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平成30年 6月定例会(第2回)-06月18日-06号

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  1. 町田市議会 2018-06-18
    平成30年 6月定例会(第2回)-06月18日-06号


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    平成30年 6月定例会(第2回)-06月18日-06号平成30年 6月定例会(第2回) 町田市議会会議録第15号 6月18日(月曜日)  出席議員(36名)     1 番   東     友  美    2 番   ち  だ  伸  也     3 番   矢  口  ま  ゆ    4 番   深  沢  ひろふみ     5 番   村 ま つ  俊  孝    6 番   斉  藤  かつひろ     7 番   おんじょう 由  久    8 番   田  中  美  穂     9 番   星     だいすけ   10 番   木 目 田  英  男    11 番   石  川  好  忠   12 番   渡  辺  厳 太 郎    13 番   佐  藤  和  彦   14 番   森  本  せ い や    15 番   わ た べ  真  実   16 番   お ぜ き  重 太 郎    17 番   白  川  哲  也   18 番   松  葉  ひ ろ み    19 番   山  下  て つ や   20 番   佐 々 木  智  子    21 番   松  岡  み ゆ き   22 番   い わ せ  和  子    23 番   三 遊 亭  ら ん 丈   24 番   若  林  章  喜    25 番   戸  塚  正  人   26 番   新  井  よしなお    27 番   友  井  和  彦   28 番   吉  田  つ と む
       29 番   大  西  宣  也   30 番   お  く  栄  一    31 番   細  野  龍  子   32 番   殿  村  健  一    33 番   熊  沢  あ や り   34 番   藤  田     学    35 番   佐  藤  伸 一 郎   36 番   おさむら  敏  明       ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 出席説明員  市長     石  阪  丈  一     副市長    髙  橋     豊  副市長    山  田  則  人     政策経営部長 小  島  達  也  総務部長   榎  本  悦  次     財務部長   堀  場     淳  防災安全部長 篠  崎  陽  彦     市民部長   今  野  俊  哉  文化スポーツ振興部長         能  條  敏  明     地域福祉部長 神  田  貴  史  いきいき生活部長         奥  山     孝     保健所長   広  松  恭  子  子ども生活部長         三  橋     薫     経済観光部長 小  池     晃  北部・農政担当部長         荻  原  康  義     環境資源部長 水  島     弘                        都市づくり部長  道路部長   福  田     均            神  蔵  重  徳  都市整備担当部長         萩  野  功  一     下水道部長  大  場  信  吾                        市民病院事務部長  会計課長   鎌  田  陽  子            亀  田  文  生  総務部総務課長         樋  口  真  央     教育長    坂  本  修  一  学校教育部長 北  澤  英  明     生涯学習部長 中  村  哲  也  選挙管理委員長               農業委員会会長職務代理者         坪     義  秋            石  阪  至  孝  代表監査委員 高  野  克  浩       ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 出席事務局職員  事務局長   古  谷  健  司     事務局課長  樋  口  貴  晴  議事担当課長 水  元  友  朗     担当課長   佐  藤  安  弘                        議事係担当係長  議事係長   新  井  亮  介            大 宇 根  章  士  議事係担当係長               議事係担当係長         髙  久     翔            長 谷 川     拓  議事係主任  三 田 村  美  子     議事係    折  本  大  樹  速記士    辻  井  信  二(澤速記事務所)       ――――――――――――――――――――――――――――――――――――     平 成 30 年(2018年) 6 月 18 日(月)     議   事   日   程   第  15  号                                   午 前 10 時 開 議 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 一般質問       ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 会議に付した事件  日程第1から日程第2まで                午前10時 開議 ○議長(若林章喜) ただいまから本日の会議を開きます。   ―――――――――◇―――――――― △日程第1  ―――――――――――――――――― ○議長(若林章喜) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において次の議員を指名いたします。  32番 殿村 健一議員  33番 熊沢あやり議員   ―――――――――◇―――――――― △日程第2  ―――――――――――――――――― ○議長(若林章喜) 日程第2、一般質問を行います。  質問の通告がありますので、順次発言を許します。  33番 熊沢あやり議員。    〔33番熊沢あやり登壇〕 ◆33番(熊沢あやり) 皆さん、おはようございます。  本日一般質問最終日トップバッターということで、余りトップバッターになれていないような気がしまして、朝からばたばた、息子が階段からきょうに限って朝落ちて、お母さん、どうしようと言われて、いや、きょうはお母さん無理だからとか言いながら出てまいりまして、気持ちが意外と落ちついていない状況で、娘には、何でお母さんきょう緑なの、きょうはお母さんは3カ月に一遍緑を着る日なんだと言ったら、みどりの日はとっくに終わったよとか突っ込まれながらきょう参りまして、最近よく女性活躍というような話があって、ここのところいろんな他市の自治体の女性議員と話をする機会が多くて、皆さん、こんな嫌な思いをした、あんな嫌な思いをした、特に妊娠中、その後も嫌な思いをしたというのを聞いたんですが、私はほとんどそんな思いをすることがなく、町田市議会も今回1人ふえて10人になりましたし、一番女性活躍している議会が町田市議会かなと思いまして、そういう女性が活躍しやすい、子育てしやすい――今回子育てはないですが――町を目指しながらしっかりと質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  今回は2項目について質問させていただきたいと思います。  まず最初に、交通施策について。  交通施策と大きく出ておりますが、これは基本的にバスについてでございまして、ここのところ、何度かバスについて質問させていただいております。町田に子どものころから暮らしている方々からすれば、どこの市に行っても、これだけバスがいっぱい走っているだろう、どこに行くにもバスを使わざるを得ないというのがもう身にしみているかと思うんですが、ただ、一方で、初めて来た方には、こんなにバスがいっぱいあってわかりにくいとか、いろいろな声を聞きながら、バスの町とも言われている部分はありますが、バスを使わないと生活ができないというのが今町田市の現状で、だからといってバス以外の交通網をつくれというわけではない――モノレールは必要ですよ。だけれども、新たにほかに電車、小田急多摩線延伸とかモノレールとかはあるけれども、新しく市電を走らせろというわけではなく、今あるバスの交通網をどうやって充実させていって皆さんが使いやすいか、また交通空白地区、皆さんが、小さな子どもを持ったお母さんたちも高齢者の方々もスムーズに移動ができるような、そういう町を目指せればなと思っております。  そういえば、バスに乗るときにベビーカーでバスに乗ることがなかなか難しいと皆さん思っている方もいると思うんですが、昔、10年ぐらい前まではベビーカーでバスに乗るというのはほとんどみんな、何でこんなのバスに乗せてんのと言うんですが、今は座席にベビーカーを開いたまま、子どもを乗せたままきちんと固定できるようなベルトがついておりまして、小さな子どもを連れたお母さんもベビーカーに乗せてバスに乗れる。混雑したときはいろいろとあるかもしれませんが、乗せて乗れるようになっておりますし、運転手さんも親切な運転手さんはおりるときもきちんと手をかしていただけますので、ぜひお出かけいただければなと。余計なことをしゃべっておりますが。  私自身、子どもが生まれてからやはりバスに乗るようになりましたね。1人のときはそんなに乗っていなかった部分もある。子どものころと子どもが生まれてから乗るようになりました。いろいろな方々から、町田はバスが不便だ、便利だというようなお話があって、その中から今回、この点だけではないですが、何点か具体例を挙げながら質問させていただきたいと思います。  まず最初に、目の不自由な方々が、以前取り上げた件で、町田のバスセンターはバス便がいっぱいあるのはいいんだけれども、どこから乗れば何に行けるかわからない、目の不自由な人にすごくわかりにくい、だけれどもね、あやりちゃん、市役所の前のバス停はほとんどのバスが来るから、そこからバスに乗るんだよと。確かに、野津田球場に行くのはなかなかないですが、そこから出るバスはほとんど乗れると言って、以前、音声アナウンスのお願いをしたりもしました。ただ、全てのバスがとまるのですごくわかりづらいという声もあり、今現在、市役所の前のバス停は2つのバス停になっております。そういう中で目の不自由な方々が使いやすいように、音声アナウンス、運転手さんというか、バスのほうから、これはどこ行きのバスですよというように言ってもらえないかなというのはお願いをさせていただいていたんですが、その辺はどういう状況かなとお尋ねします。  目の不自由な方だけじゃなくて、高齢者の方々も、やはり白内障になったり見えづらくなってくるというのは多くありますので、そういう部分でさまざまな方々のために便利に済ませるようなというようなことでお話をさせていただいております。  次に、玉川学園前駅の話も以前させていただいたことがありました。けさも、今どういう状況かわかりませんが、大きな地震が大阪でありました。きのうも群馬のほうで大きな地震がありまして、改めて災害はいつ起こるかわからない。私たちのところにも今どういう状況で起こるかわからない。そういうのを改めて身に感じました。  以前お尋ねした玉川学園前駅の件は――皆さん、玉川学園前駅なんですよ――あそこは、電車が災害とか雨が降ったり何か事故があったときにとまってしまうと、どこにも行けないところなんですね。タクシーもすごく並んでしまいますし、バスも、どこか次の駅に行くバスは、町田の駅に行くバスが1日2便ぐらい出ているのかな。そのぐらいしかなくて、ほとんどない。そういう中で私の知っている幼稚園のお友達のお母さんなんかは、一度子どものお迎えの時間になったときに、何時間かけて、小さな子ども、幼稚園児を連れていますから、町田の駅まで行く道もわからないまま歩いていたら何時間もかかったと。逆に町田の駅からお迎えの時間に間に合うようにバスに乗っていったら、玉川学園前駅に一番近いバス停が市立博物館前だと言われて、確かにそこから歩けるけれども、本当は南大谷のほうが近いんじゃないかななんて思いながら、そのときに一度お話をさせていただいたんですが、電車がとまったとき、玉川学園前駅は陸の孤島になってしまうと。その辺はやはり、玉川学園前駅をふだんからご利用されている方々というのはいいかと思いますが、大半の方が通学に、これは玉川学園という学校、昭和薬科大学に通学されている方々が多いので、なかなか地域のことが、玉川学園の周りのことはわかるけれども、ちょっと離れたらわからないという方々もいるんですね。そこを考えまして、バスを乗り継いで行けば、どうやったら玉川学園前駅に行けば、さっき言った市立博物館前じゃなくて、もう1つ先の金井小学校入口に行けば、「玉ちゃんバス」のゆうき山公園か木倉有楽へ乗れば玉川学園前駅に着くというようなバスルートがあったり、あともう1個は、南大谷の教習所のほうでおりれば、一山越えれば玉川学園前駅に行けるよというようなアナウンスをしてもらえたりできないのかなというような、玉川学園前駅だけじゃなくて町田の駅とか要所要所でやっていただけないかなというふうにお願いをさせていただきましたが、その件に関しての進捗状況をお答えいただければと思います。  あと本町田の空白地区についてお尋ねいたします。本町田の空白地区で、バスの空白地区の対策はいろいろとやっていただいておりまして、いろいろな地域の方々が、議員が活動されております。そして、本町田というところはとても広いところでして、ここも本町田か、あそこも本町田かと思うようなところも本町田がありまして、本町田出身の私から言わせれば、玉川学園も本町田だったし、中町も旭町も本町田だった部分もあるということで、ほとんどが昔は町田町で、ほとんどは本町田村だったんだと言いながらも、気づいたら小さくなっているけれども、これ以上小さくしないでくれという声もありながら、そういう中で活動させていただいているんですが、大きな街道、鎌倉街道、鶴川街道はバスが通っているんですが、その間の細くもない普通の道路にはバスがほとんど走っていないんですね。  皆さん、先日、水防訓練で消防署をご利用になったと思うんですが、消防署の前に行くバスは40分か50分に1本あるバスでして、消防署の方は車で来てはいけないルールがあるみたいなので、どうやって行くかというと、山崎団地センターか近くまで行って、本町田のひなた村あたりから歩いて行っているというような状況で、ほとんどバスが通っていない。ましてや消防署から今言ったひなた村前の間はバスが走っていない空白地区ということでいろいろな声をいただいておりました。以前、鶴川の駅のほうから市民病院に行くときに、実証実験をやってもらうときに、ぜひここも通してほしい、ここの需要があるということを知ってほしいとお願いをさせていただきましたら、意外と一番乗りましたと言われました。あんな畑と駐車場しかないところからどこから人が出てくるのかと思うぐらいいっぱい人が乗りましたというようなコメントがあったぐらい、地域の人にも声かけをしたら、やっぱり乗っていただいていました。  また、地域の方々もそういうふうにバスは諦めていたんですね。本町田の人たちはバスが走らないと思った。だけれども、そうやって実証実験をやっていただいたおかげで、やっぱりここにバスが走るんだ、自分たちも一生懸命声を上げていけばバスが走るかもしれない、そういうふうに思いまして、地域の方々も、運営協議会ができて、どこにバスが走ればいいか、どういうふうにしたらいいか、やっぱり実証実験が行われたら、本当に必要だから乗ろうよとかみんなで声をかけていただいて乗っていただきました。  ただ、まだ全体的に考えると、新ルートが無理だというのは私自身もわかります。ただ、いろいろな中で本町田の地域から言うと、バスの乗りこぼしがあって、本町田のバス停を通るあのエリアのバスは雨が降ったりしたら乗れないとか、本町田から第三小学校前までのバス停はほとんど雨が降ったときは乗れないというような声を聞いています。そういう意味でバス便をふやしてほしいといってもなかなか難しい。では、それならば、そんなに乗車率がよくないバスルートであの近くを走っているバスを、町田の駅から走っているバスのルート変更などをしていただいてあのエリアにバスを走らせていただけないかなと。バスが乗っていないという言い方がいいですね。そこにはすごく多くのバスが通っているので、あえてそのバスじゃなくても、乗らなくてもいいというようなところがあるので、ぜひそういうところのルート変更などをしていただければなと思いまして、今の現状をお聞かせいただければなと思います。  ほかにもまだまだいろいろと今まで議員をやってバスの件についてお話しさせていただきました。これがほんの少しの具体例ですが、それを踏まえて、さまざまなことを踏まえて(1)これまでの取り組みについて、①現状は。②課題は。③今後は。その辺についてお答えいただければと思います。  2つ目の図書館のあり方について。  図書館のあり方についてを質問したいなと思っておりまして、どこからかうわさを聞きつけて、熊沢議員、あり方について説明をさせて、いや、説明を聞いても質問はするよと言いながら質問させていただいているんですが、いろいろとあり方、私自身は図書館というのは本当に子ども――さっきから子どもの話が多いですが――が生まれるまでは本を借りに行くところ、静かにしていなければならないところ、そういうふうに感じていました。静かにするところですけれどもね。だけれども、ちょうど下の子を妊娠しているときに上の子を連れてどこに遊びに行こうかなと思っても、高齢出産ですから原則安静ですから、公園とかにも行けない、どこにも行けないと思ったときに、さるびあ図書館に行ってみようと思って、さるびあ図書館は床に座れるところもありますので、子どもも本が楽しめるし、すごくいっぱいあるので、そこで子どもと一緒に本を読んであげたりいろいろなことをしていました。  そういう中で、私自身は余り本が好きじゃないので、漫画の本は読むんですが、うちの息子は本が好きになり、娘も本が好きになり、休みの中でやることがないというか、たまに、お母さん、図書館に行こうよ、図書館に連れていってよというような声を出してくれるようになりまして、ただ、私の悩みは、本を読み出すと、うちの息子は何もしない、何も聞こえない。変な話、朝、小学校に行くから支度をしなさいと何度怒っても聞こえない。ぎりぎりになって泣きながら学校に行くという、そんな状況なんですが、そういう意味で、図書館についてもここのところ何回か質問させていただきました。  そういう中で、私が読書カードをつくってほしいと、子どもたちが本を借りて本を読んだら、それがスタンプがもらえるようにしてほしいと言ってやっておりましたら、「ぎょうれつ」とかを書かれている絵本作家の中垣さんの絵本のイラストの読書カードをきょう持ってきたのに自席に置いてきちゃいました。後で見せますが、すごくいい。これは町田市役所、やればできるじゃんというふうな部分がありまして、また、子どもが行くと、たまに中垣さんのイラストを描いたのを見せていただいたり、塗り絵があったり、そういう意味ですごく子どもたちも楽しめるようになっております。  図書館というのはすごく可能性があるなと思っています。行ったら、高齢者の方々がご本を読まれていたりとか、お父さんが子どもを連れて本を、10冊までしか借りられないんだよ、子どもが何冊も、じゃ、自分の中で10冊選びなさい、そういう選ばせるという教育もきちんとしていたりとか、そういうことがあって、また、町田もさっき言いました中垣さんだけではなく、先日、私は市役所の1階のカフェの隣に行きましたら、チッチとサリーの「小さな恋のものがたり」の――若い人はわからないよね。私より上の人しかわからないかもしれませんが、チッチとサリーがいて、思わず時間がないのに寄ろうか寄るまいか悩むぐらい吸い寄せられるように見に行ってしまいましたが、作者の方には「玉ちゃんバス」の絵を描いていただいておりますが、そういう意味で町田市にはさまざまな作家の方、漫画家の方、イラストレーターの方、絵本作家の方、ほかにも挙げれば切りがない。図書館とコラボできたらすごくいいんじゃないかなと思う方々がいっぱいいます。  そういう中で、今までの貸し本、本を貸すというところ、資料を貸すというところだけではなく、ほかの可能性を持った町田の図書館について、これからの図書館のあり方について、(1)これまでの図書館とは。(2)図書館の現状は。(3)今後図書館に求められるものは。以上3点、2項目質問させていただきます。  これで私の壇上の質問を終わります。 ○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) おはようございます。本日は一般質問最終日でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  熊沢議員のご質問につきましては、副市長及び教育委員会からお答えを申し上げます。 ○議長(若林章喜) 副市長 山田則人君。    〔副市長山田則人登壇〕 ◎副市長(山田則人) おはようございます。  私から、項目1の交通施策についての(1)これまでの取り組みについて、①現状は。②課題は。③今後はについてお答えいたします。  バス利用者が安心して安全にバスに乗れる仕組みの導入につきましては、市内のバス事業者や鉄道事業者との協働でさまざまな取り組みを進めてまいりました。数多くのバス路線が集中し、行き先がわかりにくくなっていた町田市役所市民ホール前バス停におきましては、乗り場の増設にあわせまして、バスの車外に行き先を告げる音声ガイダンスを導入するようバス事業者と調整を図り、2018年、ことし4月から運用を開始いたしました。玉川学園前駅の鉄道運行支障時の対応につきましては、2017年9月から小田急電鉄株式会社と共同で検討を進め、駅利用者に対し、玉川学園前駅から他の鉄道駅までのバスによる移動手段や混雑状況の確認方法を周知することを目的とした案内チラシの作成に向けて、鉄道事業者、バス事業者との調整を進めているところでございます。
     本町田地区の交通空白地区解消につきましては、現在、町田市民病院を起終点として、本町田地区を周回する小型乗り合い交通の導入に向けて検討を進めており、2018年、ことし4月に地元協議会との協議を開始したところでございます。本町田地区の交通空白地区にお住まいの方々の交通利便性が向上するよう、早期実現に向けて取り組んでまいります。  一方で、町田消防署前の通りのバス路線新設につきましては、繰り返しバス事業者に対して働きかけを行っている中で、事業の収支採算性の問題などから実現したい状況ではございますが、引き続き働きかけを行ってまいります。  今後も、安心して安全にバスに乗れる仕組みの導入につきまして引き続き取り組んでまいります。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 項目2のこれからの図書館のあり方についてお答えいたします。  まず、(1)これまでの図書館とはについてでございますが、図書館は、市民がライフステージに応じて必要となる知識、情報などを、いつでも、どこでも、誰でも自由に手に入れることができる環境を整備して、市民の知的で心豊かな生活の実現に寄与することを目的として運営してまいりました。  次に、(2)図書館の現状はについてでございますが、貸し出し冊数と利用登録者の減少や施設の老朽化などが挙げられます。これらを課題として捉え、2017年度に設置した生涯学習部内の検討委員会において、現状確認、課題抽出を行いながら、各図書館のあり方について検討を行っております。また、他の自治体の状況調査などの必要な情報収集を行うとともに、2017年9月には市民3,000人を対象とした市民意識調査を、また、2018年5月には鶴川地域の地元住民との意見交換を行うなどして市民の声を伺ってまいりました。これらを踏まえ、2018年度中に図書館の再編の方向性と効果的、効率的な管理運営手法について整理を行い、見直し方針を決定していく予定でございます。  最後に、(3)今後図書館に求められるものはについてでございますが、図書館の利用方法の変化など、図書館を取り巻く状況の変化への対応が求められております。そのために、地域に役立つサービス、世代別のサービス、将来にわたって持続可能な図書館の運営体制について検討してまいります。 ○議長(若林章喜) 33番 熊沢あやり議員。 ◆33番(熊沢あやり) ありがとうございます。バスに関してはすごくいい答弁を何点かいただきまして、悪くないですね。やっていきますと全部言われているし、やりましたと言っていただけるのは。  本当に音声アナウンスができれば、市役所の前だけじゃなくて、これからどんどん広げていっていただければなとは思っております。バスを利用人は、朝晩は若い人が多いですけれども、朝晩だけバスは走っているわけではなくて、昼間は高齢者の方、子どもを連れた方々。子どもを連れた方々は子どもに目が行っちゃっていて、ふっとバスを見ている間に子どもがばっとガードレールのほうに近づいて出ていっちゃったとかいうのもありますから、少しずつで構わないので、音声アナウンスができるような形でやっていただければなと思っております。  本町田のバスルートは変更していただければ。本当に多くのバスが行っていて、あえてそれを選ばなくてもというようなところもありますから、具体的には言わないですが、ぜひそっちを回っていただけると、今そこのバスもすいている、通常のルート、そこのバスは10分に1本も来るようなバス停のところにたまにそのバスが来て、そのバスに乗りたくてというよりも、来たから乗ったというのが多い部分があるので、実証実験のときも、通常ルートが走っているところに来たから乗った。だけれども、ないところの人は目がけて乗ったという状況があったりとかするので、そういう意味で目がけて乗る人たちが多いところをもうちょっとふやしていただければなと思いますので、ぜひこれからも頑張っていただければなと思います。  玉川学園前駅の件は、多くの子どもを連れて通学、通園されているお母さんたちから、本当に大変だった、わからなかったというのもありますし、玉川学園なんかは子どもが学校にいる間は何とかなるんですが、学校に行くまでとか、そういうところに迎えに行くとかいうときにすごく大変だったり、やはり地域の方々もすごく大変なのかなと思います。学園に通学、通園されている方々で都内にお住まいの方々、通学、通園が大変だなと思っている人は、町田が親切だからやっぱり町田に住もうと思ってもらえるような、そういうふうにもしていただければなと思います。  今ちょっと交通空白地区の本町田の件に関して、小型の車を走らせるというようなお話をいただいて、先日私も地域の方々から、どうなんだろうね、できるかねというような協議会の方々とお話をしながらさせていただいているんですが、もう少し詳しくお話をいただければなと思います。 ○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 本町田地区の交通空白地区に関しましては、現場調査を行いまして、市が取りまとめました運行計画の素案につきまして、2018年5月25日、ことしの5月25日に地元協議会の方々と打ち合わせを行いまして、運行計画の素案、その内容についておおむね合意をいただいたところでございます。今後につきましては、早期に小型乗り合い交通が導入できるように警視庁と関係機関との調整を図っていきたいと考えております。 ○議長(若林章喜) 33番 熊沢あやり議員。 ◆33番(熊沢あやり) 副市長から、安心して安全に快適に暮らせると――快適まで言っていなかったかな。安心して安全にバスに乗れる仕組みについて取り組んでいただけますというお話だったので、もう少しバスのほかの事例を挙げながらお話をさせていただくと、先日、何人かの市議の方も行かれたと思うんですが、ゼルビアの方から町田市議会議員にご案内をいただきまして、町田市民感謝デーというのに行ったんですね。ゼルビア、いつだっけな、先月かな、行ってみないと、私自身はいろいろとゼルビアの件、野津田の件、バスが何とかだかんとかだというのはいろんな人から意見を聞くけれども、まずは自分の目で見てみないと、試合に行って見てみないと本当の現状がわからないといつも思っていまして、今回は2回ぐらいここのところ行っているんですが、そういう中で、試合が終わってすぐのときに、私はもう本当にすぐ出たんですよね。子どもがいるから早く帰ろうと言って。そうしたら、バスの乗り場の前の階段のところで、もう町田行きのバスは終わりました。はあと思って、いや、まだ全然人は出てきていないけれどもと。町田行きのバスはもう終わりましたからと言われて、連節バスが1台私の待つタクシー乗り場のところから出て行って、1台目が終わったけれども、次が来るのかなと思ったら、次は来なくて、結局聞いたら、マックスで3台、連節バス300人分。  でも、私は以前建設常任委員会のときに聞いたのは、試合に見に来ていただける人がいれば、経済効果で、あのとき何億と言ったか覚えていないんだけれども、ごめんなさいね。経済効果ですごくなりますから、スタジアムを建設することはいいことですみたいなお話をいただいたんですね。私はそのとおりだと思っている。そのためには、鶴川の駅に行くか、町田の駅に行くか、やっぱり町田の駅に行ったほうが経済効果は生まれやすい。  たまたまその日はバス会社さんのマッチデーだったので、そこの会社が、また横浜FCとだったので、横浜と古淵か淵野辺までにバスを出していたんですね。それはもうどんどん出ていて、それでは全然町田は関係ないじゃん、相模原に経済効果を出しているじゃんと思ったんですが、そういうのというのは、町田がつくるために、私たちの経済効果のためにやるためには、もっと町田の駅にどうやったら人が行ってもらうかということを考えなかったら意味がないんじゃないかなとは思うんですが、その辺は今の現状はどうしてあんな状況なのか、足りていると思っているのか、お答えいただけますか。 ○議長(若林章喜) 文化スポーツ振興部長 能條敏明君。 ◎文化スポーツ振興部長(能條敏明) 多分5月6日の試合ではなかったかなというふうに思います。連節バスにつきましては、今、帰りの便については、3台分のチケットを配って、先着順に乗っていただいているという現状でございます。多分本当にぎりぎりの線で間に合わなかったのかなというふうに思われますが、町田行きのバスについては、野津田の陸上競技場からの直接のアクセスはその赤いバス3台しか出ておりませんので、基本的にはそのバスのチケットを手に入れるというところになると思いますが、私たちも、去年の8月26日に交通対策に関する来場者アンケートをいたしました。その中でやはり町田行きのシャトルバスを望む方が鶴川行きを望む方よりも多かったという現状がございます。そこで、今、土曜、日曜、祭日にゼルビアの試合を開催しているときには赤い連節バスを町田駅から3台出して運行しているわけですけれども、もう1台ございますので、まずそこにもう1台増便ができないかどうかの話を交通事業者と興行主と一緒にしているところでございます。また、その連節バス以外の便もふやしていただくように今打ち合わせをしておりますということでございます。 ○議長(若林章喜) 33番 熊沢あやり議員。 ◆33番(熊沢あやり) 全然ぎりぎりじゃないですよね。私、多分あのとき、タクシーに並んだら1番だったから。2番かな、タクシーが全然来なくて、タクシーも渋滞しているから入れませんというようなので、あそこはもうちょっと頑張れば交通がうまくいくんじゃないかなと思っております。4台にしたって400人だから、1万人入れるという話がありながら、そのうちの400人しか町田の駅に来てくれない。一応あそこから野津田の車庫までおりていってバスに乗るにしたって、そんなにあそこの経路に乗っちゃったら本町田の人がバスに乗れなくなっちゃうかもしれないからね。