日野市議会 2019-09-27
令和元年第3回定例会(第7日) 本文 開催日: 2019-09-27
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
7 ◯議長(西野正人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
8 ◯議長(西野正人君) なければ、質疑を終結いたします。
これをもって
企画総務委員会関係の審査報告を終わります。
次に、
民生文教委員長の審査報告を求めます。
〔
民生文教委員長 登壇〕
9
◯民生文教委員長(奥住匡人君) 議案第75号、令和元年度日野市
一般会計補正予算(第4号)のうち、
民生文教委員会に付託されました内容についての審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、
生活困窮者自立支援事業経費について、
フードパントリー事業は、今後どのような支援を行うのか。2、
在宅福祉事業経費について、在宅人工呼吸器は利用者にいつ貸与するのか、また、機器のメンテナンスは誰がするのか。3、
施設整備管理経費について、南平小学校と第三中学校のトイレ修繕の設計費と費用負担は幾らになるのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、他の委員会で付託された補正予算案に継続審議を求める部分がある。継続などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
10 ◯議長(西野正人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
11 ◯議長(西野正人君) なければ、質疑を終結いたします。
これをもって
民生文教委員会関係の審査報告を終わります。
12 ◯議長(西野正人君) 次に、
環境まちづくり委員長の審査報告を求めます。
〔
環境まちづくり委員長 登壇〕
13
◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) 議案第75号、令和元年度日野市
一般会計補正予算(第4号)のうち、
環境まちづくり委員会に付託されました内容についての審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、北川原広場の管理用通路について、試験運転が11月から予定されている。車がふえるが、安全運転への拡充とその効果を教えてほしい。2、昨年12月の条例改正ではごみ袋は2種類だったが、なぜこの補正で3種類となったのかを問う。3、プラごみの収集から市外へ出ていくまでのプロセスについて問う。4、プラスチックの削減について今後どんなことをやっていくのか、事業者に対してどのように責任を求めていくのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、ごみ袋については3種類とすべしと考えていた。賛成。2、プラごみ袋について、市民の分別での負担が大きくなるため、手数料を安くしてほしい。反対。3、プラスチックの有料回収は、負担増につながると考える。反対。4、市民のごみ削減の意識は高いが、プラごみは現在焼却している。そういうことからも
プラスチック類の分別は必要である。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
14 ◯議長(西野正人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
15 ◯議長(西野正人君) なければ、質疑を終結いたします。
これをもって
環境まちづくり委員会関係の審査報告を終わります。
各委員長報告について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
16 ◯2番(有賀精一君) 議案について反対の立場で討論をいたします。
東部会館の値上げについては、無料から一挙に値上げということで値段がつくと、非常に大きい問題だと思います。通常であれば、やはりとりわけ東部会館を使用されている市民の皆さんに意見をしっかりと承ってから、問題をどうするのかと検討すべきところ、ほぼこうしたことが行われずに一挙に値上げ提案が出されてきたということに、非常に違和感を持つ次第です。
10月1日から消費税の値上げもあり、市民の懐も非常に厳しい状況にますます置かれていくという中で、この値上げについては、どう考えても認めることができない。
それからごみ袋の件ですけれども、今までは無料回収していたもの自身も有料になっていく部分もあるということで、市民のごみゼロ、ごみ減量の努力に対して、やはり市自身が、もう少しこの取り扱いについても、謙虚に受けとめるべきではなかったかというふうに考えております。
以上の理由から、今回の補正に関しては反対といたします。
17 ◯議長(西野正人君) 田原 茂議員。
18 ◯21番(田原 茂君) 議案第75号、令和元年度日野市
一般会計補正予算(第4号)に、賛成の立場から意見を申し述べます。
清掃総務費に新たにプラごみの指定収集袋の製造経費が中心に計上されておりますので、この件を中心に意見を申し述べさせていただきます。
我が会派は、プラごみの分別収集の提案があったときから、プラごみだけの収集袋をつくるべきであると主張してきました。理由は、何といっても市民へのわかりやすさという観点からであります。特にプラごみと不燃ごみの収集日が重なった場合は、混乱が起きると懸念しておりました。市の方針が、当初の不燃ごみとプラごみの併用から、新たにプラごみ用の収集袋をつくることに方針転換したことは、評価するものであります。
指定収集袋を3種類にして、一時的にストックはふえるにしても、長い目で見れば、袋の量は変わらないものと考えられます。
なお、市民の負担という観点では、想定するプラごみの95%以上は既に有料袋での排出であり、分別に手間はかかりますが、理解できる問題だと考えます。また、つくる責任、使う責任を明確にする上でも、ごみ減量を推進するために、有料化は有効な施策の一つであると考えます。
以上、賛成の立場の意見といたします。
19 ◯議長(西野正人君) 近澤美樹議員。
20 ◯8番(近澤美樹君) 議案第75号、令和元年度日野市
一般会計補正予算(第4号)について、
日本共産党日野市議団を代表し、反対の立場で意見を申し上げます。
本補正予算には、
在宅人口呼吸器使用者災害時支援補助金や
小・中学校トイレ修繕料など積極的に評価できる予算が計上されています。同時に明確に認めることのできない項目を、以下3点挙げさせていただきました。
周辺環境整備費を使い、有料の駐車場を整備するための
東部会館駐車場整備関連予算、そもそも建設することなど許されない搬入路に安全対策を行うという北川原公園及び
北川原広場安全対策事業経費、そして
プラスチック類ごみ指定収集袋関連経費です。
特に、
プラスチック類ごみ指定収集袋関連経費を、決して認めることができない2点の理由について申し上げます。
1点目は、
プラスチック類ごみの分別収集を開始するに当たり、これまで資源物として無料で回収していたトレー、
発泡スチロール類をプラごみとして有料の指定収集袋を使用して回収を行うということは、市民にとって負担増であり、例えばお返し大作戦したくてもできない高齢者や体の不自由な方、丘陵地に住む方、近くにお返しをする商店がない方などには、大きな負担となります。
2点目は、指定収集袋の枚数決定をめぐる経過です。2018年12月に、
環境まちづくり委員会で、市が指定収集袋の製造枚数を抑制し、市としても
使い捨てプラスチックの削減を図るために、2種類の袋で収集を行うと説明し、それに基づき議決が行われ、条例は可決されたにもかかわらず、説明とは異なる3種類の袋で収集は行われようとしています。
このことについては、明確な議決違反です。
さらに審議会の諮問についてです。2018年8月に市長の諮問機関である日野市
廃棄物減量等推進審議会に、
プラスチック類ごみの分別収集方法の決定については、市は、ごみ袋の種類は2種類とするとして諮問を行っています。
同年10月諮問の答申を出すに当たり、複数の委員から、袋が2種類ではわかりづらい、3種類がよいという意見が出ていたにもかかわらず、市は諮問どおりの2種類でいきたいという方向に意見をまとめ、答申は市の諮問内容に異議なしとなりました。
それを実施に当たっては変更してしまおうというのですから、何のための諮問、答申、審議会なのかということになります。市民も議会もそれぞれの決定を踏みにじって、市当局の判断で実施をするというのは、どんな理由があろうとも議会制民主主義の破壊であり、決して認めることはできません。
以上、本補正予算に対する反対意見といたします。
21 ◯議長(西野正人君) 鈴木洋子議員。
22 ◯12番(鈴木洋子君) 議案第75号、
一般会計補正予算(第4号)について、
自由民主党日野を代表して賛成の立場から意見を申し述べます。
今補正予算でさまざまに議論されましたごみゼロ推進事業にかかわる3種類目のごみ袋作成などに1,546万円が計上されたことについて、20年ほど前から第1次ごみ改革が実施されてから、市民のごみ削減に対する意識は年々向上し、市内のごみは着実に減り続けているところでありますが、昨今、
マイクロプラスチックごみなどによる環境汚染や温暖化が、喫緊に解決すべき地球規模の課題となってきております。
我が市では、可燃、不燃袋に捨てられ
プラスチック類の割合が90%に上り、その9割が燃やされている現状にあることから、焼却による
温室効果ガス発生の抑制と、限りある資源の再資源化、再利用化を促進して、世界的取り組みと歩調を合わせるためにも、
プラスチック類の
資源循環システムの構築が急務でありました。
いよいよ令和2年4月から
クリーンセンター内の
プラスチック資源化施設が稼働を始め、先立ち、
プラスチック類ごみ分別収集に向けての説明会が市内全域で開催されたところでございます。
その過程において、平成30年第4回定例会で、指定収集袋は、これまでどおり2種類とし、
プラスチック類ごみと不燃物は同じ袋で収集するという議案説明のもと、日野市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例が可決されましたが、その後、寄せられた意見や具体的運用上の課題を総合的に勘案した結果、
プラスチック類ごみと不燃物を別々の袋で収集するため、指定袋を2種類から3種類に変更する方法がとられることになったこと、そのことについては、当初想定できなかった課題解決のため、規則委任事項とはいえ説明内容に変更を加えたことは、議決を軽視した対応であったと言わざるを得ません。
これについては、市長が陳謝したという事実を重く受けとめることといたします。
今後、市当局におかれましては、議案説明には慎重かつ丁寧な対応を求めておきたいと思います。
その上で、今回の新たな
プラスチック類ごみを作成するという決断は、市民にとってごみ出しに迷うことのないわかりやすい分別が可能となるため、資源化する意識の向上と、確かな
プラスチックごみ削減が期待できるものと考えられます。
全庁挙げて取り組む今回の第2次ごみ改革の実施に当たって、まずは市民の周知と理解を得て、協力いただくための努力を始め、プラスチックの発生抑制にも重点を置いて、事業者への要請活動をしっかり行っていただくなど、対応に万全を期していただきたいと思います。
市民全員が協力してなし得る
プラスチックごみの削減と資源化向上であります。
手間をかけて分別したプラスチックが何に生まれ変わったのか、市のごみ行政がどう改善したのかといった、お一人お一人の心がけの成果を、目に見える形で広くお知らせすることも、あわせて求めておきます。
折しも昨日、まだ高校生でありますグレタ・トゥーンベリさんが国連で、誰もが地球温暖化防止に力を入れるべきことを訴え、気候変動への緊急対策を、我々大人に強く求めたというニュースが、世界中を駆けめぐりました。
私たちは、グレタさんの訴えに、改めて心を大きく揺さぶられ、襟を正すと同時にこのような環境問題に深くかかわるごみ問題について、関心を持つ、意識を持つ、子どものころから少しずつ培っていくことの重要性を、誰もが痛感したことと思います。
年齢に応じた学びと教育の機会をしっかりと創設していただくことにより、将来世代に、これ以上の負担をかけない明るい未来へ向けて、ますますと施策を充実していただくことを要望に加えさせていただき、賛成の意見といたします。
23 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
24 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する各委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
25 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第75号の件は原案のとおり可決されました。
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26 ◯議長(西野正人君) これより議案第54号、日野市手数料条例の一部を改正する条例の制定、議案第55号、
日野市立男女平等推進センター条例の一部を改正する条例の制定、議案第56号、日野市生活・
保健センター条例の一部を改正する条例の制定、議案第57号、日野市東部会館条例の一部を改正する条例の制定、議案第58号、
日野市立交流センター条例の一部を改正する条例の制定、議案第59号、日野市消防団条例の一部を改正する条例の制定、議案第82号、日野市
会計年度任用職員の給与に関する条例の制定、議案第83号、日野市
会計年度任用職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の制定、議案第84号、日野市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第85号、日野市職員定数条例の一部を改正する条例の制定、議案第86号、日野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第87号、日野市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第88号、日野市職員の
退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定、議案第89号、日野市職員の分限に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第90号、外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第91号、日野市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第92号、日野市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第93号、日野市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例の制定の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
27 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
企画総務委員長の審査報告を求めます。
〔
企画総務委員長 登壇〕
28
◯企画総務委員長(峯岸弘行君) それでは、
企画総務委員会に付託されました18議案につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
まず、議案第54号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、手数料等の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
ただし、第6条に1項を加える改正規定は、公布の日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、他市の住民票の金額について問う。2、料金改定を検討中という情報提供はどのように行ったのか。3、どの程度までマイナンバーカードが普及すれば、目的を達成したと考えるのか。4、市民生活における値上げ額の影響をどのように検討したか。5、利用者の声や市民参画について問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、市民の意見をしっかりと聞くべきである。反対。2、改定基準について改めて検討することが必要である。反対。3、次期見直しの際は、
シミュレーション等費用対効果の検討を求める。賛成。4、次回はさらに工夫し、わかりやすい提案をしてほしい。賛成。5、利用者負担を考慮するとともに、持続可能な行財政運営を行う対策をしなければならない。賛成。6、実際の負荷をどのように負担していくのかの方向性をとることはやむを得ない。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第55号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、使用料等の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
ただし、別表備考の改正規定は、公布の日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、午前の施設使用料を据え置いたのはなぜか。2、男女平等推進センターの設置目的を問う。3、使用料の見直しの過去の状況を問う。4、利用区分について収入アップも含め検討しているのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、利用者の意見を聞き、施策の発展の方向に資する使用料の改定に根拠を示した上で審査をすべき。継続。2、稼働率を上げる観点からもキャンセル料徴収を考えてほしい。賛成。3、第54号と同様、賛成。4、他市の同様施設と比較しても安い。賛成。5、料金の算定根拠がよくわからない。継続などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第56号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、使用料の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、生活・保健センターの稼働率低下に対して値上げをすることによる影響を問う。2、なぜ万願寺交流センターを平米単価の基準としたのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、質疑においても説明が不十分で提案の仕方も詳細に説明がないと全容がわからない。継続。2、きちんとした単価のデータを出して市民に説明責任を果たすべき。継続。3、議案第54号と同様であるが、開設以来約30年間行われてこなかった料金見直しの改定こそが、行財政改革である。賛成。4、市の苦渋の決断を議員は事実として伝えるべき。賛成などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第57号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、東部会館の管理する施設に駐車場を追加し、また、日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、使用料等の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和2年3月1日から施行するものです。
ただし、別表第2の1の表、ホールの項及び視聴覚室の項の改正規定は、令和2年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、今回の東部会館の駐車場の料金改定で、利用者の意見は拝聴したか。2、駐車場が有料になることにより自転車利用がふえることを考えると、駐輪場の拡充は検討しているかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、消費税も上がり、市の施設等の料金も上がるのは好ましくないので踏みとどまってほしい。反対。2、利用者の意見を聞き、利用活性化できる料金体系になっているのか調査すべきである。継続。3、駐車場の利用実態を把握し、駐輪場の増設を検討してほしい。賛成。4、議案第54号と同様であるが、地域の方の要望を踏まえ、適正に管理してほしい。賛成などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第58号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、使用料の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、交流センターの利用者の声はどのように集約しているか。2、無料のときより利用、稼働率ともに減少しているが原因を問う。3、交流センターの修繕計画はどうなっているかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、施設の値上げには市民の合意を得るべき。反対。2、市民の意見を聞かずに値上げは認められない。継続。3、値上げの根拠を示すこととPDCAサイクルをきちんと回してほしい。賛成。4、議案第54号と同様であるが、地区センターの有効活用も重要である。賛成。5、市民、利用者への理解を求め、アップの仕方もアピールを上手にしてほしい。賛成などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第59号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和元年12月14日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第82号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、
会計年度任用職員の給与に関し必要な事項を定めるものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、組合との合意で条件のような前提となるものはあるか。2、現在働いている嘱託職員や臨時職員の移行について問う。3、臨時職員が
会計年度任用職員となった場合、どのくらいの年収になるのか。4、追加議案として上程したのはなぜかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、市の裁量として待遇改善の努力をしてほしい。賛成。2、自治体の仕事は、本来、正規の職員で行うことが原則である。適正な人員配置を求める。反対。3、誰もが働きがいのある形への一歩として進めてもらいたい。賛成。4、財政負担は大きいが、一定の評価をする内容である。賛成。5、より一層の市民サービスを心がけてほしい。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第83号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、
会計年度任用職員の勤務時間等に関し、必要な事項を定めるものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第84号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第85号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第86号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布及び成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
ただし、第16条第1項、第16条の2第2号及び第17条第1項の改正規定は、令和元年12月14日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第87号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布等に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
ただし、災害弔慰金及び災害障害見舞金支給審査委員会委員の報酬に係る改正部分は、公布の日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第88号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布及び成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです
ただし、第16条の改正規定は、令和元年12月14日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第89号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第90号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第91号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第92号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第93号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上18件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
29 ◯議長(西野正人君) これより議案第54号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
30 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第55号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
31 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第56号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
32 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第57号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第58号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
34 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第59号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
35 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第82号の質疑に入ります。奥野倫子議員。
36 ◯17番(奥野倫子君) 委員長にお伺いします。
この82号に関しまして、委員会では報酬の額、第9条についての質疑がございましたでしょうか。
37 ◯議長(西野正人君)
企画総務委員長。
38
◯企画総務委員長(峯岸弘行君) 今の質問に関して、答弁の正確性を期すため、議長の御配慮により理事者側から御答弁をいただければと思いますが。
39 ◯議長(西野正人君) 答弁を求めます。総務部長。
40 ◯総務部長(小平裕明君) 第9条について報酬の関係の御質問でございますが、これにつきましては、現行賃金を下回る賃金設定があるかという御質問をいただいたと記憶してございます。
以上でございます。
41 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
42 ◯17番(奥野倫子君) それでは、私は
企画総務委員会の委員ではありませんので、企画総務の中で質疑をされなかった点について質疑させていただきたいと思いますので、議長をしてお諮りいただきたいと思います。
43 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員、どうぞ。
44 ◯17番(奥野倫子君) 発言のお許しをいただきまして、ありがとうございます。
報酬の額、第9条の中に2として、前項の規定にかかわらず、職務の性質上これによりがたい職にある者の報酬は、あらかじめ任命権者が定める額とするという文言が入っております。
過去、市長部局において、この規定に当てはまるような臨時職員はいたでしょうか。
45 ◯議長(西野正人君) 答弁を求めます。総務部長。
46 ◯総務部長(小平裕明君) ちょっと今、私のところで、この議案第82号の9条の2項に当てはまる者がいたかどうかということ、ちょっと把握してないというか確実にお答えができないという状況でございます。
以上でございます。
47 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
48 ◯17番(奥野倫子君) 部長は任が浅いようでございますので、私のほうでかわりに、もう既に河内元副市長の問題で、さまざまいろいろやりとりをさせていただいておりますので、その点についてお話をしたいと思いますが、市長部局においては、この要項に当てはまる職員は過去1人もおりません。
では、職務の性質上、これによりがたい職とは、どのような職務を想定しているでしょうか。
49 ◯議長(西野正人君) 総務部長。
50 ◯総務部長(小平裕明君) この項につきましては、具体的にこういうということではなくて、広く
会計年度任用職員の活用を図るに際して、この項目の設定をすることにより、より活用しやすくなるということで設定をしたものでございます。
以上でございます。
51 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
52 ◯17番(奥野倫子君) 活用がしやすくなるのではなく、もとの状況、すなわち法律でかちっとはめないから、さまざまな問題を起こしている。さまざまな権利侵害が起こっている。
それを改正するための、この
会計年度任用職員の制度でありますから、こうした曖昧に幾らでも日野市の都合によって内容を変えられるような条文を入れ込んではいけない。まさしく法改正の趣旨に背いている。そこを日野市として何も自覚していないと思いますが、いかがでしょうか。
53 ◯議長(西野正人君) 総務部長。
54 ◯総務部長(小平裕明君) コンプライアンスにつきましては、最優先といいますかね、最も心がけるべきものだと認識してございます。
この項について抜け穴的な運用等をするということは、全く考えておりません。
中身については、先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。
以上でございます。
55 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
56 ◯17番(奥野倫子君) 日野市が違法を行うことを想定して、この文言を盛り込んだわけではない。当たり前の話です。そんな答弁を求めているわけではありません。
この要項が入っていたために、河内元副市長の問題が発生しました。結局、市長がどのような取り決めをしたかわからない。裏側で行われており、市民も議会も全くわからなかった。そして、今、出してくれと言われても、今もわからない。文書に残さなかったから。どういう取り決めでこうなったのかが全くわからない。こういうことが、この規定によって発生しているわけですが、その河内問題をどのように総括をして、この規定を組み込んだでしょうか。
57 ◯議長(西野正人君) 総務部長。
58 ◯総務部長(小平裕明君) 病院、雇用等に関する問題につきましては、現在、第三者委員会にその内容についてチェック、あるいは中身の解明についてお願いをしているところでございます。
そこの問題とこの
会計年度任用職員の御審議いただいた議案第82号につきましては、直接の関係があるということで、この規定を整理したものでございません。あくまでも条例の体系の中で、この規定というものが、先ほど申し上げたとおり、さまざまな運用の中でコンプライアンスの中で適用していくのに必要だということで、設定したものでございます。
以上でございます。
59 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
60 ◯17番(奥野倫子君) 市長が議会に諮ることなく勝手に決めることができるという11条によって、河内元副市長の問題が発生しました。そのことをきちんと認識し、検証し、精査をすれば、こういう文言は絶対に入らなかった。そして、
会計年度任用職員の、その制度の趣旨、それをきちんと踏まえていたならば、こんな曖昧な規定は入らなかった。こういうやり方があったからこそ、全国でもっとひどい状況が起きています。
公務員としてではなく、直接市が雇用契約をしていたり、本当にでたらめな状況が全国で起こっています。こういう規定があるからです。
条例とは別個に、市長が市長の意思で勝手に決めていいんだよと、こんな条文つくるから河内問題が起きているんです。
その認識は全くないということが、今の答弁でわかりました。
質問は以上です。
61 ◯議長(西野正人君) ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
62 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第83号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
