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平成13年第1回定例会(第7日) 本文 開催日: 2001-03-09
平成13年第1回定例会(第7日) 名簿 開催日: 2001-03-09

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  1. 日野市議会 2001-03-09
    平成13年第1回定例会(第7日) 本文 開催日: 2001-03-09


    取得元: 日野市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1             午前10時35分 開議 ◯議長小川友一君)  本日の会議を開きます。  ただいまの出席議員26名であります。  これより日程第1、一般質問を行います。  一般質問16の1、安全性や快適性の観点から、道路の総点検をし、改善・整備を急げ!の通告質問者森田美津雄君の質問を許します。     〔13番議員登壇〕 2 ◯13番(森田美津雄君)  おはようございます。  8年目にして、無会派ということで、ひとり旅の出発でありますけれども、大変お励ましいただきまして、ありがたいなと思っています。きょうは、人に優しいまちづくりという視点で、今回の質問とさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。  けさ8時過ぎでしたか、旭が丘の私の教室があります前に差しかかりましたら、ついせんだって住民の方から要望された、マンホールのところから夜間になると特にその振動で眠れないんだというお話があって、管理課にお話ししましたら、早速対応していただいて、しかもきょう、きちんとした工事仕様を見せていただき、本当に市としても対応されているなということを実感もいたしました。  今、道路を通りますと、至るところで掘り起こしをしています。必要な工事をし、また復旧をするという工程を伴う道路工事だと思いますけれども、これは年間を通して行われるわけですが、とりわけ年度末には、市民から見ますと、なぜかというくらい、不思議に思えるくらい、市内じゅうどこでも道路の掘り起こしがあるというふうに思われているところですけれども、これも年間を通しての必要工事計画どおりだろうというふうには思いますけれども、確かに今、市内の道路、どこも交通誘導員をつけての掘り起こしが行われていると。通行が非常に困難な場所もあるわけです。  道路自体舗装工事はもとより、下水道工事あるいはガス管の布設、あるいは取りかえ工事、それも本管の工事から各戸への引き込み工事など、さまざまな工事が行われるわけですけれども、そのたびに道路は切り刻まれて、復旧が完全に行われないということになりますと、車の通行によって段差が大きな音の発生源になったり、あるいは振動源になったり、歩行者の場合によっては転倒の原因になったりもするということで、住民生活に多大な支障をもたらしたりもするわけです。  東京都が調査したところでは、これは道路での転倒だけではないんですけれども、高齢者の方で、高齢者というのは65歳以上の方だと思いますけれども、年間に4人に1人が転倒し、けがをされるということが調査でわかったということですけれども、道路がその原因の一つになっているとすれば、その解消をしていかなくちゃならないということにもなります。  それと、今、生活道路への自動車の抜け道としての利用がふえているという中で、生活道路に車が流入すること自体、危険ですけれども、そのことに伴って、こうした道路の状況によっては非常に住民が被害を受けるという事態も起こっているようであります。  今回、市民の方々から幾つかの苦情をいただきました。その都度、お話のあったところについては、管理課、土木課の御協力で点検もしてもらったり、あるいは修復に努力していただいたわけですけれども、今回質問をするに当たって、専門家の方の協力を得て市内の約300 カ所程度を、私も自転車に乗ったり、あるいは歩いたりして調査をいたしました。調査をしたといっても、本当に何百分の1かくらいの範囲だろうと思うんですけれども、率直に言ってびっくりしました。生活道路であるにもかかわらず、その路面は、工事箇所でははっきりと段差になっているところが多く、その復旧は、私、素人目に見てもはっきりとわかるくらい、完全なものとはなり得ていないものが多くあるように思いました。  埋設物の設置工事にしても、あるいは道路舗装工事にしても、きちんとした工事の仕様というものがあるというふうに思うわけですけれども、その仕様にきちんと従えば、復旧についても元どおりといいますか、そういうものになるというふうに思うわけですが、実際にそのとおりに工事がされているのか、疑わしいものが多かったように思います。そのことを通して、道路自体がバリアになるようなことがあってはいけませんので、今回の質問として、幾点かお伺いをしておきたいというふうに思います。  まず第1点は、道路の占用許可申請というものが行われるわけですけれども、この申請時に、上下水道あるいはガス、そのほかの道路工事について、工事の仕様、復旧を含めた工事仕様について、どのような指導をされて許可をしておられるのか。  第2点目としては、実際に復旧があった場合に、完全復旧の点検あるいは改善指導がどのようにされているのか。  3点目に、時間の経過の中で起こった工事箇所でのトラブルへの対応はどのようにされているのか。  4点目として、住民からの苦情情報にどのように対応されているのか。  5点目には、市内全域の点検はどういうふうにされているか。
     以上5点について、まずお伺いをしたいと思います。 3 ◯議長小川友一君)  答弁を求めます。建設部長。 4 ◯建設部長清水啓治君)  300 カ所の調査をしていただきまして、大変ありがとうございます。私どもも、なかなか点検ができないでいますので助かりますが、五つの御質問をいただきましたので、順次お答えをさせていただきたいと思います。  まず最初が、占用許可申請の関係でございます。  公共の道路の中で埋設の工事をいたすということになりますと、前もって道路法第32条でございますが、いわゆる道路管理者の許可が必要でございます。道路法あるいは道路法施行令、あるいは道路法施行規則、それから東京都で定めておりますけれども、道路占用工事要綱というのがございます。日野市では、道路占用規則というのを定めておりまして、これに合致するということが前提で、合致すれば許可をするという形になっております。  それから車道と歩道でございますけれども、車道でも交通量によりまして舗装の構造が大分違いますので、基本的には、標準の本復旧につきましては、掘った幅から何十センチまではまた元に戻しなさいとかということで、一定の基準がございます。そして、転圧という、いわゆる上から押さえるんですけれども、これらにつきましても、道路法施行規則の中に定めがございますので、これらによって復旧をさせているということでございます。  それから、復旧後に改善等があった場合どうしているかということでございます。一般の占用工事につきましては、道路占用許可に基づきまして、まず着手届を出させると。いわゆる、工事をこれからかかりますという届けを出す。それから完了した後には、でき上がりましたということで竣工届を出すわけですけれども、これは工事の前の写真、それから工事中の写真、それから工事が終わってからの写真、いわゆる3種類の写真を出させまして、完了の確認をしているということでございます。  それから縦断的に、いわゆる道路に沿ってということですが、縦断的に道路を掘る場合がございますけれども、この場合には交通量が多い道路の掘削、あるいは一つの路線で複数の幾つかの企業が掘りたいという場合には、お互いに立ち会いをいたしまして、市の職員も立ち会いをいたしまして、その完了の範囲あるいは復旧状況等も確認をして、これでオーケーという形でやっております。当然、その段階で悪いところがあれば、またやり直しということもさせているということでございます。  三つ目の、その後のトラブルということでございますが、許可を出しますと、工事をやる、それから完了するということでも一つの経過があるわけですが、一応完了した後、基本的には1年間をめどに、1年間以内に破損や陥没等があった場合には、またその申請者によって復旧を、あるいは補修をさせているということでございます。  住民の苦情関係でございます。  まず、市民から苦情あるいは要望をいただきますと、私の方ではすぐにとにかく現場へ行くと。それで市民にお会いするというのを原則にしております。それで現場での説明をお聞きして、まずすぐにやらないと事故の発生が起こるだろうというものにつきましては、これは夜であろうと休みの日であろうと、職員が出てきて対応しているというのが実態でございます。それから、これが、むろん占用届を出された占用者であるかどうかの判断も必要でございますけれども、当然これは占用者であれば、占用者に復旧を無論させますし、また休み等で相手もいなかったりすると、事故の発生があるといけませんので、職員でもって緊急な対応だけはしておくという状況でございます。  最後でございますが、定期点検の問題がございます。  道路につきましては、四六時中休まずに利用されておりますので、安全が第一だということで考えております。したがって、先ほどの夜中でもと、あるいは休みでもというのは、その辺の意味からでございます。基本的には、道路のパトロールということで、管理課には黄色く塗った車のパトロールカーがございます。これを1週間に1度程度、巡回をしておりますけれども、そのときに気がつけば、即補修という形をとっております。それから通常の勤務のときです。我々も含めましてですが、外へ出かけるときが多いということもございますので、職員には、とにかく運転手は別として、助手席に乗る人は目を光らせてきょろきょろしながら行ったり来たりしろということが一つ。それから、行きと帰りは違う道を通って危険箇所等の発見に努めるようにということを、時たま朝礼では流しているということでございます。  しかし、なかなかその情報が職員の手だけでは把握できないのが状況でございます。それで一般的には市民の方からの通報によりまして対応しているわけですけれども、これが非常に貴重な意見としてなっております。その都度、市民の方には、こういうことがあったらまたぜひひとつ通報をお願いしたいとか、あるいはお礼も含めてお願いをしたりするのが実態でございます。  以上でございます。 5 ◯議長小川友一君)  森田美津雄君。 6 ◯13番(森田美津雄君)  ありがとうございました。  実際に復旧工事の後、点検がまず本当に大切だというふうに私は思うんですけれども、工事の進み方から言いますと、実際に道路を切って、そしてはがして、掘って、通常の水道なんかの引き込み工事だと60センチ幅ぐらいで切ってあるわけですね。それで掘り進んで作業の後、埋め戻すと。そのときに、私も現場で専門家にお聞きしたんですけれども、まず、例えば砂や泥や砂利やというふうに埋めるときに、それぞれのところできちんとした転圧をかける──転圧というのは転ぶに圧なんですね──転圧をかけていくということが行われ、そして60センチ幅に、さらに影響という部分をここ二、三十センチとるということで、説明を受けたわけですけれども、その部分をきちんと順序ですね、転圧をかけた後、舗装を場所によっては5センチ、さらにそれに5センチというふうに、積むような形になっているんでしょうか、そうして、さらに切ったところを、縁をきちんとまた充填するべきものを入れるということになれば、それは相当日にちがたっても、やっぱりいいわけですね。実際に自転車で走ったり、あるいは歩いてみましても、非常に違和感がないといいますか、そうなんです。  ところが、多分そういうことが、工事をやっているときは、ずさんな工事ということではないかもしれませんけれども、後から振り返ってみますと、そうだろうというふうなところについては、その掘り起こしたところだけではなくて、その道路との接続部分といいますか、本体道路との接続部分まで崩壊するようなことになっていると。つまり、そこの修復が悪いために影響がまたその外に出ているということもあって、非常に状況を悪くしているなというふうに思ったりもしました。  特に、本管埋め込み工事で少し距離があるものの工事については、全体を埋め戻すために、そう気にならない部分があるんですが、各戸への引き込みについては、場所によっては相当段差を生じていたり、多分それが原因で車が両輪、どんどんと2輪ずつ乗って、夜間には相当な音になったり、あるいは振動になったりと、間違って大型車でも通れば相当の、地震ではないかと思った方もあるというぐらい、振動になったりしていると。これは日常生活をしていると笑い事で済まされないわけでして、やはり何といっても私は、工事仕様をしっかり守った工事が行われることが大切だと思うんですね。そういう意味では、仕様説明をされるときに、相当厳しくこれは言っていただかないと、後から市民が気がついて、そして市にお願いするということになりますと、相当なロスも私は伴うと思いますので、ぜひこれは厳しくやる必要があるんではないかなというふうに思います。  例えばですね、工事をやっている箇所は申請をされていますから、すぐに市ではわかるわけですので、やっぱり抜き打ち的な点検、こういうものをする必要があるんではないかなというふうに思う次第です。何よりも専門家の方にお話を伺いますと、きちんとした工事をしたところというのは、地質にもよりますけれども、そう陥没があったとか何があったというようなことはないということですし、見て回りまして、すべてではないんですけれども、比較的ガス管工事をされたところがスムーズでしたね。これは、だから水道が悪い、下水が悪いということではありませんけれどね。たまたま見て歩いていまして、それを実感しました。多分、業者の方でも相当厳しい内部的なチェックがあるのかどうかわかりませんが、そういう気がしました。  それで、私は、くどいようですけれども、これは市が市内全域を調査し、そしてそれを修復するということは、これはできることでもないというふうに思うんですが、やはり苦情があれば、そこをきっちりと業者にやらせるということは、これはぜひ指導をしていただきたいなというふうに思いますし、それから苦情が多いという業者からの申請については、なおチェックをするということも必要ですし、その業者としての申請に対して、それを許可しないということは、なかなか窓口では難しいと思いますけれどね、後のことを考えれば、ぜひそこでもチェックをしていただきたいというふうに要望も含めて、しておきたいと思います。  この点に関しては、私は今回、第4次の日野市基本計画、これはまだ案ですけれども、この中にも、気楽に出かけられるまちづくりをどうするのかということで、安全な道路をつくっていくんだということもテーマになっております。安全に歩けると同時に、人に優しい道路環境をつくっていくんだということも大賛成ですけれども、限られておりますので、ぜひこの点については、建設部長専門家ですので、その知識をフル稼働していただきまして、指導していただきたいというふうに思います。この道路のことについては、ここまでにしておきます。  次に、これも道路の管理についてのことなんですけれども、市内を見てみますと、車道から歩道に、そして歩道からさらに各戸のカースペースといいますか、駐車スペースに乗り入れるために、場所によっては斜めのブロックといいますか、こういうものが設置されていたり、ところによっては鉄板が敷いてあったり、少しひどいものになりますと、アスファルトで道路にきちんとつくってあると。