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令和元年第4回定例会(第5日) 本文 開催日: 2019-12-06
令和元年第4回定例会(第5日) 名簿 開催日: 2019-12-06

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  1. 日野市議会 2019-12-06
    令和元年第4回定例会(第5日) 本文 開催日: 2019-12-06


    取得元: 日野市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午前10時03分 開議 ◯副議長(清水登志子君)  本日の会議を開きます。  ただいまの出席議員23名であります。  私、副議長が任を務めますので、特段の御協力をお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2 ◯副議長(清水登志子君)  これより日程第1、一般質問を行います。  一般質問16の1、改めるべき日野市の管理体制の通告質問者、有賀精一議員の質問を許します。     〔2番議員 登壇〕 3 ◯2番(有賀精一君)  おはようございます。  それでは、一般質問、「改めるべき日野市の管理体制、副題-元副市長問題で露見したずさんさ-」ということで一般質問を始めていきたいというふうに思います。  初めに、まず、憲法第15条についてですが、毎回朗読させていただいておりますけれども、第15条の2、すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。  それでは、質問をしていきたいというふうに思います。  元副市長問題ということで、当初12月中に報告を出すということでお話があったわけですが、残念ながら中間報告という場が持たれまして、ふたをあけたら報告ではなくて延期しますと。ちょっと余りにもいかがなものかと、その場では、まあここでおさめてということで、後は一般質問でやってくださいという話だったので、しっかりとやらせていただくというふうに思っております。  今回のこの一般質問で、私が訴えたいことは何かというとですね、元副市長、河内久男氏は誰からも管理されていなかった、好き放題やっていた。とんでもない。この中身について質問をしたいというふうに思っています。  それでは、まず最初に、院長相談役、河内久男氏、臨時職員だそうですが、彼の管理監督は誰が行っていたのですか。お願いします。 4 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。病院事務長。 5 ◯病院事務長(小塩 茂君)  院長相談役の管理監督についてでございます。  院長相談役という職は、雇用としては臨時的任用職員であるため、具体的には部長職である事務長の管理監督下ではありましたが、職務といたしましては院長サポート業務が中心であり、組織図上は院長直轄の役職であったため、職務の内容によっては事務長とともに院長による管理監督も行っておりました。  以上でございます。 6 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一委員
    7 ◯2番(有賀精一君)  形の上ではそうなっていたんでしょうか、実際はどうだったんでしょうか。そのことをちょっと問いたいというふうに思うんですね。管理監督ということで、それをですね、本当にそうなのという事実が幾つかあるわけです。  一つはですね、人事評価の制度がありまして、全職員を対象にしてその評価というのが行われまして、まず、トップは院長ですが、院長に対しては副市長がですね、この評価者になっているわけです、1次評価者。  その次が、これ問題なんですよ。院長の次は当然、副院長がいらっしゃいますね。ほかにも、いわゆるこの病院の中で全体を監督するという意味で非常にそういう意味で重責を与えられているポストが幾つもあります。この院長以下の副院長以下の何名か、このぐらいの数でしょうか。その人たちの1次評価者、これ、河内久雄氏が行っていたんですよ。あり得ますか。臨時職員ですよ、おかしな話じゃないですか、管理職といっても管理職以上ですよね、副院長とか、あるいは何とか部長とか、そういう人たちをね、河内さんが1次評価するんですよ。  何が問題なのかということですよね。こういうのが全部、全職員にまかれるんですよ。誰がこの病院を監督しているのか、誰が統括しているのか。これは院長もいるけど、事務方トップは河内さんじゃないのってみんな思いますよ。恐ろしい話ですよね。何年も何年も続けてこんなことやっていたんですよ。このことについてお伺いします。いかがでしょうか。 8 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 9 ◯病院事務長(小塩 茂君)  市立病院では、平成23年度より当時の第2次改革プランにおいて、職員が生き生きと働き続けられる職場環境の整備として、人材育成、職員評価の確立を位置づけ、試行的に職員評価を行ってまいりました。  その際は、医療職及び医療技術職にとっては全く経験のない人材育成、職員評価を定着させるために試行段階において、当時、経営専門監であった院長相談役の関与は必要な状況であり、1次評価者としての役割があったと考えられます。  その後、平成28年度の地方公務員法の改正により、正式運用となった時点で1次評価者より削除することが望ましかったと思われますが、結果として継続記載し誤解を招く結果となりました。  この件につきましては、平成30年第2回市議会において御指摘があり改善を図っております。  以上でございます。 10 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 11 ◯2番(有賀精一君)  今御指摘がありましたということで、私も言わせていただいた関係でですね、本当は30年のたしか予算委員会で、村田事務長、29年だったかな、聞いたときにですね、そんなことしてません何て言うから、とんでもないということで確認しますよと言ったら、後にですね、事務長がおかわりになって、事務長と課長が来まして、やっていましたという話になったんですけど。  問題はですね、病院専門監の時代にやっていたというならまだわかりますよ。それ終わって臨時職員になっても同じことやってんですよ。つまり、病院経営専門監と同じことをずっとやっていたんですよ。百歩譲ってですよ、考えるならば、病院経営専門監を議会に諮って延長し続ければよかったんですよ。それを何かですね、臨時職員なんてことでずっとやったわけですね。大問題だと思いますよ。  職場の人たちは、臨時職員なんて思っていませんよ。しかも、河内氏は何て言っていたか、院長代行と呼べと命令していたそうですよ。とんでもない話だと思います。  それでは、病院内の主要会議の議事録の出席簿の記載について質問したいというふうに思います。  通常、会議があるとですね、議事録を作成します。院長が出ている、副院長が出ている等々という形になって記載していくわけですね。通常恐らくどういう職場でもそうだと思うんですが、院長、副院長、それから何とかというふうにね、事務方、事務長、何とかと並ぶと思うんですよ。恐らくことし、河内氏がやめるまで、臨時職員である河内氏が事務方のトップにほとんど記載されていたんじゃないですか。この事実についてはいかがでしょうか。 12 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 13 ◯病院事務長(小塩 茂君)  議事録の出席者の記載についてございます。  院長相談役は、院長のサポートを行う立場であり院長直轄の職務であったこと。また、院長相談役以前の役職であった経営専門監の立場の際の記載位置にそのまま名前を据え置いたということが考えられますが、議事録における記載の順番につきましては特に定めがないため、議事録の記録員に委ねられております。  以上でございます。 14 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 15 ◯2番(有賀精一君)  説明になっていないでしょう。最初に来るんですよ、河内さんが、一臨時職員が、信じられない話ですよね。彼が院長代行と呼べと言っていたわけですから、現場の人たちは逆らえなかったと、そういう事情はわかりますよ。でも、いかに河内氏が一臨時職員ではなく、権勢を振るっていたということがよくわかる事実ではないかというふうに思います。これ自身も非常にひどい話だと思うんですが。  それでは次に、河内氏はですね、ことしの6月議会で、病院の臨時職員という立場にありながら、病院を中抜けして川辺堀之内土地区画整理組合の理事会にたび重なり出席をしていた、理事会はほとんど、全て皆勤賞なんですが。勤務中ですよ病院の、土曜日なんて仕事があったかないかわかりませんが、わざわざ土曜出勤して中抜けするんですね、悪質としか言いようがないんですけれども。  しかしですね、私は理事会を中抜けしていたというふうに思っていたんですが、私が甘かったですね。いや、そうじゃないよ、有賀さん、ちょくちょく平日も中抜けしていたんだよという情報がですね、私の耳にも飛び込んできました。そうでしょうね、病院で100時間残業していてですよ、区画整理組合から2,076万の報酬、どうやってもらうのかと。病院の個室の中から電話をかけて一生懸命指示していたのかなということも考えたんですが、そうじゃないんだよと、区画整理組合にかかわっている地権者の方やですね、病院の内部からもいろんな話が漏れ伝わってきたわけですよ。じゃあ、どうやって河内さん、中抜けしていたんですかねって。彼は一応、臨時職員のこの契約の記載を見ると、バスと電車で通勤をしているわけですね。どうしたんだ、区画整理組合の誰かが車で迎えに来たのか。それもあるがもっと簡単に考えると車で、彼が車を持っていれば車で行けるなということがですね、どうもそうではないかと見た人もいると車を。  しかもですね、病院の地下2階に医師専用の駐車場があるわけですけれども、よく何かこの辺をうろうろしていたという方がいまして、職員の情報もありまして、そうか、地下2階の駐車場に自分の車をとめておけば自分が車に乗って行ったり来たりできるんだなということがわかったわけであります。  そこで、データの開示を求めました。河内氏は、病院の駐車場に車をとめていたのでしょうか、管理記録はいかがだったでしょうか。 16 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 17 ◯病院事務長(小塩 茂君)  病院駐車場の管理についてですが、病院駐車場の職員契約につきましては、職員名や車両番号等を一覧表で管理しており、決められた駐車料金をいただいております。  院長相談役につきましては、平成31年3月までの契約を確認しております。  以上でございます。 18 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 19 ◯2番(有賀精一君)  やっぱり車があったんですね。しかも、これ給与天引きされていたみたいですよ、どうも。私、見せていただいたデータだと。  一臨時職員が、この場所にですね、医師しかとめてはいけないことになっている場所になぜ車を駐車できたんでしょうか、この問題について違法性がないんですか、おかしいんじゃないですか。 20 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 21 ◯病院事務長(小塩 茂君)  院長相談役の駐車場の件につきましては、いつからはちょっと不明でございますが、多分、非常勤の特別職の当時からの契約だと思います。それが継続したものと思われます。  以上でございます。 22 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 23 ◯2番(有賀精一君)  問題があるという認識なんでしょうか。そのことをお答えください。 24 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 25 ◯病院事務長(小塩 茂君)  契約はなされておりましたので、特に問題がないという認識でございます。  以上でございます。 26 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 27 ◯2番(有賀精一君)  そんなことないでしょう。臨時職員の契約書にそんなこと一切書いていないじゃないですか。天引きまでしているんですよ、給与で。問題ないなんてことないでしょう。それは、事務長、改めなきゃだめですよ、そんな答弁。  しかも、この車を使って、平素から午前中、午後、頻繁に彼は職場を中向けしていたのではないかという疑いが持たれているんですよ。とんでもない話じゃないですか。何を言っているんですか。  もう一度、再確認しますが、臨時職員の雇用形態の中にですね、この問題についての記載は一切ないんですよ。病院経営専門監も私は問題だと思いますよ、駐車場に駐車するってのは。で、もう病院経営専門監を一応やめてですね、臨時職員になったんですよ。当然、雇用のあり方も含めてですね、病院における当然でしょうそんなの。しかも給与天引きになってんですよ。おかしくないんですか、もう一度、再質問です。 28 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 29 ◯病院事務長(小塩 茂君)  給与からの天引きにつきましては、駐車場契約している者、全てそういうような取り扱いを行っておりますので、特に問題ないと考えております。  以上でございます。 30 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 31 ◯2番(有賀精一君)  ずさんきわまりないですね。こんなことが許されるのかと。  私はね、現場の職員さんが河内さんににらまれたらどんな気持ちになるかわかりますから、私、現場の職員さん、どうこう言いません。トップに立っていた河内氏のこの何というか倫理感のなさ、横暴さ、とんでもないですよ、こんなの。いいかげんにしてくださいって言いたいですね。今、私たちは市と裁判をやっていますんで、河内さんがいかにひどい職場の中で勤務をこなしていたか、こなしていたのかというか、いかにひどいサボりをしていたのかということが表に出るとですね、これは市の側にとっても、守らなきゃいけない河内さん、こんな頑張っていただいていましたというのが、ダメージを受けることがわかりますよ。でも、一つ一つ崩されているんですよ、事実は。(「かばうほうがダメージだよ」と呼ぶ者あり)そのとおり。  でですね、ちょこっと話をそらしますけどもね。河内さんはね、区画整理の組合、今でもね、車で出勤しているんですよ、多分。多分じゃないな。車も多摩ナンバーの車はありますからね。  一請負業者である河内氏が、組合の事務所に行っていますが、実態は河内さんが全て仕切っているんですよ。そんなん皆さん御存じのことでしょう。  今回も、市が資料を提出しろというふうに言ったら、拒否されているわけですね。恐らく、向こうも法的代理人、弁護士をつけているんだと思うんですが、一体誰のお金でこの弁護士を雇っているのかというのも気になるところですけど、河内さんが動かしているんですよ。  隠したいということは、やっぱり問題があるから隠すんですけど、これだけ市立病院の中でさまざまな不正を働き、ハラスメントの握り潰しも含めて行ってきた人物が、いまだに公法上の法人である、川辺堀之内土地区画整理組合に出勤をし、出勤というのはおかしいですね、請負業者なんで。そこにずっと詰めているんですけど。理事長相談役どころか、まさに理事長ですよね、実態は、全てやっちゃうから理事長職以上にいろんなことをやるわけですから。そういう立場で、今、この区画整理組合の中に君臨しているわけですね。これ問題でしょう、大問題だというふうに私、思いますよ。  今、一番、この川辺堀之内土地区画整理組合の地権者の皆さんが心配されているのは、この区画整理の事業がどうなってしまうんだということなんですね。本当にそのとおりだと思います、私も。区画整理事業は絶対成功させなきゃいけないと思います。どうしたらいいんでしょうかと、困ってらっしゃるんですよ。地権者の皆さんも恐らく困っていると思います。理事会の役員の皆さんも困っていると思います。でも、河内さんが出てきて、仕切っているわけですね。なかなかこうしてほしいなんて絶対言えないと思いますよね、お世話になっているっていう立場みたいですからね。評価についても、河内さんに頑張っていただきましたって評価を出しているんですね。河内さんが出している評価というふうに言ったほうが、私はいいのではないかと思っておりますけれども。  こういうのが長く続いていくと、これは社会的な信用を失いますよ、この組合の事業も、当然でしょう。しかもですよ、最近病院の職場から入った情報によれば、いまだに病院によく顔を出していると、河内さんが。何しに来てるかわかりませんが、医事課を中心にし、院長にも会っているかもしれませんよ、にらみをきかせているのかもしれませんよ。恥ずかしい話ですけど、反省なんか全くしてないんです、この人物は。私たちは民事上で争っていますけど、日野市は刑事告訴すべきじゃないですか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)  そもそもね、この勤務の中抜け実態、給料泥棒と言われている、給料泥棒どころかとんでもないですよ、こんなの。自分の立場を利用して、しかも臨時職員といって残業代までつけてですね、100時間残業やるわけですよ。普通、管理職は出ませんよ、残業代。河内さんの場合はですね、病院改革とか言いますけど、朝6時台に来て病院の前に立って、おはようございます。これも一つの確かに改革の手法かもしれません。こんなことやってね、3,600円以上の時給もらっているんですよ。これがいっぱい書いてあるんですよ。  そればかりじゃないですよ、産業まつり、焼きそば出していますね、市民の皆さんが一生懸命病院を応援しようということで、市立病院を応援する会が幾つもありますよ、その皆さんと焼きそば出して、それは結構です、やっていただくのは。その収益をね、皆さんと一緒に、病院の皆さん御苦労なさっているんで、本当にお疲れさまでございますということで、いろいろ慰労をされているようですが、そのことは私、否定しませんよ。  ところがですね、出張・残業命令簿を見るとですね、この焼きそば焼く時間も全部入っているんですよ、これ、残業代に。日曜出勤ですよ、あなた。時給4,000円を大きく超えているでしょう、こんな何時間もやって金もらってですね、これ管理されているんですか、本当に。びっくりしますよ。  それだけじゃありませんよ、皆さん。コニカミノルタは、本当、日野の企業の中でも名立たる企業でございます。お世話になっています、この会社にも。さくらまつりが4月の初めにありますね、皆さんも行かれたことあるんじゃないでしょうか。実は、さくらまつりも、コニカ訪問とか書いてありましてね、1回だけさくらまつりって記載がありましたけど、これも残業代なんですよ。こんなこといいんですか、本当に。  ほかにもね、いろいろ書いてあるところありますけどね、本当のことを書いてあるなんてね、みんなが信用しますか、こういうことをやっていて。こんなでたらめな勤務実態、しかもそれを平然と認めてしまって残業代まで払う。時給4,000円の残業代って何ですか。驚くべき事実がいっぱい出てきますよ。これね、何もね、難しい調査じゃないんですよ。市が持っている資料の中に記載されているんですよ。私がどうこう言う以前に、市は全部、先ほどの駐車場の問題もそうですし、中抜けの問題、全て含めて、知っているでしょう。第三者じゃないですよ、あなたたちが調べてしっかりと処分したらいいんです。  そういうふうに考えるとですね、次、時間がたちましたが、このような状況、もう一つ最後にお聞きしたい。これ、ひどいことなんで。  タイムカードの打刻の問題についてお伺いしたいというふうに思います。  河内氏の打刻に問題はなかったんでしょうか。お願いします。 32 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 33 ◯病院事務長(小塩 茂君)  タイムカードの打刻についてでございます。  職員の採用時に、タイムカードの打刻方法等については説明を行っておりますが、タイムカード機器の特性により、同日の出退勤の打刻箇所は、出勤、退勤等の打刻箇所を手動で操作するため、打刻場所がずれてしまう等が起こり得る状況がございます。そのため、一般的には毎月のタイムカードの打刻の状況を確認し、打ち忘れや重ね打ち等により出退勤の時間の把握が困難な場合は個別に確認指導を行っております。  院長相談役については、打刻位置のずれはございましたが、基本的に日々の出退勤の時刻は把握できておりましたので、印字が読めない等場合以外は、特別な指導は行っておりませんでした。  以上でございます。 34 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 35 ◯2番(有賀精一君)  問題はなかったんですか。再質問です。 36 ◯副議長(清水登志子君)  病院事務長。 37 ◯病院事務長(小塩 茂君)  基本的には、日々の出退勤の時刻の把握はできておりましたので、特に問題はございませんでした。  以上でございます。 38 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 39 ◯2番(有賀精一君)  確認します。とんでもないことを言ったんですよ、今、皆さん。普通、タイムカードというのは、出退時にちゃんと打ちますね。どこに押すとみんな指導を受けますよ。  病院の職員さんに聞いてみたらいいじゃないですか。河内さんみたいな人がいなかったと、私、言いませんけど、普通ちゃんと出勤したらここに押してください。退勤するときはここに押してください。残業するときはこうしてください。ちゃんと決まったところに打つんですよ。  アマノという会社のタイムカードですが、アマノさんに失礼ですよ。とんでもないじゃないですか。こういうね、今の事務長の発言、重大、わかればいいんだ。じゃあ皆さんね、もう好き勝手、自分の好きなように打刻したらどうなるんですか。河内さんはね、出張したときの退出もいつも打っているんですよ。恐らく注意するのも怖かったというのは、私、わかりますよ、職員が。河内さん、これ、こっちに打っていただけないですかって、何を言われるかわからないし、自分の身もね、どういう扱いを受けるかわからないから、その怖さは当然ありますから。職員の皆さん、大変だったかもしんないけど、そういうことが平然と行われたんですよ。そんなの一言注意すりゃいいことですよ。  しっかりした会社であれば、社長が、社長は今、ないですね。今、タイムカードを使っているところはないし、通常、管理職というのは、タイムカードはないんですね。だから、普通はですね、中小企業の場合はまたいろいろあるかもしれませんが、ちゃんと総務が指導して、打つんですよ。臨時職員なんでしょう。問題ないんですか、本当に。大問題でしょう。これが日野市の実態ですよ。いいかげんにしなさいよという話ですよ。わからないでしょう、でもそんなところに打たれたらさ。河内さんの場合、ここに打つ癖があります。誰かはここに打つ癖がありますねと総務が一々そんなことをおもんぱからなきゃいけないような管理をしますか、普通、とんでもないです、本当に。  このようなことが病院の中で繰り返されていたんですよ。誰も実は河内さんを管理してないし、管理できないし、管理しようものなら何を言われるかわからない。これが、市立病院における河内久男氏の実態であったと私は思います。  ではですね、このような違反行為、好き勝手に本当にやっていたわけですが、まさに詐欺行為ですよね。働いてもいないのに残業代請求したり、中抜けして、これ職務専念義務違反ですよ、公務員としての。ここまでひどいことをした人物が、先ほども言いましたが、公法上の法人である川辺堀之内土地区画整理組合の個人請負という形で仕事をしているんですね。でも、実際違いますよ。彼が全部仕切っているんです。しかも、日野市が資料提出を求めたら拒否をしたと。  区画整理上も、こういう方にかかわっていただくのはよくないから、市が説得をしておやめいただく、あるいはやめないんであれば、先ほど言ったように刑事告訴するなりなんなりして退かせないと私は問題だと思うんですが、いかがでしょう。 40 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 41 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  川辺堀之内土地区画整理組合で、元副市長が従事していることについてでございます。  まず、6月10日の市議会決議後の市としての対応についてでございます。  6月14日、市は組合に対して資料提供を文書にて依頼し、提出期限である7月12日に組合から文書による回答を受け、その後、組合及び元副市長に対して2回のヒアリングを実施したところであります。  それらの結果を兼業による二重報酬受け取り等に関する実態調査のための第三者実態調査委員会に報告をしたところ、第三者委員会からはさらなる資料提供を求められ、これを受け、市として組合に対して、10月から11月の間に3回にわたり、文書にて資料提供依頼したところであります。  これに対して、組合からは1回のみ総会資料などの一部資料の提供があったものの、残りの2回は個人情報を理由に資料提供ができないとの回答があったところであります。  このような状況下、さきの12月2日には、市の要請に対して、組合として資料提供に応じる準備中であるとの連絡が入ったため、現時点では組合のこの対応を注視しているところであります。  次に、市としての見解ということでございます。  組合と元副市長の主張を市として取りまとめたものを第三者委員会に報告した上で、一定の見解を示していただくものとして進めてまいりましたが、第三者委員会に事実認定をしていただくために必要な資料が現時点では組合の資料提供の拒否があったことにより、十分に入手できていないことから、第三者委員会の作業におくれが生じているところであります。  現時点で、第三者委員会からは、全てのヒアリングや調査の終わっていない現段階では、発言を控えさせていただきたいとのコメントをいただいているところであります。  今後、市は、さきの市長の御発言のとおり、市議会からの決議に基づき徹底的に実体解明を進め、その作業が完了した暁には、調査の結果が明らかになった事実等について速やかに、遅くとも令和2年第1回定例会の前には、市議会の皆様へ報告をさせていただく所存であります。  また、第三者委員会の調査事項に属さない土地区画整理組合の会計の状況を含む業務運営全般についても、実体解明のために全力を挙げて調査活動を継続しているところであります。  このような中で、法令違反行為の事実認定がなされていない現時点においては、市が何らかの事実認定や法的手段を明らかにするということは、大変難しいということは、ぜひ御理解いただきたいと思います。  しかしながら、第三者委員会の見解をもとにした市としての最終判断において、違法性があれば当然のこと法的処分を検討してまいります。  以上でございます。 42 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 43 ◯2番(有賀精一君)  一つの市の立場なんでしょうけど、河内さんに完璧になめられていると私は思っていますね。
     これ、説明しなかったので説明しておきますが、河内さんが車をとめていた病院の地下2階の駐車場の写真でございます。ここに車をとめていたんですね。今、このポストがこうなっているんで。わかりませんよ、でも、今、病院に来てますからね。こんなところに車をとめていたら、また大問題になりますが。  私は、防犯カメラといいますかね、それもちゃんとチェックして河内さんがどうこうというのも調べたほうがいいんじゃないかというふうに思っていたんですが、それについては、今回は余り深追いはしないことにしておきますけど、余りにもひどい。  私が、去年の12月議会で河内氏の病院の職場におけるハラスメントの握り潰し、それからとんでもない行為、さまざまここで明らかにさせていただきましたけども、その時点で処分に値しますから、私は処分しなさいって言ったんですよ、この場で。それがだらだらして、今、資料すら出さないって、今度は区画整理の組合にこもっちゃって、籠城しているわけですよ。いかがなものかと思いますよ。後手後手に回っているために、こんなことになっているんですよ。  社会的信用問題ですよ。法的に何とか出せないなんて言っていますけど、そんなことないでしょう。これだけ病院でとんでもないことをしですね、市民の大事な税金を食い物にしたわけですよ、この罪は重いですよ。その人物がね、病院に顔出せますか普通、彼は平気で顔出す人なんですよ。市も考えないと、やり方を。そのことをしっかりと受けとめて、市長に所見をお願いしたいと思います。 44 ◯副議長(清水登志子君)  市長。 45 ◯市長(大坪冬彦君)  有賀精一議員より、改めるべき日野市の管理体制、元副市長問題で露見したずさんさということで御質問いただきました。  この議会冒頭でお話をしたとおりでございます。先ほど、病院の中のいろんなお話について、事務長から答弁したとおりでございます。  その上で、今現在、土地区画整理事業の関連で市も今調査をし、第三者委員会が今調査をしているところでございます。法的な処分等については、ある程度のエビデンス、実態的な裏づけを経た上で、なおかつ複数の人間の証言、私も含めて、それらをもとにして立件事実をつくり、それに基づいて法的処分はどうできるのかという話を今進めているところでございますので、その点についてはどうか御理解いただきたいと思います。  当然、市として、この問題について遅いというふうに言われれば、確かにおくれておりますけども、そういう事情があって少し時間がかかっておりますが、しっかりと今調査をし、そして結論を出すための努力をしておりますので、それについてはどうか御理解いただければと思います。  以上です。 46 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 47 ◯2番(有賀精一君)  私は全く納得していません。裁判もやっていますが、裁判所でこんなふうに言われているんですよ、市は。今、調査していますと、第三者委員会が、だから河内さんのこの不正の問題については、認否をですね、留保しますと言ったんですね。  そしたら、裁判官が、第三者委員会と河内さんが兼業をしたとか、不正を働いたなんていうのは問題が違うでしょうと、市がそんなの認定できるでしょうと、そういうふうに裁判官に言われているんですよ。  だから、市長が言うとおりですね、しっかりと調査をする、第三者委員会に任せる部分もあっても、私はいいと思いますが、市が自分でもっと早く動くべきなんですよ。それが本来の行政の責任ですよ。そのことをやっぱりしっかりやっていただきたいというふうに思います。  そういう意味で、河内さんが今、区画整理の組合の事業にかかわることが最も区画整理の今後を危うくしているという事実を市は組合員の皆さんにしっかりと説明をしたほうがいいと思います。市民の皆さんも怒っていますよ、今回の問題。  以上です。 48 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって16の1の質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 49 ◯副議長(清水登志子君)  一般質問16の2、地震・台風・豪雨災害から市民を守る無電柱化・避難体制の強化をの通告質問者、有賀精一議員の質問を許します。 50 ◯2番(有賀精一君)  台風15号、19号、本当にひどい被害が日本を襲ったわけでありますが、私はこの間、とりわけ地震の問題を中心にして、無電柱化の問題を取り上げてきました。  2016年ですか、16年の12月議会、田原議員が翌年の3月の議会でも行っておりますし、昨年3月議会でも、私、再度この無電柱化の問題を取り上げさせていただきました。昨日は、奥野議員からもこの無電柱化についてのお話があったとおりであります。  これ、台風15号ですね、千葉県を襲いましたが、このように電柱が倒れていったんですね。私もですね、実は台風のことは全然意識してなかったんですよ。地震でこの電柱が倒れることを意識したんですが、実は倒れちゃうと。  どうやらですね、やはり台風が今まで来るとですね、例えば沖縄だとか九州は、やっぱり台風の直撃を受けてしまうということで、電柱についてもそれはしっかりしたものつくっているみたいですよ。風速50メートルでも耐えると。ところが残念ながら、東京電力だからというわけではないかもしれませんが、風速40メートルまでなんだそうですよ。これは無理ですね。ぼんぼん倒れちゃいますよ、これからも。困ったことです、本当に。東電という会社は、原発を見てもわかるとおりですね、ひどい、本当に何というかずさんな状況がありますけれども、関電に関しては小判まで出てくるというね、恐ろしい話ですけれども。電力会社というんは、本当に言葉は悪いですが親方日の丸の最たるものですよ。はっきり言ってそうです。市民の電気料金の上にあぐらをかいてね、本当に私はね、原発事故を起こしても誰も責任をとられない、起訴もされない、恐ろしい世の中です。  この電柱が倒れてしまうってことで、これは地震だけではなくて、台風の問題も考えるとですね、どうにかしなきゃいけないというふうに思っています。日本はですね、先進国と呼ばれていますが、実は全然この面においては後進国なんですね。