やっぱりシャトルバスで路線の人が、そうなると、やっぱり直通のバスを連節じゃなくてもいいから出してもらえるようにしてもらわないと、これから先、きのうもうちで話題になったんですが、もうゼルビアはいい位置にいるらしいと。でも、いろいろ聞いたら、勝ち続けてもスタジアムがそろっていないからJ1には上がれない。でも、その中でも選手が頑張ってくれているというのはすごく頭が下がるなと。モチベーションが下がらずね。普通モチベーションが下がっちゃうけれども、そういう中でもモチベーションが下がらず、俺たちが頑張ればみんなが動いてくれるんだという中でモチベーションが下がらずやっているというのはいいですねと思うけれども、ゼルビアのためのスタジアムというわけでもないですが、どこか大きなスポンサーがぽんと出してくれたらなと思いつつ、きのうもいろんな人に話をしながら、出してくれないと言いながら、そんな出してくれないというような金額じゃないんだけれども、言って、今度小耳に挟んだら、7月11日、平日だけれども、天皇杯で勝ったから鹿島アントラーズが来ると。鹿島アントラーズで合っているよね。そういう中で、試合が平日の夜なのでなかなか来ないのかなと思いつつも、実はあれは多分試合が終わるころ、下の路線バスはあるのかなという心配もありながら、あれは本町田を通るほうは余りないんじゃないかなと思うんですが、そういう心配がありながら、その辺の状況もしっかりとやっていただきたいなとは思ってはいるんですが、町田に来た人がまた町田に住みたい、町田に行きたい、また地域の方々がそういうイベントがあることによってバスに乗りにくいというようなことがないようにどのような対応をとられる予定なのか、お答えいただけますか。 ○議長(若林章喜) 文化スポーツ振興部長 能條敏明君。 ◎文化スポーツ振興部長(能條敏明) 7月11日に天皇杯の3回戦で鹿島アントラーズさんを町田のホームで迎え撃つということで試合が計画されております。当日の観客数につきましては、チケットの販売状況などをうちのほうでしっかり把握いたしまして交通事業者と検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(若林章喜) 33番 熊沢あやり議員。 ◆33番(熊沢あやり) チケットの売れ行き状況でそんなすぐバス事業者と調整ができるのであるならば、ふだんももうちょっと出やすく、しっかりとバス便を出していただきたいなと思っております。  それは別としまして、もう1個、私は聞き忘れたことがあって、安心して安全に子どもが通えるようにという中で、1点、何となく打ち合わせでは話をしたけれども、覚えているかなと思うんですが、あんしんグーパスの話なんですが、うちの子が今小学校1年生になりました。電車に乗ると子ども料金を取られます。そのときに改札を通ると、グーパスを登録しましたら、一緒にいる私のところに、息子さんは今町田の駅を入りました、新宿駅を出ました、すごく便利なんですよ。ただ、彼はこれが18まで私に管理されるということを知らないんだけれども、私だったら嫌だなと思いながら、18まで彼は管理をされる。  そういう状況で、それは冗談なんですが――本当なんだけれども、町田の場合は、先ほどもお話をしましたように、バスの町ということで、電車よりもバスで移動する子どもたちが多い。塾に行ったり、特に本当に塾に行く子どもたちが多いなと思って、学校教育ではなぜ足らないんだろうというような、その塾が学習塾という、中学受験の塾だけではなく、小学校の補習塾みたいなものもあって、小学校の授業の補習塾なんて、学校でもうちょっと先生が親切に教えればできるんじゃないかなと思う部分もありながら、子どもたちが学校を終わった後、町田まで出て、塾で習って、バスで帰るという状況がある中、東急バスが今やっている、バスの乗りおりをお子さんに教えますよというシステムがあります。東急バスができるんだったら、東急バスは安全に乗れるバスとかいうのを推奨しているらしくて、ちょうど奈良北のほうにとまるバスはあるんですが、玉川学園のほうに行っている方は奈良北から来る方がいて、町田で走っているバスはそれがないけれども、青葉台から来るバスはあるのよね、やっぱり違うわよね、青葉台はと。いや、そうじゃなくて、東急がやっているだけであって、横浜とか川崎がやっているわけじゃないと言いたいんだけれども、それは諦めて。  そういう意味で、ぜひ、ほかの町田市内のバス事業者さんでもそういうことがやっていただけないかという提案を以前させていただきましたが、その辺の進捗状況はどうかなと、小田急と神奈中、両方ありますので、どちらかでもやっていただけるようなことはできないかな。特に小田急は電車でやっていますから、バスでもできるんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 小田急のあんしんグーパス、東急のエキッズなどという形の中で今事業は展開されているというふうに認識しております。今、議員おっしゃられましたように、このシステムはお子様の安全を確保するという意味では大変有効だというふうに認識しております。ことしの4月23日に町田市の多くを運行しております神奈川中央交通の本社のほうに出向きまして、このあんしんグーパスについても打ち合わせを行っております。まだなかなか難しいハードルがあるというふうにはお伺いしているところでございますが、引き続き協議のほうを進めさせてお願いはしていきたいと思っております。  また、小田急は今鉄道であんしんグーパスをやっているということも含めまして、小田急バスには何とか導入できないかなということで考えております。その中で「玉ちゃんバス」であれば、あれは小田急バスに委託をしているところもございますので、そこであれば、地元の協議会、もしくは事業者と今後3者の中で調整をしながら実現も見えてくるのかなというところも含めまして今後調整をさせていただきたいと思っております。 ○議長(若林章喜) 33番 熊沢あやり議員。 ◆33番(熊沢あやり) ありがとうございます。今、玉ちゃんという声がありまして、今回は質問しないですが、「玉ちゃんバス」、先日夕方6時半に玉川学園前駅を出ようと思って乗ったら、ぎゅうぎゅう詰めで満員で、乗れない人が出ているんじゃないかというような状況でしたので、今度は別の機会にほかのルートを考えながら増便ができないかなという質問をさせていただきたいと思います。  先日、実は、朝、先々週ぐらいかな、青葉台のほうからバスで通っているお子さんがちょうど奈良北の境目ぐらいで知らない男の人に声をかけられたというのがあって、横浜なのか町田なのかという状況のところがありまして、その方はバスで通っていたんですね。急いでお友達が機転をきかせてみんなで逃げたから大丈夫だったという、だから大事には至っていない。それが町田か横浜かわからないという状況なんですが、そういうことがあったと聞いています。  東急バスだと、子どもが乗ったおりたがわかる。小田急バスだとわからない。町田でもバスに乗ったおりたがわかるわからないというのは、やっぱりそれだけでも、本当なら、テレビでこの間、昔は鍵をかけないで声かけていけば出かけられる時代だったのが、今はもう鍵をしっかりかけたって不安だというような時代になってしまい、私が子どものころは、玉川学園から通うときは1人でふだんは本町田まで行くのに、ピアノを習いに山崎団地まで行っていてもよかったけれども、今ではほとんどお母さんが駅まで迎えに行かないと不安だというような時代になっていて、すごく嫌だなとは思いながら、そういう意味では、なぜ町田の駅まで迎えに行くかというと、バスが不安というか、バスの乗りおりがあればというような部分もあるし、そういう意味でぜひどんどん取り組んでいただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、図書館に入ります。  さっき紹介しようと思ってできなかった読書手帳、はっきり言うと、これはすごいよね。中垣ゆたかさんから書いていただいて、書いてくれたのもすごいし、私、ここまで本当は期待していなかったと言ったら失礼なんですが、ただ、うちの子の難点は、見せたら怒られるけれども、「まちづくり」の「づ」が違うのと、借りた本が「まちづくりのひみつ」という本を借りているうちの息子も何なんだろうと思いながら、一番初めに書いてあるのが「まちづくりのひみつ」、次は「エレベーター・エスカレーターのひみつ」と書いてある。字を書くのが余り得意ではないので、10冊借りても2冊しか書いてくれなかったと。息子はもうこの手帳は、娘のほうがどこへ行ったのどこへ行ったのと言っているという状況で、ただ、これはやっぱり声をかけていただいたり、娘はスタンプが欲しいからお母さん書いてと言ってくるというのがあって、やっぱりどんどん本を読む環境をつくっていくというのがすごくいいのかなと思います。  図書館の職員の方々は本当に意識が高いんだなというのは、私はここのところ、いろいろなところで見させていただきまして、会計の事業別データ、私はああいうのを正確に覚えていないからいけないんだけれども、事業別評価シートとか、あと予算概要とかを見ますと、図書館は本当に、中央図書館なんかはちゃんと市立図書館の中心館として、図書館利用者をふやすために利用者用のインターネット端末を1台増設しますとか、逆にさるびあは、学校世代、図書館への支援事業として、ここは決算のほうでは、町田第一中学校とか町田第一小学校が近いのでというふうに書いてあったんですが、学校の要望に沿って図書館が資料を選定し、配本していきたいですとか、あとは、鶴川駅前に関しては、複合施設である和光大学ポプリホール鶴川の2階に設置しているので、この特性を生かして市民活動を支援し、地域コミュニティーの活性化に寄与しますと。  一方で、鶴川図書館は、小規模な図書館の特徴を生かし、蔵書構成や滞在空間を改善していきますと。利用者の多い高齢者のニーズに応えるなど頑張っていきますとかね。頑張っていきますというのは私が感じとったんですね。金森は逆に、隣接している公立小学校があり、近隣に公立高校、保育園、学童施設があるので、幼児、児童生徒のイベントの参加を促し、南地区唯一の図書館であることから、南地区の利用者が気軽に来れるようにしますとか、木曽山崎は、大型団地の中にあることから、お話し会など児童を対象とした、また高齢者向けの企画とか、さまざまなことをやっているんですよね。  これで堺を読まなかったら、堺と忠生がまだあるから待ってね。堺は、ふれあい館と複合施設である堺市民センターの中にあるということを生かしていきます。また、忠生は市民センターですから、新しくて、保健センターと複合施設である市民センターの中にありますと。ましてや忠生小学校と中学校に隣接しているので、子ども読書活動推進計画のモデル図書館でもあるように特性を生かしますと。全ての図書館がきちんと目標を持っていて、決算の事業別評価シートにもきちんと今後の課題という形で書かれている。  一方で、どことは言いませんけれども、同じように5カ町村とか5地区、同じぐらいの施設を持っている、同じ特性の施設を持っている、出張所でも持っているところは、光熱水費の削減に取り組みますと決算の事業別評価シートに書いてある。それはどこもやるの。だけれども、俗に言うコピペというやつね。それで全部書いてあるけれども、図書館の人はみんな、どうやったら図書館がよくなるか、利用してもらえるか、市民に必要とされているか。いろいろとあり方で再編とか言って話題になっているのもあるかもしれないんですが、地域の、言ってしまうと市民センターなんかは本当に光熱水費の削減に取り組みますと書いてあって、それはみんなそうだから、コミュニティセンターだって、地域ごとで駅から近かったり――駅から近くないか、遠くて、その中で住民の方々がどういうふうに使うかというのはあるんじゃないのかなと思いつつ、今後そういうのを書いていただけるようにここであえて言ってみましたが、そういう意味で図書館というのはすごく努力をされている。  また一方で、私自身もそうですし、子どもを幼児教室に通わせている人、また、いろんな学習塾でも、勉強する、算数ドリル、漢字ドリル、大事というのもあります。でも、本を読んでください、休みの日なり時間があるとき、子どもたちと図書館に行ってください、それが一番の学力向上につながりますと。よく言われる所得格差が教育格差になると言う方もいます。費用面で塾に行けないという方もいるかもしれない。でも、塾に行くと、塾に来るだけでは勉強はできません、学力は向上しません。しっかりと図書館などに行って本を借りてください。図書館は本当に市民みんなに与えられた本を読む環境、貸してくれるし、本を読むこともできるし、そういう場所だと思っているんですね。私としては学力向上のためにはまずは図書館を使わなければというふうに思っております。  よくここのところ、英語教育も重要です。何もかもいろいろと重要です。そういう中で、先日、私は、英語教育の中にバイリンガルというのはどういうものかというような説明を聞いたときにあっと思ったのは、私たちは日本語を読むときに当たり前のように、まず赤ちゃんのときに毎日聞いていますよね。次、話し始めて、読むがあって書くなんですよ。今までの日本人はみんな英語は書くから始まっている。今は読むから始まっているけれども、まず聞く、話す、読む。だから、まず書く前に読むがあるんだから、英語の場合はまず聞くから始まると思うけれども、日本語の場合はもう子どもは小学校ぐらいになって読める状況になってきたら読むなんだから、書く前に読むということも重要だと思うし、読んで読書手帳を書いてみたり読書感想文を書く。そういうことがやっぱり学力向上につながるのではないかな。そのためには図書館というのはすごく重要な場所なんではないかなというふうには思うんですが、その辺のことをどのように、このあり方検討会を部内でお話をされているということなので、その辺も踏まえてどのようにお考えかをお答えいただけますか。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) まず読書手帳の件についてお褒めいただきましてどうもありがとうございます。読書の重要性ということを今議員からご指摘いただいたと思うんですけれども、おっしゃるとおり、読書というのは、子どもが言葉を学んだり、感性を磨いたり、表現力を高めたりというようなことで人生を豊かにして過ごすことに役立っていくんだろうなということで、図書館は幼少期に子どもが本に親しむことができるように、それが特に重要であるというふうに考えておりまして、例えば2018年の4月には子ども向け読書手帳の配布、これはつい最近始めたことです。それから小学校の1年生を対象に、入学時に「としょかん1ねんせい・ひきかえけん」、これは利用者用のカードケースなどを配っております。そのほか、お話し会ですとかブックトークであるとか、そのようなことを実践しております。  そういうことをやりつつ、プラス先ほどの地域の図書館それぞれに別のことが書いてあるということも言っていただいたんですけれども、町田の市域というのは非常に広うございますので、それぞれの地域にそれぞれの特徴があるということは図書館の職員も非常によく考えてやってくれているところでございます。各図書館にそれぞれの地域の特徴と、例えば学校が近いとか、団地が近いとか、商店街が近いとか、駅に近いとか、そういったことを踏まえて各館ごとにさまざまな取り組みをしております。  これは行革のほうはそちらのほうを含めて、町田の置かれた厳しい状況なども踏まえて取り組んでいかなければなりませんけれども、それとあわせて、やはり中央館と地域館それぞれの図書館がそれぞれの地域の特徴を踏まえましてサービスを行っていく必要があるというふうに考えております。 ○議長(若林章喜) 33番 熊沢あやり議員。 ◆33番(熊沢あやり) 先日、私は、図書館は地域のコミュニティーの拠点になるのではないかと言ったら、いや、そうじゃないです、地域の知の拠点になるんですよというふうな答えをいただいた――「まちだニューパラダイム」にも書いたのか、知の拠点になるんだよと言われたことがありましたね、高齢者の方が本を読みに行く、小さな子どもを連れたお母さんたちが子どもの学力向上を目指しているだけではなく、やはり心豊かな子どもに育つことを願って本を読み聞かせたり本を読ませる。  先日、実はさるびあ図書館の請願のときに、ほとんどの議員があそこで勉強しました。実は私、子どものころ、ほとんど利用したことがなくて、あそこしか図書館がなかった。ほとんど使ったことがなかった。委員長は、そこがあったから僕は大学に受かりましたと。委員会では言えなかったからと言っていましたけれども、委員長の大学を言ったら怒られるかなと思いながら、日本で一番難しいと言われている大学はさるびあ図書館のおかげで受かりましたと言って過言でもないらしいですのでね。  そういう意味で、いろんな人たちの学力向上で、図書館へ行くと、図書館の資料以外は使わないでくださいというところもあれば、自習室があったりとかいうこともあって、先日富山市に行ったら、富山は実は学力がすごく高いらしくて、何でかなと思ったら、余談ですが、フォーラムみたいなところとか消費生活センター、市民センターみたいなところの空き部屋があったら、あいている場合は高校生のみ使えますよと。本当に高校生が静かに自習室で勉強しているんだよね。町田では高校生は町なかで、私もそうだったけれども、地面に座っているのが、富山に行くとみんな勉強している。これは彼女たちも環境があればやるんじゃないかなと思う。勉強しているのが、本を読んだり何かしているというのは試験前なんですか、いや、そういうわけではないですと言いながら、町田もあいているところは使っていけばいいんじゃないかなというのは、それはまた後日お話をさせていただければなと思います。  駅前にもこども図書館があったりとか、富山は本当に学力向上――だから学力向上しているのかというのは別として、学力向上に対していろいろな意見があるかと思いますが、私は、将来子どもが何かをやりたいと思ったときに何でも選択できるように、もうちょっと勉強しておけば、これになりたかったのになと思うことのないように、できる限り本人の能力に合わせてやらせてあげればなと思っているので、そういう意味の学力向上なんですが、本を読むなんて本当にそういうことなんだよなと。自分は全然読んでいなかったけれども。  あと算数の問題も、文章題が読めないと、理解力、読解力がないと算数はそこで行き詰まるとか、社会も理科もそうなんですが、子どものころ本を読みなさいと言われたのはそういうことだったんだなと感じております。町田の場合は中学校、高校、大学も多いし、美術系の学校も多い。そういう中で市長も芹ヶ谷公園を芸術の杜と位置づけていく。その中で文学館、中央図書館はそこに行くアプローチのところにあるから、やはり芸術系の部分をもうちょっとしたほうがいいんじゃないかなというものも、学生は芸術系の本は高くて買えないから。  そういう意味で、ただ、今、スペースの問題もあるかもしれないし、あと富山の図書館へ行ったら、外の光が入ってすごく明るいんだよね。町田の図書館は今から全部壁をぶち抜いてガラスにしてくださいというわけにはいかないですが、町田の図書館は暗い暗い。あれも何とかならないかなと、目が悪くなっちゃうんじゃないかなと思います。  ただ、一方で町田の図書館、中央図書館、エスカレーターを上っていくと、エスカレーターの脇のところに地域のいろいろな方々が発表している、イラストレーターの方々が、こんな潜在的なものがあるんだなというようなことで、図書館というのは本を貸すというだけではなく、そういう地域の人の発表の場にもなっていたり、子どもたちが勉強したり、そういう意味ですごく重要なものだと思う。  また、移動図書館、先日息子にそれが見つかってしまいまして、お母さん、こんな本がいっぱいあるバスがあるなんてと言われて、そう、見つかっちゃったと思ったんですが、移動図書館が始まってから終わるまでずっとそこにいられて何もできなかったというのはありましたけれども、ちょうど学童保育を帰るときにあったんですね。なので、学童の子たちがここまで本を借りに来られたらいいんじゃないかなとか、また、先日、鶴川駅前図書館に行きましたら、子どもセンターの分館、小山の――名前を覚えていないから佐藤さんに申しわけないんだけれども、予約貸し出し、返却を行えますと書いてあって、これは私、今までほかの子どもセンターで、児童館とかで予約貸し出し、返却できるようにできませんか、というふうに言っていたなと思って、これがほかでは広がらないかなと。  あと、また富山に戻るんだけれども、富山の図書館へ行ったら、町田市もそうなんですが、雑誌に新刊版にはビニールのカバーがついているんですよね。そこに町田市だけだと、今週いついつまで借りられませんとあるんですが、そこに会社名が書いてあるの。初め何だろうなと思ったら、どうもそれは月刊誌を、やっぱり月刊誌のほうが多かった。週刊誌はスポンサーになってくれているところが少なかったけれども、月刊誌のスポンサーで月幾ら、年間幾らと、あれは1万円も払わないんだと思うね。それでスポンサーになってくれている。釣り具屋さんだったら釣りの本だったり、車屋さんだったら車の本だったり。でも、全然関係なかったりとか。でも、全部じゃないんですよね。一部だけなの。だけれども、一部だけでも少しずつ少しずつやっていくことによって、こういうことをやっているんだなと思って、やっぱり財源というのは幾らでもあるわけじゃないので、本当に微々たるものかもしれないけれども、そういうことを少しやっていくとか、その辺のことは、あり方検討会の中とか、そういう意味でどういうふうに考えられているかなと思うんですが。  あと、図書館には意外と死角があって、子どもが迷子になりかけたりとかもあるんですが、そういうことも踏まえていろいろと聞きましたけれども、多分大丈夫だと思いますので、ぜひお答えいただければと思います、 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) いろいろといっぱい聞いていただいたので、ちょっとメモし切れない部分もあったんですけれども、まず富山の図書館、こども図書館というのがあるんだそうで、私は直接行ったことはないんですけれども、ホームページで拝見させていただきまして、子育て支援センターと併設された複合施設なんだそうで、体を動かすゲームコーナーがあるとか、館内が迷路のようになっているとか、非常にいろいろな工夫があって楽しそうだなというふうな感想を持ちました。  図書館というのは、これまでみたいに本を閲覧したり借りていったりというふうなところだけではなくて、やはり子どもの居場所的な役割というのも最近だんだん言われておりますので、まさにその富山のこども図書館というのは子どもの居場所というのに、そういう面にフォーカスしているんだろうと思います。町田市の場合は、例えば子どもセンターとかいう形で整備をしているんですけれども、市によって随分考え方が違うものだなというふうには思います。今後、いろいろ検討を進めていく中で、富山の図書館の例が町田の図書館に応用できるところがあるのかないのか、あればいいなと思いながらその研究をさせていただきたいと思っております。  それからあとは、収入を少しずつでも広げてみてはというようなご提案だったかと思うんですけれども、雑誌をどこか、お店とか会社とか、そのスポンサーさんを探して雑誌を買っていただいて、そのスポンサーさんの宣伝を表紙に張りつけるという制度がたしか今ご指摘いただいたかと思うんですけれども、通称雑誌スポンサー制度というふうに申しまして、それについては、2012年の11月号の「町田商工会議所ニュース」に「図書館で広告を出してみませんか」というタイトルで記事を出してみた経緯がございます。お問い合わせは数件あったんですけれども、なかなか実現には至らなかったという経緯がございます。スポンサーの獲得はなかなか難しいんですけれども、今後も収益の確保については、別の収入確保策についても研究してまいりたいと思っております。  あとは中身が暗いという話だったと思うんですけれども、特に中央図書館の2階のエントランス部分が暗い。エスカレーターのほうは褒めていただいたんですけれども、エントランス部分が暗いというところで、ただ、これは2階部分が吹き抜け構造になっていまして、壁のところをガラスとして外光を取り入れるような構造になっているんですけれども、天候によっては暗いことがあるということで、照明器具を交換する際に検討させていただきたいと思います。 ○議長(若林章喜) 33番 熊沢あやり議員。 ◆33番(熊沢あやり) 学童保育では使えませんかとか、子どもセンターの貸し出しはどうですかと、私が一番聞きたいようなところで、電球のところですごく長く、暗い構造の問題なんて聞いていないんだけれども、かえられたらかえてください。  そういうところで、今度、課題として学童のところで――学童の最中は抜け出せないんですが、先生が引率できて安全が確保できれば、金井なんて遊歩公園の目の前ですから、できたらなと思ったりとか、あと、子どもセンターに、子どもがいなければ、子どもセンターからさるびあなんてあっという間なんですが、やっぱり小さな子どもがいるとなかなか大変なので、本の予約貸し出し、返却ができるようにしていただければなと思っております。  今、図書館の老朽化の話があります。建てかえができるかできないか。さるびあなんかは一番いい例で、周りの老朽施設と一緒になって建てかえて複合みたいになって、もっと子どもや高齢者の方々、多世代の方々が知の拠点として、また健康の拠点もそうかもしれませんが、さまざまなことができるようなのが複合施設ですので、そういう形で図書館も複合施設の中にあるということも考えながら取り組んでいただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。  ありがとうございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。    〔29番大西宣也登壇〕 ◆29番(大西宣也) それでは、通告に基づきまして質問をいたします。  まず1点目、図書館について。  図書館職員は長期勤務者が他部署に比べてかなり多いがその原因と効用というのは何がありますかということであります。  2番目、北朝鮮ミサイル避難訓練について。  一年3か月にわたって訓練の必要性を質問してきました。その後の考えを変わっていればお答えをいただきたいと思います。  それから3番目、市長発言について。  3月議会における市長発言については、差別用語であると言われたがその基準を示されたいということであります。  4番目、同じ職場に労働組合が2つある理由についてお伺いをいたすわけでございますので、その理由についてご説明をいただきたいと思います。 ○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 大西議員のご質問にお答えをさせていただきます。  私のほうから、項目の3番目、市長発言についての(1)3月議会における市長発言については、差別用語であると言われたがその基準を示されたいについてお答えいたします。  町田市としては、言葉の受け取り手に配慮した、多くの人々が差別用語と考えている、または差別用語と考えるおそれのある用語については使用しないように気をつけておりますが、差別用語の基準や差別用語を個別具体的に整理したものはございません。  その他の項目につきましては、教育委員会、市民病院及び担当からお答えを申し上げます。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 項目1の図書館についてと項目4の同じ職場に労働組合が2つある理由についてお答えいたします。  まず、項目1の(1)図書館職員は長期勤務者が他部署に比べてかなり多いがその原因と効用はについてでございますが、図書館は、現在、常勤職員66人、嘱託員101人で運営しており、常勤職員66人のうち、10年以上図書館で勤務している職員は20人となります。嘱託員については司書の資格を有する者を採用しております。これらの嘱託員を指導するためには、長年の経験により、図書館業務に関する専門的知識を身につけた常勤職員を一定数配置することが望ましく、このことにより円滑な図書館運営が行われております。  次に、項目4の(1)同じ職場に労働組合が2つある理由についてでございますが、図書館では、正規職員については、地方公務員法上の職員団体である自治労町田市職員労働組合に加入しています。非常勤嘱託員については、労働組合法による自治労町田市図書館嘱託員労働組合に加入しています。非常勤嘱託員は、職員団体である自治労町田市職員労働組合に加入できないため、待遇の改善を目的として別の組合を結成したと聞いております。 ○議長(若林章喜) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 項目2の北朝鮮ミサイル避難訓練についての(1)一年3か月にわたって訓練の必要性を質問してきた。その後の考えを問うについてお答えいたします。  国や都から具体的な指導や働きかけがあった場合には、町田市といたしましてもミサイル発射を想定した避難訓練を実施いたします。なお、都担当課とは定期的に意見交換をしており、その際には、国の方針に沿って都から具体的な指導または指示があった場合には実施に向けて検討すると伝えております。今後も国や都の動向を注視してまいります。 ○議長(若林章喜) 学校教育部長 北澤英明君。 ◎学校教育部長(北澤英明) 項目4の(1)についてお答えたします。  教育センターでは、正規職員については、地方公務員法上の職員団体である自治労町田市職員労働組合に加入し、教育相談担当の非常勤嘱託員については、労働組合法による自治労町田市役所ユニオンに加入しております。非常勤嘱託員は、職員団体である自治労町田市職員労働組合に加入することができないため、待遇の改善を目的として別の労働組合を結成したと聞いております。 ○議長(若林章喜) 市民病院事務部長 亀田文生君。 ◎市民病院事務部長(亀田文生) 項目4の(1)についてお答えいたします。  現在、市民病院において正規職員で構成されている労働組合は、自治労町田市民病院ユニオンと町田市民病院労働組合の2つの組合があります。それぞれ自主的に労働条件の維持改善を図ることを主たる目的として組織されています。各組合からの要求については個別に回答しております。内容についてそれぞれ対応しており、事務手続上の問題はございません。
    ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) それでは、最初に3番、市長発言についてから質問をするというか、私の考えを述べてみたいと思います。  私の一般質問資料がタブレットのほうに収納されていますので見ていただきたいと思うんです。これは市長部局と教育委員会と法務省の東京法務局八王子支局人権担当に確認したということで資料要求したところ、こういう回答があったわけであります。  ということは、私はこの問題は非常に言論に対する問題を含んでおると思う。これはもちろん言論の自由もあれば、そのことによって人権を差別するというようなこともあろうかと思いますけれども、やっぱりこういう微妙な問題には市のほうも、多分ここに書いてあるように、そういうふうな整理を、市長もさっきお答えになりましたが、差別用語の基準や用語を個別具体的に整理したものはございませんということは、なかなか難しいんだろうというふうに私は考えておるわけであります。  ですから、こういうことについては私も慎重には発言をしたいと思いますけれども、なお、一方、一定の基準がなければ、いつ同じようなことが起きるかわからないなというふうなことを考えておりますので、ぜひ今後はその辺のことについても、市の当局、あるいは教育委員会、国のほうもそういうことをしっかりと考えていただく必要があるだろうなということを思っておりまして、この問題については以上で終わります。  それから、まず1番目の図書館についてでありますが、原因と効用ということを伺ったわけでありますが、長期勤務者が、恐らく20年近い勤務者が大体3分の1ぐらいはいらっしゃるわけであります。他部署に比べて非常にこれは多いと思っておるわけでありますが、図書館だけが特別な職場ではないんだろうと私は思っているわけでありますけれども、なぜこのような配置になるのか、そのことをもう1度明確にお答えいただきたいと思います。 ○議長(若林章喜) 総務部長 榎本悦次君。 ◎総務部長(榎本悦次) 人事異動基準というのを設けておりまして、一般事務職員について言いますと、こちらは原則5年以上ということになっております。また、一般技術系の職員につきましては原則7年以上、そういったときに異動するものというふうに考えております。  なお、係長以上の役職者につきましては、一般事務の職員の原則3年以上になったときには異動させると。あと技術、土木とか建築とか、そういった技術職については5年以上で異動するということになっています。先ほど質問がございました図書館につきましては、司書を持っている職員ということで、そういった職員については長くなっている職員がいます。それ以外の一般事務の職員につきましては、今説明したような在職年数で異動しているというようなことになっております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 特に不思議なことは、職員、図書館の職員というのは、専門職で採用されていない。やはり一般職として採用されているというふうに聞いているわけなんですが、今の基準からいっても大幅に超過をしている人が、しかも職場の3分の2が20年近い職員だということは普通ではあり得ないというふうに僕は思って、もしほかにもそういう事例があれば教えてもらいたいと思うんですけれども。  しかも、図書司書の職員は、今、長期の勤務者が資格を持っているかどうかは、図書司書という資格を持っていて長くなっているということなのかどうか私はわかりませんが、市の嘱託職員はほとんどの人かどうか、これもわかりませんけれども、かなりの人が図書司書という特別の資格をお持ちになった人を採用していると、そういうふうには聞いているわけなんですね。  そうすると、そこに長期の20年近い職員が職場全体の3分の1も占めるというのはちょっと異常ではないかというふうに思うわけで、その職員がいなければ図書館の運営ができないわけじゃない。まして嘱託の中でそんな専門職をたくさん採用されている、専門職というか、図書司書という資格を持った人をたくさん採用されているということになると、それはやっぱり何かちょっと意図的なものを感じるんですよ。だから、ほかの職場にもあるんだったらいいんですよ。まずないじゃないですか。その辺のところをもう1度教えていただけませんか。 ○議長(若林章喜) 総務部長 榎本悦次君。 ◎総務部長(榎本悦次) 今お話がありましたとおり、図書館以外にはこういった長期在職をしている部署はございません。繰り返しにはなりますけれども、今お話がありましたような嘱託員の資格については全員司書で雇い入れをしています。その上で20年以上の人といいますか、それはもちろん人数はほかの部署にはないようなことが起きているわけですので、それについては、もちろん嘱託員の指導もそうですし、冒頭ちょっとお話ししましたとおり、ほかの市では司書職として雇っているところもあろうかと思いますけれども、町田市は一般事務の職として雇い入れを行った後に、図書館に配属された後、司書の資格を取って、図書館自体の円滑な経営といいますか、そういったものを行っていくために司書の資格を取って、そこで長期在職に至っているというふうに認識しております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 私がなぜこういうことを質問するかというと、今度、町田市の行政経営改革ですか、そのことによって図書館の効率的、効果的な運営を掲げて、図書館のあり方の見直しというようなことでいろんなことをやっておられるようでありますが、そういう中で余りに長期勤務者が多いと、1つの考え方が固まってしまって、ほかの人の、初めて入ってきたような人、あるいはまた何年かたって入ってきた人の意見がなかなか吸い上げられないという弊害が僕は起きるんじゃないか、そのことをすごく心配しているわけなんです。  例えば、市民が、我々の知り合いの人も、いろいろ月刊誌でこういうのを買ってほしいと言ったって、それは図書館会議でやりましたと決して入れてくれない。こういうふうな話もあります。それは長期にわたっている人がたくさんいればいるほど、そんなの買わなくていいんじゃないですかというような話にもなっていくんじゃないかというふうに僕は思うわけでありまして。  だから、図書館は20年もたっている職員が3分の1もいるなんていうのは異常な配置の仕方ではないか。特別な資格もない、いわゆる一般職の人たちがいらっしゃるわけでしょう。ましてや専門的な部門については図書司書という人がいるわけですから、その人たちに任せればいいんだから、どうしてそういうふうなことで長いことそこにいなきゃいけないのか。今後も行財政改革が行われるというふうに思うわけでありますが、職員の一番嫌がるのは多分私が思うには、民間委託であるとか、いわゆる指定管理、そういうことがかなり私はスムーズにいかないんではないのかというふうに心配をしているわけなんですが、その辺は教育委員会の担当と総務部であわせてご答弁いただきたいというふうに思います。 ○議長(若林章喜) 総務部長 榎本悦次君。 ◎総務部長(榎本悦次) 先ほどのご質問につきましては、多分組織の活性化といいますか、やはり町田市の経営品質を支えている職員1人1人の考え方といいますか、かかわり方になってくるんだと思いますけれども、そういった部分については、長期滞在したとしても、やはり司書の業務自体は、例えば図書分類なりなんなりということがあろうかと思いますけれども、それ以外にやはり大事なものとして図書の選定とか、図書の中には行政資料からいろいろなものが含まれているわけですけれども、そういう図書自体のあり方といいますか、そういったところも選択の部分が非常に重要だと思いますし、将来にどういう資料を保存していくのかとか、ほかの市の実態なんかですと、例えば公文書館みたいなものもあったりとか、そういった機能も備えているものが図書館の機能だというふうに認識していますので、そういったところをやはりしっかりつくり込んでいく、将来保存したり、また管理したり、市民の方々が利用しやすいような運営をしていく、経営をしていくのが正規職員としての司書の役割じゃないかなというふうに認識しております。そういったところを大事にしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 長期勤務の職員がいるということで、本を選ぶ際にその経験が役に立つということは事実だと思います。ただ、別に長期の勤務者も含めてあり方検討会というのをつくって行財政改革の図書館の見直しということを含めてやっておりますので、長期勤務者だけでない職員等も入れてやっておりますので、長期勤務者がいるから行財政改革が進まないということではないというふうに思っております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 生涯学習部長に、そういう考え方もあろうかと思いますけれども、一方、私のような考え方もあり得るだろうと思いますよ。それはやっぱり長期勤務者がいれば、必ず発言は抑えられますよ。1年生の職員と20年の職員では、幾ら長期勤務者ばかりをその委員会の中に入れてはいないといっても、必ずそれは抑えられる。それはもう自明の理ですよ。だから、私はそういう部分を含めてもうちょっと公明正大な人事のあり方というか、そういうことをおやりになったらいいだろうというふうに思うわけであります。  ところで、今、町田市の図書館が7カ所だったかな、そこで使われている月刊誌、どういう月刊誌が買われているか、それを教えていただきたいんですが。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 図書館はいろいろな雑誌を買っておりますけれども、特に総合雑誌と呼ばれるようなものにつきましては、いろいろな立場でいろいろなそれぞれのご主張される雑誌があると思いますので、それについては一方に偏ることがないように配慮をして購入する数を決めております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) そうじゃなくて、どういう名前の月刊誌が購入されていますか、具体的な名前で教えてくださいということなんですが。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) これ例えばということですけれども、総合雑誌でいえば「WiLL」とか、「正論」であるとか、「世界」であるとか、そういったものでございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 別に例えばなんて言わなくて、買われているものを言っていただければいいわけでありますから。では、「文藝春秋」なんていう月刊誌は買われていないということなんですか。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 「文藝春秋」も買っております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 私は、そうやって、いわゆるあなたがおっしゃったような総合雑誌、そういうものの名前をどういうのが買われているか教えてくださいと言っているわけですから。今言われたようなものについては全部の図書館に配置をされていますか。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 買う数が限られておりますので、全ての図書館ではございません。例えば「WiLL」で言えば、中央図書館と忠生図書館、それから「正論」で言えば中央図書館とさるびあ図書館、それから「世界」で言えば、中央図書館、鶴川駅前図書館、忠生図書館に置いてございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) これが月刊誌、恐らく買っても、高くてもせいぜい800円か900円、1,000円以下だろうと思うんですね。それは各図書館へ行って見たいといっても、そんな本はありません。片一方では置いてある。どうしてそんな差が出るわけですか。そんな大きな金額ではないような気がしますけれども。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 予約をしていただければ、予約があった図書館に移動させることは可能でございますので、冊数はそれほど多く買ってございません。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 図書館には「世界」だとか「正論」だとか、どういう基準でそういうふうに分けてあるんですか。その分け方。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) それぞれ雑誌にはご主張される内容があると思いますので、一方の主張の雑誌を買えば、その反対側の主張の雑誌についても同じ数量を買うように、そろえるようにしております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) では、それが基準なんですか。この本を買ってくれたら反対の人の本も買ってくれと。それを基準に買っているということですか。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 基本的には、要望ももちろん受け付けておりますけれども、図書館内の雑誌選定会議で全館の職員の代表が集まって決めております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 僕が聞いているのは、何を基準にそれを決めているかということを聞きたいんですよ。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 基準といいますと、一部の主張に偏らないような形で決定をしております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) そうしたら、全部の雑誌を買わざるを得ないじゃないですか。そうなりませんか。偏らないで買うといったら、全部同じ雑誌をそろえなかったら、やっぱり偏っていると言われちゃうじゃないですか。それでもいいです。そういうことも参考にしていただいて、次からはぜひ大勢の希望どおりやっていただければありがたいというふうに思います。  ところで、図書館の見直しでありますけれども、これについては、さっき申し上げましたように、民間委託でありますとか指定管理というようなことを当然この中には含まれているということで、結果的には必ずそういうことになっていくというふうな決意をお持ちの上でこういうことをやっていられるということでよろしいですか。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 町田市5ヵ年計画17-21の行政経営改革プランの中に図書館の見直しというのがございまして、それを2017年度から開始をしております。検討に当たっては、施設の再編を優先しつつ、運営体制についても、直営ですとかご指摘の指定管理であるとか、他の自治体の調査などを行いながら進めております。ただ、指定管理につきましては、経費が余り公開されていないことから、経費比較が非常に難しい状況でございます。2018年度までの2カ年で効率的、効果的な管理運営手法について整理して方針を決定する予定でございます。その後、直営と指定管理の運営手法のそれぞれ詳細な経費比較を含むメリットやデメリットを検討して、今後の図書館をどのように運営するのかを考えてまいります。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) わかりました。しっかり検討していただいて、いい結果が出るように、特に効率的、効果的な図書館の運営ができますようにお願いをして、この問題については終わります。  それから2番目、北朝鮮ミサイル避難訓練について。何回聞いても部長から同じような答弁しか返ってこない。実はことし6月6日に、今までの東京都の防災対策課の担当がかわられました。電話して確認しました。そうしたら、防災対策課の菊地課長は、町田市の要請があればそういうことを検討しますと、こういうことを言っておられるんですが、それについてはどういうふうにお答えいただけますか。 ○議長(若林章喜) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 町田市といたしましては、先ほど申し上げたとおり、国の方針に沿って東京都から具体的にあれば、実施に向けて検討いたしますが、東京都の担当には以前から定期的に意見交換をさせていただいておりまして、議員がお問い合わせになったというお話も聞いておりますが、私どもで確認しましたところ、どこかの市でやりたい意向があっても、実際には東京都は国からの話があればやるという回答をいただいております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) あなたはどこの担当の人に聞かれたかわからないが、私は菊地さんという課長に聞いているんですよ。あなたは誰に聞きましたか。 ○議長(若林章喜) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 直接は課長が問い合わせしておりますので名前は聞いておりませんけれども、国民保護の担当をしている担当課長と聞いております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) では、あなたと私のどっちかがうそを言っていることになるね。おかしいね。  一番あなたが勘違いしているのは、国からの指示がないと言うけれども、平成24年の4月19日に内閣官房を通じて総務省の消防庁から全国の都道府県知事に訓練をやりなさいという指示が出ているじゃないですか。それは認めますか。 ○議長(若林章喜) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 今、議員がご指摘のあった通知は確認しております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) では、国はあなた方に訓練をやれと都知事に出しているということじゃないですか。そういう認識でいいの。違うの。国はちゃんと都道府県知事に指示を出していますよということはあなたも理解しているわけですか。ちょっと答えて。 ○議長(若林章喜) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 先ほど最初の答弁でも具体的な話があればと申し上げましたけれども、例えば1つ例を申し上げますと、ことし、2018年の1月22日に国が東京都と文京区と合同の訓練を実施しておりますけれども、そのときには国から地下鉄後楽園駅周辺で国民保護に関する訓練をしたいという要請が東京都にあったと聞いております。それを受けて東京都が文京区に要請したところ、訓練を実施するということになったと聞いておりますが、私どもが東京都の担当と話しているときには、文京区の事例のような要請があった際には検討するということを聞いておりますし、私が先ほどお答えしたのも同じような考え方でございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 北朝鮮の金正恩とアメリカのトランプ大統領がシンガポールで会談をして、こういうような訓練が必要なくなるんではないかというような甘い考えを持っては大間違いですよ。日本の多くの国民も、新聞世論調査なんかを見ますと、あれはまず実現しないだろう、そういうようなことを言われておりまして、私もそう思いますよ。そんな簡単に、では、アメリカの言うように、不可逆的に完全に北朝鮮からミサイルと核兵器を排除するなんてことは多分できないと私は思っているわけでありますが、本来であれば、そういうトランプさんと金正恩の会談を見ますと、不可逆的に完全に廃棄をするということは一切声明文には出ていませんよ。ということは、いつお互いにけんか別れになってやるかもわからないということの裏返しだろうと思っているんです。  だから、私がいつも言っていることは、もしそうなったら、またミサイルの訓練が始まりますよ、日本列島に飛んでいきますよ、いつ日本に落ちてくるかわかりませんよ、だから市役所の仕事としては、国民の生命、身体、財産を守る、それが第一義だろう。だから、訓練を要請してくださいと言っているわけですよ。しかも、町田市では市議会で請願が出て、ぜひそれはやれということで賛成多数で請願も採択をされているわけでしょう。そういうことをあなた方はどういうふうに理解をしているのか、それがちっともわからないんだよ。だって、国から訓練をしろと言わないと、自分たちでやりたいと思えないのかな。そういうことは本当に理解できないんだけれども、恐らくこれは返事があるまで僕は何回でも、あと、今回16回だから、今2回やっているので、あと14回ぐらいずっと同じ質問をさせてもらいますので、よく心得ておいてください。  それはそうと、やっぱりやる気はないのか。 ○議長(若林章喜) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) やる気はないというお答えはしたことはございませんで、文京区の事例のように具体的な要請が国から示されて、それに基づいて東京都から要請があれば実施に向けて検討をするということでございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) そうすると、全国であちこちで今自治体が訓練をやっているじゃないですか。あれは全部国がここでやってください、あっちでやってください、そういう指示を出して、それを各都道府県知事が受けて地元の訓練をやる、そういうことなの。 ○議長(若林章喜) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 全てに確認したわけではございませんけれども、多くのところはそうだと聞いておりますが、町田市としては、具体的に町田市でやりたいと国から東京都に打診があって、具体的に要請があれば実施に向けて検討するということでございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) わかりました。頑張ってください。  では、それはこれで終わって、4番目の労働組合が2つあることについて。これによりますと、市民病院には労働委員会に登録をされた自治労町田市民病院ユニオンというのと町田市民病院労働組合と2つがありますと、こういうことなんですけれども、これの例えば組合交渉というのは両方の代表を一緒に集めて組合交渉をやるのか、それとも別々にやるのか、それはどういうふうにやっているんですか。 ○議長(若林章喜) 市民病院事務部長 亀田文生君。 ◎市民病院事務部長(亀田文生) 市民病院の場合、今おっしゃるとおり、自治労町田市民病院ユニオンと町田市民病院労働組合というのがございますので、それぞれ別々に組合の団体交渉というのをやっているところでございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) そうすると、組合によってその要求事項が違うということになるわけですか。 ○議長(若林章喜) 市民病院事務部長 亀田文生君。 ◎市民病院事務部長(亀田文生) 統一要求のときはもちろん同じ回答になっていくわけですけれども、ただ、組合が別々ですので、その要求もやはり別々になってくるということになります。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) では、職員というのは、加盟している組合の意向によって、Aという職員とBという職員がいるとすれば、待遇が変わってくるというようなこともあり得るということなんですか。
    ○議長(若林章喜) 市民病院事務部長 亀田文生君。 ◎市民病院事務部長(亀田文生) もちろん職場の環境とか要求するということはそれぞれ別々のものもありますし、同じものもございます。待遇というのは基本的にはどちらにも享受できるものということに今なっているはずでございます。待遇というか、例えば給与であるとか、休憩場所ですとか、休息場所ですとか、そういうものに関しては基本的にはどちらも享受できるというものになります。同じものになります。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) わかりました。では、逆に、享受できない、そういうものは何かありますか。Aはこういう要求をした、Bはこういう要求をしたということで、それは同じような扱いがされないというようなことはあるんですか。 ○議長(若林章喜) 市民病院事務部長 亀田文生君。 ◎市民病院事務部長(亀田文生) ないと思います。それぞれ要求に対して回答するわけですけれども、それは全体が享受できるものであって、片側だけが享受できるというものではないので、全体で享受できることになります。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) では、病院はそれで結構です。  それから、図書館と教育センター、これもやっぱり教育委員会の2つの組合があるわけでありますが、私が今質問したように、図書館の内容と教育センターの内容というのはやっぱり同じようなことで扱いが行われているのかどうか。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 労働組合からそれぞれに処遇面ですとか待遇面の改善を求める要求があったときには、総務部と調整しながらですけれども、別々に交渉を行うことになります。もしも処遇面や待遇面に変更が生じた場合には、労働組合がある職場の範囲にとどまらず、全職場共通に変更されるので、職場による不利益は生じません。ただ、図書館の場合は嘱託員が相手といわゆる正規職員が相手のものでございますので、それぞれの要求してくるところがもとから違っているということでございます。 ○議長(若林章喜) 学校教育部長 北澤英明君。 ◎学校教育部長(北澤英明) 教育センターも同様で、職員と非常勤嘱託員、それぞれの組合になりますので、団体交渉についてはそれぞれで行っているところでございます。要求の内容が、職員の場合には、職員の増員ですとか経験豊かな職員を配置してほしいとか、職員数についての要望が多くて、非常勤嘱託の方の場合には、研修制度の補助の要望ですとか休暇制度の改善、福利厚生に関する要望が多いということで、要望自体がそれぞれ違います。交渉は別々に行って、それぞれ回答しているところでございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) そうすると、例えば図書館の労働組合と教育センターの労働組合の要求事項が違うということがあって、それはそれでまた対応していると、そういうふうな理解でよろしいんですか。 ○議長(若林章喜) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 図書館についても教育センターにつきましても、正規職員のほうの組合と嘱託の組合は別々に交渉をしております。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) それはもうわかっているんですけれども、だから、同じ嘱託、職員組合が教育委員会の中に2つあるわけでしょう。それぞれの要求が多分別な形でいろいろ出てくるだろうと思うんだけれども、それは身分に関する問題だとか休暇に関する労働条件とか、そういうものに対してはやっぱり同じような回答をするというようなことでやっておられるのかどうか。それとも別々で違いますよということになるのか。 ○議長(若林章喜) 総務部長 榎本悦次君。 ◎総務部長(榎本悦次) 勤務条件、主に言うと、例えば給与だとか勤務時間だとか、正規職員でいえばそういったものが主なものになりますが、こういったものというのは、ご存じのとおり市の条例で決められております。その範囲内で当然各組合の交渉というのは行うわけですけれども、そこに影響がないもの、例えば職場の明るさだとか消耗品の関係だとかいろいろあるかもしれません。そういったものについては、それぞれの組合で意見といいますか、主張が違うと思いますので、そういった部分についてはそれぞれが対応するかと思いますが、先ほどお話ししましたような基本的な給与だとか勤務条件と言ったらいいんでしょうか、そういったものについては条例で承認を得られることを前提で交渉をしていると。それはそれぞれの組合に応じて対応はしますけれども、最終的には統一的な勤務条件ということになろうかと思います。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) そうすると、組合が違っても、例えば職場の勤務条件とかそういうものについては別々に交渉するけれども、最終的には誰かがこういう回答がありますと2つの組合にきちんとした回答を出すと、そういうことになっているわけですか。 ○議長(若林章喜) 総務部長 榎本悦次君。 ◎総務部長(榎本悦次) 先ほど嘱託の関係を回答できませんでしたけれども、嘱託については各職場で、今回お話が出ています図書館であれば図書館ですし、教育センターであれば教育センターなんですが、そこについては各所属、部のほうで対応するという形になりますので、職員組合自体は組合法なり、私たち正規職員であれば地方公務員法なり、病院であれば公営企業法の関係する法令がありますので、それに基づいて組合がそれぞれ設立されているということになりますので、その所属部署でそれぞれの交渉を担当するというふうな形で、回答も当然そこで回答するという形になります。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 私なんかが見ていると、同じ職場の中に2つも組合があるなんていうのは、担当部としても部長としても非常にやりづらいのかなという気がしますけれども、なぜこういう形になっていったのか。  ちょっと市民病院のほうに戻りますけれども、これはちらっと聞いたところによると、過半数の組合員がいないので2つの労働組合ができちゃっている、こういうことでよろしいんですか。組合が2つあるでしょう。それは両方とも職員の過半数を占めていないという話をちらっと聞いたんです。そうすると、これは労働委員会に両方届けてあるのかな。公営企業だから届け出るのは労働委員会。何かちらっと聞いたら、職員組合は、いずれも本当なら1つの職場に1つなんだろうと思うんだけれども、2つあって、それが両方とも過半数を制しないので、何かそんなややこしい話がありますか。あったら説明して。 ○議長(若林章喜) 市民病院事務部長 亀田文生君。 ◎市民病院事務部長(亀田文生) 2つの組合がございまして、その1つの組合ずつが過半数を超えていないということが条件になるんだろうと思うんですが、この場合は、両方の総意で労働者代表を設けて、それを労働基準監督署に届け出る義務がございます。それは毎年選挙で決めているところでございます。 ○議長(若林章喜) 29番 大西宣也議員。 ◆29番(大西宣也) 2つの組合があることについてはそれぞれが大変苦労されていることだろうというふうに思います。恐らく市の意向で組合を1つにするというのはなかなか大変だろうと思いますので、今後大変ご苦労だろうと思いますけれども、頑張っていただいて。  私もこういうような労働者代表がいるなんていうことを初めて今回の質問でいろいろ教えていただいてわかったわけでありますけれども、本当に組合のことについては私らの不勉強というか、知らないことはたくさんあったわけであります。  そんなところで大方のことについては了解いたしましたので、これで質問を終わります。 ○議長(若林章喜) 19番 山下てつや議員。    〔19番山下てつや登壇〕 ◆19番(山下てつや) 公明党の山下てつやでございます。公明党市議団の一員として、通告に従い、まず冒頭に訂正をしたいと思います。通告書では「調整区域」と言っておりますけれども、正式には「市街化調整区域」だと思いますので、「市街化調整区域」に今後は訂正をしてお願いしたいと思います。  引き続き、まず1、市街化調整区域における下水処理について、2、土砂災害警戒区域の指定への対応について、3、障がい者のショートステイの整備について、4、ひきこもり支援について質問いたします。  まず、項目1、市街化調整区域における下水処理について質問いたします。  町田市下水道アクションプランでは、市街化調整区域における汚水管整備と合併浄化槽への切りかえを併用した汚水処理の推進が事業計画として示されています。市街化調整区域においても下水管整備を望む声があり、この計画はその意向に沿ったものでありますが、実際に下水管の整備に当たっては、条件や費用などの面から下水管への供用に至らないとの声も聞いております。  アクションプランでは河川への水質向上への貢献なども施策に示されていますが、市街化調整区域内の水路に人工的に汚れた水が流入をしたり、水路の水を利用した、例えばクレソンの栽培や水田の稲作に多大なる影響を及ぼした事例や、また、市街化調整区域内では、浄化槽からの処理水を流せる水路や側溝がない地域も多く存在しています。  市街化調整区域内では、美しい里山や谷戸田の風景とともに水環境を生かした貴重な生活の営みも残されており、また、生活基盤整備のおくれから、市街地における下水処理とは違った課題も存在をしております。今後の市街化調整区域における水質改善計画策定においては、こうした市街化調整区域ならではの価値や課題を考慮する必要があると考えます。  そこで、項目1、市街化調整区域における下水処理について。(1)市街化調整区域内の下水処理について、どのような声が寄せられているか、課題は何か、その見解をお聞かせください。  続きまして、項目2、土砂災害警戒区域の指定への対応について質問をいたします。  本議会でもこの案件につきましては他の議員からも声が寄せられておるということで、さまざまな課題が存在しているというふうに私自身も思っております。  土砂災害警戒区域、特別警戒区域の指定について、指定を受けた地域の市民から、あるいは地権者の方から、指定箇所における土砂災害への不安や、例えば一方的な東京都の指定に対して疑問の声などを、指定に関連をしたさまざまな声をいただいております。