駐車の使い勝手から言いますと、これは、それはそれで十分意味があるわけですけれども、しかし、歩行者やあるいは自転車、これで通りますと、それ自体が非常な障害物になっているという箇所も多いわけですね。とりわけ幅員が狭い、例えば4メートル道路のときには、これは車がすれ違うだけでぎりぎりでして、自転車は追いかけられながら、どこに逃げていいかわからないという状況になるわけですね。そのときに、車道からカースペースに斜めのブロックなんか置いてありますと、これに引っかかって転倒するというようなことも伴うということですね。実際に事故に遭われた方も多いわけです。  それから、これも伺ったわけですが、車道がある、歩道がきちんとある、しかし居宅から歩道に出てくると、車道が恐いから自転車が、本来は車道を走るべきなのに、歩道を走っているわけですね。しようがないですよ、恐いからね。しかし、自転車といったって、そう遅いスピードではないことも多いわけで、居宅から出てきた、まあ我々ぐらいだと反射神経はまだ少し残っていますから、おっ、とよけるわけですけれどね、そのままぶっついてしまうと。自転車もよけ切れずにその車道側に倒れてしまうと。この事故が結構あるそうなんです。自転車は、御案内のように保険を、自動車のように強制保険を掛けていませんので、結局、事故になりますと自分……それぞれ損害を弁償せないかんということになるそうなんですね。  それもそうですけれども、危険という意味では、本当に居宅から飛び出た子ども、歩道だからといって安心していたら自転車にぶつかったと。あるいは、御老人がぶつかって転ばれるというようなこともある。転んで骨折して状態が悪くて入院をするというようなケースも伺いました。非常にこれはやっぱり危ないという点では、この設置物は大変大きな問題だろうというふうに思うんです。  この斜めブロック等設置物が、では設けられる契機というのはどういう契機かといいますと、それは例えば家を新築すると、新築じゃなくてもいいですけれど、建てるというときに、当然今どきですから駐車スペースの確保というのがあるわけですし、さらに駐車場を、集合駐車場をつくるというようなとき等々、幾つかあると思うんですけれども、その設置をされる側は大した、そんな危険が伴うというような思いもなく、便利さのためにそういう設置物を置くということが大半だとは思うんですけれどね、悪意があって置くわけではないかもしれませんけれども、実際にはそのことによって、道路に安全という点でも大変な負荷がかかるということになりますし、そして危険も極めて現実性の高いものになっているというような状況があるというふうに思います。  道路法やあるいは道路交通法を見てみますと、これはそういう設置物というのは許されないわけですけれども、しかし、それに対する指導が、では具体的に行われてきたかというと、これはそうでもないですね。過去に交通安全週間あたり、広報とかで掲載されたかもしれませんが、私はちょっと記憶がないんですけれどね、特に意識をして、そのことの改善を市民に呼びかけるというようなことは、まだ記憶にないんですね。道交法は、道路の使用等禁止行為について、第76条第3項で、はっきりとこのことを規定をしているんです。道路法にもあるというふうに思うんですけれども、私が自転車でこの前走った路線だけでも相当数あるわけでして、きちんと歩道を切り込んでつくっておられる方もものすごくたくさんあるわけですけれども、そうじゃない方もあるということで、混在をしているわけですね。恐らく私は、市内全域に及んでいると推測するわけですけれども、実態について、まずどういうふうに把握しておられるのか。  それで、先ほど申し上げましたように、見方によれば、安全に通行すべき道路自体が大変危険に満ちたバリアになっていると、言えなくもないわけですね。そこら辺、実態についてどんなふうに把握されているのか、お伺いしたいと思います。 7 ◯議長小川友一君)  建設部長。 8 ◯建設部長清水啓治君)  今の御質問は、歩道のあるところに、いわゆる歩道に直角に乗り上げるために、一般の店で市販されているブロック乗り入れブロックといっているのがあるんですが、コンクリートのものも確かにございますし、中には自分でどこかに注文したんでしょうし、鉄板を並べている。あるいはお話もございましたように、舗装で傾斜をつけているというのも確かにございます。これが、切り下げをしていただくのが一番いいと、これが原則になってございます。ところが歩道が狭いために、切り下げをしますと、今度は本来の歩道を通行する人たちが、特に車いすでございますけれども、車いすは縦の勾配、いわゆる坂については強いんですが、横の方は非常に弱いということで、なかなかこれも技術的に見た場合には、それがいいかどうかというのは別問題で、また問題点としてはございます。ただ、やはり基本的には道路法施行令の第7条にございます、交通に支障のある物件というところがありますけれども、法の中には、そのことについては書いてありませんけれども、いわゆる法に照らし合わせれば、この条項に当てはまるんではないかというふうに考えます。  そこで、確かに道路に面した人の個人的な出入りのための構造物であって、その個人以外の人は全員が迷惑施設であるということは確かでございます。といいますのは、今議員さんから御説明があったとおりでございまして、非常に路肩のところにありますし、自転車が乗り上げれば転倒する、それから人もつまずいたりするということ、もう一つは、道路管理上でいいますと雨水の流れも非常に悪いというような欠点もございます。これは、やはり今までの昔の製品としてでなくて、最近車社会になりましてから新しくできてきた製品でもございますし、また問題点の一つでございます。  そこで、今、その辺の状況はどうかということで御質問を受けたわけですけれども、過去にこのものがどの程度あって、どこにあるかということは、具体的に調査をしたことは全くございません。今後、今のような御質問の中にもございました状況からいたしましても、やはり改善策を十分に市民にはPRをしなきゃいけないし、また歩道の切り下げそのものも、自費工事といっているんですが、自分の費用でやっていただくようになりますので、これにもちょっと問題があるんですけれども、いずれにしても使用者個人の出入りとしての構造の改修でございますので、御本人にやっていただくということを、これから市の広報等も通じまして、問題点の一つとして市民に働きかけをしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 9 ◯議長小川友一君)  森田美津雄君。 10 ◯13番(森田美津雄君)  実態把握についてはやったことがないというお話ですけれども、実態把握といっても、本当に市内全域にわたっておることですので、どこを見てもわかるわけですけれども、こうした危険な事態といいますか、に対して、今盛んにバリアフリーということが当たり前のことですね、障害のある方とか、あるいは高齢者の方が通行しやすい道路というのは、だれにとっても通行しやすいわけですのでね。バリアを一つ一つ丁寧に取り除いていくという、その一環だと思うんです。  それで、私は改善策としては、何よりもやっぱり市民の方々にそうした事態を認識していただくということがまず大事だろうというふうに思うんです。強制的に何か、これだけ市内広範にあるものを一気に、強権的に何かをやるということではなくて、市民みずからが使いやすい安全なまちをつくっていくという、そういうふうな意識を持つことが一番大事だと思います。  部長は、広報というお話にも触れられましたけれども、部長、私はこれ通告はしておりませんけれど、ぜひ春の交通安全週間、もうこれに間に合いませんか。どこかの特集でも組んで、この点だけではなくて、安全なまちをどうつくっていくのかという視点から、ぜひこうしたことも市民の皆さんに訴えていただきたいというふうに思うんです。  それと同時に、市民の皆さんにも実感していただくということが大事だと思います。これも第4次の基本構想・基本計画案の中にも取り上げられておりますけれども、私も同じことを考えていました。市民の方を募って、まちづくりの点検隊のようなものを、実際にこれは組織ということでなくていいですよ、工夫して、歩いてみますと本当に実感できるんですね。そして、そういうアイデアを含めた御意見をいただくということが大事ではないかというふうに思うんです。行政が何でも、こう全部やってしまうというんではなくて、一つ一つ実感に訴えていくという方法も、ぜひ取り入れられたらどうかなと、アイデアとして提案をしておきたいと思うんです。  なかなか、まちにも詳しい方もいらっしゃいます。それから、ふだん疑問に思っておられる方もたくさんいらっしゃいますのでね、そういう広報でのお知らせが出れば、何月何日、晴天であればということでですね、自転車はぜひ御持参くださいと、おにぎり三つぐらい持ってきてくれというふうにでも記されれば、私は集まられるんではないかなと思います。市内、行く区分をして点検をしてもらうと。そしてそれを持ち寄って、そしてアイデアもそれに加えていただくということを、ぜひやっていただければどうかなというふうに思います。  それから、日野は自治会の活動もかなり活発だと思うんです。それで、ぜひ自治会の会長さん方にも、こうしたことをお伝えをして、何しろ各戸の協力がなきゃいけませんのでね。そして自治会の総会等々、これから開かれるところも多いと思いますけれども、そういうところの議論に付していただきたい。  それから回覧もありますね。回覧なんかでも、市内がそんなふうに危険な道路になっているということをぜひ、そういう方面からでもお知らせいただくことが大事ではないかなというふうに思います。  ぜひ、行政独自の改善策はもちろんですけれども、市民の方々の御協力の方法を知恵として絞っていただくということを、部長にお願いをしておきたいわけですけれども、特に点検隊なんかは、部長どうでしょうかね、こういうのはやっていただいた方がいいかなと思うんですが。 11 ◯議長小川友一君)  建設部長。 12 ◯建設部長清水啓治君)  貴重な御意見をいただきました。庁内でも学校単位で基本的な点検をやっているんですが、学校の近くだけが基本でございます。今御提言のございましたものも、課題としてひとつ前向きに検討してみたいと思います。 13 ◯議長小川友一君)  森田美津雄君。 14 ◯13番(森田美津雄君)  ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。  次に、昨年の第2回の定例会、6月議会ですけれども、取り上げました。今の季節だとまだ、そう感じないわけですけれども、これから若葉が出て、そしてその緑が濃くなる季節、葉っぱが繁茂する季節になりますと、各戸の植え込みの枝とか、あるいは街路樹等々、枝や葉で交通標識が非常に見えづらくなるという箇所が、この当時、私が見て回ったときも相当ありました。歩行者にとっても車にとっても、両方を認識し得ないというところがあったり、あるいは「止まれ」の標識が見えないために、つい車は、車から見ると割に優先道路とわかるんですけれどね、それでも住宅地に入りますと意外とわからないところがあります。特に自転車の場合には、とまっていただけない自転車が多いんですけれども、これも歩行者との関係で言えば、やはり高速度ですので、危ないということにもなります。  それで、こうした箇所の点検等々、対応をお願いをしました。この後、まだどういうふうに取り組まれたかということについて、お伺いもしていなかったわけですけれども、この機会ですので、ちょうどこれからの季節を迎えるに当たって大事かなと思いましたので、ひとつこれを質問させていただきます。  それからもう一つは、大型店、買い物客の駐車ですけれどね、この点についても具体的に何件か6月議会では指摘をしまして、お話もさせていただきましたが、一つ、私がまだ気になっていますのは、具体的に申し上げますと高倉の交差点──バイパスを来ましてラブラブの前を通って高倉の交差点を通り、そして生協がありますね、あそこの交差点を過ぎますと、通り過ぎて右折をしますと、新都市建設公社の建物があると。あちらに右折車というのは結構多いんですね。ところが直進車線の路肩に駐車が目立つんです。そうしますと、八王子方向から来た直進した車は、あそこでかなりつばぜり合いをやるわけですね。そしてどなる人がいる、何がいると。どなるぐらいならいいんですけれど、私はどなって追いかけられたことがありますけれどね。石を持って追いかけられたことがあるんですが、それは、そこではないですよ。意外と恐いんですね、注意をするということは。  生協の警備員の方はおられるんですよ、時々。しかしそれは、生協の上の方に誘導するばかりで、そこらは見ておられないんですね。ここはいつも通られた方は感じられると思うんですけれども、なにか隘路になっているなという感じがするんですね。やっぱり危険です、はっきり言って。信号機もありませんし。そこのことについて、八王子警察管内だということで、御回答いただきました。日野警察を通して八王子警察にもそういう話をしてもらいたいということで、そうしましょうというお話もありました。その点、1点お伺いしておきたいんです、どういうふうに改善されたか。いまだにあそこはそういう状態が続いていると。私は、例えば左側に、路側にコーンをどーっと並べただけでも違うという気がしますけれども、そういう設置物を置くこと自体も、これは問題があるというふうにもお聞きをしています。何かいい方法がないかなというふうに思うんです。  もう1点は、細かくなります。私が質問したときに部長は、ミニストップだから長い駐車ではないでしょうという、議場もどっとしたわけですけれども、これは、やっぱりとても危ない状態で続いているんですね。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)そうですね。答えてはいけませんけれども、そうなんです。──ですから、ここもやっぱり改善が必要だなと。私も伺ったことがあるんです。あるんだけれども、なかなか近くに居住していますと、これ以上強く言うと、私も票が1票減るんじゃないかなと思って、いろんな気持ちが伴うもんですから、正義感だけで奮い立ってがんがん言うということにはならないんです。  それはともかくとしまして、やっぱり非常に危険を伴っているということは確かですので、その点についての取り組みはどうなっているのか、あわせてお伺いをしておきたいと思います。 15 ◯議長小川友一君)  建設部長。 16 ◯建設部長清水啓治君)  二つの場所につきましての御質問をいただいたわけです。いずれも昨年6月の第2回のときに御質問いただいた件でございます。  最初の、八王子の高倉の件につきましては、あのときの御回答も、八王子の警察の方へお願いしますということで、私の方では日野警察を通じまして、八王子の警察へお伝えいただきたいということで、お伝えをしたことは間違いないんですが、今のお話ですと、依然としてまだ改善ができている様子はないと。あるいは警察署等の指導もなさそうだということもございますので、もう一度、私の方も警察へ行きましてお願いしたいと。議員さんも、追いかけられたというお話がありますので、そういうことがないようにしたい、できればと。そういう事故があってもいけませんもんですから、もう一度お伝えをしてみたいと思います。  もう一つのミニストップの関係でございます。あのときの御回答も、警察の方あるいは店長にということで、早速あれからお願いに行きました。