これ見ていただいたらわかるとおり、ロンドン、パリ、ハンブルク州、これ、どこですか、ドイツでしょうかね、ワシントンD.C.、これはちょっとあれですね、ここまでですね。ロンドン、パリ、ハンブルク州、ここ95、ワシントンD.C.はまだ65ですね。ニューヨーク州は83、台北、台湾ですね、85.ホーチミン市、ベトナムですね、17、日本23区、7%、これ恐らく2年前ぐらいのデータじゃないかと思うんですが、大阪は5%、本当にね、もう電柱大国なんですよ、日本は。これ、何とかしなきゃいけないと思って、私は何度もですね、この問題についてしっかり取り組んでほしい。  確かにお金はかかります。それは事実です。国や都も、これ、やると言っているんですから、こういうところで日野市は積極的に動いて、先進市になっていただきたいと思うんですが、その進捗状況、簡単で結構ですので、お願いします。 51 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。まちづくり部長。 52 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  無電柱化の取り組み状況でございます。  まず、国及び東京都の近年の取り組みでございます。  平成28年12月に、無電柱化の推進に関する法律が制定され、国に対しては無電柱化推進計画の策定が義務づけられ、地方自治体には、無電柱化推進計画の策定に努めるよう規定がされたところであります。  これを受け国では、平成30年4月に無電柱化推進計画を定めたところであります。  また、東京都では、平成29年6月に東京都無電柱化推進条例を制定し、平成31年3月に東京都無電柱化推進計画第7期を改定しております。この改定計画では、事業期間を平成26年度から令和2年度まで延伸するとともに、令和2年度までに無電柱化を進める道路や、区市町村が行う無電柱化を促進していくためのさらなる取り組みなどを示しているところであります。  次に、日野市の取り組みについてでございます。  これまでの無電柱化事業のうち代表的なものでありますが、高幡不動駅周辺では参道通りで、日野駅周辺では日野駅前通りで、モノレール通りでは既に完了している万願寺土地区画整理事業や、現在施工中である東町土地区画整理事業で兼ねてから無電柱化に努めているところであります。  日野市における無電柱化推進計画でありますが、現在、日野市においても積極的に令和元年度末までに、日野市無電柱化推進計画を策定する予定で作業を進めているところであります。  本計画では、都市計画道路などの広域幹線道路、緊急輸送道路や防災面に寄与する道路、バリアフリー生活関連経路、学校周辺の通学路などの路線を抽出し、抽出路線の点数化を行った上で、重要度の高い路線を日野市無電柱化推進計画第1期の計画路線として位置づけていくものでございます。  今後も国や東京都の動向及び制度整備に注視し、日野市における無電柱化に努めてまいります。  以上でございます。 53 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 54 ◯2番(有賀精一君)  ありがとうございます。  ということで、積極的にですね、これ進めていただきたいと、都も国もやれと言っています。26市中ですね、無電柱化推進のまちというぐあいにですね、頑張っていただければというふうに思います。  それでは、台風被害の問題、これも初日の大塚議員の一般質問から始まりまして、多くの議員さんがこの台風の問題ですね、お話をしていただいたんで、私からは本当にスポット的にですけれども、お話をしたいと思います。  これ、実は新井地区センター、皆さん見えるでしょうか。ここですね、ちょっと指摘をされてつけたほうがいいよと言われたんですが、ここ、色が違いますね。ここまで水が浸水したということなんです。ここにちょっとマジックで印をつけさせていただきました。でも、畳はきれいに入れかえをしていますが、新井地区センターですね、これ、こんなところまで水が来たということなんですね。  畳を入れかえている方にお伺いしたらですね、この辺の民家はやっぱり過去こういう水害に遭っているんで、家をつくる際にやっぱり1メートルぐらい高くですね、玄関というかこの家の土台を高くしてつくっているということがあるみたいです。  これは本当、スポット的な話でございますけれども、特に私が今回の台風19号の問題でですね、市民の皆さんからいろいろ御意見いただいたのは、特に障害をお持ちの方を抱えている御家族の方たちが、やはり避難の問題等々ですね、非常に心配をされている方が多かったです。もちろん浅川やですね、多摩川ということで、水害の及ぶ地域の方たちが特に今回の場合はいろいろと大変な思いをされたんだと思うんですが、そうではない地域の方もですね、やっぱり今後の災害、水害に限らずですけども、とりわけ1次避難、2次避難という形じゃなくて、福祉避難所ということで、今回も大分、市の職員さんが電話をかけたりですね、いろんな形でスムーズが形で障害ある方たちの避難ということは御努力されているのはよくわかるんですが、ぜひですね、この辺のことについて、手短で構いませんので、報告をいただきたいということです。  それから、避難所の収容数、避難対象地域については、はしょっていただいて結構です。  それから、平素からの避難における事前周知の改善ということを、ぜひやっていただきたいということも含めて、質問したいと思うんですが、いかがでしょうか。お願いします。 55 ◯副議長(清水登志子君)  健康福祉部長。 56 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  2点の質問をいただきました。私からは、1点目の障害者の福祉避難所への直接避難について答弁をさせていただきます。  地域防災計画では、避難行動要支援者が福祉避難所への避難支援が必要とされる場面においては、まず指定避難所で福祉トリアージを行い移動の必要性を判断することを原則としてございます。  障害分野の福祉避難所は、市内に7施設ございますが、災害時には入所者等の日常の支援を行いながら避難行動要支援者を受け入れることとなるため、受け入れ可能となるスペース、また支援をする福祉避難所の職員数にも限りがございます。  今回の台風でも、曜日の関係、計画運行の実施などにより、多くの施設で受け入れが困難な状況にありましたが、施設利用者を直接、積極的に受け入れていただいてございます。  今後も、災害の規模や支援の緊急性などを総合的に判断した上で、電話による福祉トリアージにより福祉避難所へ直接避難することも必要であると考えておりますので、関係施設等とも既に調整が始めており、避難行動要支援者の命を守る対応を今後も検討していきたいと考えてございます。  私からは以上です。 57 ◯副議長(清水登志子君)  総務部参事。 58 ◯総務部参事(立川 智君)  私のほうからですね、平素からの避難における事前周知という形で御回答させていただきます。  避難者の中には、食料はもちろん布団等もお持ちなった方もいらっしゃるんですが、多くの方は身の回りのものを持参しただけになっております。  日野市防災マップ等において、非常持ち出し品等の準備についての記載がございます。台風については、発生から接近までの数日かかる余裕がございますので、危険を及ぼしそうな場合は早目の準備をすることができますので、市民に対し準備の上、必要事項等、今後とも広報していきますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 59 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 60 ◯2番(有賀精一君)  ありがとうございます。  それでは、副市長から御所見をお願いいたします。 61 ◯副議長(清水登志子君)  副市長。 62 ◯副市長(荻原弘次君)  地震・台風・豪雨災害から市民を守る無電柱化・避難体制の強化をということで、御質問いただきました。  それぞれ各部長がお答えをさせていただいたとおりですけれども、今回の台風、特に19号につきましては、議員からも各その後のですね、皆様からの要望もいただいた。そこを受ける前からですね、ことしの4月から危機管理の専門官を任用し配置をしたということの効用が効果が出たというふうに思っております。  急ぎ、この11月27日付でですね、各議員にお配りをさせていただきました報告書、第1報という形をとらせていただきましたが、これを作成できたというのは、非常に今後のですね、我々の動きについても勉強になったことでございますし、そういう視点で仕事ができる、いわゆる体制を組めるということが大きなものでございます。  こういう中においてですね、今後とも、今回は台風ということでございますけれども、地震、そのことも含めてですね、万全の動きをしていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 63 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 64 ◯2番(有賀精一君)  ありがとうございます。  今回の19号、15号もそうですけども、教訓にしながらですね、防災に対する備えということで、ぜひブラッシュアップをして、精度を高め、市民の皆さんとともに防災に対する備えということを進めていっていただけたらというふうに思います。  これで、この質問を終わります。 65 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって16の2の質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 66 ◯副議長(清水登志子君)  一般質問16の3、公務員へのマイナンバーカード強要は認められないの通告質問者、有賀精一議員の質問を許します。 67 ◯2番(有賀精一君)  皆さんも御存じのとおり、マイナンバーカード、最近ですね、新聞等々テレビでも取り上げられていますが、何か5,000円のポイント還元、マイナンバーカード持っている人にですね、何かそのカードを使っている人にお金をある意味、ポイントを分けますよと。2,500億ものお金を使えますよというのが新聞にも大分出ていたんですが、実はですね、ことしの9月にある大臣がですね、こういう発言をしました。閣議後の記者会見だそうですけれども、「持っているけど使ったことないんだよね、ほとんどないはずだね、俺に言わせたら、必要ねえもん。使う必要がないものに、これ幾ら金かけているか知っています。毎年幾らかかっているかって、あほらしくて聞いちゃいられないですよ。」  もう皆さん、すぐ顔が浮かんだんじゃないかと思うんですが、麻生財務大臣がこう御発言しているんですよ。周りにいる方たちはですね、職員の方たちは本当に、こんな感じになっちゃいますけども、でも、これ、大分事実を言い当てているんじゃないかというふうに私は思っているんですね。  でも、少なくとも日野市は、これ、一生懸命、手を挙げて取り組んでいるので、その実績、実態について御報告をお願いしたいと思います。 68 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。市民部長。 69 ◯市民部長(古川和子君)  現在の日野市におけるマイナンバーの交付状況について、御説明いたします。  日野市の現在の状況でございますが、J-LISからの直近の数値によりますと、10月末現在、交付率は22.0%であり、全国の交付率は14.3%、政令指定都市を除く全国の市での交付率は13.7%となっております。  交付率の順位で見ますと、日野市は全国の区市で15位、政令指定都市を除く全国の市で11位、都内26市では2位となっております。  日野市は、マイナンバーカードを活用した証明書のコンビニ交付サービスをいち早く導入し、いつでもどこでも気軽に取得できる、その利便性を実感していただくため市民の皆様に向けて積極的にPRを進めてまいりました。そうした取り組みの成果が、ほかの自治体に比べて高い交付率につながっているものと認識しています。  以上でございます。 70 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 71 ◯2番(有賀精一君)  職員の皆さんの御努力はですね、本当に大変なことだと思います。そのことについて、私、とやかく言うつもりはないんですが、やはり本当に前のめりでですね、これ、進めることが本当に意味があるのかなというふうに思っているんですね。  確かに順位は悪くはないですね、26市中2位、日野より進んだところがあるというのもちょっと驚きだったんですけども。いずれにしてもですね、この問題というのは、これからいろんな問題を引き起こしていきます。  今、問題になっているのは、なかなかみんなカードを持ちたがらないんで、強制的にカードを持たせようというのが国の考えでしてですね、公務員、この前、9月の議会でも、私、このことを発言しました。今回、特に教員ですね、文科省が通知を出しています。9月30日。  この問題について、この事実、マイナンバーカードの申請取得状況の把握についてということで、都道府県レベルでおりてきているので、まだ日野市ということでの教育委員会には来てないかもしれませんが、このことについて見解等を求めたいと思います。 72 ◯副議長(清水登志子君)  教育部長。 73 ◯教育部長(山下義之君)  9月30日付の文部科学省のマイナンバーカードに関する通知についてですけれども、現時点で文科省からも、東京都の教育委員会からも収受をしておりませんので、日野市の教育委員会としての認識がないところでございます。  また、教職員へのマイナンバーカード強要の懸念については、国あるいは東京都からの依頼に対しては情報提供などはいたしますけれども、取得につきましては、最終的には一人ひとりの意思に基づくものだと考えております。  以上でございます。 74 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 75 ◯2番(有賀精一君)  ありがとうございます。  まさに一人ひとりの意思ですんで、強制はしないという発言だというふうに受けとめたいと思いますし、ぜひですね、そうあってほしいなというふうに思います。  カード情報の漏えいとかですね、大変ですよね。便利、便利って、確かに便利な側面はあるんですけど、自分の個人情報がひもづけしたことで、ありとあらゆる情報が国に管理されちゃうかもしれないよと。しかも情報漏えいの危険性とかですね、悪用の問題とか全然、これ解決していない問題、世界的に見ても日本に先駆けてやっていくには、いっぱい問題を抱えているんですね、そのことの総括もないままに突っ走っちゃって、結局この実態ということなんですよね。  ぜひ、行政のほうは努力しているし、頑張るということなんですけど、ちょっとそれは改めていただきたいなというふうに、私としては思います。  これについては所見を求めず、質問を終わりたいと思います。  以上です。 76 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって16の3の質問を終わります。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 77 ◯副議長(清水登志子君)  一般質問16の4、 SDGs未来都市こそ核兵器廃絶・軍縮・平和への取り組みを!の通告質問者、有賀精一議員の質問を許します。 78 ◯2番(有賀精一君)  今回の議会でもSDGsがですね、大きく取り上げられました。新聞やテレビでも報道されておりまして、2030年までにこういう目標を達成しようよということで、国連が音頭をとり、この取り組みやですね、あらゆる分野で進められようとしています。その中で、私は今回、強調したいのは、核兵器の問題、軍縮の問題であります。  ローマ教皇が訪日をされまして、核兵器禁止条約、日本の国もぜひ進んで広島、長崎の経験を持つ都市としてやってほしいということでアピールをされておりました。  そしてですね、皆さんも御存じだと思うんですが、来年2020年というのは、NPT核不拡散条約ができてから50周年を迎える節目の年で5年置きにですね、検証ということで国際的な会議、取り組みということが持たれて、来年はその年になります。  本当にね、地球をこの何というんですか、持続可能な星にしようと思ったら、真っ先にやらなくちゃいけないのはSDGsも非常に大事です。中に平和の項目もありますが、核兵器をやめることですよ、軍備を縮小することですよ。今、年間ですね、200兆円にも及ぶ軍事費が毎年支出されているんですね。アメリカがトップでですね、70兆とか80兆とか、すごいお金を費やしているんですけど。これをですね、災害や災害に対するインフラの整備やですね、本当に福祉や教育、そういうところにお金が使われたら、どれだけ地球が豊かになることかというふうに思うわけであります。  実は、ことし、国立市で会議が開かれました。御存じの方もあると思うんですが、平和首長会議、日本の自治体の99.5%が加盟している、ほぼ全てと言っていいでしょうね、99.5というから、本当に入っていない自治体は指で数えるぐらいしかないんじゃないかと思うんですが、今回のこの平和首長会議、当然、大坪市長も参加をされているのではないかというふうに思います。  私ですね、一つ紹介したいことがあるんですが、日野市立第五小学校が先日60周年を迎えまして、6年生の生徒の皆さんがHEIWAの鐘という歌を合唱されました。ちょっと簡単にですね、紹介させていただきます。  よみがえれ あの時代(とき)へ 武器を持たぬことを伝えた 先人たちの声を 永遠(とわ)に語り継ぐのさ 脅かすことでしか 守ることができないと くり返す戦争(つみ) 忘れゆく 愚かな権力(ちから)よ いつか(自由な空が) 虹かかる(翼ひろげゆく) 風に(高く大きな)幸せ贈るだろう ぼくらの生まれたこの地球(ほし)に 奇跡を起こしてみないか 拳をひろげてつなぎゆく 心はひとつになれるさ 平和の鐘は 君の胸に響くよ、と非常にすばらしい歌詞ですね。感動しました。  敗戦を経てですね、戦争の反省の上に平和憲法ができたわけですけれども、ぜひですね、日野市も、こうした取り組みを率先してやっていただく市になっていただきたいというふうに思っていますので、御答弁をお願いしたいと思います。 79 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。総務部長。 80 ◯総務部長(小平裕明君)  平和首長会議につきましては、ことしは10月に国立市で開催されてございます。大坪市長が総会には出席をしてまいりました。  総会では、国立市等の取り組み等の発表、それから、核兵器禁止条約の署名批准あるいは核兵器不拡散条約等の体制下において核軍縮の進展に尽力することを求める要請文、これの決議等が行われたところでございます。  日野市におきましては、平和首長会議の加盟都市として理念を共有しながら、平和事業の実施に取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 81 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 82 ◯2番(有賀精一君)  ということで、大坪市長も参加をされたということですね。  この日野市議会ではですね、こういういわゆる安全保障に絡むような問題等々ではですね、自治体はあんまりどうなんでしょうかね、発言はいかがなものかという意見もあったりしますが、でも、この平和首長会議というのは、自治体こそ声を上げるということでですね、これは意味があるんで、このことはやっぱり私は本当に積極的に取り組んでいただきたいと思っていますんで、大坪市長からもですね、思いを語っていただけたらというふうに思います。  市長、お願いいたします。 83 ◯副議長(清水登志子君)  市長。 84 ◯市長(大坪冬彦君)  有賀精一議員より、SDGs未来都市こそ核兵器廃絶・軍縮・平和への取り組みをということで御質問をいただきました。  毎年、私、参加しておりますけど、ことしは国立市の平和首長会議に参加してということで、国立市のすばらしい取り組みに感銘をしたところでございます。いつかは日野市においても、平和首長会議の開催都市になれるような努力をしていきたいと、そういう思いを強くしたところでございます。  平和首長会議は、核兵器廃絶の目標年を定めていて、それが2020年なんですね。ということは、その実現がほど遠い現実において、広島市長が言っておりましたが、これからそのための新しいビジョンをつくっていかねばならない、次の目標に向けて、核兵器廃絶に向けて平和首長会議として、日本だけではなくて全世界の参加する自治体がどういうビジョンを描き、どう行動していくのか、それをこれからやってく大事な局面になっているということでございます。  私もその一翼を担って、全力を挙げて核兵器廃絶に向けて、一生懸命努力をしていきたいと思っています。  以上でございます。 85 ◯副議長(清水登志子君)  有賀精一議員。 86 ◯2番(有賀精一君)  市長、ありがとうございます。  ということでですね、日本の自治体は日本の政府に、核兵器禁止条約をぜひ批准してほしいといつも要請してます。今回もまた要請すると思います。ローマ教皇も言っているんですね。  今回、ローマ教皇が訪日をされましたけれども、フランスのフィガロ紙ではですね、こんなふうに言ってんです。核兵器禁止条約に言及してですね、長崎市での発言だそうですが、バチカンが核抑止力を初めて違法とみなしたと。ここまでローマ教皇は踏み込んで自分の立場を表明しているんですね。  日本の、これいろいろ立場ありと思うんですが、核兵器は抑止力で必要だとした人たちがいるんですよ。でもね、これやっていたら軍拡競争でしょう。また今、新たな冷戦で、新軍拡競争になるかということが言われているんですね。やばい状況ですよ。  先ほどの六小の6年生の皆さんの歌ったあの歌にあるようにですね、そんなもんじゃだめですよという気持ちをですね、(「五小」と呼ぶ者あり)ごめんなさい。申しわけないです。五小の皆さんが、6年生の皆さんが歌ったあの歌に込められた思いをですね、私たち大人は持つべきですよ。  日本では今、武器の見本市なんていうのが最近、開かれたわけですね、千葉かどっかですね、幕張で。やめてくださいっていうことですよね、反対運動をされている市民の皆さん、抗議をされたようですが、信じられないですよね、武器の見本市。  要するに、武器に頼ったらもう本当に軍拡競争にならざるを得ないです。当たり前のことです。それ、やめましょうということでやるのが本来の外交努力だというふうに思いますし、その力になるのが、やはり自治体からの声だというふうに私は思っているわけであります。  確かに国の専管事項だという側面はあるかもしれません。しかしね、アメリカだってトランプ大統領はとんでもないことを言っていますが、市民の力はすばらしいですよね。各州等々いろんな自治体もあります。そういう方たちと世界の平和を求める人々と力を合わせてですね、核軍縮、軍縮のやはり大道を歩んでいくべきではないかというふうに私は思います。  私も核軍縮、軍縮に向けて努力をしたいという決意表明して、質問を終わります。  以上です。 87 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって有賀精一議員の一般質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 88 ◯副議長(清水登志子君)  一般質問17の1、法も住民もおざなりにして、どうしてまちづくりができるのか~北川原公園へのゴミ搬入路整備問題を問う~の通告質問者、中野昭人議員の質問を許します。     〔16番議員 登壇〕 89 ◯16番(中野昭人君)  それでは、通告に従いまして質問させていただきます。  以前にも述べさせていただいたことですが、改めて少し述べさせていただいた上で質問に入りたいというふうに思います。  私は、歴史的に長く社会の中に根づき築いてきたものというのは、伝統であれ、飲酒や文化であれ、それなりの必然性、必要性をもって存在しており、社会をうまく成り立たせていく上で、私たちが大切にすべき、あるいは信頼すべき知恵や作法があるというふうに思っています。  法律、法というのもしかりです。法律の多くは、歴史的あるいは社会的必要性をもってつくられてきています。人々の快適な暮らしや、安全な社会を成り立たせていく上で、その必要性から制定されてきており、非常に大切な社会の規範、社会が積極的に守り、実現すべき法規範でもあると思います。  しかし、この十数年来、経済合理性や効率的かどうかという価値法則が政治や行政、そして教育の分野にまで入り込み、結果として社会の条理や法、法律というものが軽々に扱われる風潮が広がってきました。  法律による規制などは、岩盤規制だと批判され、緩和や毀損の対象になってきました。そんな背景の中で、法令違反コンプライアンスが問われるような事態、政治や行政の劣化と言われるような現象が広がってきたのではないかと思います。国政しかり、日野市政しかりであります。  日野市における、例えば今回の北川原公園へごみ搬入路を通すという問題も、都市計画公園とはどういう法的位置づけを持った公園か。あるいは都市公園法とは、どういう目的、趣旨で制定された法律かといったことが真面目に踏まえられることはなく、本当に醸し出されてきたのではないかと思わざるを得ません。  ここに、国土交通省が監修した都市公園法の解説書があります。ここには、都市公園法がどういう背景と目的をもって制定されてきたのかが記述されています。少し紹介しておきたいと思います。  公園に関する法制、取り決めとして歴史的に最初に設けられたのは明治6年の太政官布達だと説明されています。その後、大正3年に新たな法律が制定されたり、昭和22年に地方自治法等も制定されましたが、そうした法律等はいずれも法的根拠を提供したにとどまり、公園行政を一定の目的のもとに体系的に規制しようとするものではなく、その管理について何らの基準を示すものではなかったと、こう述べられています。  結果どういうことが起こったか、こう指摘しています。戦後の混乱期において、公園の効用と何ら関係のない工作物、施設、その他の物件が設けられたと。そして、このような状況に対し、公園施設の企画化、公園管理上の手続の法定化など都市公園の設置及び管理に関する基準等を定めて、その適正化を図るために統一した体系的な法規として、都市公園法が定められることになったのである、こう述べています。  つまり、公園の効用とは全く関係のない工作物がつくられるような事態を防ぎ、公園らしく公園の効用を実現していくために設置及び管理の基準を定める必要があった。その目的をもって都市公園法が昭和31年に制定されたのだとも説明しています。  今、問われている日野市最大規模の総合公園となる北川原公園のあり方も、本当にこの法律の都市公園法の目的、趣旨にかなった公園と言えるのか、真面目な検討が求められていると考えます。  それでは、大きく四つの論点で質問させていただきます。  まず初めに、ことしの6月議会を前に突然打ち出してきた北川原公園とクリーンセンター専用路をめぐる方針の大転換について、市の基本認識をただしておきたいと思います。  市はそれまでの方針、クリーンセンター占用の部分は公園部分から除外し、30年間の暫定利用として整備するという方針を180度転換し、クリーンセンター専用路を兼用工作物と規定し、都市公園として全面的に供用開始すると打ち出しました。  方針の大転換だと思いますが、一つ確認しておきたいと思います。市はこれまでの方針、クリーンセンター専用路として30年間暫定的に整備するという方針を、適法的であり問題はないとの主張を繰り返してきましたが、その主張は誤りだったということなのか、市の認識を伺っておきたいと思います。 90 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。環境共生部長。 91 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  北川原公園内の通路についての方針の経緯について御説明させていただきたいと思います。  北川原公園内の通路につきましては、まず初めに平成24年にさかのぼりますが、東京都と協議いたしまして、都市公園法に基づく公園兼用工作物としてのですね、見解が示されました。このことを受けて、公園兼用工作物としての検討を開始したところでございます。  しかしながら、平成27年3月になりまして、東京都からは当該通路につきましては、兼用工作物にはなじまない旨の考え方を示されました。この際に、東京都の見解を受け入れざるを得ないと判断したため、兼用工作物としての考え方やその作業を中断せざるを得ませんでした。そこで、クリーンセンター専用路として、暫定30年間使用することについて検討を開始することになりました。  しかしながら、その後、平成30年3月に国土交通省と協議する機会がございまして、その際にクリーンセンター専用路の考え方を日野市のほうから説明させていただきました。  国からは、暫定30年のクリーンセンター専用路とすることについては、違法ではないが適切ではないとの見解を示されました。しかしながら、この当該専用路につきましては、公園兼用工作物としての可能性があることもあわせて示唆いただきました。  これを受けて、東京都と再協議した上で再度、国土交通省と協議し、その際、当該専用路につきまして、公園兼用工作物としての可能性を確認したところでございます。  国からは、都市公園内の兼用工作物については、他の工作物の公共性の高さではなく、都市公園としての効用を兼ねるかどうかで判断され、最終的な判断は管理者である日野市が責任を持っていっていただければよいとの見解も示されたところでございます。  改めて、国からクリーンセンター専用路の公園兼用工作物としての利活用の可能性について見解が示されましたため、再度、兼用工作物とすることについて検討を再開したものでございます。  クリーンセンター専用路として検討した際も、適法に進めておりましたが、国交省の見解としては、違法ではないが適正ではないとのことでしたので、これらを踏まえて、より適正化するために都市公園法に基づく公園兼用工作物としてきたものでございます。  公園兼用工作物につきましては、令和元年5月にですが、北川原公園兼用工作物利活用方針を策定し、8月には北川原公園兼用工作物利活用計画を策定いたしました。  クリーンセンター専用路と公園とが効用を兼ねる兼用工作物、また市道部分と公園とが効用を兼ねる兼用工作物として、都市公園法に基づく適法適正に進めているものと認識しているものでございます。  以上でございます。 92 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 93 ◯16番(中野昭人君)  暫定30年間のクリーンセンター占用の整備方針について、国からは違法ではないが適切ではないというふうに指摘されたということであります。  具体的に一つ一つ確認しておきたいと思います。  国道20号バイパスの北側の北川原公園用地というのは、クリーンセンター専用路して道路状態にしてしまった土地の部分も含めて、都市計画で定められた都市計画公園用地として、国の補助金も投入されて取得された経過があります。北川原公園用地を市有地として確保していくために、どのくらい税金が投入されたのか。そのうち国の補助金は、どのくらいか。数字だけ教えていただきたいと思います。 94 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 95 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  国道20号バイパスより北側の北川原公園用地についての経費についてお答えしたいと思います。  まず、面積でございますが、平成30年9月に供用いたしました1万3,566平米に加えて、今回、公園兼用工作物部分を1,870平米を含む2,703平米を供用開始する予定ではございますが、合わせて2万1,311平米となります。  公園用地取得の総額につきましては、約20億9,000万円でございます。このうち、国庫補助金が約1億9,100万円、都からの支出金がおよそでございますが9,400万円でございます。  以上でございます。 96 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 97 ◯16番(中野昭人君)  大体2.1ヘクタールの用地を買収して確保してきたと、額は総額で20億円超ということで、国からは1.9億円の補助金が入り、市費では16億円を超える税金を投入して獲得してきた土地だということであります。  その土地を公園としては30年間にわたり供用開始せずに、クリーンセンター専用の部分についてですね、供用開始をしないで、公園用地の取得のため出されてきた補助金を、いわば目的外に使用しているということについて、国からは認められないという指摘がされたのではないかと思いますが、確認をしていきたいと思います。 98 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 99 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  国土交通省との協議では、そのような経過もございますので、これにつきましては手続を開始したところでございます。  まず初めに、平成29年3月から北川原公園並びにクリーンセンター専用路等の整備工事を開始しましたが、その際には国費にかかわる財産処分承認の手続を行い、その通知を受理しているところでございます。  同様に、東京都の都費についても同様の手続をいたしまして、今年度になりまして都費についての返還の必要性がないことも確認しております。  クリーンセンター専用路を北川原公園兼用工作物とするということで、目的外使用に係る国費、都費の返還はなしということで確認をしてきたところでございます。  以上でございます。 100 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 101 ◯16番(中野昭人君)  違法ではないが、適切ではないという指摘が国からされたと言われましたけども、補助金適正化法に照らして、返還せよというふうに指摘をされているわけです。  ちょっと紹介しておきたいと思います。3月20日の国とのやりとりの会議の記録がありますけれども、こうなっています。国は、適化法に伴う国の補助金については返還すべきではないかというふうに指摘して、市は、国費返還に伴う市費の返還額が高額なのがネックになっている。できれば、平成39年の返済完了まで待っていただきたいとあります。  さらにこういうやりとりがあります。国、暫定利用の30年間は公に発言をしているのか。これに対して、市、議会等で発言をしており、議事録にも残っていると思う。国は困ったんですよね。国、国として、暫定利用として承認できるのは、どんなに長くても20年まで、30年の暫定利用は不可。国の補助金も返還すべき、こういうやりとり。  また別のところでも、再度、3回目ですけどもやりとりが記載されています。市、国費は返還しなければならないのか。国、返還を前提に市政と早目に協議したほうがよい。返還なしに目的外使用は成り立たないと、こう厳しく指摘をされています。  それだけではありません。都市計画法に照らして問題はないのか、都市計画変更の必要はないのか。これに対しても、市の質問に国は明確に、こう答えています。国、今の都市計画の考え方として、30年間道路として使うなら、その30年間は道路として都市計画変更すべきだと。(「そうだ」と呼ぶ者あり)こちらも明確な指摘です。  つまり、クリーンセンター占用の部分も、都市計画で定められた都市計画公園用地であり、30年間に及んで公園ではなくクリーンセンター専用路として使用することは認められないと、そういう判断を示されたということだと思う。  つまり、違法ではないと言っているけども、適化法に照らして、あるいは都市計画法に照らして、そのまま進めることは違法だと、実績に指摘されているに等しいことだと思うけど、そういう受けとめはないんですか。 102 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 103 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  ただいまの御質問についてお答えいたします。  クリーンセンター専用路30年間では、適切ではないということで、これらの適化法に基づいた手続をということで御指摘をいただいたかと思います。  これを受けまして、私ども方針を公園兼用工作物としたことから、これについての国費、都費についての返還の必要性がないということになったわけでございます。  詳細に御説明させていただくと、北川原公園並びにクリーンセンター専用路の整備工事を開始する際、平成29年3月でございますが、国からは、都市局所管国庫補助事業による取得した財産処分目的外使用承認通知書を受理しております。これは補助金等に係る予算に関する適正化に関する法律に基づくもので、財産処分の承認の目的につきましては、新可燃ごみ処理施設建設の工事用車両の通行を目的として承認をされております。承認期間は、平成33年3月31日まででございました。