63 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第84号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
64 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第85号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
65 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第86号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
66 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第87号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
67 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第88号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
68 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第89号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
69 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第90号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
70 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第91号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
71 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第92号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
72 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第93号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
73 ◯議長(西野正人君) なければ、これをもって本18件の質疑を終結いたします。
議案第54号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
74 ◯2番(有賀精一君) 反対の立場で意見を述べます。
手数料のアップについては、やはり広く市民からの意見をしっかりと承って、それで値上げするのかしないのかを決める必要があると思います。
私自身は値上げそのものに反対する立場ではありませんけれども、今回出されてきている条例案に関しては、そうしたプロセスを踏まえずに、一方的に値上げを進めていると言わざるを得ません。
日野市の監督不行き届きにより、元副市長河内久男氏へのさまざまな手当の支給等々本当に信じられないようなことが多数起こっていると、そういう状況を見るならば、まずそういった日野市の不手際、不備なところをしっかりと改めてから、こうした問題についても提案をされるべきではないかと考えています。
そうした意味で、今回のこの値上げに関しては、反対の立場といたします。
75 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
76 ◯15番(清水登志子君) 議案第54号、日野市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場から意見を申し上げます。
市民の暮らしが厳しさを増す中で、新たな負担増はすべきではありません。しかも、今回の改定に当たって、日野市はみずから作成した基準にある具体的に改定を検討している段階で、必要に応じて市民に御意見を伺うとともに、改定を検討中との情報提供を行うという手順もとりませんでした。
企画部長は必要に応じてとあるので、今回はとらなかったと述べられました。つまり今回は必要なかったとの認識を示されたのです。
しかし、今、市民を取り巻く状況はどうでしょうか。10月の消費税増税で市民の暮らしや業者のなりわいは一層冷え込むことが懸念をされています。消費税そのものは必要という立場の方からも、今はやるべきではないとの声が上がっているほどです。
そのようなときだからこそ、負担増を行ってもよいのかどうか、市民の声にしっかりと耳を傾け、特に慎重な判断をすることが求められています。
よって、本条例改正には反対を表明いたします。
77 ◯議長(西野正人君) 馬場賢司議員。
78 ◯20番(馬場賢司君) 議案第54号、日野市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、公明党を代表して賛成の立場で意見を申し述べます。
まず、第5次日野市行財政改革について触れておきたいと思います。
今後、市の行財政運営は、人口減少、少子高齢化等により、税収の減収や社会保障費の増大、また、公共施設等の更新費用の増大などにより、今後一層の厳しさが予測される中、ますます行財政改革が市の重要な取り組みとなってまいります。
今回、この第5次行革大綱では、仕事の仕方の改革、改善と創意工夫による財源の確保ということが主要な取り組みの一つとされております。
現状、市の財政状況は、市が6月に公表した日野市の当初予算概要及び今後の財政収支見通しのとおり、令和2年度から令和4年度までの3年間の合計で、約100億円の財源不足が見込まれる状況という中、今回、使用料、手数料の適正化と見直しなどが示され、上程されているこれら議案については、加速していく高齢社会の中での高齢者の皆様の支援、さらには子育てや子ども関係の計画など、新しい行政需要の実現を支える財源を確保していくため、そして、持続可能な行財政運営を行っていくための改革の一つであります。
手数料、使用料等については、確かに市民の皆様には、御負担をおかけするわけでありますが、現状、市の財政状況などを市民の皆様に丁寧にお伝えし、持続可能な行財政運営を行って行くための改革をしっかりと行っていかなければなりません。
そうした中では、利用者の皆様への激変を緩和するために、例えば、今回、現在400円なら、その1.5倍以上の600円以上にはしないという改定上限率と改定上限額を設けるということで、利用者の皆様の御負担を考慮されるということであります。
御負担をおかけする中で、市民の皆様への配慮ということについて示されていることも、しっかりと押さえておきたいと思います。
今後、市として現状や今後の財政状況等を踏まえ、変えていくべきところは変えていく、改革するべきところはしっかりと改革をしていくという思いをしっかりと持っていただき、取り組みを進めていただきたいと思いますし、そして、市民の皆様により丁寧に周知をしていただきたいと思います。
以上、賛成の意見といたします。
79 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
80 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
81 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第54号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第55号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
82 ◯2番(有賀精一君) 先ほどの議案同様、反対の立場であります。
以上です。
83 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
84 ◯15番(清水登志子君) 議案第55号、男女平等推進センター条例の一部を改正する条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場から意見を申し上げます。
公共施設とは、地方自治法で住民の福祉を増進する目的を持って、その利用に供するための施設と位置づけられています。
つまり公共施設を利用して行われる活動は、住民の福祉を増進するための活動であり、それは自治体の果たすべき役割そのものです。男女平等センターは、男女平等社会の実現を目指し、市民の自主的、実践的な活動を支援することを目的とした施設で、日野市の第5次基本構想・基本計画で掲げる男女平等参画を推進するまちづくりの拠点です。
その使用料の見直しに当たっては、男女平等推進センターを使った市民の活動がいかに活性化されるのか、こういう観点が大切ですが、使用料の見直しの基本的な考え方として挙げられているのは、算定根拠の明確化、利用者負担の原則、利用者負担割合の設定、効果的、効率的行政サービスの提供の4項目だけで、施設が担っている施策の推進という観点はありません。
それどころか、基準見直しの手順で定めている事前に利用者の意見を聞くことすら行われませんでした。
大坪市長は、ことし3月の予算委員会で、使用料見直しに当たって事前に利用者の合意を得るべきではないかとの質問に対して、公共施設それぞれの利用者、ステークホルダーがいらっしゃいます。そのステークホルダーの方々、利用者の方々への丁寧な情報の提供と、そして意見の聴取は当然していかなければならないというふうに思っていますと、明確に述べられているにもかかわらず、事前に利用者、市民の意見を聞かなかったことは認めることはできません。
また、審査に当たっては、手数料、使用料見直し基準では、施設ごとのコストを算出し、それに面積や時間を掛けて基準額を導き出し、現行使用料との比較を行って、改定額を決定しているとの説明がありました。
ところが、実際には、男女平等推進センターのコストに基づいた数字ではなく、万願寺交流センターの単価が当てはめられていることが明らかになりました。
市は、施設ごとのばらつきが出るので、標準的な万願寺交流センターの単価を当てはめることにしたためと説明しましたが、この操作によって基準値のほうが現行使用料よりも低く、本来なら値下げをすべき他の交流センターが値上げされる結果になっています。
しかも、平均値に一番近い施設ではなく、平均単価よりもより高額な万願寺交流センターを標準的な施設としたことの理由についても、納得のいく説明はありませんでした。
このように、市のさじかげんでいかようにも値上げできる日野市使用料、手数料の見直し基準そのものについて、果たして本当にこの基準でよいのかどうか徹底審議をすることが求められていると思います。
よって、本条例改正には反対を表明いたします。
85 ◯議長(西野正人君) 馬場賢司議員。
86 ◯20番(馬場賢司君) 先ほどの議案54号の意見と同様の趣旨で、賛成意見といたします。
以上です。
87 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
88 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
89 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第55号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第56号について御意見があれば承ります。馬場賢司議員。
90 ◯20番(馬場賢司君) 先ほどの議案第54号の意見と同趣旨でありますが、1点つけ加えさせていただきます。
この間、生活・保健センター管理経費で過去の決算額と使用料についての額と割合が示されました。
既に温水プールがなくなっている平成24年度の歳出決算額は約3,980万円、それに対し使用料収入は約428万円、また、平成30年度歳出決算額案では、歳出額は約4,900万円、使用料収入は約384万円。
こうした状況から、7年間で歳出額は約1,000万円増加していることに対し、使用料の単価が変わっていないため、歳入はほぼ横ばいということ。また、歳出に占める使用料収入の割合は10.7%から7.8%に下落しているということが示されております。
こうした厳しい実態を踏まえてみても、開設から31年間、一度も全く行われてこなかった見直しと改定が、今回示されたことは、まさしく大きな行財政改革であると思います。
このことをつけ加えまして、賛成意見といたします。
91 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
92 ◯15番(清水登志子君) 議案第56号、日野市生活・
保健センター条例の一部を改正する条例の制定について、日本共産党市議団を代表して、反対の立場から意見を申し上げます。
生活・保健センターは、市民生活の向上と住民自治の発展、及び市民の保健衛生と健康づくりの推進の活動拠点です。
日野市第5次基本構想でも、市の役割として、心ふれあうコミュニティづくりのために、地域住民や市民活動団体が自発的に活動しやすいように、活動場所や条件整備などに努めることがうたわれています。
しかし、使用料改定に当たって、こうした観点からの見直しや利用者の意見を事前に聞くことも行われていません。また、改定の根拠とされる基準については、議案第55号で述べたように、重大な問題があります。
よって、本条例改正には反対を表明いたします。
93 ◯議長(西野正人君) 有賀精一議員。
94 ◯2番(有賀精一君) 前号同様反対の立場であります。
意見を少し付記させていただきます。
先ほどから30年ぶりという理由が賛成の根拠にされておりますけれども、実質この20年のスパンで見ても、日本人の平均賃金は下がってると。OECDの中でもこのような状況というのは、異様な状況なわけです。
かつ、生活・保健センターを利用されてる市民の方からは、給湯設備すら何カ月も真っ当な湯が出ない状況になっていて、どうなっているんだという声も、一方で上がっているわけです。
確かに公共施設にお金がかかること自身、全てよしというわけではありませんけれども、やはり公共サービスというものは、市民の税金をいただいて、それが赤字であっても運営することによって、市民の健康で文化的な生活等々に資するということでやっているわけですから、全て赤字だ、赤字だという論拠で値上げをしていくというのには、少し論理の飛躍があるのではないかと考えています。
以上、反対の意見といたします。
95 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
96 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
97 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第56号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第57号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
98 ◯2番(有賀精一君) 前号と同様の理由で反対といたします。
99 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
100 ◯15番(清水登志子君) 議案第57号、日野市東部会館条例の一部を改正する条例の制定について、日本共産党市議団を代表して、反対の立場から意見を申し上げます。
東部会館の設置目的は、市民のコミュニティ活動を促進しあわせて文化の向上及び健康の増進を図ることにあります。
使用料の見直しに当たっては、こうした市民の活動がより活性化されるようにする視点が必要ですが、そうした観点からの検討は行われていません。
また、条例改正の中には、駐車場の有料化の問題も含まれております。東部会館は市内唯一の公営の温水プールであり、利用者は市内全域が対象となります。
東部会館は交通不便地域にあり、遠いところに住む市民は車の利用を余儀なくされます。市内に唯一の公営温水プールなのですから、交通の便が悪い地域の市民のために、できるだけ敷居を低くし、利用が図られるようにすることこそ求められています。駐車場は無料とすべきです。
よって、本条例改正には反対を表明いたします。
101 ◯議長(西野正人君) 馬場賢司議員。
102 ◯20番(馬場賢司君) 先ほど議案第54号で述べさせていただいた意見と同趣旨でありますが、1点、地域の皆様のお声ということについて、触れておきたいと思います。
現状、東部会館の駐車については、休日等は、駐車待ちの車が路上に並び、近隣住民の方々に御迷惑をおかけすることが、以前から問題になっており、近隣住民の皆様からも駐車場の適正利用についての御要望をいただいている中で、今回有料化が示されております。
地元地域の皆様のお声を踏まえた取り組みであるということも申し添えまして、賛成意見といたします。
以上です。
103 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
104 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
105 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第57号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第58号について御意見があれば承ります。清水登志子議員。
106 ◯15番(清水登志子君) 議案第58号、
日野市立交流センター条例の一部を改正する条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場から意見を申し上げます。
交流センターの設置目的は、市民相互の交流を通してコミュニティーの形成を促進し、市民の生涯にわたる学習活動を支援するとともに、文化、スポーツ、レクリエーションの振興を図ることにあります。
かつて、有山市長は、日野市の広報で次のように述べておられます。民衆の自発的活動に基づく自己形成という意味の社会教育が根を張り展開されなければ、日本はいつまでたっても本当の近代的民主主義社会にはならない。自己形成というものは教養主義的な高尚なことを勉強するということではなく、日常生活の間に生ずるいろいろな具体的な問題を取り上げ、互いに協力してその解決に当たるという事上練磨の形の中で人間関係、あるいは社会連帯感を学び、身につけ、それによって新しい自己が形成され、その自己を通じて新しい社会が形成されていくということが私の持論であります。こうした意味で、人々が自主的に自由に話し合い、考え合い、協力し得る場所を提供し、必要に応じて資料や講師をあっせんするということが自治体の仕事であって、主役はあくまで市民自身の自主性であり、市はその援助者であります。今後の社会教育はこのようにあるべきものだと考えております。
この考えに基づいて、日野市では情報を提供する図書館と、市民活動の拠点となる地区センターや交流センターが整備され、市民の自主的な活動が地域に根を張り、その市民の力がさまざまな分野で日野市を支えています。これは、日野市と市民がともに築いてきた財産であり、日本の社会の発展にも資する営みです。
かつて無料の交流センターが有料化された際に、交流センターの利用者は、約1割も減り、いまだに回復していません。
市は利用者の減少は、有料化だけではなく、一団体の構成員の減少や高齢化の影響もあるとの認識を示されました。市民の自主的な活動が衰退傾向にあるのだとしたら、なおのこと第5次基本構想で掲げた地域住民や市民活動団体が自発的に活動しやすいように、活動場所や条件整備に努める、このことが求められているのではないでしょうか。
また、さまざまな経済的負担が問題となる中で、学習権の保障という観点からの検討も重要です。憲法で保障された学習権は義務教育だけでなく、社会教育についても保障しています。
使用料を取ることによって排除され、学習権が侵害されるような人が出ないように使用料は無料が望ましく、徴収するとしても、できるだけ低廉であるべきです。
交流センターの利用者数、稼働率が低下し、市民の活動が衰退傾向にあり、消費税増税がそれに拍車をかける懸念がある。こんなときこそ、利用者や市民の状況、声に耳を傾けるべきです。
よって、本条例改正には反対を表明いたします。
107 ◯議長(西野正人君) 有賀精一議員。
108 ◯2番(有賀精一君) 反対の立場から意見を述べたいと思います。
先ほど55号の際に、清水議員が述べておりましたけれども、この交流センター、とりわけ万願寺交流センターを基準値にしたということでの根拠のある説明が、何度聞いても得られませんでした。
やはり、なぜ万願寺交流センターを基準値にしたのかということ自身ですね、ちゃんと市民にわけるように説明をしていただきたい。それがなされずに、
企画総務委員会で審議がされ、結局採決をされてしまったということに対して、非常に残念な思いでいっぱいであります。
市は値上げをする際の根拠をしっかりと示し、データや数値、そういうのも誤りなく運用してほしい。勝手にですね、こういう形で値上げをしていくというのは、もう最初に値上げありきという結論があって、内容問わず値上げをしてしまうと。データやさまざまなものを無視して値上げをする姿勢があらわになったというふうに解釈せざるを得ないと思います。
今後、このようなやり方はぜひ改めてほしい。このことを付記して、反対の意見といたします。
109 ◯議長(西野正人君) 馬場賢司議員。
110 ◯20番(馬場賢司君) 議案第54号で述べさせていただきました意見と同趣旨で賛成意見といたします。
以上です。
111 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
112 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
113 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第58号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第59号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
114 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
115 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第59号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第82号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
116 ◯2番(有賀精一君) 本議案に賛成の立場で意見を述べたいというふうに思います。
臨時職員や、いわゆる非正規の働き方という問題で、第1回定例会3月議会でも、この問題について意見がさまざまありましたので、これについても意見を述べながら話を進めたいというふうに思います。
3月議会では、元副市長、河内久男氏の臨時職員の問題についていろいろと意見が出ました。その際に、私自身が動議を提出した立場から、質問を受けたわけですけれども、その場で、いわゆる臨時職員、病院職場にも多数いるけれども、この方たちは違法なのか違法状態じゃないのかということで意見がありました。
私は、法律から見るならば、明確に違法であると。しかし、その責任は臨時職員の皆さんにあるわけではなく、民間職場でも進められてきた、いわゆる合理化、グローバル資本主義の進めている合理化のもとで、民間企業でも非正規の方たちが非常に苦しい思いをしているわけですけれども、それが公務員職場に及び、いわゆる官製ワーキングプアというものを生み出してきた。
その中において、この臨時職員の待遇の問題というのがあり、法律違反でありながら、勝手に国の側が解釈を変えて違法ではないと、そういう形で、この雇用というものを継続してきたんだと。その責任は臨時職員の皆さんにはなく、国、政府にあり、かつそれに追随した地方自治体にその責任があるということだったと思います。
しかし、河内元副市長について言うならば、河内元副市長は副市長を務めた立場であり、1年を超えて臨時職員の雇用するということが違法であることは、当然、本人も知っていたし、日野市も知っていたはずです。
彼が雇用を継続する際に、1年以上の雇用の継続はないことが雇用契約書にちゃんと記されていた。そのことをもってしても、日野市も河内氏もそのことをよく知っていたことを物語っていたというふうに思います。
したがって、臨時職員といえども、河内氏の場合は責任がないどころか、とんでもない話だというふうに、私は思っていますし、動議を出した際も、そのような立場であったと思います。
したがって、
会計年度任用職員の制度がなぜこのように提起されたかというのは、国もみずからが行っていることが、まさに法律を破っている。解釈でこれをごまかしてきたという立場であることが背景にあって、今回の
会計年度任用職員の制度が出されてきたというふうに、私は理解しています。
ただ、今回の
会計年度任用職員の制度、運用するに当たって、職員組合とも今回話し合いをし、非常に厳しい状況に置かれている臨時職員の皆さんの待遇を改善するという意味では、期末手当の支給を始め、年間にすれば何十万かの収入の増につながっているという点に関しては、私は前進というふうに評価をしたいというふうに思うわけです。
しかしながら、今回の
会計年度任用職員の問題について言うならば、定められた額に関して言うと、現在の最低賃金を下回ってしまうような状況に置かれている、そういう号給もあるということであり、地域手当というもので、それを何とかクリアするというのが、今回の制度の状況になっているようであります。
多摩の地域では、この地域手当を支給しないために、最低賃金を下回ってしまってる事態もあるというふうに私は伺っています。
さらに、雇いどめを合法化するような側面も、この中には含まれているということもあるわけですから、今後の運用の問題をめぐっては、しっかりと監視をしていかなければいけないし、臨時職員の皆さんの待遇が、しっかりと前進していく方向に、私たち自身、この問題を高めていかなければいけない問題だというふうに考えている次第です。
ということで、問題はありつつも賛成ということでの意見としたいと思います。
以上です。
117 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
118 ◯17番(奥野倫子君) 82号、日野市
会計年度任用職員の給与に関する条例の制定について、意見を申し述べます。
この82号とは別に、12月議会において、病院という特殊性に鑑みて、別体系で病院の職員に対しては、別の条例が出てくるということでございます。
したがって、この本82号は、市長部局限定という改正となっております。これまでさまざまな形態で雇用され、臨時職員取扱要綱という議会のチェックの及ばないブラックボックスの中で、違法な継続雇用が繰り返されてきた実情があります。
この
会計年度任用職員の法改正により、要綱で目に見えなかったものが、条例に格上げされ議会の監視が及ぶようになったこと、また法改正の附帯決議にのっとって同一労働同一賃金の原則に基づき、ボーナスや退職金が支給されるようになったこと等々については、前進であると受けとめます。
その次の83号におきましては、先ほどの有賀議員が述べられたような角度から、私も賛成をさせていただきます。
ところが、この82号につきましては、これまでの臨時職員取扱要綱の11条がそのまま組み込まれているという重大な問題が含まれております。
河内元副市長の件では、この9条2項に当たる臨時職員取扱要綱11条により、市長に白紙委任をしたことによって、表からはチェックできない臨時職員を隠れみのにしたような税金の私物化、まさしく地方公務員法違反であると、私は確信しておりますが、こうした事態が発生してしまったわけであります。
この日野市始まって以来の元副市長の絡む疑惑をしっかりと検証するならば、このような白紙
委任条項は避けるべきであると訴えます。
市長があらかじめ定めるというのであれば、職務の性質上、これによりがたい職について明確に定める取扱要綱とセットで出すことが必然であり、そのような担保がなければ、また白紙委任となってしまうという疑念を払拭できない、そうした市民の声に対して否定のしようがありません。
日野市のガバナンスに問題ありという状況が明らかとなった以上、その教訓を踏まえず、これまでの悪しき慣習を踏襲するやり方については、認めるわけにはまいりません。
以上の理由をもって、82号に対する反対の意見とさせていただきます。
119 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
120 ◯15番(清水登志子君) 議案第82号、日野市
会計年度任用職員の給与に関する条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場から意見を申し上げます。
本条例にある
会計年度任用職員制度の導入は、地方公務員法などの改正によるものです。この法改正は、臨時・非常勤職員の正規化や正規職員の定数拡大など、根本的な改善策が示されていないこと、任用の条件が限定されない
会計年度任用職員の創設で臨時・非常勤の職を、人員の調整弁として利用している現状が合法化され、無期限任用の原則を崩すことになりかねないこと、特別職非常勤の
会計年度任用職員への意向によって、地方公務員法が全面適用され、労働基本権の制限や、条件付採用期間が生じるなどの問題があり、賛成することはできません。(「だったら、なぜ百条に反対したの」と呼ぶ者あり)
日野市では、退職金手当が支給されるフルタイムを置くこと、経験年数加算や昇給があること、期末手当の支給によって総額はアップすることなどは評価をするものです。
しかし、5年雇いどめを前提としている点や現行よりも賃金単価が下がる部分があり、期末手当が支給されない短期間の任用の場合には、現行よりも賃金が下がるなどの問題点については、改善を求めます。
自治体職員の仕事は、住民の福祉の向上のための業務であり、その任用と勤務条件のあり方は、日野市民の暮らしに不可欠なサービスを安定して提供できるものでなければなりません。任期の定めのない常勤職員で行うのことを原則とした上で、これまで臨時、非常勤としてきた職種ごとに、その必要性を十分に吟味した上で適正な人員配置に努めることが求められるという総務省のマニュアルにのっとって、現行賃金水準が改善され、雇いどめの心配なく安心して働けるよう、さらなる努力を求め、意見といたします。(「百条に反対したことを、まず是正しなさい、訂正しなさい」と呼ぶ者あり)
121 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
122 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
123 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第82号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第83号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
124 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
125 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第83号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第84号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
126 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
127 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第84号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第85号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
128 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
129 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第85号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第86号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
130 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
131 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第86号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第87号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
132 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
133 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第87号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第88号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
134 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