確かに私ども見ると、一般的にああいう店は必ず数台の車が店の前にとめられるようになっているというのが現実、店が多いわけですけれども、あの店はそういう施設がないということで、非常にそういう状況が続いているわけです。いわゆる1人の人が長い時間とめているならば、あるいは決まった人がとめるならば、その人に注意すれば事足りるんですけれども、入れかわり立ちかわり不特定多数の人が出入りするということに、一つ問題があるようです。改善ということよりも、一つは店長あたりにその辺の今後、対策として、例えば近くに駐車場を借りるとかいうようなことも含めて、やっぱりそういう意味でも指導をしないと、交通上の問題だけの指導じゃなくて、そういう店の基本的なものも含めてお願いをしていかないと、根本的な解決にならないのではないかということのようですので、それも含めまして、改めてまたお願いをしていきたいというふうに思っています。 17 ◯議長小川友一君)  森田美津雄君。 18 ◯13番(森田美津雄君)  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  特にあそこの、ミニストップは私、憎いわけではないんですけれども、ミニストップのところは全体としての空間が、そんなに広々としていません。そういう意味では、まだ高倉生協前の通りの方が広いわけですけれどね。しかし車の通行する量というのは相当なもんですし、右折車があり、左折車があり、直進車があると。しかも1車線ずつのこういうふうなものですから、要するにその両方にでもとまったら真ん中しか通れないということで、両方とも詰まってしまうということ、そういう箇所でもあるんですね。それで右折車、左折車が非常なストレスをまた持つところでもあるということで、ぜひ具体的に取り組んで、きょうにでも、どなたかお運びになってお話しいただきたいなというふうに思うところです。  それでは次に、最後になるんですが、朝が、通勤通学に急ぐ銀輪の列といいますか、自転車の列が駅へ駅へと、より駅に近づくにつれて膨らんで、強制撤去も場合によっては辞さない覚悟で駅前に乗り捨てるように置いていく方たちも実際あるし、できれば強制撤去されないように祈りながら置かれるという、そうしなきゃ間に合わないという方たちも多いわけで、駅前付近は恒常的に放置自転車によって、場所によっては歩行者の通行にも支障を来しているということは、これはもう過去にもたくさんの議員さんたちもこの場で質問をされましたし、市もそれに対して対応をこまねいているということではないんです。そのことはよく承知していますし、それから駐輪場についても、本当に日野市は早くから自転車を弱者の乗り物というふうに位置づけて、その対策にもしっかりと取り組まれて、多分、自転車乗り入れ台数を需要としますと、需要の計数への対応、数量的な対応という意味では、私は相当頑張って駐輪場の確保に努力されたというふうに思うんです。最近では、多摩平の第七公園の南西といいますか、西友の西側には、企業の御協力で駅にも割に近い位置に1カ所確保できたことも、前向きの成果だったというふうに思われます。  しかし、駅に1秒を争う急ぐ気持ちというのは、より駅に近いところに向かわせるということになるわけで、過去に多摩平商店街の方々の要請で、JRに私も抜本的な対応をお尋ねしたことがあります。そのときには、駅前放置自転車がすべて乗客のものだということにはならないというわけで、JRがそれに対して全責任を負うというのもいかがなものかというようなお話もいただきました。しかし、この間のいろんな社会的な考え方、社会での考え方、あるいは法整備等々考えますと、例えば法の一つですけれども、自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律というのがありますけれども、この第5条第2項では、鉄道事業者に自転車等駐車場の設置に積極的に協力する義務を規定をしていると。日野市もそれを受けて、日野市自転車等の駐車秩序の確保に関する条例という中で、これも第5条ですけれども、鉄道事業者等の責務ということで、鉄道事業者は積極的に駐輪施設等々みずからが設置したり、あるいは設置に協力するというふうな義務があるんだというふうなことの、法自体あるいは条例もそのことを規定しているという環境があります。  それから、昨日、一般質問でもお話しありました交通バリアフリー法、これは正確には「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」、2000年の5月17日に成立しまして、11月15日施行という法律があります。この法律をあわせますと、鉄道事業者が運送業務だけではなくて、その安全とかだけではなくて、駅を中心とする一定の地域における道路、あるいは駅前広場、あるいは通路、そのほかの施設の整備を推進するための措置を講じなくてはいけないと。つまり、移動の利便性とか安全性の向上ということとともに、地域の公共の福祉の実現に積極的に取り組むという方向が、次第に定まってきているんじゃないかというふうに思うんです。  そういう環境を受けて、やはりどんな安全なまちをつくるかということについては、このバリアフリー法でも触れていますけれども、自治体が旗振り役になって基本構想をつくって、そしてそれを実施に移していくということが必要だと。つまり、この間の、例えば運輸省のリサーチ機関とか、あるいは東京都が行ってきたこうした施策について、これは地方分権一括法の流れの中で許認可の権限も、全部基礎自治体に下ろしているんですね。そして市町村が基本構想をつくってやりなさいというふうにしている。そう言いますと、市長も、では財源はどうなんだと、すぐに思われると思います。確かにそうなんです。財源の移譲をきちんとやるという裏打ちがなければ、この基本構想を立てて実施に移していくということは難しいんです。だから私は、早く基本構想をつくって、バリアを取り除いていくという、まちをどうつくっていくかということの1秒でも早い研究が必要だなというふうに思うんです。そして国に、あるいは都に対して、財源という問題についてしっかりと提言し、請求をしていくということも必要ですし、そういう協力を具体化するということが必要だというふうに思います。  そういう点、私は総じて言いますと、この間の取り組みについて、かまけていたわけではなくて、市は鉄道事業者、JRあるいは京王と定期協議を持たれたりしてこられたと思うんです。しかし、もう少し踏み込んだ、あるいは幅広いといいますか、そういうグランドデザインをきちんと描いた上で、市民の参加も得て、どんな駅前にしていくのか、どんな安全策を講じていくのか、具体的にどういう協力を鉄道事業者に求めるのか。その駐輪場もですね、今考えますと、例えば私は豊田の近くに住んでいますので、すぐ豊田を考えるんですけれども、豊田駅の周辺もマクドナルドの前あたりも含めてずっと自転車が時間によっては並ぶと。膨れ上がるわけですね。歩行者はよけるようにそこを通行するということ。整理員の方たちも本当に努力をされているわけですけれども、溢れるように来る自転車ですので、それこそ積み上げない限りはやっぱり空間を占有してしまうということになる。  そういうことを基本的に具体的に考えながら、どういうまちをつくっていくのかという、そこにやっぱりしっかり踏み込んでいくということが大事だろうというふうに思うんです。一つ駐輪場というだけではなくてですね。  建設部長にお伺いしたいんですが、あるいはまちづくりの推進部長でしょうか、この間、鉄道事業者との話し合い、そして直近のところでどんなふうに、交通バリアフリー法はできて間がありませんけれども、その前の鉄道事業者の責務というものも前提にしたお話をされているとは思いますけれど、具体的にどういう話を積まれてきたのか、お聞かせいただきたいと思います。 19 ◯議長小川友一君)  建設部長。 20 ◯建設部長清水啓治君)  放置自転車の問題につきましては、強制的に撤去いたしましたり、あるいは整理、駐輪場への誘導等は行っておりますけれども、なかなか十分な対応ができないでおります。  駅の自転車の台数につきましては、現在ある駐車場でほぼ足りているかなという感じでおりますけれども、駅へ遠いところとかというお話もございまして、なかなか需要が十分ではないという状況でございます。  今、鉄道関係のお話が出ましたので、ちょっと触れてみますけれども、今、議員さんからもお話がございましたように、自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合推進に関する法律、これは昭和55年にできております。この法律のときには、鉄道事業者の責務が盛り込まれていないとか、あるいは放置行為の罰則がない、あるいは処分についての明確な規定がないというようなことで、平成6年6月になりまして改正がされております。いわゆる自転車の交通に係る事故防止と交通の円滑化を図るためということで、自転車道の整備については道路管理者、あるいは自転車が通行することのできる路側帯、専用通行帯、横断帯の設置等の交通規制の実施については公安委員会、それぞれが責任主体となることが規定されております。放置自転車の排除等によります適正な道路利用の促進を図るということで、道路管理者と警察が相互に協力し合い、または実施しなさいということも明記されております。  特にその中で、鉄道事業者につきましては、地方公共団体または道路管理者との協力体制の整備に努めなさいと。それから自転車駐車場の設置に協力を求められたときには、その事業との調整に努めて鉄道用地の譲渡、貸し付けなど積極的に協力しなさいという、いわゆる協力体制が明記されました。お話にもございましたけれども、日野市では、平成4年に鉄道事業者等の協力の責務というものを織り込んだ条例をつくっております。今、受益者の負担ということからいけば、駅周辺の放置自転車につきましては、駐車場の確保等が、鉄道事業者が確保するものが考えられるわけですけれども、現実的にはなかなか現在ある駅には駐輪場の用地などが確保できない状況でございます。  最近といいますか、10年ほど前からですけれども、JRと京王には駐輪場の用地等の提供をお願いして、台数的にもかなりの台数が確保されております。またJR関係でございますけれども、昨年にはですが、駅の西、立川寄りにございますが、JRから土地をお借りして駐輪場、いわゆるバイク専門のところですけれども、設置をいたしました。155 台の設置がされております。  それから豊田の駅の北口、下りてすぐ左側ですけれども、やはりこれも土地をお借りして278 台、それから京王の方につきましても、百草園の駅の新宿寄りでございます。線路の位置を変えたことによって、いわゆるカーブを緩やかにしたことによって外側の用地があいてきまして、そこに 493台の駐輪場の用地をお願いいたしました。  いずれにしましても、今後ですが、駅舎あるいは線路用地等のところで利用場所があれば積極的に働きかけをしていきたいし、またバリアフリーの観点からもいろいろと問題がございますので、駅に近いところということで、鉄道事業者もそうですけれども、あるいは日野市に交通安全対策連絡協議会というのがございますので、これらに、メンバーに入っております鉄道関係者もいらっしゃいますので、それらの方々にも積極的にお願いをしていきたいというふうに思っております。  以上です。 21 ◯議長小川友一君)  森田美津雄君。 22 ◯13番(森田美津雄君)  ありがとうございました。  ぜひ、それぞれの担当されるところに積極的に働きかけていただきまして、駐輪場の確保も、バイクも含めてですね、確保も具体化していただきたい。モノレールの駅もございますので、これについても新たに取り組みが必要かなというふうに思います。  それで最後の方で、協議会についてお触れになりましたけれども、私は、この間の協議は、多分、想像の域を出ませんが、JRあるいは京王あるいは直近ではモノレールでしょうか、あるいはバス等を含めた、それぞれ代表といいますか、事業者との協議が行われてきたんだろうというふうに思うんです。  それはそれで、また協力を具体化するという意味でも大切な協議だったというふうに思うんですが、先ほど出ましたように、まち全体の交通安全といいますか、交通体系といいますか、道路の安全等々を踏まえたグランドデザインを書いていくということ、昨日も少しその視点でたくさん議論されましたけれども、交通バリアをどういうふうに取り除いていくのかと、あるいはもっと使いやすくできないのかという視点からしますと、やっぱりその協議会に市民参加をきちんとしていくということも大事だろうというふうに思うんです。  ですから、これからそういう基本構想をつくられるように急がれるというふうに思いますけれども、ぜひ、行政あるいは交通事業者だけではなくて、障害者の団体の代表の方たちとか、あるいは一般市民の方たち、あるいは高齢者の方たち、こうした方たち、あるいは学識経験者、メンバーを少し工夫をしていただくということが必要だろうというふうに思います。いろいろな目から見て、まちが本当に使いやすいのかということが大事だろうと思うんです。ですから、それをぜひ試みていただきたい。  それからもう一つは、今、例えば道路のことで私どもが市民の方から情報をいただいて、あるいは苦情をいただいて、最初に駆けつけるのは管理課です。そして管理課でいろいろ教わって、そして土木課に行ったりあるいは建築課に行ったりということが多いんですね。考えてみますと、管理課だけではないと思いますけれども、関係所管は大変苦慮しておられるんではないかと。果たして自分たちの所管としてやるべきことなのかどうなのかということを悩みながら、しかも人手が足りないという中でやっておられるというふうに思うんですが、私は、これは市長の御判断にもかかわると思いますけれども、やっぱり、例えば交通安全対策課といいますか、あるいはバリアフリーをネーミングに入れた名前にするか、そのネーミングは別としまして、そういう交通体系等々を含めたまちづくりの視点から、トータルに担当する課というのが、どうしても今後必要ではないかなというふうに思うんです。そういうところをきちんと通して、必要あれば管理課にその知恵をかり、あるいは土木課にかり、こうしていくということでまちをつくっていくという、一つのグランドデザインにしていくということが必要だと思いますし、昨日、条例化というお話も出ましたけれども、そうする上でも、あるいは基本構想をきちんとつくっていく上でも、やっぱりそういう出入り口をきちんとしておくということが、私は必要じゃないかなと、もうそこに来ているなというふうに思います。  特に、地方分権一括法の施行の中で、あるいは交通バリアフリー法等々、こういう法の流れも見てみますと、やっぱりそっちの方向できちんとそれをとらえ得る受け皿を行政としてつくっていかないと、なかなか今後の市民サービスになっていかないんじゃないかなというふうに思うところでもあります。ぜひ積極的に取り組んでいただきたい。このことをお願いしておきたいと思います。  最後に、きょうお話ししました、人に優しいまちをどうつくっていくのかということの視点でお話ししました幾つかの点について、市長の御所見をお伺いしたいと思います。 23 ◯議長小川友一君)  市長。 24 ◯市長(馬場弘融君)  森田議員から、安全性あるいは快適性の観点から道路の総点検をして、改善、整備を急げということで、人に優しいまちづくり、あるいは道づくりのための現状の問題点を踏まえた御提言をいただいたわけであります。  初めに、いつもながらの年度末の工事の多さ、特に道路工事の多さというのは、常々話題になるところでありますし、特に単に道路工事だけではなくて、下水管あるいはガス管、排水溝、いろんなことも含めて、その復旧状態がどうなっているのかというようなこと、あるいは工事の関係も踏まえて、生活道路、通常は通らないところが抜け道化をされるというふうなことで、特に今市民の皆さんからの苦情だとか、あるいは実際に事故を起こす、あるいはけがをしてしまうというふうな例もお話をいただきました。