町田市議会 2020-12-14
令和 2年総務常任委員会(12月)-12月14日-01号
議事係担当係長 佐藤義男
調査法制係担当係長 越智崇全
担当 三田村美子
6 速記士 三階佳子(
澤速記事務所)
7 事件 別紙のとおり
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総務常任委員会審査順序
令和2年(2020年)
12月14日(月)午前10時
第4委員会室
1 経済観光部
(1)第112号議案 町田市
市民農園条例の一部を改正する条例
(2)第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)
(3)行政報告
中小企業者家賃補助事業の実施結果について
(4)行政報告 生産緑地の貸借支援の実施について
2
選挙管理委員会事務局
(1)第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)
3 政策経営部
(1)第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)
(2)行政報告 芹ヶ谷公園“芸術の杜”について
(3)行政報告 「町田市
公共施設再編に関する
サウンディング型市場調査」の実施結果について
4 総務部・会計課
(1)第106号議案 町田市非常勤の特別職の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
(2)第121号議案 町田市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
(3)第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)
5 財務部
(1)第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)
(2)行政報告
生活保護費返還請求訴訟の終結等について
6 議会事務局
(1)第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)
7 特定事件の
継続調査申し出について
────────────────────────────────────
午前10時 開議
○委員長 ただいまから
総務常任委員会を開会いたします。
今期定例会におきまして、当委員会に付託されました案件について審査を行います。
審査順序につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査順序に従い進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
△第112号議案
○委員長 第112号議案を議題といたします。
本案について、提案者の説明を求めます。
◎北部・
農政担当部長 第112号議案 町田市
市民農園条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。
本議案は、
受益者負担の適正化に関する基本方針に基づき、町田市市民農園の使用料を改定するため、所要の改正をするものでございます。
改正後の使用料につきましては、2021年4月1日から施行いたします。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆白川 委員 何点かお伺いしたいんですけれども、まず、今回、
受益者負担でということなんですけれども、それによって収入が幾ら増える予定なのかと、
受益者負担割合がどの程度になる見込みなのか、この2点を教えていただければと思います。
◎
農業振興課長 使用料収入がどれぐらい増額になるのかということと、
受益者負担割合がどのぐらいになるのかというご質疑にお答えをさせていただきます。
使用料収入につきましては、今回増額したことによって、2019年度との比較ですけれども、80万5,500円の増収となります。
受益者負担割合につきましては、これまでの
受益者負担率が40.6%でございましたが、60.1%という形になります。
◆白川 委員 今回、こちらが
受益者負担割合区分の4だと思うんですね。それで利用率がほぼ100%だったわけですけれども、そういった中で引上げの上限が、最大が多分1.5倍だと思うんですけれども、今回、1.3倍を選択した理由を教えてください。
◎
農業振興課長 今回、1.3倍にさせていただいた経過でございますが、こちらにつきましては近隣他市との市民農園の比較の中で、おおよその近い数字というところの中で1.3倍にさせていただいております。
◆白川 委員 近隣相場の比較ということで、どこに参考にしたか教えていただければと思います。
◎
農業振興課長 近隣につきましては、今回、市民農園についてサービス、水道、トイレ等があるかないかというところ、あとは近隣の
南多摩地区プラス川崎市と相模原市という形になっております。
◆白川 委員 最後に、これを使っている利用者の
受益者負担の適正化方針についての理解という部分はちゃんとできているかどうか。要は、値上げされるわけですから、利用者の理解があるかどうかについて伺えればと思います。
◎
農業振興課長 これから新しい3年間の分の利用の開始になりますので、それに当たって周知をさせていただこうかと思っております。今回については、まだ皆さんへのアナウンスとか周知はこれから、当然議決されてからになりますので、終わり次第、今回1月に市民農園の募集がありますので、その際にそちらをご報告させていただきたいと思っております。
◆白川 委員 今回の件は分かりました。結局、
受益者負担の考えがある限りは今後もまた上がっていく可能性もあるわけで、そういった中である意味その場所は使う分だけ取るよという考え方がしっかり分かっていないと、毎回値上げされたりすると、それはそれで非難が出るので、そういう理解をしていってほしいなと思いますので、よろしくお願いします。
◆佐々木 委員 私も何点か質疑をさせていただきたいと思います。
今回、市民農園ということの改正なんですが、町田市には現在何か所あって、1区画どのぐらいの面積をお貸ししているのか。
あと、実際に利用している人たち、どのような年齢の方が多く利用しているのか、利用実態をお答えください。
◎
農業振興課長 市民農園の数なんですけれども、現在、金森と三輪と忠生の3か所になっております。区画数なんですけれども、20平方メートルと30平方メートルとありまして、こちらについてはかなり数がそれぞれなんですけれども、計でいきますと152区画という形になっております。
あと、年齢層は細かく今出してはいないんですけれども、おおむね高齢の方が多いというふうには確認しております。
◆佐々木 委員 今回は、体験農園のほうは料金改定というのがないわけなんですけれども、市民農園ということでは畑だけを貸して、あと苗とか肥料とか、
虫除けネットとかというのは全部個人でこれから購入してやるわけですね。今おっしゃったように、割と高齢の方が利用されているというあれなんですけれども、
受益者負担の適正化を今回基にしてやるという値上げなんですけれども、白川委員へのご説明でも、川崎とかそういうところを参考にしてと言うんですけれども、私の近所にもあって、車で行ってはいけない、自転車、歩きで行く、いろいろ制限のある、畑だけ貸していただいて、水は水道がついているということだと思うんですけれども、その中で便利のいいところではない。やはりその後にもいろいろなお金がかかることがあるわけで、そこに
受益者負担の適正化ということでは利用している人がとても負担増になるのではないかなと思うんですね。
次の3年間のまた更新になるからということなんだけれども、今まで使っている人が今までも更新、更新で畑をやってこられている方がいると思うんですけれども、今回はがらがらぽんで全部入れ替えるというか、そういうつもりなんでしょうか。
◎
農業振興課長 がらがらぽんというか、毎回3年ごとに一律で募集はかけます。結果的に継続される方もいれば、されない方もいますので、最終的には毎回抽せんという形になりますので、そちらについては特にそれで全員を入れ替えるとかそういうことはありません。
◆佐々木 委員 分かりました。
市民農園という考え方がちょっとあれなんですけれども、畑を持っている方から町田市が畑を借りているのか、町田市所有の土地ではないと思うんですけれども、その辺の土地所有者への賃借料はどのようになっているのか。今回、例えば値上げになることで賃借料を上げるとか、そういうことも含まれているのか、その辺はどうなんでしょうか。
◎
農業振興課長 使用料は特にお支払いはしておりませんで、使用貸借でやらせていただいておりますので、そこの影響は出ないという形で考えております。
◆佐々木 委員 今回の値上げ幅、1.3倍ということなんですけれども、普通、例えば民間のアパートとかを借りるときの新規契約というのは1か月分とか、そういう算定の仕方なんですけれども、
受益者負担の適正化というところでは全然かからないか、25%か50%か、75%かということが前に
受益者負担の適正化で表になっているんですけれども、1.3倍ということがどこに当たるのか。
受益者負担の適正化の中で、その辺の算出根拠というんですか、その辺をお答えください。
◎
農業振興課長 受益者負担の適正化に関する基本方針でいけば、
サービス類型が4つ、選択的であること、当然民間に同様のサービスがあることというところで、100%が基本的な
受益者負担の考え方になっております。その中で、当然急激な上昇というところですね。これで100%にしてしまうと、100円は超えますので、そういった意味での緩和という意味で今回1.3倍にさせていただいているということになります。
◆佐々木 委員 最後にします。先ほども申し上げたように、この使用料のほかに利用者はいろいろこれから費用がかかるわけです。今度から利用する人は消費税も上がっているので、いろいろと掛かりが増えることが予想されるんですけれども、そういう中で1.3倍の使用料設定ということでは、消費税の値上げとかというのも、この算出をするに当たっては考慮しているのか、消費税というのは全然別物とされているのか、その辺はどうでしょうか。
◎
農業振興課長 こちらについては、消費税について何か勘案していることはありません。一つあれば、当然かかる部分とすれば、農具の貸出しはしておりますので、そこの部分も当然サービスの原価に含まれてくるというところでは、一つ勘案はされているかなというところではあります。
◆山下 委員 従来からやってきたところなのだと思うんですけれども、この場所というのは農地なんですか。
◎
農業振興課長 農地でございます。
◆山下 委員 農地にしては結構荒れていたりするような気が――それはおいておいてなんですけれども、事業として考えたときに、農地法も変わって税制も変わって、場合によったら、この目的を果たしていくために市が関与する、しないという話も当然出てくるかと思うんですけれども、そういった意味で
受益者負担の適正化の中で、今後の継続というものを判断していくということも当然大事なんですけれども、ほかの手法とかということについては、今回こういう議案が上がってきたので確認するんですけれども、検討されてきた経緯というのはあるんでしょうか。
◎
農業振興課長 都市農地の貸借の円滑化に関する法律が施行されまして、市民農園が農地所有者にとってやりやすくなっているという状況があります。
都市農地保全の観点から言えば、当然それも一つ、後ほど行政報告をさせていただきます貸借であるとか、あとは市民農園、それによって都市農地を残していくという面もございますので、そういった意味では、当然逆に市が開設される方の負担になってはいけないという考え方もありますので、今後の方向性については今検討しているところでございます。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
◆佐々木 委員 第112号議案 町田市
市民農園条例の一部を改正する条例に反対の立場で討論します。
市民農園の利用者は、定年後の実益と趣味を兼ね、農作業を始めた方が多いと聞いています。自分で育てた野菜を家族に食べさせたい、近所にお裾分けをして喜んでもらうことを生きがいにしている方が大勢いらっしゃいます。市民農園は自分で野菜の苗や肥料などを購入しなければならず、使用料以外にも消費税のかかった出費が後々必要となります。農地は耕す人がいることで環境保全、都市農業を守ることにもつながっています。年金切下げが行われている下で、市民のささやかな野菜づくりの楽しみに対して3割増しの負担を課すことになる本条例改正案には反対をします。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
第112号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手多数であります。よって第112号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
△第101号議案(
経済観光部所管部分)
○委員長 第101号議案を議題といたします。
本案のうち、
経済観光部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎
経済観光部長 第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)のうち、
経済観光部所管分につきましてご説明申し上げます。
補正予算書の12ページをご覧ください。
初めに、歳入でございます。
第15款、国庫支出金、第2項、国庫補助金、第1目、
総務費国庫補助金、第4節、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、説明欄の
産業政策課分764万3,000円の増額につきましては、
指定管理者事業継続支援事業の財源として増額補正するものでございます。
13ページをご覧ください。
第16款、都支出金、第2項、都補助金、第5目、商工費都補助金の説明欄、
産業集積活性化事業費の3万1,000円の減額につきましては、
トライアル発注商品認定事業の支出額が確定したことに伴い減額補正するものでございます。
その下、
暑熱対応設備整備費の1万2,000円の減額につきましては、「
町田シバヒロ」のミスト工事が完了し、支出額が確定したことに伴い減額補正するものでございます。
14ページをご覧ください。
第21款、諸収入、第6項、雑入、第6目、雑入、第5節、商工費雑入の説明欄、原町田一丁目
駐車場運営納付金の349万7,000円の減額につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により、
指定管理者からの納付金を減額したことに伴い減額補正するものでございます。
次に、歳出でございます。
21ページをご覧ください。
第7款、商工費、第1項、商工費、第1目、
商工業振興費の説明欄、2、
商工業振興対策費の6万9,000円の減額につきましては、
トライアル発注商品認定事業の支出額が確定したことに伴い減額補正するものでございます。
その下、5、
プラザ町田費の762万5,000円の増額につきましては、
新型コロナウイルス感染拡大防止を図るための施設休止により、
利用料金収入が大きく減少した
指定管理者に対する事業継続のための支援金等でございます。
その下、6、
中心市街地活性化事業費の101万6,000円の減額につきましては、「
町田シバヒロ」の
ミスト設備設置工事費の契約差金等を減額補正するものでございます。
その下、7、
駐車場運営費の61万円の減額につきましては、用地借上料が確定したことに伴い減額補正するものでございます。
22ページをご覧ください。
続いて、第2目、
観光振興費の説明欄、2、観光事業費の33万円の減額につきましては、外国人に向けた
フェイスブックの有料記事の配信を中止したため、減額補正するものでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆白川 委員 今お話のあった外国人に向けた
フェイスブックの記事というのはどういったもので、何で減らしたかとか、そのあたりを伺えればと思います。
◎
観光まちづくり課長 まず、どういったものかというところになりますけれども、外国人、特にこれは中国語、台湾人向けですけれども、そこに向けた
フェイスブックに年10回程度記事を登載してもらうという負担金の部分になっております。そういった意味では、今回、
コロナウイルス感染症の中で
外国人観光客がなかなか来ていないという中で、効果的ではないということで今回負担金をせずに登載しないという形を取っております。
◆白川 委員 そちらは分かりました。
今回の
指定管理者事業継続支援事業なんですけれども、これは今回一律でなので、そこの補助は分かるんですが、この間、例えば
町田まちづくり公社の運営経費はいろいろかかっていると思うんですけれども、この間どのぐらいマイナスであったかとか、運営経費がどうだったかとか、そういう把握というのは課のほうではされているのか、伺えればと思います。
◎
産業政策課担当課長 運営経費のマイナスということでございますが、基本的にビル管理であったりとか清掃はそのままやっておりますので、運営経費に関しては大きなマイナスはございません。ただ、光熱水費とか、そういった部分のマイナスは若干ございますけれども、大きくはマイナスになっていないと把握しております。
◆白川 委員 要は、やっぱり補助をこうやって出すわけで、この間、どういう形で、
指定管理者なんですけれども、どういう収支状況がというところを把握した上で補助を出しているのかどうかという聞き方をしたかったので、そのあたりを伺えればと思います。
◎
産業政策課担当課長 収入の減に関しましては大きな影響を受けておりまして、大幅に減少しております。金額につきましては、この支援金の範囲だけではないんですけれども、10月までの累計で前年同月比で47%の収入となってございます。
◆白川 委員 パーセントでは分かるんですけれども、感覚で、今の金額ベースで言うと、ある程度どのぐらい、これだけマイナスなんだな、じゃ、やっぱり補助しなきゃなという考えも多分あるので、そういうところを教えていただければと思います。
◎
産業政策課担当課長 こちらは運営を休止していた期間のマイナスになるんですけれども、
利用予定収入見込額が1,528万5,000円としていたところですけれども、そちらに対して収入が――違う資料を見てしまいました。すみません、ちょっとお時間をいただいてよろしいですか。調べさせてください。申し訳ございません。
○委員長 休憩いたします。
午前10時23分 休憩
―――◇―――◇―――
午前10時24分 再開
○委員長 再開いたします。
◎
産業政策課担当課長 この期間に関しては収入はございませんでした。ゼロです。
