町田市議会 2023-03-29
令和 5年 3月定例会(第1回)-03月29日-09号
令和 5年 3月定例会(第1回)-03月29日-09号令和 5年 3月定例会(第1回)
町田市議会会議録第9号
3月29日(水曜日)
出席議員(35名)
1 番 秋 田 し づ か 2 番 渡 辺 さ と し
3 番 小 野 りゅうじ 4 番 笹 倉 み ど り
5 番 小 野 寺 ま な ぶ 6 番 村 ま つ 俊 孝
7 番 木 目 田 英 男 8 番 渡 辺 厳 太 郎
9 番 中 川 幸 太 郎 10 番 矢 口 ま ゆ
11 番 加 藤 真 彦 12 番 石 川 好 忠
13 番 佐 藤 和 彦 14 番 森 本 せ い や
15 番 東 友 美 16 番 松 岡 み ゆ き
17 番 おんじょう 由 久 18 番 松 葉 ひ ろ み
19 番 白 川 哲 也 20 番 い わ せ 和 子
21 番 田 中 美 穂 22 番 佐 々 木 智 子
23 番 お ぜ き 重 太 郎 24 番 三 遊 亭 ら ん 丈
25 番 戸 塚 正 人 26 番 今 村 る か
27 番 新 井 よしなお 28 番 吉 田 つ と む
29 番 山 下 て つ や 31 番 若 林 章 喜
32 番 熊 沢 あ や り 33 番 細 野 龍 子
34 番 殿 村 健 一 35 番 藤 田 学
36 番 佐 藤 伸 一 郎
欠席議員(1名)
30 番 お く 栄 一
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出席説明員
市長 石 阪 丈 一 副市長 榎 本 悦 次
副市長 赤 塚 慎 一 政策経営部長 神 蔵 重 徳
総務部長 髙 橋 晃 財務部長 井 上 誠
文化スポーツ振興部長
篠 崎 陽 彦 地域福祉部長 中 村 哲 也
いきいき生活部長
岡 林 得 生 保健所長 河 合 江 美
臨時接種担当部長 子ども生活部長
樋 口 真 央 神 田 貴 史
都市づくり部長
道路部長 萩 野 功 一 窪 田 高 博
都市整備担当部長
平 本 一 徳 下水道部長 荻 原 康 義
市民病院事務部長 総務部総務課長
服 部 修 久 谷 勇 児
教育長 坂 本 修 一 学校教育部長 石 坂 泰 弘
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出席事務局職員
事務局長 鈴 木 秀 行 事務局課長 重 田 淳
議事係担当係長
議事担当課長 水 元 友 朗 佐 藤 義 男
議事係主任 五 十 嵐 大 悟 議事係主任 青 栁 晴 香
議事係 草 柳 雄 一 議事係 松 井 雄 亮
速記士 小 島 由 佳 里(澤速記事務所)
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令 和 5 年(2023年) 3 月 29 日(水)
議 事 日 程 第 9 号
午 前 10 時 開 議
第 1 会議録署名議員の指名
【提案理由説明・質疑・表決】
第 2 委員会提出議案第1号 町田市議会委員会条例の一部を改正する条例
委員会提出議案第2号 町田市議会会議規則の一部を改正する規則
【
総務常任委員会審査報告・質疑・表決】
第 3 第 15号議案 町田市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例
第 18号議案 町田市手数料条例の一部を改正する条例
第 44号議案 町田市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第 40号議案 包括外部監査契約の締結について
第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
【
総務常任委員会審査報告・質疑・表決】
第 4 第 42号議案 町田市表彰条例に基づく一般表彰の同意方について
【
健康福祉常任委員会審査報告・質疑・表決】
第 5 第 19号議案 町田市避難行動要支援者の名簿情報の提供に関する条例
第 20号議案 町田市国民健康保険条例の一部を改正する条例
第 30号議案 町田市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
第 8号議案 令和5年度(2023年度)町田市
国民健康保険事業会計予算
第 9号議案 令和5年度(2023年度)町田市介護保険事業会計予算
第 10号議案 令和5年度(2023年度)町田市
後期高齢者医療事業会計予算
第 13号議案 令和5年度(2023年度)町田市病院事業会計予算
請願第 4号 国民健康保険税の値上げを行わないことを求める請願
【
文教社会常任委員会審査報告・質疑・表決】
第 6 第 14号議案 町田市性の多様性の尊重に関する条例
第 21号議案 こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例
第 22号議案 町田市子ども発達センター条例の一部を改正する条例
第 23号議案 町田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第 24号議案 町田市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第 25号議案 町田市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第 32号議案 旧忠生第六小学校解体工事請負契約の変更契約
第 45号議案 (仮称)町田市中学校給食センター整備・運営事業契約
第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
請願第 10号(4) 町田市立南第三小学校廃校計画の見直しを求める請願
請願第 1号 南成瀬小と南第二小の統廃合計画の見直しを求める請願
請願第 3号 国際工芸美術館(仮称)の建設を抜本的に見直すこと、及び町田市立博物館の収蔵品の鑑定を行うことの請願
請願第 5号 町三小、本町田東小、本町田小の存続を求める請願
【
建設常任委員会審査報告・質疑・表決】
第 7 第 16号議案 町田市特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例
第 17号議案 町田市営住宅条例の一部を改正する条例
第 26号議案 町田市道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例
第 27号議案 町田市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
第 28号議案 町田市立公園条例の一部を改正する条例
第 29号議案 町田市
忠生公園自然観察センター条例を廃止する条例
第 31号議案
香山緑地既存建物耐震改修他工事請負契約
第 33号議案 忠生630号線(第二期)道路改良工事(その4)請負契約の変更契約
第 35号議案 鶴川駅南北自由通路の整備に関する施行協定
第 36号議案 鶴川駅改良事業の工事に関する施行協定
第 38号議案 市道路線の認定について
第 39号議案 市道路線の廃止について
第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
第 11号議案 令和5年度(2023年度)町田市鶴川駅
南土地区画整理事業会計予算
第 12号議案 令和5年度(2023年度)町田市下水道事業会計予算
請願第 2号 芹ヶ谷公園の自然環境の保全に向けた定期的な自然観察調査等の実施を求める請願
【提案理由説明・質疑・表決】
第 8 第 46号議案 町田市教育委員会委員の任命につき同意方について
第 9 第 47号議案 町田市
固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意方について
【提案理由説明・質疑・表決】
第10 議員提出議案第 2号
新型コロナウイルス感染症の後遺症の方々の日常を守る取り組みの強化を求める意見書
議員提出議案第 3号 認知症の人も家族も安心な社会の構築を求める意見書
議員提出議案第 4号 地域のグリーントランスフォーメーション(GX)の促進を求める意見書
議員提出議案第 5号 アスベスト被害を抑える対策の強化を求める意見書
議員提出議案第 6号 東京都が行う福祉・介護の専門職育成に関わる制度の充実を求める意見書
議員提出議案第 7号 「LGBT理解増進法案」に差別禁止規定を求める意見書
議員提出議案第 8号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的支援制度の創設を求める意見書
第11 議員派遣について
第12 各常任委員会の特定事件継続調査申し出について
議 事 日 程 追 加 の 1
第 1 第 48号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計補正予算(第1号)
議 事 日 程 追 加 の 2
第 1 第 48号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計補正予算(第1号)
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会議に付した事件
日程第1から日程第12まで及び追加の1の日程第1並びに追加の2の日程第1
午前10時 開議
○議長(戸塚正人) ただいまから本日の会議を開きます。
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△日程第1
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○議長(戸塚正人) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において次の議員を指名いたします。
14番 森本せいや議員
15番 東友美議員
この際、事務局長に事務報告をさせます。
事務局長 鈴木秀行君。
◎事務局長(鈴木秀行) ご報告いたします。
本日、市長から、追加議案として第46号議案から第48号議案までの3件の送付を受けましたので、直ちにご配付いたしました。
次に、3月15日付で新井よしなお議員外2人から第7号議案に対する修正議案が、また、3月28日付で小野りゅうじ議員外2人から第7号議案に対する修正案がそれぞれ提出されておりますので、ご配付いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 事務局長の報告は終わりました。
本日、開会前に議会運営委員会が開催されましたので、協議の結果を委員長から報告願います。
議会運営委員長 山下てつや議員。
〔
議会運営委員長山下てつや登壇〕
◎議会運営委員長(山下てつや) 本日、開会前に議会運営委員会を開催いたしましたので、協議の結果をご報告申し上げます。
まず、3月6日、議会運営委員会より提出されました委員会提出議案第1号 町田市議会委員会条例の一部を改正する条例及び委員会提出議案第2号 町田市議会会議規則の一部を改正する規則につきましては、本日の冒頭に一括して上程し、提案理由説明の後、お諮りいたします。
次に、議員提出議案につきましては、提出締切日までに7件提出されております。これらの議員提出議案の取扱いにつきましては、申し合わせに従い、提案理由説明及び委員会への付託を省略の上、即決をいたします。
次に、追加議案として第46号議案から第48号議案までの3件の送付がありましたので、本件の取扱いにつきまして協議いたしました結果、まず、第48号議案につきましては、本日の議事日程第8の前に追加議事日程として上程し、提案理由説明の後、無通告による質疑を行い、委員会へ付託してまいります。その後、本会議を休憩し、委員会を開催いたします。委員会終了後、本会議を再開し、表決を行ってまいります。
次に、人事案件であります第46号議案につきましては、本日の議事日程第8として、第47号議案につきましては、本日の議事日程第9としてそれぞれ上程し、提案理由説明の後、委員会への付託を省略の上、簡易表決による即決をいたします。
次に、議員派遣につきましては、本日の議事日程第11として上程し、簡易表決により即決をいたします。
次に、「議会だより」の編集につきましては、8ページ立てで4月30日に発行予定であります。
以上で議会運営委員会の報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 議会運営委員長の報告は終わりました。
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―――――――◇――――――――
△日程第2
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○議長(戸塚正人) 日程第2、委員会提出議案第1号及び第2号を一括議題といたします。
本案について、提出者から、提案理由の説明を求めます。
議会運営委員長 山下てつや議員。
〔
議会運営委員長山下てつや登壇〕
◎議会運営委員長(山下てつや) 委員会提出議案第1号 町田市議会委員会条例の一部を改正する条例及び委員会提出議案第2号 町田市議会会議規則の一部を改正する規則につきまして、一括してご説明申し上げます。
本案は、生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある感染症の蔓延防止措置の観点から、オンラインによる方法で委員会を開会することを可能とするため、所要の改正をするものです。
施行日につきましては、それぞれ令和5年4月1日といたします。
よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(戸塚正人) 提出者の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいま議題となっております議案に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております議案については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託をいたしません。
これより討論に入ります。討論の通告はありません。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
委員会提出議案第1号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
委員会提出議案第2号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
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―――――――◇――――――――
△日程第3
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――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 日程第3、第15号議案外議案4件を一括議題といたします。
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総務常任委員会議案審査報告書
1.第 15号議案 町田市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例
1.第 18号議案 町田市手数料条例の一部を改正する条例
1.第 44号議案 町田市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
1.第 40号議案 包括外部監査契約の締結について
1.第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
本委員会は、3月6日付託された上記議案審査の結果、「原案を可決すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月8日
総務常任委員長
おんじょう 由 久
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
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○議長(戸塚正人) 本件に関し、委員長の報告を求めます。
総務常任委員長 おんじょう由久議員。
〔総務常任委員長おんじょう由久登壇〕
◎総務常任委員長(おんじょう由久) 今期定例会において、当総務常任委員会に付託された議案6件につきまして、3月7日及び3月8日に審査を行いました。このうち第42号議案を除く議案5件について、その結果をご報告いたします。
まず、第15号議案 町田市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第18号議案 町田市手数料条例の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第44号議案 町田市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第40号議案 包括外部監査契約の締結について申し上げます。
委員より、契約金額が、2020年度から100万円減額されているが、外形的に何が変化したから契約金額が100万円減額されたのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、条例で包括外部監査を実施する町田市を含めて5自治体の平均値ということで出しているが、それだけではなく、人口が同規模な自治体を毎年確認しながらやっており、その結果が今の金額になったとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算のうち、当委員会所管部分について申し上げます。
まず、政策経営部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、情報システム費について、国の指針として、機密性を有する情報や個人情報を取り扱わない場合は各行政主体におけるLINEサービスの利用は許容されると認識している。その中で、国が定めた標準仕様に準拠した国民健康保険システムの利用を開始しますとある。国民健康保険は個人情報ばかりだと思うが、LINEの中でどこまで取り扱うのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、今のところ、国民健康保険事業をLINEで申請をするという検討はしていない。基本的には、標準化に関してはマイナポータルを活用した申請が標準化の中で検討されているとのことでした。
次に、委員より、広聴費について、庁舎内の総合案内業務の確認だが、コンシェルジュがいるエリアと玄関口の受付窓口の組合せは広聴費で行われているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、総合案内業務については、コンシェルジュのブースと正面玄関、あと南口の駐車券の無料化の作業、その3つが一体となったものであるとのことでした。
次に、委員より、広報費について、メディアプロモートの委託先等の内容について質疑がありました。担当者の説明によれば、メディアプロモートに関しては、町田市の情報をメディア、テレビ、それからプリント媒体やウェブ媒体、広く情報発信できるような露出を獲得するための委託になっており、来年度は競争入札でこれから業者を決定していくとのことでした。
次に、総務部・会計課所管部分について申し上げます。
まず、委員より、人事管理費について、多様な人材を確保するための職員採用試験について、昨年7月に総務省が「就職氷河期世代支援の『第二ステージ』に向けた地方公共団体での中途採用の取組の一層の推進について」という通知を出しているが、次年度の就職氷河期に対する中途採用の取組の状況、予定などはどうかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、就職氷河期世代の採用については、2022年度から行っている。今、就職氷河期世代の支援プログラムの集中強化期間であり、2023年度まで国のほうで進めているため、引き続き来年度も、就職氷河期の方たちについては採用試験を行ってまいりたいと思っているとのことでした。
次に、委員より、会計年度任用職員人件費について、職員数はどのような状態になっているかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、一般会計は1,803人、国民健康保険事業会計は36人、介護保険事業会計は55人、
後期高齢者医療事業会計は14人ということで、合計で1,908人となっているとのことでした。
次に、委員より、総務管理費の郵便料について、3か年で比較すると今回2億円を超えている。郵送料削減の取組を伺っているが、それを反映しても増えているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、来年度は、新規で学校教材費の学校徴収金の公会計化が始まる。保護者の方に市から通知を出す作業が入るため、これで大体1,000万円新規で見込んでいる。このような新規事業があると、削減をしても追いつかないとのことでした。
次に、財務部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、
公共施設等維持保全事業について、この基準は、財務部がやる基準と担当がやる基準はどういうことなのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、基準だが、中期修繕計画を営繕課で策定しており、施設所管課で修繕計画を作成し、それに基づいて修繕をしている施設、学校、病院、工場、市営住宅以外で、延べ床面積で500平米以上の規模の大きい施設を対象とした修繕計画を営繕課で立てている。財務部の中期修繕計画以外は、例えば学校であれば
町田市立学校個別施設計画など、それぞれ個別施設計画を定めたものがあるとのことでした。
次に、委員より、財産管理費について、再生可能エネルギーを市庁舎に導入するのはよいが、市のほかの施設に関して検討されているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、環境資源部で再生可能エネルギーの導入の計画を立てており、それに基づいて、市庁舎で先行的にやるとのことでした。
次に、委員より、市税収入の伸びについて、700億円を超えたのは初めてかと思うが、具体的に市民税納税者が増えたのか。あと、法人についても同様にどういう形で増えたのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、個人市民税については、2022年度の課税実績だが、給与所得による納税義務者数が16万5,612人と、前年よりも2,361人増えており、納税義務者が増えていることで、歳入見込みが増加している。あわせて、収入額というのも平均給与で約5万7,000円増加しており、こちらも個人市民税の増加要因となっている。法人市民税についても、一部、金融業や保険業、こちらが2021年度決算は増益となっているので、増額しているとのことでした。
次に、防災安全部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、安全対策費について、民間交番の閉所が迫っているが、今まで民間交番が担ってきた道案内業務や、防犯拠点としての機能はどうなるのか。代替できる予定はあるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、道案内の機能については、今度整備される新たな交流拠点に引き継ぐ予定である。また、官民協働パトロールなどの防犯拠点としての機能については、ぽっぽ町田にその機能を移転する方向で、町田まちづくり公社と協議を進めているとのことでした。
次に、委員より、安全対策費について、運転に不安を覚える方がいるが、町田市内は車がないと生活ができない不便なエリアもあり、誰かに相談したいという方がいたときに、自分の運転を見詰め直したい市民に対しての対処の仕方があるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、運転に不安を感じた方の相談先として、警視庁の安全運転相談ダイヤルをご案内している。全国統一で♯8080になるが、こちらを活用いただくようにご案内している。また、自分の運転を見詰め直したいといった方には、加齢に伴う判断能力や身体能力の衰えに気づいていただくための施策として、65歳以上の方を対象とした安全運転実技教室を実施していくとのことでした。
次に、委員より、消防施設費について、消火栓設置負担金で約2億円の金額を計上されているが、これは東京都の補助等を受けられるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、消火施設整備事業で2億500万円の起債で計上しており、東京都の補助はないとのことでした。
次に、経済観光部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、観光振興費について、町田薬師池公園四季彩の杜魅力向上推進事業で、計画策定委託料が計上されているが、この基本計画を策定する課はどこかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、この基本計画の策定については観光まちづくり課が事務局となり、策定を進めていくとのことでした。
次に、委員より、里山環境整備事業について、農地等整備で、小野路町ほか2か所整備されるということだが、整備地のおおよその面積と、どういった作業を行うのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、大きく3つある。まず、一番大きいのが小野路町の市が持っている農地で約1,100平米の農地整備工事を行う。現場は竹が侵入し、あるいは竹の中に樹木が生えていたりするので、そういったものの伐採、抜根等を行い、農地として使えるような整備を行う。2点目は、小山田のエリアの中で農道整備を80メートルほど予定しており、こちらの舗装工事を行う。3点目は、小山田エリアで、五、六十年前に整備した水路に少し不具合があるので、約5メートルの補修工事を予定しているとのことでした。
次に、委員より、観光コンベンション協会補助金について、毎年4,150万円の補助金を提供されている。コロナで3年動きが止まっているにもかかわらず、なぜこの金額が定着して支出されているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、コロナ禍で、オンラインでの業務の進め方であったり、デジタル部分の整備をしながら、これからの新しい働き方という協会内部の組織づくりをしていたという状況である。補助金としては、運営費も含めた補助金なので、金額としては妥当だと考えているとのことでした。
次に、農業委員会事務局所管部分について申し上げます。
まず、委員より、農業委員会サポートシステムとは具体的にどういうものかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、農業委員会サポートシステムは、新たに国が農地台帳のシステムとして整備しているシステムである。このシステムは、農業委員会等が農地法により定められている法定業務を行うための様々な行政手続がオンライン化できたり、農業経営基盤強化促進法の改正に伴い、これから行う事務について、サポートシステムを使って効率よく業務ができるものであるとのことでした。
次に、選挙管理委員会事務局・監査事務局・議会事務局所管部分について申し上げます。
まず、委員より、選挙費について、「小・中学校、高等学校等で行う選挙出前講座などを実施します」とあるが、町田市内に小中学校、高等学校はたくさんあるが、どのような割り振りでやっているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、2022年度の実績で、出前授業は、高校は4校実施する予定である。中学校と小学校合わせて12校と1施設ということで、小学校中心である。庁舎見学については、大半が小学校3年生なので、小学生中心である。サイクルは、町田市内の小学校、中学校、高校、大学等に、選挙管理委員会として出前講座をする旨の文書を出し、各学校から季節に偏りなく依頼が来て、それに対して出向いているとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上で総務常任委員会の報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 委員長の報告は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいまの委員長報告に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。第7号議案を除く議案に対する討論を許します。討論の通告はありません。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第15号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第18号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第44号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第40号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
