実際に事業債関連の返済分は減っております。しかしそういう取り組みがあった中でも,先ほど申し上げたように交付税,臨時財政対策債,こういうものに頼っていかなければならない。あるいはそれが削られることによっての直撃を受けている。それを今乗り切るための提案として緊急行動計画を出してきているということで,必要な対応はとってきているというふうに思っております。 139: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 140: ◯ 16番(小安 勝議員) それではお伺いしますけれども,市長が平成9年6月につくって発表された第1次行革大綱でございます。この第1次行革大綱以降の職員の数であります。今申し上げたいのは,行革以降職員は何人退職をされて何人採用されたのか,採用された職員,再任用のフルというのと短というのがある,それから再雇用,嘱託職員を,年度別にこの数をお知らせいただきたい。 141: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 142: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 申しわけございません。今いきなり年度別にということで,その準備ができておりません。ただ全体的にお答えをさせていただきますと,平成9年度に第1次行革が始まりまして,第2次行革の終了年度が平成14年度でございます。この間,職員数で申し上げますと,34人の削減ということになっております。ただ,今御質問にございましたようにこの間におきましても,再雇用あるいは再任用,3年間でございます。また,一部におきまして嘱託,こういった採用をさせていただいているところでございます。 143: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 144: ◯ 16番(小安 勝議員) 数字がないとおっしゃる,時間の関係でほかの方も質問を待っていらっしゃると思いますので今回は百歩譲って,私がいただいた資料をもとにしてちょっとお話をさせていただきたいと思うんですね。  これは退職者の数であります。平成9年が16人,平成10年が15人,平成11年が23人,平成12年が31人,平成13年が29人,平成14年が27人,平成15年が28人,こういう数が私の手元にあります。それに対しまして採用者,平成9年が13人,平成10年が16人,平成11年が23人,平成12年が14人,平成13年が22人,平成14年が14人,平成15年が21人。これから全体に平成8年からトータルでいきますと採用者が143人,それから今度嘱託職員を全部含めてこれはトータルで68人。計算をしますと,やめた数よりも採用した数の方が多いんですね。嘱託職員はどうするかという扱いの問題でありますけども,実際は確かに定数の問題については減っているけども,現実は人件費の割合についてはそんなに減っていないんですね。確かに組合の方の問題もいろいろあるからそういうこともあるでしょう。だけども行革をやったって,ここを切らなければどうにもならないと私は思っているんです。今いろいろ地方交付税の話がありましたけども,地方交付税の算定基準においてもやっぱり人件費,公債費,それから扶助費,これが3点の見方としてあるわけであります。当然ここを切り込まなきゃならなかった。今あなたがおっしゃっているとおりその採用しない正規職員はやめたと言っているけども,トータル的には雇用,再雇用,再任用全部含めて68人をやっている,達しているわけです。これは全然,あなたがやっているというふうには思わないというふうに市民から指摘をされても間違いないと思いますし,私もそのとおりだと思います。  それで次の質問に時間がありますから行きますけども,いわゆるあなた自身が今度の行革で……行革というか大綱の中,計画の中で5年間で一気に105人を定員補充をしない,こういうように明言をされているわけでありますね。これは当然組合との話し合いもあると思いますが,これを実行した場合にどういうような状況になるのか判断ができないと私は思っています。  例えば行革本部の中でもともかく推移は全然わからない,こういうふうに言っている方がいらっしゃるんですね,行革本部の部長の中でも。こういう点について,市民にしわ寄せするよりも,職場の内部でやる気とか前向きな姿勢とか元気がある……あなたが口癖のように言っている元気が出る市役所とか。全然元気出ませんよと言っちゃいけないんですね,きょうは優しくやるつもりでおりますから。元気が出るように頑張っていただきたいと思いますが,どうでしょうか。 145: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 146: ◯ 市 長(矢野 裕君) 職員も減らす努力はしてきておりますし,国から地方自治体に示されている定員モデルというのがございます。これについても14年以前は国のものをずっと上回っております。国も大体3年ごとにローリングをさせてモデルの数を減らしていますけども,15年になって初めて超過達成,モデルよりも1人ですけれども下回るというようなことでの減員の努力はしてきたつもりでございます。ただまだまだこの間,市民の皆さんへの説明会などでも真っ先に出るのは人件費の問題である。そういう意味では民間の方々から見て市役所の職員数が多い,そういう思いが強いことは十分受けとめていかなければいけないと思っています。  100名ということを打ち出しております。これはおっしゃるとおりただ削っていくだけではこれは組織も成り立ちませんし,それから職員自身の意欲という面でも問題が出るのは重々私も感じているところでございます。まだまだ今の105人というのは当面乗り越えていくために必要な数を出したということで,今後105人を減らしても耐えられるような狛江の組織づくりというのはやっていかなければならない。それは緊急行動計画にもありますように,嘱託の職員,臨時の職員あるいは市民の協力,そういうものを含めて市役所組織の運営の中に組み込んでいく,あるいは連携をしていただく,そういうことを考えなければいけないだろうと思っています。それから減った分仕事量は当然ふえるわけですので,職員の意欲が欠けるようであってはこれは狛江の将来としては大変心配なものになります。そういう点では人材育成や職員が頑張れば報いられるようなそういう体制づくり,その一つとして職務給の導入を考えたわけですけども,そういう点ではこれからの意欲を失わない元気の出るような市役所というのは,私の宿題とさせていただきたいと思います。 