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  1. 国立市議会 2019-12-03
    令和元年第4回定例会(第1日) 本文 開催日: 2019-12-03


    取得元: 国立市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                       午前10時開会 ◯議長【石井伸之君】 おはようございます。令和元年第4回定例会の開会に当たり、皆様には御出席を賜りまして厚く御礼申し上げます。また、傍聴にお越しいただきました皆様並びにインターネット中継をごらんの皆様、師走のお忙しいところ、まことにありがとうございます。12月に入りまして朝晩の冷え込みも日ごとに厳しくなってくるようですので、皆様におかれましては健康に十分御留意くださいますようお願い申し上げます。  さて、10月12日に関東・東北地方を通過した台風19号により、多くの地域で風、洪水、土砂、土石流により甚大な被害がもたらされ、現在も復旧及び被災者への支援が続いている状況であります。私たち市議会議員はお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、11月29日付で全国市議会議長会を通じて義援金を送金いたしましたので、御報告させていただきます。  9月議会閉会以降、本日までの間に、国立市議会では開かれた議会に向けて活動を行いましたので、その一端を報告させていただきます。  11月9日、10日は、国立市農業まつりと同時に、国立市議会意見交換会を広聴委員会が中心となり実施いたしました。石井めぐみ委員長、香西貴弘副委員長を先頭に多くの議員が出席する中で、市民の皆様の声に耳を傾け、多岐にわたる意見をいただき、心から感謝申し上げます。今後はこれらの貴重な意見を市政に反映させるべく、政策形成に向けた議論を重ねていきます。  11月24日には、国立市議会として19年ぶりとなる子ども議会を実施しました。高柳貴美代委員長、青木淳子副委員長、住友珠美副委員長におかれましては、子ども議会実施に向け、実行委員会の皆様とともに丁寧な協議を重ねる中で当日を迎えていただき、また非常にさまざまな準備に携わっていただき、心から感謝を申し上げます。永見市長より提出された、国立市の小学校給食に金曜日は地元産食材のデザートを追加する条例案に対して、子ども議員の皆さんが自由闊達な質疑をしていました。  その中でも、ポッキーはデザートに出ませんかというほほ笑ましい質疑から、デザート1つの金額は幾らでしょうか、カロリー計算はしていますかという大人同様の質疑や、タマネギのデザートはおいしくないと思いますが、どうでしょうかといった質疑まで飛び出していました。大変多くの質疑に対して是松教育長が丁寧かつ適切に答弁をされ、子ども議会を盛り上げていただいたことに対して心から御礼を申し上げます。  とある御家庭では、子ども議会終了後に配付された資料を使い、縫いぐるみの熊さんを相手に、子ども議会ごっこを姉妹で楽しんでいたそうです。これらの行事を実施するに当たり、議会事務局内藤局長を中心に、職員が縁の下の力持ち的な形で支えていただいたことに関して感謝をいたします。  結びに、国立市議会では市民に開かれた、見える、動く、つくり出す議会を目指して、これからも努力していくことをお約束申し上げ、冒頭の議長挨拶にかえさせていただきます。  この際、御報告いたします。稗田美菜子議員より欠席する旨の届けがありましたので、御報告いたします。  定足数に達しておりますので、ただいまから令和元年国立市議会第4回定例会を開会いたします。  この際、御報告いたします。傍聴者より本日の会議を写真撮影及び録音したい旨の申請があり、議長において記者席から行うことを許可しておりますので、御了承願います。  これより本日の会議を開きます。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長【石井伸之君】 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。議長において、6番藤江議員、15番柏木議員の両名を指名することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、6番藤江議員、15番柏木議員の両名を指名することに決定いたしました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第2 会期の決定
    3 ◯議長【石井伸之君】 日程第2、会期の決定を議題といたします。会期、日程等については、去る11月28日に議会運営委員会を開催し、協議をいたしておりますので、その経過と結果について委員長から御報告願います。13番、高柳議員。                 〔13番 高柳貴美代君登壇〕 4 ◯13番【高柳貴美代君】 おはようございます。去る11月28日に開催いたしました議会運営委員会における協議の経過と結果について、御報告申し上げます。  初めに、議長及び市長から挨拶を受けた後、会期、日程等について協議を行いました。  会期につきましては、既に配付いたしております第4回定例会日程表のとおり、本日から12月23日までの21日間とすることを確認いたしております。  次に、議事日程でございますが、これも既に配付いたしております議事日程(第1号)のとおり確認いたしております。  次に、議案、陳情等の取り扱いでございます。これも既に配付いたしております付託事件一覧表のとおり、所管の常任委員会へ付託することを確認いたしておりますが、日程第4、第57号議案平成30年度道路改良工事(その1)請負変更契約についてにつきましては、契約案件であることから、先例に倣い、即決の扱いと確認しております。  日程第6、第59号議案国立市下水道事業の設置等に関する条例案から日程第7、第61号議案国立市下水道事業基金条例の一部を改正する条例案までの2件、日程第8、第60号議案くにたち市民プラザ条例の一部を改正する条例案から日程第14、第74号議案流域下水道処理場広場条例の一部を改正する条例案までの7件及び日程第15、第62号議案国立市手数料徴収条例の一部を改正する条例案から日程第17、第64号議案くにたち市民芸術小ホール条例の一部を改正する条例案までの3件につきましては、それぞれ関連することから、一括議題、一括付託とする扱いと決定いたしました。  日程第23、第76号議案令和元年度国立市一般会計補正予算(第4号)案につきましては、即決で願いたいとの申し出があり、即決の扱いと確認いたしております。  日程第29、認定第1号平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算(継続審査分)から日程第33、認定第5号平成30年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算(継続審査分)までの認定5件につきましては、一括議題とし、委員長報告を受けた後、質疑は省略し、直ちに会派代表討論に入り、討論時間は先例のとおり1人会派は5分、2人以上の会派は10分の制限時間で行い、採決につきましては別個採決とすることを確認いたしております。  日程第34、議員提出第10号議案国立市議会政治倫理条例の一部を改正する条例案は即決の扱いと確認いたしております。  日程第35、石塚陽一議員の選挙運動用ビラについて、正副議長による聞き取り調査の報告を受け新たに生じた疑義等に対する調査特別委員会報告につきましては、委員長が報告をし、設置の目的が達成したことから、委員会の消滅について議長が諮る扱いと確認いたしました。なお、本特別委員会の報告に当たり、地方自治法の規定により、対象となる議員は除斥となります。  日程第36、陳情第21号カーブミラーの設置に関する陳情の撤回についてでございます。陳情第21号は閉会中の継続審査となっておりましたが、既に配付いたしておりますとおり、陳情提出者より、去る10月4日付で陳情撤回願が提出されております。取り扱いにつきましては、撤回の承認について本会議で諮ることを確認いたしております。  次に、追加議案の関係でございます。  市長より、印鑑条例の一部を改正する条例案につきまして、本会議初日までに追加提案したいとの申し出がありました。提出されましたら、日程第22、第75号議案の次に追加議事日程として登載し、総務文教委員会に付託する扱いと確認いたしております。  国立市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例案外1件の勤務条件に関係する条例案及びこれらに関係する各会計補正予算案につきましては、職員組合との交渉等が調い次第、追加提出したいとの申し出がありました。  前半の本会議日程第40、一般質問までに提出されましたら、提出された日の最後に追加議事日程として登載し、所管の常任委員会に付託する扱いと確認いたしております。なお、前半の本会議に間に合わない場合は、最終本会議の議事日程に登載し、即決の扱いとすることを確認いたしております。  固定資産評価審査委員会委員の人事案件につきましても調整がつき次第、追加提案したいとの申し出がありました。その取り扱いにつきましては、議長宛てに提出されましたら、人事案件でございますので、先例に倣い、最終本会議の議事日程に登載することを確認いたしております。  次に、議員提出議案の提出期限でございますが、先例に倣い、12月16日月曜日の福祉保険委員会開催日の正午までと決定いたしております。先例では、意見書・決議案等について、一般質問初日の正午までに議長及び各会派に配付しなければならないとしております。12月5日木曜日の正午までに御配付いただきますようお願いいたします。  次に、本日の議事日程でございますが、日程第39、陳情第34号の委員会付託までとして散会し、日程第40、一般質問は5日木曜日及び6日金曜日と9日月曜日及び10日火曜日の4日間で行い、通告者は19名でございましたので、5日、6日、9日は各日5名、10日は4名で行うことを確認いたしております。  最後に、令和2年における各定例会の日程につきましては、既に配付いたしております令和2年定例会日程のとおり確認いたしましたことを御報告いたします。第1回定例会につきましては、2月28日に市長施政方針表明に対する会派代表質問、3月2日から5日に一般質問を行う予定となっておりますことを御報告いたします。  報告は以上のとおりでございます。本定例会の議事運営につきまして、議員各位の特段の御協力をお願い申し上げまして、委員長報告とさせていただきます。 5 ◯議長【石井伸之君】 ただいまの議会運営委員長の報告にありましたとおり、本定例会の議事運営につきましては議員各位の特段の御協力をお願い申し上げます。  会期についてお諮りいたします。本定例会の会期は、本日から12月23日までの21日間とすることに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、会期は21日間と決定いたしました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第3 行政報告 6 ◯議長【石井伸之君】 日程第3、行政報告に入ります。市長。                  〔市長 永見理夫君登壇〕 7 ◯市長【永見理夫君】 おはようございます。皆様の御出席をいただき第4回定例会が開会されますことに対し、深く感謝申し上げます。  9月9日に千葉県千葉市付近に上陸した台風15号は、千葉県を中心に停電による大きな被害が発生したほか、東京都においても島嶼部にて被害が発生しました。また、10月12日、静岡県伊豆半島に上陸した台風19号は、関東・信越・東北地方を中心に甚大な被害をもたらしました。被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。  この台風19号への対応についてですが、台風の接近に備え、災害対策本部を設置するとともに、市立小学校及び地域集会所を自主避難所として計7カ所開設し、最大393名の方が避難されました。また、希望する市民の方への土のうの配布や職員によるパトロールなどを行い、被害の防止に努めました。主な被害状況としましては、床上・床下浸水がそれぞれ1件あったほか、河川敷公園の地面がえぐれるなどの被害が生じました。11月1日には国立市赤十字奉仕団を中心に、市職員のほか、市議会議員の皆様の有志を含め50名以上の参加を得て、国立駅前で募金の呼びかけを行いました。集まった義援金35万300円は、日本赤十字社を通じて被災地へ届けられました。御協力いただきました皆様に御礼申し上げます。  今回の台風における市の対応につきましては、課題を抽出し、問題の解決に向けて取り組んでまいります。なお、台風15号に対する市の対応を含め、詳細につきましては本定例会中の総務文教委員会に報告させていただきます。また、本定例会に関連する補正予算案を提案しておりますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。  次に、第9回平和首長会議国内加盟都市会議総会についてですが、10月24日から25日にかけて開催し、2日間で83自治体147名の方々に御参加をいただきました。  24日はくにたち市民芸術小ホールにて「ピース フロム国立」を開催し、国立音楽大学附属高等学校の生徒の皆さんによる「祝祭」の演奏、国立市の取り組み発表、国立市原爆・戦争体験伝承者講話、くにたち平和組曲「祈る日」の披露、「ヒロシマ アンド ピース」に参加した一橋大学留学生からの発表などを行いました。御参加いただきました議員の皆様に御礼を申し上げます。  また、翌25日は、ホテル日航立川東京に会場を移し、国内加盟都市会議総会を開き、今後の核兵器廃絶に向けた世界情勢や平和首長会議の取り組みについて、議案審議及び意見交換を行いました。  なお、11月28日には、開催地の市長として広島市長とともに、日本政府に対し要請文の提出を行いました。引き続き、平和首長会議の目的である核兵器廃絶及び恒久平和の実現に向け、平和人権施策を根幹として市政運営に取り組んでまいります。  それでは、9月定例会以降の行政執行の主なものについて御報告いたします。  初めに、政策経営部関係です。  市民表彰についてですが、11月4日に大学通りにて開催されました第50回秋の市民まつりにおきまして、市民表彰式典を挙行し、秋晴れのもと多くの市民及び来賓の皆様に御参加いただきました。表彰を受けられました方々の御功績に改めて敬意と感謝を申し上げますとともに、市民及び議員の皆様を初めとした関係者の皆様の御協力に対し、深く感謝申し上げます。  次に、イタリア・キッズフェスタ2019についてですが、11月17日に一橋大学兼松講堂にて、中央線沿線5市に在住・在学の小中学生及び高校生を対象に開催しました。2,000名を超える応募者の中から抽せんにより選ばれた1,000名の方に御来場いただき、イタリア・ルッカの作曲家プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」を上演しました。イタリアの芸術文化に触れ、子供たちには大きな感動を味わっていただけたことと思います。  次に、市長と語るタウンミーティングについてですが、市民の皆様と直接意見交換をすることにより、市民に開かれた市政運営を推進するため、定期的なタウンミーティングを開始しました。12月1日には北秋田市・ルッカ市との都市間交流をテーマに、くにたち駅前市民プラザにて開催しました。当日は43名の御参加をいただき、都市間交流への期待や思いのほか、交流のアイデアなど貴重な御意見を伺いました。  次に、行政管理部関係です。  特別職職員報酬等審議会への諮問についてですが、11月20日に常勤特別職職員の給与額について諮問しました。また、常勤特別職職員の期末手当及び退職手当の支給率についても、あわせて検討をお願いいたしました。  次に、健康福祉部関係です。  第8回「国立市認知症の日」イベントについてですが、10月26日にくにたち市民芸術小ホールにおいて、国立市と国立市在宅療養推進連絡協議会が主催し、国立市医師会、国立市歯科医師会、国立市薬剤師会の共催にて開催しました。当日は市民の皆様を初め416名の方々に御参加いただき、映画「ケアニン」の上映、ジャズ演奏のほか、「認知症の本人をどう支えるか」をテーマとした基調講演、認知症御本人と支援者による合唱や認知症御本人と御家族との対談等を行いました。ロビーや市民ギャラリーでは、市民や事業所等による展示や認知症疾患センターによる相談を行いました。御参加いただいた皆様に御礼を申し上げます。  次に、地域で元気フェスタについてですが、市内の介護予防自主グループ活動報告の場として、11月21日にくにたち市民芸術小ホール及びくにたち市民総合体育館ロビーにて実施しました。当日は7団体の活動発表、6団体の体験コーナー、14団体の展示報告が行われました。127名の方々に御参加をいただき、大変好評のうちに閉会しました。  次に、地域医療計画推進のための連携協力に関する協定の締結についてですが、計画策定時より協力いただきました埼玉県立大学と11月1日に、「国立市と埼玉県立大学との国立市地域医療計画推進のための連携協力に関する協定」を締結しました。埼玉県立大学からは田中滋理事長、萱場一則学長、川越雅弘教授が来庁され、協定締結式を行いました。  次に、健康づくりに関する連携協定の締結についてですが、10月1日に国立市薬剤師会と「国立市民の健康づくり等に関する連携協定」を締結しました。市民の健康づくりの推進に向けて、今後とも相互に連携・協力して取り組んでまいります。  次に、子ども家庭部関係です。  幼児教育・保育の無償化についてですが、市内保育園・幼稚園を初めとした関係施設の御協力をいただき、大きな混乱もなく10月1日から制度がスタートしました。また、市独自の制度として、幼稚園保護者負担軽減補助金制度の拡充を図るとともに、保育料の逆転現象への配慮などを行うことにより、保護者の支援に努めております。  次に、保育園入所説明会についてですが、台風19号の影響により中止しました「保育園なるほどフェア」にかえ、10月22日に開催しました。当日は雨にもかかわらず66組の御参加をいただき、入所手続や幼児教育・保育無償化、保育料見直しに関する説明を行いました。また、子供たちの活動の様子を撮影した写真など各保育園の案内を展示し、パンフレットの配布も行いました。  次に、生活環境部関係です。  第50回くにたち秋の市民まつりについてですが、11月4日に天下市との同時開催で盛大に開催されました。ことしは50周年ということもあり、大学通りでの市民パレードを初め、おはやし、スケアードストレート方式による自転車安全運転教室、オリンピック・パラリンピック競技体験など、各種団体による企画や特設舞台での吹奏楽やダンスなどの披露のほか、新たに国立駅南口複合公共施設用地コミュニティスペース、旭通りの駐車場にもミニステージを設置し、回遊性のあるお祭りを実施、運営することができました。  次に、創業塾についてですが、市内で起業を目指す方、起業して間もない方を対象に、起業に必要な基礎知識から実務ノウハウまで、体系的に学べる全5回の連続講座を開催し、最終的にビジネスプランの添削指導を実施しました。  次に、第29回国立市消費生活展についてですが、11月10日に農業まつりと同時開催で実施しました。「考えよう!平和なくらしと安全」をテーマに、消費者団体7団体による展示のほか、消費生活相談や行政相談を行いました。  次に、多摩の魅力発信イベントについてですが、11月15日から16日にかけて、豊洲市場にて、東京都と多摩30市町村の共催による「多摩の超文化祭」を実施しました。各市町村等による特産品の販売のほか、親子で楽しめる体験型イベントや多摩食材をPRするトークショーなどが行われ、国立市のブースではくにたちスタイルの商品の販売や観光PRを行い、多くの来場者でにぎわいました。  次に、環境フェスタくにたちについてですが、10月19日に谷保第四公園を中心に開催し、参加団体の環境への思いを来場された皆様に届けることができました。SDGsにもつながる食品ロスを減らす取り組みや環境ネットワークとも連携し、昨年より規模を拡大して実施することができました。また、くにたちフードドライブでは、来場された皆様より多くの食材の提供をいただき、児童福祉施設等に届けることができました。御協力いただきました皆様に御礼申し上げます。  次に、都市整備部関係です。  都市計画道路3・4・8号線の説明会についてですが、10月30日に北市民プラザにおいて開催しました。39名の御参加をいただき、都市計画変更原案及び測量に関する説明のほか、事業計画についても説明しました。関係する市民の皆様に御理解と御協力をいただけますよう、よろしくお願いを申し上げます。  次に、「この先の福祉交通について考えるシンポジウム」についてですが、11月27日にくにたち市民芸術小ホールにて、「だれもが外出・在宅を選択できる社会を目指して」をテーマに開催しました。一橋大学経済研究所の神林龍教授、後藤玲子教授の御協力をいただき、ケイパビリティー調査の分析と今後の福祉交通のあり方について講演及びパネルディスカッションを行い、85名の方に御参加いただきました。  次に、マンホールカードの発行についてですが、11月21日に国立駅舎をデザインしたカラーマンホールぶたのカード発行が決定しました。