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  1. 国立市議会 2017-12-01
    平成29年第4回定例会(第1日) 本文 開催日: 2017-12-01


    取得元: 国立市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                       午前10時開会 ◯議長【大和祥郎君】 おはようございます。平成29年第4回定例会の開会に当たり、皆様には御出席を賜りまして、厚く御礼申し上げます。  本日12月1日ということで、平成29年(2017年)も残すところ、あと1カ月となりました。12月1日は、平成18年(2006年)に制定されました「デジタル放送の日」です。2000年からBS放送がスタート、2003年には三大都市で放送が始まりました。平成18年(2006年)12月1日から全国的に放送が始まったということでございます。また、12月1日は「いのちの日」ということで、平成13年に自殺を少しでもとめようということで、いのちの電話が始まった日です。この日を大切にし、人権、人に優しい国立市として、しっかりとその辺も見つめていければと思っております。  さて、本日から12月に入り、平年と同様に晴れの日が多い日もありますが、朝晩大変冷え込みが強くなってまいりました。皆様におかれましては、お体に十分御留意いただきますようお願い申し上げます。  本日は、国立市の未来を担っていく、市立第二小学校の6年生の児童の皆さんが議会の見学に、傍聴に来ております。ぜひ議会の様子をしっかり見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  定足数に達しておりますので、ただいまから平成29年国立市議会第4回定例会を開会いたします。  これより本日の会議を開きます。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長【大和祥郎君】 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。議長において、2番望月議員、15番住友議員の両名を指名することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、2番望月議員、15番住友議員の両名を指名することに決定いたしました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第2 会期の決定 3 ◯議長【大和祥郎君】 日程第2、会期の決定を議題といたします。会期、日程等については、去る11月28日に議会運営委員会を開催し、協議をいたしておりますので、その経過と結果について委員長から御報告を願います。5番、遠藤議員。                  〔5番 遠藤直弘君登壇〕 4 ◯5番【遠藤直弘君】 おはようございます。去る11月28日に開催いたしました議会運営委員会における協議の経過と結果について、御報告申し上げます。  初めに、議長及び市長から挨拶を受けた後、会期、日程等について協議を行いました。  会期につきましては、既に配付いたしております第4回定例会日程表のとおり、本日から12月21日までの21日間とすることを確認いたしております。  次に、議事日程でございますが、これも既に配付いたしております議事日程(第1号)のとおり、確認いたしております。
     次に、議案、陳情等の取り扱いでございます。これも既に配付いたしております付託事件一覧表のとおり、所管の常任委員会へ付託することを確認いたしておりますが、日程第4、第77号議案専決処分事項の報告及び承認について及び日程第5、第78号議案くにたち市民総合体育館及び芸術小ホール外壁等改修工事請負契約の締結についてにつきましては、先例に倣い、即決の扱いと確認いたしております。  日程第16、認定第1号平成28年度国立市一般会計歳入歳出決算(継続審査分)から日程第20、認定第5号平成28年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算(継続審査分)までの認定5件の継続審査分につきましては、一括議題とし、委員長報告を受けた後、質疑は省略し、直ちに会派代表討論に入り、討論時間は先例のとおり、1人会派は5分、2人以上の会派は10分の制限時間で行い、採決につきましては、別個採決とすることを確認いたしております。  次に、追加議案の関係でございます。市長より、国立市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例案外2件の勤務条件に関する条例案、及びこれらに関連する各会計補正予算案につきましては、職員組合との交渉等が調い次第、追加提案したいとの申し出がありました。  前半の本会議、日程第24、一般質問までに提出されましたら、提出された日の最後に追加議事日程として登載し、所管の常任委員会に付託する扱いと確認いたしております。なお、前半の本会議に間に合わない場合は、最終本会議の議事日程に登載し、即決の扱いとすることを確認いたしております。  国立市教育委員会委員及び人権擁護委員の人事案件につきましても調整がつき次第、追加提案したいとの申し出がありました。その取り扱いにつきましては、議長宛てに提出されましたら、人事案件でございますので、先例に倣い、最終本会議の議事日程に登載することを確認いたしております。  報告として、平成29年台風21号の影響により発生した民有地住宅屋根の破損事故について、和解できれば専決処分を行い、追加提案したいとの申し出がありました。その取り扱いにつきましては、前半の本会議までに議長宛てに提出されましたら、提出された日の最後の議事日程に追加し、報告を受ける扱いと確認いたしました。なお、前半の本会議に間に合わない場合は、最終本会議の議事日程に登載し、報告を受ける扱いとすることを確認いたしております。  次に、議員提出議案の提出期限でございますが、先例に倣い、12月14日木曜日の福祉保険委員会開催日の正午までと決定いたしております。  なお、福祉保険委員会での陳情の採択等を受けて提出する議案は、12月15日金曜日の正午までと確認しております。  また、先例では、意見書・決議(要望書)案またはその骨子について、一般質問初日の正午までに議長及び各会派に配付しなければならないとしております。意見書案等は、12月5日火曜日の正午までに議長及び各会派に御配付いただきますようお願いいたします。  次に、本日の議事日程でございますが、日程第23、陳情第25号の委員会付託までとして散会し、日程第24、一般質問は、5日火曜日から8日金曜日までの4日間で行い、通告者は20名でございますので、各日5名で行うことを確認いたしております。  最後に、平成30年における各定例会の日程につきましては、既に配付いたしております平成30年定例会日程のとおり確認いたしましたことを御報告いたします。  また、第1回定例会につきましては、2月28日に市長施政方針表明に対する会派代表質問、3月1日、2日、5日、6日に一般質問を行う予定となっておりますことを御報告いたします。  報告は以上のとおりでございます。本定例会の議事運営につきましては、議員各位の特段の御協力をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 5 ◯議長【大和祥郎君】 ただいまの議会運営委員長の報告にありましたとおり、本定例会の議事運営につきましては、議員各位の特段の御協力をお願い申し上げます。  会期についてお諮りいたします。本定例会の会期は、本日から12月21日までの21日間とすることに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、会期は21日間と決定いたしました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第3 行政報告 6 ◯議長【大和祥郎君】 日程第3、行政報告に入ります。市長。                  〔市長 永見理夫君登壇〕 7 ◯市長【永見理夫君】 おはようございます。  皆様の御出席をいただき、第4回定例会が開会されますことに対し、深く感謝申し上げます。  市制施行50周年記念式典についてですが、11月3日に芸術小ホールにて挙行いたしました。510名もの方々に御来場いただき、盛会のうちに幕を閉じることができました。これも、ひとえに皆様方の御支援、御協力のたまものと深く感謝申し上げます。50周年の節目を迎え、気持ちを新たに市政伸展に全力で取り組んでまいる所存でございますので、なお一層の御指導を賜りますようお願い申し上げます。  また、市制施行50周年記念事業として、10月には、くにたち花と緑のまちづくり協議会との協働による国立市ゆかりの桜の子孫を残し育てていくことを目的とした「桜の接木体験会」や、一橋大学の蓼沼宏一学長と京都大学の山極壽一総長をお招きしての「希望の社会をつくる“知”と“学び”-国立市出身の一橋大学長・京都大学総長から次代へのメッセージ」と題した講演会を開催し、多くの御参加をいただきました。11月6日からは、しょうがい当事者にも参画いただいた「しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち写真展」を市内5カ所にて巡回展示しております。  それでは、9月定例会以降の行政執行の主なものについて御報告いたします。  初めに、オンブズマン事務局関係です。  総合オンブズマンの運用状況についてですが、子どもの人権オンブズマンに関して、新たに啓発カードを作成して配布するとともに、「第48回秋の市民まつり」にブースを設置し、積極的な周知に努めてまいりました。また、全ての市立中学校において、総合オンブズマンが講師となり、子供たち自身の主体性を重視した、いじめ防止への取り組みと子供の権利に関する授業を行いました。  引き続き、市民の権利利益の擁護及び子供の人権を守るため、地域や学校等の関係者の皆様ともしっかりと連携しながら、総合オンブズマンの活動を確実に推進してまいります。  次に、政策経営部関係です。  市民表彰についてですが、11月5日に大学通りにて開催された「第48回秋の市民まつり」において、市民表彰式典を挙行し、多くの市民の皆様に御参加いただきました。表彰を受けられた方々にあらためてお祝い申し上げるとともに、市民及び議員の皆様を初めとした関係者の皆様の御協力に対し、深く感謝申し上げます。  くにたち文学賞についてですが、日常と平和をテーマに全国より詩を募集いたしました。応募期間である8月1日から9月30日までの2カ月間で、一般の部に754作品、小中学生の部に136作品、計890作品の御応募をいただきました。今後、平成30年(2018年)3月の発表に向け選考作業を進めてまいります。  次に、都市間交流についてですが、11月3日に北秋田市と交流に関する共同宣言を行いました。これに基づき、今後、相互のまちの発展と振興を目指して交流を深めてまいるとともに、都市協定締結に向け、引き続き協議してまいります。  次に、行政管理部関係です。  第8回国立市消防団消防操法審査会についてですが、10月29日に北多摩二号水再生センターにおいて開催され、悪天候にもかかわらず、これまでの訓練の成果が十分発揮された審査会となりました。  市議会議員を初め、多くの御来賓の方々に御出席いただき、深く感謝申し上げます。  次に、健康福祉部関係です。  認知症施策についてですが、10月29日に一橋大学兼松講堂において、市と国立市在宅療養推進連絡協議会が主催して、第6回「国立市認知症の日」イベントを開催し、市民の皆様を初め、425名の方々に御参加いただきました。  当日は、認知症アクションミーティングや当事者の方々とくにたち少年少女合唱団による合唱を行ったほか、「わたしは認知症ですと言えるくにたちをめざして」をテーマに、若年性認知症の御本人による基調講演やパネルディスカッション等を行いました。御参加いただいた皆様に御礼申し上げます。  次に、子ども家庭部関係です。  保育園なるほどフェアについてですが、保育園入所を希望する保護者の方々の不安解消やお子さんを連れての保育園見学の負担軽減などを目的として、市内公私立保育園、認定こども園、家庭的保育事業所、小規模保育所が一堂に会して、10月15日に市役所にて実施いたしました。  当日は、150名を超える保護者の方々に御参加いただきました。施設ごとにパネル展示やパンフレットによる説明を行い、保護者の方々からの質問にお答えしました。  入所申し込みに向けてよい機会となったとの声をたくさんいただいておりますので、今後も今回の経験を生かしながら実施してまいります。  次に、待機児童対策の進捗についてですが、9月22日に谷保駅周辺地域を対象とする提案型の保育所運営事業者の公募を開始いたしました。また、10月2日には中2丁目及び北3丁目の都有地をお借りしての保育所運営事業者の公募を開始いたしました。応募の締め切りは、本日12月1日までとなっており、1月中旬を目途に各地区の運営事業者の選定を進める予定です。なお、保育園の整備に向けては、近隣住民の皆様からの御要望にも応えられるよう、保育園周辺の環境と良質な保育の提供との調和を目指して引き続き協議を続けてまいります。  次に、生活環境部関係です。  第48回くにたち秋の市民まつりについてですが、11月5日に盛大に開催されました。当日は晴天に恵まれ、天下市との同日開催効果もあり、約10万人の来場者でにぎわいました。市民パレードを初め、舞台での演奏・ダンス、各種団体による出店・企画など、天下市との一体感のある祭りを実施・運営することができました。  次に、ごみ減量のための取り組みについてですが、10月21日に、50団体ほどの市民団体から成る環境フェスタ実行委員会との共催で「第19回環境フェスタくにたち」を開催いたしました。谷保第四公園及びくにたち市民芸術小ホールを会場とし、当日は雨天にもかかわらず、約1,200名の市民の皆様に御来場いただきました。  ごみの出ないイベントを目指し「忘れずに持っていこう!マイ箸・マイ食器・マイコップ」の呼びかけと「リユース食器」の活用等によりイベント会場からのごみの発生を最小限にとどめた環境に優しいイベントにすることができました。  次に、第27回消費生活展についてですが、11月12日に「農業まつり」と同時開催で実施しました。「考えよう!平和な暮らしと安全」をテーマに消費者団体連絡会7団体の展示と消費生活相談、行政相談等を行いました。  次に、台風による民有地住宅屋根の破損事故についてですが、10月23日未明に東京地方を通過した台風21号の強風により、立川崖線にある市有地内のモウソウチクが大きく揺れ、隣接する民有地の住宅の屋根を破損する被害が発生しました。現在、被害を受けられた方とは和解に向けた交渉を行っております。  なお、和解ができましたら専決処分を行い、本定例会に追加の報告案件として提出させていただきます。  次に、都市整備部関係です。  建物の耐震化の取り組みについてですが、10月21日に市民総合体育館入り口にて、耐震フェアを開催いたしました。地震対策に関する相談や工法の展示を行い、建物の地震対策に関する啓発活動を行いました。  次に、中央線高架下自転車駐車場使用料の見直しについてですが、10月12日に自転車対策審議会から答申を受け、10月20日から11月10日にかけてパブリックコメントを行い、使用料の見直しについての案を策定いたしました。  なお、本定例会に関連する議案を提出しておりますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。  次に、国立駅南第1自転車駐車場についてですが、10月1日に新たな自転車駐車場としてオープンしました。一時利用と定期利用合わせて985台増になり、自転車駐車場利用者キャンセル待ちが解消されました。工事期間中には、利用者及び近隣住民の皆様に御不便、御迷惑をおかけいたしましたことをおわびするとともに、御理解、御協力に感謝申し上げます。  次に、国立駅北口駅前広場整備工事についてですが、11月29日より工事に着手しました。工期は、平成30年度(2018年度)末までとなっております。駅前広場空間を整備することにより、横断歩道の距離を短くするなど、これまで以上に安全性を高めるとともに、新たなにぎわいの創出に努めてまいります。  次に、町名地番整理による「町区域の新設及び変更」についてですが、11月20日付で、青柳・石田周辺地区において青柳2丁目の新設及び3丁目への変更を実施いたしました。今後も引き続き、計画的に町名地番整理事業を進めてまいります。  次に、農業まつりについてですが、国立市農業まつり実行委員会の主催で、11月11日、12日の2日間にわたり開催されました。くにたち野菜の販売のほか、野菜や果実の品評会、市民参加型のイベントなどが企画され、国立の農業に触れていただく機会として、多くの方々に御来場いただきました。  次に、稲作体験学習についてですが、10月5日に城山さとのいえ前の体験水田において、農業委員会の指導のもと、米づくりに関心・興味を持つ機会となるよう、市立小学校8校の5年生が稲刈り体験をいたしました。  次に、教育委員会関係です。  第4回青少年音楽フェスティバルについてですが、10月28日にくにたち市民総合体育館において開催いたしました。市内の公立、私立小中学校13校の吹奏楽部、金管バンド、合唱部等が集い、日ごろの練習の成果を発揮し、心のこもった演奏や表現を聞き合うすばらしい会となりました。  次に、教育フォーラムについてですが、10月20日に国立第六小学校で開催し、次期学習指導要領から小学校で実施される外国語活動について、国立市の取り組みや今後の方向性が報告されました。「人前で堂々と話す児童・生徒の育成」をテーマに、外国語の授業公開や講師の先生の講演を通して、外国語教育への機運を高める機会となりました。  次に、学校施設整備基本方針(素案)についてですが、今後の学校施設の建てかえや大規模改修についての教育委員会としての基本的な考え方を基本方針(素案)としてまとめました。  なお、詳細につきましては、本定例会中の総務文教委員会に報告させていただきます。  また、給食センターの整備につきましては、現在、候補地の決定に向け地権者の方と協議しているところでございます。  終わりに、本定例会には、平成29年度国立市一般会計補正予算案等12議案を提出しておりますが、「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」及び関連する補正予算案等8議案につきましては、職員団体との交渉の成立など、条件が整い次第追加議案として提出させていただきます。また、教育委員会委員及び人権擁護委員の人事案件2件につきましても、準備が整い次第追加議案として提出させていただきますので、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げ、行政報告といたします。 8 ◯議長【大和祥郎君】 以上で行政報告は終了いたしましたが、議長報告につきましては、別途文書報告にて御了承願いたいと存じます。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第4 第77号議案 専決処分事項の報告及び承認について 9 ◯議長【大和祥郎君】 日程第4、第77号議案専決処分事項の報告及び承認についてを議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 10 ◯市長【永見理夫君】 第77号議案専決処分事項の報告及び承認について、御説明いたします。  本議案は、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、平成29年度国立市一般会計補正予算(第3号)を平成29年9月29日付で専決処分いたしましたので、同条第3項の規定により報告し、承認をお願いするものでございます。  