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令和2年 第1回定例会(第2日) 名簿 開催日: 2020-02-23
令和2年 第1回定例会(第2日) 本文 開催日: 2020-02-23

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  1. 国分寺市議会 2020-02-23
    令和2年 第1回定例会(第2日) 本文 開催日: 2020-02-23


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    検索結果一覧に戻る トップページ 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和2年 第1回定例会(第2日) 本文 2020-02-23 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別ウィンドウ表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 196 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 2 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 3 : ◯17番(尾作義明君) 選択 4 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 5 : ◯17番(尾作義明君) 選択 6 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 7 : ◯17番(尾作義明君) 選択 8 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 9 : ◯17番(尾作義明君) 選択 10 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 11 : ◯17番(尾作義明君) 選択 12 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 13 : ◯17番(尾作義明君) 選択 14 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 15 : ◯17番(尾作義明君) 選択 16 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 17 : ◯17番(尾作義明君) 選択 18 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 19 : ◯17番(尾作義明君) 選択 20 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 21 : ◯17番(尾作義明君) 選択 22 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 23 : ◯17番(尾作義明君) 選択 24 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 25 : ◯17番(尾作義明君) 選択 26 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 27 : ◯17番(尾作義明君) 選択 28 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 29 : ◯17番(尾作義明君) 選択 30 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 31 : ◯17番(尾作義明君) 選択 32 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 33 : ◯17番(尾作義明君) 選択 34 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 35 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 36 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 37 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 38 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 39 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 40 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 41 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 42 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 43 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 44 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 45 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 46 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 47 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 48 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 49 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 50 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 51 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 52 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 53 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 54 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 55 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 56 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 57 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 58 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 59 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 60 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 61 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 62 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 63 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 64 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 65 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 66 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 67 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 68 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 69 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 70 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 71 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 72 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 73 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 74 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 75 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 76 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 77 : ◯7番(だて淳一郎君) 選択 78 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 79 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 80 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 81 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 82 : ◯16番(さの久美子君) 選択 83 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 84 : ◯16番(さの久美子君) 選択 85 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 86 : ◯16番(さの久美子君) 選択 87 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 88 : ◯16番(さの久美子君) 選択 89 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 90 : ◯16番(さの久美子君) 選択 91 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 92 : ◯16番(さの久美子君) 選択 93 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 94 : ◯16番(さの久美子君) 選択 95 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 96 : ◯16番(さの久美子君) 選択 97 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 98 : ◯16番(さの久美子君) 選択 99 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 100 : ◯16番(さの久美子君) 選択 101 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 102 : ◯16番(さの久美子君) 選択 103 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 104 : ◯16番(さの久美子君) 選択 105 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 106 : ◯16番(さの久美子君) 選択 107 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 108 : ◯16番(さの久美子君) 選択 109 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 110 : ◯16番(さの久美子君) 選択 111 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 112 : ◯16番(さの久美子君) 選択 113 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 114 : ◯16番(さの久美子君) 選択 115 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 116 : ◯16番(さの久美子君) 選択 117 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 118 : ◯16番(さの久美子君) 選択 119 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 120 : ◯16番(さの久美子君) 選択 121 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 122 : ◯16番(さの久美子君) 選択 123 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 124 : ◯16番(さの久美子君) 選択 125 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 126 : ◯16番(さの久美子君) 選択 127 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 128 : ◯16番(さの久美子君) 選択 129 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 130 : ◯16番(さの久美子君) 選択 131 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 132 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 133 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 134 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 135 : ◯2番(中沢正利君) 選択 136 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 137 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 138 : ◯2番(中沢正利君) 選択 139 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 140 : ◯2番(中沢正利君) 選択 141 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 142 : ◯2番(中沢正利君) 選択 143 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 144 : ◯2番(中沢正利君) 選択 145 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 146 : ◯2番(中沢正利君) 選択 147 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 148 : ◯2番(中沢正利君) 選択 149 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 150 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 151 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 152 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 153 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 154 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 155 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 156 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 157 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 158 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 159 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 160 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 161 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 162 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 163 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 164 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 165 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 166 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 167 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 168 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 169 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 170 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 171 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 172 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 173 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 174 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 175 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 176 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 177 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 178 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 179 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 180 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 181 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 182 : ◯10番(高瀬かおる君) 選択 183 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 184 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 185 : ◯1番(木村 徳君) 選択 186 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 187 : ◯1番(木村 徳君) 選択 188 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 189 : ◯1番(木村 徳君) 選択 190 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 191 : ◯1番(木村 徳君) 選択 192 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 193 : ◯1番(木村 徳君) 選択 194 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 195 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 196 : ◯議長(皆川りうこ君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                    午前9時30分開議 ◯議長(皆川りうこ君)  皆様、おはようございます。  ただいまの出席議員は22人であります。  本日は日曜日でありますが、会議規則第9条第3項の規定により、特に会議を開きます。     ────────────────── ◇ ──────────────────             日程第1 代表質問 2: ◯議長(皆川りうこ君)  日程第1、代表質問を行います。  施政方針に対する代表質問の順序については、議会運営委員会において、自由民主党市議団、国分寺政策市民フォーラム、公明党、日本共産党国分寺市議団、無会派(国分寺・生活者ネットワーク)、無会派の順序で行うことが確認されております。  これより代表質問を行います。質問は質問席にてお願いいたします。  最初に、自由民主党市議団を代表いたしまして、尾作議員。                  (17番 尾作義明君登壇) 3: ◯17番(尾作義明君)  おはようございます。本日は、よろしくお願いいたします。自由民主党市議団、尾作義明でございます。会派を代表して、代表質問をさせていただきます。  本日は日曜議会ということでありまして、また、あわせて天皇誕生日ということでございます。陛下が60歳になられるということで、本当におめでたいなというふうに感じている次第でございます。  令和の御代になりまして初めての陛下の記者会見ということで、象徴天皇として、そして、国民に寄り添って国事を進められていくということの発表がございました。本当にありがたく、うれしいことだなというふうに感じている次第でございます。私どもの生活の中で、国の平和と、そして国民の安寧を願ってのお祈りをささげてこられる陛下にとって、本当に、ことしの1年がまたよい年であればいいな、また、この国がよい年であろうことを願って、代表質問をさせていただきます。  それでは、全ての施策に通じておりますことに関連して、最初に、財政の見通しということで質問させていただきたいと思います。  2040年に向けた人口減少社会において、満足度の高い人生と人間を尊重する社会をどう構築するか、国においても検討を開始しているところであります。今後は医療費、介護費等の増加や国土強靱化に向け、ハード面においても、さらなる公共施設の更新費用の増加など、財政の負担が見込まれております。そのような中において、持続可能な財政政策に向けて、市の考えをお伺いしたいと思います。 4: ◯市長(井澤邦夫君)  おはようございます。本日もよろしくお願い申し上げます。  今、議員のほうから御指摘がありましたように、これから2040年に向けて、また人口減少が進むということは、これはもう国の統計のほうで明らかになってきているところでありますし、既にもう人口減少は全国的に始まっているという状況でございます。  ただ、国分寺市におきましては、昨年12月に策定いたしました人口ビジョンからしますと、まだ10年ほどは人口増加が続くということで、令和12年が人口のピークというふうに、今、見ているところでございます。  ただ、確実に高齢化は進みますので、それに伴うところの医療費、それからインフラの関係で、昭和30年代、40年代に建設した公共施設が多くございますので、このあたりの老朽化が進んでいくということの中で、先ほど御指摘ありましたけれども、国でも、今、提唱しております国土強靱化ということに倣って、我々も、しっかりと、その辺の手当てをしていかなければいけないというふうに思っているところでございます。
     おかげさまで、今、財政は順調に推移しておりますけれども、まだまだ予断を許さない状況でございます。私といたしましては、中長期的な視野を持って、これからの財政運営に努めていきたい。特に歳入歳出両面を見ながら、できる限り、その年々の収支均衡を図るということを前提に、非常時の基金等も含めて、しっかりと将来に向けて安心ができる、そういう運営をしていきたいと、こういうふうに思っているところでございまして、これからも財政については堅実な歩みを続けていきたいと、こう思っているところでございます。 5: ◯17番(尾作義明君)  ありがとうございます。国分寺市の場合は、個人住民税が主なる財源でございます。他市、他区を見ますと、人口の見通しというものを見直しているところがほとんどない。国分寺市の場合は、この個人住民税が主たる税収ということなので、人口の見通しというのを常に立てていく必要性というのは、財政にとって非常に大切なことであろうかと思っております。緩やかなる人口減少というのが国分寺市の恐らくの形であろうかとは思いますけれども、今後もしっかりとした見通しを立てていただきながら、財政運営を図っていただきたいと、要望させていただきます。  続きまして、児童虐待の防止の施策について質問させていただきます。  平成26年、井澤市長が市長になられて最初に取り組まれたのが、子どもいじめ虐待防止条例の制定ということでありました。子どもたちの命を守るということに対して、本当に強い御意思をお持ちかと思います。  児童虐待についてですが、児童虐待相談等の連絡調整に関する基本ルールの見直しが昨年9月に行われ、児童相談所から市区町村へ事案送致が行われることとなりました。その具体的な内容と市への影響を教えていただけますでしょうか。 6: ◯市長(井澤邦夫君)  昨今、よくニュース報道等でもされているように、野田市の例にあるような、ああいう痛ましい事件が発生しているわけであります。もう言うまでもなく、子どもたちは将来を担う人材であります。社会の宝であります。そういう存在を我々としてはしっかり守っていかなければいけないという責務があるわけでございます。そういう点において、国分寺市は、先ほども御指摘ありましたように、早々と、東京都に先駆けて虐待の防止を目指したところの条例を可決していただいて、実施しているところであります。  今回の、昨年の9月に制定をされた、いわゆる東京ルールと言われるものでございますけれども、こちらのほうでは、従来、児相だけで情報を持っていたものを、警察だったり、それから各自治体から上がってくるものはそれぞれありますけれども、基本的には児相のほうで処理をしていたものを、やはり件数の増加もあるということの中で、深刻な状況になる前に、早くそれらの解決を図るという意味から、両方で共有します。基礎自治体でも情報を共有しながら、そういう児相との連携を図るということで、昨年の10月から実際には実施をされているところでございます。昨年の2カ月間、既にこれは実施しているものでありますけれども、ここで予算を計上させていただいたのは、それに対するシステムであります。従来、手作業でやっていたものをシステム化して、情報共有を早く図ると。さらに件数の増加にも伴いますけれども、基礎自治体で処理できるような軽微なものについては、早期に情報を共有して、自治体のほうで動けるような、そんな体制をつくっていくと、そういうことでございまして、これからそういうシステムによるところの事務の効率化で、少しでも本来の活動のほうに仕向けられるような、そんな状況にしていきたいというふうに思っているところでございます。 7: ◯17番(尾作義明君)  ありがとうございます。本当に子どもたちの環境がよりよくなるようにという形で進められている施策であろうというふうに考えておりますので、今までのケース会議のあり方等々を見たときに、やはり非効率的なところを効率的に改めて、子どもたちに対応していく、また家庭に対応していくということであろうかと思いますので、ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、安全で快適な学校生活に向けた環境整備ということで、昨年、かなり議論を行いました中学校の体育館、屋内運動場への空調設備の設置ということで、学校体育館の空調設備について、全校に配置するという決定を来年度の予算で考えていただいたということで、大変評価しているところであります。小学校への設置については、第一中学校の検証を受けた上で決めるという答弁を今年度いただいておりましたけれども、その検証の結果はどのようなものだったのか。また、あわせて、今後の体育館への空調設備について、どう進めていくのか、教えていただけますでしょうか。 8: ◯教育長(古屋真宏君)  まず、小学校体育館へのエアコン設置につきましては、担当課において、同じ構造をしている他市の状況を視察させていただきました。また、エアコンを設置いたしました第一中学校の体育館におきましては、昨年9月末の日中で外気温32度、館内が30度の場合には、冷房運転開始から約30分で5度下がったというような状況でございます。断熱設備が施されていなくても、熱中症対策として効果があるということを確認させていただいたところでございます。  また、ランニングコストにつきましては、1カ月約8万円、1時間当たり約2,000円の光熱水費がかかるというところでございます。暑さの状況に応じまして、平成31年度に全校へ設置いたしました冷風機と、そしてエアコンを上手に使用しながら、子どもたちの安全を確保してまいりたいというふうに考えております。  また、昨年の台風におきましては、市内の小・中学校に多くの市民の皆さんが避難をされた状況でございます。こうした事態が7月や8月の猛暑日にも発生しないとは限らないというような観点から、防災の視点からも、昨今の気象状況を勘案いたしまして、避難所としての設置の必要性について、市民の命を守るという観点から、極めて高いというふうに考えているところでございます。  今後につきましては、令和2年度に残りの中学校全校、そして、小学校におきましては、児童数の多い3校に設置をいたしまして、令和3年度までには、小学校全校に設置をしてまいりたいというふうに考えております。 