今後、市役所下水道課窓口にて配布いたします。  次に、旧国立駅舎再築事業についてですが、旧国立駅舎の開設を令和2年、2020年4月に控え、機運醸成の一環として、11月16日にくにたち市民芸術小ホールで「旧国立駅舎再築記念シンポジウム」を開催しました。当日は、10代から80代まで幅広い世代の大変多くの方に御来場いただきました。基調講演、トークセッションなどを行い、国立のまちの魅力を改めて知っていただけたのではないかと考えております。  次に、旧国立駅舎管理運営事業についてですが、旧国立駅舎の活用や管理運営に関する提案、または意見交換を行う「旧国立駅舎運営連絡会」を12月1日に設置しました。令和2年、2020年4月の旧国立駅舎オープンに向け、準備を進めてまいります。なお、本定例会に関連する旧国立駅舎条例案を提案しておりますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。  次に、富士見台地域のまちづくりについてですが、富士見台地域重点まちづくり構想の策定に向けて広く市民の皆様の御意見をお聞きするため、8月から10月にかけて計3回の市民参加型ワークショップ、「富士見台ミーティング」を開催しました。第4回に取りまとめる「まちづくりの整備方針(案)」につながる多くの具体的な御意見をいただきました。  次に、第42回農業まつりについてですが、11月9日及び10日の2日間にわたり、市役所及び谷保第四公園にて開催され、くにたち野菜の販売のほか、野菜や果実の品評会、市民参加型のイベントなどが企画されました。また、10日には旧車イベントの国立ヒストリカ・G.P2019が同時開催され、約3,000名の市民の皆様に御来場いただきました。  次に、稲作体験学習会についてですが、10月3日に城山さとのいえ前の体験水田において、農業委員会の指導のもと、米づくりに関心・興味を持っていただく機会となるよう、市立小学校8校の5年生が稲刈りを体験しました。  次に、教育委員会関係です。  第6回青少年音楽フェスティバルについてですが、10月26日にくにたち市民総合体育館において開催しました。市内の公立及び私立小中学校12校の吹奏楽部、金管バンド、合唱部等が集い、日ごろの練習の成果を発揮し、音楽を通じて心のこもった演奏や表現を聞き合うすばらしい会となりました。  次に、教育フォーラムについてですが、11月7日にくにたち市民芸術小ホールにおいて、保護者及び地域の方々並びに学校関係者を対象に、「人権を尊重し多様性を認め合う学校教育を目指して」をテーマに開催しました。学校教育においても性的指向・性自認等が多様化しており、児童生徒の心情等に十分配慮しながら、きめ細やかな指導が求められている中、学校の実践紹介や参加者との意見交換を通して、LGBT等多様な性についての理解・啓発を図りました。  終わりに、本定例会には令和元年度国立市一般会計補正予算案等26議案を提出しておりますが、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案及び関連する補正予算案等7議案につきましては、職員団体との交渉の成立など条件が整い次第、追加議案として提出させていただきます。また、固定資産評価審査委員会委員の人事案件1件につきましても、準備が整い次第、追加議案として提出させていただきますので、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げ、行政報告といたします。 8 ◯議長【石井伸之君】 以上で行政報告は終了いたしました。議長報告につきましては、別途文書報告にて御了承願いたいと存じます。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第4 第57号議案 平成30年度道路改良工事(その1)請負変更契約について 9 ◯議長【石井伸之君】 日程第4、第57号議案平成30年度道路改良工事(その1)請負変更契約についてを議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 10 ◯市長【永見理夫君】 第57号議案平成30年度道路改良工事(その1)請負変更契約について御説明いたします。  本議案は、既に締結している平成30年度道路改良工事(その1)請負契約の内容を変更するため、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定に基づき、提案するものでございます。  なお、詳細につきましては行政管理部長が補足説明いたしますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 11 ◯行政管理部長【雨宮和人君】 それでは、第57号議案平成30年度道路改良工事(その1)請負変更契約について補足説明いたします。あわせて、本会議資料No.14を配付させていただいておりますので、御参考にしていただければと思います。  本契約は、平成30年第2回定例会におきまして請負契約の議決をいただき、平成30年6月6日に契約をした案件でございます。今回は契約内容の変更に当たり、再度議決をいただくものでございます。  主な工事内容は、国立市道富士見台第6号線(さくら通り)を4車線から2車線に変更することで、自転車及び歩行者が安全に通行できる人に優しい道を整備し、桜の育成に適した植樹空間の確保及び傷んだ車道舗装等を改修するものでございます。  初めに、契約金額を1,067万7,150円増額し、2億5,594万2,180円から2億6,661万9,330円に変更させていただくものでございます。  変更理由は、次の2点となっております。  1点目は、国立市工事請負契約約款第22条第1項、いわゆるインフレスライド条項による変更でございます。近年の建設業界における市場動向や技能労働者不足を踏まえ、国は公共工事設計労務単価を上昇させるとともに、一定の既契約工事についても市場における著しい賃金の高騰等に対応する契約条項であるインフレスライド条項を適用するよう各自治体に要請し、この要請を受け、本市も対応しているところでございます。  本契約につきましては、工期が令和2年1月20日となっております。本年3月に労務単価が改定されたことに伴い、契約当初の請負金額と市場価格との間に相当の乖離が発生していることから、受注者からの協議の申し出により、契約金額を392万5,900円増額させていただくものでございます。  2点目は、本工事を進める中で、追加の必要が生じたことによる変更でございます。具体的には、警察との協議による交通誘導員の増員、建設廃材処分材の増量、地下埋設コンクリートの取り壊し及び撤去作業の追加等により、契約金額を675万1,250円増額させていただくものでございます。以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 12 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。9番、藤田議員。 13 ◯9番【藤田貴裕君】 2点質疑したいと思います。  まず賃金の話ですけれども、受注者からの申し出があって、約392万5,000円と上がるわけでありますけれども、これは全部賃金になると。またはそれを検証していく方法もあると考えていいのかということがまず1点。  もう1個、追加工事あるいは変更などがありましたけれども、これはもしも地元の企業が受注していたら、こういうことは予測をしてちゃんと入札をし、地元の企業だったらこういう変更はなかったのか、この2点聞きたいと思います。 14 ◯行政管理部長【雨宮和人君】 賃金関係ということでございました。  まず、人件費の引き上げということでございます。このインフレスライド条項の契約変更を行うに当たりましては、受注者から自社、その会社の技能労働者の賃金の水準の引き上げ、また下請契約の見直しに関して、それを着実に履行しますよという誓約書を提出していただいております。したがいまして、本制度の趣旨にのっとり、適切に実施をされているだろうと私どもは考えております。ですから、直接的に個別の状況確認ということは行わないところでございます。以上でございます。 15 ◯議長【石井伸之君】 もう一点、追加変更については地元業者であれば、変更にならなかったか、この点について御答弁をお願いします。 16 ◯都市整備部参事【江村英利君】 工事の請負契約と申しますのは、設計当初、図面とか、内訳書並びに特記仕様書等に基づきまして工事を行っております。したがいまして、それに基づいて工事を行うんですけれども、実際の現地においてそれとの差異が生じたときには、請負者が地元であろうと市外であろうと、そういったことにかかわらず設計変更を行っておりまして、これまでも土木工事におきましては、大半の工事の中で実際には設計変更が生じているという実情もございます。以上でございます。 17 ◯9番【藤田貴裕君】 では、賃金のほうです。誓約書をもらってって毎回答弁もらっていますけれども、市民の税金を使ってやっていることですよね。しかも当初の契約を変更して、こういう議案を議会に出しているわけですから、相当強い思いを持って議案を出してもらわないと困ると思っていますので、ちゃんと賃金がどうなっているのか、そういうことを調べるようなことをそろそろ本当に検討していただきたいですし、工事の変更についても十分さくら通りのことを知っている企業だったらどうなのかなということもありますので、そのこともちゃんとやっていただきたいと思います。  そういう面では総合評価方式など、入札やいろいろな方策があるとは思いますけれども、それは市でどのように検討しているのか、最後に聞きたいと思います。 18 ◯行政管理部長【雨宮和人君】 総合評価方式の導入につきましては、関連する団体さんとの協議を今重ねているところでございます。これがお互いの一致点を見出すような状況にはないという状況があって、今までかかってしまっていますけれども、私どもといたしましては令和2年度、来年度からはそれを本格実施していきたいと思っております。それをすることによって、価格だけではなくて、地元の業者の育成ですとか品質の確保に資するということがありますので、先ほどと重複しますけれども、令和2年度本格実施ということで、今、私どもとしては考えているところでございます。以上でございます。 19 ◯14番【高原幸雄君】 それでは、1点だけ確認しておきたいと思うんですが、変更理由の中で、(1)で約款の第22条第1項に基づきとなっていて、実は最初の契約金額が2億5,500万円、変更される契約金額が2億6,600万円ということになっているんですが、約款基準では大きく金額の差が出た場合にはこれが可能となるという、その基準というのはどれぐらいになっているでしょうか。
    20 ◯行政管理部長【雨宮和人君】 大きくと言いますが、今回は先ほどの説明でもお話ししたように、国からインフレスライド条項を適用してくださいと。労務単価が去年と比べて、全国平均で約3.3%上昇しています。ですから、そのことが事業者の方々の経営を圧迫しているので、品質をちゃんと確保するために適正な工事価格の設定が必要だろうということで、そういう要請が来ていますので、そのことに基づいて、私どもはその措置をとらせていただいているということでございますし、全国的にもこれは国からの要請が出ておりますので、全自治体は事業者の方から申し出があれば、そのことに対して対応しているということでございます。 21 ◯17番【重松朋宏君】 私からは3点質疑したいと思います。  まず、さきの議員の質疑の答弁で、誓約書を出し直しているという答弁がありましたけれども、ということは設計労務単価の変更に伴って、新たな設計労務単価がきちんと賃金として、その額が支払われていると見てよろしいでしょうか。 22 ◯行政管理部長【雨宮和人君】 私どもはそのように理解をしてございます。 23 ◯17番【重松朋宏君】 わかりました。設計労務単価がそのまま賃金になっているという確認がとれました。  それでは、予定価格を積算するときに賃金の上昇は具体的には見込めないと思うんですけれども、工事内容についてあらかじめ見込んでできなかったのか、その点、伺います。 24 ◯都市整備部参事【江村英利君】 工事の設計に関しましては、東京都の積算基準や設計単価を使用しておりますので、それに基づいて初期比率を掛けて計算しております。その時点で今後の物価上昇分を見込むということは検討できませんので、それが発生した都度、必要に応じて設計変更を行うというのが標準的な流れでございます。 25 ◯17番【重松朋宏君】 物価や人件費のことではなくて、工事内容です。今回、夜間工事が昼間になったので、交通誘導員ですとか、それらの費用が大きく上がったということです。これは予定価格をつくるときに予期しておいて、その価格にしておけば、こういう形での契約変更はなかったと思うんですけれども、それはできなかったということなんですか。 26 ◯都市整備部参事【江村英利君】 設計の段階は積み上げで原則的に行っていきますので、工事するのに必要な材料や人工、労務を積み上げていきます。基本的にそこで安全率を見るという考えではございませんので、その必要性が生じたときに変更措置を行うということでございます。 27 ◯17番【重松朋宏君】 それは要するに予期できなかったというより、工事を夜間行うとか昼間行うとか、そういうことは積算のときには検討の対象にはなっていないと。例えば交通誘導員が何人必要だということを、当然予定価格をつくるときには市のほうでは積算しますし、入札に参加する事業者もそれぞれで積算して札を入れるわけですけれども、国立市においては交通誘導員何人必要だというところで、あらかじめ見積もってはいなかった、見積もることはないということなんでしょうか。 28 ◯都市整備部参事【江村英利君】 今回の工事で申しますと、沿道の店舗等の出入り箇所につきましては、こちら出入りに日中ちょっと支障があるということで、夜間施工という形で設計時には見ております。したがって、日中やる部分、夜間やる部分というのを数量の中で分けた形で、内訳書として提示しております。その中で、入札時には市の仕様に基づいて入札されたということでございますけれども、実際に現場作業をする中で、一部が夜間から昼間に変わったりという変更が生じてきた結果ということでございます。 29 ◯17番【重松朋宏君】 大分わかってきたんですけれども、ということは、例えば入札する事業者があらかじめ工程や作業員の人数を少なく見積もっておいて、落札した後で事情が変わったと言って契約変更を申し出るということはあり得ないと。それはどの事業者が落札したとしても、それはあり得ないということでしょうか。 30 ◯都市整備部参事【江村英利君】 原則的な話で申しますと、内訳書や図面、仕様書がございますので、その数量に基づいて各事業者のほうで見積もり、設計、入札をするという形になります。ただ、その段階で疑義が生じた場合には、質問書等によりまして、この数字がおかしいのではないか、ここがおかしいのではないかというものが入札までにあり、その内容については基本的に参加する方々のほうに設計上のミスがあれば、全部情報を流した上で、統一した基準で入札するというのが入札の流れということでございます。 31 ◯議長【石井伸之君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ、質疑を打ち切り、討論に入ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ討論を打ち切り、採決に入ります。  お諮りいたします。本案は原案のとおり決するに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本案は原案のとおり可決することに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第5 第58号議案 旧国立駅舎条例案 32 ◯議長【石井伸之君】 日程第5、第58号議案旧国立駅舎条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 33 ◯市長【永見理夫君】 第58号議案旧国立駅舎条例案について御説明いたします。  本条例案は、旧国立駅舎の歴史的価値を後世に伝え、まちの回遊性の向上及び魅力あるまちづくりの推進に寄与することを目的として、旧国立駅舎を設置するための条例を制定するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 34 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第6 第59号議案 国立市下水道事業の設置等に関する条例案  日程第7 第61号議案 国立市下水道事業基金条例の一部を改正する条例案 35 ◯議長【石井伸之君】 日程第6、第59号議案国立市下水道事業の設置等に関する条例案から、日程第7、第61号議案国立市下水道事業基金条例の一部を改正する条例案までの2件を一括議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 36 ◯市長【永見理夫君】 第59号議案国立市下水道事業の設置等に関する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市の下水道事業に地方公営企業法を適用するに当たり、同法第4条の規定により、地方公営企業の設置及びその経営の基本事項について定めるため、条例を制定するものでございます。また、本条例の制定に伴い、国立市下水道事業特別会計条例を廃止するものでございます。  続いて、第61号議案国立市下水道事業基金条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市の下水道事業に地方公営企業法を適用するに当たり、規定の整理を行うため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 37 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本2議案は一括して建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第8 第60号議案 くにたち市民プラザ条例の一部を改正する条例案  日程第9 第67号議案 くにたち地域福祉館設置条例の一部を改正する条例案  日程第10 第68号議案 国立市における廃棄物等の発生の抑制、循環的な利用の促進及び適正               な処分の確保に関する条例の一部を改正する条例案  日程第11 第70号議案 国立市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例案  日程第12 第71号議案 国立市特定公共物管理条例の一部を改正する条例案  日程第13 第73号議案 国立市都市公園条例の一部を改正する条例案  日程第14 第74号議案 流域下水道処理場広場条例の一部を改正する条例案 38 ◯議長【石井伸之君】 日程第8、第60号議案くにたち市民プラザ条例の一部を改正する条例案から、日程第14、第74号議案流域下水道処理場広場条例の一部を改正する条例案までの7件を一括議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 39 ◯市長【永見理夫君】 第60号議案くにたち市民プラザ条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、市民プラザの施設の使用料の額を改定するため、条例の一部を改正するもので、北市民プラザ多目的ホール、南市民プラザ多目的ホール、会議室、和室、調理実習室について減額を行うものでございます。  第67号議案くにたち地域福祉館設置条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、地域福祉館の使用料の額を改定するため、条例の一部を改正するもので、立東福祉館談話室、娯楽室、青柳福祉センター児童ホールの増額を行うものでございます。  続いて、第68号議案国立市における廃棄物等の発生の抑制、循環的な利用の促進及び適正な処分の確保に関する条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、廃棄物を市長の指定する処理施設に運搬した場合の処理手数料、事業系一般廃棄物処理手数料等の手数料の額を改定するとともに、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行による廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部改正に伴い、成年被後見人等の権利が尊重され、不当に差別されないよう、一般廃棄物処理業の許可等に関する欠格条項の見直しを行うため、条例の一部を改正するものでございます。  続いて、第70号議案国立市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、東京都道路占用料等徴収条例に規定する区部の料金を標準とし、激変緩和措置として原則、現在の道路占用料との差が2分の1程度になるよう条例の一部を改正するものでございます。  