内容につきましては、政策経営部長が補足説明いたしますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 11 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 それでは、第77号議案専決処分事項の報告及び承認について、補足説明いたします。  本件は、平成29年10月22日に執行された衆議院議員選挙の事務に必要な経費について、議会にお諮りするいとまがなかったことから、平成29年9月29日付にて補正予算を専決処分させていただきましたので、ここで議会に報告し、承認をお願いするものでございます。  それでは、1ページをお開きください。専決処分させていただきました平成29年度国立市一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ3,117万3,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ298億8,090万6,000円とするものでございます。  初めに、歳入について御説明いたします。  10ページ、11ページをお開きください。款14都支出金、項3委託金、目1総務費委託金は、本補正予算の財源として衆議院議員選挙費委託金を計上したものでございます。  続きまして、歳出について御説明いたします。  12ページから15ページになります。款2総務費、項4選挙費、目3衆議院議員選挙費衆議院議員選挙を執行するための関連経費を計上したものでございます。  補足説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 12 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。質疑を承ります。9番、重松議員。 13 ◯9番【重松朋宏君】 2点確認しておきたいと思います。  まず、本議案は、衆議院の解散に伴う選挙事務約3,100万円の予算の専決処分ということになりますけれども、この予算にあらわれない影響はあったのかどうか伺いたいと思います。具体的には、急な解散によって、それまで国立市で予定していた事務事業が延期や縮小されたとか、あるいはそちらに人や施設を割かなければならなかったために、市民利用が決まっていた施設の貸し出しなどができなかったですとか、予算にあらわれない形での影響はあったのかどうか伺いたいと思います。 14 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 私が把握している範囲内でお答えをさせていただきますと、特にそのような影響があったということは聞いてございません。 15 ◯9番【重松朋宏君】 もう1点、確認しておきたいと思います。9月28日に解散して、10月10日の告示ということが決まったわけですけれども、解散の後から準備をしていては当然間に合わないわけで、それ以前から、ある程度、解散しそうだということを見込んで選挙に向けての準備に入っていたと思うのですが、今回はかなり急な、9月16日ごろから新聞報道でも解散の可能性があるということが取り沙汰される中で、いつごろ国立市としては解散・選挙に備えた準備を始めたのか。それから、国・都を通じて、いつ、どのような形で解散・総選挙の準備をするようにという指示が来たのか、1点伺います。 16 ◯選挙管理委員会事務局長【風見康裕君】 まず、衆議院の解散でございますけれども、実際に連休明けから私ども内部で、予算がつかなくてもできる仕事、特に会場等の予約等々を始めてまいりました。(「実際に通知は」と呼ぶ者あり)通知につきましては、28日に実際に解散になりましたので、その数日前と記憶してございます。 17 ◯議長【大和祥郎君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、討論に入ります。9番、重松議員。 18 ◯9番【重松朋宏君】 本議案については、承認はいたしますけれども、そのまま認めてよいのだろうかという思いを強く持ちます。今回のように議会の解散が内閣の一方的な都合によって決められていくということについては、地方自治体として、このようなことをやってもらっては困るという声をきちんと上げていただきたいと思います。  自治体議会は、地方自治法で住民のリコールによるものか、自主解散によるものか、あるいは長の不信任議決が可決した場合でなければ解散することはできません。憲法で衆議院の解散については、衆議院で不信任決議がなされるか、信任決議が否決されるかとした場合に解散することとなっております。にもかかわらず、憲法の第7条で天皇の国事行為の中に解散の規定があるからといって、だから内閣の専決事項だというのは、法解釈上非常に無理があるものであると考えます。幾らそのような形でこれまで戦後何回も解散されてきたとしても、今回のような形で、政府野党の国会の開催の請求を無視して国会を開かなかったばかりか、開いた途端、冒頭で施政方針を行うこともなく解散するというのは、私は暴挙と言わざるを得ませんし、そのような形で地方自治体も含めて振り回されているのは大変困ることであるということを、自治体の事務を担う側として声を上げていただきたいと思います。  先ほど影響はなかったという答弁がありましたけれども、私の周りでも予定していた施設が選挙管理委員会が使うことになったので、場所を変更した、あるいは日時を変更したというような例が市民の中にはありましたし、突然の変更によって、予算にあらわれない形での仕事が、休日出勤や深夜出勤も含めて行われたということは間違いない事実だと思いますので、憲法にのっとって内閣に対する不信任があったときにのみ解散権を行使するという形を地方自治体として求めていっていただきたいと思います。以上です。 19 ◯議長【大和祥郎君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ討論を打ち切り、採決に入ります。  お諮りいたします。本案について、承認することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
     御異議なしと認め、本案は承認することに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第5 第78号議案 くにたち市民総合体育館及び芸術小ホール外壁等改修工事請負契約の締              結について 20 ◯議長【大和祥郎君】 日程第5、第78号議案くにたち市民総合体育館及び芸術小ホール外壁等改修工事請負契約の締結についてを議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 21 ◯市長【永見理夫君】 第78号議案くにたち市民総合体育館及び芸術小ホール外壁等改修工事請負契約の締結について、御説明いたします。  本議案は、工事請負契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定に基づき、御提案するものでございます。  なお、詳細につきましては、行政管理部長が補足説明いたしますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 22 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 それでは、第78号議案くにたち市民総合体育館及び芸術小ホール外壁等改修工事請負契約の締結について、補足説明申し上げます。あわせて本会議資料No.15を配付させていただいておりますので、御参考にしていただければと思います。  本議案は、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定に基づき、予定価格が1億5,000万円以上の工事の請負契約のため、今回提案をさせていただいております。  この契約の入札につきましては、既に11月10日に実施しておりまして、落札業者が決定しております。現在、仮契約を結んでおり、本会議で議決を得てから本契約に移行するということになります。  具体的な内容でございますが、契約の目的としましては、くにたち市民総合体育館及び芸術小ホールは建築されてから既に約35年が経過していることから、平成28年度に外壁調査を実施しました。この調査結果をもとに外壁及び防水等改修工事を行うものでございます。これにあわせ、老朽化している設備機器等の更新工事も行うものでございます。  契約の方法は、電子入札による制限つき一般競争入札でございます。  次に、契約の内容でございますが、契約金額は3億2,989万1,400円で、履行場所は、国立市富士見台2-48-1、くにたち市民総合体育館くにたち市民芸術小ホールでございます。  次に、工事の概要でございますが、総合体育館・芸術小ホールに共通する部分は、外壁改修工事、屋上防水工事、建具改修工事、外構工事となります。  総合体育館では、太陽熱集熱器の撤去、エコキュート型給湯器の新設及びプールヒーター等給湯設備の更新などで、芸術小ホールでは、エレベーターホール及び便所建具の更新及び屋上水槽設備の更新等を実施するものでございます。  工期は、本契約確定の翌日から平成30年9月28日までとなっております。  契約の相手方は、東京都東村山市秋津町5-7-26、立花建設株式会社多摩支店、支店長佐藤秀信氏でございます。  補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 23 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。質疑を承ります。1番、上村議員。 24 ◯1番【上村和子君】 これは即決案件ですので、ちょっとお伺いしたいのですが、くにたち市民総合体育館及び芸術小ホールが築35年を経過したということで、老朽化に伴う外壁等の改修工事で、競争入札の結果、約3億3,000万円で業者が決まったということです。まず、もちろん契約とか競争のこともお聞きしたいのですが、私が率直に中身についてわからないところがありますので教えていただきたいのです。総合体育館の屋根、太陽熱集熱器の撤去とあります。これは何のことを意味しているのでしょうか。 25 ◯教育次長【宮崎宏一君】 体育館には温水のプールがございます。その温水を準備するに当たって、これまでの施設は太陽熱及びガスヒートポンプ式の設備でやっていました。この設備も老朽化してきたということで、太陽熱、一定程度環境負荷の少ないものをきちんと整備していきたいという中でさまざま検討したのですが、この太陽熱が使い勝手だけではなくて効率が悪い。つまり、夏場、冬場を通して、もともと整備した考え方はあるのですが、機能していない部分がございました。その上で、改めて太陽熱集熱器を準備するのか、あるいは太陽光発電を一部取り入れるのか、あるいはエコキュートというものは費用的にも環境負荷的にも非常に効果があるので、その3点を検討した総合的な結果として、太陽熱集熱器は撤去し、今回エコキュートを導入しようというような経過がございます。以上でございます。 26 ◯1番【上村和子君】 これ書いてあるから、そういうふうに読めるのですが、私がよくわからないので、わかるように説明していただきたいのです。ずっと私は、これは体育館とか芸小ホールの屋根がガラス張りに見えたりとかしますけれども、そこにもともと太陽光発電があったということではなくて、太陽熱集熱器という機械が置いてあって、それで太陽熱を吸収して、それをプールのほうに持っていっていたと。それがそういうことで最初できていたんだけれども、今度改修するに当たって、それよりも太陽光発電にするか、エコキュートにするかというところでエコキュートになったというお話です。太陽光発電というのは割とメジャーで、むしろ今、環境の問題として太陽光発電をいろいろな建物の上につくって自然エネルギーを使うというのが割とメジャーで、自治体は率先してそのようなことに取り組んでもいいのかなと思うのですが、そうじゃなくてエコキュート型給湯という仕組みのほうを採用したと。このエコキュート型給湯器の新設というのは、太陽光というものとどう違っていて、どうこちらのほうがいいというふうな判断なのでしょうか。 27 ◯教育次長【宮崎宏一君】 太陽光発電機につきましては、よく御存じのように、太陽光を集めて発電する。家庭等でも取り入れられていると。エコキュートも家庭にも普及しているんですが、基本的には夜間電力を利用して、蓄電して利用していくということで、夜間電力につきましては、コスト的にも環境負荷の面でも非常にいいという数値も出ておりますので、そういったところを総合的に勘案したということです。 28 ◯1番【上村和子君】 済みません、これ事前に調べればよかったです。夜間電力というのが、太陽だと昼間ですよね。昼間だから太陽光、太陽熱で集めていくというのがわかる。それのほうが自然だと思うのだけれども、夜の電力の蓄電、夜の電力というのが、済みません、私にはわからないので、そっちのほうが環境にもコスト的にも太陽光よりもいいというのが、結論だけ言われるとわかるのですが、なぜなのかがわからないんです。もう少しわかるように説明していただけますか。 29 ◯教育次長【宮崎宏一君】 夜の電力と申しますと、いわゆる電力会社の供給する電力を利用する上で、昼の間は非常に使用するものが多いので、当然コスト等も非常にかかってくると。夜間は電力利用量が少ないので、効率的な発電、電力等の利用ができるというところで、技術的な面での、どのようにというのは私も存じかねるのですが、そういったところを建築の専門部門が考量してくれて、結果、判断したということです。 30 ◯1番【上村和子君】 わかりました。電力会社から電気を買うので、夜のほうが電気を使う人たちが少ないから、電力会社から買うとき夜間の電気のほうが安いので、そっちのほうをとったということはわかりました。そしたら、自然エネルギーを使うという面の太陽光というのは、1つは、こういう自然エネルギーを使って、そのまま自分たちが電気を起こすと、自分たちで電気を取り込んで電気をつくっていくと。そしてプールを沸かすと。そういう発想ではなくて、コスト面でエコキュートのほうを使ったということで解釈してよろしいのでしょうか。ごめんなさい、長くなって。 31 ◯教育次長【宮崎宏一君】 コストだけということではないんですが、検討するときにはコストも重要視した。太陽光とか太陽熱、いわゆる再生可能エネルギーにつきましては、もちろん有効な発電ではございますけれども、体育館で使うプールに関しましては、夏場の供給量が過剰になると。それを逆に冷まして利用しなければならない。冬場は温めることができないので、結果的にガスヒートポンプ式のもので非常にコストをかけてやっていくと。そういうところもあり、さらには環境負荷という観点も、建築の専門部門では総合的に確認してもらって判断したというところでございます。 32 ◯1番【上村和子君】 そういうふうに解釈したということはわかりました。  それでは、あと1点ですけれども、入札3億3,000万円かかったと。それで一般競争入札、この仕事をやってくれる事業者を競争入札として応募して、ここは何者が応募されたのでしょうか。 33 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 本会議資料にあるとおり、9者が資格の申請をしていただきまして、その中で、4者は残念ながら辞退になったんですけれども、5者の入札があって、その中で立花建設というところが今回の仮契約に至ったというふうな経過でございます。 34 ◯22番【青木 健君】 それでは、私も2点ほど。まず1点は、今の入札に関して、5者で行ったということですが、最低制限価格を下回った業者がいたかどうか、まず1点お伺いします。 35 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 1者、最低制限価格を下回ったという業者がおられました。 36 ◯22番【青木 健君】 わかりました。1者だけだったということですね。そうしますと、入札としては適正に行われたという判断でよろしいですね。 37 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 今回につきましては、落札した業者、これは最低制限価格より上で、予定価格以内ということになりますので、これは適正な競争だったということで、適正な契約履行の確保ができているものと考えております。 38 ◯22番【青木 健君】 わかりました。そうしましたら、もう1点、この工期が本契約確定の翌日からということになりますが、来年の9月28日まで、長期間に及ぶわけです。これは国立市内においてはほかにない施設でありますので、利用される団体等がこの期間内でもいろいろあると思います。この工期の中で、全く使用不能となる期間、そしてまた、工事は行っているけれども、中については使用できますという期間については、区別はされているのでしょうか。 39 ◯教育次長【宮崎宏一君】 現場の工事がおおむね2月、あるいは1月中旬ぐらいから足場を設置し始めまして、8月中旬、あるいは下旬ぐらいになろうかなと思ってございます。基本的には外壁工事中心でございますので、なるべく利用者に迷惑がかからないようにと考えてございました。体育館に関しましては、音が出る等のことはございますけれども、利用にさほど影響はないであろうということで、基本、開館としております。ただし、プールヒーター等の交換もございますので、短期間プールが使えないとか、体育室の一部分が使えないとか、そういった制限はかかってこようかと思ってございます。極めて短期間で済むであろうと考えてございます。  それから、芸術小ホールに関しましては、どうしても音の影響というところが、実際さまざまなイベント等を行う際には大きいだろうと考えてございますので、原則、工事を行う期間、まず、日曜日は工事を行いませんので、終日利用ができるようにしてございます。それ以外の曜日につきましては、基本的に工事をしない夜間5時半から10時までの時間は通常どおりお使いいただく。それ以外の部分につきましては、基本的に制限をさせていただくというような表現でこれまで周知してまいりました。その制限というのは、実際音が出る中で、工事の期間によってさまざま音の度合いも違うとは思いますけれども、なかなか難しさがあるであろうということで、一般の予約システムでは予約ができないようにしてあって、個別に御相談があったときに、その期間は、恐らく工事はこういった状況ですので、音がどれぐらいあるかどうか、そういったことも御相談しながら、それでも構わないので、どうしてもやりたいというときについてはお使いいただくように配慮しているところでございます。以上でございます。 40 ◯22番【青木 健君】 わかりました。さまざまな御配慮をいただいているということは、十分今の御答弁で理解をさせていただきたいと思います。そうしますと、その団体が自主的に判断をしていただくということになるわけですけれども、音楽関係ですよね、一番問題になるのは。それらについては多分難しいのではないかと。工事のそのときの進行内容によって違うんですけれども、隣で外壁をやっているということになりますと、かなりの音が出るということも考えられますので、音楽関係や何か、ではこれにかわる施設や何かの、こういうところがありますよということは言われないんですか。例えば、南プラザなんていうのはほとんどあいている状態であると思うんです。ここほどの規模はないですけれども、それなりに音響の施設も整えているわけですから、そういうところに振りかえていただくとか、そういうことは誘導していただけるのですか。 