これまで寄せられた声の中で、特に指定箇所イコール危険箇所との認識を持たれ、補強工事、つまりハード対策を求める声が大変多く寄せられました。また、指定箇所の地権者に対して近隣の住民から行政指導をするよう求められるなど、本来の法律の目的である避難体制の整備、取り組みに結びつかない状況も大変多く見受けられております。  そこで、この質問では、この指定とは何を目的として、どのような要件で、実際の土砂災害との関係などについて少しでも理解を進めること、また、市の対応、ソフト対策ではどのような対策をして対応しているのか。また、ハード対策に対する考え方について確認をしたいと思います。  項目2、土砂災害警戒区域の指定への対応についてと題して、(1)指定が進んだ地域では、どのような声が寄せられているか。(2)市内において、土砂災害警戒区域、特別警戒区域の指定が行われた地域に対し、市ではどのような対応をしているか。(3)市の所有、管理している場所が、指定された場合、どのような対応をしているか。  続きまして、項目3、障がい者のショートステイの整備について質問をいたします。  障がい者の保護者やご家族の方々と話をすると、決まってショートステイの整備ついて要望を受けます。島田療育センターが1床復活したとのことですが、それだけでは当然のことなから不足の状況は変わらず、障がい児者それぞれニーズの特徴も多様化していることや介護者の高齢化という点からも利用者ニーズが高まっていると思います。ショートステイの緊急時の利用はほとんどできないとの認識を持たれていること、また、大変多くの方が市外のショートステイを利用していることを確認しております。市内における整備を望む声も大変多く寄せられておりますが、施設を整備する側の方の取材では、整備を検討する上で費用やスタッフ確保などの面からなかなかめどが立たず、整備を決断するに至らないという声もあり、整備を推進するには市独自の支援策も必要ではないかというふうに思います。  そこで、市内における障がい者ショートステイの現状について市はどのような認識を持っているのか。また、今後の整備の考え方などについてお伺いをしたいと思います。  項目3、障がい者のショートステイの整備についてと題して、(1)障がい者のショートステイの整備について、どのような声が寄せられているか。(2)整備方針、また考え方などについて伺います。  続きまして、項目4、ひきこもり支援についてです。  市民相談を受ける中でひきこもりに関連をした相談を受けることが大変多くあります。議員になって間もないころ、私と同世代でありながら、長期間自宅から出ることもなく、母親がつくったものしか食べないという方がいらっしゃったり、さらに、そのお母様が亡くなられてしまったということから食事をとらなくなってしまったというケースがあり、そのご家族や地域の方から相談を受けたことがあります。また、大学生の息子が不登校を繰り返し、自宅に引きこもってしまったというご家族の相談、また、事業に失敗して、ご高齢者でありますけれども、引きこもってしまったという方の相談を受けたことなど、大変多くのさまざまなケースがございました。  どのケースにおいても共通しているのは、ひきこもりを脱して社会との接点を持ち、生活するまでに大変長い期間や時間や労力を必要とし、一時的な支援やアドバイスでは問題や課題解決に至らないということであります。  町田市では、ひきこもり者の支援について、これまで重点施策として取り組んできたとのことですが、これまでどのような取り組みをしてきたのでしょうか。  厚生労働省の定義によると、ひきこもりの定義は、さまざまな要因の結果として社会参加を回避し、6カ月以上に続き家庭にとどまっている状態とされています。ひきこもり状態から社会復帰、就労に結びつけるには非常に難しく、段階を追って時間をかけて支援をしていく必要があり、段階によっては専門性も変わることから、所管を超えた連携や対応、また民間の支援団体との連携など、さまざまな角度から切れ目のない支援を行っていくことが求められていると思います。この議場においても、現場の声を踏まえ、さまざまな視点から議員も取り上げてきました。  そこで、市のこれまでの対応や今後の取り組みなどについて市が行っている支援についてお聞きします。  項目4、ひきこもり支援について。(1)市では、どのような対応をしているか。(2)その中で就労に向けた支援を希望された場合、どのような取り組みがあるか。  以上、壇上からの質問といたします。 ○議長(若林章喜) 休憩いたします。              午前11時57分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後1時 再開 ○副議長(佐藤和彦) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。  市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 山下議員のご質問につきましては、副市長及び担当からお答えを申し上げます。 ○副議長(佐藤和彦) 副市長 山田則人君。    〔副市長山田則人登壇〕 ◎副市長(山田則人) 私から、項目の1の市街化調整区域における下水処理についての(1)市街化調整区域における下水処理について、どのような声が寄せられているか、課題は何かについてお答えいたします。  まず、どのような声が寄せられているかについてでございますが、市街化調整区域の住民の方々からは、下水道の整備をしてほしいとの要望を伺っております。  次に、課題についてですが、その前にまず市街化調整区域における公共下水道の整備について説明させていただきます。近年の人口減少や高齢化の本格化、地域社会構造の変化など、公共下水道や合併処理浄化槽などの汚水処理施設の整備を取り巻く諸情勢が大きく変化していることや地方財政が厳しい状況にあることに伴い、汚水処理施設の整備の一層の効率化が急務となったことから、国土交通省は、2008年9月、効率的な汚水処理施設整備のための都道府県構想策定マニュアルを策定しました。町田市では、このマニュアルをもとに、市街化調整区域の整備も視野に入れて、2017年度から2026年度を計画期間といたします町田市公共用水域水質改善10ヶ年計画を2016年度に作成いたしました。この10ヶ年計画では、人口減少や高齢化、厳しい財政状況、老朽化した膨大な下水施設の改築、更新なども踏まえた上で、地域の実情に応じた汚水処理の手法を、公共下水道の整備と合併処理浄化槽への切りかえ促進及び維持管理の推進の2つに定め、公共用水域の水質改善を図ることとしております。その上で、市街化区域につきましては、私道や遊休地、地形上、道路より低地な場所など未整備地区の下水道整備を進めることとし、一方で市街化調整区域につきましては、公共下水道を整備した場合と合併処理浄化槽を整備した場合とを比較して費用の低い手法を進めることといたしました。この費用比較をした結果、公共下水道整備を行うべき151地区を抽出し、その地区の住民全員に対して下水道への接続意思確認を行いました。その結果、過半数の方の接続意思が確認できた23地区について、2017年度から2021年度の前期5年間で下水道整備を行うことといたしました。  課題といたしましては、公共下水道整備を行う際の下水道への接続意思がある住民が少ないことであると認識しております。その一番の要因は、受益者負担金と水洗便所改造経費が発生することであると考えております。  今後は、23地区の下水道整備を着実に進めるとともに、2022年度から2026年度の後期5年間の事業に向けましては、公共用水域の水質改善を図る必要性を丁寧に説明することで、下水道事業へのご理解とご協力をいただきながら、市街化調整区域における公共用水域の水質改善を図ってまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 項目2の土砂災害警戒区域の指定への対応についてにお答えいたします。  まず(1)指定が進んだ地域では、どのような声が寄せられているかでございますが、主なものといたしまして、周辺の土地が土砂災害警戒区域等に指定された場合はどのような行動をとればよいか、土砂災害警戒区域等に指定された土地の所有者が安全対策工事をする義務があるのかなどのご意見が寄せられております。  次に、(2)市内において、土砂災害警戒区域、特別警戒区域の指定が行われた地域に対し、市ではどのような対応をしているかでございますが、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律には、指定後の市の役割として、警戒避難体制の整備を図ることが規定されております。これを受けて町田市では、指定された箇所や近くの避難施設などについて記載している土砂災害ハザードマップを作成し、対象地区全戸配布し、市民へ周知しております。また、大雨による土砂災害が想定される際は、避難勧告等の情報を発表し、消防団活動による避難誘導や防災行政無線、メール配信などにより市民にお知らせしております。伝達して避難を促しているところでございます。  次に、(3)市の所有、管理している場所が、指定された場合、どのような対応をしているかについてでございますが、土砂災害警戒区域等の指定につきましては、土砂災害から市民の生命及び身体を守るものであり、ハード面の対策を義務づけるものではございません。しかしながら、市有地におきましては、土砂災害による被害を防止するため、管理者として必要に応じて対策をとることがございます。一例といたしましては、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域にある小山田小学校において2017年度に斜面の対策工事を行っております。 ○副議長(佐藤和彦) 地域福祉部長 神田貴史君。 ◎地域福祉部長(神田貴史) 項目3の障がい者のショートステイの整備についてお答えいたします。  まず(1)障がい者のショートステイの整備について、どのような声が寄せられているかについてでございますが、障がい者のショートステイにつきましては、介護者の高齢化等により利用のニーズが高まっている現状がございます。そのため、市内に施設をふやしてほしいとの声がございます。また、重度重複障がいのある人、高度障がいのある人、受け入れられる施設をふやしてほしいとの声も寄せられております。  次、(2)整備方針、考え方はについてでございますが、市では、2018年4月からの3年間で取り組むべきことを記載した町田市障がい福祉事業計画(第5期計画)を策定いたしました。その計画の中では、福祉事業者等とのグループホーム開設相談時にショートステイの併設についても引き続き依頼していくこととしております。さらに、他の施設整備の相談時においても、現在市内にない単独型や通所施設併設型の整備の提案を行ってまいります。また、国や都の施設整備補助の活用を促すとともに、市の施設整備補助の実施につきましても検討してまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 保健所長 広松恭子君。 ◎保健所長(広松恭子) 項目4のひきこもり支援についてお答えいたします。  まず(1)市では、どのような対応をしているかについてでございますが、ひきこもりの初回相談は、ご本人からよりもご家族や関係機関からのほうが多い傾向があります。2回目以降は、定期的に面接や家庭訪問を繰り返しながら、ご本人やご家族の気持ちを伺ったり、一緒に課題の整理をしたりしていきます。相談を重ねる中で、外出や社会参加をしたいという気持ちが出てきた場合は、ひきこもり当事者グループへの参加を勧め、他者との交流をしていただきます。ほかにも、医療機関、教育機関、また就労体験等のサービスを実施している福祉NPO団体や就労支援等の関係機関をご紹介しながら、その方に合わせた支援を継続しています。ご家族の方へは、ひきこもりについての理解を深め、かつご本人へのかかわり方についての気づきを得る機会としていただくために家族グループを紹介しています。  次に、(2)その中で就労に向けた支援を希望された場合、どのような取り組みがあるかについてでございますが、ご本人のご希望や状況に応じて、さがみはら若者サポートステーションやハローワーク等をご紹介しています。若者サポートステーションでは、職場見学、就労体験などに参加できます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) それぞれご答弁をいただきましたので、自席より再質問をしてまいりたいと思います。  まず、その前に、朝方にございました大阪北部の地震におきまして3人の方が亡くなられて、中でも9歳の女の子が亡くなられたと聞いております。ご冥福をお祈りしたいと思います。  それでは、再質問をいたします。  順番に従ってまず質問をしてまいりたいと思いますけれども、市街化調整区域の下水処理については、通常の計画と違って、浄化槽と公共下水道の2つの整備を進めていく中で検討していくというふうなご答弁だったと思います。もう1つ課題的なことで言うと、受益者負担金とか、あとは水洗便所の改造費用などの費用が発生する中で、いわゆる供用について同意が得られないというケースがあると聞いております。  特に、私も現地の方でいろいろお伺いしてみると、いわゆる受益者負担金のところで、一般の市街地であれば、宅地面積というのがそれなりのものできちんと区画が整理されて、それに基づいて受益者負担金が発生をするというようなことでわかりやすいものであるわけなんですけれども、調整区域内ですと、ご存じのように、山を抱えていたり、では、山の分まで全部負担金の対象になっちゃうのかとか、その辺は説明をする中ですぐに解決される問題なんですけれども、いずれにしても、特に家が建っている場所が幾つかの筆に分かれていたり、その1つの筆が今言ったようなところにかかったりすると、どういったところが負担金の対象になっていくのかということについて非常に危惧されたりしているケースもございました。  いずれにしても、一方で生活基盤整備がおくれているという現状の中で言いますと、やっぱり公共下水道をきちっと整備してほしいという声が非常に多くあるわけですけれども、その点については市のほうは検討できないものなのかどうか、ここでまず確認をしてまいりたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 下水道部長 大場信吾君。 ◎下水道部長(大場信吾) 事業比較して進めようとしているわけでございますが、市街化調整区域は住宅が点在しているため、公共下水道整備計画のみでは効率的な汚水処理が図れないことから、先ほど答弁させていただきましたが、町田市公共用水域水質改善10ヶ年計画に汚水処理の整備方針を定め、費用比較による地区の設定、これは経済性ですね。あと2点目は公共下水道への接続意向による地区の設定、効果ですね。あと3点目が接続する道路状況、事業性を総合的に判断し、下水道整備区域を設定しているわけでございまして、市街化調整区域全てを下水道区域に入れることは困難であるというふうに判断しております。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) やはりいずれにしても、整備費用を考えますと、なかなか公共下水道だけでは進められないという現状があるということについては、現地を知っている方であれば誰でも理解ができますし、まさにそのとおりであろうかと思います。中には、やはり合併浄化槽できちんと整備を進めて、その排水の管理をしっかりしてほしいというような声もあるわけであります。
     課題という点で先ほどありましたけれども、先ほどの答弁で、やはり受益者負担金と水洗便所改造費用が発生するということで、公共下水道整備を行う際の下水道への接続意思がある住民が少ないということでありましたけれども、私が聞いてみても、やはりなかなかきちんとした情報が伝わっていないとか、あとは住民同士の関係なんかもあって、住民固有の関係、状況もあったりして、計画の話があったときに、皆さん、同じような公共下水道を進めてほしいという声はあるわけですけれども、なかなか踏み切れないといった、あとは説明を非常に要するというケースもあるかと思うんですが、その点についての対応についてはどんな状況なのか、どう考えるのか、お聞かせいただければと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 下水道部長 大場信吾君。 ◎下水道部長(大場信吾) なかなかご理解いただけなくてつないでいけないというのは調整区域だけじゃなくて、市街化区域でも未接続の方がいらっしゃるわけでして、その辺は引き続き丁寧な説明をしていきたいなと思っているところでございます。  課題についてなんですが、接続の必要性、接続の費用がかかることについては丁寧な説明をすることでご理解いただくように努力をしてまいります。あと、皆さんご存じかもしれませんが、改造資金には貸付金制度もございますので、これは36回均等払いでお返しいただくようにはなるんですが、そういう制度なんかも改めてきちっと説明させていただきたいなと思っているところでございます。  あと、受益者負担金についてでございますが、確かに議員おっしゃるように、市街化調整区域は、山林だとか、田といいますか、田畑といいますか、広い土地を持っていられる方もいらっしゃると思います。その方は、家屋とその排水経路に係る筆、そこについては受益者負担金の対象となるということにさせていただいております。隣接している土地、畑や山林などの筆を所有している方は受益者負担金の対象とはなりません。今、1筆が敷地面積が大きいという方は、家屋が占める割合だとか、そういう場合につきましては、実測の図面、測量図面や建築確認などで家屋の面積がわかる資料をもとに適切な受益者負担金となるよう個別に協議させていただいているところでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) 部長もよく調整区域の状況はご存じだと思いますので、さまざまな柔軟性を持って対応していくことが必要なんだろうというふうに思いますし、実際にそういうふうにしていくというようなご答弁だったと思います。  先ほどのお話では、公共用水域水質改善10ヶ年計画の中で費用比較をして区域を決めているということで、最初に冒頭申し上げた全てを下水道区域にするのは困難な状況があるということでした。そういう意味では、この合併処理浄化槽での処理区域となっている方々への対策というのはどんな状況なのか伺いたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 下水道部長 大場信吾君。 ◎下水道部長(大場信吾) まずは、公共用水域水質改善10ヶ年計画は前期というのは2017年度から2021年度までなんですが、これは先ほど答弁させていただきましたように、主に公共下水道整備区域になっているところをやっていこうかなというふうに思っているところでございます。その他の区域、合併処理浄化槽区域になっているところにつきましては、土地利用の変化だとか、あと、これが結構大きいのは道路状況です。境界の確定だとか、あとはまちづくりといいますか、その辺の交通事情なんかも見ながら、工期はその辺を考慮して見直しをしていきたいなと思っているところでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) ここについては説明が非常に必要だと思うんですけれども、調整区域なので、一般的な市街地におけるようなまちづくりというのは住民の側からすると余り想定できないだろうということなので、きめ細かい、例えば道路部のほうでも実際に道路整備の要望を受けているようなところも地域的にはあるわけですよね、ですから、そういう庁内の連携も含めてきちっと情報を入手したり、そこも1つの道路整備ということであれば、まちづくりにつながっていくところであると思いますので、そういうことも含めてきちっと情報を得た上で現地の対応に当たっていただけるといいかと思います。  逆に、一方でこういう質問もあるんですけれども、市街化調整区域において公共下水道が整備された際に接続義務はあるのでしょうかということを、これもいろんな事情があってのことだと思うんですけれども、聞かれましたので。  またもう1つ、接続の意思の有無を決める上で、市街化調整区域にお住まいの方は、先ほどのお話でありましたけれども、では、どのように受益者負担金を算出するのかということについてもう1回確認をさせていただきたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 下水道部長 大場信吾君。 ◎下水道部長(大場信吾) まず受益者負担金のほうなんですが、これはかかる事業費から分区ごとといいますか、そういう面積を市街化区域ではそういう算出の方法をしてきて、平米当たり260円という形でやってきております。ですから、調整区域におきましても同じ260円という、不公平がないようにそういう形で賦課していこうというふうに考えているところでございます。  接続の義務については、市街化調整区域については意向調査というのをしてございます。ですから、その意向で接続したいという、これはあくまで公共用水域水質改善10ヶ年計画の前期部分になりますが、意向で接続をするという方については接続義務が、義務といいますか、つないでいただくということが発生いたします。これは下水道法にありますように、供用開始後3年以内、浄化槽の方は速やかになんですが、町田市としては1年以内に接続していただきたいということでお願いしているところでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) さまざま聞かせていただきましたけれども、やはり調整区域内は生活基盤の整備というものが基本的に市街地に比べれば当然おくれている中での公共下水道の計画ということでございますので、例えば測量1つとってみても非常にされていないようなところも多いわけであります。そういう中でも、道路整備の要望であったりとか、私も大体地域的に見ていると、側溝とかもほとんど整備されていないわけですよね。ですから、一方で、冒頭申し上げましたけれども、水環境を生かしての貴重な昔ながらの生活の営みというのも残っておりまして、そういう意味で、ならではのまちづくりにつながっていけるような下水道のあり方とか整備をきちっと進めていくことが今後のまちづくりにつながっていくんだろうと思いますので、その点についてしっかり配慮してお願いをしたいというふうに申し上げまして、この点については終わりたいと思います。  引き続き、表題、項目2の土砂災害防止法の関係について確認をしてまいりたいと思います。どのような声ということで、若干は私の受ける声と役所の受ける声は多少は違いがあるわけですけれども、それは直接的に住民に声を聞く機会が非常に多いということで、あとは感情的な声も非常に聞く機会が私なんかは地域的にどうしても多かったわけなんですけれども、いずれにしても、これができた背景は議員立法で、まずは人命を守っていくということがあってのことであるということで理解をしていく必要があるかと思うんですが、先ほどハード面の対策を義務づけたものではないということで、これは何回聞いてもそういうことで私も理解をしておりますし、法律的にもそういうことであろうかと思うんですけれども、一方で、指定の重みというんですか、指定というのは一体どういうことなのかということが、どう理解をすればいいのかということについて、これは町田市だけの問題ではないと思うんですけれども、住民の方にとってみると、非常に重たく受けとめたりとか、例えば民地が横にあって、そこは崖で指定をされたけれども、隣が私の家なんだけれどもとかいうことで、議員さんのほうからここをちょっと擁壁を組むように言ってくださいよとか、そのようなことまで言われるケースがあるわけであります。  もう1回ここで確認していきたいんですけれども、土砂災害警戒区域のいわゆる一般的な、今申し上げましたイエローゾーンと土砂災害特別警戒区域についてはどのように定められているのか。冒頭申し上げました、指定されたことイコール危険箇所と判断するべき話なのかどうかということについて確認をしてまいりたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 土砂災害警戒区域、通称イエローゾーンと呼ばれているところと、あと特別警戒区域、レッドゾーンと呼ばれているところ、どのようなところが指定されるかところでまずお答えしたいと思います。  まず土砂災害警戒区域、イエローゾーンにつきましては、急傾斜地で、そこの斜度が30度以上、そして高さが5メートル以上あるというのが指定の基準になっております。指定される範囲、これは崩れたときに影響が想定される範囲ということでございますけれども、まず急傾斜地の上に関しては、急傾斜地の始まる位置から10メートル以内の範囲で指定すると。急傾斜地の下で言いますと、急傾斜地の下の部分から高さの2倍以内で見ると。それがすごく高い高低差がある場合もございますが、50メートルを超えるような範囲になってしまう場合には50メートルまでということで、それが影響が出る範囲と言われております。そのうち、崩れた場合に建物等に損壊を生じ、住民の方に大きな被害が想定される場合が、その部分が土砂災害特別警戒区域、いわゆるレッドゾーンと呼ばれる区域指定になるということでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) つまり、基本的には外形的にこの基準に当てはまると、大体どこでもされてしまうと。議員立法ができた当時に、ハード対策が間に合わないのでそういう1つの土砂災害があったところの傾向性を、傾向値を出して、まずは人命を守るためにそういった警告を促すために指定をしていっているということであると思うんですけれども、私なんかは逆に、これは議員立法に対してどうというつもりはないんですけれども、指定する以前に、こういう傾向のところはちょっと気をつけてくださいということを住民とかにまずは啓発を図ったほうがより効果的なのかなということをすごく、指定をされると、危険のお墨つきみたいになっちゃって、逆にそこでの対策は練られないのかとすぐ話になっちゃうわけですけれども、そこについて私のほうで口を挟む余地は今ないわけですが、あくまでそういう物差しを設けて指定をしているということで、実際に崩れるかどうかというのは個々の状況によるということなわけだと思うんですよね。ですから、その辺のことを防災の側からすると非常に説明をしづらいわけですけれども、そういった背景でできたものだということは私は確認をするようにということですね。皆さんのほうには結構伝えたりするわけです。  というのは、この指定をされたあるマンションの管理組合の取り囲むようにできたのり面のところが指定されて、マンションにもイエローゾーンとレッドゾーンがかかってしまったわけですけれども、では、それをどういうふうに認識すればいいのかということで、いわゆる冷静な判断だと思うんですけれども、きちんとした専門の機関に頼んで、崩れるのかどうなのかということとか、あるいはどういう傾向があったら崩れるのかとか、そういうことをきちんと判断をして、これであれば当面は問題がないねとかという判断をされたところがあるわけなんですね。ですから、そういう事例なんかも住民の方が冷静になって聞いていく上では非常にいい事例だと思いますので、今後の参考にしていただければと思います。  先ほど質問して答弁の中で、場所によっては管理者において判断をしてハード対策をするとか、それ以前にソフト対策をしっかりしていくという答弁があったわけですけれども、特に小山田小学校の場合は避難施設に当時なっていたわけですから、非常にこのことについていろんな危惧の声が上がったわけですけれども、ソフト対策についてはどのようなものがあったのか、されたのか、その点について確認をしたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 学校教育部長 北澤英明君。 ◎学校教育部長(北澤英明) 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律により、小中学校等は要配慮者利用施設に該当しております。ソフト面の対応につきましては、施設を利用する方の円滑かつ迅速な避難の確保を図るための訓練やその他の措置に関する計画を作成しなければならないとされております。学校では学校防災マニュアルを作成し、大雨などの異常気象や土砂災害に備えて避難訓練を実施するなど、児童生徒や学校関係者の安全確保に現在努めているところでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) そのほかにもあるかと思うんですけれども、土砂災害警戒区域及び特別警戒区域に指定された学校の管理や対応はどのようにされているのか確認をしたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 学校教育部長 北澤英明君。 ◎学校教育部長(北澤英明) 土砂災害警戒区域や特別警戒区域の指定範囲が敷地や校舎に及んでいる学校では、大雨などの異常気象のときや土砂災害警戒情報が発令されたときに当該エリアに近づかない、もしくは、あらかじめ学校で決めた安全な場所に避難を行うことで安全確保に努めるなど、ソフト面での対応を基本的な考え方としております。その上で、特別警戒区域の指定範囲が校舎内、または校舎に近接した範囲にまで及ぶ学校におきましては、全国瞬時警報システム、Jアラートを導入し、気象等に関する特別警戒や土砂災害警戒情報などの情報をより早く受信して避難行動がとれるように備えております。また、特別警戒区域の指定範囲が校舎の中まで及ぶ学校におきましては、建物の被害や影響を想定した上で、土砂災害のおそれのある斜面などの補強工事やその他の対応についての検討を行い、安全確保のために必要とされる措置を行っているところでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) 先ほど申し上げましたし、答弁でもあったんですけれども、ハード面の対策をする義務づけがない中で小山田小学校の工事をしたということで、これは管理者の立場としての判断であったと思うんですけれども、経緯と今後の指定の関係についてはどうなっていくのかについて確認をしていきたいというふうに思います。 ○副議長(佐藤和彦) 学校教育部長 北澤英明君。 ◎学校教育部長(北澤英明) 小山田小学校では、2014年度に校舎北側に位置する山の斜面の一部が特別警戒区域に指定されまして、その影響範囲が北校舎内の廊下まで及んでいることがわかりました。児童や学校関係者、施設利用者の安全確保と特別警戒区域の指定解除を目的としてハード対策を行うことにいたしました。2014年度に緊急安全策として北校舎と既存の擁壁の間に緊急防護壁を設置し、窓ガラスの飛散防止措置も行っております。その後も東京都と対応方法などの調整を続け、景観と自然環境に配慮しながら、斜面を安定させる工法として治山対策や急斜面ののり面の補強などで施工実績のあるユニットネット工法を選択し、2017年度、昨年度、補強工事を行ったところでございます。工事完了後、2018年、ことしの3月に特別警戒区域の指定解除に向けて東京都に申請を行ったところです。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) ちょっと時間がなくなってしまったので、最後に質問を少ししていきたいところをやっていきたいと思うんですけれども、私もこの小山田小学校については何度か足を運んで実際に工事の状況を聞いたところ、指定箇所の原因になっているところが地盤が安定しているということで、工事の手法なんかについても非常に検討に検討を重ねて、なるべく整形をしない工事のほうが望ましいということを私も現地で確認をしながら、その特別警戒区域解除に向けての工事も実際に見させていただいたところであります。  