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  1. 福生市議会 2010-12-02
    平成22年第4回定例会(第3号) 本文 2010-12-02


    取得元: 福生市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-25
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       午前10時 開議 ◯副議長(田村正秋君) ただいまから平成22年第4回福生市議会定例会3日目の会議を開きます。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 2 ◯副議長(田村正秋君) 本日の議事運営につきましては、議会運営委員会において検討されておりますので、委員長から報告を願います。         (議会運営委員長 青海俊伯君登壇) 3 ◯議会運営委員長(青海俊伯君) おはようございます。御指名をいただきましたので、昨日の本会議終了後に開催いたしました議会運営委員会の結果につきまして、御報告を申し上げます。  本日の日程でございますが、新たに追加された案件はございませんので、昨日残りました一般質問を冒頭にお願いいたしまして、そのほかの議案等につきましては昨日と同じ順序で編成をさせていただきました。  以上のとおり議会運営委員会としては決定しておりますので、よろしくお願いいたしまして報告とさせていただきます。 4 ◯副議長(田村正秋君) ただいま委員長から報告されたとおり、本日の議事を進めますので、よろしくお願いいたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 5 ◯副議長(田村正秋君) これより日程に入ります。  日程第1、2日目に引き続き一般質問を行います。  まず、6番堀雄一朗君。         (6番 堀雄一朗君登壇) 6 ◯6番(堀雄一朗君) おはようございます。御指名をいただきましたので、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。1、市民の健康を守る新たな取り組みについて、2、定住化対策とシティセールスについて、3、「スポーツ・芸術等における市民や団体の活躍」を知らせることについて、4、公共施設のユニバーサルデザインについて、5、道路行政について。以上5項目、7点について初めに一括して質問させていただき、再質問からは、1点ずつ質問させていただく混合方式で質問させていただきます。  まず、1項目目、市民の健康を守る新たな取り組みについての1点目、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)対策について伺います。HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、致死率の高い成人T細胞白血病や、進行性の歩行・排尿障害を伴う脊髄疾患等を引き起こします。国内の感染者数(キャリア)は100万人以上と推定され、その数は、B型、C型肝炎に匹敵します。毎年約千人以上が成人T細胞白血病で命を落とし、脊髄疾患発症者は、激痛や両足のまひ・排尿障害に苦しんでいます。一度感染をすると、現代の医学ではウイルスを排除することができず、根本的な治療法は確立されていません。  現在の主な感染経路は、母乳を介して母親から子どもに感染をする母子感染と性交渉による感染であり、そのうち母子感染が6割以上を占めています。  このウイルスの特徴は、感染から発症までの潜伏期間が40年から60年と長いことです。そのため、自分自身がキャリアであると知らずに子どもを母乳で育て、後に自分が発症して、初めてわが子に感染してしまったことを知ってしまうというケースがあります。この場合、母親の苦労は言葉では言い表せないものがあります。  本年の6月8日、厚生労働省は「妊婦健康診査の公費負担の状況に係る調査結果について」を発表しました。その内容によりますと、既に399市区町村で、妊婦健康診査時にHTLV-1抗体検査を実施し、陽性の妊婦には授乳指導を行うことで、効果的に感染の拡大を防止しています。  平成22年10月6日、厚生労働省は、HTLV-1抗体検査を妊婦健康診査の標準的な検査項目に追加し、妊婦健康診査臨時特例交付金に基づく公費負担の対象とできるよう通知を改正し、各自治体に連絡しました。当市における取り組みを伺います。
     1項目目の2点目、新たな予防ワクチン助成について質問します。  私は、昨年の第4回定例会より、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン子宮頸がん予防ワクチンについて、市民の健康を守るために早急に取り組むべきであると繰り返し訴えてまいりました。子宮頸がん予防ワクチンに関しまして、公明党は、「自治体の財政や取り組みの姿勢で実施にばらつきが出るのには問題がある」として、子宮頸がんの予防接種を全額国費で補助することを柱とした子宮頸がん予防法案を国政においては参議院に提出しましたが、成案には至らなかったため、現在でも地方自治体での取り組みが先行しています。そもそもこれまで助成対象として私が実施を要望してきている予防ワクチンは、罹患した際の患者と家族の苦しみや、命に及ぶ危険を防ぐということ以外にも医療費や経済的損失の面から見ても有効であるもの、WHOが接種勧奨しているものと、多くの国々で実施されているものです。国の補正予算に関連予算が含まれたこともありますが、当市での取り組みを伺います。  続きまして2項目目、定住化対策とシティセールスについて伺います。  平成19年第4回定例会では、平成18年度の市政世論調査における定住意向の調査結果を引用しつつ、20代、30代の「できれば移転したい」を含む移転志向の高さが目立っていますので、総合的な福生市への評価の向上が必要であると指摘させていただきました。以来、商工業振興策、都市基盤整備及び文化芸術の振興、地域活性化など、一貫して定住化促進を意識した当市の魅力を高めるという視点での質問をしてまいりました。当市のホームページで確認できる最新の人口は11月1日現在でしたので、11月1日を基準に比較してみますと、平成13年には6万2444人であった福生市の人口は、以来9年連続で減少を続け、2354人もの減が生じています。特に、平成21年度とことしを比較しますと、6万588人から6万90人と、昨年からことしにかけて498人、およそ500人もの人口が減少、5万人台に届く状況になりそうです。  加藤市長は、本年の施政方針演説において、「子育てするなら福生が一番、と言われるような市を目指し、定住化の促進にもつなげていきたいと考えております」と述べられました。また、「平成22年度予算では、商業活性化の面から人口定着問題への取り組みを試みるまちづくり振興研究等委託、商店街振興の意欲にこたえる福生市商工会補助金の増額を行い、中心市街地のにぎわいの復活と定住化促進策を総合的に推進するため、組織改正により地域振興課に担当する所管を移し、市民の担税力の増加につなげてまいりたいと存じます」とまちの活性化と人口増への取り組みを強化されました。これまでの姿勢よりも一歩前に出た守りから攻めの姿勢に転じられた印象を受けたことは大きな転換であり、大いに期待も抱かせていただいております。  福生市議会公明党では、さまざまな提案を議会で行うとともに、平成23年度の予算要望にも、定住化促進を強く意識した大胆な要望も盛り込んで提出させていただきました。周辺市町の人口の推移に比較しても、当市の人口減少の推移は深刻な事態と言えます。人口増への取り組みは、もはや喫緊の課題として迫っています。  自治体の魅力を積極的に訴える姿勢と手法として、シティセールスという概念を取り入れた自治体もあります。当市における取り組みを伺います。  3項目目に、スポーツ・芸術等における市民や団体の活躍を知らせることについて伺います。  過日、「オール福生シニアソフトボールチームが全国大会優勝という輝かしい成績を残されました。本年は市制施行40周年、福生市体育協会創立50周年に当たる記念すべき年でもあり、ここに日本一というすばらしい花を添えていただきました。福生市のソフトボールチームは、毎年都大会優勝を勝ち取り、全国大会への出場や上位入賞を果たしてきました。このことは、周知のとおりと言いたいところですが、市民のだれもが知っているかというと、必ずしもそうではありませんでした。今回、この優勝を祝い、市役所の玄関には「祝 全国制覇ソフトボール オール福生シニアチーム」と懸垂幕が掲げられました。このような形で、福生市民の活躍をお知らせしていくことは、私も大変重要なことであると考えます。最近では小・中学校のクラブ活動での活躍も地域への便りに紹介されるなど、いろいろ努力していただいております。これも大変有意義なことです。しかし、これらの方法でも十分に市民に情報が伝わっているとは言えません。  福生市民として、スポーツや文化活動で活躍されている方のニュースを聞くことは喜ばしいことであり、まちの一体感の醸成や活性化にもつながります。市民が聞いた情報、知った情報を、勤め先や学校に行った際、誇らかに語ったりできれば、強力なまちのPRにもなり、まちへの愛着の高まりも期待できます。  スポーツ・芸術等における市民や団体の活躍を、市役所前の歩道橋や駅自由通路などに懸垂幕をかけてお知らせしたり、駅前に設置され普段は使われていない駅前文字表示盤なども活用し、通勤、通学、仕事中の市民や通過する方にお知らせすることなどについて、私はさらなる取り組みを求めたいと考えています。何かこうしたことに基準があるのかという点と合わせ、今後の取り組みを伺います。  4項目目に、公共施設のユニバーサルデザインについて、現状の取り組みについて伺います。  近年、当市におきましても、公共施設のバリアフリー対応や道路のユニバーサルデザインについて、さまざま議論と取り組みがなされてきたことと思います。  今回は、公共施設について確認の意味も込めて、年齢や障害の有無などにかかわらず、できるだけ多くの人が利用可能であるようにするユニバーサルデザインが新築や改修において取り入れられているか、また一方で、改修や建てかえなどの対象になっていない施設についてのユニバーサルデザインの取り組みがどのようになっていますでしょうか。高齢者、障害者の方と家族が安心して暮らせるまちづくりという視点から質問をさせていただきます。  5項目目に、道路行政について伺います。1点目に、睦橋東交差点付近の渋滞解消について伺います。  睦橋東交差点は、1車線が田園地区方面への右折専用車線になっているため、朝晩の通勤ラッシュ時には、右折車両は数台にもかかわらず、あきる野方面への直進用の1車線だけが内出交差点まで渋滞を起こし、奥多摩街道まで渋滞することもあります。市長は、昨年3月、乙津議員の質問に対する答弁で「状況を改善するために、睦橋東交差点から内出交番方面と睦橋方面、それぞれ約100メートルの区間について、南公園側に3メートル拡幅し、2車線から3車線に改良し、直進車線を2車線確保する交差点改良を西多摩建設事務所に要望しているところ」と、答弁されています。昨今、この渋滞状況は、あきる野方面・内出交差点方面ともに悪化しているように見えます。その後の進捗状況をお聞かせください。  5項目目の2点目、生活道路における車の減速対策について伺います。  市民の生活道路を走り抜けていく通過車両が、目的地へ向けて高速で走り抜けていく様を市内各所で目にします。そこで、市内の交通量の多い生活道路に減速対策を施すことはやむを得ない状況と考えます。  減速対策には、さまざまな手法があると思いますが、私は、隣の昭島市でイメージハンプを見ました。このイメージハンプは、立体的なものが目の前に飛び出してくるような印象を受けるもので、だまし絵のようなものなんですけれども、それを見ることではっとして車を減速すると、ここに何か凹凸があるように感じると、そういうようなものでした。そのとき私はそれを見て、これにはそれなりの効果がありそうだと感じたんですけれども、現状、福生市における取り組みをお聞かせいただきたいと思います。以上、1回目の質問とさせていただきます。         (市長 加藤育男君登壇) 7 ◯市長(加藤育男君) おはようございます。きょうも1日よろしくお願い申し上げます。それでは、堀議員の御質問にお答えいたします。  市民の健康を守る新たな取り組みについての1点目、HTLV-1対策でございます。このHTLV-1については、ことしの6月に厚生労働省より、母子感染に関する情報提供がございました。通知によりますと、主な感染経路は、母乳を介した母子感染であり、潜伏期間が長く、40歳を過ぎると感染者1000人に1人の割合で、成人T細胞白血病を発症すると言われております。感染を防ぐための有効な予防接種は開発されておらず、治療も難しい病気とのことでございます。  厚生労働省科学研究班によりますと、3カ月以内の短期母乳保育での感染率が1.9%に対し、4カ月以上の母乳保育での感染率は17.7%といったデータがございます。10月に同じく厚生労働省より、妊婦健康診査についての通知に一部改正があり、HTLV-1抗体検査を妊婦健康診査特例交付金に基づく検診の公費負担の対象とできるよう補助単価の上限額が改定されました。11月に入りまして、厚生労働省より都道府県に対し、妊婦健康診査におけるHTLV-1抗体検査の実施についてという管内区市町村及び関係団体等に対し、妊婦健康診査において、HTLV-1抗体検査を実施するなど、積極的な取り組みの周知徹底を図るよう通知がございました。  現在、東京都区市町村、東京都医師会代表により、妊婦健康診査の項目見直し検討会を開催し、実施に向けての具体的な方法について検討しているところでございます。  次に、2点目の予防ワクチンの助成についてでございますが、小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチン・子宮頸がん予防ワクチンは、国において補正予算措置がなされ、今国会で成立いたしました。その補助等の内容でございますが、基金を都道府県に設置し、市町村事業に対し助成をすることとなっており、負担割合は、国が2分の1、市町村が2分の1とのことでございます。また、基金の期間でございますが、平成23年度まででございます。現状での市の来年度事業の実施の見込みでございますが、国及び他の区市町村の動向を踏まえ、また、財政面等の課題もございますので、検討してまいりたいと考えております。  定住化対策とシティセールスについてでございますが、平成21年度に実施いたしました福生市商店街振興基本調査において、子育て世帯の市外への転出が顕著であることが明らかになり、人口減少への対応は、行政の急務の課題であると報告されました。そこでその課題に対応すべく、市の成長戦略ともいうべき人口の誘致定着の戦略は何かという研究を、社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩にお願いをいたしました。さまざまなデータをもとにした研究結果として、住む場所として選ばれ続けるまちを目指すためには、教育・住宅・雇用・情報という四つの戦略をもとに、対象を明確にした魅力あるまちづくり政策が必要であることが報告されました。今後、この研究結果をもとに定住化に戦略的に取り組みたいと考えております。なお、情報戦略につきましては、他の3つの戦略とは視点が異なり、それぞれの戦略の上に横断的に存在するもので、市の魅力を内外に発信し、福生市を売り込むという重要な役割を担います。今までの福生市においては、この情報発信、シティセールスの取り組みが弱かったのではないかと認識しております。  今後は、市が持つさまざまな魅力や、他市より優れた取り組みを的確かつ積極的にアピールし、地域間競争を勝ち抜いていきたいと考えております。  次に、スポーツ・芸術等における市民や団体の活躍を知らせることについてでございます。  10月に石川県輪島市で行われた「ねんりんピック石川2010」のソフトボール大会において、東京都代表として出場した「オール福生シニア」が見事に優勝を果たしたことは議員がおっしゃるとおり、この上なく喜ばしいことと思っております。私としても、この全国制覇を市民の皆様に大至急お知らせするため、市ホームページの10月15日に掲載するとともに、10月21日から市庁舎に懸垂幕を掛けさせました。また、10月18日には表敬訪問をいただき、その模様も市ホームページの市長公務日誌で紹介するとともに、プレスリリースもいたしましたので新聞報道もされました。なお、広報紙は記事の締め切りの都合上、11月15日号掲載となりました。  今後の周知方法としては、今述べました以外にも、市役所・保健センター及び福祉センターに設置してありますコミュニティビジョン携帯電話情報提供サービスでのメール配信、そして、議員御指摘の駅前文字表示盤を活用し、広く多くの市民の皆様にお知らせしていきたいと考えております。なお、懸垂幕につきましては、費用が伴うものでございますので、ケースバイケースになろうかと存じます。  次に、市民の皆様にスポーツ・芸術等における市民や団体の活躍を知らせる基準についてでございますが、一つの目安として、福生市民栄誉賞の顕彰に関する規則や、福生市教育委員表彰規程がございます。同規則の第3条では、国際的な功績・業績のあった者、また、同規程の第2条の別表では、公的機関が主催・後援する東京都規模以上の大会等で、優秀な成績をおさめた児童・生徒並びに、国際的な大会等に出場及び全国規模の大会等で優秀な成績をおさめた個人・団体などとなっており、基準としてはかなりハードルが高いものとなっております。スポーツ・芸術等での活躍の周知は、当事者の励みになるばかりか市民の皆様にも力を与え、まちの活性化・魅力にもつながり、ひいては市民の定住化につながるものと思いますので、積極的なPRに取り組んでいきたいと考えております。  次に、公共施設のユニバーサルデザインについて、新築・改修の場合と改修や建てかえの対象となっていない場合の現状・取り組みについての御質問でございます。  市では、平成16年3月に策定いたしました福生市バリアフリー推進計画に基づき、公共施設の新設、改築、改良、改修の際には、通称「バリアフリー新法」と呼ばれております高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律及び、東京都福祉のまちづくり条例、その他関連法令に基づく整備基準を準用、かつ遵守することとしております。  また、それと同時に、整備対象となる施設の種類や用途、当該施設の個別の状況に配慮した設計施工を実施し、高齢者や障害者、乳幼児を連れた保護者等が日常生活の中で支障なく行動できるよう、道路、駅、市の公共建築物等のバリアフリー化を図るとともに、広く市民が互いを尊重し、ルールやマナーを守りながら、平等に情報を得て自由に行動し、かつ活動できるユニバーサルデザインの社会の実現に取り組んでまいりました。  これまでに大きなところでは、新庁舎の建設、市道幹線の改良、拝島駅自由通路整備、第二市営住宅エレベーター設置、学校便所改良など、さまざまな施策を実施してまいりました。平成22年度におきましても、ユニバーサルデザインを考慮した市道幹線の改良、牛浜駅自由通路整備実施設計、学校便所改良、福生野球場整備などについて予算計上させていただき、計画の推進を図っております。  一方で、改修や建てかえの対象となっていない施設につきましては、建築物や道路の段差の解消などのうち、比較的軽微なものについては適宜対応しておりますが、規模の大きなものとなりますと、改修計画あるいは建てかえの機会に合わせて対応させていただくことになります。いずれにいたしましても、今後も福生市バリアフリー推進計画を初めとして、関連法令や市の実施計画に基づいた事業の実施など、計画的にユニバーサルデザインの推進を図ってまいりたいと考えております。  次に、道路行政についての1点目、睦橋東交差点付近の渋滞解消についてでございます。睦橋通りは、昭和57年度に都市計画道路として幅員18メートル、内出交番前交差点からあきる野方面へ片側2車線で、東京都の施工により整備がされております。議員御指摘のように、睦橋東交差点は1車線が田園地区方面への右折専用車線で、あきる野方面への直進は1車線のため、特に朝夕の通勤時間帯には、この直進車線が渋滞しております。このため、南公園側に直進車線をもう1車線ふやしていただくよう東京都西多摩建設事務所との行政連絡会などで要望をしております。  そこで、その後の進捗状況でございますが、ことしの6月25日に開催されました西多摩建設事務所との行政連絡会におきまして、東京都では、この路線は都市計画道路として既に完了している路線であり、いまだ未整備の路線もある中で、完了した路線を再度拡幅することは厳しいこと、また、片側3車線になることから、あきる野方面から来た車両が南内出通りへの右折進入ができなくなるため、近隣住民等利用者の意見等の意思統一について、市にお願いしたいとのことでございました。さらに、どうしても1車線ふやすことが必要な理由を、交通量調査などを行い検証してほしいとのことでございました。このようなことから、整備に向けて幾つか課題整理が必要ですので、地元の意見等の集約も含め、西多摩建設事務所との調整には、もう少し時間が必要だと考えております。  次に、2点目の生活道路における車の減速対策についてでございます。  市内には、特に朝夕の通勤時間帯において、渋滞する幹線道路を避けて通り抜け道路として利用される生活道路は多くございますが、その安全対策の対応には苦慮しております。根本的な対策といたしましては、進入禁止などの交通規制をし、生活道路内への車両の進入をシャットアウトすることが一番効果が得られるとは思いますが、これには地域の皆様との合意形成等さまざまな課題整理が必要と考えております。  このようなことから、現在できる具体的な対応として、「生活道路につき進入を御遠慮ください」などの看板を設置するとともに、道路標示やカーブミラー、カラー舗装等の交通安全施設を設置し、通り抜け車両等に対して安全な通行を促しております。  そこで、御質問の減速対策としてのイメージハンプ等の設置と効果についての現状と取り組みでございます。  このイメージハンプは、平面の標示シートを目の錯覚を利用して立体視させる立体路面標示で、車両を減速させる効果があるようでございますが、市内にはまだ設置した路線はございません。この標示は、最初は道路が一部盛り上がって見えるため、運転手は驚いて減速をするようでございますが、突然それが目に入ると避けるために急ハンドルを切ることも考えられます。また、2、3回その道路を利用すると運転手も慣れてしまい、効果は薄れるようでございます。いずれにいたしましても、通り抜け道路での歩行者や車両等の交通安全対策として、設置についての効果や安全性なども含め、道路管理者である福生警察署と調整したいと考えております。  以上で、堀議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 8 ◯6番(堀雄一朗君) それでは、1項目目の1点目の市民の健康を守る新たな取り組みについてから再質問をさせていただきます。1点目、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)対策についてお聞きします。根本的な治療法がない病気の抗体検査ということになり、抗体検査を実施し、結果を通知するだけでは市民に不安を与えることも心配されます。  妊婦健康診査の中で、HTLV-1抗体検査が行われる方向とのことですが、妊婦健康診査の受診説明はどのように行われているのかと、妊婦以外の方への理解を進めることも重要かと思いますので、どのように考えられているのかを伺います。 9 ◯福祉保健部長(森田秀司君) それでは、お答えをさせていただきます。  母子手帳を交付する際の妊婦健康診査受診票の説明でございますが、現在、保健センターでは、妊娠届の際、保健師が全員の方と面接をいたしまして、受診票等の説明をするようにいたしております。