9: ◯17番(尾作義明君)  ありがとうございます。私も真夏、学校の体育館で、どれだけのエアコンの効果があるのかというふうに非常に興味を持って見ていたんですが、たまたま第一中学校の生徒が職場体験ということで、私のところに見えまして、話を聞くと、非常に快適であったと。そして、ただ1つだけ、バドミントン部が練習をするときに、シャトルの軌道が変わってしまうので、そのときだけはエアコンを切って練習していましたなんていう話を聞いて、それでも、すぐにスイッチを入れると効果が出て、涼しくなったということを聞いておりましたので、これはぜひ早急に全校のほうに設置を進められるといいなというふうに願っておりました。ありがとうございました。  それでは、次に、一人一人を大切にする場の充実ということで、質問をさせていただきます。  これまでも市長は、安全で快適な学校生活に向けて、トイレの洋式化、水道の直結、教室の増設など、さまざまな学校施設の整備を進めてまいりました。無線LANの整備やトイレの洋式化など、今回整備する重立ったものと今後の予定について教えていただけますでしょうか。 10: ◯市長(井澤邦夫君)  今、教育長のほうからもお話ししましたように、教育環境の整備ということは、積極的に今までもやってまいりました。その中で、今、御指摘がありましたように、これからもやらなきゃいけないことがたくさんありまして、今年度はICT環境の整備について、積極的に進めていきたいというふうに思っております。  小学校は令和元年度まで、いろいろ整備をしてまいりましたけれども、今年度から中学校の校内無線LANの整備を行いまして、各教室でパソコンが使用できるように整備をしていきたいというふうに思っているところでございます。  また、トイレの洋式化については、第一中学校、第三中学校のトイレの改善で、全ての小・中学校は、これで完了いたします。一応、これでめどがついたかなと。洋式化でございますけれども、そういうふうに進めているところでございます。  また、水道栓の直結化については、順次、今、進めているところでございますけれども、今年度については、第三中学校を行いたいというふうに思っているところでございます。  また、教室の増設に向けては、平成30年度より実施しております第四小学校、こちらが令和2年の7月に竣工、また、令和3年4月に第二小学校の増築によって教室がふえるということになります。政策的経費として10億円以上の予算も計上して、学校設備の更新、また新設ということで積極的に進めております。子どもたちの教育環境の整備には力を入れてまいりたいというふうに思っております。 11: ◯17番(尾作義明君)  本当に子どもたちの教育環境がよくなっていくというのは大切なことでありまして、若い世代がどの地域に住むかを選ぶといったときに、保育施設の充実と学校の環境というものを非常に重視して地域を選ぶという傾向もございますので、国分寺市としても、教育の取り組みというのは、やはり国分寺市が未来につながるための充実したまちづくりということに直結してまいります。今後ともよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、プレイステーションについて、昨年も一般質問をさせていただきました。令和2年4月に国分寺市プレイステーションが移転をします。移転後には2階建ての建物を有する施設となります。建築物を附帯するなど、全国的に非常に珍しい機能を有する施設となりますので、東京都内や全国的にもプレイステーションと同様な施設として、多摩地域にプレイパークがありますが、同様の施設で屋内で遊ぶことができる施設というのはほかにもあるんでしょうか。また、移転後のプレイステーションはどのような機能を持った施設となるのか、教えていただけますでしょうか。 12: ◯市長(井澤邦夫君)  プレイステーションにつきましては、従来、西元町にあったわけでありますけれども、いろんな事情で、あそこを返還しなければいけないという状況になったことを踏まえて、従来から最適地を探していたところであります。御存じのように、東戸倉二丁目のところは、従来、自転車の保管所になっていたところであります。これは国分寺駅北口の再開発に伴ってでありますけれども、JRにいろいろと協力を求めている中で、東恋ヶ窪五丁目のところの土地が提供されたということで、保管所をそこに移転をいたしまして、この従来使っていた東戸倉のところの西武線沿いの土地が有効利用できるということの中で、プレイステーションを設置するということにしたわけであります。  それに伴って、従来よりも面積も広い場所でありますので、できれば、そこのところに子どもの施設もあわせてつくれないかということで検討してまいりまして、親子ひろば、それからもちろんプレイステーションの利用者の方々、そして、さらにここのところには高校生まで入れるような多目的の部屋を設けていきたいというふうに思っているところでございます。1階には遊戯室等も設けられますので、広い世代の子どもたちの居場所として、ここが活用できるということでございます。  御存じのように、西側は西武線でありますし、東側が住宅でありますけれども、そこの隣地の方に御理解をいただいて、こういう施設を設置をいたします。これについては、多くの方に御利用いただけるような有効な施設になると思いますので、ぜひ、多くの方々に利用していただければというふうに思っております。 13: ◯17番(尾作義明君)  プレイステーションで活動されているお母さん方から話を聞かせていただいたんですが、今まではやはり小学生の子どもたちを中心に声かけをしていたということで、ただ、今度、東戸倉への移転ということで、中学生になった子どもたちにも、ぜひ自転車で来てほしい、非常にいい場所なんだということを宣伝しているそうであります。非常に期待されている場所でありますので、今後とも、この進め方というのをよく見ていきたいなというふうに感じております。よろしくお願いいたします。  続きまして、戦後75年、平和と次の世代へということで、ことしは戦後75周年を迎える年となります。次世代に平和に関して語り継ぐことは非常に大切なことであります。これまでの平和事業に加えて、新たな取り組みというのを市長が模索されているように思われます。市長の平和への強い思いを聞かせていただきたいと思います。 14: ◯市長(井澤邦夫君)  本市では、平和事業は多くの方々の御尽力によって引き継がれている事業がたくさんございます。1つには、小・中学生の広島派遣でございます。これは毎年、私も同行しておりますけれども、また、平和祈念式、それから平和祈念行事、それから原爆のパネル・ポスター展など、さまざまな事業を今まで展開してきております。  ただ、ことしは戦後75周年ということで、節目の年でもありますので、さらに加えて東京空襲に関する資料展を行いたいというふうに思っているところでございます。時期的には来年になってからというふうに思っておりますけれども、この事業を加えていきたいというふうに思っています。  今回、平和祈念行事におきまして、従来もいろいろ工夫してやっていただいておりましたけれども、今回につきましては、長崎から伝承者をお呼びをさせていただきまして、直接、講話を聞かせていただくというような試みもしているところでございます。ことしは、そういう意味で、少し従来とはまた異なった形で平和を見つめ直すような、そんな機会にしたいというふうに思っているところでございます。  私としても、日本非核宣言自治体協議会や平和首長会議、この一員として、しっかりと平和を今後とも語り継いでいけるような、そんな事業に力を注いでまいりたいというふうに思っています。 15: ◯17番(尾作義明君)  長崎から直接、講演者を呼んで、お話を聞くということでございますけれども、やはり顔を見ながら、そして声を聞きながら、直接伝わるものというのは大きいと思います。こういった事業が、より多くの人たちに伝わればというふうに感じておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機にした取り組みについて、お伺いをいたします。  東京2020大会に向けて、8月にはベトナム・パラ水泳選手団を受け入れ、市民との交流も企画されているとのことで、大変楽しみにしております。オリンピック・パラリンピック終了後も、今の勢いで、友好関係を継続し、発展させていくことが大会のレガシーになるのだというふうに思います。東京2020大会後の国分寺市とベトナムとの関係、維持、発展についての構想などがございましたら、お聞かせいただけますでしょうか。 16: ◯市長(井澤邦夫君)  御存じのように、ことしのオリンピック・パラリンピックにおいて、国分寺市はベトナムのホストタウンとして認定をいただきました。また、さらに共生社会ホストタウンということで、これは都内でも初めて認定を受けたわけでありますけれども、これのきっかけとなったのは、ベトナムとの御縁であります。市内の企業でベトナムの関係があったということとあわせて、従来から、ベトナムからは、いろいろな形で国分寺市のほうに研修に来られたりしていたというような御縁もありまして、ベトナムを応援するということになったわけであります。もちろん、日本の選手団は応援いたしますけれども、それに加えてということであります。  昨年10月に私もベトナムのほうに訪問させていただいて、パラの水泳選手の事前合宿を受け入れるということの覚書を向こうで締結してきたところであります。現地に行ってつくづく思うのは、やはり日本とは大きく違う環境だなということで、それを改めて感じたところでもあります。  人口が9,500万人、そして国民の平均年齢が20代というような若い国であります。非常にバイタリティを感じましたけれども、逆に、やはりまだまだいろいろな環境が整っていないなというのもありました。特にパラのほうの、なかなか理解が、まだそこまでされてないということで、それについての環境整備というのは、なかなか向こうはできていないなということは感じられました。  御存じのように、国分寺市にもベトナムの方々が100人以上住んでおられますし、また、これからさらに増加するということも考えられます。そういう意味で、これを機会にベトナムとの交流をさらに深めていきたいというふうに思っています。  そういう意味で、国分寺市で何がこれからできるかということでありますけれども、ぜひ、ベトナムへの支援ができるようなものがあれば、これも、余りお金がかからないことからやっていきたいと思っています。先ほど申し上げたように、まだまだ向こうではスポーツ用具というのが不足しております。今、日本でも行われていますように、向こうの方々に、使用しなくなっただけであって、使えなくなったということではない用具を送って使っていただくとか、それから、こちらのほうに来ていただいている方々に、さらにいろいろ御理解を深めてもらうような活動をしていったりということで、両国にないものをお互いに交換できるような、また、子どもたちが、それによって国際的な理解が深められるような、そんな活動を続けていければというふうに思っているところでございまして、オリンピック・パラリンピックが終わった後にも、それらの活動を続けていくような仕組みをつくっていきたいと、こんなふうに思っているところでございます。 17: ◯17番(尾作義明君)  ありがとうございます。スポーツを通じての国際理解であったりとか、それと人と人をつなげていくというのは、とてもいい事業であろうかと思います。  また、ベトナムという国は、アジアにおいても非常に古い歴史を持った国でありますので、そういった観点からも、この国分寺のまちということとつなげていっていただけたらうれしいなというふうに思っております。  続きまして、バリアフリーのまちづくりということで、西武鉄道株式会社と連携して、ようやく国分寺駅の西武国分寺線及び多摩湖線のホームドアが整備されることは非常に評価できます。ただ、先週もJR国分寺駅で人身事故が発生しました。こういったことがやはり防げるように、引き続きJR駅についてもホームドアの早期設置を求めたいというふうに考えております。国分寺駅の利用者数、ホームドアの設置に向けたJRの動き、また、市によるJRへの働きかけはどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 18: ◯市長(井澤邦夫君)  線路に転落したり、そういう事故が起きることは、本当にあってはならないことだというふうに私も考えております。ただ、今、国分寺駅の利用者も非常にふえておりまして、これは西武線からの直接乗りかえも含めますと、1日に34万6,000人の方々が国分寺駅を利用するということになってきています。そういう中にあって、西武鉄道がホームドアを設置するということで、これについては、当然に私どもの負担もありますけれども、それも含めて、早期に設置をするということで、今、進めているところでございます。  今、お話がありましたJRについてでありますけれども、従来から市としてはJRに強く要望してきたところであります。ただ、順番があって、徐々に始まっているわけでありますけれども、じゃあ、国分寺駅のホームドア設置の順番はいつごろかというと、今のところ2025年というふうに聞いているところでございます。これについてはJRの国分寺駅だけじゃなくて、武蔵野線についても、そういう計画があるということでお聞きしているところでございます。今のところ予定でありますので、はっきりとした形で、いつということではありませんけれども、そのあたりをめどにということで、今、聞いているところでございます。中央線については2025年までということで、めどのお話はいただいております。武蔵野線については、それからもう少しかかるということで聞いておりまして、この辺の時期については、また確認をしていきたいというふうに思っているところでございます。  いずれにいたしましても、当市にも負担が及びますので、それも準備した上で、しっかりとJRにも引き続き強くお願いをしていきたいと、こう思っております。 19: ◯17番(尾作義明君)  山手線のほうはホームドアが大分つき始めているなというのを見ておりますけれども、今後、やはり中央線を中心に広まっていくんだろうというふうに考えております。国分寺駅の乗降客数のところから見ても、国分寺駅に早くつけていただきたいなという思いは強いわけでありまして、今後とも要望をしっかりと伝えていただいて、早期の実現に向けて、取り組みをお願いしたいと思います。  続きまして、健康寿命の延伸に向けた予防・健康づくりの推進ということなんですが、ただ、昨今のところでいいますと、要は新型コロナウイルスへの対応ということです。アジアにおいても、ここのところ、韓国においても、やはり感染が広がっている。近隣のところを見ましても、国民の間で不安が非常に広がっている。正確な情報がなかなか得られない現状というのがございます。  私の周りにも、実は自宅待機という方が1人いらっしゃって、その御家庭の奥さんが、そのことをしゃべらないで、例えば、仕事に出てくる。その子どもたちも、やはり保育園に通う。こういった場合には、なかなか周りにしゃべりづらいということで、ついこの間、そこのお子さんが風邪の症状が出たものですから、そのとき初めて、実はという話が出たときに、周りのお母さんたちは、びっくりはしたんですけれども、もう、そうだったら、広まるもんだったら広まってるわよねというような、逆に開き直りみたいなことがありました。こういった不安を払拭するためにも、コロナウイルスの感染対策、現状について、また、これからの、現状を踏まえての、市内在住・在勤の中で発症者が出た際の対応等に関して、現在の検討状況というのを教えていただけますでしょうか。 20: ◯市長(井澤邦夫君)  本当にゆゆしき問題なんですけれども、新しいウイルスということで、非常に我々としても困惑をしているところであります。  治療法がないだとか、それから感染の経路がなかなか特定できないということで、我々としても、現状はどうなっているのかという情報共有を、より図っていくということを強めてはおりますけれども、最終的に、それを撲滅するというようなことが、なかなか1自治体ではできないというような状況にあります。  現状を申し上げますと、当市においても、非常にその問題については深刻に捉えておりまして、2月3日に、国分寺市新型コロナウイルス感染症対策本部というのを設置をいたしました。第1回の本部を、その翌日、4日に開いたわけでありますけれども、それ以降、4回にわたって、情報共有を図りながら、また、国や都の動きを、我々として、現状とあわせて情報共有しようということで、消防署の方にも御参加いただいて、会議を開いているところであります。実は本日も、この議会が終わった後、第5回目の対策本部を開く予定でございますけれども、各部署において何ができるのか、どこまでやればいいのかというのを徹底を図っているところであります。そういう意味で、一応、今の段階では保健所が単位ということになっていますので、国分寺市の管轄は多摩立川保健所でありますので、立川保健所と実は連絡をとりながらやっているところでございます。当市の状況についても、先ほど議員からお話がありましたけれども、そういう情報については、私どもは、まだ捉えておりませんので、そういうものについて、どういう形で広報がされるのか、それから、現在、各自治体でも、それぞれの基礎自治体で行っているという例は非常に少なくて、都道府県単位で、多分、保健所を持っているところの自治体なのかもしれませんけれども、そういう単位での公表等をしているんじゃないかなというふうに思っているところでございます。  いずれにいたしましても、ニュース等で見る限りは、だんだん感染症が広がってきているということがありますので、それらについて、とにかく直近の最新の情報を常にとりながら、国や都からも、いろんな指示が入ってきたり情報が入ってきますので、それを一元化して、そして、今、進めているところでございます。とにかく万が一、職員が感染症にかかっている場合があったときにもうつさないということで、マスクの着用をしておりますし、市役所に来られて待っておられる方については、マスクをしていただくということで、お申し出があった方には、その場でお配りしているというような状況でございます。そういうものも含めて、市として、手洗いのところに接触しないような形の洗剤も置いておりますので、そんなことも含めて、できる限りの対応をしているところでございます。 21: ◯17番(尾作義明君)  本当にできる限り新しい情報を得ながら、その対応というのを日々進めていくということが大事かと思います。ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  続いて、環境に優しい暮らしの実現というところで御質問をさせていただきます。  日野市民の皆様、関係者の皆様の御協力によって、4月から新可燃ごみ処理施設の本稼働に向けて、日野市、国分寺市、小金井市、3市の可燃ごみの受け入れが開始され、その後も順調に試運転がされているということは認識させていただいております。それに伴ってでございますが、清掃センターの跡地、(仮称)リサイクルセンターを整備する予定ということでございますが、今後のスケジュールについて、聞かせていただけますでしょうか。 22: ◯市長(井澤邦夫君)  本当に日野市の近隣の皆様の御理解をいただきながら、今、新可燃ごみ処理施設の本格稼働に向けて準備を進めているところでございまして、ことしの4月から可燃ごみの処理を日野市にある浅川清流環境組合のほうで実施するというところまで至りました。ここに至るまで、多くの方々の御尽力があって進められてきたところでございますけれども、それに伴って、リサイクルセンター、今、西恋ヶ窪にあります焼却場の施設の今後のお話ということでございます。  解体工事につきましては、これから、まだダイオキシン類だとか、それから土壌汚染調査を行わなければいけませんので、それに向けて、今、令和元年度よりアスベスト調査やPCB調査もやっておりますので、それを進めていくということで、解体に係る概算事業費の算出をこれから行うということを考えております。  解体につきましては、令和4年度に行いまして、その場所に仮設の事務所棟を建てるということをしていきたいというふうに思っています。工場棟の解体については、令和5年度からの2年間で行っていきたいという予定にしておりまして、令和7年度からの2年間でリサイクルセンターの施設整備、具体的には建設を行っていきたい、こんなふうに思っているところでございます。 23: ◯17番(尾作義明君)  施設の中で、移動しながらというんですか、そういったところで進めていくということで、非常に複雑な進行になっていくのかなというふうに感じております。ぜひ、事故等のないように、安全の確認というのが、一番大事かと思いますので、今後の進め方においても、しっかりと進めていただきたいと思います。  続きまして、安全で快適な道路・交通環境整備というところでお聞きしたいと思います。  市道幹17号線で行っている無電柱化事業の取り組みの状況について、お伺いいたします。  無電柱化は、災害時の電柱倒壊による道路の閉鎖を防ぐなど、防災・減災とともに、良好な都市景観の形成を図る上で重要な事業であります。国や都が取り組みを進めている中で、当市も確実に進めていただきたいと思います。  この道路に関しては、今まで電柱の地中化というのは、駅周辺を主なところとしていたんですが、初めて市街地部の工事ということになるということで、そこで、現在の取り組み状況や令和2年度の詳細設計の内容と、また今後のスケジュールについて、お伺いしたいと思います。 24: ◯市長(井澤邦夫君)  まず、現在の状況でございますけれども、令和元年度は路線測量と、東京電力パワーグリッドやNTT等の電線管理者と協議しながら、事業スケジュールの調整や電線共同溝の設計、それから地上機器設置場所の検討を行ってまいりました。令和2年度は、工事を見据えた形の設計を行う予定で、試掘調査等による実際の埋設状況を勘案しまして検討を進める予定でございます。  また、令和3年度には、電線共同溝の整備に支障となる水道等の埋設管の移設を行いまして、その次の年の令和4年度からは、電線共同溝の本体工事を進めてまいりまして、最終的には令和8年度までの事業完了を目指しているということでございます。  現状の道路交通への影響を配慮して進めていかなければならない工事でありますので、しっかりと、その辺については安全を図りながら進めていきたい、こう思っております。 25: ◯17番(尾作義明君)  この工事は国分寺市内に多くある、あの道路の幅員のところで初めて行われる工事でありまして、今後、市内の電柱の地中化に向けてのテストパターンということになります。地上部のところに出てくる施設に関して、やはりどの場所でも、これから設置するのには1つの障害となることでありますので、その辺の工夫というものを見させていただきながら、今後、市内により広がっていくように進めていただけるよう期待をして、また見ていきたいというふうに思いますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。  続きまして、西町三丁目交差点改良事業について、改めてお聞きいたします。この交差点を改良する目的と、今年度は用地買収を行っているということなんですが、現在の進捗状況について教えてください。  また、工事が終われば、その交差点は安全になるということですが、工事中においても歩行者の空間を確保するなどして、歩行者の安全に留意していただきたいと思っております。  そして、工事の完了時期についてですが、令和4年度末の完成と伺っております。どのような状況か、お伺いしたいと思います。 26: ◯市長(井澤邦夫君)  本事業につきましては、交差点改良を行いまして、交通渋滞の解消と歩行者の安全性向上を目指しているというものでございます。現在、用地取得につきましては、ほぼ完了しているというふうにお聞きしておりまして、最後の詰めのところというふうにお聞きしております。  この交差点は、御存じのように、結構、車の行き来も多く、車を通しながらの工事ということになりますので、特に歩行者の方々の安全を図っていくということが重要でございますので、しっかりと、その辺の安全を図りながら、工事を進めていきたいというふうに思っています。  工事完了の時期は、今、お話がありましたように、令和4年度末を目指しているところでございます。今のところ順調に進んでおりますので、沿道の方々や道路の利用者の方々に御迷惑をおかけいたしますけれども、しっかりと安全重視で進めていきたいと思っています。 27: ◯17番(尾作義明君)  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  あの交差点は、朝夕の渋滞が中心かなと思っていましたら、日中もかなり渋滞をする状況になっておりまして、交通量もふえているのかなというふうに実感しております。ぜひ、しっかりとした手当てをお願いしたいと思います。  続きまして、昨年の台風を教訓とした防災力の向上について、お伺いをいたします。  令和元年は、台風15号、19号による被害が日本各地で発生をいたしました。千葉県では、停電が長期にわたり復旧しないなど、これまで対応したことのないような事態となりました。国分寺市においても、大きな被害を受けることはなかったものの、暴風による家屋の被害や倒木などが発生し、さらに台風19号では、初となる災害対策本部の設置と、その後、避難勧告を発令するまでに至っております。これまでの台風であれば、国分寺市においては、災害対策本部を設置するような被害は考えにくい状況でありましたが、平成30年度に発生した台風21号と、近年、超大型の台風が発生しております。今後についても発生することを前提に対策を講じなければならないと思います。  今回、災害対策本部を設置したこと、初の避難勧告を発令したことなどの経験から、今後、どのような対応を行っていくのか、お聞きしたいと思います。 28: ◯市長(井澤邦夫君)  御存じのように、国分寺市の場合には、大きな川が市内を流れているということもないので、比較的、水防の関係というのは、地域防災計画の中でも薄く、本計画に準ずる形で設定しておりましたけれども、今回の15号、19号において、本当に震災ではなく水害ということがどれだけ重要になってくるのかということを思い知らされたところであります。  倒木等はあったものの、実際には水害が市内では起きなかったということで安堵しているところでありますけれども、震災であれば起きてからの対応になるんですね。今回の台風等のものは、ある程度予測がつく状況でございました。ですから、気象庁が発表する情報で、今までは余り台風が直撃するというのはなかったですし、それから日本に近づくにつれて、だんだんと、今までは勢力を落としていたというような状況がありました。昨今のは、逆に勢力を増してくるような状況ということで、今回の台風19号においては、まさにそのような状況が目前に迫ったわけであります。そういう意味で、避難所の開設時期についても、また避難勧告についても、非常に出す時期が難しかったと。予報を見ながら、もう直撃するような状況が過半考えられるという状況の中で対策本部を設置して、随時、状況を見ながら進めてきたわけでありますけれども、午後3時過ぎに、いよいよこれは国分寺市のところを直撃するような状況になるだろうというような予測の中で、初めて避難勧告というものを出させていただきました。  避難準備というのは、その前の段階でありまして、避難準備の段階では、高齢者を中心として、災害弱者と言われる方々の避難を促すということでありますけれども、避難勧告となりますと、これは避難される方は避難所に避難するなり、自宅で安全なところにということになりますので、この辺の避難勧告を出す時期というのは非常に難しいものがありました。ただ、やはりこれも日没との戦いもありますので、それから台風の接近した状況ですと、かえって動くことが危ないというような状況もありますので、そういうことも含めて、防災無線、それから防災無線で聞こえない地域で比較的水害の可能性があるというところについては、消防団の皆様にもポンプ車で回っていただいたりして、徹底を図ったところであります。市内で23カ所の避難所を設けましたけれども、そこに六百数十人の方々が避難されて、実際には被害がなかったということで安堵しております。そういう状況に至ったということであります。  これからは、そういうケースが大いにあり得るだろうということも含めて、昨年の暮れに防災会議を開く前に、この辺の防災計画の見直しを図っていこうということで、庁内で会議を開き、反省点や、それからこれから新たに変更していかなきゃいけない部分等も協議をいたしまして、今度の防災会議のところでは、水防に対するところも含めて、地域防災計画の見直しを提案をしていきたいというふうに思っているところでございます。  いずれにいたしましても、市民の方々の命と安全を図ることが第一でございますので、しっかりと、その辺については教訓として生かして進めていきたいと、こう思っています。 29: ◯17番(尾作義明君)  本当にさまざまな経験を、あの1日で得られたなというふうに感じております。避難所の運営に対して、初動要員を含め、地域の皆様、自治会や町会の方との連携というのが、改めて本当に大切であろうということを実感させていただいたわけであります。今後の対策について、しっかりと、さらに強化していただきたいというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。  続いて、新しい時代に対応した職員育成について、お伺いしたいと思います。  ここのところ、民間企業の職務経験者など、幅広い世代の人材の確保を目的として、受験年齢の上限を40歳に引き上げるということをお伺いいたしました。その背景というものは、どのようなところがあるのか、お伺いしたいと思います。 30: ◯市長(井澤邦夫君)  職員採用については、当市は比較的、数年前から早目の対応をして、人材の確保を図ってきたところであります。ただ、受験者はたくさん参りますけれども、その中で辞退者も出てくるということで、非常に採用については厳しい状況は当市においても起きてきているという状況にあります。これは、まずやっぱり少子化で、ある年齢、若い方々のところのニーズは着実に減っているというのは変ですけれども、徐々に減ってきているという状況は間違いありません。民間企業も比較的採用状況がよかったということも含めて、やはり自治体における採用は、どこも厳しい状況になってきています。それとあわせて、昨今言われているように、就職氷河期の、年代が30代から45歳ぐらいまでの方々が比較的厳しい時期に就職時期を迎えたということで、優秀な方々がまだ就職しないでおられるというような状況もありますので、広く人材を求めていったほうがいいんではないかということを考えています。  また、当市においては、従来、20代までの採用枠でありましたけれども、私もずっと見ているんですけれども、どちらかに就職されて転職される方々、そういう方々の応募も20代の方でおられます。非常にそういう方々も優秀な方々がおられますので、それを20代に限定していいのかということもありました。  あわせて、当市には嘱託職員制度というのがありますけれども、今度、会計年度任用職員という形に名前が変わりますけれども、そういう方々でも、本当に、ある一時期、職場から離れていても、やはり培った知識や経験が非常に多く生かされて、しっかりと仕事していただいているということもありますので、そういう意味も幅広く考えて、少し募集のところの枠を広げようというふうに考えております。  具体的には、40歳までということで、10歳ほど募集枠の年齢を引き上げていきたいと、こう思っております。もちろん、その中から選ぶわけでありますので、どういう年代の方々を採用できるかわかりませんけれども、幅を広げることによって、優秀な人材をさらに選択することができるんじゃないかなというふうに思っているところでございます。  採用に当たって、当市においては、ちょっと職員構成のところなんですけれども、35歳から40歳ぐらいまでのところの職員の割合が、比較的低いんですね。そういう年齢的なところの平準化も図っていくということも含めて、少し幅を広げて、三、四十代の方々のところも、しっかりと採用の枠に入れていきたい、そして優秀な人材を採用していきたいと思っております。 31: ◯17番(尾作義明君)  ありがとうございます。本当に行政の皆さんの、要は、質がそのままサービスに直結するところでありますので、そこのところは、やはり少しでも優秀な方を採用していただけるとうれしいというふうに思います。  また、今、お話にありましたとおり、職員の年齢構成のところで、一時、弱いところがあるということなんですが、国分寺市において財政が厳しいときに、やはり新しい職員を入れるに当たって、かなり絞り込んだ時期というのの影響が出ているのかなと思います。やはり行政というのは、長期的な視野に立って、人、また物、お金というのを改めて使っていかなければならないんだなということを、お話の中から理解させていただきました。  また、今、お話のありました会計年度任用職員制度についてなんですけれども、この制度の導入に向かって、地方行政の重要な担い手として、国分寺市としてはどのように考えているのか、また、どのようにしたのか、お考えを聞かせていただきたいと思います。 32: ◯市長(井澤邦夫君)  先ほども少し触れましたけれども、当市において、従来、嘱託職員の方、また臨時職員の方を新しい制度として会計年度任用職員という制度のほうに移行してまいります。先ほど申し上げましたけれども、私が日ごろから見ていても、非常にそれぞれの経験や、それからノウハウを生かして、しっかりとした仕事をしていただいています。本当に正規職員の一翼を担っていただいているなということをつくづく感じるところでありまして、ぜひ、そういう職員を、この市役所のほうで確保して、市民の方々へのサービスの充実に努めていきたいと、こういうふうに思っているところでございます。  処遇に当たっては、各市でいろいろ苦慮しているところであります。当市の規模で単純に計算しますと2億円弱の人件費の増加が見込まれるということでありまして、非常に財政的には重い状況であります。今後もずっと続くわけでありますので、そういう意味で決断でありましたけれども、先ほど申し上げたバックボーンを考えますと、やはり優秀な職員を確保していくということは行政の大きな役目でありますので、そのあたりを含めて、従来の月額給与が下がらない形で、そして、さらに期末手当を支給するというような制度設計をしたところであります。確実に従来よりも処遇として厚くなるということでありますので、しっかりと、これからの働き方改革も含めて、正職員と同様な形で処遇をしてまいりたいと。  当然、休暇等についても、従来から、それに近いような改定もしてまいりました。職員の方々にやりがいを持って働いていただけるように、しっかりと、その辺の手当てをしていきたいと、こんなふうに思っているところでございます。 33: ◯17番(尾作義明君)  聞き及ぶところによると、他市から比べても非常に手厚い形で対応されているということでありますので、その分という言い方は非常に難しいところではありますけれども、しっかりと市民に貢献できる職員として働いていただきたいというふうに思います。市長も、その辺のところは、もう重々御理解いただいているところだと思いますので、この任用制度を、しっかりと機能させて、いいものにしていただきたいと思います。  以上で、代表質問を終わります。ありがとうございました。
