町田市議会 2021-03-10
令和 3年文教社会常任委員会(3月)-03月10日-01号
担当 草柳雄一
6 速記士 沼田里佳(澤速記事務所)
7 事件 別紙のとおり
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文教社会常任委員会審査順序
令和3年(2021年)
3月10日(水)午前10時
3月11日(木)午前10時
第4委員会室
1 防災安全部
(1)第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算
(2)行政報告 町田市
地域防災計画(2020年度修正)について
2 市民部
(1)第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算
(2)行政報告 (仮称)町田市
市民センター等の
未来ビジョン素案に対する
市民意見募集実施結果及びビジョン策定について
(3)行政報告
玉川学園コミュニティセンターの開所について
(4)行政報告
鶴川市民センター第3駐車場の有料化について
3
文化スポーツ振興部
(1)第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算
(2)行政報告 パラスポーツの普及啓発・理解促進等に向けた取組みについて
4 子ども生活部
(1)第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算
(2)行政報告 「町田市
子ども発達支援計画行動計画(2021~2023)」策定に係る意見募集の実施結果及び計画策定について
5 学校教育部
(1)第36号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第7号)
(2)第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算
(3)行政報告 新たな中学校給食の提供方式について
6 生涯学習部
(1)第21号議案
町田市立図書館条例
(2)第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算
(3)行政報告 「
町田市立自由民権資料館の
あり方見直し方針」の策定について
(4)行政報告 文化財の指定について
(5)行政報告 「効率的・効果的な
図書館サービスの
アクションプラン」の取組状況について
7 特定事件の
継続調査申し出について
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午前9時58分 開議
○委員長 ただいまから
文教社会常任委員会を開会いたします。
今期定例会におきまして、当委員会に付託されました案件について審査を行います。
審査順序につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査順序に従い進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
△第29号議案(
防災安全部所管部分)
○委員長 第29号議案を議題といたします。
本案のうち、
防災安全部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎防災安全部長 第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算のうち、
防災安全部所管分についてご説明申し上げます。
初めに、歳入につきましては、予算書を使い、ご説明いたします。
タブレットの264分の64ページ、予算書では58ページをご覧ください。
以後、ページ番号につきましては、予算書のページ番号でご説明いたします。
第21款、諸収入、第6項、雑入、目の6、雑入は、節の1、総務費雑入として、東京都市町
村民交通災害共済市町村事務交付金26万4,000円を計上しております。
次に、62ページをご覧ください。
第21款、諸収入、第6項、雑入、目の6、雑入は、節の7、消防費雑入として、
消防団員福祉共済返戻金及び事務費15万1,000円を計上しております。
次に、66ページをご覧ください。
第22款、市債、第1項、市債、目の5、消防債は、節の1、
消防施設整備事業債として、消火栓新設・移設等負担金や
消防器具置場実施設計に係る起債1億7,400万円を計上しております。
次に、歳出につきましては、「
予算概要説明書」を使ってご説明いたします。
タブレットの376分の113ページ、「
予算概要説明書」の107ページをご覧ください。
以後、ページ番号につきましては、「
予算概要説明書」のページ番号でご説明いたします。
防災安全部予算のポイントとして、予算編成に当たっての予算編成の考え方、予算編成で重視した取組を記載しております。
108ページをご覧ください。
防災安全部予算総括表でございます。下段の財源内訳の比較欄をご覧いただきますと、予算額で対前年度1億2,605万4,000円の減となっております。
次に、主な事業についてご説明いたします。
2021年度当初予算から各事業については、目単位としております。また、各事業の内容と事業費のつながりが分かるように付番をしております。
それでは、各目、2021年度当初予算において、優先度の高い事業を中心にご説明いたします。
109ページをご覧ください。
安全対策費の①をご覧ください。
まず、事業の内容は、安全安心なまちづくりを推進するため、新たな町田市
安全安心まちづくり推進計画を策定するとともに、地域団体の防犯活動への支援や、協働によるパトロール等の防犯意識を高める取組などを行います。
次に、2021年度の取り組みは、まちの見守りや防犯活動の拠点として、民間交番を運営いたします。また、中心市街地において、
官民協働パトロールを定期的に実施いたします。
最後に、事業費は、主に事業・事務委託料(民間交番運営)として1,283万3,000円でございます。
次に、同じく109ページ、災害救助費の①をご覧ください。
まず、事業の内容ですが、災害により被害を受けた、町田市に住所を有する被災者、または、そのご遺族に対しまして、見舞金または弔慰金を支給いたします。
次に、2021年度の取り組みは、記載のとおり、見舞金または弔慰金を支給いたします。
最後に、事業費は、罹災者見舞金として18万円でございます。
次に、110ページをご覧ください。
防災対策費の①をご覧ください。
まず、事業の内容は、
自主防災組織リーダーへの
フォローアップ講習会を実施し、地域の自主的な防災活動である自助及び共助力のさらなる充実を図ります。
次に、2021年度の取り組みは、地域の防災リーダーの育成のために、
自主防災組織リーダーフォローアップ講習会の実施でございます。
最後に、事業費は、
自主防災リーダー講習会運営委託料として118万円でございます。
次に、284ページをご覧ください。
事業別支出科目一覧でございます。このページ以降、大事業名ごとに防災安全部の全ての支出科目を掲載しております。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆斉藤 委員 「
予算概要説明書」のほうで、109ページの民間交番なんですけれども、こちらは、運営主体はどちらの組織が行っているんでしょうか。
◎
市民生活安全課長 こちらは、運営主体は町田市です。町田市から
まちづくり公社に委託して事業を運営しております。
◆斉藤 委員
まちづくり公社に委託ということなんですけれども、どういった機能というか、役割を持っているんでしょうか。
◎
市民生活安全課長 民間交番の名前のとおり、防犯の拠点、それからもう一つは、まちづくり、観光の拠点として使っております。具体的には、地域の方々が防犯活動をする際の集合場所に使われていたりですとか、あるいは、そこに赤色灯もつけて交番のようにしていますので、存在していること自体が周囲の方々の安全な気持ちを創出していると思っております。
それと、観光の拠点の面ですけれども、あそこは道案内をよく尋ねられます。どこどこの施設はどう行くんでしょうかと。それに併せて、こういうイベントがありますですとか、そういったこともご案内しています。それと、その辺のパンフレットも各種かなり取りそろえております。
◆斉藤 委員 分かりました。観光案内所も兼ねているということなので、経済観光部のほうと内容についてはよく合わせてもらって、民間交番としてふさわしい内容になっていけるようにご配慮願いたいと思います。
続きまして、交通安全教室なんですけれども、これは見ると、
中学校自転車教室というのが記載があるだけで、小学校はどうなっているんでしょうか。
◎
市民生活安全課長 予算上は、ちょっと目立つ形では出ていないですけれども、小学校の自転車教室も例年どおり全部の学校で行う予定です。その学校での教室が終わったお子さんたちに自転車の運転免許証をお渡ししています。その自転車免許証の印刷製本費が計上されております。
◆斉藤 委員 続いて、高齢者の安全運転の教室というのがあるんですけれども、これは教習所で行っております高齢者の運転講習、それとはまたちょっと違う内容なんでしょうか。
◎
市民生活安全課長 町田市から委託をしまして、
町田ドライヴィングスクールで行っている
高齢運転者安全教室です。免許を書き換える際の講習会とは内容が少し異なっております。具体的には、実際に車を運転して、隣にインストラクターが乗りまして、その方お一人お一人の癖ですとか、注意すべきポイントをお伝えするという内容になっております。
◆斉藤 委員 分かりました。109ページについてはこれで終わります。
それで、110ページなんですけれども、洪水・
土砂災害ハザードマップというふうにあって、これは新しくこういうものを用意するということでよろしいんでしょうか。
◎防災課長 今まで、
洪水ハザードマップと土砂災害の
ハザードマップというのは別々にあったんですが、それを1冊にまとめるというような形になっております。
◆斉藤 委員 1冊にまとめるにあたって、その内容、例えば、基本的なマップの元となるデータが変わったとか、そのようなものも含まれるんでしょうか。
◎防災課長 もともとの浸水予想区域とか、そういうものが変わったということではありません。ただ、洪水の場合の避難施設なんかでは、今年度、
地域防災計画を修正しまして、そこで
予備的避難施設とか、そのような位置づけもできましたので、そのような勉強面というんですかね、そういうところはちょっと変わっておりますけれども、大本の浸水想定区域が変わったとか、そういうことではございません。
◆斉藤 委員 そういう中で、避難経路とか、そういうものも変わっているところもあるとは思うんですけれども、ご紹介ください。
◎防災課長 避難経路については、防災マップで細かくというのは描いていないんですが、基本的に、河川のところから山のほうに逃げるとか、こっちのほうに逃げるとか、そのような矢印というのは今までも描いてありましたので、そのような形ではあります。具体的にここの経路というのは描いていないんですけれども、その辺は、まず地域の方が、自分の地区はどういうところかというのをご確認いただいて、地域の方が地域のことはよくご存じだと思うので、こういうところが安全だというのを確認していただければと思っています。
◆斉藤 委員 そういう中で、なかなか避難経路が描けないというか、難しいところもあるかと聞いているんですけれども、そういうところについて、こちらを通って逃げることを想定していますという、その程度でもいいので、ガイドラインとしてそれを示していただけるとありがたいと思います。
最後に、災害救助費のほうが、予算額が半額に近くなっているんですけれども、こちらのほうについて説明をお願いします。
◎防災課長 災害救助費のことですが、半額ということですが、来年度について、減額というか、減ったものとしましては、コロナ禍ということで税収も少なくなったと……。
○委員長 休憩いたします。
午前10時13分 休憩
―――◇―――◇―――
午前10時14分 再開
○委員長 再開いたします。
◎防災課長 失礼しました。109ページの災害救助費ということで、こちらは災害見舞金ということで、2021年度は実績に基づいて計上しております。
◆斉藤 委員 そういう意味では、前年の実績が半額に近くなったということでよろしいですか。
◎防災課長 そうですね、前年だけではなく直近のほうも見ているんですけれども、今までの傾向を踏まえまして、前年度を参考に来年度計上したということでございます。
◆松岡 委員 私も109ページの事業の説明で、
中学校自転車教室なんですけれども、小学校と中学校で、コロナ禍において、去年はどのような実態だったのか、まず教えていただけますでしょうか。
◎
市民生活安全課長 委員おっしゃるとおり、ちょっとコロナの影響で学校が閉まっていたりした時期があったので、大きくスケジュールを変更して実施いたしました。小学校では42校のうち、2校だったかな、ちょっと実施できなかったんですが、ほかの学校では全部行いました。中学校は、予定していた学校を全部やっております。
◆松岡 委員 これを質疑しましたのも、実は市民の方から私はよくご相談を受けるんですけれども、特に高校生ぐらいになると、車を駐車場でバックしているときに、もう間一髪で、本当に大事故になりそうなぐらい、後ろにバックしているのに、そこを横切られたとか、いろんな苦情を聞いております。私自身も、信号が赤なのに車の前を横切られたと。本当に冷やっとする場面に私自身も遭いまして、市民の方が子どもたちに、中学校、小学校の自転車教室を徹底してほしいという声を結構よく聞きます。
たまたま私は見たんですけれども、町田市は、2月だったでしょうか、コロナにおいて動画を作成していたと思います。ちょうど春休みに向かっておりますので、やっぱり親子で小さいときからきちんとやっておかないと、高校生ぐらいになると、もう忘れるのか分かりませんけれども、学校に登校するときに、やっぱり生徒さんも一番焦っているのか、信号を無視して、結構スピードで、何度もそういう市民の不安、要望とかを聞いておりますので、その点の動画の周知方法とか、私はたまたまいろいろ調べて見ていたんですけれども、コロナ禍にどうなっているんだろうと思って、そういう周知方法をきちんとしてほしいんですけれども、春休みとかはいかがでしょうか。広報とかで。
◎
市民生活安全課長 委員おっしゃるとおり、自転車の事故はかなりお問合せ等々をいただいているところです。中学校の自転車教室のシーンを使いまして、身近な場面を使った動画、先ほどご紹介いただいた動画を幾つかつくりました。これを公表したところですが、今お話しいただいたとおり、いろんなところで紹介していきたいなと思っています。
まずは町内会・自治会の方々に、こういう動画ができましたというご案内をいたしまして、希望されるところには収録したDVDをお配りする体制が整っています。
それから、中学校ですけれども、
中学校自転車教室をやらない中学校でも活用いただけるように、中学校にもお配りしております。これから広めていくところはいろんな手法があると思うので、せっかく我々もつくったので、いろんな方に見ていただけるように広めていきたいと思います。ありがとうございます。
◆松岡 委員 よろしくお願いしたいと思います。
それと、私も先ほどの斉藤委員の話で民間交番、これは、ごめんなさい、ちょっと私も聞きそびれていたか、聞き間違いかもしれませんけれども、元109の前の東急ツインズの前にある、あの角の、それを指しているということでよろしいんですよね。
◎
市民生活安全課長 おっしゃるとおりです。
◆松岡 委員 分かりました。ありがとうございました。
◆いわせ 委員 私も松岡委員に関連して、「おうちで交通安全」の動画のことについて。松岡委員のほうからもしっかりと周知、広報して、たくさんの人に見てもらいたいと要望がありました、私も同じ思いでございますので、ぜひ広めていただきたいと思います。
町内会・自治会のほうにもDVDを渡すということなんですが、あとは高齢者の方たちのグループというか、ありますので、そういった方たちにも、ちょっと刺激が強いかもしれないですけれども、しっかりと周知をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
あと、
地域防災計画の修正のことについては行政報告のところで質疑をすればいいですか――分かりました。
◆佐藤 委員
避難所開設訓練のことについてお聞きしたいんですけれども、多分、昨年からコロナの感染症が流行いたしまして、昨年も実は自分のところの地元では
避難所開設訓練、コロナ対応についてやったと思うんですけれども、これは2021年についてはコロナに関連しての施設訓練とか、そういうことをやるのか、それとも、もう既にやっているからいいのか、どういう取組を行っていくのか、お伺いしたいと思います。
◎防災課長 避難施設の開設訓練のことですが、もう1回やったから、それで終わりということではなくて、当然訓練ですので、その積み重ねというのは非常に大事だと思っております。感染症の
対応マニュアルとか、そういうのもつくっておりますので、それについて周知ということと、実際に訓練してみて、また新たな問題点というか、課題が見つかることもございますので、来年度もやっていきたいというふうには思っております。
◆佐藤 委員 それでは、昨年度に全ての避難所でもう行われたという認識でいいんでしょうか。
◎防災課長 まず昨年度なんですが、基本的には避難施設の関係者連絡会といって、各避難施設ごとに関係者が集まって会議をする場がありまして、その後に訓練しようというのが一般的な流れでございます。ただ、去年、今年度なんですが、コロナの関係でなかなか多くの人が集まるということもできない中で、幾つかまとまって合同でこのマニュアルのことについて説明して、その後、訓練をやってくださいというようなことでお話をさせていただいて、幾つかやっていただいたところはあるんですが、ちょっとまだできていないところもあるというふうには聞いております。
ただ、そういうところも含めて、来年度は、ちょっとコロナの状況がどうなるかというのはあるにせよ、やっていくようにお話を進めていけたらと思っております。
◆佐藤 委員 ぜひこれは全ての避難所においてやっていただきたいなと。例えば、災害がいつ来るか分かりませんけれども、いきなり起こったとした場合に、訓練もなしに、どうしたらいいか戸惑うのが、もうこれは目に見えていることだと思いますので、なかなかコロナ禍で人が集まれないという部分もあるかと思いますけれども、これはやはりぜひ皆さんに、訓練できないとしても何らかのお知らせをするとか、こういう形でやってほしいとかお話をするとか、そういうことはやってほしいと思います。
また、このコロナ禍において、例えば今までと違った防災設備の配備というのも必要になってくるんじゃないかなという気はしているんですけれども、これは来年度の予算で何かそういうのを措置されることはあるのでしょうか。
◎防災課長 設備というか、備蓄も含めてということだと思うんですけれども、備蓄品については今年度、補正も含めてマスクとか、消毒液とか、非接触型の体温計とか、
あと総合防災訓練でちょっと見ていただいたと思うんですけれども、テントとか、そういうのをそろえました。
来年度については、備品というよりも、先ほど委員がおっしゃっていただいたように、マニュアルとか、そういう備品があるんだよというのを皆さんに分かっていただくというか、お伝えしていくものなのかなというふうには考えておりまして、特別大きなものというのは計上しておりません。
◆佐藤 委員 今の話ですと、今年度の補正予算の件で全てある程度配備したので大丈夫だということだと思いますので、これはまだまだ続くかもしれませんし、何があるか分かりませんので、もし特に必要になったものとかが出てきた場合については、それはその都度しっかりと対応していただきたいと思うのと、先ほど申し上げましたけれども、やっぱり全ての避難施設において、このコロナに関連した訓練なり、避難のときのシミュレーションなりということはしっかりとやっていただきたいというふうに思いますので、そこはお願いしたいと思います。
◆いわせ 委員
地域防災計画の修正のところでお聞きしようかと思ったんですが、よくよく見たら避難施設の見直しというのが防災課のところに表記されていたので、ここでちょっと確認をさせてください。
避難施設の見直しをされたということ、それから、コロナに対するいろいろな取組等をされた、また、これからもされるということなんですけれども、2019年の台風第19号、大変な被害があって、いろいろな見直しをされました。
その中で一つ気になっているのが、私の地元の鶴川地域は避難施設がたしか15か所あったのが9か所に減ってしまっているんです。それは、理由としては土砂災害の区域にあるからというようなことがたしか一番大きな理由だったと思うんですが、言い方が悪いんですが、施設に避難できない難民みたいな、そんな形に鶴川エリアの人たちがなってしまうんじゃないかなというところがすごく懸念されるんですけれども、その辺、今後、どのような考えを持っていらっしゃるのか、見解をお聞かせいただければと思うんです。
◎防災課長 今お話がありました避難施設のことなんですが、おととしですかね、台風第19号のとき、多くの方が避難したということで、それに対して、そのときの避難施設よりも多く開けるというような形では計画しております。
人数的に見ると、それで賄えるというか、入り切れるというふうには考えているんですけれども、あともう一つ、風水害で言いますと、先ほど言った
ハザードマップ等をつくりますので、そういうのを配って、皆さんのほうで、まず自分が住んでいるのがどういう地域か、浸水予想区域でなければ、避難が必要なのかどうかとか、垂直避難であるとか、あと、台風であると、何日か前から進路とかは今、天気予報でも分かりますので、親戚の方のお宅に行くとか、そういうのも含めて周知をしていきたいと思っております。
◆いわせ 委員 早めの周知ということは大切なんですけれども、周知をしても、そこに避難できないという方たちは、やっぱり現に2019年のときにもいたわけですから、そこのところをもう一度見直しというか、周知にしても、どういう手法がいいのかとか、町内会と連携を取って、またさらにベストな方法を考えていただきたいと思います。
それとあともう1点なんですが、浸水予想区域のエリア、地元の話をして申し訳ないんですが、鶴川のポプリホールもそうですし、町田の市民ホールもそうなんですけれども、指定管理者とのお話合いというか、その辺はあの後というか、今回も含め、また今後も含め、どのようなお話をされたのか、またするのか、教えてください。
◎防災課長 浸水予想区域がある中で、50センチ以上全部かかっているところですと避難施設には指定しないとか、開設しないとか、そのような基本的な考えがある中でちょっとお話をさせていただきまして、ただ、やっぱりそういうお話合いの中でも、今言ったみたいな基本的な線、逃げるに当たって建物全部が浸水される想定とか、あと土砂災害のエリアにかかっているとかということであると、ちょっとそこについて指定するというのはなかなか難しいとは思っていまして、そういうのを踏まえた上でのお話合いということでさせていただいております。
◆いわせ 委員 であれば、近隣に適している避難施設を探す努力をしていただきたいと思います。ポプリホールが駄目だったら、今整備していますけれども、これから香山園ができますので、そこのところを避難施設にするだとか、そういうことも考えられると思うので、しっかりとそこのところをお願いいたします。
◆殿村 委員 災害対策費の避難所の今後の対応についてなんですけれども、いわゆるコロナ等の経験を経て、3密対策とかということで、テレビなんかにも出ていましたけれども、先日の福島沖地震の後、避難所の中にテントを張って避難されている光景があったんです。あれは、そういう対応が、ああなっていくんだろうなと思いましたが、かなり面積を取るというか、避難所に入れる方の所要人数が、一方では限定されてくるのかなと思いました。そのあたりは災害の状況にもよると思うんですけれども、こういった感染症と重なった場合の避難所の体制ということで、何か今、検討されていることはあるのでしょうか。
◎防災課長 コロナとか感染症の流行のときの避難施設の取扱いだと思うんですけれども、基本的にスペースを取るということで、4平米に1人というようなことをマニュアルでは定めていますのと、あと、先ほどちょっとお話が出たテントについても今年度、2020年度に屋内型のテントを買っておりまして、そういう対策と、あと先ほどもちょっと言ったように、ほかの施設のところとかがあれば、そういうところと調整をして避難施設に指定できないかとか、そのような協議を行ったり、そのような対策ということは考えております。
◆殿村 委員 そうしますと、ほかの施設ということでは、その都度、臨機応変にというか、もちろん事前にある程度の施設を予定してという準備が必要にはなると思うんですけれども、どの程度の準備を考えているのでしょうか。
◎防災課長 ほかの施設、基本的には民間の施設になってしまうとは思っているので、そことの調整というか、協議があるということがありますので、まず現時点では、今、一般的には避難施設というと学校とかの体育館がメインになっているんですけれども、段階的に学校の教室とか、そういうところも挙げていくというような形と、あと、テントがあれば、4平米ですので、ご家族であればそこに行ってもらうとか、そのようなこと、あと、ほかの、民間の施設になりますと相手との協議があるので、じゃ、実際どこまで進んでいるかというと、なかなかちょっと言えるところもあれなんですけれども、それについては粘り強く話をしていきたいと思っています。
いずれにしろ、避難施設ですので、協定なりを結んで、そこを指定しないとなかなか難しいのかなというふうに思っていますので、まずは施設の所有者というか、相手方と継続して話を進めていくのが、現時点で続けていこうというふうには考えております。
◆殿村 委員 分かりました。ぜひ対応できる他の施設の確保に向けて準備を進めていただきたいと思います。
それから次に、避難経路の問題について伺いますけれども、これも、ここのところのテレビを見ておりましたら、私たちのところと東日本大震災で状況は大きく違いますけれども、津波で避難場所になっているところが、津波の高さの関係で実際は危なかったところとか、そこから逃げなければ完全に流されていたであろうというふうに振り返っている番組がありました。
それで、避難経路という点で、以前から、どの集団で、どこへ逃げるかというようなことを話し合っていた、あるいは訓練していたという地域も紹介されていまして、繰り返しになりますけれども、津波とは違うとはいうものの、それに近い形で言うと、地震というよりは大雨、水害の場合に、川の氾濫というときの場合に、やはり逃げる経路というのが大きな課題になってくるかと思うんです。
そうすると、何をお聞きしたいかというと、かなり地域ごとに小集団――町内会とかになると、あまりにも大き過ぎちゃって、もっと小さい単位での地域集団ごとに従前からそういうことを話し合ったり、どう対応するかということを訓練したりということが必要になってくるのかなと思うんですけれども、この避難経路という点で、その辺で市役所のほうの体制も大変だろうとは思うんですけれども、何かお考えになっていることはありますでしょうか。
◎防災課長 避難経路ということですけれども、今おっしゃっていただいたように、地震と風水害は確かに違うということで、地震で言いますと、近所の方が一時集合場所、近くの公園とかに集まって、周りの状況を見て、火災が起きていれば、例えば学校、大きなところに避難しなきゃいけないとかという、そういう逃げ方をするのが一般的、よくお話を聞きまして、地域の方なんかもそのようなことを言っています。
一方、風水害になりますと、雨の中、そういう公園とかに集まるということは、一般的にはしないと思いますので、天気予報とかを見て今後の流れを見るのと、あと、先ほどもちょっと言いましたけれども、まずは自分の住んでいるところがどういうところなのか、浸水が予想されているところなのか、あとは、自分の家から学校まで行くところに、どこを通って行けば、近くに浸水が予想されている地区があれば、そこを避けなきゃいけないからこういうふうに行くとか、どこが近いかとか、そういうのをご確認いただいて避難していただくということが原則だと思っています。
その辺については、防災講話とか、そういうところでも皆さんにお伝えをしていきたいと思っております。
◆殿村 委員 基本的な考え方は理解しましたが、過去にも河川の氾濫等があった場所であるとか、地域であるとか、いろいろその地域ごとの住民の皆さんが主体的に避難するということになろうかと思いますが、それに当たっての行政からのアドバイス、指導というようなことも地域ごとにひとつご検討願いたいと思います。
それでは、3つ目、最後に消防団運営費について伺います。
今、町田市の消防団は、消防団員の確保という点でどんな状況でしょうか。
◎防災課長 消防団の募集の件なんですが、募集については、消防団の会議がございまして、そういうところでもいろいろ話し合って、消防団の皆さんと一緒に考えて、募集には力を入れているところです。
消防団の定数としましては660名なんですけれども、2021年の2月では554人という定員を下回っている状況ですので、今後とも消防団の皆さんと協議しながら団員の確保には努めていきたいと思っております。
◆殿村 委員 そうしますと、予算としてはこの554人、それにプラスアルファという予算になるんでしょうか。
◎防災課長 そうですね、現在というか、2月時点での数字が554名ということですので、当然増やすということで目標にしていますので、554人ではなくてもっと多くは予算を見積もっております。その中で、目安としては600人をということでは考えております。
