日野市議会 2021-03-23
令和3年第1回定例会(第7日) 本文 開催日: 2021-03-23
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時32分 開議
◯議長(
窪田知子君) 本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員21名であります。
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2 ◯議長(
窪田知子君) 日程に入る前に、
議会運営委員長から報告があります。
〔
議会運営委員長 登壇〕
3
◯議会運営委員長(奥住匡人君) おはようございます。それでは、御報告申し上げます。
2月19日までに議長に提出された意見書(案)は2件であります。
仮受付第1号、
女性差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准を求める意見書(案)につきましては成案となりました。
仮受付第2号、安全安心の介護医療、介護の実現と国民の命と健康を守るための意見書(案)は成案となりませんでした。
以上、報告とさせていただきます。
4 ◯議長(
窪田知子君) これをもって
議会運営委員長の報告を終わります。
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5 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第3号、日野
市組織条例の一部を改正する条例の制定、議案第6号、日野
市職員等の
内部通報に関する条例の制定、議案第7号、日野
市職員の
配偶者同行休業に関する条例の制定、議案第8号、日野
市職員定数条例の一部を改正する条例の制定、議案第9号、日野
市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第10号、日野
市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第11号、日野
市職員の
退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定、議案第12号、日野
市職員の
育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第13号、日野
市一般職の
任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第14号、日野
市会計年度任用職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
6 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
企画総務委員長の
審査報告を求めます。
〔
企画総務委員長 登壇〕
7
◯企画総務委員長(鈴木洋子君) それでは、
企画総務委員会に付託されました10議案につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
まず、議案第3号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、平和、人権、多
文化共生施策及び
電子自治体を目指した情報政策の推進などに必要な組織改正を行うものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、平和と人権課の設置に当たり業務に多文化共生が入っているが、
外国人世帯への支援と(仮称)
子ども包括支援センターとの関係を問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、これからの時代、
電子自治体という方向に行かざるを得ない。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第6号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、組織全体としての
コンプライアンス機能の強化及び市政運営の透明性の向上を図るため、
内部通報制度を創設するものです。
なお、本条例は令和3年6月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、職員に対し不当と認められる具体的な事例などを示す予定はあるのか。2、
行政監察員はどのような方法で相談や通報を受け付けるのか。3、この条例を制定することによって、日野
市の状況がどのように改善されると考えているのか
市の認識を問う。4、条例の規定にのらないと判断された情報の取扱いについて現状の考えを問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、この仕組みが機能し、立場が弱い方々を助ける制度に対して、いろいろな形で真摯に向き合っていくことが大事である。職員の立場を絶対に守るという姿勢を前面に出し相談しやすくしてほしい。賛成。2、早急に通報者が通報しやすい、必ず守られる制度の構築が必要である。周知の徹底、職員などへの研修を充実してほしい。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第7号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、
地方公務員法第26条の6の規定による
配偶者同行休業を制度化するため、必要な事項を定めるものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
ただし、準備行為の規定は公布の日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第8号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、
日野市立病院における
育児休業職員の取扱いや
後期研修医の正規職員への移行等に対応するため、
職員定数の見直し等を行うものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第9号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、東京都
人事委員会の勧告を踏まえ、
一般職職員の
期末手当の
年間支給月数の
配分変更を行うものです。
あわせて、
特殊勤務手当のうち病院業務に係る手当の改正を行うものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第10号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、
非常勤特別職職員の日当の支給等について条例の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第11号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、
配偶者同行休業の制度化に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第12号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、
配偶者同行休業の制度化に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第13号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、東京都
人事委員会の勧告を踏まえ、
特定任期付職員の
期末手当の
年間支給月数の
配分変更を行うものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第14号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、東京都
人事委員会の勧告を踏まえ、
会計年度任用職員の
期末手当の
年間支給月数の
配分変更等を行うものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上10件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
8 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第3号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
9 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第6号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
10 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第7号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
11 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第8号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
12 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第9号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
13 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第10号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
14 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第11号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
15 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第12号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
16 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第13号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
17 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第14号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
18 ◯議長(
窪田知子君) なければ、これをもって本10件の質疑を終結いたします。
議案第3号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
19 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
20 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第3号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第6号について御意見があれば承ります。
白井菜穂子議員。
21 ◯4番(
白井菜穂子君) 議案第6号、日野
市職員等の
内部通報に関する条例の制定について、賛成の立場で意見を申し述べます。
この
内部通報制度は、元副市長問題のようなことを二度と起こしてはならないという日野
市の強い決意の下につくられたものと認識しています。
それゆえに、この条例に前文がないことを大変残念に感じました。記憶は風化してしまいますが、前文があれば後世にその思いを残すことができると考えるからです。
通常、前文を設けるのは市民参画でつくり上げたような特別な条例だと聞いております。しかし、これは日野
市にとって別の意味で特別な条例のはずです。
事業の見直しにおいては、今までやってきたことが今後も続ける理由にならないというのであれば、裏を返して、今までやらなかったことは今後もやらないという理由にはならないのではないでしょうか。
とはいえ、これは
パブリックコメントの段階で指摘すべきでした。しかし、そもそも議会における最終的な賛否だけではなく、その前段階で議会とともにつくり上げる姿勢が欲しかったということは申し添えたいと思います。
日野・
生活者ネットワークも以前、といってももう18年も前になりますが、提案はしていたものの、その後、後追いの質問をしてこなかったことは反省すべきところです。
とにかくスタートさせることが大切だと考えますので賛成いたしますが、
委員会審議でも様々な懸念事項が指摘されたところです。
見直し規定は条例にはありませんが、規則の中で定めていただくことを強く要望します。
最後に、知り得てしまった情報等を胸に抱え、通報するに至る過程はどんなに苦しいものか計り知れません。自分が被害者であったとしても、苦しさは変わらないと思います。そのような思いをされる職員の方をなくしていきたい。
不正の未然防止こそが、この条例制定の最終的な目的であることを改めて確認し、以上意見といたします。
22 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
23 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
24 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第6号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第7号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
25 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
26 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第7号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第8号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
27 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
28 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第8号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第9号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
29 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
30 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第9号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第10号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
31 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
32 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第10号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
34 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第11号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第12号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
35 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
36 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第12号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第13号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
37 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
38 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第13号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第14号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
39 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
40 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第14号の件は原案のとおり可決されました。
これをもって
企画総務委員会関係の
審査報告を終わります。
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41 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第18号、日野
市介護保険条例の一部を改正する条例の制定、議案第19号、日野
市発達・教育支援センター条例の一部を改正する条例の制定、議案第35号、日野
市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定、議案第37号、日野
市指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備、運営等の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第38号、日野
市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第39号、日野
市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
42 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
民生文教委員長の
審査報告を求めます。
〔民生文教委員長 登壇〕
43 ◯民生文教委員長(大塚智和君) それでは、民生文教委員会に付託をされました6議案につきまして審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
まず、議案第18号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、介護保険法施行令の改正及び3年を1期とする介護保険事業計画の見直しにより介護保険料を改定するものであります。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものであります。
主な質疑といたしましては、1、このままだと市民の暮らしに深刻な影響が出るということを想定をしていないのか。2、今回の保険料の改定について市民への周知手段を問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、介護給付費準備基金の取崩しや財政安定化基金の借入れなどあらゆる手段を駆使し、保険料はせめて据え置くことを実行すべき。反対。2、事業の拡充や給付の適正化などを通じて、少しでも保険料を抑える努力を継続しつつ、将来の安心を確保できる制度運営を願う。賛成。3、それぞれのニーズに寄り添った個別の支援が今の時代には求められる。この改正に反対することが寄り添った支援とは思えない。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第19号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、発達・教育支援センターの開館日の変更を行うための条例の一部を改正するものであります。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものであります。
主な質疑といたしましては、1、エールの貸室は、
市の予約システムを利用して予約できない。市民にとって使いにくいのではないかという認識はあるのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、より活用されるよう市民のニーズを把握して、そのニーズに応えられるよう工夫することが行政の役割ではないか。反対などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第35号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものであります。
なお、本条例は公布の日から施行するものであります。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第37号につきまして御報告を申し上げます。
この議案は、指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める厚生労働省令の一部が改正されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものであります。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第38号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、指定介護予防支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める厚生労働省令の一部が改正されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものであります。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第39号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める厚生省令の一部が改正されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものであります。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上6件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
44 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第18号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
45 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第19号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
46 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第35号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
47 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第37号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
48 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第38号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
49 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第39号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
50 ◯議長(
窪田知子君) なければ、これをもって本6件の質疑を終結いたします。
議案第18号について御意見があれば承ります。近澤美樹議員。
51 ◯8番(近澤美樹君) 議案第18号、日野
市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場で意見を申し上げます。
コロナ禍はありとあらゆる人の生活を圧迫しています。しかし、政府はコロナ禍における国民の困窮に対する認識があまりにも希薄です。そうした下で今、
市には市民の暮らしや営業を支えるためにあらゆる手段を講じて支援を行うことが求められます。しかし、
市は来期の介護保険料を基準額月額635円、年間7,620円、11.6%もの大幅値上げを行うとしています。到底認められません。
新年度の国民健康保険税は、新型コロナウイルス感染症の影響による昨今の社会情勢を考慮してという理由で値上げされませんでした。介護保険料も値上げとならないようあらゆる手段を講じるべきです。
介護保険は制度開始以来20年を過ぎ、とうとう保険料は当初の2倍を超えてしまいます。制度の改悪が重ねられ、介護を手厚くするほど自治体と国民の負担は増え、事業者は採算が取れず、介護者は報酬が労働に見合わないという行き詰まりの状態になっています。
その根本には、政府のケア労働の軽視、財政的責任の後退があり、介護保険の抜本的、構造的な転換が不可欠です。介護保険運営協議会でも会長が、制度運用や改変について、市長からも国へ要望していただけると幸いである旨を申し伝えるようにしたいと意見をまとめています。
市長は市民の命と生活を守るため新型コロナウイルス感染症対策を最優先に対応すると言っていますが、今、市民の経済的負担を増やさないことはコロナ対策の根本ではないでしょうか。
委員会での質疑において、今回の値上げの市民への影響について
市に認識を問うと、市民の生活は厳しい、高齢者にも負担となることを懸念、このように答弁しています。こうした認識があるのであれば、値上げは撤回をすべきです。
以上を反対意見といたします。
52 ◯議長(
窪田知子君) 古賀壮志議員。
53 ◯14番(古賀壮志君) 議案第18号、日野
市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、自由民主党日野市議団を代表して、賛成の立場から意見を申し上げます。
介護保険料は、3年ごとに策定される介護保険事業計画に基づいて、今後必要となる介護サービス料の見込みや必要定員数等を設定し算定されています。
日野
市の高齢化率は、令和3年1月1日現在で24.9%と高く、今後もいや応なく高齢化が進むことが予想される中にあって、保険料の改定は、持続可能な社会保障構築とその安定財源確保のために、やむを得ない側面があります。
平成12年度の介護保険制度創設以来、介護給付費準備基金を取崩しする等で基準額を抑え、大幅な保険料負担にならないようにしてきましたが、介護給付費準備基金も今期第7期の末には4億3,000万円となり、保険事業全体を考えるとそっくりそのまま取り崩すことは困難な状況です。
介護保険制度は
市の裁量の及ぶ範囲が小さいとはいえ、持続可能な制度を維持していくために、軽減保険料の設定やフレイル予防をはじめとする介護予防事業、重度化防止事業の充実や給付の適正化等を通じて、少しでも保険料負担を抑える努力を継続しつつ、将来の安心を確保できる制度運用をお願いして賛成の意見といたします。