147: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 148: ◯ 16番(小安 勝議員) 宿題ということでありますが,次に事業のスリム化についてお伺いします。  事業のスリム化ということ,事業の切り捨てと言った方がいい。もっと言えばサービスの切り捨てなんですね,これは。これは77事業の個別行動計画と数値目標が挙げられている。これを見ると約1億7,000万円の効果がある。収支均衡財政への転換で3億9,000万,組織のスリム化で1億4,000万,合計7億円の財源対策を一応明らかにされた。いわゆる丸投げをした補助金検討委員会の結論もこれからということでありますが,実現の困難性と財政対策で不足する2億7,000万はどのように確保されるんでしょうか。 149: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 150: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 現在この予算編成の作業が進行中でございまして,日々動いているわけでございますけれども,今御質問でございました実現の可能性,困難性ということでございますが,我々企画財政部といたしましてもこれを何としてもなし遂げる,そうでなければならないという使命感を持ってやっているつもりです。現状においてはまだまだそこに至っていない,追いついていない,そういったことで一層精査を重ねながら持っていくつもりでおります。  それと2.7億円,予算編成の中でという部分だろうと思います。これについても同様でございまして,細かな切り込み,細かな精査を行う,これは今回枠配当方式ということでやっておりますので,財政課主導でやっていくということでなくて,主管部,主管課と歩調を合わせながらやっていく,こういったことで現在進めているところでございます。 151: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 152: ◯ 16番(小安 勝議員) 市長の政治姿勢でございますけども,先ほど庁内での応援体制,これはどうも要綱を決めて応援体制をつくっていくようであります。これは組合とも精査しなきゃいけない,検討しなきゃいけない。  簡単に言うと総務部と企画財政部ですか,これが一緒になって対策室なんかつくるようでありますね,この政策と財政と一緒にくっつけて。当面は行革本部の方の議事録を見ると,即答対応制でやると,即対応すると。すぐやる課じゃないけどもすぐやる,こういうような意気込みで課が統合されて名称を変えて,室長ができる,こういうような話になっているようであります。  この室長の権限の問題について各部長が,部長と課長とどっちが偉いんだ,その基準的な話じゃないんですけども,部長を超えて課長が指示をするのかと。本来ならば助役がいらっしゃれば,助役がこの責任者になって一応財政の切り盛りをやるんだよ。ところが助役がいない。そうなってくると課長の権限はどうなんだというような心配をする声があります。また市長も,課長が部長の権限を越えるようなことがあれば,市長の自分の裁量に係る問題だから,そんなことはないよと,最終的な結論を本部会議で言っているようであります。これを見てちょっと安心したんですが,ただ基本的に申し上げると,一般的には財務と財政と執行する側とシミュレーションをつくる側と,本来は3本体制なんですね。それは今狛江の場合は2本になっている。それが今度1本になるわけです。その辺の考え方について権限の問題を心配されているようであります。これは予算も伴わないし組織改正の大規模な組織改正でありませんから,要綱でおやりになると思います。だから議会には,こういうことが出てこないんですね。ということもありますので,ぜひ御検討を願いたいな,こういうふうに思っているところであります。  それから……いいですか。一緒に答弁をいただきたい,時間の関係があります。  それと申しわけないんですが,10月緊急行動計画の個別行動計画個表を策定をされました。この経過についてお伺いをしたいと思うんです。  各部署から個別行動計画が提出されているんですが,この資料に基づいて計画がされたと,こういうことであります。これらを個別行動計画の個別の問題についてここに出されているもの以外について,されていないものについてそれらの資料を提供していただけるか,また公開をするべきだ,私は思っています。これは市民と一緒に協働して行政改革をやっていくならば,同じテーブルに座る,同じ土俵に上がるということがやっぱり大事なことじゃないかなと思うんです。  私はこれ以外に,恐らく企画財政部に積んであると思うんですよ,見たことないんですが。ですからこれらを公開していただけるかどうか。それを選択するのは企画財政部で選択をされると思いますが,資料請求,今は即答は結構です。これは資料を本会議で請求できないとなって議長から指示がありますので,後ほど各部に回れというなら回ります。日参していただきに上がりますので,ぜひその節はよろしく御協力をお願いしたい,こういうふうに要望をしておきます。  これはともかく要望として終わります。  また歳入の方に戻るんですけども,いろいろ市長からもお話しありました。私の所感でありますけども,今まで積もり積もった市長の怠慢,安易に市民を犠牲にするような値上げ,その歳入を確保することは絶対に私は許されないと思っています。あなたの支持政党が言ってきたこと,今も言っている,市民に負担を強いない,福祉・教育切り捨て反対,料金の値上げは反対,市民から税を絞り取らない,頑張る市役所は一体どこに行ったと,こういうふうに思います。市長と一緒になって,三位一体の改革の責任だと,そういうふうに声高に騒いでいても,現実生活に直撃を受ける市民の怒りは非常に大きくなっている。このうねりが大きくなっているんですね。これは私たちも一緒になってこのうねりをつくっていかなきゃならないと私は思っています。もし御意見があればどうぞお聞かせいただきたいと思います。 153: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 154: ◯ 市 長(矢野 裕君) もちろん市政というのは市民の暮らしを守る,このことを第一義的にやっていかなければなりません。しかし現在の狛江の財政状況のもとで,市民には一切負担もお願いしない,それから事業も切らない,要望は聞いていくという形であれば,これは本当に財政再建団体とか赤字財政とかそういう形になっていくわけです。ですから今三位一体の改革についての評価はどうも違うようですけれども,私はそういうところからも地方財政,狛江の財政を守っていく,そのために緊急行動計画を打ち立てています。  