12 ◯議長(秋山 薫君)
まちづくり部長。
13
◯まちづくり部長(
関田和男君) 東光寺上の農ある
まちづくりの現状についてでございます。
東光寺上地区につきましては、平成5年から始まりました東光寺上第1、第2
土地区画整理事業の計画に
ファーマーズセンターの設置、平成6年に策定しております農のある
まちづくり計画につきましては、
農業公園の設置が盛り込まれているなど、農業、農地を生かした
まちづくりが行われている地区でございます。また、平成10年には、東光寺上
地区地区計画を策定いたしまして、地区内に
農住共存地区を設定し、健全な
市街地形成の整備と緑豊かな生活空間の創造を図り、農住共存を目指す良好な
環境づくりを進めているところでございます。現在も
援農市民養成講座「農の学校」、援農の
会研修農園、
七ツ塚西市民農園、
ブルーベリー摘み取り園などが点在し、日野の農業の
発信拠点としてふさわしい地区となっております。今年度、東京都の農業・農地を活かした
まちづくりガイドラインなどに基づきまして、都市と農業・農地が共生する
まちづくりプランを策定する団体に
東光寺上地区のプランを策定する日野市が西東京市とともに認定され、都民の暮らしが潤う
東京農業の
推進事業補助金を受けることとなっております。これにより、本年7月に地元住民、公募市民、
地元農業者など20人で構成します
東光寺上地区農ある
まちづくり協議会を設立し、現在までに4回の協議会を開催し、
東光寺上地区都市と農業が共生する
まちづくりモデルプランを、今年度中の策定を目指しまして協議を現在行っているところでございます。このプランには
東光寺上地区を日野の農業の
発信拠点としていくための
ソフト事業や
ハード事業の一つとして、農業の体験機能を持たせた
農業公園、住民と農業者の交流や農業の歴史を学ぶことが可能となります
ファーマーズセンターにつきましても、設置計画に位置づけることとしております。来年度以降につきましては、プランに基づく施設等の整備について、東京都の農業・農地を活かした
まちづくり事業補助金、これは補助率が4分の3で4年間でございますけれども、それを活用いたしまして、平成25年度までに整備を行っていく予定としているところでございます。
14 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
15 ◯7番(
奥住匡人君) 日野市の
農業発信拠点としての
東光寺上地区、
ファーマーズセンターの整備を進めていく中で、
地元自治会や
周辺住民、そして、御利用者の御意見が反映され、使い勝手のよい施設がつくられることを要望いたします。昨年12
月周辺住民による
七ツ塚自治会から、
コミュニティー施設設置を求める要望が6月議会で採択がされました。自治会から堆肥場の件で要望があるように聞いておりますが、意見の掌握はどのようにされているのでしょうか。御答弁をいただきたいと思います。
16 ◯議長(秋山 薫君)
まちづくり部長。
17
◯まちづくり部長(
関田和男君)
七ツ塚自治会から出ている要望についてでございます。今、議員からもお話がありましたとおり、
七ツ塚自治会、約300世帯ございます。この要望といたしまして、平成20年12月に
七ツ塚公園内に
コミュニティー施設の設置を要望する陳情が議会に出され、ことしの6月の議会で採択されたところでございます。現在、
七ツ塚自治会の代表も、この協議会のメンバーとなっており、
東光寺上地区の農ある
まちづくり協議会の中でも、御意見、御要望いただいているところでございます。引き続き可能な範囲で、このプランに反映できるよう協議を進めていく予定でございます。
以上でございます。
18 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
19 ◯7番(
奥住匡人君) しっかりと地域住民の意見を聞き、整備を進めていただきたいと思います。
それでは次に、
農業支援の一環として、
ファーマーズセンター内に
加工施設を入れてほしいとの要望があります。農家の方々から形崩れの農作物は廃棄処分にしなければならない。農作物を加工品として出すのが夢とも伺いました。農作物の
付加価値をつけるためには、農作物が加工できるような施設ができないか。市の見解を伺いたいと思います。
20 ◯議長(秋山 薫君)
まちづくり部長。
21
◯まちづくり部長(
関田和男君) 農作物が加工できるような施設の設置ということでございます。
農業振興策の一つといたしまして、
ファーストトマトのような農産物の
ブランド化や、
ブルーベリーエールや百草のジェラートアイスに見られる加工品の開発により高い
付加価値をつけることにより、
農業経営の安定、改善化が挙げられます。現在、市では農業者の創意工夫や経営の安定化を支援する目的で、魅力ある
