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平成29年建設常任委員会(9月)-09月13日-01号
平成29年文教社会常任委員会(9月)-09月13日-01号

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  1. 町田市議会 2017-09-13
    平成29年文教社会常任委員会(9月)-09月13日-01号


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    平成29年文教社会常任委員会(9月)-09月13日-01号平成29年文教社会常任委員会(9月)  文教社会常任委員会記録 1 日時  平成29年(2017年)9月13日(水)午前10時 2 場所  第1委員会室 3 出席者 委員長 三遊亭らん丈       副委員長 おぜき重太郎       委員 渡辺厳太郎 新井克尚 山下てつや あさみ美子          河辺康太郎 殿村健一 4 出席説明員       市民部長 市民協働推進担当部長 市民部次長       文化スポーツ振興部長 文化スポーツ振興部次長       生涯学習部長 生涯学習部次長 その他担当管理職職員 5 参考人 富岡秀行 鈴木真佐世 福中琴子
    6 出席議会事務局職員       議事担当課長 水元友朗       議事係担当係長 大宇根章士       調査法制係主任 田中雅子       担当 折本大樹 7 速記士 三階佳子(澤速記事務所) 8 事件  別紙のとおり  ────────────────────────────────────        文教社会常任委員会審査順序                       平成29年(2017年)                      9月13日(水)午前10時                      9月14日(木)午前10時                             第1委員会室  1 生涯学習部  (1)請願第 7 号 鶴川図書館を鶴川団地センター商店街の中に存続させることを求める請願  (2)第 51 号議案 平成29年度(2017年度)町田市一般会計補正予算(第2号)  (3)認定第 1 号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (4)行政報告 排水設備等改修工事に伴う木曽山崎図書館の臨時休館について  2 市民部  (1)請願第 1 号 玉川学園コミュニティーセンター建替えに伴うぺデストリアンデッキ設置に関する請願  (2)請願第 2 号 玉川学園コミュニティー・センター建替事業に伴うデッキ設置計画の見直しに関する請願  (3)請願第 3 号 玉川学園コミュニティセンター建替事業に伴うデッキ設置に至った経緯及び設置に伴う工事分担費用に関する請願  (4)請願第 9 号 玉川学園コミュニティーセンター建替事業(「デッキ」新規設置事業含む)の見直しに関する請願  (5)認定第 1 号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (6)行政報告 町田市玉川学園コミュニティセンター改築工事実施設計について  3 文化スポーツ振興部  (1)第 51 号議案 平成29年度(2017年度)町田市一般会計補正予算(第2号)  (2)認定第 1 号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (3)行政報告 (仮称)町田市スポーツ施設整備構想懇談会の設置について  4 子ども生活部  (1)第 59 号議案 町田市子どもセンター条例の一部を改正する条例  (2)第 70 号議案 南大谷学童保育クラブの指定管理者の指定について  (3)第 71 号議案 南大谷子どもクラブの指定管理者の指定について  (4)第 72 号議案 木曽子どもクラブの指定管理者の指定について  (5)第 51 号議案 平成29年度(2017年度)町田市一般会計補正予算(第2号)  (6)認定第 1 号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (7)行政報告 市内3か所目の常設型冒険遊び場「谷戸池公園冒険あそび場」の開所について  (8)行政報告 町田市子ども発達支援計画の策定に伴う市民意識調査結果について  5 学校教育部  (1)第 51 号議案 平成29年度(2017年度)町田市一般会計補正予算(第2号)  (2)認定第 1 号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (3)請願第 16 号(27) いじめ事件に対して真摯に取り組むことを求める請願  (4)行政報告 (仮称)町田市教育プラン(2019年度~2023年度)の策定について  6 防災安全部  (1)第 58 号議案 町田市消防団に関する条例の一部を改正する条例  (2)第 63 号議案 2017年度町田市防災行政無線子局設備構築工事請負契約  (3)認定第 1 号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (4)請願第 10 号 北朝鮮のミサイル避難訓練の実施を求める請願  7 特定事件の継続調査申し出について  ────────────────────────────────────              午前10時2分 開議 ○委員長 ただいまから文教社会常任委員会を開会いたします。  