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  1. 国分寺市議会 2016-06-01
    平成28年 第2回定例会(第1日) 本文 開催日: 2016-06-01


    取得元: 国分寺市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-20
    検索結果一覧に戻る トップページ 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成28年 第2回定例会(第1日) 本文 2016-06-01 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別ウィンドウ表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 299 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 2 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 3 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 4 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 5 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 6 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 7 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 8 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 9 : ◯8番(甲斐よしと君) 選択 10 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 11 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 12 : ◯教育長松井敏夫君) 選択 13 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 14 : ◯教育長松井敏夫君) 選択 15 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 16 : ◯教育長松井敏夫君) 選択 17 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 18 : ◯教育長松井敏夫君) 選択 19 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 20 : ◯教育長松井敏夫君) 選択 21 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 22 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 23 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 24 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 25 : ◯教育長松井敏夫君) 選択 26 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 27 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 28 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 29 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 30 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 31 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 32 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 33 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 34 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 35 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 36 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 37 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 38 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 39 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 40 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 41 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 42 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 43 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 44 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 45 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 46 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 47 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 48 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 49 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 50 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 51 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 52 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 53 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 54 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 55 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 56 : ◯14番(秋本あすか君) 選択 57 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 58 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 59 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 60 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 61 : ◯行政改革等担当部長(可児泰則君) 選択 62 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 63 : ◯行政改革等担当部長(可児泰則君) 選択 64 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 65 : ◯行政改革等担当部長(可児泰則君) 選択 66 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 67 : ◯都市建設部長(大澤康雄君) 選択 68 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 69 : ◯都市建設部長(大澤康雄君) 選択 70 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 71 : ◯都市建設部長(大澤康雄君) 選択 72 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 73 : ◯都市建設部長(大澤康雄君) 選択 74 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 75 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 76 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 77 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 78 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 79 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 80 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 81 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 82 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 83 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 84 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 85 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 86 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 87 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 88 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 89 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 90 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 91 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 92 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 93 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 94 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 95 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 96 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 97 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 98 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 99 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 100 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 101 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 102 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 103 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 104 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 105 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 106 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 107 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 108 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 109 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 110 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 111 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 112 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 113 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 114 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 115 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 116 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 117 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 118 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 119 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 120 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 121 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 122 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 123 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 124 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 125 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 126 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 127 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 128 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 129 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 130 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 131 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 132 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 133 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 134 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 135 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 136 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 137 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 138 : ◯政策部長(水越寿男君) 選択 139 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 140 : ◯政策部長(水越寿男君) 選択 141 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 142 : ◯政策部長(水越寿男君) 選択 143 : ◯17番(本橋たくみ君) 選択 144 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 145 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 146 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 147 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 148 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 149 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 150 : ◯都市計画担当部長(中村秀雄君) 選択 151 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 152 : ◯都市計画担当部長(中村秀雄君) 選択 153 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 154 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 155 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 156 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 157 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 158 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 159 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 160 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 161 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 162 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 163 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 164 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 165 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 166 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 167 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 168 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 169 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 170 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 171 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 172 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 173 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 174 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 175 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 176 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 177 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 178 : ◯環境部長(佐藤一幸君) 選択 179 : ◯5番(吉田りゅうじ君) 選択 180 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 181 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 182 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 183 : ◯20番(さの久美子君) 選択 184 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 185 : ◯20番(さの久美子君) 選択 186 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 187 : ◯20番(さの久美子君) 選択 188 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 189 : ◯20番(さの久美子君) 選択 190 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 191 : ◯20番(さの久美子君) 選択 192 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 193 : ◯20番(さの久美子君) 選択 194 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 195 : ◯20番(さの久美子君) 選択 196 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 197 : ◯20番(さの久美子君) 選択 198 : ◯都市計画担当部長(中村秀雄君) 選択 199 : ◯20番(さの久美子君) 選択 200 : ◯都市計画担当部長(中村秀雄君) 選択 201 : ◯20番(さの久美子君) 選択 202 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 203 : ◯20番(さの久美子君) 選択 204 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 205 : ◯20番(さの久美子君) 選択 206 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 207 : ◯20番(さの久美子君) 選択 208 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 209 : ◯20番(さの久美子君) 選択 210 : ◯総務部長(塩野目龍一君) 選択 211 : ◯20番(さの久美子君) 選択 212 : ◯市長(井澤邦夫君) 選択 213 : ◯20番(さの久美子君) 選択 214 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 215 : ◯20番(さの久美子君) 選択 216 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 217 : ◯20番(さの久美子君) 選択 218 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 219 : ◯20番(さの久美子君) 選択 220 : ◯子ども家庭部長(根本裕之君) 選択 221 : ◯20番(さの久美子君) 選択 222 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 223 : ◯20番(さの久美子君) 選択 224 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 225 : ◯20番(さの久美子君) 選択 226 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 227 : ◯20番(さの久美子君) 選択 228 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 229 : ◯20番(さの久美子君) 選択 230 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 231 : ◯20番(さの久美子君) 選択 232 : ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君) 選択 233 : ◯20番(さの久美子君) 選択 234 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 235 : ◯市民生活部長(小川恵一郎君) 選択 236 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 237 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 238 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 239 : ◯18番(新海栄一君) 選択 240 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 241 : ◯18番(新海栄一君) 選択 242 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 243 : ◯18番(新海栄一君) 選択 244 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 245 : ◯18番(新海栄一君) 選択 246 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 247 : ◯18番(新海栄一君) 選択 248 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 249 : ◯18番(新海栄一君) 選択 250 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 251 : ◯18番(新海栄一君) 選択 252 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 253 : ◯18番(新海栄一君) 選択 254 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 255 : ◯18番(新海栄一君) 選択 256 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 257 : ◯18番(新海栄一君) 選択 258 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 259 : ◯18番(新海栄一君) 選択 260 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 261 : ◯18番(新海栄一君) 選択 262 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 263 : ◯18番(新海栄一君) 選択 264 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 265 : ◯18番(新海栄一君) 選択 266 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 267 : ◯18番(新海栄一君) 選択 268 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 269 : ◯18番(新海栄一君) 選択 270 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 271 : ◯18番(新海栄一君) 選択 272 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 273 : ◯18番(新海栄一君) 選択 274 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 275 : ◯18番(新海栄一君) 選択 276 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 277 : ◯18番(新海栄一君) 選択 278 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 279 : ◯18番(新海栄一君) 選択 280 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 281 : ◯18番(新海栄一君) 選択 282 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 283 : ◯18番(新海栄一君) 選択 284 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 285 : ◯18番(新海栄一君) 選択 286 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 287 : ◯18番(新海栄一君) 選択 288 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 289 : ◯18番(新海栄一君) 選択 290 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 291 : ◯18番(新海栄一君) 選択 292 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 293 : ◯18番(新海栄一君) 選択 294 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 295 : ◯18番(新海栄一君) 選択 296 : ◯都市建設部長(大澤康雄君) 選択 297 : ◯教育部長(本橋信行君) 選択 298 : ◯議長(須崎 宏君) 選択 299 : ◯議長(須崎 宏君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: ◯議長(須崎 宏君)  おはようございます。  本日の会議に先立ちまして、皆様にお願いを申し上げます。  国分寺市議会といたしましても、このたび熊本地震でお亡くなりになりました方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。皆様に御起立をいただきまして、1分間の黙祷をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  黙祷。                   ( 黙   祷 ) 2: ◯議長(須崎 宏君)  黙祷終わります。  御協力ありがとうございました。御着席ください。     ────────────────── ◇ ──────────────────                    午前9時39分開会 3: ◯議長(須崎 宏君)  ただいまの出席議員は24人であります。  これより平成28年国分寺市議会第2回定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。     ────────────────── ◇ ──────────────────            日程第1 会議録署名議員指名 4: ◯議長(須崎 宏君)  日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。  会議録署名議員に、   21番 高橋 りょう子  議員   22番 なおの   克  議員   1番 幸 野 おさむ  議員   2番 岡 部 宏 章  議員
