「
希望出生率が叶うまちだ」では、先ほど申し上げた希望の出生がかなうこと、また、
年少人口の
転入促進や
子育て環境の向上を狙いとして、20代、30代の
共働き世帯などに
アプローチをしていきます。最終的に誰に一番届けたい政策かというと、これから生まれてくる
赤ちゃんに対してなります。
同様に、「
若年層が住みたいまちだ」では、20代、30代の
転入促進が図られるよう、今現在、
市内近辺に居住している
若年層などに
アプローチし、特に
就職予定、
就職初期の20代に
政策効果を届けていきます。
「45~60歳で次の
生き方が見つかるまちだ」では、60歳を超えたときに地域で活動できる層をつくることなどを狙いとして、今現在、
地域活動に参加していない方などに
アプローチをしていきます。特に、現在就労中の男性が退職した後にすることがないとならないような
政策効果を届けていきたいと考えております。
そして、「誰かのために生涯活躍できるまちだ」では、
社会保障経費の抑制や持続可能な地域をつくることなどを狙いとしまして、
地域活動に関心のある方たちなどに
アプローチし、特に65歳以上の
介護需要のない人などに
政策効果を届けていきます。
また1枚おめくりください。
タブレットは13分の8ページ目になります。
続いて、
政策テーマを踏まえた
計画体系についてご説明いたします。
考え方の冒頭でも申し上げましたとおり、今回の計画は市民一人一人が自分事として捉えられるよう、
ライフステージを意識できるものにしてまいります。他市ではあまり見られない見せ方になりますので、町田市の
基本計画の特徴点の一つであると思われます。
ライフステージごとに見せていくということから、胎児期・幼年期から高年期までの各時点で特に意識すべき政策の柱を設けました。「
赤ちゃんに選ばれるまちになる」「未来を生きる力を育み合うまちになる」「好きな場所・好きな時間を持てるまちになる」「いくつになっても自分の楽しみが見つかるまちになる」「誰かのために自分の力を活かせるまちになる」の5つが
ライフステージに応じた政策になります。
一方で、特にどこかの世代というよりも全ての世代に向けた政策としまして、「つながりを力にするまちになる」「ありのまま自分を表現できるまちになる」「思わず出歩きたくなるまちになる」「とにかく強いまちになる」の4つを設けました。
なお、表中の「施策」と書いてある項目は、まだ検討中であるため、現在の
基本計画「まちだ
未来づくりプラン」で掲げているものを仮置きしております。あくまでも例示であるため、おおむねこういった施策が入ってくるだろうというふうにご理解いただければと思います。
また1枚おめくりください。
タブレットは13分の9ページになります。
続いて、
行政経営の姿の実現に向けた課題でございます。
基本構想の中でお示しさせていただいた
行政経営の
方向性と
行政経営の姿を受け、先ほどお話しした9つの政策を実現していくために必要となる
行政経営の手法と資源を区分し、
行政経営の姿の実現に向けた課題を整理いたしました。
まず課題の
1つ目は、新たな価値を生み出す
公共サービスの展開です。
複雑化・多様化していく課題に対して、町田市単独ではなく市民や
事業者と一緒に向き合うことで新たな
サービスを生み出していく必要があります。
課題の
2つ目は、
市役所の
生産性の向上です。
市役所の
生産性向上に当たっては、
市民視点に立ち、
環境変化に柔軟に対応できる
経営感覚を持った職員を育成し、市民からも職員からも選ばれる
組織づくりを進めていく必要があります。
また1枚おめくりください。
タブレットは13分の10ページ目になります。
課題の
3つ目は、
行財政資源の戦略的・効果的な活用です。
最小経費で
最大効果を出していくため、将来を見据え、総合的な視点から政策の優先度を明らかにし、戦略的な
行政資源の投入を進めていく必要があります。これらの3つの課題を受け、
基本方針を設定いたしました。それぞれ、「共創で開く、新たな
価値創造への挑戦」「対話による、
組織経営力の強化」「次世代につなぐ、強固な
財政基盤の確立」です。
1枚おめくりください。
タブレットは13分の11ページ目になります。
基本方針の狙いと体系を記載しております。それぞれの狙いについては先ほど申し上げた課題を解決していくことですので、説明は割愛させていただきます。
計画体系にある
改革項目の欄につきましては、
まちづくりと同様、まだ検討中であるため、現在の
基本計画「まちだ
未来づくりプラン」で掲げているものを仮置きしております。あくまでも例示であるため、おおむねこういった項目が入ってくるだろうというふうにご理解いただければと思います。
では、また1枚おめくりください。
タブレットは13分の12ページ目になります。別紙6になります。
こちらが先ほどご説明しました
基本計画の
まちづくりの部分を担う「(仮称)
まちづくり基本目標」の
体系図になります。
1から5の政策を
ライフステージに沿って設定し、6から9の政策を全
世代向けとして設定しております。繰り返しになりますが、施策の部分につきましてはこれから検討していくため、