都市農業育成対策事業の補助金を活用したイチゴやトマトのたる栽培の新たな生産事業、日野産農産物を使ったレシピを考案し直売所などで試食会を行っている
女性農業者の会、みちくさ会による
商品開発事業。先の9月議会で補正予算として認めていただきました
東光寺大根の復活・復旧事業など、日野産農産物の
付加価値が高まるような展開を行っており、商品化に向けた
加工施設の設置の可能性についても、調査研究し支援してまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
22 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
23 ◯7番(
奥住匡人君) 魅力ある
農業経営を行う上でも、
東光寺大根の漬物、
ブルーベリーのジャム、
ケチャップ等の加工品を
日野ブランドとして売りに出せたらと思います。先日、西野議員や田原議員からも取り上げられました商工農の連携を進める上でも、加工品を販売できるように市の協力をお願いしたいと思います。
それでは引き続き、農業を継続して行える
環境づくりについて、質問いたします。雨の日を選んで野焼きや大量の樹木を
規定どおりに剪定したり、早朝に行う農薬散布など、苦労が多いとも伺いました。農業を安心してできる
環境づくりについて、市の見解を伺います。
24 ◯議長(秋山 薫君)
まちづくり部長。
25
◯まちづくり部長(
関田和男君) 農業を安心してできる
環境づくりという御質問でございます。
耕作する上での作物残渣でございます作枯れと言われる稲わら、芋づる、果実類の枝などの多くは
有機物資源として再利用されているところでございます。しかしながら、再利用を試みても、どうしても残ってしまうものの処理につきましては、過去には畑の隅で焼却していたようでございますが、平成13年に、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例が施行され、現在は
原則野外焼却は禁止となっております。このような状況で平成21年度の日野市
農業委員会の建議におきまして、この残渣の処理について要望が出されており、市では
農業者支援の一環といたしまして、
クリーンセンターにおいて処理する際の
ごみ処理手数料については減免し、残渣の受け入れを行うこととなりました。ただし、市としてもごみ減量という目標がございますので、農業者の方々の御理解、御協力をいただきながら農業者に対する支援をしてまいりたいと考えております。また、農薬散布につきまして、
周辺住民や消費者に配慮して、ほとんどの農業者が定められた散布回数よりも少なくしているということを伺っております。市としても、このような農業者の
取り組みにつきまして、毎年1月に市民会館で行っております
都市農業シンポジウムなどで広く市民にPRしていき、住宅地に隣接した農地で安心して農業ができるように支援していきたいというふうに考えておるところでございます。
以上でございます。
26 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
27 ◯7番(
奥住匡人君) 答弁の中に、
原則野外焼却は禁止となっているとありました。都民の健康と安心を確保する環境に関する条例には、
伝統行事等の
焼却行為についてはこの限りではないとあり、
伝統行事等の
焼却行為は農業を営む上で行わざるを得ないものとの記述もあります。農家と近隣住民とが、お互いに理解、そして、協力し合えるよう、引き続き市の支援をよろしくお願い申し上げます。
では次に、農家の方から痴呆症のおばあちゃんがしめ飾りをして3年ぶりに笑った。高齢者、障害者に農作業を通じて元気になってもらえないか。そのようなことができるのではないかという提案をいただきました。
農業福祉という考えで、
農業体験を高齢者、障害者への福祉につなげられないか、御答弁をいただきたいと思います。
28 ◯議長(秋山 薫君)
まちづくり部長。
29
◯まちづくり部長(
関田和男君)
農業体験を高齢者と障害者への福祉につなげられないかという御質問でございます。高齢者につきましては、現在、
健康づくり、
仲間づくりを目的に、
高齢福祉課で1年単位で
無料貸し出しをしている
高齢者農園が西平山に市民用として1園ございます。この農園は1区画20平方メートルで、20区画ございます。ことしの応募倍率は3.2倍ということでした。そのほか
老人クラブも農園を借りておりまして、西平山、旭が丘、宮に3園、合計で54区画ございます。また、
援農市民養成講座「農の学校」では、農業者の人手不足の解消とともに、市民の農体験の創出をも目的といたしまして、平成16年度から事業を行っております。現在、受講しております第5期生19人の平均年齢は57.8歳で、60歳以上の方が13人で、約7割を占めております。また、農の学校の修了生が加入しております援農の組織、日野人・援農の会の会員も、平均年齢が60歳を超え、退職後の地域での活躍の場を畑でという方が多いようでございます。一方、障害のある方につきましては、