     を指名いたします。     ────────────────── ◇ ──────────────────            日程第2 会期決定 5: ◯議長(須崎 宏君)  日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。今定例会の会期は本日から6月23日までの23日間といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                (「異議なし」と発言する者あり) 6: ◯議長(須崎 宏君)  御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月23日までの23日間と決定いたしました。     ────────────────── ◇ ────────────────── 7: ◯議長(須崎 宏君)  この際、御報告いたします。  諸般の報告につきましては、別紙お手元に配付のとおりであります。     ────────────────── ◇ ──────────────────            日程第3 陳謝について 8: ◯議長(須崎 宏君)  日程第3、陳謝について、議題といたします。  この際、甲斐議員から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。甲斐議員、登壇して、発言を願います。                  (8番 甲斐よしと君登壇) 9: ◯8番(甲斐よしと君)  私は、5月9日13時からの議会運営委員会の開催を失念しており、届け出をせず欠席してしまったことに、改めて議会並びに関係各位、市民の皆様におわびをさせていただきます。申しわけありませんでした。  今後、このようなことがないよう、反省して、身を引き締めてまいります。     ────────────────── ◇ ──────────────────            日程第4 一般質問 10: ◯議長(須崎 宏君)  日程第4、一般質問を行います。  質問は、通告順に質問席にてお願いいたします。  では最初に、秋本議員、どうぞ。 11: ◯14番(秋本あすか君)  それでは、第2回定例会の一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  まず初めに、1番、総合教育会議について、お伺いいたします。  初めに、(1)市民との協働で子育ち・子育て支援を進めるためにです。  総合教育会議のテーマとして、協働で子育て支援や子育ち支援策について考えることができないかということについてなんです。  総合教育会議ですが、教育委員会と市長部局との連携を目的に、昨年度から開始された事業です。平成26年に出されました文部科学省からの通知には、その協議事項につきまして、「教育を行うための諸条件の整備、そして、その他の地域の実情に応じた教育・学術文化の振興を図るために重点的に講ずべき施策」と例示があります。また、開催の目的については、「地域の教育の課題やあるべき姿を共有し、より一層、民意を反映した教育行政の推進を図る」と記載があります。この総合教育会議をより意義あるものにするために、として、どう取り組んでいくのか、それにより大きく成果が異なってくるのではないでしょうか。  また、多くの市民に実態や実情を知っていただき、まちづくりの視点で大きく捉え、市民の力をおかりする、協力し合うという考えに立つことはできないかと考えております。  昨年の国分寺でのテーマですが、学校教育懇談会についてや、子どもの学力の向上について、そして、大綱に基づく今後の教育についてなど、春、夏、秋と3回開催されました。この会議は公開で行われていますが、3回の傍聴者は合計で14人と、私は残念ながら少し少ないのではないかと感じた次第です。  それでは、今年度の総合教育会議についてお伺いいたしますが、今年度の開催時期と開催回数について、御説明をお願いできますでしょうか。 12: ◯教育長松井敏夫君)  総合教育会議の開催日数等についてのお尋ねでございますけれども、昨年の第3回のときに、平成28年度については基本的に2回と、かつ緊急に開催する事態が生じた場合には、それに加えていくということを決めてございますので、ことしは基本的には2回を予定しております。第1回は8月4日ということで、ひかりプラザのほうで行うことになります。 13: ◯14番(秋本あすか君)  それでは、今年度は昨年度より1回少ない設定となっていますが、その理由があれば、お聞かせいただけますか。 14: ◯教育長松井敏夫君)  先ほど申し上げました、昨年度は第3回で協議をした際に、初年度については、国分寺の教育の施策に関する大綱を策定をするという大変重い大きな課題がございました。これが一定のまとまりを見ましたので、次年度については、基本的に年2回と、また緊急の場合にはということで決定をして、1回減ったわけでございます。 15: ◯14番(秋本あすか君)  それでは、今年度のテーマについて伺いたいと思います。  現在決定中のテーマについて、どのようにしてそのテーマになったのか、また、どのように決めていらっしゃるのかということについて教えてください。 16: ◯教育長松井敏夫君)  総合教育会議の今年度のテーマでございますけれども、まだ決まっておりません。これは市長部局の担当部署と教育委員会事務局とでテーマについて事前に取りまとめをして、調整をして、その後決まって、開催の運びとなるということでございます。  ただ、これは教育長の考えですけれども、今、大きな課題として、公共施設の再配置計画等がのほうでも検討されていて、これは教育施設も大いにかかわってくることでございますので、今年度はそういったことにも触れながら会議が進むのかなというような所感を持っております。 17: ◯14番(秋本あすか君)  今年度のテーマになり得るものが、今、お話にありました公共施設の再配置計画などについて。こちら、学校施設や公民館など、教育委員会の部門における管轄があることはよくわかっております。また、このテーマは、の全体から考えても非常に大きく、市民参加で議論してもよいのではないかというふうにも考えております。  そこでお聞きしたいのですが、現在でも会議は公開されているのですが、もっと広く市民参加を進めるような方法をとっていくようなこと、そうしたことについてはお考えがありますでしょうか。 18: ◯教育長松井敏夫君)  これは総合教育会議の立ち上げのときの目的、性格といったものにもはっきりと書かれていると思うんですが、今まで教育委員会の施策については教育委員会で、市長部局と十分な連携がとれていなかったことに、今回の教育委員会制度の改正の原因があるというふうになっております。これはやはり、地方自治体の長と、それから教育委員が十分な意見交換をして、連携を図っていくためのものというふうに考えております。したがいまして、第一義に、これまで行われていなかった、そこの意思の疎通を十分にすること、これが私は総合教育会議の目的であろうと、こう考えています。 19: ◯14番(秋本あすか君)  2つの部局の意思の疎通というのは大変重要なことだと私も認識はしておりますが、一方で、私はこの総合教育会議を市民参加を広げる一つの手段として考えたいと思っております。  国分寺子育て・子育ちいきいき計画においては、市民の共助による子育ち・子育て支援を進めるという項目が挙げられて、その現況と課題について、「地域の人たちが子育て家庭に関心を持ち、地域全体で子どもを見守り、育てるという意識を持つことが大切です」という記載があるのです。知ることイコール参加することとしまして、の教育現場で起こっている改善すべき課題について、市民全体で共有して認識するということで、子育ち・子育てを応援していこうということが計画でうたわれています。このいきいき計画をあわせて考えることで、この総合教育会議の開催の意味が、市民参加の実効性をもって、子どもたちの置かれた教育環境について、多くの市民に知ってもらい、より広く子育ち・子育ての課題解決に向けてみんなで考えていく、そうした情報発信の場として、この会議が位置づけられるのではないでしょうか。また、市民とともに解決策を見出していくということになるのではないかと考えております。このことから、今回は市民がの教育に今まで以上に関心を持って、みずから地域の子育ち・子育ての課題に取り組んでいくような、そうした現在取り上げることに意義のある、そういう総合教育会議のテーマや開催について提案したいと考えております。  国分寺におきましては、私は喫緊の課題として、学童保育所の狭隘を真っ先に思い浮かべた次第です。といいますのも、先日4月27日に、文教子ども委員会の視察で第三小にある学童保育所、第一・第二東恋ヶ窪学童保育所、そして市内初の民設民営学童保育所かがやきを見学させていただきました。この第三小についてですが、この日はお誕生日会のイベントの日でもありまして、ほとんどの登録児童が来所しており、すごい人数が狭い施設の中で活動していたということです。広さがちょうど109平米というところに当日の参加者は90人ほどでした。学童保育所は子どもたちの放課後の生活の場ですが、生活する場としては少々狭く、また人が多く、大変な状況ではないのかというふうに感じた次第です。  この視察には、教育委員会、子ども家庭部ともに御一緒いただきましたが、教育長、そして子ども家庭部長に、この視察についての感想など、お伺いしてもよろしいでしょうか。 20: ◯教育長松井敏夫君)  文教子ども委員会の現地視察ということで、私も同行させていただきました。  第三小学校の学童保育所の状況については、大変子どもたちが多くて、部屋が狭いということもあって、狭隘な印象を受けたというのは私も同感でございます。常時、学童保育の時間全てを、あの施設の中で過ごすというのは非常に無理があるかというふうにも感じました。  もちろん、ふだんは校庭を使っていただいたり、第三小の施設も利用していただいているように聞いていますけれども、やはり、より快適な環境というのがあれば、学童保育所としても望ましいんであろうという印象は持ちました。  加えて、その後、民設民営のかがやきの方にも伺いましたけれども、こちらはまだスタートしたばかりということで、かなり施設には余裕があるようにも感じました。平準化してくればいいという印象を持っております。 21: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  今、教育長からお話ありましたとおり、やはり非常に狭いということが感じられた次第であります。  ふだんというか、私は、ほかの学童保育所を見ていても、天気の良いときに子どもたちが外にいる時間帯に行くことが多かったわけで、今回はイベントがあって、皆、子どもたちが部屋の中にいましたので、非常に狭い、そういった印象を受けました。  かがやきのほうについては、今、教育長からお話あったとおり、スタートしたばかりということで、まだ非常に余裕のあるところがありますので、ぜひ、ここは平準化に向けて、何らかの働きかけをしていかなければいけないのかな、そういうふうな印象を持ちました。 22: ◯14番(秋本あすか君)  今回は、市内の学童保育所の施設現状について資料をお出しいただきました。ありがとうございます。この資料を読み込んでみますと、狭隘の状況ですが、第三小に限ったことではないということがわかります。こうしたの学童保育所の狭隘という状況、全体の状況については、先ほどの教育長、子ども家庭部長の感想と、また、この資料から、私と同じように全体に狭隘であるという認識という理解でよろしいでしょうか。 23: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  資料を提出させていただきました。やはり第三小に限らず、各施設が狭隘であるということが、この資料の中でお読み取りいただけると思います。実態として1.65平米を確保できているところが3カ所しかないということであります。また、1人当たりの面積のところを見ていただくとわかるんですけれども、1平米を切ってしまっている施設が8カ所もあるということがありますので、ここは議員が御認識いただいている狭隘状況にあるということが読み取れることで、私も同様な考えであります。これは何とか改善に向けて努力をしていきたい、そういうふうに思っています。 24: ◯14番(秋本あすか君)  視察で拝見しました子どもたちの放課後の狭い生活状態を考えますと、精神的なストレスを感じているというようなことも考えられます。といいますのも、先日、国分寺・生活者ネットワークで開催しました学童保育所利用者の方との意見交換の会合でも、子どもたちの狭隘によるトラブルがあるというような声も聞かれております。今、両部それぞれに狭い状態と、その改善の必要性について、共通の御認識があるとのお話をいただいたと思います。学童保育所の狭隘の解消は、の教育の喫緊の課題としまして、共通の認識があって、そして生活の場としての機能を早急に、また十分に確保する必要があると。そのために市長部局と教育委員会が話し合い、この狭隘を解消していく、そうしたことからも、総合教育会議のテーマとして取り上げるに足る内容と考えております。  また、この学童保育所、放課後児童クラブと放課後子ども教室を連携しました児童の放課後の居場所づくりの施策として、放課後子ども総合プランというのがあります。平成26年8月に開催されました自治体担当者会議においては、厚生労働省と文部科学省から学校施設の効果的な使い方を考える上でも、総合教育会議で取り上げるべき題材であるとして例示されています。  総合教育会議で話し合うことは、子どもたちの置かれている学童保育の場が狭隘であるという認識を共有化することということだけではないと思っています。市長部局と教育委員会で、こうした狭隘をどのように解決するのか、そのためには広く市民に公開して実態を知ってもらうこと、そして、さらにともに知恵を絞ってもらうことなど、積極的な解決策を見出すことができるか模索するといったことのためにも、広く公開していくことが大事だと考えています。  そこで伺います。先ほどは今年度のテーマとなるかもしれないという公共施設の再配置計画について御答弁がありましたけれども、こうした学童保育所の狭隘状況について、テーマに取り上げて、市民参加で解決する方法について、積極的に考えていくといったようなことにつきましては、いかがお考えでしょうか。お聞かせいただけますでしょうか。 25: ◯教育長松井敏夫君)  総合教育会議で取り上げるべきテーマにということでございますけれども、これは文部科学省も、この総合教育会議をスタートさせるときの具体的な協議すべき事項の例として挙げている中に、福祉部局と連携した総合的な放課後対策、子育て支援というようなものも例示をしております。したがって、これを総合教育会議の場で取り上げないということには、もちろんならないというふうには考えています。  ただ、今、総合教育会議の中で、このことについて、何を本当に話し合うべきなのか、現実は総合教育会議を超えてまして、もう事務レベルで本当に緊急な対応策を今詰めているところだというふうに思っています。後先ということもありますので、今ここでこのテーマを今年度取り上げるかということについては、私は考えていないというところでございます。  これについては、まだ、テーマ自体が未定ということも申し上げておりますので、議員の御提案ということもありますので、これは一つの参考にはさせていただきますけれども、まだ検討途中であるということで御理解いただきたいと思います。 26: ◯14番(秋本あすか君)  それでは、このテーマにつきましては、担当の子ども家庭部としましては、こういった総合教育会議のテーマとして各課に取り上げてもらいたいテーマを聞かれた場合に、広く市民参加の場で公開で行っていくようなことについて、テーマを挙げていくというようなことについては、いかがお考えでしょうか。 27: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  学童保育所の狭隘状況についてですけれども、これは教育委員会、教育部の方との協議を、5月18日に皆さんお集まりいただきまして、始めています。ここで何を解決すればいいのか、子ども家庭部としては、どういった動きをすればいいのかと、教育委員会のほうとして何ができるかということを協議をしていこうということで、今後、継続してやろうというふうになっています。ですから、総合教育会議の中でテーマとするというよりも、まずは事務レベルでしっかりとした議論をして、解決策に向けた案をつくり、その中で総合教育会議の中に上げられる部分があれば上げようというふうに思っておりますけれども、学童の狭隘状況だけに限らず、子どもたちの全児童対策ということで、放課後の居場所についての議論のほうが総合教育会議としてはふさわしいのではないか。細かいというんじゃないですけど、1つのものよりも大きな視点で議論をいただき、その中に学童保育所の問題も入っている、そういったことがいいのかというふうに思っています。一定、教育委員会のほうと十分な議論をした上で、また総合教育会議の事務局のほうにお願いをしていこうと、そういうふうに考えています。 28: ◯14番(秋本あすか君)  こうした学童保育所の狭隘状況の解消についての御検討が始まっているということについては認識させていただきましたし、御検討は早くということはあります。  私は、こうしたことにつきまして、御担当の方だけで、今、進めてはいただいているんですが、それにさらに加えて、市民の発案や意見などを入れていただくようなことについて考えられないかということを、ずっと考えてきております。そうしたことで、昨年の一般質問でも、世田谷区のシンポジウムの例を取り上げたのですが、ほかの自治体の事例もあるので御紹介いたします。  具体的ないじめの事件が起きた例では、大阪では、より連携を図るという意味で、昨年度は2週間に1度の開催で行われているということでありました。より喫緊の課題を取り上げるということでは、足立区では子どもの貧困についての現状の共有、また八王子では、先ほどから話に出ております放課後子ども教室について、そして、川崎においては、主権者教育についての話し合いも行われています。  開催時間については、下田では夕方に開催をすることにして、公民館の大会議室での開催とし、市民の傍聴に配慮している例もあります。また、鎌倉においては、今後の教育内容や環境子ども施策の充実のために、総合教育会議についての市民アンケートをとっております。この回答の中では、総合教育会議の開催について知っていると答えた方は36%でしたけれども、傍聴したいかという問いに対しては、半数の方がしたいと回答されて、関心の高さはうかがえます。また、教育に関する課題については、地域の方との連携という回答が一番多いものになっておりました。  昨年は、のこの総合教育会議は初めてであるとのことで、公開を広く市民に広めるような手だては、まだ十分でなかったとは思います。ですが、今回、公開の会議が原則であるということであれば、こうした積極的な公開を進めるような広報活動など、手だてを十分に行っていただければと考えております。  総合教育会議は、公開性からも、解決するために、みんなで知恵を絞り出して考えることができる、そういう意味を持たせることができる会議であると考えております。の教育課題について、市民全体で共有して、市民とともに考えることを、ぜひお願いしたいと思います。  では、続いて2番、防災まちづくりについてです。  今回、熊本県の震災で被災をされた皆様には、謹んでお見舞いを申し上げます。  まず初めに、地域防災計画について伺います。  地域防災計画には、の地域における地震災害の予防を目的としまして、平時から、行政、市民、事業者が協力して防災活動に取り組む指針が記されており、市民と地域の防災力の向上のために、日ごろから災害に対する意識を持って、災害時には協力して活動できることが大切であると記載されています。また、受援力の向上について、行政だけでなく、災害ボランティアセンターを設置する、社会福祉協議会や地域住民の協力により達成できるものであると記載があります。今回の熊本の震災では、この受援力が避難生活の改善に大切だと注目されておりました。外部支援の積極的な受け入れと被災者の要望を的確に把握して支援者に伝え、支援者とよい形で連携すること、また避難者自身が自覚を持って支援の必要性を訴えていくということがとても重要であるとされており、また、目には見えにくい生活の損傷ですとか心の痛みを抱えつつ、被災者がみずから我慢をしてしまうということが受援力の低下につながると言われています。そこで、この受援力を向上させるような取り組みにつきまして、では何か取り組んでいらっしゃるのかどうか、お聞かせいただけますでしょうか。 29: ◯総務部長(塩野目龍一君)  今、お話のあった受援力については、東日本大震災、これを教訓に、本市の地域防災計画においても、数年前、軽微な修正を行った際に、この受援力の強化ということで位置づけをいたしました。  この受援力というのは、今、議員からお話があったとおり、被災した側にさまざまなところから支援が来ますが、それをスムーズに速やかに対応できるようにすると、そういった力をつけるというのが受援力になります。本市においては、この受援力として考えられるのが、災害協定を結んでいる佐渡を初め、多賀城、飯山、奈良、太宰府といった災害協定を結んでいる自治体があります。あるいは中越大震災ネットワークおぢや、60自治体ほどありますが、あとはさまざま災害協定を結んで、相互応援の協定を結んでいる団体、それらの方々と、日ごろから常に顔の見える関係、連携を図る、日ごろからの仕組みを構築しておくということが非常に大事だと思います。この点については、冒頭申したように計画の位置づけ、あるいは日ごろからの、そういった関係づくりも構築しているというふうに考えています。 30: ◯14番(秋本あすか君)  こうした協定先などの御対応が進んでいるということでお見受けいたします。ですが、今回の熊本の震災の事例では、保育園の園長が、避難所で不足したおむつや粉ミルクなど、乳幼児向けの物資の提供を「LINE」で呼びかけましたところ、一夜にして多くの物資が、その保育園に届けられたというような事例もございます。こうしたSNSを利用したような、協定はしていないけれども、また、そして若い方を中心としました突発的な希望に対応できるような、そうした新しい支援の形も成功例が多く見られております。ですので、今後、こうした急なといいますとおかしい表現ですが、こうした受援力の向上について、市民啓発の一つとして、御認識、御啓発をお願いしたいと思っております。  続きまして、この地域防災計画の中での避難所運営マニュアルについて伺いたいと思います。  今、熊本の震災では、こうした受援力を発揮しながら、あらゆる避難民を受け入れたということで話題になっている避難所があります。こちらは熊本学園大学の避難所のことなのですが、もともとグラウンドが熊本の広域避難場所に指定されたというだけで、福祉避難所ではありません。しかしながら、4月14日の地震発生直後から、あらゆる避難者を独自に受け入れて、高齢者や車椅子利用者など一般の避難所での生活が難しい災害弱者に配慮した運営を、教員と学生、そして多くの協力者によって続けられている、そうした避難所になっております。大学は初めに4つの教室を開放して、車椅子の利用者や障害者、高齢者を一緒に受け入れました。しかしながら、避難者がふえ続けたために、教室からあふれてしまったことで、バリアフリー対応の大ホール、こちらを介助が必要な避難者のために開放しました。  医療体制のほうは、医師免許を持つ教員や看護師で整えて、介助は授業でつき合いのあるNPOのスタッフが交代で担っています。車椅子の移動しやすい空間をつくったり、学生のボランティアが大勢かかわるですとか、また、地域からさまざまな支援の申し込みが続いております。  この大学は、もともと水俣病の研究を通じて住民に寄り添うような風土がありまして、また、社会福祉学部を設置していることで、減災とは防災を含むまちづくりであるとの視点から、差別や不平等が放置されているような社会では、自然災害に加えて、命にかかわる甚大な社会的な被害をもたらす。ですから、地域に学び、地域を知ることの大切さを基本にして、命と人権の視点を備えた地域社会のリーダーとなる人材の育成ということを目標に掲げています。今回の熊本学園大学の例のように、現に被災が大きい場合には、実際に要支援の2次避難所や福祉避難所への移動がままならないというようなことも想定されますし、そうした場合には、あらゆる方が一緒に長期間、避難生活を送るという可能性があると思われます。2次避難所や福祉避難所の整備がある中でも、被災して使えないとか、受け入れ人数の問題などもあり得ます。現に熊本では、福祉避難所が機能しなかったことが問題となっておりまして、そうした場合に、緊急時にこそ、地域でともに生きる環境を近くの避難所で実現していくことが大切になってきます。こうしたあらゆる避難者が、自宅近くの地区防災センターで長期的に避難生活を送るというようなことを、国分寺では想定を今していらっしゃるのでしょうか。また、一般の避難所であらゆる避難民がともに避難生活を送ることを想定する必要が出てきたと考えますけれども、この点については、いかがお考えでしょうか。 31: ◯総務部長(塩野目龍一君)  まず、熊本地震で、報道等でも言われていることですけれども、新聞記事によりますと、熊本県内の45の市町村のうち半数の23市町村が、ことし1月時点で避難所運営マニュアルを作成しておらず、県から指導を受けていたことがわかったというような記事がございます。そういったこともあり、その整備がされていなかったということで、この避難所の開設がおくれたというのも要因の一つだというふうに、今、分析をしています。  国分寺では、地域防災計画並びに職員行動マニュアル、あるいは避難所運営マニュアルといったものを、過去の震災を教訓に、また実際に小千谷、多賀城などの被災地に派遣した職員の声なども取り入れ、より実践的な形でつくっておりますので、それぞれ、今御指摘のあった要支援者のための2次避難所や福祉避難所、その位置づけも済んでおります。あるいは、先ほど申したように、職員の行動パターンも全てマニュアル化されています。しかし、議員の御指摘のとおり、災害の規模や大きさ、これは被害想定以上のものが来る場合も考えられます。そうした場合には、熊本学園大学の事例を御紹介いただきましたけれども、本市においても、現在、計画に位置づけてある施設であっても、時と場合、状況によっては、その施設の使い方を変更したり、臨機応変な対応をとらなければなりません。一例を挙げますと、東日本大震災のときに帰宅困難者、これは想定外の、予想以上の人数が発生をいたしました。災害対策本部会議で国分寺駅の開発事務所を急遽開けて、帰宅困難者をそこに宿泊させたというような経過もございます。そういったことで、災害対応については計画はありますが、その時々の臨機応変な対応が非常に重要であるというふうに申し上げます。 32: ◯14番(秋本あすか君)  そうしたあらゆる方が一緒に過ごすようなことを想定をした上で、この避難所の運営マニュアルについて伺います。  計画に記載がありましても、先ほど部長からもお話がありましたとおり、臨機応変な対応が必要ということで、実際の被災の中で、計画を一々ひもとくこともできませんし、また、パニックのときには、誰でも対応できるようにするためには、こうした具体的にマニュアルに記載をしてあるということがわかりやすいのではないかと考えております。また、あらゆる方の避難を受け入れるというような避難所を想定していくと、さまざまな方の生活に対応するためには、より一人一人の状況に合わせた対応ができるようなことが大切で、そうすることによって、将来的に生かされた避難所運営ができ上がっていくと考えております。  そこで、熊本地震の事例からも、より具体的な課題の解消について、こうした運営マニュアルのほうに掲載していくような見直しをしていく必要があると考えておりますが、いかがお考えでしょうか。 33: ◯総務部長(塩野目龍一君)  先ほども少し触れましたが、地域防災計画、あるいは避難所運営マニュアル、こういったものは大きな災害、今回の熊本地震、あるいは東日本大震災、そういった災害の教訓から、問題や課題を検証して、こういった計画、運営マニュアルを修正しながら今日まで至っています。今回の熊本地震についても、さまざまな課題や問題が浮き彫りになっています。この地震が一定収束を迎えたときには、十分に検証して、国分寺にとっても生かせるものは取り入れていきたいというふうに考えています。 34: ◯14番(秋本あすか君)  ありがとうございます。  そこで、今回の熊本地震の事例から、具体的な課題についての解消の可能性について伺いたいと思います。  第1に、防災計画や避難所運営に男女双方の視点を取り入れるという内容なのですが、こちらは東日本大震災の全国的な報道の中で指摘がありまして、今や必ず防災計画に盛り込まれる、当たり前の考え方となっています。しかしながら、現実問題として、今回の熊本でも、避難所生活の中では、女性の暮らしの視点がなかなか生かされず、非常事態だから仕方がないというような、つらい避難所生活を送る事例がまだまだ続いております。  1つ目には、トイレの問題です。トイレの問題は、東日本大震災でトイレパニックと言われるようなことがあり、混雑と衛生面ですとか健康面ということで問題視されまして、健康に直結する問題であると、今では震災の報道からも多くの方がわかっていることですが、今また熊本でも同じ課題が尽きません。こうした女性用のトイレの数が不足して、長蛇の列ができているということや、簡易トイレや仮設トイレの清掃ができず、衛生的に問題があることなど、あれほど経験に基づいてトイレの問題を論じてはいても、実際は同様の問題に悩まされ続けているという現状があります。では、防災計画の中で、被害想定のデータから準備がなされているとのことで、今回、資機材の備蓄の資料を出していただきました。こうした備蓄数については、避難計画の人数から算出され、近隣倉庫あわせての備蓄となるとのことですけれども、発災後に再び同じ問題で悩まされないためには、女性用トイレをふやしておくということはもちろん、何割だったり何基というような具体的な指示まであればわかりやすいということもありますし、また、構内のトイレでも、男性用を女性用に変えるということで、女性用をふやすようなことですとか、設置場所についても男女を離していただくとか、暗がりですとか外の遠い場所は避ける。そうした、より安心できるような配慮をいただきたいと思うのですが、こうした具体的な対応についての御検討はいかがでしょうか。 35: ◯総務部長(塩野目龍一君)  このトイレの問題については、大きな災害が起こるたびに課題として取り上げています。本市においても、お示しした備蓄資機材にあるとおり、災害用の簡易トイレ461基、これに伴う処理剤が約4万2,400包。あとは車椅子対応仮設トイレ14基、あとは仮設用のトイレ、外に置くトイレですね。これが16基と備蓄はしてございます。  最初に申し上げた災害用簡易トイレにつきましては、17カ所の避難所、小・中学校、東京経済大学、国分寺高校になりますが、それぞれふだん使っている男女別のトイレですね。そこに設置するものですので、男女の区分けはしっかりと行うことができるというふうに考えています。ただ、御指摘があったように、女性の場合は、時間であったり、多く必要だという状況が起きますので、その際には、先ほど申したように、その避難所に来ている男女の人数であるとかの状況、そこを見ながら、男女の比率を変えたり、そこはさっき申し上げたとおり臨機応変な対応を担当職員が図っていくというふうになると思います。 36: ◯14番(秋本あすか君)  十分機材の確保もされ、臨機応変な御対応をいただけるということはありがたいと思いますので、こうした実際のときに、現実的に対応ができるような、そうした働きかけをお願いしたいと思いますし、また、あわせて女性専用の洗濯物干しなど、そうした女性ならではの困り事の解消についての具体的な場所の指定ですとか、そうした配慮をお願いしたいと思います。  2つ目に、乳幼児や妊産婦についての対応です。  今回は、熊本でも避難所でありまして、赤ちゃんの泣き声をうるさいと言われて、気兼ねしながらの避難になって、大きなストレスを受けたという母子の例がありました。わかってはいても、避難された方が、皆さん、疲弊したような中で、赤ちゃんをおもんぱかるような余裕がないのも事実だと思います。  そこで、従来から授乳室の配慮などは運営マニュアルの中にあるのですが、ほかへの気兼ねなく過ごせるような、こうした母子の避難スペースについても配慮が必要だと考えておりますが、確保の御検討はいかがでしょうか。 37: ◯総務部長(塩野目龍一君)  この問題については、福祉避難所として、災害時における被災乳幼児の緊急受け入れに関する協定書、これを平成25年2月に、私立認可保育園運営法人と、あるいは災害時における障害者・障害児の支援に関する協定書、これも同日、協定を締結していますけれども、これは市内の障害サービス事業者、それらと協定を締結しておりますので、一般の17カ所の避難所で、こういった方々との避難生活に支障があるという方は、今言った協定先のこちらの施設で避難生活を送っていただくということで対応を図ろうというふうに考えています。 38: ◯14番(秋本あすか君)  2次避難所、福祉避難所の確保につきましては、前回もお話しいただきましたとおり、十分な協定を結んでいるということは存じ上げております。しかしながら、この熊本地震の事例におきましては、こうした2次避難所、福祉避難所への移動がままならないまま、一般の避難所で同じく生活をしているという事態があった中で、こうしたストレスを抱えるような問題があったと聞いております。ですので、一般の避難所の施設の中にも、ある一室で構いませんので、こうした母子避難のスペースの確保を検討いただきたいと思っております。  また、乳児を持つような親にとりましては、災害時の備えとして、ミルクの確保も重大な問題になってきています。今回の熊本の震災では、熊本県には大きな地震が来るわけがないというような、日ごろの備えが薄かったという点が反省されていて、そうした中で、水の備えが足りなかったために、またライフラインが切断されて、お湯を沸かせなかったという事情のために、赤ちゃんのミルクがつくれないというような事態がありました。こうしたことは東日本大震災でも同じく言われていたことで、備蓄はあっても、実際に赤ちゃんに飲ませることができないという事態が今でも続いているということです。そうしたことから、災害時に安全なミルクが確実に供給されるのかという不安を持つような保護者からは、液体ミルクの製造販売、また調達などに対して求める声が高まっております。しかしながら、日本では製造や販売が現在では認められてはいません。ですが、東日本大震災のときには、フィンランドにお住まいの日本人の女性が被災地に送って喜ばれたというような報道がありました。ほかにはまた、今回の熊本地震では、アレルギー対策の避難食に対する問題も挙がっております。では、防災食としてアレルギー対策をとられておられますが、今回起きた問題は、食べ物にあったというよりは、非常時なので、きちんとした確認をとらないまま食べてしまったというような問題があったという事態です。こうした災害時に子どもたちの命をつなぐような、安全なミルクを供給するような備蓄体制ですとか、アレルギーの方が自助備蓄するようなことへの啓発、また避難所での確認、配慮といったようなこと、こうした新たな視点での支援への御対応も御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 39: ◯総務部長(塩野目龍一君)  まず、アレルギーの方の備蓄食料ですけれども、これはさまざまいいものが開発されて、本市にもアレルギーの方用のアルファ米、こちらのほうも確保しているという状況がございます。  ミルクについてですけれども、やはり保存期限等の問題から、なかなか備蓄することが難しいということで、その対応策としては、例えば、株式会社イトーヨーカ堂であるとか、生活協同組合コープとうきょう、あるいは株式会社サンドラッグといった民間企業と、こういった日用品、ミルクも含め、災害協定を結んでおりますので、確保はできます。しかしながら、御指摘のミルクをつくって温める機能ですね。そこの部分については、各避難所に「まかないくん」というお湯を沸かしたり煮炊きをする資機材がありますので、そういったものを活用するとかしてまいりたいと思います。フィンランドの例を御紹介いただきましたが、そういったことも少し調べさせていただいて、ミルク、乳幼児の食料の確保については、ちょっと研究してみたいというふうに考えます。