    34: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で、自由民主党市議団の代表質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午前10時29分休憩                    午前10時40分再開 35: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 36: ◯議長(皆川りうこ君)  続きまして、国分寺政策市民フォーラムを代表いたしまして、だて議員。                 (7番 だて淳一郎君登壇) 37: ◯7番(だて淳一郎君)  おはようございます。国分寺政策市民フォーラムの、だて淳一郎でございます。会派を代表いたしまして、施政方針に対し、質問をさせていただきます。  ことしは東京オリンピック・パラリンピックの開催年であります。日本の新たな歴史の1ページが刻まれる、その瞬間に立ち会えることをうれしく思います。国分寺市も開催都市の自治体の1つとして、今まさにコロナウイルスの問題などありますけれども、ハードルを乗り越えて、心に残る大会にしていくために、一致協力をしてまいりたいと、そのように考えております。  さて、令和2年度の予算については、その編成方針において、未来の姿から逆算して現在の施策を検討するバックキャスティング、そして、その未来の目指すべき姿であるSDGsやSociety5.0などがうたわれております。未来志向の施策、これはどんどん進めていただきたいと考えております。  一方で、現在の市民生活に目を向ければ、直面する課題もまだまだ多く、着実な施策の実行も両輪で行っていかなくてはなりません。今後のオリパラの雰囲気に乱されることなく、堅実な市政運営を、冒頭に、まずもって求めたいと思います。  来年度予算につきましては、実質、過去最大規模の476億8,885万4,000円ということであります。これは平成26年度の当初予算が約380億円でございましたから、わずか五、六年の間に100億円も増加したことになります。もちろん扶助費の増加などに対応したものでありますから、必要に迫られての支出ということであることは理解しておりますけれども、そういった中でも収支均衡というものを維持できたということについては大変評価をしている点でありますし、行政の皆様におかれましても、大変御苦労があったことと存じます。  そこで、まず伺いたいと思いますが、今回の予算については、施政方針の9ページにも、市民の安全、子育て、教育環境の充実に重点ということで記載がございますが、市長は、この予算をどのような思いを持って編成されたか、御見解を伺いたいと思います。 38: ◯市長(井澤邦夫君)  私が市長に就任して以来、ずっと市民の安全・安心、そして、子どもたちの育成、全世代にわたるところの施策、そして、特に教育環境の整備ということを進めてきたつもりでございます。  先ほどの尾作議員の質問にもお答えをさせていただいたところでありますけれども、子どもたちの安全・安心を図るために、いろいろ、従来から御要望のあったものについて、財政の許す限り積極的に進めてきたつもりでございます。エアコンの設置も先駆けて各教室にはやってまいりましたし、特別教室、そして、今回は学校体育館のエアコン設置ということでやってまいります。そのことを含めて、教育施設環境の整備というのは、これは未来を担う子どもたちの育成のために必要であります。  また、防災面から学校体育館のところの活用ということについても、これから安全を図っていかなきゃいけないという観点も入ってのエアコンの設置でございますけれども、そういうものも含めて、しっかりと進めてきたつもりでおります。  これからも教育関係の整備については、しっかりと、できる限りの対応をしていきたいと、こう思っているところでございます。 39: ◯7番(だて淳一郎君)  ありがとうございます。教育環境の整備ということで、本当に今回、さまざまな点で予算を投入していただいて、その向上を図っていただいているということは理解をしているところでございます。ほかにも、御存じのとおり、さまざまな課題は山積しておりますので、その一つ一つにしっかりと向き合っていただいて、来年度、しっかりと進めていただきたいというふうに思っています。  また、中長期的には、庁舎建設ですとか、その跡地活用、リサイクルセンターや公共施設マネジメントなど大型事業も山積みということで、そのタイミングが集中してくる部分もございます。先ほど申し上げたように、財政運営については規律をもって、しっかりと慎重に進めていただきますよう、重ねて要望をさせていただきます。  続いて、人口の増減について伺いたいと思います。  施政方針の1ページにもございますが、人口の増加率が全国36位、多摩地区1位ということでございます。自治体経営という観点において最も重要なことの1つは、人口をいかにしてふやしていくかということでございます。そういった意味においても、当市は現状、うまくいっているのかなというふうに言えるところでございます。しかしながら、まだまだ、これから先の見通しというのは、先ほど尾作議員の議論もあったように、まだわからないところも当然あろうかと思います。  そこで、ちょっと伺いたいと思うんですが、国分寺市が人口に関して、今、このような結果を得ているといった要因を、どのように市長として分析をされておられるか、その辺の見解を伺いたいと思います。 40: ◯市長(井澤邦夫君)  ここ数年、国分寺市においては人口が増加しているという状況でございます。全国的な傾向とは少し違った状況でありますけれども、東京都全体から見ますと、やはり東京都全体ではふえています。ただ、御存じのように、この中央線の西のほうでは、もう人口減少が始まっているという状況であります。そういう中にあって、国分寺市の特徴としては、ハード面でいけば、国分寺駅の北口の再開発によってツインタワーができ、あそこに入居が始まったということもありますし、大規模なマンションも市内各地にできていて、それが1つ原因かなとは思いますけど、そのバックボーンとして、国分寺市に住みたいと思っていただかない限りは、やっぱり移り住んでこられないわけでありますので、箱物だけできても人口が自動的にふえるわけではありません。そういう意味でいきますと、やはり着実に進めてきた施策がいろいろ受け入れられていただいているのかなというふうに思っているところでございます。  何人かの市民の方々にお聞きした限りでありますけれども、聞こえる声の中には、やはり緑があって、住環境的に非常に子育てもしやすい、そういう環境に思えるというようなことをお聞きします。確かに農地も、多摩の中では2番目に面積の割合としては多いということもありますし、崖線も抱え、また史跡もありということで、非常に環境的に恵まれているということが1つあります。それと、あと交通の要衝でもあるというふうに言えるかと思います。中央線の特別快速もとまる、西武線が2本乗り入れているということもありますし、バスの便等も非常によくなってきているということでありますので、そういう一つ一つの施策の成果かなというふうに思っています。コミュニティバスも、一応、交通不便地域も解消いたしましたし、それから、これからまた御質問の中に出てくるかもしれませんけれども、保育園や学童保育所についても、積極的に今まで増設してきたわけであります。そういうものももろもろ含めて、これからも人口増加がしばらく、あと10年ぐらいは続くであろうというふうに思っています。  ただ、注意していかなきゃいけないのは、やはり財政的な面で見ますと、高齢化が進んでいく中でも、やはり生産年齢人口のところの確保ということは、これは税収に影響してまいりますので、その辺も含めて、しっかりと魅力あるまちづくりをこれからも進めていきたいと、こんなふうに思っています。 41: ◯7番(だて淳一郎君)  ありがとうございます。おおよそ私が認識しているものと同じ考え方でありました。  私はやはり地の利という部分で、国分寺市は本当に大きな特殊性として、人口増加にこれが強く作用しているものだと考えております。今、市長もおっしゃられましたけれども、都心へのアクセスですとか、このほどよいまちと緑の調和、そのような環境の中で、まだファミリー層にも手が届くような価格帯の物件が存在する。そしてまた、その世代のターゲットになることで、大規模開発の検討というものも進んできたといった経過が、この人口増に結びついているんだろうというふうに思っています。  私自身も、国分寺市に住んでそんなに長くないところもあって、割と客観的な視点でまちの様子を見ることがあるんですけれども、本当にそういった意味では、バランスが大変いいまちだなというようには感じておるところでございます。  しかし、近い将来、都内でも人口減少局面というものが加速していったときには、やはりこの定住者で、生産年齢人口の奪い合いと言ってはなんですが、どこに住んでいただくかというところが非常に顕著になっていることは間違いないわけでございまして、国分寺市より主に東の地域、23区を含めたエリアとの都市間競争といったものに参入していくためには、この国分寺市の立地にハードやソフト、サービスといったものを特色としてプラスオンしていかないと選んでもらえない時代というものが近いうちに来るんだろうと考えています。  施政方針の2ページあたりにも、その方策として、先ほど答弁もあったような歴史や科学といった魅力を高め発信していくというような旨の内容も記載されておりますけれども、それらは当市にとって大事なコンテンツではありますけれども、なかなか、それだけでは、やはり人は、特に若い世代なんかは集まってきづらいというところがあります。今後、課題となる、その生産年齢人口の定住促進といったところにダイレクトにつなげていくために、どのような戦略を今後展開していく必要があるかといったことが、この中長期的な視点においては重要かと思いますが、その辺の見解を伺いたいと思います。 42: ◯市長(井澤邦夫君)  選んでいただけるようなまちにしていくというようなこと、これは各世代において、いろいろ違うかなと、見方が違うかなとは思いますけれども、やはり一番大切なことは安全・安心であるということですね。自分たちの命や財産が守られる確度が非常に高いというところが一番大きいんではないかなというふうに思っていますし、それにはやはり施設の充実であったり、それからいろんな施策を全世代にわたって展開していくということが必要だと思います。  今、議員がおっしゃられた部分でいきますと、生産年齢人口の方々にということになると、これは子育て世代につながっていくわけですし、お子さんがおられない御家庭もありますけれども、若い世代にということになるかと思いますが、そういう方々が何に魅力を感じて、どういうまちだったら住みたいと思うのかというのは、これは我々としても常にウオッチしながら、その充足に向けてやっていかなければいけないというふうに思っています。  ただ、現在のところは、やはり科学のまちというのも非常に大きな要素だなというふうに思っています。私も科学教室だとか、教育委員会のほうで主催するものでありますけれども、そういうものを見て、親子で来られる姿をよく見ます。そういうのを見ますと、本当にこの国分寺市でそういうものを利用して、子どもたちの興味を引くような、そんな環境があるということについては、若い保護者の方々、若い方々が非常に魅力を感じていただいているんじゃないかなというふうに思っています。これは国分寺市の財産でもあるんですよね。ロケット発射実験については、顕彰会の方々に従来からやっていただいていたんですけれども、市としても魅力の大きなものとして発信をしていますし、それから、鉄道の関係でいいますと、鉄道総合研究所があって、そこでひかり号の開発もされたということでありますし、そういうものを含めると、非常に科学については、いろんな財産を持っているということであります。そのことを含めて、これからそういう魅力をさらにアピールをしていきたいと思いますし、もちろん住環境というのが一番大切だと思っていますので、環境の保全ということについても、これから注力していきたい、こう思っています。 43: ◯7番(だて淳一郎君)  わかりました。本当に科学のまちというところも大変大きな魅力だと思っていますので、伸ばしていっていただきたいというふうに思いますし、まさに先ほど申し上げたバックキャスティングの考え方の中で、少し先の未来を想定しながら、このまちづくりを進めていただきたいというふうに思っております。  続いて、各種施策について、質問させていただきます。  まず防災、危機管理の分野で伺います。施政方針のページが、ちょっと先に飛びますが、23ページにございます。先ほど尾作議員の御質問にもありましたが、コロナウイルスについて伺います。  これについては、現状については報道などで皆さんもよく御承知のとおりかと思いますが、なかなか感染経路がわからないだとか、無症状のキャリアの方からも感染するようなことも確認されているということで、今後どのようになるかといったところが非常に見通しのつかない状況が続いております。既に東京マラソンの一般参加の出場や一般参賀などの大規模行事も次々と中止になるなど、各種機関が感染拡大防止に向けて対応を急いでおります。当市においても対策本部を立ち上げたということでございますが、昨今の過熱した報道ですとか、現状、マスクなどの市内の状況なんかも見るにつけて、これは本当に情報の出し方も含めて、非常に難しい対応があるんだろうなというように思っています。都内でも感染者が日々ふえてきている状況でございます。万が一、万が一というほどの確率では、もしかしたらないかもしれませんけれども、当市の在住者ですとか近隣市に感染者が出た際の対応というものは、どこまで検討されているか。先ほど少し御答弁がありましたが、そのあたり、改めて伺いたいと思います。 44: ◯市長(井澤邦夫君)  先ほども御答弁を申し上げましたけれども、これについては非常に私どもも困惑しているところであります。ただ、逐次、状況を把握しつつ、必要な情報は御提供していきたいと思っています。  ただ、やはりうわさ等が広まるということ、これも非常に危険でありますので、しっかりした確実な情報を出していくということが必要かと思っています。そういう意味でいきますと、先ほど申しましたけど、多摩立川保健所のほうと連携をとりながら、確認できることを一つ一つ、必要な場でお知らせをしていくという方策をとっていきたいというふうに思っています。  一昨日、第4回のコロナウイルスの対策本部の会議を開きまして決定したものは、一応、年度内の市の主催事業については原則中止または順延ということで、少しでも危険性をなくすように、危険の度合いをなくすように努めるということを決定したところであります。ただ、共催事業やほかの団体の事業がありますので、これについては協議をしながら、なるべく早くお知らせをしていくような形をとっていきたいというふうに思っています。我々もとれる限りの対策をとっていきたいと思っていますけれども、ぜひ、その辺には御理解をいただきたいというふうに思っているところでございます。これからも逐次対応を図っていくということで進めていきたいと思っています。 45: ◯7番(だて淳一郎君)  わかりました。さまざまなイベントも年度内は中止というか順延ということであります。市民の方も含めて、御準備に携わられた方もたくさんいらっしゃるイベントがあったかと思いますが、苦渋の決断ということで、そのような対応をしたということは、感染拡大に対する防衛としては正しいんじゃないかなと私も思うところでございます。  一方で、子どもですとか、さまざまな、先ほど言った庁舎の中での感染なんかも含めて、そういったところへの事態というものも、常に最悪の状況というものを想定していただいて、今からしっかりと対応について検討いただきたいと思っておりますし、保健所のほうも、やはり管轄が広うございますから、いざ、本当に拡大が進んだときに、どこまで保健所のほうで主導して対応できるのかといったところも、当然、懸念としてありますので、やはり市として独自に考えていただくことは、しっかりと今から、もう既にやっていただいていると思いますが、考えていただきますよう、要請をさせていただきたいと思っております。  続きまして、3ページのほうには、各種災害関係の計画やマニュアルの見直しを、国土強靱化地域計画の策定を視野に行うということでございます。平成28年の4月に施行された国土強靱化基本法第13条に基づくものでありまして、つくりとしては、各種計画の上位にこの地域計画を位置づけて、指針となるべきものとするということでございます。都内自治体でも、この2月時点で東京都と荒川区くらいですか、まだそんなに多くの自治体が策定に至っていないということなんですが、さまざまな各種計画、これは防災以外の計画なんかも含めて、整合をとる必要があるとか、その性質的に大きな作業になるんじゃないかというようなところも考えられますけれども、現段階での国土強靱化地域計画策定に関する方向性と策定の意義や必要性について伺いたいと思います。 46: ◯市長(井澤邦夫君)  この国土強靱化地域計画というのは非常に重要な計画だというふうに認識しております。そういう意味で、当市としても、きちんと対応していきたいというふうに思っています。  この計画に言われるところは、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法に基づき策定する計画という位置づけでございます。また、この策定ガイドラインは、どんな自然災害等が起こっても機能不全に陥らず、いつまでも元気であり続ける強靱な地域をつくり上げるための計画であるということが記載をされております。最悪の事態になったときに、どう対応するのかという事前防災や減災の考え方をしっかりと計画の中に取り込んでいくということであります。ハード面やソフト面の両方の、これから対応をとっていくということであります。この計画については、令和2年度に入ってから、この計画を進めていきたいというふうに思っているところでございます。これから、それについては、いろんな検討を進める中で、計画を策定していくというスケジュールになっています。 47: ◯7番(だて淳一郎君)  わかりました。本当に今おっしゃったように、必要な措置ということで、さまざまな自然災害、今回の感染症も含めてだと思いますが、予期しない状況がさまざま起こり得る昨今の時代になっていますので、本当に市民の安心・安全、生命と財産をしっかり守っていただくために必要な計画であれば、我々もしっかりと協議をさせていただきながら考えていきたいというように思っているところでございます。  続いて、4ページでございますが、ブロック塀の調査について伺いたいと思います。  これまでの積極的な取り組みについては評価をしておりますし、実績もしっかりと出ていると、そういったブロック塀の取り組みでございます。ここでさらに進めるということでございますが、この全てのブロック塀や、ブロック塀だけじゃなく万年塀とか、そういったものも調査されるということでございます。私も市役所に来るまでにも、自転車に乗りながら、まちを見ていると、相当な延長になるんじゃないかというように思うわけです。また、既に通学路中心に危険箇所については一定程度調査ができているというふうに認識しているんですが、その上でこの事業を行っていく目的と効果について伺いたいと思います。 48: ◯市長(井澤邦夫君)  御存じのように、大阪北部の地震で幼い命が失われたというようなことがございました。こういうことが国分寺市内で絶対起きないようにということで、私どもはこれはその直後から対策を打ってきたところでございます。  最初のときには通学路に面したところということで最優先にやってまいりましたけれども、昨年度からは、全てのブロック塀について、撤去費用の補助をするという方針を打ち出しまして、隣地との境のところも補助を出すということで、とにかく危険なブロック塀をなくしていくということを掲げてきたわけであります。  今回、新たに令和2年度で掲げたものというのは、さらにそれを一歩踏み込んで、全市にわたって調査をかけて、従来から撤去の勧奨はしてきておりますけれども、やはりなかなか進まないところもあるということでありますので、公共施設のところは、我々、もちろんやってまいりますけれども、民地のところについては、やはり所有者の方々の御理解をいただいていかないといけません。全部負担するわけじゃありませんけれども、所有者の方も負担があるわけでございますので、その辺の計画も、これだけの危険度があるんだよということをお知らせしながら、積極的にやっていただくように進めていきたい。  ただ、非常にこの諸施策によって、御協力いただいている方が多くなってきたなというような感じがしております。市内を回っても、塀の取り壊しや新設というのが非常に多くなってきて、目立つようになってまいりました。ですから、これをさらに一歩進めるために、今年度は、その調査をさらに全市にわたって行っていきたいというふうに思っております。 49: ◯7番(だて淳一郎君)  わかりました。非常に大きな作業的なものが発生してくるとは思いますが、安全に対しては大事な取り組みだと思います。  また、この事業の狙いとしては、やはり勧奨のきっかけづくりというところが、1つ大きなところというふうに理解をさせていただきました。なかなか、まだ各地に控え塀があって、基準はクリアしているけど、ちょっと危ないだろうというようなところもあるのは事実でございますので、そういったところへ、しっかりと今後もアプローチしていただくためにも、今回の取り組み、しっかりと生かしていただきたいなというように思っております。  続いて、新庁舎の関連については、端的に1点だけ伺いたいと思います。  今回、新庁舎の建設地が泉町のほうに正式に決まったわけでございますが、その上で懸案になっています西国分寺駅東口開設への検討というものは、これはセットだと思うんですが、どのように今後進めていかれるおつもりか、伺いたいと思います。 50: ◯市長(井澤邦夫君)  これについては、もう御存じだと思いますけれども、現在のところで改札を設けるということになると、これは請願駅となって、設置からランニングコストまで、全部市が持たなきゃいけないということになりますので、財政的な負担が大きいということで、今は行っておりません。  ただ、これについては、もう長年、JRのほうにはお願いしてきているところであります。JRの御事情もあるので、いろいろ進まないこともありますけれども、引き続き、我々とすると、強く求めていきたい。  また、御存じのように、ここは都立多摩図書館であったり、東京都公文書館がこの4月から開設をいたしますし、そして、市役所ができるということになれば、乗降客数もやはり西国分寺駅はふえるんじゃないかなというふうに思っています。現在はJRの認識は、やはり西国分寺駅の乗降客数は、まだほかに比べて少ないと、開設するまでには至らないという認識でありますので、ぜひ、この辺については、安全性、利便性も含めて、これからもあらゆるところの手段を使いながら進めてまいりたいと、こんなふうに思っています。 51: ◯7番(だて淳一郎君)  よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、5ページ、女性活躍について伺います。  ジェンダーギャップを是正していこうという考え方が当たり前のことになってから久しいわけでございますが、残念ながら、いまだ根っこの部分には、女性だから、男性だからといった古い考え方というものが払拭し切れていないというのが現状であろうかと思っております。当市においても、ジェンダーフリーについて高らかにうたっていただいていることは大変評価をしているわけでございますが、その根っこの部分を是正していくための具体的な取り組みが見えてこないという意見も多くございます。真の意味での男女平等を追求していくために、行政として、具体的に何をしていくべきなのか、見解を伺いたいと思います。 52: ◯市長(井澤邦夫君)  これについては、当市においては、従来から男女平等推進行動計画というのをつくって、それに基づいて進めているところであります。これについての評価等も、識見の方を含めてしていただいて、毎回、私どものほうに答申をいただいているところであります。  これについては、我々の感覚とすると、全くそういうものを持ち合わせたくないと思っていますけれども、なかなか現状として、そういう現象が残ってしまっているということも確かであります。どうやって、そのギャップを埋めていくかというのは、これからの課題ではありますけれども、まずはみずからということが必要かなというふうに思っています。一例ではありますけれども、この庁舎内においても、非常に職員の方々の中でも、これも男女と言っていいのかわかりませんけれども、女性の割合が非常に従来から多い職場であります。そういうものも含めて、そういう格差がないように、我々としてはしていきたいですし、そういうものが具現化するような形のものを進めていきたいと思っています。これはきちんとした流れでありますので、一挙に我々の努力だけで進むというものでもありませんので、市民の方々の御協力や、それからいろんな方々の御意見も聞きながら、しっかりと進めてまいりたいと思っています。 53: ◯7番(だて淳一郎君)  ぜひ、よろしくお願いします。  また、パートナーシップ制度の導入についても検討を進めるとございます。LGBTですとかSOGIEといった性自認の問題については、いまだ理解が十分とは言えない状況であります。そういった中で、国分寺市が積極的に歩み出していただいていくということは非常に前向きに捉えておりますし、推進に向け、応援をしてまいりたいと思っております。  しかしながら、このパートナーシップ制度をつくって、当事者の方たちに喜んでもらうということだけがこの制度の趣旨ではないと思っています。やはりこの導入を機に、どのように市民全体に対して理解浸透に向けた発信や啓発を進めていけるかというところが重要なポイントだろうというふうに思いますけれども、その点、お考えを伺いたいと思います。 54: ◯市長(井澤邦夫君)  性の多様性というんでしょうか、これについて本当に多くの方々の理解が進まなければ、このことは進められないというふうに思っています。一人一人が、やはりそういう従来の意識を払拭して、この考え方を入れていくということが必要ではないかなというふうに思っているところであります。市のほうで何ができるかということでありますけれども、根本にあるのは人権でありますので、人権啓発に係るような講演であったり、それからガイドブックであったり、そういうものを通じながら、より多くの方々にそういうあり方をしっかりと認識してもらい、共通認識として持ってもらうということが必要であるというふうに思っています。あらゆるツールを使いながらやっていきたいと思っていますし、近隣自治体の状況等についても学びながら、検討を進めてまいりたいというふうに思っています。 55: ◯7番(だて淳一郎君)  本当に今おっしゃられたように、先進市の事例が幾つもありますので、その辺はさまざまな取り組みをされている自治体が多々ございます。ぜひ参考に進めていただきたいなというように思っております。  続きまして、6ページの地域福祉コーディネーターについてですが、これについてはスタートから約1年経過をし、現状2人での活動をしていただいております。地域共生社会の実現に向けて各地で活躍をされていることは担当の委員会でも報告がございました。しかし、1人当たりの担当範囲が現在広いこともあって、今の体制で、今後どこまで細かくやっていけるのかといったところの状況をしっかり精査していただいて、必要があれば増員についても検討願いたいと思います。また、これまで地域づくりを担ってきた国分寺市の誇るべき公民館事業との連動といったところを確立していくことで、さらなる成果も期待できるのではないかと考えております。この施策に対する市長の現状の評価とともに、今後の展開について、お考えを伺いたいと思います。 56: ◯市長(井澤邦夫君)  これについては、従来、1人から始めて、昨年1人ふやして、2人体制をしいて、社会福祉協議会のほうに委託して、東西に分けて、今1人ずつ活動していただいています。アウトリーチが目的でありまして、地域に出かけていって、特に生活支援コーディネーターと連携する形で活動を進めているという状況であります。ある一定の評価はいただいているところでありまして、こういう活動によって、多くの方々の理解を得られるように進めていきたいというふうに思っています。  業務の活動範囲が非常に広い部分でありますので、いろんな相談が入ってくると思います。高齢者であったり、子どもであったり、いろんなものをそれぞれに必要なところへ振り分けながら、そこと連携して問題の解決に当たっていく、また、要望を聞いていくということが大きな役割でありますので、これについては、さらに精度を上げて進めていけるように、研修等も含めて進めていきたいというふうに思っています。 