――
―――――――◇――――――――
△日程第4
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○議長(戸塚正人) 日程第4、第42号議案を議題といたします。
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総務常任委員会議案審査報告書
1.第 42号議案 町田市表彰条例に基づく一般表彰の同意方について
本委員会は、3月6日付託された上記議案審査の結果、「原案を可決すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月8日
総務常任委員長
おんじょう 由 久
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
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○議長(戸塚正人) 本件に関し、委員長の報告を求めます。
総務常任委員長 おんじょう由久議員。
〔総務常任委員長おんじょう由久登壇〕
◎総務常任委員長(おんじょう由久) 今期定例会において、当総務常任委員会に付託された議案のうち、第42号議案 町田市表彰条例に基づく一般表彰の同意方についてにつきましては、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上で総務常任委員会の報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 委員長の報告は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいまの委員長報告に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の通告はありません。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第42号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
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―――――――◇――――――――
△日程第5
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○議長(戸塚正人) 日程第5、第19号議案外議案7件及び請願1件を一括議題といたします。
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健康福祉常任委員会議案審査報告書
1.第 19号議案 町田市避難行動要支援者の名簿情報の提供に関する条例
1.第 20号議案 町田市国民健康保険条例の一部を改正する条例
1.第 30号議案 町田市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
1.第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
1.第 8号議案 令和5年度(2023年度)町田市
国民健康保険事業会計予算
1.第 9号議案 令和5年度(2023年度)町田市介護保険事業会計予算
1.第 10号議案 令和5年度(2023年度)町田市
後期高齢者医療事業会計予算
1.第 13号議案 令和5年度(2023年度)町田市病院事業会計予算
本委員会は、3月6日付託された上記議案審査の結果、「原案を可決すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月7日
健康福祉常任委員長
石 川 好 忠
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
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健康福祉常任委員会請願審査報告書
1.請願第 4号 国民健康保険税の値上げを行わないことを求める請願
請願者 町田市山崎町1483 山崎団地8-2-304
八柳 ひろ子 外3人
本委員会は、3月6日付託された上記請願審査の結果、「不採択すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月7日
健康福祉常任委員長
石 川 好 忠
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
────────────────────────────────────
○議長(戸塚正人) 本件に関し、委員長の報告を求めます。
健康福祉常任委員長 石川好忠議員。
〔健康福祉常任委員長石川好忠登壇〕
◎健康福祉常任委員長(石川好忠) 今期定例会において、当健康福祉常任委員会に付託された議案8件及び請願1件につきまして、3月7日に審査を行いましたので、経過の概要及び結果についてご報告いたします。
まず、第19号議案 町田市避難行動要支援者の名簿情報の提供に関する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、一括議題として審査いたしました第20号議案 町田市国民健康保険条例の一部を改正する条例及び請願第4号 国民健康保険税の値上げを行わないことを求める請願について申し上げます。
まず、請願者の意見陳述の要旨は次のとおりです。
2023年度の国民健康保険税を町田市は、医療費の増加が大幅になるとの予測から4.6億円、1人当たり前年比6,750円、6.65%もの大幅な引上げを行おうとしている。この値上げ案が実施されると5年連続値上げである。
請願書に、「一人世帯以上の方は、実質7年連続引き上げ」と書いたが、正しくは、2人以上の世帯の方は、8年連続の値上げになる。訂正する。
都内26市のうち、2022年度の国保税を据え置いた市は9市もある。そのうち、立川市などは2年連続据え置いた。また、小平市は、2023年度と3年も据置きを今回決定した。
町田市は、2023年度諮問どおりに実施されると、子ども1人当たりの保険税は、2015年度比1.83倍もの値上げである。今、多子世帯への保険税軽減措置は、多摩26市で8市も独自軽減を実施している。町田市は、均等割を含む国民保険税の連続引上げは、町田のまちづくり基本目標の赤ちゃんに選ばれるまちになる、子どもにやさしいまちづくりに逆行する。現に、夫婦、子ども1人のモデル世帯は、今年度26市中6位と高額になった。今、食品や光熱費など物価の大幅な上昇が続き、実質賃金は8か月連続前年割れである。年金は2013年度から物価上昇に比較して、7.3%も引き下げられている。
昨年12月に東京都市長会は、都知事宛てに令和5年国民健康保険事業費納付金算定に関する緊急要望についてを提出した。
新型コロナウイルス感染症が全国で拡大している中、経済的な課題を抱える者が多い被保険者の負担として保険料に転嫁することは避け、国に財政支援を求め、都独自に必要な財政措置を要望した。
実際、町田市は、国保加入者の約半数の世帯は国保税軽減世帯である。コロナ禍の減免申請が2020年度851世帯、2021年度は228世帯にも及び2021年度の滞納は4,733世帯、加入者の8.3%にも当たる。また、2022年5月の差押えは1,963世帯、8月の資格証発行は130世帯と前年比34%も増えた。
暮らしを成り立たせるために、払うことのできる保険料を設定すべきであり、国民健康保険制度を安心して受診できる公的医療制度にするために、以下のことを請願する。
1、国民健康保険税の値上げを行わないこと。
2、子育て世帯の負担軽減を図るために、すべての子どもの均等割に軽減措置を設けること。
3、東京都や国に対して、保険税に転嫁するのでなく、財政支援を呼びかけてくださいとのことでした。
これに対し、委員より、3番目の項目に、「東京都や国に対して、保険税に転嫁するのでなく、
財政支援を呼びかけてください」と、趣旨は分かるが、現実には、逆に地方自治体に対して、一般財源から補填することをやめなさいと、国は言ってきている。実際に町田市もそういう選択をしているが、国は自分たちが支援するのではなくて、地方自治体に国保は自前でやりなさいと言ってきているが、そのことに対してはどういう解決法があると思うかとの質疑がありました。請願者の説明によれば、まず、国民健康保険は皆保険制度で、国民、市民が入るとか入らないとか選べない制度である。財源はどこから来るのかだが、1984年には国が国保税を改悪して、今まで45%だった医療費に対する国庫補助が、今は30%に引き下げられている。だから、全国知事会や市町村会でも、1兆円の補助が欲しいと請願しているわけである。また、町田市でも、以前は赤字繰入れを13.3億円までは法定外という計画を立てたにもかかわらず、国は法定外繰入れをゼロにするようにということで、町田市も計画を練り直して、2032年までに赤字繰入れをなくそうという計画を立てたのである。国は赤字を解消したほうがいいという指示を出すなら、口だけではなく、国庫負担をもとに戻すからと言うべきではないかと思うとのことでした。
次に、願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は次のとおりです。
まず、請願項目1、国民健康保険税の値上げを行わないことについてだが、国民健康保険制度は、高齢者や低所得者が多く加入しており、保険税収が少なく、1人当たり医療費が多くかかる構造的な課題を抱えていることから、制度の財政基盤の安定化などを目的とした制度改正が2018年度に行われた。
この中で、国は、毎年3,400億円の国費を投入することを決め、全ての市区町村に対しては、赤字額の計画的な削減、解消を求めてきた経過がある。このことにより、赤字のある市町村は、2020年度で全国1,716市町村のうち269市町村まで減少した。さらに、国は赤字のある市町村を2023年度までに100市町村、2026年度までに50市町村とする目標を設定している。
市は、国民健康保険財政の健全化を図り、制度を安定化させるため、2027年度までに2018年度当初予算の赤字額から50%削減、2032年度までに完全解消することを目標としており、その解消に向けて着実に取り組んでいるところである。
国民健康保険事業会計の赤字は、本来、保険税として収入すべきものだが、現在は一般会計からの繰入れ、つまり、市の税金で補填しているため、多くの問題が生じている。毎年20億円以上の市税を投入しており、市財政を圧迫していることや、他の健康保険に加入している方にとっては、自身の保険料を負担した上で、さらに納めた税金から国民健康保険税の不足分を負担する二重の負担を強いられることになる。
また、国民健康保険は、今後も被保険者数の減少と高齢化が進み、1人当たり医療費の増加と保険税収入の減少が予測される。赤字の解消を先送りにすることは、若年世代に負担を残し、今よりも赤字解消をすることが困難になると考えられる。そのため、赤字を計画的かつ段階的に、確実に解消していくことが重要であると考えている。
次に、請願項目2、子育て世帯の負担軽減を図るために、すべての子どもの均等割に軽減措置を設けることについてだが、国民健康保険税は、被保険者の所得に応じてかかる所得割と被保険者全員に一律にかかる均等割から算出される。そのうち均等割は、国民健康保険の受益者である被保険者一人一人に対して計上されるものである。国民健康保険制度を維持するために、受益者である被保険者に均等な保険税負担をしてもらう必要があり、加入する全ての世帯に一定の負担をお願いするものである。
国民健康保険では、子育て世帯を含め、世帯人数と所得に応じて、均等割の7割、5割、2割の軽減措置を行っている。これに加え、子育て世帯の負担軽減を図るため、2022年度から未就学児の均等割額を5割軽減する軽減措置を導入している。
次に、請願項目3、東京都や国に対して、保険税に転嫁するのでなく、財政支援を呼びかけてくださいについてだが、国民健康保険事業においては、厳しい財政運営を余儀なくされていることから、国民健康保険制度における公費負担割合及び財政支援策の拡大について、市長会を通じて国及び都に要望しているところである。
したがって、項目2、子育て世帯の負担軽減を図るために、すべての子どもの均等割に軽減措置を設けること及び項目3、東京都や国に対して、保険税に転嫁するのでなく、財政支援を呼びかけてくださいについては、既に実施済みである。
請願項目1、国民健康保険税の値上げを行わないことについては、被保険者一人一人の適正な保険税負担により、国民健康保険事業の健全な財政運営を行い、国民皆保険制度を維持するため、その願意に沿うことはできないとのことでした。
これに対して、委員より、昨年、東京の国保料が、赤字繰入れを自治体がしなければ、最高の値上げ額になると言われていた。新聞にも相当出ていたが、多摩の自治体の中には据置きを決めたところは9自治体あったということで、国のほうから赤字を減らせという声がかかってきて、自治体に圧力があるのは分かっているが、自治体の判断として、こういう時期だからこそ据置きを決めたところもあったと思う。町田市だが、毎年20億円ぐらい赤字繰入れをしているという説明があったが、例えば据置きを決めた自治体のように、1年赤字繰入れを減らさないで今までどおりやると、後世代に負担が回るという話があるが、1年延ばしたことで大きな影響があるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、まず他の市町村についてだが、都内26市については、東京都の国保の運営方針に沿って、それぞれ赤字削減の計画を策定しており、各市はその計画に沿って、赤字解消を進めるために税率改定を計画的に行っている。例えば町田市のように1年ごと、あるいは2年ごと、3年ごとというように、市町村によっては違うと思うが、いずれにしても、赤字削減の計画を策定しているので、これに基づいて計画的に進めていると認識している。それと、来年度の税率改定を据置きにする場合だが、一般会計からの繰入れをして市の税金を補填していることについては、市の財政を圧迫していること、また、他の健康保険に加入している方については、保険料の二重負担となっていること、赤字の解消を先送りすることは、若年世代に負担を残すことになるので、町田市としては、今後も赤字を計画的、段階的に確実に解消していくことが必要であると考えているとのことでした。
質疑終結後、請願第4号に反対の立場から、言っていることのうち2番目の「子どもの均等割に軽減措置を設けること」、これは一定の理解が、そういう方法を取り入れたほうがいい感じもするが、そのことによって、また新たな負担も出てくるわけだから、もう少しこれは議論の場が別途あったほうがいいと思っている。そうした上で、一番最初の今回の値上げを行わない、これも気持ちは分かるものであるが、実際にそれをしなかった場合に、現実的なマイナスがどのように起きてくるか、一般財源からさらに繰入れないといけないという、市民の皆さん方、社会保険に入っている皆さん方からの反発があるだろうし、また、人によっては年金も払いたくない、健康保険も払いたくない風潮もあるから、皆さん方に幅広く負担してもらって、国保に対しての理解を求めることが必要だろうと思っている。
請願項目にないわけだが、今後大きな課題というのは、医療費が上がっていくことに対して、その歯止めがどうしたらできるのか、ブレーキがかけられるのか、削減項目はあるのかという点が、これから先の大きな社会問題だろうと思う。そういうことで、請願にのみ意見を述べて、以上で反対討論とするとの反対討論がありました。
次に、請願第4号に賛成、第20号議案に反対の立場から、町田市は、国保が都道府県化になる前の2017年から税率改定の値上げが続き、2023年度は7年連続の値上げとなる。2018年に広域化になり、法定外繰入れに対する国の指導が強まり、町田市では2027年までに法定外繰入を13.1億円に減らす財政健全化計画に基づき、毎年税率改定が実施されている。
しかし、コロナ禍の下で、国保制度を利用する人の多くが失業や売上げの減収、その上に物価高騰の影響を受け、市では加入世帯の48%が軽減対象となっている。昨年、東京都では広域化以降最大の国保値上げと言われたが、26市中9市が国保税を据え置いた。全国市長会でも、国に対し法定外繰入れの解消を一方的に押しつけることに対する反対の声を上げており、組合健保や協会けんぽにはない子どもの均等割負担の軽減は、2022年度から未就学児までが半額となった。これ一つとっても、国保制度を皆保険制度として維持していくためには、国費の投入が当然必要と考える。
請願項目にあるような、子どもの均等割への軽減措置の拡大や被保険者の実態を踏まえて、値上げを行わないで据置きすることなど、多摩の幾つかの自治体でやっているように、町田市も判断を下してほしいと思う。
以上の理由から、請願第4号には賛成をする。
そして、第20号議案については、コロナ禍で住民の命、暮らしが脅かされているときだからこそ、皆保険制度である国民健康保険制度が全ての被保険者の命を守るセーフティーネットの役割を果たすためにも、大幅な値上げはすべきではないと考え、反対をするとの討論がありました。
討論終結後、採決の結果、請願第4号については賛成少数をもって不採択すべきものと、第20号議案については賛成多数をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第30号議案 町田市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
まず、委員より、病床数が18床減ることで、患者数が減ったり、あるいは収益的に下がるのではないかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、収益的なところで、病院の診療報酬で加算がある。一般病棟で看護するよりも、ハイケアユニットで管理するほうが高い診療報酬の点数を得られる。市民病院としては、最大で12床、ハイケアユニットを確保して運営していきたいと考えているが、そこのところを一般病棟からの転床、あとはICUから一般病棟には動かせないが、ハイケアユニットに移動して診療を行う。ICUが空くことによって、また救急の応需ができるという循環ができることになるので、特に病院の収益的なところで著しく減少することは見込んでいないとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算について申し上げます。
まず、地域福祉部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、緊急援護費だが、市内の緊急援護が必要な方が増えて少し金額を増やしているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、緊急援護費の支給については、要件はいろいろある。一般的に考えやすいのは、生活保護の申請をしたいということで相談に見えた段階で、少ない金額しか持ち合わせがなくて、今晩の宿泊すら困る場合など、あるいは食べ物に困る場合に適用している。一方で、相談、申請というレベルではなくて、受給中にあっても、いろいろ病気が背景にあったり、丸々紛失してしまって、保護費を受けたけれども、その後、あと何週間も次の支給日まであるが、どうしようもないときに、会議に諮り、総合的にどう対応したらいいのか決定をして対応している。そういう部分の重なったものが増えてきた傾向があるので、予算としても、それに合うような形を考えているとのことでした。
次に、委員より、貸付金などは利用しにくいことがあると思うので、予算措置が少なくなってきているが、緊急援護費では、総体的に窓口で相談しながら、緊急な援護をする状況が増えているから実態に合わせて今年度約1.2倍増やしたということでよろしいかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、実態を見て、計算をしているとのことでした。
以上が地域福祉部所管部分についてであります。
次に、いきいき生活部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、ふれあい館について、コロナが蔓延したときに、お風呂施設が廃止になり、お風呂を楽しみにしていたお年寄りなどががっかりしているが、今ふれあい館はまだ午前、午後の入替え制を取っているのか。お年寄りは1日行って日がなのんびりというのが今までの利用状況だったと思うが、入替え制になってしまうと、お昼に1回帰っていかなければならない。そうすると、なかなか行くのも億劫になってしまう状況を見ているが、お風呂がなくなって高齢者がそれでもふれあい館に行けば魅力的で1日過ごせると思えるような施設にする工夫は、町トレだけなのか、今年度、どういう計画になっているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、現在も入替え制となっている。これはコロナ禍もあり、感染症拡大防止で進めている。今後のコロナの感染状況を見ながら、入替え制をやめて、また1日通していられるようになるか、それは今後の検討とさせてもらいたい。また、ふれあい館の今後の在り方についてだが、2022年の10月1日から、アンケートを行っており、シルバー人材センターや老人クラブ連合会、それから介護予防サポーターの方、また、ふれあい館の利用者の方からもアンケートを取っている。そちらのアンケートから、高齢者の皆さんのニーズを整理すると、体力の維持向上、健康づくりを行いたいという意見や、仲間や友人とよりよい関係を持ちコミュニケーションを豊かにしたい、より身近な場所で活動に取り組みたいという意見があったので、そういった意見を基に今後の取組を考えていきたい。その意見の中からは、介護予防の健康づくりをふれあい館における今後の重点取組項目に位置づけることがよいだろうと考えており、次年度については、そのような取組を進めていくとのことでした。
以上がいきいき生活部所管部分についてであります。
次に、保健所所管部分については、担当者の説明をおおむね了としました。
質疑終結後、反対の立場から、2023年度の予算には、国民健康保険財政の健全化という国の大号令の下、赤字繰入れ解消のための4.6億円が被保険者への負担増になった。また、連続する税率改定により、国民健康保険税の滞納者に対する年に1度発行する医療費10割負担の資格証の郵便料金も計上されている。コロナ禍、物価高騰で市民の暮らしが脅かされる今だからこそ、住民の福祉増進という自治体の本来の役割が求められていると思う。
よって以上の理由から第7号議案に反対するとの反対討論がありました。
討論終結後、採決の結果、第7号議案のうち、当委員会所管部分については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第8号議案 令和5年度(2023年度)町田市
国民健康保険事業会計予算について申し上げます。
まず、委員より、収納率が95.73%、これは前年度に比べると1%以上上がっているが、この上がった理由は何かとの質疑がありました。担当者の説明によれば、収納率向上の取組を納税課で行っている。例えば、今年度で言うと、4月からスマートフォンアプリを利用したキャッシュレス決済の納付、au PAYとかd払い、J-Coin Payを追加して、納税される方の利便性の向上を図った。また、キャッシュレス決済、納付、クレジット払いを納税相談時に案内するほか、案内チラシを特別催告書や納付書に同封して周知する、このような様々な取組をした結果、収納率が上がったとのことでした。
次に、委員より、支出のほうで徴税費の中で今回、郵便料だが、3,400万円ぐらい計上されている。これは前年度に比べると倍以上になっているが、この倍以上になった理由は何かとの質疑がありました。担当者の説明によれば、国民健康保険の保険証が2年に1回、発送、更新作業があるので、この分の郵便料が加算されているとのことでした。
次に、委員より、この発送に合わせて滞納者、2年以上滞納した人には資格証がこの送料の中で送られるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、資格証の発送については2年に1度、更新作業という形で行っている。2023年度については10月に改めて資格証の発送作業を行うので、こちらの分の郵送料も含めてということになるとのことでした。
次に、委員より、現状で資格証になっている方は何人ぐらいいるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、2023年2月現在の発行件数だが、94世帯に発行しているとのことでした。
次に、委員より、国民健康保険事業の中で滞納して資格証になった場合のペナルティーは、実際医療費などの問題で、この94世帯の方はどういった状況になっているのか。あと、どうしても医者にかからなければならない場合もあるが、今は国民健康保険の収納なども一元化になっているので、直接国民健康保険の窓口に来るのか、もしかしたら滞納しているので納税課に相談に来るのか、どういう対応をどの窓口が取っているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、滞納している方の相談は、保険年金、国民健康保険に関しては納税課に一元化されている。資格証の場合は、どのような取扱いになるのかについてだが、医療機関にかかった場合、10割負担で支払ってもらう形になる。その後に、こちらから7割分を返す手続をする中で、納税相談の機会を確保する目的で行っている。それと、病気等により緊急的に入院等がある場合だが、相談の上、必要と認められる場合については3割証の発行をしているとのことでした。
質疑終結後、反対の立場から、連続する税率改定により、2023年度の国民健康保険税収入は前年に比べて増加している。また、それは被保険者への負担増となって現れている。また、収納率を95.73%とし、徴収一元化による滞納者への徴税強化は、資格証の発行というペナルティーを課している。2年に1度の資格証明書を発行する郵便料も、今回の予算の中に盛り込まれている。被保険者の高齢化、低所得化が深刻になる下で、町田市が住民の福祉の増進という地方自治体の役割を発揮することが大事だと思う。
以上の立場で第8号議案には反対するとの反対討論がありました。
討論終結後、採決の結果、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第9号議案 令和5年度(2023年度)町田市介護保険事業会計予算について申し上げます。
まず、委員より、システム保守点検委託料について、安定的に使うためには大事な費用だと思うが、4,700万円と高額であり、どのような契約になっているのか。例えばSEを常駐させる形なのか、ヘルプデスクや、コールセンターのような形なのか、月1回点検とか、どのような形の契約となるかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、法改正対応のシステム改造費で、一括経費として支払うものと考えてもらえればよいと思う。介護保険システムの改造費用については、制度がぎりぎりまで決まらない状況があるので、概算額として恐らくこれぐらいかかるだろうという見積りの下に積み上げた金額の結果がこちらの金額になっているとのことでした。
次に、委員より、介護予防・生活支援サービス事業費(総合事業)のところで、在宅医療・介護連携推進というのが出てくるが、具体的にはどういうものが計上されているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、町田・安心して暮らせるまちづくりプロジェクトの予算という形になっており、町田市の協議会、町田市も含めて18団体が入っているが、そちらで地域医療と介護の連携の問題点を協議して、住みよいまちづくりをしていくという形の予算になっているとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第10号議案 令和5年度(2023年度)町田市
後期高齢者医療事業会計予算については、担当者の説明をおおむね了とし、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第13号議案 令和5年度(2023年度)町田市病院事業会計予算については、担当者の説明をおおむね了とし、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上で健康福祉常任委員会の報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 委員長の報告は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいまの委員長報告に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。第7号議案を除く議案及び請願に対する討論を許します。