    40: ◯14番(秋本あすか君)  ありがとうございます。  人権援助のNGOグループと国際赤十字運動によりまして、1997年に開始されたスフィア・プロジェクトという取り組みがあります。こちらは人道援助の際に達成すべき最低基準を定めたというもので、被災した方は保護と援助を受ける権利と尊厳ある生活を営む権利が主張されているものです。こうした人道援助の活動をより効果的なものにするには、災害時だからと我慢しているということではなくて、こうした女性、男性の暮らしの視点を取り入れることで、より困難を軽減した災害弱者と言われるような乳幼児、子ども、障害者、高齢者らにより配慮をした避難所の環境整備が必要だというふうに記載されております。より多様な避難を想定した対策をマニュアルに取り入れていく必要性があると感じています。こうした女性の暮らしの視点をもっと強化して取り入れていただきたいと思うんですが、いかがお考えでしょうか。 41: ◯総務部長(塩野目龍一君)  既に過去の災害を教訓に、先ほども申しましたとおり、地域防災計画であるとか避難所運営マニュアルには、女性の視点についての内容を取り入れています。しかし、先ほど答弁したとおり、今回の熊本地震、これで浮き彫りになった課題、問題を、いま一度整理をして、先ほど出たトイレの問題を含め、さらなる女性の視点の強化を取り入れた修正を行うこととなるというふうに考えています。 42: ◯14番(秋本あすか君)  避難された方への人道的な人権を守るという観点からも、暮らしの視点についての取り入れを御対応いただけるようにお願いいたします。  こうした災害弱者に対する配慮ということで考えまして、第2に、子どもの心身ストレスのケアについて伺いたいと思います。  東日本大震災では、被災された方々の状況、特に子どもたちの深刻な状況がメディアで報道されることがだんだんなくなってきておりますが、5年たった今でも、チャイルドラインのほうには、子どもたちから不安な気持ちを訴えるような電話がかかってきていると伺っております。  同じように、熊本の震災でも、この大変なときに、こんなことを言ったら親に迷惑をかけるですとか、そういった感情から、静かに避難生活を送る子どもの姿が報道されました。こうした災害においては、子どもたちをめぐる環境や心の内に気づき続けるというような努力が必要となってまいります。  そこで、避難生活のストレスをためないような配慮や、憩いと相談の場の提供が必要となってきますので、こうした子どもたちへの配慮としまして、避難所の一角にキッズスペースなどの確保を、ぜひ御検討いただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。 43: ◯総務部長(塩野目龍一君)  こちらの問題も、過去の震災において、避難所で小さいお子さんがいて、周りに迷惑がかかるので、みずから避難所を出られて、車の中で避難生活を送ったというような例も多々聞いています。こうしたことを教訓に、本市でも、こういった避難生活が始まった際には、子どもたちへの配慮も十分に考えた避難所運営をしていくというふうに考えております。 44: ◯14番(秋本あすか君)  子どもたちにとりましては、避難生活の中にあっても憩いの場を必要としていますが、大勢の人が避難する場所では、伸び伸びと体を動かすこともできず、また周りに配慮して、静かにしていることを求められてしまっています。体を動かしたり、また、ささやかでも遊びによって楽しい気持ちが生まれ、笑顔をもたらしているそうですので、熊本でも、そうした子どもたちの明るい姿に励まされているという避難者の声も挙がっております。  あわせまして、非常時には、子どもが自分の不安を安心して言えるような環境づくりが大切になってきます。非常時には、親しい人との別れですとか、あらかじめ備えることができない、予測不可能な事態が起こってまいります。そうしたことから、トラウマやPTSDなど、人の心や精神に及ぼすような影響、こうしたことについては広く知識として、今、社会に広がりつつはありますが、不安を抱える、そうした子どもたちに直面したときに、基盤となるのは聞くという手法だそうで、これが非常時に子どもたちを支援する有効な手だてになるそうです。  熊本地震では、熊本大学医学部の学生が、学校が休校の間に子どもたちの学習支援を行う傍ら、悩みや困り事の相談に乗るような姿が報道されています。学生たちは自分の学びを生かして、子どもたちの姿に細心の注意を払って気遣っていましたが、こうした医療現場の方でない場合、子どもとかかわるボランティアを派遣する際には、こうした聞く手法について研修を行うことが必要とされています。  こうした中で、先日、市民フェスティバルにおいて、傾聴ということに取り組む市民活動グループとお話しする機会に恵まれました。産業アドバイザーとして資格をお持ちの方が集まって話を聞くという会を定期的に開催されておられます。こうした災害時の子どものケアに、こういう専門的な市民団体と連携して、積極的に活用していただけないかと思うのですが、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。 45: ◯総務部長(塩野目龍一君)  御指摘、お話は理解するところであります。今、御紹介いただいた市民活動団体、それ以外も含めて、どのように子どもたちに対する災害時のケアについて対応できるか、十分考えていきたいと思います。 46: ◯14番(秋本あすか君)  ありがとうございます。  また、逆にこうした事態だからこそ、避難所としての学校ですね。この学校をよく知っている生徒や児童を活用していくということも、彼らの復興への前向きな成長に役立っているそうです。東日本大震災では、釜石の中学生たちがボランティアや報道の車の道案内を進んで手伝った事例がありますし、また、熊本地震では、避難所で中学生が、挨拶ですとか、まちの情報ですとかを学校放送によってアナウンスをしているという事例もあり、避難所の明るい話題として一役買っておりました。  こうした児童や生徒は守られる存在ではありますが、それだけではなくて、その後に自分たちのできることで役割を担うということ、そうしたことが、その後の復興のまちづくりを担う一員としては大切なことになってくると考えます。ぜひ、こうした子どもたちのできる活動、こうしたことをお願いしたいと思いますが、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。 47: ◯総務部長(塩野目龍一君)  これも過去の震災においても中学生の力、あるいは今回の熊本地震、報道でも私も見ましたが、小学生の高学年の子どもたちが避難所でお菓子を配る活動などもしていました。そういったことで、災害時に彼らの力というものは非常に重要であると考えています。  具体的な活動というのは、まだ計画にはうたわれておりませんけれども、今後、教育委員会、関係機関と連携を図って、どのようにしたら子どもたちの災害時の力が出せるかを十分に検証して、また、実際に子どもたちにも声を聞きながら、どういった形で活動に協力することができるかを考えていきたいと思います。 48: ◯14番(秋本あすか君)  特に中学生などは、部活動でも、外部の方や外国人の方などと触れ合う機会、また、授業の中で車椅子の学習ですとか、道徳教育の中でも学んでいることがありますので、そうしたことが、実際の現場におきましては、気づきの中で生かしていけるような御対応があればと思います。よろしくお願いいたします。  第3に、障害者の避難の対策について伺いたいと思います。  こうした、あらゆる要支援者を受け入れるべきだというような問題提起は、阪神・淡路大震災以降、ずっとあるのですが、障害をお持ちの方を一般避難所で受け入れていくような考え方は、その後20年間の中で培われているというふうには、まだでき上がってはいません。地区防災センターでの受け入れを想定した場合に、車椅子での避難や避難スペースをあらかじめ設定すること、また、多目的トイレの確保ですとか、ない場合の簡易トイレの手配など、現状の避難の見込みの中ではいかがでしょうか。資機材の備蓄の資料を拝見しますと、そうした想定の備蓄資機材は用意されていますけれども、多くの市民が一緒に避難した場合には、十分な確保があるのでしょうか。こうしたことについてはいかがお考えか、伺ってもよろしいでしょうか。 49: ◯総務部長(塩野目龍一君)  地区防災センターは、小・中学校、国分寺高校、東京経済大学と、学校ですので、全てバリアフリーとなっているわけではありません。その対策の一環として、これまで避難所運営訓練では、選挙のときに使用しているスロープがございますが、これを用意して、車椅子の方が訓練に参加した場合に備えて対応したというような経緯がございます。議員のおっしゃるように、根本的な対策として、バリアフリー化は非常に有効だと思いますが、防災訓練の今後の検証であるとか、さまざまな視点から、より有効な、こういった方々に対応できるような対策が講じられるよう、対応は順次図ってまいりたいと考えます。 50: ◯14番(秋本あすか君)  スロープなどの御準備があるということですが、こうした考えを日ごろよりお持ちいただくことが重要と思いますので、御検討のほうをお願いしたいと思いますし、障害のある方が保護される立場だというふうに初めから分けてしまうような視点だけではないと考えております。  熊本地震では、障害のある方が、被災者ではあるのですが、日ごろお世話になっている地域の方に困り事を聞いて、片づけに取り組んでいるなど、支援に回っておられるような状況もあります。こうした誰もが地域の中で役立っていき、支援活動をしていくというようなことを考えていくというような視点を持つことが、私たちにも必要と考えております。  このようにして、新たな視点を取り入れたマニュアルを整備していただいた上で、各地区防災センターで地域の方とともに確認していくような必要があると考えております。  そこで、続きまして、各地区防災センターの独自マニュアルと、その内容の確認についてのお願いをしたいと思います。  学校の建物のつくりや施設の配置、そして使い方は学校ごとに異なっているものですので、ふだん、学校に入る機会がなかなかない地域の方は、学校の施設がどうなっているのか全くわかっていないということになります。ですから、地域の具体的な施設の使い方といいますか、まずは学校ごとの施設マニュアルというようなものも含んだ運営マニュアルが必要で、このことにつきましては、昨年第4回定例会でも伺いまして、共通のマニュアルがあり、そして独自のものがある学校も現在5校あるということで、各校に広げていくとのお話がありました。こちらにつきましては、その後の進捗についてはいかがでしょうか。 51: ◯総務部長(塩野目龍一君)  昨年第4回定例会では、第一小学校を検討しているというふうにお答えをいたしましたが、この第一小学校では、第一小学校独自の運営マニュアルの作成が完了したということになっております。 52: ◯14番(秋本あすか君)  そうしますと、現在、第一小を含めて5校のものがあるということですが、こうしたマニュアルなどの作成、地域の施設マニュアルのような作成につきましては、地域の方、PTAですとか、自治会ですとかのお力をかりて策定していく、そういうような意識はあるのですが、このつくっていくことについて、何か課題や検討、まだ6校にとどまっている上での課題のようなものがあるのかどうか、お聞かせいただけますでしょうか。 53: ◯総務部長(塩野目龍一君)  今、議員もお話しされたように、これはなかなか、その地域での発意がないと進んでいかない、難しいというふうに捉えています。その地域地域で話をしますけれども、例えば、これは行政の仕事だというふうに考えている方がいたり、あるいは地域住民がかかわってやるべきだというふうに積極的に取り組む必要があるというふうに考えている地域の方がいる地域、さまざまございますので、その地域によって、非常にやりながら温度差を感じているのが現状であります。  しかし、過去の一般質問でもお答えしたとおり、17カ所全て独自の避難所運営マニュアルをつくっていくということを申し上げましたので、ここは時間はかかるかもしれませんが、確実に進めていきたいというふうに思います。 54: ◯14番(秋本あすか君)  ありがとうございます。  には、防災まちづくり学校の取り組みもありまして、毎年多くの方が自発的に参加して、地域に戻って活躍されておられます。このの防災の取り組みの目玉と言うべき活動を、ぜひ生かすべきではないかと考えておりますので、このまちづくり学校の卒業生である防災推進委員にお声がけをして、学校と地域をつなぐような役割を果たしていただくことができるのではないかと考えております。ですので、こうした防災推進委員に、マニュアルの策定などについてかかわっていただくような、こうした働きかけをお願いしたいと思います。  先日は、第五小でこうしたマニュアルの内容確認をする会が開催されたときに、私も参加させていただきましたが、このときには本当に多くの方が参加されていて、そして、皆さんの感想や反応も、各校に実際にお越しになられる初動要員の方も一緒に会に参加されたということで、不安も取り除かれる部分があったし、どういうふうに第五小のマニュアルができているのかというのも、よくわかったということで、まさかのときのための準備にはなっていくという講評が得られたというふうに伺っております。こうした各校の施設マニュアルを整備されまして、そして、このことを地域の方と御確認いただくような、そういう会をどんどんの中で進めていただきたいと思っております。  日ごろからの交流を大切にしたまちづくりを目指していくというようなことが、今の段階では理想だと思われるかもしれませんが、やっていけるというふうに強く思い描きながら進めていただくべきと考えております。そのためには日ごろからの交流が重要で、こうした交流は地域福祉の考え方に防災、減災と地区防災センターとしての学校と地域のかかわり方にも同じように当てはまっていくと考えております。  防災まちづくりというものは、熊本学園大学の例を見ましても、地域の方や地域との関係をつくることのできる人の活躍が必要で、こうしたことに取り組む方とのネットワークづくりが、いざというときに物を言うのだということがわかりますので、こうした障害を持たれた方を含む要支援者の防災につきましても……。 55: ◯議長(須崎 宏君)  秋本議員。もう時間が来ていますから。 56: ◯14番(秋本あすか君)  済みません。  地域団体や活動者の方の把握と、意識をして進めていただきたいと思います。  一般質問を終わります。ありがとうございました。 57: ◯議長(須崎 宏君)  これをもって、秋本議員の一般質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午前10時42分休憩                    午前10時53分再開 58: ◯議長(須崎 宏君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 59: ◯議長(須崎 宏君)  続きまして、本橋議員、どうぞ。 60: ◯17番(本橋たくみ君)  自民党国分寺市議団、本橋たくみでございます。一般質問させていただきます。  まず初めに、先般の熊本地震で被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々にお悔やみを申し上げたいと思います。  それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。  まず初めに、市庁舎の建設について、お伺いをさせていただきます。  さきの第1回定例会におきましても、この問題について少し触れさせていただきました。先般発生した熊本地震を踏まえましても、やはり防災の面から、間違いなく庁舎の建設というものを、これから検討していかなければならない時期に来ているのではないかと考えるわけでございます。  先日、この新庁舎建設に係る整備手法等の検討に係る基礎調査報告書というものが、私たち議員のほうにも配付をされたわけでございます。昨年度の予算の中で、この庁舎の検討に関する予算がついたところでもございまして、また、改めてこの庁舎の問題を考えていかなければならない時期に来ていると思いますけれども、担当の認識をお伺いをさせていただきます。 61: ◯行政改革等担当部長(可児泰則君)  熊本県などでの一連の地震で本庁舎が倒壊の危険から使用できない自治体というのが熊本県内でも5自治体に上っているという状況がございます。災害対応の司令塔となるべき庁舎の被災ということでございますけれども、被災者支援であったり、行政サービスが滞るといったおそれもあります。今回の熊本地震に際しまして、改めて危機管理の拠点としての役割の重要性、こういったものを認識したところでございます。 62: ◯17番(本橋たくみ君)  この熊本地震の後から、私のほうにも、やはり市民の方々から、市庁舎はこのままではまずいんじゃないかといった意見が多数寄せられているところでもございました。この地震の前から、庁舎の問題については、いろいろと問い合わせを受けていたところでありますけれども、なかなか明確な答えを私自身もできずにおりまして、これまでも一般質問等で質問させていただきましたけれども、現在のこのままでは、やはり先ほど部長の答弁もありましたように、なかなか災害時には災害対策本部としての機能も発揮できないのではないか、こういった懸念もあるわけでございまして、一刻も早く、この状態を脱しなければならないと私自身考えているところでもございます。  しかしながら、財政的な問題もあるということは重々承知をしているわけでございまして、この報告書の中でも、DBO方式やPFI方式といった手法も触れられているわけでございますけれども、財政的な面を考慮しつつも、やはり早急に、この庁舎の検討に入っていく時期ではないかと考えておりますけれども、いかがでしょうか。 63: ◯行政改革等担当部長(可児泰則君)  庁舎の検討に当たりましては、やはり財政的な側面での検討というのも、当然、必要な部分であるというふうに考えております。  先ほど御紹介いただきました基礎調査の報告書にもありますように、事業手法について、この中で調査を行っているというところでございます。この事業手法の調査に当たりましては、当然、その財政的なアプローチからの検討と調査といったものもいたしておりますので、こういった、昨年度策定しました基礎調査報告書、これをもとに、今年度、しっかり検討していきたいというふうに考えております。 64: ◯17番(本橋たくみ君)  ありがとうございます。  この報告書の中には、やはり近隣自治体の事例なども述べられているところでもございますけれども、やはりこの手法というものが、国分寺の財政にとっても非常に重要なことなのかというふうにも考えているところでもございます。  また、第1回定例会においても、財政調整基金に積まれている、いわゆる庁舎建設基金分約16億円、この切り離しを今年度中に行っていくといった答弁もなされたところでございますけれども、改めて庁舎建設基金分の取り崩しの時期について、お伺いをさせていただきます。 65: ◯行政改革等担当部長(可児泰則君)  庁舎建設基金の切り離しについてという御質問でございますけれども、こちらにつきましては、平成27年度の決算の状況、こういったものを踏まえまして対応してまいりたいというふうに考えております。 66: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。ということは、9月より後になるということなんですかね。そういうことを暗に含んでいるのかというふうに思いますけれども。  やはりこの庁舎建設基金分16億円が、また庁舎建設基金設置条例によって条例提案がなされるということだと思うんですけれども、そういったときに、また1歩、この庁舎の問題が進むのかというふうに考えているところでもございます。市民の方々からも、一刻も早く庁舎の問題を何とかしてほしいといったお声も耳にいたしますので、ぜひとも、これは政治的な判断もございますので、なかなか難しい部分もあるかと思いますけれども、早急に、この庁舎の建設の検討に入っていただきたいということをお願いをさせていただきまして、次の質問に移らさせていただきます。  都市計画道路国3・2・8号線について、質問をさせていただきます。  これも毎回、一般質問等で質問させていただいておりますが、現在、国3・2・8号線の工事が着々と進んでいるわけではありますが、しかしながら、これまでの御答弁ですと、平成27年度中に暫定開放していくといった動きで、これまで少し進捗がおくれていて、今現在、工事が進んでいて、その進捗の状況について、まずお伺いをさせていただきます。 67: ◯都市建設部長(大澤康雄君)  国3・2・8号線、都市基盤の根幹とも言える重要な都市計画道路であります。先ほど本橋議員が言われましたように、このたび事業認可の期間が、平成28年3月31日から平成32年3月31日まで延伸され、東京都が引き続き整備を行っていくということでございます。  まず、多喜窪通りから都市計画道路国3・4・6号線までの約1.1キロメートルの区間では、平成28年度中、今年度中の交通開放に向けて、街路の築造、電線共同溝などの必要な工事が進められております。また、国3・4・6号線から五日街道までの約1.4キロメートルの区間では、約83%の用地を取得しており、引き続き残る用地の取得に努めるとともに、西武国分寺線直下のトンネル工事について、秋ごろの完成を目途に進めているということで聞いております。 68: ◯17番(本橋たくみ君)  事業認可が平成32年3月31日まで延びたというところと、今年度中の開放に向けて、現在、工事が進められているというところなんですけれども、これは順調に進んでいるといった理解でよろしいでしょうか。 69: ◯都市建設部長(大澤康雄君)  事業認可期間が3年間延びたわけですが、交通開放につきましては、今年度中の完成、開放を目指しているということで確認をしております。  その内容ですが、車道につきまして、府中方面については2車線、あと国3・4・6号線に向かう方面は1車線として交通開放するということです。  歩道については歩行者の通行が可能となりますが、交通開放後も植栽や歩道の下に設置する電線共同溝、あるいは歩道の舗装の仕上げなど、工事が引き続き行われるという状況から具体的な時期については、東京都のほうも平成28年度中ということになってますが、平成28年度の状況からすると後半になるということで、私どものほうも想定しております。 70: ◯17番(本橋たくみ君)  平成28年度中に何とか開通をさせるというところで、今、工事のほうが進められているとは思うんですけれども、そのあたりについて、しっかりと、やはり市民の方々への周知というものをお願いをしたいところでもございます。  先ほど部長からも答弁ありましたけれども、府中方面から3・4・6号線までは1車線で、府中方面には2車線、国3・4・6号線方面は1車線として交通開放するといった御答弁もあったわけでございます。そのあたりの詳細なども含めて、先ほど申し上げさせていただきましたけれども、市民の方々に改めて周知徹底、情報公開を進めていただきたいと思いますけれども、そのあたりの状況について、お聞かせいただけますでしょうか。 71: ◯都市建設部長(大澤康雄君)  東京都においては、歩道の位置とか車線数等も含めまして、今、広く周知するための準備を進められております。7月ごろ、来月にはお知らせできる予定と聞いておりますので、私どものほうも東京都から情報が得られた段階で、速やかに報、あるいは沿道まちづくりニュース等で周知をしていきたいと考えています。  なお、歩道の位置につきましては、の要望どおりに考えられているという形で聞いております。 72: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  最後に、歩道部分というんですか、環境施設帯の部分が約10メートルあるわけでございますけれども、そのあたりの詳細といいますか、例えば、自転車と歩行者を分けるような設計がなされているのか等々、その具体的なところがわかっていれば、お聞かせいただきたいと思います。 73: ◯都市建設部長(大澤康雄君)  今おっしゃったように、道路の両側に歩道や街路樹などの樹木帯で構成される10メートルの環境施設帯が設けられることとなっております。最終的なものですが、工事が完了した後については、歩行者と自転車の通行部分は街路樹などで分離する形が基本となります。歩行者の通行部分はインターロッキングブロック、自転車の通行部分はアスファルトで舗装されて、構造的、あるいは視覚的に分離された安全性の高い構造となるということで伺っております。 74: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  繰り返しになりますけれども、そのあたりも含めて、平成28年度中の時期が明確になった時点ですとか、また、その詳細な設計等についても、近隣住民の方々に、周知徹底のほどをお願いいたします。  そこでなんですけれども、第五小の学区と多分重なる部分が出てくるので、通学路の部分などの協議などが現在なされている状況なのかどうか、お聞かせいただけますでしょうか。 75: ◯教育部長(本橋信行君)  第五小の学区は、御承知のとおりですけれども、国3・2・8号線の開通によって、学区域の中が東西2つに分かれる地域が出てまいります。そこについては、今現在は、先ほど都市建設部長が答弁をされたとおり、進捗状況、こういったものについて、都市建設部から随時情報をいただいておりまして、不明な点についても、こちらから質問を差し上げたりと、そういったやりとりをさせていただいております。  今の流れでいきますと、今年度中ということですので、交通開放がされた時点、それからもう一つは、横断歩道がどこに設置をされるのかということが公表された時点で、特に第五小学校にも、当然、情報提供しつつ、PTAの方、それから地域の方としっかり協議をした中で、相談をした中で、どういう通学路が適正なのかということを、これからしっかり判断をしていきたいというふうに思っております。 76: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  明確な時期がわからないので、そこまでの具体的な協議ができていないといったところなんだと思うんですけれども、やはり連携を密にして、保護者等も心配されておりますので、学区、通学路の問題等についても、子どもたちの安全性を配慮しながら進めていっていただきたいと思います。改めて御答弁をお願いします。 77: ◯教育部長(本橋信行君)  今、最後に安全性をということですが、これはもう第1に優先をしなければいけないことだというふうに思っています。  交通開放が仮にされたとしても、先ほど都市建設部長が申し上げたとおり、植栽の工事であったり、電線の埋設ですか、そういったような工事も並行して行われるということで、歩道が通行できるような状況にはなりますが、これは事前に我々も中で相談をしているところですが、やはり子どもの安全性を考えたときには、暫定的な開放をされている段階で、同時にここで別の工事をやっている間は、少なくとも、子どもたちの安全性を考えたら、まだ通学路については正式な決定、変更、そういったものはしないほうがいいだろうというふうに思っています。 78: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  いずれにしましても、やはり東京都、また都市建設部、教育委員会、学校、PTA等々としっかり連携をとっていただきながら、子どもたちの安全性を第1優先にして取り組んでいただきたいということをお願いさせていただいて、次の質問に移らせていただきます。  ペットボトルの戸別回収について、お伺いをさせていただきます。  これまでも何度か質問をさせていただいておりますけれども、こちらのほうも市民の多くの方々から、ペットボトルの戸別回収に関する要望をいただいているところでもございます。また、戸別回収を行っている他の自治体から国分寺に転居されてきた方々が大変戸惑って、例えば、賃貸経営なんかされている方々が非常に苦慮されているといった状況もございます。そういった状況もございますので、現在のの検討状況、また認識をお伺いをさせていただきます。 79: ◯環境部長(佐藤一幸君)  ペットボトルの回収につきましては、今、議員から御紹介ありましたとおり、過去の一般質問でも御指摘を受けております。環境部としても課題であるという認識を持っております。  ペットボトルの収集につきましては、平成25年12月議会のごみ対策特別委員会におきまして、生産者、それから販売店に排出者責任を求めまして、販売店や自主回収をしているスーパーへの返却を基本としまして、補完的に収集方法として拠点収集を継続して、自主回収の拡大、回収店の拡大、それから回収拠点から300メートル以上離れた排出不便地域に拠点を設置するという方向で対応するというような形で御報告をして対応してきたのが現状でございます。  しかしながら、いまだ不便地域の解消に至っていないという現状がございます。高齢者など拠点回収場所までに排出ができない排出困難者について、対応が十分できていないという課題があるということも認識をしております。  他の状況を見ますと、日野においては、国分寺と同じくペットボトル、トレーなどについては買ったお店で回収をしているということを基本としておりますけれども、ペットボトルについては、4週に1回、収集をしていると。小金井におきましては、2週間に1回、戸別収集をしているという状況もございます。  収集方法の見直しを前提として、圧縮、梱包、保管等の中間処理が現在の敷地で可能であるか検証を実施いたしました。4月から5月の処理量から勘案いたしますと、季節的な量の変動、当然、夏になれば、その回収量がふえるということもございます。また、戸別収集による回収量の増加、こういうことがございますと、現在、なかなか、今の施設の中で処理をするというのが非常に難しい状況であるというような結果が出ています。今はそのような状況でございます。 80: ◯17番(本橋たくみ君)  結論から言うと、なかなか難しい状況であるといった、現在の担当の御認識なんだと思うんですけれども、その前段で日野、また小金井と2触れられたわけでございますけれども、これから浅川清流環境組合のほうで共同で、可燃ごみを処理していくわけでございますけれども、そのあたり、その2に触れられたということは、足並みをそろえていきたいといった担当の意向があるのかどうか、お聞かせいただけますでしょうか。