◆白川 委員 さっきの経費がこうだという形で、その分マイナスだというような理解でいいということでよろしいですか。
◎
産業政策課担当課長 はい。
◆山下 委員
指定管理者の自助努力というか、そういったものがあるか。自助努力という言い方はおかしいんですけれども、様々な緊急対策の制度とかを使っていると思うんですけれども、そういったことについて調査はされたんだと思うんですけれども、どのようなものを
指定管理者のほうでは制度として使ってきたとかということについて、具体的に把握されているものを教えていただければと思います。
◎
産業政策課担当課長 自助努力というのか、補助制度、こちらで活用したのは
雇用調整助成金を活用したというふうに把握してございます。
◆山下 委員 もっとあるかと思うんですけれども、つまり、この2分の1というのは、ある一定期間のことについての2分の1でありますし、普通に考えると事業収入としては大丈夫なのかと。つまり、人件費とか、そういった問題にまで発展しているんじゃないかとかということを想像するわけなんですけれども、
指定管理者といっても市のサービスを担っている、市としての立場も踏まえた中での支援の在り方というのがあるかと思うんですが、そういう意味では、きめ細かく対応されてきてということをもうちょっと確認したいんです。
◎
産業政策課担当課長 様々な国の支援、こちらも探してみたところなんですけれども、
指定管理者である
町田まちづくり公社が枠として大企業というような、資本金の額とか、そういったところになるということで、
中小企業向けの補助金というのがなかなか使えない状況がございました。そういった意味で補助金等を確保するには、先ほど申し上げた
雇用対策助成金といったものにとどまってございます。
再開後、彼らの中でいろいろ利用者に来ていただこうということでパーティションを増やしたりとか、そういったような対策はしているんですけれども、なかなか元には戻っていないという実情がございます。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって
経済観光部所管部分の質疑を終結いたします。
△行政報告(
中小企業者家賃補助事業の実施結果について)
○委員長 行政報告、
中小企業者家賃補助事業の実施結果についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎
経済観光部長 2020年度に実施した
中小企業者家賃補助事業の実施結果について、担当者からご説明申し上げます。
◎
経済観光部次長 それでは、タブレットの51-3、
行政報告資料「
中小企業者家賃補助事業の実施結果について」に沿ってご報告いたします。
今回の
中小企業者家賃補助事業は、
新型コロナウイルス感染症の影響により売上が減少している
市内中小企業者への
資金繰り支援と事業活動の継続支援を目的として、家賃を補助する事業を実施いたしました。
まず、1の「事業の概要」をご覧ください。
改めてになりますが、第1弾と第2弾、それぞれの事業概要を記載しております。
第1弾は、5月19日から7月21日を申請期間として、2020年1月から5月のうち、2か月分の支払済家賃の2分の1、最大40万円を補助するものでございます。
また、第2弾は、補助対象に6月と7月の2か月を加え、4か月分の支払済家賃の2分の1、最大80万円に拡充し、7月22日から9月30日まで申請を受け付けいたしました。
2ページに移りまして、2の「実施結果」をご覧ください。
まず、(1)の補助実績ですが、Aの予算額が第1弾と第2弾を合わせて14億9,000万円、Bの補助件数である事業者の数ですが、2,884件、Cの
補助事業所数である店舗等の数ですが、これが3,524件、Dの補助交付額が14億3,029万7,000円となり、Eの予算執行率が96.0%となりました。
参考として、Fの1社当たりの平均補助額は約49万6,000円で、Gの1
事業所当たりの平均補助額は約40万6,000円となりました。
また、Hの物件種別、これは(1)のCの内訳になりますが、ビル等が2,731件で約8割を占めています。
続いて、(2)の業種別補助件数です。これは(1)のBの内訳になりますが、サービス業(飲食)が最多の693件で、全体の24%を占めております。
続いて、(3)の所在地別
補助事業所数です。これは(1)のCの内訳になりますが、原町田が最多の941件で、全体の27%を占めています。以下は森野、中町と続いています。
続いて、3の「アンケート結果」です。
今回、補助金を交付した全ての事業者2,884社へ、9月28日から11月10日に電話でお伺いしました。結果、2,267件、約8割の有効回答を得ることができました。
次ページに移ります。
まず、1つ目の「今回の補助事業は事業継続の役に立ったか?」という質問に対しては「役に立った」と回答した割合が97.6%となりました。
次に、この事業は添付書類を減らすなど、手続の簡素化を今回図ったところです。そこで「申請はスムーズにできたか?」という質問に対して、「スムーズにできた」と回答した割合は93.5%でした。
次に、補助要件の売上前年同月比15%減少と今回制度設計したわけですが、こちらが妥当であったかという質問に対して、「妥当であった」と回答した割合は87.9%でした。
最後に、「この事業をどのように知ったか?」という質問に対して、第1位が「町田市ホームページ」で最多の857件、全体の約4割を占めています。
最後の項目4「実施結果に対する考察」では、5点を挙げさせていただいています。
まず、1つ目に、予算として1
事業所当たりの2か月分補助として、第1弾では30万円、第2弾では25万円の補助を見込んでおりました。
実績では、第1弾と第2弾を合わせて3,524事業所に補助金を交付し、1
事業所当たりの平均補助額は約40万6,000円でした。これを半分の2か月分にすると20万3,000円となり、見込額をそれぞれ下回っているという状況です。
2つ目は、事業の広報についてです。「広報まちだ」、町田市ホームページで周知したほか、各団体へ数回にわたり通知、メールで周知依頼などを行いました。さらに、約1,800の事業者に電話で個別案内するなど、より多くの
市内中小企業者の支援につなげたところです。
3つ目は、業種別の補助件数です。飲食を含むサービス業を合わせますと全部で1,873件、全体に占める割合が65%、次いで小売業が372件で13%となりました。このことから、今回の
新型コロナウイルス感染症により特に影響を受けていると報じられているサービス業、小売業の支援につながったと考えられます。
4つ目は、所在地別
補助事業所数です。申請の多い原町田、森野、中町を合わせますと1,637件、全体に占める割合が46%となり、中心市街地エリアが全体の約半数を占めております。
最後にはまとめということですけれども、今回、
新型コロナウイルス感染症が拡大する中、町田市では国や都に先駆け、多摩26市の中でもいち早く5月から申請受付を開始し、スピーディーに中小企業者を支援いたしました。
その後、
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、7月から補助対象を拡充し、急速に変化する状況に対応し、切れ目のない中小企業者支援を行うことができました。
報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 これより質疑を行います。
◆木目田 委員 何点かお聞きしたいんですけれども、資料の2ページ目の2番目の物件種別で、ビル等というのは分かるんですけれども、戸建てというのがよく分からないです。戸建てというのはどういうことなんでしょうか。
◎
経済観光部次長 戸建てというのは、自宅を事務所として一部使っていたり、あと学習塾のようなもので、一戸建てを全部借り上げて、そういったところを利用している、そういったケースが主なケースです。
◆木目田 委員 僕、これは概要を読んだんですけれども、すみません、ちょっと覚えていないですけれども、例えば自己所有物件を会社に貸して、それが売上げ減少で、要は自己完結物件というんですか、個人の持っているものを個人が経営している会社に貸して、それで売上げが下がったから家賃を補填と、それも概要に入っていたんでしたっけ。
◎
経済観光部次長 該当になっています。あくまで賃貸借の契約書がしっかりと存在して、売上げ減少が確認できる、そういった諸条件を確認できることによって対象としています。
◆木目田 委員 同じく2ページの3段目の業種別の中のサービス業ですとか、ほかにもその他とあるんですけれども、サービス業のその他だとか、例えば全体の中のその他の中で、いわゆる顕著にというか、かなりばらついたその他なのか、その他の中でも傾向があるのかどうか、分かればでいいので教えていただきたいと思うんです。
◎
経済観光部次長 2ページ目の(2)の業種別補助件数の、まずサービス業のその他900件の内訳ですけれども、学習塾40件、歯医者39件、不動産30件、接骨院・整体合わせて51件、そういったものが含まれています。さらに、単純なその他の部分ですね。そちらの主なものとしては、やはり申告、申請制の中でやっていますので、ちょっと先ほどとかぶる部分があるんですけれども、歯医者30件、不動産26件、内科5件、あとソフトウエア開発、そういった個人でやっている方ですね。そういったものが4件ということで、かなりばらつきがあるというところです。
◆木目田 委員 分かりました。
あと、(2)と(3)の業種別補助件数と所在地別
補助事業所数、どちらもなんですけれども、エリア的なものとか業種的なものはこれでも分かるんですけれども、例えばサービス業の飲食の中でも、母数というんですか、いわゆる飲食、例えば極論すると飲食が693件あって693件申請しているのか、それとも6万件あって693件なのかとか、いわゆる経済センサスとかになっちゃうのかもしれないんですけれども、例えば業種別で申請割合が高い低いとか、あともう一つの所在地でも、例えば原町田が1万件のお店があって900件なのか、1,000件で900件なのかとか、そういう分析みたいなものというのは、細かくなくていいんですけれども、可能なのかどうかと、もし傾向とかが分かればでいいので教えてください。
◎
経済観光部次長 あくまで今、木目田委員がおっしゃったように、センサスベースでの分母になるので、当初予算を組んだときの過去のようなものになるので、ちょっと実態とかけ離れているかなと思っています。
ただ、実績として、センサスベースと今回申請いただいたもの、これが全部ではないと思うんですが、そこに若干差がある部分もありますので、そういったものを今後分析していきたいなと考えています。
◆木目田 委員 では、今のところはまだ出していないということですね。実態として我々もいろいろ町を回っている中で、例えば飲食であったり、そういう厳しいと言われるところから声は聞くんですけれども、実際の声と実態というのが分析は必要だと思うんですよね。これからどこまでこのコロナ禍が続くか分からないんですけれども、どの業種がどれぐらいの割合でというのでは見込みにはなると思うのでやっていただきたい。
あと、所在地でも例えば本当に僕らの肌感覚で言うと中心市街地が厳しいんだろうとは思うんですけれども、実態として何分の何、例えば玉川学園125件のうち121件、いや、玉川学園が厳しいとか、その辺、母数で分かると思うので、これはすみません、また将来的にというか、これからやっていただければと思います。
あと、すみません、3ページ目の2行目のQ2の「申請はスムーズにできたか?」、「できた」で93.5%ということで、いろいろ手続を簡素化したという表現はされていたんだけれども、具体的な検討状況、やるときの検討、これは外していこうとか、これは残しておこうという工夫の具体論とか、もし分かれば教えていただきたいんです。
◎
経済観光部次長 まず初めに、今回の分析等を今後進めていくに当たってですけれども、今回当初想定していた以上のデータが業種別、地域別、あと売上減少みたいなところでも、どういった業種に影響が大きいのかというのが、全部ではないにしても出ていますので、そういったものを今後の施策検討等に生かしていきたいと考えております。
全てのデータを今日お出しはできてはいないんですけれども、その辺を今後、産業振興施策に活用していきたいと考えています。
もう一つ、先ほどのアンケート結果にあった「申請はスムーズにできたか?」ということで、一つには書類の簡素化、書く欄を不必要に多くしないということで、チェック欄を設けたりとか、当てはめるだけで計算ができるだとかというものと、あと書類の数を極力減らした。国等の状況なども見ながら、あればいいやというものは極力抜かして必要最低限にしたということ。
あと「申請はスムーズにできたか?」ということで、やはり不備なものが4割、5割ありました。そういった点では、再度申請をいただくときにメールとか、そういったものを活用しながら、なるべく簡素で迅速に交付ができるような形での処理というのもやりましたので、そういう点ではお忙しい厳しい中での事業者に対して、スムーズにできた部分があったのかと考えております。
◆木目田 委員 分かりました。この辺は今、脱判ことかの点、テーマとして今非常にあれだと思いますし、町田市で進めている伝わる日本語推進運動の一環の少ない文字数でも伝わる分かりやすいということになると思います。「できた」の93.5%というのは非常にいい数字だと思いますので、今後もお願いします。
◆白川 委員 今、分析のところは木目田委員が言われたんですけれども、先ほど業種別でどこが苦しいのかとか、ここを見れば見えてくるのか、そこはちょっとお願いしたい。
あと、今回、私なんかも事業所のお話を聞いたら、やはりアンケート結果のような形で、おおむね好評価を感じるところではありました。
一方で、ただ使えなかったところ、要は自分で土地を買って、会社で買って賃貸借ではなくてというところ、例えばそういう使えなかったところの部分は、使えなかった人は、何でうちは恩恵を受けないんだというところとか、2か月マイナスの部分がなくてとか、要は2か月分マイナスがあるとこれを使えるという話だったけれども、そうじゃなかったとか、結局、使えた人はおおむね良好で、使えなかった人はうちは使えなかったなというちょっと不満の声もあるんですけれども、今回、アンケートは使った人のアンケートなんですけれども、そういうこれが使えなかった人の声というところは吸い上げられているのかどうか、そこを伺えればと思います。
◎
経済観光部次長 分析については今後も進めていきたいと思います。
あと、2か月減少が15%とか、そういった制度設計の部分で、国、都、他市なども参考にしながら、ただ先行的にやっておりますので、基本的な考えとして固定経費の15%程度が家賃相当だろうということで、その設定をしたところです。
売上減少については、客観的にアンケートの結果、支援いただいた方からの評価ですので、基本的に賛成かなと思うんですけれども、15%未満というところの声については、そういった方も電話等での相談等も受けています。なるべく範囲を広く取っていますので、その中でやっていただければということなんですけれども、やはりほかの方との公平性みたいなところを鑑みて、15%というのは妥当だったとは思うんですけれども、今後、その枠から外れた部分について、制度としてどうあるべきなのか、産業振興としてどうあるべきなのかというのは検討していきたいと思います。
ちなみにですけれども、全2,884事業者の平均の売上減少率は56.3%でした。
◆白川 委員 それだけ大きいんですね。だから、15%というのは今の話だと妥当だったのかなというのは思います。
あと、今言った、何人かあったのは自分で土地を買ってやっている人には支援がない。自分自身がもともと持っているわけではなくて買って、そういった中で補助がないのは嫌だなという声はあったので、そういうものも吸い上げていただければと思うのと、今回そういう分析をしていただいて、まだコロナ禍が続いているので、次につながるような形のことまで検討していただければと思います。
◆新井 委員 今の白川委員の話を聞いていると、特別定額給付金のときは10万円、この後生まれた人はどうするんだという話から、後から市としても対応したというのがあったので、恐らく何かそういうことが考えられるのかなという感想を持ったので、それが一つ。
あとは今回かなり支給が早かったというところがあると思うんですね。そのあたりで何かこういうところが苦労したとかという話があればちょっとお聞きしたかったんですけれども。
◎
経済観光部次長 1つ目のところについては制度設計上、固定経費の部分についての負担を軽減というんですか、支援して資金繰り、事業の継続支援という目的の下にやっていますので、自己所有物件というところにどれだけの経費がかかっているのか、それは資産ではないかとか、そういった議論がありますので、今後そういった部分も幅広で視野に入れながら、検討の俎上には入れていきたいなと思っています。
もう一つの5月からということで評価いただいた部分なんですけれども、一番大変だったのは、大きく2点ですけれども、制度設計、先ほど言いましたとおり、国、都に先駆け、多摩26市の中でもいち早くというところで、他に類を見ないので、他市を参考にしてというのがあまりできなかった。
そういう中では、部下の者などがいろいろな計算シミュレーションをしながら、しっかり制度設計をして、実態になるべく沿った制度設計を短期間でしていただいたと。ゴールデンウィーク明けにすぐということでしたので、緊急事態宣言が出てから間もなくということで、いち早く事業者に寄り添った制度設計をしてくれたというところが一つ。
もう一つは、やはり体制の問題です。3,000事業者を相手にするということで、申請が来るだけではなくて、電話対応、あと相談窓口も設置してきていましたので、ちょっと紹介させていただくと、電話については5月から9月までで3,397件、1日平均37件、必要書類の作成とか対象者の要件、先ほどもあったような問合せが多かった。あと、個別の相談窓口でも6月から9月で295件、1日平均4件程度ということで、30分から1時間程度ですけれども、個別に親切に相談した。
そういった審査以外でも、交付手続等も含めて、やはりマンパワーというところは大変でした。部内の応援はもちろん、庁内でも兼務辞令によって我々の事業に参加していただいて、そのほかも会計年度派遣ということで、一時は私の部下が倍になっていますので、それほどのマンパワーを集めて協力していただいたということに感謝するとともに、そういった部分が大変だったなと今感じています。
◆新井 委員 そこまでやっていただいて、実際にあったことをお話しさせていただきたいんですけれども、私のところに、町田市は本当によくやってくれた、とにかく早く支給されて助かった、そういう声をたくさんいただきました。ここまでご尽力していただいた皆さんに、ぜひ委員会でもこういう話があったよとお伝えいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