     また、都費につきましては、平成29年3月31日付で市町村土木補助費により取得した財産処分承認通知書を受理しております。  その後、日野市ではクリーンセンター専用路部分を北川原公園利活用計画に基づく公園兼用工作物として位置づける方針としたことから、ことしの8月30日付でございますが、29年3月に受理した東京都の都費の市町村土木補助費により取得した財産処分承認通知書の取り扱いについて協議を申し入れ、ことしの11月15日に東京都より回答をいただき、都費についての返還の必要性がないことを確認いたしました。  また、国費につきましても、日野市が公園兼用工作物とすることで目的外使用でなくなることから、財産処分承認の必要性がないとの見解で、都市公園法第5条の10に基づき、市が公園兼用工作物維持管理協定書を締結した段階で、東京都を通じて報告すれば、平成29年3月付で国から受理した都市局所管国庫補助事業により取得した財産処分目的外使用承認通知書は、その効力がなくなることを伝えられております。  したがいまして、クリーンセンター専用路北川原公園兼用工作物とすることで、目的外使用に係る国費、都費の返還がないということで確認してきたところでございます。  以上でございます。 104 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 105 ◯16番(中野昭人君)  私はね、方針転換したことに対する、その後に対する、後で質問するわけですよ。3年半に及んで、暫定30年間、クリーンセンター専用路を整備することは適法だと市はずっと説明してきた。議会にも、市民にも説明されてこられた。そのこと自体が、国とのやりとりの中で、どう考えても問題だと指摘されているわけです。  市民や議会にずっとそれで説明してきたんですよ、3年半に及んで。そのことが誤りだというふうに指摘をされているわけです。そのことへの受けとめはないのかというふうに伺っているわけです。  時間がありません。二つ目の論点、質問に入っていきます。  国道20号バイパス高架下部分の道路の扱いについてです。  ここは都市計画公園の部分ではなくて、国道20号バイパスの高架下であり、道路法32条の占用、高架下の占用をめぐって、クリーンセンター専用路、これは専らの専用です。専用路としての利用の妥当性が問われていたわけでありますが、ここもクリーンセンター専用路としての独占の占用から市道、市道という根拠に変更となりました。なぜこんなことになったのか、改めて簡潔に御説明いただきたいと思います。 106 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 107 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  国道20号バイパス高架下の道路占用を前提に進めてきたけども、いかなる経過で市道化することになったかという御質問についてお答えしたいと思います。  まず、国道20号バイパス高架下につきましては、国土交通省より平成29年2月22日に占用の目的をクリーンセンター建て替え工事車両の搬入路として令和2年3月31日まで許可を現在受けているところでございます。  可燃ごみ搬出入車両の国道20号バイパス高架下の通行を実現させるためには、道路管理者である国土交通省相武国道事務所との協議が必要であり、一つには、高架下を占用する案。二つ目には、市道化して道路管理者間協議を行う案。三つ目には、高架下を通行しない案などの検討を行ってまいりました。  占用の案につきましては、占用期間が限定されるとともに、高架下利用計画等、日野市の範疇だけでは判断できないこと。また、高架下を通行しないで多摩川堤のC2号線へ至るルートにつきましては、土地の境界について権利者との調整が整わないことなどから難しいと判断してきたところでございます。  結果といたしまして、国道20号バイパス高架下を市道とすることを前提に、道路管理者間協議で検討していくことが適当であると判断し、平成30年7月から国土交通省と協議を開始したわけでございます。  この場合につきましては、市道は行きどまり市道となるため市道認定基準に適合させるためには、当該行きどまり市道に面して公共施設を整備する必要があったため、高架下に防災関連の施設、道路管理関連の施設等を整備する方向で検討を進めてきましたが、平成30年11月には、相武国道事務所から、道路維持管理上必要があるものに限り、道路管理者間協議を経て設置することが可能であるとの見解を受けました。  このような経過を踏まえまして、市といたしましては、平成31年3月に北川原公園利活用計画を策定すること。二つ目に、クリーンセンター専用路部分と国道20号バイパス高架下を除く市道部分を北川原公園として供用開始すること。三つ目は、クリーンセンター占用の部分は、緑と清流課とクリーンセンターで維持管理協定を結び、都市公園法第5条の10に基づく兼用工作物とすること。四つ目には、国道20号バイパス高架下を除く市道部分は、緑と清流課と道路課で維持管理協定を結び、都市公園法第5条の10に基づく兼用工作物とすることを確認いたしました。  あわせて、国道20号バイパス高架下に道路維持管理資材置き場を整備すること並びに、これに伴い日野市の市道C2号線から国道20号バイパス高架下までの区間を日野市市道と認定すること並びに、これらについては国土交通省との道路管理者間協議を実施して進めていくことを確認したところでございます。  なお、平成30年の9月になりますが、9月1日に北川原公園を開園いたしたわけですが、その前の8月に北川原公園近隣の新石自治会、下田自治会、万願寺自治会、下田住宅自治会の方々に集まっていただき、北川原公園の開園に向けた手直しの必要性やグリーンセンター専用路部分の開放の可能性について協議し、クリーンセンター専用路部分の開放の可能性については、利用者の安全を第一とし、車が通らない時間帯を閉鎖された専用路を公園的に利用することはおおむね了解する。ただし、夜間利用など騒音等について近隣住民への配慮が必要であるとの見解をいただきました。  また、平成31年3月に行った、この北川原近隣の4自治会の役員の方々との説明においては、あらかじめ課題であった新しい資機材置き場の設置、また高架下を新可燃ごみ処理施設への可燃ごみ収集車両の通行を可能とすることを踏まえて、国道20号バイパス高架下までの専用路部分並びに国道20号バイパス高架下を市道とし、高架下に道路維持管理用資機材置き場を設置する方針について、C2号線の出入り口に車どめを設置して車両の通行を制限すること。  また、防犯カメラの設置などの対策を施すことで、この市道化する方針に対して了解が得られているところでございます。  以上でございます。 108 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 109 ◯16番(中野昭人君)  私ね、事前に簡潔で構いませんというふうにお伝えしているんですよね。大体、基本もわかっているわけですよ。  6月議会でも、こう説明されています。つまり、可燃ごみの収集車両を国道高架下に通すため、どう実現したらいいかということを検討を行ってきたと。  占用案、高架下をごみ収集車の専用路として通す案については、占用期間が限定されているとともに高架下利用計画などハードルが高いことから難しいと判断したと。ずっと占用案で検討してきた、私、3年前もさんざん論戦をしてきた。しかし、その占用案は結果的に難しいと判断されたということになるわけです。  それが難しくなったもとで、打ち出されてきたのが市道案だと、打ち出されてきた理屈が、道路管理者間協議だけで通すことはできる市道扱いということなのです。  しかし、私は、これも本当におかしいことだ。無理筋なやり方だというふうに思います。管理者間協議だけで通すことができるということなんですが、それは市道だと、公道だと、その要件として一般交通の用に供することが必要で、一般交通ができるからごみ収集車も通せる、こういう理屈だからであります。  市も6月議会で、その理屈を鮮明に、明確に説明をしています。資機材置き場までの道路は、道路維持管理車両、災害時の緊急車両、地域住民の地域防災活動のための車両が通行することとなり、次からですけども、一般交通の用に供する道路としての位置づけが必要となるため市道とすることとしたものであります。  しかし、実際はどうか。この市道は、そのほとんどはごみ収集車が通るための道路であって、一般交通の用に供する道路、つまり誰もが利用できる道路にはならないんじゃないですか。伺いたいと思います。 110 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 111 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  今、議員おっしゃっていただいたとおりでありますけど、本路線については、道路維持管理車両、災害時の緊急車両、地域住民の地域防災活動との車両等が通行するということなので、一般交通の用に供する道路という認識でございます。  以上です。 112 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 113 ◯16番(中野昭人君)  一般交通の用に供するんですか、誰もが利用できるようになるんですかということを伺っているんですけど、いかがですか。 114 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 115 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  一般交通の用に供するという理解でございます。  以上です。 116 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 117 ◯16番(中野昭人君)  私の理解では、車どめを設けて、一般交通には供しない、そう言われていますが、それは、じゃあ方針を変えたということですか。 118 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 119 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  市道C2号線の出入り口について、車どめを設置するということについて、そこについては地元からの要望があったり、また、交通管理者との協議で了解するという見解がありましたので、市としてそういう判断をしたということでございます。  以上でございます。 120 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 121 ◯16番(中野昭人君)  実態としては、一般交通の用に供しない道路になるんじゃないですか。  道路法2条では、道路とは一般交通の用に供する道と規定しています。さらに、道路法の逐条解説においては、この認定された道路の意味、性格についてこう述べています。  この道は、一般交通の用に供するものでなければならない。一般交通の用に供するとは、不特定の一般大衆の用に供するという意味であって、要するに公衆に差別なく公開されていればよいとなっているわけです。つまり、不特定多数の一般大衆の用に供する、公衆に差別なく公開されているということが必要なわけです。  高架下にごみ収集車を通すためには、どうしても市道認定が必要で、市道認定のためには資機材置き場へのアクセスという目的が必要で、さらに一般交通の用に供するという条件が必要で、しかし実態は一般交通を禁止するということであります。とにかく、ごみ収集車を通すために、道路法も都合よく利用する御都合主義そのものではないかと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)一体、道路法の目的、趣旨をどう考えているのか、本当に疑問です。時間がありません。  3点目の質問、論点に入ります。  都市計画で定められた公園用地に、クリーンセンター専用路、そして市道を兼用工作物の扱いで通すという方針についてであります。  まず、伺います。兼用工作物に関する規定は、都市公園法5条の10にあり、こうなっています。  都市公園と河川、道路、下水道その他の施設又は工作物とが相互に効用を兼ねる場合。  ここでは公園とクリーンセンター専用路とが兼用工作物となるわけでありますから、公園の何の施設、何の機能とクリーンセンター専用路との兼用になるのか、簡潔に御説明いただきたいと思います。 122 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 123 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  兼用工作物について御説明させていただきたいと思います。  兼用工作物につきましては、都市公園法第5条の10に今議員さん言われたとおり都市公園と河川、道路、下水道その他の施設又は工作物とが相互に効用を兼ねるものと規定されております。そして、兼用工作物とは、都市公園としての効用を果たすと同時に、他の工作物としての効用も果たす場合をいい、兼用工作物の範囲は、公園と他の工作物、両者の機能を有している部分及びこれと一体になって密接不可分の関係にある部分とされております。  兼用工作物の例といたしましては、河川においては、堤防などの公園との兼用。道路については、必要に応じて公園施設への通行等。下水道においては、下水処理施設等と公園との効用を果たす場合などがございます。  また、他の工作物としての公園兼用工作物の例といたしましては、鉄道沿線だとか、上水道施設だとか、ごみ処理施設と都市公園との兼用化などがございます。  そこで、平成30年9月に供用開始した北川原公園ですが、クリーンセンター専用路及び市道をアスファルト舗装された広場として、公園兼用工作物とすることで、公園の効用を兼ね備えた機能並びに約210メートルにわたる距離を生かした利活用が可能となると考えております。  アスファルト舗装された部分につきましては、従来公園等では実施できてきておりませんが、スケートボードなどB3スポーツの利用だとか、ラジコンカーの操作、ダンスだとか、一輪車等の個人的な練習などの活用ができると考えております。  また、団体利用といたしましても、消防団のポンプ操法訓練だとか、消防署の遠距離走法の訓練等にもですね、使用できるものと認識しているところでございます。  以上でございます 124 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 125 ◯16番(中野昭人君)  今、いろいろ説明いただきましたが、公園施設を何とクリーンセンター専用路あるいは市道、つまり、ごみ収集車両を通す道路と兼用するのかということについてお伺いしたわけです。  今、アスファルト舗装部分ですよね、全体。この工作物が、どういう公園の位置づけになっているのかということについて伺ったわけです。アスファルト舗装部分は広場というふうに御説明されましたが、それでよろしいですか、確認したいと、一言だけでいいです。 126 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 127 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  アスファルト舗装部分については、クリーンセンター専用路と公園兼用工作物との効用を兼ねたということで、アスファルト舗装の広場として認識しております。  以上でございます。 128 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 129 ◯16番(中野昭人君)  都市公園法第2条では、都市公園について定義し、2条の2で、公園内の施設、公園施設について9項目にわたって定義をし、その施設は都市公園の効用を全うするための施設との規定がされています。  つまり、アスファルト舗装された部分は、広場であり、広場は、都市公園の公園施設の一部である、一つである。その公園の施設の一つは、都市公園の効用を全うするための施設として、存在しなければならないというふうになっているわけです。  国交省が監修しているもんです。監修の解説書によれば、公園施設たるためには、三つの要件を満たすことが必要だというふうに説明して、三つの要件を解説しています。  一つは、当該施設が本項各号に設ける施設に該当することである。つまり、アスファルト舗装部分が、公園施設であるならば、1項から9項まで細かく規定されてんです。公園の施設として。それに満たすことが必要であるというふうに書いています。  なぜか、公園施設として設けることのできる施設の範囲をこういうふうに限定したのは、都市公園法制定前は公園施設についての法令に基づく基準がなかったため、とにかく公園の効用と関係のない、時にはむしろ公園の効用を阻害するような施設が、公園施設という名目のもとに設けられ、公園管理上の障害となった実例が少なくなかったからであると。  私、冒頭でも紹介しましたけれども、公園の効用とは全く関係のないものが、法律でつくられるまでいっぱいできてきたと。それを解決するために、この基準が設けられた。だから、公園施設としての基準は、9項目にわたって政令で細かく規定されています。  今回のアスファルト舗装部分は広場という、これは1項目に値するものとして位置づけられたことになります。  さらに、二つ目の要件は、都市公園の効用を全うするために設けられることであると。都市公園の効用を全うするために設けるという名目のもとで、現実に都市公園の効用を全うする機能を発揮しないものは、公園施設として認められないと考えるべきだ。都市公園の効用を全うするためでなければならないというふうになっているわけです。  さらに、この1項目から9項目あるうちの6項目に当たって、この広場のその6項目のうちの1項目に当たるわけですけど、この意味について、具体的にこう書いています。  本項第1項から6項までに掲げる施設は、公園利用者に対して、直接公園本来のサービスを提供する施設であり、公園利用者はこれらの施設の発揮する効用を享受するために公園に来るのである。  つまり、日常的に公園を利用する方々は、そのアスファルト舗装部分の広場を利用し、享受するために来られる。この広場が日常的に享受に耐えるものでなければならない。そういう位置づけをもって運用されなければならない。いうように書いてあるわけです。そういう広場機能と言えるんですか。日中、昼間含めて、公園の効用を全うする施設として、広場機能は発揮されるのかどうか伺いたいと思います。 130 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 131 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  国土交通省からは、先ほど申し上げたとおりでございますが、都市公園内の兼用工作物につきましては、他の工作物の公共性の高さではなく、都市公園としての効用を兼ねるかどうかで判断される。最終的な判断は、管理者である日野市が責任を持って行っていただければよいという見解を示されているところでございます。  そこで、市では、北川原公園兼用工作物利活用方針並びに利活用計画を定め、一般市民への開放を前提にさまざまな団体利用を想定した兼用工作物での利活用を定めてまいりました。  以上のことから、兼用工作物として都市公園法第5条の10に基づくものとして、管理者間のですね、維持管理にかかわる協定を結び、それを公示する予定でございます。  以上でございます。 132 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 133 ◯16番(中野昭人君)  国交省監修のこの解説書って、私、なかなか深くつくられていると思っているんですよ。歴史的になぜ都市公園法ができたのかっということ、先ほど、冒頭で説明をしました。  具体的な逐条解説のところでも、公園の効用を全うしなければならない。工作物は安易に何でも無造作につくるわけにはいかないと、公園の中に。9項目に限定している。そして、その上で、公園の効用を全うするものでなければならない。公園の効用を全うするとは、公園利用者が利用できるものでなければならない、日常的に。本来のサービスが受けられるようにならなければならない。これが要件だというふうに国交省は書いているんですよ。そう監修しているんですよ。  もう一つ伺いたいと思います。その効用を前提にした施設と、クリーンセンター専用路が兼用するという位置づけをもって今回提起をされているわけですけども、この効用を兼ねると、相互に効用を兼ねるというのはどういうことなのかということについて、同じこの解説書の中に、こう言及があります。  都市公園と河川、道路、下水道その他の施設又は工作物とが相互に効用を兼ねる場合とは、一つの施設の又は工作物が都市公園としての効用を果たすと同時に河川、道路、下水道の終末処理場等のほかの工作物としての効用を果たす場合を言うということであります。  施設又は工作物が都市公園としての効用を果たすと。これ、2条から出てきているものです。全うするものになければならないと。果たすと同時に道路その他の工作物としての効用を果たす場合、同時に兼用されなければなりません。ここでいうと、広場機能とクリーンセンター専用路としての機能とが同時に機能する場合に兼用工作物として取り扱い、その管理が可能となるというふうに言っているわけです。  北川原公園問題でいうと、同時に兼用しない、機能しないことは明らかではないかと思います。同時にスケボーで楽しみながら、クリーンセンター専用路としてごみ収集車が通る。そういう施設でなければ、兼用工作物といえないと言ってるわけです。いかがですか、そういう施設なんですか。 134 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 135 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  特段、この兼用工作物の管理につきましては、こうした時間的なことについては述べられているわけではございませんけども、公園としての効用について、特段、時間的な制約を受けるものではないと認識しておりますが、公園の維持管理用の通路にも使うわけでございますし、また、公園内の緊急車両の通行という点では、当然24時間365日、公園の効用を兼ねていると考えております。  以上でございます。 136 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 137 ◯16番(中野昭人君)  何を言っておられるのか、私わかりません。都市公園法2条で公園施設が提起されて、その公園施設というのは公園の効用を全うするものではならないとされて、この北川原公園の場合は、アスファルト塗装部分がその広場としての位置づけを持っていて、その広場が日常的に市民の利用に享受、受けるものでなければならないというふうなことになってくるわけです。時間的なものは提起されていないと言うけれども、明確に、同時にと。同時存在、同時利用ということが、国土交通省はそういう立場でこの解説書を書いているんですよ。そういう実態ではないということだと思うんです。  具体的に指摘し、伺っておきたいと思います。
     北川原公園における兼用工作物について、平日はクリーンセンター専用路、つまり朝7時半から夕方の5時半までは専用路と指定すると。で、夜間と土日は公園施設として利用すると。こういう時間的な区分でこの兼用工作物が、その規定が扱われているということだと思うんです。  先ほど、国がいろいろ言ってきたということで、オーケー、そういう助言があったということですけれども、国交省はどういうことを言ってるか。やりとりを見ると、最初ですね、30年3月20日の時点では、私は、これは真っ当だと思いますけれど、こう言っています。  日野市が、兼用工作物の可能性はというふうに聞いています。国は、公園駐車場として利用できれば可能性はある。さらに国は、動物園の園路なども参考にして検討すると。つまり、公園駐車場へ向かう園路としての可能性や、動物園の園路などの可能性も含めて検討できるんではないかと。それは、そういう検討というのは、私、理論的にも可能だと思うんです。  しかし、1カ月後、3月20日から4月24日に進む中で、打ち合わせ議事録を見ると、なぜか、ごみ収集車を通すクリーンセンター専用路としての兼用工作物という実情が踏まえられたような助言に変わってしまっています。何とみずから監修したこの解説書の見解、立場など脇に置いてしまって、こう述べるに至りました。  兼用工作物の場合、公園利用が長いほうが望ましいと。つまり時間的に公園利用が長ければいい。同時存在、同時利用でなくても、公園利用が可能な時間が長ければいいと。本当に国交省はどういう立場に身を落としてしまっているのかというふうに言いたくなりますが、それでもこの公園利用が可能な時間が長いほうが望ましいと、こういう見解というか、こういう助言に照らしても、時間が長いのはクリーンセンター専用路、そのことは明確だと思うんです。この国交省の何とも言えない条件に照らしても、兼用工作物として規定して取り扱うことは、法的に不可能だというふうに思います。国交省の見解に照らしても、このふやけた見解に照らしても不可能だと私は思いますが、いかがですか。 138 ◯副議長(清水登志子君)  環境共生部長。 139 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  先ほど来申し上げておりますが、都市公園内の兼用工作物については、他の工作物の公共性の高さではなく、都市公園としての効用を兼ねるかどうかということを御意見としていただいているところでございますので、そうした観点に基づき、私どもがこの兼用工作物の利活用に向けた方針並びに計画を定めてきておりますので、これにつきましては適正に進めてきたと思っております。  また、一言申し上げますと、公園としてのこの兼用工作物の事例というものは全国かなり多数ございますけども、公園としての利活用の方針や計画をしっかりと定めている事例は、私ども調べた中では、この日野市の北川原公園を除いては見つかることができませんでした。  そうした点からも、専用路や市道と公園とが効用を兼ねる本件につきましては、公園兼用工作物としてその機能を周知しているとともに、十分満たしているものと判断しております。  以上でございます。 140 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 141 ◯16番(中野昭人君)  全国的に見てもね、こういったクリーンセンター、ごみ収集車両を通すような道路を兼用工作物として扱うような例って私はないと思いますよ。(「ないぞ、そんなもん」と呼ぶ者あり)法の5条の10を読めば、こんなことで兼用工作物、オーケーしたら何でも可能になりますよ。もっと法の目的や趣旨をよく踏まえて、行政らしく判断していただきたいというふうに思うんです。  国もですね、この国交省解説書というのは、大変、私はリアルに、深く書かれていると思うんです。解説書に基づいて、最初は園路としての可能性はあるかもしれないというふうに示唆をしています。しかし、先ほど言ったように、1カ月後になったら、そんたくしたかのように、いやいや時間が長ければいい、公園部分として。しかし、今回の部分というのは、時間さえ長くないんです。クリーンセンター占用のほうが圧倒的な時間なんです。真夜中使えるわけないでしょ、公園。そういうふうな位置づけを持たせるんですか。あり得ない話ですよね。どう考えても、この公園のこの道路の兼用工作物としての位置づけ、取り扱いは無理があるというふうに私は言わざるを得ません。  国は、こういう何とも中途半端な、自信なさげな助言をしつつ、しかし、一方でしっかりとみずからへの免罪符を与えています。こう言っています。  最終的な判断は、管理者である日野市で責任を持って行っていただければよいと。  つまり国交省は、こうした判断ついて、お墨つきを与えたものでも何でもなくて、あくまで判断と責任は自己責任だと、日野市だと言ってるんですよね。こういう事態、こういう問題だということだと思うんです。  ちなみに、では北川原公園にこういう道路、工作物を設置することはできないのかということです。原則的に公園の効用を全うする公園施設、工作物以外設置できないわけですが、例外的にできる規定と受け取れるような規定が設けられています。これは以前、私、3年ほど前に環境まちづくり委員会で指摘させていただいたところですが、都市公園法6条、7条に占用という形態で設置できる可能性を指摘しています。しかしこれも、政令等で厳格に規定されていて、こうした道路を設置できる可能性というのは、地下しかない。逆に言うと、地下だったら通すことはできる。こういう規定になっています。法的に設置可能な唯一の道は、地下ということにならざるを得ません。これが都市公園法を正面から受けとめれば、導き出される結論です。そのことを踏まえて、最後の論点、質問に移っていきたいと思います。  今回の変更は、これまで3年以上にわたって議会や市民に主張し、説明してきたことを180度かえる方針転換であります。市民に説明をして、合意形成に努めることは、最低限の市の責務だと考えます。説明をしない、市民が説明会の開催を求めてもこれを拒む、一体どういう了見なのか、(「そうだ」と呼ぶ者あり)本当に疑いたく思います。説明を求めます。 142 ◯副議長(清水登志子君)  クリーンセンター長。 143 ◯クリーンセンター長(渡邊博朗君)  今回のごみ搬入路整備につきましては、先ほど環境共生部長より説明しましたとおり、説明会等を開催し、一定の御理解を得ているところでございます。  また、4自治会への説明会に加えて、地元住民方々に対しましては、クリーンセンターだよりを発行し、全戸配布を行うとともに、必要に応じて回覧による情報提供を行っております。  また、平成30年9月には、地元自治会皆様に情報提供や意見交換を行うためのクリーンセンター連絡協議会を発足し、それ以降3カ月に1度、会議を開催して工事等に関する情報を提供するとともに、その内容についてクリーンセンターだよりや市のホームページにて地元住民の皆様に情報提供を行っております。  