    81: ◯環境部長(佐藤一幸君)  例として、日野と小金井を挙げさせていただきました。合わせるということも1つございますけれども、先ほど申し上げたように、現在、ペットボトルについては拠点収集を実施しておりますけれども、平成27年度に実施した市民意向調査におきましても、ペットボトルの戸別収集を望む声というのが多く寄せられている状況でございます。いろいろ解決をしなければいけない課題というのはございますけれども、今後は市民の皆様の御意見、要望を踏まえて、行政として方向性を決定をしていきたいというふうに考えてございます。 82: ◯17番(本橋たくみ君)  ということは、今の御答弁だと、市民の方々の意見を踏まえて検討をしていきたいといった御答弁でよろしかったでしょうか。 83: ◯環境部長(佐藤一幸君)  今現在、拠点で収集をしているということがございます。これも市民の御意見を聞きながら、こういった方法で回収をしてきました。さらに、今現在も市民の協力をいただいているということもございます。ですから、これを方法を変えるなり、戸別収集に変えるということであれば、やはり大きな転換になりますので、これについては慎重な対応が必要だというふうに思っております。ですから、今現在、変えるということではなくて、明確にはなかなかお答えできませんけれども、今までの経緯もございます。そういった経緯を十分踏まえた上で、市民の意見を聞きながら進めてまいりたいというふうに思います。 84: ◯17番(本橋たくみ君)  どっちなんですかね。やるのか……。  方向性としては、としてもやらざるを得ないのではないかと私自身考えているところでありまして、さまざまな市民の方々から御要望もございますし、また、高齢者など、大変その拠点まで持っていくのに苦慮されているなんていう声も耳にするわけでございまして、前段で課題のほうも述べられておりましたけれども、課題として一番ネックになってくるものがあれば、教えていただけますでしょうか。 85: ◯環境部長(佐藤一幸君)  特に方法については他でも実施をしております。26の中でも実施をしていないところのほうが少ないという状況もございます。ですから、そういった意味で、方法論については十分、先進もございますし、やっているがあるということはわかっております。  ただ、私どもは、はっきり申し上げなくて申しわけなかったんですけれども、今まで拠点でやっていると、生産者の責任だというような形で、この施策を進めてきたということもございます。それを拠点から戸別に変えるということになれば、ある意味、政策的な変換にもなるということもございます。これについては、としては、その方向については十分検討していかなければいけないというふうに思っておりますけれども、すぐにできる、やりたいということには、なかなか御答弁できないというふうに思っています。それは、やはりごみの問題については、市民の皆様の協力というのは、どうしても必要なものになりますので、その辺を丁寧にしていきたいというふうには思っております。 86: ◯17番(本橋たくみ君)  なかなか、御答弁の中だと難しいといった御答弁だったと思いますけれども、やはりこれだけ他なんかでも戸別収集が始まって、例えば、排出者責任というものが、国分寺から他に、ばばばっと広がっていくんであれば、そのやり方をずっと続けていくといったこともあるんでしょうけれども、そういった状況ではないことは確かですし、また、本当にペットボトルだけ戸別回収されないということについては、なかなか市民の方々からも理解を得られない状況もございます。  ただ一方で、部長の御答弁もございましたけれども、そういった中で、環境意識の高い方々は、拠点に持っていくことがいいことなんだといった、そういった市民の方々も中にはいらっしゃるというものも事実だと思います。しかしながら、戸別回収してほしいといった声ものほうにも多く寄せられていると、私ども議員のほうにも多く寄せられている状況でございますので、そういった状況を勘案して、今年度中というか、また質問を改めてさせていただきますので、その検討状況を含めて、また御答弁をいただきたいと思いますので、最後にそのあたり、御答弁をお願いして、この質問を終わります。 87: ◯環境部長(佐藤一幸君)  今現在、なかなか今年度中というお話はできませんけれども、やはりいろいろな御意見をいただいているのは、私どもの耳にも届いております。そういった意見を解決するにはどういうふうにしたらいいのか、これについては市民からいただいた貴重な御意見というふうに思いますので、真摯に受けとめて、今後、この問題については前向きに取り組んでいきたいというふうに思っております。 88: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  次の質問に移らせていただきます。公共施設のLED化について、お伺いをさせていただきます。  これまででは、この庁舎等含めて、LED化を進めているところであると思いますけれども、現状、この庁舎のLED化というものの進捗状況を、まずお聞かせいただけますでしょうか。 89: ◯総務部長(塩野目龍一君)  現在、第1庁舎から第6庁舎まででお答えいたしますと、まず第6庁舎については、その施設の性格、あるいは使用頻度から、LED化の取りかえは予定をしていないということになります。  ここの戸倉1丁目6番地の敷地、第1庁舎から第5庁舎のLED化ですけれども、72.3%の取りつけが完了しているという状況でございます。 90: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  72.3%といったところで、この本数というのはわかりますか。 91: ◯総務部長(塩野目龍一君)  第1庁舎から第6庁舎までの蛍光灯の総本数でございますが、これは1,464本、そのうちLEDの蛍光灯は1,021本ということでございます。 92: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  そうすると、まだLEDが入っていないところも約30%程度あるといったところでありますけれども、今後、その辺について、導入を検討される状況にあるのか、お聞かせいただけますでしょうか。 93: ◯総務部長(塩野目龍一君)  現在、LED蛍光灯を使用していない443本になりますが、これは主に第3庁舎の3階から5階、あるいは書庫棟の2階、あるいは第5庁舎の1階といった、倉庫とか、そういった性格の施設でございますので、今後、今言ったところについては、LED化の取りかえの予定はないということでございます。 94: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。というと、この庁舎の部分については、LED化については既に完了しているといった認識でよろしいのかと思うんですけれども、やはりこのLEDというのは、寿命も蛍光灯の約2倍、また節電効果もあるといったところでありますけれども、この節電効果というものが、LEDを入れたことによってどのぐらい得られているのか、もし担当のほうで把握をされていれば、お聞かせいただけますでしょうか。 95: ◯総務部長(塩野目龍一君)  標準の蛍光灯とLEDの、まず1本当たりの消費電力の差なんですが、これは13ワットございます。したがって、現在1,021本のLED蛍光灯に切りかえていますので、合計で1万3,273ワットの電力消費量の変動、いわゆる効果というものがあります。LEDを導入した時期は平成24年度となっておりますので、庁舎の年度別の電力実績を御紹介いたしますと、平成24年度が約72万キロワット、平成25年度が約61万キロワット、平成26年度は約58万キロワット、昨年度、平成27年度は約51万キロワットというような数で、年々減少はしておりますが、ただ、この庁舎の電気量については、空調機、あるいはサーバー、パソコン、コピー機等々、全て合算された数字となっていますので、一概にLED化したから減したという単純な比較はできないという状況でございます。 96: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。ただ、導入したことによって、1本当たりの差が13ワットあるといったところで、また毎年、電力使用量も下がってきているといった効果があるということは、このLEDによって削減効果がなされている、こういった理解でよろしいでしょうか。 97: ◯総務部長(塩野目龍一君)  先ほど申したとおり、全てではございませんが、効果はあるというふうには認識しております。 98: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  となると、また、この庁舎以外の施設のほうでお伺いをさせていただきたいんですけれども、私が認識している限りだと、学校施設は特にこのLEDというものが導入されていないといったふうに聞き及んでいるわけでございますけれども、そのあたりのことについて、お伺いさせていただきます。 99: ◯教育部長(本橋信行君)  結論から申し上げれば、各学校施設、特に教室については、まだ済んでないところが大半です。済んでいるところについては、主に大規模改修をやった学校になります。体育館の大規模改修、それともう一つ、ここ数年来始めているトイレの改修、そういったところの改修工事を行ったところについてはLED化をしているというのが現状です。 100: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  この庁舎の実績を見てもわかるとおり、恐らく学校全部に導入をすれば、ある程度の電力使用量の削減効果が得られるのではないかと思うんですけれども、ただ、一気に導入するには、やはり財政的な面もありますので、計画的にやっていく必要はあると思うんですけれども、そのあたり、今後、学校施設の、特に普通教室について導入をしていく予定があるのかどうか、お聞かせいただけますでしょうか。 101: ◯教育部長(本橋信行君)  進め方の方法としては、計画的に大規模改修をしておりますので、その大規模改修をしている学校から順次やっていきたいと。今年度で申し上げますと、第一小学校、第六小学校、第七小学校のトイレの改修を行いますので、その際には、トイレの部分だけにはなりますが、そういった方向になっていくというふうに思っています。  もう一つ、つけ加えさせていただきますが、使った量については、LEDにしたほうが、先ほどの答弁のとおり、効果はかなりあると思います。金額のほうについては、やはりひかりプラザ、それから学校、公民館、PPSを採用しておりますので、そういった意味で、使った量に対する金額はかなり下がっているということは実態としてあります。 102: ◯17番(本橋たくみ君)  大規模改修にあわせてやっていくというところでありますが、ただ、それだとやはり設置されるところが限られてくると思いますので、今後検討していく必要があるのではないかと考えますけれども、いかがでしょうか。 103: ◯教育部長(本橋信行君)  そこのところについても、やはり議員からも御指摘ありました、財政的なことも当然考慮しなければいけないというふうに思っております。それぞれの年度の、もちろん事前に一定の計画は立てますが、予算編成の段階でしっかり協議をしていきたいというふうに思っています。 104: ◯17番(本橋たくみ君)  ありがとうございます。  あとは、の施設ですと、いずみプラザ等の施設があると思うんですけれども、そのあたりのLEDの導入状況について、お聞かせいただけますでしょうか。 105: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  いずみプラザですけども、蛍光灯は全部で、1階から5階の一部あるんですけれども、746本の蛍光灯がございますけれども、LED化はされていない状況でございます。 106: ◯17番(本橋たくみ君)  1本も入っていない。はい、わかりました。  今後は、いずみプラザについてもやっていく予定があるのかどうか、お聞かせください。 107: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  いずみプラザには、1階と4階、2施設がございます。この施設は使用時間が非常に長いということでございます。夜間もつけている時間がありますので、こういった施設の1階と4階については、特に費用対効果をきちんと検証しながら、今後、導入の計画を検討してまいりたい、このように考えます。 108: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。ぜひ導入していただきたいと思いますし、また、電力の削減効果があるということは、地球の環境負荷を下げていくといったところもあると思います。学校施設、また福祉施設について、まだ導入がなされていないところについて、今後、費用対効果等をしっかり見ていただいた上で、LEDのほうの検討をお願いをさせていただいて、次の質問に移らせていただきます。  スポーツ振興について、お伺いをさせていただきます。  このスポーツ振興につきましても、毎回質問をさせていただいているわけでございますけれども、なかなか成果があらわれていないというのが私自身の実感でありまして、今回もしつこく、スポーツ施設のあり方について、御質問をさせていただきます。やはり2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、東京都等からスポーツ施設関連に関する補助金というものが示されていると思いますけれども、その具体的な内容について、まずわかっている範囲で、お伺いをさせていただきます。 109: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  東京都のオリンピック・パラリンピックの支援事業につきましては、昨年の12月議会でも答弁しておりますが、大会成功に向けた区市町村支援事業というのがございます。2本立てになっておりまして、ハードのほうでスポーツ環境を拡大する事業やバリアフリーの事業等、2分の1の補助をいただける事業がございます。 110: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  以前の一般質問で、例えば、グラウンドの拡幅、また人工芝化等についても、この補助金が使用できるといった御答弁があったかと思いますけれども、現在、のほうで、この補助金を利用した、利用をどこかの施設で考えているのかどうか、検討状況について、お聞かせいただけますでしょうか。 111: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  こちらの補助金、ハードの部分につきましては、先ほど言ったような工事が該当するということで、市民スポーツセンター初め、一応、対象のところで検討している最中ということでございます。 112: ◯17番(本橋たくみ君)  市民スポーツセンターのほうで検討をなされているところであるというところでありますが、具体的な内容について、もしわかっていれば、お聞かせいただけますでしょうか。 113: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  まだ検討段階ですので確定ではございませんが、次の質問にもありますとおり、事前キャンプ誘致のための施設整備という事業もハードの中にメニューにございます。そちらを視野に入れた上で、市民スポーツセンターということで申し上げました。 114: ◯17番(本橋たくみ君)  次の質問が、オリンピック・パラリンピックの合宿誘致についてと、通告の(2)で振ってあるところだと思うんですけれども、ということは、なかなかグラウンドの拡幅、また人工芝化等については検討が難しい状況なのかどうか、お伺いをさせていただきます。 115: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  御質問のけやき公園のグラウンドにサッカー場ということにつきましては、これまでも御提案いただいておりまして、一定、検討を進めてきております。  サッカーコートにつきましては、ピッチのほか、周りを安全地帯みたいな形で1.5メートルほど設置しますと、全体的には108メートル掛ける71メートルという大きさが必要になります。その長辺の108メートルを、ライト方向に向かった場合、連雀通りに限りなく近づいてしまうという部分と、逆にレフト方向に向かった場合も、スポーツセンターの手前のところの軽運動場にまで達してしまいます。いずれにせよ、野球場の外側には小高くなっている部分もございますので、こちらを切り崩したり、ネットを張る、こういった部分だけでなく、また周辺の公園やジョギングコースも設定されていますし、今言った軽運動場の敷地に影響が出る、大規模な工事になってしまいます。そうなりますと、現在、公園、グラウンド、ジョギングコース、今言った施設等を利用されている方々のさまざまな御意見をお聞きする必要も生じますし、一方で、けやき公園はスポーツセンターと一体となって、総合的な防災機能を発揮するよう計画されてございます。軽運動場も罹災者の炊き出し場にもなってるような状況でございます。  国分寺のスポーツ振興として、施設、特に屋外施設を充実、整備していくことは必要と考えますが、現行のけやき運動場内のグラウンドを拡幅整備することは、さまざまなスポーツ利用者の使用状況と、また、先ほど言ったように、補助率2分の1という中で、財政面等々、総合的に考えますと、やはりそういった工事は大変厳しい、難しい状況であると言わざるを得ない状況でございます。 116: ◯17番(本橋たくみ君)  なかなかグラウンドの拡幅については難しいといったところであると。私自身も何回か一般質問でやりとりをさせていただいた中で、防災的な機能ですとか、そのあたりが一番の課題になってくるといった御答弁は前からも受けております。ただ、の用地がなかなか確保ができないといったところを考えますと、私自身、もしグラウンドができるとすると、けやきスポーツセンター以外には、なかなか目ぼしい場所もないですし、また、に用地を買収するといった財政的な余力もなかなか、サッカーコートを全面買うとなると、恐らく数十億円の金額が必要になってくると思いますので、そういったことを鑑みますと、今ある既存の施設で有効利用、有効活用をしていく以外に方法がないのではないかといった中で、この質問を毎回しつこくさせていただいているところでもございます。  ただ、サッカー単独のグラウンドをつくってほしいといったところではなくて、他にも、他の公共施設でもあるんですが、野球とサッカーが併用しているグラウンドというものが、ほかの自治体にも存在をしております。例えば、野球の外野部分と、少し内野部分がかかってしまっても、大人がサッカーできるぐらいの大きさのグラウンド、それをけやきスポーツセンターの拡幅で何とか実現できないかといった中で、この東京都の補助金等も利用していただいてといった提案だったんですけれども、なかなか課題が多いことも重々承知をしております。また、多くの木々等もけやきスポーツセンターには存在しておりますので、それを抜根するとなると、恐らく反対意見等も出てくるということはありますけれども、ただ、のスポーツ振興施策として、どうやったらグラウンドができるかということを改めて研究というか検討していただいて、どういった手法であれば今の現状のこのスポーツ環境をよりよくできるのかということを、しっかり担当のほうでも研究をしていただいて、またいろいろと議論をさせていただきたいと思います。また、ちょっと途中で触れたんですけれども、そのコートの、今の現状のけやきスポーツセンターの人工芝化についても、ぜひ、この補助金等があるうちに検討していただいて、今の人工芝、非常によくできておりますので、天然芝と似たような形でできるということで、そういった環境の向上の面でも検討をしていただきたいと思いますので、ぜひ、よろしくお願いをいたします。  次の質問なんですけれども、オリンピック・パラリンピックの合宿の誘致について、お伺いをさせていただきます。  現在、のほうで、オリンピック・パラリンピックの合宿の誘致等について、動いていることがあれば、お聞かせいただけますでしょうか。 117: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  こちらのオリンピック・パラリンピックの合宿誘致という形で、基本的には、何かしらの形で誘致したいという考えは持っておりまして、検討を行っているところです。  その中で、まず誘致するためには、先ほども申し上げましたように、合宿所だけでなくて、その前段として、必要なスポーツ施設、こちらがあることが不可欠になりますので、現存の施設の改修等を視野に入れて、今、検討している最中でございます。 118: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。動いていただいているということでございます。ぜひ、実現に向けて鋭意努力をしていただきたいわけでありますし、恐らく私が生きている間は、もう東京でオリンピックは開かれないだろうと思います。この国分寺でオリンピック選手が合宿をやったといった事実を、ぜひ残していただきたいというふうに思うわけでございまして、そこで1つ提案なんですけれども、泉町にある総務省の情報通信政策研究所の研修施設があるかと思いますけれども、例えば、そちらを宿泊所として利用していただいて、けやきスポーツセンターの体育館等で、屋内競技に限ると思うんですが、そこで練習していただくといったことも可能なのではないかというふうに思いまして、本日、御提案をさせていただいているわけでございますけれども、そのあたりについて、いかがでしょうか。 119: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  事前のキャンプ地として、宿泊所を泉町の総務省の情報通信政策研究所、こちらの宿舎を利用できないかということでございますが、こちらに関しましては、多摩国体の開催のときに、宿泊施設としてできないかという問い合わせをした経過がございます。国体のときの宿泊施設の条件として食事提供が挙げられておりました。もしくは、そこでとれなくても、近隣でチーム全体が食事をとれる施設が必要だということでありましたので、問い合わせをしたところ、宿泊については相談に応じられますが、食事の提供はできないということと、近隣にチーム全体がとれる、食事するところがなかったということで断念した経過がございます。  今回のオリンピックに関しましても、事前トレーニングの候補地の応募要領というのがございまして、その中では、練習会場への距離の問題とか、選手団を収容できるキャパシティー、言語対応とか快適な滞在環境、充実した飲食サービスというような項目が条件として挙げられております。飲食に関しては、提供時にドーピングの禁止物質が摂取されないように留意するようなことも挙げられている中で、こちらの研究所については、宿泊の要件は可能でありますが、その他の体制については、現段階では十分ではないと思われます。今後もキャンプ地の誘致ということでは、宿舎は不可欠になりますので、こちらの施設も含めて、そこら辺の体制の整備を視野に、検討を進めてまいりたいと思います。 120: ◯17番(本橋たくみ君)  なかなか課題が多いんだと思うんですが、ただ、国分寺市内で宿泊できる施設というと、本当に限られてきます。あのあたりの周辺環境は、公園もあるということで、非常にいいとは思うので、ぜひ。食事の面がネックなんだと思うんですけれども、食事が中でとれるような、あそこは食堂がついているんですかね。ちょっと私も調べが足りないんですけれども、そのあたり、課題がクリアできるようでしたら、ぜひ研究所とも掛け合っていただいて、実現できるところで、ぜひ鋭意努力をしていただきたいと思います。最後に御答弁いただいて終わります。 121: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  先ほども申し上げましたように、練習をする必要なスポーツ施設の整備もございますので、こちらと並行して、宿泊施設の条件整備についても進めてまいりたいと思います。 122: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。お願いします。  次の質問に移らせていただきます。  待機児童の解消の取り組みについて、お伺いをさせていただきます。  これまででは積極的に民設民営の保育園を誘致して、待機児童の解消の取り組みを行ってきているということは大変評価できるわけでございますけれども、改めて現状の待機児童の数について、お伺いをさせていただきます。 123: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  今年度の待機児童数でありますけれども、新定義ということで、昨年より14名ふえて、102名ということになっております。 124: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  これは旧定義と比べてもふえているといった状況で、そのカウントがなされているのかどうか、まずお聞かせいただけますでしょうか。 125: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  旧定義ですと174名ということで、昨年よりも※約40名程度ふえているということになります。(※同ページ中に訂正発言あり) 126: ◯17番(本橋たくみ君)  いずれにしてもふえているといったところだと思うんですけれども、なかなか、保育園をつくってもつくっても、この待機児童の数というものは減らないということで、ほかの自治体も苦慮されておりますし、また、当市においてもなかなか頭の痛い問題であると思うんですけれども、今後の民設民営園の誘致の見通しについて、お伺いをさせていただきます。 127: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  先ほど旧定義の人数の増が約40名程度と言ったんですが、35名の増ということであります。訂正をお願いしたいと思います。 128: ◯議長(須崎 宏君)  発言の訂正を認めます。 129: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  今後の民設民営園の誘致でありますけれども、ことしの4月に2園で※103名の開園ができました。今後では、この9月に60名の1園開園がありまして、来年4月に向けて3園で228名の定員増ということでございます。(※同ページ中に訂正発言あり)  今まだ正式ではないんですけれども、平成30年4月に向けて協議を進めている法人もありますので、そういったところで、今、取り組みを進めているところでございます。 130: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  それを踏まえて、待機児童の数の見通しについて、わかっている範囲でお聞かせいただけますでしょうか。 131: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  それを踏まえての待機児童の見通しでありますけれども、ここは整備をしても待機児童はふえてきてしまっている状況がございまして、なかなか見込みが難しいんですけれども、去年とことしにくらべて、ゼロ、1、2歳が10名ふえているという状況もありますので、ここら辺はゼロ、1、2歳の部分がなかなか解消には難しいのではないか、そんなふうに思っています。また、そういったところも含めて、今後、課題の解決に向けて、さまざまな方法をやっていきたい、そんなふうに思っています。  それと、先ほど、ことし4月の2園開園のときに103名というふうな定員増というふうにお答えしたんですけれども、113名でありましたので、そちらのほうも御訂正をお願いしたいと思います。申しわけありません。 132: ◯議長(須崎 宏君)  発言の訂正を認めます。 133: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  いずれにしてもゼロにしていくのは難しいといったところなんだと思うんですけれども、今後、この民設民営園以外の方法で、こういった子育て施策、待機児の解消等を、例えば、家庭福祉員の増加ですとか、そういったところも含めて、今後、そういったことを検討していく予定があるのか、お聞かせいただけますでしょうか。 134: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  今後の保育園、認可保育園以外ということでありますけれども、今の事業計画では認可保育園を予定をしておりますけれども、ゼロ、1、2歳というところの部分を考えますと、家庭福祉員であり、小規模保育園、そういったところも検討に加えなければいけないというふうに思います。ただし、その3歳以降の課題というものがございまして、その辺を何とか解消できるよう、今、各園の分園を、ゼロ、1、2歳の分園をお願いできないかということで、市内の保育園を運営している法人にお願いをしているところでございます。 135: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。今後、そういった形で分園等で待機児の解消を図っていきたいといったところであるといった御答弁だったと思います。  民設民営を誘致しても、なかなか待機児が減っていかないということで、本当に担当のほうは苦慮なされているんだと思います。そういったさまざまな事例が他の自治体にもありますし、私も勉強会等で、そういった報告を受けることもありますので、いろいろ研究をしていただいて、できるだけ預けられないといった環境がなくなるような形を、今後、のほうにはぜひお願いをしたいと思いますし、また、既存園における定員の見直し。先ほど分園のお話等もございましたけれども、そのあたりも増員等を図っていく、こういった取り組みも必要なのではないかと思いますので、改めて御答弁いただけますでしょうか。 136: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  既存園の定員の拡充ということで、これも市内の法人に対してお願いをしているところでありますし、来年4月に向けて、ほんだ保育園の民営化についても、定員の見直しも、今、協議を進めているところであります。  いずれにしても、先進で開所に向けた取り組みで参考になるところがあれば、ぜひ取り入れていきたい、そういうふうに思っています。 137: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。今後とも引き続き、努力をお願いをしたいと思います。  最後の質問に移らせていただきます。市民参加のあり方について、お伺いさせていただきます。  これまで国分寺では、自治基本条例の参加、協働の精神のもと、積極的に市民参加について進めてきているというふうに評価をしておりますけれども、この市民参加のあり方について、現状のの考え、認識をお伺いをさせていただきます。 138: ◯政策部長(水越寿男君)  これまでは、自治基本条例の目的にもございます参加と協働と情報共有を基本に、多くの市民の方に市政に興味を持っていただきたいということで取り組んできております。今後も幅広い年齢の方々ですとか、今まで意見があっても、なかなか表明をする機会のなかった方、そういう方々にも、意見を述べるきっかけですとか、表明できることを目的に、そういうことで行動につなげたいということで、今後も積極的に、その働きかけとかきっかけづくりをしながら市政に参加していただくことに努めてまいりたい、このように考えております。 139: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  これまでは、どちらかというと、手挙げ方式といいますか、募集をして、みずから手を挙げていただいた方が、そこに参加をして、意見等を述べていくといった手法がとられてきて、そういった中で、なかなか幅広い方々が参加しないといいますか、どちらかというと固定化してきた方が参加をしているといった状況も、恐らくあったんだと思いますし、また、それが、ある意味、政治的に利用されるといった場面もあったかと思います。そのあたりの現状の課題について、の認識をお伺いさせていただきます。 140: ◯政策部長(水越寿男君)  これまでの市民参加の手法については、今、議員から御紹介あったように、報とかホームページで、委員の募集ですとかを行ってきております。おっしゃるように、手挙げ方式であったということでございます。  この手挙げ方式ですと、意見を持っている方ですとか、強い思いをお持ちの方、あるいは積極的で、その市民参加のノウハウをお持ちの方が参加している傾向にあると思っております。このようなことからすると、御指摘の点の固定化の傾向というのは見られるのかなというところは、課題としてあるのかと思っております。  市民は12万人おりますけれども、多くの方が、それぞれ意見とか考えとか思いはお持ちだと思っておりますので、今までのほうとしても、プッシュ型というようなところは行ってこなかったというところがありますので、市民参加の働きかけとかきっかけづくりというところは努めていかなければいけないというところが課題ではないかと思っております。 141: ◯17番(本橋たくみ君)  わかりました。  これも第1回定例会の代表質問の中でも少し触れさせていただきましたけれども、国分寺総合ビジョンの中では、無作為抽出を行って、その中から参加される方が決まるといった手法がとられているわけでありまして、そういったことを模索しながら、これまでそういった市民参加の機会になかなか触れることがなかった市民を、どうやって今後、市民参加、市民協働につなげていくのかといった視点も、先ほどの部長の答弁もありましたとおり、大変重要なことであると思いますので、ぜひ、そういったことを、今後、鋭意研究をしていただいて、どうしたらこれまで参加できなかった方々が参加をされるのか、といったことを研究をしていただきたいと思います。最後に御答弁をいただいて、質問を終わります。