△行政報告(生産緑地の貸借支援の実施について)
○委員長 行政報告、生産緑地の貸借支援の実施についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎北部・
農政担当部長 生産緑地の貸借支援の実施につきまして、担当者からご説明申し上げます。
◎
農業振興課長 生産緑地の貸借支援の実施についてご説明いたします。
タブレットでは51分の4ページになっております。
初めに、今回、貸借の支援を開始するに当たっての背景等をご説明させていただきたいと思います。
まず、何をするのかというところなんですけれども、都市農地の保全及び経営拡大を図る農業者への支援を目的として、町田市及び町田市農業協同組合が2020年12月から実施をさせていただいている事業となります。
初めに、1の背景についてご説明いたします。
2018年9月に施行されました都市農地の貸借の円滑化に関する法律により、生産緑地の貸借がしやすくなっております。ただ、実際には貸したい意向のある農業者――これは土地の所有者と、借りたい意向のある農業者――これは経営拡大のために耕作地を増やしたいという方でございます。それぞれが貸借の相手を探さなきゃいけないといった状況がありまして、なかなか貸借が進んでこなかったという状況がございます。
そこで、町田市及び町田市農業協同組合は、都市農地、これは生産緑地も含めてなんですけれども、保全と経営拡大を図る農業者への支援を目的として、2020年12月から、土地の貸し手と耕作希望者との仲介をし、具体的な貸借手続であるとか、両者の合意形成の調整・支援を行っております。
次に、経過でございますが、今回の事業につきましては、町田市及び町田市農業協同組合が事業主体となって実施するため、事業実施について、11月27日に両者で覚書を締結させていただいております。
覚書の締結を受けまして、12月1日より町田市と町田市農業協同組合の窓口に相談受付を設置するとともに、事業告知を開始いたしました。今後、町田市及び町田市農業協同組合の仲介を経て貸借手続をしますと、早い相談者の方、今、相談されている方であれば、夏野菜の作付に間に合うであろう2021年3月の貸借成立が可能となるという見込みになっております。
次に、「生産緑地の貸借支援」の内容についてご説明させていただきます。
まず、貸借支援の対象者ですが、耕作希望者――これは先ほど申し上げた経営拡大を図りたい農業者――につきましては、生産緑地という住宅地内等にある特性からも、適正な肥培管理が必要となりますので、今回の貸借支援の対象につきましては、認定農業者及び認定新規就農者を対象としております。
認定農業者・認定新規就農者とは、農業経営について計画等を立て、特に意欲的に農業に取り組んでいる市で認定した農業者を指しております。
土地の貸し手につきましては、傷病等の理由により生産緑地での耕作の継続が困難な方を今回は対象とさせていただいております。ご自身で耕作可能な方につきましては、ご自身での耕作をお願いするところでございます。
全体の流れですが、下の資料の図をご覧ください。
こちらは矢印にStep1から4まで入っているんですが、まず、Step1なんですけれども、土地の貸し手(所有者)のご希望について、町田市または町田市農業協同組合へ自身の土地を貸したい旨をご相談していただく。要は申し出ていただくという形になります。
その申出を受けまして、Step2として町田市農業協同組合と町田市の窓口にて耕作希望者、これは借り手側の情報が載った台帳を閲覧していただき、ご自身でどの方がいいかなと探していただいて、その方にこちらを含めてアポイントを取ります。
なお、借り手である認定農業者及び認定新規就農者につきましては、事前に意向調査をさせていただいて、既に台帳に必要な情報についてのご提出をしていただいております。
Step3になります。町田市及び町田市農業協同組合の立会いの下で、土地の貸し手と耕作希望者が現地にて貸借内容の話合いという形になります。そこで両者の合意形成が図られるように双方で、私ども町田市と農業協同組合のほうで調整の支援をさせていただくという形になります。
Step4に入って、最終的に両者の合意形成の下で貸借手続をしていただいて貸借開始といった流れになります。
今後、本制度の実施により、多くの農業者に都市農地を活用していただくことで、都市における農地の保全をするとともに、経営拡大を図る農業者の一助となるように取り組んでまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆白川 委員 今、意向の調査なんかもされているということなので簡単に聞きたいんですけれども、今どの程度、例えば貸したい意向、借りたい意向があるのか。あと、どの程度の効果を見込んでいるのか。要はどの程度のマッチング数というか、していくという考えがあるのか伺えればと思います。
◎
農業振興課長 現状でございますが、まず借り手側のご希望については、認定農業者、認定新規就農者を合わせて96名に調査をかけさせていただきました。これが8月の段階でかけさせていただいて、回答が34名といった中で農業経営の拡大を希望される方が12名いらっしゃいました。その後、事前説明会を実施して、今、借り手側のカルテ――カルテと呼んでいるんですけれども、台帳に掲載する情報なんですけれども、こちらについては11月末現在で9名といった形になっております。
貸し手側の情報につきましては、細かいところの資料が農業協同組合側からは上がってきていないんですけれども、各支店おおむね1名から3名ぐらいの間のところでの相談が今来ているということなので、10名前後いるというところで認識をいたしております。
◆白川 委員 一応そういう状況があって、どれぐらいマッチングできればいいなというところの部分も教えていただければと思います。
◎
農業振興課長 どのぐらいの数がというところが、今回、貸し手側の意向の条件として、傷病や高齢によって耕作が難しくなった方というところで限定させていただいておりますので、特に何件あればいいというようなことは考えていないという形になります。
◆山下 委員 貸し手のほうで特定生産緑地に移行をしているケースとか、視野に入れて今後の相談に来ているケースとか、その辺の情報というのがあるのであれば教えてほしいんですけれども。
◎
農業振興課長 特定生産緑地の意向について、これは都市づくり部のほうで今やっているものなんですけれども、2020年11月の段階で、今、申請割合が平成4年、平成5年の生産緑地分については、もう申請されている方が79%いらっしゃいます。残りの部分が今21.5%という形になっております。
当然、今悩まれている方がいらっしゃると思いますので、この制度を始めることによって安心して移行ができるという考えになっていただければというところがありますので、残りの分、これから平成4年度分が今度の3月までとなりますので、そちらの判断の材料の一つにしていただければと考えております。
◆新井 委員 すみません、ちょっと教えていただきたいことが、農業委員会の名前がここにないのは、生産緑地はそもそも市が農地として認定をしているということがあるから、改めて貸借契約で農地法の許可が必要ないという考え方でいいのかどうかというのを確認したいんです。
◎
農業振興課長 農業委員会でも、今回の貸借の手続の制度を設計するときに、いろいろなご意見をいただきながら進めてはきておりますが、実際の手続の流れとなったときに、農地法上の貸付けとはまた違う形になります。
今回、いろんな順序というのがありまして、借りていただくときに事業計画書というものを借り手に作っていただきます。最終的に、その事業計画の認定を農業委員会でするという作業があります。そちらの法的な部分の決定を農業委員会でしていただくという流れになっております。全然関わっていないということではなくて、一連の流れの中に当然農業委員会としての役割というものもございます。
◆木目田 委員 先ほどのご答弁だと、いわゆる耕作ができなくなった農地を貸し出すということだけで、先ほどの特定生産緑地、これから一般的に耕作ができなくても貸出しができるほうにもつなげていこうということで、今回に関しては耕作ができなくなった農地だけ対象で、今後は耕作はできるんだけれども、貸出しオーケーだから貸し出そうというほうにもつなげていこうということでよろしいのでしょうか。
◎
農業振興課長 今回、先ほど委員がおっしゃられたとおり、高齢なり故障なりということでお話しさせていただきますが、今回、特定生産緑地、また再度10年という期間がありますので、そこに移行しても、ご自身に何かあったときですとかというところで、そういった制度があるという安心感というんですか、いざというときは貸すことができますといったものを一つの判断材料にしていただきたいとは考えております。
それ以降の要は条件の幅という部分については、今の段階で、先ほど申し上げたとおり、当然住宅街の中にあるケースがすごく多いので、草刈りですとか砂ぼこりですとか、いろんな問題が出てきますので、きちんと適正な肥培管理という意味では、まず認定農業者と認定新規就農者という形で絞らせていただいております。今後、一つの検討材料としては考えていかなきゃいけないとは考えております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午前11時2分 休憩
―――◇―――◇―――
午前11時3分 再開
○委員長 再開いたします。
△第101号議案(
選挙管理委員会事務局所管部分)
○委員長 第101号議案を議題といたします。
本案のうち、
選挙管理委員会事務局所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎
選挙管理委員会事務局長 第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)のうち、
選挙管理委員会事務局所管分につきまして、ご説明申し上げます。
補正予算書の17ページをご覧ください。
歳出の減額補正でございます。
第2款、総務費、項の4、選挙費、目の1、選挙費、説明欄の3、選挙啓発費7万7,000円の減額につきましては、町田市明るい選挙推進委員が参加予定の東京都明るい選挙推進大会が、
新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るため中止となり、バスの借上料が不要となったことによるものでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって
選挙管理委員会事務局所管部分の質疑を終結いたします。
休憩いたします。
午前11時5分 休憩
―――◇―――◇―――
午前11時6分 再開
○委員長 再開いたします。
△第101号議案(政策経営部所管部分)
○委員長 第101号議案を議題といたします。
本案のうち、政策経営部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎
政策経営部長 第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)のうち、政策経営部所管分についてご説明申し上げます。
まず、歳入でございます。
補正予算書の13ページをお開きください。
第16款、都支出金、項の2、都補助金、目の3、衛生費都補助金、節の16、区市町村共同感染拡大防止対策推進事業費補助、説明欄、区市町村共同感染拡大防止対策推進事業費の41万1,000円は、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止を呼びかける「広報まちだ」の作成費を申請したことによるものです。
続きまして、歳出でございます。
16ページをご覧ください。
第2款、総務費、項の1、総務管理費、目の16、行政経営改革費、説明欄の2、行政経営改革推進費の472万6,000円の減額は、事務事業見直しに係る委託料等の契約差金を減額するものです。
政策経営部の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって政策経営部所管部分の質疑を終結いたします。
休憩いたします。
午前11時7分 休憩
―――◇―――◇―――
午前11時8分 再開
○委員長 再開いたします。
△行政報告(芹ヶ谷公園“芸術の杜”について)
○委員長 行政報告、芹ヶ谷公園“芸術の杜”についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎
政策経営部長 芹ヶ谷公園“芸術の杜”について、プロジェクトの進捗状況をご報告いたします。
詳細につきましては、担当の課長からご説明申し上げます。
◎戸田 企画政策課担当課長 私からは、タブレット資料「53-2_政策経営部_行政報告_芹ヶ谷公園”芸術の杜“について」と、同じくその下の「DESIGN BOOK」、この2点を使用してご報告いたします。
芹ヶ谷公園と(仮称)国際工芸美術館・国際版画美術館の一体的な整備により実現するパークミュージアムのその具体的な姿をお示しする「芹ヶ谷公園“芸術の杜”プロジェクト DESIGN BOOK」をこのたび取りまとめました。
この「DESIGN BOOK」の取りまとめに際しては、美術館と公園の基本設計の進捗状況について市民の皆様へお知らせするとともに、ご意見を募らせていただきました。その内容は市ホームページにて公開しております。
それでは、「DESIGN BOOK」について簡単にご説明を差し上げます。
この「DESIGN BOOK」は、公園と美術館の基本設計を踏まえて、公園全体の整備計画をお示しするものとして作成いたしました。
「DESIGN BOOK」という名称にした意図としては、これまで市民の皆さんと積み上げてきたプロセスも含めて、公園と美術館の基本設計の内容など全体の整備計画をお示しする、将来の芹ヶ谷公園のデザインを示すということに加えて、これを皆さんと共有していくことで、これからみんなで芹ヶ谷公園の将来のシーン、使い方とか活動をデザインしていきたい、一緒にデザインしていきましょうという思いを込めました。
それでは、資料53-2の「DESIGN BOOK」の2枚目、タブレットでは41分の2の右側の目次の部分をまずご覧ください。
セクション1から3については、今年3月に取りまとめたコンセプトブックを引き継いだ内容となっております。行政報告もさせていただきました。
これまでに近隣の方々や公園を利用されている方々、学生や子どもたち、多くの方々から、公園がこうなったらいいな、こう楽しみたいなという多くのアイデアをいただきました。また、緑だったり風、湧水、生き物、谷の地形も含めて、この豊かな自然環境こそ芹ヶ谷公園の価値であるといったご意見もいただいております。
このあふれる自然の中で美術館での鑑賞はもちろん、いろんな体験をしたり、表現をしたり、学びがあり、楽しみもある。多くの方からいただいたアイデア、思いを実現できる公園を目指してパークミュージアムというコンセプトを掲げました。
また、市民の皆様や公園利用者とともに、公園の将来を考え、活動し、公園を盛り上げていこうという取組「Made in Serigaya」についても、こちらで記載しております。
セクション3では、整備の方針として、ここに記載してある公園全体のゾーニングですとか、谷、水、そして人をキーワードとした公園空間の在り方等々、それぞれ方針を記載いたしました。
セクション4からセクション5にかけてが、特にセクション4が今回の「DESIGN BOOK」についてはコンセプトから変わった部分、追加された部分というか、メインの部分になりますので、そちらはもう少し丁寧にご説明差し上げます。
ページを少し飛んでいただきたいんですけれども、タブレットで言うと41分の25までお進みください。
ここからセクション4がスタートになります。セクション4の構成としては、谷のロビー、谷の回廊という公園のそれぞれのエリアごとにストーリー立てて説明しております。その中で公園の整備、設けるステージですとか美術館の整備計画を記載いたしております。
1枚おめくりください。
資料の両端の下部にページも振ってあります。ちょっと小さいんですけれども、47、48と振ってあります。タブレットでは41分の26です。これが谷のロビーの全体像です。谷のロビーは、国際版画美術館の向かいから多目的広場までのエリアを示しておりますけれども、様々なアクティビティーが共存する空間です。それぞれのつながり、一体感が重要であり、面的な広がりを創出するような整備を行っていきます。
1枚おめくりください。タブレット41分の27です。
ステージの配置などを表す全体配置図になります。ここから3枚、51ページから56ページまでにかけて、それぞれのステージの整備計画をお示ししております。
例えば、2つおめくりいただいて41分の29、ページで言うと53ページ、54ページですけれども、こちらは彫刻噴水周辺の整備の計画になります。トイレ側から彫刻噴水へ階段状の広場(ステージ)を整備すること、また彫刻噴水と多目的広場をつなげる芝生のエリアを居心地よく広げること、そうすることで谷のロビー全体の一体感をつくり出しますという整備計画になります。
時間の都合もありますので、ほかの紹介は割愛させていただきますが、続いて41分の31まで、57ページ、58ページにお進みください。
こちらが美術エリア、そして美術館整備をお示しするパートです。57ページから60ページまでにかけて今回の大きなポイントである美術館と公園の一体的な整備についての考え方を示しております。
(仮称)国際工芸美術館については、美術館の整備として単体で捉えるのではなく、子どもと体験という新たな視点を加えて、そして芹ヶ谷公園や既存の施設とのより一層の連携、つながりを目指し、公園と美術館を一体的に整備すること。
そこで、新しく整備する(仮称)国際工芸美術館は、国際版画美術館とともに公園と連続した美術エリアを形成し、パークミュージアムへと美術活動を展開するための拠点と位置づけております。
パークミュージアムに美術活動が展開していく場として、(仮称)国際工芸美術館の整備と併せて、新たにアートステージやタイケンステージなど、小さな子どもでも美術活動をより身近に感じられる空間や多様な創作活動が行える場を整備してまいります。
ちょっとお進みいただきまして、61ページから62ページ、タブレット41分の33、こちらでは2つの美術館の一体的な整備について、(仮称)国際工芸美術館と国際版画美術館の連携を、ハード、ソフトの両面から強化していくことをお示ししております。
1つ進んでいただきまして、ページで言うと63ページから64ページ、タブレット41分の34では、外観であったり、展示スペースのデザインについてです。(仮称)国際工芸美術館は、周りの自然及び既存の国際版画美術館との調和を保っていきます。また、公園の中にある環境を生かし、展示物の鑑賞だけではない美術館体験を提供してまいります。
1つお進みください。65ページから66ページ、41分の35では、国際版画美術館の1階に両美術館と公園をつなぐ新しい美術館の象徴となる共有エントランス空間となるアートステージを整備します。