54 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
55 ◯17番(奥野倫子君) 本議案に対し反対の立場で意見を述べます。
高齢者の暮らしは年金が頼りですが、2012年度に始まった年金制度の改悪により2020年までの8年間で年金は実質6.4%も減らされています。夫婦二人暮らしを例にとるならば、23万940円から22万724円へと1万216円も減っています。
そしてその間、消費税のほうは2014年4月から8%に引き上げられ、2019年10月からは10%に引き上げられました。そして今現在は、コロナから身を守るための緊急対応的な出費がかさむ中、日野
市は介護保険料を基本月額5,480円から6,190円へと値上げする改定案の賛否を問うものです。高齢者の老後の蓄えが底をつく中で、年間8,520円のアップは到底認めるわけにはまいりません。
私は、この間、会計期間の終了時に残った基金残高を次期の保険料の引下げ分に充てるよう求めてまいりました。そして日野
市のほうも、これまで年金生活者の生活実態を踏まえ、その余った基金の全額を料金引下げに充ててきたわけです。
しかし、今回の改定に当たっては、介護給付費準備基金4億3,000万円のうち介護保険料抑制に取り崩した額は3,000万円のみで僅か7%でしかありません。これまでと桁違いの少なさです。今回の値上げ幅の大きさの原因は、まさしくこの点にあります。
市はこの点について、高齢化で10年後の介護費用の高騰が見込まれるため、その際の財源不足に充てたいと説明しています。しかし、10年後の心配よりも、まずは今現在、コロナ禍で深刻な市民の暮らしを守ることのほうが最優先ではないでしょうか。
私は、単年度主義という自治体会計の原則にのっとって、年金生活者が支払った保険料がプールされた基金は、その全額を取り崩して年金生活者の暮らしの安定にこそ充てるべきだと考えます。
10年後の後期高齢者の増加による介護保険料の不足という事態は想像に難くありませんが、しかし、その具体的なシミュレーションについては、議会に示されているわけではありません。どんな理由であれ、その理由に正当性ありという根拠を示さずして、ただ単に10年後が大変だからといって安易に市民に値上げをお願いする行為は、非常事態宣言をすれば市民は我慢するだろうという発想に端を発していると言わざるを得ません。
このような自治体の責任放棄を戒める意味においても、本議案には反対の意を表明させていただきます。
56 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
57 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
58 ◯議長(
窪田知子君) 挙手多数であります。よって、議案第18号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第19号について御意見があれば承ります。岡田旬子議員。
59 ◯1番(岡田旬子君) 議案第19号、日野
市発達・教育支援センター条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から意見を申し上げます。
第5次日野
市基本構想では第1章第1節にこう記載されています。「本市では、これまでも市民活動が活発に展開され、市民参画、協働を重視したまちづくりを進めてきました。今後も、市民がまちづくりの主役として活躍できるまちをめざし、主権者として市政に積極的に参加していただくとともに、市民、自治会などのコミュニティ、NPO、事業者などが持てる力を発揮できるまちづくりを推進します。」
こうあるんですが、今エールで利用されている貸室というのは、市民の皆さんにとって使われ方次第では、とても尊い財産となるような場所だと思います。
日曜日の利用が少ないのであれば、より活用されるように市民のニーズを把握し、可能な範囲でニーズに応えられるように工夫していくことこそが、行政の役割なのではないでしょうか。
委員会での質疑では、近隣地域の皆さんにこそ貸室を利用してほしいとの答弁がありましたが、発達・教育支援センター条例にも条例施行規則にもそのような記載はありませんでした。
市内の貸室の多くが予約システムで予約できるようになっています。その予約システムでエールの貸室も予約ができるようにすれば、エールにも貸室があることが可視化され、利用促進につながるのではないでしょうか。
いずれにしても市内のコミュニティー活性化のために、ぜひ広く市民の皆さんの意見も取り入れながら、改めて検討していただけないかと思います。
以上、反対の意見とさせていただきます。
60 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
61 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
62 ◯議長(
窪田知子君) 挙手多数であります。よって、議案第19号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第35号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
63 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
64 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第35号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第37号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
65 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
66 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第37号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第38号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
67 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
68 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第38号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第39号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
69 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
70 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第39号の件は原案のとおり可決されました。
これをもって民生文教委員会関係の
審査報告を終わります。
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71 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第15号、日野市立公園における移動等円滑化の基準に関する条例の制定、議案第16号、日野
市立石田環境プラザ条例の制定、議案第17号、日野市道における移動等円滑化の基準に関する条例の制定の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
72 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
環境まちづくり委員長の
審査報告を求めます。
〔環境まちづくり委員長 登壇〕
73 ◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) それでは、環境まちづくり委員会に付託されました3議案につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
まず、議案第15号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第13条第1項の規定に基づき、日野
市が管理する日野市立公園の構造に関する基準について、移動等円滑化のために必要な事項を定めるものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものであります。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第16号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、ごみ減量やリサイクルをはじめとする環境施策等の推進及び市民の自主的な活動による地域コミュニティーの醸成を目的として日野市立石田環境プラザを設置し、その管理及び運営について、必要な事項を定めるものです。
なお、本条例は令和3年7月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、他の交流センター等との利用条件の違いについて問うなどでございました。
審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第17号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第10条第1項の規定に基づき、日野
市が管理する特定道路の構造に関する基準について、移動等円滑化のために必要な事項を定めるものです。
なお、本条例は令和3年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、当事者の意見を確認しているのかなどでございました。
また、主な意見といたしましては、1、障害者団体及びユニバーサルデザインまちづくり協議会の意見を反映し作成されたということで、今後も障害者に寄り添う形で進めてほしい。賛成。2、車椅子のユーザーの投稿アプリの活用など、高齢者、障害者の声が届くような情報の周知をお願いしたい。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上3件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
74 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第15号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
75 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第16号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
76 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第17号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
77 ◯議長(
窪田知子君) なければ、これをもって本3件の質疑を終結いたします。
議案第15号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
78 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
79 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第15号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第16号について御意見があれば承ります。近澤美樹議員。
80 ◯8番(近澤美樹君) 議案第16号、日野
市立石田環境プラザ条例の制定について、日本共産党日野市議団を代表して、賛成の立場で意見を申し上げます。
石田環境プラザは、浅川清流環境組合が運営する可燃ごみ処理施設建設に当たり、新石自治会からコミュニティー形成に必要な施設の建設要望が出され、周辺地域への配慮施設として建設が進められています。
石田環境プラザは、可燃ごみ処理施設の周辺環境整備施設ということから、何より住民の要望に応えるものでなければなりません。この施設整備に当たって行われた地元会員対象のアンケートでは、防災拠点という回答が最も多く寄せられたと報告されています。
石田環境プラザ管理運営方針において、この施設の機能について、地域の防災拠点とし太陽光発電による電気供給、垂直避難(2階床面積を5メートルに配置)、外階段利用からの避難、防災倉庫の設置とされています。
これらのことについて一般会計予算委員会において確認したところ、防災安全課は、浸水想定3メートルから5メートルのこの地域において水害時に垂直避難を行うことは想定できず、この施設について指定避難所としては位置づけられないとのことでした。
災害時の避難や避難場所に関する情報というのは、命を守るために非常に重要なものです。行政と住民との間に認識の食い違いがあれば重大な事故になりかねません。この施設の防災拠点としての利用については、地元自治会員をはじめ全ての住民、日野
市管理運営主管課、防災安全課との間に、くれぐれも認識の食い違いがないようにしていただくという意見を付して、条例の制定については賛成をいたします。
81 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
82 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
83 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第16号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第17号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
84 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
85 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第17号の件は原案のとおり可決されました。
これをもって環境まちづくり委員会関係の
審査報告を終わります。
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86 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第27号、令和3年度日野
市一般会計予算の件を議題といたします。
本日、一般会計予算の会派代表者による意見の際に手話通訳が入りますので、よろしくお願いをいたします。
一般会計予算特別委員長の
審査報告を求めます。
〔一般会計予算特別委員長 登壇〕
87 ◯一般会計予算特別委員長(奥住匡人君) 令和3年度一般会計予算特別委員会の
審査報告を申し上げます。
議案審査に入る前に委員長、副委員長の互選が行われ、委員長には私、奥住匡人、副委員長には、大高哲史委員が当選をされました。
一般会計予算特別委員会の日程は、3月15日、16日、17日の3日間開催され、令和3年度予算に対し、延べ54人の委員から質疑や行政への提言、指摘が活発に行われました。
予算の審査に当たり、委員の皆様には長時間にわたり大変お疲れさまでした。おかげさまをもちまして、
慎重審査ができましたことに対し、敬意を表するとともに、資料の提出や誠意を持って予算内容の説明に当たられた市長はじめ関係各位に対し、厚く御礼を申し上げる次第でございます。
次に、審査方法及び審査日程を協議し、審査に入りました。
令和3年度日野
市一般会計予算の原案は、歳人歳出おのおの690億6,000万円であり、前年度と比較して7億6,000万円、1.1%の増となっております。
審査の順序は歳人全般の審査、そして歳出を議会費、総務費、民生費、衛生費、労働費、農業費、商工費、土木費、消防費、教育費、公債費、諸支出金、予備費の順に審査をいたしました。
主な質疑を申し上げます。次のようなものがございました。
まず、歳人全般についてであります。
1、
市たばこ税のうち加熱式たばこの割合、近年の傾向を問う。2、石田環境プラザの使用料について、何人の利用でどのように見積もったのか。3、
市税の動向の将来見通しを問う。4、コロナ禍における格差是正を問う。5、令和3年度の予算編成に当たって、コロナとの関係での予算の組み方を問う。
次に、議会費、総務費についてであります。
1、旧大成荘管理等業務委託料について、今後のスケジュールを問う。2、広報リニューアルに伴うページ立てを問う。3、街頭防犯カメラ整備支援事業における防犯カメラの設置数を問う。4、職員研修経費が大幅削減になった要因を問う。5、2030ビジョン・総合戦略策定事業経費の概要を問う。6、
内部通報制度について、今後の展望と目標を問う。7、謝礼金や委託料などは行革の対象にならないのか。8、(仮称)
子ども包括支援センターの財源計画はどうなっているのか。
次に、民生費についてであります。
1、障害者差別解消促進事業の中の合理的配慮助成金について、昨年と同じ予算額だが、その理由を問う。2、高齢者食事宅配サービス業務委託料について、幾つの事業所が委託を受けているのか。3、災害時における避難行動要支援者の聴覚障害者に対する支援について問う。4、東京都多摩若年性認知症総合支援センターとの関わりを問う。5、ゼロ、1、2歳児の待機児童者数を問う。6、むこうじま保育園の開設補助金について問う。7、高齢者民間住宅家賃助成の予算額が増額された理由について問う。
次に、衛生費、労働費についてであります。
1、新型コロナワクチンはいつから、どこで、誰が接種できるのか。2、子宮頸がんワクチンの予防接種について、国より再依頼という形で、定期接種のお知らせをするようにという案内や実施状況を調査しますというような予告はあるものなのか。3、胃がんリスク検査が廃止された理由について問う。4、来年度以降の親水イベントの計画について問う。5、骨髄移植ドナー支援助成金の昨年の助成状況と今後の見通しについて問う。6、カワセミハウス事業経費に計上されている防犯カメラの設置場所を問う。7、多胎児移動費支援業務について、積算根拠と何世帯を対象としているのか。8、アレルギー講演会事業についての内容を問う。
次に、農業費、商工費、土木費、消防費についてであります。
1、災害時備蓄計画推進事業、各避難所に備蓄されている紙おむつや生理用ナプキンの数を問う。2、ブロック塀等安全対策事業について、急いで続けていかなければならないと考えるが、停滞してしまった原因は何か。3、令和3年度のひの新選組まつりの概要を問う。4、旧蚕糸試験場桑ハウスの活用方法について問う。5、農業委員会委員の選出方法について問う。6、急傾斜地崩落対策事業経費における負担金の詳細を問う。7、まちづくり計画の程久保五丁目における火葬場の現状を問う。8、バス停改良の市民の声は届いているのか。
次に、教育費、公債費、諸支出金、予備費についてであります。
1、市立第五幼稚園の跡地利用について問う。2、通学路のブロック塀について、どのような対策が講じられたのか。3、学校図書館司書の来年度の配置について問う。4、旧蚕糸試験場桑ハウスの魅力の発信について問う。5、デジタル採点の導入について、期待する効果を問う。6、プール改革事業経費についての小・中学校共同利用を問う。7、個の状況にあわせた不登校支援経費について、事業内容を問う。8、保護者から小・中学校でのマスク着用について、相談はないか。9、学校安全管理員について、廃止理由を問う。
以上のような質疑がありました。
続いて総括質疑を行い、その中で、1、令和3年度予算編成全体を通しての見解を問う。2、新設されるふるさと文化財課の目的を問う。3、新しい生活様式の方向性を問う。4、大成荘廃止になり不要となった経費について問う。5、新型コロナウイルスの流行前と後の市立病院の職員採用状況を問う。6、災害時のICT化の成果と今後の運用について問う。7、コロナ対策の寄附金の口座を開設しているが、その件数、金額、活用方法について問う。8、災害用備蓄品で、期限が迫っている生理用品の無料配布はできないのか。9、むこうじま保育園の家賃補助について問うという質疑がありました。
その後、意見表明になるわけですが、慣例により各会派代表等により、本会議で行うということの確認をいたしました。
次に、原案の採決を行い、挙手多数で議案第27号、令和3年度日野
市一般会計予算は、可決すべきものと決しました。
以上、
審査報告といたします。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
88 ◯議長(
窪田知子君) これより質疑に入ります。大高哲史議員。
89 ◯9番(大高哲史君) 一般会計予算特別委員会において質疑をするために、事前に資料請求をしておりましたが、委員会の終了後にその資料が提出をされましたので、委員長をして御配慮いただきたいと思います。
90 ◯議長(
窪田知子君) 一般会計予算特別委員長。
91 ◯一般会計予算特別委員長(奥住匡人君) 今の質問に関して議長の御配慮により理事者側から御答弁をいただければと思いますが、よろしいでしょうか。
92 ◯議長(
窪田知子君) 大高哲史議員。
93 ◯9番(大高哲史君) 発言のお許しをいただきました。ありがとうございます。
それでは、新たに
市側から提出された資料を基に、幾つか質問させていただきたいというふうに思います。
たかはた保育園の廃止、民営化問題の中で、河内氏とそして大坪市長の関わり方について詳細に記された資料が提出をされてまいりました。
一つ、表題「市立たかはた保育園代替施設(?)建設の経緯」とする文書、これには日付がありません。このペーパーの左肩には河内と名前を丸で囲んだ手書きのサインが入っております。このことから、このペーパーは、この会議中に河内氏が手にしていたものというふうに思われます。
このペーパーによると、5の代理人という項にかぎ括弧で黒塗りをされてますから名前分かりませんが、○○氏から診療所、保育園設置の代理人の依頼を受けて、法定手続等進めるべく準備中と記されております。
また、別のペーパーには、「参考」と記された資料ですが、これは日付ないんですけれども関係図が示されておりまして、そこには代理人河内とあります。ですから、このペーパーが作成された時点では、河内氏が何らかの代理人になっている、誰かの代理人になっているということが分かります。
そこで伺います。この二つの資料から、河内氏が誰の代理人となり民間保育園建設などを進めていたのか、
市としての現状認識を伺いたいと思います。
94 ◯議長(
窪田知子君) 答弁を求めます。子ども部長。
95 ◯子ども部長(中田秀幸君) ただいま、二つの文書に沿いまして御質問をいただきました。
まず、一つ目の文書でございます。市立たかはた保育園代替施設(?)建設の経緯、こう題する文書につきましては、ただいま議員御指摘のとおり、作成日、作成者ともに記述がなく、現時点におきましては、この記述内容の事実関係も不明な文書であると認識をしてございます。今後、調査におきまして、この真偽について判断、評価が必要なものであるというふうに考えてございます。
そして、文中にはですね、元副市長が診療所そしてまた保育園設置の代理人の依頼を受けて、法定手続等進めるべく準備中と記述されていることを確認しておりまして、何らかの手続によって、元副市長が代理人になる予定であるという意味と推測をされます。
またもう一つの文書では、元副市長の名前が記述をされておりまして、ここでは診療所建設の事業主と元副市長の関係を示したと思われる図が表記をされてございます。そこには、ただいまございましたように代理人との肩書が記述されていることを確認してございます。
この点につきまして、土地所有者と元副市長の関係性ということで、令和2年の11月の18日に私どものほうで土地所有者に聞き取りを行ってございます。その聞き取りによりますと、元副市長との間にアドバイザリー契約等結んでいるようなことはない、また報酬のやり取りはなかったということを確認してございます。
以上でございます。
96 ◯議長(
窪田知子君) 大高哲史議員。
97 ◯9番(大高哲史君) はっきりしないんですけども、何らかの代理人になっていただろうということは確認をされました。
それで今、答弁ありましたけれども、地主さんへのヒアリングの結果、そのようにおっしゃられたということなんですけれども、法定手続という文言と代理人という言葉がつながると、そこには当然報酬が発生するんではないかと私は思うんですけれども、その点について、地主さんの発言ではなくて、
市の調査ではどうだったんでしょうか。
98 ◯議長(
窪田知子君) 子ども部長。
99 ◯子ども部長(中田秀幸君) 現時点におきまして、そういった土地所有者から元副市長に対する報酬があったかどうかの有無については、承知をしておりません。
以上です。
100 ◯議長(
窪田知子君) 大高哲史議員。
101 ◯9番(大高哲史君) 次の質問に移ります。
もう一枚のペーパーを基に質問します。このペーパーの表題は「河内相談役と市長との面談記録、24.8.6保育課高橋」と記されたペーパー、これについて伺います。
このペーパーのその2、河内相談役の肩書についてとする項目に、このように書かれております。当時は市長──馬場市長ですね。市長から、今からたかはた保育園担当という肩書はつけられないが、たかはた保育園の件については、市長から頼まれたと言ってよいとの発言があった。改行されて、したがって今後は、庁内でも庁外でも役割を問われた場合は、たかはた保育園については市長から委任を受けていると説明する、こう記されております。
この文書がそのとおりだとすれば、河内氏は馬場市長から委任をされ、たかはた保育園の廃止、民営化等代替の民間保育園建設などを進めていたということを証明する文書になるだろうというふうに思います。
すなわち、河内氏の市立病院での報酬の増額や日当6万円のヤミ手当は、河内氏の言うところの市長特命事項を遂行するための報酬ということになるのではないでしょうか。そして、大坪市長は、このことを馬場市長から引き継いだのではないでしょうか。
市長いかがですか。
102 ◯議長(
窪田知子君) 子ども部長。
103 ◯子ども部長(中田秀幸君) これまでの調査におきまして、元副市長が馬場前市長にですね、報告をしていたことを示す文書が複数確認をされてございます。ただいま御指摘の文書には、平成24年8月6日の日付、それと当時保育課長の氏名が記述をされており、恐らくあの当時は保育課長が作成した文書であると推測がされます。
当時の保育課長への聞き取りによりますと、元副市長が前市長に報告をする場に同席をしたことがなく、報告をしたというようなことを後に聞かされたという状況であったため、現時点におきましては、この記述内容の事実関係は不明ということでございます。
また、ほかの文書ではですね、調整推進役ですとか代理人、また統括、依頼人などいろいろな肩書の記述が散見されております。立場が判然としない状況でございます。
これまでの調査で、元副市長が旧たかはた保育園の機能移転をめぐる一連の過程において深く関わっていたということは明らかになりつつありますけれども、いわゆる馬場前市長から特命を受けて旧たかはた保育園の機能移転に関わっていたかどうかについては、その事実を証明するものは確認ができてない、そのように認識してございます。
104 ◯議長(
窪田知子君) 大高哲史議員。
105 ◯9番(大高哲史君) それでは、市長にお答えいただければと思います。
馬場前市長は市長から委任されたと言ってよいと言っていたという当時の課長の文書が先ほど紹介したものですが、いうことであれば、市長特命だったというのは、馬場市長と河内氏の関係ではそうではないかというふうなことが推察されます。
大坪市長は、これらは丸ごと馬場市長から引き継いだのではありませんか。そして、大坪市長の許可の下、河内氏は、たかはた保育園の廃止、民営化、代替民間保育園建設を進めるために働いていた。その中で
市の補助金も増額をした。それら全てを市長は当然知っていて進めていたというのが、事の真相ではないでしょうか。
ですから、市長は当時河内氏にお礼を言いに行ったわけです。正直に市長お答えいただきたいと思います。そして全てをつまびらかにしていただければと思います。
106 ◯議長(
窪田知子君) 市長。