妊娠届で初めて保健センターにいらっしゃる方も多く、妊婦健康診査の重要性を伝えまして、受診勧奨を行っているところでございます。  また、妊婦健康診査にHTLV-1を追加項目に加えた場合でございますが、東京都ではHTLV-1の母子感染予防対策といたしまして、医師、保健師向けマニュアルの配布、妊婦向けのリーフレットの作成、HTLV-1対策研修を予定しているとのことでございます。市といたしましては、HTLV-1抗体検査の意義や実施の方法等につきまして、わかりやすいパンフレットやQ&Aなどを用いまして、十分な周知を図ってまいりたいと、このように考えております。 10 ◯6番(堀雄一朗君) そうしますと、今の妊婦健康診査のときは、一人ひとり面接をしながら受診を進めていくということですので、丁寧な説明を心がけられるようにお願いをしたいと思います。また、市民への周知について、今、そういった部分についても必要かと、周囲の家族、また、自分がキャリアであったことがわかった場合に今後どうしていったらいいのかといったことについても、フォローしていただく必要があるかと思います。既に399の自治体が行っているということですので、そういったところからも情報を得ながら、十分な取り組みをお願いします。  続きまして1項目目の2点目、予防ワクチン助成についての質問に入らせていただきます。ただいま市長からいただいた答弁には、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、子宮頸がん予防ワクチンの3ワクチンについて答弁がございました。本年6月、第2回の定例会で質問させてもらいました高齢者の死因で現在4位、男性は3位となっている肺炎を予防する高齢者肺炎球菌ワクチンについて、当市の取り組みと他市における助成の実施状況はどのようになっているのか。当市の取り組みにつきましては、前回は財源を含め検討してまいりたいということでしたのでお聞きしたいと思います。 11 ◯福祉保健部長(森田秀司君) 高齢者の肺炎球菌ワクチンの、まず、都内の26市での助成実施状況でございますが、現在13市で実施しております。主な内容でございますが、対象は65歳以上の市民の方、おおむね助成の額は3000円から4500円というようなことでございます。なお、平成23年度に高齢者肺炎球菌ワクチン接種の検討及び予定をしている市が4市でございます。特に予定をしていない市というのが8市でございます。  私ども担当課といたしましても、できれば、このワクチンについても、接種の方向で検討していきたいというふうに考えておりますが、予算等の兼ね合いもございますので、その辺も考慮しながら検討というような形になろうかと思います。よろしくお願いいたします。 12 ◯6番(堀雄一朗君) 今、他市の状況は前回もお聞きしていまして、間が余りありませんけれども、4市が今検討に入っていると、また、予定も含めてということでしたが、これはぜひやっていただきたいということでの質問をさせてきていただきました。  そこで、私もやっぱり財源の問題等いろいろあって大変かと思いまして、いつも同じ質問を繰り返すのもおかしいので、少し私も勉強させていただきまして、さらに調べてみましたところ、肺炎にどういうふうに治療がかかるのかとか、そういったことが、何か情報がないかと思ってお調べしましたところ、山口県の吉國友和氏という医師が、全日本病院協会のホームページに掲載をされている医療費を参考に、自分が勤めていた病院での医療費を参考にしながら出した試算というのがありました。  肺炎で70歳以上の方にかかった入院の治療費です。厳密に肺炎以外の治療費を完全に取り除いた計算はできなかったとありましたが、高齢者の場合、実の治療日数より長期となり、これに伴って負担額も高額となってしまう傾向があると断った上で、1割の負担の方にかかった費用について平均的な数字を出してみたところ、入院日数が9日、本人負担は2万6697円、実際の医療費は、本人負担1割ですから、26万6975円となると。そういうことですと、24万円以上は保険から給付されるということになります。肺炎球菌ワクチンを接種する費用は8000円、効果は5年と言われています。財源ということでの検討の中に、肺炎が今日本人の高齢者で死因の4位となっていて、不治の病と言われているわけでもありませんが、実際はそういうことから考えると相当数治療されている方もいるのではないかと思われます。  高齢者は、原則として市と密接に関係のある健康保険に加入されていると思います。当市では、7億5000万円もの繰出金を国保会計に拠出しています。高齢者の肺炎の治療、こういったことの実際の数値を出すことは難しいのかもしれませんが、もし可能であればさまざまな角度から研究をしていただいて、実質、効果があるのか、結論に至っていただければと思います。市民に納得の得られる結果が出ていくことを期待しております。  これは、みんなやるからやるということで、どんどん広がってしまったからやるというのではなくて、ありそうか、実際にはそんなに効果はないのに、何か勢いで、みんな横並びでやってしまっているのではないかという結論があっても、実際にはいいと思うのですね。それは、私もそのように市民に説明をすればいいと思っています。その効果が見込めない、あるいはちょっと過剰ではないかっていうようなものは、過剰であるということが言われるのも、確かなことだと私は思っておりますので、その辺については、不可能でなければ研究をしていただきたいなというふうに思います。これは、要望とさせていただきます。  続きまして、2項目目の定住化対策とシティセールスについて質問をさせていただきます。  教育、住宅、雇用、情報という四つの戦略をもとにシティセールスの取り組みを行うということですが、具体的な取り組みはどのようなものになるのかをお伺いします。 13 ◯生活環境部長(野島保代君) それでは、お答え申し上げます。日本の総人口が減少する人口減少社会が進行する中で、人や企業はみずからの生活や事業活動の場を選ぶ時代になっております。また、選ばれる自治体の側でも定住・交流人口、企業の誘致を図るためにB級グルメなどの地域ブランドづくり、子育て支援策等、行政施策の推進など、それぞれの魅力を競い合う自治体間競争が激化しております。選ばれる自治体になるためには、まちの魅力を高める必要があります。この魅力を伝える取り組みがシティセールスでございます。シティセールスの効果は、交流人口の増加、産業の誘致、知的資源と言われる技術やノウハウの蓄積、人的な資源の獲得・活用が挙げられております。つまり、シティセールスは単なる宣伝活動だけではなく、まちづくりの視点から必要な資源を獲得するために働きかけ、取り込み、生かしていく一連の取り組みを推し進め、情報発信、情報戦略と結びつけていくと、そういうことでございます。  市長答弁にもございましたように、福生市では、定住化対策として選ばれ続ける自治体になるために、教育、住宅、雇用、そして情報の四つの戦略をもとに、魅力あるまちづくり、その発信が重要と考えております。このような意味で、シティセールスは市がスピード感を持って取り組まなければならない課題と認識をしております。  具体的には、福生市に住む市民として、改めて住むまち福生の魅力発掘の一環として、22年度から実施している中学生の我がまちの宝探しの継続的な実施、また、福生市の観光物産等の魅力の発信拠点整備として、22年度、23年度実施の地域ブランド発信モデル事業がございます。そして、23年度新規に計画しておりますのは、まちの魅力の創造としてのロケ支援、福生ドッグブランド構築事業、環境にも人にも優しいまちの魅力としての次世代モビリティ活用モデル事業がございます。これらの事業は、従来から取り組んでおります先駆的、また、魅力等とらえていただける事業、そして、「五つの元気」事業を含めて、福生の魅力を高めるためのシティセールスの一環としての取り組みでございます。  今後も福生市の住みたいまち、住んでよかったまちとしての魅力を高め、それを情報発信していくシティセールスに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 14 ◯6番(堀雄一朗君) 今、シティセールスの中身というか、スピード感を持って取り組まなければいけないというお話がありましたが、全くそのとおりだと思います。  そして、一つ一つの事業がばらばらではなく、お互いに相乗効果をもたらすような情報の共有と発信をお願いしたいと思います。  平成23年度新規に計画している事業に、次世代モビリティ活用モデル事業とあります。次世代モビリティ活用事業とはどのような内容かをお伺いします。 15 ◯生活環境部長(野島保代君) それでは、再々質問にお答えを申し上げます。次世代モビリティ活用モデル事業ということでございます。まず、モビリティという言葉でございますけれども、一人ひとりの移動を意味するとともに、地域全体の交通流動を意味するものでございます。このようなことから、次世代モビリティとは、将来的に移動手段の核として期待される電動アシスト自転車、電気自動車などを指しております。  23年度に東京都地球温暖化対策等推進のための区市町村補助制度の全額補助事業として計画しております次世代モビリティ活用モデル事業でございますけれども、この電動アシスト自転車、電気自動車を活用して、自動車利用を減らすことによるCO2削減とともに、観光交流人口の増加、地域産業の活性化を図ることを目的としております。現段階では、JR福生駅、牛浜駅、拝島駅周辺の3カ所にステーションを、また、商店街の市有地に本事業の拠点であり、観光案内所の機能をあわせ持つメインステーションを設置し、電動アシスト自転車等を配置する予定でございます。事業内容でございますが、電動アシスト自転車、電気自動車の貸し出し事業による市内の観光拠点や生活拠点、商店街のネットワーク化により、環境に配慮した、また高齢者等の市民に優しい社会環境をつくり上げるものでございます。  本事業には、多様な視点がございまして、一つは環境の視点であり、観光の視点でもございます。また、地域振興の視点、そして、いわゆる弱者と言われる市民の方々の視点でもございます。  このような多様な視点から、今後の本事業の制度設計に取り組んでまいりますが、活用する電動アシスト自転車につきましても、親子が安全に移動することができる3人乗り自転車や、高齢者の方の御利用を考えた三輪自転車などにつきましても、市民ニーズを分析しながら配置検討をしてまいりたいと考えております。 16 ◯6番(堀雄一朗君) 電動アシスト自転車、電気自動車等も活用する環境、観光、地域振興、交通弱者などの視点も持って取り組むという、すごく欲張りな事業のように聞こえますけれども、しかも全額補助事業ということで、さらに、そういったことのお金の問題ではないかもしれません。夢のある事業にも聞こえます。ほかにはない先進性とか、コンパクトシティとしての強みを生かした事業の充実ということは確かにシティセールスにふさわしいのかとも思います。  平成23年度の公明党の予算要望には、3人乗り電動アシスト自転車の貸し出しを要望させてもらいました。かつてレンタサイクル事業を提案した際、自転車の有効活用に対し、答弁はなかなか慎重なものでしたが、市長は、非常に前向きな姿勢を示されたことが気になっておりました。このような形で、提案・要望をはるかに上回る実現の方向性を示されたことには、率直に感動しております。シティセールスとは感動を与えること、そういうような意気込みで、さまざまな取り組みを強めていただきたいと、この点は要望させていただきます。  それでは、3項目目のスポーツ・芸術等における市民や団体の活躍を知らせることについて質問させていただきます。  駅前の文字表示盤の活用を含め、積極的なPRに努められるとのことで、ありがとうございます。先ほど、市民栄誉賞や福生市教育委員会表彰規程が一例として紹介されましたが、スポーツ・芸術等における市民や団体の活躍でのPR基準というのは、なかなか難しそうです。  私は、難しいことを言わずに言いますと、ソフトボールを例に挙げますと、都大会の優勝あたりはぜひお知らせいただきたいと思います。上位入賞だけでもすばらしいことですが、優勝はさらに感動的です。都レベルで優勝となれば、直接関係のない市民や市外への通勤・通学者であっても話題にできますし、次は全国大会へと、全国大会に注目し応援することも、加わることもできます。  そこで、どのように情報をキャッチしてPRへつなげていかれるのかお聞かせください。 17 ◯企画財政部長(福島秀男君) お答えいたします。市の広報の総括的な部署は秘書広報課が担っているわけでございますけれども、さまざまな情報は基本的にはそれぞれの担当課、今お話がございましたソフトボールであれば、スポーツ振興課ですとか、学校の中での入賞であれば指導室といったところがございます。また、意外といってはいけないのですけれども、秘書係も大変早く情報が入ってまいります。自薦他薦を問わず、市長にこういう結果がございましたという御報告をいただいているものですから、かなり早目に情報が入ってまいりまして、いただいた情報を広報係の方からお知らせするという形になります。  さて、このPRの仕方なのですが、さまざまございますけれども、まず、報道をされていないものにつきましては、現在、パブリシティという方法がございまして、各報道機関に、具体的にはA4判1枚で、見出しに情報をキャッチできる言葉を的確に入れるような、そういったマニュアルをつくりまして、きのうの市長の答弁もございましたけれども、職員一人ひとりがスポークスマンだと、そういう形でPRするようにといったところのマニュアルができておりまして、また、研修も実施しております。こういったことから───ただ、きのうのお話がありましたように、私どものPRの仕方が非常に市長から見るとまだまだ足らないと、へただとそういう答弁もございましたので、いま一度、このパブリシティの方法を徹底しまして、さらに今お話がございました東京都大会以上の輝かしい成績、どういった基準を設けるか、そういったところも含めまして再度内部で検討いたしまして、今後も積極的にPRをしていこうと、そういうふうに考えているところでございます。 18 ◯6番(堀雄一朗君) それでは、このスポーツ・芸術等における市民や団体の活躍につきましては、これまでも取り組み自体はあったということですが、これからの取り組みにもさらに期待をさせていただきたいと思います。また、自薦他薦問わずということもありましたし、そういう点では、これからの取り組みを期待させていただきたいというふうに思います。  それでは、4項目目の公共施設のユニバーサルデザインについて、現状と取り組みについて、伺わせていただきます。  新築、改築、改良、改修の際、対象となる施設の種類、用途、当該施設の状況に配慮して、設計、施工していると伺いました。  それでは、現状、この取り組みの進捗の状況と、今後の具体的計画をもう少しお聞かせいただきますか、その点をお聞きしたいと思います。 19 ◯企画財政部長(福島秀男君) お答えいたします。公共施設の改修でございますけれども、御案内のとおり、福生市には非常に多くの公共施設がございまして、また、建築年数も大分経過しておりまして、老朽化もひどくなってきている状況がございます。ここで、今後10年ぐらい、平成33年ぐらいまでのスパンにおきまして、優先的に建築年数、経過年数を基本にいたしますけれども、そのほか老朽化の具合などを加味いたしました財源的な裏づけも含めました計画を今つくっている最中でございまして、年度内には、その計画ができ上がるだろうと考えておりますので、そのユニバーサルデザインの改修につきましては、その計画に沿いまして、今後逐次改修していく、そんな予定でございます。 20 ◯6番(堀雄一朗君) 公共施設のユニバーサルデザインその他については、計画を年度内にはということで、またお話がございましたが、実は、その中身がお聞きしたいという思いがありました。そこで、ただこれからということですので、実際には改修の問題で言いますと、まだ相当大規模改修をしなきゃいけない要素があるものが施設としても見受けられるんじゃないかと。また、できればこのような財政の厳しい折、そのことは考えたくないと、なかなか考えにくいというようなこともあるのかと思います。  具体的には、私がお聞きした話ですと、市民の方が多数集まるところでまだできてないところの一つとして、中央体育館などが挙げられています。中央体育館に行きますと、実際に入り口をちょっと入ったところから、さまざまな段差がございまして、ここはそういう今の状況の中で、体育施設で障害者の方が利用する場合には、地域体育館の方を御利用いただくようにしているということですが、どうしても高齢者の方が、集まらなければならない大きな行事があるとき等、ここに入ったりもせざるを得ないという状況があると思います。中央体育館につきましては、いつどうするという話を私はちょっとお聞きしたことがないものですから、当面こういったところでの、例えばトイレでありますとか、そういう際に大体皆さん御利用になるところについて、先ほどのバリアフリーのさまざまな法律にのっとった厳密な改修はできないとしても、改修が1年というわけにはいかない、5年先、10年先というようなことがあるようなものとか、まだちょっと計画がないというようなものに関しては、要望に応じた改修をしていただきたいなというふうに考えております。  それは、例えばトイレの一部を、和式しかないところを一つだけ洋式に変えておくとか、あるいは、何かこの水の栓を開けたり閉めたりするにも、子どもじゃないですけれども、高齢者になっても、やはり不便を感じるときがあるというようなことになってくるらしいのですね。そういったときに、自動水洗は意外と便利なのですよという話を聞いたこともあります。この点、柔軟に、施設に応じてやっていただくことを要望いたします。  それでは、5項目目の道路行政についての1点目、睦橋東交差点付近の渋滞解消について伺います。  東京都への要望の結果は、どうしても1車線をふやすことが必要な理由を、交通量調査などを行い検証してほしいとのことのようですね。そうしますと、この道路というのは、本来、福生市民も利用しておりますけれども、大変多くの東京都民、福生市民以外の都民が利用している道路であると思うんですが、現在、睦橋東交差点の先にあり隣接する内出交番前交差点の改良は終了しているように見えますので、早急に、この課題等の整理というのは取り組んでいただき、交通量調査なども行ってはどうかと私は思いますけれども、その点についてどういうふうにお考えかお聞きします。 21 ◯副議長(田村正秋君) それでは、午前11時10分まで休憩といたします。       午前11時 休憩   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       午前11時10分 開議 22 ◯副議長(田村正秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 23 ◯都市建設部長(小峯勝君) 再質問に御答弁申し上げます。今後の取り組みとして交通量調査が実施できないかということでございますが、これは基本的には都道でございますので、拡幅工事を含めまして、道路管理者でございます西多摩建設事務所に要望してきております。市長答弁でもございましたように、東京都西多摩建設事務所では、既に計画幅員で整備が完成していることや、拡幅による道路形態の変更から地元の対応を含め、事業化に向けては市側で課題を整理してほしいとの回答がございました。このため、渋滞の実態は市が検証して拡幅の必要性を立証して、再度、東京都西多摩建設事務所へ事業化の要望をすることを考えております。そこで、交通量調査は、西多摩建設事務所との調整をして原因を検討する中で、具体的な渋滞の分析資料として必要となった段階で、検討していきたいと考えております。 24 ◯6番(堀雄一朗君) 最初にありました答弁と今の再質問の答弁をお聞きしますと、やはり東京都が本来やるべきというところをどうしても、東京都が逆に市に課題を出してこれはどうこたえるのかと、何かやりたくないと言われているような感じがするのですね。そういう意味では、その課題というのを整理してほしいということですけれども、具体的に何をどうなのかというところについて、こういうふうに整理をすれば東京都としてはやらざるを得ないだろうというふうに回答が返ってくるのか、そういったことについての状況というのはわかっていますでしょうか、その点についてお聞きしたいと思います。 25 ◯都市建設部長(小峯勝君) 再質問にお答えします。最近、内出交差点の信号機が歩車分離式になりまして、非常に安全対策が図られているというところもあるのですが、そのこともあって、信号のタイミングが少し変わったことによる渋滞ということと、さらに今現在、内出の交差点からまた国道16号線に向かって混んでいることで、睦橋通りから内出交差点に向かっても非常に混んでいる状態も続いています。  私も通勤に睦橋を使っていますので、渋滞に巻き込まれている1人でございますが、そういう意味からも早目に拡幅をしていただきたいというところなのですが、具体的に何がということなりますと、やはり財源というものも大きな形になろうかと思いますが、東京都の方に考え方をお聞きしてみますと、現在市内でも五日市街道、優先順位的には、基地の東側を走っております五日市街道、これは国道16号につながる道なのですが、3・4・3の2号線、あるいは志茂立体、都市計画道路3・4・2号線なのですが、また、それとネットワークとなります産業道路3・3・30号線の工事を市の方でもぜひ早期に実現する形でお願いしていますので、そういうところからしますと、優先順位的には今の路線の次あたりになろうかと思いますが、今後、どうしても渋滞が激しいところはそれを立証していかなければいけませんので、まず、それが東京都に対して優先順位を上げていくための資料として交通量調査が必要であるならば、当然、それが解析するために必要であるならば、どうしても交通量調査をしてみたいと思いますが、今後、交通量の調査も含めて、信号機のその調整、あるいはタイミング等も含めまして、東京都の方と一緒になって調整して、拡幅の原因が非常に多いのだというところを深く立証しなければなりませんので、大変そのところは難しい部分もございますが、今後、そういうところで東京都と一緒になって拡幅に向けて努力していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 26 ◯6番(堀雄一朗君) いろいろと答弁苦しい中、お答えいただきましてありがとうございました。これは実は、東京都の、市の方で状況を整理してほしいとか課題とかという話の先に、東京都の予算の中に、「新みちづくり・まちづくりパートナー事業」というのが実はありまして、これがいいのかどうかっていうのが実はあるのですけれども、都の方では既にできないといったところをどうしてもやりたいと地元が言うのならば、こういう予算措置がありますよというのがメニューとしてあるようなのですね。そのメニューというのは、用地買収費だけは出しますと。物件補償は都がしますけれども、設計、施工、その他は全部市で持っていただければやりますという、そういう予算メニューということで、何かこっちに最終的に持って行けばいいんじゃないのと、こう計画されているような気が都の方にあるんじゃないかなという気がしたりもするんですが、これが本当に市にとってメリットがあるのかっていうことも含めて、いろいろ研究していただきたいなと思います。用地買収というのは相当費用が実際かかると思うんですけれども、都としては、もう終わってしまったところをできないと最初にお答えがあるということですので、そういった点で、その場合こういうメニューも、というのは実は用意されているようなので、福生市の場合、財源をどうするのかについてはいろんな手法があると思いますので、必ずしもこの「新みちづくり・まちづくりパートナー事業」がメリットがあるかどうかは、ちょっと私も今の段階でわかりませんが、早期の渋滞箇所解消に向かっての研究の中には、加えていただけたらなと思います。  また、睦橋につきましては、あそこよりも南、いわゆる下流の方には、次に渡るところは、やはり拝島橋までないということで大変混雑する。これは、あきる野方面、どうも渋滞の原因にはあきる野方面への観光客なども、土・日は特に混むことなどを見ても相当いらっしゃるのではないのかなと。