そして、もう1枚おめくりください。67ページから68ページ、タブレット41分の36ですが、国際版画美術館に近接する未利用地を活用して、創作活動を通じて文化芸術に親しむことができるタイケンステージを整備します。ここには国際版画美術館の版画工房、アトリエの機能に加えて、ガラスや陶芸の体験もできる両方の分野に関する創作や体験ができる工房を設けます。体験から版画の本格的な制作までを対象として、子どもから本格的に制作する方まで誰でも利用できる施設とします。
また、食のようなサービス機能であったり、監理運営機能など、公園全体としての機能拡充も図ってまいります。
1枚お進みください。69ページから74ページ、ここから先にかけては、先ほど谷のロビーと申しましたが、トンネルから小田急線側、谷の回廊側の整備計画になります。
谷の回廊と呼んでいるこのエリアは、個性ある小さな空間が園路であったり水路沿いに点在する静かで落ち着いた空間です。水や緑といった自然をより感じられるような気持ちよく回遊できるような整備を行ってまいります。
1つ進んでください。71ページから72ページ、タブレット41分の38ですけれども、ゆったりとこのエリアを散歩いただけるように、あずまやを休憩所として整備したり、園路の見直しを行ったりいたします。この自然の環境を生かすような整備を、こちらのエリアは重点的にやっていきたいと思っております。
最後に、タブレット41分の41ですけれども、実現に向けたロードマップになります。
財政負担の平準化はもちろん、市民の皆様へのサービス提供、関連するまちづくりプロジェクトとの連携、そういったことを踏まえまして、芹ヶ谷公園のプロジェクトを進める上での最善の工程をこちらに記載いたしております。
報告事項の1つ目、全体整備計画については、この「DESIGN BOOK」の報告をもって以上になります。
続きまして、もう一つの資料に戻っていただきたいんですけれども、2つ目、みんなで創るみんなの公園プロジェクト「Made in Serigaya」の活動についてについてご報告いたします。
去る11月14日から15日にかけて、もう一つの資料の2枚目です。写真が散りばめられていると思うんですが、11月14日土曜日、15日日曜日にかけて芹ヶ谷公園の将来の姿を想像(創造)する公園活用実証実験「フューチャーパークラボ」を開催いたしました。これは、これまでに多くの方々からいただいた「公園がこうなったらいいな、こう楽しみたいな」というアイデアや想像を実際につくってみようという実証実験です。
当日は芹ヶ谷公園全体を舞台に、例えばミュージシャンの奏でる音楽に合わせてアーティストがその場で絵を描いていくライブペインティングですとか、公園全体が秋模様ですごくきれいな公園だったんですけれども、美術作品を飾っていく屋外展示、また公園のいろんな場所でオカリナとバイオリンの演奏を楽しめる「地産地SHOWコンサート」、また芹ヶ谷公園ならではの風景を生かした「光のインスタレーション」、そのほかにも、その場でつくった楽器をみんなで奏でるワークショップや車に思いっきり絵を描くことができる特別な体験、燃料電池自動車のデモンストレーションなど、様々な企画、実験を行いました。
そして、この「フューチャーパークラボ」を通じて市内で活躍するアーティストですとか市内の大学、企業、NPOとの新たな連携企画も生まれております。今後も芹ヶ谷公園ならではの魅力をみんなでつくり、考え、楽しめるような活動を進めていきます。
報告は以上になります。
○委員長 これより質疑を行います。
◆森本 委員 1点だけ、この「DESIGN BOOK」の中で、芸術の杜の中でというか、冒険遊び場の位置づけがどうなっているのかを確認させていただきたいと思います。記述も少しあるんですけれども、そんなに多く割かれているわけではないので、今後も含めてどうなのかなというところを伺いたいと思います。
◎公園緑地課長 芹ヶ谷冒険遊び場についてのお尋ねだったと思いますけれども、子どもと体験というテーマもございます。こちらはかなり多くの利用者にいらっしゃっていただいていますので、今後も継続をして配置していく予定でございます。
◆森本 委員 そうすると、今までの主体も含めて変わらずに同じような規模感でやっていくというところでしょうか、確認させてください。
◎公園緑地課長 基本的には継続というふうに考えてございます。
◆森本 委員 あわせて、それに関連してですけれども、新しくつくられた「DESIGN BOOK」というのは、どのように今後、地域の方だったり関係者の方、また利用者の方に周知をしていくのか。また、今議論中の話とか、まだ今後の話とかも含まれていると思うんですけれども、改めて意見をさらに募っていくとか、そういうこともあるのかどうか、併せて伺います。
◎戸田 企画政策課担当課長 「DESIGN BOOK」については、基本設計を取りまとめて整備の形にしますというところで、市民の皆さんとか近隣の方々も含め、お披露目というか、ご報告する場を設けたいと今考えてございます。
ちょっと悩んでいるのは、コロナの中でどういった形がいいのかというのをすごく今考えておりまして、実はコンセプトブック、その前も、国際版画美術館の講堂を借りて町内会の方々とかに集まっていただいてということをやっていたんですけれども、この7月にも本当はやりたかったんですが、少し屋内空間でというところを考慮して書面での周知にしたんですけれども、今回も何とか一旦は皆さんに直接お話しする場を設けたいなという調整を今しております。
また、含めてもしかしたら町内会の方の代表にお越しいただくとか、いろんな方法があると思うんですけれども、直接お話しすることと併せて、ホームページだとか、何かうまく皆さんに発信できるような方法を今考えているところでございます。
◆森本 委員 では、その中で意見が上がってくれば、恐らくいろいろ参考にしていただいてということだと思います。こういう状況なので、いろいろご苦労があるかと思うんですが、ぜひ実際に地域の方とか、あとは関係者の方にはしっかりと、いろいろ議論があるところも事実なのだと思いますので、直接お話を聞けるような工夫をしていただきたいなと思います。
◆白川 委員 先ほどの参考資料――ここも参考でつけているということは聞いて大丈夫ということかと思うので――の2ページ、これは本会議場でも議論があって、詳細のところは多分また新井委員が聞いてくれると思うので、私はどちらかというと財政的なところをメインで聞いていきたいと思うんです。
先ほどあった、本会議場で議論があって28億5,300万円ということで、これがもともとが36億円が28億5,000万円になりましたという話があったんですけれども、これを確認すると、ただ、実際にそれで削ったんだよという話なんですけれども、この28億5,000万円と3億6,000万円とで、体験工房が別にして8億円ということだと、こちらの理解だと36億円が40億円になったというふうに見えるんですが、そういう理解でこちらはよろしいんですか。
◎戸田 企画政策課担当課長 数字上はと言うと変ですけれども、(仮称)国際工芸美術館整備については、前回の設計から見直すことによって建物の規模ですとか、機能共有の部分も図りつつ、その金額は小さく圧縮に努力しているところでございます。
お尋ねのところで言いますと、体験工房の整備についても、まだこれは設計をやっているわけではございませんので、大きな計画として概算として置かせていただいております。また、国際版画美術館、(仮称)国際工芸館一体化工事につきましては、2つの館をよりよくするものとする魅力の向上、価値の付加というところの整備になっております。合計金額についてはおっしゃるとおりだと思っております。
◆白川 委員 おっしゃるとおりということは、要は削っているけれども、結局は増加しているということで、予算が膨れ上がっているように見えるので、そこの部分が、あまり意見は言わないんですけれども、今おっしゃっていることは36億円が一応この整備の部分で40億円になった。
あと、すみません、芹ヶ谷の全部の整備、これプラス幾ら分ぐらいでこちらは概算を見ればよろしいんですか。要は、今ここで見える部分は40億円です。それプラス芹ヶ谷公園の整備というのはどれぐらいあるという形でしょうか。
◎公園緑地課長 公園緑地の整備工事費というお尋ねかと思いますけれども、2016年に芹ヶ谷公園の整備の基本計画を策定しておりまして、その中では約10億1,000万円となってございます。現在、その数字を目指して精査中でございます。
◆白川 委員 だから、これだけ大きな規模なわけですよね。
ここに記載はされていないですけれども、ランニングコスト、できれば今回、芹ヶ谷公園というよりも(仮称)国際工芸美術館に絞りたいんですけれども、ランニングコストはどの程度想定しているのか伺えればと思います。
◎文化振興課長 美術館のランニングコストにつきましては、以前から議会等でご指摘いただいている学芸員が直接関わっていく美術品の収蔵、展示、管理という事業のほか、建物の管理ですとか展覧会や企画の広報活動、それから公園と連携した形で行う文化芸術のイベントの企画運営など、いろいろこれまでの美術館の運営、展覧会をやっていくということのほかに、公園との一体的な管理運営という観点もございますので、今後精査していきたいと考えています。
◆白川 委員 ただ、ある程度今の段階で出る部分もあるかと。プラスアルファー幾らぐらいなのかというところですね。しかも、今、課別・事業別行政評価シートでフルコストも出しているので、建物の部分は多分割っていけば分かるんですが、建物の部分以外でどのぐらい概算でかかるのか、それをどういう形で毎年、年ごとに落とし込んでいくのかという部分というのは、ある程度把握はされていると思うんですけれども、今の話だと、これをつくることによってどの程度増えていくのかというのが見えないので、そこをもう少し分かる部分はありませんか。
◎文化振興課長 具体的な金額というのは、今きちんと例えば幾らという形でお示しすることはできませんけれども、当然両館の一体的な運営ということを考えておりますので、美術館を今の2つ独立してというよりは当然下げられると考えております。
それから、官民連携ということでのいわゆる市が負担するコストの縮減ということも当然視野に入れて考えてまいります。
◆白川 委員 視点を変えますが、今のは支出面でお話ししたんですけれども、収入面で、今この資料を拝見すると、入館者数の増は21万人とうたっているんですけれども、そのうち入園料が取れる想定というのはどの程度になっているのか。入園料を取れる来園者数の想定と、金額は決めていないのか、確定していないのか分からないですけれども、ある程度その部分の想定というのはなされているのかどうか。当然、こういう概算の計画を出していくので、そういった部分もある程度は当然議論をされていてという部分もあると思うので、お伺いしたいと思います。
◎文化振興課長 (仮称)国際工芸美術館をつくるということで、展覧会のみならず、講座であるとか、そういうところでの人数の増加というところも当然見込んでおりますが、有料の展覧会ということで申し上げますと、(仮称)国際工芸美術館の利用者の中で企画展の来場者については約4万6,000人というふうに、国際版画美術館のデータに基づいて、そのくらいの人数がいらっしゃるという試算をしております。
◆白川 委員 ということは、かなり増加する部分とここの部分の差はあるかと思うんですが、結局、それを含めたさっき言ったコスト分析というか、ある程度この段階で、この分の収入、要は費用対効果とか、そういう話も当然議場でもさせていただきましたし、そういった中での試算というところの部分は、今の段階だと分かりませんという話なんですけれども、いつの段階でお示しいただけるようになるんでしょうか。
◎企画政策課長 今ご覧になっている資料の4番のところ、このプロジェクトの実現に伴う波及効果、(2)ということで今回期待できる定量的な効果として経済波及効果というのが、これはオリンピックなどでやっているのと同じようなやり方で出しているんですけれども、20年で252億円ということで、これは今委員がおっしゃられていた館単体での集客ではなくて全体ですね。特にこういったものを一つつくって、回遊性を持たせることで市内経済への影響などもありますので、そういったことを全体で考えていきたいと考えております。
◆白川 委員 当然、全体と、ただ、それは波及で、そういう把握の仕方は一部あるんですけれども、とはいえやはり単体、ただ、これまでも当然先ほど言った決算のときにフルコストで、この単体でどうだということは見てきているわけで、そういった部分の把握も我々議員は見ていかなくてはいけないわけで、そこの部分については現状だと分からない部分が多いですという答弁だったので、そこを把握できるタイミングはいつになるんですかというところをお伺いできればと思います。
◎企画政策課長 今、国際版画美術館の来場者数から見ると、(仮称)国際工芸美術館をつくることによって10万人ぐらい来場者数が増えるんじゃないかという想定で今やっています。そのうち、先ほど文化振興課長からお伝えしましたけれども、現在有料で利用されている方が4万人程度いるということですので、現状はまずそこをスタートラインとして考えているということです。
さらに、2つの両館でつなげることによっての魅力を向上させることで、できるだけ来場者数も増やしていきたいということで、今、最低限見積もっているところで現状から4万人ぐらいというふうにお話をさせていただきました。
◆白川 委員 入館料も、今が4万人だから4万人という計算が本当にいいのかとか、要は片方増えれば、また片方減ったりとか、そういういろんな想定が多分なされると思ってはいるんですけれども、そういった中で、このタイミングではまだされてはいないので、そこの部分がこの資料で分からなかったので聞いたんです。ここはなかなか出てきていないので、今回の(仮称)国際工芸美術館はそれぞれ過去の経緯もあって、しっかりこっちも見ていかなくてはいけないという部分で、詳細になっていない部分が多過ぎてこっちも把握しきれないところがあるので。
特に今のこの予算の部分というのは、ある程度そのベースで考えていかなくては当然いけないわけで、そういった部分をより詳細に、分かりません、示せませんではなくて、そこはしっかりとこっちも把握して、この予算でこれだけの効果があるんだというのをもう少し具体的に見ていきたいので、そこはまたおいおい質問していきたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
詳細は、先ほど言った私ではなく、ほかの委員がされると思いますので、失礼いたします。
◆新井 委員 今、白川委員から話があったとおり、予算について、(仮称)国際工芸美術館について費用を圧縮して計画し直した結果、今ある施設を外に造ることになり、トータルでは当初の36億円をオーバーすることになって、概算をプラスして40億2,000万円の予定になりました。全く圧縮していないですし、逆に費用をかける計画になっていることについて、費用圧縮について、なぜこれで問題ないと考えているのかを説明していただきたいんですが。
◎企画政策課長 体験工房につきましては、前回、2016年につくった基本設計がちょっとこれでは問題があるよということで、そこから体験工房――体験工房とはそのときは言っていませんでしたね。子どもと体験という新たな機能も追加すべきだというご意見がありました。だから、そういう意味ではベースがまず違うということです。
さらに申し上げれば、今回の計画というのは段階的に整備していくという計画になっております。ですから、まず(仮称)国際工芸美術館ができて、今、博物館、年間で3,600万円ほどの経費がかかっていますけれども、そこからきちんと皆さんにお見せできるように文化的な財産を移すということで、まずそこをやっていく。そこが28億5,000万円かかるよというところです。
そこが出来上がって、次の段階で体験工房を整備しようという計画に今なっています。だから、極端なことを言うと、体験工房ができなくて、まず(仮称)国際工芸美術館をつくって、国際版画美術館と接続するだけであれば、この8億円というのは概々算ですので、ここから縮減が当然されるんですけれども、そういった費用というのはかからないわけなんですね。
ただ、前回お話しいただいたときに、やはり子どもと体験という機能は大事だよ、そこを追加してほしいという話がありましたので、そこを追加したというお話になります。
◆新井 委員 ということは、段階的に整備をしていくから今後増えるけれども、当初の計画は28億5,000万円に圧縮したということだと思うんですね。これが当初の36億円を28億5,000万円に圧縮したからで納得している人に対しては、後から追加で段階的に整備していくんです。ここからまたさらに追加ですというのは、28億5,000万円に減るんだったらいいかなと思った人に対して勘違いを生んでいるんじゃないかなというのが率直な感想なんですが、そこについての見解をお聞かせいただきたいんです。
◎企画政策課長 先ほども申し上げましたように、この体験工房というのは追加された機能でございます。ですから、先ほど来申し上げていますように、まず(仮称)国際工芸美術館をつくって国際版画美術館と接続して、その段階では今の版画工房というのはそのまま残っているわけですね。さらに、そこを新たな機能として追加していただきたいというご意見を踏まえて追加するものですので、当然最初の段階での(仮称)国際工芸美術館、それから一体化整備については36億円を大きく下回った数字であると考えております。
◆新井 委員 そう言わざるを得ないのかなという感想を持ちました。苦しいのかなと。でも、率直に後から追加をする費用も含めてトータルで幾らかということをみんな聞いていると思うので、そこはちゃんとそう説明していただきたいなというのが感想でございます。
本会議の答弁で、さらに経費を削っていくというお話がありましたが、具体的にどのようなことで削減されることを想定しているのか、お聞かせください。
◎企画政策課長 これから実施設計に入っていきますので、その段階で一つ一つ選ぶ部材であるとか、そういった細々したものをまず見直していくという期間がございます。それから、前回、例えばこの庁舎のときには、コンストラクションマネジメントという形で第三者のメスを入れて、そこでコストダウンを図ったということがあります。
今回のこの規模でそれを入れることによって、コンストラクションマネジメント代が逆にかかってしまうので、そこがいいかどうかというのはこれからの話ですけれども、まず、今回これから基本設計から実施設計に移る段階で、きちんとコストの面についてはメスを入れていきたいと考えております。
◆新井 委員 だとすると、一体化する必要がないのかなという、3億幾らかかるんですよね。そこも削られるし、谷底にエレベーター設置工事を行うと、その分の費用もかかるし、外側に造れば谷底に機材を下ろさなくてもいいしというふうに考えるんですが、谷底にエレベーターを造って、そこに機材を下ろすという費用は妥当と考えているのかどうか、お聞かせください。