現行計画のものを仮置きしております。
また1枚おめくりください。13分の13ページ目になります。別紙7になります。
こちらが
基本計画の
行政経営の部分を担う「(仮称)
経営基本方針」の
体系図です。こちらも3つの方針の下にある
改革項目は
現行計画のものを仮置きしております。
それでは、最後、
スケジュールの変更についてご説明いたします。
3つ目の
ファイル、03
政策経営部、
行政報告、
策定スケジュール概要をお開きいただき、別紙8をご覧ください。
こちらが全体
スケジュールになりますが、前回ご説明した部分からの変更としましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により
事業者ヒアリング及び
タウンミーティングの予定を後ろ倒ししております。
スケジュール上では6月から8月にかけての部分になります。特に
タウンミーティングにつきましては、当初、市内5か所で対面式での実施を予定しておりましたが、密集を避けるためオンラインでの会議に変更いたしました。
無作為抽出で3,000名の方にアンケートを送付しまして、その中から
参加希望者をご招待するという形で実施いたします。8月の初旬にかけて、1回2時間程度の会議を4回実施することを予定しております。
その他の予定につきましては、今のところ特に変更はございません。
説明は以上になります。
○
委員長 これより質疑を行います。
◆木目田 委員 まず、
基本構想になるのかな、2040年人口40万人想定というところで、これが、希望値が入っているのか。よく国の政策のほうで、
想定出生率なのかな、現状の
人口推計をそのまま転用しているのか、それか希望が入っているのか。
例えば、今現在2020年の人口で言うと42万8,000、9,000ぐらいですかね、これはピークをこの辺にしたとする、山を頂点としてやると、20年前の人口というと大体37万ぐらい、いわゆる今の人口の山をそのまま裏返しにすると、20年後は37万ぐらいという簡単な計算なんですけれども、この辺の推計値というのはどういう根拠を持ってやっているのか、教えてください。
◎山田
企画政策課担当課長 2040年の人口40万人というところに関しましては、まず、2018年度に行った
人口推計では、2040年が38万8,924人という人口になっております。なので、推計上はその数字になっておりますが、町田市の
長期計画審議会を昨年の8月に開催する際に、まず、この人口がこのままでいいのかという話になりまして、現状のままでいいのか、それとも、それに少しでも歯止めをかけたほうがいいのかというところになりまして、やっぱりこのまま減っていくのも寂しいというところで、人口を維持するというところをまずは決めさせていただきまして、その中でも40万人を切ってしまうのも少し寂しいところがあるというところでは、2040年も40万人を維持するというところの数字になりましたので、委員がおっしゃるところの希望値というところも入っている状況になっております。
◆木目田 委員 ですから、市としてはこの38万8,000人と40万人の差を埋める1万2,000人を頑張るぞということも含めてということで勝手に理解いたします。分かりました。
あと、今回、長期計画のほう、
ライフステージごとということで、私もこの間、他市の長期計画とかも見させていただいたんですけれども、どちらかというと
市役所の部署ごとの長期計画的な、いきいき生活部的な健康に関するもの、教育委員会的なものの施策というのが、私の理解だとそういう、
市役所の部署に分かれた長期計画を策定しているような感覚だったので、今回、
ライフステージごとというのが非常に分かりやすいし、見やすい気がいたします。
さらに言うと、その中でも若年者層というか、「
赤ちゃんに選ばれるまち」という、
重点顧客としてもこれから生まれる
赤ちゃんにやってくるというのはなかなか斬新というか、攻めているというか、非常におもしろい視点だと思いますし、あと、例えば強靱化に関しても、「とにかく強い」という、行政用語としてはあまり使わないんですけれども、受け取る側としては、「とにかく強い」という言葉自体は分かりやすい。
長期計画に関しては、優しいんだけれども、分かりやすく、しかも、ちょっと新しい視点でやっているというのがあるんですけれども、戻って、長期構想のほうが、これはしようがないのかもしれないんですけれども、どちらかというと非常にふんわりとした言葉に終始してしまうんですけれども、このあたりは、やっぱり構想と計画の違いということの理解でよろしいんでしょうか。
◎山田
企画政策課担当課長 委員のおっしゃるとおりで、
基本構想としましては割と理念的な部分になりますので、ある程度ふんわりしたものになって、ちょっとしようがないのかなというところはあります。ただ、
基本計画につきましては
ライフステージごとに設定しまして、まずは自分事として受け止めてもらえるような、身近に感じてもらえるような計画にしております。
あとは、政策の名称も「