    142: ◯政策部長(水越寿男君)  としても、広く多くの市民の方に参加をしていただいて、先ほども申し上げましたけれども、市政に興味を持っていただきたいと思っております。  参加の手法については、いろいろな手法があると思いますので、無作為抽出も含め、働きかけも含めて、複数の組み合わせ等を実施しながら、市民参加の手法を進めてまいりたいと思います。 143: ◯17番(本橋たくみ君)  終わります。 144: ◯議長(須崎 宏君)  これをもって、本橋議員の一般質問を終わります。  午後1時30分まで休憩いたします。                    午前11時54分休憩                    午後1時30分再開 145: ◯議長(須崎 宏君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 146: ◯議長(須崎 宏君)  午前中に引き続き、一般質問を行います。  吉田議員、どうぞ。 147: ◯5番(吉田りゅうじ君)  それでは、平成28年第2回定例会の一般質問、3番目を担当させていただきます、吉田りゅうじでございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。  さきに通告させていただきました2点につきまして、御質問を差し上げます。1点目が、熊本地震を国分寺防災力向上への教訓に、それから2つ目が、路上禁煙地区の見直しと喫煙所表示の必要性、この2点について、質問させていただこうと思っております。  なお、あらかじめ資料請求を2点させていただきました。本日、配付いただいております。ありがとうございます。1点目が、災害時に御協力いただける意思を表明している民間の諸団体と協力内容、これがA4判2枚、ホチキスどめがされております。それから2点目が、国分寺ポイ捨ての防止及び路上喫煙の規制に関する条例、運用状況(啓発活動等)ということで、A4判1枚、両面印刷が配付されていると思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、熊本地震について、御質問させていただきます。  熊本、大分両県で発生をいたしました大規模災害におきまして、残念ながら亡くなられた方々、こういった方々には御冥福をお祈りするとともに、被災をされた方、多くいらっしゃると思いますが、お見舞いの念を込めまして、今回の一般質問は、この災害を国分寺の防災への教訓とさせていただくといったことを趣旨としまして、一般質問のテーマとしたことを申し添えます。  この熊本地震の大きな特徴といたしましては、思い起こしますと、4月14日の夜、発生をいたしまして、きょう現在、1カ月半が経過したわけでございますが、つい昨日現在で、有感地震、震度1以上の揺れが熊本地方でも1日平均10回ぐらいの揺れを感じているといった状況が続いております。  また、今回の熊本地震の特徴としましては、本震の前に揺れるという前震という言葉が、私としては新しく聞こえてきた言葉であり、要は、本震の後に余震だと思っていたものが、実は本震だったといったことで、被災された方々も油断をしてしまって被災が多くなったということも目立っているところでございます。こういった前震、本震、余震といった区分は、火山周辺で多く観測される群発地震、これと明確に判断する技術がないそうでありまして、なかなか予測も難しいといったこともございます。したがいまして、今回の熊本地震につきましては、過去の経験から外れている、想定外であったといった表現もされております。  また、少しさかのぼりますが、5年前の東日本大震災におきましても、「未曽有の災害」といった表現がなされております。こういった表現を聞いている限り、従来からの地震に対する既成概念は通用しないんだということが浮き彫りになっているような気がしております。この人知を超えました大自然の脅威に真正面から対応する姿勢が改めて大切であると考えております。  それでは、質問させていただきます。  まず、今回起きました熊本地震におきます国分寺の対応について、お伺いをしたいと思います。  今回、早々に、としてさまざまな支援をされたというふうに聞き及んでございます。2点に分けて御説明いただきたいんですが、1つ目は、地震が発生して、国分寺として独自に、自発的に動いた点、それから東京都等から要請を受けて動いた点、この2つに分けて、動かれた内容につきまして、御教示をお願いしたいと思います。 148: ◯総務部長(塩野目龍一君)  まず、発災翌日、4月15日になりますが、担当の防災安全課のほうで情報収集に当たりました。それを受けまして、私のほうで市長、両副市長に状況報告をいたしました。翌日が土曜日、日曜日ということになりましたので、休日ではございますが、防災安全課の職員は、さらなる情報収集に当たったということになります。  月曜日、4月18日ですけれども、熊本地震に関する対応についてということで、緊急の庁議を開きました。そこで、として支援活動の方針が決定をされたわけですが、まず、これは福祉保健部が中心に行いましたが、市内の4カ所の駅で街頭募金活動を4月18日から19日の2日間、行いました。の職員、社会福祉協議会の職員により行ったんですが、2日間で268万7,886円の募金が集まったということです。  また、過去の教訓から、支援物資についても検討いたしましたが、協議をした結果、かなりの混乱があるということ、それと非常に遠方であるという、この2点から、としては状況を見極めることにして、取り急ぎの対応は控えました。しかしながら、被災地への電話連絡や被災地のホームページで状況を確認しながら情報収集は行っていたという状況にあります。  また、2点目の東京都、あるいは市長会からの要請に対する支援ですけれども、こちらは人的支援として、4月25日から29日にかけて、被災建物応急危険度判定員を1名、熊本へ派遣をいたしました。続きまして、罹災証明発行支援業務として、5月6日から13日、さらに5月20日から27日にかけて、それぞれ1名ずつ、職員を熊本県益城町へ派遣をいたしました。 149: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。国分寺としましては、速やかにさまざまな対応をしていただいたことに関しましては、非常に敬意を表するところでございます。  一方で、今の人的支援ということで、被災建築物応急危険度判定員を派遣をされたということでございます。これにつきましては、5年前の東日本大震災でも、あちらの場合は津波があった関係で、危険度判定に関しましても、見方としては少し差異があるのかという気がしますが、やはり速やかに危険度判定をしてあげるということが、その次の対応につながっていくという大事な作業かと思われます。  また、この派遣された方も、みずからが手を挙げて行かれたというふうに聞き及んでいるんですが、大変な御苦労があったんじゃないかなと推測しております。また、派遣活動が、行っただけではなくて、行って、さまざまなことを経験されて感じられたことが、国分寺に対しても、さまざまな活動にフィードバックできるんじゃないかというふうに感じております。もし、その辺につきまして、ヒアリングされた結果がございましたら、御披露いただきたいと思います。 150: ◯都市計画担当部長(中村秀雄君)  この被災建築物応急危険度判定員の派遣につきましては、都の派遣の第2陣、これは50人が参りました。そのうちの1名が本の職員でございます。50名のうち都の職員が12名、区市町の職員が38名で構成されたものでございまして、4月25日から4月29日までの5日間、派遣をいたしました。そのうちの実質の判定期間としては、26日から28日の3日間、作業に当たったところでございまして、この第2陣の判定建築物の総数としては、748棟の判定をしたということでございます。そのうち調査済みと判定したものが418棟、要注意が244棟、危険が86棟でございました。3日間のうち、大方が曇りで、2日間の中では雨天の作業もあったという状況でございます。  こういった中、判定活動中、近隣の方からさまざまな御要望があったというふうに聞いてございます。判定区域外の住宅も調査してほしいでございますとか、家の中も見てほしいなどがあり、この調査内容や目的を丁寧に御説明し、理解を得ながらの活動に当たったというような状況でございます。  また、避難せずに住み続けられている家が危険の判定になったケースというものもございます。住民の方に判定結果を丁寧に説明をして、危険判定でございます赤紙を張ったという場合もございまして、被災された方を前にして、心が痛む気持ちが強かったというふうな報告を受けてございます。  また、判定活動後、食料調達をしなければいけないという状況もあったようでございまして、夕食のお弁当でございますとか、翌日の朝食、また昼食も50人分を買い足すという作業、これにも労を要したというふうに聞いてございます。  こういったことも踏まえまして、私どもとしてフィードバックできる点ということでございますが、判定活動中、先ほど申し上げたような状況からも、市民の方から質問を受ける場面がかなりあるので、その都度、調査内容や目的内容を丁寧に説明したが、この仕組みの、制度の認知度が低いというふうな状況から、円滑な判定活動を行うためには、ふだんから市民に周知して理解をいただくことが大事であるというふうに考えているところでございます。  また、発災後、この数日間は、被害状況の把握でございますとか、広域支援要請など、さまざま職員の仕事というのがあろうかと想定してございます。そういった中、判定のコーディネートをする業務というものに専念できないこともあるのではないかというふうに予想してございまして、こういった役割を、地元の判定員の皆さんの御協力もいただくというような体制についても検討が必要ではないかというふうに考えてございます。  また、各判定をいただく方がお集まりいただいて、判定いただく担当区域を割り当てるわけでございますが、そういった割り当てを、すぐに対応できるように、あらかじめ区域割を行い、事前の準備をしっかりしておくということも必要だというふうに考えてございます。  今後、これらの内容を踏まえまして、体制整備に生かしてまいりたいというふうに考えてございます。 151: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。大変有意義といいますか、貴重な経験をされたと思います。今、部長に御答弁いただいたように、ぜひとも国分寺の防災力向上に貢献するような形で参考にされたいと思います。  次に、今、お話にもありましたが、特に九州地方は地震対策というよりは台風対策に非常に力を入れていると聞いております。しかしながら、今回はそれが逆に裏目に出まして、倒壊家屋が非常に地震の規模に比しまして多かったというふうに聞いております。これにつきましては、国分寺市民の方々も、この災害が対岸の火事というような見方ではなく、ともすると、自分の家でもこういうことが起きるんじゃないかというような思いを持っておられます。そこで、自分の家がどれぐらいの耐震強度を持っているのか、こういったことを心配されてるという声をよく聞かれます。  では、4月からだと思いますが、昭和56年5月以前の古い木造建築物に対しまして、耐震診断の無料化を実施したというふうに聞いております。冒頭言いましたように、対岸の火事とは思ってませんので、非常に問い合わせ等多いんじゃないかというふうに拝察いたします。これの状況をお知らせいただきたいとともに、耐震診断をする耐震診断士と、それから今回、現地に派遣された判定員の方、こういった方との交流があるのかどうか、こういったところにつきましても、あわせて質問させていただきます。 152: ◯都市計画担当部長(中村秀雄君)  御案内いただきましたように、木造住宅耐震診断士派遣事業につきましては、木造住宅の耐震化を一層促進するために、本年4月から無料化にしたところでございます。4月から現在までの申請件数は31件いただいてございます。昨年同時期は11件でございましたので、3倍近い状況となっているところでございます。  このうち4月14日以降の申請件数は、先ほど31件と申し上げたうちの21件、3分の2ぐらいが4月14日以降の申請でございます。4月15日号報で耐震診断の無料化をお知らせをいたしましたので、また、この同時期に発生しました熊本地震の両方の影響かと考えてございますが、このような実績というふうになっているところでございます。こういった実績も踏まえながら、多くの方に積極的に診断に取り組んでいただける機運というものも醸成していければというふうに考えているところでございます。  2つ目の耐震診断士と危険度判定の職員との交流でございますが、正直、まだこれについてはございません。耐震診断士の方は木造住宅の専門家として、これまでにの耐震関係の事業に委託先として御協力をいただいてきてございます。昨年度から、このの耐震診断士に対しまして、東京都の応急危険度判定員養成講習会の開催を案内させていただいて、災害時にもボランティアとして、職員とともに活動していただけるよう、講習会の受講を促しているところでございます。これで受講された方も複数名いらっしゃるところでございます。  現時点では、先ほど申し上げましたように、診断士と派遣された職員の交流はございませんが、耐震診断士の方にも、応急危険度判定活動に御協力していただきたく、応急危険度判定連絡協議会というものを持ってございますので、そういった中で情報交換を行ってまいりたいというふうに考えてございます。  なお、熊本に派遣をいたしました職員の報告会というものを6月21日に企画をしているところでございます。職員で被災建築物応急危険度判定資格を持っている者を対象に報告会を開催をしたいというところでございます。 153: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  6月21日に予定してございます報告会、非常に有意義かと思います。特に今現在の最新の耐震基準をもってしても、今回のような震度7を超える地震が複数回起きるといった事態は想定をしていないということでございます。百聞は一見にしかず。こういった貴重な経験を、ぜひこういった報告会を含めて広く周知をしていただくということに努めていただければ幸いに存じます。  さて、ちょっと話は変わりますけれども、先ほど秋本議員の一般質問の中にも少し話が出ましたが、中越大震災ネットワークおぢや、いわゆる小千谷が中心となって、こういった災害時のノウハウを共有するネットワークかと思われます。今回のこの熊本地震に関しまして、国分寺が携わる中で、このネットワークおぢやが機能した点、あるいは国分寺に役立った点、こういったことがもしあれば、御披露いただきたいと思います。 154: ◯総務部長(塩野目龍一君)  ネットワークおぢやの事務局には、地震発生翌日の4月15日に連絡を入れました。当時は支援要請までには至らず、今回、国分寺に対して、特に対応は結構だということでしたが、けさほど、ネットワークおぢやの事務局のほうから国分寺宛てに、熊本県益城町への派遣要請というのが来ました。内容としては、建物の被害の状況調査になりますけれども、2次調査という形です。1次調査については、先ほど秋本議員の質問にもお答えしましたが、市長会ですとか東京都が行って、おおむね終えたんですけれども、その1次調査で不満がある方に対して2次調査を行うと、この業務が非常に多いということで、ネットワークおぢやのほうから国分寺に対して2名の派遣要請が来たという現状がございます。 155: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  こういった形で、国分寺の、恐らく今までの実績、こういったものが評価がされて、こういう要請をされているんじゃないかなというふうな気がしております。しかしながら、今、御紹介あったように、やっぱり1次調査で不満のある方への対応というのが、通常の調査よりも非常に精神的にもダメージを受けやすい仕事かと思います。ぜひとも、こちらにいらっしゃる方々からの派遣される方への精神的な御支援、こういったものを、ぜひ差し上げていただきたいと思います。  では、続きまして、国分寺の地域防災計画について、少し質問を変えさせていただこうと思います。  今回の熊本地震に関しましては、まず前震と言われております4月14日木曜日、21時26分発生の地震、それから後々本震という名前に変わりましたが、最大の揺れでした、4月16日土曜日、深夜の1時25分に発生したもの、これが大きな震度7以上の地震と言われています。また一方で、ちょっとさかのぼりますけれども、2011年3月11日の東日本大震災、これは金曜日の昼過ぎ、14時46分、こちらにつきましては、国分寺でも震度5弱を記録をしたという地震でございます。もう一つが、昨年の9月12日の土曜日、朝5時49分に発生しました、国分寺でも防災訓練の当日だったと思われますが、東京湾を震源とする震度4の地震、こういったものが思い起こされます。  この今言った日時を前置きした上で質問させていただこうと思います。現在ございます国分寺の地域防災計画に関しましては、想定地震を冬の午後6時ごろ、震度6から7、マグニチュード7.4規模の立川断層帯地震を前提としたものを採用し、この計画が策定されたと聞いております。こちらにつきましては、もともとは東京都が平成24年4月に発表した被害想定、さまざまな方向からの被害想定の中、この1つの冬の午後6時ごろというものを選んだんだと思うんですけれども、こちらにつきましては、発表から既に4年が経過をしております。その間、先ほど言いましたようなさまざまな災害がございますんで、こういった前提条件そのものも、この地域防災計画の見直しに際して必要になってくるのかというふうな考えがございます。東京都の動きも含めまして、この辺の修正につきまして、お考えがあれば、お聞かせ願いたいと思います。 156: ◯総務部長(塩野目龍一君)  まず、前提としまして、これまでの国分寺地域防災計画の見直しでございますが、修正については、基本5年を一つの目安にして行ってまいりました。しかし、この計画の性格や目的、それから国内で起きているさまざまな大災害、大地震、これらが発生した後に、新たな課題や問題が浮き彫りとなってきます。そういった場合には、それらの災害から得られた教訓をもとに、この5年という年数にとらわれることなく、適宜見直しをし、修正を行っているというのが現状です。  御質問につきましては、繰り返しになりますが、今回の熊本地震が一定の収束を迎えて、今後、さまざまな問題、課題が明確になった後に修正を行うという運びになると思います。  また、後段の質問ですが、国や東京都の動きですけれども、当然、国分寺地域防災計画を見直す場合には、国や東京都との整合性を図る必要があります。過日、5月18日になりますが、都庁において、都・市区町村防災連絡調整会議というのが開催されましたが、ここで東京都としては、計画の見直しをするのではなく、まずは熊本地震についての検証を行い、国と調整をして、今後、修正を行っていくという表明がなされたということです。したがいまして、本市においても、国や都の見直しの状況も注視しながら、しかるべきときに修正を行ってまいりたいというふうに考えています。 157: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  御説明いただいたとおり、確かに何かが起きたから、すぐに修正をするということだけが能ではなくて、やはりきちんと見極めた上で、最終的に正しいと思われる修正をするということが非常に大切かと思います。ぜひとも期待をしているところでございます。  一方、また話が少しそれていきますが、職員の活動体制、初動体制につきまして、少し質問をさせていただこうと思っております。  5年前の東日本大震災のときは、先ほども言いましたように、平日の午後2時ごろということで、国分寺では震度5弱を記録し、ほとんど職員の方も庁内にいらっしゃる状態で起きた災害でございます。このときには職員全員が招集をされまして、市長を中心に災害対策本部が設置され、全庁的な対応がなされたと聞き及んでおります。この際には、職員の初動等、さまざまな問題等が浮き彫りになったんじゃないかというふうに拝察をしているところでございます。こういった問題点、課題につきまして、教訓を生かす形で、震災時の職員行動マニュアル、こちらにつきましても反映がなされていくのかという気がしております。  さきに部長がお話しになったように、東京都の対応も、すぐに修正をすることではないというようなこともございますが、これも踏まえて、職員の行動マニュアル、平成25年7月に修正された状態だと聞いてますが、ここで変更になった点とか、課題とか、また今後、変えていきたいようなことが、もしありましたら、御紹介いただきたいと思います。 158: ◯総務部長(塩野目龍一君)  東日本大震災では、国分寺市内に直接的というか、大きな被害はほとんどありませんでした。帰宅困難者の発生、それによる対応と、また、その後の計画停電の対応といった全庁的な対応が必要な条件、案件が多く発生をいたしました。こういった対応を踏まえて、各課の災害時における役割をもう一度見直して、修正して、つくられたものが、先ほど吉田議員がお話しされた平成25年7月現在の職員行動マニュアルというふうになっております。 159: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  職員の行動マニュアルのみならず、地域防災計画もそうなんですが、ぜひ、改訂の暁には、これも先ほど言いました、もともとは本震とか余震とかという言葉に加えて、今回、前震という新しい言葉が出てきたわけでございます。決して本震が終わったからといって気を抜くことなく、それがもしかすると前震であるかもしれないという発想を持ってマニュアル等を改訂していっていただきたいと思いますので、その際には、ぜひ参考にしていただきたいと思います。  もう一つ、今回、資料請求させていただいた、災害時における各種応援協定、どうもありがとうございます。こちらについて少しお話を聞きたいんです。  記載のとおり、特に医師会を初めとする公共的団体はもとより、さまざま災害時に御協力いただける意思を表明している民間の諸団体等、紹介をいただいたわけでございます。今回の熊本地震でも、やはり想定をしていなかったものということでございますので、後になってから、さまざま協力団体がたくさん出てきて助かったという話も聞いております。この資料をもとに、若干の説明、補足をお願いしたいと思うんですが、よろしいでしょうか。 160: ◯総務部長(塩野目龍一君)  現在までに災害協定を締結しているのは資料のとおりでございますが、番号としては51ございます。しかしながら、1つの協定で複数の団体と締結しておりますので、数はそれ以上ということになります。  また、昨年度ですけれども、被災高齢者の受け入れや日用品、日用医薬品業者や、医薬品卸売業者の6団体、さらには災害医療コーディネーターに関する協定を、医師会と締結をさせていただきました。今後も、いざというときのために、先ほどもお話出ましたが、受援力、これ重要になってきますので、国分寺の防災力向上のために、積極的に、さまざまな角度からさまざまな事業者と協定を締結していきたいというふうに考えています。 161: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  少し参考にしていただきたいんですが、熊本地震では、避難所生活が時間が長くなるにつれて、後から畳が持ち込まれて非常に喜ばれたという事例もございます。こういったこともありますので、今、部長から答弁をいただいたように、ぜひ、広い方面に協力いただけるような方策で御活用いただけるとありがたいと思っております。  次に、質問の通告で、熊本地震におきまして新たに露呈した問題点という書き方をさせていただきましたが、私自身が、この熊本地震を通じて、マスコミ報道等々を拝見している中で、少し新しい問題点になってきているんじゃないかと思った点が2点ございます。1点目が、避難者の車中泊、これが非常に多く、さまざまな問題が露顕したのかなということと、あともう一つは、被災地情報のSNS等の拡散が目立ったような気がします。この2つについて、少しお話を伺いたいと思います。  まずは車中泊につきましてですけれども、これも秋本議員の一般質問の中にも少し出てきましたが、やはり避難所に入り切らなかったり、あるいは夜の余震が心配だったりと、こういった避難所では得られないプライバシーの確保とか、いろんな理由で車中泊をしている人がいらっしゃったようでございます。また、車中泊ということは自家用車等にいるわけですから、何か用事があれば、その場を動いてしまうということで、避難者の数の確認がなかなかしづらかったといったこともございます。そして、何より大きなところが、一度確保した場所を移動することによって、ほかの方に取られないように、場所をキープした状態で動いてしまうと、こんなようなことがあって、さまざま、ボランティアの方等とトラブルがあったというように聞いております。こういった車中泊に関しましては、今まで想定できなかったいろんな問題が出てきているような報道でございました。  それと、何よりも危険なのが、同じ状態で長く体勢を保っていることによって、エコノミー症候群で亡くなられた方もいるぐらいに大きな問題になっているような気がしております。こういった、まずは車中泊につきまして、想定し得ることはたくさんあるかと思いますけれども、現状、として、この車中泊について、何かお考えがあれば、お示しいただきたいと思います。 162: ◯総務部長(塩野目龍一君)  車中泊についてですけれども、本市の地区防災センターでは、一部の学校について認めていない部分もありますけれども、運営マニュアルでは、校庭を車内泊、車中泊のスペースとして使用することとしては位置づけはされています。しかしながら、校庭は避難者の滞留スペースであったり、あるいはテントの宿泊者のスペース等々、多目的な使用をするために、校庭の使用方法については平時から取り決めは行っておりますけれども、これもさきに御答弁したように、災害時の状況によっては臨機応変な対応は必要になるというふうには考えています。 163: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。考え始めると切りがないんですけれども、やはり想定できるものは、ある程度想定をしておきたいと思っております。  特に車中泊に関しましては、先ほどちょっと言い忘れましたけれども、後段になって、他府県ナンバーの車が入ってきて、車上狙いをしたりとか、あるいは女性だけの車中泊を狙って犯罪を犯したりといったことも散見されたようです。こういったこともありますので、ぜひとも想定できるものを想定して、マニュアル化はなかなか難しいかと思いますけれども、想定し得るということで、御検討いただきたいと思っております。  続いて、SNS拡散につきまして、こちらもお聞きをしておきたいんです。今回は東日本大震災と比較をしてしまいますと、津波等がなかった分、建物被害が大きかった割には火事等が少なくて、原発事故もないことから、通信網の被害が少なかったということもあって、被災地では、かなり広いエリアでスマートフォン等が使える状況にあったようです。そういった一方で、スマートフォンが使えるということは、やはりここの避難所に何々がないとか、いろんな情報が無尽蔵に拡散されると。これがもともとのSNSの発想でございますんで、間違った使い方じゃないんですが、やはり日本人というのは、どうしても肯定的に物事をつかむ傾向がございまして、誰かが流す情報というのは正しいことを前提として拡散をしていくわけですね。ですから、これがたとえデマだとか、思い込みだとか、うわさであっても、あたかも正しい情報かのようにネットワークを流れてしまうわけでございます。  例えて言いますと、どこどこで温泉が開放されたらしいとか、あるいは、どこどこで炊き出しやってるそうだよとか、あるいはどこどこには物資がたくさん余ってるみたいだよ、こんなことをSNSで拡散をされると、先ほどの車中泊も含めて、車の移動で、SNSを駆使しながら、そういった、もしかするとデマかもしれない情報を頼って移動すると、こういったことが、やはり今回の大きな問題点になるんではないかと思っております。こういったSNSの拡散、これはなかなか対策といいましても難しいかと思います。現状、国分寺で考えてられます有事の際の広報手段、例えば、ホームページですとか、のツイッターとか、フェイスブックとか、たくさんあると思いますが、SNS拡散に関しまして、現状のお考え、何かございましたら、御答弁をお願いいたします。 164: ◯総務部長(塩野目龍一君)  今、議員、御紹介のSNSの情報については、私も東日本大震災の計画停電のときに、東京電力からの情報で非常に市民が混乱を招いたということで、そこら辺は情報の配信については非常に正確にやらなきゃいけないというのは常に感じております。  しかしながら、現在、ここまで進化を遂げているSNSですから、避難者が情報を収集する手段としてはスマートフォンは非常に大きな役割を果たすツールであるということも言えると思います。  国分寺の場合は、災害時に円滑にスマートフォンが使用できるように、各学校の体育館に、災害時のみですけれども、無料で使用ができるWi-Fiスポットを設置しています。しかしながら、その使用方法によっては、先ほど議員がおっしゃったように、混乱を招く事態を起こしてしまうこともあります。冒頭言ったように、情報はから正確な情報を発信するということを常に念頭に置いて、市民には冷静に判断していただくということで、注意喚起をしていきたいというふうに考えています。 165: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  私も、今、部長が御答弁いただいたとおりだと思います。特に情報というのは、やはり常日ごろからの信頼関係が非常に功を奏すると思います。常日ごろから国分寺のホームページ、あるいはフェイスブック、ツイッター等が、いつ見ても新しい正しい情報が流れているんだというような確信を持っていれば、有事の際にも、まずは、そこを見に行くことで正しい情報が見えるというふうな認識に立てるかと思いますので、ぜひとも速やかに正しい広報をしていただけるような方法で進めていただきたいと思います。  続きまして、仮設住宅について、お聞きをしたいと思います。  東日本大震災でも、今回の熊本地震もそうなんですけれども、やはり住宅の被害が大きくて、想定していたよりも数が上回ってしまって、仮設住宅に関しても数が足りないと、あるいは着工のおくれがあったり、そういった部分で不自由になっているようでございます。あくまでも避難所は一時避難所であって、やはりそれでも生活が再建できなければ、どうしても仮設住宅に住まざるを得ないんだとは思いますが、この仮設住宅の整備は、どうしても避難所暮らしをしている方等は、早くしてほしいという声が挙がるのは、当然、容易に想像できるところでございます。  国分寺におきましては、広い公有地はなかなかなくて、用地確保に関しましても、もし仮設住宅を建てるとするならば、用地確保が難航されると思われるんですが、現状想定されておりますのは、都立武蔵国分寺公園泉地区、それから窪東公園、けやき公園、北町公園、この4カ所が候補地というふうに聞いております。東京都が仮設住宅をつくるに当たって推奨されている1戸当たりの面積が29.7平米というふうに表示がされているようでございますが、今言いました公園の総面積に当てはめてみますと、大体何戸分ぐらいの仮設住宅が建設可能なのか。それから、もう一つは、この4カ所でもし足りなければ、さらに候補地として挙げるとするならば、どういったところが想定されるのか、御教示願いたいと思います。 166: ◯総務部長(塩野目龍一君)  今、御紹介いただいた応急仮設住宅の候補地の面積ですけれども、4カ所で約13万4,346平方メートルですので、先ほど御紹介いただいた平米で単純に割り返しますと、約4,523棟ということになります。しかしながら、被害想定では、建物の全壊が約2,400棟、火災によって焼失する棟数が約4,200棟となっていますので、数値的に判断しますと、これは不足が生じるということが考えられます。今後については、今、御指摘、新たな候補地はという御質問ですけれども、これは関係部署、関係機関と検討していかなければならない課題だというふうには認識しています。 167: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。ぜひとも、これも想定の中に組み込んでいただいて、御検討いただければと思います。  一方で、仮設住宅ではないんですが、今回、熊本県につきましても、民間の賃貸住宅の空き住宅を借り上げて、無償で被災者の方に提供する、いわゆるみなし仮設というそうですけれども、これを2,100戸程度準備したと聞いております。今、御紹介のように、公有地がこれ以上確保できないようなことがあるのであれば、こういったみなし仮設という考え方も取り入れられるんではないかと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。 168: ◯総務部長(塩野目龍一君)  議員が御紹介のとおり、今回の熊本地震では、熊本県が応急仮設住宅として、民間の賃貸住宅を借り上げて提供するという事業を展開しているということは確認しております。発災後、応急仮設住宅対策については、今、御紹介いただいた、この取り組みは非常に有効であるというふうに考えていますので、少し情報を集めて、国分寺でもこのような取り組みができるかどうか考えていきたいと思います。 169: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。何とぞ前向きに御検討いただきたいと思います。  以上、るる御説明いただいたわけでございますけれども、これで国分寺の防災について質問を終わりたいと思います。繰り返しになりますが、被災地の皆さんの生活が1日も早く落ちつかれることをお祈りしたいと思います。お祈りしつつ、国分寺の防災・減災に向けた決意について、有事の際の災害対策本部長であります市長から少しお話をいただければと思いますが、よろしいでしょうか。 170: ◯市長(井澤邦夫君)  いろいろな御質問をいただきました。今、お答えしたように、当市としても、想定できるものについては、より細心の対応を図っているところでございます。  ただ、さかのぼってみれば、阪神・淡路大震災、そして新潟の中越沖の地震、そして東日本大震災、そして今回の熊本の大震災ということで、地震国である、この日本においては、この地震における災害というものは常に警戒をしておかなければいけないというふうに思っています。また、特にこの多摩地域においては、立川断層の震災ということも想定をされています。そういう中にあって、幾つかの大地震を経ながら、その教訓を生かして防災力を強化してきたところでありますけれども、先ほどからお話ししていますように、震災で新たな問題、課題がたくさん出てきているわけでございます。その時々によって、想定をしていないような災害や課題が起きてくるということでございます。  そういう中にあって、やはり重要なことは受援力ということだと私は考えております。とてもの職員1,000人だけでは対応できません。また、地域の方々の、今、防災推進地区等を含めて御協力をいただいておりますけれども、単独で大きな震災があったときに対応できるとは思えません。今回の熊本・大分の地震についても、全国各地から大きな支援が行っているわけでございますけれども、その支援を受ける、またそういう総合力を生かしていくということになりますと、やはりこれは日ごろからどういう形で御支援いただくのかという力をつけておく必要があるだろうというふうに思います。特にの職員においては、新たな課題が発生したものに対しての対応もしていかなければいけないという予備力も残しておかなければいけませんので、それぞれの緊急的な対象だけではなくて、新たな課題に対しても対応できるだけの、それだけの力をつけていかなければいけないというふうに考えておりまして、そういうものを含めて、今後、しっかりと、今回のものを教訓に生かし、また、それ以上のことも想定しながら防災力を高めて、国分寺市民の安全・安心をより強めていきたいというふうに思っているところでございます。 171: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございました。力強い決意を頂戴しました。  私、個人的にも、市民防災推進委員として、今おっしゃりました受援力の一つとして、有事の際には微力を尽くしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、続きまして、2つ目の大きな質問に移りたいと思います。路上喫煙地区の見直しと喫煙所表示の必要性についてでございます。