135 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第88号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第89号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
136 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
137 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第89号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第90号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
138 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
139 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第90号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第91号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
140 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
141 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第91号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第92号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
142 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
143 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第92号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第93号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
144 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
145 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第93号の件は原案のとおり可決されました。
これをもって
企画総務委員会関係の審査報告を終わります。
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146 ◯議長(西野正人君) これより議案第60号、日野市印鑑条例の一部を改正する条例の制定、議案第61号、日野市市税条例等の一部を改正する条例の制定、議案第70号、日野市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第71号、日野市発達・教育支援センター条例の一部を改正する条例の制定、議案第72号、日野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定、議案第73号、日野市特定教育・保育施設、特定地域型保育事業等の利用者負担に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第74号、日野市立幼稚園保育料条例の一部を改正する条例の制定、議案第76号、令和元年度日野市介護保険特別会計補正予算(第1号)、議案第77号、令和元年度日野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、議案第78号、日野市障害者差別解消推進条例の制定の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
147 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
民生文教委員長の審査報告を求めます。
〔
民生文教委員長 登壇〕
148
◯民生文教委員長(奥住匡人君) それでは、
民生文教委員会に付託されました10議案につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
まず、議案第60号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、住民基本台帳法施行令の改正に伴い、旧氏での印鑑登録を可能にする等所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和元年11月5日から施行するものです。
主な意見といたしましては、1、選択的夫婦別姓が導入されていれば、システム改修をする必要がなかった。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第61号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地方税法等の一部を改正する法律が公布されたこと等に伴い、個人市民税における未婚のひとり親に対する非課税措置を新設する等所要の改正を行うものです。
なお、本条例は公布の日から施行するものです。ただし、一部の改正規定については、改正規定ごとにそれぞれ別に施行期日を定め施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、改正内容が2項目ある場合に、二つに分けて条例改正の提案ができないか。
主な意見といたしましては、1、未婚のひとり親家庭に対する非課税措置拡大と軽自動車税の軽減措置があることは評価する。賛成。
審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第70号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、災害弔慰金の支給等に関する法律の一部を改正する法律の公布に伴い、支給審査委員会の設置等所要の改正を行うものです。
なお、本条例は公布の日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第71号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、保育所等訪問支援事業の追加及び日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、使用料等の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和元年10月1日から施行するものです。
ただし、別表第3の改正規定は、令和2年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、今後、備品や施設において整備する予定のものはあるか。2、巡回訪問支援の対象人数、申請方法、専門員の状況はどうなっているのか。3、貨し室が値上げ対象になった根拠と値上げが10円単位でないのはなぜかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、貸し室の値上げは利用者の声を聞かずに決めた。継続などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第72号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、幼児教育保育の無償化のための子ども・子育て支援法等の改正に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和元年10月1日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第73号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、子ども・子育て支援法等の改正に伴い、幼児教育・保育の無償化の実施など所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和元年10月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、国の施策とは違う市独自の施策はあるか。2、副食費を市が負担することになった場合、財政負担は幾らになるのか。3、副食費を保育園で徴収すると、保育園の負担が大きくなるのではないか。4、市は、保育園に対して副食費の徴収の仕方をどのように支援していくのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、都内では副食費を無料にしている自治体がある。賛成。2、保育料の無償化は、消費税増税の財源で賄っているが、大企業や富裕層から応分の負担を求めて実施すべきである。反対などでございました
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第74号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、子ども・子育て支援法等の改正に伴い、幼児教育・保育の無償化について所要の改正を行うものです。
なお、本条例は令和元年10月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、保育料無償化が公立幼稚園に与える影響をどのように考えているのかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、待機児童対策を引き続き行ってもらいたい。賛成。2、保育料無償化により、3歳児を受け入れていない公立幼稚園の入園希望者が減少することが懸念される。反対などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第76号につきまして御報告申し上げます。
補正額は、歳入歳出それぞれ2億5,458万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を143億3,393万5,000円とするものです。
歳入につきましては、国庫支出金、都支出金、繰越金を増額するものです。
歳出につきましては、基金積立金、諸支出金を増額するものです。
主な質疑といたしましては、1、介護給付費準備基金積立金の合計額は幾らかなどでございました。
審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第77号につきまして御報告申し上げます。
補正額は、歳入歳出それぞれ6,269万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を44億9,303万7,000円とするものです。
歳入につきましては、雑入、前年度繰越金を増額するものです。
歳出につきましては、広域連合負担金及び一般会計への繰出金を増額するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第78号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会の実現を目的に、市事業者及び市民が、障害者及びその家族に対して、不当な差別的取り扱いをしてはならないこと。また、市事業者が障害者の求めに応じて合理的配慮の提供をしなければならないことなど、必要な事項を定めるものです。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、市民の当事者意識を広げるための市の責務について問う。2、市独自のアピールポイントは何か。3、障害者差別解消支援地域協議会の委員はどのような構成員となるのか。4、あっせんの申し立てはハードルが高いと思うが、市の見解はなどでございました。
主な意見といたしましては、1、合理的配慮の義務化と家族への差別禁止を掲げていることは先駆的であり、今後の市の取り組みに期待する。賛成。2、ハード面を規定したユニバーサルデザイン推進条例が施行されてから10年たつが、ソフト面を規定した本条例の制定により、心の部分のバリアもなくなることを期待する。賛成。3、本条例の制定は、障害者差別がなくなる重要な一歩であり、市には障害者施策の一層の拡充を求める。賛成などでございました。
審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上10件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
149 ◯議長(西野正人君) これより議案第60号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
150 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第61号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
151 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第70号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
152 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第71号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
153 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第72号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
154 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第73号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
155 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第74号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
156 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第76号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
157 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第77号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
158 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第78号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
159 ◯議長(西野正人君) なければ、これをもって本10件の質疑を終結いたします。
議案第60号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
160 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
161 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって議案第60号の件は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第61号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
162 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
163 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって議案第61号の件は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第70号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
164 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
165 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって議案第70号の件は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第71号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
166 ◯2番(有賀精一君) 議案第71号については、先ほど
企画総務委員会関連の議案の中でも、施設の施設料の値上げについて含むものであるということで、反対といたします。
167 ◯議長(西野正人君) 大高哲史議員。
168 ◯9番(大高哲史君) 議案第71号、日野市発達・教育支援センター条例の一部を改正する条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表し反対の立場から意見を述べます。
今回の条例改正には、保育所等への訪問支援を規定する改正と、発達・教育支援センターエールにある二つの貸し室の使用料を値上げする内容が含まれています。
訪問支援の規定を加える改正には賛成をいたしますが、エールの貸し室使用料値上げについて、反対の立場から一言意見を述べます。
発達・教育支援センターエールに設置されている二つの貸し室は、施設利用者や地域に開かれた施設として、気軽に利用していただける施設として設置がされています。
今回の使用料の値上げは、日野市が定めた基準を当てはめ、施設面積により機械的に値上げを行うものであり、市民、利用者に意見を聞かず強行しようとしていることから反対です。
エールの貸し室について申し上げれば、委員会質疑の中では、貸し室の利用者は登録された3団体のみとのことで、これら団体と日野市は良好な関係が築けているとのことでした。
本当にそうであるならば、貸し室の値上げについて、利用される団体の皆さんに事前に意見を聞くことは十分に可能だったはずです。にもかかわらず、事前には意見を聞かず、値上げ方針を決めてから説明をしたとのことでした。
このようなやり方について、市に対しては、反省を求めたいと思います。
公共施設は住民の福祉の増進、市民文化の向上、地域の交流の場などとして利用される市民の財産です。その公共施設の貸し室を値上げするに当たり、市民の声を聞かず、値上げによる利用阻害についての検証もせず、一方的に値上げを押しつける条例改正には、反対をいたします。
以上です。
169 ◯議長(西野正人君) 皆様にお願いいたします。
本日、手話通訳者が手話通訳を行っておりますので、発言についてはゆっくりとお願いいたします。
ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
170 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
171 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第71号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第72号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
172 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
173 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第72号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第73号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
174 ◯2番(有賀精一君) 議案第73号について、反対の立場で意見を述べたいというふうに思います。
やはり、今日の非常に厳しい国民の財政の状況に鑑みて、保護者の負担を強いる条例案については反対としたいと思います。
以上です。
175 ◯議長(西野正人君) 岡田旬子議員。
176 ◯1番(岡田旬子君) 議案第73号、日野市特定教育・保育施設、特定地域型保育事業等の利用者負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表し、反対の立場から意見を述べます。
初めに、今回の幼児教育・保育の無償化の制度は、無償化とうたいながらも、実際には、給食の副食費を実費で徴収することになるものです。これでは、本当の意味での無償化とは言えません。食は子どもたちの生活の中心であることなどをもって、今まで副食費は無料としてきた公的保育が、これによって後退させられると考えます。
厚労省の保育指針においても、食育の推進が明記され位置づけられているとおり、給食は保育の一環です。消費税に頼らない形で財源を確保して、どんな御家庭のお子さんでも一律で無償にするべきです。しかし、そうはなっていない以上、大変いびつな制度だと言うほかありません。
今回、日野市は副食費の4,500円を各保育園に徴収させることとしました。そうすることによって、各園の事務負担がふえ、滞納者への対応なども園にお任せとなることなどが懸念されます。
次に、保育料について、今まで保育料は保護者の所得に応じて段階的に設定されてきました。そうした中で保育料が免除されてきた住民税非課税のひとり親世帯などの方々にとって、今回の無償化による恩恵はありません。
今回の幼児教育・保育無償化の財源は、消費税の増税分です。消費税は低所得者ほど負担が重い逆進性を持つ税です。つまり非課税世帯の方々にとっては、無償化の恩恵がない上に、生活のあらゆる場面で消費税の増税分の負担が重くのしかかることとなり、かえって生活が苦しくなるだけとなってしまいます。
消費税増税分による無償化、このようなことを進めてしまったら、格差と貧困をかえって広げるだけではないでしょうか。
今、幼児教育、保育のことで緊急に行うべき課題は、公立を含む認可保育園の増設による待機児童の解消であり、保育士の抜本的な処遇改善です。
日本共産党は、国の責任によって保育の労働者の皆さんに、直ちに月5万円の賃上げを行うとともに、認可保育所を30万人分増設することを求めています。
幼児教育・保育の無償化を行うのであれば、こうした施策と一体にして進めるべきです。(「財源どうするんの」と呼ぶ者あり)また、大前提として、財源は消費税に頼るのではなく、大企業や富裕層に対して、それぞれの収入に応じた負担を求めて確保することを提案しています。
保護者と保育関係者の安心安全な保育をという願いに応えるため、保育の質、量の確保を同時に進めながら、本当の無償化に足を踏み出すことを求めて、この条例改正に対する反対意見といたします。
177 ◯議長(西野正人君) 窪田知子議員。
178 ◯19番(窪田知子君) 議案第73号、日野市特定教育・保育施設、特定地域型保育事業等の利用者負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について、公明党を代表して賛成の立場で意見を申し上げます。
この議案は、幼児教育、保育の無償化に伴うものです。今回の幼児教育、保育の無償化について、戦後、小学校、中学校の9年間の普通教育が無償化されて以来、70年ぶりの教育の大改革であり、消費税の引き上げ増収分の中から3.2兆円を幼児教育の無償化に充て、子育て世代を支援する全世代型社会保障の最初の施策であります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
具体的には、就学前の全ての3歳から5歳児、そして住民税非課税世帯のゼロ歳から2歳児が対象に、幼稚園、認可保育所、認定こども園の利用料を無料化し、さらに認可外保育施設も上限を設けて利用費を給付し、全国で300万人以上が対象となります。
給食費のうち副食費については、無償化後も引き続き自己負担となりますが、ひとり親世帯や生活保護受給世帯などに限定して実施されてきた副食費の免除は、公明党の主張を受け、年収360万円未満相当の世帯まで対象が拡大されました。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
今回の無償化に対して、高所得者ほど恩恵が大きいと指摘する声がありますが、無償化の経緯やゼロ歳から2歳児の対象が、住民税非課税世帯のみであることからも、低所得者に手厚いことは明らかであります。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)
教育は子どもたちの幸福のためのかけがえのない第一歩であり、子どもたちの人生初の公教育である幼児教育に不平等など絶対にあってはなりません。(「そうだ」と呼ぶ者あり)まして、幼児教育・保育の無償化に反対するなど、全く理解ができません。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
公明党は、教育の最大の目的は、子どもたちの幸福にあるとの信念のもと、2006年に発表した少子社会トータルプランで幼児教育の無償化を掲げ、これまでひとり親世帯や多子世帯を中心に財源を見つけながら、段階的に対象を拡大しながら取り組んできました。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)
そして、2012年の自公連立政権の合意文書にも、無償化実現を目指すことを明記し取り組んできました。
私たち公明党は、子どもたちの学習機会を確保し、SDGsの理念、誰ひとり取り残さない持続可能な社会を実現するため、全力で取り組んでいきます。
最後に、市担当者の皆様は、保護者、幼稚園、認可保育所など施設関係者の皆様が、安心して無償化がスタートできるよう支援していただくことを要望し、賛成の意見といたします。
179 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
180 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
181 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第73号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第74号について御意見があれば承ります。
182 ◯議長(西野正人君) 岡田旬子議員。
183 ◯1番(岡田旬子君) 議案第74号、日野市立幼稚園保育料条例の一部を改正する条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表し、反対の立場から意見を述べます。
議案第73号と同様、この議案についても、消費税の増税分を財源としている無償化であることなどから、反対をいたします。
加えて、今回の無償化により3歳児の受け入れをしていない公立幼稚園が、全国的にも選ばれにくくなるのではと言われており、公立幼稚園入園者の減少が懸念されています。
日野でもそうしたことになれば、市の公立幼稚園が統合や廃止に向かうのではないかと危惧いたします。
特別に支援が必要な子どもたちを受け入れるなどの大切な役割を担っている公立幼稚園が、3歳児の受け入れを実施して、保護者の皆さんの選択の幅が広がる、そうした環境を整えるようにするべきことを求めて、この議案に対する反対意見といたします。
184 ◯議長(西野正人君) 有賀精一議員。
185 ◯2番(有賀精一君) 前号と同様でありますけれども、とりわけマスメディアを通じても、この無償化についてさまざまな問題点が指摘されているところであります。
やはり低所得者自身は、この間、さまざまな減免制度も含めて守られてきたわけですけれども、今回の無償化について、非常に受ける恩恵が少ないという意味で不満の声があることも事実であります。
消費税の値上げも控えて、この案については反対いたします。
186 ◯議長(西野正人君) 窪田知子議員。
187 ◯19番(窪田知子君) 議案第73号と同様の意見で賛成といたします。
188 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
189 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
190 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第74号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第76号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
191 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
192 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第76号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第77号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
193 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
194 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第77号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第78号について御意見があれば承ります。窪田知子議員。
〔19番議員 登壇〕
195 ◯19番(窪田知子君) 議案第78号、日野市障害者差別解消推進条例の制定について、公明党を代表して、賛成の立場で意見を申し述べます。
障害者差別解消法が2016年4月に施行されてより3年、待ち望んでいた日野市障害者差別解消推進条例が策定され、議会に上程されたことを心からうれしく思い、さらに策定作業に携ってくださった全ての皆様に深く感謝いたします。
この条例は、前文で誰もが互いに人格と個性を尊重し合う共生社会「ともに生きるまち 日野」の実現を目指すとうたわれているとおり、第2条では、市内在住者や在勤、在学者だけでなく、観光や買い物などで日野市を訪れる全ての人を含めて市民と定義されています。
第7条では、障害者の活躍の場を広げる上で、障害者本人だけでなく、家族に対しても不当な扱いをしてはいけない具体的事例が明示されています。
第8条では、合理的配慮の提供について、都条例の義務規定と同様に義務づけされ、市民や事業者が行う取り組みに対して、日野市の責務として必要な支援を行うことが、第4条に規定されたことは、高く評価いたします。
さらに、障害者の意思をしっかりと受けとめるための相談体制についての規定、あっせんの申し立て、地域協議会なども条文として盛り込まれています。
以上の点から、日野市障害者差別解消推進条例は、他市に誇れる日野市独自のすばらしい条例と言えます。
条例制定後は、この条例を一人でも多くの市民、事業者が理解し、差別の解消に努めていけるよう、まずは来年4月の施行に向けて啓発活動に積極的に努めていただきたいと思います。
私たち公明党は、障害の有無にかかわらず安心して生活できるようバリアフリー化を強力に推進してきました。
25年前の1994年、全国各地でバリアフリーの総点検を実施し、政権与党に入った直後の2000年、その当時は、交通機関のバリアフリー化は民間企業の仕事との政府の姿勢を転換させ、交通バリアフリー法の施行を推進しました。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
以来、バリアフリー化は一気に加速し、2006年には、建物と建物を対象としたハートビル法と統合され、新バリアフリー法が施行されました。
このような流れを受けて、日野市においても2009年日野市ユニバーサルデザイン推進条例ができました。まちづくりなどハード面のバリアフリー化や情報のバリアフリー化に、今後この条例を通して、日野市中に心配りや思いやりが幅広く浸透し、心のバリアフリーがさらに進んでいくことを期待します。
そのために、私たち公明党は障害があってもなくても、男性であっても女性であっても、年齢が若くても高齢であっても、一人ひとりが生き生きと自分らしく輝きながら、そしてお互いに人格と個性を尊重し合いながら共生できるユニバーサル社会の実現に、全力を注いでいくことをお誓いし、賛成の意見といたします。
196 ◯議長(西野正人君) 新井智陽議員。
〔4番議員 登壇〕
197 ◯4番(新井智陽君) 議案第78号、日野市障害者差別解消推進条例の制定について、賛成の立場で意見を述べさせていただきます。
今回の差別解消条例について、毎回傍聴させていただきました。検討委員会では、当事者の方や事業者の方、学識経験者の方など活発に意見を出し合い、とてもよいものができたと思っています。この条例が市民に浸透し、差別意識が解消されることを願うところです。
しかし、この条例を目にする方がどのくらいいるのか。また、読んだ方も自分のこととして考えてくれるのか、未知数なところがあると思っています。
日野市では、SDGs未来都市計画を策定し、取り組みを進めていますが、SDGs推進という立場で、障害のあるないにかかわらずお互いの個性を認め合い、安心して生き生きと暮らせる高齢者や子どもたちも含めた社会、弱者に配慮した共生社会の実現や、社会的弱者を排除しないソーシャルインクルージョンの考えをもととした誰もが住みやすい社会づくりやまちづくりの推進が、重要になると認識をしております。