NPO法人やまぼうしが新井や百草・倉沢で、
社会福祉法人日野青い鳥福祉会が東光寺上で、
農業活動をテーマにした
取り組みを行っており、農地を借り農作業を行っております。現在、団塊の世代が退職の時期を迎えつつある中で、この世代には地域の支え手として活躍が期待されております。今、御説明した
援農ボランティアなどにつなげていくことができれば、
健康づくりや介護予防など
高齢者福祉にも
都市農業の振興にも、メリットがあるのではと考えているところでございます。今後、農に触れ合う機会の創出について、市民の福祉向上、農地の持つ
多面的機能発揮のために、市としても、現在策定中の第2次
農業振興計画の
後期アクションプランや
東光寺上地区の
まちづくりプランの中に取り入れ、努力していきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
30 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
31 ◯7番(
奥住匡人君) 市が主導的になって、
農業体験を高齢者、そして、
障害者福祉につなげていっていただきたい、そのように思います。では、次の質問に入らせていただきます。
学校との連携、市内での小・中学校では、さまざまな形で農業が教材となっている教育を行っていると承知をしておりますが、どういった形で学校は取り組んでいるのでしょうか。
32 ◯議長(秋山 薫君) 教育部長。
33
◯教育部長(米田裕治君) 市内学校では総合的な学習の時間の中で、
学童農園や
農業体験などを実施してございます。
米づくりや野菜、果物の収穫体験、また、地域の農業者を
社会人講師として招き、お話を伺ったりするなど、各学校で地域の特色を生かしたさまざまな指導や交流が行われております。食育の観点からも、農業の重要性を理解することは大切であり、
学童農園や
農業体験は食育を効果的に行う実践的な
取り組みとして今後も推進していきたいと考えております。
以上でございます。
34 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員
35 ◯7番(
奥住匡人君) ありがとうございます。東光寺小では11月にコミュニティスクールが導入されました。また、来年度には給食調理の民間委託が行われる予定でございます。今後、東光寺小の農や食に対する
取り組みは変わることはないのでしょうか。答弁をいただきたいと思います。
36 ◯議長(秋山 薫君) 教育部長。
37
◯教育部長(米田裕治君) 東光寺小学校では、芝生の管理や登下校の見守り、学習ボランティアなどとともに、
学童農園や
農業体験などで、多くの地域の方々の協力をいただいております。地元農家の畑で地域の特産品である
東光寺大根の種をまき、育て、収穫する作業を体験させていただき、自分たちが収穫した大根を生産者の方々に教えていただきながら、たくあんづくりにも取り組んでございます。また、たくあんを使った料理を給食のメニューに取り入れたりもしてございます。こういった地域の方々との協力と支援をさらに継続、発展させるために、ことし11月にコミュニティスクールを導入いたしました。東光寺小学校では今後も学校運営に地域や保護者の方々がかかわることにより、学校支援が促進され、教育活動がより豊かに充実されると考えてございます。また、東光寺小学校では、平成22年度より学校給食の調理業務の民間委託を予定していますが、地域と学校をつなぐ食育の
取り組みは、給食調理業務が民間委託になっても変わることはございません。
以上でございます。
38 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
39 ◯7番(
奥住匡人君) 校長先生が異動でかわると、地域とのつながりが薄れ、
取り組みが薄れる学校もある、そういったことがないよう教育委員会が地域の農業者の情報を学校に配信する。また、学校と農業者の関係をコーディネートするような
取り組みはできないのでしょうか。御答弁をお願いします。
40 ◯議長(秋山 薫君) 教育部長。
41
◯教育部長(米田裕治君) ことし2月に策定をいたしました教育のまち日野、学校教育基本構想の三つの基本方針の一つに、地域に根ざした特色ある学校づくりを推進するということが掲げられてございます。各学校は地域と顔の見える関係づくりに努めており、校長がかわったからといって、地域との関係が薄れてしまうということはないと考えております。各学校には学校運営を支援する地域の人々や保護者など、多くの協力者がおります。また、