今期定例会におきまして、当委員会に付託されました案件及び継続審査となっております案件について審査を行います。  審査順序につきましては、お手元に配付してあります委員会審査順序に従い進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 △請願第7号 ○委員長 請願第7号を議題といたします。  本件について、請願者から意見陳述の申し出がございます。  お諮りいたします。本日、9月13日の本委員会に、参考人として請願者である富岡秀行さんと鈴木真佐世さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思います。このことにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。  休憩いたします。              午前10時3分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前10時4分 再開 ○委員長 再開いたします。  本日は、参考人として請願者である富岡秀行さんと鈴木真佐世さんの出席を得ておりますので、この際、一言ご挨拶申し上げます。  本日は、本委員会にご出席いただき、ありがとうございます。委員会を代表して心からお礼申し上げますとともに、忌憚のないご意見をお述べくださるようお願いいたします。  早速ですが、議事の順序について申し上げます。請願者の方は、5分を限度としてご意見を述べていただき、その後、委員の質疑にお答えいただくようお願いいたします。  それでは、請願者富岡秀行さんと鈴木真佐世さん、お願いいたします。 ◎鈴木 参考人 鈴木真佐世です。よろしくお願いいたします。  私は、鶴川図書館から歩いて5分のところにある大蔵町の柿の木文庫で本とお話の楽しさを子どもたちに伝える活動を33年間続けております。このような活動を通して、図書館はできるだけ身近であることが大事だと実感しております。ネット時代ではあっても、ネット予約ではなく、図書館の中を歩いて気に入った本を手にとる利用者も多く、特に子どもの場合、書棚にある本をあれこれ手にとって、あるいはその子に合いそうなものを司書のお姉さんに奨められて絵本を選ぶことが多いのです。  町田市におかれましても、図書館は身近にあってこそ子どもからお年寄りまで多くの市民が利用できるという認識に基づいて、2012年度から2016年度までの新5ヵ年計画において、重点事業プランの中の基本政策3「生涯にわたって学び、成長できるまちをつくる」の中の政策2に「生涯にわたって学べる環境をつくる」ことを掲げました。  そして、生涯学習拠点の整備の事業概要、市民が身近な地域で生涯学習活動に参加できるようにするため、地域の図書館の整備を行うとして、2011年度、当時6館だった図書館を8館にふやされました。このことは、市民として、また子どもの本にかかわる者として大変うれしいことでした。  しかしながら、今回公表されました町田市5ヵ年計画17-21並びに公共施設再編計画(案)の図書館の項には、町田駅周辺と鶴川駅周辺で複数の図書館が重複して配置されているという理由で集約の検討が挙げられています。でも、これらの図書館は本当に重複と言えるでしょうか。鶴川図書館がなくなったら、鶴川駅前図書館の蔵書がたくさんあっても、鶴川図書館に歩いて通っていた子どもやお年寄りの多くは通えなくなり、図書館の本を利用する機会も減ることになってしまいます。  図書館は、子どもだけでなく、全ての人が生涯にわたって学ぶ拠点です。生涯学習の拠点の図書館がせっかく8つになったのですから、この8つを保持していただき、鶴川地域においては鶴川図書館を存続させていただきたいと心からお願い申し上げます。 ◎富岡 参考人 おはようございます。私は来年2月で50周年を迎える鶴川団地センター名店街で地域の皆様に支えられながら50年、インテリアの店を営業している富岡でございます。また、公団住宅鶴川団地自治会の事務局を担当しております。よろしくお願いいたします。  本日は意見陳述の機会をいただき、ありがとうございます。  鶴川団地センター名店街は、社会の激しい流れ、厳しい商業環境の中、店舗にあきができたときも、大家さんであるUR都市機構に頼らず、会員の協力、努力により空き店舗がない商店街として今日に至っております。  45年前に横浜銀行が商店街の外に移転した後、鶴川図書館が開館、郵便局とともに商店街の中で、人の集まる施設として相乗効果を高めてきました。住宅街の中心にあって、子どもさんとお母さん、年配者が歩いて行くことができる図書館であり、少し遠方からの利用者は無料の駐車場も利用できます。