討論の通告がありますので、発言を許します。
第20号議案及び第8号議案に対する反対討論。
21番 田中美穂議員。
〔21番田中美穂登壇〕
◆21番(田中美穂) 日本共産党市議団の一員として、第20号議案 町田市国民健康保険条例の一部を改正する条例と第8号議案、
国民健康保険事業会計予算に対する反対討論を行います。
まず、第20号議案ですが、本会議質疑や委員会審査の中でも、国保税が毎年の値上げとなっていること、軽減措置はあるものの、被保険者の生活状況や経済の状況を考慮するのでなく、国の方針である財政健全化赤字繰入れをゼロにしていくという方針の具体化が最優先されていることが明らかとなっています。
被保険者の状況はどうでしょうか。年金生活者が多いわけですが、年金はこの3年間減らされ、さらに物価高騰の下、この半年ぐらいガス代の節約のためお風呂の回数を減らしている、節電のために暖房をつけずに布団をかぶっているなどの話を地域でよく伺うようになってしまいました。また、子育て世帯に重い負担となっている子どもの均等割も、引き続き問題となります。被保険者のこうした生活の背景がありながら連続値上げを行うことは、さらに、その生活を圧迫することになります。
国民健康保険は国民皆保険を維持するとりでとなる制度です。国保税が高く、払えないものになってしまえば、制度が維持できなくなります。都内でも、コロナ禍の影響や物価高騰などの社会情勢から、国保税を据置きするという判断をする自治体もある中、町田市は連続の値上げではなく、据置きまたは引下げを行うべきと考えます。
以上から、第20号議案への反対討論といたします。
また同様の理由により、国保税の値上げの下に予算が組まれております第8号議案についても反対をいたします。
○議長(戸塚正人) 以上で通告による討論は終わりました。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第19号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第20号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第30号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第8号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第9号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第10号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第13号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
請願第4号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって本件は不採択と決しました。
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△日程第6
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○議長(戸塚正人) 日程第6、第14号議案外議案8件及び請願4件を一括議題といたします。
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文教社会常任委員会議案審査報告書
1.第 14号議案 町田市性の多様性の尊重に関する条例
1.第 21号議案 こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例
1.第 22号議案 町田市子ども発達センター条例の一部を改正する条例
1.第 23号議案 町田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
1.第 24号議案 町田市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
1.第 25号議案 町田市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
1.第 32号議案 旧忠生第六小学校解体工事請負契約の変更契約
1.第 45号議案 (仮称)町田市中学校給食センター整備・運営事業契約
本委員会は、3月6日付託された上記議案審査の結果、「原案を可決すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
1.第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
本委員会は、3月6日付託された上記議案審査の結果、下記の附帯決議を付し、「原案を可決すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
記
第1表歳入歳出予算の歳出、款3.民生費、項2.児童福祉費、目5.児童青少年費の子どもクラブ整備事業のうち、(仮称)成瀬地区子どもクラブ整備にあっては、引き続き青少年健全育成地区委員会や地域住民や利用者、運営委員会等との意見交換をする場を設けるとともに、その際に出た要望にできる限り応えるよう努められたい。
2023年3月13日
文教社会常任委員長
東 友 美
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
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文教社会常任委員会請願審査報告書
1.請願第 10号(4) 町田市立南第三小学校廃校計画の見直しを求める請願
請願者 町田市金森1-39-5
新 村 顕 一 外1,990人
本委員会は、令和4年12月12日付託された上記請願審査の結果、「不採択すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
1.請願第 1号 南成瀬小と南第二小の統廃合計画の見直しを求める請願
請願者 町田市成瀬8-16-26
関 口 玉 重 外3,250人
本委員会は、3月6日付託された上記請願審査の結果、「不採択すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
1.請願第 3号 国際工芸美術館(仮称)の建設を抜本的に見直すこと、及び町田市立博物館の収蔵品の鑑定を行うことの請願
請願者 町田市高ヶ坂2-23-10
清 家 亮 三
本委員会は、3月6日付託された上記請願審査の結果、「不採択すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
1.請願第 5号 町三小、本町田東小、本町田小の存続を求める請願
請願者 町田市本町田1864-13
荒 井 利 行 外4,436人
本委員会は、3月6日付託された上記請願審査の結果、「不採択すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月13日
文教社会常任委員長
東 友 美
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
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○議長(戸塚正人) 本件に関し、委員長の報告を求めます。
文教社会常任委員長 東友美議員。
〔文教社会常任委員長東友美登壇〕
◎文教社会常任委員長(東友美) 今期定例会において、当文教社会常任委員会に付託された議案9件、請願3件及び継続審査となっておりました請願1件につきまして、3月9日、10日及び13日に審査を行いましたので、経過の概要及び結果についてご報告いたします。
まず、第14号議案 町田市性の多様性の尊重に関する条例について申し上げます。
委員より、当事者の性自認による行動で、別の誰かの権利が侵害されるのではないかという懸念があるが、そうしたケースについて市はどのような見解を持っているかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、権利侵害の禁止の項目については守っていただきたいが、罰則等で何かを締めつけたり、強制したりすることではなく、そうした権利侵害が実際にあり得ることを認識していただき、それをそれぞれが生活する社会の中でどういったことが必要かというのを考えていくことが条例の理念的な部分である。そこについては条例の趣旨に沿って、理解に努めていくということが一番大切かと考えているとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第21号議案 こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第22号議案 町田市子ども発達センター条例の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第23号議案 町田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第24号議案 町田市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第25号議案 町田市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第32号議案 旧忠生第六小学校解体工事請負契約の変更契約について申し上げます。
委員より、今回の工期の延長に伴い、地元への影響があるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、今回の契約変更に伴い、工期が約3か月延長になるが、特にそれが、その次の給食センター事業などには影響が出ないという形で進めている。工事の期間が延びることについては、議案可決後に、周知に努めていくとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第45号議案 (仮称)町田市中学校給食センター整備・運営事業契約について申し上げます。
委員より、今回PFIということで、残念ながら、1事業者提案となったこと、地元の事業者が入っていないことについて、どう分析しているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、給食センターの立ち上げについては、市内事業者に積極的に関わっていただき、地元の方の雇用を確保していくことを重視してきた。公募の段階でも、実施方針や事業者の選定基準の中でも、しっかりと地域経済の活性化、地元の企業の活用や地域雇用を審査項目に掲げて審査に挑んできたところであるとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算について申し上げます。
まず、市民部所管部分について申し上げます。
委員より、性の多様性への理解促進事業について、市民への広い周知、理解が必要になってくると思う。なかなか予算が難しいかとは思うが、多くの人が通るところで、大々的にPRすることも重要かと思うがどうかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、条例が可決された後、制度が来月からスタートしたら、4月、5月の連休のところで、市内で虹色のライトアップをすることを計画している。今後も色々な予算を利用しながらPRを続けていきたいと考えているとのことでした。
以上が市民部所管部分についてであります。
次に、文化スポーツ振興部所管部分について申し上げます。
委員より、文化振興費に(仮称)町田市文化芸術のまちづくり基本計画とあるが、具体論としてはどんなことをやるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、まちだ未来づくりビジョンの中において、文化芸術に触れる機会の創出、市民主体の文化芸術の活動支援、身近に文化芸術に親しめる環境づくりを行うことで、ありのままの自分を表現できる町になることを目指している。その中で、なりたい姿、いつでも、どこでも、だれでも、あらゆる文化芸術を楽しめるまちの実現に向けて、文化芸術施策を体系的に整理して計画的に進めるための計画となっているとのことでした。
以上が文化スポーツ振興部所管部分についてであります。
次に、子ども生活部所管部分について申し上げます。
委員より、高校生医療費補助については所得制限も23区を中心に撤廃する動きがある中で、多摩地域は厳しいと言われているが、3年後等を見越して何か検討していくようなものがあるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、補助については恒久的なものを引き続き求めていくというところは、市でも働きかけをしている。東京都などで何かしらの動きがあれば、各自治体との情報共有をしながら、市としても、そういった動向を的確に捉えて、適宜状況に合った施策を行っていきたいとのことでした。
以上が子ども生活部所管部分についてであります。
次に、学校教育部所管部分について申し上げます。
委員より、保健給食費について、「予算概要説明書」の2023年度の取り組みの中で「中学校給食では、現行の選択制・ランチボックス形式を継続しつつ制度の充実を図ります」と書かれているが、具体的にどんな充実を図るのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、今年度実施したゼルビア×キッチンとの献立を活用した給食の提供や産地直送のうみのごちそう給食などを引き続き行っていくことで、魅力を向上していく。また、申請に関しても、中学校でも、申請が紙になっているものを電子化していくことで、そうした充実をして皆さんに利用していただこうと考えているとのことでした。
以上が学校教育部所管部分についてであります。
次に、生涯学習部所管部分について申し上げます。
委員より、リアルな本とデジタルの本の費用対効果について、実際の本自体は在架しておくスペースであったり、メンテナンスもかかってくると思うが、その点では、電子のほうが場所も取らず、物もすり減らない点でよいかと思うが、どのように捉えているかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、回転数で言うと、やはり電子のほうが蔵書に対して回転が非常によく、そこが強みかと思っている。紙の本のよさもある一方で、電子の、時間や場所にとらわれないというよさもあるので、そこは状況を見ながら、蔵書構成を考えていきたいと思っているとのことでした。
以上が生涯学習部所管部分についてであります。
質疑終結後、反対の立場から、今回の予算には、新たに高校生等医療費助成制度、(仮称)子どもにやさしいまち条例制定に向けた取組、子どもの参画を具体化するための予算、また市民の悲願である
中学校全員給食に向けた整備の具体化、さらに市民部では性の多様性を尊重する条例のスタートに関する予算など、そういった点については大いに評価をしている。また、審査した各部において、市民生活、子育てに欠かせない予算が組まれていると認識をしている。
一方、今委員会においては、学校統廃合の見直し、(仮称)国際工芸美術館の整備の見直しを求める請願審査が行われ、市民の合意と納得が得られていない事業があると問題点を指摘したいと思う。芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム、(仮称)国際工芸美術館の整備について、そもそもなぜ今の斜面地が選択をされたのか。工事費が増えていることもあり、スタート地点に立ち戻って市民からの疑問の声が出されている。
昨年行われた建築審査会の公聴会では、参加者の9割が反対というのが現状である。また、国際版画美術館の版画工房をアート体験棟に移し、鑑賞と制作を一体のものとしてきた理念が壊されてしまうこと、利用者の納得が得られているとは考えられず、市民、地域の方、専門家も交えた抜本的な見直しが必要と考える。
新たな学校づくり推進事業の学校統廃合については、請願審査の中でも適正規模・適正配置の基準への指摘、通学距離が延びること、学童保育クラブの大規模化など多くの問題が指摘された。何より子どもたちへの負担への心配が解消されていない。特に本予算で具体化をされている3つの地区については、周知期間の不十分さも指摘をしてきた。統廃合の計画の見直しが必要だと考える。
公共施設再編での図書館再編について、鶴川図書館に続き、中央図書館とさるびあ図書館についても、集約方法の検討が始まるということだが、採択された請願の趣旨に基づく対応をすべきと考える。
学校給食業務の民間委託推進による専門性の担保の課題、また、子ども発達センターの民間活力導入の検討についても、直営のメリットについてもきちんと検討、検証されるべきと考える。
以上の理由から第7号議案の反対討論とするとの反対討論がありました。
次に、賛成の立場から、今回の予算には、子どもにやさしいまちづくり事業や高校生等医療費助成事業、性の多様性への理解促進事業などが盛り込まれており、一定の理解はしているところである。
しかし、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業の(仮称)国際工芸美術館整備工事費について、以下の点につき指摘をする。
現在、
新型コロナウイルス感染症の影響が収まりを見せる中で、昨今の世界情勢や急激な円安などによる物価資材、原油などの価格高騰の要因により、市民生活、市内事業者の経営が圧迫されている。特に物価上昇による影響は、低所得者層ほど負担が大きいとされ、全国的にも生活保護の申請件数が増加する等、市民生活に大きな影響が出ている。
この価格高騰の影響は公共事業にも及び、令和4年度第4回定例会中の本委員会で示された行政報告によると、建築費指数は2020年11月の基本設計時に比べ、2022年10月の実施設計時には約18%上昇し、(仮称)国際工芸美術館整備工事費への影響はさらに高く、約19%の上昇であり、約5億4,000万円の増額となっている。
これまでの本会議や委員会審査で(仮称)国際工芸美術館整備工事費について、当初予定されていた28.5億円からの削減を繰り返し求めてきた。整備工事費の削減については、本会議においても市長も削減努力について答弁され、担当課からも同様の答弁がなされていた。
さらに、昨年12月の本議会では、(仮称)町田市立国際工芸美術館整備計画の工事費削減努力を継続することを求める決議に対し、多くの議員の賛同をいただいた。これまでの努力により1億8,000万円の費用を削減したのは評価するが、この削減の中には、スロープを階段に変更するというバリアフリーに反した項目もあり、災害時などエレベーターが緊急停止した際の対応について疑義が残る。
また、削減努力を行ったにもかかわらず、最終的な予算は、令和4年度の提案時より約4.8億円の増額となった。現在の価格高騰は当面高止まりするだろうという見解が一般的な状況下で、資材等高騰分を上乗せした増額予算をそのまま提出することは、市民からの理解は得られないと考える。
よって、(仮称)国際工芸美術館整備工事費について、資材価格等の高騰が収まるまで事業計画を見合わせることを求め、賛成討論とするとの賛成討論がありました。
次に、賛成の立場から、第7号議案について、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業費に反対をし、その他の予算案に賛成の立場で討論をする。
昨年の第1回定例会にて、実施設計については、その内容も審議できる段階ではない状態であるにもかかわらず、そして市民との話合いも継続している最中であるにもかかわらず、建設を進めるための予算を提案したり、委員会での附帯意見も、一体化工事についての意見がついていたにもかかわらず、話合いを継続するのは(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟のことであったり、28.5億円から少しでも費用を圧縮すると市長は答弁していたが、建築資材の高騰や労務単価の影響で28.5億円から下げるどころか、2016年に高いからという理由で修正案が可決された当時の計画の32億円を超える33.4億円という金額、さらに版画工房が移動する別棟や一体化工事の計画も含めると、当初40億円だったものが今現在の段階で約44.71億円、資材や労務単価の高騰があれば、さらに超える可能性もある状態など、これまで議会から出た意見などもないがしろにした結果であり、一連の進め方は議会軽視甚だしい対応と考える。
なぜそこまで急に急がなければならないのだろうか。切りよく2026年4月開館ではなく、なぜ3月開館なのだろうか。今現在の市長の任期は2026年3月8日までである。もし、開所式に自分が出たいという市民からすればどうでもいい、くだらない理由で市民の声を聞かず、反映させず、計画を急いでいるとするならば、これは到底許されるものではないと会派としては考える。
自転車も使える別のエレベーターの設置やもみじ園のデッキスロープ見直しなど、ごくごく一部の要望のみを取り入れ、それ以外の市民の声を聞かず、反映させず、話合いの機会をつくってほしいという市民の声すら通らないで、計画を強引に進めるのではなく、市民の声をしっかりと聞き、それを計画に反映させていく。資材も労務単価も高騰している現状で建設を急ぐのではなく、本来あるべきプロセスで、この計画自体を見直す必要があると考えるため、第7号議案に対し、現状では芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業費については、修正案を出さざるを得ないことを前提とし、ほかの予算に対する賛成討論とするとの賛成討論がありました。
討論終結後、採決の結果、第7号議案のうち、当委員会所管部分については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決しました。
なお、採決終了後、新井委員より、第1表、歳入歳出予算の歳出、款3.民生費、項2.児童福祉費、目5.児童青少年費の子どもクラブ整備事業のうち、(仮称)成瀬地区子どもクラブ整備にあっては、引き続き青少年健全育成地区委員会や地域住民や利用者、運営委員会等との意見交換をする場を設けるとともに、その際に出た要望にできる限り応えるよう努められたいとの附帯決議が提出され、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって附帯決議を付すことに決しました。
次に、一括議題として審査いたしました請願第10号(4) 町田市立南第三小学校廃校計画の見直しを求める請願、請願第1号 南成瀬小と南第二小の統廃合計画の見直しを求める請願及び請願第5号 町三小、本町田東小、本町田小の存続を求める請願について、申し上げます。
まず、請願第1号の請願者の意見陳述の要旨は次のとおりです。
私は、町田市の統廃合計画を知り、規模の大きさと南成瀬小がなくなることに大変ショックを受けた。そのため、新たな学校づくり検討会を傍聴し、教育委員会の新たな学校づくり推進課や各会派議員との面会、また署名用紙を持ってご近所を回り、駅頭に立ってきた。
以下、計画への疑問点を述べ、見直しの請願とする。
1、通学負担軽減地域となった南成瀬八丁目の方が通学体験をされ、第9回検討会資料に報告がある。市の1.5キロ、30分以内の基準をかなりオーバーしたが、最終報告書では、バス利用も帰りの徒歩も30分前後とされ、体験者の記録と食い違う。なぜだろうか。
2、学童クラブは、統合で160人規模と倍になる。今も窮屈なのにどこに受け入れるのか、6年生まで入れるのか、質問に市は、検討していきたいと連発した。検討したことになるのだろうか。
3、跡地利用に関し、最終報告書には、民間事業者への貸付、売却などを含めた対応と明記した。住民に希望を聞いたのは何のためか尋ねたい。
4、文科省は2013年に改修を推奨し、30年で8兆円の節約とした。もったいない精神や世界の流れであるSDGsにも沿うものであった。南成瀬小も南第二小も築41年と43年である。改修しないで、両校を壊して新校舎を建て、子どもたちに負担を強いるのは理にかなうものなのか。オープンな議論を求める。
5、最後は学級数変化に関する疑問である。南成瀬小について、教育委員会は30年に11学級、40年も11学級と推定した。文科省が求める単学級以下、全校で6学級以下の統廃合の適否を検討する対象校には当たっていない。少子化を過大に見ていないか。明確な見解を求めたいと思うとのことでした。
続いて、別の請願者から、一を聞いて十を知る子もいれば、十を聞いて一を知る子もいる、どちらが優れているかなど比べることはできない。入学のしおりのこの一節が南成瀬小と私との出会いであった。その南成瀬小が廃校になると聞き、胸がふさいでいる。ご近所を回って、まず驚いたのは、地域の学校がなくなるというのに、知らなかったという方が半数近くもいたことである。こんな大事な計画を地域住民が知らないまま進めてよいものか。もう決まったことではという方も、学校が遠くなり子どもたちがかわいそうと署名してくださった。皆さん、登下校時の安全と子どもたちの負担を大層心配している。
ローゼン前では、子どもが家で学校がなくなってしまうのは悲しいと泣いている、その姿を見るのはつらいとお母さんに訴えられた。子どもにも保護者にも連絡なし、勝手に進めていくことには納得がいかない、結論を出してから意見を聞いても遅い、残念である。学校を統廃合するということは、町田市は子どもを増やさないということか。また、別のお母さんからも、高学年になったらあのクラブに入ろう、あんな活動がしたいなと上級生に憧れ、夢を膨らませていた子が、統廃合で先の見通しが持てなくなり苦しんでいると。
新たな学校づくりの推進計画の策定に当たって、一番の当事者である子どもたちの意見をどれくらい聞いたのか。夢や志を持ち、未来を切り開くどころか夢を描けなくしているのである。子どもや親の気持ちを置き去りにしたままスタートさせてはならないと思う。統廃合計画は一旦ストップし、一から見直すことを求めるとのことでした。
これに対し、委員より、意見陳述の中に学童保育クラブについての話があり、今でも統合したら160人規模になるのではないかという数字も出されていたが、そういった大規模化での心配の声というのは、どういったものがあるかとの質疑がありました。請願者の説明によれば、学童保育クラブは、最後に帰る子どもは午後7時だそうである。通学路が延びると、やはり暗い中を帰宅しなければいけないので、安心安全が危惧される。施設の確保や入所者の人数について、市側は繰り返し検討を表明したが、具体的な対応が示されていない。移転や統合による子どもたちの不安や負担、ストレスの解消に具体的に答えているか、私も疑問を持っている。通学距離が延びることにより子どもを疲労させ、危険を増大させることを含めて、具体的な対策が望まれているとのことでした。
次に、請願第5号の請願者の意見陳述の要旨は次のとおりです。
私たちは、本町田地区の1軒1軒を訪問して署名をお願いしてきた。訪問した7割から8割の家庭が協力してくれた。学校統廃合を知らないという家庭が3割近く存在している。市民への周知と理解が圧倒的に不足していることを実感した。昨年2月の市長選で、学校統廃合推進は現市長のみであった。ほかの3候補は見直しを主張し、その得票率は63%、3万7,000票の差であった。学校統廃合の見直しが町田市民の民意であることは明らかである。
住民の一番の心配は、小学1年生が重いランドセルを背負って、30分以上の道のりを雪の日も雨の日も通うことである。通学距離が延びれば、交通事故や不審者に出会う確率が高まる。これは保護者にとって大きな不安である。また、小学校に代わる避難場所が示されないことは、住民にとって大きな不安である。
1月に公開された基本計画検討会の報告書は、今後も検討するのみで、様々な不安を解消するものになっていない。保護者や住民の不安を解消せず、理解が得られない状況で学校統廃合を進めることは、力によるものであり、民主主義ではない。
三小と本町田小が廃校になる原因は、町田市の適正規模の下限が18学級だからである。適正規模を18学級から24学級にした根拠は、2019年に実施したアンケート結果だという。しかし、その結果は、1学年4学級が望ましいとする保護者12.9%に対し、2学級が望ましいとする保護者が17.4%と、4学級を上回っており、下限は12学級にすべきだった。町田市の適正規模に根拠がないことが分かる。
本町田小は、通学の見守りやサマースクールなど、地域住民との協力体制を築いてきた。サマースクールは、保護者、住民、各種団体など120人が講師となり、40の講座を開設し、子どもたちが自由に選択して参加する。年度末には全校児童が協力者を招待し、ありがとうコンサートを開催している。しかし、統合された場合、協力者は東小まで遠くて行けないと言う。また、小学校がなくなれば子育て世帯が住まなくなる。歩いて行けるところに小学校があることは、地域コミュニティーにとって不可欠である。