41 ◯教育次長【宮崎宏一君】 これまでの周知、広報等の中ではそういったことはしてございません。おっしゃるとおり、実際御使用になるのは、音が出てもいいですよというお考えであっても、現実的に当日難しさが出るかなと考えてございますので、使うことは難しいのではないかという考えでお話をせざるを得ないかと思います。その際、代替施設があるかどうかということについては、今現在、積極的に整理した状況ではございません。一方で、御相談がある中で、特に市の施設等については関連部局と調整もできようかと思いますので、そういった御案内はできる限り考えていきたいと思います。 42 ◯16番【高原幸雄君】 それでは、確認を含めて質疑させていただきます。工事の中身、概要ですけれども、外壁改修工事、それから屋上防水工事、建具改修工事、それぞれありますけれども、実は10月22日の衆議院議員選挙の開票のときに、あそこの会場を使ったんですね。雨漏りが何カ所かありました。あの日は台風が前日に来て大変な大雨だったということもありますけれども、雨漏りについては以前から指摘をされていて、その都度、改修してきたという経過があると思います。今回、35年経過した中での改修工事ということですから、ある意味で全面改修的な要素もあるのかなというふうには思うんですけれども、屋根部については素材の問題も非常に大きい、雨漏りとして考えられる素材の問題、ガラスと鉄という、こういうこともあるので、その辺は十分に工事内容について配慮されているのかどうか、これを確認したいんですが。 43 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 雨漏りについては、当然建築の部門も把握しておりますので、今回全面的に外壁の改修工事をするということ、また、建具のほうの工事も考えておりますので、そういう中でしっかりと対応をしていきたいと考えているところでございます。 44 ◯教育次長【宮崎宏一君】 済みません、補足で。御心配の雨漏りについては、屋上防水に関しましては、全箇所の防水改修を行うということを予定してございます。 45 ◯2番【望月健一君】 工事の中身について、1点だけお尋ねいたします。国立市はしょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言をしているまちでございますが、今回の体育館、芸小ホールの設備の更新等でバリアフリー化に関しましての工事は含まれているでしょうか。 46 ◯教育次長【宮崎宏一君】 今回は、残念ながら大規模なバリアフリーに向けての工事というものは付加してございません。 47 ◯2番【望月健一君】 わかりました。高齢者の利用もふえており、また、今後、東京都の障害者スポーツセンターの改修工事も予定されているような状況でございます。ぜひとも今後、バリアフリー化に向けての動き、よろしくお願い申し上げます。以上です。 48 ◯9番【重松朋宏君】 3点伺いたいと思いますが、まず、前の議員の質疑の中で、契約についてではなく、工事の中身についていろいろと質疑がありました。本来であれば、予算案の提出の時点で、特に、太陽熱利用していたものをエコキュートに変えるというようなことについてはかなり大きな変更だと思いますし、説明がされていたのかなと疑問だったのでお尋ねしますけれども、特にエコキュートを決めたのは、予算案の策定のときに内部でその方針を決めて予算案を見積もったのか、あるいは予算案が決まった後で、入札にかけるまでの間にその契約の内容を詰める中で変わっていったのか、1点伺います。 49 ◯教育次長【宮崎宏一君】 こちらに関しては、予算の段階では単純に太陽熱の集熱器、こちらを交換するという状況の中で算定してございました。実際、そのことを財団、あるいは建築部門と協議する中で、ある程度、同等の費用でエコキュート、あるいは太陽光というものも対応できそうだということがわかってございまして、内部的に協議してきたというところでございました。市議会に対して、その辺については、これまで説明できていなかったというところでございます。まことに申しわけなく感じるところでございます。 50 ◯9番【重松朋宏君】 予算策定時から実際の契約の中身を詰めていくので、変わっていくのは当然あり得ると思うんですけれども、その結果、予定価格というのは、予算時の見積もりよりある程度縮減されたのでしょうか。それとも変わらない形で予定価格を見積もったのか、伺いたいと思います。 51 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 当然、予算時と、効率化という点では、今回エコキュートという導入の中で予定価格というのは、その分縮減という中で検討してきた経過というのはあろうかと思います。ただ、幾らその辺ができたかというのは、今数字を持ち合わせてなくて申しわけないんですが、そういう経過でございます。 52 ◯9番【重松朋宏君】 次に、資格申請したのが9者で、うち4者が辞退ということになったのは、私も大分多いなという感覚を持つんです。これは東京都の入札などでも豊洲市場の入札が不調に終わったりというような、社会全体の傾向があるのかもしれないんですけれども、このことをどのように分析していらっしゃるのか。あるいは入札が年度の後半になったことで、ひょっとすると事業者からすると工事に応じていくだけの体制がとれないという事情もあり得るのかなという気もするのですが、その点、例えば年度の早い時期に入札を行えるようにするとか、そういう形で改善できる余地があるのかどうか伺いたいと思います。 53 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 辞退された4者に聞き取りを行ったところ、まず、2者については、別の受注をしたことによっての人員不足というふうなことを言われました。また、別の2者につきましては、もう少し具体的な検討を行っていただいたのですが、仕様に対応することが困難、これは価格の見合いが合わないとか、いろいろあろうかと思います。ですから、ある意味、人員については、年度途中ということが要因の中の1つにあるのかなというふうには考えているところでございます。ですから、こういう契約案件につきましては、なるべくいろいろな形の中で平準化するということもあるんですが、受注業者の状況を見ながら、あとこちらも逆に言うと契約を、こういう契約を年度で予定していますというのを詳細に公開する中で、しっかりと契約の適正な履行の確保というのは考えていきたいと考えているところでございます。 54 ◯9番【重松朋宏君】 最後にもう1点、最低制限価格未満の事業者が1者あったということですが、入札が終わった後で最低制限価格については、私は、事後公表は構わないと思いますけれども、その検討はされたのかどうかということと、入札経過について、従来はホームページに載せて、あと市役所の情報公開コーナーにも置いてあったのですが、ここ二、三年それが滞っているようで、事後的な検証というのが事実上できない状態です。改善をお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。 55 ◯行政管理部長【橋本祐幸君】 最低制限価格の事後の公表というのは、現在のところ考えていないところでございます。ただ、契約というところは、常に見直しするというのは必要だと思っていまして、東京都も各種見直しを行っておりますので、いろいろ参考にしながら、不断の見直しということはやっていきたいと思っております。また、事後の公表という形に関しましては、積極的に公表すべきという部分はあろうかと思いますので、その辺はよく確認して対応を検討していきたいと思っております。以上でございます。 56 ◯議長【大和祥郎君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、討論に入ります。1番、上村議員。 57 ◯1番【上村和子君】 本日、もちろんこれやらないといけませんので、これは賛成いたしますが、私は自分の中で少しまだもやもやしているなというふうに思います。それは、きょうお聞きしましたが、かつて35年前に、太陽熱を集めて、それをどうにか生かせないかと考えた当時の人たちの知恵というのでしょうか、それは自然エネルギーを使えないだろうかというところを考えられたのだと思うんです。35年たって大きな改修を行うときに、やはり同じように、そのときの人たちが考えるんだけれども、そのときに、今日的時代の中で、どういうエネルギーを使っていきたいのか。どういう熱とか、どういう電気を使っていきたいのかということは、実は大切な学習、啓発の場にもなると思います。  一方で、いろんな家に対して、小規模の太陽光発電とか、そういったものと組み合わせて電力を自分のところでつくって蓄電していくというような仕組みなども広まってきています。そういうことが、今回の改修の中でどんなふうに考えられたのだろうかということが、ちょっと私の勉強不足で、もっときっちり聞けばよかったんですけれども、そこができなかったのは私の力不足だと思いながら、曖昧なまま何となく聞いてしまった。何となく当日聞いてしまって申しわけなかったと思いますが、重要であったかなと。太陽光発電を使って自分たちで電気を起こして、夜蓄電していくというような、その1つのモデルを実践していくというような形になれたら、もっとよかったのではないかなと思っています。これを討論といたします。 58 ◯9番【重松朋宏君】 私も本議案は賛成いたしますけれども、工事の内容について、前の議員と同様、もやもやしたものはあります。特に、発熱の方法を大きく変更したという件については、入札の件名は外壁等改修工事ということでしたので、本日の説明を受けるまでは私も聞いておりませんで、これは大きな変更だろうと。特に、太陽熱利用というのは、太陽光発電以上に熱効率的には本来はいいはずで、世の中は太陽光発電ばやりではありますけれども、本来は太陽熱利用のほうが物理力学的に大きな効果があるもので、むしろ民間には積極的に太陽光発電以上に太陽熱利用を促していくようなことを東京都や国が行っている中で、国立市がどちらもとらず、エコキュートというガス発電という方法をとったということについては、事後的にではありますけれども、むしろ効率も含めて説明をしていっていいのかなと思います。  それからもう1点は、先ほどの答弁の中でもありましたけれども、国立市は1年間、いつごろこういう工事、こういう委託業務について、大体どれぐらいの予定価格で発注、入札しますよというのが、年度初めにある程度わかりやすく提示できていたら、さらに入札そのものもなるべく年度の早いうちに、事業者も国立市としても計画的にできていくようになっていけば、より競争性と公平性と公正さが、全てが担保されるような運用になっていくのかなと思いますので、ぜひ改善、検討をしていっていただきたいと思います。以上です。 59 ◯議長【大和祥郎君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ討論を打ち切り、採決に入ります。  お諮りいたします。本案は原案のとおり決するに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、本案は原案のとおり可決することに決しました。  ここで休憩に入ります。                                     午前11時4分休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                    午前11時19分再開 60 ◯議長【大和祥郎君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。  日程第6 第79号議案 国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例案 61 ◯議長【大和祥郎君】 日程第6、第79号議案国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 62 ◯市長【永見理夫君】 第79号議案国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例案について、御説明いたします。  本条例案は、男女平等参画の推進に向けた市の基本理念を明確にし、性別にかかわらず誰もが個人として尊重され、個性と能力を十分に発揮して、自分らしく生きることができる社会を実現するため、条例を制定するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 63 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。質疑を承ります。1番、上村議員。 64 ◯1番【上村和子君】 今の市長の出された条例案の説明文を読んで、そのとおり、この文章もすごくいいです。説明の文章もすごくいいんですが、せっかくこの条例案が出てきたので、できましたら提案説明の段階で、この条例案の特徴は何なのかとかいうことを初日に説明の中でつけ加えていただけたらいいかなと私は思っています。そういう意味で、大綱質疑として、もちろん資料が出ているから、また総務文教委員会で改めて報告されるからいいだろうということがあるかと思いますが、そうではなく、初日、本会議というのはすごく重要ですのでお伺いいたします。  2点お伺いしたいんですが、本国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例案、この条例案の名称に「多様な性」という言葉が入り込んでいます。これが条例案の名称としては、私は物すごい特徴に当たると思うのです。このような名称での条例案、男女平等条例、男女平等参画条例でもいいですけれども、多様な性を条例案の名称として入れ込んだのは、多分、全国で初めてではないかと私は思いますが、その認識でいいでしょうかということと、この条例について、どういう特徴があるのかということについて、この2点だけ補足説明をしていただきたいということでお願いします。 65 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 それでは、2点ございました。まず、条例の名称の関係で、「多様な性」という表現が入っているところがあるのかという御質疑でございました。全国レベルでの把握というのは、大変申しわけないんですが、できていないところでございます。東京都下、区部、あるいは市部ということで申し上げさせていただくと、多様な性というような表現を使っている自治体はございません。ですから、かなり全国的に見ても珍しいのではないかと考えるところでございます。  2点目になります。特徴点ということでございます。大変恐れ入りますが、本会議資料No.16を今回提出させていただきました。その中に条例案の特徴というのを書かせていただいております。項目だけ述べさせていただきますけれども、性的指向、性自認を定義したことですとか、性的指向、性自認等に関する公表の自由を個人の権利として保障したこと。複合差別に対する支援の必要性を規定したこと。教育関係者の責務の規定をしたこと。最後に、女性のエンパワーメントの推進というところが大きな特徴と考えてございます。以上でございます。 66 ◯1番【上村和子君】 今回、これは総務文教委員会でも説明されるであろうと思うことをあえて初日に伺いました。どうしてかというと、初日の提案説明に私は力を入れていただきたいと思います。なぜなら、この条例案をつくるに当たって、皆さんは大変な御苦労を重ねてこられた。市民の方々も御苦労を重ねたし、担当課も力を尽くしました。そういう意味で力を入れて、自信を持って出してきた条例案だろうと思います。ですから、その説明も力を入れて、どちらかというと、私が期待するのはプレゼンテーション型の提案説明を、この条例案の特徴はこうなんです、こういうところに力を入れましたというふうに初日から説明していただきたいということを思って質疑いたしました。以上です。 67 ◯議長【大和祥郎君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は総務文教委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第7 第80号議案 くにたち市民プラザ条例の一部を改正する条例案 68 ◯議長【大和祥郎君】 日程第7、第80号議案くにたち市民プラザ条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 69 ◯市長【永見理夫君】 第80号議案くにたち市民プラザ条例の一部を改正する条例案について、御説明いたします。  本条例案は、国立駅東側高架下におけるくにたち駅前市民プラザの新設に伴い、施設の必要事項を定めるため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 70 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第8 第81号議案 国立市市税賦課徴収条例の一部を改正する条例案 71 ◯議長【大和祥郎君】 日程第8、第81号議案国立市市税賦課徴収条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。