商店街に囲まれた太陽の広場で小さい子どもも安心して遊ぶことができる環境は、既にこのままで多機能、多目的な施設になっております。  町田市都市計画マスタープランでは、鶴川駅周辺再整備基本方針(案)に鶴川団地と周辺地区再生方針が掲げられ、その中で多世代が一緒に住めるまちづくりの3本柱に、安心して子育てができる、鶴川団地と周辺地区全体での魅力づくり、高齢者が楽しく暮らせるなどが掲げられております。  さらに、鶴川団地の再生事業は、町田市5ヵ年計画17-21の重点事業の団地再生の推進プロジェクトの対象にもなっております。鶴川図書館は、このようなまちづくりの3本柱になくてはならないものと考えております。  商店街の建物は3年後に建てかえが計画されており、私たちは、その中に文化の拠点として鶴川図書館を入れる、UR都市機構を通して市に提出しております。市の再生方針では、総合化、多機能化もうたっており、商店街の建てかえは、これらの方向性に合うものと考えます。建てかえという絶好の機会を捉え、ぜひ私たち商店会及び住民の切なる声に耳を傾けていただき、鶴川図書館を存続させることを、団地と商店街をさらに元気にし、にぎわいを…… ○委員長 ありがとうございました。  以上で請願者富岡秀行さんと鈴木真佐世さんからのご意見の開陳は終わりました。  質疑に先立ちまして念のため申し上げます。  請願者は委員長の許可を得て発言し、また、委員に対しては質疑をすることができないことになっておりますので、ご了承願います。  それでは、これより質疑を行います。
    ◆河辺 委員 陳述いただきまして、ありがとうございました。幾つかきょう陳述をしていただいたお二方に質疑をしたいと思います。  まず、商店街の皆さんのほうでUR都市機構に要望を出されているというふうにおっしゃっておりましたが、どういう要望を出されたのかなど、もう少し具体的なところを教えていただけますでしょうか。 ◎富岡 参考人 URのほうには、まだ何も決まっておりません。商店街の要望としては、複合施設、図書館、郵便局、それからスーパーを含めたもの、あと、現在、個店がそれぞれ皆さん元気でやっておられますので、その人たちが原則として入居できるような、開店できるような、また、足りないものを誘致して、皆さんが集えるような商店街にしたいと思って、それ以外に福祉施設とか、保育園とか、人の集まる場所ということで要望を出しております。  今年度中には大体のURの方針が示される予定で、それを待ちまして、商店街の要望をさらに希望として入れてくれるようなお願いをするつもりでおります。 ◆河辺 委員 ありがとうございました。  お二方のお話と請願の文章を聞いていると、商店街にとっても地域の皆さんにとっても、この図書館の位置づけというものはとても重要であるということがよく伝わってきました。改めてになるんですが、重要性について何か先ほどの陳述の中で伝えられていないところがあれば、改めてお聞かせいただければと思います。 ◎富岡 参考人 URの商店街来街調査によりますと、スーパーヤマザキと図書館がトップで挙がっておりました。そして、そのついでに郵便局や個店に寄って買い物をしていくのが大多数の利用者の流れになっております。また、親子連れは図書館で絵本を借りて、太陽の広場で子どもを遊ばせております。このような状況で図書館は商店街の1つの核として存在しておりますので、ぜひ存続をお願いしたいと思っております。 ◆河辺 委員 ありがとうございます。  あと、今回請願を見る中で1つ特徴的だなと私自身が捉えているところが、周辺の町内会・自治会の会長さんであったり、団体の長の方がかなり名前を連ねられているかなというふうに思っています。周辺の町内会・自治会であったり、団体の皆さんがこれだけ名前を出してくれるというところは、どういうところに理由があるのか、請願者の皆さん自身の認識を少しお聞かせいただきたいと思います。 ◎富岡 参考人 鶴川地区の町内会連合会の名簿によりまして電話をさせていただきまして、その後は直接訪ねて事情を説明していますと、図書館がなくなったら大変だということで非常に危機感を持っていただきまして、それが皆さんの共通の思いでありました。  すぐ賛同していただきまして、1軒1軒回った成果が18区の会長さんの名簿を出すことができたということで非常にありがたいと思っております。周辺の方々は図書館がなくなるということに非常に危機感を持っておりまして、商店街とともに地域の核としてなくてはならないというところを再認識していただいたような結果になっておりまして、皆さん賛同していただいたというところが一番の大きな成果といいますか、ありがたいと思って、回覧を回していただきまして、署名集めも積極的にやっていただいたというところが経過です。 ◆河辺 委員 ありがとうございます。よくわかりました。  少し図書館のほうについて触れたいと思うんですが、請願の文章の中にも、子どもたちの身近に図書館があることがとても重要なんだというお話があったかと思うんですが、その辺、大切さについても、何かほかに思いがあれば教えていただければと思います。 ◎鈴木 参考人 現在、鶴川図書館には約5万冊しか蔵書がないんですけれども、それでも年間20万冊もの本が貸し出されています。