そういう意味では、市のほうはやはり一番には安全、そして安心の対策をきちっとやっていくということをこの実例をもって確認をさせていただいたわけですけれども、一般的に、例えば以前請願が出て公園が危ないといったところもあって、そういうところが今度はそこが原因になって特別警戒区域を人家にまで及ぼしちゃっているというケースがあるわけなんですが、こういったケースで考えますと、住民の側からすれば、そこは何とかしてほしいよ、もう既存不適格になっちゃうので何とかしてほしいという声があるわけなんですが、こういったケースにおいてはどのように考えられているのかということです。  最後に確認をしたいのは、指定のいかんにかかわらず、危険ということであれば、きちっと市のほうはその点について確認をした上で対策工事をするということを、そういう認識でいいのかどうか確認をしたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 都市整備担当部長 萩野功一君。 ◎都市整備担当部長(萩野功一) まず民地における既存不適格の建築物につきましては、町田市のほうから改善を求めることはいたしません。ただし、増築や改築などを行う場合につきましては、建築基準法上に基づき、土砂災害特別警戒区域に適応する構造で行うことを求めてまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 防災安全部長 篠崎陽彦君。 ◎防災安全部長(篠崎陽彦) 最後に確認ということでしたけれども、この法律に基づき指定されたところは必ずしも安全対策工事をしなければいけないものではございませんけれども、先ほど一例として小山田小学校の事例を出しましたが、管理者として必要と認める場合は対策工事をする場合もございます。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) それもやはりきちっとした説明も伴うものだと思うわけです。ですから、中には私の知る限りでは、特に請願が出た公園について言えば、指定される前から崩れたりする現状があったわけなので、そういう意味では、逆に指定されたことによって安全対策を、ハード対策をする義務がないようなところがクローズアップされてしまっておりますけれども、きちっとした管理者としての責務は逆に高まっていると思いますので、そういう意味でも現場に応じた管理者としての対策を打っていっていただきたいというふうに思います。  続きまして、項目3のショートステイの関係のことで再質問をしていきたいというふうに思います。  先ほどご答弁の中では、これまでなかったと思うんですけれども、市の施設整備補助も検討していくということでございました。その際には、ぜひ他市の設置状況など、また、特に保護者の方の声とかご家族の声というのも実態としてきちっと確認をしていただきたいと思います。というのは、例えば重心の方じゃなくても、重心の方であったり、いろんな障がいの状況があるかと思うんですけれども、どの保護者の方に聞いてもショートステイはやはり不足しているという認識を持たざるを得ない声が多かったわけですが、やはり整備をしていくに当たっては、一度に全てに応えられるという状況もまた難しいと思われるわけです。ですから、市としてはどのようにやっていくのかということも含めて、そこを解決するような調査も必要だと思いますので、こういった点について確認をしたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 地域福祉部長 神田貴史君。 ◎地域福祉部長(神田貴史) ただいまショートステイに関する調査についてご質問のほうをいただきました。昨年度は、都内や近隣自治体のショートステイの定員数や人口に対する割合など整備状況の調査のほうを行いました。また、単独型、通所施設併設型などのショートステイの機能面や運営面につきましても視察などを行い調査を進めているところでございます。議員ご指摘のとおり、今後も適切なショートステイの整備に向けて検討できるよう情報収集に努めてまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) ありがとうございます。しっかり私もさまざま情報を得ながら提供ができるものについてはしていきたいというふうに思います。よろしくお願いしたいと思います。  最後、ひきこもりの支援についてでありますけれども、この質問につきましては、いわゆる前期においても非常に綿密に調査されました議員の方もおられて、非常に市の対策としてはきめ細かい対策が進んできているという認識を持っておりますけれども、一方で、まとめて質問もしてしまうわけなんですが、特に保健所のほうでさまざまなケースにおいての窓口となってきちっと対応されているということについて、大分いわゆる重点施策としてやってきただけに対応が進んできているということだと思うんですけれども、この点について細かく伺いたいのと、あと、先ほどハローワークとか、そういったところのご紹介ということがあったわけですけれども、就労ということで申し上げますと、特に自立支援事業の中では、就労準備支援事業とか、あるいは家庭そのものが非常に厳しい状況にあるということであれば、被保護者の就労準備支援事業との連携とか、あとは、今年度の予算でいけば、いわゆる訪問型の、アウトリーチ型のものとかも、20ありますけれども、国の補助率が3分の1であったり2であったり、そういったものも市町村のできる事業として言われているわけですが、そういった点も含めて、もう少し、特に自立支援事業のほうを1つの切り口とした、こうしたひきこもり支援に対してのアプローチというものが私は必要であろうかと思いますし、実際に国でも進めているということだと思うんですが、そういった点も含めて市のほうの対応について確認をしたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 保健所長 広松恭子君。 ◎保健所長(広松恭子) ひきこもりについての保健所の窓口機能と重点事業の取り組みについてというご質問をいただいたと思います。窓口機能につきましては、まず1つは普及啓発ということも含めた重点事業を2012年度から2017年度までやってまいりまして、これはひきこもりの理解に向けた普及啓発、そして関係機関とのネットワーク構築、そしてネットワークの推進による切れ目のない支援というものを目指して取り組んでまいったものでございます。  普及啓発につきましては、ホームページですとか「みんなの健康だより」、そしてリーフレットの配布を行ってまいりました。そのほかに講演会もやっております。  関係機関とのネットワーク構築につきましては、ひきこもりのネットワーク会議というのを中心に進めておりまして、この会議では、医療、福祉、教育、就労、地域でひきこもりの支援にかかわる多くの機関に参加をいただきまして事例検討会をしております。  この成果としまして、ご本人がネット上で家にいるままでもアクセスできるように、町田市におけるひきこもり者支援のイメージ図というのを作成いたしました。これを見ていただきますと、おうちでもいろいろな相談機関ですとか支援機関についてゆっくりわかるようになっております。こうしたことを活用していただいて窓口機能というのを広く果たし、また、多様なひきこもりの背景に沿って、それぞれの方の状況に合った支援が切れ目なく提供できるように、ネットワークの機能を高めることで提供できるサービスの充実に努めてまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 地域福祉部長 神田貴史君。 ◎地域福祉部長(神田貴史) まず、生活困窮者自立支援法に基づく自立相談支援事業として、生活保護受給者等だけでなく、ひきこもりの方で就労を希望する方へも、ハローワーク町田及び市庁舎内に設置する就労サポートまちだと連携して支援のほうを行っております。  議員のほうからお尋ねがありました準備支援事業につきましてですが、現在のところではひきこもりの方に特化した就労支援は今後の課題としているところではございますが、訪問等による手厚い支援等を含めた取り組みにつきまして、関係機関の意見を聞いて連携を図りながら、国の動向や他の自治体の取り組み状況を調査し、研究してまいりたいと考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 19番 山下てつや議員。 ◆19番(山下てつや) 研究課題ということでありましたけれども、私も相談を受ける中で、特に生活保護絡みの相談を受ける中で、引きこもっている方がご家族の方でいらっしゃったりしたときに、その方への対応というのが、わかってはいるけれども、なかなか手が入っていかないと、やっぱりそこに対するアプローチをしていく人がなかなか人材として不足しているんじゃないかなという印象を受けるわけです。ですから、例えば親子で住まれていて、何らかのことで母親が就労できないという中にあって、娘さんもいるんだけれども、ひきこもりになってしまったといったケースにおいて、その引きこもっている子のほうの支援というのはなかなか手が入っていかないような、私も相談を受ける中でそういう認識を持っているわけです。  先ほど研究とありましたけれども、ほかの事業との、自治体が取り組みやすくなるような工夫を認めているという事業でもありますし、また、今年度についてはそういう訪問型との連携の予算というのも確保されていると聞いておりますので、きめ細かい対応であったり、当然生活援護課のほうは非常に忙しい状況もあるでしょうから、やり方等も含めてさまざま研究をしていただければと思いますので、その点をこちらのほうで要望いたしまして、今回の質問を終わりにしたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。    〔32番殿村健一登壇〕 ◆32番(殿村健一) 日本共産党市議団の一員として通告に基づいて一般質問を行います。  初めに、第1回定例会に引き続き、文学館、博物館、鶴川図書館、さるびあ図書館の存続を求めて質問いたします。これら4つの公共施設については、現在の場所に存続を求める請願が町内会、商店会、関係者を含む5,000数百名から7,000数百名の賛同署名を添えて議会に提出され、2件は全会一致で、残り2件も多数で採択されました。私は、請願の趣旨に沿って存続すべきであると質問しました。政策経営部長は、この4件の請願は非常に重く受けとめていると答えたものの、その一方で、2年間かけて検討中なので何も決定していない、引き続き市民の声を聞き、丁寧な説明をして取り組んでいくと、従来の方針どおりに公共施設再編計画を検討していくと答えました。私には、重く受けとめているという答弁が実に軽々しく聞こえました。同時に、市民無視、議会無視の答弁であると厳しく抗議したところであります。  そこで、改めて市長並びに教育長に伺います。文学館、博物館、鶴川図書館、さるびあ図書館は、採択された請願の趣旨に沿って存続すべきと考えますが、お答えください。  次に、町田都市計画道路3・4・11号線(原町田6丁目~高ヶ坂3丁目)整備事業について伺います。  本事業については、東京都の第三次みちづくり・まちづくりパートナー事業として新年度予算に計上され、私も基本的な質疑をいたしましたが、現地の状況も踏まえて改めて質問いたします。  第1に、整備の目的と内容、工事費用等についてお答えください。  第2に、芹ヶ谷公園の谷あいの部分の道路整備の工法についてお答えください。  第3に、道路整備予定地と周辺の住宅や生活道路、通学路、芹ヶ谷公園に与える影響と対応についてお答えください。  第4に、本事業を進めるに当たっては、住民の理解と合意を重視して進めるべきと考えますが、お答えください。  次に、町田都市計画道路3・3・36号線(木曽団地南交差点~市民病院東交差点)整備等について伺います。  2007年に事業認可を受け、工事が始まったこの路線は、道路幅員25メートル、延長約800メートルで、この区間の工事はかなり進んできました。市民病院の手前に整備される橋梁もかなり大がかりな工事で、費用が6億1,200万円と看板に書かれていました。  さて、町田3・3・36号線の整備については、私は4年前にも交通安全対策について質問しております。本道路と交差する生活道路や通学路における市民の交通安全対策の充実を求め、町田市は東京都と協議申し入れをしていくとのことでした。道路整備の終了が近くなってきましたが、供用開始後の幾つかの問題についてお尋ねします。  第1に、進捗状況についてお答えください。  第2に、生活道路や通学路などの接続部分における交通安全対策についてお答えください。  第3に、町田3・3・36号線が町田街道につながることに伴う新たなバス路線の配備とバス停の設置についてお答えください。  第4に、現在、町田街道の市民病院前には市民病院正門前というバス停がありますが、バスの便数をふやしてほしいという要望がありますが、いかがでしょうか、お答えください。  最後に、ホタルが舞う芹ヶ谷公園を求めてというテーマで質問いたします。  町田市緑の基本計画2020では、基本理念として、町田の環境文化を育む多摩丘陵・里山回廊の保全・再生・活用を掲げています。芹ヶ谷公園を含む市内18カ所を水と緑の拠点として位置づけられていて、水と緑の拠点の保全や再生などは、市内の緑と生態系の関係、生物多様性のネットワークづくりの観点からも重要な課題だと考えます。また、まちだエコプランでは、人と生き物の共生を理念にしたまちづくりを提唱しています。以前、市の職員の方に小山田の北部丘陵を案内していただいたときにも、ホタルが生息している水辺があることを知り、感動いたしました。きょうの質問では、今進められている芹ヶ谷公園再整備計画の中でホタルの生息を位置づけて、これから先の時代にもホタルが舞い続けるような水と緑の芹ヶ谷公園にしてほしいと願うものです。  そこで第1に、町田市内におけるホタルの生息状況についてお答えください。  第2に、今進めている芹ヶ谷公園再整備計画の内容についてお答えください。  第3に、芹ヶ谷公園にホタルを蘇らせるべきと考えますが、お答えください。  以上、壇上からの質問といたします。 ○副議長(佐藤和彦) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 殿村議員のご質問につきましては、担当からお答えを申し上げます。 ○副議長(佐藤和彦) 政策経営部長 小島達也君。 ◎政策経営部長(小島達也) 項目1の文学館、博物館、鶴川図書館、さるびあ図書館の存続を求めての(1)文学館、博物館、鶴川図書館、さるびあ図書館は、採択された請願の趣旨に沿って存続すべきと考えるが、どうかについてお答えいたします。  2017年2月に策定した町田市5ヵ年計画17-21の行政経営改革プランにおいて、今後5年間における改革の柱の1つである公共施設における行政サービス改革の中で、文化芸術施設や図書館、文学館のあり方の見直しについて取り組みを掲げております。これらは、従来どおりの公共施設の維持は困難であるため、公共施設における行政サービスのあり方を見直し、施設の量、機能、コストの最適化を図り、持続可能な行政経営を推進するための取り組みでございます。  市立博物館については、竣工から45年がたち、建物や設備の老朽化が進んでいること、エレベーターがなく、バリアフリー化が未整備であること、中心市街地や最寄りの駅から遠隔地にあることなどの課題を抱えております。こうした状況を踏まえ、収蔵品は適切に保管し、展示等で利活用を図ることとし、現施設での博物館はその役目を終えると考えております。図書館、市民文学館については、2017年度から2年間であり方を検討し決定いたします。  現在の状況でございますが、図書館の関係で、2018年5月に、「鶴川地域図書館のこれから」をテーマにワークショップを2日間開催し、図書館の現状と今後の使い方などについてご意見やアイデアをいただいております。  市民からの請願をしっかり受けとめ、今後も、公共施設の再編を進めるに当たっては、地元町内会・自治会、市民等にご意見を伺いながら丁寧な説明を行い、取り組みを進めてまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 道路部長 福田均君。
    ◎道路部長(福田均) 項目2の町田都市計画道路3・4・11号線(原町田6丁目~高ヶ坂3丁目)整備事業について問うと、項目3の町田都市計画道路3・3・36号線(木曽団地南交差点~市民病院東交差点)整備等について問うの(1)と(2)についてお答えをいたします。  まず、項目2の(1)整備の目的と内容、工事費用等について問うでございますが、町田都市計画道路3・4・11号線は、中心市街地に位置する都市計画道路です。事業区間は、町田街道から町田都市計画道路3・3・36号線までの延長約500メートルで、幅員は25メートルとなります。  事業の目的につきましては、道路ネットワークの構築と交通の円滑化、芹ヶ谷公園へのアクセス路に加え、多摩都市モノレール導入空間の確保などにより、町田駅周辺のまちづくり促進を図るものでございます。  本路線は、第三次みちづくり・まちづくりパートナー事業として2017年度から東京都と協定を締結し、2026年度までの10年間で整備を予定しております。  みちづくり・まちづくりパートナー事業とは、1999年、平成11年から始まった事業で、東京都と町田市が役割を分担し、連携して進めていく事業でございます。また、事業費につきましては、東京都が用地費、補償費、無電柱化等関連事業費並びに大規模構造物などの事業費を負担し、町田市はそれ以外の舗装工事費などを負担いたします。  本路線の工事費用につきましては、地形に合わせた大規模構造物の工法を検討中であり、工法により工事費が大きく変動するため、現時点では決定をしておりません。  次に、(2)谷あい部分の工法について問う、及び(3)住宅や生活道路、通学路、芹ヶ谷公園に与える影響と対応について問うにあわせてお答えをいたします。  谷合い部分の工法につきましては、現在橋などを検討しているところでございます。また、影響範囲につきましては、本路線と東京都が設計中の町田都市計画道路3・3・36号線との交差部における道路の高さによって周辺への影響範囲が変わってまいります。そのため、さまざまな工法について課題を抽出し、比較検討を行いながら、影響の少ない工法を採用したいと考えております。  次に、(4)住民の理解と合意を重視して進めるべきだが、どうかについてでございますが、地域にお住まいの方々には説明会などを通じて周知するとともに、丁寧に説明を行い、ご理解をいただきながら進めてまいりたいと考えております。  次に、項目3の(1)進捗状況について問うでございますが、木曽団地南交差点から町田市民病院東交差点までの町田都市計画道路3・3・36号線の事業については東京都の所管でございます。東京都南多摩東部建設事務所に確認をしたところ、2007年度から国から事業認可を取得し、現在、用地取得及び橋梁工事を行っております。  最後に、(2)交通安全対策について問うでございますが、市道との接続につきましては、事業主体である東京都が事前に市や警察と安全対策に関する協議を行ってきております。本町田小学校の通学路である町田第三中学校東側の市道町田152号線及び本町田小学校南側の町田294号線との交差部では、安全対策として信号機が設置されます。 ○副議長(佐藤和彦) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 項目3の(3)と(4)、項目4のホタルが舞う芹ヶ谷公園を求めての(2)と(3)についてお答えいたします。  まず、項目3の(3)の新たなバス路線の配備とバス停の設置について問うについてでございますが、町田都市計画道路3・3・36号線、木曽団地南交差点-市民病院東交差点間のバス路線の新設や新たなバス停の設置につきましては、既に東京都及びバス事業者と調整しております。  次に、(4)の「市民病院正門前」バス停に停車するバス便の増加について問うについてでございますが、現在、旭町交差点-滝の沢交差点間にある市民病院正門バス停には1日当たり往復4便、また、森野交差点-滝の沢交差点間にある市民病院前には1日当たり往復807便のバスが停車しております。両バス停に停車する便数に大きな隔たりがある理由は、周辺の交通状況を考慮した結果、森野交差点-滝の沢交差点間を運行したほうが定時性を確保できると判断した結果であるとバス事業者から聞いております。町田都市計画道路3・3・36号線木曽団地南交差点から市民病院東交差点の開通に合わせて市民病院正門前に停車するバスの便数をふやすことにつきましては、バス事業者と調整を図ってまいります。  次に、項目4の(2)芹ヶ谷公園再整備計画の内容について問うについてでございますが、芹ヶ谷公園芸術の杜につきましては、都営住宅跡地のさわやかみどりゾーンと町田市立国際版画美術館周辺の美術館ゾーン、噴水、多目的広場周辺のアートイベントゾーン、小田急線側のわき水と花の明るいゾーンの4つのゾーンを2期に分けて再整備を行う予定でございます。第2期工事で予定しているわき水と花の明るいゾーンは、谷戸地形と湧水、緑豊かな空間を公園の魅力として生かすため、クヌギの広場やコナラの森、ホタルの観察路の整備などを予定しております。  最後に、(3)の芹ヶ谷公園にホタルを蘇らせるべきと考えるが、どうかについてでございますが、わき水と花の明るいゾーンにホタルの観察路を整備することからも、ホタルが生息しやすい環境を整えてまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 環境資源部長 水島弘君。 ◎環境資源部長(水島弘) 私のほうから、項目4の(1)市内におけるホタルの生息状況を問うについてお答えいたします。  ホタルは、源流域、谷戸、湿地、水田に生息する生物です。例えば市内では境川や鶴見川の源流域、水が湧く公園などに生息していることがわかっておりますが、市内全域のホタルの生息状況は把握しておりません。また、ホタルに関する市民の活動状況につきましては、鶴見川源流域や小山地区などでホタルも含めた自然保護活動を行っている市民団体がおりますが、市内全域の状況については把握してございません。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) それでは、再質問いたします。順番にいきたいと思います。  文学館、博物館、鶴川図書館、さるびあ図書館の存続を求めてということで、請願についてはしっかりと受けとめるということで、5ヵ年計画17-21の2カ年の検討を進めているということでありました。しっかりと、いろんな表現はありますけれども、非常に重く受けとめるとか、最大級の表現でこの請願を受けとめているという答弁であります。一体何をどのようにしっかりと非常に重く受けとめているのか、お答えください。 ○副議長(佐藤和彦) 政策経営部長 小島達也君。 ◎政策経営部長(小島達也) 先ほどもご答弁させていただきました。市民からの請願ということで市民の意見ということでございます。そこをしっかり受けとめていくということでございます。  図書館、文学館につきましては、2017年度、2018年度の2年間で検討するということで、今の状況で市として何か決定しているということではございませんので、そういうことも含めまして、さまざまな角度から、いろいろな角度、効率的、効果的な運営も含めて検討しているところでございます。引き続き検討を進める中でもやっぱり市民の声というのは重要だと考えてございますので、町内会あるいは商店街、さまざまな近隣の方の声もいただきながら検討を進めていきたいというふうに考えてございます。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 町内会等市民の声をこれからも聞いていくということであります。それはしっかりと受けとめるということですが、先ほど申し上げたように、既に5,000人、7,000人というそれぞれたくさんの町内会、商店街を初めとした市民の声がもう議会を通して行政に届いているわけです。受けとめるものが既にあるじゃないですか。もちろんこれからさまざまな声を聞いていかれることは結構です。しかし、私が申し上げているのは、行政が受けとめるべきその声、それはもう既に届いているんですよということを申し上げたいわけです。  そこで、これだけのたくさんの市民の皆さんの声が反映された4つの請願、そして、その中にあるのは文学館、博物館、そして2つの図書館の地域における、そして社会教育施設としてこれまで果たしてきた役割、これが非常に重要であるということで、これは市民の皆さんも今回の請願を提出するに当たって、改めて自分たちが利用しているこれらの社会教育施設の重要な役割を再認識したという声がたくさん聞かれるところであります。  先ほどお話のあった鶴川図書館におけるワークショップ、5月に行われたと思いますけれども、この中でも改めて鶴川図書館がその地域で果たしてきた役割は大きいということが再認識されたと思います。  今、私が申し上げたようなこの4つの公共施設について、歴史的に、そして社会教育施設として果たしてきた役割、また、数千名というたくさんの市民の皆さんがこの5ヵ年計画17-21というこの行革の計画が示されてから、それに対して市民の皆さんが、そうではなくて存続してほしいということを求めた請願であると。これが採択されたのだということについてしっかりと重く受けとめていると理解してよろしいですか。 ○副議長(佐藤和彦) 政策経営部長 小島達也君。 ◎政策経営部長(小島達也) ただいまのご質問でございますけれども、図書館につきましては、鶴川図書館には1972年ということで長い歴史がございます。さるびあ図書館につきましても同時期に中町に開館した図書館ということでございます。それぞれの地域にとっての役割等は十二分に私どもとしても理解しているつもりでございます。また、博物館につきましても、長年郷土資料館という請願もいただいているところでございます。跡地については今も地域の町内会とも会合等もしていますので、そういった歴史的なところも十分踏まえながら引き続き検討はしていきたいというふうに考えてございます。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 利用されている市民の皆さんは、請願運動にもかかわりながら、例えば文学館は私たち市民の誇りであると、このように明確に述べられております。また、さるびあ図書館の存続を求める請願にかかわられた中町の町内会の会長さんは、この図書館は、将来の町田市の未来を担う子どもたちが利用している教育の原点だと。地域密着型の図書館を廃館にするということはどういうことかという大きな疑問を感じたからこの請願を出したというわけであります。そして、教育の結果というのは一朝一夕に反映させることはできない。むしろ30年から50年先を見越した投資だと思います。全てを一律にカットするのではなくて、そこには優先順位に基づいた検証が必要ではないかと、こういう問題提起をされています。  市長は15年、30年先という言葉を施政方針でも使われておりますけれども、こうした子どもたちの未来のために何に投資をするかということの視点から市民の皆さんはやはりよく考えているのだなということを強く感じました。  そこで、次に伺いたいと思います。  昨年4月15日更新の町田市のホームページで「『今後10年の町田市民文学館のあり方について』の答申を手交しました」という記事が掲載されております。2017年3月27日、坂本教育長が第3期町田市民文学館運営協議会の深沢会長と渡邊副会長から答申を受け取ったとあります。受け渡しの写真と答申のPDFがついておりますけれども、2015年7月30日に坂本教育長が諮問し、1年半、学識経験者など8人の委員の方が9回にわたって協議して答申を出したものであります。この答申を受け取られた教育長、どのようにこの答申を認識しておられますか。 ○副議長(佐藤和彦) 生涯学習部長 中村哲也君。 ◎生涯学習部長(中村哲也) 2017年3月に第3期町田市民文学館運営協議会から「今後10年の町田市民文学館のあり方について」の答申をいただいております。答申では、文学館が幅広い市民の興味や関心に応えるような事業展開が必要とされておりまして、今後の文学館事業を検討する上で意義ある答申をいただいたと思っております。この答申の内容も考慮し、市民文学館の検討においては、これまで市民文学館が果たしてきた役割や今後これまで以上に市民の皆さんに必要とされる方策などさまざまな可能性について慎重に検討を重ねてまいります。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 坂本教育長、いかがですか。 ○副議長(佐藤和彦) 教育長 坂本修一君。    〔教育長坂本修一登壇〕 ◎教育長(坂本修一) ご質問の市民文学館の運営協議会からいただきました「今後10年の町田市民文学館のあり方について」という答申につきましては、議員のほうからもご説明いただきましたように、約2年間をかけて委員の皆様に真剣にご審議いただいたもので、2016年度に10周年を迎えた文学館をこの先10年を見据えてご提言いただいたものでございます。答申の中では、例えば文学館を地域とともに連携して充実させていく、その仕組みをつくる必要性ですとか、運営手法の検討、文学館の情報、魅力の発信の必要性など、柔軟でクオリティーの高い文学館を目指すべきというようなご提言をいただいております。  文学館、図書館のあり方については、現在、教育委員会の中で現状の確認や課題の抽出等を行い、いただきました請願の趣旨もしっかりと受けとめて、他の自治体の状況、あるいは市民意識調査、市民の皆様との意見交換などを踏まえながら検討しているところでございます。市民文学館の運営協議会からいただきました答申の内容にも、当然でございますが、参考にさせていただいて、各施設の見直し方針というものを決定してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 片や5ヵ年計画17-21では、2年間かけて存続すべきか廃止すべきかを検討すると。片やこれだけ多くの専門家の皆さんが1年半かけて検討した、この方向というのは、大きな役割を担ってきたこの文学館を10年後にはもっとすばらしいものにしていこうという答申であります。そして、市民の皆さんは、この文学館がある元原町田の公会堂や、あるいは公民館があった、その歴史的な場所でさらにその役割を担ってほしいという請願を出されたわけであります。そして議会が全会一致でこの請願を採択したと。このことを政策経営部長はしっかりと重く受けとめると答えました。であれば、この文学館は10年後、もっともっと充実した社会教育施設としてその役割を果たせるように町田市は力を注ぐべきではないのでしょうか。いかがですか。 ○副議長(佐藤和彦) 政策経営部長 小島達也君。 ◎政策経営部長(小島達也) 先ほど来ご答弁させていただいています。今、教育長からのお話もございましたけれども、さまざまなことを踏まえながらしっかり受けとめて、引き続き検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 市民文学館、市立博物館、そして鶴川図書館、さるびあ図書館、大きな役割を担ってきた、そしてまたこれからも市民の皆さんにとってかけがえのない公共施設であり、社会教育施設として、そのことが改めて明らかになったと思います。ぜひとも議会が採択した請願の趣旨に沿って、現在の場所に存続することを改めて強く求めたいと思います。  それでは次に、町田都市計画道路3・4・11号線整備について質問を行いたいと思います。  まず初めに、先ほど答弁のあった第三次みちづくり・まちづくりパートナー事業、このパンフレットの中で紹介されておりますけれども、これを見ますと、これは東京都がつくったパンフレットですが、延長が730メートルということで、3月議会のときも、それから先ほどの答弁でも、これは町田街道から芹ヶ谷公園の上のところまで500メートルという説明ですので、それ自体は間違いないと思いますが、このパンフレットでは730メートルということになっております。この整合性についてご説明いただきたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 町田都市計画道路3・4・11号線の整備延長は、先ほども申し上げましたどおり500メートルになります。