さらに、全市民に対して、広報やごみ情報誌エコーに掲載して、これを広く周知を図っているものでございます。  したがいまして、12月19日からの新可燃ごみ処理施設への可燃ごみ搬入予定につきまして、クリーンセンター周辺の自治会の皆様並びに北川原公園周辺の自治会の皆様に回覧を行い、11月15日号の広報にてお知らせをしてまいりました。  このように、新可燃ごみ施設の建設につきましては、まず地元の皆様を中心に説明してまいりまして、今後につきましても地元にしっかりと説明してまいりたいと考えております。  以上でございます。 144 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 145 ◯16番(中野昭人君)  地元の皆さんが説明会を求めても、説明拒否されてるわけでしょ。一般的に説明をされていると言いますが、ことし、2月、3月と開いた説明会、確かに4自治会向けに説明会をされています。しかし、これは役員対象の説明会です。2月24日は役員10名、3月10日は、役員9名。これで市民に対する説明はやったということなのか。  北川原公園へのごみ収集車の搬入の問題が持ち上がったときも、確かに自治会役員向けの説明会を開いています。平成27年7月23日です、これ役員向けです。しかし、それに終わらないで、10月4日には地元市民向けの説明会を開いています。なぜ開いたのか。市とコンサルトの打ち合わせ記録がありますけれども、ここでは、今後の地元との合意形成の方針について提案する、ここまで記載されている。本来、役員だけではなくて、広く住民が利用するわけですから、住民に説明する、当たり前ではないか、(「そうだ」と呼ぶ者あり)そういう立場に少なくとも27年の段階では立って説明をされているわけです。  市は、その説明会を受けて、2回目の説明会、28年2月の説明会で、第1回目の説明会を総括して文章をつくっておられます。ここでは、第1回目の住民説明会で公園として整備することは望ましい。公園に整備される道路はクリーンセンターのごみ収集車などの関係車両が利用することに懸念がある。また、公園内にごみ収集車のルートがあるのはおかしいのではないか。つまり、公園内の道路整備に関する意見が多数だったと。そして、これを正面から受けとめればよかったわけですけれども、なぜか公園から外して、ごみ搬入路として整備をすると。暫定整備をすると。何とも法の上辺だけを捉えた形式どおりの対応、ウルトラC的な対応方針をつくって、3年半進めてきたわけであります。そしてここに来て方針転換をやって、やっぱり公園内にごみ搬入路をつくると言い出されたわけであります。  ごみ搬入路、公園内、困ると言って、説明会で声が上がって、機械的に、形式的に外して、また今回戻して、やっぱり公園内だと。この経過からいっても、広く住民、地元住民に説明するのは、私は筋ではないかと、経過からいっても、というふうに思います。  時間がありませんので、国交省とのやりとりを紹介しておきます。  国が、兼用工作物で整理がつくのか、こう問いを立てています。市は、今の段階での変更は住民の理解が得られるのか不明だ、こう言っているんです。こういうやりとりです。今の段階での変更は住民の理解が得られるのか不明だ。市も認識しているとおり、時期的にも、中身の上でも、そういう重大な変更なんです。しかし、だから説明をしないということなのか、(「そうだ」と呼ぶ者あり)そういう姿勢で本当にいいのか。日野市行政が保つべき最低限の節度すら持ち合わせなくなったのではないか、そう言わざるを得ません。  最後に、市長に伺いたいと思います。  このごみ搬入路をめぐる、この4年近い変遷と、この局面に来ての方針転換の全体を総合的に見て、率直に言って、とても適法的な行政をやってるとは言えないと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)ごみ搬入路を東京都から兼用工作物と扱うには無理があると助言されたら、それをその意図や法の趣旨を正面から受けとめることをせず、だったら公園の区域外という形で搬入路を整備する方針を打ち出す。議会で30年の搬入路暫定整備という考え方は、都市計画法に照らしても、補助金適正化法に照らしても、違法で許されない、こう指摘しても、問題はない、適法だと主張し続ける。  しかし、昨年、春、国交省から、補助金の返還が必要、都市計画の変更も必要と指摘される、助け舟のように、市の判断と責任でという逃げ道を担保して、国交省から兼用工作物としての取り扱いの可能性が示唆されると、一転、調整の上、兼用工作物として再度打ち出してくる。しかし、これも実態は公園の効用を全うする公園としての機能は、夜と土日だけで、専らごみ専用路が主要な機能であり、とても兼用工作物とは言いがたいもの。(「そうだ」と呼ぶ者あり)この一連の経過と対応、そして今回の方針転換の結論の全体が、最後のつじつま合わせみたいな市の主張、見解で合理化されるなど本当におかしなことだと思います。  市長は全体を通じて、この方針転換と結論を都市計画法、都市公園法、法の趣旨、目的にかない、適応的にやってきたと本当に思っておられるのか、見解を伺いたいと思います。 146 ◯副議長(清水登志子君)  市長。 147 ◯市長(大坪冬彦君)  法も住民もおざなりにして、どうしてまちづくりができるのかということで、中野昭人議員より北川原公園ごみ搬入路整備問題についてということでの御質問をいただきました。  各論点については、先ほどそれぞれの部長が答弁したとおりでございます。その中で、先ほど議員が、道路法を都合よく利用という言葉がありました。都合よく利用、これはどう考えるかということでございます。当然、見ようによっては都合よく利用しているように見えるかもしれない。当然、違法か適法かというふうに言えば、私としては自治体の長として、違法なことはやっていないという認識でございます。ただ、都合よく利用しているかどうかといえば、都合よく利用しているかもしれない。法は一つで、解釈は幅が広い。いろんな立場で、いろんな解釈ができるというふうに思っています。  この場合の都合というのはどういう都合か。この搬入路を北川原公園を通すというのは、もともと今ある老朽化したごみの可燃ごみ処理場、これの建て替えの時期がやってきた。長年、新井橋ルートでごみの搬入車両と向き合ってきた新石自治会を中心として、もうそこは通すなという話がありました。これは単独でも受けとめざるを得ない、そうした場合、では逆側の多摩川堤のほうの住民の方々、それを承認はできない。そうした場合にどこを通すかという話になった場合に、ここは都合よく、都合よく法を解釈をして、両者の落としどころつけるために北川原公園の中にごみ搬入車両を通すというふうにしたと。  その経緯については、変遷いろいろあったと思います。当然、国交省との交渉もあって、最終的に兼用工作物の位置づけをした上で、市道もかませるという話になった。そして、道路資機材置き場をつくったわけでございます。  その目的というのは、その都合よくというのは、あくまでもそういう住民の問題、ごみの問題、解決するためにやったわけであります。そのための法解釈であって、それについては都合よくと言われれば、都合よくても構わないと思っています。目的というのは、そういう目的でやったことであって、それについては、あくまでも都合よく解釈して、適法な運営をしてきたというふうに思っております。  以上でございます。(「了解」と呼ぶ者あり) 148 ◯副議長(清水登志子君)  中野昭人議員。 149 ◯16番(中野昭人君)  あのね、道路法がなぜ一般通行の用に供するというふうな規定を設けているのか。それは、認定道路は全て公金を投入してつくるからであります。公金を投入してつくるというのは、広く市民が利用できるようにする、そうした前提、考え方のもとにつくられている法体系なんです、法律なんですよ。それを、私は御都合主義、本当に市は、本来であれば、クリーンセンター専用路として、正面から法的手続をとる、法的価値を検討する、しかるべきですけども、道路法の趣旨をねじ曲げて、市民誰もが利用できなければならないという道路法2条の趣旨をねじ曲げて、これを解釈をして通そうとしている。こうしたやり方を行政がやっていいのか。法の趣旨を積極的に擁護して、受けとめて、その立場で統治する。それが行政のあるべき姿ではないですか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)この間、法治が問われる事態が繰り返されてきています。私は、なぜこの法律がつくられたのか、その趣旨や目的を理解することが大事だ、そう言ってきましたけども、この道路法一つとってきて見ても、そのことが問われているというふうに思うんです。  無理が通れば道理引っ込むということわざがありますけども、そんなことを通して、日野市が、私はまともに発展するとはとても思えません。(「そうだ」と呼ぶ者あり)行政の劣化、政治の劣化が繰り返されていますけども、私は、本当に市長は、これを引き受けたときから大変な苦労を抱えておられたと思います。しかし、この苦労を脱却する鍵というのは、やっぱり市民の立場に立って、法理にかなって解決する道しかないと思うんです。住民にもしっかり向き合って、どんな激しいやりとりがあろうとも、私、本当はここで紹介したかったんです。熊本県知事、もうやめられたんですけど、潮谷義子さんという方がみずからの経験を書かれています。川辺川ダム問題で住民討論集会を開いて、徹底的に議論した。賛成、反対含めて。地方自治体というのはこういうもんだ。これ、自民党、公明党の皆さんが応援されている、推薦されている首長だった人。立場は違っても、こういう見識を持った首長であってほしい。私は、大坪市長にはそういう見識をぜひ示していただきたいというふうに思います。そのことを強く指摘して、質問を終わります。 150 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって中野昭人議員の一般質問を終わります。  お諮りいたします。議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 151 ◯副議長(清水登志子君)  御異議ないものと認めます。よって、暫時休憩いたします。              午後0時05分 休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━              午後1時11分 再開 152 ◯議長(西野正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問18の1、防災対策を抜本的に見直し、自然災害からすべての市民のいのち・財産・なりわいを守れの通告質問者、近澤美樹議員の質問を許します。     〔8番議員 登壇〕 153 ◯8番(近澤美樹君)  今議会では、多くの方が台風19号をもとにそれぞれの立場から御質問をされています。日野市始まって以来の2万7,000人への避難勧告、避難者8,600人という事態で、お一人のとうとい命が失われたことは大変痛ましいことですが、長期の避難発生という事態に至らず、13日の午前8時30分に全ての避難所を閉鎖することができたということ、全ての皆さんの御尽力に心から敬意を表したいと思っています。  今回の、台風19号の経験から改めて防災対策、これについて、どのように考えるのかという私の基本的な立場をまず申し上げたいと思います。  東京都は、昭和46年に東京都震災対策条例を制定しました。条例には、東京都は全国に先駆けて東京都震災予防条例を制定し、予防対策重視の視点から地震に強いまちづくりを進め、行政主導の下で震災を未然に防止し、最小限にとどめることを目指してきた、と予防対策重視の立場が明記されています。  また、災害対策基本法第5条では、市町村は、基本理念にのっとり、基礎的な地方公共団体として、当該市町村の地域並びに当該市町村の住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、関係機関及び他の地方公共団体の協力を得て、当該市町村の地域に係る防災に関する計画を作成し、及び法令に基づきこれを実施する責務を有する、と地方自治体には、地域住民の命、財産を守る責務があるということが法律に明確に示されています。  今回、自分の身は自分で守ると多くの方々が本当に大変な思いをされて、応急対策に当たられました。これについてはしっかりと検証を行って今後に生かしていただきたいと思います。  私は、だからこそ防災問題を考える上で、予防、応急対策、そして復旧、復興、この四つの局面の中で、天災が起きても災害にしない、危険発生を回避するための予防原則を貫くことが大切ではないかというふうに考えています。今議会で、さまざま出されております応急対策については、もちろん、当事者の声をもとにしっかりと検証を行って地域防災計画に生かしていく。それだけで被害というのは減らせませんから、予防原則の徹底について、これも地域防災計画に盛り込んでいただくことが必要だと考えています。そうした立場で質問を行いたいと思っています。  まず最初の質問をさせていただきます。皆さんが御質問されているので重複する部分もございますが、私のほうでは3点まとめて伺わせていただくことにいたします。  一つ目が、避難指示などの判断の根拠、そして避難指示を含む情報の周知、これについてはどうだったのかということ。  二つ目、土砂災害警戒情報発令とレッドゾーン、イエローゾーン区域における避難勧告に基づく避難の実態はどうだったのか。  三つ目が、高齢者、障害者、外国人、乳幼児といった支援を要する方への避難誘導や避難の仕方はどうだったのか。カテゴリーで、要支援者などについてはこうだったというのは御報告もありますが、サポートを必要とする方全般について、その支援がどうだったのかということを聞かせていただけたらと思います。お願いいたします。 154 ◯議長(西野正人君)  答弁を求めます。総務部参事。 155 ◯総務部参事(立川 智君)  それでは、私のほうから避難指示等の根拠とですね、それから、情報の周知はどうだったかという形をまず御説明させていただきます。  10月11日10時半にですね、災害対策本部を設置し、以降11回の災害対策本部を開催し、避難に関する指示を行っております。  まず、台風の接近に伴い、10月12日8時に、警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始を発令いたしました。  10月12日9時にですね、浅川の水位の上昇、京浜河川事務所等関係事務局との調整の結果、浅川流域の浸水危険区域に居住している約1万1,000世帯、2万7,000人の住民に対し、警戒レベル4、避難勧告を発令しております。  10月12日14時に浅川の水位がさらに上昇傾向し、氾濫の危険性が高まり、京浜河川事務所長より今後の河川情報の提供等を協議し、警戒レベル4、避難指示を発令いたしました。  また、12日17時には、土砂災害警戒情報の発令があり、土砂災害警戒地域に居住している住民に対し、警戒レベル4、避難勧告を発令しております。  市民への避難情報の発信に当たりましては、市の保有する市防災行政無線、公式ホームページ、防災情報メール、公式ツイッター、ジェイコムテロップ放送、ジェイコム情報サービス、携帯電話による緊急速報メール配信サービス、消防団及び市の広報車による発信の七つのツールを利用し、発信しております。  約8,600人の方が避難できたことに関しましては、避難周知も一因しているものかとは思っているところでございます。  また、10月12日17時の土砂災害警戒情報の発令に伴い、各広報を行い、土砂災害警戒地域に居住している住民に対し、警戒レベル4、避難勧告を行っておりますが、そちらのほうの実態については、こちらのほうではちょっと把握していないところでございます。  私からは以上でございます。 156 ◯議長(西野正人君)  健康福祉部長。 157 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  私からは、3点目の避難行動要支援者の避難誘導や避難の実態について、高齢者、障害者を中心に答弁させていただきます。  まず、避難行動要支援者についてでございます。災害時に自力で避難することが困難な高齢者または障害者で、介護保険法における要介護3以上の認定の方、また身体障害者手帳の保持者で、障害の程度は身体障害1、2級の方など、その他みずから支援を希望された方となっております。  次に、台風19号に伴う避難行動要支援者への避難誘導等についてでございます。  台風が来る4日前より、注意喚起のメール並びに自動音声電話にて、避難に備えていただくため毎日情報の発信をしてございます。  また、10月12日の当日は、午前8時に避難準備・高齢者等避難開始情報が発令されたことにより、浅川の周辺地域にお住まいの避難行動要支援者およそ1,800人に対し、市職員が直接電話をかけ、個別に避難行動の呼びかけを行っております。  その際、高齢や身体不自由などの理由により、市職員並びに日野市社会福祉協議会が、庁用車や福祉車両を用いて指定避難所等へ直接移送等を行ってございます。  今後の課題といたしまして、避難行動要支援者の居住地をハザードマップを活用して危険地域の可視化や、今回は職員で対応した要支援者の移動支援、福祉避難所の受け入れ体制の見直しなど課題認識をいたしましたので、今後も市民の命を守るための対策を、共助の視点を含めて検討していきたいと考えてございます。  私からは以上でございます。 158 ◯議長(西野正人君)  子ども部長。 159 ◯子ども部長(篠崎忠士君)  私からは、乳幼児などの避難誘導や避難の支援についてお答えをいたします。  妊産婦や乳幼児については、要配慮者として指定避難所での円滑な利用を確保する必要があると考えております。しかし、高齢者や障害者等の要支援者とは異なり、現況等の把握が困難なため、災害時において、該当者に連絡することや避難所へ移送することはできない状況にありますので、一般の方と同様、まずは指定避難所で受け入れ、配慮の必要性に応じて、避難所内の思いやりスペースに御案内しております。  以上でございます。 160 ◯議長(西野正人君)  総務部参事。 161 ◯総務部参事(立川 智君)  それでは、最後に私のほうで、外国人の対応についてお話しさせていただきます。  避難所運営の方々とお話をさせていただきましたら、二つの避難所で外国人の方がいらっしゃったということを確認しております。1カ所のところでは、片言の日本語しか話せなかった。片方のほうでは、片言の英語しか話せなかったという状況でございました。中国系の方々は漢字による意思疎通ができますが、現在ふえているフィリピン、ベトナム系の方々に関しましては、伝達方法を今後、考える必要があると考えております。  現在、国際交流協会において、外国人に対し災害に対する対応についてフェアなどを開催してもらっております。台風時は、外国語に変更できるホームページ、その他において、わかりやすい日本語で外国人に対して発信しているところでございます。今後、外国人の増加は避けられないことでございますので、さらなる対応が必要ではないかと現在考えております。  以上でございます。 162 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 163 ◯8番(近澤美樹君)  ありがとうございます。  10月12日当日、私自身は落川地域で、府中四谷橋の付近に1人でお住まいの、日常的には要支援の高齢の女性に午前中のうちに声をかけて、万が一の生命の危険を回避するために避難することの合意を得て、その方の合意を得て、三沢地域の高台にお住まいの方に協力をお願いしまして、個人宅への避難をしていただきました。この方に私自身はずっと付き添うことはできませんので、この方を指定避難所に避難していただくということは難しいことだと私は判断をいたしました。  避難をされた方の住宅には、思い出の品がたくさん詰まっていました。一生懸命働いて手に入れた美しいフランス人形、海外旅行をして、そのときの思い出が、その部屋には詰まっています。他人である私が避難を促して、万が一この方の住宅が水につかってしまったら、この方のこの後の人生というのはどうなってしまうのか。避難を相手に指示をするということは、本当に重い決断だのなのだということを、私自身が痛感をいたしました。
     1,800人の方々へ電話をかけて、避難誘導や直接避難の支援を行っていただいたこと、本当に敬意を表します。これが、実際に浸水被害が発生してしまっていたらば、事態は全く異なってくると思います。  避難行動というのは、何しろ状況が複雑だということがあります。常に変化するのでそのときの状況把握や判断によって対応や行動も左右される、共通の答えというのがない問題なのじゃないかというふうに考えました。  それで今回、市が、台風19号対応概要第1報をまとめてくださいました。ここに避難準備情報等の発令時期等という項目があります。ここに結論として、台風の進路状況により避難情報の発令時期の判断は困難ではあるが、余裕を持って発令が必要である。結果として、今回の発令時期は適正であったと考えるというようなことが書かれておりました。  このことについて、どういう点から適切であったというふうにお考えなのかということを少しお聞かせいただけたらと思います。 164 ◯議長(西野正人君)  総務部参事。 165 ◯総務部参事(立川 智君)  住民へはエリアメール、それから防災行政無線等を利用いたしまして、洪水避難箇所17カ所に誘導したわけでございますが、明るい時期に発信できて、これだけの避難ができたということは適切だったという考えでございます。  以上でございます。 166 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 167 ◯8番(近澤美樹君)  ありがとうございます。  自治体は、気象状況や防災情報を受けて、避難所の開設、発令のタイミングを検討して、防災無線、避難情報の周知徹底を行うこと、多大な準備と実施を限られた時間の中で行うということになります。そして、住民のほうは、悪天候の中で危険を伴いながら避難をされるということになります。安全に指定避難所に行けるかどうか、避難先はどういう環境なのか、ペットと一緒に過ごせるのだろうか、何を持っていけばいいのだろうか、何も持たないで行けるのだろうか、持病やアレルギーがあるけども大丈夫だろうか、赤ちゃんや子どもがその避難所で泣いたらどうなるのか、こういう大きな不安や抵抗感の中で、住民も自分の行動を決めなければならないということになります。  中央防災会議・防災対策実行会議である平成30年7月豪雨による水害・土砂災害からの避難に関するワーキンググループ、昨年の豪雨を受けて、こうした防災実行会議が開かれて、内閣府の組織であるこうした会議が持たれて、平成30年7月豪雨を教訓として、避難対策の強化について検討し、昨年12月、平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害からの報告のあり方についてという報告が取りまとめられました。これをもとにして、この報告を踏まえて、地方公共団体が避難勧告等の発令基準や伝達方法を改善する際の参考とできるよう、避難勧告等に関するガイドラインが改訂、こちらですけど、ガイドラインは改訂されたということになります。  このガイドライン、ちょっと見てみたいと思うんですけれども、警戒レベル1、居住者等がとるべき行動は、防災気象情報等の最新情報に注意するなど、災害への心構えを高める。これがレベル1です。  そして、行動を居住者に促す情報というのは気象庁が発表して、警戒クラスの可能性、これを気象庁が発表するということになります。平成31年度の出水期からは、これは早期注意情報というふうに名称変更をされるという予定でございます。出水期ですので、これは名称変更されたと思います。  それからレベル2、居住者がとるべき行動は、ハザードマップ等により災害リスク、避難場所や避難経路、避難のタイミング等の再確認、避難情報の把握手段の再確認・注意など、避難に備え自らの避難行動を確認する。  レベル1は災害への心構え、レベル2は自らの避難行動を確認すると、こういうことになっています。  そしてレベル3、居住者等がとるべき行動、避難に時間のかかる高齢者等の要配慮者は立退き避難する。その他の方は立退き避難の準備をして自発的に避難する。  そして、ここから市町村が発令することになります。居住は、避難準備・高齢者等避難開始ということになります。  そしてレベル4、居住者等がとるべき行動は、指定緊急避難場所等への立退き避難を基本とする避難行動をとる。災害が発生するおそれが極めて高い状況等で、指定緊急避難場所への立退き避難はかえって命に危険を及ぼしかねないと自ら判断する場合には、近隣への安全な場所への避難や建物内のより安全な部屋への移動等の緊急の避難をする。  これも、市町村が避難勧告、避難指示、レベル4なので、緊急避難指示をと、いうこと。これも市町村の発令するということになります。  そして警戒レベル5は、居住者等がとるべき行動を、既に災害が発生している状況であり、命を守るための最善の行動をとる。  今回、命を守るための最善の行動という言葉が飛び交いましたけど、皆さんどのようなイメージを持たれましたでしょうか。これも、そして、市町村が発令をするわけですが、災害発生情報、災害が実際に発生していることを把握した場合に、可能な範囲で発令をするというふうになっています。このレベル5については、聞いた人が直感的にどうしたらいいのかというふうなことはわかるように、ガイドラインがつくられたということも示されています。  ここでもう1点確認をさせていただきたいと思うんですが、こちらの対応概要を見ますと、指定避難所への避難者数を時間ごとに見ることができます。これでいくと、避難者が最高の人数になったのは、雨が降り続いた夜の22時ということになります。さまざまな情報は朝から出ていた、前から出て、前の日にももちろん出ていたんですけども、結果的に皆さんが避難した、マックスになったのは夜の10時だったということになります。  先ほど、御答弁もいただいたんですけれども、私はこのガイドラインを見て、そして周りの皆さんの御意見を伺っても、警報を受けたとしても指示をどう受けとめたらいいのかわからない、自分自身がどういうふうにこの警報を受けとめたらいいのかわからない、自分がどういう行動をとったらいいのかわからないといった課題はまだ残っているんじゃないか、警報と皆さんの行動との関係でいくと、そうした課題は残っているんじゃないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。 168 ◯議長(西野正人君)  総務部参事。 169 ◯総務部参事(立川 智君)  避難勧告を出した一昨年の経験では、一つの避難所当たり数名の避難でございましたが、今回の台風19号におきましては、1避難所で1,000名を超える避難者が出た避難所というのがございました。避難者数は想定できませんので、当初、職員を2から3名の体制で対応いたしましたが、時間経過に伴い避難者数が増加いたしましたので、職員数を2から6名の増強を行い対応させていただきました。しかし、短期間に避難者が急増いたしましたので、職員は避難者を受け入れることが手いっぱいになっている状況でございました。  避難所では、学校ごとにつくっている地域防災会のメンバー、PTAの方々初め、近隣の方々が手伝いに駆けつけてくれ、また避難されてきた方の中よりボランティアの協力が得られましたので、運営が行えたというような状況になっております。  避難所を運営しておりました職員よりアンケートを行うほか、防災安全課においては、各避難所運営していた職員と面接を行い、避難所における状況や今後の改善点を現在伺ったところでございます。  今後、これらを参考に運営を行っていきたいと思いますので、皆様の御協力いただけばと思います。お願いいたします。 170 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 171 ◯8番(近澤美樹君)  この避難勧告等に関するガイドラインは、内閣府防災担当がつくったものですけれども、これに従って本当に自治体は大変な努力をして、そして指示を、もうどういうタイミングで出せばいいかということで出しているわけですが、これについては、やはり本当に難しい点があるということを、で、私たちも自己決定するということ、難しい点があるということを前提に、これからも、ガイドラインも今後、修正されてくるかと思いますが、本当にわかりやすくお互いが、お互いの努力が、マッチングできるような状態っていうのは、そこを求めて私たち頑張っていくということなのかと思います。  それで、この間、皆さん質問された中で避難計画ということが出されましたけれども、私たちやっぱりこれから一人ひとりが有形、無形で避難計画をつくっていくということになるんじゃないかなというふうに、皆さんの質問を聞いて考えました。  この日野市防災マップの中には、ここに、わが家の防災メモというコーナーがあるんですね。それで、最寄りの避難所、震災時、水害時、最寄りの避難場所、震災時、水害時そして、緊急連絡先、書いてありますけれども、私はやっぱりここの部分を、自分自身の避難計画というか、ここに豊かにしていくってことが求められるということなんだと思います。やっぱり自分の中でシミュレーションができるかどうか、それは本当に誰もができることではないと思いますので、例えば、前の日どうしよう、何日か前にどうしようということも皆さんが考えられるために、それを私たちは今回お手伝い、どうやってお手伝いしていくかってことの知恵出しもしていきたいなというふうに思いました。  それともう1点、指定避難所の問題ですけれども、退避できる高台や住民の方を、私たちのネットワーク、それと行政の知恵も出して、事業者の協力も得て、退避ができる中高層の施設を用意していく、これも課題ではないかと思いました。地域ごとにそれが示されている地図、この防災ハザードマップでは、そこまでできていませんので、そうしたことも含めた本当のハザードマップ、防災マップが必要なんじゃないか。そうしたものをみんなでつくっていくこと、そしてそれをみんなに周知していくこと。このハザードマップは、全ての御家庭の皆さんのお宅に届いている。ですが、これが本当に生きたものになっているのか。  今回の水害の危険性の場合に退避場所が身近にない地区もあるわけですから、じゃあどうしたらいいのか。指定避難場所は学校になっていますので、これは高いハードルなんですけれども、気象状況から24時間前などの早期の指定避難所への避難策はとれないのか。こうしたこともぜひ検討や御調整いただけたらと思います。  次に、避難所について4点まとめてお伺いをいたしたいと思います。  一般指定避難所について。  それから、福祉避難所について。  協定を結んでいる民間事業者との協定に基づく取り組みというのはどうだったのか。  そして、職員の方々の災害時の対応方針に基づく人員体制というのがどうだったのか、この4点を伺いたいと思います。  それで、この間、避難所について、本当に皆さんから生きる御質疑がされていますので、私は可能でしたらば、その避難所の生活環境がどうだったのかもう少し詳しく、それと、プライバシーという点ではどうだったのかということについてお答えをいただけたらと思っています。  それから、福祉避難所につきましては、この間、質疑ありましたけれども、こちらの対応概要に福祉避難所を市として設定することも検討することがある、必要があると。こうした一文がありますので、これについてお答えをいただけたらばありがたいと思います。よろしくお願いいたします。 172 ◯議長(西野正人君)  総務部参事。 173 ◯総務部参事(立川 智君)  それでは、私のほうから、避難所における生活環境のことについて御説明を申し上げます。  8,600人という避難がありましたので、お配りできるものについては毛布しかございませんでした。それにより、かたい体育館のところに座ったという方がおられますので、今後、備蓄の中でそういうものをそろえてまいりたいとは思っているところでございます。  以上でございます。 174 ◯議長(西野正人君)  健康福祉部長。 175 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  私からは、高齢者、障害者の福祉避難所開設、それから、受け入れの実態について答弁をさせていただきたいと思います。  まずは、福祉避難所でございますけれども、福祉避難所は、地域防災計画等の定めにより、市内に設置された全23施設で、うち高齢者福祉関連施設は16施設、障害者関連施設が7施設となってございます。  市では、日野市福祉避難所・開設運営マニュアルに基づきまして、今回の台風19号に伴う避難者の受け入れに備えて、福祉避難所の開設を判断いたしました。  次に、その福祉避難所における開設と受け入れ等の実態についてでございます。  今回の台風19号の接近により、浸水想定区域や土砂災害警戒区域に配置されている一部の施設以外において福祉避難所を開設いたしております。  台風19号に伴い実際に避難者の受け入れを行った施設は、合計で6施設で、その人数は一緒に避難された御家族も含めて、およそ50名となってございます。  今回の台風では、各福祉避難所は入所者等の日常の支援を行いつつも各施設内の限りあるスペースの提供や避難者を支援する職員について、積極的に確保をしていただいてございます。  今回の台風を受けまして、市といたしましても、今後、独自に福祉避難所等をですね、設置することも前向きに考えていきたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 176 ◯議長(西野正人君)  子ども部長。 