◎文化振興課長 もともと前回の基本設計では、エレベーターが(仮称)国際工芸美術館の中に組み込まれた形でしたので、その基本設計に対して工事を行うときに今の国際版画美術館の前、せせらぎ側から工事車両が通行するということについてもご意見は寄せられているところです。
今回、報告をいたしました基本設計では、国際版画美術館の前に工事車両が通るという形ではなくて上から、原町田の市街地側からというような予定にしておりますので、そのあたりの課題も一つ解決できる設計になっていると考えています。
◆新井 委員 そこにかける費用は妥当であるという判断でよろしいということですか。
◎文化振興課長 公園と美術館の一体化、それから2つの美術館の一体的な運用を可能にして、それで相乗効果によってより多くのお客様に来ていただける、多くのお客様にいろいろな楽しみ方を提供できるための設計ということで、妥当というふうにこちらは考えております。
◆新井 委員 そうですか、一体化させることで不便になることもたくさんあると思うんですけれども、それは後ほど伺います。
工房をそのままにしてアートステージ新設のほうが当然工事費は安くなると思うんですが、なぜあえて工房を外に出さなきゃいけないんでしょうか、もう1回確認させてください。
◎企画政策課長 外に出すというちょっとマイナス面のような話に聞こえてしまうんですけれども、そうではなくて、積極的に新しい機能として市民の皆様、専門家だけでなくて、子どもさんとか、新しくちょっとさわってみたいなという方、広く活用できる場面として新たにつくっていこうと考えております。
◆新井 委員 新しくつくるということであれば、果たしてここに新しくつくることが正しいのかどうかも含めて、工事費を圧縮していくという話がありながら、圧縮する案に全然聞こえないんですよ。追加の費用がどんどん出てくるので、しかもそれを本当にやらないとだめなのという感想しか出てこないんですね。それをあえてつくる理由が非常に苦しいというふうにしか聞こえないので、そこのあたり、ちゃんともう少し説明できるようにならないとまずいんじゃないかなというふうに率直に思います。
一体化でエレベーターの工事を入れるとなると、機材をどこから入れるかについて原町田側という話がありました。さっきの「DESIGN BOOK」の9ページを見ていただくと、その辺の地図があるんですけれども、もみじ園は多分そのままにすると考えるので、そうすると旧伊藤病院、町田せりがやクリニックの南側にある斜めの道路があると思うんですけれども、そこからしか入れられないのかな、そこ一択なのかなと思うんですが、そのあたりの想定はあるんでしょうか。
◎文化振興課長 工事車両に関しては、現在のせりがや会館の部分の道路から入るという想定で考えております。
◆新井 委員 せりがや会館のほうから行くと、もみじ園の横を通っていくというイメージでいいんですかね。そこを確認させてください。
◎文化振興課長 もみじ園に沿った形で工事車両の進入路は造られるという形です。
◆新井 委員 等高線を見ると、すごい崖になっているんですね。もみじ園のところは平らなんですけれども――ということはもみじ園も潰れるんですか。
◎公園緑地課長 図上でもみじ園と書いてあるところの斜面のすぐ脇のところに園路がございますけれども、そこのもう一つ左側の上の今現在メインの園路としている側でございます。今、委員がおっしゃっているところはもみじ園のすぐ脇のところ、等高線があるところはスロープで下りていく道のところでございますけれども、そのさらに左側のところに今ございます。
◆新井 委員 等高線が一番緩いところですか。そこに道路を通すという考えでいいんですか。
◎公園緑地課長 タブレットの資料で申し上げますと、41分の19のページを開いていただきまして、33ページ、34ページの図面でございます。その右下のところに、まず今エントランスというのが一番下のところに一つ、もう一つ、少し左の斜め上のところにエントランスと書いているところがございまして、ここがせりがや会館側のところの脇の入り口でございます。そこから進入をしまして、そのまま真っすぐ進んでいきますと、この左側に(仮称)国際工芸美術館と書いてございますけれども、その黒い文字のところまで赤い線が引いてございますけれども、そちら側のほうでございます。もみじ園にそのまま沿った道のところとは少しずれているところ、平らなところになります。
◆新井 委員 破線と赤いのが重なっているところではなく、赤だけのところの(仮称)国際工芸美術館の予定しているところ側を上のほうから回って入れるということでいいんですかね。
◎公園緑地課長 破線を右に見て左側の赤い実線だけのところ、そこを真っすぐ入っていったところで右上に(仮称)国際工芸美術館の予定地が出てくるという形になります。
◆新井 委員 機材とかを含めて、そこにクレーンか何かを置いて下ろすみたいな感じになるんですかね。
◎文化振興課長 すみません、先ほどもみじ園に沿ってというのが大分大づかみ過ぎた回答になっておりまして、公園緑地課長がご説明したとおりです。まず、その点についておわびいたします。
工事車両は赤い実線のほうから入って、今の予定では、ちょうど(仮称)国際工芸美術館と書いてあるところの扇形というか、その部分に一旦機材を入れて、工事を始めるというような想定をしております。
◆新井 委員 なるほど。でも、いずれにしても下ろすわけですね。それは道を造るのか、クレーンで下ろすのかというのはまだ分からない感じですか。
◎文化振興課長 工事車両が入って、最初にちょうど機材を下ろせる部分を――すみません、専門的な言葉で正確に言えるかあれなんですけれども、整地してといいますか、そこに大型の重機を下ろせるような場所をつくって、そこに重機を下ろしてクレーンですとか、その部分から工事に入っていくということでございます。
◆新井 委員 その点が確認できましたので、次に移ります。
建物をつなげることで相乗効果みたいな話が結構出ているんですけれども、これはつなげないと利用者は増えないんですかね。通過した人を(仮称)国際工芸美術館で1人、国際版画美術館で1人みたいな数字のトリックをやる感じにしか聞こえなくて、別にそれぞれに魅力があれば、外に出ようが入ると思うんですよ。結構小学校とか幼稚園とか動員して人数増やすみたいなこともあったりするので、そうじゃない本当の施設の魅力のほうが僕は大事だと思うんですね。
回遊性とか通路をつなげてとか、そういう小手先のところじゃないところで本来計画を立てるべきで、そこでつながったから魅力がとか相乗効果でというのは、果たしてそこにかける費用がどうなのかも含めて考えをお聞かせいただきたいんですけれども。
◎文化振興課長 2018年の議会での議論にもありましたが、やはり芹ヶ谷公園という既に国際版画美術館という美術館があるというところを生かすことを考えると、やはり完全に独立した形でもう一つ美術館をということではなく、共有できる機能はきちんと共有を図って、その上で新しい(仮称)国際工芸美術館を建設しようという考え方の表れで今この設計となっております。
それから、委員の今おっしゃっていただいた子どもたちを積極的にというのは、当然例えば小学校や中学校の授業の一環として来てもらえないかとか、そういう働きかけを教育委員会に行っていくとか、あるいは幼稚園、保育園とかというような子どもたちでもいいと思います。そのあたりはもちろん積極的に進めていきたいと思っています。
◆新井 委員 それで人数、できれば小学校が何人来たというのは別に報告していただきたいなというのが感想としてはあるんですけれども、そういうものがない文学館でも、例えばつくるときには10万人年間で来ますと言って、最終的には3万9,000人ぐらいしか来なかったわけですよ。
数字の見積りがどうなのかというところは過去に痛い目に遭っているので、それでコストに関しても10億円は絶対切りますと言いながら12億8,000万円かかったりだとか、そういうことがあるわけですよ。過去にそういうことをやってきて、今回も10万人来ます。結局、小学校だとか幼稚園だとかを動員して、それで10万人になるとなると、果たして本当に公園の魅力を上げている計画なのかどうかというところが疑問になってくるんですよね。
そこに人が来たいと思わせる公園を私たちはつくっていますと自信を持って言っていただきたいんですよ。だから、ブリッジでつなげるから回遊性がどうとか、一体化でどうだとかではなく、個々の美術館に魅力があれば普通に来ると思いますし、ここにせっかく来たんだから、もう一つ隣も行こうとなると思うんですよ。
結局、つなげたことによってバリアフリー動線がどうかというと、今の設計だと車椅子の方が10回も曲がらないと外に出られないというふうに見えるんです。これについてどう考えますか。だって、普通に真っすぐ行ってエレベーターに乗って、エレベーターを降りで芹ヶ谷公園に出られれば一番いいんじゃないですか。
この計画を見ると何度も曲がっているんですよ。特にエレベーターの前なんか、直角に3回目も曲がったりもして、降りた後もアートステージ側に入ったりだとか、トータルで数えてみたら10回だったんです。果たしてバリアフリー動線として、これはどう考えているのか聞きたいんですけれども。
◎文化振興課長 新井委員が本会議でお示しになった資料というのは、比較的前回の基本設計の形に近い(仮称)国際工芸美術館を独立で、今の国際版画美術館とは完全に別の建物として設けて、そこにエレベーターを内包させるというふうに受けとめましたけれども、やはりこの考え方についてはいろいろ議論のあるところで、それを踏まえて公園美術館の一体化、それから芹ヶ谷公園にある立地ということを生かして考えた結果として、今の設計を出しております。
バリアフリーに関しては、今の設計でも十分そこは対応できているというふうに考えておりますし、また園路とつながって美術館の導入路、動線というところを整理する上では、ただ単に通路として通るということよりも、公園の自然を楽しみながら、触れながら、それから公園で行われている文化芸術の活動を感じながら、公園を散策していると思ったら、いつの間にか美術館の屋上に出てしまったなと。「DESIGN BOOK」でも冒険的回遊性という言葉で説明しておりますが、そういうふうな美術も公園も自然に触れながら楽しむという今回の芹ヶ谷公園芸術の杜のコンセプトであるパークミュージアムという考え方をより色濃く表せる、そういうふうな考え方で設計をしております。
◆新井 委員 地元の方たちから悲願であったエレベーターの設置の考え方からすると、何でもっとシンプルにしなかったのかと必ず出ると思う話なんですよね。駅に行くのに毎日冒険するのか。美術館がやっていないときに通って、夜遅く帰ってくるときに、今まではこっちが出口だったけれども、きょうは開館していたから出口が違った。どっちなんだみたいな、分かりにくいですよね。
何で出入口を開館時間とそうじゃない時間で分けるのかもそうですし、あっちなのかこっちなのか分かりにくい。デッキを渡っていかなきゃいけない。確かに、公園の景色が見えるのはそうですけれども、芹ヶ谷公園を歩いていれば普通にきれいですからね。そこの景色をあえて通る必要が、そこを見る必要があるのかというところも踏まえて考えると、最初の計画から変えてなぜこうなったという感想なんですよね。当初の計画から予算を削ってという計画で考え直しました、それでなぜこうなったという感想なんです。当初の計画からもっと簡素にして、動線も分かりやすくして、費用も圧縮してということだったと思うんですよ。
そもそも修正案が出たときも、今の現状を考えると、ここまでの費用はだめだというところからスタートしたと思うんですけれども、費用がなかなか圧縮できていない計画ですし、回遊性というけれども、なかなか分かりにくい計画ですし、なぜこのコンセプトになったのかというところが後づけでかなり強引な気がするんですが、そのあたりについての見解をお聞かせいただきたいんですけれども。
◎戸田 企画政策課担当課長 少し繰り返しになる部分もございますけれども、何しろ前回、基本設計を完成させたときに、いろんなご意見をいただきました。ちょっと大きめの建物で、あれが公園の中にどかんと現れる風景の問題ですとか、また国際版画美術館というものが隣にある。また、それと相乗効果と言うけれども、どこまで考えられているんだろうかというお話。また、そもそも公園の中に美術館をつくるというところをどれだけ意識されているのだろうというお話、いろいろお話がございました。
その中で見直しをさせていただく中で、今回、パークミュージアムというコンセプトを設けましたけれども、美術館があるから美術の杜なんだよではなくて、公園もそうだし、美術館もそうだし、いろんな体験ができて、表現ができてという全体を表す、そういう公園にしたいんだというところでパークミュージアムというコンセプトを掲げたところでございます。
ですので、その中で両館の在り方を一体的に考えたときに、当然市民の方々、近隣の方々がエレベーターを使って高低差を解消していただいて、町の中も公園も楽しんでいただくという目的はございますけれども、加えて両館の在り方、2つの美術館があっちへ行ったからこっちはいいよねではなくて、できたら両方楽しんでいただきたい。また、美術館に興味がない方でも、公園にいらっしゃった方が、あっ、こんなことをやっているんだねとか、そういう感じられる空間にしたいというところで、今回ベストな場所として両館をつなぐことと、またエレベーターの位置だとかを考慮した設計になっているところでございます。
◆新井 委員 前回の計画から、こう変わるだろうなというのが本会議で出した一番最後の資料なんですね。全然違う形で出てきて、相当驚いているというのが率直な感想でして、もっと簡素に、そして動線も分かりやすくというコンセプトになぜならなかったのかなというところを感じているところです。
ということで休憩を1回入れていただいて、まだ終わらないんですけれども、どうしましょうか。
○委員長 休憩いたします。
午後零時 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時 再開
○委員長 再開いたします。
行政報告の質疑を続行いたします。
◆新井 委員 では、まずブリッジの屋上階部分がエレベーターに多分つながっているとは思うんですけれども、そのあたりの形状は、この資料からはちょっと見えないので、どういう形になるのかというのを教えていただけますでしょうか。
◎文化振興課長 原町田側から、地図上の西側から下りてきたというルートでご説明をしたいと思うんですが、公園の園路を使って下りてくると、それが(仮称)国際工芸美術館の屋上の部分で、これがテラスという形になっております。
「DESIGN BOOK」ですと61、62ページという図がよろしいかと思います。タブレットだと41分の33でございます。
芹ヶ谷公園の園路を原町田側から下りてきますと、(仮称)国際工芸美術館の展示階の屋上部分に出ます。ちょうど公園の園路と(仮称)国際工芸美術館の屋上が同じ高さとなっておりますので、ここに、テラスというところに出る。そこからブリッジを渡ると、エレベーター棟につながっていて、ここから(仮称)国際工芸美術館の入り口、国際版画美術館の入り口に入ってくるという形でございます。
◆新井 委員 61、62ページは、2階部分に透明に見えている絵でいいんですかね。これだと、ブリッジのところがどうなっているかというのが分からないんですよね。透過して2階部分が見えるようになっているので、屋上のブリッジから、どういう形でエレベーターにつながっていて階段があるのかとか、そういうのが全く分からないので、そこを聞きたかったんですけれども。
◎文化振興課長 確かに今ご説明した図は、テラスの部分が透過した形になっていますので、イメージの図としては次の63、64ページのほうがよりつかみやすいかなと思います。大変失礼いたしました。
ただ、これはまたちょっと見える角度が変わってしまうんですが、先ほど私がご説明しました園路とつながっていてというのが、この63ページの下の図をご覧いただきたいんですけれども、左手奥といいますか、ここからつながってきて、ここで(仮称)国際工芸美術館の屋上部分、テラスにつながって、左下方向に出ている、これがブリッジです。このブリッジを渡っていただくと、エレベーター棟につながるという構造です。
また、(仮称)国際工芸美術館の屋上の部分を図の右側方向に歩いていきますと、公園の谷のほうに歩いていかれるという形になっております。
◆新井 委員 いただいた資料からだと、国際版画美術館のエレベーターのあたりとブリッジがどういう形になっているのかというのが見えなかったので、そこを伺いたかったのですが、ここはこの資料だともう分からないので、これ以上説明がつかないのかなと思いました。
エレベーターを降りて芹ヶ谷公園側に出る場合、美術館の閉館時、時間外のときにどうなるのかというのを詳しく教えていただきたいんです。特に管理のために人を置く必要があるのかどうかというところが一番大事だと思うので、その計画があるのかどうかを、要らないのか要るのか、お聞かせください。
◎文化振興課長 美術館が開館している時間、いわゆる展覧会を見られる時間というのは特に問題がないと思いますので、今回、通り抜けるということで課題になるのが、いわゆる美術館、展覧会を見られない時間はどうするかという問題になろうかと思うんですけれども、今整備しようとしているアートステージという部分が開いている時間については通れるようにしようといった考え方でおります。
人を置くか置かないかということに関しては、美術館に関しては24時間警備が常駐しておりますので、今の仕様と極端に大きく変わるというものではないというふうにこちらは整理をしております。
◆新井 委員 アートステージ部分が開いている時間は通れる。アートステージ側は時間外でも通れるということでいいんですよね。
◎文化振興課長 美術館の開館時間よりは長く取ろうというふうに考えています。というのは、アートステージの役割の一つとして、市民の方々が文化芸術に関わる活動をしたりする活動の場ともなりますので、美術館の開館時間よりは長めに取るということを想定しております。
◆新井 委員 では、24時間エレベーターは使えないということですか。
◎文化振興課長 金曜日の文教社会常任委員会でも、地元の方の要望にどう対応するかという視点でもご説明を差し上げたところなんですが、エレベーターの24時間運用というのは防犯面でも課題がございますので、基本的には深夜とか早朝、特に深夜は防犯面の課題から運用することは考えていないです。24時間というのは想定をしておりません。
◆新井 委員 ということは、具体的に時間として何時から何時になるんでしょうか。
◎文化振興課長 現時点では、例えば朝の8時から夜の8時とか、そういった時間帯で考えておりますが、これは地元の要望等もございますので、時間については今後検討していきたい、地元の方のご意見も伺いながら決めてまいりたいと思っています。
◆新井 委員 では、地元の説明会を何回か開いているとは思うんですが、時間についてはまだ説明はされていないということになるんでしょうか。