御自分で300 カ所というふうなお話でございますが、独自の調査を実施していただいたというようなお話もございました。  そういう中で、幾つか細かい点の御質問もいただき、それぞれについて担当の部長の方からお答えを申し上げたところでありますが、議員も御指摘のとおり最終的には市民の皆さんと、あるいは地域の皆さんと一緒に地域全体のまち、道を、どうつくっていくのかということを考えながら、あるいはチェックをしながら整備をしていくと。その視点が一番重要であろうというふうに思っているところであります。  今、ちょうど私ども日野いいプラン2010をつくりかけ、今回の議会にも上程をさせていただいているところでありますが、議員御指摘のとおり、その中にも、例えば住みやすいまちづくりであるとか、気軽に出かけられるまちづくりであるとか、あるいは安全で安心なまちづくりと、こういったところの中に、御指摘の道路のバリアフリー化といいますか、だれでもが使える、安心して使える道づくりの観点の進め方が述べられているところであります。  道路というのは、基本的には移動をする、人も車もそうでありますが、移動をするということとか、あるいは生活道路と幹線道路、あるいは通過道路と分けられるとか、その辺の扱いをどうするかというふうなこと、やはりいっぽうづいてすべてを生活道路というふうにはまいりませんし、やはり通過する車両が多い場合には、それをうまいぐあいに通過をさせる、安全な形で通過をさせる、そういう仕組みも必要であります。  より幅広い観点が認識をされなければいけないとは思うわけでありますが、とりわけきょうのお話を伺っておりますと、生活道路の関係で、特にこの生活道路になりますと、単に物や情報や人が通過をするだけでなくて、ある面では地域の住民の触れ合いの場であったり、交流の場であったり、あるいはイベントなんかがたまには行われる場でもあると。そういうことを考えれば、やはり歩くことを基本にする、これはつえを持って歩く方もそうでありますし、あるいは歩行が困難な方が車いすということも含めてでありますが、そういった歩道といいますか、歩くということを基本にした道づくりが、まずなされなければいけないだろうというふうに思いますし、また距離が長くなったときには、前の一般質問にもお答え申し上げましたが、ベンチ等ができるだけ、ある間隔を置いて設置をされているというふうな仕組みも必要でありましょう。あるいは、歩道と車道の段差をなくす、あるいは基本的に同じ平面にしてしまうというようなことも必要かというふうに思うわけでありまして、いろんな意味で、人に優しいまちづくりのためには、これまでの行政が行ってきた道路づくりからは、かなり転換をした見方をしていかなければいけない、そんな認識を持っているところであります。  で、今のお話を伺いまして最終的に思いましたのは、管理課というところがあると。道路とか、あるいは街灯の問題とか、とりあえず管理課でというふうなこともあるわけですが、これからの道路ということを考えますと、議員の御指摘のとおり、ある面では組織横断的な仕組みといいますか、そういうものをつくって窓口を大きく広げて、そこで単に道路、道そのものじゃなくて、福祉部門も含めた取り組みができるようなことが必要であろうというふうに思っているところであります。その辺のところは、まさに今度の新しい日野いいプラン2010の中で、市民の皆さんの御意見を伺う中で対応していこうという方向づけがなされておりますし、幸いにも私どもの日野市では、例のごみ改革のときに非常に幅広い職員を動員をして、一緒に別の仕事をやらせるというふうなことも臨時に取り組んだわけでありますが、そういう経験が、こういった道づくりの対応についても生きてくるのかなと、自分の与えられた役割の中だけに閉じこもってしまって、それ以外のところについて、こうすればいいのになあという思いがあっても発言をしないということではなくて、どしどし横の発言をしてもらうと。組織を横ぐし的に機能させるようにすると。そんなことも、大変人に優しいまちづくりにとっては重要なポイントになるのかなというふうに思ったところであります。  あと、やはり道づくり、まちづくりには、私どもの日野市、そして日野市民だけで対応しても、どうしても無理な面があります。お話にもございましたように、鉄道の事業者あるいは国、東京都、こういった日野市を超えた組織、そして民間の企業も含めて協力をし合って、ともにこのまちに関係のある者同士が、よりよい環境づくりのために努力をしていく、そういったこともますます重要になってくるのかなというふうに感じたところであります。  いずれにいたしましても、まだまだ現状の道路は、特に日野市全般を見回すときに、道路そのものが十分整備をされていないというところが数多くございまして、課題はたくさん残されているわけでありますが、できるだけ一つ一つクリアしつつ、目に見える形で手順を追って人に優しいまちづくり、道づくりのために、引き続き努力をしてまいりたいというふうに思います。  議員の御指摘をいただきましたような調査の結果等につきましては、よく内部でそしゃくをさせまして、これからの行政運営、そして道づくりのために役立てていきたい、このように感じているところでございます。 25 ◯議長小川友一君)  森田美津雄君。 26 ◯13番(森田美津雄君)  ありがとうございました。全般にわたって丁寧にお答えをいただきました。  これで一般質問を終わります。 27 ◯議長小川友一君)  これをもって森田美津雄君の一般質問を終わります。
     お諮りをいたします。議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 28 ◯議長小川友一君)  御異議ないものと認め、暫時休憩いたします。             午前11時47分 休憩             午後1時20分 再開 29 ◯議長小川友一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問17の1、リサイクル推進と「まちをきれいにする条例」の運用についての通告質問者、執印真智子君の質問を許します。     〔14番議員登壇〕 30 ◯14番(執印真智子君)  それでは、質問させていただきます。  私は、98年9月議会で、多摩市の痛ましい事故から考えることという一般質問を行い、常々指摘しておりましたボックス収集の廃止を迫り、2年後という回答を得ました。その結果、昨年10月からごみ改革が行われております。途中経過の中では、もう少し丁寧な市民参加が必要かと感じたこともありましたが、実際にこのシステムが動き始めてからの市民の皆様の御意見は、おおむね私の調査によりますと8割、今回の改革に賛成していらっしゃるというふうに思われます。議員になってから、ずっと提案し続けてきたことが実現できたことをうれしく思っています。しかし、市民の御意見を伺ってみますと、幾つか指摘をしておかなければならないことがありますので、質問をいたします。  1問目は、具体的な質問を3点します。  夏場のごみ対策、特ににおい対策をどうするかということです。朝8時までに出して、収集は午後になるという地域もあります。時間を見て出してもいいということですが、勤めに出ている人はそれもできませんので、まちに悪臭が蔓延してしまうのではないかという御心配です。  次に、ボランティア袋の配布です。近くの公園の落ち葉を掃いてくださっている方が、清掃に負担感はないのだがボランティア袋を取りに行くのが面倒なので、例えばことしの実績に照らして、秋の初めに一括で渡してもらえないかということでしたが、いかがでしょうか。  次に、アパート経営者への対応です。大きな道路に面したところだと、自分のアパートの入居者には厳しく対応できても、どうしてもポイ捨てのごみがなくならないので困っているということでした。市では、こういったケースに対してもボランティア袋で対応しているということですが、情報がうまく伝わっていないようなので、対策をお願いしたいと思います。  2点目の質問です。  古布や牛乳パック、ペットボトル、トレーなどは、月2回の収集では回収効率が悪いのではないかという指摘がございました。確かに新聞や段ボールなど、雨では出しにくいものは月2回も必要かもしれませんが、余り出す回数の多くないものや、ぬれても差しさわりがないものは月1回の回収でいいような気がします。回収業者の方は、資源物があってもなくても各戸歩くわけですから、気の毒なようにも思えるというのが市民の方の実感のようです。それも含めての委託でしょうから、事業者はそれはそれでいいんでしょうけれども、現行のやり方でむだはないのかどうか、回収状況の調査をし、見直しの必要があればしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  3点目は、不法投棄の問題と条例の運用についてです。  コンビニの店頭などへのポイ捨ては多少落ち着いたように、知り合いの経営者からはお聞きしておりますが、黒川清流公園や日野崖線、多摩川、浅川など自然が残っているところほど、不法投棄がふえたと伺っております。日野市まちをきれいにする条例も制定し、市長の市政運営の基本についてにも、クリーンデーの実施なども書かれておりましたが、どのようにこの条例を運用されていくのでしょうか。  4点目は、市民への対応と情報のキャッチボールについてお伺いいたします。  何件かかなり強烈に、市の対応が悪いという御意見をいただいております。10月実施当時は、1日1,000 件からの電話対応をしていたということですので、職員の皆さんは大変だったと思います。数多い中ではいろいろなことが起きるだろうと想像はできるわけですが、いわゆる接遇についてのお考えをお伺いいたします。  また、始める前だけ説明会をして、後は何にもなしというのはおかしいという声もありましたので、情報のキャッチボールをどのように進めるのか、お伺いいたします。  5点目の質問です。  環境基本計画では、ごみに関しては25分別がうたわれております。剪定枝や生ごみの堆肥化については方針が出ているようですが、今後の計画をお尋ねいたします。  以上、よろしくお願いいたします。 31 ◯議長小川友一君)  答弁を求めます。環境共生部長。 32 ◯環境共生部長(笹木延吉君)  五つの御質問をいただきました。1番目が三つに分かれておりました。  それでは、1番目のリサイクルに関する細かい点ということで、まず、夏場のごみ対策の御質問でございます。  夏場に予想されます生ごみのにおいの御心配でございます。対策といたしましては、以前からお願いしております一絞り運動とか、新聞紙に包んで出していただく、あるいはコーヒーや茶殻などの乾燥させたものを入れたり、レジ袋に入れたりなどの工夫をしていただければ一定の効果があると考えております。それにあわせて、袋の口をしっかり結んでいただくことなどもございます。さらに、市民会議等で議論したり広報でアイデアを募集したり、その結果を市民の皆様にPRしていきたいと考えております。なお、昨年の夏を経験しております青梅市に状況を確認しましたところ、この件の苦情はほとんどなかったようでございます。また、他市の状況も、ほとんど週2回ということでございます。  続きまして、ボランティア袋の配布の件でございます。配布開始当初は、取り扱い場所が限られてございましたが、今はかなりの場所に置いてありますので、ある程度の地域はカバーできているのではないかと思っております。自治会などには、現在1回につき200 枚までとなっておりますが、何度も足を運んでいただくのが大変であれば、リサイクル推進課に連絡いただければお届けすることもございますので、よろしくお願いいたします。  それから、アパート経営者への対応などでございます。通りに面したアパートの集積所は、ポイ捨てのターゲットになっているところがございます。そのごみを放置をしておくと、ごみの山になってしまうので、そこの経営者や管理人が指定袋によって処理していただいている、こういったケースがあると聞いております。このような場合は、ボランティア清掃袋をお使いしていただくように、お勧めしているところでございます。この制度を知らない方も多いと思いますので、機会があるたびにお知らせするとともに、連絡しやすいように、単に問い合わせ先ということではなく、困ったときはリサイクル推進課に気軽に御相談をというようなことを、情報誌エコーなどで掲載し対応していきたいと考えております。  2番目の、現在の収集サイクルにむだはないのかという御質問でございます。  現在の収集サイクルは、10月前に議論に議論を重ね実施したものでございますが、まだ新方式に移行して5カ月足らずが経過している状況でございます。半年とか、半年はもうすぐでございますが、1年ぐらいのスパンでそれぞれの排出量を分析し、見直しする必要があれば、そういった方向で見直していきたいというふうに検討していきたいと考えております。  3番目の、不法投棄と条例の運用についてでございます。  不法投棄をなくすことは大変難しいことでございますが、少しでも少なくしなければなりません。行政、市民、それぞれが監視の目を持ち、警察とも連携を密にすること、また不法投棄しやすい場所、されてきた場所に看板等を設置し、いつまでもまち全体をきれいにして捨てにくい状況をつくっていくことだと考えております。そのためにも、昨年10月にスタートいたしました、日野市みんなでまちをきれいにしましょうという条例の趣旨を生かす行動を実行していく必要があります。その一環といたしまして、本年の5月と10月に、市内一斉清掃を市民の皆様と一緒に行うように計画してございます。これは、自分たちのまちは自分たちの手で常にきれいにしていくんだと、こういった精神的な面の啓発も含め、継続的な事業にしていきたいと考えております。この効果として、不法投棄をさせない、市民の目が許さない、という方向が出てくればありがたいと思っているところでございます。  また、条例の精神を啓発するための看板につきましては、「ごみゼロ社会みんなの願い、きれいなまちをつくりましょう」という表現で、市内のバス停40カ所に3月から順次設置をしているところでございます。  四つ目の御質問の、市民への対応と情報のキャッチボールについてでございます。  ただいま伺いました市民の方への対応が悪かったということでございます。大変申しわけなかったと思っております。市民との接遇については、常々、課内、部内で話し合っているところでございます。今後も、このような御指摘のないように十分対応していきたいと思っております。  それから情報のキャッチボールの件でございますが、説明会では、630 回にも及ぶ中で、その中の御意見を参考にしたり、市民の方が企画した剪定枝の先進市、町田市、清瀬市、鎌倉市などでございますが、視察を市民の方が企画されたのを、一緒に同じ目で見に行ったり、また4月に設置されますごみ市民会議等で、今後もより一層情報交換し、市民と一体となりリサイクルから発生抑制に努力してまいりたいと考えております。なお、広報やエコーにつきましても、今後もそういった情報をどんどん出していきたいと考えております。  最後の御質問でございます。環境基本計画の分別方法へどのように展開していくかという御質問でございます。  環境基本計画の中では、25の分別が示されてございます。現在、日野市では、この基本計画の表に換算いたしますと、15の分別収集を行っております。