◆殿村 委員 先日、新聞でちょっと目にしたんですが、消防団の方の中で、活動にほとんど参加をされていない、名目といいましょうか、登録はされているけれども、参加されていないということで、そういう記事をちょっと目にしたんですけれども、町田市の消防団の場合は、要するに、そこで消防団の報酬の問題等が議論になっていたと思うんです。
もちろん、私は消防団の方々の献身的な日々の奮闘に敬意を表しながらということは大前提の下に質疑させていただいておりますけれども、その辺では、状況はどうなんでしょうか。
◎防災課長 今お話のあった消防団員のことなんですけれども、報酬のほかに、実際に水火災があれば、そこに出動したりすると、そういう手当が出たりします。一方では、出たときの手当以外にも、ふだんからの点検のときに出ているとか、出動費というか、そういうのに関わっていないときに出動していたりする団員の方もいらっしゃるというふうに思っています。
ということで、活動に全く参加していないという団員については、ちょっとこちらのほうでは把握していないんですけれども、いずれにしろ、消防団の方というのは昼間、正業をお持ちですので、当然出られないときとかというのもあるので、全部の活動に出ているかというのはないのかなというふうには思っているんですけれども、ただ、いろんな活動がある中で、皆さん何かしらの、先ほど言ったように点検には出ているとか、あと、お祭りのときの警戒には出ているとか、そのようなことはあるというふうには思っております。
◆殿村 委員 そのあたりまでは、私たちもそうであろうというふうには考えております。当然公費ですので、適切な使用ということが求められてくると思いますので、今後とも、そのあたりは適切に使われるように、しっかり対応していただきたいと思います。
◆戸塚 委員 若干聞きたいことがあるんですけれども、「
予算概要説明書」の110ページの部分で伺いたいと思います。
初めに、洪水・
土砂災害ハザードマップの改定をするということで、今回は、特段今までのエリアとか、浸水エリアとかの変更はないということでしたけれども、市民サイドからすると、結構前回、
洪水ハザードマップを改定してから、そんなに時がたっていないのかなと思っているんです。
何が言いたいかというと、あまり頻繁に改定をされても、市民サイドからしたら、どれを信じていいのかと困惑すると思うんですよね。なので、改定する期間というのは、ある程度しっかり持たないと浸透するまでに、やっぱり市民からすると時間がかかると思うんです。そういったところは、やっぱり考慮をしながら、改定するなら改定してほしいなというのが意見として思います。
それと、先ほど来お話がありましたとおり、これから町田のほうは震災と、大雨による河川の氾濫とか、そういったのがメインの災害になってくるのかなとは思うんですけれども、今、コロナ禍で自粛していて、特に高齢者の方というのはすごくコロナに敏感ですよね。すごく自粛もされていると思うので、家にいる方がすごく多いんですよ。
去年、大雨があったときに、防災無線が全く聞こえないのでどうしたらいいか分からないという高齢者からの意見というのは何名かから言われていまして、確かに今、自粛の期間なので、防災無線の内容については、デジタルにあまり明るくない弱者の方にちゃんと内容を伝えられるシステムというのはもう少し充実しないといけないなと思ったところなんですけれども、その辺については、来年度というか、予算化されたり、何か取組をしたり、そういったことはないんでしょうか。
◎防災課長 無線の聞き取りづらい、聞きにくいということから関連しての広報だと思うんですけれども、その辺については、よくそういうご意見をいただきます。実際に、雨とかですと、雨音とか、あと、雨だと実際には窓を閉めてしまっていると、余計、防災行政無線というのは聞こえないのかなというようなことがあります。
それに対して今やっていることとしては、電話で、フリーダイヤルで聞けるとか、そういうのをやっているんですけれども、そのようなことを周知していかなきゃいけない。来年度の予算で何かあるかということになりますと、先ほどもちょっとお話しした
ハザードマップを改定するという中で、
ハザードマップ、地図だけではなくて、学習面というところもありますので、情報伝達手段のことを書いたりして周知に努めていければとは思っております。
◆戸塚 委員 なかなかこのコロナ禍で難しいなというのはあるんですよね。以前から町田市のほうでは、防災無線の中身についてはダイヤルで聞くこともできるというふうな取組もされていますけれども、やはりコロナの情報を1つ取っても、高齢者の方は、町田市でどういう状況か全然分からないみたいな意見が相当数、多分ほかの議員も結構来ているんじゃないかなと思うんですけれども、言われているんですよ。
そんな中で、1つは、やっぱり防災無線が聞こえないというのも言われていて、ただ、防災無線は基本的に外にいる方に向けて注意喚起をする設備なので、中で聞こえないというのは、もともとそういうものなので、それはしようがないとは思うんですけれども、ただ、正しい情報をデジタルに弱い方々もしっかりタイムリーに得られる、そういった仕組みづくりというのは、もう少し力を入れるべきかなと私は思っているんですけれども、そういったことを考えると、何か対策というのは考えられないんでしょうか。
◎防災課長 メールとかデジタルに弱い人だと、なかなかメールの設定とかというのも難しいというようなお話も聞いたこともございます。そういう中で、当然、防災課の窓口に来れば、その辺、丁寧にご説明したりするんですが、ただ、おっしゃっているように、コロナ禍で家の中にいることが多いという中では、なかなかそのようなことも難しいとは思いますので、そうしますと、今考えられることとしましては、予算では、先ほど言った防災
ハザードマップで、学習面で、こういう手段があるよというのをお伝えしていくのと、あと、広報とか、そういうのも含めて、皆さんに手段、こういうのをやっているんだよというのをお伝えできればと考えております。
◆戸塚 委員 基本的に今私が言っているのは、ホームページとか、そういったのがなかなか見られないというか、見ることができない方のことを言っているので、今の答弁だと今までとさして、困っている方々はそのまま困り続けるのかなという、冷たいなという感じがするので、何かいい対策を、現段階で、今の答弁を聞いていますので、今すぐ何かしろとは言いませんけれども、今後そういったのは検討課題として、やっぱり上げていく必要があるんじゃないかなということをご意見させていただければなと思っています。
もう1点は、先ほど殿村委員からありました避難所、コロナ禍の関係で、私も恐らく同じ番組を見ていたのかなと思っているんですけれども、全部テントが、今回の福島のやつでなっていて、やはりキャパの問題で、今まで、例えば200人入れたところが、ソーシャルディスタンスを取ることによってそこまで入れませんということがあるそうなんですよね。
先ほどの答弁だと、基本的には避難場所、施設に関しては、あまり変更をかけないようにしたいということだったんですけれども、やはり実際に多くのエリアの市民の方が避難せざるを得なくなるということも想定して避難所についてはしていかないといけないのかなと思っているんですけれども、もう少し掘り下げて、その辺のお考えを伺えればなと思うんです。
◎防災課長 避難所のことですが、掘り下げると、先ほど言ったテントなんかは2020年度に購入して対策をしているので、あとは、先ほども言いました民間施設など、そういうところも考えていかなきゃいけないのかなということなんですが、何分、避難施設となりますと広いスペースが要るということですので、先ほどちょっとお話があった新しい施設なんかができれば、そういうところも調整していけたらいいのかなというふうには思っているのと、あと、風水害で言いますと、先ほど言ったように、ちょっと早めに対策を立てておくとか、あと垂直避難とか、そのようなお知らせというのにも力を入れていけたらなというふうには思っております。
◆戸塚 委員 その番組の中では――その番組というか、番組の告知じゃないんですけれども、やっぱり自粛したり、コロナのほうも怖いという方もいらっしゃるので、キャパも制限が今以上にできるということなので、同時に、なるべく2階にいてくださいと告知もしていると。そういった告知の仕方もしているということなので、その辺は、施設のキャパを増やすという努力も必要なんでしょうけれども、恐らく被害の想定の中で、1階にいなければ、そこまで家を流されるとか、そういう危険性がなければ2階で待機をしていてくださいとか、そういうエリアも出てくるのかなと思うので、いろんなコロナ禍での災害時のシミュレーションはちょっとしていただきたいなと思いますし、もう1点は、隔離するソーシャルディスタンスで、今回の場合はテントみたいなものでしたけれども、そういった対応に対する備品というのは、今、しっかりと配備されているんですか。
◎防災課長 備品については、今お話のあったテントにつきましては86施設に4,030基、配備をしております。実際に配備しても、それの使い方が分からないとか、実際にあるのかどうか分からないということもありますので、その辺は、先ほど言ったマニュアルに沿ってやっていただくということと、あと、そのマニュアル自体も冊子だとなかなか分かりづらいということもあるので、市連と協力して映像化して、それを市連のホームページで見られるようにしたりとか、そういうお知らせはしております。さらに今後もそういうお知らせをして、皆さんに分かるようにしていきたいというふうには思っております。
◆戸塚 委員 ありがとうございます。多分これからの避難場所は、コロナとか関係なく、ああいった少しでも個人個人のプライバシーの確保のできる環境というのが、今世界的にも主流になってきているのかなと思うので、ぜひそっちの方向性で配備のほうも充実させていただきたいなと思っています。
最後に、これもコロナの関係で、消防団の詰所、消防団のほうにコロナの関係の、例えば、消毒液とか、マスクとか、そういった配備はあまり手厚くないなと実感しているんですけれども、実態としては各消防団の部が購入をして対策を取っているというのが、ほぼほぼ主流なのかなと思っているんですけれども、ただ、災害が起きたときに消防団の役目は、恐らくとても大きいものだと思うんですよ。
詰所だけではなくて詰所と避難所の行き来になったり、運営にも協力したりということがあると思うので、恐らく市民側からも、警察や消防の服と同じように、消防服を着ていれば何とかしてくれるんじゃないかと尋ねられたり、助けを求められたりすることが多いと思うので、ある程度、詰所にはそういったものというのは備品として配備する必要があるんじゃないかなと、私は今回、うちの部でもいろいろ協議をして、やっぱりそういうのを備品として装備しておこうということで、この間、購入したんですけれども、市の助成は何もなかったですけれども。
そういったこともあったので、ぜひそういうのも考えてみたらどうかなと思うんです。予算の限界はあるにせよ、検討課題ではあるのかなと思ったんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。
◎防災課長 今お話しのありましたマスクとか消毒液とかの備品の関係なんですが、マスクについては、1回、各部50枚、1箱はお配りしたという経緯はあるんですが、ただ、それだけで、消毒液があるかとか、そういうのはないので、ちょっとその辺、何が必要かというのはあるんですけれども、ただ、一方で、マスクなんかは消防団の活動じゃなくても、ふだんから今はしていらっしゃる方が多いというのがあるので、マスクをお渡しした考え方としても、団員の方が活動をしているときに、例えば耳のひもが切れちゃったとか、そういうときに使えるようにということでお配りしたというようなこともありますので、ちょっとその辺のこと、備品はどういうものが要るかというのは考えて、実際にそれをお渡しすべきものかというのも含めて考えていけたらと思っております。
◆戸塚 委員 最後にしますけれども、私が言っているのは、団員のためのというよりかは、詰所は災害時にいろんな市民が訪ねてきたり、時と場合によっては助けを求めに来たりするところになるとも思うので、基本的に団員の方も自分たちのものだったら自分で買いますとなるだろうけれども、いろんな市民の方のために働きたいという気持ちで皆さん活動されているので、何かあったときの対応用に装備をしていただけないかという話なので、団員のために――僕ももらったのは知っています。箱で頂きましたけれども、そういうものだというのをちょっと理解して考えていただきたいと思っています。
◆石川 委員 110ページで
自主防災組織リーダーフォローアップの講習会と書いてありますけれども、これは町内会・自治会を中心にということですか。
◎防災課長 そうですね、この
フォローアップ講習会につきましては、地域の自主防災組織の方からご推薦いただいて参加していただいているということです。
◆石川 委員 今、町内会・自治会というと大体半数ぐらいなので、それ以外の人が講習というか、そういうものをやらないと、いざ、こういう災害が起きたときに、来たときに、昔聞いたときに、町内会は各別で部屋があって、その他は1つとかいうようなことを聞いたんですけれども、それでは逆にもう人数の割合が違うので、その辺はどういうふうに考えているのか。
◎防災課長 ただ、現実問題としてある程度まとまったところ、実際にリーダーですので、リーダーがその地域でどういう指導をするかとか、それをまた広めていっていただくかとか、そういうのも含めて、現時点では自主防災組織の方に推薦いただいて、自主防災組織の方が参加していただいているという状況ではあるんですけれども、今言っていただいたみたいに、組織率のこととかもあるので、今後、どういうふうにしていったらいいかというのは考えていきたいと思います。
◆石川 委員 その辺を考えないと、逆に町内会で5町内がそこに来たときに、来ない人たちは、その5町内以上の人数がもしいたときに調整が利かないんじゃないかなと。町内会の人たちでは、仲間内とか、そういう形で対応が利くと思うんですが、全然関係ない人は、今いろんなところで見てもそうですけれども、携帯に出て、歩いて、見ても、相手のことを考えないで動いている人が多くなっている状態なので、その辺も含めた考えをしていただければと思います。よろしくお願いします。
◆おんじょう 委員 確認要素もあるんですけれども、3件ございます。
まず民間交番なんですけれども、牽制効果を含めて非常に有効な機能だと思うんですけれども、今後増やしていくというお考えに対してどうなのかというところを伺いたいと。
こうした駆け込める環境ですとか、そういった機能が広くあれば、安心感、安全、牽制につながるという、その分、ないところに寄ってしまうというリスクはもちろん懸念としてあるんですけれども、今後、どういうふうに拡大していくのか、ピンポイントでこのままいくのか、この辺、先ほどの観光を織り交ぜるというのは非常にいい策で、人も寄りつきやすいということになるので、複合化で効率的な運営にもつながるというところから、いろんなことが成し得るかもしれないという思いからの質疑です。
◎
市民生活安全課長 民間交番ですが、もともと地域の方々が町の安全のために立ち上がって、地域の方が自主的に運営されていたものです。だんだん運営に携わる方々の高齢化ですとかがありまして、なかなか運営ができなくなったと。
ただ、もうそこに定着して、今、委員からお話がありましたとおり、市民の方々からも十分認知されているものですので、市役所として継続していこうということで、市役所が運営実施主体になって運営してきたということになります。
もともと防犯の役割を強く打ち出していたものだったんですが、市役所で今度やることになった際に、すごく立地がいいものですから、観光拠点という役割も付加して、市役所のほうでリニューアルオープンしたという経緯がございます。
ですので、今後ですけれども、すごくいい場所にあるので、いろんな活用方法については様々な方からご提案をいただいています。一番いい形が何なのかというのは、いろんな方と相談してからでないとちょっとお答えは出ないのかなと思っています。
拡大の方向は、そういった経緯がありますので、あそこをほかにも増やしていくというところは、今のところ考えておりません。
◆おんじょう 委員 現状のお考えは理解いたしました。そういう意味で、安全安心なまちづくりには一つの有効な方法だと思いますし、いろんな機能を併せ持つという形をつくっていくと、いろんな検討も広がりやすいと思うので、ぜひ検討していただければと思います。
2点目、
ハザードマップと避難所の件なんですけれども、様々意見がございましたけれども、
ハザードマップを一本化するのは非常にいいことだと思うんです。1枚見ればいいと。ちょっと今のマップは、縮図的に粗いといいますか、大きい範囲をしているんですけれども、今回、一本化に当たっても同じ寸法感でいくんですか。
◎防災課長 縮尺につきましては、見やすいということを頭に入れて、同じ縮尺だと、もうちょっと大きくしなきゃいけないのか、それとも、ちょっと大きくして縮尺を上げるのかというのは、今後つくっていく上で、ちょっと詰めていきたいと思っております。
◆おんじょう 委員 そういう意味で、少し目が粗いなというところは感じるんですが、もともとのデータがどこまでできるかということもあるんですけれども、ぜひ分かりやすいものに、1枚をそれぞれの地域で動きやすいようにという視点で、今後検討いただければと思います。
避難所なんですけれども、先ほど来、お話がございましたけれども、
ハザードマップそのものは早めに避難をということを促す要素があるんですけれども、現実的には地域ごとに、ここの避難を考えると非常に苦労するんだろうというような地域も、やはり実在はすると思うんです。
そういう色分けですとかというところをまずやりながら適切な対処をしていくと。要は、市全体で一律的な考え方ということではなくて、避難しにくいところをまず認識する必要があるんじゃないかと思うんです。
その上で、個別にそこをどうするという、ピンポイントで対応していかないと、どうしても局部的には、そういう不安な声とか、同時に、避難という話になっても、やっぱり避難所までのたどり着く時間に大きな差が出てしまうとかという様々なことがあるので、実際、発災時にはいろんなことが起こるので一概に言えないんですけれども、避難所については、そういう意味で、避難がしにくいという視点でマップなんかを、あえてそれをつくるかどうかというのはあるんですけれども、そういう見方についてどうお考えなのかと。お願いします。
◎防災課長 避難しにくいところをどう表現してということだと思うんですが、先ほどもちょっとお話がありましたように、あまり情報面を入れてしまうと地図がかえって見づらくなるというのもあるので、ちょっとその辺のバランスのこともあるのかなというふうには思っております。
地形上、避難しづらい地区があったりとか、そのようなところをどういうふうにやっていくかというのも確かにあるので、その辺はバランス的なことも含めて考えていければと思っています。
◆おんじょう 委員 とにかくここに何か手を打たなきゃいけないなということを、まず当たってほしいという趣旨ですので、よろしくお願いいたします。
あと、最後になりますけれども、110ページ、防災対策費なんですが、47億円で、昨年から予算額が落ちているわけですが、まず、主な事業費で表現されているのは、これは47億円のうち、ざっくり2,500万円ぐらいで、多くが消防の委託費という構図だとは思うんですけれども、先ほども出ているとおり、コロナ禍に伴って避難所を拡大し、避難所の中でも、従来は使わなかった教室も避難として使えるようにということで非常に拡大をしてきた中で、備品をはじめ本当に十分なのかというところがあって、48億円から47億円に昨年から予算が落ちているじゃないですか。これは、支出のほうではどういうところが、先ほどの補正で備品を準備したので、今回はそれを計上していない分が落ちているということなのか、その辺がちょっと分からないんですけれども。
◎防災課長 減額となった理由というか、減ったものということだと思うんですけれども、一つ一つ言いますと、大きなものとしては災害備蓄倉庫なんですが、それは昨年よりも数を減らした。備蓄倉庫については、今ある避難施設が学校ですので、その中の校舎で使えるところを利用させてもらうとか、あと、既存のものがあればそれを使うとか、そのような考え方で工事を1か所としたとか、今年度については
地域防災計画の修正があったものが、来年度はそれがなくなったとか、あと、そのほかについて言うと、先ほどちょっとお話がありました災害見舞金を実績値に合わせて数を精査して、それを落としたとか、そういうもので減ったというふうになっております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって
防災安全部所管部分の質疑を終結いたします。
△行政報告(町田市地域防災計画(2020年度修正)について)
○委員長 行政報告、町田市地域防災計画(2020年度修正)についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎防災安全部長 町田市地域防災計画(2020年度修正)についてご報告いたします。
内容につきましては、防災課長からご説明いたします。
◎防災課長 行政報告資料、町田市地域防災計画(2020年度修正)についてをご覧ください。
町田市
地域防災計画の修正につきましては、2020年12月11日の常任委員会で経過報告をしておりましたが、パブリックコメントの実施を経まして、計画の修正案を作成いたしました。その後、修正案につきましては、本年2月に書面開催で行われました防災会議において承認され、修正が完了いたしましたので、ご報告いたします。
まず、「1 修正のポイント」です。前回の本委員会でも報告させていただきましたが、ポイントとしては4点ございます。
(1)は各種計画修正への対応です。東京都が2020年度に東京都
地域防災計画の風水害編、大規模事故編、原子力災害編の修正を完了したため、東京都と連携を図りまして、修正いたしました。また、2019年度に修正した町田市
地域防災計画の第1章から第3章の修正内容と整合性を図るために、第4章から第10章において、関連する文言の修正をいたしました。
(2)ですが、法改正等への対応です。避難勧告等に関するガイドライン(内閣府(防災担当))が2019年3月に改定されたことを受け、災害時に市から発信される防災情報に警戒レベルというものを導入しました。町田市においても、既に2019年の出水期から運用しておりますが、災害時に市から発信される情報を明確化し、市民などへの避難行動の支援へとつなげることができるよう、警戒レベルに基づいた情報発信について記載しました。
(3)は既往災害等への対応です。令和元年東日本台風における課題を踏まえ、風水害時に開設する避難施設の見直しを行い、災害の状況に応じて、予備的に開設する避難施設を位置づけました。これらの運用については、今年度の出水期前から運用を開始しております。なお、この見直しの結果、避難準備・高齢者等避難開始や避難勧告等の発令時には44施設開設することといたしまして、令和元年東日本台風時に開設した34施設と比較いたしますと、10施設多く開設することとなります。また、新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえ、感染症対策物資の整備について記載し、あわせて、避難施設での密を避けるため、避難スペースの区分や受入れの方法などを見直す等、避難施設の開設、運営に当たっての感染症対策について記載しました。
(4)その他の修正といたしまして、地区防災計画の策定です。2013年6月に災害対策基本法が改正され、地区単位の居住者などが行う自発的な防災活動に関する地区防災計画制度が定められました。既に町田市では、町田市
地域防災計画の2014年度修正時に取り組んでおりましたが、今年度初めて自主防災隊が地区防災計画に相当する防災計画を策定しましたので、地区防災計画として、町田市
地域防災計画に記載いたしました。
修正のポイントは以上です。
次に、「2 パブリックコメント実施結果」についてです。2021年1月5日から2月3日までの期間でパブリックコメントを実施いたしました。いただきましたご意見につきましては、別紙1、パブリックコメント実施結果をご覧ください。
今回のパブリックコメントでは、1名の方から3件のご意見をいただきました。ご意見の内容といたしましては、境川の総合治水対策や、自主防災組織の補助金、地区防災計画の策定についてのご意見をいただきました。いただいたご意見の内容と市の考え方につきましては、記載のとおりです。
なお、パブリックコメントの実施結果については、4月に市ホームページ等で公表する予定です。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆斉藤 委員 パブリックコメントなんですけれども、1名の方からいただいたということなんですけれども、設置場所と広報の仕方から考えると、もうちょっと多くの方が手に取って、検討したけれども、特にないというようなこともあるかと思うんですが、そこら辺の基本的な数値というか、何名の方がこのパブリックコメントをご覧になったかというところで、そこは押さえていないんでしょうか。
◎防災課長 具体的な数字としては押さえていないんですが、広くパブリックコメントを実施しているというような形で周知しまして、当然、防災課をはじめ、市の施設などに募集していますよという広報と資料を置いたり、あと、町田市ホームページ、広報のほかに、町内会・自治会連合会の役員会、地区長会でも周知させていただきました。
周知の方法については、今年度はコロナというようなこともございましたので、ふだんは資料の送付とかはしていないんですけれども、今回は町内会・自治会の方に資料を送付したりとかして、周知の方法についてはやってきたというふうに考えております。
◆斉藤 委員 パブリックコメントの趣旨から言うと、それで十分なのかなと思うんですけれども、町内会・自治会の方にも送付をしたということなので、そちらからのコメントというか、同等の意見はどのように収集をして、まとめられているんでしょうか。あればお願いします。
◎防災課長 実際にお聞きしました内容としては、各町内会・自治会で回覧を回すとか、そういうようなことで周知して、意見については防災課のほうにいただくというようなことでやっております。
◆斉藤 委員 それで、具体的に意見は来ているんでしょうか。
◎防災課長 意見については、1名の方から3件というご意見で、そのほかについてはございませんでした。
◆斉藤 委員 パブリックコメントとしての意見は、ご報告いただいたように、まとめているということなんですけれども、これだけで十分かというと、そうではないと思います。
地域防災計画について、これだけの意見をいただいているということで、その上で、こういうふうにやっていきますという形が望ましいと思うので、町内会・自治会のほうからの意見がもしあれば、集めていただいて、パブリックコメントと同列に扱って、まとめて報告をいただいたほうがよいかと思いますので、検討いただきたいと思います。
◎防災課長 ご意見についての収集の方法とかですけれども、
地域防災計画を修正するに当たって、防災会議というのを開いていまして、防災会議の委員には、町内会・自治会連合会の会長も委員になっていますので、そういう形からも意見をいただいていければというふうに思っております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午前11時18分 休憩
―――◇―――◇―――
午前11時22分 再開
○委員長 再開いたします。
△第29号議案(市民部所管部分)
○委員長 第29号議案を議題といたします。
本案のうち、市民部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎市民部長 第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算のうち、市民部所管分についてご説明申し上げます。
初めに、タブレットの264分の31、予算書の25ページをご覧ください。
この後、ページ番号については、予算書のページ番号でご説明いたします。
歳入についてご説明いたします。
第14款、使用料及び手数料、第1項、使用料、目の1、総務使用料、節の1から14までは、市民部所管施設のホール、会議室等の施設及び附属設備に係る使用料でございます。
次に、28ページをご覧ください。
同款、第2項、手数料、目の1、総務手数料、節の1、戸籍手数料から、30ページの節の9、番号制度カード発行手数料までは、市民課、各市民センター及び連絡所の各種証明書の交付などに係る手数料でございます。
次に、34ページをご覧ください。
第15款、国庫支出金、第2項、国庫補助金、目の1、総務費国庫補助金、節の2、個人番号カード交付事業費補助1億5,498万7,000円は、都道府県及び市町村が共同して運営する地方公共団体情報システム機構への個人番号カード発行事務委託に係る補助金でございます。
同じく節の3、個人番号カード交付事務費補助5,789万5,000円は、市が行う個人番号カード交付事務のための人件費や郵送料に係る事務費補助金でございます。
同じく節の4、マイナポイント事業費補助575万1,000円は、マイナポイント申込支援事業に係る補助金でございます。
次に、38ページをご覧ください。
同款、第3項、委託金、目の1、総務費委託金、節の3、中長期在留者住居地届出等事務委託金198万1,000円は、外国人の住居地の届出や特別永住者証明書の交付等に係る国からの委託金でございます。
次に、47ページをご覧ください。
第16款、都支出金、第2項、都補助金、目の5、商工費都補助金、節の2、消費者行政活性化交付金86万1,000円は、消費者の安全で安心な消費生活実現のための若年層向け啓発資料の作成等に係る補助金でございます。
次に、50ページをご覧ください。
同款、第3項、委託金、目の1、総務費委託金、節の4、住民基本台帳人口調査委託金71万6,000円と、同じく節の5、人口動態調査委託金33万3,000円は、移動人口などの調査、出生・死亡届出書等に記載された内容に関する調査に係る都からの委託金でございます。