赤ちゃんに選ばれる」ですとか「とにかく強い」というのが、やっぱりキャッチーな言葉にして、ある程度、分かりやすいというか、取っつきやすいようなものにさせていただいているところでございます。
◆木目田 委員 分かりました。非常におもしろいなと思っております。
あと最後に、
基本計画の
行政経営のほうの、「圏域マネジメント」という言葉が出ているんですけれども、この圏域というのが、通常で考えると相模原辺りも含めた首都圏南西部だと思うんですけれども、その具体的というんですか、この圏域のおおよその広さ、どんな感じの
イメージで「圏域マネジメント」という言葉を使っているのか、お考えがあればお聞かせください。
◎経営改革室課長 圏域の範囲なんですけれども、もちろん、これまで相模原市をはじめ、周辺の近隣の自治体との関係というのは、今後もしっかりといろいろな
サービスを提供する際には強固なものにしていくとともに、場所的には、やっぱりもうちょっと多様な
考え方を持っていいのかなと思っております。
先般も長野市との協力という関係もしっかりと、こちらから派遣をさせていただいたというところになりますけれども、逆という場合もございますので、そういったことから考えると、概念的にはかなり広いものを考えていってもいいのかなというふうに思っております。
◆木目田 委員 最近、町田市としても相模原市との提携だけではなくて、例えば大和市との図書館であったり、どうしても我々日本人はセグメントの国境というか、境というもので結構頭の中を整理してしまって、やっぱり三多摩は1つだみたいな、もちろん三多摩との協力も必要なんですけれども、町田の今までの文化的経緯、歴史的経緯でいけば、相模原、もしくは大和、もしかしたら横浜市もかもしれないですけれども、その辺の広がりというのをもうちょっと、行政界を超えたものを、超えていかないといけないというのがあると思うので、そこらあたりも含めるし、あとは災害的な視点で言うと、もうちょっと広がりを持ったという理解でよろしいですね。理解いたしました。
◆白川 委員 先ほどキャッチフレーズのところで、結構重要なものだと捉えているのは分かったんですけれども、「いいコトふくらむまちだ」というものの、まずそもそもの位置づけによってもちょっと変わってくるのかなと思ったんですけれども、どういう位置づけなんですか。そこを伺いたいと思います。
◎未来づくり担当課長 「いいことふくらむまちだ」、今もシティプロモーションですとか、そういったことに使われているものになるんですけれども、今回、新たに
キャッチコピーを考えるに当たって、委員の皆様方、それから市民の皆様方からも、「いいことふくらむまちだ」はすごく浸透していると。民間の企業でも使っていたりですとか、すごく今身近になっている、そういったお話がありまして、今回、
ビジョンはまた新しい
キャッチコピーを考えようかなというところで、いろんな方々に考えていただいていたんですが、やっぱり「いいことふくらむまちだ」をちょっと使いたいなという話がありまして、ここでも登場しているというようなことになります。
◆白川 委員 ということは、まず、そもそも「いいことふくらむまちだ」というものは今後も使っていくという想定で、プラスこれが別途で
キャッチコピーと、どういうことなんですか。
◎未来づくり担当課長 使い方は、今後、ある程度整理していく必要があるかなとは思っておりますけれども、当面の間は、やはり「いいことふくらむまちだ」というのは使い続けていくというふうには考えております。
◆白川 委員 多分、この
キャッチコピーというのも、結局、
基本構想にうたっていくということですよね。そうすると20年近くも使うような、残るようなものというところの中で、「いいことふくらむまちだ」というものを仮に使っていく中で、今、
最終候補で、例えば、「町田」の文字1つを取ってみても、平仮名であったり、漢字で書かれていたりだとか。
そうすると、ふだん使われている「いいことふくらむまちだ」と、例えば、仮に真ん中の「ずっと、もっと、ふくらむ町田」が選ばれたとしたら、こういう
キャッチコピーとかキャッチフレーズは結構そういう整合性とかも大事だったりするので、候補に選んだということは、多分出てきたからそれで選定しているのかなとは思うんですけれども、そういうところのより細かい部分も精査しなくちゃいけないのかなとか。その辺の整合性はどうなんだろうと。
これを見たときに、今後20年近く使うだろうものがこういう感じでいいのかなと思ったんですけれども、こっちもどういう理解をすればいいのか、そこをもう1回精査してほしいんです。
◎未来づくり担当課長 この
未来づくりビジョンにつきましては、やはり市民の皆様と一緒につくってきたというところがございますので、今回、平仮名を使っているというところも、そういったところがあります。今後、市民の皆様のご意見を聴きながら整理をしていければいいかなと考えております。
◆白川 委員 議論を終えますけれども、例えば、2番が選ばれたら、「町田」がそのときは平仮名に変わる可能性もあったりするのかとか、例えば、「もっといいコトふくらむまちだ」じゃなくて、「ずっといいコトふくらむまちだ」になったりするのかとか、そうじゃなくて、あくまでこの3つから選んでいくのかとか、その辺はどのようにしていく予定なんでしょうか。