社会人講師として活用させていただいている地域の人材の中には農業者も多く含まれており、地域を超えて協力いただける方もお出でになると思います。御提案のコーディネートの件につきましては、学校からの要望があれば、その求めに応じた支援を関係部署と連携を取りながら対応していきたいと考えております。
以上でございます。
42 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
43 ◯7番(
奥住匡人君) 庁内での情報交換をもとに教育委員会が学校と農業者をコーディネートする、そのような体制づくりがつくられることを期待しております。
それでは、設問1、
農業保全について、語らしていただいたわけですけれども、総合的に市長からの御所見をいただきたいと思います。
44 ◯議長(秋山 薫君) 市長。
45 ◯市長(馬場弘融君)
奥住匡人議員から、日野市の
農業保全についてということで、
一般質問の場では初めてでございます。故
手嶋精一郎前議長の意思を受け継いでというようなお話もございました。大変よくまとめられた、恐らくこの質問と答弁をまとめれば一冊の冊子ができるのではないかというふうに思われるくらい、日野の農業全般について、現状とこれからのありようについて、質問をいただきました。大変ありがとうございました。
現状につきましては、答弁にもありましたように平成10年の
農業基本条例以来、私ども日野市では、もともと日野市は農業で成り立ってきた古い伝統があるわけですが、それらを踏まえて、今こそ農業を業の基本に据えていこうではないか。業としての農業を守ろうではないかという視点で、ずっと市政を進めさせていただいたところであります。答弁にもありましたように、振興計画でありますとか、
アクションプラン、あるいは農の学校、生産緑地の追加指定等々、かなり難しい隘路もあったわけでありますが、おかげさまで皆様の御協力あるいは東京都等の御協力もいただきまして、施策を進めることができた。この間、
都市農業という言葉を、国の農業の基本の法律が変わる中で、
都市農業の視点ということもしっかり書き込ませるといいますか、そういう効果もあったかなというふうに思っておりまして、改めて御支援をいただきました多くの方々、そして、頑張っていただいている農業者の方々にお礼を申し上げたいと思います。
今後の方向であります。そういう中で、特に食育の問題といいますか、健康のもとにもなりますけれども、食べる物、地元でつくった物、顔の見える野菜、食物を食べるということは、とても大事かなというふうに思っておりまして、そういう点で、この食育の分野にこの農業を合わせて、さらなる連携をしていかなければいけないのかな、こんなふうに思っているところでございます。
あと、具体的に東光寺の地区ですね。先般、緑橋、新しい橋がようやくかかりまして、ようやく区画整理という
かまちづくりが、一つの方向づけが終わるかなというふうな感じでありますが、そういう中で特に東光寺の上の地区はもともと畑があって、立派な農作物がつくれていたところであるし、今も継続している。住宅地はふえてきたけれども、農地、農業と新しい住宅がうまく融合するような、そういうこれからの
まちづくりを進めていかなければいけないというふうに思いますし、
ファーマーズセンター等を使って、地域の連携の場はもとよりでありますが、日野の農業全体を発信するようなことも行っていかなければいけない、こんなふうにも思っているところでございます。
さらに、農業が続けられる環境という面で、野焼きといいますか、葉っぱは焼いてとかというようなことがずっと、それこそ何万年の歴史で人類はやってきたのでありますが、昨今いわゆるダイオキシンということに関連をいたしまして、ともかくたき火は原則やってはいけないというふうな方向になりました。これにも矛盾があるわけですけども、たくさん集めて燃やすといいと、こういうことになってまして、なかなか矛盾があるわけでありますが、本当は燃やさない、できるだけ燃やさない方がいいんでしょうけれども、でも、とはいえ燃やさなければいけない部分が、農業とか里山の維持保全のためには必要なときがあります。こういうことについて、都条例についても書いてあるというふうにおっしゃいますけれども、なかなか現場の規制は厳しゅうございまして、どんど焼きなんかでも結構チェックが入ったりするのが現状であります。先般、御承知と思いますが、旭が丘、巽聖歌さんを記念する「たきび祭」が行われたわけでありますが、あそこも消防署のチェックを受けて、御指導を受けた上でやるというふうな形でございまして、そう簡単にたき火ができるというようなものではないわけですね。ですけども、議員御指摘のとおり、農業という古来から人類がやってきたものに絶対必要な作業としての落ち葉を燃やしたりするということは、これはしょっちゅうやってもいいとは言いませんけれども、ある一定の時期には、ある回数なり時間の規定をして、やらせてもいいのではないか、こんなふうに思っておりまして、実は私は自然を守る会の皆さんとか、そういう方々と一緒に都への働きかけをしていることもございます。もう少しお時間をいただければありがたいというふうに思います。いずれにしても、農業が続けられるような環境を周りが後押ししていくということが必要だろうと。煙いからやめなさいということだけではないだろうというふうに思いますので、議員の御指摘を踏まえて努力をしたいと思います。