177 ◯子ども部長(篠崎忠士君)  私からは、妊産婦や乳幼児についての福祉避難所についてお答えをいたします。  指定避難所での避難生活が困難で配慮が必要な場合は、福祉避難所を設置することになっております。妊産婦及び乳幼児を対象とする福祉避難所としては、市内の児童館を定めており、指定避難所でのトリアージにより、指定避難所での生活が困難な方から福祉避難所に移動してもらうことになります。  今回の台風19号では、計画に沿って5施設でいつでも開設できるよう人員体制を整えておりましたが、福祉避難所の開設には至りませんでした。  以上でございます。 178 ◯議長(西野正人君)  総務部参事。 179 ◯総務部参事(立川 智君)  最後に私のほうから、協定の関係と職員の人員体制のことについて話させていただきます。  避難者の増加に伴い毛布の量が少なくなりましたので、東京都に依頼いたしまして、東京都の立川にあります防災倉庫より6,000枚頂戴いたしました。市のトラックですと毛布がぬれてしまいますので、本年度、協定を結びましたバス協会より4台のバスをお借りいたしまして、立川市の防災倉庫より各避難所まで配送をさせていただいた状況でございます。  また、職員の対応方針について、計画どおり行いました。しかし、不足している点については現在も検討しており、今後、作成する防災計画の中で反映していこうと思っていますので、よろしくお願いします。  以上です。 180 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 181 ◯8番(近澤美樹君)  避難所の生活環境次第で、住民の避難行動を敬遠させて、避難をちゅうちょする、そうした要因になるということも考えなければならないことだということがわかりました。避難された方の声をもとに、生活環境の質の改善、ぜひ行っていただきたいと思います。  その際、基本的人権や人としての尊厳を保証する観点、スフィア基準についてこの間、この議会で市長の答弁もありましたけれども、災害が起きたからといって人としての尊厳が奪われるってことがない、そこを私たち目指していきたいということなのかと理解をしております。  福祉避難所については、市独自の、市が福祉避難所をということについては前向きに考えたいというふうにありますが、やはりこれはもう当事者の意見にこしたことはない、そして当事者がその決定に加われるようなプロセス、どういうものにするかという、決めることができる、そのこともぜひ具体化していただけたらと思います。  それから、事業者との協定についてですが、こちらの対応概要のほうに、市は、各事業所と各種協定を締結しているが、連絡先、連絡手段、要請要領等について具体化されていない部分がある、このように書かれています。行政だけでこれほどの避難体制を確立することは不可能ですので、協定の実効性の確保、これぜひ頑張っていただきたいと思っています。  それから、職員体制ですけれども、私も幾つかの避難所を回らせていただいて、地域住民の方が、本当にやっとの思いで避難してきたけれども、次の瞬間には手を貸していただけませんかという呼びかけに、今度は助ける側に回っているっていう姿、本当にたくさん見ました。それから、子どもたちも力を尽くしているという姿ありました。ですが、指定避難所というのはやはり法に基づいて開設されている場所ですから、権限のある職員が配置されていなければならない。市のほうから、この避難所にかかわられた職員の方々にヒアリングが全ての職員から聞いたということですので、正確に情報、状況把握、そして分析を行っていただいて、十分な職員の配置をしていただけたらと思います。  以上、避難所についてお伺いをしました。  今回、私は浅川沿いの堤防の真横、高幡橋の際に御夫婦お二人でお住まいになっている方の話をお伺いました。  夫さんのほうは、避難情報を知っても、自分はこの家を守る、いざとなったら2階に上がればいい。目の前に川は流れているんですけども、この方はこういうふうに主張されて、逃げるということはお考えになりませんでした。  お連れの奥さんのほうは、これはもう逃げなきゃというふうに考えましたけれども、高幡橋の際ですので、近くの潤徳小学校は指定避難所になっていません。市に問い合わせをしましたけれども、一小か七小に行ってほしいと、こういうふうに言われて、車ではだめですって言われて、タクシーでと言われたんですけど、夫を置いて自分1人タクシーに乗って逃げるというわけにはいかないと、このように考えて、もう水位が上がっていくのを、目の前で確認できるんですが、固唾をのんで見ていましたということでした。  川の隣に住んでて、何であなたは逃げなかったのというふうに言われるんですけれども、私は逃げたくても逃げなかった。逃げなくてもいい浅川にしてほしいというふうに思いましたと。この方はお話をされていました。  今回は大規模な浸水などがありませんでしたけれども、結果的に取り残された、2階に上がったけれどもだめだった。救えなかった命、これは私たちは生むわけにはいかないなと、この話を聞いて思いました。  災害が起きてしまえば、復旧のための時間も費用も膨大にかかります。自然災害といってもイコール天災ではない、そこには必ず人災の側面がある。徹底して、災害予防を行うこと。安心安全な地域をそこにつくっていくことが最大の防災対策だと考えています。という立場で、次、災害の予防について伺っていきたいと思います。  まず、今回の台風19号発生の事例を特殊事例というふうに考えるのか、皆さんも、これはもう毎年来ることですよ、こういうふうに考えた、こういう御提案もされていましたけれども、今後こうした規模の自然災害が頻繁にやってくるもの、すぐにやってくるもの、雨が降ればこうなるというふうに構えるのかどうかということで、対策というのは大きく変わってくると思いますが、この自然災害が頻発するのかどうかということについて、市のお考えをお聞かせいただけたらと思います。 182 ◯議長(西野正人君)  総務部参事。 183 ◯総務部参事(立川 智君)  台風19号通過後のですね、各機関からの報告では、前代未聞の災害、未曽有の災害などの表現がされているところでございます。今後、作成してまいります地域防災計画の中で台風19号の状況を生かしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 184 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 185 ◯8番(近澤美樹君)  気象学者の増田善信さん、NHKのお仕事をされていた方ですが、この方によりますと、温暖化の影響で海水温が上がって台風ができやすく発達しやすい状態になって、日本付近まで強いままで来る。その結果、台風が衰えないままで上陸をしてきたり、近くを通過するので、雨も風も非常に強いままでやってくる。その結果、被害が大きくなっている。  また、温暖化が原因で、激甚と言われる気象災害は頻発していて、温暖化は将来の問題ではなくて、何年後に氷が溶けるという問題ではなくて、今現実の問題になって私たちを襲っているというふうな意見が、この方はおっしゃっています。ですので、この今現実の問題になっているんだという認識が大事だと、この方は指摘されています。  また、台風の進路予想や豪雨などの予測が進歩しているので、早目に適切に退避を行うことが重要だということ。台風19号は4日前の時点で、ほぼ正確に進路が予想されていたということです。  この増田さんはもう御高齢ですが、この方がNHKで気象の仕事をされているときには、若いときには、本当に勘どころのようなものが求められていたんですけど、今はスーパーコンピューターが発達していて、精度というのは本当に上がっている。台風予想情報を見て、余裕を持って避難などを考えることが重要だというようなアドバイスをしてくださっています。  先ほどの市の御答弁で、前代未聞、未曽有というような認識で、お考えであるとのことですが、これについては、本当に私たちも知恵を出す必要、私たちの学びも、ぜひ市とも話をして、議論して、どう捉えるのかということは、これからも議会で深めたいというふうに思っています。今回は、気候変動について、そのことで白井議員も御質疑されていますが、現実の問題だということも、私たちも学びたいと思っています。  次の質問に移りたいと思います。  ハザードマップについて伺います。  このハザードマップの内容、普及、それから、実際の活用について、今回の経験を踏まえて、今市がどのようにお考えになっているのか、見解をお聞かせください。 186 ◯議長(西野正人君)  総務部参事。 187 ◯総務部参事(立川 智君)  ハザードマップの利用方法でございます。  ハザードマップにつきましては、日野市の全世帯のほうにお配りした形になっております。台風19号前におきましては、市民に対してハザードマップの紹介をしてまいりましたが、反応的には少なかったように感じるところでございます。  しかし、台風19号後に開催いたしました研修会等ではですね、具体的な質問を頂戴するなどの関心の高まりを感じているところでございます。一層の普及を検討していきたいと思います。  以上でございます。 188 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 189 ◯8番(近澤美樹君)  今回の経験を踏まえて、皆さんのこのハザードマップへの御関心が高くなっているということですが、長く国分寺市の防災担当の職員を務めて、防災まちづくり研究家として今御活躍されている中村八郎さんという方が、多摩地域にお住まいでおられるんですけれども、現在のこのハザードマップは、屋外行動を左右する浸水現象、これが河川の堤の越水や決壊等で濁流を伴ってこの現象となるのか、それとも内水氾濫等の滞水深の増加だけで、それで起きるのか、それはわからないという限界もある。マップのもとになっている洪水浸水区域の調査には、国や県などの河川管理者が行って、市町村が参加していないことも被災現場での理解が行き届かない原因である。これらの問題を早期に解決し、マップの精度を上げることが必要であると指摘をしていました。  この色分けなんですけれども、これについては国や県などの河川管理者が行っている。ですが、実際に地域のことを一番よくわかっているのは、実は市町村や住民なのではないでしょうか。この色分けについて、精度を向上させる。本当にどうなっているのかというものが、私たちが手にするときに、これがなくてはというふうなところに至るのではないかと考えています。  また、国土問題研究会の副理事長をされている磯部作さん、こうした専門家の方もいますが、ハザードマップの住民への周知、それからハザードマップを読み取る教育、それから学習、学校教育や生涯教育などによって、私たちがハザードマップ自身を学ぶというような機会が得られること。それからハザードマップの作成自体を自治体職員や住民参加で行うことが必要ではないかというような提言をされています。
     それでは、最後の質問させていただきます。  これまでも災害の際に被害が発生して、具体的に今後、予防策が必要なのではないかと考えられる箇所、危険箇所、これを課題などを6点挙げさせていただきたいと思います。それぞれについて、今回の台風19号における状況や、それに対する市の認識、それから今後の課題についてお聞かせいただけたらと思います。  一つ目が、平山六丁目の崖地。  二つ目が、三沢三丁目宅地開発急傾斜面地。これは大高議員が指摘をした、あのブルーシートを痛々しくかけられている、あの場所でございます。  3点目が、新井交差点における汚水の噴出について。  四つ目が、石田地域の浸水被害について。  五つ目が、滝合橋付近の越水危険箇所。こちらの対応概要のほうにも書かれていることですけれども、滝合橋付近のこと。  それから、多摩川、浅川全般の治水、この全般的な私たちの最も身近にあるこの二つの川の治水全般についてをお伺いしたいと思います。  今まで皆さんがお伺いしている部分もあるんですけれども、重複するとは思いますが、改めてこの6点ということでお答えをいただけたらと思います。 190 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 191 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  私からは、2番目の三沢三丁目の急傾斜地以外のところについてお答えしたいと思います。  まず1番目の平山六丁目でございます。  これまでも日野市として、のり面保護シートや土砂止柵の設置など、のり面防護対策事業を実施してきております。現在は、平山六丁目の南側及び東側の土地所有者、斜面周辺の方々からののり面崩壊防止対策に関する要望書が出されており、急傾斜地崩落防止対策事業について、東京都と日野市の間で協議しているところでございます。  今後も東京都との連携を行い、のり面の崩壊防止対策事業の実施に向けて進めてまいりたいと思います。  それから、3番目の新井交差点付近のことでございます。  新井交差点における汚水の噴出についてでございますけども、東京都流域下水道幹線のマンホールからの溢水被害、それから、その東側の住宅地への浸水被害でございます。  浅川水再生センターに晴天時の汚水量3倍から4倍の汚水量に対応できる施設がございますが、台風19号時はそれ以上の汚水の流入があったと考えられております。この全ての汚水を受け入れると、汚水処理に伴う電気設備等のですね、機器が水没することで、水再生センターの汚水処理機能が失われてしまいます。それを回避するために、浅川水再生センターでは疎水扉と呼ばれるゲートを操作し、受け入れ汚水量を制限したところでございます。  その結果、浅川水再生センターから近い流域下水道幹線のマンホールがある新井交差点部のマンホールから汚水が溢水したという状況でございます。  それから、4番目の石田地域の浸水被害でございます。  これにつきましては、新井橋上流左岸にある上田排水樋管から浅川の水が逆流して、石田一丁目、二丁目に浸水被害を起こしたものでございます。  台風19号時には、浅川の水位が新井用水の水位を上回ることで新井用水からのスムーズな排水を阻害したため、また、浅川の水位が上昇することでバックウオーターがかかり、河川水が石田二丁目にあふれ出したと考えられております。溢水量が非常に大量であったため、モノレール道を越し石田一丁目内にも浸水をしたところでございます。  現在、現地調査、測量等を実施いたしまして、石田地区の排水特性等について把握しているところでございます。  今後の対策といたしましては、溢水する水量を減らしていくため、排水ポンプの設置や排水機能を高める雨水管の増設、また新井用水を溢水させないための水路のかさ上げ等が考えられているところでございます。  5番目の滝合橋付近の越水危険箇所についてでございます。  今回の台風19号に伴い、浅川の滝合橋付近3カ所において越水の可能性があるとの連絡が入り、国土交通省、消防団、日野消防署並びに日野市の職員が土のうの設置等を行ったところでございます。  京浜河川事務所では、滝合橋の左岸に約1トン土のうと呼ばれる大きな土のうの設置を行い、滝合橋右岸の2カ所につきましては、消防団、それから日野消防署、日野市のほうで土のうの設置を行ったというような状況でございます。  浅川の水位がその後も上昇したため、作業を続けることが大変危険、困難となったため、作業を中止し、監視活動に移行したところでございます。  今後の対策に向けても、河川管理者であります国土交通省に要望を行うとともに、しっかりと協議してまいりたいと思います。  最後に、多摩川、浅川の治水状況でございます。  多摩川、浅川は、国土交通省の管理でございますが、今現在、計画的に低水護岸工事、築堤工事等を行って安全対策が進められているところでございます。台風19号において、このように計画的に整備を進めていたことで、多摩川、浅川は決壊しなかった要因の一つであると考えております。  まだ、計画堤防まで達していない堤防もございますので、年に1回、多摩川、浅川合同巡視というものを行っておりますけども、国土交通省のほうには、そういった活動を通じて要望を行っていきたいと思っております。  私からは以上でございます。 192 ◯議長(西野正人君)  まちづくり部長。 193 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  私からは、2点目の三沢三丁目の件について答弁させていただきます。  三沢三丁目の土砂災害の経緯については、平成24年以降、これまでに、京王動物園線やアパートに土砂が流入する土砂災害が起こっており、ことし10月の台風19号では、過去の土砂災害とは別の場所で、京王動物園線に土砂が流入する土砂災害が発生しております。  平成25年に発生したアパートに土砂が流入した土砂災害では、事業者が宅地造成等規制法の許可を受けず、技術基準に満たない土どめを設置し、盛り土造成したことに加え、台風による大雨が重なったことが原因との報告を東京都から受けているところであります。  しかしながら、今回の災害箇所については、事業者は建築確認申請の手続を適正に行い、工事が完了していることから、台風19号による大雨の影響との推測はできるところでありますが、直接の因果関係は現時点では不明との認識でございます。  工事中の安全対策は事業者の責任であることが前提でありますが、当該地は住宅地であり、また、京王動物園線が近いため、一度災害が発生すると近隣住民に対する影響だけではなく、電車が不通になるなど社会的な影響も大きいため、土砂災害を未然に防ぐことが重要であると考えております。  災害防止のために、開発行為の許可権者である東京都は許可条件として、また、まちづくり条例を運用する日野市は協定締結時の書面として、必要な安全対策について事業者に指導をしているほか、事業中は現場を積極的に巡回するとともに、台風接近時等には必要に応じて事業者を指導しているところでもあります。  引き続き関係機関との連携を強化し、適切な安全管理のもと被害防止に努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 194 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 195 ◯8番(近澤美樹君)  三沢三丁目の急斜面地の宅地開発については、大高議員が質問しました。危険発生の可能性を絶対に阻止するという点で、市の認識はどうなんでしょうか。薄弱な部分はなかったでしょうか。  今御答弁いただきましたけれども、この問題は収益を上げることを最大の目的とする性質の住宅事業者に対して、行政はどういう態度が求められるのか。合法だからといって看過できるような建築行為ではない。そのことは、あの現場を見れば誰の目からも明らかなんではないでしょうか。  土砂災害を繰り返す場所で、箇所は違うというふうにおっしゃっていますけども、一山というのは誰でもあそこはわかることはないでしょうか。地質は同じようなものじゃないかということは容易に推測できるわけです。  私は、あの、何年前でしょうか。6年前、7年前でしょうか。あそこで、こちら側の七生公会堂と反対側のところで、土砂が滑ったときに、アパートの中に土砂が流入して、ガラスが割れて、そのガラスで足を切った方、近くの地区センターに避難している方たちが本当に恐ろしい、青ざめた顔で避難していたあのお顔を忘れることはできません。土砂災害を繰り返す箇所で、建設を許している状況をつくっているということ。これはどうやったらとめられるのかというふうな視点に、私は立たなければならないと思っています。  危険箇所で、人命も顧みないで、収益を上げようとする事業者に対して、市は毅然と住民の命、財産を守る使命が自分たちにあるんだということを再確認していただきたいと思います。  ここでは、新井の交差点、石田地域の浸水被害、浅川の治水について少し再質問をさせていただきたいと思います。  新井交差点における汚水の噴出については、この間、質疑でもありましたし、今御答弁があったんですけれども、東京都水再生センターは、汚水量の3、4倍のキャパがある。ですけれども、あふれてしまっている。電気機器が、これ以上だったらば機器が破損してしまうので、それはもうかげんをしているっていうふうな御説明なんですけども、この構造そのものをかえることはできないんでしょうか。流域自治体と再生センターと協議していて、市長もこの都の要望については既に御答弁していただいていますけれども、不明水の流入について、このキャパの3、4倍をもってしてもこれがだめな、それほどまでに不明水の流入があるんだというような御説明かと解釈できるんですが、これについての原因究明、対策、汚水環境の改築、不明水が入らないために管渠を更新していく。ここについては、どう進んでいるのかということについてお聞かせください。 196 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 197 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  新井交差点付近での汚水の噴出についての原因につきましては、大量の地下水、また雨水が汚水管に流入したことによるもので、老朽化に伴う下水道施設の破損箇所や、水密性の低い箇所からの流入並びに民地の雨どい等の雨水施設を汚水施設に誤って接合をされているというようなことが原因と考えられます。こういったことによって流入水が少しずつ生じることで、流入量の拡大に展開したというふうに考えられております。  対策につきましては、老朽化による管路の破損箇所等からの雨水や地下水の流入を防ぐため、管路更生工事など雨水時浸入水対策を引き続き実施しているところでございますけども、こういったものを平山地区、落川地区で今現在、対策工事を行っているところでございます。  また、東京都としましては、マンホールの改良等について検討を進めているところでございます。  以上でございます。 198 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 199 ◯8番(近澤美樹君)  マンホールは、あくまでもその吹き出すときに、水を逃しながら、ふたとするか、それとも一遍にばんとはね上がるような構造にするかというふうなことだと思うんですけど、私は管路更生工事、これ本当にどういうペースで進んでいるのか、不明水が入ってしまっているわけですから、そこについて手を打たなければならないということ、あると思います。  それともう1点、指摘させていただきたいんですが、このことについては、やはり住民説明会がもう欠かせないと思います。住民の皆さんは、この令和の時代になっても、下水が庭先にあふれているって、本当に、99%下水がつながっている私たちのまちでは考えにくいことが起きているわけですから、住民説明会、必ずやっていただきたいと思っています。  私も12日に台風があって、数日した後に、庭先に逆流をしたトイレットペーパーが付着しているというお宅に伺いました。これは、やっぱりあってはならない事態を日野市は起こしたんだという認識を私は持たなければならないというふうに思っています。もう二度と繰り返さない、そうした対策をとっていただきたいと思います。  それと、石田地域の浸水被害、それから浅川のことについてお伺いしたいと思います。  時間がないんですけども、ポンプの導入でくみ上げいうこともあったんですが、私はこの間、この平成11年8月14日、私はちょっと記憶が薄かったんですけども、浅川出水記録というのが、これ図書室にありますが、大変な水が出たというふうな記録がありました。  そしてその後、国土交通省は、浅川緊急改修ということで、こうしたパンフレットもつくって、住民の皆さんにこういう改修を行っていくというような説明をされました。先ほど部長も御説明になった、この緊急改修のこと御説明になったと思うんですけれども、私は、浅川というのは本当にふだんは美しい川底を、お水が余りなくて、本当に美しい川だと思いますけれども、あれが一気に上がるということの恐怖が、やっぱり周辺住民にとっては大変な恐怖だというふうに思っています。  私は、この浅川の緊急改修について、この緊急改修が順調に行われていると思いますけれど、このたびの台風19号を経て、やはりこの整備計画、この計画を見ると20年、30年スパンで基本的な整備計画を行うというふうになっているんですが、私はもう日野市民は本当に怖い思いをしていますよと。20年、30年スパンで基本整備をするのではなくて、やっぱりもっと早めるというような思い、私は思っていますけれども、本当に台風19号を経ての浅川の整備ということは、やっぱり考えを少し改める必要があるのではないかというふうに思っています。市長にもこうした見解、後で伺いたいと思っています。  それでですね、済みません。もうお時間がないので、私は今回、防災について伺わせていただいたのですけど、やっぱり自主防災会の組織、本当に市も頑張っていますけど、私たちが本当に防災を四つのフェーズで考えるという機会が余りにも少ないんじゃないかなというふうに思っています。今回の意見は、市に届けて終わりということではなくて、私たちも広く出し合って、これから、ここから議論がスタートしていくんだというふうに思っています。  そこで私が一つ考えているのは、私たち議員も含めて広く知恵を出す防災市民会議、防災会議というのはもう法定であるんですけど、防災市民会議、こうしたものが必要なんじゃないかと思っています。災害時の地域の安全安心を本気にをつくっていく、これをきっかけに安全安心地域について考えていくということが、日常、結果的に誰にとっても住みやすい地域をつくることになるんではないかというふうに思いますが、全体を通して、市長の、お時間済みませんけど、お願いします。 200 ◯議長(西野正人君)  市長。 201 ◯市長(大坪冬彦君)  近澤美樹議員より、防災対策抜本的見直しということで、台風19号に関する質問をいただきました。  いろんな点で御指摘いただきました。話を聞いてて一番、私が感銘したのは、発信された警報と自己決定をどうするか、非常に大きなテーマかなというふうに思います。いざという場合に逃げない。逃げる場合、どういう働きかけをすれば逃げるのか。これは、ここにかかわる問題かなと、今後、大きなテーマにしていきたいと思っております。  それから、ハザードマップについて幾つかいただきました。ハザードマップは、第1段階は、つくって配る。第2段階は、それを活用して学習する、そして可視化が必要だと思っています。その上で、さらに、議員に指摘いただいたように、市町村の実情に応じてつくり込んでいくということも必要かなと。これから求められていくのかというふうに思ったところでございます。その上で、防災市民会議という御提案もいただきました。  いずれにしろ、防災に備えるためには予防という話を議員は冒頭おっしゃいましたが、予防ということは結局、ふだんの地域コミュニティーをどういうふうにつくるのか、それが最大の予防。そのコミュニティーはトップダウンではなくてボトムアップのもので、しかも、恐らく社会包摂的なインクルーシブなもので、誰一人取り残さないような、そういうものでないと、いざという場合に災害のときに役に立たないものかと思います。それをどうつくっていくのかというのが、最大の予防かなというふうに思っております。  いずれにしろ、いろんな点で御指摘いただきましたので、来年に備えて、来年も恐らく大きな台風が来る可能性が高いので、それに備えて、御指摘を生かしながら努力をしていきたいと思っております。  以上です。 202 ◯議長(西野正人君)  近澤美樹議員。 203 ◯8番(近澤美樹君)  市長は来年も来るというふうに御想定をされているということで、私たち、本当に来年に向かっても知恵を出したいと思うんですけども、日本における災害というのは、災害の補償が余りにも貧弱だということになります。個人の私有財産が一定程度しか補償されないのであれば、災害対策の主軸はやはり予防対策に抜本的に切りかえていくということが求められると思います。  ハードも含めて、国にも、本当に予防していくと。新しいものをつくるのはいいんですけども、命を守るためにこの国はお金を出している、そうしたこと、予防にシフトしていく、このことが必要だと思っています。ぜひ皆さんと一緒に知恵を集めて頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 204 ◯議長(西野正人君)  これをもって近澤美樹議員の一般質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 205 ◯議長(西野正人君)  一般質問19の1、令和元年台風19号で得た教訓と、水害リスクに備えた減災力についての通告質問者、新井智陽議員の質問を許します。     〔4番議員 登壇〕 206 ◯4番(新井智陽君)  台風上陸、10月12日。朝から深夜、そして、台風が過ぎ去った翌日と、リアルタイムで写真や動画を私、新井智陽のフェイスブックやツイッター、インスタグラムなど、SNSで配信させていただきました。具体的には、開設している避難所の状況、浅川氾濫警報が発表された、避難判断水位が到達した状況、浅川の上流、八王子のほうになりますが、それを管理しています東京都建設局南多摩西部建設事務所でのヒアリング内容、当日、知り合いの中でお会いしました方々から伺ったお話、また、新井交差点で、マンホールが吹き上げている状況、新井地区の地区センター付近での浸水状況、雨風がひどかった、ちょうど10時くらいですかね、夜の。そのときには、浅川の平山住宅の前の重機をですね、平山住宅の前に入れて、1トンクラスの大きな土のうを積み上げている、そういった作業なんかも拝見させていただきました。  そして、翌日早朝はですね、日野橋の道路陥没、土方歳三の資料館の隣の伊十郎屋敷、泥の払い出しをしていました。そういう状況だったりとか、また、新井地区センターの状況、あの辺の周辺ではですね、かなり土が道路にまだまだ残っていまして、乾燥しますと車が走るたびにですね、この土煙が舞い上がる、そういった状況でした。そういった中でシャベルなどを使って泥をかき出す作業なんかですね、そういった内容などの状況も配信させていただきました。  また、新井交差点のふた周辺の道路の一部が流域して、車両が、影響ある状況で、その仮復旧する状況なんかも見させていただきました。また、平山住宅の自治会長さんに話を伺いまして、平山自治会館、ちょうどですね、自治会館の床上ぎりぎりまで水が来ていて、そこに線が水がどこまで来たかという線も跡が残っていて、そういったところを拝見させてもらったりだとか、あとは実際お話を伺いますと、雨風が強くなってきた夕方になりますと、高齢者の方が避難できずに、実際その平山住宅の中で垂直避難をした、そういった苦労話なんかもお話させていただきました。  また、翌日、日野の環境保全の方々がごみ収集車6台を使って、いろんなごみの収集なんかもしている状況、そういったものをリアルタイムで配信させていただきまして、気がついた点を掲載させていただきました。  また、日野市地区防災計画の改定について、今後はポイントになるかなと思っています。日野市地区防災計画の改定につきましては、今年度の9月に補正を組んで、早ければ12月にでも事業者が選定され、契約して、来年の1月ぐらいには各課の情報の収集を実施すると思っております。  今回、台風19号に関しまして、危機管理専門官のもと、台風19号対応の概要第1報など、さまざまな報告などが上がっていますし、本定例会でも多くの議員の方が質問させていただいています。そういう内容も精査された後、地域防災計画へ掲載されると思っています。  また、法律の改定、土砂災害の法律も変わっております。前回の地域防災計画がつくられた5年前には、土砂災害特別警戒区域、土砂災害警戒区域、いわゆる、レッドゾーン、イエローゾーンというのは指定されておりませんでした。法律が変わったことも含めて、内容が変更されるかなと思っています。  また、ハザードマップにつきましても、浸水域というものをより細かく記載させていただきまして、市民の皆さんに、住んでいるところがどういった状況か、しっかりと示していただきたいと思っています。  先ほど市長の答弁でもございましたが、防災計画はページの総数を見てみますと、震災編がメーンになっております。水害編を見ますと、本編に記載のない事項は震災編を準用すると記載されています。災害編の箇所に準じて、それぞれの災害の箇所を参照するようになっています。  ちなみに、東京都の地域防災計画は、震災編と水害編がそれぞれ独立しております。例えば、今回の台風のときには、風水害編1冊で完結するような、そういったふうにしますと、見やすさ、また、使いやすさが向上するのかなと思っていますので、そういった検討もしていただきたいと思っています。  今回の台風19号で災害が明らかになった数々の課題、教訓、決して忘れることのなく、次の災害に生かしてほしいと思っております。そういう思いで今回質問させていただきます。  また、これまで多くの議員が台風関係の質疑をしました。かぶった項目につきましては、簡略化、または削除させていただきたいなと思っています。  まず、指定避難所についてですが、小・中学校、ふれあいホール合わせて26カ所ありますが、浸水地域を抜かして、今回、17カ所を開設しました。市内での指定避難所に避難した方々のいろんな人数の差もあったかと思っています。  そこで、まず指定避難所におきます傾向について、どんな傾向があったのかお伺いします。 207 ◯議長(西野正人君)  答弁を求めます。教育部長。 208 ◯教育部長(山下義之君)  指定避難所の傾向について答弁させていただきます。  避難者の大まかな傾向でございますけれども、例えば、近隣校であります日野第一小学校と日野第七小学校との比較で申し上げますと、日野一小は比較的学区域内の方が多く、七小は少ない状況となっております。七小は高台にございますので、学区域外からこちらのほうへ向けての避難が多かったのではないかというふうに考えております。  避難者の総数は、最大時で約8,600人ですが、人数は各避難所によって差がございます。多いところでは1,000人を超えておりますが、120名程度のところもございました。  以上でございます。 209 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 210 ◯4番(新井智陽君)  避難所の八小とかは1,000人を超えていた、三中のほうは800人を超えていたと。浸水地域の縁のほうのエリアのほうに人数がかなり偏ったのかなと思っています。  逆に、六小では120人ということで、一番少なかったと聞いております。指定避難所の人数の差があったので、差が開かないように検討を今後していただきたいなと思っています。