     それと、圏央道のあきる野インターチェンジ、その問題もあると思いますし、あそこは本当に、多くの方が通過する場所として利用されているように感じます。  そういう点では、やはり東京都に費用は負担していただけるような方法を考え、また都議会議員、また都議会にも訴えていくようなことは、こちらでもやっていきたいというふうに思いますので、先ほどの部長の答弁では、東京都とよく相談しながら、一緒になって考えるようにしていくと、東京都を巻き込んでいくというようなことでお話がありましたので、そのような事業化を続けていただきたいというふうに思います。  最後になりますのでちょっと早いのですが、先ほどのイメージハンプについては、5項目目の2点目、生活道路における車の減速対策について要望させていただきます。  これは、突然それが目に入って、はっとハンドルを切って事故っていうのは、本当にこれはこわいなと思うんですけれども、実はそのイメージハンプ、細かく見ますと、なにか縁石に乗り上げるような絵になっているのもあって、なんていうか、突然ぼんと出て来て衝突するというのではなくて、そこに踏み込んでいくと縁石みたいになっていて、ぐるっと乗り上げますよというようなイメージになっていて、イメージハンプそのものにはいろいろあるみたいなのですね。  そういう点では、少しこれもよく研究していただいて、当然危険性があったのでは話になりませんので、イメージハンプについては、警察署とよく相談していただきたいと思います。それで、もしこれがモデル事業か何かで1カ所か2カ所、まずやっていただいたりして、特に流入が激しい、例えば福東通りとか、先日も質問の中にありましたけれども、山王橋通りの件もございましたし、やってみてどの程度効果があるのか、私が考えますに、何度か走ると慣れるというのは本当にそのとおりだと思うのですね。ですので、初めて見た人は、減速効果があると。それで、毎日走っている人にとっては、ちょっと効果が薄くなると。そうなんですが、流入してくる通過車両っていうのは、よその人じゃないかなということでは、その中の1台2台がぐっと減速してくれれば、全体としては下がるのではないかとか、いろんなことが言えるんじゃないかと思っています。そういうことから、もし効果があった場合には、他の自治体とか、その状況を聞きながら、市内の生活道路に流入する車両の多いところについて、いろいろやってみてもらいたいと思います。  また、イメージハンプそのものも種類がいろいろあるようなので、1回やりますと最終的には消えるというか、だんだん薄れていくと思うのですが、薄れてしまったらまた違うイメージを書くとか、そういった、来た人に新たな刺激を与えて減速させるというのもあるんじゃないかと。また、そういう絵があるということ自体で、この辺は減速しろと言っているのだなという思いはドライバーには伝わると思いますので、その点を要望させていただき、私の一般質問を終わりとさせていただきます。  ありがとうございました。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 27 ◯副議長(田村正秋君) 次に、10番高橋章夫君。         (10番 高橋章夫君質問席着席) 28 ◯10番(高橋章夫君) 御指名をいただきましたので、さきの通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。当初3項目の質問でしたが、土地開発公社については質問ができない旨とのことでございますので取り下げておりますので、今回は2項目5点をお伺いいたします。  第1項目目の教育行政についてお伺いいたします。  1点目、福生第四小学校校庭芝生化の施工後の状況についてお伺いいたします。本年の夏休みの7月、校庭の東側の一部が芝生化され、校庭も運動器具等も整備され、またトラックが少し狭くなったような気もいたしますけれども、地下には雨水排水管が埋設されたということでございます。その後、水たまりもなく雨の次の日でも使用できるということで、大変好評をいただいているということでございます。また、8月の後半には根づいた芝も青々としていて、また、裸足で芝を踏んでみたところ、ひんやりとした感じでした。  そして10月に入りまして、私も見に行きました時には、もうすっかり8月の青さをなくして既に茶色に変わっておりました。施工から4カ月しかかかっておりませんが、校庭芝生化施工後の状況についてお伺いいたします。  2点目は、各小学校校庭芝生化を今後どのように進めるかお伺いいたします。  第四小学校の校庭も試験的モデル校として芝生が施工され、来年度以降の市内各小学校の芝生化はどのような計画を持って進められるのか。また、芝生化により児童・生徒に教育上どのような成果が考えられるか、他校の事例等がありましたら何点かお伺いしていきたいと思います。  次に、2項目目の芸術・文化の振興についてお伺いいたします。  当市では美術品等を一同に展示することができないために、各施設等の壁面に展示しております。  収蔵美術品等の公開・展示するところがありませんので、収蔵美術品を一同に展示できる場所が必要ではないかという思いから今回の質問をさせていただきます。  1点目に収蔵美術品の管理状況についてお伺いいたします。  収蔵品の種類等はどのようなものがあるのか、また、分類はどのように分けているのか、特に絵画の保管、管理等についてはどのようにしているのかお伺いいたします。  2点目に収蔵品の展示・活用状況についてお伺いいたします。  収蔵品の一部は郷土資料室等で、民具あるいは刀剣等も展示されています。また、季節に応じた作品も展示されていますが、特に絵画などは、庁舎等で市民に期間を定めて展示活用はできないかお伺いいたします。  3点目、美術館建設構想についてお伺いいたします。  収蔵品が実施計画では114点とあり、現在の郷土資料室、あるいはほかでも保管場所は狭く、現状では大変難しいと考えております。また、多くの収蔵品を展示できない状況であり、展示できるスペース等の確保はできないか、また、美術品を寄付された方の作品、あるいは購入した作品は宝の持ちぐされであり、これらの作品を多方面から借用するなどして市民や多くの方の来場をいただき、市の存在感にもつながります。その延長線上に、将来的に美術館建設の構想は考えられないかお伺いいたしまして、以上、2項目5点をお伺いし、1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。         (教育長 宮城眞一君登壇) 29 ◯教育長(宮城眞一君) 高橋議員の御質問にお答えをいたします。  教育行政についての1点目、福生第四小学校校庭芝生施工後の状況についてでございますが、福生第四小学校では、今年度、校庭改良工事に合わせ、校庭の一部、544平方メートルの芝生化を行っております。これは、ヒートアイランド対策及び緑化の対策を進めるとともに、教育活動の活発化などを図ることを目的としたものでございます。  施工後の状況でありますが、7月中旬に芝生の植え付けを行った後、9月末までは施工業者が散水や芝刈り等の養生を行い、学校では、10月1日に引き継ぎを受けております。引き継ぎ後の状況でありますが、まず、芝生の管理面につきましては、今この時点では芝刈りや除草作業などは行っておりませんが、11月中旬までは、電動式の芝刈り機による芝刈り作業は副校長と用務員が、手動式の芝刈り機による作業は、体育委員会の児童が行い、さらに除草に関しましては、高学年の児童が中心となって行ったと聞いております。なお、冬場は芝が枯れてしまいますので、おおよそ来年の3月までは手をかける必要がありませんが、来年の4月以降につきましては、芝刈りや除草作業に加えまして、目土や施肥、また、エアーレーションと申します土壌通気作業なども行わなければなりませんので、できるならば1年間ほどは専門業者からの指導が得られればというふうに考えております。  また、今後の管理体制につきましてですが、維持管理を学校だけで行うということではなく、PTA、町会や現在校庭を利用されて活動をしている少年野球、サッカー等の団体などと連携を図る中で維持管理を行っていくという仕組みづくりを検討いたしております。来年の春先までには、正式な組織に立ち上げられればというふうに予定はいたしております。  次に、芝生の活用状況でございますが、主に授業の中休みや昼休みを利用いたしまして、10月は学年ごとに曜日を決めて開放し、11月は上級生と下級生との交流の場ともするため、6年生と1年生、5年生と2年生、4年生と3年生といったような組み合わせの方法で開放を行っております。また、今のところ授業では活用はいたしておりませんが、今後は体育の授業や理科での観察授業など、学習計画を検討し、有効に活用していく予定であるとも聞いております。  次に、2点目の各学校での校庭芝生化を今後どう進めるかということでございますが、第四小学校以外では、今年度第二小学校におきまして、校庭改良に伴う一部芝生化に向けました実施設計を行っているところでございます。  現在は、来年度予算に向けた編成作業を行っている段階でございますが、何とか、来年度第二小学校におきましても、一部芝生化ができればというふうに考えております。それ以外の学校でも、順次芝生化を行っていく計画でありますが、今年度、モデル校として実施をいたしました第四小学校での効果や課題を検証いたしますとともに、各学校の校庭の使用状況や校庭全体のレイアウト、あるいは管理体制などに関しまして、各学校と十分に協議を重ねて方向を見出してまいりたいと存じます。  なお、芝生化に関する先進事例を見てまいりますと、多くの学校で芝刈りや草取りに子どもが参加をしております。世話をしながら芝生に接することは、植物が育つ過程を観察できるとともに、チョウやトンボなどの芝生に集まる生き物の学習にも発展し、また、力を合わせて自分たちの環境を守ることの大切さを体験できるのも効果の一つであるとも伺っております。このような先進事例もございますので、子どもたちにとりまして、環境学習などを進める上で、よりよい教材になればと期待もいたすところでございます。  続きまして、2項目目の芸術・文化振興についての収蔵美術品の管理状況についてでありますが、現在、市で所有いたします美術品は143点あり、内訳といたしましては絵画が93点、彫刻作品が33点、陶芸作品が14点、版画が2点、書が1点であり、このうち絵画の72点につきましては、平成13年12月に市内在住の画家、栗原一郎氏から寄贈を受けたものでございます。  管理の状況でありますが、庁舎や市民会館等の施設に展示されているものが27点、彫刻などで市内の公園等に設置されているものが32点、その他はさくら会館内の専用の倉庫等で保管をいたしております。建物内で展示をしております絵画や陶器、公園等に設置されております彫刻作品につきましては、それぞれの所管部署において、状態のチェックを定期的に目視により確認をいたしております。倉庫で保管をいたします作品につきましては、これまでしまったままの状態であったものを今年度、絵画保管の専用棚の設置に着手をいたしました。今後、計画的に整備を進めてまいりたいと考えております。  美術品に対する損害の対策は、市有物件災害共済会の保険に加入をいたしまして、火災や風水害時におけます損害の対応をとっております。また、保管データの管理につきましては、これまで所管する各課がそれぞれ把握をいたしておりましたが、今年度からそれらのデータを生涯学習推進課が集中して管理をし、データベース化を進めております。分類につきましては、絵画、彫刻といった種別による分類、展示・収蔵方法による分類、所管する部署による分類等を行っており、収蔵美術品全体を把握し、情報提供できる仕組みを整備いたしているところでございます。  次に、収蔵美術品の展示活用状況でございますが、まず、福生市の郷土資料室にも多くの収蔵資料はございます。こちらは、歴史や市史、文化財等の学習や研究に活用していただくために、文化財や郷土資料を展示いたしておりまして、常設展示のほか、年4回の企画展を定期的に行い、公開に努めております。また、郷土資料室は中央図書館内にあり、昭和55年の中央図書館の開館と同時に、開館をした施設でございます。収蔵庫が手狭になってきていることや展示場のガラスに耐震性がないなどの問題もあり、今後、展示室及び収蔵庫の全面改修の検討が必要と考えております。  一方、美術品の展示につきましては、現在プチギャラリーのほかに専門に展示する施設はなく、絵画については、市民会館のロビーや会議室、図書館、体育館の施設等のロビーのほか、本庁舎におきましても応接室や1階の壁面に展示をしているものがございます。また、教育委員会が所管をいたしております栗原一郎氏の絵画は、平成14年と15年にプチギャラリーにおきまして絵画展を開催し、市民への公開をいたした経過がございます。なお、彫刻は公園や駅前広場等の市民の目に触れる場所にアメニティー施設として設置をいたしております。各施設におけます絵画、彫刻の展示は、限られたスペースでの展示のため限界がありますが、本庁舎につきましては、市民の目に触れ、管理に支障のない場所で活用できないか、庁舎管理の担当部署とも相談をいたしてまいりたいと考えております。また、プチギャラリーを利用しての展示会は、今年度「収蔵美術品展」といたしまして予定をしてございます。これからも積極的に活用したいと考えているところであります。  次に、美術館の建設構想についてでありますが、収蔵美術品を積極的に展示し、また、市民の皆様の芸術活動における作品等を展示する専門の施設がありますと、福生市民の文化芸術活動がより広がることが期待されることはそのとおりであります。  しかし、現在の所管美術品だけでは、数量及び内容的にも通年展示することには、いささか無理がございます。また、美術館を建設するためには、場所の問題、建設費の問題等、さらには運営に要する経費などといった現在の福生市の財政等諸状況を考慮いたしますと、大変難しい課題があるというところで実現は困難でございます。  これに代わる工夫といたしまして、既に郷土資料室では、文化財、郷土資料のホームページ上で、収蔵品を検索できるシステムを取り入れておりまして、市民の皆さんの学習に役立てていただいているサイト側はあるわけでございます。  収蔵美術品につきましても、公園や街角の彫刻、施設で展示する絵画、また、保管をしております絵画などの解説を入れ、写真で紹介をするいわゆるインターネット美術館のようなホームページ上で鑑賞できる方法を取り入れ、広く市民の皆様に紹介する仕組みをつくるべく、目下研究をいたしているところでございます。  以上、高橋議員の御質問に対する答弁といたします。 30 ◯10番(高橋章夫君) それでは、教育行政について再質問をさせていただきます。  第四小学校の校庭改良工事における芝生化に伴う工事費と芝の種類をお伺いいたします。  2点目といたしまして、芝刈りをした芝の処理はどうしているかお伺いします。  それから、芝生の中で犬や猫のふんの被害があるのか、また、あるとすればどのように処理をしているのかお伺いしたいと思います。  それから、芝生の管理の中で維持費はどのくらいかかるのかお伺いしたいと思います。  それから、5点目といたしまして、芝刈り機は何台使用して、容量や一台当たりの金額はどのくらいかかるのかお伺いしたいと思います。  それから、芸術・文化の振興についてですけれども、収蔵美術品の数量が実施計画と合わないのですが、やはり1点1点の中には高価なものもあるのではないかなと、その辺の管理状況がずれてくることは問題があるかなと思ってお聞きいたします。  それから、教育長の答弁の中で、「これに代わる工夫としてインターネット美術館」ということが出ておりましたので、もう少し内容を詳しくお伺いしたいと思います。  3点目につきまして、収蔵美術品の中で、特に絵画についての保管状況でございますけれども、絵画というものは、大分、温度ないしは湿度に左右されるということをよく聞いておりますので、その管理状況をお伺いしたいと思います。  以上、何点か申し上げましたけれども、再質問とさせていただきます。 31 ◯教育次長(宮田満君) 四小の校庭芝生化施工後の状況の再質問をいただいておりますので、まず1点目、芝生化に伴う工事費と芝の種類でございます。  校庭の改良工事にあわせて行っておりますので参考までに申し上げますと、校庭の改良工事は本年6月11日から9月30日までを工期といたしまして行いました。工事費につきましては1554万円でございまして、そのうち芝生化に伴う工事費は711万8000円ほどでございます。  芝の種類でございますが、ティフトン芝という種類でございます。バミューダ芝と他種との交雑種でございまして、アメリカ南東部のティフトン市で発見されたため、その名が付いたものと聞いております。特徴でございますけれども、暑さや乾燥に強い上に、踏みつけや擦り切れにも強いため、運動競技場や公園の広場などによく利用されているようでございます。  2点目の芝の処理でございますけれども、今年度につきましては、児童たちが立ち入らないような校庭の隅に場所を決めまして、刈り取った芝を敷き詰めて処理をいたしております。また、冬場は芝が枯れてしまいますので、現在芝刈り等は行っておりません。また、来年の4月以降につきましては、他の市でも行っておりますけれども、可燃ごみとして処理をする予定でございます。  次に、芝生の中での犬や猫のふんの被害でございます。第四小学校に確認いたしましたが、現在、犬のふんによる被害はございません。ただ、猫のふんによる被害はあるとのことでございます。それに対します対応でございますが、毎朝用務員や副校長が点検し、処理をしているということでございますが、他市に確認いたしましたけれども、特に対策は講じていないところが多いようでございます。  次に、年間の維持管理費の御質問でございます。芝生の維持管理につきましては、学校、PTAや町会、現在校庭を利用して活動している団体などと連携を図る中で、組織を立ち上げて行っていく予定でございますが、費用にいたしますと、芝生用の肥料代として1万円ぐらいで済むのではないかと考えております。しかし、来年の4月以降は、芝刈りや除草作業に加えまして、目土や施肥、また、エアーレーションなども行わなければなりませんので、1年間は専門業者からの指導が得られればと考えております。その際には予算も必要となりますので、現在予算化に向けて作業を進めているところでございます。  次に、芝刈り機の台数、内容、金額でございます。芝刈り機の台数と内容につきましては、電動式芝刈り機が1台、手動式の芝刈り機が5台でございます。金額は電動式芝刈り機が16万8000円、1台でございます。手動式芝刈り機が1台2万5900円、5台でございますので12万9500円となります。合計いたしますと29万7500円ほど用意してございます。全額東京都からの補助金を充当してございます。  次に、芸術・文化の振興の御質問を3点いただきました。まず、1点目の収蔵美術品の現在の数量が実施計画114点と合わないと、こういった問題でございますけれども、この管理は、作品ごとに生涯学習推進課を初め、さまざまな課で現在行っております。したがいまして、全体的な把握が十分になされておりませんでした。そこで、生涯学習推進課といたしましては、美術品としての財産の正確な把握と市民の皆さんの芸術・文化活動に役立てていただく必要からデータの集約を行い、データベース化を図っているところでございまして、現在143点の確認を行い管理をしているところでございます。これが114点に比べまして増加しているわけでございますが、この増加の内容は、購入や寄付による増加ではございませんで、実態を精査していく中で数量がふえたものでございます。大変申しわけございません。  次に、2点目のインターネット美術館についてでございますが、収蔵美術品を公開する方法といたしまして、美術館を持っていない自治体ではまだ多くはございませんが、インターネット上で収蔵美術品を紹介する取り組みが始まっております。  例えば、立川市では、立川アートコレクションと題しまして、インターネット上で市内公共施設に展示されたり、公園や街角などに設置されているアート作品を自宅にいながら鑑賞できる仕組みを取り入れてございます。市内全域にあるアート作品をわかりやすく紹介しておりまして、収蔵美術品の紹介としては効果的な取り組みと思われます。また、日野市におきましても、デジタルミュージアムといたしまして、収蔵美術品の一部を公開しております。このような他市の先駆的な取り組みを参考にいたしまして、極力費用のかからない方法を取り入れながら、本市におきましてもインターネット上での公開を積極的に進め、プチギャラリーでの展示とあわせ、多角的に公開の方法を取り入れてまいりたいと考えているところでございます。  最後に、絵画の保管状況でございますが、郷土資料室では、24時間フルに一定の温度及び湿度が保たれる収蔵庫で管理しておりますけれども、そのほかに収蔵している美術品では、施設に展示している以外の絵画は、さくら会館内2階の専用倉庫に除湿器を設置いたしまして、管理しているところでございます。 32 ◯10番(高橋章夫君) 再々質問の前に、電動式の芝刈り機ということでございましたので、電動式は相当な回転数の芝刈り機を使っていると思います。芝刈り前の機械の点検と、それから芝生の中にある、例えば小石やビンというようなものは、やはり除去しておかないと危険なのかなと、そんなふうに思っておりました。適宜、これからも気を付けてもらいたいと思います。  それでは1点、再々質問をさせていただきます。芝生の件で、前回の質問の中では鳥取方式ということでお伺いしましたけれども、今回は芝生化でティフトン芝ということでございましたので、このティフトン芝を選んだ理由をお聞かせいただければと思います。以上、1点だけお願いいたします。 33 ◯教育次長(宮田満君) 以前は鳥取方式という方式も考えてございましたけれども、今回はティフトン芝を選んでございます。  鳥取方式につきましては、ポット苗による芝生化のために、開放できるまでに芝生を育成させる、この時間がかなり必要となります。今回ティフトン芝を使いまして、四角に切り取った芝を一面に張るという方法をとっておりますので、開放するまでにそれほどの時間を要しません。また、先ほども答弁いたしましたが、ティフトン芝は暑さや乾燥に強い上に、踏み付けや擦り切れにも強いという特徴がございます。さらに芝の伸びも早く、葉も柔らかく、芝と芝が密集して生えるという特徴もあることから、今回、ティフトン芝を選定いたしたところでございます。 34 ◯10番(高橋章夫君) それでは、要望ということになろうかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  第四小学校芝生化について、来春には新しい芽が出まして、新一年生が入学し、芝生の上で上級生と学び、遊び等ができることが目に映るような気がいたします。そして、管理が学校側に変わり、地域やPTA、児童・生徒の方々により芝の管理ができれば、学校教育の向上にもつながるとともに、絆も結ばれると思います。芝一文字にもかかわらず、大きな成果を期待しております。また、今後とも各学校に計画どおりに芝生化が進められることを要望いたします。  2に、収蔵美術品についての件で要望いたします。  答弁でのインターネット美術館も一つの方法ですが、作者が書いたものを自分の目で見ることで、作者の思いがわかり感動が伝わると思います。どんな作品であっても、画面で見るよりも実物を見るに越したことはありません。また、実物を見ることによって目がこえ、まして子どもや鑑賞者には大きく美しく見えると考えます。市内にも、画家の方も何人かおられます。それらの方々の御紹介により、集められた作品を展示することはできるのではないかとも思います。  