小さくても地域に愛される図書館ならではの数字ではないかと思います。図書館のおはなし会では、乳幼児向けと子ども向けを合わせて年間34回、400名以上の人たちが参加しています。これもやっぱり図書館が近くにあるからこそだと思います。  鶴川図書館がなくなったら、これらの親子が鶴川駅前図書館に行くでしょうか。やはり団地に住む親子がバギーを押して駅前まで行くには遠過ぎますし、車で行くにしても無料の駐車場が駅前の図書館にはないので、なかなか連れていくことができないかと思います。市の計画では、交通手段を便利にして、都市核と副次核の町にいろいろな施設を集約させるという計画になっていますけれども、この図書館の場合は、このような形で集約されますと、なかなか利用がしにくくなって、子どもを初め地域の人たちに読書の機会を減らすということになるのではないでしょうか。  子どもの読書活動の推進に関する法律の基本理念にも、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならないとあります。子どもの読書環境の整備の観点からも、鶴川図書館の存続について議会でご議論いただければと思います。 ◆河辺 委員 ありがとうございます。  最後の質疑になりますが、今回、集約する理由の1つに、貸出冊数の総数の減少というものが1つ挙げられているかと思うのですが、この辺について何か請願者のほうで理由なりお考えがあれば最後に聞かせていただけますでしょうか。 ◎鈴木 参考人 それは資料費が2012年度から3年間で半減するなど、多年にわたる大幅な資料費の削減によって蔵書数が大幅に下がり、蔵書の内容も鮮度が下がったということが影響しているのではないかと思います。  最近、市民から借りたい本がないなどという声も聞かれます。2015年度の町田市における市民1人当たりの資料費は、多摩26市で比較すると25位という最下位から2番目のちょっと情けない実態です。推移を見ましても、2011年度には市民1人当たり339円の資料費があったんですが、それが2015年度には1人当たり133円にまで減少し、他の自治体に比べても下がり方が大きくなっております。  このような蔵書の状況の悪化の割には、貸出数が大きく減少していないというのも、やはり2館ふえて身近に利用できるように各地域に存在しているからこそと思います。貸出冊数の減少傾向を理由に地域館を集約するというのは、先ほども申しましたが、本を市民から遠ざけ、さらに貸出数を悪化させるのではないかと思います。ぜひ図書館の数を維持し、資料費の予算を少しでも回復してくださることで図書館がより市民に身近で魅力的になれば、貸出数も回復するのではないかと思います。 ◆山下 委員 きょうはありがとうございます。  建てかえを絶好の機会というふうに表現されているわけですけれども、建てかえ後に図書館が存続するとしたら、どういったイメージを持たれているのか。あるいは今よりかなり読書活動が推進されるのではないかとか、そういうことも考えて絶好の機会ということをおっしゃっているのかなと思ったんですけれども、何かそこら辺のことについて具体的なお話をいただければと思うんです。 ◎富岡 参考人 若い人も年配の人も、多世代が図書館で過ごせる場所、サロン的なスペースといいますか、極端に言えば、お茶を飲みながら本を読める、そういう交流のスペースがあったらいいなという希望は持っております。 ◎鈴木 参考人 現在は本当に図書館が小さいので、おはなし会も書庫のスペースを使っておはなし会をしているんですね。ですから、今度、建てかえを機に、そういうおはなし会のスペースですとか、そこがふだんはもう少しフリーな子どもたちと本を読んだり、お年寄りなんかもくつろげるような場になり、おはなし会のときは、そこがおはなし会のスペースになるというような、貸し出しだけではなく、今は狭いので貸し出ししかできない。それでも小さい子どものスペースのところでは、子どもたちが周りにある本をとってやっているのはとても和やかな風景でありますけれども、それ以上にもっとあそこに行ったら、本というのは必要だから借りるだけではなくて、楽しみというものがすごくあるわけですね。年配だとか小さい子というのは、余計に楽しみの部分で図書館に行くわけですので、そういう部分が新しく建てかえたときには入れられるように、今、商店街のほうでも望んでいらっしゃると思います。 ◆山下 委員 単なる貸し出しの機能とか蔵書ということだけではなくて、読書活動を積極的に推進ができるような、また、子どもたちが早くから良書にかかわれるような環境づくりを商店街としても積極的に参加しながら、推進をされていくというようなニュアンスで聞こえたんですけれども、そういった点ではどういうふうに認識されているのか、これからの図書館のあり方という意味では大変重要な部分だと思うんですけれども、その点についてお聞かせいただければと思います。 ◎富岡 参考人 鶴川団地には前に本屋さんがあったんですが、こういう社会情勢で五、六年前に閉店したんです。それで図書館がなくなると、文化といいますか、知る機会が非常に少なくなるという懸念を持ちまして、建てかえ後はぜひもっと開けた、皆さんが利用できるような図書館、もうちょっとスペースがあってもいいかなと。