それを推進するためには、最終的には教育に行き着くと思っております。
日野市は第3次学校教育基本構想を策定しており、この中で、地域で学ぼうというものがあります。地域で学ぶ大切さをうたっております。
市内の福祉施設で、学ぶということで100人単位で、地元の小学生が障害者の方々と日ごろの触れ合いを実践していると伺っております。障害者の方々と話をする、一緒に体験をするという経験が、まちで障害者に会ったときに、自然に触れ合うことができるものに結びつけると思っております。
体験した小学生からは、私たちにできないことをやってるのが格好いい、すばらしい、勇気をもらった、チャレンジしているところがすばらしい、何か困っていることがあったら助けたいといった内容の作文も施設に届けられ、施設の方からも大変喜ばれておりました。
小学生のころから体験がとても大切であると思っております。そういった子どもが大人になったとき、障害者に対する見方が全く違うものになると思っております。
また、合理的配慮の実現のために、バリアを取り除くためには、ハードの設備だけでは解決できないと思っております。心のバリアフリーという考え方が、とても重要だと思っております。
例えば、市内の障害者施設の責任者の方が、こんな話をされておりました。
外国に行くと、日本のハード設備水準はそう劣っていないと感じておりまして、例えば、ヨーロッパでの歴史に残るような有名な古跡周辺では、石畳のところにあるために、アスファルトでないところでは、構造的に点字のブロックを設備することができないですし、地下のところでは障害者の対応が十分でないという状況です。それでも、障害者がヨーロッパがいい、不便を感じないというのは、周辺の人々が、接し方に違いがある面が強い。つまり、心のバリアフリーというのが市民レベルで、価値の醸成やカルチャーが根づいているということです、という話がございました。
白杖をついている歩いている人たちを見かけたら、信号がありますよとか、車いすや耳の不自由な人を駅のホームや少し配慮の必要な場所で見かけたら、危なくないようにエスコートするだとか、心のバリアフリーによってサポートされることが多いと思っております。
ハードの推進も必要ですが、まずは、私たちの意識づけから、すぐに実践できる心のバリアフリーの推進を心がけていただきたいと思っております。
条例の策定をきっかけに、地域に障害のある方がたくさん暮らしていることに目を向けていただけるきっかけになればよいと思っております。条例の策定がゴールでなく、そんなまちづくりのスタートになることを心から希望をいたします。
ともに生きるまち日野、このことを実践するために、一人ひとりが一歩行動に移していただくことから始めていただきたいと思っております。
以上、賛成の立場から意見を述べさせていただきました。
198 ◯議長(西野正人君) 有賀精一議員。
〔2番議員 登壇〕
199 ◯2番(有賀精一君) 議案第78号、日野市障害者差別解消推進条例の制定について、賛成の立場で意見を述べます。
日野市障害者差別解消推進条例の制定に向け取り組みを進めてこられた関係者の皆様に、心から敬意を表します。
条例案において、日野市は、障害のあるなしにかかわらず、誰もが互いに人格と個性を尊重し合う共生社会、ともに生きるまち日野の実現を目指すとうたっています。
ともに生きるまち日野をつくるため、本条例案の制定後、私たち市民の日々の取り組みが求められています。
ここで、私が最近かかわった取り組みについて、御紹介いたします。
私は個人加盟の労働組合員です。昨年から本年にかけて、大手カード会社の関連会社で働いていた方の解雇問題で、数度にわたる団体交渉を経験しました。交渉を通じて明らかになったのは、解雇された方の障害への合理的配慮、その義務を、企業は残念ながら全く理解していなかったことでした。
最終的には、本人の意向も含めて和解に至りましたが、この方の精神的なダメージは、極めて大きなものでした。
しかし同時に、交渉の過程で障害者差別解消の取り組みが日々前進し、合理的配慮義務の必要性を訴えることは、無視し得ない力を持ちつつあることもわかってきました。
さて、本条例案が条例となり、その目的が達成されますよう、ともに生きるまち日野の実現に向け、私自身、障害者差別の解消に向け努力していくことをお誓いし、賛成の意見といたします。
200 ◯議長(西野正人君) 白井菜穂子議員。
〔6番議員 登壇〕
201 ◯6番(白井菜穂子君) 議案第78号、日野市障害者差別解消推進条例の制定について、賛成の立場で意見を申し述べさせていただきます。
条例の一文一文、一言一言に策定にかかわった当事者、関係者の方々の思いや願いを感じ取ることができるすばらしい条例だと評価をさせていただきます。
と同時に、ここに記されていることは、裏を返せば、条例の前文にあるように、これまで障害者やその家族がさまざまな場面で直面してきた胸が締めつけられるような思いであることを重く受けとめ、社会的障壁を取り除き、一人ひとりに内在する差別という感情と向き合い取り組んでいくという私たち、そして日野市の決意であると考えます。
障害当事者だけでなく、その家族に対する不当な差別的取り扱いも禁止していることが、この条例の特徴の一つです。
検討委員会で車いすを利用している女性市民委員が、幼稚園の見学に訪れた際の園の対応についてお話をされました。
園のほうから、やめておいたほうがよいのではないかという話し方をされることは、よくあることで、中には、最初の時点でぴしゃっと扉を閉めるような対応もあるとのことでした。
障害者の家族というと、障害のあるお子さんの保護者や、あるいは兄弟などを連想しがちでしたが、親に障害がある子どもも、直接的間接的差別を受けるのだと、改めて認識しました。
この条例を推進していくためには、多様な視点が欠かせず、また障害のある方と日常的に出会う機会が必要です。
その取り組みの一つとして、この条例の検討委員会のように、あらゆる市民委員に障害のある方にできるだけ入っていただくような取り組みも進めていくべきと考えます。いわゆるポジティブアクションの考え方です。
ポジティブアクションとは、一般的には、社会的・構造的な差別によって不利益をこうむっている者に対し、一定の範囲で特別の機会を提供することなどにより、実質的な機会均等を実現することを目的として講じる暫定的な措置のこと、と内閣府のホームページにはあります。
この条例の推進のために、そして、誰もが分け隔てなくともに生きるインクルーシブな社会の実現に向けて、ポジティブアクションを一つのキーワードに加え、市政を進めていただくことを求め、以上意見とさせていただきます。
202 ◯議長(西野正人君) 大高哲史議員。
〔9番議員 登壇〕
203 ◯9番(大高哲史君) 議案第78号、日野市障害者差別解消推進条例の制定について、
日本共産党日野市議団を代表し、賛成の立場から意見を述べます。
私たち抜きで私たちのことを決めないでの合い言葉のもと、1981年に開催された国連と国際障害者年を出発点とし、障害当事者を主体とした25年間の国際的営みの上に、2006年、いわゆる障害者権利条約が国連で採択され、制定がされました。その後、日本では、いわゆる障害者差別解消推進法が成立しています。
これらも踏まえ、この日野では2014年10月30日、障害者差別をなくす日野市条例づくりの会が発足し、当事者が中心となり、学習や議論を重ねてこられました。
こうした丁寧な営みが2017年11月24日を皮切りに、12回にわたり行われた(仮称)日野市障害者差別解消推進条例策定検討委員会においても大いに生かされ、市民、事業者代表なども加えて、今回の条例案へと結実しました。これまでかかわった全ての皆さんに心から敬意を表します。
その上で、3点意見を申し上げます。
第1に、この条例に実効性を持たせるためには、市の責務と市議会の役割が大変大きいということです。
障害者差別解消推進法と同様、この条例においても、障害を理由とする差別的取り扱いと社会的障壁を取り除くための合理的配慮を提供しない、このことを禁止しております。これらの差別解消へ向け、条例第4条では、市は必要な施策を計画的かつ継続的に実施し、必要な体制整備を図らなければならないとされています。
市がこうした取り組みを進めるためには、全庁挙げて体制をつくり、既に制度化されているバリアフリー化や環境整備について、当事者や現場の声に応えながら検証し、推進していくことが必要だと考えます。市みずから率先して取り組み、市民や事業者の手本となるような役割を果たしていくことを求めます。
第2に、民間事業者の取り組みへの支援についてです。
社会的障壁の除去のための合理的配慮の提供について、障害者差別解消推進法では努力義務とされていますが、今回の条例においては、義務と規定し位置づけを明確にしました。
都政新報のインタビューで、市長は、市が市民、事業者による差別禁止を義務化する一方、資金的に合理的配慮が難しい小規模事業者には支援していくと述べられました。
こうした支援を進めながら、差別解消へ向け、全市民的な理解と取り組みが促進されるよう求めるものです。
第3に、(目的)第1条にある障害及び障害者に対する理解を深めることによって、互いに人格と個性を尊重し合う共生社会を実現するという点についてです。
この目的に基づいて、第4条(市の責務)では、地域における障害、障害者及び障害の社会モデルに関する理解と促進を図るための啓発を行わなければならないと規定しました。
市作成の条例案解説書には、障害を理由とする差別が起きる要因の一つとして、障害に関する理解不足や偏見が考えられる。そのため、障害、障害者及び障害の社会モデルについての理解促進を図る啓発活動を行うことが重要であると、全ての部署が取り組む重要性について説明をしています。
これらの理解を広げる取り組みが、全ての部署だけでなく教育委員会、小・中学校などの教育現場においても、市民、子どもたちとともに推進されていくことを強く求めるものです。そして、この取り組みが障害当事者の協力も得ながら、ともに生きるまち日野にふさわしい取り組みとなるよう願うものです。
最後に、この条例では、施行後3年をめどに見直すことを規定をしています。障害者権利条約前文に、障害が発展する概念であることを認めとあるように、真摯に実践していくことこそが、その後の豊かな見直しを保障し得ると考えるものです。
私たちも、障害当事者の声に正面から向き合うとともに、市民、事業者の皆さんとともに考え、この条例に基づくさまざまな取り組みが計画的に推進されていくよう全力を挙げる決意を申し上げ、条例制定の賛成意見といたします。
ありがとうございました。
204 ◯議長(西野正人君) 谷 和彦議員。
〔22番議員 登壇〕
205 ◯22番(谷 和彦君) 議案第78号、日野市障害者差別解消推進条例の制定について、
自由民主党日野を代表して、賛成の立場で意見を述べさせていただきます。
条例の前文にあるとおり、私たち一人ひとりは、かけがえのない存在です。
しかし、障害者が区別、排除、制限をされてきた過去があり、障害や障害者に対する理解不足から生じる誤解や偏見、差別が今なお存在しています。多くの障害者やその家族が、日常生活のさまざまな場面で困難に直面し、その苦痛から胸が締めつけられるような思いを感じております。
この条例の前文には、社会に存在するバリアを取り除くことは、私たち一人ひとりの責任であると認識し、障害のあるなしにかかわらず、誰もがお互いに人格と個性を尊重し合う共生社会の実現を目指していくということがうたわれております。
ここで、この条例の策定に携わってこられた方のお声を一部ですが、紹介をさせていただきます。
平成28年4月に障害者差別解消法が施行され、次いで平成30年10月に、東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例が施行されましたが、障害者を取り巻く生活環境は余り変わらないというのが、障害当事者としての実感です。そのような状況になっている理由は、健常者が障害者差別や合理的配慮に対して、意識をしていないということだということです。
今、災害が相次いでいますが、障害者は災害時の避難等についての情報を入手することが困難です。そこで、例えば情報が障害者に届くためにどのように対応したらよいかを意識するところから始めてもらいたいということです。
また、令和2年4月から条例が施行されれば、相談窓口に多くの相談が寄せられると思います。その相談内容を記録し、行政の中に残していくことが大切です。その中に本当に大切なことが含まれているということを意識して取り組んでもらいたいと思います。
そして、この条例を通じて変わるべきは、社会であり、この日野のまちであると考えています。
以上が、一部ではありますが、条例の策定に携わってこられた方の言葉であります。
このように、障害者が日常生活または、社会生活において受ける制限は、その心身の機能の障害のみに起因するものではなく、社会の障壁と相対することによって生じるという障害の社会モデルを推進していくことは、社会の責任であります。
この条例を通じて、障害者だけでなく全ての市民にとって暮らしやすいまちになっていくことを大いに期待しております。
最後に、この条例の第14条には、障害者差別解消支援地域協議会の設置がうたわれております。障害を理由とする差別を解消するための取り組みを、効果的かつ円滑に行うため、障害者差別解消法第17条第1項の規定に基づき、障害者差別解消支援地域協議会を市長の附属機関として置くというものであります。
この地域協議会は、障害を理由とする差別に関する事例の共有や情報交換、差別を解消するための取り組みについて協議をすることのほか、この条例の施行状況を検討するというものであります。
差別等事案について、第9条の相談、助言等に基づき助言等を行った結果、当事者間で合意が得られなかった場合にあっせんの申し立てができます。このようなあっせんの調整をするのも地域協議会です。
今回の条例が実効性のある条例になるためにも、地域協議会の役割が重要視されておりますので、障害者の権利擁護の意味から、しっかりとした協議体になることを要望して、賛成の意見とさせていただきます。
ありがとうございます。
206 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
207 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
208 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第78号の件は原案のとおり可決されました。
これをもって
民生文教委員会関係の審査報告を終わります。
お諮りいたします。議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
209 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって暫時休憩いたします。
午後1時17分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後2時32分 再開
210 ◯議長(西野正人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより議案第62号、日野市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第63号、日野市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第64号、日野都市計画事業豊田南土地区画整理事業施行規程を定める条例の一部を改正する条例の制定、議案第65号、日野都市計画事業万願寺第二土地区画整理事業施行規程を定める条例の一部を改正する条例の制定、議案第66号、日野都市計画事業西平山土地区画整理事業施行規程を定める条例の一部を改正する条例の制定、議案第67号、日野都市計画事業東町土地区画整理事業施行規程を定める条例の一部を改正する条例の制定、議案第68号、日野市自転車等の駐車秩序の確保に関する条例の一部を改正する条例の制定、議案第69号、日野市立七ツ塚ファーマーズセンター条例の一部を改正する条例の制定の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
211 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
環境まちづくり委員長の審査報告を求めます。
〔
環境まちづくり委員長 登壇〕
212
◯環境まちづくり委員長(中野昭人君) それでは、
環境まちづくり委員会に付託されました8議案につきまして審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
まず、議案第62号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、事業系可燃ごみの処理施設を市の処理施設から浅川清流環境組合の新可燃ごみ処理施設に変更になること、また、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
本条例は、公布の日から施行するものです。ただし、第50条第3項の改正規定は、令和元年12月14日から施行をするものです。
主な質疑といたしましては、1、議案には市長の指定する処理施設としているが、今後は、ほかにもあるのか、なぜ浅川清流組合としていないのかなどでございました。
審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第63号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、地区計画に関する条例の適用地区として、新井団地地区及び南平六丁目地区を追加するため、条例の一部を改正するものです。
本条例は、令和元年10月1日から施行をするものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第64号につきまして御報告申し上げます。
本議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は公布の日から施行をするものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第65号につきまして御報告申し上げます。
本議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は公布の日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第66号につきまして御報告申し上げます。
本議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は公布の日から施行をするものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第67号につきまして御報告申し上げます。
本議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の公布に伴い、所要の改正を行うものです。
なお、本条例は公布の日から施行するものです。
本議案につきましては、慎重審査の後、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第68号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、多摩都市モノレール甲州街道駅周辺の駐輪場再編及び公益財団法人自転車駐車場整備センターによる既存駐輪場の管理期間延長のため、条例の一部を改正するものです。
なお、本条例は令和元年12月2日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、昨年行った住民説明会において反対意見は出たか。2、市の管理ではなく整備センター管理に移行するあり方について問う。3、甲州街道駅の駐輪場のニーズは高まっている。市は、一時、定期利用の台数を把握しているかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、住民説明会の対象者は、甲州街道駅周辺利用者と9自治会と聞いている。その結果からおおむね市民は理解している。賛成。2、市民の財産である駐輪場を任せるには慎重に対応していかなければならない。反対。3、駐輪場を全て無料と言っているわけではない。利便性によっては有料も否定しないが、市民の生活を圧迫するようなことがないよう減免等整備が必要。反対などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
続きまして、議案第69号につきまして御報告申し上げます。
この議案は、日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、使用料等の一部を改正するものであります。
なお、本条例は令和2年4月1日から施行するものです。
主な質疑といたしましては、1、七ツ塚ファーマーズセンターの役割、使用料の有料、無料の考え方について問う。2、使用料について平成15年の基準から新基準で換算したものだと思うが、その基準と比較して安価にしている理由について問う。3、利用時間の延長についての要望を教えてほしい。4、農業イベントを中心に目指すのであれば、値上げしないのが本来では。5、市の魅力発信のものと他のものと区別することが必要なのでは。6、収入増の見込み、利用者の変動についてどのように考えているかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、使用料については定期的な見直しが必要。賛成。2、使用料については、利用者の声を聞かないというのはあり得ない。継続。3、消費税増税のタイミングでこの使用料の値上げはないのでは。市民の痛みがわからない行政と、市民は受けとめるのでは。反対。4、手数料、使用料検討委員会を経て改定を提案されている。賛成。5、市内のほかの施設とは異なるということは理解できた。目的に沿ったイベントをどんどん発信してほしい。賛成などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手多数で可決すべきものと決しました。
以上8件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
213 ◯議長(西野正人君) これより議案第62号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
214 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第63号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
215 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第64号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
216 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第65号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
217 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第66号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
218 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第67号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
219 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第68号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
220 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第69号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
221 ◯議長(西野正人君) なければ、これをもって本8件の質疑を終結いたします。
議案第62号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
222 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
223 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第62号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第63号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
224 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
225 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第63号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第64号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
226 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
227 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第64号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第65号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
228 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
229 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第65号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第66号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
230 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
231 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第66号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第67号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
232 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
233 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第67号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第68号について御意見があれば承ります。近澤美樹議員。
234 ◯8番(近澤美樹君) 議案第68号に、
日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場で意見を申し上げます。
私ども
日本共産党日野市議団は、自転車駐輪場は、できるだけ無料もしくは低額な設定であるべきと考えています。
その場合、減免制度が整った上で駐輪場の数が十分に整備されていて、利用者は有料無料どちらかを選べる、より駅に近いほうは有料または段階設定、駅に遠く不便な場合は無料といったことはあり得るという立場です。
その際、自転車の利用を促進するという市の政策的方針を十分に踏まえていること、また暮らしの実態や動向を踏まえている、そういった必要があります。
甲州街道駅周辺については、区画整理による人口増加が進んでおり、バス路線整備が不十分な地域があることから、自転車利用のニーズは今後ますます高まることは容易に予想され、その一方で、ほかの地域と異なり、駅周辺200メートル圏内に駐輪場は、駅のすぐ近くだけにしかありません。
市によると、現在、約900人の方が甲州街道駅の無料駐輪場を利用していますが、新たに整備する駐輪場は600台分、うちバイク29台分しかありません。
条例審議の際、これでは全く足りないことを指摘すると、市は現在は駐輪場が無料であるために、徒歩圏の人まで自転車を利用している。他地域のケースでは、有料となれば2割程度の人が駐輪場を利用しなくなったなどと答弁しています。
しかし、市は無料駐輪場の廃止について限定的な方法でしか市民の意見を聞いておらず、駐輪場利用の今後の見通しには根拠がありません。また、1回100円、24時間の一時利用の2カ所の駐輪場の整備数は154台だけです。絶対的に不足しており、これでは駅まで自転車を利用しても、やむを得ず放置自転車となるしかありません。また、定期利用の方に一部減免規定はありますが、一時利用の場合、減免はありません。
日野市が平成22年に制定した日野市自転車等駐車場整備基本計画で、自転車は利用を促進すべき交通手段と、みずから規定していることに逆行しています。
10月からの消費税増税に対して、日本ファイナルシャル・プランナーズ協会の調査では、77.7%の方が生活が苦しくなると答えています。こんな時期に追い打ちをかけるように、市民にさらなる負担を押しつけることは認められません。
この地域の現在の自転車利用の状況、駐輪場整備の状況を踏まえれば、甲州街道の駐輪場は無料の市営駐輪場として存続させるべきです。
以上を、議案に反対の意見といたします。
235 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
236 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
237 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第68号の件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第69号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
238 ◯2番(有賀精一君) 議案第69号に反対の立場で意見を述べたいというふうに思います。
今回の改定に当たって値上げの議案になっているわけですけれども、この間、各委員会の中でも出てきました値上げについて反対する立場と同意見でございます。
以上です。
239 ◯議長(西野正人君) 近澤美樹議員。
240 ◯8番(近澤美樹君) 議案第69号に、
日本共産党日野市議団を代表して、反対の立場で意見を申し上げます。
七ツ塚ファーマーズセンターは、農業者と市民の交流を通して、農業に対する理解の促進を図り、都市と農業が共生するまちづくりを進めるため、日野の農業の情報発信拠点と条例上、位置づけられています。
減免制度があり、市内農業団体が農業の情報発信、交流の場として団体として使用する場合、また、地元への配慮として地元自治会が自治会活動として地域コミュニティーの増進を図るために団体で使用する場合や、障害者団体、個人等も使用料は減免するという規定になっています。
都市農業の振興という日野市の中心的施策の発信拠点としてファーマーズセンターは活発に利用されていますが、市民サークルや住民の方々には、これらの活動のあいている時間に、一般的な貸し室として開放されています。
委員会での議論で明らかになったことは、貸し室の使用料の改定を検討するに当たって、交流センター同様、日野市手数料、使用料等の見直し基準を一律に適用しており、ファーマーズセンターの機能促進という議論は行われていないし、利用者の声も聞いていないということです。
ファーマーズセンターは、今後設置目的本来の活動、農の情報の発信拠点としての活動が、一層活発になることが求められる施設です。さらにコミュニティーの向上のためにも貸し室としての利用は無料か低廉であるべきです。
そうした点での検討もなかったということが明らかになりましたので、本議案については反対をいたします。
241 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
242 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は原案可決であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
243 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議案第69号の件は原案のとおり可決されました。
これをもって
環境まちづくり委員会関係の審査報告を終わります。
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244 ◯議長(西野正人君) これより議案第47号、平成30年度日野市一般会計決算の認定の件を議題といたします。
一般会計決算特別委員長の審査報告を求めます。
〔一般会計決算特別委員長 登壇〕
245 ◯一般会計決算特別委員長(峯岸弘行君) 平成30年度一般会計決算特別委員会の審査報告を申し上げます。
一般会計決算特別委員会の日程は、9月18日、19日、20日の3日間開催され、平成30年度決算に対し、延べ40名の委員から質疑や行政への提言、指摘が行われました。
議案審査に入る前に委員長、副委員長の互選が行われ、委員長には私、峯岸弘行、副委員長に近澤美樹委員が当選いたしました。
決算の審査に当たり、委員の皆様には、長時間にわたり、お疲れさまでした。おかげさまをもって慎重審査ができましたことに対し敬意を表するとともに、資料の提出や誠意を持って決算内容の説明に当たられた市長初め関係各位に対し、厚くお礼を申し上げます。