そして、市内にある民家の蔵をお借りして蔵美術館と銘打って使用すること、あるいは酒蔵等で、もしあいている建築物等が借りられれば、独特の美術館としても考えられるのではないかと思います。  以上のようなアイデアもいろいろあろうかと思いますけれども、今後の検討課題として、福生市の美術館建設構想につながることを要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 35 ◯副議長(田村正秋君) それでは、午後1時まで休憩といたします。       午前11時50分 休憩   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       午後1時 開議 36 ◯副議長(田村正秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、7番原田剛君。         (7番 原田剛君質問席着席) 37 ◯7番(原田剛君) それでは、御指名をいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  今回は、高齢者福祉について、道路照明のLED電球整備について、永田橋の工事状況についての3項目について、混合方式でお聞きしたいと思います。  まず1項目目、高齢者福祉について、1点目、在宅介護を支える仕組みづくりについてお聞きします。  会派視察で、福岡市の託老所「よりあい」と熊本市の小規模多機能型介護施設「きなっせ」を視察しました。両方とも主に認知症高齢者を対象とした小規模多機能の先駆けとなったところです。  最初に、熊本市の「きなっせ」について。対応いただいたNPO法人「コレクティブ」の川原秀夫理事長は、「託老所・グループホーム全国ネットワーク」の代表として、厚生労働省と小規模型介護の制度化に向けて協議を重ねてきた方であります。「きなっせ」は住宅街の中にあり、利用者は18人ほどで、ほとんどが認知症の方、スタッフは12人、この体制で24時間ケアを行っています。川原理事長は特養施設に18年勤務されましたが、「認知症の方を認知症専用棟で見るのはよくない。街中で今までの生活と同じように暮らすことが大事」と思い、集団ケアではなく小規模ホームの設立を目指しました。当初から「通って、泊まれて、自宅に来てくれて、いざとなったら住むこともできる場所」という考えを出し、宅老所型多機能ホームを目指し、生活してきた地域の中で普通に暮らしたいという高齢者の願望にこたえようとしました。1999年に小規模多機能ホームとして「きなっせ」を開設し、その後、小規模多機能型介護施設に移行しました。特養施設と違い、職員の小さなお子さんが動き回っているのも家庭的でよいと思いました。特に認知症の方は、環境を変えると認知症が悪化すると言われています。在宅で生活を支援する地域密着サービスは、暮らしてきた自宅からなるべく高齢者を切り離さないように、地域で安心して暮らせる魅力的な事業として期待が大きいものです。小規模多機能型居宅介護等、地域密着サービスの整備の推進についてお伺いします。  次に2点目、在宅介護支援強化のナイトケア制度について。福岡市の宅老所「よりあい」の視察から質問いたします。  宅老所「よりあい」は、ソフトバンクホークスの「ヤフードーム」から徒歩10分の住宅地にあります。最初、認知症の高齢者をお寺の茶室でデイサービスとして始めました。福岡市の高齢福祉課の課長の努力もあり、スタートできたということです。そして、茶室からお寺の敷地内の空き家を購入し、そこにスロープをつけ、トイレやお風呂もバリアフリーに改築し、デイサービスを行いました。その後、隣の副住職の家を購入して改築し、グループホームとして開始、前はデイサービス、後ろはグループホーム、その間は改築されて自由に行き来できるようになっていました。日中は8人から12人のお年寄りほとんどの認証の方が集まってデイサービスを利用し、泊り込み住みこんでいるお年寄りが4人ほど、時々泊まるというショートステイのお年寄りも日に2、3人います。「よりあい」は、小規模多機能型介護施設のモデルとなった取り組みの施設ですが、あえて小規模多機能型に移行しませんでした。それは、多くの宅老所はデイサービスがほとんどですが、「よりあい」は、通所施設に介護保険制度以前にあったナイトケアの制度を自主事業としてやっています。通所者が必要なときに、いつでも泊まれるようにしています。小規模多機能型だと泊まりについては、ショートステイで予約で押さえられているので、必要な人が必要なときに利用できないとの理由からです。認知症の方々には、家族で支え合うのが基本としながら、身近な住み慣れた地域の通所施設のデイケアを利用し、家族でどうしても夜間見られない場合は、デイサービスで通いなれたところでお泊りをする、いわゆるナイトケアをする。お年寄りも「知り合いの家に泊まりに来ている」と違和感がなく、認知症の方をパニックに陥れずスムーズに介護ができる最善の方法だと思います。このように、通所施設にナイトケア制度を加えた事業を市のモデル事業としてできないかお伺いします。  3点目として、地域で支える認知症について。  通常、認知症の方がいる施設では、利用者が外に出ないよう入り口にかぎをかけますが、「きなっせ」も「よりあい」もかぎをかけていないのです。特に、「よりあい」は、改修時に縁側をつくり、外との空間をつくり、外とのつながりを持たせています。完全にオープンです。その結果、認知症の方が外に出ることもあり、これに職員の方が付き合うようにしています。ところが、スーッと出てしまうとそのまま徘回してしまう。そこで、地域の力を借りて、いわば御近所応援団という体制ができております。商店街などにお願いし、こういう方が来たら声をかけてください、また、「よりあい」に連絡してくださいとなっています。また、認知症の方が落ち着かないとき、地域で夜、添い寝をしてくれる方をお願いし、これを行ったら落ち着いたという例もあります。普通の日でも地域の方がお昼御飯をつくりに来たり、食べさせに来たりしているとのことでした。この御近所応援団は、「無理せず、やれる範囲でやることが大事」と言われていました。このように地域住民や商店街、介護サービス事業者、行政等の関係者において、認知症の本人や家族への理解を深め、支援の輪を広げていくことが重要と思いますが、地域で支える認知症の取り組みについてお伺いします。  4点目として、認知症サポーターの状況についてお伺いします。  2009年3月に認知症サポーターについて私が質問して、地域でサポーターづくりを図っていく予定と答弁され、ことしの3月には堀議員が認知症サポーターについてさらに深く質問し、そのときの答弁では、「職員も窓口で認知症の方と接することも十分あり得るので、理解が不足しているとトラブルの要因にもなりかねない。職員課と協議をして、職員を対象とした認知症研修をやって福生市の職員全員に受けてもらい、サポーターにできればと思っております」と答弁されていました。非常にすばらしいことだと思いました。今回視察した熊本県山鹿市では、全職員を認知症サポーターにしようと取り組んでいるそうです。認知症サポーター養成講座が行われているようですが、認知症サポーターの現在の状況と取り組みの状況についてお伺いします。  5点目として、レスパイトケアについて。  レスパイトとは、猶予、休息させる等の意味があります。在宅介護においては、介護する家族の身体的、精神的、経済的負担が大きいことが上げられます。家族介護者の休暇、休息を保証するレスパイトケア事業の充実など、家族にリフレッシュをしてもらうための事業の充実が重要と言われております。その反面、家族が介護を休むことへの抵抗感や休む必要の社会的認識は低く、緊急時に即対応してくれないなど、現状はまだ十分とは言えません。介護疲れや介護うつという現象もあり、介護に携わる家族の負担も限界があります。介護の休暇、休息をとる仕組み、レスパイトケアの充実は、重要な課題だと考えております。  家族にリフレッシュしてもらうため、介護休暇、休息をとる仕組みレスパイトケア事業の充実についてお伺いします。  次に、2項目目の道路照明のLED電球整備についてお伺いします。  1点目として、道路照明の現状とLED電球整備について。  やなぎ通りと加美立体のところで、道路街路灯がLED灯へ交換されました。CO2削減にもなっていることと思います。
     平成21年度事務報告書において、市内道路照明は4061灯となっていますが、この経費を見ていくと、電気代が約4140万円、修繕費は、球の取りかえ、点滅器取りかえ、灯具取りかえなど合計283件で、道路照明灯修繕委託料は798万円、合計すると約5000万円になります。そこで、道路照明灯の現状で、種類と数、また、道路照明をすべてLED電球に交換した場合、CO2削減にも効果があると思いますが、寿命、光熱費、修繕費など効果についてお伺いします。  2点目として、青色道路照明灯の効果についてお伺いします。  外国で、景観改善を目的に、オレンジ色の街灯を青色に変えたところ、犯罪が激減するという現象が起き、犯罪抑止を目的に青色の街灯が利用されるようになりました。青色がなぜ犯罪を減少させるかについては、幾つかの要因が言われています。暗い場所だと、波長の短い青色の電灯は、遠くまで光が見えやすいということ。生理学的に青色を見ると血圧が下がり、脈拍が落ち着くといった鎮静作用があり、本能的な衝動が抑えられるため、衝動的な犯罪を抑止する効果があると考えられています。このことがマスコミに取り上げられ、日本でも青色防犯灯を採用し、既に犯罪が顕著に減少するという効果が出ているところもあります。他の都道府県で青色防犯灯はふえてきているようですが、防犯効果があると言われている青色道路照明灯について、どのような効果、利点があるかお伺いします。  次に、3項目目、永田橋の進捗状況についてお伺いします。  1点目として、進捗状況と今後の予定について。都の事業でございますが、市としても接しているところもありますので、お伺いさせていただきたいと思います。  永田橋については、国内初の構造形式で、下弦材(鋼製パイプ)と上床版(コンクリート製)をパイプトラスで結合・合成した構造形式を採用しております。下床版を持たないタイプで、これにより上部工重量が30%減少するとのことで、だんだん完成に近づき全容が現在見えてきた状況です。そこで、永田橋の工事の進捗状況と今後の予定についてお伺いします。  2点目として、東側交差点の整備状況についてお伺いします。  永田橋の東側の交差点についてですが、福生駅から永田橋に至る道路と、柳山公園わきからくる市道との交差点ですが、現在、仮橋のために福生駅から来た場合には左にカーブしています。そのためか、サイクリングされる方、ウォーキングされる方のために信号機が設置されています。この交差点周辺も整備されると思いますが、今後のサイクリングロードの整備予定、また、東側の交差点にある信号機について、これがどのように整備されるのかをお伺いします。  以上、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。         (市長 加藤育男君登壇) 38 ◯市長(加藤育男君) 原田議員の御質問にお答えいたします。  高齢者福祉についての1点目、在宅介護を支える仕組みづくりでございます。介護が必要になった高齢者の方に対しましては、第4期福生市介護保険事業計画策定時に行いました福生市の高齢者生活実態調査結果にも見られますように、可能な限り住み慣れた地域で生活が継続できるよう、お一人お一人にあった適切なサービスを提供することが大切であると考えております。福生市を取り巻く状況といたしましては、比較的市域が狭いことや西多摩圏域にさまざまな介護事業所がございます。介護サービスの利用に当たりましては、市外の事業所も利用していただけますことから、現時点では、介護保険の利用者の方から、小規模多機能型居宅介護などの地域密着型サービスについての問い合わせにつきましてはほとんどございません。今後、福生市第4期介護保険事業計画に基づき、訪問や通所の居宅サービスの充実を図りながら、地域密着型サービスの動向を見きわめつつ、充実を図りたいと考えております。  次に、2点目の在宅介護支援強化のナイトケア制度について。  高齢のひとり暮らしや介護者が介護できない状況になられたときに緊急に宿泊できる施設で、通所施設に宿泊を加えたモデル事業等ができないかとの御質問でございます。  現在、国におきまして、平成24年度からの第5期介護保険事業計画について、24時間地域巡回型訪問サービスの導入等のさまざまな議論や検討がされております。国の方向性を勘案しながら、第5期介護保険事業計画を策定する中で、どのようなことが可能か検討してまいりたいと考えております。  次に、3点目の地域で支える認知症についてでございます。  高齢者の見守りを行っている在宅介護支援センターで実施しております家族介護者教室におきまして、今年度から認知症についても重要なテーマに加えまして、教室を開催しております。  認知症の方を介護されている御家族にとりましても、有意義な情報交換の場となり、日常の支えとなっているものと存じます。また、小地域福祉活動やボランティアセンターに登録のある団体などにも支援をいただいておりますが、認知症の方が増加傾向にあることを考えますと、地域で認知症の方を支えるためのネットワーク化が必要であると考えております。  次に、4点目の認知症サポーターの状況についてでございます。  今年度に入りまして、地域包括支援センター長を初め、新任職員も認知症サポーターを養成する指導的役割のキャラバンメイト資格を取得いたしました。本年度はまず足元からということで、職員研修の位置づけとして、職員を対象に認知症サポーター資格を取得できる研修を行う予定でございます。その中では、認知症を正しく理解し偏見を持たず、認知症の方や御家族を温かく見守る応援者として、自分たちでできる範囲で活動を行うこととしております。また、友人や家族に学んだ知識を伝えること、認知症の方やその御家族の気持ちを理解しようと努めることも認知症サポーターの活動の一環でございますので、まずは職員研修を通じて、認知症サポーター養成に取り組んでまいります。職員が職場や地域で認知症のサポーターとして活動することにより、この活動が地域や社会でさらに認知され、理解が深まるものと考えております。  次に、5点目のレスパイトケア事業についてでございます。  高齢者の方を在宅で介護している家族をいやすことや、一時的に介護を代わってリフレッシュを図るために家族支援をしていく事業は、介護保険のサービスではデイサービスやショートステイ等がございます。以前は、利用の要件が家族の病気や事故、冠婚葬祭などの社会的な事柄に限定されておりましたが、現在は介護の疲れをいやすため等の私的事由でも利用もしていただけるようになっております。このサービスの提供の場が施設でございますので、利用者の日常生活のリズムが崩れることや、まだまだ御家族が介護を休む必要性の社会的認識が日本では低いことによる抵抗感があるものと感じております、高齢者の虐待等の深刻な社会問題に通じることもございますので、介護サービスの周知や普及に努めてまいります。  次に、道路照明灯のLED電球整備についての1点目、道路照明灯の現状とLED電球に交換したときの効果についてでございます。  道路照明灯は、車の交通安全や歩行者等の防犯と通行の安全を図るために設置しておりますが、基本的には市民の皆様等の要望を受けて設置をしております。市内の照明灯は、平成22年3月現在で4061灯でございますが、その種類といたしましては、20ワットから500ワットでございまして、水銀灯、蛍光灯、ナトリウム灯、LEDなどがございます。そのうち約90%が水銀灯で、LEDは約2%の61灯でございます。また、道路照明灯をすべてLED電球に交換した場合のCO2削減量や、光熱水費等の効果とのことでございますが、電球の種類やワット数によって削減率等が異なりますので、一概に試算はできません。  そこで、平成21年度に国庫補助の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用して実施いたしました、やなぎ通りと加美立体通りの400ワットの水銀灯51基を、LEDに交換した事業の事例を参考に試算いたしますと、CO2の排出量につきましては、1基当たり年間で約466キログラムの削減、また、電気料金につきましては、1基当たり年間で約1万9000円の削減となり、両方とも約78%の削減が図られます。また、電球の寿命につきましても、水銀灯は約3年でございますが、LEDは約10年もつとのことでございますので、電球の交換等が減り、修繕費も削減されると思われます。このようなことから、LEDに交換することは大きな効果が得られるものと考えておりますが、まだLED照明灯の価格が高価なため、財政状況等も考慮しますと、単独事業での交換は厳しいと考えております。  次に、2点目の青色道路照明灯の効果についてでございますが、後ほど担当部長より、答弁をさせていただきます。  次に、永田橋の工事状況についての1点目、進捗状況と今後の予定についてでございます。  永田橋架け替え工事については、橋の老朽化が進んでいることや、本路線が都市計画道路であり、圏央道へのアクセス道路として早期の拡幅整備が必要なことから、平成18年度から東京都の施工により架け替え工事が着手されました。  その後、工事は着々と進んでおりますが、現在の進捗状況及び今後の予定について東京都西多摩建設事務所に確認いたしましたところ、今年度は、橋上部の架設及び仕上げ工事を実施しておりまして、新橋の完成は、平成23年3月をめどに進めておりまして、完成後、車両や歩行者等の通行を新橋へ切りかえる予定とのことでございます。新橋への切りかえ後、仮橋の撤去工事を開始し、取り付け道路の整備も行いまして、平成24年3月には、すべての工事が完成する予定とのことでございます。  次に、2点目の永田橋東側交差点の整備状況についてでございます。  橋の架け替え工事とあわせて、サイクリング道路の立体交差化の工事も東京都に実施をしていただきますが、柳山公園内東側の既設の市道沿いにサイクリング道路を整備いたしまして、立体交差部は、幅3.5メートル、高さ2.5メートルのボックスカルバートを設置いたします。この工事につきましても、平成24年3月に完成予定でございます。  また、東側交差点の整備についてでございますが、現在設置されている信号機につきましては、既設の橋から仮橋への車両通行の切り替えに伴い変則的な交差点になることから、歩行者等の横断の安全確保を図るために、東京都が警視庁と協議し、工事期間中暫定的に歩行者用の信号機を設置したとのことで、工事の完成に伴い撤去する予定とのことでございます。整備前と同じように信号機のない交差点に整備されると思われます。  以上で、原田議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 39 ◯総務部長(野崎隆晴君) それでは、道路照明灯のLED電球整備についての2点目、青色道路照明灯の効果について市長の補足答弁をさせていただきます。  これにつきましては、イギリスのグラスゴー市において青色の街灯を設置したところ、犯罪が減少したという事例が2005年に日本のテレビで紹介をされました。これらの青色防犯灯が防犯に対して有効であるという情報に基づき、全国的に設置の動きが起こり、奈良県警察が設置に取り組んだことが始まりとされております。青色には、人の副交感神経に作用して落ち着かせるという沈静効果と、心理的に人を冷静にさせる効果があるということが言われております。しかしながら、防犯のメカニズムについては、心理学的な因果が立証されているわけではなく、不確かな疫学的結果が根拠とされているに過ぎません。  青色街灯の防犯効果については、このことがメディアによって紹介をされ、それを知った犯罪を試みようとする者が、この色の街灯が設置してある場所は防犯意識が高い地域であると理解し、そのことによって結果的に犯罪発生率が低下しているだけだというようなことも言われております。  科学的には、一般的に街灯に用いられている白い光に対して、波長の短い青色は雨天や霧の中では極度に視界が低下し、交通事故等の発生を助長する危険性があり、安易な設置には、慎重を期する必要があるようでございます。社団法人日本防犯設備協会が国からの依頼で、青色防犯灯について検証をした際の報告によれば、期待されたような利点は認められないという結論に至っているということでございます。  以上で、市長の補足答弁とさせていただきます。 40 ◯7番(原田剛君) ありがとうございました。それでは、順を追って再質問させていただきます。1項目目、高齢者福祉について。1、在宅介護を支える仕組みづくりについて再質問させていただきます。  小規模多機能型居宅介護の地域密着サービスについての問い合わせはほとんどないとのことですが、この仕組みについて、余り周りで知られていないのではないかというのではないかと思います。介護保険ではもともと脳卒中などによる後遺症、身体機能に障害がある高齢者への介護を想定していました。これに対し認知症高齢者介護をもう一つの柱にすべきであるとして、2003年6月の厚生労働省の報告で「小規模多機能型居宅介護」という新たな介護サービス体系が提案されました。在宅介護サービスをより深め、最後まで在宅生活を送ることができる新サービスを提起し、本人、家族の状況変化に応じて365日24時間在宅サービスが切れ目なく、適時適切に在宅に届けられることが必要であるとしました。  具体的には日中の通い、いわゆるデイサービスや、一時的な宿泊、ショートステイ、緊急時や夜間の訪問介護サービス、さらには居住するといったグループホームの4種類のサービス拠点として、在宅介護と施設入所の間、はざまを埋めるというサービスが小規模多機能型介護ということでございます。  それでは、再質問でちょっと視点を変えまして、市民の方で施設が特養とか老健とかありますが、施設入所待ちをされている方、申し込みをされている方、福生市で、こういった方で、こういったところに在宅で申し込まれている方の人数はわかるかお聞きしたいと思います。 41 ◯福祉保健部長(森田秀司君) それでは、お答えをさせていただきます。市内の老人福祉施設及び介護老人保健施設への福生市民の申し込みの状況でございます。なお、調べましたのは、ことしの10月1日現在の数字でございます。また、申し込みについては、重複の申請もございますので、その点あらかじめお含みおきをいただきたいと思います。  まず、特別養護老人ホームですが、サンシャインビラは100名の方が申請をされているということでございます。また、第2サンシャインビラでは99名、ヨコタホームでは107名、福生ことぶき苑が6名、介護老人保健施設ユーアイビラでは2名、合計で314名の方の申し込みがあったということで、前年と比較いたしますと微増というような傾向でございます。 42 ◯7番(原田剛君) ありがとうございます。314名ですね、10月1日時点で。重複もしているということで、重なってあちこちの施設に申し込んでいらっしゃる方もいるということです。全体としては、微増傾向だということでございます。  小規模多機能型介護については地域密着型ということで、利用者は福生市在住の方が対象となります。それで、福生市介護保険事業計画の第4期、51ページの方で、小規模多機能型居宅介護について提供見込み量の推移というのが載っておりまして、22年度までゼロだったのが23年度は120という数字が上がってきているわけですね。単純に、小規模多機能型の定員がマックスで1施設25人ということを考えますと、計画の中でこの120人の利用を見込むとなると5施設必要となっています。さらに、厚生労働省の通達の中で「各地域で将来必要となる介護施設、地域介護拠点の平成23年度までの緊急整備を促進するため、第4期介護保険事業計画を前倒しに加えというような形で───中略しまして、積極的に整備を進めていただきたいのであります」とあります。