◎文化振興課長 24時間ということは考えていない旨は説明しています。また、今、国際版画美術館は月曜日がお休みですけれども、この月曜日に要はエレベーターも使えないということではなくて、美術館がお休みの日もエレベーターは使えますというふうにご説明をしています。エレベーターを動かす時間については、ご要望も踏まえて今後整理をしていきますというふうにご説明を差し上げているところです。
◆新井 委員 あわせて、先ほどの休憩前の答弁であった景色が見えたりだとか、冒険的なみたいな話があったと思うんですけれども、ここについては説明はされているんでしょうか。
◎文化振興課長 6月の行政報告でまとめた基本設計の進捗に基づいて、12月の頭まで各ご希望のあった町内会・自治会に6月の行政報告でまとめた基本設計の進捗に基づいて12月の頭まで各ご希望のあった町内会・自治会に、個別の説明というところで説明をしておりますので、そういった動線の考え方ですとか、こうすることによって景色を楽しみながら、公園の自然とそれからアートに触れながらといったところもあわせてご説明をさせていただいています。
◆新井 委員 それに対して意見は何もなかったですか。
◎文化振興課長 24時間ということに関して言えば、それは地元の方も納得されているというふうにこちらは受けとめています。やはり防犯面での課題は心配だというところでございます。
◆新井 委員 そうなんですけれども、8時から夜8時という話はされていないわけですよね。恐らく通勤とかで使いたいという方もいらっしゃるとは思うんですが、夜8時だと多分厳しいのかなというふうに考えると、時間を言わずに、午前8時から午後8時だと12時間じゃないですか。24時間ではないということは、ある程度人が通る時間は使えるのかなと思ってしまっていると思うので、そこをちゃんと説明しないで進めるというのは大丈夫なのかなとかなり心配にはなるんです。
あと、動線についても説明はあるということなんですが、そこについても特に意見はなかったということですか。
◎文化振興課長 エレベーターの利用時間、すみません、繰り返しになってしまうんですが、特に朝早い時間の利用のご要望は多いと。通勤時間に使えたらありがたいというご要望は当然伺っていますので、それについてもご意見を踏まえて検討していきたいとご説明を申し上げております。
◆新井 委員 地元の説明会の話がちょっと出たので、そこについて伺いたいんですが、個別に少人数で説明会を開催しと資料に書いてあるんですね。これはどのように募集をして、どういう方を対象にして、どのような方たちが来たのかをお聞かせいただけますでしょうか。
◎戸田 企画政策課担当課長 地元の方への説明会というところでございます。まず、公園の近隣の方々には、これまでもお声がけさせていただいているんですけれども、7月の段階で、先ほども言いましたが、コロナで説明会ができなかったので、公園の近隣の町内会・自治会、数えると17ほどあるんですけれども――の方々には資料について回覧を回させていただきました。
そこでいただいた意見もございますし、その中ではもう少しお話を聞きたいんだという意見もございましたので、それぞれ17の町内会の会長にお電話をさせていただきまして、説明についてもう少しご要望というのか、もう少し補足の説明等はいかがでしょうかというお話を差し上げたときに、それを聞きたいんだというお声がけをいただいた町内会・自治会にお邪魔させていただきました。
また、コロナの状況もありますので、こちらから出向かせていただいたんですけれども、人数的にはそんなに多くならないような形がいいんだけれども、いかがでしょうかというお話をさせていただいて、例えばある町内会では幹部会というか、町内会長の地区長が集まる会であたり、また会長のご判断によって、この人たちに聞いてもらおうかなみたいなところは、会長とお話をさせてもらって上で開催させていただいております。
◆新井 委員 確かに、コロナというのがあるんですけれども、それがあって昨年の決算の意見がついたということにつながってくるんですね。町内会長だけではなく、広く意見を聞くようにという話だったんですが、回覧板で回して会長に説明をした、近隣に住んでいる方から説明を聞きたいという話があって問合せをいただいたんですよ。
結局、その人もいろんなところへ問い合わせたけれども、結局、場所も教えてくれなかったし、参加できなかったという話なんですね。何で説明を聞けないんだろうという話が来たんですよ。これについてはどうだったんですかね。開かれていないのかなというふうに思ってしまうんですよ。
◎企画政策課長 先ほども申し上げましたとおり、町内会長と今回、場所だとか人数を調整させていただきましたので、開かれていないということはないんですけれども、町内会長と町内会のコミュニケーションの中で、どなたが今回私たちの説明の場所にいらっしゃっていただくかという調整の結果だったと思っています。
◆新井 委員 では、確認ですけれども、話を聞きたいと近隣の方が申し出たら、それは説明をするということでよろしいですね。
◎戸田 企画政策課担当課長 今後についても、直接お電話をいただいている方もいらっしゃいますし、説明会の形をどういうふうにするかというのは検討しなきゃいけないと思いますけれども、我々がこれから事業を進めていく中で長いスパンですから、例えばイベントのときにお話、お声がけいただくこともございますし、アンケートも取らせていただいておりますので、いろんなところでお声を聞かせていただけたらと思っております。
◆新井 委員 いろんなところでお声を聞かせていただきたい。話が来たら説明をするということでよろしいですね。
◎戸田 企画政策課担当課長 対応させていだきたいと思っております。
◆新井 委員 例えば対面でなくても、今はオンラインでもいろいろできるじゃないですか。そういうことは検討されないんですか。
◎戸田 企画政策課担当課長 やり方については今検討しておりますけれども、オンラインができるかどうかも含めて検討はしていきたいと思います。
◆新井 委員 参加者がどういう立場のどこに住んでいる誰なのかということがちゃんと分かれば、正直いつでもできると思うんですよ。コロナだというのであれば、オンラインで開催しますけれども、説明会に参加しませんかと言ったら参加する人はいると思いますし、ぜひそういうしつらえもしていただければと思います。
すみません、戻ってエレベーターの設置場所に池があるんですけれども、その池の価値をどう考えているか聞かせてください。
◎国際版画美術館副館長 講堂の前の池についてということですけれども、こちらは設計者のご努力もあって非常にきれいな日本庭園という形になっておりまして、そこを来ていただいてご覧になる方もいらっしゃいます。
ただ、今回、そこの部分にエレベーター棟が建つんですけれども、これについては先ほど来ご説明申し上げているとおり、国際版画美術館と(仮称)国際工芸美術館との一体的整備の中で、どうしてもあそこの部分を改修というか、手を入れざるを得ないというところで、これについてはさらに施設としてよくなるというようなところで説明をしていきたいとは考えております。
◆新井 委員 ここはもうずっと平行線だなという感想です。
全体として様々なステージができる計画なんですけれども、音はどれぐらい出せるものというのはあるんでしょうか。いろんなことができると思うんですけれども、例えば結構音が出る内容のものもあると思うんですね。場所によっては、すぐ近隣に崖を上がると住宅があったりするわけで、ここまでたくさんのステージを整備して、どこまで音が出せるのかとすごく心配なんですが、そのあたりはどうなんでしょうか。
◎公園緑地課長 ステージと申しますのは、ここは今ステージ、文字どおりの舞台を全て公園に置くということではございません。もちろん、当然言葉どおりのステージもございますけれども、例えば演台のような形になっていたり、ベンチ状になっていたり、あるいは階段そのものがくつろいで座れるような広いスペースになったりとか、そういうものをステージというふうに呼んでいるわけでございます。
音ということであれば、イベント等を実際に実施する際には、当然地域の方のご理解をいただきながらということになりますので、その内容に応じて丁寧にご説明はさせていただきながら進めていくというふうに考えております。
◆新井 委員 では、どの団体がどういうイベントで、どういう機材を使ってみたいなことを一つ一つ管理してという形でやるということですか。
◎公園緑地課長 基本的にイベント等につきましては、主催者の方が実施する際に地域の影響がどのようにあるのかということも含めて、きちんとご理解をいただいた上で実施していくべきものと考えてございます。
◆新井 委員 分かりました。
では、小田急線の整備なんですけれども、ページで言うと73、74ページの左下のところに「子どもたちの遊び場」という記載があるんですが、これはどのようなものができると想定しているのか、お聞かせください。
◎公園緑地課長 ここは意図としては、まず小田急線側から、現状で言いますと森の状態のところしか見えなくて、そこは公園かどうかもはっきり分からないような状況でございますので、公園の中に人が集まって楽しんでいる姿を電車の中からでも確認ができるようにということで、意図も含めて子どもの遊び場というものを設置しております。その中で、ここにどういう遊具を設けるかということにつきましては、学齢期前のお子様と学齢期のお子様、両方に対応できるような複合遊具を設置しようと考えてございます。
それから、単純に遊具を置けばいいということではなくて、地形のうねり、高低差をつくって、ゴムチップで舗装して地形そのものを楽しんでいただくようなことも考えてございます。
それから、今ご覧いただいている73、74ページのところで申し上げれば、右の上にSERIGAYAとローマ字でモニュメントのようにサインが書いてございますけれども、こういったSNS等で写真の映えるようなショットが撮れるようなしつらえも含めて考えていくことで、ここににぎわいを生み出していきたいと考えているところでございます。
◆新井 委員 南町田も公園に遊具を置いていただいたんですが、ちょっと足りないんですよね。非常にもったいない整備だなと思いますので、それより規模が小さいと、恐らく小ぢんまりとした遊具になるのかなと思うので、そのあたり、ほかの自治体のいろんな子どもが遊ぶ公園も研究しながら検討していただければなと思いました。
公園全体で言うと、非常にもったいないところが鉄管パイプに土留めのトタンみたいなものが置いてあったりとか、分かりますか。こちらの土のところに、公園の中で非常にきれいな紅葉があるんですけれども、その下に鉄管パイプが差してあって、トタンの板でこうやって土留めしてあるとか、そういうのが普通にあったりするんですよね。ああいうのもまとめて1回整理をしていただいて、きれいな景色をつくっていただきたいなというのが一つ。
あと、都市計画道路が計画されているじゃないですか。そこの下の部分に今、遊具が幾つかありますね。ブランコとか、あの辺というのはどう変わるのか教えていただけますか。
◎公園緑地課長 都市計画道路につきましては、現在は工事に伴う橋脚の位置ですとか、そういうものがまだ確定をしておりませんので、今後検討していきたいと考えております。
◆新井 委員 この小田急線側の一体が挟んで反対側に大きい滑り台もできましたし、ここのあたりにも少し遊具がだっとあって、奥にも遊具があってという形になると、子どもたちが遊べるいい場所になるのかなと思いますので、それもぜひ検討していただければと思います。
そうなると、見えるようにするためには、小田急線のすぐ脇に大きな看板があるじゃないですか。あれはどうするんですか。
◎公園緑地課長 その看板も含めて、この整備の中で全体的に効果的なサイン計画ができるように考えてございます。
◆山下 委員 一体的な整備ということで、美術館と工芸館の一体的なという部分、また公園との連続という意味との一体的な整備ということなんですけれども、いずれにしても、将来的に見るとモノレールも入ってくる導入空間にとってみれば、極めて重要な拠点となるわけなんです。この間、一体的な整備ということで、位置づけというか価値というんですか、評価というか、そういったものが改めて見直されたと思うんですけれども、この点について具体的に何かあれば確認をしたいんです。
◎戸田 企画政策課担当課長 見直したというか、これから多摩都市モノレールの延伸も迎えていまして、町田市中心市街地というのはこれから大きなさま変わりというか、今ある価値にモノレールという新しい要素が入ってくる中で、どうやってまちづくりを進めていこうかという過渡期といいますか、チャンスのときだと思っております。
それも見据えた中で、この芹ヶ谷公園のプロジェクトというのは、時期的には工程もお示しして、少し段階的に丁寧に進めていきたいということはございますけれども、モノレールを迎える町田駅周辺の中ではリーディングプロジェクトというか、まずこれが先に実現していくという工程になっております。
ですので、モノレールを迎える町田駅周辺のまちづくりとして公園にとどまらず、今「Made in Serigaya」というソフトの面の活動もしておりますけれども、それは公園からどんどん生まれて町の中とつながっていくソフト面の連携もそうですし、また、ハード面についても、先ほど公園緑地課長からもご説明がありましたが、これから道路が入ってくる。その下部がどうなるのか、新しくできる道路からこれにどうタッチするんだろうというところは、今、全体的な基本設計は進めているところですけれども、しっかり意識した形でこれから計画を進めていきたいと考えております。
◆山下 委員 パークミュージアムの中で、さらに言うと(仮称)国際工芸美術館自体の事業費については、我々もかなり強く主張したということもあって圧縮された。一方で、足りない機能があるんじゃないかということで、子どもと体験ということもお伝えさせてもらって、それが新たに付加価値としてというか、加わっているということを確認している、なるほどと考えているんです。
あわせて、今回強く主張させてもらったのが官民連携というところで、民間資金であったり、民間活力をいろんな意味で導入していくということで、内外からの評価が高くなるようにということで、この可能性というものをかなり高い水準で要求しているかと思うんです。
あわせて、僕らが期待したのは、一つのパークミュージアムという中で、いろんな意味で官民連携の手法を取り入れることで、全体の事業費に対して財源の確保ができる。そういった可能性というものについて、かなり期待をしているわけなんですけれども、今現在でお示しいただける部分というのは、具体的な金額とかは難しいかもしれないんですが、そういう意味での要素というものが今段階で把握されているのであれば確認をさせてもらいたいんです。
◎企画政策課長 できる限り、取れる限りの対応はしていきたいと考えています。今、実験的にまず最初に始めているのが企業版ふるさと納税という制度です。町田市では、それまで取り入れてこなかったんですけれども、これを今取り入れて、企業の方に広く寄附を募ってやっています。
あと、今後については今度は実際の運営ですね。せっかく一体的に整備していますので、そういう意味では、できれば一体的に管理運営ができれば、その分、コストダウンにもつながると思いますので、そこを今模索中です。
◆木目田 委員 なるべく手短にしたいと思います。ありがとうございます。
文教社会常任委員会でタイケンステージの議論がかなりあったと思うんですけれども、細かいことは話をしないんですけれども、タイケンステージが外から中が見えるようになって、文化とか芸術の匂いが来園者に伝わるようにみたいなコンセプトがあったと思うんですけれども、実際、町田荘の跡地は結構高台ではないですか。僕もこの間、見に行ったんですけれども、しつらえとして、これを見ると手前側に建てるようにはなっているんですけれども、奥に建てたら目線が外れちゃうし、近くでもちょっと見上げる、その辺というのはどういう考え方なんでしょうか。
◎戸田 企画政策課担当課長 まだ設計を進めているわけではなくて、要素を整えているところなので、具体的にはこれからだと思うんです。例えば斜面なんですけれども、うまく掘り込んで建物が1階レベルから始まるようなしつらえにすることによって、前を通過する人が何かやっているかなと眺めるようなものになったり、あとは手前に来ることによって高低差があってうまく視線は届くと思うんです。
文教社会常任委員会で文化振興課長も申し上げましたけれども、やはり公園に来た人があそこで何かやっているんだなというところでいざなって体験につながるようなところも大事にしていきたいと思っていますので、その辺の見え方ですとか、機能も含めてしっかり整理していきたいと思っています。
◆木目田 委員 文化の匂いとか芸術の匂い、パークミュージアムということで、その辺はすごく大事な要素だと思いますし、今後の子どもの教育という面でも、STEAM教育と言われるぐらい、いわゆるアートに関しても教育に入れていこうというのが世界的な潮流ですし、AIだとか論理性に対抗する意味での冗長性だとか感性の面で言うと、そういう匂いがするのがすごくいいことだと思うんです。
タイケンステージだけではなくて、先ほどの(仮称)国際工芸美術館、国際版画美術館の中を回遊させるというところで、例えば回遊の中にも、そういうアートの匂いというのがすると思うんですけれども、そういうのというのはいかがなんでしょうか。
◎文化振興課長 これは文教社会常任委員会にも一つエピソードとしてご紹介をしたんですが、町内会・自治会の方とお話をしている中で、エレベーターを降りてきて通路になる部分に、単なる通路にしないで、そこに例えば作品を置くとかということはできないんですかというようなアイデアもいただいて、ぜひやってみたいですと。
要は、それぞれの入り口から美術館の展覧会を見るための入り口が決して遠いと感じさせないように、例えば展覧会の中身の紹介とかというのを紙で説明を張り出すだけではなくて、作品の一部を見せてしまうですとか、そういうこともできると思いますし、展覧会に限らず、町田の子どもたちや地域で文化芸術活動を頑張っていらっしゃる方の作品などが紹介できるようなこともできるかなと思います。
◆木目田 委員 実際に昔、文教社会常任委員会で金沢21世紀美術館に行ったときも、無料ゾーンと有料ゾーンを分けて、無料でも楽しめるし、無料のところから行きたくなるような仕掛け、これは同じように富山市ガラス美術館も、無料ゾーンからも見られるんだけれども、ちらちら見えなくしているみたいな、子どもたちが無料でも楽しめる文化の匂い、芸術の匂いがかげるというのは非常に大事なのかなと思っています。
次に、今、山下委員がおっしゃっていた官民連携の中で、ちょっと先の話なんですけれども、パークPFIについても言及があって、これも多分今後の考え方次第だと思うんですけれども、恐らく公園の中で民間のカフェだとかレストランだとか、そういうものをやって、例えばそこも公園一体管理という意味では、そこで収益が上がって、さらに美術館との連携も含めて、そういうことまでも今のところは想定しているのかどうか、ちょっと確認をお願いします。