東小の子どもたちは、教室が広く使えて広々、みんな仲よしだからいじめなんか全然ない。三小の子どもたちは、たくさんの思い出が詰まった小学校が数年後になくなるなんて信じたくない、最後までお姉ちゃんと同じ小学校、中学校に通いたいと言う。20年前、西小、緑小、原小が本町田小に学校統廃合される前、子どもたちはそう思っていただろう。しかし、学校統廃合の初年度、6年生が大きなストレスを抱え、それをいじめや授業妨害の形で発散させた。担任の先生が倒れ、救急車で搬送される事態になった。学校統廃合は、人生に一度しかない小学生時代の子どもたちと教員に大きなストレスを与えるものである。
今回の本町田地区の学校統廃合は、まず本町田小に仮設校舎が建設され、2校が統合する。東小の子どもたちは、三小の脇を通って、本町田小まで通わなければならない。3年後に東小の新校舎に移るとき、三小の子どもたちが受けるストレスは計り知れない。子どもの権利条約は、行政が児童の最善の利益を考えることを定め、町田市は子どもにやさしいまちを目指している。子どもに苦痛をもたらす学校統廃合は、この子どもの権利条約に違反する。
2022年文科省調査で、小学校のいじめや暴力行為の発生件数、不登校や自殺した児童が全て増加傾向にあり、いずれも過去最高を更新したことが明らかになった。この状況に対応するためには、教員が同じ学年の全ての子どもたちの状況を把握し、校長、副校長が全校の子どもたちの様子を把握できる小規模校であることが不可欠である。私たちは、未来を担う子どもたちを育むため、地域コミュニティーの核であり、防災拠点である町三小、本町田東小、本町田小を存続していただくことを切に望むとのことでした。
これに対し、委員より、意見陳述の中で、2校が統合した後、後から町田第三小学校が統合することについて、ストレスの心配という話があったが、どういった心配があるのかとの質疑がありました。請願者の説明によれば、2校が統合するだけでも物すごいストレスを子どもたちは感じると思う。知らない子どもたちと一緒になって、ある程度落ち着いてきたところに、さらに町田第三小学校の子が加わってくる。本当に子どもたちのストレスというのは大変なものだと思う。いっときだけかもしれないが、勉強が手につかなくなると思う。そのことが子どもの心の中に、傷となって残るかもしれないので、大人としては最善を尽くさなければいけないとのことでした。
次に、願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は次のとおりです。
まず、請願第10号(4)について、まず、請願項目1、町田市立南第三小学校廃校計画の撤廃について説明する。
教育委員会では、少子化や学校施設の老朽化といった問題に対応しながら、未来の子どもたちによりよい教育環境をつくるとともに、学校を地域活動の拠点とするため、2021年5月に町田市新たな学校づくり推進計画を策定した。
学校を統合することについては、2019年度に保護者、教員、市民に実施したアンケート調査結果で、半数以上が地域ごとに建て替える学校を決めて、重点的に投資して建て替えるという回答があったことを受け、検討を始めている。
また、通学距離や時間についても、アンケート調査結果を尊重し、通学時間の許容範囲をおおむね30分程度、通学距離の許容範囲を徒歩でおおむね2キロメートル程度を目安とした。
金森地区では、南第三小学校と南第四小学校を2033年度に統合し、現在の南第四小学校の位置に新たな校舎を建設する予定である。
次に、通学路が長くなることによる身体的負担、危険性についてお答えする。
統合時の通学距離については、現在の南第三小学校区は、南第四小学校地を中心としておおむね直線距離で1.5キロメートル圏内に入っていることを確認している。
通学時の荷物の軽減については、児童生徒の発達段階や学習における必要性を考慮し、家庭との連携を図りながら、持ち運ぶ荷物の重さや量に関して配慮を講じていくよう、各学校に対して周知している。
通学路における安全確保については、通学路の安全点検を教育委員会で実施し、学校と家庭が協力、連携して子どもたちへの交通安全指導を行い、子どもたちが安全安心に通学できるよう必要な対策を図っていく。
次に、災害時避難所の減少についてお答えする。
南第三小学校が担っている避難施設機能については、学校の跡地をはじめ、現在の南第四小学校の位置に建設する新校舎や周辺施設等も含めて、その地域にとって最適な配置を検討し、引き継いでいくことを考えている。
次に、学童保育クラブについてお答えする。
町田市では、1つの小学校区に1つの学童保育クラブを設置している。学校統合後も、学童保育に必要な育成スペースを確保していく。
続いて、請願項目2、立替えで費用が掛かる場合、規模を縮小してでも町田市立南第三小学校の存続について説明する。
2019年度に、児童生徒の保護者、教員を対象に実施したアンケート調査結果を踏まえ、1学年当たりの望ましい学級数を、小学校は1学年当たり3学級から4学級、1校当たりにすると18学級から24学級とした。
南第三小学校は、2022年4月時点で13学級となっており、教育委員会の推計では2040年度まで12から13学級前後を推移すると見込んでいる。望ましい学級数とするため、学校の統合を含めた新たな学校づくりを進めていく必要があると考えている。
町田市新たな学校づくり推進計画は、全ての町田市立学校を対象に、少子化や学校施設の老朽化に対応しながら、将来を見据えたよりよい教育環境を整備するとともに、地域と学校の新たなつながりを生み出す取組であると考えている。そのため、町田市立南第三小学校廃校計画の見直しを求める請願の願意には沿えないものと考えているとのことでした。
次に、請願第1号について、初めに、小学校が統廃合され通学距離が延び、児童の通学時の負担が増し、安心安全な通学ができにくくなるについてお答えする。
教育委員会では、少子化や学校施設の老朽化といった問題に対応しながら、未来の子どもたちによりよい教育環境をつくるとともに、学校を地域活動の拠点とするため、2021年5月に町田市新たな学校づくり推進計画を策定した。
学校を統合することについては、2019年度に保護者、教員、市民に実施したアンケート調査結果で、半数以上が、地域ごとに建て替える学校を決めて、重点的に投資して建て替えるという回答があったことを受け、検討を始めている。
また、通学距離や時間についても、アンケート調査結果を尊重し、通学時間の許容範囲をおおむね30分程度、通学距離の許容範囲を徒歩でおおむね2キロメートル程度を目安とした。
南成瀬地区では南第二小学校と南成瀬小学校を2025年度に統合する。そして、2025年度から2027年度にかけて現在の南第二小学校の位置に新たな校舎を建設し、2028年度から新校舎の使用を開始する予定である。
通学距離については、2025年度から2027年度までの通学先となる現在の南成瀬小を中心とした場合及び新校舎建設後の2028年度以降の現在の南第二小学校を中心とした場合、双方とも、その通学区域はおおむね直線距離で1.5キロメートル圏内に入っていることを確認している。子どもが安心安全に通学することができる環境を整備することは、学校統合を行う上で重要な課題と捉えている。
そこで、徒歩での通学を基本としながらも、通学距離が長くなる児童の負担軽減として、路線バスを利用して安心して通学できるようにすることを負担軽減策の一つとして検討、実施していく。
通学路の安全確保については、南成瀬地区の基本計画検討会において各委員から、信号機のない横断歩道への対策、通学時間帯における抜け道対策、夜間における通学の安全対策など様々な意見や提案をいただいている。
現在、2025年度に統合を予定している南成瀬地区の新たな通学路については、町田警察署、道路部、南成瀬地区の小学校の関係者、教育委員会において2023年3月に前倒しして合同安全点検の実施を予定している。
今後は、この通学路合同安全点検の結果を踏まえて、南成瀬地区の統合に向けて2023年度から必要な対策を実施していく。具体的には、信号機のない横断歩道については、歩行者注意などの看板設置、通学時間帯における抜け道対策としては、スピード落とせなどの看板設置、夜間における通学の安全確保については、街路灯の設置による照度の確保などの対策を講じていく。
さらに、学校と家庭が協力、連携して子どもたちへの交通安全指導を行い、子どもたちが安全安心に通学できるよう必要な対策を図っていく。
また、学校の統合及び通学区域の再編に伴い、保護者の方々から遠くの指定校より近くの隣接校への入学、転校といったご要望を多くいただいている。このことを踏まえて、教育委員会では通学の負担軽減策として、学校の統合等により転校を繰り返す児童が、転校せずにそれまで通学していた学校に引き続き通学できる通学先の配慮や、学校位置の変更等により通学距離が長距離となる児童が、指定校より近い隣接する学区の学校を選択できる通学距離の配慮を検討している。
次に、少人数学級の実現により児童と教師の距離が近くなり、いじめ防止やきめ細やかな指導が可能となるについてお答えする。
まず、少人数学級であるが、1学級当たりの児童数は、東京都教育委員会が定める学級編制基準に基づき編制している。
2022年度、小学校では1学級当たりの児童数を1年生から3年生は35人で編制し、4年生から6年生は40人で編制している。なお、国の法改正を受けて、学年進行で2025年度には、小学校全学年が35人学級となる。
学級編制を具体的に言うと、35人学級の場合、1学年当たりの児童数が35人であれば35人1学級、36人であれば18人2学級となるように、学級編制基準の範囲内において1学級当たりの児童数が流動的に変動する。
教育委員会では、適正規模について検討をし、町田市が目指す望ましい学級数を、小学校では18学級から24学級と定めた。この望ましい学級数を下回る学校のことを小規模校と考えている。小規模校の場合、子どもたちの人間関係から見たデメリット、教員の体制づくりから見たデメリット、子どもたちが多様な考え方に触れ、学び合い、切磋琢磨する機会から見たデメリットは、小規模校のままでは解決していくことが困難であることから、一定規模の学級数を維持する必要があると考えている。
2022年4月時点で南第二小学校、南成瀬小学校はともに12学級となっており、現状のままでは2040年度に南第二小学校は12学級、南成瀬小学校は11学級になると見込んでいる。このようなことから望ましい学級数とするため、学校の統合を含めた新たな学校づくりを進めていく必要があると考えている。
また、新たな学校づくりは、集団で話合い、励まし合いながら、共に学び、共に生活する中で、思考力、判断力、表現力や社会性、人間関係を形成する力といった資質、能力を育むための教育環境を整備するものであり、創造的で個性的な能力を育てる取組につながるものと考えている。
なお、少人数学級の実現に向けては、東京都市教育長会を通じて、全学年35人以下の学級編制の要望を東京都に出しており、学級編制基準の見直しがあった場合は、国や東京都の動向を注視して、適切に対応していく。
次に、地震、水害からの避難場所となる小学校の廃校は現実的でないについてお答えする。
学校施設は、地震や風水害といった災害時において、地域の避難施設としての防災機能を有している。学校が担っているこのような機能について、学校統合に際しては、新校舎や周辺施設、学校跡地において、防災機能の引継ぎと地域にとって最適な配置を検討していく。
次に、住民の様々な意見や要望に対して行政の真摯な対応を希望するについてお答えする。
町田市新たな学校づくり推進計画の策定以降、開催した意見交換会や説明会において、見直しという意見はあった。意見の中には、計画を白紙に戻すから、スケジュールの変更、地区限定で反対といったように様々なものがあった。
その一方で、児童数の減少や学校施設の老朽化、教職員相互の支援や協力ができる規模の確保、学校運営に関する事務処理や緊急時の対応などの視点から、学校統合は必要であるというご意見もいただいている。
学校統合にあっては、引き続き、新たな学校づくりの意義を児童、保護者、地域の方々にしっかりと説明し、子どもたちが1日の大半を過ごす学校での生活がより充実したものとなるよう、新たな教育環境を整備するとともに、教員が教育活動に専念できる環境づくりを進めたいと考えている。
このようなことから南成瀬小と南第二小の統廃合計画の見直しを求める請願の願意には沿えないものと考えているとのことでした。
次に、請願第5号について、教育委員会では、少子化や学校施設の老朽化といった問題に対応しながら、未来の子どもたちによりよい教育環境をつくるとともに、学校を地域活動の拠点とするため、2021年5月に町田市新たな学校づくり推進計画を策定した。学校を統合することについては、2019年度に保護者、教員、市民に実施したアンケート調査結果で、半数以上が、地域ごとに建て替える学校を決めて、重点的に投資して建て替えるという回答があったことを受け、検討を始めている。
加えて、1学年当たりの望ましい学級数については、保護者、教員に実施したアンケート調査の結果と、町田市立学校適正規模・適正配置等審議会からの答申を踏まえ、小学校では1学年当たり3学級から4学級、1校当たり18学級から24学級としている。
児童数について、2022年4月時点では、町田第三小学校、本町田東小学校、本町田小学校の児童数は、3校合わせて1,024人である。3校を統合せず、現在の通学区域を維持した場合、2040年度には3校合わせて646人になると推計している。
そのため、教育委員会では、望ましい学級数を実現するために、3校の統合を含めた通学区域の見直しをすることで、2028年度においては、児童数750人、学級数では24学級から成る新たな学校を設置したいと考えている。請願要旨で言及されているマンモス校とは考えていない。
次に、通学距離や時間についても、アンケート調査結果を尊重し、通学時間の許容範囲をおおむね30分程度、通学距離の許容範囲を徒歩でおおむね2キロメートル程度を目安としている。
本町田地区では、本町田東小学校と本町田小学校を2025年度に統合する。そして2025年度から2027年度にかけて、現在の本町田東小学校の位置に新たな校舎を建設する。2028年度からは町田第三小学校の児童も加わって新校舎での学校生活が始まる。
通学距離については、2025年度から2027年度までの通学先となる現在の本町田小学校を中心とした場合と、新校舎建設後2028年度以降の現在の本町田東小学校を中心とした場合とも、その通学区域は直線距離でおおむね1.5キロメートル圏内に入っていることを確認している。
通学の負担軽減については、徒歩での通学を基本としながらも、通学距離が長くなる児童の負担軽減として、路線バスを利用して安心して通学ができるようにすることを通学の負担軽減策の一つとして検討、実施していく。
通学時の荷物の軽減については、児童の発達段階や学習における必要性を考慮し、家庭との連携を図りながら、持ち運ぶ荷物の重さや量に関して配慮を講じていくよう、各学校に対して周知している。
また、通学路における安全確保については、学童保育クラブなどを利用する子どもたちの帰宅時間の安全確保を含めて、関係機関と連携しながら、通学路の安全点検や交通安全指導を継続するとともに、新たな通学路の状況を踏まえた対策を実施していく。
さらに、学校の統合及び通学区域の再編に伴い、保護者の方々から遠くの指定校より近くの隣接校への入学、転校といったご要望を多くいただいていることを踏まえて、教育委員会では通学の負担軽減策として、学校の統合等により転校を繰り返す児童が、転校せずにそれまで通学していた学校に引き続き通学できる通学先の配慮や、学校位置の変更等により通学距離が長距離となる児童が、指定校より近い隣接する学区の学校を選択できる通学距離の配慮を検討している。
学校施設は、地震や風水害といった災害時において、地域の避難施設としての防災機能を有している。学校が担っているこのような機能について、学校統合に際しては、新校舎や周辺施設、学校跡地において、防災機能の引継ぎと、地域にとって最適な配置を検討していく。
新たな学校については、大人自身も学び合えるなど、地域と学校における関係性に限らず、地域の方々同士の新たなつながりを生み出していく、そのような場になるよう、地域と共に取り組んでいく。
そのため、町三小、本町田東小、本町田小の存続を求める請願の願意には沿えないものと考えているとのことでした。
なお、請願第10号(4)については、地域の皆さんの不安に対してしっかりと説明をして、その経過を伺った上で判断したいため、継続審査の取り扱いとなった後、担当者より、その後の経過について次のとおり報告がありました。
2023年1月29日日曜日、金森地区統合新設小学校の候補地、現在の南第四小学校地から通学距離が遠い地域となる金森一丁目に所在する金森中央町内会及び金森一丁目町内会から依頼を受け、町内会役員を対象としたまちだの新たな学校づくり説明会に出席させていただいた。
なお、金森一丁目は請願第10号(4)に関する署名活動が行われた地域でもある。
説明会では、町田市新たな学校づくり推進計画策定の背景や目的、金森地区における新たな通学区域や今後のスケジュールなどについて説明した。
説明後の質疑応答では、請願の署名活動の際に、計画を知らないと答えた人が多かったが、計画を進めるのかという質問、学区域を広げることに反対するという意見、子どもの荷物が重いので何とかしてほしいという意見、隣接学区に通学することはできないのかという意見、学童保育クラブを増やしてほしいという意見などがあった。
また、そのような意見がある一方で、少子化などの社会状況が変わる中で、子どもの負担や市民の負担など、金森地区だけでなく市全体の大きな視点で考えるべきで、学校がなくなると寂しいという反対意見は、ノスタルジックでしかないという意見、統廃合自体はやらなければならないが、計画を説明して理解を得ることが必要。そのために、町内会からも説明する必要があるという意見などがあった。
新たな学校づくり推進計画では、対象の学校ごとに基本計画検討着手年度を定めており、その前年度に保護者や地域の方々を対象とした意見交換会を開催すること、また、その前であっても、地域から要望があれば説明に伺うことなどをお話しして、当日は終了したとのことでした。
これに対し、委員より、請願者からいろいろと周知が足りなかったのではないかという意見があったが、学校関係、学校保護者対象の説明については、今回の検討の中で学校への説明は何回したかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、今回着手している5地区を例にとると、2021年の5月に推進計画が策定された後、対象となる地区に対して、定例校長会で全体の説明をしたり、その該当の校長先生の下に出向いてお話をしたりした。保護者の方に関しては、保護者会の中で説明してほしいという依頼を受けて説明したという事例もあり、PTAや保護者の集まりの会の役員会の中に出向いてお話をするなど、一律に何回やったとかというよりも、個々に必要に応じて説明をした。また、地域の方に対しては、地区の町内会・自治会の会長に直接お話をさせていただいたとのことでした。
質疑終結後、請願第10号(4)、請願第1号及び請願第5号に反対の立場から、どこの地区も3,000や4,000筆など、たくさんの署名が集まったこと、そして傍聴の方も多く、市民の皆様の思いは大変重く受け止めている。小学生の親としても、もろ手を挙げて統廃合賛成と単純に言えるものではない。そして、学校がなくなるということに積極的に賛成する人はいないのではないか。
ただ、請願者の方のお話の中にあった懸念の点、通学の負担や安心安全に関しては、答弁の中で、3月に警察との合同安全点検をやっていくことや信号をつけたり、街灯や看板の設置をするという答弁があった。そして、バスについても、事業者と協議を続けていくなど、柔軟な検討をしていくということを確認した。
少人数学級に関して、請願の中のご意見に賛成する部分もあるが、規模に関しては、やはり少子化は現状避けられない状況で、教育の環境も変化していく中で、今の学校設備で単学級になることは、本当に子どもたちにとってそれがよい環境なのか、何が子どもの最善の利益のためになるのかは、しっかり見極めていかなければならないと考える。
あと、請願者も話していたが、学校づくり検討会の委員の方々、本当に熱心に議論しており、地域を挙げてこの計画に取り組んでいると判断した。
防災拠点としての跡地利用や建て替え時期の教室等の十分なスペースの確保、学童保育クラブのことなどはさらに議論していく必要があり、市に対してはしっかりと責任を持って、一つ一つ丁寧に取り組むことを強く求め、反対討論とするとの反対討論がありました。
次に、請願第10号(4)、請願第1号及び請願第5号に反対の立場から、1学級、単学級になってしまうということは、教師の方々、また保護者の方々からも賛成する声が非常に少ないということがアンケートで分かっており、やはり2学級以上を確実に、今後長い先も確保できるようにしていくというのが非常に大切だと思っている。
通学についても、低学年への配慮や、バスの増便について、荷物の件もあるが、こういった配慮、また地域の方々であったり、やはり子どもたちからも今不安の声があるということなので、ぜひ今後、その地域でやはり魅力のある学校があるというのは、地域に住む皆にとって幸せなことにつながると思うので、そういった学校が建つという未来も示していただいて、子どもたちも、地域の皆にも、学校の統廃合を喜んでもらえるような方向性での説明というのも、今後努力してもらい、地域の理解、子どもたちの理解を深めていただきたいと思っている。
やはり、人口減少の中で先延ばしにするよりも、早め早めにしっかりと先を見越して、今こうして行動していることは正しいと思うので、請願に反対をするとの反対討論がありました。
次に、請願第10号(4)、請願第1号及び請願第5号に賛成の立場から、請願第1号については、3,250人の請願署名が寄せられている。本町田地区もそうだが、2021年5月に新たな学校づくり推進計画が決定をされた後、他地区に比べて十分な周知期間が取られていない、そのために地域の納得や合意が得られているとは言えない状態だと考える。
また、請願者の方から、子どもが学校をなくしてほしくないという思いを抱えているということなど、実態の話があった。この推進計画が、学校統廃合が子どもに与える影響について重く受け止めていただき、地域として、今の学校を残してほしいという声に応えて、統廃合について見直しすることを求める。
また、請願第5号については、4,436名の請願署名が出されており、特に審査の中でも指摘をしたが、2校統合後にもう1校が合流するというやり方が、あまりに子どもたちに負担をかけると考える。その地域にあるからこそ、地域の協力を行ってきているという、そういった歴史の中で、今の学校に対する満足度が大変高いということも請願者の陳述の中でよく分かった。地域の方の声をしっかりと聞いて、統廃合の見直しを必要と考え、請願に賛成をしている。
最後に、請願第10号(4)については、1,990名の署名ということであった。12月議会の審査の際に、請願者の方の添付された資料には、南第三小学校が廃校になった際に、一番遠くなってしまう地域において、1,500件も回って集めてこられたということが記されており、改めて、出されている声を受け止めていただきたいと思う。
今回、町内会への説明会を行ったということだが、参加者は、その時点では二十二、三人ということで、まだまだ理解されているとは言えないと考える。12月議会の質疑で指摘をしたが、今回対象となっている南第三小・第四小は、2040年でも複数学級が維持される同規模の学校同士である。子どもに目が行き届く普通の規模の学校だと考える。そのために、この請願に賛成とするとの賛成討論がありました。
次に、請願第10号(4)、請願第1号及び請願第5号に賛成の立場から、会派としては、こう決まりましたという計画を市民に伝えた結果、驚きと不安が各請願という形で出ていると考える。委員会審査に入る前にも、本当に多くの子どもたちや地域の皆様の声、ご意見をいただいた。こういった声が上がるのは、やはり進め方に問題があったからであると考える。
子どもたちも含めた市民の声をしっかりと聞き、それを計画に反映させていくべきと考え、各請願に賛成するとの賛成討論がありました。
討論終結後、採決の結果、請願第10号(4)、請願第1号及び請願第5号については、いずれも賛成少数をもって不採択すべきものと決しました。
次に、請願第3号 国際工芸美術館(仮称)の建設を抜本的に見直すこと、及び町田市立博物館の収蔵品の鑑定を行うことの請願について申し上げます。
まず、請願者の意見陳述の要旨は次のとおりです。
今回の工芸館建設について、様々な団体が様々な反対意見を出されている。その代表的な意見を私が集約したら、1つはやはり、この時代にあのような箱物を造る、このこと自体に反対している、これはあらゆる団体に共通している。
もう一つは、あの建物、国際版画美術館、あれは、私は300年後の文化財だと思っている。その文化財に手を加えると、これについて大いに反対しているという方がいる。
それから、我々地元住民は本当に本能的に反対している。というのは、あそこの木を500本も切ると。公園というのは本来どういう用途で建てられたかと、それは明白である。それは、市民の憩いの場所、癒しの場所。私は、三浦しをんの言葉を借りて、まほろばと表現している。
そのような状況で、まず9月に、最初にあそこに工芸館を建てるという、町田市国際工芸美術館の建築における建築用途制限以外の建物の特例許可についてというものが近隣の住民に配られた。そのとき初めて、近隣の住民は、えっ、ここに工芸館が建つんだ、あの銀の玉の横に工芸館が建つんだということを知った。
それで、本当に誰が言い出しっぺかは分からないが、何となくみんなで集まって、これは大変だよね、市に説明会をお願いしようということで、私は代表で4回文書を出した。それについて、市からの答えは、日本語ではあるが、なかなか意味不明な回答であった。
そういう状態が続いて、その後、結局、説明会は開催しないということになったので、その次、我々はアンケートを取った。アンケートを近隣住民に取った限りで、98通のアンケートが返ってきた。そのうち97人は工芸館建設に反対であった。ちなみに、議員の方々に、アンケートを出させていただいた結果は、6人の方から返答をいただいた。
それはそれとして、その後に、我々が集めたアンケートの内容を公聴会の前の日に提出した。市サイドは全部それを、公聴会のときには我々の意見を知っているはずであるが、それについて主立った説明もなく、公聴会自体は怒号の嵐と言っていいぐらい反対意見の続出だった。
それでも市から明確な回答が得られなかったので、我々はその次、これはもう手法としてしか言いようがないが、監査請求をした。これはなぜ監査請求をしたかというと、我々は反対しているんだということを強調するために監査請求をしたというのが現状である。
監査請求については、請求却下。請求の内容に入る棄却ではなく、請求の内容自体を審議しない却下という、それは手続的に瑕疵があるからという回答が返ってきた。これについても、我々は本当に、最近の考え方からしたら、仮に予算を執行していなくても反対するというか、内容までは立ち入ってくれるのが一般の自治体の態度ではないかと思っている。
そのような状況の中で、今回請願をさせていただいた。請願の内容は、国際工芸美術館の建設場所を抜本的に見直すこと、展示物の鑑定を行うこと。
まず、展示物の鑑定についてから申し上げる。
これは、なぜこういうことを我々が申し上げているかというと、建物自体が要らないのではないかと。そのために正確な鑑定をしていただきたいと。私の調べた限りでは、今ある工芸品は趣味レベルのものだと思っている。
その次に、国際工芸館、これが我々のメインの主張であるが、どうしてこちらを変更してほしいか。それは自然が破壊されるからである。私が20年前にあそこに住んだとき、そのときはまだカッコウが鳴いていた。何でカッコウが鳴いていたかというと、そこにユーカリの木があったからである。台風でユーカリの木が折れたら、それだけでカッコウは来なくなった。自然というものは全体で共生しているものである。500本も切れば芹ヶ谷の森自体が変わっていく可能性がある。どうか議員の方々の勇気ある決断を期待している。
1つ最後に申し上げたい。論語の一節にこういう言葉がある。「過ちては改むるにはばかることなかれ」、恐らく全体としては、これは法律的には瑕疵はないんだと思うが、民主主義の原点たる地元住民の要望、意見等を十分に把握、聞いていない、そこに大きな瑕疵があると思うので、ぜひ再考していただければと思うとのことでした。
これに対し、委員より、町田市の文化、芸術も含めて収蔵品をしっかりと後世に残していくことが大事だと思うが、収蔵品の保管についてどのように考えているかとの質疑がありました。請願者の説明によれば、収蔵品の客観的価値というのは、多分、一度も判断されたことがないと思う。私も収蔵品を保管するということに全く異論はないが、あそこで保管する必要はないと思っている。ほとんどの市民の意見は、半分ぐらいは建物自体に反対する人もいたが、大体、あそこでなかったら、自然を破壊しないところであったら、それはいいよというのがほとんどかと思うとのことでした。
次に、願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は次のとおりです。