逆に言えば,今まで小安議員も行革がおくれている,もっとやれというふうにおっしゃっていたわけですけども,やるとなると,今度市民に痛みを一切かけてはいけない。これでは緊急行動計画どころか,通常の行革でさえ成り立たなくなるんではないでしょうか。やはり今,議論がいろいろすれ違いがあるかと思います。ここでも物別れになっております。しかし今財政が厳しくて,このままいけば財政再建団体になるのが見えている,何もしなければ。それは共通した認識だろうと思います。そうであるとしたら財政再建団体にならないための行動,逆に言えば緊急行動計画を私がサボるようであれば叱咤激励していただきたいし,それを何か逆にやるのを食いとめるような形であれば,今度は財政破綻,財政再建団体への道を公明党か小安議員個人かわかりませんけども,それを促しているものだという非難が出てくるのではないでしょうか。 155: ◯ 議 長(白井 明議員) 16番小安議員。 156: ◯ 16番(小安 勝議員) 最後にまとめの苦言を申し上げて終わりますけども,市長は10月15日の本部会議,これはひとり言かどうかわかりませんけど,こういうことを言っているんですね。「今の時期非常事態だと思うので,17年度予算が組めるようにしていくために今までのペースでやっていけるのか,乗り切るための手立てを打っていくのか。教育,福祉もそうですが,ここまで見直しをするとは思っていませんでした。できれば痛みを感じながら政治はやりたくない。自分が納得できるようにやりたいと思っていますが,このままでは,行政運営が立ち行かなくなるので,思い切って2,3年で決着をつけて,自分が求めているあるべき政治に戻したいという気持ちがあります。」と,こういうような発言があった。これは非常に興味深く読みました。どうとも読めるとあなたは必ず言うんだと思いますけども,私は本当に実感として今までの行革の改定,おくれ,こういうものが一気に来たわけですね。  後ほどほかの方たちが今までの経過についてのいろんな数字を挙げて質問をされると思いますが,私が最後に申し上げたいのは,福祉・教育切り捨て,市民にかつてない負担を押しつける酷政と私は申し上げたい。酷政を強行する姿勢に気がついたのか,発言したのか,このことでありますが,またあなたは言い逃れとしか思えない発言があったわけでありますけども,緊急行動計画は市長自身が8年間以上にわたる無能さ,決断力の不足を露呈したものと私は言わざるを得ません。これは市民への裏切りであり,無責任以外の何物でもないと私は申し上げます。  「苛政は虎よりも猛し」と言わざるを得ません。このことを指摘して,私の一般質問を終わります。 157: ◯ 議 長(白井 明議員) 休憩いたします。     午前11時27分 休憩     午後 1時30分 開議 158: ◯ 議 長(白井 明議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。17番道下勇議員。     〔17番 道下勇議員登壇〕 159: ◯ 17番(道下 勇議員) それでは2問についてお伺いをいたします。  まず第1問は,狛江市財政破産の危機を招いた市長の責任について。  この「破産」という表現は,改革レポートの表現に準じて使うようにいたします。私たちはもとより破綻ということを主張していたんですが。これまでの議論は一連の主張として,こういうチラシが象徴的に,これは2004年5月・6月の「豊かな狛江」の号外号。ここに「前市政がつくった大きな借金・財政難から財政をたて直してきたのは矢野ゆたか市長です」と,こういう主張があります。それでこの間,矢野市長は借金を減らし,改革をしてきましたと。今回発行された日本共産党狛江市議団ニュース2004年11月号には,これまで年間約12億円の財源を確保,そして1997年度から2003年度,市職員43人削減,このように改革をやってきたと。しかしその結果,何で基金がなくなり借金がふえてきたのかなと私は疑問があるんですが,そこで今回の緊急行動に至った原因が同じくこの市議団ニュースによると,2004年度小泉内閣の三位一体の改革で地方財政が苦境に,狛江市も国からの交付税等が8億円余カットと,こういう大体論調であったわけであります。一方私どもは一貫して,8年間の矢野市政の行革のおくれが今日の狛江市の財政危機を招いた元凶であると,このように主張をしてきまして,時として見解の違いというかすれ違いというかかみ合わない議論が続いているわけでありますが,私も後ろ向きの議論をしたくありませんけども,やはり原因は何なのかということをお互い共通認識を探っていきたい。それで今回の改革をどうするか,ここが一番大きな点ではないか。私たちは8年間の改革のおくれの結果として基金がなくなり,借金がふえた。そして3年連続経常収支比率でいけば三多摩ワーストワンという不名誉な結果であると,これが大きな矢野市長の責任だということを一貫して追及しました。  それで本文の方に入りますけども,ことしの10月に策定された緊急行動計画では「この計画は国の「三位一体の改革」が推進されても,自立した都市として存続していくために,行財政基盤の確立を図ろうとしたものです。」との策定の目的を市長は述べられています。  政府・与党は11月26日,国と地方自治体の税財政を見直す三位一体改革について18年度までの改革の全体像を決めました。改革の全体像のうち補助金改革では17・18年度で総額2兆8,380億円の削減を決定。今回決定した全体像ではおおむね3兆円規模を目指した税源移譲について,その8割に当たる2兆4,160億円の移譲が決まりました。さらに政府は7日,国と地方の税財政を見直す三位一体改革で17年度に地方自治体向けの補助金を約1兆6,800億円削減し,見返りに約1兆1,100億円の税源を移譲する方針を固めたとの報道もありました。17年度に所得譲与税で移譲される6,900億円は都道府県分と市町村分に2等分された上で,それぞれの自治体の人口に比例して配分されるようであります。こうした状況を踏まえた狛江市の三位一体の影響額についての試算は現在どのように算出されているのか,まずお伺いをいたします。  第2問,エイズ感染対策についてであります。  日本国内では1985年に最初のエイズ患者が報告されて以来,HIV感染者,エイズ患者の増加傾向が続いております。厚生労働省エイズ動向委員会の調査によると,2003年までのHIV感染者,エイズ患者を合わせた累計は8,672人,しかしエイズ未発症のために感染に気づいていない人も少なくないと見られ,厚労省は2002年末時点で1万4,000人の感染者がいると推計し,2010年には5万人までに増加すると予想がされております。また昨年,新たに報告されたHIV感染者は640人,エイズ患者は336人で,いずれも過去最高を記録。それぞれ277人,86人だった10年前に比べると約3倍であります。