     次に、昨年の傾向、100人から200人ほどが避難されたと聞いております。今回は想定外の避難の人数がいました、8,600名ですか。限られた人数でどういった対応をしたのか、お伺いします。 211 ◯議長(西野正人君)  教育部長。 212 ◯教育部長(山下義之君)  避難所の対応についてということで、具体例を添えてお話をしたいと思います。  まず、学校の指定避難所ですが、市が学校長などや地域住民などと協力をして開設をしまして、初動期の指定避難所運営を行うことになっております。今回は、学校長などが施設面に限らず、避難所運営全般にかかわったことで、多岐にわたる避難所運営に対応できたものと考えております。  また、自治会、自主防災会、PTAを初めとした地域、学校関係者にも避難所の運営にかかわっていただきました。駐車場の整理、毛布などの備蓄品の配布、アルファ米の調理、清掃など、多くの作業に御協力をいただきました。  さらに、小・中学生や高校生たちが、みずから進んで避難所運営に参加しているところもございます。日ごろからの防災教育が生かされているものと考えております。  また、大学生にもさまざまな御協力をいただいております。一例でございますが、七生緑小学校合唱団は、10月13日の日曜日、NHK全国学校音楽コンクールの全国コンクール当日を迎えておりました。そのことを知った避難者である複数の大学生が、朝早くから体育館等を片づけてくださり、例年行っております体育館での練習を終えて、合唱団はコンクール会場に向け出発することができました。  最後に、市の職員については、各避難所に当初2名ずつ配置をいたしましたが、避難所の増加等への対応のため、追加の配置を行っております。前例のない避難状況ではございましたが、学校や地域の方々と協力をして、避難所運営に当たったところでございます。  以上でございます。 213 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 214 ◯4番(新井智陽君)  開設した職員の方々からのお話を聞きますと、学校長、副校長の対応がすごく役に立ったと聞いております。教室を即座にあけたりだとか、いろんなぐあいが悪い方がいたとか、そういうときに校長、副校長の対応が大変よかったと聞いています。  また、本来であれば、お昼ぐらいに上がるという予定だったんですが、どの学校の校長先生も副校長先生も、夜が明けて朝方までつき合っていただいたと聞いております。また、ボランティアの手伝いというのも、かなりこれ評価されると思っています。また、先ほど、七生緑のお話がございましたが、帝京大の柔道部の方も七生緑で手伝っていただけたと聞いております。  次に、思いやりスペースについて。  思いやりスペースではどのような対応をされたのか、課題も含めてお聞かせ願います。 215 ◯議長(西野正人君)  教育部長。 216 ◯教育部長(山下義之君)  思いやりスペースについてでございます。  避難者には、受け付け時に要配慮の状態などを記載していただき、必要に応じて校舎に設置いたしました思いやりスペースに御案内をしております。障害のある方、乳幼児、妊産婦、インフルエンザや風邪の方などを、当日の避難状況の中で、可能な限り複数の部屋に分けるなどの対応をしております。  避難者が増加する中で、状況の把握、スペースの確保等が難しいところはありました。今回の避難者数等を考慮いたしまして、今後、検討をしてまいります。  私からは以上です。 217 ◯議長(西野正人君)  健康福祉部長。 218 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  私からは、指定避難所における福祉トリアージについて簡単に答弁させていただきます。  今回の台風19号の対応では、台風の規模等から、通常では3班編成しているトリアージ班を5班編成とし、指定避難所からの要請に基づき出動する体制を整えておりました。しかし、実際には指定避難所からのトリアージ依頼はほとんどなく、主に電話で避難行動要支援者の体調や生活状況の相談を受けながら、自宅内での垂直避難、または福祉避難所への避難が必要かなど、要支援者の状況に応じた安全確保の相談、助言等を行ったところでございます。  今後は、今回の実情を踏まえ、電話によるトリアージ体制も検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 219 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 220 ◯4番(新井智陽君)  思いやりスペースにつきましては、パーティションだったりとか、また敷くもの、毛布などを工夫しながら、普通教室で対応されたと聞いています。また、トイレが近くに、そういった教室なんかを思いやりスペースにしたとも聞いております。  また、トリアージについては、今後、さらなる工夫が必要なのかなと思っています。今回、例えば、高齢関係でいいますと7件の電話がかかってきたと聞いておりますし、そのうち現場に行ったのは1件、そして、また高齢の方でトリアージで福祉避難所へ誘導したのは3件と聞いております。  また、福祉部全体で送迎した方々の数というのは、22名と聞いておりまして、そして、また直接、そこの場所に行って、2階から3階に垂直避難を誘導させたのが7件というふうに聞いています。実際、その垂直避難を手伝った方にお話を聞いたところ、これ大変だったということですね。1人の大人の方を階段を上げていくわけですが、その階段というのが狭くて曲がっていて、なおかつ、傾斜がかなりあるということで、2人がかりでこの大人を運んでいって、なおかつ、管なんかもその方についている場合もありますので、そういうものも含めてこれを運ぶというのは大変なことだと言っておりました。  また、今回、トリアージというのは、その計画の中では指定避難所のところに保健師の方が張りついて、実際トリアージをするということでしたが、今回、答弁のように電話で対応をしたということでございます。窪田議員からも要望はございましたが、実際、避難された方々の顔を見ないと、その状況というのがわからないとも言われています。  今後につきましては、そのトリアージの方法ですね、実際、その電話での対応にして、その都度必要であればその現場に駆けつけるのか、それとも各指定避難所に保健師の方を張りつけてあるのか、今後、いろいろと検討していただきたいなと思っています。  保健師につきましては、健康課だけでも15名から16名ぐらいいると伺っていますので、そういう意味では対応は可能なのかなと思っています。  また、今回、電話でのやりとりだったわけでございますが、例えば、今、スマートフォンですと、動画でこれから5Gなんかも将来的にはできますと高画質な動画のやりとりなんかもできますので、そういったITの活用なんかもしていただければなと思っております。  次に、滝合橋、万願寺周辺の要支援者の対応についてお伺いします。 221 ◯議長(西野正人君)  健康福祉部長。 222 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  滝合橋、万願寺周辺の要支援者の対応ということで、浸水危険区域に住む避難行動要支援者に対する電話対応について答弁をさせていただきます。  10月12日当日午前8時に、浅川流域を対象に避難準備・高齢者等避難開始情報が発令されたことに伴い、災害対策本部の意向を受け、浅川の周辺地域にお住まいの避難行動要支援者おおよそ1,800人を、要支援者名簿からハザードマップと照らし合わせてリストアップし、職員が直接電話をかけ、個別に避難行動の呼びかけをしたところでございます。  以上でございます。 223 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 224 ◯4番(新井智陽君)  12日の8時の段階でその避難準備情報が発令した中、この市のスタッフの方々が影響のある町名を拾い上げて、具体的に一人ひとりに電話をして、1,800名全員に、これ留守電もあったと聞いておりますが、全員に電話をしたというのは、大変評価できるのかなと思っています。障害、高齢者の方を含めて20名ぐらいで、そういった態勢で電話をしたと聞いております。  また、そういった当日の前、台風が来る3日前ぐらいから、防災情報メールの配信だったりとか、また、自動音声電話の対応、これ自動音声電話というのは、自動的に登録した方へ自動で呼び出しをするというもので、何時何分にこういった警報が出ましたよと、注意してくださいと、そういったものを自動的に発する電話だと聞いています。そういった意味では、その要支援者の対応というのは、しっかりされていたのかなと思っています。  その要支援者の対応の中で、課題は、移動支援なのかなと思っているんですが、要支援者の移動支援の課題についてお伺いします。 225 ◯議長(西野正人君)  健康福祉部長。 226 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  要支援者への移動支援の実態及び課題について答弁をさせていただきます。  電話での呼びかけの際、高齢や身体不自由などの理由により、指定避難所への避難が困難であると申し出のあった避難行動要支援者に対しては、専門職が電話でトリアージを行いまして、市の庁用車、それと社会福祉協議会の協力を得て、福祉車両を使用して福祉避難所もしくは福祉避難所に移送してございます。  今後の課題につきましては、平常時からの自身の避難先、避難手段、家族や近隣の友人等の支援の有無などをあらかじめ確認しておいていただき、災害時に早目に避難できる体制を整えておく、そういった意識を持っていただくこと、また、災害の規模によって、真に移動支援が必要な要支援者については、市としても移送の手段を確保しておく必要があると認識してございます。  以上でございます。 227 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 228 ◯4番(新井智陽君)  全体で送迎した人が22名ということで、社会福祉協議会のハンディキャブ車を使ったということです。この社会福祉協議会のハンディキャブ車というのは、通常ですと、平常時はかなり高齢の方が運転をされて、そういった操作なんかもやっているというわけでございます。今回につきましては、その社会福祉協議会のスタッフの方にお願いをして、そのハンディキャブ車を運送していただいたということです。  このハンディキャブ車につきましては、特殊な操作なんかも若干必要なので、例えば市の職員が臨時的に対応するというのは、なかなかこれ難しいのかなと思っています。  そういう意味では、この民間事業者の連携によって、移送手段の確保を徹底的に検討する必要性があるのかなと思っています。  民間事業者ですと、いわゆる、タクシーですね、介護タクシー、日野市内には数多くこの介護タクシーはあるわけでございますが、ストレッチャーが搭載されている救急車タイプの介護タクシーとの連携が必要なのかなと思っています。  業者さんは、災害時こそ、日ごろの業務を縮小するというふうに聞いております。そういう意味では、この日野市と、そういった事業者が個別に災害時でも対応していただけるような連携を、今のうちからしっかり話し合って連携をとっていただきたいなと思っております。  次に、多くの避難所の中でペットの同行避難がございました。ペットの同行避難についてお伺いしたいと思っています。状況についてお聞かせ願います。 229 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 230 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  今回、全ての避難所においてペットの受け入れを行い、市が確認しているだけで113頭のペットの受け入れを行いました。  避難所では複数のペットと同じ場所にいることとなるため、市で策定いたしました災害時ペット対策の心得と準備についてでも、飼い主の心構えとしてゲージの準備をお願いしているところですが、緊急時に全ての方がゲージを用意し、ペットとともに持参するのは困難であり、今後、ある程度、避難所で備蓄することも検討してまいりたいと思います。  また、今回の台風対応の状況を踏まえながら、ペットの飼い主と避難所側での対応の役割分担などについても検討を図ってまいりたいと思います。  以上でございます。 231 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 232 ◯4番(新井智陽君)  ゲージを持ってきた方が今回は多くて、また持ってこなかった方につきましては段ボールで対応したということでございます。今後、その情報の周知ということは徹底していただきたいなと思っています。  動物を同行避難するときには、必ずゲージに入ってもらわなくちゃいけない。また、平常時にゲージに入る訓練なんかもしっかりやっていただくような、そういったペットを飼う方への周知も徹底していただきたいなと思っています。  また、旭が丘小学校のように、ペットと一緒に避難できるというものは、教室で一緒に避難できるというものは、なかなかないと思っていますので、事前に、人と一緒の場所にはいられないということも、あわせて言っていただきたいなと思っています。  また、日野市におきましては、犬種について、どれだけ登録されているかということを把握していると聞いております。そういったデータから、どれだけの大型犬が市内にいるのか、災害時にはゲージをどれだけの方々が持ってきているのか、そういったものも含めて経験値を把握しながら、今後の対策に役立たせていただきたいと思っています。  次に、指定避難所での駐車場の状況についてお伺いします。  一部わだちが生じてしまったりだとか、また、近隣のスーパーなどですね、駐車場の支援なんかもしたと聞いていますが、その辺のお話をお聞かせ願います。 233 ◯議長(西野正人君)  教育部長。 234 ◯教育部長(山下義之君)  駐車場について答弁させていただきます。  駐車場につきましては、今回、自家用車等による避難が増加したことから、学校の校庭も駐車場として使用いたしました。  また、各避難所では、雨の中、市職員だけではなく、地域の方々にも駐車場整理に当たっていただきました。  施設面では、雨の中、校庭に車両が乗り入れたことで、一部にわだちが生じました。学校や地域の方々で、トンボがけなどの作業を行っていただいたところもございますが、多くの学校で行政による整備作業が必要となったところでございます。  また、日野第五小学校では、防災会による働きかけによりまして、近隣店舗の駐車場を借用することができました。  以上でございます。 235 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 236 ◯4番(新井智陽君)  ありがとうございます。  指定避難所におけます教訓について、何かございましたらお聞かせ願います。 237 ◯議長(西野正人君)  教育部長。 238 ◯教育部長(山下義之君)  避難所における教訓についてということで答弁させていただきます。  まず、毛布についてでございますが、毛布については各避難所で持ち帰りを案内しておりましたが、避難所に置いて行かれる方もおりました。  それから、持参品については、飲み物、食料や身の回りの物などを持参している方が多かったようでございます。  モップや雑巾などの清掃用具は学校の物を使用しております。地域の方々や子どもたちも拭き掃除に協力をしていただきました。  また暑さ対策ということでは、この夏に大型扇風機、冷風機を各校に配置をいたしましたが、今後、令和2年度から3年度の2年間で、中学校の体育館には冷房設備を整備する予定でございます。  また、避難所の片づけの面でも、地域の方々や避難所の皆様に協力をしていただきましたが、一部の学校では、1、2時限目等で片づけや確認などの作業を行ったところもございます。  以上でございます。 239 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 240 ◯4番(新井智陽君)  今回はその毛布を配るときに、実際に配ると同時に、これ持ち帰りくださいということの一言がなかったのかなと思っております。今回は避難所に多くの毛布がかなり残っていた、いっぱいいましたし、そういう意味では、毛布を渡すときに、これは持ち帰りくださいと、そういったことを一言添えていただきたいなと思っています。  また、モップなどを各入り口とか、清掃道具をトイレとかに置いておくことによって、避難する方が自主的にきれいにしてくれたというものを伺いました。  地域のボランティアの方々、そういった方も、きれいに学校を使おうという意識を持っている方がいます。そういう意味では、そういった清掃用具を見えるところに置いていただければ、そういった次の学校が始まるときに、スムーズに学校のスタートができるのかなと思っています。  今回、その始業時間が安全の確認ということで2校ほどですかね、1、2時限ほど片づけるのに時間がかかっておくれたという報告も受けています。  そういう意味では、今回はその3連休を含めたときであったのでよかったのですが、これが平日であれば大変ですから、そういう意味では、いろんな今回での教訓を次回に役立たせていただきたいなと思っています。  次に、福祉避難所についてお伺いします。  今回、福祉避難所の開設に当たって、運営マニュアルの読み合わせなどを事前にやったというふうに聞いております。その辺の話を聞かせて願います。 241 ◯議長(西野正人君)  健康福祉部長。 242 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  福祉避難所開設に向けた準備と当日の運営状況について答弁をさせていただきます。  まず、事前の読み合わせを行ったのは障害者の関係になりますので、障害者の福祉避難所の開設の状況などについて答弁をさせていただきます。  地域防災計画等の定めによりまして、福祉避難所は市内で全部、高齢者を含めて23施設で、このうち障害福祉関連施設における福祉避難所は7施設となります。この7施設のうち、浸水想定区域、土砂災害警戒区域などを除く3施設で、今回、台風19号に伴い福祉避難所を開設いたしました。  この3施設で受け入れた方の人数は、一緒に避難された御家族も含め46名で、このうち民間の福祉避難所2施設については、同施設に日ごろ通所する方が自主避難されたもので、それ以外の方は市のエールで受け入れてございます。  次に、福祉避難所を開設に向けた日ごろの準備等についてでございます。  市では、日野市福祉避難所・開設運営マニュアルに基づき、今回の台風19号に伴う福祉避難所を開設いたしました。現在、このマニュアルをより実効性の高い内容に改めることを目的として、先の7施設の代表者、担当者及び日野市社会福祉協議会の担当者にお集まりいただき、本年8月より計年3回、お互いに意見を出し合いながら、このマニュアルの読み合わせを行ってまいりました。  このうち1回は台風19号後に開催しており、台風19号に伴い、各福祉避難所が開設された際の運営の様子や課題、そして、機能した内容など、早速、意見交換することもできております。  今後も協議を行い、マニュアル見直しに反映していきたいと考えてございます。
     以上でございます。 243 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 244 ◯4番(新井智陽君)  今回、エールは支援に必要な福祉避難所として、とても重要だということが、いろいろと答弁からも感じました。  例えば、高齢者につきましては、特養などに行っていただくというのもあるんですが、もともとその特養などは入所されている方もいるので、なかなか入りづらいというのもございます。そして、そのエールにつきましては、受け入れが個別スペースなんかも配慮されておりますし、なおかつ、その保健師、また障害児の指導員など、専門家の方々が大変にこれ充実しております。そういう意味では、このエールの福祉避難所としての重要性というのは、かなり認知されたのかなと思っています。  また、運営マニュアルのこの読み合わせ、たまたまこの台風のある12日の直前、10月の9日に第2回目の読み合わせがあった。また、その直後の11月20日にも読み合わせの会があって、そのときに代表の方、事務担当者の方々が参加されて、どういう状況だったのか、また、その福祉避難所で開設されていなかったところは、事前にどういったものを準備されたのか、そういったことも含めて意見交換会がされたと聞いております。  また、4回目が12月の下旬にも予定されていると聞いていますので、この福祉避難所の運営マニュアルの読み合わせ、さらに進めていただきまして、今後の課題解決に結びつけさせていただきたいなと思っています。  次に、福祉避難所の課題等についてお伺いいたします。 245 ◯議長(西野正人君)  健康福祉部長。 246 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  先ほども申し上げましたが、福祉避難所の課題でございます。  福祉避難所については、今回、実際受け入れができたのは6施設で、おおよそ50名の受け入れとなってございます。  ただ、高齢の施設等については、受け入れがかなり少なかったということ、それから、日常的に、先ほども議員からもお話ございましたけれども、日ごろの生活している高齢者等がいらっしゃいますので、なかなか突発的に受け入れることが困難ということがございます。  そういったこともございまして、市といたしましても、民間の施設とは別に、市としての福祉避難所等の設置等も考えていきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 247 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 248 ◯4番(新井智陽君)  施設の方にヒアリングをしますと、6割の方がその施設、福祉避難所のスタッフ、市外から来ているという話を聞きました。民間の事業者の職員の確保につきましては、いろいろと共通の課題なのかなと思っています。  また、追加で人数が必要なというときには、今回はなかったですが、公共交通の計画運休なんかも含めて、どれだけ人数が確保できるのか、そういったことも事前に検討、知る必要性もあると思っていますし、また、今回は土曜日、日曜日でしたが、平日だったら当然確保できる人数も変わってきますので、そういった検討なんかもしていただきたいなと思っています。  また、長期化した場合ですね、大きな災害が発生した場合、障害者、高齢者にかかわるところは、医療的なケアが当然必要になるかなと思っています。今回は、市立病院のDMATが出動していまして、専門プロパーの職員がいないとなかなか回らないと思っております。なかなか医療関係者が指定避難所に足を運ぶというのは、民間のお医者さんが来るというわけでなく、医療関係者がしっかりこれ対応していないと大変な状況もあると思っています。福祉トリアージなど福祉避難所なので、重篤な患者さんが出れば医療的なケアというものも当然出るだろうと想定されます。  広域的な災害、今回はなかったですが、千葉県で発生したような大規模停電や、浅川等が氾濫をして長期的に自宅に帰れない方がいた場合、病院との連携の中で必要になってくると思っています。また、そういう中で医師会との連携も今後検討されるのかなと思っています。  停電した場合、医療的なケアを含めて、エールのような自家発電のような大きな発電所があるところはまあいいわけでございますが、まだまだそういった自家発電を持っていないところもございますから、ポータブルの自家発電機も含めて、福祉避難所のそういった対応も今後していただきたいなと思っています。  次に、新井地区の内水氾濫の今後の対応についての質疑は、いろいろと質疑がありましたので、これは省略させていただきたいなと思っています。  新井地区のその内水氾濫の一番有効的なものは三つございまして、私は排水ポンプを拡充して、排水ポンプで対応するということがまず一つ。また二つ目に、通常、その雨水が水路から浅川へ流れていくわけでございますが、浅川の水位が高い場合、浅川に流れないので、増強菅を使って別のルートに水を流す、増強管、バイパス菅とも言いますが、そういったものの設置なんかも必要かなと思っています。また三つ目に、川の水が押されて水路から水があふれ出す可能性もございますから、あふれ出ないような水路のかさ上げですね、そういったことをすることによって、この内水氾濫が極力防げるのかなと思っています。  また、次の質問の新井交差点のマンホールの汚水の溢水ですね、水の吹き上げ対策のことについても省略していきたいなと思っています。  これは東京都に対しまして、浅川水再生センターの下水処理の機能の拡充については、引き続き東京都に対してお願いをするのかなと思っています。通常の3倍から4倍の処理をもったとしても、今回、難しかったということでございますから、さらなるこの機能拡充を求めていくこと。また、これ市でできるということは、これかなり何十年もかかることかなと思っているんですが、答弁であったとおり、古くなった菅のひび割れがあって、そのひび割れから、その圧が低いですから、地下の菅の中にどんどんどんどん地下水の水が入ってしまう、そういったことを防ぐために、その内面被覆ですね、そういった工事なんかも必要かなと思っています。  新井地区のその交差点のマンホールにつきましては、八王子のほうからもこれ水が来ているわけでございますから、そういう意味では、かなり効率的な対応が必要で、なかなかこれ難しいのかなと思っていますけど、地道な対応を、しっかり八王子とも、近隣の市とも含めて対応していただきたいなと思っています。  また、もう1点、ホームレス対応についてちょっと話したいなと思っているんですが、11月28日の朝日と読売の新聞に掲載されました、多摩川河川での70代の路上生活者と見られる男性が死亡したということを受けまして、日野市は大雨などで河川の増水が見込まれる場合、職員が巡回をして路上生活者に避難の呼びかけをすることを決めていただいたと新聞に掲載されておりました。  この間も年に2回、路上生活者への状況の調査、また、いろいろな水から増水するときには注意してくださいよと、そういったことも注意喚起をしていたと聞いております。市長からもこのことにつきまして、路上生活者が死亡されたことにつきまして、見逃していた、ケアができなかった、非常に問題があると述べていただきました。  現在、多摩川の河川敷には3人の路上生活者が生活をしています。今回は国土交通省の京浜河川事務所の方々、また、消防署の方々が呼びかけていただきました。救えた命も救えなかったというのは、大変残念だと思っています。同じことがないようにしていただきたいですし、必要に応じて国との連携、国への要望を上げていただきたいなと思っています。  最後に、市長の所見をお聞かせ願いたいと思います。 249 ◯議長(西野正人君)  市長。 250 ◯市長(大坪冬彦君)  新井智陽議員より、令和元年台風19号で得た教訓と水害リスクに備えた減災力についてということで、多岐にわたり御質問いただきました。  避難所の傾向、そして、思いやりスペースについて、それからトリアージについて、避難行動要支援者の電話対応など、それからペットの同行避難についてのゲージの問題、それから駐車場についての御質問、そして福祉避難所のあり方について、新井地区の内水氾濫の今後の対応ということ、また、御質問省略されましたけど、新井交差点マンホールについてということ、それぞれいただきました。  それぞれの部長が答弁したとおりでございます。議員が指摘しましたように、実際に垂直避難というのは誘導、実際に大変なことでありまして、今回は職員、初めての経験でよくやったと思います。簡単にいかない話であってということ。  それから、トリアージも実際、本人の顔を見ないで電話対応が中心になった。ただ、そうした場合に、やはり本人の顔を見ないことによる限界等もあるということも御指摘いただきました。  そして、ホームレスのお話もいただきました。ホームレス対応につきましては、先ほど議員が引用していただいたとおりでございます。日常的には、河川の路上生活者についての把握をし、また情報を聞き取り、必要ならば支援はするというお話はしておりますけども、今回のようにあらかじめ災害の襲来はわかっている場合、事前に京浜河川事務所だけではなくて、自治体としても必要な支援をするという行動をするべきだったかということで、反省材料としていきたいとは思っております。  また、今回は土日、3連休であったということ。これが平日だった場合にどうなのかという御指摘もいただきました。  いずれにしろ、来年また恐らく巨大な台風が来る可能性もある。前回、ことしの場合の台風15号も、一時は日野の真上を通過するんではないかという話があって、直前にそれて千葉になったということでありました。来年もどういうコースをたどるかわかりませんが、確実に太平洋の台風が発生する地域の海水面温度は数年前より上昇しておりますので、また、地球温暖化に伴い来年も上昇することが考えられますから、そうすると必然的に巨大台風は生まれる、それがどういうコースをたどるかはわかりませんが、いずれにしろ、ことし以上の警戒をするということは必要でありますし、いろいろと御指摘いただいたことについて生かしながら、来年に向けての災害対策を一生懸命やってまいりたいと思っております。  以上でございます。 251 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 252 ◯4番(新井智陽君)  以上で終わりにします。 253 ◯議長(西野正人君)  これをもって19の1の一般質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 254 ◯議長(西野正人君)  一般質問19の2、ひの生きものプラン~日野市生物多様性地域戦略~についての通告質問者、新井智陽議員の質問を許します。 255 ◯4番(新井智陽君)  ひの生きものプラン、日野市生物多様性地域戦略、平成30年の3月にこれ策定されました。1年以上経過をして、ここで緑と清流のまち日野を、継続可能なまちづくりの根幹として、日野市の目指すべき生物多様性を実現するための取り組みの体系化として、目標ごとに、この方向性、施策について、いろいろと提示をしております、この日野のプランにつきましては。この提示してきた取り組みの方向性について、進捗状況について、今現在どういうふうになっているのか、そのことも含めて確認させていただきたいなと思っています。  まず初めに、プランの実行におきます、この情報の共有については、どういったふうにやってきたのか。  また、この中で基本方針に合わせた各チームの活動状況というものが記載されていますが、その状況についてお聞かせ願います。 256 ◯議長(西野正人君)  答弁を求めます。環境共生部長。 257 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  ひの生きものプランについてでございますが、平成30年の3月に策定されたものでございまして、生息する多様な生態系を次の世代にしっかりと伝えられるよう、一つには人々の関心を高める、二つ目には、人と自然のかかわり合いをつくる、三つ目には日野らしい自然を守り育てるという三つの基本方針を定め、取り組みを行っているところでございます。  この三つの基本方針ごとに、生きものプランにかかわっていただいた市民委員が中心となってチームを立ち上げ、現在、重点プロジェクトを推進しているところでございます。  重点プロジェクトにつきましては八つございまして、例えば重点プロジェクト1の自然に触れ合う原体験を促すための体験プログラムと普及啓発冊子の作成というプログラムでは、現在、神明野鳥の森公園をフィールドとして、第七小学校の児童、保護者、教諭とともに環境学習に取り組んでいるところでございます。  また、重点プログラム7の多くの生きものが集まるまちづくりでは、日野中央公園内の花壇を利用した多様な生き物の生息場所として、身近な昆虫や、それを捕食する鳥類などが集まるバタフライガーデンを整備し、市民や行政が協働して取り組みを行っているところでございます。  以上でございます。 258 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 259 ◯4番(新井智陽君)  三つの基本方針のもとに取り組みが実施されてきたと。なかなか進んでいない部分、進んでいる部分があって、情報の共有についてはまだまだ課題があるのかなと思っています。  次に、浅川アユまつりとの関係についてお伺いします。 