まず、請願項目1の国際工芸美術館(仮称)の建設を抜本的に見直すことについて、初めに、本事業のこれまでの経過について説明する。
(仮称)国際工芸美術館整備については、町田市立博物館の再編、再構築(リストラクチュアリング)の取組として進めてきた。
町田市立博物館の設置から現在までの経緯については、市内での遺跡発掘による出土品や、旧家に残された歴史・民俗資料の保管・展示施設として、市立博物館の前身である町田市郷土資料館が1973年に開館した。開館当初から、郷土資料だけでなく幅広い文化に対応するため、町田市美術館にしてはどうかという議論があった。その流れを受けて、1976年に名称を現在の町田市立博物館に変更している。
1976年以降、市民の生活に身近で、ほかの博物館があまり注目していなかった工芸美術品を積極的に展示、収集をしてきた。2000年代に入ると、老朽化や狭隘化が博物館の運営を続ける上での課題となり、2008年に実施された事業仕分けでは、本来の役割を果たせていないことから不要と評価された。
それを受けて、2009年には町田市民2,000人を対象に、町田市立博物館に関する意識調査を実施し、約700人の方から町田市にふさわしい博物館の在り方についてご意見をいただいた。
2010年には、外部有識者による町田市の博物館等の新たな在り方構想検討委員会を発足し、博物館の果たすべき役割は何かなどについて検討を進めた。
2012年には、町田市における博物館機能の再整備に向けた調査・検討報告書にて、美術工芸部門における新しい博物館の整備に着手する方向性を定めた。また、国際版画美術館と2つの美術館により美術ゾーンの形成を図る観点から、新しい博物館の名称を(仮称)町田市立国際工芸美術館と表現した。
2013年から2014年にかけては、市民説明会を2回開催するなど、市民のご意見や学識経験者のご意見を伺いながら(仮称)町田市立国際工芸美術館整備基本計画を策定した。
建設候補地については、駅からのアクセスや中心市街地との回遊性を重視し、国際版画美術館北側とすること、今後、町田荘跡地の有効利用について検討を進めることなどを定めた。
なお、2014年には、計画の素案について広く市民意見募集を行い、11名の方から39件のご意見をいただいている。2015年からは、この基本計画に基づき、基本設計を進めた。その後、2018年6月の町田市議会本会議において、(仮称)国際工芸美術館の在り方に対し様々な課題などが指摘された。
そこで、改めて(仮称)国際工芸美術館の整備を単体で捉えるのではなく、子どもと体験という新たな視点を取り入れ、町なかとのつながりや回遊性なども含め、総合的な視点から公園の在り方と一体的に検討することとし、2019年3月議会において、基本設計を見直すための予算についてご可決いただいた。
公園と美術館を一体的に検討し、(仮称)国際工芸美術館の基本設計の見直しを行うに当たり、整備の趣旨や進め方について話し合う場として、2019年8月には広く市民を対象に周知を行い、「~みんなで芹ヶ谷公園の未来を考えよう~」と題したスタートアップミーティングを開催している。
パークミュージアムというコンセプトの策定に際しては、2019年12月16日から2020年1月17日にかけて広く市民意見募集を実施し、また、募集期間中の12月21日には、国際版画美術館講堂にて報告会、意見交換会を開催した。
2020年3月頃からは、
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、多くの方にお集まりいただく説明会などを開催することができなかったため、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアムを整備する計画について、説明会の代わりに、2020年7月にホームページで計画を公表するとともに、公園近隣の町内会・自治会に回覧でお知らせをした。
また、町田市町内会・自治会連合会の長の皆様が集まる場である市民生活連絡会の場でも情報提供をし、2020年7月15日号の「広報まちだ」でもお知らせをしている。
その後、
新型コロナウイルス感染症の状況を考慮しながら、2020年10月から12月にかけて、ご要望のあった町内会・自治会を対象とした説明会を行っており、2021年3月には、芹ヶ谷公園“芸術の杜”プロジェクトパークミュージアムデザインブック報告会を開催した。
また、2021年5月には、どの場所に建物が建つか現場で説明をしてほしいとのご要望をいただき、現場説明会を実施している。
芹ヶ谷公園周辺の町内会・自治会などを中心として構成されている芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆様とは、2021年5月から12月にかけて懇談会を実施し、対話を重ねてきた。そして、その後も共同して協議、推進、検討するため、2022年2月から芹ヶ谷公園パークミュージアム会議を開始し、現在も対話を継続している。
2022年5月26日と29日には、広く市民の皆様を対象とした芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備計画説明会を合計3回開催し、延べ237名の方に参加いただいている。
2022年9月には、建築基準法に基づく特例許可の手続のため、近隣住民の方に計画概要のお知らせを2度ポスティングにて周知をした。この資料をご覧いただいた方からは、計画について賛成や反対のご意見をいただいている。
反対のご意見をいただいた方に対しては、直接職員が訪問し、意見を伺うとともに、計画の概要を丁寧に説明してきた。
2022年11月17日には、近隣住民の方の意見を公開の場で聞く公聴会を開催し、その後、2022年12月19日には建築審査会を開催し、特例許可について委員からの同意をいただいた。
以上のように、芹ヶ谷公園と国際工芸美術館の整備については、議会からのご意見を真摯に受け止め、市民への説明の機会、市民から要望を受ける機会を広く公開した形で設けてきた。
また、本事業については、これまで、有識者の方の意見も伺いながら、地域住民をはじめ市民の方々に丁寧に説明を行いながら進めてきた。現在は、2023年(令和5年)第2回定例会での工事契約議案の提出に向けて、工事発注手続の準備を進めている。
次に、請願項目2の町田市立博物館の収蔵品の鑑定を行うことについて、初めに、町田市立博物館の所蔵品にはどのようなものがあるかについて説明する。
市立博物館の所蔵品は、主にガラス工芸作品と陶磁器であるが、ガラス工芸作品については、現在約1,000点を所蔵している。その中には貴重なボヘミアングラスのコレクションや、中国のガラス、日本の薩摩切子や江戸切子、岩田藤七をはじめとする近現代の日本のガラス作家の作品などが含まれている。
特に所蔵するボヘミアングラスは130点を超えており、国内のほかの美術館と比べると桁違いの量と質を誇る日本一のコレクションと自負している。
また、先日まで国際版画美術館のミニ展示で作品を紹介した岩田藤七は、近代日本を代表するガラス作家で、それまでは日用品としてしか見られていなかったガラス工芸品を芸術の域にまで高めた人物として知られている。ガラス作家として初めて日本芸術院会員となり、後には文化功労者としても選ばれた方である。
藤七と、藤七の息子である久利、久利の妻の糸子の3名の作品はアメリカ、ニューヨークのメトロポリタン美術館にも所蔵されており、3名とも世界的に著名なガラス作家である。メトロポリタン美術館は、レンブラントやフェルメールのように世界的に高く評価されている作品をはじめとして、古今東西の美術品を所蔵する世界屈指の美術館である。
陶磁器については、市立博物館は現在3,000点以上の作品を所蔵しているが、中でも東南アジア陶磁器のコレクションは世界トップクラスの質と量を誇っている。その中には、例えば、ベトナムの青花霊獣文壺のように、制作地の本国にも残っていないような貴重な作品も数多く含まれている。学術的に貴重な作品も多く、市立博物館の所蔵品だけでアジアの陶磁器の歴史が見渡せるほどと考えている。
また、所蔵する中国陶磁器の中にも重要な作品が多数あり、例えば15世紀に中国皇帝の窯で作られた青花束蓮文盤は、類似の作品が北京や台北の故宮博物院やイギリスの大英博物館にも収められている名品である。
さて、市立博物館においては、作品を収蔵するには、町田市博物館資料収集委員会規則によって定められた博物館資料収集委員会で受入れ妥当と認められた作品のみとなっている。作品を収蔵する際、外部の専門家で構成された収集委員会に諮るのは、ほかの美術館、博物館でも一般的に行われている手続である。
続いて、具体的な作品収蔵の手順について説明する。
市立博物館には、収蔵品の分野に対応するガラス工芸や陶磁器の専門家である学芸員がいる。収集対象となり得る候補の作品が出てきた際には、まず市立博物館の専門の学芸員が詳細な調査を行う。学芸員が実際の作品を見たり、文献に当たったりして、どのような作品であるかを調査する。その調査結果を有識者である博物館館長に報告し、収蔵すべき作品かどうかの検討を行う。
公立の美術館、博物館では、学芸員の調査後にそのまま収集委員会に諮るという事例が多いところだが、市立博物館ではそれまでの間に外部の専門家による評価、鑑定を挟むことで、かなり丁寧な手順を踏んでいる。
その辺をもう少し詳しく説明する。市立博物館の場合、学芸員の調査によって収蔵に値する作品であると判断した場合には、各分野に明るい外部の専門家の方に作品の評価、鑑定を依頼する。収集対象がガラス工芸であればガラス工芸、陶磁器であれば陶磁器を専門とする学識経験者やその分野のトップクラスの美術商の方に評価をお願いしている。
その後、外部の専門家の評価・鑑定結果を基に、外部の方であるが、外部の専門家7名の方により構成される博物館資料収集委員会に諮ることになる。現在、博物館資料収集委員会の委員7名の方は、その全員がガラス工芸や陶磁器など、工芸を専門とする学識経験者である。この委員会で作品の受入れの妥当性を審議し、収蔵すべきと判断された作品については、寄贈の受入れ、または購入を行うことになる。
このように、市立博物館では、資料収集の際には適切な手続を行い、第三者である外部の専門家による評価や確認を経たもののみを受け入れている。
2019年6月以降、本町田にある市立博物館での展示事業は終了しているが、所蔵する作品は高い評価を受けており、ほかの美術館において市立博物館の所蔵品による展覧会が実施されている。
昨年度、2021年度の事例であるが、ほかの美術館への作品貸出し事例を紹介すると、まず東京都内にある五島美術館に、町田市立博物館の中国と東南アジアの陶磁器並びに中国のガラスを合わせて約100点を貸し出し、「アジアのうつわわーるど―町田市立博物館所蔵陶磁・ガラス名品展―」が開催され、好評を博した。五島美術館は、東急グループの礎を築いた五島慶太氏が、自身が集めた貴重な美術品を公開するために構想した美術館で、源氏物語絵巻など国宝や重要文化財を多数所蔵しており、ほかの博物館、美術館から大々的に作品を借りて展覧会を行うことはなかなかしない美術館と聞いている。
また、昨年度、2021年度には岩田藤七、久利、糸子のガラス作品約100点を貸し出しして、「岩田色ガラスの世界―岩田藤七・久利・糸子―」展が栃木県、岐阜県、神奈川県と国内3か所の県立美術館で開催され、こちらも好評のうちに終了した。
評判のよかった巡回展覧会をぜひ町田でも皆様にご覧いただきたいと、2023年、今年の1月から2月に、国際版画美術館で「岩田色ガラスの世界―岩田藤七・久利・糸子―ベストセレクション」と題して開催した。国際版画美術館の展覧会の会期中、市立博物館の館長が会場に行ったところ、来場者の方から呼び止められ、昨年度他県で巡回していた作品が町田で見られてうれしい、早く美術館ができて、普段からこのような作品が見られるようにしてほしいとのご意見も頂戴したところである。
来年度以降についても、個別の作品の貸出し要請が続いていることから、2021年度と同様に、町田市立博物館のコレクションだけで構成される展覧会をほかの美術館で開催する話も進んでいる。
以上のとおり、外部の専門家によって作品の評価並びに収蔵品にふさわしい高い価値を有することの確認を経て受け入れていることや、実際に他の美術館から展示するにふさわしい価値であるものと評価されていること、こうしたことから、町田市立博物館の所蔵品は価値の高いものであることは明らかと考えている。
以上のことから、本請願の願意に沿うことはできないとのことでした。
これに対し、委員より、昨年、この委員会でつけた附帯意見の内容は、市民への説明の機会、実施設計案など予算の根拠を議会に提示することを求めるというものであった。地域住民及び関係諸団体等とも理解を深めることに努められたのか、そして、実施設計案など予算の根拠は示せたと考えているかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、令和4年の3月議会で附帯意見としていただいた後、5月に広く市民に向けた説明会を開催をしている。また、地域住民とも理解を深めるということで、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方々と、パークミュージアム会議として今まで11回ほど話合いをしてきている。実施設計図面、または金額については、3月の議会の後、行政報告を度々させていただき、その中でお示ししながら進めてきているとのことでした。
質疑終結後、賛成の立場から、博物館、(仮称)国際工芸美術館の収蔵品や展示については、学芸員の専門性を発揮してほしいという期待がある。だからこそ、それを生かすためにも国際工芸美術館というところでは合意と納得が重要だと考える。
これまでも繰り返し指摘してきているが、どんな計画であろうとも市民の皆さんとしっかりとした議論を行う、そのプロセスが抜けているからこそ、今回、請願の方も話したように、公聴会で9割以上の住民の皆さんがこれは納得できない、もう一度、元に戻して議論すべきという意見があったと考える。
市民の理解と賛同をきちんと得た計画に見直すべきと考え、この請願に賛成するとの賛成討論がありました。
討論終結後、採決の結果、賛成少数をもって不採択すべきものと決しました。
以上で文教社会常任委員会の報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 委員長の報告は終わりました。
休憩いたします。
午後零時24分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時25分 再開
○議長(戸塚正人) 再開いたします。
休憩前に引き続き、議事を続行いたします。
これより質疑に入ります。委員長報告に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。第32号議案、第45号議案、第7号議案を除く議案及び請願に対する討論を許します。
討論の通告がありますので、発言を許します。
請願第3号及び請願第5号に対する賛成討論。
33番 細野龍子議員。
〔33番細野龍子登壇〕
◆33番(細野龍子) 日本共産党市議団の一員として、請願第3号、請願第5号に対する賛成討論を行います。
初めに、請願第3号 国際工芸美術館(仮称)の建設を抜本的に見直すこと、及び町田市立博物館の収蔵品の鑑定を行うことの請願について述べさせていただきます。
これまで、国際工芸美術館と一体化する国際工芸美術館建設計画については、版画美術館利用者や地域住民の皆さんの多くの方が反対し、見直しを求める声が議会にも届けられてきました。
また、建築審査会に向けた市民陳述においては、全員が反対の意見を述べていらっしゃいました。残念ながら、この声の多くは取り上げられませんでしたが、建設コストの削減については、建設の設計の見直しが行われ、その結果、建築意匠が後景に追いやられ、請願文にもあるように、無味乾燥な建物と感じられるようになってしまいました。資材高騰により、それですら建築費は33億4,000万円もかかることになっています。計画に対して見直しを求める声が多くの方から起きたことは当然ではないでしょうか。
博物館の収蔵品についても、今後の展示企画において、市民が納得できる質と量が確保されているのか明らかにしてほしいという意見も理解するものです。
高額な建設費に加えて、市民に親しまれてきた公園の自然環境を変更するほどの価値ある収蔵品なのかという請願者の素朴な疑問も分かります。公園のような多くの市民が活用する行政財産の変更に当たっては、市民への十分な情報提供と合意形成が必須です。現状では合意は得られていません。特に博物館という、このあるべき方向性については、市民と専門家の参加で改めて再検討すべきと考えます。
よって、本請願が採択されるべきと考え、賛成討論といたします。
次に、請願第5号 町三小、本町田東小、本町田小の存続を求める請願についてです。
そもそも小中学校の統廃合については、子ども集団の統合による混乱や通学路の延長、学童保育クラブの大規模化、避難場所のなくなることなど、生じる数々の問題、課題を想定するためにも、通学地域の家庭への情報提供と、子どもや保護者はもちろん、地域住民の声を十分聞きながら、時間をかけて計画を策定するべきだと考えます。このプロセスがないために、多くの地域で見直しを求める声が上がっているのではないでしょうか。
かつて、本請願の本町田小学校は、向かい合っている学校同士が統廃合されて誕生しました。通学距離はほとんど変わりませんでしたが、それでも2つの学校の児童が、統合されたことによって大変な混乱を経験しています。また、今回の統廃合によって、4,000所帯の町田木曽住宅からは、小中学校が1校もなくなってしまうことになります。
本町田小を廃校にし、本町田東小と2025年に統合し、3年後には町田三小を統合する2段階の統廃合計画は、全国でも例がなく、子どもたちや地域を無視した、あまりにも乱暴な計画ではないでしょうか。だからこそ、2度にわたって請願が提出され、今回は4,436筆という多くの署名が短期間で集まったのです。
この間、指摘されてきた学童保育についても、単純に計算しても200名を超えることになり、放課後の子どもたちが安心して過ごせる場所とはほど遠いものになります。様々な不安を抱え、他学区への転校を考える家庭もあると、委員会審議でも指摘されています。選択制が拡大し、学区制は意味を持たなくなり、ひいては地域の見守りの機能も崩れていくことも危惧されます。
単学級の教師の負担が大きな理由に挙げられていますが、小規模学校のメリットも大きく、文科省の基準でも12から18学級が適正規模とされています。さらに、統廃合の基準は小学校6学級以下、中学校3学級以下とされています。各地域でも異論が多く、様々な課題が残る統廃合計画を学校建て替えの予算削減が最優先で進められるべきではありません。
見直しを求める請願が採択されるべきと考え、賛成討論といたします。
○議長(戸塚正人) 以上で通告による討論は終わりました。ほかにありませんか。
8番 渡辺厳太郎議員。
〔8番渡辺厳太郎登壇〕
◆8番(渡辺厳太郎) 第14号議案 町田市性の多様性の尊重に関する条例に反対の立場で討論いたします。
さきの質問でも明らかになりましたが、本条例には多くの矛盾を内包しております。メディアは、G7の中で同性婚や同性パートナーシップ制度を導入していないのは日本だけであり、東京オリンピック・パラリンピックまでに法制化しなければ、国際的な問題になると喧伝してきましたが、結果、何の問題にもなりませんでした。
そもそも、LGBT運動は、西洋において同性愛者を迫害してきた差別の歴史の反動から、性的少数者の人権擁護や権利獲得の観点で展開されてきました。日本とは異なり、キリスト教圏、イスラム教圏では、歴史的に同性愛は禁じてこられ、同性愛者であることを理由に死刑になることもあり、迫害されてきました。現在でも様々な場面で迫害されることから、アメリカのホームレスの45%が性的少数者であると問題視されております。
一方、我が国は歴史的に見ても、同性愛自体が禁じられたことは一度もなく、唯一、1872年にキリスト教の影響で肛門性交を禁じた鶏姦罪が成立しましたが、7年後には廃止されております。日本書紀、奈良平安時代の寺院での男色、衆道、陰間茶屋、小姓、小林多喜二の「蟹工船」、戦後の新宿歌舞伎町二丁目、現代漫画のボーイズラブ、どの時代を見ても同性愛が禁じられた時代はございません。織田信長と蘭丸の関係は中学生でも知っていますし、戦後のテレビ史では、あらゆる性自認のタレントが大活躍しております。
事実、世界価値観調査によりますと、日本における同性愛の受容度は、法律が存在しないにもかかわらず、アメリカや、もしくはイタリア、それよりも上です。つまり、日本ほど性に関して寛容で、高い次元でバランスを取りながら、社会が営まれてきた独自文化の国はなく、マスコミや活動家の方々が喧伝する西洋の考え方のほうが進歩的で、日本はLGBT後進国との認識は間違いであると言わざるを得ません。
しかしながら、多様な性の在り方に関して、完璧に社会の理解が進んでいるとは必ずしも言えず、当事者の困難解消をまずは目指すべきではありますが、そこまでの理解が進んでない状況下で差別禁止が先行すれば、結果として、当事者のほうがより孤立する結果を生じさせかねないことが危惧されております。
本条例は、当事者の困り事解消を条例制定の要諦にしておりますが、具体的に何の困り事をいかに解消できるかについては、一切説明されておりません。
また、導入趣旨は、当事者からの声と町田市は説明してきましたが、声を上げたはずの大半の当事者が利用価値を見いだせず、制度があっても申請せず、そっとしておいてほしいとしています。多様性の美名の下に、性的少数者の声に耳を傾けるとするなら、当然そっとしておいてほしいとする当事者の声にも真摯に向き合うべきだと思います。
調査の結果、70%の当事者は困り事なしと回答し、残りの30%の当事者の困り事も、社会的なことではなく個人的な内容であることから、本条例で解消されないことは明白でございます。
町田市は、制度化の効果としての申請者の想定人数すら明確に答弁できませんでした。さらには、一方的に考え方を押しつけるわけではないと答弁しながら、条例により、市民らに最大限の配慮と市の政策に協力するよう努めることが、市民、事業者、教育者の役割として定義され、差別禁止を明文化している矛盾も露呈しています。
本条例は、第8条で性自認と性的指向を一緒にして、差別的取扱いを禁止しており、あらゆる性的指向を等価値に取り扱い、そうでなければ差別としていますが、LGBT先進国を自認し、同様の措置を取ってきた西洋諸国では、新たに行き過ぎた差別禁止運動や自分の意と反する他者を追放、排斥するキャンセルカルチャーにつながり、逆差別から来る分断にまで発展し、様々な諸問題を抱えることになっていることについては、世界周知の事実でございます。
近年、LGBT政策推進の先進国と言われてきたアメリカでは、多様性や差別禁止といったポリティカルコレクトネスを信奉する過激な急進リベラル派の活動により、価値観を押しつける全体主義の様相が強まり、これに反発する国民は対峙することとなり、事実、社会の分断が認識されるようになり、文化戦争とまで言われるようになり、ついには、リベラルメディアまでも行き過ぎたLGBT運動の弊害を直視し、客観的に精査する動きが出てまいりました。
西洋諸国では、差別が禁止されたことにより、当初は誰にでも優しい社会として好感されてきたものの、自称トランス女性――性自認が女性で肉体的には男性の方――が、トイレやスパといったあらゆる女性用の場所に入り込み事件になるも、差別禁止の名の下に開放され、後に別件で女児をレイプし逮捕されることや、同じくトランス女性の服役囚が性自認は女性との申請の下、女子刑務所に収監されるも、刑務所内で女性をレイプするなどの社会的混乱が発生しており、大変深刻な状況となっております。
日本では、LGBT先進国のような報道がされているアメリカ合衆国ですら、保守色の強い州では、差別を禁止する法律や条例をつくることを禁ずる州法までありますし、全米31の州では、スポーツの性区分は出生時の性とする州法もございます。
アメリカですら超党派のLGBTQ平等法案すらできていないにもかかわらず、日本は非寛容的で理解が遅れているかのような報道が繰り返しなされ、それを無条件でうのみにし、なぜ町田市で早急に差別の禁止まで踏み込み、明文化しようとしているのか理解に苦しみます。
また、このたびの町田市の条例第7条では、教育に携わる者は、性の多様性に配慮した教育を行うよう努めることが、教育者に役割として定められていますが、諸外国を見れば大いなる問題を抱えていると言わざるを得ません。
教育の問題として、カナダでは小学3年生で同性愛は正常と教育され、13歳になると、肛門性交と口腔性交を教えられていることや、アメリカやイギリスでは、心が揺らぎやすい時期の多くの少年少女が、教育者による行き過ぎたジェンダー教育の影響で、たった15分の医療診断で性適合手術に踏み込み、後に取り返しのつかない状況となり、医師らが訴えられ、集団訴訟となっていることなどが諸外国では報道され、大きな社会問題となっております。
行き過ぎた性教育による子どものアイデンティティー形成に混乱が生じることを懸念したアメリカの10の州では、既に誤りに気がつき、幼稚園や小学校低学年での性的指向や性自認に関する教育を一切禁止する州法を制定しておりますし、むしろ最近ではLGBTQに対する反発も強まっており、2017年1月時点ですら19の州で50件を超える反LGBT法が提出されております。
日本では、女性スペースを守る会やレズビアンなどの当事者団体が、女性の人権侵害だとして、性自認の絶対視に反対していますし、渋谷区、荒川区、西東京市など、その地域の地方議員から、それぞれ自治体の女性用トイレをなくす方向で、今後は多目的トイレにしていくことを問題視し、ネット上に公表したところ大問題となり、各自治体は火消しに追われているようです。
多様性の言葉に引きずられ、条例化することで、性的少数者を新たに特別視することは、これまで当たり前に隣にいた性的少数者を最大限配慮する対象として新たに再定義することになり、理解増進を目的にしていたはずの条文が、かえって当事者に対するタブー意識を強めてしまうだけではなく、諸外国が既に気がついた対立や分断を生じさせてしまうことが、西洋諸国の先例からも容易に想像ができます。諸外国で発生している混乱が日本国内で発生した場合、現在平穏の中で生活している、そっとしておいてほしいと考える性的少数者の当事者と国民全体を不幸にすることになります。
町田市において、一方的な国内の報道だけをうのみにし、何の問題意識も持たず、拙速に日本とは文化的にも異なるキリスト教文化圏の失敗を対策すら考えず模倣し、1周遅れで追従し、条例化することは、もはや思考停止しているとしか考えられず、一議員として到底看過できません。
よって、第14号議案 町田市性の多様性尊重に関する条例に反対いたします。
○議長(戸塚正人) 16番 松岡みゆき議員。
〔16番松岡みゆき登壇〕
◆16番(松岡みゆき) 第14号議案 町田市性の多様性の尊重に関する条例について、反対の立場で討論いたします。
このたびの条例につきましては、定例会で議論が行われてきました。性的少数者の方々への差別や偏見をなくすのは当然のことでございます。
しかし、問題なのは性自認についてです。トランス女性・男性の権利は守るべきですが、それはからかったり、仕事などで差別してはいけないということだと思います。つまり、男性器があっても、心は女性との性自認の方を女性として認めなければ差別となれば、女性用トイレに怪しげな男性までも入りやすくなり、結果、女性の安心安全な生活が守られなくなります。
実際、昨年1月、大阪の店で、戸籍上は男性ですが、性自認は女性だとする客が女性用トイレに入ったとして、建造物侵入容疑で書類送検されました。店にはお客様から多数の苦情が寄せられました。今後、女子トイレや女性専用車両などの女性スペースに関する権利が危うくなることが予測されます。また、何のためにそれをつくったのか、慎重に議論すべきです。条例は拙速過ぎ、女児や女性が被害に遭うことが予想されます。
市は制度の導入に当たり、市民へのパブリックコメントも募集されました。賛成、反対があったとお聞きしております。
しかしながら、多くの市民から反対意見を書きたいが、住所、氏名を書くのが怖くて書けないと言われました。その方々からの意見をまとめますと、次のような意見がございました。
町田市では、今議会で条例が上程されるとお聞きしました。同性愛は自由だと思いますが、性自認は、行く行くは心は女性という男性が、市役所や市民センターの女子トイレに入ってくるようなことになりかねませんか。海外では苦情を言った女性が負けているとも聞いています。何より、心は女性と言い張る怪しげな方が出てこないとも限りません。拙速過ぎです。もっと市民の不安を聞いてほしい、市民の安全な生活が脅かされそうで怖いですとの意見でした。
市民からは、反対の意見を言えば差別と言われる雰囲気があり怖いと言われました。また、小さな女の子を持つ多くの保護者からは不安でたまりませんと要望がございます。つまり、今までどおり女性スペースを守ってほしいとの女性の声を、弱者の声として聞いてほしいとの市民の声があります。
しかも、性自認の体は男性でも、心は女性のトランス女性が女性スポーツで優勝し、女性がトップに立てないとの混乱が既に世界で起きています。我が国においても、今後同じことが起きかねません。