あと、
農業福祉ということがございました。これは特に
女性農業者の会 みちくさ会ですね の方々からよく言われることでありまして、農業をいろいろお手伝いしていただく方が結構いらっしゃるけれども、非常に生き生きとしていて、とても健康にもいいようだし、御高齢の皆さんはもとより障害者にも、かなり土に親しむということは効果があるのではないか、こんなふうなお話を承っているところであります。答弁にもありましたように、やまぼうしでありますとか青い鳥なんかが、既にバラをつくったり、いろんなことをしてですね、障害者の自立のための一助にしているということもございますので、それらを踏まえて、今後の方向づけの中で
農業福祉の面も枠を広げていきたい、こんなふうに申し上げておきたいと思います。
あと、教育の関係は、これまでも教育委員会、一生懸命、各先生方御努力をいただいたところであります。これからも、さらに教育現場でも、こういった農業面の体験であるとか、教育がしっかりできるように、子どもたちに農業あるいは食の大切さというものをしっかりと植えつける、こんなことができるように、市長としても支えていきたい、応援をしていきたいというふうに思います。
いずれにいたしましても、最初の質問ということで、農業、私ども日野市が今一生懸命取り組んでいます農業の保全、農地の保全の問題について、取り上げていただきました。これからもよろしく御支援、御指導を賜りたいと思います。
46 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
47 ◯7番(
奥住匡人君) 以上をもちまして、日野市の
農業保全についての質問を終らせていただきたいと思います。
48 ◯議長(秋山 薫君) これをもって21の1の質問を終わります。
=============================================
49 ◯議長(秋山 薫君)
一般質問21の2、百草・落川の開発についての
通告質問者、
奥住匡人議員の質問を許します。
50 ◯7番(
奥住匡人君) 人が触れ合うまち百草・落川では、ユニバーサルデザイン福祉の
まちづくりが進められております。身体障害者施設「日野療護園」、心身障害者が経営する「おちかわや」、在宅介護支援センター「フレンド」、ミニ子育て支援施設「モグモグ」、八小、七生緑小、三沢中、みさわ保育園、わかくさ幼稚園、第五幼稚園が近隣にあります。今後も障害者、高齢者、子どもに優しい
まちづくりが必要と思われます。地域交流の場「落川交流センター」、梅林の京王百草園、幻の真慈悲寺、そして、緑あふれる里山には多くの来訪者が訪れています。落川交流センターや河内公園は本年度バリアフリー化事業の終了予定でございますが、今後は散策路として、だれでも安全に通行できるまち全体の
まちづくりが必要だと思われます。地域交通や憩いの場も整備が急がれるところでございます。
では、最初に高齢化に伴い百草自治会や百草山地域に住む方々から、松連坂、上の坂、手すり等の設置に関しての要望がございました。急な坂道の上り下り、安全に歩行ができるような手すりの設置をしてほしい、そんな地元の皆様からの声でした。これまでの百草周辺地域の福祉
まちづくりとあわせて御答弁をいただきたいと思います。
51 ◯議長(秋山 薫君) 答弁を求めます。
まちづくり部参事。
52 ◯
まちづくり部参事(榎本数隆君) 松連坂、上の坂の整備の経緯についてでございます。平成19年度に百草駅周辺地区が東京都福祉保健局のユニバーサルデザインの福祉の
まちづくり事業地区に選定されました。地区の自治会、日野療護園、老人ホーム、子育て施設など、多様なメンバーで構成し、百草園駅周辺
まちづくり協議会を平成19年10月に設置し、地域、道路、公園等の整備をユニバーサルデザインの視点から協議をしてまいりました。協議会は7回開かれ、10回のまち歩き、検討会等を行い、地域の実情にあった実現可能な整備を進める方針が確認されました。特に百草園駅前通り、通称落川通り、幹線市道II-5号線につきましては、車いすを利用する方、目の不自由な方、沿道の商店を経営する方、車を利用する方、小学生を持つ母親など、それぞれの立場の忌憚ない意見交換を行う一方、車いすや目隠しのまち歩き体験講習会などを通して、お互いの立場を理解し、一歩譲り合う心で道路整備のあり方を検討し、平成20年整備が完了したところでございます。あわせて、百草園駅を訪問する高齢者の利用を考慮し、百草園に至る松連坂──幹線II-17号線、その東に位置する百草・倉沢地区の生活道路となっている上の坂P61-3号線ほかの整備が必要とされました。
