町田市議会 2023-03-10
令和 5年文教社会常任委員会(3月)-03月10日-01号
令和 5年文教社会常任委員会(3月)-03月10日-01号令和 5年文教社会常任委員会(3月)
文教社会常任委員会記録
1 日時 令和5年(2023年)3月10日(金)午前10時
2 場所 第1委員会室
3 出席者 委員長 東友美
副委員長 新井よしなお
委員 笹倉みどり 木目田英男 矢口まゆ 松葉ひろみ 田中美穂
今村るか 藤田学
4 出席説明員
市民部長 市民協働推進担当部長 文化スポーツ振興部長 生涯学習部長
その他担当管理職職員
5 参考人 清家亮三
6 出席議会事務局職員
議事係担当係長 佐藤義男
調査法制係 高前田昌里
担当 草柳雄一
7 速記士 波多野夏香(澤速記事務所)
8 事件 別紙のとおり
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文教社会常任委員会審査順序
令和5年(2023年)
3月9日(木)午前10時
3月10日(金)午前10時
第1委員会室
1 学校教育部
(1)請願第 1 号 南成瀬小と南第二小の統廃合計画の見直しを求める請願
(2)請願第 5 号 町三小、本町田東小、本町田小の存続を求める請願
(3)請願第 10 号(4) 町田市立南第三小学校廃校計画の見直しを求める請願
(4)行政報告 「新たな学校づくり基本計画」及び「建設基本計画」の策定について
(5)第 32 号議案 旧忠生第六小学校解体工事請負契約の変更契約
(6)第 45 号議案 (仮称)町田市
中学校給食センター整備・運営事業契約
(7)行政報告
中学校給食センター整備事業について
(8)第 7 号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
(9)行政報告 「(仮称)町田市教育プラン2024-2028」の骨子について
(10)行政報告 南第一小学校の建替え時期の先送りについて
(11)行政報告 中学校の全員給食実施に伴う各学校の給食運営について
2 文化スポーツ振興部
(1)請願第 3 号 国際工芸美術館(仮称)の建設を抜本的に見直すこと、及び町田市立博物館の収蔵品の鑑定を行うことの請願
(2)行政報告 (仮称)
国際工芸美術館実施設計の進捗状況について
(3)行政報告 (仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本設計の進捗状況について
(4)第 7 号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
(5)行政報告 (仮称)
芹ヶ谷公園パークミュージアム整備運営事業候補者選定事業の進捗状況について
(6)行政報告
芹ヶ谷公園パークミュージアム 将来像実現に向けた取組みについて
(7)行政報告 国際版画美術館等に関する工事の差止を求める仮処分命令申立事件について
3 生涯学習部
(1)第 7 号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
(2)行政報告 「町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画」の策定について
(3)行政報告 鶴川図書館の再編に関する説明会の開催について
4 市民部
(1)第 14 号議案 町田市性の多様性の尊重に関する条例
(2)第 7 号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
5 子ども生活部
(1)第 21 号議案 こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例
(2)第 22 号議案 町田市
子ども発達センター条例の一部を改正する条例
(3)第 23 号議案 町田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
(4)第 24 号議案 町田市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
(5)第 25 号議案 町田市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
(6)第 7 号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算
(7)行政報告 「(仮称)町田市子どもにやさしいまち条例」素案に係るパブリックコメントの実施について
(8)行政報告
子ども家庭支援センターの2023年度新規事業について
(9)行政報告 Nature Factory 東京町田のオープンについて
(10)行政報告 町田市自然休暇村の改修工事について
6 特定事件の継続調査申し出について
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午前10時 開議
○委員長 ただいまから文教社会常任委員会を開会いたします。
3月9日に続き、当委員会に付託されました案件について審査を行います。
△請願第3号・行政報告((仮称)
国際工芸美術館実施設計の進捗状況について、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本設計の進捗状況について)
○委員長 請願第3号、行政報告、(仮称)
国際工芸美術館実施設計の進捗状況について及び行政報告、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本設計の進捗状況についてを一括議題といたします。
請願第3号について、請願者から意見陳述の申出がございます。
お諮りいたします。本日、3月10日の本委員会に、参考人として請願者である清家亮三さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思います。このことにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。
休憩いたします。
午前10時1分 休憩
―――◇―――◇―――
午前10時2分 再開
○委員長 再開いたします。
本日は、参考人として請願者である清家亮三さんの出席を得ておりますので、この際、一言ご挨拶申し上げます。
本日は、本委員会にご出席いただきありがとうございます。委員会を代表して心からお礼申し上げますとともに、忌憚のないご意見をお述べくださるようお願いいたします。
早速ですが、議事の順序について申し上げます。請願者の方は、5分を限度としてご意見を述べていただき、その後、委員の質疑にお答えいただくようお願いいたします。
それでは、請願者清家亮三さん、お願いいたします。
◎清家 参考人 おはようございます。清家と申します。今日は、このような時間をいただきまして、ありがとうございます。あとは着座して話させていただきます。
今回の工芸館建設について、様々な団体が様々な反対意見を出されております。その代表的な意見を私が集約しましたら、1つはやっぱり、この時代にあのような箱物を造る、このこと自体に反対している、これはあらゆる団体に共通しております。
もう一つは、あの建物、工芸館、あれは、私は300年後の文化財だと思っております。その文化財に手を加えると、これについて大いに反対しているという方がいらっしゃいます。
それから、我々地元住民なんですけれども、地元住民は本当に本能的に反対しています。というのは、あそこの木を500本も切ると。公園というのは本来どういう用途で建てられたかと、それは明白です。それは、市民の憩いの場所、癒しの場所。私は、三浦しをんの言葉を借りまして、まほろばと表現しております。
そのような状況で、まず9月に、最初にあそこに工芸館を建てるという、「町田市国際工芸美術館の建築における建築用途制限以外の建物の特例許可について」というものが近隣の住民に配られました。そのとき初めて、近隣の住民は、えっ、ここに工芸館が建つんだ、あの銀の玉の横に工芸館が建つんだということを知りました。
それで、本当に誰が言い出しっぺかは分からないんですけれども、何となくみんなで集まって、これは大変だよね、市に説明会をお願いしようよねということで、私は代表で4回文書を出しました。それについて、市からの答えは、日本語ではありますけれども、なかなか意味不明な回答でありました。
そういう状態が続きまして、その後、結局、説明会は開催しないということになりましたので、じゃということで、その次、我々はアンケートを取りました。アンケートを近隣住民に取った限りで、98通のアンケートが返ってきました。そのうち97人は工芸館建設に反対です。ちなみに、先生方に、大変ぶしつけでしたけれども、アンケートを出させていただいた結果は、6人の方から返答をいただきました。ありがとうございました。
それはそれとして、その後に、我々が集めたアンケートの内容を公聴会の前の日に提出しました。市サイドは全部それを、公聴会のときには我々の意見を知っているはずですけれども、それについて主立った説明もなく、公聴会自体は怒号の嵐と言っていいぐらい反対意見の続出でした。
それでも市から明確な回答が得られなかったので、我々はその次、これはもう手法としてしか言いようがないんですけれども、監査請求をいたしました。これはなぜ監査請求をしたかというと、我々は反対しているんだよというのを強調するために監査請求をしたというのが現状です。
監査請求につきましては、請求却下。請求の内容に入る棄却ではなく、請求の内容自体を審議しない却下という、それは手続的に瑕疵があるからという回答が返ってきました。これについても、我々は本当に、最近の考え方からしたら、仮に予算を執行していなくても反対するというか、内容までは立ち入ってくれるのが一般の自治体の態度ではないかと思っております。
そのような状況の中で、今回請願をさせていただきました。請願の内容は、国際工芸美術館の建設場所を抜本的に見直すこと、展示物の鑑定を行うこと。
まず、展示物の鑑定についてから申し上げます。
これは、なぜこういうことを我々が申し上げているかというと、建物自体が要らないのではないかと。そのために正確な鑑定をしていただきたいと。私の調べた限りでは、今ある工芸品は趣味化レベルのものだと思っております。
その次に、国際工芸館、これが我々のメインの主張なんですけれども、どうしてこちらを変更してほしいか。それは先ほど申し上げましたとおり、自然が破壊されるからです。私が20年前にあそこに住んだとき、そのときまだカッコウが鳴いていました。何でカッコウが鳴いていたかというと、そこにユーカリの木があったからです。台風でユーカリの木が折れたら、それだけでカッコウは来なくなりました。自然というものは全体で共生しているものです。500本も切れば芹ヶ谷の森自体が変わっていく可能性があります。どうか先生方の勇気ある決断を期待しております。
1つ最後に申し上げます。論語の一節にこういう言葉があります。「過ちを
改むるにはばかることなかれ」、恐らく全体としては、これは法律的には瑕疵はないんだと思いますけれども、民主主義の原点たる地元住民の要望、意見等を十分に把握、聞いていない、そこに大きな瑕疵があると思いますので、ぜひ再考していただければと思います。
○委員長 ありがとうございました。
以上で請願者清家亮三さんからのご意見の開陳は終わりました。
質疑に先立ちまして、念のため申し上げます。請願者は、委員長の許可を得て発言し、また、委員に対しては質疑をすることができないことになっておりますので、ご了承願います。
それでは、これより質疑を行います。
◆藤田 委員 清家先生、本日はありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
1番の建設コスト、あと、住民への周知等は、この後、行政ともやり取りをさせていただきたいと思いますが、2番の収蔵品の件について改めてお伺いしたいと思います。
実はこの博物館の、国際工芸美術館という名前になっておりますけれども、私は今でも行政側に求めているんですが、括弧書きでも並列でも、やっぱり町田市博物館というふうにしていただきたい、そんな思いで取り組んでおります。
というのは、この話というのは、博物館ということで言えば、もう20年前になりますかね、博物館の学芸員の先生方から、今のこの博物館では貴重な歴史資料や文化、芸術品、これを保管できない。狭いというのもあるんですが、こういう環境では将来にわたって収蔵できない状況にあるというご相談をいただきました。
それ以来、やっぱり町田市の貴重な歴史、そして工芸品は守っていかなきゃいけないということで、当時の学芸員の先生方と、あと職員の担当の方、そして、昔は、今でもそうかもしれませんが、社会教育に随分熱心な職員の方がいらっしゃいました。今、OBになって亡くなった方もいらっしゃいますけれども、とにかくその保管できるところをしっかりとしなければいけないということでやってまいりました。
当時、最初は、今ある場所に建て替えをして、そして収蔵庫をしっかりと造るということ、ただ、あそこの場所では狭くてなかなか難しいのでということで博物館の移転構想があって、今回の国際工芸美術館に結びついているんです。
なので、端的に言って、私は、収蔵品というのは町田市のこれからのことも含めて大切なものであるので、国際工芸美術館にあっても収蔵する、保管するところというのはしっかりとつくって、そしてこれからもその時々の判断で、これは要らないとか、そういうことではなくて、そういう町田市の文化、芸術も含めて収蔵品をしっかりと後世に残していく、それが大事だという思いがあるので、正直に申し上げて、先生から今ご説明があった2番の件に関しては、私は相反する意見を持っています。
なので、改めて、反論でも、そうした収蔵品への思いでも、先生のほうからお話しいただければと思います。
◎清家 参考人 先生がおっしゃることも私はよく分かるんですけれども、ただ、収蔵品の客観的価値というのは、多分、一度も判断されたことがないと思うんです。それは、工芸員のおっしゃっていることと客観的に第三者が判断するのでは全然違うと思います。私も収蔵品を保管するということに全く異論はありません。ただ、あそこで保管する必要はないんじゃないかと。ほとんどの市民の意見は、半分ぐらいは建物自体に反対する人もいましたけれども、大体、あそこでなかったら、自然を破壊しないところであったら、それはいいよというのがほとんどで、ただ、あれを展示しても目玉の展示品がないので収益的にはかなり厳しいのではないかと思っております。
すみません、明確な答えにはなっていないかもしれないんですけれども、よろしいでしょうか。
◆藤田 委員 根本的に、確かに町田市の貴重な収蔵品を子どもたちも含めて見せていくというのは大事だと思います。ただ、私はそれ以上に、そこはこれまで社会教育とか、そういうのを熱心にされていた職員の方とか学芸員の方々と一致するところなんですが、それよりも、町田市の貴重な、言ってみれば、そういう収蔵品をしっかりと後世に伝えていく。
収蔵品というのは、先生もよくご存じかと思いますけれども、文化、芸術というのは後から評価されることもあります。学芸員の先生だって、それぞれ専門を持っているんです。だから、もちろん後から確認しますけれども、全て受け入れているわけじゃなくて、やっぱりこれは町田市としてしっかり残していかなきゃいけないというものが、今、多分、移すところがなくて、どういう環境で収蔵品が保管されているのか、僕は心配なところがあるんですけれども、そういう視点から言うと、その価値ということで言えば、収蔵品はしっかりと保管するところをつくって、そして、できるだけ市民の皆さんに、僕は特に子どもたちに思い入れがあるんですけれども、だから、町田市には博物館というのをしっかりと大切なものだというふうに伝えていきたいので、やっぱりそういう特に収蔵品の保管するところというのはつくっていかなきゃいけないというふうに思っています。
今、第三者の価値で、例えば、先生がおっしゃるように、これは価値がないものだというふうに、そういう判断の下で、そこが、逆にもう要らないからという形で粗末に扱われたのでは、私自身はもうたまらない思いでいるんですけれども、もう1回だけ、その思いをちょっと酌んでいただきたいところがあるんですが、そこをお伺いしたいと思います。
◎清家 参考人 価値判断というのが、私は単なる価格として判断しろと言っているのではなくて、先生がおっしゃるとおりで、歴史的価値、文化的価値、町田市とどのようなゆかりがあるか、そういうことから判断していただきたいと。
恐らく、収蔵品の中で、少なくともこの間展示されていたガラス工芸とか、図書館で展示されていた酒器等は、町田市にはあまりゆかりのないものだと思います。
そういう意味で、町田市でゆかりのあるものだとすれば、最近、随分発掘されました縄文時代のものとか、あるいは明治維新のときに関わった、そういうものが十分に保管されているのであれば、私は非常に価値があると思います。
今集められているものを破棄しろとか、そういうことを言うつもりは全くありません。ちゃんと文化財として収納、保管されるのも当然のことだと思います。
ただ、あそこに工芸館をつくる必要はないのではないか、収蔵庫ならどこでもいいんじゃないかと思います。自然を破壊しないようなところにつくればいいんじゃないかと思っている。町田市の文化財については、私は、それを否定するつもりはありません。展示したとしても、恐らくそんなにお客さんが入らないで、いずれ大きな赤字になっていくだろうと思うので、あそこにつくることはやめていただきたいと言っているだけです。
◆田中 委員 陳述、ありがとうございました。
本文のところと、先ほどの陳述の中で、昨年9月に(仮称)国際工芸美術館の建設について初めて知ったと書かれておられますが、本当にご近所ですよね、周りのご近所の方も、先ほどもちょっとあったんですけれども、知らなかったという方が結構いらっしゃったんでしょうか。その点を確認させてください。
◎清家 参考人 大半の方が、あの文書が回るまで知らなかったというのが現状です。
◆田中 委員 ありがとうございます。それまでの広報の仕方がどうだったのだろうかというところがあると思うんですけれども、建設の計画を知って、本文の中で、ほぼ全員の近隣住民の反対、その折に出した要望というのは、陳述の中でもあったんですが、公聴会に出された意見、要望ということでしょうか。本文の中には、具体的にどんな要望かというところはちょっと載せられなかったと思いますので、どういった意見が大半だったのかというところを、話せる範囲でお話しいただけたらと思います。
◎清家 参考人 要望書の原本があるんですけれども、これを読んでいると5分間のうちに収まらなかったので、最初の要望書だけ読ませていただきます。(仮称)
町田市立国際工芸美術館の建築における特例許可に伴う説明会開催についての要望。私
たち芹ヶ谷公園近隣住民有志は日頃から芹ヶ谷公園に接し、公園の自然環境が周囲の環境を高めている大切な要素であると感じています。9月2日に町田市から配布された資料により、町田市国際工芸美術館が芹ヶ谷公園の中に建設されることを初めて知った人もいます。この資料が配布された目的は、町田市国際工芸美術館の建築に際し、建築基準法に基づく特例の許可取得に伴う意見聴取ということですが、添付資料は専門性が高く、私たちには説明なしで計画の概要を正しく理解することができません。
また、資料からは私たちの意見と許可取得の関係もよく分かりません。
つきましては、計画の概要を正しく知り、特例の許可が行われることにより芹ヶ谷公園を含む今の環境がどのように守られていくのかを理解するために、ぜひ説明会を開催してくださいというような内容です。
結局、本当に自発的だったんですけれども、どうして集まったのか、私もよく分かっていません。私が代表になるなんて夢にも思っていなかったんですけれども、何となくいつの間にかここに来てしまっているというのが現状です。
◆田中 委員 ありがとうございました。そうすると、内容がよく分かりにくかったので説明会を開いてほしいということで、まずは要望を出されたということなんですけれども、先ほどの陳述の中で、そういった説明会が結局開かれなくて、実際の公聴会の中でたくさんの意見が出されたという経緯だったというふうに理解をいたしました。
うちの市議団の議員も公聴会の傍聴には行っているんですけれども、改めて、公聴会の中ではどういった意見が多く出されたのかというところを伺いたいと思います。
◎清家 参考人 集約してしまえば、一言で言うと、木を切らないでほしいと。芹ヶ谷の崖地に建てないでほしいと。この2つに集約されます。
◆田中 委員 ありがとうございます。自然の保護ですとか、あとは、意見の中には、あの場所でなければ、建設場所を抜本的に見直してほしいというようなところもあったのでしょうか。全く建てないでほしいとかという意見もあるとは思うんですけれども、別な場所にしてほしいとか、そういった意見もあったということでいいでしょうか。
◎清家 参考人 建設反対の意見は半々ぐらいでしたね。元から、もう建てること自体に反対するという人もいましたし、そうでなくて、あそこではなくて建設場所を変えていただいたら、自然が破壊されないところであったら収蔵のためには必要なんだろうという意見、穏やかな意見もかなりありました。
◆田中 委員 ありがとうございます。どちらの意見もあったということで、ただ、その経過ですとか、今の崖地というところへの課題ですとか、そういったところの意見が多かったということで了解をいたしました。ありがとうございます。
◆新井 委員 本日は、ありがとうございます。
近隣の皆様方のご意見を伺っていると、反対の意見が多かったというお話が先ほどあったんですけれども、やっぱり近隣にお住まいの方たちの考えと市側の考えが近いと考えるのか、それとも離れていると考えるのか、それとも、もっとかけ離れていると考えているのか、お聞かせください。
◎清家 参考人 離れている、あるいは大いに離れていると感じております。
◆新井 委員 地域の皆さんの声をしっかり聞いていただいていると感じているのか、そんなことはないと感じているのか、お聞かせください。
◎清家 参考人 全く我々の意見を考慮されているとは思えないという状況です――全くと言うと語弊があります。多少は考えているような気がします。
◆新井 委員 意見をもっと聞いてほしいという声は地域から出ているけれども、それは実際かなったのか、かなっていないのかについてはどうというふうに感じていらっしゃいますでしょうか。
◎清家 参考人 その点については、全くかなっていないと。
◆新井 委員 ということは、やはり地域の方たちの声をもっと聞いてほしいという思いで、この請願を出されたということでよろしいでしょうか。
◎清家 参考人 全くそのとおりです。
◆東 委員 1点だけお伺いしたいんですが、今回、①の項目で自然がなくなることが非常に不本意であるというご説明をいただいたんですけれども、その他の点で、国際工芸美術館ができることに関して何かご不安があれば教えていただきたいなと思っておりまして、例えば、今、芹ヶ谷公園が避難広場として指定されているかと思うんですが、そういった点だとか、その他の点も踏まえてお知らせいただければと思います。
◎清家 参考人 その点に関しましては、あの計画を見ますと、少なくともスロープが遮断される、その代わりにエレベーターがつくということですけれども、非常時のとき、電源が落ちたときにエレベーターは動きませんので、スロープが破壊されることについては、近隣の住民が非常に反対しているというような状況もあります。
◆東 委員 ありがとうございます。バリアフリーという観点でご心配があるということでしたが、特に避難広場として今後も使い続けることに関しては、工事中なども含め、ご不安などはないでしょうか。
◎清家 参考人 今の場所をそのまま今ある状況で確保していただければ、問題はないと思っています。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 以上で請願者清家亮三さんに対する質疑を終了いたします。
この際、請願者清家亮三さんに対し、委員会を代表して一言お礼申し上げます。
本日は、ご出席いただきましてありがとうございました。
本委員会として、いただいたご意見を委員会審査に十分生かしてまいりたいと思います。
休憩いたします。
午前10時25分 休憩
―――◇―――◇―――
午前10時26分 再開
○委員長 再開いたします。
次に、請願第3号については、担当者から、願意の実現性、妥当性について意見を、行政報告については、担当者の報告を一括して求めます。
◎文化スポーツ振興部長 請願第3号について、願意の実現性、妥当性について意見を申し上げます。
まず、請願項目1の国際工芸美術館(仮称)の建設を抜本的に見直すことについてですが、初めに、本事業のこれまでの経過について申し上げます。
(仮称)国際工芸美術館整備につきましては、町田市立博物館の再編、再構築(リストラクチュアリング)の取組として進めてまいりました。
町田市立博物館の設置から現在までの経緯につきましては、市内での遺跡発掘による出土品や、旧家に残された歴史・民俗資料の保管・展示施設として、市立博物館の前身である町田市郷土資料館が1973年に開館いたしました。開館当初から、郷土資料だけでなく幅広い文化に対応するため、町田市美術館にしてはどうかという議論がございました。その流れを受けて、1976年に名称を現在の町田市立博物館に変更しております。
1976年以降、市民の生活に身近で、他の博物館があまり注目していなかった工芸美術品を積極的に展示、収集をしてまいりました。2000年代に入りますと、老朽化や狭隘化が博物館の運営を続ける上での課題となり、2008年に実施された事業仕分けでは、本来の役割を果たせていないことから不要と評価されました。
それを受けて、2009年には町田市民2,000人を対象に、町田市立博物館に関する意識調査を実施し、約700人の方から町田市にふさわしい博物館の在り方につきましてご意見をいただきました。
2010年には、外部有識者による町田市の博物館等の新たな在り方構想検討委員会を発足し、博物館の果たすべき役割は何かなどにつきまして検討を進めました。
2012年には、町田市における博物館機能の再整備に向けた調査・検討報告書にて、美術工芸部門における新しい博物館の整備に着手する方向性を定めました。また、国際版画美術館と2つの美術館により美術ゾーンの形成を図る観点から、新しい博物館の名称を(仮称)
町田市立国際工芸美術館と表現いたしました。
2013年から2014年にかけては、市民説明会を2回開催するなど、市民のご意見や学識経験者のご意見を伺いながら(仮称)
町田市立国際工芸美術館整備基本計画を策定いたしました。
建設候補地については、駅からのアクセスや中心市街地との回遊性を重視し、国際版画美術館北側とすること、今後、町田荘跡地の有効利用について検討を進めることなどを定めました。
なお、2014年には、計画の素案について広く市民意見募集を行い、11名の方から39件のご意見をいただいております。2015年からは、この基本計画に基づき、基本設計を進めました。その後、2018年6月の町田市議会本会議において、(仮称)国際工芸美術館の在り方に対し様々な課題などが指摘されました。
そこで、改めて(仮称)国際工芸美術館の整備を単体で捉えるのではなく、「子ども」と「体験」という新たな視点を取り入れ、町なかとのつながりや回遊性なども含め、総合的な視点から公園の在り方と一体的に検討することとし、2019年3月議会において、基本設計を見直すための予算についてご可決いただきました。
公園と美術館を一体的に検討し、(仮称)国際工芸美術館の基本設計の見直しを行うに当たり、整備の趣旨や進め方について話し合う場として、2019年8月には広く市民を対象に周知を行い、「~みんなで芹ヶ谷公園の未来を考えよう~」と題したスタートアップミーティングを開催しております。
パークミュージアムというコンセプトの策定に際しては、2019年12月16日から2020年1月17日にかけて広く市民意見募集を実施し、また、募集期間中の12月21日には、国際版画美術館講堂にて報告会、意見交換会を開催いたしました。
2020年3月頃からは、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、多くの方にお集まりいただく説明会などを開催することができませんでした。そのため、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアムを整備する計画について、説明会の代わりに、2020年7月にホームページで計画を公表するとともに、公園近隣の町内会・自治会に回覧でお知らせをいたしました。
また、町田市町内会・自治会連合会の長の皆様が集まる場である市民生活連絡会の場でも情報提供させていただきまして、2020年7月15日号の「広報まちだ」でもお知らせをしております。
その後、新型コロナウイルス感染症の状況を考慮しながら、2020年10月から12月にかけて、ご要望のございました町内会・自治会を対象とした説明会を行っており、2021年3月には、芹ヶ谷公園“芸術の杜”プロジェクト パークミュージアム デザインブック報告会を開催いたしました。
また、2021年5月には、どの場所に建物が建つか現場で説明をしてほしいとのご要望をいただきまして、現場説明会を実施しております。
芹ヶ谷公園周辺の町内会・自治会などを中心として構成されております芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆様とは、2021年5月から12月にかけて懇談会を実施し、対話を重ねてまいりました。そして、その後も共同して協議、推進、検討するため、2022年2月から
芹ヶ谷公園パークミュージアム会議を開始し、現在も対話を継続しているところでございます。
2022年5月26日と29日には、広く市民の皆様を対象とした芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備計画説明会を合計3回開催いたしまして、延べ237名の方にご参加いただいております。
2022年9月には、建築基準法に基づく特例許可の手続のため、近隣住民の方に計画概要のお知らせを2度ポスティングにて周知をいたしました。この資料をご覧いただいた方からは、計画について賛成や反対のご意見をいただいております。
反対のご意見をいただいた方に対しましては、直接職員が訪問し、ご意見を伺うとともに、計画の概要を丁寧にご説明させていただきました。
2022年11月17日には、近隣住民の方の意見を公開の場で聞く公聴会を開催し、その後、2022年12月19日には建築審査会を開催し、特例許可について委員からの同意をいただきました。
以上のように、芹ヶ谷公園と(仮称)国際工芸美術館の整備につきましては、議会からのご意見を真摯に受け止め、市民への説明の機会、市民から要望を受ける機会を広く公開した形で設けてまいりました。
また、本事業につきましては、これまで、有識者の方のご意見も伺いながら、地域住民をはじめ市民の方々に丁寧に説明を行いながら進めてまいりました。現在は、2023年(令和5年)第2回定例会での工事契約議案の上程に向けまして、工事発注手続の準備を進めているところでございます。
次に、請願項目2の町田市立博物館の収蔵品の鑑定を行うことについてですが、初めに、町田市立博物館の所蔵品にはどのようなものがあるかについてご説明させていただきます。
市立博物館の所蔵品は、主にガラス工芸作品と陶磁器ですが、ガラス工芸作品につきましては、現在約1,000点を所蔵しております。その中には貴重なボヘミアングラスのコレクションや、中国のガラス、日本の薩摩切り子や江戸切り子、岩田藤七をはじめとする近現代の日本のガラス作家の作品などが含まれております。
特に所蔵するボヘミアングラスは130点を超えており、国内の他の美術館と比べると桁違いの量と質を誇る日本一のコレクションと自負しております。
また、先日まで国際版画美術館のミニ展示で作品をご紹介させていただきました岩田藤七は、近代日本を代表するガラス作家で、それまでは日用品としてしか見られていなかったガラス工芸品を芸術の域にまで高めた人物として知られております。ガラス作家として初めて日本芸術院会員となり、後には文化功労者としても選ばれた方でございます。
藤七と、藤七の息子である久利、久利の妻の糸子の3名の作品はアメリカ、ニューヨークのメトロポリタン美術館にも所蔵されており、3名とも世界的に著名なガラス作家でございます。メトロポリタン美術館は、レンブラントやフェルメールのように世界的に高く評価されている作品をはじめとして、古今東西の美術品を所蔵する世界屈指の美術館でございます。
陶磁器につきましては、市立博物館は現在3,000点以上の作品を所蔵しておりますが、中でも東南アジア陶磁器のコレクションは世界トップクラスの質と量を誇っております。その中には、例えば、ベトナムの青花霊獣文壺のように、制作地の本国にも残っていないような貴重な作品も数多く含まれております。学術的に貴重な作品も多く、市立博物館の所蔵品だけでアジアの陶磁器の歴史が見渡せるほどと考えております。
また、所蔵する中国陶磁器の中にも重要な作品が多数あり、例えば15世紀に中国皇帝の窯で作られました青花束蓮文盤は、類似の作品が北京や台北の故宮博物院やイギリスの大英博物館にも収められている名品でございます。
さて、市立博物館におきましては、作品を収蔵するには、町田市博物館資料収集委員会規則によって定められました博物館資料収集委員会で受入れ妥当と認められた作品のみとなっております。作品を収蔵する際、外部の専門家で構成されました収集委員会に諮るのは、他の美術館、博物館でも一般的に行われている手続ございます。
続きまして、具体的な作品収蔵の手順についてご説明いたします。
市立博物館には、収蔵品の分野に対応するガラス工芸や陶磁器の専門家である学芸員がおります。収集対象となり得る候補の作品が出てきた際には、まず市立博物館の専門の学芸員が詳細な調査を行います。
学芸員が実際の作品を見たり、文献に当たったりして、どのような作品であるかを調査いたします。その調査結果を有識者である博物館館長に報告し、収蔵すべき作品かどうかの検討を行います。
公立の美術館、博物館では、学芸員の調査後にそのまま収集委員会に諮るという事例が多いところでございますが、市立博物館ではそれまでの間に外部の専門家による評価、鑑定を挟むことで、かなり丁寧な手順を踏んでおります。
その辺をもう少し詳しくご説明させていただきます。市立博物館の場合、学芸員の調査によって収蔵に値する作品であると判断した場合には、各分野に明るい外部の専門家の方に作品の評価、鑑定を依頼いたします。収集対象がガラス工芸であればガラス工芸、陶磁器であれば陶磁器を専門とする学識経験者やその分野のトップクラスの美術商の方に評価をお願いしております。
その後、外部の専門家の評価・鑑定結果を基に、これまた外部の方ですが、外部の専門家7名の方により構成されます博物館資料収集委員会に諮ることになります。現在、博物館資料収集委員会の委員7名の方は、その全員がガラス工芸や陶磁器など、工芸を専門とする学識経験者でございます。この委員会で作品の受入れの妥当性を審議し、収蔵すべきと判断された作品につきましては、寄贈の受入れ、または購入を行うことになります。
このように、市立博物館では、資料収集の際には適切な手続を行い、第三者である外部の専門家による評価や確認を経たもののみを受け入れているところでございます。
2019年6月以降、本町田にございます市立博物館での展示事業は終了しておりますが、所蔵する作品は高い評価を受けており、他の美術館において市立博物館の所蔵品による展覧会が実施されております。
昨年度、2021年度の事例でございますが、他の美術館への作品貸出し事例をご紹介させていただきますと、まず東京都内にございます五島美術館に、町田市立博物館の中国と東南アジアの陶磁器並びに中国のガラスを合わせて約100点を貸し出し、「アジアのうつわわーるど―町田市立博物館所蔵陶磁・ガラス名品展―」が開催され、好評を博しました。五島美術館は、東急グループの礎を築いた五島慶太氏が、自身が集めた貴重な美術品を公開するために構想した美術館で、源氏物語絵巻など国宝や重要文化財を多数所蔵しており、他の博物館、美術館から大々的に作品を借りて展覧会を行うことはなかなかしない美術館と聞いております。
また、昨年度、2021年度には岩田藤七、久利、糸子のガラス作品約100点を貸し出しいたしまして、「岩田色ガラスの世界―岩田藤七・久利・糸子―」展が栃木県、岐阜県、神奈川県と国内3か所の県立美術館で開催されまして、こちらも好評のうちに終了いたしました。
評判のよかった巡回展覧会をぜひ町田でも皆様にご覧いただきたいと、2023年、今年の1月から2月に、国際版画美術館で「岩田色ガラスの世界―岩田藤七・久利・糸子―ベストセレクション」と題しまして開催いたしました。
国際版画美術館の展覧会の会期中、市立博物館の館長が会場に行ったところ、来場者の方から呼び止められまして、昨年度他県で巡回していた作品が町田で見られてうれしい。早く美術館ができて、普段からこのような作品が見られるようにしてほしいとのご意見も頂戴したところでございます。
来年度以降につきましても、個別の作品の貸出し要請が続いていることから、2021年度と同様に、町田市立博物館のコレクションだけで構成される展覧会を他の美術館で開催する話も進んでいるところでございます。
以上のとおり、外部の専門家によって作品の評価並びに収蔵品にふさわしい高い価値を有することの確認を経て受け入れていることや、実際に他の美術館から展示するにふさわしい価値であるものと評価されていること、こうしたことから、町田市立博物館の所蔵品は価値の高いものであることは明らかと考えております。
以上のことから、本請願の願意に沿うことはできません。
続きまして、(仮称)
国際工芸美術館実施設計の進捗状況について及び(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本設計の進捗状況について、一括してご報告いたします。
詳細につきましては、担当から説明申し上げます。
◎文化振興課担当課長 (仮称)
国際工芸美術館実施設計の進捗状況についてご説明いたします。
タブレットの資料番号77をご覧ください。
昨年、2022年第4回定例会の文教社会常任委員会で(仮称)
国際工芸美術館実施設計の進捗状況について報告しておりますので、その後の状況についてご説明いたします。
まず、1の実施設計の進捗状況についてでございます。
2022年12月19日の建築審査会において、建築基準法に基づく特例許可について委員からの同意をいただき、その後、2023年2月16日には特例許可を取得いたしました。現在は、工事発注に向けた準備を行っているところでございます。
(仮称)国際工芸美術館の整備イメージとして、建物を外側2か所から見たパース及び内観パースとしてロビーと展示室から見たイメージを掲載しております。
続きまして、2のさらなる工事費の削減の検討についてご説明いたします。
昨年、2022年第4回定例会の文教社会常任委員会では、工事費やランニングコストの削減について報告させていただきました。その後の状況でございますが、現在、(仮称)国際工芸美術館整備工事で発生する建設発生土の一部を(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟における擁壁整備工事で再利用することや、収蔵庫棟の外壁陶板タイルの材質の見直しを行うことなど、さらなる工事費の削減について検討を行っております。
工事費削減の検討の表をご覧ください。
検討中のものではございますが、建設発生土を場外へ搬出し、処分する場合と比較して、建設発生土を(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟で再利用することで、運搬費や処分費など約3,700万円の工事費の削減が見込まれます。
また、陶板タイルの材質を見直すことで約2,800万円の工事費の削減が見込まれており、これらを合計すると約6,500万円の工事費の削減が見込まれます。
最後に、その他、これは(仮称)国際工芸美術館の工事費ではなく、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟における擁壁整備の工事費の削減効果でございますが、建設発生土を再利用することで擁壁工事で必要な購入土の費用を約3,000万円削減する効果が見込まれます。
3ページ目以降については、実施設計の図面を添付しております。
3ページは配置図でございます。緑の三角マークは、1ページ目のパースのアングルを示しております。
4ページ目以降は、各階の平面図及び立面図を添付しております。
引き続き、ランニングコストを含めた総コストの削減に努めてまいります。
続きまして、行政報告、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本設計の進捗状況についてご説明いたします。
タブレットの資料番号78をご覧ください。
まず、1の基本設計の検討状況についてです。
資料の2ページ目をご覧ください。
こちらは建物の配置計画やゾーニングの計画でございます。建物の中心に配置しました広場を介して、2つの美術館と公園との連携を図る計画としております。
3ページ目は、版画工房及びガラス、陶磁器などの製作ができるアート体験スペースのレイアウト図の案でございます。レイアウトにつきましては現在検討中のものでございますが、版画工房については、スクリーンプリント、木版画、リトグラフ、銅版画の4版種を製作可能な場所として、現在の国際版画美術館の版画工房・アトリエの機能を維持した計画としております。
一方、現在の版画工房・アトリエでは、制作する際に人の動線が長くなっている箇所や、重なってしまっている箇所などがありましたが、新しい工房では人の動線に配慮し、より作業しやすいレイアウトとなるよう検討を進めているところでございます。
1枚目に戻りまして、2の基本設計の検討経過でいただいたご意見の概要でございます。
(1)の芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークからは、設計を進めるに当たっては地元住民を含め、広く市民に周知をしてほしい。工房の見学動線などに配慮した設計にしてほしいなどのご意見をいただいております。
(2)の版画工房・アトリエ利用者からは、版画工房と工芸体験スペースの分離、版画工房の機能の維持など、前回の説明会で出た意見が反映しており、感謝している。暗室とドライエリアの間に扉を設置し、使いやすい動線にしてほしい。今後、版画工房内の詳細な寸法が記された平面図を示してほしい。版画工房が移転する理由が分からないなどのご意見をいただいております。
(3)の建設敷地に隣接する町内会・自治会である芝好園自治会からは、自然との調和を大事にして、周辺に住んでいる住民が日々散歩を楽しめる場所にしてもらいたい。擁壁などの工事は、安全性の確保されたものをきちんと整備してほしい。工事施工前には、防音・防じん対策などを含めた工事実施方法などについての工事説明会を実施してほしいなどのご意見をいただいております。
3の今後の予定でございますが、いただいたご意見を参考に、2023年4月をめどに基本設計を進めてまいります。こちらについては、次回、令和5年6月の文教社会常任委員会にて報告させていただくことを予定しております。その後、工事を行い、2025年10月に施設のオープンを予定しております。
説明は以上でございます。
○委員長 これより一括して質疑を行います。
◆藤田 委員 それでは、まずは請願の願意の趣旨のほうから確認をさせていただきます。
私自身、思い入れがある収蔵品の件についての前に、請願趣旨の1番のところに関わる、これまで議会でも、まだまだ説明が足りない、地域の皆さんとの対話をしっかりしてほしいということを求めてまいりました。
そういった中で、これまで市民の、特に地域への説明や意見、要望、今、積み重ねてきましたということでありますけれども、こういったまだまだ意見があるところでもありますので、今後もさらに引き続き、地域の方々を中心にしっかりとその辺の説明、あるいは意見交換会をしていただきたい。そしてまた、よりよい、とにかく地域にまずは愛される施設となってほしい、その対話を続けてほしいというふうに思うんですが、そこのところを、願意の実現性を受けて、改めてお伺いをしたいと思います。
◎文化振興課担当課長 芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークとは、2022年1月から合計11回、パークミュージアム会議を開催し、話合いを続けてまいりました。直近では、第10回の会議では公園内の高低差を解消するエレベーターについて、また、第11回の会議では(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟について話合いを行っているところでございます。
このように、今後も芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークをはじめとして、関係する諸団体、それから市民の意見、そういったものもきちっと聞きながらパークミュージアム事業を進めていきたいと考えております。
◆藤田 委員 そこのところは、しっかりとこれからもさらに努力をしていただきたいと思うんですが、収蔵品のほうにあります、先ほど部長からの説明を受けて改めて思い出しました。あのとき、学芸員の方々からも、この環境ではとてもとてもという意見があって、それで、その後に、今、部長から説明があって、あれなんですけれども、こういう博物館だったら存在意義がないというところまで評価をされて、そこで学芸員の先生たちと社会教育に深い思い入れがある、多分、顔は浮かんでいると思いますけれども、職員の諸先輩方としっかりとした、せめて町田市の貴重な収蔵品を守っていかなきゃいけないということから、博物館の、まずは建て替えから始まりましたけれども、移転構想が始まったんだというふうに思っております。
だから、思い入れも込めて、やっぱり収蔵環境というのはしっかりとしなければいけないというのが、先ほど請願者の方ともお話をさせていただいた趣旨です。
そこで、改めて非常に心配しているんですけれども、当時からそうなんですが、本町田にある、旧になりましたけれども、博物館というのはかなり問題がありましたよね。現在、閉館しましたけれども、収蔵品というのはどう管理されているのか。ちゃんと管理していただいていると思っているんですが、そのために、後から、これは予算になりますけれども、先んじてお伺いしたいんですけれども、そのための、収蔵品をしっかり保管するというのは、ちゃんと予算計上されているのかどうなのか、そこも含めてお伺いしたいと思います。
◎文化振興課長 今、博物館の収蔵庫のお話がありましたけれども、やはり作品を安全に確保するために、箱に収めた形で収蔵庫に収めるようにしております。決して理想的な温湿度とは言い切れませんけれども、湿度が高い梅雨の時期とか、そういうときには市販の除湿機等を使って維持をするような形に努めております。そのためにも、早く管理できるような収蔵庫があればと考えております。
あと、費用面のところなんですけれども、湿度管理等に係るものですと、それ以外にも、収蔵品に必要な虫やカビを防ぐ、そういったための管理費、これについては専門の業者に清掃や定期点検等のお願いが必要になってまいります。そのあたりの費用も施設管理の中に含めて計上しております。
額的にいくと、博物館の建物の施設管理の費用として約2,200万円、それと用地の借上料、あそこは借地になっておりますので、それが年1,500万円程度かかっているような状況になっております。
◆藤田 委員 そうしますと、適正とは言えないけれども、旧になりましたけれども、今の博物館のほうでできるだけの保存をしているということですね。貴重なものですから、そこのところは、お金はかかっても、やっぱりしっかり収蔵していただきたいと思います。
改めて、先ほど行政報告にあったこの図面を見ていると、恐らくバックヤードが今度できたら、そこに収蔵されることになるかと思います。バックヤードについては、なかなかセキュリティーのこともあって図面上には多分できないんだと思うんですが、端的にお伺いしますけれども、そうした大切な収蔵品をしっかりと管理できるような広さと、先ほど、湿度の話もありましたけれども、そういうしつらえになっているのか、そこをお伺いしたいと思います。
◎営繕担当部長 委員おっしゃるとおり、バックヤードで収蔵品は管理いたします。そのバックヤードは、おっしゃるとおり、ちょっと今、セキュリティー上の問題でこのような書き方にはなっておりますが、3階まで図面がありますので、3層になっております。
その中で、やはりしっかり管理するためにスペースの十分な確保と、先ほどからお話が出ている湿度の管理ができる調湿可能な空調の設計はしております。
さらに、カビという話も先ほどありましたので、そういったものも防ぐために壁も二重構造になっておりますので、そこら辺はきちんと管理していきます。
◆藤田 委員 この件に関しては、僕はこだわって博物館とあえて言いますけれども、収蔵品だけじゃなくて、国際版画美術館もそうでありますし、所管は違いますけれども、自由民権資料館、考古資料室も含めて、やっぱり町田市全体の姿勢として、そういったものはしっかりと管理できる、収蔵できる体制を、今、国際版画美術館はどういうふうになっているのか分かりませんけれども、多分、しっかり作品を収蔵されていると思うんですけれども、そういう姿勢で、市全体で貴重な歴史物だとか収蔵物というのは、これからも、先輩方の思いも含めて収蔵していただくように、そこはお願いをしたいと思います。
次に、請願の1番に戻ります。ランニングコストについては、前回も僕は非常にこだわって、予算のほうに出ていますので、予算のほうでそこをしっかりと聞こうと思いますが、1つだけ、必要なる大規模修繕についても、今後やっぱり管理というのは、そういう修繕計画があってできていくものだと思うので、しっかりとそういったところも意識して想定されているということでいいのか。今後かかる費用という面でお伺いしたいと思います。
◎営繕担当部長 建物の維持保全のためには、将来、適切な時期に大規模修繕が、委員おっしゃるように必須であるということは認識しております。そのとおりだと思います。営繕課のほうでは、市有施設は、今回の建物に限らず修繕計画というものを策定しております。その修繕計画の中の対象に今回のこの国際工芸美術館も含めまして、計画的に修繕を実施してまいりたいと思います。
◆藤田 委員 ここのところをしっかりしておかないと、後からこれだけお金がかかりますというところもあるんですが、予算のときに、スポーツのほうにも予告しておきますが、今の総合体育館はひどい状況でありますから、そういったところも含めてしっかりとやっていただきたいと思うんです。
ここで予算も出てまいりました。しっかり確認をさせていただきたいと思うんですが、事前に私なりにも調査をさせていただきました。調査にご協力いただいて、ありがとうございます。改めてお伺いしたいんですが、もうざっくばらんにお伺いしますけれども、国際工芸美術館も含めて整備費、そこのところはどう見積もられたのか、端的にお伺いいたします。