    72 ◯市長【永見理夫君】 第81号議案国立市市税賦課徴収条例の一部を改正する条例案について、御説明いたします。  本条例案は、地方税法等の一部改正に伴い、保育の受け皿整備及び市民緑地創出に関して、固定資産税及び都市計画税にわがまち特例を導入する規定の整備を行うとともに、都市計画税の税率の特例を延長するため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 73 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は総務文教委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第9 第82号議案 国立市学童保育所条例の一部を改正する条例案 74 ◯議長【大和祥郎君】 日程第9、第82号議案国立市学童保育所条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 75 ◯市長【永見理夫君】 第82号議案国立市学童保育所条例の一部を改正する条例案について、御説明いたします。  本条例案は、放課後子ども総合プランに基づく学童保育所の受け入れ対象学年の拡大に伴い、対象児童の変更及び施設の拡大等を行うとともに、学校教育法施行令の一部改正に伴い、規定の整理を行うため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 76 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第10 第83号議案 国立市自転車安全利用促進条例の一部を改正する条例案 77 ◯議長【大和祥郎君】 日程第10、第83号議案国立市自転車安全利用促進条例の一部を改正する条例案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 78 ◯市長【永見理夫君】 第83号議案国立市自転車安全利用促進条例の一部を改正する条例案について、御説明いたします。  本条例案は、中央線高架下自転車駐車場の利用促進のため使用料の額を改定し、並びに自転車駐車場別に駐車区分及び使用料を規定するため、条例の一部を改正するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 79 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。質疑を承ります。1番、上村議員。 80 ◯1番【上村和子君】 今回、この条例案は、説明は使用料の額を改定するという、それだけ書いてありますけれども、なぜこの条例を出してきたのかという説明にはなっていないと思うんです。この条例を提案しなければいけなかった、提案せざるを得なかったという理由が説明の中に入っていないと思います。なぜなら、中身は常任委員会で審査されますが、今まで決めていた使用料を減額するという中身になっております。なぜ、このような条例を今提案しなければいけなかったのか。そこの説明こそ提案説明で必要だと私は思うのです。ですから、そこの部分を説明していただければと思います。 81 ◯市長【永見理夫君】 大綱的には、今提案説明の中では、抽象的ではございますが、利用促進のため、要するに利用率が低いから利用促進のため使用料を改定するという提案説明をさせていただいております。さらに、詳しい説明は担当のほうからさせますので、御理解いただきたいと思います。 82 ◯都市整備部参事【江村英利君】 現在、中央線の高架下自転車駐車場につきましては、収容台数が2,000台ございますけれども、実際の利用のほうは、定期と一時利用を合わせまして500台程度ということで、利用率が25%というような低い状況がございます。このことを解消するために自転車対策審議会のほうに諮問を行いまして、料金の改定を含めて利用者の増を図るということで審議をお願いしておりました。やはり民間の自転車駐車場を経営しているところにヒアリングした中でも、利用率の低いところは料金を下げて、一旦利用者に使っていただくと。その上で利用の促進を図るというようなことがございますので、現在、利用率が低いということを解消するために、まずは下げる形で料金改定を行って、利用の促進を図っていきたいということでの条例の提案ということでございます。 83 ◯1番【上村和子君】 その説明が最初に提案説明の中に入らないといけないのではないかなと。これはとても大きな問題で、利用率が低いということで、利用率を上げるためには料金を改定しなくてはいけないという事態が起きてしまったということだと思います。大綱ですので、もう1点だけにとどめます。これは当初は想定できなかったと。この料金で、この場所で事業を開始したら利用率は低くなるなというような見込みは、当初は立てることができなかったのでしょうか。現実にやってみて、結果的に低かったと。びっくりして、これはだめだというふうに結果論的になったことなのか。当初はそういうふうな想定はなかったのか。当初は、従前の利用料で十分利用されるという見込みがあったのか。当然見込みがあってやったことだと思いますけれども、当初の見込みがどうだったかという検証がされたか、されなかったかというのは常任委員会でしっかり審査していただければいいんですけれども、きょうは大綱ですので、そこのところは、当初は従前の金額で十分利用してもらえると思っていたということで、見込み違いが起きたということでよろしいですか。結論だけでいいです。 84 ◯都市整備部参事【江村英利君】 当初、引き込み線のところに無料の駐輪場がございまして、そこの台数を収容するというようなことで台数の設定をしておりました。料金については、今まで一律で市内の駐輪場を設定しておりましたので、今回は初めて料金を駐輪場ごとに定めるというような形で利用の促進を図るというようなことで改正を考えているところでございます。  当初申しました、引き込み線のところを無料の状態で使っていた自転車の台数が、そのまま有料になっても利用されるだろうというような想定がございましたけれども、恐らく無料であったから利用していたと。有料になったがために、仮にですが、徒歩で行かれるか、ほかの交通機関を使ったかということで、実際にその台数が収容されてこなかったというようなことが1つ要因としてあると思います。 85 ◯議長【大和祥郎君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第11 第84号議案 平成29年度国立市一般会計補正予算(第4号)案 86 ◯議長【大和祥郎君】 日程第11、第84号議案平成29年度国立市一般会計補正予算(第4号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 87 ◯市長【永見理夫君】 第84号議案平成29年度国立市一般会計補正予算(第4号)案について、御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億1,576万2,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ302億9,666万8,000円とするものでございます。  第2条は債務負担行為の補正で、「第2表 債務負担行為補正」のとおりでございます。  なお、補正予算案の大綱につきましては、政策経営部長が補足説明いたしますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 88 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 それでは、補正予算案の内容につきまして、大綱説明させていただきます。  初めに、5ページをお開きください。「第2表 債務負担行為補正」は、1.追加として2件ございます。  次に、歳入について御説明いたします。  14ページ、15ページをお開きください。款13国庫支出金は、歳出の補正予算に対応した国からの負担金、補助金の増減をするものでございます。  款14都支出金は、歳出の補正予算に対応した都からの負担金、補助金等の増減をするものでございます。  款15財産収入は、財産貸付収入の増額を行うものでございます。  款17繰入金は、財源調整のため財政調整基金繰入金の増額を行うものでございます。  款18繰越金も財源調整のため前年度繰越金の増額を行うものでございます。  款19諸収入は、損害賠償金、雑入の増減を行うものでございます。  次に、歳出について御説明いたします。  18、19ページをお開きください。12月補正になりますので、多くは執行見込み及び契約差金の減額が多くなってございます。また、説明につきましては、主な事務事業についてとさせていただきます。  款1議会費は、総額で83万9,000円の増額。主な内容ですが、職員人件費等の増額を行うものでございます。  なお、以降の各款においても同様に決算見込みによる職員人件費等の補正を計上しておりますが、個々の説明は省略させていただきます。  20ページから31ページまでは款2総務費です。総額では1,132万5,000円の減額を行うものでございます。主な内容ですが、寄附事業費は増額、庁舎等維持管理費、庁用車等維持管理費、公共LAN運用事業費、住民基本台帳事務費、都議会議員選挙関連経費は減額を行うものでございます。  32ページから43ページまでは款3民生費です。総額では2億3,712万4,000円の増額を行うものでございます。主な内容ですが、住宅設備改善費自己負担金助成事業費、介護給付・訓練等給付事業費、介護保険特別会計繰出金、保育所運営委託事業費、私立幼稚園等関連経費は増額、老人保護措置事業費、国民健康保険特別会計繰出金、地域型保育事業費、保育園維持管理事業費は減額を行うものでございます。  44ページから47ページは款4衛生費です。総額では1,511万1,000円の増額となりますが、ごみ収集等事業費は減額を行うものでございます。  48、49ページ、款6農林費です。総額では212万円の増額。主な内容ですが、農業振興対策費の増額を行うものでございます。  50、51ページ、款7商工費です。総額では504万3,000円の減額。主な内容ですが、商店街振興事業費の減額を行うものでございます。  52ページから57ページまでは款8土木費です。総額では5,858万3,000円の減額を行うものでございます。主な内容ですが、道路補修事業費、南部地域整備事業費、都市計画決定・変更事務費、高架下市民利用施設整備事業費、下水道事業特別会計繰出金の減額を行うものでございます。  58、59ページ、款9消防費は総額で56万4,000円の減額を行うものでございます。  60ページから71ページまでは款10教育費です。総額では340万8,000円の減額を行うものでございます。主な内容ですが、小学校施設修繕事業費、中学校施設修繕事業費は増額、情報教育等関連事業費、小学校施設維持管理事業費、小学校教育環境整備事業費、文化財調査・活用事業費は減額を行うものでございます。  最後に、72、73ページ、款12諸支出金です。総額では2億3,949万1,000円の増額を行うものでございます。主な内容ですが、基金積立金、国・都支出金返納金の増額を行うものでございます。  大綱説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 89 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。まず、歳入全般について質疑を承ります。1番、上村議員。 90 ◯1番【上村和子君】 実は私、本日の前にヒアリングを受けたときに、余りにもさらりとした中身で聞き逃したところがありまして、歳入に関しまして、17ページに損害賠償金という形で4,556万3,000円が入っているんですけれども、私は、実は自分で今回には出ないと思い込んでいたところがありまして、今回の歳入になぜこの損害賠償金が入ったのかということと、この損害賠償金というのは何を意味しているのかということで、これはすごく重要だと思いますので質疑いたします。 91 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 まず、なぜ入ったのかということでございますけれども、裁判で確定した損害賠償金が全額支払われたということでございます。  2点目のなぜという部分につきましては、裁判で確定した損害賠償金ということでございます。それがここで完結したということで、歳入歳出の増額補正をさせていただくという内容になります。 92 ◯1番【上村和子君】 私が入っていないと思ったのは時間的な、この補正予算(第4号)というのは、いつの段階で庁議で決裁されたものですか。日にち。  もう少しわかりやすく、質疑を変えます。私がなぜ入っていないかと思ったのは、新聞報道によると、支払われたのが11月21日ということなんですよね。11月21日に支払われているんですね。新聞報道ですよ。私が多分、議案説明を受けたのが11月24日だと思うんですけれども、多分、私が最後ぐらいになって、その前に12月議会の議案説明という形で説明が入って資料をもらっていたんですね。その段階にも実は入っていた。だから、実際にどういうタイムスケジュールでこの補正予算が、追加補正だったらわかるんだけど、最初の補正予算(第4号)案に歳入として入れるタイムスケジュールであったのかといったら、到底無理なんじゃないかと思うんですけれども、見込みで入れていないとできないんじゃないかな。違うんですか。実際はもっと早く入っていたということですか。 93 ◯市長【永見理夫君】 当然、相手方からいついつ国立市役所に行きたいと。そして現金をお持ちしたいという情報は、当然アポが、私にも債務を負っている方と会っていただきたいというようなことで連絡が秘書のほうに入っておりますので、その時点で返済をされるという意思表示は伝わっておりました。ただし、実際にその額を数えて債権債務の金額がぴたっとなっているかどうかというのは、その時点までわかりません。新聞報道の日までは。ただし、そういう情報がありますから、あらかじめ庁議等のときには、これを入れますよという前提で補正予算の横長のをつくりまして、ただし、これが例えば欠けているとか、日程が変更になった場合はこれを落としますよという前提で庁議等にかけております。  それから、その後、庁議と前後してですけれども、議員さんへの御説明に入っておりますが、上村議員さんは一番最後でしたので、最初に説明をさせていただいたときはまだ入っておりませんので、今、庁議で申し上げたことと同じ内容で、変更はあり得るという形で説明を口頭で言わせていただいて説明に入っております。その後、21日に入金がされまして、債権債務どおりの額が、入金が確認されましたので、そのとおり補正予算を組ませていただいたと。送付まで数日というところですけれども、間に合ったということでございます。 94 ◯1番【上村和子君】 そういう推測はできます。恐らくそうだろうと。万が一入金されなかった場合は落とすんだろうと思いますけれども、そういう段階で補正予算に入れていいのかなと思うんです。ちゃんと確定した後であっても、追加でもよかったし、次回でもいいだろうに、なぜ見込みの段階で、予定の段階で今回の補正の最初の4号案に入れたのかというところが、そこが知りたいんです。そのときに、大綱なので余り突っ込みたくはないんだけれども、私は本当に不可解だと思いました。まだ確認もされていない段階で入れてしまっていいのだろうかというところで、提案の段階で確かめておかなければいけないと思っているからなんですね。  では、市長のほうに相手方から電話があったのはいつですか。庁議で補正予算に入れ込もうと決めた、その庁議はいつですか。 95 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 相手方からの連絡の部分につきましては、大変申しわけないんですが、今ちょっと事務的に持っていませんので、もし必要であれば、またお話をさせていただきたいと思いますけれども、庁議で今回補正予算の議案を決定したのは11月14日ということでございます。先ほど市長からありましたように、そういう事前の連絡がある中で入れ込んでおりますけれども、場合によっては最終的には落とすということも想定しての庁議決定ということでございます。また、事務的には、いつまでだったら議案に入れられて、送付等の関係がどうなんだという部分はございますけれども、それは最大限事務を精査する中において、今回は入れられたということで御理解していただきたいと思っております。 96 ◯議長【大和祥郎君】 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ、歳入全般に対する質疑を打ち切り、歳出全般について質疑を承ります。1番、上村議員。 97 ◯1番【上村和子君】 先ほどの歳入であった損害賠償金を財政調整基金に積むというところまで今回補正に入っているんですけれども、財政調整基金に積むということを決定したのはいつですか。11月14日の庁議のときに決定されたのですか。 98 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 これは予算、歳入と一連のものになりますので、11月14日の庁議ということで結構でございます。 99 ◯1番【上村和子君】 それでは、その11月14日の庁議で財政調整基金に積みますということを決定された。そのことを議会に対して、各会派に説明をされたのはいつですか。私は今回の補正でも聞いてないような気がするんですが、しなかったですか。したか、しなかっただけでいいです。 100 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 これは事前に議案を送付する前に各会派の皆様には、議案の関係は御説明しています。その中で、補正予算で今回入ってきた歳入につきましては、同額財政調整基金に積ませていただきますということの御説明は差し上げております。上村議員にも差し上げております。 101 ◯1番【上村和子君】 私が言ったのは結果でしょう、積みましたという。だから財政調整基金に積むんだけれども、議会に対して、そのように考えているということで説明をしたということは多分なかったと思います。それでいいですよね。結果として積みますということは言ったけれども。私は、今回のこの補正で、何かさらっと行ったということがとてもひっかかるから、初日でやらなければと思っているんです。財政調整基金に積みますということを11月14日に庁議で決定したということは、そのことを今回の補正予算に反映させて出てきたんだけれども、その前の段階で財政調整基金に組むということを、これは大きな裁判も起きていますので、事前に議会の各会派に、市長はこのように考えているがどうかというような説明とか意見聴取があってしかるべきだと私は考えます。賛成の会派はいいでしょうけれども、少なくとも異を唱えている会派に対しての十分な事前の説明がなされたか、資料をもってなされたかということについては、ぎりぎりまで、裁判のことですから、相手がいることですからということで具体的な中身についての説明はありませんでした。全くなされず、結果的にこういう補正予算でさらりと出てきた。  事前に、少なくとも私は一般質問もしていますし、通告もしていますし、財政調整基金に積もうとする、その意思の前に、正式に全ての会派に対しての説明はあってしかるべきだと考えるわけです。それは当然だと思う。賛成の会派は要らないかもしれないけれども、反対の意思表示をしている会派に対する誠実な対応が必要だと私は思うんです。それがなされないまま、こういう形で出てきたことに対して不可解だという立場で今質疑しているわけです。ですから、そのような配慮が、説明が事前にあってよかったのではないかと思うけれども、そのことに対しての答弁を求めます。 102 ◯市長【永見理夫君】 この案件の損害賠償金をどういうふうな形で財務処理するのかということについては、この間、上村議員からは一般質問で既にいただいておりました。公の場でその使途について私に問うたのは、恐らく上村議員お一人だったと記憶しております。ほかの方、与党、野党という言葉がいいかどうかは別にしまして、私に直接これをこうすべきだということをおっしゃっている方は公の場ではいらっしゃらない。(「いますよ。石井議員もやってる」と呼ぶ者あり)石井議員がいらっしゃいましたね。ごめんなさい。  あと関口議員がその関連の質問をされました。それから、関口議員はお支払いの席にもお見えになっておりました。ですから、そういう意思があるということは、私は確認をしております。その意味では、私はそのときに、ある使途について、こういう形で使ってほしいということについては賛同しませんでした。当事者とその場に居合わせた代理人の弁護士さん等にですね。ですから、その趣旨は関口議員にはお伝わりになっているだろうと考えておりました。  ここからは非常に言いにくいんですが、私は、ある意味でいうと、最初に質問いただいた上村議員の質問に対して、熟慮する中でこういう方向もあるかもしれないということをお答えはしましたけれども、それを変更するのは、上村議員が先でなければならないだろうということを考えておりましたので、私はこういう形の処理については、公の場で言うかどうかは別にしまして、個別にはこういう形で財政調整基金に積みますよということはお伝えをしております。ですから、その意味で一般質問で御質問をくださった上村議員に対しては、きちっと先に返しているという理解がありますので、その余の議員で、関口議員にはそういう形でやっております。それから、石井議員のほうには非公式の場で、非公式というか個別的な場で石井伸之議員にはそういう形で返しておりますので、関連する議員さんのところにはそれなりに返させていただいたという気はございます。 103 ◯1番【上村和子君】 市長はそうやって個別に誠実に、誠意を尽くしたと思っておられて、私も確かに市長とお話しさせていただきました。しかし、私はその場で言っていたのは、市長自身にまだまだ考えてもらいたかったし、財政調整基金に積んでも、これは歳出の中身に入っていくので、これは常任委員会でやればいいし、一般質問でやれることなんですけれども、一旦財政調整基金に積んでも私は構わないと思っています。