次に、52ページをご覧ください。
第17款、財産収入、第1項、財産運用収入、目の1、財産貸付収入、節の1、土地建物貸付収入、説明欄、普通財産貸付料の市民協働推進課分15万1,000円は、集会施設用地内にある自動販売機設置場所の貸付料でございます。
同じく説明欄、行政財産貸付料の市民協働推進課分34万9,000円は、市民フォーラムと成瀬、つくし野及び三輪の3つのコミュニティセンター内にある自動販売機設置場所の貸付料でございます。
次に、56ページをご覧ください。
第21款、諸収入、第4項、受託事業収入、目の1、総務費受託事業収入、節の1、広域交付事務受託収入46万9,000円は、相模原市との協定に基づく住民票等証明書の広域交付事務の受託収入でございます。
同款、第6項、雑入、目の6、雑入、節の1、総務費雑入、説明欄、電話使用料から、58ページの駐車場使用料までは、市民部における雑入を計上しております。
このうち、58ページの説明欄の1行目、コミュニティ助成金250万円は、町内会・自治会が行うコミュニティー活動に必要な設備等の整備に係る一般財団法人自治総合センターからの助成金でございます。
同じく説明欄の中段、収益還元金の市民協働推進課分258万4,000円は、市民フォーラムと成瀬、つくし野及び三輪の3つのコミュニティセンター並びに集会施設用地内にある自動販売機の売上げに係る市への還元金でございます。
次に、歳出につきましては、「
予算概要説明書」を使い、ご説明いたします。
タブレットの376分の118、「
予算概要説明書」の112ページをご覧ください。
この後、ページ番号については、「
予算概要説明書」のページ番号でご説明いたします。
市民部予算のポイントとして、予算編成の考え方、重視した取組を記載しております。
予算編成におきましては、行政手続のデジタル化推進、新型コロナウイルス感染症の感染リスク低減の取組として、マイナンバーカードの取得促進や各種証明書の発行手数料等に係るキャッシュレス決済の導入、多様な担い手と市が協働し、地域の課題に取り組むための地区協議会等への支援などを重視して編成いたしました。
次に、113、114ページをご覧ください。
市民部予算総括表でございます。市民部所管分全体の事業費は8億5,128万3,000円で、2020年度に比べ8億5,818万5,000円の減、一般財源ベースでは2億5,444万5,000円の減となっております。
それでは、事業ごとに予算の内容をご説明いたします。
115ページをご覧ください。
市民総務費でございます。まちだ施設案内予約システムの借受けに係る賃借料や、2020年度に建て替え工事が完了する
玉川学園コミュニティセンターの仮設庁舎の現状復旧工事費、南多摩斎場組合負担金等を計上しており、総額1億5,242万8,000円でございます。
次に、116ページをご覧ください。
市民協働推進費でございます。地区協議会、町内会・自治会及び町内会・自治会連合会への補助金、地域の課題解決に取り組む団体への支援に係る委託料、成瀬、つくし野、木曽森野及び三輪の4つのコミュニティセンターの施設管理に係る経費、男女平等推進に係る経費等を計上しており、総額2億6,028万2,000円でございます。
次に、117ページをご覧ください。
上段、忠生市民センター費3,563万7,000円は、施設の管理経費と行政窓口の事務経費が主なものでございます。
下段、南市民センター費から、122ページの南町田駅前連絡所費までは、同様の内容でございます。
次に、123ページをご覧ください。
市民窓口費でございます。各種証明書の発行、転入、転出及び戸籍等の届出の処理、各種証明書の発行手数料等に係るキャッシュレス決済導入及びマイナンバーカードの取得促進に係る経費で、総額1億9,558万2,000円でございます。
次に、124ページをご覧ください。
消費生活費の366万6,000円は、講座開催に伴う講師謝礼、消費者問題の啓発資料の印刷製本費等が主な内容でございます。
次に、282ページをご覧ください。
事業別支出科目の一覧でございます。このページ以降、大事業ごとに市民部の全ての支出科目を掲載しております。
市民部所管分の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆斉藤 委員 では、質疑を行いたいと思います。
まず、市民センターと、コミュニティセンターも1か所含むんですけれども、今回、コロナのワクチン接種が行われると思いますけれども、それの影響というか、負担が増えた部分について、会場使用料とか、そういうところに関係してくると思うんですが、どのような影響がございますでしょうか。
◎市民総務課長 これから始まりますワクチン接種の会場として、市民部の施設、今、委員のほうからお話があった市民センター、コミュニティセンターが会場になっております。接種会場として使われる部分につきましては、公的利用ということで、使用料ということであれば、その分は収入が少なくなるというような見込みになっております。
◆斉藤 委員 そういう意味では、使うことができないというのはありますけれども、当然、市民の方は理解されていると思うんですけれども、その分、しっかり周知とご理解いただくようにしていただければいいと思います。
続きまして、116ページに地域活動サポートオフィスについての活動が書いてあるんですけれども、その内容についてご紹介いただければと思います。
◎市民協働推進課長 地域活動サポートオフィスの活動状況のご質疑につきましては、2020年度、今年度、NPOなど、地域の課題解決に取り組む団体に対しまして、組織運営や活動に関するご相談などを受け付け、支援してまいりました。また、団体の基盤強化や人材育成を目的とした講座やワークショップなど、コロナ禍ということもありまして、オンラインなども含めながら開催してきたというところでございます。また、今回、「まちカフェ!」の事務局としての機能も担いながら、市民活動がよりよく進むようにということで活動を進めてきております。
◆斉藤 委員 具体的に言える部分だけでいいんですけれども、こういうのがありましたということと、総数は何件ぐらいあったんでしょうか。
◎市民協働推進課長 まず、ご相談なんですけれども、2月末時点で125件を受け付けております。
続きまして、どのような支援をという部分なんですけれども、いただいたご相談、あるいは、講座、ワークショップにご参加いただく中で、その団体さんがご自身たちの事業計画を作成する支援や、助成金の申請の支援をさせていただきまして、各団体さんの具体的な行動に結びつくというような成果も上がっております。
◆斉藤 委員 分かりました。ありがとうございます。
続いて、123ページにキャッシュレス決済を行いますという話が書いてありますけれども、こちらについて、個人の方がキャッシュレス決済を使うことによって、負担というか、手数料が発生すると思うんです。その部分について、どちらが負担しているかということをお聞かせください。
◎市民課長 キャッシュレス決済の手数料につきましては、市の負担としております。
◆斉藤 委員 ありがとうございます。そうですか。了解です。
続いて、マイナンバーカードの交付をしていると思うんですけれども、こちらについて、写真を市がサービスするということで、何も持たずに来れば――何も持たずにというか、情報さえ持ってくれば、写真も受け付けますということで、非常にいい活動だと思うんですけれども、こちらのほうの市民の方の反響というか、ご意見があれば教えてください。
◎マイナンバー担当課長 写真撮影サービスでございますけれども、特に高齢者の方に関しましては、申込みの際に写真撮影するということがハードルが高くなっているということをお伺いしておりまして、こちらは多くの方にご利用いただいて、好評をいただいていると考えております。
◆斉藤 委員 分かりました。ぜひ続けてほしいと思います。
最後に、124ページの消費生活費なんですけれども、「
予算概要説明書」を見ると、半額までいかないんですけれども、4割ぐらい下がっているかと思うんですが、こちらの内容を教えていただけたらなと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 今回、予算が大きく減っているものにつきましては、大きくは講師謝礼を減らしたということが多くなっております。
今回、財政が厳しく、減らさざるを得なかったんですけれども、講師謝礼を減らした分につきましては、今、私たちと一緒に活動してくださっている消費生活センター運営協議会の方で、消費生活のアドバイザーとしての様々な資格を持っている方がいらっしゃいますので、そういった方に講師をお願いするであるとか、東京都のほうから講師を派遣していただける制度を活用することを予定しておりまして、講師謝礼につきましては、従来よりも安く抑えております。
◆斉藤 委員 分かりました。
講師謝礼のほうで下がっているということなんですけれども、これは回数が減っているということで理解してよろしいんでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 回数につきましては、なるべく減らさないようにしたいとは考えているんですけれども、従来、30回前後開催しているんですが、講師謝礼の具合を見つつ、なるべく同じぐらいの回数を行っていきたいと考えております。
◆斉藤 委員 では、講師謝礼を減額するということで、回数を減らすわけではないということですね。分かりました。
◆松岡 委員 同じく「
予算概要説明書」の123ページのマイナンバーカードについて何点かお聞きしたいと思います。
市当局は2年間にたしか100%を目指しているということだったと思いますが、課題が多くあると思います。
まず最初に、写真撮影が一番ネックだと思うんですけれども、この周知内容。特に高齢者とか、分かりにくい方々に、いかに分かりやすく、はっきり知らせるかということがとても大事だと思います。例えば町内会に配布するとか、掲示板がありますので、身近で見られるように、分かりやすくということを考えていらっしゃるのか、周知内容はどのようにされているのか、はっきりお聞かせいただけますでしょうか。
◎マイナンバー担当課長 写真撮影サービスにつきましては、今年の途中から行っておるんですけれども、まず市の広報でお知らせさせていただいて、多くの反響をいただいております。あと、ホームページのほうでも併せてご案内させていただいております。
町内会・自治会の広報ということでございましたけれども、こちらも年に1回、マイナンバーカードの普及の関係で配布する予定がございますので、写真撮影のご案内なども併せて掲載させていただくことを検討したいと思います。
◆松岡 委員 やり始めているということで、特に戸惑うとか、何か感想とかはありますか。
◎マイナンバー担当課長 先ほどの答弁とも重なってしまうかもしれないんですが、高齢者の方々は写真撮影が申込みに当たってハードルになるということはよくお伺いしておりますので、無料で撮影サービスをしているということと併せて広報してまいるとともに、継続して、サービスを行ってまいりたいと思っております。
◆松岡 委員 続きまして、これはゼロ歳から高齢者まで、全ての市民、43万人弱ですけれども、もちろん子どもさんたちもいらっしゃって、保護者が付き添わなければというか、保護者が代理というか、そのあたりの子どもさんたちのパーセンテージはどんな感じなんでしょうか。取得は進んでいるんでしょうか。
◎マイナンバー担当課長 年齢層に関しましては、どちらかというと、年齢の高い方のほうが普及が進んでいるというふうに聞いているんですが、お子さんに関しましても、最近、マイナポイントの事業などもありまして、多くの方にお申し込みしていただいております。
引き続き、来年度、市内の施設ですとかで普及活動などを行っていく予定がございますので、コロナの状況を見ながらではございますけれども、お子さんの施設などにも併せて普及の宣伝をしていって、多く申請していただくよう努力してまいりたいと思っております。
◆松岡 委員 確認でございますけれども、写真撮影の無料というのは限りがあると思うんですけれども、予算は全員が全員じゃないと思いますが、そのあたりと、先ほど言ったマイナポイントのことなんですけれども、マイナポイントというのは、要するに、マイナンバーカードの普及のために付設してやるような形だと思いますけれども、これが分かりにくいという市民の方もたくさんいらっしゃいます。先ほどのことと、あと1点、マイナポイントを簡潔に説明していただいてよろしいですか。
◎マイナンバー担当課長 写真撮影サービスの予算でございますが、来年度も継続して行う予定でございますので、1年間行う予定でございます。
あと、マイナポイントの制度でございますが、マイナンバーカードを取得していただいた方が対象になっておりますけれども、マイナンバーカードと任意のキャッシュレス決済サービスを――申込みという言い方をしているんですけれども、マイナンバーカードと連携させて、申込みしていただくと、最大で5,000ポイント、25%までつくということですが、その決済サービスで2万円分お買物またはチャージしていただくと、25%のポイントがつくという事業でございます。
現在、国のほうで行っている事業が延長されておりまして、3月末までにマイナンバーカードのお申込みをしていただければ、9月末までポイントのサービスが続くということになっておりますので、この際、ぜひお申込みをしていただきたいと思っております。
◆松岡 委員 2年間で完結するということなので、マイナポイントのよさというか、2万円分までポイントがつくんだということで、これはすごく大きいと思いますので、そのあたりをもっと普及活動して、マイナンバーカードの取得につなげられるように――結構、知らない人も多いし、やり方が分からないという人も私は聞いておりますので、どうやって――取得したいんだけれども、やり方が分からないという方も結構いらっしゃるので、周知方法をしっかりしていただきたいと思います。
次に、マイナンバーカードに健康保険証と運転免許証を今後国のほうからする予定ですけれども、目標は何年ぐらいですか、分かれば教えていただいてよろしいですか。何年に健康保険証と運転免許証がつくんだということも入れれば、もっと早く皆さんがマイナンバーカードに移行すると思いますので、そのあたりはどうなっているんでしょうか。
◎マイナンバー担当課長 まず、健康保険証についてでございますが、今月から事業が始まっているというふうに伺っておりますけれども、いつまでに、どのくらいというのは、まだ示されておりませんので、こちらで回答はできないんですが、保険証のマイナンバーカードを読み取る機械の設置とかを医療機関にしていただく必要がありますので、当面の間は紙の保険証と並行で進めるという形になるのではないかと思っております。保険証に関しても、保険証の利用をPRして、マイナンバーカード取得につなげていくよう、努力していきたいと思っております。
それから、運転免許証についてでございますが、私どもも報道による情報になってしまうんですけれども、2024年度までに導入するというふうに聞いております。こちらについても、情報が入り次第提供して、ぜひマイナンバーカードを取っていただくように進めてまいりたいと思っております。
◆松岡 委員 マイナンバーカードのことについて、ありがとうございました。
最後の質疑ですけれども、基本的なことですけれども、ペーパーの個人番号通知書を持っていかないと、マイナンバーカードは作れないんですが、そのペーパーは結構ぺらぺらしているので、なくした方がいらっしゃるんですけれども、それは再発行とかはできるんですか。
◎マイナンバー担当課長 申込書については、市役所のほうにお電話していただければ、ご住所地に郵送させていただいております。
なお、現在、国のほうからも、まだカードを申請されていない方に申込書を送らせていただいておりますので、そちらもご利用いただければと思います。
◆松岡 委員 安心しました。結構何年も前に来ているので、特に高齢者の方が、管理がなかなか行き届かなくてということで、どこに置いたか分からないという方が結構いらっしゃるんです。
それと、最後になりますけれども、キャッシュレス機器システム開発保守ということで予算がついていますけれども、私もよく分からないので、基本的なことでごめんなさい、キャッシュレスは業務の効率化を図るためにやるわけですけれども、これはどこの会社というか、どこで使えるんですか。
◎市民課長 キャッシュレス決済を使えるところは、市役所1階の市民課の窓口と各市民センター、あと、連絡所の窓口で使えるんですけれども、いわゆる住民票ですとか印鑑証明書といった証明書をお取りいただいた際に手数料を頂くんですけれども、その手数料の支払いを、例えばクレジットカードですとか、電子マネー、交通系のSuicaとかPASMOとか、そういったものでお支払いができるといったサービスになります。
◆松岡 委員 よく分かりました。ありがとうございます。
◆佐藤 委員 3点お伺いしたいと思います。
まず1点目が市民部予算全般についてお伺いしたいんですけれども、新型コロナウイルスの影響を受けて、今年度まで必要なかった予算で、来年度、計上しなければならない、要は、コロナがあって、こういうことに関する予算が増えたよというものについて把握しておきたいので、教えていただきたいなと思います。
市民センターの取組を見ると、感染症対策に留意しながら、サービスをしていくみたいなことが書いてあるので、そういうことも含めて、増えたものについてお伺いしたいと思います。
◎市民総務課長 増えているものとしましては、主に来場者の方にお使いいただく手指の消毒液の部分を増やしております。
◆佐藤 委員 では、市民部全体として、特にコロナの影響を受けて増えたということについては、市民センターに必要な消毒液とか、そういうものだけという形で考えてよろしいですか。
◎市民総務課長 おっしゃるとおりです。
◆佐藤 委員 分かりました。
2点目なんですけれども、市民協働推進費になるんですかね、今年度予算、昨年度予算と、男女平等推進費の相談業務委託料というのが700万円強、いろいろと計上されていたと思うんです。女性悩みごと相談に加え、LGBTに関する悩みごと相談を行っていくという予算があったと思うんですけれども、今年度、見当たらないような気がするんですけれども、これはどこに計上されているんでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 今年度も男女平等推進センター使用料のほうで予算は計上しております。昨年度と実施機関等も特に変更はございませんで、昨年度と同額程度の計上を今年もいたしております。
◆佐藤 委員 これはどこに……。「
予算概要説明書」の116ページを見ると、男女平等推進費の関係は計画策定委託料の202万4,000円しかないような気がするんです。700万円ぐらい、今年も計上されているのであれば、こっちの金額より大きいような気がするので、掲載されているのかなと思ったんですけれども、どこに掲載されているのか教えていただいてよろしいでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 男女平等推進費の中の女性問題相談事業ということで、一括で計上しております。
◆佐藤 委員 何ページですか。
◎男女平等・消費生活担当課長 284ページの男女平等推進費の相談委託料の中です。
◆佐藤 委員 284ページの704万6,000円ですね。
◎男女平等・消費生活担当課長 はい。
◆佐藤 委員 では、女性悩みごと相談とか、LGBTに関する悩みごと相談も、今年度、昨年度と同じ規模で引き続きやっていくということでよろしいですか。
◎男女平等・消費生活担当課長 そのとおりでございます。
◆佐藤 委員 それは分かりました。
3点目は町内会・自治会連合会補助金に関する件についてなんですけれども、恐らく今年度はほとんどの町内会とか自治会はコロナの影響で活動できなかったというところが非常に多いんじゃないかなと思っています。コロナの様子を見ながらなんでしょうけれども、来年度以降というのは、少しずつでも活動を再開していくべき、そういう形に関する支援も市役所としてしていくべきじゃないかなと思います。
市民部予算のポイントの5のところにも、町内会・自治会に対する支援を行う――これは補助金的な予算の支援なのかもしれませんが、こういう状況だからこそ、こういう活動を来年度以降はやっていただけないかと。去年も何もやっていない、来年度もできないという形になってくると、町内会離れになっていっちゃうと困っちゃうと思うんです。その辺のアドバイスとか、そういう支援というのはどういうことを考えているのか聞きたいと思います。
◎市民協働推進課長 町田市としましては、市内全域で組織されている町内会・自治会への支援を引き続き行っていきたいというふうに考えておりまして、とりわけ、こういう状況下ですので、例えば回覧は今差し止めていたりとかもするんですが、見守りですとか、あと、活動に当たっての原資となる資金につきましては、今年度、東京都の新型コロナウイルス感染拡大防止普及啓発事業助成金などが急遽決まったりというのもありまして、私どものほうから情報提供させていただいたり、町内会・自治会連合会のホームページのほうでも、その情報が掲載されるなど、市民の皆様方とも意識を合わせて、町内会・自治会活動が引き続き活性化するように支援していきたいというふうに考えております。
◆佐藤 委員 町内会の会員の方が減ったりとかというのは阻止していかなきゃいけないことだと思いますし、逆に増やしていかなきゃいけない状況のときに、コロナの影響で何も活動できないから辞めていくということはないように、この辺は注視しておいていただきたいと思うんです。
あわせて、地区協議会については、組織としては町内会・自治会ともかぶっている方が多いかと思いますけれども、地区協議会についても、補助金の予算以外の支援という形で、何か支援ということを考えているんでしょうか。
◎市民協働推進課長 今年度につきましては、コロナ禍の中でも、引き続き地域課題の解決に向けた取組というのを考え、実行されてきております。ただ、どうしても集まってやることが難しくて、交流事業については見直したりとか、あるいは、そんな中でも、オンラインで何かできないかといったご相談を受けることもあります。そういったやり方の工夫について、私たちのほうでも一緒に考えさせていただいて、事業がよりよく進むような形で支援していきたいというふうに考えております。
◆佐藤 委員 これは参考に聞きたいんですけれども、地区協議会もなかなか活動できなかったと思うので、予算執行とかはできているものなんでしょうか。同じ金額、1,000万円を計上していますけれども、これは計上するなという話じゃないですよ。現に今年度はそういう形のものが執行できているのかどうかというのを、今、中間点かもしれませんけれども、聞きたいと思います。
◎市民協働推進課長 補助金の実績報告というのは、一応、3月末までということですので、全体についての把握というのは半ばです。現在、把握している中では、全10地区の中で47事業を申請いただきまして、今聞いている範囲では、そのうちの4つの事業については実施できなかったと聞いております。現在の状況はそういった状況でございます。
◆佐藤 委員 いずれにしても、予算の面、そして、様々な情報提供も含めて、繰り返しになりますけれども、町内会・自治会の会員減にはならないような形で、市民部として、しっかりと情報提供も含めてお願いしたいなというふうに思いますので、お願いいたします。
○委員長 休憩いたします。
午後零時1分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時2分 再開
○委員長 再開いたします。
質疑を続行いたします。
◆殿村 委員 マイナンバーカードとキャッシュレス決済について、併せて伺いたいと思います。
1つには、マイナンバーカードは、先ほど来の答弁で、今、取得できる証明内容について、今後、健康保険証としてなど、新たな活用の方法などについてお話がありました。これについては、先ほど運転免許証というふうなお話もありましたが、今のところ、国のほうで新たな拡大ということで考えられているものとしては、どんなものがあるのでしょうか。
◎マイナンバー担当課長 保険証と運転免許証のほかには、2023年頃、介護保険被保険者証ですとか、同じ年に生活保護受給者の医療券としての利用ですとか、2022年頃、健診情報とか薬剤情報の確認ができるようになるというふうに伺っております。その他、たくさん予定はされているようでございます。
◆殿村 委員 健康保険証としても活用できるということについては、これまでも同様の質疑はさせていただいておりますが、マイナンバーカードとして利用できるということで、健康保険証をこれまでどおり持っていた場合も利用はできるということでありますけれども、そのことをしっかりと市民の皆さんに周知していただきたいと思うんです。
つまり、今度はマイナンバーカードに変わるんだよと誤解される方がいると困るわけです。従来どおり、健康保険証そのもので受診ができるということについて、担当課としてはどのように周知を考えているのでしょうか。
◎マイナンバー担当課長 保険証としての利用に関して、当面は紙の保険証の併用もできるということは、保険の担当の部署と連携して、もちろんご案内はしていく予定でございます。また、新しい情報も入り次第、できるだけ多くの方に周知させていただくように努力してまいります。
◆殿村 委員 広報、ホームページ等、様々な媒体がありますけれども、しっかりとその辺は周知をしていただきたいと思います。
それから、マイナンバーカードで取得できる内容がこれから増えていくということが先ほど答弁でありました。それだけに個人情報が増えていくということになっていきます。それは、イコール、個人情報の漏えい、保護ということが大きな課題となってくると思いますが、どのように考えておりますか。
◎マイナンバー担当課長 マイナンバーカードは、確かに顔写真とご住所ですとか、お名前とかが入っていますので、当然、落とされたりすると、一般のクレジットカードですとか、そういったものと同じ取扱いになりますけれども、情報連携に関しましては、カードに全ての情報が入ってくるわけではなくて、ご本人が設定された証明書を使わないと、そういった情報にはアクセスできませんし、基本、行政の間の情報のやり取りということになりますので、そのあたりの仕組みも含めて、皆様に分かりやすい制度の案内をしてまいりたいと思っております。
7月から新しいセンターもつくって、窓口を拡大する予定でございますけれども、そちらに制度の案内の専門の窓口なども設けたりですとか、先ほどおっしゃっていただいたように、広報ですとか、ホームページ、いろいろな媒体を使って、マイナンバーカードのそもそも安全性の部分も含めて、皆様に分かりやすい周知をして、安心して取っていただけるような環境をつくっていきたいと思っております。
◆殿村 委員 マイナンバーカード、そして、キャッシュレス決済ということで、こういった取組が進むことと、機械としての対応と、職員体制ということが大きな課題になろうかと思います。
職員の皆さんが様々な質問に答えて、直接対応するという、これまでの従来の基本的なやり方は、これはこれとして、しっかり残していかなければならないと思うんです。どんどん技術が発達して、機能が取り入れられるからといって、そこを置き換えるという考え方になっていくと、本来の地方自治体の業務からかけ離れていくのではないかという懸念が強くあります。その辺の考え方はどうかということと、新年度の場合、こうしたデジタルの推進と併せて、人員の減員等はないのかどうか、具体的にお聞きしたいと思います。
◎市民課長 確かに来年度5月からキャッシュレス決済を開始したり、その後、11月には窓口の支援システム等も導入する予定でおります。ただ、引き続き窓口で市民の方のお手続をするという体制は変わりませんので、現時点では、特に人員を減員するというようなことは考えておりません。
◆殿村 委員 しっかりとした人員の確保、体制は維持してほしいと思います。
それでは、次に移ります。(仮称)第5次町田市男女平等推進計画の計画策定委託料という予算がありますけれど、これについて、どのようなテーマと課題があるかお答えいただきたいと思います。
◎男女平等・消費生活担当課長 こちらは、今まで行ってきている第4次町田市男女平等推進計画までの計画を引き継いで、さらなる発展を目指していくものなんですけれども、近年、SDGsに代表されるように、持続可能な社会ということが目指されています。そういったことに対して、女性の活躍がより一層求められると思いますので、そういった社会を目指すための基本をつくるということとか、個人の方が一人一人、それぞれの人生設計を自分で行っていけるような基盤の創出、そういったものを基本的な目標としまして、具体的には、ワーク・ライフ・バランスの推進であるとか、DV等の防止、普及啓発、あとは、LGBTの方をはじめとする、多様性を尊重できる社会の醸成、こういった個別のテーマに沿って、計画を策定していきたいと思っております。
◆殿村 委員 例えば、この間のコロナを通して、女性の被害とか、生活苦の問題とか、そうした社会的課題が浮き彫りになってきていると思います。このような一例ではありますけれども、コロナを通して――先ほどのご説明の中にも、そういうものが当然入っていると思いますけれども、改めて課題としていかなければならない問題があろうかと思うんですが、いかがでしょうか。
◎男女平等・消費生活担当課長 おっしゃるとおり、今回のコロナ禍におきまして、女性の方が非正規の労働に就いていることが多いとか、ダメージを大きく受けている小売とかサービスの関係に従事している方が多いということで、労働関係で、男性よりも女性のほうがかなりダメージが大きいというお話も聞きます。また、家庭に長くいらっしゃることが多くなったということで、DV等の件数も多くなっているというお話も受けております。