◎パークミュージアム担当課長 国際工芸美術館も含めて整備費というご質疑でしたので、その整備にかかるお金を、ざっくばらんにというところでしたので、お示ししたいと思っております。(仮称)国際工芸美術館の整備につきましては約33.4億円、これまでもご説明している部分もありますけれども、また、アート・出会いの広場の整備に約3.67億円、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟の整備に、先ほど擁壁という話が行政報告の中にもありましたけれども、敷地の安全を確保する擁壁も含めておよそ7.7億円ぐらい。そして公園全体は、今後、2期整備、3期整備と、ちょっと区分けしながら進めていくつもりですけれども、そことまた公園の来園者用のエレベーターまで含めて、およそ20億円、合計すると約65億円程度になりますが、そこに管理費等を入れると70億円ぐらいになるのかなと、そのように見込んでおります。
◆藤田 委員 今、いわゆる整備費というか、例えば、我々で言うと家を建築するときのかかる費用だというふうに、擁壁とかも含めてですけれども。そうすると、そこで69億円ですけれども、約70億円、今回の整備にかかるということを示していただきました。
今後、これからも我々も精査をしていきますが、削減の努力も引き続きしていただくんだと思うんですが、ここに来て、もう設計もできて、予算案も示されて、PFIとの関係もありますけれども、いわゆる69億円、70億円を今後超えるということはないですよね、そこだけ確認させてください。
◎パークミュージアム担当課長 前回、12月の委員会でも国際工芸美術館の件につきましては、社会情勢でどうしてもという部分で33.4億円にというお話を差し上げましたが、今ここにお示ししている部分につきましては、今ご説明した整備の範囲の中でしっかりと整備を進めていくという、そのように考えております。
◆笹倉 委員 まず、行政報告の公園案内棟/喫茶/版画工房のほうなんですが、こちらに、2のほうで、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークや版画工房・アトリエ利用者、芝好園自治会の方に3回に分けて説明会を行ったことが載っていましたが、先ほどから、やはり請願者の方、地域の方がおっしゃるように説明が不足しているという中で、この説明会を行った経緯は、突然行われたのかなと思うんですけれども、そして対象が非常に狭いんですけれども、一体どのような背景でこの説明会は行ったんでしょうか。対象者も含めて、誰を対象にして、どうしてこの時期にこの説明会をというのを教えてください。
◎文化振興課担当課長 アート体験棟の説明につきましては、これまで芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークなど、近隣の住民の方々とのお話の中で、進めるに当たっては、基本設計の中でもできるだけ丁寧に何度も説明をしてほしいというふうなご意見も伺っております。
その中で2月に芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークにご説明したときには、まだ基本設計の途中の配置、それから、ゾーニングという、いわゆる基本設計の本当に初期の段階での部分でございます。
そういったところから、そういったところを丁寧に説明するというところで、まず芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方にご相談した上で、近隣住民の方にもきちっとご説明したほうがいいというところで、一番敷地周囲でご関心のある、今回のアート体験棟の設計の中には擁壁の敷地の安全対策というところも含まれておりまして、ここについては非常に周囲の方からのご関心も高いところもございましたので、まず敷地の周囲の方というところで説明会を行っております。
また、版画工房を利用されている方々につきましても前回からいろんなご意見をいただいておりまして、そこの部分、例えば、陶芸とガラス、それから版画工房の部分を分けたほうがいいんじゃないかというご意見をすごくいただいておりましたので、そういったところが今実現できて、このように考えているというのをきちっとご説明したほうがいいというふうなことを考えまして、まずは関係の深い方々にご説明をというところで行ったところでございます。
◆笹倉 委員 まず、2月の芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方に説明をした際に、近隣の方やアトリエの方にも説明会をしたほうがいいという意見があったので2回目、3回目があったんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 その場というより、それ以前から、基本設計を進めるに当たっては丁寧な説明をというところがございましたので、市側から今回はどのような形で地域に周知しようかというところで、まずは芝好園自治会、今回の近隣の自治会の方にご説明をさせていただくのでどうかというところでお話をさせていただいたところでございます。
◆笹倉 委員 今後、同様の説明会をもうちょっと範囲を広げて説明する予定はありますか。
◎文化振興課担当課長 2月のその芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークとのお話合いの中でも、もっと広く市民を対象にした説明会をやるべきだといったご意見もいただいておりますので、今後、もう少し広く市民を対象にした説明を時期、それから手法についていろいろ検討してまいりたいと考えております。
◆笹倉 委員 もう何度も何度も市民の方からも言われているように、やはり丁寧な説明、丁寧過ぎるほどでも、何度でも何度でも説明する必要があると思いますので、今後も説明を続けてほしいと思います。
それで、この1ページ目にご意見が幾つか、多分選んだご意見を載せているとは思うんですけれども、それぞれ何人参加した中でのご意見なんでしょうか。もし載せるのであれば、やはりかいつまんだものではなくて、別紙でもいいので全ての意見の報告をしてほしいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎文化振興課担当課長 説明会につきましては、芝好園自治会を対象としたものにつきましては17名の方のご参加がございました。また、版画工房・アトリエ利用者を対象とした説明会につきましては31名のご参加がありました。
いただいた意見につきましては、やはり全部ご紹介するのは、それぞれ1時間以上質疑応答しておりますので、なかなか難しいというところで代表的なところを掲載させていただいておりますけれども、掲載に当たっては、例えば、賛成の意見もあったけれども、反対というか、移転について理解できないというふうなご意見もあったというところで、できるだけ公平にと申しますか、偏らないような形で選択をしているところでございます。
◆笹倉 委員 芝好園自治会は17名で、アトリエ・工房は31名で、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方は何名参加されましたか。
◎文化振興課担当課長 芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方は、11名参加をいただいております。
◆笹倉 委員 では、いろいろ1時間以上の説明会の中での意見ということなんですけれども、その議事録というか、記録はあるんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 記録としては、取っております。
◆笹倉 委員 それを見ることはできますか。内容の確認をすることは。
◎文化振興課担当課長 記録については取っておりますので、できます。
◆笹倉 委員 分かりました。
それでは、行政報告の3分の2のところになるんですけれども、その説明会のときにも配付資料の中に同じこの図があったと思うんですが、この中で初めて盛土という言葉が出てきたと思うんですが、この3分の2の右下のところに、擁壁の下の部分の盛土の部分ですが、この擁壁と、盛土のところのあたりがちょっと分かりづらくて、この上のおうちの方、上が住宅ですよね、その住宅のところの部分からの擁壁なのか、住宅を少し覆う形での擁壁なのかとか、少し具体的に詳細を教えていただけますか。
◎公園緑地課長 この公園案内棟のところの背後のといいますか、住宅地との間の擁壁の止め方ということなんですけれども、図上の一番上の平坦になっている部分のところのすぐ一番近いところでは2メートルぐらい、幅広いところでは6メートルぐらいの広場があって、そこから案内棟のところまでを、まずは盛土をするということです。
盛土をした上の一番上のところに部分的にコンクリートの間知擁壁が、最大で5メートル、低いところでは2メートルぐらい、高さによって若干変わってきますけれども、一番上のところにはコンクリートの擁壁が入ることになっております。
◆笹倉 委員 では、盛土をしてから、そこにコンクリートであるということですね。上のおうちの方のところまで上がっていく形ですか。
◎公園緑地課長 隣接の宅地のところまで高さを上げていくという形になります。
◆笹倉 委員 分かりました。その部分なんですけれども、そこは公園の指定なのか、もし住宅地であれば、まだ施行はされていませんけれども、盛土規制法対象の住宅地ということになっているんでしょうか、それとも公園指定の部分なんでしょうか。
◎公園緑地課長 施工する部分につきましては、公園の区域内でございます。
◆笹倉 委員 町田市土砂等による埋立て等の規制に関する条例もありますけれども、そういった面でも安心安全というか、条例にはのっとった形での盛土ということですか。
◎公園緑地課長 当然、安全上の確保をした上で擁壁の施工をするということです。
◆笹倉 委員 でも、やはり公園の敷地内とはいっても、その盛土予定地の上には宅地があるわけですよね。その部分で、擁壁の設置や排水施設の設置や、地盤の締め固めなど、そういったことがいろいろあると思うんですが、その部分での安心安全をどのように担保するのか、お願いします。
◎公園緑地課長 安全の確保につきましては、直接隣接する方ともお話をさせていただいていく中では様々ご意見をいただいておりまして、ご心配がないようにきちんと基準にのっとって安全を確保するように施工いたします。
◆笹倉 委員 そうしたら、行政報告、もう一つのほうの国際工芸美術館の進捗状況についてなんですが、こちらの中で、建設発生土の一部を擁壁工事に再利用するということで3,700万円の減額見込みという図がありますが、建設発生土というのは循環資源ということで、循環型社会形成推進基本法の中では、もともと再利用するものではないんでしょうか。
◎営繕担当部長 今回は、もともとは再利用というか、処分ということで考えておりまして、それに5,700万円かかるというところを、今おっしゃったような形で再利用するという形で低減できるということでございます。
◆笹倉 委員 100%全て、出た発生土を全部処分すると考えて5,700万円ということですか。
◎営繕担当部長 全てではなくて、この5,700万円の中には――ちょっとお待ちください。失礼いたしました。処分する量としては6,000立米を考えております。その6,000立米が5,700万円というところになります。そして、先ほど委員がおっしゃった再利用なんですけれども、再利用するための場所に運ぶこと自体が処分というような考えでいます。
◆笹倉 委員 処分するための移動が、すみません、ちょっと意味が分からなくて、再利用するための移動を処分とおっしゃいましたか。
◎営繕担当部長 失礼いたしました。今回の再利用は、道路を挟んで敷地の外側の体験工房のほうで使う再利用ということで、委員のおっしゃっている再利用というのは、またその処分場のほうに持っていっての再利用ということになります。ですので、再利用は再利用になるんですが、その敷地から排出して処分するという意味での処分でございます。
○委員長 休憩いたします。
午前11時24分 休憩
―――◇―――◇―――
午前11時25分 再開
○委員長 再開いたします。
◎営繕担当部長 失礼いたしました。UCRのほうに持っていって、そこで受け入れていただく、それが我々は処分という扱いで見ていまして、その費用が6,000立米で5,700万円というところになります。そのUCRのほうで受け入れずに、そのまま仮置きをして、道路を挟んで向かい側の体験棟に再利用するために、そこの受入料金がなく削減できるのは、この5,700万円という形になります。説明が下手ですみません。
◆笹倉 委員 では、その建設発生土全体は、基本的にはUCRに受け入れてもらうが、そのうちの一部を体験棟のほうにした場合、この2,000万円が削減されるということですね。
◎営繕担当部長 2,000万円削減されるのではなく……。
◆笹倉 委員 失礼しました。3,700万円削減されるということなんですね。
◎営繕担当部長 おっしゃるとおりです。
◆笹倉 委員 分かりました。
それで、建設発生土のうちの、全体量の何%ぐらいに、全体量が6,000立米ということですか。
◎営繕担当部長 全体量は、約1万4,000立米です。
◆笹倉 委員 すみません、計算がすぐできないですけれども、1万4,000立米のうちの6,000立米を有効利用ということですか。
◎営繕担当部長 おっしゃるとおりです。
◆笹倉 委員 分かりました。
建設発生土と一口に言いますけれども、掘ってみたらいろいろな土だと思うんですが、擁壁に使えない場合もあると思います。瓦礫や廃棄材などの混じった廃棄物残土だったりする場合もありますよね。そういう場合は、もうこちらの再利用ということはできなくなるわけで、処分費はかかるということですよね。そうなると削減できないのではないかと思うんです。だから、これは確実な削減見込みではないですよね。
◎営繕担当部長 今の時点では、まだ土をすき取っているわけではなく、再利用するためにはきちんとした調査を行いまして、受け入れられる土かどうかということを調査した後に、受け入れてもらうということをします。ですので、今の時点では見込みということになっております。
◆笹倉 委員 分かりました。その調査に関しての費用は、今、ここの部分には、場外へ搬出処分する場合の中に含まれているということですか。
◎営繕担当部長 おっしゃるとおりです。
◆笹倉 委員 ありがとうございました。
では、最後になりますが、この②のほうの陶板タイルの材質を見直す場合というのがあるんですが、12月の報告では、陶板タイルはランニングコスト的にはゼロ円でという感じで、すごくいい素材なのかなと思っていたんですが、これをさらにどういう素材に見直すことを考えているんでしょうか。
◎営繕担当部長 これまでは、もともとはGRCパネルといったセメントを使ったような材料を使う予定だったんですけれども、その材質に質感が似たもので12月議会の報告のときには考えておりました。なるべくそれに寄せたようなものとして陶板タイルを考えておりました。
ただ、やはりもう少し削減をという中で、もう少しこの陶板タイル、今そのGRCパネルというものの色に近いものを出すには、焼くときに特別な薬品を使ったりとかして、あとは土の産地だとか、そういったもので工夫をしながら、その色合いを出すということをしていたんですけれども、削減をするために、その薬品を少し変えるような努力とか、土の産地を変えてみたりとか、そういったことでもう少し安くならないかということを検討しております。
◆笹倉 委員 では、GRCパネルの代わりとして陶板タイルにしたとして、その陶板タイルに塗る薬品だったり、土の素材とかで考えているという内容ですね。
◎営繕担当部長 おっしゃるとおりです。
◆木目田 委員 何点か質疑させていただきます。
まず、請願の中にあった鑑定という言葉からなんですけれども、どうしても我々は鑑定というと数字的な金額として幾らと思ってしまうんですけれども、先ほどあった収集委員会のほうでの鑑定というのは、これは金額として出すのか、それとも価値というか、いわゆる量的なものという、定量的なものというより定性的なものなのか、そのあたりをお聞かせください。
◎文化振興課長 価値というのは、寄贈の申出があった場合とかなんですけれども、その作品自体が、年代であるとか、作られた製造方法とか、そういったものを学芸員等が調査をして、そこに価値があるのかどうかというところをまず調べるような形になります。
その鑑定というところにつくと、先ほど答弁の中にもあったんですけれども、鑑定員2名というところでの鑑定をするんですけれども、そこでも同じように、作品の傷が価値のある傷なのか、そうでないのかというところも調べるような形でやっているのが鑑定の中身になっています。
◆木目田 委員 つまり、その鑑定というのは、鑑定団みたいな、金額で幾らというわけではないということですよね。
◎文化振興課長 そうですね、作品の価値と、あと博物館に所蔵するべきものの価値なのかということを調べるような状況になります。
◆木目田 委員 先ほどいろいろと展示についてもご紹介いただいて、五島美術館であったり、神奈川県立、岐阜と栃木で、先ほど言っていただいたのが非常に分かりやすいかなと思うんですけれども、「町田市立博物館所蔵」というのがついているというのはなかなかないと思うんですよね。たしか愛知県陶磁美術館の展示のときもついていたと思うんですけれども、いわゆる欧米の「ルーブル美術館」とか「ボストン美術館」とかとつくことは間々ありますけれども、地方立美術館、博物館の名前がつくことは非常に少ないと思うんですけれども、そういった意味では、価値がある収蔵品なのかなと思っています。
その価値という意味で、金額だとか所蔵する価値以外の価値として、ちょっとご紹介いただきたいんですけれども、いわゆるオリンピック・パラリンピックのときのキャンプ地招致、インドネシアの方々のつながったのが博物館の「インドネシアファッション展」だったと記憶しているんですけれども、もしかしたらここの担当者の方で、もういらっしゃらないのかな。そのあたりは、何かご説明できるところはありますか――ないですね。
たしか「インドネシアファッション展」で、インドネシアの国会議員の方が博物館に来られて、そこでつながってインドネシアのキャンプ地誘致につながったという話があったと思うんですけれども、1つには、物としての価値だけではなく、やはりそこでつながるという価値もあるかと思っております。
収蔵品については以上なんですけれども、この実施設計のところでの擁壁、先ほど擁壁の話になりましたけれども、のり地に造ることの是非というのが、金額が高くなる、もろもろ言われているんです。今回この擁壁の話が出てきたわけですけれども、この擁壁、もしくは建物を建てることによって、逆に自然のままののり地よりも安全性が高まるところがあるのかどうか、ご見解をお聞かせいただきたいと思います。
◎営繕担当部長 今回の建物ができて安全性が高まるかというところでございますが、本計画では、斜面地に対して、今回の国際工芸美術館、この建物自体は大きな土留め、もしくは土を押さえる擁壁、そういった役割をしていると考えております。ですので、斜面地の崩壊を抑える機能も果たすと考えております。
そのため、建物の周りにはなるんですけれども、斜面地の危険性は軽減されるものと考えております。
◆木目田 委員 もともと芹ヶ谷公園自体が谷戸地形を利用しているので、あれがそのままということで、我々としても、行っても特に何も感じない。私なんかは行っても感じないんですけれども、よくよく考えると崖地というか、いわゆるのり面が非常に急角度であるので、そのまま放置していく、全体をやるのはなかなか難しいですけれども、建物が建つことによって安全性が高まる。
あと、先ほどの町田荘跡地側ですか、公園案内棟側のほうも盛土、盛土というとあれですけれども、町田荘跡地の上にある住宅地側の安全性を高めるための工事ですよね。もちろん下側を守るのか、上を守るのか、どちらでもあるんでしょうけれども、そのあたりを教えてください。
◎営繕担当部長 体験棟側なんですけれども、そちらもかなり急な勾配の斜面になっております。先ほども話がありました盛土をすることによって、そこを緩やかな斜面にして、さらにそこの一番上の部分に5メートル近い擁壁を造るということになりまして、それで安全の確保ができるというような認識でおります。
◆木目田 委員 何年前か覚えていないんですけれども、町田荘跡地のところの中に入れていただいたときにも、いわゆる斜面地はかなり急だなという思いはありましたので、そこが解消するというのも、一つ、今回のプロジェクトというものの副産物になるのかなと思います。
最後に、今回の請願の中でもありましたけれども、公園の中の樹木に関してなんですけれども、この請願を考えていたときに、以前に同じようなケースがあったと。同じようなといっても、場所も変わりますし、性質も違うので一概に同じとは言えないんですけれども、いわゆる南町田グランベリーパーク、鶴間公園の整備の際に、やはり近隣住民の方々が木を切ってくれるな、そういった請願があり、私は当時、建設常任委員会だったので委員会として現地に行きまして、視察もさせていただいたんですけれども、その南町田も、最近行きますと、やはり鶴間公園の大型遊具の手前側というんでしょうかね、かなりさっぱりとした感じで、いわゆる木漏れ日が入る非常に感じのいい公園になったなと感じたんです。南町田の評価というんでしょうか、2019年にオープンでしたっけ、だから、もう3年たったんですかね、そのあたりの評価というのはございますでしょうか。
◎公園管理担当課長 鶴間公園については、2019年度にオープンいたしました。その際に、そこから指定管理者が入って管理をさせていただいているんですけれども、指定管理者のアンケート調査を毎年やっている状況ではございます。
できてすぐの頃、アンケート調査の結果でございますけれども、鶴間公園がリニューアルされて、以前と比べてどうですかというアンケートを取らせていただいているんですけれども、答えとしては、満足、やや満足という割合が86%で、ほぼほぼ皆さん満足していただけているのかなというふうに思っております。
最近ですと、以前の森と比べて明るくなったということもありまして、駅までの動線としても、以前は使っていなかったけれども、今は散策しながら駅まで行くというような意見もいただいております。
◆木目田 委員 南町田の例は非常に分かりやすいと思いますし、公園の管理の在り方というところに関わってくると思うんですけれども、いわゆる自然として残すのか、それとも、都市部の場合、町なかに近い場合というのが、そのまま残すというよりも、やはり定期的に管理もするし、言い方は難しいんですけれども、さっぱりとした自然というんでしょうか、そっちのほうが好まれる、望まれているのかなと思うんですけれども、そのあたりの公園の在り方として、何かご見解というのはお持ちでしょうか。
◎公園管理担当課長 住宅街に近かったり、駅に近かったりしたような公園につきましては、やはり人通りも多くなりますので、管理しやすいというか、見通しもよく明るい公園というのは管理としても目指しているところではございます。
◆木目田 委員 里山という言葉があります。里山ということになっても管理は必要ですし、どちらかというと、里山の場合は自然に近い形ですけれども、いわゆる公園ですので、そのまま自然を残すというよりも、適切な管理が必要なんじゃないかなと。
つい先日、私も、ちょっと個人的な話であれなんですけれども、娘と話していても、やはり公園によっては結構樹木が多くて、何か遊びたくないみたいなことを言っていまして、なるほどなと思って。単純に樹木が多いだけなんですけれども、それに対して子どもというのも反応するんだなと。
結局、管理という考え方、最近、芹ヶ谷公園の中でもナラ枯れなのか、ビニールを巻いているものが多くなっていますけれども、適切な管理、また公園の在り方というのも常に変わってくるのかなと思いますので、分かりました。
◎文化振興課長 先ほどの木目田委員からの評価のところで、もう一つ、金額のところも参考に出しているところがあったので説明させていただきます。
2名でお願いしているのが、人によってはやっぱり価格が大きくずれるというところから2名をお願いしているというところで、参考に、店頭にもし並んだ場合というような価格は出していただいているという状況になります。
◆木目田 委員 価格という表現がいいのか分からないですけれども、価値なのか、ただ、工芸品とか美術品というのは時価みたいなところがあるので、いわゆる鑑定したときの価格ということですよね。今だとまた変わるかもしれないし、上がっているか、下がっているか分からない、そういったもので参考値としては出しているということでよろしいですか。
◎文化振興課長 そのとおりです。
◆松葉 委員 鑑定について、今お話を伺いましたけれども、町田市では段階を追って収集委員会でもされているということだったんですけれども、分かればでいいんですが、ほかの美術館などでの鑑定、こうやって段階を追って鑑定をされているのか、お伺いしたいと思います。
◎文化振興課長 主に市の学芸員が評価の依頼を受けたことのある美術館での話になるんですけれども、都内や近隣の都市、あとは国内の公立美術館、約10か所に調査をしましたが、都道府県立や市区町村の美術館では、一般的に学芸員の調査の後、そのまま資料収集委員会に諮ることが多いと。
国立美術館では、町田市立博物館と同様に、その間に専門家による評価を挟んでおります。市立博物館の手順は、これからも考えると、国立並みの手順を踏んでいると言えます。
◆松葉 委員 丁寧に鑑定を運営されているということで理解をいたしました。
最初の部長のご答弁の中で、先ほどもありましたけれども、他県への貸出しをされていたというところで、そのあたりでどのくらいの集客があったのか、評判でしたりとか、先ほどちらっと評判についてはおっしゃっていたと思うんですけれども、集客状況などが分かれば確認させていただきたいと思います。
◎文化振興課長 先ほどの五島美術館の「アジアのうつわわーるど」、ここの入館者実績でいきますと、開館期間が38日間、この期間で8,973人の入館があったと。これはコロナ禍の影響下で開館していた人数なんですけれども、五島美術館からは、こういう状況下の中ではかなり善戦した人数だというお話をいただいています。
それと、ほかにも栃木県立美術館とかがありましたので、一通り説明させていただきます。栃木県立美術館ですと、62日間で5,963人、それと、岐阜現代陶芸美術館では38日間で3,075人、神奈川県立近代美術館・鎌倉別館では44日間で2,295人。3館合計すると1万1,333人。これは各館とも同じようにコロナ禍の影響の中での開館ということで、どの館の担当者からも、やはり予想を上回るような人数があったとコメントをいただいております。
◆松葉 委員 コロナ禍での集客というところで、皆さんご苦労もされているかなと思うんですけれども、鑑定されて、先ほども価値があるというような話もありましたけれども、これについては、やっぱりただ展示するだけではなくて、見せ方とか、そういったところの工夫も重要になってくるのかなと思っています。
そういう意味では、いろいろな関連するもの、先ほど来、歴史的な価値でしたりとか、町田にゆかりのあるですとか、これまでもいろいろな分野でコラボもされて、展示もされていたかと思うんですけれども、そういった資産としての見せ方というのが重要になってくるかなと。
これまでは博物館での集客性を考えると、ちょっと交通の利便性というところがある中で、博物館で行っていたというところもあると思うんですが、今回、公園全体の価値を高めるというような、そういう意義もあるかなというふうに思うので、そのあたりの、これからになるとは思うんですけれども、そういったところもしっかりと検討を進めていただきたいと思います。
あと、行政報告の、ちょっと1点細かいことなんですけれども、公園案内棟のパースといいますか、図が出ておりますけれども、この一番下の図の中で回遊性というところが示されております。真ん中の図なんですけれども、これは真ん中が大階段というところであるんですけれども、これについては、バリアフリーの視点での検討というのはされたのか。ここからの回遊性というところで、建物の中でのバリアフリーは検討されていると思うんですが、そのあたりも含めて確認させていただきたいと思います。
◎文化振興課担当課長 回遊性についてでございますけれども、今、図面を見ると外側からは階段のみでしか行けないような図になっておりますが、まだこれは今ゾーニングの段階の計画でございますので、1階と2階をつなぐエレベーターも建物の中にはございますので、どのようにしたらバリアフリー、いろんな方に楽しんでいただけるかというのは、引き続き検討しながら設計を進めてまいりたいと考えております。
◆田中 委員 まず請願に関わってお伺いしたいと思います。公聴会との絡みで伺いたいんですけれども、行政報告の実施設計の進捗のほうでは、2月16日の建築審査会で同意を得たということで書いてあります。その前の11月に行われた公聴会のことを請願者の方もおっしゃっていたと思うんですけれども、改めて行政側の認識として、公聴会ではどのような意見が大勢だったと認識されているのか、伺いたいと思います。
◎建築開発審査課長 いただいた意見を要訳したものはホームページでも公開しておりますので、内容についてはそちらでもご覧いただけると思うんですが、賛成、反対で言いますと、反対の方が20名、どちらか不明という方が1名という内訳でございます。
◆田中 委員 ありがとうございます。それで、公聴会の絡みのところで、市議団の殿村も一般質問で取り上げておりますが、こうした出された意見というのが、同意を得るというところ、同意の理由とかが示されないというのは承知しているんですけれども、ここで出された意見や、要望についての議論というところですとか、その後の対応というところではどういったものをされているんでしょうか。
◎建築開発審査課長 いただいたご意見については、要約したものを審査会の委員に全てお配りしております。
先ほどもお話ししたとおり、審査会で使われた資料についてはホームページでも公開しておりますので、どういった形で記載されているかはそちらでご覧になっていただけると思うんですが、ですので、そういった反対意見があるということも踏まえた上で審査会に付議をいたしまして、それで、委員がどのような話合いをしたのかは、評議の場は退席しなければいけなかったので、どういった話合いをしたかは不明ですが、その評議の結果としては、許可することに同意をいただいております。
◆田中 委員 評議の中身については承知していないけれどもということで、そこは了解をしました。
ただ、建築審査会の委員の判断は判断であると思うんですけれども、行政側といいますか、今回のこの計画を進めている中で、身近な地域の方から反対の声が大変多かったということについてはどのように受け止めていらっしゃるのかというところを確認したいと思います。
◎文化振興課担当課長 地域の方のお声というところでは、公聴会の前に、9月にポスティングをしてご意見をいただいております。その中で反対意見も多くございましたが、例えば、自然を最大に考慮しての計画は大賛成ですとか、あと、町田市の将来、子どもたちのためにも本計画を進めて完成させることを切にお願いいたしますとか、あと、にぎやかになるのはいいことである。町田のスポットとして期待していると、こういった賛成の声もいただいております。
行政側にこういった賛成の声が届くというのは今までもあまりないことでございますので、これはきちっと進めていただきたいというふうな声もいただいております。
そういった中で、反対をされている方には丁寧にご説明をした上で、審査会、公聴会を行っているところでございます。
◆田中 委員 両方の意見があるということは、これまでも一般質問の中などでも出されたもので分かりますが、そういった反対の声に対しては、変な話、説明だけはしているけれども、それの受け止めというところでは、説明して理解を得るというお答えなんですけれども、そうはいっても、様々な要望として出されているわけですから、そのことについて、結果がどうあれ、検討したりですとか議論したりするということが必要だと思うんですけれども、その経過というのは何かあるんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 地域の方とお話をする中では、やはり自然を大切にしてほしいとか、そういったお声を多くいただいておりますので、工事を施工するに当たって、どうやったら樹木の伐採を少なくできるかとか、あと工事の中でも樹木を伐採するに当たって何か工夫ができないかとか、そういったところの検討をいろいろしているところでございます。
また、外壁の色についても、少し黒でよくないんじゃないかとかというふうなお声もいただいているので、そういったところも、今後、工事の中で色を決めていく中できちっと考えながら検討を進めてまいりたいと思っております。
◆田中 委員 そういった検討というところでは大事なことだと思うんですけれども、そもそもその建設自体、または建設場所に対するご意見だと思うので、その点については、大本の見直しというのが本当は必要だと思います。
請願の中で、9月にこのお知らせが入って初めて知ったという方が大半だったというお話があって、願意の実現性の中では様々やられてきたというご説明はあったんですけれども、それでも、やはり一番近い方が承知をしていなかったというところは大きな課題だと思うんです。
それで、今回、こうした公聴会を実施しなければならないということは最初から分かっていたことなのか、それとも途中で分かったことなのか、その点、まず確認をさせてください。
◎文化振興課担当課長 公聴会については、最初から必要な手続として認識しておりました。
◆田中 委員 公聴会についてのお知らせは2回配布したということなんですけれども、これは何か根拠があるんですか。
◎文化振興課担当課長 公聴会のお知らせにつきましては、1回目を配布した後に、許可の手続というのがどういうものなのかがよく分からない、そういったお声をいただいております。そういったところから、2回目は、今回の手続はどういったものなのかという、そういうふうな紙も含め、ご説明する資料を含めてポスティングをしているところでございます。
◆田中 委員 公聴会を開くことが最初から想定されていたというところであれば、もっともっと対象となるような地域の方への周知というところが必要だったと思うんですけれども、例えば、この間、町田の新たな学校づくりなどでは全戸配布していますし、住居表示の変更なども近隣の方の理解をしっかり得るために対象の方には全戸配布したりとかということをしているわけですけれども、今回の関連については、例えば、回覧だけじゃなくて全戸配布を、少なくとも近くの地域の方には事前からそういったものを配布していったりということはなかったんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 地域の方への周知につきましては、直近でございますと2021年3月の芹ヶ谷公園“芸術の杜”デザインブック報告会、意見交換会、こちらについては周辺にお住まいの方にポスティングをしております。
また、その後、2021年5月に行った現場での説明、このときにも公園の周囲の方には説明会のご案内というものをポスティングさせていただいております。
また、2022年、昨年の5月ですけれども、こちらで行った芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備計画説明会においても地域の方にポスティングをして、できるだけ多くの方、そして周辺にお住まいの方にはきちっと知っていただきたい、そういった思いで周知をしながら説明会を開催してきております。
◆田中 委員 直近で言うと、2021年というところでは、やはりもっと前から企画はあったと思いますし、あと国際工芸美術館の場所ですとか、そういったものがなかなかイメージしづらいというか、そういった点もあったと思うんですよね。なので、地域の方が本当に直前になって知るような状況というところでは、やはり広報の、努力はされていたんでしょうけれども、不足があったのかなというふうに思わざるを得ないんです。
今回、もう一つの行政報告のほうで、アート体験棟のほう、公園案内棟の基本計画の段階では、芝好園自治会への説明会を行ったということなんですけれども、請願者の方の陳述の中で、公聴会の前に説明会を開いてほしいとお願いしたんだけれども、説明会は開いていただけなかったというお話がありました。個別には説明をしたということだと思うんですけれども、この違いは何なんですか。
◎文化振興課担当課長 ちょっと補足を申し上げますと、これは2013年に国際工芸美術館の基本計画の市民説明会を行っておりまして、周知方法は当時のところでちょっと分からない部分もあるんですけれども、市民文学館ことばらんどで行っておりまして、このときに14名の方が参加されております。
また、2013年6月にも同じような基本計画の説明会で20名の方が参加されています。この頃から市民への説明というところできちっとやってきております。
今回のアート体験棟との違いというところでございますけれども、アート体験棟については、まだ基本計画の初めの部分、それから擁壁の整備等を含めて非常に周囲の方への影響もある。また、国際工芸美術館の話を受けまして、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方からもきちっと周知しながら進めてほしいと、そういったお声をいただいておりますので、説明会というのを開催したところでございます。
◆田中 委員 今、補足の説明はしてくださいましたけれども、その後に場所の大きな変更があったわけで、そのあたりの説明について、やはり不足しているのではないかと思います。
今回、アート体験棟に関しての説明ということで出されているということは、やはりこれまでの経緯の中で、説明の不足というところの反省からこういったことが行われているんじゃないかなというふうに個人的には思っているところですので、やはり今回の計画のところ、国際工芸美術館のところについての事前の周知が本当に十分だったのかというところで、やはり請願者の方の意見をしっかりと受け止めていただきたいと思っております。
あと2点だけ質疑……。
○委員長 休憩いたします。
午後零時3分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時 再開
○委員長 再開いたします。
◆田中 委員 それでは、先ほどに引き続き、あと幾つか質疑をさせていただきたいと思います。
先ほど、住民への説明というところの中で、(仮称)国際工芸美術館の場所について、前回の場所だったときの、その際も説明を行ってきたという答弁があったんですけれども、改めてその後、願意の実現性の中の説明でもあったように、公園全体の芸術の杜構想というふうになって、今の国際工芸美術館の建設の場所が候補になったわけですけれども、その理由や経過説明というところで、やはり地域の住民の方としては理解がなかなかまだできていないというところがあって、こういった請願も出されてきていると思うんですけれども、今の場所になった理由と、あと経過の説明についてどのように行ってきたのか、改めて確認をさせていただきたいと思います。
◎文化振興課担当課長 今の場所になってからということで申し上げますと、2019年8月にスタートアップミーティングというところで、「~みんなで芹ヶ谷公園の未来を考えよう~」というところでプロジェクトを開始するに当たっての経緯とか目的をご紹介しております。その後、2019年12月には市民意見の募集を行ったりとか、その後、2020年に入りましては各自治会・町内会へご説明をしたりとかというところで行ってきております。その後、先ほどご説明した2021年3月の報告会、意見交換会というところになってきているという経過でございます。
◆田中 委員 ありがとうございます。今の場所、傾斜地、崖地のところになったという理由について、なぜその場所が選ばれたのかについて、理由の説明ですとか、そういったところにまだまだ納得感が得られていないのかな、だからこういった請願が出るのかなと思うんですけれども、その点を改めて説明していただけますでしょうか。
○委員長 休憩いたします。
午後1時3分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時4分 再開
○委員長 再開いたします。
◎パークミュージアム担当課長 今のご質疑ですが、基本設計を進めていく中で、コンセプトをつくったのが2019年、パークミュージアムというコンセプトを2019年に掲げて、そこで市民意見募集を行ったんですが、その後、基本設計を進める中で、翌年になりますけれども、コンセプトに基づき基本設計を進めて、国際工芸美術館の配置であるとか、そういうものを固める中で、以前もご説明しましたけれども、コロナ禍というところもありましたので、資料をつくってホームページに掲示したり、各町内会に回覧で配付させていただいたり、また、ご希望があったところにはしっかり説明をというところで、各町内会を回らせていただいたりという、そういった説明を進めてきたところです。
◆田中 委員 その配置を決めた経緯の中では、コロナ禍というところの状況もあったとは思うんですけれども、例えば、工事車両がどうなるかとか、そういったところについて、2015年時点の計画とはまた違った状況が想定されるところだったと思うんですけれども、全体的な付随する地域への影響については、どのぐらい住民の方へ説明ができていたのかというところはどうでしょうか。
◎パークミュージアム担当課長 工事の影響と申しますと、実際は工事の計画が決まらないと精緻に説明できないところではありますが、今回の計画をするときに建物の配置を少し変えて、例えば、工事車両は町田街道側からというんでしょうか、そちらを想定しているところはありましたので、例えば、原町田四丁目方面の町内会の方々にお話をするときは、建物の配置もそうですし、こちらから入ってくることが想定されますので、しっかり計画が整った際には、その辺も説明いたしますという話もしましたし、地域の方からも同じような話はいただいたと記憶しています。
◆田中 委員 分かりました。ありがとうございます。
ちょっと請願に関わって別な視点からなんですけれども、今までの審議の中で博物館、(仮称)国際工芸美術館の収蔵品についていろいろな質疑が出ていますが、私のほうも収蔵品の価値については、今の出てきた議論の中で同意をしているところなんですけれども、だからこそ、収蔵品の保管というところでは、配置を考えたときに、例えば斜面地というところで、地震の影響は大丈夫なのかとか、そういったことは検討されたということなんでしょうか。
◎営繕担当部長 地震の影響ということですけれども、今、建築確認、計画通知と呼んでいるんですけれども、それを取得しているところです。そういう中でも構造の検討をきちんとやっておりますので、その影響はないと思います。
◆田中 委員 分かりました。今やっていらっしゃるというところでは、配置を決めるときにそういったことも検討された上での配置だったのかというところは、何か検討の中身があったかどうかを確認させてください。
◎文化振興課担当課長 収蔵品のことで申し上げると、建物は、地震時の揺れというのは、例えば地下にあるところと地上にあるところで、そこで大きな差は生じないんですけれども、というところよりは、温湿度管理とか、そういった面に気をつけて設計をするというふうなところでございます。
特に今回のところで何か問題があるというところは、先ほど来申し上げているように、二重壁にしてきちんと温湿度管理もするとか、そのようなことを予定しておりますので、特にそこら辺で問題があるとは考えておりません。
◆田中 委員 1点、ちょっとしつこく確認なんですけれども、先ほど、崖地の土留めというようなところもあるという話もありましたけれども、崖地というところで影響が大きく出るとか、変わらないとか、そういったところについては何か検討があったのでしょうか。
◎文化振興課担当課長 斜面地というところで、きちっと工夫、工夫というか、温湿度管理ができるような形で設計も進めておりますし、特に斜面地で何か問題があるというところではございません。
◆田中 委員 ありがとうございました。
それで、今度は行政報告について2点伺いたいんですけれども、1つは、実施設計の中の図面が出た中で、以前、市議団の殿村が一般質問で取り上げていましたが、国際工芸美術館のほうでは学芸員の執務室は入っていないということで、それは変わっていないということでしょうか。
◎文化振興課担当課長 学芸員の事務室につきましては、今の国際版画美術館の事務室を改修して、そこに2つの美術館の学芸員が執務するというところで予定しております。
◆田中 委員 分かりました。
次に、今度は体験棟のほうなんですけれども、先ほども質疑がありましたけれども、版画工房の利用者の方との話合いでは移転に納得されていないという、どうしてかというところが書いてあります。版画工房の利用者の方というところで、これまでも繰り返し出されてきたのが、国際版画美術館と工房の一体的なコンセプトをすごく大事にされているというところで、やはりそこの思いが本当に引き続いて持っていらっしゃるというふうに、この意見の中からもよく分かります。
今回出された基本設計の配置計画の中では、広場を介して2つの美術館の一体感というふうに、体験棟と美術館の一体感ということが書かれているんですけれども、やはり距離がある中で、思いとしては一体感というところを出しても、見に来た人が一体感を持って見られるのかというところについてはどのように考えていらっしゃいますか。その点を確認させてください。
◎文化振興課担当課長 今の計画ですと、国際版画美術館を見た後に左のほうの廊下から工房に行くような形なんですけれども、今回の計画は、国際版画美術館の出入口、出口から出たときに正面に広場があるような計画となっておりますので、そこで一体感といいますか、連携をするような計画で、2つの美術館とこの建物が連携することができるのではないかと考えております。
また、この計画をお見せしたときに、関係する方からは、こういった広場を介するというふうな方法があったのかと、こういったところであれば連携ができるのではないかというお声もいただいております。
◆田中 委員 ちなみに、広場のほうからやっている様子が見られるとか、そういったことになっているんですか。
◎文化振興課担当課長 今回の計画は、広場からホールのほうを見て、そこから版画工房が見えるような計画になっておりますが、具体的なこと、詳細なことについては、今、基本設計をやっている途中でございますので、2つの美術館とこの建物の連携を取りながら、できるだけ工房での活動も感じられるような計画にしていきたいと考えております。
◆矢口 委員 幾つかあるんですけれども、まず、建築審査会が、私もあまり詳しくないので詳しく内容を教えていただきたいんですけれども、資料のほうで、公聴会を周知しなきゃいけない範囲とか、そういうものが決まっているみたいなんですけれども、これは具体的に、公聴会の基準範囲と、公聴会説明対象範囲と、公聴会基準範囲より50メートルの範囲と、3つあるんですけれども――4つかな、あと基準法敷地ライン、これは具体的にどういう意味なのかというのと、それと、実際に皆さんが説明を行ったのがどこまでの範囲なのか。
近隣住民等への事前周知報告書にあるんですけれども、ここで実際皆さんが行ったのがどの範囲なのか、また、審査会で審査するに当たって最低限クリアしなければいけないラインがどこなのか、そういったことを教えていただきたいと思います。
◎建築開発審査課長 建築基準法で公開による意見の聴取を行うんですが、そちらの対象者が敷地の境界から50メートルの範囲に土地または建物を所有されている方が対象になりますので、その対象となられた方の意見を、公聴会に出席していただいて、出された意見が審査会に利害関係者の意見として出されます。
それ以外の方は、それ以外の範囲については、任意で説明していただくのは一向に構いませんし、ただ、そこで利害関係者でない方の出された意見については、建築審査会に利害関係者の意見としては出されません。
◆矢口 委員 今回、利害関係者とされている、建築基準法で聴取を行う対象者としての敷地から50メートルの範囲内の方々だけに実際行ったのか、それとも、そのほかのところも範囲を広げて行ったのか、もしそうだったら、どのぐらい広げたのか教えてください。
◎建築開発審査課長 今回の場合、利害関係者だけではなく、それ以上の方に説明をしていただいております。ただ、それをどこの範囲までかというのは、ちょっとすみません、こちらでは承知しておりません。
◎営繕担当部長 すみません、補足いたします。
公聴会の利害関係人の対象範囲は、今、図面をご覧になっていただいて、配置図で赤く囲われたところが敷地境界になります。この敷地境界から50メートル範囲が利害関係人の方となりまして、その方たちが対象になります。
ただ、そうはいっても芹ヶ谷公園という中で、我々事業主管課と、工事、設計を担当している主管課で考えまして、もう少し範囲を広げようということで、公園の北側も含めて、50メートル範囲にご説明をさせていただいております。
◆矢口 委員 ありがとうございます。では、利害関係者とされる方以外にも説明に回っていただけたということで、かしこまりました。
こちらの近隣住民等への周知報告書のところで、結構たくさんメモされているんですけれども、これは賛成と書いてあるところはあるんですけれども、反対と書いているところがなかったり、ちょっと全体的な件数として、例えば賛成の方がどのぐらいいて、反対の方がどのぐらいいて、また、多分、特に賛成でも反対でもない人は結構いるのかなと思うんですけれども、そういった方がどのぐらいいるのか、もし分かりやすく統計を取っていたら教えてください。
◎建築開発審査課長 まず、先ほどお話ししましたけれども、公聴会での意見については集計を取っておりまして、反対の方が20名、賛成、反対が不明な方が1名になります。それと、公聴会を開く以前の事前周知の段階での意見のまとめは、こちらでは行っておりませんので、すみません、人数は分かっておりません。
◎文化振興課担当課長 事前周知のご意見でございますけれども、賛成がおよそ1割で、反対、賛成というよりは質問をいただいているのが2割、反対の声として7割というところでお声をいただいているところでございます。
◆矢口 委員 かしこまりました。今、賛成1割、質問2割、反対7割というところは、戸別に訪問して説明に伺ってということの結果で合っていますか。近隣の方々にピンポンしていって、皆さんからアプローチしていって聞いた結果ということでいいですか。
◎文化振興課担当課長 もともと賛成のお声をいただいている方には手紙で、意見書として賛成のお声をいただいている方に訪問はしておりませんが、最終的な割合としては、訪問結果としてこの割合というところでございます。
◆矢口 委員 戸別訪問……。
◎文化振興課担当課長 戸別訪問した結果、今の1割、2割、7割というところを最終的な声として把握しております。
◆矢口 委員 かしこまりました。理解ができました。ありがとうございます。
ちょっと次は違う質疑なんですけれども、行政報告のほうで新たに版画工房の進捗についてご報告がありましたが、これまでの機能を確保しているということはさっきお伺いしたんですが、改めて詳細を確認したいというのがありまして、例えば、分野ごとの作業台の数については、これまでどおり、もしくはそれ以上確保されているのかというところと、あと、様々機械というか、設備みたいなものも配置されると思うんですけれども、そういった機械類も今までと変わらず、もしくはそれ以上の台数を確保できるというように予定されているのか。
それと、面積自体は実際どうなったのか、以前より広がったのかというところ、もしくは変わらない、小さいのか。
