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  1. 国分寺市議会 2019-09-02
    令和元年 第3回定例会(第1日) 本文 開催日: 2019-09-02


    取得元: 国分寺市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-20
    検索結果一覧に戻る トップページ 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和元年 第3回定例会(第1日) 本文 2019-09-02 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別ウィンドウ表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言表示切り替え 全 287 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言一覧 選択 1 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 2 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 3 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 4 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 5 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 6 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 7 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 8 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 9 : ◯政策部長塩野目龍一君) 選択 10 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 11 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 12 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 13 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 14 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 15 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 16 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 17 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 18 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 19 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 20 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 21 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 22 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 23 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 24 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 25 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 26 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 27 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 28 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 29 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 30 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 31 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 32 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 33 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 34 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 35 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 36 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 37 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 38 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 39 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 40 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 41 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 42 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 43 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 44 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 45 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 46 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 47 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 48 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 49 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 50 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 51 : ◯政策部長塩野目龍一君) 選択 52 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 53 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 54 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 55 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 56 : ◯政策部長塩野目龍一君) 選択 57 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 58 : ◯政策部長塩野目龍一君) 選択 59 : ◯6番(吉田りゅうじ君) 選択 60 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 61 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 62 : ◯17番(尾作義明君) 選択 63 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 64 : ◯17番(尾作義明君) 選択 65 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 66 : ◯17番(尾作義明君) 選択 67 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 68 : ◯17番(尾作義明君) 選択 69 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 70 : ◯17番(尾作義明君) 選択 71 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 72 : ◯17番(尾作義明君) 選択 73 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 74 : ◯17番(尾作義明君) 選択 75 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 76 : ◯17番(尾作義明君) 選択 77 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 78 : ◯17番(尾作義明君) 選択 79 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 80 : ◯17番(尾作義明君) 選択 81 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 82 : ◯17番(尾作義明君) 選択 83 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 84 : ◯17番(尾作義明君) 選択 85 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 86 : ◯17番(尾作義明君) 選択 87 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 88 : ◯17番(尾作義明君) 選択 89 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 90 : ◯17番(尾作義明君) 選択 91 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 92 : ◯17番(尾作義明君) 選択 93 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 94 : ◯17番(尾作義明君) 選択 95 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 96 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 97 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 98 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 99 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 100 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 101 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 102 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 103 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 104 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 105 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 106 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 107 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 108 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 109 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 110 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 111 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 112 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 113 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 114 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 115 : ◯まちづくり部長(藤原 大君) 選択 116 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 117 : ◯まちづくり部長(藤原 大君) 選択 118 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 119 : ◯まちづくり部長(藤原 大君) 選択 120 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 121 : ◯まちづくり部長(藤原 大君) 選択 122 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 123 : ◯まちづくり部長(藤原 大君) 選択 124 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 125 : ◯まちづくり部長(藤原 大君) 選択 126 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 127 : ◯まちづくり部長(藤原 大君) 選択 128 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 129 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 130 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 131 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 132 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 133 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 134 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 135 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 136 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 137 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 138 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 139 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 140 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 141 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 142 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 143 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 144 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 145 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 146 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 147 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 148 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 149 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 150 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 151 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 152 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 153 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 154 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 155 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 156 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 157 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 158 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 159 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 160 : ◯5番(小坂みちよ君) 選択 161 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 162 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 163 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 164 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 165 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 166 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 167 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 168 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 169 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 170 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 171 : ◯教育長(古屋真宏君) 選択 172 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 173 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 174 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 175 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 176 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 177 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 178 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 179 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 180 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 181 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 182 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 183 : ◯教育部長(堀田順也君) 選択 184 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 185 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 186 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 187 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 188 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 189 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 190 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 191 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 192 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 193 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 194 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 195 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 196 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 197 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 198 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 199 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 200 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 201 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 202 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 203 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 204 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 205 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 206 : ◯子ども家庭部長(可児泰則君) 選択 207 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 208 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 209 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 210 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 211 : ◯3番(岡部宏章君) 選択 212 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 213 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 214 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 215 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 216 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 217 : ◯16番(さの久美子君) 選択 218 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 219 : ◯16番(さの久美子君) 選択 220 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 221 : ◯16番(さの久美子君) 選択 222 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 223 : ◯16番(さの久美子君) 選択 224 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 225 : ◯16番(さの久美子君) 選択 226 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 227 : ◯16番(さの久美子君) 選択 228 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 229 : ◯16番(さの久美子君) 選択 230 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 231 : ◯16番(さの久美子君) 選択 232 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 233 : ◯16番(さの久美子君) 選択 234 : ◯健康部長(鈴木佳代君) 選択 235 : ◯16番(さの久美子君) 選択 236 : ◯福祉部長(横川 潔君) 選択 237 : ◯16番(さの久美子君) 選択 238 : ◯福祉部長(横川 潔君) 選択 239 : ◯16番(さの久美子君) 選択 240 : ◯福祉部長(横川 潔君) 選択 241 : ◯16番(さの久美子君) 選択 242 : ◯福祉部長(横川 潔君) 選択 243 : ◯16番(さの久美子君) 選択 244 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 245 : ◯16番(さの久美子君) 選択 246 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 247 : ◯16番(さの久美子君) 選択 248 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 249 : ◯16番(さの久美子君) 選択 250 : ◯福祉部長(横川 潔君) 選択 251 : ◯16番(さの久美子君) 選択 252 : ◯福祉部長(横川 潔君) 選択 253 : ◯16番(さの久美子君) 選択 254 : ◯総務部長一ノ瀬理君) 選択 255 : ◯16番(さの久美子君) 選択 256 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 257 : ◯16番(さの久美子君) 選択 258 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 259 : ◯16番(さの久美子君) 選択 260 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 261 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 262 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 263 : ◯2番(中沢正利君) 選択 264 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 265 : ◯2番(中沢正利君) 選択 266 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 267 : ◯2番(中沢正利君) 選択 268 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 269 : ◯行政改革等担当部長(中島祥喜君) 選択 270 : ◯2番(中沢正利君) 選択 271 : ◯行政改革等担当部長(中島祥喜君) 選択 272 : ◯2番(中沢正利君) 選択 273 : ◯副市長(内藤達也君) 選択 274 : ◯2番(中沢正利君) 選択 275 : ◯副市長(内藤達也君) 選択 276 : ◯2番(中沢正利君) 選択 277 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 278 : ◯2番(中沢正利君) 選択 279 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 280 : ◯2番(中沢正利君) 選択 281 : ◯建設環境部長中村隆生君) 選択 282 : ◯2番(中沢正利君) 選択 283 : ◯政策部長塩野目龍一君) 選択 284 : ◯2番(中沢正利君) 選択 285 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 286 : ◯議長(皆川りうこ君) 選択 287 : ◯議長(皆川りうこ君) ↑ 発言の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                    午前9時30分開会 ◯議長(皆川りうこ君)  皆様、おはようございます。  ただいまの出席議員は22人であります。これより令和元年国分寺市議会第3回定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。     ────────────────── ◇ ──────────────────             日程第1 会議録署名議員指名 2: ◯議長(皆川りうこ君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、    13番 星  いつろう  議員    14番 及 川 妙 子  議員    15番 高橋 りょう子  議員    16番 さ の 久美子  議員  を指名いたします。     ────────────────── ◇ ──────────────────             日程第2 会期決定 3: ◯議長(皆川りうこ君)  日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。今定例会の会期は本日から9月27日までの26日間といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                (「異議なし」と発言するあり) 4: ◯議長(皆川りうこ君)  御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月27日までの26日間と決定いたしました。     ────────────────── ◇ ──────────────────