続いて、第71号議案国立市特定公共物管理条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案も国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、東京都河川流水占用料等徴収条例に規定する料金を標準とし、市の所有する水路等及びこれらに附属する工作物または施設等の占用料の額を改定するため、条例の一部を改正するものでございます。  続いて、第73号議案国立市都市公園条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、東京都立公園条例に規定する料金を標準とし、市内25園の都市公園の占用利用、業として行う写真撮影等の使用料の額を改定し、谷保第三公園、河川敷公園の野球場並びにサッカー場の使用料について減額を行うものでございます。また、都市公園において入場料等を徴収する場合の使用料の特例を指定管理者に適用させ、及び使用権等の譲渡・転貸を禁止する規定の対象に、有料公園施設の使用の許可を受けた者を含めるため、条例の一部を改正するものでございます。  最後に、第74号議案流域下水道処理場広場条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、東京都立公園条例に規定する料金を標準とし、流域下水道処理場広場において業として行う写真撮影等の使用料の額を改定し、また少年野球場兼ソフトボール場の使用料について減額を行うものでございます。以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 40 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本7議案は一括して建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第15 第62号議案 国立市手数料徴収条例の一部を改正する条例案  日程第16 第63号議案 くにたち市民総合体育館条例の一部を改正する条例案  日程第17 第64号議案 くにたち市民芸術小ホール条例の一部を改正する条例案 41 ◯議長【石井伸之君】 日程第15、第62号議案国立市手数料徴収条例の一部を改正する条例案から、日程第17、第64号議案くにたち市民芸術小ホール条例の一部を改正する条例案までの3件を一括議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 42 ◯市長【永見理夫君】 第62号議案国立市手数料徴収条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、住民基本台帳事務、印鑑証明事務、税務事務、道路及び河川・水路の証明事務及びその他の事務に係る手数料の額を改定するため、条例の一部を改正するものでございます。  続いて、第63号議案くにたち市民総合体育館条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、体育館の貸し切り使用料等の額を改定するとともに、個人使用料等の改定及び新たに市外料金を設定するため、条例の一部を改正するものでございます。  続いて、第64号議案くにたち市民芸術小ホール条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、使用料に新たに市外料金を設定するため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 43 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本3議案は一括して総務文教委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第18 第65号議案 国立市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を               改正する条例案 44 ◯議長【石井伸之君】 日程第18、第65号議案国立市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 45 ◯市長【永見理夫君】 第65号議案国立市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、児童福祉法の一部改正に伴い、同法を本条例で引用している箇所の号番号にずれが生じたことから、正しい号番号とするため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 46 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第19 第66号議案 くにたち福祉会館条例の一部を改正する条例案 47 ◯議長【石井伸之君】 日程第19、第66号議案くにたち福祉会館条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 48 ◯市長【永見理夫君】 第66号議案くにたち福祉会館条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。
     本条例案は、国立市使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、福祉会館の使用料の額を改定するため条例の一部を改正するもので、大ホール及び福祉会館分室、大ホール控室、中会議室、小会議室については増額、和室の小については減額を行うものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 49 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。  ここで休憩に入ります。                                    午前10時59分休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                    午前11時14分再開 50 ◯議長【石井伸之君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第20 第69号議案 国立市国民健康保険税条例の一部を改正する条例案 51 ◯議長【石井伸之君】 日程第20、第69号議案国立市国民健康保険税条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 52 ◯市長【永見理夫君】 第69号議案国立市国民健康保険税条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、地方税法施行令の一部改正に伴い、国立市国民健康保険税の課税限度額を国基準に引き上げるため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 53 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第21 第72号議案 国立市道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部を改正す               る条例案 54 ◯議長【石井伸之君】 日程第21、第72号議案国立市道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 55 ◯市長【永見理夫君】 第72号議案国立市道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、道路構造令の一部改正に伴い、自転車を安全かつ円滑に通行させるために設けられる帯状の車道の部分として、自転車通行帯を新たに規定するため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 56 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第22 第75号議案 国立市下水道条例の一部を改正する条例案 57 ◯議長【石井伸之君】 日程第22、第75号議案国立市下水道条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 58 ◯市長【永見理夫君】 第75号議案国立市下水道条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、成年被後見人等の人権が尊重され、不当に差別されないよう、指定下水道工事店及び責任技術者の欠格条項の見直しを行うため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 59 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  追加議事日程第1 第82号議案 国立市印鑑条例の一部を改正する条例案 60 ◯議長【石井伸之君】 追加議事日程第1、第82号議案国立市印鑑条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 61 ◯市長【永見理夫君】 第82号議案国立市印鑑条例の一部を改正する条例案について御説明いたします。  本条例案は、成年被後見人であっても意思能力を有する者は印鑑登録を行うことができるようにするため、印鑑登録事務処理要領の一部が改正されたことにより、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 62 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は総務文教委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第23 第76号議案 令和元年度国立市一般会計補正予算(第4号)案 63 ◯議長【石井伸之君】 日程第23、第76号議案令和元年度国立市一般会計補正予算(第4号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 64 ◯市長【永見理夫君】 第76号議案令和元年度国立市一般会計補正予算(第4号)案について御説明いたします。  本補正予算案は、台風19号の影響により被害を受けた河川敷公園を早期に復旧するため、通常の補正予算に先立って提案させていただくものでございます。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ5,780万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ308億6,636万1,000円とするものでございます。第2条は地方債の補正で、「第2表 地方債補正」のとおりでございます。  なお、内容につきましては、政策経営部長が補足説明いたしますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 65 ◯政策経営部長【藤崎秀明君】 それでは、補正予算案の内容につきまして補足説明いたします。  初めに、4ページをお開きください。  「第2表 地方債補正」は、追加が1件となっております。  次に、歳入について御説明いたしますので、10ページ、11ページをお開きください。  款21市債、項1市債は、河川敷公園災害復旧工事の財源として、河川敷公園災害復旧事業債5,780万円を追加するものでございます。  次に、歳出について御説明いたしますので、12ページ、13ページをお開きください。  款8土木費、項3都市計画費は、台風19号の影響により河川敷公園が浸水し、被災したため、河川敷公園災害復旧工事5,780万円を追加するものでございます。補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 66 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。17番、重松議員。 67 ◯17番【重松朋宏君】 今回、河川敷公園の修復に5,000万円という、かなり大きな金額になりますけれども、私が議員であったこの20年間でも、数回同じように河川敷公園が流されたことがあったと思うんですけれども、いつ、どういう形で流されて、そのときどれぐらいの予算をかけて修復したのか、まず伺います。 68 ◯生活環境部長【橋本祐幸君】 ここの10年、20年の単位のお話だと思うんですが、10年ぐらい前、平成19年度のときにやはり台風で被害がありました。このときは約1,000万円弱かかっているということでございます。それからさかのぼりますと平成13年度に、これもやはり河川敷の復旧工事で、このときが約3,000万円。20年ぐらいのタームでいいますと、この2回が大きな台風の被害だったと認識しているところでございます。 69 ◯17番【重松朋宏君】 12年前は1,000万円弱で済んだということなんですが、この違いはどういうことなのか。 70 ◯生活環境部長【橋本祐幸君】 台風の規模とか、川の流れの状況ということがございますが、12年前に比べますと、今回はかなり多くの土砂が削られたということで、例えば野球場でいいますと、19年度のときは10ミリ土砂を入れたということでございますが、今回は原状復帰で、50ミリ入れていくということでございます。また、サッカー場につきましても、12年前は20ミリのところ今回100ミリ入れる、また入れる面積も12年前よりも大きいという中で、今回、工事費の積算の部分が大きくなっているという状況でございます。 71 ◯17番【重松朋宏君】 わかりました。だとすると、気候変動の影響で、恐らくこれからかなり頻発してくることも予想されると思うんです。そうしたときに、せっかく5,000万円かけて修復してもわずか何年かでまた大きく流されて、さらに5,700万円ぐらいかけて修復ということになると、非常に無駄が大きくなってこようかと思うんですけれども、例えば今後、同様の多摩川の増水があったとしても、被害を小さくするような施工というのは可能なんでしょうか。 72 ◯生活環境部長【橋本祐幸君】 これは国のほうとも相談しながら、護岸工事をどういうふうにやっていくかというのは今後になろうかと思います。また、台風の被害というのは状況によってかなり違ってきますので、そういう部分については個別のケース・バイ・ケースの対応ということがあるんですが、まずどういうことができるかというのは国のほうとも相談しながら、また逆に言うと、国のほうにもお願いしていかなきゃいけないという部分は出てこようかと考えているところでございます。 73 ◯17番【重松朋宏君】 最後に、歳入のところで、国からの補助というのはどれぐらい見込まれるのか伺います。 74 ◯政策経営部長【藤崎秀明君】 今、国の都市災害の復旧事業費の補助金、それから東京都のほうでも市町村災害復旧・復興特別交付金という御案内が来ています。それぞれ国のほうは今月中に一度現場を見に来る、それから東京都は既に見に来ているということもありまして、申請の準備は進めているところですけれども、今回、規模が結構広範囲にわたっているということもありまして、実際どの程度交付されるかというのは、まだ要綱等も示されておりませんので、未定な状況でございます。しかしながら、少しでも市の負担を軽減できるように、それについては努めていきたいと考えております。 75 ◯11番【香西貴弘君】 先ほど重松議員よりありました内容をいろいろお聞きしていて、私自身も同じようなことをちょっと感じていて、かなりもう言っていただいたので、ただ1点だけ。まず1つは、基本的には今回、費用が大きくなったというのは改良復旧という意味ではなくて、あくまで問題が非常に大きかったというか、それによっての費用が非常にかかったという状況であると。原状復旧だけれども、非常に費用がかかったという捉え方でよろしいんですよね。 76 ◯生活環境部長【橋本祐幸君】 そのとおりでございます。原状復旧という中で、補助金の対象というのも原状復旧の中の今度査定ということが出てきますので、そういう状況の中で今回積算をさせていただいたという状況でございます。 77 ◯11番【香西貴弘君】 あと、例えば秋季野球大会とか、そういったことはたしか9月ぐらいから行われていたような気がするんです。私もこの間、ちょっと現場に見に行きましたけれども、立ち入り禁止という形になっていて、当然使えないわけですが、あそこが使えなくなったことによって、わかる範囲で結構ですけれども、例えばこういう大会がなくなって、今どこでそれはかわりに行われているとか、結果的にそこが使えなくなっているところで、どのような代替措置みたいなことは行われているのかというのを確認したいと思います。 78 ◯生活環境部長【橋本祐幸君】 これは教育委員会のほうとも御相談させていただきながら、学校を一部そのような大会に充てていただくとか、我々も他市に照会したりとか、あと例えば都立五商ですとか一橋大学とか、そういうふうに連絡をした経過もございます。ただ、他市の中ではどこもいっぱい予約が埋まっているということで、また五商は年末2日か3日だったか、御協力いただけるという話もございました。  そういう中で、どこまでどういうふうな大会ができている、できてないというところまでは、済みません、細かい資料を持ってないんですが、代替措置の中で我々市としてもできる部分は協力というのでしょうか、支援しながらやってきたという状況でございます。 79 ◯教育次長【宮崎宏一君】 体育協会の役員さんが私のところにも御相談に来庁されました。その中で既に対応したものについては、1つは少年サッカーの大会、こちらを何とか行いたいんだという御希望がありました。通常の小学校の校庭では面積が足りないので、これは中学校の校長会長と相談しまして、部活等はあるんですが、可能な範囲で協力しましょうと。その大会は既に実施されました。  それから、今後も含めて、体育協会が受託していますジュニア育成地域推進事業、これは都の補助事業で、こちらは月に1回活動しているんですけれども、これを行う場所がないと。これについても学校にはかなり無理してもらっているんですが、めどがついているところでございます。  それからもう1つ、少年サッカーの卒業大会のようなものがあるんです。これについては他市などからもお呼びしてやるという状況があるので、最低限の日程では協力できるかなというところはお話ししているんですけれども、御希望どおりいけるかはちょっと難しいところです。  一方で、河川敷は4月以降ということになりますので、なるべくそういった事業は年度内についてはできる限り協力したいというところで、中学校については少年野球なども、これは私経由ではなかったんですけれども、中学校のほうで直接相談があって、お貸ししたという実績もあるところでございます。以上でございます。 80 ◯議長【石井伸之君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、討論に入ります。17番、重松議員。 81 ◯17番【重松朋宏君】 本補正予算案には賛成いたします。  先ほど、せっかく5,800万円かけて復旧しても、数年でまた流されてということになると、これは無駄になるという表現をしてしまいましたけれども、ちょっと語弊がありましたので訂正します。せっかく復旧しても短い期間でまた巨額なコストをかけなければならなくなるような時代に入ってきているという認識は、これからしていったほうがいいんじゃないかと思います。それは河川敷のグラウンドは何年かごとに、あるいはひょっとすると、毎年のようにこういう形で流されることがあり得るんだということを前提で、今後のスポーツ施設などの整備も考えていただきたいと思います。  それは河川敷以外のところにサッカーグラウンドや野球場を求めることになるのか、あるいは国立市内にそんなところはもうないので、だったら隣接市と共同で設置運営を考えるのか、5年、10年、20年ぐらいのスパンの中で今後考えて、他市も同じ事情があろうかと思いますので、考えていただきたいということを申し上げまして、本補正予算案には賛成いたします。 82 ◯議長【石井伸之君】 ただいま重松議員の発言の訂正につきましては、議長においてこれを許可いたします。  ほかに。12番、遠藤議員。 83 ◯12番【遠藤直弘君】 本補正予算案には賛成をいたします。  グラウンドの整備ですけれども、少年野球、またサッカーは困っているというところで、本当に早急な対応をよろしくお願いいたします。  また、今後、大雨ですとか、そういう気候変動の中で、また今後近いうちに来るであろうということが予想されます。そのときになるべく下流に流さないような工夫にも取り組んでいただきたいと思います。例えばネットですとか柵、またいろいろと置いてある備品ですとか、そういうものをちょっと工夫していただいて、河川敷の外に出せるような仕組みもあわせて考えていただきたいと思います。下流に流さない、そういった努力をお願いいたしまして、賛成の討論といたします。 84 ◯19番【小口俊明君】 本案には賛成であります。  河川敷公園は今回の大規模な台風の被害ということでこういう状況になって、それを復旧するということであります。また、ここは先ほど来各議員が触れられておりますように、国立市内の大切なスポーツの位置づけというものがありまして、これを一日も早く復旧することを望んでいる多くの利用している市民の皆様がいらっしゃいます。その対応として早急に国立市として対応するという意味で、このように補正、また即決で出してきていただいたということは大変評価をしたいと思います。  その中で、広い面積、また複数のスポーツ施設と言ってもよい野球場、サッカー場ということからすると、これも大きな金額をかける中で、例えば段階的に使えるような工夫とか、さまざま市民のニーズに応える取り組みをこの補正予算の中で取り組んでいただきたいと申し上げまして、賛成の討論といたします。 85 ◯議長【石井伸之君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ討論を打ち切り、採決に入ります。  お諮りいたします。本案は原案のとおり決するに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本案は原案のとおり可決することに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────