今後は、4月からスタートする家電4品目の回収、さらには剪定枝の回収を加えますと、17の分別になる予定でございます。また、生ごみにつきましては、来年度、市民会議等で検討し、平成14年度には一部でも実現を目指しているところでございます。今後も分別が進むよう、さらに努力してまいりたいと思っております。  以上でございます。 33 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 34 ◯14番(執印真智子君)  ありがとうございました。  いろいろお答えをいただきまして、私が市民の皆さんといろいろお話をさせていただいていますと、皆さん本当に真面目にごみのことに取り組んでいるなという感じがいたします。その中で、今幾つかお話をさせていただきましたわけですけれども、いろいろお話ししていると、とにかく情報がどんなふうに市民のところに伝わっていくのかということと、4点目で質問させていただきましたけれども、情報のキャッチボールをどういうふうに市民と行政がしていくかというところが、非常に重要なんだなということを感じております。  条例の運用などにつきましては、これからいろいろな形で展開されていくと思いますので、確かにごみがあるところには、またごみが集まってしまうということがあると思いますので、ぜひ積極的に運用していただきたいというふうに思います。  それで、市民への対応についてだけ再質問をさせていただきますけれども、皆さんの御努力は十分わかるわけですが、私は市民の方々とお話をしておりまして、一番市民の方が怒っていらっしゃるというのは、ごみのこと、つまりまちのことを心配してわざわざ電話した自分の思いが、きちんと受けとめられていない、そのことに言うに言われぬやり切れない気持ちを持ってしまうんだというふうに思います。ですから、職員としてはいろんな思いがあるというのはよくわかりますし、怒りたくなるだろうなというふうに思う気持ちも、十分にそれはわかるわけですけれども、市を思っている市民の気持ちという、その部分は謙虚にまず市民の指摘を受けとめる、そしてその後で市の考え方を話していく、そこには少し時間をかける必要もあると思いますし、そういった対応が必要ではないかというふうに思いますが、この接遇、対応の部分だけですね、具体的に、これからこんなふうな形で進めていきたいというようなものがありましたらば、もう一度お答えをお願いいたします。 35 ◯議長小川友一君)  環境共生部長。 36 ◯環境共生部長(笹木延吉君)  相当な数の皆様とお話しした中で、私どもは十分そういったことに注意してきたわけでございます。しかし、議員からそのような御指摘をいただいたということは、そういったこともあったろうと反省しております。今後さらに市民の方の御意見を十分、今までも聞いているつもりですが、今後もさらに十分伺いまして、まずお話をして、そしてできるものとできないものに分け、お話を理解していただくまでお話しするということを心がけていきたいと思っております。  以上でございます。 37 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 38 ◯14番(執印真智子君)  ありがとうございました。  この問題というのは、このリサイクルの部分だけの問題ではないと思いますので、市全体として、特にこれからこういうふうにやっていきたいんだとか、研修を強めていきたいんだというようなところが、もしありましたらばお答えいただきたいと思います。市長でも助役でも……。 39 ◯議長小川友一君)  市長。 40 ◯市長(馬場弘融君)  リサイクル推進とまちをきれいにする条例の運用ということで、いろいろな御指摘の後、とりわけ職員と市民とのキャッチボールといいますか、接遇の問題について、今後のことを問われているところでありますが、確かに議員も御指摘のとおり、一時、本当にパニック状態のときがございまして、そのときには本当に職員の方もかわいそうで、一生懸命いいことをやっているのに、なぜこんなふうに、がんがん言われなければいけないのかと悩んだ職員も数多くいたわけでありますが、その時期を通り越してみますと、そういう対応の中で、今議員がご指摘のとおり、一生懸命まちを思って自分も一生懸命やっているんだという思いで電話をしたにもかかわらず、なにか苦情のすごい電話と同じような扱いを受けたというようなことがあったようでありまして、これについては、実は担当課のところに苦情が行くだけでなくて、市長相談という場がございますが、そこにも複数の市民の方がお見えいただいて、本当に苦情を私も伺いました例がございます。一生懸命私もお伺いをしまして、申しわけありませんでしたということで、これからそういうことがないようにというようなお話をさせていただきましたが、基本的には、今議員も御指摘のとおり、まず市民の皆様の思いをしっかりと受けとめるといいますか、まずお伺いをする、聞くという姿勢が、職員に一番欠けていた面ではないかなというふうに思います。とりわけ担当の職員は、ずっとずっと自分たちでこの仕組みをつくり上げてきたというような経緯がございますので、一生懸命説明しようという意向の方が、まず強くなってしまって、何でわからないんでしょうかというふうな形になりがちであったということを改めて反省をしているわけであります。  今、実はこのごみの問題に限らずですね、職員の対市民に対する接遇については、研修部門を通じていろいろ他市のよい接遇の例を勉強させ、一生懸命対応に努めているところであります。例えば昨今の例で申し上げますと、逗子市というのがございますが、そこの電話の応対が大変見事でございまして、私も電話をしましたが、職員にもさせましたけれども、お見事な対応をしておりまして、そういうことに学んで、日野市もこういうふうになれるようにしましょうねということを指示し、あるいは、よく勉強していきなさいというような、そういうこともやっているところであります。いろんな面で、市民の皆様の声が素直に受けとめられるような、まず入り口として、そういう職員が多くなる、そういうふうに努力をしていかなければいけない。これは、このリサイクルの問題に限らず、市役所全体の仕事のありようとして、そういう方向性を目指すべきであろうというふうに思っているところであります。  あと、このまちをきれいにする条例についてつけ加えますが、せっかくつくった条例でありますこの精神を生かして、職員はもとより市民の皆さんと一緒に、まちがもっともっときれいになるように、そしてごみを捨てにくくなるような、そういうまちづくりのために引き続き努力をしていきたいと思います。御指導をいただきたいと思います。 41 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 42 ◯14番(執印真智子君)  ありがとうございました。  今、市長がお話しになった大変怒っていらっしゃる市民の方に、私も3月の初めにお会いしましたが、まだ怒りは解けておりませんでした。ぜひ十分に、真心を込めて対応していらっしゃるんだろうとは思いますけれども、十分に対応していただきたいというふうに思います。  最後になりますけれども、市民の方の中にはいろんな方がいらっしゃいまして、分別がすごく楽しくなったという方もいらっしゃいましたし、家族もとても楽しそうにごみを分けているねというふうに言われるんですという方もいらっしゃいました。私も、ボックス収集を廃止してリサイクルを進めるべきだという主張を12年前からしておりました者として、大変うれしく思っておりますし、また大きな改革をなし遂げた職員の皆様に大いに敬意を表して、この質問を終わります。 43 ◯議長小川友一君)  これをもって17の1の質問を終わります。  一般質問17の2、子ども・高齢者・障害者が生きやすい町をの通告質問者、執印真智子君の質問を許します。 44 ◯14番(執印真智子君)  ある日、お電話をいただきまして、一番橋の北側に電気の盤が歩道に飛び出していて、ぶつかりそうになったということでした。高齢者の方だったんですけれども、お電話がありました。早速行ってみましたらば、確かに邪魔でした。絵を書いてこようとおもったんですけれど、ちょっと書けませんでしたので……ちょうどこの、ここが歩道の端だとしますと、ここにポールが立っておりまして、分電盤というものなんですけれども、ちょうど自転車に乗っているとぶつかるような高さに、これが設置をされておりました。ちょうどこのぐらいの幅のもので、これぐらいの大きさのものなんですけれども、行ってみますと、本当にこっちに出ていなくてもいいと思ったんですね。ちょうど工事の方がいらっしゃったので、このポールをこの河川のところに立てることはできないのかと言いましたら、そこは建設省との関係があるのでそっちには立てられませんと、歩道じゃないとだめですということだったんです。  それで、市に電話をしましたらば、すぐにこれを調査をいたしまして、改良するという御報告をいただきました。これは白っぽい色のもので、少し斜めに黄色いテープのようなものが張ってあるんですけれども、その高齢者の方がおっしゃるには、だんだん年を取って目が見えにくくなってくると気がつかないものなんだということだったんです。(「ああ、なるほど」と呼ぶ者あり)その方は、あっと思ったので、このままだと顔がぶつかると思ったので、自転車をこっち側に倒して、倒れちゃったんだけれども、まだ顔がぶつかるよりはよかったと、そういうお話でした。結局これは、見てくださった結果、何もこちら側についていなくてもいいということがわかりまして、これをくりっと、こちら側のちょっと高いところ、ちょっといろんな都合があって高いところに、このようにつけるということをしていただいたわけなんです。そういう意味では、大変迅速に対応していただきまして、土木課の皆様にはお礼を申し上げたいというふうに思います。それで、これがなくなったものですから、みんなのすれ違いも楽になりましたし、大変よかったというふうに思っております。  このような経験を通しまして、私は本当に、その高齢者の方が、皆さんから見たら年をとるということはしようがないことだろうなと思うだろうけれども、そういうものなんだというふうにお話があって、本当に教えられたような気分でした。それで、高齢者の視点とか障害者の視点でまちを見直すことが本当に必要なんだなというふうに思いましたし、障害者という言い方を私たちは使っておりますけれども、その方に障害があるのではなくて、まちに障害があるんだなということを改めて実感をいたしました。  また、子育てをしながら、子育て中の目でまちを見直す必要をずっと感じておりました。よく、永六輔さんがいろんな場所で紹介をされている言葉に「子ども叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの」という言葉がありますが、本当にそのとおりだというふうに思います。その視点での質問で、質問が多岐にわたってしまいましたので、簡潔に質問させていただきます。簡潔に御答弁ください。  1点目は、五つあります。  一つ目は、地元南平の西部地区センターの建て替えについてどのように進んでいるでしょうか。  二つ目、南平西部地区センターがありましたときに、高齢者の方から、すぐそばにある使われていない駐輪場を駐車場にかえてくれれば、みんなで車に乗り合わせて踊りの練習に来られるんだけれどという御意見がございました。なるほどお元気な高齢者の皆さんは、こうやって楽しみながら体を鍛えていらっしゃるのだというふうに思いました。今、この地区センターはありませんので、駐車場も要りませんけれども、他の地区センターでも必要があるのではないかと考えたところです。現状と今後の考え方をお聞かせください。  三つ目、市営住宅の緊急駐車場の整備についてお伺いいたします。これも高齢化が進むと必要になるだろうというふうに納得した御意見でしたが、老夫婦で暮らしていて、夜中、どちらかが急にぐあいが悪くなって、子どもが駆けつけてきたときの駐車場がなくて大変な目に遭ったというお話がございました。高齢化が進む中では、こういったことも対応が必要になっていくと思いますので、お考えをお伺いいたしたいと思います。  四つ目は、公園、地区センターなど公共トイレの整備について伺います。特に地区センターについては、洋式トイレがないと利用できない高齢者の方がいらっしゃるので、民謡の練習をしていても、のどが乾いてもお茶も飲まずに我慢しているという、そのようなお話でした。また、ちょうどきょうのお昼も1階で高齢者の女性の方が、ここは洋式トイレがないんですかというふうに質問されてきましたので、あそこにある障害者用のトイレというんですか、ここを使っていいんですよというふうにお話ししたら、とてもよかったなというふうにおっしゃっていましたけれども、本当に年をとるということはそういうことなんだなというふうに思っておりますので、お答えをお願いいたします。また、以前質問したことがありましたけれども、学校トイレの市民への開放はどのようになっているでしょうか。  五つ目の質問です。現在、施設や整備については、日野市福祉環境整備要綱や日野市住みよいまちづくり要綱に基づいて、つくられていると思います。高齢者や障害者の方にお話を伺いますと、もう少し細かいところまでの対応が必要と思われます。  例えば、先ほどの分電盤のように、高齢者の目線で見たまちの中の危険箇所の問題もあります。また、これも市民の方からの御指摘ですが、東部会館の3階ホールで高齢者の集会をしたとき、靴を脱がせたり履かせたりに手間がかかり、靴の間違いも起きて大変なので、靴の裏をふいてそのまま上がれるようにしてほしいという御意見がありました。確かにあそこは、高齢者でなくても必ずといって靴の間違いが起こります。この件は、既に担当で対応していただいているようですが、ハード面、ソフト面、あわせて市全体で、もう少し高齢化対応、障害者対応、子連れ対応のまちをつくるための考え方、施設を使うための考え方というのを、まとめて出していく必要があると思いますが、いかがでしょうか。  大きな2点目です。以前、リバースモーゲージ制度の提案をいたしましたが、その後、どのように研究をしていただいているでしょうか。  3点目、浅川遊歩道の整備は進んでいるでしょうか。  以上、よろしくお願いいたします。 45 ◯議長小川友一君)  答弁を求めます。市民生活部長。 46 ◯市民生活部長(殿内正彦君)  1)の中の3点、御質問をいただきました。  まず、南平西部地区センターの建て替えについてということでございますが、昨年12月3日に不審火によって消失した南平西部地区センターについては、解体工事、または近隣にお住まいの方々とのお話し合いをさせていただきまして、対応を済まさせていただいております。現在は、多くの利用者の方々の活動の場所の振りかえをお願いして不便をおかけしております。また、近隣諸施設には、いろいろな点で御協力をいただいているところでございます。地区センターを直ちに再建するということは、なかなか困難な状況だろうと考えております。しかしながら、当該地域にコミュニティー施設が必要であること、また複合施設を求める声があることは承知をしておりますので、近隣にお住まいの方々や利用者の方々等とお話をしながら、意見を聞きながら、庁内調整を行い今後の対応を進めていきたいと思っております。  2点目でございます。地区センターは、徒歩で通えるというか、徒歩で来れる距離という範囲の中で設置をしてきましたので、駐車場というのは標準装備の中には入れてございませんでした。しかしながら、駐車可能なスペースがあり、実際には使っている地区センターもあると聞いております。