    5: ◯議長(皆川りうこ君)  この際、御報告いたします。  諸般の報告につきましては、別紙お手元に配付のとおりであります。     ────────────────── ◇ ──────────────────             日程第3 一般質問 6: ◯議長(皆川りうこ君)  日程第3、一般質問を行います。  質問は通告順に質問席にてお願いいたします。  では、最初に、吉田議員。 7: ◯6番(吉田りゅうじ君)  それでは、改めまして、おはようございます。自由民主党市議団、吉田りゅうじでございます。  本日は、令和元年第3回定例会の一般質問でトップバッターをやらせていただきますが、諸般の事情によりまして、質問時間を30分を目途に終わらせていただこうと思っております。そういった意味からも、通告件名はワンイシュー、1件だけでやらせていただこうと思っておりますので、ぜひとも簡潔明瞭なお答えをいただきますよう、御協力をお願いを申し上げます。  それでは、通告させていただきました、多機能化する自動販売機について、お伺いをしてまいります。  記憶に新しいと思いますが、3年前の熊本地震、それから2011年の東日本大震災におきまして、ライフラインが断絶した際に、避難所とか病院において飲料が不足する中、飲料メーカーですとかベンダーが自動販売機内に残っております飲料を無償提供するといった支援をされて、避難された方々に精神的にも肉体的にも潤いを与えたという事実がございます。社会でも大きくクローズアップをされていたと記憶しております。  これに端を発しまして、国分寺市でも、単に飲料等を販売する自動販売機にあらず、多機能化する自動販売機を、ぜひとも積極的に設置、導入する、あるいは御指導いただいていくといったところをお願いしたいということで、今般、一般質問のテーマにさせていただきました。  まず最初に、市内の自動販売機の実態をお伺いをしたいと思っております。  ここにいらっしゃる皆さん、自動販売機を使ったことも見たこともないという方は、どなたもいらっしゃらないんじゃないかというぐらい、日本国内で普及をしているわけでございますが、一言に自動販売機といいましても、物品販売に分類されます飲料、たばこ、切符、アイスクリーム、パン、野菜などが手に入るわけでございます。また、変わったものですけれども、御年配の方は御記憶にあるかなと思いますが、温かいおつゆの入ったうどんなんかが出てくる自動販売機もございました。また、箸もついてくるわけでございます。それから、物品販売に限らず、自動サービス機という分類がされるそうでございますが、例えば、証明写真の撮影機とか、プリントシール機、あるいは公衆電話、コインランドリー、こういったものもこの自動サービス機に分類されるそうでございます。そういったところで、日本は世界有数の自動販売機天国と言っても過言ではないということを認識している次第でございます。  そこで、質問でございますが、国分寺市内全域の全ての自動販売機、どのような実態になっているか、御教示ください。 8: ◯建設環境部長中村隆生君)  平成18年のポイ捨ての防止及び路上喫煙の規制に関する条例施行前に、当時の環境計画課の職員が市内の飲料水の自動販売機及び回収容器の設置数などの調査を行っております。しかしながら、その後の設置状況については、現在のところ調査を行っていない状況となっております。 9: ◯政策部長塩野目龍一君)  私のほうでも通告を受けまして、市内の自動販売機について、販売する事業が加盟する業界等に確認をしてみましたけれども、設置の台数全件というのは把握ができなかったということであります。 10: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。市内にはおおむね500台程度の自動販売機があるんじゃなかろうかというところでございます。この500台はほとんどが民地に設置をされている、いわゆる民間の方が自身の意思で自身の土地を提供して設置をしているというところでございます。なかなか調査は難しいのかなと思っておりますので、ちょっと切り口を変えていきたいと思います。  公共施設における自動販売機の実態について、お伺いをしたいと思います。  さきの質問のように、自動販売機全体になると、500台というとてつもない数字になります。次の質問は、飲料に限っての質問をさせていただこうと思っております。  市内の公共施設におきまして、どのような設置状況になっているか、資料請求をさせていただきました。作成、どうもありがとうございます。この資料に基づきまして、御説明をお願いしたいと思います。 11: ◯建設環境部長中村隆生君)  資料を御用意させていただきました。資料は資料番号1(1)2)、国分寺市公有財産管理運用委員会における付議案件一覧(自動販売機)となります。こちらは、平成31年1月17日に開催された国分寺市公有財産管理運用委員会に付議された議案をもとに作成したものとなっております。本委員会は、市の行財政の使用料に関することを審査するところでございます。したがいまして、行政財産を管理する各所管部署から依頼された案件をリスト化したものでございます。  ちなみに、このリストに掲載されている案件の現在の設置状況についてでございますが、各所管部署に確認しましたところ、自動販売機はこのとおり設置されているということは確認させていただいております。また、飲料水というお話がございましたが、こちらの9番、室内プールに3台とございますが、1台はアイスクリームとのことでございます。 12: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。34台設置ということで、中にはアイスクリームのものも入っているということでございます。  ちょっと質問の趣旨を外れるかもしれないんですが、公有財産をお貸ししているということでございますので、お貸ししている対価といいますでしょうか、その使用料とか電気料とか売り上げ、こういったものが、もしおわかりになるようでしたら教えてください。 13: ◯総務部長一ノ瀬理君)  本庁舎に設置した自販機でございますけれども、市報・ホームページで設置事業の募集を行い、最も高い使用料を提示した業者に行政財産使用許可を行っております。平成31年度、使用料は4台合計で年額441万2,580円、電気代は子メーターを取り付けて業者から徴収しており、平成30年度は約10万円を負担いただいております。なお、平成30年度の売り上げは約670万円と聞いております。 14: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。ありがとうございます。数字の件につきましては、また決算特別委員会等でお伺いをしていきたいと思います。  もう一つ、観点を変えてまいりますが、自動販売機を拝見しますと、タイプにより一概には言えないんだと思うんですけれども、かなり重量があるんではないかなと推察をしております。調べたところ、小型機種でもおおむね250キログラム、それから平均で450キログラムあるそうでございます。また、商品が全て入った状態ですと、約800キログラムにもなるというふうに言われております。地震の際には転倒の危険はないのかなという危惧をしているんですけれども、市としては、どのようにお考えでしょうか。 15: ◯総務部長一ノ瀬理君)  JIS規格である自動販売機の据えつけ基準が制定されており、阪神大震災発生の翌年の1996年には改定され、据えつけ方法、耐震性、据えつけ面の規定により、転倒防止のための対策が図られております。さらに、自販機業界では、JIS規格を補完する自動販売機据えつけ基準を2008年に運用開始しており、日本自動販売システム機械工業会のホームページでは、この基準によれば、震度6弱程度までの転倒防止が図られるとされております。このように業界では転倒防止対策に積極的に取り組んでいることから、設置の責任のもと、これらの基準に基づき、転倒防止の設置が図られているものと考えます。  なお、庁舎に設置の自動販売機については、転倒防止用鉄板等を脚部に設置し、転倒防止を図っているところでございます。 16: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。巡回等があれば、そういった観点でも、ぜひ今後、見ていっていただければと思っております。  一方、私が見た限りでは、通学路にも自動販売機が結構散見されるんですけれども、学校指導、児童・生徒に対しては、どのような御指導をされているんでしょうか。 17: ◯教育長(古屋真宏君)  市立の小・中学校におきましては、月1回、安全指導の機会を活用しておりますけれども、その際に、地震・災害等の安全についても指導を行っているところでございます。  その中で、地震のときには、落ちてこない、倒れてこない、そして移動してこないといった場所で身をしっかりと守ることを指導しているところでございます。ほかにも、児童・生徒が自分自身の判断で身を守り、迅速に避難できるように、登校中に地震が発生したことを想定した避難訓練を実施していると、そういった実態に応じた工夫をして取り組んでいるところでございます。  自動販売機など身の回りにあるものにつきましては、災害時には危険なものになり得るということを改めて呼びかけてまいりたいというふうに考えております。 18: ◯6番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。引き続き、御指導をよろしくお願い申し上げます。  次に移ります。災害支援型自動販売機について、お伺いをしてまいりたいと思います。  世の中にあまたある自動販売機の中でも、災害支援型自動販売機と呼ばれるものがございます。最も有名なものですと、先ほど紹介しました熊本地震、それから東日本大震災でも活躍しました販売機内の飲料を無料で配布できる機能がついているもの、これが多数ございます。国分寺市でも震度5弱を経験していますが、いわゆる2011年の際には東北でかなり活躍したと聞いているんですけれども、2011年の3月時点、国分寺市では同様のサポートといいますか、供給があったのか教えてください。 19: ◯総務部長一ノ瀬理君)  提供の事実について把握していないため、近隣でサービスを提供しているベンダーに、東日本大震災時の稼働状況を確認いたしましたが、市内で稼働した実績はなかったということでございます。 20: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  先ほど御紹介いただいた34台のうち、この無償提供できる機能を持ったものというのは把握されているでしょうか。 21: ◯総務部長一ノ瀬理君)  全ての台数は把握できておりませんけれども、第1庁舎北側出入り口、第2庁舎北側出入り口、第3庁舎南側出入り口に設置の自動販売機は災害対応型となっており、停電時においても飲料が販売できる、そういった販売機になっております。 22: ◯6番(吉田りゅうじ君)  今、強調していただきましたけれども、無償提供ではなくて、中にバッテリーを搭載しているだけであって、有料で販売がされるというところだろうと思います。そういった意味で、国分寺市としては、今後、無料で提供ができる機能つきの自動販売機の必要性とか有用性についてはどのようにお考えでしょうか。 23: ◯総務部長一ノ瀬理君)  市では保存水を備蓄するなど、災害時に備えた準備を行っているところでございます。災害支援型自動販売機は容量が限られるなど、提供数が少数であることなどから、まずは有効性について検証してまいりたい、このように考えます。 24: ◯6番(吉田りゅうじ君)  よろしくお願い申し上げます。  次に、また違った種類のお話をしたいと思います。機械の前面部分のディスプレーに広告やメッセージが表示可能な機種がございます。いわゆるデジタルサイネージつきの自動販売機なんですが、最近は、JRのプラットホーム上とか商業施設等を中心に見かけるようになりました。近づくと内蔵のカメラがお客さんの性別や年代を判断して、そのお客さんに合った飲み物を平面のディスプレーに表示をするといった最新型の自動販売機でございます。この機能は災害時にはやっぱり警告を出したり、メッセージを出したり、災害情報を流したりと、停電しても非常用の電気で動くようになっているものがあるわけでございますが、市内の公共施設、先ほどの34台の中に、デジタルサイネージつきの自動販売機はございますでしょうか。 25: ◯総務部長一ノ瀬理君)  現在、市では設置していないところでございます。 26: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  続いていきます。音声ガイドができる自動販売機がございます。英語、中国語、韓国語等々、多言語対応が可能であって、有事の際に、外国人の方、インバウンドの方に有効かなと思っております。こういった機能つきの自動販売機は市内の公共施設にございますでしょうか。 27: ◯総務部長一ノ瀬理君)  こちらも、現在、市では設置しておりません。 28: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  必要性についてはどうでしょうか。 29: ◯総務部長一ノ瀬理君)  市では、災害や避難情報などの情報提供は防災行政無線、安全・安心メール、ツイッターなど、多様な手段で行うことになっております。デジタルサイネージつき自動販売機の必要性については、まずは情報伝達の効果等について検証してまいりたい、このように考えております。 30: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  次は、機能ではないんですけれども、自動販売機の前面に住所表示のステッカーが必ず張られているということは皆さん御存じでしょうか。背景としては、携帯電話の普及に伴いまして、緊急事態を発見したとしても、その通報が今どこにいるのかわからないという事例がふえてきたということに端を発しているようでございます。全国消防長会から自販機業界に、自販機の住所表示の依頼が来たことがきっかけでそうでございます。  この業界では、屋外に設置されている飲料自販機全てに住所表示ステッカーを貼付する活動を2005年の1月からずっと続けているそうでございます。張り方はさまざま、手書きのものもあるんですが、基本的に業界の中で、こういった徹底をしているようでございますが、市としては認識されているんでしょうか。また、もし、認識しているようであれば、どのように活用できるんでしょうか。 31: ◯総務部長一ノ瀬理君)  住所表示ステッカーでございますけれども、防災の観点からの認識はございませんでした。今後は災害時の情報収集としての活用はどのような方法があるのか、研究させていただきたいと考えます。 32: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  大人でも知らない方がいらっしゃるということで、特にお子さんなんかは、迷子になったとか、あるいは有事の際に、今、自分がどこにいるんだろうということがわからないこともあるんだと思います。教育委員会としては、どのような御指導をされているでしょうか。 33: ◯教育部長(堀田順也君)  子どもたちのほうが自動販売機に住居表示があるということを知っていれば、何かのときに、現在地を知る1つの手がかりになるということが考えられますので、校長会等を通じて、子どもたちに周知できるよう、伝えてまいりたいというふうに考えてございます。 34: ◯6番(吉田りゅうじ君)  よろしくお願いいたします。  続いてまた、災害支援型の機械の機能について、お聞きしていきます。Wi-Fiの機能がついた自販機がございます。インバウンドの方とか観光促進面でも有効かと思いますが、市内にWi-Fiつきの自販機はございますでしょうか。 35: ◯総務部長一ノ瀬理君)  市内の各公共施設でございますけれども、こちらへのWi-Fiつき自動販売機の設置はない状況でございます。 36: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  参考までに、千葉県大多喜町というところがあるんですが、ここは城下町でして、非常に観光に力を入れているそうでございます。市内に11台、Wi-Fiつきの自販機を設置をして大変喜ばれているという情報もございますので、ぜひとも研究される際には、そういった情報も参考にされてください。  続いて、AEDつきの自販機についてお伺いをいたします。つい最近まで近隣で見かけたような気もするんですが、現在は見なくなっちゃった気がします。市内の設置状況を教えてください。 37: ◯総務部長一ノ瀬理君)  市内の各公共施設でのAEDつき自動販売機の設置はございません。これは薬事法の改正により、AEDは高度管理医療機器等の販売業、賃貸業の許可を有した以外は類似行為も含め禁止されたことが理由となっております。 38: ◯6番(吉田りゅうじ君)  そうなんですよね。何かそういうことになってしまったそうなんですけれども、やはりAEDは、言わずもがなでしょうけれども、市内にもたくさん、最近、設置をされております。自販機に本当に設置するのがいいのかどうか、また考えていく必要もあるんだと思うんですけれども、基本的には、現在、法律上、自販機には設置ができないということでございますので、愚問だと思っていてください。  次に、ちょっとひもつきから離れます。こういった自販機の、特に飲料の販売機の横には、缶とかペットボトルの回収容器、いわゆるリサイクルボックスというものがございます。このリサイクルボックスも簡易なプラスチック製の穴があいたものではなくて、自販機とほぼ同じぐらいの大きさで、穴があいていて、格納スペースがたくさんあるようなものがございます。そこには災害救助用の工具とか、簡易トイレとか、こういったものが格納できるものがあるんですけれども、そういったものは市の公共施設の中に設置されているんでしょうか。 39: ◯総務部長一ノ瀬理君)  こちらも現在は市の公共施設に設置されている自販機には設置されていない状況でございます。 40: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  先ほどもちょっと引用されていましたけれども、過去の一般質問の中で、当時、環境部長から、483台、市内の販売機について調べたという中で、そのうち406台について回収容器が設置されていたというふうに御報告いただいています。設置率でいうと84%という状況だったそうでございますけれども、その中でも、引き続きそういった回収ボックスについても、市の責任として巡回する際に確認をしてまいりたいというふうな御答弁をされていますけれども、そのお考えについては、今も変更はないんでしょうか。 41: ◯建設環境部長中村隆生君)  日本自動販売協会というところが飲料物等を販売する場合の自動販売機設置自主ガイドラインを制定しておりまして、その中で、自動販売機の販売管理は、原則として自動販売機1台に1個の割合で回収ボックスを設置すると規定されております。また、回収頻度と回収量を考慮して、回収容器から空き缶等使用済みの容器があふれたり、周囲に散乱しないような十分な収容容積をもったものとすることも規定しているというような状況となっております。市といたしましても、回収容器が設置されていない、あるいは回収容器などからペットボトルなどがあふれている状況を確認した場合につきましては、販売機の管理に対し、このガイドラインに基づき適切な措置をとるよう対応しているところでございます。 42: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  続いて、災害対応型のカップ自販機というところをお聞きしたいと思います。  これも過去の一般質問の中で御紹介をいただいた内容なんですけれども、多賀城市の事例を御紹介いただきながら、カップ自販機については、非常時でもお湯や水の提供が可能であって、温かい飲み物がいただける喜びに加えて、粉ミルク用や薬の服用水としても大いに利用可能であり、無料で利用できることは効果的であり、役割を果たしてくれるもので、期待しているというふうな御答弁をいただいているようでございます。現在、そのお考えに変更はあるでしょうか。また、カップつきの自販機の導入、設置の予定はあるか、教えてください。 43: ◯総務部長一ノ瀬理君)  災害対応型カップ自販機でございますけれども、お湯と水の提供が可能であることから、災害時に有効であり、この考え方に変更はございません。  導入につきましては、設置する公共施設での需要や設置の条件がございますので、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。 44: ◯6番(吉田りゅうじ君)  よろしくお願いいたします。  続きまして、社会貢献型自動販売機について、お伺いをいたします。  社会貢献型自動販売機といいますのは、いわゆる飲料を買った際に寄附金がつくとか、あるいは寄附目的のボタンがあったりというふうな機能がついているわけでございます。その中でも、防犯カメラがついている自販機がございます。市内公共施設の中に、防犯カメラつきの自販機はありますでしょうか。 45: ◯総務部長一ノ瀬理君)  市内公共施設では、現在、設置していない状況でございます。 46: ◯6番(吉田りゅうじ君)  その防犯カメラつきの自販機の必要性、有用性につきましては、どのようにお考えでしょうか。 47: ◯総務部長一ノ瀬理君)  防犯カメラつき自動販売機でございますけれども、通常、盗難防止のために設置されているんではないかというように思います。犯罪抑止効果も含め、今後、研究してまいりたいと考えます。 48: ◯6番(吉田りゅうじ君)  わかりました。  同じく、通学路にもやはりこういった防犯上、カメラつきの自販機というのは有効かなと思いますけれども、教育委員会としては、どのようにお考えでしょうか。 49: ◯教育部長(堀田順也君)  教育委員会におきましても、子どもたちが通う通学路、防犯カメラを設置してございます。事件や事故に対して抑止効果が認められるというふうに認識してございます。 50: ◯6番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  今回の第3回定例会にも議案として補正予算が組まれておりますが、その中で、自販機じゃないですけれども、防犯カメラの設置ということで御提案をいただいております。こういった有効性は御存じだと思いますので、ぜひとも、こういった防犯カメラつきの自販機につきましても、特に録画された映像について危惧される面もあるかとは思うんですけれども、そういったセキュリティにつきましては十二分に研究、検討されているわけでございまして、そういったところも、この先、研究していただきまして、この有用性を、ぜひとも、さらに深めていっていただきたいなと思っております。  次に、募金つきの自販機がございます。2種類あるんですけれども、1つはボランティアベンダーといいまして、本人は意識せず、1本買うごとに、設置と保護団体、ベンダー、この3がともに10円ずつ出し合うことで30円が寄附されるという機能でございます。もう一つ、ハートフルベンダーというのがございまして、これはもう、ジュースとか飲料のボタンの横に、同じく寄附金100円とかいうボタンがありまして、おのずと、押せば、飲料は出てきませんけど寄附されるといったものがあるそうでございます。こういったものは非常に簡単にできる募金活動なのかなと思いますけれども、市として、その必要性とか有用性はどのようにお考えでしょうか。 51: ◯政策部長塩野目龍一君)  現在、多くの団体や企業において、自動販売機を通じた社会貢献活動を行っております。販売の収益の一部が福祉活動や災害復興、自然保護など公益的な活動に使われるということは非常に有益な取り組みだというふうに考えます。 52: ◯6番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。参考までに、お隣、国立市では、乳酸菌飲料のメーカーと包括連携協定を締結しており、先ほどの寄附金を活用するような自販機を本年4月に設置いたしております。こちらについては、ぜひ国分寺市でも同じように導入していただきたいと思いますが、それについてはいかがでしょうか。 53: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  御提案をいただいた子育て応援寄附つき自動販売機につきましては、社会全体で子育てを応援していくという機運醸成につながり、また、気軽に貢献できるという点でも有効な取り組みであるというふうに考えております。  子ども家庭部では児童館に自動販売機を3台設置しており、他の自動販売機と同様、行政財産使用料を徴収し、市の財源となっているわけでございますけれども、寄附という、皆さんの貢献が見える形をとることによって、市の子育て支援のPRにもつながるということもございます。歳入の確保という点を踏まえて検討してまいりたいと思います。 54: ◯6番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。前向きに、どうぞよろしくお願いいたします。  次に、自動販売機を通じた民間連携の取り組みというところをお聞きしたいと思っております。  1つ目は、飲料メーカー・ベンダーとの災害時のみならぬ各種応援協定締結の推進をお願いしていこうと思っています。  今まで多機能化する自動販売機の種類とか、あるいは市内の実態をお聞かせいただいてきたわけでございますが、また、それに対する市のお考えもお聞きをいたしました。近年、ベンダーとかメーカーは社会貢献をしたいという動きが非常に活発でございます。設置に費用負担を求めないで、この多機能つき自販機を設置するという方向でございます。自動販売機につきましては、本来は営利を目的とするものでございますけれども、そのことのみならず、社会貢献という観点で設置を推進しているというところであって、これらを国分寺市も同じように手を携えて推進していく市なんだというふうになっていってほしいなと思っている次第でございます。そういったためにも、ぜひとも、こういった包括協定とか連携協定を結んでいっていただきたいと思っております。ぜひともお願いをしたいと思っていますが、市としてのお考えをお聞かせください。 55: ◯総務部長一ノ瀬理君)  災害時の応援協定につきましては、他市でも災害時に飲料を提供していただくなどの協定を締結している事例もございます。国分寺市においても、何が有効なのか、他市の事例も参考にしながら進めてまいりたい、このように考えます。 56: ◯政策部長塩野目龍一君)  今現在、市民生活向上や地域の活性化に向けたさまざまな団体と公民連携を進めております。御提案いただいた部分については、どのような対応がとれるのか、前向きに検討してまいりたいというふうに思います。