駐車場も広くとりまして、駅前ではなかなかできないような図書館を目指したほうがいいのではないかということは思っております。 ◆山下 委員 例えば、そこに商店街の方が協力をするというか、主体的にかかわっていくような、先ほどの話のイメージだと、おはなし会とか、そういったこともありましたので、住民というか、地域参加型の図書館といったような視点というのはおありなんでしょうか。 ◎富岡 参考人 残念ながら、そこまでなかなかいっていないんですけれども、将来的には図書館と連携して、郵便局なんかはバザーなんかに出てきてもらって販売会をやったり、説明会をやっているんですけれども、図書館の場合はなかなかそういうことができなかった。  夏祭りなんかも、あそこの前を、アーケードの下にテントを張る必要がなくて、屋根があるものですから、あそこを休みどころにしたりして、そういう利用の仕方をしておるんですが、商店街と図書館の連携というのは今のところないんです。郵便局、スーパーを含め図書館というのは、皆さん、集まる場所として商店街に現在ではなくてはならないものになっておりますので、将来的にはお互いにそういうイベント的なものを計画できればいいなということは思っております。 ◆殿村 委員 ありがとうございます。  私も、先日改めて鶴川図書館を拝見させていただきましたけれども、先ほど来のお話にありますように、商店街と一体となった、そしてまた、先ほど昔あった本屋さんがなくなってというお話がありましたけれども、私の感想では、昔の本屋さんが商店街の中に図書館という形であるような親しみのある存在というふうに感じました。私も、郷里は東北なんですけれども、残念ながら駅前で昔のようなそういう姿がどんどんなくなっていますので、そういう意味ではとても今日的に大切な取り組みをされているなという感想をまず受けました。  そこでもう1つ、鶴川団地センター商店街の取り組みをいつだかテレビの番組で見たことがあるんですけれども、そのときに初めて、あっ、いろんな工夫をして頑張っているんだなということも気がつかされたところです。という点で、やはり鶴川団地センター商店街あっての鶴川図書館かなという側面が非常に大きいかなと私は思ったんですけれども、商店街として、あるいはまた自治会の皆さんの取り組みもあろうかと思いますけれども、どういったご努力をされてこられたのか、お聞きしたいと思います。 ◎富岡 参考人 商店街では、今、図書館とはちょっと関係ない話をするわけですが、空き店舗ができた場合、URに今まで空き店舗をお願いして入れてもらったことは一度もないです。みんなで努力して探して、問屋に電話したり、いろんな関係方面に働きかけて、あと、近くの商店、不動産屋さんに行ったりして、情報を集めて入れる努力をしてきまして、現在、空き店舗が1店舗、高齢で病気で出たんですが、それも9月に閉店なんです。10月、11月には、そのまま居抜きでできるような形になりまして、今のところ、ちょっとほっとしている感じです。  URの場合はできるだけスケルトンにしなければならないという規制があるんですけれども、商店街としては、入ってくる人と出ていく人に話し合ってもらって、残すものは残す、要らないものは撤去してもらう。お互いに費用がかからないような形で話し合っていただいて、営業していただくような形を目指すという方式にしているものですから、そういう点でも費用がかからないでできるというところがよかったかなという思いでおります。  年間を通してイベントをいろいろやっていまして、自治会と協力してバザーとか、夏祭りはもちろんですけれども、かなりいろんなイベントをやっていまして、それもにぎわいの1つの起爆剤というんですか、そういうことを繰り返すことによって商店街を認知していただく、来ていただくというところを目指してやっております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 以上で請願者富岡秀行さんと鈴木真佐世さんに対する質疑を終了いたします。  この際、請願者富岡秀行さんと鈴木真佐世さんに対し、委員会を代表して一言お礼申し上げます。  本日は、ご出席いただきましてありがとうございました。  休憩いたします。              午前10時32分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前10時33分 再開 ○委員長 再開いたします。  次に、本件について、担当者から、願意の実現性、妥当性について意見を求めます。 ◎生涯学習部長 それでは、請願第7号 鶴川図書館を鶴川団地センター商店街の中に存続させることを求める請願についてご説明申し上げます。  本件につきましては、2017年2月に策定した町田市5ヵ年計画17-21、2016年3月に策定した町田市公共施設等総合管理計画(基本計画)の内容に対し、今後の鶴川図書館の存続や充実を求めることについての請願であると受けとめております。  詳細につきましては、担当者から説明させていただきます。 ◎図書館長 それでは、請願第7号 鶴川図書館を鶴川団地センター商店街の中に存続させることを求める請願の願意の実現性、妥当性についてお答え申し上げます。  