今回の第5次町田市男女平等推進計画につきましても、そのようなことは課題の一つとして捉えておりますので、適切に対処できるように、計画の中に盛り込んでいきたいと考えております。
◆殿村 委員 分かりました。
次に、各市民センター連絡所の新年度の取組について述べられているところがありますけれども、それぞれ「施設利用者アンケートの結果をもとに」などと、読んでみると、必ずしもぴったり同じではないのかなという感じもしました。同じ市民センターも見受けられましたが、その辺はどういったコンセプトで新年度の取組を進めていくということになるのでしょうか。
◎忠生市民センター長 今おっしゃいますように、各市民センターはそれぞれ独自性がございますので、細かい点では違う面があるかと思いますけれども、大きな点におきましては、来庁者の方へのサービスの向上というところ、それからもう一つは施設利用率の向上というところは、市民センターで共通した内容かというふうに考えておりますので、そこを核として、各市民センターの独自性を取り込みながら、この内容をつくっているというふうに考えております。
◆殿村 委員 それぞれ独自性を発揮しながら、市民サービスの向上に取り組んでいくということでしたが、特に問題意識、課題として、市民サービスの向上という点で強化していきたいと考えていることは何でしょうか。
◎忠生市民センター長 これも細かくは各市民センターによって違いがあると思いますけれども、忠生市民センターの場合は、コロナの影響によって、例えば窓口の設備も間を空けて座っていただくようにしたり、ソファーを撤去したりですとか、そういった面でも、少しお客様に不便を強いてしまっているようなところもございますので、そういったところを、コロナの状況を見計らいながら、改善しつつ、サービスの向上に努めていきたいというふうに考えております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって市民部所管部分の質疑を終結いたします。
△行政報告((仮称)町田市
市民センター等の
未来ビジョン素案に対する
市民意見募集実施結果及びビジョン策定について)
○委員長 行政報告、(仮称)町田市
市民センター等の
未来ビジョン素案に対する
市民意見募集実施結果及びビジョン策定についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎市民部長 (仮称)町田市
市民センター等の
未来ビジョン素案に対する
市民意見募集実施結果及びビジョン策定についてご報告申し上げます。
詳細につきましては、担当者からご報告申し上げます。
◎市民総務課長 それでは、報告させていただきます。
タブレットの資料番号71の102分の1ページをご覧ください。
以下、ページ数は、タブレットのページとさせていただきます。
令和2年――2020年第4回市議会定例会において、本ビジョンの素案に対して市民意見募集を行うことについてご報告させていただきました。このたび、
市民意見募集実施結果と町田市
市民センター等の未来ビジョン(案)がまとまりましたので、ご報告いたします。
タブレットの2ページをお開きください。
初めに、「1 素案に対する市民意見募集の実施結果」について、別紙1-1、概要版でご説明いたします。
市民意見募集につきましては、町田市ホームページ、「広報まちだ」、メール配信サービスや、町田市公式LINEによる周知や、
市民センター等の利用者へのご案内を実施し、44名、46団体、合計で90者から155件のご意見をいただきました。いただきましたご意見の内訳ですが、下の表のとおりでございます。
次に、具体的なご意見の内容についてご紹介させていただきます。
次のページをご覧ください。
分類、取り組みの方向性に関するご意見、(1)「サービス・利便性」についてのご意見といたしましては、デジタル化の推進についてご賛同いただく一方で、デジタル機器の取扱いが苦手な方への対応が必要というご意見や、マイナンバー制度のセキュリティー面の対応にしっかりと取り組んでほしいとのご意見をいただきました。
次のページをご覧ください。
(4)「コスト・民間協働」では、民間活用、特に指定管理者制度について、使用料が高くなるので反対といったご意見もございました。
これらのご意見に対しましては、ビジョン本編にコラムとして、マイナンバー制度における安全対策や指定管理者制度の説明を追記いたしましたが、今後のビジョンの推進に当たっても、市民の皆様には丁寧に説明を行っていくことが必要であると考えております。
1ページ目にお戻りください。
「2 ビジョンの概要」についてご説明いたします。本ビジョンは、2021年度から2039年度までを計画期間とし、サービス・利便性、ソフト・魅力、地域・コミュニティ、コスト・民間協働という4つのチェンジを施策の柱に位置づけ、これらの柱に基づく取組により、
市民センター等が便利で楽しい地域の拠点となることを目指します。また、施策の成果をはかるため、施策の柱ごとの成果指標を設定し、効果的な取組を進めてまいります。ビジョンの策定及び公表につきましては、今月、3月下旬に予定しております。
最後に、「4 今後の推進方針」についてご説明いたします。本ビジョンを着実に推進するため、各地域センターの運営委員会や、センター祭り実行委員会、町田市町内会・自治会連合会、地区協議会などの地域団体や地域支援団体、大学等の教育機関、民間事業者等と行政が協働しながら、各事業に取り組みます。また、これらの取組の円滑な推進と計画の進捗管理を行うため、(仮称)町田市
市民センター等の未来ビジョン推進委員会を設置するとともに、社会変化に迅速に対応するため、町田市公共施設再編計画の短期、中期、長期の期間に合わせて、ビジョンの中間見直しを行います。具体的な取組につきましては、改めて2022年度を目途に、(仮称)町田市
市民センター等の未来ビジョン推進委員会等で検討いたします。
報告は以上となります。よろしくお願いいたします。
○委員長 これより質疑を行います。
◆殿村 委員 ここで随分たくさん市民の皆さんから意見が寄せられておりますけれども、これはどのような形でビジョンに反映させていくということになるのでしょうか。
◎市民総務課長 まず、12月の議会のときにご報告をさせていただきましたけれども、素案を作成する段階で、市民ワークショップですとか、各地区協議会の方々へのインタビュー等、合計で約200名の方にご意見をお聞きしております。このようなワークショップですとか、インタビューの結果につきましては、開催されておりました町田市
市民センター等のあり方検討委員会の中で報告させていただきまして、(仮称)町田市
市民センター等の
未来ビジョン素案の中に反映をしております。
また、(仮称)町田市
市民センター等の
未来ビジョン素案の市民意見募集の結果につきましては、先般、2月の中旬に最終の町田市
市民センター等のあり方検討委員会が開かれましたけれども、そちらの委員会のほうに報告をさせていただいております。委員からいただいたご意見については、こういったところはビジョンに反映させるべきであろうというご意見をいただいております。そちらの内容をいただいた形で、本日、お示ししております案が作成されております。
◆殿村 委員 公共施設再編とか民間活力導入ということが大きな課題といいましょうか、コンセプトになっていると思うんです。それに対する市民の皆さんの意見というのが比較的多いのかなという感じがします。ざっと見た感じですけれども、そういった意見に対する市の考え方が右側に掲載されておりますけれども、市のほうの基本的な考え方をもう一度書いているというような――もう一度と言うとあれですが、市の考え方を述べているという感じ――当然ですけれども、そういう意味では、市民の皆さんの声をどう反映させるかということは、もっと議論が必要な部分かなと思います。
それはなぜかといいますと、この後の文化振興部の中においても――ごめんなさい、生涯学習部のところでも、図書館の指定管理者制度導入という問題について、市民の皆さんにとっては、あまりなじみのない制度でありながらも、不安や懸念というものが意見としては結構寄せられたと思うんです。
そういう点で、話はこちらに戻しますけれども、市民の皆さんのそうした率直な疑問や声をしっかり時間をかけて議論していただくということが大変重要になってくるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎市民総務課長 先ほどお話をさせていただきましたワークショップですとか、インタビューは、私のほうも直接出席しております。公共施設再編につきましても、民間活力導入につきましても、おおむね好意的なご意見をいただく場合が多かったというふうには認識しておりますが、ただ一方で、不安だというようなお声ですとか、合理化が進んでしまって、大切なもの、お客様への対応で必要なものとかが削られるのではないかというようなご心配の声も確かにいただいております。
こういった部分につきましては、先ほど町田市
市民センター等のあり方検討委員会のお話を少しさせていただきましたけれども、最終の報告をいただいております。その中で、このビジョンの推進に当たっても、きちっと市民との合意形成を図りながら進めていってくださいという附帯意見をいただいております。実際に市民の方からいただいたご意見を肌で感じている部分、あわせて、町田市
市民センター等のあり方検討委員会からもそういうご意見をいただいておりますので、そのあたりは今後改めてしっかりと対応していく必要がある、そのように考えております。
◆殿村 委員 各市民センターは、市民の皆さんに最も身近で、直接的な対応をしていただく、また、市民の交流の場でもあろうかと思います。それだけに、慎重な対応、議論をお願いしたいと思います。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
△行政報告(
玉川学園コミュニティセンターの開所について)
○委員長 行政報告、
玉川学園コミュニティセンターの開所についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎市民部長
玉川学園コミュニティセンターの開所についてご報告申し上げます。
詳細につきましては、担当者からご報告申し上げます。
◎市民課長 それでは、ご報告をさせていただきます。
タブレットの資料番号72をご覧ください。
2019年2月から建て替え工事を行っております
玉川学園コミュニティセンターの開所の日程などが決まりましたので、ご報告をさせていただきます。
タブレットの2分の1ページをお開きください。
まず1点目の開所日時ですが、ホールや多目的室など、集会施設につきましては、2021年5月22日土曜日の13時から利用を開始いたします。また、玉川学園駅前連絡所の行政窓口及び児童図書室につきましては、5月24日月曜日から利用を開始いたします。
なお、同日から新たに図書館の予約資料受渡しサービスを始める予定です。これによりまして、予約した図書館資料の受け取りや返却ができるようになります。
2点目の集会施設の使用申込みですが、まず、ホールにつきましては2021年2月1日月曜日から、多目的室につきましては3月1日月曜日から、抽せんの申込みを既に受け付けております。
3点目の内覧会・落成式につきましては、議員の皆様向けの内覧会を2021年5月16日日曜日の10時から11時まで、記者向けの内覧会を同日11時から12時まで、一般向けの内覧会を同日13時から15時まで開催する予定でございます。また、落成式につきましては、2021年5月22日土曜日の10時から開催する予定でございます。落成式につきましては、コロナ禍という状況も踏まえまして、少人数での開催とさせていただく予定でございます。また、内覧会につきましても、一般向けの内覧会は時間を分けてご案内するなど、密にならないよう配慮したいと考えております。
4点目の市民への周知につきましては、2021年1月4日から市のホームページにおいて、施設貸出しの再開についてご案内をさせていただいております。1月15日には、建て替え前にご利用いただいていた団体――303団体ございます――に施設貸出しの再開をお知らせする通知をお送りいたしました。また、2月1日号の「広報まちだ」におきましても、施設貸出しの再開についてご案内をいたしました。今後、5月1日号の「広報まちだ」では、さきにお話しいたしました図書館の予約資料受渡しサービスの開始につきましても、開所日程とともにご案内をさせていただく予定でございます。
それでは、タブレットの2ページをお開きください。
最後に、5点目の館内平面図をご覧ください。
地下1階には、多目的ホール、ホール隣には演者等が利用できる控室、ホールの前には多くの方々が団らんできるホワイエがございます。
1階には、連絡所窓口や児童図書室のほか、玉川学園・南大谷地区協議会の活動拠点となる地域活動室や授乳室を新たに設けております。
2階は、多目的室1A、1B、2、3、4と5つの多目的室がございます。多目的室1A、1B、2につきましては、可動式のパーティションで仕切られておりますので、連結してご利用いただくこともできます。また、貸出用に備えておりますユニット畳ですとか、ジョイントマットを敷いていただくことで、例えば茶道ですとか、保育といった目的でもご利用していただけます。多目的室3には、アップライトピアノを常設しております。防音・遮音性能が高いお部屋となっておりますので、主に楽器演奏など、音楽関係のご利用に適しております。多目的室4は調理設備が備わっておりますので、料理講習や食事会などの目的にもご利用いただけます。
3階には、施設利用者専用の駐輪場、障がい者用駐車区画、思いやり駐車区画などを整備しております。
報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 これより質疑を行います。
◆斉藤 委員 ありがとうございます。では、幾つか質疑したいんですけれども、こういう施設ができて、内容を皆さんにお知らせしたいということもありまして、空間のイメージというか、どのような空間で――使うイメージ――駐車場と多目的室が別階になりますので、そこはエレベーターを使っていくわけですけれども、警備員室が地下1階にあるので、動線が分かりにくいということがありますので、利用する方はどういうイメージになるかということをお伝え願えればと思うんですけれども。
◎市民課長 今、確かに3階に駐車場がございます。障がい者用の区画等もございますので、委員おっしゃるように、まずはエレベーター等で下りてきていただいて、ご利用いただくことになると思います。
駐車場自体は障がい者用と思いやり用の区画がございますが、一般用の駐車場は1台分だけでございますので、障がい等をお持ちではない方については、駅のほうから上がってきていただいて、地下1階が正面の入り口になりますので、そこからお入りいただき、お部屋等をお使いいただくようなイメージでおります。
◆斉藤 委員 では、主に1階と、用事がある方については多目的室を使うということが基本的に――大勢の方がそこら辺をお使いになるだろうということで、そういう意味では、多目的ホールと駐車場については限定的な――限定的なというか、自由に使える場所というふうに理解しました。
児童図書室があるんですけれども、管理は運用上、市民部のほうで行われるということでよろしいですか。
◎市民課長 児童図書室につきましては、玉川学園駅前連絡所で管理をしております児童向けの図書の貸出業務を行うといった形になっております。
◆斉藤 委員 児童向けということで、図書の管理というか、選書も含めてですけれども、そういうところはどのようになっているんでしょうか。
◎市民課長 図書の購入等につきましても、玉川学園駅前連絡所の職員が行うような形になっております。選定につきましても、例えば図書館で購入しているものであったりとか、いろいろな情報を調べた上で、職員が選定するような形になります。
◆斉藤 委員 分かりました。
生涯学習部の図書館との連携は特にないんでしょうか。
◎市民課長 今申し上げました児童図書室というのは玉川学園駅前連絡所の中にあり、駅前連絡所のほうで管理をするような形なんですけれども、それとはまた別に、新たに図書館の本といった資料の予約を受けて、その資料を貸し出すといったサービスも開始する予定です。
◆斉藤 委員 分かりました。
新しく開館するということで、これまでの図書に加えて、新たに購入する図書の内容があったらお聞かせ願いたいんですけれども。新たに買う予定はないというか、このタイミングではない……。
◎市民課長 今年度の予算でかなり用意はさせていただきました。もちろん絵本といったお子さん向けの図書を購入いたしまして、以前、建て替え前の
玉川学園コミュニティセンターでも同じように児童図書室がございましたので、そのときにあった本、プラス、新しい本を加えているような状況です。
◆殿村 委員 今の斉藤委員の質疑に関連して、例えば新しい図書を図書館からも借りるんですか、譲り受けるんですかということで、その対応と、新しい図書を購入する場合もあるんですか。つまり、担当課のほうとしての予算は、その部分はあるんでしょうか。それとも、図書の購入予算はなくて、図書館のほうとの協力で対応するということなんでしょうか。その辺はいかがでしょうか。
◎市民課長 来年度の予算につきましては、図書の購入費というのは計上しておりませんが、今年度、準備としまして、多くの図書を購入しておりますというのと、先ほども申し上げたとおり、以前から備えているものもございます。大体、全部で今7,000冊ぐらいそろっているような状況ですので、児童図書室はその本をご利用いただくという形です。
新たに図書館の本というのも、リクエストの受付ということができますので、例えば
玉川学園コミュニティセンターにない本等で、図書館にある本につきましては、リクエストをいただければ、玉川学園駅前連絡所のほうで受渡しができるようにさせていただきたいと思っております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
△行政報告(
鶴川市民センター第3駐車場の有料化について)
○委員長 行政報告、
鶴川市民センター第3駐車場の有料化についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎市民部長
鶴川市民センター第3駐車場の有料化についてご報告申し上げます。
詳細につきましては、担当者からご説明申し上げます。
◎
鶴川市民センター長 それでは、タブレットの資料番号73をご覧ください。
このたび、
鶴川市民センター第3駐車場の敷地を民間の駐車場運営事業者に貸し付けることにより、有料時間貸し駐車場、いわゆるコインパーキングとして整備することといたしましたので、ご報告させていただきます。
今回の有料化の目的は、駐車場の適正な利用の促進と、地域の駐車場不足の問題解決に貢献することでございます。
物件の概要については、項番2に記載のとおりです。現在の駐車可能台数は21台です。
貸付期間は、2021年4月1日から2026年3月31日までの5年間です。
有料化後は、所定の駐車料金をご負担いただくことで、どなたでも同駐車場を利用することができるようになります。また、
鶴川市民センターに来庁される方につきましては、駐車料金を3時間以内までは無料といたします。
事業者につきましては、本年2月22日に入札を行いまして、現在、その落札者と契約手続を進めているところでございます。
今後の予定ですが、4月1日付で契約を締結いたしまして、4月中旬までにはオープンする予定でございます。ただ、現在、工事の日程について事業者と調整しているところですが、工事期間がそれほど長くはかからないだろうということで、オープンは少し早まる見込みでございます。
最後に、周知方法についてですが、町田市ホームページへの掲載、同駐車場及び
鶴川市民センター館内へのポスター掲示、施設利用団体へのチラシの配布などを予定しております。
報告は以上です。
○委員長 これより質疑を行います。
◆いわせ 委員 ありがとうございます。
鶴川市民センター第3駐車場有料化ということなんですけれども、今まで事前のお話がなかったと思うんですけれども、有料化するに当たっての経緯を教えてください。
◎
鶴川市民センター長 まず、一番の経緯といたしましては、地元の商店会様から、駐車場が不足していて、少し困っているというお声をいただいております。そちらのほうは担当の産業政策課を通じてご要望があったということで、そこで、近辺で利用できるところがないかというお話の中で、
鶴川市民センター第3駐車場が利用できないかというお話になりまして、その要望を受けて、どういった形で駐車場をご利用していただけるかということを検討して、このたび、コインパーキングとして土地を貸し付けて、どなたでもご利用いただけるような形で整備するという形になったということでございます。
◆いわせ 委員 鶴川商店会のほうから駐車場が欲しいというようなお話があったということは、前からも存じ上げてはいたんですけれども、早い段階でこうして取り組んでいただいたことを大変うれしく思っております。
鶴川市民センター第2駐車場もあるんですけれども、こちらのほうもかなり台数があるんですが、こちらのほうは検討されたのか、また、今度の予定とかがありましたら教えてください。
◎
鶴川市民センター長 まず、今回、
鶴川市民センター第3駐車場にしましたのは、道路に面していて、非常に使いやすいというところが第一にあります。
鶴川市民センター第2駐車場につきましては、非常に狭い、住宅街の道を入っていかないといけないというところもあります。あと、形状が斜面地というところもありまして、コインパーキングとしては不向きかなというところがあります。
鶴川市民センター第3駐車場は鶴川商店会のほうにも近いところですし、そちらのほうの整備を今回させていただくということでお話をさせていただいたというところになります。
◆いわせ 委員 もう1点なんですけれども、今回の予算書のほうには、駐車場整備に当たる整備費とか工事費とかというのは特に反映されていないようなんですが、これはこれから契約をする会社のほうが負担するという考え方でよろしいんでしょうか。
◎
鶴川市民センター長 このたび、駐車場用地の貸付けということで、整備費用や管理運営の費用については、全ての事業者の負担でやっていただくことになっております。市のほうにつきましては、賃借料のほうで、市の歳入になってくることになります。
歳入の予算についてですけれども、当初予算の段階では、どのような形で整備ができるかというところがまだ決まっていない段階でしたので、当初予算には反映されておりません。
◆いわせ 委員 最後に1点だけ教えてください。金額ですとか、その辺ももし――決まっていないのかな、これからなんですかね。1時間幾らとか、その辺の料金形態がもし分かっていたら教えてください。
◎
鶴川市民センター長 事業者と調整して決めるところではありますけれども、近隣の駐車場の相場というものを勘案して、協議して決めていくことになるんですが、大体、相場といたしましては、30分100円という形の駐車場が近隣には多いというふうに聞いております。
◆殿村 委員
鶴川市民センターのあくまで第3駐車場――
鶴川市民センターの駐車場ということだと思いますけれども、その運用を変えるということだろうと思いますが、お聞きしたかったのは、それぞれのところを見たときに、市民センターの場合、運用上、駐車場は原則無料というふうにしているのかなと。その確認と、そういった原則を踏まえながらの今回の対応ということになるのでしょうか。
◎
鶴川市民センター長 委員おっしゃるとおり、
鶴川市民センターの駐車場については、現在、原則無料という形で運用しております。このたび、有料化に当たりましても、
鶴川市民センターの来庁者の方に対しては、できるだけ無料という形で、3時間までは無料という形で料金のほうを設定しております。
◆殿村 委員 そうしますと、3時間という設定をした理由については、どういう考え方になりますか。
◎
鶴川市民センター長
鶴川市民センターにいらっしゃる方は、様々いらっしゃいますけれども、行政窓口をご利用の方につきましては、長い手続でも3時間以内には収まるだろうということで、今回、3時間という設定をさせていただいております。
◆殿村 委員 その他の午前、午後にまたがったりという会場利用者もおられると思いますけれども、その辺は
鶴川市民センター第1駐車場、
鶴川市民センター第2駐車場を含めて対応が可能だという判断があったんでしょうか。
◎
鶴川市民センター長 委員おっしゃるとおりで、今回、
鶴川市民センター第3駐車場だけ有料化させていただきますけれども、施設内の駐車場であるとか、
鶴川市民センター第2駐車場にも十分な駐車場スペースがございますので、長時間ご利用なさる方については、そちらのほうをご案内していくという形になります。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午後1時51分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時2分 再開
○委員長 再開いたします。
△第29号議案(
文化スポーツ振興部所管部分)
○委員長 第29号議案を議題といたします。
本案のうち、
文化スポーツ振興部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎
文化スポーツ振興部長 第29号議案 令和3年度(2021年度)町田市
一般会計予算のうち、
文化スポーツ振興部所管分の主なものにつきましてご説明申し上げます。
タブレット264分の17ページ、予算書では11ページをご覧ください。
以下、予算書のページ番号でご説明いたします。
第2表、債務負担行為の下から3段目、国際版画美術館展示事業につきましては、限度額を1,344万8,000円とし、令和3年度から令和4年度までの債務負担行為として設定するものでございます。
12ページをご覧ください。
第3表、地方債、下から2段目の(仮称)国際工芸美術館整備事業のため5,400万円、その下、体育施設整備事業のため8億5,000万円を、それぞれ限度額として起債するものでございます。
次に、歳入の主なものをご説明申し上げます。
27ページをご覧ください。
第14款、使用料及び手数料、1項、使用料、7目、教育使用料につきましては、3節、国際版画美術館使用料2,259万2,000円、及び、次ページ、28ページの4節、学校施設使用料887万6,000円を計上しております。
続いて、49ページをご覧ください。
第16款、都支出金、2項、都補助金、7目、教育費都補助金につきましては、15節、スポーツ振興等事業費補助728万8,000円、19節、東京2020大会等事業費補助2,368万2,000円、及び、次ページ、50ページの22節、ホストタウン等新型コロナウイルス感染症対策交付金5,007万8,000円を計上しております。
53ページをご覧ください。
第17款、財産収入、2項、財産売払収入、2目、物品売払収入につきましては、国際版画美術館の図書等販売代104万9,000円や、次ページ、図録販売代410万4,000円などを計上しております。
次に、63ページをご覧ください。
第21款、諸収入、6項、雑入、6目、雑入、8節、教育費雑入につきましては、広告掲載料、鶴川緑の交流館ネーミングライツ使用料450万円、次ページ、スポーツ振興くじ助成金2,181万8,000円、東京2020オリンピック・パラリンピック機運醸成事業助成金200万円などを計上しております。
続いて、歳出について、「
予算概要説明書」を使ってご説明いたします。
タブレット376分の132ページ、「
予算概要説明書」では126ページをご覧ください。
以下、「
予算概要説明書」のページでご説明いたします。
文化スポーツ振興部予算のポイントとして、予算編成に当たっての予算編成の考え方、予算編成で重視した取組を記載しております。
127ページをご覧ください。
文化スポーツ振興部予算総括表でございます。予算額で対前年度8億315万5,000円の増額となっております。
続いて、主な事業の内容、2021年度の取り組み、事業費についてご説明いたします。
128ページをご覧ください。
文化振興費の①は(仮称)国際工芸美術館整備事業でございます。事業内容は、芹ヶ谷公園や国際版画美術館、まちなかとのつながりを生かした多様な文化・芸術活動の拠点を目指すものでございます。
次に、2021年度の取り組みは、子どもと体験という視点を持つとともに、芹ヶ谷公園の環境を最大限に生かすよう、実施設計を着実に進めてまいります。また、建物の設計と並行して、市民に工芸美術をより身近に感じていただけるよう、子どもも大人も楽しめる、ガラスや陶磁器の制作体験や、イベント会場でのPR、作品の展示なども実施してまいります。
主な事業費は、実施設計委託料7,238万円などでございます。
130ページをご覧ください。
国際版画美術館費の①は国際版画美術館展示事業でございます。事業の内容は、魅力ある展覧会を開催し、美術鑑賞の機会の充実を図るものでございます。
2021年度の取り組みでございますが、東京2020大会開催に合わせて、浮世絵風景画展や西洋風景版画展など、11回の企画展を開催いたします。また、浮世絵風景画展と西洋風景版画展期間中の土曜、日曜、祝日を中心に、町田駅と国際版画美術館とを結ぶシャトルバスの運行も実施いたします。
主な事業費は、作品の輸送や展示撤去に係る運搬料737万2,000円などでございます。
131ページをご覧ください。
スポーツ振興費の①はスポーツ施設の運営及び維持管理でございます。
まず、事業の内容でございますが、総合体育館、室内プール、屋外施設である三輪みどり山球場などのスポーツ施設の運営、維持管理を行うものでございます。
2021年度の取り組みでございますが、市民が施設を安全かつ快適に利用ができるよう、施設の維持管理を行うとともに、町田市スポーツ推進計画19-28で掲げる、スポーツの参加機会の充実のため、市民のスポーツ実施のきっかけとなるような教室事業等を行ってまいります。また、温浴施設の整備工事を実施し、2022年度の供用開始を目指してまいります。