◎未来づくり担当課長 一応、
キャッチコピーの候補自体は、今お示ししているとおり決まっておりまして、これを投票にかけて、町田市としての
キャッチコピーは決めていく予定でおります。
今決まっていることとしては、それだけということになります。
◆白川 委員 例えば、「町田」も平仮名なのか漢字なのかという、そこの部分は結構大事だと思うんですけれども、仮に真ん中のものが選ばれたら、これはこれで投票しているんだから、漢字は漢字なんですよという理解でいいということですか。
◎未来づくり担当課長 投票を経て、あと、皆様からのご意見を経て最終的に決めていきたいと考えております。
◆白川 委員 次に、先ほど、
タウンミーティングをオンラインでやるみたいな話も伺ったんですけれども、今、1回2時間、4回ぐらいという話だったんですけれども、これは人数はどれぐらいを想定されているんですか。
◎山田
企画政策課担当課長 1回20人ぐらいを想定して、4回ぐらいできたらいいかと考えております。
◆白川 委員 形式は、例えば、オンラインではない通常やるような形の
イメージをそのままオンラインでやるようなことを想定しているという理解でよろしいですか。
◎山田
企画政策課担当課長 形式としましては、1度全体で会議をやるというところと、あとはグループに分かれてというところも今考えているところでございます。
◆山下 委員 「
赤ちゃんに選ばれるまち」になるというところが、全体のなりたいまちの構成の中では非常に大事な部分になってくると思うんですけれども、これを抜きにしては、ほかのところだけが独り歩きしてよくなってもというような全体構成としての重要な部分を占めているかと思うんです。
そういった意味では、
合計特殊出生率を上げていくということについて、例えば、子育てしやすいとか、保育園とか、そういったところを重要視するとかとあるかと思うんですけれども、一方で、女性の活躍という点からするとどのように考えているのかということが、世間的な見方では、そこに対する評価というのは非常に厳しく見ている人たちが増えているかと思うんですけれども、例えば、一時期は、女性が働くと出生率が下がるんじゃないかというような声が大きかった、そういう時期が世の中の言われる中であったと思うんですけれども、今はその逆で、きちんとした統計の中では、女性の就業率が上がると出生率も上がっていくというのが物事の見方ということからすると、もう少しここの部分について、そこの部分、女性の活躍をどのように考えているのかというのが、この1番が大事なだけに、分かるような表現というのが必要なんじゃないかと思ったんですが、その点については、まずどういうふうに考えているのか。
その点というのは、今、女性の活躍というのは、これはもう非常に大事だということを、まず確認をしていきたいと思うんです。
◎山田
企画政策課担当課長 まず、女性に活躍していただくというのは前提にあるかと思います。主な顧客として狙っている政策の狙いとしましては、20代、30代の
共働き世帯の方とかに届けていけるような政策を考えておりますので、当然、働きながらでも子育てしやすいというところの環境はつくっていきたいと考えております。
合計特殊出生率を上げるというよりかは、
希望出生率に近づけていくというような政策にしていければと考えております。
◆山下 委員 単に自治体の施策で、保育とか、共働きしやすいということだけにとどまってしまうと、結局、今表現としては、ちょっと言い方はよくないですけれども、ただ産みやすいというか、むしろ活躍というところに視点を当てていかないと、メッセージ性としては、ほかの自治体と比較したときに町田がというふうに思っていくためには、少し工夫をしたほうがいいのかなと、今ちょっと率直な感想なわけですけれども。これは、ここで出てくる言葉なのかどうなのかというのはありますけれども、ちょっとその辺について感想を持ったものですから確認をしたいと思いました。
◎未来づくり担当課長 いろいろなご意見があるかと思いますので、やはりそういった声に耳を傾けて、我々もまた計画をつくっていきたいと考えております。
◆星 委員
基本構想の素案の15ページの、この文章の中で、コロナウイルス、
感染症の拡大に向けたというところで、
感染症のことで、行政窓口についてということがここで書いてあって、ほかのところには特に記載がなくて、まだ収束していない時期ですし、あと、
タウンミーティングも延期になってしまったというところもあるのかなと思うんですけれども、今後、働き方ですとか、生活の様式ですとか、いろいろ多分変わっていくと思うんですけれども、そんなところは、まだ収束していない時期ではあるんですけれども、何かお考えになったことはあるのかというところをお聞かせください。
◎経営改革室課長 こちらは、もちろん今まだコロナについては、市民の皆様も闘っているところですし、我々もそれをしっかりとサポートしていくというのが自治体の責務であるかと思います。