57: ◯7番(だて淳一郎君)  ありがとうございました。よろしくお願いいたします。少し時間が足りなくなりそうなので、早目に質問します。  8ページのペットボトルの戸別回収について伺いたいと思います。  戸別回収については、他市の状況ですとか市民ニーズを鑑みれば、私自身は特に反対するものではございません。しかし、排出抑制への協力を前提にということでありますけれども、市民にどのようにして排出抑制という前提を取りつけていくのかは非常に難しい課題であろうかと思っております。むしろ、若い世代を中心に、排出拡大につながってしまうのではないかという懸念は多く存在しております。そういった懸念に対して、どのように今後説明し、排出抑制のコンセンサスといったものを図っていかれるおつもりなのか、伺いたいと思います。 58: ◯市長(井澤邦夫君)  この件については長年議論がされてきたところであります。いろんな御意見もごもっともな御意見がたくさんあるんですね。  今もお話があったように、この戸別収集をやると量がふえてしまうんではないか。従来から販売店に持っていくとか、それからそれぞれの拠点収集というお話がありました。ただ、昨今の高齢化であったり、多くの方々から御意見をいただくのは、やはりそこまで持っていけないということですよね。ですから、一方では、やはりペットボトルの使用を減らしていくということをしていかなきゃいけない。これも実は市のほうでも率先してやっていこうということで、市の公共施設で、今、自動販売機がありますけれども、そちらのペットボトルのところは缶に切りかえてもらうような事業者を選んでいこうということで、まず、そこから減らしていく。それから、市の職員については、ペットボトルはなるべく使用しないで、マイボトルだとか、いろんなものを使っていただく中で、とにかくペットボトルの使用を減らそうということであります。  ことしの7月から戸別収集を進めるところでありますけれども、この状況を見ながら、必要な対策をとっていきたいと思っています。プラの削減も含めて、非常に地球環境の問題に大きく影響する、国際的に問題になっているものでありますので、必要性は多くの方からいただいておりますけれども、戸別収集に当たって、また戸別収集の実績を見て、その次の対策を打っていきたい、こんなふうに思っています。 59: ◯7番(だて淳一郎君)  わかりました。まさにSDGsの考え方にも立脚しながら、やはり多くの皆さんに、一人一人に、このペットボトルですとかマイクロプラの問題について考えていただくということが、まずは大事なことだろうというふうに思っていますので、その辺の、皆さんの声もしっかり伺っていただきながら、引き続き熟議をしていただきたいなというふうに思っております。  続きまして、子育て分野について伺いたいと思っています。  まず、10ページの幼児養育費補助金についてです。  各会派からも要望があったものでありまして、速やかに対応を決定していただいたことについては感謝を申し上げたいと思います。今回、月額5,000円を上限ということで設定をされたわけですが、根本的には無償化対象園との支給額の差とかを考えますと、国や東京都の支援が始まるまで、暫定的にでも、もう一声でもよかったんじゃないかというような思いもあるわけなんですけれども、今回、5,000円という金額にされた理由を伺いたいと思います。また、他市の動向なんかもわかれば、あわせて伺いたいと思います。 60: ◯市長(井澤邦夫君)  非常に難しい御質問なんです。実は3パターンありまして、1つは、やはり無償化によって恩恵を受けられた世帯がたくさんあると思います。一方は自宅で養育しておられる方もいるわけですね。また、こういうふうに対象にならなかった施設の方もいるわけです。そういうところをいろいろ勘案した結果と言えば、それが結論なんですけれども、近隣市は全てやっているわけじゃなくて、幾つかの市でやっているわけでありますけれども、そこの金額を見ますと、私どもより少なかったり、私どもよりも多かったりということで、年額6万円が適当であろうと判断した次第でございます。 61: ◯7番(だて淳一郎君)  ちょっと答えづらい内容で恐縮でございますが、とにかくやっていただいた、一歩踏み出していただいたということが本当に重要なことであります。引き続き、寄り添った対応というものを進めていただきたいと思いますし、在宅で保育されている方たちへの支援というものも、私も以前からお願いしてますけども、あわせて、ぜひ今後も考えていただきたいというように思っております。  次に、保育所整備について伺います。  人口増の影響もあって、担当の努力にもかかわらず、待機児が解消しないどころか、なかなか、あと一歩というところにも届いていない状況の数字が続いております。おとといの21日で4月入所の2次募集が締め切りとなったわけでございますが、私のところにも、今回、2次募集で入れなければ、仕事をやめなきゃいけないといったような悲痛な声が今も届いておるところでございます。恐らく、ことしもなかなか解消というところまでは難しいかと思いますが、その直近の状況と、また令和3年度には4園、276人の大幅な定員増を図ると打ち出されておられるわけでございますが、それによって、どの程度、解消に近づけられる見通しを持って、この数字を出されたのか、その辺を伺いたいと思います。 62: ◯市長(井澤邦夫君)  これについては、解消ができると思って、毎年つくっているんですけれども、応募者の方々がふえている、また、人口も増加しているという現状があるわけであります。  御存じのように、この4月には163人、2園の保育園を増設をいたしました。今、お話しのように、令和2年度の予算においては、4園増設の、260人ぐらいの定員増ということで考えているところでありますので、これで何とか解消できるというふうに思っているところであります。ただ、また現状を見ながら、それについては、さらに考えていかなければいけないのかなというところもありますけれども、これは非常に難しい問題で、絶対に解消できるというお約束はできないわけであります。  今、2次募集の段階の、まだ数字が出ておりませんので、2次募集でまたどれだけ待機児が出てしまうのかということについては、数字が出たところで御報告させていただきたいと、こう思っています。 63: ◯7番(だて淳一郎君)  数字の部分については、毎年、まだこの時期には出ないということでいつも伺っておりますので、その辺はいたし方ないのかなというように思います。何しろさまざまな取り組みを、このほかにも保育人材の確保ですとか、定着に向けた支援メニューの拡充といったところもしていただいているところは、本当に対応として評価をさせていただいているところです。ぜひ、来年度こそは、令和3年度こそは、待機児解消というところを実現をするという決意を新たに固めていただいて、必要な施策をより積極的に行っていただくことを要望させていただきたいと思います。  次に、学童保育所についてです。  狭隘状況について述べられておられますが、この狭さの問題というのは、子どもたちとして、学童で子どもたちに接している職員の皆さんにとって、どのような状況や影響をもたらしているとお考えか、伺います。 64: ◯市長(井澤邦夫君)  これについては、従来からいろいろ御要望をいただいておりますし、問題点もわかっております。ただ、当市においては、希望者全員入所ということをしておりますので、登録人数が定員を上回る施設が多くあるという状況であります。  利用実態はいろいろあるというふうに聞いておりますけれども、何とか狭隘状況の解消をしていきたいということに変わりはございません。ですから、ここでまた学童保育所の新設も行っていくところでありますので、そういう施策を通じながら、狭隘状況の解消に進めていきたいと思っております。 65: ◯7番(だて淳一郎君)  わかりました。学童も令和3年度には200人の、今までにない規模での大幅な定員拡充が予定されております。これによって、かなり改善は進むんじゃないかなというように思っています。こういった機会を捉えて、またいつものことですが、高学年の受け入れについても、ぜひ少しずつでも考えていただきたいなというわけでございます。毎年の問いかけになりますが、その辺、前向きに、具体的な検討を進めていただきたいと思いますが、高学年の受け入れについてはいかがでしょうか。 66: ◯市長(井澤邦夫君)  これは毎回申し上げているように、とにかく今の状況を解消するということを積極的にやっています。ですから、狭隘状況を解消するということを、まず優先していきたいというふうに思っています。  当市においては、待機児童はいないわけでありますので、その辺も御勘案いただきたいというふうに思っています。 67: ◯7番(だて淳一郎君)  全入していただいているということで、本当にそれは低学年で特に心配なお子さんもいらっしゃいますから、大事なことだと思います。しかしながら、4年生とか、そういった学年だけでも、少しずつでも対応いただければなということで、毎年要望させていただいていますので、引き続きよろしくお願いしたいというように思っております。
     続きまして、12ページ、児童虐待について伺います。  先ほども質問がありましたが、昨今の虐待事案を受けて、関係機関への通報や情報共有が非常にふえてきていると聞いております。こういった案件の増大に対して、児童相談所や各自治体の担当部署というのは大変御苦労されている、キャパシティオーバーの状態が続いているんじゃないかというように思います。そこで、先ほどお話があったシステムの導入なんかも進めていただくわけなんですけれども、昨年の1月に千葉県野田市で起こった例の事件を受けて、野田市は担当職員が6名だったところの反省を生かして、今回26名体制の新部署を設置して対応を行っているということです。当然、虐待以外の事案もやってらっしゃるとは思います。野田市のこの例はちょっと極端ではありますけれども、小さな兆候も見逃さないためには、やはりマンパワーというものが必要なんじゃないかというようには思っています。当市においても、人員体制が十分かどうか、検証、見直しが必要ではないかというふうに思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。 68: ◯市長(井澤邦夫君)  この辺も非常に難しいところでありますけれども、どれだけの事案が発生するかということを予測しながら進めていくということになるかと思いますけど、軽微な例から重篤な例までいろいろあるわけでありますけれども、実態としては、なかなか捉えにくい。  今回導入するシステムによって、少なくとも事務的な作業のところは軽減できるというふうに思っていますので、実際に送致される部分というのは比較的軽微な例だということで、今のところはお聞きしています。逆に言うと早期の対応が必要だというふうに思っておりますので、今回のシステム導入によって、たしか2,000万円ぐらいの予算が必要でありますけれども、その事務作業が軽減された中で、しっかりと対応していきたいと、こういうふうに思っています。 69: ◯7番(だて淳一郎君)  どういったシステムか、ちょっと私のほうではわかりかねるんですが、ぜひ、しっかりと有効に生かしていただいて、事案の解決、早期発見、対応について進めていただきたいと思います。  続いて、13ページの新学習指導要領について伺います。  このテーマに関しては、2015年の12月議会から、私自身、たびたび質問をさせていただいてまいりました。当時は大分先のことと思って議論していましたけれども、早いもので、この4月から小学校で全面実施ということになります。  これまでも当市は英語教育や何かも先進的に行っていただいておりますし、アクティブ・ラーニングやプログラミング教育など新しい内容への対応も余念がないというふうに思っておりますけれども、こういった直前のタイミングですので、これまでの取り組みや、子どもたちが新しい時代を切り開いていくために必要な素養をどのように新要領の中で養わせていくのか、総括的に伺うとともに、また、課題があれば、あわせて伺いたいと思います。 70: ◯教育長(古屋真宏君)  いよいよ令和2年度から小学校で全面実施となります新学習指導要領でございますが、小学校5・6年生で導入されます外国語科、そしてプログラミング教育などを通して、新たな時代に向けて必要な資質・能力をどう育成していくかということが問われているところでございます。  教育委員会におきましても、今、お話がございましたように、移行措置から、しっかりと、その趣旨を踏まえながら、教員研修等の充実を図っているというところです。  例えば、小学校の外国語科に向けましては、外国語教育推進委員会を平成30年度から立ち上げをさせていただいて、教材研究や授業研究の充実を図っている。また、小学校5年生全員に、体験型英語学習施設でございますTOKYO GLOBAL GATEWAYを利用して、英語でのコミュニケーションを楽しみ、コミュニケーション能力の基礎を学ぶというような取り組みも先進的に行ってまいりました。  また、プログラミング教育につきましては、市内の小学校で推進校を設け、2年間にわたって先進的に研究を進め、そして、ことし1月30日に、その成果を市内外の教員に発表し、そして、その成果を共有しているというところでございます。  今後は、各学校におきまして、これまでの研究・研修の蓄積をもとに、児童・生徒にしっかりと言語能力や情報活用能力など、これから求められる力をしっかり身につけさせていきたいというふうに思っておりますし、その中核となるのが、主体的・対話的で深い学びの実現、この点を含めて、授業改善に積極的に取り組んでまいります。  何はともあれ、重要なのは、やはり教員の授業力の向上ということは、とても大切でございますので、引き続き教員研修の充実、そして、教育活動への支援をしっかりと行ってまいります。 71: ◯7番(だて淳一郎君)  ありがとうございます。本当に、最後におっしゃった先生方の授業力の向上というところにおいては、私も学校公開なんかで、よく授業を拝見するんですが、本当にさまざま工夫をされて授業を行ってらっしゃるなというところは感じております。それに対しては、大変苦労も努力もおありなんだろうなというふうに思っています。ぜひ、そういったところ、さまざまな関係部署で各局からしっかりと御支援していただきながら、子どもたちにとってよりよい環境、授業環境も含めて、つくっていただきたいと思っています。  次に、先ほどもありましたが、体育館のエアコンについてです。  中学校にとどまらず、小学校にも全校にエアコンを設置していただけるということで、各会派から、それぞれ要望がなされておりました懸案に道筋がついたということと、防災の面からも高く評価をしております。できる限り速やかな設置を、もちろん安全には注意していただきながら行っていただくことを要望します。  1点、確認です。先ほども尾作議員の話の中でも少し触れておられましたが、従来の答弁の中では、小学校体育館については鉄骨造というところであって、エアコンの効果が低い可能性があるというところで、検証の上、設置について判断するといったようなことで私は認識しているんですが、その点は、先ほど同じ構造の他市の視察をされたということで、ちょっと答弁がありましたが、その辺はしっかりクリアされたのか、少し詳しく教えていただきたいと思います。 72: ◯教育長(古屋真宏君)  御指摘のとおり、小学校では第四小学校を除く9校が鉄骨造ということでございます。他市の状況について視察等を行ったところ、運動する場所におきまして、冷房開始から1時間で約7度下がったというような状況もございまして、断熱設備を施さなくても、熱中症対策については有効であるということを確認ができたところでございますので、このことから、現状の構造のままでエアコンの設置をすることというふうに考えております。 73: ◯7番(だて淳一郎君)  しっかり検証ができたということで、よかったなというふうに思っています。あとは、しっかりと設置のほう、よろしくお願いしたいと思います。  続いて、教室の整備・増築について伺います。  第二小、第四小の増築が計画されておりますけれども、近年の教室増築については、割と必要最小限の教室数というところで進められております。ここで伺いたいのは、施政方針にも、児童・生徒が快適な教育環境の中で、学習への興味・関心を高め、意欲的に学ぶことができるようにという文言もあるように、子どもたちの学習環境の向上のために、やはり少し余裕を持ったつくりにしていくべきなのではないかという問いかけであります。第二小なんかは、少しそういった意味では余裕があるのかなというふうに考えておりますが、最近の推計では、数年前に増築した第十小なんかも、また子どもたちの数が大分ふえてきているということで、今後、教室の数がどうなるかわからないような状況もあるというような数字が出ています。税金を使うわけですから、無駄に大きなものをつくるわけにはいきませんけれども、多少のバッファーがないことには、なかなか人数的にも、また、今後出てくるやもしれない新しいカリキュラムとか、そういったものにも対応できないのではないかなというふうに考えます。そのような状況を踏まえた上で、今後どのように増築ですとか、今後10年ぐらい先には建てかえということも出てくるわけなんですが、その辺の部分、方向性を検討されていくのか、伺いたいと思います。 74: ◯教育長(古屋真宏君)  毎年実施をしております児童・生徒数等の推計によりまして、可能な限り、数年先の状況も考慮しながら、子どもたちの良好な学習環境を確保するために、増築等、また改修等を行っているというような状況でございまして、このことについては引き続き行ってまいりたいと思います。  また、建てかえというお話もございましたけれども、現在策定を進めております学校施設の長寿命化計画、また、上位計画であります公共施設個別施設計画並びに公共施設適正配置計画に基づきまして検討していくということになるかと思います。  国分寺市の人口推計によりますと、児童・生徒数が、令和10年度までは若干の増加というふうな傾向でございますが、その後、微減となるということで、令和30年度には平成30年度と同じ水準になるということが見込まれます。そういう状況も踏まえながら、学校の実態に考慮しつつ対応してまいりたいというふうに考えております。 75: ◯7番(だて淳一郎君)  わかりました。適切な判断というものを、子どもたちの目線に立ってしていただくようにお願いを申し上げたいと思います。  時間がなくなってまいりました。残り幾つかありますが、はしょりながらいきます。  16ページ、魅力発信についてでございます。特に新幹線、鉄道に関連する部分で伺います。  今回、ひかりプラザの新幹線整備のクラウドファンディングが、当初予算のプレス発表資料の一番前に、どかんと記載されておりました。ほかにもいろいろと施策のある中で、一番前に持ってこられたというのも意図が何らかあるのかと思いますが、私も鉄道技術の聖地と言っても過言ではない鉄道総研を市内に有する国分寺市として、もっと鉄道を魅力発信していってもいいのではないかというように考えておりました。光町に鉄道総研の社宅がありますけれども、私もそこの職員の方たちとも、いわゆるパパ友みたいな感じで何人か知り合いで話す機会がよくあるんですが、皆さん、鉄道も国分寺市もすごく大好きだということで、何か若い自分たちでも協力できることがあれば、ぜひやっていきたいというようなことは、よく話されております。日本に類を見ない施設が国分寺市にあって、さらには協力体制を構築し得る状況もあると。これはぜひ大いに活用していただきたいなというふうに思っています。  今後、庁舎移転に伴って、ひかりプラザの活用方法なんかについても検討が進んでいくんだろうというふうに思いますけれども、ぜひ、検討段階から、この鉄道総研の方々とコラボレーションができると、おもしろい、人を呼び込めるアイデアというものも出てくるんじゃないかなというふうに考えます。そのあたりも含めて、今後の鉄道にまつわる魅力発信について、いかがお考えか、伺いたいと思います。 76: ◯市長(井澤邦夫君)  御存じのように、国分寺市は非常に鉄道と深いつながりがございます。今度の庁舎建設用地になっているところも、昔の鉄道学園の跡地であります。その意味で、下河原線が走っていたときから、私もよくあの辺は行っていたところでありますし、そういう意味でいけば、新幹線ひかり号の技術開発が行われた場所ということで、現在ある鉄道総合研究所も非常に協力的でありまして、今回も講演をしていただく予定だったんです。実は、あそこに展示してあります951形の新幹線、これは山陽新幹線のところの試験運転をした車両でありますけれども、その車両を譲り受け、そのところに展示していると。あれがちょうど製造されてから50年ということでありまして、そういう意味でも記念すべき年であるということで、外側の塗りかえや、それから一部、その当時使った座席をいただけるということで、それも設置するという工事も含めて、今回、計画したところであります。講演会等も3月7日に予定してたところなんですけれども、こちらもちょっと、今、コロナウイルスの関係でどうかなと思っています。そんなことも含めて、鉄道に関係のあるまちということで、実は鉄道総研のほうで、平兵衛まつりと一緒にやっていただいているお祭りでは、全国から人がお見えになるということで、余り宣伝してしまうとあふれてしまうのでということで言われているぐらい、全国にも鉄道ファンが多いということ、それが国分寺市にあるというのは大きな魅力であるというふうに思っていますので、これからもそちらの関係については鉄道総研と一緒になって進めていきたい、こう思っております。 77: ◯7番(だて淳一郎君)  もう一個ぐらい質問しようかなと思ったんですけど、ちょっと時間的に厳しいので、あとは予算特別委員会なりでさせていただきたいなというふうに思っています。  頭出しだけすると、バリアフリーについても、今回の施政方針の中では、さまざま、心のバリアフリー、そしてハード面のバリアフリーといったところで記載がありますし、この基本構想を今後つくっていかれるということでございます。本当は、そういった一歩踏み出されるところも評価をしたいと思いますが、一方で、恋ヶ窪公民館のように、まだ十分でないところもあるというのが、これは事実であります。そういったところに重点を置いていただいていると受けとめてますけれども、今後どのように進めていかれるかというところについて、残り30秒なので、短くで結構ですので、伺って終わりたいと思います。 78: ◯市長(井澤邦夫君)  公共施設のマネジメントについては、従来からお話ししていますように、順次やっていくわけであります。そういう意味で、今回の庁舎の建設に当たっても、新しい土地を取得することによって、公共施設の種地になるということであります。その一環として、当然に、この庁舎がなくなった跡地のところにも公共施設をということで、今、計画をしておりますので、順次、この第3庁舎もエレベーターがない状態でありますので、いろんなところで、そういう要請があると思います。二重投資にならないように、しっかりと進めてまいりたい、こう思っております。 79: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で、国分寺政策市民フォーラムの代表質問を終わります。  この際、午後1時まで休憩いたします。                    午前11時40分休憩                    午後1時00分再開 80: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 81: ◯議長(皆川りうこ君)  午前中に引き続き、代表質問を行います。  公明党を代表いたしまして、さの議員。                 (16番 さの久美子君登壇) 82: ◯16番(さの久美子君)  公明党を代表しまして、質問をさせていただきます。  質問項目が午前中と重なった部分もございます。でも、重要なところだと思いますので、私も質問させていただきたいと思っております。今回、大変多くの質問を用意しました。テンポよく質問してまいりたいと思いますので、答弁のほうもよろしくお願いをいたします。  それでは、始めさせていただきます。  昨年12月に策定されました国分寺市人口ビジョンでは、現在、人口はふえていますが、令和6年以降から、生産年齢人口の減少が始まるとされております。人口構造の変化により、今後考え得る課題は少なくないと思われます。私たちは、その点をしっかりと認識をして、取り組みをしていかなければいけないというふうに思っています。  私たち大人の責務というものは、今の子どもたちが社会の中心となる時代に向けて、持続可能な社会、とりわけ自治体をつくることであると思います。今回の施政方針には、随所にSDGsの精神が織り込まれていると推察をされます。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際指標のSDGsは、指標達成まであと10年の令和2年が大事な年となると思われます。我が会派も、その視点に立って質問させていただきます。  最初に、財政問題について、お伺いをいたします。  令和2年度、歳入歳出ともにゼロベースで見直しを進め、財政調整基金の取り崩しのない収支均衡型予算編成であること、また、基金残高についても、ほかの基金の取り崩しを必要最小限に抑えつつ、庁舎建設資金積立基金へのさらなる積み増しを行うことで、全体の残高が前年度を上回る見込みであることは評価させていただきます。  一般会計の予算規模は総額476億8,885万4,000円、対前年度比で15億6,374万8,000円、3.4%の増であり、過去2番目の予算規模であるとのことでございます。市税収入は増加傾向にあるものの、ふるさと納税による財源の流出は年々増加、令和2年は4億円以上の流出が見込まれるということは、今後への不安材料となります。歳出において、小・中学校の屋内運動場への空調設備の設置、待機児童の解消に向けた民設民営保育所の整備、既存の学童保育所の狭隘状況解消に向けた学童保育所の整備など、市民の安全と子育て、教育環境の充実を図るための予算が重点的に計上されております。ただ、令和2年度からは、新可燃ごみ処理施設の共同処理の開始に伴う財政負担、公共施設個別施設計画に基づいた取り組みも開始されます。また、会計年度任用職員制度の開始など、歳出の増加の要素は非常に多いと思います。財政規律を堅持するために策定された新庁舎建設に伴う財政運営方針を重視していただきたいと思います。  その上で、この予算規模になった要因、そして、持続可能な財政運営の実現にどのように取り組んでいかれるおつもりか、お聞きしたいと思います。 83: ◯市長(井澤邦夫君)  今、御指摘ありましたように、財政運営については、本当に慎重かつ適正に行っていきたいというふうに思っているところでございます。  令和2年度の予算規模は非常に大きくなりました。これは従来、やるべきというか、やってしかるべき事業も、順次、今、進めているところでございます。そういう課題が幾つも、ことしスタートするものもありますけれども、多くの事業で、この中に盛り込んできたということであります。  特に保育園事業、そしてまた学童保育所、それから学校施設関係、こちらの子ども関係の事業には大いに力を入れてきたというところでございます。一時的な歳出もありますけれども、経常的な歳出、それから債務負担を伴うものもしっかりと見据えた上で、財政規律のある運営を、これからも行っていきたいと思っております。  国分寺駅北口再開発、焼却施設、そして新庁舎、道路の問題、いろいろありますけれども、財政の規律を保ちながら、今後、将来に不安のないような形で進めていくことが必要だろうというふうに思っておりますので、しっかり進めてまいりたいと思っております。 84: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。施政方針に書かれた、いろいろな課題とか、それから項目がございますけど、確かに見させていただくと、一つ一つの金額が大きいということで、これだけの財政規模の、これだけの予算規模になっていったんだろうなということは理解するところでございます。ぜひ慎重かつ本当に適正に執行していっていただきたいというふうに思っております。  それでは、新庁舎建設に向けて、お伺いをさせていただきます。  昨年の第4回定例会にて、私たちも国分寺市役所位置変更に関する条例について、特別多数議決という重い決断をいたしました。これにより庁舎建設用地が泉町都有地に決まり、いよいよ5年後の完成に向けて、動きが開始されます。財政においては財政規律を堅持していくため策定されました新庁舎建設に伴う財政運営方針を堅持しながら進めていただきたいと思いますが、この点、いかがでしょうか。 85: ◯市長(井澤邦夫君)  今回の新庁舎の建設場所、そして庁舎の移転につきましては、特別議決をいただきました。それで、我々とすると、新たな土地の取得に向けて、今、東京都との交渉をこれから行うところでありますけれども、しっかりと、これは何度も申し上げておりますけれども、公共用地の種地としての意味合いが大きいということで、これから進めていかなければいけない公共施設のマネジメント、こちらのほうにしっかり生かしていきたい。  新庁舎の建設に当たっても、結局、仮設はこれで建てる必要がないということもあり、また、工事期間も短くするという、縮減できるということで、それらの要素を含めながら、一つ一つ検証しながら、少しでも経費の節減を図りながら、また財政運営に支障がないように進めてまいりたいと、こう思っております。 86: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。コスト削減をしていきたいというようなことも書いてございましたので、ぜひ、これから大きな予算を伴っていくものが始まってまいりますので、よろしくお願いをしたいと思います。  その上で、(仮称)国分寺市新庁舎整備基本計画を年内に策定し、新庁舎の基本設計から設計・施工を一括して行う事業者の選定を実施するとのことでございますが、この過程は、特に丁寧かつスピード感を持って行うことが求められると考えます。令和2年度のロードマップをお示ししていただきたい。また、審査会の設置というのは、かなり重要となるため、丁寧に取り組んでいただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 87: ◯市長(井澤邦夫君)  審査会の設置につきましては、専門的な知見を持っておられる方々に御参加いただいて、公平・公正な審査を行っていただきたいというふうに思っております。それに必要な情報については、積極的にお知らせをした上で行っていきたいと思っております。  あとは、基本計画の策定等でございますけれども、新庁舎の設計・施工を行う事業者の選定の準備は、今申し上げたように行っていくと同時に、8月に事業者公募を行いまして、年度末には決定をしたいというふうに考えているところでございます。 88: ◯16番(さの久美子君)  当初、委員会等では、令和2年内というお話を伺っていたので、今の御答弁で、かなりもっと前半で決めていかなければいけないというタイトな計画になると思います。なかなか、本当に重要な1年になると思いますけれども、しっかりとスピード感を持ち、なおかつ丁寧にやるような形で、お互いに進めていきたいというふうに思います。  もう一点、庁舎移転後の現庁舎用地の活用について、これは市民の大きな関心事であります。また、重要課題でもあると思っております。ここから公共施設の再配置計画が動き出し、公共施設マネジメントが進むことを期待するものであります。  専門的な事業者に支援業務を委託し、効率的・効果的に行うとありますが、同時に恋ヶ窪駅周辺のまちづくりは、現庁舎用地の活用の検討と並行して行われる大事な事業であります。既に開始されておりますけれども、今後、より市民の関心も高まると考えられます。現庁舎近隣にお住まいの市民の方々のためにも、今以上にまちが活性化するような方向性が必要です。以上の点について、どのように取り組みをされるか、お聞かせ願いたいと思います。 