そして、議員ご指摘いただいています東京都が発行いたしました第三次みちづくり・まちづくりパートナー事業のパンフレットにつきましては、現道のすりつけ想定区間の影響範囲といたしまして、町田街道から南側、JRの町田駅のほうに向かうほうなんですけれども、こちら側の原町田大通りの浄運寺の前の交差点付近まで、この区間が230メートルあるんですが、この区間を加算して合計730メートルというふうな形になっております。今後、このすりつけ区間をどこまで持っていくかということなんですけれども、交通管理者と、あとは東京都などと協議を行いまして今後の方針は決めていきたいというふうに考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) それでは、これは3月議会の答弁でも、この道路の整備の目的の1つにモノレールの導入空間の確保ということが掲げられています。したがって、今後、当然先行的には道路の整備ということになるわけですけれども、そこにこの事業にかかわる方々、市民の方、あるいは特に周辺の住民の皆さん、そして、芹ヶ谷公園の上を通るということになってきますと、ただ単に道路を通すという計画だけではなくて、ここが近い将来モノレールが整備されるんだということを伴った道路の整備だということですから、当然そうした説明もしていく必要が私はあるのではないかと。そういうことを含めた住民の皆さんの理解と合意というものが必要になってくると思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(佐藤和彦) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) こちらも先ほど答弁させていただきましたとおり、地元の方々については親切に丁寧に説明をしていかなきゃいけないと思っています。特にこの路線についてはモノレールの導入路線になりますので、そちらのほうについてもあわせて説明をしっかりしていきたいというふうに考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 1つはその谷合い部分の工法ということで、先ほど橋などという答弁がありました。などということは橋以外のものも検討しているということと受けとめましたが、橋梁以外の工法としてどんなものを今検討しているのか、それはなぜなのかということについてお答えください。 ○副議長(佐藤和彦) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) こちらにつきましては、一般的に考えられるさまざまな工法ですね。1つは橋があります。もう1つは、高さの落差がありますから、例えば擁壁を組んでつくる道路もございます。そこについていろいろな方法について今後考えていきまして、とにかく周囲に影響を与えることの少ない工法を考えていきたいというふうに考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 例えばということでもう1つ擁壁というお話がありました。擁壁ということに仮になった場合、これは橋梁もそうですけれども、今ある町田第二小学校の脇を通る生活道路がありますけれども、あそこを計画道路そのものが完全に横切る形になるわけですね。クロスする形になろうかと思います。なおかつ、そこはイコール谷合いの最も低い部分というのは芹ヶ谷公園そのものですから、橋がつくられる場合、そしてまた擁壁ということになった場合も、現地へ行ってみるとわかりますけれども、最も谷の部分と、そして、仮に3・4・11号線を同じ高さで向こうに延ばすということを考えた場合に、10メートル以上の高低差があろうかと思います。そうすると、それを支える擁壁ということになった場合、これが単純に垂直にこの擁壁を組み立てることができるのかという問題も出てくるのではないでしょうか。つまり、擁壁ということになった場合に一定の傾斜をつけなければならないということになると、あの芹ヶ谷公園の谷合いの部分に相当の幅員の、最も底辺の部分はこの擁壁の構造物の1つとしてそれだけ確保しなければならないという問題が出てこようかと思います。そういうことを含めると、この芹ヶ谷公園そのものにも一定の影響を与えるだろうと。そしてまた今使っている道路、これをどのように使うのかという問題が、またそこにさらにトンネルをつくるということになってくるのか、こうした問題をどのように今どこまで検討しているのでしょうか。 ○副議長(佐藤和彦) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) こちらのほうの検討なんですけれども、まだ始めたばかりということで具体的なものは何も決まっていません。そして、擁壁などもあるんですけれども、確かに1つには議員言われたとおり台形になるような形ですね。こういったような擁壁もありますし、ただ、直壁というのもできると思います。やはりいろんな計算をしなきゃいけないんですけれども、影響範囲を少なくするために直にするという方法もあると思います。その辺については、どちらにしましても、これも言われたとおり、芹ヶ谷公園への影響、あるいは現道とのすりつけの関係、いろんな問題がありますので、総合的に判断して、当然橋もあるわけですから、その中で一番どれが影響が少ないのかということを今後考えながら設計をしていくというふうなことで、現段階ではまだ何も決まっていないというのが現状でございます。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) そしてもう1つは、その谷合いの部分に入るまでの住宅地ですね。もちろんそれを十分に説明していくということでありますけれども、ここもまた、現在使用している生活道路が縦横に走っているわけです。これから当然その周辺の住民の方々、立ち退かれる必要が出てくる方はそれなりのまた対応が必要になってくると思いますし、そしてそれだけではなく、周辺の住民の方々への影響もさまざまな形で及んでくるわけですね。既に答弁がありましたけれども、そのあたりを十分に、これは関係者ということでいっても、そこを利用されているかなり広範囲の方々の声も十分に聞きながらこの計画については対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(佐藤和彦) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) この辺につきましても、地元の方々に対して、都市計画道路の必要性であるだとか、その辺も十分説明した上でご協力、ご理解がいただけるように今後説明をしていきたいというふうに考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 改めてこの道路の延伸がモノレールの延伸ということを前提にした整備がその1つの目的になっているということを十分鑑みて、その内容を含めた説明と、そして今置かれている住民の皆さんの声をしっかりと受けとめていただきたいということを強く要望したいと思います。  それでは次に、町田都市計画道路3・3・36号線の質問に移りたいと思います。  先ほど、町田市道152号線と294号線との交差点部分については信号機を設置するということでありました。都市計画道路ですので、当然ながら、25メートルの幅員を、真ん中に中央分離帯ができて、この接続交差点となる信号機がつけられる部分というのは反対車線方向にも移動できるという内容なんですが、つまりそこの道路の構造ですね。信号機を接続するということのみのご説明でしたけれども、その交差点の構造はどのようになるのかということであります。  そして、当然のことながら、途中にも生活道路、細街路がありますので、その辺で町田3・3・36号線に接続できる部分、それからできない部分というのが当然出てくると思うんですけれども、この2つの市道以外には接続部分はないのでしょうか。それともそれ以外にも接続する箇所はあるのでしょうか。その2点、お答えください。 ○副議長(佐藤和彦) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) まず信号機のある横断歩道、ここの形なんですが、両側に歩道ができます。その歩道から車道、真ん中に中央分離帯がございます。3.5メートルほどの中央分離帯があって、そこを通って反対側に横断するというふうな形になります。  あとは接続する市道なんですけれども、先ほどの町田294号線と町田152号線、これがメーンになります。それ以外についてほとんど接続はなくて、ただ、橋梁ができるほうがございますね。こちらのほうは下をくぐるような形での交差というのはありますけれども、平面交差として考えられるのは信号機のつくこの2カ所になろうかと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) わかりました。  それからもう1つはバスの関係になりますけれども、東京都と協定を結んでいるということでありました。その協定の内容としては、どこまで具体化されているかということになりますけれども、何路線ぐらい、路線数、それから途中のバス停の箇所数、これは協定あるいはその後の協議でどのようになっているのでしょうか。 ○副議長(佐藤和彦) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 今、3・3・36号線、木曽団地南交差点から市民病院東交差点間につきましては協定を結んでいるということではございません。既に東京都及びバス事業者と調整を始めていると。調整です。協議を始めているというところでございます。この間にバス停は何カ所かということですが、当然橋梁部分もございますので、橋梁の上にバス停をつけるということはございませんので、今のところ1カ所を予定しているところでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 先ほどもう1点質問しましたけれども、その協議をしているということですが、何路線のバス路線を走らせるべく協議をしているということでしょうか。  それから、バス停が1カ所ということは、当然真ん中辺に1カ所という意味だろうと思いますけれども、つまり、終点のほうは市民病院の正門前ということになります。起点のほうはちょうど本町田小学校の東側ということになりますけれども、そこにもバス停ができた上で途中1カ所という意味なんでしょうか。 ○副議長(佐藤和彦) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 答弁漏れがあったということで申しわけございません。どれくらいの数の系統が町田3・3・36号線を運行するかということだと思います。現段階では、どの系統が町田3・3・36号線を運行するかは決定しておりませんが、周辺の系統の利用動向を踏まえてバス事業者と調整を図っていくところでございます。  バス停の間隔につきましては、一応おおむね250メートルから400メートルぐらいが一般的な間隔というところでございますので、地域の建物等の立地状況に応じて差はございますが、検討していくというところで、今のところ、新たな今の申しました木曽団地南交差点から市民病院東交差点間の中で1カ所設置することを想定して協議を進めさせていただいているところでございます。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 間で1カ所ということなので、先ほど申し上げましたけれども、市民病院の正門前には1カ所ありますので、途中1カ所ということで考えますと、起点となるほうの本町田小学校の脇のところ、ぜひこのあたりもバス停の設置を要請していただきたいということをお願いしたいと思います。  それでは最後に、ホタルが舞う芹ヶ谷公園ということで質問したいと思います。  このところ、私も4年前あたりまでは例のくじら山の問題を質問で取り上げて、今、貴重なかなりの緑地部分がなくなるというふうに宅地に変貌してしまいましたけれども、やはり私もあの問題を調べたときには非常に貴重な希少種が生息しているということがわかりました。そういう意味では、まさに都市化、宅地開発、そこからいかにしてこの町田の貴重な自然を守るのかということが1つの大きな町田市として行政の課題だと思います。もちろん、法律の制約はあるわけでありますけれども、そんな中でこの芹ヶ谷公園についても、都市計画公園ですから、この芹ヶ谷公園において貴重な生物が引き続き生息しやすい環境をつくっていくということが大きな課題かと思います。  そこで、具体的にこの芹ヶ谷公園のホタルが生息しやすい環境をこれからの再整備計画の中で進めていくということでありましたけれども、具体的には、安定して生息できるような自然環境を整えていく上でどのような対策を講じていこうと考えておられるでしょうか。 ○副議長(佐藤和彦) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 先ほども答弁いたしましたが、ホタルの観察路を整備するということからも、ホタルが生息しやすい環境を整えていくということでございます。ただ、当然、どのような環境がホタルに適しているのかというところは配慮して設計をしていかなくてはいけないというふうに思っています。  例えば、ホタルのエサであるカワニナとかマキガイが生息する安定した水の流れがあるですとか、日当たりがよくて珪藻類など植物プランクトンがよく繁殖するですとか、さまざまな条件があると思います。そういった条件をどうやって満たしていくかということも含めてこれから設計を行っていきたいと考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。
    ◆32番(殿村健一) 今回の再整備計画の中で、たしか芹ヶ谷公園の中の樹木を明るくするために一定剪定するというような計画も中に含まれておりました。そこらと、場所にもよろうかと思いますけれども、ホタルがすみやすい環境、その意味ではしっかりと調査していただいて、それにふさわしい環境をぜひ研究し、進めていただきたいと思います。  それから、先ほども答弁がありましたけれども、市内におけるホタルの生息状況ということで、市民団体、市民の皆さんがボランティアでホタルの生息の、また環境保全のために頑張っておられる市民の皆さんもおられるということでありました。当然こうした環境を保全するためには、そういったご協力、人的な体制が必要になってこようかと思います。これらも、今後、この芹ヶ谷公園におけるホタルの政策を進めていくというこの取り組みにあわせて、人的な体制、支援、そういうものも検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(佐藤和彦) 環境資源部長 水島弘君。 ◎環境資源部長(水島弘) 今ご紹介いただきましたけれども、それ以外にも、生きもの共生プランの策定時に陸域、水域等の調査も市のほうでは行っております。それから市内で自然保護活動に参加されている市民団体、それから公園施設等の施設管理者から寄せられる情報ですとか、環境アセスメントに関することですとか、日々生物多様性に関するさまざまな情報の集約を進めておりますので、それについても市民等と協働してやっていきたいと考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 32番 殿村健一議員。 ◆32番(殿村健一) 1つ再質問が漏れておりました。2番の芹ヶ谷公園の再整備計画の内容について1つ再質問をしておきたいと思います。それは、この計画の中でカフェを設けるという計画が示されていると思いますけれども、新しい人たちにたくさん来てもらいたいということでの1つの計画だろうかと思いますが、そこで1つ気になるのは、今、国際版画美術館の中に障がい者団体の方が運営されている喫茶店がありますけれども、一方でこの再整備計画で新しいカフェができるということで、現在頑張っておられる障がい者団体の方々の喫茶店、これがマイナスの影響を受けるようでは元も子もないなと私は思いますので、この点の配慮について何か検討している部分があれば、(2)の部分について伺いたいと思います。 ○副議長(佐藤和彦) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 現在計画をしておりますカフェにつきましてですが、再整備に伴い増加する来園者を想定して導入を予定しているところでございます。国際版画美術館の建物内の喫茶けやきとあわせて公園全体の利便性が向上すると考えているところでございますので、より一層公園が栄えていくということで影響はないというふうに考えております。 ○副議長(佐藤和彦) 35番 佐藤伸一郎議員。    〔35番佐藤伸一郎登壇〕 ◆35番(佐藤伸一郎) まず、けさ7時58分に発生した大阪北部の地震で被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。  それでは、自由民主党会派の一員として、通告に基づき一般質問をさせていただきます。今回は、1、相原地域の道路・公共交通の都市基盤整備について、2、相原中央公園の課題について、3、町田市における獣害について(その2)の3項目をさせていただきます。  1項目めの相原地域の道路・公共交通の都市基盤整備についてを質問いたします。  ここ数年、相原地域の道路整備は、相原南北線、相原駅前通り、西口広場の完成により、駅前にふさわしい環境空間と路線バスの乗り入れができるようになりました。また、町田街道を見ると、大戸踏切周辺から用地取得を進めていることが目に見えて実感できるようになってきました。しかし、駅前の利便性や近隣市とのアクセスがまだ十分とは言えず、地元からも多くの声をいただいているところです。5年、10年先の姿は、駅周辺のまちづくりや第四次事業化計画で描かれていますが、きょうは20年、30年後の相原地域の未来につながるご答弁を期待しております。  まず、項目1の(1)の都市計画道路の整備を問うについてでございますが、3点質問いたします。  1点目は、現在、東京都が施行中の町田3・3・36号線、大戸踏切の立体交差化事業の端部である陽田川にかかる中央橋から東側の国道16号旧道の相原交差点までの区間についてはいつ事業化されるのか。  2点目は、町田3・4・49号線、相原南北線は第四次事業化計画の優先整備路線に位置づけられていないのだが、市はどのように認識しているのか。  3点目は、町田3・3・36号線と町田3・4・49号線の交差点から大戸交差点までの区間は都市計画道路の位置づけがされていません。東西に細長い地形のため、隣接市との道路ネットワークを考えると、都市計画決定して拡幅整備をすることが必要と考えるが、市の考え方はどうか。  次に、項目1の(2)の相原駅の東口、西口のエスカレーターの増設を問うについてでございますが、地元の方々からエスカレーターの増設を望む声を多く聞いております。現在のエスカレーターは東西各1基ずつ設置されており、時間帯によって上り下りの切りかえを行っているため、日中利用する方々や高齢者、階段が負担となる方々にとっては非常に使い勝手の悪い通路であります。エスカレーターの増設について市の考えをお聞かせください。  次に、項目1の(3)の相原中央公園の前面道路(堺344号線)の整備を問うについてでございますが、相原中央公園の運動施設には関東周辺から大型バスで来園するチームも多数見受けられます。この道路は、地元の方が言うには、農道を改良した道路で幅員も狭く、側溝に脱輪する自動車も多く見られるとのことです。来園者の方々に、また来園したいよ、よい公園だと思っていただくためにも拡幅はできないものか、せめて脱輪防止のために側溝のふたかけができないものか、検討していただきたい。  続きまして、2項目め、相原中央公園の課題についてを質問いたします。  (1)ナイターにおけるスポーツ環境の充実を問う。(2)適正なトイレの設置を問うでありますが、相原中央公園は相原町のほぼ中央に位置し、山林、谷戸といった多様な地形を持った豊かな自然に囲まれた総合公園です。木製遊具のある芝生広場、季節の花を観賞できる四季の丘、見晴らしのよいさくらの丘、相原中央グラウンドやテニスコートなど、自然観察やスポーツなど幅広く楽しむことができます。また、相原中央グラウンドには、仕事が終わった後、日が陰った時間帯でもスポーツを楽しむことができるナイター設備があり、多くの市民が感謝しているところです。  しかし、近年、そのナイターの明るさが暗くなり、多くの利用者から明るくしてほしいという意見が寄せられており、解決すべき課題の1つであります。これからも心も体もリフレッシュすることができる場として多くの市民に喜んで利用してもらえるようにするためにナイター設備の更新を行う必要があります。また、豊かな自然に囲まれた総合公園として整備された相原中央公園は子どもたちに人気のある場となっています。中でも芝生広場の周辺のエリアはとても人気があり、保育園や幼稚園、小学校の遠足や課外授業の場として多く利用されています。しかし、芝生広場の周辺ではトイレが混雑してしまい、子どもたちが非常に困ってしまう状況が多々あるようです。そのような状況は、より一層の公園利用の促進を図るためにも最優先に取り組むべき課題ではないでしょうか。  そこで、項目2、相原中央公園の課題についてとして、(1)ナイターにおけるスポーツ環境の充実と(2)適正なトイレの設置についてお伺いいたします。  続きまして、項目3の町田市における獣害について(その2)、(1)市民生活における「アライグマ・ハクビシン防除事業」を問うについて質問させていただきます。  町田市では、2018年6月から、住宅へすみついたアライグマ、ハクビシンの防除事業が開始されました。私のところにも市民の方から、アライグマやハクビシンが家にすみついて、今まではどこに相談すればよいか困っていたが、町田市に相談窓口ができて安心しましたといった期待の声が寄せられてきています。昨年の9月、第3回定例会において、アライグマ、ハクビシンの被害が多数発生している状況の相談を受けて一般質問で取り上げ、今回のアライグマ・ハクビシン防除事業に結びついたことは大変喜ばしく、また早速に事業を開始していただき、感謝いたしております。  先日テレビでも全国的にアライグマの被害がふえているとの放映がされていました。原因として、アライグマを主人公としたアニメが放映されたことで輸入が増加し、ペットとして飼ったものが大きくなるに従って凶暴になり、捨てられ、ふえていったことも理由の1つと考えられるということです。アライグマ・ハクビシン防除事業を市民に広く周知して、被害でお困りの方に活用していただきたいと思っております。  そこで、教えていただきたいのですが、この防除事業はどのような方法で実施しているのでしょうか。また、今までアライグマ、ハクビシンによる住宅被害については複数の窓口が個別に対応していたと聞いていますが、事業実施に伴い、相談窓口は整理されたのかをお聞きしたいと思います。  続きまして、(2)農業における被害状況及び加害獣捕獲状況と現在の取り組みを問うであります。この質問も、平成29年第3回定例会においてご答弁いただいた、その後についてお聞きするものです。  先日、農業者の方とお話ししておりましたら、イチゴやトウモロコシについて作付をしても、特に獣害による被害を受けることが多いので、近年は余り作付をしていないというお話をお聞きしました。平成29年第3回定例会でも申し上げましたとおり、獣害対策の充実は農業者の営農意欲に大きく影響するものであり、農地保全の観点からも非常に重要な事項であると考えております。町田市では、農作物の獣害対策において、ハクビシンのような小動物の捕獲を町田市農業協同組合に業務委託し、イノシシのような大型獣の捕獲を町田猟友会に業務委託しているとお聞きしました。  そこで、前回、獣害対策として、これまで行ってきた捕獲に加え、新たな被害を防ぐための防除も必要であり、電気柵の貸出事業の実施を検討しているとの回答をいただいていたかと思いますので、改めて農業における被害状況と捕獲状況についてご報告いただき、あわせて現在の取り組みについてお伺いしたいと思います。  以上、壇上からの質問といたします。 ○副議長(佐藤和彦) 休憩いたします。              午後2時59分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後3時30分 再開 ○議長(若林章喜) 再開いたします。  あらかじめ会議時間を延長いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。  市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 佐藤伸一郎議員のご質問につきましては、副市長及び担当からお答えを申し上げます。 ○議長(若林章喜) 副市長 髙橋豊君。    〔副市長髙橋豊登壇〕 ◎副市長(髙橋豊) 私のほうから、項目3の町田市における獣害について(その2)の(1)市民生活における「アライグマ・ハクビシン防除事業」を問うについてお答えいたします。  町田市では、2018年6月から外来生物であるアライグマ、ハクビシンの防除事業を開始したところでございます。これは、東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画に基づき、アライグマ、ハクビシンが生態系に与える影響を取り除くことを目的にすることや、あるいは生活環境への被害を未然に防ぐことを目的として行うものでございます。申し込みできる方でございますが、自己の所有する住宅内にアライグマ、ハクビシンがすみつき、屋内に捕獲器の設置が可能な方となります。申し込み受け付け後、市が委託事業者を現地に派遣し、委託事業者が屋内へ捕獲器の設置、動物の捕獲、殺処分まで行います。  なお、捕獲器の設置期間でございますが、最長で2週間までとなり、同一年度内においては同一の建物へ再度の設置を申し込むことはできません。今年度の捕獲目標頭数でございますが、捕獲から殺処分までで10頭としております。費用は原則無料でございますが、消毒や穴塞ぎなどの作業を希望する場合は申込者の負担となります。  なお、市では再度の被害を防止するため、申込者に穴塞ぎ等の予防策を呼びかけておるところでございます。また、これまでアライグマ、ハクビシンによる住宅被害につきましては、相談窓口が生活衛生課、環境保全課、広聴課、環境・自然共生課など、いろいろな窓口で受け付けておったところでございますが、2017年10月からは環境・自然共生課に一元化しました。そのことによりまして市民の皆様がどこに相談すればよいかということがわかりやすくなったと考えておるところでございます。ただし、農業従事者の方が受ける被害につきましては、引き続き農業振興課が担当してまいります。 ○議長(若林章喜) 副市長 山田則人君。    〔副市長山田則人登壇〕 ◎副市長(山田則人) 私から、項目の1、相原地域の道路・公共交通の都市基盤整備についてにお答えいたします。  まず(1)の都市計画道路の整備を問うについてでございますが、2016年3月に策定いたしました東京における都市計画道路の整備方針、いわゆる第四次事業化計画におきまして、町田街道であります町田都市計画道路3・3・36号線大戸踏切の東から旧国道16号までの区間は優先整備路線と位置づけられ、2025年度までに東京都が事業認可の取得を予定しております。町田都市計画道路3・4・49号線、相原南北線につきましては、優先整備路線ではありませんが、地域のまちづくりを推進する上で、相模原市、町田市及び八王子市を南北で接続する重要な路線と認識しております。2011年に改定いたしました町田市都市計画マスタープランの全体構想編におきまして、町田街道の町田都市計画道路3・3・36号線と町田都市計画道路3・4・49号線相原南北線との交差点から大戸交差点までの区間は新規に都市計画決定を検討することが位置づけられております。  次に、(2)の相原駅の東口、西口のエスカレーターの増設を問うについてでございますが、相原駅の自由通路は2003年に完成し、東西に各1基のエスカレーターを設置しております。エスカレーターは時間帯により上り下りの切りかえを行っております。また、エレベーターも東西に各1基を設置しております。駅利用者の利便性向上のため、上下専用のエスカレーターをそれぞれ設置することが望ましいと認識はいたしております。  次に、(3)の相原中央公園の前面道路(堺344号線)の整備を問うについてでございますが、相原中央公園の前面道路である市道堺344号線の幅員は5メートルから10.8メートルでございます。堺344号線には、相原駅方面から公園前までの約600メートルの区間について2メートルの片側歩道を設置しております。側溝につきましては、まずふたがけの有無について調査を行い、その設置について検討を進めてまいります。 ○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 項目2の相原中央公園の課題についてお答えいたします。  まず、(1)のナイターにおけるスポーツ環境の充実を問うについてでございますが、相原中央グラウンドの夜間照明設備は設置から約10年経過しており、灯具の経年劣化が進み、照度が低下していることは認識しております。夜間照明設備の更新につきましては、設置した当時の明るさを確保することに加え、ランニングコストを考慮しながら検討してまいります。  次に、(2)の適正なトイレの設置を問うについてでございますが、相原中央公園のトイレの設置につきましては、2001年12月に作成した相原中央公園基本設計報告書に基づき、相原中央グラウンドやテニスコート、芝生広場など、公園全体の適正利用人数を算出し、園内3カ所にトイレを設置しております。現在の公園利用状況といたしましては、芝生広場の周辺で保育園や幼稚園、小学校の遠足や課外学習が多く行われており、特に芝生広場の周辺での利用者数が増加しております。芝生広場の周辺のトイレにつきましては、利用状況に合わせて増設を検討してまいります。 ○議長(若林章喜) 北部・農政担当部長 荻原康義君。 ◎北部・農政担当部長(荻原康義) 項目3の(2)農業における被害状況及び加害獣捕獲状況と現在の取り組みを問うについてお答えいたします。  まず、被害状況についてでございますが、東京都の2017年度野生鳥獣による農作物の被害状況調査によりますと、被害作物は主にイチゴ、スイートコーン、サツマイモ、ジャガイモなどの30品目、被害面積は3.2ヘクタール、被害量は24.7トン、被害額は782万9,000円となっており、2016年度の被害額993万5,000円と比較しますと、約26%減少しております。  次に、イノシシ、ハクビシンなどの加害獣捕獲状況についてでございますが、2017年度は58頭であり、2016年度の捕獲数69頭と比較しますと11頭の減少となりました。その中でもイノシシは27頭から4頭へと23頭減少しております。  最後に、現在の取り組みでございますが、加害獣を捕まえる捕獲と農場などを守る防除の2種類の取り組みを実施しております。1つ目の捕獲といたしましては、従来からの継続した取り組みとして、町田市農業協同組合、町田猟友会への加害獣の捕獲委託をし、加害獣を駆除しております。2つ目の防除といたしましては、今年度から新たに農場などを守るために電気柵の貸し出しを5月に始めました。電気柵は1組100メートルで、市が4月に15組購入いたしました。認定農業者を中心に貸し出しするに当たりまして、電気柵についての使用方法や安全性を理解していただくために5月には設置講習会を開催しております。昨年第3回定例会における議員のご発言もありました養鶏場などへの被害も、電気柵を設置したことで激減したと聞いておりますので、今年度は利用した方に電気柵の効果を実感していただき、ほかの農業者の皆様に周知することで防除への関心を広めてまいりたいと思います。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) それぞれご答弁いただきました。ありがとうございました。  では、自席より再質問させていただきます。項目1から順番に再質問をさせていただきます。  町田3・4・49号線は、橋本駅、圏央道へのアクセスのほか、相模原協同病院が移転を予定している橋本台4丁目方面まで1本の道路でつながり、相原地域の方々にとって重要な路線となります。