東京都でも昨年の新たなHIV感染者とエイズ患者の合計報告数が359件,ことしの合計報告数も9月26日現在323人に上り,来年3月末には430人に達して過去最悪の見通しとなると言われております。米国など他の先進国では90年代後半から感染者・患者数が減少する傾向にあるのに対し,日本だけが絶対数は少ないものの,依然増加傾向を続けているとのことであります。  注目するのは,新たに発症した患者数のうち特に20代の若者が急増しているとのことです。エイズは感染から発症まで約10年間の潜伏期間があるため,20代前半での発症者は10代前半に感染した可能性が高く,中学生,高校生らの世代にHIVが広がっているおそれがあると指摘がされております。東京都の青少年の性行動について考える委員会の第3回定例会が開かれ,出席した委員の多くが,中学生の性交渉は条例で禁止すべきだとの意見を表明したとの新聞報道を読みました。  このような状況の認識と対策についてどのように考えておられるのか,市長と教育長にあわせてお伺いをいたします。  再質問は自席からさせていただきます。 160: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。     〔市長 矢野裕君登壇〕 161: ◯ 市 長(矢野 裕君) 2問目のエイズ感染対策について,この間の動向と市長の考えをという点についてお答えを申し上げます。  御指摘のように東京都でもHIV感染者,エイズ患者は年々増加をしております。特にHIV感染者は20代,30代の今後の社会を担う世代で増加が目立っていると聞いております。高校3年生での性交経験率が約40%に達しているなど青少年を取り巻く環境も大きく変化をしており,今後のHIV感染者,エイズ患者の増加とそれに伴う社会への影響が憂慮されております。  青少年はメディアからの過激な性にかかわる情報を初め,性を商品化するような商業主義にさらされているほか,一部の大人,あるいは同世代,先輩等からの誘惑を受けていると思われます。しかし多くの人々はこのような青少年に悪影響を与えている社会の現状を改善するとともに,すべての青少年に支援の手を差し伸べたいと願っていると思います。大人社会が今までわかりやすく明確なメッセージを発信しておらず,今後は具体的・積極的にさまざまなリスクがあるということを伝える一方,大事な結論をするだけの能力が備わっていない,そのリスクがわからない間は性行動を慎むべきであることをはっきりと伝える必要があるように思います。  しかし都の青少年の性行動について考える委員会では,中学生は性交するべきではないとして条例化の声が上がっているようですけれども,法令で心の問題まで縛るという発想については,私自身は疑問を持っております。しかしいずれにせよ大人は青少年とコミュニケーションを確立するとともに,倫理や社会のルール,人間関係などについて教えていく機会を多く持たなければなりません。市といたしましてもこうした見地からHIV感染者,エイズ患者の低年齢化が社会問題となっていることに留意し,家庭,地域,行政との連携を図り,その啓発に努めてまいりたいと考えております。
    162: ◯ 議 長(白井 明議員) 教育長。     〔教育長 木村忍君登壇〕 163: ◯ 教育長(木村 忍君) 認識と対策につきまして御答弁申し上げます。  最初にアメリカで発見されたときは,原因不明の病気ということで世界的に不安が広がりましたが,最近はどちらかといいますと経済的に貧しい国での流行が伝えられることが多く,我が国では怖い病気という認識があっても,流行している国のように爆発的な発生がないため,一般的な関心はそれほど高くないのではないかというふうに思っております。しかしその感染は初期に言われていたような同性愛や麻薬だけではなく,母子感染という恐ろしさがあります。また,水面下での発生は潜伏期間の点からなかなか実態が把握できないとも言われており,今後多くの防止策をさらに強化すべきであるというふうに思っております。  青少年の性行動について考える委員会については,私も新聞報道で知る限りでございますが,中の委員で産婦人科のお医者さんから,現在の中高生の性に関する実態等が報告され委員会でも驚いたような状況もあったようですが,逆に条例に反対する意見もあり,8日の時点では結論が出ず,15日に両論併記でまとまったというふうに聞いております。  このようなことから,実態をもっと知らせていただくことももちろん必要ですが,私たちがみずから知る努力もさらに必要であろうというふうに考えております。  対策ですが,学校ということに限って申し上げますと,現在もパンフレットなどを活用した教育が行われておりますが,潜伏期間の問題ですとか母子感染などの問題からも,性教育の指導計画をもとに道徳や人権ともあわせながら,改めてどのように指導するのが効果が高いのか検討していきたいと思っております。 164: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 165: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 三位一体改革の狛江市の影響額という御質問でございます。  最初に16年度でございますが,試算をした合計でございますけれども,8億4,400万というふうに試算をしております。内訳でございますが,普通交付税が3億6,800万,臨財債が4億3,700万,あと特別交付税と国庫負担金の削減,それと所得譲与税移譲分,これを含めた金額でございます。  また,17年度の見込み,今の現時点における試算でございます。こちらは余りデータ的にはっきりしたものがとっていないわけでございますが,普通交付税につきましては16年度とほぼ同様という形で試算をしております。また,臨財債につきましては18%ぐらいの減額,こういったふうに見込んでいるわけでございますが,これをあわせまして2億400万ほどの減額,こういったことで試算をしているものでございます。 166: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 167: ◯ 17番(道下 勇議員) では,1問目から再質問させていただきます。  緊急行動計画が出まして,これから市民に痛みを求めていくわけであります。やはりこうなった原因はというのが1つ大きな課題ではないか。瀕死の重傷を負っている患者が一時的な手術をして治るのか,それとも体質改善を含めて抜本的な改革をしなければということで,どうも今の市長の話だと三位一体の影響ということが非常に大きいというふうに聞こえてくるんです。私も三位一体の影響が全くないとは言いません。