     日程第24 第77号議案 令和元年度国立市一般会計補正予算(第5号)案 86 ◯議長【石井伸之君】 日程第24、第77号議案令和元年度国立市一般会計補正予算(第5号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 87 ◯市長【永見理夫君】 第77号議案令和元年度国立市一般会計補正予算(第5号)案について御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億2,488万1,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ312億9,124万2,000円とするものでございます。第2条は債務負担行為の補正で、「第2表 債務負担行為補正」のとおりでございます。第3条は地方債の補正で、「第3表 地方債補正」のとおりでございます。  なお、内容につきましては、政策経営部長が補足説明いたしますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 88 ◯政策経営部長【藤崎秀明君】 それでは、補正予算案の内容につきまして、大綱説明をさせていただきます。  初めに、5ページをお開きください。「第2表 債務負担行為補正」は追加が8件ございます。「第3表 地方債補正」は変更が2件となっております。  次に、歳入について御説明いたしますので、14ページ、15ページをお開きください。なお、項目が多い科目につきましては、主なものを御説明いたします。  款12分担金及び負担金の主な内容は、歳出の補正予算に対応し、老人保護措置費本人等負担金を減額するものでございます。  款14国庫支出金の主な内容は、歳出の補正予算に対応し、障害者自立支援給付費負担金を増額するものでございます。  款15都支出金の主な内容は、歳出の補正予算に対応し、市町村土木費補助金を減額するものでございます。  16ページ、17ページにかけてが款18繰入金です。主な内容は、財源調整のために財政調整基金繰入金を増額するものでございます。  款19繰越金は、財源調整のために前年度繰越金を増額するものでございます。  款21市債の主な内容は、歳出の補正予算に対応し、国立駅周辺道路整備事業債を減額するものでございます。  次に、歳出の補足説明をいたします。18ページ、19ページをごらんください。  款1議会費です。総額では824万3,000円の減額を行うものでございます。主な内容は、議員の改選により6月期分の支給額が減ったことに伴い、議員期末手当を減額するものでございます。  20ページから31ページまでが款2総務費でございます。総額では1,358万9,000円の減額を行うものでございます。主な内容ですが、参議院議員選挙、市議会議員選挙に係る経費を決算見込みにより減額するものでございます。  32ページから45ページまでが款3民生費です。総額では1億8,813万円の増額を行うものでございます。主な内容ですが、決算見込みにより障害福祉サービス費を増額するものでございます。  46ページから51ページまでが款4衛生費です。総額では80万8,000円の増額を行うものでございます。主な内容ですが、他自治体と母子保健に関する情報連携を図るため、健康管理システム改修委託料を追加するものでございます。  52ページ、53ページは款6農林費です。総額では320万4,000円の増額を行うものでございます。主な内容は、職員構成の変動等により人件費を増額するものでございます。  54ページ、55ページは款7商工費です。総額では58万1,000円の減額を行うものでございます。主な内容は、決算見込みにより人件費を増減するものでございます。  56ページから61ページまでが款8土木費です。総額では1億4,960万2,000円の減額を行うものでございます。主な内容ですが、地権者との協議継続により、年度内の用地買収が困難となったことから、道路用地買収費を全額減額するものでございます。  62ページ、63ページは款9消防費です。総額では292万8,000円の増額を行うものでございます。主な内容は、火災、演習等による出動がふえたことにより、費用弁償(出動手当)を増額するものでございます。  64ページから73ページまでが款10教育費となります。総額では3,585万2,000円の減額を行うものでございます。主な内容ですが、契約差金により、屋内運動場空調設備整備工事を減額するものでございます。  74ページ、75ページは款12諸支出金です。総額では4億3,767万8,000円の増額を行うものでございます。主な内容は、平成30年度の補助金額等の確定に伴い、返還金を増額するものでございます。大綱説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 89 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。歳入全般について質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ歳入全般に対する質疑を打ち切り、歳出全般について質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は各常任委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第25 第78号議案 令和元年度国立市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)案 90 ◯議長【石井伸之君】 日程第25、第78号議案令和元年度国立市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 91 ◯市長【永見理夫君】 第78号議案令和元年度国立市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)案について御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ337万7,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ74億2,444万8,000円とするものでございます。  補正内容は、総務費のうち職員構成等の変動により職員人件費等を増額し、基幹系システムについて国保オンライン資格管理等実施に向けた改修を行うため、資格事務費を増額するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 92 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第26 第79号議案 令和元年度国立市下水道事業特別会計補正予算(第2号)案 93 ◯議長【石井伸之君】 日程第26、第79号議案令和元年度国立市下水道事業特別会計補正予算(第2号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 94 ◯市長【永見理夫君】 第79号議案令和元年度国立市下水道事業特別会計補正予算(第2号)案について御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額からそれぞれ1,609万8,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ26億5,014万4,000円とするものでございます。  主な補正内容は、精算額の確定、委託費の契約差金及び執行見込みに伴い、下水道費における下水道総務費及び下水道建設費を減額するほか、都道等における支障物件の増加に伴い、下水道維持費を増額するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 95 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第27 第80号議案 令和元年度国立市介護保険特別会計補正予算(第2号)案 96 ◯議長【石井伸之君】 日程第27、第80号議案令和元年度国立市介護保険特別会計補正予算(第2号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 97 ◯市長【永見理夫君】 第80号議案令和元年度国立市介護保険特別会計補正予算(第2号)案について御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますとおり、歳入歳出予算の総額からそれぞれ273万8,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ59億1,499万7,000円とするものでございます。  主な補正内容は、総務管理費の増額、介護給付費についての介護サービス等諸費の増額、高額介護サービス等諸費の減額、地域支援事業費における介護予防・生活支援サービス事業費の増額をするものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 98 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第28 第81号議案 令和元年度国立市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)案 99 ◯議長【石井伸之君】 日程第28、第81号議案令和元年度国立市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 100 ◯市長【永見理夫君】 第81号議案令和元年度国立市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)案について御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ292万8,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ17億8,139万6,000円とするものでございます。  補正内容は、職員構成等の変動により総務費を増額するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 101 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第29 認定第1号 平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第30 認定第2号 平成30年度国立市国民健康保険特別会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第31 認定第3号 平成30年度国立市下水道事業特別会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第32 認定第4号 平成30年度国立市介護保険特別会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第33 認定第5号 平成30年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算(継続審査分) 102 ◯議長【石井伸之君】 日程第29、認定第1号平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算(継続審査分)から、日程第33、認定第5号平成30年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算(継続審査分)までの5件を一括議題といたします。  本決算5件は、9月19日の本会議において、議長と監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託しており、審査は既に終了いたしておりますので、その経過と結果について決算特別委員長から御報告願います。5番、石井議員。                 〔5番 石井めぐみ君登壇〕 103 ◯5番【石井めぐみ君】 認定第1号平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算、認定第2号平成30年度国立市国民健康保険特別会計歳入歳出決算、認定第3号平成30年度国立市下水道事業特別会計歳入歳出決算、認定第4号平成30年度国立市介護保険特別会計歳入歳出決算、認定第5号平成30年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、決算特別委員会での審査の経過と結果について御報告いたします。  本案は、9月19日開催の本会議において、決算特別委員会の設置とともに本委員会に付託され、10月3日、4日、7日、8日の4日間にわたり審査を行いました。本案の委員会審査に当たり、監査委員からの意見書、担当部局からの説明及び各種提出資料を審査の参考とし、委員からは多岐にわたる質疑が行われました。慎重審査の後、質疑を打ち切り、討論は省略し直ちに採決に入りました。  採決の結果、認定第1号は賛成多数により認定すべきものと決定、認定第2号は全員賛成により認定すべきものと決定、認定第3号、認定第4号、認定第5号は賛成多数により認定すべきものと決定いたしましたことを御報告申し上げます。 104 ◯議長【石井伸之君】 委員長報告は、認定第1号から認定第5号まで、いずれも認定であります。委員長報告に対する質疑は省略し、直ちに会派代表討論を行います。その順序は、議長において順次指名いたします。  初めに、耕す未来@くにたち。2番、小川議員。                  〔2番 小川宏美君登壇〕 105 ◯2番【小川宏美君】 会派、耕す未来@くにたちは、2018年度一般会計決算については不認定、国民健康保険、下水道、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計は認定とする討論を行います。  国立市の全体職員数における非常勤嘱託員の比率は46.9%と高く、これは多摩26市の中では武蔵村山市の47.3%に次ぐ第2位です。近隣自治体で同程度の職員数である東大和市は27.9%、清瀬市は38.8%、稲城市は28.6%と、国立市の46.9%に比べて、非常勤嘱託員比率はぐっと低いことに気づきます。  正規職員の人件費は1人、年間約1,000万円、再任用職員は約300万円、嘱託員約250万円、臨時職員は約150万円とされていますので、大まかな言い方にはなりますけれども、国立市で働いている方の約半数は年間250万円ほどで、住民サービスに直接かかわる大切な仕事をしていることになります。また、2018年度において、財政健全化として正規職員の数を減らす定員管理で11人の職員を減らして、1億450万円の人件費削減を行いました。  このように国立市は精力的に、正規職員削減、非常勤嘱託員化により財政健全化を進めていることがわかります。  ここで注意したいことは、正規職員を減らしていく流れを各課が受けとめ切れているかという問題です。そして、国立市の行政運営の理念ですけれども、人間を大切にするまちづくりであって、この理念に見合った行政運営ができているかというところでないでしょうか。  改めて、正職員削減と財政効率が及ぼす問題について、子供たちが毎日食べている学校給食を通して考えてみました。学校給食法に基づいて、国立市としても健全な食生活を営むことができる判断力と望ましい食習慣を身につける食育を、まちぐるみで進めていることを理念としています。また、法に定められているように、食料の生産、流通、消費についての正しい理解も、子供たちには第1次産業従事者や調理現場で汗をかいて働く方々への感謝を持って理解をしてもらいたい。それが学校給食が目指す理念だと私は考えます。  しかし今、学校給食センター建てかえが迫る中、その運営形態について行政当局と話をすると、つまるところ、財政削減と定員管理の問題に行き着くことがわかります。調理員の正規職員は4人しかいなくなったから、新センターでの調理はもうできない、民間委託、PFI方式を導入する以外に給食の継続はないと説得してきます。教育委員会は責任を持ちますと繰り返されるのですが、実際のところ2018年度にも、新学校給食センターPFI導入可能性調査及び要求水準書等作成支援業務として、PFI国内トップクラスの総合コンサルタント会社に1,231万円の委託料を支払いました。今後の契約も、民間事業者のモニタリングチェックもコンサル頼みとし、つまり税金をコンサルにつぎ込む形になります。  これまで教育委員会の給食センター職員や栄養士さんによる地域に根差した絶え間ない努力は、地域雇用を生み、地元農家さんや流通を担うNPOとの顔の見える地域連携を育ててきました。学校給食をつくってきた調理のノウハウなども貴重で、保護者参加の仕組みも全国に誇れる内容です。学校給食のPFI化で、国立市は1億5,000万円の財政削減効果を見込んでいると言いますが、本来、公共の事業、特に教育は何をすべきものかを改めて考えます。  30年前にイギリスで始まったPFIには、公的財政の恩恵をもたらさなかったとの反省から、今は直営に戻す流れになっています。歴史から学ぶことが大切です。  以上のことから、財政健全化を効率的観点と定員管理で進める中にかけがえのないものを…… 106 ◯議長【石井伸之君】 以上で、耕す未来@くにたちの討論を終わります。  続いて、みらいのくにたち。4番、望月議員。                  〔4番 望月健一君登壇〕 107 ◯4番【望月健一君】 平成30年度決算につきまして、みらいのくにたちとして一般会計決算及び各特別会計決算、いずれにつきましても認定の立場から討論をさせていただきます。