松連坂の整備についてでございます。道路勾配が最大19%もあるため、高齢者等の利便を考慮し、道路西側に連続した手すりを延長134.7メートル設置していきます。また、道路端のU字溝を据えなおし、凹凸を修正し、雨水の排水が円滑に流れるようにしてまいります。手すり付近の車道側には白線を引くとともに、路面を滑りどめカラー舗装とし歩行者優先のスペース、幅約45センチをつくり、歩行者の安全を図ってまいります。上の坂の整備についてでございます。歩道から容易に手が届く位置に手すりを延長111.8メートル設置してまいります。
工事の進捗、今後の予定でございます。平成21年度工事として、11月25日に請負業者が決定しております。上の坂につきましては平成21年12月中に、松連坂につきましては平成22年1月中に整備を完了する予定でございます。
以上でございます。
53 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
54 ◯7番(
奥住匡人君) 松連坂、上の坂の整備、地元の方々からの意見聴取を行い、手すりやU字溝、そして、歩行者優先スペースの詳細が決定され、来年早々までの整備完了の運びとなってまいりました。関係各位の御尽力に感謝申し上げます。
次に、今後計画されている落川河原地区区画整理事業について、現在の状況を伺いたいと思います。
55
◯まちづくり部長(
関田和男君) 現在、計画中の区画整理の状況でございます。現在、組合施行によります落川河原
土地区画整理事業については準備会を立ち上げ計画中でございます。整備面積は約1.3ヘクタールで、約7割が農地となっております。この整備方針といたしましては、将来にわたっての農と住の共存を目指すとしているところでございます。また、中央に流れます一の宮用水を取り込み、親水性を持った公園を計画しております。整備内容は道路整備といたしましては、幅員4から6メートル、延長が約490メートル、公園整備といたしまして1カ所、約590平米を計画しております。平成22年1月に設立認可をしていただくよう東京都をはじめ関係機関と協議をしているところでございます。事業完了の予定は、平成26年3月末を予定しているところでございます。
以上でございます。
56 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
57 ◯7番(
奥住匡人君) 地域の方々が主体となって、だれでも利用しやすい
まちづくり、現在計画されている落川河原地区でも、福祉の
まちづくり、進めていっていただきたいと思います。
3番目に、現在行われている川崎街道拡幅事業について、お伺いをさせていただきたいと思います。現在は百草園通り、百草園駅周辺まで工事が進んできておりますが、聖蹟桜ヶ丘方面から来ると、右折レーンの車が信号のところでとまりますと、真っ直ぐに行けなくなってしまって交通渋滞の原因ともなっております。高幡交差点までの整備の予定も含めて、御答弁をいただきたいと思います。
58 ◯議長(秋山 薫君)
まちづくり部長。
59
◯まちづくり部長(
関田和男君) 都道川崎街道の整備についてでございます。都道川崎街道につきましては、日野都市計画道路3・4・3号線といたしまして、東京都が計画幅員18メートルへの道路拡幅事業を行っているところでございます。第1期工事といたしまして、一の宮交差点から西へ約300メートルまでを平成19年度に完了いたしております。その後、百草園駅付近までの約650メートルを第2期工事といたしまして、今年度中に完了する予定で現在施工中でございます。百草園駅付近から高幡交差点までの約1.5キロメートルにつきまして、多摩地域における都市計画道路の整備方針によりまして、平成18年度から平成27年度に優先的に整備すべき路線として位置づけられております。百草園駅入口交差点につきましては、一の宮方面から百草園駅京王線の踏切方面へ右折する際、右折待ちの車両で渋滞が発生しておりますが、今回の整備で右折レーンが設置されることになっており、右折待ちの渋滞は解消されるというふうに考えておるところでございます。
以上でございます。
60 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
61 ◯7番(
奥住匡人君) ありがとうございます。