    57: ◯6番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。前向きというお言葉、非常に心強く感じております。  先ほど御紹介いただいたように、公共施設には34台しかありません。ただ、昔調べていただいたように、約500台ぐらいは市内にあるんだろうと思われます。500引く34ですから、公共施設分を除けば四百数十台あろうかと思いますが、民間の方に、ぜひともこういったところの有効性、必要性を働きかけていっていただきたいと思いますけれども、市としてのお考えはいかがでしょうか。 58: ◯政策部長塩野目龍一君)  防犯機能や災害対応機能を有する自動販売機や寄附型自動販売機を市内に普及させることは、市民にとっても災害時や防犯上の観点からも、また商品を購入したことで気軽に社会貢献できる点など、有効な取り組みだというふうに思っております。多機能型自動販売機の有効性については、関係団体を初め、市民や市内事業の方々にどのような手法でこの取り組みが広がっていくか、検討させていただきたいと思います。 59: ◯6番(吉田りゅうじ君)  いろいろお聞かせいただき、ありがとうございました。お金をかけずに市民の皆様のサービスの向上につながる取り組みです。ぜひとも前向きに進めていっていただきたいと思います。  最後になりますが、私個人、それから親戚縁者ともに、飲料のメーカーやベンダーに勤めているは一切おりませんので、それをつけ加えまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 60: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で、吉田議員の一般質問を終わります。     ────────────────── ◇ ────────────────── 61: ◯議長(皆川りうこ君)  続きまして、尾作議員。 62: ◯17番(尾作義明君)  続きまして、2番の一般質問、自由民主党市議団、尾作義明でございます。よろしくお願いいたします。本日は、吉田議員とともに、限られた時間の中で一般質問させていただきますので、簡潔な答弁をいただきたいと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。  ペットボトルというのは、今まで随分と質問させてきていただいたんですけれども、全般の一般廃棄物処理についてということで、きょうは進めさせていただきたいと思います。  昨今、ニュースを見ておりますと、例えば、ウミガメであるとか、ジュゴンであるとかのおなかの中でビニール袋が見つかって、死んでしまったというような話であったりとか、山の中に大きな産業廃棄物が捨てられていたりとか、また、海外においても廃プラスチックの受け入れが終わっているというような形で、さまざま環境の変化が起きております。市民の生活を支える大きな柱であります、ごみの収集というのは、皆様も御承知のとおり大きな柱の1つであります。今後とも、これをしっかりと進めていくためには、やはりしっかりとした計画を持ったごみ処理というのを進めていかなければならないというふうに考えているわけであります。国分寺市においても、この12月に始まります3市の共同ごみ処理、こちらが仮稼働という形で始まるわけでありますけれども、その後、また(仮称)リサイクルセンターの設置と、大きな流れがあり、ここのところでまた大きく進んでいくわけであります。その中で、一般廃棄物処理実施計画についてということで質問させていただきたいと思います。  まず、今年度の取り組みなんですけれども、昨年度までは、アクションプランという形で、年度を超えてのところで計画を進められて、処理をされてきました。アクションプランには、市民、事業、行政の指導や、具体的な施策を定め、ごみの減量、資源化を進めてまいりましたが、今年度はアクションプランが策定されておりません。どのような取り組みを考えられているのか、教えていただきたいと思います。 63: ◯建設環境部長中村隆生君)  今年度より一般廃棄物処理基本計画が新たに策定され、それに伴い、3年ごとに策定していたアクションプランは廃止し、毎年策定している一般廃棄物処理実施計画に、その年度に実施する取り組みを記載しております。どのような取り組みかといいますと、食品ロス対策の実施、生ごみたい肥化事業の拡充、ペットボトル戸別収集の実施に向けた検討などを実施してまいります。 64: ◯17番(尾作義明君)  ありがとうございます。多年度の部分のところを単年度にされたということは、それぞれの年に本当に目の前に起きている近々のところに対応しようという考え方なのかなというふうに認識しております。  それでは、今後の取り組みについて、お伺いいたします。令和2年4月から3市の可燃ごみの共同処理が開始されることに伴って、もやせるごみを減らしていかなければならない。現在、国分寺市においては、共同処理をするに当たって、その割り当て分を少しオーバーしているような現状があろうかと思います。これに対して、今後どのような取り組みをされるのか、お考えをお聞かせください。 65: ◯建設環境部長中村隆生君)  3市での可燃ごみの共同処理につきましては、新可燃ごみ処理施設周辺の皆様を初め、日野市民の皆さんや関係の皆さんの御協力と御理解により、建設工事も順調に進んでいるところでございます。令和2年4月の本格稼働を目指して、12月中旬には試行運転が開始される予定でございます。  国分寺市のもやせるごみについては、市民の皆様の御協力により、もやせるごみの1人1日当たりの排出量は毎年減少しているところではございますが、現状では施策の計画搬入量を上回っている状況となっております。もやせるごみの約半数は生ごみとなっておりますので、一般家庭や飲食系事業に対し、廃棄物の減量及び再利用推進審議会、廃棄物減量等推進委員会と連携いたしまして、買い過ぎない、つくり過ぎない取り組みや、3010運動の実施などの食品ロスに関する啓発を行ってまいりたいと考えております。 66: ◯17番(尾作義明君)  フードロスという形で、現在、本当に注目されているところでありますので、しっかりと、今後取り組んでいただきたいと思います。  また、話には出ていますけれども、水切りに関しても、まだまだこれから市民の皆さんに周知していかなければならない点であろうかと思いますので、ぜひよろしくお願いします。  続きまして、リサイクル率についてなんですけれども、このリサイクル率を上げるため、ごみの分別啓発はもちろんのこと、有価物、地域の回収、集団回収、こちらをふやしていくべきであろうかと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。 67: ◯建設環境部長中村隆生君)  リサイクル率については、市民の皆様の分別の意識の高さにより、平成30年度実績で44.3%、多摩26市中2位となっているところでございます。さらなるリサイクル率向上に向け、広く市報で広報や、新しく建築される集合住宅に対し、現地に出向き、積極的に参加の呼びかけを行ってまいりたいと考えます。 68: ◯17番(尾作義明君)  ぜひ、これも高めていっていただきたいところであります。新しいマンションで、かなり戸数の多いところというのは、非常にやりやすい対象であろうかと思いますけれども、過去にできているマンション等で、管理組合がやはりしっかりしているようなところは、そういった対応を求めていけば、まだまだ集団回収の伸び率というのはあるのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、小型家電回収についてということでございます。  平成31年3月31日をもって「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」が終了いたしましたが、他市では、知的障害のある人たちに、さまざまなスポーツトレーニングと、その成果の発表の場である競技会を提供しているスペシャルオリンピックスへの寄附を推進する取り組みを始めたところもあります。国分寺市においては、今後、小型家電回収について、どのように取り組んでいくのか、お考えをお聞かせください。 69: ◯建設環境部長中村隆生君)  市では、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」開始前の平成25年3月より、小型家電の拠点収集を行ってまいりました。メダルプロジェクトにつきましては昨年度をもって終了しておりますが、今後、他市の取り組みなどを参考にさせていただき、市民の皆様が積極的に拠点に排出できるような施策を検討してまいりたいと考えます。 70: ◯17番(尾作義明君)  やはり今年度の春に終わりました「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」が成功したのは何かというと、そこに目標があるということだと思うんですよ。国民の皆さんが、これを出すことによって、これがオリンピックのメダルにつながっていくという意識があればこそ、より多くのものが回収ができたんだと思います。今後、小型家電の中から稀少金属をこれからも回収していくということを考えますと、その目的を、ある程度、市民の皆さんに理解していただいて、そして、それがはっきりすることによって、意識を持って小型家電を出していただける、こういう環境をやはりつくっていかなければならないというふうに考えておりますので、その市民への啓発、それも含めて、目的を持った小型家電回収というのを、今後、進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、「こくぶんじ育ち」についてであります。皆様も御承知のとおり、国分寺市で進めています、循環社会を市民に啓発する目的で始められました事業でありまして、十分、市民に浸透してきているというふうに思います。これが、「こくぶんじ育ち」が浸透しているということよりも、循環型社会、要はリサイクル率を高めるとか、紙であったり、こういったものをしっかりと回収して循環させていこうという意識が随分と浸透してきているというふうに思いますが、いかがでしょうか。 71: ◯建設環境部長中村隆生君)  「こくぶんじ育ち」については、平成9年11月より、市内の小売店で販売を始めました。市民の皆様が排出した雑誌類の一部からトイレットペーパーを作成し、販売することにより、今、御指摘のあったとおり、循環型社会の形成を市民の皆様に啓発してきたところでございます。この事業の開始から20年以上が経過し、市民への啓発はかなりなされてきたというふうに考えているところでございます。  今後、仮称になりますけれども、リサイクルセンターの建設時期に合わせまして、雑誌類の一部については、他の紙類と同様に、リサイクル業者に売り払いを行っていく予定で考えております。  「こくぶんじ育ち」については、費用対効果などを十分に検証し、今後どのようにしていくかを検討してまいりたいと考えております。 72: ◯17番(尾作義明君)  この事業が始まった20年以上前から、随分と、要は古紙回収の業者自体の紙の回収と、そして、それをどのように使っていくかという環境自体も随分と変わってまいりましたので、今、国分寺市で行っている紙の回収をあえて国分寺市で今後強く進めていく必要性はないのかなというふうには思います。ただ、今までこれを続けてきた関係から、各業者の皆さんに随分とお世話になってきているわけでありますから、この辺のところも、やはり考慮しながら、今後、これは経費がかなりかかっている事業でありますので、見直し等々含めて、対応のほうを進めていただきたいと思います。一言いただけますでしょうか。 73: ◯建設環境部長中村隆生君)  先ほども答弁させていただきましたけれども、こちらの事業につきましては、かなり浸透してきたというふうなところの認識は持っております。また、今度、リサイクルセンターの建設等、対応も大きく変化してまいります。そういったところを踏まえまして進めてまいりたいというように考えております。 74: ◯17番(尾作義明君)  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、一般廃棄物の種類別処理経費についてですが、今回、どのような数字が出てくるのか予想が立たなかったものですから、資料請求をしておりません。ごみ、資源物の種類もたくさんありますので、今回は紙・布類の資源物に絞らせていただいて、まず、市の収集分となりますが、この10年間の処理経費について、説明をお願いいたします。 75: ◯建設環境部長中村隆生君)  平成29年度と平成20年度の紙・布類の資源物についての比較となりますが、平成20年度の収集量が4,881トンで、処理費用は1億7,534万4,193円となり、処理単価はキロ当たり36円となっております。そして、平成29年度は、収集量が4,557トンで、処理費用は1億5,144万9,662円となり、処理単価はキロ当たり33円となります。よって、処理単価の比較では、平成20年度、キロ当たり36円が、平成29年度、キロ当たり33円となり、キロ当たり3円の減となり、中間処理施設の人員減が理由に挙げられると考えております。 76: ◯17番(尾作義明君)  1人当たりの市民の排出量とあわせて、こういった処理代というのは下がってきているというふうに考えられます。ただ、国分寺市の場合は、ありがたいことに人口はふえておりますので、処理単価が減るに当たっても、総処理量は逆にふえているというふうに考えられるかと思います。  それでは、市では、紙・布類などの資源物の集団回収を奨励していますが、その目的というのは何でしょうか。 77: ◯建設環境部長中村隆生君)  集団回収事業は、リサイクルを身近に感じてもらいながら、ごみを資源化することで、ごみ減量につながり、地域コミュニティの活性化も図られ、収集費用の負担軽減も見込まれることから、集団回収事業を奨励しているところでございます。 78: ◯17番(尾作義明君)  こちらも本当にこれからまだまだ進めていかなければならない事業かと思います。  先般、町会等々で古紙回収の集団回収をしているのに当たって、市民の皆さんのところから、一部、いや、町会で出すのもいいんだけど、市に出すことで市に貢献できているから、私はそのほうがいいんだというお話を伺いました。いや、それは業者は要はリサイクルという形で収益になるけれども、確かに市に出せば古紙としてリサイクルするところもあるし、ある程度の売り上げは上がるけれども、現実的には、経費はそちらのほうが大きくかかっているから、ごみを出すと、逆に財政に負担がかかるんですよというお話をさせていただきました。やはり、その辺のところを、市民の皆さんにもうちょっと丁寧にわかっていただけるような形、集団回収というのをもっと進めたほうが、市民の皆さんにとってもメリットがあるというようなところも、今後、理解いただけるような広報というのも必要かなと感じております。  それでは、集団回収の収集量とその推移、市の負担というのはどのようになっているのか、確認させてください。 79: ◯建設環境部長中村隆生君)  集団回収による紙・布類の資源物の収集量は、平成20年度は収集量が2,496トンで、団体等への奨励金が1キロ当たり13円で、3,243万2,019円の費用負担となっております。平成29年度は収集量が2,615トンで、団体等への奨励金が変わらずキロ当たり13円のため、3,372万8,564円となっております。 80: ◯17番(尾作義明君)  これで収集分の処理単価というのがキロ当たり33円で、集団回収による奨励金がキロ当たり13円ということですので、処理費用だけで比較すると、集団回収のほうが負担が少ないという形になろうかと思います。  また、団体に支給される奨励金は、地域コミュニティの醸成につながる親睦事業であったり、お祭りであったり、本当にさまざまなところで活用されているお金でありますので、今後も促進していただきたいというふうに考えております。  では、この意味からも、今後、その進め方について、もう一度、確認をさせていただきたいと思います。 81: ◯建設環境部長中村隆生君)  集団回収は、地域コミュニティの醸成にも役立ち、地域活性化につながってまいります。現在、団体への周知や働きかけについては、大規模マンションの新規開発時に職員が赴き、参加を呼びかけているところでございます。そういった部分を引き続き努めてまいりたいというふうに考えております。 82: ◯17番(尾作義明君)  先ほどとかぶるところではありますけれども、ぜひ、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  続きましては、ペットボトルの処理費用についてということなんですけれども、こちらは平成29年度、平成20年度との比較なんですけれども、平成20年度は、こちら収集量が19トンになるかと思います。これは処理経費の推移、この辺のところをお聞かせ願いたいと思います。 83: ◯建設環境部長中村隆生君)  こちらも今御指摘のとおり、平成29年度と平成20年度との比較をさせていただいております。平成20年度は収集量が19トンで処理費用は335万4,689円となり、処理単価はキロ当たり177円となっております。平成29年度は収集量が85トンで、処理経費は1,959万4,808円となり、処理単価はキロ当たり231円となっております。よって、処理単価の比較では、キロ当たり54円の増となっているところでございます。 84: ◯17番(尾作義明君)  拠点回収をしている中での、この単価ということですので、やはりペットボトルは空気を運んでいるのと一緒なので、収集量がふえればふえるだけ、その経費負担は大きくなっていくのかなというふうに思います。数字を見ても、そのとおりであろうというふうに、今後のところも要検討のことであろうかというふうに考えます。  令和2年度中に戸別収集を開始するという答弁が、以前ありましたけれども、戸別収集に移行すると、収集量が増加して処理経費もふえると予想されます。少しでも処理経費を抑える方策を検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。 85: ◯建設環境部長中村隆生君)  現在、ペットボトルにつきましては、令和2年度中の戸別収集開始に向け、国分寺市廃棄物の減量及び再利用推進審議会に諮問を行っているところでございます。おっしゃられるように、戸別収集に移行したとすると、収集量は拠点収集で行った平成30年度は100トンでしたけれども、約300トンにふえると推計しているところでございます。今まで以上に販売店への返却や、潰して排出していただくような啓発をしてまいりたいと考えております。  なお、戸別収集を開始した後、収集量の推移や、今でも資源プラスチックへの混入がありますが、その混入率などを検証し、ペットボトルや資源プラスチックの処理経費の負担について検討させていただきたいというふうに考えております。 86: ◯17番(尾作義明君)  ペットボトルの収集に関しては、こちらはもう市では処理し切れないものでありますから、当然、業者委託というのを前提に考えられているかと思います。その委託にしても、やはり収集に関して経費が一番多くかかるものでありますので、その辺のところの工夫と、また新たにこれ専用の契約ということになると、大きな負担というのもふえてくるかと思います。いろんな工夫の仕方があると思いますので、その辺を工夫していただいて、市民の負担というのを軽減していただきたいと思います。  また、市民の皆様の声からなんですけれども、有料化でもいいから早く進めてほしいという声も多く耳に入っております。そんなところも含めて、今後のペットボトルの戸別回収の対応というのを考えていただきたいと思いますが、一言いただけますでしょうか。 87: ◯建設環境部長中村隆生君)  まず、収集に係る費用の軽減というところになりますが、さまざまな契約の手法等もございます。そういった部分を比較しながら考えてまいりたいというふうに考えております。  また、経費の部分につきましても、今、御指摘のありましたとおり、有料化でも回収してほしいというようなお声も聞いているところでございます。こちらのほうでも、先ほども申しましたとおり、審議会等にも諮りながら、御意見等を伺い、そして、市民等の御意見などもしっかり伺いながら、対応のほうを考えてまいりたいというふうに思っております。 88: ◯17番(尾作義明君)  それでは、かなり経費的な部分のところというのがわかってまいりましたけれども、これ、3市の可燃ごみの共同処理が開始されるということにあわせて、先ほどもお話しさせていただきましたけれども、もやせるごみの減量、これを改めて、ここに絞って、どのような取り組みというのを考えられるのか、お聞かせ願えますでしょうか。 89: ◯建設環境部長中村隆生君)  もやせるごみの減量について、さまざまな取り組みを先ほどもお話しさせていただきましたけれども、フードロス等々の対応、今回策定いたしました国分寺市一般廃棄物処理基本計画、それに基づき実施計画が策定されておりますけれども、その実施計画の推進、それが一番、こちらの減量に結びつくと我々は考えております。そちらのほうの啓発、指導、そして取り組み等を充実させてまいりたいというふうに考えております。 90: ◯17番(尾作義明君)  あわせて、ちょっと先ほども触れさせていただきました、世界中で問題となっている廃プラスチックについて、削減していかなければならないと考えますが、市では、どのような取り組みを考えられていますでしょうか。 91: ◯建設環境部長中村隆生君)  廃プラスチック問題につきましては、市としても、しっかり認識しているところでございます。市民の皆様には、分別の徹底や確実な排出を今まで以上に啓発してまいりたいというように考えております。  また、国においてレジ袋の有料化を進めるとの報道もあるところでございますが、国や東京都の動向をしっかり把握し、廃プラスチックの削減に向けた施策を検討してまいりたいというふうに考えております。 92: ◯17番(尾作義明君)  ぜひ、よろしくお願いします。はっきりとした目標というのを、さっきの小型家電じゃないですけれども、市民の皆さんと共有して、こういうものに当たっていかなければ、今後の取り組みの数字を伸ばすのはなかなか難しいことであろうかなと思います。年度年度で出ているごみの量であったりとかリサイクルの数字であったりというのは、一概にいきなり2%とか3%とかという数字で動くものでなくて、本当に0.何%だったり、1%変わると随分進んだなというものでありますので、そこのところも、やはり細かい作業ではありますが、地道に続けていただきたいというふうに思います。  今までの数字で、3市共同処理が始まるのに当たって、3市のごみの経費ではなくて、国分寺市のごみの経費というのは出ております。ただ、この算出根拠というのも、やはり国分寺市なりの算出根拠でありまして、今後進めていく3市での共同処理、小金井市、日野市、この処理金額に関しては、国分寺市の枠にはまっている計算式じゃありませんので、その辺のところ、今後、やはり3市で同じベースでごみ処理の経費計算というのをしていかないと、今度、市民の皆さんに提示をしていったときに、なかなか平等感が得られないという形になると思います。その辺のところを、やはり3市なりの形ではなくて、3市が同じ計算土壌において、市民1人当たりの負担がどれだけかかっていますよというのを、今後、ちゃんと明示していかなければならないかと思いますが、一言いただけますでしょうか。 93: ◯建設環境部長中村隆生君)  来年の4月から共同処理がスタートします。そちらにおきまして、やはり持ち込んだごみの量が多くなれば多くなった分、負担がふえてくるという形が実態としてございます。そのような部分をしっかり市民のほうに御説明をさせていただきながら、御理解をいただき、ごみの減量、削減に結びつけていきたいというふうに考えているところでございます。 94: ◯17番(尾作義明君)  本当に地道な作業を進めていただくことになるかと思いますが、ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  こういった数字を、例えば、ごみの個別の処理金額というのを市民の皆さんに理解していただく。その中で、例えば、ごみを捨てるのに当たって、どんな経費がどこに大きくかかるのか。例えば、ペットボトルであるなら、収集にやはり経費がかかりますし、可燃ごみであるなら、その中間処理のところに、どうしても経費がかかってくる。こういったものを市民の皆さんによりよく理解していただいて啓発をしていく。今後のリサイクルセンターの稼働につなげていければというふうに考えておりますので、今後とも、ぜひよろしくお願いいたします。 95: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で、尾作議員の一般質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午前10時31分休憩                    午前10時43分再開 96: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 97: ◯議長(皆川りうこ君)  続きまして、小坂議員。 98: ◯5番(小坂みちよ君)  自由民主党市議団の小坂みちよです。通告に従いまして質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  1番としまして、いずみホールの稼働率について、お伺いいたします。  いずみホールのAホールは、とても人気があり、倍率も高いと思いますが、そのAホールの稼働率について教えてください。 99: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  御質問のいずみホールのAホールの稼働率につきましては、過去3年間で申し上げますと、平成28年度が76.8%、平成29年度は77.0%、平成30年度は71.6%となっております。利用人数で申し上げますと、約7万人から7万5,000人の範囲で推移している状況でございます。 100: ◯5番(小坂みちよ君)  平成30年度の稼働率が若干下がっていると思われますが、要因がわかりましたら教えてください。 101: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  平成30年度につきましては、一番大きな要因といたしましては、当初、東京都でいずみホールも含めた泉町の都営住宅の外壁塗装工事を予定していたため、あらかじめ工事日を押さえておりましたが、工事が事情によりまして翌年度に延期になりました。それが決定した時点で押さえられていた日を開放しましたが、期間が短かったこともあり、稼働率に若干影響したと考えております。 102: ◯5番(小坂みちよ君)  ありがとうございます。平成30年度に工事が行われず翌年度ということですと、今年度ということだと思いますが、そうすると、今年度の稼働率がさらに下がる可能性があると思われますが、結果はまだですので、次に、一般利用と行政利用の比較についてお聞きいたします。 103: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  いずみホールにつきましては、一般利用と行政利用の比率になりますが、約2割が行政利用となっております。市民文化祭、いずみ春の祭典の芸術・文化事業を初め、敬老会、今週末に行われます平和祈念行事のイベント事業に利用されております。行政利用については、市民を対象とした内容で例年行われている市の主催事業でございまして、1年前より先行予約が可能ということになっております。 104: ◯5番(小坂みちよ君)  ありがとうございます。私も春の祭典には、平成15年の第13回から参加させていただいておりまして、芸術・文化を通じて多くの方ときずなが深まったと思います。平成29年からは申し込み方法が変わり、登録制になり、インターネットでの申し込みになりましたが、その当初、利用方法がわからないという声がありましたが、その後、予約システムの利用方法に関しての御意見は何かございますでしょうか。 105: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  予約システムの使用に関する御意見でございますが、今、お話があったように、当初は使用方法がわからない等の御意見をいただいておりましたが、一定、そちらに関する説明も丁寧にやってきまして、現在はそのような意見は特段聞いておりません。今後も丁寧な説明を行って、システムに対する理解を深めていただくように努めてまいりたいと思います。 106: ◯5番(小坂みちよ君)  ありがとうございました。丁寧に説明していただいているということですので、安心いたしました。  予約キャンセルに関するペナルティについての他市の状況などがわかりましたら、教えてください。 107: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  いずみホールの予約キャンセルにつきましては、Aホールは使用日から4カ月を切るとキャンセル料が発生する状況にございます。他市の状況ということですが、近隣ではキャパシティが大きいこともございますが、小金井市の宮地楽器ホールが13カ月前、立川市のRISURUホールが12カ月前、ルネ小平、府中の森芸術劇場、西東京市のこもれびホールがそれぞれ6カ月前からキャンセル料が発生するというふうに確認してございます。 108: ◯5番(小坂みちよ君)  4カ月前にキャンセル料が出ても、Aホールで発表するためには、かなり前から準備が必要なため、そのあいた場所に入るといったことはなかなか難しいと思われますので、キャンセル料がかかる日にちを早めるなど、ペナルティの強化も必要と考えますが、市の見解をお聞かせください。 109: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  ほかのホールに比べて、いずみホールについては、4カ月前までキャンセルができるということで、安易に予約をしてしまうケースがあるのではというような御指摘もあろうと思いますが、昨年度の状況、返還金の発生したケースを確認しましたら10件程度ということになっておりまして、この10件が多いか少ないかということはございますけども、それぞれ安易なキャンセルが多いという認識はしてございません。キャンセルの理由については、それぞれの団体、利用にさまざまあると思いますが、当面は利用に負担をかけない現在の仕組みで対応していく考えでございます。 110: ◯5番(小坂みちよ君)  4カ月前からキャンセル料が発生することはわかりました。キャンセル料が発生する以前のキャンセルもあるかと思いますので、その件数につきましては、次回、お聞きしたいと思います。  さきにも申し上げましたとおり、キャンセルで無駄を出さないためにも、また、利用希望が多くいらっしゃることも理解していただき、次の質問とさせていただきます。  例えば、連続して何度も抽選に外れた利用の優先受付の可能性について、市の見解をお聞かせください。 111: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  連続して何度も抽選に外れた利用の優先受付の可能性ということでございますが、Aホールについては、毎月、使用希望日の9カ月前の11日から19日に抽選申し込みをしていただき、20日に抽選を行う仕組みになっております。利用希望は最大6件まで申し込みができますが、当選は1件のみとなっており、公平な運用を図っていると認識しています。ただし、抽選倍率が10倍以上の日にちもあるため、場合によっては、御紹介あったように連続して外れるケースがあると思います。  優先受付の仕組みを構築するには、御存じのとおり、今現在、予約システムで運用されているということもございまして、簡単に改修という形にはできません。そのため、今後のそういった連続の抽選漏れについては把握しながら、研究をしていく段階ということで考えてございます。 112: ◯5番(小坂みちよ君)  状況はわかりました。近年のシステムの発展はとても速いので、早期対応を期待しております。  人気がある月ほど抽選で埋まってしまうかと思いますが、実際に1カ月のうちで何割程度が先着順の申し込み枠として申し込み可能なのか、わかりましたら教えてください。 113: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  人気のある3月は3割程度ですが、それ以外につきましては、4割から5割程度が先着順の申し込み枠として申し込み可能となっている状況でございます。 114: ◯5番(小坂みちよ君)  ありがとうございます。国分寺市における貴重なホールですので、稼働率を上げるためにも、また多くの利用希望に利用していただけるよう、また新規利用がふえるよう、今後、実態を把握しながらの検証をお願いし、次に移りたいと思います。  次に、2番の空き家対策についてお聞きいたします。