あと、子どもの体験をメインで想定しているのはどこの部分になるのかというところを改めて詳しくお伺いさせてください。
◎国際版画美術館副館長 今、工房・アトリエの配置の関係、機器とか、そのような話をいただきましたので、それについては委員がおっしゃるとおり、以前から機能を落とさないと言っていますので、機器を減らすとか、そういうことは考えておりません。
説明会の中で、これはあくまでもイメージというところなので、そういう中での話だということはさせていただきました。その中で出席者の方から、水回り、シンクがどこなのかとか、そのようなお話がありましたけれども、その辺は皆さんの意見を聞いてこれから詰めていきますよというお話をさせていただいています。
◎文化振興課担当課長 面積につきましては、今の1階の版画工房のレイアウト図面につきましては約310平米ほどでございまして、もともとの現在の版画工房は304平米というところで、少し大きくなっているというふうな状況です。
子どもたちの体験というところで申し上げますと、2階のアトリエスペース、ここは比較的自由にいろいろな活動に使える場として計画しておりますので、こういったところ、それから、工芸体験スペース、それから、1階のホール、こちらにおいても常時体験プログラムとして気軽に体験できるような何かができないかなというふうに考えているところでございます。
◆矢口 委員 ありがとうございます。本当に申し訳ない、ちょっとうまくメモできなくて、面積のところを、今と予定と、面積をもう1回、お願いします。
◎文化振興課担当課長 失礼しました。今のこのレイアウトの基本設計案の面積につきましては約310平方メートルでございます。現在の版画工房につきましては304平方メートルでございます。
◆矢口 委員 かしこまりました。ありがとうございます。では、ちょっと広がったんですよね。これまでになかったけれども、新たに整備する予定でレイアウトしている部屋とか、そういったところがあるのかお聞きしたいのと、それと、今後、また引き続き利用者の方々に、今回いただいたご意見とかをお伺いしたり、また、今後、内容を決めていくに当たって意見を聴取したりして反映させることができるのか。できるんだったら、それについては説明会とか意見聴取の場はいつ、どんな感じで設けていただけるのか、予定を教えてください。
◎文化振興課担当課長 新しくなった部分と申しますと、2階のアトリエスペースですとか、工芸体験スペースでございます。1階のこの版画工房につきましては、現在の機能をきちっと維持しつつ、最初に申し上げたような動線ですとか、そこら辺、今よりも使いやすくなるような工夫をしているところでございます。
また、工房・アトリエ向けの2月の説明会でも、配置について、ちょっと今の段階ではなかなか詳細な寸法が入っていなくて、まだ分からないところがあるというようなご意見もいただいておりますので、今後も引き続き、もう少し詳細な寸法を入れて、基本設計がもう少し進んだ段階できちっとご意見を伺う機会を設けていきたいというふうには考えております。
◆今村 委員 請願と行政報告、それぞれありましたので、併せて伺いたいと思います。
まず、国際工芸美術館の場所に関わることとか、樹木の伐採のことという話が出ていましたけれども、そもそも芹ヶ谷公園というのは谷戸にある、隣に国際版画美術館が建設をされて久しいわけですけれども、前に言いましたけれども、私は、国際版画美術館、芹ヶ谷公園計画のために移転をしているので、もともと一番最初に協力をした1人だというふうに自負をしていますし、結婚するまで本籍は、国際版画美術館が建った後も、あそこの住所でずっと本籍を記載していたということもあって、そういう意味で、いろいろと思い入れもあるところです。
団体の、地域の皆さんがおっしゃっているように、ぜひ地域の皆さんがこれからも親しみ、本当に愛着を持っていただける公園になることを願っています。私自身は、行ったことはないですけれども、豊島という産廃の不法投棄で大きな社会問題になった後に、今、文化や芸術のまちづくりを進めて、とてもいいまちづくりをしているようで、一度行ってみたいと思って、まだ行ったことはないんですが、芹ヶ谷公園もパークミュージアムという、ただ1つの建物とかだけではなくて、全体をミュージアムとしていろいろな取組をするというのはとてもすばらしいことだと思っていますので、そういった意味でも、それらが市民に愛されるように進めていただきたいと思うんです。
せっかく丘陵地に造るならという意味では、建設の削減にも努めていただいていますけれども、斜面地に造るということにいろいろな懸念のある方もいらっしゃいますし、もう少し斜面に沿ったような、または、もう少し平らなほうに近いほうに造ったりしながら、国際版画美術館との一体化を考えるという方法も、抜本的見直しという意味ではあり得るのかなと思います。
建設工事費で言うと、今計画しているように、斜面地に垂直に建物を建てるという考え方と、斜面地に、同じ面積でも斜めに段々に建てていくような考え方、地域の谷戸に沿ったような形で造るという方法もあるかと思いますけれども、建設費的には何か違いがあるのかどうか確認をさせていただきたいと思います。
それと、今お話ししたように、樹木の伐採なんですけれども、あそこのもともとの形状もあると思うんですが、この近くだと、例えば小山内裏公園という都立の公園がありますが、そこは都市公園が3つ合わさって、いろいろな施設等を含めて周辺全体を小山内裏公園というふうな位置づけにしていて、その中には、保全緑地、いわゆるサンクチュアリもあって、基本的にはフェンスで囲って人が入れないようにしているエリアと、緑地ではあるけれども、地域の皆さんが憩いに使っていただくところ、あと建物があったり、いろいろ広場があったいうことで、皆さんよくご存じだと思うんですけれども、芹ヶ谷のパークミュージアムにおいては、せっかく木を大切に思ってくださっている市民の皆さんの声、伐採してほしくないという声と、一方で、公園の利用の仕方や緑の保全の仕方というのがあると思うんですけれども、保全緑地のように大切に守ってもらいたいと思っている人がやっぱりいるのは確かだと思うんです。
もう一つは、さっき木目田委員も言っていましたけれど、もっと利用したいという、いろいろな方がいらっしゃるので、その辺を含めてきちっとゾーニングみたいなものがもう少しできているとまた違ってくるんじゃないかなと思うんですが、その辺、緑地の保全の在り方みたいなものは今どう捉えているのか、併せて伺いたいんです。
◎公園緑地課長 それでは、先に私から公園の緑の考え方というところでお答えをさせていただきたいと思います。ご指摘のとおり、公園の人が活用する部分と、それから、保全していく部分を分けていくというのは、やっぱり考え方としてはございます。芹ヶ谷公園単体のところで考えますと、芹ヶ谷公園については市街地の中の都市公園ということで、やはり大勢の方に活用していただきたいという全体としての方向性がございます。
その上で、芹ヶ谷公園の中でも道路を挟んで小田急線側のほうと美術館側のほうと、そこは考え方を1つ計画の中では分けておりまして、小田急線側は比較的樹林地を残して、少し濃い緑を残す部分、そして、美術館側については活用する部分ということで、これはもう本当に見通しのよい明るい2次林として管理をしていきたいということで、全体の考え方は2つ分けているところです。
公園を造るときに、そのバランス云々というのはやはりどうしても出てくるんですけれども、基本的には、公園は人が活動する部分、残す部分、保全緑地等、都市緑地ですとか特別緑地保全地区ですとか、芹ヶ谷公園単体で考えたのではなくて町田市全体の公園の緑の在り方という意味で言えば、北部丘陵のほうにはきちんと保全するところがあったりとか、三輪緑地のように、現状、凍結的に残しているところがあったりとか、そこはきちんと考え方を整理した上で、今回の計画も芹ヶ谷公園については立てているというところです。
◎営繕担当部長 これまでも、この斜面地に建てるメリットということでご説明をいろいろさせていただいていたと思います。工事を所管する我々としても、そういった設計方針に基づいて設計業務を進めているところでございます。そういう中で、委員がおっしゃったような、段々に設けるようなプランを考えてみたりとか、今のようなプランを考えてみたりとか、そういう検討も含めて、多分、今のプランになっていると思います。
そういう中で、我々工事の担当といたしましても、斜面地にこういった、今の場所に配置計画するということは、いろいろご意見があるとは思いますけれども、緑に溶け込んだ、近隣住民の方に圧迫感を与えない、これまでの国際版画美術館も含めた芹ヶ谷公園の雰囲気を壊さないようなプランになっていると思います。
あと、中心市街地のほうからもアクセスがしやすくなって回遊性も向上すると思いますので、そこら辺も含めて、これまで以上ににぎわいが創出できるようなプランになっていると思いますので、残念ながら、ちょっと比較はしておりませんけれども、今のプランで適正な工事費の算出をしてまいります。
◆今村 委員 一般的な考え方的なものでもいいんですけれども、なかなか素人は、すぐそうやって概算を出してほしいみたいに、つい言ってしまうんですけれども、段々で造るのと、斜面の途中のところに垂直に造るのと違いが、もしまた分かったら、いずれ教えていただきたいなというふうには思います。
今、答弁にもあったように、大切な地域の景観に溶け込むという意味では、この公園の計画の中で、地域のご要望も受けてエレベーターの設置をしますよね。構造物になりますけれども、その構造物も今のところ、見せていただいているのは垂直に立ち上がって、そこに橋というか、並行に橋がつながる形になっているんです。
景観とか色とか、さっきから出ている安全性というのは第一に当たり前ですが、含めて検討はされているんでしょうけれども、すみません、私の勝手なイメージですけれども、せっかく地域の皆さんのご要望を入れて、しかも、さっき言った、芹ヶ谷のもともとある谷戸の景観を残していくという意味では、斜面地に沿って上がっていくような、横浜とか鎌倉にも幾つかそういったものがありますけれども、エレベーター式の斜めに上がっていくもののほうが、いずれ緑が育って、緑のトンネルの中を抜けていくようないいものになるんじゃないかなと個人的には思っているんです。ちなみにその辺も、価格というか、費用面で検討したことがあるのかどうか、教えていただきたいんです。
◎公園緑地課長 エレベーターの在り方につきましては、私どもがいろいろ検討する中で、確かに斜行エレベーター的なものというのも景観上、離れたところから見れば外側に見えにくいというのもあったりして、アイデアとしてはあったんですけれども、斜行エレベーター的な斜面に添わせる形で造ると、構造物が地表面を横断してずっと下まで行ってしまうということから、やはり橋梁の形で、足場のところだけが地表面に建つほうが、この樹林地の中の影響は小さいだろうということから、これを選択しております。
あと、この絵柄で、今、予算上の説明書の中では分かりやすいように、逆に言うと、見えた形で橋と縦の棒とを描き込んでおりますけれども、実際には、ここのエレベーターの建つ高さのところにつきましては、この樹林地のエッジの、景観の縁のところが外側に大きく出ない形のところで配置を今検討しておりまして、樹林地の中に収まるような形で進めていきたいと考えております。
それから、あと費用の面につきましては、先ほどの斜めにやった場合と、この縦の場合は、比較というのは実際しておりませんけれども、一般的な話で言えば、斜行エレベーターのほうが費用は高くなるのではないかと考えております。
◆今村 委員 ありがとうございます。
もう一つ、工房等が今度建つほう、旧町田荘の跡、ここもやっぱり傾斜地であって、傾斜地の安全性を確保しなければいけないというのは、町田荘の買入れのときから、多分大きな課題だったんだと思います。それを解決していただきつつ、パークミュージアムの構想に合わせたものを造っていくんだというふうに思いますけれども、見させていただいた感じだと、国際版画美術館の前から建物が2階建てで建っていて、その後、後方には緑地帯と擁壁があるという考えです。やっぱり谷戸の緑の中に囲まれているという、今でも現計画の旧市立博物館のほうは、パースで見ると何となく周りの木に囲まれていて、そんなに建物が大きく見えない、森の中に溶け込んでいるような雰囲気には、構図ではなっているので、こちら側も、私のイメージだと、旧町田荘もとてもいい雰囲気の建物と景観を有していたので、やっぱりそういった形で、もう少しあまり露骨に建物が見えない、しかも、さっき言ったように段々で、傾斜地に建てる場合に、基礎と構造物で擁壁の代わりをするような建築の仕方があると思うので、そういったことも検討されてこうなったのかなとは思いますけれども、同じような質疑ですけれども、改めて、こちら側もそういったことを検討されて、費用的にやっぱり市議会からも安くするようにということでこういう形になったのかどうか、ちょっと確認をさせてください。
◎文化振興課担当課長 今回お示ししている模型なんですけれども、これは建物を見やすくするために手前のほうに緑とかを配置はしていないんですけれども、実際は、広場とか道路側にも少し緑を配置して、もう少し緑の中にあるような建物というふうなところを考えております。
また、盛土の部分なんですけれども、ここも道路側から非常によく見えるところになりますので、こういったところも公園の景観としてふさわしいのはどういうものなのかというところを、これは地域の方にも少しお話もしているところでございますので、今後、地域の方を含めて一緒に考えていきたいと考えているところでございます。
また、この計画につきましては、右下の敷地の造成計画の黒い点線が現状の敷地でございまして、現状、斜面になっているところではないので、ここを、例えば斜面に添うような形で計画をしてしまいますと、どうしても基礎が深くなっていくような、そういうふうな形状になってしまいますので、費用面、それから安全対策、そういうことをいろいろ総合的に考えまして、今の計画が最適なものとして考えているところでございます。
◆今村 委員 最後にしますけれども、どの程度違うのかとか、費用のことはやっぱり大切なことであるので、また機会があればお聞かせいただきたいなというふうにお伝えしておくとともに、もう一つは、この後の行政報告に関わるかもしれませんけれども、あそこの芹ヶ谷公園と国際版画美術館の設計をされた、当初の町田市と設計者のコンセプトの中には、国際版画美術館の目の前に背の高い木が、ユリノキがずっと駐車場側から植わっていて、そこが回廊のようになっていて、そこを通りながら、いわゆる公園に入っていく入り口として木が植えられていて、国際版画美術館の入り口に入っていくわけですよね。
なので、景観のことについてはこれまでもちょっと訴訟になったりとかということもありますけれども、私は、やっぱりそういったこれまで関わってくださった皆さんと一緒に、地域の市民の皆さんもそうですけれども、上手に付き合っていただいて、いいパークミュージアムになったらなと思います。
やっぱりその思いを聞かせていただいたりしたこともあったので、今度改めて町田荘側に建築物を造るときには、ユリノキ自身が今、全部向こう側は目隠しのように建っていますけれども、どうするのかなというのはとても気になっているので、あまり勝手にやるというよりは、よく話をして計画をつくっていただきたいなということを要望して、終わります。
◆矢口 委員 すみません、ちょっと1点、聞き忘れていたことがあって、工事費削減の件なんですけれども、もうそういう話をしたら申し訳ないんですけれども、UCRというところに1回、発生した土を持っていくと。でも、今回、同じ別のところで工事があって、そこでも土を使うからUCRというところに持っていかないで、その中で再利用ということなんですけれども、普通は、こういうことはしないんですか。
というのは、最初からこういう計画で進めていっていいんじゃないのかなと、話を聞いて思っちゃって、当初より削減なんでしょうけれども、本来、最初から、もし再利用できるのであれば、そういう見込みで進めていってもよかったのかなとか、ちょっと思って、そのあたり、専門家じゃなくて分からないので教えてください。
◎営繕担当部長 確かにおっしゃるところはあると思います。ただ、今回、たまたま工事の期間が近い時期にやるということもございましたので、通常であれば、この土は、かなり大量な土も出ますので、それを1回、仮置きもしなければいけない、あと、その仮置きする場所も普通はない。そうすれば、やっぱり先ほど申し上げたUCRというところに1回、搬出をして処分をするという形になると思います。
今回は、繰り返しますけれども、たまたま道路向かいに土を要する工事が発生しましたので、そこで再利用をさせていただくということで、努力というよりかは、運がよかったというのもあるんですけれども。
◆矢口 委員 では、最初のときよりも、ちょっと工事の期間のずれとかがあって、工事期間がうまくはまったので、当初はそれを考えていなかったけれども、今回はUCRに持っていかずにその分を持っていくというふうに、工事期間のずれが途中で発生したから、こういうふうに考えを変えたということで合っていますか。
◎営繕担当部長 そうですね。ただ、これからもまだまだ調整する必要はあります。これでぴったりと本当に土が出たときと、土を受け入れるときが一致するとは限らないので、そこを調整して、あと、先ほど申し上げた土の調査もしながら、それはきちんとこれが実行できるように努力していきます。
◎文化振興課担当課長 今回、アート体験棟のほうの擁壁工事が、もともとどのような安全対策をするかというところは、まだ当初の段階では決まっていない部分がございました。その検討の中で、盛土をすることで安全上、いろいろ確保できるというのがだんだん分かってきたというところもございまして、今回、土をアート体験棟のほうで使えるのではないかというところで調整をしているところでございます。
やはり土を出すスピードと受け入れるスピードが結構合ってこないと、なかなかこれは受入れも難しいところでございますので、今後、そういうところもきちっと調整をしながら、なかなか難しい部分はございますけれども、何とか少しでも工事費の削減に向けて努力をしていくというところでございます。
◆矢口 委員 かしこまりました。
それと、陶板タイルの材質というものなんですけれども、一般的に、コストを削減したら、その分、何かデメリットというか、何かしら高いものには理由があって、安いものには理由があるのかなというふうな考え方で、陶板タイルの材質を見直すと、具体的にこのタイルの質がどのように変わって、今後の、例えば長期的な修繕の中で何か変わっていくとか、そういう見込みが新たにあれば教えてください。
◎営繕担当部長 おっしゃるとおりでございまして、今回、先ほども少し申し上げましたけれども、これが必ずしも品質が確保できるとは限らないので、それを今検討しております。この間申し上げた陶板タイルにおいては、かなりランニングコストの削減も見込めるということを報告させてもらったんですけれども、それと同等なものなのかどうかというところを今検討しております。
◆矢口 委員 今後もこうやって、多分、削減について出していただくことはあるんだと思うんですけれども、できればそれに変えることでランニングコストがどのぐらい変わるのかということとか、具体的にどういう変化が生じるのか、外観が変わるのかとか、そういうところも分かりやすく示していただいたほうが審査がしやすいのかなと思いましたので、できることなら、今後そういったところも出し方として、報告の際に検討いただければと思います。
◆新井 委員 今現在の予定では、22点ほど質疑をさせていただきます。
まず、請願についてなんですが、話を聞いてほしいという部分について、近隣住民の皆さんとの意識の乖離があるという話が出ていたと思います。それについての見解を、まずお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 請願者の方を含め、近隣住民の方から昨年の9月以降、要望書を5回ほどいただいております。その中で、市としての考えをきちっと回答の中でもご説明をしておりますが、書面だけではというところもございましたので、直接お会いして、きちっと請願された方にはお話をしているところでございます。
◆新井 委員 その上でまた請願が出てくるということが1つの結果なのかなというふうな感想を持ちましたね。
先日、崖地から平地へというのぼり旗が立ってパレードが行われました。このことについての市の見解をお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 パレードが行われたということは聞いておりますが、特にコメントする内容ではないというふうに考えております。
◆新井 委員 これがどうして起こったのかということだと思うんですよね。本来、市民としっかりと対話をして、理解とか協力をしていただいて、計画に賛成する地域住民の皆さんと一緒につくり上げていくというものだと私は思っておりますが、この進めている計画について、先ほど取り上げたパレードもそうですし、反対の声が大きいことについての見解をお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 先ほど来ご説明をさせていただいておりますが、公聴会の事前周知において賛成の声というものもいただいております。また、昨年5月の説明会、その前も含めまして、きちっと周知も行いながら説明会を行っているところでございます。
◆新井 委員 おつらくないですか。
○委員長 休憩いたします。
午後1時49分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時50分 再開
○委員長 再開いたします。
◎文化振興課担当課長 期待をしている声というのもございますので、きちっとこの計画を進めてまいりたいと考えております。
◆新井 委員 賛成1割、質問2割、反対7割という言葉もありましたし、やっぱり本来、職員の皆さんも地域の皆さんや多くの市民が喜んでくれる計画を、市民の皆さんと共に胸を張って進めて仕事をされたいのではないかと私は思っております。そういった思いで伺いました。
今回の計画は、市民の声を聞かないということで板挟みになっていると想像いたしますと、やはり請願にあるとおり、計画を見直して1から構築し直したほうが、誰かを除いてみんなが幸せになるのではないかと改めて思った次第です。
続いて、行政報告について、藤田委員が質疑をされていた全体の整備費、いま一度、数字と、前回の報告から変わった額の部分、それが上がったのか下がったのか、幾らなのかを教えてください。
◎パークミュージアム担当課長 先ほど、整備に係る費用はどのくらいだとご質疑いただきましたので、私から、(仮称)国際工芸美術館についてはおよそ33.4億円、これは12月にご報告した額と変わっておりません。アート・出会いの広場、3.67億円、これはこれまでご説明した額と変わっておりません。公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟と擁壁を合わせて7.7億円とご説明しました。これまで概算で8億円とお話ししましたけれども、ここについては、今、擁壁の設計等を進めているところですが、7.7億円でいけるんじゃなかろうかという見込みを持っております。
あと、公園、第2期、第3期、また、公園エレベーターを合わせて20億円とお話しいたしましたけれども、ここについてはこれまでの説明と変わっておりません。
◆新井 委員 それでも、その33.4億円というのは4.8億円ぐらい増加になるんですかね。28.5億円だから4.9億円になるんですかね。当初の28.5億円からすると約17%の増加の建築費ですよね。これは建築資材の高騰とか労務単価が高いから仕方ないで支出していいパーセンテージじゃないなというふうに判断しております。そこについての見解をお聞かせください。
◎営繕担当部長 こちらのほうは、12月議会でも報告をさせていただいたとおり、我々はもともと28億円の予算を提示していたときから比較しておりまして、それが市場の工事費でも指数で約18%上がっておりましたので、そこから比較して、この33億4,000万円は妥当だということで報告をさせていただいております。
◆新井 委員 上がったから仕方がないというよりは、上がるのが落ち着いて元に戻るまで一旦計画を見直すという選択肢もあると思うので、そのあたりに関しては、上がっているから仕方ないで進めるという姿勢はちょっと違うのかなというふうに思います。
先ほど今村委員の質疑で、斜面地に造るのでなくという話が、別の提案がありましたけれども、これは平地に造れば大幅に削減できるという主張を市民の方はたくさんされていらっしゃいます。その試算は行っていないということで間違いないでしょうか。
◎文化振興課担当課長 場所の比較については、検討した上で決定をしております。ただ、コスト比較につきましては、従来からご説明しているように、どういったところが一番ふさわしいかという視点で検討しておりますので、行っておりません。
◆新井 委員 市民は、やはり税金をなるべくかけないで造ってほしいというところからスタートしているので、ここの部分でやっぱり食い違っているなと。
削減をするという話を市長が答弁していたにもかかわらず、やっぱり資材の高騰とかで18%増加と。こういう状況で計画を進めるのは果たしてどうかというふうに思いました。
昨年、この委員会でつけた附帯意見なんですけれども、予算で出た実施設計についての意見ですので、これは一体化工事のことについての附帯意見であることは間違いありません。附帯意見の内容は、市民への説明の機会、実施設計案など予算の根拠を議会に提示することを求めるというものでございました。
市民からの要望を受ける機会を広く公開する形で設けるとともに、地域住民及び関係諸団体とも理解を深めることに努め、実施設計案など予算の根拠を議会に提示することを求めるというものでした。市民へ一体化工事についての説明の機会、市民からの要望を受ける機会がいつの何で、地域住民及び関係諸団体等とも理解を深めることに努められたのか、そして、実施設計案など予算の根拠は示せたと考えているかをお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 令和4年の3月議会で附帯意見としていただいております。これにつきましては、その後の5月に広く市民に向けた説明会で開催をしているところでございます。
また、地域住民とも理解を深めるということで、先ほど来ご説明しているような芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方々とは、パークミュージアム会議として今まで11回ほどお話合いもしてきているところでございます。
実施設計図面、または金額につきましては、3月の議会の後、行政報告を度々させていただいておりまして、その中でお示しをしながら進めてきているところでございます。
◆新井 委員 では、その5月に開催した話合いなんですけれども、その後も継続して話合いをしてほしいということで話合いをしたのか、また、そのときの動画を公開しなかった理由があればお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 5月の説明会の後、例えば国際工芸美術館について、9月に近隣住民へのポスティング、それから、戸別での訪問などを行っております。
また、広く市民にということに関しましては、先ほど来、アート体験棟のところで、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方からも計画についてはきちっと広く市民への説明をするべきだというふうなご意見もいただいておりますので、その手法等につきまして、また検討しながら進めてまいりたいと考えております。
◆新井 委員 すみません、これは1個追加になっちゃったんですけれども、ポスティングと戸別のものは建築審査会に関わるもので、やらなきゃいけないものだったんですよね。それを追加でやりましたみたいな感じで言うのは違うと思うんですが、どうですか。
◎文化振興課担当課長 ポスティングについては、やるべきものとしてやっておりますが、例えば、2回目、法的なものが分からないという中で、どういったものかをきちっと整理して周知をしていたりとか、あと、一軒一軒、戸別訪問を何度もしたりとか、そういったところは、今回きちっと理解をして周知をしながら進めていかないといけないという中で行っているものでございます。
◆新井 委員 ということは、5月に開催をしてそこに参加した方、または、たくさんで参加できなかった方がもう1回こういうことをやってくれ、話を聞いてほしいというものに当たっているのか、または違うものなのか、どういう認識かをお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 5月に説明会を行った後に、そういった意味で、国際工芸美術館についてきちっと近隣の方に周知をしながら進めてまいりました。
また、今後も、アート体験棟を含めて、必要に応じて、きちっと広く市民の皆様に周知をしながら進めてまいりたいと考えております。
◆新井 委員 5月に参加をした方、もしくは参加できなかった方から出た要望として、開催をしてほしいという話合いはできたのかどうかを聞いています。
◎文化振興課担当課長 繰り返しになりますけれども、5月の説明会の後、近隣の方々を含め丁寧に説明をしてまいりました。
また、今後も広く市民の方を含めて必要に応じてきちっと周知しながら進めてまいりたいと考えております。
◆新井 委員 答えられないということでよろしいですか。
◎文化振興課担当課長 先ほど来と同じになりますが、今までも丁寧に説明をしてまいりまして、今後もきちっと丁寧に説明してまいります。
◆新井 委員 (仮称)国際工芸美術館の実施設計ですが、基本設計よりも面積が多くなった部分はありますでしょうか。あるとしたら、どの部分でしょうか。
○委員長 休憩いたします。
午後1時59分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時 再開
○委員長 再開いたします。
◎営繕担当部長 すみません、面積としてはほとんど変わっていないというところです。ただ、詳細のほうは、今、図面もございませんので、分かり次第、お伝えいたします。
◆新井 委員 図面を見ると、若干大きくなっている、エレベーターのところと、それ以外のところでちょっとずつ大きくなっているというのが出てはいるので、ちょっとまた調べていただいて出していただきたいんだけれども、何でこれを聞いたかというと、面積が増えるということは、その分、建設コストも上がるわけですよね。建設コストを下げなきゃいけないのに、基本設計から実施設計に当たるに当たって、なぜ面積が増えたのか、建設コストが増えることをしたのかというところが分からないので、その理由を聞きたかったんです。その部分は、今答えられますか。分からなければ、調べていただいてからでもいいです。そうしたら、次に行きます。
◎営繕担当部長 面積の増加分というのは、今、委員もおっしゃったように、そこまで大きい、100平米、200平米とかという面積が増えたわけではないというところです。そうなると、基本設計から実施設計で多少の増減というのは今回の設計に限らずとも多々あることでございますので、そこで、おっしゃるように、工事費の削減を求められている中で、それがいいのかということをおっしゃっているとは思うんですけれども、そういう中でも必要な面積の増減だということで我々は設計いたしております。
◆新井 委員 では、この件については、また後ほど聞くかもしれませんが、アート体験棟の基本設計と実施設計は同じところが行いますか。
◎文化振興課担当課長 同じところで行います。
◆新井 委員 では、そのアート体験棟の関わるところで、先ほど出ていた盛土の必要性をもう1回教えてください。
◎公園緑地課長 盛土というのは、後ろの斜面の高低差が大きいところを、盛土をすることで斜度を緩くすることで安全を確保するということで行う工事です。
◆新井 委員 近隣への影響とか、迷惑とかというものはすごく気になる部分なんですけれども、これはどうやって工事をするんですか。
◎公園緑地課長 実際の工事方法につきましては、契約をした後、工事業者と打合せをする中で、作業計画書の中で定まってくるということです。近隣の方への振動ですとか、音ですとか、どこから車両が出入りするかどうかというところも含めて、きちんと工事説明会の中でご説明をしてまいります。
◆新井 委員 ということは、こういう形でやりますよという説明はしたけれども、どういう形でやるかというのは決まっていないので、まだ近隣の自治会にも説明できていないということですね。
◎公園緑地課長 実際の工事の手法に伴う影響は、まだご説明はしておりませんけれども、こういった擁壁と土盛りをするということにつきましては説明をしております。
◆新井 委員 盛土をする側の土じゃないほう、アート体験棟側の建物で、これは、掘削土は出ないんでしょうか。出るとしたら、どれぐらい出るんでしょうか。アート体験棟のほうの掘削土、出ないんですかね。
◎営繕担当部長 アート体験棟においても、この断面図をご覧になっていただくとお分かりのとおり、グレーの部分が削られてしまいますので、その部分の土の搬出というのは出ると思います。ただ、数量のほうはまだ積算しておりません。
◆新井 委員 そこからも出るということであると、それをまた盛土側に持っていくのか、そういうことも検討はできるわけですね。分かりました。
平面図の版画工房部分なんですけれども、これは、柱はないんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 この建物の版画工房内につきましては、柱がない計画となっております。
◆新井 委員 それで大丈夫なんですね。この部分に関しては、利用者とか近隣住民の皆さんの意見を引き続き聞くということなので、それをしっかりと今回は反映させて設計を進めていただきたいと考えていますが、いかがでしょうか。
◎文化振興課担当課長 先ほどもお話しさせていただいておりますが、今後も引き続き、工房利用者の方、それから近隣の方、いろんな方のご意見を聞きながら進めてまいりたいと思っております。
◆新井 委員 すみません、先ほどのやつに戻ります。基本設計が2,204.35平米、実施設計が2,491.25平米という数字が出ておりまして、この差は何だろうなという話だったんですよ。図面はなかったですかね。
◎文化振興課担当課長 そちらの面積につきましては、2,000平米は国際工芸美術館のみの建物の面積で、400平米ちょっとというのはエレベーター棟の面積になっておりますので、委員がおっしゃる2,000平米というのは国際工芸美術館のみで、今回の2,400平米というのは国際工芸美術館プラス水庭に造るエレベーター棟、そういったところでございます。
◆新井 委員 エレベーター棟は、基本設計では203.65平米で、実施設計だと309.22平米なんですよね。そうすると100平米差があるんですよ。
◎文化振興課担当課長 エレベーター棟につきましては、地域の方のお話を聞く中で、例えば、国際版画美術館の講堂から眺めを確保してほしいとか、もう少し緑を楽しめる計画にできないかとか、そういったお声を聞く中で、階段の計画、エレベーターと階段の場所の変更など、いろいろ計画を変更しておりますので、そういったところから、いわゆる建築面積が増えているというところでございます。
◆新井 委員 なので、そのエレベーター棟の203.65平米から309.22平米は分かるんですけれども、100平米しか増えていないですよね。それ以外の部分で大体300平米増えて100平米引いたら200平米増えているんですけれども、その残りの200平米がエレベーターなんですか。
◎営繕担当部長 申し訳ございません、そこら辺はちょっと精査できておりませんので、精査して、またお示しします。
◆新井 委員 議案審査よりは、またデータをいただければかなと思いましたので、それで対応をよろしくお願いします。
◆東 委員 5点ございます。お時間もございますので、一度に質疑をさせていただきます。
まず、請願についてなんですけれども、先ほど、請願者の方からご不安な点として、バリアフリールートがエレベーターしかないということを挙げていらっしゃったんですが、私もるるお聞きする中で、公聴会の中で、バリアフリールートがエレベーターしかないのは災害時に不安であるとおっしゃった方がいらっしゃったそうで、それに対し市側が、避難広場として使うのをやめてほしいとおっしゃったというふうに市民の方がおっしゃっていたんですけれども、それが事実かどうかを確認させていただきたいです。
2点目には、国際工芸美術館の実施設計の部分なんですけれども、こちらはSDGsへの取組をされていたらお聞きしたいです。特にランニングコストの削減を求めているところでございますが、省エネをはじめとしたコスト削減対策があれば教えていただきたいと思います。
3点目、先ほど来ございますが、公園案内棟の後ろの盛土の部分なんですけれども、こちらはハザードマップ上で区域指定されているかと思いますが、そこに盛土をすることの安全性について特段の配慮があれば教えていただきたいです。
4点目、喫茶けやきの面積を、基本設計の今の段階での面積を教えていただきたいです。
5点目には、これまでいろんな経緯がありましたので、改めて公園案内棟について、現在の物価で6.5億円の中でできる設計として進めているのかどうか、改めて確認させていただきたいと思います。
◎文化振興課担当課長 まず1つ目のバリアフリールートの避難広場の件なんですけれども、避難広場として使わないというふうなお話は申し上げておりません。避難する際に、今のスロープがというふうなお話がございましたので、今のスロープのところが少し土砂災害の警戒区域にかかっていたりとかというところの話を申し上げたところでございまして、避難広場として使わないとか、そのようなお話は申し上げておりません。
あと、4つ目の喫茶けやきの部分の面積でございますけれども、既存が約73平方メートルでございます。新しいところ、これは倉庫を除いてというところでございますが、約100平方メートル程度で計画をしているところでございます。
あと、最後の公園案内棟につきましては、きちっと6.5億円の中で今進めているところでございます。
◎営繕担当部長 私からは、2つ目と3つ目を回答させていただきます。
まず、SDGsの対策というところなんですけれども、SDGsの対策と言えるのかどうか、そういうふうに挙げていいのかどうかというのはあるんですけれども、前回の報告でも空調機のほうの選定でハイグレードなものを採用して、先ほど申し上げたように調湿のこともありますので、そういった意味で、きちんとした空調で、そういったものを選定して取り組んでいくということをやっていたりとか、あとは、外壁材、こういったものが、12月議会でもお示ししたように、ランニングコストが抑えられるような材料を使っていたりとかしています。
ただ、今、ZEBというものを聞いたことがあるかもしれませんけれども、ゼロ・エネルギー・ビルディングということで、そういった取組を国も掲げてやっておるんですが、営繕課においてもそういった取組を進めていこうという努力は今しておりますが、この建物においては、そのZEBというものは取り入れておりません。
続いて、土砂災害についてなんですけれども、建設の予定地が急な斜面地になっております。そのため、先ほどから申し上げているとおり、擁壁を造ったり、その土を押さえるための緩い斜面を盛土で造ったりとかしております。
それが安全対策ということになりまして、こちらのほうが、委員がおっしゃっていたような土砂災害の特別警戒区域にもなっております。そこに今言ったようなことをやることで、そういった区域が見直しをできるかどうかということを、東京都の南多摩東部建設事務所とも協議をしているところでございます。
◆東 委員 1点目の公聴会の部分は分かりました。そうしますと、言っていないということですけれども、特に停電時についてどのように災害対策について考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
次に、SDGsの部分ですが、こちらは12月議会から特に取組がないということで理解いたしましたが、認識に誤りがあればご指摘いただきたいと思います。
3点目、盛土の部分ですが、これは今回、土砂災害特別警戒区域に入っているということで、先ほど笹倉委員からもあったんですけれども、今、盛土規制法というのが公布されて、まだ施行はされていないところなんですが、もともと宅地に適用されるものなんですけれども、土砂災害特別警戒区域だと宅地以外も指定されるはずで、かつ、人の往来のある公共施設の周辺というのも指定されるはずなので、これは絡んでくると思うんですけれども、盛土規制法について、そこも含めて調査されているのか確認させていただきたいと思います。
けやきと、あと6.5億円は承知しました。
3点、お願いします。
◎公園緑地課長 エレベーターの停電時の対策ということなんですが、今現状では、停電時の対策ということでは、特段のものは検討の中には含んでおりません。通常ですと、停電したときの災害用の非常の発電機を備えるとかということも、やり方としてはありますけれども、通常の維持管理費ですとか、それを導入したときの効果も検討しながら、地域の方のご要望も踏まえて検討していきたいと考えております。
◎建築開発審査課長 盛土規制法に関することなんですが、熱海の土砂災害を受けまして改正される盛土規制法なんですが、まだ改正は正式にはされておりませんので、従前からあります町田市においては、宅地造成等規制法であるとか、造成に関しては都市計画法の開発の許可、あるいは、建築基準法の工作物申請であったり、あるいは、盛土に関しては町田市の条例で盛土条例というものがございます。
現状の規制法、それから、都市計画法、建築基準法にもし該当しなければ盛土条例に該当しますので、いずれかの形で適正な審査はされて、安全性の確認はいたします。
◆東 委員 最後にいたします。1点目の公聴会の部分の停電時においての対策ですけれども、停電時、エレベーターが止まってしまったら特に対策がないということだったんですが、現在、車椅子などをお使いで、避難先として芹ヶ谷公園を使おうと思っていた方に対してはどのように考えていらっしゃるのかということと、あと、盛土の部分は、これは要望なんですけれども、今のところの予定では今年の5月から法律が施行される予定ですので、工事期間とかにかぶってくるのかなと思いますので、そのあたりを十分に注視して、安全性の確保に努めていただきたいと思います。
再質疑としては1点です。よろしくお願いします。
◎建築開発審査課長 改正盛土規制法に関しては、今、国としては基本的に広域自治体がやるものだということで、都道府県がやる業務ということで、当初、国から説明がありました。ただ、現在、町田市においては、宅地造成等規制法は町田市で行っておりますので、今、東京都とそのあたり、事務をどうするか、町田市が引き受けるか、引き受けるとしたら、例えば、人やお金の手当はどうするのかというような打合せをしている最中ですので、具体的にどうするのかは、まだ正式には決まっていないような状況でございます。
◎公園緑地課長 停電時の公園の中から避難したい方の対応ということで、どう考えているのかというご質疑ですけれども、今現在は、先ほども申し上げましたけれども、そのあたりも含めて、24時間、あるいは停電時も使えるようなエレベーターにするかどうかというのは検討してまいりますけれども、そこで24時間導入できない場合にも、芹ヶ谷公園自体につきましては、エレベーターを設置する左右のところでは道路にきちんと接道はしておりますので、そこの部分からの避難をするということもあろうかなと考えております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって行政報告の質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
それでは、請願第3号の質疑の途中でありますが、これより議員間討議を行いたいと思います。
ご発言があれば、お願いいたします。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 議員間討議を終わります。
休憩いたします。
午後2時19分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時20分 再開
○委員長 再開いたします。
これをもって請願第3号の質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
◆田中 委員 請願第3号に賛成の立場で討論を行います。
博物館、(仮称)国際工芸美術館の収蔵品や展示については、学芸員の専門性を発揮されてほしいという期待があります。だからこそ、それを生かすためにも国際工芸美術館というところでは合意と納得が重要だと考えます。
これまでも繰り返し指摘してきていますが、どんな計画であろうとも市民の皆さんとしっかりとした議論を行う、そのプロセスが抜けているからこそ、今回、請願の方もおっしゃっていたように、公聴会で9割以上の住民の皆さんがこれは納得できない、もう一度、元に戻して議論すべきという意見があったと考えます。
市民の理解と賛同をきちんと得た計画に見直すべきと考え、この請願に賛成します。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって討論を終結いたします。
請願第3号を採決いたします。
本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手少数であります。よって請願第3号は不採択すべきものと決しました。
休憩いたします。
午後2時22分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時23分 再開
○委員長 再開いたします。
△第7号議案(文化スポーツ振興部所管部分)
○委員長 第7号議案を議題といたします。
本案のうち、文化スポーツ振興部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎文化スポーツ振興部長 第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算のうち、文化スポーツ振興部所管分の主なものにつきまして、「予算概要説明書」を使ってご説明申し上げます。
152ページをご覧ください。
文化スポーツ振興部予算のポイントとして、予算編成に当たっての予算編成の考え方、重視した取り組みを記載しております。
153ページをご覧ください。
文化スポーツ振興部予算総括表でございます。
予算額で対前年度3億4,294万6,000円の増額となっております。
続いて、主な事業の内容、2023年度の取り組み、事業費についてご説明いたします。
154、155ページをご覧ください。
文化振興費の①は、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備事業でございます。
事業の内容につきましては、町田らしい多様なアート・カルチャーを体現する場、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアムの実現に向けて、公園の価値と資源を生かし、「子ども」と「体験」という新しい視点の取組も含めて、魅力的な企画やイベントが、緑あふれる公園や町なかと一体となって展開される状態を目指してまいります。
また、芹ヶ谷公園と国際版画美術館、新しく整備する(仮称)国際工芸美術館と(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟の一体的な運営を実現することで、公園全体に美術活動を展開する拠点である美術エリアを形成してまいります。
次に、2023年度の取り組みでございますが、(仮称)国際工芸美術館の整備工事に着手いたします。
芹ヶ谷公園がより愛される公園となるように育て、盛り上げていくための取組や、子どもも大人も楽しめるガラスや陶磁器の制作体験、イベント会場でのPR、作品の展示なども実施してまいります。
また、公園と美術館の一体的な管理運営の実現に向けて、民間事業者の公募を進めてまいります。
主な事業費は、整備工事費6億5,896万5,000円、設計委託料4,298万2,000円などでございます。
次に、債務負担行為でございますが、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム・(仮称)国際工芸美術館整備事業、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備運営事業の事業期間が複数年に及ぶことから、債務負担行為とするものでございます。
最後に、主な特定財源でございますが、(仮称)国際工芸美術館整備工事を対象として、文化施設整備事業債4億9,400万円などを計上しております。
156ページをご覧ください。
国際版画美術館費の①は、国際版画美術館展示事業でございます。
事業の内容につきましては、魅力ある展覧会を開催し、来館者に満足していただける美術鑑賞の機会を提供いたします。
2023年度の取り組みでございますが、「自然という書物展」のほか、幕末から明治に活躍した浮世絵師、楊洲周延の回顧展など、11回の企画展を開催します。
また、大型企画展開催期間中の土曜、日曜、祝日、シルバーデーと、収蔵品による企画展期間中のシルバーデーに、町田駅と国際版画美術館を結ぶシャトルバスを運行いたします。
主な事業費は、展覧会ポスターなどの作成にかかる委託料914万6,000円などでございます。
次に、債務負担行為でございますが、国際版画美術館展示事業の事業期間が複数年度に及ぶことから、債務負担行為とするものでございます。
最後に、主な特定財源でございますが、国際版画美術館展示事業を対象としている、14款、使用料及び手数料、第1項、使用料、目の7、教育使用料、節の2、国際版画美術館使用料、展覧会観覧料355万3,000円などを計上しております。
次に、157、158ページをご覧ください。
スポーツ振興費の①は、スポーツ推進計画に関する事業でございます。
事業の内容につきましては、町田市スポーツ推進計画19-28が目指す将来の姿「スポーツで人とまちが一つになる」を実現するため、市民のスポーツを「する」「みる」「支える」のきっかけとなる事業に取り組みます。
また、東京2020大会のレガシーとして、市民誰もがスポーツを「する」「みる」ことができる施設づくりを目指すとともに、スポーツを支えるボランティアに関する事業を実施し、さらなる普及拡大を目指します。
2023年度の取り組みでございますが、(仮称)町田木曽山崎パラアリーナの整備を進めるため、PFI事業者の公募に向け、整備方針の検討などを行います。
また、子どもたちにとって身近な場所でスポーツに親しむきっかけづくりとなるように、ボール遊びができる公園等が掲載されたスポーツマップを作成し、配布いたします。また、ホームタウンチームと連携し、「みる」スポーツによる地域の一体感を創出し、スポーツを通じたまちづくりに取り組むとともに、スポーツ推進委員や地域スポーツクラブを支援することで、地域のスポーツ環境を「支える」人材などの育成に取り組んでまいります。
さらに、東京2020大会を契機としたパラスポーツ体験会などのイベントを実施する他、スポーツを支えるボランティア、まちだサポーターズの活動を支援します。