これらは、女性の権利、公平性が奪われること、性の無政府主義社会につながります。市民の安心安全な生活が守られなくなるため、拙速な条例に反対します。取り返しがつかなくなるため、慎重な対応を心から願い、反対討論といたします。
○議長(戸塚正人) ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第14号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第21号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第22号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第23号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第24号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第25号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
請願第10号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって本件は不採択と決しました。
請願第1号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって本件は不採択と決しました。
請願第3号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって本件は不採択と決しました。
請願第5号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって本件は不採択と決しました。
――
―――――――◇――――――――
△日程第7
――
――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 日程第7、第16号議案外議案14件及び請願1件を一括議題といたします。
────────────────────────────────────
建設常任委員会議案審査報告書
1.第 16号議案 町田市特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例
1.第 17号議案 町田市営住宅条例の一部を改正する条例
1.第 26号議案 町田市道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例
1.第 27号議案 町田市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
1.第 28号議案 町田市立公園条例の一部を改正する条例
1.第 29号議案 町田市
忠生公園自然観察センター条例を廃止する条例
1.第 31号議案
香山緑地既存建物耐震改修他工事請負契約
1.第 33号議案 忠生630号線(第二期)道路改良工事(その4)請負契約の変更契約
1.第 35号議案 鶴川駅南北自由通路の整備に関する施行協定
1.第 36号議案 鶴川駅改良事業の工事に関する施行協定
1.第 38号議案 市道路線の認定について
1.第 39号議案 市道路線の廃止について
1.第 7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
1.第 11号議案 令和5年度(2023年度)町田市鶴川駅
南土地区画整理事業会計予算
1.第 12号議案 令和5年度(2023年度)町田市下水道事業会計予算
本委員会は、3月6日付託された上記議案審査の結果、「原案を可決すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月10日
建設常任委員長
渡 辺 厳太郎
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
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建設常任委員会請願審査報告書
1.請願第 2号 芹ヶ谷公園の自然環境の保全に向けた定期的な自然観察調査等の実施を求める請願
請願者 町田市森野1-33-18 クレール森野205
芹ヶ谷公園と周辺地域の環境を考える会
草 柳 二 郎 外4人
本委員会は、3月6日付託された上記請願審査の結果、「不採択すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月10日
建設常任委員長
渡 辺 厳太郎
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
────────────────────────────────────
○議長(戸塚正人) 本件に関し、委員長の報告を求めます。
建設常任委員長 渡辺厳太郎議員。
〔建設常任委員長渡辺厳太郎登壇〕
◎建設常任委員長(渡辺厳太郎) 今期定例会において、当建設常任委員会に付託されました議案15件及び請願1件につきまして、3月9日及び10日に審査を行いましたので、経過の概要及び結果についてご報告申し上げます。
まず、一括議題として審査いたしました第16号議案 町田市特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例及び第17号議案 町田市営住宅条例の一部を改正する条例については担当者の説明をおおむね了とし、討論はなく、採決の結果、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第26号議案 町田市道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
委員より、歩行者利便増進道路に整備する内容について教えていただきたい。それから、自転車通行帯を整備するとのことだが、通行帯をつくることによって安全性というか、安心できるような状況ができるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、歩行者利便増進道路については、にぎわいのある道路空間を創出するために、歩行者利便増進道路の基準を定めるものである。基準の内容としては、歩行者の滞留空間を設置するとか、必要に応じてその空間を整備する。今まで歩道の整備という最低限の整備だったところ、少し空間を確保していくようなこと。また、町田市道における移動等円滑化の基準に関する条例に定める基準に適合する構造とするという3つの基準を設けていくことを今回の条例改正で行う予定となっている。2つ目、自転車通行帯の設置については、安全に自転車が通行できる1.5メートルの幅を確保していくということで安全性を確保していけばと思うとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第27号議案 町田市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第28号議案 町田市立公園条例の一部を改正する条例について申し上げます。
委員より、市長は、必要があると認めるときは、使用料を減額し、または免除することができるとあるが、内容を詳しく教えてほしいとの質疑がありました。担当者の説明によれば、市の事業であったり、公共公益的な活動であった場合については、申請していただいて減免の措置を取っているとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第29号議案 町田市
忠生公園自然観察センター条例を廃止する条例については、担当者の説明をおおむね了とし、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第31号議案
香山緑地既存建物耐震改修他工事請負契約については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第33号議案 忠生630号線(第二期)道路改良工事(その4)請負契約の変更契約については担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第35号議案 鶴川駅南北自由通路の整備に関する施行協定については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第36号議案 鶴川駅改良事業の工事に関する施行協定については、担当者の説明をおおむね了とし、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、一括議題として審査いたしました第38号議案 市道路線の認定について及び第39号議案 市道路線の廃止ついては、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、いずれも全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算について申し上げます。
まず、環境資源部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、循環型施設整備費の上小山田地区の測量委託料について、今の現状での地元住民との協議状況について教えてほしいとの質疑がありました。担当者の説明によれば、関係者との調査、調整等に時間を要している。そちらのほうが完了したら、直ちに測量を行っていきたいと考えているので、このたび計上させていただいているとのことでした。
次に、委員より、環境衛生費について、トイレを貸していただくといったところで、店舗に市から公共トイレの設置も依頼するとあるが、何店舗ぐらい予定されているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、公共トイレは現在71店舗あるが、5店舗増やす予定である。今までは、町田市公共トイレ協力店になりたいと手を挙げていただいた事業者には、やっていただいた。来年度からは、協力金を2万円出すということになっている。ある程度、お願いするということが今回の趣旨である。今後については、地域的には相原と小山地区にはないので、そちらのほうを推進していきたいと思っているとのことでした。
以上が環境資源部所管部分についてであります。
次に、道路部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、無電柱化推進事業について、文学館通りだが、将来的には一方通行になるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、全てが一方通行というわけではないが、一部一方通行になる。具体的には、サウスフロントタワーのところから駅前通りに向かっての部分は相互通行になるが、サウスフロントタワーから町田街道側に向かって一方通行になるというような形で今計画しているとのことでした。
次に、委員より、道路維持費において、ペデストリアン1号デッキについて改修工事を行っていると思うが、完了予定と工事内容を確認したいとの質疑がありました。担当者の説明によれば、ペデストリアンデッキの改修工事の完成の時期になるが、令和5年12月を目指している。それから、工事内容は、上屋の塗装の塗り替え、横のパネルが傷んでいるのでパネルの交換、照明の交換を予定しているとのことでした。
次に、委員より、道路総務費について、東京都の急傾斜地崩壊対策事業として20%の補助はあるが、どれぐらいの規模でやる予定の計画になっているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、急傾斜地崩壊対策事業は、急傾斜地崩壊による災害の防止に関する法律に基づいて東京都が指定した区域の崩壊の防止の工事を行うものである。2023年度は詳細設計を行う予定になっているとのことでした。
次に、委員より、都市計画道路築造事業において、都計道3・4・11号線の延長については、形態も含めて、今後、地域の方への説明はどうされていくのか。また、この計画自体は今後どのような見通しになっていくのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、今年の2月に東京都で道路区域として、この整備範囲が編入されている。この3月に用地説明会をさせていただいて、いよいよ来年度から用地取得に入っていくという段階であるとのことでした。
次に、委員より、相原駅周辺街づくり事業について、相原駅東口アクセス路の進捗状況と今後のスケジュールについて質疑がありました。担当者の説明によれば、現在、用地取得を進めていて、2023年2月末時点で用地取得率が38%となっている。今後のスケジュールについてだが、2023年度も引き続き用地取得を進めていき、2024年度から順次工事に着手していきたいと考えているとのことでした。
次に、委員より、準幹線補助道路新設改良事業において、堺109号線の進捗状況と今後のスケジュールを教えてほしいとの質疑がありました。担当者の説明によれば、今年度に用地測量を行い、用地取得に必要な図面や資料を作成している。来年度は、用地取得を進めていきたいと思っている。2024年度の着工を目指しているとのことでした。
以上が道路部所管部分についてであります。
次に、都市づくり部所管部分について申し上げます。
まず、委員より、地域交通推進事業について、交差点や横断歩道至近にある危険なバス停の改善に向けて、必要な道路改修をやるとあるが、今現在、何か所あるのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、市内に今年度初めで11か所あった。2022年度に一応4か所改善ができ、残りが7か所という形になっているとのことでした。
次に、委員より、中心市街地まちづくり推進事業について、2022年度に作成した運用ルールに基づき、試行的に運用及び検証し、運用体制を確立します、また、沿道空間利用マッチング機能を備えた業務専用ホームページを構築しますとあるが、具体的な内容とホームページ作成のスケジュールも教えてほしいとの質疑がありました。担当者の説明によれば、運用ルール、ガイドラインを社会実験などを通して、試行的な運用を行った上で、そのガイドライン及び運用ルールがしっかり機能するかといったところを検証するための委託費という形になっている。また、専用のホームページも来年度つくっていこうというところで、沿道空間のマッチングを兼ねたカレンダー方式の予約システムみたいなところになっていて、使いたい方が専用のホームページを活用しながら予約をしたりだとか、地域のほかの方々も、どういう取組がどういうところでやっているのかというところを分かるようなホームページで、来年度の策定を目指して取組を進めていくというところであるとのことでした。
次に、委員より、多摩都市モノレールまちづくり推進事業において、木曽山崎団地地区調査測量についていつ頃から始めて、どのエリアで、どのような方法で、最終的な目的は、どういうことを目指していこうとしているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、モノレールとバスが快適に乗り継ぎできるような交通広場の検討をしたいと考えており、基本的には木曽山崎団地全体になる。目標としては、都市づくりのマスタープランに基づくプロジェクトなので、最終的には2040年を見据えた形で今検討しているところであるとのことでした。
次に、委員より、都市計画管理費についてモノレール沿線の新たなまちづくりを推進していくということで、そこで需要を創出する、あるいはにぎわいを創出するような取組が行われていくということだが、都市計画として、その辺の整合性というか考え方について、どのように考えているかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、モノレールの沿線については、都市づくりのマスタープランの中でも都市骨格軸に位置づけており、にぎわいをもたらすための機能誘導をうたっているので、そういった中でも、立地適正化計画でも、当然その考え方を踏襲していきたいと考えているとのことでした。
次に、委員より、野津田公園スポーツの森整備事業について湿性植物園を活用して、スケートパークを整備するということだが、湿性植物園の自然環境について、市民の方の合意、一般の方々の声というのはどのように聞いていくのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、今現在、直接、スケートボードをやられている方だとか、公園の事務所とかにもアンケートを置いて、回収箱を設置している。自然環境を大切にしてほしいというような意見や、きちんとしたものを造ってほしい、プロができるようなものを造ってほしいなど、いろいろな意見をいただいている。いただいた意見を整理した上で、設置をする場所の面積でどこまで何ができるのかということもレベルの決定には関わってくるので、その基本設計の中で最終的には方向性を決めていきたいと考えている。湿性植物園としての価値、利用者、市民合意ということだが、今、意見収集をしている中で、そういった意見も集まってくるとは思っている。あそこは水辺の環境ならではのものがあるということも、承知しているので、施設整備と、そういった自然環境の保全をバランスを取りながら設計していきたいと考えているとのことでした。
以上が都市づくり部所管部分についてであります。
次に、下水道部所管部分について申し上げます。
委員より、し尿処理費について、くみ取り便所だが、年々減少しているかと思うが、ここ3年ぐらいの推移はどのようになっているか。また、今後、水洗トイレへの移行をどのように進めようと考えていくのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、くみ取り世帯については年々減ってきているところである。直近の3年の推移だが、大体5%ずつ減ってきているような状況である。これからの水洗化への移行ということだが、町田市は公共水域改善10ヶ年計画において、2026年までに水洗化率100%を目指しているので、それに向けて利用啓発と公共下水道への切り替え等の啓発をしていきたいと思っているとのことでした。
以上が下水道部所管部分についてであります。
質疑終結後、反対の立場から、本予算には、省エネルギーや再生可能エネルギーの普及、廃棄物処理や資源化、道路維持補修整備、災害に強いまちづくりや下水道会計を支える企業会計への繰入れなど、また市民の憩いの場である公園整備など、市民の安心安全な生活や環境を守るために必要な予算が多く盛り込まれている。
しかし、一方で以下の点で問題があると考える。
まず第1に、みちづくり・まちづくりパートナー事業のうち、原町田五丁目から都計道3・3・36号線までの3・4・11号線の延伸である。モノレール延伸ありき、先行整備される事業であり、多くの住宅が張りついている地域で、住民への情報提供や合意形成はまだこれからだと考える。また、反対の声もあるということで、十分合意形成が図られていないと考える。
2点目に、多摩都市モノレール町田方面延伸事業に伴う沿線まちづくりについてである。新たな拠点づくりや採算確保のため乗客の需要を無理につくり出すことは、コンパクトシティーへの再編の考え方とも相反するのではないか。また、町田駅周辺の4か所の再開発を同時に進めていくことは、今後、町田市の多額な財政投入が求められることにもなる。市民の暮らしや教育の充実など、自治体として本来優先すべき事業を困難にすることにもなると考える。
3点目に、野津田公園スポーツの森湿生植物園へのスケートパーク整備事業についてである。パークセンターゾーンに位置づけられた湿生植物園存続を求める市民の声もあり、自然環境を存続というのは大変重要な課題だと思う。市民への情報提供と合意形成も必要だと思う。また、スケートボードは中高生なども大変愛好者が多く、実際には、そういった若い世代も活用できる場所に、
もっと交通の便のいいところ、あるいは公園の中でもほかの場所を検討すべきではないか。
4点目には、芹ヶ谷公園の土壌調査が検討されていないという点である。芹ヶ谷公園の斜面地の土壌に対して、市民から不安の声が上がっている。今後、新たな施設を整備していく上でも、樹木の状況や土壌の中の湧水の状況など、専門家の知見も借りながら十分な調査を行い、安全性を確認すべきだと考える。
以上の点から本予算には反対をするとの反対討論がありました。
討論終結後、採決の結果、第7号議案のうち、当委員会所管部分については、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第11号議案 令和5年度(2023年度)町田市鶴川駅
南土地区画整理事業会計予算については、担当者の説明を了とし、質疑、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、第12号議案 令和5年度(2023年度)町田市下水道事業会計予算について申し上げます。
まず、委員より、「相原町汚水枝線などの汚水管整備工事を行います」とあるが、効果はどういうものを予定されているのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、残っている未普及地域の解消に努めていきたいと思う。これによって下水道の水洗化率とか普及率等が上がっていくと考えているとのことでした。
次に、委員より、「浸水被害軽減対策として雨水管の整備を進めます」とあるが、2023年度における雨水管の整備予定を教えてほしいとの質疑がありました。担当者の説明によれば、本町田地区で菅原神社交差点から鶴川方面へ向かう鶴川街道の道路拡幅事業を行っているが、それに併せて2018年度から継続して実施している場所になる。本町田の市立博物館入口交差点付近にある民間の保全調整池の下流にある既存の汚水管と恩田川に流入する鶴川街道の日向台交差点南側に位置する雨水管をつなぐための整備工事となるとのことでした。
質疑終結後、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
次に、請願第2号 芹ヶ谷公園の自然環境の保全に向けた定期的な自然観察調査等の実施を求める請願について申し上げます。
まず、請願者の意見陳述の要旨は次のとおりです。
私は、庭先は芹ヶ谷公園と言える、歩いて数分のところに住んでいる。40年以来の芹ヶ谷の時代変貌と四季折々の変化をつぶさにかいま見てきた。このたびは、芹ヶ谷公園と周辺地域の環境を考える会の立場で請願を出したが、他方、町田市公益的活動団体芹ヶ谷の自然と絆を育む会の事務局として、芹ヶ谷公園の保全活動及び見回り清掃パトロール等も行っている。
せせらぎ保全活動のシンボルとして蛍の育成、里山保全活動のシンボルとしてカブトムシの育成を掲げ、蛍鑑賞会や小学生を対象にしたカブトムシ里親プロジェクト、幼虫自然観察会等も開催している。
この日々活動の中で強く感じることは、ムササビもすんでいる芹ヶ谷の谷戸に立つ樹木の健康状態である。健全レベルをとうに超え、早急の再生レベルに来ていると言える。ただし、学識のない一介の老人ボランティアが訴えても、真摯に傾聴してくれる人は皆無である。
数ある谷戸の自然を再生するには、重機等は使えず専ら手作業に終始し、多くの人手と近隣住民の理解が必要となると思う。手間暇かかる人海作業は行政だけではかなわず、住民との協働が不可欠になると思う。私たちは芹ヶ谷を愛している。多くの湧水と深い樹木が希少な動植物を抱いた豊かな芹ヶ谷の自然を守り、次世代に継承すべきだと強く念願している。
このたびの請願に託した多くの内容は、町田市環境基本条例第68号にもうたわれている。今回の請願の狙いとして、町田市の環境基本条例、こちらの基本理念の第3条にもある。これは将来にもわたって継続されるよう適切に行われるということで、1回きりではなく、継続的な定期的なというところに着目している。
そして、おこがましい話かもしれないが、今回の請願に関しては、警告という意味合いが強い部分がある。本日ご出席いただいている町田市行政の方、そして議員の方、議会に対しても、本当にこれでよいのか、今回の主目的は、この荒廃化が進みつつある芹ヶ谷公園の自然を、木を伐採すればよい、それで全体が守られるのか。また、お金のつけ方に関しても、広く公園を見る、全体を見なければ将来にわたって環境が守られるというところは担保されないのではないか。そこの危険性も含めて、ぜひ受け止めていただければと思うとのことでした。
これに対して、委員より、芹ヶ谷公園の自然環境について大変危惧されている、特に樹木の状態について危惧されているということだが、何か見解があったら聞かせてほしいとの質疑がありました。請願者の説明によれば、芹ヶ谷公園の木だけではなく、土も荒廃が進んでいるということが分かった。1回調査をしたから、それで終わりということではなく、定期的に調査が必要だと思う。例えば液状化だとか、根上がりだとか、枝が折れるというような現象が起きているという事実を知っていただければと思う。谷戸の傾斜地の樹木が非常に弱っている。根が張り切れていない。要するに、雨水が入っていない。地面が固まっているので、酸素不足で、栄養失調ということである。工芸美術館が建つ谷戸のところも大きな水脈が2本通っている。そこの1本がここの下のほうに、ちょうど国際版画美術館のコーナーになるが、液状化の現象が現れているとのことでした。
次に、願意の実現性、妥当性についての担当者の意見は次のとおりです。
初めに、今回の請願の背景である芹ヶ谷公園の自然環境の現状認識だが、請願主旨における環境土木の専門家が指摘している芹ヶ谷公園の自然環境の現状は、かなり危険な状況になっている。土中環境の悪化が進んでいる、あるいは今回の工芸美術館の計画で、斜面地(がけ地)における建築で地形が崩されると、やや広く恩田川水系の土地環境に取り返しのつかないダメージを与える可能性があるとする意見は、町田市には直接届いておらず、その具体的な主張と客観性のある論理的な根拠についてはいまだ不明である。
「高木(20m以上)が育つ環境ではない」とする意見の部分で言えば、事実として現状ではその高さの樹木も多数存在している。また、ナラ枯れ、やぶ化という点については、土中環境の悪化を原因とするものではないと考えている。
町田市としては、芹ヶ谷公園の自然環境は危機的な状況であるとは捉えていない。
それではまず、請願項目1と2について答える。
定期的な自然観察調査の実施と調査結果の報告、公表についてだが、芹ヶ谷公園の再整備に当たっては、供用を開始している公園全体の区域について、東京の自然の保護と回復に関する条例に基づき、多摩環境事務所と協議の上、自然環境調査を2015年度から2016年度にかけて行い、植生などの現状を把握している。その後の日常的な管理に基づく観察の上では、土中環境の悪化に基づく枯損木の増加や、面的な植生の変化などの客観的な事実は確認されていない。
芹ヶ谷公園の自然環境の状況については、今後も、日常的な維持管理を通じて継続的に把握していく。そのため、定期的な自然観察調査の必要性はないと考えている。
なお、公園や緑地における自然環境調査の結果は、動植物などの生息地への踏み込みや盗掘などを誘発するおそれがあるため、公表していない。
続いて、工夫すべき対応策(再生方法)についてだが、芹ヶ谷公園の環境保全と再生方法の考え方は、地域の自治会・町内会の代表者と学識経験者で構成する芹ヶ谷公園再整備基本計画懇談会における意見を踏まえ、2016年3月に策定した芹ヶ谷公園再整備基本計画に示している。
自然環境の現状を分析の上、最小限の管理を行いつつ、高木を残して自然の状態で植生を見守る区域と、ランチや休憩などで積極的に活用する明るい樹林地として管理する区域など、公園内を11のエリアに区分して、目標とする植生と管理方針をそれぞれ設定している。
その方針に基づき、2017年度から、大きく育ち過ぎて密度が込み合っている樹木や、ナラ枯れなどの病虫害の被害を受けた樹木を剪定や間伐することで、市街地の中にある都市公園の樹林地として適正な状態に保つよう再生していく取組を既に実施している。
次に、請願項目3について答える。
公園の環境保全に関わる市民主体・市民協働のまちづくりの支援については、市内の公園や緑地における市民活動は、2018年度に施行した町田市公園緑地等の公益的活動に関する活動基準に基づき、町田市に登録した市民の方々が公園緑地などを良好な状態に保つための清掃や草刈り、動植物の保全につながる観察会や勉強会などを自主的に行っており、その活動は市内全域に広く展開されている。
芹ヶ谷公園についても、既に登録団体があり、芹ヶ谷公園の動植物などの保全に関わる市民主体・市民協働のまちづくりの一環としての活動が日々行われており、これらの市民活動を町田市が継続して支援する体制は既に構築済みである。
以上のことから、請願項目1、2、3はいずれも実施済みであり、願意に沿うことはできないとのことでした。
これに対して、委員より、来年度予算案の中に芹ヶ谷公園自然環境調査業務委託料というのが計上されているが、この内容についてはどういうものなのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、前回の公園全体を調査した範囲の時点で、まだ供用開始していなくて調査範囲に含まれていなかった部分の町田荘跡地について改めて行うということと、あと今回の(仮称)国際工芸美術館の建築に伴って、改めて多摩環境事務所と協議をした上で、(仮称)国際工芸美術館の建築敷地については、改めてもう一度、春の1期だけ調査が必要であるというご指示をいただいているので、そこの部分について実施をする予定であるとのことでした。