委員会の冒頭に、審査方法及び審査日程を協議し、審査に入りました。
初めに、歳入の決算額681億9,394万9,704円の内容説明がございました。
その後、4名の委員から質疑が行われました。主な質疑は、次のとおりでございます。
1、地方消費税交付金の減の要因について問う。2、徴収率を100パーセントに近づける施策について問う。3、税収の確保についての手法、政策をこれからどうしていくのか。4、市営住宅使用料の過年度分の金額が年々減少しているが、その理由について問う。
以上が、歳入全般の決算の審査状況でございます。
次に、歳出の決算額655億7,940万7,104円の審査に入りました。
歳出のうち、議会費、総務費の歳出の内容説明があり、その後、6名の委員から質疑が行われました。主な質疑は、次のとおりでございます。
1、高幡台団地シェアハウスで見えてきた課題は何か。2、マイナンバーによる課税のメリット、デメリットについて問う。3、本庁舎整備経費について、全体の進捗状況を問う。4、期日前投票について、もう一工夫必要なのではないか。市の見解を問う。5、街頭防犯カメラ設置事業について、2018年度の成果と2019年度の見通しについて問う。6、30年度の公契約審議会の中では、主に何について審議されたのか。
以上が、議会費、総務費の審査状況でございます。
次に、民生費の審査状況でございますが、7名の委員から質疑が行われました。主な質疑は、次のとおりでございます。
1、児童扶養手当の受給要件の調査実態について問う。2、自立支援給付事業経費について、利用者数を問う。3、自治会インセンティブ補助金は、どのような事業や取り組みに使用されているのか。4、障害者生活就労支援センター事業についての課題は、何があるのか。また、どのような職種に力を入れているのか。5、ひきこもり対策支援について、見えてきた課題を問う。6、生活保護経費についての全体の実施状況を問う。7、日野市社会福祉協議会について、果たしている役割、職員の給与体制を問う。
以上が、民生費の審査状況でございます。
次に、衛生費、労働費の審査状況でございますが、3名の委員から質疑が行われました。主な質疑は、次のとおりでございます。
1、育児パッケージ配送業務委託の内容について問う。2、健康体操事業の各種の内容について、評価、背景を問う。また、職員の対応はどのようになっているのか。3、
周辺環境整備費の使い方はどうするのか。
以上が、衛生費、労働費の審査状況でございます。
次に、農業費、商工費、土木費、消防費の審査状況でございますが、6名の委員から質疑が行われました。主な質疑は、次のとおりでございます。
1、道路補修計画の進捗率、また、他市の手法を参考としているのかを問う。2、北川原公園整備工事について、整備の予定は、今後ないのか。3、ラッピングタクシーの継続はあるのか。4、土方歳三没後150年事業の効果について、また、今後この事業をどのように継続していくのか。5、東光寺大根の現状の栽培状況を問う。6、特殊地下ごう対策事業についての進捗状況を問う。
以上が、農業費、商工費、土木費、消防費の審査状況でございます。
続いて、教育費、公債費、諸支出金、予備費の審査状況でございますが、8名の委員から質疑が行われました。主な質疑は、次のとおりでございます。
1、学童クラブ民営化のメリットを問う。2、学校改良経費のトイレ改修について、全面改修に向けての工夫の考えはあるのか。3、中学校の合唱祭の交通費用について、市の認識を問う。4、図書館の開館時間について、市の認識を問う。また、受験生等の学習スペースは必要なのではないか。5、オリンピック・パラリンピックにおける教育推進経費、オリパラが終了後、子どもたちへの教育上、この事業をどのように捉えているのか。6、熱中症対策、子どもたちを守ることについて、市の認識を問う。7、学校教育費の無償化について、市の見解を問う。8、成人式の出席者は、市内成人の何パーセントか、また、記念品は参加者のみか。
以上が、教育費、公債費、諸支出金、予備費の審査状況でございます。
次に、決算全体に及ぶ総括質疑が、6名の委員から行われました。主な質疑は、次のとおりでございます。
1、平成30年度の経常収支比率の動向を問う。2、都市計画税について、どのような経費に充てられたのか。3、こだわりランチの目的と子どもの貧困について関連性を問う。4、停電についての市としての取り組み、対策を問う。5、断水対策について、東京都との連携を問う。6、組織体制について大きくチェックする部署が必要と思うが、どのように考えるかでございます。
その後、決算に対する意見は、本会議において、各会派代表等によって行うことに決定し、採決に入り、挙手多数で議案第47号平成30年度日野市一般会計決算は、認定すべきものと決しました。
以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
246 ◯議長(西野正人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
247 ◯議長(西野正人君) なければ、質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。新井智陽議員。
〔4番議員 登壇〕
248 ◯4番(新井智陽君) 平成30年度一般会計決算の認定の立場から意見を申し上げます。
総務費について申し上げます。
公契約条例についてですが、対象工事は平成30年度はなく、今年度は5件で、既に4件の契約が済みということです。事業者の方々のヒアリングを通して、労働者と経営者の方からどのようなことで課題を持ち困っているのか、しっかりと検証していただきたいと思います。
次、中央公民館周辺におきます施設を集約化するプランについてですが、第一種低層住宅専用地域になっていることから、用途地域として課題があります。
建物の集約化、複合化のメリットとして、共有スペースなどを利用することによって、床面積の縮小化や用途地域の建蔽率、容積率の建物の緩和について、まちづくり上の合理的な理由と、周辺地域の住民の方々の合意のもと、しっかりと進めていただきたいと思います。
農業費について申し上げます。
農業体験農園は、市民の方々が農に対する理解が深まり、都市農業の保全につながります。市内4件の体験農園へ、有効的なフォロー策としては難しく、JAや援農ボランティア等の協力をしながら、負担軽減を目指しているということですが、ぜひ開園している農家の方々の意見を聞きながら、よりよい支援を目指していただきたいと思います。
商工費について申し上げます。
定住価値PR映像作戦についてですが、20週間のウエブ配信に対して1万6,700件以上の閲覧があり、このうち日野市内を物件を探したのは3.7%の方、数として618名の方が日野市内の物件を実際探したということです。
今後、シティセールスに関して、あらゆる面での魅力を発信し、興味のある方々とのコミュニケーションをしていくのは、ウエブの活用が重要になります。活用方法やアイデアさえ飛び抜けていれば、どの自治体にも負けないぐらいのものができます。調査研究を進めていただきたいと思います。
土木費について申し上げます。
日野都市計画道路3・4・17号線の整備が完了し、今後3・4・8号線から(仮称)富士見橋を迂回して、立川市富士見町まで660メートルの区間について、東京都の4次事業計画において、優先整備道路として進捗が注目されます。近隣の住民の要望を高めるためにも、引き続き推進をしていただきたいと思います。
最後に停電対策でございますが、平成30年度は、北海道にて電力供給がとまる国内発のブラックアウトが生じました。先日も台風により千葉県で大規模な停電と、それに伴う断水が発生いたしました。
本格的な停電対策については、どの行政もこれからの対策と思いますが、全庁的な対策をしっかりと検討していただくことを要望いたしまして、平成30年度一般会計決算の意見を申し上げます。
249 ◯議長(西野正人君) 秋山 薫議員。
〔18番議員 登壇〕
250 ◯18番(秋山 薫君) チームひのを代表し、平成30年度一般会計決算の審査結果について認定の意見を申し上げます。
予算の執行状況については、石田代表監査、議会選出の馬場監査委員により、厳密に行われていると判断しています。
チームひのとしては、議案とともに配付された一般会計決算書、決算等審査意見書、そして、主な施策の成果をもとに確認しながら、広い視野に立ち決算審議に当たりました。着眼点は、目標や狙いに対し、チェックとアクションが確実に実施されているかについて特に注目させていただいたところでございます。
決算審議を通して指摘した具体的な課題や要望については、この場では一部の項目以外は発言いたしませんので、次の予算編成作業に役立ていただくようお願いいたします。
今回の審議を通して、日野市の経営状態をあらわす一つの基準であります経常収支比率が100となっており、財政は大変厳しいということを改めて認識いたしました。
考えによっては、臨時財政対策債の活用についても検討すべきとの声もありましたが、各議員の考えにより分かれるところではありますが、私たちは市の借金に当たる臨時財政対策債は、極力使うべきではないと思います。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)
いずれにしても、日野市の財政は大変厳しい状況にあることは確かだと思います。
今回の日野市の決算審議を通し改めて見えたものは、無駄やむらなど、ざるですくえるような時代ではないということ。そして、その行政改革と財政改革についても特効薬はなく、乾いた雑巾を絞るような努力が、これから必要であると思います。その進め方は、テーマに向かい一歩一歩確実な前進を望みます。
歳入については、これまでも注目してきた市税の徴収について、現年課税分の徴収率は99.5%になっており、三多摩トップクラスを維持しています。担当部署及び担当される方々におきましては、その努力に改めて感謝を申し上げます。
特に現年課税分の徴収率をどう向上させるかについて検討されていることが、滞納繰越を減らし、不納欠損を減らすことにつながるとの回答を得ることができました。評価いたしますが、不納欠損ゼロに向け、引き続きの努力を求めます。
入りをはかる一つの項目に、ふるさと納税がございますが、日野市におけるふるさと納税については、いろいろな考えが、これもあると思いますが、ふるさと納税のために、返礼品を充実させるなどいかがなものかと思いますので、ふるさと納税競争に加担することなく、これからも、少しの予算と知恵でふやすことができるよう、戦略的な取り組みに期待いたします。
次に歳出でございます。
特に平成30年に実施した、また、実施している事業の目的が達成できているのか、実施結果に基づく評価、できれば市民評価もでございますが、どう実施されているのか、その評価結果から次の事業に廃止や、やめることも含め検討され、業務にどう反映されているかなど、確認させていただきました。
平成30年度の重点施策は、障害者の差別解消に向けた取り組みの推進、公契約に係る適正な労働及び経営環境の実現。活気と魅力に満ちたまちづくり、日野の魅力向上と産業の振興、ラグビーワールドカップと東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組み。生涯を通じて活躍できるまちづくり、待機児童解消と一時保育の充実、子育て環境のさらなる充実。浅川以南地域のさらなる価値の向上、いつ来るかわからない災害への備え、厳しい財政状況における持続可能な自治体の実現、既存事業のあり方の見直し、適正な歳入確保強化、市立病院の経営健全化に向けた取り組み等が実施されました。
また、事業の中で多額の予算を必要とする庁舎の建て替え──耐震の補強でございますけども、南平の体育館の建て替え、
プラスチック類資源化施設建設工事などの課題についても、取り組まれているところでございます。
これらの施策等事業の取り組みについては、平成30年度は突然の対策費、ブロック塀の点検対策、台風による自然災害対応など突発的な対応が見られ、タイムリーな対応を評価したいと、このように思います。
庁用車の管理に関連し、庁用車の事故防止に向け運転者請習会などが実施され、再発防止について取り組みをされていることがわかりました。そしてその効果が少しずつ出てきているようにも思います。対策はこれで終わりはなく、請習会や研修会など、再発防止と職員の意識高揚に向けて、継続的な活動を期待いたします。
これからも、専決処分の議案として上程されないことを祈ります。
また、これまで要望してきましたドライブレコーダーについても、全車に装備されたことを伺いました。今の世の中、こちら側はちゃんと運転しても、あおり運転などわけがわからない運転をされてる方もいらっしゃいますので、職員の皆様はより注意されるようお願いいたします。
また、長年の懸案事項でございました期日前投票の新規開設の準備がされ、大型商業施設での令和元年参議院選挙から運用が開始されたこと、高く評価いたします。
期日前投票は、身近でできることが有権者の希望でもあり、さらに次の課題として駅など移動時の拡大などについて検討いただければと思います。
民生費の中では、保育所の新規開設は、待機児童対策に効果があり評価いたしますが、保育の質向上や、保育士の待遇改善など課題もありますので、保育環境のさらなる向上に向け検討をお願いいたします。
また、計画的な事業としては、街路灯のLED化が実施されましたが、LED化の目的は電気代と明るさと思います。市民からは、目的、狙いに対し、一定の評価をいただいているところです。
しかし見方を変えれば、明るくなり過ぎていないか、また暗いとこが残っていないかなど、市における評価が実施されたのか不明確であると思います。
この評価実施こそが大切であり、その結果を次の事業に反映されること、もう一歩踏み込んだ評価に期待します。
以上、気になる項目について申し上げさせていただきました。
本決算委員会では、いつもながら予算の執行について、日野市民が平等にサービスを受けられているか、少ない予算でより高い効果を出せるよう工夫されているかについて、また、PDCAで表現される管理のサイクルが、ちゃんと回っているかを意識しながら審査をさせていただきました。
これらの背景には市の財政状況について、市長初め市の職員がどのように感じているかを確認させていただきましたが、結果は厳しいという認識は一致したところです。この厳しい局面に当たり、市民、職員が一致団結しどのように乗り切るかにかかっていると思います。
30年度の市の取り組みの中に、市民窓口業務に続き、学童の民間委託の準備が行われ、今年度も、移行も順調だと伺ったところですが、ほかにも民間に移行できる項目があるのではないかとも思います。
この経験を生かし学童保育は民間委託を拡大すると頭をよぎるところでございますが、いま一度立ちどまり、まずは目的は達成しているか、質は落ちていないか、コスト、費用対効果はあるのか等を評価して、必ず次のステップに移行していただきたいと思います。
民間委託についても、基本は市民サービスの向上であると思います。市民の気持ちに寄り添い、市民を守り、子どもの命を守りながら、ぜひ民間が持つすぐれたノウハウを生かせるように、連携を強化拡大していただきたいと思います。
この学童保育の民間委託については、見直し事例としては定常的な業務の見直しであり、トップの指示で実施したものであると思いますが、トップダウンだけでは職員の成長は少ないと思います。
これからは、職員みずから気づき取り組むボトムアップが必要でないかと思いますので提案させていただきます。
この点については、職員研修を含め積極的な実施はこれまで実施されてないと思いますが、これからの行財政改革については、まさに職員みずから考え行動することが必要になると思います。
その前提には、職員の労働力、やる気は市の大きな財産だと思います。そのためには、良好な職場環境であることが何よりも大切であることを前提に、提案させていただいていたところです。
日野市の実力を職員の方々がみずから知ることが必要で、そのための手本として、事務作業の改善サークルがあります。これはほかの多くの自治体も取り組んで、効果も出ています。
またその改善サークルが目指す目標については、職員の方々がなじみが少ないベンチマークの考えが必要と思います。
よく言われてきた「報・連・相」も大切ですが、問題解決の手法ではないと思います。
「絶対に人に見せてはいけない職員手帳」をつくった市の職員がいる日野市です。これから改善サークル、ベンチマークについて調査研究していただき、取り組んでいただきたいと思います。
これらの考えについては、正規職員と非正規職員の数が大体同じの日野市でございます。同一労働同一賃金の考えが、市の財政を圧迫することは明白ではと思うところです。
だからこそ、市全体の体制監査部署の必要性を強く感じますので、これらの提案についてぜひ検討いただき、市民が満足するような効率のよい市政運営をしていただき、項目によっては、国や都の予算だけでなく市独自の予算立てをしていただき、市民に寄り添った事業など展開していただければと思います。
ベンチマークでマークされる自治体になるよう、行政出身市長の強みを発揮していただきますよう重ね期待し、チームひのの認定の意見といたします。
以上です。
251 ◯議長(西野正人君) 近澤美樹議員。
〔4番議員 登壇〕
252 ◯8番(近澤美樹君)
日本共産党日野市議団を代表し、2018年度一般会計決算に不認定の立場から意見を申し上げます。
不認定の主な理由を2点述べさせていただきます。
1点目は、第5次日野市行財政改革大綱実施計画を推し進めるという方針のもとに執行された決算であるという点です。
第5次日野市行財政改革大綱の目的は、行財政基盤の強化とされており、その実施計画は、歳入の確保、歳出削減に特化した115の項目が挙げられています。これら項目は、市民生活全般に及んでおり、これら全てが実施されれば、市民の暮らしが困難を極めることは明らかです。
2018年6月には、日野市手数料、使用料等検討委員会報告書が出されました。個々に見直しを行っていくための基準とのことですが、市は、この基準を錦の御旗に、市民の暮らしがどうであろうと、市民の意見も聞かず、合意や理解を得る努力も省き、市民への負担を押しつけています。
市は日野市の持続可能性と言いながら、一人ひとりの市民の暮らしが持続可能であるのかどうかという視点はどこにもありません。住民の福祉の増進を図るという自治体本来の役目が第5次行革のもとで顧みられなくなっていることは、改められなければなりません。
もう1点、決して認められない点は、ごみ搬入路工事を強行したという点です。
市長は新可燃ごみ処理施設建設に当たり、原理原則を柔軟な解釈によってやっていかねばならないと言ったとおり、北川原公園内に道路を通すために、法の解釈をその都度変化させ、初めは搬入路を兼用工作物とする、それでは無理があるとして、今度は30年間暫定利用の
クリーンセンター専用路とする、やはり再び兼用工作物と考えて市道として認定を行う、このように異常な解釈の変更を何度も行っています。
このたびの決算委員会では、公園内の搬入路を30年間暫定利用するということについて、国土交通省から違法ではないが、適切ではないという進言があったために、改めて兼用工作物、市道として認定することにしたとの答弁がありました。
また、2018年度、
クリーンセンター連絡協議会は、中立の立場を貫いている自治会以外の方の参加でスタートさせましが、情報提供や意見交換の場であって、何かを決定していくような機関ではないと確認され、住民が意見を持っていても、協議をして決定するということができません。
住民との合意については、市長は本年3月、話し合いについては、さんざんやってきたと思います。今お話をしても、白紙撤回という方々とお話がしようがないと発言し、その後、この発言内容について謝罪するとともに撤回されました。
市長がこうした発言するに至ったのは、3市のごみ処理広域化計画が余りに無理な計画を推し進めてきたからではないでしょうか。
市は
周辺環境整備費の使い道は、市がみずから決めたガイドラインに基づく手続も不要だと言い放っています。片や市民に冷たい行革を進めながら、
周辺環境整備費は、その全体の使途を根拠に基づくまともな検討もしないままに、端から使っていくといういびつさを、到底認めるわけにはいきません。
その上で、改善提案を求める点を申し上げます。
1点目は保育園待機児解消についてです。
保育園待機児は定員を拡大してきましたが、2019年4月現在、46人の待機児童が出てしまいました。さらに、隠れ待機児童については、2018年度当初が103人、2019年度当初が107人でした。
市長は、フルスペックの保育園をつくっていく段階は終わったとおっしゃっていますが、これらはあくまで定員の弾力化を実施した上での入所状況です。定員の弾力化を解消することは、さらなる安全安心の保育、一人ひとりの子どもにしっかりと向き合う保育の保障につながります。
また、隠れ待機児童が減らないことに見られるように、保護者の認可保育園入所の要望にはまだまだ応えなければなりません。さらなる認可保育園の増設を要望いたします。
2点目は公契約条例についてです。
日野市公契約条例は、平成30年3月31日に公布し、平成30年10月1日に施行されました。
人間らしく暮らせる賃金の保障を地域からつくっていく公契約条例制定に日野市が踏み出したことは、大変大きなことです。
条例制定時点で委託は対象に含めていませんが、市長も、当然、公契約条例は委託、指定管理を全て含めてということで、それが当たり前のものとおっしゃっており、今決算委員会においても、委託については、令和2年度中に条例施行、令和3年度準備行為契約分からの適用というスケジュールを確認しました。
公契約審議会において、市、事業者団体関係者、労働者団体関係者がそれぞれの立場から充実した検討を行い、委託への適用の実現、適用対象の拡大に期待します。
3点目は、生活保護についてです。
平成27年度に公表された生活保護にかかわる不適切処理の発生を受けて設置された日野市生活保護事務の適正化に関する第三者検討委員会が調査を行い、不適切事案の原因が組織的な管理監督ができていなかったことに加え、人員配置の不足、研修体制や情報管理体制にも不備があったこと等であるとの指摘を受けました。
以降、再発防止に取り組んでいるところですが、平成28年度から3カ年の再発防止計画の検証、評価が行われました。
結果は、1、人員不足の解消には至っていない。平成31年2月時点で配置基準による現業員過不足数は5人。2、対人援助技術のさらなる向上、面接相談員と地区担当員の技術共有、関係部署との研修相互受講による孤立化防止。3、生活保護事務のさらなる適正実施、訪問調査率向上が課題として挙げられています。
市長からは、人員不足はあってはならないとの答弁がありました。
第三者委員会の報告には、ケースワーカーは、市が行う業務の中でも、特殊でハードな業務であって、職員から敬遠されがちな仕事でもある。組織、人事の体制を整え、ケースワーカーに対する研修、育成等の支援を充実することで、生活保護に携わる全ての職員が、市民福祉の最後のとりでであるこの仕事に、やりがいと誇りを持てるようにする必要があるとあり、人員不足の解消は早急に行うように求めます。
4点目、猛暑、学校での熱中症から子どもを守る対策についてです。
熱中症指標計は全校の体育館に設置されていますが、校庭などで使用できる持ち運べる熱中症指標計の導入は、平成30年度は、各校まちまちの状況でした。直ちに全校へ設置することを求めます。
学校体育館へのエアコン設置については、2019年度から3年間で、全中学校に配置していく方向が示されていますが、中学校だけでなく、全小学校にも設置することを強く求めます。
5点目は学校トイレについてです。
昨年度は小学校1校、中学校1校の工事が行われました。補助金頼みでは、改修のペースが遅く、その間にさらに老朽化が進む悪循環になってしまいます。今議会補正予算では市の単独事業で簡易型の改修が初めて行われました。
現在の和式トイレを洋式に変える簡易型のトイレリフォームは地域の事業者でも可能です。簡易型の改修とあわせて、配管を含む全面改修についても早期に完了することを求めます。
6点目は、道路の補修促進についてです。
40年計画で進められている道路舗装の補修は、計画よりも前倒しで実施するなどの努力は評価しますが、期間が余りにも長過ぎます。さらなる前倒しと早期完了を求めます。また、歩道についても今後計画策定を検討するとのことでしたので、早急に歩道補修に取りかかることを求めます。
最後に7点目、子どもの貧困についてです。子どもの貧困は、とりもなおさず、子どもの属する世帯の貧困が子どもにあらわれている現象です。世帯の家計を支えること、経済的支援の必要性は、子どもの貧困対策に関する基本方針でも重点課題とされています。
就学援助の拡充については、市独自で行ってきた努力を前提に、国の基準が拡大された分は、市が荷をおろすのではなく、市民の荷を一層軽くすることこそが求められます。
めがねやコンタクトレンズ、クラブ活動費については、これまでの議会で、検討をするとの答弁ですが、いずれも子どもの機会喪失を食いとめる重要な支援ですので、強く求めたいと思います。
学校給食費の無償化は、学校給食が教育の一環としてしっかりと位置づき、関係者の努力によって、以前より全国に誇れる内容を保持してきた、日野市らしい子育て支援と思われます。現実的な検討をぜひとも行っていただきたいと思います。
夏休みの昼食提供は、2018年までこだわりランチの実施、2019年夏は、子ども自身に自分の食事をつくれる人になってほしいという点で、おにぎりとみそ玉つくりが行われたとの報告でした。
お隣の八王子市では、ことし学童保育の昼食提供の試行が行われ、直営校の給食調理員さんが、実施する学童保育のある他校へ出かけて調理を行ったとのことです。働く保護者の負担の軽減、子どもの貧困対策、食の安全、食育、さらには直営調理員の皆さんの活躍の場など、夏休みの昼食提供は、ぜひとも日野でも、この間の取り組みをさらに発展させていただくことを要望します。
最後に、今後の市政運営について申し上げます。
平成30年度は、経常収支比率が100%になりました。同年100%を超えた主な要因は、地方消費税交付金が、国の制度変更により大幅減になったこと、下水道事業繰り出し金の基準が変更されたため、大幅増となったことなど国の政策によるものです。
より根本的には、国が地方自治体の財源を奪ってきたこと、財源保障機能である地方交付税を削減し、臨時財政対策債などの借金による財源保障という形で財源を奪ってきたことにあります。こうしたもとで求められていることは、地方自治体が一致団結して国に財源を保障せよと迫っていくこと、そして市政においては、市民の暮らし、営業を第一に、地域経済と日野市財政の立て直しを進めることです。そのことを強く指摘させていただきます。
また、地方自治体の財政難、市民の自己責任が殊さら強調され、本来市場原理において用いられてきた受益者負担という言葉が、行政においても、当然のように使われるようになってきています。
効率化の名のもと、市民に新たな負担を課すことが目的化し、地方自治体本来の役割である住民の福祉向上並びに住民の権利保障がなおざりにされることは、改革の名に値するものではありません。
日本共産党市議団は、この間第5次行革が、市民に負担を求め、財源をつくり出し、持続可能性を担保したように見えても、中長期的には市民の消費する力、暮らしの体力を奪い、担税能力、地域経済の活力を奪い、結果的に市の財政基盤をも脆弱なものにしてきているのではないかと指摘しています。
2018年度も、経済全般において、実質賃金、消費は下落地点から回復を得られないもとで、頼るべき国の社会保障削減方向に、市民は不安を募らせています。こうしたときであるからこそ、地方自治体は、市民の暮らしやなりわいを徹底して支援し、貧困層の拡大をとめ、市民参加、住民自治を保障し、地域コミュニティーを応援することで、地域経済循環につながる改革を実現し、地域経済も市財政も再生する道が生まれると考えます。
以上の点を市に求めて、2018年度決算不認定の意見といたします。
253 ◯議長(西野正人君) 大塚智和議員。
〔10番議員 登壇〕
254 ◯10番(大塚智和君) 公明党を代表し、平成30年度一般会計決算に対し認定する立場で、意見を申し述べさせていただきます。
平成30年度の我が国の経済は、昨年度に続き穏やかな回復が続いております。輸出は、おおむね横ばいとなっているものの、企業収益が過去最高を記録する中で、設備投資が増加するとともに、雇用、所得環境の改善により個人消費の持ち直しが続くなど、経済の好循環は着実に回りつつ、国税収入もバブル期を上回り過去最高となっております。
こうした国の動向を背景に、日野市の平成30年度の施策推進は、市の主要方針である2020プラン後期基本計画とひと・しごと創生総合戦略を中心に、当面する多様な行政課題に積極的に対応されました。それでは、平成30度日野市一般会計歳入歳出決算について、意見を申し述べてまいります。
歳入決算額約681億9,394万円、対前年度比2.6%の増。歳出決算額約665億7,940万円、対前年度比4.9%の増となり、歳入歳出ともに増加、歳入歳出決算とも過去最大となりました。歳入総額から歳出総額を差し引いた形式収支は16億1,454万円と黒字を提示しておりますが、単年度収支、実質単年度収支はいずれも、前年度黒字から赤字に転じております。
歳入のうち、市税全体の収入済額は約308億8,065万円で、対前年度比約2億3,015万円で、約0.8%の増となっております。市税の一般会計歳入全体に占める割合は、45.3%でありました。
さらに、歳入について市民税の項目についてのみ述べます。
個人市民税の収入済額は、約132億7,947万円で、対前年度比約1.5%の増。市内人口の増加に伴い、国の動向でも述べましたとおり、雇用、所得環境の穏やかな改善などを背景に、納税義務者の増加につながっているものと考えます。
法人市民税収入済額は、約22億1,633万円で、対前年度比13.3%の減となっております。前年度に計上した一時的に計上した特別利益に対し、30年度は計上されなかったことなどが主な要因と考えております。
平成30年度決算を考えるに、既に直近に迫った2025年問題、2040年問題という総体的人口減少、生産者人口の減少と高齢化がさらに進み、税収の減少、社会保障関連経費の増大、公共施設の老朽化に伴う施設長寿命化、インフラ延命費用等、これらの増大など、市は、将来に向けて財政状況が一層厳しくなるとの見通しを提示されました。このような現時点での日野市を取り巻く状況を背景に、次に歳出につきまして、主な項目を述べてまいります。
1、総務費について。
多摩平の森A街区公共公益施設整備事業で、平成30年度は特別養護老人ホームと社会教育センターが竣工されました。特に医療と福祉が機能連携し、新たなまちづくりとして大いに評価をいたします。それぞれの機関が向上し、無駄のない土地利用をさらに向上していただくことを要望いたします。また、日野市内に点在する市の土地についても、有効利用または売買等、しっかりと、市のプラスになる使い方をしていただきたいと思います。
住民情報システム共同利用推進事業及び人事総合システム再構築事業については、各所管の事務処理の効率化に向けての取り組みについて、期待と評価をいたします。費用対効果で事務改善結果を、必ず出していただくことをお願いいたします。
本庁舎整備事業は、耐震化工事について平成30年度計画どおり推進をしていただきました。さらに、庁内1階フロアの改修、西側トイレ改修や、2階、3階フロアの照明器具LED化、4階から6階の空調設備の更新など、利便性や機能向上の改修が計画どおりなされましたことを評価をいたします。全てが完了する来年度まで、無事故の整備事業進捗としていただきますよう、よろしくお願いいたします。
次に、安全安心のまちづくり事業、振り込め詐欺防止対策自動通話録音機貸与について、当初予算500台に加え、300台を追加し合計800台を貸与していただきましたことを評価をいたします。高齢者を狙った卑劣な犯罪から市民を守るため、今後とも、さらなる台数拡充と関係機関とのさらなる連携で注意喚起の周知に務めていただきますよう要望いたします。
2、民生費について。
一時保育の充実が要望されている中、0歳児ステーションおむすびに続いて平成30年度より、地域子ども家庭支援センター多摩平が、ゼロ歳児の一時保育をスタートしていただきました。さらに子育てひろばの利用時間の延長や日曜日の開所も始まり、利用者の利便性向上に応えていただきましたことを、大いに評価をいたします。今後とも、利用者等のお声を広くお聞きいただき、さらなる拡充、充実に務めていただきますよう要望いたします。
日野市は平成30年度も待機児童解消のため、民間の認可保育園3園と小規模保育園1園の開園整備を実施していただきました。合計で415人の受け入れ枠が確保され、今年度より新たに4園の保育施設が開園できましたこと、大いに評価をいたします。現状、待機児童ゼロではありませんが、飛躍的に待機児童が解消されていることは事実であり、日野市の取り組みと不断の努力に感謝をいたします。
障害者差別解消推進事業の中の(仮称)障害者差別解消推進条例の策定に、平成30年度は準備をしていただきました。今議会において、日野市障害者差別解消推進条例として議案上程されたことを、高く評価をいたします。日野市民だけではなく、日野市を訪れる方々をも網羅した奥行きのある条例になっており、共生社会に資する条例に大いに期待をいたします。
3、衛生費について。
後期高齢者歯科検診事業では、お口の健康診査対象年代を新たに後期高齢者の75歳以上5歳刻みの市民に拡大していただきましたことを評価いたします。
今後、高齢者に対してのさらなる歯科診療の受診環境の改善等、鋭意検討をしていただき、受診率向上の御努力を要望いたします。
4、農業費について。
都市における農業推進事業について、国の都市農地貸借円滑法の整備が整い、日野市において、いち早く全国初の女性新規就農者が誕生いたしました。これまでの関係各位の御努力と御協力に対して、敬意と感謝を申し上げます。今後とも、都市農業の振興と農地保全に資する事業向上に期待をいたします。
5、土木費。
交通網整備支援事業の中の地域公共交通総合連携計画の改定では、広く利用実態調査を実施していただき、地域利用者の実態を把握、そして既に今年度、ワゴンタクシーの土日試験運行も実施され、さらなる利便性向上に期待をしております。