主な事業費は、(仮称)町田木曽山崎パラアリーナ整備に伴う計画策定委託料2,200万円、スポーツ推進委員報酬324万円、パラバドミントン体験会などにかかる事業・業務委託料222万2,000円などでございます。
最後に、主な特定財源でございますが、学校温水プール開放事業を対象として、学校施設使用料950万円などを計上しております。
続きまして、379ページをご覧ください。
事業別支出科目一覧でございます。文化スポーツ振興部の全ての支出科目を掲載しております。
文化スポーツ振興部の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆藤田 委員 それでは、まず、今まで議論があったパークミュージアムの件について、これは予算ベースで質疑をさせていただきます。先ほど言ったように、特にランニングコストの部分も含めてお聞きしたいと思います。
我々も給食センターだとか、いろいろ、今、審査の途中でもありますけれども、今回もPFIの手法で整備をしていくということでございます。改めて、先ほど来、整備とかもいろいろ聞きましたけれども、パークミュージアム整備・運営事業委託料、2023年度から2038年度になっている債務負担行為事業の総事業費103億円、この内訳を教えていただければと思います。
◎パークミュージアム担当課長 ご質疑をいただきました。「予算概要説明書」の59ページをご覧いただきたいんですけれども、この59ページの上段に「スケジュール」と書いてありまして、ここに赤い破線で民間活力導入の範囲をくくっております。この赤く囲まれた範囲が、今回のこの、下段に下がってくると、⑤芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム整備・運営事業委託料103億円になっております。ですので、この赤い範囲内を示しているんですけれども、もう少しご説明させていただきますと、ご覧のとおり、国際工芸美術館の整備工事とかは入っておりませんので、ちょっと整備の部分と維持管理、運営の部分について分けてご説明させていただきますと、設計、整備に係る費用としては、アート・出会いの広場、そして、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟の整備、そして公園の第2期整備と第3期整備が含まれており、103億円のうち約27億円が設計、整備に係る費用になっております。
また、事業期間については、2023年度からの債務負担ではありますけれども、後ほど行政報告もさせていただきますが、2024年度から民間事業者による運営整備が開始すると見込んでおりますので、そこから15年間、全体は15年間なんですけれども、維持管理、運営に係る費用としては、これについては両美術館もそうですし、アート・出会いの広場、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟、そして公園の全体、加えて、今回は芹ヶ谷公園の周辺にある11街区公園の維持管理、運営もこのチームというか、この事業の中で一括してやっていきたいという計画になっております。
それを、ちょっと先の行政報告に入り込んでしまう部分がありますけれども、これからチームとして組んでいただいて、SPCというか、特定目的会社をつくると思うんですが、その運営に係る費用も合わせて合計で76億円になります。
ですので、設計、整備に係る部分が27億円、維持管理、運営に係るお金が約76億円で、合計103億円という内訳になっております。
◆藤田 委員 これから、このPFI等も含めて全体費用を、やっぱり整理して、押さえて審査したいと思って質疑しました。そうしますと、先ほど、午前中のときに全体の整備費というのを聞きました。約69億円、70億円、それを聞いたのも、今ご説明があったとおりに、アート・出会いの広場等、PFIの中での整備は約27億円ですよね。それと、今回の予算等にもかかわるんですけれども、国際工芸美術館とか、公園案内棟とか、エレベーターも直営整備、それが41億円。合わせて、全体の整備ということでは69億円。
PFIというか、事業者が決定したら、その部分の約70億円で整備した部分も含めて維持管理が約76億円という形になって、全体の費用としては2038年までと考えて、いわゆる給食センターとか、そういう考えでいくと145億円になると思うんですけれども、事前に調整して、そういった形で、今後、パークミュージアム整備、運営がされていくんだと解釈をさせていただきました。
それでお聞きしたいのが、145億円ですから結構大規模な事業になります。そういった中で、どういうところを事業主体とするのかというところは、やっぱり押さえておきたいと思うんですが、具体的なところはこれからの想定ですから言えないと思いますけれども、PFIで事業体としてどのような企業等、複数になると思いますけれども、想定されているのか、そこをお伺いしたいと思います。
◎パークミュージアム担当課長 ちょっと繰り返しの部分もありますけれども、何しろ赤く囲った範囲をお任せするので事業が多岐にわたることになります。ですので、例えば施設整備という視点から言うと、公園の整備もありますし、ちょっと短く言いますけれども、アート体験棟については設計まで町田市でしっかりやりますが、建物の整備は民間事業者にやっていただく。そして、公園で言うと、公園の整備もそうですけれども、運営もしますし、あと、美術館の維持管理、運営もあります。
ですので、そういった専門性、それぞれの専門分野を得意とする企業が、1社では恐らく賄えないと思いますので、チームを組んでいただいて参加していただくということを想定しております。
◆藤田 委員 これから、今度、企業体とかも含めて具体的な提案も出てくると思うので、そこで審査をしたいと思うんですが、今回、ほかの、さきにやった教育委員会の事業でありますけれども、いわゆる給食センターのときの1つの反省点として、結局、降りたところもあるんですけれども、1事業者の提案になってしまった。
あと、そこの中に、最大は、地元の事業者が入っていなかった。これだけの大事業の中で、今後の雇用等も全てを含めて、建設ももちろんなんですけれども、やっぱりその点の反省を、給食センターも、言ってみれば初めての事業で、契約まで行くわけですから大いに評価するところもある上で、ただ、その反省点も含めて、やっぱり地元事業者に参画をしてほしいと思っているんです。
これだけの大事業なので、なかなかどこにどう入り込んでいくのかも想像できないんですけれども、そういった点で、今から、やっぱりそういった地元のところにも、こういった事業で、PFIでやっていくとか、建設も含めて、直営でやる部分も含めて、しっかりと周知をしていって、地元企業が建設においても運営においても入っていただくような形で進めていただきたいというところがあるんですが、その辺の地元企業参画に対してどのような工夫をされていくのか、そこをお伺いしたいと思います。
◎パークミュージアム担当課長 今回、PFIというところで、いろんな提案をいただきながら事業を進めていきたいと思っております。そのためには、給食の事例はありますけれども、恐らく複数の方々が参加していただいて、いろんな提案が出ることで、我々も競争的対話といいますか、いい提案が導き出せるのかなと思っているところで、これまでいろいろ企業と対話させていただいている中では興味関心を持っていただいているところがかなりありますので、そういった状況がつくれるんじゃないかなと思っているところです。
また、ご質疑いただきました市内事業者の件ですけれども、今回の事業は、やっぱり金額的にもそうですし、これから町田市中心市街地を盛り上げていくための大事な事業として、市内事業者、市内の経済の活性化には、やっぱりすごく寄与できるものだと思っているところです。
今は、これから進めますよという内容をお示ししているところなんですけれども、これまで当然、この事業については町田市ホームページで、このPFIについても、今検討しているんだと公表しておりましたが、その周知の方法で言いますと、実は町田商工会議所の建設部会にもご協力いただいて、市内の事業者の方にも、まずこういうのがあるんだというのを知っていただきたいというところで、例えば、説明会をやる前に、ちょっと情報提供をお願いしたりというところをいたしておりますので、今、とにかくこういった事業を私たちは考えていて、市内の方々に知ってもらって興味を持ってもらって、手を挙げていただけたらなという、そんな取組をしているところです。
◆藤田 委員 そういった事業でもありますので、その辺のところはぜひお願いしたいと思います。
この件は終わります。
続いて、「予算概要説明書」の154ページの「事業の内容」の⑥、要は、国際交流の関係です。決算のときにもいろいろ意見を言わせていただきましたけれども、外国人支援、国際理解等も含めて、これは町田市の国際都市という、多文化共生とか、いろんな部分でも大変必要な、重要視する事業だと思っています。
町田国際交流センター等の事業の在り方とか、そういうところを、前回、決算のところで指摘もさせていただいたところでありますけれども、今年度、決算等の意見も含めて、町田国際交流センターと共にやっていく事業とか、その辺がどう予算化されているのかをお伺いしたいと思います。
◎文化振興課長 町田市文化・国際交流財団の補助金は1,900万円になっています。これは、昨年度と額自体は同じになっている状況ですけれども、やっていく業務の主なところとしましては、やはり地域における国際交流活動の推進を目的としております。
主な業務としまして、日本語教室や生活相談などの外国人支援、外国人と市民との交流を提供する国際交流に関する事業、講演会の実施など、こういったことによる国際理解に関する事業、国際関連の広報活動、これは年4回程度なんですけれども、広報紙の発行をやっていると。この4事業を主に関連業務としてやっていく予定でおります。
◆藤田 委員 そこのところは町田国際交流センターとも協議をしながら、より充実していく方向性だということでよろしいのか、そこを確認させてください。
◎文化振興課長 そのとおりです。
◆藤田 委員 続きまして、156ページの国際版画美術館のところで、この「2023年度の取り組み」のところでお伺いしたいと思います。企画展等もあるんですが、まず、今日は収蔵品の議論になっておりますので、収蔵品による4つの企画展を教えていただきたいのと、あと、ミニ企画展かな、それと7つの企画展をされるということなんですが、そこに町田市の国際版画美術館の収蔵品が絡んでくるのか、そこをお伺いいたします。
◎国際版画美術館担当課長 2023年度の展覧会について、概要をお示ししたいと思います。まず、作品を他館とか個人のコレクターからお借りする大型の企画展を3本開催いたします。1つは、もうすぐ開催される展覧会で、「自然という書物」という展覧会になります。秋には、楊洲周延という明治時代を中心に活躍した浮世絵師の回顧展を開催いたします。約1年後ですけれども、年度末の3月からは、これも年度をまたぐ展覧会になりますが、小野忠重さんという近代の版画家で版画史研究家であった方の展覧会を開催いたします。これらの展覧会においても、町田市の国際版画美術館で収蔵している作品はかなり多く紹介することになります。
それ以外に、収蔵品による企画展というものを6月から7月にかけてと、あと夏休みの期間中、2つ開催するように計画しております。
ですから、それらは全て国際版画美術館の収蔵品であると言ってもいいかなと思います。
それ以外の展覧会としては、毎年恒例になっておりますけれども、新しく収蔵できた作品の新収蔵作品展と、あと、市内の公立小中学生の作品を展示する展覧会を開催いたします。これらが企画展になります。
それ以外に、常設展示室で開催する、これまではミニ企画というふうに呼んでいたんですけれども、ちょっと名称を変えまして特集展示というふうにしようかと思っているわけなんですが、これらは全て国際版画美術館の収蔵品で開催するもので、年4期に分けて開催するということで今計画をしております。
◆藤田 委員 今度、特集にするということで、そこが国際版画美術館の収蔵品の特徴にもなるんだと思うんですが、その4期に分けての内容を教えていただいていいですか。
◎国際版画美術館担当課長 3月15日から開催する展覧会は、「日本の自然と多色摺木版の世界」というタイトルなんですけれども、江戸時代の浮世絵を中心とした色を使った木版画の世界を紹介するという内容の企画になります。
6月から開催しますのが、大正、昭和初期の東京の風景を中心に描いた織田一磨さんという石版画家の作品を中心とした展示を行いたいと思っております。
3つ目としては、9月からの企画になりますが、「腐蝕の刻」という、エッチングという銅版画の技法の一つですけれども、その作品を収蔵品によって構成するという内容の展覧会になります。
12月21日からは、黒崎彰さんいう京都を拠点に活動した版画家の方の作品を企画するわけなんですけれども、これが、2年ほど前にたくさんのご寄贈をいただきましたので、遺族の方からだったわけですけれども、その方の特集のような形で、常設展示室を使って展覧会を行うというものです。
これまでが第4期という形で設定しているんですけれども、実はもう一つ、3月13日からその翌年、2024年5月にかけて常設展示室でも企画を考えておりまして、これは日本のグラフィックデザイナー、横尾忠則さんですとか、和田誠さんですとか、永井一正さんという本当に著名な方たちの版画のコレクションがありますので、それらを紹介するという内容の企画になります。
◆藤田 委員 国際版画美術館の最後に、予算書のほうを見れば細かく出ているかもしれないんですが、以前、コレクションだとか収蔵品、新たに購入する部分だとか、予算で結構議論になっていたんです。改めて、そういう部分も含めて、今の国際版画美術館の収蔵の状況と、どのように管理、収蔵品の質の管理もそうなんですが、項目ごとにこういったものがあるとかという、何かラベリングされているのか分からないんですが、そういう収蔵品の管理状況と、新たに足す部分とか、そういうところも含めて今の状況を教えていただいていいですか。
◎国際版画美術館担当課長 最近は、なかなか基金のほうにしっかり買戻しができていないという状況も、残念なんですけれども、ありまして、購入がなかなか思うようにいかないという状況があります。とはいえ、やはり36年間ほど運営している美術館というようなことで、それなりに評価もいただいておりまして、寄贈のご依頼が非常に多くありまして、2022年度に関しても300点以上の作品の寄贈がありました。そういった状況で、それらを温湿度の管理の行き届いた収蔵庫で保存し、管理しているという状況になります。
その作品の大体の内訳になるわけなんですけれども、基本的に古今東西の作品を収蔵して、ご紹介するというような活動の方針に沿って作品も入れているわけです。ですから、例えば、西洋の18世紀までの作品はこの棚、19世紀の作品はこの棚、現代の作品はここ、日本の浮世絵関係はこの棚、現代物はここというような形で分類をしながら適切に保存しているというふうに申し上げておきたいと思います。
◆藤田 委員 ありがとうございます。どうぞそこのところはよろしく。基金の話も聞きましたけれども、できるだけ前向きに、そこのところは誇りを持って広げていただければと思います。よろしくお願いします。
最後に、157ページのスポーツのほうでお伺いしたいと思います。ここにも書いてあるように、オリパラレガシーの中で、誰もがスポーツを楽しめるということで、いろいろ障がい者スポーツを広げていただいているというのは本当に私自身も、実際に現場に行ったりして体感して、評価をさせていただいております。
その中で改めてなんですが、今回、取組の中で、町田木曽山崎パラアリーナの件、これは大変ありがたい話で、1つのオリパラの象徴として、特にパラの象徴として、ここというのは障がいがあっても、どんな環境にあってもスポーツを楽しめる、そういった施設になってくれる、あそこができたということは大いに評価をするんです。
一方で、この目標の中に、どこであってもというのがあると思うんです。例えば、町田市立総合体育館ではブラインドサッカーだとか、インドネシアの有名なパラバドミントンとか、いろいろやっていただいておりますけれども、その施設も含めて、やっぱりバリアフリーとかユニバーサルデザイン、成瀬はできていますけれども、ほかの、例えば旭町だとかも含めて、体育館等も含めて、あるいは学校開放しているところも含めて、やっぱりそういうユニバーサルにしていかなければいけないんだと思っています。外も含めてですけれども。
そういう状況で、山崎は大変期待しています。山崎は期待しているんですが、そのほかの、そういった障がい者がスポーツを楽しめる環境整備というのはどのように図られているのか、まずそこをお伺いしたいと思います。
◎スポーツ振興課長 障がい者のスポーツをする環境の機会というところでお答えさせていただくと、市内にもいろんな施設がございますけれども、例えば、一例を挙げさせていただきますと、緑ヶ丘グラウンド、消防署の脇にできましたが、ああいうところでも障がい者が来やすいような形で、地域の障がいの施設だとか、そういうところにもお声かけをしながら、いつでも来て遊べるような、開放するような時間帯を自主事業として指定管理者がやっていたりですとか、そういうところを、環境というところでは工夫してやっているところでございます。
◆藤田 委員 そこのところ、障がい者のスポーツをしている方々にいろいろ聞くと、まだまだ障がい者のスポーツへの理解もなくて、例えば、体育館を使用できないとか、そういうところもあるみたいなので、心のバリアというか、バリアフリーというところも進めていただきながら、そういった体育館とかの整備をしていっていただきたいと思っています。
それで、前向きに質疑しますけれども、そういうふうなことでしつらえていくというと、大規模修繕のときとかがチャンスなんですよね。それで聞くんですが、決算でも意見をつけましたけれども、例えば、総合体育館、利用者だとか、いろんな機関から、言っちゃっていいのかな、かなりひどい状況だと。スポーツ環境をするにはなかなか難しい。例えば、空調だとかも含めて。
やっぱりここは、できれば大規模修繕等も含めてしていただきたいという要望がかなり来ているんですが、決算のときも意見をつけましたけれども、もう時間がないので総合体育館に絞ってやりますけれども、今年度、この予算の中で修繕するべき部分というのは成瀬に絞ってどういうふうに予算計上されているのか、そこを最後にお伺いしたいと思います。
◎スポーツ振興課長 委員ご指摘のとおりの空調の話だとかいろいろ、成瀬に絞ってお答えさせていただきますけれども、成瀬の総合体育館につきましては、今後、2023年度の予算としましては、修繕料としては約300万円ほど計上しております。その中では冷却水の配管の修繕ですとか、冷却水のポンプ分解の修繕をやろうとは思っております。
午前中にもちょっと議論がありましたけれども、市の改修に当たっては中期修繕計画に基づいて順次進められることになっておりますけれども、でも、実際にはその予定どおり進んでいないといった現状も認識しているところではございます。
そういう中で、指定管理者といろいろ連携や協力をして、実際に利用者の方の利便性を損なわないような形で、そういう設備の不具合を少しでも早く発見することで予防修繕を含めた、そういった計画的な修繕、メンテナンスを進めていく必要があるのではないかなというところで認識しているところでございます。
◆藤田 委員 認識は分かったんですが、決算のときにも言いましたけれども、金額で300万円だけれども、今の状況を考えると億レベルの大規模修繕が必要だという、そこは認識していただいていますよね。今回、300万円なのかというところが正直あるんです。これはスポーツ振興課で予算要求していくというのはなかなか難しいかもしれませんけれども、我々も訴えていきますから、部長も含めてここのところは、成瀬のところは早急に、できれば補正対応でも、でも、大規模修繕だから補正でやるような内容じゃないと思うんですけれども、かなりスピードアップして、来年には大規模修繕の一部でもいいからしっかりと予算計上してもらって。だって、今、やらなきゃいけないわけですから。
大きな大会を開いたって、夏場ではとてもじゃないけれども、空調等を考えても、何か工夫をしなければ大会自体が開けない状況までなっているじゃないですか。実際体験して分かっていると思うんですけれども、そこのところは強く、改めて要望したいと思うんですが、最後にしますけれども、そこはいかがですか。
◎スポーツ振興課長 確かに総合体育館については、本当に30年以上たっていますので、おっしゃるとおり、躯体だとか、設備だとか、老朽化というのは非常に顕著に表れているのは認識しています。
そういう中で、いろんな関係部署とも調整しながら、利用しやすい環境というところと、先ほど最初にお話のありました障がい者の使いやすい施設、そういったところを目指して、いろいろ調整は図っていきたいと考えております。
○委員長 休憩いたします。
午後3時1分 休憩
―――◇―――◇―――
午後3時30分 再開
○委員長 再開いたします。
◆田中 委員 「予算概要説明書」のページに沿って伺いたいと思います。
まず、155ページの(仮称)国際工芸美術館の整備工事費に関連してなんですけれども、工事の際に、ちょっと2023年度がどこまでというところはあれなんですけれども、トラックの搬入ですとかについて、地元の方から心配の声ですとか、そういったものは把握されているでしょうか。
また、対策などは考えられているんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 工事の際のトラックを含めた搬入動線みたいな心配の声をいただいておりまして、今後、工事を行う前には工事説明会というものを行いまして、きちっと周知をして工事を進めていきたいと考えております。
◆田中 委員 分かりました。ありがとうございます。
次に、同じく155ページの③の指定管理委託料の鶴川緑の交流館についてなんですけれども、自転車の駐輪場のところで、地域の方から数が足りないですとか、あとは、利用者以外の利用があるというような課題を聞いているんですけれども、2023年度でそのことに対する対策ですとか、何か検討ですとか、考えていらっしゃることはありますでしょうか。
◎文化振興課長 駐輪場の話は管理者からも聞いております。今現在もやってはいるんですけれども、警備員が朝いるタイミングで駐輪のところ、特に利用していない方には、お声かけはしているんですけれども、やはり止めていってしまうということは現状あるということも聞いております。
なお、今回、予算の中で駐輪場の撤去の費用はのっけているんですけれども、一部故障しているものとかもありますので、そういった危険もあるというところから、今回、撤去費用をのせて、また違う駐輪の形を、今これから検討していく形でやっています。
◆田中 委員 課題と、撤去と、その予算については了解しました。ありがとうございます。
次に、157ページなんですけれども、「事業の内容」の②のところで、スポーツ関連施設の指定管理の管理運営というところで予算計上されておりますが、地元の三輪みどり山球場など、スポーツ施設の管理とともに、そこに付随する樹木の管理などもあると思うんですけれども、そういったスポーツ施設が、本来、指定管理者のメインだと思うんですけれども、それに付随する、ちょっと専門知識の要る樹木の管理などについて適切に管理ができるように、2023年度で取り組むものはありますでしょうか。
◎スポーツ振興課長 2023年度で特にこれをというところはございませんけれども、指定管理としては、あそこの球場のみならず、周辺の樹木の管理、それとか清掃も含めて指定管理の中で管理しています。
◆田中 委員 適切に管理ができるように、アドバイス等もぜひお願いしたいと思います。
次に、同じ157ページ、①のパラアリーナについてなんですが、PFI手法導入の可能性調査も含めてということでの説明があるんですけれども、今回、パラアリーナについて、これまでも説明はあったと思うんですけれども、PFI手法を取り入れようと考えていらっしゃる理由とメリット、またはデメリットがあれば教えていただきたいのと、あと、利用料などは条例などで決めていくのかなとは思うんですけれども、民間がやるというところでは、利用者の利用料というところでは負担が増えるとか、そういったことがあるのか伺いたいと思います。
◎スポーツ振興課長 導入可能性を調査するという、2023年度の予算はそういう段階ですので、まだPFI事業に決まったというところではございません。
このPFI手法の導入可能性調査を行った上で、やはりトータルコストの縮減ですとか、あとサービスの質の向上を図る、その中で最適な事業手法を選定するために進めているものでございます。
あと利用料金をどう設定するかというところですけれども、これもまだ全然そこまで決まっている段階ではございませんが、まず公共施設になるのであれば、やはり受益者負担を求めていくというところはございますし、ほかの体育施設などと同じように、公平公正に利用できる、市民が公平に利用できる場ということで整備していきたいと考えております。
◆笹倉 委員 まず、「予算概要説明書」の59ページの⑤の、先ほど説明がありましたけれども、15年間の債務負担行為のパークミュージアムの民間導入のことなんですけれども、改めて、この⑤と⑥の内容の違いというか、⑥は、今後⑤に含まれていくような内容かなと思うんですが、ちょっとそのあたりをご説明いただければと思います。
◎パークミュージアム担当課長 ご質疑いただいたとおり、⑤については先ほどもご説明しましたが、2024年度から運営していく部分も含んでおりますので、公園の運営ですとかというのも入っています。⑥のパークミュージアム推進事業業務委託料というのは、今年で言いますと、「フューチャーパークラボ」といった公園の中の皆さんに将来の姿を体験していただくようなイベントをやっていますけれども、そういった公園の中の活用というんでしょうか、それも⑤のパークミュージアム整備・運営事業のほうに、今後は民間事業者に担っていただきたいなと思っている部分でございます。
◆笹倉 委員 そうしましたら、パークミュージアムの民間活力導入が始まったら、もうこのパークミュージアム推進事業の予算はつかなくなる、これが計上されるのは今年までということですか。
◎パークミュージアム担当課長 今は、そのように考えております。
◆笹倉 委員 また、同じこの⑤の内容のところなんですけれども、この中に、先ほど、公園全体の赤点々で囲まれている部分ということだったんですが、公園に今ある冒険遊び場はどういった扱いになるのか、この中に含まれていくのか。
また、それはどういう扱いになるのか、説明いただけますでしょうか。
◎パークミュージアム担当課長 冒険遊び場については、PFIの後は指定管理の形になるんですけれども、その中じゃなくて、あそこはあそこで今までどおりの運営を想定しております。
◆笹倉 委員 では、そこはそこで今と同じ町田市の公園緑地課と児童青少年課――児童青少年課の管轄で、このパークミュージアムの一体の中とは別ということですかね。
◎パークミュージアム担当課長 業務の形態としてはそうなります。ただ、今と同じようにパークミュージアムの運営が始まったときに、また一緒になって公園を盛り上げていっていただきたいという部分は当然ありますけれども、制度というんでしょうかね、それは委員がおっしゃるとおり、児童青少年課と公園緑地課との今の制度設計の中と同じ形になります。
◆笹倉 委員 分かりました。
そうしたら、②の擁壁設置工事費のところなんですけれども、ここには何が含まれているのか教えてください。
◎文化振興課担当課長 ここにつきましては、先ほど来ご説明していますアート体験棟のほうの住宅側の擁壁、それから、その手前の盛土部分、ここの部分が擁壁設置工事費の中に含まれている部分でございます。
◆笹倉 委員 そうしましたら、ここの金額もまた変わってくるということですかね。先ほど、本体の国際工芸美術館の掘った土や、工事で出てきた土をこっちに使うことがあるということで、使った場合には、そこの部分は、また金額が変わってきたりということですよね。
◎文化振興課担当課長 こちらにつきましては、今、公園緑地課のほうで設計を行っているところでございます。その中で、先ほど来申し上げました土の関係の再利用というものを今検討しているところでございますので、その状況に応じて、この金額がどうなっていくかで、設計を行っているところでございます。
◆笹倉 委員 その下の基本・実施設計が、これは昨年も出て可決されている予算ですけれども、そのときにも、ちょっとそこは言わせていただいたと思うんですけれども、基本・実施設計が一緒に出ていること、そして、今、まだ基本・実施設計中なのに工事費も出ているというところがちょっとよく分からないんですけれども、説明いただけますか。
◎文化振興課担当課長 今出ている擁壁設置工事費というのは、その下の擁壁設計業務委託料467万1,000円、ここの部分の引き続きの工事費として計上しているものでございます。もう一つ上の基本・実施設計業務委託料というのは、アート体験棟の建物のほうの基本・実施設計委託料でございまして、そちらの工事費については、この擁壁設置工事費には含まれておりません。
◆笹倉 委員 分かりました。ありがとうございます。
これで最後ですが、①の国際工芸美術館の工事費のところですけれども、12月の行政報告のとおりに資材高騰による工事費の上昇分が計上されたままということ、先ほどからの答弁で、全体で70億円は超えないという話でしたけれども、今後も物価上昇があれば、また工事費が上がりましたとなるということなのでしょうか。
あと、建設発生土の調査の結果次第ではまた変わってきて、また上乗せということになるのかどうか、そのあたりを教えてください。
◎文化振興課担当課長 資材高騰につきましては、今までほど――上昇はしておりますけれども、上昇のペースが少し落ちてきているというふうなこともございます。ちょっと将来のことは何とも言えませんけれども、我々としましては、今の予算の中できちっと整備をしていくというふうなことで考えているところでございます。
また、土質についてのご質疑でございますけれども、芹ヶ谷公園は、もともとの地形のところを一部掘って残土を搬出するというところでございますので、よく残土の中にガラとか、いろんなものが含まれているというのは、造成された土地で、どこかから持ってきた土の中に含まれているというところが多いものでございますので、当然きちっと調査をしながらやってまいりますが、大きな金額の増加というのは、それほど確率としては大きくないのではないかと考えているところでございます。
◆笹倉 委員 分かりました。でも、反対側のせりがや冒険遊び場側のほうだとすごいガラが出てきたりというのがあったんですけれども、それはそれ、上にあったものがまた違ったからなのかなとは考えますが、でも、やっぱり掘ってみないと分からないかなと思うんです。これは最後意見ですけれども、やはり資材高騰分を予算計上するというのは、普通に考えて、普通の市民感情としては受け入れがたいなというところがあります。
社会情勢を考慮したりするところで、やっぱり、今そこまでしてやるのかと考えるのは当然かなと思うんです。そして、先ほどの質疑の中でもありましたけれども、バリアフリーのルートが確保されなくて、車椅子の方はエレベーターに乗ればいいというのも乱暴なのではないかなと。
芹ヶ谷公園全体をすてきな公園で、町田市の公園ですとしたいのであれば、公園の中をゆっくり、今までのようにベビーカーを押しながらとか、車椅子に乗りながら、自転車を押しながら散策できるようにすることなど、やっぱり納得できるような設計の検討もなくコストだけ上昇していくというのは納得がいかないというところを申し上げて、終わりです。
◆木目田 委員 今の芹ヶ谷公園のほうのPFIについてちょっとお聞きしたいんですけれども、今、「フューチャーパークラボ」でかなりチャレンジングな取組をされている、かまどベンチで火を使ったりとか、キッチンカー、いろいろなニュースポーツみたいなものとか、気球まで飛ばしてしまうという、かなりチャレンジングだと思うんですけれども、例えば、これは当然想定なんですけれども、今、公園の在り方自体、ちょっと文化振興課で言っていいのか分からないですけれども、かなり全国的にも公園の在り方、チャレンジングな取組をされていると。
先日、議会運営委員会で豊田市に行ったときに、トヨタのあそべるとよたプロジェクトのほうでも、駅前の公園が音楽オーケー、ボールオーケー、ストリートスポーツオーケー、火オーケーと思いっ切り看板に書いてあると。
今後の芹ヶ谷公園に関しての、いわゆる使い方としての、PFI、民間委託するという形になったときに、そういった取組に関しての考え方というのは何か今お持ちかどうか、お聞かせください。
◎パークミュージアム担当課長 そうなんです。文化振興課でというのはあるんですけれども、公園とも当然この事業を一緒に考えている中で共通した認識をお話しさせていただきますが、委員からもご紹介いただいたとおり、結構チャレンジをしています。
というのは、トヨタはトヨタなりのやり方が、きっとあったと思うんですけれども、私どもとしては、この芹ヶ谷公園を地域の方に愛される公園ではありますけれども、都市公園、駅前の近くの公園としていろんなことができる公園なんだ、いろんな楽しみ方ができる公園なんだというところを将来像として、公園全体がミュージアムなんだよと掲げる中でいろいろチャレンジしているのは、火を使ってみたり、いろいろやってまいりましたけれども、じゃ、煙が出たときに周りの人はどうなんだろうだとか、音を出したときに、みんなも楽しんでいただけるんだろうかというのを、今我々がチャレンジしていることによって、例えば、民間事業者が入ってきたときにも、あっちがやっているからここで全てオーケーじゃなくて、芹ヶ谷として成立するというんでしょうか、芹ヶ谷の魅力を最大限生かしたチャレンジをするんだけれども、当然周りの方のご理解もいただきながらチャレンジするというものを、まず我々がお示ししながら、同じようなこのパークミュージアムというコンセプト、町なかと隣接した公園、地域の方も大事にしている公園という、そのコンセプトの中で一緒に民間事業者もチャレンジしていただきたいなというふうに思っております。
できることは、みんなが、憩いもあるんだけれども、たくさんの楽しみ、体験もそうですし、学びもあるという公園を目指して、今回、民間事業者の募集をこれからかけていきますけれども、その思いを伝えるための今までのチャレンジであり、民間事業者にもチャレンジしてほしいなと思っているところです。
◆木目田 委員 分かりました。これからPFIの事業者を募集するということでありますので、そのあたりも含めてお願いいたします。
今回、PFIで、先ほどの赤線で囲まれた部分というのが、美術館から、公園から、いわゆる部署をまたいでのPFI、委託というのが、実は今回初めてなんじゃないかなと思っているんですけれども、指定管理であるのかは分からないですけれども、その辺は大丈夫ですよねと。いわゆる縦割りというか、横串をちゃんと刺せるのかというところだけご確認を。
◎パークミュージアム担当課長 端的にお答えさせていただきますと、大丈夫ですというか、しっかりやります。
◆木目田 委員 すみません。
続きまして、公園のボールに関してなんですけれども、いわゆるスポーツマップということで、たしか南地域のほうにはスポーツマップを配布したと思うんですけれども、今現状の進捗状況をお知らせください。
◎スポーツ振興課長 スポーツマップの現状ですけれども、これは2020年度から作成しております。2023年度までに市内の10地区に配布をしていく予定でございます。2020年度については南地区と成瀬・高ヶ坂地区、2021年度については相原地区と小山・小山ヶ丘地区の2地区、それと、2022年度は町田第1・第2地区というところと、あと玉川学園、南大谷地区の合計3地区、そして、2023年度については木曽、忠生、鶴川地区、ここ策定して、市内全域に網羅されるというか、していく予定でございます。
◆木目田 委員 いわゆるボールが使える公園というマップという認識なんですけれども、先日、ある小学校のところで話を聞いたときに、小学校自体があまり実は認識していなかったりしていて、配っているはずなんですけれども、ボールを使う、使わないと、いまだというか、昔からですけれども、公園での議論があるわけなんですけれども、そこをちょっとしっかりと周知というか、またお願いしたいと思います。
続きまして、国際版画美術館のほうで、展覧会観覧料が2021年度が予算で456万円計上だったかな、昨年が499万円、今年が355万円と、ちょっと弱気な数字になっているんですけれども、なぜか教えていただけますでしょうか。
◎国際版画美術館副館長 こちらに書いてあります数字なんですが、これは、主な特定財源ということで書かせていただいています。展覧会の観覧としては、今年度も約1,900万円を見込んでおりまして、その分のうち、この展覧会の事業に355万3,000円を充当するいう意味でございます。
◆木目田 委員 決算の資料を見ると、少ないときは1,000万円ぐらいですけれども、大体2,000万円ぐらいの数字で書いてあって、では、そのうちの展覧会としての財源で355万円だけであって、いわゆる展覧会の来館者からの観覧料が減っているというわけではないということですか。
◎国際版画美術館副館長 そのとおりでございます。
◆木目田 委員 逆に言うと、観覧料のKPIというか、数値目標は、予算書上は出てこないということなんですか。
◎国際版画美術館副館長 金額としましては、予算書のほうに出てきております。予算書で言いますと、33ページに1,949万9,000円と書かれております。
◆木目田 委員 「予算概要説明書」はどちらかというと支出のほうがメインになってくるので、歳入については予算書のほうを見てということですね。分かりました。
それでは、あと細かいことなんですけれども、「予算概要説明書」のほうで、昨年見ると、国際版画美術館の収蔵品が3万点と書いてあったのが、今回は3万3,000点と、これは3,000点のプラスになったところを教えてください。
◎国際版画美術館担当課長 表記の仕方が、考え方が反映されてしまっているので、ちょっと統一をしなくてはならないところなんですけれども、約3万点というのは、丸めて、大体3万点以上ですというような考え方から表記させていただいているんですけれども、実際には、現在、3万2,900点くらいになっておりますので、来年度予算の概要には、それに近いということで約3万3,000点というふうに書かせていただきました。今後は、考え方を統一して表記したいと思います。
◆木目田 委員 いわゆる小数点以下を切り捨てているのか、普通に小数点一位までやっているかという違いなのか、いきなり3,000点増えたわけではないということですね。
それでは次に、文化振興費、154ページの(仮称)町田市文化芸術のまちづくり基本計画、これは「予算概要説明書」には載っていますけれども、具体論としてはあまり書いていないんですけれども、どんなことをやるのかという、ざっくり教えていただければと思います。
◎文化振興課長 (仮称)町田市文化芸術のまちづくり基本計画の策定なんですけれども、今、町田市で基本構想・基本計画、まちだ未来づくりビジョンがあるんですけれども、この中において、文化芸術に触れる機会の創出、市民主体の文化芸術の活動支援、身近に文化芸術に親しめる環境づくりを行うことで、ありのままの自分を表現できる町になることを目指していると。
その中で、なりたい姿、いつでも、どこでも、だれでも、あらゆる文化芸術を楽しめるまちの実現に向けて、文化芸術施策を体系的に整理して計画的に進めるための計画となっています。
最近、国や都でも観光まちづくり、あと、国際交流、福祉、教育、産業、その他の関連分野における施策との連携を図るようにしていくということも求められていますので、そのあたりも含めた計画をつくっていく予定になっております。
◆木目田 委員 長期計画、基本計画・基本構想の下に位置づけられる、かなり大枠な計画ということですかね。そういうふうに認識をいたします。
最後に、パラアリーナなんですけれども、パラアリーナの隣に中学校給食センターができるんですけれども、そことの連携というのは、今のところ考えているところはあるんでしょうか。
◎スポーツ振興課長 今現在で具体的な連携がどういうものかというのは、まだ決まっておりませんが、一般的には、適度な運動や良好な食生活を実行するということは、疾病予防だったり、健康維持につながっていくんだろうということでは考えております。
給食センターのほうは、食の健康づくりの拠点、こちらのほうの、仮称ですけれども、町田木曽山崎パラアリーナの体育館は運動の健康づくりの拠点ということで捉えていまして、この2つが地域の拠点として、何とか相乗効果が出るような、そんな活用を今後は検討していきたいと思っております。
◆木目田 委員 もともと健康増進施設というコンセプトがあった施設ですので、当然、隣同士ですので連携というか、行き来ができるようにしていただければと思います。
◆松葉 委員 文化振興費について伺いたいと思います。「予算概要説明書」の154ページ、155ページになりますけれども、この指定管理料、主な事業費③のところですが、市民ホール、鶴川緑の交流館、ここは先ほど駐輪場の撤去代が計上されているということだったんですけれども、市民ホールは約3,000万円ぐらいアップされていて、フォトサロンは前年度と変わらずというところなんですが、このアップ分の内訳についてお伺いいたします。
◎文化振興課長 指定管理料が増額しているものについては、まず光熱水費の上昇に関わるものが1,098万9,700円増額しているというのがあります。
それと、町田ゆかりの小説家、遠藤周作さん生誕100周年の記念事業として56万円増額しているというようなところが主なものであります。
◆松葉 委員 ありがとうございます。そうすると、光熱水費の値上げ分については、その指定管理料の中に反映をされているという認識で分かりました。
これは、市民ホールに関して言えば、今までは工事でクローズしていたと思うんですけれども、再開したときには、当初の計画より、再開していくと多分オーバーしていくというところについては目に見えているかなというふうにも思うんですけれども、指定管理のほうの負担といいますか、そういったところについては、今後、状況に応じてですけれども、そこをフォローしていくというような考えはありますか。
◎文化振興課長 今回、この光熱水費というのは市全体の動きで、どうしても高騰が、高かったというところでやっております。それ以外のところが、基本は指定管理料の中で動くという扱いにはなっております。ただ、やはりこういう例外的なものが発生したときについては考えていかなきゃいけないと思っております。
◆松葉 委員 そこはお願いしておきたいと思います。お話を聞く中では、光熱水費もそうですし、あと、最低賃金が上がってくると、人件費が占める割合がどうしても高くなってくるというようなところで、指定管理の中でやっていただくというところは理解をしておりますけれども、だんだんと厳しくなるような現状も想定をされるので、そこは臨機応変にご対応をお願いしたいと思います。
それから、施設修繕費の考え方について、先ほど体育館、スポーツのほうでもありましたけれども、改めてちょっと確認をさせていただきたいと思いますが、まずその修繕費について、小さな工事というところでは事業者の委託料の中でやっていただくという認識だと思うんですが、これは以前もちょっと聞いたと思うんですけれども、40万円以上の工事については市の予算でということでよろしいでしょうか。
◎文化振興課長 そのとおりです。
◆松葉 委員 そうしますと、先ほど体育館もありましたけれども、やっぱり施設管理者に直接そういった苦情といいますか、修繕の依頼だったりとかが入ると思うんです。やっぱり今困っているというところで、すぐに対応しなければいけないというような事業者の思いだったりとか、40万円以上は市の予算というところなんですけれども、40万円に満たない、30万円というのが例えば10回あれば300万円という大きな金額にもなりますし、そのあたりの考え方については委託料の中でやっていただくという考えなんでしょうか。そういう回数的なものだったりとか、それから、回数がかさむと、そこの負担は大きくなってしまうと思うんですけれども。
◎文化振興課長 基本は指定管理者との協定の中の動きになってしまっていますので、前提としては変わらないということになるんですけれども、回数が異常に多いとか、そういったことになってくると、やっぱり運営というのも出てきますので、その辺についてはいろいろ考えながら進められればなと思います。
◆松葉 委員 分かりました。そこら辺の負担も大きいという声も聞いていますので、相談に乗っていただくとか、回数があまりにも多いというところは、そんなにはないかと思うんですけれども、そこはご対応をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、国際交流財団補助金について伺います。この中で、外国人への支援ということで、先ほど4事業行うということだったんですけれども、この外国人の人数の推移が分かれば教えていただけますでしょうか。2020年ぐらいから分かりますか。
◎文化振興課長 今はちょっと手元に2020年からの推移を持っていませんので、もうしばらくお待ちください。
◆松葉 委員 では、細かな数字でなくても、外国人が増えているとか、減っているとか、そのあたりの、分かればお願いします。
◎文化振興課長 そういった意味でいくと、増加傾向にあります。ちょっと私の記憶の話になってしまうんですけれども、8,000何百人から9,000人ちょっとぐらいに上がってきているという傾向はあります。
◆松葉 委員 そうしますと、今、2020年度からと言ったのは、私が確認できたところは2020年からの予算というところなんですけれども、2020年から変わらずこの1,900万円ということで、そこは変わっていないわけなんですけれども、今、多文化共生のまちづくりとか、いろんな取組を町田国際交流センターでは実施をしていただいているわけなんですけれども、外国人を取り巻く環境というものも変化をしてきているというお話を聞いています。日本語の学習支援に始まり、生活相談ですとか、多岐にわたっているというようなことも伺っています。
本来だったら、例えば日本語が話せないお子様に対する支援ですと、学校教育部だったり、子ども生活部だったり、そういったところと連携をしながらというような形でやっていくべきものであると思うんですけれども、そういったところも生活相談にも入ってきて、調整がつかずにセンターがやっているような状況だというふうにも伺っております。
そういう意味では、ここの予算というのは、これが適正な予算なのかどうかというところについてのご検討はされたんでしょうか。
◎文化振興課長 予算の適正かどうかと。予算については確かにずっと1,900万円で来てしまっております。この外国人も増えてきて多岐にわたってくるというところになると、現状、このままではいけないかなという認識は持っています。
◆松葉 委員 ご認識いただいているということで理解をいたしました。ここについては、これから、本当に生活支援から、今、ヤングケアラーの問題、また、外国人は、お子さんが日本語ができて、親御さんが日本語ができないというケースも多くあると思うんです。そういう意味では、センターの通訳の方でしたりとか、日本語学習支援のボランティアの方々の役割というのは、これまで以上に大きなものがあるかなというふうに思いますので、ぜひここの支援については手厚くしていただきたいと要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。
それから最後に、国際版画美術館、156ページなんですが、子ども講座とか、1日教室、長期講座などを実施予定ですということなんですが、これについて、学校との連携、校外学習でしたりとか、そのあたりの状況について確認させていただければと思います。
◎国際版画美術館副館長 学校教育への協力というところでお答えしますと、版画講座、中学校とか高校、美術部なんかもそうなんですけれども、そういう方の学校の夏休みの体験学習として、毎年10校程度来館しているというのがあります。
もう一つ、教職員への研修会への協力ということで、町田市内の小中学校の先生の研修会というのも、会場の提供とか、そういうのをやっております。
◆矢口 委員 スポーツ振興費のところで、地域スポーツクラブなんですけれども、どのぐらい新規の設立があると見込んでいるのかというのと、あと、今立ち上がっているのが12個だと思うんですけれども、当初そのぐらいの件数だろうと想定しているのか、それとも、私は12とかだから、もうちょっと小さいのがぱらぱら立ち上がるのかなと思ったんですけれども、意外と大きい規模のところが多くて小さなグループは少ないのかなと思ったんですけれども、こういったところ、市の最初の事業を始めたときの思惑と現状というのは異なっているのか、ちょっとお伺いします。
◎スポーツ振興課長 地域スポーツクラブについてですけれども、現在、準備段階も含めて13の地域スポーツクラブが立ち上がっているのと、立ち上がろうとしております。
当時の思惑というところでは、私も一番最初の設立されたところのことは分からないんですけれども、地域スポーツクラブを増やしていくということで、地域のスポーツの振興、これは地域スポーツクラブ、多世代、多種目、多志向といったところで、多世代の人たちが交流し、いろんなレベルでのスポーツ、初心者から、それこそプロを目指す人までとか、あと、いろんなスポーツが体験できるような、それが当時、立ち上がったときは地域スポーツクラブというもので進めていくという方針があったんですけれども、実際には、なかなかそういう理想的なものばっかりではないので、単体の種目のところもありますし、それは様々です。
ただ、やっぱり地域にこういうクラブができるということは、スポーツの振興には、体育館や、そういう公共施設以外でもいろんなところで活動されていますので、これが増えていくというのは重要だと思いますし、2023年度も推進するための補助金というのは計上しているところでございます。
◆矢口 委員 もともと多種目というのを想定していたけれども、今は単体、1つの種目でもオーケーをしている現状ということなんですけれども、これは、要綱みたいなものも修正、変わっているということなんですかね。
◎スポーツ振興課長 補助金については要綱がありますけれども、地域スポーツクラブの定義というところでは、幅広い年齢層のものを対象として、複数の種目のスポーツに関わる活動が定期的、継続的に実施できるということは書いてあるんですけれども、だからといって、スタートは1つの種目かもしれませんけれども、そこからだんだん増えていくというところも見据えて地域スポーツクラブというのは出来上がってきているので、そういう意味では、最初つくり上げていっていただいて、そこから会員も増えたり、種目も増えたり、活動幅が増えていくというのが、やっぱり理想なのかなと思っています。
◆矢口 委員 かしこまりました。設立したいという相談から、なかなか実際に設立できないみたいな、そのようなことは結構あるのか。もしあるとしたら、どういうことがネックになっていて、そういうふうになってしまうのかというところと、やっぱり2023年度新しく何件ぐらい設立するだろうという見込みで組んでいるのか、もしくは、新しいところは基本的に設立はなかなかないというふうに考えているのか。