町田市5ヵ年計画17-21の行政経営改革プランでは、図書館のあり方の見直しとして、8カ所ある図書館の再編を推進することを掲げ、2018年度までに見直し案を決定することとしております。また、町田市公共施設等総合管理計画(基本計画)では、図書館の主な検討の方向性として、サービス内容の検証、総量適正化・集約、複合化・多機能化などを挙げております。これらを踏まえ、現在、生涯学習部では、鶴川図書館を含む図書館全体のあり方について検討を行っているところです。  したがいまして、今回の請願にあるような鶴川図書館の存続を前提とした検討を行うことは難しいと考えます。引き続き、さまざまな可能性について検討してまいります。  以上をもちまして、願意に対する回答とさせていただきます。  ご審議のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆渡辺 委員 何点か聞かせていただきたいんですけれども、まず、この鶴川図書館というのはURの土地に建っているものなのでしょうか、どこが管理している建物なのか、教えてください。 ◎図書館長 鶴川図書館は、URの建物を町田市が借りて鶴川図書館を運営しているという形になります。 ◆渡辺 委員 鶴川図書館の維持管理費というのはどのぐらいかかっているのでしょうか。 ◎図書館長 借りている賃料が約170万円、あと、清掃とかの負担金は図書館が負担しておりますけれども、その金額につきましては、鶴川団地の商店街の中にあるということで、先ほどのお話にありましたけれども、駐車場を使わせていただくとか、外にあるトイレを共用で使うとかということで、その辺の負担も図書館でも一部しておりますけれども、そちらが年間16万円ほどになっております。そのほかは館内の清掃とかの委託料として支払っているという形です。 ◆渡辺 委員 そうしますと、186万円と清掃料ということでよろしいでしょうか。 ◎図書館長 物件費といたしましては、清掃とか光熱水費、いろいろありますけれども、合わせて1,565万円ほどになります。そのほかは、物件費の中に先ほどの賃料等も入っていますけれども、大きく分けて人件費と物件費が2本柱で、物件費が1,565万円ほど、人件費が4,000万円ほどで鶴川図書館は運営しているということになります。 ◆渡辺 委員 では、1,565万円と人件費4,000万円を足した金額が鶴川図書館に1年間かかるお金ということでよろしいでしょうか。 ◎図書館長 はい、そのとおりでございます。 ◆渡辺 委員 年間5,565万円ほどがかかるということと受けとめました。  続きまして、鶴川図書館の利用率というのはどのような感じに受け取っていらっしゃるのか、教えてください。 ◎図書館長 貸し出しの点数をご紹介するのが一番いいのかと思いますけれども、昨年度、2016年度につきましては、年間約22万冊の貸し出しがございます。 ◆渡辺 委員 これは規模とかを勘案して、利用率はほかの8館の図書館と比べて高いほうなのか、低いほうなのかを教えてください。 ◎図書館長 鶴川図書館は町田市の図書館の中で一番小さい図書館ですので、規模から見て20万冊を貸し出ししているというのは、まあまあというか、標準の数字なのかなというふうに判断しております。 ◆渡辺 委員 先ほどの意見陳述の中で、鶴川団地の中に文化の拠点として考えていただきたいというお話や、また、生涯にわたって学べる環境を維持してほしいというご意見を頂戴しました。これは今後、鶴川団地の中での世代を超えた子どもの居場所とか、あとは例えば高齢者の居場所ということを考えていかなくてはいけないのではないかと思うんですけれども、現在、公共空間について鶴川団地に関してはどのようにお考えなのか、お聞かせください。 ◎図書館長 いろいろなまちづくりの関係で鶴川団地の周辺の計画が今動いているということは承知をしております。ただし、その辺について今後新しい町田市5ヵ年計画17-21で図書館のあり方等を検討していく中で、鶴川団地、あるいはその周辺の公共空間のあり方については、関係部署ともご相談しながら図書館の検討をしていきたいというふうには思っております。 ◆渡辺 委員 図書館の検討をしていきたいということでよろしいんですね。  先ほどのご答弁の中で、公共施設再編計画というのはまだ余り決まっていないと。全体の中で図書館をどういうあり方にしていくかということを今考えているというような状況だと受けとめましたが、そのような状況でよろしいのでしょうか。 ◎図書館長 委員からありましたとおり、今、生涯学習部図書館といたしましては、今年度から見直し、あるいは再編の検討を進めております。ですので、今の段階では、いろいろな情報を収集している段階でありまして、その情報を集め終わったところで調査、分析、そこから案を考えていくということになりますので、現段階では正直何も決まっていないというところになります。 ◆渡辺 委員 ということは、現在まだ計画をつくっているし、考えている最中だから、この請願については願意が難しいというような感じのお答えだったと思うんですけれども、この請願はまだここにまで至っていなくて、今現在、町田市はあり方を検討している最中だから、この請願の内容は難しいというようなお答えだったと思うんですけれども、それでよろしいですか。 ◎図書館長 今、鶴川図書館だけではなく、図書館全館8館の検討に着手したところでございます。となりますと、この請願にあるように、鶴川図書館の存続を前提とした検討をしていくということは、今の段階で図書館としてはできないということになります。したがって、願意には沿えないという形でご理解いただければと思います。 ◆渡辺 委員 そうしますと、今、検討されているということですので、決まり次第すぐ情報を提供していくということは可能ですか。 ◎図書館長 検討を進めて、生涯学習部としての案ができた段階で、やはり地元の方にご説明等をしていくということは当然やっていくべきことであると思っております。 ◆渡辺 委員 やはり鶴川団地にとって文化の拠点としてある鶴川図書館というのは非常に重要な施設だと思いますので、図書サービスを残すとか、そういうことも踏まえて地域の方々が納得するような検討をしていっていただければと思います。 ◆新井 委員 今の質疑の中で、公共空間の中でどういう形で図書館があればいいのかということを検討していきたいということと、前提にはできないというところから願意の実現性はないという答弁があったんですが、前提にはできないんだけれども、検討の結果、存続という可能性がゼロではないという受け取り方でいいのかどうか確認をさせてください。 ◎図書館長 現段階においては、鶴川図書館に限らず、全8館の図書館について、あり方、見直しは本当に着手したところですから、鶴川図書館がどうなるということは何ら決まっていないということになります。 ◆新井 委員 8館が全部どうなるかがわからない状況だということは理解しました。いろいろ検討した結果、鶴川図書館が存続という可能性が現段階でゼロになったわけではないということでいいのかどうかの確認です。 ◎図書館長 繰り返しになりますけれども、今データを集めたりしているところなので、それを分析していくのはこれからになりますから、今の段階で存続の可能性がゼロということはないということは言えると思います。 ◆新井 委員 存続の可能性ではなく、検討の結果、鶴川図書館が残るよという可能性もあるということでいいんですね。 ◎図書館長 はい、そのとおりでございます。 ◆河辺 委員 今、幾つか質疑のやりとりを聞いていて、8館全て検討の俎上にのっかっているよというような趣旨だと思うんですが、いろいろ資料を読み込んでいくと、例えば集約という点に限って言うと、8館全てを検討しているという状況とは読み取れないというふうに僕自身は思っているんですけれども、その辺についてはどういうお考えをお持ちですか。 ◎図書館長 今示されている内容からすると、集約という観点もございますし、複合化という観点もございますので、そういった複数の観点から検討を行っています。中央図書館はさすがに存続が前提だと思いますけれども、地域館については集約化とか複合化を前提に検討を始めましたということになります。 ◆河辺 委員 中央図書館だけが外れる理由というのは何かあるんですか。 ◎図書館長 この検討の過程に当たっては、建物の寿命というんですか、あとどのくらい使えるかというのも1つ大きな要素になっていることがありまして、中央図書館については寿命がまだ長いということと、新しい施設を建てかえるという考え方は今回ございませんので、あれだけの規模の図書館の機能を維持しつつ他の施設と複合化していくのは難しいという中で、中央図書館についてはちょっと別枠なのかなと私どもは受けとめております。 ◆河辺 委員 わかりました。中央図書館の考えについて今述べていただいたんですが、恐らく担当課内でそういう考えを持ち合わせているのではないかなと思うんですね。何か言いにくいところはまだ決まっていないからというような答弁をされているのかなという印象を受けました。  次の質疑に移りますけれども、集約というところ、これは図書館に限らず進んでいる検討だと思うんですが、図書館については集約というところで、効率的、効果的な図書館サービスを提供するというところが1個主軸に置かれているかなと思うんです。市が考える図書館にとって効率的とか効果的というところは、どういう認識で効率的、効果的ということが達成されるのか教えていただけますか。 ◎図書館長 当然、図書館としての機能を果たしていくというのが大前提としてありますけれども、そのやり方はいろいろあると思います。ですから、今みたいな直営という形もあるでしょうし、民間活力の導入ということもあるかもしれません。あと、実際に行っている市なんかを調査してメリット、デメリットをしっかり検証して調査して考えていきたいということになります。  あともう1つ、町田市の図書館が今行っているサービス、ある程度いろいろ他市との比較をしながらサービスのあり方も考えていく必要があるのかと思っております。 ◆河辺 委員 効率的、効果的という話になると、例えば軸が、貸出冊数がどれぐらいあるかとか、来館者に対してどれぐらいの方が利用されるのかとか、いろんな視点があると思うんですね。そこの市が重要だと思っている視点はどこなんですかという意味で今質疑を。 ◎図書館長 申しわけありませんでした。