107 ◯市長(大坪冬彦君) まず、この文書について、私は当時も、そして市長になってしばらく見たことがありません。したがって、この件について前市長から引き継ぎを受けたということは一切ございません。まずこれを、まず申し上げておきたいというふうに思います。
ただ、結果を見た場合に何らかの形で馬場市長は当時の相談役、河内元副市長に何らかの依頼等していたのかなというふうには推測されるところでございます。
ただ、だからそれが違法、不当かと言われれば、報酬等の問題がない限りはそうではないと思っておりますし、また当時の現況は、今のように保育園の募集においては
市が土地を用意してそこに入っていただく法人を公募するという形を取れるわけではありませんでした。
26年3月末までという期限を切られて、土地もそして法人も両方見つけるというかなり至難の技を、
市として余儀なくされた。その場合、なかなか難しい難作業であって、そのときに、当時の馬場市長が河内氏の大きな力を頼った部分はあるのかなというふうに推測はされます。
ただその件に関し、具体的に馬場市長と河内氏がどのような会話をしてたのか、私は全く分かりませんし、当時私は一職員でありますからそんなことに関わることはないし、全くなかったし、また、市長になってからこの件について馬場市長から引継ぎを受けたということも一切ございません。
以上です。(「了解」と呼ぶ者あり)
108 ◯議長(
窪田知子君) 大高哲史議員。
109 ◯9番(大高哲史君) 最後にもう一つの資料を紹介して終わります。
この民間保育園の運営法人については、この間、議会で2012年の9月28日の運営法人選考委員会の3日前に三者による確認書が交わされ、選考委員会の3日前に既に決定したということを告発、指摘をさせていただいてきましたが、新たな資料「市立たかはた保育園代替施設(?)建設経緯」先ほど紹介した文書ですけど、その中に「4、保育園建設への流れ」との項に、こうあります。「24年1月に入り、○○氏より保育園で考えたいので設計図の絵を描いてほしいと依頼があった。加えて、その経営は○○さんと話がついたとのこと」と記されています。
ということは、選考委員会の3日前どころか、選考委員会の8か月も前に、既に保育園の運営法人が決まっていたということになります。
官民癒着、市民へのうそごまかし、議会ではごまかし答弁と虚偽答弁、幾重にも保護者、市民を欺く悪辣極まりない行為だと思います。それらは市長の特命事項として、馬場市長が大坪市長へ引き継いだのではないでしょうか。市長は謝罪し、知り得ること全てについて話して、その責任を取るべきです。
以上、質問終わります。
110 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
111 ◯議長(
窪田知子君) なければ、質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。新井智陽議員。
〔6番議員 登壇〕
112 ◯6番(新井智陽君) 議案第27号、令和3年度日野
市一般会計予算について、賛成の立場の意見を申し上げます。
当初の予算は、新型コロナウイルス感染症の影響による所得の落ち込みや企業業績の悪化によって、
市の収入の約4割を占める個人、法人の市民税が前年度比16億2,500万円の減収、同様に地方消費税交付金の前年度比6億5,200万円の減収が予想されています。
社会保障費が上がり歳入減がしばらく続き、財源不足が相当出てくる中、市民生活を守り抜き安心して生活していただけるように、徹底した事業見直しが求められています。
また、非常事態宣言が出ている中、やるべきをしっかりと検討し、めり張りのある予算編成で取り組んでいただきたいと思います。
時間の関係で重点要素について3点のみ触れさせていただきます。
まず初めに、総務省2030ビジョン・総合戦略策定についてです。
コロナの影響を克服して新しい社会へ向かう政策を掲げ、これから社会に必要な政策要素を盛り込んでいかなきゃなりません。
コロナ関連交付金でデジタルトランスフォーメーション推進業務と東京都のまちづくり系でイノベーションビジョンの策定業務を合わせて1,170万円の10分の10を補助を受けながら、総合戦略策定を実施すると伺っています。
DX化、行政のオンライン化について、それらの政策が期待されますが、利便性を重要視するためセキュリティポリシーが損なわれることのないようしていただきたいと思います。
昨今、国内最大のSNSが中国の移転先から個人情報を閲覧できる状態にあったと報道がありました。来年度は新たに情報政策部門を設置しますが、オンライン化が市民の利便性向上に資する様々な施策について高いセキュリティー基準を設け、適切な運用がされることを求めます。
次に、民生費の認知症関連についてです。
近年、高齢人口が増加し認知症の方も増加傾向にあります。一方、認知症は自覚しにくいことも事実です。重要なことは、認知症の初期状態の対策です。早期発見をして患者に合わせたケア、治療することが求められています。早期から医療、福祉の支援体制や日野
市医師会の連携を求めながら実現をすることを求めます。
最後に、教育費のGIGAスクール構想についてです。奈良
市では市内の全ての小・中学校へ日野
市と同様クロームブックの配備がされています。そして、すぐさまその授業の活用が始まったということです。そういった先進事例を参考にしながら先生方の支援をしていただきたいと思います。
以上で意見を述べさせていただきます。
113 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
〔17番議員 登壇〕
114 ◯17番(奥野倫子君) 本予算はバランスのよい予算であると認め、本予算に賛成の立場で意見を表明いたします。
まず、市内の医療現場や高齢者施設において新型コロナのクラスターが連続して発生しています。一度発生したならば、当然のことながら市民への感染拡大が懸念されます。民間だから関係ないという立場を取るのではなく、市民を守るためにはどのような支援が必要なのかを最優先に考えるよう要望いたします。
GIGAスクール構想に関しては、教育委員会に対して準備不足を厳しく告発するとともに、その改善を約束していただきました。
また、同じく教育予算においては、異常気象により水泳の授業時間が確保できないことを理由に、小学校4校で民間の屋内プールを共同利用する方針が出されていますが、これに関しても、将来的に全校の屋内プール化を目指すこと、共用化が望めない小・中学校に関しては、修繕していくことを約束していただきました。
次に、子育て支援に関しては、相談内容が多岐にわたるため、関係する部署が一堂に会して即カンファレンスできる体制を構築することが急務です。その拠点となる
子ども包括支援センターの建設に関しては、英断だと大変評価をいたします。私は必要であれば借金してでもやるべきという立場ですので、
子ども包括支援センターを新庁舎という呼び名をつくってねじ曲げて、無駄遣い建設扱いする反対意見にはくみすることはできません。
先ほどの民間プールの活用に関しても、日野
市の建設費が高いといって反対するからには、直ちに屋内プールを建設するか、あるいは天候不順に振り回されるまま放置するかの二者択一しかありませんが、
子ども包括支援センターに対して建設費の無駄遣いだと反対するならば、天候不順により授業に支障が出ても放置するという解決しかできないということになります。
このように必要なことでさえも無駄遣い扱いされてしまう背景には、三多摩平均値の財政力を持つ日野
市が非常事態宣言をしてしまったことにあると言わざるを得ません。
行政改革は非常事態でなくても必要であり、非常事態を言い訳にする必要はありません。日野
市よりも財政力の弱い自治体の市長でさえ、市民に心配をかけないよう見えないところでやりくりし、耐え忍んでいます。
大坪市長には、もっと胆力を持って市政に臨んでいただきたいと苦言を申し上げたいと思います。
以上、市議会与党の奥野倫子から意見とさせていただきます。
115 ◯議長(
窪田知子君)
白井菜穂子議員。
〔4番議員 登壇〕
116 ◯4番(
白井菜穂子君) 議案第27号、令和3年度日野
市一般会計予算に、チームひのを代表して、賛成の立場で意見を申し述べます。
適切な予算フレームに基づく予算編成、部単位での枠配当方式の導入、一律20%削減を目標としたものの、令和3年度当初予算総額は、前年度比7億6,000万円増の690億6,000万円と、最大規模をまた更新しました。
とはいえ、民生費では扶助費の増額、教育費では南平体育館建設、豊田小改築といった大型事業による増額、それぞれ10億円、15億円を超える大幅な増となりながらも、全体として7億6,000万円増にとどめたことは評価します。
歳入の約4割を占める
市税収入は、新型コロナウイルス感染症の影響等により16億円を超える減収見込となっています。その乖離を埋めるための基金の取崩し、
市債に頼る財政運営からの脱却はますます厳しさを増しています。
さらに、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の対策を軸に、異例の19号にわたる補正予算が組まれ、最終的な歳入歳出予算の総額は916億円を超えました。新年度においても同様の補正体制が予想されます。
このように先の見通しが不透明の中、新年度はこれからの10年を見据えた2030ビジョン、そして財政再建方針に基づいた財政再建計画及び第6次行財政改革大綱実施計画の取りまとめが行われます。単年度予算であると同時に、これからの10年を示唆する内容であると受け止めています。
そこから見えてきたもの、また見えにくいものをどう読み解いていくかという視点を持って、全体的な所感から申し述べます。
財政非常事態を宣言せずとも、日野
市はこれまでの行財政改革で事業の見直し、財政のスリム化を図ってきました。しかしそれだけでは追いつかないと判断し、都市計画道路3・4・24号事業の凍結という大きな決断をしました。
それは一旦立ち止まり、新しい公共の在り方を模索する日野
市の現在の姿の象徴でもあると受け止めています。どうなったら事業再開するのか、非常事態の宣言を解除するのか、その見通しが求められています。
大切なのは、これからどう立て直すのか、市民生活はそれによってどう変わるのか変わらないのか、市民の皆様に絶望ではなく希望を感じていただけるよう、これまで以上に説明責任を果たしていく必要があります。
令和3年度予算編成方針についての通知では、令和3年度予算編成を変革のチャンスと捉え、全ての事業においてゼロベースの視点から検討を始め、あらゆる角度から見直しを行うこととあります。そして、ゼロベースをそもそもどういう行政課題を解決するための事業なのか、その解決方法は行政が担うよりほかに考えられないのかという視点であると説明しています。
つまり、事業一つ一つをひもといて本質を研ぎ澄まし、また一から紡ぎ直す、そのような工程が求められ、それは単なる乾いた雑巾を絞るような経費削減とは次元が異なります。
非常事態宣言下の事業見直しとコロナ禍における対応の掛け合わせ、さらに組織改編もあり、新年度予算は全体像をつかみにくいというのが正直なところです。
新年度に組み込まれている事業もまだ経過措置の過渡的要素もあると理解していますが、以下、チームひの目線で四つの事業を取り上げます。
その1、総務費の表彰関係経費。
市功労者弔花代、これは額にして約40万円という少額なものですが、正直ここにメスを入れるのかという印象を受けました。説明は単に廃止とのことでした。
しかしそれに代わり、むしろ御存命中に功績を広くアピールすることを主眼とし、表彰式の様子をホームページの動画でいつでも見られるよう工夫された上での廃止とのことは、説明の中に入っておりませんでした。とてももったいないと思います。また、これまで弔花を送っていたのは26
市中日野市だけだったそうです。
今後様々な事業が見直しの中、廃止か否かの議論が増えることが予想されますが、単に廃止にとどまらない対応を含め、市民の皆様に御納得いただける説明を事業の大小かかわらず大切にしていただきたいと思い、代替案を評価するとともに、その点は指摘をしておきます。
その2、総務費の広報広聴費。
コロナ禍において迅速な情報周知が求められる中、新年度8月1日号より広報ひのの発行が月に2回から1回の発行になる予定であることが明らかになりました。見直し自体を否定するものではありませんが、情報量の縮小や情報提供の遅れにつながらないか、あるいは臨時号の発刊が重なりトータルでの経費増大とならないか等の懸念があります。
また、全戸配布業務の委託料約2,700万円については、随意契約の妥当性、効果や費用の検証についても今後の精査を求めます。市民の皆様が求めている情報は何かを的確に捉え、
市がお届けしたい、すべき情報は何かを見極め、より魅力的な広報誌となることに期待します。
その3、教育費の学校プール改革。
施設の老朽化への対応、教員の負担減、天候に左右されない授業回数の確保、快適な環境、何より子どもたちの泳ぐ力の向上への期待と、これまでの課題を一気に解決するとともに、経費を年間で約700万円削減できるという学校のプール改革、民間施設活用の試みは評価すべきものと考えます。一方で、使われなくなったプールの衛生面、安全面の管理についてもしっかりとした対応を求めます。
その4、教育費の市立幼稚園統合事業経費。
第五幼稚園が今年度末で閉園となり、園舎が解体される費用約5,000万円が計上されています。その跡地利用については、まだ検討中の段階とのことでしたが、用途が定まるまで年月がかかるようであれば、暫定期間であっても市民やNPOとの連携で、例えばコミュニティ農園的な有効活用を求めたいと思います。
なお、市立幼稚園については、その在り方が新年度検討委員会において審議されていくとのことでした。もともと私立幼稚園の補完的役割として始まった市立幼稚園は、保護者の働き方の変容また幼児教育無償化という新たな制度の下、ニーズが減少しているという背景があります。
市立幼稚園においては、介助を必要とする園児への対応が手厚いことから、存続を求める声もあります。しかし、本来であれば、どの幼稚園でも幼児期からみんなが一緒に育つのが当たり前の環境がある。それがインクルーシブ教育の推進、インクルーシブなまちづくりだと考えます。
単に市立幼稚園を統廃合する事業としてではなく、それをどう発展的に解消するのか、都内で最後まで市立幼稚園を保有した日野
市のあるべき姿とは何か、そのスピリットを全幼稚園に発信していく役割を果たしていってほしいと願います。
最後に、職員の意識改革についてです。
事業をゼロベースで見直していく大変な工程だと思いますが、そのためには、価値観を一度更地にするような意識改革が職員一人ひとりに求められていると考えます。
ダイバーシティー、多様性を取り入れ、組織を活性化していくためには、まず社会最大のマイノリティーと言われている女性の視点を取り入れ、生かしていくことが不可欠です。
職員課への質問で、女性不在の課が13あることが明らかになりました。そこには、女性には向いていないのではないのか、無理ではないのか、あるいは女性が入るとやりづらいといった無意識の偏見がないか、それはどこから来るのか考えていただきたいのです。
ゼロは無論、1人でも足りないオセロゲームを思い浮かべてみてください。1人ではわきまえることを強いられかねません。だから数値目標があるのです。最低でも3割、大切なことを決める場に女性を入れること、今はポジティブアクションとして意識的に取り組まなければならない時期なのです。
意識を変えて組織を変える、それが持続可能な財政運営、市政運営の基盤となります。コロナ禍においてそのしわ寄せが女性と子どもに来ていると言われています。だからこそ、今こそ市民に寄り添ったコロナ禍の対応には女性の視点が欠かせない、そのことを申し添えチームひのの意見といたします。
117 ◯議長(
窪田知子君) お諮りいたします。議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
118 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって暫時休憩いたします。
午後0時02分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後1時14分 再開
119 ◯議長(
窪田知子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
大高哲史議員。
〔9番議員 登壇〕
120 ◯9番(大高哲史君) 議案第27号、令和3年度日野
市一般会計予算に対し、日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場から意見を申し述べます。
初めに、反対の主な理由を3点申し上げます。
一つは市民の命と暮らしを守るために切ってはいけない予算を切った予算となっているという点です。
市長は市民へ向けて、このコロナ禍では市民の暮らしを守ることを最優先にするとの趣旨の発信を繰り返しております。にもかかわらず、市政の多くの分野で切ってはいけない予算を切っています。
例えば、がん検診のクーポンを発行する対象年齢を絞り事業費を削りました。このことにより、検診費用の負担が増える人が多くなるとともに検診機会も絞ることになり、ひいてはがんの発見を遅らせることにならないか懸念をされます。クーポンの利用が少ないというのであれば、周知の工夫こそすべきであり、予算を削るべきではありません。
次に、広報の発行回数を月2回から1回へ半減させることによる予算の削減です。
市の調査によると、この広報の発行回数を1回に減らすことによる財政的効果額は645万円ほどだそうです。市民への情報を発信するという
市の役割を645万円のために後退させるのかと言いたいと思います。紙面の工夫、さらなる工夫こそすべきであり、発行回数を半減するなどやってはならない予算の削減です。
次に、各学校に配置されている学校安全管理員を全廃し、安全管理員さんにはやめていただき、その役割をスクールサポートスタッフや監視カメラに代替しようとしている点です。児童・生徒にけがをさせるような異常が校内にないか、設備の老朽具合はどうかなど、校内見て回る仕事を、先生をサポートするために配置されたスクールサポートスタッフに、仕事の合間にやらせるとでもいうのでしょうか、監視カメラが建物や設備の異常を教えてくれるでしょうか。
そもそも学校安全管理員とスクールサポートスタッフとは役割が全く違いますから、代替は不可能です。必要な役割を担っていただいてる人を、予算の都合で切ってはなりません。このことを強く指摘しておきたいと思います。
次に、教育委員会として配置校を順次増やしていくとしている学校図書館司書についてです。新年度の予算では、1年間に一人も配置しない予算となっております。
先生の授業準備を資料を揃えるなどしてサポートし、児童・生徒の学習を支える重要な役割を担う学校図書館司書を1年間で一人も増やさない予算など到底認めるわけにはいきません。これは教育の平等という点でも問題のある予算組みです。早急に全校に学校図書館司書を配置すべきです。
最後は、生活道路補修に関わる道路新設改良費を3年かけて半減させるという予算になっているという点です。
この道路新設改良費は、2019年度3億1,200万円ありました。それを今年度は1億9,420万円まで削り、来年度は1億4,840万円まで削るというのです。実に2019年度の半分以下まで減らされることになります。これでは、いつまでたっても市民の要望に応えられず、ぼろぼろの道路がさらにぼろぼろになり、市民の安全な通行を確保することができなくなってしまいます。
以上、これらをどれも削ってはならない、そしてつけなければならない予算です。
市長は、コロナ禍では市民の暮らし最優先に人もお金も集中する、こう言いながら市民の命と暮らしを守り教育環境を整えるために欠かせない予算を削っております。このような新年度予算には賛成することはできません。
二つ目の反対理由は、日野
市の財政運営上の課題である投資的経費にメスが入っていない予算であるという点です。
市長は、市民に対し財政が非常事態だと喧伝していますが、新年度予算では区画整理や大きな公共事業に対してメスが入っていません。例えば、区画整理事業でいえば、これまでとは大きく変わらない予算を引き続き計上しております。市長自身が、日野
市の財政において投資的経費が課題であるとの認識は示されていながら、こうした大きな公共事業である区画整理事業費にメスが入ってないということを指摘しなければなりません。
また、
市の財政の中で割合の多い投資的経費を削るためには、まずは、この80億円という投資的経費の財政規模自体を圧縮することが求められます。あわせて、区画整理など事業自体の中身を見直すことも同時に必要だということを強く指摘しておきたいと思います。
投資的経費の中でもう一つの課題である大型の公共事業ですが、こちらにはメスが入ってるでしょうか、こちらについてはメスが入るどころか、逆に新たな庁舎建設する。それは8億4,500万円もかけて推進するというふうにしています。このことは、単に財政非常事態宣言とも矛盾するだけでなく、公共施設の床面積を16%削減するという日野
市公共施設等総合管理計画とも逆行し、矛盾します。
市民には財政が非常事態だと我慢を強いる一方で、市長がやりたいことについては聖域にして、8億4,500万円かかろうが強行するという新年度予算となっています。
このようなお金の使い方が、多くの市民の納得を得られるとは到底思えませんので、反対いたします。
ちなみに、
市が市役所隣の実践女子学園神明校地をお借りし建設するとしている新たな庁舎について、新庁舎とする呼称は、昨年12月1日の議会で子ども部長が答弁で使用されたのが最初であり、決して我が会派が使い始めた呼称ではありません。さらに言うならば、我が会派は新たな庁舎の呼称を決める権限など持ち合わせていないということを強く強調しておきたいと思います。
三つ目の反対理由は、市政全体に巣くう違法、不正を長きにわたり正すことができなかったどころか、市長自身が、馬場市長時代から不正に関わっていたのではないかという点です。違法、不正問題を本気で解明し、官民癒着の構造などを一掃しようとするならば、警察の捜査に委ね、第三者委員会の調査を待つのではなく、市長自らが市民の前で全てを話すことから始めるべきです。市長が知り得る全てを明らかにした上で、その責任を取ることこそが、今、市長が取るべき態度です。
その上で、不正に支出された税金の全てを返させ、コロナで苦しい生活を強いられてる市民のために使うべきです。
以上が、新年度予算に反対する理由です。
その上で、党市議団としての提案を時間の関係で4点だけ述べさせていただきます。
一つ目は、コロナウイルスの感染拡大を抑え込むために、介護施設などで症状が出ていない方も含めて、定期的なPCR検査を実施することを求めます。
この間の感染者数は減る傾向にありません。市内では、複数の医療機関でクラスターが発生するなど、収まる状況にはないことは明らかです。今こそ感染拡大を抑え込むために、また市民の不安を払拭するために、介護施設などで無症状の方も含めてPCR検査を定期的に行うことを、
市として足を踏み出すべきです。そのためにこそ、予算を振り向けることを提案します。
二つ目は、小学校体育館に直ちにエアコンをつけることです。
既に設置が進められている中学校体育館では、屋根の遮熱対策工事だけでも体感できるほどの効果があったとのことです。授業やクラブ活動などにおいて児童の命を守るためだけでなく、災害時の避難環境を確保するためにも、小学校体育館へ直ちにエアコンを設置すべきです。
三つ目は、若者などへの家賃助成を実施することです。
コロナ禍でアルバイトが減った、非正規の仕事が減らされた、解雇されたなど、学生、若者たちの暮らしが、これまで以上に深刻になっています。コロナ禍で収入が減ったとしても、固定費である家賃は払い続けなければならず、家賃の負担が若者たちを苦しめています。今こそ家賃助成を実施し、若者たちの暮らしを支えることを求めます。
四つ目は、ワゴンタクシーを土曜、日曜、祝日も運行することを含め、公共交通を拡充することを求めます。
生活をする上で欠かせない仕事や買物のための移動手段は、高齢化している丘陵地の住民には特に求められており、公共交通として確保され、そして安価で利用できる必要があります。また、このコロナ禍で高齢者が家に籠もりがちになり、何かとストレスが多くなっている下で、買物などのための公共交通による移動手段が制限されるとなれば、丘陵地の高齢者の暮らしがどうなってしまうのかと危惧します。市民にとって公共交通により移動の自由が保障されるということは、その本人だけが恩恵を受けるだけでなく、
市にとってはまちの活性化にも資することになり、
市のまちづくり全体の問題であるということを強調しておきたいと思います。
日野
市の共産党が行った市民アンケートには、これまで2,500名を超える市民の皆さんから返信をいただきました。
この中に書き込まれていたのは、私の想定をはるかに超える数の公共交通の充実を求める声が記されておりました。公共交通移動手段の確保が、このコロナ禍でより一層求められているということを皆さんの書かれた文字から実感をいたしました。
ですから、ワゴンタクシーの実証実験で乗車人数や収益性のデータにより機械的に土日祝日運行をやめてしまうのではなくて、丘陵地の市民の暮らしを支えるという大きな視点に立って、交通手段をいかに確保するかということにこそ知恵を絞るべきです。
以上要望し、令和3年度日野
市一般会計予算への反対意見といたします
121 ◯議長(
窪田知子君) 古賀壮志議員。
〔14番議員 登壇〕
122 ◯14番(古賀壮志君) 議案第27号、令和3年度日野
市一般会計予算に賛成の立場から、自由民主党日野市議団を代表して、意見を申し上げます。
令和3年度の日野
市一般会計予算は前年度比1.1%、7億6,000万円増の690億6,000万円となりました。現下の市政の課題は財政非常事態宣言下の市政運営と新型コロナウイルス感染症から市民生活を守るための政策対応に集約されます。
財政非常事態宣言については、平成30年度の経常収支比率が100%に達したことに始まり、進展する少子高齢化に起因する扶助費の伸びや、税収源が直撃した
市の財政に対応するもので、やむを得ない側面もありますが、毎年毎年の基金の取り崩しの予算編成での事態への対処にも、ある程度の限界を見なければならないことに加え、市民に対して
市の財政上の危機感を訴えるだけでは先が見えません。
税制改正による
市税収入の減少や
会計年度任用職員制度の導入、少子高齢化の進展によって増え続ける扶助費の将来見通し等の複合的な要因があるにせよ、市民に対し安心できる材料を示し、将来にわたって持続可能で、なおかつ市民ニーズに機動的に応えていける予算投下が求められております。
新型コロナウイルス対策については、世界規模の疫病の蔓延という未曽有の事態に鑑み、市民生活を守るためのあらゆる方策を総動員して、日野
市の行政機能を維持していかなくてはなりません。
現在の新型コロナウイルス感染症に関わる政策は、目の前の日常の市民生活に密着した施策から大局的かつ長期的に市政を展望した施策まで、あらゆる分野に及びますが、目下はワクチンの接種体制の整備が加わっています。国の政策に強く影響される部分ですが、必要な人に必要な情報を提供した上で、円滑にワクチンが行き届く体制の整備が求められます。
いずれにしても、これまでの前例や慣例だけではしのぎ切ることのできない世の中になっているのは確かで、あらゆる分野のあらゆる政策のありようを根本から見直していかなくてはならない社会背景が表れてきています。この現実を正面から受け止めつつ、社会の激変期から市民生活を守り抜く行政機構の改革が求められております。
以上の認識に立って、以下、日野
市令和3年度予算について個別に申し上げます。
歳入についてです。
新型コロナウイルスの蔓延前から想定されていた令和3年度以降に影響が現れる法人住民税の税率引き下げなどの税制改正の影響に加えて、新型コロナウイルス蔓延後の企業の業績悪化等により個人市民税や法人市民税は大きな影響を受けることになりました。
それを受けて、
市債の借入れや基金の取崩しが増加しましたが、後年度への影響を抑えるためにも、目下の市民生活への最大限の支援を意識しつつ、今後の税収動向を見極めながら基金残高の回復を目指した基金管理をお願いしたいと思います。
市が長年にわたって積み重ねてきている行革努力と連動する使用料、手数料については、適正な料金設定や受益者負担の考え方を基本にしつつも、目下の緊急事態とも言えるコロナ禍の実態に即して、時には必要に応じた時限的な据置きや軽減等にも柔軟に対応されることをお願いいたします。