他の自治体においては、ホームページなどで補助金なども書いて、募集なんかもかけているようですが、特に、福生市でそういったことをやっているといった感じではありませんが、これだけ、314名の方が待機、入所待ちしている状況でありまして、そういった中で、やっぱり先ほどの答弁の中では、小規模多機能型介護施設については動向を見きわめつつということでありましたが、そのような状況ではなく、緊急的な対応が必要ではないかと思っております。それで、やはりこういった施設入所待ちの方がいらっしゃる中で、小規模多機能型介護施設を必要とは思わないですかということを、再度お伺いしたいと思います。 43 ◯福祉保健部長(森田秀司君) なかなかこの施設を設置するのは、やはり介護サービス事業者の方の協力が必要でございますので、この第4期の介護保険事業計画にもございますように、事業者の協力のもと、多機能型の充実整備に今後とも努めていきたいというふうに考えております。 44 ◯7番(原田剛君) なかなか難しいことですね。確かに、おっしゃられるとおり、事業者の協力がやっぱり必要だということでございます。先ほども言いましたように居宅介護、在宅介護と、また施設入所という、このはざまを埋めるサービスということで、こういった小規模多機能型介護ということが言われております。  なかなか待機者がいて入れないような状況もありますので、そういった中で、一生懸命在宅で介護されていらっしゃる方もいます。市民ニーズにあった進め方をしていっていただきたいというのと、また、23年度からまた第5期の計画に向かって計画を策定されると思いますので、その中でもしっかりとこの辺はお願いしたいと思います。確かに事業者の協力というのは欠かせない面ではありますが、その辺も引っ張ってくるような、そういった仕掛けというか、そういったものができないかということで、それはお願いしたいと思います。  次に、在宅介護支援強化のナイトケア制度ということでございます。これについては、やはり理想的な形で「よりあい」がやっているなというのを見まして、そういった中から質問させていただいておりますが、実際に緊急時には高齢者の方が転倒したりして、なかなか、病院に行くけれども結局は入院できず帰されてしまったりとか、こういったようなケースがあったり、そういった中で、在宅支援センターに連絡しても、やはり施設なんかはもうショートステイでも計画が決まっていて埋まっているという状況であります。なかなか、緊急時にベッドの空きがないという状況でもあります。そういった中で一番力を発揮するのが包括支援センターではないかと思いますが、やはり相談がメインで、いろいろな対応とか、何でもやっていただいているという認識はしております。ところが、高齢者の方をそのまま預かるというところまではいかない状況なのですね。こういった場合に、具体的に包括支援センターでどのように対応しているかということで、この辺はちょっとお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 45 ◯福祉保健部長(森田秀司君) お答えをさせていただきます。福生市地域包括支援センターでは、地域にあるさまざまな社会資源を活用いたしまして、高齢者の生活を総合的に支えていくための拠点といたしまして、福生市が主体となり、設置されております。社会福祉士、保健師、主任介護士、支援専門員などが中心となりまして、介護予防プランを初めとする高齢者の総合的支援を行っているところでございます。悩み、疑問、相談事、高齢者や御家族が1人で抱え込まないよう細心の注意を払って対応を行っておりますが、今、お話がありましたように、介護施設ではございませんので、直接高齢者の方の介護はしておりません。  具体的には、比較的軽度の症状の方の相談などが多く、介護認定の申請の仕方、施設の御説明など、多岐にわたる場合も多くございますが、地域の介護支援センターへ支援を要請するなど、高齢者の状態によりまして、個別の対応をいたしておるところでございます。なお、継続的に地域包括支援センターの支援が必要な方には、1回限りで終了することなく支援を続けておるというような状況でございます。 46 ◯7番(原田剛君) はい、ありがとうございます。多岐にわたって、相談とかいろいろな業務をやっていらっしゃって、また、相談したときには、在宅支援センターと連携をとって対応していただいているということで了解いたしました。ここでは、やはり視察した「よりあい」、そこから、ひとり暮らしの高齢者や家族の状況等で緊急的に泊まりができるという、このような体制が理想的だなというようなところがありまして、そういった場合にも、こういったところがあれば、包括支援センターでもすぐに対応できるのではないかということで、そういった思いで質問させていただきました。まだ、小規模多機能型の施設もまだままならないところでございますが、そのようなところもあるということで理解していただければと思います。  次に、3点目として、地域で支える認知症というところでございます。  家族介護教室でも認知症について行われていて、情報交換の場となっているということで、地域で認知症の方を支えるネットワークが必要という認識でいらっしゃいます。それで、実際福生市で認知症の方、傾向的にどうかということでございますが、認知症高齢者の日常生活自立度というのがありまして、高齢者の認知症の程度をそれぞれ日常生活とか、自立度を客観的に把握するものでありますが、介護保険制度の要介護認定でも用いられて、コンピューターの一時判断にも結果的に反映されるようになっております。  そのランク1の中では、何らかの症状を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。認知症を有しているけれども大丈夫ですよというランクですね。それで、ランク2に行きますと、家庭外で日常生活に支障を来すような症状・行動や意思の疎通の困難さが見られても、誰かが注意していれば自立できる。症状、行動などを見ますと、たびたび道に迷うとか、買い物や事務、金銭管理など、それまでやってきたことにミスが目立つ。この辺から、やっぱりランク2あたりから、だれか見守りが必要なっていくのではないかなという感じがします。  また、ランク3になると、このランク2に加えて、介護を必要とすると書かれておりまして、症状とか行動は、着替え、食事、排せつが上手にできない、時間がかかる。やたらものを口に入れる。ものを拾い集める、徘回とかいう感じで、この辺になるとちょっと大変になってくるかなっていう感じでございます。  大きくは5段階に分かれておりますが、その辺の人数的なもの、傾向的なものをとらえられているのかお聞きしたいと思います。 47 ◯福祉保健部長(森田秀司君) 要介護認定の際に用いております認知症高齢者の日常生活自立度の判定別人数でございます。この4月からの上半期における人数と、前年同期の比較でお答えをさせていただきたいと思います。4月からの上半期で介護認定審査会において判定を行った人数は、平成21年度は950名、平成22年度は1005人でございました。その中で、何らかの認知症状のある方は平成21年度の上半期では52%の499人、また、22年度の上半期では51%の510人でございました。そのうち、今年度の内訳で申し上げますと、2段階の方が、何らかの認知症状のある方の中の自立ができない方でございますが、2段階の方が225人、3段階の方が188人、4段階の方が82人、5段階の方が15人で、合計で510人の方で、何らかの認知症状があり、この比較ですと、全体では前年同期では2.2%の増加傾向というような形でございます。 48 ◯7番(原田剛君) 詳しく調査していただきましてありがとうございます。傾向的には同時期で比較すると2.2%の増加傾向ということでございます。それで、半年ということで、介護認定審査で22年でいきますと、1005人中、認知症の症状がある方は51%、510人ということでございますね。軽度、重度を含めて半分の方が認知症と判定されているということでございます。特に、3以上の方はやはり徘回という声が入ってくる方ですね。ここら辺をずっと足していくと285人くらいになるのかなということですね。やはり、11月にもいろいろ行方不明ということで、防災無線なんかでも流れていたようなことを感じたところであります。やはり、こうなってくると認知症を地域で見守るという、こういった体制も必要かなということで、こういった体制づくりもつくっていかなければならないかなと思っております。いろいろ他の自治体でも、認知症に関してのやはり声かけとかあいさつとか、そういったものをやっていくという取り組みをやっているところもありますので、こういった見守り隊といいますかね、そういったものが商店なんかも含めて、見守っていける体制がとれればいいかなとおもっているところでございます。  次に、4点目の認知症サポーター制度についてお伺いしたいと思います。  地域包括支援センター長初め新任職員も認知症サポーターのキャラバンメイトの資格を取得したということで、すばらしいと思っております。これで認知症サポーターを養成していく、そういった講師役のキャラバンメイトという方、何人ぐらいになったかなっていうのと、あとは職員研修の位置づけとして、認知症サポーターの研修を行うという予定で、本当に全職員の方がサポーターをとっていただければ、すばらしいなと思うところでございますが、現在どれぐらい予定しているのかとか、そういったところをお聞きしたいと思います。 49 ◯福祉保健部長(森田秀司君) 認知症サポーターを養成するキャラバンメイトの資格取得者でございますが、包括支援センター関係で3名、社会福祉協議会職員で1名、合計4名でございます。全職員が認知症サポーターとなるのはいつごろかというようなことでございますが、今年度2月に研修を予定しております。今年度は30名から40名程度の受講者を予定しておりますが、できるだけ早い時期に全職員がサポーター資格を取りまして、サポーターとして活躍できるように努めていきたいというように考えております。 50 ◯7番(原田剛君) キャラバンメイトの方、4名ということで、この辺はもうちょっとふやしていっていただきたいなという思いがいたします。それでまた、今年度中に30から40名ということで、毎年これくらいということじゃないですよね。これからいくと職員全部受けるには10年ぐらいかかってしまうという状況になってしまいますので、そういうことではないと思いますので、これは、研修の方は職員課ですかね、ぜひとも講習的には1時間から2時間程度の講習ですので、早期に全職員が認知症サポーターになっていただけるようにお願いしたいと思います。  次に、レスパイトケア事業について。  先ほども、答弁の中でも高齢者の虐待というようなことがありまして、先日も新聞なんかでも、埼玉県の方が相談とか通報が1000件を超えたという、増加傾向にあるというようなことも報道されておりましたし、身体的虐待、心理的虐待介護の放棄など、色々さまざまあるようでございます。確かに在宅介護でストレスがたまっていったときに、暴言とか暴力とか、そういうことにつながりかねないのではないかと、一番ストレスをためないようなことが重要ではないかと思っている次第でございます。そこで、確かに介護保険サービスの中で、デイサービスとかショートステイとかありますが、介護している人同士の横の連携ということですね。やはり、自分1人が大変じゃないのだっていうこういったところで、介護されている方同士で話したりするのもひとつではないかということで、レスパイトケア事業として介護している家族の方対象に、市のバスとか使ってお出かけして交流をするような、そういった事業というのを行ってはいかがかなと思いますが、いかがでしょうか。 51 ◯福祉保健部長(森田秀司君) お答えをさせていただきます。現在も福生市家族介護者教室及び家族介護者交流事業実施要綱というのに基づきまして、高齢者を介護している御家族の介護者交流事業を行っておりますが、実施の方法につきましては、今お話のありましたような趣旨も踏まえまして、効果など、今後また考えていきたいというふうに考えております。 52 ◯7番(原田剛君) 家族介護者交流事業がそれに当たるということで、理解いたしました。実施要綱ということでそれを見ますと、介護者相互の交流会への参加に対する助成をするということで、一人当たり年額2万5000円を限度に助成するというような感じがあります。それで、実際何人ぐらい利用しているのかというのは、すぐには出ないですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)では、結構です。それはまた、予算、決算の特別委員会などで聞きたいと思います。それは、より多くの方にそういった参加ができればなという思いでいますので、ぜひとも多くの方が在宅でそういったストレスがたまらないように、ずっと続けて介護をやっていけるように、そういった交流という場で進めていただきたいという思いはありますので、よろしくお願いいたします。  次に、2項目目の道路照明LED電球整備について。  実際、LEDに51基やったら年間で1基当たり1万9000円浮いたということでございます。大きな効果が見込めるのかなというところでありますが、市議会公明党で議会前ではありましたが、群馬県太田市にLEDについて視察に行きました。夕方から出まして、午後6時ごろ向こうに到着して、実際は太田市から委託された業者の方が、市役所と水道事務所との間に付いている道路をテスト的に今付けておりますが、この青色LED防犯灯2灯、これについて説明を受けました。青色といっても青色だけだと照度が落ちるということで、青と白のチップを交互にちりばめたもの、また、青・青・白・白とか交互にちりばめたものの2種類で、長さは58センチで10ワットのLED灯でした。遠くから見ると青いということもあり、この時期ちょっと寒々しいという感じがしました。しかし、LED等の下に行くと思ったよりも明るいという印象を受けました。太田市の防犯灯は、蛍光灯タイプのこういったものが多いのですけれども、通常の───福生市も付けておりますけれども、80ワットの道路照明灯をよく見かけますが、そういったものと、そう明るさなんかは変わらないのではないかという印象を受けました。  それで、太田市は、いわゆるESCO(エスコ)方式で市内の1万8000個の防犯灯を種類としては蛍光灯、ナトリウム灯、水銀灯があるようですが、これをすべて青色LED灯に替えて、350灯のCO2を削減しようというものです。ESCO方式、エナジー・サービス・カンパニー、直訳するとエネルギー供給会社なんてなってしまうのですけれども、これについては、省エネについて通常は、省エネタイプのエアコンを入れたりとか、窓の断熱性をよくしたりなど、これは会社施設や工場などのオーナーが行うのが一般的なのですね。  これに対してESCO事業というのは、省エネの提案や機器の販売、セールスするのではなく、うちに任せてくれたら何十万円、何百万円の省エネを保障しますよというサービスです。さらにお客さんは何もしなくていいですということです。うちで全部機器の手配、工事をやりますというもので、省エネで得した利益、電気代が下がるという、これを分配してシェアしようという、こういった感じのものです。お客さんにとっては、エネルギーコストや効率改善に関するこういった業務を一切かわって行ってサービスを提供し、さらにそこでコストを保障するサービスというものでございます。従来は、お客さんが初期投資をする必要があり、なかなか実行に踏み切れない等の問題がありましたが、この初期投資なしで手間をかけずに、省エネによるコスト削減が確実に得られるという点が最大のメリットと言えます。  ほかでは、都立病院とかでもESCO事業で、二酸化炭素の排出量削減や光熱水費の削減とか、三鷹市でも芸術文化センター、環境センター、東部下水処理場とか、そういったところでESCO事業を取り入れて、二酸化炭素の排出量削減を行っています。  太田市の場合は、平成21年の防犯灯にかかわる電気代というのは約5200万円、修繕費は2400万円で合計7600万円、それで、LED化に全部したところで電気代は3900万円になって、電気代だけでも1300万円節減ができると。特にLEDというのは10年という寿命のため、修理費はほぼゼロ。浮いた費用の総額から経費削減分のメリットなど数百万円を引いて、残りの3000万円強を分割金としてあてようとするものです。今年度中にすべて、この青色LEDに変わるということでございます。委託業者の選定はプロポーザル方式で行って、契約条件の中には、LEDの取りつけの工事は、市内の全電気店に協力してもらうこということで、市内の業者というのも特定していたり、新設したLEDに関して10年間の保障をすることで、もし壊れた場合なんかはすべて業者持ちということで、こういった太田市のESCO事業に関して、市の財源持ち出しなしで、すべてがLED灯になり、電気代、修理等の浮いた分で事業所と分け合うという、こういったことでございますが、何よりもCO2削減に大きくアピールできる部分ではあります。こういった太田市の取り組み、ESCO事業に関してどのようにお考えかお伺いいたします。 53 ◯都市建設部長(小峯勝君) 再質問にお答えします。太田市が実施するということで、私、太田市の方に電話しまして直接聞いたのでございますが、青い光は気持ちを落ち着かせるということで、防犯上有効、防犯効果、経費の節減、CO2削減ということで一石三鳥というような、期待をしているということでございました。当然市といたしましても、CO2の電気料、経費の削減は必要であります。今後、市の街灯の事業効果、経費も含めてでございますが、事業効果や事業の仕組みなど、太田市からは詳しい内容の情報収集をしていきたいと考えております。 54 ◯副議長(田村正秋君) それでは、午後2時10分まで休憩といたします。       午後1時59分 休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       午後2時10分 開議 55 ◯副議長(田村正秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 56 ◯7番(原田剛君) ありがとうございます。まずは、福生市の現状というところで、これを把握しておかないといけないかなというところで、20ワットから500ワットということでかなりの幅があります。こういった種類とかワット数と言いますか、それがどれぐらいあるかとか追えるのかどうなのか、電気代からとか請求書からとか、というところでございます。  難しければざっくりと、一番多いのが何ワットで、これぐらいあるよという形でわかれば教えていただきたいと思います。 57 ◯都市建設部長(小峯勝君) 再質問にお答えします。一番多い数でお答えさせていただきます。100ワットと200ワットが水銀灯でございます。100ワットが1400、200ワットが1300、合計2700でございまして、全体の67%を占めております。 58 ◯7番(原田剛君) 100ワットが1400、200ワットが1300ということで、全体の67%ということございます。見た感じ80ワットが多いのかなと、そういったイメージを持っていたもので、だとすると、LEDにすると、もっと削減ができるんじゃないかという思いがします。あとは67%ということになると、ほかのところも、もし今後どれぐらいあるのかというのを掌握、把握していただければと思います。  例えばということで、80ワットだとした場合、電気料的には定額と考えた場合に大体20ワットまでと、20から40、40から60、60から100、100ワットを越えてというような感じでなっておるわけでございます。勝手にシミュレーションしまして、80ワットが4000基だということで考えたところ、電気料的には80ワットが2ランク下がるわけですね、40ワットまで。こうなってくると80ワットの電気代というのが年間5083円というところで、40ワットになりますと2671円ということで、2412円浮くわけです。これは、単純に4000本と考えたときに964万8000円という、こういった電気代が削減できるというところでございます。  それで、業者などに聞いたところによりますと、ESCO事業でやった場合には、その分で向こうの事業費といいますか、取り分というのがありまして、それを差し引いたところによりますと、565万円ぐらいが大体削減できるのではないかという、市として、自治体として565万円ぐらい削減できるのではないかというシミュレーション、こういったことをされております。それで、LEDもどんどん進歩していくところでございますけれども、全部を一気にかえるなんてことはなかなか難しいところであります。確かに、太田市のようにESCO事業ということで、これは環境省が進めている事業でもありますが、一気にかえてCO2削減していくというのを進めていければなというところでございます。実際は、やはり見ていただきたいなということは、印象的には行きたいなというのがあります。見ていただいて、テスト的に、すべて一気にというわけにいきませんけれども、テスト的にかえてみて、どれぐらい浮くかとか、そういったものを検証して、研究していただきたいと思います。  それで、太田市でも4月には全部青色LEDに変わるということなので、その辺は、私たちもまた視察に行きたいと思いますし、また、その辺のところを見ていただき、研究していただきたいというところでございます。よろしくお願いいたします。  次に、青色照明灯の効果についてということでございますが、太田市は青色防犯灯として、犯罪件数が県内でもワースト3というところもありまして、そういった意味で沈静効果があると言われている青色LED灯を選んだという経緯があるようです。答弁の中で、「日本防犯設備協会の検証では、期待されたような利点は認められない」ということで、じゃ青色防犯灯は、今までやったところは何だったのだろうというようなところは残るのですが、青色街灯ということで、防犯意識が高い地域であると理解され、結果的に犯罪件数が低下しているという効果はあったと、そういうようなところでございます。  反面、雨天時には視認性を考えると、白色光の方がよいということでございます。  確かに太田市も、小学校の周りには白色のLEDの10ワットを付けていたのですが、やはり印象的には青色よりも人の影なんかがはっきりとわかっていいのではないかということで感じたところでございます。その辺については、またそういったところでありますので、再質問はございません。  3項目目の永田橋の進捗状況についてお伺いします。  新橋の完成が平成23年3月めどというところでございまして、完成したら新橋に切りかえるということで了解しました。それで、また24年3月には、仮橋の撤去工事とか、取り付け道路の整備も完了するということでございます。  そこで、以前から個別的にはちょっとお願いしていたところではございますが、永田橋完成の際には、地元としても何かセレモニーに参加したいということで、そういったことを要望しておりました。睦橋が完成した際もセレモニー式典が行われたようなので、通行の切りかえのタイミングなんかもあると思いますが、何か地元でもできないかということでお伺いしたいと思います。 59 ◯都市建設部長(小峯勝君) お答えいたします。議員の要望どおり東京都からは、新永田橋の完成に伴う開通式典を実施する方向で、式典には地元の参加もお願いしたいとの話がございました。今後、詳細につきましては、東京都から市並びに地元町会に具体的な内容があると思います。 60 ◯7番(原田剛君) ありがとうございました。地元も参加できるということで、進んでいるということで理解いたしました。本当に喜ぶと思います。ぜひともよろしくお願いしたいと思います。  次に、2点目の東側交差点の整備についてですが、柳山公園内の市道沿い、ここは立体交差部にはボックスカルバートになるということでサイクリングロードができるということでございます。これが24年3月に完成、それで、新橋に切り替えられるのが23年3月ということで、1年あるわけなのですね。工事完了時には信号機も撤去するということですかね。その辺のことを1年間は残した上で、あと撤去という形なのかどうなのか。