     決算審査におきましては、国立市の財政は安定しているという趣旨の意見もございました。確かに全国的に見れば、財政は健全であると言えましょう。また、短期的に見れば、そうであるかもしれません。しかし、長期的に見ればどうなのか。やはり少子高齢化がさらに進むと考えれば、行財政改革を一層進める必要があります。平成30年度の決算を受けまして、次年度予算に向けてさらに発展させていただきたい点を3点掲げます。1点目は教育・子供への支援、2点目は健康・医療・福祉のまちづくり、3点目は具体的な行財政改革の提案であります。ここまではいつも議会を通して主張させていただいていることでございます。  このほか緊急に取り組んでいただきたい政策課題があります。それは防災・減災対策の強化です。市民の生命・安全を守ることは、行政がなすべき第一の使命であります。さきの台風災害を受けまして、国立市といたしましても緊急の対策を早期かつ大規模に行う必要があります。具体的には、1点目、避難所の早期開設及びその移動をどうするか。2点目は災害時の情報伝達をどうするか。3点目は高齢者、しょうがいしゃの要支援者の避難誘導をどうするか。4点目はペット避難所の課題をどうするか。5点目は谷保地域における下水道、雨水対策をどうするか。この5点であります。どれも難しい課題です。しかし、前に進めなければなりません。少しでも前進できるよう期待申し上げます。  教育・子供の支援に関しましては、全ての子供に対し質の高い教育の機会を保障するために、幼児教育及び子供の貧困への対応の推進をお願いいたします。また、国立市の全ての子供たちを応援するという意味で子供の基本条例、仮称でございますが、早期制定を求めます。  健康・医療・福祉のまちづくりに関しましては、決算特別委員会の質疑で、介護予防事業が数字、お金の面におきましても効果があらわれていることがわかりました。医療・保健の分野と介護分野のさらなる連携、糖尿病重症化予防対策の予防医療、フレイルの予防に力を入れる中、市民の皆様の健康を守り、社会保険制度を持続可能にしていただきたい。  行財政改革に関しましては、要望させていただいております市役所の全業務の棚卸し、すなわち業務プロセスの診断を適切に行う中、RPAなどの試験導入をお願いしたい。  以上申し上げまして、みらいのくにたちといたしましての決算認定討論といたします。 108 ◯議長【石井伸之君】 以上で、みらいのくにたちの討論を終わります。  ここで昼食休憩に入ります。                                    午前11時59分休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                      午後1時1分再開 109 ◯議長【石井伸之君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。  会派代表討論を続行いたします。  続いて、社民・ネット・緑と風代表。17番、重松議員。                 〔17番 重松朋宏君登壇〕 110 ◯17番【重松朋宏君】 会派、社民・ネット・緑と風は、2018年度一般会計決算を不認定、4つの特別会計決算を認定します。  一般会計決算を認められない理由は3つです。  第1に、コストパフォーマンスが極めて悪い証明書コンビニ交付を、国立市の独自判断で続けていることです。1枚当たりのコストは窓口交付の30倍の1万469円、受益者負担率は5,000%に上ります。減価償却費を含む毎年のコスト約2,000万円に国の補助はなく、ほぼ全額を一般の納税者からの税金で負担しているのは余りに不公平です。毎年1,000枚ずつ利用がふえていると言いますが、全体の交付枚数の1.3%程度であり、赤字垂れ流し体質は変わりません。この予算の何分の1かで、便利なくにたち駅前市民プラザの土日開設が可能です。  2年後にはシステム更新の時期を迎え、3,000万円程度の設備投資が必要になります。大赤字のコンビニ交付は今すぐやめて、他の施策に予算を回すか、2年後の目標交付枚数と撤退ラインを設定することを求めます。  第2に、学校給食センター建てかえに当たり、設計・建設から調理・配膳まで、全て民間事業者に一括で丸投げするPFI方式ありきとしたことです。これまで複数の事業実施方法が並列的に検討されてきましたが、2018年度に行った新学校給食センターPFI導入可能性調査で、一括して丸投げするPFI方式に絞り込まれました。教育委員会も議会も決定していないのにコンサル委託の調査でそっと外堀を埋め、話を進めていくプロセスは、不透明で無責任です。  これまで国立市議会は、調理を直営としたPFI方式による建てかえ事例を複数視察してきましたが、コスト縮減が図られ、問題は生じていませんでした。調理と配膳を外したPFI方式とし、食の安全の観点も含め、市民とともに学校給食と調理のあり方を検討することを求めます。  第3に、予算執行面だけを見ても、監査意見書において多くの指摘がされていることです。2017年度中に払うべきしょうがい者福祉嘱託員の時間外勤務分を支払っていないことがわかり、2018年度に予備費を充用して支払っていました。また、事業者からの請求がおくれたとはいえ、2017年度中に払うべきしょうがい者日中一時支援事業給付費も2018年度予算から支払われました。このように不適切な執行が複数年続いているのは憂慮すべき状況であります。  子育て支援課と教育指導支援課の消耗品購入では、同じ物品にもかかわらず、同じ納品日、同じ起票日で伝票を分けて購入していました。主管課発注が可能な金額にするため、意図的に伝票を分けたような誤解を生じさせるものであり、二度と行ってはならないことであります。  介護保険特別会計と子ども家庭支援センターでは、印刷物の追加発注により割高な費用がかかりました。一度の発注であればかからなかった費用であり、遺憾であります。  オリジナル婚姻届を200部、53万1,000円支出してつくりましたが、販売実績は43部、4万3,000円にとどまりました。感震ブレーカー設置補助事業は、500件を予算計上しておきながら、実績はたったの4件でした。政策事業として成果は不十分であり、今後の対応を求めます。  以上が一般会計を不認定とする理由です。  国民健康保険会計については、2018年度から財政責任の都道府県移管が始まりましたが、値上げをせず今後も必要な公費を投入していく姿勢を示したことを評価し、認定します。国からは公費投入を解消するようプレッシャーが強まっていますが、今後も公費投入を続け、公正な利用者負担に抑えるとともに、他市をリードして国費の抜本的投入と、複雑化した医療保険制度の一元化を強く国に訴えていくよう求めます。  次に、議会基本条例の趣旨に基づき、2018年度決算の審査・検証を踏まえ、2020年度予算編成に向けての指摘・要望をいたします。  当事者の声を取り入れて、人権平和基本条例が策定されました。「私たちのことを、私たち抜きで決めないで」という当事者参加の原則は、象徴的な条例だけではなく、あらゆる施策の原則に置かれるべきです。高齢者の入浴券の廃止など、事務事業評価で見直す予定になかった事業を含め、多くの福祉施策が当事者の声を聞くことなく、短期間で廃止・縮小が決められました。市民サービス縮小や市民負担増の検討は事前に、形だけでなく、当事者の意見を聞くことを求めます。  フルインクルーシブ教育を目指すことを市長、教育委員会がそれぞれ明言しました。言葉だけではなく、実態としてフルインクルーシブ教育を進めることを求めます。  さらに、セーフティネット住宅支援、自殺対策、ひきこもり対策など、全ての困っている人の生きることの包括的な支援を強化することを求めます。  決算審査を通じて、ふるさと納税制度の富裕層向け高額返礼品競争に邁進し、寄附収入額の半分近くが返礼品代と事務経費に消えている実態が明らかになりました。高額返礼品競争から撤退し、魅力ある施策メニューを市民参加で考え、クラウドファンディングとして制度活用していくことを求めます。  業務のAI、RPA導入などに加え、外部委託が検討されていますが、公契約条例の制定と入札制度の改善、特に会計年度任用職員の賃上げなどにより、市の事務にかかわる官民双方の公正な賃金水準を確保することを求めます。  イタリア・ルッカ市との交流が行政主導でなし崩し的に進められ、今後のビジョンが見えません。行政主導でなく、民間主導の交流を拡大し、協定締結に当たっては市長だけでなく、議会も責任を持つことを求めます。  決算審査を通じて、他市と比べても民地の緑地を残すことに消極的な姿勢であることが明らかになりました。今後は森林環境譲与税を活用しつつ、数値目標を立てて保存樹木、緑地指定を広げ、市民参加で、時間をかけて緑の基本計画を実践的な内容に見直し、多摩産木材の普及と公共施設への積極的活用を図ることを求めます。  東八道路の甲州街道への延伸工事完成が7年先送りになり、道路ネットワーク完成後に予定している甲州街道の車線削減、歩道拡幅の行方も不透明になりました。ところが、国立市は東八道路と甲州街道、さくら通りとの接続工事完成後、東京都に甲州街道の歩道拡幅を働きかけるとの立場を崩していません。この立場を改め、交通量が既に減少している甲州街道の一部区間から、歩道拡幅に向けての交渉を今すぐ始めることを求めます。  2023年度末にJR中央線が12両編成となるのに合わせて、国立駅のホーム延伸工事が行われています。来年4月の延伸工事完成後、速やかにホームドア設置を進められるよう、JRへの働きかけを強めることを求めます。  旧国立駅舎両隣のJRビル建設計画に対して、南口公共施設用地との交換を働きかけ、広場確保の可能性を残しました。今後は駅舎だけではなく、駅前広場や民間スペースも含め、専門家、市民、関係機関などが一堂に会したエリアマネジメントの仕組みを取り入れること、さらに国立駅前だけではなく、富士見台や矢川など各地域で住民参加型のエリアマネジメントをしっかり図ることを求めます。  利用率が極めて悪い中央線高架下駐輪場を時限で値下げを行いましたが、利用率は駐輪可能台数の半分にとどまり、3,000万円近くの赤字を出しています。2014年以前のように無料駐輪場とすることで運営コストを減らし、定期利用の減免世帯を経済的困窮世帯全体に拡大することを求めます。  失敗することが予想されたデマンド交通の試験運行を実施しましたが、案の定、極めて低い利用にとどまりました。使いやすい福祉交通に統合するか、交通不便地域にタクシークーポン券を配布するなど、シンプルで使い勝手のよい制度を検討するよう求めます。  国立市も毎年のように気候危機に伴う自然災害に襲われるようになりました。災害対策については平時からプッシュ型アウトリーチの広報に努め、防災マップや具体的対策などは冊子だけではなく、市報の見開きページで年に数回は広報することを求めます。  地域全体の地球温暖化対策アクションプランをつくりましたが、削減目標値が低く、事業効果も把握できません。改めてバックキャストの視点からプランを見直すとともに、予算をつけて実効的施策と推進体制をとることを求めます。  プロフェッショナル相談員による無料の起業と経営のサポート、ビズモデルの導入検討がされましたが、予算計上は見送られています。次年度に向けて本格的に取り組むことを求めます。  以上、不認定の理由とした3つの懸念材料が解消され、指摘、要望事項が反映されることによって、我が会派も賛成できる2020年度予算案が編成されることを期待いたしまして、社民・ネット・緑と風の討論とします。 111 ◯議長【石井伸之君】 以上で、社民・ネット・緑と風の代表討論を終わります。  続いて、自由民主党代表。12番、遠藤議員。                 〔12番 遠藤直弘君登壇〕 112 ◯12番【遠藤直弘君】 自由民主党を代表して、平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算並びに各特別会計歳入歳出決算に対して、認定の立場から討論をさせていただきます。  平成30年度国立市の行政経営方針の重点項目を、1、次世代の育成、2、安心・安全の確保、3、国立ブランドの向上の3つを掲げ、市政運営に取り組まれました。  1、次世代の育成では、子育てしやすいまちを目指し、待機児童解消に向けた保育園の開設、学校給食充実のための給食センター建てかえのための話し合い、第二小学校建てかえに向けての動きを行いました。  2の安心・安全の確保では、庁内の減災計画推進プロジェクトを進めることや、小中学校にマンホールトイレを設置して、進めてまいりました。  3の国立ブランドの向上では、旧国立駅舎の再築工事や高架下市民施設の開所、富士見台地域のまちづくり基本構想策定のための市民ワークショップを開催、矢川プラスの進捗、本田家の保存事業、古民家のカヤのふきかえ、狭隘道路解消事業など、重点項目をしっかり前へと進めていただいたと評価をしております。  また、永見市政になり、国立市の中で長年動かなかった政策が少しずつ動き始めた、そんな感想を持った1年でございました。特に6月に改定された都市計画マスタープランに南武線の立体交差事業を明記したことは、これからの高齢化・長寿社会の中で踏切に分断された地域が1つとなり、歩いて回遊できる、線路の向こうの病院に安全に歩いていける、誰もが安心・安全に暮らすことができるまちづくりが前進していると感じます。  それに伴う矢川駅周辺のまちづくりについても、市民との対話を続けていて、また矢川上公園周辺の面的整備の説明会の準備を行い、これは令和元年から行っている事業でございますが、将来に向けてのまちづくりが市民とともに動き始めたことも大変評価をしております。  歳入に関しては、失業率2.4%、新卒の大学生の就職率が高いことなど、雇用が安定していることもあり、国立市でも個人市民税が9,000万円ふえており、安定した財源となっております。  人口減少社会に突入し、また人口推計では二、三年は微増するとなっておりますが、人口増の政策を進めるべきだと思っております。さきの特別委員会では、武蔵野市の人口密度が現在、さくら通りの北側と同じぐらいの人口密度であり、それで計算すると約10万人以上の人口になるということも可能であるが、南部地域の緑を残す政策があるので、8万人から9万人くらいを目指すべきではないかというお話がありました。将来、持続可能なまちづくりのためにも、具体的に進めていただきたいと思います。  ふるさと納税は市内の事業者の協力のもと、くにたちスタイルを拡充するなど、マイナスを少なくする血のにじむような努力を評価いたします。引き続き、地元市内業者とともに、国立の特産品をふやす商工業の政策も進めていただきたいと思います。  経常収支比率は96.2%と、平成27年度からは右肩上がりになっております。今後、財政の弾力性が失われるおそれもございますので、各特別会計への繰出金は年ごとにふえたり減ったりをしながらも、今後、もう一段の高齢化社会などが目の前に迫る中、大変な財政運営をしなければなりません。持続可能な財政運営をするためには、事務事業評価をもとにした見直し、時には市民からの不満も聞こえてくるかもしれませんが、進めていかなければなりません。我々も取捨選択を迫られるということですので、覚悟をして後押しをしていきたいと思います。  具体的な提案としては、ふくふく窓口と社協との業務のすみ分けをしっかり行うことで業務の効率化を行うことや、市役所窓口で行う証明書の発行業務はマイナンバーカードの発行を促し、窓口をなくすことによる人員の再配置などを目標に立てることなどを提案させていただきます。  現在、国立市では企業誘致を行い、商工業振興等しております。他市から国立市に来ていただく事業者を進めることは非常に大切なことでございます。しかし、現在事業をしている市内業者を育てることに力を入れてみてもいいのではないでしょうか。市内業者に対して冷たい対応をしているようにも思えます。入札で行う工事や備品の購入などは当然公平・公正でなければいけませんが、市内業者が行えるような仕組みをつくるべきだと思います。さくら通りの改良の入札では、市内業者と市外業者の2者が同額の金額であったにもかかわらず、市外の業者がくじで落札するという件があったことや、都市計画道路3・4・10号線の工事では一括で東京都道路整備保全公社に発注してしまうなど、部分発注すれば市内の業者でも対応できる工事もそうしなかったことがございます。  市内の業者は、最近でも台風や、これから起こることが予想される大規模災害などに対応してくれます。平成30年7月、西日本豪雨では、被災地に重機が足りず自治体間でとり合いになり、復旧に時間がかかった地域があったと伺いました。大規模災害のとき、電気、水道、ガス、道路など生活のインフラの復旧を行ってくれるのは市内の業者ですし、炊き出しをしてくれるのは近所の飲食店です。また、応急の支援物資を提供してくれるのは市内の商店です。国立市内にある業者を大切にしないと、いざというときに困るのは市民だということをお考えいただき、発注、入札をしていただきたいと思います。  また、国立市にエフビズモデル導入を望みます。商工会との兼ね合いもございますが、国立市主導で導入をすることを要望いたします。  職員の皆様には事業がふえ、複雑になる中で、人件費を抑えつつ、今後も努力をお願いいたします。また、収納率が99.8%と全国でもトップクラスであることは、市民の皆様の市民意識の高さに、そして関係職員に感謝をいたしまして、自由民主党の決算討論といたします。 113 ◯議長【石井伸之君】 以上で、自由民主党の代表討論を終わります。  続いて、こぶしの木。1番、上村議員。                  〔1番 上村和子君登壇〕 114 ◯1番【上村和子君】 2018年度国立市一般会計決算及び下水道事業特別会計、後期高齢者医療特別会計決算不認定、その他の特別会計決算認定の立場で、こぶしの木として討論します。  初めに、評価できる点を述べます。  2018年度は、アウティングの禁止をうたった女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例が施行され、全国的にも注目されました。国立駅高架下に条例の推進拠点も誕生、注目しましたが、その運営委託を市内で活動実績がない団体を選んだことで、失望の声が上がりました。その後、市は、貧困やDV等で苦しむ女性を支援している市内NPOとの連携を強化したことは評価します。今後さらなる連携、強化推進が求められます。2018年度は人権平和条例制定にも力を入れ、成立させました。全国的にも初の包括的差別禁止をうたった条例で、そのことも大変評価いたします。  このように精力的にソーシャルインクルージョン・アンド・ダイバーシティーの先駆的政策を展開したことは評価できる一方、担当する市長室の人員は立ち上げのときの3名のままで、その業務過多は既にデッドラインです。至急増員してください。  また、しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言を学校にもと、フルインクルーシブ教育へとかじを切る動きを始めたことも評価します。これからはその内実が求められます。  次に、不認定とした理由を述べます。  旧国立駅舎復原について。私は議員になって20年、一貫して旧駅舎復原に反対してきました。それは中央線高架工事によって生まれる新しい国立駅は、バリアフリーのモデル駅になるように、旧駅舎がなくなって生まれる南口駅前広場2,000平米はオープンスペースとして、第1に高齢者やしょうがいしゃや子供たちが安心して通行できる空間になるように、第2に円形公園や大学通りを眺められるところにはベンチを置いて、憩える空間になるように、第3に週末にはマルシェやオープンカフェを開き、楽しく集える空間になるように、そして高架駅ホームから見渡せる景観を未来に残すべき遺産となるようにと願いました。安心して歩ける、座れる、集える、そういうオープンスペースをつくるべきだと主張し、そこに旧国立駅舎とはいえども建物は要らないと主張してきました。しかし、国立市はこの意見に全く耳をかさないまま、復原工事は進んでいきました。  私はこの間、国立駅南口広場整備について、私のオープンスペースに対する考え方と、国立市の文化財としての旧駅舎復原を中心とする考え方の違いは一体何なのか考えてきました。そして、今回の決算特別委員会において、復原される旧国立駅舎に市民が使えるトイレがないことが判明したときに驚くとともに、これが私と国立市の考え方の違いを明確に示すものだと思いました。  旧国立駅舎に市民が使えるトイレがない理由は、1番目は文化財であること、2番目の理由は狭くてトイレスペースがとれない、この2つでした。旧国立駅舎は市民による活用を前提に復原されます。復原される建物は駅舎ではなく、公共施設です。市民が活用する公共施設に市民が使えるトイレがないことは大問題です。近くにあるから、そこを利用してもらえばいいという考え方のようですが、正直あきれます。長い時間、その建物の中に人がとどまることを想定していながら、一義にすべき社会的弱者への配慮が抜け落ちたこと、そこに気がつき、こだわる市長や職員はいなかったのでしょうか。国立市のランドマークとまで言われる旧国立駅舎に人間を大切にしたまちづくり、ソーシャルインクルージョンの精神が反映されていないことは重大な問題です。  2点目は、学校給食センターの建てかえについてです。教育委員会は当初からPFI方式導入を前提にコンサルを選び、調理及び配膳といった運営も民間に委託するという方針を固めました。国立市はセンター方式ということで、子供が五感で食を感じ、味わい、学ぶことができる自校方式に比べてはるかにハンディキャップを持っています。これからはセンター方式の中で、いかに食育センターの機能を有し、ハンディキャップを乗り越えていけるかという政策が必要です。そのためには献立・調理・配膳は1つのチームになっておかなくてはなりません。食に対する将来的ビジョンがないまま、運営を民間に委託することには断固反対と主張して、こぶしの木の討論といたします。 115 ◯議長【石井伸之君】 以上で、こぶしの木の討論を終わります。  続いて、新しい議会代表。6番、藤江議員。                  〔6番 藤江竜三君登壇〕 116 ◯6番【藤江竜三君】 会派、新しい議会を代表いたしまして、決算討論を行います。  平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算並びに国民健康保険特別会計、下水道事業特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、いずれも認定の立場で討論いたします。  平成30年度国の経済状況を政府の資料で見ると、我が国の経済はアベノミクスの取り組みのもと、2012年末から緩やかな回復を続けており、景気回復期間は戦後2番目の長さとなっている可能性が高く、戦後最長に迫っている。名目GDPは過去最大を記録し、雇用所得環境は着実に改善、地方や中小企業にも好循環が波及する中で、消費や投資といった需要面が堅調である。その一方、潜在成長率が実際のGDPの伸びに追いつかず、GDPギャップがプラスとなっており、生産性の向上が喫緊の課題となっているとしています。  しかし、私の周りにはまだまだ景気がよくなっているとは言いがたい面もあります。賃金は上がらず、安定した職につけないといった同世代の仲間は少なくありません。また、消費税が増税された影響がどのように出てくるかも未知数です。  そういった中で、国立市平成30年度一般会計の決算総額は歳入316億2,694万円、歳出309億7,463万円で、歳入も歳出も前年度を上回り、いずれも過去最大規模の決算額です。  今回の決算の大きな特徴として、3年ぶりに普通交付税の交付団体となったこと、経常収支比率が96.2と1.2ポイント悪化しているといったことが挙げられます。歳入は前年度比5.6%、16億8,396万円増の316億2,694万円となりました。市税は、個人所得の増や固定資産税の増により堅調に伸びています。