それと、前にもちょっと聞いたんですけれども、備品とかをいろいろ購入していって、そういった備品とかは、もし地域スポーツクラブが解散となった場合どうなるのか、これは各団体に任せるよというふうになっているのか、そこの整理はどうなっているのかお伺いします。
◎スポーツ振興課長 まず、今、地域スポーツクラブとして準備段階でいる団体というのは、13のうち2団体ございます。実際に立ち上げようというときには、私どもにもやはり連絡がありますし、どういったことで進めていくのがいいかなというところの相談は、窓口でも電話でも気軽に相談いただいていますので、その中で話合いをしながら、設立に向けてアドバイスだとか、後押しをするような形で進めています。
それと、あと備品に関してですけれども、たしかこれは2022年の決算の附帯決議のときにお話しいただいた案件かなとも思っていますが、備品につきましては、今までなくなってしまっているところはございませんけれども、そういう設立を考えている団体ですとか、やはり補助金の申請には来られますので、そういうところでお話しする際に、万が一、潰れてしまったりとか、廃部になってしまったりなんていうことがあった場合には、そういった備品については、引き継げるものはちゃんと引き継いでいっていただけるようなことでお話をしているところでございます。
◆矢口 委員 かしこまりました。
それと、次なんですけれども、スポーツマップの制作委託料というのが134万円、これが、先ほど、2023年度は木曽、忠生、鶴川ということだったんですけれども、それのデザイン費というところでこの134万円なのか。ちょっと詳しい制作委託料というのが、具体的に何の費用が入っているのか教えてください。
◎スポーツ振興課担当課長 これは公園でボール遊びなどが気軽にできるところの地図のデザイン費で、印刷費というところは、今だとFC町田ゼルビアと連携して、FC町田ゼルビアの広告を入れるところで印刷をしていただいているような形となっております。
◆矢口 委員 このデザイン費は、新しく始める木曽、忠生、鶴川の3件分のみですか。
◎スポーツ振興課担当課長 地図そのものは、先ほど木目田委員からのご質疑にお答えしたとおりで、2023年度につきましては、この3地区、これで市内全域を10地区に割ってはあったんですけれども、それが作成終了するという予定となっております。
◆矢口 委員 この3つのチラシで、デザイン費で134万円というのは、結構高くないですかと私は思っちゃったんですけれども、例えば、写真撮影とかも全部行ってもらっているということなんですか、そういうところが高いのか。こんなものなんですか、3枚で、ちょっとそこの感覚が。聞く相手があれなのか、ちょっと分からないですけれども。
◎スポーツ振興課担当課長 そうですね、これまで作成してきた地図の委託料と同様なものになってきますので、見積りをいただいて、適正なものと考えております。
◆矢口 委員 これはA3表裏ですか、もっと大きいんですか。結果、A3の表裏で、デザイン費、表裏全部合わせて、1つのデザイン費で幾らなのか。
あと、これは定期的に、例えば、公園が変わったりとか、ボール遊びができたら、今後、また更新していくのかなと思うんですけれども、そういったところは簡単にちょいちょいとできるようになっているのか、お伺いします。
◎スポーツ振興課長 1枚当たり幾らというのは、後ほどまた計算させていただきますけれども、更新する際に、全地区更新もかけています。これは1年生から3年生までの子どもたちに配っているんですけれども、どうしても新1年生が入ってきますので、その地区には配ることになっています。
◆矢口 委員 印刷費はFC町田ゼルビアもち……。
◎スポーツ振興課長 印刷費は、FC町田ゼルビアが印刷を全てかけてくれています。
◆矢口 委員 3つのデザイン費だけで、印刷費も含まずで134万円が適正なのかどうか、ちょっと高いかなと正直思ったところだったんですけれども、イラストとかも新しく描いてもらっているということなんですか。写真撮影も全部行ってもらって、全部で、それだけ聞いて終わりにしたいと思います。
◎スポーツ振興課長 委員のおっしゃるとおりです。
◎文化振興課長 すみません、先ほど松葉委員から外国人の人数ということで、私はちょっと多く言ってしまったんですけれども、2023年3月1日時点が8,128人でした。2020年の3月1日が6,946人なので、やはり増加傾向というのはあるという形になりますので、お伝えさせてもらいます。
◆今村 委員 それでは、まず154ページの二十祭まちだです。今年、3年ぶりですかね、いろいろコロナの感染に注意をしながら実施できたということで、お疲れさまでした。きっと成人の皆さんも喜んでいられると思います。そこの中で、町田市の中学校のPTA連合と、これまでは小学校の小P連の皆さんも、中学生のほうにはタイムマシーン作文というものを返却したり、それから、お祝いボードと言われる、お祝いの意思を表したものを、掲示を実行委員会の皆さんと一緒にしていました。
今年は、小学校はなかったのかなというふうに思いますけれども、来年度以降、次の計画についてはどのように考えているのかということと、小学校がなぜないのかということにもつながると思いますし、中学校のほうも、今回、かなり慎重に掲示、もともと市のほうはさせないとおっしゃっていたそうですけれども、最終的には掲示をしていただけたので私自身はよかったと思っていますが、とてもすばらしい事業ですし、これらについてもう少し、実費弁償なのか、いろいろ、せっかく新成人を祝う取組なので、市としてももう少し積極的に支援をしたらどうかなと思いますが、その辺について何かお考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。
◎文化振興課長 今回は、委員がおっしゃるとおり、中学生のところがあったんですけれども、実行委員会と市の事務局、これが小学校、中学校のPTAの会長さんたちとお話をした上で、掲示物とかというところを決めております。
その中で、確かに一番初め、中学校の掲示板とかボード、その辺については滞留してしまうので考えましょうというお話はさせていただいております。
ただ、うまく流れをつくれば何とかなるのではないかというところで、動線を一方通行みたいな形にしてやることで何とかできているというのはあります。今コロナの状況も大分変わってきておりますので、その辺はまた話し合いながら進めていければと思っております。成人の方がいい日を迎えられればと思っておりますので、そのように考えていきたいと思っています。
◆今村 委員 小学校が参加しなかった理由……。
◎文化振興課長 小学校が参加しなかったのは、今回相談をかけたときに、小学校側からはないというお話を聞いております。
◆今村 委員 小P連と通称呼んでいる団体については、今、市内の加盟校が大分少なくなってきてしまっていて、もともとは、これは小P連に加盟していないと掲示ができないという、1つの市としてのインセンティブを、小P連活動に加わっていただけるようなものにもなっていたんですけれども、今はその取決めもなくなって自由に参加できるようにはなっているんですが、先ほど申し上げたように中学校と同じで、なかなかPTA活動が厳しい中で参加をしなくなってきていて、皆さん、ご承知の方もいると思いますけれども、小学校と中学校とあれば、それぞれの母校のお祝いボードを見て、懐かしく思い出話をしたりとか、当時の先生のコメントなんかも載っていたりしますので、ただやりませんかというと、正直厳しい状況なので、ちょっと支援をお願いしますと先ほども申し上げたので、ぜひ考慮しながら、実行委員会共々、話を進めていただけたらというふうに思います。
次に移ります。158ページの町田木曽山崎パラアリーナですけれども、2020オリパラを経て、レガシー事業としても位置づけがされているのかなというふうに思います。オリンピック憲章には文化プログラムを必ずやらなきゃいけないということで、ぜひ文化スポーツ振興部の皆さんにはそういったものを引き続き取り組んでいただきたいと思いますし、多分、東京都の補助金なんかも入ってくるんですかね、こういった文化プログラム、またはスポーツに絡めて――その辺の関係をちょっと教えて――木曽山崎パラアリーナであるのかどうか確認をしたいと思います。
もう一つ、オリンピックは、必ずオリンピックとパラリンピックを併記しなければならないと決められていますよね。皆さんもそれは守っていると思うんです。IOCがオリンピックという名前を使っていいのは、オリパラ以外にデフリンピックとスペシャルオリンピックス、この3つと決められているんです。それぞれ障がいの種別が違っているわけで、通常、パラリンピックというと身体障がいの皆さんを対象にしているんですが、先ほどの説明の中でも全ての人ということで対象にして考えているというふうには思いますが、この名称や広報の仕方というものは今後どのようにしていくのかというのが1つ気になっているので、教えていただきたいと思います。
それともう一つ、障がいのある方たちに関わる施設ですので、昨日、ちょっと残念な思いをしたので、あえて言わせていただきますけれども、給食センターにおいて、地域の地元企業や雇用を促進していきたいという話があったので、障がい者の雇用についても考えているんですよねと言ったら、ゼロ回答でした。ここの施設を運営していく上で、利用者だけではなくて就労の場としてもぜひ考慮していただきたいと思います。
昨日は言う機会がなかったのであえて言いますけれども、町田の障がい者雇用率は、市役所はずっと法定雇用率を下回っていますね。残念ながら、民間企業がきちっと法定雇用率を超えて、例えば、今回の給食センターのシダックスなんかも東京都の障がい者雇用の表彰を受けるような団体なのに市がこういった状況では大変残念だというふうに思いますので、その辺、ぜひ雇用の面についてもしっかりと考えていただきたいと思いますので、何かコメントがあればお聞かせいただきたいと思います。
◎スポーツ振興課長 何点かいただきました。
まずネーミングについてなんですけれども、今回、ここで(仮称)町田木曽山崎パラアリーナとしていますけれども、この施設の整備後の名称については、また改めてネーミングライツの導入も含めて、そういったことも含めて視野に入れて今後検討していこうかなということで考えております。
それと、あと運営の部分になるので、ちょっとまだ来年度の予算では、そこまでのことはないんですけれども、事業として、公募されたときに事業者が決まっていって、設計から整備、そして運営に至るまで、事業者が決まるときには、当然、地域雇用のお話もそうですけれども、障がい者の就労の場といったところでは必要なことだと考えておりますので、そのときにはしっかりと考慮して進めていきたいと思っております。
◆今村 委員 短く、委託をする前に市の姿勢として、必ずこれだけやってくださいとか、障がい者雇用についてきちっと入れておかないと、そこは一般的な話で終わってしまうと思うんです。だから、ぜひそういったことを認識していただけたらと要望だけして、終わります。
◎文化スポーツ振興部長 今の最後、答弁はなくていいということだったんですけれども、来年度はまだ可能性を調査して決めていく段階ですので、ちょっと明言することはできませんが、その調査の中では、先ほど課長が申し上げたとおり、可能性の中にはそういうものもあるんだろうという認識はございます。
◆田中 委員 1点、聞き漏らしがあって申し訳ない、「予算概要説明書」の388ページの支出科目のところでお聞きしたいんですけれども、学校施設開放費、学校のクラブハウスはここの予算で合っているかというところなんですけれども、クラブハウスの予算はどちらに入っているか、ちょっと確認させてください。「予算概要説明書」です。
○委員長 休憩いたします。
午後4時30分 休憩
―――◇―――◇―――
午後4時32分 再開
○委員長 再開いたします。
◆新井 委員 パークミュージアム整備事業についての質疑をいたします。(仮称)国際工芸美術館整備計画は、資材とか労務単価が高騰したとはいえ、28.5億円より下げられなかったことについての見解を改めてお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 工事費につきましては、行政報告で行いましたが、その後、12月の第4回定例会以降、さらなる削減をという決議もいただいておりますので、約6,500万円削減した形で、何とかいろいろ工夫をして、さらなる削減を行っているところでございます。
◆新井 委員 削減についてのことではなく、28.5億円より下げられなかった、28.5億円よりも下げますということを本会議で市長は答弁しているので、下げられなかったことについての見解をお聞かせください。
◎文化振興課担当課長 工事費の削減というところで、今、物価が高騰している中で、さらなる削減ということで、何とかいろいろできないかという中で、建設発生土であるとかタイルの仕様というところで削減をしているところでございます。
◆新井 委員 (仮称)国際工芸美術館整備と一体化工事とアート体験棟部分、これに関係する部分の事業費の合計をお聞かせください。
◎スポーツ振興課長 先ほど答弁が漏れていて申し訳ございませんでした。まず、クラブハウスについては、387ページのスポーツ振興費の中に入っております。
◆田中 委員 今ご答弁があったので、ちょっと続けてなんですけれども、スポーツ振興費の中でクラブハウスの中の、例えば、エアコンですとかが壊れて修繕というところなどの、そういった対応については2023年度予算が組まれているのか伺いたいと思います。また、それが幾らになるのかを伺いたいと思います。
◎スポーツ振興課長 修繕費については施設の修繕ということで、金額としては20万円、計上しております。空調機ということで限定しては予算計上しておりませんので、クラブハウスでも、町田市が直接管理しているところが町田第四小学校と武蔵岡中学校なんですけれども、そこに対してのクラブハウスの修繕費ということで計上しております。
◆田中 委員 そうすると、ほかのクラブハウスで備品などに不具合があった場合はどのように対応されるのでしょうか。
◎スポーツ振興課長 基本的には、例えば、地域スポーツクラブとかが管理している場所もありますので、そういうところについては、原則は地域スポーツクラブで対応することになっています。なかなかその対応が進まない場合には、当然市のほうにも相談をしていただいて進めていきたいと思います。
◆田中 委員 ありがとうございます。
◎パークミュージアム担当課長 (仮称)国際工芸美術館の整備に約33.4億円、アート・出会いの広場の整備に約3.67億円、公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟は擁壁も含めて7.7億円と見込んでおります。
◆新井 委員 すみません、そこの部分の合計金額を答弁してほしいんです。
◎パークミュージアム担当課長 合計で約44.77億円になります。
◆新井 委員 これまで、当初の計画から、市民からの要望が出て、それによって変更した点を確認させてください。
◎文化振興課担当課長 要望で変更した点につきましては、公園内に高低差を解消するエレベーター、これは国際工芸美術館、それから国際版画美術館、これを一体化するエレベーターとは別に整備してほしいといったご要望を受けまして、公園内に別に高低差を解消するエレベーターを整備予定でございます。
また、国際版画美術館の水庭に造る国際工芸美術館、それから、国際版画美術館をつなぐエレベーターにつきましても、より緑を楽しめる計画にしてほしいと、そういったご意見もいただきまして、そこの部分の計画を変更しているところでございます。
◆新井 委員 もみじ園のデッキスロープはいいんですか。
◎文化振興課担当課長 それに加えまして、初期の段階でもみじ園のデッキスロープ、ここについても景観を阻害するのではないかと、そういったご意見をいただきまして、そこの部分の取りやめをしているところでございます。
◆新井 委員 丁寧な説明をしてきたという答弁がこれまでもありましたが、それにもかかわらず、地域住民や関係する市民も含め反対の声がいまだに続いている状況をどう考えますでしょうか。
◎文化振興課担当課長 市民の声ということでございますけれども、説明会の中で反対の声もいただいておりますが、賛成の声もいただいております。また、市役所に直接電話で、賛成するといったお声もかかってきているところでございます。
引き続き、パークミュージアムの整備というものをきちっと進めていきたいというふうに考えております。
◆新井 委員 開館するのであれば4月からのほうが切りがいいと思うんですけれども、なぜ開館予定が2026年の3月なのでしょうか。
◎文化振興課担当課長 スケジュールにつきましては、少しでも早く国際工芸美術館の開館を楽しみにしているといった声もございます。そういったお声もありますので、できるだけ早くというところで、3月の開館で予定しているところでございます。
◆新井 委員 2026年3月の何日を予定していますか。
◎文化振興課担当課長 詳細なオープンの日にちについては、今後検討してまいります。
◆新井 委員 3月8日よりも前の予定になりそうか、9日よりも後の予定になりそうかは分かりませんか。
◎文化振興課担当課長 詳細な予定につきましては、まだ今後検討していくところでございます。
◆東 委員 先ほどの行政報告の部分でちょっと予算に重なるなと思ってやめたところがあって、その続きをお伺いしたいんですけれども、公園緑地課長のご答弁で、停電時において、今、バリアフリールートがエレベーターしかないので公園に隣接している道路を使っていただくことを考えているということでご答弁があったんですけれども、特に車椅子を利用している方に関して、災害時で非常にご不安な中、あの急な坂を車椅子で、車椅子でそもそも上がれるのかも疑ってしまうような急な坂ですけれども、あそこを上り下りすることを車椅子の方に求めるという結論に本当に達しているのかどうかを改めてお伺いしたいと思います。
○副委員長 休憩いたします。
午後4時40分 休憩
―――◇―――◇―――
午後4時41分 再開
○副委員長 再開いたします。
◎文化振興課担当課長 先ほど公園緑地課長もお話ししておりましたが、非常用電源を含めて、今後いろんなことで検討しながら車椅子の方にも使いやすい公園というところで考えていきたいと思います。
◆東 委員 先ほど公園緑地課長は、非常用電源はコスト的にいまいち今のところ、検討がしがたいというふうにおっしゃっていたんですが、文化スポーツ振興部としては、これから車椅子の方にも使いやすい環境を整えていきたいと考えていらっしゃるということでしょうか。
◎パークミュージアム担当課長 先ほどの公園緑地課長は、確かに非常用電源はお金がかかるんだけれども、道路の部分も含めて検討をというところですので、全ての可能性を排除したというふうには、私たちは受け取っていないというところが見解です。
◆東 委員 分かりました。
ちなみに、一部が階段に変更したスロープのせいで、今このような議論になっているところですが、この階段に変更したスロープ部分というのは、「予算概要説明書」の①から⑦でいうと、予算としてどこに該当しますでしょうか。
◎パークミュージアム担当課長 事業費としては、①の国際工芸美術館整備工事費に含まれております。
◆東 委員 分かりました。
次に、擁壁について2点だけお伺いいたします。
擁壁の設計業務の途中かと思うんですけれども、擁壁の設計がどの段階に今あるのかということと、工事費が今回上程されておりますが、工事費はどのように算出されたのか、お伺いいたします。
◎文化振興課担当課長 擁壁設計につきましては公園緑地課で予算を持って今やっているところでございますけれども、擁壁設計につきましては、今どのような擁壁がいいかというところで基本的なところを決めて、今、詳細な安全の確認とか、工事費の積算を行っているところでございます。
予算につきましては、大体メートル当たりの概算費用といいますか、そういったところで算出をして計上しているところでございます。
すみません、擁壁の設計業務委託料自身は文化振興課で、擁壁設置工事は、今後、公園緑地課です。
◆東 委員 今、設計段階であるけれども、この1億2,000万円というのは当初の1億5,000万円から3,000万円削った部分かと思うんですが、今、物価高騰の中ではありますけれども、あくまでこの中に収めるということで間違いないでしょうか。
◎文化振興課担当課長 そのとおりでございます。
◆東 委員 分かりました。
次に、国際工芸美術館についてお伺いをいたします。最終的な工事費の上昇額についてですけれども、私のほうで計算いたしまして4億8,376万1,000円かなと思うんですけれども、これまでの行政報告の中で、昨年12月の行政報告で増額が6億6,000万円、減額が1億8,000万円、今回の行政報告で6,500万円ということで、行政報告の中では、増額分は4億1,500万円と示されているんですけれども、実際に工事費を計算しますと4億8,376万1,000円ということで、結構差が出ているんですが、この差の部分がどうして生じているのか、お伺いいたします。
◎文化振興課担当課長 本日、行政報告させていただきました工事費の削減の検討につきましては、まだ検討段階というところでございます。建設発生土につきましても、公園の擁壁整備工事とタイミングがきちんと合うかどうか、そこら辺を含めて今検討を行っているところでございますし、陶板タイルにつきましても、先ほど営繕担当部長からも申し上げましたけれども、まだ検討中の部分でございますので、この部分の費用につきましては今後削減をするように検討していくという部分でございます。
◆東 委員 そうすると、今回、行政報告で減額できるであろうと提示されている部分は、今回の予算には積んであるという解釈でよろしいのかということと、私が疑問に思っている額と、そうすると、おおむね合うんですかね。すみません、その点、今回の行政報告にある6,500万円は、予算計上としてはされているのかどうか、改めて確認させてください。
◎文化振興課担当課長 6,500万円につきましては、今後削減の検討というところでございますので、今、工事費のほうに含まれている部分でございます。
◆東 委員 分かりました。
そうしますと、前回の行政報告どおり、高騰分が5.4億円で、ほかは高騰分ではなくデザインの変更等ということかと思うんですけれども、この増額分についてなんですが、今回、当然、前回分と高騰分と別々に計上されていなくてまとめて計上されているんですけれども、これは何が幾らというのを前回、前回というのは、すみません、令和4年3月に上程された分です。そちらと今回の上程分の予算に関して、その差、増額分を切り離して考えられるのかどうかというところをお聞きしたいんですけれども、何が幾ら、何が幾ら、何が幾らで、このように増額しましたというのは根本的に切り離して考えられるようなものなんでしょうか。
それとも、あくまで今は33億幾らというのが増額分ともともとの分で切り離せないで、一体としての扱いしかできないようなものなんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 資材高騰につきましては、例えば鉄筋が10何%上がっているとか、コンクリートが数%上がっているとか、そういうことでございますので、その部分を切り離して考えるというのはできないものではないかというふうに考えます。
◆東 委員 分かりました。ありがとうございます。
次に、前回の議会以降、もろもろ努力されたというのが分かったんですが、今回削減できるであろうという項目のみ行政報告でいただいているんですけれども、先ほど新井委員からもありましたけれども、もともとの28.5億円というのを厳守する努力をしたのかどうか。ちょっとこの6,500万円の削減ですと、なかなか見えないなと思っておりまして、例えば、ほかに検討を行ったのか。検討を行ったけれども、実現しなかった項目などがあれば教えていただきたいです。
◎文化振興課担当課長 工事金額につきましては、前回の12月のときの行政報告をさせていただいたときも、いろんなことを見直して、この際には700万円の減額を含めて、見直せるところを全て見直した結果としてご報告をさせていただいております。
その後、工事費の削減努力を継続することを求める決議というところでいただいておりますので、さらに何ができるかというところで一生懸命考えた結果としまして、土の処分で何とか調整ができないかというところで3,700万円、それから陶板タイルで2,800万円というところで、今検討を進めているところでございますので、当初の金額については、なかなか資材が高騰している中では難しい状況であるというところでございます。
◆東 委員 もともとの金額を達成するには、かなり大幅な変更が必要かなと思っておったんですけれども、例えば、変更項目として設計部分にまで踏み込んだ検討をされたことはありましたでしょうか。
◎文化振興課担当課長 (仮称)国際工芸美術館の設計自体、工事費が上がらないように面積自体もそれぞれの収蔵庫、展示室、できるだけコストを抑えた計画でもともと行っているところでございますので、さらに面積の削減というのは難しい状況でございます。
◆東 委員 分かりました。
次に、全体のコスト、全体というのは国際工芸美術館と一体化と公園案内棟ですけれども、そこの全体の予算についてですけれども、先ほど新井委員に対するご答弁の中で、全体が44.77億円とあったかと思うんですが、私のほうで計算したら44.71億円だったかと思うんですけれども、ちょっとそこが正しいかどうか、確認させていただきたいということと、あと、元はと言えば、2018年に修正されたものに対しての議論をそもそも我々は行っているわけですが、そこから考えると10億円近い増額になっているんですけれども、ずっと減額を求めてきた中で、10億円も超してしまっていることに対してはどのように捉えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
◎パークミュージアム担当課長 2018年当時、(仮称)国際工芸美術館単体で、たしか33億円ぐらいの概算を示していたと思います。今回の整備工事で言うと、国際工芸美術館の部分で言うと、当初の予定では28.5億円までしっかり縮減するんだという部分と、国際版画美術館と一体に楽しんでもらおうというところで、アート・出会いの広場3.67億円、ここで言うと、当初の(仮称)国際工芸美術館と今回の計画というのは差異がないといいますか、当初、国際工芸美術館を単体で建てる部分、33億円ぐらいと、今回の28.5億円と3.67億円を足しても、そこは釣り合う部分であります。
あともう一つ、体験棟というのは、今回、「子ども」と「体験」というテーマの中で、新しい価値を目指すために、町田荘跡地の活用というのは、公園の再整備計画の中でもそもそも俎上にあって、あそこにはクラフト棟を建てようというのがあったんですけれども、公園の中の機能をしっかり見る中で、クラフト棟というのは何だろうというのと、新しくできる国際工芸美術館、これから子どもたちにしっかりアプローチしたいというところで、新しく整備する部分というところで当時8億円と言っていますけれども、今は7.7億円、将来への投資というんでしょうか、というところで費用がかかると思っております。しっかりパークミュージアムとして公園全体を盛り上げていくために必要な整備だと思っております。
◆東 委員 もともと単体で、それが高過ぎるということで削減することをずっと議会でも様々な議員が求めてきたところでありますけれども、それに対してあれが必要だ、これが必要だと足していかれたのは市側でありまして、そこが、別の観点から考えるという、そういった考え方は、私としてはそもそも理解はできないですが、今、もともとこれは高過ぎるといって、そこだけが修正された予算に対して10億円ぐらい増額しているということは重々認識していただきたいと思います。
あと、代表質疑を私はさせていただいたんですが、なぜこの物価高騰下で事業を進めるのかという質疑をさせていただきまして、そのご答弁で、国際工芸美術館の整備は将来にわたり町田市が輝き続けるために必要な投資だと考えているという意味だったんですけれども、これを具体的にどういう意味か掘り下げて、ぜひお答えいただきたいんですけれども、お願いします。
◎パークミュージアム担当課長 代表質疑ですので、たしか赤塚副市長がご答弁差し上げたと思っております。町田市の限られた予算の中でいろんな事業を進めている中で、市民の生活だとか安全だとかを守るというのは当然やる中で、また、町田市がこれからもいろんな方々に選ばれるというか、周辺都市の中でも町田市はすばらしいねと思ってもらうためには、様々な投資的事業というんでしょうか、町の魅力を上げる事業も並行して進めていくというのは町田市の姿勢です。
その中で、町田市中心市街地という、この町田市の顔であるにぎわいの町、そこにこの国際工芸美術館を含めて、
芹ヶ谷公園パークミュージアムという新しい魅力が生まれることで町田市全体の魅力が広がっていくというところを鑑みると、それこそ我々が目指すところの、公園という公共空間で言うと、鶴間もあって、薬師池もあってという、この公共空間を活用しながら町の魅力を上げていこうというのは、町田市はこれまでも進めてきたところですけれども、町田駅周辺にある芹ヶ谷公園の魅力を上げることで、さらに町田市の魅力を上げていきたいと。
そうすることによって、市民の方々にも楽しんでいただける、来園者にも楽しんでいただける、来街者にも楽しんでいただける、そういったまちづくりを進めていくという意味も込めて、町田市が魅力を上げて輝き続けるために、国際工芸美術館もそうですし、この
芹ヶ谷公園パークミュージアムの事業は進めていくべきだと、そのように考えております。
◆東 委員 町田市の魅力を上げていくこと自体には当然賛成なんですけれども、この物価高騰下で市民の方々は生活にすごく苦労されています。町田市の財政が堅調なのは理解していますけれども、それも市民の方々が一生懸命納めてくださった税金があるからですよね。それを今のタイミングで、今の市民への生活ではなくて未来への投資に使う理由がちょっと私としては理解ができないところであります。
あと、もともと急ぐ理由として、博物館の維持費がかかるというのを挙げられていたかと思いますけれども、先ほどご答弁の中に、博物館の経費が年間3,700万円かかっているとあったんです。以前から3,700万円というご答弁だったかと思うんですが、これは燃料が高騰しているのに、変わらず3,700万円程度なんでしょうか。
◎文化振興課長 3,700万円のお話をしたのは、博物館の施設の管理事務のお金の部分と、先ほど言った借用の1,500万円、それを言っている話であって、それ以外の人件費であるとかというのは含まれた形にはなっておりません。なので、実際、博物館にかかる今の費用でいくと、約6,600万円ぐらいが人件費とかを含めた形では入ってきます。これは光熱水費であるとか修繕料、あとはポスター、チラシとか、広告料とか、もろもろ入ってくると大体それぐらいの金額になってくると。
◆東 委員 分かりました。ただ、もともと何でこんなに急ぐのかという理由として、博物館の維持費が年間どんどん重なっていくからというふうに今までご答弁されていたかと思います。今、年間、全て含めたら6,600万円だったということですけれども、高騰下において4億8,000万円も国際工芸美術館の工事整備費が増額しておりますので、これは、今、工事を進めて4億8,000万円余分に払うよりかは、毎年6,600万円を数年払ったほうが、私は最終的には低コストになるんじゃないかというふうに考えるところであります。その点はいかがでしょうか。
これまでも早く進めるということに関して、博物館の経費を早々になくしたいということだったんですけれども、こんなに増額しているんだったらもうちょっと遅らせたほうが、博物館の経費を払っていたほうがむしろコスパがいいんじゃないですかということに関してはいかがですか。
◎文化振興課長 これは、答弁もずっと同じ形になってしまうんですけれども、博物館で収蔵している、先ほどもありましたけれども、いい展示物、そういった形を早く皆さんに見せていきたい、やはり博物館の役割というか、使命ということ、過去から受け継いでいる貴重な資料を後世に残すために調査研究等もしております。その持っている所蔵物を、やはり展覧会等で展示して、それを触れてもらって、見てもらう、そうすることが人々の文化的な心の安らぎになってくるというところもあるので、早めに国際工芸美術館を開館してやっていきたいということがあります。
◆東 委員 その点においても、別に博物館をつくらなくても展示できる場所は、市庁舎の中にもありますし、国際版画美術館だって美術館なんだから環境も整えられるかと思いますし、その一角を借りてもいいと思いますし、一時的なものですからね、工事をやめてくれという話ではなくて先延ばしにしてくれという話なので、私は今すぐやって4億8,000万円余計に払うよりかはそのようにしたほうがいいと思います。
最後、ランニングコストなんですけれども、12月に、60年スパンか何かで見ていて、年間に換算すると215万円の削減というところが行政報告でございました。これは、今議会での行政報告でもちょっと質疑をさせていただきましたけれども、それ以来、何もしていないという回答が先ほど別の課からありましたが、改めて文化スポーツ振興部に、ランニングコストの減少に関してそれ以上の検討を行ったかどうかをお伺いいたします。
◎文化振興課担当課長 12月の行政報告でさせていただいたランニングコストの検討につきましては、60年間で1億2,900万円というところでございます。
ランニングコストの低減というか、削減については12月から継続して進めておるところではございますけれども、今議会で報告できるところでは特にないというところで、先ほどご説明をしたとおりでございます。
◆東 委員 先ほどの営繕担当部長のお話は、12月以来何も検討していないということでよろしいんですねと私が確認したら、特に何も回答がなかったんですけれども、文化スポーツ振興部としては、それからもランニングコストの減少の努力をしたという理解でよろしいですか。
◎文化振興課担当課長 ランニングコストの削減につきましては、この委員会でも委員の皆様からお話をいただいているところでございますので、ここについては、引き続ききちっと努力について、建物だけじゃなくて、あらゆるところでできないかというのは検討していきたいと考えております。
◆東 委員 分かりました。
最後、意見ですけれども、令和4年度に計上された金額から国際工芸美術館の整備工事費が4.8億円増えまして、全体で修正されたときの予算から10億円以上の増額となるタイミングで今の工事費を計上することは、全くもって理解できず納得のできないところであります。
さらに、質疑していく中で、今まで結構ご答弁が曖昧だったと思うんですけれども、停電時のバリアフリーに関して、基本的には配慮がなされないということが分かりました。この点についても、時間を設けてさらなる検討を進めていくべきだと考えます。
したがいまして、物価高騰が落ち着くまで国際工芸美術館整備工事費に関しては見合わせることを求めます。意見です。以上です。ありがとうございます。
◎スポーツ振興課長 先ほど、矢口委員の質疑に対してちょっと答弁がまだなかったところがあって、少し訂正もしなきゃいけないんですけれども、改めまして、1枚当たりと私は申し上げたんですが、印刷についてはFC町田ゼルビアに依頼していますので、1枚当たりというのが出せません。
デザインについて、先ほど134万2,000円という予算の中で、これについては、2023年度は木曽、忠生、鶴川の3地区を予定していますけれども、鶴川についてはちょっと広大なところがあるので倍かかります。なので、単純に4で割ると約33万円ぐらいのデザイン料ということになります。
ただ、このデザイン料には、先ほどちょっと触れましたけれども、例えば、相原地区だとかに更新する場所とかがあれば、そういったものも含まれています。
◆東 委員 1点忘れていまして、失礼いたしました。
「予算概要説明書」の157ページのパラアリーナについてなんですけれども、水準書等に記載する事業者と地元住民とのコラボレーションについて、何か考えていらっしゃる内容があればお聞きしたいと思います。例えば、事業者から地元住民への働きかけとか、そのようなものについて、お考えがあればお伺いしたいです。
さらに、隣に給食センターができますので、そことの兼ね合いも含めてお教えいただければと思います。
◎スポーツ振興課担当課長 木曽山崎パラアリーナの地元と事業者が決まった後の連携というお話なのかなというふうに思いますが、次年度の時点では、まだPFI事業の導入の可能性がどうなるかという、その調査というところになってきます。ですので、その先のPFI事業といいますか、建設して運営していく、その事業の内容を検討する際に、そういった地元と事業者との連携というところも併せて検討をしてまいりたいと考えております。
◆東 委員 要望なんですけれども、隣に給食センターという担当部が異なるものが隣接いたしますので、地元住民に負担がかかるのかなということを懸念しておりまして、例えば、地元住民へのヒアリングなどを行う際には、ぜひ保健給食課と連携して同じタイミングにするなど、高齢化も進んでいる地域で、結構自治会なんかも大変ですので、そのあたり、ご配慮いただければと思います。
◎文化振興課長 先ほど東委員が言っていた市庁舎の展示というところがありましたので、1つ説明させていただきます。請願のときにも貴重な収蔵品があったりとか、温湿度の話をさせていただいたんですけれども、本庁舎とかの場所ですと温度、湿度、あとは防犯面で展示に適していないというところがありますので、そこについてはなかなか難しいということをお伝えさせていただきます。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって文化スポーツ振興部所管部分の質疑を終結いたします。
休憩いたします。
午後5時10分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時12分 再開
○委員長 再開いたします。
△行政報告((仮称)
芹ヶ谷公園パークミュージアム整備運営事業候補者選定事業の進捗状況について、
芹ヶ谷公園パークミュージアム将来像実現に向けた取組みについて)
○委員長 行政報告、(仮称)
芹ヶ谷公園パークミュージアム整備運営事業候補者選定事業の進捗状況について及び行政報告、
芹ヶ谷公園パークミュージアム将来像実現に向けた取組みについてを一括議題といたします。
本件について、担当者の報告を一括して求めます。
◎文化スポーツ振興部長 行政報告、(仮称)
芹ヶ谷公園パークミュージアム整備運営事業候補者選定事業の進捗状況について及び
芹ヶ谷公園パークミュージアム将来像実現に向けた取組みについて、一括でご報告させていただきます。
詳細につきましては、担当から説明を申し上げます。
◎パークミュージアム担当課長 それでは、(仮称)
芹ヶ谷公園パークミュージアム整備運営事業候補者選定事業の進捗状況についてご報告いたします。
タブレット資料番号79をご覧ください。
2024年度から予定している事業者による整備運営事業、官民連携事業の検討進捗状況についてご報告いたします。
2022年9月の本委員会においてもご報告させていただいたとおり、PFI事業として、今お示ししているこのスケジュール、ここに赤で示す範囲について事業者による整備運営を開始することを予定しており、現在、その準備を進めているところです。
まず1つ目の事業者向け説明会の実施につきましては、12月に本事業への関心、興味、理解を深めることを目的に事業概要をお示しする説明会を実施いたしました。
先ほども少しご紹介いたしましたが、市ホームページに掲載したり、また、日本PPP・PFI協会ホームページへの掲載、また、商工会議所の協力を得て市内事業者に情報提供を実施した上で説明会を実施し、32社の参加をいただいたところです。
その後、2番に移っていきますが、2月13日には実施方針及び要求水準書(案)を公表いたしました。公園と美術館を一体的に運営していく本事業において、民間事業者の経験や技術力、ノウハウを活用して、新しい発想による新しい価値創造を期待しているものであり、これまでも事業者との対話を通じて、そのアイデアや考えを収集してきたところでございますけれども、今回、民間事業者に期待することを実施方針と要求水準書(案)にて広くお示ししました。
添付の資料は、要求水準の概要をお示ししたものです。
裏面にお進みいただきまして、3番、実施方針等に関する説明会の実施です。
2月21日には、この公表した内容について概要をご説明する説明会を、また、2月28日には現地見学会を開催し、それぞれ22社、19社にご参加いただいたところです。
今後の事業スケジュールにつきましては、3月8日まで、この公表内容についての意見やご質問を受け付けており、約360件ほどの質問やご意見をいただきました。3月末には、いただいた意見、ご質問に対する回答を公表して、4月末頃から公募を開始していきたいと考えております。
この件についてのご報告は以上となります。
続きまして、
芹ヶ谷公園パークミュージアム将来像実現に向けた取組みについてご報告させていただきます。
タブレット資料番号80にお移りください。
町田の多様な文化芸術の活動、公園の豊かな自然を体験しながら、みんなが学び楽しむことができる新しい体験型の公園、パークミュージアム、その将来像をイメージ、体験してもらうための取組をこれまで進めてまいりました。
ここでまずご紹介したいのは、2020年から開始した市民参加型の公園活用実証実験、フューチャーパークラボです。先ほど木目田委員からのご質疑もありましたけれども、将来の姿を市民の方々、来園者に楽しんでいただくとともに、これから一緒にパートナーとして参画していただく事業者にも、こんな可能性がある公園なんだというところを広くお示ししたくて取組を進めてきたところです。
幾つかこの実施企画の一例をご紹介させていただきますと、1段目の中段の写真、楽器の演奏をしている写真ですけれども、これは、この中のもみじ園で子どもたちの油絵の展示と、併せて弦楽4重奏のコンサートを行いました。
もみじ園は、なかなか足を運ぶ人がいないところではありますけれども、紅葉の季節は楽しんでいる方もいらっしゃいますけれども、そこにアート展示することで、公園内の魅力的な場所を新たに知ってもらいたいという思いで開催したものです。この自然豊かな芹ヶ谷公園ならではのアートの展示、発信を行いました。ここに掲示した油絵は、子どもたちがこの日のために数か月かけて制作した作品で、当日の設営も子どもたちが自ら行いました。
当日は、1段目の左、写真で紹介しているのは町なかと連携した宝探し企画ですけれども、これと連携したことも功を奏して、非常に多くの方にこのもみじ園に足を運んでいただくことに成功いたしました。
2段目の左端の写真は、この「マヨネーズ」とかと書いてあるものですけれども、町田市民文学館の企画展「57577展~訪れてくれたあなたの足跡と共に続いてゆく物語」との連携企画として行った、せりがやことば探検「オカシなをかしな57577」の様子です。
こちらも2019年に整備した芝生広場、運動広場に上がるデッキスロープや、大型滑り台脇の階段に、こういうたくさんの言葉を掲示して、それらを使いながら参加した皆さんにオリジナルの短歌をつくっていただきました。みんながつくった力作の短歌を判定するせりがやジャッジマンとして、地元の方や、新日本歌人協会町田支部の方にもご協力いただきました。
3段目の右側の写真、ちょっとサルのような、暗いところにある写真ですけれども、これは東京2020オリンピック・パラリンピックレガシーとして、町田市がホストタウンとなったインドネシアのアート、文化を紹介する企画として、インドネシアの伝統的な影絵、ワヤンクリットを伝統楽器の生演奏と共にお届けしました。
会場は、芹ヶ谷公園の小田急線側の木々の間にスクリーンを張って、その木々に囲まれた芹ヶ谷公園ならではの景色の中で行ったんですけれども、大変好評なステージでした。雨が降ってしまったんですけれども、皆さん、帰ることなく最後まで楽しんでいただきました。
また、当日は、この影絵人形制作のワークショップも行って、午前中に行ったワークショップに参加した人が夜のパフォーマンスに参加するという、そういった形で、作る楽しみもそうですけれども、発表する楽しみも同時に体験いただいた企画となりました。
当日は、加えて、インドネシアの伝統衣装であるバティックの着付け体験も行って、いろんな方にインドネシアの文化にも親しんでいただきました。
下段の中央の写真は、たこみたいなものを掲げている写真ですけれども、Made in Serigaya(メイドイン芹ヶ谷)の応募企画として市民の方が行った企画の事例の一つです。カワセミの版画を刷った紙を使ってたこ作りを行ってもらいました。当日、芹ヶ谷公園では、多目的広場を、このたこを持った子どもたちがうれしそうに走り回る、子どももそうですけれども、親子の姿をあちこちで見かけることができました。
下段の一番右下の写真は、気球の搭乗体験を行いました。こちらは冬に行ったんですけれども、冬というのは公園の閑散期で、あまり公園からも人が少なくなってくる時期なんですけれども、この冬の景色のいい公園を楽しんでもらう、また、芹ヶ谷公園を新しく訪れてもらうきっかけとして実施しました。
この企画はとても反響が大きくて、朝8時に整理券の配布を開始したんですけれども、あっという間に配布が終了してしまって、次の開催を期待する声も多くいただきました。当日は天候にも恵まれて、風も穏やかであったため180人以上の方に、ふだん見慣れた芹ヶ谷公園の、多目的広場で実施したんですけれども、それをふわっと上に上がってもらって、上から公園を眺めていただくような、そういった特別な体験をしていただくことができました。
続いて、2番の緑の物語をつくるワークショップ、こちらは今年度から始めたワークショップになります。先ほど来も公園の緑ということについてはお話を差し上げていますけれども、芹ヶ谷公園の周辺の緑は、この里山と里地、里山として人の手が入ることで生態系ですとか景観が保全されてきているものです。
近年は、樹木が資源として活用されなくなったことにより大木、大きくなっちゃった老齢の木が密生して日が差し込まなくなる等の様々な課題が生じているところもあります。
また、公園の緑というのは、管理して守るだけじゃなくて様々な目的で皆さんに安全に楽しんでいただく、心地よく過ごしていくために積極的に活用していくという視点が重要だと思っています。
そこで、芹ヶ谷公園の成り立ちや、取り巻く環境について学び、緑をキーワードにして、公園でやりたいことをみんなで考えて実践するワークショップを、2020年は8月から連続で開催し、これまで4回開催しました。
一例をご紹介しますと、公園のかまどベンチで落ち枝を使ったたき火をやってみたり、実際に園内で維持管理のために伐採した樹木を使ったクラフトワークショップ、また、造園業者による樹木の伐採作業の実演等を行いました。ただ見るだけじゃなくて、学びも含めて公園来園者に楽しんでいただけたかと思っております。今後もこの豊かな公園の緑を未来へ引き継いでいくための取組を継続していきたいと考えております。
その下のその他の取組みのところですけれども、この
芹ヶ谷公園パークミュージアムという事業を多くの方に知っていただきたくて、さくらまつりであるとか、ゆうゆう版画美術館まつり、「まちカフェ!」などにおいて周知活動やアンケート活動などを行っております。
また、町田ツーリストギャラリーのデジタルサイネージですとか、東急リバブルの会社の店頭に大型ビジョンがあるんですけれども、そういったところにもこれまで動画等を流してきたんですけれども、ここ最近で言うと、2023年1月に町田駅のペデストリアンデッキに設置されたデジタルサイネージで芹ヶ谷公園のプロモーション動画を上映しているところです。
そういった様々な取組を行うことで、新しく生まれ変わる芹ヶ谷公園を皆さんに知っていただこうという取組をしているんですけれども、その先につけた添付の資料は、将来のパークミュージアムの姿を多くの方に知っていただいて、また、期待していただきたいという思いを込めて作成したPR用の資料になります。
まだ作成途中ですので、もう少しブラッシュアップしていきたいなと思うんですけれども、公園の将来の姿であるとか、これまで取り組んできた様子を紹介しながら、この芹ヶ谷公園に多くの人に足を運んでいただきたいと思っております。市民センターや各市有施設、あとは、例えばJR町田駅とか、そういうところに置いて、いろんな人に手に取ってもらいたいなと思って、今作成している途中でございます。
説明は以上となります。
○委員長 これより一括して質疑を行います。
◆藤田 委員 将来像実現に向けたところで一言、新しい取組をどんどんしていく、それは結構なことでありますけれども、朝から言っておりますけれども、この芹ヶ谷公園には、今でも、例えば外に貴重な文化芸術作品がありますよね。パークミュージアムということであれば、そういったものをしっかりと生かしていく、それも収蔵品の一つですから、新しいことを進めるのは結構ですけれども、今持っているポテンシャル、そこのところをしっかり位置づけながら、今度、文化芸術のことも含めたパークミュージアムをつくってほしい。
もっと言えば、町田市と文化芸術パートナーシップを結んでいる音楽座ミュージカルの稽古場が、文化芸術の稽古場が芹ヶ谷公園のすぐ横にあるんですよね。当時、そういったところも含めてステージ計画もありました。今後どうなってくるのか分からないんですが、今あるところもしっかり大切にして、そこの仕掛けのところも含めて、美術館でありますよね、外の芸術作品という、その見せ方も含めて、将来像に向けてやっていただきたいというふうに、ここは要望も含めて言っておきますけれども、いかがでしょうか。そこだけ確認させてください。
◎パークミュージアム担当課長 ありがとうございます。ちょっと私が駆け足でご説明しちゃった部分で伝わらなかった部分もあったかと思うんですが、先ほどのもみじ園もそうですけれども、ちょっと写真をご紹介していないんですが、芹ヶ谷公園というと、皆さんが思い浮かべる噴水彫刻、水がわあっと出る、あれも芸術作品であるんですけれども、例えば、ああいった資源を生かしながら周囲をライトアップして一緒に音楽を楽しもうとか、今あるものを生かしながら、新しい要素も加えながら新しい芹ヶ谷公園を知っていただこうという取組をこれまでも進めてまいりました。
藤田委員にアドバイスいただいたとおり、今あるものを大事にしながら、生かしながら
芹ヶ谷公園パークミュージアムを実現していきたいと思っております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午後5時25分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時26分 再開
○委員長 再開いたします。
△行政報告(国際版画美術館等に関する工事の差止を求める仮処分命令申立事件について)
○委員長 行政報告、国際版画美術館等に関する工事の差止を求める仮処分命令申立事件についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎文化スポーツ振興部長 行政報告、国際版画美術館等に関する工事の差止を求める仮処分命令申立事件についてご報告いたします。
詳細につきましては、担当からご説明を申し上げます。
◎パークミュージアム担当課長 それでは、国際版画美術館等に関する工事の差止を求める仮処分命令申立事件についてご報告いたします。
タブレット資料番号81をご覧ください。