260 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 261 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  浅川アユまつりとの関係でございます。  多摩川や浅川のアユの遡上数は大変多くなってきており、きれいな水を望むアユの絶好の住みかとなっているものと思っております。  2020東京オリンピック・パラリンピックの競技大会や、誇るべき宝としてきれいになった浅川をPRすることなどを目的として開催し始めた浅川アユまつりでございますけども、漁業振興の取り組みであると同時に、生物多様性の活動の柱であると捉えているところでございます。  浅川に実際に入りながら行うたも網漁やピストン釣りなどは大変人気の高いプログラムとなっております。また、幼児を対象に実施している魚のつかみ取りなど、日ごろなかなか触れ合うことがない、生きている川の生物を肌で感じる機会となっていただいております。  その他、多摩川漁協日野支部との連携によって、浅川の釣り教室等を開催しており、子どもたちが釣りを楽しみながら、日野の豊かな自然や生物多様性を理解するための行動をとっているところでございます。  以上でございます。 262 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 263 ◯4番(新井智陽君)  神明野鳥の森の公園の中で、野鳥の飲み水場をつくって、これ30年前ごろですかね、つくったものがございます。トンボの池というのがあるのですが、昨年の5月ぐらいからこの復活計画が始動したということで、ことしの2月にも日野市野鳥公園トンボ池復活計画構想、こういったものも出されております。  このトンボの池の復活構想について、今の状況だったりとか、この計画について聞かせて願いたいなと思います。 264 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 265 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  神明上第十一緑地の中にある神明野鳥の森公園でございますけども、今議員さんおっしゃったとおり、平成3年度に水飲み場として整備をいたしました。  その後、平成30年4月になりまして、第七小学校の科学クラブの活動で、神明野鳥の森公園の自然環境を生かして、池でトンボ等の繁殖などを行い、観察や調査をしたいというような御要望がございまして、池の整備をしたところでございます。実際には、野鳥の森公園内の池をしゅんせつし、鳥の水飲み場の整備、またはトンボが生息できるようなビオトープとして復活いたしました。  平成30年の5月には、七小のプールに生息しているヤゴを救出して、この池に放流しました。現在、七小の科学クラブの子どもたちが、水中生物の調査や観察などを行っているところでございます。  子どもたちの活動を支えるために、日野七小おやじの会による環境整備のサポートもあり、また、ひの生きものプランのPTも協力しているところでございます。  以上でございます。 266 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 267 ◯4番(新井智陽君)  ひの生きものプランの市民への理解というのは大変重要なのかなと思っています。そういう意味では、環境フェアだったりとか、そういったところで、その情報発信を含めて、いろいろと今後、工夫の余地があるのかなと思っています。  環境フェアを含めた、そういったものとのかかわりについて伺いたいと思います。 268 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 269 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  環境フェア並びに環境かるた大会等につきましては、大変多くの市民の方々がイベントに参加していただいている形となっております。こういったイベントを通じて、生物多様性についてさまざまなイベントを行い、重点プログラムにも掲げている積極的な情報発信には努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 270 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 271 ◯4番(新井智陽君)  今後の工夫として、例えば種をいろんなイベントでもらうと思うんですけど、鉢植えをあげて、鉢植えの中にその種をその場で植えてもらって、その鉢植えごと持ち帰ってもらう、そういったことも今後、検討しているという話も聞きました。  例えば、そういった鉢植えの種植えなんかは、花が咲いて、その花が咲くことによってどういった生物が来るのか、そういったものも一緒に教えてあげて種を差し上げれば、小学生だったりとか、市民のいろいろな理解、わくわく感にもつながっていくのかなと思っています。  次に、東京都の環境局で実施しています野生動物の生息状況とか、アライグマ、ハクビシンですね、そういった調査状況について聞かせて願いたいなというのと、あと、動物だけでなく、植物、昆虫を含めた外来種ですね、外来種と在来種のいろんな取り組みについてお伺いします。 272 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 273 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  生きものプランの重点プログラムの8に掲げておりますが、生物多様性に悪影響を及ぼす外来種の対策という項を設けております。  これまで令和元年度、ハクビシン、アライグマ等についての相談件数は38件寄せられて、実際に捕獲したのが、ハクビシン3件で3頭、アライグマは6件で11頭となっております。  また、東京都では、自治会に対して野生動物の生息状況、被害状況アンケート調査を行っており、こういった東京都の調査結果も提供いただいて、取り組みには生かしていきたいと思っております。  また今後は、外来生物でもありますアメリカオニアザミやナガミヒナゲシなどの植物や、クビアカツヤカミキリやヒアリなどの昆虫、ブラックバスやミシシッピアカミミガメなど、水生生物等についても多様の検討が必要と考えているところでございます。  以上でございます。 274 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 275 ◯4番(新井智陽君)  カワセミハウスなんかでも取り組みは進んでいますが、地域に出ていって自然の観察会を積極的にやるというものがございます。エコミュージアムと言うのですが、その取り組みについて伺います。 276 ◯議長(西野正人君)  環境共生部長。 277 ◯環境共生部長(小笠俊樹君)  エコミュージアムにつきましては、生きものプランの重点プログラムの2番目で、カワセミハウスのエコミュージアム拠点化というものを掲げております。  今までも自然観察会など、豊かな自然を実際その場で紹介する事業等を行っておりましたが、拠点を設けて積極的に活用しようとする取り組みは、実際には平成8年に日野市湧水調査会報告書というものをつくり、湧水フィールドミュージアム構想として策定いたしました。その中に拠点としての湧水博物館の提案がきっかけとなり、カワセミハウスが拠点化されているものでもございます。  この提案の中では、七生中学校の自噴井戸や黒川清流公園を初めとした湧水群という市内の代表的な自然環境をつないで水と緑のフィールドミュージアム化を図るとともに、市民や市外からのお客様をわかりやすく伝えるためのボランティアの育成など、先進的な取り組みが盛り込まれているところでございます。  カワセミハウスができたことで、こうしたエコミュージアム活動の拠点としての基盤の整備を、さらに進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 278 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 279 ◯4番(新井智陽君)  最後に、市長の所見をお伺いします。 280 ◯議長(西野正人君)  市長。 281 ◯市長(大坪冬彦君)  新井智陽議員より、ひの生きものプラン、日野市生物多様性地域戦略についてということでの御質問をいただきました。平成30年3月に策定されて、現在の取り組み、到達点というところでの御質問かなというふうに思います。  生きものプランにおける生物多様性ということですけども、生きものは同じ種であっても、それぞれに個性を持ち、さらに他の生きものとの間にも食う食われるの関係や共生、寄生などのつながりを持ちながらその環境に応じた生態系を形成していると、このような多様な生き物のつながりと違いのことを生物多様性と言ってと、その視点で、生物多様性の視点で、どのように日野の自然を守っていくのかなということがこのプランかなというふうに思います。  単に水をきれいにする、または緑を守るというだけではなくて、生物多様性のあり方を実際に把握した上で、その状況を見ながら、どういう形で生物多様性を豊かにしていくのかという視点が必要なのかというふうに思っています。
     そういう中においては、先ほど御質問いただきましたように、外来生物の対応についても入ってくるというふうに思いますし、また、全体市内、ある一定の地域を全体としてエコミュージアムとして捉えるような、そんな視点もこのプランならではの視点かなというふうに思っております。  いずれにしろ、緑と清流という伝統をこれからも守っていくためには、生物多様性の観点でのこういう取り組みも、これから強化が求められていると思っていますので、今の到達点を踏まえて、さらにこれから努力をしていかねばならないと考えておりますので、引き続き、御指導、御指摘いただければと思います。  以上でございます。 282 ◯議長(西野正人君)  新井智陽議員。 283 ◯4番(新井智陽君)  日野市の花と言えば菊、また、市の木と言えば樫、市の鳥と言えばカワセミというふうになっています。一部の市民の方から、市の昆虫についてはどうかという話がございます。ヤマトタマムシ、この日野の生きものプランの中にも載っているんですが、大変きれいな虫です。そういったものをどうですかという話がございました。  ほかの市の状況を見てみますと、少数ですが、オオムラサキ、ホタル、きれいな鳴き声を出すカンタン、そういった昆虫などを市の昆虫にしている、そういったところもございます。  市の花、市の木などを決めたときには、その市制10周年ということもあったと聞いています。市民の皆さんが豊かな自然の象徴ということで想像できる、例えば日野市の昆虫だと言ったらこれですよというふうに想像できる、考えられる、そういったものが選ばれる必要性があると思っていますし、また、その決めたことによってどういった効果があるか、そういったことも検証しなければならないものかなと思っています。  また、この生きものプランにつきましては、市民の皆さんの理解というのが、大変これ重要だなと思っています。先ほど答弁があったように、本当に人がいっぱい来るような、そういったイベントで、この日野の生きものプランのいろんな実行プランを紹介したりだったりとか、また連携するということは必要なのかなと、PR活動をどんどんしていただきたいなと思っています。  また、先ほど言った鉢植えの種ですね、種を渡すだけではなくて、鉢植えで実際にみずからの種を植えてもらって、その鉢植えを持ち帰ってもらうことによって、育てることによって、こんな虫が来るようになった、そういったことも表示されることによって、例えば、その花が咲くことによってモンシロチョウが来てくれたら、いろんな生態系について理解も広がるのかなと思っています。  また、アユまつりの話もございました。浅川は私たちの団塊ジュニア世代の中では、かなり汚い川のイメージがございます。もともとは家庭の雑駁水などが入っていて、かなり汚かった状態でした。その東京都の下水道局だったりとか、そういった下水が大変普及してきて、いろんな水再生の努力をしてきて、それでアユとかが遡上してきた、そういったきれいな状況に今は生まれ変わったというところでございます。  そういった団塊ジュニアの世代の汚い川のイメージも払拭する意味でも、こういった日野の生きものプランのいろんなさまざまな実行を、浅川のアユまつりとも連携しながらやることも必要だと思っていますし、そういう中で、小さい子たちに、小学生の方にガサガサ体験、そういったものもやっているというふうに聞いていますが、生物多様性の体験できるようなことも、いろいろそういう取り組みとして進めていただきたいなと思っています。  以上をもちまして、私のこのひのの生きものプラン~日野市生物多様性地域戦略~についての質問を終わりにします。 284 ◯議長(西野正人君)  これをもって新井智陽議員の一般質問を終わります。  お諮りいたします。議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 285 ◯議長(西野正人君)  御異議ないものと認めます。よって、暫時休憩いたします。              午後3時14分 休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━              午後3時43分 再開 286 ◯副議長(清水登志子君)  休憩前に引き続き会議を開きます。これより私、副議長が任を務めますので、特段の御協力をお願いいたします。  一般質問20の1、日野駅改札改良等日野駅周辺整備についての通告質問者、谷和彦議員の質問を許します。     〔22番議員 登壇〕 287 ◯22番(谷 和彦君)  それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。  日野駅改良等日野駅周辺整備についてということであります。  明治23年、1890年に開業した日野駅は、昭和12年までは現在のホームより豊田側にありまして、大正12年、1921年に原宿駅の古材を使用して駅舎が改修されたということであります。  昭和12年に多摩御陵に至る甲州街道の整備と線路の複線化に伴い、駅を現在の位置に移転し、後に立川寄りにホームを増築し、現在に至っているということであります。  入母屋の現在の民家風の駅舎は、昭和12年、1937年に竣工し、竣工当時から現在まで82年を超えていますが、駅舎の外観は変わっておりません。私が幼少のころから周辺は大きく変わりましたけども、駅舎自体はほとんど変わっていないと思います。  昭和初期に建てられた日野駅は、現存している駅舎では大変珍しいと思います。先月19日には、大正時代に建設された山手線の原宿駅の駅舎が取り壊されるということで発表がありました。原宿駅の駅舎は、1924年、大正13年に完成し、都内に現存する最古の木造駅舎とされております。欧風デザインで、屋根の上に乗る小さな尖塔は印象的な駅舎であります。東京五輪、パラリンピックに向けて、隣接地に新駅舎を建て替え、現駅舎を解体後に現駅舎のデザインを再現した建物を建てるという予定になっているということであります。  あと、また近隣市では、三角屋根の旧国立駅の駅舎が、2006年に中央線の連続立体交差化と新駅建築のために姿を消しましたが、ことし2月には、国立市が再築用地を確保し、創建時のままの姿に再生復元することが決まりました。  旧駅舎と立川や国立の歴史や、学園都市になったことに西武グループの創始者であります堤康次郎ですか、康次郎さんが関与していたということや、また、あの駅舎にまつわる、さまざまなエピソードもあるということであります。  また、高尾駅、これも南北通路をつくるということから取り壊されて、移設するという計画が今現在もあります。ちょっと計画がおくれているようなんですけども、この高尾駅の駅舎は大正天皇の大葬で新宿御苑に建てられた仮駅舎の具材を用い、その仮駅舎の印象を踏襲し、現実の駅舎業務に合わせて建てられたというものであります。  多摩御陵参拝のために皇族方が利用された時期もあり、約90年もの間、高尾の地に生活する人々、また、登山や遠足で訪れた人々に利用されていまして、日野駅と同様に木造駅舎を代表する駅舎になっております。日野駅も現駅舎を残しての駅改良になることを、私自身は望んでおります。  それでは、日野駅改良に関しての最初の質問といたしまして、現在の乗車数と将来予測について、まずお伺いいたします。 288 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。まちづくり部長。 289 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  日野駅の乗車数についてでございます。  日野駅の直近3カ年の1日の平均乗車数は、平成28年度、2万7,312人、平成29年度、2万7,219人、平成30年度、2万7,257人であり、ほぼ横ばい状態となっとります。  また、将来の乗車数の想定でありますが、平成29年度に実施した日野駅周辺整備計画に関する基本調査では、日野市人口ビジョン等を参考に乗車数を推計し算出を行っております。これによると、令和12年度が乗車数の最大ピークとなり、平成28年度の乗車数と比較すると、11%増の約3万300人と推計をしているところでございます。  以上でございます。 290 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 291 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  日野市の人口ビジョンを参考にした予測ということで、令和12年度がピークになるということで、平成28年度と比較すると、3年前ですか、比較すると11%増ということであります。微増ということですね。  過去にはエレベーターを設置したりとか、ホームでの待合室を設置していただいたりとか、階段を上がってすぐの左側のトイレを改修していただいたりとか、いろいろな面で改修をしていただいております。そもそも日野駅はアイランド方式のホームで、大変狭くて、さらにホームドアもつけられないという状況なので、安全に関しては高いレベルにあるとは言えないような駅でございます。  またというか、次のはちょっと質問ですけども、今現在進められていると思いますけども、日野駅周辺の整備計画に関する基本調査の3カ年計画のうち、29年度と30年度の調査内容について、まずお伺いいたします。 292 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 293 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  3カ年計画のうちの平成29年度と30年度の調査についてでございます。  市では、過去に日野駅に係る調査を実施しております。平成13年度に、日野駅改良及び駅周辺地区整備計画策定調査を実施し、日野駅及び駅周辺地区のまちづくりに関する将来像や基本的な方向性を検討しているところであります。  その後の長い時間の経過等を踏まえ、平成29年度には日野駅周辺整備計画に関する基本調査を実施し、主に鉄道施設内の土木、建築、電気施設の確認、駅付近の流動状況の確認、複数の改良計画案の構想及び概略イメージ図の作成、改良計画案の課題の整理を行いました。  また、平成30年度には、日野駅周辺整備計画に関する基本調査その2を実施いたしました。この調査は、平成29年度の調査で策定した計画の深度化を図るもので、JR東日本と開催した勉強会での意見を踏まえた施設計画、構造計画等について検討をし、三つの案として取りまとめをしたものでございます。  それぞれの案の概要であります。  まず、案1、高尾方改札案、神明・大坂上方面の日野駅西駐輪場周辺に設置する案であります。これはホームの終点、高尾方面に新たに橋上駅舎を整備するもので、現駅舎は併用するものであります。  JR施設への影響は、改札が2カ所となり、駅設備や駅要員が増加いたします。  施工性については、現駅舎を利用しながらの施工は可能でありますが、線路上空での施工となるため、営業線への影響が大きい工事と想定されるところであります。  次に、案の2、西口改札案、バスロータリー側に設置する案であります。これはバスロータリー側の交番周辺に駅舎を整備するもので、現駅舎は撤去するものであります。  JR施設への影響は、現駅舎跡地の活用方法について別途検討が必要となります。  施工性については、現駅舎を利用しながらの施工は可能でありますが、線路下横断や線路脇盛り土の土どめ等、営業線への影響が大きい工事と想定されるところであります。  次に、案3、新東口改札案、日野駅東口広場に設置する案であります。これは東口広場の喫煙スペース周辺に駅舎を整備するもので、現駅舎は併用するものであります。  JR施設への影響は、改札が2カ所となり、駅設備や駅要員が増加いたします。  施工性については、線路脇盛り土の土どめ等はありますが、線路下横断はないので、案2よりも小さい工事と想定がされるところであります。  以上でございます。 294 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 295 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  案1が高尾方改札案で、案2が西口改札案、これは現駅舎を取り壊すという案です。案3が新東口改札案ということで、それぞれ詳細に御説明いただいたので復唱はいたしませんけども、今まで要望していたのが西口改札案という言い方をしていたんですけども、これが案1の高尾方改札案ということになるのかなというふうに思います。  それで、今現在、この高尾方改札案とか、そういう名称を使っていますけども、今まで西口改札案という形で高尾方改札案のことを言っていたんですけども、方角を見るとちょうど立川方面が北になるので、北に近いような方角になるので、ちょうどいい方が今までと違っているんですけども、こういった名称というのは初めに決めてしまうと、そのまま残ってしまうのかなというふうに思います。そういったことも含めて、この高尾方改札案とかというふうになった経緯と、名称の考え方についてちょっとお伺いいたします。 296 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 297 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  高尾方改札案の名称についてでございます。  平成13年度と平成29年度の調査では、改札口の名称を統一させていなかったため、改札の名称が混乱したことから、平成30年度の調査では、改札案の名称について、実際の方位方角に合わせた名称といたしました。これは混乱解消のために暫定的に名称を統一したものであり、実際に改札が整備されたときには、どの案にせよ、改めて改札口の名称について検討し、JR東日本と調整してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 298 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 299 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  方角的には南になるわけですが、地名を使って高尾方改札案の場合には、住所、地名を使って、神明とか大坂上とか、神明大坂上口とか、例えば東京駅だったら八重洲とか、丸の内とかというふうになっているので、そういう名称を使っていただいたほうがわかりやすいのかなというふうに思いますけれども、地元の方の意見等もいろいろあると思いますので、そのあたりはしっかりと検討していただければと思います。  それでは最後に、3カ年計画の最終年度に当たる今年度の計画内容と、現在の進捗状況について、また今後の予定等について、わかる範囲で教えていただければと思います。 300 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 301 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  3カ年計画のうちの今年度の調査についてでございます  平成30年度の基本調査では、この三つの案について総合評価を行っております。  まず、案の3、新東口改札案、日野駅東口広場の喫煙スペース周辺に設置する案であります。  この案3の予定地の下には、日野用水が流れており、れんがづくりの土木遺構として歴史的価値が高い山下掘という用水があります。整備をするには、この山下掘の支障移設が必要となりますが、保存方法、合意形成、切り回し範囲等、多くの検討課題が想定されるため、実現性は厳しいものと考えております。  市としては、三つの案の中から一つに絞り込みたいと考えておりますが、技術的に実現性が困難なこの案3、新東口改札案については除外し、残りの案1、高尾方改札案と、案2、西口改札案の二つの中から選択をしてまいりたいと考えております。  案2、西口改札案、バスロータリー側の交差点周辺に設置する案については、利便性や今後のまちづくりの観点を鑑みると、理想的な案としてまとめられておりますが、改札口の位置が変わることによる駅周辺の動向や、今後予定されている中央線の12両化に伴うホーム延伸や、撤去となる現駅舎跡地の活用方法など、不確定な外的要因もあり、これには時間をかけて、市民の皆様の意見を聞く機会が必要であると考えております。  よって、今年度は外的要因が少ない案の1、高尾方改札案について、さらに深度化を図る調査を行ってまいります。  本調査について、事前にJR東日本と協議したところ、概算事業費を積算するための前提条件である具体的な敷地内埋設物調査や電気設備などの調査範囲をさらに広げる必要があり、これにかかわる課題、問題の整理が必要なことから、これらを踏まえ本年10月29日に日野駅周辺整備計画に関する基本調査その3を、JR東日本コンサルタンツと締結したところであります。  なお、案の2、西口改札案の概算工事費の算出については、先ほど申し上げた外的要因の方向性が整理された後に実施をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 302 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 303 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  10月に基本調査その3の業務委託を行ったということで、仮称ではありますが、高尾方改札案、案3について課題、問題の整備を行って概算事業費の積算を行うということでありました。  現在というか、市民要望が西口改札というか、高尾方改札をつくっていただくというのが一番市民要望が多いのかなというふうに思いますので、速やかにというか、この計画にのっとってしっかりと推進していただくことを要望いたしますので、よろしくお願いします。  最後に、市長より御所見をいただきたいと思います。 304 ◯副議長(清水登志子君)  市長。 305 ◯市長(大坪冬彦君)  谷和彦議員より、日野駅改札改良等日野駅周辺整備についてということでの御質問をいただきました。  平成13年度の調査から、この調査は古く、専門性もちょっと疑問符がつくような調査であったということがありまして、平成29年度、そして、30年度ということで調査を実施したということでございます。その上で三つの案ができて、どれにするかという一定の絞り込みを、これからするということになっております。  いずれにしろ、いろんな御意見がありますし、また、市の財政負担等も考えると、長期的な話にはなりますけれども、日野のシンボルの駅、日野駅をどうするかというのは大きな課題でございます。しっかりとこれから調査、研究、分析を踏まえた上で、しっかりとした方針を出し、市民の皆様の御意見をいただきながら進めていきたいと思っております。  以上でございます。 306 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 307 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  日野駅の改札に関して、また、さらには日野駅周辺の計画に関しては、もうかなり時間がたっていますので、なるべく早く市民要望に応えていただくことを要望いたして、この質問を終わります。 308 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって20の1の一般質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 309 ◯副議長(清水登志子君)  一般質問20の2、交差点そばの危険なバス停を検証するの通告質問者、谷和彦議員の質問を許します。 310 ◯22番(谷 和彦君)  それでは、危険なバス停を検証するという件名で質問をさせていただきますけども、危険なバス停とはどういうものかというと、バス停に停車したバスの車体が横断歩道にかかるというものや、かからなくても、横断歩道に死角をつくるほど近接しているというのが、危険なバス停ということで定義をさせていただきます。  ちょうど1年前にも質問させていただいたんですけども、喉元過ぎれば熱さを忘れるではないんですけども、昨年の8月30日に横浜市の西区の市道で、小学5年生の女児が交通事故に遭って亡くなっております。この事故は公園からの帰り道にバスをおり、停車中のバスの後ろを回って道路を渡ろうとしたら、左から直進してきた対向車にはねられたということで、その場所に信号機はなく、また、その上、バスはちょうどというか、横断歩道の上にまたがって、横断歩道を塞いでとまっていたという状況であります。バスの陰から出てくる形になった女児に運転手は気づかずに、さらに反応がおくれて惨事を起こしたということになっております。