また、配当割交付金と株式等譲渡所得割交付金に目を転じると、どちらも企業の業績とある程度連動するという性質があるにもかかわらず、企業の収益に基づいて株主に分配される配当金からの交付金である配当割交付金は、コロナ禍で企業収益が悪化したことに連動して減少している一方で、株式そのものの売却益を原資とする株式譲渡所得割交付金は、株価の大幅な上昇と回復から増加となっています。それだけ株価の上昇の恩恵を受けて売却された株式が多いということは、企業には投資資金が集まっているという状況も想像できます。
コロナ禍で日々の生活に困難を抱えたり、なりわいや商売の売上げに、直接的な打撃を受けた市民の方がたくさんいらっしゃる一方で、主に株価の上昇の恩恵を受けた方もいらっしゃるという側面と、そうでない方の差が開きつつあるという社会背景にも目を向けなくてはなりません。
国には、上昇した株価に実体経済を近づける努力をしてもらわなくてはなりませんが、自治体は、同時に弱い立場に立つ人にも寄り添った政策を展開していく必要があります。
以下、款別に申し上げます。
初めに総務費です。
本庁舎の免震工事が完了したことなどから減少しています。職員メンタルヘルスケア・ハラスメント相談事業の充実や
内部通報制度の整備等で、職員の皆さんの働く環境が向上し、風通しのよい開かれた職場で市民福祉の向上に真っすぐ向き合える職場をつくっていただきたいと思います。日野
市の広報が従来の月2回発行から月一度の月刊化されることについては、その工夫に敬意を表しつつ、高齢者への情報伝達手段の確保や広報紙の作成や配布に係る予算を、月刊化にふさわしい適正金額に近づけていく努力もお願いしておきたいと思います。
民生費です。
少子高齢化やコロナ禍の影響もあり生活保護費の増加、障害福祉サービス利用者の増加等社会保障関連経費の増加の影響で、前年度比10億4,932万円の増額となっています。保育所の定員拡大等で保育園等への給付が増加しているのも、ここ数年しばらくの傾向ですが、保育需要の将来見込みや定員の確保も進んできている中にあっては、次の一手を展望した新たな保育政策を取り入れていく可能性にも目を向けつつ、日野
市の子育て環境の充実に総合的な展開をお願いしたいと思います。また、むこうじま保育園家賃補助金については、市民の皆様が疑問を持たないように整理されることをお願いしておきます。
次に衛生費、労働費についてです。
東京たま広域資源循環組合への負担金の減少や高齢者向け職業紹介所「しごとサポートひの」をナイスワーク高幡へ機能統合したことなどにより減少しています。
健康施策や各種検診、予防接種事業等市民の健康を守る前線での仕事に従事されていることに敬意を表しつつ、コロナ禍に関連しての運動不足対策や食育関係事業、予防接種事業等市民の健康を守るとりでとしての機能を、さらに充実されるようお願いしておきます。また、コロナ禍でワクチンが注目されています。ワクチンで獲得できる獲得免疫と同時に、人間が本来持っている自然免疫を高めるため、そもそも基礎体力の向上で病気にかかりにくい体をつくる健康事業にも焦点を当てていただくことをお願いしておきたいと思います。
次に、農業費、商工費、土木費、消防費についてです。
新規就農者への施設整備費支援完了やシティセールス事業の移管、林間公園用地購入の完了等でそれぞれ減少に転じています。まちの安全という意味からは、通学路ブロック塀安全対策補助金について、制度周知と所有者の方への協力依頼をさらに進めていただき、子どもの通学路の安全の確保に努めていただきたいと思います。
最後に、教育費についてです。
南平体育館の建設や豊田小学校の改築工事等から増加しています。児童・生徒のタブレット端末活用が本格的に始まりますが、児童・生徒が新しい技術に触れることや遠隔授業等が進む中にあって、誰一人取り残すことなくそれぞれの子どもに応じた最適な教育が行き届くように活用されるようお願いしておきます。学校プール改革については新たな取組で、学校と教育委員会の工夫の努力が伝わってきます。円滑な事業開始と成果の獲得に期待をするものです。
最後に、来年度予算を見ると款別では議会費から予備費まで13の費目がある中で、八つの費目で前年度比マイナスが計上されております。しかしながら、超高齢社会やコロナ禍を乗り越えるための扶助費の増加が、それぞれ上回る状況となりました。そんな中での予算審議では、各費目の部長からの事業の見直し等の説明がありました。工夫や効率化を図った事業が多く見られる予算であったと思います。
東日本大震災や現下のコロナ禍というように、とてつもなく大きな出来事が起こり、社会は大きく変化しています。全てにわたって行政もこれまでのありようを見直しつつ、市民に寄り添い市民を守る市政であっていただくことをお願いして、賛成の意見といたします。
123 ◯議長(
窪田知子君) 峯岸弘行議員。
〔11番議員 登壇〕
124 ◯11番(峯岸弘行君) 公明党を代表いたしまして、令和3年度一般会計予算原案に賛成する立場で意見を申し上げます。
日野
市の令和3年度一般会計予算は690億円で、前年度当初予算と比較して7億6,000万円、1.1%の増額となって、過去最大規模となりました。
令和3年度の歳入予算は、新型コロナウイルス感染症の影響による消費の低迷や企業業績悪化などを背景に、個人・法人市民税また地方消費税交付金などを中心に大幅な減収となる見込みです。
一方、
市財政の根幹となる
市税収入が伸び悩む中、歳出予算においては、高齢化の進展などを背景とした社会保障関連経費が右肩上がりを続けるとともに、公共施設等老朽化、耐震化対策また複雑化、多様化する新たな行政課題の解決等にも取り組むことが求められています。
また、令和2年2月に発出した財政非常事態宣言を踏まえ、財政再建に向けた取組を進めるとともに、いまだ収束が見えない新型コロナウイルス感染症対策に、
市の人的資源や財源を最大限に振り向けることが必要です。
このようなことを念頭に置きながら、歳出につきまして主な項目について意見を申し述べます。
総務費については、まず市役所本庁舎の免震改修工事や長寿命化機能向上対策工事が終了いたしました。今さらながら建て替えではなく免震改修工事を選択されたことを評価したいと思います。また、
市の防災を担当する防災安全課には女性職員が一人もいない状況が続いていることを残念に思います。ぜひ女性職員の登用を求めます。また、新年度から市役所の土曜開庁について月2回から月4回に、七生支所も月1回から月2回に増加され、市民サービスが向上することを高く評価します。収納事務経費については、今後令和4年度からのキャッシュレス収納の準備も着実に進めてください。社会保障・税番号制度事業についてはマイナンバーカードの取得率のさらなる向上を目指してください。街頭防犯カメラ設置事業経費では、公明党が提案した自治会設置のための整備補助金が活用され、さらに2自治会、16か所に設置が進むことを評価します。広報については、今後月2回から1回に発行回数が減ることに対しては理解いたしますが、今後は様々なSNSツールを活用しての情報発信に努めてください。SDGs未来都市推進事業経費については、今後、未来創造ラボを活用し、市民、企業、学生などへの横展開と人材育成に力を入れてください。
子ども包括支援センター建設経費については、コロナ禍に入り産後鬱や児童虐待、女性の自殺が増加していますので、事業の目的を市民に御理解いただきながら着実に進めてください。新設された平和と人権課主催の初の戦争体験アーカイブ事業支援業務委託料では、国立
市と多摩
市との3
市合同運営を市民の力もお貸しいただきながら、着実に進めてください。多文化共生事業経費と外国人相談体制構築準備経費については、市内在住の外国人が3,000名を超えてきたことへの対応など、平和と人権課で対応されること、また、活動の財源の一部を平和基金から活用されることを評価したいと思います。今後、国際交流協会への支援も強化していただきたいと思います。また同性パートナーシップ証明制度の導入についても、御検討を引き続きお願いします。
続いて、民生費についてです。
ひとり親家庭家賃助成と住居確保給付措置費、またフードパントリー事業補助金については、コロナ禍で最も苦しむ世帯への支援であり高く評価します。今後、フードパントリーの拠点整備においては、主要駅に近い場所への設置もぜひ御検討ください。また、フードドライブの実施も引き続き求めます。精神障害にも対応した地域包括ケアシステム推進協議会委員謝礼では、今まで取り残されていた感のある精神障害者の家族会にとっては悲願の事業ですので、着実に進めてください。また、障害者差別解消法も施行されて1年、手話言語条例の制定も御検討ください。
ただ気になるのは、今回の予算に高齢者困りごと支援業務委託費がなくなったことです。年間129名の支援が必要な高齢者が、天井の電球の付け替えや重い荷物の移動などに利用されていました。今後、早急に代替サービスについて電話番号や利用方法等分かりやすい周知をお願いします。
また、高齢者民間住宅家賃助成事業経費については、高齢者の住宅セーフティネットの観点で、増額補正にも御対応お願いします。介護予防・フレイル予防推進業務委託料は、公明党が要望してきたフレイルの予算が昨年の倍に増額されたことを高く評価します。子どもの医療費助成事業経費については、今後、高校生までの医療費の無償化を目指すべきです。
続いて、衛生費です。
新型コロナウイルスのワクチン接種に当たっては、市内の60か所の診療所でも接種が行われることになります。市民の不安払拭のために接種後のアナフィラキシーショックに対応する救急キットは、全ての接種施設に配布していただき、使用方法の周知も着実にお願いいたします。多胎児移動費支援事業経費は、コロナ禍で不安を抱える多胎児の親への支援拡充を高く評価します。がん検診等事業については、クーポン券の予算が削減されて検診率の低下が気になります。今後、公明党が提案していた学校公開などと合わせてマンモグラフィー車を活用しての集団検診をぜひ実施して、検診率の向上を目指していただきたいと思います。火葬場経費では、地元の声に真摯に耳を傾けながら程久保五丁目地域への新市営火葬場の早期建設と周辺整備を要望します。市立病院事業経費については、地方公営企業法の全部適用と指定管理者制度の導入に向けて、引き続き御努力をお願いします。
続いて、労働費です。
アクティブシニア就業支援センターが高幡のナイスワーク高幡に統合されました。今後は、事業の周知に、より御尽力をお願いいたします。
商工費については、コロナ禍で苦しむ中小企業、小規模事業者の補助金申請や労務相談などに対応する相談窓口の継続設置について高く評価いたします。都からも高い評価を受けたペイペイポイント還元事業も、継続実施を求めます。ひの新選組まつり補助金についてですが、府中のくらやみ祭や
青梅まつりも来年に延期されました。新型コロナウイルスのワクチン接種の計画が定まらない中で、5月の実施については、あくまで慎重に御検討いただくことを要望します。
続いて、土木費についてです。
橋梁新設改良費では、長年の懸案だったふれあい橋の補修工事の設計費について、これを評価したいと思います。交通安全対策費では、駅前放置自転車指導誘導整理業務が一部午前中のみに変更になります。駅前の放置自転車が最も多くなるのは夕方の時間帯です。今後も実態把握をしていただき、適切な時間帯についての検証の上、見直しもお願いいたします。都市計画費のユニバーサルデザインまちづくり推進計画改定業務については、以前提案いたしましたみんなのバリアフリーマップWheeLog!の活用を改めて要望いたします。丘陵地ワゴンタクシー運行補助金については、3月末で土日運行の実証実験が一旦終了となりますが、新型コロナウイルスが収束後に再度実施していただくことを改めて要望いたします。ブロック塀等安全対策事業経費については、大地震がいつ起こるか分からないと想定されていますので、教育委員会と連携し早急に通学路における危険なブロック塀の撤去を着実に進めていただきたいことを強く要望しておきます。
次に、消防費についてです。
いわゆる生理の貧困対策として、災害対策用備蓄品では、使用期限を迎える生理用品を学校のトイレやセーフティネットコールセンター、新たにできる平和と人権課、フードパントリー等に用意して、必要とする児童・生徒等に女性が受け取りやすい工夫をしながら無償配布をしていただきただきますよう、この件につきましても強く要望したいと思います。また公明党が推進してきた浸水深表示については、新年度さらに40か所の設置予算を高く評価いたします。今後は、市内の不動産業者に対し浸水想定区域であることの説明義務を果たされるように徹底をお願いします。あわせて、今後全ての公的避難所での避難所運営マニュアルの作成も急ぐべきです。
続いて、教育費についてです。
ICT活用教育推進運用経費については、今月末までに全ての児童・生徒への学習用端末の配備と校内LANシステムの環境整備が完了します。今後は、特にコロナで登校を自主自粛している児童・生徒のためにも、オンライン授業ができるように早急にかつ着実にスキルアップを進めてください。場合によっては、熊本
市のように地元のICT関連事業所と協定を締結し、教員のスキルアップのために協力を求めるなど、工夫をお願いいたします。個の状況に合わせた不登校支援経費については、とても大事な事業と思います。今後、予算の拡充が必要と認められた際には御検討をお願いします。学童クラブ民間活力導入準備業務では、午後7時までの育成時間延長を実現するものと高く評価します。今後、さらなる民間委託をスピード感を持って進めてください。
最後に、新型コロナウイルスについては東京の緊急事態宣言は解除されましたが、実際の感染状況は減少するどころか実効再生産数は1を超える状況であり、日野
市では感染者は決して減っていません。今後も第四波、第五波を招く可能性もあり、我が
市としても感染の拡大抑制に一段と力を入れていかなければなりません。市民の皆様への感染拡大阻止、安全確保、そして生活の影響を防ぐための支援を最優先に対応することを、また
市職員の健康と命を守り行政機能を停滞させないことを強く要望いたします。
以上、今後様々な課題、難題の解決を実行し、真に市民の皆様に安心していただくとともに、信頼される市政運営の実現を強く求め、公明党を代表しての賛成意見といたします。
125 ◯議長(
窪田知子君) これをもって意見を終結いたします。
手話通訳者の方、ありがとうございました。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
126 ◯議長(
窪田知子君) 挙手多数であります。よって、議案第27号の件は原案のとおり可決されました。
これをもって一般会計予算特別委員会関係の
審査報告を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
127 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第28号、令和3年度日野
市国民健康保険特別会計予算、議案第29号、令和3年度日野
市土地区画整理事業特別会計予算、議案第30号、令和3年度日野
市介護保険特別会計予算、議案第31号、令和3年度日野
市後期高齢者医療特別会計予算、議案第32号、令和3年度
日野市立病院事業会計予算、議案第33号、令和3年度日野
市下水道事業会計予算の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
128 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
特別会計予算特別委員長の
審査報告を求めます。
〔特別会計予算特別委員長 登壇〕
129 ◯特別会計予算特別委員長(岡田旬子君) 令和3年度特別会計予算特別委員会に付託された6議案についての
審査報告を申し上げます。
令和3年度特別会計予算特別委員会は、3月18日に開催されました。議案審査に入る前に委員長、副委員長の互選が行われ、委員長には私、岡田旬子、副委員長には大塚智和委員が当選いたしました。
予算の審査に当たり、委員の皆様には長時間にわたりお疲れさまでした。おかげさまをもって
慎重審査ができましたことに対し敬意を表するとともに、資料の提出や誠意をもって予算内容の説明に当たられた市長はじめ関係各位に対し厚くお礼を申し上げる次第であります。
まず、議案第28号、令和3年度日野
市国民健康保険特別会計予算につきまして御報告申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、結核精神医療給付金について、保険適用となる医療が対象になると思われるが、カウンセリングとデイケアについては対象となるか。2、国民健康保険加入者の実態、特徴をどのように捉え予算編成をしているかなどでございました。
審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に、議案第29号、令和3年度日野
市土地区画整理事業特別会計予算につきまして御報告申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、豊田南区画整理費、令和3年度の事業内容と今後について問う。2、評価委員報酬の回数減の原因は何か。3、万願寺第二、東町事業費ベースでの進捗率を問う。4、現時点で5か年計画の見直しは考えているのか、具体的な視点を問う。5、各区画整理地区の事業経費の概要を問う。6、3・3・2号線の進捗状況と西平山土地区画整理事業を問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、長期化と保留地処分困難という区画整理が抱える困難を打開する上でも、地権者の早期推進を願う上でも見直しが必要。反対などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
次に、議案第30号、令和3年度日野
市介護保険特別会計予算につきまして御報告申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、高額介護サービス経費の増額の背景と理由を問う。2、今年度の家族介護慰労金の実績を問う。3、第8期事業計画の中に特養老人ホームの建設計画がないが、
市の認識を問うなどでございました。
主な意見といたしましては、介護給付費準備基金の適正化活用を図れば、保険料の抑制はできる。反対などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
次に、議案第31号、令和3年度日野
市後期高齢者医療特別会計予算についてであります。
本議案につきましては、
慎重審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に、議案第32号、令和3年度
日野市立病院事業会計予算につきまして御報告申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、改革プランの達成状況について問う。2、新型コロナワクチンの接種は開始されているのか。3、令和2年度の病床利用率と救急車の応需率について問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、元副市長をめぐる臨時職員としての雇用の在り方、第二報酬の決定過程や責任の所在がいまだに曖昧なままと推移している。今の時点では賛成することはできない。反対などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
次に、議案第33号、令和3年度日野
市下水道事業会計予算につきまして御報告申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、下水道の普及率について問う。2、石田地区浸水対策基本設計委託事業の詳細内容について問うなどでございました。
審査の後、採決の結果、
全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上6件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
130 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第28号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
131 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第29号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
132 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第30号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
133 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第31号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
134 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第32号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
135 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に議案第33号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
136 ◯議長(
窪田知子君) なければ、これをもって本6件の質疑を終結いたします。
議案第28号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
137 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
138 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって議案第28号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第29号について御意見があれば承ります。中野昭人議員。
139 ◯16番(中野昭人君) 日本共産党市議団を代表して、土地区画整理事業予算案に反対する立場から3点に絞って意見を申し上げます。
第1に、年間総事業費30億円規模、
市の一般財源投入額13億円に及ぶ区画整理事業の在り方、進め方についてであります。
事業の長期化と保留地処分困難などによる財源不足、そしてその財源不足を補うために、
市負担額の増大という悪循環が繰り返されている土地区画整理事業のこの間の推移と現状は、根本的な見直しが必要になっていることを示しています。
党市議団は、住民地権者の参加と合意の下に、根本的な見直しに着手することをこの間求めてきました。
市は、昨年財政非常事態宣言を出した下で5か年計画の見直しが必要との見解を示していますが、その見直しは、このままだと従来の延長、部分的な見直しにとどまるのではないかと言わざるを得ません。
第2に、いわゆる代行買収についてであります。現在32億7,000万円にも上っている累積負担の取扱いをどうするのか、極めて重大な事態になっています。そもそも代行買収を進めるに足る正当な根拠はあったのか、減歩緩和充当用地として買収した用地を買い戻す必要はないとする見解も示されたことは、当時の買収そのものの真偽、正当性を問うものとなっています。代行買収によって売却した地権者には、税制上の優遇措置が取られ、
市には都市づくり公社からの買戻しが求められ、その後の22年間に及ぶ維持管理費総額11億円余の負担が発生していることを考えますと、極めて重大な問題だと改めて指摘をするものです。全容を調査し明らかにすることを強く求めます。
第3に、豊田南土地区画整理事業で行われた集合換地の妥当性、正当性についてであります。集合換地という手法は、照応の原則の例外として区画整理法95条で限定されており、その要件に適合しているのかどうか重大な懸念があることを指摘いたしました。法を超えた換地操作によって、一部の地権者を優遇していたとするならば、それ自体が区画整理事業の根幹を揺るがす重大問題であります。
集合換地、換地操作によって集められた土地の上に介護施設が建ち、今日その施設長に
市の元幹部職員が就任し、さらに河内元副市長が理事として報酬を受け取っていた事実が明らかになっているわけであります。全容を調査し明らかにする必要がある重大問題であります。
以上3点指摘をし、反対の意見といたします。
140 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
141 ◯17番(奥野倫子君) 区画整理会計は、過去の過ちをもって反対するということは、私はいたしません。
日野
市がダウンサイジングの方向性を打ち出したことは、特別会計の見直しへの第一歩と認めます。しかし、財政非常事態宣言の折、一般会計からの繰入れをダウンサイジングしたものの、事業計画自体のダウンサイジングが間に合っていないことにより、不足分を都市づくり公社に立て替えさせるという手法によって賄っています。これは借金と同じです。しかも会計上に載せないことができ、赤字や繰入額として公表しなくてよい仕組みなので気軽に増えていく危険性があります。とはいえ時代に合わせてダウンサイジングといっても、区画整理地域の皆さんの権利が絡む事業ですから、丁寧な合意形成を必要とすることを鑑みれば、大変時間がかかるものと思われます。
その点を踏まえるならば、日野
市が改革プランを示さない限り、いつまでたっても協議さえ始まらない。日野
市として将来的なまちづくりのイメージそしてプランを一刻も早く具体化することを求めて、賛成とさせていただきます。
142 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
143 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
144 ◯議長(
窪田知子君) 挙手多数であります。よって、議案第29号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第30号について御意見があれば承ります。奥野倫子議員。
145 ◯17番(奥野倫子君) 介護保険特別会計に対する意見を述べさせていただきます。
超高齢化社会に向けて大幅増員がますます必要なのに介護の人材不足は深刻で、これでは介護崩壊が起きかねません。
市として介護職の魅力をアップする施策に力を入れるべきです。
国として、他産業と比べても月8万円程度も低い介護職員の賃金を大幅に引き上げるよう公費で特別措置すべきです。
日野
市そして日野市議会が、一堂に会して国に声を上げていくよう呼びかけます。2020年4月、特別養護老人ホームへの入所希望者は375人、平均待機日数は279日にもなっています。高齢者本人も家族も、介護疲れは限界を超えています。
ところが、
市の計画案では、新施設計画はゼロ、希望する人が一日も早く入所できるよう積極的な増設計画が必要です。介護保険の利用料は原則1割負担ですが、一定所得以上の人は2割負担に改悪され、2018年8月からは現役並み所得の方は3割負担になりました。このため、サービスの利用を控える人も出ています。
市として実態をつかみ、独自の負担軽減策を取るべきです。
また、年金暮らしの高齢者にとっては高い家賃も深刻ですが、
市の高齢者向け家賃補助制度は収入基準が厳しく、補助額も上限月1万円、そしてUR賃貸住宅は対象外となっています。補助額、対象など大幅に拡充すべきです。
本年度の介護保険会計は、条例改正の際も述べたとおり、先ほど来申し述べた環境整備が整っていない状況の下で大幅値上げが強行されました。値上げは極力抑えつつ、年金生活者にとって最も切実なこうした問題に対して、日野
市としても真摯に向き合うよう求めて、反対の意見とさせていただきます。
146 ◯議長(
窪田知子君) 中野昭人議員。
147 ◯16番(中野昭人君) 日本共産党市議団を代表して、介護保険特別会計予算に反対する立場から意見を申し上げます。
今予算案は、新しく策定予定の第8期介護保険事業計画案に基づいて提案されているものであります。
特別養護老人ホームの待機者が市内で300人とされる中で、今後3年間の中で特別養護老人ホームの新たな整備は予定されておりません。低所得者の要介護者が最後まで住み続けられる介護施設は、特養ホームしか制度上存在しないのが現状であります。入所を希望しながらも、実際は入所に至らないという実態があるとすれば、その要因をつかみ入所へ向けた必要な支援を進めることこそ、行政の役割であります。
300人を超える待機者がいるという現実を踏まえ、新たな特養ホームの整備計画を持ち進めることこそ保険者である日野
市行政の責務だと考えます。