しかし、この損害賠償金の位置づけをどうするのかとか、どういうふうに考えていけばいいのかというのは、そのプロセスを大事にしなければ、これまでの経過が物別れに終わるのか、ちゃんと修復できるのか、重要な岐路に立つと思うから、だからそのプロセスこそ誠実にやるべきだと私は思って本日伺っているわけです。  ですから、財政調整基金に積むということを11月14日の時点で決めたということについて、各会派に対しては個別には行われたとおっしゃっていますが、それは自分の意思でした。御自分の意思はこうしたいと思うという、その責任においてやりたいということでした。そのときに、それぞれの議員がそれぞれの立場でいいですねと言った議員もいるでしょう。たくさんいるでしょう。財政調整基金に積んでほしいという議員もいたし、そうじゃなくて、お金を出した側の意向を酌むべきだという議員もいるだろうし、私はその両者ではなくて、この問題を最終的に落着させるために、永見市長はどうしますかと市長のリーダーシップを問うていたわけです。そのときに何が大事だったかというのは、そのプロセスの中で、少なくともどこかの時点でこの件に関しては全員協議会が開かれてもよかったし、両方の市民からちゃんと見えるところで議論ができたら、提案する前にできたらよかったなと思うんです。  しかし、こうやって提案されてきましたので、私は資料要求をしたいと思うのですが、この件で提案されるに至った、損害賠償金が入ったこと、そして受け取ったこと、それから庁議で財政調整基金に入れるということを決めた、その一連の経過がわかる資料が欲しいのですが、庁議の話し合いの中身とか、時系列のまとめとか、一連のこの件に関する経過がわかる資料を求めたいと思います。 104 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 1つの個人の債権という部分がございますので、そこに配慮する必要はあると思っています。そこは精査をさせていただく中において、一連の経過についてはお出しをさせていただければと思います。大変恐縮ですが、いつまでという部分をおっしゃっていただいたほうがよろしいと思いますが。 105 ◯議長【大和祥郎君】 資料要求はいつまでという期限があると思いますけれども、個人資料としてなのか、全体の資料にするのか、それはいかがですか。 106 ◯1番【上村和子君】 私はちゃんとできるだけ正式な資料にしていただきたいので、委員会資料として要求しますが、委員会の中では必要ないという人もいらっしゃるかと思うので、私の一存では決められないです。だけど、少なくとも私は個人資料としては必ず欲しいですし、委員会審査の前に欲しいです。 107 ◯政策経営部長【雨宮和人君】 かしこまりました。そのように手配させていただければと思います。 108 ◯議長【大和祥郎君】 それでは、お諮りしたいと思います。委員会資料ということの御要望もありますが、委員会資料になりますと、皆さんの合意をとらなければいけないということでお諮りいたしますが、委員会資料として資料要求することに御異議ありませんか。(「異議なし」「もう一度」「聞こえない」と呼ぶ者あり)済みません、手を挙げて言っていただいて。  損害賠償に係る一連の手続関係の資料ということで今御質疑があったものを委員会資料として用意をさせていただくことに……(「どこの委員会ですか」と呼ぶ者あり)総務文教委員会です。  暫時休憩といたします。                                        午後0時休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                      午後0時2分再開 109 ◯議長【大和祥郎君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。  ただいま1番上村議員より資料要求があった一連の資料につきましては、委員会において配付をさせていただきます。御了承願います。ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)
     なければ質疑を打ち切り、本案は各常任委員会に付託いたします。  ここで昼食休憩といたします。                                      午後0時2分休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                      午後1時1分再開 110 ◯議長【大和祥郎君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。  日程第12 第85号議案 平成29年度国立市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)案 111 ◯議長【大和祥郎君】 日程第12、第85号議案平成29年度国立市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 112 ◯市長【永見理夫君】 第85号議案平成29年度国立市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)案について、御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額からそれぞれ380万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ87億9,352万2,000円とするものでございます。  補正予算の内容は、総務費、前期高齢者納付金等及び諸支出金を増額し、後期高齢者支援金等及び介護納付金を減額するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 113 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第13 第86号議案 平成29年度国立市下水道事業特別会計補正予算(第1号)案 114 ◯議長【大和祥郎君】 日程第13、第86号議案平成29年度国立市下水道事業特別会計補正予算(第1号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 115 ◯市長【永見理夫君】 第86号議案平成29年度国立市下水道事業特別会計補正予算(第1号)案について、御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額からそれぞれ4,475万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ29億3,803万8,000円とするものでございます。  また、第2条は、「第2表 地方債補正」のとおりでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 116 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は建設環境委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第14 第87号議案 平成29年度国立市介護保険特別会計補正予算(第3号)案 117 ◯議長【大和祥郎君】 日程第14、第87号議案平成29年度国立市介護保険特別会計補正予算(第3号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 118 ◯市長【永見理夫君】 第87号議案平成29年度国立市介護保険特別会計補正予算(第3号)案について、御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ3,658万2,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ56億4,435万6,000円とするものでございます。  主な補正内容は、総務費における職員手当等の増額、介護給付費における介護予防サービス給付費の増額、地域支援事業費における一般介護予防事業費の減額を行うものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 119 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第15 第88号議案 平成29年度国立市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)案 120 ◯議長【大和祥郎君】 日程第15、第88号議案平成29年度国立市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)案を議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。市長。 121 ◯市長【永見理夫君】 第88号議案平成29年度国立市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)案について、御説明いたします。  本補正予算案の規模につきましては、1ページの第1条にお示ししておりますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ282万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ16億5,459万3,000円とするものでございます。  補正内容は、職員構成の変更等により、総務費を増額するものでございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 122 ◯議長【大和祥郎君】 説明が終わりました。歳入歳出一括して質疑を承ります。                  (「なし」と呼ぶ者あり)  なければ質疑を打ち切り、本案は福祉保険委員会に付託いたします。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第16 認定第1号 平成28年度国立市一般会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第17 認定第2号 平成28年度国立市国民健康保険特別会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第18 認定第3号 平成28年度国立市下水道事業特別会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第19 認定第4号 平成28年度国立市介護保険特別会計歳入歳出決算(継続審査分)  日程第20 認定第5号 平成28年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算(継続審査分) 123 ◯議長【大和祥郎君】 日程第16、認定第1号平成28年度国立市一般会計歳入歳出決算(継続審査分)から日程第20、認定第5号平成28年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算(継続審査分)までの5件を一括議題といたします。  本決算5件は、9月22日の本会議において、議長と監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託しており、審査は既に終了いたしておりますので、その経過と結果について、決算特別委員長から御報告願います。6番、大谷議員。                  〔6番 大谷俊樹君登壇〕 124 ◯6番【大谷俊樹君】 去る10月5日、6日、10日、11日に行われた、決算特別委員会における審査の経過と結果について御報告いたします。  初めに、平成28年度国立市各会計歳入歳出決算審査意見書の概要について、伯代表監査委員より説明を受けた後、質疑に入りました。  委員より、消防団の車両点検簿に統一性がないという指摘は、どこに不都合が出るのかという質疑に対して、代表監査委員より、チェックしなければいけない項目に統一性がないので、全て新しい点検簿で統一してつくり直していただきたいとの意見であるとの答弁がありました。  他の委員より、多年にわたって郵券の取り扱いなどあったが、それらについて確認したかという質疑に対して、代表監査委員より、今年度についても全課において郵券について確認したが、特に問題はなかったと認識しているとの答弁がありました。  そのほか、選挙の事務が適正に行われたかについて、時間外勤務について、流・充用及び不用額について、公の書類の鉛筆での記載や修正液での修正が社会人として非常識であることについて、道路用地及び下水道設備の取得価格等が不明であることについて、審議会委員の報酬が同じ姓の別の審議委員に支払われるミスについて、固定資産税の誤課税について、過年度支出について、決算審査を行うに当たっての観点、基準について、在庫管理の記録がないことについて、ホームページ更新システムの運用費を誤って5年分計上したことについて、国立市の財政は好転したかについて等の質疑がございました。  続いて、健全化判断比率についての質疑に入りました。  委員より、イエローカードの自治体がない中で、健全化判断比率はこのまま継続して実のあるものになるのかという質疑に対して、当局より、この法律の数値をもって財政が健全なのかはかるにはちょっと足りないと実感しているとの答弁がありました。同委員より、将来を見渡せる実のある指標となるように総務省に声を上げていくべきとの質疑に対して、当局より、国立市だけの問題ではないので、26市の中の財政課長会で意見交換をして考えていきたいとの答弁がありました。  他の委員より、この4指標以外で、予算時に活用していけるような国立市独自の指標を考えていけるのかとの質疑に対して、当局より、独自の指標は持っている。しかし、こちらも将来予測にどこまで関連しているのか難しく、中期収支見通しの中で8年ほどのスパンだと誤差も大きくなく見通していけると考えているとの答弁がありました。  そのほか、資産老朽化比率と債務償還可能年数を組み合わせることについて、将来負担比率のイエローラインを独自設定することについて等の質疑がございました。  次に、平成28年度国立市一般会計歳入歳出決算を議題としました。  当局から歳入全般の補足説明を受けた後、第3回定例会最終本会議で副市長が行った提案説明に対する総括質疑、政策経営部長が報告した債権の放棄についてに対する質疑及び一般会計決算歳入全般について、一括して審査を行いました。  委員より、市たばこ税の歳入について、今後の見通しはとの質疑に対して、当局より、健康志向に伴う喫煙者の減少があり、平成29年度9月末で本数マイナス6%という状況まで落ち込んでいるので、この先、今までどおりを期待するのは難しいとの答弁がありました。  他の委員より、新たな歳入増に向けて、平成28年度はどういった取り組みをしてきたかという質疑に対して、当局より、新規施設の整備に向けてネーミングライツを検討している。平成28年度はこれに向けた研究を庁内で行ったとの答弁がありました。  他の委員より、法人市民税が5,400万円マイナスだが、法人の事業税や法人の住民税も市のサービスを受けている観点から、市の歳入にするよう意見書を上げる考えはとの質疑に対して、当局より、法人住民税については地方の自主財源であり、これを国税化することは地方全体の財政自主権をゆがめるものであることから、交付税の原資の税目及び税率について制度改正が必要だとの意見書を総務省に上げたところだとの答弁がありました。同委員より、既に意見書を上げてありがたいが、回答は来ているのかとの質疑に対して、当局より、回答は東京都を通じて来ている。消費税の引き上げに伴って、東京都等は地方消費税の交付が多くなるので、その遍在を是正するために法人税割の一部について国税化した。見直すつもりはないといった答えがあったとの答弁がありました。  他の委員より、財産貸付収入が平成27年度よりも大きく伸びているが、その内訳はとの質疑に対して、当局より、庁舎の有料駐車場に対する貸付収入が425万4,573円増加、自動販売機の収入で420万6,272円、そのほかは電柱等の貸し付けだとの答弁がありました。同委員より、広告収入も少し増額されているが、内訳はとの質疑に対して、当局より、平成27年度より9.8%増。ホームページが80枠、13社から申請があり160万円。市報のほうが60枠、10社で207万円という答弁がありました。  他の委員より、再生可能エネルギー等導入推進基金事業補助金が4,486万6,000円、太陽光発電システム設置事業が1,100万円の歳入だが、この組み合わせを評価するとともに、内容と事業効果を伺うとの質疑に対して、当局より、地震等の災害で停電が発生した際に必要最低限の電力を確保するために避難所である第二中学校に太陽光パネルを設置。設置工事の事業費約80%を東京都の総合交付金で見る。平成28年度の学校の電気料の単価を当てはめると概算で12万円ほどになると計算しているとの答弁がありました。  他の委員より、市町村総合交付金が増額になった経営努力割の内容を問う質疑に対して、当局より、人事・給与部門、徴税強化部門、歳出削減部門と3部門があり、人員の削減、人事評価制度、徴税強化などが評価される。歳出削減については行革等が評価され、これについては平成27年度に比べて約4,000万円多く交付されているとの答弁がありました。  そのほか、都市間競争に勝つための人口増について、地方交付税の不交付団体について、都支出金の獲得について、中央線高架下の活用による税収増について、現年度収納率について、経営収支比率について、ふるさと納税について、企業誘致について、国立ブランドの創出について、基金繰入金について、健全化方策の効果額について、新公会計制度について、地方消費税交付金について、市税の予算と決算との乖離に対する分析が必要だとのことについて、福祉のまちづくりが歳入増につながるということについて、市税の財政見通しについて等の質疑がございました。  引き続いて歳出に入り、当局から補足説明を受けた後、歳出の款1議会費から款7商工費までの審査を行いました。  委員より、生活保護の実務に当たる職員は多岐にわたる業務で、マンパワーが必要だと思っている。国の基準では保護80世帯につき1人のワーカーが必要で、平成28年度891世帯だと11人必要だが、その人数と社会福祉主事でなければならないとあるがその点を伺うとの質疑に対し、当局より、ケースワーカーの人数は平成28年度で9人、平成29年度には1人ふやしてきているところで、今後も定員管理部署としっかりやっていきたい。社会福祉主事の形で配置しているとの答弁がありました。  他の委員より、各種がん検診に係る事業で議会でも質問がされて、私が質問したわけじゃないけど、胃がん検診のピロリ菌除去についての取り組みはとの質疑に対して、当局より、ピロリ菌の検査については平成29年度予算で実施計画に上がっている。医師会との最後の詰めの段階にあり、12月ごろになる見込みだとの答弁がありました。  他の委員より、社会福祉協議会への補助金がふえているが、基本的には自主運営に任せるところ、9,500万円と金額も大きく、国立市とどのように連携をとりながらすみ分けをして、無駄なく地域福祉サービスを充実していくのか伺うとの質疑に対して、市長より、税金で全て担えない時代になってきている中で、地域の福祉をいかに強くするか。非常にしょうがいの重たい方々を専門的な社会福祉法人にお任せをして、社協自身は地域福祉に純化していくと表明している。市の人材と社協の人材の交流を続けている中で、どこに焦点を置いて福祉コミュニティーをつくるのか明確にしながら社協の体質の変換と強化を行政がやっていくとの答弁がありました。  