主な事業費は、室内プールに併設する温浴施設整備工事費6億7,259万2,000円、総合体育館の指定管理委託料2億4,440万4,000円などでございます。
続いて、133ページをご覧ください。
スポーツ国際大会推進費の①は事前キャンプ受入れ事業でございます。事業内容は、東京2020大会の開催に当たって、海外代表チームの事前キャンプの受入れでございます。
2021年度の取り組みでございますが、東京2020大会に出場するインドネシア、南アフリカ、中国の代表チームの事前キャンプを受け入れます。新型コロナウイルス感染症対策を講じて、練習環境を整えるとともに、小中学生をはじめとする市民と選手の交流の機会をつくってまいります。
主な事業費は、事前キャンプ受入れに係る事業・業務委託料6,470万1,000円などでございます。
続きまして、345ページをご覧ください。タブレットでは376分の351ページになります。
事業別支出科目一覧でございます。このページ以降、大事業名ごとに
文化スポーツ振興部の全ての支出科目を掲載しております。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆斉藤 委員 それでは、128ページの文化振興費について、二、三点聞かせていただきたいと思います。
まず、成人式なんですけれども、今年は中止ということになってしまったんですが、来年度、公募するということなんですけれども、これの進め方というか、スケジュールが決まっていましたら教えていただきたいと思います。――決まっているというか、予定しているところがありましたら教えていただけますか。
◎文化振興課長 二十祭まちだについてのお尋ねであったかと思います。今年1月の分に関しては、会場開催はできなくて、オンラインのみということになりまして、もともと今年の1月の二十祭まちだも、それを決して期待していたわけではないのですが、動画を中心とした構成にしておいて、もし会場開催ができなければ、それに切り替えるというような方向性を出して、進めてまいりました。
来年1月の二十祭まちだについても、新型コロナウイルス感染症の完全に収束というところが見えない中ですので、同じ考え方をしてやってまいりたいと思っています。
◆斉藤 委員 今年も、オンラインではあったけれども、一応行ったという理解で、来年も同じ考えで進めていって、コロナがもし終わっていれば、集合して開催するということだと思いますけれども、そういう意味では、今年もある程度やったというか、実績としては認めていらっしゃるので、今年度を含めて来年度ということで、来年、集まってできるとしたら、今年の20歳の人もぜひ集まっていただくのは――ぜひそうしていただきたいと思うんですけれども、そこら辺の考え方はどうでしょうか。
◎文化振興課長 今年の1月11日に二十祭まちだに会場で集まるはずであった世代の市民に対しての対応ということだと思いますけれども、会場開催ができなかったということで、昨日もちょうど二十祭まちだ実行委員会を開いたんですけれども、その中でも、コロナが落ち着いた後にということにはなるのですが、会場開催ができなかったことの代わりに、何か企画をということで、実行委員のほうも前向きに考えてくれています。ただ、実際にこういうことをしましょうというところに至るには、もう少し議論の積み重ねが必要だなというところと、コロナの収束というのが見通せない中で、なかなか難しい議論になるかと思います。
いずれにしても、実行委員のほうには、こういうことをやってみたいというアイデアが出てきたら、遠慮しないで、市役所の事務局を務めている我々のほうに言ってきてくださいというふうに、昨日も重ねてお願いをしたところでございます。
◆斉藤 委員 分かりました。
今のお話は、今年度の実行委員の方もまだ残っていまして、その方と交流をしていただいているということですか。そういう理解でいいですか。
◎文化振興課長 二十祭まちだ実行委員会は1年間の活動になるんですけれども、例年ですと、今で言うと新成人に対して、実行委員になりませんかというはがきを送るんですが、そのはがきのデザインをするところまでをその年の実行委員が担うという形を取っておりまして、今年はどうしますかというお話をしたら、ぜひそのデザインも自分たちにやらせてくださいというところなので、5月とか6月のあたりに実行委員募集のはがきを送りますので、少なくとも実行委員会としては、そのあたりまで活動は継続する形となります。
◆斉藤 委員 分かりました。そういう意味では、今年は残念だったので、来年がどうなるか分からないですけれども、それも含めてお付き合いというか、新成人の方に声がけいただければと思いますので、よろしくお願いします。
続いて、同じページなんですけれども、指定管理についての話に行きたいと思うんですけれども、今年は町田市民ホールの工事に伴い、長期間の休館というのが予定されていますが、その影響というか、特にコロナと重なってしまっていると困りますので、コロナの影響と、指定管理という面で、1年半休館するということに関する姿というか、運営方法として、どういうふうなものを考えているのでしょうか。
◎文化振興課長 まず、コロナの影響というところで、具体的には、例えば前年比というところで、一昨年の4月から昨年の1月まで、要は、コロナの影響を受けなかったと考えられる時期と、直近の4月から1月までの利用率を見ますと、4月から1月で比べると、市民ホールの施設全体で62%だったものが28%というような形で、おおむね半減しているということで、大きな影響を受けているということは間違いない状況になります。
休館期間があることについて、その期間をどうするかというところなんですけれども、町田市民ホール条例の第1条で、市民の文化の向上及び福祉の増進に寄与することというのを設置の目的としてうたっていまして、指定管理者にも、この期間中、文化の火を消さないための活動として、市民ホールという会場ではできなくても、市内のほかの公共施設などでのアウトリーチ事業に取り組んでいただくということになっております。
◆斉藤 委員 休館期間についてなんですけれども、市民ホールとしては、窓口が閉まってしまうわけです。そのときにも、ほかの施設を使って、和光大学ポプリホール鶴川とかで、市民ホールで今まで行ってきたような前売り販売とか――そういう窓口にもなっているかと思うんですけれども、市民ホールが今担っている窓口の機能はどうなる予定でしょうか。
◎文化振興課長 市民ホールの窓口、例えばチケットの販売ですとか、そういうことについては、町田駅周辺のどこかに臨時で場所を設けてということで、今後、指定管理者のほうと調整を具体的に進めてまいります。
いずれにしても、町田駅周辺のどこかという――市民の方のご要望もあろうと思いますので、それができるように調整をしてまいります。
◆斉藤 委員 では最後に、同時に、今の一般社団法人町田市文化協会の場所も、市民ホールの一角を提供して使っていただいていると思うんですけれども、そこはどうなるんでしょうか。
◎文化振興課長 2019年4月から指定管理者である一般財団法人町田市文化・国際交流財団のほうが文化団体支援準備室というのを設置しまして、昨年4月からは「準備」が取れて、文化団体支援室となっておりますが、この文化団体支援室の事務を行う部屋が市民ホールに設置されています。休館期間中も文化団体支援室という組織は当然継続しますので、このあたりも併せて、今後、文化団体、活動をされている方が困ることがないように整えてまいりたいと思っています。
◆斉藤 委員 窓口と同様なんですけれども、ぜひ利便性を保ったところを探していただきたいと思います。検討のほうをよろしくお願いいたします。
◆松岡 委員 「予算の概要」の48ページから質疑を何点かさせていただきたいと思います。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会推進事業でございますが、緊急事態宣言が21日までで、この先、収束するのか、本当に誰にも分からないところなんですけれども、ぜひオリンピックまでには収束してほしいと思っております。
事業の内容として、外国から選手を受け入れますので、PCR検査や専用食事会場の確保等をするというふうに書いてございますが、このPCR検査はどのような内容を決定されているんでしょうか。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課長 事前キャンプの外国選手団の受入れにおけるPCR検査ということでございますが、国の内閣官房が主催する形で、オリンピックにおけるコロナ対策をどうするのかというので、昨年秋、9月から12月にかけて調整会議が開かれまして、そこで大きな概要が決められてきました。
その中で、外国人選手をどうするのかというのが大きなテーマだったんですけれども、入国に当たっては、アスリートトラックといいまして、選手団の入国審査のやり方というのをまず確立すると。それから、入国後、事前キャンプでホストタウンを訪れる選手団については、一定程度の間隔でPCR検査をしなさいというふうに国のほうで要請がありました。それを受けて、我々としても、滞在期間中に選手、選手団のスタッフも含めてPCR検査ができるようにということで、予算としては計上させていただいております。
具体的にどういう形でやるのかというところに関しては、今、東京都のほうで全体の進め方みたいなところを検討していただいていますので、それに従っていくということになろうかと思います。具体的には、まだ詳細は明らかになっておりません。
◆松岡 委員 ありがとうございます。
今でもテレビ報道等で、例えばサッカーの試合があるときに、一人でも選手で陽性者が出たら、その試合が中止になっています。そういうこともあって、今回、7月に迎えるオリパラは、本当に手探り状況であり、かつ、大成功してほしいと、どちらも皆さんは思っていると思いますが、このあたりのところをしっかりしないと――あとは、医師会のほうからも、PCR検査で選手団が来られたときにどう対応するかとかで大変な問題になっているというふうに私もドクターからお聞きしております。医師会のほうもすごく大変だという状況です。
あとは、オリパラの関連事業に対しまして、私たちが待ちに待っていた聖火リレーでございますが、これを見ると、予定どおりに行われるけれども、コロナ対策をしながらですから、町田薬師池公園四季彩の杜西園ウェルカムゲートから町田シバヒロに到着するのに約5.8キロなんですけれども、多分、道路の脇に観戦者、皆さんがおいでになると思いますが、そのあたりもコロナ対策をしながらだから、そういうところはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課担当課長 聖火リレーにおけるコロナ対策でございますけれども、2月25日に組織委員会から東京2020オリンピック聖火リレーにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドラインというものが示されております。基本的には、密を避けるですとか、応援に来る方はマスクを着用していただいて、応援も大きな声を出してということではなくて、拍手での応援ですとか、そういったことを推奨することが言われております。また、聖火リレーの様子ですけれども、インターネットのライブ中継がございますので、そちらで見ていただくということも一つの方法として提案されております。
◆松岡 委員 よく分かりました。何としても収束に向かってほしいと思います。
オリパラの最後なんですけれども、関連事業として、「町田市ゆかりの選手を応援する市民などに観戦チケットを提供し、選手を競技会場で応援します」とありますが、これはどういう内容なんでしょうか。有料とか、無料とか、そのあたりを……。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課長 観戦チケットの提供に関してでございますが、これは2種類ありまして、1つは、開催都市ということで、組織委員会がチケットあっせんをしてくれるもの、それと、ホストタウン登録自治体として、チケットあっせんを受けられるもので、開催都市分のほうは174枚、ホストタウン分として60枚、合計234枚のチケットを確保できている状況でございます。
それで、市民にオリンピックを見に行ってほしい、それから、町田ゆかりのアスリート、町田で事前キャンプをやったチームの応援に行ってほしいということで、そういう種目を中心に、チケットを確保しているわけですが、4月になりましたら、公募抽せんという形で、市民に募集をしたいというふうに思っております。市内在住、在学の小学生、中学生とその親御さんというような組合せでチケットを販売したいと思っております。
費用については、購入価格と同額で販売をする予定でございます。予算上も購入価格と同額の歳入の代金ということで計上させていただいています。
◆松岡 委員 よく分かりました。
それに付け加えて、ちょっとこれはどうなるか分からないんですけれども、収束したらでしょうけれども、7月に向かって、たしか東京都のほうが都内の小学生を無料で招待するというのがありましたよね。それはどうなっているんですか。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課長 実はそれは東京都教育委員会と町田市教育委員会との取組になろうかと思います。私どもは詳細を全部把握できていないんですけれども、東京都全部の小中学校を対象にということで、各校申込みをして、何学年だかは見に行けるというふうに……。
延期になって、それがどうなったかというのは、私も最新情報を把握できておりませんので、すみません、そこまでということで……。
◆松岡 委員 また把握されたら、広報等々で紹介していただけたら――本当に収束に向かえたら、皆さんにとっても大イベントなのでというところでございますが、収束しなかったら、PCR検査とかとともにやらなきゃいけない、大変厳しい、慎重なオリパラになると思いますが、初めてだと思いますので、私たちの東京都でありますので、皆さんも全力で応援していただければと思います。
次に、50ページ、51ページの町田市文化プログラム推進事業でございますが、これもオリパラの開催都市が期間内に文化プログラムを実施することがオリンピック憲章で求められているという定義の下にやっていらっしゃると思います。絵が描いてあるように、町田市立国際版画美術館の日本の有名な版画の浮世絵――美術が好きな人にはたまらないあれなんですけれども、バスにラッピングして、それが市内を走る――市内というか、駅と国際版画美術館を結ぶということでございますが、これは期間内ですから、9月ぐらいで終わってしまうんですけれども、1日何便で、どれぐらいを予想されているのか、計画を教えていただけますか。
◎国際版画美術館副館長 シャトルバスの実施概要ということになるかと思います。運行期間なんですけれども、4月24日から10月31日までを予定しておりまして、冒頭、部長のほうから申し上げたとおり、土日、祝日を中心に運行いたします。実際の日数で言うと、54日間を予定しております。
それから、1日当たりの便数ということでございますけれども、1日約17便、18便と、町田駅から発する便につきましては17便ありまして、国際版画美術館から発する便については1便多くて18便ということを予定しております。
◆松岡 委員 価格は幾らなんでしょうか。
◎国際版画美術館副館長 ご利用料金につきましては、無料で運営したいというふうに思っております。
◆松岡 委員 ありがとうございます。
これに特化してなんですけれども、実は市の考え方を聞きたくて、私は町田市民美術展のパンフレットを持ってきたんですけれども、つい最近、2月27日から3月7日の8日間で終えました。町田市民美術展は、コロナ禍でないんじゃないかなといったところ、国際版画美術館が広うございますので、何とか密を避けて、マスクをして、万全なコロナ対策をして実現できて、大変好評でございました。私ごとですが、私も出展させていただきました。
大変に好評だったんですが、1つだけ苦情があるんです。いつもそうなんですけれども、町田市民美術展は割と高齢者の方が楽しみにされて、多く鑑賞しに来られます。しかし、あそこの一番の難点は坂であって、駅から国際版画美術館に行くのに大変な思いをされて、高齢者にとっては、タクシーで行かないと、とてもあそこは無理だという坂です。自家用車で家族の方か誰かに連れていってもらえるといいんですけれども、それ以外はタクシーを使わないと足がないんです。
文化プログラムもありますが、これはオリンピックだけに特化して――町田市民美術展は、主催は一般社団法人町田市文化協会で、共催は町田市と一般財団法人町田市文化・国際交流財団がやっているんです。これは1年に1回しかないので――町田市民のための市民美術展なんです。8日間あって、展示する人も、見に来る人も、1年間、大変長い年月をかけて楽しみにしている――文化芸術を絶やさないように、町田市文化協会が総力を挙げてやっているので、例えば文化プログラム事業のように、せめて8日間だけでも、無料とは言わず、せめて100円とか200円とかをお取りするとか、そういう考え方はないんですか。これに特化して聞きたいんですけれども……。
◎国際版画美術館副館長 今、委員おっしゃられたように、国際版画美術館へのアクセスについては、時間で言えば15分から20分ということで、そんなに時間はかからないんですけれども、途中、急な坂がございますので、特に年配の方なんかにとっては非常に来づらい――来づらいというか、ご苦労をおかけするのかなというところは認識しているところでございます。
このシャトルバスなんですけれども、こちらのほうは、オリパラの開催に合わせて、例えば町田の文化ですとか魅力なんかを発信する絶好の機会として捉えて実施しようというところで始めているところでございます。
今おっしゃられたように、特定のイベントのときにシャトルバスを運行できないかというようなことにつきましては、今後の課題とさせていただければというふうに思います。
それと、有料化のお話がありましたけれども、有料にすると、運行先等もかなり厳格にやらないといけないということと、バス停の設置をしなければいけないようなところもございまして、有料化のほうがむしろ課題が多いというところもございますので、そこら辺も併せまして、今後の課題のほうにさせていただければというふうに思います。
◆松岡 委員 ありがとうございます。これはちょっと外れた話だったけれども、ぜひオリンピックに向けての町田市文化プログラム推進事業を参考になされて、町田市民美術展でそういう要望がすごく多かったので、1年に1回ぐらい、逆に無料がいいのかなと思いますけれども、ぜひこのことも視野に入れて、文化プログラムということなので、これに特化して、このことも一生懸命考えていただけたら、市民のためになるかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆佐藤 委員 2点お伺いをさせていただきたいと思います。
まず、「予算の概要」の48ページ、オリンピック・パラリンピックのキャンプの件について、今回、インドネシアと南アフリカと中国で示されている競技がありますけれども、たしか昨年だと、もう少し多かったような気がしたんですけれども、今回、概要に示されている国、競技以外はほぼ来ないという考えでいいのか。逆に言うと、今回、概要に示されている国、協議については、コロナの影響もあるかもしれませんが、来そうだという考えでいいのか、現在の交渉状況について――交渉事なので、言えることと言えないことがあるかと思いますが、お知らせいただきたいと思います。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課長 まず、キャンプ受入れ国の競技のところでございますが、中国は当初、4競技受入れということで基本協定を締結しました。その後、中国のオリンピック委員会との調整、交渉の中で、バドミントン競技については事前キャンプを町田で行いたいという意向を示していただいたんですが、その他、バレーボール、卓球、競泳がそのときの協定には示されているんですけれども、その3競技については、キャンプを町田でという意向が示されませんでしたので、バドミントン競技のみ受け入れるということとしました。
それから、準備の進捗でございます。昨年の3月の延期のときには、インドネシアのバドミントン、中国のバドミントンについては、正式契約まで締結が済んでおりました。また、その他の競技についても、正式な最終契約の最終調整の段階までいっていたわけですが、延期ということで、改めて相手国のオリンピック委員会、パラリンピック委員会に意向の確認をしたところ、一応、町田でやりたいという前向きな意向は示していただいております。ただ、いずれの国も国内のコロナの影響がかなり深刻でございまして、具体的な調整がなかなかできないというのが実情でございます。そういう意味で、日程だとか、人数だとかはまだ決められずにいるというのが今の状態でございます。
また、練習施設とか宿泊施設の確保については、こちらとしては確保しておりますので、その辺は、今後、時間も迫ってまいりましたので、鋭意調整を進めていきたいというところでございます。
◆佐藤 委員 これは国同士の交渉ですし、コロナということで、もしかしたらオリンピックを開催しないという選択肢もあるかもしれませんので、なかなか難しいかと思いますが、もし開催するのであれば、感染対策を万全にしていただいて、受入れというのは、私は個人的にはぜひお願いをしたいなというふうに思っています。
受入れの件について、先ほど松岡委員の質疑と課長の答弁にもあったかもしれませんけれども、国が受入れ自治体に示した新型コロナウイルスの感染防止対策というのがあると思うんです。PCR検査の話もあったと思うんですけれども、それ以外に何か示された感染防止対策はどのようなものがあったのか。
というのは、ある自治体は、今言った国の感染対策の費用負担が重いということと、代表選手と市民、町民の交流が実施できないというところから、誘致を断念したというケースがあったんですけれども、そのことも含めて、どのようなものが国から示されていて、どのぐらいの費用がかかっているのか、また、市民との交流ができるのか、できないのか、そのことについても併せて答弁をいただきたいと思います。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課長 先ほど言いました国の調整会議の中で、大きな対策の柱というのが検討されていまして、事前キャンプの受入れ、それに加えて、聖火リレー、それから、我々が予定しているライブサイトなんかも、徹底したコロナ対策をするようにということで、既に通知等をいただいております。
事前キャンプの受入れに関しては、先ほど申しましたとおり、受入れ選手団については、あるタイミングでPCR検査をするということになります。加えて、選手団と一定の濃密な接触をする、こちらの受入れ側のスタッフ。それは、我々市職員だけでなくて、ホテルだとか、練習施設だとか、その他いろいろお手伝いいただく委託業者等も含めて、一定程度、濃密な接触がある人に関しては、PCR検査をするようになります。
そのほか、基本的な感染症対策ということで、消毒だとか、あとは、宿泊施設、練習施設でのゾーニングといいまして、一般の人と接触しないような動線管理みたいなのをしていくことになります。
費用については、検査もかなりかかるんですが、基本的には、国が100分の100を負担するというふうに示していただいております。予算についても、その内容で計上しております。ただ、国が負担してくれる内容、プラス、我々として必要だろうと思っている対策費については、予算で計上させていただいております。
もう一つ、市民交流のところなんですけれども、十分なコロナ対策をした上で、交流をぜひしてくださいということは、国のほうからもメッセージはいただいております。ただ、かなり制約の中での市民交流ということなので、どういう交流ができるのかというのは、まさに知恵の出しどころというか、まさに今検討していて、交流ですので、思い出だとか、感動だとかというところにつなげていきたいというふうに思っています。コロナの制約の中で、どういう形が取れるのかというのは、まさに今検討しておりまして、特に子どもたちに喜んでいただけるような方法を探し出していきたいという状況でございます。
◆佐藤 委員 町田市においては、予算の範囲でできるんじゃないかということで、誘致断念という決断じゃなくて、受入れをしていこうという判断になったということと、交流についても、なかなか難しいとは思いますけれども、もし昨年、オリンピックが開かれていたら、キャンプ地招致の大きな目的の一つに子どもたちとの交流というのがあったと思うので、そこは僕も一番重要なんじゃないかなというふうに思っていますので、いろいろコロナ対策等々で大変だと思いますけれども、できればそういう形でしっかりと交流ができるように、あと、手を挙げていただいている3か国に対しても、しっかりと交渉していただきたいなというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
もう1点、スポーツ振興費についてお伺いをしたいと思います。するスポーツという観点で、今回、成瀬鞍掛スポーツ広場を公共のスポーツ施設として整備するという形の予算が計上されました。これは以前の委員会でもお話をさせていただいたと思うんですけれども、今、成瀬鞍掛スポーツ広場は、町内会・自治会のイベントとか行事等も行われていて、以前の答弁の中では、そのイベントについては、スポーツ施設化した後についても、その場を利用させてもらえるという話があったんでしょうけれども、これについて、そのような形でよろしいのかどうか確認をさせていただきたいと思います。
◎スポーツ振興課担当課長 委員のおっしゃるとおりで、地元でこれまで行われてきましたイベント等につきましては、そのまま行えるような形で進めていきたいというふうに考えております。
◆佐藤 委員 もう1点、するスポーツを支援していくという観点から、現在、スポーツ広場ですから、成瀬鞍掛スポーツ広場を利用している団体さんがあると思うんですけれども、当然、するスポーツを市は応援しているわけですから、できる限りの配慮ですとか、するスポーツを継続していく上での情報提供だとか、有益な提案だとか、そういうのをぜひ行っていただきたいと思うんです。今回の成瀬鞍掛スポーツ広場だけじゃなくて、ほかの使えなくなったスポーツ広場も含めてだと思うんですけれども、そのような考えがあるのかどうかお伺いしたいと思います。
◎スポーツ振興課担当課長 成瀬鞍掛スポーツ広場につきましては、現在、20の団体が利用しておりまして、そのうち5団体は学校開放も併せて利用しているという状況になっております。ほかの学校開放であったり、公共施設であったり、そういった場所を利用できるような形で、運営委員会と相談しながら進めていきたいというふうに考えております。また、大学・企業連携など、市内の大学等のスポーツ施設を大学等の活動に支障のない範囲で市民利用ができるようにという形で、市でも検討しておりますので、引き続き場の確保に努めてまいります。
◆佐藤 委員 市としてもいろいろと考えて、検討していただけるという答えでしたので、ぜひそれをお願いしたいと思います。
するスポーツの件に関して、最後ですけれども、これからスポーツ施設は、恐らく市の方向性として増やしていくということもあると思うんですけれども、大きさでスポーツ施設に匹敵しないような土地があった場合に、これをスポーツ広場として運用していくということは考えているのかどうか。今後、そういうこともあり得ると思うんです。するスポーツをする観点から言うと、そういう土地の提供があった場合に、その検討も必要じゃないのかなと私は思っているんですけれども、その辺の考え方についてお伺いしたいと思います。
◎スポーツ振興課長 スポーツ広場として、今後、拡充していくのかといったご質疑だと思いますが、その土地の状況に応じて、臨機応変に検討させていただいて、市民の多くの方がスポーツができるように検討していきたいと考えております。
◆殿村 委員 オリンピック・パラリンピックで、報道にもありますように、聖火ランナー辞退というような方が出ているところですが、町田ではどうなんでしょうか。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課担当課長 聖火ランナーについてのお問合せかと思いますけれども、聖火ランナーについては、都道府県実行委員会、パートナー企業で選出した方を組織委員会のほうで選んでおります。市のほうでは、ランナーの情報は得ておりませんので、辞退とか、そういったことについても情報は持ち合わせておりません。
◆殿村 委員 分かりました。
事前キャンプの受入れについて、先ほどご説明がありましたけれども、東京都から示されるということのようですが、時期的に、いつ頃からいつ頃という大きなスパンで言うと、どういうスケジュールになるんでしょうか。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課長 オリンピック大会の事前のトレーニングキャンプということですので、オリンピックは7月23日が開会式ですので、その直前に選手団は選手村に入る形になります。選手村の前に、一定期間、町田市で事前キャンプを張るということですので、おおむね7月中旬から下旬、パラリンピックに関しては8月中旬頃がキャンプの受入れの時期ということになろうかと思います。
◆殿村 委員 分かりました。
それから次に、国際版画美術館の事業について伺います。新年度の企画展等の展覧会は、それぞれ内容はもちろん違うとは思うんですけれども、全体として、新年度の企画展を企画するに当たって、どういったテーマというか、検討の下に、それぞれの企画が出されたということでしょうか。