1つ、この中で大きく進んだと我々が認識しているのが、デジタルの力というのはやはり大きいなと感じておりまして、この中でもテレワークとか、ウェブの会議とか、そういったものが大きく進んできたかなと思っておりますので、さらに今後もこういったデジタルの力を生かしながら、窓口の問題とか、場合によっては、ご相談にオンラインでとか、いろいろなところでの活用が考えられるかと思いますので、今後、
基本計画のほうに入っていくと具体的なことを考える段階になってきますので、その中でしっかりと考えていきたいと思っております。
◆星 委員 分かりました。本当に生活の仕方、働き方というのは変わっていくのかなと。我々も変わっていかなきゃいけないとは思っていますので、またその辺も入れていただきながら進めていただきたいと思っています。昨日なのか、先日、国土交通省の1つの記事を拝見したんですけれども、道路でテラス営業、飲食店とか、そういうところを国土交通省が、道路の占用許可を緩和していこうよと各自治体に流していくみたいな記事も見たりしたので、そういうところもちょっと変わっていく、変わっていかなきゃいけないところなのかなというところも感じたところでもありますので、またその辺も鑑みながら進めていただきたいという要望をさせていただいて、以上となります。
◆おんじょう 委員 私も別紙で言うと5、
基本計画策定状況について、まず、13分の8ページのところなんですけれども、先ほど来、
ライフステージに応じた政策ということでお話がございますけれども、先ほどもあったとおり、今の段階で未来を描いた構想なのでふんわりとした状況の中で、むしろ自由に夢を語っていただこうという要素なんかもあると思っているんですけれども、一方で、責任の所在を明確にというお話がございました。これがまたすごく大切で、推進役をしっかりとやっておかないと発散をしてしまうということがあると思うんです。
結局、こういった未来を描いたコンセプトに沿ってどう具体化するかというところが一番難しくなってくると思うんです。これは全体像を描いたところでしっかりとそこを全体としてリードしていただきながら、やはりここで「施策・分野(関連部)」というふうに各部門が上がっておりますけれども、そういったところが、どうやってこれを具体的に施策に落とし込んでいくのかというところをしっかりとスキームをつくってあげないといけないんじゃないかという気がするんです。
市民の方のニーズというのは、やはり町田市が社会を単独でつくっているわけじゃなくて、社会の中の町田市という要素もあるわけで、先ほど圏域の話もありました。この地域特性に応じたというのはもちろんあるんですが、社会全体でどうなっていくというところ、今、多くの民間企業も社会インフラであったりとか、もっとソフト領域のサポートにおいても多くの企業が取組をしています。官民一体となって社会づくりしようという取組もどんどん出てきていると思うんです。
そういうのを踏まえると、この
ライフステージに応じた縦軸のそれぞれのファンクションが、企業の動向だとか、そういったところを取り込みながら、まず世の中の動向をしっかりと知った上で、こういったものを具体的に描いていくということをしないと、夢が夢のままになっちゃったり。
一方で、夢を描くというのは非常にフリーに、必要なんですけれども、その一方で、より具体的に社会の流れというのを学び、それに沿った仕掛けを作ってあげて、各ラインでそういった検討をしながら推進することができるような、そんな仕掛けをしていかないと実りになりにくいのかなという気がいたします。
そういったところで、例えば外の力をどうやって使うのか、この辺についての今の取組をお聞かせいただきたいと思います。
◎経営改革室課長 こちらに関しては、なりたいまちの姿というのは、市民の皆様の思いを基にして気付いたもので、これについては、私どもも、今回、
行政経営の姿の中で、みんなのなりたいをかなえると。これはしっかりと市民の皆様、もちろん私どもがその中で基軸としているのは、前回もご議論いただきました共創という概念が非常に重要だと思っております。
これまで市民の皆様との協働をさらに進めつつ、また、
事業者の皆様ともしっかり連携をしながら、よりよい知恵ですとか技術をしっかりと取り込んでいく、その前段には、やっぱり委員がおっしゃられたような、しっかりと民間の社会的な、経済的な動向を察知するというのが大切なことですので、これについては職員の能力もそうですし、しっかり高められるような取組を進めていきたいと思っております。
◆おんじょう 委員 ありがとうございます。そういった意味で、企業なんかも行政と、実際に暮らしている市民の方がどういう考えなのかというのは求めている情報でもあると思うんです。そういうのが、うまく歯車がかみ合うと一番いい方向に行くのかなということなので、今そういったことを進めるというお話だったと理解しましたので、ぜひお願いしたいと思います。
そういった中で、先ほど、
タウンミーティングのお話がございました。こういった環境の中でオンラインで参加いただけるような方をという形になっているんですが、結果的にこういった