他の委員より、保育園のほうに行政は力を入れているが、私立幼稚園の充足率が59%と各園定員割れしている状況で、例えば、就園奨励費であるとか入園料の補助金等のさらなるアップをすることについての質疑に対して、当局より、質疑委員から待機児童解消が先になっているんじゃないかとの厳しいお声はいただいている中で、平成29年度からの11時間預かりを来年度あたりまたふやしていくとか、入園準備金は1万円から2万円ということで今年度充実させている。今後もいろいろな声を聞き取っていきたいとの答弁がありました。  他の委員より、気候変動問題で温室効果ガスの削減に具体的な数値目標を決めて取り組んでいない自治体が国立市を含めて4市で、他の3市は数年のうちに計画をつくり、取り組むことが決まっている。自主的・主体的に取り組む必要があるが、どうかとの質疑に対して、市長より、社会全体の趨勢が市役所の発する温室効果ガスだけでなく、市域全体の問題を考える時代が本当に来ているという認識を持って、さらに庁内で検討するとの答弁がありました。  他の委員より、医療費助成制度、小中学生の医療費だが、ことしの6月議会での質問に対して、市長は6年生までは所得制限を撤廃していく方向で予算調整に入ると聞いたがとの質疑に対して、市長より、6月議会で答弁したとおり現在も考えていて、少なくとも小学生までは所得制限を撤廃していく方向だとの答弁がありました。  そのほか、空き家対策を専門的にできる部署の必要性について、ふれあい牛乳支給に係る事業のさらなる充実について、ファミリーサポートセンターに係る事業について、職員の時間外勤務について、地域参加型介護サポート事業について、高齢者家具転倒防止器具取りつけの重要性について、資源回収推進奨励金の単価アップの必要性について、老人クラブの入会宣伝について、福祉会館喫茶コーナー運営が未来に続くような発展性について、接遇スキルのある職員採用について、谷保駅跨線橋をJRに寄附することについて、システムコンサルティング、見積妥当性評価の効果額について、テレホンサービスの取り扱い件数について、個人番号カード交付事務について、市税課税事務等円滑化に係る事業について、マネジメントシートについて、ストックマネジメントについて、高齢者食事サービスに係る事業とふれあい牛乳支給に係る事業の重複について、長寿祝い金がスペシャルだということだけで事務執行していいのかについて、「ひらや照らす」の庭木剪定と駐車スペースについて、子育て支援アプリが使いにくいことについて、ペアレントプログラムについて、くにたち原爆体験伝承者について、家庭ごみ有料化について、夜間・休日女性相談委託料について、生活困窮者自立支援相談件数について、福祉総合相談窓口の学習支援の利用者数が少ないことについて、観光促進に係る事業について等の質疑がありました。  次に、歳出の款8土木費から款13予備費までの審査を行いました。  委員より、給食センターが老朽化しているが、改修工事ではなく抜本的な建てかえに向けて平成28年度はどのような検討をされたのかという質疑に対して、当局より、地図上で適する用地を選定して現況を直接確認した上で情報収集に当たった。他部署とも連携する中でおおむね候補地を1カ所絞り込んだが、交渉事なので詳細は控えたい。今後は地権者と調整を行っていくとの答弁がありました。  他の委員より、今後まちづくりのモデルケースとなる富士見台地域まちづくりビジョンだが、外部の委託で決めていくのか、今後の体制と公共施設再編について担当課とのやりとりはどうなっているかとの質疑に対して、当局より、2名体制であるが、そのほかまちづくりにかかわる各課長を10名弱で検討委員会を立ち上げ、さらに4月から副市長も加わり、専門的な知見をかりて現在まとめている。ストックマネジメントはこれまで財政的な観点で検討を進めてきたが、今後は全市的なまちづくりの視点に立って検討を進めていくとの答弁がありました。  他の委員より、小学校耐震補強・大規模改修に係る事業で校舎の非構造部材の耐震化について、平成28年度の実施状況はとの質疑に対して、当局より、第七小学校と第三中学校について、平成28年度と平成29年度の2カ年工事で行う予定で、28年度は1期工事を無事完了した。校舎全体の天井、照明器具の改修を行い、耐震化を図ったとの答弁がありました。  他の委員より、中区の地域安全センターの土地は東京都に30年間も無償で貸す契約をしている。その東側に30坪ほど当初パトカーの駐車場としてあった未利用地があり、隣接する東京都水道局が管理している4平米の土地がある。これらを一体として有効活用するために東京都水道局から無償で土地を提供していただけないか交渉してほしいと4年も前からお願いしているが、どうなっているかとの質疑に対して、当局より、過去のことの対応は申しわけなかった。相手があることだが、少なくとも今年度中に話をして、しっかりとした形にしていきたいとの答弁がありました。  他の委員より、旧国立駅舎再築に係る基本設計アドバイザリーに194万4,000円使われているが、佐藤前市長が平成28年度予算時に、国立市の生き残る道は「広い空」だと、駅のホームから見えるワイドビュー、四季折々見えるすばらしい風景、大学通りと広い空と向こうに広がる谷保、これは財産であり、旧駅舎復原で失われる。こういったことが検討されなかったのは残念だが、この視点について伺うとの質疑に対して、副市長より、立川駅と国分寺駅と比べて圧倒的に空間の容量がないので、高いビルを密度高く建てて勝負することは基本的に考えられない。佐藤前市長とは話していないので、自分の解釈だが、8.15全体でまちの都市間競争をしていこうと考えたのではないか。景観に関しては、一方的によいとか悪いとか結論を出すことは不能との答弁がありました。  そのほか、熊本の震災への旅費について、学校給食費の光熱水費について、子供の体力・運動能力向上に魔法の道具を低学年から導入するべきことについて、災害対策用備蓄品等調達に係る事業について、町名地番整理について、国民保護計画推進に係る事業について、不登校対策について、本田家の貴重な文化財について、谷保の原風景保全基金について、高架下市民利用施設整備業務について、都市計画マスタープランの改訂について、図書館の本の除籍数について、コミュニティバスに係る事業について、消防団活動推進に係る事業について、市内建物耐震化促進に係る事業について、高架下の駐輪場の利用増について、南口公共施設用地について、交通安全推進に係る事業について、自転車ナビマークの効果について、街路灯省電力化事業について、原材料受け払い簿の押印について、小学校女子トイレ洋式便器取りかえ工事について、緑川東遺跡出土の大型石棒について、校長先生へのハラスメント研修について、砂場の清掃及び殺菌業務について、ヤフー株式会社との防災協定について等の質疑がございました。  以上で平成28年度一般会計歳入歳出決算の質疑を打ち切り、討論は省略し、直ちに採決に入りました。採決の結果、認定第1号平成28年度国立市一般会計歳入歳出決算は、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。  次に、認定第2号平成28年度国立市国民健康保険特別会計歳入歳出決算から認定第5号平成28年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算までの各特別会計決算4件を一括議題とし、当局から補足説明を受けた後、一括して審査に入りました。  委員より、国保において医療費の伸びだが、非常にさまざまな面から御尽力いただいて一財からの繰り入れが約6億5,000万円まで圧縮できたことに対するメリットはどのように考えているか。また、市民への周知が必要との質疑に対して、当局より、まず言えるのは既に健康保険に加入している方への保険料の支払いが住民税で賄われているというところ、その中で平成30年度広域化に向けて大きな法改正から赤字繰り入れの削減解消に財政安定化から取り組むべきと国が打ち出していることから保険料の急激な高騰を避けるためにも一般財源からの繰り入れは慎重に取り組んでいく。平成29年度では広域化に向けて市報の特集号の予算措置をしている。丁寧な形で市報のほうで知らせていくとの答弁がありました。  他の委員より、医療費適正化事業に関して、主な3事業の効果額と多剤管理の実績、これに関して私が提案しているブラウンバッグ事業や厚生労働省で推奨している、かかりつけ薬剤師への調査は進んでいるかとの質疑に対して、当局より、ジェネリック医薬品差額通知3,281万5,571円、糖尿病性腎症重症化予防75万円、頻回・多受診指導163万8,224円、合計3,520万3,795円の効果額。そのほかの項目は医療費分析、国保データヘルス計画策定で多剤管理については16万3,520円の効果額。提案のブラウンバッグ事業やかかりつけ薬剤師は、他市の状況を見て、今後新たな施策として検討していくとの答弁がありました。  ほかに、26市別介護保険認定者の利用率について、後期高齢者の医療制度について、短期保険証の意義について、調整交付金の額について、各特別会計の一般会計からの繰入金について、シニアカレッジ研修について、雨水浸透ます設置事業について、公共下水道のストックマネジメント基本計画策定作業について、保険税の減免件数について、特定健康診査の受診率について、介護保険事務に係る事業について、認定調査に係る事務について、新ご近所さんでレッツゴーについて、資格事務について、人間ドックについて、新総合事業について、一般介護予防事業について、医療と介護の連携について等の質疑がありました。  以上で、平成28年度各特別会計歳入歳出決算の質疑を打ち切り、討論は省略し、直ちに採決に入りました。採決の結果、認定第2号平成28年度国立市国民健康保険特別会計歳入歳出決算は、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。  続いて、認定第3号平成28年度国立市下水道事業特別会計歳入歳出決算は、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。  続いて、認定第4号平成28年度国立市介護保険特別会計歳入歳出決算は、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。  最後に、認定第5号平成28年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算は、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。  以上で本会議から付託されました決算特別委員会の報告を終わります。御清聴いただきありがとうございました。 125 ◯議長【大和祥郎君】 委員長報告は認定第1号から認定第5号までいずれも認定であります。委員長報告に対する質疑は省略し、直ちに会派代表討論を行います。その順序は、議長において順次指名いたします。  初めに、緑と自由の風代表。9番、重松議員。                  〔9番 重松朋宏君登壇〕
    126 ◯9番【重松朋宏君】 2016年度は、佐藤一夫前市長が編成した予算を、佐藤市政の継承を訴え当選された永見理夫市長が12月から引き継いだ1年間になります。会派緑と自由の風は、2016年度の一般会計、国民健康保険特別会計予算案に反対しました。その反対理由は、執行段階でも解消していないため、決算においても一般会計、国民健康保険特別会計決算を認定せず、その他の特別会計決算を認定します。  第1の反対、不認定の理由は、17年前の大学通り高層マンション建築紛争について、オール国立で進めた景観政策の責任を政治報復的な高額請求裁判で上原元市長一人に負わせ、市民の分断と対立を深めてきたことです。このことを佐藤前市長は喉に刺さった骨のように重苦しく残っていると表現され、国立市が高等裁判所で逆転勝訴した際も判決を喜ぶことなく、終始重苦しい表情をされていました。国立市政に深く太く突き刺さった骨を抜くことができないまま佐藤前市長は亡くなられ、永見市長が就任される前に、最高裁判所の上告棄却決定がされ、上原元市長の敗訴が確定しました。  国立市議会は、2013年に地方自治法第96条に基づく債権放棄議決を行っており、市長は議決を執行する責任があります。たとえ請求判決が確定した後も議決は有効であり、永見市長はいつでも債権放棄議決を執行することができましたが、就任直後の記者会見で早々と元市長に約4,500万円を請求する旨表明し、支払い期限を2月28日とする請求書を送りました。毎日4,000円以上ふえる延滞金を含む総額4,556万2,926円は、全国から5,000人に及ぶ人々の支援で集められ、去る11月21日に完済されました。永見市長は、市民を分断してきた1つの大きな課題が終わったことに安堵しているとのコメントを出されました。  佐藤前市長と国立市政の喉に刺さった骨は、市長や我々政治の力ではなく、全国の市民の力で大方抜かれました。しかし、この約4,556万円をただ受け取って財政調整基金に積んだだけでは、国立市が上原元市長一人に責任を負わせている、ひどいとの思いが全国何千人もの人々に広がり、カンパが集まったという事実だけが残ります。10年以上にわたる市民の分断と対立、永見市長が施政方針で述べられたルサンチマンを乗り越えるには、まだやり残したことがあります。  国立市民にとって景観やまちづくりの問題は、大学通り高層マンション建設問題だけではなく、文教地区闘争に始まる長い長い歴史があります。来年は景観条例が制定されてから20年になります。1990年代、市内あちこちで建築紛争が起こり、景観権裁判が提起される中で、住民の条例制定直接請求の流れを経て、佐伯市政時代につくられた景観条例です。そして、2016年、上原市政時代に否決されてから10年間日の目を見ることがなかったまちづくり条例が佐藤市政のもとで復活し、施行されました。上原元市長を支援する性格を帯びた4,556万円を、過去を未来につなぐ、大学通りからまち全体につなぐことに有効に活用されていくとき、ようやく市民を分断してきた国立市政の喉に刺さった骨が完全に取り除かれるのではないでしょうか。  決算を認定できない第2の理由は、プライバシー侵害の懸念が残るマイナンバー制度と国立市の対応を認められないからです。2016年は通年でマイナンバー制度の運用が始まりました。2017年11月に延期された本格的な情報連携に向けてセキュリティー対策やシステム改修がされましたが、対策は後手に回り、議会質疑でも制度の詳細はまだ国から提示されていないとの答弁が繰り返されてきました。国立市は、マイナンバーを含む特定個人情報の利用をなし崩し的に拡大することはしていませんが、市の独自判断で証明書のコンビニ交付を始めました。その初期費用は約3,000万円、ランニングコストは約1,000万円にも上り、1枚200円の住民票をとるのに、実に2万円以上のコストがかかっています。事業費も大きく、当然財政健全化のための事務事業評価の中で有効性や効率性、公平性が判断されるべきところ、住民基本台帳事務全体でしか評価されていません。マンネリ化、現状追認になっている行政評価、事務事業評価制度のあり方を改善するとともに、事業実施時点で有効性、効率性、公平性に欠けることが明らかなコンビニ交付については、これ以上傷口を広げないよう、即時撤退されることを提言しておきます。  決算を認定できない第3の理由は、市民負担や市民合意に向けた姿勢が希薄なまま、大事なことが当事者不在、行政主導で短期間のうちに決められてきたことです。「私たちのことを、私たち抜きに決めないで」というのは、国連の障害者権利条約としょうがいしゃがあたりまえに暮らすまちくにたち条例の精神ですが、この原則は、しょうがいしゃやマイノリティーだけでなく、全ての施策や、そこにつながる当事者に適用されるべき原則です。  保育園の強引な民営化について、ことし3月議会に陳情が出されたことを受けて、当事者参加のもと見直される方向になったことは評価しますが、詳細まで内部で決め込んだ後で、当事者や市民にはこれを決めたからと一方通行で知らせ、形だけのパブリックコメントを求めることが横行しています。  2016年は子育て世代など世帯人数の多い市民に負担感が大きい国民健康保険料が大幅に値上げされ、全市民にかかわる家庭ごみの有料化も市民的議論を巻き起こすことなく、スケジュールと結論ありきで決められました。しょうがい当事者と話をする前に、市役所駐車場有料化の詳細も決まりました。とりわけ公共施設はこれまでと同じ規模でそのまま維持していくことは無理であり、再編統合せざるを得ないことが明らかになっています。今から市民的な議論と合意形成に向けた取り組みが必要であるにもかかわらず、行政内部の検討にとどまり、そのプロセスも見えてきません。  行政サービスを誰がどう負担するかという問題について、市民的議論よりも行政的スムーズさを優先する姿勢は、住民自治を後退させ、市民を単なる行政サービスの一消費者にしてしまいます。払った税金に見合った行政サービスを私にという消費者意識は、みんなにとって必要なサービスをみんなで支え合おうという市民自治のマインドとは似て非なるものです。結論を決め込む前に、どうしていくか広く当事者市民に投げかけ、負担のあり方も含めて、双方向で政策をつくり上げていくことこそが、結果的には問題が長引かず、政策のクオリティーも高まります。市民を単なる行政サービスの消費者扱いせず、主権者としてしっかり向き合うことこそ、永見市長が施政方針でみずからの信条とされた「市民を尊敬すること」ではないでしょうか。  最後に1点、予算執行に当たって指摘しなくてはならないことがあります。市議会議員が市の職員に対して継続的にパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントを行ってきたことが年度が変わった後に発覚し、当該議員は辞職しました。パワハラ、セクハラの事実を、永見市長以下、当局はある程度把握していたにもかかわらず、議会には知らせることなく対応が後手に回り、不十分であったことは否めません。私たち議員もみずから襟を正すとともに、当局に対しても形だけではない実効的な再発防止策を求めます。  2016年度国民健康保険特別会計決算については、住民合意なき国民健康保険税の値上げに反対する立場から不認定とします。しかし、私たちは、国民健康保険事務を初め、生活困窮者に対して市役所全体で寄り添う姿勢と体制が広がっていること、国民健康保険財政の東京都移管に伴い市民負担増とならないよう努力されていることを評価しています。  8月に発表された2018年度行政経営方針では人権・平和施策はコストを抑えて成果を維持する施策と、とても控え目、奥ゆかしい表現で位置づけられていますが、佐藤市政を継承する永見市長のこと、次の施政方針においては、再び人権・平和を政策の根幹に掲げられることと期待しています。  さらに、これまでの国立市政が果たせなかった政治的対立を乗り越えること、市民を巻き込むプロセスを大事にし、何よりも弱い立場にある人にしっかりと寄り添い、結果として私たちも賛成できる2018年度予算案を検討されるということを期待しつつ、緑と自由の風の討論といたします。 127 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、緑と自由の風の代表討論を終わります。  続いて、新しい議会代表。11番、石井議員。                 〔11番 石井めぐみ君登壇〕 128 ◯11番【石井めぐみ君】 会派新しい議会を代表いたしまして、平成28年度一般会計決算並びに各特別会計決算に対し、認定の立場で討論させていただきます。  平成28年度は日銀によるマイナス金利の導入という異例の金融政策から始まりましたが、円相場は上昇を続け、円高進行による輸出企業の採算悪化から景況感が落ち込み、消費が大きく減少する1年となりました。また一方、アメリカの大統領選挙ではトランプ氏が勝利をおさめ、その経済施策への期待感から株価が上昇。ドル円相場も一気に円安へと方向が変わり、予想のできない展開が続いています。