◎国際版画美術館担当課長 まず、国際版画美術館は、例年春と秋に大型の企画展を開催しておりまして、それ以外に収蔵品による企画展を開催して、あと、毎年、市内の公立小中学校の生徒さんの展覧会等を開催しております。それ以外に常設展示室でミニ企画展を4回開催しているというような内容になっております。
2021年度につきましては、今年度予定されていた「浮世絵風景画 広重・清親・巴水 三世代の眼」展という展覧会は、人気の浮世絵師の広重、小林清親、川瀬巴水という、風景画を表現した浮世絵師、画家たちの展覧会を開催する予定でいたんですけれども、その展覧会が、コロナの影響でオリンピックが1年延びたということに沿って、2021年度に1年間延期しております。その展覧会をちょうどオリンピック・パラリンピックを開催する時期に当てまして、そこで、日本の江戸時代から昭和初期にかけての風景画の展覧会を開催すると。日本の風景画の展覧会をそこで開催しますので、その前の4月からの展覧会でも、今度は西洋の風景画の展覧会を大型の企画展として開催するというふうにスケジュールを決めました。
それ以外は、例年やっているような形で、収蔵品による企画展を秋ですとか年度末に開催して、また、中学生の展覧会を開催、それから、常設展示も特別展示に合わせるような形で考えながら、うまくバランスよく展示を行うという考え方で計画をつくっております。
◆殿村 委員 そうしますと、開館以来約30年ぐらいの取組になりますけれども、一つの流れといいましょうか、あるいは考え方として、新年度の2021年度は浮世絵展と、西洋の版画展という2つの展覧会ということですが、全体の流れから見たときに、どういう位置づけで取り組むんでしょうか。
◎国際版画美術館担当課長 全体から見た場合、国際版画美術館が扱うものが版画ということですけれども、版画にも古今東西というような形で、歴史とか地域性がありますので、そういったものをバランスよく紹介していくという姿勢があります。来年度においても、西洋の版画、日本の版画、それから、古いもの、新しいものというような形で、幅広く紹介するという考え方で計画しております。
◆殿村 委員 30年というと、ある意味、長いようでありますけれども、日本と世界の古今東西の版画を企画展示するという立場からして、もっと奥の深いものであるという――つまり、市民の皆さん、あるいは、多くの皆さんに版画を見て知っていただく中身はもっと深いものがあると私は思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎国際版画美術館担当課長 版画というジャンルにおいても、幅も広いですし、奥行きもあるジャンルだと思っております。これまでにも企画展等、様々な形で、版画の奥深さ、面白さというものを紹介してきたつもりでおりますので、さらに、今の視点で、今どういうニーズがあるかというような視点も含めて、市民の皆さんに興味を持っていただけるような魅力ある展覧会を開催していきたいと考えております。
◆殿村 委員 分かりました。
それからもう一つ、事業として、子ども講座、長期講座というのが紹介されておりますけれども、これは例年やっている講座を含めた内容かと思いますけれども、ご説明いただきたいと思います。
◎国際版画美術館副館長 子ども講座の内容についてということかと思いますけれども、こちらにつきましては、例えばアーティストの方を講師として招いて、美術と美術館に親しんでもらうことを目的として、版画ですとか、版を用いた創作活動を行っております。
内容につきましては、未就学児も参加可能なものもかなりありまして、例えば厚紙を版に用いたリトグラフですとか、足で踏んで刷る版画であったり――これは今月末に予定しているんですけれども、こういったものですとか、あと、芹ヶ谷公園の木々を使って、写し取るというんですか、それを貼り合わせて作品にしたりとかというところを子どもたちと一緒に、子ども講座ということで実施をしております。
◆殿村 委員 こういった子どもたちを対象にした講座は、これまで何年ぐらい続けているということですか。
◎国際版画美術館副館長 子ども講座という名前でいつから続いているかというところは、資料がない関係もあって、はっきりとしたことは申し上げられないんですが、実際に制作をやるというところは開館当時からやっておりますので、そのときから子ども対象の事業というのはもちろんございますので、子どもさんもできる講座というところであれば、ずっと行っているということでよろしいかと思います。
◆殿村 委員 分かりました。
それから、博物館について伺います。博物館としては、新年度はどのような取組になりますか。
◎文化振興課長 博物館事業費としての計上内容だと思うんですけれども、いわゆる国際工芸美術館開館に向けたアウトリーチなどは、(仮称)国際工芸美術館整備費のほうで計上しておりますので、予算の観点で言いますと、博物館事業というのは、建物の管理といったところ、作品の買戻し、作品の管理といったところが中心になります。もちろん芹ヶ谷公園芸術の杜・(仮称)国際工芸美術館整備事業として、子どもたちをターゲットにしたアウトリーチ、体験講座であるとか、館外展示といったところも、事業の大きな柱として進めてまいります。
◆殿村 委員 収蔵品の整理や管理ということで言うと、現在どういう状況か、そして、新年度はどういう取組になりますか。
◎文化振興課担当課長 当館が収蔵しています工芸美術品の全点確認調査というのを2019年度から行っておりまして、それにつきましては、資料そのものの確認調査はひとまず今年度中に全て終了いたしました。ただ、確認調査の結果であるデータを収蔵品管理システムというものに反映させることや、改めてきちんとした安全な形で再収納するという作業が多少まだ残っておりまして、それを来年度の前半期で全て終了させれば、国際工芸美術館へ移管する予定の工芸美術資料については、一応、確認作業が完全に終了するというところに来ています。そして、そのほかの民俗資料とか考古資料につきましては、今年度中に教育委員会のほうに全て移管することになっています。また、大津絵、錦絵等を含む絵画資料につきましては、今年度中に国際版画美術館へ移管することになっています。
○委員長 休憩いたします。
午後3時1分 休憩
―――◇―――◇―――
午後3時31分 再開
○委員長 再開いたします。
◆殿村 委員 それでは次に、(仮称)国際工芸美術館整備費について伺います。12月議会の請願審査の議論を踏まえてお聞きしたいと思います。
まず、芹ヶ谷公園再整備基本計画が2016年3月に策定されました。この基本計画の絵を見ると、今回の基本設計の絵とはちょっと違うなということに気がつきます。改めてここで位置づけというところに書いてありますけれども、どういう位置づけだったかということをお答えいただけますか。
◎文化振興課長 (仮称)国際工芸美術館の整備に当たりまして、2018年6月の議会での議論を契機として、公園と美術館を一体的に整備するということで、芹ヶ谷公園も含めて、美術館のあるべき姿ということを描いて、コンセプトを決めて、今回、基本設計に至ったというふうに整理をしております。
◆殿村 委員 芹ヶ谷公園再整備基本計画の位置づけというところに書いてある文章では、芹ヶ谷公園は、風致公園として、まとまった樹林、湧き水と一体となった、自然を生かした公園であるという位置づけ、それから、1987年4月に開館した国際版画美術館と一体となった芹ヶ谷公園は、園内に芸術作品を展示して、アートを楽しめる公園として親しまれるようになってきたと。そして、その後、町田時代祭りや町田さくらまつりなどのイベント、最後に、町田市の博物館等のあり方検討委員会で、国際版画美術館とともに美術ゾーンを形成していくべきだと位置づけられたと述べられています。それが最初の絵だったわけです。
今回、周辺の町内会・自治会や、芹ヶ谷公園や国際版画美術館に関わる方々から私たち議員のところに要望書が寄せられております。市長のところにも同じ要望書が届けられたと聞いておりますので、担当課のほうもご覧になったかと思いますが、ここでいろいろと指摘されていることというのは、私は振り返るならば、芹ヶ谷公園再整備基本計画にまた戻るなということを一番感じるわけです。要するに、国際工芸美術館は単体で建設をし、そして、国際版画美術館は、特に改修をするとか、中身を変更するというような内容はないんです。
それと、私も実際改めて公園内を歩いてみました。そうしますと、既に測量とかがされておりましたけれども、これは何口と言うんですか、音楽座のほうから入ってくる入り口――入り口がいっぱいあるので、私も特定できなくて申し訳ないんですが、芹ヶ谷公園が国際版画美術館と一体となって、公園全体が市民の皆さんを受け入れるコンセプトになっていたんだなということを改めて実感したところです。
そうすると、桜並木のところをはじめ、芹ヶ谷会館のほうから入ってくる通路を含めて、芹ヶ谷公園の開園と、その後の国際版画美術館の開設のとき以来の位置づけというのが今現在展開されているし、今回の計画というのは、それを根底から覆すような中身ではないかと私は思いました。
どの部分かといえば、樹木を伐採し――これを見ると、国際工芸美術館をもっと手前のほうに建てる絵になっています。これが斜面地のほうにぐんと移動していることによって、樹木が大幅に伐採されると。そしてまた、現在の基本設計の設計図を見ると、橋桁のある通路が園の中と桜並木のほうからということで、景観そのものが大きく変わるということになってくると思います。
ということで、もちろん全部言い尽くしたわけではないです。国際版画美術館そのもの、喫茶店と版画工房をなくすというものではないといっても、国際版画美術館の中からはなくなるわけでして、そういうコンセプトは芹ヶ谷公園再整備基本計画のときにはなかったものですよね。そこをまず確認したいと思います。
◎文化振興課長 芹ヶ谷公園再整備基本計画の中で、今、殿村委員がおっしゃった位置づけというところがありますけれども、今回、デザインブックとして示した芹ヶ谷公園芸術の杜の全体計画と特に矛盾があるというふうにはこちらは考えておりません。
◆殿村 委員 私がさっきるる述べたのは、こういう理由で矛盾があるじゃないかということを述べたわけなので、それに対する具体的な説明をしていただけますか。そうではないという理由を。
◎文化振興課長 前回の基本設計では、今の計画とは違って、国際工芸美術館をもう少し公園の谷側に、単独の建物として建てる計画でございました。その後、(仮称)国際工芸美術館が芹ヶ谷公園にある意味、それから、国際版画美術館との連携をもっと高めるためにどうするかというところで、(仮称)国際工芸美術館と国際版画美術館で共有できる機能はできるだけ共有をするであるとか、芹ヶ谷公園の地形をより生かしたものにするという考え方で、今の公園と美術館を一体化で整備する基本的な考え方、基本設計が出来上がったものでございます。
◆殿村 委員 国際版画美術館と国際工芸美術館を連携して一体化させると。建物は確かにぴったりくっつけるような形にするということでしょうけれども、考え方としては、公園全体をアートの場にするということで、アートステージを設けるということを理由に、版画工房と喫茶店を国際版画美術館の中から出すということですよね。これは一体化するというのと違うじゃないですか。国際版画美術館のあるべき本来の姿の一部がなくなるということじゃないですか。一体化と違いますよ。どうですか。
◎文化振興課長 芹ヶ谷公園と2つの美術館を一体的に捉えて整備するというところで、例えば飲食であるとか、そういった機能に関しては、公園の中に配置をしていく、そして、2つの美術館と体験工房棟を併せて芸術の杜となる芹ヶ谷公園の中でも、特に美術、芸術の拠点となるエリアとして位置づけるというふうに考えてございます。
◆殿村 委員 私がなぜ芹ヶ谷公園再整備基本計画をあえて持ち出したかというところに意味があるんです。つまり、国際版画美術館が芹ヶ谷公園の中に整備されました。このときももちろん芹ヶ谷公園全部を使った設計ではなかったと思いますけれども、今は少なくとも芹ヶ谷会館からの通路の入り口のところに丸い彫刻が――名前がありますけれども、申し訳ありません。そのあたりから、せせらぎの流れのあたりまでを含めて、当時の設計者は、国際版画美術館の設計に当たっては、日本庭園を設けたり、もみじ園を設けたりしながら、芹ヶ谷公園の自然と一体となった国際版画美術館の建設をしたわけです。
同時に、この間、さっき私が読み上げたところに――これは皆さんがつくったものですよ。まさにすばらしい芹ヶ谷公園と一体となって、今、美術館が市民に親しまれているということがここに書いてあるじゃないすか。これは何も改めて公園と一体で美術館をと言うまでもなく、これまでの国際版画美術館と芹ヶ谷公園の位置づけがまさにそれだったと私は思うんです。どうですか。
◎文化振興課長 芹ヶ谷公園再整備基本計画に「国際版画美術館が開館し、美術館と一体となった芹ヶ谷公園は」という表現がございます。今回の芹ヶ谷公園芸術の杜整備計画においても、公園、美術館が一体となってというところで、両者に何か乖離があるとか、そういうふうには考えてございません。
◆殿村 委員 答えになっていないんですけれども、では、なぜ大量の樹木を伐採し――私も見てきましたけれども、芹ヶ谷会館から来たところの周辺、入り口のあたりも大きな木が切られて、話によれば、あの辺は樹木の関係でカブトムシが生息しているところで、それも移動させたというような――これは近所の方から聞いた話ですけれども、そんなことも言っていました。
ということは、そういったもともとある芹ヶ谷公園の自然を既に改変し始めているじゃないですか。そして、あの辺一帯のカブトムシが生息していると思われるあたりに(仮称)国際工芸美術館が整備されるという計画だと私は理解しました。
なぜそうやって自然を改変し、なおかつ、国際版画美術館の重要な機能の一つである版画工房、喫茶店をそこからなくすというのか。それは以前のコンセプトと変わらないという理由にならないじゃないですか。大きく変わるじゃないですか。
◎文化振興課長 まず、今、音楽座ミュージカル芹ヶ谷スタジオのところから入ってくるところの伐採に関してなんですが、今行っている伐採は、木のナラ枯れの対応で行っているというふうに聞いております。なので、決して美術館の整備工事が始まって、そのために伐採をしているというわけではございません。
それから、今の国際版画美術館の版画工房を新しい体験工房のほうで機能を持つというところに関しては、3月5日の代表質疑でも市長が答弁したとおりなんですけれども、芹ヶ谷公園全部がアートミュージアムになるということで、美術館を目的に来た方だけではなくて、町なかの散歩ついでにふらっと寄ってみたけれども、こんなに面白い世界があったんだとか、こんなに気軽に、カジュアルに自分で楽しめるものだったんだというふうに考えて、みんなが表現し、発見できる場所、発見する場所になるという空間に生まれ変わっていくことを目指していると。そのためには、気軽に何かやってみようと思えるような仕掛けが公園の中に必要ということで、そのような重要な仕掛けの一つが体験工房であって、パークミュージアムとして描く将来像の中では、体験工房が主役の一人であり、これは不可欠なものであるというふうに考えています。
それから、飲食機能についても、公園全体の中で飲食を求める声が大変多いものですから、公園の中で適切な場所に配置をしていくという考え方で進めてございます。
◆殿村 委員 さっき国際版画美術館に質疑しましたけれども、子ども講座は、開設当初以来、30年以上にわたって続けられていると。皆さんがやりたいと思っている、まさに体験工房そのものですよね。国際版画美術館がもう30年以上もやっているじゃないですか。要するに、国際工芸美術館のガラスや陶器の関係の体験工房を新たに取り入れたいということだったんじゃないですか。
30年以上やっているじゃないですか。30年以上やっていることを何にも言わないで、あたかも新たにこれから初めてこうした体験工房に取り組むかのようなことを言っているけれども、クラフト関係の工房と国際版画美術館の版画工房をそこに一緒に入れるというわけでしょう。後から入るほうの国際版画美術館の版画工房は30年以上も子ども体験をやっているんですよ。どうなんですか。全然説明になっていないじゃないですか。
◎国際版画美術館副館長 先ほど国際版画美術館でも子ども講座を――子ども講座は名前ではないですけれども、そういった体験の事業のほうは実施させていただいていたというお話はさせていただきました。
言葉で言うと、講座という言葉もありますけれども、こちらについては、同じタイミングで一斉にやるというイメージですか、要は、予約や申込みが必要なものが結構多いんです。
12月議会の請願のときにも、今、国際版画美術館が持っているコンセプト、制作から鑑賞まで楽しめるというコンセプトを
美術エリア全体に広げていくんだというお話を少しさせていただいたかと思うんですけれども、そういう意味でいくと、例えば申込みなしで子どもたちが気軽に楽しめるようなものも、できれば国際版画美術館側としては増やしていきたいというようなところもあります。
ですので、今までのものがあるからいいということではなくて、できればそれ以外の可能性もいろいろ考えて、こういった事業のほうを進めていきたいというふうに今は国際版画美術館としては考えているところでございます。
◆殿村 委員 子ども講座という名称で今回は載っていますが、これまで国際版画美術館の事業として、学芸員の方なども一緒に関わりながら、学校等でも行われていますよね。大体どういった事業が行われてきたのかご説明いただきたいと思います。
◎国際版画美術館副館長 今、学校の話がありましたけれども、これは学校の美術の先生のほうから声をかけていただいて、例えば授業の中で版画の仕組み等についてお話ししていただけませんかというところとか、あとは、学校でも、部活動の子どもたちが本格的な版画のプリントの機械を使って、体験をさせていただけませんかとか、あと、教育系の大学ですとか、美術の大学ですとか、こういったところでは、新しい版画の教材みたいなものを子どもたちと一緒にやってみたりとか、こういったところを今まで実施してきました。そのほかにも、刷り体験といいまして、うちのほうで持っている版を用意して、子どもたちがその版で版画を刷っていくというようなこともやっております。子ども向けの事業というと、そういったところが多いのかなというふうに思います。
◆殿村 委員 学芸員のほかに、専門家といいましょうか、美術家といいましょうか、そういう方々にもご協力をいただいていると思うんですけれども、その辺はどうですか。
◎国際版画美術館副館長 先ほどは講座の講師とお話しさせていただきましたけれども、いわゆる作家の方ですとか、またはアーティストと言ってもいいと思うんですけれども、そういった方のご協力をいただいている事業もございます。
◆殿村 委員 今答弁いただいたように、30年以上にわたる国際版画美術館の事業の中における、子どもたちや市民の皆さんに対する版画を作るという取組は、少なくとも大きな歴史を持っていると私は思います。そのことが新しい構想の中で――つまり、そういう歴史と財産を踏まえてという言葉が全くないじゃないですか。まるで何もなかったところに新しいものをつくるかのような言い方ですよ。そんなことはないわけですよ。芹ヶ谷公園とともに、国際版画美術館がすばらしい事業を営んできた歴史と財産が脈々と存在するわけじゃないですか。なぜそこを踏まえた新しい計画にしないんですか。
何度も戻りますけれども、芹ヶ谷公園再整備基本計画の扉の絵を見る限りは、国際版画美術館はそのまま残っています。周りの自然も最大限残して生かすという計画になっています。ところが、途中からそれが変わったんじゃないですか。おかしいじゃないですか。どうですか。
◎文化振興課長 今回の計画が、国際版画美術館が今まで培ってきた価値ですとか、公園の自然、景観を損なうというふうには考えておりません。
◆殿村 委員 課長の立場からすれば、いませんと答えるしかないのかもしれませんけれども、客観的には損なっているんです。なぜならば、重要な機能を失う計画になっているからです。そうでしょう。場所が変わって、同じ機能が入るから問題ありませんということではないんですよ。今まで30何年間、その事業をやってきたことを、関係者の皆さん、専門家の皆さん、市民の皆さんにしっかりと意見を聞いて、どうだろうかという議論は一体どこでされたんですか。
喫茶店は、ここでやっていただくことにはなりませんよと。最初は一方的でいいですよ。そして、版画工房についても、報告はしたかもしれませんが、利用者の皆さんは直接お話を伺う機会がなかったわけですよね。それは前回の請願審査のときに認めています。
請願審査の答弁の中で、その後、版画工房の関係者、利用者、それから、国際版画美術館運営協議会に話をしていくと。言葉が足りなかったところがあるかもしれないが、説明が不足していたかもしれないがという時点で、そもそも説明不足どころじゃない、ちゃんとした説明をしていないということを自ら言っていることなんです。その後、一体どういう話をして、どういう理解を得たんですか。そして、これまでの国際版画美術館の歴史と芹ヶ谷公園のコンセプトが大きく変わることについて、どう理解を得たのか。版画工房の関係者、国際版画美術館運営協議会の方々、あるいは、そのほかにも、元設計をされた方、当時の建設に関わった方々にもという話も出ていたと思います。それで、どういう話をされたんですか。どういう理解を得たんですか。
◎国際版画美術館副館長 版画工房のご利用者の方については、広報やホームページ等でお知らせをして、それで安心していましてという話を前回させていただいたかと思います。それで、直接ご意見をいただきますというような形になっていたので、直接説明をしていなかったことについては、もう少し丁寧にしたほうがよかったかなという話はさせていただいたところでございます。
その後、版画工房のご利用者の方々とは、代表の方とかですけれども、お話はさせていただいて、コロナが落ち着いたところで、もう一度、みんなで集まりませんかというような話はさせていただいているところでございます。
非常に長年使っていただいている方々ですので、それなりに国際版画美術館については強く思っていただいているというんですか、愛していただいているというんですか、そういったところがありますので、すぐに気持ちの整理をするというのは難しいかと思うんですけれども、市長が版画工房の機能そのものは移転というふうにお話ししていましたけれども、版画の制作をするということについては問題がありませんので、そこら辺の説明を今後もより丁寧にしていきたいというふうに思っているところでございます。
◆殿村 委員 版画工房の関係者の中では、移転そのものに納得していないですよ。私どもがお話をすると、いまだに納得されていないですよ。それは、お向かいに移るといっても、機能はちゃんと残すと言いながらも、具体的な説明はまだなされていないですよね。今の国際版画美術館の中に一体で版画工房が残ることを一番望んでいるわけですから、ちゃんと説得力を持って理解してもらうという段階にまだ至っていないということですか。
◎国際版画美術館副館長 今後も具体的な内容というんですか、この辺のところを説明してくださいというお話かと思いますが、もちろんそれはきちんとして、ご理解を得るように努力していきたいというふうに思います。
今現在、お一人お一人に納得していますかとか、そういったところを確認しているわけではありませんけれども、委員がおっしゃりたいところは分かります。私どもとしても、これからもこの施設というか、町田市の版画の施設を使って制作をしていただきたいというふうに思っておりますので、影響がないように、そしてまた、今後も大丈夫ですよというようなことを丁寧に説明していきたいというふうに思います。
◆殿村 委員 版画工房の施設の内容を基本的に維持できるようにするということですよね。それについては、具体的にどこまで調査や準備ができているんですか。
◎文化振興課長 今、体験工房の建物のほうにどういう機能を設けるか、完成後にプログラムを展開するためには、版画、ガラス、陶芸で、それぞれどういう設備が必要か、どういう広さが必要かというようなところを検討して、基本計画を策定しているところですので、具体的に設計を始めたわけではないのですが、こういう機能を持たせた施設とするといったあたりを中間の時点でご意見を伺うとか、そういった形で反映できればというふうに考えます。
◆殿村 委員 今の答弁だと、まだ体験工房のコンセプトができていないというわけでしょう。版画と工芸関係の体験をしてもらうコーナーとして、どういう内容にするかは、これからの検討だという答えじゃないですか。
片や30年以上にわたって、しっかりとした実績を積み上げてきているのが国際版画美術館の版画工房です。そして、それに関わる事業じゃないですか。今度、そこに外に移動してくださいと言うに当たって、移動先の受入れ施設のコンセプトはまだできておりません、これから考えます、これで皆さん、そこから出てくださいというのは、あまりにもひどくないですか。計画が成り立っていないじゃないですか。
◎文化振興課長 今、既存の国際版画美術館の中の版画工房、アトリエで活動できる内容というのをきちんと維持すること、それから、ガラスと陶磁という、(仮称)国際工芸美術館の主要な収蔵品であるジャンルに関しての活動がきちんとできること、また、さらに、子どもと体験というのは、今回のプロジェクトの重要な考え方ですので、これを反映して、どういう施設にするかというコンセプトを固めているところです。未着手という意味ではございません。
◆殿村 委員 着手はしているんでしょうけれども、まだ半ばということですね。
この点について、国際版画美術館運営協議会では、その後、どのような議論をされたのでしょうか。まずそのことについて伺います。
◎国際版画美術館副館長 その後ということで言いますと、国際版画美術館運営協議会そのものについては、年2回開いておりまして、12月の議会で行政報告をさせていただいておりますので、その内容について、1月の国際版画美術館運営協議会のほうで委員さんに説明をさせていただいております。
◆殿村 委員 そこでは、版画工房を喫茶店とともに移動しますと。喫茶店も国際版画美術館の中の施設ですからね。具体的に移動するということについて、当然、様々な問題が利用者の方からも出ているわけですから、そのことを踏まえた議論はされたんでしょうか。
◎国際版画美術館副館長 版画工房等が移転するというお話については、夏に1回目の国際版画美術館運営協議会がありましたので、そこで説明のほうはさせていただいております。
それで、先々月、1月に行った会議では、12月に請願が出されましたので、版画工房の移転については反対をしますというような請願だったかと思いますが、こちらのほうの審議の経過等を説明させていただいたというようなところで、最終的には議会としては不採択になりましたという結果を、議論の説明をしながら、させていただいたというようなところでございます。
◆殿村 委員 (仮称)国際工芸美術館の事業概要のところにも、わざわざご丁寧にこの請願が不採択になったということが書いていますよね。
◆佐藤 委員 それは図書館のほうです。
◆殿村 委員 図書館か。ごめんなさい、失礼しました。そこは訂正します。
説明をしたということですけれども、不採択になったということは議会の判断ではありますが、私が聞いているのは、国際版画美術館運営協議会の委員の皆さんは、運営について一定の責任を持っておられると思うんです。そういう立場からご意見をいただくことは当然必要だと私は思うんですけれども、その辺で十分と言える議論が行われたんでしょうか。
だって、かなり大きな問題でしょう。要するに、版画工房の関係者の方々からは、ここに残してほしいという請願が出たわけですから、それだけ重い内容を持つ請願だと思うんですけれども、それならば、その内容について、十分時間をかけて、国際版画美術館運営協議会でも議論すべきだと思うんですけれども、どうなんですか。されたんでしょうか。
◎国際版画美術館副館長 今お話があったように、非常に重大な問題であるということは、当然のことながら、私どもとしても認識をしております。なので、国際版画美術館運営協議会のほうに新しく出来上がったデザインブックの説明と、議会に請願が出された経過を説明させていただいて、それについて、移転とかというところではなくて、ほかのところでも意見とかをいただいております。例えば議論を打ち切ったりとか、そういったことは私どものほうではしていなくて、今後もいろいろご意見のほうはいただいていきたいというふうに思っているところでございます。
◆殿村 委員 今お話を伺うと、向かいの体験工房のほうに移転した場合にどうなるかという具体的な受入れ策もまだできていない状況の下で、当然、国際版画美術館運営協議会のほうにも、こういう形で、こういう内容で移転をしますよということも示せていないわけですよね。課長ができていないと言っているんですから、示すものがないわけですよね。ということは、こういう反対の請願があった、議会ではこうだったということを報告するということだけで、内容について十分議論はされていないということですね。
◎国際版画美術館担当課長 国際版画美術館運営協議会の委員の方たちの意見としては、特に移転に関して反対という意見はなかったと記憶しております。その一方で、版画工房が縮小されてしまうのではないか、ひいては国際版画美術館の運営が縮小されてしまうのではないかという危機感を持たれた方がいらっしゃいました。そのときに、市側の回答としましては、ガラスと陶芸に関しては体験である、版画工房に関しては、体験から本格的な制作である、そういう方針で今後建設をしていくんだという話をして、機能も、今できていることは全てできるようにしますというお話をさせていただきました。
◆殿村 委員 そうすると、先ほどの文化振興課長の答弁では、これから検討だということですが、今、担当課長からお話があったのは、全て内容を移転すると。さっきのを私は正確に言えませんけれども、市の立場の考えとして答えたことは間違いないですか。
◎文化振興課長 今、国際版画美術館担当課長のほうからお話をしたことに関して、今、体験工房をどういう施設にするか、どういう機能を持たせるかという中での整理と一致しております。見解として、もちろん違うということはございません。一致しています。