次に、委員より、市民団体への支援を継続をしていくという話があった。この市民団体への現状での支援内容というのはどういうことなのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、公益的活動団体を公園緑地課で支援させていただいている。その支援内容としては、草刈りとかを行うときの鎌だとか掃除するときのほうきだとかは現物で支給させていただいて、あとは謝礼金という形で、お出ししているとのことでした。
次に、委員より、市民活動の団体は日々芹ヶ谷公園の中を見ているわけだから、例えばこういうところがおかしいとか、こういうところを見てくれないかという話があったときには、今後対応していくのかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、日々点検していただいているので、連絡いただいてすぐ対応はさせていただいているし、今後も対応させていただくとのことでした。
次に、委員より、将来、恩田川の水系とか土地環境に非常に取り返しのつかないことが起きるのではと危惧されて指摘されているが、行政側は、このことに対してどのような見解を持っているかとの質疑がありました。担当者の説明によれば、設計自体も安全を確保することで設計しているし、雨水についてもきちんと考えて対策を行っていくということなので、町田市としては恩田川水系の土地環境にダメージを与えるものというふうには捉えていないとのことでした。
質疑終結後、まず、反対の立場から、請願者は、定期的な自然環境調査を求めているが、法的根拠がないため、定期的に行うのは難しいこと。環境保全については、新たな組織の構築を求めているが、既に市として以前から樹林地として適正な状態を保つよう、再生していく取組を行っているため、新たな組織体制を構築するのは難しいことが明らかになったためである。
ただ、自然環境調査においては、来年度予算案に芹ヶ谷公園自然環境調査業務委託料が計上され、一部請願者の願意に沿っていると理解するし、環境保全についても、芹ヶ谷公園で活動する市民団体には継続して支援をし、何か指摘がある場合には応えていくということから、市民協働での環境保全の取組が推進されていくと理解をしている。
今後、必要なときには自然環境調査を行うことを含めて、芹ヶ谷公園の自然が健全な状態に保たれるよう努力していただくことを市に求めて、請願2号への反対討論とするとの反対討論がありました。
次に、賛成の立場から、市民団体、市民協働のまちづくりについては推進していくという答弁があったし、それから1つ、環境調査という点では、土壌については残念ながらまだ全体の土壌調査というのは行われていないということで、やはり一番危惧され、特に地域住民の方が大変不安に思っている問題でもありますし、そういった土壌調査については、やはり湧水の状態もまだ、新たな国際版画美術館の後ろのところも湧水の状況をつかんでいないという答弁があったので、ぜひこれから液状化の状況についても確認してということで話があった。今後、確認をしていただき、また、やはり住民の皆さんの不安を解消するためにも、土壌の調査についてはぜひ行っていただきたいと思う。
その点でこの請願が採択されることをぜひ願うとの賛成討論がありました。
討論終結後、採決の結果、賛成少数をもって、不採択すべきものと決しました。
以上で建設常任委員会の報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 委員長の報告は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいまの委員長報告に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。第31号議案、第33号議案、第35号議案、第36号議案、第7号議案を除く議案及び請願に対する討論を許します。討論の通告がありますので、発言を許します。
請願第2号に対する賛成討論。
21番 田中美穂議員。
〔21番田中美穂登壇〕
◆21番(田中美穂) 日本共産党市議団の一員として、請願第2号 芹ヶ谷公園の自然環境の保全に向けた定期的な自然観察調査等の実施を求める請願に賛成の立場で討論を行います。
請願者は市民団体として、芹ヶ谷公園の自然の保全や子どもたちへの教育にも寄与され、定期的にボランティアをしておられる中で、芹ヶ谷公園の樹木の状況や生育状況が、また液状化などが心配であり、そもそもの土壌環境をきちんと見てほしい、調査を行ってほしいなどの要望を出されているものです。
そうした心配がある中で、さらに斜面地に(仮称)国際工芸美術館を整備することで、自然環境の悪化が進んでしまうことに対しての懸念も出されておられます。一般的ではない斜面地に造られるのですから、建築地も含め、土壌調査をしっかり専門的にやってほしいという要望は当然だと考えます。
今回の請願に対して、願意の実現性については既に実証されているということですが、こうした心配、懸念に応えたものではないと考えます。長年、地域、市民の方が協力して芹ヶ谷公園の自然を保全し維持されてきたと考えます。芹ヶ谷公園の谷戸の自然の保護、再生を市の責任でしっかり行っていくことを最優先で行われるべきです。
市民協働を様々な場面で標榜している町田市なのですから、市民の意見をよく聞き、受け止め、対応を行うことが必要と考え、請願第2号の賛成討論といたします。
○議長(戸塚正人) 以上で通告による討論は終わりました。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第16号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第17号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第26号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第27号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第28号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第29号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第38号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第39号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第11号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第12号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
請願第2号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって本件は不採択と決しました。
第7号議案に対する修正の動議が新井よしなお議員外2人から及び小野りゅうじ議員外2人から提出されています。
本動議は所定の提出者がありますので、成立しております。
この際、提出者から、それぞれ説明を求めます。
27番 新井よしなお議員。
〔27番新井よしなお登壇〕
◎27番(新井よしなお) 第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算の修正案について、無所属会派、新井よしなおよりご説明申し上げます。
令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算の一部を次のように修正いたします。
第1条第1項中「1,684億2,648万1,000円」を「1,676億1,395万4,000円」に改める。
第1表、歳入歳出予算、第2表、債務負担行為及び第3表、地方債の表の一部を次のように改めます。
予算修正の説明をご覧ください。
1.第1条第1項中、歳入歳出予算の額1,684億2,648万1,000円から歳入歳出それぞれ8億1,252万7,000円を減額し、1,676億1,395万4,000円とする。
2.第1表、歳入歳出予算の歳入、款16.都支出金、項2.都補助金130億6,278万6,000円のうち、目8.教育費都補助金の子ども・長寿・居場所包括補助事業費《文化振興課》5,000万円を削除し、130億1,278万6,000円とする。
3.第1表歳入歳出予算の歳入、款19.繰入金、項2.基金繰入金55億8,952万9,000円のうち、目1.基金繰入金の財政調整基金繰入金《財政課》34億6,773万5,000円から2億3,243万1,000円を減額し、53億5,709万8,000円とする。
4.第1表歳入歳出予算の歳入、款21.諸収入、項6.雑入22億3,874万9,000円のうち、目5.雑入の教育費雑入10億3,423万7,000円から講習会等参加費《文化振興課》9万6,000円を削除し、22億3,865万3,000円とする。
5.第1表歳入歳出予算の歳入、款22.市債、項1.市債71億7,400万円のうち、目5.土木債の都市計画公園整備事業《公園緑地課》8億1,100万円から3,600万円を減額、目7、教育債の(仮称)国際工芸美術館整備事業《文化振興課》4億9,400万円を削除し、66億4,400万円とする。
6.第1表歳入歳出予算の歳出、款8.土木費、項3.都市計画費96億171万8,000円のうち、目8.公園緑地費の都市公園費23億1,294万8,000円から、剪定・除草委託料2,100万円、整備工事費4,800万円を減額し、95億3,271万8,000円とする。
7.第1表歳入歳出予算の歳出、款10.教育費、項2.社会教育費31億6,512万5,000円のうち、目2.文化振興費の(仮称)国際工芸美術館整備費7億4,352万7,000円を削除し、24億2,159万8,000円とする。
8.第2表債務負担行為の事項から芹ヶ谷公園擁壁設置事業、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム・(仮称)国際工芸美術館整備事業、及び芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備運営事業を削除する。
9.第3表地方債の限度額71億7,400万円のうち、都市計画公園整備事業の限度額8億1,100万円から3,600万円を減額、(仮称)国際工芸美術館整備事業の限度額4億9,400万円を削除し、66億4,400万円とするものであります。
続きまして、修正案の修正部分並びに提案理由をご説明申し上げます。
今回予算を削るのは、「予算概要説明書」58、59ページにある芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業のうち、地域住民の皆さんからの要望であった自転車も通れるエレベーターに関わる公園エレベーターの整備の予算は残し、それ以外の(仮称)国際工芸美術館整備や(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟整備など、本体整備に関連する予算を削るものです。
当事業の計画を進めるに当たり、そのプロセスにも様々おかしいことがありました。昨年の第1回定例会での実施設計予算の提案は、内容が審議できる状態ではない、市民との話合いも継続している最中での提案であったこと、委員会の一体化工事に対する附帯意見も履行されず、話合いの継続は公園案内棟ほかの部分であったこと、本会議場で市長が28.5億円から少しでも費用を圧縮すると答弁していたにもかかわらず、下げるどころか、前回修正された32億円の計画を超える額になったこと、版画工房が移転する別棟や一体化工事の計画も含めると、当初40億円だったものが44.71億円と増えたことは、これまで議会から出た意見などもないがしろにしてきた結果であり、議会軽視甚だしい対応だと考えます。
さらに、開館予定が切りよく4月ではなく、市長の任期満了である2026年3月に設定されていることにも大いに疑問があり、そこに合わせる、とにかく計画を進めることを優先してきたからこそ、予算も、市民への説明も、様々なしわ寄せがあったのではないでしょうか。
多くの反対意見が上がる中、なぜそこまで急がなければならないのか、この計画に関しては、今も様々な考えをお持ちの方がいらっしゃいます。請願の提出者の中には、計画を白紙にという方もいました。ほかには、話をもっと聞いてほしい、その上で計画を進めてほしいという方、資材が高騰している今この段階で進める必要はないのではという方、場所を変えればもっと安くできるのではないかという方、場所を変えればもっと安くできるのではないかという方、行き着く先は違うとしても、この方たちの共通するのは、現時点において予算を止めなければならないということです。
議会最終日の前の段階で、市民の皆さんから頂いた令和5年予算議会の要望書には、1、建設費が4.8億円も増額される。物価高騰でさらに増額可能性あり、2、昨年の附帯決議が不実行、市民、利用者との理解は深まっていない、3、近隣住民のほとんどがこの計画に反対しているため、(仮称)国際工芸美術館整備計画に関わる予算を削る修正案を提案、賛同してくださいということが記載されております。
市長も、議会も、市民と共につくり上げるのがまちづくりなのではないでしょうか。資材が高騰する中で、市民の税金を幾ら投入しようが、何が何でも計画を急ぐのではなく、市民の声を反映し、まちづくりを進めることが何より大切であると考えます。
よって、現段階では、一度予算を止めるため、第7号議案に対しまして、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業に関わる予算を削る修正案を提案するものであります。議員各位のご賛同をお願いし、提案理由説明といたします。
○議長(戸塚正人) 3番 小野りゅうじ議員。
〔3番小野りゅうじ登壇〕
◎3番(小野りゅうじ) 立憲民主党と町田・生活者ネットワークで提出いたしました第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算に対する修正案についてご説明いたします。
まず、修正内容についてご説明いたします。
令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算の一部を次のように修正いたします。
第1条第1項中「1,684億2,648万1,000円」を「1,677億6,751万6,000円」に改めます。
第1表、歳入歳出予算、第2表、債務負担行為及び第3表、地方債の表の一部を次のように改めます。
まず、第1条第1項中、歳入歳出予算の額1,684億2,648万1,000円から歳入歳出それぞれ6億5,896万5,000円を減額し、1,677億6,751万6,000円とします。
次に、第1表歳入歳出予算の歳入、款19.繰入金、項2.基金繰入金55億8,952万9,000円のうち、目1.基金繰入金の財政調整基金繰入金《財政課》34億6,773万5,000円から1億6,496万5,000円を減額し、54億2,456万4,000円とします。
次に、第1表歳入歳出予算の歳入、款22.市債、項1.市債71億7,400万円のうち、目7.教育債の(仮称)国際工芸美術館整備事業《文化振興課》4億9,400万円を削除し、66億8,000万円とします。
次に、第1表歳入歳出予算の歳出、款10.教育費、項2.社会教育費31億6,512万5,000円のうち、目2.文化振興費の(仮称)国際工芸美術館整備費から整備工事費6億5,896万5,000円を削除し、25億616万円とします。
次に、第2表債務負担行為の事項から芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム・(仮称)国際工芸美術館整備事業を削除します。
最後に、第3表.地方債の限度額71億7,400万円のうち、(仮称)国際工芸美術館整備事業の限度額4億9,400万円を削除し、66億8,000万円とするものであります。
次に、修正案を提出した理由ですが、町田市令和5年度一般会計予算には、子どもにやさしいまちづくり事業、高校生等医療費助成事業、地域介護予防活動支援事業、次世代エネルギー等推進事業などが盛り込まれており、一定の理解をしているところであります。
しかし、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業の(仮称)国際工芸美術館整備工事費について、以下の点について指摘をいたします。
現在、
新型コロナウイルス感染症の影響が収まりを見せる中で、昨今の世界情勢や急激な円安などによる物価資材、原油などの価格高騰の要因により、市民生活、市内事業者の経営が圧迫されています。調査会社である帝国データバンクの国内の食品や飲料メーカー195社を対象にした調査によれば、今月値上げされる食品や飲料は、再値上げや価格を変えずに内容量を減らす実質値上げを含めて3,442品目、さらに来月には4,892品目に上ります。今年既に値上げされた商品は1万5,813品目、値上げのペースは昨年より加速しています。
財務省が昭和45年から統計を開始した国民負担率も、令和4年度は過去最大の46.5%となり、市民生活のかつてない厳しさが数字となって現れたと認識しております。さらに、6月には電気料金が値上げするとの報道もあり、家計への負担は引き続き重くのしかかり、特に物価上昇による影響は、低所得者層ほど負担が大きいとされ、全国的にも生活保護の申請件数がさらに増加すると見込まれ、市民生活への影響は避けられないと思われます。
この価格高騰の影響は公共事業にも及び、令和4年度第4回定例会中の委員会で示された行政報告によると、建築費指数は2020年11月の基本設計時と比較し、2022年10月の実施設計時は約18%上昇し、(仮称)国際工芸美術館整備工事費への影響はさらに高く、約19%の上昇であり、約5億4,000万円の増額となっています。
これまでの本会議や委員会審議で、(仮称)国際工芸美術館整備工事費について、当初予定されていた28.5億円から削減を繰り返し求めてまいりました。整備工事費の削減については、本会議において、市長も削減努力について答弁され、担当課からも同様の答弁がなされておりました。さらに昨年12月の本会議では、(仮称)町田市立国際工芸美術館整備計画の工事費削減努力を継続することを求める決議に対し、多くの議員の賛同をいただきました。
これまでの市の努力により1億8,000万円の費用を削減した点は評価いたしますが、この削減の中には、スロープを階段に変更するというバリアフリーに反した項目もあり、災害時などエレベーターが緊急停止した際の対応について、疑義が残ります。また、削減努力を行ったにもかかわらず、最終的な予算は令和4年度の上程時より約4.8億円の増額となりました。
議員活動をしていく中で寄せられる生活の厳しさに関する多くの声を聞くたびに、賃金が上がらず社会保障費が年々増大し、可処分所得が増えず、先行きが見通せない中、財布のひもを閉めざるを得ないという市民生活の現状を痛感させられます。低所得世帯に限らず、短期ではなく、ある程度長期的に見て、そういった傾向にあることを市も認識した上で政策判断を行うべきと考えます。
議員の仕事は行政監視と税金の使い方の適正化を図ることだと理解しています。市民の代表として期待をされ、議会へ送り出していただきました。そういった期待を思えば思うほど、現下の経済状況では、資材等高騰分を上乗せした増額予算をそのまま提出することに対し、市民からの理解は得られないと考えます。
以上の理由から修正案を提出いたしました。議員の皆様にご賛同いただきますようお願い申し上げ、提案理由説明といたします。
○議長(戸塚正人) 提出者の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいま議題となっております修正の動議に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
これより第7号議案及び第7号議案に対する修正の動議の討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。
第7号議案に対する反対討論。
22番 佐々木智子議員。
◆22番(佐々木智子) 日本共産党市議団の一員として、第7号議案、2023年度町田市一般会計予算の原案に対する反対討論を行います。
本予算には、子どもにやさしいまち条例の制定を見据えた子どもの意見を取り入れたまちづくり条例、まちだ若者大作戦の補助金や高校生相当年齢の子どもの医療費を助成する予算、中学校給食センター整備事業費、保育園待機児童解消対策として、保育ニーズの高い地域への認可保育園整備事業費などが含まれており、評価するものです。
しかし、先ほど提案されました修正案については、その趣旨と内容について賛同いたしますが、第7号議案の原案については、以下の点で問題を指摘しなければなりません。
第1に、まちだ未来づくりビジョン2040の実行計画である町田市5ヵ年計画22-26の2年目として、重点事業に掲げられた芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備事業は、芹ヶ谷公園の自然と、開館から35年の歴史ある国際版画美術館を改変する工芸美術館をはじめとした一体整備であり、近隣住民や多くの市民が見直しを求めています。また、整備費を抑える目的で計画を見直すとしながら、一体整備により、さらに費用総額が膨れ上がることから見ても本事業は進めるべきでなく、住民参加で見直すべきと考えます。また、多摩都市モノレール町田方面延伸事業を前提とした町田駅周辺中心市街地開発推進事業についても、事業の採算性が課題とされる中で、新たなまちづくりに今後も莫大な税金を投入することは問題があると考えます。
第2に、本予算には、公共施設再編計画の具体化により、鶴川図書館を、図書館機能をなくした図書コミュニティー施設に併設させる事業費や中央図書館とさるびあ図書館の集約方法を検討する予算が盛り込まれています。また、公共施設の約半数を占める小中学校を3分の1なくす新たな学校づくり推進計画は、学校統廃合の中止を求める請願が次々出されてもなお計画ありきで進められており、学校整備にまで民間活力を導入するPFIアドバイザリー業務委託料なども計上されています。
この町田市の公共施設再編の目指すところは、まちだ未来づくり研究所の提言、新しい公共サービスの形という官民連携の名で自治体本来の役割をなくしていく自治体戦略です。住民の福祉増進の目的を持った図書館、版画美術館、公民館、学校などの公共施設は市民全ての共通財産であり、地域や市民の理解と合意なしに集約化や廃止を決めるべきではないと考えます。
第3に、このような中で、市民生活へのしわ寄せが広がっていることを指摘したいと思います。コロナ感染が収束したとは言えず、物価高騰、年金削減などで高齢者や所得の少ない非正規雇用の人たちが生活に不安を抱えています。
本予算では、町田市の国保税が一般会計からの繰入れを4.6億円減らすことで、5年連続の値上げとなり、払えない滞納者に10月の保険証切り替え時に交付する資格証明書の郵便料が増額計上されています。また、納税事務を民間委託し、差押えなど滞納整理が強化され、困窮世帯を追いやっています。生活資金貸付制度の改善など、生活再建をしながら納税できるよう市民に寄り添った対応を求めるものです。
第4に、学校給食調理員や業務の民間委託の推進は、専門性、継続性が担保されているのかが問われます。だからこそ、こども発達センターへの民間活力導入の検討に際しては、直営のメリット、優位性についてきちんとした検証を行うべきと考えます。また、町田市個人情報保護条例が廃止されたことによる個人情報のセキュリティーの問題で、本人への了解なく、自衛隊への名簿提出を行うようなことはやめるべきと考えます。
最後に、今年度の一般会計予算は前年度対比で2.6%、76億2,000万円の増額となっていますが、このうちの2.5億円は多摩都市モノレール基金、5億は学校統廃合目的で公共施設整備基金に積み立てられています。これはどちらも事業開始まで毎年度積み立てていくとしていますが、市民が求めている18歳までの医療費助成制度の所得制限撤廃や、給食費無償化などにこそ、活用すべきではないでしょうか。
以上の理由から、町田市が地方自治体本来の役割を発揮し、市民不在の公共事業を抑制し、コスト削減に名を借りた住民サービス削減の公共施設再編計画を抜本的に見直して、市民の命と暮らしを守り、豊かな教育を進める予算への転換を求めて、第7号議案の原案に反対する反対討論といたします。
○議長(戸塚正人) 以上で通告による討論は終わりました。ほかにありませんか。
10番 矢口まゆ議員。
〔10番矢口まゆ登壇〕
◆10番(矢口まゆ) 新井よしなお議員外2人から提出されました修正案に、賛成の立場で討論させていただきます。
(仮称)国際工芸美術館の建設担当課においては、資材高騰による工事費の増額に対して様々コスト削減の努力をされているとのことで、12月議会、また今3月議会で、その削減の内容をご提示いただきました。資材費の高騰は外的要因から来るものであり、市にできること、対応には限度があることで、致し方ないことだというふうに考える部分もありますが、ただ、やはり資材高騰等による5億を超える増額に対するコスト削減の額としては不十分なのではないかと考えました。
また、コスト削減のための見直しの内容についても、今回のような増額がなかったとしても、そもそも検討しておくべきコストの削減内容であるのではないかなという印象を持っており、今後の工事費の削減額にはこれ以上あまり期待ができないのではないでしょうか。担当課には、削減できるよう努力していただいてはおりますが、幾ら努力をしても、現在の立地、また設計の見直しも含めた工事費の削減を検討しなければ、増額分に対する工事費の削減としては成り立たないのではないかと考えます。
改めて、現在の資材の高騰に対して、工事費の削減という点を最優先にした行動を取っていただくべきと考え、修正案に賛成をいたします。
○議長(戸塚正人) ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第7号議案の採決に入るに先立ち、採決の方法について申し上げます。
本案に対しては、新井よしなお議員外2人から及び小野りゅうじ議員外2人から、それぞれ修正の動議が提出されておりますが、表決の便宜上、個別なものとみなし、それぞれの修正の動議について採決をいたします。
第7号議案を採決いたします。本案に対する各常任委員長の報告は可決でありますので、まず第7号議案に対する新井よしなお議員外2人から提出された修正の動議について採決をいたします。本修正案の賛否について表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって修正案は否決されました。
次に、第7号議案に対する、小野りゅうじ議員外2人から提出された修正の動議について採決をいたします。本修正案の賛否について表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって修正案は否決されました。
次に、原案について採決いたします。原案の賛否について表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって第7号議案は原案のとおり可決されました。
これより第32号議案、第45号議案、第31号議案、第33号議案、第35号議案及び第36号議案の討論に入ります。
討論の通告はありません。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第32号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第45号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第31号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第33号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第35号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
第36号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
お諮りいたします。この際、第48号議案を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よってこの際、第48号議案を日程に追加し、議題とすることに決しました。
――
―――――――◇――――――――
△議事日程追加の1 日程第1
――
――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 第48号議案を議題といたします。
本案について、市長から、提案理由の説明を求めます。
副市長 榎本悦次君。