その辺ちょっともう一度確認したいと思います。 61 ◯都市建設部長(小峯勝君) お答えします。この永田橋の前後の交通処理につきましては、工事を始めるに至りましては、東京都と福生警察署の中で、交通の安全対策という意味で信号機を設置してございます。今、御指摘の工事終了後でございますが、次の工程としましては、いわゆる仮の橋、下流側に架かっています仮橋の撤去工事がございますので、歩行者の安全確保のための既設の信号機は、新永田橋切りかえと合わせて移設して利用していきますが、すべて工事が完了しましたら撤去するということでございますので、1年間は既設の信号機を使えると思います。 62 ◯7番(原田剛君) 新橋完成時には移設してということで、実際、サイクリングロードができてから後に撤去ということでございますね。サイクリングロードができてもここを通行する歩行者にとっては、ぐるっとこう、サイクリングロードの下を回らなくてはいけないという、こういった状況になります。特に、夜などは人目につかなくなるような、危険なところではないかと思う次第ですが、そういった場合に、やはりここの横断歩道をわたろうとするという、こういった状況になると思います。それで、地元としてはせっかく移設するのであればそのまま残してほしいと、こういった思いがするんですけれども、このへんはいかがでしょうか。 63 ◯都市建設部長(小峯勝君) お答えします。現在の信号機は、東京都が設置した工事中の期間の信号機でございますので撤去されるということになります。そこで、御質問のように残すという形になりますと、新たに信号機を設置するということで、市から直接、福生警察を通しまして警視庁に要望していくということでございますので、今後また、地元町会等の御意見をお聞きしながら設置要望をしていきたいと考えております。 64 ◯7番(原田剛君) ぜひとも、以前もあそこをわたろうとしていた方が巻き込まれてはねられたりしていたということもありましたので、できるだけ残すような形で、新設になってしまうのかもしれませんけれども、押しボタン式で結構でございますが、歩行者としてそういった信号を残してもらいたいと強く要望いたしまして、いろいろ新しいことを述べさせていただきましたが、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 65 ◯副議長(田村正秋君) 次に、20番小野沢久君。         (20番 小野沢久君質問席着席) 66 ◯20番(小野沢久君) 御指名をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。今回の通告した質問は、新年度の予算編成の関係、それから片倉跡地宇宙科学館構想の関係、下の川緑地の関係、それから教育行政についてでございますが、通告、通告とたくさん出てきますけれども、通告をしているから、こういう質問をしますよと通告します。インターネットで見ている方もいますのでね。通告がしてあるから、市長も理事者も、原稿を読むだけで答弁ができるという仕組みになっています。大体、何で皆、原稿を読んでいるのか不思議だということですが、こういうことになっておりまして、私、今回この一般質問が86回目になります。  それで、例えば、新年度予算編成についてったって、項目が303項目、件数で655件、だから何だということではないんだけれども、福生には7期目で100回目の記念パーティーを開いた議員がおりまして、今その方は休憩していますけれども、そんなことがあって、ただ今でこそ一般質問をやっていますけれども、私が入ったころから3期ぐらいは、議会事務局から新人議員が当選しますと説明会があるのですが、事務局の説明が、「議員、そんなに質問しなくてもいいんだよ」と教えてくれるんですよね。それをよく見るとやっぱり、当時から一般質問の24人の定数のうち、大体6人から8人、あるいは10人ぐらいしか質問をしていないのですよ。それで、ここ10年ぐらいで改革が進みまして、今回なんか20人のうちの議長を除くと19人でしょう。そのうち2人休んで、あと全員が一般質問、まさに時間いっぱい使ってやっていますので、そのくらい変わってきたなっていう中で、やってきたこの86回というのは、自分なりにまあまあの数字かなという思いがいたします。  そこで、余計なことを言っていると時間がなくなってしまうので、予算編成について、質問をしていきたいと思います。  毎年、この時期には予算編成について質問をしますけれども、今回は、市民派未来クラブの代表としての質問と、この部分は理解していただきたいと思うんですが、毎回景気の厳しい中ということですが、またことしも厳しいのだから、たまたま幸か不幸か我が市は、法人市民税が余り多くないものですから、もともとその影響は余り受けていませんけれども、市民の所得が減った分だけ市民税は間違いなく減ってくるということで、その辺に影響はあると思うんですが、まずその基本方針と主な施策について質問しておきます。  それから、財源の確保と新たな歳入なのですが、なかなか新たな歳入もないんでしょうけれどもね、議会の方で、駐車場を有料にしろという話があってもなかなか理事者の方が屁理屈こねてやらないのが現状で、新しい財源に余りする気がないのかなと思っているのですけれども、新しい財源があったらお願いいたします。補助金は幾つかあるようでございますので、その辺の関係をまず質問をしておきたいと思います。  それから、もう1点、米軍横田基地の関係です。  市長がようやく、私は前から「ない方がいい、ない方がいい」と言っているのですけれども、加藤市長になってからは、「動かしがたい、動かしがたい」できて、ようやく前回、無理やり「ない方がいい」と言わせましたけれども、きのうの誰かの質問に、「ない方がいい」と出てきたかね。ようやく、これで「ない方がいい」が頭に出てくると思うんですけれども、「ない方がいい」わけですから、きちんと対応をしていかないといけないと思いますけれども、その辺の関係で、市長が一所懸命北関東防衛局に行ったり、いろいろな形での行動をしているのをわかっていますけれども、防衛省、あるいは総務省への対応はどうなっているのか。新政権になっても、この部分で今のところまた、新たに変わった情報はないのでその辺の関係と、予算の見込みをここでは聞いておきたい。  それから、航空自衛隊航空総隊司令部の移駐の状況についての関係なんですが、航空自衛隊が移駐をしてきます。日本の全土のミサイル防衛のかなめが横田基地になった。非常に今までにはなく、大きな変化、態様の変化とともに強化がされたということになってまいります。そういう意味で今回は、そこに航空自衛隊の隊員が来るということですから、「ない方がいい」のだけれども、来るからにはしようがないと。隊員の方が、福生市に住んでいただければ、それは、市民税も入りますし、大変いろんな形で購買力が上がったりして、そういう部分ではいい成果があるのじゃないかと思うので、その辺の移駐の状況、それと、隊員の居住の見通しがあるのかどうかという点を質問しておきます。  それから、もう1点が軍民共用化の現状でございます。なかなかこの話は表に出てきませんけれども、少し流れを、答える方の説明が短く済むように私の方でやっておきますけれども、軍民共用化は平成11年6月に東京都が米軍横田基地の整理、縮小、返還とともに、返還までの対策として、地元の共同使用、民間飛行機の就航の促進を初めて要請したのが始まりだそうであります。それから、平成15年になりまして小泉・ブッシュ会談で、この実現に向けての検討がなされるということで、この辺から大きく報道をされました。しかし、その後なかなか話が進んでいないようで、平成18年、「在日米軍の最終取りまとめ再編実施のための日米ロードマップ」の中で、そのあとのスタディグループの中で、1年間でこの結論を出すということだったのですね。しかし、それも出ないままになっていて、合意ができない、出ないままになっていました。その後、安倍総理とブッシュ大統領との話があったり、石原知事がシーファー駐日米国大使に軍民共用化の早期実現の協力要請とかということがあったのです。結局、立ち切れになっていたというのが私の見解なのですが、そういう中で、その辺の現状がどうなっているのかということを、ひとつお聞きしておきたいと思います。それが、この1件目の予算編成の関係での質問であります。  次が、片倉シルク台台地についての関係ですが、シルク台、これは宇宙科学館構想とシルク台、これ一つの流れの中のことなんですが、このシルク台計画の中で、宇宙科学館をつくるという話は後から出てきた話なんですが、田村元市長のときに福祉センターを建てかえなくてはいけないということで、福祉センター用地を片倉工業のところから買い取って、そこに福祉センターをつくろうということで、福生市の土地開発公社が借金をして31億円で買った経過があります。その後に、東京都の方が、三多摩振興の関係で三多摩の拠点となるところを宇宙科学館をつくったらという構想が始まって、それに前の石川彌八郎市長とともに一生懸命議会もそれに乗ってその推進に取り組んできたのが現状であります。しかしながら、それと同時に、今のままの当時の用途地域、1種住専ではとても建物ができないと。宇宙科学館は7階建てのドームですから───そこで出てきたのが、地区計画ね、地区計画は進めてまいりました。  しかしながら、知事が青島知事にかわって財政がおかしくなってきて、箱物はまかりならんということになって途中でとまったままになって、それでも福生市の公社が借金して買ったわけですから、どんどん金利はかかっていってしまって、それも困るということで、東京都にもう1回買ってもらいました。それが38億円だったと思うのですが、31億円で買って当時それが金利が10億円ちょっとかかっちゃったもんですから、とても38億円では足りないので足りない分を東京都にまたそれを補てんしていただいて、41億円ぐらいで、ツーペイになった経過があるんですけれどもね、そういう中で、その地区計画は現実にはまだ残っているわけですね。用途地域を変更して、旧奥多摩街道から清水坂、そしてその下の田園の一部を含めた地区計画が残っていますので、それが、その後どういう形で進んでいるのか、その現状を一つお聞きしたい。  それから、宇宙科学館の関係なのですが、さっきいったように、とにかく石川彌八郎元市長の時代、議会も一緒になって、この実現に向けて動いた時期がありました。駐車場まで探して回った時期もあったんですが、これらが頓挫しているのか、あるいは今その停止の状況なのかよくわかりませんけれども、どう見ても、もう土地は東京都に売ってしまったんですよね。市はどうこう言ったって何ともなるものではあるかと言うと、ないんですね。しかしながら、計画だけは残っていると。加藤市長が仕事がやりにくいのではないかと思ってこの質問をしているのですよ。ぼちぼち、どこかでこのことはきちんと見直して、東京都の土地があそこにあるわけですから、それをどう有効に使うかという新たな模索をしなければならないんじゃないかなということでの質問です。大きなお世話だと言わないでください。そのことでございますので、十分その辺の検討をしていく必要があるのではないかという質問ですので、お願いをいたします。  それから、下の川緑地の関係、これも緑地の安全とせせらぎの管理の二つに分かれておりますけれども、これもまた、少し昔話をしなければならなくなってくるのですが、多摩橋通りから睦橋通りまでの延長約2キロの河岸段丘、拝島段丘になるのかね。それが、あれはもともと多摩川が歴史的に南進していく時代にできたもんですから、比較的、はけそのものは強固になっておりまして、余り崩れたという経過はないんですが、あそこを緑地として残せないかということで、何回も議会で取り上げて、取り上げた理由は、もう皆さんほとんど知っていないと思うのです。下の川という川があそこにありました。今でこそ道路になっていますけれども、あそこは開削の川になっていまして、それが雨水排水、横田基地からの排水を流すこととして防衛補助で整備した、開口の川があったのですが、川があるうちは木が幾ら大きくなっても、枯れて落ちても、人には心配なかったのですけれども、それも福生市が買ったという経過があります。それで、買うに当たっては、緑地を残さなくてはいけないということで、石川彌八郎元市長の2期の総合計画の中に入れていただきました。何とか入れてもらって、それから、坂本副市長の関係、13年かけて用地買収をしたのですね。すごいことは、全部の地主がやっぱり協力をしてくれたこと、その関係のね。ですから、切れ目なく全部買収できた。13年も歳月をかけて、職員の皆さんが骨を折って買収の交渉に行って断られたりなんかもしました。私も実際に何件かお願いに行ったところもありますけれども、そのおかげで、緑地が残ったという経過があるわけですから、そんなことを言っておかないと、誰も知らないうちにできちゃったんじゃないかと思うので言わせていただきましたので、要はそれであの緑地が残ったのです。残らなかったならば、恐らく斜面にマンションができたり、開発が進んでいたんじゃないかと私は思っております。そういう面では、よくできたなと思っております。  しかし、その結果として、福生市の市有地になりましたから、今までは民地ですから枯れ葉が落ちても枝が落ちても持っている人の責任ですから、全く余り苦情もなく、関係もなかったのですが、公園になってからは人がいろいろ歩きますから、やはり枝が落ちてくると大変なことになりますので、その辺の高木の対策、あるいは今この時期一番近所の人は落ち葉集めなんかで大変な苦労をなさっていると思うんですけれども、安全対策についての対応がどうなっているかということの質問です。  それから、もう1点がせせらぎの管理について。今でこそ、せせらぎに水が流れております。それで、あの水は下の川からポンプアップをして流しています。ですから、横田基地の火災のときに火災の排水が流れて、下の川に生息している小魚がほとんど絶滅したということがあったわけですよね。それで、今は少しずつその魚が戻ってきています。戻ってきていますということは、私の質問をすることが行われているんではないかと思います。  熊川分水があります。この熊川分水は、資料によりますと、明治19年、20年ごろにできたということで、その一番下の方の石川彌八郎氏という方は明治の方で、今の方ではなくて、その方のお骨折りがあってできたということで、費用も、この文献でいきますと大体3分の1ぐらいは石川家で出しているという資料が残っていますけれども、この熊川分水は、もっと詳しい人はいっぱいいますけれども、農業用水ではなくて工業用水、水車を回すための用水だったようであります。それと同時に、田園の地区の田んぼにもそこから水を入れるということが残っておりますので………ですから、そのせせらぎに流す水、熊川分水から取っても、これは差し支えないという理解のもとでの質問なんですが、そこで、せせらぎをつくるときに、当時の課長、きょう、ことによったら傍聴しているかもしれませんけれども、あそこには、つくるときに地下に防水シートを敷いて、その上に土を乗せて、石を乗せて、水路をつくっております。ですから、最初のときに、今の熊川分水から流れている水を流したのですが、とても先まで行かなかった。途中で吸いこんじゃう。それで、湧水を足しても全然足りないと。それで、私も手抜き工事があったんじゃないかということで、課長をつかまえて、「ちょっと一緒に来い」ということで見に行ったこともあったのですが。要は、水が足りなくて水路にならなかった。それで、熊川分水を全部とめてやっちゃったら何とか流れた。全部止めたら、それは下の方から苦情が来ますので、それではまずかろうということで、要は全体の水量が足りなかったんですね。それで、やむを得ず下の川からポンプアップしている。それで今、あれだけの水が流れているということでございます。そういう経過があって流れている。恐らく大半の市民の方はあそこに行って見ていても、この水が下から吸い上げている水だとはほとんど思っていない。湧水でできているのではないかと思っている方は多いのではないかと思う。ですから、それはどこかできちんとそういう話をしていかなくていけないと思うんですが、そこで質問をするのは、今言った熊川分水からきちんと水を取っているのか、そのことをきちんと継続していくのかということは、多摩川の自然がそこから水を取ることによってよみがえるわけですから、そういうことを何か続けていただくという観点からの質問であります。  それから、次が教育行政の関係で、35人学級についてお尋ねをしておきます。  少数学級にするということは、いろんな議員が要望しております。私どもも会派として長いこと要求してきたことで、たまたま民主党政権になって、川端文部科学大臣が、23年から35人学級をやるという報道がちらっとあったものですから、これはすごいなと思って感心をしていて、なかなかそのあと報道はなかったのでそのホームページを見てみましたら、新公立義務教育小学校教職員定数改善計画案というのをこれ22年8月27日に出ているのですね。これによると、小学校の全学年で35人学級実現、23年から27年の5カ年計画、中学校の全学年で35人学級を26年から28年の3カ年ということなんですよ。それで、23年というと来年でしょう。来年からこれをやるんじゃ教育委員会も準備があって、大変だろうということでの質問なんです。ですから、その後の文部科学省の方も大臣が代わって、どこまでやる気があるのか、民主党政権でやる気があるのかちょっと見えてこないんですけれども。しかし、こういう報道があったもので、実際に出ているものですから、教育委員会はそれなりの対応をしているんじゃないかと思いますので、その辺の概況と現況と、これが加配、先生が余計についている部分にどういう影響が出てくるのかという点の中身の質問であります。  それから、もう1点が社会教育の関係になっていまして、社会教育関係施設の管理運営についてでは、これは何のことだかちっともわからない。一つは、今というか正規には来年度から中学校で武道の授業が今も試験的に始まる。来期から始まりますけれども、正確には。剣道、柔道、あるいはほかの武道も含めてやるんですが、福生市では剣道が多いわけですけれども、そうしますと、当然、武道を経験した子たちが、あるいはそれに関心を持っていただくだけでも、教育上大変重要なことだと思います。ですから、私はその関心を持っていただく方がふえるのではないかと。ふえたときに、ではその受け皿があるのかという質問なんです。ですから、いろいろな団体がやっています。中央体育館でも柔道をやっていたり、剣道をやっていたり、地域の体育館を使って剣道等もやっておりますので、そうした新たな需用に対する受け皿があるのかどうかということが一つの質問。  それから、もう一つは中央体育館の関係なのですが、これは課長に言えば済むようなことなんですけれども、前に質問をして、もとの教育委員会の事務局があったところを利用しなさいということを質問したことがあります。実際に、あれは教員の研修所になっていまして、その実績が一度もないということで、ならば使えという形で、床もきれいに直して使うようになっておりますけれども、現状がどうなっているのかという点が1点であります。  それから、主競技場に、私この夏にあるスポーツの団体の大会があったんで行きました。入った途端に異様なにおいがするんですね、汗と、何か昔よく言った、すえたようなにおいの中、入った途端に何もしなくても汗がたらたらと出てくる。その中で大会をしているわけですから、それは健康によくない。窓を開けたって空気なんか入って来ない、こんな中で本当にいいのかなという気がいたしましたものですから、すぐ、議員が行くと苦情が一遍にくる。議員がいると、ちょっと来いということで、市長にも言おうというものだから、市長にも言っておいてくれと言っておいたんだけれども。そういう面で、悪条件の中でスポーツが行われていることを担当が一番よく知っているのですが、この対策ができるのかどうか。  それから、中央体育館がらみで3つ、それからもう一つが茶室の福庵なんですね。これも随分名前が出てきますけれども、石川彌八郎元市長のときに無理やりつくって、実施計画にのせないものをやった経過がありまして、保守系の議員から怒られたのです、私も含めて。平成5年に供用開始になりました。工事費が1億2600万円、東京都の市町村活性化補助金6430万円、競輪の関係の収益補てん金が5960万円、それで、福生市の単費は一般会計から230万円ぐらいの支出でできてしまった、あれだけのものが。それで、当時では公営であるのは、三鷹市の下連雀に一つあっただけだと。この福生市にできたものですから、大変な施設だったんですね。ところがなかなか利用がされていなかった。そんなことを含めて、前回も17年に利用状況の質問をしたことがあるのです。  それはそれとして、大変、でき上がって、今の茶室は非常に日本の伝統文化を重んじた建物になっていまして、大変よくできておりまして、非常に評価が高いのです。それで、屋根はもちろん銅ぶきになっていますので、私がここで今心配しているのは、銅ぶきの屋根に外から大きな木が生い茂ってしまっている。あの茶室に木がなかったらおかしなものですけれども、大きな桜の枝や大きな木が覆いかぶさっている。仮に枝が落ちただけでも、銅ぶきの屋根はこわれてしまう。簡単には直さないと思うのです、直らない。ですから、それだけ重要なものであるということを担当が認識をして、管理をしているかどうかの質問であります。大きなお世話と言わないで、担当はきちんとそれなりの勉強はしていると思うので、お答えをしていただきたいと思います。  以上が、1回目の質問でございます。よろしくお願いをいたします。 67 ◯副議長(田村正秋君) それでは、午後3時まで休憩といたします。       午後2時47分 休憩   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       午後3時 開議 68 ◯副議長(田村正秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         (市長 加藤育男君登壇) 69 ◯市長(加藤育男君) それでは、小野沢議員の御質問にお答えいたします。  新年度の予算編成等についての1点目、基本方針と主な施策についてでございます。平成23年度の予算編成方針は、一つ目には、基本計画に基づいた実施計画及び分野別計画を踏まえた重点的・効果的な財源配分、二つ目には、長期的視点に立った予算編成として、財政調整基金や特定目的基金の取り崩し、並びに臨時財政対策債の借り入れなどを可能な限り抑制すること。三つ目には、財政運営の健全化に向け、行政改革大綱等に基づき、歳入の確保、歳出の抑制を図ることとしております。四つ目として、既存の事務事業の精査、五つ目として、新規レベルアップ事業の取り扱いについて、事業効果、費用対効果等を考慮し、予算措置を行うこととしております。また、経常経費の枠配分方式分につきましては、市税等の減少により、厳しい財政状況が見込まれますことから三つの枠配分のうち、扶助費枠配分は、昨年度と同様の減なしのゼロ%といたしましたが、需用費、委託料などの一般枠配分につきましては、昨年度の3%減から5%減、工事費枠配分につきましても3%減から5%減とさせていただいております。  次に、平成23年度の主な施策についてでございますが、実施計画、あるいは「五つの元気」ワーキングチームにおいて、現在、予算編成に合わせて作業を進めているところでございます。最終的に来年1月には確定をしていく予定でございます。なお、現在検討中の主な施策を申し上げますと、新規施策として、シティセールスを推進する事業として次世代モビリティ活用モデル事業及びロケ支援・福生ドッグブランド構築事業、このほか、すみれ保育園民営化に伴う建設予定地整備事業、福東地区下水道雨水幹線整備事業などがございます。また、継続事業の主なものといたしまして、牛浜駅自由通路整備事業などがございます。  次に、2点目の財源確保と新たな歳入等についてでございます。  国及び東京都の税収の状況でございますが、国の平成22年度の税収見込みは、最近までの収入実績を反映して、所得税、法人税などを約2兆円増額した補正予算が成立しておりますが、一方で、今後の経済情勢には海外経済の下ぶれや、為替レートの変動による下押しリスクが存在するとの見方を示しております。