さらに、新たな介護保険料は7期に比べ600円を超える値上げで、介護保険導入当時の平均保険料3,000円から6,000円を超える倍以上に跳ね上がる予算案となっています。年金は減る一方で、負担は増え厳しさを増す高齢者の暮らしの実態を踏まえ、保険料の値上げを抑えるためにできる限りの努力をすることこそ、日野
市に求められていることであります。介護給付準備基金、貯金を4億円以上も残しながら、これだけの値上げを高齢者に求めることなど、とても市民的理解が得られるものではないと考えます。
以上、反対の意見といたします。
148 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
149 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
150 ◯議長(
窪田知子君) 挙手多数であります。よって、議案第30号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第31号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
151 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
152 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第31号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第32号について御意見があれば承ります。奥野倫子議員。
153 ◯17番(奥野倫子君) 私は特別会計ではありませんでしたので、意見を述べたいと思います。
日野市立病院が新型コロナウイルスの患者を受け入れてきたこと。市民に対しても、医療機関としての責任をきちんと果たしていることを公表したこと、この2点を評価するとともに、本議案に賛成させていただきます。
と同時に、
日野市立病院が地域支援病院の承認を目指すに当たって、長野県の松本市立病院を中心とした松本モデルが大変参考になりますので、御紹介させていただきます。
松本医療圏は3
市5村42万人の人口規模を持ち、松本市立病院を中心に公立、公的、国立、民間の7病院が、その専門性や設備や人員体制などに応じて役割分担をする中で、コロナ患者を受け入れてきました。県内の自治体や医療機関の関係者が一堂に会して松本広域救急災害医療協議会がつくられ、昨年4月には新型コロナ感染症入院病床調整計画がまとめられました。協議会の会長は松本
市の医師会会長が務めており、7病院がコロナ患者を受け入れる一方で、それ以外の病院については、受診抑制が起きないための対応に回るというふうに役割を分担し、医療機関同士が連携して地域全体で医療を支える体制がつくられました。
入院病床調整計画では、蔓延期のレベル3になった場合に、市立病院の感染病床を16から37床に拡大することが決まっています。市立病院だけでは対応不能になることを見越して、週1回は各医療機関から専門医や看護師を派遣して市立病院を支援する体制が整えられ、さらに重症者は国立まつもと医療センター、さらに重い患者は信州大学附属病院で受け入れる役割を分担しました。そこからレベル4になった場合には、安曇野赤十字病院や民間の松本協立病院、相澤病院でも受け入れるという約束になっています。
以上、同じ公立病院である松本市立病院の取組を紹介させていただきました。
圏域内の病院が、協力体制について協議を重ねる中で信頼関係が育まれ地域医療を支え合う連携へと発展しているというのが、松本モデルの教訓と言えます。
地域支援病院の指定により医療機関との連携がさらに進み、スムーズな支援が展開されることとなった暁には、加算以上の恩恵を被ることになるでしょう。都内で自治体病院が地域支援病院の指定を受けているのは、まだ
青梅市と町田
市しかありませんが、
日野市立病院も一刻も早く承認を受けられるよう熱望し、賛成の意見とさせていただきます。
154 ◯議長(
窪田知子君) 中野昭人議員。
155 ◯16番(中野昭人君) 日本共産党市議団を代表して、市立病院会計予算案に反対する立場から一言意見を申し上げます。
この1年間、市立病院においては医師、看護師をはじめとする医療従事者、職員の皆さんの懸命、献身的な医療によって、コロナ感染患者対応が行われてきました。心からの敬意を表するものです。
一方で、この間明らかになった市立病院における河内元副市長の疑惑、第二報酬をめぐる問題は、昨年10月の市長による調査報告書で、決定権限のある者のいずれかが決定に関与したことは明らかなことであるが、決定過程の詳細は明らかとならなかったとし、これ以上の調査を行わない旨の結論が示されました。真相を曖昧にしたまま先に進むことができるのか、再発防止を進めることができるのか、何より市立病院職員の信頼を回復することができるのかが問われています。二度とこうした事態を繰り返さないためにも、
市は実態、真相の解明に本気で総力を挙げるべきであります。
以上、反対の意見といたします。
156 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
157 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
158 ◯議長(
窪田知子君) 挙手多数であります。よって、議案第32号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第33号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
159 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は
原案可決であります。本件は
委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
160 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第33号の件は原案のとおり可決されました
これをもって特別会計予算特別委員会関係の
審査報告を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
161 ◯議長(
窪田知子君) これより請願第3-1号、元副市長らの不正な報酬、市政の私物化の疑惑を全面的に解明することを求める請願の件を議題といたします。
企画総務委員長の
審査報告を求めます。
〔
企画総務委員長 登壇〕
162
◯企画総務委員長(鈴木洋子君)
企画総務委員会に付託されました請願第3-1号、元副市長らの不正な報酬、市政の私物化の疑惑を全面的に解明することを求める請願につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
この請願は、日野市議会は市民から負託された議会の調査権限を行使し、河内元副市長らに関わる不正な報酬と市政の私物化の疑惑を全面的に解明することを求めるもので、審査の冒頭に参考人から請願主旨説明がありました。
主な質疑といたしましては、1、令和元年6月と令和2年3月の決議に対し、
市が行った調査並びに調査で得られたものは何か。2、具体的にどのような疑惑の解明を求めているのか。3、旧たかはた保育園の機能移転に伴う問題を解明する第三者委員会での調査内容に元副市長の日額給問題は含まれているのか。4、今後第三者委員会の中でどのように調査し、実態解明していくのか。5、企業公社について、どのような調査を行ってきたのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、議会として取り組んでいくことが大事である。採択。2、議会全体として解明に向けた対応や対策などと連動していく形が、市民に対してしっかりと向き合っていくことと考える。不採択。3、議会の権限を発揮し全容解明に乗り出すときである。採択。4、
市として調査を継続しながら捜査機関に全面的に協力している。市議会は決議など徹底究明、再発防止をしっかり求めている。不採択。5、
市は市議会の3回の決議を受け真相究明は進んでいる。市議会はしっかりと権限を行使し真相究明に寄与している。不採択などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手少数で不採択とすべきものと決しました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
163 ◯議長(
窪田知子君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
164 ◯議長(
窪田知子君) なければ、質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。新井智陽議員。
165 ◯6番(新井智陽君) 請願第3-1号、元副市長らの不正な報酬、市政の私物化の疑惑を全面的に解明することを求める請願に対して、不採択の立場で意見を申し上げます。
私たち議員一人ひとりも、これら不正を見抜けなかった責任はありますし、今後何かしらの議会としての責任も問われる立場です。そのことを前提に、日野市議会は、昨年の第4回定例会にて事実の実態解明と再発防止を求める決議に準じて、これらの問題を全面的に解明するために警察や第三者委員会をはじめとする機関への協力と、市民が理解していただけるための説明をしていかなければならないと思っております。
よって、関係者の出頭や証言、記録提出を求めることができる強い調査権限を持つ百条委員会の設置を求める前に、議会がしなければならないことがあるという認識です。
請願の主旨に記載されている個々の内容につきましては、
企画総務委員会にて質疑がされましたので、全ての内容について意見を述べるのは差し控えますが、この場では、民間保育園に関する内容のみ意見を述べさせていただきます。
病院で働いてるはずの元副市長が、市立保育園の移転、民営化に当たって関係者らの調整役を務めてた関係で、
市が補助金を出していた経緯や元副市長の関与については、
市が2月に表明をしている第三者委員会の調査で今後明らかにされるものだと思っております。
昨今、保育園関係者の話を伺いますと、最近民営化された保育園の近所で、あたかも民営化された保育園が悪いかのように、その該当保育園の周りで街宣されている方々や市内全域へのビラ配布などが、ある意味標的にされ、大変な状況になってるという話をお伺いしました。
そのことで民間保育園に関する内容について、3点のみ整理させていただきたいと思います。
1点目が、保育園の家賃補助に関する考え方です。
園の負担に関しては、平成26年度当初、月額130万円とその消費税分で、年間1,560万円という、それと消費税分となっておりました。
しかし、平成28年度当初に関しましては26年度当初にはなかった公定価格の家賃加算の創設や家賃料加算単価の増額、国の補助制度の創設、都の補助制度の創設や拡充がありました。補助制度の創設や拡充がされた関係で、結果としては交付される金額が多くなり、当初算定された金額よりも園の負担が少なくなっております。
また、補助金交付で影響が大きいと思われる前渡金2億4,000万の扱いについては、日野
市が申請都度に東京都へ相談しましたが、その年度で支払いされたものでないという理由で、年間の家賃実払いには計上できなかったということです。
具体的には東京への保育所の家賃料補助事業、補助金の交付申請の添付書類であります所定額算定シートにおいて、4補助対象経費の算定書の中にある寄附金その他の収入の項目へは申請時の年額の支払いでなく、該当してないため東京都へ確認したところ、記載することができないということでございます。
よって、補助金の制度や新設が拡充された上、前渡金2億4,000万の扱いが申請の時に反映されなかったということで、本来なら月額130万円とその消費税を支払うところですが、最も園の負担の少ない年度で月額25万円という年度もあったと確認ができています。
これは平成25年と30年度では、都から650万ぐらいの補助がありましたので、園の負担が年間300万ほどでしたから、月に換算しますと25万円ほどだというものです。
ちなみに平成28年度は、都が150万円で都の補助制度は園が開設してから5年という対象でしたので、令和元年度から適用されていません。
また、平成28年度以降から、当初想定されていた金額、月々130万円と税金分と、少ないときの園の負担分、先ほど述べたように25万円ほど、なっていたため、この差につきましては、いずれも今後、
市へ返還されるように、事後の国、都の補助制度により生じた状況に関して、補助金の見直しなどをし、解決するように園側と
市側で調整されてるということです。
令和2年度以降は、平成26年度当初に定めた前途金を差し引いた残余の家賃料について、
市と園で2分の1ずつ負担をするということを検討しています。具体的には、月々130万円と消費税13万円で143万円、年額で1,716万円というふうにしてるということです。
これは、平成26年2月に日野
市社会福祉法人助成審議会において承認された考え方に準じた、助成交付という考え方に属するものだと思っております。
以上述べましたとおり、家賃補助に関しましては前渡金が支払いをされた経緯について、第三者委員会で弁護士や有識者に精査していただく必要性があり、平成28年度以降の補助制度が新設されたときに、前渡金を考慮した補助をすべきでしたが、本来の事務手続に従い前渡金の適用されてませんでした。また現段階では、園側が何かしらの負担額を軽減するために日野
市への依頼もしてませんし、
市側が特別な対応や家賃軽減措置については、園側へ配慮した経緯は確認できておりません。
次に2点目として、内装工事補助について。内装工事や工事の追加の補助についてです。コンセントの付け替え工事をはじめ鉄筋量の増額など、関連する変更が幾つか計上されていますが、全てについては算出根拠があり、内装工事の部分については見積書もあり、必要な部分しか認められてないので、水増しや本来園側が負担しなきゃならないものは計上されてないということです。補助すべきか分からないものにつきましては、全て日野
市側で除外をし、必要があるものしか認めてないということでした。
最後に、3点目にアクセス道路についてです。基本的には園側が造るというものが原則ですが、今回は園でなく、その道路の所有者、一般の方が施工しております。
私道は日野
市が発注して整備したのでなく、民間の方が整備をして、それに対して日野
市が助成したというものです。結果として、私道の道路は地元の方々が要望して幅員を広げていただき、工事終了後、その幅員部分を含めて土地が日野
市へ寄附をされて、もう登記も変えております。土地が日野
市へ寄附された後、道路管理者として、日野
市へ平成26年7月1日に移管されてるということでございます。
私道路につきましては、整備費用につきまして地権者が負担するのが原則なので、その補助金の経緯などにつきましては、保育園が150日後に保育園を建てなければならないために、安全の確保と急ぎがあったというのがあったと思いますが、一連の経緯について第三者委員会で調べる必要性がありますし、アクセス道路の道路整備費の妥当性につきましては、道路整備費の金額が上っ面だけでなく、その下の部分についてどれくらいの部分が改良して整備したのか。またその頑丈な路盤で舗装を乗せるだけだったのか。つまり改良整備の度合いによって整備費が変わってくるので、道路整備費用につきましても第三者委員会で調べてもらう必要性があると思っています。
以上のことを述べさせていただきまして、請願第3-1号に対する意見とさせていただきます。
166 ◯議長(
窪田知子君) 島谷広則議員。
167 ◯5番(島谷広則君) 請願3-1号に対して不採択の意見を申し上げます。
本請願主旨は、疑惑を全面的に解明せよという部分では一致しているところもありますが、これまでの議会としての複数回にわたる決議を経て、真相の解明に向けて、
市も議会としても全力で進めてきた中で、遅いのかそうでないのかの受け止めも含め、目的は一致していてもプロセスに対し考え方が一致しない部分があることに対しての請願主旨と理解しております。
この問題の真相解明に向けて、様々な角度から課題を捉えて、解決に向けた提起を議会全体で同じ思いで進めてきておりますし、真相解明に向けて、それぞれの立場で向き合ってきた中での現在の状況であると捉えております。
日野
市からの告訴、そして警察による捜査権限の力も得たことで、真相の解明に向けてさらに進むことを期待しております。
今後、警察の捜査状況により判明していく事象であったり、これまでの議会全体としての真相解明に向けた対応とで、引き続き事案を精査し連動していく形が市民皆様に対して、しっかりと向き合っていくことだと考えます。
警察の捜査手法の兼ね合いもあり、現段階で市民へ報告できる情報が限られてしまう部分はとても難しい判断であることは理解いたしますが、できる限り速やかに日野
市から主体的に市民皆様への情報発信をしていただきたい。この要望を申し添えて、本請願主旨である疑惑追及のプロセスをこれまでと変えようということに対しては、不採択とさせていただきます。
168 ◯議長(
窪田知子君) 大高哲史議員。
169 ◯9番(大高哲史君) 請願に対し、採択の立場から意見を申し上げます。
まず、今日までに集まった署名数を請願者の磯崎さんから伺いましたので、紹介いたします。本日までの総署名数は5,693筆でありました。これほど多くの市民が不正は許さないとの立場から、この問題の全容解明を求めているということを前提に、意見を申し述べます。
今回の不正事件は、河内元副市長の逮捕で河内氏個人の不正だと矮小化させるわけにはまいりません。それは、これまでの議論でも明らかなように市政全般をめぐる問題へと発展したからです。以下、議会の調査が必要だという点について、3点述べます。
一つは、たかはた保育園の廃止、民営化問題では、代替の民間保育園の建設をめぐり、当初
市の補助金が1.1億円だったものが、最終的には約6億円にまで増やされました。これには、大坪市長が部長時代から関与していたということは明らかなのですから、警察の捜査や第三者委員会の調査を待つのではなく、市長が知り得る全てのことを市民の前に明らかにすべきです。それができない市長であれば、議会に調査委員会を設置し、そこに市長を呼び、証言していただく必要があります。
二つは、河内氏の市立病院での日当6万円のヤミ手当のお金の流れや指示系統についての全容解明については、
市が断念をしようとしていますから、こちらについても関係者を議会にお呼びし証言していただくために、議会には調査委員会の設置がどうしても必要となります。
三つは、川辺堀之内土地区画整理事業における工事の談合疑惑の調査も必要になってまいりました。この問題についても、議会の権限を発揮して調査を行うべき事案です。
改めて申し上げます。
議会が調査機関を設置し、関係者を呼び証言していただく。そして聞き取りを行わせていただく。そうすることでこそ、この問題の全容解明に向かうのではないでしょうか。今こそ議会の調査権限を大いに発揮し、疑惑の全容解明のために議会が調査に乗り出そうではありませんか。全ての議員の皆さんに、このことを呼びかけさせていただき、請願を採択すべき意見といたします。
170 ◯議長(
窪田知子君) 谷和彦議員。
171 ◯22番(谷 和彦君) 請願第3-1号、元副市長らの不正な報酬、市政の私物化の疑惑を全面的に解明することを求める請願について、自由民主党日野市議団を代表して、不採択の立場で意見を述べさせていただきます。
今回のこの請願は、日野市議会は市民から負託された議会の調査権限を行使し、河内元副市長らに関わる不正な報酬と、市政の私物化の疑惑を全面的に解明することとあります。
我々日野市議会は、元副市長の逮捕前から過去3回にわたり決議を出しております。1回目が令和元年6月7日、2回目が令和2年3月の31日、3回目が令和2年12月11日です。
第1回目が、日野
市元副市長の
日野市立病院と川辺堀之内土地区画整理組合の兼業による二重報酬受け取りの徹底究明及び
日野市立病院のハラスメントの原因究明を求める決議でした。この決議によりまして、日野
市はハラスメントの原因究明に関する第三者委員会を設置、元副市長の二重報酬受け取り等に関する第三者委員会を設置し、その報告を令和2年2月に行っております。
その令和2年2月の報告を基に、第2回目の決議では、第三者委員会の報告における未解明の徹底究明と川辺堀之内土地区画整理組合への
市助成金交付の妥当性及び同組合の資金管理等の実態解明を求める決議でありました。
この第2回目の決議では、令和2年第1回市議会定例会における市長報告とその質疑の中で新たな疑義が生じたため、未解明部の徹底究明と川辺堀之内土地区画整理組合への
市助成金交付の妥当性及び同組合の資金管理等の実態解明と市民への説明責任を果たすことを求めたものでありました。
その決議の結果では、日額給の決定過程の詳細は明らかにされず、責任の所在も特定できなかったとのことでありました。病院のハラスメントに関しては、院内ハラスメント再発防止計画(案)を策定したり、ハラスメントに対する相談等を行い30件以上の相談を受けたという報告も受けております。
第三者委員会の調査や
市の調査等を受け、またその間に発生した係争案件を受け、第3回目の決議を令和2年12月11日に出しました。この決議では、日野
市元副市長をめぐる係争案件以外の疑惑に対する事実の徹底究明と、一連の事態の管理責任の明確化と再発防止策を明文化するという内容で徹底究明を行い、市議会に報告するとの決議でありました。
それらの経緯を経て、本年2月の17日に土地区画整理事業に対する助成金をだまし取ったとして警視庁に区画整理組合の元理事長相談役で日野
市元副市長の河内久男氏ら3人が詐欺容疑で逮捕されました。
この逮捕を受け大坪市長の記者会見が行われまして、大坪市長はこのように話しております。
かねてより元副市長問題については、多くの市民の皆様に多大なる御心配と御迷惑をおかけしていることを心からおわびさせていただきます。
本日17日、2月の17日本
市の元副市長であった河内久男氏ほか2名が詐欺罪容疑で警察に逮捕されました。
あわせて、警察が本市庁舎内の区画整理課を捜索し、関係書類が押収されました。
このことについては、令和2年第1回日野市議会定例会「第三者委員会報告における未解明の徹底解明と川辺堀之内土地区画整理組合への
市助成金交付の妥当性及び同組合の資金管理等の実態解明を求める決議」に関連するものであり、行政をゆがめた事実に対し毅然とした手続を進めるため、本
市は警察に相談を持ち込み、ここまでの間、一切口外せず、捜査に全面的に協力し、告訴状の提出を行いました。
これまで、三度にわたる議会からの決議を受ける事態の中で「徹底した原因究明」を行うことを申し述べ、ガバナンスやコンプライアンスの強化とこれからの日野
市を考え「徹底してウミを出す」覚悟で臨んでまいりました。
そこで、市長として自らの責任において、市民からの信頼を回復するため、告訴状の提出に踏み切った次第であります。
真相解明は、今後警察の手に委ねられることになりますが、引き続き、捜査に全面的に協力し、市民の皆様からの信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります。
ということであります。
また、この後、区画整理組合発注の工事に対する談合をしているという疑いがあるということも明らかにされまして、日野
市の区画整理課では、現在精査中という回答をしているところであります。現在警察の捜査が入っているということから、今まで
市が行っていた調査以上に疑惑が解明されることと思います。市民の大切な税金を助成金からだまし取るという巧妙な詐欺事件に思われますので、
市は捜査機関に全面協力し不正解明を行っていただくことを要望いたします。
また、新たな疑惑等が発生した場合には、その都度、必要であれば第三者委員会を設置したり各担当部署がしっかりと調査解明し、市民の皆様や市議会に報告していただくことを要望いたします。
以上、
市は、
市として調査を継続しながら捜査機関の捜査に全面的に協力していること、日野市議会としては決議等を通して徹底究明、再発防止等をしっかり求めていることから、請願第3-1号に関しては不採択とさせていただきます。
以上です。
172 ◯議長(
窪田知子君) 田原茂議員。
173 ◯21番(田原 茂君) 請願第3-1号、元副市長らの不正な報酬、市政の私物化の疑惑を全面的に解明することを求める請願について、不採択の立場から公明党会派を代表して意見を申し述べます。
委員会の質疑でも明らかなように、
市は度重なる決議を受けて、第三者実態調査委員会を設置して徹底した調査を繰り返してきた状況の説明がありました。今も粘り強く調査を継続している状況説明もありました。その動きの中で元副市長の逮捕にも至りました。
これらの動きを促したのは、3回にわたって市議会が決議を上げたことを受けての動きであることが、再三にわたって
市からの説明にもあったとおりであります。
また、
企画総務委員会の冒頭の請願者による意見陳述の後の請願代表者への私の質問で、議会の調査権限について具体的にお聞きしたところ、特別委員会や百条委員会を設置して真相究明をしてほしいとのことでありました。
皆様も御存じのとおり、特別委員会の設置も百条委員会の設置についても、その必要はなしとの結論が既に議会として出しておりますので、議論の蒸し返しは避けるべきであると考えます。議会としては一般質問でも取り上げられておりますし、決議も上げて真相究明を
市に突きつけているところであります。
企画総務委員会の指摘でも明らかなように、繰り返しになりますが、市議会の3回の決議を受けて
市による真相究明は進んでいると思います。そういう意味でも市議会はしっかりとその権限を行使し真相究明に寄与しているものと考えます。また、この問題が捜査機関に既に委ねられている状況を加味いたしましても、この請願については不採択とするのが妥当と考えます。
以上、不採択の意見といたします。
174 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
175 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は不採択であります。よって、原案について採決いたします。
本件を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
176 ◯議長(
窪田知子君) 挙手少数であります。よって、請願第3-1号の件は不採択と決しました。
これをもって
企画総務委員会関係の
審査報告を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
177 ◯議長(
窪田知子君) これより請願第3-2号、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために子ども教育機関、児童福祉施設におけるPCR検査の拡充に関する請願の件を議題といたします。
民生文教委員長の
審査報告を求めます。
〔民生文教委員長 登壇〕
178 ◯民生文教委員長(大塚智和君) 民生文教委員会に付託をされました請願第3-2号、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために子ども教育機関、児童福祉施設におけるPCR検査の拡充に関する請願につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
この請願は、全ての子ども教育機関、児童福祉施設において新型コロナウイルス感染者が出た場合、担任を含めた当該クラス全員のPCR検査を実施することを求めるもので、審査の冒頭に参考人から請願主旨説明がございました。
主な質疑といたしましては、1、検査を行うことによって生じる課題などはあるのか。2、国立感染症研究所のPCR検査に対する所見、考察は間違いないのか。3、請願に、自主的に登校を止めているとあるが、教育委員会はどのように把握をしているのか。4、市内小・中学校で22名の感染事例があるが、感染ルートは公開されているのか。また、校内感染の事例はあるのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、子どもを守るために解決しようと思ったら、行政がその責任を果たせるよう、議会が請願者の思いを酌み取り後押しすることが求められている。採択。2、これまで続けてきた感染予防、感染拡大防止対策を確実に進めることが大切であり、引き続き子どもたちの安全安心を第一とした取組を徹底されたい。不採択。3、医師の診断と必要性に対する所見が認められた場合、PCR検査をしていく方向性で対応することが肝要。不採択。4、子どもの人権という視点から対象児童・生徒、保護者の気持ちになったとき、後に引きずる心の傷を深めることは避けなければならない。不採択などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手少数で不採択とすべきものと決しました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