◎戸田 企画政策課担当課長 制度上の研究も進めておりまして、パークPFIというと公園施設が何だろうみたいなところの整理は必要だと思うんですけれども、おっしゃるとおり、民間の方がそこで、このパークミュージアムの実現するものに理念というか、合致したもので、そこで例えばカフェでも出店していただいてというところで、その利益が公園の中の活動に回っていくというのはとても大事なことかなと思っているので、そういった目線でも研究を進めていきたいと思っております。
◆木目田 委員 カフェなのかレストランなのか何なのかはまだ分からないですけれども、そこと(仮称)国際工芸美術館、国際版画美術館との連携をやっていけば、今、単純に国際版画美術館がありますよだけではなくて、いわゆる集客としての目的、デスティネーションの目的がすごく増えると、それだけ集客、相乗効果、シナジーもできるかなとも、そこはまだ先の話なので議論はこれぐらいなんですけれども。
それと、先ほどまでの議論の中で、どうしてもハードとソフトがかなりごちゃごちゃになってしまって、今はどちらかというとハードの部分をどうするかで、運営のソフトはまだこれからということになると思うんですけれども、ハードで前回の基本設計のときには、(仮称)国際工芸美術館はどちらかというと国際版画美術館の隣みたいな感じだったんですけれども、今回はイメージ的には斜め上みたいな、いわゆる斜面地のほうに建てる。これは建築業界なんかで言うと、斜面地に建てるというのはかなりコストが逆に高くなるんじゃないかなというイメージがあるんですけれども、斜面地に建てる、なぜ斜面地に持っていったのかというところをお聞かせください。
◎文化振興課長 もともとの前回の基本設計というのは、斜面地ではなく公園の一番グラウンドレベルというところに建てるという考え方でございましたが、そこからより公園との一体化、それから繰り返しになってしまうんですが、芹ヶ谷公園にある意味、国際版画美術館があるということを考える。それから、地元の皆さんの行き来をしやすくしたいという長年のご要望もあります。
そういう意味で、(仮称)国際工芸美術館を今の基本設計の位置に持ってくると、そのあたりが2つの美術館の連携、公園との連携というところが解消できるプランとして、今はこれがベストということでお示しをしたものでございます。
◆木目田 委員 前回の――前回のって今さら言ってもしようがないですけれども――のほうが利便性的には中心市街地から真っすぐ来て、(仮称)国際工芸美術館の屋根というか、行ってどおんと下りてぼおんみたいな感じで、利便性的にはよさそうなんですけれども、今回のコンセプトの冒険的回遊性というものと利便性は、ある意味非常に相対する要素だと思うので、一体性、回遊性を高めるということであれば、利便性がどうしても落ちてくるのはしようがないかなと思っているんです。一体化をすることによるメリット、今、コンセプトとして上げて冒険的回遊性という以外に、何かメリットとしてあるのかどうか、そのあたりをお聞かせください。
◎文化振興課長 一般質問の中でも話題にさせていただいたかと思うんですが、2つの美術館がありますので、ソフト面での連携というところも高めていけると思っています。例えば、2つの別棟になっている美術館を一つと見立てて、統一のテーマ、統一の展覧会を打つといったこともできますし、あと一体化しているということで、先ほど申し上げた導入展示といいますか、そのあたりの企画の可能性もすごく広がってくるだろうと考えております。
◆木目田 委員 先ほどのバリアフリー的なものの坂道を緩やかに行くというところもメリットとしてあるのかなと思っているんです。
あと先ほどの財源論で、参考資料のほうに東京都の長い支出金があって、括弧して地域特選枠とあったんですけれども、これは今議論として28.5億円、28.6億円ぐらい、あと3億円、8億円とありますけれども、当然ながら財源として市の単費だけではなくて、東京都、国の支出金というのを獲得していく必要があると思うんです。
今、幾らというのは言えないのかもしれないんですけれども、先ほどの企業版ふるさと納税、東京都、国、このあたりの見込みというか、額というよりも、額が例えば40億円だけれども、38億円取れますから単費2億円ですよということであれば、ああ、なるほどねということになりますし、ちょっとふわっとした話かもしれませんが、そのあたりの見解としてお知らせください。
◎企画政策課長 財源ですね。今の東京都の市町村総合交付金まちづくり振興対策地域特選事業枠というのがありまして、そちらはエントリーをしています。これは毎年毎年5つの事業までエントリーできますので、これは今後もずっと継続して、この芹ヶ谷公園の事業についてはエントリーしていこうと思います。
今年度については、(仮称)国際工芸美術館の基本設計と実施設計についてエントリーをしていますので、今、額としては、まだ東京都のほうで決定していないのではっきり言えないんですけれども、数千万円規模でエントリーしていますので、それを期待しているということです。もちろん、今後も様々、国で言えば例えば防衛省の防音補助ですとか、いろんなものが考えられますので、取れるものは全て取りに行くという姿勢でやっていきたいと思います。
◆木目田 委員 取れるものは取りに行くということで、お願いいたします。
最後ですけれども、今、博物館自体が、博物館の後継という位置づけで、博物館自体もあそこは借地なはずなんですけれども、一般質問でも延期をするしないみたいな議論があって、いや、博物館の後継であり、
公共施設再編のこともあるのでというような話もあって、そのあたりの延期になったときのデメリット論というのがどうなのかというのを市のほうで整理されているというか、何かあれば教えてください。
◎企画政策課長 延期になった場合のデメリットですけれども、まず、博物館の維持管理経費というのが年間今3,600万円ぐらいかかっている。これは何もしないでそれだけかかっていますので、そういった意味ではお金の使い方としてちょっとどうなのかという部分が今あります。これは延期すると毎年これだけかかるんですが、もう一つ、公共施設の再編というのを止めてはいけないなという危機感を今持っています。
というのは、今現在の計画である基本計画17-21の中で、これをつくるときの段階で、将来町田市は老朽化した施設が増えてきて、高齢者も増えてきて、そうすると、構造的収支不足が近い将来やってくる。それを避けるためには、やはりある程度
公共施設再編をきちんとやって維持管理をできる額まで、ちゃんと身の丈に合った形で抑えなきゃいけないというのがあります。
ですから、それはもともと計画でそういうふうにやってきたことですので、この中の一つとして今回、(仮称)国際工芸美術館に博物館を移して整備していくというのも当然入っています。そうすると、今、コロナ禍ですので、どうしても目先のコロナのお金ということで目が行きがちで、ある意味我々も皆様もパニックに陥っている状態だと思うんですけれども、そうするといっときのパニック状態で将来の大きな視点を見失ってはいけないんじゃないかなということで、寂れゆく町田にならないためには、ここできちんとやるべきことはやりたい、そのように考えております。
◆木目田 委員 うちの佐藤議員が言っていたのかな、芹ヶ谷公園は今までのやっていた鶴間公園、薬師池公園、また野津田公園も含めて、駅に近いという意味では鶴間公園のほうがもちろん近いんですけれども、ターミナル駅の駅近という意味では物すごい集客というか、ポテンシャルの高いところであり、あそこに人が流れれば、当然中心市街地も大勢の方で回遊、芹ヶ谷公園の回遊性だけではなくて、中心市街地の回遊性に物すごく大きな効果があるという意味では、ポテンシャルが物すごく高いところだと思います。
そこはどうしても目先の(仮称)国際工芸美術館、国際版画美術館だけではなくて、先ほどのパークPFIであったり、面として、もしくはもうちょっと広げた、コンセプトブックにも「
町田シバヒロ」までも含めてのことがありましたけれども、その辺まで含めると物すごく費用対効果が高いんじゃないかなと思っているんです。
最後に小さい話になっちゃうんですけれども、博物館で今、学芸員の方は何名ぐらいいらっしゃるのか、ここで分かるんですかね。
◎文化振興課長 学芸員は4人おります。
◆木目田 委員 前に議論があったアウトリーチでの展示とか、当然研究とかもあると思うんです。そういうところに今従事されているということですよね。
◎文化振興課長 はい、そうです。一つの柱はアウトリーチということで、(仮称)国際工芸美術館の開館に向けて市民の方、あるいは市外の方に市立博物館がこういうことをやっている、持っているという作品を知っていただくということもそうですし、子どもと体験というパークミュージアムのコンセプトの一翼をなす部分に関して、ガラスや陶芸に関する体験というのはこういうことなんだというのを徐々に根づかせていくような、そういう活動があります。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午後1時41分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時42分 再開
○委員長 再開いたします。
△行政報告(「町田市
公共施設再編に関する
サウンディング型市場調査」の実施結果について)
○委員長 行政報告、「町田市
公共施設再編に関する
サウンディング型市場調査」の実施結果についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎
政策経営部長 町田市
公共施設再編に関する
サウンディング型市場調査の実施結果について報告します。
詳細につきましては担当の課長から説明申し上げます。
◎
公共施設再編担当課長 それでは、企画政策課
公共施設再編担当からご報告申し上げます。
初めに、資料の構成をお伝えします。
資料は全部で10ページです。1ページと2ページは説明資料です。3ページから10ページまでが
サウンディング型市場調査の実施結果概要でございます。
それでは、1ページにお戻りください。
まず、サウンディングの実施概要です。対象事業は、保健施設を含む複合施設の整備と教育センターの建て替えの2つの事業です。参加対象者は、事業実施主体となることが可能な法人または法人のグループです。実施日程につきまして、サウンディングの実施期間は10月12日から10月22日までの平日の9日間でした。
次に、参加事業者は9社でございました。
3つ目は、サウンディングでの対話内容についてです。保健施設を含む複合施設の整備についてはア~カまでの6項目です。
次に、2ページをご覧ください。
教育センターの建て替えについては、アからオまでの5項目に対してご意見やアイデアをいただきました。
今後の予定ですが、明日、12月15日に町田市ホームページにて実施結果概要を公開する予定です。
それでは、3ページをご覧ください。
サウンディング型市場調査実施結果概要です。
まず、3ページは調査概要です。
次に、4ページをご覧ください。
サウンディング調査結果について、項目ごとにご意見やアイデアを掲載しております。
4ページから6ページまでが保健施設についてです。
7ページと8ページが教育センターについてです。
これらのご意見やアイデアは、参加事業者の承諾を得て掲載しております。
次に、9ページをご覧ください。
調査結果を踏まえた考察を掲載しております。
調査項目アの当該地を活用した事業手法をご覧ください。2点ご紹介をさせていただきます。
まず、①の保健施設についてです。整備する候補地は、中町区画用地と健康福祉会館用地が適しているとのご意見が多く、理由としては敷地の広さや立地条件のよさからでした。
次に、右側の②の教育センターの建替えについてです。教育センター用地では、民間の複合施設に教育センター等がテナントで入る事業手法と、土地の一部を定期借地にして民間事業者へ貸し出し、残地に公共施設を建設する事業手法、どちらの手法も実現可能であるとのことでした。
最後に、10ページをご覧ください。今後のスケジュールです。
今回のサウンディング結果を踏まえて、保健施設と教育センターの建て替えの方向性を示す複合化方針を2020年度末に策定いたします。
また、2021年度には、町田駅周辺にある公共施設全体の方向性を示す町田市
公共施設再編構想を策定する予定です。
2022年度以降、条件が整ったものから順次事業を実施していきたいと考えております。
サウンディング型市場調査の実施結果について報告は以上です。
○委員長 これより質疑を行います。
◆木目田 委員 まず、1ページ目の参加事業者の中に不動産業、建設業とあって、卸売・小売業とあるんですけれども、不動産業、建設業は分かるんですけれども、卸売とか小売業は、いわゆるコンサルティングとかも含めた連合みたいな形で参加しているのか、それとも単体で参加しているのか、そのあたりを教えてください。
◎
公共施設再編担当課長 事業者について著作権の関係であまり言えないんですが、単体で3社参加していただいております。
◆木目田 委員 あと、文言の4ページのBTO方式、熱回収施設の場合はDBOだったと思うんですけれども、BTO、ビルドとオペレーションは何となく分かるんですけれども、Tというのは何なんでしょうか。
◎
公共施設再編担当課長 すみません、私もぱっと今、Tが思い浮かばないんですけれども、所有権を市が保有するということです。
◆木目田 委員 後で教えてください。
あと、今、建て替えとか集約みたいなところで保健所とか、さるびあ図書館のところと健康福祉会館と新産業創造センター、商工会議所も入るといえばあれですけれども、この辺の容積率みたいなところで、今のものよりも大きい物が建てられるという前提じゃないと複合化できないんですけれども、容積の余り率とか、そんなものは分かるんでしょうか。率じゃなくてもいいですけれども、お願いします。
◎
公共施設再編担当課長 用途地域的にも、近隣商業地域のところもありますし、容積率600のところもあるんですね。全く容積率自体は使い切っていないような状況です。
◆木目田 委員 分かりました。
あと、サウンディングの中のものを見させていただくと、市の一部のところは貸しちゃう。定期借地で長く貸して、その収益を建てるほうに使う。豊島区役所なんかは旧庁舎を貸して、それを建築費に充てて、たしかプラス・マイナス・ゼロでやったみたいな話だったと思うんです。先日、星副委員長のご配慮で豊島区を見てきたんですけれども、そういうようなイメージなんですかね。あと、豊島区以外でもそういう事例があるのかどうか、ご存じであれば教えてください。
◎
公共施設再編担当課長 先にBTOのお話をさせていただきたいと思います。ビルド・トランスファー・オペレート、トランスファー、渡すですね。
2点目なんですが、豊島区と同じような事例、町田市と豊島区の土地の価値が違いまして、町田市の土地を貸すことで収益を同じにするというのはなかなか難しいです。同じような手法というのは、渋谷区役所も今やっております。渋谷区も、ある意味貸したお金で建物を建てるということができるんですが、さすがに町田市ではそこまでは難しいような状況です。
ただ、集約するということになりますと、2つの土地を1つにするということになりますので、そうすると空いた土地も発生するということになりますので、その辺はうまく組み合わせていきたいなと考えています。
◆木目田 委員 この報告書は、そういう可能性もありますよというものだと思うので、これから十分検討をお願いいたします。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午後1時50分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時55分 再開
○委員長 再開いたします。
△第106号議案
○委員長 第106号議案を議題といたします。
本案について、提案者の説明を求めます。
◎総務部長 第106号議案 町田市非常勤の特別職の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。
本議案は、学校運営協議会の設置に伴い、報酬額に関する規定を整備するため、所要の改正をするものでございます。
内容といたしましては、学校運営協議会の委員の報酬額を年額3万6,000円と定めるものでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆白川 委員 1点だけ、合議体であること、人的配置について意見を述べることができることで、運営にどのような影響があると想定しているか、お願いします。
◎指導室長 こちらにつきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5で定められている学校運営協議会の主な機能の一つでございます。この意見を述べることができることによりまして、一定程度の責任を持ち、地域の皆様が学校を運営していくのに当たって目指す教育目標や育てたい子どもの姿をともに共有することによって、運営を進めていくことができるというよさがあると認識しております。
◆白川 委員 確認なんですけれども、年額3万6,000円の設定根拠を教えてください。
◎野田 指導課担当課長 町田市では、学校運営協議会の前身となるというか、今スクールボード協議会を行っているんですけれども、そこで学校支援地域理事として、この方々には月額3,000円の謝礼をお支払いしております。2021年度からは学校運営協議会へと移行となりますが、これまでと同等以上の活動内容となることから、報酬額の水準は維持することが適当というふうに考えまして、年額3万6,000円と設定いたしました。
◆佐々木 委員 今ご説明があったように、スクールボード協議会がこれまであったんですけれども、学校支援地域理事という形では報酬が出ていなかったということなのか、その辺はどうなんでしょうか。その人たちが今度学校運営協議会になるということなんですけれども、この構成というのは、学校運営協議会はこれから、来年4月施行ということなんですけれども、委員が何人構成で、年額3万6,000円と書いてありますけれども、よく委員長が高いとか、そういう報酬の区分けがあるんですが、委員になった方は皆同じで年額3万6,000円なのか。
あと、年額ということなので、会議が何回開かれても、この金額というか、そういう決め事はあるんでしょうか。
◎野田 指導課担当課長 これまでも学校支援地域理事には月額3,000円をお支払いしておりました。それで基本的には、今回の学校運営協議会委員には年4回を基本とするように、こちらのほうでは考えております。
人数ですが、7人以内で組織します。構成メンバーは、対象学校の所在する地域の住民、それから対象学校に在籍する児童または生徒の保護者、対象学校の運営に資する活動を行う者、対象学校の学校支援ボランティアコーディネーター、そのほか教育委員会が適当と認める方ということで、学識経験者の方等を想定しております。