東京都の平成21年度の都税収入は、急激な景気悪化や法人事業税の暫定措置による影響などにより、前年度実績を1兆円下回るなど、極めて厳しい状況にあることに加え、都財政に多大な影響を及ぼす恐れのある法人実効税率の引き下げが検討されるなど、さらに厳しい財政状況が予想されるとしております。市税の見込みにつきましては、9月議会での補正予算におきまして、個人市民税を1億4000万円減額させていただいたところでございまして、これを基準に現在編成作業を進めております。  財源確保の取り組みにつきましては、市税収納率の向上を目指し、差押事務に重点を置いた収納体制の強化を図るとともに、個人市民税におきまして、特別徴収を行っていない給与支払事業者に対し、西多摩地区市町村が共同して、特別徴収への切りかえのお知らせをし、実施のための準備を進めているところでございます。平成21年度の個人市民税の収納率は、現年分の特別徴収で99.7%、普通徴収で89.5%でございまして、平成21年度で給与支払い報告がなされている普通徴収、約7000人の納税義務者のうち、臨時雇用の方や青色専従者の方などを除いた約3500人がこれに該当するものと思われます。この切り替えにより収納率の向上が期待されるとともに、あわせて、納税者の利便性も図れるものと考えます。  次に、新たな財源でございますが、今現在、予算編成の検討中のものでございますが、先ほど主な施策で申し上げましたシティセールスのうちの次世代モビリティ活用モデル事業に、東京都補助10分の10と、経済産業省から社団法人次世代自動車振興センターを経由しての補助金を見込んでおります。また、同じく東京都補助になりますが、社会福祉協議会へ事業補助しております、障害者福祉の生活介護・地域活動支援センター事業の一部の内容につきまして、新たに補助金を得られる見込みとなりました。新たな歳入につきましては、国都支出金を含めまして、今後も研究を進め、収入の拡大につながるよう努めてまいりたいと存じます。  次に、3点目の米軍横田基地関係についてでございます。  まず、平成23年度の基地関係予算の見込みでございますが、政府は、新年度予算に関しまして、去る7月27日に「平成23年度予算の概算要求組替え基準について」を閣議決定し、各省に対し、対前年度比1割削減の概算要求枠を設定いたしました。これを受けまして、全国基地協議会と防衛施設周辺整備全国協議会は、8月11日に「基地交付金・調整交付金の確保に関する緊急決議」をし、同日、合同で総務省に要請行動を行っております。  また、全国市議会議長会基地協議会におかれましても、8月23日に基地対策関係予算の所要額確保に関する緊急要望に関する実行運動がなされ、政府・与党の要職者に対して要請をいただいたと聞いております。その結果、総務省所管の基地交付金・調整交付金は、平成22年度と同額の335億4000万円、また、防衛省所管の基地周辺対策経費は、平成22年度予算額に対し2.6%増額し、1209億3600万円の概算要求がなされております。したがいまして、総務省、防衛省とも新年度の予算編成において、大きな態様の変化があったとの認識はございません。  今後は、財務省の予算査定に移ってまいりますので、全国基地協議会でも、去る11月24日に防衛施設周辺整備全国協議会との合同で、予算確保に向けた要請行動を行ったところでございます。  また、全国市議会議長会基地協議会におかれましても、予算編成時、実行運動が実施される予定と聞いております。この基地関係予算の確保に関しましては、横田基地対策特別委員会を初め、議会をあげて取り組んでいただき感謝を申し上げる次第でございます。今後とも、基地周辺対策事業のさらなる充実に向けた予算を確保するため、私といたしましても、全力を傾注して邁進する所存でございます。  次に、航空自衛隊航空総隊司令部の移駐状況でございますが、現在横田基地では、航空総隊司令部移駐のため、司令部庁舎棟などの建設工事が行われております。その工事の進捗状況については、企画財政部長からお答えさせていただきます。  なお、航空総隊司令部の横田基地移転につきましては、平成22年度から開始する予定という状況は変わっておりませんので、隊員の移転も来年3月より順次実施されると認識しております。その際、隊員の住居については、現在、武蔵村山市に建設中の隊員宿舎及び横田基地内の隊舎への居住が優先されると認識いたしておりますが、それ以外にも基地周辺に住居を構える隊員もおられると聞いております。これらの方々には、ぜひ福生市内に住んでいただきたいと望んでおるところでございます。そのためには、府中基地とは、情報交換を頻繁に行っていくことが重要であると考えておりますので、市内の借家状況等の情報提供をするなど、引き続き情報収集や意見交換を重ねるとともに、福生市商工会を中心とする関係団体とも連携を図る中で、できる限り福生市内に住んでいただけるよう、強く働きかけを行ってまいりたいと考えております。  次に、横田基地の軍民共用化については、平成18年5月に発表されました再編実施のための日米のロードマップに示されております。その内容では、日本国政府及び米国政府は、横田飛行場のあり得べき軍民共同使用の具体的な条件や態様に関する検討を実施し、開始から12カ月以内に終了するとされております。この日米協議は、平成18年12月に第1回が開催され、平成19年9月まで8回開催されたようでございますが、定められた期限内に合意に至らず、現在も継続していると聞いております。  また、東京都におきましても、10年後の東京への実行プログラムの中で、横田基地の軍民共用化の早期実現を国に求めるとともに、軍民共用化後の横田基地の役割や位置づけなどを検討するとしており、内閣官房、外務省、国土交通省、防衛省といった関係省庁との連絡会における意見交換会や、国への提案要求を通じた具体的な働きかけなどに取り組んできたようでございます。  しかし、軍民共用化に関してはなかなか進展していかないことから、先月18日には、軍民共用化の早期実現を図るため、ビジネス航空を積極的に受け入れることなどを目指す方針を公表し、今後、国や米国機関に対し、横田基地にビジネスジェット機の発着枠の確保を働きかけていくと聞いております。  次に、片倉跡地・シルク台地区計画についての1点目、シルク台地区計画の現状について、現在までの進捗状況ということでございます。  このシルク台地区計画は、当時、東京都で建設を予定しておりました宇宙科学館を誘致すべく、片倉跡地の用途地域を見直し、公共公益施設を整備するとともに、周辺地域の良好なまちづくりを進め、生活に密着した良好な市街地として整備することを目標に、平成6年2月、段下の南田園2丁目の一部を含めて、計画面積を7.7ヘクタールとする都市計画決定を行ったものでございます。計画の地区区分は、5.4ヘクタールの低層住宅地区と、2.3ヘクタールの公益施設地区に分かれ、公益施設地区には、文化施設及びその建築物に付属するもの以外は建築できないことになっております。南田園にあります福祉センターは、この福祉施設として建設されたものでございます。しかし、片倉跡地への誘致を目指しておりました文化施設である宇宙科学館の建設は、東京都の財政事情等により凍結した状態となっております。現在は、公民館白梅分館が主催する熊川分水講座「夏休みこども探検」で、敷地内を流れる熊川分水部分をお借りしたり、東京消防庁のレスキュー隊が訓練地用地として活用したりしている状況でございます。  もう一方の地区区分である低層住宅地区においては、建築物の最低敷地面積の限度を130平方メートル、敷地境界線からの50センチメートル以上の後退などの制限がございます。家を建築などする際には、着手する日から30日前までに届け出をしていただき、計画に沿った内容で指導させていただいておりますが、制限条例を設定しておりませんので、住民の方々に御理解と御協力をお願いするにとどまっております。また、計画の区画道路は、1号から10号までございますが、段下の区画道路である9号と10号については、福祉センター建設の折に整備しておりますが、その他の区画道路につきましては、段上の公益施設地区の主たる施設となるべき、宇宙科学館建設計画が凍結した状態であるため、整備の方向性を見きわめることが難しく、優先すべき他の地域の道路整備などもあることから、遅々として進んでいない状況でございます。  次に、どのように取り組んできたのかでございますが、地区計画における福祉施設である福祉センター建設及びその周辺の道路整備につきましては、積極的に取り組みを進めてきました。しかし、宇宙科学館建設につきましては、東京都の施設であることからこれまでにも要望してまいりましたが、一向に進展する気配はございませんでしたので、周辺道路の整備につきましても、その動向を見据えるような状況となっております。ただ、生活道路の改善として取り組んでいる狭隘道路の解消につきましては、この地区計画内の道路であっても、日常生活にかかわることとなりますので、この宇宙科学館建設の進捗とは切り離して取り組みを進めるべきだと考えておりますし、また、そのように取り組んでまいりました。  次に、2点目の宇宙科学館構想等の見直しについてでございます。  さきに申し述べましたとおり、宇宙科学館の建設について、東京都に要望してまいりましたが、いまだ進展が見られない状況でございます。この宇宙科学館構想の経緯について若干述べさせていただきますと、構想が生まれましたのは、片倉跡地を福生市土地開発公社が先行取得いたしました昭和63年当時にさかのぼります。これは、旧片倉工業の移転に伴い、同社跡地への福祉センター建設を主目的として公社が買収したものでございます。一方、同じ時期、東京都においては、多摩新時代の創造を目指した多摩振興の計画づくりをしており、福生市といたしましても西多摩の結接点として、集客性のある水準の高い文化施設の建設をということで、宇宙科学館建設の要望をしたのがこの構想の始まりでございます。その後、平成4年には、この場所への宇宙科学館建設が正式に決定いたしましたが、東京都施設の単独利用でとの申し出があり、併設を考えておりました市の福祉センターについては、現在の南田園の場所に建設することといたしております。そして、平成6年には、建設予定地を含む周辺地域の整備をシルク台地区計画として都市計画決定をいたしましたのは、さきに御答弁申し上げましたとおりでございますが、東京都の財政状況の悪化に伴い、大規模施設建設の見直しがされ、宇宙科学館の建設は凍結となり、建設予定地についても平成8年に東京都へ売却をいたしまして現在に至っております。  宇宙科学館を含むシルク台計画の見直しを考えるときではないか、別の検討が必要なのではとの御質問でございますが、確かに宇宙科学館建設の構想は、構想から22年が経過しております。この間、議会を初め、多くの関係者の方々に実現に向けて御尽力をいただいてきましたが、社会経済情勢は大きく変わってきております。片倉跡地の利活用に当たっては、今後も東京都に対して要望、あるいは折衝してまいりますが、宇宙科学館建設には固執せず、新たな利活用の方向性を地域の方々や議会にも御相談を申し上げながら検討していく時期に来ていると認識をしているところでございます。また、地区計画の見直しにつきましても同様と考えております。  次に、下の川緑地についてでございますが、この崖線部分は、古くから「はけ」と呼ばれ、10メートル程度の高さがございます。この斜面地の多くは雑木林で覆われ、はけ下には湧水が見られ、市街地の中での親水空間として、また、野鳥や小動物の生活空間として残された貴重な自然地となっております。この緑豊かな貴重な自然を将来的に保全していくために、沿線地権者の皆様の御協力をいただき用地買収を行いまして、下の川緑地せせらぎ遊歩道公園として整備をし、平成16年4月に開園しております。整備に当たっては、崖線の緑を生かした遊歩道や湧水などを活用した水路の設置等を行い、地域の皆様等に散策をしながら緑を楽しんでいただける歩行空間となっております。  そこで、御質問の1点目、緑地の安全管理についてでございますが、今年度国庫補助事業の地域活性化きめ細かな臨時交付金を充当し、下の川緑地の全区域を対象に樹木の調査をしまして、特に高木化した樹木や、枯れそうな樹木について強剪定や伐採等を行い、近隣住民や利用者の皆様の安全確保を図ってまいります。  次に、2点目のせせらぎの管理等についてでございますが、平成21年4月に発生いたしました横田基地内の火災の影響により、せせらぎ水路の魚類が死滅した事故の際には、議会等にも大変御心配をおかけいたしました。その後、時間の経過とともに魚類も復活をし、以前の水路に戻ってきておりまして、私もうれしく思っております。  せせらぎ水路につきましては、下の川からのポンプアップや湧水等を利用して、年間を通して安定した水量を確保できており、水質につきましても、定期的に検査を行っておりまして、全般的に良質であると考えております。なお、御質問の詳細につきましては、担当部長より答弁いたします。  次の教育行政につきましては、教育委員会からお答えいたします。  以上で、小野沢議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。         (教育長 宮城眞一君登壇) 70 ◯教育長(宮城眞一君) 小野沢議員の御質問にお答えをいたします。  教育行政の1点目の35人学級についての御質問でございます。本年8月、御指摘がありましたように文部科学省は、新公立義務教育諸学校教職員定数改善計画案を発表いたしました。これは、平成23年度から28年度までの6年間で、小学校一年生から中学校三年生までのすべての学級を現在の上限40人から35人とし、さらに平成29年、30年度の2カ年で、小学校一年生、二年生の学級については、30人学級とするという計画であり、このことに伴い、全国的に教員定数の増加を進めていくという内容のものでございます。仮に、来年度この計画が進められますと、本市におきましては小学校一年生で2学級、小学校二年生で1学級の増加となります。  さらに、平成30年度の状態、すなわち小学校一年生、二年生で30人学級、小学校三年生から中学校三年生で35人学級という状況を仮定し、来年度の児童・生徒数の見込みで学級数を試算いたしますと、市全体で20学級の増加とあいなります。  現在、国においては、来年度の予算化に向け協議が行われているということでありますが、今の段階では私どもには何らの情報も届いておりませんので、新聞報道に頼るところでございます。それによりますと、決して明るい見通しとは言えないようでございます。私どもといたしましては、現段階で予断を持った学級編制事務はできませんので、文部科学省からの正式な発表をただ待つ状況でございます。  また、これと並行いたしまして、今年度から実施をされております東京都教育委員会によります小一問題、中一ギャップの予防、解決のための教員加配につきましては継続する方向でございまして、平成23年度は小学校一年と中学校一年は1学級の上限が38人に、小学校二年は同じく39人となります。この東京都の加配計画に従いまして、平成23年度の学級編成をいたしますと、中学校一年生で1学級の増加となります。  続きまして、これらの学級定員数の変化によって、学校にどのような変化があるかということでございます。文部科学省や東京都教育委員会がこのように定員数の減少を進めておりますのは、児童・生徒の状況を正確に把握し、指導していくために40人学級の改善が必要との考えによるものでございます。  学校訪問をいたしますと、40人に近い学級と30人を下回る学級を見る機会がございます。空間的にも精神的にも30人程度の学級には余裕があり、一人ひとりの子どもに対する担任の目配りも細やかに行えると思われます。国では、35人学級の効果が不明確であるとの議論もされているようでございますが、今後、学級定員数の減少の効果につきまして、具体的に研究を進めていく必要があろうかと考えるものでございます。  次いで、教育行政2点目の社会教育関係施設の管理・運営等についてお答えを申し上げます。  初めに、中学校における武道の授業の開始に伴い、体育館等で武道をする受け皿はあるのかということでございますが、現在、中央体育館では体育協会に加盟をいたしております柔道、弓道、剣道、空手道、少林寺拳法等の連盟が定期的に活動を行っております。また、学校体育施設の開放制度を活用し、剣道、空手道、少林寺拳法、居合道の団体が各小・中学校で活動をいたしております。柔道や剣道の授業を受け武道に興味を持ち、やってみようと思う生徒の受け入れ体制につきましては、中央体育館で活動をいたしております体育協会加盟の武道関連の連盟にあっては、受け入れることができるとのことでございます。また、学校体育施設を活用しております武道関連の団体につきましても、受け入れられるということでございます。  教育委員会といたしましては、スムーズに受け入れができるよう、引き続き体育協会、各連盟及び各団体と協議をし、受け入れ体制を再度確認し整えておきたいと、このように考えております。  次に、旧教育委員会事務室の活用についてでございますが、旧教育委員会事務室はもともと体育館施設ではなく、現在は福生市教育センター条例に規定をされております公立小中学校教職員研究研修所として位置づけられておりますことから、福生市体育館条例では、中央体育館の貸し出しの対象とはいたしておりません。活用の状況でございますが、この部屋は教育センターの公立小中学校教職員研究研修所として開設をいたしましたが、実質的には、教職員研究研修所は、勤務時間の都合や交通の便等を考慮し、研修は、学校やそのほかの市の施設を会場として開催をいたしております。このことから、旧教育委員会事務室は目下、臨時的な取り扱いとして、主に中央体育館で実施をいたしております教室等の事業で活用をいたしております。  稼働率で申し上げますと、火曜日から日曜日までの1週間の稼働可能な総時間数は72時間でございます。そのうち、平成22年度の体育館の教室等の事業の実施は、高齢者健康教室やヨガ教室、エアロビクス教室などの15教室を実施し、29時間の利用で週の稼働率としては40.2%でございました。  また、平成23年度の教室等授業の活用は、新規に6教室の増設を計画しており、21教室41時間30分の活用を予定し、稼働率59.2%となる見込みでございます。これらダンスや体操との運動にはよい環境の場所でありますので、さらに有効に活用できるよう、体育館施設としての位置づけについての方向で検討してまいりたいと考えております。  次に、中央体育館主競技場の換気についてでございますが、主競技場の換気は、2階への階段を上がったところにあります吸気口から空気を取り込み、主競技場天井部分にありますダクトから排気を行う設備となっております。また、中央体育館主競技場の窓は、観覧席最上段に一定の間隔で開閉をいたします縦70センチの窓が1列取り付けられており、この窓の開閉は、外側に押し出す構造となっております。近年の夏の状況からいたしますと、既存の換気設備では、主競技場の環境を改善することができない状況にあると考えており、応急的な対応を講じるとともに、来年の夏も今年同様の状況が想定されますことから、抜本的な改善についても研究を進めてはいるところでございます。  今年は応急的な対応といたしまして、業務用大型扇風機を5台用意し利用者に貸し出しをするとともに、運動の途中に涼める場所として、2階の空調設備のある会議室、保育室を開放するなどにより対応に努めたところでございます。当面、このような方法に頼ることとなるであろうというふうに考えております。  なお、抜本的な対応については、現在その研究を進めておりますが、施設の状況からいたしますと、大規模な改良が必要になると想定がされるところでございますので、相当な時間をちょうだいしなければならないのではないかと考えているところでございます。  続きまして、茶室「福庵」の管理につきまして。  この福庵は、市民の文化向上及びコミュニティーの育成に寄与するため、平成5年7月文化の森の静かなたたずまいの中に、木造平屋建て数寄屋づくりの純和風建造物として開設をしましてから17年が過ぎました。伝統文化の茶道を初め、華道、俳句等、多目的に利用いただいており、平成21年度は、延べ6019人の御利用がありました。また、多摩地域自治体の中では、福生市のほかに独立した茶室を所有しておりますのは、三鷹市、府中市、武蔵野市の計4市で、ほかには国営昭和記念公園などにあるようでございます。  また、茶室「福庵」周辺の樹木は、落ち着いた風情を醸し出しており、最近はフィルムコミッションの撮影支援場所にも活用されております。茶室「福庵」の建物は、銅ぶき屋根で、庭園の頭上空間には、議員御指摘のように、成長した立木が覆いかぶさっております。このため、枝などが落下をすることによる茶室の被害対策が課題でございます。現況では、造園業者の見立てによりますと、茶室の敷地内の7本、文化の森側の6本の樹木が茶室屋根の上に伸びております。高木は、三、四年ごとに剪定すると周囲との調和が維持できると聞いており、可能な限り茶室と調和された柔らかな自然な形に仕上げていくことがよいかと考えます。今後、この対策としましては、文化の森を担当いたしております都市建設部と連携をしながら、造園業者や樹木医に相談をするなどいたしまして、高木の管理を計画的に行いたいと考えております。  なお、文化の森から覆いかぶさっております危険な樹木については、早急に剪定などを行ってまいりたいと考えております。  以上、小野沢議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 71 ◯企画財政部長(福島秀男君) それでは、航空総隊司令部の移駐関連工事の進捗状況について、市長の補足答弁をさせていただきます。  航空総隊司令部の庁舎棟は内装等工事中で、司令部隊員の隊舎は、既設給水管切り回し工事中と聞いております。また、第5ゲートは着工に向けて準備中とのことでございますが、この第5ゲートの工事に関連いたしまして、羽村市の西住宅地区にある第15ゲート先のところに、第5ゲートが閉鎖となります期間中、工事関係車両が入退場に利用するための仮設ゲートを設置する工事が始まっており、第5ゲートは12月中旬以降から、車両、歩行者とも出入りできなくなる見込みと聞いております。その他の施設の建設工事につきましては、米軍施設関連では保冷倉庫は内装工事中、外来宿舎は躯体及び内装工事中、事務所は基礎工事中、運動施設はバレーボールコート等を含むグラウンド設備を工事中とのことでございます。  また、航空総隊司令部関連では、通信局舎は10月末をもって工事完了、隊員宿舎は内装の工事中、厚生施設は基礎工事中、補給倉庫、将官宿舎は着工に向け準備中、通信線路整備工事は工事中と聞いております。 72 ◯都市建設部長(小峯勝君) それでは、私の方からは、3項目目の下の川緑地についての1点目、緑地の安全管理についてと、2点目のせせらぎ管理について、市長の補足答弁をさせていただきます。  最初に、1点目の緑地の安全管理についての高木、巨木の安全管理の状況についてでございます。  下の川緑地は広い区域でございますので、樹木の維持管理は公園全体の維持管理も含め、業者委託等により行っております。特に、枯れて倒れそうな樹木や近隣からの要望等については、適宜、剪定や伐採などで対応しております。また、今年度は国庫補助事業を活用し樹木の強剪定を行いますので、近隣の皆様や利用者の皆様の安全確保が図れると考えております。  次に、はけの崩れなどの安全対策についてでございますが、現在は、はけと市道が接近しております第七小学校付近と第三中学校付近には、道路沿いに防護柵とはけの法面には防護ネットを設置し、安全対策を図っております。しかし、全般的に高木化した樹木も多くなっておりまして、台風等の強風により倒木や樹木の根が地盤に影響することも考えられますので、強剪定などを行いまして、はけ面の地盤に対する影響をなくしていきたいと考えております。また、はけ面や樹木の調査・監視の市の取り組みについてでございますが、特に専門機関に委託してはおりませんが、今後も市民の皆様からの情報や公園管理委託業者、市民等で巡回目視などにより、樹木やはけ等を監視し、安全に取り組んでいきたいと考えております。  次に、2点目のせせらぎの管理についての水路への取水の状況と継続についてでございますが、せせらぎ水路につきましては、はけの部分から流れ出ている幾つかの湧水と熊川分水の一部を活用して整備をする予定でございました。しかし、整備の段階でこれらの水量だけでは、渇水期等の水量の関係で、年間を通して安定した水量が確保できないことが判明したため、下の川に流れている湧水等を活用するために、下の川からポンプアップをしております。今後もこの3カ所で取水を継続していきたいと考えております。  なお、下の川のポンプアップしている場所での水質でございますが、環境課が年6回、奇数月に水質検査を行っております。直近の9月9日時点の調査結果では、魚類が生息に適しているかどうかの判定に用いられるBODは1リットル中0.5ミリグラム、水質全般を判定する水質用濃度も7.9ペーハー、浮遊物質も1リットル中1mgなど全般的に良好な水質結果が出ております。  以上で、市長の補足答弁とさせていただきます。 73 ◯20番(小野沢久君) それでは、再質問をさせていただきます。  まず、予算編成の関係の中で御答弁をいただきました。なかなか新たな財源はないようでありますけれども、補助金頼りであるということには全くそういう面では変わりないのですが、お答えの中で財政調整基金だとか、特定目的基金という形の基金の話が出てまいりましたけれども、福生市の今の基金は、これは9月分の監査報告の中にありますけれども、12基金で53億8000万円、それで、これ一時は100億円を越したのです。ある政党は、100億円もあるからどんどん使えなどと言うところもあったんですが、実際には、庁舎建設基金は130億円ありましたからね、学校整備基金が入っていますから、実際には使えるのはそんなになかったのです、結果的には。それでも当初から比べると随分減ってきてしまった。それで、副市長、これ監査報告の9月のデータですからね。それで、ここでお聞きしたいのは、基金の考え方、今回なるべく取り崩しもしないということだから、実際に使えるのは、都市整備基金と財政調整基金、この辺をどうこれから考えていくのか、今の金額が大体余り変化がないところなんですが、この辺を妥当と思っているのかどうなのか、その見解をひとつお知らせ願いたいと思います。副市長も出番をつくらなくてはしようがないからね。  それから、新しい事業、やっていると時間がなくなってしまうから、新しい事業は予算の中でしっかりやれということでいいと思います。  それから、歳入の中で、4月からコンビニでの支払いが始まりますね。あれの効果というのはどのくらい見ているのかね。税収アップのためにやるのだから、効果がないと、そこをちょっとお願いします。余計なことを言わなくていいですから、あるとかないとかだけでいいですから。  それから、次世代モビリティの関係は、町田市がこの間から始まって、東京都の補助金で電気自動車を買って、それを市民に貸し出す方式、福生市もやるのもその程度のことだと思うのだけれども、違うのかね。その辺の、詳しくやってもらうと時間なくなるからそれはいいです。大体そういうことだと思うので、それはいいとして。