ビジョンを描くときに、先ほどあったとおり、あらゆる世代とか、全方位的にできるだけ意見は取りたいじゃないですか。投げるのは無作為に3,000名投げたんだけれども、乗ってくれた方は乗っかれる人という状態なので、そういう意味で、それ以外の、オンラインという手段でなければいろんな意見を言いたいという方のお話を伺う方法を考えていく必要があると思うんですけれども、そこについては今どのようにお考えなのか、お聞かせください。
◎未来づくり担当課長 ありがとうございます。ご心配のとおり、やはり全世代、意見を集めていきたいというところは私たちもやっていきたい部分ではあります。コロナの関係で、ちょっと対面式ができないということでオンラインになってしまったんですけれども、それに代わりまして、当初
タウンミーティングをやる予定だったんですけれども、3,000名の方に招待状を配ると。なかなか高齢の方はご参加が難しいのかなということも考えまして、招待状だけではなくて、それにアンケートを添えて、ご意見がおっしゃりたい方は、それでぜひお願いしますというふうなことも併せてご案内しております。
◆おんじょう 委員 分かりました。そういう意味では、そういった方はペーパーベースで意見を出していただくような仕掛けにはしたということですね。その辺も結局、吸い上がったものが的確に、様々な方々の意見が集められているなということを確認いただきながら進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆戸塚 委員 何点かだけ確認させていただきたいんですけれども、先ほど来、
タウンミーティング等、オンライン等でやられる対応を取るということで言われていましたけれども、今回のコロナの関係で、そのほかにいろいろ影響が出ているんじゃないかと思うんですけれども、その辺の状況というのは具体的に何かあるのか、教えていただきたいのと、それも踏まえて、今回、
スケジュールを若干変更していますけれども、確認なんですけれども、あくまで最終的な策定の時期というのは変えないよということでよろしいのかどうかを教えていただきたいと思います。
もう1点、素案のほうで、今回後ろのほうに第Ⅲ章以降、参考資料といいますか、いろいろデータが出ていますけれども、これを参考に、あと、いろいろ
パブリックコメントとか意見を聴いた中でできた文章が素案ということでいいのかどうか。この第Ⅲ章の意味合いを教えていただきたいと思います。
あと、今回、第Ⅲ章の背景以降のところに財政的な部分というのがあまり書かれていないような気がするんですけれども、あくまで財政的な部分に関しては今後の計画に入れるのでないのかどうか、そこだけ確認をさせていただければと思います。
◎山田
企画政策課担当課長 まず1点目の、コロナの影響でほかに何か出ているのかというところなんですが、今のところ、
タウンミーティングを後ろ倒しにしているというところと、あとは、団体インタビューなども今行けない状況がありますので、そこを後ろ倒しにしているというところぐらいになっております。
あとは、最終的な策定の時期なんですが、今のところは変更せずに、来年の6月議会に向けて頑張ってつくっているところでございます。
第Ⅲ章の意味合いにつきましては、まずは、こういう現状とか社会状況の変化というのがあって、なりたいまちの姿とかができていますよというデータ集のようなものになっておりますので、
パブリックコメントを見ていただいた方も、もちろん、ここを見ていただいてご意見をいただければと考えております。
あとは、財政的な部分についてもあまり載っていないというお話で、ついている部分だと、公共施設の老朽化の話とかがちょっと載っているというところではありますが、また、
基本計画の策定が今後進んでいきますので、財政的な部分についてはそこでも載せていきたいと考えております。
◆戸塚 委員 一応参考に聞きたいんですけれども、今回、人口については、先ほど木目田委員からあったとおり、統計上だと38万から39万ぐらいのところを頑張って何とか40万人までは持っていきたいということだと思うんですけれども、それに並行して財政的な部分というのは、どういう
考え方で市のほうではそう考えていらっしゃるんでしょうか。そこの部分を参考に伺いたい。
あと、今回、高校生とか大学生とか、いろいろ情報というか、意見を聴いたりしていただいていると思うんですけれども、これはあくまで、採用するのは
ビジョンの策定の部分だけなのか、それとも、今後いろいろ計画を練る中で、そこの部分にも反映していくおつもりなのか、そこの部分の
考え方を教えていただきたいと思います。
あと、計画策定の状況の資料の中で、13分の3、20代、30代の
転入促進ということで、やっぱり20歳から30歳までのところが落ちているじゃないですか。柏市を比較対象としていまして、そこの部分は逆に上がっている感じですよね。これの大きい違いというのはどういうところにあると判断しているんでしょうか、教えてください。
◎未来づくり担当課長 まず、財政的な部分になるんですけれども、