     まず、冒頭、ちょっとお話をしておきたいんですが、私自身は非喫煙者でございます。しかしながら、嫌煙家ではございません。適切な分煙環境の構築で喫煙者と非喫煙者が共存共栄できるものだというふうに確信をしている一人でございます。これを宣言した上で質問に行きます。  国分寺ポイ捨ての防止及び路上喫煙の規制に関する条例が平成18年に施行がされて、ちょうど10年に、ことしはなろうとしております。その間、条例の趣旨をしっかりと市民の方々に周知をしていただき、喫煙マナーアップ・キャンペーンの実施、あるいは喫煙マナーアップ指導員による巡回指導、路面ステッカーの貼付や横断幕による禁煙地区を周知するなどなど、御苦労いただいたたまものとして、市内全域、ポイ捨てや歩きたばこの削減、これには一定の効果を上げてきたんではないかというふうに感じております。  しかしながら、一方では、これらの成果の反面、最も根源的な大きな課題が残っているんではなかろうかというふうに感じております。これもさかのぼりますが、平成15年5月に健康増進法が施行され、私自身も、ちょうどこのころたばこをやめた人間でございます。世の中全体が禁煙の機運がどんどんどんどん高まって、たばこを吸われる方が、どんどんどんどん端っこへ追いやられて、今現在は、本当にたばこが吸える場所が、自分の家庭の中でもなかなか見出せないといった状況にあろうかと思います。一番わかりやすいのは、例えば、コンビニエンスストアの前にございます喫煙所には、やっぱりお昼時になりますと喫煙者の方が、談笑を交えて、お昼休みですから構いませんが、そこに集まらざるを得ない。あるいは、ひどい場合は隠れて喫煙するという悪い方向にまで至っている状況でございます。  こんな中で、昨年の予算特別委員会なんかでも、一定、議論をされたようでございますが、学校の校外、敷地外で先生がたばこを吸っているとか、悪いことじゃないんでしょうけれども、吸っていることが問題だとか、あるいは休日、校庭をお借りしている、私どももそうですが、少年野球とかのコーチだとか保護者、こういった方が校外でたばこを吸っていると、こういったことが問題視されてしまうわけでございます。しかしながら、成人が喫煙をするということは決して犯罪ではないわけで、やはりここは、もうそろそろ締め出すんではなくて、分煙をきちっとして、共存共栄をしていくんだという方向に来ているんではないかということを前置きした上で質問に行きたいと思います。  まず、この10年前に制定されました条例の際には、まずは施行後3年をめどに、罰則を入れるか入れないか、こういったことを経過観察しましょうということであったようでございます。その結果、市民アンケート等では、罰則を設けるほどの必要はないという結論であったと聞いております。さらに、それから6年が、今、経過をしようとしているわけですが、こういった結論が出ているわけではございますが、市民からの意見収集、アンケート等をとるとか、こういった御用意はあるのか否か、御教示をお願いしたいと思います。 172: ◯環境部長(佐藤一幸君)  今、議員が御紹介のとおり、ポイ捨ての防止及び路上喫煙の規制に関する条例については平成18年10月に施行いたしました。平成22年に見直しを行いまして、今、御紹介のとおり、罰則については規定をしないという方向で現在に至っております。  現在、条例について、特に見直しの必要な課題等というのについても、のほうでは把握をしてございません。今のところ、現状の条例の規定に基づき対応していこうというふうに考えてございます。したがいまして、市民アンケート等の意見を収集をするというようなことは考えてございません。  今後は、駅周辺の指定された路上喫煙禁止地区以外であって、駅を中心に定めた範囲の地域内で、特に人通りの多い路上における喫煙者が増加するなど、課題が生じた場合には、状況に応じて対応してまいりたい、このように考えてございます。 173: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。わかりました。  今回、資料請求させていただきました。資料をもとに、また少し御答弁を頂戴したいんですが。  10年前に施行されました、この条例ですが、そうはいいましても、もう何だかんだと10年がたっているわけで、その間、国分寺駅につきましては、今現在、北口の再開発で大きくさま変わりしようとしています。また、恋ヶ窪駅につきましても、駅をおりまして南側に歩いていきますと、新たな保育園が建設をされたり、あるいは遊技場ができたりと、こういった環境変化が著しく起きております。そういったことを含めて、この10年間、さまざまな事業をやってきていただいたと思うんですが、喫煙マナーアップ指導員の指導件数とか、あるいはティッシュの配布とか、さまざまやられていると思いますが、この資料に基づいて、若干の補足を含めて、御説明いただけますでしょうか。 174: ◯環境部長(佐藤一幸君)  今回、資料を御用意させていただいております。今、御紹介ありましたとおり、ではさまざまな規制に関する事業を行っております。まず1つ、喫煙マナーアップ指導員による路上喫煙者の指導件数というふうに書いてございますけれども、こちらは国分寺駅、それから西国分寺駅周辺を指導しているという状況でございます。  数字については、見ていただければというふうに思いますけれども、国分寺駅については700件から800件、西国分寺駅については300件から500件弱程度の指導を行っているという状況でございます。  それと、毎月第3火曜日でございますけれども、午後5時30分から6時30分まで、こちらは国分寺駅周辺におきまして、喫煙のマナーアップ・キャンペーンとして、ポイ捨ての禁止、それから啓発用のティッシュの配布、それから清掃活動等を実施をしているという状況でございます。  このマナーアップ・キャンペーンにつきましては、参加団体といたしまして、市民活動団体の方、それから日本たばこ産業株式会社、フィリップモリスジャパン等、そういった団体にも御協力をいただいて、実施をしているという状況でございます。  それと、現実的に路面ステッカーですね。実際に道路上に禁煙のステッカーを張っているということでございます。これは駅周辺に貼付をして張ってあるということでございますけれども、恋ヶ窪駅が32枚、西国分寺駅北口21枚、西国分寺駅南口44枚と、見ていただければというふうに思います。それと、そのほかに横断幕、これは西国分寺駅北口、それと南口に横断幕を張ってあると。国分寺駅については開発が行われているということで、一時外しているというような状態でございます。 175: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  今回、この配付いただいた資料の規制マナーアップ指導員による路上喫煙者の指導件数が、ちょっと気になるところでございまして、例えば、国分寺駅周辺につきましては、この3年間、微弱というか、多少右肩下がりで下がってきてはいるんですが、逆に西国分寺駅周辺に関しましては、右肩上がりになってきているんですね。これは推測から脱しないんですけれども、喫煙箇所が何回かに分けて移動してきたことも問題なのかなとは思うんですが、ただ、喫煙箇所につきましては、きちっと確保していただいた上でのことかと思います。逆にわからない人に対しては、きちっと説明していただいているんだという成果かと思いますので、きょう現在は、そういう捉え方をさせていただきます。  しかしながら、やはり喫煙場所がきちっと確保されないと、なかなか禁煙の指導もしづらいと思いますので、ちょっとそういった観点から質問を変えていきたいと思っております。  まず、今言った西国分寺駅もそうですが、喫煙ポイントを設置をするに当たって、市役所の庁舎だと第1庁舎と第3庁舎の間ですか、今、喫煙所が設置されていますが、こちらも日本たばこ産業の御協力がいただけるというふうに聞いているんですが、どういった内容の援助といいますか、御協力がいただけるのか、御紹介いただけますでしょうか。 176: ◯環境部長(佐藤一幸君)  喫煙ポイントの設置や移設に当たりましては、あらかじめJT、日本たばこ産業株式会社でございますけれども、そちらに相談をさせていただいております。設置場所の位置、それから分煙方法など意見を聞きながら対応しているという状況でございます。  また、実際に設置する場合におきましては、喫煙ポイントに必要な吸殻入れ、パーティション、メッセージボードといった喫煙設備を提供していただくなど、連携を図っているということでございます。  昨年度は、今、御紹介ありましたけれども、第1庁舎と第3庁舎の間にあります喫煙ポイント、こちらに分煙するためのパーティションを設置していただき、また、西国分寺駅北口においては、掲示板やメッセージボードなど、喫煙ポイントの移設に伴い、協力をいただいたというところでございます。 177: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  時間もなくなってきましたので、少しスピードを上げたいと思います。今、御答弁いただいた内容を踏まえまして、国分寺で路上喫煙を禁止をしている地区が国分寺駅半径200メートル以内、それから西国分寺駅と恋ヶ窪駅の半径150メートル以内という規定でございます。その中で、一定、喫煙所を設けていただいているわけではございますが、少し狭い範囲での質問になっちゃいますけれども、恋ヶ窪駅をおりまして、踏切を渡りまして、肉屋の脇を南方向におりていくと、こもれびの森保育園が、昨年の春、できましたけれども、この地域が150メートル以内とは思われるんですが、現在、禁煙地区になっておりません。これの、今後、禁煙地区になり得るのか、あるいは、この先、そこを歩いている方が、今まで10年間で、いろいろ変わってきているとは思うんですが、そういった方々への指導、こういったものをとしてどのようにお考えになっているのかを簡単にお願いしたいと思います。 178: ◯環境部長(佐藤一幸君)  今、御紹介のありました道路、これは国分寺の市道東222号線という道路になると思います。こちらについては、今の説明にありましたように、こもれびの森保育園が今ございますけれども、そちらは半径150メートル以内には入っております。ただ、現在、道路としては路上喫煙禁止地区の指定にはなっていないということがございます。現実的には、今、道路上にポールが設置されておりますけれども、そこに喫煙を控えるような、そういった注意のポスターが張ってあるというような形で、今、対応しております。 179: ◯5番(吉田りゅうじ君)  ありがとうございます。  今御紹介いただいたポールというのは、皆さん、わかりますか。オレンジ色とシルバーのまだらになった、車のスピードを抑制するようなポールが立っているんですけれども、そこに確かにこの1カ月ぐらいの間に立てていただいたようであります。  といいますのは、東恋ヶ窪五丁目に新しくできました遊技場に来られる方々は、あの遊技場ができましたのは昨年の暮れでございますので、ここの半年間で、この恋ヶ窪駅を利用される方が非常にさま変わりしているわけでございます。もともと、国分寺市民の方で古くからいらっしゃる方につきましては、やはり駅周辺は路上喫煙は禁止されているんだという認識はあるんですが、やっぱり最近来られるようになった方々は、なかなかそういった認識はございません。今御紹介いただいたように、ポールへの表示ですとかいったことも含めて、恋ヶ窪駅の周辺が、小さなお子様もたくさんいらっしゃるという環境変化を踏まえた上で、ぜひとも禁煙地区全体の見直しを、いい機会でございますので、していただきたいと思っております。  繰り返しになりますけれども、私は非喫煙者でございます。ただし、喫煙所設置して、なおかつきちっと禁煙地区を制定をすることで、喫煙者も、非喫煙者である私も共存共栄がしていけるという国分寺になろうかと思います。  くどいようでございますが、くしくも昨日、WHOが制定した禁煙デーだそうでございます。また、この1週間は禁煙週間という形で、多分、余り皆さん、意識はないかもしれませんけれども、機運は高まっているようでございますので、ぜひ、きょうはこのタイトルにさせていただいたことを私は誇りに思って、この先も共存共栄していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  以上で私の一般質問を終わりにしたいと思います。 180: ◯議長(須崎 宏君)  これをもって、吉田議員の一般質問を終わります。  この際、10分程度休憩いたします。                    午後2時31分休憩                    午後2時41分再開 181: ◯議長(須崎 宏君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 182: ◯議長(須崎 宏君)  続きまして、さの議員、どうぞ。 183: ◯20番(さの久美子君)  それでは、4番目、一般質問を始めさせていただきたいと思います。  まず初めに、4月14日に起きた熊本地震で犠牲になられた方の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様へ、心よりお見舞いを申し上げます。また、から派遣をされて現地に行かれた職員の方、それから国分寺市内にも、都から要請を受けて、ライフラインの復旧に行かれた事業者もおられます。そういった皆さんに感謝も申し上げたいと思っております。  今回、多数の議員が防災に関しての対策についての質問をしております。私も今回のこの熊本地震を受けて、これまでも提案をさせていただき、で取り組んできた事項について、再度内容を見直し、より発展的になるよう質問させていただきたいと思っております。5年前の東日本大震災、今回の熊本地震、それぞれ態勢とか、状況とか、さまざま条件は違ってきますが、ここでまた1つ見直していく必要もあるかと思っております。  それで、申しわけございませんが、通告の3番と1番を入れかえさせていただきまして、安全・安心のまちづくりから質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは最初に、安全・安心のまちづくりについて、(1)防災訓練についてです。  ことしのの総合防災訓練は8月、第2部は9月初めに行われるという予定でございますが、本当にこの熊本地震を受けて、より効果的な防災訓練を行っていく必要があると考えております。毎年、さまざま工夫はされていると思いますが、例えば、の総合防災訓練の第2部、これは各防災まちづくり推進地区の方とか地域で防災訓練として地区防災センターに参ります。その中で、新たなメニューも必要ではないかというふうに考えています。要は、訓練していないことは非常時にはやっぱりできないということを大前提に考えると、例えば、昨年は黄色いハンカチを使って訓練した推進地区もございました。私が今いる地域も、13番目の推進地区として活動させていただいておりますが、地区防災センターに行って、防災備蓄品を見るだけではなくて、そこで何らか体験ができるような、そういった訓練をしていくこと、それから発展的にいけば、本部の運営ができるような段階的な訓練にしておくことが必要と考えておりますけれども、としては、どのようにお考えでしょうか。 184: ◯総務部長(塩野目龍一君)  議員の御指摘、御意見、ごもっともだと思います。我々としても、この総合防災訓練、特に第2部ですね。各避難所に、地区防災センターに地域の方が集まってくると。資機材だけを見せるのではなく、顔見せだけをするのではなく、より実践的に、使い方であったり、あるいはその地区防災センターの、それぞれ教室や体育館の位置の確認であったり、実際に災害が起きたときに、具体的に、実践的に対応できるような訓練を毎年毎年考えながら行っていきたいと、ことしもそのような形で進めていきたいというふうに考えています。 185: ◯20番(さの久美子君)  それでは、9月、楽しみにしております。その上で、また質問をさせていただきたいと思います。  昨日、日吉町のポプラ公園で、地域の方による避難訓練というか、井戸端会議が行われました。そちらに私も参加させていただいたんですが、市民防災まちづくり学校を卒業されたお一人の市民の方の発案で行われたわけです。約10名ほどの御近所の方が集まって、あそこの公園には防災トイレが2つあります。これの設営であるとか、それの覆いになる部分のテントの組み立て、こういったものの訓練をさせていただきました。私はキャンプをしないので、普通のテントを組み立てたことがないので、やらせていただきましたけど、結構難しかったです。やはり実践してみますと、簡単にいかないと、本当に非常時に説明書を見ながらできるのかと、こう考えると、やっぱり厳しいなと、実際に実践をすることによって感じさせていただきました。  課題というのは、やはり訓練をすることで一つ一つ見つかっていきます。訓練の大切さを改めて実感をしておりますが、ここの訓練の大事さと、きのう感じたのは、防災まちづくり学校を出られた方が、市民発、御自分の意思でこういった行動をしたほうがいいという発案に基づいて、きのうの井戸端会議が、第1回が開かれたわけです。こういったことを、行動というのは、としてすごく大事にしていただきたいですし、それがきっと、市民防災まちづくり学校の本義であるというふうに思っております。今月からことしの防災学校が始まっていきますけれども、こういった内容を、受講生にお知らせしていくなどもいいと思います。  このポプラ公園ですが、防災公園として、として、本当に、実はこういう公園を目指していただきたいという設備がコンパクトにあります。もともと井戸だけがあった公園が、宅地開発の際にグレードアップをしていただいて、事業者と、例えば、防災トイレが2基、それからタープ、テントを収納する収納ベンチ、そういったもの、それからソーラーシステム、こういったものが備えてあります。  これまでも、例えば、かまどベンチをつくっていただいた、宅地開発のあったときの提供公園とか、それからマンホールトイレをつくっていただいたマンションとか、市内に何カ所かありますけれども、その設備を使っての訓練なども、実際は本当に地域に呼びかけをしていただきたいと。あそこの公園、まだ2年ぐらいしかたっていませんけれども、訓練がきのうで3回目だったそうです。あけると砂がいっぱいで、もうねじが結構劣化してきていたりして、雨ざらしになってるということは、そういう機器の劣化も激しい、速いんだなということで、いい設備も訓練をして使っていかないことで劣化していきますので、これはいろんな機会で使っていくべきだと思いますし、私はこういう防災公園、大きいものも必要ですけれども、各所で少しずつ、そういった提供公園のところで、その地域の方が使えるものがあるというのが少ない単位でやっていくというのは大事だと思うんです。こういったものも、今後、開発協議とか事前協議の中で求めていっていただきたいと思いますけど、この点はいかがでしょうか。 186: ◯総務部長(塩野目龍一君)  御紹介のポプラ公園につきましては、議員のお話のとおり、防災資機材を配備した公園となっています。むかしの井戸、収納ベンチ、マンホールトイレなどが配備されています。この公園については、事業者の発意によって防災機能を持たせた公園として整備をされたという経過があります。引き続き、開発に伴う、こういった公園の設備に関しては、開発協議会等を通じて、事業者へ、ぜひとも、こういった防災の資機材とか配備をされた公園になるように、のほうからも強く要請をしていきたいというふうに考えています。 187: ◯20番(さの久美子君)  では、よろしくお願いいたします。こういうことが自主防災組織をつくるきっかけになる可能性もありますので、よろしくお願いをしたいと思います。  あと、いずみホールですが、3・11のときには、実際、人がいなかったので、全て帰宅困難者の居場所になったということもありましたけれども、こういった施設の利用者対象の避難誘導訓練の実施というのはどうなっているんでしょうか。例えば、小金井の宮地楽器ホール等は利用者のための訓練というのを行っているというのをお聞きしております。ここについて、いかがでしょうか。 188: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  いずみホールでの防災訓練ということになりますが、年2回、8月と2月に防災訓練を行っております。8月の防災訓練のときは、児童館の協力のもと、児童館と自治会の主催の夏休み親子防災観劇会、この事業を実施している最中に、ホールから屋外への避難誘導訓練や初期消火訓練等を行っているところです。  お尋ねの登録団体への参加ということは、今のところ実施してございません。 189: ◯20番(さの久美子君)  ふだん使っていらっしゃる方は大丈夫と思うかもしれませんけれども、いろんなメニューをつくって訓練をしていただくということは大事だと思いますので、ぜひ、こういったことも視野に入れて、訓練メニュー等も開発をして実施をしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 190: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  御提案いただきました防災訓練に登録者団体などの利用者の参加を呼びかけることにつきましては、先ほど言った子ども子育て事業課や、指定管理になってございますので、指定管理者と連携をとりながら、参加できるような方向で広く周知していくように進めたいと思います。 191: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  それでは、2番目のトイレ対策について、お伺いをいたします。  高橋議員が小学校のトイレ対策、私は避難所のトイレ対策と、2人ともいつもトイレ対策をさせていただいているわけですけれども、先日、公共施設等総合管理特別委員会で、立川市立第一小学校、柴崎学習館等の複合施設の視察をさせていただきました。この学習館の駐車場に10基、マンホールトイレが設置をされておりました。場所も確認をしてきました。災害時のため、新しい施設にはマンホールトイレの設置というのが標準になってきていると、そういうふうに思った次第でございます。  内閣府の有識者検討会では、災害時トイレは50人に1個確保という目安も発表されています。また、トイレの男女別など、女性や子どもへの配慮、衛生環境を切れ目なく維持するため、災害発生直後は携帯トイレなどを使い、次第に下水管を活用した仮設のマンホールトイレを併用するなどの組み合わせのモデルケースも示されております。  これまでも、このマンホールトイレは、たびたび取り上げをさせていただきました。でも、やはり熊本地震を見ても、トイレ整備の重要さというのが一番指摘をされております。地域防災計画にも、マンホールトイレ設置という項目は設定をしていただきました。ですが、ここで改めてマンホールトイレはとして設置していくべきであると、また、そして、今後、明確に目標を設定していくべきと考えますが、いかがでしょうか。 192: ◯総務部長(塩野目龍一君)  御指摘のとおり、今回の熊本地震においても、避難所のトイレ不足の問題、あるいはこれに伴って、感染症の拡大の懸念、また、議員も御懸念している環境面で、衛生環境、これを敬遠して、これに伴って、水を飲まない。そうすると水分補給が不足するということで、さらにはエコノミークラス症候群などの2次的な、そういった問題があります。これまでも、このトイレ問題が要因となったため、さまざまな2次被害というか、2次的な問題が発生しているのは、重々承知をしているところであります。  議員のほうからは、過去の一般質問においても、何度となく、このマンホールトイレについては御指摘をいただいております。当時は道路・下水道の工事とあわせて設置を検討する旨の答弁などもさせていただいておりますが、今回の熊本地震の教訓、また、平成28年3月に国、国土交通省になりますが、マンホールトイレ整備・運用のためのガイドラインというのも発表されております。こういったことも踏まえて、既に近隣が実施しているという実績もございます。総合的に判断いたしまして、今、御指摘のとおり、このマンホールトイレの設置の計画の検討を始めてみたいというふうに考えています。 193: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。前向きな答弁、1歩進むということで、ガイドラインも出てきておりますので、ぜひ早目に、この計画を策定していただきたいと思います。  それで、熊本地震でも、災害用の簡易トイレも非常に活用されておりました。これは国分寺も備蓄しているところですが、先ほどのポプラ公園の話ではないですけれども、これはやっぱり実際に組み立ててみないと非常時に役立ちません。初動要員は各地区防災センターに4名から5名ぐらいしかいらっしゃらないわけですね。その方たちが、こうやってやるんですよというわけにはいかないわけです。そういった意味で、災害時に市民がスムーズに組み立て、管理できるように、ぜひ防災訓練では。先ほど防災訓練を申し上げましたけれども、こういった実践的なものを取り入れていただきたいとお願いをしておきます。よろしくお願いいたします。  それでは3番目、福祉避難所について、お伺いをいたします。  お子さんが障害者施設に通われている保護者の方とお話をすることがありまして、この熊本地震の話をしていたわけですけれども、その方が、いざというときには、国分寺は施設にいられるので安心ですと、そういった喜びの声を聞くことができました。福祉避難所については、今までの御努力をいただきまして、指定が進んではきております。しかし、熊本地震で176施設が福祉避難所として指定されておりましたが、地震1カ月後の時点で設置されていたのは約4割、災害協定を締結していても、施設自体が使えない状況であったというふうに報道されております。今後、国分寺としても、国のガイドラインに沿った対応や福祉避難所開設マニュアルなどの整備を促していくことが必要ですし、避難所自体の存在を周知していくことが必要と考えますが、この点はいかがでしょうか。 194: ◯総務部長(塩野目龍一君)  福祉避難所につきましては、先ほどの御質問でもお答えいたしましたとおり、本市においては、市内の民間施設と既に協定は締結しているところであります。しかしながら、その具体的な運用のマニュアル等については、まだ整備不足のところがあります。実際に協定を締結して、いざとなったときに、この福祉避難所がスムーズな運用ができないということになると、これは大変なことになりますので、ぜひとも、これは早急に、このマニュアルについては整備を進めていきたいというふうに考えています。 195: ◯20番(さの久美子君)  よろしくお願いいたします。こういう地震があって、皆さんがいろんな課題を共有しているときにやることが一番早く進むことだと思います。  それで、この福祉避難所は、お子さんのためであるとか、障害者のため、それから高齢者というふうにくくりがありますが、高齢者施設というのは、もともと車椅子をお使いになる方も多いので、トイレなんかも非常に利用しやすいわけですね。私も高齢者向けの福祉避難所が、本当は一番最初に制定していくことが必要だというふうに今までも訴えさせていただきましたが、まだ1団体なんですね。これも広げていただきたいことと、それから、より近くで、移動するのも大変ですから、1人でも多くの方が福祉避難所を利用できるようにするためには、市内の小規模多機能施設であるとか、デイサービスもいっぱいあります。そこに、1人でも2人でも受け入れていただくことができれば、これも専門スタッフがいるということですので、これは非常に大事なことではないかと思います。こういった施設も選択肢に入れて、さらに拡大の働きかけをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 196: ◯総務部長(塩野目龍一君)  今、御紹介いただいた小規模多機能等の福祉施設ですけれども、以前、本市でも災害協定に向けて取り組みを行った経過があります。しかしながら、スペースの問題ですとかがあり、協定には至らなかった経過があります。しかし、1人でも2人でも、近くにあればということであれば、いま一度検討する余地はあるというふうには考えています。 197: ◯20番(さの久美子君)  大きいところで何人でもいっぱい受け入れていただくのが一番ありがたいんですけれども、それもなかなか難しいとなりますと、例えば、デイサービスなんかは、ふだん通っているところであれば、落ちついていられるわけですよね。なので、本当に寝泊まりをすることが必要なのか、日中いられることだけなのかという問題もありますので、ぜひ、ここは鋭意御努力をお願いしたいと思います。  それでは、4番目の耐震改修に移ります。  熊本地震でも多くの家屋倒壊を私たちはテレビの画像で見ることとなりました。これを見ながら、やっぱり耐震改修を進めていく必要を感じたのは、先ほど、皆さん、朝から御質問もされておりますので、皆さん、共通の認識であると思います。  アパートも同様の被害がありました。阪神・淡路大震災のときと同様、若い命が犠牲になっております。学生は、これは今回は南阿蘇村が多かったと思いますけれども、阪神・淡路のときは、学生はやはり安い、古いアパートに住むと、こういった傾向から、本当に若い方が命を落としたというのが阪神・淡路大震災でありました。  こういった報道を見ると、市内でも軽量鉄骨の比較的新しいアパートにお住まいの方も、本当に不安を持って、自分たちのアパートはどうなんだろうというふうに思っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。本当に、こういった方たちには的確な情報提供が必要だとも思っております。きょうは耐震改修ということですので、これまでも市内のアパートの耐震改修の促進をお願いをしてまいりました。それを再び質問させていただきたいと思います。  平成28年3月に国分寺耐震改修促進計画が改定をされ、耐震診断無料化の事業が今年度から開始をされております。ある意味、震災の前に決めたわけですから、時を得た事業かなというふうに思っております。これまでのこの事業の成果、進捗状況、そして、今回、この診断を無料にした経過、経緯、そして、これからどのように市民に周知をしていくか、進め方をお知らせいただきたいと思います。 198: ◯都市計画担当部長(中村秀雄君)  住宅の耐震化率は、現在79%となってございます。耐震改修促進計画におきましては、その目標を95%としてございまして、その達成に向けて、特に木造住宅の耐震化について、重点的に取り組んできたところでございますし、また、継続をしていくところでございます。このため、対象住宅の所有者の皆様に対しましては、報やホームページのほか、無料の耐震訪問相談、チラシの配布などによりまして、の制度を活用いただくことをお知らせしてきたところでございます。さらに多くの方へ制度の存在を知っていただくことが必要だというふうに認識をしております。  今後は、これまでの取り組みに加えまして、ダイレクトメールの送付でございますとか、自治会・町内会や防災まちづくり推進地区の皆様と、御協力いただくなど、一層の周知を図ってまいりたいというふうに考えてございます。  今般、耐震診断については無料化をしたところでございますが、これにつきましては、そういう耐震化の促進を図るためでございますが、まず所有者の方に、現在の耐震性について認識をお持ちいただくことが前提となります。耐震診断の実施から、まだ十分とは言えず、いつ起こるかわからない大地震に備えて一層の耐震化を促進していくことが喫緊の課題であるというふうに認識をしてきたところでございます。  今般の耐震改修促進計画改定では、目標の年次を10年間延長いたしました。耐震化率の目標も90%から95%に引き上げたところでございます。これまで以上に多くの住宅の耐震化が必要となる状況でございます。このため、耐震診断については、今年度からこれまでの1割の自己負担をなくして無料化にすることで、利用者の拡大を図ってまいりたいということでございます。 199: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。私も建設環境委員会にいたときに、この計画が最初のができて、こういった経緯もよくわかっております。  先ほど吉田委員もお話をされていましたけれども、今後は利用者の方に診断をしていただいた後、どのような方向性に進むのか、耐震改修をしていただけるのか、または、建てかえをしてしまうのか、それとも、やはり課題があって現状維持なのか、こういったことをお聞きするアンケート調査をして、事業の成果をはかっていくべきだというふうに考えておりますけど、その点はいかがでしょうか。 200: ◯都市計画担当部長(中村秀雄君)  アンケート調査については、所有者の耐震化の意向の把握と同時に、耐震化の意識を持っていただく効果でございますとか、さらにの制度の課題の分析でございますとか、今後の施策の検討のためにも有効である手段だというふうに考えてございます。また、木造住宅については、今後、除去に対する支援制度の構築も視野に検討してまいりたいというふうに考えてございます。この制度設計を行うためにも、所有者の御意向を把握する必要があると認識してございます。  議員の、今、御提案のとおり、耐震診断の利用者の方などに対するアンケート調査の実施については、検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 201: ◯20番(さの久美子君)  御決意、お伺いいたしましたので、ぜひ、この事業を通して、耐震診断から改修への道筋をつくっていただきたいと思います。  今回の熊本地震で、私も熊本市内の友人が被災をしました。その模様はメールとか電話で聞いたわけですが、友人の住むマンションは被害がありませんでした。ライフラインが復旧後は、もとの生活に戻りつつあると聞いて、ほっとはしております。この友人は東京に3年ほど暮らしていたので、東京は地震対策というのは、やっぱりある意味進んでいるんですね。地震対策をそのままやっていたので、とりわけ婚礼だんすというのは、上置きと下と分離して置いてあるもの、分けて組み立てるという形なんですが、これを金具で固定をしていた。そのおかげで、熊本県に帰っても、そのままにしていたので、今回も家具が散乱せずに非常によかったというふうに言っておりました。ずっと熊本市内に住んでいる友人たちは、地震が来ないもんだと思っていたので、対策はしていなかったので、たんすの上置きが下に落ちてしまったりして、片づかなくて大変だというような話もお聞きをしました。これ、本当に地味な対策ではありますけれども、効果はやはり大きいんだということを身をもって感じた次第です。  かつて東京市長会で、3年間、この家具転倒防止対策事業を行っていただきました。現在は終了しておりますけれども、こういった制度、こういった仕組み、今後、として、どういうふうに取り組んでいくか、お聞かせいただきたいと思います。 202: ◯総務部長(塩野目龍一君)  今回の地震に限らず、この地震対策として、家具の転倒防止器具等は非常に重要なものだと考えております。現在、本市においては、担当レベルではありますが、市民が家具転倒防止器具や非常食、これを災害に備えることを目的として安い価格で良質な防災用品を広く市民の方へあっせんする仕組みづくりというものを今考えて、作業を進めているところでございます。 203: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。としても、しっかり次の段階を考えていただいているという御答弁でございました。ぜひ、取りつけ等も、前回は課題があるということでありましたので、やっていただく。前回は無料でしたので進んだという部分があります。あっせんをしていくからには、お支払いいただくということがありますけれども、付加価値をつけていただいて進めていただきたいと思います。ありがとうございました。  それでは、安全・安心のまちづくりについて終わらせていただきまして、2番目に移らせていただきたいと思います。先ほど入れかえました、第4次男女共同参画基本計画を踏まえた取り組みについてと題しまして、最初に、第2次男女平等推進行動計画策定について、お伺いいたします。  この現計画は今年度までですので、現在、来年度策定に向けて作業中だと思われますが、進捗状況をお知らせ願いたいです。  また、あわせて、国分寺の男女平等に関する市民意識実態調査報告書、これをいただいていますけども、この中に計画があることを知っているのが2割強だと、言葉も聞いたことがないというのが6割以上というような数字が、衝撃的な数字が出ておりました。さらなる周知が必要と考えますけど、あわせていかがでしょうか。 204: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  1つ目の第2次男女平等推進行動計画につきましては、昨年度より男女平等推進委員会、あと男女平等推進協議会、また、男女平等推進専門委員会での検討や※ワークショップを行いまして、現在、考え方、体系を協議してまいりました。今議会でも、その部分について御報告するようになっております。(※65ページに訂正発言あり)  今後は事業等について固めていきまして、最終的にはパブリック・コメントなどを行って、議員が御案内のとおり、今年度中に策定予定でございます。  それと、男女平等に関する市民意識調査、実態調査報告書の中での男女平等推進条例と計画の認知度につきましては、議員御指摘のとおりでございまして、男女平等意識の啓発を使命とする所管としては、もう少し認知度を高めたいというふうに考えております。通常どおり、報、ホームページということになりますが、それだけでなくて、課でアカウントをとっていますので、ツイッターも機動的に活用し、また情報誌「ライツこくぶんじ」もございます。また、文化と人権課が所管する講座やイベント等の事業の中でも御紹介していくような工夫をして、周知、認知度の向上を図ってまいりたいと思っております。 205: ◯20番(さの久美子君)  せっかく策定中ですので、これもやっていますよというお知らせも兼ねてやっていただきたいと思います。