また、市民の皆様に御協力をいただきながら、平成30年度も全国一の水準の収納率となっています。こういった努力をして毎年成果を出している点は大変誇らしい点です。  一方、歳入の利子及び配当金を見ますと、64億円を超える基金積立金の利子・配当金額は52万9,645円、率にして0.01%以下というのは余りにも少額で、ほとんど寝かせているといった状態になってしまっています。基金の運用に関しては、地方自治法第241条第2項に確実かつ効率的に運用することが規定されており、確実性とともに効率性が求められ、現状では効率的、つまり適切なリターンがある状態とは言いがたくなっております。今後、国立市でもこの点を少しずつ改善していただきたいと昨年に続き申し上げます。  そのほか、歳入面では市でできる努力をさまざましていただいております。その1つであるふるさと納税では、寄附額が7,703万円と29年度と比べ減ってはいるものの、都市部としては健闘しているのではないでしょうか。このふるさと納税に関してはさまざまな御意見がございますが、制度がある以上はしっかりとお金が集められるよう、国立市のさらなる努力をしてほしいと思います。単純に魅力的な返礼品はお金が集まるという、基本的なことを研ぎ澄ませていってほしいと考えております。  一般会計への歳出は前年度比プラス5.5%、16億1,030万円増の309億7,463万円でした。人件費は総額で51億2,255万円、前年度比マイナス1.1%とうまくコントロールされています。扶助費は毎年伸び続けています。これは10年前の倍近い水準です。こうしたペースでふえ続ければ、財政が成り立たなくなることは目に見えており、これまで以上に抑制に努める必要があります。伸びを抑えるために統計や科学的根拠に基づき、効果的な施策を矢継ぎ早に打つ必要があります。  個別の事業では、幼児教育推進プロジェクトが新規に2018年度始まりました。これは近年の研究では、幼児教育において重要なことはIQに代表される認知能力だけでなく、意欲、忍耐力、協調性、創造力、計画性、やり抜く力といった非認知能力が重要であり、乳幼児期に非認知能力が十分に形成されているということが子供の健やかな成長に非常に大切とされ、その後の人生に大きな影響を与えるということから、早い段階での子供の育ちを支援する環境を整えていく事業です。この事業はさまざまな大学や研究機関等との協力体制のもと進められ、参加者からは非常に好評でした。私も実際に現場を見に行きましたが、子供たちがその日の遊びを親御さんに見守られながら楽しくクリアしていくのを見て、この事業の効果が出る数十年後が楽しみになりました。数十年後のために種をまいていく、地方自治体が行うべく大切な仕事だと思います。  こういった非認知能力を伸ばしていく試みは、新しい研究からその重要性が改めてわかってまいりました。こういった新しい知見から政策をつくっていく、効果の高そうなものに取り組んでいくことは、財源がますます限られていく中で重要になってまいります。昨今では、さまざまなことを統計に基づいて効果の測定をしていくことが可能になってまいりました。ぜひとも決算の際にそういった視点を持っていただき、今まで昔からやっているからと続けている事業を、本当に効果があるのかといった視点で考えていただければと思います。  市債については、下水道事業債や臨時財政対策債が順調に減ってきております。これから行う国立市の公共インフラの更新を考えつつ、利子・利息両面を踏まえ、財政運営をうまくコントロールしていただきたいと思います。  下水道事業特別会計では、平成30年度は平成29年度に策定した下水道ストックマネジメント基本計画に基づき、下水道施設の老朽化対策が順調に動き出したかと思います。これからも確実に使っていく都市基盤の整備を着実にお願いいたします。  介護保険特別会計では、予防施策や医療機関等との連携など、さまざまな手を打つことによって、計画の中で予測されていた推定よりも1億5,000万円ほど財の効果があったという答弁がありました。これは国立市が効果的な手を着実に打っていることのあらわれではないでしょうか。その取り組みをたたえたいと思います。  後期高齢者医療特別会計は、介護保険特別会計と同様ですが、さまざまな施策が効果を出している面もあるやに思います。ただし、抑制をしているといっても、この2つの会計の伸び率は驚異的です。それに耐え得る財政基盤づくりやまちづくりに今後とも取り組む必要があります。  このように決算全体を見ますと、よいところにおさまっていると分析しております。しかし、まだ個別事業においてはやめるべきものがあったり、効率的かどうか疑問がつくものがあります。そういったものはぜひ一度ばっさりやめていただければと思います。中途半端に事業を縮小する。結局、労力は大して減らないといったことがあり、お勧めできません。また、歳出を抑制するだけではなく、まちの魅力を磨き、活力を高め、安定した税収を伸ばしていく、そういった努力を今後ともお願いいたします。国立市の教育を研ぎ澄まし、強みを伸ばしていく、そうしたことがこの1つの方策になるのではないでしょうか。  永見市長の1期目もあと1年です。最後まで一層の御活躍を祈念いたしまして、新しい議会では平成30年度一般会計歳入歳出決算及び各特別会計歳入歳出決算のいずれも認定といたします。 117 ◯議長【石井伸之君】 以上で、新しい議会の代表討論を終わります。  続いて、日本共産党代表。7番、住友議員。                  〔7番 住友珠美君登壇〕 118 ◯7番【住友珠美君】 日本共産党を代表いたしまして、2018年度国立市一般会計決算、介護保険特別会計決算には不認定、その他国民健康保険特別会計、下水道事業特別会計、後期高齢者医療特別会計には認定の立場で討論いたします。
     地方自治法第1条の2において、地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本としています。住民の生活の場である市町村にとって、住民福祉の向上という自治体の本旨に真に責任を持って、これに応えようとしていくことは最も基本的なことでありますが、最も重要な視点であります。市民の命と暮らしを守るために何をしたのか、そして文教都市として子育てや教育、環境整備などが十分生かされたのかという点から、2018年度の決算を判断させていただきました。  一般会計決算、反対理由の第1は、土木費の都市計画道路3・4・10号線整備に係る事業では、事業に伴う用地の買い戻し、整備事業の業務委託料などを含め、8億4,706万7,940円もの費用を使っていますが、都市計画道路3・4・10号線を通すことに反対した署名が1万2,000人以上も集まっていることを考えましたら、市の持っていた駐輪場がこの計画道路の代替地となったわけですから、もっと丁寧な説明、そして対応が必要でありました。私たちはこのことに対し、到底容認できることではありません。国立駅周辺の整備に関しては、今後JRとさらに協議していかれることと思います。ぜひ市民や地域商店の合意がとれるよう要望している駅周辺のあり方を考えて、国立市らしいまちづくり、駅前空間の確保など要望いたします。  次に、市長は、2018年度では子供への投資を第1に挙げて、こどもの医療費助成拡充事業や子供・若者の自立支援事業など拡充するところはして、施策の展開を行ってきたことは評価できるところでありますけれども、保育園待機児をゼロにすることと明言しておりましたが、実際には2019年度の時点でも旧定義の待機児は98名となっています。まだまだ達成に至っていませんので、ここはしっかりと認可保育園増設を視野に入れまして、抜本的な対策を立てて取り組みを強化する必要があります。特にゼロ歳から2歳の待機児問題は深刻ですし、国立市で働きたくても預け先がないといった問題が起こらないよう、働く保護者が安心して働けるよう早急に対策を要望いたします。  またあわせて、何度も要望させていただいておりますが、こどもの医療費助成は23区では既に中学3年生までなされていますし、26市に関しましても広がりつつあることを考えますと、国立市でしっかりと施策に入れて、義務教育中の子供たちがお金の心配なく、ひとしく医療を受けられるよう要望いたします。  次に、2018年度の実質収支額は6億336万円、財政調整基金は22億7,314万円と黒字になっている状況です。決して財政難に陥っているわけではないと考えられます。しかし、一方で、この間、財政健全化の名のもとに高齢者の施策など、市民サービスの削減や市民の財産である公立保育園、給食センターなどを民営化するということで進んでいますが、市民が置き去りになっていないか不安になります。限られたパイの中、市を運営していく上でさまざまな選択はあろうかと思います。しかしながら、数字では見えてこないかもしれませんが、保育にしても、給食にしても国立基準として長年培ってきたノウハウ、これはもはや国立市の財産です。しっかりとこの財産である直営を守って、維持していくべきでありますし、市民との合意形成がとれないうちは進めるべきではないと申し述べておきます。  次に、ごみ問題に関してですが、市はまだ半数以上の反対意見がある中、家庭ごみの有料化を実施しました。このことに対して日本共産党は何度も見直すべきと要望してきましたが、いまだ見直しに至っていません。中でも容器包装プラスチックごみは拡大生産者責任に照らして考えてみましても、物を製造・販売する企業の責任が果たせられなければならない問題ですし、有料化ということで市民の側だけが負担するということでは、抜本的な解決に至りません。以前市が行ったアンケートでも、容器包装プラスチックごみは無料に戻してほしいとの意見がありました。ぜひ検討するよう要望いたします。  次に、高齢者施策についてです。現在、高齢化が進む中、高齢者の安全な住まいの確保は極めて重要な課題となっています。国立市では高齢になっても住みなれた地域で暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいますし、このことは評価できますが、同時に介護が必要な高齢者のセーフティネットとして特別養護老人ホームのニーズは依然として根強いものがあり、2025年問題とあわせますと、受け入れ体制の強化は必然です。特養への入所を待機されている方がいらっしゃるのであれば、その受け入れのために市としても取り組んでいく必要があるはずです。しかしながら、市はその計画を持ちません。施設介護があるからこそ、在宅介護になってもいざというときに介護離職、共倒れにならない介護体制をつくれるのではないのでしょうか。次期の介護保険事業計画では、この点をしっかりと考えられるよう要望いたします。  介護保険特別会計の不認定理由は、所得段階を12から14段階に細分化したことで、きめ細かくしたことはよかったのですが、低所得者層を含む全ての段階層において値上げを行ったことには疑義があります。また、今回の値上げでは、所得の高い方と低い方それぞれの負担率を見ますと、所得の低い方の負担率のほうが高くなっていますが、低所得者層には負担増にしないといったことも考慮できたのではないかと考えます。本来、社会保障として始まった介護保険制度が生活を圧迫しかねないということには憤りを感じます。  国保会計について値上げをされなかったことは評価できるところでありますが、要望があります。現在、非正規雇用、また無職や年金生活者が加入者の8割を占め、加入世帯の貧困化が進んでいますが、協会けんぽなどと比べても保険料が一番高い制度となっています。公費負担の抜本的増加が必要ですが、特に子供の均等割負担が大きいため、自治体として国に改善要望を上げ続けてほしい。このように要望いたします。  以上、2018年度国立市一般会計決算、介護保険特別会計決算には不認定、その他国民健康保険特別会計、下水道事業特別会計、後期高齢者医療特別会計には認定の討論とさせていただきます。 119 ◯議長【石井伸之君】 以上で、日本共産党の代表討論を終わります。  続いて、公明党代表。11番、香西議員。                 〔11番 香西貴弘君登壇〕 120 ◯11番【香西貴弘君】 会派、公明党を代表いたしまして、平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算並びに4つの特別会計歳入歳出決算、いずれも認定の立場で討論をいたします。  自公連立政権下における6年半に及ぶ経済運営によって、国内の景気は緩やかに回復をし、また海外経済の好調な後押しも受けながら、平成30年度の国の税収がバブル景気の平成2年度を超え、過去最高の60兆3,564億円を記録したとありました。雇用情勢も顕著に改善しているのは既に御存じのとおりであります。国の歳入歳出の予算も過去最大となりました。  そのような経済情勢の中で、まず国立市の一般会計では歳入316億4,500万円、前年度比プラス5.6%、歳出は309億9,300万円、同プラス5.5%で、ともに前年度を上回る過去最大の決算額となりました。国立市での行政サービスへの旺盛なる需要と供給、また将来投資への要求と、それへの対応がより大きくなったものと思われます。  以下5つの評価を、まず述べさせていただきたいと思います。  歳入から歳出を差し引き、翌年度へ繰り越すべき財源を加味した実質収支額は6億336万円、さらに実質単年度収支としては5,848万3,000円の黒字であることを確認できました。あわせて、積立金とそれの取り崩しとのバランスを評価したいと思います。  2点目、歳入歳出ともに過去最大の決算額となった決定的な要因は何なのか。人件費等の義務的経費の増ではなく、むしろ義務的経費は減っております。以下に述べる投資的経費の伸びであることがわかりました。例えば都市計画道路3・4・10号線用地買収や国立駅周辺整備、また保育園の2園新設の整備補助などに代表される普通建設事業費が12億円近く伸びたという点であります。  そうした歳出面の特徴の中でそれを支える歳入のほうはといいますと、国庫支出金、また都支出金が多く入ることで増となった。また、29年度より8億円ほど多く財政調整基金、公共施設整備基金などを取り崩して繰り入れることをしたこと。そして、1億653万円の市民税、特に個人市民税と固定資産税などの堅調な増加などによって支えられたものと思います。これらの投資的経費の伸びについては、将来に向けての投資と前向きに捉えるべきと我が党は考え、これを是といたします。  3点目です。先ほど市税全体の伸びについて触れましたが、法人市民税が減収となる中でも前年度比でプラス0.7%の増となった点は、まず1、景気の好循環、2、納税義務者数がふえたこと、3、市民の皆様の高い納税意識、そして4、現年分収納率99.8%を実現した収納課の皆様の絶え間ない努力にあると思います。特に市民の皆様への感謝を表明するとともに、収納課の皆様の功績を高く評価していきたいと思います。  4点目、次に市債に関連してでございます。市債残高推移表の一般会計及び下水道事業特別会計を合わせたものを見ると、平成30年度で212億5,798万円まで下がっております。30年度も臨時財政対策債の借り入れを行わず、むしろ償還をすることを実現していること。また、下水道債の残高を着実に減らしていく中で、一般会計事業債の利用枠をふやしながら、必要な事業には世代間の公平な分担に気をつけつつ、活用をしていこうという姿勢について評価をしております。  そして5点目、財政健全化方策の流れを引き続き堅持していくことが求められる中で、これまでの財政改革の取り組みで、平成30年度分も含め、毎年7億6,500万円ほどの経常的な効果を出してきた努力、あわせて評価してまいりたいと思います。以上が評価すべき点でございます。  次に、指摘すべき事項として幾つか挙げさせていただきます。  決算審査の意見書においても憂慮すべき状況とまで指摘された過年度支出の問題については、本来29年度に処理すべきものが年度をまたいで、30年度に支払われた実績例が2件挙げられておりました。このようなことが数年にわたり続いていたことが一番の問題であると思います。どうかこの点よろしくお願い申し上げます。  そして2点目、予算の流用については、緊急突発的な出来事への対応として例外的に認められることはあるとしても、年度末までに見込まれる不足額の算出が難しく、不足額が発生するたびに複数回流用している状況が報告され、5回、6回と毎月事象が生じていることを示すような事例が指摘されておりました。この点に関しては特別委員会で竹内副市長が述べられたこと、つまり財政上の規律の観点で大いに問題があるとの点、また見込みが甘いことで問題が発生した段階で見積もりをして、補正予算を組むという本来の運用の姿で民主的統制をきかせていくという点について、真摯に対応していきたいとのことでございましたので、その点を今後しっかり注視してまいりたいと思っております。  3点目、職員の残業時間について。全体としては、前年度比で17%削減されているとの報告がございました。500時間を超える残業をされている方々が、しかしながら19名いたことも報告がございました。その中で13名の方は係長職であり、特に係長職の方々が置かれている状況、陥りやすい現状について確認をさせていただきました。チームとしての取り組みと分業、その機運の醸成など、管理職のマネジメントの重要性がまさに問われていることをいま一度指摘をさせていただきたいと思います。  ここからは具体的実績に基づいての今後の要望についてです。  保育所待機児童の問題について。具体的に、新規の園の整備と保育所の改修によって定員増を進めていただき、新定義で、総数として29年度101人から30年度53人へと確かな結果が確認できました。今後は幼児教育・保育の無償化の影響を見ながら、特にゼロ歳から2歳までの整備を初め、弾力的な定員の運用などにぜひ取り組んでいただくことを期待しております。  次に、不登校児童生徒への対応について。平成30年度も対象の児童生徒の増加が確認されました。既に組織的拡充による適応指導教室の充実がなされたことは大変うれしいことでございます。さらに、家庭と子供の支援員の働きにより、未然に不登校への流れを防ごうとのことで、多くのよい結果が出ていることも確認をいたしました。今後は、不登校の問題が即問題行動とならないとの学習指導要領の内容に鑑みてのさらなる展開を期待するものでございます。  次、防災・減災の観点から。危険なブロック塀の改修、またバリアフリーの一環としての市有施設の洋式便器取りかえ工事を順次進めていただいていることを評価するとともに、引き続き着実な実施を要請するものであります。また、街路灯のLEDによる省力化事業は、財政効果も、それにまた付随しての事務処理負荷の軽減など確かな効果があり、大きな結果を生んでおります。まだ残っている箇所の取りかえを順次よろしくお願いをいたします。  次に、将来の税収維持、人口増の観点から、どこがその可能性が高い地域なのかを考えたとき、まさに国立市のセンター地帯である富士見台地域、そのまちづくり構想の具体化にその期待を見出すものでございます。それらの取り組みを前に進めていただきたいと思います。  最後に、さきの決算特別委員会での財政健全化法に基づいての分析について、別の委員からも指摘があったように、既存4指標の示す内容結果とその用い方、その有効性、新公会計の財務書類の用い方、また国立市独自の条例に定められている指標の活用など、まずは議会の側としてどれを用いて正式な報告とすべきか、より現実的で、有用で、有効な分析へとつながるかを一度議論するべきであると提起したいと思います。  以上の種々の観点から、平成30年度一般会計及び特別会計決算に関しまして、会派、公明党は認定といたします。以上で終わります。 121 ◯議長【石井伸之君】 以上で、公明党の代表討論を終わります。  最後に、樹木の会。3番、石塚議員。                  〔3番 石塚陽一君登壇〕 122 ◯3番【石塚陽一君】 樹木の会の石塚でございます。平成30年度国立市会計決算について討論いたします。  認定第1号国立市一般会計、認定第2号国立市国民健康保険特別会計、認定第3号国立市下水道事業特別会計、認定第4号国立市介護保険特別会計、認定第5号国立市後期高齢者医療特別会計のいずれも認定といたします。  今回の各会計審査に当たり、私はそれぞれの勘定項目についての審査に慎重を期しましたが、いずれの場合も施策遂行のための予算に対して、決算計数についてはほぼ順当に処理されていたものと認められます。  各決算状況については、代表監査委員からも御指摘がありましたが、嘱託員報酬で時間外勤務分を、過年度分であるにもかかわらず当該年度の予算で予備費を流用しているケースや、印刷物の発注において見込み発注分では不足し、追加発注のために割高なケースが指摘されたり、当初に予算計上すべき金額が足りず、科目流用等が複数回見られたこと、また政策事業で予定されていた助成金の計数が1%にも満たないという宣伝不足が疑われる状況などがあり、貴重な市財政を投入する事業についての努力を促されていましたので、今後はそのようなことが生じないように改善・改革を望みたいと考えます。  また、健康福祉部や子ども家庭部では、社会的現象と言うべきかもしれませんが、市民サービス面における仕事量の増大から、その仕事の遂行に要する時間がかかり、改善の努力は見受けられますが、一部部署では職員の残業時間がふえている状況から推察し、仕事量の平均化が図れず、特定の部署においては重圧となっているようなので、人員の適正配置や職員の健康管理面からも早急に改善する必要があると考えます。  