ブロック塀等、安全対策事業について、平成30年6月に発災をした大阪府北部地震によりブロック塀倒壊の事故を受け、公明党としても、市内全小・中学校敷地内ブロック塀の点検と、同じく通学路のブロック塀の点検を早期に実施する要望を迅速に実施していただき、対応いただいたことを感謝申し上げ、大いに評価をいたします。今後は、民地におけるブロック塀の改善に向け、補助制度の周知等の御努力を要望いたします。
平成30年度にも市道の整備はある程度進んではいますが、日野市内には傷んでいる市道が少なくありません。道路は、ある意味での市の顔でもあります。道路舗装補修計画の前倒しでの実施を急いでいただきたいと強く要望しておきたいと思います。
6、消防費について。
土砂災害ハザードマップ作成事業では、東京都より日野市の土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域が指定をされたことに伴い、土砂災害ハザードマップを作成し、当該地域に配布をしていただいたことを評価いたします。
これまでにない降雨量、台風の直撃等、自然災害のリスクが高まる中、市民の命を守るための対策は、待ったなしの項目であります。行政としてさらに地域と連携を図り、自助、共助、公助のバランスのもと、それぞれが災害に対する備えと命を守る体制強化を図る誘導を要望いたします。そして、正確性と迅速性をより強固なものとする情報伝達の整備は重要と考えます。防災ラジオの導入ほか、引き続き鋭意検討を要望いたします。
7、教育費。
滝合小学童クラブ・放課後子ども教室一体型施設の構築を高く評価をいたします。
地域の状況に合わせ、学童クラブの受け入れ枠拡充が整備されたことに、大いに評価と感謝をいたします。
学校における働き方改革推進事業については、公明党が要望しておりました教職員の出退勤のタイムカードの導入と、スクールサポートスタッフ、副校長補佐の配置を実施していただきましたことを大いに評価をいたします。ぜひとも、全小・中学校への配置を早期実現していただきたく、改めて要望をさせていただきたいと思います。
子どもの安全安心対策事業について、平成30年度で市内全小学校通学路に各校5カ所に防犯カメラの設置を完了していただきました。児童・生徒並びに地域住民の安全安心のまちづくりに大いに寄与するものと考えます。
このことは、市内の防犯対策として、被疑者早期検挙、犯罪抑止力につながり、今後とも、地域の現状や要望に柔軟に応えていただき、防犯カメラ拡充整備に対しての御努力をお願いいたします。
小・中学校のトイレの改修が合計で70系統中50系統が完了したことは評価するところであります。今年度からは、都補助金も単価アップした新たな補助スキームを構築し、市町村をバックアップする体制も整ってきております。さらなる改修を急ぐとともに、便器の洋式化を主体とした部分的改修も組み合わせながら、現場ニーズに的確に対応して事業を進めていただきたく、強く要望しておきたいと思います。
以上述べてまいりましたが、冒頭申し述べたとおり今後、さらに厳しい財政状況の中、大坪市長を先頭になお一層、より一層、全職員の英知を結集し、市民の期待に応えるため全力を尽くしていただきたい。これまで以上に集中と選択の行財政改革を全力で推進していただくことが肝要と考えます。
国内を問わず、外国人の方々にも、日野市に住みたいと選んでいただける日野市を目指して、それこそ、揺りかごから墓場まで、誰もが安全安心のまちづくり、災害に負けない日野市を何としても構築していただきたいことを強く要望し、公明党を代表しての平成30年度一般会計決算認定の意見といたします。
以上。
255 ◯議長(西野正人君) 古賀壮志議員。
〔14番議員 登壇〕
256 ◯14番(古賀壮志君) 議案第47号、平成30年度日野市一般会計決算を認定する立場で意見を申し上げます。
平成30年度も日野市まち・ひと・しごと創生総合戦略と第5次基本構想・基本計画(2020プラン)後期基本計画に基づいて施策と事業の展開を図っていくための予算編成がされました。
歳入については、各種交付金や補助金の減少も予測される上、市税の増収も見込めない状況での大幅な財源不足も見込まれる中、市政における政策需要を着実に満たしていくために、行財政改革の推進や市政の全般にわたるマネジメントを強化し、限られた財源を効率的かつ効果的に配分することが求められた予算執行でありました。
まち・ひと・しごと創生総合戦略については、高齢化、人口減少を初めとする昨今の複雑化、多様化する社会課題に対して、一つの部門で対応できるものは多くないことからもわかるとおり、あらゆる部門が広い視野に立って市の課題と向き合い、分野意識を排して取り組むと同時に、事業目的を改めて市民目線で見つめ直し、効果的な事業分野に集中して力を注いでいく必要があります。
2020プラン後期基本計画については、施策の成果を、市民からの政策需要に合致しているかを常に意識するとともに、聖域なくPDCAサイクルを展開させる進行管理が求められます。
行財政改革の推進とマネジメント強化については、第5次行財政改革大綱実施計画に取り上げられている項目だけでなく、広く業務全体のあり方そのものも意識し、創意工夫による歳入確保と歳出削減に努めるとともに、業務の見直しと改善を図っていくことが必要です。使用料、手数料の見直し、事業の統廃合や休止、廃止、業務の切り分けと民間活力の導入等、行財政改革や事業管理マネジメントをめぐる課題に対する具体的取り組みをさらに加速させていくことを望むものであります。
平成30年度決算では、経常収支比率が97.7%に達し、前年度7.8ポイント悪化し、分母に臨時財政対策債を含まない数値については、ついに100%になったことが示されました。これからの複雑化、多様化する政策需要に応えていくためには、自由度を持って柔軟かつ臨機応変に対応できる財源や、財政数値上の裏づけが必要です。数値の改善のための取り組みを、あらゆる角度から展開していくことが求められます。その他の財政指標も数値の悪化が目立つ年度となりましたが、少子高齢化の社会背景を考えると、財政の健全化は、今後数十年の単位で避けて通れない課題になると思われます。将来にわたって、持続可能な自治体として日野市を発展させていく決意を共有したいと思います。
以下、款別に申し上げます。
税収の根幹をなす市税決算額は308億8,064万7,000円で、前年度決算額と比べ2億3,014万6,000円の増加となりましたが、市民税自体の決算額は154億9,580万円で、前年度決算額から1億4,544万9,000円の減少となりました。
市税については、充実した納税に関する相談体制のもとでの、現年課税分の高い徴収実績を評価するものであります。税収確保のために、さらなる既存事業の見直しや適正な歳入確保の強化等の行財政改革はもとより、滞納繰越分の収入率の確保や、今後のさらなる適正な都市計画税の税率の設定も検討いただきたくお願いをいたします。
次に、総務費についてです。
平成30年度から工事が始まった本庁舎の免震化及び長寿命化の推進については、いつ来るかわからない災害への備えや市民の利便性と安全安心の観点から、よりすきのない充実した進捗管理をお願いします。土砂災害ハザードマップが作成された年でもありました。河川と斜面地の双方を抱える日野市特有の事情を意識し、市民の安全安心な暮らしのさらなる充実にも期待をしたいと思います。
三鷹市、立川市との住民情報システム共同利用推進事業経費ついては、人口減少社会にあって今後ますます重要になってくる広域連携で課題を解決し、住民サービスを向上させていくという視点からも重要なテストケースになる取り組みです。事業スタートに万全を期していただきたいと思います。
次に、民生費についてです。
待機児童解消に向けて民間保育園支援については、平成30年4月開設と平成31年4月開設での保育受け入れ枠拡大を通して、待機児解消に一定のめどが立ったことは、高く評価されるべきだと思います。また、公立保育園2園の民営化に向けた準備や学童クラブヘの民間活力の導入も進められました。事業の遅滞なき推進をお願いしておきます。
次に、衛生費、労働費についてです。
地域在宅医療政策として、新たに在宅療養支援課を組織しての事業がスタートした年でした。在宅療養体制構築のための基本方針策定業務を中心に、地域包括ケアシステムの構築のための施策が展開されました。住み慣れた地域で生き、看取られる社会の構築のため、また高齢者や御家族の方の生き方の選択肢をふやせる取り組みと、納得いく人生を送るための医療と介護の連携はもとより、あらゆる関係者の連絡、連携体制の整備に期待をするものです。
誰もが健康で生き続けられるまちを目指して、がんや口腔の健診の充実が図られ、お口の健診事業はその対象年齢を広げ、切れ目ない健診体制構築への取り組みが実施されました。今後は、妊婦歯科検診の受診率向上に期待をしたいと思います。
各種健康体操事業については、そのターゲットと運動効果をより明確にして、市民の皆様の健康管理にさらに役立つ事業としてのマネジメントをお願いしておきたいと思います。
次に、農業費・商工費・土木費・消防費についてです。
生産緑地保全活用検討等を通じて日野市の農業を守る取り組みが展開されました。他市に先駆けて生産緑地の貸借のマッチングに成功したことは日野市の都市農業振興への取り組みがさらに前進し、先進市となったことを意味することだと思います。
今後も広く日野市農業関係者の方々が得意分野を持ち寄れる制度の構築と、従来からの農業と新たな農業の融和を目指した施策展開に期待をするものです。
商業振興条例の制定に向けての取り組みも新規事業として展開されました。魅力ある商店が日野市に集まり商売を続けていただくために、多くの意欲ある若手商業者を初め、新たな手法に挑戦していくことのできる土壌のある日野市をつくっていくべきだと考えます。条例の実効性ある運用を期待したいと思います。
平成30年度は、まちづくりマスタープラン改訂業務も進められました。今後の日野市のまちづくりの羅針盤がリニューアルされましたが、その策定過程は極めて緻密かつ丁寧で、よいプランができ上ったことに敬意を表します。今後は、計画の実行や、その理念の市民への浸透を図っていただくことをお願いしておきます。
市営住宅整備経費において、川原付団地の大規模修繕及び長寿命化等が実施されました。公共施設の更新と、市営住宅の政策空き家や用途廃止作業についても、市民サービス全体の観点から隙のない対応をお願いしておきたいと思います。
次に、教育費、予備費についてです。
良好な教育環境の整備として、豊田小学校改築工事の設計、安全で衛生的なトイレへの改修が六小と二中で実施されました。教育環境の整備によって、日野の児童・生徒の健やかな成長と支えていただきたく存じます。
計画年度の最終年度であった学校教育基本構想の改訂作業も実施されました。多くの主体に参画していただいて教育委員会として自慢の構想がその策定過程も含めて完成したと思います。今後の具体的運用に期待をしたいと思ます。
予備費については、24件2,333万4,000円の充当がありました。台風21号や24号を中心とした大型台風の上陸への対応が主なもので、適切な充当だと思います。今後も防災分野では、急な災害対策が必要な地球規模の気象変化にも対応できる政策を進めておかなくてはならない状況は続くと思われます。考え得る限りでの対応強化をお願いしておきたいと思います。
最後に、財政見通しは、今後も予断を許さない状況にあるということは間違いなく、扶助費や社会保障関連経費の増加は言うまでもなく、公共施設の老朽化、耐震化への対応や、これからさらに重点的に取り組まなければならない都市基盤整備に要する投資的経費と、新たな財政需要を満たすための政策は拡大していくことが予想されます。
経常収支比率や財政力指数に代表される財政数値も注視しつつ、適正な使用料、手数料の設定や行財政改革の実施推進によって財源を生み出し、市民福祉と市民サービスの向上の施策を展開していただくことをお願いして、認定の意見といたします。
257 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
258 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は認定であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
259 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって議案第47号の件は、認定されました。
これをもって一般会計決算特別委員会関係の審査報告を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
260 ◯議長(西野正人君) これより議案第48号、平成30年度日野市国民健康保険特別会計決算の認定、議案第49号、平成30年度日野市土地区画整理事業特別会計決算の認定、議案第50号、平成30年度日野市下水道事業特別会計決算の認定、議案第51号、平成30年度日野市介護保険特別会計決算の認定、議案第52号、平成30年度日野市後期高齢者医療特別会計決算の認定、議案第53号、平成30年度日野市立病院事業会計決算の認定の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
261 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
特別会計決算特別委員長の審査報告を求めます。
〔特別会計決算特別委員長 登壇〕
262 ◯特別会計決算特別委員長(清水登志子君) 平成30年度特別会計決算特別委員会に付託された6議案について、審査報告を申し上げます。
特別会計決算特別委員会は、9月24日に開催されました。
議案審査に入る前に委員長、副委員長の互選が行われ、委員長には私、清水登志子、副委員長には奥住匡人委員が当選いたしました。
決算の審査に当たり、委員の皆さん、また市長を初め関係者の皆さんの御協力により、慎重審査ができましたことに感謝を申し上げます。
それでは、議案第48号、平成30年度日野市国民健康保険特別会計決算の審査経過と結果を申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、国保運営協議会が担っている役割と人員構成について問う。2、微量アルブミン尿検査業務委託の成果について問う。3、高額療養費の推移について問う。4、広域化に伴う市民からの不安の声はあったのか。5、高額療養費貸し付けについて、平成26年以降の減少の理由は何か。6、1人当たりの平均保険税額と加入者の平均所得について問う。7、健康講座の内容及び参加者へのアプローチについて問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、運営協議会があること自体が知られていない。担っている役割を見直し、審議会の見える化の取り組みを要望する。賛成。2、都や国に対して国保の構造的な問題の解決を要望する。賛成。3、改定により、多子世帯は負担増となる。反対。4、市の保険事業の拡充を評価し、期待する。賛成という意見がございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で認定すべきものと決しました。
次に、議案第49号、平成30年度日野市土地区画整理事業特別会計決算の認定の審査経過と結果を申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、土地区画整理組合への多額な助成金は適正だったのか。2、代行買収した土地の経費の総額と対処方針について問う。3、組合施工の助成要綱について、2回にわたる変更の内容はなどでございました。
主な意見といたしましては、1、豊田南での廃棄物処理問題について、具体的な資料の提出をいただき、しっかりとした説明責任を果たしてほしい。反対。2、理事長相談役の問題を機に、日野市の区画整理を変えてほしい。反対。3、代行買収の是正と川辺堀之内区画整理組合の委託の経過について、全面的解明を求める。反対という意見がございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で認定すべきものと決しました。
次に、議案第50号、平成30年度日野市下水道事業特別会計決算の審査経過と結果を申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、普及率100%を目指す中で、技術の進歩により区画整埋の進捗を待たずに先行して整備はできないのか。2、平成29年の台風21号による新井地区の浸水被害に対する30年度以降の対策について問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、下水道が整備されていながら、未接続になっている世帯に対して、東京都と市が協力して指導してほしい。賛成という意見がございました。
審査の後、採決の結果、全会一致で認定すべきものと決しました。
次に、議案第51号、平成30年度日野市介護保険特別会計決算の審査経過と結果を申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、介護資格取得費補助金は、今後拡充の予定はあるのか。2、在宅療養支援課の1年間の成果と課題について問う。3、利用者負担が2割から3割になり、利用を控える人が出ているが、市の認識を問う。4、介護資格取得の助成金は、応募者全員に交付されるのか。5、介護予防から地域支援事業に移行した登録事業者の数についてなどでございました。
主な意見といたしましては、1、生活援助のニーズに応えた対応を期待する。賛成。2、生活援助スタッフの3年後を見据えた人材育成に期待する。賛成。3、国が目指す30日以内の要介護認定に向けて努力をしてほしい。賛成。4、介護保険料値上げによる負担増はもってのほか。現場に応じた介護保険の改善を求める。反対という意見がございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で認定すべきものと決しました。
次に、議案第52号、平成30年度日野市後期高齢者医療特別会計決算については、慎重審査の後、採決の結果、全会一致で認定すべきものと決しました。
次に、議案第53号、平成30年度日野市立病院事業会計決算の審査経過と結果を申し上げます。
主な質疑といたしましては、1、初診料加算の改定前後の推移について問う。2、3・6協定の周知と時間外勤務削減の取り組みについて問う。3、市立病院職員について、今議会では
会計年度任用職員の対象から外した理由は何か。4、常勤救急医師増員の成果について問う。5、災害時用のストーマの備蓄について問う。6、認定看護師の人数、種別、地域への派遣の手順について問う。7、DMATの人数と、過去3回の派遣内容について問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、病院の医師が足りないのであれば、院長に獲得努力してもらうべき。反対。2、病院の経営実態を調査して、健全なものにしてほしい。反対。3、元副市長問題については、組織的問題として検証し、徹底解明を求める。反対という意見がございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で認定すべきものと決しました。
以上6件の議案について、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
263 ◯議長(西野正人君) これより議案第48号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
264 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第49号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
265 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第50号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
266 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第51号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
267 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第52号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
268 ◯議長(西野正人君) なければ、次に議案第53号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
269 ◯議長(西野正人君) なければ、これをもって本6件の質疑を終結いたします。
議案第48号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
270 ◯2番(有賀精一君) 議案第48号について、認定の立場で意見を述べたいというふうに思います。
今日の国民健康保険については、やはり構造的問題を抱えていて、これを維持、なおかつ発展させるためには、多額な国税を投入しなければ、この制度を存続し発展させることができない。これは各都道府県並びに全国の地方自治体、挙げてそう考えており、国に対しても強く要望しているところであります。
今後の国民の健康で文化的な暮らし、これを保障していくための国民皆保険制度を、今後どのようにつくっていくかという視点からも、この点について強く国・都に対する要望を日野市からも挙げていただくということを添えて、認定の意見といたします。
以上です。
271 ◯議長(西野正人君) 中野昭人議員。
272 ◯16番(中野昭人君) 日本共産党市議団を代表して、本決算に反対の立場から意見を申し上げます。
30年度決算は、国保の広域化、都道府県化という制度改正が実施に移された初年度の決算であります。国保の広域化は、国保の、文字どおり構造問題を解決するため、つまり被保険者の年齢が高いため医療費水準が高くなってしまうこと、さらに低所得者が多く、保険料負担が重くなっていること、この2点を打開、解決するためとされてきました。
しかし、制度改正の実態は、この問題を解決するどころか、重い保険料負担を考慮に入れて行われ続けてきた地方自治体による法定外繰り入れの解消が強く迫られ、逆に被保険者の保険料負担が増大するというものになってきています。この制度改正に、まず強く異議を唱えるものです。
解決方向は、全国知事会が国による1兆円の国費投入を要求し続けているとおり、国が国民健康保険法に位置づけられている責務、財政上の責任を果たすことであります。
市長も答弁されたとおり、多摩地域の市長会も、国へ公費負担の充実を求めています。
この立場は、低所得者が多く、保険料負担が重いという国保の抱える構造問題のまともな解決を求めるという、市民の暮らしに最も身近な基礎自治体の、当然ですが、大変重要な立場だと考えます。
市長には、この立場に立って、今でも重い保険税負担の実態を直視し、被保険者の暮らしを支える姿勢と対応を求めたいと思います。
そのほか、30年度、日野市においては、国民健康保険税の賦課方式の変更、平等割の廃止とともに均等割の引き上げが行われ、そのことによって、子どものいる世帯、多子世帯は負担増となってしまいました。
子育て支援、少子化対策にも反する均等割は、廃止する方向に進めるべきであって、値上げをするなどもってのほかであります。
以上、決算不認定の意見とします。
273 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
274 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は認定であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
275 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって議案第48号の件は、認定されました。
次に、議案第49号について御意見があれば承ります。奥野倫子議員。
276 ◯17番(奥野倫子君) 川辺堀之内土地区画整理事業に関しましては、日野市土地区画整理助成要綱に基づき、さまざまな助成がなされています。市が堀之内研修所の土地を買い、市のお金で川辺堀之内交流センターに建て替える助成を行ったり、また公園面積を拡大する計画変更に伴い、法の基準を超えた部分の築造費について助成する規定に基づき助成しています。
また、区画道路と調査設計費については、全事業の100分の25を助成しています。
これだけでも十分な支援と言えるのに、この日野市土地区画整理助成要綱は、川辺堀之内土地区画整理事業のために、26年4月1日と28年12月1日の2回にわたり変更されています。
その内容は宅地の造成、整地、擁壁の築造費をも全額対象とする大盤振る舞いであり、また、これまで6メートル道路しか対象とされなかった築造費用が、それよりも小さな矮小道路でも対象とするような、法の理念からはかけ離れた助成の拡大が行われています。
そして、この組合施行の区画整理事業は、市の助成金をもらって行う公的な事業ですので、市からの指導を仰ぎながら、かつ企業公社との特命随意契約で行われなければならない、そうした縛りのもとに完成させなければならない事業です。
ところが、川辺堀之内区画整理組合の総会資料を見ますと、河内氏が就任した翌年の25年度から、企業公社以外への業務委託が発生しています。業務推進のための業務というのが、その委託料と見られ、タイトルからは、すなわち監督や助言を行う顧問料と推測できます。
組合は、河内氏に企業公社の仕事ぶりが適正かどうかを判断、監督してもらったと報告しているわけですから、まさしくこの業務推進のための業務こそが、企業公社以外に支払われた委託料であり、河内氏が理事長相談役として受領した金額だと推察されます。
日野市は区画整理に精通する日野市の幹部職員で構成される企業公社を適切なパートナーとして指定することで税金投入をしたわけですから、私と有賀市議が兼業していることを暴いたことで、初めて市が実情を知ったというような市の説明は、これまで内容を精査することなく総額4億円もの税金投入に対して、めくら判を押してきたということを、みずから公表することになるわけです。
この委託金は、26年度に市からの助成金が2,000万円から3,000万円にアップすると、助成金も3,000万円にアップし、28年度に8,000万円にアップすると、助成金も8,500万円にアップしています。
ということは、私たち日野市民の税金は、区画整理事業を隠れみのにして、助成金というパイプを通った後、口きき料として河内元副市長の懐へそのまま入った計算になります。
組合は河内氏の評価として、国からの莫大な公管金がつつがなく入ってきた。だから借金をしなくて済んだと述べています。
そもそも公管金というのは、公式に決定されている以上、事業の進捗に合わせておりてくるのは当たり前の話であり、質疑においても、日野市の見解も私と一致しております。
それを考えた場合に、自分が公管金を引っ張ってきてあげようと、河内氏側から何も知らない組合側に持ちかけたであろうことは、疑う余地もありません。
組合の収支決算には、ほかにも2点、諸手当と調査設計費の中身について疑義があることを委員会で明らかにさせていただきましたが、市は疑問に一切答えようとしませんでした。
こうした信じられないような実態を鑑みれば、市長は、もう全職員がお世話になっている日野市の功労者だからなどと、かつての上司にそんたくしている場合でもなければ、ましてや内々に済ませてあげましょうということにはならないはずです。
私は3月議会において、既に河内氏が地方公務員法に違反して兼業している事実、その報酬として2,070万円を受けとっていることを明らかにした上で、有賀市議とともに百条委員会を設置する動議を提出しています。その動議が発動さえしていれば、河内氏を現職の地方公務員として法のもとに裁くことができましたし、今ごろは損害賠償請求に入っていたと思われます。
動議の設置に反対した全ての政党、個人に対しても、猛省を求めつつ本議案への反対を表明いたします。
277 ◯議長(西野正人君) 有賀精一議員。
278 ◯2番(有賀精一君) 本議案に対して不認定の立場で意見を述べたいと思います。
区画整理の事業、非常に大事な事業でありますが、市施行の事業についても幾つかのほころびが見えております。
とりわけ、私はこの間、主張してきた豊田南の区画整理について、今回問題にした廃棄物が換地の土地から出てきた。この問題についても、元土地所有者に対してお金を請求するのではなく、現在の実態としては、市民の大事な税金が区画整理に投入されて、このお金を賄っているという状況があるわけです。
今後、どのような形で市がこの問題に向き合っていくのか、経過を見なければなりませんけれども、本来の区画整理の事業からするならば、こうした問題に対して、しっかりと法的な問題も含めて対応する機敏な取り組みが必要ではないかというふうに思う次第です。
さらに、豊田南に関しては、崖線に道路を建設していく問題等含めて、非常に困難がつきまとっています。
さらに、寺社仏閣の地にどうやって道路を通すのかということでも、いまだに地権者の納得も得られていないという問題もあり、非常に深刻な事態にあると。かかる年数も何十年かかるのかという地権者の意見もあるとおり、やはり一度この事業に関しては、もう一度見直しをして再スタートすることが必要ではないかというふうに考える次第です。
さらに、川辺堀之内土地区画整理組合の問題については、先ほど奥野議員からも意見がありましたけれども、実際、河内元副市長の問題を昨年から問題提起している立場からするならば、ここまでおくれてしまったこと自身が非常に大きな問題であります。
しかも、この川辺堀之内区画整理組合の問題については、都からも厳しい目が向けられているということを考えなければならないのではないでしょうか。
秋にお祭りが予定されているということで、公社からの招待状が届いていますけれども、はっきり言って、今どんな状況なのか認識しているのかという、少し何というんでしょうか、その認識を疑わざるを得ないような、そういう状況に当該の人たちも今あるのではないかと、私は感じています。
いずれにしても河内久男氏が個人請負を行い、河内久男氏以外にも、元市の理事者がこの問題に関係しているという疑いが持たれています。
この間、投入された4億1,100万円、そしてことしの予算はまだ執行されていませんが、8,000万円がつけられています。総額で4億9,100万円、この助成金が投入されているという現状と、今回の区画整理事業に向けられたさまざまな疑惑ということから考えると、これまでにない日野市の市政の腐敗、そういう側面があらわになっているのではないかというふうに感じます。
現在調査中、12月議会には、この問題も含めて市長は報告、明らかに血を流す決意ということでの8月の記者会見を行っていますけれども、今回のこの区画整理事業については不認定ということにしたいと思います。
以上です。
279 ◯議長(西野正人君) 中野昭人議員。
280 ◯16番(中野昭人君) 日本共産党市議団を代表して、決算不認定の立場から2点意見を申し上げます。
一つは、代行買収をめぐる問題についてです。今決算委員会で、代行買収が最後に行われた平成9年度以降、今日に至るまでの銀行からの借入利息と維持管理事務費の合計金額が11億2,056万円余にも及んでいることが明らかにされました。
代行買収による土地購入費21億2,900万円余と合わせると32億5,000万円近くにも上っています。それだけにとどまりません。代行買収をめぐる過去の答弁からは、そもそも交流の目的にその妥当性があったのかどうか、正当な理由があったのかどうか、また、それぞれの土地購入、代行買収の決裁が部長レベルで行われているということは、一体どういうことだったのか、しかも、そうした決裁文書が、一部紛失していると答弁していることは、一体どんな意味を持っているのかなど、土地購入、代行買収そのものの妥当性が問われる問題が出てきています。
市民の税金を投入して買い戻しをしたり、維持管理費を支払う正当性が、果たしてあるのか、全面的な調査、検証が必要であります。
いま一つは、川辺堀之内区画整理組合の委託の経過をめぐる問題についてであります。
認可された事業計画、資金計画における市の助成金は7億7,000万円とされております。計画に基づけば、さらに今後3億5,900万円の助成を行うということになります。業務委託の問題のみならず、助成の対象とされている工事委託の実態解明と検証を徹底的に行うことが必要です。
改めて指摘させていただき、不認定の意見とします。
281 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
282 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は認定であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
283 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって議案第49号の件は、認定されました。
次に、議案第50号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
284 ◯議長(西野正人君) なければ意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は認定であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
285 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第50号の件は認定されました。
次に、議案第51号について御意見があれば承ります。
286 ◯議長(西野正人君) 中野昭人議員。
287 ◯16番(中野昭人君) 日本共産党市議団を代表して、決算不認定の立場から一言意見を申し上げます。
30年度は、第7期日野市介護保険事業計画に基づいて、保険料が基準値で年間5,280円の値上げ、負担増が執行された決算であり、認定できるものではありません。
同時に、今後、令和3年度から始まる第8期事業計画づくりが始まる中で、これ以上の保険料値上げとならないよう、国へ国庫負担の責任を果たすことを強く求めるとともに、市独自に保険料値上げを抑制するための手だて、利用料負担の軽減策を検討し、具体化することを求めるものです。