しかしやはり今までの狛江市の財政運営がそれ以上に問題ではなかったのか,こう言わざるを得ないわけであります。そのことを一つ一つ,やっぱり財政ですので数字での検証をしてみたいと思うんですね。  特に今部長がお話になった三位一体,これから本格的に17・18と税源移譲含めて地方六団体が3兆2,000億出して今回全体像で約8割が……地方六団体は一応理解を示したと。市長は結果的には残念ということでありますが,今回一応理解を示したということで……その影響が約2億400万。単純に考えて,今回緊急行動計画では17年度15億7,000万の財源対策をしなきゃいかぬと。三位一体で2億しか影響ないのに何で15億もやらなきゃいけないのかと極めて単純な疑問が出てくるんですね。もう少し譲って16年度,影響が8億4,400万,これを合わせても5億も17年度の財源対策を余分にやらなきゃいけないと,この辺はどのように説明をされるんでしょうか。 168: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 169: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 16年度の予算編成でございますけれども,基金の投入約10億円,それと7月に普通交付税と臨財債,これが確定したときに財政調整基金と繰越金,これで補正をさせていただいております。そういったことからも推察できますように基金の投入部分,この部分がまずないということですね。  それともう1つは,市税を初めとした一般財源でございます。狛江市におきましても御存じのとおり年々市税の歳入額は減ってきております。そういったものが複合的に重なりまして15.75億円,こういった行動計画の必要性の数字,これが出てきているものでございます。 170: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 171: ◯ 17番(道下 勇議員) つまり我々が今まで言ってきた,基金を取り崩して借金に手を染めて財源対策をやって改革を怠ってきたと。その結果,基金が枯渇をして17年度もやりくりができなくなったと,こういう結果ではないかと思うんですね。  それでやっぱり我々も緊急行動計画,先ほどいろいろ議論がありましたけど,むしろ旗立ててやるというよりも本当に実態が,うそをつかないで,またごまかさないで,すりかえないで真実を市民の前に明らかにしてやはり協力を求める,こういう姿勢があればやはり一市民として,また時にはそれを推進していかなきゃいけない。しかしやっぱりその姿勢がないと,市民に誤解を与えながら市民に痛みを求めていくということになると首をかしげざるを得ないということもあるんです。そういう姿勢で今回質問をしていきたいと思うんです。  交付税と臨財債が確定して,確かに16年度交付税はがっくり減りました。3億幾ら減ったわけですね。それはがっくりという表現が適切かどうかわかりません。臨財債も限度額が確定したと。まずこの交付税と臨財債の関係なんですが,まず全体像の中では一応17年度,18年度,地方交付税の改革については地域において必要な行財政課題に対しては適切に財源措置を行うなど基本方針2004を遵守することとし,地方団体の安定的な財政運営に必要な地方交付税,地方税などの一般財源の総額を確保すると一応全体像ではうたわれております。ですから一定の交付税は確保されるんではないかと,このように認識をしているところであります。  それで一般的には交付税,基準財政需要額と収入額の差額,昔で言えば国税3税の32%を配分された。今国税5税になっているわけで,一応枠の中での配当,収入額と支出,こういう仕組みになっておりますので,一方でやっぱり景気が回復して収入額がふえれば交付税が減ると,そういう相関関係になっているわけで,交付税だけが行ったり来たり減らされるという従来の要素じゃなかったわけです。そういう中で不思議なのは,今回市民説明会でもその辺の質問が出ていたようですけども,交付税この数年,平成12年から16年,特に13年からは交付税制度が若干変わって臨財債というのが財源措置とふえてきたんですが,これで見ると平成12年から16年,当初の予算と確定値の差額で約20%ぐらい交付税を高く見積もっているんじゃないかと。やっぱりこの辺は確かに地財計画を参考にということもあるんでしょうけども,ちょっとこれ見積もりが高過ぎるんじゃないかと。そういう中で予算が編成されてきたんではないかと,このように思うんですが,その辺はどのように考えられているんでしょうか。 172: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 173: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 普通交付税の積算の御質問でございますけれども,普通交付税の積算の仕方はただいまもありましたように基準財政需要額と収入額との差額,こういったことで計算するのが原則的な考え方でございます。  この普通交付税そのものが地方財政計画の中にあるわけでございますけれども,この普通交付税の基準財政需要額の算定の仕方,これが示されるのが昨年までの話で申し上げますと,予算編成段階ではわからないというところが1つございます。この基準財政需要額,項目ごとの単位費用掛ける補正係数だとか,あるいは態容係数だとかもろもろの係数があるわけでございますけれども,これが国の考え方によってその単位費用が毎年変わってくるというところがございます。それと項目もその年によってふえてくる,あるいはなくなる項目がある。こういったことで予算段階ではなかなか積算の難しいところがございます。そうした意味で全体として地方財政計画の中でこれを推計していく,こういうやり方をとってきているわけでございます。そうしたことで今検証をにわかにできないわけでございますが,高く見積もっている,こういったことが出てきているというふうに思っております。  ちなみに昨年度で申し上げましても,たしか全国平均6.5%減額と言われていたと思いますが,狛江市においてはその倍ぐらいの減額率が来た,こういったことの乖離が出てきているものと思っております。 174: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 175: ◯ 17番(道下 勇議員) しかしそういう意味では私12年,13年,14年,15年,16年とこの5年間,12年が1つ私は個人的には基準にしているわけです,13年から制度改正がありましたので。そうするとやっぱりそれでも見てみますと,12年度では75%,いわゆる25%見込み違いなんですね。