相模原市側との接続ですが、整備時期はいつごろになるのかお答えください。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 町田3・4・49号線の境川の相原橋かけかえ工事は相模原市が整備をする予定でございますけれども、現時点では整備時期のほうは未定とのことでございます。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 相模原市とは連携、調整を図って早期整備に向けて働きかけていただきたいと思っております。  では、町田3・4・49号線の八王子側についてお伺いいたします。八王子みなみ野を中心とした南八王子地区は、2014年度末に八王子市都市計画マスタープランの土地利用の方針が流通・研究業務地から都市型複合住宅地に変更されております。生活中心地の位置づけの相原駅周辺にとっては、南八王子地区と相互に連携を図っていくべきであります。道路ネットワークの観点からは、首都直下地震の脅威からも強靱な道路ネットワークの構築が必要と考えるが、八王子みなみ野方面へのアクセスのほか、南多摩地域の東西を横断する八王子3・4・8号線、都道20号府中相模原線と接続することにより広域的な道路ネットワークが可能となるが、市の認識をお答えください。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 町田3・4・49号線は、2013年に改定しました都市計画マスタープラン地域別構想編で、地域の骨格となる道路網の形成として八王子方面への南北の円滑な移動環境を確保すると定められております。議員ご指摘のとおり、広域的な道路ネットワークは防災性の向上に寄与するものと考えております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) ぜひ町田3・4・49号線は次期整備計画の優先整備路線へ位置づけられるよう検討していただきたいと思っております。  東京都のホームページで、東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針(仮称)の策定検討会議の様子が掲載されていますが、どのような検討がされているのでしょうか、教えてください。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針」については、2017年度から現在まで、都・区市町策定検討会議が4回、専門アドバイザー委員、都・市町検討会などが6回開催されまして、既成道路におけます拡幅整備の有効性の検証、交差点拡幅部など都市計画道路のあり方について、東京都と特別区及び26市2町が共同で調査、検討を進めております。今後、中間まとめの公表を予定していると伺っております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 都市計画道路の検討では、スペックはあくまで標準的な判断基準であり、最終的には地域の実情に応じて検討の上、論理的な説明ができるかが重要と考えております。  次に、相原駅周辺の道路整備について伺いますが、大戸踏切の立体交差化事業により相原駅入口交差点がなくなることから、相原駅東口までの新たなアクセス路整備が地域にとって必要不可欠であります。相原駅のまちづくりは地元と丁寧に議論を重ねてきたところですが、東口のアクセス路整備の進捗はどうか、お答えください。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 東口の道路整備につきましては、2017年にまちづくりの合意形成や警視庁との計画協議が調ったところでございます。2018年度から道路事業として整備を行う予定でございます。今後は、道路事業の地権者同意を得て工事着手へと進めてまいりたいと考えております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 引き続き丁寧な対応をお願いいたします。  次に、相原駅自由通路のエスカレーター増設についてですが、現在の自由通路に増設する場合、そもそも構造上、増設が可能なのか、お答えください。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) エスカレーターの増設は構造的には大規模な改修となるため、自由通路全体の構造計算を確認する必要がございます。また、構造的な照査を行う前に、エスカレーターを増設することによって階段の幅員が減少するために、階段の幅員が駅利用ピーク時の歩行者断面交通を受け持つことが可能か検討する必要もございます。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) エスカレーターの増設は地元も強く望んでいます。検討を進めていけませんか。お伺いいたします。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 相原駅東西のアクセス性、駅の利便性につきましてはまちづくりの中でも議論がされてきたところでございます。相原駅周辺の整備ですが、駅西口につきましては、町田街道から駅前広場までの整備が完成し、既に供用が開始をされております。東口につきましては、新たなアクセス路整備をこれから進めてまいります。エスカレーターの増設につきましては、東西のまちづくりの方向性、進捗を見据えつつ、自由通路の改修時期に合わせて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 早期実現に向けて検討を進めていただきたいと思っております。  それでは、2項目め、相原中央公園のほうに入ります。  前向きなご答弁、ありがとうございました。多くの市民が喜んでいると思います。検討する際は、ぜひ10年経過しても十分な明るさが保てるようなナイターを設置していただくようお願いいたします。  私の調査では、現在、相原中央グラウンドで使用されている照明機器はメタルハライドランプというもので、6年経過すると約30%照度が低下してしまうものです。しかし、LEDにした場合は約15年は設置時の照度が維持され、長期にわたり照明機器を使用し続けることができます。照明機器をLEDにする考えはあるのか、確認させてください。 ○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 10年後、15年後も変わらず楽しくスポーツができる環境が維持できるようにするために、ナイターの設備を更新する際には、費用対効果を含め、LED化について検討してまいりたいと考えております。
    ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) ありがとうございました。  また、相原中央公園のトイレについては、今後の利用状況を踏まえ、増設に向けた検討をお願いいたします。相原中央公園は、スポーツ活動やレクリエーション、学習の場として子どもから大人まで全ての世代が集う公園です。将来にわたって市民から愛され続けられる公園となるよう一緒に取り組んでまいりましょう。  これでこの項目は終わります。  それでは、3項目めの(1)、タヌキやアナグマなど、ほかにも有害鳥獣がいる中で、本事業の対象はアライグマ、ハクビシンに限定している理由はわかりました。  それでは、本事業の対象となる建物を住宅に限定し、捕獲器の設置を屋内に限定する理由を教えてください。 ○議長(若林章喜) 環境資源部長 水島弘君。 ◎環境資源部長(水島弘) 対象となる建物を住宅に限定している理由といたしましては、設置期間中でございますが、万一、捕獲器の管理、餌の交換、捕獲時に速やかに通報いただくなど、捕獲器の点検をしていただくことを求められております。そのため、住宅以外の建物の場合、管理していただく方が不在の時間が多く、毎日の点検が難しく、捕獲器の設置対象から現在のところ外しております。  また、屋内に設置を限定している理由といたしましては、猫などほかの動物が誤って捕獲される可能性が高いこと、庭などの屋外にあらわれる個体につきましては、その場所に定着していないため、庭に捕獲器を設置しても捕獲率が低いことが挙げられます。特に庭に出没する個体には、駆除よりも庭木の定期的な剪定や果実の早期の刈り取りなど、寄せつけない工夫が重要だと感じております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 住宅に限定している理由はわかりました。  それでは、所有者が同じで、同一敷地内に住宅や倉庫、車庫、借家など複数の建物が建っている場合は、その中の1棟しか申し込みはできないのでしょうか。それとも、それぞれ個別に申し込みができるのでしょうか、教えてください。 ○議長(若林章喜) 環境資源部長 水島弘君。 ◎環境資源部長(水島弘) 同一敷地内に複数の建物が建っている場合につきましては、それぞれ個別の建物として考えております。全ての建物を同一の所有者が持っていても、その1人の所有者からそれぞれの建物につきまして申し込みいただくことは可能でございます。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 捕獲目標は10頭とのことですが、事業を開始してから現時点でどのくらいの問い合わせがありましたか。また、申し込みに至った件数と既に捕獲の結果が出ていれば教えてください。 ○議長(若林章喜) 環境資源部長 水島弘君。 ◎環境資源部長(水島弘) 2018年6月1日から事業を行っております。先週末、6月15日の金曜日現在でございますが、相談は33件、既に申し込みいただいた件数につきましては9件でございます。委託業者を現地に派遣して調査の結果、アライグマ、ハクビシンでなく、多くがネズミのすみつきであったことが判明し、捕獲器を設置せずに終了している場合が報告されております。屋根裏や天井裏など、住民の方が目視することが難しい場所にすみつくため、他の動物との判別が難しい状況でございます。なお、現在、つくし野のお寺に2台の捕獲器を仕掛けてございます。まだ現在のところ捕獲の情報は受けておりません。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 申し込みの条件や現在の利用状況もわかりました。この事業は市民生活にとって有益な事業なので、今後も事業の継続をお願いしたいのですが、今後の展望を教えてください。 ○議長(若林章喜) 環境資源部長 水島弘君。 ◎環境資源部長(水島弘) まだ事業を6月1日から始めたばかりですので、これから相談者や申込者からの情報、委託した駆除業者からの情報が多く集まってくると思います。こうした得られた情報を分析いたしまして、次年度以降における捕獲目標の頭数や捕獲方法の検討を行いまして、効果的な駆除事業を進めてまいりたいと考えております。また、申込者の実費になりますが、穴塞ぎなどすみつきの再発防止についての協力もぜひ働きかけていきたいと考えております。  このように、市民とともにアライグマ、ハクビシンが生態系に与える影響を取り除くことで住宅被害の減少につなげられるよう進めていきたいと考えております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) わかりました。市民の平穏な生活を守るためにもよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、3項目めの(2)、加害獣のほうに入ります。  それでは、農業の獣害について再質問させていただきます。壇上からの質問に対する答弁では、被害に遭う農作物は30品目にもなるとのことでした。加害獣も何種類かの動物がいますので、それぞれに好みがあり、被害に遭う農作物の傾向もあるかと思います。  そこで、どの農作物がどんな加害獣の被害を受けているのでしょうか。また、地域によって被害に違いがあるのでしょうか、教えてください。 ○議長(若林章喜) 北部・農政担当部長 荻原康義君。 ◎北部・農政担当部長(荻原康義) まず、町田市において農作物に被害を与えている主な加害獣の分類について説明させていただきます。小動物に分類されますハクビシン、アライグマ、タヌキ、アナグマと、それから大型獣と言われていますイノシシ、この5種類になります。  それでは、どのような農作物がどのような加害獣の被害を受けているかについてですけれども、東京都の2017年度野生鳥獣による農作物の被害状況調査によりますと、イチゴですとかスイートコーン、スイカやトマト、落花生といったものがハクビシンなどの小動物の被害を受けております。また、サツマイモ、ジャガイモ、里芋、カボチャといったものが大型獣であるイノシシの被害を受けております。  次に、地域によっての被害の違いについてですけれども、イノシシは相原町のみで被害があると聞いておりますが、そのほかの加害獣は町田市のほぼ全域において被害があると聞いているところです。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) ご答弁いただきありがとうございました。どの農作物がどんな加害獣の被害を受けているのか、大変よくわかりました。また、ハクビシンなどの小動物による被害は市内各地で発生していること、イノシシの被害は相原町で発生していることもわかりました。  それでは、そのイノシシでございますが、先ほどの答弁では、2016年度と2017年度を比較すると、捕獲頭数が大幅に減少しているとのことでございましたが、減少している理由をどのように認識されていますか。また、今後のイノシシ対策について市としてどのように考えておりますか。 ○議長(若林章喜) 北部・農政担当部長 荻原康義君。 ◎北部・農政担当部長(荻原康義) イノシシの捕獲頭数が減少した理由についてお答えいたします。獣害対策の専門家の方に伺いましたところ、イノシシは学習能力が高く、臆病で警戒心が強いとのことです。捕獲を開始しておよそ4年程度はわなを設置している人里には近づかないということでございました。このため、町田市では、2015年度からイノシシの捕獲を開始しておりますので、2018年度まで捕獲頭数や被害の減少傾向が続くのではないかと見込んでおります。しかしながら、獣害対策の効果として被害が一時的に減少したとしましても、いずれは食料を求めて再度人里に出てくる可能性がございます。  次に、今後のイノシシ対策についてですけれども、このようにイノシシの被害が減少傾向にあったとしても、これは一時的なものと捉えまして、怠ることなく継続的に対策をしていくことが必要であると考えております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) ご答弁いただきありがとうございました。イノシシ被害の減少理由と今後の対策の考え方についてよくわかりました。今後も被害が生じることがないよう引き続き対策をお願いしたいと思います。  それでは次に、電気柵のことについてお伺いいたします。これから電気柵を本格的に普及していこうとしますと、やはり農業者の皆様にご理解をいただくことが不可欠であると思います。今回町田市として初めて電気柵を導入するに当たり、設置いただく農業者の皆様もいろいろなご意見やお考えがあったと思います。ご理解をいただくには市も意見を把握しておく必要があると思いますが、意見を伺うようなことは行っておりますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(若林章喜) 北部・農政担当部長 荻原康義君。 ◎北部・農政担当部長(荻原康義) 農業者の皆様の意見の把握についてですけれども、市内の認定農業者の皆様を対象としまして、昨年、2017年の8月にアンケート調査をさせていただきました。回答内容といたしましては、電気柵の導入について肯定的なご意見もございましたけれども、それ以外に、安全性がわからないので使用に踏み切れないといったご意見もいただいたところでございます。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) ご答弁ありがとうございます。電気柵の安全性という観点での農業者の皆様の不安は私も気になっているところです。2015年でしたか、静岡県で電気柵の漏電事故が大きなニュースとして取り上げられていたかと思うんですが、今回使用する電気柵については、そういった人体への影響ですとか近隣住民の皆様への安全性というのはいかがなものなんでしょうか、教えてください。 ○議長(若林章喜) 北部・農政担当部長 荻原康義君。 ◎北部・農政担当部長(荻原康義) まず、電気柵は、電気事業法におきまして設置方法が定められております。人に危険を及ぼすおそれのないように電気柵用の電源装置を用いることや、電気柵が設置されていることを知らせる表示など、これらを遵守した上で現在町田市では設置をしているところです。  それでは、人体への影響についてお答えいたします。一般的に電流が流れたときに人体が受ける影響というのは、電流の大きさや電流の流れる時間などによるものとされております。今回、町田市が貸し出しをしている電気柵はおよそ1.5秒間隔で、しかも1万分の1秒という瞬間的な時間に電気が流れる仕組みとなっております。万が一人が触れたとしましても、電流が少なく、そして時間も短いということで人体への影響はないことを電気柵をつくっておりますメーカーのほうに確認してございます。  しかし、このように確認はしたところなんですが、私自身もこの影響について非常に気になるところでありまして、電気柵に電気を実際流した状態をつくりまして、私自身があえて電気柵のほうにさわってみました。そうしたところ、冬場のドアのノブや車のドアなど、こういうところに触れたときに起きます静電気、こちらと似た感覚でした。この程度であれば人体への影響はないと私も思っているところです。  次に、近隣住民の皆様への安全性についてですけれども、電気柵に触れた際の感覚は先ほどの答弁のとおりですが、近隣住民の皆様が誤って触れてしまったり散歩中のペットが触れてしまうというおそれも考えられますので、先ほど答弁しました設置講習会におきまして安全性には十分配慮していただきたい旨を説明させていただいているところです。具体的には、誤って電気柵に触れてしまうことのないように注意喚起看板というのを市がつくりまして、電気柵の貸し出しをしております農業者の皆様に提供させていただき、設置していただきますようお願いしているところです。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 電気柵の人体への影響についてほとんど影響がないことがわかり、安心いたしました。独自に注意喚起看板を作成するなど、安全性にも配慮していただけていることがわかりました。安全性の確保は近隣住民の皆様がとても気にすることでございます。今後もいろいろなご意見に耳を傾けていただきながら事業を進めていただきたいと思います。  それでは、電気柵について、今年度のこれからの予定をお聞かせ願えればと思います。 ○議長(若林章喜) 北部・農政担当部長 荻原康義君。 ◎北部・農政担当部長(荻原康義) 今年度の予定ということですけれども、今年度、電気柵の貸し出しにつきまして、まず試行として始めた事業でございます。6月から11月までの期間、野菜などの収穫期に電気柵を使用していただきまして、使用後に被害状況や電気柵使用に関するご意見などを伺う予定です。その後、貸し出しをした農業者の皆さんから頂戴いたしましたご意見を整理し、検証してまいりたいと考えています。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 今年度は試行として農業者の皆様に電気柵の貸し出しをし、効果を検証していくことがわかりました。電気柵の設置をすることで農作物への被害が減少することを願っております。  それでは最後に、獣害対策の今後の事業展開についてお伺いしたいと思います。次年度以降はどのような方向性を検討しているのでしょうか、教えてください。 ○議長(若林章喜) 北部・農政担当部長 荻原康義君。 ◎北部・農政担当部長(荻原康義) 獣害対策の今後の事業展開についてですけれども、農作物の被害を軽減するためには、農業者の皆様に獣害について正しい認識を持っていただくということがまず第一に必要だというふうに考えております。そこで、市としましては、農業者の皆様を対象に電気柵の効果や獣害についての周知を図ってまいりたいと考えています。また、これまでどおり獣害の捕獲は継続して実施するとともに、近隣市町村の事例ですとか今年度の検証結果を踏まえて、防除についてもどのような内容としていくのか検討してまいります。いずれにしましても、今後は捕獲と防除を組み合わせて獣害対策を実施してまいりたいと考えております。 ○議長(若林章喜) 35番 佐藤伸一郎議員。 ◆35番(佐藤伸一郎) 次年度以降の事業検討もしっかりと考えていただいているようで安心しました。農作物被害をゼロにすることは難しいかもしれませんが、町田市での農作物被害が大幅に軽減されることで、農業者の皆様の営農意欲が向上していくことを期待しております。  以上で各項目について確認させていただきました。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。    〔30番おく栄一登壇〕 ◆30番(おく栄一) いよいよ一般質問最後の人となりました。あと少しのお時間、おつき合いいただきまして私の一般質問をさせていただきたいと思います。  初めに、公明党市議団の一員として4項目の一般質問をさせていただきます。  1項目め、これは平成30年度施政方針に書かれているところの(仮称)国際工芸美術館建設について伺いたいと思っております。  平成28年度施政方針で市長は、(仮称)国際工芸美術館を今後の厳しい財政状況を見据えた中で事業を2年間先延ばすという決断をしました。今般も財政負担を鑑み見直しをすべきと思うがいかがでしょうか。その決断を問う。  2つ目には、総事業費は30億円を超えると聞くが、何ヵ所の美術館を参考にし、この金額を算出しているのか。  3つ目には、民間活力を活かそうとしない理由はなにか。  4つ目、国際版画美術館に隣接し相乗効果を生むと聞くがその根拠はなにか。  2項目め、住む場所に困っている市民への対策について問う。  これは、町田市では、高齢の方、障がいのある方、軽度の要介護の方、身寄りのない方、生活保護受給の方、保証人のいない方、ひとり親家庭の方への対策は、どのように行っているのか。そして、その周知方法は。  2つ目に、東京都の地域居住支援モデル事業を認識し、市内での活用・推進を図ってはどうか、こういう質問でございます。  3項目めは、平成28年の4月に日本医師会、日本糖尿病対策推進会議、さらには、厚生労働省の3者で糖尿病性の腎症重症化予防プログラムを策定いたしました。そこで、糖尿病重症化予防についてということで質問をさせていただきます。  1つ目、国保の糖尿病患者の状況(人数および医療費)は、ここ5か年どのように推移しているか。  2つ目です。特定健診の糖尿病の重症化予防の取り組みを問う。  3つ目、特定健診の結果が糖尿病判定値の方や治療中断者へどういう取り組みをしているか。そして、対象者の抽出基準と実施人数は。  4項目め、生活道路新設改良事業費について(鶴川23号線その9他)ということで上げさせていただきました。  当初予算というのは、前年の6月から8月の段階で予算編成方針を決めてまいります。そして、10月前後に財務部の査定を行って、暮れまでには市長の査定まで行ってくるわけでございます。そして翌年の1月には最終調整を行って2月に決定というのが行われております。  そこで伺いたいのは、当初予算104,921千円を組み事業予定路線まで工事発表しておきながら、年度スタートしてまだ2ヵ月。この段階で整備工事を取り止めと聞く。その理由はなにか。  これは、もともと必ず新年度が始まると、この予算をもとに事業が行われるわけでございますが、そして、私たち議会に予算案として提出されます。その提出されたものがわずか2カ月で変わったにもかかわらず、これの有無を確認したいという質問でございませす。  どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) おく議員のご質問にお答えいたします。  私のほうから、項目1の平成30年度施政方針に書かれている(仮称)国際工芸美術館建設についてにお答えをいたします。やや長くなりますが、ご了解いただきたいと思います。  まず(1)の平成28年度施政方針で市長は、(仮称)国際工芸美術館を今後の厳しい財政状況を見据えた中で事業を2年間先延ばすという決断をしました。今般も財政負担を鑑み見直しをすべきと思うがいかがでしょうか。その決断を問うについてでございます。  2年前、2016年度の予算編成に当たりまして、私は大変重い決断をいたしました。国際工芸美術館の建設事業を当初の計画どおり進めた場合、町田第一中学校の改築と国際工芸美術館の建設という多額の一般財源投資が必要となる2つの事業が2018年度――今年度ですね――前後に重なり、一時期に大きな財政負担が集中してしまうことが見込まれました。そこで、子どもたちの教育環境を優先し、町田第一中学校改築をまず進めるということにし、国際工芸美術館の建設は2016年度の実施設計予定を2年間先延ばしし、2018年度から2019年度に実施設計、2020年度から2022年度に建設工事を行い、2022年度末の開館を目指すということにさせていただきました。  次に、(2)の総事業費は30億円を超えると聞くが、何ヵ所の美術館を参考にし、この金額を算出しているのかについてでございますが、対象は2つでございます。国際工芸美術館の総事業費につきましては、ほぼ同じ延べ床面積である墨田区のすみだ北斎――葛飾北斎ですね――美術館や富山県の高志の国文学館を参考に算出しております。まず、すみだ北斎美術館の総事業費は34億5,000万円でございます。延べ床面積は3,279平方メートル、平米単価は約105万円でございます。また、高志の国文学館の総事業費は19億4,000万円でございます。延べ床面積は2,890平方メートル、平米単価は約67万円となっております。美術館につきましては、収蔵する資料に応じて収蔵環境を設定する必要がありました。館によって建物の仕様が異なるため、同一の基準で算出できるものではありませんが、すみだ北斎美術館や高志の国文学館を参考にいたしまして、国際工芸美術館の総事業費をすみだ北斎美術館とほぼ同規模の施設につきまして総事業費を30億円と見積もったものでございます。  次に、(3)の民間活力を活かそうとしない理由はなにかについてでございます。  まず、民間の多くの美術館は、企業の社会貢献活動や広報活動の一環として運営をされております。国内でPFIを導入していると言われております公設の美術館としては、2003年に開館をいたしました神奈川県立近代美術館葉山館と来年、2019年3月に開館予定の福岡市美術館がございます。まず神奈川県立近代美術館葉山館では、事業者が神奈川県の設計に基づき美術館を建設し、開館後30年間維持管理業務を行い、県が事業者に対し、美術館の建設費、いわゆるイニシャルコストですね、それと30年間の建物の維持管理業務等の経費、ランニングコストの合計を30年間の分割払いで事業者に支払う契約となっております。  次に、福岡市美術館ですが、こちらは美術館の新築ではなく、老朽化した建物のリニューアルのPFIでございます。事業者がリニューアルの設計と工事、開館後の建物の維持管理、美術館の広報などの業務を行い、市は、美術館改修費、いわゆるイニシャルコストと、18年間事業者に維持管理業務、いわゆるランニングコストの経費、その合計額を分割払いで支払う契約となっております。なお、両館とも、作品の収集、展示等のいわゆる学芸業務につきましては直営で行うこととしておりまして、学芸員も神奈川県あるいは福岡市の職員でございます。これは、学芸業務につきましてはノウハウを有する事業者がなく、手を挙げる事業者が見込めないことが理由であるというふうに聞いております。  この2つの美術館の事例をもとに、美術館事業における市が直接整備を行う場合と、先ほど申しましたとおり、当初の資金を民間が調達するPFI方式との場合を比較検討いたしました。その結果でございますが、PFI方式では事業者が資金調達をして整備を行いますが、完成後、施設の整備費を長期分割で公が負担しているということ、それから維持管理等の経費についても公が負担していること、さらに学芸業務は直営であることなどから、PFI方式の優位性を認めることができませんでした。  なお、現在、国際工芸美術館の運営につきましては、国際版画美術館と一体的に管理するために、施設管理については指定管理者制度の導入を検討しております。指定管理者制度を導入することにより、より効率的な管理が可能になるものと考えております。  最後に、(4)です。国際版画美術館に隣接し相乗効果を生むと聞くがその根拠はなにかについてお答えをいたします。  相乗効果につきましては大きく2つあると考えております。まず1つ目でございますが、国際工芸美術館は、町田市立博物館が所蔵していながら、これまで市民の皆様になかなか見ていただくことのできなかった日本有数の、あるいは世界的にも貴重なガラスや陶磁器の工芸作品のコレクションをごらんいただくものでございます。国際工芸美術館に隣接する国際版画美術館のほうは、国内外の3万点にも及ぶ版画を収蔵しておりまして、町田市の文化芸術の大きな魅力となっております。それぞれ専門とする分野は異なりますが、国際工芸美術館と国際版画美術館とで共通のテーマで企画展を開催するなどにより、おいでいただいた方は両館を行き来し、より多彩な視点で芸術作品を楽しんでいただくことが可能になります。このことを相乗効果と呼んでおりまして、既存の国際版画美術館の来館者の拡大にも寄与するものと考えております。  相乗効果の2つ目でございます。現在の国際版画美術館は、中心市街地からアクセスする際に歩くのも困難なほどの急な坂道があり、今後ますます高齢者がふえる中で、来館者への危険性が心配されるなど、アクセスの悪さというものが課題となっております。(仮称)国際工芸美術館は国際版画美術館に隣接してつくられますが、そこには開館時間以外にも誰もがご利用いただけるエレベーターを設置することを計画しております。このエレベーターをご利用いただくことで急な坂の登りおりが解消され、(仮称)国際工芸美術館のみならず、隣接する国際版画美術館、そして芹ヶ谷公園のアクセスも改善をされるというふうに見込んでおります。エレベーターにつきましては、地元にお住まいの方々にも日常的にご利用いただけるというものでございまして、地元にお住まいの皆様方の生活の利便性の向上にも寄与できるものと考えております。  そして、国際工芸美術館は中心市街地から徒歩で10分余りというところにございます。この立地を生かし、2つの美術館の企画展と芹ヶ谷公園で行われるイベント、あるいは中心市街地のさまざまなお祭りなどとの連携によりまして回遊性を高め、より多くの方に足を運んでいただくことで、新たな町田市の価値やにぎわいを生み、町田市の魅力を内外に発信することができると考えております。