     市内の空き家対策については、国分寺市空き家等及び空き地の適正な管理等に関する条例施行後、この条例に基づき、空き家の適正な管理のための取り組みを行っていると認識しております。空き家及び空き地については、放置することによって、敷地内の植栽が手入れされないことによる隣地や前面道路への影響が懸念されます。また、建物の劣化、損傷により、建物の一部が損壊して、部材などが暴風等で飛散するなどの危険性も懸念されるところです。まず初めに、市内における空き家・空き地の件数が何件に上るのか、そのうち近隣に影響を及ぼすなど、問題がある件数についてお伺いします。 115: ◯まちづくり部長(藤原 大君)  現在、市内において、空き家・空き地として把握している件数は218件、空き地においては22件でございます。そのうち問題があると判断して、所有に適正な管理を依頼した件数は、平成30年度実績で58件ほどでございます。 116: ◯5番(小坂みちよ君)  平成29年に条例改正を行っていますが、その後、市民の皆様からの情報提供が何件あったか教えていただきたいと思います。また、適正管理の依頼を行って解決した件数は何件か伺います。 117: ◯まちづくり部長(藤原 大君)  条例の改正以降に、市民の皆様及び関係機関等を含めて、情報提供の件数は、おおむね年間150件程度という状況となっております。平成30年度の実績といたしまして、58件の空き家・空き地所有延べ82名に対しまして適正管理の依頼を行っておりまして、その結果、24件の空き家につきまして対応が見られたということを確認しております。 118: ◯5番(小坂みちよ君)  条例には、景観の乱れ、防災のため、生活環境の保護のためとありますが、空き家の状態については、個人的な感覚にも左右されると考えられますが、具体的にどのような状態になったら市は対応するのか教えてください。 119: ◯まちづくり部長(藤原 大君)  状態を放置することによりまして、公共ですとか、あるいは近隣、そういった第三者への危険性や、衛生上、害が及ぶと想定される場合で、特に隣地や道路などへ、公共空間への植栽等の繁茂や建物等の一部が飛散するといったおそれがある場合には、現地確認や近隣住民の皆さんへの聞き取りを行った後に、まず所有に対して適正管理の依頼を行うことで対応を求めてまいります。 120: ◯5番(小坂みちよ君)  適正管理の依頼を受けた所有が対応しない場合について、条例においては相当の猶予期限の後に、勧告や命令ができることになっていますが、実態の運用はどのようになっているのか教えてください。 121: ◯まちづくり部長(藤原 大君)  依頼後も改善が見られず、また、その見込みがなくて、なおかつ放置すれば周辺に著しく悪影響を及ぼす状態として、倒壊の危険性、衛生上有害、あるいは景観を損なう状態、生活環境の保全を図る上で放置することが不適切である空き家については、特定空き家として認定して、条例に定める助言、指導、勧告等を行うということになります。  特定空き家の認定につきましては、特定空き家の認定基準に基づき認定することとしております。このことによりまして、これまで所有等に対する依頼にとどまっておりましたが、より確実な対応を求めるため、助言、指導、勧告、命令、最終的には代執行といった部分も視野に入れて、さらなる効果的な適正管理の推進を図っていくということとしております。 122: ◯5番(小坂みちよ君)  適正管理を求める空き家以外に、利活用できる空き家について、空き家バンクの取り組みを行っておりますが、現状について教えてください。 123: ◯まちづくり部長(藤原 大君)  空き家バンクにつきましては、平成29年度より開始した取り組みでございますけれども、これまでに3件の空き家の登録がありましたが、現時点では2件登録という状況になっております。また、借り手である利用希望につきましては、これまでに15件の利用申し込みがあり、調整及び交渉が行われましたが、結果的に条件等により折り合いがつかなくて、現時点では成約に至った物件はないという状況でございます。 124: ◯5番(小坂みちよ君)  利用希望は、どのような利用を希望されているのか、主な利用内容について教えてください。 125: ◯まちづくり部長(藤原 大君)  利用希望の中によく見られるものといたしましては個人の賃貸ですけれども、中にはシェアハウスですとかグループホームとして利用したいというようなケースがあると認識しております。 126: ◯5番(小坂みちよ君)  空き家バンクの課題や、今後の空き家に対する担当としての考えについて教えてください。 127: ◯まちづくり部長(藤原 大君)  空き家バンクを含む空き家の利活用における課題といたしましては、担当として、所有の施設の入所や入院、お亡くなりになった場合の遺品等や相続の問題といった理由で、積極的な利活用や売買等に踏み切れない、そういった所有、あるいは管理をされている方が多くいるということが課題と認識しております。  今後の取り組みといたしましては、こうした課題等について、そもそもこういった空き家問題が発生する前に、御自身が所有する不動産をどのように扱っていくのか、どのように扱ってほしいかといったことをあらかじめ決めていただくための取り組みですとか、そもそも空き家を極力つくらないための発生抑制の取り組みに注力していきたいということを考えております。 128: ◯5番(小坂みちよ君)  発生抑制に注力していただける考えについて、わかりました。  空き家・空き地の問題は、国分寺市においても、さきに申し上げた懸念があり、今後も適切に対応していく必要があると思います。この条例には、「市民は周辺の生活環境に悪影響を及ぼすおそれのある空き家等及び空き地があると認めるときは、市に対し、その情報提供に努めるものとする」とありますが、直接、空き家にかかわることのない市民の皆様には、なかなか条例そのものの存在を把握することは難しいと思われます。空き家・空き地の問題については、市民の皆様の御協力なくしては解決も難しいと思いますので、このような条例や取り組みについての一層の周知を図っていただくことを求めて終わりたいと思います。  次に、3番の街の美化と外国人対応についてお聞きします。  一時期は、余りごみのポイ捨てを見かけなかったのですが、多分、そのころはごみ箱が設置されていた記憶があります。ごみ箱が撤去されてから、ごみをポイ捨てする人がふえたと思いますが、街の美化についての具体的な市の取り組みについて教えてください。 129: ◯建設環境部長中村隆生君)  取り組みの1つとして、国分寺市民クリーン運動がございます。クリーン運動は、国分寺市民クリーン運動実行委員会を主体に、自治会、老人会、各種団体等と連携して、ボランティア精神に基づき、自主的に清掃活動を行っています。昨年は自治会を中心に83団体の参加をいただきまして、人数では、個人参加を含め3,585人となっております。昨年は40人の新規個人参加をいただいているところでございます。ことしは11月に実施予定をしており、第70回を迎えることとなります。さらなる参加の拡大を目指し、個人やマンション管理組合の参加等を市報やホームページなどで呼びかけてまいりたいと考えております。 130: ◯5番(小坂みちよ君)  大変よいことなので、今後も続けていただきたいと思います。  このほかで、啓発に関する取り組みはございますか。 131: ◯建設環境部長中村隆生君)  毎月第3週の火曜日の夕方の5時過ぎになりますが、国分寺駅周辺にて、喫煙マナーアップキャンペーンを実施しております。毎回、環境対策課職員とボランティアの方で、市内全域でのポイ捨て及び路上喫煙禁止地区での路上喫煙禁止を周知するポケットティッシュを配布させていただき、駅周辺の清掃を行い、喫煙マナー向上の呼びかけをしているところでございます。  また、ポイ捨てに関しましては、市内にポイ捨て禁止の標識を掲示し、注意喚起を図っているところでございます。 132: ◯5番(小坂みちよ君)  外国人技能実習制度の改正もあり、国分寺市も外国人がふえてきていると見受けられます。現在、市には日本語学校が何校あるか、把握していましたら教えてください。 133: ◯教育部長(堀田順也君)  外国人向けに日本語を教えている民間の教室、市内にあることは確認してございますけれども、学校教育法に規定されている各種学校として位置づけられている、そういった学校については、市内にはないというのが現状です。 134: ◯5番(小坂みちよ君)  今月20日からはラグビーワールドカップ、そして来年はオリンピック・パラリンピックが開催されることもあり、多くの外国人観光客が訪れると予想されます。国分寺市へも多くの方が訪れると思いますが、受け入れる側として、街の美化について、外国の方にも理解していただくことが重要です。ポイ捨て防止の注意書きや標識など、日本語表記だけでなく、英語だけでも一緒に載せることはできないでしょうか。 135: ◯建設環境部長中村隆生君)  現在、ポイ捨て禁止に関する標識は3種類を使って表示をさせていただいております。しかしながら、そちらのほうに外国語の併記というのはない状況になっております。英語の併記につきましては、標識の大きさやレイアウトの制限などがありますが、見づらくならないか等検証させていただき、わかりやすい標識や案内の掲示を進めてまいりたいというふうに考えております。 136: ◯5番(小坂みちよ君)  多くの海外の方が訪れるチャンスですので、外国人にも優しい国分寺市を目指し、制限があり、2カ国語表記が難しいのであれば、英語のみというケースがあってもよいと思うので、ぜひご検証をお願いし、次に移ります。  次に、4番の国分寺駅南口の交通安全対策についてお伺いいたします。  まずは、南口の駅前広場の自転車利用についてですが、朝の通勤・通学の時間帯に国分寺駅南口交番前の広場に立っておりますと、歩行の中を自転車が横切り、通過をしていきます。朝は駅から電車に乗り、学校や職場へ向かう方々、その逆に、電車からおり、駅から目的地へ向かう方たち、1日の中で一番利用の多い時間帯だと思います。その方々の間を自転車が通過していきます。いつかは接触事故が起きるであろうと、はらはらして見ていますが、その状況を御存じでしょうか。 137: ◯建設環境部長中村隆生君)  国分寺駅南口広場の状況につきましては確認をさせていただいております。国分寺駅南口付近の自転車駐車場は、広場の西側に駅ビル地下自転車駐車場、市営の国分寺駅南口自転車駐車場、民営の自転車駐車場などがあり、通勤・通学のために広場を通過する方や、自転車駐車場の利用の方もいらっしゃるのではないかというふうに感じているところでございます。 138: ◯5番(小坂みちよ君)  6月の一般質問でも、自転車利用のマナーについて御質問があり、注意喚起の啓発など実施されると御答弁がありましたが、国分寺駅南口の駅前広場への御対応をお願いいたします。 139: ◯建設環境部長中村隆生君)  昨今、自転車利用のマナーについて問われることが非常に多くなっております。特に通学・通勤時間帯につきましては、自転車がマナーを守らず、非常に乱暴に歩行の間や歩道を通過している現状がございます。市では、交通ルール遵守の啓発のための看板や路面標示、小金井警察署に御協力いただき、見守り活動などを実施しており、関係機関と連携し、対策を講じているところでございます。  また、自転車通行可能の標識がない歩道は、自転車利用は自転車をおり、押して通行しなければならないという形になっております。今回の南口の駅前広場につきましては、市の管理する歩道ではなく、JRの管理する広場となっておりますので、JRに協力を要請し、協議させていただき、混雑時には自転車をおりましょうなどの注意喚起、啓発看板やサインキューブの設置など、何らかの対応ができないか、連携し、安全対策を検討していきたいというふうに考えております。 140: ◯5番(小坂みちよ君)  市の管理する歩道ではなくても、市民の皆様の安全を守るためにも、ぜひJRと協力していただけるようお願いいたします。  次に、バス降車後のスーパーからの駅に向かっての横断について、南口のスーパーの前のバス停から降車された多くの方が、少し離れていますが、東西にある歩行用信号機のついた横断歩道を利用せず、停車所にとまっているバスの前後を通り、そのまま目の前の道路を渡り、タクシープールを横断し、駅に向かっています。この状況は御存じですか。 141: ◯建設環境部長中村隆生君)  先ほどの駅前広場とともに、状況のほうは確認しているところでございます。  その場所についてですが、バス停を挟み、少し離れておりますが、東西には歩行用信号機のある横断歩道が設置されております。南側から駅へは、その横断歩道を利用する形となっており、日中から夜間にかけては、そちらの横断歩道をほとんどの方が利用されていることも確認をさせていただいているところでございます。しかしながら、通勤・通学の時間帯につきましては、多くの方が、急がれていることもあり、バス停からほんの少しの距離もあるためか、東西の信号機のある横断歩道を利用せず、停車しているバスの前後を通り、横断して、駅に向かわれる方がいらっしゃるということは理解しているところでございます。 142: ◯5番(小坂みちよ君)  その様子を見ていますと、いつか事故が起こるのではないかと、本当に危険な状況だと感じています。全ての方と言いたいところではありますが、できるだけ多くの方が、とまっているバスの前後から道路を横断せず、信号機のついた横断歩道を利用することを望んでいます。市民の安全を守るために、市としては何か対応をお願いできないでしょうか。 143: ◯建設環境部長中村隆生君)  昨日、本日も、停車しているバスの近くを渡るという記事が新聞等に載っていて、非常に危険だというのがあったところでございます。バス停の東西にある歩行用信号機のついた横断歩道は、信号機の変わるタイミングも両方同時となっております。東西の歩行用信号機が同時に青となると、東西の自動車信号機も同時に赤になるという形になり、そうなったところで渡ってしまうというのが多く見受けられるかなというふうに考えております。そのような状況の中で、バス停の前後には、ほかにも道路が、脇道があります。そういった部分も含めて、そこは自動車やバイク、自転車の通行があるというような形になっております。また、タクシープール西側にも花沢橋方面から来る道路があり、その道路からは駅への送り迎えの自動車の通行などがあり、自動車の往来が全くない状況ということはございません。このことからも、停車しているバスの前後から駅に向かって道路を横断することを抑制するために、市といたしましては、停留所付近に「道路横断危険」「横断歩道を利用しましょう」などの立て看板の設置や「停車中のバスの前後の横断はやめましょう」などの注意喚起の車内アナウンスを強化していくなど、協力を要請して、交通管理である小金井警察署とともに連携し、国分寺駅南口交番にも御協力いただけないか協議をし、安全対策について検討してまいりたいというふうに考えております。 144: ◯5番(小坂みちよ君)  この1年、たびたび駅前に立っておりましたが、「横断歩道を渡りなさい」という交番の警察官の注意が聞こえたのは1度だけでした。安全対策を御検討していただけるとのことですので、国分寺駅南口駅前広場同様、小金井警察署、国分寺駅南口交番、JRと連携していっていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、5番目のスポーツ振興についてお聞きいたします。一昨日は市民体育大会の開会式も開かれ、第54回ということで、国分寺市のスポーツ振興が盛んなこと、スポーツは健康維持にもつながるので、これからも続けていっていただけたらと思います。  いよいよ今月、ラグビーワールドカップ、1年後には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されるなど、日本国内で世界的なスポーツイベントが間近に迫ってまいりました。ちょうど来年のきょう、9月2日にはパラリンピックが後半になってきて、パラバドミントンが初日を迎えるほか、ボッチャや陸上、水泳など11競技が実施される予定となっています。ぜひ、これらの世界的な大会を契機として、市のスポーツ振興や地域活性が図られるよう取り組んでいただきたいと思います。  さて、先日、私は国分寺市と狛江市が合同プロジェクトで開催された親子ラグビーの様子を拝見させていただきました。ラグビーといいますと、姉妹都市マリオンのあるオーストラリアのワラビーズも世界ランク6位と強豪国です。興味を持って見させていただいたのですが、まず、この事業を実施するに至った経緯をお聞かせください。 145: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  この事業につきましては、ラグビーワールドカップや東京2020大会を契機としたスポーツ振興を図るため、当市と狛江市と共催で、昨年度よりスポーツ関連イベントを実施しているところでございます。これは東京都市長会のほうの補助事業として、広域連携事業と位置づけまして実施しているものでございます。  特に今年度は、御紹介のあったように、ラグビーワールドカップを目前に控えて、国内の機運が高まっているこの時期にラグビーを体験してもらうことを目的として、8月18日に元ラグビー日本代表の大畑大介さんをゲストに招き、親子ラグビー教室を実施したものでございます。当日は非常に暑かったため、空調設備のある狛江市の体育館を会場として、国分寺市、狛江市、両市から計40組の親子に参加していただき、タックルのかわりに、腰につけたタグを取り合うタグラグビーを体験していただいたというところでございます。 146: ◯5番(小坂みちよ君)  空調機のある狛江市の体育館を利用させていただき、体調不良を訴える方やけが人も出ず、無事に終えられてよかったと思います。また、短い時間でしたが、指導方法を拝見していましたら、ラグビーがどんなスポーツよりも同志愛が深く、巨人の原監督が、ラグビーは涙の出るスポーツですと言われたこと、まさにそのとおりだと感じました。このたびのイベントを通じて、市として得られたことや、今後の展望があれば教えてください。 147: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  国分寺市にはラグビー協会がないこともあり、これまで市主催とか体育協会の主催でラグビーの事業は実施してこなかったのが実情です。  今回の事業に定員以上の申し込みがあり、また、多くの方に参加いただいた、好評だったということに対しまして、ラグビーに対する潜在的なニーズがあることが実感できました。また、大畑大介さんというビッグネームをゲストにしたことも効果が高かったと考えております。  ワールドカップを通して、ラグビーのルールや楽しみ方を知る機会がふえると予想されますので、このたびの共同事業をきっかけに、今後も市内や他市との連携も含めて、ラグビーイベントができるか研究してみたいというように考えているところでございます。 148: ◯5番(小坂みちよ君)  お隣の府中市には、サントリーサンゴリアス、東芝府中のブレイブルーパスと2チームも強豪チームがあることですし、今後も他市とも連携していけるよう願います。  また、府中市で市内の小学生を対象にラグビーのルール本が配布されたと拝聴しました。こういったことを参考にしていただきたいです。  ラグビーワールドカップに向けて、狛江市との事業のほかに、市として取り組むことはございますか。 149: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  今、御紹介のありましたことも参考にしていきたいと思いますが、現在のところでワールドカップに対する市の取り組みとしましては、10月13日、日曜日になりますけれども、リオンホールで日本対スコットランドの一戦をパブリックビューイングを行う予定でございます。ラグビーを初めて見る方でも楽しめるように、公民連携の一環として、早稲田実業学校に御協力いただき、早稲田大学ラグビー部のOBの方に特別解説をいただく予定ともなってございます。  また、市が直接というわけではないのですが、市内の商店街が東京都の補助金を活用して、商店街が所有する装飾街路灯にラグビーワールドカップのフラッグを設置しているということも確認してございます。 150: ◯5番(小坂みちよ君)  まさに市役所の前にも設置されておりますが、街のあらゆるところにラグビーワールドカップのフラッグが設置されていることは認識しております。これまでもサッカーワールドカップや過去のオリンピック、また甲子園や大相撲などでも、国内のさまざまな場所でパブリックビューイングが行われることが多くなってきたと思います。国分寺市として、スポーツイベントでパブリックビューイングを実施する意義をどのように捉えているのか教えてください。 151: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  これまで主催したスポーツに関するパブリックビューイング、これは高校野球の早稲田実業学校と駒大苫小牧高校による甲子園の決勝戦、再試合ですね。これを2006年に実施したこと、それと昨年12月、早稲田実業が高校ラグビーの全国大会に出場した初戦を実施したことがあります。また、市主催以外も、早実生が通う商店会などが主催した高校野球の早実戦のパブリックビューイングもありました。  パブリックビューイングには、スポーツを気軽に観戦できる環境の中で、大人数で応援しながら、興奮や感動を分かち合うことができるものですが、日ごろのスポーツへの関心が余りない方へのアプローチには効果があると考えております。 152: ◯5番(小坂みちよ君)  パブリックビューイングを行うことで、地域の輪、さらには市民の輪も広がると思うので、ぜひ東京2020大会でもパブリックビューイングを企画していただいて、市民の皆さんが一緒にアスリートを応援できる環境をつくっていただければと思います。これは要望にとどめておきます。ありがとうございました。  次に、おたかの道湧水園についてお伺いいたします。以前、吉田議員がおたかの道湧水園について、池の部分が泥や葉っぱで埋まってしまっていて、池なのか沼なのか田んぼなのかわからない状況なので、少し手を加えることで、景観が豊かになるのではないでしょうかという質問に対し、できれば園内を広く回遊できるような形で検討していただけると、前向きな御答弁をいただきましたが、その後、どのようになったか教えてください。 153: ◯教育部長(堀田順也君)  昨年9月の定例会に、おたかの道湧水園に関しまして一般質問を頂戴してございます。以前から入園の皆さんから御要望がございました、現在、立入禁止区域となってございます池、こちらの復元等について、史跡に影響のない範囲で整備を行いまして、園内の見学できる範囲を広げたいというような向きで御答弁をさしあげたところでございます。今年度、園内の池、それから通路を整備する関係予算については当初予算に計上させていただいてございます。現在、池、それから周辺の通路の整備を進めているというところでございます。 154: ◯5番(小坂みちよ君)  整備されているとのことでありがとうございます。整備された後には、多くの観光客に訪れていただけるよう、周知を図っていただければと思います。  それでは、最後に7番の国3・4・11号線について、お聞きいたします。  第2回定例会でもお聞きしましたが、事業に着手したというお話でしたが、前回から、まだ3カ月という状況ですが、現在の進捗状況をお聞きいたします。 155: ◯建設環境部長中村隆生君)  国分寺3・4・11号線の府中市との市境付近から、国分寺街道の一里塚付近までの区間は、東京都が本年3月20日に事業着手して以降、用地取得に向けた準備を進めているところと聞いております。具体的に、現時点までには事業用地に係る権利がどなたなのかといった調査をすると聞いております。その調査を経て、第2回定例会でも答弁しましたとおり、東京都が対象の方へ説明会を開催する予定となっていると聞いております。 156: ◯5番(小坂みちよ君)  今の御答弁にありました説明会についてですが、具体的にお聞きしたく存じます。その説明会について、具体の対象や開催時期の予定についてお伺いいたします。 157: ◯建設環境部長中村隆生君)  用地説明会の対象は、事業計画線に係る土地・建物の権利をお持ちの方、またお住まいの方や商売等で占有をされている方となります。  開催時期については、9月25日に開催する見込みと聞いております。  開催に当たっては、関係権利の方々へ東京都より郵送またはポスティングにて案内が行われるものと聞いております。 158: ◯5番(小坂みちよ君)  まずは説明会ということで、対象の市民の方々へしっかり内容が理解されるようお願いしたいと思います。  しかし、説明会というのは、多くの人たちに内容を説明できる反面、限られた質疑時間で、一人一人の疑問にお答えすることが難しいのではないかとも思います。特に今回の説明会は用地の補償ということですので、移転が必要になる方、商業を行っている方にとっては、今後の生活に大きく影響する重要な機会であると考えております。説明会は説明会で丁寧に行っていただきたいのですが、ぜひ説明会以外の機会でも対象の方にはしっかり真摯にお話をするよう対応していただきたいと思います。  そこで、お聞きいたしますが、説明会後の対象への配慮や対応について、どのように行われるのか、お伺いいたします。 159: ◯建設環境部長中村隆生君)  用地説明会を開催した直後にも、東京都は個人の具体のお話や不安、疑問にお答えする個別相談会も開催すると聞いております。その後、補償金算定のために必要な建物の調査等に順次着手し、個別の話し合いへと進んでいくものと考えます。市といたしましても、今後とも関係権利の方々へ丁寧な対応が行われるよう東京都にお願いするとともに、適宜連携を図りまして、早期に事業が推進するよう努めてまいりたいと考えております。 160: ◯5番(小坂みちよ君)  ありがとうございます。今、答弁でもあったとおり、個別の機会を多く設けて丁寧な対応をお願いしたいと思います。用地の取得は事業の推進に不可欠な、重要な局面であると考えております。権利の不安や疑問を多く解消できることが今後の事業推進に大きくかかわることだと思いますので、ぜひ説明会や個別の対応をしっかりしていただき、進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  また時間がたくさん余ってしまいましたが、以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 161: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で、小坂議員の一般質問を終わります。  午後1時30分まで休憩といたします。                    午前11時26分休憩                    午後1時30分再開 162: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 163: ◯議長(皆川りうこ君)  午前に引き続きまして、一般質問を行います。岡部議員。 164: ◯3番(岡部宏章君)  それでは、私の一般質問を始めたいと思います。よろしくお願いいたします。  通告は大きな項目3つを通告しておりますけれども、2番と3番を順番を入れかえて質問をしたいと思いますので、よろしくお願いします。  最初に、全ての小・中学校体育館にエアコンをということで、6月の一般質問に続いて、今回も取り上げさせていただきました。小・中学校体育館のエアコンについては、3月の予算特別委員会や6月定例会での一般質問などで求めてまいりました。それは近年の気候の変化により、毎年のように夏には猛暑に見舞われるようになり、子どもを初め、市民の健康と命を守るためには、学校の体育館へのエアコン設置は必須と言える状況になっているためです。近年の夏の猛暑は、熱中症によって健康や命をも脅かされる事態にもなりかねない状況になっています。実感としましては、十数年前と比べても、気候の変動が進んで、夏の猛暑対策の必要性はより切迫度を増していると思いますし、これは多くの方々が共有している実感ではないでしょうか。  国とともに東京都がエアコン設置費用の3分の2を自治体に補助するという施策を既に打ち出しています。これはリースではなくて購入の場合ということですが、大変踏み込んだものと言うべき施策だというふうに考えています。都としては、市区町村に早期の設置に取り組んでいただきたいという考えがあると思うんですが、3分の2補助は、この6月末までと期限が区切られておりました。7月以降は2分の1補助となっていますが、国分寺市としても、6月末までに都に設置の計画書を提出すべきと私たち日本共産党国分寺市議団は求めてまいりました。都からこのような政策が打ち出されていることからしても、国分寺市がこれに手を挙げない、応えないという判断はあり得ないのではないでしょうか。しかし、市としては、各中学校への設置の表明はあったものの、小学校については、まず検証を行うとの態度にとどまっています。設置をしないとの判断もあり得るという余地を残すもので、設置を願う多くの市民の声に応えられていないことは残念に思っています。  一方で、一日も早くエアコン設置をとの立場から、今回は市が現に行っている検証も含めて質問をしなくてはならないと考えています。まず、改めてということになる部分もあるかと思いますが、市が現在行っている検証とはどのような項目があって、それらをそれぞれどのように進めているのか、御説明をお願いします。 165: ◯教育部長(堀田順也君)  今年度、各小・中学校の体育館には冷風機をそれぞれ3台ずつ配備してございます。それから、第一中学校のほうには空調設備の整備をいたしたところでございます。こうしたものの使用状況でありますとかプールの授業の状況、それから各学校の体育館の室温等々について、必要な情報を収集し、検証した上で、総合的に、こちらの対応について考えてまいりたいというふうに検討してございます。 166: ◯3番(岡部宏章君)  今、私がこの検証の項目ということでお伺いをしているわけですけれども、資料請求もさせていただいていた中で、検証の状況ということもお願いをしていたんですが、ちょっとこれは出していただけるような状況にはないということだったんですが、今、御説明をいただいているところなので、この質問の中で詳しくお聞きしていきたいと思います。  今、お答えいただいた中で、プールの使用状況ということについても触れられていますけれども、この点について、もう少し詳しく教えていただきたいと思うんですが、そのプールの使用状況を把握をして、それで今後、体育館へのエアコンの設置の可否ということについての判断には、どんなふうにつなげていくというふうにお考えでしょうか。 167: ◯教育部長(堀田順也君)  プールの授業の関係でございます。現在、各小学校の御協力を得まして、6月からプールの授業の実態、やれたかやれないかについて調査を行ってございます。こちらのほうは9月まで考えてございますので、その段階で集約をさせていただいて、データを検証してみたいというふうに考えてございます。 168: ◯3番(岡部宏章君)  ありがとうございます。これまでは教育委員会として、夏のプールの授業が猛暑を避けるために中止になったという状況は把握していないというのが3月の予算特別委員会での御説明だったと思うんですが、しかし、ことしの夏については、その状況把握を、今、御説明があるように進めているところだということですね。  プールの授業が中止となった場合にどうするかという点なんですけども、かわりに体育館を使用しての授業とすることが考えられます。それから、私も現場の先生からお聞きしたこともかつてあったんですけれども、エアコンがついている教室での保健の授業ですね。体育の授業の中ということで、保健の授業に切りかえることもあり得るということもお聞きしたことがあるんです。プールの授業ができないときには体育館での授業も気候上できないという事態も十分に考えられるわけでして、その場合、プールでもなくて、体育館でもなくて、教室での体を動かせない保健体育の授業となることが、授業のあり方としてふさわしいと言えるのか、この点について、どんなふうにお考えか、お伺いしたいと思います。 169: ◯教育長(古屋真宏君)  体育の授業でございますので、気候ですとか環境によって別のものに変更して実施をするということは当然あることでございます。校庭を利用した体育の授業で雨が降ってくれば、教室で保健の授業や、あるいは体育館で学習をというようなことで変更することもございますので、それは一般的な変更であろうというふうに考えております。 170: ◯3番(岡部宏章君)  今、私がお伺いしているのは、冒頭にも触れさせていただいているように、近年の気候の変動によって、真夏の猛暑が毎年のように繰り返されると、そういう状況の中で、どんなふうに対処していくべきかという点についてお聞きをしていまして、言われるように、雨が降れば校庭が使えないので、かわりに場所を変えてということはもちろんあるわけですけども、猛暑にどんなふうに対処していくのかという点については、やっぱりきちんと考えていかなければいけないというふうに思うんですね。  出していただいた小中学校の体育授業の課程という資料は、6月議会でも資料を請求させていただいたんです。そのときは小学6年生と中学3年生という限られた中でしたけども、今回は小学1年生から小学6年生まで出していただいていまして、その中で、夏、6月から9月の間ということになると思うんですが、これを見てもプールだけではない授業も6月から9月の間に行われていることは読み取れますよね。どういうふうに読むかわからないんですけども、走・跳の運動遊びというものとか、固定施設を使った運動遊びとか、マットを使った運動遊びというものもありますけれども、あるいは9月でいうと、表現という授業が入っていたりと、そういうことを考えても、小学校でも夏場、プールだけではない体育の授業もあり得ると。6月の初めであったりとか9月の終わりであったりという時期でも、暑さのために体育館でエアコンを使いたいというような、そういう気候状況、室温の状況になるということも考えられると思いますけども、その点はどんなふうにお考えでしょうか。 171: ◯教育長(古屋真宏君)  暑さ等の対応につきましては、温度や湿度等をしっかりと計測をしながら、体育の実施が可能かどうかということを学校で判断をして、実施をしているというような状況でございます。今年度、特にそんなことによって大きく内容や計画が変わったというようなことは、現段階では報告は受けていないところでございます。