国際版画美術館等に関する工事の差止を求める仮処分命令申立事件につきましては、2022年11月25日付で東京地方裁判所から却下の決定があったことを前回委員会にてご報告させていただきました。
その後、今年になって1月24日、知的財産高等裁判所から即時抗告状が市に到達しましたので、その概要をご報告いたします。
抗告人は、国際版画美術館の新築時に設計業務を受託した設計事務所に所属する建築士です。
抗告の趣旨については、原決定を取り消すこと、国際版画美術館及び庭園の各工事を行ってはならないというものであり、相手方である町田市の主張は、抗告人の申立ては、いずれも理由がないというものです。
裁判所は、双方の主張を確認するために、2月21日に裁判所にて第1回審尋期日が開かれました。その際、裁判所からは、今後、審尋期日は開催せずに、3月末までに判断を下す予定であるとの話がございました。
報告は以上です。
○委員長 これより質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午後5時28分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時45分 再開
○委員長 再開いたします。
△第7号議案(生涯学習部所管部分)
○委員長 第7号議案を議題といたします。
本案のうち、生涯学習部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎生涯学習部長 第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算のうち、生涯学習部所管分につきまして、「予算概要説明書」を使いご説明申し上げます。
300ページをご覧ください。
生涯学習部予算のポイントとして、予算編成に当たっての予算編成の考え方、予算編成で重視した取り組みを記載しております。
301ページをご覧ください。
生涯学習部予算総括表でございます。
予算額で対前年度1,933万1,000円の増となっております。
次に、主な事業につきましてご説明いたします。
302ページ、社会教育総務費の①をご覧ください。
町田市固有の文化財の保存、公開に関する事業でございます。
2023年度は、東京都指定史跡の青木家屋敷、町田市指定有形文化財の妙福寺本堂、町田市指定天然記念物のアカガシ群落に対して、修繕などに要する経費の一部を補助します。
主な事業費は、指定文化財保護育成補助金3,123万3,000円でございます。
主な特定財源は、埋蔵文化財調査事業費補助金としまして、国補助分200万円、都補助分100万円を計上しております。
303ページ、自由民権資料館費の①をご覧ください。
自由民権資料館を拠点として、考古・歴史・民俗資料の一体的な活用を進める事業でございます。
2023年度は、自由民権資料館と三輪の森ビジターセンターにおいて町田の養蚕に関する展示等を同時に開催いたします。
主な事業費は、ポスター等の印刷製本費54万8,000円、展示のパネル・パンフレット作成に係る作成委託料25万8,000円でございます。
304ページ、生涯学習センター費の①をご覧ください。
市民の学習活動や地域活動の場として活用していただくため、特別教室の貸出しを行う事業でございます。
小学校3校、中学校2校において、特別教室等の地域利用を実施いたします。また、町田第一中学校では、自習スペースとして図書室の地域利用を実施いたします。
主な事業費は、事業・業務委託料1,144万3,000円、施設等管理委託料524万2,000円でございます。
主な特定財源は、子ども・長寿・居場所包括補助事業費補助金1,232万6,000円を計上しております。
305ページ、図書館費の①をご覧ください。
図書館資料の貸出・閲覧サービスの充実を図る事業でございます。
2023年度は、引き続き電子書籍サービスの提供を行うほか、外国語児童書や絵本を充実させ英語学習の機会を提供いたします。
主な事業費は、図書館業務システム使用料1億2,791万6,000円、図書購入費3,610万9,000円、電子書籍コンテンツ料及び電子書籍システム使用料1,413万5,000円でございます。
主な特定財源は、子ども・長寿・居場所包括補助事業費補助金1,507万円、広告掲載料53万円を計上しております。
続いて、③をご覧ください。
図書館再編をきっかけとして、鶴川図書館を地域と共に創り、共に運営する図書コミュニティ施設へ転換することで、目的や用事がなくても気軽に過ごせる地域の居場所をつくります。
また、中央図書館とさるびあ図書館について、地域との対話を重ねながら、集約方法の検討を進めます。
2023年度は、鶴川図書館を図書コミュニティ施設に転換するため、運営団体の設立、施設の軽微な改修、運営団体によるイベント実施などを行います。
また、中央図書館とさるびあ図書館の再編を検討するため、ワークショップを開催いたします。
主な事業費は、事業・業務委託料924万7,000円でございます。
306ページ、文学館費の①をご覧ください。
文学館ならではの展覧会などを実施する事業でございます。
2023年度は、町田市ゆかりの芥川賞作家、遠藤周作氏の生誕100年を記念した展覧会のほか、イラストレーターや絵本作家などをテーマにした展覧会を開催いたします。
主な事業費は、パネル・展覧会ポスター等の作成に係る作成委託料524万7,000円、運搬料150万4,000円、事業協力謝礼132万円でございます。
主な特定財源は、展覧会観覧料178万3,000円、芸術文化振興基金助成金100万円、まちだ未来づくり基金繰入金74万7,000円を計上しております。
378ページをご覧ください。
事業別支出科目一覧でございます。このページ以降、385ページまで大事業名ごとに、生涯学習部の全ての支出科目を掲載しております。
生涯学習部所管分の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆藤田 委員 それでは、まとめて質疑をさせていただきたいと思いまず。
まず1点目は、恐る恐る聞くんですが、考古資料室、どこを探しても予算が見つからないんですが、「予算概要説明書」でいくと302ページのあたりに隠れてあるのか、考古資料室の予算についてお伺いします。
それと、次が304ページの生涯学習センター費の中で、まず1点が市民講座、市民大学、ことぶき大学等、本年度の特徴的な企画等があればお伺いいたします。
あわせて、生涯学習センターの中で1つの事業であります青年学級の運営で変わった点があるのか等も含めて、内容等もお伺いしたいと思います。
それと、次が305ページです。まずは、この文章の中で、「2023年度の取り組み」の中の①の中で、「第四次子ども読書活動推進計画の推進」とありますけれども、その内容を教えていただければと思います。
あわせて、305ページの図書購入費です。電子図書との関係もあるかと思いますけれども、この図書購入費というのは、我々は増額をずっと求めてきているところなんですが、または、図書購入費の中で電子書籍が増えれば一般的な図書が減るのかというところも含めて、蔵書の関係も含めてお伺いします。
最後に、306ページの文学館費の中の「2023年度の取り組み」の中で、遠藤周作の100周年の関係です。音楽座ミュージカルと連携して伝えていくということでありますけれども、町田市を代表する作家でもありますし、これは重要なことだと思います。その内容において、遠藤周作先生の作品の中でも、音楽座ミュージカルのほうで、「泣かないで」、原作で言えば「わたしが・棄てた・女」になるんですかね。これというのは、この企画の中で言えば、この内容がハンセン病の内容で、かなり人権教育に生かされる内容でありますので、小学校、中学校等をはじめとして、人権教育の中で、遠藤周作先生の思いも含めて連携ができるんだと思うんだけれども、ぜひその辺を1つの教材としてもいただきたいという思いがあるんですけれども、そこの部分を連携の内容も含めてお伺いしたいと思います。
以上です。お願いいたします。
◎生涯学習総務課担当課長 まず、考古資料室に関する予算なんですが、「予算概要説明書」の379ページ、文化財保護費、この中に含まれております。金額の大きいところでは、施設等管理委託料、警備委託料、剪定・除草委託料、あともろもろなんですが、これらを合計いたしまして263万円を計上しております。
◎生涯学習センター長 市民大学、ことぶき大学の来年度の特徴でございますが、まず市民大学は、今まさにプログラム委員と次年度の講座について話合いを行っているところですので、今のところ、前期のものが決まっております。3月15日からちょうど募集を開始しますが、前期につきましては6講座ございます。
市民大学事業は、「あなたを励まし、地域を育てる」ということをコンセプトにしておりまして、地域を育てることを重点的に今年はやっていこうということの講座立てをしております。地域の団体と関わるような講座を多く設けております。
それから、ことぶき大学につきましては、ユニバーサルスポーツと美術のコースがございますが、こちらは1つ、南市民センターで実施することを考えておりまして、アウトリーチ事業に力を入れていきたいと考えております。
それから、青年学級事業になりますが、来年度、運営が大きく変わるということはございません。年間16回という回数はそのままやってまいります。ただ、2019年度まで公民館学級で合宿を、毎年ではないんですが、行っていたんですけれども、こちらはやはり安全面などを考えまして日帰りの旅行ということで、3学級ともそういう形で実施するということになっております。
◎図書館長 今3点いただきました。お答えいたします。
まず、第四次町田市子ども読書活動推進計画、こちらでございますけれども、計画そのものは2020年度から2024年度の5か年の計画という形になります。基本理念といたしましては、「自ら進んで本を読む子を育てる」という形になっておりまして、大きく市民の方の役割であるとか、我々行政の役割であるとか、あと、ライフステージに応じた各施設の取組等を取り上げて、具体的に申しますと、私ども図書館だけではなくて、ここにある各課であるとか、ないしは市長部局の各課、学校であるとかの、子どもの読書に関わる活動というのをそれぞれみんなで進行管理をして進めていくというような計画になってございます。
それから2個目です。図書購入費、いつも増額の要求をしていただいてありがとうございます。今年度につきましては、対昨年度比にいたしますと、些少ですけれども、165万5,000円増額という形になってございます。こういう形で、特に先ほどちょっとお話しいたしましたえいごのまちだとかで、そういうところには注力していこうと思っております。
あと、3点目で電子書籍が増えると紙の図書の購入が減ってしまうのかというお話なんですけれども、基本的には全く別物で動いていますので、やはり使い方も違いますし、物も違います。書籍については、変な話ですが、私どもの備品ではなくて業者が持っているものを使わせていただくという計画になっていますので、性格が違うので、それはまた別のお話という形になります。
◎市民文学館担当課長 遠藤周作生誕100年に関してということで、音楽座とのミュージカルとの連携内容についてということでご質疑いただきました。今回、音楽座ミュージカルとの連携につきましては、音楽座ミュージカルの俳優さんにご出演いただきまして、先ほど委員のほうでもおっしゃっていただいた遠藤周作の「わたしが・棄てた・女」を原作としたミュージカル「泣かないで」、このワンシーンも含めて、原作の「わたしが・棄てた・女」を朗読するという内容となっております。
委員がおっしゃられたように、人権教育にこれが活用できるんじゃないかという、いいご提案をいただきましたので、近くに小中学校がたくさんありますので、積極的に広報をさせていただいて、活用していただければと考えております。
◆藤田 委員 今の遠藤周作先生の、これは教育委員会とも連携しながら、このハンセン病という中でどう生きていくか、本当に人権の教育にはふさわしい、言ってみれば教材というか、そういうことになると思いますので、教育委員会とも連携しながら、その辺を広げていただければありがたいと思います。今おっしゃった朗読等も含めて、アウトリーチで小学校に行くだとか、中学校に行くだとか、そういったところも含めてお願いできればと思います。
それで、後ろのほうから行くんですが、子ども読書活動推進計画の推進ということで、内容は、本当にこれは進めていってほしい内容だというふうに思うんですが、具体的な本年度の、これに対する推進のいろいろ企画だとか、活動だとか、そこを教えていただければと思います。
あわせて、図書館の図書購入費のほうで、少しでも増やしていただいてありがとうございました。私が言うのもあれですが、ありがとうございます。
ただ、電子書籍のほうなんですが、ここは、我々が電子書籍の視察に行ったりすると、やっぱりそれぞれの冊数というか、電子書籍だから1回5人だとかいろいろあるんですけれども、書籍を購入するんですか。電子書籍の購入費というのはどういう形で計上されるんですか。もうシステムに入っているからという感じなんですか。蔵書数を増やすとか、そういったところの考え方を確認させていただければと思います。
それと、市民講座、ことぶき大学等も含めて分かりました。ここのところは、市民企画だとか、いろいろ広げていただいているというのは承知をしております。ぜひここのところは一般質問でやるのでここまでにしておきますが、リスキングとか、いろいろニーズがありますので、ここのところを、講座の内容も含めてより充実していただければと思います。ここにとどめておきます。
青年学級は、今後の在り方ということも含めて、今、当事者等も含めて連日のように協議をしているかと思いますけれども、本年度は、合宿等はありますけれども、引き続き協議をしながら行っていくということであります。動きながらも、やっぱり理解をしてもらいながら、青年学級の歴史がある事業ですので、ここのところは、しっかりと町田市を代表する事業として位置づけていただくように、今回、そこは一般質問でもやるので要望させていただきたいと思います。
考古資料室なんですが、非常に寂しいですよね。どおりで、まず予算書の中に考古資料室という名前が欲しいんですよ。自由民権資料館のように1ページあってほしいと思っているんですけれども、そこまでいかなくても、だって、運営費もないんですもん。
例えば、朝からいろいろ博物館のほうで、昔は生涯学習部だったと思うんですが、博物館のところで収蔵品を、貴重な資料をどうやって収蔵していくのかというところの議論、これは考古資料室も同じだと思うんですよね。やっぱりこういった項目もない額で、どうやって町田市の貴重な考古資料を収蔵して、そして、日程を見ると休みのほうが多いという感じになっているんですが、そこももっと開いてほしいんですよ。
もっと言えば、この前、我々委員会で行きましたけれども、看板すらないですよね。我々は地元であっても通り過ぎちゃいますよ。
そういった額の中で、企画があるときにポスターをどうしているのか、PRはどうしているのか。あそこに行って、自由民権資料館にはありましたけれども、説明してくれた方はデジタルミュージアムと連携しますなんて言っていたけれども、あそこはWi-Fiがないんですよね。
だから、そういうことも、根本的に町田市として考古資料室をどう考えているのかなという、聞かなければ、聞いても微々たる予算で。だから、そこの考え方なんですけれども、例えば、少なくとも看板もやってほしいし、しっかりと収蔵もしてほしいし、収蔵したならば、遺跡マップはPDFなんだけれども、それは違う予算のほうでやっているのかもしれないんですが、そういうところも積極的にPRしてほしいし、もっと言えば、ホームページだとか、SNSだとか、そっちのほうも充実してほしいというのはいっぱいあるんだけれども、こんな予算の中でどうやってやっていくのか。そこのところをまとめて考え方をお伺いしたいと思います。
以上です。お願いします。
◎図書館長 今ご質疑いただきましたことについて、ご回答いたします。
2点ございまして、まず1点が、子ども読書活動について、具体的にどんなことをしているかということなんですけれども、子ども読書活動推進計画推進会議という附属機関がございまして、そこにいつもそれぞれの事業というか、それぞれの事業部門が行っている子ども読書に関する活動の、こういうことを目的でやっている、こういう内容で今年度はやりました。ここに課題がこういうのがあって、これからこうやっていきたいみたいな、それぞれの課が持ち寄ってご報告をして、委員からご意見をいただく、それをまた次年度なりの計画に、今やっている計画にも結びつけられるものは結びつけていくという形で、ぐるぐる回しながら動いていく形です。
例えば、本を読むおはなし会というものを私ども図書館ではよくやっているんですけれども、実を言うと、ここにいる全部の課がやっているんです。うち以外でも保健所でやっていたりとか、あと、児童青少年課でやっていたりとか、それぞれのおはなし会の目的とかは違いますので、そういうので、こういうことをやっているとかいうことを全体的に見ていただいて、そういう中で、やはり総合的にご判断いただいてご意見いただくというような活動を日々やっておるところでございます。
2点目の電子書籍の使い方なんですけれども、電子書籍はあくまでも、先ほども少し申し上げましたけれども、私どもの本ではないんです。メニューを提供している業者のメニューにございまして、そこから私どもがこれを使わせてくださいという契約を結んで使わせていただくと。その契約で本を選書するというのか、私どもの目で、この本は町田市に向いている、電子書籍にするのにふさわしいものであるというのを選ばせていただいて、それを導入するという形になっております。
ですから、当然ながらメニューが変わったりとかすれば追加で入れていきますし、あとは、私どもの蔵書ではないので、どうしても使用期間みたいなものもありますので、そういう中で、本当に町田の図書館に沿った選書、例を申し上げますと、先ほど申し上げた英語の関係なんかはやはり重点的にお願いしたいなと思っていますので、そういう選書をしているところでございます。
◎生涯学習総務課担当課長 考古資料室に対して熱い思いをいただきまして、本当にありがとうございます。まず、開室日なんですが、ちょっと予算を審議しているこの段階で増やすというのはなかなか難しいんですが、そこは、何らかのイベントで職員が直接開室するということは検討したいと思います。実際に、3月5日に町田バイオエネルギーセンターで、まちだECO to フェスタというのをやったのですが、このときに資料室を臨時に職員が開室いたしまして、バイオエネルギーセンターでチラシを配って、かなりたくさんの方、55人、当日は来ていただいたんですが、そういうことで、まずは資料室を知ってもらうということにPRをしっかりされたほうがいいとおっしゃっていただいたんですが、そこを頑張っていきたいと思います。それで、市民の声をたくさんいただいた上で、何かしら予算を増やすということを考えていきたいと考えております。
あと看板なんですが、これも内覧会のときに藤田委員をはじめ、委員の皆様からご意見をいただいたことなんですが、こちらにつきましては、道路に面したフェンスのところに2メートル90センチというかなり大きいものを3月中に設置する予定にしております。
◆藤田 委員 ありがとうございます。では、この限られた予算の中に看板代があるということですね。
◎生涯学習総務課担当課長 看板代は今年度です。
◆藤田 委員 そこから始まるんだと思うんですけれども、じゃ、収蔵をどうしているのかというところもありますし、ふだん見せる展示も含めて、これは人の手でやっているだけですよね。だから、収蔵品の管理費とかというのはまた別なんですかね。だから、そういったところも含めて、今年度はもう予算がついちゃっているというか、何もできないような予算なんですけれども、やっぱりそこのところは、これは来年度に向けて、今年はしようがないですよ、今年はそうやって動きながらも、やっぱりしっかりとそういう組立ても含めて予算要求してほしいんですよね。
今回の中でも、せめて予算書の中に考古資料室運営費でも、管理でも、そういう言葉を入れるぐらいにつなげていただきたいと思うんです。そこからですよね。開館日も含めて。
例えば、小学校とか中学校とか、学校の連携もやっているようではありますけれども、やっぱりそこのところも積極的に来てもらって、そこで、町田の考古資料を小学校、中学校の皆さんにもやってもらうとか、やることはいっぱいあると思うので、今日は微々たる予算でもついていてよかったというレベルにしておきますけれども、そこのところはしっかり考えていただきたいというふうに、限られた予算でもできることを、さっきの看板じゃないですけれども、やっていただきたいと思うんですけれども、そこだけちょっと考古資料室に。
◎生涯学習総務課担当課長 考古資料室なんですが、ほかの施設と違う点は、埋蔵文化財の職員というのは、基本的に本庁の窓口業務ですので、ここの考古資料室に張り付けないという現状がございます。ただ、考古資料の普及というのは我々も力を入れていかなきゃいけないと考えておりますので、職員体制もできるだけ資料室のほうに張り付ける時間を増やす、そういう工夫をして、その上で予算についても。だから、これから必要だというのをもっと積極的に考えていきたいと思っております。
◆藤田 委員 そこからですよね。まずは職員の学芸員の方に常勤してもらうような、そこからだと思いますから、よろしくお願いいたします。幾ら言っても限られた予算ですから何もできないと思うので、今日はここまでにしておきます。さっきWi-Fi環境の話もさせていただきましたけれども、できることからお願いをしたいと思います。
最後に、電子図書、そうすると、我々は会派で札幌市の図書館に行ったときに、電子図書の購入費というのがあったんです。仕組みは別として。それで、ただ、選書していくのでも、なかなか電子図書だと費用も高かったり、あと、おっしゃるように、まだまだ電子図書というのは日本のほうで書籍として普及していない部分があるので非常に難しい、苦労されていたんです。
そうすると、電子図書の購入費というのは計上されていないということなんですか。町田市では、どういう仕組みで電子図書を充実させるのか。借りるにしても、やっぱり町田市の図書館を通すわけでしょう。そこをお願いします。
◎図書館担当課長 2023年度の当初予算においては4,900点ほど、いわゆる使用料という形で購入できるように予算計上しています。単価としては、それぞれものによって価格は違うんですけれども、大体平均的な値段として2,750円として計算しておりまして、その掛け合わせた1,300万円ほどのコンテンツを購入する予算を計上します。
ただ、これは私たちのものになるという所有権というんですか、そういうわけではなくて、例えば、種類によっては無期限、無制限に使えるものももちろんありますし、回数制限があったりとか期間の制限があったりするというものがあるんですけれども、恐らく札幌市も同様な予算の計上の仕方をしているのかなというふうに考えております。
◆藤田 委員 そうしますと、今後、電子図書を充実させていくかどうかという、札幌市のほうでは電子図書を充実させていくと購入費という形で計上されているので、それは自分たちのものにならないというのは重々承知で、ただ、システムの中で、町田市の図書館のIDなのか、そういったもので入っていくわけですよね。
だから、言ってみれば、我々が持っている図書カードというか、それがないと入れないわけです。ということは、財産的なことで言うと、電子図書の購入費、何冊、何種類借りているのか、そして、市民の方々から、利用者から、例えば電子図書でこういうのを読みたいだとか、普通の選書と同じですよ。そういう場合の対応とかも含めて、そこのところが予算上どうなっているのかなという視点でお伺いしたんです。
それで、この図書購入費という中に一般的な図書と一緒に電子図書の購入費も含まれているのかなと質疑させていただいたので、そこだけちょっと最後に確認させていただいていいですか。
◎図書館担当課長 コンテンツの購入に際しては、これから恐らくそういったご要望だとかも出てくることなのかなとも思っております。私どもは2022年度から導入をして、一気に購入していくわけじゃなくて、利用動向ですとか、我々がどのようなものを買うかというのは、もちろん司書が見て購入をしていますので、順次購入をしていって、いつでも新しいものがあるような形で提供しようというふうにしています。
なので、2023年度においても、そういった形で一気に購入して終わりというわけじゃなくて、様子を見ながら必要なもの、必要な状況を見ながらコンテンツをどんどん2023年度は増やしていくということをしていきたいと考えています。
◆藤田 委員 そこを聞きたかったんですよ。一挙に購入するとは言っていないと。ライセンスの購入費でもいいので、そこは計上されているのかというところ、幾ら計上されているのかを聞きたいんです。
◎図書館副館長 今回、305ページでご覧いただきますと、まず図書購入費というのが3,610万9,000円という、その下に1,413万5,000円というのが電子書籍コンテンツ、これと、要は図書購入費とは別で電子書籍コンテンツのシステム使用料。コンテンツというのは、要は本でございますよね。本の使用料として、別途、今回の場合であれば計上されている。1,400万円全てではないですけれども、それが今回で言えば電子書籍の図書の購入費に該当する部分ということでございます。
◆藤田 委員 複雑なんですが、また勉強させていただきます。要は、今後、電子書籍も増やしていくというか、図書の購入費、コンテンツであっても、言ってみれば図書の購入費ですよね。電子書籍であっても。そこのところの、札幌市の図書館で言えば、割合をどうしていくかとか、電子図書のほうを広げると、やっぱりこっちの購入費はどうしても減ってしまうだとか、そういうところの議論をさせていただきたいので、今回は分かりましたけれども、今後、分かりやすく電子書籍の、図書購入費の中の振り分けの中で計上していくと非常に分かりやすいかなと思うんですけれども、最後にそこだけお伺いします。
◎図書館副館長 ここの「予算概要説明書」に出てくる表現の仕方というのは今後検討していきたいかと思います。今回は、あくまでどうしても使用料という形で出てきてしまっているということです。
それと、今後どういう配分でやっていくのかという、電子書籍というのは、今後伸びていくとは思うんですけれども、まだ普及度合いとしては、そんなに普及しているとは言えないということで、限られた全体の図書館の資源の中で、利用動向であったり、普及の度合いであったりとか、そういったバランスを見極めながら、今後、図書館としてのコンテンツ、紙の本であったり、電子書籍であったりというのは、今後の動向によって割合というのは変わってくるかもしれないですけれども、何とか図書館の資源を再配分しながら、コンテンツ、要は図書の充実というか、そういったところを図っていければと思っています。
◆藤田 委員 この予算書ということではなくて、市民の皆さんに、利用者の皆さんに、市民だけじゃないですけれども、いろいろな、各自治体で購入していますけれども、町田市の図書館は電子書籍がこれだけありますよ、冊数がこれだけありますよ、冊数じゃないけれども、コンテンツでも、こういう種類がありますよと単純に分かりやすくしてほしいということなんです。それがいろんなリクエストにもつながってくるじゃないですか。そこの見せ方を聞いているので、そこのところはよろしくお願いします。
以上でとどめておきます。
◆笹倉 委員 予算のところで1点だけなんですけれども、今回、生涯
学習センター運営見直し実行計画が出されましたが、それを予算に反映した部分は具体的にどういうところがあるのか。例えば、ここで見ると、事業の拡充であったり、拡充のところは予算も増額になっているのか、見直しのところは削られた部分があるのか、そのあたりを教えてください。
◎生涯学習センター長 2023年度につきましては実行計画をつくっている最中での予算編成となっておりますので、そう大きくは変わっていない状況です。
まず、市民大学事業につきまして1講座減らしています。「国際」と「法律」というものになりますが、こちらのほうが減ってきております。それから、ことぶき大学についても講座数を減らしております。
プラスする部分になりますが、「講座づくり★まちチャレ」というものを1講座増やすのと、それから、「まちチャレ」で申し込んでいただいた方に保育をつけるということを考えております。今考えているのは、「まちチャレ」の応募をしていただく講座を6講座、応募ではなくてこちらから、例えば、受講修了生などに声をかけてやる講座が2講座あるんですけれども、合計8講座を考えておりますが、公募をするような「まちチャレ」の講座に保育を2事業、それから、こちらから声をかけるものの中には家庭支援教育事業を終えられた方への声かけをしようと思っていますので、そのあたりの保育を充実させていきたいと思っております。
あとは見直しの中で、こちらは予算が大きく関わってくるところではないんですが、「まなびテラス」というものをやっておりまして、こちらの回数を少し見直しをするので回数を減らすということを考えております。
◆笹倉 委員 ありがとうございます。市民大学は1講座減らして、ことぶき大学の講座も減らしたということ。それが何講座あったものが何講座になったのかというのと、あと、「まちチャレ」に保育をつけるということですけれども、これは公募事業の2講座と声かけしてやってもらう2講座の4講座分の保育の予算を取っているということでしょうか。
◎生涯学習センター長 まず、ことぶき大学は5コースあったものを2コースに減らしております。
それと、保育につきましては、応募の2講座と、声かけのほうは1講座になります。もう1講座は学生に声をかけたいと思っております。
◆笹倉 委員 ありがとうございます。ことぶき大学は5コースを2コースなんですね。相当減らしたんだなと思いますが、分かりました。
◆木目田 委員 302ページ、デジタルミュージアムなんですけれども、昨年の予算で大体1,000万円近く予算をつけて作成をして、今回、計上としてはシステム使用料の26.4万円だけに見えるんですけれども、これは1回デジタルミュージアムとしてある程度つくったら、あとはシステムの使用料だけで済むということの理解でよろしいんでしょうか。
◎生涯学習総務課担当課長 おっしゃるとおりで、こちらのほうはシステムの年間の使用料ということになります。
◆木目田 委員 もちろん、今後、多少の手入れというか、修正とか、付け加えとかはあるけれども、基本はもう26.4万円の維持という形でよろしいんですか。
◎生涯学習総務課担当課長 基本的にはこれでやっていく予定です。多少の内容の変更とかは、少しはできるんですが、大幅なコンテンツの入替えになりますと、また別な費用が発生してきます。
◆木目田 委員 あと、先ほどの考古資料室で、私もバイオエネルギーセンターのまちだECO to フェスタに行ったときにチラシを配っていて、ちょっと立ち寄ったんですけれども、やっぱり場所が分かりにくいとか、誘導というか、例えば、先日、初めて、近くなのでいつでも行けると思って、八幡平遺跡とか牢場遺跡とか、いわゆる今、縄文マニアというか、好きな人は結構いらっしゃるので、ああいうところにちょっと表示しておいて、例えば、多摩境の田端環状積石遺構だとか、そういう誘導の仕方とかというのはいかがなんですか。
◎生涯学習総務課担当課長 市内で見学できる縄文遺跡はほかにもございます。本町田遺跡の復元住居もそうですので、そういったものを何かしら、例えば、1枚物でホームページでダウンロードできるとか、そういう案内的なものは今後つくっていきたいと考えております。
◆木目田 委員 現場に置いておけば、ちょっと行ってみようかなと、ちょっと離れますけれども、そういう気にもなるかなと思います。
同じように、303ページにある養蚕についての、自由民権資料館と三輪の森のほうでという、いわゆる回遊性をということなんですけれども、これは、例えば、ふるさと農具館であったり、ちょっと国際版画美術館とか文学館との絡みは難しいんですけれども、せっかくやるのであればそういう文化施設のほうでの回遊みたいな、養蚕、特に町田市の場合は絹の道ということで歴史が深いものだと思うので、何かもっともっと広げるとか、そういった考え方はないんでしょうか。
◎生涯学習総務課担当課長 実際、これを実施するのが7月から9月にかけての夏休み期間中でございますので、内容としてもファミリー層をある程度意識したものを考えておりますので、そういう中で、何かしら、回遊についてはマップみたいなもので、イベント的なもので何かできないかというのは今検討しております。
◆木目田 委員 先日、経済観光部がやっていたアニメコラボのデジタルスタンプラリーであったり、例えば、私もこの間、八王子の絹の道資料館ですか、かなり絹の道について、ちょっと他市町村なのであれですけれども、いろいろなデジタル融合も含めて回遊性を考えていただければと思います。
それと、先ほどの電子書籍についてなんですけれども、単価で言うと2,750円ということなんですけれども、これは、いわゆる2,750円でずっと行けるのか、それとも、サブスクみたいに毎年2,750円かかるのか。もちろん、先ほどいろいろな契約形態があると言っていたんですけれども、どういうものなのか、ちょっと教えていただけますでしょうか。
◎図書館担当課長 購入の仕方というところなんですけれども、ものによるというところが正直あります。1冊の本というんですかね、それぞれで、例えば、無期限、1回買えば、そのままずっと使えるという本もございますし、あとは回数、何回借りられたら使えなくなる、いわゆる今の電子書籍のサイトからもう見えなくなって、借りられなくなるというものもあります。
あとは、期限というんですかね、2年間とかというものが多いと聞いているんですけれども、そういった期限という形で使えなくなるものがあります。いわゆる有期コンテンツというものであったり、無期コンテンツというものであったりしますので、そこら辺は、全部有期で買ってしまうといつかなくなってしまいますので、バランスを取りながら、今ちょっとずつ購入をしていっているところでございます。
◆木目田 委員 なかなか難しいんですけれども、リアルな本とデジタルの本の費用対効果というか、実際の本自体も在架しておくスペースであったり、もちろん、メンテナンスとかがかかってくると思うんですけれども、ちょっと難しい議論かと思うんですけれども、そのあたり、電子のほうが場所も取らないし、物もすり減らないしいいのかというのは、難しいですかね。
◎図書館担当課長 電子の利点は、やはり場所だとか時間を選ばないというところが最大の強みでもございます。今、2月末現在ですと、大体蔵書が2,900冊ほどございます。貸出しの点数で言いますと1万6,000冊ほどになりますので、蔵書1冊が何回貸し出されたかという回転ですと、いわゆる5とか5.4ぐらいになるんじゃないかと思います。
紙のほうは、蔵書がもちろん、莫大に110万冊ぐらいありますので、そうすると、貸出しももちろん多いんですけれども、回転数としますと、2021年度、1年間で2.65です。回転数で言いますと、やっぱり電子のほうが蔵書に対して回転はすごくいいというところがありますので、そこが強みなのかなと思っています。
なので、やっぱり紙の本のよさもありますし、電子の、そういった時間や場所にとらわれないというよさもありますので、そこはその状況を見ながら、我々としても蔵書構成だとかを考えていきたいと思っています。
◆木目田 委員 電子書籍も出てから随分たつんですけれども、意外と普及率としては少ないのかなという気がしているんです。でも、今の話を聞くと、いわゆる書籍として回転しているから利用はされているということですね。分かりました。
続きまして、生涯学習センター費、304ページの町田第一中学校での地域開放の件、私もまだ行けていないんですけれども、実際に現状の評価とか、あと課題というか、トラブルというか、いわゆる学校の中のゾーニングとか、いろいろと懸念があったわけですけれども、そのあたりは何かありますでしょうか。
◎生涯学習センター長 まず、利用の状況になりますが、1月現在までの時点で、特別教室につきましては20%程度の利用になっております。土日は二八、九%ぐらいあるんですが、平日が5.1%と、やはりなかなか使っていただけない状況になっています。
使い方としましては、ダンスですとか合唱で使うということが多くなっておりまして、意外と減免団体が少なくて、減免ではない団体のほうが86%使われております。
それから、図書室の個人利用につきましては、なかなかこちらも伸び悩んでおりまして、図書室の利用カードの発行件数が1月までで184件になっております。利用人数につきましては341人です。利用の傾向としましては、やはり大学生ですとか、あとは小学生、小中高大ぐらいのお若い方、このあたりの利用が多くなっております。
それから、8月から始めているんですが、そこから年に3回ほど、地域と一緒にイベントをやっておりまして、例えば、地域の団体とボッチャの体験をやったりですとか、町田第一小学校のお父さんがプログラミングを教えてくれる講座などをやっておりまして、そういったことで少しずつ認知度を高めているという状況です。
あとは、途中で防犯カメラを3台、中に、廊下になりますけれども、設置いたしました。先日、ごみが捨てられてしまったということで学校から連絡があって、そのときに防犯カメラで分かったという出来事があったんですが、そういった使い方ですとか、セキュリティー面は、管理人に常時巡回をしていただいたりとか、見回りを強化していただいていますので、少しずつ改善はされていると思っておりますが、大きな課題としては、認知度と、あとは利用率の問題かなと思っております。
◆木目田 委員 取組としては非常に面白い取組だと思いますし、これからの新たな学校づくりに関しても、いわゆる空き時間の教室利用みたいなテーマの先駆けだと思いますので、どちらかといえば周知不足、認識がまだされていないというほうが多いんですかね、どうなんですかね。
◎生涯学習センター長 そうですね、これもなかなか難しくて、地域の小中学校に全部配布したりですとか、町田市内の高校にチラシを配布したりですとか、あとは図書館の学習スペースに置いたり、それから、ペデストリアンデッキですとか、東急リバブルのところのデジタルサイネージなどでもかなり広告はしています。タウンニュースに取り上げていただいたりとか様々してきたところではあるんですが、やはりいま一つ利用につながらないというのが現状でございます。
◆木目田 委員 学校ですので、表に看板を出してというのもなかなか難しいと思いますので、取組として、非常に新しい試みで興味深いと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
最後に、遠藤周作100周年ということで、先ほど音楽座とのコラボレーションというのがあったと思うんですけれども、これは展示も実際に文学館のほうで行われるんでしょうか。
◎市民文学館担当課長 展覧会は秋、10月から12月にかけて予定をしておりまして、2020年から2021年にかけて新発見された直筆の原稿を長崎市の遠藤周作文学館がお持ちなんですけれども、そちらからお借りして展示をする予定となっております。
こちらは、長崎市以外では初展示ということになっているので注目を集めていただけるのではないかと考えております。
◆田中 委員 「予算概要説明書」に従ってお尋ねしたいと思います。
まず、303ページ、自由民権資料館、「2023年度の取り組み」の③でアウトリーチ事業が紹介されておりますけれども、2022年度、今年度より拡充をするということなのか、もし拡充というならば具体的にどういった内容が拡充されるのかというところをお尋ねしたいと思います。
あと、これは蛇足ですが、養蚕の展示というところで、町田市内の小学校は、3年生だと思うんですけれども、割と理科の授業で蚕を育てることをやっている、多いと思うので、ちょうど7月、9月ですごくいい時期だなと思いました。
自由民権資料館のことでお願いします。
◎生涯学習総務課担当課長 まずアウトリーチのほうなんですが、まだ何回するとか、そういうことはこれから詰めていくんですが、できるだけ昨年度並みのものをしたいと考えております。というのも、昨年はちょっと検討するということで実施しなかったんですが、「町田自由民権カレッジ」という講座がございます。こちらのほうは、今年度は1年間ちょっと休止しましてやり方を検討したんですが、それを2023年度は新たにまちだの歴史講座「まち歴」として開講いたします。ですので、まずはこちらのほうにできるだけ注力していきたいと考えております。
◆田中 委員 ありがとうございます。2022年度の「予算概要説明書」より割と詳しく書いてあったのでちょっとお尋ねしたんですけれども、了解いたしました。ありがとうございます。
304ページの生涯学習センター費で伺いたいんですけれども、先ほど笹倉委員も聞かれていて、私も聞こうと思っていたんですが、「まなびテラス」のことで、今は、自主夜間中学ということでホームページも案内があって毎週行っていると思うんですけれども、具体的にどのような変更を予定されているのか。また、その変更が行われる理由について伺います。
◎生涯学習センター長 現在は毎週金曜日の6時から8時の時間帯でやっております。月に4回というところなんですが、それを月に2回にしようとする予定でございます。
利用としましては、年間で5割以上の出席があった方というのが4名にとどまっております。利用人数が毎回7人程度という形で、1回でも出席があった方が30人ほどになっていらっしゃいますが、大体2割ぐらいの出席率なんです。あとは、もう一つ一番大きいのは、1回か2回で出席するのをやめてしまった方が12人ぐらいいらっしゃるんです。
なので、ちょっと学ぶ場ではないなと思ってしまったのかなという課題がありまして、少しおしゃべりになってしまったりとか、中学校程度の基礎学習をやる場なんですけれども、そうではない学びになってしまっているところも少しありますので、事業として見直しを行いたいということで、一旦は、出席率のところから半分にするという形になります。
◆田中 委員 詳細をありがとうございます。出席率の向上ですとか、参加者を増やすですとか、そういった方向に向かうことも1つあると思いますし、居場所というところでやっている方もいらっしゃるのかなと思います。先ほど予算はあまり関係ないとおっしゃっていたので、多分、ボランティアの方が関わっていらっしゃると思うんですけれども、利用者の方ですとか関係者の方の声をぜひよくよく聞いていただきたいなと思います。
次に、305ページの図書館費のところで、図書購入費については、先ほどもありましたけれども、今年度、2022年度から増えているというところで、事業別支出科目一覧で各図書館の図書購入費を見てみると、中央図書館で60万円、さるびあ図書館で100万円というふうに増えていると見たんですけれども、ほかは横ばいという状態かなと。中央図書館とさるびあ図書館に集中して増やした理由を伺いたいと思います。
◎図書館担当課長 中央図書館につきましては、先ほども申し上げましたえいごのまちだの関係で英語の図書を購入したいと考えております。さるびあ図書館につきましては学校連携をちょっと強くしていったほうがいいかなというところで、学校支援貸出しに提供するような資料、貸出しセットみたいなものだとかを買えたらと思いまして増額しているところでございます。
◆田中 委員 さるびあ図書館の理由がよく分かってよかったです。ありがとうございます。
それと、電子書籍のところで、財源として全額都の補助で賄っているという理解で合っていますでしょうか。
その補助金によって、例えば購入する図書の種類に制約とかがあるのか。
また、この補助金というのは継続性があるものなのか。
その3点を伺います。
◎図書館担当課長 基本的に電子書籍の関係は全額です。今後も継続するかというところなんですけれども、これは2023年度までの事業になりますので、2023年度が最後の10分の10ということになります。
購入するコンテンツなんですけれども、今回の補助を頂けたというのがデジタルデバイドの関係の対策ということで、不慣れな方にデジタルサービスに慣れていただくということで東京都に提案をして補助を頂いたという経過もありますので、気軽に使ってもらえるような、そういったものを基本的には取りそろえたいとも考えているんですけれども、ただ、一方で多くの方が利用できるものは、そういった方々ももちろん使えるものでもございますので、そこら辺は利用の動向だとかを見ながら、先ほど申し上げたとおり、選んで、そろえていきたいと考えております。
◆田中 委員 特に補助金の制約は別にないんだなというところは分かりました。ありがとうございます。
ただ、2023年度が最後となると、今の図書購入費と比べると、その半分弱ぐらいの金額が電子図書になっているというところでは、2024年度からがちょっと心配だなというのが正直今あるんですけれども、その辺の想定はどのように考えていらっしゃるのか、すみません、確認させてください。
◎図書館担当課長 2024年度以降の予算になってしまいますと、やはり図書館の全体的な予算の中で考えていかなければならないものになってはきます。ただ、先ほども無期のコンテンツですとか有期のコンテンツと申し上げたとおり、今回の補助である程度基盤としてそろえておくというところが、やはり補助がもらえたというところで、使っていただける環境が整ったという点でもあろうかと思います。
なので、この先々は新しいものを少しずつ購入するだとかというのは、全体の予算を見ながら考えていきたいと思っております。
◆田中 委員 了解いたしました。ありがとうございます。
図書館費に関連してなんですけれども、科目別のところで、「予算概要説明書」の382ページ、383ページの中央図書館費というところを見ると、2022年度は予算がついていた印刷機使用料がなくなっているかと思います。今年度から図書館に置いてあった印刷機が廃止になったということを聞いているので、そのことがこの予算上反映されているということなのか、その点を伺いたいと思います。
◎図書館副館長 おっしゃるとおりでございます。
◆田中 委員 印刷機が廃止になってしまったということでは、市民からの声ですとか、そういったものが寄せられていますでしょうか。
◎図書館副館長 まず、この印刷室なんですけれども、基本的には、図書館は本庁から離れたところにありまして、いろんな広告類とかチラシ類を作ったりするために、業務をメインに使用するために印刷室を持っていたということがございます。
ただ、読書とかに関連する団体の方々にも空いている時間にご利用いただいていたというような事実がございます。一方で、印刷機というのがかなり老朽化しておりまして、リースのものなんですけれども、今が再リースなんですけれども、今後のことを考えるとかなりの費用がかかってしまうと。
一方で、業務の印刷というのは、ほぼ今は本庁のほうで印刷をしておりまして、業務で使用する割合というのは非常に少なくなっておりますので、全体の、これも図書館資源の再配分を考えたときに、ここはもうやはりコスト面とかを考えますと、本庁にある印刷機を使うことに集中しようという結論に至ったというのが、まずそういう前提があります。
そういう中で、実際、団体の方でも数団体ご利用いただいておりましたので、そちらにつきましては、今後、図書館の印刷機は使えなくなりますので、近くの、例えば文学館であるとか、市民フォーラムとか、生涯学習センターとかにも市民利用の印刷機等がございますので、そういった環境が決して周りにないわけではございませんので、そちらをご利用いただくということでご案内をさせていただいたと。
ただ、やはり今まで使っていたものを使いたいというご要望は幾つかいただいているということは承知しております。
◆田中 委員 詳細をありがとうございました。近くに代替の施設もあるというところでは了解をいたしました。とはいえ、なくなってしまうと、本当に使い慣れたところがというところがあると思いますので、引き続き、そういった声については受け止めていただけたらなと思います。
戻りまして、また305ページの事業のところ、②の効率的・効果的な図書館サービスのアクションプランの取組を進めるということでありますが、2023年度の取組内容で、特に鶴川駅前図書館について、指定管理者制度の効果検証もアクションプランの中に入ってきていると思うんですけれども、2023年度はどのようなことを行うのか、伺いたいと思います。
◎図書館担当課長 指定管理につきましては2022年度から始まっておりますので、その実績の報告だとかをいただいて、我々としての評価だとかもしていきます。2023年度は、そういった評価の関係で、恐らく委員会が開かれることもあろうかと思いますので、開かれた場合には、その委員会にかけて、我々がした評価の検証をしていただくということで進めていきたいと思っております。
◆田中 委員 分かりました。ありがとうございます。
次に、事業の③のところには中央図書館とさるびあ図書館の集約の方法の検討とありますが、改めて、この集約または集約方法というのはどういう意味で使われているのか、確認させてください。
◎図書館担当課長 さるびあ図書館の再編ということで、2023年度はワークショップを実施するというところで考えております。2026年度、ちょっと先が長い話にはなってきてしまうんですけれども、地域の皆様とお話をしていきながら、実際にさるびあ図書館と中央図書館というものがあって、それをどういうふうに機能として、アクションプランでも言っていますとおり、代替機能を私どもで考えていくというところもありますので、それをどうしていくのかというのを考えていきたいと思っております。
◆田中 委員 2023年度、地域との対話、ワークショップというご答弁もありましたが、結局は代替機能を考えていくという言葉に集約がされてしまうのかなと思うんです。集約というのは、さるびあ図書館を――鶴川図書館でも、今、行政報告もありますし、私も一般質問でもやりますけれども、様々ワークショップや対話をしながらも、結局はやっぱり廃館なんじゃないかということが、鶴川地域で行われている中で、やっぱりさるびあ図書館についても同じようなことが行われてしまうんじゃないかなという心配があるんです。
とはいえ、さるびあ図書館存続を求める請願は通っておりますし、結論ありきの対話やワークショップではないということで大丈夫でしょうか。
◎図書館担当課長 再編の話、皆さん、請願も出されていらっしゃっていて、そういった気持ちがあるというのは我々も認識しているところでございます。なので、今、あの場所ですとか、恐らく中央図書館だとかも含めてどんな機能が必要なのかというところをまず考えていかないといけないなとも思っております。なので、まず2023年度は地域の方々とそういったところから、どういった機能が必要なのかというところを丁寧に伺いながら、2026年度に向けて、集約方法の決定に向けて考えていきたいと思っております。
◆矢口 委員 生涯学習センター費の、「予算概要説明書」の304ページなんですけれども、先ほど、「まちチャレ」の話があったんですが、講師料とは別に保育の費用を出してあげるというのは今回からなんですか。
◎生涯学習センター長 今年度、いろいろ事業を調整しまして、つけるという方向にしております。
◆矢口 委員 「拡充」と書いてもいいのかなとちょっと思ったというのと、あと、講座のスタッフには保育の提供を今回しないみたいなんですけれども、やっぱりスタッフ側も子育て中で、子育て世代、同じような環境の人たち向けの講座を企画していくみたいな、主催者側も市民という、そこに魅力のある講座だと思うんですけれども、そこはスタッフ側の、講座を開催する側の保育というのは、検討状況はどうなんでしょうか。