〔副市長榎本悦次登壇〕
◎副市長(榎本悦次) それでは、補正予算の議案についてご説明申し上げます。
第48号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計補正予算(第1号)について、その概要をご説明申し上げます。
今回の補正予算は、2023年度当初予算の調製後の状況変化に対応するものでございます。
内容といたしましては、国から、3月7日付の通知で、新たに示された新型コロナワクチン接種の実施方針を受け、5月から8月に実施する高齢者等のワクチン接種体制を整えるものでございます。また、
新型コロナウイルス感染症の第8波分の入院医療費について、公費負担分の請求の多くが2023年度に持ち越されると判明したため、必要な費用について計上するものでございます。
8ページをご覧ください。
第1表、歳入歳出予算補正につきましては、まず歳入において、分担金及び負担金、国庫支出金、繰入金をそれぞれ増額計上しております。
9ページをご覧ください。
歳出におきましては、衛生費にて保健衛生費を増額計上しております。その結果、歳入歳出それぞれ9億1,748万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1,693億4,396万8,000円とするものでございます。
それでは、歳入の主なものから順を追ってご説明申し上げます。
14ページをご覧ください。
第13款、分担金及び負担金113万8,000円の増額につきましては、予防接種費負担金を計上しております。
第15款、国庫支出金8億9,671万円の増額につきましては、感染症対策費負担金や感染症対策費補助などを計上しております。
第19款、繰入金1,963万9,000円の増額につきましては、財政調整基金繰入金を計上しております。
続きまして、歳出について、ご説明申し上げます。
16ページをご覧ください。
第4款、衛生費9億1,748万7,000円の増額につきましては、予防接種費としての事業・業務委託料や予防接種委託料などを計上しております。
以上、一般会計補正予算の概要につきましてご説明申し上げました。
よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(戸塚正人) 市長の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいま議題となっております議案に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
第48号議案は、健康福祉常任委員会へ付託いたします。
あらかじめ会議時間の延長をいたします。
休憩いたします。
午後3時3分 休憩
―――◇―――◇―――
午後3時45分 再開
○議長(戸塚正人) 再開いたします。
休憩前に引き続き議事を続行いたします。
お諮りいたします。この際、第48号議案を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よってこの際、第48号議案を日程に追加し、議題とすることに決しました。
――
―――――――◇――――――――
△議事日程追加の2 日程第1
――
――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 第48号議案を議題といたします。
────────────────────────────────────
健康福祉常任委員会議案審査報告書
1.第 48号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計補正予算(第1号)
本委員会は、3月29日付託された上記議案審査の結果、「原案を可決すべきもの」と決定しましたので報告いたします。
2023年3月29日
健康福祉常任委員長
石 川 好 忠
町田市議会議長
戸 塚 正 人 様
────────────────────────────────────
○議長(戸塚正人) 本件に関し、委員長の報告を求めます。
健康福祉常任委員長 石川好忠議員。
〔健康福祉常任委員長石川好忠登壇〕
◎健康福祉常任委員長(石川好忠) 今期定例会において、当健康福祉常任委員会に付託された議案1件につきまして、本日審査を行いましたので、その結果についてご報告申し上げます。
第48号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計補正予算(第1号)のうち、当委員会所管部分につきましては、討論はなく、採決の結果、全員一致をもって原案を可決すべきものと決しました。
以上で健康福祉常任委員会の報告を終わります。
○議長(戸塚正人) 委員長の報告は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいまの委員長報告に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の通告はありません。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第48号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
――
―――――――◇――――――――
△日程第8
――
――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 日程第8、第46号議案を議題といたします。
本案について、市長から、提案理由の説明を求めます。
市長 石阪丈一君。
〔市長石阪丈一登壇〕
◎市長(石阪丈一) それでは、第46号議案 町田市教育委員会委員の任命につき同意方について、ご説明申し上げます。
本議案は、町田市教育委員会委員としてご尽力いただいております後藤良秀氏の任期が、本年3月31日をもって満了いたしますので、再度任命いたしたく、提案するものでございます。
後藤良秀氏は、人格、識見ともに大変優れた方であり、町田市教育委員会委員として、最適任者と思料されますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定に基づき、議会の同意を求めるものでございます。
よろしくご審議の上、ご同意を賜りますよう、お願い申し上げます。
○議長(戸塚正人) 市長の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいま議題となっております議案に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よってただいま議題となっております議案については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。討論の通告はありません。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第46号議案を採決いたします。本案は原案のとおり同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり同意されました。
――
―――――――◇――――――――
△日程第9
――
――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 日程第9、第47号議案を議題といたします。
本案について、市長から、提案理由の説明を求めます。
市長 石阪丈一君。
〔市長石阪丈一登壇〕
◎市長(石阪丈一) それでは、第47号議案 町田市
固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意方について、ご説明申し上げます。
本議案は、町田市
固定資産評価審査委員会委員として、町田市の税務行政にご尽力いただいております福島昭宏氏の任期が、本年3月31日をもって満了いたしますので、再度選任いたしたく、提案するものでございます。
福島昭宏氏は、税理士としてその実務に携わり、豊富な経験はもとより、人格、識見ともに大変優れた方でございます。町田市
固定資産評価審査委員会委員として、最適任者と思料されますので、地方税法第423条第3項の規定に基づき、議会の同意を求めるものでございます。
よろしくご審議の上、ご同意を賜りますよう、お願い申し上げます。
○議長(戸塚正人) 市長の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。ただいま議題となっております議案に対する質疑を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よってただいま議題となっております議案については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。討論の通告はありません。ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
第47号議案を採決いたします。本案は原案のとおり同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり同意されました。
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―――――――◇――――――――
△日程第10
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――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 日程第10、議員提出議案第2号から第8号までを一括議題といたします。
お諮りいたします。本案については、会議規則第37条第3項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よって本案については提案理由の説明を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。ただいま議題となっております議案に対する質疑を許します。
16番 松岡みゆき議員。
〔16番松岡みゆき登壇〕
◆16番(松岡みゆき) 議員提出議案第7号 「LGBT理解増進法案」に差別禁止規定を求める意見書について質疑いたします。
初めに、「性自認を含むあらゆる差別を禁止すること」とあります。では、性自認についてお聞きしますが、市民からは、男性器があっても女性という性自認の方を女性として見なさなければ差別となれば、女性トイレに怪しげな男性までもが入りやすくなります。女児、つまり、小さな女の子や女性がトイレを使う安心安全な日常生活が脅かされるとの市民の不安をどう考えるのか。また、そうであるにもかかわらず、性自認を含むあらゆる差別を禁止する理由をお聞かせください。
○議長(戸塚正人) 4番 笹倉みどり議員。
〔4番笹倉みどり登壇〕
◎4番(笹倉みどり) ご質疑のありました性自認について、性自認が女性で、トランス女性の方がトイレに入った場合の市民の不安をどう考えるのかといった質疑だったかと思いますけれども、まず、性自認が女性であってトイレに入るということ、そのトイレに入ることだけで差別ということではないかと私は思います。それが差別であるということで法で規制するということではなく、そうではなく、今、自分の性自認が女性であって男性であるとか、そういったトランスジェンダーの方々が、実際に自分の生活の中で対面している差別、人権侵害について、そういったことが侵害に当たるということ、それを守るということを、そういった意味での差別を禁止、差別から守るという意味で、その規定を入れていくということを意見書のほうでは述べております。
それも、やはり特に子どもたちの中で、先ほど、そういったトランスの方が入ってきたときに怖いと思う子どもたちや女性のことをどう思うかということでしたけれども、今自分の性自認に対して不安を持っている子どもたちが自殺を考えたり、学校でいろいろないじめを受けたり、実際に自殺の事件もありましたけれども、そういったところから、国としてそういうことはないんだよ、あなたはそのままでいいんだよということ、安心して生きていくというその人権の保障のために、今回差別禁止規定を求める意見書というものを提出いたしました。
○議長(戸塚正人) 16番 松岡みゆき議員。
〔16番松岡みゆき登壇〕
◆16番(松岡みゆき) 先ほどのご答弁を聞きまして、もちろんそのことは私も理解しておりますが、市民の方がおっしゃっていらっしゃるのは先ほども言ったように、去年1月に大阪であった事件は、トランス女性、つまり性自認の方がトイレに入られて、そういう事件が起きたわけですね。そのことに対して、一体どう考えられるのかということを聞いているわけです。ここのLGBTの今回の意見書には、「性自認を含むあらゆる差別を禁止する」ということを書いてあるわけですから、それについてお答えしていただかないと、そのお答えの趣旨が違うと思うんですね。
では、次にお聞きいたしますけれども、今定例会で上程される町田市性の多様性の尊重に関する条例には、「権利侵害の禁止が明記されている」とあり、「性自認を含むあらゆる差別を禁止する」とありますが、そうであれば、さきに述べたように、女子トイレや女性専用車両などの女性スペースに関する権利が危うくなるおそれがあります。このままいけば、私たち女性の権利、公平性が奪われ、性の無政府主義社会、要するに、性は男性、女性ありますけれども、政府が性がなくなってしまうというんですね。それを無政府主義社会といいますけれども、それにつながり得るでしょうということで、にもかかわらず性自認を含むあらゆる差別を禁止する理由を、先ほどおっしゃったように、市民の方からそういう不安があるということで、それについてお答えいただければと思います。
○議長(戸塚正人) 4番 笹倉みどり議員。
〔4番笹倉みどり登壇〕
◎4番(笹倉みどり) トランス女性の方が女性トイレに入るですとか、女性の車両に入ってくるということに対する不安の声があるということですよね。それに関してですけれども、乗ってくることや入ってくることだけで、女性の権利が侵されるということではないと私は認識しております。そういったことも含めて、この意見書を出しておりまして、それによって先ほどの事件が起こったということですけれども、それは性犯罪であって、それはしっかりと取り締まるべきことでありまして、女性のスペースが侵されることにはならないと考えます。
○議長(戸塚正人) 16番 松岡みゆき議員。
〔16番松岡みゆき登壇〕
◆16番(松岡みゆき) 先ほどの答弁では、性自認は女性のトランス女性が、女性のトイレに入ってくるだけで女性の権利が侵されることとはならないということは、それはちょっと矛盾していると思うんですね。市民の方の不安は、トランス女性の方が男性器をお持ちになっていて、自分は女性だという方々がトイレに入ったときに、女性の安心安全なトイレの生活が奪われる、女性のスペースがですね。そのことを不安に思っているということに対してお聞きしたいんですけれども、そちらはトランス女性が入ってくるだけでは、女性の権利が侵されるべきではないとおっしゃいました。それは、そういう考えだなということは市民の方も聞いていると思います。
次に最後の質問ですけれども、意見書には、東京都はオリンピック憲章に沿って、LGBT等の人々への差別を禁止する条例を制定したとありますが、既に世界では、トランス女性、つまり心は女性ですけれども、体は男性が、女性スポーツで優勝して、女性がトップに立てないと。これは事実の混乱が起きておりまして、日本でも起きかねない。これは先々ですね。それでも、性自認を含むあらゆる差別を禁止する理由をお聞かせください。このままでいいのかということですね。女性がトップにならなくて。それをお聞かせください。
○議長(戸塚正人) 4番 笹倉みどり議員。
〔4番笹倉みどり登壇〕
◎4番(笹倉みどり) 繰り返しになりますけれども、女性のトイレに入ってくるだけで権利侵害にならないと私が申し上げましたのは、別に男性器を丸出しにしてくるわけではないですし、その方が個室のトイレに入って用を足すことに対して、誰も文句を言う権利はないと思います。それは、誰がどういう格好の人で、どういう人が男の人で、どういう人が女なのか、女らしい格好をしていないとトイレにも入れないのかということにもなってくるかと思いますので、それはそこまでにしておきます。
オリンピックのスポーツ選手の問題ですが、トランス女性を女性の競技に出さないというふうに宣言も出しているスポーツ連盟もありますけれども、それに関しては、そのスポーツの競技、そもそもスポーツとは何かというところや、オリンピックや大会ごとによってルールを決めるべきことだと私は思います。
それで、女性の競技に男性の体を持った方が女性だということで参加してくることで、女性が勝つことができなくなるといった論点だと思いますけれども、それは結局、スポーツは男性か女性かというだけでなく、やはり経済的な影響も大きいと思いますので、そもそもそのスポーツ競技に出るという時点と勝ち負けと、ちょっとこれは今回の意見書とは違うかなと思うんですが、やはり、そういうときにトランス女性の方が女性の権利を奪うというふうに出てきますけれども、トランス男性の競技が問題視されないのは、それは別に勝たないからということで問題にならないのかなと思いますけれども、なので、勝ち負けのスポーツとして考えているシーンでは、やはり、それはその大会ごとで考えていいかと思いますが、私はここではそれについては議論はいたしません。
○議長(戸塚正人) 8番 渡辺厳太郎議員。
〔8番渡辺厳太郎登壇〕
◆8番(渡辺厳太郎) 同じく聞きますけれども……。
○議長(戸塚正人) 休憩いたします。
午後4時2分 休憩
―――◇―――◇―――
午後4時3分 再開
○議長(戸塚正人) 再開いたします。
◆8番(渡辺厳太郎) 議員提出議案第7号についてお聞きします。
先ほど、トイレのお話をされていましたけれども、中学校や高校も含め、大学も含めですけれども、教育の場での水泳等の更衣室はどうなるんですか。水泳等の更衣室にトランス女性が、自分の性的自認は女性だからといって入り込んで、先ほど丸出しがどうたらこうたらと話をされていましたけれども、あそこの場所というのは、着替えるときは全て丸出しになりますよね。それは権利侵害にならないんでしょうか。
○議長(戸塚正人) 4番 笹倉みどり議員。
〔4番笹倉みどり登壇〕
◎4番(笹倉みどり) トイレではなく着替えスペースについてです。着替えスペースについては、やはり、あえてわざわざそういったことをするということ、そもそも自分の性自認と体の違いについて不安を抱えて、誰にも言わずに、言うこともできず、なるべくそっとしておいてほしいというのはそういうことだと思うんですけれども、そういう方があえて人前で着替えようというふうに、わざわざそういうことはしないですし、配慮をするということで、着替えのお部屋は別に用意してもらうというのが、一番その方の安心だと思います。
○議長(戸塚正人) 8番 渡辺厳太郎議員。
〔8番渡辺厳太郎登壇〕
◆8番(渡辺厳太郎) では、公衆浴場はどうなりますか。2個だけ聞きますね。公衆浴場についての考え方。
もう1点は、先ほどスポーツのお話をされておりました、スポーツの件です。アメリカですら、31個の州で、スポーツは生まれたときの性別によって行うこととすると、あえて決めております。その2点、取りあえずお聞かせいただけますか。スポーツはどう考えていくのか、学校教育の中でのスポーツ。これは例えば、事象、性自認が女性であったら、そのスポーツに参加するトランス女性が登場することが容易に想定できます。様々な諸外国でこういったことが問題になっていて、混乱を招いているという現実があるにもかかわらず、差別禁止、要は性的少数者の自分らの思いによって、それは差別か差別じゃないかということを決めてできるというような答弁でございましたけれども、そのようなことになった場合に、町田市の学校教育等が混乱を起こすと思いませんか。
○議長(戸塚正人) 15番 東友美議員。
〔15番東友美登壇〕
◎15番(東友美) 先ほど来、質疑を拝聴しておりますと、そもそもそういった疑問を持つこと自体が差別意識に基づいているものだというふうに捉えております。まずもって、当事者たちのその悩みに真剣に向き合っているとおっしゃった上での質疑をされていらっしゃいますけれども、私、多くの当事者の方にお会いしておりますけれども、そういった方々のお悩みを聞いていく中で、お2人の質疑が当事者に寄り添ったものとは到底思えないということを、まず申し添えまして、質疑にお答えさせていただきます。
まず1点目、公衆浴場に関する問題です。公衆浴場に関しましては、ちょっと今具体的な名前が出てこなくて申し訳ないですけれども、国で定めたルールがございますので、これは外見上、身体上の性別でどちらに入れるか、それは国が決めたルールがございますので、男性器を持った方が女性用の浴場に入ってくる、そういったことは起こり得ません。
また、スポーツについてですけれども、これは市で統一して各スポーツの対応を決めること自体が、そもそも誤りだとは思いますが、個別の対応をすることそのものは差別ではありませんので、必要であれば必要な配慮をするべきだと思いますし、どうしてもその当事者の方が、性自認のほうに合わせてスポーツをしたいということであれば、当事者同士で話し合って、どのようにすればいいのかを導いていくべきで、国として統一した見解を示して、これはこう、あれはああと明確に定めていくものではなく、都度都度話し合うべきものだというふうに捉えております。
○議長(戸塚正人) 8番 渡辺厳太郎議員。
〔8番渡辺厳太郎登壇〕
◆8番(渡辺厳太郎) まず、その当事者の方に寄り添っているのかどうかというようなご意見をいただきましたが、私もいろいろ当事者の知り合い、もちろん多うございます。そして、そっとしておいてほしいという方が、私の友達の中では多かったです。ですので、寄り添うという意味では、このようにそういった方々を取り上げて、わあわあ騒ぐことのほうが寄り添っていないと私は思っております。
それを踏まえた上で、2点ほどお聞かせ願いたい。公衆浴場の話、それは現行法にのっとるというお話でございましたが、現行法にのっとって判断していいのであれば、このような差別禁止を盛り込んだ国の法律は必要なくなると思います。現行法にのっとっていけばいいんですからね。私はそう思いますが、それについてのご意見をください。
また、スポーツはその都度都度話し合えばいいんじゃないかというようなお答えでございましたが、では、米国31州では、スポーツは生まれたときの性別によるものだと決めました。これらの州は差別的なんですか。
○議長(戸塚正人) 15番 東友美議員。
〔15番東友美登壇〕
◎15番(東友美) 1点目の差別禁止を盛り込む理由についてでございますけれども、先ほどの答弁が分かりづらくて申し訳なかったんですが、あなたはトランスジェンダーだけれども、身体上の性別に合わせた行動を取りなさいと強制するのであれば、それは差別だと思います。ただ、当事者の承諾を得て都度都度決めていく、それは差別ではないというふうに捉えております。ですので、強制することを禁止するという意味合いで差別禁止を盛り込む必要があるというふうに考えております。
また、米国の対応が差別的かということについてでございますけれども、この点に関しましては、私は見解を述べる立場にございませんので答弁は避けさせていただきます。
○議長(戸塚正人) ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よってただいま議題となっております議案については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。討論の通告はありません。ほかにありませんか。
10番 矢口まゆ議員。
〔10番矢口まゆ登壇〕
◆10番(矢口まゆ) 議員提出議案第7号に反対の立場で討論させていただきます。
ただいま質疑の様子を見させていただいて、ちょっと急遽討論をさせていただくことにしました。LGBTの当事者の方々、また、そうでない方々、全ての方々が一緒に生活する中で、皆さんが自分たちの安全だったり、安心を脅かされることなく、また差別されることなく生活するために、どのような方法があるのかというのを考えていくことが大切だと思っております。その中に、差別禁止規定として明確に示していくべき内容はどのようなものなのかをまずは整理をしていく必要があるのかなと質疑の内容を見ていて感じました。
どのような差別禁止規定をつくるのかという、どのようなものが必要なのかということが、まず先に具体的な議論としてあるべきであって、内容が詳細でない本意見書に今回賛成するのが難しいのかなと感じ、今回は反対とさせていただきます。
○議長(戸塚正人) ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) これをもって討論を終結いたします。
これより表決に入ります。
議員提出議案第2号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
議員提出議案第3号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
議員提出議案第4号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
議員提出議案第5号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
議員提出議案第6号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。よって本案は否決されました。
議員提出議案第7号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
賛成多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。
議員提出議案第8号を採決いたします。本案の賛否について、表決ボタンを押してください。
〔表決ボタンにより表決〕
○議長(戸塚正人) 押し忘れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) なしと認め、確定いたします。
可否同数であります。よって地方自治法第116条の規定により、議長において本案に対する可否を裁決いたします。
議員提出議案第8号につきまして議長は可決と裁決いたします。
お諮りいたします。ただいま議決されました議員提出議案の条項、字句、数字、その他の整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よって条項、字句、数字、その他の整理は議長に委任することに決しました。
――
―――――――◇――――――――
△日程第11
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――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 日程第11、議員派遣についてを議題といたします。
お諮りいたします。地方自治法第100条第13項及び会議規則第166条の規定により、お手元にご配付いたしました議員派遣についてのとおり、閉会中に議員派遣を行いたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よって議員派遣についてのとおり、閉会中に議員派遣を行うことに決しました。
お諮りいたします。ただいま議決されました議員派遣について変更を要するものについては、その措置を議長に委任されたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よって議員派遣について変更を要するものについての措置は議長に委任することに決しました。
――
―――――――◇――――――――
△日程第12
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――――――――――――――――
○議長(戸塚正人) 日程第12、各常任委員会の特定事件継続調査申し出についてを議題といたします。
各常任委員長から、目下委員会において調査中の特定事件につき、閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りいたします。委員長から申出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(戸塚正人) ご異議なしと認めます。よって委員長から申出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決しました。
以上をもって本日の日程はすべて終了いたしました。
今期定例会に付議された案件はすべて議了いたしました。
会議を閉じます。
これをもって令和5年第1回町田市議会定例会を閉会いたします。
午後4時19分 閉会
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――――――――――――――――
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
議 長 戸 塚 正 人
署名議員 森 本 せ い や
署名議員 東 友 美...