人口推計でいくと少し下めなのを40万人まで持っていこうと。当然その40万人になった暁には、もう少し財政的な部分に関しても浮上していくのではないかとは考えております。それを狙ってのことでもあるかと考えております。
それと、高校生や大学生から意見をいただいている部分についてなんですけれども、今、この
ビジョンは地域福祉計画ですとか、環境ですとか、あと、都市づくりのマスタープランですとか、一緒につくっている状況です。市民の皆様からいただいた意見というのは、そういった計画の中でも共有をして使っていこうというようなことで、市全体で一体となってつくっていくつもりでおりますので、そういったところにも生かしていきたいと考えております。
それと、策定の資料で20代、30代の
転入促進だけれども、柏市が上がっているのに対して町田市はちょっと低いと。この辺なんですけれども、明確な答えというのはなかなかないんですが、やはり柏のほうは結構新しい町でして、最近の若い世代が移り住んでいく、ちょっとトレンドなのかなというところもあります。今後もう少しきちんと調べていきたいとは思っております。
◆殿村 委員
基本構想の第Ⅰ章の策定の趣旨というところで、この
基本構想をなぜつくるのかというところに、最終的に「誰もが夢を描くことができ、幸せを感じられる未来をつくるため」だと。これが目標というか、
基本構想をつくる趣旨だというふうに述べられております。
先ほど来、幾らか議論もありましたけれども、今起きているコロナの影響によって、本当に
基本構想が、誰もが夢を描くことができる構想になるのか。そして、幸せを感じられる、未来をつくる確信を持つことができる構想になるのか、そこが問われていると思うんです。
例えば、学生にしても、若い労働者にしても、このコロナの下で未来を感じることができる状況に今あるかと言ったらば、これはもう誰もがそうじゃないというふうな現状だと思うんです。そういうときに、やっぱり、このかつてないようなパンデミックの事態をしっかりと市民に共有し、意見を伺うと。本当に町田市民にとってはどういう未来が自分たちにとって幸せな町になるのかということを問いかけることが必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎未来づくり担当課長 新型コロナの影響はいろいろあるかと思いますが、それはそれで別に対応していくべきというふうに考えております。そして、「(仮称)まちだ
未来づくりビジョン」というのは、やはり普遍的な未来を皆さんと一緒に描いていくというものですので、それはそれで、またちょっと別なのかなというふうに考えております。
◆殿村 委員 いろいろというような程度でないと思います。これはもう、今まで表れたことのないようなウイルスの
感染症が起き、そして、これからも2040年に向けて、また新たなウイルスが発生するかもしれない。こういう
問題意識を今回は投げかけているのではないかと思います。
そういう意味では、もちろん市民の皆さんも本当に模索していると思うんですよね。悩んでおられるし、苦しんでおられるし、模索していると。自分にとってどういう未来があるのだろうというときに、今回の問題を機に市民の皆さんに、大方は、これは少なくとも今回のコロナの前につくられてきたものが基本になっていると私は受け止めておりますので、いろんな形でアンケートを取るとか、あると思いますけれども、まだチャンスはあると思うので、今回のコロナの経験を踏まえた構想にどう生かしていくかということについて、これはやはり避けて通れない課題だと思うので、ぜひ検討していただきたいと思うんですが、どうでしょう。
◎山田
企画政策課担当課長 新型コロナウイルスの影響というのがあって
基本構想が、それを踏まえたつくりではないのではないかというところのご意見であるかと思いますが、なりたいまちの姿の
行政経営の姿のところなどで、そこに触れさせていただいているところもありますので、全く意識していないというところではございません。
あとは、ここで
パブリックコメントを実施してまいりますので、そこでもご意見が出てくるかと思っておりますので、まだ反映する機会は残っておりますので、そういうところでご意見を受けていくというところと、あと、
基本計画の部分につきましては、「とにかく強いまちになる」というような項目もここで設けましたので、そういうところで、もし新たなウイルスのパンデミックなどが起きたときにも対応できるような、そういう町にしていければと考えております。
◆殿村 委員 最後にしますけれども、さっき説明の中で、いろいろ
キャッチコピーがほかにもありましたけれども、私も気になった言葉として「思わず出歩きたくなるまち」という言葉がありました。これは、私なりに今の言葉に代えるならば、「思ってもまちに出歩けない」というのが今現状でしょう。要するに、現実に見合った、やはり現実を踏まえた未来構想、言葉が独り歩きしてしまってはいけないと。