そして、市財政における適正な市民サービスについての配分は、市民本位の施策遂行上から、社会的現象に相当する福祉分野での投入ウエートが高く、それでも市民の全ての方々のニーズには届かない気もいたします。しかし、現状では近隣市に比して努力している姿が見受けられておりますので、さらに国や都に対しての補助金の獲得を働きかけることを望みたいと思います。  特に高齢者の問題で、老老介護やひとり暮らしの市民の皆さんの在宅介護の厳しさの問題が提起されていますが、老健施設での長期療養ができず、有料施設への入居が経済的にも厳しいと想定する方々への市独自の政策も検討していただきたいと願っております。  さらに、各勘定項目でも、せっかく市民の皆さんからお預かりしている貴重な税の使い方ですが、不用額についても一考を要すと考えます。それは補助金や交付金により未使用額がふえる要因や、契約差金として余剰金が計上されるケースもありますが、その不用額を最小限に抑えれば他の施策事業に投入されることとなり、もっと市民ニーズを充足できるのではないでしょうか。前年度も行政当局や議会の御努力で、将来を担う幼児のための諸施策、児童生徒の学力向上と施設の整備等とあわせ、地域振興施策における住みよいまちづくりの整備、公共施設の再構築と多岐にわたる施策を推進されていることは国立市の歴史に記されるものと思います。以上の意見を付して、平成30年度の一般会計並びに4つの特別会計は全て認定といたします。 123 ◯議長【石井伸之君】 以上で、樹木の会の討論を終わります。  以上をもちまして会派代表討論を終了し、これより採決に入ります。  まず、認定第1号平成30年度国立市一般会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  続いて、認定第2号平成30年度国立市国民健康保険特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本決算は認定することに決しました。  続いて、認定第3号平成30年度国立市下水道事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  続いて、認定第4号平成30年度国立市介護保険特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  最後に、認定第5号平成30年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  ここで休憩に入ります。                                      午後2時2分休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                     午後2時14分再開 124 ◯議長【石井伸之君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第34 議員提出第10号議案 国立市議会政治倫理条例の一部を改正する条例案 125 ◯議長【石井伸之君】 日程第34、議員提出第10号議案国立市議会政治倫理条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。21番、青木議員。                  〔21番 青木健君登壇〕 126 ◯21番【青木健君】 国立市議会政治倫理条例の一部を改正する条例案について、提案理由の説明をさせていただきます。  この改正は、地方公務員法の一部改正により、会計年度任用職員制度が導入されることに伴い、規定の整理を行うものでございます。  改正する箇所につきましては、第4条の政治倫理基準、第3号の職員の職務遂行の妨害等禁止の規定の中の職員の定義に係る部分でございます。現行、職員として、再任用職員、嘱託員及び臨時職員を含んだ定義としているところでございますが、地方公務員法が改正され、令和2年4月より会計年度任用職員の任用が始まりますことから、「、嘱託員及び臨時職員」との規定を「及び同法」、つまり地方公務員法でございますが、「同法第22条の2第1項に規定する会計年度任用職員」との規定に改めるものでございます。  説明は以上でございます。議員の皆様には全員提出者となっていただいているところでございますが、御審議のほどよろしくお願いを申し上げます。 127 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、討論に入ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ討論を打ち切り、採決に入ります。  お諮りいたします。本案は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本案は原案のとおり可決することに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第35 石塚陽一議員の選挙運動用ビラについて、正副議長による聞き取り調査の報告を受け        新たに生じた疑義等に対する調査特別委員会報告 128 ◯議長【石井伸之君】 日程第35、石塚陽一議員の選挙運動用ビラについて、正副議長による聞き取り調査の報告を受け新たに生じた疑義等に対する調査特別委員会報告を議題といたします。  地方自治法第117条の規定によって、石塚陽一議員の退場を求めます。  特別委員会委員長からの報告を求めます。21番、青木議員。                  〔21番 青木健君登壇〕 129 ◯21番【青木健君】 石塚陽一議員の選挙運動用ビラについて、正副議長による聞き取り調査の報告を受け新たに生じた疑義等に対する調査特別委員会について、調査の経緯と結果について御報告を申し上げます。  本特別委員会は、令和元年第3回定例会初日本会議において、正副議長及び石塚議員を除く全議員を提出者とし、全員異議なく全会一致で可決されたことを受け、発足いたしました。  そこで、本特別委員会では、調査項目を選挙運動用ビラ記載内容2点及び6月25日に開催されました令和元年第2回定例会最終本会議における不可思議と思える早退について、3つのプロジェクトチームに分かれ石塚議員を招聘し、事前に行われた正副議長による聞き取り調査をもとに新たに生じた疑問点について、詳細な質疑をいたしました。  各プロジェクトチームによる調査の報告につきましては、別記させていただきますが、本特別委員会を通して私たちが共通の認識として持ちましたのは、石塚議員が選挙運動用ビラにおける、自身が発行に責任を持つ者としての認識の低さと、このビラを見た有権者への投票行動への影響に対する認識の甘さであります。  また、自分の犯したセクシュアルハラスメントに対して、言葉の上では反省を述べておりますが、そもそも自分の行為がたび重なるパワハラ(石塚議員の証言では自分が言ったことを職員がやっていなかったことが原因)やセクハラであるという認識の欠如と、ハラスメント被害に遭われた方たちが今現在、どのような苦しみの中にいるのかということへの考えが至ってないこと、つまりは被害者のPTSD心的外傷後ストレス障害とプライバシーに対する無理解があると言えます。ましてや、その行為により退職をせざるを得なくなり、人生を狂わされたと言っても過言ではない弱い立場の人への思いを至しているとはとても思えない文言を選挙運動用ビラに掲載するということは、憤りを禁じ得ないものであります。  あわせて、2年前の一連の行為を受け、国立市議会としても深く反省をし、二度とこのようなことを起こしてはならないという自戒の念を込め作成した国立市議会政治倫理条例、市長を初めとする関係職員がそのことを未然に防げなかった、あるいは被害者を守れなかったという責任で受けたさまざまな処分をも踏みつけにされた気持ちであります。  そこで、このような点を勘案したならば「同僚議員の粗探し」というような表現ができるとは判断しないと推察します。ましてや「潔白」という言葉を掲載するということなどできないのではないでしょうか。一般的に言って、たとえ執筆者が自分でないとしても、発行に責任を持つ者が一読もせずに印刷に出すとは考えられないものであり、石塚議員が承知の上で自己の選挙に利用したものと判断せざるを得ない点が大であると思われます。  次に、6月25日第2回定例会における早退の問題でありますが、これは石塚議員に対し、多くの市民から出された石塚陽一議員のセクシュアル・ハラスメントおよびパワー・ハラスメント行為に関する事実関係の徹底究明と認定事実の公表、さらに国立市議会政治倫理条例、女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例を活かす具体的な対応と施策を求める陳情を審議するに際し、石塚議員が除斥となるため議場から退出し、議案終了後再び入場して以降の議案等について審議し、可否の表明をしなければならないという議員としての大切な仕事を体調不良という理由で早退するとのことであったにもかかわらず、議会図書室において複数のマスコミからの取材に応じていたことが、市民からの負託を受け当選した議員として果たしてどうなのかという点を確認したところ、医師等の診断書もなく、当日放映された映像(特別委員会において録画されたものを映写)を見る限り、明確な体調不良は確認できず、石塚議員の言うところの「除斥後図書室で審議を聞いていたが、気分がめいり、全くやる気がなくなった」と判断するのが相当と思われます。つまり、市民全体の代表としての人格と倫理を自覚し、行動することを求められている議員の責務を担うことは難しいものと考えます。  以上が、経過に沿った総合的な判断でありますが、詳細につきましては各プロジェクトチームごとに掲載をしておりますので、御参照をお願いいたします。あわせて、石塚議員の答弁と国立市当局による関係職員聞き取り調査との間で違う点も明らかになり、改めて副市長に聞き取り調査をさせていただきましたので、こちらも御参照をお願いいたします。以上、委員長報告とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
    130 ◯議長【石井伸之君】 報告が終わりました。委員長報告に対して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切ります。  この際、お諮りいたします。本特別委員会の報告について、委員長報告のとおりとし、本特別委員会は本日をもって消滅することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本特別委員会は委員長報告のとおりとし、本日をもって消滅することに決しました。14番、高原議員。 131 ◯14番【高原幸雄君】 ここで動議を提出したいと考えておりますので、休憩をよろしくお願いします。 132 ◯議長【石井伸之君】 ただいま動議を提出したいとの申し出が高原議員よりありましたので、暫時休憩といたします。                                     午後2時25分休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                      午後4時9分再開 133 ◯議長【石井伸之君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。  この際、御報告いたします。石塚陽一議員より早退する旨の届け出がありましたので、御報告いたします。  休憩中、議会運営委員会を開催し、動議の取り扱いについて協議しておりますので、その経過と結果について、議会運営委員長から御報告を願います。13番、高柳議員。                 〔13番 高柳貴美代君登壇〕 134 ◯13番【高柳貴美代君】 休憩中に議会運営委員会を開催し、高原幸雄議員外17名より、石塚陽一議員に対する辞職勧告決議の提出を求める動議が提出され、その取り扱いについて協議を行いました。協議の結果、動議は直ちに追加議事日程として登載し、即決する扱いと決定いたしました。以上、御報告申し上げます。 135 ◯議長【石井伸之君】 ただいまの議会運営委員長の報告のとおりであります。  この際、お諮りいたします。石塚陽一議員に対する辞職勧告決議の提出を求める動議の提出があります。本動議について日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本動議を日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  追加議事日程第1 石塚陽一議員に対する辞職勧告決議の提出を求める動議 136 ◯議長【石井伸之君】 追加議事日程第1、石塚陽一議員に対する辞職勧告決議の提出を求める動議を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。14番、高原議員。                 〔14番 高原幸雄君登壇〕 137 ◯14番【高原幸雄君】 それでは、石塚陽一議員に対する辞職勧告決議の提出を求める動議について、提案理由の説明をさせていただきます。  理由はここに書いてありますように、石塚陽一議員の選挙運動用ビラについて、正副議長による聞き取り調査の報告を受け新たに生じた疑義等に対する調査特別委員会の報告を受け、議員辞職勧告決議を提出するためでございます。  内容については読み上げて、提案とさせていただきます。  石塚陽一議員に対する辞職勧告決議案。本日、石塚陽一議員の選挙運動用ビラについて、正副議長による聞き取り調査の報告を受け新たに生じた疑義等に対する調査特別委員会が市議会に対して最終報告を行った。正副議長及び石塚議員を除いた全議員で構成する同特別委員会における調査を通じて、調査事項3点にかかわり、石塚議員が主張していたこととは異なり、新たに4つの事実が明らかになった。  第1に、2017年5月に石塚議員が辞職する以前、議員の立場を利用したセクシュアルハラスメント・パワーハラスメント行為を繰り返していた。業務中の身体への接触や酒席の場への勧誘、酒席の場での身体への接触など、石塚議員がハラスメントとして認めてこなかった数々の具体的行為があったことが、市長部局による調査の結果とともに明らかになった。  第2に、ことし4月の市議会議員選挙における選挙運動用ビラの中で有権者に対してハラスメント行為は事実無根であるかのような誤解を招く記載を行った。このことはセクシュアルハラスメント・パワーハラスメントが重大な人権侵害行為であるという基本的な認識の欠如にほかならない。現に石塚議員の行為により、職員が退職せざるを得ない状況に追い込まれたという事実の重さを鑑みるに当たり、石塚議員の認識の欠如の責任は重い。  第3に、令和元年第2回定例会最終本会議において、議案の審議中、急に身体不良を理由に休養するとして議席を外しながら、議会図書室でマスコミ記者からの取材を受け、自己弁護を行った。その後、早退するとして議会には戻らず、採決にも加わらなかった。このことは議員としての責務を放棄したと言わざるを得ない。  第4に、現在に至るまでみずからのハラスメント行為に対する認識が欠如し、反省の姿勢が見られない。特別委員会においても自己弁護のため、被害者の尊厳を傷つける発言や新人議員に対するハラスメントともとれる発言が繰り返された。これら石塚陽一議員の現在の姿勢は、国立市議会基本条例第3条(議員の活動原則)及び国立市議会議員政治倫理条例第2条(議員の責務)及び同第4条(政治倫理基準)に著しく抵触するものであり、国立市議会としてみずから議員を辞職することを勧告する。以上、決議する。  皆さんの御審議をよろしくお願いいたします。  第3の部分で「議案の審議中に身体」と申し上げましたが、正確には「体調不良を理由に」というふうに訂正させていただきます。よろしくお願いします。 138 ◯議長【石井伸之君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、討論に入ります。9番、藤田議員。 139 ◯9番【藤田貴裕君】 それでは、賛成の立場で討論をいたします。  先ほど消滅した特別委員会で、石塚議員が議員の立場を利用したセクシュアルハラスメント・パワーハラスメント行為を繰り返していたことが明らかになりました。本人が事実上拒否しているにもかかわらず、食事会の勧誘、業務中や食事会での身体への接触などです。石塚議員は特別委員会の中で反省していると述べていますが、選挙期間中に配ったビラでは「潔白」と明記し、ハラスメント行為は事実無根であるかのような記載をしました。有権者に対して誤解を招く内容にしたことは、ハラスメント行為が重大な人権侵害という認識の欠如によるもので、基本的人権の尊重を遵守すべき議員としてふさわしくありません。さらに議員の一番大切な責務である議決権の放棄をし、マスコミの取材に答え、自己弁護を行ったことは見過ごすことはできません。  2018年の議会改革特別委員会議会費検証部会では、議会費のあり方を検証する前に、議員の役割は何か、市民からの負託に応える議会とは何かから議論をしました。市長が設置した審議会には市民委員が参画していたり、行政への不満がある市民はオンブズマンに訴えることができるからです。しかし、審議会の市民委員は全市民の代表ではなく、その賛否で市全体の意思とはなりません。これに対して議員は全市的な立場から意見を述べ、議決権の行使をし、過半数の賛成を得たものが市の意思となり、国立市内で効力が生じます。このように議員には固有の役割があり、その役割を市民のために発揮するにはどのようなことをすべきかから改めて考えました。  石塚議員が議会に出席せずマスコミに自己弁護の取材を行っていたことは、市民の代表者としての責務を放棄したことを意味し、国立市議会の議会改革を踏みにじるものでもあります。あげくの果てには自分の行いを反省していると述べながら、被害者の尊厳を傷つけたり、新人議員を威圧するやじを飛ばすなど、ハラスメント行為に対する認識の欠如が明らかになりました。  また、国立市では5名の管理職が処分をされております。その理由は、職場におけるハラスメントの防止のために所属職員の指導、啓発及び職場環境の整備に努めなければならないという期待に対して、その義務を怠ったというものです。  このようにハラスメントの事実が明らかになった、議員としてはふさわしくない。そのことを強く抗議して、この動議に賛成をいたします。 140 ◯2番【小川宏美君】 調査特別委員会で私が属したプロジェクトチーム3において、石塚議員が繰り返した発言は、本会議中と知りながらもマスコミの取材を安易に受けてしまった。時の雰囲気の成り行きの中で行われたというものでした。また、自分が追及される嫌なことを早く済ませたかったという発言が繰り返されました。市議会議員として、また人間としてもこれらの余りに無自覚で、幼稚な発言に心底驚き、あきれました。その驚きが私、いえ、調査特別委員会の私たちの拭い切れない憤りに近い感情に変わったのは、被害者に2年間いろいろな情報がいったから、被害者も今はセクハラと思っているだろうと発言したときでした。セクハラ・パワハラを認識していないどころか、それは自己弁護のために被害者の尊厳を傷つける、まさに加害者の発言でした。  石塚議員は御飯に連れていってあげる、よかれと思ったと、いつでも上から目線のパワーハラスメントを繰り返します。お得意の自慢話も、それを聞く相手を完全に白けさせて黙らせていることに気づいていません。さらに、そこに圧倒的な力関係を背景にしたセクシュアルハラスメントを起こす。石塚議員はこの2年間みずからのヘイト、差別発言により議長をおり、また1人の職員を退職に追い込んだ事実から、議員の職も辞してきました、議会を振り回してきました。身近に起きたこの事件から私たちもこの2年間、多くを学び、みずからを省みてきました。  私たちは今、圧倒的な力関係を背景にしたセクハラに耐え、心身ともにずたずたになりながらも、もう黙らないと決意した人にミー・トゥーの声を上げます。被害に遭ったのはあなたのせいではない、あなたにはどんな責任もなく、被害の責任は加害者にあるということをあらゆる場で何度でも訴えたいと思います。性的被害に苦しむ人が少なくない中、その人たちを支える仕組みが不十分な日本の現状も変えていかなければなりません。やることは山積みです。  現在の石塚議員は、国立市議会基本条例第2条「議決責任を深く認識」する、第3条の「議員の活動原則」、そして国立市議会政治倫理条例の第2条「議員の責務」と第4条「政治倫理基準」に著しく抵触しているとする本動議に賛成いたします。 141 ◯13番【高柳貴美代君】 私はこの動議に賛成の立場で討論いたします。  議員の発言は重いものだと私は考えます。議員の発言は市民の意見であり、市民からの声であると考えています。また、議案等について表決の賛否を示すことは、議員として重要な責務です。本委員会において、石塚議員による複数のセクシュアルハラスメント・パワーハラスメント行為の実態が明らかになった。しかしながら、石塚議員は当時はハラスメントの意図はなく、今の時代だからハラスメントと認定されたと時代のせいに責任を転嫁していた。このことからも、今の時点においても反省していないと判断せざるを得ない。また、このことは選挙運動用ビラで「潔白」という言葉を不適切に使用した根本的な理由でもあると考えます。  議員は選挙で選ばれた公人として、高い人権意識と高い政治倫理観が求められています。