以上、意見といたします。
288 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
289 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は認定であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
290 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって議案第51号の件は、認定されました。
次に、議案第52号について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
291 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は認定であります。本件は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
292 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第52号の件は認定されました。
次に、議案第53号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
293 ◯2番(有賀精一君) 議案第53号に不認定の立場で、意見を述べたいというふうに思います。
昨年来、市立病院における院長相談役問題について、さまざまな角度から問題点を指摘してきました。とりわけ昨年12月議会第4定例会で一般質問した際、元副市長の職場におけるさまざまな問題行動、これについては処分をすべきだということで、私は意見を述べさせていただきました。
3月議会では、動議まで出して雇用の問題、給与支払いの問題について、その審査を求めたわけですけれども、残念ながら、議会の同意を得ることはできませんでした。
しかし、その後の展開を見れば明らかなとおり、現在の市立病院においてさまざまな問題、ハラスメントの握り潰しや、あるいは院長相談役によるさまざまな独善的な振る舞いや経営へのかかわり、問題点が次々と明らかになってきていると考えています。
そうした意味で、職員の日ごろの努力や市立病院をよくしようという取り組みについて否定するものでありませんけれども、今回の市立病院の問題について、不認定ということにしたいと思います。
294 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
295 ◯17番(奥野倫子君) 市立病院において、河内元副市長が、本来なら特別非常勤職で雇用されるべきところを、こっそりと臨時職員として雇用されており、しかもその院長相談役という役職は、条例上に根拠のない役職であることが明らかとなりました。
それで、ことしの3月議会、要するに30年度末に間に合うように、私と有賀議員とで協力して資料を集め、労働基準法や地方公務員法に違反する、毎月100時間を超える時間外労働の実態を告発し、さらに区画整理組合から2,070万円を得て兼業しているという、さらなる地方公務員法違反の実態についても、百条委員会設置の動議に間に合わせて暴露することができたわけです。
ところが、百条委員会設置の動議は、奥野、有賀以外の全議員の反対で否決となってしまいました。
区画整理会計でも述べたとおり、3月議会で百条委員会が議会に設置されていたならば、今ごろはとっくに全容の解明が済んだであろうと考えられますので、大変残念に思います。
今議会でもさまざまな新たな疑惑を指摘させていただきましたが、市は第三者委員会の報告待ちということで、議会での審議を拒否した点は、議会制民主主義、そして二元代表制の否定になり、認めるわけにはまいりません。
よって、30年度の病院特別会計決算に反対するとともに、市長及びその市長の手法に白紙委任した議員に対しても、厳重に抗議をさせていただきたいと思います。
以上。
296 ◯議長(西野正人君) 中野昭人議員。
297 ◯16番(中野昭人君) 日本共産党市議団を代表して、病院会計決算に不認定の立場から一言意見を申し上げます。
この間、河内元副市長、病院相談役に関して川辺堀之内においても個人委託を受け続け、事実上の兼業禁止規定に反する事態、また勤務の実態がない時間にも賃金が支払われていることが明らかになってきました。
どうしてこうした不当不法な勤務実態が、是正されることなく、長年にわたり続けられてきたのか、日野市病院組織の体質構造問題としての検証が必要です。
さらに30年度明らかになったハラスメント問題に至っては、その圧力、漏えい、隠蔽の疑いも含め大変重大な事態となっています。徹底解明を求めます。
決算には反対をいたします。
298 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
299 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は認定であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
300 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって議案第53号の件は、認定されました。
これをもって特別会計決算特別委員会関係の審査報告を終わります。
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301 ◯議長(西野正人君) これより請願第1-3号、CV22オスプレイなどの危険な低空飛行、夜間無灯火飛行などから市民の安全を守るために、米軍用機に日本の航空法の適用を求める請願、請願第1-5号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書を国に提出することを求める請願、請願第1-6号、市民の意見も聞かずに提案する使用料・利用料の値上げ条例案を継続審議とし、市民・利用者の声を聴き再検討することを求める請願の件を一括議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
302 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認め、一括議題といたします。
企画総務委員長の審査報告を求めます。
〔
企画総務委員長 登壇〕
303
◯企画総務委員長(峯岸弘行君)
企画総務委員会に付託されました3件の請願につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
まず、請願第1-3号、CV22オスプレイなどの危険な低空飛行、夜間無灯火飛行などから市民の安全を守るために米軍用機に日本の航空法の適用を求める請願につきまして御報告を申し上げます。
この請願は、市民の安全を守るために日米地位協定と関連法規を抜本的に見直し、米軍用機に日本の航空法の適用を求めるもので、あわせて請願主旨説明の申し出があり、審査の冒頭に参考人から説明を聞きました。
主な質疑といたしましては、1、ヨーロッパにおける日本の航空法との違いを問う。2、米軍機の危険な飛行の実態とはどんなものがあるか。3、オスプレイの飛行現状を鑑み、国との情報交換の現状を問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、市民の生命、財産を守るためには危険な飛行を避けてほしい。採択。2、市民の命にかかわることなので容認できない。採択。3、市民に健康で文化的な生活を保障するのは市の責務である。採択。4、自国が厳しい中で意見書を出すのはいかがなものか。不採択。5、外交防衛問題は、全国知事会、全国市長会といった大きな組織での対応が必要。不採択。6、拙速に市議会として結論を出していくというのは一考を要する。不採択などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手少数で不採択とすべきものと決しました。
次に、請願第1-5号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書を国に提出することを求める請願につきまして御報告申し上げます。
この請願は、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書を国に提出することを求めるもので、あわせて請願主旨説明の申し出があり、審査の冒頭に参考人から説明を聞きました。
主な質疑といたしましては、1、市民からどんな意見が寄せられているか。2、沖縄県民の思い、自分の体験談を含め聞かせてほしい。3、具体的にどのような意見書提出を求めているのか。4、請願を出そうと思った思い、きっかけを問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、政府には国民の立場に立って基地問題に取り組んでもらいたい。採択。2、沖縄県民の声に対して地方自治体からも寄り添うべき。採択。3、沖縄、日米両政府が解決に向けて対応する必要がある。不採択。4、パートナーシップで問題解決に当たらないと目標は理想で終わる。採択。5、国にきちんとした対応を求め、見つめていくことが私たちにできること。不採択などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手多数で採択すべきものと決しました。
次に、請願第1-6号、市民の意見も聞かずに提案する使用料・利用料の値上げ条例案を継続審議とし、市民・利用者の声を聴き再検討することを求める請願につきまして御報告申し上げます。
この請願は、日野市手数料、使用料等見直し基準、日野市手数料、使用料等検討委員会報告書について市議会で徹底審議し、11の公共施設の貸し室使用料の値上げ条例案、証明等手数料の値上げ条例案、東部会館駐車場有料化の条例案を継続審議とし、市民、利用者の声を聴き、条例提案を再検討することを求めるもので、あわせて請願主旨説明の申し出があり、審査の冒頭に参考人から説明を聞きました。
主な質疑といたしましては、1、利用者負担について具体的にどのような問題があると考えるか。2、市民自治の根本に係る重大な問題であると指摘しているが、どのような検討が必要なのか。3、財政状況及び近隣自治体の施設使用料はどうなっているかなどでございました。
主な意見といたしましては、1、根拠はきちんと示さなければならない。継続。2、使用料を取ることで利用ができなくなってしまうことがないよう、利害関係者からの意見を事前に聞くべきである。継続。3、日野市手数料、使用料等の見直し基準に基づき、審議されている。課題は、今後に向けて検討してほしい。不採択。4、委員会における条例の可決に伴って、請願事項2は当てはまらない。また、周知期間も十分必要である。不採択。5、この状況をしっかりと市民に伝え、より多くの方に利用してもらえる努力をしていくべきである。不採択などでございました。
継続を主張する委員もございましたが、審査の後、採決の結果、挙手少数で不採択とすべきものと決しました。
以上3件、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
304 ◯議長(西野正人君) これより請願第1-3号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
305 ◯議長(西野正人君) なければ、次に請願第1-5号の質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
306 ◯議長(西野正人君) なければ、次に請願第1-6号の質疑に入ります。
307 ◯議長(西野正人君) なければ、これをもって本3件の質疑を終結いたします。
請願第1-3号について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
308 ◯2番(有賀精一君) 請願第1-3号について、賛成の立場で意見を述べたいというふうに思います。
CV22オスプレイなどの危険な低空飛行、夜間無灯火飛行などから市民の安全を守るために、米軍用機に日本の航空法の適用を求めるというのが、その趣旨であります。
私自身も、米軍の横田基地に離発着する航空機の爆音直下に暮らしています。連日行われるさまざまな米軍機の低空飛行や無灯火飛行、極めて危険な行為ではないでしょうか。アメリカ本土では、このような市街地上空で訓練が行われてはおりません。もしこのような訓練を行ったならば、市民が抗議をし、米軍にそれをやめさせるということが常識となっています。
また、この前の委員会の審査の中でも、NATOを初めとするヨーロッパ諸国が米軍にどのような対応をしているか、自国の航空法の適用を強いているという現状があるわけです。
なぜ日本においては、このような危険な飛行を米軍が続けることができるのでしょうか。たとえ安保条約を認める立場であったとしても、日本に暮らす市民の命と暮らしを守るために、このような市街地上空での訓練はやめよということを要求することができないというのは、余りにもおかしい。日本の市民の命を軽んじているとしか思えないわけであります。
したがって、たとえ安保条約を認める立場であっても、認めない立場であっても、全てが一致をしてこのような危険な飛行をやめよという声を上げる必要があると思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
実際、昨年お亡くなりになった翁長県知事は、全国の知事会に働きかけて、余りにも不平等な日米地位協定を改定してほしいという声を、全国知事会の声にしてきました。これは、知事会に限らず全国市長会でも同様の意見が出されているわけです。
先ほど、一自治体からこのような国防問題、防衛問題を扱うのはふさわしくないという意見が出たという話がありましたけども、とんでもない話であります。意見を上げること自身、狭めるようなことは全くありません。一地方自治体といえど、国と対等平等の立場で意見をすることができるというのが、地方分権法の中でも述べられた趣旨であります。
したがって、今回のこの請願、この請願というのは、日米安保条約の是非であるとかそうしたことを問うものでは全くありません。日本の航空法の適用をしっかりとすべきである、そのことを日野市議会からも声として上げてほしいという、余りにも真っ当な意見であるし請願であるというふうに思います。
その立場から、この請願に関して賛成の意見としたいと思います。
309 ◯議長(西野正人君) 馬場賢司議員。
310 ◯20番(馬場賢司君) 請願第1-3号につきまして、公明党を代表して不採択とする意見を申し述べます。
まず、オスプレイの飛行運用についてですが、日米合同委員会の合意事項に基づいて遵守されるというところであり、その確認や検証するのは市ではなく、国のほうが役割を担っているというところを、まずは押さえておきたいと思います。(「検証すらしてないんだよ」と呼ぶ者あり)
この請願の内容はともかくとして、そもそも外交が絡む問題については、地方団体の事務ではなく、国会で論議すべき事項であり、一般的には地方議会の意見書にはなじまないと捉えています。(「誰が決めたんだ」と呼ぶ者あり)
外交問題についての意見書提出について、当時、自治省は昭和38年8月29日に、当該団体の公益に関する事件であっても、国の外交政策に関連し、交渉に影響を及ぼすこともあるので、慎重な態度をとることが望ましいとの見解を示しています。(「敗戦後の話、してんじゃないよ」と呼ぶ者あり)
その後、昭和41年3月にも再び地方に対して、十分に留意するようにという要請がされたということであります。
この昭和38年の見解、昭和41年の要請というものは、今でも生かされているということであります。(「地方分権法はどうした」と呼ぶ者あり)
今回の請願事項のような日米地位協定と関連法規の抜本的な見直しという問題については、日野市単独ではなく、全国市長会、全国知事会といった大きな組織として、対応する必要があると認識をしております。
以上、不採択の意見といたします。(「平和の党、どうした」と呼ぶ者あり)
311 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
312 ◯15番(清水登志子君) 請願第1-3号、CV22オスプレイなどの危険な低空飛行、夜間無灯火飛行などから市民の安全を守るために、米軍用機に日本の航空法の適用を求める請願について、
日本共産党日野市議団を代表して、採択の立場から意見を申し上げます。
日野市民が日常生活を送るその上空で、米軍機が夜間無灯火での低空飛行など、日本の航空法では到底認められない飛行、たとえ自衛隊機であっても日常的な訓練では許されない危険な飛行を繰り返していることは、日野市民の命にかかわる重大な問題であり、決して容認できませんし、直ちにやめさせるよう議会として全力を尽くすことが求められます。
意見書は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件について、国会または関係行政庁に提出することができる地方議会の権限です。
子どもの医療費無料化などを求める意見書が、全国の議会から提出されたことが、国を動かし大きな力となっているように、日野市議会としても積極的に活用すべきものです。
先ほど昭和38年の見解、41年の要請を理由に外交、安保にかかわる問題は、地方議会の意見書になじまないという意見が出されましたが、その後、昭和48年全国都道府県議長会が設置した議会制度研究会がまとめた都道府県議会の改革についての意見の中で、次のように述べられています。
「外交問題等国政に関する意見書及び決議は、原則として望ましくないが、その種のものについても、当該地方公共団体の利害に関係のある場合には認められてよい」との見解が示されています。
日野市議会が日野市の上空を飛ぶ米軍機の危険な飛行について、日野市民の命を守るために意見書を上げることは十分に可能だというのが、政府の見解です。
さらに、現在は、外交、安保にかかわる問題であっても、地方議会の意見書を提出するということは、通常に行われるようになってきています。
実際、日野市議会でも、平成26年には新しい憲法を制定することを求める意見書、(「そうだ」と呼ぶ者あり)平成27年には、「核兵器のない世界に向けた法的枠組み」構築への取り組みを求める意見書を、先ほど主張された方々が賛同して提出をしてきているという実績もあります。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)
本請願は、日野市民の命にかかわる問題であり、採択を求めます。
313 ◯議長(西野正人君) 池田利恵議員。
314 ◯24番(池田利恵君) 請願第1-3号、CV22オスプレイなどの危険な低空飛行、夜間無灯火飛行などから市民の安全を守るために、米軍用機に日本の航空法の適用を求める請願に対しまして、
自由民主党日野を代表いたしまして、不採択の立場で意見を述べさせていただく次第でございます。
日本の航空法とは、民間航空の国際的な枠組みを規定する国際民間航空条約の規定などに準拠し、航空機の航行の安全などを守る方法を定めるために制定されたものです。
その航空法第6章には、航空機の安全な運行について定めた事項、例えば最低高度とか飛行計画の通知、飛行禁止区域など43カ条がございますが、米軍機には通用しない、適用されない。極端に申し上げますと、どのような運航をしようと自由であり合法であると、1952年制定の航空法特例法第3項で適用除外として認められているという実態がございます。
実際、関東圏内の横田空域は、中央線中野駅を起点に南北に線を引いた西側、私どもの側ですけれども、米軍が軍事演習をすること、例えばその許可を日本政府に取りつける必要はなく、自由となっております。
また、地上においても1953年9月29日、日米合同委員会の公式議事録どおり、日本国の当局は、所在地のいかんを問わず、米軍の財産について捜索、差し押さえ、また検証を行う権利を行使しないことが、合意事項として組み込まれており、我が国は、防衛的には、国土全体も治外法権下される、世界でも非常にまれな戦後処理が続いている中で、(「そうだ」と呼ぶ者あり)今日を迎えているわけです。
米国軍が駐留する欧州諸外国、先ほど有賀議員からそういった事例のお話もございました。確かに、それぞれの国の国内法が優先され、適用されておりますが、そのいずれの国、例えばドイツ、イタリア、ベルギー、イギリス、全てが自国軍という防衛手段を持ち合わせている国であり、(「自衛隊は」「自衛隊は何なんだ、自衛隊は」と呼ぶ者あり)単純に比較できないばかりか、それらの国のあり方を模範にするとしたら、我が国においても憲法を変え、軍隊を持ち、他国からの侵略行為に対抗すべく手段を持ち合わせながら、主訴を訴えるというのが、戦略的には最も主張がかなう事例として考慮する必要があるのかもしれません。(「問題発言だよ」不規則発言あり)
自国民の安全を求めるのは至極最もではありますが、ウクライナのクリミア情勢、リビアへの対応判断など手段を間違うと、結果によっては大変危険で悲惨な状況を招く恐れもあると判断するところであります。(「だからもんじゅは要らない」と呼ぶ者あり)
日本国が米国軍部とどのような交渉ができるかどうかという以前に、その交渉を成立させる諸条件の検討なくして、真に国民の主権を守る体制の構築というのはあり得ず、(「江戸時代じゃないんだ」と呼ぶ者あり)米国軍への干渉削除を願い出るのは、今の状況では危険きわまりないと考えるところでもあります。
よって、本案件を不採択の意見といたします。
315 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
316 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は不採択であります。よって、原案について採決いたします。本件を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
317 ◯議長(西野正人君) 挙手少数であります。よって、請願第1-3号の件は不採択と決しました。
お諮りいたします。議事の都合によりあらかじめ会議時間の延長をいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
318 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって会議時間の延長をすることに決しました。
次に、請願第1-5号について御意見があれば承ります。白井菜穂子議員。
319 ◯6番(白井菜穂子君) 請願第1-5号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書を国に提出することを求める請願に、採択の立場で意見を申し述べさせていただきます。
戦後70年間、沖縄の米軍基地は事件、事故、環境問題の温床となってきました。私たちの自己決定権や人権が顧みられることはありませんでした。
自国民の自由、平等、人権、民主主義も保障できない国が、どうして世界の国々と、こうした価値観を共有できると言えるのでしょうか。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)
これは、4年前、今は亡き翁長前知事が国連人権理事会で行ったスピーチの一部です。
国連人種差別撤廃委員会は、日本政府に対し、沖縄の基地集中は差別問題、人権問題として勧告を出しています。
このような特殊な状況に置かれている沖縄は、46対1の、常に固定的少数者です。民主主義とは、少数派の権利が保障され、みんなで十分に話し合った上で、最後は多数決で決めようというものであって、少数派の人権をないがしろにしてよいということではないはずです。
沖縄の人々は、その構造的な差別に対して、さまざまな方法で、最近では県民投票という形で結果を示し、本土の人々にも当事者意識を持ってほしいと呼びかけています。
必要なのは、危険な普天間基地の一刻も早い運用停止であり、それを実現できない外交力の欠如を、防衛力の強化という名のもと、新基地建設に問題をすりかえ強行しているのが現状だと、私は考えます。
外交や防衛については、さまざまな御意見や考え方があることは承知をしております。ただ、共通するのは、差別があってよいと思っている方はいらっしゃらないということです。
差別を続けるのか、差別をやめる努力をするのか、それが今、私たちに問われているのです。仕方がないという諦めでも、この道しかないという思い込みでも、よくわからないという思考停止でもなく、沖縄と米国と対等な立場で話し合う対話によって新しい解決、外交を切り開いてほしい。それを国に求めてほしいというのが、請願者が求めていることです。
イデオロギーを超えたところで、対話を重ねて合意を形成していくことでしか、互いを対等な立場で認め合い尊重し合う他文化共生社会は実現できないと考えます。
まるでいじめを見て見ぬふりをするようなことではなく、問題の本質と向き合い根本的な解決を目指し、歩み寄り分かち合う社会をつくっていく、そのような大人の姿を、子どもたちに見せていきたいのだと請願者は訴えています。大切なのは、沖縄に心を寄せるだけではなく、差別の解決に向けて、ともに歩み出そうということです。
対話の大切さを教育の真ん中に置いている日野市。SDGs未来都市に選ばれた日野市。そして人権尊重を市政のまん中に置こうとしている日野市。
自分たちのまちの市議会から国に対して、この意見書を提出してほしいという願いを、どうか全議員の方々に大切に受けとめていただきたい。本請願に賛成していただくことを求め、以上、意見とさせていただきます。
320 ◯議長(西野正人君) 有賀精一議員。
321 ◯2番(有賀精一君) 本請願に、賛成の立場で意見を述べたいというふうに思います。
今回出されたこの請願の背景には、沖縄発の新しい提案という運動があります。戦後74年たっても沖縄の米軍専用施設、全国の70%を超える米軍専用施設が存在している。この現実をどうやって変えていくのか、その本当にわじわじとした沖縄の人たちの思いが、こうした運動になってあらわれてきたものだと思います。
この叫びというのは、本土の保守革新を問わず、沖縄が差別的な状況に置かれている、その訴えとして、しっかりと受けとめなければいけない問題提起だというふうに思うわけです。
私も日野市議会におきまして、2015年に、先ほど白井議員からも紹介のありました翁長県知事の国連人権委員会における全文を紹介させていただきました。
そして、それに先立つこと翁長知事が当選するその選挙運動の際に、俳優の菅原文太氏が訴えた言葉もこの場で紹介をさせていただきました。
繰り返しにはなりますが、極めて重要な主張であるということで、もう一度紹介をさせていただきたいと思います。
一文ですが、菅原氏は、沖縄の風土も、本土の風土も、海も、山も、空気も、風も、全て国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり。勝手に他国に売り飛ばさないでくれ。まあ、そうはいっても、アメリカにも良心厚い人々はいます。中国にもいる、韓国にもいる。その良心ある人々は国が違えど同じ人間だ。皆、手を結び合おうよ。翁長さんはきっと、そのことを実行してくれると信じている。
こうした応援のスピーチの何週間カ後に、菅原氏はお亡くなりになったわけですけれども、こうした応援のかいもあり、翁長知事が誕生したわけです。
そして、国連人権小委員会で、先ほど白井議員が紹介をしたスピーチを行っています。これも全文紹介させていただきます。
先日、国連人権委員会の場において、沖縄県知事翁長雄志氏が発言をしました。それは、その歴史的な背景があってのことだということで、私はこの文を紹介させていただきました。では始めます。
ありがとうございます、議長。私は、日本の沖縄県の知事、翁長雄志です。私は世界中の皆さんに、辺野古への関心を持っていただきたいと思います。そこでは、沖縄の人々の自己決定権が、ないがしろにされています。
第2次大戦の後、アメリカ軍は私たちの土地を力によって接収し、そして、沖縄にアメリカ軍基地をつくりました。私たちがみずから望んで、土地を提供したことは一切ありません。
沖縄は、日本の国土の0.6%の面積しかありません。しかしながら、在日米軍専用施設の73.8%が、沖縄に存在しています。
70年間で、アメリカ軍基地に関連する多くの事件、事故、環境問題が沖縄では起こってきました。私たちは自己決定権や人権を、ないがしろにされています。
自国民の自由、平等、人権、民主主義すら守れない国が、どうして世界の国々とそれらの価値観を、共有することができるのでしょうか。
今、日本政府は、美しい海を埋め立てて、辺野古に新しい基地を建設しようと強行しています。彼らは、昨年沖縄で行われた選挙で示された民意を、無視しているのです。私は、あらゆる手段、合法的な手段を使って、新しい基地建設をとめる覚悟です。
きょうはこのようなスピーチの機会がいただけたことを感謝します。ありがとうございます。と結んでいます。
さて、今、韓国との間でも、日本の国はさまざまな問題を抱えています。歴史を振り返れば、明治以来、日本の国は何をしてきたか。実は沖縄は、琉球国という国でありました。薩摩藩への服属や清との間での冊封関係はありましたけれど、れっきとした国だったわけです。しかも欧米諸国と条約まで結んでいたという歴史もあるわけです。
日本は、明治以来、植民地主義を進め、沖縄、台湾、そして朝鮮半島、植民地にしていきました。
こうした過去の歴史を踏まえれば、沖縄の人々が日本の政府、本土に対してどのような思いを抱えているのか、私たちはしっかりと見ておかなければいけないのではないでしょうか。
日韓関係でも同様であります。過去の植民地主義に対して、日本が向き合うことなしに今日の日韓関係の改善は全くあり得ません。
同様に沖縄の問題でも、過去における日本と沖縄の関係をしっかりと向き合って考え、沖縄が置かれている状況を、私たちがその沖縄の立場からも複眼的に見ることによって、初めてその理不尽さ、それを理解することができるのだというふうに思います。
日本国憲法においても、地方自治がうたわれています。たとえ軍事問題、国防問題であったとしても、自分の土地に勝手に国が基地をつくるなどということが許されてよいはずはありません。この日野市の土地は誰のものでしょうか。国のものだという以前に、私たち日野市民のものではないでしょうか。沖縄でも同様であります。
日本の民主主義を再度問い直す意味からも、この請願に関して賛成をするものであります。
322 ◯議長(西野正人君) 奥野倫子議員。
323 ◯17番(奥野倫子君) 私は沖縄県民としてですね、市長と副市長がお眠りになっているという、この現状、請願者を前にして、私は本当に抗議をまずさせていただきたい(「問題だ」と呼ぶ者あり)と思います。
では、本題に入ります。(「寝てますか。寝てねんだろう、言ってやれよ」と呼ぶ者あり)
沖縄県民投票の結果を大切に受けとめ、対話による解決を求める意見書に賛成いたします。
まず、市内の平和運動の市民団体から、こうした請願が出されることは、ちょくちょくありましたが、米軍の基地被害に苦しめられ続けている沖縄の市民からの呼びかけに呼応し、日野市の市民がいたたまれない思いから、沖縄の真実を我が事として請願を提出することを決意し、実行なさったことに、敬意を表したいと思います。
故翁長知事は、日米安保容認の立場からアメリカの軍事基地は日本を守るために必要。しかし、沖縄だけに73%も押しつけるというのは、余りにも不公平、余りにも理不尽ではないか、日本の平和、安全をオール日本で考えて、基地負担についても全国で分かち合ってほしいと表明なさいました。
これをもって、保守革新の垣根を飛び越えたオール沖縄の共闘が生まれたわけです。そして、その意思は玉城デニー知事に引き継がれ、国政選挙のたびに、辺野古新基地建設反対の民意を示し続けていることは、請願者のおっしゃるとおりです。
以上の経緯を見れば、私、思うんですけど、一番の解決策は安倍首相を選挙で選び続けてきた山口県に移転していただきたいと思います。それが嫌なら、沖縄のように選挙で安倍首相を選ばなければいいだけの話です。
そして、日本防衛を考えて、政府が、沖縄が最適だと判断したのだから、国の専管事項に口を出すべきではないとして、本請願に反対する政党会派に対しては、うそをつくなと言いたいと思います。
なぜなら、沖縄の基地は全国にあった米軍基地の周辺で、地元民からの猛反発が起こり、その結果、アメリカ政権下にあって文句の言えない、人権さえも保障してもらえなかった沖縄に基地を移転させたからこそ、73%も集中しているわけです。
また、辺野古を基地として最適だとする皆さんは、北朝鮮や中国を敵とみなして、ここから守るためにアメリカの力が必要だと言っているわけですから、そうであれば、中国や北朝鮮がまず上陸するであろう大陸から最も近い場所、すなわち安倍首相や麻生大臣のお膝元が最適だからです。
その点、本請願は米軍基地の国内移設を容認するものではないとただし書きをつけてくださっています。沖縄の苦しみを、全国のどこの県民にも味わってほしくない、そういう思いからただし書きをつけられたと思います。
しかし、これは事前に送っていただいた内容とは、少し違っているのかなと、私は思っているんですね。その文言を入れないと賛成しないとする理想論者によって、請願内容を書きかえなければならなかったとしたら、その書きかえを要求した会派には、残念のきわみでございます。
沖縄の基地負担を軽減するためには、一旦ほかへどかせるというのは、あってしかるべき措置です。米軍基地の国内移設を容認することは、その後も国内で恒久的に存在することまでも容認することにはなりません。国内移設を容認しないということは、国外撤去しかありません。それはいつになるのか、展望を指し示すことなく、理想論を押しつけることはやめていただきたい。
私は基地撤去論者です。戦後70年も沖縄県民を苦しめてきた米軍基地は、もちろん国外に撤去すべきだと思います。
しかし、そのことと、一旦沖縄から移して引き続き基地問題を議論しましょうということは、何も矛盾しないはずです。国外撤去という理想を振りかざして、これ以上沖縄県民を我慢させ続ける、苦しませ続けることはやめていただきたい。他人の痛みというのは、我が痛みとなったときに、人はやっとその痛みを解消すべきだということに気づきます。
そういう意味では原発と同じで、一番米軍基地に賛成している自治体にこそ移して、我が事として考えていただきたい。考えることこそが民主主義であり、民主主義が発展する土壌であると、土台であると訴えます。