そのような景気のローテーションのはざまにあって、平成28年度の国立市の歳入歳出額は依然として高水準を保ち、歳入では、市民税は個人・法人と合わせて約2億2,400万円の増、また固定資産税は1億3,700万円の増となるなど、景気回復の実感がないと言われながらも、少しずつ個人所得が伸びていることがわかります。  一方で、2009年以降7年ぶりに普通交付税不交付団体となったため、歳入では地方交付税が9,300万円の減となりました。残念ながら、現行の制度では不交付団体である実質的なメリットはほとんどありません。そもそも大きな企業が少なく、個人市民税に頼っている国立市が不交付団体になるというのは大変違和感があり、本気で地方分権を進めるならしっかり自立できるよう、権限とともに財源も移譲するべきであると、市長会などを通じて国に要望していただきたいと思っています。  また、税連動交付金である地方消費税交付金が約2億200万円の減、さらに利子割交付金、配当割交付金、株式等譲渡所得割交付金が大幅に減となりました。利子割交付金は税制改正により減少したものですが、配当割交付金や株式等譲渡所得割交付金は前年の出来事や数字から予想可能な部分が大きいと感じています。補正も含めると、当初予算から約2億1,300万円余りも減少しているというのは、市の財政にとっては余りにも影響が大きいのではないかと思っています。東京都の通知をうのみにせず、特に、歳入において予想可能なものは数字を厳しく見積もっていただきたいとお願いしておきます。  適正な事務執行が行われたかという観点から見ますと、審査意見書で指摘を受けた幾つかのミスが気になりました。特に、マンションの固定資産税について共用部分の案分計算に誤りがあったことがわかり、12万8,100円の還付がされている一件では、誤課税のあった住戸の当事者がたまたま調べたことで発覚したという経緯を考えても、決してあってはならないことと遺憾に思います。また、ホームページの更新システム使用料が誤って5年分も計上されていた件では、本来200万円ほどの事業に対して、1,000万円以上の金額がのっていた違和感に誰も気づくことはできなかったのでしょうか。相変わらず減らない時間外勤務の過剰さを考えると、厳しい労働環境の中で起こってしまったいっときのミスかもしれませんが、市民の税金をお預かりする責任をもう一度心に刻み、再発防止も含めて、不適切な予算執行が起こらないよう徹底していただきたいと思います。  認定討論と言いながらここまで厳しいことばかり申し上げましたが、市税の収納率は前年度の99.3%から、さらに0.1ポイント伸ばして99.4%となりました。多摩26市ではもちろんトップの収納率で、これにより経営努力割の増などにつながっており、これはひとえに収納課の御努力と国立市民の意識の高さのゆえんであり、十分に評価されるべきものと感じています。  歳出を見ますと、一貫して民生費が伸びていることがわかります。これは全国的な傾向ではありますが、少子高齢化に伴い、福祉施策に要する経費は年々ふえており、特に医療扶助費の伸びは、厚生労働省でも大きな課題として検討が重ねられています。これは特別会計にもかかわることですが、国立市においても生活習慣病の予防やジェネリック医薬品の推奨、頻回受診の対策など、医療扶助費の適正化に向けた取り組みには改めて力を注ぐべきと考えています。  また、平成28年4月から新たに認可保育園が開設されたことにより、児童福祉費であるところの保育所運営委託料が大幅にふえましたが、待機児童の解消は喫緊の課題であることから、今後もちゅうちょなく取り組んでいただきたいと思っています。これは将来への投資であり、待機児童の解消によって働く人がふえ、家計が潤えば、いずれは市に還元されるものです。何より働きたいと意欲を持つ人が障壁を感じずに働ける社会をつくることが大切だと感じています。  土木費では、旧国立駅舎再築用地買収事業や国立駅南口第1自転車駐車場整備事業など大型案件があり増加しましたが、国立の未来に明るい希望を持てる事業については、今後も積極的な投資が必要であろうと考えています。しかしながら、稼働し始めた国立駅南口第1自転車駐車場は、赤ちゃんを連れたお母さんがスロープを上れない、電動アシスト自転車がラックに乗せられないなど、市民から改善の要望が出ており、これには早急な対応が必要です。  庁舎等維持管理に係る事業では、庁舎駐車場拡幅工事に約607万円かかりましたが、財産収入として月額100万円余りを得られることがわかりました。残念ながらドラマのロケなどで使うことが難しくなってしまいましたが、一定の収入が見込める財産の貸し付けは、自動販売機などとともに促進すべきと感じています。  元気高齢者の居場所づくりに係る事業や子どもの居場所づくり事業補助金に係る事業は、市民の力で市民を支えるという、これからの地方自治の1つの柱となっていく大切な事業です。しかしながら、決算の数字を見る限り、現段階では十分な予算がついておらず、市民のボランティア精神に頼ることが前提の事業となっています。ボランティア精神に頼ったままの事業では、いずれ継続が難しくなるかもしれません。  観光促進に係る事業では、リニューアルされた観光用のポータルサイト「くにたちナビ」は読み物風の記事が好評で、国立市の魅力があふれるサイトになっています。また、同様に観光まちづくり協会に委託しているフィルムコミッション事業では、ほぼ毎日ロケの打ち合わせがあり、問い合わせがあり、また、ほぼ毎週市内のどこかでロケが行われていると聞いています。シティープロモーションの効果を考えるならば、ほぼ1人分の人件費で2つの大きな事業を運営できるコストパフォーマンスは特筆すべきものと考えています。さきの2つの事業も同様ですが、市民の力でできる事業は市民に任せ、行政がしっかりと支援をするというのが本来の自治のあり方ではないでしょうか。潤沢とは言えない財政状況の中で、いかに市民の力を活用するか。自治という言葉の意味に立ち返り、国立らしい市政運営を検討していただくことをお願いして、平成28年度一般会計歳入歳出決算及び各特別会計歳入歳出決算につきましては、いずれも認定とさせていただきます。 129 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、新しい議会の代表討論を終わります。  続いて、日本共産党代表。15番、住友議員。                 〔15番 住友珠美君登壇〕 130 ◯15番【住友珠美君】 日本共産党を代表いたしまして、2016年度国立市一般会計に不認定、ほか全ての特別会計決算に不認定の立場から討論いたします。  国の動向を見ますと、経済再生担当大臣が8月末の月例経済報告で、景気拡大は第2次安倍内閣が発足した2012年12月からことし8月までで57カ月となり、戦後2番目に長い「いざなぎ景気」に並ぶという見解を表明しました。「いざなぎ景気」に並ぶというのが本当なら明るいニュースのはずです。ところが、国民には景気拡大したと言われても、全く実感が湧いていないのが現状です。  大企業は2016年度の経常利益を増加させましたが、年度として初めて400兆円超えの計上です。しかし、国民の間では可処分所得は上がらず、消費をふやすゆとりはありません。これでは国民の暮らしが上向くはずはなく、ますます格差は拡大し続けます。  国立市の平成28年度決算で、個人市民税が平成27年度より約1億6,000万円増収したことについて、市は景気が回復傾向にあるとの説明でした。資料によると1人当たりの給与収入金額は約2万4,000円減り、所得200万円以下の方は約16%になり、2年前と比べて所得2,000万円以上の方が399人から461人に増加した一方、100万円以下の所得の方は911人から946人へこちらも増加しています。国立市でも格差が広がっていることが見てとれます。  やはり市政は市民生活の安定・向上こそ最優先に考えるべきであり、これ以上の負担増にならないよう、バランスよく市民の納めた税金がきちんと暮らし・福祉・教育重視に使われなければいけません。もちろん建設事業費の全てが悪いと言っているわけではありませんし、市民生活に必要な事業は行うべきですが、特に大型開発となりますと多額の市債、財源が伴うことです。限られた市財政の中では次世代にツケを残さないようにすべきですし、不要不急の開発はすべきではありません。  数年前に行われた市民のアンケート調査では駅前に欲しいものの1位が駐輪場でした。しかし、市は、駅近くにあって大変便利に活用していた南第1駐輪場をわざわざ壊して200メートル西に移動させるような何年も前からの計画でした。その間、全く市民の意見が反映されなかったと言わざるを得ません。  教育です。スクールソーシャルワーカーの拡充、インクルーシブ教育推進事業に力を入れたことは、次世代の育成にしっかり取り組もうとする姿勢として評価できます。しかしながら、教育費の割合を見ますと、歳出決算総額が292億8,999万9,989円であるのに対して、教育費は23億755万6,414円、比率で見ますと全体の7.88%、多摩26市の一般会計に占める教育費の割合では下位に属しています。市当局は、比率の問題ではなく中身の勝負だとさきの委員会では答弁されていましたが、公立学校のトイレに関しても抜本的な改修に対して、共産党では何度も取り上げています。これは校長会からも要望書が出ていることです。また、子供たちが放課後を安心して過ごせる学童保育の拡充はより一層切実なものとなっています。こんなにやることはあるはずですし、文教都市くにたちを掲げているのだから、もっと教育環境の整備、あるいは施策に力を入れていかなくてはならないのではないでしょうか。  また、保育園民営化に関して議論を重ねてきましたが、市当局では何度か保護者との話し合いを重ねたことはよかったと思いますが、共産党では、まずは保育の質のガイドライン作成をと何度も要望したにもかかわらず、拙速に民営化を進めた後になってのガイドライン作成ということになってしまいました。保育の質の確保の担保がきちんと話し合われていないうちに民営化が推し進められてしまったことは非常に残念ですし、今ある公立保育園は国立市の宝ですから、今後もしっかり公立保育園として守る必要があります。  ごみの有料化問題ですが、平成28年度は平成29年度の有料化実施に向けて市民説明会やアンケート、パブリックコメント等行ってきましたが、施策に生かされた結果になっていないと考えます。特に、アンケート結果では、まだ約半数の市民が有料化に対して反対している、あるいは有料化に疑問があるとしているにもかかわらず、まさに強引に推し進めてしまったと言わざるを得ません。今まで国立市では市民の皆さんが意識を高く持ってごみの減量化に取り組まれてこられました。本当にすばらしいことです。今後も行政と市民の皆さんとはともに協力しながら、ごみ減量の推進を図っていくようになるわけですから、そこをしっかりと踏まえなければ、よい関係性の構築は成り立ちません。市民がしっかりと納得できるような施策になっていなかったことに問題があります。  以上の点を鑑みますと、生活基盤の安定・格差是正に向けた、暮らしを応援する抜本的な施策は十分に行われたと考えられず、2016年度国立市一般会計には不認定といたします。  国民健康保険特別会計ですが、平成28年度の国民健康保険税現年課税分の所得階層別収納状況では、課税所得200万円未満の方の比率が80.31%も占めています。この多くは年金生活者や無職者です。低所得者と言われる方がこれだけ多くかかわっている国保は、まさに国民皆保険最後のとりでと言えます。そんな中、3億円の負担増が出されましたが、基礎自治体として市民の命と暮らしを守ることを考えるならば、低所得者層の多い国保に対して拙速な値上げは行うべきではありませんでした。この点から、国民健康保険特別会計には不認定といたします。  下水道事業特別会計は、消費税8%増税したときから共産党として反対していますが、特に生命にかかわる水である下水道に税金をかけることは不適切とみなし不認定とします。  介護保険特別会計は、国から出されました方針で要支援1・2を介護保険から外し、自治体主体の地域支援事業に切りかえたことで事業所にとって経営の悪化を招く要因になりました。そもそも介護保険を払っているのに保険制度が使えないことは矛盾しています。また、生活援助は60分から45分へと短縮されたことでADLの低下を招くことが危惧されています。国の改悪を実施することは到底認められないため、不認定といたします。  後期高齢者医療特別会計は、75歳以上に対する医療差別につながるという点と、制度的に破綻しているので、まずは一度国保に戻すべきと主張して不認定といたします。  以上で討論を終わります。 131 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、日本共産党の代表討論を終わります。  続いて、公明党代表。10番、青木議員。                 〔10番 青木淳子君登壇〕 132 ◯10番【青木淳子君】 公明党を代表いたしまして、平成28年度国立市一般会計の歳入歳出決算及び各特別会計のいずれの歳入歳出決算も認定する立場で討論をいたします。  平成28年度は、故佐藤前市長が予算を組み、最後の予算執行となった決算であります。道半ばで御逝去されましたが、佐藤前市長の思いが託された安心・安全のまちづくりと次世代育成のための事業が実現いたしました。平成28年度は、平成21年度以来7年ぶりの普通交付税不交付団体となり歳入減となりましたが、決算総額歳入300億3,837万円、歳出総額292億7,680万円と高い水準でありました。平成28年度決算概況によりますと、歳入の市税は景気回復による個人所得が増加し、法人業績の伸びに伴い、個人市民税所得割や法人市民税法人税割が増加、家屋やマンション等の新築の増加などにより固定資産税も増加したことによるとのことであります。  また、収納率は、平成20年度に収納課を創設以来毎年度向上し、現年度分は99.7%でありました。滞納繰越分も合わせた全体では99.4%と0.1ポイント向上したことにより、市税全体で増加いたしました。この率は多摩26市中第1位、全国においてもトップクラスとのことであります。これは収納課の職員を中心とする市職員の皆様の御尽力によるものと高く評価いたします。また、多くの市民の皆様が納税に御協力いただいた結果であると感謝申し上げます。一方、経済的に困窮し、払いたくても払えないという市民に対し、適切に対応していくことも大事な行政の役割であります。これからも市民に寄り添い、工夫し、業務に当たっていただくようお願いいたします。  財政調整基金は、当初予算では4億9,500万円を取り崩す予定でしたが、市税が増収となり、2億3,189万円積み立て、最終的には取り崩すことなく財政運営を継続できました。経常収支比率は92.7ポイントとなり、平成27年度より2.4ポイント悪化しました。この原因は、歳入面では市民税や固定資産税の増はあったけれども、地方消費税交付金の減、不交付団体になったことによる普通交付税の減により、全体では減となりました。  歳出面では、減額効果の大きな事業の見直し等はなく、公債費及び扶助費の増により、全体で増となったことにより経常収支比率が悪化しました。今後も扶助費の増加が見込まれ、公共施設の老朽化が進み、待機児童対策や国立駅周辺のまちづくりなど中長期的な課題や事業が山積しており、油断できない財政状況です。市民サービスの向上のための財源の確保と経費削減のための行財政改革に一層努力するようお願いいたします。  国民健康保険税に関しては、市税と同様に徴収率が上昇し、現年度分は96.5%で、滞納繰越分を合わせても徴収率は93.6%と1.2ポイント改善しました。これにより東京都から調整交付金補助金として約1億4,000万円の歳入増となり、一般会計からの繰入金の圧縮にも貢献しています。このことも職員の地道な努力の結果であると高く評価いたします。  実施した事業を見ますと、くにたち原爆体験伝承者第1期生による講話とともに派遣開催も行われました。自治体の平和イベントとして、岐阜県北方町、千代田区、国分寺市へ派遣、目黒区と川崎市の学校へ派遣、そのほかにも民間企業や市民グループなどから依頼を受け、講話をされています。この事業は、故佐藤前市長の政策の根幹である人権と平和政策を形にした1つであります。原爆・戦争体験伝承者第2期生の研修もスタートしています。今後も先人たちの思いを受け継ぎ、しっかりと継承していただくことを強く願います。  太陽光発電パネルと蓄電池を第二中学校に設置した事業は、東京都の事業である再生可能エネルギー等導入推進基金事業補助金と、太陽光発電システム設置事業の総合交付金によって行い、一般財源からの支出を大幅に抑えることができました。太陽光発電システムは地震等の災害で停電が発生した際に必要最低限の電力を確保するためのものですが、災害発生時だけではなく、日常においても太陽光で発電した電気を使用することで学校の電気料金の削減にもつながっています。これは各課で国や都の補助金等の獲得に努力し、歳入増につながったものであり高く評価いたします。  次に、こども医療費助成制度は、小学校3年生まで所得制限を撤廃し、子育て支援の充実に大きく寄与している事業であります。永見市政における重点項目の1つは子育て支援であります。永見市長は、少なくとも小学校6年生までは撤廃していく方向で考えていると答弁されましたが、さらに中学3年生までの撤廃を強く要望いたします。  文化財調査・活用に係る事業の中で、緑川東遺跡出土の大型石棒が国の重要文化財に指定されたことは、市制50周年の節目に当たり、文化のまち国立にとって大変意義深く、意味のあることであると考えます。今後とも、さまざまな機会を使い、文化を大事にする国立として対外的にも大きくアピールしていっていただきたいと思います。  小学校、中学校の耐震補強・大規模改修に係る事業について、これまでも継続的に校舎の非構造部材の耐震化、校舎全体の天井や照明器具の改修を順調に進めてきました。子供たちが日常過ごす校舎は災害時には避難所となり、耐震補強・改修は重要な事業であります。今後とも引き続き、計画どおりに進めていただくようお願いいたします。  次に、国民健康保険人間ドックの助成事業に関して、平成28年度は586人が事業を利用いたしました。被保険者が1,000人以上減少している状況においても多くの市民の皆様が利用されています。人間ドックは自己負担がありますが、効率的に検査ができ早期発見・早期治療に結びつく大事な事業であります。医療機関によって検査項目が違っており、オプションをつける場合も起こります。検査項目を再度確認し、さらに有効で市民の健康寿命の延伸に寄与する事業となるよう、今後ともよろしくお願いいたします。  時間外勤務について一言申し上げます。時間外勤務手当は減少していますが、500時間以上の職員は年々増加し、平成28年度25名、最高1,014時間でした。平成29年度は健康管理も留意し、削減に努めているとのことでしたが、なお一層の業務改善をお願いいたします。健康で業務に当たることができる職場環境により、職員が市民に寄り添う行政が実現できると考えます。  国立の都市としての価値を高め、次の50年へ確かな未来を築いていくことを期待し、平成28年度一般会計歳入歳出決算及び各特別会計歳入歳出決算に対する認定の討論といたします。 133 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、公明党の代表討論を終わります。  ここで、討論の途中ですが、休憩に入ります。                                      午後2時4分休憩    ────────────────── ◇ ──────────────────                                     午後2時19分再開 134 ◯議長【大和祥郎君】 休憩を閉じて議事を再開いたします。  続いて、こぶしの木。1番、上村議員。                  