◎指導室長 補足でございますが、学校運営協議会は年間4回以上実施するということになっておりまして、学校の実態によりまして、その開く回数につきましては決まってまいります。
◆新井 委員 出てきたときに、コミュニティスクールに全体が移行するから出てきているというふうに思っているんですが、それ以外に何か変化があるところというのはあるんでしょうか。それの条例改正ということですよね。
◎指導室長 はい、委員がおっしゃるとおりでございます。
◆山下 委員 それぞれ小中学校を置くということで、そうすると、場合によっては人選をした際に兼任というか、そういったことも起きるような可能性があるかと思うんですけれども、そういったことは許されるものなのかとか、その辺について確認をしたいんです。
◎指導室長 委員がおっしゃいますように、兼任ということはあるというふうに考えております。それについては特に兼任はできないということはございません。
◆山下 委員 その場合に報酬はどうなるんでしょうか。
◎野田 指導課担当課長 これまでは学校支援地域理事のときには、1校で受けていたら、複数校の理事になっていたとしても1か所分の支払いでしたが、今回からは2か所でやっていれば3,000円掛ける2倍ということで、その学校の兼任数分をお支払いする予定になっています。
◆山下 委員 市のほうで最終的にこれは任命をするのだと思うんですけれども、そういった場合に、そうすると、これは費用弁償のほうに入るんですか。報酬としてになると、基本的には市は任命をするだけなので、一つ、年額3万6,000円という位置づけになるのかと思ったんですけれども、その辺について私も詳しくないので、もしご説明いただけるのであればと思ったんです。
◎野田 指導課担当課長 校長の推薦により市のほうで任命して委嘱をするという形になりますので、報酬でお支払いします。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
第106号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手全員であります。よって第106号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
休憩いたします。
午後2時4分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時5分 再開
○委員長 再開いたします。
△第121号議案
○委員長 第121号議案を議題といたします。
本案について、提案者の説明を求めます。
◎総務部長 第121号議案 町田市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。
本議案は、
新型コロナウイルス感染症に係る業務に従事した職員の
特殊勤務手当について、特例の適用終了日を改めるため、所要の改正をするものでございます。
改正内容は、適用期間の延長でございます。
「令和3年1月31日までの間で規則で定める日」となっているものを「令和3年3月31日までの間で規則で定める日」に改めます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆白川 委員 1点だけ、ただし書きがついた理由というのは何なのでしょうか。
◎職員課担当課長 ただし書きにつきましては、例えばですけれども、3月30日とかに業務した分について、4月1日以降も支払いができるという旨のただし書きになっております。
◆白川 委員 それが前回なかったのはなぜなのでしょうか。
◎職員課担当課長 年度の切り換えによってそちらのところが出てまいりましたので、今回から追加になりました。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
第121号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手全員であります。よって第121号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
△第101号議案(総務部・会計課所管部分)
○委員長 第101号議案を議題といたします。
本案のうち、総務部・会計課所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎総務部長 第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)のうち、総務部所管部分についてご説明申し上げます。
初めに、歳入でございます。
補正予算書の12ページをご覧ください。
第15款、国庫支出金、項の2、国庫補助金、目の1、
総務費国庫補助金、説明欄、社会保障・税番号制度システム整備費補助金の1,466万1,000円の増額につきましては、補助金の交付決定を受けたため、補正増するものでございます。
次に、歳出でございます。
16ページをご覧ください。
第2款、総務費、項の1、総務管理費、目の10、情報システム費、説明欄の3、情報システム運営費4,
858万8,000円の減額につきましては、契約差金及び事業内容が確定したことにより補正減するものでございます。
総務部所管分の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって総務部・会計課所管部分の質疑を終結いたします。
休憩いたします。
午後2時10分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時11分 再開
○委員長 再開いたします。
△第101号議案(財務部所管部分)
○委員長 第101号議案を議題といたします。
本案のうち、財務部所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎財務部長 第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)のうち、財務部所管分につきましてご説明申し上げます。
補正予算書の6ページをご覧ください。
第3表、債務負担行為補正でございます。
変更の収納事務推進事業につきましては、限度額を1億2,991万5,000円から1億7,660万1,000円に増額するものでございます。これは、2020年度から2023年度に実施する業務委託に納税課への電話を最初に受け付ける受電業務を追加するものでございます。
次に、歳入につきまして、ご説明いたします。
14ページをご覧ください。
第19款、繰入金、第2項、基金繰入金、第1目、基金繰入金、説明欄の財政調整基金繰入金2,083万1,000円の増額につきましては、12月補正予算の編成に伴う財源調整といたしまして増額計上するものでございます。
次に、歳出につきまして、ご説明いたします。
16ページをご覧ください。
第2款、総務費、第1項、総務管理費、第11目、財政管理費、説明欄の財政事務費の299万円の減額につきましては、公共施設整備基金積立金などを減額計上するものでございます。
第14目、営繕管理費、説明欄の営繕事務費の21万3,000円の減額につきましては、システム保守点検委託料の契約差金などを減額計上するものでございます。
第2項、徴税費、第2目、資産税等賦課管理費、説明欄の資産税等賦課事務費の13万3,000円の減額につきましては、作成委託料の契約差金を減額計上するものでございます。
第3目、納税管理費、説明欄の過誤納還付金の4,034万1,000円の増額につきましては、法人市民税の中間納付分の大口還付が発生したことなどにより、還付金・返還金を増額計上するものでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆佐々木 委員 6ページの債務負担行為なんですが、納税課への事前電話を加えたというご説明だったんですけれども、市役所にいろいろ相談電話があると思うんですけれども、同じところに納税課分も委託したのかどうか。新たに納税分だけはまた違うところに委託しているのか、その辺はいかがでしょうか。
◎納税課長 まず、市役所に入る電話というのはコールセンターと呼ばれているもので、それから納税課に電話が入るものは、またそれとは別の契約になります。場所も納税課の執務室内にスペースを設けまして行うものでございます。理由といたしましては、納税課の業務というのは税に関するものなんですけれども、専門的な税のためのシステムを利用して、それぞれご案内したりするものですから、また別の契約を予定しております。
◆佐々木 委員 ちょっと分からなかったんですけれども、同じ納税課の中に受ける電話があるということでよろしいのでしょうか。
◎納税課長 納税課に入ってくる電話は、全て一旦これから委託を予定している業者が受けるという予定です。
◆佐々木 委員 よく市のいろいろな電話相談というのは、受けるところが町田市役所にない場合が多いと思うんですね。代表電話とか、そういうところで、そのように外部、町田の外の委託業者の方にお願いするのかどうか。
あと、質疑の中でも、その電話というのはQアンドAみたいなマニュアルがあって、本当に簡単な納付書をもう1回再発行してくださいとか、そういう程度のご相談で、今までは直接窓口に来て分納してほしいとか、困って相談に見えていたと思うんですけれども、そういう方は電話で対応した人が、これはちょっと窓口から担当につながなければいけないなとか、あと、ご本人が納税課の担当につないでほしいということがあったらつなぎますという説明が質疑のときにあったと思うんですけれども、市民の方が納税課の事前電話が直接担当にかからなくなって困るようなことはないということでいいんでしょうか。
◎納税課長 今2点ご質疑をいただいたかと思うんですけれども、まず1点目、外部に委託業者を置くかどうかというところなんですけれども、現在のところは納税課の執務室内の一角で委託を行う予定でおります。
2点目なんですけれども、納税相談等のお電話をいただいた場合には、一度委託業者が電話をお受けするんですけれども、その点、そういったところについてはもう慣れて、それに特化した委託業者になります。特化した業務を委託しますので、そこの点につきましては速やかに用件を聞き取って、必要があれば担当へおつなぎするといった形になります。
◆佐々木 委員 そうしますと、今回、業務委託をすることで市民としては困らないというか、これまで以上に職員の方が丁寧な相談ができるというふうに前の質疑のときもお答えになっていましたので、そういうことも含めての委託料ということでよろしいのでしょうか。
◎納税課長 今、委員がおっしゃったとおりでございます。
◆山下 委員 委託するということなので、当然外部にということになるわけですけれども、その場合に委託できる業務かどうかというところがあるかと思うんですけれども、当然担当課とすれば、個人情報も絡むような質問みたいなものに直結してくるような、前段で説明しなきゃいけないものとかということも当然あるかと思うんですけれども、その区別というんですか、範囲について確認をしたい。
もう一つは、いわゆる業務量自体の見直しということにつながるのではないかと思うんですが、そういった点では期中でもあるかと思うんですけれども、どのように整理されているのか確認をしたいと思うんです。
◎納税課長 まず、業務の割り振りにつきましては、全庁的に年に一度、事務と執行体制の確認シートというものを作っております。これにつきましては、細かな業務について、どれだけの事務をどういうふうにやっているかというものを洗い出ししているものなんですけれども、こちらを参考にしまして、非定型業務、それから自治体職員――市役所の職員でなければできない業務、こういったものを振り分けまして、そして定型的な市の職員でなくてもできる業務というのを洗い出しまして、そこの部分を委託するという形で決定をしていきました。
あと、業務の見直しにつきましては、委託と職員、それぞれ業務についてはこれからまた業務改革の一環で検討を進めていきます。その中で委託業者につきましては、民間のノウハウといったものも取り入れながら、効率化、それからサービスの向上等を図っていけると認識しております。
◆山下 委員 サービスのほうは、お話を聞いていると市民に対する影響というのは、むしろ専門的な知識のある方が対応するということに集約化されていくということなんでしょうから、問題ないのかなと思うわけなんですけれども、つまり、業務量の見直しという意味では、来年度の人員配置につながっていく可能性があるかと思うので、少し神経質な話になるのかなと思うので確認をしたんです。
その点については、先ほどの評価シートといったものは、次年度のこともうたっているようなものということになるわけなんですか。私も、どういうものかよく分からなかったので、少し聞いてみたいなと思ったんですけれども。
◎納税課長 シートにつきましては、過年の分を作成しておりますけれども、今後、人員につきましては、委託をするに当たりましてどれくらいの従事する時間数だとか、正規職員の従事するボリューム、こちらをどれだけ削減できるかというのを検討いたしまして、その削減分につきましては次年度の定数の減で対応していく予定でございます。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって財務部所管部分の質疑を終結いたします。
△行政報告(
生活保護費返還請求訴訟の終結等について)
○委員長 行政報告、
生活保護費返還請求訴訟の終結等についてを議題といたします。
本件について、担当者の報告を求めます。
◎
税務担当部長 生活保護費返還請求訴訟の終結等について行政報告いたします。
詳細については担当から説明いたします。
◎債権対策担当課長 それでは、
生活保護費返還請求訴訟の終結等についてご報告申し上げます。
本件は、納税課債権対策担当において訴訟提起に係る議案として提出し、ご可決賜りました生活保護費の返還請求事件のうち、東京地方裁判所において判決のございました7件についてご報告するものでございます。
それでは、お手元の資料をご覧ください。
今回ご報告する7件の訴訟事件につきましては、表の判決結果欄記載のとおり、いずれも町田市の請求を全て認めた市側勝訴の判決となっております。
このうち、表の番号欄、3番の事件につきましては、判決後、被告側が東京高等裁判所に控訴の申立てを行っておりますので、これを除く6つの事件が終結したこととなります。
なお、この3番の事件につきましては、2021年1月14日、東京高等裁判所において第1回目の口頭弁論が行われる予定となっております。
また、判決が確定した6つの事件のうち、破産手続申立てを行った7番を除く、1番、2番、4番、5番、6番の5件につきましては、いずれも被告側と納付に向けた話合いを開始しており、そのうち3件につきましては、既に分割でのご納付をいただいているところでございます。
ご報告は以上となります。よろしくお願い申し上げます。
○委員長 これより質疑を行います。
◆山下 委員 7番なんですけれども、破産手続というのは被告というか、返還訴訟の判決を受けて、いわゆる受給者のほうが破産手続を開始したということなんですか。
◎債権対策担当課長 委員ご指摘のとおり、この場合、被告側が弁護士と相談しまして破産の申立てを東京地方裁判所に行ったというものでございます。
◆山下 委員 この場合には、そうすると市のほうは回収できないという話になるわけなんですか。
◎債権対策担当課長 通常破産と申しますと、破産と同時に免責ということで同時廃止という場合が結構多うございますけれども、本件につきましては破産管財人というものが別途立てられまして、現在、破産の内容について弁護士のほうで精査をしている段階なんですね。来年1月下旬に改めて債権者集会というのが開催されまして、そこで配当の有無については別途通知がある見込みでございます。それをもって実際に市のほうに回収ができるか否かというのが確定することになっております。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの行政報告を終了いたします。
休憩いたします。
午後2時27分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時28分 再開
○委員長 再開いたします。
△第101号議案(議会事務局所管部分)
○委員長 第101号議案を議題といたします。
本案のうち、議会事務局所管部分について、提案者の説明を求めます。
◎
議会事務局長 第101号議案 令和2年度(2020年度)町田市
一般会計補正予算(第5号)の議会事務局所管分についてご説明をいたします。
歳入はございません。
歳出につきましてご説明いたします。
補正予算書16ページをお開きください。
一番上の議会費でございますが、議会活動費63万9,000円の減額でございます。その内訳は、節8の旅費の減額49万2,000円、節18の負担金補助及び交付金の減額14万7,000円でございます。
内容でございますが、旅費は開催が中止となりました全国都市問題会議等の特別旅費及び議員費用弁償49万2,000円でございます。
最後に、負担金補助及び交付金の14万7,000円は、研修負担金の7万2,000円と全国都市問題会議負担金7万5,000円の減額分でございます。
議会事務局所管分は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○委員長 これより質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって議会事務局所管部分の質疑を終結いたします。
休憩いたします。
午後2時30分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時34分 再開
○委員長 再開いたします。
これより第101号議案のうち、当委員会所管部分についての討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
第101号議案のうち、当委員会所管部分について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○委員長 挙手全員であります。よって第101号議案のうち、当委員会所管部分については原案のとおり可決すべきものと決しました。
休憩いたします。
午後2時35分 休憩
―――◇―――◇―――
午後2時36分 再開
○委員長 再開いたします。
△特定事件の
継続調査申し出について
○委員長 特定事件の
継続調査申し出についてを議題といたします。
特定事件の
継続調査申し出については、お手元にご配付してあります内容で議長に申出することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。
以上ですべての案件の審査が終了いたしました。
これをもって
総務常任委員会を閉会いたします。
午後2時37分 散会...