    172: ◯3番(岡部宏章君)  もしも体育のおのおのの単元が、1年を通して満たしていれば問題ないということではなくて、子どもたちが夏場、体を動かしたくてもできないというふうになると、良好な教育環境を保障できているとは到底言えなくなるのではないかと。猛暑のため、プールは使えないという状況が出てきた場合に、その場合は、少なくとも体育館にエアコンがあって使用できるという環境にすることは、最低限、市の責任ではないかと思うんです。今、検証の途上だということはあるんですけども、検証をしていく中で、どういう結果が出るのかということもありますけれども、そのような観点で検証していくということが必要ではないかというふうに考えるんですが、いかがでしょうか。 173: ◯教育部長(堀田順也君)  御指摘の小学校体育館の整備ということで、今、体育の授業のほうから御質問いただいてございますが、よりよい環境を整備するというのは私どもの務めでありますけれども、体育館にこれだけの設備を投入するとなると、当然、一般財源数億円の投入が必要になるということもございます。さまざまな条件を、先ほど来、御説明申し上げているとおり検証した上で、総合的な判断を下してまいりたいというふうに考えてございます。 174: ◯3番(岡部宏章君)  総合的な判断を下していきたいということを答弁をされているわけですけども、もう一つ別の観点からもお聞きしたいと思います。  9月からエアコンが第一中学校の体育館に設置をされたと。一中の体育館についても室温を測定して、ききぐあいを検証していくということだと思うんですが、3月の予算特別委員会のときは、中学校は鉄筋コンクリート造だと、それに対して小学校は鉄骨造であると、なのでエアコンのききぐあいに差が出るのではという点が議論になりました。エアコンがついている小学校の体育館は、現状ではない中で、他市の鉄骨造の体育館のエアコンの効果を参考にしていくという検証方法をとるしかないように思うんですけれども、その点はどんなふうに検証を進められているんでしょうか。 175: ◯教育部長(堀田順也君)  1度御説明をした機会があったかと思いますけれども、鉄骨造、それから鉄筋コンクリート造、中学校のエアコンの設置について、参考とするために、視察をしてございます。拝見したところ、2カ所とも断熱材等々についてはない体育館でございましたけれども、授業開始の1時間程度前からスイッチを入れて気温を下げるというような運用を行っているというようなお話を伺ってございまして、拝見したその2施設は、一方が鉄骨造、一方が鉄筋コンクリート造でございましたけれども、一定の効果はあるという話を伺ってございます。 176: ◯3番(岡部宏章君)  既に視察をされているわけですよね。その中で、2カ所のうち1カ所は国分寺市の小学校の体育館と同じ鉄骨造だということで、今、御答弁がありましたけども、エアコンを設置をした中での効果は見込めるということが確認をされているということですね。ですので、この面ではエアコンの効果は鉄骨造であっても見込めるということは既に判断ができる状況にあるというふうに受けとめますけども、その点は間違いないでしょうか。 177: ◯教育部長(堀田順也君)  先ほど御答弁申し上げたとおり、きくきかないだけで、入れる入れないの判断はなかなかできる話ではございませんので、先ほど来のとおり、全ての情報を収集した上で、できる限りの検証を図った上で、判断をしてまいりたいということでございます。 178: ◯3番(岡部宏章君)  先ほども総合的に判断をしていくということでおっしゃっていますので、私は鉄骨造でもエアコンの効果は見込めるのかという点で、その1点でいえば、見込めるということは判断できるということで確認させていただきたいというつもりで、今、お聞きをしましたが、その点は確認をさせていただきました。  次に、第一中における契約内容について、きょうも資料を出していただいているんですが、市のこれまで言ってきた検証という中に費用対効果というものも含んでいるとの考え方が示されておりました。今も財政面を考慮する必要があるということも答弁がされているところですが、私たち日本共産党国分寺市議団としては、子どもの健康や命が最優先であるべきだということを申し上げてきました。また、いざという災害のときに、夏場や冬場には避難を保護するためにも体育館のエアコンは必須でして、全市民の健康や命を最優先に考えなくてはならないという問題ではないかと思います。  一方で、提出いただいた資料を見ますと、今回の第一中学校でのリース契約は10年間で約3,200万円ということになっています。この中にはメンテナンスですとか修理の費用も含まれていますし、また、地震などでエアコンが損傷したという場合にも、総合保険というものも、このリース料の中に含まれているということ。リース契約としては一般的ということなのかもしれませんけれども、そういうことも含まれているということも確認いたしました。こういったリース契約を、仮にですが、単純計算で、小学校も含めて15校分行ったとしても、10年間で総額4億8,000万円ということになるわけで、1年単位では、同じく15校分で4,800万円となります。市が年間およそ5,000万円規模の負担、これを財政の都合でできませんというようなことを市民に向かって説明する理由はあるのかというふうに考えますと、私はそのような理由はないんじゃないかと、そんなことは言えないんじゃないかというふうに思います。その点はぜひ市長にお伺いしたいと思いますので、御答弁、お願いできないでしょうか。 179: ◯教育部長(堀田順也君)  単純に、このエアコンの財政負担だけを見て、それができるできないという判断ではなかろうかなというふうに思います。市のあらゆる施策の中で、優先順位を図りながら予算を組み立てているということからすれば、そういった判断のもとで下されるべき判断だろうというふうに考えます。 180: ◯3番(岡部宏章君)  総合的な判断をしていくという域は出ないのかなというふうに、今、聞いていて思います。  費用対効果といいますと、先ほども小学校のプールの授業が中止になった頻度も集計をされているということの御説明もありましたけれども、その場合に、夏場でも体育館を使う可能性があるのかどうかという、どれぐらいの頻度で、夏場、体育館の使用が必要が出てくるのかということもあると思うんですけども、費用の割に使用頻度が少ないと費用対効果が低いという意味もあるのかなというふうに思うんですけども、そういった判断もされているということなんでしょうか。 181: ◯教育部長(堀田順也君)  使用頻度があるない、全くそこに判断の余地が要因としてないかというと、ないことはないと思います。したがって、中学校については、以前から御説明しているとおり、部活動等で生徒の方々が使う頻度が非常に高いということで、中学校については整備しなければならないだろうということで判断をさせていただいているところでございますので、一定の考慮は入れると思いますが、ただ、それだけで、そういった判断を下すということはないと思います。 182: ◯3番(岡部宏章君)  それだけではないということは言いつつも、でも、その使用頻度ということも総合的な判断というものの中の1つにはあるのかなというふうに私は受けとめました。これは6月議会のときにも触れさせていただいている点なんですけども、災害対策という点も考える必要があるというふうに思っていまして、災害のときには、学校体育館、避難所になるわけですけども、やはり先ほども触れたように、夏場や冬場に避難の方を保護する上で、避難の方にとってはエアコンというのは必須だというふうに言えるかと思うんです。災害の頻度は低いかもしれないですけども、でも、そういうことを言っていたら災害対策というのは成り立たないわけですね。そういういざという事態に備えるのが災害対策である、そういうことも言えるわけで、そういったことも考慮していかなければいけないということを指摘をしておきたいと思います。  さらに、もう一つつけ加えて言いますと、一中の契約を見ましても、リース期間の10年間が過ぎればエアコンは市の所有というふうになるわけですよね。今、エアコンの性能も上がっていますし、故障しなければですけれども、例えば、15年間であったり20年間使用できる可能性もあるわけです。そうなりますと、財政的な心配というのはますます小さくなると思いますし、私としては、これでどうして設置をしないという判断があり得るのかと言わなければならないというふうに思います。  改めてですが、子どもを初めとして、市民の健康と命を第一に考えて、全15校に設置する判断を出すように重ねて求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 183: ◯教育部長(堀田順也君)  先ほど来、御答弁しているとおり、現状、情報収集に当たっているところでございますので、今後、総合的に判断を下してまいりたいというふうに考えてございます。 184: ◯3番(岡部宏章君)  今、検証を進められていると、現状の把握ということも含めて、進めている途上だということはありつつも、6月の時点から進んでいないというふうにも受け取れるわけですけれども、本日はその検証の中身、どういったものであるかということと、今後どのように進めていくのかということをお聞きをしました。ぜひ、一日も早く、エアコンが求められている状況ですので、早期に設置の判断をしていただきたいと改めて強く求めて、次の質問に移りたいと思います。  2番目の質問として、幼保の無償化について、お伺いをしたいと思います。  今回、国の施策として進められる幼保無償化について、さまざまな問題点を指摘するとともに、国分寺市が自治体として、これにどのように臨むべきか、私からも提案をさせていただいて、市の姿勢もお聞きしていきたいというふうに思います。  まず述べておきたいのは、幼稚園や保育園の保護負担をなくしていくことなど、社会的な負担に切りかえていくことによって、子育てに要する家計の負担を減らしていくことが、子育てしやすい環境をつくって、子育てを応援していく上で、今後、絶対に必要になる施策だということです。より安心して子育てができるようになれば、少子化に歯どめをかけることにも寄与すると思います。ですが、日本は諸外国と比べても、子育てにお金がかかる国だと言われてきました。重い費用負担に対する不安というのは、子育て世帯の中に広く蔓延しているというふうに考えます。  子育てにおける家計の重い負担という問題は、日本はまだまだ子育て施策にかける社会的な費用が低水準だということと表裏一体になっていると思います。イギリスやフランス、スウェーデンといった国々は、少子化問題を克服をした国々だと言われていますが、これらの国々は子育て施策に投じる予算がGDPの3%を超えています。日本はそれにはるかに及ばない低水準のままになっています。このような状況を見ても、家計の子育て費用の軽減を今後進めていくことは必要ではないかというふうに考えますが、この点について、ぜひ市長にお考えをお聞きしたいと思います。いかがでしょうか。 185: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  今回の幼児教育・保育の無償化については、そういった諸外国の状況も踏まえた中で、国の施策として進めているというところでございます。ですので、基本的には、この国の考え方に沿って、市も対応していくということになろうかと思います。 186: ◯3番(岡部宏章君)  先ほど私、日本よりも子育て施策に多くの費用を投入している水準の高い国というものを紹介をさせていただいたんですが、そういった国々も踏まえてという御答弁だったので、日本も保育施策にかけていく費用の水準を上げていくと、国分寺市としても、国の動きに沿って対応を進めていくというふうに理解をいたしました。  その上でですが、今回の幼保無償化が手放しでプラスの評価ができるかといいますと、幾つかの点で、そうはできない問題を持っているというふうに私は思っています。  第1には、今回の無償化は消費税の10%への増税とセットになっていて、この増税を財源として行われようとしているという点です。消費税は所得が高い人も低い人も、食費を初めとして、生活必需品を購入しても必ず課される税です。そのため、消費税は所得の低い人ほど家計が追い詰められる負担になります。税は負担能力に応じて課されるべきという応能原則に真っ向から反するのが、この消費税という不公平な税制です。来月からの10%への増税に先立って、便乗値上げとか値上げの予定というのが、今、めじろ押しという状況になっています。日本共産党は、今、消費税の10%への増税の中止を求めています。子育て世帯も含めて、家計を圧迫するとともに、消費が落ち込んで、日本経済に大打撃を及ぼし、取り返しのつかないことにもなるおそれがあります。保育料は、そもそもが所得階層ごとの応能負担になっているので、無償化は高所得世帯ほど恩恵が大きい一方で、低所得世帯はもともと保育料負担がないか、あるいは低額だったのに、消費増税による負担増ばかりが押しつけられることになります。無償化などの子育て施策の充実を望むのなら消費税増税を受け入れよと、受け入れられないなら子育て施策の充実は諦めよと、こういうふうに国民に迫る、こういう現在のやり方は、2015年の子ども・子育て支援新制度のスタートから行われていますが、このやり方をやめるよう国に求めていくべきではないでしょうか。消費増税の是非も含めて、市長にお考えをお答えいただきたいと思います。 187: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  幼保無償化は社会保障と税の一体改革の中で、社会保障制度を充実させるために、国として、その制度設計を行ったと。子ども・子育て支援新制度につきましても、そういった社会保障と税の一体改革の中で、国が一体的な体制を整えて、子育て施策を進めていくという趣旨で行っておりますので、そういった内容に沿って、我々も対応していくということだと思います。 188: ◯議長(皆川りうこ君)  岡部議員、通告に沿った視点でお願いいたします。 189: ◯3番(岡部宏章君)  今、消費増税についても触れさせていただいていますけれども、今の無償化を含めた子育て政策に消費税を財源に充てていくというふうにされている以上は、私はこれは、今、通告もさせていただいています子育て施策というものに密接に関連するというふうに思っていますので、消費税についてのこともお聞きをしているということであります。  国が今、幼保無償化と言って打ち出していますけれども、本当の無償化とは言えないということも指摘をしなくてはいけないと思っています。3歳から5歳の幼稚園や保育園の保育料は無償になる一方で、ゼロ歳から2歳の保育料は住民税非課税世帯が無償になるものの、それ以外の世帯では無償化の対象外に置かれています。3歳以降は幼児教育という面を考慮して無償化する一方で、ゼロから2歳は福祉的性格が強いために対象外としたとも言われていますが、いずれにしても保育とは別の負担について年齢で区切って差別化してよいのかという問題だと思います。  そして、本当の無償化とは言えないというもう一つの点は、教材費や行事費など各施設で実費徴収するものは無償化の対象外とされている点であります。今回、質問通告もしています給食の食材料費もその1つです。国分寺市でも、国の方針にそのまま従って、食材料費について、これまでの幼稚園に加えて保育園でも10月から実費徴収を始めようとしています。このことの概要について、改めて御説明をいただければと思います。 190: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  食材料費の徴収については、これまでも基本的には実費徴収または保育料の一部として保護が負担をしてきたということです。幼児教育・保育の無償化に当たっても、この考え方を維持し、施設による実費徴収を基本とするというふうにしているというものでございます。 191: ◯3番(岡部宏章君)  今、お答えにもあったように、これまでも保育料の中に食材料費も含めて徴収していたという御説明がされているわけですが、保育料そのものが応能負担になっていたわけですよね。その中で食材料費についても応能負担だったと言えるわけで、今後は一律に月4,500円とされるということは、特に低所得世帯にとっては負担が大きいものだというふうに思います。免除はされる世帯の方もいらっしゃるということはあるにしても、やはり低所得世帯ほど負担が大きくなるということはあると思います。これまで負担していた保育料が無償になっても、今後、実費負担する食材料費のほうはかえって負担増が大きくなる世帯もあるのではと、これまでも指摘をしてきましたが、その点についてはどのように対応されているのかお答えいただきたいと思います。 192: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  これまで保育料について、それが無償化された上で、副食費相当分を負担した場合に、逆転現象が起こる可能性があるのではないかということでございますけれども、360万円以下の世帯については、この副食費については免除されるという形になりますので、360万円以上の世帯で、保育料が副食費相当額を下回った場合、逆転の可能性があるということでございますけれども、市の場合は、1子目については、その逆転現象が起きないということになっています。2子目については、第1子の保育料の半額を負担していただくということですので、世帯によっては、そこは4,300円という額が発生をしてくるということになります。ただし、この場合でも、第1子については、その倍の8,600円が無償になるわけですので、世帯の合計として考えますと、2人分の副食費9,000円を支払ったとしても、総体では減額になるという形ですので、世帯を単位として考えれば負担がふえるということはないと考えております。 193: ◯3番(岡部宏章君)  これまで、その逆転現象も起きるんではないかということも指摘をさせていただいてきましたけれども、そのような負担の逆転現象が起きないような免除の水準にもなっているということで、この点は了解をしたいと思います。ですが、なおぎりぎりで実費徴収免除とならない所得免除の世帯にとっては、今回の無償化の恩恵がほとんど受けられないことになるという点、やはり消費増税による家計の負担増のほうが重くのしかかるということになる点は指摘をしておかなくてはいけないと思っています。  私が給食の食材料費の実費徴収について問題意識を持っているのは、保護の家計の経済状況によっては、園から請求され支払うべきものであっても、払うに払えず滞納してしまうということが間違いなく起きるのではないかというふうに思っています。そして、園にとっても請求や徴収の実務自体が煩雑である上に、滞納世帯には督促しなくてはならないなどの対応の必要が出てくるなど、保護や施設の双方にとってストレスのかかるものになるのではないかという点です。  この点につけ加えて指摘をしておきたいのは、内閣府の自治体向けのFAQの中で、次のように言及されている部分があります。少し長くなるんですが、読み上げたいと思うんですが、こんなふうに書かれています。  利用が副食費を滞納する場合には、経済的な理由のほか、保護と施設の間での意思疎通や信頼関係が何らかの理由で損なわれているなどの事情が生じているものと考えられます。このため利用調整の実施である市町村は、副食費の滞納のある保護から事情を聞き、その理由や改善策、利用継続の可否等を検討することが求められますと、こういう一文があるんですよね。この利用継続の可否という点なんですが、これは滞納、実費徴収ですね。滞納している場合については、保育園の利用を続けるのか否かと、退所をするということも検討するということが、踏み込んで私は言及されているというふうに思うんですが、この点は国がそういうふうに言っていても、国分寺市は、ぜひこのような対応はとらないでいただきたいですし、とるべきではないと。家計の負担が苦しくて滞納を余儀なくされているという方について、保育園も利用できないというような事態は絶対にあってはならないというふうに思います。国がこういうふうに説明をしている中ですが、国分寺市はこのような対応はぜひとらないでいただきたいという点についてお答えいただきたいと思います。 194: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  ただいまの紹介のFAQにつきましては、市町村による副食費徴収に関する支援の一環として、利用調整の実施としての立場からの関与ということでございます。先ほど利用継続の可否等を検討することが求められるという御紹介がありましたが、その後にも一文がありまして、このプロセスの中で滞納している副食費について保育所への支払いを促すことになるという形になっていますので、その退所ですね。この滞納があるから直ちに退所をしていただくというような内容ではなくて、市町村はその利用調整の立場にありますので、そういった中で、例えば、保護と施設との人間関係が悪い中では、そこの仲介に入って、そういった状況を解消するという趣旨のFAQですので、そういった趣旨に沿って市は対応するということになりますので、この滞納があるから、直ちに退所していただくということにはならないというふうに考えています。 195: ◯3番(岡部宏章君)  わかりました。その点については国がこういうふうに踏み込んだ言及はしている中ですが、国分寺市は独自の判断をしていただきたいというふうに強く思います。  これまで保育料については、滞納があるからといって、利用は継続するか否かというような話にはするべきではないという対応をされてきたわけですので、実費徴収が始まるという中であっても、これまでの保育料と同じような対応が当然であるべきですし、そのような対応をしていただきたいということを求めておきたいと思います。  以上見てきましたように、食材料費の実費徴収というもの、いずれにしても請求や徴収をする園の側と支払いをする保護との間で新たな緊張関係も生みかねないものだというふうに思いますし、私としては、このような問題を解決するためにも、市が独自に食材料費の分を補助することによって実費徴収を行わないと、つまり食材料費も無償とすることを市の独自の施策として、ぜひ実施していただきたいということを求めたいと思います。既に10月から無償化ということで、実費徴収も始めるということで予定をされている中ですが、10月からとまでは言いませんけれども、遅くない時期に、そういった独自の施策を打ち出すということも考えていただきたいと思います。  それで、今回私が資料請求をした、他市の実費徴収の予定の状況については提出をしていただいていない状況ですけども、その理由についてお聞きしておきたいと思います。 196: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  お求めの資料は公表されたものがなく、各市に問い合わせた上で作成する必要がありました。その際、資料として公表するに当たりまして了解を得ることが必要でした。それぞれの市において事情があり、今回につきましては公表は控えていただきたいとの意向を示した市がございましたので、資料を作成することができず、必要であれば口頭でお答えさせていただくということでございます。 197: ◯3番(岡部宏章君)  公表を控えたいという市があるという御説明なんですけれども、既に各市、10月から無償化、給食費の実費徴収ということを始められる予定で準備もされている中で、ちょっと理解のできない部分もあるんですけれども、他市の状況でも、他市の意向でもありますので、これ以上求めるのは難しいかなということも思うんですけれども、ぜひ各市の状況というのは把握は努めていただきたいと思います。  資料は提出していただいていないんですけれども、私は独自に状況を調べました。その中で、多摩26市の中で、私が先ほど求めていますように、武蔵野市や小金井市といった市が実費徴収を行わない予定だということも把握をしています。加えて言いますと、23区の状況なんですが、5つの区は実費徴収がされることになるということは把握をしているんですが、大半の区では実費徴収しないということも把握をしております。ですので、23区では大半は実費徴収をしないという状況に対して、多摩地域では、先ほどの2市は別にしまして、大半の市は実費徴収を国が示しているとおりに実施をするということで、大きく状況は違うわけですね。東京全体の問題にもなりますけども、この保育分野で新たな多摩格差が生じるということにもなりかねない状況になっていると私は考えております。今後、子育て世代の負担軽減が必要だと言うのであれば、その施策の水準の高いほうに合わせるべきだと思います。  例えばですが、お隣の小金井市は率先して前向きな施策をしようとされているわけですけれども、国分寺市の保護の方から、隣の市と比べて、国分寺市は余計に負担が求められていると言われたら、どう答えるのかという点を、ぜひ想像もしていただきたいと思うんですが、水準の高いほうに合わせて国分寺市も実費徴収をしないことに踏み出すべきではないかと、ぜひ踏み出していただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 198: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  先ほど申し上げたとおり、国の通知においては、これまでも保育料または実費徴収として負担をしていただいたわけですから、それを継続するというのが基本的なスタンスです。また、既に幼稚園では実費徴収をしており、これは無償化後も変わりません。また、食材料費は自宅で子育てを行う場合も同様にかかる費用だということでございます。保育所を利用する保護も、みずから自宅で子育てを行う保護と同様に、その費用はやはり負担をしていただくということが原則となりますので、無償化後も引き続き保護の方には御負担をいただくということになろうかと思います。 199: ◯3番(岡部宏章君)  そういう御説明ではありますけれども、私は保育園での給食の提供というものも非常に大事な保育の一部だというふうに思うんです。食育が大事だということも盛んに言われるようになっていますけれども、それは保育園に通園している、そういう年齢の時期から大事なことは言うまでもないですし、そういう点でも給食費だけ別扱いして実費徴収というのは説明も成り立たないんではないかというふうに思います。あくまでも国が示す方針に沿ってやられるということですけれども、先ほど御紹介させていただいたように、実費徴収をしないという判断をしている自治体も現にあるという中で、国分寺市が負担の軽減は必要だということを認められていながら、そういった前向きな姿勢をとり切れないでいるということは非常に残念な点だというふうに思います。  私、今、提案もさせていただいていますので、そのために必要となる財源についても触れておきたいと思うんですが、今回、3歳児以降は無償となることに伴って、無償化に必要な財源として、国と都から合わせて4分の3が市に入ってくるわけですよね。それと同時に、市のほうも4分の1負担をするということはあるんですけれども、私、全体としては、今回の無償化によって、保育施策にかける市としての負担は軽減されるんではないかと、新たな財源が生じることになるんではないかというふうに考えているんですけども、その点、概要で構いませんけども、御説明いただけないでしょうか。 200: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  無償化により利用負担額における市の独自減額分についても国と都の補助が出ますので、その部分については市の負担が軽減されるということであります。ただ、公立保育所については、これまでは利用負担額についてはというか、運営については10分の10独自負担ですので、その利用負担額が入ってこない部分は全く入ってこないと、ゼロになってしまうという状況です。ですので、仕組みとしては、そういったところで負担が減る部分と負担が増になる部分というのはあろうかというふうに思っております。トータルでは、当然、公立園よりも私立園のほうが多いですから、そういった点では、その辺の負担は減になる状況はあるかと思っております。 201: ◯3番(岡部宏章君)  公立園と民間園ということでそれぞれ御説明いただいていますけれども、私たちとしては、市立の保育園を民営化することには反対をしていますけども、市立の園が今減っているという状況がありますが、その一方で、民設民営園は誘致が進んで、かなり多くなっていまして、今、お話があるように、民間の園のほうが圧倒的部分を占めているという中で、やはり今の御説明を踏まえても、市が保育施策に要する費用というのは、今回の無償化で軽減されるんではないかというふうに思いますので、その点はさらに今後も詳しくお聞きしていきたいというふうに思っています。こういうふうに財源が生まれるということであれば、この財源というのは、いわば余剰になったといいますか、新たに生まれた財源というのは、全く保育の施策とは関係ない部分に投入することもできなくはないわけですけれども、ぜひ、ここは保育の施策の充実のために、この財源を活用すると。もっと具体的に言いますと、私が今求めています給食費の市の独自の補助というものも、ぜひ考えていただいて、そういった財源を活用すれば実現ができるということも指摘をさせていただきたいと思います。 202: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  私立保育園が、これだけ誘致をしてふえてきております。運営費については委託費として支出をしているわけですけれども、平成30年度の決算額で41億円を支出をしているという状況です。一般財源についても、そのうちの17億円を投入しておりますので、これについては既にかなりの割合で財政負担をかけて事業を進めてきているということです。  待機児童解消に向けては、今後も必要な保育施設の整備というのは必要になります。この運営費については、整備をされて以降は必ずかかってくる部分ですので、その部分については今後も負担がふえるということですので、これまでも十分といいますか、この保育施策には経費を投入してきておりますので、そういった点でも給食費に充てるという状況には今なく、さらにこの保育費、運営費の中で対応をしっかりしていくということが必要だというふうに思っております。 203: ◯3番(岡部宏章君)  今のお話の中では、保育施策の中でも給食費の軽減といったことではなくて、ほかにも使うことがあるというお話ではありますけれども、この点については、また機会を改めて、詳しくお聞きして、可能であるということが判明しましたら、そこで改めて求めていきたいというふうにも思いますので、よろしくお願いいたします。  次の質問に行きたいと思いますが、大分時間がなくなってきているんですけれども、無償化後の保育の質の確保についてです。  この点では、認可外保育施設も公費を使って無償化の対象とするということで、認可施設の水準を現に下回っている現状を固定化することになりかねないのではないかという点が懸念されます。今年度、希望しても認可保育園に入れない児童の方、旧定義の待機児童の方は234名という状況であるわけですけども、その中にはやむを得ず認可外保育施設に通っているという児童の方も少なくないわけです。保育を必要とする全ての子どもにとって、そして保護にとっても、安心できる保育を提供することは、児童福祉法第24条第1項に基づく市の責任であるわけです。認可外施設に通っている児童と保護のために、今、本当に必要なことは、利用料を無償にすることよりも、認可保育園に入れるようにすることではないでしょうか。やはり待機児童の解消が第一だということだと思いますが、市は今、どのように考えているのか、この認可外施設の点でどのようにお考えか、お答えいただきたいと思います。 