179 ◯議長(
窪田知子君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
180 ◯議長(
窪田知子君) なければ、質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。岡田旬子議員。
181 ◯1番(岡田旬子君) 日本共産党日野市議団を代表し、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために子ども教育機関、児童福祉施設におけるPCR検査の拡充に関する請願に、採択の立場で意見を申し上げます。
かつて、感染症は様々な差別や偏見を生んできました。ハンセン氏病のように、行政の無知、無理解が行政自ら差別をつくってきた痛苦の経験もあります。このようなことは二度と起こしてはなりません。ウイルスは誰にでも感染し得るもので、感染者は差別されるべき存在ではなく、保護されるべき存在であること、学校の先生方は、きっとそのことを児童・生徒に理解してもらえるよう努力を続けていることと思います。
一方で、見えないウイルスが相手である以上、保健所の判断のとおりにしていれば感染を抑えることができるのかと不安が生じることはあり得ると思います。そうした不安が解消されないまま放置されているうちに、お互いに疑心暗鬼になること詮索したくなることも、時には起こり得るのではないでしょうか。
そうした疑念を人間関係の間で生じさせないためにも、科学的な検査の拡充が必要だと考えが出るのは請願者の御指摘のとおり、当然のことだと思います。
日本共産党日野市議団は、学校でのPCR検査拡充に踏み出すことにより、人権について考え理解する機会にすることが可能ではないかと考えます。クラス全員がPCR検査をしましょう、そういうことになればおのずと、そのとき欠席をしている子どもが陽性者だと推察されてしまうことになるでしょう。それでも、大人がこの状況で子どもと一緒に学ぶ姿勢を忘れず誠実に向き合えば、子どもたちは誰にでも陽性者になり得るのだから差別はいけないということを理解できるはずです。
加えて、もしも無症状の子どもが検査によって陽性と判明した場合、その子どもを保護するための環境をどう担保するのかについても、考えを述べさせていただきます。
医療機関への入院あるいは療養施設に滞在することを選択するか、それとも自宅で過ごすのか、各御家庭お子さんの抱える事情によってどちらでも選択ができるよう、行政が責任を持って支援をし安心して休める環境を整える必要が出てくると思います。
身近に感染者が出たことによって誰かが犠牲を強いられる、そういうことをなくすためには、社会全体にコロナ対策のための問題解決を図っていくことが必要です。医療機関や療養施設への抜本的な支援、子どもたちの保護者や家族が休業を余儀なくされた場合の補償、学校内だけでなく地域社会においても人権について周知啓発を行うこと、学校の授業は、現場の先生たちでよく話し合ってあらかじめ内容の精選を行っておき、学級閉鎖など不測の事態に対応できるようにしておくこと。
いずれも子どもを守るために本気で解決しようと思ったら、行政がその責任をしっかりと果たせるように議会が請願者の思いを酌み取り、後押しをしていくことが求められるのではないでしょうか。
以上、採択の立場での意見とさせていただきます。
182 ◯議長(
窪田知子君) 秋山薫議員。
183 ◯18番(秋山 薫君) 請願第3-2号につきまして、不採択の意見を申し述べたいと、このように思います。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために子ども教育機関そして児童福祉施設におけるPCR検査の拡充に関する請願ということで、請願の具体的な内容につきましては、保育園、幼稚園そして小・中学校、特別支援学級、学童クラブ、障害児放課後クラブを含む全ての子どもに関する教育機関、児童福祉施設における新型コロナウイルスの感染者が出た場合、担任を含めた当該クラスのPCR検査の実施拡大に向けての請願でございます。
本請願についてはですね、先ほど意見もあったように、保護者を含め日野市民全て不安に思ってることかなというふうに思うとこでございます。そういう中で、日野
市の状況を顧みますと、今、日野
市でも1,000人近い方が感染されたという結果になっているところでございますけども、幸い学校においては、この請願の中にも書いてございますように、二十数件を超える方が感染、不幸にもいうんですかね、感染されてるという状況でございます。
この方々で済んでいるのが、一方では感染防止をする上で、教育関係の方々、それから子どもたち預かる部分の機関の方々がですね、努力されてる結果じゃないかなと、このようにも思うとこでございます。その部分については、一定の評価ができる今の体制かなというふうに思います。
かかった方々の感染防止、拡大防止を図るための請願がここへ出てるわけでございますけど、それを具体的に直していったときにはですね、今、日野
市の感染者の状況は、高齢者の施設で多く発生しているという現状があるかと、このように思います。
その中で、この22名の子どもたちの学校のクラスの検査をした場合に幾らかかるかという費用も、一定の理解をする必要があるのかなというふうに思うとこでございます。非常に子どもたちの数も多くございますので、22名が30名ぐらいで試算をしていきますと、計算の仕方によってはいろいろ変わってくるかと思いますけども、これを年間に直すと約5,000万ぐらいになるのかなというふうにも試算ができるかというふうに思います。
ここの中では、今PCR検査の価格については民間も含めてここに書いてますように数千円でできるという形がありますが、日野
市が行う形になると、なかなか数千円、数百円の検査では信頼が乏しいという話でありますので、例えば日野
市の医師会のPCR検査の値段という話になると、今は1件2万円だそうでございます。
その額をそのまま試算してもですね、先ほど申しましたように5,000万円近いお金。それをさらに4分の1、要は5,000円ぐらいでやった場合でも1,000万のお金が、年間かかると。これは、かかった実績を基に計算すると、そういう額でございます。
それをさらに防止するためには、その学年をどうするか、その学校どうするかという話になりますし、
市全体の安全策を考えたときには、これはもう天文学とは言いませんけど、数千、数億のお金がかかるのかなというふうに思います。確かに命と、そのコストをどう判断するかという話になってくるかと思いますけども、その中には、今、日野
市の財政状況の中では数千万、億というお金になると、ちょっと厳しいのかなということ。
それから、感染の状況で、子どもたちは、そんなに今、日野
市の中では拡大、クラスターと言われる拡大はしてないということも背景にはあるのかなというふうに思ってます。
そういう背景の中でですね、もっともっと日野
市は高齢者施策の中で目標を、対策を進めるということが先にやらなきゃいけないことかなという思いの中から、この意見になるわけでございますけど。
ただ、保護者にしてみれば非常に不安を持ってるとこがあります。そういう中ではですね、ぜひ保護者の意見も聞きながら、教育施設としては、感染拡大防止をどうやって図ってるかという説明ですとか、それから、ここにあります特別支援学級等についてはですね、普通の子どもたちと同じような形で考えていいかどうかということもあるかと思いますので、そういう部分についてはしっかり受け止めて、検討を進めていっていただきたい、このように思うとこでございます。
もう一つ、この請願で、審議の中で、教育委員会に対して質問させていただきました。今、私が数千万のお金がかかるでしょうっていう話をしましたけども、その場では答えがなかなか出てこなかった。
こういう形ではですね、保護者の方々、やっぱり不安ですよ。そういうお金がないからできないということ、直接的には言えないかもしれないけども、せめて私ども委員会の中で請願出たことに対して、質問が出るかもしれない内容であるかというふうに思いますので、そういう部分については、的確な回答をお願いしたかったなというふうに、改めて思うとこでございます。
以上、るる申し上げましたけども、本請願については不採択の意見とさせていただきたいと思います。
以上です。
184 ◯議長(
窪田知子君) 馬場賢司議員。
185 ◯20番(馬場賢司君) 請願第3-2号、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために子ども教育機関、児童福祉施設におけるPCR検査の拡充に関する請願について、公明党を代表して、不採択の立場で意見を申し述べます。
現在、日野
市においてはPCR検査体制確保事業として市内の重症化リスクの高い高齢者施設、障害者施設等に対して、
市独自のPCR検査が既に実施されています。この中で、学校関連においては特別支援学級等で重症化リスクが高い場合が対象となっております。また、状況に応じて検査が実施される場合は、あくまでも保健所の指導、連携により実施されるということです。PCR検査については、現状の体制が望ましいと判断いたします。
次に、学校関連についてですが、これまでも新型コロナウイルス感染症の陽性反応のあった児童・生徒の報告がありましたが、いずれの場合においても、保健所の調査の結果、学校関係者に濃厚接触者はなく、その学校での感染拡大のおそれがないことが示されています。
私も昨年、一般質問で、学校での感染防止対策について取り上げましたが、現状、日野市立学校において児童・生徒間で感染した事例は報告されておらず、学校でのクラスター発生は発生していないということであります。
そういう意味では、今後も新型コロナウイルス感染症対策の徹底した取組が何より重要であると思います。
これまでも各機関、施設等で実践されている集団感染のリスクが高まるとされている密閉、密集、密接の回避や感染経路を断つための手洗いやせきエチケットを進めるマスク着用、また集団感染のリスクを低減するため、各御家庭での検温や健康観察及び体調が優れないときは無理をせず欠席をするよう働きかけることなどを徹底して実施することが重要であります。
以上のように、これまでのコロナ禍での学校等の状況を踏まえますと、今後も教育機関、児童福祉施設等においては、これまで続けてきた感染予防、感染拡大防止対策を確実に進めていくことが何より大切であり、引き続き子どもたちの安全安心を第一とした取組を徹底していただきたいと思います。
以上、不採択の意見といたします。
186 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
187 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は不採択であります。よって、原案について採決いたします。
本件を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
188 ◯議長(
窪田知子君) 挙手少数であります。よって、請願第3-2号の件は不採択と決しました。
これをもって民生文教委員会関係の
審査報告を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
189 ◯議長(
窪田知子君) これより請願第3-3号、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業の保留地処分に関する規則を削除することを求める請願、請願第3-4号、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業施行規程を定める条例第18条第5項を削除することを求める請願の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
190 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
環境まちづくり委員長の
審査報告を求めます。
〔環境まちづくり委員長 登壇〕
191 ◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) 環境まちづくり委員会に付託されました請願第3-3号、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業の保留地処分に関する規則を削除することを求める請願につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
この請願は、平成2年3月15日制定した日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業の保留地処分に関する規則第5号を速やかに削除すること。また、豊田南地区の保留地処分の実態と特別養護老人ホーム建設用地に係る保留地と金の流れの不可解な実態の調査を求めるもので、審査の冒頭に参考人から説明を聞きました。
主な質疑といたしましては、1、特別養護老人ホーム建設用地で保留地の金銭の流れにどのような疑問があるのか。2、特別養護老人ホーム建設用地は現在も保留地であると考えているのか。3、土地区画整理法第96条第2項の内容を詳細に説明してほしいなどでございました。
主な意見といたしましては、1、
市からの説明により保留地は存在しない、登記簿でも確認している。不採択。2、規則をなくすということは条例が不完全となってしまうので、規則をなくすことはできないと考える。不採択などでございました。
審査の後、採決の結果、賛成者がなく不採択とすべきものと決しました。
次に、請願第3-4号、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業施行規程を定める条例第18条第5項を削除することを求める請願につきまして御報告を申し上げます。
この請願は、日野都市計画豊田南土地区画整理事業施行規程第18条第5項を削除すること、また、配布番号ナンバー184号、財団法人東京都新都市建設公社編、土地区画整理事業実務例集施行規程例を約50年間日野
市まちづくり部都市計画課が隠し続けた理由の調査を求めるもので、審査の冒頭に参考人から説明を聞きました。
主な質疑といたしましては、1、施行規程第18条第5項違法について、都や国へ見解を求めたことはあるのか。2、土地区画整理事業実務例集とはどんなものなのか。ほかに基本となる実務例集的なものはあるのか。3、現状の区画整理審議会についてどう考えているのか。4、施行規程第18条第5項があることでよかった点を問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、実務例集について隠し続けた事実はないと判断する。不採択。2、施行規程第18条第5項は区画整理事業の透明性、公平性の確保から必要。不採択。3、今後、内部統制で事務の適正の確保を強く求める。不採択などでございました。
審査の後、採決の結果、賛成者がなく不採択とすべきものと決しました。
以上2件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
192 ◯議長(
窪田知子君) これより請願第3-3号の質疑に入ります。奥野倫子議員。
193 ◯17番(奥野倫子君) 3点質問させていただきます。
まず、豊田南区画整理地内で残っている事業総額は幾らでしょうか。また、豊田南区画整理地内において残っている保留地の処分金総額は幾らと想定してるでしょうか。また、特養ホームの集合換地は区画整理法95条の第1項違反であるという指摘を受けましたが、委員から。それに対し違法ではないと認識してるという理事者からの答弁がありました。どのような理由によるものでしょうか。
以上、3点お願いいたします。
194 ◯議長(
窪田知子君) 環境まちづくり委員長。
195 ◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) 今の3点の質問については、質疑等で正確に
市側から説明はなされなかったというふうに思っています。また、そういう御質問があれば、議長をしてお取り計らいをいただきたいと思いますが、どのようにいたしましょうか。
196 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
197 ◯17番(奥野倫子君) 私、理事者に質問させていただいております。
委員会を傍聴いたしまして、この質問がないということを確認しておりますので、私は、この委員会ではありませんでしたので、直接質疑をさせていただきたいと思います。
お取り計らいください。
198 ◯議長(
窪田知子君) 環境まちづくり委員長。
199 ◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) でしたら、議長をしてお取り計らをいただけたらというふうに思います。
200 ◯議長(
窪田知子君) 答弁を求めます。まちづくり部長。
201 ◯まちづくり部長(宮田 守君) 3点の御質問いただきました。
1点目の残事業の総額でございます。
すみません。ちょっと今、手持ちで資料ございませんので、後ほど説明させていただきたく思います。
二つ目の残の保留地でございます。
保留地についてはですね、ちょっと今、電卓持ってないんで、ちょっと数字……。
説明させていただきます。区画整理整理後の……、すみません、現在の令和3年3月1日現在の処分した保留地の面積ということで、ちょっとこの段階では御勘弁ください。3年3月1日現在の処分面積については、1万9,328平方メートルということでございます。
あと、事業上のですね、豊田南地区の保留地の予定の地積でございますけど、4万2,373.62平方メートルということでございます。
すみません、ちょっと1点目、2点目は、今日これでちょっと答弁させてください。
3点目の集合換地でございます。
委員会の中でも集合換地の法的根拠はということで質疑等あったところでありますが、ちょっとそのとき担当課の方でちょっとあの十分な説明できていなかったところもございますので、ちょっと補足等させていただきたく思います。
まず法律の件についてちょっと述べさせていただきますが、まず換地についてでございますけど、法律としては土地区画整理法の第89条に、いわゆる換地の照応の原則についての規定がされているというとこでございます。
ただし、一方で全てこの照応の原則に基づいた換地ができないという実情もありますんで、特別の宅地に関する措置ということで土地区画整理法の第95条のほうに定めがございまして、その95条の中の第1項の第1号から第7号に掲げる宅地というのがございまして、ここに対して換地計画において、その位置や地積等に特別の考慮を払って、換地を定めることができるというこういう規定があるところでございます。
また、あわせて、同じく第95条の第2項で、手法として飛び換地について、または第3項で創設換地について、こういった定めをしているところでございますけど、集合換地についての定めをしているものではないということでございます。
したがいまして、集合換地の法的根拠は、土地区画整理法の第95条ではないということが、一つあります。
じゃあ何が根拠なのかというとこになりますけど、土地区画整理法のですね、また第52条では、市町村が土地区画整理事業を施行する場合においては、施行規程等を定めねばならない、こういった規定がされております。
あわせて、土地区画整理法の第53条では、この施行規程については市町村の条例で定めるとし、併せて施行規程に記載しなければならない事項の定めをしておりますが、この中には、いわゆる換地を定めた基準等については含まれていないというとこがございます。
一方、ただし実務におきましては、換地設計の作業を進めるに当たりましては、従前の宅地に関する資料とともに、当然換地地積の計算方法の選択であったりとか、あとは換地の取扱いの統一性であったりとか、あとは、さらに換地相互間の平等性とか、あと均等性の確保を図っていくためには、換地を定めるための基準の策定というものが必須の要件となっております。
こういったことから、日野
市におきましては、当時の東京都新都市建設公社発行の土地区画整理事業実務例集等というものがあるんですけど、こういったものを準用しまして豊田南土地区画整理事業施行規程を定める条例を定めて、この条例の第25条に、換地の基準に関する規定をして、これに基づく換地基準を定めて日野
市は運用しているということでございます。
したがいまして、集合換地の根拠は、この換地基準ということでございます。
説明は以上でございます。
202 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
203 ◯17番(奥野倫子君) ただいまの説明を聞いて納得した人は一人もいないと思います。
かなり無理がある。二度にわたって換地変更もしていますから、当初からそういうまちづくりのイメージを想定してやってきた、進めてきたことではないということが、今の説明聞いても分かります。やはり、これは特別会計での議論でしたが、委員会ではなくね、常任委員会ではありませんでしたが、やっぱり特別会計の中で、95条の1項違反であるという指摘のほうが、今の説明を聞く限りにおいては、やっぱり正しいかなという印象を持ちました。
あとですね、例えばですね、次の請願3-4号においても、やっぱりそうですけれども、審議会が途中から協議会としてブラックボックスになるのはおかしいと訴え続けてきたのが、まさしくこの請願者の大場さんです。それを今頃になってですね、いやとっくに改善しているんですというような答弁を議会ではやってるわけですね。ところが大場さん自身に対してはですね、御意見もっともでございます。おっしゃることをしっかりと受け止めて是正させていただきましたという言葉は、30年間一回もかけられなかったと。だから、御本人は今議会で聞いて初めて知ったとね、いうような状態ですよ。その間、大場さんは3階の土木課のほう行っても、ずっとクレーマー扱いをされていたわけですね。
市として、そういうクレーマー扱い、やめなかったということが、御本人の口から聞こえてきます。
そんな対応していたらですね、いつまでたっても御本人に納得得られるわけがないから、同じような内容の請願が出続けるということになると思います。なので、やっぱりしっかりと御本人に対してですね、豊田南の施設誘致の在り方のどこに問題があったのかというのを説明する機会をつくるべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
204 ◯議長(
窪田知子君) まちづくり部長。
205 ◯まちづくり部長(宮田 守君) 議員おっしゃるとおり、区画整理事業をするに当たっては様々な地権者の方がいらっしゃいまして、そういった方に対して、やはりどこまでちゃんとしっかりと御納得いただけるような説明をしていくかというのが、まさしく今の区画整理事業の課題だと受け止めております。今回の請願者につきましてもしっかりと説明してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
206 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
207 ◯17番(奥野倫子君) 同じ区画整理でもですね、豊田南だけは、もう誰が8億円もらったとかもういろんな話が、これ、実際本当の話だと思いますよ。地元の一番近い方たちがおっしゃっていて、もう10年も前の話なのにいまだに怪文書が議員の元に届くわけですよね。どれだけ日野
市の区画整理が信用されていないかということだと思います。
やっぱり、何か市長に近い人だけが優遇されてるのかなみたいな誤解をね、与えないようにですね、やっぱり何が問題だったかって言えば、何というか、手法の間違いだと思います。何がどういうやり方で間違っていたというのをきちんとさらけ出して、河内問題を是正するというんであれば、この豊田南の集合換地で施設を三つ造り出したと、こういうとこにもきちんと焦点を当てて解明をしていただきたいというふうに思います。
以上です。
208 ◯議長(
窪田知子君) 環境まちづくり委員長。
209 ◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) すみません。先ほど私、請願第3-4号について報告させていただく中で、実務例集施行規程例をまちづくり部の都市計画課が隠し続けたと報告をさせていただきましたが、正確には区画整理課が隠し続けたということについての調査を求めるものというふうになっておりますので、訂正をさせていただきたいと思います。
210 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
211 ◯議長(
窪田知子君) なければ、次に請願第3-4号の質疑に入ります。奥野倫子議員。
212 ◯17番(奥野倫子君) 本請願の請願項目1に関する質問です。
国道バイパス沿いに付け保留地によって誘致された医療法人については、土地だけ提供してもらい、すぐに撤退してしまったということが聞こえてきております。
先ほどの答弁内容からすればですね、あり得ない無責任な話であり、豊田南区画整理地内の創設換地の中でも最も不可解な案件だと認識しておりますが、その医療法人の建物があった土地、すなわち国道沿いの付け保留地、そしてその後ろの宅地の所有権は、その医療法人にきちんと移転されているのでしょうか。それとも地権者が保有したままになってるでしょうか、教えてください。
213 ◯議長(
窪田知子君) 環境まちづくり委員長。
214 ◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) 奥野議員の質問に対して、ぜひ議長をして御配慮、理事者からの御答弁をお願いしたいというふうに思います。
215 ◯議長(
窪田知子君) 答弁を求めます。まちづくり部長。
216 ◯まちづくり部長(宮田 守君) すみません。議員御指摘の場所を、ちょっとまた口頭のやり取りで場所の特定がまたずれてしまうと、ちょっと答弁がずれてしまうと思いますので、正確性を持ってしっかりと調べさせた上で、その上でまた、個人情報に関するとこもございますので、その上でしっかりと説明させていただきたく思います。
以上でございます。(「了解」と呼ぶ者あり)
217 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
218 ◯17番(奥野倫子君) 医療施設、医療法人は二つですよね。付け保留地で取得したということであれば、2か所ともそうなんですかね。付け保留地で国道沿いに、一等地に誘致をしたというところは2か所なんですか。
219 ◯議長(
窪田知子君) まちづくり部長。
220 ◯まちづくり部長(宮田 守君) すみません。そこもちょっと正確な情報を持って説明したく思いますので、さきの答弁と同様でございます。
以上でございます。
221 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
222 ◯17番(奥野倫子君) かなり微妙な問題で聞きたいこといっぱい書いてきましたが、この場でやり取りするよりは、やはりきちんとした場を持ってやらせていただきたいと思います。
理解できましたので質問はこれ以上いたしませんが、やはりですね、この請願に書いてあるように、この請願自体はもう違法だって、こじつけない限りは、
市が問題にしてくれないという思いがあって、多少ちょっと法と外れていたり、解釈がちょっとピントがずれていたりということあるかもしれませんが、やはり何でこういう状況になったのかといえば、手法の問題、審議会を途中から協議会に変えてブラックボックスにして、そん中で同意をさせて進めていったということなんですよね。
そこに対しても、やっぱりもう改めたとは言ってますけれども、まさしくね、河内問題、川辺堀之内で河内さんがやったことと全く同じだったということを指摘して、質問終わりたいと思います。
223 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
224 ◯議長(
窪田知子君) なければ、これをもって本2件の質疑を終結いたします。
請願第3-3号について御意見があれば承ります。近澤美樹議員。
225 ◯8番(近澤美樹君) 請願3-3号について、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業の保留地処分に関する規則を削除することを求める請願について、日本共産党日野市議団を代表して、採択の立場で意見を申し上げます。