89: ◯市長(井澤邦夫君)  平成30年に策定をいたしました国分寺市公共施設適正再配置計画、これを踏まえまして、現庁舎用地につきましても、しっかりとした機能を残しながら、かつ有効な利用を考えてまいりたいというふうに思っております。それにつきましては、地元市民の方々を含めて、多くの御意見を聞きながら進めていきたいと思っております。同時並行的に、この恋ヶ窪駅周辺、これは跡地活用も大いに入っておりますけれども、その辺についても、もう既に懇談会等を開かせていただいております。ここ周辺を、どうにぎわいを保っていくのか、そしてまた、さらに高めていくのかということは大きな課題だと思っておりますので、しっかりと、その辺については進めてまいりたいと思っております。 90: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。戸倉の現庁舎付近にお住まいの方も、この特別議決により泉町都有地に決まったということで、皆さん、前向きに考えていただいて、じゃあ、ここの後は、私たちの生活にももっと潤いが出るのかなというような期待も非常に多い部分でございますので、ぜひ、しっかり、いろんな方の御意見を聞いていただきながら進めていただきたいと思います。この1年が一番重要な年になりますので、緊張感を持って取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、国分寺駅北口再開発事業の完成に向けて、お伺いをさせていただきます。  長年にわたる事業の完成を迎える節目の重要な1年となります。改めて交通広場完成の時期、供用開始の予定を確認させていただきたいと思います。本来ならば、この3月に完了予定でございました。事業の完了が本来の予定から延伸をした経緯もございます。今後の大型事業となる新庁舎建設や公共施設マネジメントを推進していく体制をより強くするためにも、これ以上の延伸はないとの確実な事業推進と完成を求めてまいりたいと思いますが、いかがでしょうか。 91: ◯市長(井澤邦夫君)  工事がおくれたことについては、御存じのように、地中障害物が発見されたということで、1年延伸したわけでありますけれども、今の工程の予定からしますと、年内中には広場の完成が見込めるということで、今、進めております。供用開始の時期につきましても、それを経た上で、年内にオープンができるだろうというふうに思っておりますので、今後、工事工程の管理をしっかりしながら、予定どおり進めてまいりたいというふうに思っております。 92: ◯16番(さの久美子君)  非常に、その日が楽しみであります。私たち13年目になりますけれども、そのころは北口の再開発をするかしないかと、そういったことで非常に議論を重ねた思いもございますけど、これでいよいよ全部終わるんだと思いますと、本当にこの完成が待ち遠しいところでございます。よろしくお願いをいたします。  それでは、次は、今回、施政方針の順番ではなくて、似たような内容で固めて質問させていただいております。安心して産み、子育てできる環境づくりからということで、子ども関係の質問をさせていただきます。  1点目に、昨年の10月から、幼児教育・保育の無償化が始まりました。開始された翌月に、公明党といたしまして、全国で利用者・事業者に向けて、幼児教育・保育無償化に関する実態調査アンケートを実施させていただきました。我が会派3名も、利用者や市内事業者などに、その課題をお聞きしてまいりました。おおむねよい評価をいただいておりますが、課題となっていた無償化の対象とならない施設等の利用者への対応、これについて、今回、国分寺市は国に先駆けて、独自制度として、幼児養育費補助金を創設するという対応をしていただきました。大いに評価をさせていただきます。ただ、まだほかの施設利用者との負担の違いはあることは否めません。国も、この課題を認識していると聞いております。今後、国の動向を注視すべきと考えますが、いかがでしょうか。 93: ◯市長(井澤邦夫君)  この無償化に当たって、対象とならなかった施設を御利用の皆様方に対する少し公平感ということの点から、市独自の制度といたしまして、幼児養育費補助金というものを創設をさせていただき、令和2年度から実施する予定でおります。  ただ、国におきましても、令和2年度予算で、これらの方々に対する負担軽減事業が盛り込まれております。ただ、スキームが、まだはっきりしておりませんので、それに先駆けて、市としては対応したわけでございまして、今後の国の動向や都の動向を見ながら、しっかりと対応を図っていきたいと思っております。 94: ◯16番(さの久美子君)  本当に、そこの対象にならない少数の方ではありますけれども、そこにまで、しっかり目が行き届くという形の対応をしていただいたことには感謝を申し上げたいと思います。国がまたしっかりとやっていただくということが大事でございますので、市もしっかり、そこの部分は注視をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  続きまして、待機児問題について。これも午前中に質問がございました。保育人材の確保などの取り組みとして、看護師等も補助対象者に加えるなど、市内認可保育所等への宿舎借上支援事業の拡充、それから保育支援者配置に対する補助など、御努力いただいたことは評価をさせていただきます。人材確保と事業者支援が大事だと、こういった視点で取り組みをされているんだと思います。  しかし、いまだ待機児童の数は減少しません。現状、先ほどの御答弁でもわからないということでございましたが、一応、確認をさせていただきたいと思います。 95: ◯市長(井澤邦夫君)  今、お話があったように、まだ2次選考のところが終わっておりませんので、正確な数字は申し上げられませんので、ちょっとここでは控えたいと思います。後で集計のところで、確実な集計が出たところで御報告させていただきたいと思っております。  この4月には、御存じのように2園、163人の確保をするということでございます。また、令和2年度については、それを超える4園の開設をもくろんでおりますので、ぜひ、これをもって待機児の解消が図れればというふうに思っているところでございます。  国分寺市の人口ビジョンは、こういう形でございますけれども、他市においては、もう既に対象者が減っているところも出てきてございますので、時々、ちゃんと、その辺をウオッチしながら進めていきたいと思っております。 96: ◯16番(さの久美子君)  この数のふえ方というのは、私もかつて厚生委員会委員であったときに、大きく対象者が減ったときに、もう保育園が要らないじゃないかというようなときもございました。そこからまた大きく変わっていったわけですので、そこの見込みをしていくというのは非常に難しい部分だとは思いますけれども、ぜひ、できる対応はしていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次は、学童保育所の拡充について、お伺いをいたします。  昨年度も3施設の民設民営学童保育所の誘致及び整備を行っているところでございます。狭隘状態の解消には至らないのが非常に残念な部分ではありますが、児童の安全な環境整備のためにも、今年度の取り組みをお伺いしたいと思います。 97: ◯市長(井澤邦夫君)  学童保育所の狭隘状況については、先ほどの答弁の中でも幾つか申し上げさせていただきました。全員入所ということで、待機児なしということで進めておりますけれども、そうはいうものの、やはり学童保育所は今後とも増設をしていかなければいけないという認識はあります。  そういう中で、民設民営の学童保育所を令和2年度では2園誘致していく予定でおります。また、あわせて、従来から御説明しております第二小学校と第五小学校において、公設公営の学童保育所を設置するということで、今、進めているところでございます。こちらについても、教育委員会等との丁寧な協議を重ねた上で、設置できる状況になったということでございます。 98: ◯16番(さの久美子君)  ほかの自治体とはまた違った取り組みの制度の中での狭隘状況ということでございますので、なかなか難しい部分ではありますけれども、御努力いただいていることには感謝を申し上げたいと思っておりますので、引き続き民設民営の学童保育所の誘致にも力を入れていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。  午前中にも全く同じ質問がございましたけれども、児童虐待について、お伺いをさせていただきます。  児童虐待防止対策の強化が図られていることというふうには思っております。昨年9月の児童虐待相談等の連絡調整に関する基本ルール、これの見直しによって、市の事務量もふえているかと考えます。新たに児童家庭相談システムが導入されますけれども、見直しの変更点と、今後、市はどのような体制で、人員体制等も含めて取り組んでいかれるのか、お聞かせ願いたいと思います。 99: ◯市長(井澤邦夫君)  この児童虐待については、全国で非常に深刻な状況が報告されています。当市においては、そうした深刻な状況のところは、今のところは私は把握していないところでありますけれども、ただ、起きたとき、また、どうやって防いでいくのかと、深刻な状況を防いでいくのかというのは、やっぱり初期対応が大切だというふうに思っています。そういう意味でいきますと、児童相談所との連携、それから、その他の諸機関との連携が非常に必要だというふうに考えておりますし、当市においても、こどもの発達センターつくしんぼや、その他の機関も、これに加わった形で制度化しておりますので、しっかりと、今回のシステム変更によって簡素化される、また迅速に対応できる部分によって事務量が減る分を、現体制でしっかりと補完できるような形で進めていきたいというふうに思っています。 100: ◯16番(さの久美子君)  児相に知っている方がいらっしゃるんですけれども、とても対応し切れないと。現場がそういう状況であることから、軽微なものに関しては市が行っていくというようなことも、午前中の答弁でおっしゃっておりましたので、ぜひ、システムを上手に使っていただきながら、今いらっしゃる対応していただいている方に過度な負担がかからないような形で進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、屋内運動場の空調設備について、お伺いをいたします。  小・中学校の環境整備として、屋内運動場の空調整備について、これを小学校まで拡充をしていただくという御表明がございまして、大いに評価をさせていただきたいと思います。  私も一昨年、第4回定例会にて、この問題を一般質問させていただきました。我が会派が、それ以降、1度も質問していないという、どこかで宣伝された事実もございますので、ちょっとここで確認をさせていただきたいと思います。  昨年の第2回定例会では、木島議員が一般質問をさせていただいております。その際、前段に、第一中の効果検証を踏まえること、体育館の構造上の課題もあるかどうかを尋ねた上で、エアコンの設置の取り組み、また規模についても検討をさらに深めていく必要性があるというふうに述べております。これは議事録から引いたわけでございます。  午前中にも御答弁されていると思いますけれども、改めて、小学校の屋内運動場についても、全校にエアコン設置を決めた市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
    101: ◯市長(井澤邦夫君)  これについては、従来から多くの会派、また議員の方から御要望がありました。多くの保護者の方からも、御意見は私もいただいておりました。  そういう中で、第一中の効果を検証した上でということ、それから、あわせて、他市も含めて、ほかの学校の状況をきちんと検証した上で進めていくということでお話をさせていただいたところでありまして、やらないとは言っておりませんでした。多くのところから御意見をいただいたことは間違いありませんので、その辺については確認をさせていただきたいと思っています。ここでしっかりと、そういう検証もできたということでありますので、教育委員会と協議の上、進めていくということで決定をしたところであります。 102: ◯16番(さの久美子君)  この一昨年の第4回定例会は、全会派が市長にこれを求めていたわけであります。なかなか、今回の、先ほどの財政のところでお話をさせていただいたように、この予算が膨らんだ部分もございます。私たちも市内15校に全部つけることへのコスト、それからこれを使っていく上でのランニングコスト、午前中の質問の中には、どのくらい気温が下がったとか、1時間後の気温も出ておりましたけれども、そういったことも考えた上でやっていくべきだというような形で、各会派が質問させていただいたと思っております。そういったことを踏まえて、市長が今回、こういう決断をしていただいたということは、非常に国分寺市の子どもたちの、先ほども教育環境の整備をしてまいりたいというような御答弁やいろいろな御表明がございましたけど、その1つかなというふうに思っております。これが本当に避難所として使うことがなければ一番いいかと思いますが、子どもたちの教育環境の整備という意味では、特に中学校は部活とかもございますので、非常にやりやすくなり、体が楽だという御意見もお聞きしておりますので、この御英断を喜びながら、事業がきちんと進むことを私たちは見守ってまいりたいというふうに思っております。これに対しては、やっぱり感謝をしっかり申し上げたいと思っております。  それでは、プレイステーションについて、お伺いをさせていただきたいと思います。  新しいプレイステーションが東戸倉に移転となり、4月にオープンとなるわけでありますが、雨の日でも施設内で遊ぶことができるなど、活用方法が広がることは非常に喜ばしいと思っております。また、親子ひろば事業の実施、中・高生の活動スペースも設けられるということで、育児不安の解消や虐待の未然防止効果、地域への広がり、これを期待しているものであります。その一方、長年親しまれてきた現有地付近でのプレイステーションに準ずるような施設を望まれる市民の方もおられます。この点について、市の考えをお聞きしたいと思います。 103: ◯市長(井澤邦夫君)  従来あったプレイステーションについては、多くの方々に御利用いただき、また、非常に親しまれて御利用いただいたということがあります。そういう意味では非常に残念でありますけれども、借地であるということは、これは否めない事実でありました。それは所有者の方の御都合もありますし、また、そのほかの御事情もお察しいただけると思いますけれども、いろいろある中で、移転を決めたわけであります。  その用地が、今度は市の所有地でありますので、移転の心配もない、そしてまた、面積も広いところが確保できましたので、そこで1階に遊戯室、2階に親子ひろば、その他にも多目的室がつくれて、雨の日も、また、高校生まで入れるような施設でありますので、多くの方の居場所になり、また、子どもたちの拠点になるというふうに思っておりますので、ぜひ、有効な活用を図っていきたいというふうに思っています。 104: ◯16番(さの久美子君)  ちょっと大事なところで、現有地近くでも似たものがあったらいいなという市民がおられますので、そこについての市の考えが、もしございましたら、お答えいただきたいと思います。 105: ◯市長(井澤邦夫君)  プレイステーションではありませんけれども、あの場所は史跡の指定地でございます。そういう中にあって、広場もたくさんあります。従来のような使い方はできないとしても、子どもの遊び場としては活用できるんではないかなというふうに思っていますし、実は、その横にゲートボール場があって、ゲートボール場についても引き続き確保してもらえないかというお話の中で、工夫をして、それを確保できたということもあります。その辺も御利用いただき、また、今度の東戸倉のところは恋ヶ窪駅からも近いということもありますし、バスの便も使いながら、晴れの日には自転車で来ていただくとか、いろんな形で、市全体の方々にもお使いできるというふうに思っています。ぜひ、その辺については御理解いただきたいというふうに思っております。 106: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。これも1つの課題として受けとめていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、次の質問に移ります。東京2020オリパラ、これについてです。  いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックの年を迎えました。7月14日のオリンピックの聖火リレー、そして8月23日のパラリンピックの聖火リレーが市内で実施をされます。55年前に思いをはせる市民も多いことだと思われます。実際に前の聖火リレーを見たと、こういうふうに喜ばしい顔でおっしゃっている方もいらっしゃいます。そして、ベトナムのホストタウンとしてパラ水泳選手団の直前合宿を受け入れることで、大いに市内の気運醸成はできるものというふうに考えます。ぜひ、市民が感動を共有できるイベントにしていただきたいと要望しておきます。  オリパラのレガシーというのは、共生社会の実現、そして、心や施設のバリアフリーへの取り組みであるというふうに考えます。障害者に優しい社会は、高齢者にも、子どもにも、そして市民全体にも優しい社会であります。そこで、バリアフリーのまちづくりについて、お伺いをいたします。  これは昨年の代表質問でも木島議員のほうから質問させていただいた内容でございますが、(仮称)バリアフリー基本構想の策定に向けた検討開始とございます。その考え方やどのように取り組んでいくかをお聞かせ願いたいと思います。 107: ◯市長(井澤邦夫君)  オリンピック・パラリンピックについては、パラリンピックは56年前に東京大会が開かれたときから本格化して、パラリンピックが本当に大きく取り上げられるようになり、また参加者も多くなってきたというふうに聞き及んでいるところでございます。そういう意味で、今回の東京大会においても、やはり国分寺市としては、パラリンピックを積極的に応援していきたいと、こういうふうに思っているところでございます。  それをきっかけということではありませんけれども、従来の流れの中で、また一段と障害者や高齢者に優しいまちづくりということで共生社会を目指す施策をこれからやっていきたと思っておりますけれども、その中でバリアフリー基本構想というのをこれから策定してまいりたいと思っています。従来から建築物等についてはバリアフリー化ということは常に心がけてきたところでありますけれども、障害者、高齢者が利用できるということは健常者が使えるということでありますので、健常者が使える施設にバリアフリー化するんじゃなくて、逆にバリアフリー化が当たり前の考え方を持っていかなければいけないだろうと思っています。ここのバリアフリーも含めて多くの方々が相手に優しい気持ちで接してあげるような、そういう誰でも住みやすいまちにこれから目指していくということが必要であると思っております。そういうものを基本的な考え方としてバリアフリー基本構想をこれから作成していきたいと、こう思っているところでございます。 108: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。市長のおっしゃるような考え方で進めていただきたいと思いますけれども、これはどのぐらい時間をかけて策定されるものなのでしょうか。 109: ◯市長(井澤邦夫君)  今のところの予定では2年ほどかけて進めていきたいと、このように思っております。 110: ◯16番(さの久美子君)  わかりました。おおむね2年をかけて策定されるということでございますので、ぜひしっかりとしたものをおつくりいただきたいと思っております。  次に、ホームドアについてお伺いさせていただきたいと思います。最近、都区内に行くと鉄道の駅でのホームドアというのは当たり前の風景のようになってまいりました。これまでも何年間も申し上げてまいりましたけれども、いよいよ西武国分寺線及び多摩湖線の国分寺駅にホームドアが設置されることとなりました。この事業の予定をお伺いしたいことと、この間も線路への転落事故というのは後を絶っていません。またかというような形で、JR等も例えば駅の放送でも危ない方にはお声かけくださいというようなものが流れておりますけれども、なかなか転落事故というのはなくならないのだと思っております。そこで、さらにJRへも積極的にホームドア早期設置を働きかけていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 111: ◯市長(井澤邦夫君)  西武線については、先ほどの答弁の中で申し上げましたけれども多摩湖線と、それから国分寺線の両方にホームドアをつけていくということであります。これは国分寺駅でございます。JRにつきましては、実は中央線が令和5年度までに電車の車両を12両編成にするということでございます。その後、令和7年度までにホームドアを設置したいということでございます。あわせて武蔵野線につきましては、令和14年度末までにホームドアを設置する予定にしているということでお聞きしているところでございます。引き続きJRにつきましては、こちらのほうからお願いしてまいりたいと思っております。 112: ◯16番(さの久美子君)  最初にこの質問を出していたころは、なかなかホームドアがいつつくのだろうかというような形でおりましたけれども、言い続けていくこと、訴え続けていくということは非常に大事なことだと思います。JRもある程度の見込みができてきたというようになりますので、引き続きしっかり働きかけを行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、多文化共生についてお伺いさせていただきたいと思います。東京2020大会を機に多文化共生の進展が期待されます。国分寺市においても多文化共生ボランティア登録者の募集が始まりました。ホームページにも出ております。施政方針には、外国人に対応できるボランティアの育成を行うとございます。市内にお住まいの外国の方もふえております。大会が終わった後、このボランティアの方々の活躍の場を考えていくことが大事だと考えますけれども、いかがでしょうか。 113: ◯市長(井澤邦夫君)  オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典と同時に文化の祭典でもあるということが言われています。多くの方々が日本にお越しになり、また、今居住しておられる方についてもぜひ、我々もそうですけれども、多文化に接していただくような機会を持っていただきたい。特に国分寺市の方々については、何らかの形でボランティアとして今回のオリンピック・パラリンピックに参加できるような機会を持っていただくような方針や方向性を我々としても出していきたいということで、今、ボランティアの募集もしているところであります。ぜひ御参加いただいて、その後、例えば国際協会で御活躍いただくとか、先ほども申し上げましたけれども、ベトナムとの交流についても、このオリンピック・パラリンピックだけじゃなくて、その後の交流も深めていくつもりでありますので、そういう機会もぜひ御利用いただくということで、外国人の方々も国分寺市で市民の方々と多くふれあい、また住みやすいまちにしていきたいと思っておりますので、そういう機会になればと思っています。 114: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。オリンピック・パラリンピックを機にこういうようにボランティアを目指していただく方や、これまでもボランティアで国分寺市にお住まいの外国人の方に手を差し伸べてみえた方がさまざまいらっしゃいます。今回のオリンピック・パラリンピックを機に行われる多文化共生ボランティア登録者の募集要項を見ますと、日本語と外国語が並行して同じように使える方という、なかなかレベルの高い基準かなと思っています。これからふえるであろう外国人で市民になられるような方たちの力を、今までいる方たちと一緒に、市長も国際協会で御活躍いただきたいとおっしゃっていましたし、学校にもそういうお子さんたちもふえてまいりますし、子どもであるとか、それから保護者、そういった方たち全てに対応していくには、こういうボランティアの方たちの力をおかりすることが必要かと思います。同じ方向性を見ているなと確認できましたので、引き続きそのお答えのように進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次に健康施策としてお伺いさせていただきます。先ほどもございましたけれども新型コロナウィルス感染症、これが日々ニュースのトップにあります。日に日に状況は悪化していますし、感染者も全国に広がっていますので、市民の中にも不安が広がっているのは誰もが承知の事実であると思います。午前中に2つの会派の方から質問がございましたので、私からは要望にとどめたいと思います。職員の方がマスクを着用している、また窓口に見えた方に差し上げるといった形で対応していただいているところであります。これも市民の安全のために励行していただきたいと思います。また、いつまで続くかわからないというところが、これもまた不安材料の1つであるんですが、長期戦も考えられることがありますので、出先機関も含めて緊張感を持って対応していただきたいと思います。これはぜひ、要望ということで受けとめていただければと思います。  では、次に高齢者の死因の第1位となる肺炎予防のため、今回、肺炎球菌ワクチンの市独自の予防接種費用の助成を決めていただきました。65歳以上、5歳刻みの節目の定期予防接種であります。今回の対応で事実上の制限撤廃という形になると思います。こういう言葉は余り使わないですけれども、事実上そういう形になります。ここは本当に大いに評価させていただきたいと思いますが、この決断に至った、導入に至っての市の考え方をお聞きしたいと思います。 115: ◯市長(井澤邦夫君)  従来は65歳から5年刻みで接種が受けられるという事業でありました。この補助を65歳で打ち損ねてしまったと、機会を逸してしまったという方にも、これは高齢者の肺炎予防ということからして必要な施策でありますので、そういう方々もきちんと受けられるようにしていきたいということで、5年刻みをやめて66歳でも67歳でも打つことができるという形で今回の対象者の幅を広げたところでございます。これによって多くの方にワクチンを打っていただいて、少しでも肺炎によるところの死亡者を減らしていければと思って決断した施策でございます。 116: ◯16番(さの久美子君)  確かに今までこの周知の仕方が難しくて、65歳の該当した期間が3月までで4月になって受けようと思ったら有料となるなどの苦情等もさまざまございました。65歳という年齢を区切ると、私ももうすぐ近いなとか思うんですけども、その年になったら打っていかなきゃいけないかなとは思うんですが、なかなか自分のことと受けとめられなくて接種しない方も多かったということでございます。勧奨のみにとどまらず、いつでも受けられるよという形にしていただいたのは健康寿命を延ばしていく上でも、健康に生きていく御自分自身が気がついていくという意味でも非常にすばらしい決断かなと思っております。今後はどのように皆さんにきちっとお知らせしていくかということが大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、次にがん検診の充実についてお伺いさせていただきます。これまでも乳がん検診の受診環境の整備拡大、これを私もずっと求めてまいりました。いよいよ今回、マンモグラフィ検診車の導入という御表明がございました。他の自治体ではかなり以前より導入例があり、がん検診の受診率アップに効果があったと聞いております。この点、こういった話からも本当に今回の決定に対しては大いに評価させていただきたいと思います。土日受診の実施についての考え方、進め方についてお聞きしたいと思います。 117: ◯市長(井澤邦夫君)  今まではマンモグラフィ検査を東京都のがん検診センターで平日に行っておりました。これに行ける方はよかったんですけれども、そうでない方々をどうフォローしていくかということの中で、今回マンモグラフィ車というのを導入するということにいたしました。市役所と、それからいずみプラザのほうで検診車によるところの土日の検査ができるということになります。年間大体29回と思っておりますけれども、これによって受診される方々の受診機会がふえるということでさらに受けていただき、また早期発見がこれによって図られることになれば本当にいいなということで決定したところであります。 118: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。年29回というのはすごく多い回数だと思います。若い世代も今、保育園に入れない、学童保育所もいっぱいということで、お仕事をされている若い世代の方が多くて、なかなか平日にはがん検診、乳がん検診を受けることができないという方も非常に多かったわけです。そういった方たちがふえている現状の中でこういう対応をしていただいたのは非常にありがたいことだと思っておりますし、私たちもこれをしっかり土日も受診できるんだよという形で一緒になって進めていくことも大事かなと思っておりますので、これは本当に大きな一歩だと考えております。ありがとうございます。  それでは、次に環境についてお伺いさせていただきます。海洋プラスチック汚染の軽減に向けた行動が求められている中、社会に出る総量を縮小させることが重要であり、私たち一人一人ができることをこの10年で挑戦することが大事だとも言われております。市の新たな取り組みの1つに7月からのペットボトルの戸別収集の実施、拠点収集の廃止がございます。これまでペットボトルの回収については排出者責任の原則から、長きにわたり市民の皆様の御協力によりスーパーマーケットや商店に返却するのが原則とされてまいりました。それは国分寺市の文化としても受けとめられてきたと思います。それらへの兼ね合い、それからペットボトルの排出規制を進めていくために市民に御理解いただけるためにどのように取り組むおつもりかをお聞きしたいと思います。 119: ◯市長(井澤邦夫君)  このペットボトルの戸別収集については、長年苦慮してまいりました。多くの方々から戸別回収してもらえないかという御要望はいただいておりました。特に高齢者の方々が拠点にも、それから販売所にも持っていくことが非常に大変だということのお話をいただいた中で、これから高齢社会がさらに進むことによってそういう御希望がさらにふえてくるかなということで決断したところでございます。実は多くの方々がこれらの抑制については従来から御尽力いただき、また審議会等でもいろいろ御議論いただいた上で国分寺市方式ということもあったわけでございます。そういう中でこういう決断をせざるを得なかったというところは、非常に厳しい決断だったと思います。ただ、今、国際的に、また、世界全体で叫ばれているのはペットボトルの削減や、それからプラスチックごみの削減ということは地球環境の観点から言われているところであります。これらについてしっかりと方針を出した上で、抑制していくという観点を決して忘れることなく、高齢者や障害者の方々への御配慮の点からも戸別収集を行っていくという決断をしたところでございます。ただ、これによって拠点回収のところはなくしていきたいと、こんなふうに思っています。  このことによってペットボトルの消費量がふえるということはまさに困ることでありまして、これによって皆さんが抑制しなければならないということを意識していただき、また従来以上の御努力をいただくということが必要であろうと思っております。7月から行いますが、それ以降の推移をしっかりと見ていきたい。また、市においても市みずからペットボトルの抑制をしていく観点から、公共施設からペットボトルの販売機をなくしていくという方向で考えたいと思っております。一部ではもう缶を導入する自動販売機を事業者のほうで推奨しているということもありますので、各自治体の例も見ながら、しっかりとその辺の観点も忘れずに進めていきたいと思っております。 