204: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  市は認可保育所の誘致、そういった中で整備を進めてきておりますけれども、現実問題としては、認証保育所も含めた認可外保育施設も存在し、その中で保育を受けている方もいらっしゃるわけです。そういった状況については、今回、無償化に当たりまして、これまで児童福祉法上の認可外施設の指導検査等の権限は市にはなくて都道府県にあったということですけれども、子ども・子育て支援法が改正されまして、幼児教育・保育の無償化の対象となる認可外施設については、市町村長が確認を行うこと、あわせて市に指導検査の権限が付与されましたので、そういった中で、しっかり保育園の運営状況を確認をしていきたいと思っています。 205: ◯3番(岡部宏章君)  今回の無償化にあわせて、東京都とあわせて市のほうにも認可外施設の監督の権限が付与されるということであるんですが、私、この点について調べてみて驚いたんですけども、2016年の1年間でいいますと、認可外の総数、全国で6,558施設ありますが、それに対して、実際に都道府県の立ち入り調査がされたのは4,338カ所で、66.1%です。約3分の2です。そのうち基準に適合しているとされたのは2,404カ所で、全体のうちの36.7%、3分の1強でしかないというのが実態なんですね。これ、厚生労働省の平成28年度の認可外施設の現況取りまとめという資料で知ったんですが、そういう状況なんですね。市として認可外施設の実態を詳しく把握するのは、まだこれからかもしれませんけども、問題を含む無償化に直面するに当たって、市にはぜひ可能な最大限の監督権限を活用して、認可外施設の質の向上を図っていただくことを求めたいと思うんですが、その点についてお答えいただきたいと思います。 206: ◯子ども家庭部長(可児泰則君)  指導検査については、組織改正で、現在は健康部地域共生推進課がこれを担うというふうになっていますけれども、その中の職員が、この9月から3カ月間、東京都へ職員派遣され、指導検査のノウハウ等を学ぶというようなこともやっておりますので、そういった形で体制づくりを進めていきたいというふうに考えています。 207: ◯3番(岡部宏章君)  認可外施設の質を向上していくという問題は、私、子どもの命にもかかわる重要な課題だというふうに思っているんですね。預けられたお子さんが事故で亡くなるという、そういう痛ましい出来事というのがたびたび起きています。残念ながら多くは認可外施設でそういった痛ましい事故というのは起きているんですね。そういう点でも、市が今回付与されるという権限を活用して、認可外施設の質を向上していくと、少しでも安心して預けられるような場にしていくということが求められていると思いますので、そこはそういった緊張感を持って臨んでいただきたいということを強く求めておきたいと思います。  では、もう時間がなくなってきてしまっているんですが、最後のぶんバスと地域公共交通についてお伺いをしたいと思います。  まず、お伺いしたいのは、6月議会で小坂議員も求めておられましたけども、ぶんバスの東元町ルートが、今、ほかのルートと比べても運行間隔が短い状況はありつつも、利用の方がバスが満員になっていて乗り切れないという状況が発生している中で、やはりさらなる増便を私としてもお願いしたいというふうに思っています。6月の時点では、これ以上の答弁は難しいという御答弁でしたけども、こういう乗り切れない状況というのは、私も地域の方からお伺いをしていまして、現在でも運行間隔が短いから、これ以上は対応できないという姿勢ではなくて、やはりあくまで利用のニーズに応えることが、市が補助金を出している事業としては必要ではないかと考えるんですが、いかがでしょうか。 208: ◯建設環境部長中村隆生君)  今、お話があったとおり、東元町ルートにつきましては、約20分で周遊できるコースとなっております。朝7時台は10分間隔、そして、その後、午前8時から夜の7時までは20分間隔、最終便は夜の8時に1便となっております。午前7時台は増便は非常に難しく、また、その他の時間につきましても、ほかのルートの便数からも比較しますと非常に多いと。今、乗り切れない方がいらっしゃるというところの御指摘等はございますけれども、今現在では非常に難しいものと考えているところでございます。 209: ◯3番(岡部宏章君)  今でも運行間隔が短いとはいっても、昼間の時間帯は20分に1本という状況で、便数をふやす余地はないとも言い切れないというふうに思うんですけども、なぜ難しいというふうに判断されているかお聞きしたいと思います。こういった状況があるということとか、どういうふうに対応ができるのかというようなことは、バスの事業とは協議をされたということはあるんでしょうか。 210: ◯建設環境部長中村隆生君)  今、お話のありましたとおり、バスが来ても特に雨の日なんかは乗れないというような状況で、次の便を待つという方が多いというのも、何便かですけれども、あるというような状況というのは、私のほうも聞いているところでございます。そういった中で、新しく便をふやすという形になりますと、やはりそれなりの費用もかかりますし、またそれなりの手続等もあります。  今、そういった中で、比較させていただいて本当に申しわけないんですけれども、東元町ルートにつきましては、他のルートに比較しまして非常に短時間で回れるというところがあり、20分という時間、待っていただくというところはございますけれども、そういう間隔で回ってくるというところがございますので、そこについては利用の方にも御理解いただきたいというふうに考えているところでございます。 211: ◯3番(岡部宏章君)  もう時間が来てしまっていまして、まだ予定していた質問を残している状況ではあるんですが、これで終わりにせざるを得ません。  最後にお聞きしておきたいのは、ぶんバスについても、先ほどのエアコンの話ではないですけども、費用のことも考慮しなければいけないということもおっしゃっているわけですが、赤字の路線については、赤字であっても市の補助金投入によって運行を維持しているわけで、黒字であっても、それは同じではないかというふうに思うんです。やはり市が補助金を出している事業として、費用だけで増便ができないという判断をするのではなくて、市としてできることはないかということをぜひ考えていただきたいというふうに思うんですが、最後に一言いただいて終わりにしたいと思います。 212: ◯議長(皆川りうこ君)  簡潔にお願いいたします。 213: ◯建設環境部長中村隆生君)  新たな負担をまたここで設けるという形になりますと、市民等への、また負担というのもふえていくというところもございます。そういったところはトータル的に考えていく必要があると考えております。 214: ◯議長(皆川りうこ君)  以上で、岡部議員の一般質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午後2時31分休憩                    午後2時42分再開 215: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 216: ◯議長(皆川りうこ君)  続きまして、さの議員。 217: ◯16番(さの久美子君)  公明党のさの久美子でございます。午後の眠たい時間、それときのうの防災訓練で皆さんお疲れだとは思いますが、歯切れのいい御答弁をお願いしたいと思います。  それでは、通告に従いまして質問させていただきます。最初に切れ目ない子育て支援について、(1)としまして、ゆりかごこくぶんじ事業についてお伺いさせていただきます。  7月に子育て世代包括支援センターが開設となりました。いよいよ先行して始めていたゆりかごこくぶんじ事業との連携ができるような体制ができたということでございます。この間、アンケートを行うなど御努力いただいております。その結果を受けて、今後全数面接に向けてどのように取り組みをされるのか、お聞かせいただきたいと思います。 218: ◯健康部長(鈴木佳代君)  ゆりかご面接の状況ですけれども、平成30年度妊娠届け出が995件中、面接数は779人となってございます。面接率は78.3%となっておりまして、平成29年度の面接率が65.0%となっておりますけれども、まだ引き続き取り組みが必要な状況と考えております。全数面接の実施への取り組みとして、乳児家庭全戸訪問時にゆりかご面接の内容の充実・向上に向けたアンケートを実施しております。ゆりかご面接を受けられなかった理由として、日程が合わなかったというような御意見がございました。アンケート結果を踏まえまして、妊娠届を提出した際に面接ができるように、今年度5月から週1回、市役所の第2庁舎健康推進課窓口に保健師が出張するような取り組みを始めているところでございます。 219: ◯16番(さの久美子君)  御努力いただいていることは、私も厚生文教委員会、また予算特別委員会等でいろいろこの事業についてお伺いしているところです。それに基づいて、もう既に5月から始めたというのは今回初めて知ったわけなので、その素早い動きに対しては評価させていただきたいと思うんですが、妊娠届を提出すると同時に、今まではここで予約ができますということでありました。今のホームページを見ても、ここでは予約できますというホームページになっております。しかし、実際にこの5月から予約できるようになったということで、皆さんの御要望にお応えできるような形で今進めていただいているんですが、これを知っていただかないと、せっかく来ていただいているのに手持ち無沙汰になってしまうということになると思います。そのためには本当に周知していかなきゃいけないと思いますが、どのように取り組まれるかお聞かせください。 220: ◯健康部長(鈴木佳代君)  第2庁舎への保健師の出張は5月の第2週目から週に1回程度、試行的に実施してきたところでございます。これまでの実施状況を評価・分析いたしまして、配置時間や曜日の検討、周知の方法などを今後工夫したいと考えております。 221: ◯16番(さの久美子君)  先ほど申し上げたように今のホームページのところには予約ができますとなっておりますので、ぜひここも市報であるとか、それからホームページは妊娠・出産のところで、妊娠届と母子健康手帳の交付といった項目のところで、それからまずゆりかごこくぶんじ面接という両方のところでぜひ周知していただいて、ここでしないことには、どこに届け出を出しに行こうかなって思った方にヒットしないと思いますので、ぜひここで。今、これは、曜日はもう確定しているということですか。ここに載せるためには曜日と、それから時間とが確定していないと載せられないと思うんですけれど、そこはいかがでしょうか。 222: ◯健康部長(鈴木佳代君)  現状といたしましては、保健師も保健事業等を抱えておりますのでその事業の兼ね合いであったり、第2庁舎のカウンターだけではなくて相談室の確保ができるというような曜日で少し不定期になっているところがございます。その点につきまして解決を図って、多くの方に面接ができるように周知したいと考えております。 223: ◯16番(さの久美子君)  全数面接に向けて大事な取り組みでございますので、何とかお一人でも多くここに来ていただいて、届と同時に面接もしていただけるような形で進めていただきたいと思います。  今回は通告をしていないんですが、後ほど質問させていただく総合防災訓練のところで、液体ミルクのこういったパンフレットも東京都が出していました。こういった面接の際にも、これは1歳までですので、備蓄していくとかも大事よねというようなお話もここでできるといいかなと思っていますので、これは今後御検討していただければと思います。  きょう御提案させていただきたいのは、この事業で面接された方には育児パッケージが現在提供されております。どのような内容になっているでしょうか。 224: ◯健康部長(鈴木佳代君)  育児パッケージの内容ですけれども、カタログギフトと野菜の詰め合わせの両方を贈らせていただいている状況でございます。カタログギフトは妊娠出産に役立つ商品のカタログで、主なものといたしましてはベビーバスとかチェアです。あとは耳式の体温計、哺乳瓶のセットなどとなってございます。野菜の詰め合わせにつきましては、国分寺産などの野菜や加工品、またの妊娠期の体づくりに役立つレシピを入れさせていただいております。先ほどのアンケートでも、「育児パッケージに満足していますか」という問いに対しまして、「そう思う」、「どちらかと言えばそう思う」と回答した方が99%となってございます。 225: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございました。これを提案させていただいた時も、市の事業で何か貢献できるものをというお話で、こくベジは非常に有効であるということで、これも各所でお伺いしたところ、こくベジがよかったというお話はいただいていますので、いい取り組みだと思っております。  次の通告は産後ケアなんですが、そこにかかわることとして育児パッケージについて、例えば妊娠中は母親学級などで妊娠中の女性の健康管理とか過ごし方について学習できる環境は整備されております。出産後には、産後女性を対象とした心身の健康管理の取り組みというのが現在存在していないんです。産後の母親の心と体のサポートがとても大切であるという考え方がございます。その考え方をもとに、NPOでマドレボニータというところが産前産後のボディケア・アンド・フィットネスケア教室といったものをされております。産後女性を対象に、体力の回復とトラブルが起きにくい体をつくるためのノウハウを提供しています。この団体の産後ケアの運動とセルフケアの指導に加えて、シェアリングというコミュニケーションを行うことで母親の心のケアも行っているというのが評価できるという記事もございました。現在、杉並区で施行されております子育て支援のバウチャー制度というのがありますが、ここで子育て応援券というのが給付されています。その応援券でもこのフィットネス教室に対応されています。また、国分寺市内の助産院でもバランスボールのクラスとしての展開もされています。  とかく出産後は子どもだけに目が行きがちになります。さっきのパッケージも子どもバスだとか子どものために、生まれてきた赤ちゃんために使うものという形に行くんですが、まだまだ母親の体とか心、環境の大きな変化は見過ごされやすく、子育て、職場復帰への不安も個人で何とかするものとされがちであります。何とか母親中心のサポートができるように、産後のボディケアというような選択肢をふやしてみてはいかがかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 226: ◯健康部長(鈴木佳代君)  御意見のように、産後は御自身や周囲もどうしても子ども中心になるというような状況かと思います。現在のカタログギフトでボディオイルとハンドクリームのセットを選択されている方もいらっしゃいますけれども、ゆりかご面接のアンケートでも産後の身体的ケアなどを希望する御意見を記載されている方もいらっしゃいますので、母親の件に関する選択肢について、次年度に向けて検討してみたいと考えております。 227: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。これも幾つか選択肢があって選べるというような形で検討していただけるとありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、2番目の産後ケアについてお伺いさせていただきます。平成28年第2回定例会から取り上げてまいりました。このときには、まだこの今申し上げましたゆりかごこくぶんじ事業も、それから子育て世代包括支援センターもございませんでした。いよいよ双方が整備されて産後ケアを進めていく土台ができ上がったと感じております。このとき私も、妊娠、出産から子育ての切れ目ない支援をすることが大事であると、とりわけ産後ケアは重要ですけれども、市としてはどのように取り組むおつもりですかという質問をさせていただきまして、当時、市としては産後ケアをするためには妊娠期からつながる必要性があると、まずは保健センターと親子ひろばが連携して身近な相談体制構築から始めたいという御答弁をいただいております。そういった意味で子育て世代包括支援センターができました。ここは妊娠期から子育て期にわたるさまざまなニーズに対して、総合的相談支援を提供するワンストップ拠点であります。地域のさまざまな関係機関と情報を共有してネットワークを構築する場所でもあります。  ことし4月に東北大学大学院は、我が子をいとおしいと思えないボンディング障害や産後うつについて、父親も母親と同様にリスクがあるという研究成果を発表いたしました。母親だけではなく、父親の精神面への配慮も、男性の育児参加や健全な親子関係の維持には不可欠である。ボンディング障害とは、我が子をいとおしく思い、親として守ってあげたいと思うといった親が子どもに抱く感情を持てない障害のことであります。無関心、拒絶、怒りなどを指すわけですが、これはある意味では1つの研究成果ではあります。ですけれども、看過することはできないのではないか。産後に不安定な妻を支えてくれるべき夫が、夫自体も不安定であるということであれば二重のリスクになってしまう。ゆりかごこくぶんじ面接での夫の協力、御主人は協力できますかといった確認も必要だと思いますし、公的な支援を必要とすることが必要なのではないかということも、この研究結果から考えていけるのではないかなと思います。  もともとフィンランドのネウボラというのは、家族全体の心身の健康サポートも目的としております。いよいよ総合的な産後ケアが必要となってきたと考えますが、そこで子育て世代包括支援センターと産前産後サポート事業、産後ケア事業の関係性を教えていただきたいと思います。
    228: ◯健康部長(鈴木佳代君)  今、御紹介がありましたようにさまざまな研究が進んでいるところかと考えております。ことし7月に子育て世代包括支援センター事業をスタートさせておりますけれども、事業の実施に伴いましてゆりかごこくぶんじで支援が必要な方、家族も含めてということになりますが、そういう把握であったり、ハイリスクの方を把握した場合につきましては、子育て世代包括支援センターと地区担当の保健師が情報共有を行うほか、必要な方には支援プランを作成して個別の支援を行っている状況でございます。  産後のケアについては、特化した事業は現在実施しておりませんけれども、必要な方につきましては地区担当の保健師が継続した訪問などで対応している状況でございます。 229: ◯16番(さの久美子君)  今、現状をお話しいただきましたけれども、この産後ケアというものも宿泊型、アウトリーチ型、デイサービス型の3種類の実施方法がございます。以前お話しした産後ドゥーラというのは今現在大変好評で、自宅に来ていただいてその方の望むこと、子どもを見てもらうことであるとか、家にある食材で御飯をつくってもらうとかさまざまなんですが、養成講座は今20期生が受講してらっしゃるというくらいニーズがいっぱいあると。市でも、例えばハイリスクの方、家事が大変だからサポートしていただきたいという方に対しては育児支援ヘルパー制度がございます。これは予算特別委員会でもたびたびお伺いしているところですが、なかなか出産後の母親のニーズに添えていないというのが現実だと思っています。これは行政の方も御認識いただいているところだと思います。  この産後ケア事業、既に導入している自治体も多く、先進事例はかつても御紹介いたしておりますけれども、中野区は平成27年から開始しております。港区、文京区、杉並区、多摩地区でもことし4月から福生市が開始いたしました。お隣の国立市も来年度の実施に向けて現在検討を開始しておられるということで、各自治体が工夫しながら、また地域の自治体の中の病院であるとか助産院と連携しながら事業を行っております。国分寺市も産後ケア事業の検討を開始する時期が来たと思いますが、この点についていかがでしょうか。 230: ◯健康部長(鈴木佳代君)  産後ケア事業につきましては以前から御意見をいただいておりますけれども、母親の身体的な回復と心理的な安定の促進や、健やかな育児ができるよう支援するための事業として各市が取り組みを始めております。実施方法も、先ほど御紹介があったように3種類ございますけれども、子育て世代包括支援センター事業の実施によりまして見えてくる課題などの把握や分析を行いまして、当市に合った実施方法について検討を始めたいと考えております。 231: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。まず、きょうは検討を開始しましょうということですので、土台ができましたら、じゃあ、次はその上を構築しましょうという、きょうはそういう趣旨の質問でございますので、他市の状況も鑑みながら、また研究していただきながらも、1日も早く国分寺市で産後ケア事業が始まることを望みたいと思います。  それでは、次に女性の健康支援についてお伺いさせていただきます。「年代に応じた健康支援について」というタイトルなんですが、このタイトルには悩みまして、更年期と書こうかな、どうしようかなと思ったんですが、40代を過ぎると、まず私たちは老眼というものが始まりまして、ここから年をとったなと、老いを感じるという人が多いと思います。女性にとっても、この年代あたりから更年期症状の自覚症状が出始めます。体や気持ちの変化、揺らぎを感じるのですが、この世代は男女ともに職場では管理職や管理職候補になる世代でもあり、また女性であれば妊娠、子育てを終えて一息ついたころでもあります。更年期という言葉が老化をイメージさせるため、なかなか人に相談できない、表に出せない、そして認めたくないという現状があると思っております。  そこで、第4次男女共同参画基本計画に更年期という項目が実際にございます。性ホルモンの低下や社会的要因の影響により心身に複雑な症状が発生しやすく、また更年期以降に発生する疾患の予防が重要で、効果的な年代であるため、更年期の男女の健康問題や不定愁訴、疾患に総合的に対応した治療を受けられる体制を整備するとあります。また、市の第2次国分寺市男女平等推進行動計画の施策の中にもこの健康支援が掲載されております。現在も年代に応じた健康支援で女性のがん検診などもしていただいているところではございますが、市において、この今回のタイトルの部分、更年期の部分においてどのような支援がなされているかを聞かせていただきたいと思います。 232: ◯健康部長(鈴木佳代君)  現在の取り組みといたしましては、性差や年代に応じた疾病や健康上の課題につきまして、健康講座を開催するなど情報提供を行っている状況でございます。検診関係につきましては乳がん検診、子宮がん検診など、女性特有の検診として実施させていただいております。御質問のように特に年代を特定した相談事業としては実施しているものはございませんけれども、健康推進課の保健師等が健康全般に関する相談に対応しているというような状況でございます。 233: ◯16番(さの久美子君)  保健師の相談事業というのはもうずっとあるわけなので、行政側としては門戸は開いていますといった御答弁だということでございます。これは別に間違いでもありませんが、ただ、そこに行って自分の今かかっているこの状況を相談してもいいという、そういう認識が市民側になければ、せっかく門戸を開いていただいても、なかなか相談に行くという行動に出ることができません。この世代は子育て世代と高齢に挟まれた世代であって、老年期に向けて大事な時期です。社会の中核になる時期でもあります。ここに向けて、市はこんなに門戸を開いていますよというような情報発信が必要ではないかなと私は考えます。  また、この同じような症状は、乳がんのホルモン治療療法をされている方にも症状が出るということをお伺いいたしました。これは、例えば更年期障害の似た症状というのは顔のほてりだとか発汗、のぼせ、いらいら、肩こり、関節痛といったことが見られるということで、治療されている方は医療機関でこういったこともありますよと聞かされているかもしれませんけれども、現在副作用で悩んでおられる方もいらっしゃいます。同時に、この更年期の話とホルモン治療して大変なんだよというお話を同時にお伺いしたんですけれども、非常につらい時期で、相談場所とか気楽に話せるカフェ、そういう場所が欲しいなというお声でありました。人は、目の前に聞いてくれる人がいて、その苦しみを、こんなに大変なんですと、この苦しみを同苦してもらうことが非常に大事であって、それでお話をする、自分1人で抱えなくていいところでつらさも半減するというものであると思います。  また、自分にその症状があっても気がつかない方もおられると思います。そのことからも、先ほど申し上げたような情報提供は大事なことであり、相談することによって適切に医療機関の受診へ結びつくこともできるかと思います。また、この情報というのは保健師の窓口があいているということと、あなたのこういう問題にも市は向かい合いますというような形で講座の開催とか、この世代への一歩進めた形のアプローチをお願いしたいと思いますけれど、この点はいかがでしょうか。 234: ◯健康部長(鈴木佳代君)  御紹介のように、女性の健康はホルモンによる影響を生涯受けると言われております。現在、国の取り組みとして、女性の活躍の基盤となる女性の健康に関する社会的関心を喚起するために、毎年3月に女性の健康週間としてイベントの開催が実施されております。市においても、この週間に合わせて過去に講座などを開催していたことを確認しております。現在では社会情勢や女性を取り巻く健康課題も変化しているところでございます。市報、ホームページなどを活用して、この点についての啓発等に取り組みたいと考えております。 235: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。せっかくいい週間というものがあります。この週間のとき、私たち公明党の女性議員で健康週間の街頭演説をしたりするんですけれども、ぜひ一回、かつてはやったことがある講座も、何年かするとそこに行き当たらなかった方もいらっしゃいますし、その年齢に来た方もいらっしゃるので、ぜひここに沿ったどういう過ごし方をしていったらいいか、どこに相談していったらいいかというような講座もぜひ開設していただけるとありがたいと思いますので、適切な対応をお願いしたいと思いますし、決まったらぜひ教えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移らせていただきます。介護予防の取り組みについてお伺いいたします。7月10日に集いの場、10の筋力トレーニングに参加させていただきました。各集いの場の様子なども報告されているのも拝見いたしております。8月7日、厚生労働省が高齢の介護予防推進に向けた有識者検討会に中間とりまとめ案を示しております。ここでの最大のポイントは通いの場、国は通いの場という言葉を使っておりますが、ここは高齢が集まって運動や会食、趣味などを楽しむ場ですけれども、これを中心とした介護予防の取り組みの強化ということだそうであります。2014年にこの事業が始まって以来、全国的に9万1,000カ所、全自治体の8割以上に広がりを見せ、ここでの介護予防効果が注目されております。現在、介護予防のための集いの場が市内で展開されていますが、その内容や効果、課題を御説明いただきたいと思います。 236: ◯福祉部長(横川 潔君)  この集いの場につきましては、これまでの多くの事業が行政主導の事業であったわけでございますが、こちらの事業につきましては住民の皆さん主体で運営していただくという性格を有するものでございまして、市では地域包括支援センターと連携しながら集いの場の立ち上げの支援、またその後の継続的な支援を行っているところでございます。具体的な活動内容につきましては、ただいま御紹介がありました「暮らしを拡げる10の筋力トレーニング」というプログラムを用いて週に一度、それぞれの自主グループが主体となって取り組んでいただいているところでございます。  次に効果でございますが、モデル事業での実施を含めて今年度で事業開始から5年目を迎え、現時点で28グループと着実にグループ数は増加しており、参加の介護予防としての効果はもちろんのこと、住民同士のつながりが強まっていくことで、徐々にではありますが本事業を通じての地域づくりにつながってきているものと考えております。  また課題でございますが、今後集いの場のさらなる拡充を図っていくためには、各グループが地域において活動場所を確保していくこと、またリーダー役となり得る方を発掘、また育成していくことが重要になってくると考えております。 237: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございました。地域介護予防活動支援事業ということで、今、28グループができているという御答弁でございました。目標値として28を掲げていらっしゃるので、まずまずの成果でグループ数はできているかなと思っています。  国分寺市は体力トレーニングしかしていないんでしょうかね。全国的に通いの場というのは体操だけじゃなくって、お食事したり、趣味とかそういったものも含んでいるようなんですが、国分寺市は基本的にはトレーニングだけですよね、そこら辺を教えてください。 238: ◯福祉部長(横川 潔君)  集いの場として取り組んでいるこの事業につきましては、先ほどもお話ししましたようにこの筋力トレーニングのプログラムを用いて、そこにお集まりいただいた方で交流しながら取り組んでいただいているということでございます。 239: ◯16番(さの久美子君)  わかりました。ほかの自治体の取り組みとは、私どもはモデル事業として最初から始めていますから若干違うのかなと思ったりするんですけれども、今の御答弁ではおおむね順調に進んでいるということと推察いたしますけれども、全国的にはこのグループ数がどうなのかということよりも、参加率の課題が懸念されております。65歳以上の高齢全体の4.9%、これは全国ですが、そこにとどまっているということであります。市内の集いの場というのも地域差もあります。例えば国分寺市内でも28カ所あるけれども、この一定の地域には結構固まっているけれど空白地域があるとか、満遍なくやっているのかどうかという課題もあると思うんですが、この集いの場は地域住民が主体的に運営を行うと、先ほど最初に御説明いただいたように地域包括支援センターが間に入っていただいて、リーダーを探して一緒に立ち上げていくという形になっています。組織づくりの支援は市町村と地域包括支援センターであります。私も自分の住んでいる地域においてこのグループがあるのかなと、いずみホールに行ったときに地図を見させていただいたんですが、なかったんです。老人会はあるんです。老人会自体では自立体操とか、講師に来ていただいておやりになっていらっしゃるんですが、この集いの場という形の筋力トレーニングをやっているというわけではありませんでした。  じゃあ、自分の地域でこういうグループができるかなといろいろ自分の自治会の中の人を考えてみると、そういうグループの、先ほどの課題にあるリーダー、それから場所は非常に大きいんだろうなと思います。この課題に向けて市ができる支援というのはあるのでしょうか。 240: ◯福祉部長(横川 潔君)  市や地域包括支援センターでは、先ほど申し上げましたようにこの集いの場の立ち上げ支援、またその後の継続的な支援を行っておりますが、その中でリーダーの発掘という点でいうと、関心のある方を、合同筋トレと呼んでおります市が講師を招いて開催している講習会に御参加いただくといったことを行ったり、また活動場所の確保という点では、活用できそうな地域資源、場所を把握し、そういうことをお探しになっているグループとのマッチングを行うということをこれまでも取り組んできているところでございます。今後も住民の皆さん主体で進めていただくことを念頭に、市と地域包括支援センターが連携して集いの場の拡充に向けた支援を進めてまいりたいと考えております。 