本請願は、保留地の処分をめぐる事実誤認の部分がありますが、集合換地などにより確保された土地をめぐる問題と通じる重大な問題提起がされていると考えます。
その主旨を踏まえて採択を主張するものです。
以上です。
226 ◯議長(
窪田知子君)
白井菜穂子議員。
227 ◯4番(
白井菜穂子君) 請願3-3号に対しまして、不採択の立場で意見を申し述べさせていただきます。
この請願3-3号はですね、請願事項が2点ございます。1点目につきましては、規則を速やかに削除というものなんですが、この規則というのは保留地処分に当たり欠かせないものであることから、削除はできないと考えております。
請願事項二つ目においては、集合換地内に保留地が存在するという前提でのお話なんですけれども、保留地は存在しないということで、既に仮換地への変更がなされているその手続に違法性はないとの説明があり、採択はできないものと考えます。
しかしながら、この請願者は頻繁にこの担当課に通われているというふうにお聞きしています。それでありながら、こういう根本的な部分がちょっと伝わっていないで、こういう請願という形で出されたということに関しましては、ぜひいらっしゃったときに、伝わる分かりやすい説明をしていただけたらなということを申し添えまして、以上意見といたします。
228 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
229 ◯17番(奥野倫子君) 平山台地区の区画整理は17年、神明上地区の区画整理も9年で完了しています。ところが、豊田南区画整理事業に関しては既に36年が経過していますが、事業年度の完了予定さえ立っていません。その豊田南区画整理地域にお住まいの請願者は、30年以上にわたり日野
市の区画整理事業を疑問の目で見詰め続けてこられました。そして、事業を完結できるだけの保留地がもはや残されていないのではないか。あとはもう税金をつぎ込んで完了するしかないのではないかというぐらいまでの御不安を持っておられるわけです。なので、先ほどそういう質問をさせていただきました。
豊田南区画整理事業においては、病院が2か所、特養ホームが1か所、計3か所の創設換地に関しては大々的な集合換地が行われ、広大な宅地が造成されました。
しかし、区画整理法96条の第2項を度外視して、いずれも不換地ということですからノー減歩ということになり、その莫大な保留地処分金からは区画整理事業のために使われる資金は1円も発生していないことになります。区画整理地内の住民から誘致の要請があったわけでもない施設に対して、市民の税金を使って宅地造成した土地が、中間マージンを取られることなく安価で売買されたという現実は、税金によって造られた宅地のおかげで、地主と施設だけがいい思いをしたという地元の皆さんの不公平感を招いて、いまだに地元にわだかまっているわけです。
そして、この集合換地は、95条1項違反ではないかという、これは特別会計での議論でしたけれども、その指摘に対しても、先ほどの答弁では、違法ではありませんという理由にしましてはですね、もうかなり無理があります。でも、これはもう時効ですから、これをもって刑事的な問題に発展するとかいうことはもうありませんけれども、しかし、もう日野
市も、この問題は本当にもう過去のね、清算すべき事実だと認めているわけですから、本当に何が間違ってたのかというのは、きちんと示していただきたいと思いますね。
公共施設を呼べば大丈夫なんだという95条にこじつけて誘致した場合にですね、もうそれは当然違法と言えますし、先ほどの答弁にしても、後づけで理屈づけしたとしか思えない、本当に苦しい内容と言えます。
しかし、この問題をもってですね、大坪市長に責任をなすりつける気は私はありません。
ただし、この事例に代表されるように、議事録も取らない裏側で、いいかげんな説明をされて了解させられた関係者が、知らない間に共犯者にさせられてしまう。議事録も残さないわけですから、何に了解されたかも証明できない。そうやり方でやってきたということが、もう既にこの3施設はおかしいということを物語ってるわけですよ。
河内問題のうみを出し切るという大坪市長の言葉にうそがないのであれば、過去の全てに対して襟を正す義務があることを自覚しなければならないと考えます。
日野
市は、こうした過去の暗闇について言い逃れすることなく、これまで日野
市が行ってきた区画整理の手法については、不透明であり御理解いただけないものであったということをきちんと認め、この請願者に対して請願内容どおり丁寧に説明してさしあげることを求めます。
よって、本請願は採択すべきものと判断いたします。
以上。
230 ◯議長(
窪田知子君) 峯岸弘行議員。
231 ◯11番(峯岸弘行君) 請願3-3の日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業の保留地処分に関する規則を削除することを求める請願に対し、不採択の立場で意見を申し上げます。
都市計画事業豊田南土地区画整理事業の保留地処分に関する規則については、保留地処分に必要な事項を定めたものであり、これを削除すると処分の正当性がなくなるということ。2については、請願では特養老人ホーム建設用地内に保留地がありとされていますが、現在、当該地には保留地は存在せず、私有地であるということで、今回の請願者の主張は事実誤認があり、請願自体が成立しません。
以上、この請願に対し不採択の意見とさせていただきます。
232 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
233 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。本件に対する
委員長報告は不採択であります。よって原案について採決いたします。
本件を採択することに賛成の処分の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
234 ◯議長(
窪田知子君) 挙手少数であります。よって、請願第3-3号の件は不採択と決しました。
次に、請願第3-4号について御意見があれば承ります。
235 ◯議長(
窪田知子君) 近澤美樹議員。
236 ◯8番(近澤美樹君) 請願3-4号、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業施行規程を定める条例第18条第5項を削除することを求める請願について、採択の立場で意見を申し上げます。
条例18条で定めている審議会の運営については、地権者などの意見を反映させる機関としての独立性を担保、確保することにあると思いますので、そうした観点から18条全体を見直すということが望ましい、必要であるという立場で採択とさせていただきます。
237 ◯議長(
窪田知子君)
白井菜穂子議員。
238 ◯4番(
白井菜穂子君) 請願3-4号に対し、不採択の立場で意見を申し述べさせていただきます。
この請願は二つ請願事項がありまして、1点目が18条の5項の削除ということなんですが、これは、以前も環境まちづくり委員会で同様の請願がありまして、そのときも審議があったんですが、違法ではないという判決が、既に過去も裁判所の判決もあります。また、この条項があることにより活用できているという側面もありますので、これに関しては、この条項があることそのものが問題というわけではなく、審議会の在り方に問題があったということで、それに関しては
市も認めるところです。
この点は厳しく指摘をさせていただき、今後の実務の適正の確保を強く要望したいと思います。
請願事項二つ目においては、これは実務例集を隠し続けていたということなんですけれども、過去において請願者が開示を求めたのに拒否をしたというようなことはなかったということで、隠していたということには当たらないとして、以上をもって不採択の意見とさせていただきます。
ただしですね、ごめんなさい、こういった市民の方から様々な疑念が生じないような運営というのが、本当に必要だと思っております。さらなる情報公開で事業の透明性を高め、説明責任を果たせるよう事業を進めてほしいということを、最後に申し添えたいと思います。
以上です。
239 ◯議長(
窪田知子君) 奥野倫子議員。
240 ◯17番(奥野倫子君) この世には、100%正しい人間も100%悪い人間も存在しません。元副市長につきましても、その成し遂げた結果によって恩恵を受けた市民がおられます。その点は考慮すべきだろうと思います。しかし結果はともあれ、その手法には明らかな間違いがありました。
請願者の大場さんは、まさしくその河内スタイルの区画整理と30年以上にわたって戦ってこられた方です。86歳でいらっしゃいますが、昨日も雨の中、自転車をこいで私の家まで資料を届けてくださいました。こうしたことが何度あったことでしょうか。市民から信頼される区画整理にしていきたいという日野
市への愛、市民への愛には敬意を表すばかりです。
そして、河内さんが川辺堀之内区画整理事務所の理事長相談役をしているということを、私と有賀市議に知らせてくださったのも、この大場さんです。そこから私たちの追及が始まったわけです。逮捕、起訴につなげられたのは、ひとえに請願者の大場さんのおかげだったと思います。
30年間、日野
市からクレーマー扱いされた大場さんですが、違法性を指摘しないことには日野
市は態度を改めてくれない、こういう思いを強く持たれた結果、請願3-3、3-4には無理やりこじつけた感が否めないところもあります。しかし私は、プロフェッショナルではない市民に対して100%を求めることはありません。どんなにクレーマー扱いされてもめげずに調査や指摘を続けてこられた大場さんに敬意を表しまして、本請願には賛意を表明したいと思います。
以上。
241 ◯議長(
窪田知子君) 峯岸弘行議員。
242 ◯11番(峯岸弘行君) 請願3-4、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業施行規程を定める条例第18条第5項を削除することを求める請願について、不採択の立場で意見を申し上げます。
この請願については、既に令和元年12月議会で同様の請願が出されています。その際には、施行規程18条の2項と5項を削除すべきという主張でした。
今回は第5項、「市長は、法に定められた事項のほか、必要があると認める事項については審議会に諮問してその意見を求めることができる。」という条文を違法であり削除すべきと主張されています。
請願者の主張は、法に定められたこと以上のことをやってはいけないという趣旨の要望であると思いますが、審議会に意見を聞かなければならないケースはいろいろと出てくるわけです。例えば、過去には当該地に大きなマンションが建ったときに、その情報を皆さんにお伝えして御意見をお聞きするために審議会を開催したケースもあります。まさに、これは市長が必要と認めた場合に該当すると思われます。
さらに法に定められていないが、やっておいたほうが透明性や公平性が保てると思われるケースもあります。
したがって、この条文を削除する必要はないと考えます。
また請願の2については、
市からの答弁のとおり、当該資料について50年間隠し続けたという事実はないということであります。
以上のことから、この請願は不採択とすべきものと考えます。
243 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
244 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する
委員長報告は不採択であります。よって、原案について採決いたします。
本件を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
245 ◯議長(
窪田知子君) 挙手少数であります。よって、請願第3-4号の件は不採択と決しました。
これをもって環境まちづくり委員会関係の
審査報告を終わります。
お諮りいたします。議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
246 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって暫時休憩いたします
午後3時31分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後4時02分 再開
247 ◯議長(
窪田知子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより日程第31、特別委員会中間報告の件を議題といたします。
日野市議会改革等特別委員長より議会改革等に関する委員会の中間報告をしたい旨の申し出がありましたので、委員長の報告を求めます。
〔日野市議会改革等特別委員長 登壇〕
248 ◯日野市議会改革等特別委員長(奥住匡人君)
御報告させていただきます。初めに議会改革等特別委員会では、調査研究に入る前に委員長、副委員長の互選が行われ、委員長に私、奥住匡人、副委員長には、峯岸弘行委員が選出されました。
次に、調査検討事項として大きく4点、1、開かれた議会、2、災害時の議会、3、議会のIT化、4、6階フロアのセキュリティーを設定いたしました。
主な事項として、1点目の開かれた議会では、1、障害者差別解消推進条例への対応、2、政務活動費、3、インターネット中継。
2点目の災害時の議会では、1、災害時の議会の在り方、2、ウェブ会議、3、議会災害対策本部、4、危機管理。
3点目の議会のIT化では、1、ネットワーク整備、2、会議録、3、ペーパーレス。
4点目の6階フロアのセキュリティーでは、セキュリティーの強化を調査研究検討事項に掲げ、活発な議論を重ねてまいりました。
まず、1点目の開かれた議会の障害者差別解消推進条例への対応についてであります。
現在、市長の所信表明と行政報告、一般会計予算特別委員会
審査報告の意見の際に行われている同時手話通訳について、障害福祉課の御協力をいただき手話通訳者を導入しております。令和3年度は、必要となる経費を議会費の予算に計上いたしました。また、AIを活用することで会議中の発言をテロップに変換し、表示することはできないかという意見が出ましたので、今後検討していくことになりました。
次に、政務活動費についてであります。
政務活動費の収支に関わる関係書類は、現在閲覧請求を行うことにより、閲覧が可能となっていますが、
市ホームページなどでさらに積極的に公開することを目指すものです。
先進自治体である町田市議会への行政調査や議員研修を踏まえ、議論を重ね令和2年度分の収支報告書から政務活動費収支報告書を
市ホームページ及び市議会だよりに掲載する方向で議論がまとまりました。
また、政務活動費の運用例の見直しや収支報告書、関係書類の公開の在り方については、今後検討していくことになりました。
次に、インターネット中継についてです。
この項目は、常任委員会、予算、決算を含む特別委員会のインターネット中継を指し、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市民に傍聴を御遠慮いただく代替処置として、令和2年6月議会より当面の間実施するものとし、現在に至っているものであります。
中継を開始したことによる質疑の時間制の導入や全員協議会室のインターネット中継環境の整備などの意見が出ましたので、今後検討していくことになりました。
2点目の災害時の議会の在り方、議会災害対策本部、危機管理についてです。
この項目は、大規模災害発生時における議会用のマニュアルを作成いたしました。他自治体の事例を研究調査し、日野
市災害対策本部が設置された場合、速やかに日野市議会災害対策本部を設置することとし、議会からの情報、議員への情報は、議会災害対策本部を通して提供することで、情報の錯綜が発生しないよう考慮いたしました。
なお、マニュアルは、台風シーズンに考慮し、令和2年9月28日の第6回委員会にて作成が完了しております。
また、感染症対策など長時間に及ぶと予想される危機事象への対応は、今後検討していくことになりました。
次に、ウェブ会議についてです。
この項目は、災害時など緊急事態の際のウェブによる会議の導入を調査研究するもので、運用指針などについて、今後検討していくことになりました。
3点目の議会のIT化のネットワーク整備についてです。
この項目は、6階フロアWi-Fi環境の整備について調査研究するもので、費用対効果などの議論を重ねた結果、令和5年度のフロア改修に先立ち導入することとし、まず議員控室で利用可能な議員用無線Wi-Fi環境を整備するための無線アクセスポイントの設置に必要となる経費を、令和3年度に予算計上いたしました。
また、レーザープリンターの共同使用について意見が出ましたので、今後検討していくことになりました。
次に、会議録についてです。
この項目は、AIを活用した会議録の調整の可能性を調査研究するもので、今後検討していくことになりました。
次に、ペーパーレスについてです。
この項目は、タブレットを導入し資料を電子化することで、紙による印刷物の削減を図ることやデータベース化による管理について調査研究するもので、政務活動費と同様に、先進自治体である町田市議会への行政調査を実施した経験を生かし、今後検討していくことになりました。
最後に、4点目の6階フロアのセキュリティーの強化についてです。
この項目は、防犯カメラの設置などにより、6階フロアのセキュリティー強化について調査研究するもので、令和5年度のフロア改修計画を踏まえて、今後検討していくことになりました。
以上、議会改革等特別委員会の中間報告とさせていただきます。
249 ◯議長(
窪田知子君) これをもって日野市議会改革等特別委員会の中間報告を終わります。
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250 ◯議長(
窪田知子君) これより日程第32、
企画総務委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
企画総務委員長より、
企画総務委員会の所管する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申出があります。
お諮りいたします。委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
251 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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252 ◯議長(
窪田知子君) これより日程第33、民生文教委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
民生文教委員長より、民生文教委員会の所管する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申出があります。
お諮りいたします。委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
253 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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254 ◯議長(
窪田知子君) これより日程第34、環境まちづくり委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
環境まちづくり委員長より、環境まちづくり委員会の所管する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申出があります。
お諮りいたします。委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
255 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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256 ◯議長(
窪田知子君) これより日程第35、議会運営委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
議会運営委員長より、議会の効率的な運営等に関する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申出があります。
お諮りいたします。委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
257 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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258 ◯議長(
窪田知子君) これより日程第36、議員派遣の件を議題といたします。
お諮りいたします。地方自治法第100条第13項及び会議規則第166条の規定に基づき、閉会中において議員派遣を行う必要が生じた場合、その日時、場所、目的及び派遣議員名については議長に御一任をお願いいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
259 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、本件については議長一任と決しました。
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260 ◯議長(
窪田知子君) これより議案第40号、令和3年度日野
市一般会計補正予算(第1号)の件を議題といたします。
理事者から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 登壇〕
261 ◯市長(大坪冬彦君) 議案第40号、令和3年度日野
市一般会計補正予算(第1号)の提案理由を申し上げます。
補正額は、歳入歳出それぞれ23億8,844万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を714億4,844万2,000円とするものであります。
本補正は、令和3年度における国や東京都の財源を活用し、新型コロナウイルスワクチン接種の円滑な実施、市民生活や市内事業所への支援、新型コロナウイルス感染防止の取組など早急に対応が必要なものといたしました。
詳細につきましては、担当部長から説明いたしますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
262 ◯議長(
窪田知子君) 担当部長から詳細説明を求めます。企画部長。
263 ◯企画部長(岡田正和君) 議案第40号、令和3年度日野
市一般会計補正予算(第1号)につきまして御説明させていただきます。
第1条、歳入歳出予算の補正につきましては、第1表、歳入歳出予算補正によりますが、詳細は歳入歳出予算の事項別明細書で御説明させていただきます。
先に歳出予算について御説明いたします。
恐れ入ります、12ページ、13ページをお開きください。
説明欄、2新型コロナウイルスワクチン接種事業経費82万5,000円です。新型コロナウイルスワクチン接種において、集団接種会場の運営などで庁用車が必要となることから、当初、令和2年度で廃車及びリースの終了を予定していた車両を延長して活用し、ワクチン接種の円滑な体制整備を図ります。
恐れ入ります、次ページ、14ページ、15ページをお開きください。
説明欄最上段、13障害者仕事創出事業経費613万3,000円です。新型コロナウイルス感染症により受注減などの影響を受けた市内就労支援事業所等を支援するため、令和2年度に引き続き仕事メニューの増設を行い、障害者の雇用機会の創出などを図るものでございます。
従来からお願いしている委託内容に加え、新型コロナウイルス感染症対策として公共施設や公園、学校内遊具等の消毒や布マスクの作成などをお願いすることを想定しております。
次にその下、18在宅要介護者受入体制整備事業経費450万5,000円、また次の欄のやや下、15在宅要介護者受入体制整備事業経費272万6,000円は、令和2年度一般会計補正予算(第14号)で議決をいただいた内容と同様、東京都の補助金を活用し、在宅で介護している家族等が新型コロナウイルス感染症になった場合に、要介護者が緊急一時的に利用できる宿泊施設等の確保や支援員の配置など支援体制の整備を行うものです。
戻りまして、その上、4在宅高齢者支援事業経費、(4)フレイル予防周知啓発等事業経費120万3,000円です。令和2年9月から11月にかけて75歳以上介護保険の未申請者及び独居世帯の高齢者を対象に新型コロナウイルス感染症の影響調査を行いました。
その際、フレイルリスクを問う質問項目に対して、五つ以上チェックした方をフレイルリスク中度と位置づけ、その方々を対象に介護予防や自炊に役立つ情報、社会参加に関する情報等を複数回にわたり定期的にお送りすることで、フレイル対策に役立てていただくものでございます。
またあわせて、暮らしに役立つサービスの一覧表を送付するなど、必要な生活支援サービス等につなげていくことを想定しており、パンフレットの作成費や資料の送付に係る経費などを計上しております。
次に一つ飛ばしまして、16親の子育て力向上支援事業経費129万6,000円です。これは新型コロナウイルス感染症の影響で、親族などの支援が受けられず孤立しがちな産前産後の妊産婦への支援策として訪問支援員、いわゆるママサポが自宅に訪問して家事支援や育児の介助を行う妊産婦サポート事業について、最初の6時間を無料とし利用の促進を図るものでございます。
令和3年度中に母子手帳の交付を受けた、もしくは既に受けている妊婦及び1歳未満の児童を養育している保護者のうち、妊産婦サポート事業を利用する方を対象とする予定であり、産後における妊産婦へのさらなる支援を図ってまいります。
次にその下、3認証保育所経費から次ページ、16ページ、17ページの4民間保育園経費までは、公立保育所における新型コロナウイルス感染防止に係る備品等の購入や民間保育所が行う新型コロナウイルス感染防止対策への支援を行うものでございます。
恐れ入ります、18ページ、19ページをお開きください。
説明欄最上段のうちやや下、10在宅要介護者受入体制整備事業経費723万5,000円です。先ほど民生費で御説明した事業と同様、要介護者が緊急一時的に利用できる宿泊施設等の確保や支援員の配置などの支援体制の整備を行うものですが、ここでは、認知症等の方々を対象に一時入院先として、市内病院の病床を1床確保して対応するための経費となります。
その下、5PCR検査体制確保事業経費1,942万円は、令和2年度一般会計補正予算(第11号)で議決をいただいた内容と同様、東京都の補助金を活用し高齢者施設等の重症化するリスクの高い方々で形成される施設または接待を伴う飲食店に対し、積極的にPCR検査等を行うことで感染者の発生を把握し、早期の措置を講じることにより、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るものでございます。
その下、6新型コロナウイルスワクチン接種事業経費19億4,808万3,000円は、新型コロナウイルスワクチン接種に係る経費について、国の令和3年度予算を活用して実施する分を予算化するものとなります。
令和2年度一般会計補正予算(第14号)で議決をいただいた経費については、国の令和2年度予算を活用して、予診票の作成やコールセンターの設置、予防接種予約システムの構築などワクチン接種に向けた準備関連経費を中心に計上しておりましたが、本補正予算においては、個別接種、集団接種の実施やワクチンの配送などワクチン接種の実務に必要となる経費などを中心に計上しております。
恐れ入ります、次ページ、20ページ、21ページをお開きください。
説明欄中段、2母子保健事業経費、(5)乳幼児健診事業経費77万8,000円です。新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減った方、離職された方、内定を取り消された方などを対象に、有償ボランティアとして乳幼児健康診査のお手伝いをいただくことで、雇用支援とともに乳幼児健診における感染防止対策を行うものです。
乳幼児健診における会場整理や受付などの補助業務として、来所者の案内や体温測定、体調確認、消毒の声かけ、カルテ運びなどの業務をお願いすることを想定しております。