◆殿村 委員 いずれにしても、移転するに当たって、どういうコンセプトで臨むかということは、後から関係者に説明をしたことであり、そして、国際版画美術館運営協議会においても、後からそのことを説明したというふうに私は思います。
つまり、本来であるならば、移転をするという大きな取組に当たって、そういった基本的な考え方は最初から述べるというのが当然ではないかと思いますが、なぜそれをしなかったんですか。
◎国際版画美術館副館長 国際版画美術館運営協議会の委員さんへの説明については、コンセプトブックでしたか、市民の皆さんにご意見を伺うために公表したものを国際版画美術館運営協議会の委員さんのほうには直接――当時、委員さんに直接ご説明に行きますという説明をしたんですけれども、コロナの関係があるので、資料を送っていただければ結構ですという話がありましたので、国際版画美術館運営協議会の委員さんには、市民の皆さんに公表しているものと同じものをお送りさせていただいて、ご意見があれば、ぜひ頂戴いたしたいと一言添えて、お送りさせていただきましたので、説明が不十分だったというところは、その点については考えていないところでございます。
◆殿村 委員 今のご答弁は、12月議会でも同じことを言われておりましたけれども、私の捉え方としては、コロナで後から資料を送ってもらえればというような類いの問題ではなくて、極めて重要な――つまり、国際版画美術館の重要な機能の部分を変更させるということになるわけですから、その案件を取り扱うには、あまりにも不十分だと思わざるを得ません。
先ほど申し上げた芹ヶ谷公園芸術の杜パークミュージアムについての要望書というのが、近隣町内会や関係者の皆さんから議員のところにも出されました。市長宛てにも同じ要望書を出したと聞いておりますが、全部で6項目ですか――大きな項目が4項目、そして、4項目めに小項目が6つあるということですけれども、これについてはどう判断されているんでしょうか。
◎文化振興課長 基本設計を終えていますので、物の位置を大きく動かすといったような要望には、この場で――この場でというか、それを大きく動かすことについて検討するとか、動かせますとかということではないというふうに思っています。そのほか、運用、運営に関するものに関しては、意見として、きちんと反映できればというふうに考えています。
◆殿村 委員 基本的に要望には応えられないというふうに受け止めましたが、最初に私が質疑したように、基本計画の中にある芹ヶ谷公園と国際版画美術館を仮に――当初は、国際工芸美術館をここに建てるということを前提にした場合でも、現在の基本設計とは違って、芹ヶ谷公園と国際版画美術館を生かす形の設計になっていた、計画になっていたと私は思うんです。それを大幅に変更したからこそ、これだけ周辺住民の皆さんからも、こうした要望が具体的に寄せられ、そして、版画工房の関係者の方々からの請願も出されるということになってきたんじゃないですか。もう基本設計をしたのだから、それを大幅に変更することはできないということ自体が、市民の皆さんの要望に反するということになりませんか。
◎文化振興課長 芹ヶ谷公園芸術の杜プロジェクトについて、子どもと体験という視点を加えて、もう一度、公園と美術館の一体化というところを改めて認識して、今回、基本設計としてまとめて、デザインブックという形でお示しをしております。
この経過においては、町内会・自治会をはじめ、コンセプトができた段階で説明をしたり、要望のあった町内会・自治会さんと意見交換をしたり、それから、芹ヶ谷公園の中で行うイベントでも、芹ヶ谷公園でこんなことができたらいいなというアイデアをいただいたり、そういう積み重ねで出来上がったものだというふうに考えています。
◆戸塚 委員 何点かお伺いしたいと思います。
1点目は、「
予算概要説明書」の128ページ、成人式の関係なんですが、今年の成人式は結果的にリモートのみということで、実際には事実上、中止に近い形になりましたけれども、ほかの自治体とかだと、成人式が中止になった代わりに、例えば成人式をお祝いできるような形で、ほかのしつらえをしている自治体もありましたけれども、今回の町田市の対応というのは、どういった対応をされたんでしょうか。
◎文化振興課長 1月4日に会場開催は断念すると公表いたしまして、翌日に急遽、実行委員会を開催しまして、私から会場開催をやめるということに至った経緯を説明するとともに、会場開催はできなかったけれども、その代わりに何かこういうことをやってみたいというようなことがあれば、ぜひ言ってきてくださいというふうに、1月5日の時点でお話をしました。
昨日、そこから初めてもう1回委員会を開いたんですけれども、オンラインでの開催だったんですが、実は木島副市長のほうからメッセージをいただいて、同じ内容ですが、コロナが落ち着いたら、何かこんなことをやってみたいということは、市も全力で実現に動くから、遠慮なく言ってくださいというようなお話もさせていただきました。その後の実行委員の反応なんですけれども、ぜひ何かやってみたいけれども、具体化するにはもうちょっと時間がかかるというのは、最初に斉藤委員にお話をしたとおりです。
その後の雰囲気を担当から聞いたところ、確かにオンラインの同窓会みたいなことを自治体が積極的にリードしているところも、私も報道なんかで知っているんですけれども、実行委員の気持ちとしては、こういう状況だからこそ、オンラインということではなくて、直接会うということを大切にしたいなという思いがどうやらあるかなというふうに受け止めています。
◆戸塚 委員 ありがとうございます。
人生で一度きりの晴れ舞台だと思いますし、このまま中止で終わりというよりかは、何かするための予算措置も取ってもらいたいなと思っているんですけれども、その辺の予算というのが加味されての今回の予算ということでよろしいんでしょうか。
◎文化振興課長 2021年度予算については、そういった追加の要素、代替の要素というのは加味できておりません。編成時期からいって、ちょっと無理があったというところです。
今年度、2021年度の予算については、コロナの対応が残るという前提で、これは冒頭で斉藤委員にご説明を申し上げたとおりなんですけれども、舞台でパフォーマンスとかを直接見せるというよりは、動画を中心に企画してというような、この1月にやる予定だったものと同じ考え方で予算を計上しております。
◆戸塚 委員 そうすると、一応確認ですけれども、今年するはずだった成人式の実行委員会の方々から何かしらご提案があった場合に、そういったものに対応するための予算措置というのはできるということでよろしいんでしょうか。
◎文化振興課長 これは今後の課題というところになりますし、まだ新型コロナウイルス感染症の先が見えないというところもあるんですが、もしそういう声が上がってきましたら、こちらとしても予算措置に向けて、それこそ真剣に考えなければいけないというふうに私は思っております。
◆戸塚 委員 ありがとうございます。
それでは、国際工芸美術館の関係なんですけれども、私も昨年の12月議会の基本設計が終わった段階のご報告を兼ねて質疑をしたいと思いますけれども、金額としては、この間、12月議会でもご意見させていただいたとおり、約40億円ということで、結果的には当時の30億円から大幅に増えた計画になったということはご指摘させていただきましたが、それはあくまで建設費用の部分かと思います。今後、国際工芸美術館ができた場合の維持費の考え方というのは、どのようにお考えで、シミュレーションしているんでしょうか。
◎文化振興課長 まだ正確な試算、シミュレーションをしているわけではございませんけれども、規模感をつかむための数字としては、今の国際版画美術館のランニングコスト――建物の管理とか、清掃とか、展覧会の開催にかかる費用から試算できるかなというふうに考えています。
◆戸塚 委員 具体的な数字は今のところはまだ分かりませんよということで……。
◎文化振興課長 あくまで本当にかなり精度の低い試算ということにはなろうと思うんですが、国際版画美術館の今のランニングコストを含める――人件費とか修繕を含めない形で、平米単価で試算すると、国際工芸美術館の面積からすると、大体3,700万円というような数字が今手元に出てきまして、これは単体で考えていますので、2つの美術館を一体的に管理することによるスケールメリットというのも当然出てくるかなというふうに考えています。
◆戸塚 委員 一応、私もいろいろ調べたら、現段階で国際版画美術館のほうは、単体で考えると年間3億円、事業ベースで赤字になるということなので、そういった意味で、国際工芸美術館の維持費というか、事業に関しては、どのぐらいの費用になるのかなというのは気になったところなので、これは今後しっかりしていただきたいなと思っています。
あと、この間、いろいろ書類を見ている中で、今後、駐車場の整備を必要とするだろうと言われておりますけれども、こちらについての予定とか、そういったものが分かれば教えてください。
◎文化振興課長 すみません、詳細についてはお答えができないんですけれども、芹ヶ谷公園の1期整備側のところで駐車場をということはしております。それ以上詳細になりますと、今、答弁が難しいです。
◆戸塚 委員 分かりました。
それから、金額の部分で、この間も市議会のほうから、今後も経費の節減というんですか、削減をしていっていただきたいということで意見もついていますけれども、この間、町田市のほうも、企業版ふるさと納税ですとか、東京都の略すと地域特選枠というんですか、そういったものとか、国や東京都の補助をこれからも模索していくと言われていましたけれども、今現状の状況を教えてください。
◎文化振興課長 12月の行政報告の時点からは、特に何か新しい財源がといったような状況は――特に変化はありません。
◆戸塚 委員 今、ふるさと納税の関係については幾らぐらい集まっているんですか。
○委員長 休憩いたします。
午後4時32分 休憩
―――◇―――◇―――
午後4時33分 再開
○委員長 再開いたします。
◎文化振興課長 企業版ふるさと納税に関して、2019年度で1件10万円、2020年度で1件10万円ということで、これも12月の行政報告の時点から変わっていないと思います。
◆戸塚 委員 では、それは今も変わらず10万円のままということですか。それとも、10万円、10万円で20万円ですということなんでしょうか。
あと、今回、これから整備するに当たっては、このような補助とか、様々な手法によって、いわゆる自主財源以外の部分でやっていく金額については、何か目標値とかは立てているんでしょうか。
◎文化振興課長 まず、企業版ふるさと納税に関しては、トータルで20万円ということでございます。
特定財源の獲得に関しては、目標値というのは定めておりませんが、できるだけ獲得できるものは獲得する可能性については、一つ一つきちんと追求するという考え方でございます。
◆戸塚 委員 そうすると、今のままだと、この20万円以外、約40億円というのは、基本的には自主財源で行いますということになると思うんですけれども、このまま全く助成金を得られなかった場合は、このままのスケジュールどおりで40億円を投資する形で、自主財源でやるということなんでしょうか。
◎文化振興課長 40億円という数字に関しては、体験工房棟も含むものですので、官民連携ということも含めて考えていくべきものかというふうに考えています。
整備スケジュールに関しては、今の計画どおり進めてまいりたいと考えています。
◆戸塚 委員 官民連携の考え方というのは、具体的には、資金調達の部分等、いろんな面で考え方があるでしょうけれども、どういった考え方で官民連携を活用してというお話なんでしょうか。
◎文化振興課長 官民連携は、今回の予算計上の考え方で申し上げますと、従来のように、個別の施設に関して運営を考えていくということではなくて、スケールメリットを生かした形ということで、現状の検討は運営面のほうが中心になっているかなと思います。
◆戸塚 委員 では、一応確認ですけれども、財源としては、基本的には官民連携の対象にはないということでよろしいんでしょうか。
◎文化振興課長 可能性を否定するものではございません。投資に関して、取れるものは取るというところだと思います。
◆戸塚 委員 ありがとうございます。
続きまして、この間の地域住民等への説明責任の部分なんですけれども、先ほど殿村委員もおっしゃっていましたが、今回、3月3日付になるんでしょうか、近隣の町内会長と、いわゆる利用者団体ですとか活動団体の連名で要望書が出ておりますけれども、まず、基本設計が終わったこの時期にこういったものが出たということ自体に町田市として何か認識があれば教えてください。
◎文化振興課長 説明責任というところでお話をしますと、本当は1月の半ばに周辺の各町内会・自治会の皆さんにお声かけをして、デザインブックができたということの報告を差し上げるつもりでいたんですが、緊急事態宣言が出たというところで、説明会を延期しようということになりました。報告会をやりますということですとか、一旦、延期をさせていただきますというご連絡を差し上げるときに、各町内会・自治会長さんに直接電話でご連絡をして、そういう事情をお話しして、そのときに、芹ヶ谷公園芸術の杜事業について、町内会での議論はありましたかというようなお話もさせていただいて、進めてきたところでございます。
◆戸塚 委員 今、いみじくも課長のほうからご報告ということで言われていましたけれども、この内容を見る限りだと、先ほど答弁でも出ていましたが、今回の何項目にもわたる内容というのは、中身を見ると、いわゆる今の基本設計のまま進められると困りますよということです。ほとんどが今ある基本設計に引っかかっているところなんです。それを改善してくれということですから――課長の言葉を借りるなら、基本設計は場所も含めて大きく動かすことはできないとおっしゃっていましたが、しかし、地域住民や利用者団体からは、このままの基本設計では困るということで、連名で出ているんです。
もっと前の状況から、いろいろな団体、町内会から出てきた要望書なんかを見ていると、さっき殿村委員が言っていた、当初の基本計画のときには、そこまで異論というのは出ていなかったと思うんです。1回、基本計画をやるに当たる前に、今回のプロジェクトに変更して以降、各町内会や利用者団体、地域から、とにかく勝手に変えるのではなくて、一緒に協議をさせてくれという内容でずっと出ていましたよね。だけれども、市としては、説明は――説明というか、報告はされていたのかもしれませんけれども、そういった意見の協議もせず、そのまま基本設計に入ったばかりに、こういった状況になったんじゃないかなと私は思っていますけれども、そういった認識で町田市も考えていらっしゃいますか。
◎文化振興課長 基本設計に入る前、それから、並行して地域の方々と(仮称)国際工芸美術館を含めた芹ヶ谷公園の未来を一緒に描くというところで積み重ねてきたものですし、昨年の11月には、個別に要望があった近隣の町内会・自治会には、少人数でということで意見交換の場も設けておりますので、市としては、議論の積み重ねがあって、今のこのような計画に至っているというふうに認識しています。
それから、先ほどの戸塚委員の特定財源のところなんですけれども、最新の情報として、令和2年度東京都市町村総合交付金交付対象事業の中で、地域特選事業枠交付対象ということで、芹ヶ谷公園芸術の杜・(仮称)国際工芸美術館整備事業をエントリーしていたんですが、これが確定いたしまして、新たな財源として獲得ができております。金額は1,525万円です。
◆戸塚 委員 金額の件は了解しました。
課長はそう言いますけれども、結局、一緒に積み重ねたものが今回の基本設計だとなっていますけれども、本当にそれになっているんだったら、普通、こういったものは出てこないんです。簡単に言うと、勝手に進めないでくれといった内容で、幾つも要望書や意見書が出ているじゃないですか。これを見ると、そういった意見がずっと出ているんです。だから、そこが問題なんじゃないかなと。そこは根本ですよ。
これは芹ヶ谷公園1つだけの話ではなくて、私は、町田市としての住民合意の大切さだとか、市民協働の考え方の根本の問題だと思うんです。だって、行政経営改革プランの基本方針で、「市民と問題意識を共有し、共に地域課題に取り組む」と書いてあるじゃないですか。そこの部分がまるで抜けているから、こういうことになるんじゃないですか。その辺の認識はどうなんでしょうか。
◎文化振興課長 すみません、繰り返しになってしまうんですけれども、結果として、このような要望ということで出てきているわけですが、その都度、いただいた要望に関しては、個別の町内会・自治会さんとの打合せの場では、市の考え方というのはきちんと説明をしてきております。
今までいろいろな、例えば町田を面白がる会であるとか、イベントの中でアンケートを実施したりという中での積み重ねで、今の計画に至っているという認識については、特に変わるものではございません。
◆戸塚 委員 町田を面白がる会とか、そういったもので参加者を見ていても、例えば都内で町田を面白がる会をやっていたりしますよね。いわゆる市外の方が結構参加者でいたりして、市外の方々が来街者で来たときの、こういった公園がいいよねというのは分かるんです。そういった意見は結構取ってきたんじゃないかなと僕から見ても思いますけれども、逆に今までずっとここの地域に住んでいる方ですとか、長年活動されてきた方々に対する情報共有とか、意見集約とかを反映させたり、そういったところが全くできていなかったんじゃないですか。この結果、要望書なんかを見ると、どう見ても、もっと人を呼ぶための公園にするんだというところばかりに固執されて、今まで生活の一部として芹ヶ谷公園を考えてこられた方とか、利用されてきた方々というのがないがしろになっていたんじゃないかと思わざるを得ないです。
町田市として報告をしましたと言うけれども、あくまでも報告なんです。一緒に何かをつくり上げようとか、そういう部分が抜けていたんじゃないかと私は思いますけれども、その辺の見解はどうなんでしょうか。
◎文化振興課長 主に市民を対象にしてというところでの情報提供や意見集約といったところですと、例えば一昨年、2019年12月から1月にかけては、当時作成したコンセプトブックについての市民意見募集も行いました。それと併せて、12月21日にはコンセプトブックの報告会も行っております。それから、昨年3月1日号の広報では、1、2面に芹ヶ谷公園芸術の杜プロジェクトの特集記事を掲載しております。それから、昨年、2020年7月半ばから8月にかけては、基本設計概要について公表をして、そこで市民の皆様からのご質問も受け付けております。それから、昨年10月から11月にかけては、周辺の町内会・自治会さんで希望されたところとは直接お話をさせていただいています。
こういうふうに、市民の方にきちんとお示しをして、ご意見をいただくというステップは積み重ねてきたというふうに認識しております。
◆戸塚 委員 では、角度を変えますけれども、今回、基本設計をするに当たって、コンセプトも変えた中で、基本設計をされましたけれども、そのことについて住民の意見というのは聞いたんでしょうか。どういった意見が出て、どういう対応をされたのか教えてください。
◎文化振興課長 先ほどご説明をしたコンセプトブックの市民意見募集といったところでご意見を伺って、それを設計の過程に反映させております。すみません、今、具体的に何かというと、手元に資料がないもので、申し訳ございません。
◆戸塚 委員 そういうことではなくて、例えば今回の国際工芸美術館の場所を当初と変えましたとか、そういった中での基本設計の変更については――基本設計の変更というか、趣旨の変更というのは、町内会とか利用者団体にはどういう説明をして、どういう理解を得て、どういう対応をしてきたんでしょうか。
◎文化振興課長 まず、その1つ前のコンセプトブックでのご意見についてというところですけれども、1つは、体験機能に対するアイデア、ご意見というところで、より身近なアート体験を楽しめるようにするという方向性をお伝えして、これに対して、多くのアイデア、ご要望をいただいたところです。それから、財政面のご心配というところもありました。あとは、自然についてというところ、(仮称)国際工芸美術館への期待というところで、そのような趣旨のご意見がございました。
それから、コンセプトは、具体的には、位置とか、美術館の建て方というところになろうと思いますけれども、コンセプトをお示しする段階で、単独の美術館をつくるのではなく、共有できる部分は共有する、それは美術館同士というところだけではなくて、公園も含めて考えていくというところで、コンセプトの段階でお示しをしたところでございます。
◆戸塚 委員 同じ答弁なんですけれども、では、当初は各町内会ですとか地域の方々に説明したけれども、特段何も意見がなかった、こういう改善をしてくれとかという意見はなかったということで、基本設計が出来上がりつつある中で、急に地域のほうから意見が出てきたということなんですか。
◎文化振興課長 急に出てきたというところに対して、はいというふうには答えにくいんですけれども、基本的には、こういった建物の建て方とかということに対して、直接ご意見をいただいたことは恐らくなかったというふうに思います。
◆戸塚 委員 では、改めて聞きますけれども、今、どうしてこの段階で――各町内会の会長の連名で出るというのは相当重いことだと僕は思っているんですけれども、なぜこういうものが出てきたと町田市は思っているんですか。
◎文化振興課長 コロナということもありまして、直接皆さんに対面してご意見を伺うという機会がなかなかつくれなかったことというのが一因になっているかというふうに考えます。とはいえ、町内会・自治会さんには、デザインブックができましたというところで、ホームページをぜひご覧いただけるようにということで、チラシの回覧をお願いしたりとか、そういうことは欠かさずにやってきたつもりです。
◆戸塚 委員 回覧もなんですけれども、市の姿勢として、僕はどうなのかなと思ったのは、各町内会に配った回覧は、前から言っているように、幾ら便利になったとはいえ、ホームページを――今回の場合は、ホームページというよりかは、QRコードを添えて、こういったものをつくりましたから、ここから入って、見て、意見がある方はご連絡かメールを下さいという回覧を流しているわけです。それだけなんです。果たしてこれが町田市が本当に地域の方々に理解を得ようとしている姿勢なのかなと私はすごく思っています。
何度も以前から言っているとおり、国際版画美術館のほうもそうでしたけれども、ホームページに出ているから、そこで意見を下さいと言って、町田市の今までのほかの事業で、そうした意見募集をして、どれだけの意見が集約できたかということなんです。それ以上にこれだけの予算をかけて、近隣住民からしたら、たくさんの人が行き来することによって、もしかしたら生活のスタイルが変わるかもしれないじゃないですか。死活問題になる可能性だってあるわけです。そういうことだけするというのは、やっぱり姿勢として甘いんじゃないかなと僕は思うんですけれども、その辺についての考え方というのはどういうことなんでしょうか。
◎文化振興課長 新型コロナウイルス感染症が一旦落ち着いたかなという秋のタイミングで、ご希望のあった町内会・自治会さん、6団体だったと思いますが、1つずつ回らせていただいて、意見をお伺いして、そこで私自身も、直接お会いしてお話を聞くということはすごく大切なことで、会わないと分からないこともあるというふうにすごく実感をしたところでございます。
残念ながら、1月半ばの皆さんで集まれる場というのを1回延期したわけなんですが、この場についても、来週、再設定をしようというふうに考えて、今、準備をしているところです。
◆戸塚 委員 いずれにしても、住民の方々の意見をいろいろ聞いている中で、今までも町内会として、基本設計のここの部分を直してくれと当初から言ってきたけれども、全く反映されてこなかったという意見もいただきましたし、みんなを集めて、しっかり説明会、協議する場をつくってくれと長年言い続けてきたけれども、コロナがあるのでということで、ずっと説明会をやってこなかったと。――やれなかったという部分もありますが、ただ粛々と設計は行われていって、出来上がったものに関しては、先ほど答弁もあったとおり、もう出来上がってしまったので、大まかには直せませんということなんです。そういったことで住民の方々はこういった要望書を出してきたんじゃないかと私は思っています。
そういった意味では、ただ単に基本設計をつくって、出来上がったので、こうした住民から出てきた――このエリアの集約ですよね。地域の集約として出てきた意見に対して、全く対応しないというのは――運用面は対応するとは言っていましたが、それ以外でもしっかり対応していただきたいと思いますけれども、再度ご答弁をお願いします。
◎文化振興課長 基本設計で決まった建物の位置、内部の構造に関して、この後、大きく変えるということは前提にしておりません。ただし、例えば財政面のご心配をされる声であるとか、運用の部分でこういうふうにしてほしいといったことに関しては、十分受け止めて対応してまいります。
◆戸塚 委員 では、確認ですけれども、今回、基本設計について多くの意見が出ましたけれども、例えばエレベーターの運用面とか、そういったのは対応する余地があるけれども、ほかの基本設計に関わるものについては対応はしませんということでよろしいですね。
◎文化振興課長 芹ヶ谷公園と2つの美術館の一体化ということ、それから、芹ヶ谷公園に既にある国際版画美術館との連携を、ソフト、ハードともに深めるという意味で、今、完成した基本設計がベストだと考えていますので、構造や位置を変えるということは想定しておりません。
◆戸塚 委員 次に、喫茶けやきの件なんですけれども、喫茶けやきの件については、公園内にほかに喫茶店等をつくりますというお話でしたけれども、そこに喫茶けやきが入れるということでよろしいんでしょうか。
◎国際版画美術館副館長 喫茶けやきなんですけれども、障がい者が働く場所については公園の中に確保しますというようなことはお話しさせていただいております。その運営団体がすなわち喫茶けやきさんかというところは、ここで事業をする公正性というんですか、そういったところも併せて決定していきたいというふうに考えているところでございます。
◆戸塚 委員 確認をしたいのが、今の話だと、喫茶けやきとして、障がい者雇用とか、そういった部分で残すというのは、まだ分からないということでよろしいんですね。
あと、喫茶けやきさんのほうには、市のほうはどういった説明をしているんでしょうか。
◎国際版画美術館副館長 喫茶けやきさんへの説明なんですけれども、公園の中に障がい者が働く場所については確保しますということと、実際、働く場所について、今、公正性という話をさせていただきましたけれども、そういった中で、今現在、喫茶けやきさんが確定でそういうふうにいくわけではなくて、公正な方法で決めていきたいというところはお話しさせていただいているところでございます。
◆戸塚 委員 そうすると、先ほど課長からあった、公園内に喫茶スペースをつくってほしいという要望が結構あるので、それは公園内に整備をしたいというお話でしたけれども、そこに喫茶けやきさんが入るとは限らないということなんですか。
例えばほかのいろんな喫茶店の企業がいらっしゃいますけれども、そういった方々と、いわゆるプロポーザルなのか何か分かりませんけれども、そうした公正な目で決まっていくといった考え方なんですか。
◎国際版画美術館副館長 業態の話もありますけれども、障がい者が働く場所については、とにかく整備をしていきますということです。
今現在、喫茶という形態でやっていますので、もちろんこれは最初に考えなければいけないところだと思いますが、そこの部分について、今、飲食機能を公園内に配置しますと言っていますけれども、これと就労施設を重ねるかどうかというところは、まだ確定をしていないところでございます。
◆戸塚 委員 確認ですけれども、喫茶けやきさんのほうには今説明していると言っていましたけれども、喫茶店という名目で、このまま就労支援としてやっていくことができる可能性はあるのか、それとも、できなくなる可能性も含めてありますというのは、ちゃんと報告しているということですか。
◎国際版画美術館副館長 今のところは飲食をベースに考えていますという話はしています。ただ、お話ししたように、喫茶けやきの法人が確定かというようなところであれば、そこについての決め方については、恐らく公正なやり方で決定していくでしょうという話は喫茶けやきさんのほうにさせていただいているところでございます。
◆戸塚 委員 分かりました。
次に、今回の基本設計の結果のいわゆる計画で、生活道路を含めての工事車両の搬出入路について、原町田の通学路に大型車両が入っていく可能性があるというか、入っていくんですけれども、そのことについて、以前の市政懇談会で、通学路なので、その辺はしっかり保護者や学校に対する説明をしますということで、当時の担当課長が答弁されていますけれども、この辺の説明というのはされているんでしょうか。
◎文化振興課長 工事まではしばらく間がありますので、どういう時期に、どういう期間に通るというところまでは、まだ工事段階ではありませんので、そのあたりを近隣の方、原町田四丁目あたりの方にお話をするという段階には来ておりません。しかし、原町田四丁目第二町会の方々とお話をする中では、工事車両の通過について、将来、心配であるという声はいただいていますので、当然、それは安全面に十分な配慮をして行いますというふうに申し上げてきたところです。
◆戸塚 委員 具体的に、この辺の工事の詳細というのは、いつ頃決まって、いつぐらいにご説明をしていくんでしょうか。
○委員長 休憩いたします。
午後5時5分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時6分 再開
○委員長 再開いたします。
◎文化振興課長 実施設計の工程の中で工事の方法というのを決めていきますので、そのあたりで工事の内容が決まってくると。説明の時期に関しては、その状況を踏まえて、時期を見極めていきたいと思います。今、例えば来年のいつ頃とか、そういうふうには申し上げることができません。