13年度では12%,それから14年度では19%,15年度は21%,16年度で28%と合計して約20%見込みが違っていると。余りにもちょっと学習効果がなさ過ぎるんじゃないですか。毎年こんなに見込みが違う。年々この幅が狭まってくればいいですけども,どうも単に見込み違いというような言葉で済まされるような内容ではないと私は考えているんですが,その辺はいかがお考えでしょうか。 176: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 177: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) ただいまお答えしたとおりでございますが,あくまでも私たちのやり方としては地方財政計画の考え方,これに沿ってやっております。その中で昨年の例で申し上げますと,例えば基準財政需要額を計算する際にアウトソーシング,こういったものも見込んでいくよというような話も事前に出ておりました。しかしながら予算編成段階でその項目が何なのか,あるいはどの程度それを減額するのか,これは単位費用の減額だろうと思いますけれども,するといった情報もございませんで,あくまでも全体の枠内で試算するよりほかなかった,こういった状況がございます。  先ほど15年度から16年度の例で申し上げましたが,ちょっと今数字が出てまいりましたので全国平均6.5%減,それに対して狛江市が30.6%減,ちょっと見込めなかったというところが事実のところでございます。 178: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 179: ◯ 17番(道下 勇議員) 確かに16年度はかなり,ちょっと通年の幅とは違っていますけれども,それでも全体的には平準化すると20%の見込み違いというこういう大きな違いがあるわけですね。その辺はしっかりと,今後は全体像でもこのようにとりあえず17・18年度はうたってありますのでそんなに狂いはないかと思いますけど,このことは指摘をしておきますし,しっかりと対応を,今後推移を見ていきたいと思います。  それともう1つは,16年度変わったのが臨財債の関係。私,この議会でも臨財債と交付税の相関関係で臨財債借り過ぎじゃないかと。16年度予算ベースで私が前指摘したのは18億円狛江は借り過ぎだと,交付税の減額からすると。今回ちなみにそれを16年度,現在の時点でいくと12年度に交付税確定値が20億6,400万,13年度が20億7,000万,14年度が16億1,200万,15年度が12億400万,16年度が8億3,600万,ここでちょっとがくっと減っているのは事実ですね。交付税の当初予算が12年度で27億5,000万,13年度で23億5,200万,14年度で19億7,700万,15年度で15億2,000万,16年度で11億6,800万,これで合計,交付税の確定値で制度改正になった13から16で57億2,300万,四捨五入して57億2,400万。それに交付税の12年度ベースで13から16年足すと約82億5,900万。その間,臨財債の発行が13年から出てきたわけですけども,13年度が3億3,700万,14年度が7億2,000万,15年度が15億8,200万,16年度が11億4,500万,こういう額で合計37億8,560万。これの差額,結局12年度ベースで交付税を計算しても,減った分を臨財債で発行するという考え方からすると,一応臨財債の発行額がこの交付税の減った分25億3,490万。臨財債がそれについて37億8,500万ですから,12億5,000万臨財債借り過ぎているんです,この4年間で。1年平均すると3億1,200万ぐらい交付税が減った分よりも臨財債を借り過ぎている。前回やったとき18億でしたから,これは16年度の予算ベース。今現在決済ベースだと12億までこれ枠が決まりましたので,こうなっているわけです。  結局こういう財政のやりくりで,やっぱりもう少し臨財債の発行を抑える歳出抑制,歳出カット,身の丈に合った収支の均衡がとれたというならば,この辺はやっぱり切り詰めて財政をしなかった点が大きな判断の誤りではないか,このように思うんですがいかがでしょうか。 180: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 181: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 臨時財政対策債でございますが,この制度13年度からできまして,年々大きくなってきております。例えば13年度3億3,000万,14年度7億2,000万,15年度15億,ここまでが倍々のような形でふえてきております。そして16年度にまた4億3,700万という今度ここで一気に減額ということになったわけでございます。これは臨時財政対策債の考え方でございますが,基準財政需要額この枠内にある,このように考えたときに標準的な行政サービスを行う,こういった意味ではこれをカウントして行っていく必要がある。それも1つ言えることでございます。しかしながら今道下議員からありましたようにいずれこれは後年度の借金として返済を迫られる額でございます。こうした意味で当然限度額いっぱい借りないでやっていく努力,こういったことも求められていることも承知しているものでございます。しかしながら16年度,ちょっとその前のことはよくわからないものですから16年度に限って申し上げますと,大変15年度大きな枠をもらっておりまして,16年度大幅な減額に急激になりました。こういうことからいきましても,これを全額借りざるを得なかった。今後に向かいましては現在進めております緊急行動計画,早目に収支均衡,歳入・歳出これを合わせた予算に持っていき,できるだけ臨財債の発行も抑えていく,こうした努力も欠かせないもの,このように考えているわけでございます。 182: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 183: ◯ 17番(道下 勇議員) だからそういう交付税の見込み違いだとか臨財債の発行し過ぎ,こういうやりくりがここ数年続いて,結果的には冒頭部長から答弁ありましたように三位一体の影響が16・17年度で10億4,800万,しかし今回財源対策で15億もやらなければいけないという,どう見てもつじつまが合わないんですね。三位一体で10億4,800万の影響ならば,そのやりくりで17年度乗り越えられるはずですよ。それはやっぱり三位一体の影響額以上に財源対策をやらなきゃいけないという結果になったというのは,今日までのそういう財政運営が問題であったと,やっぱりそう言わざるを得ないと思うんですが,この辺はいかがでしょうか。 