     第4次男女共同参画基本計画にダブルケアという問題の実態の記載がございます。ダブルケアとは、育児と介護を両方同時に担う人のことでありまして、内閣府の育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書によりますと、このダブルケアに直面する人が、全国で少なくとも25万3,000人、女性が16万8,000人、男性が8万5,000人、これだけの方がいることがわかりました。晩婚化であるとか高齢出産、少子化、こういったものが背景にありまして、今後、より一層深刻化すると思われております。かつては社会的にほとんど注目をされなかった、このダブルケアという現象が、ここに来て大きな社会問題としてクローズアップされるようになりました。まずは、この視点、この行動計画に入れていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 206: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  今、議員が御案内の、このダブルケアの問題については、国では第4次男女共同参画基本計画の中でも言及しておりまして、今後、負担軽減の観点から対策を検討するということを聞いております。といたしましても、現行、男女平等推進行動計画の中でも、子育て支援の部分と介護支援の部分については施策として位置づけしておりますが、現在策定中の第2次の計画の中でも、この2つの視点プラス、ダブルケアの問題も含めて、今後、策定していく中で、どのような形で位置づけるかも含めて、検討の俎上にのせていきたいというふうに考えております。 207: ◯20番(さの久美子君)  よろしくお願いいたします。  今後、これは計画にのせていただくわけですけれども、その上で、育児と介護の所管が違うため、相談体制などの連携がとれないという問題もありますので、こういった体制の構築も、今後、考えていく必要があるというふうに考えております。よろしくお願いいたします。  それでは、2番目の、男女共同参画の視点に立った防災について、お伺いをいたします。  災害時においても女性のリーダーの確保が必要です。先ほどのこの報告書によりますと、平成27年4月1日現在のの審議会等女性委員の参画率というのは31%、今よりふやしたほうがいいという御意見が67.5%ありました。これを踏まえ、現在、国分寺の防災会議に女性委員は何名中何名おられるか、今後増員する考え方がにあるか、の考え方をお聞かせいただきたいと思います。 208: ◯総務部長(塩野目龍一君)  現在、防災会議の委員は33名でございます。そのうち女性委員は、指定公共機関の役員・職員、これはいわゆる充て職ということですけれども、そこから2名、さらには規定の中で、その他市長が特に必要と認める者として、NPO法人から1名の女性に加わっていただいておりますので、3名を防災会議の委員としているということになります。  今後については、これは以前、さの議員からの質問だったと記憶していますが、同様の質問をいただいて、平成24年度に条例改正を行いました。その際に、女性の防災会議の委員をふやしたいということもあり、その他市長が特に必要と認める者という規定を追記させていただいて、今回の3名体制ということになっております。したがって、現在のところ、これ以上の女性をふやすというような考えは持っていないということです。 209: ◯20番(さの久美子君)  わかりました。  充て職の2名の方が、ちょうど今いらっしゃるので、まだよくて、これがいらっしゃらなくなると1名になるというのを危惧しておりますので、その状況に応じて、また質問させていただきたいと思います。  そして、避難所運営とか相談窓口の開設など、女性の視点を生かすためには防災担当女性職員の存在は重要です。今後も最低でも現状維持はしていただきたいと思いますけど、この点はいかがでしょうか。 210: ◯総務部長(塩野目龍一君)  今回の一般質問でも、さまざまな御質問をいただく中で、避難所運営、災害対応における女性の視点は非常に重要だということは繰り返し答弁をさせていただいております。日々のの業務においても、今、防災安全課に職員が1名、嘱託職員1名と、2名の女性体制でやっておりますが、業務を進める上で非常に有効かつ効果的なことだというふうに考えております。しかしながら、人事異動がございますので、とはいっても、次の職員もできれば女性をというのを私は考えておるところでございます。 211: ◯20番(さの久美子君)  これは人事ですので、女性の登用に積極的に取り組んでおられるのは市長ですので、市長、一言お願いしたいと思います。 212: ◯市長(井澤邦夫君)  今、総務部長のほうから申し上げましたように、今現在、防災安全課に勤務している女性は、非常に積極的に、いろんな提案をしてくれていますし、いいアイデアで活躍してくれてます。そういう活躍を目の当たりにして、やはりこれは私は継続していくべきだというふうに思っています。人事異動でずっと張りつけておくわけにいきませんが、ぜひ、この枠だけはきちんと確保していきたいし、できればふやせればというふうに思っています。ただ、全体の人員もありますので、そういう中で、そういう職務に適応できるような女性が少しでもふえていただければいいというふうに思っています。現在の数は維持していきたいというふうに思っています。 213: ◯20番(さの久美子君)  市長、力強い御答弁ありがとうございました。本当にこの体制をしっかり、増できればいいですけど、全体の人数もありますので、現状維持はずっと続けていただくということで、この質問は終わらせていただきたいと思います。  それでは、3番、女性のがん対策についてです。  がん対策基本法制定から10年がたちました。がん検診の受診率は、約10年で三、四割に向上しているということでありますが、国の目標値というのは50%です。今回、資料を出していただきました。ありがとうございます。本来、いつも予算特別委員会でこれをさせていただくんですけれども、ちょっと今回、予算特別委員会でできなかったものですから、ここで若干、お話をさせていただきたいと思います。  もいろいろ努力をしていただいておりますので、受診率は上がったり下がったりですけど、基本的には上がってきています。でも、まだまだ目標との開きもありますし、課題もあると思われます。  今回、ちょっと子宮体がんについて、取り上げをさせていただきたいと思います。  子宮がんというと子宮頸がんと思われる方が多いのですが、の検診を見ますと、ちゃんと子宮頸がんと子宮体がん、両方分かれております。そして、最近、私の周りで子宮体がんで手術をされている方が何人もいらっしゃって、私自身の認識を変えたところなんですが、本当にがんというのは種類がすごく多くて、その種類によって罹患する年代とかもかなり違ってまいります。本当に皆さんも多分、身近の方が、ある程度の年齢になってくると、非常にがんにかかってらっしゃる方が多いなって実感されると思うんですが、ここで受診率向上をするために、が今考えていらっしゃる課題と、それからどういうふうに認識されているか、また、子宮頸がんと体がんの違い、これ随分違いますので、この罹患年齢の違いなど、これをお知らせいただきたいと思います。 214: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  まず、すいません。資料の訂正がございます。健康推進課から出させていただいた資料の真ん中から下、婦人科検診、この右側の乳がん検診の年度でございます。25年度、26年度、26年度となっていますけれども、一番右は27年度の間違いでございます。訂正をお願いいたします。  課題でございますけれども、子宮がん検診、まず子宮頸部の検査を行い、次に、原則50歳以上で医師が必要と認めた方に対して体部の検査を実施いたします。資料にありますように、受診率が低いこと、また、子宮体がんについては認知度が低いことが課題だというふうに考えております。これらをともに上げていく必要があると捉えているところでございます。  また、子宮頸がんと体がんの違いでございます。子宮頸がんは子宮頸部、入り口付近ですね。それから子宮体がんは子宮体部ということで、本体にできるがんということで、がんのできる部位が違うということでございます。罹患年齢にも違いがありまして、国立がん研究センターの罹患データによると、頸がんは30代後半から40代に罹患率が高く、体がんは50歳代より急激に罹患率が上昇しております。がん部位別罹患率年次推移を見ても、1975年以降、子宮頸がんについては減少または横ばい、子宮体がんについては増加の傾向にあります。このような状況から、子宮体がんの早期発見が大切であると、このように考えております。 215: ◯20番(さの久美子君)  子宮がんにかかる人というのが、年間、今約2万1,000人ほどいらっしゃるそうですが、子宮頸がんが約1万人、子宮体がんが約1万1,000人と、体がんのほうが多いというデータを見て、私もびっくりしたんですけれども、やっぱりいかに早く発見することが大事かと。  子宮頸がんと子宮体がんは、今、の検診では、医師の判断によって、50歳以上の方は体がんも受けられる制度があります。この子宮体がんも50歳以上になると気をつけなきゃいけないよというような周知をすることによって、頸がんと体がん、両方の検診に行っていただく確率も上がるかなと私は思っておりますので、早期発見をすることが可能になることも、この効果として、きっと出てくるんではないかと思いますので、どのような形でも結構ですので、子宮体がん、本当に50歳からは、ここにも気をつけてくださいというような形の周知をしていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 216: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  周知ということでございます。子宮体がん検診を受診していただくためには、報で子宮がん検診の申し込みを行っていただく必要がございます。周知については、子宮体がんの罹患率が高い年齢層を特にターゲットとすることが必要だというふうに考えます。方法は報やホームページはもちろんのことですけれども、特定健診時や健康講座、健康相談、これらを活用すること。また、公共施設や医療機関でのポスター掲示をすること、さまざまな形で行ってまいりたいというふうに考えております。これらを通じて、子宮がん検診の重要性をお伝えするとともに、受診の勧奨に努めてまいりたい、このように考えております。 217: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。  子宮がん検診は、頸がんと体がん両方あるんだよというような形で教えていただくといいかなと思います。よろしくお願いいたします。  ちょっと時間がなくなってきたんですが、では4番目に、切れ目ない子育て支援について、お伺いいたします。  5月23日、厚生労働省が発表した人口動態統計、合計特殊出生率は1.46と2年ぶりに増加をし、赤ちゃんの出生数も5年ぶりに増加となりました。また、出産時の女性の年齢も30歳以上の女性で増加、晩婚化が進んでいるということが明らかになっております。  妊産婦で、実は精神科医の受診など医療的なケアが必要とされた方が全体の4%にも当たるという報道もありました。第4次男女共同参画基本計画にも記載をされておりますが、妊娠期から子育て期のワンストップ支援拠点としての子育て世代包括支援センター、これの全国整備が本格的に始まっております。市長の施政方針にも、「妊娠、出産から、保育、義務教育まで、子どもの成長に応じた、切れ目ない総合的な支援を推進してまいります」というふうにあります。国分寺として、これにどう取り組むのか、お聞かせいただきたいと思います。 218: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  切れ目のない支援ということで、これは私どもも非常に大事だというふうに思っています。特に若い世代の方々が出産ということのニーズに応えるためにも必要であろうというふうに思っています。  その中で、今、子ども家庭支援センターの運営協議会の中で、妊娠、出産から子育ての切れ目のない支援をするための子ども家庭支援センターのあるべき姿ということで議論を開始をさせていただいております。こういったところでさまざま御議論いただいて、の方向性を探りたいというふうに思っています。  それから、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、平成31年度を目標にして、子育て世代包括支援センターを設置するということを目標に掲げまして、そこで相談相手がわからなくても、センターに来れば、ふさわしい相談相手が見つかって、妊娠から出産、子育てまでの一貫した場所で相談ができるということで、切れ目のない支援につなげていきたい、そういうふうに考えているところでございます。 219: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。  先日、都内で行われました、フィンランドのネウボラ研究の第一人者の声も、私も拝聴してまいりました。ネウボラというのはアドバイスの場所という意味なんです。また、現在、中野区が実施している妊娠・出産包括支援事業、こういうのもありまして、宿泊型産後ケア実施助産院も個人的に視察してまいりました。高齢出産の増加、里帰り出産ができない、産後6週間、非常にセンシティブになっている、この期間を大事に過ごしていかないと、産後鬱、ネグレクトに陥りやすくなる傾向があるということです。産後の母を孤立化させないためにも、産前からの相談体制の確立が必要であり、育児不安軽減のためにも、まず、この、今議論していただいているということですけれども、産後ケアから取り組みを開始していただきたいと思います。東京都のゆりかご・とうきょう事業も活用しながら、国分寺版のネウボラ、こういったものを築いていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 220: ◯子ども家庭部長(根本裕之君)  産後、特に退院から数週間が非常に不安が大きいということ、特に高齢者出産だったり、第1子の出産のときには非常に大きな不安があるというふうに聞いております。こういう方々に対して、どういったケアが必要なのかどうか、これには、まずは妊娠のときからつながっていかなければいけないんだろうというふうに思っています。それで、福祉保健部で行っています保健センターと、私どもが行っております地域での親子ひろば、やはり、こういったところが十分に連携をして、身近なところで相談ができるような体制、こういったものを構築をしていかなければならないというふうに思っています。東京都、国にさまざまな補助制度がございますので、そこを十分活用して、まずはできるところからスタートしていきたい、そういうふうに考えています。 221: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。また時間がたってから質問させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、15分なくなっちゃったんですけど、認知症対策について、お伺いをいたします。部長、なるべくまとめて答弁してください。すいません。  最初、認知症カフェについてです。2年かかりましたけれども、今年度からやっと開始をしていただけるようになりました。開催日程、内容、体制、ネーミング、周知方法について、お聞かせをいただきたいと思います。 222: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  6月から、認知症カフェ、開催、設置をいたします。特別養護老人ホームサンライト、それから介護老人保健施設にんじん健康ひろば、この2カ所に委託をしているところでございます。それぞれの施設が交互に隔週なので、毎週どっちかでやっているという、そういう体制になっています。  名前については、オレンジカフェです。なので、施設名が下にきてオレンジカフェにんじん、オレンジカフェサンライトということです。  オレンジカフェにんじんについては、6月8日水曜日、第1回目、オレンジカフェサンライトについては、6月14日火曜日が第1回目になります。  体制でございますけれども、医師、保健師または看護師等の専門職の配置をしていただくことになっております。実施においては、医師の講話、ミニイベントの開催、個別の相談、懇談会などが行われる予定でございます。  周知でございますけれども、各拠点でのチラシの配布、報、のホームページの掲載はもちろんのこと、家族会の周知、あるいは地域包括支援センターでの情報提供を行ってまいりたいと考えてます。 223: ◯20番(さの久美子君)  ありがとうございます。やっと開始になるということですので、ぜひ、私も見せていただきたいと思っております。  この5月から運用を開始した認知症の簡易チェックシステムの、「これって認知症?」とか「わたしも認知症?」のアプリも、ぜひこういったところで紹介、活用していただきたいと思います。順調に運営をしていただきたいと思いますし、ぜひ、多くの方にこのカフェを活用していただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。  それでは、2番目の、若年性認知症対策について、お伺いをいたします。  働き盛りの世代で発症する若年性認知症の方への相談、支援というのは、医療や介護だけではなくて、就労に関する支援や障害福祉サービスなど、他分野にわたる制度を利用した総合的な対応が求められます。若年性認知症の定義と現在のの相談体制はどのようになっているでしょうか。 224: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  若年性認知症、これは65歳未満の認知症の方ということでございます。  相談体制でございますけれども、相談できる場所としては、高齢者相談室、地域包括支援センター以外に、市内での地域連携型認知症疾患医療センターの国分寺病院、市外では、地域拠点型認知症疾患医療センターの立川病院、専門の相談拠点として、東京都若年性認知症総合支援センターがございます。また、今年度、多摩にも、この若年性認知症総合支援センターが設置の予定というふうに聞いております。 225: ◯20番(さの久美子君)  やはり認知症というと高齢者という頭がありますけれども、今、非常にこの若年性の方がふえております。高齢者の認知症と比べて、働き盛りで体力もありますし、居場所がない。それから、仕事がしたいのにできないということで、非常に悶々とされる方も多い。でも、最近、それをまた実名でいろんな形で出て、社会に問題を投げかけていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるとお伺いをしております。御本人の居場所も課題となりますし、ぜひ、先ほどの認知症カフェ、これも御利用いただけるようにしていただけるとありがたいなと思います。  私、京都に認知症カフェの視察に行ったときも、京大の先生が運営をされていたカフェですが、ここにも若年性認知症の方、お見えになるんですというお話をお伺いをしております。ぜひ、ここもカフェ運営をしていく中で、視野に入れていただきたいと思います。  そして、今後増加すると見られる若年性認知症の相談体制については、他機関との連携も必要であると思います。どういうふうに取り組むか、の考え方をお聞かせいただきたいと思います。 226: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  先ほども申し上げましたとおり、地域連携型認知症疾患医療センターとして国分寺病院、これが昨年指定されましたので、こちらについて、しっかりと連携をしてまいりたいと思います。また、拠点型については立川病院がございますので、こちらと連携をしていくということでございます。  それから、当然、相談としては、地域包括支援センター、こちらが非常に大事になってくると思いますので、ここともしっかり連携をしていくということでございます。 227: ◯20番(さの久美子君)  所管が高齢者相談室ということで、御自分は高齢者ではないということで、なかなかそこに相談にたどり着けないということも考えられますので、そこら辺の受け皿の広報の仕方ですかね。そこもぜひ考えていただけるとありがたいと思います。よろしくお願いをいたします。  それでは3番目、災害時の認知症支援について、お伺いいたします。  熊本地震でも認知症ケアは避難所では困難と報道されておりました。特に認知症患者は環境の変化への対応が難しいと。早期に2次避難所、福祉避難所へ移動し、落ちつきやすい環境をつくることが重要だと言われております。しかし、熊本地震の例からも、すぐに福祉避難所へ移動できない場合も考えて、1次避難所で個室スペース確保用材と、こういうことも、これからは研究をしていくべきです。午前中、秋本議員もおっしゃってましたけども、こういった用材もここでできるんじゃないかということも研究をしていくべきだと私は思っております。例えば、熊本でも段ボールベッド、それから紙の管で間仕切りシステム、こういったものが紹介されて、私たちもテレビで見ることになりました。実際に熊本に行かれた方も、これはいいよというお話をお聞きをしました。この間仕切りシステムというのは、紙の管と布で誰でも簡単に組み立てられて、カーテンの布のあけ閉めによって避難所でもプライバシーが確保できるというすぐれたものであります。先ほどの福祉避難所の質疑とも重複いたしますが、介護やケアの専門スタッフの確保が非常に大事であると、この点は災害協定を結んでいる自治体に協力要員を要請する際には、福祉保健部が検討しておくべき事項だと私は考えております。また、避難者に寄り添ってくれる傾聴ボランティアの育成、これも平常時から、もっと取り組んでいくべきだと思っております。以上、研究することと、それからスタッフの確保の考え方、それから傾聴ボランティア、3点、のお考えをお聞かせください。 228: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  まず、間仕切りシステムでございますけれども、熊本地震においても提供されたというふうに聞いております。認知症の方などが落ちついて過ごせる環境づくりということで、これは総務部と連携して研究してまいりたいと思っております。  それから、専門職の配置でございます。これはまさに支援において必要だということは、今回も確認されたところでございます。災害協定を締結している自治体に対し応援要請を求める際に、具体的に専門職の派遣を依頼することも考えられます。こちらも総務部と事前に情報交換を行い、災害が発生した際に速やかに応援要請を求める体制をつくってまいりたい、このように思っております。  傾聴ボランティアでございますが、社会福祉協議会で、今養成している傾聴ボランティア、こちらの活用も考えられるというふうに思いますので、今後、社協へ災害時における役割を担っていただける人材としての育成を視野に入れていただけるように協力を求めてまいりたい、このように考えております。 229: ◯20番(さの久美子君)  明確に御答弁、ありがとうございます。  本当に認知症の方は環境への適応能力が非常に劣化していくということで、人がざわざわいる、それもだめ、それから、今まで徘徊をしなかった方が徘徊をするようになるとか、そういったことも出ております。いろんな場合を想定して、ぜひ対策をとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  では、最後に徘徊高齢者対応について、お伺いをいたします。  この間の平成27年第4回定例会でも取り上げた内容でありますが、その後、対応に一定、進捗状況があったので、この部分を御紹介いただきたいと思います。 230: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  以前、さの議員のほうから御提案をいただいた件でもございます。この平成28年4月1日より、防災安全課より配信している安全・安心メールですけれども、こちらから行方不明者と身元不明者の情報配信ができる体制が整いました。現在、事例は発生しておりませんけれども、小金井警察署、防災安全課と連携することで、早期に発見できる体制づくりに努めてまいりたいと考えております。 231: ◯20番(さの久美子君)  これは第3回定例会で、安全・安心メールの活用をしていただきたいという質問をさせていただきました。こういった体制、私もメールをいただきましたので、取り組んでいただいたということは、最大限、評価をさせていただきたいと思います。  最近お聞きした話で、徘徊して警察に保護された御婦人の話なんですが、出かけていってしまった先の近隣の方からの通報で警察が保護し、自宅に戻ったけれども、警察の方からは、何で通報されたかという内容は全然教えてもらえなかったと。「なるべく家から出さないでくださいね」と言われてしまったと。それは介護している家族にとっては非常に無理な話であります。  徘徊というのは、こちらが探す、私たち側の言葉であって、御本人にとっては意味ある行動と言われております。この方の場合は、「仕事に行ってくるね」って、家を出ていくわけです。まだまだ認知症患者に対する対応が不十分であり、家族への配慮も不十分だと、私はこれをお聞きして感じております。もし、その通報された方に対する迷惑行為をしていたとか、でも、それも通報した方が、この方は認知症なんだなってわかっていたら、もうちょっと違ったかもしれない。こういう事例を通して、現在、の政策としてはGPSを貸与しています。個人的には、皆さん、持ち物に住所、名前を書いて対応しておりますけれども、それだけでは対応できないということが、ここであるかなというふうに思いました。本人がどういう状況であるかを相手に知らせることが必要な場合もあると、これを、この事例を通して私は感じまして、どうしたらいいかなというふうに考えましたけれども、それには、やっぱり前回提案させていただいた見守りカードというものが役に立つのではないかというふうに感じて、今回、質問をさせていただきました。衣服などに張った、このカードを市民に周知していただくことで、発見した方、それから警察の対応も変わってくるのではないかと思っております。改めて、この事例を通して、認知症サポーター養成講座の拡大と見守りカードの必要性を感じておりますが、どのようにお考えでしょうか。 232: ◯福祉保健部長(一ノ瀬理君)  認知症サポーター養成講座については、引き続き、さらなる拡大を図ってまいりたいと思います。  見守りカードについては、個人でも購入ができるというふうに聞いております。御相談があった際に、幾つかある手段の1つとして御紹介をこちらでもさせていただきたいというふうに考えております。  介護されている家族の方の声などから、有効な手段だと判断された場合は、が提供するサービスの見直しも検討することが考えられます。引き続き御本人と、その御家族の方にとって必要な情報提供と情報収集に取り組んでまいりたい、このように考えております。 233: ◯20番(さの久美子君)  そういう家族にとっては、徘徊される罹患された方が、どういう行動をとるか、それぞれ違いますので、選択肢がいっぱいあるというのは非常にありがたいわけですよね。靴は新しいのをつくらなきゃいけないとか、そういう問題もいろいろあるので、私もいろいろ御相談を受けるところです。選択肢をいっぱい持って、私の場合、この家族の場合はどれがいいかということが、また、その御家族の方の安心感にもつながります。この方にも、ぜひ認知症カフェに行って相談をしてくださいと、私はお話をしておきました。そういう方が、また認知症カフェに来て、家族の生活の問題、御本人の問題、そしての対応、こういったものをそういうところで御相談いただいて、いい御意見をいただいて、政策が進んでいくことが必要かと思います。  以上をもちまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 234: ◯議長(須崎 宏君)  市民生活部長より発言の申し出があります。 235: ◯市民生活部長(小川恵一郎君)  先ほどの男女平等推進行動計画の策定状況についての私の答弁の中で、ワークショップの開催が既に行われたような表現をしてしまいましたが、実際には6月下旬に開催予定でございますので、訂正をお願いしたいと思います。まことに申しわけございませんが、議長のお取り計らいをお願いいたします。 236: ◯議長(須崎 宏君)  申し出のとおり、発言の訂正を認めます。  これをもって、さの議員の一般質問を終わります。  10分程度休憩いたします。                    午後3時42分休憩                    午後3時52分再開 237: ◯議長(須崎 宏君)  会議を再開いたします。     ────────────────── ◇ ────────────────── 238: ◯議長(須崎 宏君)  続きまして、新海議員、どうぞ。 239: ◯18番(新海栄一君)  それでは、きょう最後になります。通告どおりやらせていただきます。  国分寺市内には多くの文化財や歴史的遺産があります。これについて集中的に取り上げられたことがありませんので、市長が全史協の会長に就任されたこともありまして、前回より、これを取り上げさせていただいております。  ちなみに全史協というのは全国史跡整備市町村協議会という会でございまして、遺跡を持っている市町村の代表が集まっているわけでございます。567会員がおりまして、奈良ですとか、京都ですとか、大阪なども会員になっております。それの会長ということでございます。  それでは、前回は旧石器時代から奈良時代までしか行かなかったんですね。通告では現代までとなっていたんですけど、残念ながら奈良時代で終わりましたんで、今回は平安時代から始めさせていただきます。  なお、今回も明治時代まで行き着かないと思いますんで、御門訴事件の関連資料は次回提出していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、最初に、前回質問した際に、設置していただけるような答弁がありました熊ノ郷遺跡の説明板について、その後、進展があったのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。 240: ◯教育部長(本橋信行君)  前回、御質問いただいた熊ノ郷遺跡の学術的な意義を伝える説明板について御要望をいただきました。  設置場所等に関して、今、関係している課と協議を進めている最中ということでございます。 241: ◯18番(新海栄一君)  ぜひ、よろしくお願いします。  熊ノ郷遺跡というのは、日本で最初の旧石器時代の遺跡の発見地でございます。昭和20年から21年ごろですね。初代市長の星野亮勝さんが発見しているんですけれども、これを研究者に見せたところ、その方が、その発表がおくれてしまったために、群馬県の岩宿遺跡に先を越されたという経緯があります。本当ならば、国分寺の名前が教科書に載っていたということでございますんで、大変残念な話ですけれども、そういう経緯の場所であります。  それでは、もう一つ、看板が設置してあった遺物包含層というのが国分寺駅のそばにあるんですね。それで看板が前はあったんですけど、取り払われてというか、どこかに持っていかれちゃってるんですけど、それはまた戻るんでしょうか。 242: ◯教育部長(本橋信行君)  これも前回の御質問いただいた遺物包含層の案内板ですけれども、国分寺駅北口の自転車駐車場ができたときに撤去したということの経過を前回御説明いたしました。これも同じく重要な遺跡であるために、設置可能な場所を、今、検討しているというところが進捗状況です。 243: ◯18番(新海栄一君)  あそこにせっかくあったんですから、また戻していただきたいと思っております。  遺物包含層というのは、中央線の旧国分寺街道の崖のところから、遺物や縄文土器が層状に出た場所ですね。それを遺物包含層という名前で明治時代に発表されて、日本で最初の発表ですので、ぜひ、それを含めた看板設置をお願いいたします。