それでは、4番目の質問に入らせていただきたいと思います。丘陵地ワゴンタクシーに関して、百草、落川地域では、公共交通がなく、日常生活に行われる交通手段は自分の車か、もしくはタクシーを御利用されている方が多くいらっしゃいます。地域市民の高齢化が進み、公共交通の必要性が増しております。日常的には、買物や駅に行くにも大変不便、病院へ行きたくても市立病院は遠く、多摩市にある病院を御利用されている方が多くいらっしゃいます。このようなことから、ことし6月に百草自治会から丘陵地ワゴンタクシーの運行についての要望書が提出をされています。地域は幅員が狭く、急勾配の道路があり、丘陵地ワゴンタクシーの車両であれば運行が可能ではないでしょうか。それでは、丘陵地ワゴンタクシーの運行状況と今後の見直し計画について、市の見解を伺いたいと思います。また、地域の実情にあった公共交通を検討する交通会議において、当地域はどのように検討されているのでしょうか。
62 ◯議長(秋山 薫君)
まちづくり部長。
63
◯まちづくり部長(
関田和男君) 丘陵地ワゴンタクシーについての御質問でございます。市では交通空白地域の解消、公共施設への足の確保、高齢者の外出意欲の向上などを目的といたしまして、平成13年から丘陵地ワゴンタクシーを運行しております。現在、2路線を運行し、年間約2万9,000人の市民に御利用をいただいております。しかし、平日のみの運行、ミニバスとの一部路線の重複、また、平山ルートにつきましては利用者が少ないなど、より効率的な運行形態への見直しが必要となっているところでございます。このような状況の中で、市民、交通事業者、交通管理者、学識経験者等からなります日野市地域公共交通会議におきまして、地域の実情にあった持続可能な公共交通の実現について協議を行っており、平成20年度には日野市地域公共交通総合連携計画を作成したところでございます。この計画では既存路線を対象に、より効率的な運行形態への転換も視野に入れまして、見直しを検討することとしております。一方、平成17年度から平成19年度にかけて、庁内関係部署で構成しますバス検討委員会におきまして、丘陵地の公共交通を確保するため百草、落川地域のバス運行についても検討をしてきております。結果は、狭隘道路が多いためワゴンタクシーでの運行がベター、また、観光需要が見込めるなど土日運行の問題が出てくる、そういうことでデマンドタクシー等を検討するということになっております。これらの経過を踏まえまして、当地域における公共交通を再度検討し、国の補助金が受けられます地域公共交通活性化再生総合事業を活用し、実証運行ができないかも検討していきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
64 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
65 ◯7番(
奥住匡人君) 地域公共交通活性化再生総合事業を活用し、ぜひ実証運行、実行していただきたいと思います。今後の交通空白地域の解消のため、適した交通システムを検討するよう求めて、この質問を終らせていただきます。
次に、百草ふれあい広場について、質問をさせていただきたいと思います。9月の決算特別委員会におきまして、質問をさせていただいた同じ件でございます。一日も早く、まず広場としての整備を進めてもらいたい、野球などスポーツやレクリエーションをする場として活用したい、毎年聖蹟桜ヶ丘で行われている花火大会の観覧席に使われたり防災訓練として使ってみたい、歌謡ショーを行ってみたい、運動会を行えたら一番いいんじゃないか、そんな声も地域の方々から伺っております。6月の補正で仮設トイレ設置の費用を組み込んでいただきました。9自治会への報告が行われないまま広場は荒れる一方で、地域住民の方々は大変不安に思っております。それでは現況についての御答弁をいただきたいと思います。
66 ◯議長(秋山 薫君) 教育部参事。
67 ◯教育部参事(宇津木恵子君) 5点目のふれあい広場について、現況についてということでございます。百草ふれあい広場は、ことし3月にオープンをいたしました。維持管理等につきましては、市と地元の9自治会連絡協議会とが行っております。地元の連絡協議会からは、今後の同広場の有効活用を図るため整備、増設等の要望が提出されております。内容につきましては、トイレ、ベンチ、ブランコ等の設置、テニス、サッカー等ができる設備、水辺を子どもたちが安心して自然と触れ合い遊べる安全な場所の整備などでございます。多摩川百草ふれあい広場は、国の河川整備におけるゾーニングの中で現状の施工となりましたが、地元住民からは下流部にある多摩市の運動公園のような整備を求める要望をいただいております。地元の連絡協議会とも協議を重ねております。多摩市側の運動公園は河川ゾーニングが運動・健康管理空間地区となっております。一方、百草ふれあい広場につきましては自然レクリエーション地区と位置づけが異なっているために、現在、河川管理者と今後の整備について協議を行っております。また、あわせて地元要望をかわ