184: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 185: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 確かに今おっしゃる数字はそのとおりだというふうに思っております。しかしこの間,今申し上げましたように基準財政需要額というものが15年度まで急激に膨らんできております。これが一気に縮小された。要は昨年度経験があるわけでございますが,狛江市もやっと予算編成を終えて,また7月になりましてそれが減額されたと,こういう事態を迎えました。こういった中でそれを吸収する形で17年度行動計画をつくっていく,こうしたことから10億と15億の乖離,こういったものも生まれてきている,このように理解するものでございます。 186: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 187: ◯ 17番(道下 勇議員) どうも需要額の中身の話になるとちょっと見えない部分があるんですけども,その辺をもう少しわかりやすい説明ができればお願いしたいんですが。つまり三位一体というのは税源移譲とカットと一定行為で若干は影響が出るかもしれないけども,17年度2億ですよ。今度17・18,三位一体やっても税源移譲があるわけですから,これは今回の全体像の別紙1でも8割方について3兆円の大体書かれているわけですよね。そういう意味ではその辺で1つはやりくりができるんではないか,こんなに大幅に15億も財源対策をやらなくても。しかも定率減税が今後どうなるか,今与党の中でもいろいろ議論がありますけども,激変緩和的に縮小していけとか,景気の動向にらみながらとか,定率減税が縮小の方向へ行けばその見返りに減税補てん債減るかもしれないけども市税がふえると。現に17年度は16年度よりも市税は増額で見込んでいるわけでありますので,そうすると三位一体といっても,一体どんな影響が出てくるのかというと,その辺は何か三位一体に全部責任転嫁をするような議論にどうも役所側の説明が聞こえるんですが,その辺はどうも納得いかないんです。基準財政需要額の話についてももう少しその辺はわかりやすく説明をお願いしたいと思います。 188: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 189: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 狛江市におきましても,行革努力というものはずっと続けてきております。こうした中で16年度を1つの節目として取り組みが始まったわけでございます。ただいまございましたように15.75億円,やり過ぎじゃないかということでございますが,この額あくまでもことしの10月ぐらいの時点のさまざまな情報を集めてこの額をはじき出しております。そういった意味で全体像がここで示されたわけでございますが,この時点においてもそれほど大きな見方の変更はなかった。このように思っております。  しかしながらこれから国庫補助負担金の削減,また税源移譲,今道下議員からありました定率減税の見直し,こういったことが明らかになってきた段階で再度これを点検する必要がある,このようには思っております。 190: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 191: ◯ 17番(道下 勇議員) 行革の努力を続けてきた。さっきも言いましたけど,もう1つは前市政のつくった借金という指摘が出ているわけですね。これは企画財政部長じゃないですけども,これは市長に答弁したもらった方がいいんでしょうけども,じゃ前市政がつくった借金,これどのくらいなのか,それから現矢野市長がつくった借金,これどのくらいなのか,わかりやすい合計の数字で結構ですからお示しください。 192: ◯ 議 長(白井 明議員) 企画財政部長。 193: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) 前市政のときの借金,起債額でございますが,合計で190億1,500万でございます。また,現市長でございますが,合わせて156億3,500万でございます。  済みません,訂正させてください。前市政が…… 194: ◯ 議 長(白井 明議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時10分 休憩     午後 2時14分 開議 195: ◯ 議 長(白井 明議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。企画財政部長。 196: ◯ 企画財政部長(本橋 昇君) どうも申しわけございませんでした。前市政時代の起債でございますけれども,昭和60年から平成8年までの合計でございます。216億8,000万円。現市長でございますが,平成9年から平成16年度予算まで143億8,000万円でございます。 197: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 198: ◯ 17番(道下 勇議員) これは確かに……何を聞いたかというと,前市政がつくった莫大な借金というフレーズが随分市長選のときに行き交ったんですが,実は今このように確かに216億,217億と144億,矢野市長は8年間なんですね。前市政は12年間です。1年間に平均すると同じ18億なんですよ,1年間借金。だからあながちこのペースでいけば,前市政より矢野市長の方が確実に借金はふやしている。こういうように莫大な借金というふうには言い切れない。この点はどうですか,矢野市長。 199: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 200: ◯ 市 長(矢野 裕君) 私が数字を持っていたのは,選挙中に出された数字が余りにもちょっと不正確な数字だったんではないか。今の道下議員のおっしゃるような1年当たりの借金数ということでビラが出ておりました。これは単純な間違いなのか意図的なものかは知りませんけれども,統計を比べるとき,違う年度の統計,違う種類の統計を比べるときには土俵が同じでなければなりません。その12年と8年というのが本当に同じ土俵なのか,まずそこも考えていただきたい。  それから選挙中に出されたのは,先ほど申し上げたように平成8年度が私の借金になっております。しかしこの大部分は前市政が組んだ予算であります。逆に言えば,石井前市長の場合でも59年は就任ですから,59年のは外さなければなりません。ですから12年間の予算編成という意味では,昭和60年から平成8年までになります。  