〔1番 上村和子君登壇〕 135 ◯1番【上村和子君】 2016年度国立市一般会計決算不認定、保険税の大幅値上げをした国保特別会計、国立市の終わらない借金となった下水道特別会計、制度そのものに無理がある後期高齢者医療特別会計、以上の3つの特別会計に不認定、介護保険特別会計は直営地域包括支援センター事業を評価し認定の立場から、こぶしの木として討論いたします。  まず初めに、一般会計不認定の理由を大きく3点述べます。  1点目は、国立駅南口に旧国立駅舎を復原することです。私は、旧駅舎を復原することより、南口には十分なオープンスペース、広場を確保すること。今、下りホームから見えている真っすぐした大学通り、広い空、どこにもない国立らしいまちの景観を遮ってはいけないと考えます。  2点目は、家庭ごみの有料化です。戸別収集や福祉的配慮、事業所への指導、まだまだ足りません。市民の声を聞きながらの見直しを求めます。  3点目は、上原元市長に対する求償権裁判についてです。佐藤前市長は喉に刺さった魚の骨と、本裁判の決着と終止符について苦しみました。これをただ債権の回収という事務処理のみで終わることは、未来へのルサンチマンになると考えます。問題の本質は、景観重点地域である大学通りに高い建物を建てることに対してであります。永見市長には問題の本質を見きわめ、未来志向で終わらせることができる賢明な政治力を求めます。  さて、2016年度決算は、11月16日に亡くなられた佐藤一夫前市長の最後の決算であり、佐藤前市長の継承をうたって当選した永見市長がその締めくくりを行った決算でありました。佐藤市政の総括の決算でもあります。私は、佐藤市政の最大の評価は、その人権・平和に対する揺るぎない姿勢だと考えています。また、多くの皆さんもそうだと考えておられることだと思います。全ての施策の基盤に人権を置くソーシャルインクルージョン、人権行政の理念を掲げ、みずからの命が尽きるときまでそのことを全うしようとした、その姿勢は本物でありました。佐藤前市長の最後となった公務は、亡くなる8日前に車椅子で参加した平和首長会議国内加盟都市会議総会でした。そのときの講話の中で、佐藤前市長は、平和と人権は同義語であり、しかもこの2つは日常語でなければならないと述べ、国立市では口伝としてその重要さを伝え続けていく、そのための事業を行っていると述べ、行政人として地球規模の平和・人権を考え進めていかなければならないと前置きをした後、同行した市長室長に平和・人権行政の使命についての宣言を代読させました。  その宣言の中で、市長は、私は市民から選ばれた一為政者として、この壮大なテーマから逃避せず、未来に向け挑戦する。日常の連続こそ、人類の争いを回避する唯一の手段である。私は全ての市民が地域で幸せに暮らせるよう市民の命を守り抜く決意であると宣言し、会場に集まった広島市長を初め、全国の首長の方々に深い感銘を与えたと聞いています。これがまさしく佐藤前市長の遺言となったと考えます。この宣言文は、当時の市長室の職員の方々が市長の話や思いを聞きながらまとめたもので、会議の場での講話での代読も含め、まさしく口伝により次世代の職員に託したいという佐藤市長の強い思いを感じます。永見市長は、そのことをしっかり継承し、さらに発展させ、条例として残すことを表明。今、平和・人権行政の使命の宣言文づくりにかかわった市長室の職員の人たちにより、その作業が進められています。  その土壌をつくった佐藤前市長の功績に敬意をあらわすとともに、その遺言となった宣言が力強い条例となって誕生することを心から願い、私、こぶしの木としての討論といたします。 136 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、こぶしの木の討論を終わります。  続いて、みらいのくにたち。2番、望月議員。                  〔2番 望月健一君登壇〕 137 ◯2番【望月健一君】 平成28年度決算につきまして、みらいのくにたちとして、一般会計決算及び各特別会計決算、いずれにつきましても認定の立場から討論させていただきます。  さまざまな要因はありますが、平成21年度以来7年ぶりに普通交付税不交付団体となりました。全国的に見れば、財政的には健全とも言えますが、高齢化の進展のもと、扶助費がふえていくことは必然であります。また一方、ストックマネジメント事業などを考えれば、今後さらに行財政改革を進める必要がございます。さらには、持続可能な行財政運営ということをしっかりと見据えて、長期的な計画行政のもと、財政運営をお願いいたします。  平成28年度予算は、お亡くなりになられた佐藤一夫前市長の指揮のもとつくられたものであります。佐藤前市長の実績を踏まえつつ、永見市政において、今後、特に永見カラーを出しつつ、さらに発展させていただきたいものとして3点挙げさせていただきます。  1つ目は教育・子育て支援、2つ目は地域包括ケアの推進、3つ目は誰も排除されない平和・人権の施策であります。  1つ目の教育・子育て支援に関しまして、平成28年度における待機児童の数は109名。また、平成29年度の待機児童数は125名であります。国立市は、待機児童対策には大変力を入れております。例えば、平成24年度から比較すると、認可保育所の定員は200名以上ふえております。にもかかわらず、待機児童の数は減っておりません。子供が地域で育ち、保護者の働く権利を保障するためにも待機児童対策、しっかりと行っていただきたいと思います。  また、永見市政においては、待機児童対策のみならず、就学前の子供たちに対する教育施策の充実をお願いいたします。子供の貧困対策について、平成28年度には生活困窮世帯における学習支援事業が始まりました。しかし、複合的な課題を抱えた世帯の子供たちに対する学習支援事業、大変難しい状況にございます。私も学習支援でボランティアをさせていただいた身として、実感としてその難しさを認識させていただいております。  健康福祉部、子ども家庭部、教育委員会が縦割りをなくし情報共有を進めていただきたいと思います。また、市全体として、どのように困難を抱えた子供たちに対する学習支援をどうするべきかを考えていただきたいと思います。さらには、民間団体においても学習支援、子ども食堂などの活動が多く立ち上がっております。そうした団体と連携し、またバックアップもさらに進めていただきたいと思います。複合的な課題を抱える子供、保護者を一体的に支援する仕組み、子供版の地域包括ケアの創設をお願いいたします。子供たちの施策を充実させることは、国立市、そして日本の未来への長期の投資、その視点を持って文教都市にふさわしい教育・子育て支援をお願いしたいと思います。  2つ目の地域包括ケアに関しましては、平成28年度は平成27年度の決算と比較いたしますと、日常生活支援事業が本格化した年でございます。病気や認知症になっても住みなれたまちで安心して暮らし続けられるまちづくりを進めるためにはどうしたらよいのか。今後は、1つ目、排せつなどの問題を含め、在宅で安心して生活できる仕組みをどこまで整えられるか。在宅と施設の関係をどのように考えるか。2つ目、みとり、平穏死について、市民の死という問題に関して行政がどのようにかかわれるか。3つ目、フレイル、介護予防について。介護保険制度にはとどまらない施策、社会的孤立を防ぐための生涯教育、ボランティア、交通政策の全人的な施策。この3つを、病気になっても、介護状態になっても安心してこの国立市で過ごしていくために、市当局、市民、議会、市全体で考えていく必要があるのではないでしょうか。  3つ目の誰も排除されない平和・人権のまちづくりに関しましては、佐藤前市長はソーシャルインクルージョン、誰も排除しない、誰も差別されないということを念頭に全ての施策を貫いておられました。平成28年度は、佐藤前市長の遺産ともいうべき平和・人権の施策、特に差別解消の施策を市長室を中心に行ったことを高く評価いたします。今後も、恐れず平和・人権の施策に力を入れ、誰も排除されない、誰も差別されないまちづくりを全庁的に進めていただきたいと思います。  以上申し上げて、みらいのくにたちとして、決算の賛成の討論といたします。 138 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、みらいのくにたちの討論を終わります。  続いて、社民党。8番、藤田議員。                  〔8番 藤田貴裕君登壇〕 139 ◯8番【藤田貴裕君】 社民党は、一般会計決算と国民健康保険特別会計決算を不認定とし、他の特別会計決算はいずれも認定の立場で討論いたします。  市民が守り続けてきた大学通りの景観を壊す高層マンション計画に毅然と反対したのは、当時の上原市長でした。市民が築き上げてきた歴史や市民がこれからも大切にする景色を一瞬で壊してしまう計画に市長が異を唱えることは、市民自治の原則から当然のことであります。首長は市民からの思いを負託された代表であり、その思いに応えるべく行動することは真っ当なことです。それがなぜ取り立て訴訟を起こされないといけないのでしょうか。上原元市長は、自分の私利私欲のために高層マンション計画に反対したのではありません。市民のために、国立市としてあるべき姿を開発業者に伝えたのです。幾多の裁判を経て上原元市長に高額な取り立てを認める裁判所の判断が確定してしまいました。これに対し、全国5,000人の市民は、上原元市長だけに責任を負わすわけにはいかないと強烈なカンパ活動を行い、市が請求した理不尽な金額を集め、上原元市長に貸し付けを行い、市に対して弁済することができました。その行動の中では、こんな腹が立つカンパは初めてだとか、国立市の景観を守ることに使ってほしいなどの声が上がりました。当然の意見だと思います。  マンション業者が市を訴えた裁判で市は敗訴し、3,124万円の賠償金を払いましたが、後日その業者から同額を寄附され、市の損害は既に補填されているのです。それを何を今さら4,556万円も上原元市長に請求するのでしょうか。カンパ貸付行動に取り組んだ5,000人の声にしっかり耳を傾け、弁済された金額は景観を守るために使ってもらいたいと思います。  2016年度は家庭ごみ有料化に向けた1年でもありました。しかし、議会が有料化を認めていないのに、2017年9月から家庭ごみを有料化しますとの市報を配り、議会軽視をするなどさんざんな1年でありました。あげくごみ袋は高い。資源ごみの収集は間引き、ごみカレンダーは毎年つくり、毎年捨てるなど、市民から私のところに苦情が多数寄せられています。
     矢川保育園の民営化は事業団化へと変わりましたが、公立保育園が長年培ったよさをなくさないようにしっかり制度設計をすべきです。それができないことがわかれば、公立園として残し、民営化の話は終わらせるべきです。  国民健康保険税は大幅な値上げが行われました。国民健康保険の被保険者の実態調査を行わず、諮問から答申前の期間が短いなど、大きな問題だらけです。前々回の答申でもしっかりと実態調査をするべきだ。そのような内容がありましたが、そのことが生かされておりません。これら問題のある決算を認めるわけにはいかないため、反対といたします。 140 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、社民党の討論を終わります。  最後に、自由民主党・明政会代表。13番、高柳議員。                 〔13番 高柳貴美代君登壇〕 141 ◯13番【高柳貴美代君】 自由民主党・明政会を代表いたしまして、平成28年度一般会計決算並びに各特別会計決算、いずれも認定の立場で討論させていただきます。  先月の16日、故佐藤前市長の一周忌を迎えました。心より御冥福をお祈りいたします。  平成28年度は、道半ばで御逝去された故佐藤前市長の遺志を引き継いだ永見市政の始まりの年でもありました。さて、平成28年度は、平成21年度以来7年ぶりに普通交付税不交付団体となりました。普通交付税が不交付となった主な要因は、市民税所得割や固定資産税等の税収増、国勢調査人口の減少、また、公害防止事業債の償還が進んだことによる公債費の減少などが挙げられます。普通交付税不交付団体となったことは、国立市の国への財源依存度が低くなり、自立できたということで非常に評価すべき喜ばしいことではあります。しかしながら、一方では、かつての臨時財政対策債の返却分が返らず、国庫補助の補助率低下などが見込まれ、今後の財政運営において難しい面もあることは否めません。  経常収支比率は平成27年度に比べプラス2.4ポイントとなりました。少子高齢化により扶助費の伸びなどは今後も予想され、公共施設の老朽化対策など課題は山積みです。財源確保及び経費削減になお一層努めなければなりません。そんな中、平成28年度も市税徴収率は非常に高く、国立市民の意識の高さと職員のたゆまぬ努力がうかがわれ評価いたします。また、財政健全化効果額の歳出の削減額が5,900万円ほど出ていることも評価いたします。しかしながら、何よりも努力すべきことは分母の拡大であり、歳入を増加させるために生産人口の増加につながる事業をいかに行っていくかが大切です。国立市の子供たちが未来に希望の持てるまちづくり、高齢者の方々が安心して暮らせるまちづくり、富士見台地域の将来を見据えたまちづくり、そして南武線の高架化による安心・安全なまちづくり、谷保・南部地域の住みやすいまちづくりなどなど、国立市の価値を上げるべく果敢に挑戦するとともに、さらなる企業誘致に向け、なお一層御尽力いただくことを強く要望いたします。  続いて、歳出、事務報告書に関して申し上げます。社会福祉協議会運営支援に係る事業ですが、9,498万円という決算額となっています。市民全体、全員の地域包括ケアを推し進める国立市にとって、今まさに地域福祉を担うべき社協の役割は極めて大きいものと考えます。行政の行う社会福祉と社協の行う地域福祉は、いわば車の両輪のような役目を果たすべきでありますが、正直かみ合っていない部分があるようにも見受けられます。人材交流などを通じて、さらにお互いが理解し合いながら、ある程度のすみ分けをしていく必要があると感じます。永見市長の御答弁にあったように、今こそ国立市には社会福祉と地域福祉の両輪が必要です。社協の体質の変換と強化を図ることを要望いたします。  次に、防災備蓄品についてですが、災害時に誰がどこに物資をとりに行き、どこへ運搬し、速やかに備蓄品を被災者へ届ける防災備蓄品供給計画の策定を要望いたします。  次に、旧国立駅舎再築事業について申し上げます。維持管理運営費をおおむね2,000万円と考えているとのことでしたが、ランニングコストは今の時点から精査すべきです。建てたからそれでよしというわけではありません。ランニングコストがゼロとなるよう、収益を上げる方法をしっかりと考えていただくことを強く要望いたします。また、旧駅舎再築に関するアドバイザリー業務委託料が計上されていますが、今後は、副市長をトップにアドバイザリー業務を実施できるよう、広い見識を持つ担当職員を副市長みずからが育成し、新体制構築に向けて新たな一歩を踏み出すべきです。  次に、国民保護計画推進に係る事業に関して、平成28年度は避難訓練を検討しなかったということでしたが、市民の生命と財産を守るために、今後は避難訓練などを実施するよう要望いたします。  次に、谷保の原風景保全基金についてです。積立目標額とエリアの絞り込みができていないということですが、目標がはっきりしない基金は問題があります。しっかり絞り込むようお願いいたします。  次に、国民健康保険特別会計ですが、医療費適正化事業において行ったジェネリック医薬品差額通知、糖尿病性腎症重症化予防、頻回・多受診者指導の効果額が3,520万3,795円で、平成27年度と比較してみますと、1,198万669円の増額となりましたことを高く評価いたします。広域化に向け、収納率の高さ、医療費削減に向けた国立市の努力が正当に評価されるよう、引き続き努力していただけるようお願いいたします。また、全ての社会保険を一元化することを市長会などを通じて、国へ発信していただくこともあわせてお願いいたします。  最後に、介護保険特別会計から介護予防普及啓発事業の中のご近所さんでレッツゴーについて、ご近所さんでレッツゴーは、地域の方々による誘い合いの輪が広がり、参加者のさらなる拡大が見込めることはすばらしいことであると評価いたします。当事業は、高齢者のひきこもり対策、認知症予防、フレイル状態からの脱却にもつながります。今後も、ぜひ健康寿命をさらに延ばすべく努力をお願いいたします。  これからの国立市政において本当に必要なことは何なのであろうか。国立市の将来を見据えた市政運営を実現するために、行政のスペシャリストである永見市長を筆頭に、さらなる行財政改革の真価が問われるときでもあります。まさに永見市長の腕の見せどころと言えるでしょう。今後の行財政運営に大いに期待をさせていただき、自由民主党・明政会の認定の討論とさせていただきます。 142 ◯議長【大和祥郎君】 以上で、自由民主党・明政会の代表討論を終わります。  以上をもちまして、会派代表討論を終了し、これより採決に入ります。まず、認定第1号平成28年度国立市一般会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  続いて、認定第2号平成28年度国立市国民健康保険特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  続いて、認定第3号平成28年度国立市下水道事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  続いて、認定第4号平成28年度国立市介護保険特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。  最後に、認定第5号平成28年度国立市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。本決算を認定することに賛成する方の挙手を求めます。                    〔賛成者挙手〕  挙手多数。よって、本決算は認定することに決しました。    ────────────────── ◇ ──────────────────  日程第21 陳情第23号 受験生チャレンジ支援貸付事業に関する陳情  日程第22 陳情第24号 「景観を壊す“さくら通りの自転車道整備工事”の見直し」に関する               陳情  日程第23 陳情第25号 主要農作物種子法廃止に際し、公共財としての日本の種子を保全する               新たな法整備と積極的な施策を求める意見書提出に関する陳情 143 ◯議長【大和祥郎君】 日程第21、陳情第23号受験生チャレンジ支援貸付事業に関する陳情から日程第23、陳情第25号主要農作物種子法廃止に際し、公共財としての日本の種子を保全する新たな法整備と積極的な施策を求める意見書提出に関する陳情までの陳情3件を一括議題といたします。  以上、陳情3件については、朗読を省略し、直ちに所管の常任委員会に付託することに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認め、朗読は省略し、お手元に配付済みの平成29年第4回定例会付託事件一覧表のとおり付託いたします。    ────────────────── ◇ ────────────────── 144 ◯議長【大和祥郎君】 以上をもって、本日の会議はこの程度にとどめ、明2日から4日までは休会とし、5日午前10時から本会議を開き、日程第24、一般質問に入ります。  本日は、これをもって、散会といたします。                                     午後2時44分散会 Copyright © Kunitachi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...