まちづくりの要望や地域ニーズの要望といたしまして河川管理者に提出をしております。なお、要望のありました仮設トイレにつきましては、既に河川管理者へ設置申請をしております。許可がおり次第、早急に仮設トイレを設置してまいります。
以上でございます。
68 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
69 ◯7番(
奥住匡人君) 大変、現状についての理解が当局と地元の皆さんとでありまして、市のさらなる協力を仰ぎたいと思います。スラグ等を利用しての整備も準備中、そのように伺っております。タイムテーブルをしっかりと決め、方向性をしっかりと持った上で整備が進められていくことを強く要望をしたいと思います。百草ふれあい広場についての質問を終らせていただきます。それでは、設問2、百草・落川の開発について、多くの懸案を質問をさせていただきました。総合的な市長からの御所見をいただきたいと思います。
70 ◯議長(秋山 薫君) 市長。
71 ◯市長(馬場弘融君) 百草、落川の開発について、こういう個別具体的なことを、この場で答えるというのは、市長なかなか難しいんですね。議員の方々がそれぞれいらっしゃいまして、それぞれうちの前の道路が穴があいている、どうしてほしい、あしたやりますとかということが言えれば、これが一番いいわけですけども、なかなか個別具体的には市長とすれば言えない状況がございます。このことはまず、これから長い議員活動を続ける中で御理解をいただいて、その辺のところはできるだけデスクの方でやり取りをしていただくとありがたい、こういうふうに思います。
そうは申しましても、大きく百草、落川のことにつきまして4点ですね。坂の方の問題です。これは答弁にもありましたように、まもなく、十分かどうかはわかりませんが、対応できるかなというふうに思っています。これからも、順次こういった不都合なところについては対応していきたいと思っています。
それから区画整理の状況です。これも面積が非常に少のうございますし、今まで待っていたという経緯もございますので、恐らく地域の方々には練れているといいますか、そういう状況がありますので、スタートできて、東京都の認証といいますか、いただければ、比較的早く進められるのかなというふうには思っているところです。努力をしたいと思います。
それから、ワゴンタクシーあるいはデマンドタクシーですね。これについても、議員も御承知のとおり、ほとんどすべての議員から、これは要望が出ている案件でございますので、おたくだけをやりますよというふうにはなかなかまいりませんけれども、努力をしてまいりたいというふうに思います。
それから、最後のふれあい広場です。これ実はね、ゾーニングというのはなかなか大事なことでございまして、これはだれがどういうふうにしたのか、私もよく経緯はわかりませんけれども、どうも日野の中にある河川敷、日野は河川敷たくさんあるんですけども、自由な運動公園として使っていいですよというようなスペースがほとんど残されていないのが現状でございました。そこで、例えば多摩川ですと、立川側はあんなにグラウンドができているのに日野側は何でないんだとか、多摩市はあんなに使っているのに日野市はだめなのかということがよくあるわけですね。浅川も同じですね。ですけど、これは前のゾーニングの経緯があって、多分それでいいとは言わないまでも、おおむねそんなものですよというふうな評価を当時の行政がしたのかなというふうに思っておりまして、それをこれから少しずつ皮をむくように変えていかなければいけない。地元の住民が活用できるような方向にしなければいけないとすれば、実は百草、落川のふれあい広場をつくったときに、私はあいさつでもたしか申し上げたと思うんですが、ひとまずここは原っぱなんですよ。多分いずれ野球をやりたい、サッカーをやりたい、テニスをやりたい、いろんな声が出て来るのは重々承知をするけれども、まず原っぱとして始まったんですよということから入っていただかないと、いずれ何となくボールが使えるようになってきたというふうな形で、長い時間をかけて実績を積み上げて、それをもとにして国との交渉に当たっていくという、本当に気長な作業が必要でありますので、その辺をぜひ地元の皆様方には御理解をいただくように御説得をいただければありがたいと思います。ただ、重々皆様方の要望はわかっておりますので、他の河川敷の活用も含めて対応してまいりますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。
72 ◯議長(秋山 薫君)
奥住匡人議員。
73 ◯7番(
奥住匡人君) 御答弁ありがとうございました。以上をもちまして、百草、落川の開発、質問を終了させていただきたいと思います。