     1対29対300という法則というのがあって、皆さんも御存じだと思いますけども、一つの重大な事故の背後には、29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもので、これはハインリッヒの法則であります。  バスが停車している前後や横断歩道周辺には、小さな危険がたくさん潜んでいるわけであります。悲しい事故が起きるかもしれない場所、バス停と横断歩道が接近しているという状況が日野市内でも多くあります。横断歩道周辺では、車や歩行者が十分注意していても、死角に入る瞬間というのはあります。そのような状況を改善する方法は、バス停を移設するか、横断歩道を移設するか、どちらも難しい場合には、バス停があるというマークをしっかりと行って、注意喚起を図るという方法があるのかなというふうに思います。  日本は、交通事故の死者のうち、歩行者が37%を占め、イギリスの場合には25%、アメリカが16%、フランスが同じく16%、ドイツが15%という数字に比べ、日本は37%ということで高い数字になっておりまして、横断歩道のそばにバス停があるのは大変危険な状況でありまして、最近では高齢者がふえる中、こういったものを早急に対応しなければいけないのかなというふうに思います。  それでは、ここで質問させていただきますけども、日野市内の交通事故の件数及び重傷者の状況等についてお伺いいたします。 311 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。総務部参事。 312 ◯総務部参事(立川 智君)  日野市内の交通事故の件数及び重傷者の状況はいかにという御質問でございます。  市内の交通事故件数は、平成15年が862件、平成20年が543件、平成25年が582件、平成30年が392件と毎年減少傾向で推移しております。平成15年と比較いたしますと、平成30年は約55%となっており、減少しております。  以降、ことしの1月から10月までの事故の内容の説明をさせていただきます。  交通事故件数は366件、交通事故の内容として、自動車による死亡事故が1件、軽傷事故が365件となっております。  道路形状別での交通事故件数は、交差点での事故が125件、交差点付近での交通事故が57件、その他184件となっております。  事故類型では、人対車両の事故が65件、その中でも横断歩道上の事故が24件と多く、また車両相互の事故は236件となっており、その中でも出会い頭の事故が84件と多く、単独事故は65件となっております。  年齢層別での死傷者ですが、小学生以下が27名、中学生が8名、高校生が10名、24歳までの若年層が36名、25歳から64歳までの中年層が250名、65歳以上の高齢層が84名となっております。  死亡者につきましては、この中で中年層の方で1名となっているところでございます。  以上でございます。 313 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 314 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  交通事故の現状ということで御説明いただきましたけども、道路形状別の交通事故件数ということで、やはり交差点及び交差点付近の事故がほとんどということでありました。  交通事故による死亡者数や交通事故数は年々減少しておりまして、たしか2004年が60万件ぐらいで、それが現在では半数ぐらいの30万件ぐらいになっているのかなというふうに思います。とはいえども、減少はしていますけども、ゼロになったわけではありませんので、注意はしなければならないと思います。  それでは、前回、昨年の第4回定例会で質問をさせていただきましたけれども、危険なバス停についての質問の後に、そのバス停、その後の質問後の改善は図られたのかどうかをお伺いいたします。 315 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 316 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  危険なバス停の改善についてでございます。  平成30年第4回定例会での議員の一般質問において、危険なバス停として停留所に停車時、横断歩道に車両が停車する箇所は、ミニバスのバス停においてはないものの、京王電鉄バスの一般路線バスでは、日野駅と八王子駅北口を結ぶ路線の八王子方向、日野自動車前のバス停が該当する旨の答弁をさせていただいたところであります。  この停留所については、数年前より京王電鉄バスが移設を計画し、定期的に地先交渉を行ってきたところでありますが、その後、協議が調い、本年3月28日に移設工事が完了したところであります。  これにより、日野市内の停留所に停車時、横断歩道に車両が停車するような危険なバス停は解消されたところであります。  以上でございます。 317 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 318 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  昨年の質問のときには、日野自動車前のバス停も近隣との交渉は大変難しいので、移設はちょっと難しいかなという話ではありましたけども、今の答弁で日野自動車前のバス停は移設をしていただいたということであります。  バス停の移設に関しましては、バスの事業者が対応しなければいけないということにはなりますけども、その際には、地元の警察や道路を管理する自治体や近隣の住民の理解も得なければならないということになってきて、大変なことだと思います。  事故をなくすということからは、学校での交通安全の指導の強化をしていただくことや、道路を渡る歩行者にも改めてしっかりと注意喚起を図らなければいけないというふうに思います。  あと、危険なバス停の周知というわけではないんですけれども、訪問先にバス停があって、横断するに当たっては危険だということを、しっかりと市民の方にも理解していただかなければいけないというふうにも思います。  また、今は法律に抵触しているバス停はないということで、解消されたということですけども、抵触していない危険なバス停というのもあると思いますので、そのあたりの市の見解をお伺いいたします。 319 ◯副議長(清水登志子君)  まちづくり部長。 320 ◯まちづくり部長(宮田 守君)  市民への注意喚起と計画的な改善をということについてでございます。  バス停は、道路交通法第44条、駐停車禁止区域に定められている場所には設置できないこととなっております。具体的には、横断歩道の前後の側端からそれぞれ前後に5メートル以内の部分や、交差点の側端または道路の曲がり角から5メートル以内の部分が該当いたします。  日野市内には、このような法律に抵触するバス停はないものと認識をしておりますが、1997年以降に、交通管理者により、横断歩道から30メートル前後離すという法定外の指導が加えられたところであります。この法定外の指導に該当する、バス停と横断歩道の距離が30メートル離れていないバス停は、現状ではミニバスのバス停では56カ所あることを市として把握をしております。このことについては、日野市内を運行するミニバス及び一般路線バスの利用者に対して、これまではバスの車内放送にて、おりたバスのすぐ前や後ろの横断は非常に危険です。という注意喚起放送を行っておりましたが、本年4月からは放送内容をリニューアルし、おりたバスのすぐ前や後ろの横断が原因となる事故を防止するため道路は正しく渡りましょう。という注意喚起放送に変更を行っているところであります。  今後もバス車内での注意喚起放送は継続して行い、必要に応じて改善につなげてまいりたいと考えております。  さきの答弁のとおり、日野市内には法に抵触する危険なバス停はなく、また、危険であるとの指摘を受けたバス停も過去にはないものの、今後、指摘等がありましたら、速やかに現地を調査した上で、注意喚起方法の検討や改善が必要と思われる場合には、移設なども視野に入れ、その対策について運行事業者とともに検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 321 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 322 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  バス停と横断歩道の距離が30メートル離れていないバス停というのは、市内に今56カ所あるということで、今の答弁の最後に、危険で改善が必要と思われる箇所については移設も視野に入れて検討するということでありました。  バスの車内放送は、おりたバスのすぐ前や後ろの横断が原因となる事故を防止するため、道路は正しく渡りましょうと放送されているわけですが、正しく子どもだったらこれを受けて横断歩道を渡って、とまらない車はあるわけだから、それではねられてしまうということになったり、あとは、死角になっている横断歩道というのは多くあると思いますので、大変な危険な状況であると思います。注意喚起も含めて、歩行者が安全に道路を通行できるよう、また、重大事故や死亡事故が発生する前にしっかりと対策を講じていただきたいなというふうに思います。市内でも事故があったりすると、横断歩道ができたり、信号ができたりということがありますけども、そういった死亡事故、惨事が発生する前に十分に対応していただきたいと思います。  交通事故に関しては、高齢者の運転事故も社会問題になっておりまして、ことしの4月には東京池袋で起きた暴走事故は、通産省の88歳の元役人でありまして、家族から車の運転をやめるように助言されていたにもかかわらず運転して、重大な事故を起こしてしまったということであります。  調べたところ、警察庁によりますと、75歳以上のドライバーが起こした死亡事故は、9月末時点で784件で、昨年同日比11.3%減となっておりますが、死亡事故全体に占める割合は前年と同水準の14.7%に上っているということです。警察庁が、75歳以上のドライバーによる、ことし上半期の死亡事故の原因を分析したところ、操作ミスが30.2%に上り、特にブレーキとアクセルの踏み違いの割合は、75歳未満が約17倍に達したということです。このようなことから、政府は未来都市会議で、高齢者ドライバーによる事故多発を受け、自動ブレーキなどを搭載した安全運転サポートカー、サポカーと言うんですけども、その運転に限って認める免許制度の導入を検討するということを決めたということです。こういったものが早急に導入されるのは、交通事故をなくす意味ではいいのかなというふうに思います。  また、交通事故による死亡者が出てから、先ほど言ったように、信号機をつけるのではなく、しっかりと対応していただきたいと思います。  また、基準を定める前に設置された、法令違反をしていないというバス停が56カ所あるということなので、安全性の観点で位置を変えるなどの対応が求められる場所に関しては、バス会社等と協議して、しっかりと対応していただくことを求めて、最後に市長より御所見をいただいてこの質問を終わります。 323 ◯副議長(清水登志子君)  市長。 324 ◯市長(大坪冬彦君)  谷和彦議員より、交差点そばの危険なバス停を検証するということでの御質問をいただきました。  冒頭、参事が答弁させていただいたように、交通事故自体は減少傾向にあるのかなというところでございますが、ただ、その中で深刻な事故も起きているという話でございます。  このテーマでたしか最近、ちょっと時期は忘れましたが、読売新聞一面に、かなり全国的な問題として取り上げたのを記憶に残しております。まだまだ全国的にはあるし、いまだ日本における深刻な問題があるのかなというふうに思っているところでございます。  幸いに日野においては、そういう法定のこの問題になっているようなバス停はなくなったけれども、しかし法定外の指導として、横断歩道から30メートル前後は離すというところについては、ミニバスのバス停が56カ所ということでございます。ミニバスは当然、日野市が補助金を出して運営している交通機関であります。また、市民の足として非常に定着しているので、非常に乗降者数も多いというところでございます。その意味で、市内をぐるぐる網目のように走っているバスでありますから、事故が起きないような対策ということが求められているのかなというふうに思っております。  法定内、法定外問わず、いずれにしろ危険な箇所がありますから、そういうところについてはしっかりと監視をし、危ないところについては、交通管理者、そして道路管理者の連携のもとで、また、必要なバス事業者に対して必要な指導をしていくということがこれから求められていくのかなというふうに思っておりますので、今後も御指摘を生かしながら、市内の交通安全のために全力を尽くしていきたいと思っております。  以上でございます。 325 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 326 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  先ほど言ったように、ハインリッヒの法則を十分に御協議いただいて、バス停の移設等を必要であれば行っていただきたいなというふうに思います。 これでこの質問を終わります。 327 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって20の2の一般質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 328 ◯副議長(清水登志子君)  一般質問20の3、台風19号を教訓に-避難所の運営等について-の通告質問者、谷和彦議員の質問を許します。 329 ◯22番(谷 和彦君)  それでは、3問目の質問ですけれども、多くの議員が台風19号の件に関しては質問されておりましたけれども、私のほうからも質問をさせていただきます。  関東、長野と東北地方に災害をもたらした台風19号から、来週12日で2カ月が経過いたします。記録的な豪雨により、各地で河川が氾濫し、堤防が決壊し、大規模な水害が発生し、住宅や車、田畑が次々と飲み込まれたというのが前回の台風でございました。  国交省によりますと、堤防の決壊は71河川、140カ所で発生、川の水があふれる氾濫も多くの河川で起きました。千曲川や阿武隈川など、大きな川やその支流で被害が相次ぎ、浸水した面積は17都県の3万4,800ヘクタールということで、昨年7月の西日本豪雨の約2倍に相当するということであります。  私も知人が宮城県の丸森町に住んでおりますので、また避難したということでしたので、1週間後になるんですけども、日曜日に丸森町のほうに伺いました。町役場を中心に多くのボランティアの方々が集まっておりまして、山の土砂災害、河川の氾濫、まちの住宅浸水等を目の当たりにしまして、日野市の浸水想定地域を思い浮かべながら、丸森町を見させていただきました。  日野市では、新井のマンホールから吹き出しまして、通行不能になったり、同じころ、浅川の水位上昇による上田排水樋門からのバックウオーターにより、新井地区センターが床上浸水になり、落川都営住宅の立体交差点下のバス車庫の手前が冠水するということがありました。  それでは、概略で結構ですので、今回の台風19号に関する日野市の被災状況についてお伺いいたします。 330 ◯副議長(清水登志子君)  答弁を求めます。総務部参事。 331 ◯総務部参事(立川 智君)  台風19号による被災状況でございます。  人的被害といたしましては、多摩川において河川敷で生活されていた方が増水により1名亡くなられております。また、日野橋の橋脚沈下により都道の通行どめ、多摩川グラウンドのバックネット、サッカーゴールの流出、新井地区センターの床上浸水、落川、石田、新井地域での床上・床下浸水、新井交差点付近での道路損壊、落川アンダーパスの水没、三沢三丁目を初め数カ所の土砂崩れ等、日野市は台風19号により大きな被害を受けました。  以上でございます。 332 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 333 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  人的被害も1件あったということで、河川敷生活者の方々への避難誘導も、今まで以上にしっかりと行っていただきたいと思います。  台風19号に関しましては、皆さんお手元にあると思いますけども、19号対応概要のほうの第1報のほうにまとめてありますので、本当にわかりやすく書かれてまとまっているなというふうに思います。  浅川の滝合橋付近の河川水位の上昇についても、消防団からの画像の送付によって、災害対策本部の指示で越水が免れたということであります。  災害対策を実効性のあるものにするために、こちらに書いてありますけれども、システムの構築も検討するということで、そうすることによりまして、今回は余り把握することができなかった各避難所の状況や避難者の状況等も容易に災害対策本部が把握することができ、情報のやりとりができるのではないかなというふうに思います。  では、今回の避難所の運営について、各避難所の人数、状況、施設管理者である学校に関しまして、学校関係も関係するので、それぞれ総務部と教育委員会のほうから答弁をいただきたいと思います。  また、自家用車での避難をではなくて、自家用車の避難を求めてきた人もいました。避難勧告の時点、それ以前でもいいんですけども、車だけでも高台に移したいという要望でありました。この市役所周辺を見ますと、市役所の駐車場もありますし、煉瓦ホールは避難所になっていなかったので市の駐車場も使えるのかなというふうに思いますけども、そのあたりの市の考え方等をお伺いいたします。総務部と教育委員会、両方からお願いします。 334 ◯副議長(清水登志子君)  総務部参事。 335 ◯総務部参事(立川 智君)  私のほうからは、各避難所の人数、それから、避難所の状況、それから、自動車の避難についての回答をさせていただきます。  避難所運営については、当初、全指定避難所26カ所を開設する予定でございましたが、浅川、多摩川の氾濫の可能性が高いことから、浸水想定区域内にある指定避難所9カ所を除く17カ所が開設いたしました。17カ所の指定避難所へは、2から3名の職員を配置いたしましたが、誤って浸水想定区域内の指定避難所に避難する可能性があったことから、残る9カ所の指定避難所へも職員を配置したところでございます。  各避難所の避難者数ですが、10月12日の22時現在でございます。一小で920名、豊田小で480名、三小で227名、五小で294名、六小で124名、七小で865名、八小で1,038名、旭が丘小学校で420名、平山小で674名、東光寺小で226名、夢が丘小で308名、七生緑小で362名、二中で502名、三中で179名、四中で497名、三沢中で810名、大坂上中で700名、合計で約8,600名という方が避難した形になります。  各避難所での備品等の支給についてでございます。  毛布については途中備蓄が不足したため、補充をするため時間を頂戴した学校もございますが、避難所の避難者全員に毛布の配布を行いました。その他の物品については、避難された方の状況により供給した状況になります。  このような多くの避難者に対して、各避難所での運営は、学校教諭、PTA、地域の住民の方々の多大な協力もあり、大きなトラブルもなく運営ができた次第でございます。しかし、多くの課題が明確になりましたので、今後作成する地域防災計画の中に生かしていきたいと思っております。  次に、指定避難区域から高台へ車を移設する場合、駐車場の確保についてお答えをさせていただきます。  自動車は洪水時に水没してしまいますと廃車になる可能性が高く、その家庭の財産であり、仕事のツールとして重要ですので、避難させたいという希望の方は、今回台風19号の際、多く連絡がございました。しかし、市といたしましては、人命を守ることが主でございますので、現状、自動車のみの駐車場を確保する計画はございませんので、御了解いただければと思います。  私からは以上でございます。 336 ◯副議長(清水登志子君)  教育部長。 337 ◯教育部長(山下義之君)  私からは、避難所における地域等の協力の状況について答弁をいたします。  今回、多くの避難所で、自治会、自主防災会、PTAを初めとした地域、学校関係者の御協力をいただきました。また、避難された方の中からも協力を申し出てくれる方が多くいらっしゃいました。  具体的には、雨の中での駐車場整理から備蓄品の配布、アルファ米の調理、高齢者等へのサポートなど、多くの作業に自主的、積極的にかかわっていただきました。最後にトイレ清掃まで行っていただいた避難所もございます。多くの方が初めての経験であったかとは思いますが、地域の皆様の協働活動により、みんなで協力して乗り切ろうという気持ちが生み出されていたと思います。  小学生、中学生もみずから進んで避難所運営に参加をしております。また、防災教育を経験した卒業生たちが、地域に支えられて母校で活動した避難所もございました。  避難所から帰る方々から、避難所の秩序は子どもたちの活躍のおかけで保たれましたねという声もいただいているところでございます。  また、避難された方から学校の子どもたちに向けて、4年1組の皆さんへ教室を使わせてくれてありがとうございました。避難したみんなより、といったメッセージが教室の黒板に残されていた学校もございました。  このようなさまざまな経験を生かし、今後の避難所の運営に当たっては、市や学校だけではなく、地域や避難者の皆さんも協力して運営できるような仕組みが必要であろうと考えております。  以上でございます。 338 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 339 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。
     報告のほうでは、8,600名以上の市民が避難されたということでありました。また、以前の議員の答弁の中に、外国人の方も避難した人が数人いたというふうに先ほども言っておられましたけども、私が伺った学校にも、カウントされていないのかもしれませんけども、アメリカ人が1人、イギリス人が1人で、あと台湾の方もおりました。イギリスの方は日本語がほとんどしゃべられなくて、当然、英語はしゃべれますけども、アメリカの方はまあまあ日本語がしゃべれていたという状況で、遅い時間帯の避難だったので、体育館ではなくて教室のほうで避難されておりました。  私も学校長に依頼されて手伝いをさせていただいたのですけども、多くの方が避難してきて、当初はそれほど避難が多く、あそこまで多くならないと思ったのですけども、私が伺った10時過ぎあたりからは、どんどん避難者が来ておりまして、その時点で市の職員が2人しかいなくて、学校長が手伝っていってほしいということで、私も体育館のほうに行きまして、避難してきた方を誘導したり、いろいろと防災品を配布したりというお手伝いをさせていただきました。  私が行った学校は防災会が立ち上がっていなかったところでしたので、初動マニュアル等、運営マニュアル等はありませんでしたけども、教育委員会の方、教育避難所班と言うんですか、教育避難所班の職員の方からいろいろ教えていただいて、避難所の運営のお手伝いをさせていただきました。  また、皆さんからの質問にもいろいろありましたけれども、運営側の人員が大変不足していたので、避難してきた方々にお手伝いをお願いしたりとか、地域の自治会、PTA、また、PTAのOB、おやじの会、子ども会の皆さんにお願いをして、避難物資の配給やアルファ米の炊き出し、パック詰めや配布等、混乱なくできたのかなというふうに思います。  あと、ペット同行の方は10人ぐらいいましたけども、昇降口のほうで避難されておりまして、そういった場所でしたけれども、これだけでも避難を一緒にできたのでよかったということで喜んでおられました。  また、あと避難してきた方の中には看護師さんもいたり、あと社会福祉士さんがおられたりとか、あと教員の方もおりましたので、看護師さんの方には、ちょっと頭痛がある方や認知症の方、またあと、すり傷をされた方がいたので、そういった方の対応をしていただいたり、あと教員の方が数名おりましたので、周囲の方々の話し相手等をやっていただきました。また、地域の小・中学校の卒業生やその保護者の方たちも手伝ってくれて、本当に助かったという状況であります。  あと1点だけ気になったというか、ちょっと問題だったのは、校庭の駐車場が混雑してきて、車の誘導をしたほうがいいんじゃないかなという避難者の方もいたんですけども、ちょうど私の後ろにおられた方が、こういう状況なんだからそういうふうに言うんだったら自分でやったらどうかなんて言って、うまくその場はおさまって、校庭のほうの駐車場はうまく整備ができたように思いました。来た避難者みんなで協力して、うまい運営ができたというふうに思っております。  次に、防災備蓄倉庫の備蓄品や倉庫の点検等を含めてお伺いしたいのと、備蓄倉庫の設置場所についてお伺いいたします。 340 ◯副議長(清水登志子君)  総務部参事。 341 ◯総務部参事(立川 智君)  各避難所にございます防災備蓄倉庫の備蓄品でございますが、主な備蓄品といたしまして、食料品ではアルファ米、おかゆ、ビスケット、粉ミルク、保存水がございます。物品といたしましては、毛布、災害用トイレ、ラジオ、応急給水セット、ランタン、トイレットペーパー、紙おむつなど、約40品目の物品が備蓄されております。令和元年より新たにLEDバルーン投光器、発電機なども備蓄品として整備いたしました。電池、食料品は、定期的に新たな物に交換し、防災倉庫の破損などについては、計画的に修繕を実施しているところでございます。また、防災倉庫のドアの裏側に備蓄物品一覧を表示し、備品の使用方法の見える化なども行っております。  今回の備蓄利用を参考に、使用する備蓄品が取り出しやすいような工夫をしてまいりたいと思っております。  続きまして、防災倉庫の設置場所についてでございます。  防災備蓄倉庫は、指定避難所となる市内の小・中学校に設置してありますが、設置場所が避難所となる体育館の近くにない防災倉庫もあり、台風襲来時に防災倉庫まで物品をとりに行くことが危ないことが指摘を受けておりますが、現在の設置場所は、子どもたちが通常使用する校庭の中で、安全性を考え配慮した場所でございます。  今後、設置場所について再検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 342 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 343 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  LEDバルーンや発電機は使用しないで済んだのかなというふうに思いますけれども、さまざまな備蓄品が確認されました。  また、防災倉庫に関しましては、避難場所からかなり遠いところもありますので、そのあたりはちょっと再考をいただければなというふうに思います。風水害のときには、カッパを着ての作業になりますので、避難者の方にずぶぬれになってでの協力というのはちょっと酷かなというふうに思いますので、ぜひ御検討をいただきたいなというふうに思います。  それでは、次に二次災害の風水害などの、災害の状況による避難所開設についてや自動車での避難についてお伺いいたします。 344 ◯副議長(清水登志子君)  総務部参事。 345 ◯総務部参事(立川 智君)  台風の場合、数日前から動きがわかりますので、事前に職員の張りつきができ、災害対策本部を開催し、順次避難所を開設しております。  地震の場合については、水害時と違い、あらかじめ発生が予測されていないため、夜間・休日においては、指定避難所周辺に居住の市役所職員3名を緊急地区担当員と任命し、対応をしているところでございます。  また、指定避難所となる小学校12校で、災害時における避難所の運営マニュアルを作成し、避難してきた方が誰でもわかる初動ボックスを体育館に配備することを進めております。  初動ボックスについては、どの避難所にいてもわかるように、避難所となる体育館の入り口に統一しており、各避難所の防災会において確認をしているところでございます。現状、七生緑小に設置しており、今後ふやしていく計画でございます。  自動車での避難についてでございます。  避難準備・高齢者避難等の情報により、災害時避難要支援者が避難方法として車の使用を認めておりますが、避難勧告、避難指示における車利用については、避けてほしいというのが現状の計画でございます。  しかしながら、指定避難所が開設されていない地域からの市民が車両を使用したため、急遽、校庭を駐車場として利用をさせていただきました。第七小学校を含め、通行は校庭が満車になり、他の避難所を案内するようにもなりました。  今後も同様の災害が発生することも考えられますので、車の利用については、今後、計画の中で考えていきたいと思います。  以上でございます。 346 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 347 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  防災計画では車での避難というのは禁止されておりましたけれども、風水害に関して順次車で来る人がいたので、校庭を開放したというのは、今回の現状だったと思います。  当初は車での避難はだめだよということで、みんな歩いてきた方がいたんですけども、そういった方も後から車を見たら、これだったら車で避難すればよかったというふうに言っておられる方もいましたので、そのあたり、今後のためにも、どういうふうにすべきかというのを検討していただきたいなというふうに思います。  それでは、避難行動要支援者のことについてお伺いしたいと思います。  避難行動要支援者に対する今回の市の取り組みと、名簿の活用をどのように活用されて、避難行動要支援者が避難できたかということについてお伺いをいたします。 348 ◯副議長(清水登志子君)  健康福祉部長。 349 ◯健康福祉部長(赤久保洋司君)  避難行動要支援者に対する市の具体的な取り組みと名簿の活用について答弁をさせていただきます。  台風19号に伴う避難行動要支援者への具体的な支援は、台風が来る4日前から台風に備えていただくための注意喚起をメール並びに自動音声電話によって情報を毎日発信し、避難行動要支援者に関する協定を結んでいる自治会、自主防災会、福祉事業者等に対しては、名簿登載者への注意喚起を依頼し、部内ではこの間、初動態勢を整えております。  10月12日当日午前8時に、浅川流域を対象に避難準備・高齢者等避難開始情報が発令されたことに伴い、災害対策本部の意向を受け、浅川の周辺地域にお住まいの避難行動要支援者、おおよそ1,800人を要支援者名簿からハザードマップと照らし合わせてリストアップし、危険な区域から順次、職員が直接電話をかけ、個別に避難行動の呼びかけをいたしております。  その際、指定避難所への避難が困難であると申し出のあった避難行動要支援者に対しては、専門職のトリアージ後に職員は庁用車で、また、日野市社会福祉協議会の協力を得て、指定避難所、福祉避難所への移送と自宅での垂直避難の支援を実施したところでございます。  以上でございます。 350 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 351 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  1,800人の方に何らかの形で連絡をとっていただいて、避難を促したということでありました。  答弁にはありませんでしたけども、家族の方を含めて約50人の方々が、庁用車や社会福祉協議会の福祉車両で、指定避難所や福祉避難所に避難していただいたということであります。  あと1点気になったのは、今回の台風19号の後に消防団の方とお話させていただいたときに、消防団の方には避難行動要支援者の支援の依頼指示がなかったということだったんですけども、そのあたり今後しっかりと計画していただいて、地域の消防団、それ以外にもいろいろやらなければいけないことがあったと思いますけども、そういったことも指示があればできたのになという御意見もあったので、参考にしていただければと思います。  また、避難所になる体育館、体育館が一番の避難所になっているんですけれども、体育館のトイレというのは、どこのトイレもだと思いますけれども、洋式化されていないトイレでありますので、高齢者の方には、トイレどこですかと聞いたときに、体育館のトイレはこういう状況なので校舎のトイレをお使いくださいという形になりましたけども、ぜひ、体育館のほうのトイレも洋式化にすることが急務ではないかなというふうに思いますので、御検討をいただければと思います。  また、今回19号では、避難者がこれほど多くなるというふうには思わなかったので、ここ体育館のスペースなんかも、本来であれば、防災計画であれば、コミュニティーごとに、地域ごとに避難してというか、場所をつくってもらうという形なんですけれども、それも状況が状況だったので、そういう形はとれなかったですけども、うまくできたかなというふうに思いますのと、あと、パーティションが備蓄倉庫にあったんですけども、パーティションかなり大きくて、それをどの段階で出して、どういう形で使うかというのが、かなり難しい判断ではあったのかなというふうに思います。  ある面、乳幼児がいる家族は、それを一つ使ってもらうとか、あと、体育館の下のほうだと見えてしまうので、舞台のほうに授乳スペースとか、おむつがえのスペースをつくったりして対応はしたんですけれども、そのあたりの考え方も、やはりマニュアルのほうにしっかり書いたほうがいいのかなというふうに思います。  それ以外にも、思いやりスペースの話やいろいろあるんですけれども、時間の関係で、最後に市長より御所見をいただければと思います。 352 ◯副議長(清水登志子君)  市長。 353 ◯市長(大坪冬彦君)  谷和彦議員より、台風19号を教訓に避難所等の運営についてということでの御質問をいただきました。  それぞれの状況は、それぞれの部長が答弁したとおりでございます。問題は、ここからどんな教訓を得て次につなげることかなというふうに思います。  議員から御指摘いただきましたように、体育館のトイレどうするかという話もありますし、また、パーティションの使い方等というのもあります。今後どうするか。  そして、消防団、かなりいろんな形で活躍いただきましたけども、避難行動要支援者への援助ということは、今後考えていく課題の一つかなというふうには思っております。  あと、自動車の避難ですね、なかなか難しい話であります。ただ、震災もそうでしたし、今回もそうでしたが、必ず自動車で避難する方はいらっしゃるしということ前提に物を考えなければならない。そうした場合、どうするかと。あらかじめ、そういうことを想定して、例えば避難所を運営する学校においては、そういうスペースを確保しておくだとか、またその駐車場の整理体制をあらかじめ準備しておくとか、いろんなことが考えられるかなというふうに思っています。  いずれにしろ、恐らく起きるであろう事態を想定した上での対応が、今回必要だなと強く感じるところでございます。  いろいろ御指摘いただきました。これを踏まえて、来年に向けてしっかりとした避難所運営をできるようなことを、課題を解決しながら取り組んでいきたいと思っております。  時間は限られておりますけども、できる準備をし、中期的、長期的な対応が必要だと思っておりますけど、短期的に対応可能なことについては、来年、災害は待ってもらえませんので、しっかりと準備をしていきたいと思っておりますので、引き続き、御指導、御指摘をいただければと思います。  以上でございます。 354 ◯副議長(清水登志子君)  谷和彦議員。 355 ◯22番(谷 和彦君)  ありがとうございます。  今回の19号の対応については、特に皆さん市民の協力や職員の方の動きで、初動で大変にうまくいったと思いますので、特に大きなトラブルはなかったかなというふうには思いますけれども、これを教訓にして、来年以降に備えていただければと思います。  避難された方からのメッセージということで紹介ありましたけども、1点だけ紹介をさせていただきます。  12日の台風の際、避難所でお世話になった者です。PTAの皆様、学校関係者の皆様には、本当にお世話になり、ありがとうございました。車椅子の母と同行しての避難でしたが、皆様のおかげで安心して過ごさせていただきました。あちこちから声をかけられても笑顔で対応される皆様に感謝し、お礼を申し上げたくてはがきを送りました、ということでありました。  以上で質問を終わります。 356 ◯副議長(清水登志子君)  これをもって谷和彦議員の一般質問を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 357 ◯副議長(清水登志子君)  本日の日程は全て終わりました。  次回本会議は12月9日、月曜日、午前10時より開議いたします。時間厳守で御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。              午後4時43分 散会 Copyright © Hino City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...