◎生涯学習センター長 公募する2事業につきましては、基本的には受講者のための保育と考えております。その枠を設けているんですが、もう一つ、ママたちに声かけでやってもらう「まちチャレ」というのを考えておりまして、こちらについてはママたちが考える講座につけるか、自分たちが話合いのためにつけるかという比重が自分たちで選べる形になっていて、両方少しずつつけることもできれば、いろいろやり方がありますので、そちらは少し手厚く保育をつけております。
◆松葉 委員 2点ほど、確認させていただきます。
先ほど来議論がありました考古資料室等の周知というところですけれども、町田市にはいろいろな遺跡もありますし、これは我が会派のおんじょう議員も以前、高ヶ坂の石器時代遺跡ですとか、道路の信号だったりとか、そういうところに地名表示というんですかね、そういったことも有効じゃないかというようなことも検討していくべきじゃないかなというふうに思うんですけれども、このあたりについて、考古資料室も本当に場所が分かりにくいということが先ほど来ありましたけれども、上の通りの信号のところに「考古資料室」みたいについていたりとかすれば、また分かりやすさも違うのかななんて思うんですけれども、そのあたりについてのお考えを伺いたいと思います。
◎生涯学習総務課担当課長 高ヶ坂遺跡につきましては、道路の標識というのは道路を管理している東京都に協議を、あと、警視庁に協議をする必要がございまして、実際に協議をさせていただきました。こちらの市の希望もお伝えいたしまして、そこは、最後は、東京都も予算が伴うところになりますので。ただ、要望はお伝えしていますので、もしかしたら何かしらのリアクションが今後あるかも分かりません。
◆松葉 委員 そこだけではなくて、考古資料室でしたり、ほかの遺跡だったりというところに関しても、そういったところで普通に通りを通る人が、知らなくてその付近を通ったときに、ふらっと寄ってみようというようなこともあるかなと思いますので、そこだけではなくて、今後、周知の仕方として、ほかの部分についてもまだ要望をしていただきたいなというふうに要望しておきたいと思います。
それから、305ページの図書館費なんですけれども、今、中央図書館とさるびあ図書館の再編についてのお話がありましたけれども、地域との対話を進めるというところで、どんな機能が必要かをまずは確認していくということだったんですけれども、このワークショップを実施するということなんですが、詳細とか、どういった方々を対象にしていこうとしているのかですとか、その頻度だったりとか、現在決まっていることがあれば教えていただきたいと思います。
◎図書館担当課長 ワークショップは、準備などもしながら、最大で3回はできたらなというふうに考えております。対象の方々なんですけれども、2022年度につきまして、自治会の市連の町田第二地区ですとか、あと、青少年健全育成地区協議会の会合にもお邪魔させていただいて、今のこの取組についてご説明させていただけているところです。
なので、市連、地区協議会というんですかね、青少年健全育成地区協議会だとか、そういったところと相談しながら、どういうふうに周知をしていくのか、どういった方に参加してもらうのかを詰めていきたいと考えております。
◆松葉 委員 そうすると、今後検討していくということなんですけれども、一般の方、そういった団体とかに所属をしていない方の参加というのは想定をしているんでしょうか。
◎図書館担当課長 今考えているところは、まずは地元の方々というところから始めて、その方々とワークショップをやっていく中で、もう少し広くということであれば2023年度中にやろうということも考えられますでしょうし、まだまだもう少しということであれば2024年度以降ということも考えられますので、それは状況に応じて開催を考えていけたらなと思っております。
◆松葉 委員 そのあたりは、本当に丁寧に進めていただきたいなというふうに思います。子育て世帯から高齢者の方まで幅広く声を聞けるような体制をつくっていただきたいと思います。これは要望として、強く要望しておきたい。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって生涯学習部所管部分の質疑を終結いたします。
△行政報告(「町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画」の策定について)
○委員長 行政報告、「町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画」の策定についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎生涯学習部長 行政報告、「町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画」の策定についてでございます。
町田市教育委員会では、町田市生涯学習センターのあり方見直し方針に基づきまして、町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画を2023年2月に策定いたしました。
詳細は、生涯学習センター長からご説明申し上げます。
◎生涯学習センター長 それでは、「町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画」の策定について報告いたします。
タブレットの資料番号75番をご覧ください。
なお、ページ番号につきましてはタブレットのページ番号でご説明いたします。
1、「実行計画」の策定プロセスでございます。
第6期生涯学習センター運営協議会及び市民大学プログラム委員の皆様などからご意見を伺い、策定をいたしました。
2、「実行計画」の内容でございます。
2ページ、資料1、町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画をご覧ください。
計画の副題は、「いつでも誰でも学べるまちだを目指して」でございます。こちらは、生涯学習センター運営協議会委員の皆様に考えていただきました。
4ページをご覧ください。
1、実行計画の位置づけでございます。
中ほどの図をご覧ください。第4期及び第5期生涯学習審議会から、町田市生涯学習センターに求められる役割について、及び町田市生涯学習センターのあり方についての答申をそれぞれいただいたことを受け、昨年、2022年2月に町田市生涯学習センターのあり方見直し方針を策定いたしました。この見直し方針に基づきまして、具体的な事業の整理、見直しに関する計画を本実行計画として策定するものでございます。
2、取組の期間でございます。
本実行計画で行う取組の主なものは、現在検討しております次期教育プランの重点事業として位置づけて進捗管理をしていくことを考えております。そのため、2028年度までを取組期間といたします。
また、重点事業以外の取組につきましては、生涯学習センター運営協議会に進捗報告を行いながら実行してまいります。
5ページ、6ページは、3、あり方見直し方針の概要として、2022年2月に策定したあり方見直し方針の内容について記載しております。
(1)の現状、(2)の課題を踏まえまして、(3)の運営理念及び目指す姿を定めました。この目指す姿を実現するため、具体的な取組を定める実行計画を策定することが示されております。
7ページをご覧ください。
4、事業運営の見直しの考え方でございます。
生涯学習審議会からいただいた答申で整理していただきました今後担うべき役割をベースにした4つの役割に基づきまして事業を体系化し、事業内容を整理いたします。ページ中ほどの図は、4つの役割と事業体系化のイメージでございます。
次に、(1)4つの役割の考え方についてご説明いたします。
まず、役割1は、学びの裾野を広げるでございます。より多くの市民に生涯学習の機会を提供するため、学びに出会うためのきっかけづくりを重視した事業を実施し、市民が身近な場所で手軽に学べるように市民センターを活用するなど、地域展開も行ってまいります。
役割2、誰もが学べる環境をつくるでございます。障がいがある方や学ぶ機会に恵まれなかった方など、学ぶことに支援が必要な方の学びにつながる事業を行います。
また、デジタル化の推進などにより、地域や時間の制約なく学ぶことができる環境をつくる事業と併せまして、デジタルデバイドへの対策事業も実施してまいります。
8ページをご覧ください。
役割3、学びを深め、活かすでございます。市民一人一人の学びを深め、地域住民同士の学び合いを支援するため、市民の学びに関するニーズの把握につながる事業や地域で活躍する人材の育成や地域団体の形成につながる事業を実施してまいります。
役割4、学びのネットワークづくりを促進するでございます。生涯学習分野では、大学、民間、市民など様々な主体が取組を行っていることから、これらの取組情報を活用して、より多くの市民の皆様へ向け、学習機会の提供につながる事業を実施してまいります。
次の(2)主催事業の企画・実施の考え方では、事業体系、事業対象、市民の参画、事業の企画実施、それぞれの考え方を整理しております。
9ページ中段をご覧ください。
(3)事業評価の考え方でございます。
定量的な評価を行うほか、併せて受講者の動向把握などによって定性的な評価も行ってまいります。
5、管理運営体制の見直しの考え方につきましては、後ほど16、17ページの取組を説明する際に一緒にご説明をさせていただきます。
続いて、10ページから17ページは実行計画取組一覧でございます。目指す姿を実現するための具体的な取組を記載しております。取組名に黒いひし形がついているものは、次期教育プランの重点事業として現在検討している取組でございます。
なお、この工程表でございますが、今後、施設の老朽化に伴う大規模改修や休館などを予定されていることから、適宜、修正を加えながら進めてまいります。
では、具体的な取組についてご説明いたします。
(1)事業運営の見直しにつきましては、先ほどご説明しましたとおり、4つの役割に位置づけて実施してまいります。
まず、役割1、学びの裾野を広げるで取り組む事業でございます。この項目では、学びの入り口の充実としまして、学びのきっかけとなるような入門講座や若者、働く世代をターゲットとした学びの事業を検討し、実施してまいります。市民大学事業については、学びの入り口となる講座、それから、学びを深める講座に整理してまいります。
11ページをご覧ください。
役割2、誰もが学べる環境をつくるで取り組む事業でございます。学びのセーフティーネットの充実としまして、より多くの方の学びにつながるよう、障がい者青年学級や学習支援事業の再構築を検討してまいります。
12ページをご覧ください。
生涯学習情報のデジタル化の推進につきましては、講座のデジタル配信やアーカイブ化に取り組むほか、学習相談の充実として、生涯学習のハブ機能をしっかりと担うため、学習相談を向上させるためのコーディネーター制度を導入いたします。
13ページをご覧ください。
役割3、学びを深め、活かすで取り組む地域です。地域での学びの拡充としまして、市民大学事業などを再構築し、地域連携講座を新設いたします。特に市民大学や「講座づくり★まちチャレ」では、市民参画の仕組みを充実させてまいります。さらに、これらの事業は市民センターなどを活用しまして、地域での学びの機会が広がるよう工夫してまいります。
14ページをご覧ください。
役割4、学びのネットワークづくりを促進するで取り組む事業です。ボランティアバンクの再構築や大学などの他機関と連携した事業に取り組むとともに、社会人の学び直しにつながる事業を検討してまいります。
15ページをご覧ください。
学習成果の還元では、生涯学習センターまつりなど、団体活動が成果発表する機会を再構築するとともに、団体活動を継続できるような支援の仕組みを構築してまいります。
16ページをご覧ください。
(2)管理運営体制の見直しでございます。
運営手法の見直しでは、業務委託範囲の拡大に取り組んでまいります。民間活力の導入は、段階的に効果検証を行いながら、その後の導入範囲の拡大ですとか、指定管理者制度の導入の検討を行ってまいります。
また、組織体制の見直しでは、生涯学習の計画立案機能を強化するため、生涯学習総務課と全体計画立案機能の役割整理を行ってまいります。
17ページをご覧ください。
学びの場の整備では、施設名称の整備を行うとともに、愛称などの導入を検討してまいります。また、利用されていない部屋を学習スペースとして開放したり、保育室を開放するなど、施設の利用促進策を検討してまいります。それに伴い、条例などの改正を行う予定です。
19ページをご覧ください。
最後に、資料2、町田市生涯
学習センター運営見直し実行計画概要をご覧ください。
こちらは、本実行計画の取組を一覧にしておりますが、この実行計画を推進することで、一番右側、あり方見直し方針で定めました目指す姿の実現に取り組んでまいります。たくさんの学びの入り口を提供し、もっと多くの方が学び、交流する生涯学習センターとして運営をしてまいります。
1ページ目にお戻りください。
3、実行計画推進に関する今後のスケジュールでございます。
実行計画に示した工程表に基づきまして、各取組を実施してまいります。
説明は以上でございます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆笹倉 委員 それでは、何点かあるんですけれども、まず、実行計画のこの19分の9のところの上のほうの3年以上継続して実施する事業については、事業の在り方等を見直していくということなんですが、この事業とは、具体的にはどの事業のことなのか。
あと、利用者の固定とは判断基準があるのか。
そして、そこに該当する事業というのは全て団体活動にしていくということなのでしょうか。先ほど答弁でありました「まなびテラス」のように、出席率などのデータに基づいて判断していくのか、判断基準を教えてください。
◎生涯学習センター長 事業は様々ございますので、どの事業ということを今考えているわけではございません。
この判断基準につきましては生涯学習センター運営協議会の皆様のご意見も大事だと思っておりますので、皆さんの意見を聞きながら、その時々に応じて事業の見直しを行っていくものになります。ですので、全ての事業を3年継続したからといってやめてしまうとか、団体に移行してしまうということではなくて、何が必要かということをまず検討させていただきます。
◆笹倉 委員 分かりました。ただ、これを読んでいると、いずれ全ての事業をサークル活動のような団体ということにしていくと読めたんですけれども、そういうことではないということですね。
◎生涯学習センター長 生涯学習センターは1館でございますので、多くの皆様にご利用いただきたいと思っております。そういう中で、多少固定化された事業について見直していきたいとは思っておりますが、現状では直ちにやめてしまうとか、そういうことを考えているわけではないので、利用されている方の声を聞きながら、今後進めてまいりたいと思います。
◆笹倉 委員 ありがとうございます。
19分の11のところなんですが、役割2のところの一番下の工程表の②、これはどの事業を指しているのでしょうか。
◎生涯学習センター長 学習支援事業の再構築ですので、現在、「まなびテラス」でやっておりますが、「まなびテラス」を継続するか、また新しい形にするか、こちらも、どのような困難を抱えている方がいるのかというニーズ調査を、その方たちに、例えば、ヒアリングをするとか、アンケートを取るとか、利用が見込まれるといいますか、そういった方の声を聞きながら再構築をしていきたいと考えております。
◆笹倉 委員 やっぱりここは「まなびテラス」のことですよね。ほかのところを見ると、意見聴取の実施、検証があってから再構築となっているのに、なぜここだけは意見聴取というのがなく、2023年度は回数が半減になるという先ほどの答弁でしたけれども、半減になっているんでしょうか。
◎生涯学習センター長 「まなびテラス」につきましては、このあり方見直し方針に沿ってやっているというわけではなくて、通常の生涯学習センターの事業の全体の見直しの中で幾つも事業を新しくしたり、変化させたりしてきている中の一つとして2023年度の内容を決定しているところでございます。
◆笹倉 委員 では、参加者の意見は聞いていないということでよろしいですか。
◎生涯学習センター長 全く聞いていないというわけではなくて、1回しか来なかった方などから、どうして来なかったのかとか、例えば、支援者として1回来て辞めてしまった方の声を聞いたりですとか、そういうことはしてきております。支援していただいている方とは、現在もお話をしながら進めているところでございます。
◆笹倉 委員 では、辞めた方だけでなく、今現在の方の声もしっかり聞いているということは分かりました。
ただ、「まなびテラス」に関して、町田市の中のホームページに、以前は支援者が作成した動画がアップされていたと聞きまして探したんですけれども、載っていなかったということなんですが、削除した経緯と、その理由というか、また、それを支援者の方も知らなかったということだったんですが、それについてご説明いただけますか。
◎生涯学習センター長 内容が、つくった当時のものだったと記憶しておりますが、やはりホームページは適宜更新していくものになりますので、今の情報を載せるというところで整理をさせていただいております。
支援者については、こちらの事業としてやっているので、基本的には、ホームページの更新につきましては市の業務の中でやらせていただいております。ただ、配慮は足りなかったと思いますので、今後お伝えしていきたいと思います。
◆笹倉 委員 作成したのが支援者の方ということで、作成したのに、知らない間に削除されていたということで、とても怒っているというか、びっくりして、やっぱりそうなると、市との信頼関係がなくなっていくんじゃないかなというところを非常に感じたので、ここは今指摘させていただきました。
これは自主夜間中学のような夜間の学びなんですけれども、夜間中学の需要は高まっていると思うので、ぜひ役割の2にも誰もが学べる環境をつくるとあるので、削減していくものではなくて、もっと広報していって、これはとってもすばらしい取組だと思いますので、ぜひともここに関しては、もう一度検討し直していただきたいなと思います。
すみません、もう1点、今度は市民大学HATSのほうなんですけれども、先ほど予算のほうでお尋ねしましたが、「国際」と「法律」のプログラムがなくなったということなんですが、こちらに関して、どこでどういう議論があってそうなったのか。社会的課題の学びを提供するのは行政の重要な役割とある中、なぜ「国際」と「法律」をなくしたのか、その理由と、どういう経緯でなくしたのか、ご説明をお願いいたします。
◎生涯学習センター長 まず、今年度行いました生涯学習センター運営協議会で市民大学事業の見直しについてご意見を伺っております。もともとの事業目的でございます地域の課題解決ですとか、地域活動をする人材育成に力を入れていくことを改めて確認しております。
実行計画の取組としましては、市民大学事業、学びの入り口と、それから、課題解決ですとか、人材育成型の講座に整理をしていくところなんですが、2023年度は整理の途中であることから、課題解決ですとか人材育成につながるような講座に注力するということで、「国際」と「法律」の講座、これはやめてしまうわけではなくて、一旦休止をさせていただいた形です。
学びの入り口につながるような講座は、もっと市民のニーズを把握していかなければいけないと思っておりますので、そのあたりの調査も踏まえつつ、再構築をしていきたいと考えております。
◆笹倉 委員 分かりました。では、今年度だけまだ整理の途中ということで、今後全てなくしていくということではないということでよろしいですか。
◎生涯学習センター長 事業の予算規模というものは限りがございますので、その中でやりくりをする形になりますが、ここで完全にやめてしまうということではございません。
◆笹倉 委員 ありがとうございます。
それでは、最後にいたします。19分の16ページのところで、真ん中のあたりの「取組項目」のところの一番右の「取組の背景」の「第5期生涯学習審議会の答申で『民間活力の導入』を求められている」というふうに書いてありますけれども、同じ第5期の運営協議会の報告書の中のまとめでは、学習機会保障のための取組の充実と市民ニーズを具体化するための住民参加の仕組みの充実というふうになっているんですけれども、この求めていることがずれているんじゃないかなと感じたんですけれども、これは、どうしてこの民間活力の導入だけがここに書いてあるんでしょうか。
◎生涯学習センター長 まず、民間活力の導入につきましては生涯学習審議会の答申で求められているというところはございます。生涯学習センター運営協議会で、おっしゃっていただいた市民の力、市民と共に、市民のための施設であるというところで、市民のニーズをもっと吸い上げて、聞きながらやっていくという部分については、こちらは事業のほうでそれをかなえていきたいと考えておりまして、例えば、19分の13ページ、役割3の学びを深め、活かすの部分になりますが、市民大学ですとか、「まちチャレ」ですとか、地域と連携した講座、こちらは市民と共につくる講座になりますので、こちらのほうを今よりももっと充実させて手厚くしていきたいと考えております。
◆笹倉 委員 ありがとうございました。では、一般質問でも質問させていただきますので、ここまでにいたします。
◆田中 委員 2点、伺います。
1つは、私も一般質問で生涯学習センターのあり方見直し方針についてこれまでも取り上げてきましたが、具体的な講座などの見直しになったタイミングで利用者の声を聞いてほしいということを求めてきたわけなんですが、この実行計画の作成に当たって、その点、どうだったのか。
または、これを作成した後にどうしていくのかというところを確認させてください。
◎生涯学習センター長 まず、この実行計画を策定する前の見直し方針のときに多くの方から、利用者を含め、それから、市民センターなどに出向きましてアンケート調査を行っております。あとは学生さんたちとワークショップなどを行いまして、どんなふうになったらいいかという声を集めて考えてきたものが方針になります。
その方針を踏まえてつくった実行計画でございますので、こちらは今回、生涯学習センター運営協議会にご意見を何度となく伺いながら決めてきたところでございます。
それからもう一つ、市民大学のプログラム委員の皆さんの中から何人か来ていただきまして、生涯学習センター運営協議会の委員と少しずつ入っていただいて意見交換をさせていただいて、どういった方向にしたらいいかというご意見などを伺ってきております。
これからにつきましては、もちろん、市民のニーズを大事にしていかなければいけないと考えています。利用している方の声ももちろんそうなんですが、今、なかなかご利用になれない方、まだ使ったことのない方、お若い方などは特にそうだと思いますが、そういう方のニーズも捉えていかなければいけないと思っていますので、そのあたりをしっかりとやっていきたいと考えております。
◆田中 委員 ありがとうございます。
最後にもう1点、具体的なところで障がい者青年学級についてなんですが、関係者からの意見徴収というところが書いてあって、聞き取りというのは本当に大事な点だと思います。その関係者は誰を指しているのかということと、あと再構築というのはどういうことを想定している表現なのか、お願いします。
◎生涯学習センター長 まず関係者になりますが、検討の仕方なんですが、今考えているのが、来年度の生涯学習センター運営協議会に何人か臨時で委員を増やしまして、そこでご意見をいただきたいと思っております。今の青年学級の父母の方ですとか、ボランティアスタッフの方、それから、今お声がけしているのは特別支援学校のPTAの方ですとか、あとは、これからまた検討になりますが、障がい者施設の方なども入れたりしてお話を伺っていきたいと思っております。
それからもう一つやりたいのは、なかなかその場に来て発言というのは難しいとは思いますが、参加されている当事者の方から、担当している職員でしたら少し関係性ができておりますので、そういった職員から聞き取りという形でお話をさせていただきたいと考えております。
◆藤田 委員 中身については一般質問でやらせていただきますが、印象として、我々もかなり早めに動かなきゃいけないなというところがあります。というのは、2024年度には条例の改正が入っていますね。実施体制の見直し、そして2025年からは、もう新たな仕組みで実施というスケジュールになっています。
確認したいのが、この条例等の改正というのは、条例改正ですからかなり大きなことだと思うんです。内容等も含めて、どのような改正内容になるのか。特にその改正に基づいて2025年度からは新しい仕組みということになっていますので、そこの内容だけ確認させていただいていいですか。
◎生涯学習センター長 今、生涯学習センターという名前であそこの施設を運営しておりますが、生涯学習センター条例と、もう一つ、公民館条例というものを2つ、この施設は持っております。市民の方にとって非常に分かりにくい状態になっているんですが、施設の名称は生涯学習センターなんですけれども、施設予約をする際の名称がまちだ中央公民館なんです。
といいますのは、まちだ中央公民館から生涯学習センターに名称が変わったときに、2つの名前を残したままの改正になっております。生涯学習センター条例の中にまちだ中央公民館を内包する形での条例を新しくつくったという形になっております。
市民の方からすると、まちだ中央公民館というのはどこにあるんだとかとおっしゃられる方もいらっしゃいますし、生涯学習センターというのは予約できないんだけれどもとおっしゃられる方もいたりですとか、ちょっとそのあたりを整理する必要があると考えています。
生涯学習センター条例のほうは設置をしていて、こういう事業をやっていくということが書かれております。公民館条例のほうは施設の使用料などをそちらで定めておりますので、そのあたりを一体的にしていくということが必要ではないかと思っております。
そのときに、名称をどちらにするのか、または愛称などを市民の方と一緒につくっていくプロセスでつけていくのかというのは、これから皆さんと一緒に考えていきたいと思っております。
施設の使い方、先ほど、保育室の開放ですとか、学習スペースを開放していくという部分についても、例規を少しいじったりなどをする必要があるかどうかも含めて、そのあたりを検討していくですとか、使用料についても検討が必要かどうか、そのあたりも含めて一体的に検討していく予定でございます。
◆藤田 委員 ご説明を聞くと、名称と、そういった整理だけなんですが、これを見て、私は単純に思うのは、この中で指定管理だとか業務委託の拡大だとか、特に条例改正が終わった後の、次に2025年度のところに、これは最後のページですけれども、新たな仕組みで実施と。だから、相当大きな、これまで、中身についてはやりますけれども、そういった大きな形での、大きく変わる条例改正なのかなという印象があるんですけれども、そうじゃないということでいいんですか。単なると言ったらあれですけれども、名称だとか、そういう整理だけの条例改正と考えていいんですか。
◎生涯学習センター長 条例の中では、我々生涯学習センターが担う事業、機能といいますか、そういったものも記載されておりますので、そちらを大きく変えるということは決して考えているわけではないので、そのあたりは今やっていることをきちんとできるようにということで残したいと思っております。
なので、おっしゃられたように、施設名の一本化ですとか、条例を2つあるものを1つにしていって少し使いやすくしていくというようなことを考えております。
◆藤田 委員 確認だけさせていただきます。だから、今、この中に指定管理とかいろいろ入っていますよね。そういった大きな改正ではないということでいいですか。
◎生涯学習センター長 指定管理は、するかしないかを今後検討していく形になりますので、指定管理を入れるということで今決まっているわけではございません。そのための改正ではございません。
◆今村 委員 先ほどの答弁で、生涯学習センター長が青年学級の審議会に保護者をはじめ施設の方とか、入っていただくというくだりがありました。ちょっと気になるので認識をもう一度確認したいと思うんですけれども、障がい当事者の皆さん、課長が言うには、担当者などならば、いろいろな意見が言えると言ったかな、意思疎通ができるというふうに言ったと思うんですが、多少分かりにくいというか、障害者総合支援法とか、今、国においても自分たちのことは自分たちで決めますよということで、必ず小委員会をはじめ障がい当事者を入れなければ、そこで決められないというルールになって動いている中で、検討する中に障がい当事者が入らない、または、意思疎通のレベルが何か介助者を通さなければならないと。それは様々な合理的配慮をしていただく必要がある場合もあると思いますけれども、一人一人の障がいの状況や程度に基づいて、一緒くたにあまり判断してほしくないなという気がするんです。
その辺について、もう一度きちっと確認させていただきたいんですが、どうですか。
◎生涯学習センター長 1つ今考えているのは、専門委員というわけではなくて、協議会の会長が呼べる、出席を求めることができる人として、例えば、1回何人かをお呼びしてお話を伺うということはできるかなと思っております。
それから、先ほど個別に当事者の方からヒアリングをしていくというお話をさせていただいたんですが、そのヒアリングの内容を含めて、運営協議会に資料として、そのヒアリングした内容を見ていただいて、議論していただく予定でございますので、当事者の声は届けられた状態で議論が行われるものと考えております。
◆今村 委員 当事者の声を様々な方法で吸い上げていただくのは当然なんです。既に青年学級の方たちでも国際会議に出席した実績があったりするのはご存じだと思うんです。やっぱりきちっと決定の場に当事者がいるということ、また、その支援をそれこそきちっとしていくというのが、多分、青年学級を始めたり、今継続している理由にもつながっているというふうに思いますので、一言だけ申し上げて、結構ですので、これで終わります。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
△行政報告(鶴川図書館の再編に関する説明会の開催について)
○委員長 行政報告、鶴川図書館の再編に関する説明会の開催についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎生涯学習部長 行政報告、鶴川図書館の再編に関する説明会の開催についてでございます。
2月に開催した説明会の状況や直近のイベントの状況につきまして、図書館長からご説明申し上げます。
◎図書館長 それでは、鶴川図書館の再編に関する説明会の開催についてご報告いたします。
タブレットの資料をご覧ください。
町田市立図書館では、将来にわたり町田市の図書館サービスを継続していくために、町田市公共施設再編計画及び効率的・効果的な図書館サービスのアクションプランに基づき、鶴川図書館の再編の検討を進めているところでございます。
これまで地域の方々と意見交換を進めてまいりました。いただいたご意見を踏まえて、鶴川図書館再編の方向性をまとめ、12月議会で行政報告をしておりますが、このたび、広く市民の方々に向けて説明会を開催いたしましたのでご報告いたします。
まず、項番の1、説明会の今の状況でございます。
(1)をご覧ください。鶴川図書館をご利用している方、新たな施設に関心のある方などを対象にして、第1回を2023年2月8日水曜日の夜、第2回を2023年2月12日、日曜日の日中に鶴川市民センターのホールで開催し、それぞれ34人、51人の方々にご参加いただきました。
(2)説明会の内容でございます。タブレットを1枚おめくりいただきまして、資料1をご覧ください。当日配布した資料をそのまま添付しております。
もう1枚おめくりいただいて、目次をご覧ください。
内容は、前回の行政報告の際に報告いたしました鶴川図書館の再編に伴う市民協働型の運営についての内容を中心にしておりまして、初めて鶴川図書館の再編の説明を聞く方にも分かりやすくするため、1、はじめにという項目で、町田市の公共施設再編や図書館の再編の内容を、2に、これまでの経緯を加えてございます。
簡単に内容をご紹介いたしますと、スライドの3番から7番までが町田市の公共施設の再編と図書館の再編に関する内容でございます。スライドの9番から11番が、これまでの経緯でございます。スライドの13番から17番までで、これからの方向性についてを、その考え方や地域の方々と一緒に目指したい姿などとともに説明しております。スライドの19番からは、お示しした方向性を実現するために、図書コミュニティ施設の機能や空間、運営のイメージを説明しております。最後に、スライドの23番で今後のスケジュールを説明いたしました。
当日は、説明に30分程度お時間をいただきまして、残りの1時間30分ほどは質疑応答の時間といたしました。ご質問やご意見としては、例えば、鶴川図書館を公立図書館として存続してほしいといった趣旨のご意見、ご質問がございました。
1枚おめくりください。
その場で挙手にてご質問いただきますので、広くご意見をいただくため、ご意見の記入用紙をご用意いたしました。当日は、説明会が終わった後にご記入いただけるお時間も用意いたしました。2回の2日間を合わせまして49枚のご記載をいただきました。公立図書館として残してほしいなどのご意見が約3割程度、方向性への賛同や実現に向けた前向きなご意見は同じく3割程度でございました。
1枚おめくりください。
最後になります。最後に、3月4日に開催したイベントのチラシも配布しております。
それでは、こちらのタブレットの資料の最初のページにお戻りください。
続きまして、項番の2でございます。図書コミュニティ施設の転換に向けて、地域のアイデアを実現させていくトライアルイベントを実施しております。第1回につきましては、12月議会でご報告をいたしました。こちらについては10月30日に開催しております。
こちらに記載がございます第2回は、1月14日土曜日に鶴川図書館前で実施いたしました。鶴川団地センター名店街にあるという立地を生かして、町の人や情報の交流機能を果たせるのではないかと考え、町の情報マップ作りを行いました。あわせて、オリジナルブックカバー作りのワークショップも実施いたしました。この日のイベントには、延べ約120人の方々にご参加いただいております。
第3回は、3月4日の土曜日に鶴川団地センター名店街のひろばで実施をいたしました。鶴川地域で活動する団体の方々と連携して、本でつながる人とまちをテーマにいたしまして、4つの団体がそれぞれの活動にちなんだブースを出展いただきました。この日のイベントには、延べ約700人の方々にご参加いただき、ご参加いただいた方々にも、出展していただいた方々にもイベントを楽しんでいただけたと考えております。
それでは、項番3、今後のスケジュールでございます。
まず、今年度、2022年度中に運営団体設立に向けた準備会を鶴川の鶴川地区協議会と協議をしながら立ち上げたいと考えております。そして、2023年10月には運営団体を設立する予定です。設立した団体によるイベントも10月から実施していきたいと考えております。また、2024年2月には、現在の鶴川図書館の軽微な改修を実施する予定でございます。
説明は以上でございます。
○委員長 これより質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午後7時46分 休憩
―――◇―――◇―――
午後7時59分 再開
○委員長 再開いたします。
△第14号議案
○委員長 第14号議案を議題といたします。
本案について、提案者の説明を求めます。
◎市民協働推進担当部長 それでは、第14号議案
町田市性の多様性の尊重に関する条例についてご説明申し上げます。
本議案は、性の多様性が尊重される社会の推進に関し、基本理念等を定め、一人一人が個性と能力を発揮しながら、その人らしく生きることができる社会の実現に寄与することを目的として制定するものでございます。
主な内容としましては、性自認及び性的指向の多様な在り方が尊重され、性自認及び性的指向を理由とする偏見及び差別がなく、誰もが安心して暮らしながら、多様な生き方を選択できる社会の実現を目指すことを基本理念としております。そして、市の責務及び市民、事業者、教育に携わる者の役割を定めるとともに、当事者の方が安心して生活できるよう、性自認や性的指向を理由とする差別的取扱い、性自認や性的指向についての公表の強要等の禁止について定めるものでございます。
また、同性の2人が自由意思により、お互いを人生のパートナーとして協力し合うことを約束した関係であると宣誓したことを行政が証明する町田市パートナーシップ宣誓制度に関する規定を定めるものでございます。
本条例は、2023年4月1日から施行いたします。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆田中 委員 3点、伺いたいと思います。
今回、条例の中にパートナーシップ宣誓制度の位置づけなども入っておりますが、その制度をつくるだけではなくて条例をつくったというところ、その背景と、思いというところを伺いたいと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 パートナーシップ宣誓制度の導入の根拠としまして、市議会の議決の必要がない要綱の制定と比較検討した結果、特に権利侵害の禁止を規定することで、全市を挙げて性の多様性の社会的理解を広げるために条例がふさわしいと判断したものでございます。
◆田中 委員 制度をつくるだけでなく、理由についてよく分かりました。ありがとうございます。
前回、行政報告の中で素案が出されて市民意見募集が行われたと思うんですけれども、その市民意見募集を行って、条例の中で変更した部分はあるのでしょうか。
また、どのような変更を行ったか伺います。
◎男女平等・消費生活担当課長 素案の段階と変更したところが何か所かございますけれども、まず条例の名称については、少し長い名称でございましたけれども、様々な呼び方が生まれてしまうのではとの意見もありまして、本条例につきましては社会づくり条例だとかとしていたものを短くしまして、性の多様性の尊重に関する条例としたものでございます。
それから、細かくは幾つかございますけれども、特に公序良俗に反しない限りというような条文がありましたところにつきましては、そういう規定は必要ないのではないかというようなご意見もいただきまして、いろいろ確認をした結果、なくても構わないだろうというようなことで削除したところがございました。
◆田中 委員 変更点、了解いたしました。ありがとうございます。具体的な条例のところで1点確認をしたいんですけれども、条例第3条の定義で、(2)「性的指向」の説明の中で、「恋愛又は性愛の対象がどのような対象に向かうかを示す指向をいう。」とあります。一見全ての人にそういう恋愛や性愛の対象があるかのように、ぱっと見受け止めて、そうなると、アセクシャルなどの方のことが想起されないのではないかということが若干引っかかっております。
それで、関連する用語の説明など、市民に条例の理解、啓発を行う際に、説明を補うようなものは考えておられるのでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 ありがとうございます。第3条の用語の意義につきましては、条例を読むに当たって、条例の中で出てくる言葉について、4点、用語の解説というか、定義を定めたところでございます。
やはりなかなか理解が及ばない、様々な方がいらっしゃるということで、基本的には性自認、性的指向については誰もが持ち得るものだという認識ではあるんですけれども、条例だけでは全てを伝え切れない部分がありますので、手引ですとか、いろんな場面、説明会などを通じまして分かりやすい、あるいは質問だとか疑問にお答えするような形で説明を重ねてまいりたいと考えております。
◆田中 委員 ありがとうございます。すみません、3点と言ったんですが、最後、もう1点だけありました。パートナーシップ宣誓制度についてなんですけれども、これは同性のカップルの関係性を示すものですけれども、例えば、仮にその同性カップルの方に育てていらっしゃるお子さんがいた場合に、保育園ですとか病院などで、そのお子さんについて家族関係を証明するようなことはできるんでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 東京都では、お子さんの名前が記入できるですとか、あるいはファミリーシップ制度だとかというところもありまして、そういったことを希望されるご意見もいただいたところでございますけれども、まず制度のスタートに当たっては、最低限できるところからスタートしてまいろうということで、また今後、そのようなご意見もございますので、社会状況の変化に応じて見直しも今後検討してまいりたいと考えております。
◆木目田 委員 この条例に、性自認を理由とする差別的取扱い、または暴力的行為を禁止するという記載がありますが、この性自認についてですとか差別禁止についてというのが、現在国でも議論されている最中であるんですけれども、これに関して町田市でこの条例を定める、この記載をするということについての見解をお聞かせください。
◎男女平等・消費生活担当課長 権利侵害の禁止の部分ですけれども、既に東京都をはじめ全国の自治体で制定された条例でも同様の規定がなされておりまして、本市においても条例の検討の結果として規定をしたものでございます。
また、性自認についての差別的取扱いの禁止につきましては、国においても既に示されているものがございまして、いわゆるパワハラ防止法の指針において、性自認、性的指向に対する侮辱的言動や、本人への同意なく他人の性自認、性的指向を暴露するアウティングもパワハラであるというようなことも明示されているところでございます。
このような状況でもございますので、ご指摘の条文のところについては問題がないものというふうに考えております。
◆木目田 委員 今の話でいろいろとあって、要約すると、国のほうでパワハラに関する法律にも記載しているし、東京都をはじめほかの条例も調べて比較した上で、町田市としても同様にしたということの理解でよろしいんでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 そのとおりでございます。
◆木目田 委員 国の議論等もあって、こういうことを定めることによって、いたずらに訴訟が増えるとか、また、社会が混乱するとか、そういった話もあるわけなんですけれども、そのあたりについては、町田市としてはどのように考えているんでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 実際に訴訟が増えるかどうかの見解というものは持ち合わせておりませんけれども、これまで差別的取扱いを受けただとかということで、ただ、声を上げたくても上げられなかったような事例について、今後、問題があるのではないかということを捉えたりだとか、意識したりとかするということは大切なことなのかなというふうに考えております。
ただ、いずれにしましても、本制度導入後もあらゆる声に耳を傾けまして、市民の方が不安を抱くことのないように、継続的に理解促進に努めてまいりたいと考えております。
◆笹倉 委員 今回のこの条例制定に向けてに当たって、この性の多様性に関する理解促進の職員向けの研修、庁内向けの話なんですけれども、例えば女性特有のがん検診のお知らせなど、外から見て性別が分かるような表記というのはアウティングに当たると考えるんですけれども、この条例が本議会で導入されることになったら、4月1日以降、そういったことがなくなっていくようにしていただきたいんです。
例えば、新たな学校づくりの新校舎のつくり方では、トイレや更衣室は入り口に工夫をして、性の多様性に対応した設計になるという話を教育委員会の定例会の中では聞いているので、ぜひ全庁挙げて取り組んでいただきたいんですが、そのあたり、市民部としての役割や、やっていく方向などを教えていただきたいです。
◎男女平等・消費生活担当課長 今までの議論の中でも、庁内では研修開催ですとか、あるいはガイドラインを配布してeラーニングで確認していただくとかということももちろんやっているんですけれども、それ以外に副市長をトップにします男女平等推進会議というところで、この制度自体も審議をしてまいりました。
今後につきましても、全庁挙げてやっていきましょうということですので、それぞれが、条例があるからということでなくて、誰にも優しいまちづくりというのはこれから町田市でしっかり取り組んでいかなければなりませんので、その中でいろんな気づきを得てできるように進めてまいりたいと考えております。
◆笹倉 委員 ありがとうございます。条例あるなしにかかわらず一人一人に優しいまちづくりというのが分かりましたが、せっかく条例ができたのであれば、やはりしっかりとそこは取り組んでいただきたいと要望いたします。
◆新井 委員 会派所属議員が質問とか質疑で取り上げた内容についての質疑です。
先ほど木目田委員も取り上げましたが、第8条の(1)性自認または性的指向を理由とする差別的取扱いについて、当事者の性自認による行動で、別の誰かの権利が侵害されるのではないかという懸念があるわけですけれども、そういったケースについての市の見解を改めてお聞かせいただきたいんですが。
◎男女平等・消費生活担当課長 権利侵害の禁止の項目については、もちろん禁止とありますので守っていただきたいところではあるんですけれども、罰則だとかで何かを締めつけるだとか、そういうような強制をするというようなことではなくて、そういった権利侵害が実際にあり得るんだよということを認識していただいて、それをそれぞれが生活する社会の中でどういったことが必要かというのを考えていこうというふうな条例の理念的な部分でございますので、そこについては条例の趣旨に沿って、やはりいろんな状況があると思いますけれども、理解に努めていくということが一番大切なのかなというふうに考えております。
◆新井 委員 今、本当に話題にはなっているので、そういう部分的な話を聞いて、これは自分の権利だということでオーバーな行動をしてしまうということに対して、そういう方たちに対して理解をしてもらうというのはなかなか難しいのかなというふうに思うので、これを抑止するとか防止するという、そういう策がもしあるのであれば教えていただきたいんですけれども。
◎男女平等・消費生活担当課長 当事者の方にお話を伺う中では、どちらかというと、悪意があるというふうに申し上げたらあれですけれども、何か騒ぎ立てようという方もいらっしゃるかもしれませんけれども、基本的には、当事者の方々というのは、どちらかというと謙虚な感じで過ごしていらっしゃるような感じがするんです。
やはりこれが、じゃ、こういう条例を理由にしてどんなことをしてもいいのかなというふうに変わっていくということは条例が望んでいるところではありませんので、やはりみんながそれぞれ性自認だとか性的指向だとかというのに関係なく、お互いに尊重し合おうということをしっかり伝えるようなものであるということを、条例制定後はしっかり伝えてまいりたいと考えております。
◆新井 委員 本来守るべき方たちをどう守るかという意味ではすごくいいんですけれども、やはり制度を悪用するという視点も、そういう方も中にはいらっしゃるという視点もやっぱり大事だなというところの懸念だろうと思います。
最近話題になったのは、アマゾンで、1,000円のシャワーヘッドを6万円で出品して、それを3,000円で売ると95%オフになるということで爆発的に売れて、それでクレームがたくさん来ていると。やっぱり制度を悪用するという考え方を誰かが持っているという視点を持って何かの対策を考えていかないとまずいのかなとも思いますので、そのあたりはいろいろ研究していきながら進めていただければと思います。
◆東 委員 1点だけ。第3条の(3)のパートナーシップのところなんですけれども、対象が「戸籍上の性別が同一である2人の者の関係のことをいう。」と書いてありまして、パブコメなんかでも性別を限定することに関してかなりご意見があったかと思うんですけれども、この表記のままとした理由をお聞かせください。
◎男女平等・消費生活担当課長 第3条、戸籍上の性別が同一したという理由ですけれども、まずは婚姻関係が結べない性的マイノリティーの方が暮らしやすい環境づくりということを目的にしておりますので、戸籍上、異性のパートナーは制度の対象外とさせていただいております。
制度の内容につきましては、委員がおっしゃるように、本当に様々なご意見をいただいておりまして、当事者の方との懇談の中でもそういったご意見もいただいている一方で、やっぱり社会的にはこういう制度制定について慎重に行うべきだという考えの方ですとか反対の方がいる中で、どこまで議論を深めるかという中で、議論に時間をかけるよりかは、まずスタートして、また徐々に理解を深めながら制度を見直していこうという話になった中で、今回につきましては同性のカップルということで対象にさせていただいたという経過でございます。
◆東 委員 例えば、フェイスブックなんかですと数百という性別が選べる中で、やはり戸籍上の性別というと男性か女性かしかないかと思いますので、多様な性を尊重するということをうたっている以上、そういった様々な性を自認する方の権利もやはり尊重していただきたいと思います。
先ほど、田中委員からの質疑に対して、今後さらなる改善というか、条例自体の見直しも検討していきたいというご答弁があったかと思いますので、そういった検討項目の中にぜひここを今後入れていただければと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 これから条例が始まるというところですので、今の段階ですぐ変えるというような話をするのもおかしな話かもしれないですけれども、今までの議会でのご議論の中でも、社会状況の変化が早いというような話もありましたので、一旦決めたからそのままというようなことではなくて、また随時、どういうふうに変えたらよりよくすることができるのかということは当然考えながら制度も運用してまいりたい、このように考えております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
第14号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手全員であります。よって第14号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
△第7号議案(市民部所管部分)
○委員長 第7号議案を議題といたします。
本案のうち、市民部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎市民部長 第7号議案 令和5年度(2023年度)町田市一般会計予算のうち、市民部所管分について、「予算概要説明書」を使ってご説明申し上げます。
初めに、138ページをご覧ください。
市民部予算のポイントとして、予算編成の考え方、重視した取り組みを記載しております。
139、140ページをご覧ください。
市民部予算総括表でございます。
市民部所管分全体の事業費は10億436万3,000円で2022年度に比べ6,541万2,000円の減、一般財源ベースでは7,434万4,000円の増となっております。