241: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。実際に地域包括支援センターの方は動いていらっしゃって、先日、私のところにも地域の自治会長の方々と、そういう地域資源を探すための話し合いをしますという書類をいただいたんですけれど、決算特別委員会の最中だったので出られないようなんですが、実際には今もそういう取り組みをしていただいているということであります。  リーダーを探す、実際に自分たちで場所を探して、週1回自分たちで運営をしていくと、DVDを見ながらとかいろいろやりながら動いていくわけですので、それ相応の覚悟を持ってやらないと続くということが非常に厳しいんだと思います。これを大事な介護予防の取り組みの1つとして積極的に進めている自治体もございまして、ちょっと調べてみると千葉県市原市、人口は27万7,000人ということなんですが、補助金の要件は非常に厳しいんですけれど、中を読むと「これはできるのかな」と思うような内容ですけれども、補助金を交付したりして107団体の活動をサポートしています。  例えば東京都内でも中央区では助成金を出したり、それからボランティアの派遣なども工夫をしておられます。このお金を出すというのは、例えばそこの団体に会計士を持たなきゃいけないとかそういう工夫が必要なので、それなりの大きい団体にならないと厳しいのかなと、私も要件を見て、これはなかなかハードルが高いなと思われるんですが、例えばボランティアの派遣、人の派遣の働きかけをする、一緒に動くというような人の派遣ということは、逆にすぐに取り組みができるのかなと思っております。  ボランティアといっても、所管にある介護支援ボランティアもあります。これは高齢施設にボランティアに行っていただいて、向こうでこれをやっていただきたいという内容をしていただいてポイントをためるという制度でありますけれども、以前、私もこの介護支援ボランティア制度の中に、自分の家のごみを出せなくなった人たちが認知症の方たちの中にもいらっしゃると、認知症施策の中でお話をさせていただきましたけれども、介護支援ボランティアで将来的にこういったごみを出しにいくということもこの制度で担えるといいなと、そういう質問もさせていただいたこともございます。もともとこのボランティア制度は65歳以上の方なので、すぐに制度を改変できるとは思っておりませんけれども、ここに来ていただく方の研修の中に、例えばこういう国分寺市集いの場があって、65歳以上の方、お元気な方はぜひリーダーになってくださいというような働きかけをしてもいいのではないかなと思っております。せっかくボランティアをやってもいいという方が集まっていただいていますので、これはやるか、やらないかは相手次第ですが、働きをする場としては、私は活用できるのではないかと思っております。  日本老年学的評価研究機構というのがありまして、この研究では筋肉が落ちることで認知症の発症リスクが高まる可能性もあるという結果が出ています。筋肉が減りますと脳を刺激するホルモンが減少するなどの悪影響があるという結果が出ているんです。この事業の大切さを裏づける研究だと思ったりもしております。引き続きこの事業をしっかりと拡充していただきたいと思いますし、このリーダーの発掘をいろいろなところで呼びかけること、それからあと場所は、前回の一般質問で空き店舗、空き家対策でぜひマッチングできる、あの場でもこの集いの場を求めている団体がいっぱいあって、椅子が置けないとだめなんです。椅子に座ってこのトレーニングをするものですから、椅子が何脚か置けるスペースがあってこの取り組みができますので、そういったところからも活躍の場、それができる場を提供していただくなど、1つの部署だけでなくてさまざまにやっていく必要はあるかと思いますので、しっかり拡充して介護予防の取り組みをしていただきたいと思います。一言御答弁いただいて終わりたいと思います。 242: ◯福祉部長(横川 潔君)  ただいまさまざまな視点、また手法を御提案いただいたところでございます。例えば介護支援ボランティア制度については、ただいまお話がありましたように現行では介護保健施設等でボランティア活動を行っていただく制度ではございますが、そういうボランティアをやろうという熱いお気持ちのある方がお集まりいただいているところでもございますので、御提案については受けとめさせていただきまして、この事業の推進に有効な支援策、手法についてはさらに研究を行い、事業の拡充に努めてまいりたいと考えます。 243: ◯16番(さの久美子君)  よろしくお願いいたします。大事な視点、大事な取り組みでもありますので、引き続きお願いいたしたいと思います。  それでは、安全・安心のまちづくりについてお伺いいたします。1点目、国分寺市総合防災訓練についてです。まずは、2日間にわたる防災訓練、大変お疲れさまでした。きのうは皆さん、いろいろな手法で第四小学校に行かれたと思うので、お疲れがきょうは出ているかなという感じは拝察できるんですが、8月31日、9月1日と両日にわたり市の総合防災訓練が行われました。8月31日は市民参加の訓練でございました。私も市民防災推進委員として緊急カードの作成に午後から当たったわけなんですけれども、カエルキャラバンをやっていたということで、多くの幼いお子さんたちと保護の来場がありまして、ここでスタンプが押せるものですから、カードもつくりに来てくれました。その作成中にこういうふうに書くんだよ、これはこういうときに使うんだよといういろいろな親子の会話を聞くことができまして、こういった機会を通しての親子間の認識、そして細やかな積み上げというものが大事だなと感じております。毎回の訓練で、老若男女あまねくなんですが、ターゲットをいろいろ絞りながらやっていくことも必要かなと思いました。  9月1日は久しぶりに市職員の発災対応訓練も行われました。参集場所が市役所ではなく、今回は第四小学校で設定されております。従来とは違った点もありますし、また参集結果などを、きのうのきょうでございますが詳しい内容を教えていただきたいと思います。 244: ◯総務部長一ノ瀬理君)  今回は2日にわたって訓練を行いました。8月31日は、さの議員からも御紹介がありましたけれども、防災の知識を深めることを目的に市民体験訓練を行いました。多くの市民に御参加いただいたところでございます。  また、9月1日の発災対応訓練は、まさに震災の発生を想定した実践的な訓練といたしたところでございます。昨日の発災対応訓練でございますけれども、国分寺市では必要に応じて地域防災計画の修正を行いながら防災対策を行ってまいりましたが、この計画で想定している地震が実際に発生した場合、職員がどのような動きになるのか検証する必要があると考え、休日などの勤務時間外の早朝、職員が在宅時に地震が発生したと想定し、自宅から参集する訓練から行うことといたしました。  参集訓練は、東日本大震災の発生を受け平成23年に実施しております。これを8年ぶりに実施し、職員行動マニュアルに従い参集してきた順に必要な対策班への人員の割り振り、振り分けによる各対策班の活動態勢の準備を行い、さらに実際に各対策班を立ち上げて活動するところまでを実施したところでございます。このように、より実践的な訓練としたことにより職員への意識づけができたこと、また実際に対策班を動かしたことにより、机上では発見しづらい課題の抽出につなげ、今後の防災対策の強化につなげてまいりたいと考えております。  訓練の会場ですけれども、小・中学校とし、市内を東西南北・中央に分けて、その年の条件に合う開催地を検討しております。昨年度は第五中学校でしたので、今年度は南に位置する第四小学校とさせていただきました。訓練を計画するに当たり、参集訓練を実施することといたしましたので、市役所が地震により倒壊し使用できない、また代替施設として地域防災計画に規定されているひかりプラザも同様に災害対策本部が設置できないとの想定により、市立第四小学校に設置したとさせていただいております。  参集訓練は午前8時に職員安否確認システムによりメールを配信、送信し、これを受信した職員は自分や家族の安全などを確保し、徒歩、自転車またはバイクで参集を開始することといたしました。ただし、訓練時間を12時15分までとし、この時間までに参集できなかった職員への対応として、12時過ぎに再度メールを送信し、これを受信した段階でたどり着いた場所を回答することにより訓練終了といたしました。このような条件により、速報値のためおおよその数になりますけれども参集できた職員は780名、参集途中で訓練終了となった職員は80名、合計約860名の参加となりました。今回の参集訓練及びその後の実動訓練を実施したことにより、効率的な班編成の方法や、時間外における参集場所の工夫など、訓練終了後、参加した職員に実施した振り返りから課題を抽出し、今後の国分寺市の防災に反映させていきたいと考えております。 245: ◯16番(さの久美子君)  きのうのきょうで数字を出していただきまして、ありがとうございました。より実践的な訓練になったと思います。災害はいつ起こるかわからないということで、最悪職員がどれだけそろうか、どれくらいの時間でそろうかということが一番の課題であるわけです。地域は地域で自分たちでやっていくわけなんですけれども、その中心となるべき対策本部が立てられるか、市内を見守っていただける市の職員がどれだけいらっしゃるかというのは、市民にとっては非常に大事なことであります。  今回は正規職員と嘱託職員の両方でよろしかったでしょうか。 246: ◯総務部長一ノ瀬理君)  正規職員、嘱託職員、その中で当日勤務している職員を除くということでございます。 247: ◯16番(さの久美子君)  双方が同条件で昨日参集訓練をしていただいたということで、ありがたいと思います。職員の方も、8年もたてば前回の部署とは入れかわっていますし、その間に転居された方もいらっしゃると思います。自分が住んでいる場所が変わることによって参集の仕方も変わってくるわけですので、非常に今回の訓練は効果的であったかなと思っております。  同じ時間帯、きのうは各地域で朝8時のサイレンに合わせて市民がすぐ動いた地域もございますし、私の地元では9時半あるいは10時から地区本部を立ち上げて、ことしは防災倉庫をいただきましたので、防災倉庫からテントを出し、椅子と机を出し、設置から全員でやらせていただきまして、黄色い安全カードを出したお宅を、情報班を組みましてその日に参集した方たちで点検していただきました。おおむね6割ぐらいの方がこのカードを出す訓練をしていただいたのではないかと、こちらも速報値ですけれども思います。  市民も自分たちで地区本部を立ち上げて、自分の地域での役割を果たさせていただいております。ましてや職員の方は、公助を担っている部分で御自分の役割をしっかりと認識をしていただくには非常に大事な訓練であったかなと。行けないとかじゃなくて、何とか行こうとする、していただく、どうやったら行けるかと考えていただく、そういった機会になったのかと思います。  従来は市の総合防災訓練に当たった職員の方だけが訓練をしていたということでありましたけれども、参集していただくと、はせ参じることがこんなに大変なのかという、そこからまた市民のために活動していただくということが職員の皆さんには課せられているわけですので、大きな自覚が芽生えたのではないかと思っております。  この発災対応訓練は非常にいい訓練だと、私もお伺いしておりまして、どなたが提案されたのかなと思ったら市長だとお聞きしました。この訓練に対する評価、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 248: ◯市長(井澤邦夫君)  私も就任してからこの防災訓練には何回も立ち会ってまいりましたけれども、とにかく職員が全員どう動くのかという実践に近い形の訓練というのがなかなか、参集訓練とは別にやっていたということもあって行われていなかったということであります。こんなことを踏まえて、とにかくどのように全体で協力して、連携してやっていけるのかというのを実証してみようということで、今回は早くからこの計画を立てて準備を進めてきたところであります。御存じのように北海道胆振東部地震、それから大阪北部地震、熊本地震ということで、本来は余り危険性が高くはないと言われた地域でも発災しているわけでありまして、今回こういう形で行ったのは、従来から立川断層の地震、そしてまた多摩地域の直下型地震があると言われていて、もうずいぶんたってまいりました。30年以内にといったのがもう既にそれから10年近くたっていて、確率が70%とだんだん上がってきているわけでありますので、そういう意味でより実践的な訓練をしたいということで今回やったわけであります。  今、さの議員からお話がありましたように、まずは発災した後に自助、共助、そして公助でありますけれども、公助の部分で我々がどうやって動けるのかということで参集訓練をあわせてやったわけであります。当然に平日の業務をやっているときには職員はすぐに活動できるわけでありますけれども、休日に職員がどれだけ市の職員として動けるのかというのを実際に試してみたいと思ったわけであります。対象人員は1,000名ちょっとでありましたけれども、職場で業務をしている人間、それから初動要員等もありますので全てが第四小に来られたわけではありませんけれども、参加できた職員は大多数であったと報告を受けています。  そういう意味で、逆に集まった職員をどう動かしていくのか、それからいろいろな形で地区防災センターも立ち上がっていますし、それから避難所も立ち上がっているわけでありますので、そういうところにどうやって応援を出していくのかというあたりも昨日の訓練ではやったわけであります。8月31日、9月1日と大幅にやりましたけれども、いろいろな課題がまた見つかりました。この課題を解決しつつ、より安全・安心を守れるような市役所の体制をつくっていきたい、そしてまた防災訓練が実のある防災訓練になるように、これからもこういうことを試行錯誤していきたいと、こう思っております。 249: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございました。本当に大事なことだと思っています。遠くから自転車で駆けつけてくださった職員が、幾ら仕事とはいえ4時間かけて来たとか、それを聞くだけで私たちは逆にありがたいなと、職員の方にも感謝をしていきたいなと思いますし、自助、共助、公助が全部一緒になって災害時は当たっていくということが必要でございますので、課題が見つかったという御答弁でございました。これをまたどのように生かしていっていただけるか、今後が大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  2番目の障害への対策についてお伺いしたいと思います。きょうは、障害をお持ちの方への災害の情報支援についてお伺いしたいと思います。平成24年第4回定例会で、聴覚障害対応として生活安全・安心メールの配信について質問させていただき、これは東日本大震災の後、聴覚障害をお持ちの方が外にいたときに情報を得るのに困ったという話を受けての質問でございました。そのときにメール配信が大事だということで進めていただくようにお願いさせていただき、これが国分寺市地域防災計画に聴覚障害へのファクスサービスとかメール配信サービスを活用すると掲載されております。これが実際に進んでいるのか、これについてお伺いしたいと思います。 250: ◯福祉部長(横川 潔君)  現在、重度の聴覚障害や言語機能障害がある方で、音声での119番通報が困難な方に対しましてはファクシミリ通報ができる制度がございまして、これまで重度聴覚障害の方々などに対しまして、当該制度の周知を行ってきているところでございます。この制度は事前に住所や氏名などを登録する必要がないため、障害当事者の方が比較的容易に利用することが可能となっているものでございます。この制度については、今後も引き続き周知を図ってまいりたいと考えております。 251: ◯16番(さの久美子君)  メール配信サービスは自分で登録していただかなければいけないということがあります。ただ、3.11以降、この事業自体が大きく展開をされて広がりました。目標値も平成32年は1万8,600件とありますけれども、それぞれ進め方というのはあるんですが、例えばメール配信、これは実際には今までは市報にQRコードを載せて、これを読んでくださいという形で進めてきたと思います。それを、これは御自分でスマホに登録していただかなきゃいけないので、進めていただくには関係に周知する必要があると思うんです。お話もしなきゃいけないですけれど、行動を起こしていただくのは御本人ですので、その方法についてはいかがお考えでしょうか。 252: ◯福祉部長(横川 潔君)  こちらにつきましても、例えば障害福祉課で作成しております『障害福祉ガイドブック』の中にQRコードを含めて、改めてのメール配信サービスの案内を掲載していくことも1つの方法かなと思っております。そういったことも含めて総務部とも十分な連携を図りながら、重度聴覚障害の方々に対して周知を拡大してまいりたいと考えております。 253: ◯16番(さの久美子君)  当事者に一番大事なものがこの『障害福祉ガイドブック』、今はそういうすごくいいものができていますので、ここに避難場所とかも今まで載せていただいたということですけれども、そこに合わせて皆さんが情報を得るツールであるという形で、載せることと、載せたことを団体の方にもお知らせしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  もう一点、平成25年第3回定例会で確認をしましたコミュニケーションボード、例えば避難所にお見えになったときにどうするんだといったときに、この活用についてお伺いしたいと思います。当時、私は目黒区とか荒川区でこういったコミュニケーションボードをつくっていて、いいなと思って国分寺市でもいかがですかと言ったときに、国分寺市では市民の方と独自に作成している最中であるという御答弁をいただきました。その後どのように活用されているか、今後どのようにするか、お聞かせいただきたいと思います。 254: ◯総務部長一ノ瀬理君)  コミュニケーションボードは障害への対応として作成したもので、ボードに書いてある言葉で意思疎通しながら会話することができるようになっております。このコミュニケーションボードにつきましては、各地区防災センターに配備し、災害時において避難所での活用を想定しております。昨日実施した総合防災訓練においてもこれを展示したところでございます。また、障害団体との懇談会等の場を通じて、コミュニケーションボードやその他の各防災関連サービスに関する情報の提供を行っていくなど、福祉部とも連携しながら周知を進めてまいりたいと考えております。 255: ◯16番(さの久美子君)  せっかく市民と協働でつくっていただいたものです。これを活用するのは災害が起きたときに避難所でということでありますので、使わないにこしたことはないわけですけれども、こういったものがあるということを知っていただく、そして、これは先ほど御答弁いただいたように障害をお持ちの方に、もし避難所に行ったときには、こういうコミュニケーションボードというのが置いてあるので、そこで使っていただきたい。それから避難所運営マニュアルが各学校で作成されておりますけれども、そこで避難所運営に当たる初動要員にも、ぜひこのコミュニケーションボードを国分寺市では作成しているので使っていただきたいというような、こういった啓発も必要かと思いますので、その点を今後よろしくお願いしたいと思います。  それでは、最後の質問に移ります。平和事業について、国分寺市もさまざまな角度から平和事業に取り組んでいただいております。ことしも8月5日から7日まで、市長とピースメッセンジャーが広島を訪問されました。雨の平和記念式典となりましたけれども、参加することで多くのことを感じてくれていたと思っております。9月7日の彼らの平和へのメッセージを発する場である平和祈念行事を楽しみにしていきたいと思います。まず、現段階での市の取り組みをお聞かせいただきたいと思います。 256: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  市では、毎年過去の戦争や被爆の体験、これらを忘れることなく戦争の悲惨さを伝えていくとともに、恒久平和を目指し平和関連事業を実施しているところです。本年は、まずは平和の折り鶴募集に始まりまして、御紹介のありました市長とともに小・中学生ピースメッセンジャーの広島派遣、それにまた付随しまして8月15日の平和祈念式、それと6月中旬より8月下旬まで行いました平和パネルポスター展示会等々を行ってまいったところです。今後は、先ほどさの議員からも御紹介がありましたように今週末、9月7日にいずみホールで例年どおり平和祈念行事を開催いたします。また、来年の2月ごろには語り部の講話も実施する予定でございます。これらにより過去を語り継ぐとともに、世代を超えて平和の意識をつくり上げる機会としていきたいと考えております。 257: ◯16番(さの久美子君)  ありがとうございます。図書館でも本を、原爆だけではなくて平和への、戦争のものとか、こういったものも展示をしていただいております。継続してやっていただいていることには感謝申し上げたいと思います。  ことしの4月25日に広島平和記念資料館が約4年半ぶりに全面リニューアルオープンされました。私もことしの夏に行ってまいりました。実物展示に重点を置く一方、説明文は極力控えたつくりになっており、私も何度も資料館に今まで行ってまいりましたけれども、今回の展示は特に素晴らしいなと感じて帰ってまいりました。印象的であったのは、私は8月3日に行きましたので、ちょうど海外の方が一番多い時期なんです。多くの海外の団体客とはまた別に、外国の方の御家族連れが多くいらっしゃいました。本当に真剣に皆さんがこの展示を見ながら、それぞれ平和というものをどうしていくべきか、どうあるべきかということを考えられたと思うんです。当然、日本人の親子の方もいっぱいいらっしゃったわけですけれども、本当に展示を見ながら親子で平和を語ることは非常に重要であると思っております。また、日本人であるからこそもっと学ぶ必要があるということを感じて帰ってまいりました。  また今回、新たに市民が描いた原爆の絵というものが展示されておりました。従来は写真、パネルが中心でありました。実際に焼けた衣類だとか三輪車だとかお弁当箱だとかがありましたけれども、被爆された方々が御自分の脳裏に焼きついた情景を描いたものであります。ですので、画家が描いた光景というよりも、自分の頭の中にある絵をそのまま、燃え盛る火とか、出てくる人はお一人しかいないとか、本当につらい記憶と向き合いながら絵を描き上げた作品の作者の心の叫びが聞こえてくるようなもので、非常に私も感銘を受けて帰ってまいりました。写真とはまた違う何かというものが絵にはあるんだなと思っております。  被爆地広島も、以前よりさまざまな方面に対しての情報発信を盛んにしていると思われます。こういった絵も、できたら本当に国分寺市の人にも見ていただきたいなと私も思いました。こういった取り組みも、働きかけもお願いしたいところであります。また、かつて質問させていただいたように親子で考える平和を進めていっていただきたいと思います。  例えば平和記念資料館で配布しています平和関連の展示施設等、被爆建物、被爆樹木等見学マップ、これには爆心地であるとか袋町小学校平和資料館なども紹介されており、平和公園と資料館だけではない平和学習の場が提供されております。ぜひ連携していただき、さまざまな情報を国分寺市のホームページにリンクを張るなど、国分寺市からも積極的な情報提供をしていただきたいと思いますが、この点についていかがでしょうか。 258: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  今、御紹介いただいたように原爆の絵や被爆の資料、動画等が平和記念資料館のサイトにアップされて、データベース化されていることは確認してございます。当市のホームページでも、先ほど私が御紹介した平和の取り組みを掲載したページを設けております。今、御紹介された内容について今後リンクを張ったりして市民の方々へ周知を図ることは非常に大切なことだと考えますので、相手方の平和記念資料館とも調整をとりながら、ぜひとも検討して進めてまいりたいと考えております。 259: ◯16番(さの久美子君)  前向きな御答弁、ありがとうございます。国分寺市でつくるというのは大変なことですけれども、まずは市のホームページで見ていただいて情報提供していただいて、そして現物を広島に行って見よう、長崎もありますけれどもそこへ行って見よう、親子でことしの夏は平和学習してみよう、そう思っていただければ非常にありがたいことかなと思っております。学校現場でもしていただいていることでもありますけれども、そういった情報発信を、ぜひ積極的に取り組みをお願いしたいと思います。来年は戦後75年を迎えます。平和を考えることから命の大切さを感じることができるようになると思います。生きていることは難しい、生きていることは、でもすごいことだ。生きたくても生きられなかった人たちがあの時代にいるんだ、自分と同じ世代の人たちが生きられなかった、それをあそこで見て感じていただいて、それを自分の生活に当てはめていただければ本当にいいことかなと、そしたらいじめもきっとなくなっていくのかもしれません。市の積極的な取り組みに期待いたしまして一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 260: ◯議長(皆川りうこ君)  以上でさの議員の一般質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午後3時42分休憩                    午後3時53分再開 261: ◯議長(皆川りうこ君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 262: ◯議長(皆川りうこ君)  続きまして、中沢議員。 263: ◯2番(中沢正利君)  このたび、思いもかけない展開の中で、再び市民の代表の1人としてこの場に立つことになりました。12年前に私の後継としてバトンを託したその人が急逝したことによって、また私のもとにバトンが返されることになろうとは、余りの人生の皮肉に言葉がございません。まだ38歳、彼の魂よ、心よ、安かれと祈るのみであります。  かつての現職のときと比べて、議会の様子も、市長部局との関係も大きく変わったように思います。戸惑うことも少なくありません。そこで、失礼にならないように、また臆病になり過ぎないように、謙虚に誠実に努めてまいりたいと考えております。  市長からの御答弁、さらに所管の理事、部長より補足が必要なら御答弁をお願いすることになりますが、私は最初に通告したテーマに沿って質問を述べます。そこで、念のため申し上げるんですが、大きな項目は3つございますが、1番は市長しかお答えできないと思います。2番も市長の御答弁は(1)、(2)では不可欠ではないかと思っております。3番は(1)、(3)など従来水準を超える施策の展開を求めるものでありますので、やはり市長答弁があってしかるべきものと考えております。  さて、第1のテーマに入ります。これは久しぶりに帰ってきたがゆえに、これでいいんだろうかと思って伺うものです。市長は市議会議員の一般質問の答弁に立つべきではないか、こういうことであります。日本の地方自治あるいは地方政治は、執行機関である市長と議事機関である議会という2つの関係機関でつくられております。そして、この2つとも住民の直接選挙で選ばれてつくられております。この2つの間は上下関係にあるのではなくて、それぞれ独自の権限と役割を持ち、相互にチェック・アンド・バランス、抑制と均衡の関係を発揮しつつ、全体として住民から選ばれた地方自治のための機関としての役割を果たす、これが憲法と地方自治法が規定している我が国の地方自治制度の仕組みであります。これがいわゆる二元代表制と言われるものであります。  しかし、両者の力関係は、数百人の補助職員に支えられながら、情報も予算も指揮命令権も集中している執行責任、あるいは総合的調整権としての市長に大きく傾いているのが実情であろうと思います。したがって、これに対する議事機関が地方自治体の意思決定を議員の合議によって行うという市議会の最も大切な基本的な役割を果たそうとしたときに、これを構成する議員の権限について明確にすることが重要であると考えます。議員の権限で最も大切なものが発言権であります。この発言権は、大別すれば議案に対する可否を前提とした質疑、そしてもう一つは一般質問、緊急質問に分かれるいわゆる質問であります。この議員の質問権について、私どもがよく導きの書としている『議員必携』は以下のように述べております。市町村の重要な意思を決定し、住民にかわって行財政の運営を監視する権能を有する議会の構成員である議員が、行財政全般について執行機関の所信や疑義をいつでもただすことができないと、その職務を十分に果たすことができないから議員固有の権能として与えられているものとしております。そして一般質問は、その自治体の行財政全般にわたって執行機関に疑問点をただし、市長に対して所信の表明を求めることができる、そのためのものであるとしています。これは議長の許可を得て定例会で行うもので、質問の範囲は自治事務、法定受託事務等を問わず、市町村が処理する一切であって、一般行政はもちろん、教育、選挙、農地行政等全般に及ぶものとされております。私どもは、これに一部事務組合に関することも含まれると考えておりますけれども、しかし重要なことは、この議員の権利が保障される上で、対する一方の市長の答弁、所信の表明がなければ、住民を主権者とした地方自治は体現されないのではないか、いわば車が深く脱輪したままで、ハンドルはついているがその役割は果たし得ない、こういう状況にあると言っても過言ではないのではないでしょうか。  資料をごらんいただきたいと思いますが、直近の本年第2回定例会で20人の議員が質問しましたが、市長が答弁にお立ちになったのは1人の議員に対してのみでありました。同様に、以下最近の状況が資料では明らかであります。  そこで、市長の基本認識をお伺いするものであります。もし市長のお考えや改善の意思がおありならば、実行にぜひ移していただきたい、こう思うものであります。 264: ◯市長(井澤邦夫君)  中沢議員とは、私も議員時代に2年一緒に勉強させていただきました。いつも非常に歯切れのいい質問をされて、また、そのときにはずっと通しで御質問されて、市長が答えていたというような記憶もございます。  今、中沢議員からの御質問でありますけれども、私自身は組織を預かっている立場でもあります。そして、副市長、補助職員を指示、またつかさどる立場であります。そういう中にあって、それぞれの役割というものをしっかりと組織の中で果たしていくということが必要であって、そういう中で代表質問、そして一般質問にお答えさせていただいているわけでございます。今、一般質問についてお話がございましたけれども、年度当初に行います代表質問については、私が全てお答えさせていただいているということでございます。  また、今は事前通告ということで御質問いただいておりますので、事前に各部署の職員とともに答弁書を作成し、そして内容がどういうものであるかによってそれぞれ誰が答弁すべきなのか、そしてまた、特に一般質問においてはそれぞれの担当部署の責任である部長が責任を持って答弁するというこの能力、そして醸成も必要でありますので、そういう原則で今、一般質問には御答弁させていただいているところであります。私が、部長答弁ではなくて、副市長答弁じゃなくて、どうしても市長答弁にしなければいけないと判断したものについては私が答弁するということになっております。ただ、一般質問においては非常に多岐にわたり、また実際の個別的、具体的な案件も入ってまいりますので、議員の質問に十分お答えできるような、そんな事前の準備をしてお答えをそれぞれにさせているというところでございます。