コミュニティーの拠点である地区センターをより利用しやすくすることは必要であると考えますので、検討をしてみたいと思います。  それから3点目、地区センターのトイレの関係でございます。地区センターのトイレにつきましては、設置年次が古い順で、まだ和式だけの部分の地区センターが21館ございます。高齢者の方々や障害をお持ちの方々が利用しやすくするためばかりではなくて、最近は家庭の中でも洋式トイレが主流になっているようですので、子どもさんにとってもいいのかなというふうに考えております。公共下水道切りかえ等や何かを利用しながら、意見交換をして進めていきたいと思っております。  東部会館の件はよろしいですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)  以上でございます。 47 ◯議長小川友一君)  総務部長。 48 ◯総務部長(鈴木俊夫君)  3点目の市営住宅の緊急時の駐車場の整備ということについて、お答えを申し上げます。  市営住宅は、現在、日野市内8団地、618 戸を管理しているところでございます。駐車場を確保している団地は、現在3団地で、71台分あります。なお、身体障害者の方の駐車場としては3団地、計10台分を確保しております。  今、御質問にありました緊急時の駐車場につきましては、団地によってはスペース的に確保が難しいところもございますが、管理等も含めて確保をしていきたいというふうに思っておりますが、要望の中では、来客用の駐車場の要望も出ているところでございますので、そこらを含めて検討させていただきたいと思っております。  以上でございます。 49 ◯議長小川友一君)  環境共生部長。 50 ◯環境共生部長(笹木延吉君)  公園や地区センターの公共トイレの整備についての御質問の、公園についてをお答えさせていただきます。  公園の公共トイレの整備についてでございますが、現在、供用を開始している公園、緑地は 135カ所あります。整備されている公園は11カ所でございます。そのうち身障者に対応できている箇所は4カ所でございます。トイレ設置基準といたしましては、近隣公園以上の公園──2万平米以上でございます──にトイレを設置しておりますが、その後、街区公園にも公共トイレの設置を検討し、要望あるいは利用者が多い公園、ゲートボール場として常に利用している公園で、面積が2,500 平米以上の公園を基準として、平成2年度から多摩平第八公園、続いて大久保公園に設置し、引き続き設置を計画していたところ、当時はまだ下水道が普及されなかった地域等で、環境、臭気、それから防犯等の問題で近隣住民の了解が得られず中断し現在に至っております。今後、設置基準、設置計画等を再検討し、設置に当たっては近隣住民の方と十分に話し合いをした上で、公共トイレの設置を検討していきたいと考えております。  以上でございます。 51 ◯学校教育部長(樫村正男君)  4点目のうち、学校トイレの開放についての件でございます。  学校が地域との関係を一層深めていくために、地域の方々が気楽に立ち寄れるような環境をつくっていくことは大切なことだというふうに思っております。学校のトイレの関係についての使用等、気楽に声をかけていただき、利用していただけるように、学校にも工夫等についてお願いしていきたいと、このように考えているところでございます。  以上でございます。 52 ◯議長小川友一君)  福祉保健部長。 53 ◯福祉保健部長(田中正美君)  これまでの各施設での車いすの利用、あるいは高齢者への配慮についての市の考え方と申しますか、福祉保健部の基本的な考え方でございます。  これまで、建物や都市施設の整備や、効率性や機能面から進められてきた傾向があるんではないかと思われます。高齢者や障害者にとって利用しやすい側面を持った部分もありましたけれど、しかしどちらかというと機能面や効率面を重視してきたのではないかと思われます。市では、すべての市民が安全かつ容易に利用できるように整備基準を定め、施設の設置者、管理者の皆さんたちと協力いたして、今進めているところでございます。  福祉保健計画の中でも、地域福祉の主要課題の一つとして、福祉のまちづくりの推進について挙げておりますが、今後のまちづくりにおきましては、高齢者や障害者にとって暮らしやすいまちは、すべての人にとって住みやすいという視点に立って、行政内部の横断的な体制を確立し、その推進に努めることが必要と考えておりますので、努力をしてまいりたいと思います。  また、公共施設の改善につきましては、不特定多数の人が利用する施設においては、車いすでも利用できるトイレやスロープなどの設置も、今後十分進めてまいりたいと考えております。
     リバースモーゲージの件でございます。リバースモーゲージの制度の研究は進んでいるかという御質問でございます。家と土地はあるけれども現金収入は年金しかない、そんなお年寄りが家と土地を担保に自治体や金融機関からお金を借りた上、自宅には最期のときまで住み続けられるというのが、いわゆるリバースモーゲージ制度であります。  方式としては、直接融資制度、自治体が直接貸し付けをするものと、間接の融資制度、希望者の相談に応じて指定金融機関をあっせんする、の二つの方法があるようでございます。  東京都内の市における実施状況、平成12年11月現在まででございますけれども、直接融資方式で実施しておりますのは、武蔵野市、1市でございます。それから間接融資方式が府中市、調布市、保谷市、現在の西東京市でございますが、3市のようでございます。いずれも福祉公社で実施をしているようでございます。武蔵野市は、1981年4月から実施しましたけれども、利用者は86件あるようでございます。府中市、調布市は特に実績がないようでございました。それから、今から5年くらい前にスタートいたしました現在の西東京市の保谷市では、4件の実績があったということでございます。  また、現下の経済状況を見ますと、地価の下落がまだとまっていないということと、担保物件の評価の問題、あるいは民法によります相続問題等のトラブルなどを考慮しなければならないという課題はあるように思われます。また、金融機関との連携も必要であるだろうというふうに考えているところでございます。  いま少し、今後につきましては、慎重にこの辺の部分も日野市では検討させていただき、これらが実施できるような形で検討させていただこうと、私ども今考えているところでございます。  以上でございます。 54 ◯議長小川友一君)  建設部長。 55 ◯建設部長清水啓治君)  浅川遊歩道の整備は進んでいるかについて、お答え申し上げます。  まず、整備の状況でございますけれども、浅川全体の整備としては、77.7%を完了しております。それから左岸と右岸に分けますと、左岸につきましては57.6%でございます。右岸については100 %という整備率になっております。左岸につきましては、高幡橋から上流の300 メートル付近までは遊歩道は切れておりまして、この間につきましては、現況の道路の歩道を利用していただきまして、高幡橋までと続きますけれども、取りつけ部分での歩道が未整備でございます。東京都で新たに歩道を設置する予定でおります。  それから既に新堤防が整備されております豊田排水樋管、それから駒形公園の下流までにつきましては、一番橋の工事が完成いたします平成14年度以降に整備工事を、1,200 メートルになりますが、実施を予定しているところでございます。  それから右岸でございますけれども、一番橋の上流と下流が旧の堤防になっておりまして、河川管理者と協議をいたしておりますけれども、一番橋の工事が完了いたします平成14年度までには新しい堤防を築造してくれることになっております。したがいまして、兼用道路と遊歩道を一番橋の工事関連で同時に整備工事を予定しております。  なお、残りの未整備の地区でございますけれども、今後、河川管理者と相談をして、またあるいは財政状況を見まして、早い時期に実施できるようにいたしたいと思います。  以上でございます。 56 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 57 ◯14番(執印真智子君)  ありがとうございました。  いろいろお答えをいただきまして、これから取りかかるものが多いというようなところもあるんですけれども、発想として、ぜひそちらに向けてやっていただきたいというふうに思います。  それから南平の西部地区センターの建て替えについては、ここで請願も出ているようですし、地域の中では学童クラブを使いたいというような市民の方が、御近所の方といろいろお話し合いをさせていただきながら、地域は地域で、いろいろ理解をし合おうという動きが出てきているようですので、ぜひ後押しをしていただきたいというふうに思いますし、また、あそこが放火だったということがあって、いろんなうわさが出ているというような話も聞きますので、少しそういったことも聞き取りをしていただいて、正確な情報を丁寧に伝え続けていただくということをぜひしていただきたいと思います。これはお願いをしておきます。  トイレの問題なんですけれども、これが、私たち日野に住んでいますと、公園にトイレがなくても当たり前というか、しようがないというふうに思ってずっと過ごしてきたんですけれども、札幌から引っ越してこられた方が、子どもたちが植え込みの陰で用を足しているのを見て、すごく驚いたっていうふうにお話しされておりまして、そういう意味では文化的ではないんだなということを感じましたし、また障害者の方が車いすに乗っていて、途中から脳梗塞のような障害を持たれた方が、家族が何とか外に連れ出したいと思っても、やっぱりトイレのことがすごく心配で、出かけたくないというふうにおっしゃるんだそうです。何とかなるからというふうにお話ししても、そこは人間の尊厳にかかわる部分ですから、本人がもしも失敗したらというふうに思うと、やっぱり外にも出られない。こんなような状況になっているわけです、残念ながら。  それで、この公園のトイレのことにつきましては、佐藤議員より情報をいただきましたので、一番完備されているという青梅市にちょっと聞き取りをさせていただきました。そうしましたところ、青梅市では児童遊園54カ所中、トイレ設置54カ所、100 %。都市公園78カ所中、49カ所、62.8%。街区公園63カ所中、42カ所、66.6%。近隣公園3カ所中、3カ所、これ100 %ですね。それから、それぞれ地区公園とか総合公園、鑑賞公園というのにトイレが設置されているということで、整備率が非常に違うんだなということをまた改めて感じました。  それで青梅市の場合は、いたずらなどももちろんあるんですけれども、注意板を設置をして、月に6回、シルバー人材センターが巡視をして、さらに問題が起きたところについては近くの交番にお願いをして、パトロールをしてもらっているということでした。ぜひ計画的に進めていただきたいというふうに思います。  それから学校のトイレを市民が使用するということについては、3点目でお答えいただきました浅川遊歩道の質問のときに、あそこ、私は高齢者や障害者の皆さんが天気のいい日にゆったりと散歩されるというような、そういう浅川を核にした安らぎのまちづくりというのをしていったらいいというふうに思っているんですけれども、そのときに川に張りついている学校、幾つかありますので、そういったところのトイレも使えるというようなことになっていれば、今すぐに整備することができなくても、表に出てみようと思われる方も少しずつふえていくのではないかということで、あわせて質問させていただきました。  学校というのは「校長の許可なく学校内に立ち入らないでください」という看板が大体かけてあるもんですから、私、いつも学校の敷地内に立ち入らなくてどうやって校長の許可が得られるんだろうと、非常に矛盾したものをここにつけてあるなというふうに、いつも思うんですけれども、そういうとても入りにくい場所、最初からシャットアウトしているような場所というふうに見えるわけなんです。ですから、こういったものも、発想ももちろんそうですけれども、あわせてですね、ぜひ市民の方にわかるように宣伝をしていっていただきたいと思いますし、敬老大会ですとか老人会ですとか、そういうところでも使えるトイレというのを宣伝していく必要があるというふうに私は思っております。  それで、たまたまこの、たまたまというのは変ですけれど、日野いいプラン2010、この中で人に優しい道づくりの中で、これはまだ案ですけれども、私も職員の方といろいろお話をさせていただいたときに、話をさせていただきましたが、トイレマップの作成というのがこの中に出てきますけれども、やはりそういうものはどうしても今、日野の場合、特に必要じゃないかなというふうに思いましたので、このあたりもちょっとお答えいただけたらというふうに思います。  それからリバースモーゲージ制度については、少しまた研究をしていただいたらいいと思いますけれども、これは全国市議会旬報の記事ですけれども、リバースモーゲージ制度の確立という意見書が二番目に多かったと。54件出てきているということで、これから整備されなければいけない制度だというふうに思います。私どもの出沼恵美子議員も、市民の方からそういう制度がつくられていったらぜひ利用したいという御意見があって、私が議員をやっている間に必ず実現をさせたいというふうに言って、議員としてもやる気十分になっておりますので、ぜひ市長にも頑張っていただきたいと思います。  それではトイレの問題ですね、それからマップがここに、これから私どもが審議をさせていただく計画ではありますけれども、ちょっとそのあたりだけお答えをいただけたらと思います。 58 ◯議長小川友一君)  答弁を求めます。環境共生部長。 59 ◯環境共生部長(笹木延吉君)  確かに青梅市との比較では相当な差があることでございます。今まで下水道がようやく80%という数字になってまいりました。整備計画をつくり、また管理の面で相当大変でございますので、御要望のあった皆様のボランタリーな管理を含めて、そういうところには設置していくようなことも、あわせて考えていきたいと思っております。  以上でございます。 60 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 61 ◯14番(執印真智子君)  ぜひ、よろしくお願いいたします。  阪神大震災のときも、ああいうことになって食べるものの心配もしたけれども、とても排泄の方をどうするかというのが非常に大きな問題だったということで、本当に私は尊厳にかかわる部分だというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、大きな4点目、5点目の、子どもの質問をいたします。  4点目のゼロ歳児保育につきましては、昨日質問がありましたので、待機児などの状況についてはわかりました。それから待機児解消のために、昨日も話題に出た新聞記事の保育園などの件について、市としても十分に御努力をいただきたいと思うわけです。いろんな周りの事業者の方との調整ですとか、それから市の予算的に、まあ新聞の記事によりますと、1月18日に市にお見えになったというようなことが書いてありまして、たしか20日に予算の説明会があったと思いますので、全くそういうことを知らずにおいでになったのか、知ってたけれどおいでになったのか、どうなのかなというふうに、私もあの新聞記事を読みながら思いましたし、いろいろあそこに書かれている名前の方についても、もう少し予算の立て方などについて御経験上、ご存じだったのではないかなというような気もしたわけですけれども、しかし、私もいろんな方とお話をしていると、やっぱり保育園の心配をするだけでもう大変だから、本当はもう1人子どもが欲しいんだけれどもあきらめるといいますか、そういうような状況になっていることは確かですから、ぜひここは積極的に話し合いをしながら進めていっていただきたいというふうに感じたわけですが、いかがでしょうか。  