     このように、国際工芸美術館、仮称でございますが、この建設は今後町田市への市内外から関心と憧れを高め、選ばれ続ける町になるためのまさに未来への投資であると私は考えております。  その他の項目につきましては担当からお答えを申し上げます。 ○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 項目2の住む場所に困っている市民への対策について問うについてお答えいたします。  まず(1)の町田市では、高齢の方、障がいのある方、軽度の要介護の方、身寄りのない方、生活保護受給の方、保証人のいない方、ひとり親家庭の方への対策は、どのように行っているのか。そして、その周知方法はについてでございますが、住む場所に困っている市民からの相談につきましては、高齢の方や障がいのある方など、それぞれの窓口におきまして相談者の状況に応じた情報提供を行っております。主に市営住宅、都営住宅や公社住宅など、公的賃貸住宅をご案内しております。なお、公的賃貸住宅の募集につきましては、適時、「広報まちだ」や町田市ホームページでご案内を行っております。  次に、(2)の東京都の地域居住支援モデル事業を認識し、市内での活用・推進を図ってはどうかについてでございますが、地域居住支援モデル事業につきましては、東京都福祉保健局が、高齢者等に対する入居支援、生活支援等に取り組む民間事業者への支援策として実施しているモデル事業でございます。2017年度は、市内の社会福祉法人1団体を含む4団体がモデル事業を実施しております。町田市では、住宅セーフティネット法に基づく居住支援協議会の設置が有効と考えております。居住支援協議会は、自治体、不動産関係団体、福祉関係団体等で構成され、住む場所に困っている市民が民間賃貸住宅へ入居しやすくなるように、市民や賃貸住宅オーナーに対しまして住宅情報の提供等のサポートを実施する組織でございます。現在、町田市における居住支援協議会の設置を見据え、不動産関係団体や福祉関係団体との意見交換を進めているところでございます。 ○議長(若林章喜) いきいき生活部長 奥山孝君。 ◎いきいき生活部長(奥山孝) 項目3の糖尿病重症化予防についてにお答えいたします。  まず(1)国保の糖尿病患者の状況(人数および医療費)は、ここ5か年どのように推移しているかでございますが、町田市の国民健康保険の被保険者のうち、糖尿病患者の人数は、2013年度末で8,967人、2014年度末で8,965人、2015年度末で8,842人、2016年度末で8,553人、2017年度末で8,197人となっております。  糖尿病患者の医療費は、2013年が13億9,676万円、2014年度が13億9,207万円、2015年度が14億3,976万円、2016年度が14億874万円、2017年度が13億5,338万円となっております。  次に、(2)特定健診の糖尿病の重症化予防の取り組みを問うでございますが、町田市では、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の予防に着目した特定健康診査を実施しております。その中で糖尿病については血糖検査により罹患の疑いを判定しております。また、糖尿病性腎症については、腎機能検査により罹患の疑いを判定しております。特定健康診査の検査結果から、糖尿病性腎症の重症化予防の必要性が高いと考えられる方に対しては、個別の保健指導による支援を実施しております。  次に、(3)特定健診の結果が糖尿病判定値の方や治療中断者へどういう取り組みをしているか。そして、対象者の抽出基準と実施人数はでございますが、町田市の国民健康保険の被保険者における新規人工透析者のうち、糖尿病の罹患者が85%を占めています。人工透析者の増加を防ぐためには、糖尿病の重症化を予防することが最も効果的であると考えております。特定健康診査の結果、糖尿病であることが認められ、将来人工透析に移行するおそれのある被保険者に対しては糖尿病性腎症重症化予防事業を行っており、保健師等の専門職が面接や電話による指導を行い、生活習慣の改善を促すものです。また、プログラムをより効果的なものとするために、本人の同意のもと、指導、相談内容について主治医とも情報を共有しながら実施しております。  特定健康診査の結果、糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症について医療機関での治療が必要であると判定された場合は、その旨を本人にお知らせしています。それでも一定期間以上受診をしない被保険者に対しては、はがきによる受診勧奨を行うことで、未受診者や治療中断者の減少に向けて取り組んでおります。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 項目4の生活道路新設改良事業費について(鶴川23号線その9他)の(1)当初予算104,921千円を組み事業予定路線まで工事発表しておきながら、年度スタートしてまだ2ヵ月。この段階で整備工事を取り止めと聞く。その理由はなにかについてお答えをいたします。  鶴川23号線は、生活道路拡幅整備事業として幅員4メートルの道路を拡幅し、あわせて道路脇の水路の整備を行うもので、整備延長570メートルのうち、約380メートルまで整備が完了しております。2018年度当初予算の生活道路新設改良事業費には鶴川23号線の工事費も含まれており、工事を実施してまいります。  2018年度の工事内容といたしましては、水路をまたぐ取りつけ道路が狭く、車両の出入りに支障があることが判明したため、鶴川23号線の本線の改良工事に先立ちまして取りつけ道路の改良工事を実施いたします。また、取りつけ道路の改良工事に伴い、水路の勾配が変わることから、2019年度以降の改良工事に向けて未施工部分の設計の一部修正も行ってまいります。今後も、鶴川23号線の改良工事を進めていくとともに、工事内容について、関係する皆様方にできるだけ早い時期に丁寧な説明を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) それぞれご答弁ありがとうございました。  それでは、順番を変えまして2番からいきたいというふうに思っております。  先ほど部長のほうからお話がございました、居住支援協議会の設置を今進めているというお話をいただきました。この辺のかかわり合いの中で、実は先ほど部長がお話しいただいた社会福祉団体さんが1つあるというふうなことを伺いました。調べてみて確認をしてみたら、鶴川のある社会福祉団体さんだということがわかりました。実は喫緊にその方にご連絡をとらせていただいたところ、6月1日に住宅確保要配慮者居住支援法人という指定を受けたそうです。そうすると、今、町田市では協議会の準備をしているということですが、東京都でも、実はこの法人を取ったところというのは数少ないということで、両方、両輪というんでしょうか、準備会と支援法人という両輪がそろっているのは町田だけだということも情報をいただきました。これに向かって町田市としてどのような、23区、また26市町村の中で特筆したこういうものがあるわけでございますけれども、先ほど住宅確保の要配慮者に対しての取り組みを伺ったときに部長からいただいたことを踏まえて、今後どういうふうにしていきたいのか伺いたいというふうに思います。 ○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。 ◎都市づくり部長(神蔵重徳) 今お話しいただきましたように、町田市では居住支援協議会の設置に向けて進めているところで、ことしの3月、5月でいろいろと意見交換をしております。その中でも、今お話に出ました福祉法人の方からもお話を伺っているところです。また、先ほど議員のほうからご紹介いただきました東京都のモデル事業、地域居住支援モデル事業の中で、社会福祉法人があんしんハウス事業という形で2017年に実施しております。モデル事業自体は2017年度で終了していますが、今、議員からご紹介いただきましたように、6月に東京都から居住支援法人として指定されており、今後も継続して事業は進めていくところでございます。  町田市のかかわり方としましては、窓口での相談の際にも、公的賃貸住宅以外の相談先として、この法人が実施していますあんしんハウス事業を案内する場合もございます。居住支援協議会の設置に際してもご意見をいただいているところで、これからも住む場所に困っている市民の方への対応策として、この社会福祉法人を含めまして民間団体との連携の取り組みをぜひ進めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) どうぞよろしくお願いいたします。やはり法人の資格を取ったという、このハードルの高いところを率先して認定を受けたわけでございますので、行政、そして民間が1つとなって進んでいっていただきたいというのを提案させていただきます。  そしてさらに、関係も連携をとりながら、日常生活を支える仕組みをしっかりと、この団体の方々を取り巻く事業体の方々、不動産業の方々もたくさんいらっしゃいますけれども、そういう方々との仕組みを早くつくってほしいということを提案して2番の一般質問は終わります。  続きまして、3番のほうに入らせていただきたい。3項目めです。重症化。  先ほど部長のほうからも、トータル的なことを申し上げますと、保健師さんだとか、面接、電話とか、または主治医の先生方とも連携をとって、さらになかなか受けない方については、はがきを投函し、はがきで対象者のほうに送って取り組みを進めているというお話がございました。  それでは、1点だけ伺ってよろしいですか。仮に重症化した場合ですけれども、お一人にかかる市の負担はお幾らぐらいになるか教えていただけますか。 ○議長(若林章喜) いきいき生活部長 奥山孝君。 ◎いきいき生活部長(奥山孝) 人工透析の医療費の件だと思うんですけれども、患者1人につき1年間でおおよそ555万円という数字が出ております。国民健康保険制度では、被保険者が医療費の1割から3割を負担する仕組みとはなっておりますが、人工透析につきましては特定疾病療養受給者に該当するため、1カ月の自己負担額のうち、1万円を超える金額を、一部の被保険者を除きまして保険者である町田市が負担することとなっております。また、人口透析は東京都の難病医療費等助成認定を受けるため、被保険者は東京都から1万円の補助を受けることもできます。以上のことから、町田市が負担する1年間の金額は患者1人当たりに対して、先ほどの555万円から12万円を引いた約543万円となります。  なお、2016年度における人工透析に係る保険給付の総額は、対象者429人のうち、約23億3,000万円となっております。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) かなりの私たちが納めている税金から宛てがいながらも、一日も早く重症化から抜け出ていただいて――抜け出られるかどうかは別にしますけれども、なるべく重症化にならないように予防をしていただきたいということを願っております。  その重症化して合併症を発症する前に、糖尿病の判定値の方々への幅広い受診の勧奨をお願いするとともに、レセプトデータを活用した治療中断者の受診勧奨もさらに厚くしていただいて、未受診者の再勧奨とあわせて、今伺った金額というのは決して安い金額ではございませんので、本人の負担も大変ですけれども、市の負担も大きくかかわってくるわけでございますので、この予防の重要性を呼び起こしていただいて、さらに推進していただきたいことをお願いして、この3番も終わりたいと思います。  続きまして、4項目めの生活道路の件でございます。  先ほど部長のほうからお話がございました。一部、水路をまたぐ取りつけ道路、この取りつけ道路が車両の出入りに支障を来すという話ですが、これが判明したのはいつですか。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 昨年度の工事が完成した後でございます。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) 部長、もうちょっと丁寧に言ってください。昨年度というのは何月何日になるんですか。具体的に何月何日にこれが判明したかというのを聞きたいからいつですかと聞いているんですが。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 済みません、2017年の11月ごろでございます。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) 11月ということは、財務部査定が入っていて、最後、市長の査定が入るところですよね。1月には最終調整をするわけですから、その段階でこの予算がこういうことに使われないんだったらば、私たちのほうの議員のところに予算案が提出されたかなり前じゃないですか。そうしたらば、これはどうするんですか。この6月議会に補正予算を組むとか何らかの処置をすべきところが部長の仕事じゃないんですか。その辺お答えください。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) この件につきましては、今年度当初は本線車道をやる予定でおったんですが、この問題が出てしまったものですから、今年度については取りつけ道路の改修工事を行うとともに、それに伴いまして水路のほうの勾配も変わってしまうもので、そちらのほうの設計の修正を行うというふうな形で変更させていただきました。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) わかりました。設計にどのぐらいかかるんですか。もしこの設計を改めてできるものならば、年度内に、あそこは生活道路となっておりまして、一度やると、実は横浜の寺家のほうにわざわざ回って生活をする方々も出てくるわけでございます。常に三輪のほうに入ってくるわけではなくて、非常に皆さん工夫をされているんですね。今までもその9まで来ているわけですから、もう喉元まで来ているわけなので、来年で1回で終わるのか、また、今年度補正予算を組んでもう1度やるのかどうか、その辺教えてください。 ○議長(若林章喜) 道路部長 福田均君。 ◎道路部長(福田均) 今年度につきましては取りつけ道路の改良工事、あとは水路のほうの設計の修正を行わせていただきたいと思います。そして、来年度に改めまして鶴川23号の本線道路のほうの工事を行います。ですから、時期としてはあと2年ほどかかると思います。道路だけならいいんですけれども、脇の水路もやらなきゃいけないものですから、かなり費用がかかってしまいます。ということで、申しわけないんですが、来年度、再来年度、2019年度、2020年度で完成というふうな形で考えております。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) かしこまりました。地元の方々にもまたお伝えいたしますけれども、早い完成を祈っております。  それでは、1項目めのほうに入らせていただきます。  先ほど丁寧にも市長のほうから事細かくご説明いただきました。この表題を今回出させていただいた背景には、平成28年度のときには市長は町田第一中学校の改修工事のほうを当然優先して選択をされて、こちらのほうを2年後という選択をされたわけでございますけれども、よく私たち話を伺うと、今年度の予算の中に重たいというんでしょうか、事業性の金額の高いもの、そういうものがたくさん入っているわけでございますよね。あえて、この2年後というのは平成28年度のときの約束みたいな形で今年度出してこられたわけでございますが、行政報告並びに委員会、一般質問等々を議事録を読み返してまいりましたら、やっぱりそのとおりに今回提出をされてきたわけでございます。その提出されてきた中にも、ただ、年度年度の予算の中での重たい事業というのは幾つもあるわけでございます。  私は、今回これを上げたというのは、先延ばしでもいいんじゃないかというふうにここに書いてあるとおりなんですけれども、財政負担を考えて、1つには、実は先日20番議員が言っておりました中学校のバスの件だとか、または多くの補助金を削っているわけでございます。僕は、子どもさんたちのことを先ほど言っておきながらも、子どもさんたちに負担を大きくさせるようなことを見事されているのを聞いてしまうと、やっぱり持っていき方が違うんじゃないか。これはやるのはいいけれども、並行して子どもさんたちのところまで減らすということを改善してもらいたいなというふうに思うぐらい、20番議員が一般質問しているときに聞いておりました。  ただ、それだけじゃなくて、高齢者の方々には長寿祝金ですか、またはごみ袋の件もそうですけれども、必要不可欠なところも多々あるかもしれませんが、やはりその辺を踏まえたときに、もう少し扱い方を考えていいんじゃないでしょうかというのを今回訴えさせていただいているわけです。  その反面、「(仮称)町田市国際工芸美術館と博物館の工芸資料について」といういただいた中を見ると、かなりの概要だなというふうには、私はこの概要自体というんでしょうか、国際工芸美術館というネーミングは別にして、私たちが納めた税金で買ったガラス工芸です。そして陶磁器です。私たちが納めたお金で買っているがゆえに、皆さんにアピールして見てもらうというのは当然のことだと思っているんです。ところが、この見てもらうという、公開をするということをここには書いてあるわけですが、議事録を読むと、何と、市役所の1階のイベントスタジオのところに陳列をしてみたいなことも実は書いてあるんですよ。いつのときだったかな。平成26年の9月に文化スポーツ振興部長が質問に答えてこう言っているんですよ。「庁舎のほうにも1階にイベントスタジオ等がございます。そういったところも利用しながら、新しく工芸美術館ができるまでには、そういった点についてもPRしていきたいというふうに考えております」、平成26年のときです。  そして、実は市長もこれに近いことをおっしゃっているんですよね。市長はこうおっしゃっているんですよ。平成26年第2回6月議会のときに、「版画美術館の講堂を工芸美術館の事業においても活用するとか」、「できる限り施設の共用を図り、効率的な運営を図ってまいります」と。これはできたときの話でしょうけれども、国際版画美術館の講堂も使えるという視野を持っていたわけです。要は、1階の公共施設の建物の現状もございますけれども、そこを使ってはどうかということをここで理事者側の方々が言っているわけなんですね。これについてどういうふうにお考えか、ご答弁いただきたいと思います。 ○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 平成26年当時のお話でございます。当時も――現在もそうなんですが、ここの実際の展示するべきもののPRというものは不足しております。現在も足りないと言われておりますが、不足をしております。その趣旨で市役所のイベントスタジオを使ってPRしようと、こういう趣旨で発言をしているというふうに思っております。それから、国際版画美術館のほうの講堂も、いわゆるイベント的に使えるスペースがあるわけで、そういうところで宣伝をしようと、こんな趣旨で発言をしているというふうに思っております。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) ご答弁ありがとうございます。やはり金額も、先ほど市長からお話しいただきました墨田区でつくられた美術館も坪347万ほどの金額がかかっているというのもわかりましたけれども、町田市の場合は坪約300万ぐらいのものを考えているわけですね。時期時期によって多少増減はするでしょうけれども、実は私は大手の設計会社の知り合いの方々にもこの手の話をしたときに、やっぱり工芸品だとか陶磁器等々というのは温度調整がどうしても伴うから加算することは間違いないよと。ただし、坪200万程度で、またはプラス三、四十万かかったとしても立派なものができるよと。  私は、冒頭に申し上げたように、当初予算の中に重たい事業がたくさんあるので、いましばらく様子を見る機会をまた持ってもいいんじゃないかと先ほど申し上げましたけれども、そこは一貫して変わっていなくて、例えば、以前、文化芸術ホールを進めている、このくだりの部分も議事録の中には載っております。この進展がまだ進んでおりませんけれども、私は、文化芸術ホールだとか市役所のイベント――今イベントホールと言わないのかもしれませんが、この場所、約30坪ほど、約100平米から130平米ぐらいあるはずですけれども、そこを活用して、この様子を見る期間中、落ちつくまで、このガラス工芸品、また陶磁器を市民の方々に見ていただく、こういう作業をまずやってもらいたい、こう願っているわけです。見ていただくことから常用しながら、本当にすばらしいものだよねということを市民の方々に訴えてほしいんですよ。  今はストックヤードにそのまましまったままであって、あとは貸し出しをしていますよという資料をもらったんで、実はおととい、28番議員がサントリー美術館の話をされたんで、日中仕事が終わってから、夕方から、土曜日の場合は20時までやっているものですから行ってきたんですね。それぞれ見て、9所蔵品の、これはガラスというよりも、私から見たら陶磁器のようなものが非常に陳列をされていると、鑑賞に耐え得るところに置いてありました。鼻煙壺に関しては一番最後の出口のところに4つぐらいのブロックのガラス張りのところがあって、そこにばんばんと置いてあって、町田市立博物館はどこにあるのかなと一生懸命見たら、エピローグの説明書きの下のほうにこんな小さく町田市立博物館という名前が出ておりました。本当に価値があるのかもしれません。たばこを鼻にこうやってつけるたばこの入れ物なんですよね。あの小さい手のひらに入るぐらいの。そういうふうな貴重なものかもしれませんが、かなりマニアックだと僕は思っております。  このマニアックなもの、言葉を変えると専門性ですけれども、この専門性のあるものをこの国際工芸美術館に常に展示していて人が本当に来るのかどうか。要は、エレベーターを使いに来るかもしれないけれども、陳列のところに観賞、見にくるのは1回入ればいいんじゃないか。土曜日の夕方ですから、乃木坂あたりは人がかなりたくさんいるんですけれども、あの建物、ミッドタウンの中にあるからここにちょっと見てみようか、足を運んでみようか、わかります。帰りには食事ができるところがたくさんありましたので、私も久しぶりにネオンを見ながら食事をしてきましたけれども、やはり私たちの芹ヶ谷公園のこの位置に置くこと、このタイミングというのはもう1度見直してもいいんじゃないかな。  議事録を読む中でも、この工芸館ができたときには大通りから真っすぐエレベーターのところにつくわけじゃなくて、回り回って行かなくちゃいけないとか。やっぱり動線というのは、市長の言葉をかりれば、施政方針で10分ぐらいと書いてありますが、10分じゃ行かないですよ。私は歩きましたけれども、なだらかな坂から平たんな住宅地に入って、それからエレベーターの入り口になるわけですよね。そのことを考えたときに、町田市の財産、私たちの税金を使って買ったものなんだから、やっぱり市民の方々にもっとオープンにすべきですよ。今までしまいっ放しというのは僕はとても心苦しいと思います。そういう角度でこの国際工芸美術館というものを考えてはどうかなということを提案させていただきたいと思っているわけでございます。  名前も工芸・美術館でもいいかなと思っているぐらいです。国際工芸美術館、国際という名前は、あくまでもこれはボヘミアの、あと中国だとか台湾だとか、またはベトナムだとか、そういう外国のところの工芸品だから国際工芸美術館という名前をつけられておりますけれども、この辺のことも視野に入れて検討してはどうか、こういうふうに思っております。この辺のことについて、市長でも、また担当部長さんでもご意見があったら教えてください。承りたいと思います。 ○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 議員ご指摘のように、立地、どこにつくるかということはかなり重要な問題であります。これは随分昔の話ですが、実際本町田のところに博物館をつくって、そこで営業というか運営をしてきたわけですね。もうご案内のとおり、減価償却を除いても1億円以上のコストをかけて、収入は大体100万から150万ぐらい、1%強ぐらいが費用に対する収入なんですね。もちろん入場者の問題だとかいろんな問題があって、やはりその問題をどうするかということが一番最初に課題としてあって、では、次にそれをどこに持っていくのか、あるいはそれはもう全てやめてしまうか、学芸員も全員首になるのか、そういう選択肢なわけですね。  その際に、議員ご指摘のように、もっと町田の駅に近いところとか、もっとお客さんが来られるとか、今ミッドタウンの話をされましたが、そういう立地というのも当然考えたわけですが、実際問題として、例えば文化芸術ホールも駅の近くにということでなかなかうまくいっていないということもあります。なかなか土地の選択が進まない。この博物館の分割移転というんでしょうか、縄文だとか、そういったものを切り離すわけですから、その分割移転というのも、その移転先をどこにするかという最終的に残された土地、土地を買ってということはまず難しいわけで、市有地ということで現在の計画は芹ヶ谷公園ということになったということであります。ここがベストというわけではないんですが、少なくとも我々としては本町田の地でこれを続けるということはまずできないだろうということでこの地を選んだということであります。  そういう意味では、平たく言うと、正確ではないんですが、いわゆるスクラップ・アンド・ビルドというスタイルの転換をしているわけでありますので、その際の立地の問題というのは次善の策と、次善の土地というふうに我々としても考えております。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) ありがとうございました。私たちの税金を使った工芸品ですから、丁寧に、そして、より多くの方々に見てもらいたいという気持ちは全く同じ思いでおります。  先ほどちょっと私が話をした大手の設計屋さんのほうに確認したときにお話しした坪200万程度、博物館のストックヤードの工芸品をしまってある面積というのは大体三十五、六坪、約130平米から140平米ぐらいのところにこの工芸品が置いてあるということを調査させていただきましたけれども、その程度のものを――ごめんなさいね、その程度と言って失礼ですけれども――大きさのものであるならば、今、市長が言われた市有地のところをどこか、やっぱり私は駅近というものを考えております。  文化芸術ホールだとか、または市役所の1階のイベントスタジオだとか、または市民ホールだとか、いろんなところに展示できるものというのは、実は富山県とか神戸市の場合、神戸市の場合はちょっと違うかもしれませんが、ストリートの下に道のところに芸術品を埋め込んでいるんですね。または富山の場合は、角々にショーケースを置いて通る方々に見ていただいているような、こういうあり方も、展示の仕方もあったわけです。一律に全部を見せるということではなくて、先ほどお話ししたように、一部のそういうストックヤードを仮につくったとしても坪200万か250万で、40坪でいえば1億かからないものでつくっておいて、巡回という方法で、また展示会でも特別展でも、市役所の約130から140平米あるところを、特別展でもいいですし、巡回できるような、こういう仕組みというのもやっぱり視野に入れていいんじゃないかなというふうに思っているわけでございますが、その辺いかがですか。 ○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 博物館とか美術館のあり方とかコンセプトとかいうのは、今、議員がおっしゃったようなスタイルもあるというふうに思っています。ただ、現在選択をしているのが、これは古いというか、従前からあるスタイルなわけですね。館と学芸員と収蔵庫と、そして展示室という、この組み合わせなわけですね。ですから、それは確かにスタイルとしては古いかもしれませんけれども、それぞれの必要な収蔵機能だとか、学芸員の機能だとか、展示の機能だとか、そういったものを従来からこのスタイル、コンセプトでやってきているわけですが、私どもの考えとしては、このコンセプトの組み立て方というのは、それはそれで意味があるというふうに思っています。もちろん議員提案の新しいスタイルを探すべきだというご議論も成立するわけですが、現在選んでいる方式は、旧来のコンセプトあるいは構成の仕方というふうなことで来ているということでございます。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) ありがとうございました。スタイルはやっぱりありますよね。町田のスタイルというのはやっぱり特徴があるかと思います。 ましてや国際版画美術館といい、また国際工芸美術館といい、その内容はどちらかというと、買ったものを陳列するわけでございます。寄贈の部分はあるかもしれませんけれども、貴重なものを展示するわけですが、本当はしっかりしたものがいいという気持ちは私の中にも実はあるんですね。  ただ、学芸員さんだとか職員さんのお話をされましたけれども、先ほどみたいなストックヤードをつくって、そこに事務所を設けておけば、巡回のときにそういう方々に特別展巡回のときに立っていただいて説明をしていただければいいんじゃないかと思っております。私の中ではですよ、市のあそこのイベントスタジオというか、あの広いところを使って、学芸員さんでもいいし、職員さんでも立って、平成26年から、また過去にさかのぼって一度もやったことがないというふうに聞いたことがあります。やったことがあるのは、博物館の民俗系のものを飾って、人気がなかったから片づけた、こういう話を聞いたことがあります。それを聞いたときに、これは違うよな、博物館にあるその民俗系のものを置いておいて、余り人気がないからやめてしまって、もうそれからやらないというんじゃなくて、だったら工芸品をやったらどうなのというのがやっぱり芽生えるわけでございます。  そして、実は我が党の国会議員が、これからオリンピック・パラリンピックを迎えるに当たって、文化芸術の文化プログラムというものを提案させていただきました。子どもの文化芸術体験機会の充実というのが要請の項目の中に1つあるんですね。もう1つが、美術館、博物館が中核となった体験型プログラムの普及、3つ目には文化財の修理・保存と活用の支援強化、4つ目には障がい者の文化芸術活動の基盤整備、5つ目には日本文化を紹介する「コンシェルジュ」創設、6番目は映画などメディア芸術の振興、こういう6つの要請項目を菅官房長官のほうに出させていただいたわけでございます。  やっぱり専門性があるだけに、この専門性のある建物でなくて、あそこは芹ヶ谷公園とするならば、子どもさんもお母さん、お父さん方も多いものですから、子どもの何かにかかわるようなものを併設していただくことだとか、例えばここにも出ておりますが、障がい者の方々に触れる機会というんですか、そういうものを推進して再考を願いたいということをもう1度市長にお訴えをさせていただきます。ご見解をよろしくお願いいたします。 ○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。    〔市長石阪丈一登壇〕 ◎市長(石阪丈一) 過日の28番議員からのご指摘でも人気がないという単語が出まして、くしくも今30番議員からも人気がないという単語がございました。何といってもこういう館というのは人に入っていただかなければしようがないわけで、そういう意味では少し専門性ということから少し外れるかもしれないけれども、人に来ていただく施設であるべきだというふうに思っています。  今ご提案の幾つかのものについては、とりわけ今ご指摘の子どもと体験という2つのキーワードは、これからまだ設計段階ですので、何とかして生かしていきたいというふうに思っております。 ○議長(若林章喜) 30番 おく栄一議員。 ◆30番(おく栄一) もう少しで終わります。  最後に、先ほどサントリー美術館の話をさせていただきましたけれども、先ほど市長もお話しされておりましたけれども、社会貢献だとか、広報だとか、そういう意味合いの建物ですから立派なのは当然なんですよね。私たちの税金を使いながら、またPFIということについてもよく理解をしておりますけれども、そういう中でもDBOとかやり方は多々あるんではないかというふうに感じております。厳しい財政局面ということでこのようなことを今回議論させていただきました。  以上をもちまして私の一般質問を終了させていただきます。 ○議長(若林章喜) これをもって一般質問を終結いたします。  以上をもって本日の日程はすべて終了いたしました。  あす6月19日は定刻本会議を開きますので、ご参集願います。  本日はこれをもって散会いたします。
                 午後5時6分 散会   ――――――――――――――――――  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   議  長  若   林   章   喜   副議長   佐   藤   和   彦   署名議員  殿   村   健   一   署名議員  熊   沢   あ や り...