120: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。これまでの多くの市民の努力があるということは市長も今おっしゃっていただきましたけれども、これまで積み上げてきたものはぜひ踏襲できるような形で市民に丁寧に御説明いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、可燃ごみ共同処理についてお伺いいたします。4月からの新可燃ごみ処理施設の本格稼働に当たり、改めて新可燃ごみ処理施設の周辺にお住まいの方を初めとした日野市民の皆様への感謝を申し上げたいと思います。施政方針にあるさらなるごみの減量、資源化に取り組んでまいりますとの姿勢を評価いたしますが、その上で具体的にどのように取り組みを進められるのかをお聞きしたいと思います。 121: ◯市長(井澤邦夫君)  本当に日野市民の皆様、特に周辺の皆様には大変な苦渋の決断をしていただいて、ごみを受け入れていただくということになりました。4月からの本格稼働でありますけれども、こちらのほうに3市のごみが集約されるわけでございます。ただ、3市ともにごみの減量化については、施策をより展開していくということが約束されております。当市においても人口がふえていますので、ごみの絶対量を減らすということは非常に難しいかもしれませんけれども、一人一人の減量努力というのが今まさに問われるところであります。ぜひこの点については従来からやっております「ひとしぼり」だけじゃなく、いろいろな事業を今後ともさらに強化していく中で、可燃ごみの減量に努めていただきたいと思っています。このことが地球環境の保全につながりますし、それから3市のごみをお受け入れいただく日野市民の方々、また、行政の方々に対してもきちんとしたお約束でありますので取り組んでいきたいと思っております。 122: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。この点については市民全体で共有していく課題だと思っておりますので、私たち自身もしっかり胸にとめて進めていきたいと思います。  それでは、「昨年の台風を教訓とした防災力の向上」についてお伺いいたします。世界的に見ても異常気象による被害の拡大を防止するための対応が待ったなしの状況でございます。異常気象への対応に特に重点を置くことも必要だと思われます。今般、市民の安全・安心のためにも国分寺市地域防災計画、地区防災センター運営マニュアル、震災時の職員行動マニュアル等の見直しを検討されるということでございます。防災力の向上というのは必須であり、地域防災計画の風水害対策の拡充は、今後、毎年想定されるであろう大型台風対策に向けて迅速な対応をお願いしたいと思います。また、マニュアルの見直しとともに、それに携わる人の育成や訓練も必要であります。人を育てることにも注視していただきたいと思います。  その上で、どのようなスケジュールで取り組みをされるのか、また続けて質問させていただきます。昨年の台風のときの避難所運営の際にさまざまな課題があったと思います。それを受けて、今回、夜間や停電対策のための備品が充実されました。携帯型の手書き電光掲示板の配備、それから障害のある方や難病に罹患されている方が避難所等で身につけることにより周囲の方から必要な援助や配慮が受けられるような災害時等障害者支援バンダナの配備、これが今回新しい施策として施政方針にも述べられております。こういった備品も大事でありますが、設置するだけでなく備品を使いこなせるような訓練、先ほども申し上げましたが、人の訓練が大事だと思います。マニュアルと防災計画の見直しのスケジュール等、この点についてお伺いしたいと思います。 123: ◯市長(井澤邦夫君)  国分寺市は防災については非常に先進的な自治体だと自負しております。これは逆に言いますと市民の方々の御努力が大きいと思っています。昭和53年から防災まちづくり学校を運営してまいりました。先日、これの修了式があったわけでありますけれども、その際にも22人の方が修了されたということで、通算で1,800人ほど受講していて、現在、推進員になっていただいている方は1,400人ということでございます。それだけの方々が非常に高い意識を持って各地域で活動していただいているわけでございまして、市内で今15地区の防災まちづくり推進地区が設けられていて、地区防災計画の見直しも行っていただいております。直近の状況に合わせて、従来は震災対応中心でありましたけれども、さの議員がおっしゃるようにこれからは風水害対応もより強化していかなければいけないということで、昨年の台風15号、19号によって多くの検証する事項が出てまいりました。そういう課題が見つかりましたので、そういうものも加えながら、今度の防災会議のところでは新たな地区防災計画をしっかりと作成してまいりたいと思っているところでございます。  おっしゃるように避難所での運営も非常に重要でございます。今回、バンダナと、それから蛍光板を新たに予算化させていただきました。これは、実際に避難所を運営してみた結果、こういうものがあったらいいというような御意見をいただいて、その上で今回設置するわけでございます。当然に防災訓練のときには、備蓄倉庫等に保管しているものの含めて、実際にどうやって活用するのかというのを、従来の訓練とあわせて進めていきたいと思っています。 124: ◯16番(さの久美子君)  ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、次に移ります。「あらゆる人々が活躍する社会の実現」ということで、まず就労支援についてお伺いいたします。公明党としても、この間、就職氷河期世代の就労支援を進めてまいりました。そして今回、施政方針の中に「国分寺市就労支援プランの見直しについて検討を行い」とございます。この世代を支援する視点というのはこの中にあるかどうかをお伺いしたいと思います。働きたい時期に正規採用されず、時機を逸してしまい困難を抱えている、このような世代も視野に入れ、東京しごとセンターや商工会などとの連携を検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 125: ◯市長(井澤邦夫君)  今回、これだけ急激に変わっている社会情勢の中で、従来の就労支援プランだけではなかなか不足する部分も出てくるということの中で見直しを進めていくということを決定いたしました。これから、令和3年度からの開始に向けてプランの見直しを行っていくところでございます。また、当然に今お話がありましたように各関係団体、これは商工会等も含めてですけれども御協力いただきながら就労機会をふやしてくということをこれからもいろいろ模索してまいりたいと思っているところでございます。また、今、世間で言われております就職氷河期と言われる年代の方々、30代から40代半ばまでの方々にも就労の機会が少しでも与えられるように、そんなことを関係機関とも協議してまいりたいと思っています。  そういう中で率先して市としては、従来20代までの募集枠でありましたけれども、ここで年齢制限を10年上げまして40歳までということに、45歳まではカバーできませんけれども、40歳の方でも20年働いていただけますので、そんなことも含めて募集の幅を広げていきたいと、こんなふうに思っているところでございます。 126: ◯16番(さの久美子君)  まず市役所からということでお伺いさせていただきました。よろしくお願いいたします。  それでは、次に多様化・複合化する生活課題解決のためにということで、昨年度、地域福祉計画に基づいて東西に配置されました地域福祉コーディネーターについて、午前中に質問もございましたが、1年目はなかなか頑張って周知するところから始まった活動かと思います。その中でも、まず地域ではひきこもりというセンシティブな課題もございます。関係各課と庁内連携し、家族を丸ごとサポートするような支援をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 127: ◯市長(井澤邦夫君)  本当に核家族化や家族関係、それから社会環境、多くの面で大きく変わってきています。ひきこもりが発生するのはいろいろな要素はあると思いますけれども、1つでもそういう要素を減らしていくという努力が必要かなと思っています。一方には8050問題だとか、いろいろ家庭環境や社会環境の変化の中で手を差し伸べなければいけない部分というのはさらに出てくる、今後もふえてくるのではないかと想定しているわけでございます。そういう中でアウトリーチの地域福祉コーディネーターというのを設置して、こちらからそういうことを御相談していくような体制をつくりながら顔の見える関係ということで、講演等を開かせていただくなど相談しやすい体制をつくっていっているわけであります。そこで受ける御相談というのは非常に多岐にわたっておりまして、福祉といってもいろいろな分野があるわけであります。そういう意味でいきますと、もちろんその中にひきこもりも含まれますけれども、多くの問題に対して関係部署と連携しながらその解決に当たっていくというのが地域福祉コーディネーターであります。昨年から増員いたしましたけれども、今後の推移を見ながら、社会福祉協議会と協議しながら進めてまいりたいと思っています。 128: ◯16番(さの久美子君)  よろしくお願いいたします。  先ほども質問がございましたパートナーシップ制度の導入についてお伺いいたします。この検討を進めるということでございました。多様性に対する理解を深めることは非常に重要であります。小金井市、国立市もことしの秋には導入したいという旨の報道もございました。昨年度も施政方針で言及されておりましたけれども、どのように進めるつもりか、お聞かせいただければと思います。 129: ◯市長(井澤邦夫君)  この制度についてはいろいろ自治体によって温度差というんでしょうか、いろいろあります。ですから、そういう点ではそういうものを参考にしながらどういうものが一番当市にとって適切なのかというのをこれから検討していきたいと思っているところでございまして、ぜひ令和2年度中の導入を見据えたいと思っています。どういう形で決めていくか、これらについてもこれから検討させていただきたいと思っています。 130: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。私たちも昨年は陳情を採択したということもございますので、よろしくお願いいたします。  最後の質問になります。「戦後75周年、平和を次の世代へ」ということで、本年は戦後75周年、平和事業には次世代への継承がキーワードとなっております。被爆者や戦争体験者の高齢化により直接その被爆体験や戦争体験を聞く機会は減っているわけであります。多くの方に聞いていただく機会を拡大したことは評価させていただきます。一つ一つの節目をきちんと押さえていくことが大事だと思います。こういうふうに機会を拡大された市長の考えをお伺いして質問を終わらせていただきたいと思います。 131: ◯市長(井澤邦夫君)  平和事業でございますけれども、これは国分寺市が長年にわたって積極的にやってきた事業でございます。引き続きそれらにプラスアルファすることと、75周年という節目もありますので、今回については東京空襲に関するイベントも開催しながら平和の大切さを将来世代にきちんと引き継いでいけるような、そういうようなイベントにしてまいりたいと、こういうふうに思っています。従来の平和事業は、もちろんそのまま継続をしてまいります。 132: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で公明党の代表質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午後2時00分休憩                    午後2時11分再開 133: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 134: ◯議長(皆川りうこ君)  続きまして、日本共産党国分寺市議団を代表いたしまして、中沢議員。                  (2番 中沢正利君登壇) 135: ◯2番(中沢正利君)  中沢です。よろしくお願いいたします。  最初に、消費税の増税が日本経済と市民の暮らしを大不況に引き込んでおり、このままではさらに深刻な事態になると指摘されております。こうしたもとでの市長の施政方針、市政のあり方を問うのが第1問です。市民生活をめぐる状況が一層厳しくなる様子が劇的に浮き彫りになりました。この定例会をこうした中で迎えましたが、GDP年率換算6.3%減の大幅な落ち込みです。個人消費が6割を占めると言われているだけに、極めて深刻なデータだと思います。個人消費に加え、設備投資あるいは住宅投資、輸出入、いずれも顕著な落ち込みとなっています。国民の暮らしの実態を示すさまざまな数値はなお厳しさを示しています。例えば最終家計消費、あるいは自動車販売台数などが10%以上の落ち込みとなりました。これらは2008年のリーマンショック後にもなかった厳しさと言われています。本来ならクリスマス商戦や年末需要などで伸びるのが10月から12月期、このときのデータがこういう状況であります。主因として指摘されているのは消費税10%への増税であります。海外からも厳しい指摘が出ています。米国からは日本の消費税の大失態、イギリスからは最大の経済的愚策を繰り返したと、こうした状況です。  私がショックを受けましたことの1つは、2013年に364万円だった家計消費支出、2人以上の世帯の数値ですが、2019年10月、11月の数字は332万円です。つまり家計消費支出は31万円以上の減額となりました。まさに家計から1カ月分以上の消費を奪ったという責任が問われなければなりません。新年を迎えて新型肺炎の影響がこの1-3月期に追い打ちをかけることになると思います。こうしたことですから、家計を直接温める施策、つまり消費税をもとに戻す、さらに暮らしの負担を減らし、国の企業の大部分を占めている中小企業の支援にもなることから、消費税の5%への減税を求めている国民世論を大きく広げることが求められているのではないでしょうか。  さて、こうしたもとで具体的にお伺いしたいことの1つは、市民負担増となる政策メニューはストップあるいは見直しをされたいということです。新年度で予定し、あるいは予想されるものがありますでしょうか、これが1つです。  2つ目、国民健康保険税で子どもの均等割課税が先進自治体などでも取り組まれて広がる様相を見せております。こうした例に学び、減免軽減策をぜひ実施するときではないでしょうか。ちなみに都議会では日本共産党都議団が条例案を提出いたしました。それは、例えば国分寺市が子どもの均等割課税についての軽減策を実施した場合に、その分は東京都が負担するという条例案です。都の財政力をもってすれば十分可能な仕事であります。国分寺市でもぜひ取り組みをしていただきたい。  3つ目です。後期高齢者医療の保険料引き上げが伝えられております。212億円と言われるこの基金を活用して、ぜひ負担増をとめるように意見を市長としても上げていただきたい。なお、秋口にも狙われているのが、こうした高齢者の医療費窓口負担も倍となる2割負担への動きが今ございます。重大な問題です。  4つ目は、介護保険事業の見直し年となります。申し上げたいのは給付の適正な予測と基金の活用で、これまで高過ぎたと指摘されている介護保険料の引き下げにぜひ歩みを進める1年にしていただきたいと、こういうことであります。経済と暮らしの問題にかかわって、市長の基本姿勢についてお伺いいたします。 136: ◯市長(井澤邦夫君)  4つの御質問をいただいたかと思っています。まず最初に、市民の負担増となる政策はやめるべきだという御意見であります。消費税のことについてもお触れになられました。アメリカ、イギリスの見解ということでありますけれども、これはどこの見解でしょうか。国としての見解でしょうか。(「経済紙」と発言する者あり)経済紙ですね。経済紙ということで、一部そういう報道があったということであります。当市としましては、しっかりと社会の変化や市民ニーズにも対応できるような強固な、弾力性を持った財政基盤を確立していくことが今後必要になってくるだろうと、これが後の世代に負担を先送りしないということの観点であります。そういう意味で、そういうものを踏まえた形で持続的な視点でこれから持続可能な、また国分寺市の市民の方々の負担を先送りしないということを進めていきたいと、そういう点から、多様化、複雑化する市民ニーズに的確に対応できるように、従来からやっておりますけれども行政改革の推進や自治体連携、公民連携に取り組んで、少しでも行政改革に資するような、そういう政策にしていきたいと思っているところでございます。特に私になってからはゼロベースでの業務の見直し、そしてまた歳入歳出の本当にあるべき姿を見つめながら予算編成に当たることを進めてまいりました。その結果、必要なところに必要な予算計上ができていると思っておりまして、サービスの拡大もできていると思っているところでございます。  次に、国民健康保険税の件でありますけれども、基本的には国保税については平成30年度から都道府県化されたということで、これは国の全国の統一の制度でありますので、制度上の課題につきましては制度設計者である国が責任を持って対応すべきものと考えているところでございます。ただし東京都市長会においても、子育て支援の観点から子どもにかかわる均等割の保険料を軽減する制度を設けるよう、国に対して要望し続けているところでございます。  次に、後期高齢者医療制度については各都道府県の、こちらで言いますと東京都の広域連合内で一律の保険料となっております。保険料を算定しているのは東京都後期高齢者医療広域連合でありますので、こちらのほうの算定に従っているということでございます。広域連合の基金は本来、保険料の収入不足や医療給付費の増大によって財源不足が生じる場合に基金を活用すると、そういうふうになっていますので、それを今活用しているという実態は、今のところは広域連合の中で行っているところでございます。保険料を抑制するために令和2年度、3年度の保険料率においては、都の広域連合独自に剰余金収入の投入を行って、当初の算定よりも保険料を抑制しているという状況の報告は聞いているところであります。基金活用については、先ほどもお話ししましたように医療給付費の増大の対応する目的のためということになっておりますので、広域連合としてはその活用は考えていないと聞いております。剰余金からの充当ということであります。  それから介護保険料については、これまでも保険料の段階設定を国基準の9段階から12段階と細分化を行いまして、負担能力に応じた、より公平な保険料の御負担をお願いしているところでございます。また、平成31年度からは消費税の引き上げに伴うところの公費投入によりまして、住民税非課税世帯を対象に負担軽減を拡大し、第1段階から第3段階までの保険料についてさらに軽減を図っております。第6期及び第7期の介護保険事業計画において介護給付費準備基金の積み増しが行われているところですが、今後、団塊の世代が後期高齢者となる2025年や、団塊ジュニア世代が65歳に到達し始め、生産年齢人口の大幅な減少に向かう2040年を見据えて保険料の急激な上昇を抑制し、安定的な制度運営が継続できるよう、第8期の計画の保険料設定における基金の活用について考え直して、考えてまいりたいと思っているところでございます。そういう意味では、しっかりとこの辺の介護保険についても精査しながら進めたいと思っているところでございます。 137: ◯議長(皆川りうこ君)  中沢議員、ちょっとお待ちください。  傍聴の方は携帯電話の電源をお切りになるか、マナーモードにしていただくようお願いいたします。 138: ◯2番(中沢正利君)  市長の基本的な見解をお聞きする機会が代表質問でありますので、もう一点、そういうテーマでお尋ねいたします。東京都知事がいきなり都立病院の、具体的には8つの都立病院、公社病院とあわせて14とも言われておりますが、独立行政法人化をいきなり提起されました。そして医療の後退あるいは都民の患者負担増等々が心配されていますし、既に実施したところではこうした心配が現実のものになっております。結論から言いますと、市長は市民の立場でぜひ性急なこうした医療の後退につながる施策はやめていただきたいと、こうした旨をぜひ表明していただきたいというのが、私が求めるところです。  この背景にありますのは、厚生労働省が昨年9月に、全国424、今は450になったとも言われておりますが、公立・公的病院の再編統合案を、これまたいきなり実名を挙げて発表し、全国に衝撃を広げているわけです。例えば、この中には奥多摩町の国民健康保険奥多摩病院があり、もしここがなくなると最寄りの青梅市立総合病院まで車で1時間近くかかると、町民の命と健康にとってかけがえのない役割を果たしているというような事例がたくさんあります。  同時に、今問題になっている感染症対策、この点でも公的医療、病院は大きな役割を果たしております。これについては21日に全国知事会も緊急提言を政府と与野党に発表し、申し入れをいたしました。9項目ほどございますが、一番のポイントは医療体制の強化と支援を強めること、とりわけ病床の確保などが提起されています。この点でも公立・都立病院は極めて重要な役割を果たしております。  そこで具体的に問題を考えたいと思うんですが、私たちのごくごく身近にあります都立多摩総合医療センター、それから小児総合医療センター、それから神経病院、これらはいずれも独立行政法人化するということで必要経費等が既に都の予算案に計上されました。利用実態について、お手元に資料があればお聞きしたいのですが、なければ私、たまたま入手いたしましたので御紹介したいと思います。時間の関係で私のほうから先に申し上げて、もし確認できれば御確認いただきたいと思っています。3つの今申し上げた病院・診療所の1日当たりの入院、外来の市民の数です、国分寺市民の数です。驚きました。1日当たりの入院、外来で市民636人という数字に、都の報告ではなっています。大変大きな役割を果たしているということだと思います。年間にしますと、ほぼ今の市民の人口数に匹敵する数になるということであります。加えて強調したいのは都立病院、例えば神経病院などは全国的にも極めて優れた実績と役割を果たしています。例えばALS患者、筋萎縮性側索硬化症、この病を告知されると生きる希望がなくなるほどと言われております。しかし、この都立神経病院に行き着いたことで今は命のふるさと、命の希望と、こういうふうに言われております。この神経病院では年間100人もの患者の方の訪問診療も行って本当にかけがえのない、効率だけでははかれない役割を、行政医療としての役割を果たしているということであります。十分な検証と都民的な議論を経て出すべき結論、問題ではないかと思いますが、市長、いかがでしょうか。 139: ◯市長(井澤邦夫君)  今、中沢議員がおっしゃった点については、特に多摩地域の都立多摩総合医療センター、それから小児総合医療センター、神経病院、これらは本当に高度な医療技術を、医療体制をとっているということで非常に重要な医療機関であるという認識は、私は全く同じでございます。多くの市民の方々も御利用されておられるということでありますので、当市としてもそれらの医療機関におけるサービスが今後とも低下するようなことがあってはならないと思っていますので、利用に支障が出るようなことがないように、これは当市だけの問題ではありませんので、東京都市長会とも連携しながら、従来の機能がしっかりと維持されるということについて、都にも要望してまいりたいと思っております。 140: ◯2番(中沢正利君)  承知しました。ちなみに今、市長がおっしゃっていただいた懸念からお話しさせていただきます。多摩地域にございます、奥多摩の町長、あるいは国立病院機構で村山医療センターの話です。村山医療センターは骨とか運動器疾患、骨髄損傷などの整形外科医療では全国トップレベルだと言われています。しかし、それだけに経済的な収支ということで言えば都の公的な支えがなければ展開できないということもあるわけです。あわせて、私たちがよくよく考える必要がある問題ですけれども、国立感染研究所は、感染症対策で重要な役割を果たしています。研究費がこの間、60億円から40億円に減額されています。そして、全国の保健所が850カ所から472カ所に減らされています。今回の新感染症、肺炎についても対応のおくれ等の原因にこうした問題があるんじゃないかという指摘も出されているわけです。したがって、都立病院のあり方もこういう点からもしっかり検討すべき問題だと思います。  次の項目に移ります。時間の関係でちょっと調整したいと思いますが、新庁舎建設の問題についてに移ります。差し迫った課題は基本計画の作成です。3月までにという日程を6月まで3カ月ほど先送りしました。しかし、それにしても長くて5カ月ほど、四、五カ月の期間の間に基本計画をまとめるということになっています。非常にタイトなスケジュールだと思います。危惧しますのは、基本計画は基本設計の土台になるものです。したがって骨格的な方針、内容をまとめるということが多くの役割になると思います。それだけに市民と職員の参画と、その声をどう集約するのか、議会にも十分な情報と材料の提供をいただいてまとめていくということが大切だと思います。どのように進めるのかという点でお尋ねをしておきたいと思います。これが1点目です。  2点目は、泉町地区の特性として、良好な環境とともに、それだけに制約もあります。ここの特徴から来ております。施政方針ではふれあいの拠点、あるいは交流の創出、このように位置づけられております。これが一体何によってそのことがなされるのかということについて伺いたいと思うわけです。特性から来る制約と可能性もあるでしょうが、何によってそうするのかと。一例を言えば、私は基本計画を作成するに当たって、例えば最もふさわしいものの1つに新しい庁舎の中で市民が利用できるレストランなどは、私は市民に喜ばれるし、あの地域の特性からいって職員にも歓迎されると思います。私も、もしできれば歓迎したいと思っています。そういう問題などについて十分に議論するということだと思いますが、現在、そういうものは浮上していないようです。そういう方向に向いていないようです。それだけにどうやってまとめ上げていくのか、その基本点について、考え方についてお伺いしておきます。  3つ目です。今の庁舎の用地の活用の問題です。新庁舎と同様に、市民にとっては長期間利用する身近な公共施設ということになります。施政方針などをお伺いして整理すると、4つのことに私は思いが至りました。強調されているのは、1つ目は出先機能を残すと。今の庁舎につくる新しい施設で、1つは出先機能を残すと言われています。2つ目に公共施設の再配置、複合化・多機能化を前提にすると、これは今まで方針との整合性からも言われていることだと思います。3つ目に民間活力の導入が言われています。4つ目に私が思ったのは、恋ヶ窪駅周辺のまちづくりとあわせて検討すると、当然のことだと思います。この跡地活用についても、事の重要性に照らしてみたときになかなか大仕事だなと、こう思います。なぜなら、10カ月ほどの間に市民や職員の参加を最大限得ながらまとめ上げていくということは、これはやっぱり大仕事です。したがって、今の体制でそもそもできるのかと、こういう問題を含めてどのようにこれをまとめ上げていくのか、基本的な進め方、考え方について伺います。  以上、新庁舎と跡地利用の問題についてお伺いいたします。 141: ◯市長(井澤邦夫君)  質問に対する回答がちょっと前後するかもしれませんけれども、お許しいただきたいと思います。  まず、体制でありますけれども、現在、新庁舎それから公共施設等の担当のところは担当部長を含めて4名ほどでやっておりますけれども、この体制はより充実させていくということであります。人数については、今策定中でありますので具体的な人数についてはこの場では御勘弁いただきたいと思うんですけれども、少なくとも今よりも大幅に増加させるというつもりでおります。そうした上で、これからの時間の中で多くの意見をお聞きしながら新庁舎の建設計画、それについては検討していきたいと思っています。その中には当然に市民の方、職員の方の御意見も伺いながら進めていく予定でありますが、今、中沢議員からおっしゃった食堂ができるかどうか、レストランができるかどうかについては、ここでは言明を控えさせていただきたいと思っています。希望はたくさんありますけれども、周りの商店街に与える影響もありますので、そういうことも含めて、ここら辺も御意見を聞きながら進めていくところでありますので、今お約束はちょっと勘弁していただきたい、こう思います。  それから、泉町のこれからの利便性の向上ということでありますけれども、確かに今、西国分寺駅の東側の交通広場を中心とした地域が十分に活用されていません。これは本来活用できるということを前提に広場の計画がなされていたとお聞きしておりますけれども、いろいろ紆余曲折があって現在ああいうような状況になっているということであります。いずれにいたしましても、これは説明会の中でも私は御質問を受けましたけれども、西国分寺駅東口の開設については今後とも精いっぱい努力していくということを申し上げました。ですから、多くの議員、それから市民の方々からも東口の開設については御要望いただいておりますので、現状においては市の負担が大き過ぎるということでJRの言う請願駅では開設できないと思っていますので、これについては従来から交渉を続けてきているところでありますけれども、よりJRと両方がウイン・ウインの関係になるような形をとっていければ妥協点が見出せるのではないかなと思っているところでありまして、こちらの検討については今後ともさらに強めて交渉に当たっていきたいと、こんなふうに思っています。御存じのように、あの地区はこれからできる東京都公文書館も含めて市の庁舎、都立多摩図書館、そして史跡地を抱える、非常にそういう意味では本当に環境のすばらしい地域であります。多くの方々が利用されるところでもありますので、ぜひその辺については今後とも地区計画も含めてしっかりと見直しを含めて図っていきたいと、こんなふうに思っているところでございます。そういう意味では、あの広場をどう活用していくかというのも大きな課題でありますので、これは市だけの予算ではなかなかできませんから、いろいろなところの補助を受けられるような体制も考えつつ進めてまいりたいと思っているところでございます。  跡地については、これは施政方針の中で申し上げているとおり、恋ヶ窪駅周辺と言ったほうがいいと思います。その一部と考えればいいのかなと。それから、今ここに庁舎があるということで提供できている市民サービスのレベルを下げないようにしていかなければいけないと思っていますので、今、各駅について、これで西国分寺駅のほうは新庁舎ができますけれども、国分寺駅、国立駅周辺にはサービスコーナーがありますので、そういう施設を計画の中に入れていきたい。それから、今はどの施設とは申し上げられませんけれども公共施設の再配置の中での複合化、これも含めて検討してまいりたいと思っています。ただこの用地について、それだけではなくて地域の方々の御意見もある中でいろいろな要望が出てきています。それはサウンディング調査の中での御紹介でもしたようにこれから考えられるものが幾つかありますので、民間事業者等の意見も聴取しながら、どういう施設が一番有効で、また、この地域にとって有益な施設になるのかというのを公共施設、それから一部収益が上がるような施設も考えていきたいと思っていますので、そんなことを含めて対応してまいりたいと、こんなふうに思っているところでございます。いずれにいたしましても時間が限られていますので、中身の濃い検討をしていかなければいけないと思っています。  ただ、この場所においては、そこまでに全て固めるというわけではなくて、都からの泉町都有地の購入金額の関係もありますものですから、どういう機能を入れるのか、どういうふうにするのかという概要をお示しするというところで、このあたりもはっきり申し上げられませんけれども、そのあたりの検討をまず進めて、都との交渉の中で示していけるような状況にしていきたいということでありますので、この恋ヶ窪地域にはこういうものをつくって、こういう形でやっていくんだということを、これらの機能を持ったものという形で東京都との交渉を進めていきたいと、こんなふうに思っています。 