それから学童クラブのことについてですけれども、保護者の方から、障害児の6年生までの保育、これは請願も通っているわけですけれども、そのお話と、それから夏休みじゅう、夏休みの間、子どもたちがお弁当を食べる場所を確保してほしいという、そういう御意見が寄せられました。私は、どうしてこういうものが必要なのか、実は余りよくわからなかったんです。私の子どもも学童保育に行っておりましたけれど、夏休み、休んで家にいるときに30分から時間がかかりましたので、わざわざお弁当を持って30分の道のりを歩いて食べに行くというふうには、ちょっと考えられなかったものですから、いろいろ詳しくお尋ねしましたところ、近くに住んでいる方だとか、それから上の子はもう学童に行っていないんだけれども、下の子が学童に行っているというようなときには、せめてお昼のときだけはだれか人のいるところで一緒にご飯を食べさせたい、そういう環境をつくってやりたいという、そういう思いだったんですね。そうすると、だれか大人の目があれば、例えばちょっと子どもが、これちょっとおかしくなっちゃったんじゃないかなというようなものがあったときに相談できるとかね、ちょっと目があれば違うんだけれどという、そういうようなことで、本当に今この状況の中で親が働き続けるということは、本当にそれを経験していない人からしたら、そんなこと自分たちで乗り切ればいいじゃないかというふうに思うかもしれませんけれども、そういうことの一つ一つの積み重ねみたいなものが、やっぱり社会に対する信頼感を子育て世代が持てるかどうかということにつながっていって、それが、少子化、少子化と騒がれておりますけれども、そういうものを解決することにつながっていくというふうに思っておりますので、ぜひこのあたりについてもお答えをいただきたいと思います。  それから6点目、子どもの権利条例、子どものオンブズパーソン制度の検討について、お答えください。  また、教育委員会は情報収集のために子どもの権利条例や子どものオンブズパーソン制度の情報収集のために、来年度何をされるのかをお尋ねいたしたいと思います。 62 ◯議長小川友一君)  福祉保健部長。 63 ◯福祉保健部長(田中正美君)  初めに、保育園を開設をしたいと、新聞記事にございました方の申し出の件でございますけれども、この件につきましては、私ども待機児の問題、それらの、あの記事の中に書いてある内容については、否定するものでは決してございません。  しかしながら、保育園を新たに開園をするということは、昨日申し上げましたような理由がございまして、私どもでは、今既存でお願いを申し上げている保育園の経営の方、それから公立の私どもで運営をしております市の立場のもの、そして新たに保育園運営、開園をしたいとおっしゃられる方たちが同じテーブルの中で1回お集まりを少なくともいただいて、協議をした上で、それではこの方のお申し出を受け入れましょうという、全体的な意向の確認がされた上でなされるべきであろうというふうに、一つは考えております。  それから障害児の学童クラブの問題でございますけれども、これは昨年の12月のここの本会議の中で議決をいただきまして、今まで3年生までを4年生まで、条例の中でお預かりをするという条例の議決をちょうだいし、またそのような形になっておるところでございます。  それから大変難しいのは、夏休みの子どもさんたち、学童の中でお預かりをするという問題でございます。大変多くの保護者の方から、御希望が私どもにも寄せられていることは事実でございます。これについては、私どもで物理的な問題、それからそれの職員の対応の問題、こういう問題もございますので、いま少しお時間をいただいて検討させていただいて、ある一定の方向を出させていただきたいというふうに思っております。  それから、子どもの権利条約の問題でございます。子どもの権利条約、子どもオンブズパーソンの制度について、お答え申し上げます。(「権利条例」と呼ぶ者あり)大変失礼しました。権利条例でした。  まず、子どもの権利条約につきましては(笑)(「間違っていない」と呼ぶ者あり)、平成元年11月の国連総会において、児童の権利に関する条約が全会一致で採択をされたところでございます。我が国においても、平成6年に批准されたところでございます。この条約は、各国が世界的な視野からすべての児童の人権の尊重、保護及び福祉の促進を目指して取り組むことがあきらかになったものでございます。地方自治体も、この条約の実施主体の一つとして、子どもの権利実施に向けて、条約の理念を市民生活に根差し実効性のあるものとしていくために、施策が必要とされています。東京都においても、子どもの権利保障として、子どもの権利擁護システムの整備として、条例の制定検討や施行の実施、また施設やサービスの評価、事業の展開などを進めているところでございます。  日野市としても、日野市の保健福祉計画の中に、子どもの参画社会の推進として、子どもの権利を尊重するまちづくりを目指しております。子どもの権利条約の理念の具現化や、子どもの権利を一層尊重していくために、子どもの権利条例の制定について検討を進めています。  この後に教育の方からお答えがあろうかと思いますが、子どものオンブズパーソン制度でございますけれども、この制度は、平成10年に兵庫県の川西市が子どもの人権を尊重するということで、確保を目的として、子どもの人権オンブズパーソン条例を制定し、その中で子どもオンブズパーソン制度を確立しているようでございます。  日野市としても、本年の1月に、庁内に福祉オンブズパーソン制度を御案内のとおり発足をさせていただいてございます。保健福祉サービスについて苦情処理を行っているところでございますけれども、子どもオンブズパーソンの制度の中、福祉の部分については、この福祉オンブズパーソン制度の中で活用を図っていき、また、子ども権利条例の制定の調整の中で、これらのものについては考えてまいりたいと、このように考えているところでございます。  以上でございます。 64 ◯議長小川友一君)  学校教育部参事。 65 ◯学校教育部参事(野崎芳昭君)  教育委員会は、情報収集のために新年度何をするのかという御質問に対して、お答え申し上げます。  新年度におきましては、子どもオンブズパーソン制度についての情報収集のために、指導主事や担当の職員が子どもオンブズパーソン制度を先行的に施行している地域を訪問する予定でございます。  そこで、実施状況につきまして、そこの職員から説明をお伺いし、資料を豊富に収集するなどして、制度について調査研究を深めて、その意義や効用について検討してまいりたいと、そのように考えてございます。  以上でございます。 66 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 67 ◯14番(執印真智子君)  どうもありがとうございました。  保育園の件については、基本的に整えていくんだという発想で進められるのかどうか。3年間の計画が立ててあるというふうに聞いておりますけれども、あるいはいろんな規制緩和がされていく中で、やってみたいという方がまた出てきたときには、今もそうですけれども、出てきたときには、それがNPOだったり、いろんな団体だったりすると思うんですけれども、今の計画との整合性をどういうふうに図っていくとか、予算づけをどういうふうにしていくとか、それは臨機応変に対応しながら、しかし子どもを預けて働きたい、働かなければならない、そういう市民の方の皆さんの声に対応できるような形をとっていくべきだというふうに思うんですが、そこについて、その基本的な考え方ですね、それはどういうふうに考えていらっしゃるのかということは、ぜひお聞きしたいというふうに思います。 68 ◯議長小川友一君)  福祉保健部長。 69 ◯福祉保健部長(田中正美君)  当然、今後お母さん、まあお父さんもそうでしょうけれども、共働きとしての家庭が、ある時期まではふえるだろうという推測が成り立っているわけでございまして、私どもでは、今とりあえずここではっきり申し上げられることは、平成13年度の、ことしの4月から新たにスタートするゼロ歳児の部分では、おおむね御希望どおりの部分が足りているということでございます。  ただ問題なのは、この保育園に上がりたいんだけれども、こっちの保育園でどうかという今調整を、最後の調整をしているところでございますが、もしそうであれば、このゼロ歳児においては、おおむね御希望どおりといいますか、預かってほしいというものについてはお預かりできるという状況にあるようでございます。  それから、あわせて1歳児、2歳児、これらのものについても、徐々に今ある既存の保育園、それらを含めながら拡大を図りながら、あるいはまた分園を含めながら、これらのものを拡大をしていく必要もありましょう。また、当然新しく保育園の設置という問題については、先ほど申し上げましたような形で、これは拡大を図ってまいりたい。あるいは、開園に向けて進めていきたいというふうに、基本的な考え方は持っているところでございます。  以上でございます。 70 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 71 ◯14番(執印真智子君)  ありがとうございました。  それから、ぜひ保育園のことについてはきちんと進めていただきたいわけなんですけれども、あともう一つ、市民の方から、1月の26日までに生まれないと4月の初めに届け出ができないということがあって、そういったことも、1月の末に生まれるとわかっているのに届け出できないというのは、非常になにかお役所仕事的な感じがするということで、受け付ける方からするとそれは当然わかるような気もするんですけれども、いろんな意味で、市民の側に立っていろんな運用がされていくように、それをあわせて検討していっていただきたいというふうに思います。  5点目につきましては、学童クラブの関係については、日野市は早くから学童クラブをつくってきたという点では、非常に評価できるというふうに思うんですが、いろんな意味できめ細かく対応していっていただきたい。規則があるからできないとか、職員が、それは当然あると思いますけれど、職員の労働が何とかとか、どうしてもそれが優先されているような感じがいたしますのでね、市民の立場に立って進めていただきたいというふうに思います。  それでは市長にお尋ねしたいんですが、市長は、今回の市政運営の基本についてという中で、子どもの権利条例の準備というのを挙げられております。4月に市長選が行われる状況の中ですが、市長は現在、どのように御自身の中でこの準備を進めていくということを構想されているのでしょうか。 72 ◯議長小川友一君)  市長。 73 ◯市長(馬場弘融君)  子ども、高齢者、障害者が生きやすいまちをということの中で、いろいろ個々の問題について質疑応答があった中、私には、子どもの権利条例への方向づけという点で問われているところであるわけですが、これまでも私、議員との質疑応答の中で、市長部局としての考え方については、ある程度お示しをしてきたつもりであります。やはりこの問題は、当初からございましたように、教育委員会という、一応行政上の別の組織建てになっている教育委員会関係との整合をよく図っていかなければいけないだろうということが、まず原点にあったということであります。今その辺を踏まえて、できれば次の任期に入ることができるとすれば、その中でつくる、この子どもの権利条例的なものをつくる方向で、今一歩歩みを進めたところでありまして、できるだけ市長部局がリードをしていって、その中に教育委員会サイドの合意をいただいて進めていくということになろうかというふうに思います。  つまり、広く福祉部門、教育部門も合わせて、子ども全般の、子どもたちがきちっと対応されているかどうかを、市としてチェックをしていくための仕組みとして、あるいは制度として、こういう条例が有効ではないかなと、こんなふうに考えているところであります。まだ準備を始めたといいますか、一歩踏み出したというところでございますので、どういう形にこれから持っていけるのか、具体的な点まではお話を申し上げられませんが、何とかここ三、四年のうちに、あるいはもっと早く具体的な形が見えるようにしていきたいと、こんな意欲を持っているということを申し上げておきたいと思います。 74 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 75 ◯14番(執印真智子君)  ありがとうございました。  これからいろいろ構想していきたい、教育委員会との調整もしていきたいということなんですが、ちょっとだけ気になったので、そこだけ確認させていただきたいんですけれども、子どもの権利条例的なものを考えていきたいというふうにおっしゃったんですね。市によっては、子どもの権利条約に基づいた子どもの権利条例の視点というものよりも、大人から見た健全育成条例の方に質が変わってしまうというようなことが、よくあるわけですね。  箕面市の場合は子ども条例って、権利というものが入っていないんですけれども、これはいろんな健全育成の視点から始まったんですけれども、子どもの権利条例を入れ込んだんですが、しかし、議会がちょっと理解がなくて、健全育成の視点が強く入れ込まれてしまったというふうなこともありますし、お隣のある市では、子どもたちが一生懸命に子どもの権利宣言というものをつくったんですけれども、市長の一声で、健やか宣言かなにかというのに変わってしまったということで、どうしてもそこに大人が都合いい子ども像を求めてしまうというようなことが、まだまだ起きているんですが、ここは大事な点ですので、市長は子どもの権利条例的なものをというふうにおっしゃいましたが、その辺のお考えを、もう一つ確認させていただきたいと思います。 76 ◯議長小川友一君)  市長。 77 ◯市長(馬場弘融君)  子どもの権利条例的という表現をさせていただきましたが、例えば仮称というような言い方でもいいのかもしれませんけれども、今、言葉のやりとりの中でそういうことを申し上げたわけで、できるだけ子どもの目線といいますかね、子どもがどういうふうに扱われているかと。本当に子どもが子どもとして、あるいは人間としてきちっと扱われているかということが、権利ということの原点だと思いますので、そういう視点に立った条例づくりということで、再度お答え申し上げておきたいと思います。 78 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 79 ◯14番(執印真智子君)  子どもの権利条例というのは、子どもが人間であるということを主張する権利、それで扱われているかということではなくて、子どもがみずから自分の権利を主張できるという条例に、ぜひつくり上げていっていただきたいわけですが、子どもが子どもとして扱われるというふうですと、まだもう少し健やか風なものが残るかなという感じがするんですが、そこはいかがでしょうか。 80 ◯議長小川友一君)  市長。 81 ◯市長(馬場弘融君)  私も国語学の専門家じゃございませんので、執印議員ほどの素養がございませんから、ちょっと難しい質問でございまして、権利、義務という意味での権利という意味で私は申し上げているわけであります。その権利がしっかりと守られているかどうかをチェックできるような、そんな条例にしたいと、こういうことでございます。  