次に、主な事業についてご説明いたします。
141ページをご覧ください。
市民総務費です。
まず、事業の内容でございますが、町田市市民センター等の未来ビジョンの推進、成瀬、木曽森野、つくし野及び三輪の4つのコミュニティセンターと市民フォーラムの施設の管理運営、町田市施設案内予約システムの管理運営、南多摩斎場の管理運営費の負担を行います。
次に、2023年度の取り組みですが、町田市市民センター等の未来ビジョンに基づく施策の実施、施設の計画的な修繕等を行います。
次に、主な事業費ですが、システム使用料2,326万5,000円、南多摩斎場組合負担金1億1,426万4,000円等でございます。
最後に、主な特定財源でございますが、市民フォーラム使用料972万3,000円等を計上しております。
次に、142ページをご覧ください。
市民協働推進費です。
まず、事業の内容でございますが、地域の課題解決に取り組む団体や町内会・自治会への支援、地域課題解決に向けたプラットフォームの構築、男女平等に関する施策の実施等を行います。
次に、2023年度における取り組みでございますが、町内会・自治会の回覧等をオンラインで行う地域のデジタル化の支援、町田市性の多様性の尊重に関する条例に基づく町田市パートナーシップ宣誓制度の運用、情報発信等を行います。
次に、主な事業費でございますが、事業・業務委託料2,679万5,000円、町内会・自治会補助金2,464万4,000円等でございます。
最後に、主な特定財源でございますが、コミュニティ助成金250万円等を計上しております。
148ページをご覧ください。
市民窓口費です。
まず、事業の内容でございますが、各種証明書の交付、転入転出及び戸籍の届出の処理、コンビニ交付、マイナンバーカードの取得及び利活用促進等を行います。
次に、2023年度における取り組みでございますが、住民票等のオンライン申請やキャッシュレス決済等による市民の利便性向上、マイナンバーカードセンターの運営、マイナンバーカード出前申請受付等を行います。
次に、主な事業費でございますが、マイナンバーカード交付関連事務・出前申請受付の事業・業務委託料1億1,854万円、マイナンバーカードセンターの建物借上料4,200万3,000円等を計上しております。
最後に、主な特定財源でございますが、個人番号カード交付事務費補助金1億8,241万1,000円等を計上しております。
315ページをご覧ください。
事業別支出科目一覧でございます。このページ以降、大事業ごとに、市民部の全ての支出科目を掲載しております。
市民部所管分の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆藤田 委員 それでは、72ページのほうがよろしいんでしょうか、今、条例で可決されました性の多様性への理解促進事業から質疑をさせていただきたいと思います。実際に条例を生かしていく事業だと思っております。それで、条例のほうには、責務の中に教育というのがございました。ここで私が確認したいのは、性の多様性に関する理解の促進というのが一番大事だと思っております。
そういった中で、やはり小学校、特に中学校の教育に関して、そこのところの連携というのが一番大事になってくるかと思います。この条例のほうにはあったんですが、こちらの事業の中に教育という部分が抜けて、市民の中に入るのかもしれませんが、改めて求めたいと思います。
というのは、当事者の中にはいろいろ、私もお話を聞いたことがあるんですが、小学校の高学年、あるいは中学校のときに気づいて、悩んで、誰にも打ち明けられなくて、そして、打ち明けたところ、大人の中でいけば差別とか、そういうことになりますけれども、小学校、中学校であれば、それがいじめにもつながったりしているところがあるので、ぜひ教育という部分を、理解促進事業についても重要視していただきたいという意味で教育委員会ともしっかり連携をしてほしいという思いがあるんですが、そこのところをまずお伺いしたいと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 第7条に「教育に携わる者の役割」というふうにございますけれども、それ以前に公立の小中学校では、行政の責務という部分にも重なる部分ではあるんですけれども、まず、条例で教育の内容を定めるというものではございません。教育の内容そのものは教育指導要領であるとか、そういったものに基づいて行われるわけなんですけれども、ただ、実際に性の多様性が尊重される社会づくりにおいて、教育の場の中でも特に若年層の成長段階にあるとかというところであると、価値観の形成だとかに大きな影響があるところだと思いますので、やはり教育に携わる方々に本条例の基本理念を十分に理解いただいて、性の多様性に配慮した対応というものも併せて行っていただく必要があると考えています。
学校現場には、今年度、教育委員会のほうとも協議を行いまして、まず来年度は中学校の教職員が集まる会議で性の多様性の理解促進に関する啓発を行う予定にしております。なかなか学校のほうでも時間に限りがあるというようなお話を聞いていますけれども、話をしていく中で、やはりこれはしっかり取り組まなきゃいけないということの理解が進めば、逆にそういった時間が増えてくるのではないかというようなお話も教育委員会のほうでしていただいているところですので努力してまいりたいと思います。
もう一つ、今後、例えば大学のほうは学長懇談会であるとか、あるいは保育園の園長会ですとか、本条例の周知がしっかりできるように、様々な場で理解が進むような形で進めてまいりたいと考えております。
◆藤田 委員 そういう面で、ぜひここの促進事業の中にもそういうところを書いていただきたいんですよ。それがつながってくると思うんです。
ここは理解の促進もそうなんですけれども、自分で気づいたんだけれども、大人になるまでカミングアウトできない、そういった中で悩んでという当事者が結構いらっしゃって、そういったことも含めて、友達同士だとか、そういったところでみんなが理解をする、そして、教育に携わる先生たちも含めて、スクールカウンセラーとかも含めてなんですが、寄り添う、相談に乗る、これは主に大人だからと、電話相談とかとありますけれども、子どもたちというか、小学校、中学生に寄り添うというのは電話相談じゃないと思うんですよね。教育現場であったり。
理解促進のために、そこのところもしっかり重きを置いて、そういう意味で、教育委員会とも理解促進のために、子どもたちも含めてしっかり位置づけていただきたい、ここは要望にさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
次が、ちょっと飛んで、先に、148ページのマイナンバーの関係です。今回、予算にするにあって、マイナンバーの取得率というのは、町田市は大分頑張っていただいているというのは評価しています。今までの実績と、それで今度予算化するに当たって、ここまで持っていきたいという目標があると思うんです。そこのところをまずお伺いしてよろしいでしょうか。
◎マイナンバー担当課長 直近の2月末現在の取得率でございますけれども、64.8%になっております。今年度に関しましては、年度末に70%の目標で様々な取組を行ってまいりましたが、1つはマイナンバーカードセンターを引き続き運営して円滑な交付体制を維持してまいりました。2つ目に関しましては、市内各所で出前受付申請を80回以上させていただき、9,000人以上の方に申請をしていただいております。
さらに、カードを取得した方が保険証ですとか公金口座の登録によってもらえるマイナポイントについて、手続が難しい方がいらっしゃいますので、その方々に市庁舎とカードセンターで申込みの支援窓口を設けて、年間で4万7,000件以上の支援をやってまいりました。このような取組で先ほど申し上げた率になっておりまして、申請率に関しましては1月末の時点で既に7割を超えている状況ですので、およそ目標は達成したと考えております。
来年度に向けてというところでございますけれども、一層マイナンバーカードの取得及び利活用促進のため、引き続き今申し上げた取組は続けてまいる予定でございます。
保険証としての利用が2年後に原則化されるというところで、ほとんどの方がカードを取得されることを前提に取組を進める必要があると考えておりまして、これまで年間で15ポイントから、今年度に関しては19ポイント近く伸びているわけなんですけれども、来年度に関しましても同じぐらいのポイントが伸びるという想定で、引き続きカードセンターの運営と出前申請の取組を続けるという前提で予算を組ませていただいております。
◆藤田 委員 かなり高くて15ポイントとか、今年は85%まで持っていきたいということでいいんですかね。
◎マイナンバー担当課長 今の時点では、来年度は82%程度を目標に考えてございます。
◆藤田 委員 ありがとうございます。今、様々今年度の取組の一部、健康保険証の関係だとか、国のほうとの連携してというところだと思います。70%まで持ってきて、ここからが難しいと思うんですよね。これから82%にしていく、そして将来的にはというか、近い将来的には100%を目指すんだと思っておりますけれども、今、るる健康保険証の関係だとか、いろいろありましたけれども、ここから伸ばしていくために打つ手、マイナンバーカードセンターだとか、むしろアウトリーチだとか、いろいろされていると思うんですけれども、今年度、この82%に持っていくために、さらなる強化していきたいことがあれば教えていただければと思います。
◎マイナンバー担当課長 1点は、引き続きになってしまうんですけれども、やはり保険証の利用ですとか、あとe-Taxですとか、マイナンバーカードに関しましては利活用のシーンがどんどん増えてきております。取りあえずカードは取ったけれども、使い方が分からないという方はまだいらっしゃるかと思いますので、そういった増えてくる利活用シーンに関わる、もう市民部を超えたいろいろな部署の手続に及んでまいりますので、関係部署と連携をしながら、イベントなどで普及啓発の活動は続けていければと思っております。
また、昨年度、試行的に地域の方と連携して、交付の出前申請のイベントですとか、あとは高齢者の方にマイナンバーの手続を教えてくださっているボランティアの方ですとかと一緒に勉強会をするなどのことも試行的に行っておりましたので、地域の方々との連携というのもできればと考えております。
あともう1点、カードの普及が進むにつれて、やはり高齢者の方ですとか障がい者の方で、なかなかまだカードの申請に至らないという方もいらっしゃいますので、そういった方々に対して、施設ですとかお宅へ訪問交付というようなこともこれからは必要になってくるかと思っておりますので、そういった取組も検討してまいりたいと思っております。
◆藤田 委員 よろしくお願いいたします。
149ページの消費生活のほうで1点、質疑をしたいと思うんですが、この消費者の関係について、事業内容のところに「市内在住・在勤・在学の方を対象に」とかいろいろ書いております。それも大事だと思うんですが、昨今の社会状況を見ると、高齢者の方が巻き込まれているケースが結構あります。
もちろんやっていただいていると思うんですけれども、そうした高齢者の方々への対応、啓発にしても、相談にしても、最も重要なところだと思うんですが、その辺のことをここにも一番に入れてほしいという思いがあるんですが、取組についてお伺いしたいと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 消費生活の関係でご質疑ありがとうございます。市内在住・在勤・在学の方というのは、在学というのも入っていますけれども、高齢者も含んでのことでございます。ただ、委員がおっしゃるように、特に電話相談の件数としては四、五十代以上の方が非常に多うございますので、そういった方へは、ここにも書いてある部分があるんですけれども、出前学習会というものに今力を入れております。
特にコロナ禍においてはかなり少なかったんですけれども、また少し今年度ぐらいから増えてまいりまして、高齢者支援を目的としたNPOですとか、あとは高齢者支援センターの、どちらかというと高齢者を支える方たちに対しての出前学習会であるとか、ケアマネジャー、あるいは町内会・自治会等でも町内会館等に来てくださいということで出前をしているような事例がございます。
あと、国だとか東京都からも、例えば、最近ですと不用品の買取りということで、最初は古い人形だとかお酒を買い取りますとかと言って、実際上がり込むと、貴金属はないですかということで安く買いたたかれるだとかというような事例がありますよみたいな、そのようなチラシを作成して、お年寄りが集まる場だとかで配布をさせていただいたりとかというような形だとか、いろいろ工夫はさせていただいておりますので、今後もまたできる範囲内というか、やはりターゲットとしては特に高齢者の方が多うございますので、今後も力を入れてまいりたいと考えております。
◆藤田 委員 今お話があったように、高齢者支援センターだとか、非常に大事なことだと思うので、高齢者の場合は成年後見とか、いろいろ複雑に絡んできますので、やっぱりやっているならば、ちゃんと事業内容のところにも、僕は、今の社会状況、いろんな社会的な事件等も含めて一番重要なところだと思うので、これからぜひ高齢者対策というのは、できる限りではなくて、強化していっていただければと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
あと2点、質疑をさせていただきます。
市民協働のほうなんですが、また142ページで質疑をさせていただきたいと思います。「予算概要説明書」のところに「町内会・自治会の回覧等をオンラインで行う地域のデジタル化を支援します」というところです。また、これは重要な施策のほうで、76ページのほうでは、「町内会・自治会の加入未加入を問わない地域情報のやりとりをオンラインで」ということも併せてお伺いしたいと思います。
ここで、確かにデジタル化の支援というのは理解できるんですよ。ただ、今まで紙での回覧ですよね、いわゆる回覧板です。回覧板でやっていた、それが回覧板がなくなることによって、回覧板はいろんな意味がありますから、隣の人とのコミュニケーションが取れなくなるという声も実際に聞いているんです。言いにくいんですけれども、町内会・自治会の存在意義を失う可能性もあるので心配されているんです。
デジタル化支援の意図、背景も含めて、加入促進に対する市の取組について、矛盾するようではありますけれども、お伺いしたいと思います。
◎市民協働推進課長 まず、町内会・自治会の加入促進につきましては、町内会・自治会の魅力向上のための活動支援と、あとは魅力を知っていただくための広報活動が重要と考えております。町内会・自治会連合会と連携しまして加入促進対策を実施しているところでございます。
これまで、広報活動として加入促進チラシを制作しまして、転入手続窓口や不動産店舗で配布しております。また、毎年、市立の小学校1年生にも同様のチラシを配布して取り組んでいるところでございます。
地域のデジタル化支援の意図、背景でございますが、町内会・自治会に加入していない方からは町内会・自治会との接点がないということと、あと、どのような活動をしているか分からないというご意見もいただいておりますので、そういったご意見を、町内会・自治会活動を身近に感じていただき、関心を持っていただくきっかけとなるように、デジタル町内会「いちのいち」の運用を昨年、2022年9月から開始した次第でございます。
これは、町内会・自治会の今までの活動や存在意義を変えるものではございませんで、今までどおりイベントなど、魅力向上活動は継続しつつ、回覧など情報伝達の迅速化、あとはコミュニティーのさらなる活性化につながることを期待して利用を開始したものでございます。
回覧につきましては、2023年度も今までどおり紙媒体での回覧と、あとデジタルの併用で閲覧できるように環境を継続していきますので、その点は心配がないと考えております。
この地域のデジタル化支援において、町内会・自治会の役員負担の軽減や、未加入の方に地域に関心を持ってもらうことで町内会・自治会に加入するきっかけとなることを期待しているところでございます。
◆藤田 委員 そういったデジタル化支援の意図、背景などもしっかりと、そこはやっぱりやっていただいているのかもしれませんけれども、町内会・自治会への周知をしていただきながら、その意義も含めてデジタル化の支援を継続していっていただきたいと思うんです。コロナの影響もあって、今、各自治会の役員の方々も、私もそうなんですが、かなり町内会への加入率が減少しているんだと思うんですよ。
私は、聞いている限り、数字でデータを持っているわけではありませんが、やっぱりもう、またあそこが抜けたとかと常に相談があります。町内会・自治会への加入率に危機感を僕は持っているんですが、その辺はいかがでしょうか。
◎市民協働推進課長 町内会・自治会加入率の低下は、地域の活動の担い手不足、あとは地域コミュニティーの希薄化につながるものであり、十分市としても重く受け止めているところでございます。
◆藤田 委員 そこのところの取組、デジタル化もそうなんですけれども、町内会・自治会の加入率を上げていくというのは、震災のときの共助の対応だとか、これはもう本当に大事なことだと思うんですけれども、加入率を上げていくためにはどうしたらいいと考えていますか。お伺いします。
◎市民協働推進課長 加入率を上げていくためには、やはり地域の活動等に関心を持ってもらうということが重要と考えておりまして、市といたしましても、2022年度に地区協議会と一緒に開催した地区別懇談会というものがございまして、これまで地域の活動に関わっていない方を含む多様な方々をお誘いして開催したところでございます。
懇談会では、地域活動を自分事として捉えて行動する仲間を増やそうということで、各地区の方と一緒に活動してまいった次第でございます。そうした方々にぜひ地区協議会、またはその中核である町内会・自治会に加入していただくことを期待しているところでございます。そんな取組を継続していこうと考えております。
◆藤田 委員 そこのところで、今まで地区協議会に――今日も座っていただいていますけれども、今まで地区協議会等の支援というか、いろいろサポートをしていただいている地域おうえんコーディネーターという役割は、地区協議会だけじゃなくて、今度は単体の町内会・自治会の方に寄り添ってというか、いろいろサポートして町内会の加入率を上げていくということが――もっと忙しくなるかもしれませんが――大事なことだと思うんですが、その辺の、もっと単体の町内会・自治会にも入り込んでほしいというところがあるんですが、そこを最後にお伺いしたいと思います。
◎小池 地域担当課長 地域おうえんコーディネーターとして、私自身、昨年の4月に着任しまして、ほぼ1年たちました。現在、地区協議会のサポートをしたり、あるいは地域市民相談室で地域の方々の様々な相談に応じたりと頑張っております。
さて、質疑がありましたように、町内会の加入率の向上、そして、活動の活性化に向けて何ができるのかといいますと、やはり地区協議会のサポートを中心に、町内会をはじめとする関係機関のコーディネートや課題の整理、さらに、マッチングのお手伝いができればと思っております。
地区協議会の構成団体の中心は何と言っても、その地域の町内会ですので、様々なつながりを深めながら、みんなのなりたい未来に向かっていけたらと思います。結果として魅力的な町内会になるのではないかと期待しております。
先日も、選挙管理委員会事務局長の紹介で、私の担当する鶴川地区の一町内会の方が相談に来ましたので、またそういった直接のサポートも機会があればやっていきたいと思っています。私自身、おうえんコーディネーターとして、もっともっとこれから頑張ってまいりたいと思っております。
◆藤田 委員 ありがとうございます。ぜひ頑張っていただいて、今までのノウハウも含めて、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
最後に、同じ142ページの中間支援事業のサポートオフィス事業・業務委託料について、このサポートオフィスというのは、周りから聞いても、2019年の創立以来、年々本当に活動の実績を積み重ねていると感じております。改めて、2022年度の活動実績と2023年度の委託内容で新たな活動があれば教えていただければと思います。
◎市民協働推進課長 サポートオフィスは2019年度の設立以来、市民活動、地域活動団体の活動を相談や講座を通じて支援してまいりました。2022年度の活動実績でございますが、2023年1月現在になりますが、162件の相談と、あとは38回の講座に1,000人近くの方がご参加いただきまして、団体の活動のさらなる活性化を図ることで地域の課題解決や魅力向上につなげてきたと考えております。
2023年度の委託料の金額は前年度から増減はありません。委託内容につきましても大きな変更点はございませんが、2023年度は今までの実績を踏まえまして活動の幅を広げていきたいと考えております。
具体的には、今まで市民団体など活動している団体のさらなる活性化に重点を置いてきたところでございますが、2023年度は、活動を休止している団体や、これから活動したい人への支援にも力を入れていこうと考えております。地域活動などの担い手不足の解消につながればということで取り組んでいく所存でございます。
また、相談体制につきましても、これまで市民フォーラムにあるサポートオフィスの事務所、あとは月1回、市庁舎2階のおうえんルーム等で相談を受け付けておりましたが、2023年度は地域にもちょっと出張っていきまして、地域の相談等を聞きながら、先ほどもお話がありましたように、地域の担い手を発掘というか、増やしていく、そんな相談を受ける相談体制の強化を図っていきたいと考えております。
◆藤田 委員 最後にいたします。実績を聞いて、本年度またさらに広げることも聞いて、だけれども、委託料の話も聞きました。これは本当に年々実績を積み上げて、私自身も相談させていただいたり、結びつけていただいて大分助けていただいたりしてもおります。
そういう面で、本当に実績も積んで、認知度とか信頼度が向上してきて、明らかに仕事量も増加していますよね。増加している中で、そして、質の向上も求められている、上がっていると思うんです。だから、それに応えるためにも、予算面も含めて、やっぱり体制強化をしっかりしていかなければいけないんじゃないかと思っているんですが、今年度は今年度として、やっぱりそこのところはちょっと考えてもらいたいというところがあるんだけれども、最後にそこを求めてお伺いしたいと思います。
◎市民協働推進課長 体制強化という観点でございますが、2023年度の委託内容を検討する際にも、実は体制強化について検討した次第でございますが、来年度、2023年度は、今の体制において、お客様のニーズに応えることができるという考えに至った次第でございます。
ただ、今後のこともありますので、2024年度以降、委託内容を検討する際には体制強化についても引き続き検討していきたいと考えております。
◆藤田 委員 ありがとうございます。委託料についても考えていただければと思います。よろしくお願いいたします。終わります。
◆木目田 委員 何点かお聞きします。
まずは市民センターについてなんですけれども、市民センター全般的に光熱費が上がっている、これはやむを得ない事由だと思うんですけれども、堺市民センター費だけ昨年の予算が490万円に対して来年度予算が1,404万円と、約3倍へと計上しているんですけれども、これは何か特別な理由があるんでしょうか。
◎堺市民センター長 特別な理由ということではないんですけれども、前の当初予算のほうが、どっちかというと、節電とかを結構やってきた中で非常に少なくやっていたところがありまして、その後、実際に、堺市民センターは相原地域のメインのワクチン接種会場になっていたり、あと、それだけではなく、コロナの環境の中で、換気と並行した中でセンターを適切に利用していただくというところがありまして、皆さんのご協力で節電だとか節エネルギーをしながらやってきたのに対して、それを続けてもらっているんですけれども、どうしてもかかっていくという部分があったので、そういう意味で、もともと結構あって、補正予算とかもさせていただいた状況がありました。
そういうのがあった中で、さらに今回の高騰だとか、そういう全体が重なりまして、比較すると3倍ということなんですけれども、前に低かったものに対して全体的に上がるということがあったということなので、全体的な理由としては前回と同じなんですけれども、もっと低かったという状況があるので、比較すると大きくなっているという状況でございます。
◆木目田 委員 昨年度の決算が分からないので何とも言えないですけれども、予算ですので、見通しとしては、昨年度しっかりとした見通しが必要だったということですね。いいです。大丈夫です。
それと、市民センターのいわゆる業務について、コロナ前から、アフターコロナにまだなっていないんですけれども、コミュニティセンターまつり、市民センターまつり、そういったものが開かれるようになって、大分イベント的にも窓口対応的にも戻ってきた感はあるんですけれども、使用料としての計上が昨年度と今年度で金額、使用料自体の予算計上が同じなので、そのあたりというのは、特に今年度、2022年度の段階でもう既にコミュニティセンターの稼働としてはもう正常に戻っているのか。それとも、来年度、2023年度はもうちょっと来そうだけれども、予算的にちょっとコンサバティブ、保守的に見ているのか、そのあたりはいかがなんでしょうか。
◎市民総務課長 市民センターの利用の状況でございますけれども、ここで戻ってきたというふうに考えております。状況をお話しいたしますと、施設の稼働率ですが、2019年度、全ての市民センター、コミュニティセンターの平均でということですけれども、55.0%という状況でした。
2020年度につきましてはコロナの影響がありまして49.2%まで下がりました。それから、2021年度は少し盛り返して54.2%、2022年度につきましては、2月末時点の状況ですが、56%と、2019年度と比べて遜色ない稼働率になってきておりますので、ご利用の方が2019年度並みになってきたと。そういった意味で、使用料についても同じ金額を計上しているといった状況でございます。
◆木目田 委員 既に数字的に言うと、この数字だけで見ると2019年度を超えているということで、戻ったというところ、当然ながらもっと利用していただくような取組は必要なんですけれども、回復してきたということです。分かりました。
148ページの市民窓口費のほうでの、窓口費には計上されていますけれども、窓口に来ない、いわゆるLINEを使った住民票申請ですとか、LINEを使ったものに関してなんですけれども、これが実際に利用されているのか。
また、利用に関しての評判というか、評価というのが分かれば教えていただきたいんです。
◎鈴木 市民課担当課長 LINEを使いました電子申請ということで、市民課の場合は証明書の交付申請ということになります。9月から開始しているところなんですけれども、現在の利用実績としては半年、6か月で47件の実績があるということで、内訳としては住民票が20件、身分証明書が12件、除票が7件などとなっております。
◆木目田 委員 利便性は向上しているんですけれども、まだまだハードルが高いのか認知度が低いのか、私もデジタル化推進と言っているんですけれども、LINEで便利にはなるけれども、まだ普通にコンビニで取るとか窓口に行くという意識が強いのかなと思いますので、まだ様子を見る必要があるのかなと思っております。
それと、コンビニ交付については、これはたしか年々増えていたはずなんですけれども、このコンビニ交付に関しての評価で、既にまだまだ伸び盛りなのか、それとも、もう停滞期に入っているのか。下降にはなっていないと思うんですけれども、そのあたり、コンビニ交付の状況というのはいかがなんでしょうか。
◎鈴木 市民課担当課長 コンビニ交付に関しましては、まだ伸びている状況であります。そもそものマイナンバーカードの交付が伸びているので、使える方も伸びておりますし、また、この2月27日から取れる証明書を追加しています。そういったこともありまして、今後も伸びていくんだろうと思っております。
◆木目田 委員 分かりました。
あと最後に、先ほどのデジタル回覧板についてなんですけれども、こういう制度はつくったということなんですけれども、先ほど図書館のほうのデジタル書籍に関しても、まだ図書館を利用する方が、例えば、子どもであったり、年齢が上の方だからデジタルに関しての書籍に親和性が強くないと。デジタル回覧板についても、当然、回覧板というものについての利用している人が、今後は分からないですけれども、高齢者の方が多いので親和性が少ない。
現状の実際にデジタル回覧板を閲覧している、閲覧数とかは出ると思うんですけれども、どのぐらいなのかと、市が思っていたものとの差異があるのかどうかをお聞かせいただけますでしょうか。
◎市民協働推進課長 デジタル回覧板の閲覧率ということでございますが、このアプリにつきましては、自治会・町内会と契約先である小田急電鉄が契約をして、各自治会・町内会が利用しているという形態と、あともう一つ、市と小田急電鉄株式会社が契約して、市の情報を発信できるアカウントという契約、2つの契約になっておりまして、前者である自治会・町内会の利用率については、まだ今年度につきましてはデータがこちらに寄せられておりませんで、来年度以降、契約の際にそのデータもこちらに提供するように仕様書に入れていこうという考えで今検討しているところでございます。
なので、すみません、回覧の閲覧率ということに関しては、今ちょっと市では情報がないという状況でございます。
◆木目田 委員 デジタルの利点というのは、ログが取れて、数字として見えて、そこに対してどういった対策を打てるというのがデジタルのメリットだと思いますので、そのあたりはしっかりとお願いいたします。
◆田中 委員 3点、伺います。
「予算概要説明書」の72ページ、最初のところ、性の多様性への理解促進事業というところで、啓発活動として市民向けの講座や講演会の実施とありますが、これは特別に2022年度より増やすというようなことを考えていらっしゃるのかということと、リーフレットを作るということも書いてあるんですけれども、対象はどのように想定しているのか、大人なのか子どもなのかとか、そういったところを伺いたいと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 性の多様性への理解促進事業でございますけれども、講座等は男女平等推進センターで様々な講座をやっているところでございますので、回数的には飛躍的にというようなことではないんですけれども、今までも取り組んでまいりましたけれども、理解促進のための講座をやってまいります。
あと、リーフレット等についても、まだ詳細は決まっておりませんけれども、当事者の方々や家族の方々の団体などもございますので、そういった方々のご意見なども踏まえて、どういったところのターゲットだとかというものを考えながら、1回ではなくて何年かかけて、いろんなパターンだとかと、考えて進めていきたいと思っております。ちょっとまだ確定したところではございませんので、申し訳ございません。
◆田中 委員 条例がこれからスタートということで、様々検討していくということで了解をいたしました。ただ、講座とか講演会については、せっかくの初年度でもありますし、もう少し力を入れてもいいのかなと。これは要望にとどめたいと思います。
2つ目の質疑です。139ページ、ちょっと直接の予算ではないんですけれども、総括表の中では、南町田駅前連絡所が廃止に伴って予算はゼロ円になっているわけですけれども、実際は様々な機能の委託をされているわけで、その予算というのは143ページの南市民センター費の中に入っているということでいいのでしょうか。どこに入っているのかを伺いたいと思います。
◎南市民センター長 委員のおっしゃるとおり、南市民センター費の中に入っております。
◆田中 委員 143ページを見ますと、事業・業務委託料というのが新たに加わっているのでそれなのかなというふうに思ったんですけれども、ある意味、新しいというところでは、この記載の中にそのことも書いていただいたほうが分かりやすかったかなと思います。
南町田駅前連絡所の廃止後の市民からの問合せなどがどうなっているかというところと、これまでも指摘をしていますが、2023年度、これまで南町田駅前連絡所で行われてきた投票所の件については、2023年度、何か代替場所の検討はされていくのかということを伺いたいと思います。
◎南市民センター長 問合せについては、ホームページ、あるいはこれまでに近隣の6町内会にチラシを作成しまして、3回ほど回覧をお願いしてきて、周知をさせていただいております。今のところ、特に大きなお問合せということはございません。
行政証明書自動交付機等につきましても、着実に、まだちょっと1月末で閉所したばかりですのであれですけれども、増えてきていると認識しているところでございます。
投票所の件につきましては、現在、選挙管理委員会との連携の中で、選挙管理委員会のほうでも鋭意探しているというところで進めているところでございます。
◆田中 委員 連携をしていただいているということで了解をいたしました。
最後なんですけれども、事業別支出科目一覧のところで316ページ、市民協働推進費の中の、前回、去年の3月のときも聞いたんですが、市民協働フェスティバル負担金というのが「まちカフェ!」の予算だと思うんですけれども、その点は合っていますでしょうか。
◎市民協働推進課長 委員がおっしゃるとおりでございます。
◆田中 委員 今年も2022年度よりちょっと予算が増えているなと、本当にちょっとですけれども、確認をいたしました。それで、今年の「まちカフェ!」のアフターイベントに私も参加をしたんですけれども、子どもに関わる地域活動をされている方のイベントでしたけれども、その中で、子ども主体の子ども「まちカフェ!」のようなものができたらいいなという意見が盛り上がったのがとても印象的だったんです。2023年度、子ども生活部のほうでは、まちだ若者大作戦が入っていて、2023年度は、「まちカフェ!」とまちだ若者大作戦とか、そういうのが連携するようなことは考えられているのでしょうか、お願いします。
◎市民協働推進課長 2023年度の「まちカフェ!」の実行委員会が5月か6月ぐらいに立ち上がることになります。基本的に、「まちカフェ!」の内容等につきましては実行委員会で対話を通じて話し合っていくことになります。そこまで、まだ先がありますので、今の委員の提案も参考に、どんな企画があれば魅力的になるかというところの観点で検討するということも実行委員会にお伝えするように考えます。
◆松葉 委員 2点、お伺いしたいと思います。
「予算概要説明書」の72ページの先ほど来あります性の多様性への理解促進事業なんですけれども、やはりこの理解促進というところでは周知啓発が重要だと思っております。先ほど、リーフレットの作成などはこれからということで伺いましたけれども、具体的には、そういったものを作成したときの配布先だったりも今後検討するということなんですが、学校などへのアプローチ、そういったものを、議論がありましたけれども、やはり子どもたちへの周知というところが、なかなか周知は難しいと思うんです。この委員会でも様々な案件で知らなかったというような声が後から出てくるというようなところであるんですけれども、このあたりについてはどのようにお考えでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 リーフレットについても、まだ具体的でないというのはそのとおりなんですけれども、多摩地域で先行してパートナーシップ制度だとかを導入している自治体の職員とも意見交換というか、情報交換をしている中で、例えばですけれども、子どもたちに配るというのではなくて、学校の先生にA4、3つ折の両面みたいな程度のもので、性の多様性というのは何というのを簡潔にしたものを配るというだけでも、結構学校の先生からは、時間がない中で簡潔に分かるということで、どのようなことを配慮したらいいのか、あるいはどのようなことを伝えたらいいのかというのが分かりやすいという話がありましたので、1つの例ですけれども、そのようなことで、数多く配るというよりかは、どのようなやり方が広く広がるのかなとかということも考えながら、ちょっといろいろ工夫をしてまいりたいと思います。
◆松葉 委員 よろしくお願いします。やはり先生の理解というところが一番最初に来るかなと思います。その中で、子どもたちもやっぱりそういったことを知っていくというところ、自らが感じるだけではなくて、周囲の子どもたちの理解もいじめにつながらない対応が重要になってきますので、例えば、先ほど電話相談ですか、大人向けというところもありましたけれども、女性の悩み事相談とかですと名刺大のカードをトイレに置いてあったりとか、そういったこともありますので、幅広い情報を入手していただいてご検討いただきたいと思います。
また併せて、市民への広い周知、理解が必要になってくると思います。この条例が制定されるというところでは、啓発用品消耗品費だけなんですけれども、例えば、先ほど別のところでは、町田駅のペデストリアンデッキのデジタルサイネージ――テレビというか――にも芹ヶ谷公園のイメージを映し出すとか、そういったことをやっているところもありますので、なかなか予算が難しいかとは思うんですけれども、そういった多くの人が通るところで、町田市はこの条例が制定されたということを大々的にPRするというのも重要じゃないかなと思いますけれども、そういった取組についてはいかがでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 予算上では、ちょっと寂しい金額かなというふうに思われるかもしれないんですけれども、これはあくまで市民部の予算ということで、全庁的にいろんなことをやっていきたいというふうに考えております。
まず、条例をご可決いただければのことではありますけれども、制度が来月からスタートしましたら、4月、5月の連休のところで、市内で虹色のライトアップをやろうかなと計画をしておりまして、LGBTだとかLGBTQプラスだとかの方のイメージカラーでもあるんですけれども、ちょうど5月の連休の楽しい時期かなということで、虹色に町を染めるようなことでできたらなというところ。
それから、あとはこれも多摩地域の中でいろいろ同じような部門の人たちで集まって、今、若年層の当事者の方の居場所づくりの事業を試行的に始めていまして、その中でやっている中で、4月に代々木公園で東京レインボープライドというイベントをやっているんですけれども、そこに多摩地域の10市ほどでイベントに出展をして、各市でこんなことをやっていますというような取組をPRするですとか、いろんなところの予算を利用しながらPRを続けてまいりたいと考えております。
◆松葉 委員 大々的にぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
それから、76ページなんですが、共創プラットフォーム推進事業について伺いたいと思います。この中で、まちだをつなげる30人というところがございますけれども、このメンバー、「背景の異なる多様な人々が集まり」云々というふうにあるんですけれども、具体的にはどのような方々なのか。
また、それは誰が選んでいるのかというところを確認させていただきたいと思います。
◎市民協働推進課長 このまちだをつなげる30人の事業につきましては、参加者につきましてはホームページ等で広く公募をして参加者を募っているところでございます。参加者につきましては、大枠でお話ししますと、行政、地域のみならず企業や大学などの多様な主体の方に参加をいただいているところでございます。
具体的には、市内業者の方もいらっしゃいますし、市内に支店がある大企業の企業側の方もいらっしゃいます。あとは、地域につきましては地区協議会の、10地区ございますが、そこから数地区の方からご参加をいただいて、多様な主体で対話を通じて、今、地域の担い手不足ということも騒がれていますので、それの一助になるように仲間を増やして、課題解決や、あと魅力向上に取り組むプロジェクト化することを目的に事業を展開しているところでございます。
◆松葉 委員 ありがとうございます。そうすると、地域の課題解決などを推進していくというところで、そこから、「寄り合い-The YORIAI-」の中で広がっていくというイメージでしょうか。まずそこをお願いします。
◎市民協働推進課長 そうですね、プロジェクト化した後につきましては、そのプロジェクト独自で寄り合いみたいなものを通じてアイデアを膨らませて、実際、アイデアを具現化して、その仲間で共に行動して実現していっていただくということになっております。
もちろん、市民協働推進課としましては活動について適宜状況を把握しておりますので、必要に応じて必要な支援をできるように体制を整えているところでございます。
◆松葉 委員 そうしましたら、その寄り合いの中で課題解決でしたりとか、そういった事例ですかね、こういったものがあるよというようなものを幾つか教えていただければと思います。
◎市民協働推進課長 過去のプロジェクトで、以前もちょっと委員会でお話しさせていただいたんですけれども、デジタルまちだというプロジェクトができまして、主にコミュニケーションの多くがデジタルで行われているという今、取り残される人がいないように、そんな思いからデジタルサポートを中心とした活動をしているプロジェクトでございます。
ちょっと過去になるんですけれども、コロナのワクチン接種のお申込みをデジタルでやるという時期があったと思うんですが、そのときに高齢者の方が操作が分からないということで、その窓口をいち早く設置して対応していただいたという実績がございます。
◆矢口 委員 「予算概要説明書」だと141ページで、市民総務費の③の施設の予約システムなんですけれども、これは今何年ぐらい同じものを使っていて、今後、更改の予定とか、「利便を図ります」と書いてあるんですけれども、利便性が今よりも向上するみたいな、そういったところの取組があるのかをお伺いします。
◎市民総務課長 今現在使っております町田市の予約案内システムですけれども、約15年ほど、この仕組みを使っております。もちろん、当初のままということではなくて、5年置きに更新をして現在に至っているということになります。今年度の後半で現在の5年が切れますので、今後どうしていこうかという話なんですけれども、やはりシステムを新たにまた入れ込んでいくということになりますと予算が大きく関わってきますので、基本的にはもう一度、更新したいと考えているところです。
ただ、今回更新したとしても、いつまでもずっと使えるということではありませんので、その次の時期にはシステムを全面入れ替えるようかとは考えております。今年度末のシステムの更改、また、その次の段階に、当然15年前と比べると、例えばスマートフォンを使う方も格段に増えているでしょうし、タブレットしかりかというふうに思いますけれども、もちろん、スマートフォンに対応するようにはしておりますけれども、使いやすさというんですかね、そういったところも随分変わってきているかと思いますので、そういった意味では、新しい使いやすさの部分の技術を取り入れていくようかなというふうには思っております。
◆矢口 委員 もうちょっと分かりやすくお聞きしたいのが、2023年度末に更新します、更新は5年置きなので、今15年ほど使っていますけれども、20年多分使って、それから新しくするということなのかなと。なので、次の2023年度末にちょっとした工夫とかの、今のシステムでの更新で、ちょっとしたことはできるけれども、大きな改修は5年以上先になるということで間違いないですか。
◎市民総務課長 そのように考えております。
◆矢口 委員 かしこまりました。その更新でできる変えられる内容というのは具体的にどの程度変えられるのかというのと、あと、市民の方から結構使いにくいですということを聞くことがあるんですけれども、あと、見た目が古いですみたいな話をいただくことがあるんですけれども、意見は来ているのか。
また、そういったところは更新の際に反映していただけるのか、お伺いします。
◎市民総務課長 施設案内予約システムの市民の方にご利用いただく端末が各市民センター、コミュニティセンターに置いてあります。操作のサポートということで職員がつくときもありますので、そういったときに話を伺うようなこともあります。やはりデジタルに抵抗がない方からは、操作の勝手がよくないのではないかというような話を聞いております。
一方で、例えば、あまりデジタルにはなじみがないという方については、システムが変わることによって操作しにくいというんですかね、変わることへの抵抗があるんだろうなということは肌で感じております。市民の方の声という意味では、そういった状況ですけれども、これからもなるべくご利用の方のご意見を聞きながら考えていきたいと思っております。
今年度末の更新ですけれども、現在のものをベースにということですので、大きな更新はできないということになります。基本的には新しい機器に対応するというところが中心になるのかなと考えております。
◆矢口 委員 かしこまりました。ありがとうございます。
次に、149ページの消費生活費なんですけれども、今までちゃんと聞いたことがなかったなと思ったので、改めて、初歩的なことなんですが、お伺いしたいんですが、消費生活センターの担当のほうに町田市民から様々消費生活についての相談が来ます。何百件も恐らく来ていると思うんですけれども、数千件レベル、全部で2,000とか3,000来ているんですかね。そういった情報というのは、消費者庁に行ったり、国民生活センターに行ったりといった形で国として把握できるような感じで、どこかに報告するような形になっているのか、町田市で止まっているのかお伺いします。
◎男女平等・消費生活担当課長 消費生活センターについては、PIO-NETという消費者庁だとか国民生活センターだとかで組んでいるネットワークがありまして、町田市の場合にも年間3,000数百件相談が寄せられるわけですけれども、それに関しては、もう全国統一の書式がありまして、そこに入れて、見る人によって個人情報が、項目については見られる、見られないとかというものもあるんですけれども、全国的にどういった消費者の相談が多いだとか、何か問題があるのは把握できるようになっていまして、それが国の場合には消費者庁だけでなくていろんな省庁も見られるようになって、そこからまたいろんな国の政策だとか何とかにつなげられるような形のネットワークができております。
◆矢口 委員 ありがとうございます。よく分かりました。
あと、啓発資料ということで印刷製本費、中学生のということなのかなと思うんですけれども、毎年新しくしているのかとか、学年を絞って配布しているのか、80万円ということで、もう少し詳しく教えていただけたらと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 ちょっと見えるか分からないんですけれども、こういう、例えば「中学生のかしこい消費生活」というような、これが20ページぐらいの冊子になるんです。中学2年生向けぐらいのものなんですけれども、下に「町田市消費生活センター」と入れてもらえるんですけれども、基本的にはもう全国共通のものが何種類かありまして、それを中学校の家庭科の先生のグループの幹事というのか、研究会をやっている先生に見ていただいて、どれが使いやすそうですかというのを選んでいただいた上で、決めたものを、その部数を印刷して、これについては来年度までなんですけれども、東京都の活性化補助金というのがありますので、それで購入をしているところです。それを授業で使うところもあるし、配っているだけというところもあるようではございます。
◆今村 委員 時間も時間ですので、2項目、お聞きします。
文部科学省が推奨している、今いろいろと皆さんから質疑があって市民部でも取り組んでいる市民協働とか、町内会・自治会とか、いろいろなところで社会教育士の活躍というものを求めていると思うんですけれども、実際にどのような運用をしているのか教えてください。
それから、142ページにあるコミュニティ助成金については一般財団法人自治総合センターが行っているものでよいのかどうか、まず確認させてください。
◎市民協働推進課長 先ほどの社会教育士との連携につきましては、現在行っておりません。
あと2点目のコミュニティ助成金につきましては、一般財団法人自治総合センターが運用しているところでございます。
◆今村 委員 文部科学省が地域のリーダーとしてファシリテーション能力、プレゼンテーション能力、コーディネート能力ということで地域コミュニティーの活性化に社会教育士を使うようにと言っているわけですから、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに申し添えておきます。
それから、コミュニティ助成金についてですけれども、今年、250万円ということで、この内容、多分、一般コミュニティ助成金に6つぐらい種類があると思いますが、その中のどの助成金に充てるのかどうか、まず確認させてください。
◎市民協働推進課長 事業名につきましては、一般コミュニティ助成事業になっております。
◆今村 委員 だとすると、ここ数年、ほとんどが一般コミュニティ助成金で使われているというふうに思います。上限250万円ということですからマックス申請をしていると思いますが、この取りまとめは市民部でよかったですか。庁内で、他の青少年健全育成とか国際交流関係とか地域防災、様々な補助事業があるので、庁内でこの補助金を使いませんかということで取りまとめをしているところがあると思いますが、ちょっと確認させてください。
◎市民協働推進課長 この取りまとめは、市民部ではございません。
◆今村 委員 そうすると、分かるか分からないか、すみません、ちょっと確認ですけれども、他の部署で今年度申請している分はあるんでしょうか。分かりますか。
◎市民協働推進課長 すみません、把握しておりません。
◆今村 委員 では、令和4年度について分かったら教えてほしいんですけれども、令和4年度は230万円ほど町田市に助成金が出ていますけれども、これらは全て一般コミュニティなので市民部だと思いますが、間違いありませんか。
◎市民協働推進課長 はい、間違いありません。
◆今村 委員 だとすると、令和4年度は市民部だけです。今回も250万円なので市民部だけのような気がします。不確かですけれども。
この助成金の使い方について、過去ずっとそういった状況が続いていると私は思っていますけれども、今は担当課ではないので未確認ですけれども、昨年は間違いなくそういう状況だというふうに確認をしていますので、この状況の在り方は、なぜ市民部だけが独占して使えるようになっているのか、何かお答えできることがありますか。
◎市民協働推進課長 市民部が独占して使用しているという理由については、すみません、把握しておりません。
◆今村 委員 分かりました。取りあえず大切な事業に使われているというのは認識をしていますけれども、その助成金をどこの部署や、どういった事業に使うのかというのは庁内全体での取組がまた必要かと思いますので、一言申し添えて終わります。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって市民部所管部分の質疑を終結いたします。
本日はこれをもって委員会を閉会いたします。
午後9時37分 散会...