142: ◯2番(中沢正利君)  跡地活用については、東京都との価格交渉というと生々しい言い方になりますが、確かにそういうかかわりもあって10カ月ほどの間にまとめる必要があるが、その中身はおっしゃったように主に機能を特定するということで、半分は安心いたしました。  それで先ほどレストラン、食堂のことを申し上げたのは、私自身のところに期待の声が少なからず届いています。しかし庁内の検討にあってはほとんど焦点になっていないと、強いて言えばやらないというふうに軸足が置かれているようなので申し上げております。したがって、市民の参画や声の集約をどういうふうに進めるのかということで懸念があるので申し上げました。  次に移ります。あらゆる人々が活躍する社会の実現という施政方針の柱にかかわって、まず第1にジェンダーギャップの是正の問題について触れていますのでお伺いします。御承知のように調査対象となった153カ国の中で121位ということで、これは過去最低の我が国としては到達ということです。この到達の低さに加えて格差解消のスピードの遅さが順位を下げていると。つまり国連やその他のさまざまな取り組みの中で、全体としては真剣な取り組みが開始されています。したがってスピードが遅いところは順位が下がると、こういう関係です。市長はパートナーシップ制度の導入について表明しています。1年前の市議会で陳情は採択されました。ここに一歩踏み出した、実現に向けて進み出すという点で評価をいたします。同時に、パートナーシップと同じように、あるいはその中でということになるんでしょうか、選択的夫婦別姓の制度、つまり法律の制約がある中でも選択的夫婦別姓の実際の壁を可能な限り低くして、市民の権利、多様な生き方を支えていくと、パートナーシップとあわせてこの点での手法といいますか検討を、実現に向けて行うべきではないかと、こう思います。ちなみに法律そのものが改正されれば問題ないんですが、今の政権がかわらないと多分難しいというのが、客観的に見ている今の様子です。首相自身が相当こだわっています。一方で、新聞社などの1月に行った世論調査を見ますと、選択的夫婦別姓には7割が賛成なんです。そしてこれは「おっ」と思ったので紹介しますし、御存じかもしれませんが、抵抗の強いと言われている自由民主党の支持者も63%が賛成だと、こう世論調査は伝えています。今、思い切って前向きな検討、努力を集中するときだと思っています。  それから2点目です。この問題の2点目なんですが、市民が主権者、当事者として学び、考え、解決に向けて参加し、行動を広げていく、市と社会の取り組み推進に結びつけていく上で、具体的に手法や施策として考えていることは何なのでしょうか。いろいろな研修会やら講演会やらいろいろなことが当然ありますが、実際にパートナーシップ制度を実現していくということ1つとっても、市民の参画、御意見等を踏まえて実現していくということが好ましいと思うんです。そういう進め方なども含めてお考えをお聞きしたいと思います。 143: ◯市長(井澤邦夫君)  性の多様性に対応するためにはパートナーシップ制度の導入ということは1つだと思いますけれども、それだけではなくて、これに対する理解を深めてもらうということが必要かなと思っています。そういう意味で制度をわかりやすく解説したガイドブックやリーフレットを作成して、市民や、市内事業者も市民と言われていますけれども、そういう方々への理解促進に向けた啓発活動をしていかなければいけないと思っています。  また、選択的夫婦別姓ということでありますが、これは本当に難しい問題で、今、世論調査ということで数字を挙げていただきましたが、なかなかこれについては御意見がいろいろなところからあるわけであります。それに加えて戸籍法の規定は、前回訴訟が提起されましたけれども、東京地裁ではそれは棄却されているということでありまして、これは政権というお話がありましたけれども、何ともこの辺は難しいんですが、この辺のあり方については、婚姻制度や家族のあり方についてはいろいろな御意見があって重要な問題でありますので、なかなかこれに対する見解というのは私のところでは、自治体レベルではちょっと出しにくいかなというのが現在の認識であります。市民の方々の御意見をいろいろお聞きしていくということについてはいろいろな機会を市では設けておりますので、その機会にも合わせて御意見を賜れればと思っているところでございます。 144: ◯2番(中沢正利君)  選択的夫婦別姓は難しいとおっしゃいました。難しくしているというようにむしろ考えるべきで、結婚に当たって今まで使っていた姓を使うのか、あるいは広くこの社会で行われているどちらかにまとめて同じ姓にするのかは、どちらでもいいじゃないのと多様性を認めれば済む話だと思うんです。したがって、そのことをジェンダー平等の大事な1つの問題として訴えている、こういうことだと思います。
     次に、施政方針で触れている「産み、育ち、学びが循環するまち」にかかわってお伺いします。1点目は、小・中学校体育館にエアコン設置を決断し、推進されようとしています。このことは一貫して求めてきた者の1人として評価いたします。本当によかったと、こういう思いです。  2点目に、ICT化などに取り組むことによりさらなり教育環境の整備・充実に努めると、施政方針でこう述べております。主要施策のところでは、新たな時代に即した教育の推進についてというところで小学5・6年生までの外国語科の新設、プログラミング教育の実施についてということで述べております。新しいものに取り組むときは常にそうでありますが、しかしそれ以上に全国では現場の御苦労、あるときは混乱、こういうことが伝えられておりますけれども、ここで新たに浮上し、具体化してきた問題としてきょうお伺いしたいのはGIGAスクール構想です。この点について基本的な見解をお伺いしたいと思うわけです。  私、つい何日か前に驚きました。新聞の1面を使ってカラーでこういう広告が載っていました。これはGIGAスクール構想のコマーシャルです。小・中学生一人一人全てに端末を支給すると。そのことで学校の教育のあり方を大きく変えていこうということになると思います。私は相当変わるんじゃないかと思っています。既に安倍政権が、私はここが問題の1つだと思いますが、経済対策として2019年度補正予算に2,318億円も盛り込んだんです。1人1台のコンピュータ端末を整備することで、うたい文句としては誰一人取り残さない、個別最適化された学びを実現すると、こう言っています。しかし現場からも識者からも懸念の声が上がっています。このGIGAスクール構想による端末の需要増加は、新聞に伝えられていますように国内市場1つ分に相当すると、それだけの数だということなんでしょうということです。今まで文部科学省は審議会などでも全面的な導入を拙速に進めることは適当でないと報告していたんですが、経済対策として経済産業省がリードしてこういうことになっています。そして全ての授業でフル活用する工程表が描かれていて、全国学力テストにも端末を利用すると、こう言われています。これまでのこうした強引な動きの背景としてAI、人工知能とかロボット工学とかいろいろなことが言われているわけですが、子どもが教室で一斉に授業を受ける現在の学校教育の仕組みががらっと変わると、これを批判しています。そして同じ教室にいても端末を使って一人一人が異なる教科を学ぶと、単元も異なる単元を学ぶと、進むべき方向としてこういうことが示されています。時間もなんなんですが、提言はさらに学習塾、音楽、スポーツ教室など民間教育サービスまで含んだ学習ログを幼児期から蓄積するよう要求しています。つまり、これらの情報の高校、大学への入学者選抜とか民間企業まで活用できるようにする環境整備が求められているんです。したがって恐るべき事態で、今補正予算が既について国会審議に付され、この4年間ぐらいでさらに4,000億円ぐらい投入するということになっています。申し上げたいのは、集団の中で子どもたちが学び、人格の完成を目指すという学校教育のあり方が根底から壊れるおそれがあると思います。少なくともこれを提言している人たちの考えや経済産業省の今の動きからすると、そういう危険性は現実のものになりかねないと思います。そして、この学習情報を教育産業が握るということで就職、採用にまで使われていくという問題も、おそれもあるんじゃないでしょうか。  ということで、これはアメリカで既に先行的にやられていますが、このケースを見ると、時間がないので申し上げませんが、恐るべき事態、つまり先生が足りないので正規免許を持たないアルバイトが1人で130人の生徒を受け持つと、端末があるから可能だということなんです。そんなわけで、基本的な見解を一言お聞きしておきたいと思います。 145: ◯教育長(古屋真宏君)  ただいまGIGAスクール構想ということで御質問をいただきました。この構想につきましては、お話があったように1人1台の端末、そして高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備していくということが示されているところでございます。本市においてどのように進めていくかという、例えば1人1台の端末導入等については今後検討が必要となると思います。メリットといたしましては一人一人の教育ニーズ、教育的ニーズや学習の状況に応じた個別学習が可能になっていくということがひとまず挙げられます。ただ、集団での学習がないがしろにされるというわけではなく、集団の学習の場面でも一人一人の考えを即時に共有できるという状況だったり、あるいは同じ画面の中で資料を共有しながら編集したり、活用したりするというようなメリットも期待されているところでございます。この活用においては、しっかりと慎重に子どもたちの学習の成り立ちを考えながら、創意工夫しながら使っていくということが必要かと思っています。  また、学習ログというお話もございました。大変な危惧を持たれているということは理解するところでございます。学力調査等の御不安ということもお伺いいたしましたけれども、私どもは現在、教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインという国から示されておりますこの定義に基づいてセキュリティの強化をしっかりと押さえながら、令和元年度にも整備を進めてきているところでございます。このセキュリティモラルについても、しっかりと啓発して継続していきたいと思いますし、どのような活用をこれからされるのかということについては、国の動向をしっかりと見据えながら対応を考えていきたいと思っております。 146: ◯2番(中沢正利君)  次に進みます。この「産み、育ち、学びが循環するまち」にかかわって1点、新たな質問になるので恐縮ですが、小学校の給食調理業務の委託の拡大について市長は触れております。10校のうち7校までということになるんでしょうか。そこで私が申し上げたいのは、国分寺市地域防災計画の第3部11章第2節での有用性はないのかと。つまり避難所となる学校において食料を、しかも温かい消化のよいものを提供する貴重な資源として活用することが検討されてしかるべきだと思って防災計画を見ましたが、どこにも見つけることはできませんでした。市の職員の方に業務についていただく場合と、そうでない場合の違いがあるとは思います。その点で私は直営による親切丁寧な給食調理が望ましいと考えていますが、しかしいずれにしても、例えば3日以上避難所で生活することになった場合、食事の問題は極めて重要で、体力を維持できるかどうかにもかかわって、生きる意欲にもかかわります。高齢者もいますし、子どももいます。仮に自宅にあっても食事の支援が必要な人は当然います。自宅でもいるわけです。そういう場合でも学校の自校方式による調理、委託であっても器具、施設等を使えるように位置づけて、燃料の検討なども含めてあってしかるべきではないかと、こう思います。今まで検討しても、それは論外になったんだということであれば、それはそれでお聞きしますが、使わない、使えないままでいいんだろうかということで申し上げています。これから検討したいということであれば、当然それもいいと思いますが、一言御答弁をいただきたいと思います。 147: ◯市長(井澤邦夫君)  新しい提案ということですよね。この場で初めてお聞きする御提案なので、この場でお答えはできないんですけれども、言えることは、調理器具についてはそういう非常時には使えるということになっています。 148: ◯2番(中沢正利君)  重要な、そして大切な資源だと思います。したがって、なるほどとわかるような形での市民への問題提起と同時に、日ごろの備えがないと、使えるよということだけは済まない問題があると思います。ぜひ一歩、具体的な取り組みとして位置づけを明確にしていただくようにお願いしておきたいと思います。  「ひとと文化を育むまち」の主要施策でその柱にかかわって、安心して産み、子育てできる環境づくりのところです。何人かの方がお触れになりました幼保無償化の対象とならない施設の保護者負担軽減のための新補助制度に踏み出したことは評価できると思います。しかし、2万7,500円の助成と比べたときに、評価はしますが、あと半歩じゃなくて2歩、3歩踏み出さないと、実際上、この格差是正といいますか、幼保無償化の志になかなか近づけないと、これは現実にそういうことだと思うんです。ぜひ前向きに御検討いただきたいと思います。時間の関係で一緒にお答えいただくようにして、私、締めくくりたいと思います。  さて、市長は戦後75周年、平和を次の世代につなぐためのお気持ちを述べています。最初に申し上げますが、私は市長が地道に非核平和宣言都市の長として平和施策を継続してきた上に、さらに新しい試みを実行に移そうとしていることは評価いたします。その上で提起することがあります。それは、2017年7月に国連で圧倒的多数の賛成で採択された核兵器禁止条約が成立しました。しかし、この国際条約の発効は50カ国の批准を必要としています。難しいと判断している向きもありますが、進めてきた多くの非同盟諸国、発展途上国等々の方々を初め多くの市民社会の運動にかかわっている方々は、年内に批准を、50カ国を超えて国際条約としての発効をやるんだし、できるという見通しも伝えられていますし、運動は今なお広がっております。  そこで、憲法9条を持つ国の政府が、1日も早く我が国の政府が署名し、世界にむしろ呼びかけることを求めて、先ほど来述べた市長のその志を、その思いを、安倍さん、早く署名してくださいと、非核宣言都市の長として市長の手紙を総理にぜひ出していただきたい、そのことを切望いたします。  もう一つは、トランプ大統領にもこの際、親書を出していただきたい。それは、今、地球の終末時計がまたぐっと進みました。地球温暖化とあわせてアメリカのトランプ政権での核体制の見直しが今進められ、既に一部実行に移されています。つまり使える核、使いやすい小型の核、これが潜水艦に配備されました。加えてファントム戦闘機、核・非核両方に小さな核を装備するということが今進められようとしています。こうした中でフランシス教皇の訴えもありましたし、来年8月にはグテーレス国際連合事務総長も日本に、広島に来ると言われています。ぜひ安倍首相とトランプ大統領に非核宣言都市の長として思いを、お手紙を出していただきたい、いかがでしょうか。 149: ◯議長(皆川りうこ君)  時間がきておりますので簡潔にお願いいたします。 150: ◯市長(井澤邦夫君)  まず、幼保無償化の関係でご要望いただきました。これについては2歩、3歩ということでありますけれども、国の動向等も見ながらこれについては対応してまいりたいと思っています。  その次のところでありますけれども、私は、核兵器は絶対悪であるという認識であります。  以上です。 151: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で日本共産党国分寺市議団の代表質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午後3時11分休憩                    午後3時21分再開 152: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。  傍聴されている方に改めて申し上げますが、携帯電話は電源をお切りになるか、マナーモードにされるようにお願いいたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 153: ◯議長(皆川りうこ君)  では、続きまして、無会派(国分寺・生活者ネットワーク)を代表いたしまして、高瀬議員。                 (10番 高瀬かおる君登壇) 154: ◯10番(高瀬かおる君)  それでは、国分寺・生活者ネットワークを代表いたしまして、令和2年度施政方針に対して質問いたします。今回、持ち時間は40分ということになっておりますけれども、精いっぱい質問させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず最初に、施政方針全体を通しての市長のお考えについてお伺いいたします。令和2年度施政方針をお聞きし、誰一人取り残さすことのない地域づくりや、心のバリアフリー、また全ての人に優しいまちづくりなど共生社会の実現に向けて大事な言葉がちりばめられているなという印象を持ちました。そこでまず、これらの言葉にある市長の目指すまちの姿を改めてお伺いしたいと思います。いかがでしょうか。 155: ◯市長(井澤邦夫君)  施政方針の中に大分ちりばめましたけれども、言いたいことは、総合ビジョンの中でもタイトルになっていますように「魅力あふれ ひとがつながる 文化都市国分寺」、これをもう少し詳しくそれぞれに分解して述べている言葉であります。SDGsという言葉に代表されるように、差別や虐待等のない、そして誰一人取り残さない、全ての人に優しいまちづくりをしていきたいというのが私の基本的な姿勢であります。そういう意味で細かいところにも目が届き、お互いに思いやりが持てるような、そんな温かいまちづくりをしていきたいということであります。高齢者にも障害者にも、そして外国籍の方についても、子どもも大人もということで、そんな総体的なことをいろいろな言葉で言っているわけでありまして、国分寺市の施政方針としてそれを掲げさせていただいたということであります。 156: ◯10番(高瀬かおる君)  本当に私も同じ思いでおります。人に優しいまちづくり、誰にでもお互いが信頼し合えるような、そんなまちづくりができたらいいなと思っております。それが共生社会というところにつながっていくのかなと思っているところです。  そして施政方針の中なんですけれども、虐待の相談件数の増加にも触れられています。個別には後ほどお伺いしたいと思っているんですが、そのほかにも例えば不登校や、あるいは心の病を持つ方がふえている、あるいは8050問題などさまざま複雑な、また、困難な状態にある方がこの国分寺市でもふえているということは、これまでにも御報告いただいているところです。そしてこういった困難な状態というのは、誰でもがそのような状態になる可能性があるんだろうと思っています。個人の問題として片づけられるものではなく、また社会の生きづらさに大きな原因があるんではないかと思っておりますけれども、このあたりについては市長はどのようにお考えか、御見解を伺いたいと思います。 157: ◯市長(井澤邦夫君)  本当に今、家庭において、学校において、いろいろな現場において虐待、いじめ、そしてセクハラ、パワハラ、もういろいろな問題があるわけであります。また、家庭においては8050問題ということで、80歳の方が50歳の方を見なければいけないような状況もあるということの中で、非常に社会状況の変化が複雑になってきて、家庭も孤立するような状況も非常にあったり、いろいろな問題が複雑に出てきていると。場合によっては1つの家庭で複合的な課題を抱えている、そんなことを思うと、ここで地域福祉コーディネーターというのを配置しましたけれども、そこに寄せられる相談というのは非常に多岐にわたっているわけであります。学校においてはスクールカウンセラーというところにも寄せられていますけれども、あらゆる手段を使いながら、かつ、それが縦割りにならないように複合的に連携していかないと、なかなかそれらの問題に対して根本的な解決が図れないというようなことがありますので、そういうものを早く捉えて早期にその問題の芽を摘んでいくということが必要ではないかと考えているところであります。地域の目も必要ですし、いろいろな形で支え合えるような、そんな社会がこれから必要ではないかと考えているところであります。 158: ◯10番(高瀬かおる君)  今、御答弁いただきましたけれども、本当にさまざまな難しい状況があるんだと思います。それで、今お話しいただいた中にも地域の中で見ていく、お互いが見ていく目も必要なんだということだったと思います。専門職のしっかりと支えていく、一人一人を支える支援、それとあわせて地域の中でお互いが見守り合えるような、そのような環境をつくっていくことが必要なのではないかと思っています。それが共生社会ということでもあるのかなと思うんですけれども、国でもさまざまな場面で共生社会の実現ということを挙げています。一方で、でも何だかみんなが活躍しなきゃいけない、あるいは生産性を上げなきゃいけない、あるいは一度はみ出しちゃったらもとに戻れないんじゃないだろうかというような空気感も今はあるんだと思います。そういったことも含めて、何かこの社会がさらに生きにくいような状況になっているのではないだろうかと感じているところです。  そういった状況もあるんだと思うんですけれども、その上で、では、本当にどのように先ほど御答弁いただいたような誰にも優しいまち、温かいまち、お互いが助け合えるような、そんなまちをつくっていくかということなんですけれども、お互いが理解し合えるような、そんな施策をあちこちに打っていく必要があるのではないかと思っています。  その中でも、その第一歩として小さい子どものときから多様な人々と出会い、そしてふれあいながら理解を進めていくような、そんな環境が非常に重要なのではないかと考えるんですけれども、その辺についてはどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。 159: ◯市長(井澤邦夫君)  共生社会というのは、まさにともに生きるということで、孤立することが一番まずいと思うんです。問題の解決に至らないということになるかと思います。今、高瀬議員がおっしゃったのは多くの目、そして多くの人たちとどこかに、例えば何か問題が起きたときに相談できるとか、一緒に考えてもらえるとか、それからこういうアドバイスがいただけるとか、そういう形で人と人がつながっていくことによって、それらが解決はしなくても、きっとどこかに結びつけられるというような形になるかと思うんです。だから多くの目が、多くの人たちが支え合うことが必要なんだと思っています。一言で言うのはなかなか難しいですけれども、地域の集まりであったり、そういうことを見ると相談できる相手がその地域にいたり、家族の中でも相談できる人がいたりすると、何かの解決の糸口が見つけられる、そういうふうな社会、それがいわゆる共生社会であり、孤立しない、そしてみんなが人に優しくなれるような、そんな社会づくりのところにつながっていくんじゃないかなと思っています。国分寺市はいろいろなところでお祭りをやっていただいたり、そういう形の地域のつながりをつくっていただいていますし、いろいろなイベントの中で世代間のつながりをつくっていただいたりして、そういう地道なつながりづくりというのがすごく必要なんじゃないかな、それが結局は誰一人も取り残さないような、そんな状況をつくっていく礎になるんじゃないかなと、こんなふうに思っています。 160: ◯10番(高瀬かおる君)  ありがとうございます。そのように考え、また少し視点を変えますけれども、さきの御答弁でも子どもは社会の宝ということもありましたが、子どものうちからいろいろな方とふれあいながら育っていくということも非常に重要なんだと思います。  それで、少し視点は変えますけれども、成長の過程にあって長い時間を一緒に過ごし、また、ともに育ち、学ぶ、保育園や学校の取り組みというのは共生社会をつくっていく中でも非常に大事な重要な役割があるんだと思っています。さまざまなかかわりの中で育まれる力というのははかり知れないです。中でも、今ふえている外国人や、またその子どもたち、また障害のあるなしにかかわらずともに学ぶインクルーシブな教育、また、共生社会をつくる教育というのは、これからもっともっと進めていくことが重要なんだと考えています。  そこで、国分寺市の教育の現場にいらっしゃった教育長に、今後どのように進められていくのか、このような視点でお伺いしたいと思います。 161: ◯教育長(古屋真宏君)  共生社会の実現に向けてというところでございますけれども、子どもたちがともに育ち、学ぶということは私自身も非常に大切だと思っています。そして、その際には子どもたち一人一人が授業がわかったり、あるいは学んでいる活動内容がわかったり、さらにはその活動に達成感を感じたり実感できると、そして充実した時間が過ごせると、そのことを通して生きる力がしっかりと育んでいけると、そういう視点が極めて重要であって、そのための教育環境の整備ということを今後も進めていきたいなと思っております。その際には、特に特別支援教育の視点というものが極めて重要であります。ただ、もしかしたら共生社会の実現に向けては、特別支援というような言葉すらなくなる社会を目指すということが必要なのかもしれないなと思っております。ひとまず現段階では特別支援教育という視点の中で、市としてもさまざまな取り組みを行っております。御案内のとおり、第3次国分寺市特別支援教育基本計画に基づきまして、小学校においては巡回型の特別支援教室を実施しておりますし、また、交流及び共同学習の充実ということも図っております。また、令和2年度には全ての中学校に巡回型の特別支援教室を準備するという段階にもいよいよ入ってまいりました。また、さらにオリンピック・パラリンピック教育などを通しまして、障害者を理解するというような取り組みも進めているところでございまして、こういう理解推進もしっかりと図っていきたいと思っています。先ほど申し上げたような本当にともに育ち、ともに学ぶ共生社会の実現に向けまして、教育委員会としても一人一人の教育ニーズに応じた、そして一人一人が自立や社会参加に向けた適切な指導や必要な支援が行われるように、そのための環境をしっかりと整えていきたいと考えております。 162: ◯10番(高瀬かおる君)  ありがとうございました。教育長から特別支援のその言葉自体がなくなっていくことというのが今後、今すぐは無理ではありますけれども目指していくようなところかなということでは、非常に頼もしい思いをいたします。ただ、現状の中でできることを一つ一つ丁寧にやっていくということが必要なのだと思っています。  今、さまざまな環境を整えてきていただいていることも承知はしているところです。その上で大事なのは、その整えていただいている環境を使ってそれぞれの子どもたちの特性や、また発達を大事にしながら、友達との関係の中で生きる力を身につけていくことだと考えています。特別支援教育にも今触れていただきましたけれども、そういった中でも交流の時間だったり、共同学習の時間も準備していただき、それは非常に大事な時間なんだろうと思っています。そういった学習に参加する機会をふやしたり、あるいはまた充実させていけるように、先ほど御答弁いただいた中にもしっかりと指導や支援を拡充するんですか、しっかりやっていきたいというような内容だったと思いますけれども、見守りや、そういったことが柔軟に行えるような体制整備も求めておきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 163: ◯教育長(古屋真宏君)  先ほども申し上げたように環境整備を一歩一歩進めていくというところだと思います。子どもたち一人一人の特性や個性を子どもたちの関係の中で引き出していくということはとても重要でありますし、それが学校という場であろうかと思いますので、それを具体的な方策として教育委員会としてもしっかりと考えていきたいと思っております。 164: ◯10番(高瀬かおる君)  その上で、再び市長にお伺いしたいと思います。令和2年度の予算編成では市民の安全と、子育て、教育環境の充実を図る予算を重点的に計上していただいたということで、民設民営保育所の整備や学童保育所の整備などに非常に力を入れていただいたということに、まず感謝したいと思います。その上でさらにお願いしたいのは、インクルーシブな教育や共生社会のまちづくりに向けた授業の充実です。子育てや教育の分野や、また、障害や地域福祉の分野とも連携しながら必要な予算をつけていただきたいということ、そして各種補助金も有効に活用していただきながら、ぜひ前に進めていただくことを要望したいんですけれども、御見解をお聞かせいただきたいと思います。いかがでしょうか。 165: ◯市長(井澤邦夫君)  今お話がありましたようにいろいろな形での都の補助や国の補助がありますので、それを生かしながら福祉のまち、障害者に優しいまちということの中でしっかりとそれらの事業について検討してまいりたい。いろいろな事業がありますので一言で申し上げられませんけれども、そういうものを生かしながら、これは財政の問題もかかわってきますので全てはお約束できませんが、一つ一つ前に進めていきたいと、こう思っています。 166: ◯10番(高瀬かおる君)  ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして、個別の事業についてお伺いしたいと思います。最初に「環境と共生するまち」についてお伺いいたします。1つ目がグリーン購入ガイドラインの件です。ペットボトルなどの使い捨てプラスチック製品の購入を極力控えるということを規定したということです。具体的にどの程度のことを想定されているのか、お伺いしたいと思います。いかがでしょうか。 167: ◯市長(井澤邦夫君)  グリーン購入ガイドラインというのを従来から設けておりますけれども、この中でプラスチック製品やペットボトルの購入は極力控えるというような形でガイドラインに掲載させていただいておりまして、これは個々の品目に限ったわけではなくて、例えばさっき申し上げたようにペットボトルのところは缶に置きかえられるとか、そういう形で代替品が考えられるものについてはそれを使っていくという方針であります。どうしても代替品がないものであれば、それは使い捨てのペットボトルというのは我々とすると今後はもうなくしていきたいと思っていますけれども、ペットボトルでなければできないものというのもあるのかなと思っていますので、その辺は個々に判断しながら進めていくべきだと思っています。いずれにしても環境に配慮した品目を購入するように心がけるというのがこのガイドラインの目的でありますので、市の事務や事業から発生するプラスチック製品やペットボトルの削減にはみずからが積極的に進めていくという姿勢をあらわしていきたいと、こう思っています。 168: ◯10番(高瀬かおる君)  ペットボトルだけではなく、プラスチック製品についても代替品がない場合を除いて、全てに対してどういうものが使えるかということを調査し、なるべく切りかえていくというようなことでよろしいですね。そういったことでは、全てのプラスチック製品が対象になってくるんだろうと思うと、かなり踏み込んだ御提案になったのかなと思います。まずこの庁内から今問題になっているプラスチック製品をなくしていく、使わないようにしていく、かわりものを探していくという意味では、まさにSDGsの活動なんじゃないかなと思っているところです。そういった市の取り組みだったり、これからやろうとされていることを、ぜひとも指定管理者を初め委託事業者や補助金の交付団体など、また、さらには市民の皆さんに向けても具体的にお示しし、また、あるいはこういうものの代替品としてこんなものがあるよという情報などもありましたら、あわせてお知らせしながらこのプラスチック製品の削減に広く協力を呼びかけていただく、このようなことをお願いしたいと思いますが、この点はいかがでしょうか。 