どうも言葉が難しくて、私にはこれ以上お答え申し上げられる能力がございません。 82 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 83 ◯14番(執印真智子君)  ありがとうございました。  今、市長から、権利と義務みたいなお話も出てきたんですけれども、近江八幡市というところは、公園をつくるのに子どもたちが自分たちで意見を出し合いながらつくっているんですね。先日、市民クラブの皆さんと近江八幡市に行ったついでに、その子どもたちがつくった公園というのを見せていただいたんですけれども、ちょうど秋でしたし、本当にただの──ただのなんて言っては怒られますね──土管が入った公園みたいな感じだったんですけれども、やっぱり子どもたちが意見を出し合ってつくったことで、すごく意味があるということと、その後、新聞の記事で読みましたら、近江八幡市では、どの業者にそこをつくってもらうかということも子どもたちが決めていると。そういう流れの中で、子どもたちは、ここまで自分たちがやったんだから責任があるというふうに、子どもたちみずからが言い出すということで、やっぱり子どもに責任、市長は義務という言い方でおっしゃいましたけれども、責任、子どもが何に責任を感じるかといったら、やっぱり自分たちが発言をして、そのことがきちっと生かされていく、そしてそのときに初めて責任というものを感じるんだろうなというふうに、私はその近江八幡市の話を聞いて感じておりますので、微妙な細かいところは、それぞれ話し合いの中で、市長にまたなられたら、そのお考えも含めながら、いろいろなところで話し合いを詰めていく必要があるかというふうに思いますが、決して大人から見た健やか宣言、健やか条例のようなものにだけはしないでいただきたいというふうに考えているということを、お伝えさせていただきます。  次に、教育長にお尋ねをいたしますが、前回の質問で、授業崩壊への対応をお願いをいたしました。副担任とまではいかないようですけれども、補助の先生を入れていただいたそうで、遅過ぎたような気もするけれども、ありがとうございましたというふうに市民の方もおっしゃっておりましたので、私からもお礼を申し上げます。また、先ほど学校教育部参事から子どもの権利条例などの調査委託料の計上もあるということで、これについても一歩進むだろうというふうに考えております。  やっと教育長が議場ですとか、それからいろんなやりとりの中でお話し合いをした約束を果たしていただけるようになったというふうに考えております。そこで、前回の私の質問の中で、小学校のわいせつ教諭の件で「学校長は処分を受けたが教育長も責任をとるべきではないか」という私の質問に対して、「今抱えている問題が整理された時点で何らかの形を整えたいと思っております」というふうにお答えになっておりますが、この3カ月の間に何か整えられたでしょうか。どのようにお考えでしょうか。 84 ◯議長小川友一君)  教育長。 85 ◯教育長(有元佐興君)  教員の服務の問題についての教育長の責任の問題につきまして、前回の議会でお話がありました。それを受けまして、ただいま議員がお話がありましたように、何らかの形が整った時点でというお話をいたしました。そのときにつけ加えましたことは、具体的には、いわゆるながら条例の問題での服務の問題があるということも申し上げたわけであります。  この問題につきましては、現在、東京都へ報告を出して、その内容についての検討に入っているところであります。今しばらくの機会をいただきまして、その整理がついた時点での教員の服務の問題とあわせて、私といたしましては何らかの形を整えたいと申し上げておきたいというふうに思っております。 86 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 87 ◯14番(執印真智子君)  私はこの件については、確かに教育長は前回そのようにお話しになっているわけですけれども、この件については、この段階できちんと責任を明確にしていくべきではないかなということも考えておりますが、このわいせつ教諭の件ですよ、そういうふうに考えておりますが、そういうお考えは、この3カ月の間にもわき出てこなかったということでございましょうか。 88 ◯議長小川友一君)  教育長。 89 ◯教育長(有元佐興君)  ただいま申し上げましたように、この処理が大変長引いておりますので、ただ、恐らくはこの一、二週間、今月いっぱいぐらいでは何とかなるかなというようなことも思っております。それにあわせまして、教育委員会の開催にあわせて、その問題については形を整えたいと、かように考えているところであります。 90 ◯議長小川友一君)  執印真智子君。 91 ◯14番(執印真智子君)  それでは、オンブズパーソン制度の調査にも行っていただけるということですし、私、ぜひきちんと調査をして、子どもの立場に立って進めていきたいというふうに思っておりますし、教育長もまた形を整えたいというおっしゃり方でしかおっしゃらないので、具体的ではないわけですけれども、私はきちんとけりがつくまで、ずっと見続けていたいというふうに思いますので、ぜひ、しっかりと責任をとるということの形を整えていただきたいというふうに思います。  それで、子どもの権利条例について、それから子どもオンブズパーソン制度について、市長からお話を伺いましたし、子どもの権利についてというのを健全育成の面と混同していないかどうかというのも、少しやりとりの中で確認させていただきましたけれども、非常に重要な点ですので、さらに情報収集をしていただきたいというふうに思います。  東京都では、青島都知事のときに方向性が出されておりました子どもの権利条例が、先ほど部長からは検討がされているというふうにお話も出てきましたけれども、実は石原都知事になってから非常に後退をしております。心の東京革命に取ってかわられようとしているわけですが、2月15日に都議会の厚生委員会で、東京都に子どもの権利条例の制定を求める請願というのが出されて、審議をされました。これについては、傍聴された方の感想、それからそのやりとりの内容というのが、この会のニュースとして報告されておりますけれども、都の担当者は、先進して制定された箕面市や川崎市の条例案も読んでいないというような状況だった、もしくはちらっと見ただけという、そういうようなことだったそうなんです。そんなことにならないように、非常に不勉強だなという感じがしましたけれども、トップがだれになるかということで、そんなに大きく変わってしまう行政というものは一体何だろうというふうに私も思いますけれども、ぜひそんなことにならないように、市長を初め職員の皆さんにはしっかりした対応をされるように、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。  私は10年前からごみのことを言っておりまして、当時は職員の方にも「そんなことできるはずない。議員さんの周りの人はボックス廃止といったら賛成するだろうけれども、もっと市民のところに行ってごらんなさい、みんな反対するんだから」と、よく言われていたんですけれども、やってみれば、できるわけですよね。そこには、努力と決断があったというふうに思いますけれども、この子どもの権利条例についても、まだまだ全体的な理解というのは、非常にまだ薄いなというふうに思っておりますけれども、きちっと対応していかないと、少子化は進むばかりだろうなと。私、少子化は女性たちの静かな反乱だというふうに思っておりますので、産まないということの意思表示だと思いますので、子どもの権利条例もしっかりつくっていってもらわないと、少子化はさらに進むだろうと。この辺は説明しないと、なかなかわかりにくいかもしれませんけれども、ぜひまたお考えをいただきたいというふうに思います。  それから、先日私のところに高齢者の方からお手紙が来ました。このお手紙が来たわけなんですけれども、介護保険以外の他の福祉行政はこれでよいのかについての意見ということで、2枚ほどいろいろお手紙を──お手紙は1枚だったんですけれど、市から来た資料、それから福祉オンブズパーソンの付記というものを私に送ってくださいました。これは、平成11年6月に、市政に一言というところに、高齢者の在宅セキュリティーについて意見を出したが、市から回答を得たんだけれども納得がいかないので福祉オンブズパーソン制度を使われたということなんです。  いろいろ書いていただいて、市から来た、馬場市長が出された文章になっているわけですけれども、言葉の羅列だけで、本当にそうなんだろうかということが、いろいろ書かれております。それで、介護保険はスタートしたけれども、心配であるというようなことも書かれているわけですが、それに対して福祉オンブズパーソンに申し立てをされたんでしょう。付記というのが書いてありまして、これはまだ読み上げるわけにはいかないものなのかもしれないんですけれども、読む限りでは、この方が主張していらっしゃるような方向で、友愛制度とか老人見舞い電話を利用できるようにするべきじゃないかという方向で意見がつけられているわけなんです。私、これをいただいて、本当に福祉オンブズパーソン制度をつくってよかったなというふうに思いました。  それで先日、佐瀬議員から、福祉オンブズパーソン制度は1月からの3件の相談の中に、介護保険に関するものが1件もないし、民間事業者の協力規定がないので欠陥制度だという旨の指摘がありました。余りに強引な理論展開ではないかというふうに私は感じました。修正案が提出され、それに賛成されたのは、もちろん記憶しておりますが、その後、原案に賛成されたはずです。驚きました。この福祉オンブズパーソン条例には、オンブズパーソンの発意による調査というものも明記をされております。佐瀬議員の御発言は、みずからもその任命に同意された現オンブズパーソンをも愚弄するものだというふうに思います。なぜ今、そのような御発言をされるのか、私なりの解釈はしておりますが、これまでお互いにつくりあげてきたものを崩すようなことはしていただきたくないと、心からお願いするものです。  私は、法律や条例の網の目からこぼれて、人権を侵害されたり権利を使えなかったり市民がすることがないように、前森田市長のときからこの制度を提案し続けてきました。何度も何度も提案をして、やっと実現をいたしました。その間、職員の皆さんの御努力もつぶさに見てまいりました。私は、条例や制度は、つくればいいというふうに、そういうものではないというふうに考えております。つくったら、さびつかないように市民が使いこなすことが必要です。そして、もしどうしても不都合があって時代に合わなくなったらつくり直せばいいというふうに思います。やっとできたものを、ここで切って捨てるのではなくて、温かいまなざしを、ぜひ佐瀬議員にはお願いするものです。
     最初に申し上げましたように「子ども叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの」、こういう思いが今私たち自身にも必要なのではないでしょうか。子ども、高齢者、障害者の生きやすいまちにするためには、人間への深い愛情がなければならないと私は考えております。日野市が市民の皆さんから愛されるまちになるように、私自身も今後とも頑張りたいと思いますし、職員の皆さんの一層の御努力をお願いして、質問を終わります。 92 ◯議長小川友一君)  これをもって執印真智子君の一般質問を終わります。  これより議案第31号、日野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定の件を議題といたします。  理事者から提案理由及びその趣旨の説明を求めます。市長。     〔市長登壇〕 93 ◯市長(馬場弘融君)  議案第31号、日野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についての提案理由を申し上げます。  本議案は、社会保険診療報酬支払基金に納付する、平成13年度、介護給付費納付金額の改正を行うため、国民健康保険税のうち介護分について、所得割額100 分の0.59を100 分の0.84に、均等割額1人について7,600 円を8,500 円に改めるものであります。  なお、本件につきましては、日野市国民健康保険運営協議会に諮問し、平成13年2月28日に答申をいただいております。  本条例は、平成13年4月1日から施行するものであります。  よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 94 ◯議長小川友一君)  これより質疑に入ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 95 ◯議長小川友一君)  なければ、これをもって質疑を終結いたします。  本件について御意見があれば承ります。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 96 ◯議長小川友一君)  なければ、これをもって意見を終結いたします。  お諮りをいたします。これをもって議案第31号の件は福祉保健委員会に付託したいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 97 ◯議長小川友一君)  御異議ないものと認め、福祉保健委員会に付託をいたします。  これより請願第13-3号、学童保育における4年生の夏休み育成の実現の陳情の件を議題といたします。  請願の要旨はお手元に配付しました印刷物のとおりです。請願第13-3号の常任委員会への付託は、会議規則第134 条の規定により議長において福祉保健委員会に付託をいたします。  これより請願第13-4号、コンビニで住民票などの行政サービスを求める請願の件を議題といたします。  請願の要旨はお手元に配付しました印刷物のとおりです。請願第13-4号の常任委員会への付託は、会議規則第134 条の規定により議長において企画総務委員会に付託をいたします。  これより請願第13-5号、学童クラブにおける障害児6年生迄の早期受け入れを求める陳情、請願第13-6号、東光寺小学童クラブ学童保育の充実を求める請願の件を一括議題としたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 98 ◯議長小川友一君)  御異議ないものと認め一括議題といたします。  請願の要旨はお手元に配付しました印刷物のとおりです。請願第13-5号、請願第13-6号の常任委員会への付託は、会議規則第134 条の規定により議長において福祉保健委員会に付託をいたします。  これより請願第13-7号、全焼した南平西部地区センターをコミュニティセンターとして早期再建に関する請願の件を議題といたします。  請願の要旨はお手元に配付しました印刷物のとおりです。請願第13-7号の常任委員会への付託は、会議規則第134 条の規定により議長において生活文教委員会に付託をいたします。  本日の日程はすべて終わりました。  3月13日から始まります常任・特別委員会は、お手元に配付いたしました日程表のとおりです。  委員の皆様には、日程表に基づき御参集を願います。  次回本会議は、3月26日、月曜日、午前10時より開議をいたします。時間厳守で御参集を願います。  本日はこれにて散会をいたします。             午後2時43分 散会 Copyright © Hino City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...