私のふるさとは沖縄県のコザ市、50年前は学童保育さえありません。米軍の施政下で何の福祉もありません。私の母は小学校の教師でしたが、小学校1年生、学校から帰っても誰も面倒見る人、いない。まちじゅう米兵であふれている。私は小学校卒業するまで母に散髪屋に引っ張って行かれて坊ちゃん刈り刈られて、6年間半ズボンで過ごしました、男の子のように。レイプされないために。
こうした苦しみが、まだ沖縄では当たり前のことであるんです。
辺野古は私の母のふるさとです。なので、辺野古の帰るたびに、母は二見情話という民謡を歌ってくれました。その歌詞は、辺野古の海も山も、男の心も女の心も本当に美しい。ほかにまさるすばらしさだと歌っているんです。母は、帰るたびに、その歌を私に歌ってくれました。50年も前の話になりますが、大浦湾でぴょこんとジュゴンが顔を出す、その場面にも遭遇しました。そのジュゴンは、もういなくなってしまいました。
私は辺野古で座り込みをしておりますが、そのたびに、私のふるさとを壊すな、ジュゴンを殺すな、こう叫んでいます。
この請願が可決成立して国へ送られ、請願者の思い、沖縄県民の願いについて、日本政府がアメリカ政府に対し、一言でも物を言ってくれることを期待して、賛成の意見とさせていただきます。
324 ◯議長(西野正人君) 馬場賢司議員。
325 ◯20番(馬場賢司君) 請願第1-5号について、公明党を代表して、不採択とする意見を申し述べます。
この請願の文面の中で、日米両政府に沖縄を加えた3者による協議をすることが最も早い解決策という部分を引用されていますが、辺野古新基地建設の問題の早期解決に向けては、市ではなく、まさしく沖縄とそして日米両政府がその役割を担っているというふうに思います。
先ほどの請願第1-3号でも述べましたとおり、外交問題が絡む意見書提出については、自治省が示された見解と、その後の要請を踏まえておきたいと思いますし、地方団体の事務ではなく、国で論議すべき事項であり、一般的には地方議会での意見書にはなじまないと判断いたします。
日野市単独ではなく沖縄と国、そして沖縄と日米両政府がしっかりとかかわる中で、解決に向けて対応する必要があるということを申し述べ、不採択の意見といたします。(「平和の党、どうした」と呼ぶ者あり)
326 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
327 ◯15番(清水登志子君) 請願第1-5号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書を国に提出することを求める請願について、
日本共産党日野市議団を代表して、採択の立場から意見を申し上げます。
安倍政権が県知事選挙や県民投票で明確に示された沖縄県民の意思を無視して、辺野古の埋立工事を続けていることは、請願者が指摘しているように、日本の民主主義が問われる問題であり、絶対に許せません。
また、基地予定地である辺野古の海域の超軟弱地盤の問題も極めて深刻で、政府はいまだに地盤改良、基地建設のための費用も期間も明示できていません。地盤改良のための設計変更には、玉城沖縄県知事の承認が必要ですが、県知事は絶対に新基地をつくらせないと明言しており、やみくもに土砂を投入しても新基地をつくることは絶対にできません。政治的にも技術的にも新基地建設強行は完全に行き詰まっています。
米軍自身が世界一危険な基地と認める普天間基地は、使用期限をとうに過ぎているわけですから、無条件に返還を求めるべきです。辺野古の新基地建設を普天間基地返還の条件とすることは普天間基地の返還そのものも難しくします。
また、日野市は横田基地への飛行コース直下のまちです。オスプレイを初めとする米軍機の夜間無灯火、低空飛行など危険な訓練飛行が繰り返されています。
住民が米軍に危険な飛行をやめるよう政府に求めても、国民の命を守るという立場からの毅然とした対応はなされず、危険な訓練飛行はひどさを増すばかりです。
もはや日本中、どこの地にも基地は要りません。政府には、この国民の立場に立って、基地問題に真剣に取り組んでもらう必要があります。よって、本請願の採択を求めます。
328 ◯議長(西野正人君) 池田利恵議員。
329 ◯24番(池田利恵君) 請願第1-5号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書を国に提出することを求める請願に関して、
自由民主党日野を代表いたしまして、不採択の意見を述べさせていただきます。
本案件は、戦後最も重要であるにもかかわらず、取り残された課題、国際的なスタンダードである防衛力をどのように受けとめ、考え、組み立てていくかということが大きな下敷きになっている請願であると認識するところであります。
日本の首都、東京を初めとする神奈川、埼玉、栃木、群馬、新潟、山梨、長野、静岡の1都8県の上空は、全て米国軍の管理下に入っており、民間航空機は進入できず、米軍の横田基地によって管理されております。これが、俗に言う横田空域です。
その空域下には、横須賀、厚木、座間、横田という沖縄並みの巨大軍事基地があり、完全な治外法権エリアとなっております。
これらの取り決めは、1958年12月15日、米軍横田基地と国交省東京航空交通管制部で合意されているものであります。中国四国地方に存在する岩国空域、2010年までにあった沖縄の嘉手納空域も同様であります。
基地をどこに設置するかなどは、2012年オスプレイが普天間基地に配備されることになった当時、野田佳彦首相が、オスプレイの配備に関しては、日本がどうこうしろというような話ではないと明確に答えたように、我が国だけで解決できる問題ではないというのが現実であります。
これらは、常識的には国内問題であると捉えがちでありますが、我が国と米国との間には、国際条約上の法的措置がなされており、これらを突破するためには、防衛力の自立力が問われる案件とも言え、主権を取り戻すための手法に関する議論なくしては、形になり得ないと思います。(「自民党の解釈でしょう」と呼ぶ者あり)
また、一方で主権が脅かされ続けながらも、半世紀以上もに及ぶ平和の恩恵に浴しているというのも現実であり、歴然たる事実であります。
これらの分析は、大変困難をきわめ、一自治体の裁量で将来を語ることは非常に拙速だと思います。
請願の事項にあるように、純粋な対話による解決が図られることは理念としては非常に望ましい姿ではあると、私自身も考えます。しかし、この世界の現実、世界の中の日本の現実、現実的に対話する言葉で防衛や戦争などがとまる事例というのを、なかなか想起することができません。次元の違う非常にシビアな問題であると、私は思う次第であります。(「自民党の認識です」と呼ぶ者あり)
基地のあり方に関しては、防衛という情報が非常に錯綜する最も難しい国の専権事項でもあり、現政権の選択というものを見守りつつ、情報共有しつつ、そして、我が国が自立するためにどのような方策を求めるかということを、まず国民全体で検討していくということが最も重要であり、(「奪われた主権はどうするんだ」と呼ぶ者あり)実現、自分たちの主張が少しでも通るような状況になっていくのではないかと、私は思うところです。
よって、本案件を不採択といたします。
330 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
331 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は採択であります。本件は委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
332 ◯議長(西野正人君) 挙手少数であります。よって、請願第1-5号の件は不採択と決しました。
お諮りいたします。議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
333 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって暫時休憩いたします。
午後5時16分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後5時46分 再開
334 ◯議長(西野正人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより請願第1-6号について御意見があれば承ります。有賀議員。
335 ◯2番(有賀精一君) 本請願に対して、賛成の立場で意見を述べたいというふうに思います。
午前中の議論でも、みずからの立場を表明しましたけれども、やはり値上げをする際には、とりわけ市民との対話が必要であるという問題であります。
今回の値上げラッシュ、消費税を前にした駆け込み値上げというのは、どう考えても市民に対してもいい影響を与えない値上げであるというふうに思います。
午前中も申し述べたとおり、元副市長問題をめぐって日野市のガバナンスのあきれる実態というのが、この間、明らかになってきているわけです。
やはりみずからの身をただして、値上げをする際には、しっかりと市民と対話をし、どうしても値上げが必要ですということを、まずはするべきではないかと、そういう過程の中で市民との合意をつくっていくというのが、大坪市政の諸力融合の精神ではないかと。
その立場とも反しているのではないかというふうに、私は思いますので、とりわけ消費税前、しかも元副市長問題という中で、時期の拙速さということが特にありますし、市民との話し合いをしっかりやっていただきたいということを申し添えて、賛成の意見といたします。
336 ◯議長(西野正人君) 馬場賢司議員。
337 ◯20番(馬場賢司君) 請願第1-6号につきまして、公明党を代表して、不採択の立場で意見を申し述べます。
既に午前中、議案第54号での意見で、第5次日野市行財政改革の重要さ等について述べさせていただきましたが、同様であります。
また、委員会の質疑でも明らかになりましたとおり、令和2年4月1日という会計年度の切りかえ日に条例を施行したいということ。そのために、市民の皆様への丁寧で十分な周知期間をとるためには、今議会での提案が必須であるということでありました。
継続、再検討ではなく、持続可能な行財政運営を行っていくための改革をしっかり進めていただき、そして、市民の皆様への丁寧な周知も進めていただきたいと思います。
以上、不採択の意見といたします。
338 ◯議長(西野正人君) 清水登志子議員。
339 ◯15番(清水登志子君) 請願第1-6号、市民の意見も聞かずに提案する使用料・利用料の値上げ条例案を継続審議とし、市民・利用者の声を聴き再検討することを求める請願に対して、
日本共産党日野市議団を代表して、採択の立場から意見を申し上げます。
まず、市が作成した手数料、使用料等見直し基準が、公共施設の目的や、それを使用する市民の活動の意義、その活動をどう活性化させていくのか、社会教育という学習権の保障といった施設使用料のあり方の根本問題での検討がなされていないことは重大な問題です。
さらに、その基準が施設ごとのコストに基づいて算定されているかのように説明しておきながら、実は市が明確な根拠も示せない標準的な施設なるものの単価を当てはめているなど、市の意向で都合よく値上げできる仕組みになっていることも明らかになりました。
消費税増税や市民活動の衰退傾向などがある中で、使用料の値上げがどのような影響を及ぼすのか、特に慎重な判断が求められています。
市長も使用料改定に当たっては、利用者や利害関係者に事前に意見を聞くことは、当然やらなければならないと認識を示していたにもかかわらず、一切利用者には事前の聞き取りは行われなかったことも断じて許せません。
有山市長以来、日野市は市民の自主的な活動を支える図書館と、集会施設の整備を進めてきました。そして、まちの中に市民の自主的な活動が根を張り、その市民の力がさまざまな分野で日野市を支えているのです。
この日野市と市民がともに築いてきた財産を掘り崩す手数料、使用料等見直し基準そのものと、使用料の値上げのやり方は、断じて認めるわけにはいきません。議会として、公共施設とは何か、使用料の考え方に立ち返って徹底議論することを呼びかけて、請願採択の意見といたします。
340 ◯議長(西野正人君) 池田利恵議員。
341 ◯24番(池田利恵君) 請願第1-6号、市民の意見も聞かずに提案する使用料・利用料の値上げ条例案を継続審議とし、市民・利用者の声を聴き再検討することを求める請願に対しまして、
自由民主党日野を代表して、不採択の立場で、意見を申し述べさせていただきます。
この間の手数料、使用料に関しては、委員会の質疑の中でも明らかなように、例えば、この請願書の要旨の中に書いてあります最初に出てまいります生活・保健センターやということで、例を引きますと、生活・保健センターの値上げというのは、30年ずっと凍結されたままここで値上げをするということになっているわけです。
これは、30年ということは、ゼロ歳児で生まれて30歳になるまで何にも手をつけてない。しかもこの間には、リーマンショックもあり、二度にわたる消費増税、今よりもパーセンテージの高い割合で消費税が上がるというような中にあっても、値上げはしない、据え置きでありました。
ならば、なぜ今というところで、まず財政状況はどうかといえば、先ほど来から諸議員の先生方も申し上げているとおり、平常収支比率は100%、これは近隣市でも上位の位置づけで100%超え、なっているわけであります。
現在は、人口の微増というものを受けて、市税も若干堅調ではありますが、数年後には、人口は上げどまり、下降するという予想になっております。
既に、市当局も財政収支見通しという向こう3カ年のものを公表しておりまして、先ほど来お話が出ましたとおり、3カ年で100億円サービスを提供するのに不足が生じるというような非常に厳しい実態を公表して、見込みを発表しているというところでもあります。
しかし、そのような中でも配慮もしているわけです。男女平等推進センターは、男女平等をうたう団体は、もともと免除されて、もちろん今回もそのままです。今回改定された部屋というものの半数は据え置きの措置がとられております。
東部会館の駐車場も確かに無料で、安ければ何でもいいと思いがちですけれども、無料であるがために、無断で使用している現状もあり、秩序ある運用の促進という意味では、一つすぐれた政策であるかもしれません。
交流センターは、全体の半分の部屋の値上げということで、工夫もしておるわけです。
同様に、最も市民の身近にあり、使用されている市民が集う地区センターというのは、そのままの状態に据え置いておる。
これからの厳しい財政事情に鑑み、少しでも多くの方々に少しずつ何とか頭を下げて御理解いただいて、これからも持続していく施設運営をしていくためにも、この値上げに関してもいたし方ないかなというふうに思う次第であります。
よって、本案件を不採択の意見といたします。
342 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
343 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は不採択であります。よって、原案について採決いたします。本件を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
344 ◯議長(西野正人君) 挙手少数であります。よって、請願第1-6号の件は不採択と決しました。
これをもって
企画総務委員会関係の審査報告を終わります。
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345 ◯議長(西野正人君) 請願第1-5号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書の不採択に伴い、提出者より撤回届が提出されました。
お諮りいたします。この際、議員提出議案第6号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書の撤回の件を日程に追加し、先議いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
346 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって本件を日程に追加し、先議とすることに決しました。
議員提出議案第6号、沖縄県民投票の結果を大切に受け止め、対話による解決を求める意見書の撤回の件を議題といたします。
ただいま議題となっております本件について、これを許可し、議事日程から削除いたします。
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347 ◯議長(西野正人君) これより請願第1-4号、
プラスチック類ごみ分別収集で有料プラ袋の使用をしないことを求める請願の件を議題といたします。
環境まちづくり委員長の審査報告を求めます。
〔
環境まちづくり委員長 登壇〕
348
◯環境まちづくり委員長(中野昭人君)
環境まちづくり委員会に付託されました請願第1-4号、
プラスチック類ごみ分別収集で有料プラ袋の使用をしないことを求める請願につきまして、審査経過並びにその結果を御報告申し上げます。
この請願は、
プラスチック類ごみ分別収集で有料プラ袋を使用せず、プラごみ減量につながる分別収集の再検討を求めるもので、審査の冒頭に参考人から請願主旨説明がありました。
主な質疑といたしましては、1、SDGsに選定された市としてどのように対応するのか問う。2、これまで無料だった
プラスチックごみが有料で収集されると、どのくらい収益がふえるのか問う。3、
プラスチックごみ分別収集の目的について問うなどでございました。
主な意見といたしましては、1、第2次ごみ改革を全庁的に取り組むことで、市民理解を求めていくことを要望。不採択。2、目的を確認し、プラごみを燃やさない、減らしていくことを確認した。SDGsでもプラスチック削減をうたっている。不採択。3、プラ袋を抑制することをうたっていたのに、ここで袋を2種類から3種類とした。採択。4、プラごみ収集については、市民にわかりやい説明をお願いしてきた。ごみ袋抑制の点でも長い目で見れば、是とできるものと考える。不採択。5、袋の2種類、3種類が争点でなく、将来に向けてごみ排出量を圧縮していくことが重要。ごみ分別に対する市民意識を高める施策が必要。不採択などでございました。
審査の後、採決の結果、挙手少数で不採択とすべきものと決しました。
以上、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
349 ◯議長(西野正人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
350 ◯議長(西野正人君) なければ、質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
351 ◯2番(有賀精一君) 本請願に賛成の立場で意見を述べます。
これまでの日野市のごみ収集に関して、無料で収集していたものが有料になる部分があること。そして、今回もこの議会でも最初に明らかにされましたけれども、市議会を通さずに市民説明会で2種類が3種類になったりとかですね、やり方含めて、非常に問題が多かったというふうに感じています。
日野市のごみ政策でプラスチックのごみをどうするのかと、当然燃やさないことが優先でありますし、プラスチックに限らず焼却しないというのが、ごみ処理の、私は原則であるべきだと思っていますけれども、今回のやり方、あらゆる点から見て、ちょっと乱暴なやり方ではないかと。
できれば、今まで無料であったものは今後も無料で集めていくという方針をとっていただきたいと思いました。
以上です。
352 ◯議長(西野正人君) 田原 茂議員。
353 ◯21番(田原 茂君) 請願第1-4号、
プラスチック類ごみ分別収集で有料プラ袋の使用をしないことを求める請願について、不採択の立場から意見を申し述べます。
一般会計補正予算(第4号)の賛成意見と一部重複するところもありますけども、御容赦いただいて、申し述べさせていただきたいと思います。
我が会派は、プラごみの分別収集の提案があったときから、プラごみだけの収集袋をつくるべきであると主張してきました。理由は何といっても、市民へのわかりやすさという観点からであります。特にプラごみと不燃ごみの収集日が重なった場合は混乱が起きると懸念をしておりました。市の方針が、当初の不燃ごみとプラごみの併用から、新たにプラごみ用の収集袋をつくることに方針転換したことは評価するものであります。
指定収集袋を3種類にして一時的にストックはふえるにしても、長い目で見れば袋の量は変わらないと考えられます。
なお、市民の負担という観点では、想定するプラごみの95%以上は、既に有料袋での排出であり、分別に手間はかかりますが、理解できる問題だと考えます。
また、つくる責任、使う責任を明確にする上でも、ごみ減量を推進するために有料化は有効な施策の一つであります。プラごみ袋についても、排出量に応じた指定収集袋の購入により、
プラスチック類の減量意欲を高めることができると思います。
まさしくSDGsの精神にも合致しているものと思うところであります。
最後に、議会軽視という点に関しては、市長みずから、先日の議場にてわびているので、これをよしとしなければならないと考える次第であります。
以上、不採択の意見といたします。
354 ◯議長(西野正人君) 近澤美樹議員。
355 ◯8番(近澤美樹君) 請願第1-4号、
プラスチック類ごみ分別収集で有料プラ袋の使用をしないことを求める請願に対して、
日本共産党日野市議団を代表し、請願採択の立場で意見を申し上げます。
請願者は、
プラスチック類を分別収集し、焼却ごみ量の削減を図る方針については、大いに期待するとしています。
しかし、日野市が行おうとするそのやり方については、三つの認められない点があるとしています。
一つ目は、プラ類ごみの収集に新たな指定ごみ袋を使用することです。新たなごみ袋を使用すれば、その袋自体が使い捨てごみであり、プラ類ごみそのものがふえてしまう。使い捨てプラを買わない、もらわないと市が説明会で市民に訴えていることと矛盾しているし、市民の経済的負担も大きいということです。
請願者は、多摩地域の他市の
プラスチックごみの回収手数料を調査し、日野市の今回の
プラスチックごみの回収手数料は最も高く、可燃ごみ、不燃ごみ、
プラスチック類ごみが同額であれば、分別減量は進まないと指摘しています。
二つ目は、これまで分別し、資源物として無料で回収していた発泡トレー、発砲スチロール類を、プラごみとして有料回収を行うことは認められないと言っています。
三つ目は、なぜ議会での議決とは異なる3種類の袋で収集を行おうとしているのか。これは、市民をだますものであり、議会をないがしろにするものではないかと主張されています。
議会も議決違反を許してはならないという立場に立つのは当然ですが、真剣にごみ減量を考える市民が、こうして議会で決まったことが覆されてしまうことなど認められないとおっしゃるのも当たり前のことで、請願者の主張はいずれも道理のあるもので、請願は採択すべきです。
以上、採択の意見といたします。
356 ◯議長(西野正人君) 鈴木洋子議員。
357 ◯12番(鈴木洋子君) 請願第1-4号、
プラスチック類ごみ分別収集で有料プラ袋の使用をしないことを求める請願に、不採択の立場で意見を申し述べます。
先ほどの補正予算の折に述べた理由と重なる部分はございますけれども、請願内容に沿って少々意見を交わさせていただきたいと存じます。
市内のごみ行政の歴史の中では、指定袋によるごみ収集が始まってからは、ごみの減量が着実に促進されてきたことは、過去20年間を振り返ってみても明らかであることを踏まえて、今回の
プラスチック類ごみ袋を指定袋に加える決定が及ぼす影響はといえば、市民の皆様には、これまで可燃、不燃袋にまぜて排出していた
プラスチック類ごみをその他のごみと分別するなどのお手間をおかけすることであり、全体の量に変化がないということは、丁寧な説明を繰り返すことによってどなたにも理解は深まるというふうに考えます。
むしろごみ出しに迷わない、分別がわかりやすくなることが、スムーズな資源化を可能とする上に、
プラスチック類を買わない、もらわないことを心がける、各御家庭がこれまで以上に、ごみ袋の購入費削減を図れるため、削減に対する市民の意識は一層高まり、ごみの減量につながることは、容易に予測ができます。指定ごみ袋を3袋に変更することが、
プラスチックごみの増加につながるという危惧は杞憂であり、市の説明内容にも全く矛盾がしないものと考えます。
膨大なプラごみの生態系への影響、深刻な環境汚染を食いとめるには、生産、流通、消費の場面で、プラ類の発生、使用を抑制することは、喫緊の問題であるという請願者の言われることに異論があるものではありませんが、市がSDGsに選ばれたことに触れられながら、市はプラごみを増す施策を進めているという御認識について、第2次ごみ改革をSDGsの視点で構成し、提案した日野市を国が大きく評価したことにより、都内で初めてSDGs未来都市に選定されたという事実をどのように捉えておられるのかと考えざるを得ません。
市民にとっても、市にとっても今の環境を未来につないでいくこと、プラスチックのごみ対策を通してですけれども、我々の責任というふうに捉えるべきであり、第2次ごみ改革を推進していくことこそ肝要であるというふうに思います。
よって、本請願に不採択の意見を申し述べたいというふうに思います。
以上でございます。
358 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
359 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件に対する委員長報告は不採択であります。よって、原案について採決いたします。本件を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
360 ◯議長(西野正人君) 挙手少数であります。よって、請願第1-4号の件は不採択と決しました。
これをもって
環境まちづくり委員会関係の審査報告を終わります。
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361 ◯議長(西野正人君) これより日程第49、
企画総務委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
企画総務委員長より、
企画総務委員会の所管する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申し出があります。
お諮りいたします。委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
362 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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363 ◯議長(西野正人君) これより日程第50、
民生文教委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
民生文教委員長より、
民生文教委員会の所管する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申し出があります。
お諮りいたします。委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
364 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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365 ◯議長(西野正人君) これより日程第51、
環境まちづくり委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
環境まちづくり委員長より、
環境まちづくり委員会の所管する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申し出があります。
お諮りいたします。委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
366 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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367 ◯議長(西野正人君) これより日程第52、議会運営委員会の継続審査議決に関する件を議題といたします。
議会運営委員長より、議会の効率的な運営等に関する事件の調査研究のため、閉会中の継続審査にされたいとの申し出があります。
お諮りいたします。委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
368 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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369 ◯議長(西野正人君) これより日程第53、議員派遣の件を議題といたします。
お諮りいたします。地方自治法第100条第13項及び会議規則第166条の規定に基づき、閉会中において議員派遣を行う必要が生じた場合、その日時、場所、目的及び派遣議員名については議長に御一任をお願いいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
370 ◯議長(西野正人君) 御異議ないものと認めます。よって、本件については議長一任と決しました。
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371 ◯議長(西野正人君) これより議員提出議案第5号、天皇陛下御即位賀詞奉呈決議の件を議題といたします。
提案者から提案理由の説明を求めます。古賀壮志議員。
372 ◯14番(古賀壮志君) 議員提出議案第5号、天皇陛下御即位賀詞奉呈決議についてであります。
案文につきましては、お手元に配付させていただいているとおりでございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
373 ◯議長(西野正人君) 本件について御意見があれば承ります。有賀精一議員。
374 ◯2番(有賀精一君) 議員提出議案の、この天皇陛下御即位賀詞奉呈決議に、反対の立場で意見を述べたいと思います。
日本国憲法においても、前文でもはっきりとしているわけですけれども、この国の主権者は国民である。これは誰も否定できない問題であるというふうに思います。
一方で、自民党が以前提出した新憲法草案においては、天皇の地位に関して、現行の憲法を変えて天皇の元首化ということが盛り込まれました。
今回の内閣改造においても、いわゆる日本会議を中心として、こうした天皇の元首化ということに賛成をする閣僚が多数、安倍内閣に属しているということにも、その状況が見て取れるというふうに思います。
天皇の問題というのは、非常にナーバスな問題です。憲法において第1条に天皇の条項があるということは事実でありますけれども、戦前を反省して国民主権であるということを定めました。
そして、今、即位の問題を巡って、これを祝うという提案が出ていますけれども、私は、祝う問題というのは、このような地方議会で、あえて決議を上げて云々の問題とは、全く違う問題だと思っています。
笑っておられる方がいらっしゃいますが、(「おかしい」「おかしいよ」と呼ぶ者あり)天皇の即位というのは、そのことだけの問題ではありません。現行掲げている天皇制の問題も、さまざまいろんな問題があるということです。
これから行われる大嘗祭の儀式の問題についても、皇族が宗教色の強いものは憲法違反に当たる。控えた方がいいのではないかという趣旨の発言もしています。この発言自身、政治的な発言であり問題だという意見もあります。憲法の中で、政治的権能を有しないということをうたっているわけであります。
この決議の案の文言を見る際に、私自身は非常に違和感を感じるわけです。「おかせられましては」であるとか「あそばされ」、こうした言葉を、私自身は余り好ましい言葉だとは思わないし、人権だとか平等だとかいう問題を考えたときに、こうした言葉で祝意をあらわすというにはいかがなものかと、私は思います。地方議会における決議としてふさわしいものとは、私は思いません。
その立場から、反対をする次第です。以上です。
375 ◯議長(西野正人君) 大高哲史議員。
376 ◯9番(大高哲史君) 新天皇祝賀決議に対し、
日本共産党日野市議団を代表し意見を述べます。
天皇の制度は、憲法で定められていることから、日本共産党は、即位、慶事、弔事などの際、儀礼の形式を重んじ敬意を持って対応するものです。ただ、その場合に、過度に礼賛をしたり、国民に祝意を強制することについては、国民主権の原理を弱めることになると考えることから、反対をいたします。
こうした前提の上で、日本共産党は、本年5月1日、新天皇の即位に祝意を表します。象徴天皇として、新天皇が日本国憲法の精神を尊重し擁護することを期待しますとの談話も発表しているところです。
以上述べ、今回の決議文については賛同をするものです。(「賛同するんだ」「賛同」と呼ぶ者あり)
377 ◯議長(西野正人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
378 ◯議長(西野正人君) なければ、意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。本件は原案のとおり決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
379 ◯議長(西野正人君) 挙手多数であります。よって、議員提出議案第5号の件は原案のとおり可決されました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
380 ◯議長(西野正人君) 本日の日程は全て終わりました。
これをもって令和元年第3回日野市議会定例会を閉会いたします。
午後6時16分 閉会
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