私は、言葉をもっと慎重に選ぶ必要があるなと思いますし、例えば、社会保障の抑制という言葉も出てきました。これも簡単に使っているんだけれども、今このコロナ禍の下で社会保障をどんどん抑制していったら命は救えないでしょうと。そうじゃないでしょうと。やっぱり現実を見る必要があるので、挙げれば切りがないですけれども、幾つか気になったところをご指摘させていただきました。そういう意味で、もう一度、このコロナ禍に下における構想の見直しはぜひ行っていただきたいと思います。
◆木目田 委員 ごめんなさい、聞こうと思って忘れてしまったんですけれども、今回のこの
基本構想しかり、
基本計画しかり、そのデザイン性の部分なんですけれども、恐らく今の現状はまだだと思うんですけれども、例えば、
パブリックコメントを受ける段階でも、ある程度デザイン性があったほうがみんなに手に取ってもらいやすいところがありますし、もちろん最終的には、デザインという部分は、手に取ってもらう、見てもらうという意味では、私は非常に大きいと思います。
渋谷区の事例を挙げると、町田市と親和性はないんですけれども、表紙がカラフルではなくて、逆にモノトーン風で、恐らく障がい者アートだと思うんですけれども、そういったものを使ってみるとか、非常に格好いいとか、面白そうと。中身は、正直言ってそんなに面白くない――と言うと失礼なんですけれども、行政なので非常に硬い言葉が多いんですけれども、その辺のデザイン的な視点についてお伺いいたします。
◎山田
企画政策課担当課長 委員がおっしゃるとおり、デザインはすごく大事なところであるとは考えております。今回、
基本構想を
パブリックコメントにかけていく段階では、とりあえずは、今のこの形でかけていく予定になっております。
また、
基本計画のところを、
パブリックコメントを11月とか、それぐらいにかけていきますので、そこでまた変わってきて、実際の最終的な冊子になるときには、またしっかりしたデザインになるのかなと思っていますので、できるだけ分かりやすくて、見やすくて、手に取ってみたくなるような、そういうデザインにしていきたいと考えております。
◆佐藤 委員 私は1点だけ、この
パブリックコメントについて伺いたいと思います。
今まで、町田市の中でも各計画等々で
パブリックコメントをいっぱいやってきて、全然意見がないような計画から、非常に多く意見が出るような
パブリックコメントもあったと思います。この長期構想については、やはりこれは町田市民全体の未来というか、将来というか、そういうことが関わっている話のことなので、ぜひ
パブリックコメントから多くの意見、特に幅広い世代から意見をいただいてほしいと思っているんです。
意見が全然ないという形ではやっぱりいけないと思うんです。なので、これまでも高校生、大学生と
意見交換会等々をやってきているんですけれども、これから若い世代に託すという観点からも、そういう人たちからの意見というのも非常に大きなことだと思いますし、また違った観点からの意見が出てくると思うんです。
そういう意味でも、ぜひ幅広い世代から、特に託していこうと思っている世代の方からの意見ということを収集してほしいと思っているんですけれども、それについて何か工夫をしていくかどうかということと、そういう意見をぜひこの
基本構想、次の
長期計画審議会の中で、委員の皆さんとの
意見交換を活発にしていただきたいと思っているんですけれども、その辺の反映についての
考え方を教えていただきたいと思います。
◎山田
企画政策課担当課長 ここで
パブリックコメントをやっていきますので、併せてここで専用のホームページも立ち上げました。そこでもご意見を伺えるように、
パブリックコメントのほうに飛べるようにリンクを設けさせて――これから作りますが、専用ホームページを作って、ご意見もいただけるようにはしているところでございます。
そういった意見というのを、また反映できるように進めているところでございます。
◆佐藤 委員 幅広い世代の意見を聞いていこうという、聞かないということはないと思うんですけれども、これはもう少し具体的にこういうのを反映していかなきゃいけないなとか、そういうことというふうには、やっぱり考えていることは考えているということで理解してよろしいですよね。
◎山田
企画政策課担当課長 そのとおりでございます。考えております。
◆佐藤 委員 そこをお願いしたいと思いますので。
○
委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 これをもって質疑を終結いたします。
以上でただいまの
行政報告を終了いたします。
お諮りいたします。
付議事件、①町田市
基本構想に関する事項、
付議事件、②町田市
基本計画に関する事項、
付議事件、③町田市
基本構想及び町田市
基本計画の策定に関する予算については、なお審査を要するため、継続審査とすることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長 ご異議なしと認めます。よって本件は継続審査とすることに決しました。
以上ですべての案件の審査が終了いたしました。
これをもって委員会を閉会いたします。
午前11時49分 散会...