組織の長である限りは、それぞれの職員の能力アップも図りながら、しっかりと組織全体で行政組織として議員の皆様、議会に対しての答弁をしてまいりたいと、今後ともその姿勢を貫いていきたいと思っているところでございます。 265: ◯2番(中沢正利君)  初めて市長のお考えをお聞きいたしました。わからないではありません。しかし、市長は市民が直接選んだ代表で1人しかおりません。ある人に言わせれば、過去のことは部課長、補助職員が答えられるが、あしたのこと、未来のことは市長しか答えられないんだと。私は、機械的な振り分けではあるかもしれませんが、本質を突いた言葉かと思っています。問題は、議員と市長が自由闊達に政策論議をして、その中に市政発展の大事な芽があると思うんです。そのことに率直に前向きに取り組んでいただくっていうことを改めて求めたいと思います。  したがって、議員のほうからぜひ市長に答弁をと求めた場合には、少なくとも求めた場合にはお答えいただきたいと思うんです。その上で、担当部長なりが補足答弁すると。それから、従来は市長が基本的にはお答えになる。その際に、技術的、専門的なことに及ぶので、市長答弁の後に、以下は、あとは部長が補足答弁いたしますと、市長の最初の一言のコメントなり表明があって補助職員が答えるのならわかります。しかし、のっけからほとんど市長がお答えにならないというのは、私はいかがなものかと思います。もう一回、御答弁いただいて次に移りたいと思いますが、いかがでしょうか。 266: ◯市長(井澤邦夫君)  先ほど申し上げましたけれども、私個人でお答えする部分もありますし、それから組織として全て合意を得てから答えるという形もございます。個人的な意見ということは、なかなか質問に対してその場でということは難しいということでありますので、先ほど申し上げましたけれども、事前にいただいている通告に基づいて私どもが担当部署とよく相談しながら、そしてこの先のことについても総合的な判断が必要なことが多いと思っておりますので、それらを踏まえてそれぞれがお答えしているという状況でございます。 267: ◯2番(中沢正利君)  それでは、私はぜひそのように市長にお答えいただいて、政策論争を大いに活発にやると、そういう議会を目指したいと、こう思っておりますので申し上げておきたいと思います。  2点目に移ります。市庁舎の建設についてのお尋ねであります。これまでの検討状況からしますと、この9月議会を含めた秋にも新庁舎の建設用地の選定について、市としての考え方が示されると理解しております。今、これからそれが行われるとは考えておりませんが、いかがでしょうか。  その点であわせて、庁舎を定める位置について、地方自治法は条例によって定めることを規定しております。したがって、これを移す場合には、市議会の議長も参加して3分の2以上の同意を必要としている、いわゆる特別議決ということであります。また、建設地を変更するに当たっては、住民の利用に最も便利であるように、その内容として交通の事情あるいは他の官公署との関係について適当な考慮を払うべきものとしているのも御承知のとおりであります。そして、過半数の賛成によって決するのではなくて特別決議を要するとしている理由は、その位置について住民の利害に関する点が特に大きいので、決定、変更に当たって慎重にならしめるためとしているのも御承知のとおりであります。  さて、こうして考えますと、半世紀続いた現在の位置から移さなければならない現状変更を不可欠とする相当な理由がなければ、位置は現状を妥当とする考え方は利があると思います。同時に、今の庁舎用地では今後果たし得ない庁舎の機能、役割があるとするならば、それを十二分に明らかにして決すべきだと思います。そうでなければ市民の理解も議会の同意も得られないと思いますが、いかがでしょうか。私が「第一の目標は何か」という問いは、こうした見地からのものであります。  2つ目、(2)です。移設が最も合理的なものであるとの、移設すべきとの市の方針に至った場合、第2段階として跡地利用についての考え方や民意の集約が課題となるでしょう。不可欠だと思います。跡地利用できるから移転しようとの考え方は、本来の趣旨にはそぐわないものだと考えます。事の進め方についてどう考えていらっしゃるのか、その点をお答えいただきたいというのが2番目の問題であります。  さて、3番目です。現在の戸倉一丁目に建設されてから、現在地に市役所の位置が定められてからおよそ半世紀以上が経過しております。1960年代の初めでありました。この間の社会の変化は実に大きいものがあります。この地に定められた歴史的、政治的あるいは文化的な理由で明確なものがあれば、これは尊重すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。まず、この3点についてそれぞれ御答弁ください。 268: ◯市長(井澤邦夫君)  中沢議員のお求めでありますので、最初だけちょっとお話をさせていただきます。  今の庁舎の件については、公共施設等総合管理特別委員会で長く御議論いただいております。そういう意味も含めて、委員会を超える発言については、これから開かれる公共施設等総合管理特別委員会で御説明させていただきたいと思っております。  あと(1)、(2)、(3)の詳細については、担当部長からそれぞれお答えさせていただきます。 269: ◯行政改革等担当部長(中島祥喜君)  1点目ですけれども、庁舎建設に当たって、現在の庁舎用地、こちらで足らないものということで考えますと、まず防災的な要素として空間的な広さが足らないかということも考えております。その上で、新庁舎建設基本構想においてですけれども、基本理念として「暮らしと命の支えになる」を掲げており、基本方針として「頼りがいのある」を位置づけ、その姿勢として災害対策拠点として災害時の事業継続計画に配慮し、どんなときでも対応できる万全の性能・機能を確保するとしています。また、基本構想では近年相次いだ地震を例に挙げ、災害対策の拠点として庁舎機能の向上が求められるとしております。  2点目ですけれども、市庁舎が移転した場合ということです。こちらは、過去これまで、つい最近ありました副市長懇談も含め多くの市民の声を聞いてまいりました。当然庁舎用地としては現有地と、泉町都有地という2つの候補地を示させていただいております。その中で、泉町へ行く場合は、こちらの敷地についてどう考えているのかというような市民の声がございました。そういう声もございましたので、こちらのほうは第2回定例会において公共施設等総合管理特別委員会で報告させていただきましたサウンディング型市場調査というものを7月、8月にかけております。今、その検討結果をとりまとめており、今定例会の公共施設等総合管理特別委員会で御報告させていただいて、一定程度、民間事業からどのような提案があったかということをお示ししたいと考えております。その上で展開を進めていきたいというところでございます。  あともう一点、3点目ですけれども、現在の用地に庁舎が来たというところでございますが、こちらは昭和35年3月に庁舎の位置改正条例が上程されたときの町議会の議事録を確認させていただきました。こちらの議事録では、当時は人口がふえて町から市へ移り変わる時期であり、町役場の業務もふえていたため庁舎が手狭になっていました。そのため、移転建替えという方針のもと、庁舎の近隣の複数の候補地を探し、結果として現庁舎用地で確保できたという経緯でございます。今現在の庁舎用地、こちらのほうが絶対ということで進めたということではないというようなことは確認できています。
    270: ◯2番(中沢正利君)  ありがとうございました。3番目から行きましょう。この現在の場所がここでなければならない特別な意味合いというよりは、用地の都合ですね。しかも、資料を拝見しますと別な場所を第1候補として予定していたが、不都合になり、ここになったというような経過を伺いますと、ここに特別にこだわる歴史的な経過はなさそうだと考えてよかろうと思います。  そこで別な質問に移るわけですが、私がこれからの新庁舎に期待する機能と役割について最も欠くべからざるものと考えているのは、部長がお答えになったように市民の命と財産を1人でも多く、1つでも多くこれを守り抜くにふさわしい拠点はいかにあるべきかと、その拠点をつくる、建設するに当たってどれだけの条件が獲得、確保できるのかということだと思います。その点で第1の目標は何かということにもかかわるわけですが、近い将来、しかも確実に発生すると言われている大災害からの防災拠点としての機能と役割、これを的確に果たすにはどこがいいのかという問題だと思うんです。これまでの市民アンケートの問いかけでも、部長がお答えになったように答えが集約されておりますが、どちらかというと防災拠点としての市役所自身の耐震性や堅牢性、ここがポイントになっているように見受けられます。しかし大事なことは、全市民を視野に入れたときに、本当に命を守る、財産を守る上でどういう役割を果たしていくのかということが私は一番のポイントだと思います。この間の北海道から東北、関西そして九州までに及ぶ大災害、大震災からよくよく学び検討することが必要だと思います。ちなみに本市の防災計画によれば、市長が先ほどお答えになりましたように多摩直下型あるいは立川断層帯地震によって想像を絶する被害が想定されております。今さらと言わずに目を向けるべきだと思いますので触れたいと思うんです。なお、おとといから皆さんが御奮闘いただいた防災訓練、本当にお疲れさまでございました。新たな教訓、課題、学ぶべき点が多々あったということだと思います。  この防災計画が示している設定条件のもとで、建物の全壊あるいは半壊は5,600棟を超えます。焼失棟数が8,800を超える、実際に避難生活を余儀なくされる方が2万人の疎開を除いても3万8,000人に及ぶと、こういう大規模なものであります。この結果、倒壊と火災とによる死者はあわせて187人ですが、無視できない最近の厳しい現実は関連死の多さです。ところが、この計画には関連死は直接推定されておりません。しかし現実は悲しいかな、いわゆる今申し上げた180人の死者が出る場合に数倍、場合によっては10倍近くの関連死が報告されているというのがこの間の実態であります。したがって、迅速で正確で的確な応急対策、応急支援等々は防災対策本部のかけがえのない役割と機能と、まさにここの役割いかんで市民の命と財産の行方が決まるといっても過言ではないと思います。  これらの全てが災害対策本部の機能と役割に求められるわけですが、これを担うだけの人的な能力や質と量が必要になります。恐らく広域的な災害として起こるでしょうから、国分寺市は国分寺市民のためだけに働くことが許されないかもしれないし、また、そう思ってもそれを果たし得ないほどの規模の被害もあり得ると思うんです。首都直下型地震の場合に、内閣府中央防災会議が提案といいますか示している資料によりますと、首都直下地震で都区部の一般道は極度の交通麻痺が数日続く、厳しい渋滞は数週間続く。地下鉄は1週間程度の運行停止になりますが、JR在来線及び私鉄は1カ月程度の運行停止の可能性があるという厳しい姿を示しています。  こうなりますと、その応急対策を具体化するために何よりも急がれているのが宅地の危険度の判定、あるいは住宅そのものの倒壊、全壊であるとか半壊であるとか、こうした危険度の判定等が急がれる専門的な仕事になると思います。電車が動かなければ車で、国土交通省の調整のもとにそうした能力のある方々が全都的あるいは全国的に車で集中することが認められます。そうなると、やはりスペースの問題、場所の問題等は極めて重要なポイントにならざるを得ない実態があります。ここの調査判定が速やかに行われないと、例えば避難所が足るのか、足らないのか、あるいは仮設住宅、避難住宅をどのくらいつくったらいいのか、必要な支援物資はどこにどのくらい必要なのか等々、災害対策本部に求められている応急的な基本的な業務、文字どおり命に直結しているこの仕事の方針が定まらないことになるわけです。こういう機能や役割を果たす場所が、対策本部が置かれている庁舎になると思うんです。  そういう点で、私は場所を決める問題は、すなわちどういう役割が必要なのかという問題を議会にも市民にももっとリアルに、あるいは具体的に市のこれまでの方針に立って示す必要があるんだと思うんです。示さないと、どっちがいいのかという、いわゆる場所の問題だけに議論はなりがちだと思います。その点で、今後の進め方、求められる機能等についてどうお考えになっているのか、ちょっと長々と申し上げましたけれどもお答えをいただきたいと思います。 271: ◯行政改革等担当部長(中島祥喜君)  今後庁舎に求める、また置かれる災害対策本部に求められるものという御質問だと思います。こちらは、先ほどお話しさせていただきました国分寺市新庁舎建設基本構想を策定しております。こちらでも大きな視点として防災性ということで、こちらに力を置いた形で基本構想をつくり、2つの用地の比較をしているというところでございますので、中沢議員がおっしゃっているような防災に対しては最重要課題として捉えて、今、検討しているところでございます。 272: ◯2番(中沢正利君)  市長、御答弁はありませんか、いいですか。じゃあ、副市長、お願いします。 273: ◯副市長(内藤達也君)  今、中沢議員が御指摘のとおり、防災にかかわる反応というのか、市民の皆さんの関心は非常に高いものがございます。懇談会をやっていても、庁舎の権能として一番最初に求められるのは防災でございます。防災というのは、御指摘のとおり、建物だけが堅固であればいいということではないと思っております。さまざまな防災関係機関との連携、あるいは都や国との連携をどうやって図ればいいのかというようなところから、当然位置的なもの、周辺の環境、さまざまなことが考えられると思いますので、そういったことを含めて、現在そのようなことを踏まえて方向性を導き出そうと考えているところでございます。 274: ◯2番(中沢正利君)  そういうことになるんだと思うし、そうしなければならないと思います。  2番にかかわる再質問になるんですが、基本問題、つまり機能と役割等についてうんと前に突き出した議論の結果、それを担う場所はどこかという問題が第一だと思うんです。その結果によって、その跡地が生ずる場合には、それがまた大きな課題になってくると。手順といいますか、順番としては、私はそういうことじゃないかと思うんです。ともすれば、跡地の利用のためにというと言い過ぎかもしれませんが、順番が逆になる議論も、ないわけではないと思います。余りに当然のことだとは思いますが、それでよろしいと思いますが、いかがですか。 275: ◯副市長(内藤達也君)  御指摘のとおりだと思っています。そういった意味では、非常に難しい局面がこれまで展開されてきたんだろうと思いますし、それぞれの配慮が必要だと考えて、私どももここまで参りました。配慮というのは当然2つの用地に対して、余りにも限定的な答弁、それから方針はさまざまな要因をしっかりつくってきた上で導き出すということが大前提だったということがございますので、跡地の利用ということがあって両用地を比較するというようなことは控えてまいりました。ここで市民の皆さんや、懇談会を通しての御意見の中で、跡地なくして考えられないだろうという御意見をいただきました。そういったことから、この7月、8月にサウンディング調査をさせていただいて、ここを移転した場合、どのようなものが考えられるのかというような調査を民間の方にしていただきました。さまざまな提案をいただき、こちらの周辺にお住まいの皆さんが心配している内容、これを払拭できるような提案、そういったものもお受けしたと理解しておりますので、それも踏まえて検討していきたいと考えています。 276: ◯2番(中沢正利君)  微妙なずれが、聞きようによってはあるというような気もいたします。ただ、市民の中にそういう不安や、あるいは期待があるのは事実だと思いますし、これまでの意向調査等にもそれが濃く反映されていると思います。  問題は、公共施設等に関するさまざまな市民要求もありますし、市も一定の政策がございます。したがって、これを機会にということになると、庁舎が持っている本来の果たすべき役割等の議論が深められないまま、場所の選定に専ら話題が走っていくっていうことに多少の不安を私は持っていると。100年使う庁舎に、あるいはそれ以上、その庁舎そのものはどういうものをつくるの、何が必要なのかという議論を深めること抜きにそういうことになってはいかがなものかという点を心配しているということであります。そこがきっちり押さえられれば見失うことはないと思います。よろしくお願いしたいと思います。  なお、先ほど触れた危険度判定士等は市の職員、国分寺市は、たまたま私が浪人中に建築指導課ですか、そういう建築指導にかかわる事務を市が行うようになりました。したがって、そこで働いている方々などは率先してこうした期待に応えることができる資質といいますか、専門的な知識、知見をお持ちになるんだと思います。しかし、その他の方々は意識的な養成が日ごろからないと、いざという時に応えられないという問題だと思うんです。だから、国土交通省は広域的に調整して送るわけです。しかし、非常に難しい仕事だと言われています。先般、国土交通省がマニュアルを出して、それは宅地危険度の判定ということで、例えば上物がしっかりしたように見えても、宅地に亀裂が入っていたり、あるいはずれていたりした場合には、余震に耐えられるかどうかという問題になります。したがいまして、そういう専門的な知見がどうしても必要になると。それから上物がついても、梁のどこが壊れて、あるいはどこがゆがんでいるのか等は、今の現状と、それからごく近いうちの余震に耐え得るかどうかなども含めて専門的な知見が必要になるということです。  1組2人とか3人で仕事するそうです。なぜなら、全壊と半壊では当然その後の罹災の各種の手当てや支援策ががらっと変わってまいります。したがって、それがあっちとこっちでは判定が違うということは避けなければなりません。そのため、1人じゃなくて2人とか3人でやる仕事だということになります。そうなりますと、これはぜひ市長か、副市長でも結構なんですが、この際伺っておきたいのは、この間、大震災があちこちで起こっています。国分寺市は、私が聞くにつけては比較的率先して支援の職員を派遣していると見受けられますが、この仕事にかかわる経験を積んで、いざという時に国分寺市の地元で役立てるように、そういう見地からも積極的に被災地への職員の派遣は、私は考えるべきだと思うんです。ちょっとテーマから外れますので、これは提案ということで、ぜひ御検討いただきたい大切な問題ではないかとは思います。そのための人員が例えば30人、40人という規模で仮に派遣されても、最短でも10日とか、あるいは2週間とかやそれ以上の時間がかかるようです。その間に市民は自分の命を自分で、あるいは支え合って守らなければいけないわけですが、しかし一刻も早く応急支援の基本方針、基本計画をつくる大事なデータとして、この作業は本当に大事だと思うんです。そういう意味で、四、五十人の方々が駆けつける駐車場、あるいはそういう物資のスペース、多分昼間は一生懸命働いていただいて、日が沈むころにはパソコンにデータを入力して、そして夜遅くまでかかって1日の仕事が終わるっていうことになるでしょう。そういう場所は、最低でも教室1部屋以上のそういう場所が必要だというのは当然なんです。そういうことなども含めて、考えれば考えるほど無駄がないというと変なことなんですが、大事なことだと思います。  次に移ります。緑の、とりわけ樹林地の確保、保全策についてであります。国分寺市が守り続けようとし、また公園等の充実、拡大のために定めた諸計画、諸方針はたくさんあります。私、その一部をきょう持ってきました。これは皆さんも御存じのはずであります。例えば緑の基本計画実施計画があります。それから地球温暖化防止行動計画、これもかかわってまいります。公園・緑地の総合的な維持管理計画があります。第二次国分寺市環境基本計画、それから環境報告書。大もとになっている国分寺市総合ビジョンとか都市計画マスタープラン、御承知のとおりです。これらはいずれも市民の暮らしのために、環境のためにかけがえのないものとして緑や樹林地はうたわれています。そして、どれもこれまでの到達と一定の達成のための計画や目標が定められています。だから、これ一つ一つを拝見しますと我が意を得たりと、こういう思いで私も拝見しています。市民もこれに基づいて、さまざまな分野でさまざまな方々が努力をされていると思います。  しかし、そのうたわれている目標で共通しているのはいずれも達成できない、達成できないで繰り延べるだけではなくて、逆に現状に合わせて目標が修正されていくと、こういう悲しい現実があるわけです。緑被率の問題一つとっても、私が現職当時は40%、健康で文化的な歴史と文化のまち、国分寺市民の暮らしの上で、40%の緑被率は必要だと、これを守るんだと本会議で堂々と答弁がございました。今は、これはもう25%を割るんじゃないかという心配がございます。事ほどさように、必要だということで異議、異論はないにもかかわらず、確実に、ある意味では着実に樹林地や緑が減少を続けているというのは悲しい現実だと思うわけです。改めて、市民共通の宝としてこの樹林地の位置づけを明確にして守りぬくんだと、もうこれ以上減らさないんだと、そういう決意と政策を掲げる必要があると思います。まず、その点で市長から御答弁いただけると市民は安心できると思いますが、いかがでしょうか。 277: ◯建設環境部長中村隆生君)  今、御指摘のあったとおり本市には武蔵国分寺など歴史的な資源と一体となった林や国分寺崖線の緑、武蔵野の面影をしのばせる雑木林などが多々あります。そして緑被率等々につきましても、今、中沢議員がおっしゃったように40%近い目標が、今は26%以上という形でかなり下がってきているという実態もございます。既存の緑というものについては、市民のかけがえのない財産であり、未来に向けて確実に引き継いでいきたいというところに関しましては、我々としても思っているところでございます。これらの歴史、文化に恵まれた樹林地、緑は、環境保全や生態系の保全、レクリエーションの場、防災、景観形成、教育学習の場などさまざまな役割を担っており、そのような国分寺市らしさ、個性のあるまちづくりを進める上でも重要な財産であると思っております。そういった部分で守っていく必要性はあると考えているところでございます。 278: ◯2番(中沢正利君)  本当にそうだと思います。問題は、そのための有効な施策展開がどうあったらいいのかというところが悩ましいと思うんです。したがって、この位置づけを本当に高めて、市の決意や姿勢が広く市民に受けとめられるようにするにはどうしたらいいかということがあると思います。  2番目の問題に移りますけれども、今の国分寺市の緑について考えた場合に、特に樹林地等は国分寺市の崖線上、あるいは屋敷林等々として貴重に、しかもところによっては断続的になっていますし、ほとんど「いや……」と思うようなところもございます。それを補う貴重なものとして民地を使用貸借契約としている公園緑地が市内に10カ所、8,730平方メートルございます。忘れていけないのは4年前の年末、新町三丁目のひばり児童遊園が、関係の努力にかかわらず閉鎖せざるを得ないという事例がございました。当時の担当も、市民の方も、それからかかわっている議員もみんなで相当頑張ったけれども、なかなか難しい問題がございます。地主の御厚意を受けて長い間使っていたのに有効な対策が打てないため、あるいは逆に大きな迷惑を場合によっては地主におかけすることになる場合があります。市民には失望を与えてしまう、こういうことになります。したがって、あらかじめ関係の理解と協力のもとに計画的に対応する以外に道はないと思います。  しかし、私有地でありますので非常にデリケートな問題が当然含まれています。特に相続が発生した場合などに現実的な対応策が迫られるということがあるだけに、非常にデリケートな要素があります。では、そういう問題が発生するまで祈っているのかと、それだけでいいのかということがあります。したがって、この点についてどうお考えでしょうか。私は、可能な限り守るんだという決意と政策を明確にしながら市民の理解と協力を得るという広い大きな努力とあわせて、個別的にもそういう御相談ができるところから積極的にしていくということが不可欠だと思います。どのようにお考えでしょうか。 279: ◯建設環境部長中村隆生君)  今、御指摘のとおり、民有地を借用して開放している公園や緑地というのは、今10カ所ございます。その中には個人でお持ちの部分もございますし、企業の方がいらっしゃるという状況もございます。そういった中で、借りている期間が期限を迎える際には毎回のように引き続きの契約を出来るように所有の方、あるいは企業の方等とお話をさせていただき、緑の確保あるいは保存というような意味合いで借用させていただくようなところについてはお願いをしているところでございます。そういった中で、今この10カ所が借りられているというようなところがございます。しかしながら、今お話があったように個人の持ち物という形になりますと、相続が発生したり、いろいろな諸般の事情でどうしても返却を願いたいというような状況もあるというのも実態としてございます。それが、過去にありましたひばり児童遊園もそういう形でございました。  また、その中にはひばり児童遊園も緑の基本計画という中で身近な公園の整備検討という部分の位置づけとなっていなかったというところについても、これはその中でも議論になった部分と記憶しているところでございます。今、お話があったように今後保存していく部分という形になれば一定の費用等もかかってくる、あるいは経費の確保という部分もあると考えております。そういった部分、全体を考えながら、今後もこの計画等についても検討してまいりたいと考えているところでございます。 280: ◯2番(中沢正利君)  土地の使用貸借契約は所有にとっては固定資産税等の負担が軽減されると。お金が要らないという人もいなくはないのは承知しています、いろいろな関係で。しかし、かけがえのない役割を実際に果たしている、市民からも愛されている、子どもたちにとっては本当に必要不可欠というものがそれだけでいいのかということも思います。特に樹林地などが含まれているような場合に、維持管理等の経費はかかります。これらを含めてもっと市の熱意、決意が裏づけられるような支援策について考えることは必要じゃないのかと、こう思うんです。それらの検討はいかがでしょう。財政問題があるということもあるでしょうし、そういうお金をもらったりする契約になると、いざというときに返してくれないから嫌だよと、こういう方もいないわけじゃないかもしれません。いろいろなことがあると思いますが、御理解をいただき協力していただいて、場合によっては有効な支援策についても考える必要があるじゃないかと思うんですけれど、いかがですか。 281: ◯建設環境部長中村隆生君)  今、私から御説明させていただいた10カ所につきましては、基本的には民有地を借りて公園や緑地という形にしておりまして、その整備に関しましてもお話をしながら、我々でできる範囲はやったりとか、そういう形での運用というのは図っているところでございます。  あとは屋敷林だとかそういう部分につきましては税の減額等々の対応で、その管理については所有の方にやっていただいているというのが現実となっております。そういった部分でなかなか保存が難しくなっているところもあるのかなと、管理上の難しさ、落ち葉が落ちればその落ち葉に関する対応とかが難しいというところも地権の方ともお話をさせていただいたところでございます。非常に難しいところではございますけれども、現状ではその対応という形で行っているところがございます。また改めましてそういうものが研究できるのか、検討できるのかという部分についても、また考えてまいりたいと思います。 282: ◯2番(中沢正利君)  そういう善意によるところが大変大きいというのが現実です。  その点で、3番目の項目になりますが、これ以上の緑の削減をストップしたいという共通の願いのために、農地ももちろんですけれども、最も支援の弱い、あるいは経済的での生産性が十分見込まれない、しかし環境の上では非常に大きな役割を果たしているという樹林地は、一度なくしたら恐らく回復は難しいと思います。この樹林地について、改めて市長の政策や決意を明確にする上でも、そして先程来るる議論している実効ある施策を実際上展開していく原資を常に確保して、市民の前に具体的な決意としても示していくと、そういう意味で一般会計の1%を緑と水と公園整備基金とするという決断を求めたいと思います。  これが開発に供されるという場合は公有化していく原資になるでしょうし、維持管理についても一歩踏み込んだ支援策を具体化、実現する担保にもなると思います。現状は、資料が示すようにまちづくり条例による協力金が積み立てられるものとなっています。しかし、過去5年間で、年間に直せば860万円弱の増額にしかなりません。悲しいかな、開発等によってもともとあった緑などが失われた結果として協力金をいただいて、そしてこれが基金になると、喜んでいいのか、あるいは悲しむべきなのか、矛盾した側面があります。私は、これはこれでもやむを得ないと思いますが、しかし市の本気度を示すという点で1%問題というのは非常にわかりやすくて、ある意味では非常に決意をあらわすものとして大事なことではないかと思うんです。これは財政論をお尋ねするんじゃなくて、政策的な問題なのでぜひ市長にお答えいただければと思います。 283: ◯政策部長塩野目龍一君)  御提案の趣旨は理解しているところです。この基金にどれくらい積み増したかというのは、これは全体の予算額と今後の実施を予定している事業のさまざまな関係、総合的なバランスを考慮して進めていく必要があると考えています。そういったことから、ここ数年は災害や急激な経済変動など突発的な事象や資金不足等に対応するため、財政調整基金、公共施設の整備修繕等を目的とした公共施設整備基金に重点的、優先的に積み増しを行ってきております。  ただ、緑と水と公園整備基金につきましても積み増しを行っていないわけではなく、毎年一定の額を積み増ししております。先ほど中沢議員から年間800万円程度だというお話がありましたが、平成30年度末で約1億3,000万円ほどの基金残高を確保しているという状況にあります。 284: ◯2番(中沢正利君)  財政運営上の問題として考えると、今お答えになったようなことになるんだと思います。私が言っているのはそういう意味じゃないというのはおわかりいただいているとは思います。だから市長しか答えられないんじゃないのと、こう言っているわけです。  時間がもうありませんので、結果的に基金は増えていないし、圧倒的に足りないです。繰り返しますけれど決意を、あるいは政策の位置づけの転換を示すものとしても非常に大事じゃないのと、こう言っているので、また後日にしたいと思います。  時間となりました。戸倉公園は、前回中山議員への御答弁で、従来の経過から見ると踏み込んだ積極的な御答弁がありました。その進捗等については、また委員会でお尋ねすることにいたします。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。                   (拍手するあり) 285: ◯議長(皆川りうこ君)  拍手はおやめください、傍聴の皆様。今、注意いたしました。拍手はおやめくださいと注意いたしました。  以上で中沢議員の一般質問を終わります。     ────────────────── ◇ ────────────────── 286: ◯議長(皆川りうこ君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                (「異議なし」と発言するあり) 287: ◯議長(皆川りうこ君)  御異議なしと認めます。よって本日はこれにて延会することに決しました。  次の本会議は、あす午前9時半から開きます。  本日はこれにて延会いたします。                    午後4時53分延会 発言が指定されていません。 Copyright © Kokubunji City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...