169: ◯市長(井澤邦夫君)  グリーン購入ガイドラインは、市だけではなくて業務委託者にも適用されるものでありますので、可能な範囲でこちらのグリーン購入を促進していただくということは徹底してまいりたいと思っています。ただ代替品がない場合もありますし、その辺は協力いただくというスタンスでありますので強制するわけにはいきませんので、この辺もみずから我々がそれができるのかどうかということを検証しながらお願いしていくという形で進めたいと思っています。国分寺市の環境配慮指針では環境に配慮した行動の実行について、市民や事業者、市がそれぞれに果たしていく役割ということでうたっております。これらを市民の方々にも御理解いただいて、少しでもプラスチックごみや、それからペットボトルをなくしていく方向で御協力いただきたいと思っています。 170: ◯10番(高瀬かおる君)  そういった意味では、ぜひ市としてもプラスチックごみゼロ宣言みたいな宣言をしていただきながら、事業者や市民と一緒にやっていく減量の機運を盛り上げていただきたいと思いますので、そこについてはぜひ御検討いただけたらと思います。  それでもう一点、自動販売機についてお伺いしたいんですけれども、これまでの御質問の中でも缶にかえていくと、それから職員の皆さんはマイボトルを持参するように進めていくという御答弁があったところです。大変思い切った提案だなと思い、評価するところなんですけれども、ペットボトルをなくしていくに当たっては、飲料水については課題があるということもお聞きしております。今、飲料水はペットボトル容器しかないというようなことがあるようなんですけれども、以前会派でも御提案したんですが、ぜひ給水機の設置、このことについて進めていただけたらと思います。というのも、職員の皆さんがマイボトルをお持ちになるというところでは、途中でマイカップやマイボトルに水を入れることができますし、また、最近では衛生面にもかなり配慮した給水機も開発されていますので、先進事例としてぜひ取り組んでいただきたいと思いますけれども、その点はどのようにお考えでしょうか。 171: ◯市長(井澤邦夫君)  給水機については、これから研究してみたいと思っています。各家庭でもこういうものを持っておられるところもあると思いますし、とにかくペットボトルをなくしていくというからには何か代替品がないといけないということになりますので、この辺も含めてどういう対策がとれるか。ただ、備蓄なんかの場合にどうしていくのかなという課題もありますので、とりあえず今は自動販売機のところを積極的に研究してみたいと思っていますけれども、それからさらに進めていくに当たって、それは1つの検討要素だと思っています。 172: ◯10番(高瀬かおる君)  災害時とか備蓄などにおいてはペットボトルを使わざるを得ない場合が多いかなと思いますが、仮にこれから缶とか瓶に入った水などが開発され、販売されてくるようなこともあるかもしれませんけれども、そういったときでも飲んだ後は、資源ごみとはいえごみになってしまうということもありますので、ぜひともマイボトル運動を展開するようなことを含めて御検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、「市民に親しまれる公園・緑地等の整備」についてお伺いいたします。内藤さつき公園の整備の完了に向け、市民の御意見を伺いながら設計を行っていくということです。これまでにも公園の整備には子どもたちの声を取り入れることを求めてきました。内藤さつき公園を含め今後の新たな公園の整備や遊具の更新時には、例えば、車椅子のまま遊べる砂場、また、背もたれとベルトがついた椅子形のブランコなどを設置するなど、障害の有無にかかわらず子どもたちが一緒に遊べる遊び場というものをつくっていただきたいというのが御提案です。最近では園庭がない保育園もふえ、近くの公園に遊びに行ったりもしますし、また小さいうちから共生社会を体感できるということでもありますので、ぜひこのような視点を市の方針として持っていただきたいと思いますが、この点はいかがでしょうか。 173: ◯市長(井澤邦夫君)  バリアフリーの考え方というのは、当然にそういうことを含んでいると思います。それを当市としてはこれから実践していこうということで計画もつくり、進めていきたいと思っています。ユニバーサルデザインという言葉もありますけれども、それらを含めて誰でもが使えるような、そんな施設にはしたいと思っています。ただ、公園の遊具については非常に難しい点が1つかと思うんです。安全でなければいけないということ、この辺についてはいろいろな御意見があったり、全国的には事故があったりして撤去しなければいけないなんていうこともありますし、子どもたちの、特に障害者の方々が使って万が一事故が起こるようなことがあったりしたらいけないと思いますし、そういう安全面に十分配慮しながら検討させていただきたいと、こう思っています。 174: ◯10番(高瀬かおる君)  安全面は、市長がおっしゃるように本当に大切なことだと思いますので、障害のお子さんをお持ちの保護者の方だったり、さまざま今進めているところもあると思いますので、ぜひとも情報収集しながら進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、続きまして「子どもの健やかな成長を支援」するというところで、保育サービスの整備・運営及び提供体制に関する全体計画についてお伺いします。今回、公立保育園の民営化が終了となり、全体計画がそういった民営化というところでは一応終了になります。この計画については保育の基本構想というものがありまして、それのもとに位置づけられているということで認識しています。この基本構想なんですけれども、すばらしい内容になっていると思っています。ただ、この10年もの年月を経て既にできていることもたくさんありますし、またこれからさらに膨らませていく必要があることもあると思っています。ですので、民営化が終了したこの時期に、ポイントにぜひ一度検証していただきたいと思いますが、この点はいかがでしょうか。 175: ◯市長(井澤邦夫君)  国分寺市保育の基本構想については、平成22年2月に策定されています。ちょうど10年経過するということでございますけれども、その後継の計画としまして子ども若者・子育ていきいき計画というのが策定されています。これは十分に保育の基本構想を盛り込んだ形、引き継いだ形での計画にしておりますので、今後につきましては子ども若者・子育ていきいき計画において事業を推進してまいりたいと、こう考えております。 176: ◯10番(高瀬かおる君)  個別の事業については、ぜひいきいき計画で進めていただきたいと思います。今の御答弁の中からは基本構想に対しては大事な内容がいっぱいあると、大切にしたいというようなところは同じなのかなと思っています。それに基づいていきいき計画もつくられているということだったのでそうだと思うんですけれども、今、御提案したいのは新たにそっくりつくりかえてほしいというのではなく、重要な構想だからこそこの時期に一度検証する必要があるのではないかということでございますので、一度また検討いただけたらと思いますので、お願いしておきたいと思います。  続いて、「児童虐待の予防について」をお伺いいたします。既に多くの会派の方から御質問のあったところではあります。虐待の報道が流れるたびに何とか助けられなかったものかと思いますけれども、悲しいニュースが後を絶ちません。保護者による相次ぐ虐待事件を受けて、改正児童虐待防止法などに体罰の禁止が明記され、ガイドラインがまとめられています。国分寺市でも相談の対応件数が年々増加しているということで、児童相談所から市への事案送致が行われることになり、ますますふえていくのではないかと予想はしています。それで、児童家庭相談システムを導入することで確保できるケースワークの時間を、親の孤立感を減らすような初期の段階でじっくりと話を聞き、徹底的に寄り添うようなことに活用していただきたいと思いますというのが1点です。  それから、子どもたちはどうかといえば、早稲田大学大学院で行った調査によりますと、子ども期に体罰を受けた人のうち約9割が誰にも相談しなかったということです。秘密が漏れることを恐れ相談しないほうが安全だと思っている子どもたちが多いということがわかります。このことからも、子どもたちが安心して相談できる子どもの権利の視点に立った子どものための第三者による相談体制の整備、ぜひこちらを進めていただきたいと思いますが、御見解をお伺いしたします。 177: ◯市長(井澤邦夫君)  虐待に至るケースというのは発見段階で本当にいろいろなところからの通報があって、例えば医療機関から診察した結果、その兆候が見られるとか、それから御近所からそういう声が聞こえてくるとか、いろいろなところから通報が行われて、初期対応が非常に重要だと思っています。なかなか保護者との面談の中では発見しにくい部分があったり、いろいろ難しいこともあると思います。そういう中で子どもからの発信というのが一番早いのではないかと。だから今お話がありましたような子どもが何でも相談できるような子ども専用相談電話というのを、当市の場合には子ども家庭支援センターに設置しております。そちらのほうをぜひ利用していただければと思っています。ただ、子どもですから、周知のために「こそでん」カードというのを作成していますので、これを子どもたちに配って、気軽にといってはあれですけれども、ぜひ手元に置いてすぐに連絡できるような、相談できるような、そんな相談体制をつくって子どもたちに寄り添った支援をしていきたいと、こんなふうに思っているところでございます。今回のシステムの導入によって少しでも事務的な部分が削減できれば、それによって職員の寄り添う活動の時間に当てられるかなと思っています。そんなことでこちらのシステムを活用しながら進めていきたいと思っています。相談件数がふえているという状況とは聞きますけれども、通報自体も軽微なものからずっとありますので、件数自体と深刻度についてはもうちょっと分析が必要かなとは思っています。 178: ◯10番(高瀬かおる君)  お願いします。孤立するということが非常に問題を大きくしていくということも言われておりますので、ぜひ初期の段階で丁寧に対応していただきたいと思います。  それと、こそでんの御紹介をいただきましたけれども、非常に大切なツールだと思っています。また、子ども家庭支援センターの取り組みも非常に大事なことも十分承知しております。その上で、市や市の機関ではない公的な第三者機関だからこそできることもあると考えています。ぜひ今後そういったことを取り入れている自治体の状況なども調査していただきながら検討はしていただきたいと思いますので、お願いしておきたいと思います。  それから、続きまして「平和を次の世代へ」ということです。こちらについても多くの方から御質問があり、市長からも御答弁をいただいているところです。今回、この施政方針を読ませていただき、例年よりもさらに市長の平和への思いが強くあらわれているのではないかと感じております。昨年は平和首長会議の総会に出席されたということなんですけれども、核兵器廃絶を含めた世界平和に向けて新たに何か感じられたことがあれば、ぜひ御披露いただきたいなと思います。それと平和祈念行事、こちらには長崎から伝承者の方が来ていただけると、そしてお話もいただけるということですので、ぜひ1人でも多くの方に御参加いただき、この国分寺市からできること、そんなことを一人一人が考え行動に移せるような、そんな会になるようにぜひ進めていただきたいと思います。御見解をお伺いいたします。 179: ◯市長(井澤邦夫君)  平和首長会議について、第9回でありましたけれども、これは国立市で昨年10月24日、25日にわたって行われました。私も参加いたしまして、全国から83自治体、147人の参加がありました。首長としては37人ということでありましたけれども、その総会において核兵器廃絶に向けた取り組みの推進に関する日本政府への要請についてということが審議されまして、10月25日付で内閣総理大臣宛てに要請文を提出したところでございます。国内の加盟都市会議の総会が行われたということでありますので、国内では1,732の自治体が入っているということで、この連携をより強めていきたいと思っているところでございます。戦後75年の節目に当たる年であります。そういう意味でいきますと語り継げる伝承者の方が、特に被爆地においてはもう80歳を超えている方が多くなって、なかなかそういう言葉が生の声で聞けるということが少なくなってきているという状況にあります。御提案いただいたビデオレター、ビデオに残すとかそういうことをやってきたわけでありますけれども、生の声、じかの声というのは非常に大切だと思っているところでありますので、今回40分間ぐらいお話しいただく予定でありますけれども、ぜひそういう被爆の体験をお話しいただいて、平和に対する、そして二度とそのようなことが繰り返されない、そんな長崎や広島で起こったような惨事が繰り返されないような、そんなことを世代を超えて、特に若い人たちに知ってもらうような活動を続けていきたいと、こんなふうに思っているところであります。 180: ◯10番(高瀬かおる君)  ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、続きまして「創業支援の拡充とまちのにぎわい創出」についてお伺いいたします。昨年度に開設したこくぶんじカレッジの成果発表会、こくぶんじスパイスに参加させていただきました。まちづくりセンターの見直しの議論の中ではどういったことになるのかとちょっと心配もしておりましたけれども、まちづくりの人材育成講座ということで新たな人たちの登場があり、非常におもしろい事業だと感じました。ただ、せっかく集まった人や提案された内容を今後どのように展開し、継続していくかということがポイントになると考えます。創業に向けてプロジェクトの提案をさらにブラッシュアップしたようなときには再度発表の機会を設定し、今度は参加した市民が応援したいと思ったお気に入りの企画にお金を出し、出資することで企画に参加できるような、そんな工夫などもしていただけたらどうかと思っております。今後の進め方について御見解をお伺いいたします。 181: ◯市長(井澤邦夫君)  昨年12月に開催いたしました。これには高瀬議員も御参加いただいて、その姿も拝見いたしましたけれども、本当に多くの発表があった中で、私は全ては聞けなかったんですが、非常に創意工夫が入った、そんな発表がありました。これは1回限りで終わらせるというつもりはありません。これからも多くの方々にまちづくりに参加していただいて、いろいろな発想で国分寺市を盛り上げていただき、また、創業につなげられるような、そんなものに結びつけていきたいと思っているところでございます。タイトルは「こくぶんじスパイス」ということで、これも面白いネーミングだったなと思っていますけれども、参加者の方々が国分寺市を思い、こういうことをやったらいいんじゃないかというようなことも提案されましたので、これについてはこれからも積極的にフォローアップしていきたいと、こんなふうに思っているところであります。 182: ◯10番(高瀬かおる君)  よろしくお願いします。ほかにもいろいろ用意はしていたんですが、40分ということで時間がなくなってしまいました。ほかにも幼児養育費補助金の創設だったり、公民館での幼い子のいる親のための教室、親子ひろばなどさまざま大切にしたい事業が盛り込まれておりますので、しっかりと取り組んでいただくことを要望し、そして感染が広がっている新型コロナウイルスに対しても引き続き情報収集等をお願いして、代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 183: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で無会派(国分寺・生活者ネットワーク)の代表質問を終わります。     ────────────────── ◇ ────────────────── 184: ◯議長(皆川りうこ君)  続きまして、無会派の木村議員。                  (1番 木村 徳君登壇) 185: ◯1番(木村 徳君)  それでは、私はさらに短い20分ですので、各論は全て予算特別委員会に回させていただいて、今回の施政方針、全29ページのうち、「はじめに」と基本姿勢、この2つで10ページの途中までということで、ちょうど3分の1が総論的な市長の基本的な考え方を記した部分だと思いますので、ここに限定してお伺いしてまいりたいと思っております。その中でも特に強調してこの20分の中で時間を使いたいのは、市の職員の人材育成、意識の問題です。これは今までも繰り返し申し上げてきているテーマでございますけれども、今回の令和2年度の施政方針というのは井澤市長の2期目において1年間、12カ月丸々あらかじめ市民から与えられている最後の年度になるんです。令和3年度はもう7月で任期が切れる年度になりますので、そういう意味では1年間を通じて集大成としての結果を出していく、出せる年なんだろうという認識を私は持っております。恐らく当事者である井澤市長もそのようなお考えを踏まえてこの施政方針を書かれていらっしゃると推察はしておりますので、今、冒頭で申し上げた点を中心にお伺いしていきたいと思います。  まず、施政方針のかなり冒頭の「はじめに」というところなどを見ていきますと、「持続可能な市政運営を実現するためには、変化を受け止め、変化に適応するために必要な方策を、中長期的な視点で実施していく」と、あるいは3ページなどには「全職員がワンチームとなって、複雑多様化する行政課題に正面から立ち向かい、着実に改革・改善を推し進め」と、このような表現が書かれております。これはいずれも人の話です、いわゆる職員。この類いの言葉というのは、言葉で述べるのはそう難しいことではない、どこまでいってもこれを、言葉を形にすることというのは非常に困難を伴うと思います。ただ、先ほど申し上げたように1つの集大成の年、年度であろうという中で、ここで書かれていらっしゃる変化を受けとめ、変化に適応できるだけの職員をどう育成していくのか、あるいは全職員がワンチームとなって正面から政策課題に立ち向かっていく、そういった職員をどう育成していこうとされているのか、まずそこの考え方をお聞かせいただけますでしょうか。 186: ◯市長(井澤邦夫君)  集大成ではありますけれども、ここで終わるということではありませんので、しっかりと途中経過ということでお聞きしたいと思います。  この7年間、精いっぱいやってまいりましたけれども、職員の育成について、私と一緒になって皆さん、職員は仕事をしていただいているわけでありますが、同じ思いを持ってワンチームで仕事をしていくということは、これは大きな力になる、これは組織としての力でありますので、この辺はいつも幹部の人たちにも言っているところであります。これがばらばらですと力が半減、3分の1になるわけであります。そういう意味でいくと、十分なコンセンサスをとりながら全体で同じ方向へ向かってやっていくということがワンチームの意味であると思っています。  育成というのは時間もかかりますし、それからそれぞれの成長速度もありますし、いろいろな面で全て一朝一夕にいくわけではありませんけれども、この7年の間多くの職員が努力してくれて、本当に成長してきてくれているのではないかなと私自身は思っています。そういう意味で研修等も含めていろいろな施策を、研修内容も変えたりしてやってきているところであります。特に、私はできれば社外研修よりは庁内研修のほうがいいかなと思っているところでありまして、私みずからもいろいろな研修のところの頭のところでお話をさせていただいて、みずからの経験と、それらにかかわるノウハウを御披露しながらお願いしているところであります。また、人事政策としてはいろいろな分野を経験することによってゼネラリストとしての幹部職員を育てていきたいと、こんなふうに考えておりますし、そのことが縦割り行政がなくなる、それの大きな要因になってくると思いますので、そういう意味での人材育成を図っているということであります。全ては言い切れませんけれども、一端をお話しさせていただきました。 187: ◯1番(木村 徳君)  今、市長が御答弁いただいた部分というのは、私も多々感じるところでありまして、市長が今おっしゃっていない部分でもう一つ私のほうでここは変わったなと思うのは、平たく言うと風通しがいいというか、かつてはなかなか情報の伝達というものの風通しが悪かったのかなと。それがゆえに、例えばミスをした場合にそのミスを隠そうとするような風潮というのはかつては、特に井澤市長になられる前などは顕著でして、議会の指摘があって初めて事の問題が明らかになるというようなことが当時はありましたけれども、今はむしろミスがあってもみずからそれを申告して、積極的に改めていくというその姿勢は、私は大変評価をいたしております。  ただ一方で、これは恐らく二、三年ぐらい前でしたか、その施政方針などには述べられていたかと思うんですけれども、ことしや去年の施政方針にはもう出てきてはいないんですが、1つ上の役職の仕事を意識して仕事に臨むと。私は、当時のこの言葉が施政方針に載っていたときの感想としては、これは非常にすばらしい考え方だなと。今、その言葉が施政方針から消えてしまっている中で、じゃあ、それが実現したから消えたのかといえば、私は決してそうではないかなと。むしろ、少なくとも我々議会の答弁などを聞いても、これは今も以前も変わりなくということではないですけれども、減ってはいますが、本来は課長が答弁すべきことを部長が答弁する、部長が答弁すべきことを副市長が答弁すると、むしろ1つ下になってしまうような、そういったことは散見されるわけでして、そういったところを見てもまだまだ人材育成というものが十分ではないと、このように認識しております。  今申し上げた部分というのは、少なくともことしの施政方針には載っていないわけですけれども、ただ以前には井澤市長のお考えとして載せていた部分、これは現時点においてどのように御認識されていますでしょうか。 188: ◯市長(井澤邦夫君)  私の人材育成方針を書き上げると二、三ページにわたってしまうので、スペースの点で取り除いているだけでありまして、方針自体は変わっておりません。私自身も民間で仕事をしてきた立場でありますので、そういう意味でいきますと常に自分がいるポジションよりも1つ上の仕事をしておくことが、報告1つにしても上がどう捉えるか、上は何が欲しいのかということにつながるわけでありまして、自分のペースで仕事をしていたのではなかなかその辺が発見できないということになります。ですから、そういう意味でいけば、さっきいろいろな仕事をしていただくということを申し上げましたけれども、そういうことによって、今までの専門職のように1カ所で仕事をしているとどうしても縦割りになりますし、頭がつかえているのでその次という認識は余りなかったかもしれませんが、今はいろいろな職場を経験してもらい総合的な判断ができるように、また各部の連携がとれるようにということになってきているんじゃないかなと、私自身は思っています。そういう意味で非常に庁内の連携がとれるようになりました。私たち自身も両副市長と教育長と定期的に会議を持って4人のところの意思疎通を図ったり、それからその他、私自身だけで単独で決めるのではなくて会議を持ちながら決定していくというようなプロセスも踏むような形もしております。多くの方々の知恵を集めて決定していくという段取りになるといろいろなところの部署の方が集まり、またいろいろな経験をしている中で、庁議1つにしてもいろいろな意見が出てくると。そんなような風潮が出てきたのかなと思っているところでございます。ぜひこれからも、ここの紙面には書きませんけれども、スピード感や、それから今言われたような1つ上の仕事というのを目指して職員の育成を図っていきたいと、こんなふうに思っています。 189: ◯1番(木村 徳君)  紙面の関係で載せていないだけで、思いは何ら、いささかも変わっていないということは、我々はこれで判断していた部分もありますので、そこは少し安心いたしました。現実はまだまだ道半ばということかと思います。  ただ、この施政方針の3ページにあるような全職員がワンチームとなってということ、これは以前どこかで申し上げた機会があったような気もしますけれども、どんな組織でも、これは学校の子どもたちにしても大人の社会にしても、例えば100人ぐらい、50人でもいいんですけども集めると、その中でリーダーシップをとる人と、それに従属する人とサボる人が色分けされるそうです。2・6・2の法則といって、2割がリーダーシップで6割はついていく、最後の2割はサボると。それをさらにそれぞれに分けても、その中でまた2・6・2になるらしいんです。じゃあ、それをどうやって解消するかといったら、本当のリーダー、これは行政組織で言えば市長になるわけですけれども、そのリーダーがしっかりとチェックして指導して、市長みずからが人材育成のリーダーシップをとっていくということなんだろうと思っております。  ただ、それこそこのワンチームというフレーズが書いてある部分にも、その次に出てくるように非常に複雑、多様化している行政課題がある中で、全てを市長が見ていくというのはなかなか困難な時代であることも一方では事実なんですけれども、ただ、それを1つの言いわけにしてしまって、じゃあ、庁内の職員の育成、管理については副市長に任せたよ、部長に任せたよということでは、今申し上げたような2・6・2になってしまいかねないのかなと。その辺を、ワンチームということを申し述べられていらっしゃるわけですので、くまなく隅々まで市長の意思がしっかりと伝わって、なおかつそれが実行に移されるということを徹底するのって、これも言葉で言うのは簡単なんですけれども、実行に移して成果を出すのは非常にハードルが高い、難しいことかと思っております。その辺、市長はどのように実現されようと思いますでしょうか。 190: ◯市長(井澤邦夫君)  実は今回、副市長の選任議案の提案もさせていただきました。そういう中で、今、私のところには全ての情報が上がってきていると思っています。両副市長、教育長のほうからの報告は、もう私の手に負えないぐらいたくさん上がってきます。それぐらいに情報共有ができていて、また、連絡体制も整ってきていると自負しています。その耳となり、また、手足となって職員全体が動いてくれていると、こんなふうに思っているところであります。いい話も悪い話も全部私のところに上がってきますので、それこそ毎日危機感を持ちながらピリピリしながら過ごしているわけでありますけれども、それくらい情報共有は本当にできてきているなということは思っています。ですから、そういう意味でいきますと副市長、教育長、部長にしてもそれぞれが単独の判断で行うということは非常に少なくなってきているはずです。全ての責任は私にありますので、私が知らないことがないようにということで徹底しているところでございます。 191: ◯1番(木村 徳君)  ただいまいただいた答弁も非常に心強いというか、一昔前には信じられないような改革の歩みをたどっていただいているなと。もちろん情報を共有すれば、これは全てということではなくて、先ほどから申し上げているように、その上での各職員の育成というものもやっていかない限りにおいては、今般のこの施政方針に示されている各政策の実現というところには順調にはつながらない部分も出てきてしまいかねませんので、そこもセットでぜひ実行していただきたいと思っております。  人材育成ということ、これは意識の改革で、その意識を改革していただかなければいけない部分の最大の要素の部分、材料の部分としては財政というものもあるわけです。こちらなどは基本姿勢の中にも、これは8ページで触れられておりますけれども、さらなる財政健全化に向けた再スタートをこの令和2年で切るんだと、その1つのきっかけというのが新庁舎の建設ということが触れられております。お金の使い方、あるいは政策の展開のあり方、こういったものも各所管、各担当の職員の積極的な、かつてより知恵を凝らした、より掘り下げた考え方をさらに庁内で広くぶつけ合って練度を高めていくということが必要になると私は思っております。その辺の財政への市の職員の皆さんの考え方をどう変えていくのか、これについてもその一端というのは新公会計制度等に落とし込まれる部分というのは1つにはあるんでしょうけれども、もちろんそれだけで事足りる話ではございませんし、お金があっての政策実現でもあります。そこの部分のお金の使い方、使われ方の意識というものが変わらない限りにおいては、十二分な政策実現というのは、私はなかなかままならないのかなと、このように思うわけです。まずはその辺についての市長の考え方であり、それをどう浸透させていくのか、その辺のお考えについてもお聞かせいただければと思います。 192: ◯市長(井澤邦夫君)  令和2年度も収支均衡予算が達成できたわけであります。これについては従来から私が進めているゼロベースからの見直しということの中で達成できたわけであります。費用対効果を見ながらきちんと1年間やる業務についての予算編成に当たって、その考え方を常に持ってもらうということで、全ての事務事業に対しても、果たして今の状況でいいのか、それからもっとお金をかけるべきなのか、これらを含めて、これは歳入歳出を両にらみでやっていかなければならない業務であります。歳入の増加を図りながら、歳出の抑制を図りながら収支均衡を保っていくということ、これは将来にわたっての負担を考えながら進めていくことにもつながっていくと思っています。その辺の財政規律をしっかりと確立しつつ進めているところであります。 193: ◯1番(木村 徳君)  20分というのはあっという間ですね。  じゃあ、最後にお伺いするというか、来る予算特別委員会につなげる意味で一言コメントを申し上げて私の代表質問を終わりたいと思いますが、今、市長がおっしゃったことは、私もそのとおりだと思っております。今の言葉というのを集約した形で、これは今申し上げた次のページの9ページの一番下の段に、「より効率的・効果的で持続可能な財政運営の実現と、強固な財政基盤の確立に努めてまいります」と、多分ここなんだろうと思っております。歳入と歳出の両方を考えていかなければいけないと、私もそのとおりであると思っています。ただ、懸念の1つとしては、ふるさと納税という非常にこちらがいかんともしがたい形で流出してしまう、4億円という数字もこちらには載っていますけれども、それに対する対応策というものも私は考えていなければいけない。それについてはまた予算特別委員会で、私なりの対案も持ち合わせておりますので、ぜひその辺も含めてまた議論させていただきたいと思います。以上で私の代表質問を終わります。 194: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で無会派の代表質問を終わります。  以上で代表質問を終わります。     ────────────────── ◇ ────────────────── 195: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  お諮りいたします。委員会審査等のため、2月24日から3月23日まで休会いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                (「異議なし」と発言する者あり)
    196: ◯議長(皆川りうこ君)  御異議なしと認めます。よって、2月24日から3月23日まで休会することと決しました。  なお、次の本会議は、3月24日、火曜日、議会運営委員会閉会後に開きます。  本日は、これにて散会いたします。お疲れさまでした。                    午後4時23分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Kokubunji City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...