     ここで問題にしなくてはいけないのは、軍民共用の話でね、そのビジネスジェットの発着が始まるという話です。これは市長、聞いていたの。だけど、大体こういうのは頭越しなんだよね、地元の意向は全く関係ないんです。福生市が反対しようが賛成しようが、どこかが簡単にそう動いていってしまう。それで、私は今回のビジネスジェットの関係は、いろいろこれも資料があって、東京都が将来的なこと、今までの軍民共用は旅客機を飛ばしてというのが一般的だと思うのです。今度は、会社の役員や重役や社長が持っている、そういうジェット機をやって、日本の経済発展に貢献しようということ、ひいては東京都の発展ということが目的なんでね、福生市としては大して影響ないです、経済メリットもほとんどないだろうし。そういう内容ですよね。ですから、そういう内容について市長はどういう見解を持っているのか。だから、前の軍民共用の旅客機の話ではなくて、新しく出てきたこのビジネスジェットの発着についての見解をちょっとお知らせをいただきたいと思います。  それから、今度自衛隊が来るわけですから、自衛隊は必ず、来ればそこには必ずいろいろな備品を調達しなくてはいけませんよね。それは、当然一般競争入札で行われているわけでありますけれども、福生市の市内の業者が少しでもそういう部分に食い込めるような努力、もちろんカーニバルを含めて、利用するという面からの活用ができる方法があるのかないのか。商工会やあるいは観光協会が中心となると思うのですが、その辺の見解をお願いいたします。  それから、次のシルク台と宇宙科学館の関係なんですが、大体答弁でわかりました。それで、シルク台は計画があるわけですから、これは狭隘道路を直したりなんか、これから続けていくというわけなんですが、例えば最悪の場合、小峯部長、今、あれは住居地域になっているわね。例えば仮に東京都がどこかに売り払ったとすると、あそこは超高層ができるわけですよね、高さ制限がないですから。そんなことの可能性もあるわけだけれども、今のままでいくと、そういうことも起き得るという気がするんですけれども、その心配はありませんか、あるかないかだけ。  それから、宇宙科学館の後に何をどうするかというのは、これから考えていく。私は、いろいろ里山なんかもいいのではないかと思っていますけれども、COP10でいろんな情報が出て、里山づくりを世界に発信しようなんていう話もあったから、民主党が大きな補助金をつけてくれれば、もう一回あそこを買い戻して里山でもできればという夢もありますけれども、これは、これからやる人が考えることで、それを考える組織を立ち上げるかどうかということだけ、ひとつお願いします。そういう組織を立ち上げるって考えているのか、ということは、今の宇宙科学館構想を取り下げるということも考えなくてはいけない。そのことも含めて検討する組織をつくるかどうかということだけお願いいたします。市長が少しでも仕事がしやすいように質問しているのですから。  それから、時計と勝負だから───もう1点が教育委員会の関係なんですが、どうですか、教育長。35人学級は民主党の政権下でやれそうですか、やれそうではないですか。私はやってほしいと思っているんだけれどもね、それはいいよ、教育長の都合でどう答えても、それが一つね。仮に、この制度ができてくるとすると、先ほどの答弁の中で2学級が三つふえるのかな、とりあえず、35人では。これを今、福生市には、1学年1クラスがあるんですよね。これはいろんな面で解消しなくてはいけないことだと思うのです。その現状と、その辺に影響はあるのかどうかということをお願いいたします。それが35人になったらどうなるのかということの質問です。ここではそれだけです。  それからもう1件、武道を各中学校が選択して、福生市の場合、剣道だそうです。武道をやるということをだれが決めるのですか。校長先生が「うちは柔道でいく」と言うのか、だれがここを決めるのか。生徒の意向とか保護者の意向とかなくて、誰が決めているのか、それを一つだけ。  それから、中央体育館、空調なんか、ことしがあれだから来年も暑くなっちゃうんだよ。やりようがない、抜本的な改革をするなんて言ったってできるわけがない、建てかえる予定もないのだから。そこで、だから抜本的も含めて、時間がかかるというのだから、時間かけないようにやるのには、もしいろんな、鳥越課長がそこらで考えたって大したことできやしないのだから。やはり、いろいろな部分の人の力を借りて、建築屋も入れて、それでどうすればできるかということを早急にやっていただきたい。  あれじゃあ暑気して、けが人でも出たら大変だよ、誰が責任とるんだ、となってくるから。ぜひ、早急にそういうことをやっていただけるのかということをお願いいたします。  それから、旧教育委員会の事務室の関係につきましては、条例を改正すれば貸し出しができるわけだよね。今は貸し出しができない状況だから、条例を改正するのはそんなに難しくないと思うのです。副市長、そうすれば一般にも貸し出しができるので、その辺のことを、それは考えていただきたいということだけでお願いいたします。  あと茶室の関係、20分しかないから利用状況はいいや。だから、これからあれをどういうふうに守っていくかという見解、大事なものだから、大切にして守っていかなくちゃいけない。どういう見解で、そういう長期計画があるのかないのか、その見解だけひとつお願いします。  以上で、2回目の質問でございます。よろしくお願いいたします。 74 ◯市長(加藤育男君) それでは、私からは二つ。  横田基地関係についてのビジネスジェットの経緯についてですけれども、先月のちょうど中ごろでしょうか、知事本局の次長がこられて説明を受けました。それは、次の日に新聞発表、プレス発表するので、関連の5市、特に福生市にという形で説明をいただきました。そのときに、やはり国や東京都にとって大変メリットのあるビジネスジェットだと。日本には55機しかないそうですけれども、アメリカなんかは1万7000機ぐらいあって、それが全部上海の方に行ってしまっていると。そして、それが成田に降りるのなら一番横田の方が近いだろうということと、それから、羽田の方には、それだけの容量がないということで話をいただきましたけれども、確かに多摩のシリコンバレー構想というのですか、さまざまな形で、多摩にそういう最先端の技術を導入するという形では、国や都に対して大変メリットがあると思っておりますけれども、やはり騒音と、そしてビジネス航空利用者というのは限定的でありますので、福生市で何かメリットになるような部分はちょっと少ないという状況で、これからさまざまな形で検討もさせていただきますけれども、今月17日にそういうふうなセミナーが開かれるようでございますので、担当を行かせて、さまざまな形で情報収集してまいろうと思っております。  それと、やはり横田基地関連で、市内の業者を何とか隊員の方に使ってもらうように努力という形ですけれども、11月22日、先月になりますけれども、やはり航空自衛隊横田基地協力会というのが設立されまして、これは商工会の山下会長が初代会長に就任されて、事務局も福生市商工会に置かれるとのことでございますが、そこでもやはり、隊員の市内の住居等、あるいはその購買に関しての協力会の話も入ってくると思いますので、その方たちにぜひ頑張っていただければと思っております。 75 ◯副市長(坂本昭君) いつもお気づかいを賜りましてありがとうございます。基金の適正規模についてという御質問でございます。  それぞれの基金、歴代の市長を初め議会の御理解の中で基金の積み立てが行われまして、おかげをもちまして、各種のハードやソフトの施設が着実に進展できております。本当にありがたいことだなと思っております。それで、53億円という9月の月例監査の結果でございますが、実は、その中には、都市施設整備基金と学校施設整備基金10億円を土地開発公社に貸し付けておりますので、これを足した63億円ということで御理解をいただきたく存じます。  さて、この適正な規模水準はどうなんだという、特に決まりはございません。あればあるほどよろしいわけでございますが、ひとつ言えますことは、都市施設整備基金につきましては、もし大規模な災害等が発生した場合には、やはり10億円程度の経費というものを常に用意しておくということは必要だろうと。したがいまして、その10億円に現在7億円でございましょうか、17億円ということですから、5億円程度の上積みをもっておれば、適正な規模の範囲ではないかと、こんな考えをもっておるところでございます。  財政調整基金につきましても、常に歳計現金が不足する場合は、10億円程度というものを振りかえて使用しておりますので、やはり10億円に5億円程度のゆとりがあれば、つまり今16億円でございますが、これもこのぐらいが適正規模ではないか、こんなふうに考えておるところでございます。 76 ◯市民部長(大越英世君) 私からは、再質問のうちコンビニ収納の効果につきましてお答えいたします。  コンビニ収納につきましては、お近くのお店で納められるという納税者の利便性を目的としておりますので、収納率向上にはそれほどつながらないものと考えております。 77 ◯都市建設部長(小峯勝君) 私の方からは、宇宙科学館用地の建築規制ということでございますが、ここは住居地域でございますので、建ぺい率60、容積率200で、住居の環境を守る地域でございますので、建物等を建てたとしても60ですから3階ちょっとですね、4階ぐらい。ただ、ここは地区計画でございますから、都市計画法58条の2に、地区計画内の建築規制がございます。さらに、地区計画内で適合しなかった場合には、市長は、設計変更および必要な措置を講じることができる、勧告できるということになっていますので、必ず市長の方に、市の方に、届け出が出ますので、その段階で、そんなことはないと思いますが、東京都の方から住宅を建てるということはないと思いますが、それはこの法律で対応できると思います。 78 ◯企画財政部長(福島秀男君) 私からは宇宙科学館の後利用を考える組織を立ち上げる予定があるかということでございますけれども、実は、10月5日に、私ども企画財政部、生活環境部、都市建設部の関係部課長を集めまして、考える組織というよりも、まず調整会議情報連絡会というものを始めたばかりでございます。  その後、話の中で、さらに関係課を入れながら新たな検討をしていこうということで、これにつきましては、始まったばかりということで、実は1回開催しております。今後継続して開催する予定でございます。 79 ◯参事(佐伯英徳君) それでは、小野沢議員の再質問にお答えいたします。  まず、1点目でございますが、来年度の35人学級についての実現でございます。今のところ、先ほどの教育長の答弁にもございましたが、全く不透明でございます。現在、この国の動向を見て東京都の方も予算を編成しようということで、最終的に都の方から何らかのアナウンスはあるかなというふうに思っております。  続きまして2点目の本市の単学級の現状と影響についてでございます。  まず、学年で1クラス、いわゆる単学級の現状についてでございますが、現在、福生市内の学校で単学級となっておりますのは、福生第四小学校の第一学年34名と第五学年39名、そして、福生第五小学校の第二学年39名と、第四学年33名の合わせて4学級でございます。平成23年度の単学級につきましては、現在の4学級に加え、福生第四小学校の新一年生が今のところ38名というふうに予想しておりまして、その新一年生が単学級となる予測でございます。したがいまして、先に御説明いたしました文部科学省の新公立義務教育諸学校教職員定数改善計画案が実施され、第一学年、第二学年が35人学級となりました場合につきましては、第四小学校の新一年生の単学級が解消されることになります。  続きまして、単学級の影響でございますが、単学級であることで余裕をもって施設設備を使用することができましたり、子ども同士や子どもと教員の人間関係がより深まるなど、単学級のよい点もございますが、一般的には学級編制がえができないことにより、人間関係が固定的なものになってしまう点が挙げられます。いわゆる切磋琢磨の機会も少なくなりましょうし、社会性や協調性を身に付けさせる指導の機会もやや限定的なものになることが考えられます。  そこで、本市では一、二年生につきましては、算数等の少人数授業は導入しておりませんが、一年生から三年生を中心に授業指導補助員を配置しており、学級担任との連携をとりながら指導に当たることにより、児童一人ひとりに対してきめ細やかな指導をしております。また、学年を超えた活動といたしまして、縦割り班活動がございます。具体的に申し上げますと、福生第四小学校の活動を例にあげますと、一年生から六年生のすべての学年の児童が数人ずつ所属いたしまして、1学区グループ13人から14人の縦割班を編成いたします。活動の内容は、六年生の班長が中心となって計画した遊びや大縄跳びの記録に挑戦したり、あるいは落ち葉拾いなどの活動をいたします。さらに、一、二年生の合同授業も各学校で工夫して行われておりまして、入学当初の生活科で行われる学校関係や二つの学年合同で行います校外学習などが実施されております。児童は、そういった活動を通して単学級では味わえない活動を経験いたします。こういった異年齢の活動は、児童にとりまして社会性や協調性を学ぶ上で、とてもよい機会になっているというふうに聞き及んでおります。  教育委員会といたしましては、市独自に一学級の人数も上限を変えることが事実上できませんので、今後も文部科学省、東京都教育委員会の示した基準に従いまして学級を編制してまいります。その上で、単学級となりました学級につきましては、先ほど述べましたような課題が起きないよう、各学校に対して支援してまいる所存でございます。  最後に、武道につきまして、その学校で、どの種類の武道をだれが決めるのかという御質問でございますが、当然指導者は、各学校の保健体育の教員が指導いたします。  保健体育の教員になるためには、剣道あるいは柔道、何らかの武道を履修しまして教員免許状が発行されます。したがいまして、その学校の体育科の教員が剣道あるいは柔道どちらが得意かと、指導できるかといった点と、それから施設設備の面で、最終的にどの武道を学習させるのが適当なのかということを体育科の教員の意向を踏まえて、最終的には学校長が決めることになっております。 80 ◯教育次長(宮田満君) 社会教育施設の維持につきまして2点御質問いただきました。まず1点目、中央体育館の早急な対策でございます。  中央体育館は御案内のとおり、社会教育施設の方では古い方から5番目以内に入っています。全体的に空調のほか、さまざまな面でバリアフリー問題が発生しておりますので、今後この延命化を今、企画財政部を中心に考えておりますけれども、そういった中で対策を早急に練らしていただきたいと思っております。  2点目の茶室でございますけれども、木造建築の寿命は数百年と言われておりまして、大事に使えば数100年使える施設であると思います。また、もう数十年を経て大分時代の色もついて、いい環境になってまいりましたので、議員御指摘のとおり、枝等の落ちた時の被害、そういったことを十分に注意いたしまして、大事に使っていきたいと考えております。長期的な計画につきましては公民館の方で、公民館全体のビジョンの計画を今内部で検討しておりますので、その中であわせて検討を進めたいと思います。 81 ◯20番(小野沢久君) きょうの予定は15分残して終わろうと思ったんだけれども、とてもそうはいけそうもないですね。  幾つか質問したいんですが、質問すると時間がなくなっちゃうので、まず一つには米軍の横田基地の関係、今市長の方から答弁があって、商工会の方でいろいろ、航空自衛隊横田協力会、ぜひそういうところで、いろいろな形、福生市にも需用が出るような形をとっていただきたい。それで、市もできることをやっぱりバックアップしていただきたいと、そのことはひとつお願いしておきます。  それから、今のビジネスジェットの関係なんですが、やっぱり、どのくらい騒音が出るかわからないんだけれども、決して悪いことでないと思うんだよね。やはり、それがそれなりに、日本が外国から来やすくなるという面では、ただ観光に来るのとはわけが違いますから、ビジネスジェットで来るので、それなりの大きな商業ができる方でしょうから、やはり全体から見れば大きな成果はあると思うのです。ですから、旅客機がばんばん飛ぶのとはわけが違うので、それなりにある程度、協力もするような体制も市長は簡単には「うん」とは言わないけれども、あっていいんではないかなと、私は思ったのです。そういう面では、その部分も含めて、今言った自衛隊協力会の方が動いていただければなと思っておりますので、そのことは要望、お願いをしておきます。  それから、片倉の跡地の関係なんですが、情報交換会を1回開いたということだったけれども、ぜひこれは、これから進めていって、市長の一つの大きな政策にもなってくると思うんですよ。あれだけの土地をやっぱり、今はまさに東京都のものですから、何をするといったって簡単にはいかないけれども。やはり、宇宙科学館の構想を1回やっぱり取り下げないと次に何をするにも、石川彌八郎元市長から野沢前市長のときもほとんど動いていなかったわけですから、一回下げてやっていかないと次に進まないと思うので、そういうことも含めてやっていただきたいと思います。  それから、熊川、下の川のせせらぎの関係なんですが、しかし、去年の政権交代前のお金をこれから使おうというのだからね。自民党政権で、最後の景気対策でばらまいたお金が福生市の繰越明許というもので、3月に来てしまっておいたのをようやく、木を切るのにお金を使われる。ですから、国からの動きがいかに時間がかかるかということを理解しないと、民主党政権がやっていることなんかいつになるかわかりやしない。そのくらい時間がかかるということを理解してもらいたい。  民主党が悪いと言っているんじゃないよ、笑っているけれども。そのぐらい、国からの影響が地方に出てくることは、時間がかかるということを言いたかったのです。そのお金で枝を切るということだから、これ大いにやっていただいて、私が気になっていたのは、その例のポンプアップの関係ね、これ、きちんとあそこに大きな看板でもつくって、この水は下の川からポンプアップしていますと言わないと、これ湧水から出ていると思いますよ。ですから、ついでに水の検査したのもちょっと載せておけば安心できると思います。ぜひやっていただきたいと思います。それから、どうしても頼みは、ちゃんと栓を開けて、熊川分水の水をきちんと流すということを、担当が代わってもぜひ続けていただきたいと思います。どうなっているのかね、うんと流せば、水が、分水が減って怒られちゃうし、何と言ったって一番えらい権利者が下にいるのだから。ぜひ続けていっていただきたいと、やっぱり福生市の大事な自然を守るためにそのことはぜひ、お願いをしておきたいと思います。  それで、35人学級は、どうも今の話ではなかなか難しそうだけれども、随分私は期待したんだよね。川端文部科学大臣が随分やってくれて、これはよかったなと思ったんだけれども、その後出てこないから、どうも難しそうなんだけれども、だめと言うまでは期待をしておきたいと思います。  それから、中央体育館、大変利用の多いところですから、なるべく気持ちよく使えるように、できる限りのことをしていただいて、とりあえず扇風機5つぐらい回したって何の役にも立ちやしないのでけれども、本当は。やらないよりはいいだろうけれども、やはりその辺は、きちんと早めに検討していただくということをお願いしたいと思います。  それから、茶室の関係も、部長の方から答弁をいただいたのでわかりました。ぜひ大事に使っていただいて、中には途中で修繕もしていかなきゃならんことも出てくると思うんだよね。そういうことはやっぱり、よく目をかけながらやっていただければ、それができるんじゃないかと思いますので、いろんな形でお願いをしましたけれども、ちょうど時間になりましたので一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 82 ◯副議長(田村正秋君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会とすることに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) 83 ◯副議長(田村正秋君) 御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会とすることに決定をいたしました。  なお、次回本会議は12月3日午前10時より開きます。  本日はこれをもって延会といたします。       午後4時4分 延会 Copyright © Fussa City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...