◆戸塚 委員 実施設計は1月から始まっているんでしたか――2月から始まっているということで、まだこれからということで了解しました。
あと、様々な要望書の中で、緑の保全と先ほど殿村委員も言っていましたけれども、かなりいろんな方からご意見をいただいていると思いますけれども、実際、今回、このまま工事を進めていく中で、どれほどの樹木が伐採されるのかというのをお伺いしたいんですけれども。
○委員長 休憩いたします。
午後5時8分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時9分 再開
○委員長 再開いたします。
◎文化振興課長 基本設計の中で、概算工事費を見積もる中での数字ということになりますが、中高木の幹の周りが何センチとか、そういったところで区別をするんですけれども、大体、本数として数える木々ですと380本余りです。それから、低木に関しては、本数では数えないんですけれども、伐採がかかります。
伐採については、その後、きちんとその場所に適切な植樹は改めて行いまして、美術館・公園完成後に数年たつと、建物がむき出しということではなくて、植栽が成長して、景観がきちんと整うというところで進めております。
◆戸塚 委員 分かりました。
次に、基本設計の資料について伺いたいと思います。今回、基本設計の資料を頂きましたけれども、その中で、オンデザインパートナーズさんのほうで3つの案が提案されていると思うんです。これは要は、立地、建設場所です。当初、オンデザインパートナーズさんのほうからは、前回のプロジェクトのときの建設場所、今の国際版画美術館の横に建設するのがA案、B案は、建設予定地は隣だけれども、収蔵庫については、今の国際版画美術館脇の駐車場のところに設置する予定で、C案が今の建設場所ということで、3つの案が示されているんです。
この資料を見ると、「公園・美術館一体整備のコンセプトにおける工芸美術館の配置検討を行い、建築と連携した公園の高低差解消動線を計画できる可能性や、公園の景観、搬入経路を谷の上部から取れること等の理由から、C案で検討を進める方針となった」と書いてあるんですけれども、これの検討内容というのは、どういった検討をされて、C案になったのでしょうか。具体的に……。
◎文化振興課長 公園の中にあって、2つの美術館の、この場合はハード面での連携というところになると思うんですけれども、そういうことを考えていくと、C案が――設計のA案、B案、C案から、それぞれこういうよさがあってというところで提案をいただく中で、もともと考えていた公園と美術館との一体性、それから、2つの美術館のハード面での連携というところ、それから、一つの美術館だけを見て帰ってしまうというのではなくて、国際版画美術館に来たら、国際工芸美術館も見てもらえるというような鑑賞動線など、そのあたりが一番実現したい姿がかなうプランだというところで、今の設計で方向性を定めたところです。
◆戸塚 委員 ちなみに、その検討結果を導く中で、どういった比較対象をしたのか伺いたいんですけれども、普通だったら、これだけ経済的に悪化しているわけですから、A案でやった場合は幾らぐらいかかる、B案でやった場合はこれぐらいかかると、多分、それぞれ予算規模の比較はしていると思うんですけれども、そういった比較というのはされたんでしょうか。
もう1点は、地域住民、原町田の方々と高ヶ坂の方々の長年の課題でありました生活道路の件について、地域住民の昔からの意見だと、別途、生活道路をしっかり整備してくれということだったと思いますけれども、今回、一体化がされて、美術館内を通らないといけないということになりましたが、そういった地域の方々の要望とか利便性というのは、比較対象、検討課題になっていたんでしょうか。
◎文化振興課長 委員おっしゃるとおり、あの周辺、原町田と高ヶ坂の方にとって、高低差の解消というのが、あの公園を取り巻く一つの課題ということは、もちろん検討する上での重要な視点でございました。
ただし、前回のプランに近い形で、エレベーターを独立で設けてしまうと、ただ単に2つの美術館と物理的につながっているだけというふうなことになってしまったり、エレベーターが公園の前面に近いところに出てくるというところは、景観の面でも望ましくないということで、それに対して、今の設計の案ですと、2つの美術館をつなぐという動線を、高低差の解消という長年の課題にもちょうど生かすことができるという形で、今の設計の方向性を定めたところでございます。
◆戸塚 委員 予算の比較はされましたでしょうか。
◎文化振興課長 A、B、C、それぞれについて、詳細にこれは幾らかかるというような比較検証は行っておりませんが、個別にそれぞれ、コスト面でこれだけ有利、あるいは不利になるであろうという論点は含めて議論をしていたかと思います。
◆戸塚 委員 基本設計の中で、今回の設計の場所にするための打合せの記録簿と議事録を見させていただきましたけれども、A案はどうだからとか、B案はどうだという話はされていなくて、ほぼほぼC案で行きましょうみたいな形でされております。そういった意味では、今、課長は様々な検討をされたということですけれども、逆に言うと、誰と、どういった形で議論をしてきたのか。
普通考えたら、どこに配置したら、幾らぐらいかかって――さんざん市長も言っていたとおり、予算を削らないといけないと言っているわけですから、財政もそんなによくない現状で、この配置をすると、どれぐらいお金がかかるかというのは、当然、比較対象になるんじゃないかと思うんですけれども、そこを具体的にしなかったというのは何か理由があるんでしょうか。
◎文化振興課長 今回、コンセプトとして固める時点で、共有できる部分はできるだけ共有をすると。これが美術館同士の連携、公園との連携を高めると同時に、建設費用縮減の効果も得られるというふうに考えておりましたので、そのコンセプトに基づいて、その考え方を実現するにはどういうプランがいいかというところを中心に検討を進めてまいりました。
◆戸塚 委員 もう少し丁寧に答弁してもらいたいんですけれども、こういう財政状況で予算の比較をしなかったというのは、どういう理由なんですか。一体化することによって、削減できるとか、できないとかという話はありましたけれども、それとは逆に、ああいった傾斜地につくることによって、新たに発生する費用だってあるはずなんです。そこが多分、費用の比較の部分だと思うんです。先ほどの答弁だと、具体的な――具体的な金額を全部出せというのは難しいですけれども、大まかにどのぐらいかかるかというのは――この間の12月にもお話ししましたけれども、1回、新しい博物館をつくるために、ここに立地したらどのぐらいかかるかというのを出しているじゃないですか。そういったことも参考にできたはずなんです。何でそういった予算の比較をしないんですか。とにかくコンセプト重視なんですか。
◎文化振興課長 繰り返しになりますが、複数の案について設計を進めて、詳細な建設費を見積もるということはしておりません。ただし、それぞれの案について、こういう利点がある、あるいは、こういうデメリットがある――デメリットというのは建設費のことだと思いますが、そういう議論については出ていたと思います。
◆戸塚 委員 では、詳しい金額じゃなくても、設計をして出した金額じゃなくても、概算はそれぞれA案、B案、C案で幾らぐらいだったんですか。
◎文化振興課長 繰り返しになりますが、A案、B案、C案について、それぞれ設計を進めて、そこで費用を見積もるということはしておりません。
◆戸塚 委員 要は、費用の比較はしなかったということですよね。今僕がお話ししたのは、設計をわざわざA案、B案、C案として、具体的な数字を出さなくても、ここの立地をすれば、どのぐらいかかるというのは分かっているじゃないですか。設計会社なんだから、そのぐらいは分かるでしょう。だから、概算で教えてくれと僕は言っているんです。
◎文化振興課長 今回の基本設計を経て算出したものが概算工事費というふうに考えております。繰り返しになってしまうんですが、複数のプラン、それぞれに対して設計を進めて、それについて概算工事費を出すということは行っておりませんでした。
◆戸塚 委員 そうすると、最後に確認しますけれども、要は、予算規模の比較はしなかったということでよろしいんですか。
◎文化振興課長 そこにあるA案、B案、C案について、基本設計を最終工程まで進めて、費用を比較するということは行っておりません。
◆戸塚 委員 分かりました。
次に、12月議会のときも伺った件を再度教えていただきたいんですけれども、今現在だと、国際版画美術館というのは文化庁の公開承認施設の承認を得ている施設だと思っているんですが、それは間違いないでしょうか。
◎国際版画美術館担当課長 国宝、重要文化財を展示したことがある実績館になっております。
◆戸塚 委員 実績館と、ここでいう公開承認施設というのは違うんですか。
◎文化振興課担当課長 公開承認施設に承認されますと、国宝や重要文化財を展示、公開する際に、1回ごとに申請する必要はないということなんです。実績館ということは、展示、公開する際に、いろんな条件があるんですけれども、展示環境等については、ファシリティーレポートを出して、借用が可能ですよ、展示、公開が可能ですよと言われて、今まで展示公開した実績があるという意味です。
◆戸塚 委員 ということは、今回、公開承認施設の――ちょっと分からないんですけれども、公開承認施設と実績館というのは一緒ではないということなんですか。
◎文化振興課担当課長 一緒ではありません。全くイコールではありません。
◆戸塚 委員 そうすると、今、基本設計をやるに当たって、この間も確認させてもらいましたけれども、文化庁のほうといろいろすり合わせをされていると思うんですけれども、それはどういった意味合いの打合せになるんですか。
◎文化振興課担当課長 現実には、国の指定品をきちんと展示できる水準を持っている館ということが、有名な館とか、例えば国立博物館等の所蔵作品を借用する際にも必ず求められる水準ですので、一つの基準として、なるべく公開承認施設の水準に近いものを目指して考えていきたいということになります。
◆戸塚 委員 確認ですけれども、あくまで公開承認施設としてではなくて、今の実績館としての水準を維持したいということで、文化庁との打合せをしているということでよろしいんでしょうか。
◎文化振興課担当課長 私は博物館の副館長でありまして、少しお話がずれているかと思います。私の話は、新しく建てる国際工芸美術館の設計に当たって、お話ししましたような水準を満たす館になるように、ご助言を文化庁に求めているという形でお答えしています。
国際版画美術館は、今まで30年間の活動の中で、実績がある館という意味で、実績館――その都度、ファシリティーレポートをそろえて、申請して、展示が可能だということで、今までも国宝や重要文化財を展示した実績がある館ということになります。
◆戸塚 委員 分かりました。
要は、国際工芸美術館に関しても、公開承認施設というよりかは、実績館の水準を維持しようとしているわけですか。
あともう1点は、今回の整備を進めるに当たって、国際版画美術館の中に生活通路が入ってくるじゃないですか。エレベーターのところに生活通路がありますよね。それが入ることによって、今の実績館としての水準が維持できるのかどうかというのを教えていただきたいんです。
◎文化振興課長 公開承認施設なんですけれども、実際に承認されるにも、国宝や重要文化財を展示したという実績が必要なんです。ですから、開館後にいきなり公開承認施設になれるというものではないので、ただ、そういう水準に見合うように、文化庁の助言をいただき、協議をしながら、設計を進めようという考え方の下で協議を進めてまいりました。
それから、2つの美術館をつないで、エレベーター動線を使ってという通路のところだと思うんですけれども、これを設けることに関しても、文化庁とのお話の中で話題にしまして、虫の害であるとか、外の空気をきちんと遮断するというところで、文化庁の方ともお話は進めてきたところでございます。
◆戸塚 委員 打合せをしていただいているんですけれども、いろいろ文化庁の方々の意見を見ていると、結構、根本的な話とかも意見として出ています。12月の議会のときには、基本設計の中で対応するので、こうした対応をするための予算はかからないというお話でしたけれども、今現在でも、そのままの基本設計で、要は、この議事録を読む限りでは、いろんな意見が出ていますけれども、その辺は全て網羅できるということなんですか。生活通路のエレベーターから国際版画美術館の外に出るまでの一般の方々が通るルートの動線の中で出た文化庁からの意見というのは、当然、対応しないといけないんだと思うんですけれども、その対応について、新たに出てくる費用というのは、特段、今の基本設計の中では発生しないということで……。
◎文化振興課長 文化庁との協議、やり取りの内容が基本設計の中に含まれてございます。例えば外とつながる部分に必ず風除室を設け、自動ドアを二重にして、一気に風が抜けないようにする。それから、外との通路は90度曲がる形にすると、外から風が直接吹き込まないとか、収蔵庫の湿度対策であるとか、そういったところに関しては網羅した基本設計になってございます。
それから、話が大分戻ってしまうんですけれども、工事の施工方法について補足をさせていただきます。実施設計の過程で、工事の具体的な施工方法については検討してまいります。それから、安全面への配慮なんですが、子どもたちの通学の時間になるような朝の時間は車を通さないとか、そのあたりは当然配慮をして、実際の工事の段階に来れば、そこは進めてまいります。
○委員長 休憩いたします。
午後5時30分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時33分 再開
○委員長 再開いたします。
◆戸塚 委員 ちょっと待ってください。
○委員長 休憩いたします。
午後5時34分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時35分 再開
○委員長 再開いたします。
◆戸塚 委員 そうしますと、僕が懸念しているのは、私も含めて、いろんな市民の方が文化庁にも問合せされているんです。その中で、文化庁からすると、今回の生活通路は、国際版画美術館の脇に入ってきて、エレベーターから出入りしますということについては、そんなに具体的な計画で持ってこられていないので、今のところ、分からないということで伺っているんです。
議事録を見ると、基本設計がされる前、1月と3月の頭の段階で、確かに打合せで、生活通路の部分は国際版画美術館と隣接するので、そこの部分について言われていますよね。結構、具体的に――言うと、切りがないんですけれども、文化庁のほうからは、生活通路をここにするのをやめることはできないのかみたいな意見まで出ているわけです。その状態で続け――今の話だと、基本設計で全部対応できているから、特段問題ありませんと言われていますけれども、文化庁の認識は市のほうと認識が全然違うんじゃないかなと思っているんですけれども、その辺は大丈夫なんですか。
◎文化振興課長 基本的な認識は、文化庁と私どもで一致しているというふうに考えております。
◆戸塚 委員 市のほうがそういう認識であれば構わないですけれども、ただ、その後に何か変更が起きた場合というのは、当然、基本設計に響いてくるので、文化庁のほうとはしっかりやる必要があるんじゃないかなと思ったので、質疑をさせていただきました。
最後に、今回の国際版画美術館と国際工芸美術館の一体化工事の予算を見ると、工事の概算内訳書を確認すると、合計で約7.6億円となっているんですけれども、たしか去年の12月の議会では、一体化工事の費用というのは大体3.6億円だったと思うんです。それが内訳書では7.6億円となっているんですけれども、その辺は何が変わったのかというのを最後に確認させてください。
○委員長 休憩いたします。
午後5時38分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時43分 再開
○委員長 再開いたします。
◎文化振興課長 12月議会の行政報告のところでは、一体化工事について、3億6,700万円というふうにご報告をして、今、委員がお持ちの見積りのほうは7億円というところなんですけれども、行政報告時点では、庁内で概算見積りを行ったものでして、市の中の営繕課のほうで積算を行いまして、改めて成果として、設計業者のほうで算出したものに関しては、委員がおっしゃった数字ということで、開きが出ている状況です。
◆戸塚 委員 それは新たにかかるお金が4億円で、営繕課が積算した場合は3.6億円だったけれども、ちゃんと積算してみたら7.6億円だったということですよね。
◎文化振興課長 設計業者のほうで、具体的にどういう改修に――例えば既存の部分に手を入れるかといったところをきちんと積算したところだと、この額になったということでございます。
◆戸塚 委員 また新たに増額になったということで理解をしました。図面を見ていても、恐らく当初はさっきの生活通路の部分とかだけだったんでしょうけれども、いろいろ一体化の運用のことを考えたら、全体の改修に及んで、この金額になったんじゃないかなと思います。
いずれにしても、営繕課の積算と設計会社がやった積算で、こんなに開きがあるというのは、逆に言うと、ほかの28.5億円とか、そういったのも大丈夫かなと思っちゃうんですけれども、その辺は本当に大丈夫なんでしょうか。これ以上増額とかというのは、当然ですけれども、あり得ないと思うんですけれども。
◎文化振興課長 ご心配の点は、ある意味、当然だというふうに思いますけれども、28.5億円というところは設計業者の積算に基づくものですので、12月議会でご報告した数字で、工事の具体的な積算というところでは変更はございません。
体験工房のほうは積算に基づいたものではありませんので、かなり幅の大きい数字だというふうに思っています。美術館本体のほうは今の数字で間違いございません。
◆戸塚 委員 では、最後にしますけれども、先ほど殿村委員も話していましたけれども、私も地域の方々から、既に工事していると言われたので、行きました。そうしたら、大型車両が積んでいるものを見たら、どうやらボーリング調査をされていると伺っています。このボーリング調査というのは、何の目的で、どの予算に基づいたものなんでしょうか。
◎文化振興課長 今行っているボーリング調査、地盤調査のお尋ねだと思いますが、美術館・公園基本設計の過程で、建物の位置が確定したので、追加で調査をすることにしたものです。
今回、追加で調査をするということにした地点が、テラスから伸びてくるスロープなど、公園の園路に一部かかるということから、芹ヶ谷公園芸術の杜プロジェクトに関しては、公園、美術館を一体で整備するということで進めておりますので、この地盤調査に関しては、その観点で公園緑地課のほうから執行しております。
◆戸塚 委員 公園の一体化工事なので、公園緑地課の予算でということでしたけれども、こういうことはよくある話なんですか。基本的に、国際工芸美術館の整備、一体化工事、体験工房、基本設計、実施設計は、全部、
文化スポーツ振興部の予算ですよね。何でここの追加のボーリングだけ公園緑地課なんですか。
◎文化振興課長 追加の調査地点が園路の一部にかかるということで、今回は公園緑地課からということでございます。
◆戸塚 委員 そういう理屈というのは、普通、通らないですよね。このスロープだって、基本的に、今回の一体化工事と国際工芸美術館の計画の中でつけているものじゃないですか。それに対するボーリングなわけでしょう。逆に何で
文化スポーツ振興部の予算でやることができないんですか。何でここだけ公園緑地課なんでしょうか。
◎文化振興課長 繰り返しになりますが、芹ヶ谷公園芸術の杜プロジェクトは、公園、美術館を一体で整備するというところで、建築、設計に係る費用については、公園緑地課、文化振興課ということで支出をしております。本件のボーリング調査に関しては、公園緑地課から支出をいたします。
◆戸塚 委員 最後にします。支出をしますと言われても、営繕課が判断したことなんでしょうけれども、本来であれば――これだけ国際工芸美術館の件を
文教社会常任委員会で議論しているわけです。予算についても、こうやって議論されている中で、そこのボーリング調査だけ公園緑地課だから、既に今やっているわけですよね。住民からしたら、どう思うかというの考えていただきたいなと思うんです。
基本設計から、これから実施設計に入る中で、ボーリング調査を――しかも、今回は、現地に行って見れば分かるとおり、斜面地なので、トロッコを通す、普通のボーリングじゃないんです。大がかりなんです。それを突然、住民が見たときに、国際工芸美術館の工事がもう始まっちゃったのかと思いますよね。そういうのも含めて、住民に対する配慮が足りな過ぎるんじゃないかなと思うんです。意見にとどめますけれども、こういうやり方はすごくよくないことだと思います。そのことだけ申し伝えておきます。
◆殿村 委員 今も出たスロープの部分です。設計図面を見ると、非常によく分かるんですけれども、公園の中から国際工芸美術館のほうに入るスロープと、例の桜並木のほうから、谷をまたいで通るスロープの2つありますよね。これはこれまでの芹ヶ谷公園の景観、美観からするならば、違和感極まりない建造物に見えるわけです。これはどんなふうに議論したんでしょうか。
◎文化振興課長 まず、スロープに関して、芹ヶ谷公園の自然、景観を破壊するようなものだというふうには考えてございません。美術館から出るスロープに関しても、もともと今の園路ですと、現在のバリアフリー基準、法的に適合しませんので、公園の中を歩いていて、(仮称)国際工芸美術館のテラスの部分を通って、勾配の基準、それから、道幅の基準等を実現する方法として、最適なものというふうに考えております。音楽座ミュージカル芹ヶ谷スタジオの入り口から伸びるスロープについても同様でございます。木々の伐採であるとか、そういったところには本当に最大限の配慮をしてまいります。
◆殿村 委員 私がたまたま芹ヶ谷公園に行ったときも、高齢者施設の団体の方が、芹ヶ谷公園のほうから、今あるスロープを車椅子で、ちゃんと介助者がいて、通ってきました。ちょうど私たちはそのときにすれ違ったんです。結構、何台も車椅子で上から下に降りてくるところだったんです。
つまり、何を言いたいかというと、何度も言っているように、今の芹ヶ谷公園は、そういう制度設計がちゃんとされているわけじゃないですか。その下に景観と自然をちゃんと残すということに配慮した制度設計になっているものを変えるに当たって、こんな何本も橋桁を造って、明らかに景観が変わる計画に変更するということですから、それなりの議論があってしかるべきだと思うんです。先ほどの答弁では特に問題ないという、木で鼻をくくったような答弁ですが、どんな議論をしたのかということを私は伺いたいんです。
◎文化振興課長 まず、スロープの件ですが、今、車椅子で通られる方もいらっしゃるというのは事実ですが、現行の法的な基準ですと、勾配の角度について、今のままでは適合しないという現状がございます。
それから、景観に関しては、設計に当たって、町田市公共事業景観形成指針に基づき、町田市景観審議会の委員の先生のご意見も伺いながら進めております。
○委員長 休憩いたします。
午後5時54分 休憩
―――◇―――◇―――
午後5時55分 再開
○委員長 再開いたします。
◆殿村 委員 その辺は納得いかないところですが、あと1点だけ、先ほどの体験工房の8億円でしたか。要するに、中身については今検討中ということですから、8億円というのは固定したものなんですか。それとも、検討の――つまり、今の版画工房をそっくり内容も機能も移動させるということを取り入れることをコンセプトにするなら、8億円で動かないということは確定できるんでしょうか。それとも、動き得るということになるんでしょうか。
◎文化振興課長 現時点では、最大で8億円、上限が8億円というふうに認識をしております。
◆殿村 委員 分かりました。現時点ではというところですね。
◆石川 委員 1つ、今までコロナ禍の影響で、地域住民、利用者との話合いが多分できていないと思うんですが、これからその辺の話合いをしないと、いろいろ問題があると思うんですが、その辺はどうでしょうか。
◎文化振興課長 具体的には、3月20日と3月23日、土曜日と平日の火曜日に地域の方々にご案内をして、報告の場として設けることを考えております。もちろんそれ以外にも、関係団体であるとか、個別に説明をという団体さんについては、機会を設けてまいります。実際、先週は芹ヶ谷公園国際版画美術館のちょうど地元になります原町田四丁目第二町会の皆さん方とお話をさせていただきました。
◆石川 委員 いろいろ問題が起きちゃっていますけれども、それをある程度続けて、その辺はある程度まとめた状態で、工事の設計に走ってもらわないと、ちょっと難しいかなと思うので、それだけ十分注意しながら、よろしくお願いします。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって
文化スポーツ振興部所管部分の質疑を終結いたします。
△行政報告(パラスポーツの普及啓発・理解促進等に向けた取組について)
○委員長 行政報告、パラスポーツの普及啓発・理解促進等に向けた取組についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎
文化スポーツ振興部長 パラスポーツの普及啓発・理解促進等に向けた取組について行政報告いたします。
詳細については、担当者から説明いたします。
◎オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課長 お手元の資料、パラスポーツの普及啓発・理解促進等に向けた取組についてをご覧ください。
本件は、今年度実施しました、パラスポーツの普及啓発、理解促進等に向けた取組についてご報告するものです。
まず、「2 実施費用」から先にご説明いたします。今回、ご報告するこの事業については、国が実施するオリンピック・パラリンピック基本方針推進調査として実施したものであり、費用は国が全額負担しております。また、支払いについても、市の会計を通すことなく、国が直接支出いたします。したがって、市の予算、決算には計上されませんので、事業が完了しましたこのタイミングでご報告させていただくこととした次第でございます。
それでは、「1 実施事業」についてですが、事業の概要等について、表で一覧でお示ししてございます。
まず、表の1番目、パラバドミントン体験会でございます。この取組は、市内の小学校へ出向いて、パラバドミントンの体験会を行うものであり、2017年度から毎年実施してきましたが、本年度については、先ほど説明しました国の調査事業の採択を受け、実施いたしました。本年度は8校で実施し、658名の児童にご参加いただきました。
また、表の2番目ですが、この取組を広くPRするため、小山田南小学校で実施しました体験会を撮影し、市ホームページでご覧いただけるようになっております。
次に、3番目、パラスポーツ紹介冊子でございます。町田市にゆかりのあるパラアスリートの紹介や、町田市が取り組んでいるパラスポーツ普及の取組を紹介する冊子を作成いたしました。3万冊を作成し、市内小学校の児童全員に配布するとともに、市内公共施設でも配布しております。また、冊子のダイジェスト版を2月14日の新聞折り込みで市内各戸へ配布いたしました。
次に、メッセージ動画でございます。3種類のメッセージ動画を作成いたしました。1つ目、表の4番目、2019年度に町田市でトレーニングキャンプを行ったインドネシアのパラバドミントン、空手のアスリートから町田市民へ向けたメッセージ動画です。
表を1つ飛ばしまして、6番、ホストタウンとして登録していますインドネシア、南アフリカのアスリートへの応援メッセージ動画です。動画の制作に当たっては、インドネシアに関しては、2019年のトレーニングキャンプの際に交流した市内小学校の児童や市民の方、南アフリカに関しては、教育委員会で行っている世界ともだちプロジェクトの南アフリカ応援校の児童のほか、南アフリカと交流事業を進めている玉川学園高等部の生徒さんにもご出演いただきました。
この2つの取組は、パラスポーツの普及啓発、理解促進というよりは、ホストタウン交流の取組になりますが、国の調査事業として実施しましたので、ご紹介させていただきました。
そして、もう一つの動画、表の5番目ですが、町田市ゆかりのパラアスリートから市民へのメッセージ動画でございます。既にパラリンピック日本代表として内定しています、パラ射撃の水田光夏選手、ブラインドサッカーの日本代表候補の寺西一選手からメッセージを寄せていただきました。
動画については、いずれも市ホームページからご覧いただくことができます。
最後がパラスポーツイベントについてです。2月21日に2016年パラリンピックリオ大会自転車競技のシルバーメダリストの鹿沼由理恵選手と、自転車好きで有名なお笑いトリオ、安田大サーカスの団長、安田さんによるトークイベントを行い、オンラインでライブ配信いたしました。なお、この様子は近日中に市ホームページでご覧いただけるよう、準備をしているところでございます。
以上が実施しました取組の概要でございます。
続いて、「3 成果報告」でございます。これら町田市の取組は、2月20日、21日に開催されました内閣官房主催のホストタウンサミット2021――これはオンラインでの開催でございましたが、ウェブ上で町田市の取組の成果を紹介していただきました。また、このホストタウンサミットの中で、優良情報発信賞の特別賞を受賞いたしました。また、内閣官房のホストタウンの取組を紹介するウェブサイトの中でも紹介していただいております。
説明は以上です。
○委員長 これより質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
本日はこれをもって委員会を閉会いたします。
午後6時2分 散会...