12年比べることがなぜおかしいのかというと,全く条件が違うからであります。当時の昭和60年代,このころの予算というのはたしか100億円台だったんじゃないでしょうか。その中の事業債の割合を,現在の倍以上の予算の額になっているその現在と同じ数字を比べるというのはおかしい。それでしたら比率を比べなければいけない。ベースの予算額が違っております。  それから,60年代というのは税収が伸びた時期です。平成3年までバブルです。そのころは税収がどんどん伸びてきて,昭和60年の80億円台から私が就任した平成8年には110億円台,30億の税収が伸びているんです。毎年少し伸びて最後30億60年当時に比べている。逆に私は平成9年予算編成やりましたけれども,これがピークの121億ですけども,今は100億円をたしか予算ベースでは切って……100億円前後,切っていないということですので100億円ちょっとと。そういう30億伸びる時期と,そのわずか4分の3の時期で20億近く落ちる時期,それも起債に頼る割合というのは大きく変わるというのは当然であります。  もう1つは,最初平成12年ベースとおっしゃっていましたけど,平成12年ごろまでは税収の落ち込みをほぼ交付税でカバーできていた時期であります。しかし今は交付税そのものが縮小をされてきて,その穴埋めとして国は臨財債を一定の基準のもとに活用を認めてきている。しかも現在またその臨財債の枠さえ削られてきている。そういうことで単純に石井前市政の12年を12で割る,現在の矢野市政の8年を8で割る,これは同じ土俵ではありません。そういうことではやはりつくられた統計,数字だろうと私は思わざるを得ません。  仮にバブル崩壊入れても,多少入っちゃいますけども,同じ8年間,現在に近い8年間で比べれば前市政は196億3,000万円,事業債と財源対策債で使っております。それを8で割ると24億5,000万円です。やはりそれは借金をふやす大きな原因となったことが証明される数字であり,現在私どもはその交付税が減らされ,臨財債も減らされようとしてきている。そういう中で18億円に抑えている。もちろんこれは将来的には大きな負担になりますけども,そういう景気がよくて税収が伸びている時期に24億も借りている市政とは違っているということでございます。  それから先ほど申し上げたように財源対策債は交付税が削られる。その前提で活用されております。ですから市政運営として起債をどう取り扱うかというのは事業債で本来比べるだろうと思います。8年間石井前市政は,1年当たり20億4,000万円です。私はこの8年間で,16年度予算を含めてですけども,10億6,000万円です。ですから石井前市政が借金をいっぱいつくった。それで11年以降,起債総残高を私は下げてきたし,三位一体の改革がなければ,減税補てん債の振りかえ分がなければ16年度から公債費も下がってきている,そういう努力をしてきている。ただ,今の三位一体の改革は,そういう努力をつぶすほどの大きなものだと。ですから三位一体が主要な原因であるということを申し上げているわけであります。 201: ◯ 議 長(白井 明議員) 17番道下議員。 202: ◯ 17番(道下 勇議員) その市長の根拠になる数字,私手元にいただいていませんのでわかりませんけども,単純な比較の議論をしかけたのは市長とは言いませんが,あなたを応援しているこのチラシであります。「前市政がつくった大きな借金・財政難から財政をたて直してきたのは矢野ゆたか市長です」と全く単純な,事業債で言えば,前市政は小田急だとかあいとぴあ,それから北口,またはプール,体育館の子供たちが集まる安全対策としての都市計画道路,またこまえ苑,福祉,それから都市基盤整備,そういうものを手がけて後世の市民に結果を残した。あなたはほとんどそういう面では残していない。そういう財産,後年度負担,市民が同じ負担するんでも,やっぱり後々の市民がその恩恵を受ける,そういう事業をきちっとしてきた,こういうことも検証しなければならないと思います。そういう意味では単純な議論をしかけてきたのは,このチラシであります。あなたの支援している「豊かな狛江」であります。  それからもう1つ,借金を確実に減らしてきた,これも下水道を含む……これがおかしな議論なんですね。今財政危機は一般会計でみんな土俵をつくって議論しているわけです。一般会計の土俵を踏み外して負けた力士が,いやまだ下水道の土俵がこっちにあってそれでは負けていないよという,全くルールを,今の市長のお返しで言えば,また別ルートをつくって借金される。一般会計の借金の返済はどういう状況になっていますか。平成8年これは市長就任……さっきの議論でいくと9年からになるんですかね。全部あなたの部下に出していただいた資料で,私がつくった資料じゃないんですけど,今議論しているのは。 203: ◯ 議 長(白井 明議員) 市長。 204: ◯ 市 長(矢野 裕君) 資料は参考にお渡ししているわけで,間違っていたとすれば部下が誤ったのかもしれませんけど,ただそれを見てそのまま数字を受け取る方が……私はこれ見ただけでも,あっ,これは年度間違いだとすぐわかります。そのくらい気づいていただかないと,質問される上でも正確なものにはならないんじゃないでしょうか。  それから先ほど……今のは確かに間違えているわけでしょう。平成8年を私の方に入れて,平成8年を入れるか入れないかで……ちょっと,そうじゃないです……何言っているんですか。公共事業の問題をお話し…… 205: ◯ 議 長(白井 明議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時23分 休憩     午後 3時55分 開議 206: ◯ 議 長(白井 明議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  時間の延長をお認め願います。  暫時休憩いたします。     午後 3時56分 休憩     午後11時56分 開議 207: ◯ 議 長(白井 明議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 208: ◯ 議 長(白井 明議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日は休会の日でありますが,議事の都合により,特に午前0時30分に繰り上げて本会議を開くことにいたします。  本日はこれにて延会いたします。     午後11時57分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. 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