過去のセクシュアルハラスメント・パワーハラスメント行為に対し、反省なきままに市議会議員としての地位にとどまることは、議会政治倫理条例を制定した私たち国立市議会として看過することはできません。よって、この動議に賛成といたします。 142 ◯18番【青木淳子君】 本動議に賛成の立場で討論をいたします。  前期、みずからのセクハラ・パワハラ行為に関連して辞職した石塚議員は、今期、本年4月の国立市議会議員選挙において当選し、国立市議会議員となりました。議員の身分に関しては、公職選挙を経て有権者の投票によって決まるものであります。だからこそ選挙の運動は公平・公正なものでなければなりません。過去の選挙においては、立候補する者がそれぞれの考え方、信念に基づいて、事実に即して有権者に対し公報し、選挙運動を進めてきました。これからもそうあるべきであります。  しかしながら、平成31年4月の国立市議会議員選挙において、当時、候補者であった石塚陽一議員は選挙運動用ビラに「同僚議員の粗探し」、「潔白」と記載し、発行しました。「粗探し」の記載については、前期のみずからのセクハラ・パワハラ行為に起因して辞職した経過に関連する記載ですが、みずからのセクハラ・パワハラに言及した自由民主党・明政会レポートVol.1を指して「同僚議員の粗探し」と記載したことは、みずからの行為を矮小化するものと捉えられても仕方がない記載であったと考えます。  石塚議員自身も、議会に設置された石塚陽一議員の選挙運動用ビラについて、正副議長による聞き取り調査の報告を受け新たに生じた疑義等に対する調査特別委員会の中で、委員からの質疑に対し、「もうちょっと慎重にやればよかったと思います」と答弁し、「同僚議員の粗探し」と記載したことは不適切であったと認めております。  また、石塚議員は、選挙運動用ビラに詐欺的な行為や、個人を中傷するような文章や言葉以外は何を書いてもよいと主張しています。しかしながら、石塚議員の選挙運動用ビラには、事実無根や無実を意味する「潔白」の言葉を使い、「潔白です。出馬すること自体が潔白の証」と自身のセクハラ・パワハラ行為がなかったかのように書いていることは、有権者に誤解される可能性があり、これこそが自分は無実だ、セクハラ・パワハラ行為は事実無根だと有権者を欺いている詐欺的な行為に値すると言えるのではないでしょうか。発行責任者である石塚議員の責任は極めて重いと考えます。  調査特別委員会において、石塚議員による複数のセクハラ行為の実態が明らかになりました。2年前のセクハラ行為は、年齢、婚姻の有無、彼氏の存在を尋ね、その気があれば履歴書を書いてと言ったことを認めていましたが、そのほかの行為に対してセクハラ行為に当たることを今回の調査で石塚議員本人が認めました。結果として、セクハラ行為に該当したと弁明していますが、これらたび重なる事実は紛れもなくセクハラ行為であります。  さらに、市長部局の調査結果についての事実確認において、酒席において石塚議員が女性職員の肩や腰に手を回したこと、「それってセクハラじゃないですか」とたしなめた職員もいたということでありました。市長部局の調査は十分な調査がされた、信頼性の高いものであります。石塚議員の当初認めていたセクハラ行為のほかに、以上のような多数の事実が確認されたことは大きな問題であると考えます。  さらに注目しなければならない点は、私たち市議会議員は公人として人権を尊重し、市民の代表として人権を遵守すべき立場であるにもかかわらず、今回の調査特別委員会において人権を全く無視した発言の数々を繰り返しました。これは人権じゅうりんと言っても過言ではありません。反省していると発言していながらも、自身が行ってきた言動によって被害者の方がどれほど心に傷を負っているのか全く理解できていない。到底許されるものではないと判断いたします。  また、石塚議員は、今期最初の定例会となった6月25日開催の第2回定例会本会議の最終日に、自身の問題に関連した審議での除斥の後、次の陳情の審議に移った以後も議場にその姿を見せることなく、その後の議長からの報告では、体調不良のため早退をしたとのことが公に伝えられました。しかし、まさにそのほぼ同じころに、議場横の議会図書室においてマスコミの取材に応じていたことが、陳情採決後の意見書作成のために休憩となり、議会図書室に入ろうとした他議員により目撃され、その当日のMXテレビによるさきの取材に基づいた放送、そこに映った背後の映像により、議場横の議会図書室であることが確認されることになりました。  調査特別委員会でのそれらの一連の流れの事実に対して、議会図書室を指定していたことを認めつつ、自身の意思でなく、マスコミ側による強い要求があったことが原因と明かしていますが、体調不良との届けにより議会を早退したにもかかわらず、マスコミを図書室に招き入れ、その取材を受け、自身の弁明にその時間を充てていたということは、議会軽視の行動と言わざるを得ません。さらには、仕事をしっかりしてくれと自身に負託をした有権者に対しての背信となるのではないでしょうか。  議会への出席と採決における可否の表明は、最も重要な議員の職務であります。石塚議員はその責務を放棄したのであります。まさに大切な議員としての資格を問われるに値する行動をしたと言わざるを得ません。  以上のような民主主義の根幹である公職選挙の信頼を損ねかねない選挙運動用ビラ発行行為と、議会審議にも加わらず早退していながらマスコミの取材に対応するという、議員の責務を放棄したとも言える行為に鑑み、国立市公明党としては石塚陽一議員に議員辞職勧告を行うことは妥当であると判断し、本動議に賛成といたします。 143 ◯15番【柏木洋志君】 今回のこの動議に関しては賛成の立場で討論させていただきます。  この間、調査特別委員会が行われ、そして3回にわたる聞き取り調査と市長部局による情報提供のあった前期のセクシュアルハラスメントについて、3点の情報提供がありました。  そして、端的に申し上げまして、今回の調査で明らかになったのは、先ほど来から他の議員もおっしゃっている選挙運動用ビラに対する責任感の欠如とパワーハラスメント・セクシュアルハラスメント、それら各種ハラスメントに対する認識の欠如が明らかになったのではないかというところです。セクシュアルハラスメントに関しては、委員会への報告書であるとか、また今回の動議にもあるとおり、著しい人権侵害であり、絶対に許されない行為であることは明らかです。  今回のプロジェクトチーム1、そして2の範囲である選挙運動用ビラの記載内容に関しても、委員会の聞き取り調査において対象の議員は発行から配布までに時間がなくて、内容の精査が余りできなかったという発言をしておりましたが、そもそもその内容に関して前期でセクシュアルハラスメントが認められていて、それで辞職をしたというところであるのに、ビラに「潔白」であるとか、またそのことを指摘する他の議員に対して「粗探し」などということは言語道断であり、ビラの発行にかかわる責任を負っている立場としてこのような記載を行うということは、無責任としか言いようがありません。  また、第2回定例会の最終本会議、その退席においても、体調不良ということで退席し、またその後、早退したにもかかわらず、流されて取材を受けてしまったということ自体そもそも問題ではありますし、一番の問題は取材を受けられるような体力、また精神力があったにもかかわらず、議員として一番重要な議案の審議、また採決、そこに参加せずに取材を続行したのではないか、そういった疑いが持たれています。  そして、参加しなかった、そして取材を続行したということであれば、議員としての職務を放棄したのではないかと言わざるを得ない上に、選挙で選んでいただいた市民に対する裏切り行為としか言わざるを得ません。  それ以外に関しても、今回の調査特別委員会、またそれ以外のところの質疑の答え、態度を見ても、こういったことはハラスメントに対する考え方、それがしっかりしているとは言えないような態度が、また答えが返ってくるような状況にあっては、今回の議員辞職勧告決議に関しては妥当であるということで、討論とさせていただきます。 144 ◯4番【望月健一君】 石塚陽一議員に対する辞職勧告決議の提出を求める動議に関しまして、賛成の立場から討論をさせていただきます。  私は副議長という立場でもございますので、今回、この討論を行うか大変迷いました。というか、実はするつもりはありませんでした。公正・中立という立場を厳守する中、議長とこの夏の間ずっと調査を行っておりました。  そういった立場の私ですから、今回、討論をするか非常に迷いましたが、これはしたほうがよい、するべきであるという結論に至りまして、討論をさせていただいております。原稿もなく行っておりますので、討論の順序が順不同になることをお許しください。  まずもって、石塚陽一議員がよくおっしゃることが、きょうもおっしゃっていましたが、過度のストレスが今回の件でたまっている。そういったことをおっしゃっておりました。しかしながら、あなたのセクハラ行為、そしてパワハラ行為によっておやめになった職員さんは、その当時どれだけストレスがたまっていたのか。私ども議会としては、守れなかったことに対して深く自責の念を持っております。これは市の職員の皆様も同様かと思われます。また、市長、副市長におかれましても同様かと思われます。  なぜおやめになった職員さんを守れなかったのか自責の念に駆られている、そうしたお声も聞いたことがございます。職員さんをも含めて、深く深く傷ついたのではないか。私はそういった思いを痛切に感じております。そういった思いを石塚議員はお感じになられているのか。大変残念なことでございますが、早退届を出されてしまったようであります。この言葉は石塚議員に向けて話しております。ぜひとも録画でもいい、また議事録でもいい、しっかりと確認していただきたい。確かにあなたはストレスがたまっているかもしれない、体調も悪いかもしれない。  しかし、一方で、どれほど多くの職員の皆様が深く傷つき、自責の念で苦しんでおられるか。いまだに苦しんでおられる。そういった声が届きます。私自身もそうです。多分ここにいる全員の議員の皆様が市の職員を守れなかった自責の念に駆られて、本日、強い口調で討論されていると思います。私たちは議会の一員として、まずは市の職員の皆様を守らなければならない。そういった立場からも、石塚議員におかれましては進退をしっかりとお考えになられたほうがよいのではないか。そうした思いを持っております。そういった思いをしっかりと感じてほしいと思います。  一方で、これは石塚議員にもお伝えしたい。これは彼を弁護するわけではありません。確かに彼は地域活動を一生懸命行ったと思います。それは認めます。そういった功績はあると思います。一方で、そういった市民の皆様の要望を貫き通すためにそれが過度になってはいなかったか、いま一度考えてもらいたい。それが結果として、パワハラになってしまってはいないか。そういったことを考えてほしい。残念ながら、調査を通じて、「潔白」という言葉を選挙運動用ビラの中で使われておりました。通常、「潔白」という言葉は、私は無罪です、そういったことをあらわす言葉です。さまざまな弁明をされておりましたが、情報が少ない市民の皆様におかれましては、もしかしたら勘違いをしてしまった方もいらっしゃるかもしれない。それはもしかしたら、この場においても石塚議員の支援者がいらっしゃるかもしれない。それは支援者の皆さんなら感じてほしいです。  彼は地域活動をよく行ったかもしれない。しかし、残念ながら市の職員を深く傷つけ、結果として退職に追い込み、今でも苦しんでおられる、そういった方がいる。それはしっかりと御認識をいただきたいところであります。  この件に関しましては、私は石塚議員に向かって言います。晩節を汚してはいけないと思います。しっかりと自分が行ったことを反省していただいて、辞職しろとは言えません。ごめんなさい。もし言葉に誤解があったらお伝えください。今も怖がっている、または自責の念に駆られている職員さんがいらっしゃる。そういったことを胸に置いて、御自身の進退を考えてほしい。そういったことを申し述べさせていただいて、本動議に対する賛成討論とさせていただきます。 145 ◯議長【石井伸之君】 この際、会議時間の延長についてお諮りいたします。  本日の日程が終了するまで会議時間を延長したいと思いますが、これに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本日の会議時間は延長することに決しました。  討論を続行いたします。1番、上村議員。 146 ◯1番【上村和子君】 私も賛成討論をさせていただきます。  今回、調査特別委員会における各プロジェクトチームの見解、そして今出されております辞職勧告決議案に書かれた文言、それら全ては調査特別委員会の議事録を見ていただければ、その根拠があります。私たち国立市議会は、しっかりこの2年半余り、この問題については1回たりとも表の問題になってからは目をそらすことなく、歴代の議長は真剣に取り組んでまいりました。その記録が全て残っております。そういう意味では国立市議会としては、セクシュアルハラスメント・パワーハラスメントを二度と起こしてはいけない、その覚悟を持って、この2年半やってきたと私は思っております。そのことが今までの取り組みの中でしっかり形となって、議会だよりにも掲載されております。  このようにしっかり積み上げてきた議会は、日本全国どこを見てもなかったのではないかと私は自負しております。それを前提に賛成討論をしたいと思っております。  私が一番最初に市民から本件の問題の告発を受けたのが、2017年4月17日でした。それから直ちに当時の中川議長に訴えました。事実を究明してほしい。その訴えを中川元議長は素早く感じ取り、当時の稗田副議長とともにすぐに石塚議員を呼び出し、調査を開始いたしました。そして、市長部局にも調査依頼を行い、その総括として議会への報告も行い、議会として辞職勧告決議を用意したところで石塚議員は辞職なさいました。それ以降、石塚議員がこの件をどのように自分の問題として深く反省をし、学んでいったのかは、私たち議員は知ることはできませんでした。  しかし、残った我々は、市長部局も議会も二度とこのような形で職員の方々が不本意にも職員という仕事をやめなければいけない、議員のせいでそのような事態になってはいけない、そのような覚悟を持って政治倫理条例をつくりました。市長部局においては、もう一度全て、議員によるセクシュアルハラスメント問題がなぜ起こったか、その検証を行い、新たなガイドライン、相談の仕組みをつくり、そして職員を処分いたしました。議会だけが当該の議員の責任を追及することができずに、政治倫理条例をつくるという形で、今後二度とこのようなことは起こさないという仕組みをつくりました。学習会も開きました。そして選挙になったわけです。  選挙になって、石塚議員が発行した選挙運動用ビラを見て私たちは非常に驚き、戸惑い、憤りを持ちました。一方的な浅い見方で、自分が犯した問題を軽く捉えている。当時、市長、議会がどれほどの痛みを持って検証し、二度と起こさない仕組みをつくっていったのか。その過程に当の本人がいない。そのことがこんなにも乖離を生むものなのか。私たちはそう思いました。そして、同じように感じた市民がいました。  選挙が終わって、選挙運動用ビラに対する動議を提出いたしました。そこから初めて、選挙運動用ビラに込められた石塚議員の認識を検証することができました。それも段階を追ってです。まずは議長、副議長の責任で、石井議長、そして望月副議長が丁寧に丁寧に何回も聞き取りを行いました。その結果を受けて、さらに疑義が生じるとして、初めて議会は調査特別委員会を立ち上げました。ほぼ百条委員会に匹敵する、しっかり原因を究明する、検証する、そのような調査特別委員会が青木健委員長のもとで開かれ、公開ということで市民の傍聴もされました。  セクシュアルハラスメント・パワーハラスメントという人権侵害行為が起きたとき、被害者の訴えがたとえ間接的であったにしろ、そのことを検証する。そして検証結果をまとめ、責任を問う。責任を問うただけではだめで、その後二度と繰り返さない仕組みをつくっていく。その覚悟を持って全ての議員がみずからの問題として、みずからに一番厳しい選択をしてまいりました。その結果が本日です。  石塚議員に向けられたやいばは、私たち一人一人の議員に向けたやいばです。私たちはそれほど強い覚悟を持って、みずからも二度とこのようなことを起こさない、加害者にならない。もしもそのようなことを告発された場合は、政治倫理条例の第2条「議員の責務」において、「議員は、市民全体の代表として求められる人格と倫理を自覚し、この条例に違反する疑いがあるときは説明責任を果たさなければならない」。もしも疑義を持たれた場合は、自分に非がないと思った場合は徹底して自分の説明責任を果たす。このことが義務でありました。調査特別委員会の場が開かれたにもかかわらず、石塚議員はその説明責任を果たしたとは到底言い切れない、そのような状態に終始いたしました。  このように本日まで来て、本日、確かに当事者議員としては痛いでしょう、つらいでしょう、怒るでしょう。そういうことは想像できます。しかし、先ほど望月議員が言ったように、それ以上に苦しかった当事者がいるとき、どうにか頑張って聞いてほしかった、せめてこの時間を共有したかった。私はそう思います。  私たちは公人であります。議員としての市民の負託を背負ったときに、その責任の重さを自覚しなければいけません。今回このような辞職勧告決議を出して、そして当該議員に責任をとってもらいたいという意思表示を行った。そして、それだけではなく、国立市議会は今後二度と同じようなことを起こさない、そのような仕組みをつくっていくことを市民の皆様方に全員でお約束いたします。  なお、この場をかりて陳情を出して、検証を求めた市民の皆さん、そして傍聴を続けて、傍聴のたびに傍聴した記録、感想、それらを寄せ続けてくださった皆さん、そのような市民の力強いバックアップ、見届けがあって、今回のこの場まで来れることができたと私は思っております。  そして最後に、勇気を持って告発してくれた被害者がいたからこそ、市役所は二度とそのような人を出さない仕組みをつくったし、議会は二度と許さないという政治倫理条例をつくることができました。その犠牲がなかったら、我々はここまで気づいて本気で取り組まなかったと思います。そういう意味で被害者がいつでも道を開く、被害者を先頭に立たせて傷つけながら、こういう人権侵害をなくす仕組みをつくっていくのは誤りだと私自身は思っております。これからは被害者の人がつくってくれた、二度と同じような思いをほかの人にさせないでほしい、そのような仕組みを本物にしていくための努力を国立市議会議長を初め、全員で心して頑張りますので、今後も見届けていただけたらと思います。これで賛成討論といたします。 147 ◯議長【石井伸之君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ討論を打ち切り、採決に入ります。
     お諮りいたします。本動議を可決することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本動議は可決することに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第36 陳情第21号カーブミラーの設置に関する陳情の撤回について 148 ◯議長【石井伸之君】 日程第36、陳情第21号カーブミラーの設置に関する陳情の撤回についてを議題といたします。  本陳情につきましては、既に御配付いたしましたとおり、陳情者より陳情撤回願が提出されております。  お諮りいたします。本陳情の撤回を承認することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本陳情の撤回を承認することに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第37 陳情第32号 西福祉館の存続を求める陳情  日程第38 陳情第33号 国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例に基づきパ               ートナーシップ制度を条例に付け加える陳情  日程第39 陳情第34号 学校給食センター建て替えについて新たな検討内容に関する陳情 149 ◯議長【石井伸之君】 日程第37、陳情第32号西福祉館の存続を求める陳情から、日程第39、陳情第34号学校給食センター建て替えについて新たな検討内容に関する陳情までの陳情3件を一括議題といたします。  以上、陳情3件については、朗読を省略し、直ちに所管の常任委員会に付託することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、朗読は省略し、お手元に配付済みの令和元年第4回定例会付託事件一覧表のとおり付託いたします。    ────────────────── ◇ ────────────────── 150 ◯議長【石井伸之君】 以上をもって、本日の会議はこの程度にとどめ、明4日は休会とし、5日午前10時から本会議を開き、日程第40、一般質問に入ります。  本日はこれをもって散会といたします。                                     午後4時57分散会 Copyright © Kunitachi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...