次にその下、(6)出産・子育て応援事業経費100万1,000円です。コロナ禍において出産する家庭を後押しするため、令和3年1月1日から令和5年3月31日に出生したお子さんを持つ世帯を対象に、10万円のギフトカードを配布する事業を行います。
本補正予算案では、東京都からの委託を受け日野
市が対象者の抽出やギフトカードの配布に係るID及びパスワード入り封筒の郵送などを行うための経費について、予算化するものです。
恐れ入ります。お戻りいただきまして、18ページ、19ページをお開きください。
説明欄最上段、1職員人件費121万8,000円は、出産・子育て応援事業の実施のために必要となる
会計年度任用職員を雇用するための経費となります。
恐れ入ります。再度お戻りいただきまして、20ページ、21ページになります。
説明欄最下段、3母子保健衛生事業経費、(1)保健相談事業経費11万9,000円は、令和2年度一般会計補正予算(第19号)で議決をいただいた離乳食教室や乳幼児健診などで使用するために購入したオンライン相談用端末に係る令和3年度分の利用料を計上するものです。
恐れ入ります、次のページ、22ページ、23ページをお開きください。
説明欄、10新型コロナウイルス感染症対策事業経費3億6,200万円は、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けている市内飲食店、小規模商店等を対象に、令和2年度に引き続き経済支援を目的とするキャッシュレス決済サービスを活用したポイント還元キャンペーンを実施するものでございます。
還元率は前回同様30%、実施期間は2か月を想定しており、本年夏頃の実施をめどに、業者選定を含めて準備を行っていく予定でございます。
なお、東京都の令和3年度補正予算において、デジタル技術を活用したポイント還元等事業に対する新たな補助制度が示されているところでございますが、現時点では補助制度の詳細が未定であるため、必要に応じて今後の補正予算での財源補正を想定しており、本補正予算においては全額一般財源での計上とさせていただいております。
恐れ入ります、次のページ、24ページ、25ページをお開きください。
説明欄最上段、1市立幼稚園保健経費及びその下、2私立幼稚園新型コロナウイルス感染症対策事業経費は、公立幼稚園における新型コロナウイルス感染防止に係る物品等の購入や私立幼稚園が行う新型コロナウイルス感染防止対策への支援を行うものでございます。
次に、歳入について御説明いたします。
恐れ入りますが、戻りまして、6ページ、7ページになります。
説明欄最上段、新型コロナウイルスワクチン接種対策費6億6,904万5,000円は、衛生費の歳出予算で計上したワクチン接種に要する経費に対する国の負担金となります。
次にその下、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金2,630万4,000円は、国の第3次補正予算により追加交付を受けました同交付金について、その一部が令和3年度の事業にも活用が可能となったことから、本補正の財源として活用するものでございます。
次にその下、保育環境改善等事業1,270万円は、民生費の歳出予算で計上した公立及び民間保育所が行う新型コロナウイルス感染防止対策の財源とするもので、補助率は2分の1でございます。
次にその下、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業13億414万7,000円は、個別接種や集団接種の実施、またワクチンの配送など、ワクチン接種に係る経費を対象とするものでございます。
恐れ入りますが、次ページ、8ページ、9ページをお開き願います。
説明欄最上段、在宅要介護者の受入体制整備事業(障害分)450万5,000円及びその下、在宅要介護者の受入体制整備事業(高齢分)996万1,000円は、民生費及び衛生費の歳出予算で計上した在宅要介護者受入体制整備事業経費の財源とするもので、補助率は10分の10でございます。
その下、PCR検査等に要する経費補助事業1,942万円は、衛生費の歳出予算で計上したPCR検査体制確保事業経費の財源とするもので、補助率は10分の10でございます。
その下、私立幼稚園新型コロナウイルス感染症対策事業費250万円及び公立幼稚園新型コロナウイルス感染症対策事業費75万円は、教育費の歳出予算で計上した公立及び私立幼稚園が行う新型コロナウイルス感染防止対策の財源とするもので、補助率は2分の1でございます。
その下、出産応援事業221万9,000円は衛生費の歳出予算で計上した10万円のギフトカードを配布する出産・子育て応援事業の財源とするもので、補助率は10分の10でございます。
恐れ入りますが、次ページ、10ページ、11ページをお開き願います。
説明欄、財政調整基金繰入金3億3,689万1,000円の増額は、本補正予算において不足する財源を補填するため、計上するものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
264 ◯議長(
窪田知子君) これより質疑に入ります。森沢美和子議員。
265 ◯3番(森沢美和子君) 質問は一つです。
21ページです。母子保健事業経費について、乳幼児健診事業経費のところをお聞きしたいと思います。こちらですけれども、新型コロナウイルスの影響で収入減や離職、内定取消しをされた方が対象ということでしたが、その人材開拓はどこに声をかけるのでしょうか、教えてください。
266 ◯議長(
窪田知子君) 答弁を求めます。子ども部長。
267 ◯子ども部長(中田秀幸君) こちらのお手伝いをいただく方なんですけれども、児童扶養手当の特別給付金を実施した際にアンケート調査からですね、出てきた結果というところを踏まえて、現金給付に加えまして雇用対策の必要性も浮き彫りになりました。令和2年度につきましては、子育て施設への感染防止対策に従事していただく、消毒ですとか、そういう作業に従事していただく方を募集をいたしました。14人募集をして10人ほど各子育て施設に派遣をした方がいらっしゃいます。その方にですね、引き続きということで、今回はその中から希望者を募りまして、また公募も広報のほうで周知をさせていただいたところなんですけれども、ごめんなさい、それは昨年の話です。
今回は、その10人派遣した方の中から希望者を募りまして、引き続き乳幼児健診等における感染防止対策事業に御協力いただきたいということでお願いした次第でございます。
以上です。
268 ◯議長(
窪田知子君) 森沢美和子議員。
269 ◯3番(森沢美和子君) 今の答弁によりますと、もともと声をかけていた人をお願いするということで、この事業に関して新規採用するという意味ではないということで理解してよろしいでしょうか。
270 ◯議長(
窪田知子君) 子ども部長。
271 ◯子ども部長(中田秀幸君) そのとおりでございます。
272 ◯議長(
窪田知子君) 森沢美和子議員。
273 ◯3番(森沢美和子君) コロナになる以前からですね、こういった乳健のお手伝いをする方というのは有償ボランティアであったと思うんですけれども、それとはまた別枠なのかということを確認させていただいていいですか。
274 ◯議長(
窪田知子君) 子ども部長。
275 ◯子ども部長(中田秀幸君) 今回募集をさせていただきますのは、その枠とは別ということで引き続きお願いをする方ということになります。
276 ◯議長(
窪田知子君) 森沢美和子議員。
277 ◯3番(森沢美和子君) ありがとうございます。
最後に確認させていただきたいんですが、ボランティア謝金、謝礼金ですけれども、1回幾らなのかということと、月9回程度を想定ということを事前に伺っているんですけれども、継続的に同じ方がそのボランティアを行うということでしょうか。
278 ◯議長(
窪田知子君) 子ども部長。
279 ◯子ども部長(中田秀幸君) 謝礼につきましては交通費見合いというものを含めまして1時間1,200円程度を予定してございます。基本的には、継続して同じ方にお願いするというふうに想定しております。
280 ◯議長(
窪田知子君) 森沢美和子議員。
281 ◯3番(森沢美和子君) ありがとうございます。
有償ボランティアであれ雇用創設という意味では、大変、今こうやって困難を抱えている方たちの雇用の支援になるということは大変いいと思います。具体的な内容もよく分かりました。
ありがとうございました。
282 ◯議長(
窪田知子君) 島谷広則議員。
283 ◯5番(島谷広則君) 私からはですね、ページ23ページ、新型コロナウイルス感染症対策のキャッシュレス決済についてですね、質問をさせていただきたいと思います。
まず、この2回目の事業ということで、事業者側からもまた市民からも待ちに待ったというか本当待望されてることをですね、早期に御判断いただいた市長、各市の担当者にはですね、改めて敬意を表したいと思いますけども、その中で、やはり1回目の事業、相当成功といってもいいぐらいの効果があったと思います。
それに至るまでには、日野
市がやってきた魅力ある個店づくりだったり、そういった感染症対策に対する支援を行って、それに対して産業振興課の職員、関連職員が1店舗ずつ回って、そういったことに対する理解、そして感染症対策一緒に乗り越えましょうという思いのそういった職員さんの汗があって、そういった効果が出てきた。
という中で2回目ということになったときに、私も1回目見させていただいて、市民と事業者、この消費のやり取りを需要と供給っていうんですかね、そういったところでメリット、お互いのメリットがある事業だったなとは思うんですけども、そこに日野
市も入ったこの三位一体でメリットがもうちょっと出せないかなというところは、ちょっと気になって見させてもいただいてましたので、そういった視点でですね、改めて4項目について伺っていきたいと思います。
1項目めがですね、まずは1回目、この12月、1月ですね、事業の整理をまずは、産業振興課といいますか、日野
市としてどのように総括してるかということで、ちょっとインターネット中継を見てる方もいらっしゃいますので、改めて一般質問でほかの議員だったりとか、この経済効果だったり金額等出ましたけども、ここでその2か月間で生み出した経済効果の金額について伺いたいのと、あとその当時、新型コロナウイルスの感染症、全国的にも感染者増えてってた時期だと思うんですよね、お正月にかけて。
その中で、日野
市も12月、1月とやった中では、日野市内の感染者としては、そこまで消費喚起事業やりながら感染者数がどんどんどんどん増えてったっていうふうにも見受けられなかったんですけども、そういったところでの感染症対策と、この事業の、そういったところの分析といいますか、そういったところの見解について伺いたいです。
あと、この2か月間で最終日結構駆け込みで増えたというのも私自身も見させていただきましたし、あとは日野市民だけでなく、日野市外から結構訪れてたとか、そういった分析だったりもいろいろできると思ってます。
あとは、飲食店、サービス業、結構幅広い業界で利用されたと思うんですけども、そういったところで、この効果っていうのが飲食店だけではなく、どういうところに何ですかね、ペイペイが使われたとか、そういった差についても聞きたい。
あとは、商品券事業ではなかなか恩恵を受けられる方というのが少なかったところが、このペイペイ事業では広がったとか、そういったところでのこの2か月間の分析、総括についてですね、伺いたいと思います。
お願いします。
284 ◯議長(
窪田知子君) 産業スポーツ部長。
285 ◯産業スポーツ部長(田村 満君) まず、何点か質問いただきましたので、すみません抜けてたらちょっと申し訳……。
まず、昨年の12月、それから今年の1月にかけて2か月間、ペイペイによる非接触型の消費喚起策として、初めてチャレンジをさせていただきました。
12月の1か月間で約2億880万円、1月はさらに増えて2億6,040万円が決済をされております。これ2か月間で4億6,920万円の決済ということになります。
この決済額につきまして我々も分析をいたしまして、キャンペーンの実施直前の11月ですね、これが実はペイペイの決済は市中では2,000万円余だったんですって、そうするとこの12月の今の額でいくと、12月はその9倍、1月は11倍の額が市中で決済をされたということです。
通常、日頃一月とか二月でどのぐらい市中に落ちてるかというのは、なかなか私ども把握はし切れてないんですが、それにしても全員が現金からキャッシュレス決済移ったわけでもないので、この数字というのは相当インパクトはあるかなとは思ってます。
また、ペイペイの会社のほうにも伺ったところ、人口規模がこのぐらいの人口規模で、この決済額というのは、ちょっともう少し桁が違うというような言い方もされております。
私どもがもっと注目したのは、実はキャンペーン終了後なんですね。キャンペーン終了後のじゃあ2月ですね、今年の2月はどうなんだろうと。もう一遍にまた元に戻っちゃうのかなという思いはあったんですけども、それでも約4,400万円がやっぱり決済はされてるということで、通常の7割増ぐらいなんですね、それが3月まで。今も多少は続いているということですので、終わってもまあ2か月なりそのぐらいまで影響を及ぼしてる、いい効果として影響及ぼしているかなあと思っております。
そして、この事業を実施するに当たっては、やはり先ほど申しましたように、どんどん感染者が増えていく、しかもお店に人が来ないという時期から準備をしました。それでなぜ準備をしたかというと、まずは、まずは市中に、お店に、個店にお金が回るように資金調達を、融資あっせんをしました。
その後に、事業を継続させるために家賃支援を行いました。さらに今度、ペイペイというものが決まってきた段階では、先ほどの個店が、テイクアウトですとか宅配だとかネット販売だとか、そしてお店のこういった感染防止策を講じられるような10分の10の支援を始めて、その三つの支援策で、ある程度安心してお店に行く、安心して何か注文を取れる、テイクアウトができるというような体制を整えて、この12月、1月に入っていったということですので、この辺が非常に効果も上がっていた。当然職員も現場のほうに赴きましたので、そういった相乗効果もあったのかなと思っております。
あと、2か月間の中で最終日が物すごくということです。このキャンペーンでは、12月の初旬の1週間の決済額は約4,400万円ぐらいだったんですけども、1月の最終週、キャンペーンの最終週は約118%増の9,700万円ということで、やはり最終日は非常に混雑をしたということで、一軒のお花屋さんから聞いたところは花が一本もなくなってしまったということで、そんなことあるのかなあと思ったんですけど、実際にそういうお話も聞いております。ですから、最終日というのは非常に、議員がおっしゃるようにかなり使われた方が多いのかなと思っております。
SNSとか口コミで、だんだんやっぱりうなぎ登りに上がっていきましたので、口コミでやっぱりお得感というものが知れ渡っていったのかなと思います。
それと近隣の消費の部分で、市外のお客さんもというお話でありました。キャンペーン前の11月ですね、昨年の11月は、市内それから市外のキャッシュレス決済の利用率はほぼ同率ぐらいだったんですけども、キャンペーンの期間中は、日野市外の方は実は39%で、率は下がりましたが、利用者数は300%増になっております。ですので、市内外問わず多くの方に利用されたということ。
それから業種別では、飲食業が全体の約37%、それから各種小売業が36%、理美容などのサービス業が24%ということで、やはり感染拡大の影響を大きく受けた業種に利用されたということになりました。
あと、商品券の比較ですね、最後。
比較については利用者側にとってこれまでの商品券はなかなか並んで買う、売るほうも人を出さなきゃいけないという部分と、ペイペイについてはですね、ダウンロードして入金を済ませば、使いたい人は誰でもいつでも、それから購入額の大小に問わず利用できるなど大幅に利便性も向上されました。また、キャンペーン期間中に何回も使われまして、市内のお店を新たに知ってもらうとかですね、そういった魅力ある個店を知ってもらう機会ができたと思っております。
一方、店舗側にとってもですね、自動入金ですね、いわゆる使ったキャッシュレス決済の金額は自動入金されるので、換金の手間が省けただけでなくて、このキャンペーン中は入金手数料も無料でございましたので、店舗側にも大きな利便性があったのかなと思っております。
特に高齢者については、私どもよりも予想以上に使っていただいたという認識がございます。ですから、今後も、デジタル難民も含めてですね、その辺のしっかり対策を取りながら、予定としては7月、8月を予定しておりますけども、そこに向かっていきたいなと思っております。
以上でございます。
286 ◯議長(
窪田知子君) 島谷広則議員。
287 ◯5番(島谷広則君) ありがとうございます。
大変メリットの大きいこと。あとはやはり、理美容だっていろんなサービス業全般が恩恵を受けてるということ、改めて理解できました。やはり2回目に向けて、またもっと成功させたいといいますか、そういった形でつないでいくときに、今の今回の事業の改めてのその反省点じゃないですけど、事業に参加したかったけどできなかった店舗だったり、そういったところにどのようにアプローチしていくかということも、今後大事になっていくと思います。
4、5、6、約3か月間の間でどこまでできるかというところもありますけども、例えばですけど、食券のラーメン屋さんとかそうなんですけど、ペイペイのそういった導入機器が間に合わなかったり、それはラーメン屋さん独自でいや我々はペイペイ大丈夫ですよといった店舗もあるかもしれませんけども、そういった機器導入に対するそういった商工会と連動した支援だったり、そういったことも今後3か月間必要になって、このペイペイの恩恵を受けられなかった店舗というのがどこまであったのかなっていうのは、引き続き調査が必要かなとも思ってます。
あとは、障害者団体さんだったり外国人、国際交流協会ですね、今回の日野
市のペイペイというのが日野市民、この我々の生活の中で見た形だけではなく、いろいろな生活の環境の中でどういう形で使われたかというところも整理をして、7月、8月、この夏ですかね、そういったところに迎えていただきたいと思うんですけども、そういったところの協議だったり課題の整理、準備状況等々何かあれば伺いたいと思います。
お願いします。
288 ◯議長(
窪田知子君) 産業スポーツ部長。
289 ◯産業スポーツ部長(田村 満君) 今回のキャンペーンの中では、議員おっしゃるとおりにですね、食券の販売による飲食店も多くて、高幡のあるラーメン屋さんは、店員さんがこのコードをですね、こうやって持ってきて一々やってるということで、手間がかかってるということもありました。
私どもとしては、このキャンペーンで全登録店でQRコードが掲載されたスタンドを無料で配布はいたしましたけども、食券を取り扱う店舗は、QRコードが掲載されたスタンドと食券用の機械を並行して使っておりますので、先ほど申した令和3年度も引き続いて実施をいたします新型コロナウイルスの感染症のお店の対策ですね、そういった補助金をまた新年度も継続してまいりますので、そういったところで御支援ができるのかなあと思っております。そういったところのお店については、そういうものを御紹介をしながらということになります。また、商工会にもそういった情報を流しながらということになります。
あと、障害者団体ですとか、外国人の方への周知でございます。多文化共生で、特に外国人の方、スマホの利用なんかはかなり慣れてらっしゃいますので、あとはその情報が知ってるかどうかの問題だと思いますので、私どもとしては、次回のキャンペーンまでに先ほどの障害者の方については障害福祉課や今度新しく新設されます平和と人権課のいわゆる多文化共生の担当などとも協議をしながらですね、この事業が幅広く伝わるように努力はしてまいりたいと思っております。
以上でございます。
290 ◯議長(
窪田知子君) 島谷広則議員。
291 ◯5番(島谷広則君) ありがとうございます。
今、デリバリーカー事業もやってるかと思いますけど、夏頃デリバリーカーで買おうとして、日野
市でペイペイやってるのにデリバリーカーではペイペイ使えないとか、そういうようなところがあったら非常にもったいないと思いますので、ぜひそういうところも、うまく連動していただきたいと思います。
最後、1点になります。
やはりこういった事業、日野
市として事業者を支える、財政基盤を維持するという意味でも非常に意義深いものでもありますし、スマートフォンの使い方、そういった高齢者にもこうなじんでいただくきっかけにしてもらうとか、そういった戦略もあると思います。そういった意味で、それ以外に日野
市としてこの事業に取り組んで生み出したい狙いだったり、目的というかその成果、そういったところをですね、少し最後お伺いしたいと思います。
お願いします。
292 ◯議長(
窪田知子君) 産業スポーツ部長。
293 ◯産業スポーツ部長(田村 満君) 非常にちょっと難しいあれなんですけども、まずはですね、先ほど申しましたデジタル弱者ですね、いわゆる私もそうだったですけども、きちんとスマホが使えて、そういったキャッシュレス決済ができるという、そういった教室というのを、実は前倒しでですね、1年間の事業ではありますけども、なるべく7月ぐらいまでには前倒しで、中央公民館それから高齢福祉課それから地域協働課ですね、そういったところで数多く実施をさせていただきながら、高齢者への対策も取っていきたいなと思っております。
それによっても、いわゆる市長申しましているとおりDX化ですね、そういった部分が逆に進んでいくのかなと思って、そういった相乗効果もできてくるのかなと思いますし、お店を知っていただく、今まで市外使っていた方、市内のお店へまた入ってきてくれるという部分が一番私どもとしては大きいので、その辺をもっと広めていきたいなあと思っております。
先ほど言ったように、使えない、まだ手を出していただいてない事業者にはどういうふうにうまくアプローチをしていくかという部分が大切ですし、幅広い事業者の方が少しでも、1円でも10円でも100円でも経営が上がるように支援はしてきたいと思ってます。
ちょっと答えになってなくて申し訳ないんですけど、すみません。
294 ◯議長(
窪田知子君) 島谷広則議員。
295 ◯5番(島谷広則君) ありがとうございました。
以上で終わります。
296 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
297 ◯議長(
窪田知子君) なければ、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議事の都合により、あらかじめ会議時間の延長をいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
298 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、会議時間の延長をすることに決しました。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
299 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、本件については委員会付託を省略することに決しました。
本件について御意見があれば承ります。森沢美和子議員。
300 ◯3番(森沢美和子君) この議案について、もちろん賛成の立場で意見を申し上げます。先ほどの質問の件の意見となります。
この雇用創生ということで、新型コロナウイルスの影響で収入減や離職、内定を取り消された方を対象にということで、趣旨説明のときにもおっしゃっていたので、今現在こういった事情を抱えた相談者がすごい多いという現状があります。
その中でどういう開拓をしてるのかなという質問に対して、もう既に決まっている方というお答えが非常に残念でした。この辺の連携をですね、
市としてせっかくこういった有償ボランティアという枠を設け、市民のために少しでも就労の支援ができないかということで考えているということなので、同じようにそういった困り事を抱えている相談者の方にマッチングできるような対策、今後も考えていただければと思います。
この補正予算案に対しては、賛成とさせていただきます。失礼いたしました。
301 ◯議長(
窪田知子君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
302 ◯議長(
窪田知子君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件は原案のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
303 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第40号の件は原案のとおり可決されました。
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304 ◯議長(
窪田知子君) これより議員提出議案第1号、
女性差別撤廃条約選択議定書の批准に向けた環境整備を求める意見書の件を議題といたします。
提案者から提案理由の説明を求めます。
白井菜穂子議員。
305 ◯4番(
白井菜穂子君) 議員提出議案第1号、
女性差別撤廃条約選択議定書の批准に向けた環境整備を求める意見書でございます。
案文はお手元に配付させていただいております。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
306 ◯議長(
窪田知子君) 質疑、意見を省略し、直ちに本件について採決いたします。
本件は原案のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
307 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議員提出議案第1号の件は原案のとおり可決されました。
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308 ◯議長(
窪田知子君) これより議員提出議案第2号、日野市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定の件を議題といたします。
提案者から提案理由の説明を求めます。奥住匡人議員。
309 ◯13番(奥住匡人君) 議員提出議案第2号、日野市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定についてでございます。
案文はお手元に配付させていただいたとおりでございますので、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
310 ◯議長(
窪田知子君) 質疑、意見を省略し、直ちに本件について採決いたします。
本件は原案のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
311 ◯議長(
窪田知子君) 御異議ないものと認めます。よって、議員提出議案第2号の件は原案のとおり可決されました。
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312 ◯議長(
窪田知子君) これより議事進行における報告をいたします。
去る2月26日の本定例会初日において、中野議員より議事進行発言がありました。内容は、2月26日の元副市長の逮捕についての奥野議員の発言の中で、平成31年第1回定例会最終日における市立病院臨時職員の
地方公務員法及び地方自治法違反の雇用調査に関する動議の際の中野議員の「・・・・・・・・・」と反対討論を述べて、百条委員会設置に反対したとの発言について、議事録の精査と削除を求めるものでした。これに対し、奥野議員からも議事進行発言があり、こちらからも事実の解明を求めるとのことでした。
議長をして会議録を精査いたしました結果、中野議員の平成31年第1回定例会最終日における市立病院臨時職員の
地方公務員法及び地方自治法違反の雇用調査に関する動議の際の発言には「・・・・・・・・・」という発言はありませんでした。
つきましては、2月26日の奥野議員の発言の「・・・・・・・・・」との発言を削除することといたします。
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313 ◯議長(
窪田知子君) 本日の日程は全て終わりました。
これをもって令和3年第1回日野市議会定例会を閉会いたします。
午後4時55分 閉会
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