     それでは、平安から鎌倉時代に入らせていただきます。  平安時代に入りますと、余りこの辺、史料ないんですけれども、入ってすぐ、貞観年間に、この辺も大地震がありました。これは東日本大震災と震源が同じ場所でございまして、東北地方は大津波に襲われております。多分、この武蔵も震度5強から6ぐらいの地震だったんだろうと思うんですけれども、今回、熊本地震がありまして、熊本地震は内陸の断層が動いたということで、大変、今回、特徴的なのは、何回も大きな地震が起きているということですね。ですから、国分寺周辺も断層がございますんで、内陸地震ということを考えますと、ああいう状態になる可能性もあります。今回、防災に関しての御質問、たくさん、多くの議員から出ておりますので、ぜひ、これからも緊張して対策をとっていただければと思っております。  その平安時代、史料が余りありませんけれども、鎌倉街道というのが国分寺にも通っています。伝鎌倉街道とありますけれども、この鎌倉街道は東山道武蔵路とほぼ同じコースにあるんですけれども、東山道の上を通っている場所があるんで、鎌倉街道は、そのころ、もう鎌倉時代にはなかったんだろうと思います。その上に整備されているんですね。  それじゃあ、その東山道は一体どのくらいまであったのかということなんですけど、1050年、この年に奥州に反乱が起きて、反乱軍を静めるために源頼義という人が派遣されているんです。陸奥守ですね。この人は途中で武蔵国分寺に立ち寄りまして、3日間宿泊して、僧侶10人の供養により武運長久を祈らせて、1万人の兵を率いて奥州に向かったと「国分寺縁起」に書かれているわけです。この戦いが前九年の役というものですね。戦いの中心は多賀城を中心とした場所でございます。どちらも国分寺に縁があるんですけれども、このときは間違いなく、この峠を通っていると思うんですね。それから、この戦いは頼義軍が勝ったわけですけれども、それから33年後に、また奥州で反乱がありまして、そのときは頼義の子どもの源義家、有名な源義家が出陣しております。これが後三年の役というんですね。義家はその行く途中に、府中の大國魂神社で祈願をして、その後、勝利した後、帰路に再び府中に寄ってます。そのときに府中の大國魂神社に苗木を送っており、一説には、あのケヤキ並木も義家が植えたと言われております。あそこには義家の銅像があるんですね。ですから、そういうことで、この源頼義、義家という2人は、当然、東山道武蔵路を通っていると思うんですけれども、義家が最後に通過した1091年には、まだ武蔵路はあったことは間違いないんですけど、この武蔵路がいつごろなくなったのかというのは、のほうの調査等でわかっていれば教えていただきたいと思います。 244: ◯教育部長(本橋信行君)  東山道武蔵路については、国分寺市内の状況だけで、なかなか解明できない大きな問題だというふうに思っています。少なくとも東山道武蔵路は、771年、宝亀2年に武蔵国が東山道から東海道に所属替えをされています。それで駅路としての使命を終えているということですけれども、その後も引き続き、北関東と、それから南関東、これを結ぶ道路として機能していたということが発掘調査の結果からもわかってきています。  しかし、その終わりの時期、いつまで存続したかという終えんの時期と、それから鎌倉街道の整備の時期が、どのようにかかわっていたかということは、現時点では明確にされていないということです。 245: ◯18番(新海栄一君)  多分そんなことだろうと思ったんですけど、要するに、はっきりわからないんですね。  ただ、鎌倉街道は、鎌倉時代になってから、間違いなく整備されていまして、東山道の上を通ってますから、大体、平安時代、1100年ごろからだんだん衰退したのかなというふうには考えられます。  それで、国分寺には鎌倉街道が通っているわけですけど、あそこにも、ちょっと観光要素的な看板をつくっておいたほうがいいんじゃないかと思うんですね。というのは、鎌倉街道を通った有名人ですとかね。  その前に、東山道は、先ほどの源義家が通ってますけど、平将門も通っていると思うんです。多分、それより100年も前の話ですから。ですから、そういうふうな東山道を通った有名な人とか、鎌倉街道とか。鎌倉街道は、当然、源頼朝とか新田義貞は通っています。足利尊氏も通っていますね。ですから、こういうふうな人が通りましたよと、通った可能性がありますとかね。一番最後は上杉謙信が通っているとかですね。これ、鶴岡八幡宮で関東管領になった後に、府中で泊まってるんです。ですから、府中で泊まっているということは、間違いなく、その後、前橋に戻ってますから、東山道、国分寺を通って行ったと思うんですね。ですから、鎌倉街道は、そういう人たちが通ってますんで、「通った可能性があります」とかという看板はできないですかね。 246: ◯教育部長(本橋信行君)  今、議員が御指摘されたとおり、府中から前橋のほうに向かうにつれて、国分寺を迂回したとは当然思えないわけで、ただ、通った可能性はあるというふうに思っていますけれども、やはり確固たる記録がありません。そういったことから、歴史上の著名人にまつわる伝承は、ほかの地にも多々あります。やはりとして明確に看板を設置するということになると、歴史的に正確性を、やはり期した内容を基本としてPRをしていかないといけないんだろうというふうに考えています。 247: ◯18番(新海栄一君)  そうですね。なかなか難しいんですけど。  そもそも伝鎌倉街道というんですよね。ですから、あれも想定なんです。伝、こういう人が通ったとかね、そういうのも悪くないと思うんですけど、なかなかとしては難しいかもしれません。NPOなどが勝手につくるならいいかなということで、考えてみます。  次は、武蔵国分寺の薬師堂ですね。ここには国指定重要文化財の木造薬師如来坐像があります。毎年10月10日には御開帳がありまして、全国から多くの人たちが来ているんですけれども、集まっている人たちから話を聞くと、国分寺講という人たちが来ているんですよ。その国分寺講というのは、どういうふうな組織になっているのか、それをちょっと、ぜひ聞きたいと思っているんですけど、よろしくお願いします。 248: ◯教育部長(本橋信行君)  明治37年ごろの国分寺村の八幡社、それから薬師堂の祭礼においては、停車場25戸と本村62戸、それから本村はさらに上組22戸、中組20戸、下組20戸の3地区に分かれていて、そういったことが表記をされているということです。それで、旧国分寺村の上、中、下に区分された地域は、現在の氏子の範囲とほぼ一致するということで考えられています。昭和8年から国分寺駅前に八幡神社が分社したことから別になっているということです。基本的には江戸時代以来の旧国分寺村と旧本多新田が構成単位になっているというふうに考えられております。市外については不明ということになります。 249: ◯18番(新海栄一君)  ありがとうございます。  結構、市外の人が来ているんですよ。国分寺講ということで。ですから、そこの関係の人たちかなというふうに思いますけれども、ぜひ薬師如来御開帳には多くの皆様に来ていただきたいと思います。  それから、府中の善明寺には、鎌倉時代につくられた鉄製の阿弥陀如来坐像があるんです。この坐像は現在の黒鐘公園の場所でつくられたと言われているんですけれども、黒鐘の名前の由来とともに、それの説明をお願いいたします。 250: ◯教育部長(本橋信行君)  坐像には、天長5年2月、藤原某という銘が刻まれております。そこで、恐らくそのころに藤原姓の鋳物師がつくったものと思われます。  また、この坐像は、そういったところでつくられたということで、黒鐘の地名は、やはりこの鉄仏がこの付近でつくられたということに由来しているものと伝えられているということです。 251: ◯18番(新海栄一君)  そうすると、ほかのものもつくっている可能性はあるかなと思うんですけど。  そして、この坐像は日本で最大と言われているんですけれども、それも間違いないでしょうか。 252: ◯教育部長(本橋信行君)  坐像は像高178センチ、重さ380キロで、現存する鉄仏では日本最大というふうに言われています。 253: ◯18番(新海栄一君)  今の黒鐘の由来と、この坐像などのことについて、どこかあの辺に説明とかありますでしょうか。もしなければ、これは多分本当なんだろうと思うんで、ぜひつけておいていただいて、黒鐘の由来などをわかっていただければと思うんですけど、いかがでしょうか。 254: ◯教育部長(本橋信行君)  現物があり、なおかつ、先ほど御説明をいたしたように、作者もおおむねわかっているというようなこともありますので、もう少ししっかり調査をした上で、看板が設置できるような方向で考えてみたいというふうに思います。 255: ◯18番(新海栄一君)  ぜひ、よろしくお願いします。  それと、やはり黒鐘公園と、その脇を通る鎌倉街道の周辺には、多くの寺院の跡や板碑が見つかっています。当時の信仰の中心的な場所なんではないかなというふうに思うんですけど、その辺は調査はしてあるんでしょうか。黒鐘公園から府中に向けてですね。 256: ◯教育部長(本橋信行君)  西国分寺駅の周辺に恋ヶ窪廃寺跡という遺跡が見つかっております。このあたりからは、その時期の土器、それから陶磁器、それから年号の入った板碑、こういったものがまとまって出土しています。そういったことから、伝鎌倉街道の西側では、鎌倉時代末につくられたと想定される寺院跡、こういったものも見つかっております。御承知だと思いますけど、伝正寺というふうに呼ばれているところですけれども、そこから鎌倉街道を挟んで左側では塚も見つかっているということで、そういったところで周辺が中世の宗教関係の遺跡であったのではないかということは考えられております。 257: ◯18番(新海栄一君)  そういうことも含めて、さっきの鎌倉、坐像の件もそうですけど、ぜひ、説明板等を置いていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、鎌倉時代には、恋ヶ窪宿ですね。恋ヶ窪における畠山重忠と夙妻太夫との有名な物語があるんですね。それに伴う一葉松伝説などが残されているんですけど、この時代の国分寺は、どういうふうな状況だったのか、この伝説はどのくらい信憑性があるのか、その辺もちょっとお聞かせいただきたいと思います。 258: ◯教育部長(本橋信行君)  鎌倉時代に宿場があったことは伝承としてはあります。ただし、発掘調査が余り行われていないということですので、確たる記録があるわけではありません。しかし、室町時代に恋ヶ窪を訪れた京都の僧、聖護院准后道興という人が、今は朽ちてしまった恋ヶ窪のことを記載をしておりますので、それ以前は繁栄していたのかもしれないという程度です。 259: ◯18番(新海栄一君)  室町時代ですから、多分そうだったろうかなというふうに思います。いずれにしても恋ヶ窪、それから元町周辺は、かなり昔から多くの人が住んでいたようなというふうな気はいたしますので、これからも史料の収集をよろしくお願いいたします。  鎌倉時代は1333年に終わるわけですけれども、元弘3年に足利尊氏と新田義貞が反北条の旗を振りかざして、足利尊氏が、まず京都の六波羅を攻めています。そのときに合わせて新田義貞が鎌倉を攻めることになったわけですね。  このとき新田義貞は鎌倉街道を南下しているわけですけれども、途中で迎え撃った北条軍を、途中、小手指などでは破って、連戦連勝で国分寺を通過して、それで、分倍河原で北条軍と戦い、ここで負けたわけです。この分倍河原の戦いで敗れた新田義貞が逃げるときに国分寺を焼いたというふうに言われているんですけれども、これは事実なんでしょうかね。 260: ◯教育部長(本橋信行君)  先ほども御紹介いただきました宗教法人国分寺に伝わる「医王山縁起」の中に、そういった記述があるということです。  このほかに、当時の文献記録で、確実に新田義貞が武蔵国分寺を焼き払ったということを示す史料がありません。ということですので、詳細は不明ですというふうにお答えせざるを得ないと思います。 261: ◯18番(新海栄一君)  ずっとそう伝えられてきてまして、新田義貞が悪いみたいになっているんですけど、これ、攻めるほうが泊まれる場所を焼くとは、余り考えられないんですね。ですから、多分、戦いの最中に焼けてしまったというのが正確なところなんではないかなというふうに思っておりますけれども、新田義貞は、無実の罪に問われているわけですけど。  それで、昨年発行された「国分寺の今昔」ですね。これの30ページに、鎌倉幕府滅亡後、鎌倉を奪取した将軍尊氏、初代鎌倉公方基氏らが鎌倉街道を南下する北畠顕家、新田義貞らと小手指、分倍河原などで戦い、その激戦を「医王山縁起」では、国分寺焼失と新田義貞による再建として伝承するとの記述があるんですね。でも、この戦いは1336年のことなんですね。ですから、この敗れた新田義貞は、その後、京都に逃げているので、国分寺に寄進ができるとは思えないんですけど、この「国分寺の今昔」の記述は最新の研究成果なのかどうか、ちょっと教えていただきたいと思います。 262: ◯教育部長(本橋信行君)  「医王山縁起」には1333年に鎌倉幕府軍と新田義貞軍が戦った分倍河原の合戦で国分寺が焼失したということが記載されていることは間違いないです。しかし、このころの戦乱を記した「太平記」、これは室町時代に書かれているものですけれども、幕府滅亡と同じ時代に書かれた他の記録や史料には、こういった話は登場しておりません。ですので、成立は江戸時代以降に書かれたものとされている、この「医王山縁起」でしか確認ができないというのが現状の情報ということになります。  それから、14世紀の伽藍焼失が、発掘調査からも確実視がされていないということも、もう一つあります。  分倍河原の合戦だけではなくて、足利軍と新田軍はたびたび鎌倉街道と府中をめぐる地域で合戦を重ねております。「医王山縁起」の記述では、国分寺の焼失を示す。あえて、国分寺の焼失をそこで示すことで、この地域が繰り返し戦争に見舞われた、その激しさを伝える伝承なのではないかというふうにも思われております。そこに、この伝承の意味があるのかなということも考えられているということです。  それから、「医王山縁起」には、1334年に新田義貞が寄進をして、翌年に薬師堂を再建したというふうに書かれているところもあります。新田義貞は1333年に鎌倉を攻め落としていますけれども、すぐに足利義詮の勢力に押されて、鎌倉を引き渡して、京に上洛してしまっています。その後、1335年に新田義貞は足利尊氏をさらに追討するために、京から鎌倉を目指して進んでいるというところで、鎌倉から逆に出撃をした足利軍と御殿場の竹之下で戦っております。新田義貞は、その後、京都のほうへ敗走しているということもあります。ですので、足利軍がこれを追いかけているということの記録もあるということですので、新田義貞は1334年と1335年には京都にいたということになります。ですので、足利軍が鎌倉を制圧していたため、新田義貞による寄進と再建を事実とするには難しい状況だということを認識しています。 263: ◯18番(新海栄一君)  細かく説明していただいて、ありがとうございます。  この記述は間違いだと思いますよ。先ほどの1333年に焼けて、1334年に寄進して薬師堂ができたということが正しいんだろうと思うんですね。ですから、その辺、もう一度確認していただいて、訂正なり何かしていただければと思いますんで、よろしくお願いいたします。  それから、新田義貞の寄進によって薬師堂がつくられたわけですけど、この薬師堂ができた場所はどの辺なのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 264: ◯教育部長(本橋信行君)  薬師堂の新田義貞による寄進は、「医王山縁起」の記述によるということは先ほど申し上げました。現在の薬師堂の棟木には、宝暦元年、1751年の年号と、それから現在の府中に当たる本宿村の大工の名前が書かれております。ですので、そのころの再建というふうに考えられております。 265: ◯18番(新海栄一君)  じゃ、現在の薬師堂は1751年ですね。  その新田義貞のつくったものは、今の場所とはちょっと違うと思うんですね。多分、もう少し北、今の金堂跡ぐらいの場所に建てられていたというふうに思います。  それでは、鎌倉時代はこのくらいにしまして、室町から戦国時代ですね。  この時代になると、国分寺の関係の史料は極めて少なくなりまして、ただ、鎌倉街道は重要な戦略道路として、このころも健在でして、埼玉方面で戦があると、鎌倉方はこの道路を使って、大概、府中の高安寺というところを宿舎にして、拠点に置いて、熊谷方面に軍勢を送っているんですけれども、当然、国分寺を通過しておりますけれども、この史料というのは全然ないんでしょうか。このころの。 266: ◯教育部長(本橋信行君)  考古学資料以外にはほとんどないというような状況です。文献の史料についても、先ほども御説明をいたしました「廻国雑記」という紀行文ぐらいしか残っていないということです。  それから、鎌倉幕府の公的な記録である「吾妻鏡」には、幕府は諸国の国分寺に、修理や災い、病、こういったものを排除するためのお経の転読などを命じている記事が幾つか見られますが、武蔵国分寺のみを指定した、名指しをしているような、何らかの形で存続していたということで推定はされているということになります。 267: ◯18番(新海栄一君)  残念ながら、史料はほとんどないようですけれども。  薬師堂の中に、今、薬師如来の横に日光・月光菩薩があるんですね。あと十二神将があるんですけど、これは室町時代の作と言われているんですけど、このあたりは何か史料は正確に残っているんでしょうか。 268: ◯教育部長(本橋信行君)  室町時代に深大寺の僧侶が書きとどめた記録には、十二神将の修理を終え、さらに1400年に薬師如来の脇士である日光・月光菩薩を造立するために必要な寄附を集める勧進を募る記録が残されております。国分寺薬師堂に現存する日光・月光菩薩と、それから十二神将は、江戸から明治時代の造立ということなので、この記録のものとは別ですけれども、室町時代の国分寺が現在に匹敵する規模を備えた寺院であったということの様子はうかがわれるということです。 269: ◯18番(新海栄一君)  ありがとうございます。  戦国時代は記録がほとんどない。先ほど上杉謙信の話をちょっと言いましたけど、戦国時代、いろんな人が、やっぱり通っていると思うんですけど、今、真田幸村の話をやっているんですけどね。八王子城を攻めるときに、北陸の軍勢は、多分、八王子に向かってきている。国分寺を通ってるんじゃないかと思うんですけど、そういう記録でもあればおもしろいと思うんですけど、ちょっとコースが違いますかね。  それでは、江戸時代に入ります。  戦国から江戸初期の史料も非常に少ないんですけれども、国分寺村と恋ヶ窪村は江戸時代以前からあったというふうに考えられます。恋ヶ窪は宿場町ということですからね。江戸時代前から江戸初期にかけて、国分寺はどのような状況だったのかがわかるようなことは、何か史料はあるんでしょうか。 270: ◯教育部長(本橋信行君)  議員がおっしゃるように、戦国時代から江戸時代初期にかけての史料、こういったものがほとんど残っていないということです。  そのころの国分寺村、それから恋ヶ窪村については、詳しくなかなか御説明することができませんけれども、国分寺村の真福寺、それから恋ヶ窪村の東福寺、それから、かつて恋ヶ窪村、村内にあった諸堂、こういったものには元和年間ですね。1615年から1623年の創建、再建を伝えられているものがあること、それから「武蔵田園簿」という、江戸時代で最初に武蔵国内の村落の持ち高、こういったものを書き上げた史料の中に、この両村、2つの村の記載がされているということはわかっております。ですので、府中市域で確認されている1594年、それから1635年の検地が国分寺村と恋ヶ窪村でも実施されており、そのデータが、先ほど申し上げた「武蔵田園簿」の基礎資料となったのであろうということが推測をされております。その時期には、両村とも江戸時代の村落として成立していたのではないかというふうに考えられるものです。 271: ◯18番(新海栄一君)  ありがとうございます。  石高までわかるんですけれども、そのころから今まで住んでいた人というのは、多分、記録では残っていないのかもしれませんけど、恋ヶ窪の熊野神社などは相当早くできていると思うんですね。あれは1,000年以上昔の創建だと思うんですけど、記録としては、なかなか残っていないのかなというふうに思います。  江戸時代初期に書かれた「国分寺村古絵図」というのがあるんですね。これが資料第1号です。現在の東元町、西元町の住人39戸が書かれております。これが「国分寺村古絵図」という絵図ですね。それで、現在の国分寺街道がこれに当たります。それで、こちら側に元町通りがあります。これ、江戸海道というふうに書いてあるんですね。それで、この辺にそれぞれの家の先祖屋敷というのがあるんです。この先祖屋敷の人たちは、その後、こちら側にも、元町通り沿いにも移っているわけなんで、最初に、この国分寺街道があったときに、ここに住み着いたんだと思います。それで、この元町通りができたんで、それぞれの人が、水もあって、いい場所だということで、順番に取っていったんではないかなというふうに思うんですけど、この地図ができ上がった、この図ができた、成立というか、描かれた年代というのは大体わかっているんでしょうか。 272: ◯教育部長(本橋信行君)  この古絵図についても、宗教法人国分寺が所蔵する史料ですけれども、この史料の年代の記載がないのです。ですので、江戸時代には成立していたというふうに理解はしておりますけれども、記載されている内容から見ると、宝暦年間、1751年から1763年に現在地に移転してきたとされる薬師堂が、この絵図では金堂跡付近に描かれているということですので、江戸時代の前期から中期ごろ、1600年代から1700年代ころの国分寺村の様子を描いたものだというふうには考えられるということです。 273: ◯18番(新海栄一君)  ありがとうございます。  今の説明は、ここに国分寺薬師堂というのがあります。江戸街道といったところでカーブをして、それで国分尼寺に向かう通りですね。今の金堂跡です。今も、この道、こういう形になっているんですね。ここにあった、この薬師堂が1751年に上のほうに行ってますから、これがあることで、1750年以前ということなんだろうと思うんですけど。今、1700年と言いましたか。このあたりの家、かなり今も残っていると思うんです。このところで、この名前の人がいつごろいたかというのがわかれば大体わかるんですけど、そういう調査というのはやったことはないですか。例えば、一番真姿の池に近い三左衛門さんですね。西勝院の隣。ここは本多家なんですけれども、大体、系図とかあれがあれば、この人の名前が来たところで、この地図ができているということがわかるんで、その辺の調査というのはやれないですか。 274: ◯教育部長(本橋信行君)  これが行き届いていないところが当然あるんですけれども、一応、現計画では、の中で総合文化財調査、これを実施する方向で進めています。まだ、今の段階では基礎調査にも、多少至っているところはあるのですが、そんな進捗状況ですので、その中で、今、議員から御指摘をいただいたような内容も一緒に調査ができるのかどうなのか、その辺は大変申しわけありませんけれども、担当の課にもしっかり確認をした上で、そういったことができるのかどうかを確認した後に、また御答弁を差し上げられるといいというふうに思います。 275: ◯18番(新海栄一君)  ぜひ、お願いします。  念のため確認したんですね、2軒ほど。東元町の現在の二丁目の一番東側ですね。元町の一番東側の「此筋府中と国分寺境」というのがあるんです。そのところに勘右衛門さんといううちがあるんですけど、このうちと真姿の池の正面に七右衛門さんといううちがあるんですね。このお宅は、多分、今も残っているだろうと思って、とりあえず確認に行きました。ところが、位牌の中に木片がありまして、そこに死んだ年が書いてあるんですけど、全部戒名で書いてあるんですよ。ですから、お名前が残ってない。やっぱり系図がないと、どうしようもないですね、これは。ただ、多分、これだけの家ですから、系図があるうちがあると思うんですね。その辺で、ぜひ推定をしていただければ、今やっておかないと、多分、この後の人、ますますわからなくなっちゃうと思うんですね。その辺、ぜひ、教育部長、よろしくお願いします。 276: ◯教育部長(本橋信行君)  私もそこは同様に思います。なかなか国分寺の今までのそれだけの歴史を調査するのももちろん大変ですけれども、伝承等について、やはり受け継いでいけるような、それを、なおかつしっかり記録ができるような、そういったことも進めていかなければならないと思っておりますので、できるような方向で考えていきたいというふうに思います。 277: ◯18番(新海栄一君)  よろしくお願いします。  それで、この絵図、39戸書かれているんですけど、先祖屋敷10戸というのがあるんですね。ここはそれぞれの家がそれぞれの場所に移動しているんですけれども、この人たちは、多分、江戸時代以前から住んでいた、この国分寺街道沿いに住んでいた人たちだろうと思うんです。現在の国分寺街道から少し西側ですね。場所としては、須崎議長のうちの、ちょっと100メートルほど南なんですけれども、古宿と呼ばれるお墓があるんです。その古宿は、この先祖屋敷の人たちと多分関係があるんですけれども、そのあたりなんかは調査はされているんでしょうか。 278: ◯教育部長(本橋信行君)  厳密には調査が及んでないというのが現状です。  議員の御指摘のとおり、江戸時代の絵図に、先ほど御紹介いただいた古宿(ふるじゅく)、「こしゅく」というふうに呼ばれているところもあるようですけれども、というふうに書かれておりますので、そのころには古い、衰退をした宿場が、今の国分寺街道沿いに形成されていた可能性は高いというふうに思います。  それから、これが戦国時代にまでさかのぼるのか否か、そういったことは発掘調査でも明らかになっていないというのが現状ですので、この古宿の実態解明も、国分寺の歩みを考える上では極めて重要な課題の一つというふうには認識しております。 279: ◯18番(新海栄一君)  ぜひ、解明をよろしくお願いいたします。  それから、今のこの国分寺街道は、大國魂神社の前のケヤキ並木を国分寺に向かってつくられている道なんですね。結構重要な道だったんだろうと思うんです。この地図では、「鎌倉より清戸之海道」というふうな名前で書かれているんですね。これ、府中方面に行くと大國魂神社にぶつかるわけなんですけど、多分よけて鎌倉に行く道があるんだろうと思うんですけど、この道の由来については、何か史料はあるんでしょうか。 280: ◯教育部長(本橋信行君)  御指摘のとおり、絵図には鎌倉より清戸とあります。戦国時代には、鎌倉、府中、それから東久留米の前沢ですね、それから清戸、これは今の清瀬ですか。それから岩槻、現在のさいたまです。それから関宿、これは千葉県の野田に至るルートというのが、後の北条氏の有力な氏城である鎌倉の玉縄城、それから岩槻城、関宿城、これを結ぶ重要な交通路であるということです。江戸時代には関東の中心地が小田原から江戸に移っていく、そういったことから、南北方向の鎌倉街道よりも東西方向の甲州街道であったり、それから五日市街道、青梅街道、こちらのほうに重要度が移っておりますけれども、府中から清戸を結ぶ道は、甲州街道と五日市街道、青梅街道を結んで前沢で所沢、田無、江戸を結び道として連絡していますので、江戸時代を通じて、多摩地域の重要なルートとしての機能を持っていたということは考えられます。 281: ◯18番(新海栄一君)  ありがとうございます。結構重要な道だったんですね、間違いなく。  それで、この絵図の中で、現在の国分寺街道を横切って東西に薬師堂方面に延びているのは元町通りに当たります江戸街道というのがあります。この道の北側に湧水沿いにあるのがお鷹の道なんですね。これは有名なんですけど、南側にも元町通りに沿って道があるんです。  大正3年の国分寺村の土地利用図、これは資料の2号ですね。これがその土地利用図ですね。  国分寺駅が、もうあります。ここにあります。ちょっと道、これ間違っているんですけどね。それから、ここの元町通りがこうあるんですけど、元町通りの1本南側ですね。ちょうど現在の薬師堂の金堂跡を通過して、そこのところにBという印をつけておきました。その下に府中街道沿いのところの6番のところにCというのをつけまして、Aというのを、須崎議長の家のところなんですけど、これをつけてありまして、この道をですね。この道、結構重要な道なんだろうと思うんですね。これについては何か史料的なものは残っているんでしょうか。 282: ◯教育部長(本橋信行君)  鷹狩りのときに、村人は元町通りを通行できなかったということです。この道を使用したとの伝承がありますが、やはり詳しいことについてはわかっていないということです。  それから、明治初期の国分寺村の絵図では、東京道と記載されて、貫井村から国分寺村を経て、屋敷分村に通じていて、江戸時代には江戸道として成立したというふうに考えられているということです。 283: ◯18番(新海栄一君)  今のは元町通りなんですね。その話なんです。  今、部長が言ったように、多分、その当時、鷹狩りが大々的に行われていましたから、そのときに、ここは尾張藩でしたから、尾張の殿様はお鷹の道を通ったんですね。この間の伊勢志摩サミットもそうですけど、多分、全部通行どめにして、元町通りはおつきの人たちがみんな通った。村人は行く場所がないから、移動するときには、この道を通ったんだと思うんです。それが今まで残され、ずっと伝えられてきているんだろうと思うんですけど、この道は金堂の前を通過してますから、かなり重要な道なんですね。そういう重要な道なんですけど、今回の金堂の整備に当たって、この道を移設するような話がちょっと出ていたんですけど、現在の整備計画はどういうふうになっているんでしょうか。 284: ◯教育部長(本橋信行君)  金堂の整備に当たって、一部、当初の計画を変更して、設計を見直しているところでありますけれども、この道が金堂基壇の一部にかかるということから、道路南側の史跡の公有地部分に振りかえてはいかがかというような議論がありましたけれども、しかし、やはり多くの課題があって、現時点での道路の振りかえは困難であるというふうに判断しています。現道のままで、来年度より金堂跡の整備に着手をしていくという予定です。 285: ◯18番(新海栄一君)  ぜひ、重要な道ですので、残していただきたいと思います。  それから、この道は鎌倉街道、当時、国分尼寺はもうなかったですから、多分、鎌倉街道のどこかにお寺でもあったんでしょうかね。そこから旧薬師堂を通って、先ほども言ってますけど、須崎議長の家の近くを左折しまして真っすぐ行くと真福寺というのが昔あったんですね。さっきも話出ましたけど。現在、真福寺児童遊園というのがあるんですけど、あの場所に真福寺というお寺がありました。このお寺の由緒について、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 286: ◯教育部長(本橋信行君)  真福寺は国分寺の末寺で、元和年間、1615年から1623年の創建というふうにされています。国分寺の住職の隠居所として使われていたということも伝えられています。明治6年、1873年に廃寺となったということです。 287: ◯18番(新海栄一君)  じゃ、明治まではあったということですね。  さきの真福寺へ行くために、元町通りから真福寺に行くときは野川を渡らなくてはならないですね。その野川のところに石橋があります。それが今度の資料の3号ですね。これが真福寺のやや南側にあります、野川にかかっている石橋なんですね。ここ、ちょっとわかりにくいかもしれませんけど、ここがコンクリートで固められて、3本の板が置かれているわけです。「ほたるのすむ川」という看板がありますから、よくわかると思います。  この石橋については、建築家でもありまして、また東大の教授でもありました、東元町に住んでおられます藤森照信先生が、国分寺の歴史的遺産として残しておきたいものと言っておりますね。この石橋は江戸時代につくられたものなんですけれども、その後の経緯と重要性について、お答えいただければと思います。 288: ◯教育部長(本橋信行君)  この橋は、今、御紹介いただいたとおり、コンクリートと3本の石材からできております。今、御紹介をいただいた藤森先生は、その石材の1つが江戸時代から残るものだろうというふうにおっしゃっています。表面に見られるくぼみは、当時の子どもたちが遊びでたたいてへこませたのだろうということもおっしゃっています。それから、ほかの2本の石材は御影石でつくられており、昭和に入り設置されたものであろうということです。これもサイズが違うので、2つの時期があるのではないかというふうなことも考えられています。最初は、これも恐らくですけれども、橋はかかっていないか、あるいは丸太橋だったものが石づくりの一本橋になって、さらに2本、3本と、こういうふうにふえていったのではないか。最後に現在のような形のコンクリートでつくられたろうということで、江戸時代の橋の様子と、それから変遷を今に伝える貴重な史料だというふうに考えております。 289: ◯18番(新海栄一君)  ありがとうございます。非常に重要な橋なんですよ。それで、ここの場所に今みたいな由来をつけた説明板をつけていただければと思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。 290: ◯教育部長(本橋信行君)  これについては、検討させていただきたいと思います。橋の修繕の際には石材を残すということ、それから関係各課で、やっぱり情報を共有していかないと伝わっていかないということがありますので、そういったところをしっかりやっていきたいというふうに思います。 291: ◯18番(新海栄一君)  ぜひ、よろしくお願いします。  その辺は、観光で来た人のルートなんですけど、余り注目するようなものがないんですね。ですから、こういうふうなおもしろいものもあるよというのがあると、それなりに興味を引くかなと思いますんで、よろしくお願いします。  ちなみに、今の部長の説明が、見ている人がわからないといけないんで、もう一回やっておきます。
     この2本ですね。これとこれが御影石でできてます橋です。それで、多分、これが昭和で、こっちが大正あたりかなというふうなことですね。この1本、これだけが江戸時代の石なんですね。この御影石は、江戸時代には、この辺では使われたことがないんだそうです。ですから、これは間違いなく江戸ではないと。この江戸時代の石については、当時、江戸では非常にたくさん使われていたということで、この石が江戸時代のものということですね。こちら側はコンクリですから現在のものということで、もしかすると4代にわたってあったのかなというふうなこともありますんで、非常に重要な橋だろうというふうに思いますんで、ぜひ、説明板をお願いしたいなというふうに思います。  それでは、続きまして、江戸時代の最初で最も重要な事業というのは玉川上水の完成だろうというふうに思います。この水がなければ、なかなか江戸では生活できないということでございます。この玉川上水を引く前に、野川から江戸に引く計画があったというふうに聞いてますけども、その辺はどうなってますでしょうか。 292: ◯教育部長(本橋信行君)  完成した玉川上水は羽村から取水をしていると、これは皆さん、御存じだと思いますけれども、それ以前に多摩川の日野付近から取水をして、府中を経由し、それから江戸に送るという計画があったということも伝わっております。その際には、真姿の池など、国分寺周辺の湧水を集める、それから東元町三丁目周辺の押切間に堤をつくって水をためるといったことが行われて、その水量を増して、崖線を上って、江戸へ送ろうとしたんですが、失敗したというふうに考えられています。  それから、府中では、このときに、この際のものと思われるような溝、これをムダ堀というふうに呼んでいますけれども、これまでも何カ所か発掘されておりまして、市内でも、昨年度、住宅開発に伴う調査の際に、この伝承に関係すると思われる南北方向の溝が発見をされました。私も教育長も一緒に見ております。この溝は、上面の幅が約6メートル、それから地表からの深さは2.5メートルありまして、長さが約33メートルを確認をしました。ここはしっかり調査をしております。近所の方からも、徳川家康の府中の御殿に船で行き来していたということを聞いたことがあるというようなお話を伺ったこともあるということです。  この溝は、考古学的な調査結果からは、玉川上水の建設時期よりはるかに前になる可能性が出てきておりまして、※少量の水が流れた痕跡が検出できていないため、これらの伝承との関連性は今後の課題ということになります。(※同ページ中に訂正発言あり) 293: ◯18番(新海栄一君)  そうすると、あの溝は使われたことがないということ、1回も、水がたまっていない。 294: ◯教育部長(本橋信行君)  私も教育長と一緒に見に行ったときに、発掘調査員からの説明も多少聞きましたけれども、痕跡が見当たらないということでした。 295: ◯18番(新海栄一君)  この間、私も見させていただきましたけど、非常におもしろいものが出たなと思います。  玉川上水は府中と日野と両方から1回ずつ入れようと思って計画したらしいですね。ところが砂に全部水が入ってしまって、上になかなか水が入ってこないということで断念して、それを終わったころ、玉川兄弟はお金がもうなかったんだそうです。なおかつ、さらに借金と、それから補助金を出してもらって、羽村まで行ってつくったというようなことが言われております。  国分寺では、玉川上水とは用水では関係ありますけれども、なかなか、玉川上水ができるころは、結構、周辺の人は駆り出されたというふうなことも聞いております。  それで、野川は一時そういう計画があったそうですけれども、現在、全然関係ないんですけれども、野川の整備計画、これは現状はどうなっていますですかね。最後にそれを聞いて終わりにします。 296: ◯都市建設部長(大澤康雄君)  現在、野川は治水対策や河川環境の向上に向けた河川整備を行うことを目的として都市計画決定をされており、これに基づいて東京都が事業を行う予定になっております。まだ事業化が決定していないので、いつ、どこから整備を行うかは決まっていませんが、は事業者である東京都と連携して、まちづくりと野川に関する懇談会を開催して、情報提供や意見徴取などの、整備促進に向けた取り組みを行っているという状況でございます。 297: ◯教育部長(本橋信行君)  大変申しわけありません。今の御質問のところで、先ほど私、「少量の水が流れた痕跡がない」というふうにお答えをいたしましたけれども、「少量の水しか流れた痕跡がない」ということで、船で行き来ができるほどの水量はなかったということです。発言の訂正をお願いします。申しわけありません。 298: ◯議長(須崎 宏君)  発言の訂正を認めます。  これをもって、新海議員の一般質問を終わります。  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                (「異議なし」と発言する者あり) 299: ◯議長(須崎 宏君)  御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。  次の本会議は、あす午前9時30分から開きます。  本日は、これにて延会いたします。お疲れさまでした。                    午後4時53分延会 発言が指定されていません。 Copyright © Kokubunji City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...