図書館の使命というのは、あらゆる市民の方、あらゆる年齢の方に必要な情報を提供するということになりますから、それが数字ではかることが可能になるという観点からいくと、やはり貸出冊数を、今、町田市は他市と比較して大変多い市になっていますから、そういったところはできるだけ維持、あるいは向上させていきたいと考えております。 ◆河辺 委員 認識はわかりました。  あともう1つ、請願者の話を聞いていくと、身近なところにというところが1つ大きな思いとしてあるかなと思うんですけれども、市としては集約というところの検討の中で、要は立地に対して効率的とか効果的という視点を持っているのかどうか、そこはどうですか。 ◎図書館長 今、先ほどから申し上げている図書館のあり方とか再編とかを考えていく中で考えていかなければいけないことは、利用状況というか、貸出冊数の状況がどうであるとか、建物の寿命がどうであるかとか、あと集約化ということもうたわれていますので、図書館のサービス範囲が重複しているかどうかというものも1つ見ていかなければいけない観点かと思っています。  あと、それだけではなくて、その図書館だけしかやっていない独自の業務というか、機能もございますので、その辺を全て勘案しながら検討していくというようなことを考えております。 ◆河辺 委員 わかりました。
     少し視点をずらしてお聞かせいただきたいんですが、市のほうで5ヵ年計画を策定していると思うんです。図書館として生涯学習拠点の整備ということを1つ目標に掲げられていたかと思うんですが、これは具体的にどういう目標ですか。 ◎図書館長 生涯学習環境の整備という形では、6館であった図書館を拡大していくというのが1つあったと思っております。 ◆河辺 委員 そうなんです。8館にしていきます、達成できましたよというような記述が恐らくあるんですよね。行政経営改革プラン、これは同じ冊子になるんですが、ここで出てくるのが図書館のあり方の見直しということになるんですよ。具体的な生涯学習、図書館の欄を見ていくと、改革番号3-3-11、図書館のあり方の見直しということで「鶴川駅前図書館、忠生図書館を新しく開館するなど、図書館サービスの利便性」云々というのが内容として書かれている。最後に「8箇所ある図書館の再編を推進します」ということが書かれているんですが、一方で5ヵ年計画では6館から拡大して8館にすることを担当課としての目標として掲げていながら、同時に見直しをしていきますということ自体が矛盾をしているのではないかと思うんですけれども、そのあたりはどうですか。 ◎生涯学習部長 今、河辺委員から同じ本の中でというお話があったんですけれども、6館を8館にするというのは、今よりも前の5ヵ年計画の町田市新5ヵ年計画、そちらでは8館にするという目標を立てております。  ただ、今回策定した町田市5ヵ年計画17-21の中で、やはり行革の中で8館ある図書館のあり方を見直すというふうにしたのは、この5カ年の間に市を取り巻く環境が随分変わってきている。公共施設の老朽化とか、そういったものが進展して、もちろん前の5年にもそういう話というのはあったと思うんですけれども、それが現実顕在化してきたというか、はっきりと目に見えてきたということで、今それに取り組んでいかないと、将来的に町田市として厳しくなっていくだろうということで、前の5年と今進行中の5ヵ年計画では若干方向性が変わったということでございます。 ◆河辺 委員 一生懸命前の5カ年で8館を達成しようと頑張られてきて、次の5ヵ年計画ではそこを見直しますよということですね。いろんな環境の変化があったというのは理解できますけれども、そこは担当としてどういう感想を持たれているんですか。 ◎生涯学習部長 例えば生涯学習というのは、皆さんのお近くにいろんな施設があればいいということを皆さんお考えだと思うんです。繰り返しになりますけれども、市を取り巻く財政的な変化というか、もう少し詳しく言えば、例えば少子・高齢化が進んできて、今後、医療費を初めとする社会保障関係給付費というのがどんどん上がってくる。その反面、働いて税を払ってくださる方が少なくなってくる。それとタイミングを合わせたかのように、築後30年が経過する建物の割合がどんどんふえてきて、今後、今までと同じように建て直すことが難しいという状況がはっきりとわかってきているという状況の中で、確かに前の5カ年で6館を8館にした、さらに充実していこうという方向転換はあったわけなんですけれども、それが5カ年たって、新しい町田市5ヵ年計画17-21を策定する段階にあって、サービスというのは多ければ多いほどいいという考え方を若干変えていかなければならないという考えに立ったということであると思います。 ◆河辺 委員 確認すると、資金的な話が一番大きな理由になっている。社会環境の変化というところに起因をするというお話でしたけれども、そういう理解でいいですか。今の話を聞いていると、そういう印象を受けたんですが。 ◎生涯学習部長 財政面の話だけということではなくて、集約化ということを含めて、新たな価値を見出していこうというふうなことは公共施設の基本計画にもあります。  ただ、今回のように、図書館の再編という結果として館の数がもしかしたら減ってしまうかもしれないという場合で言うと、新たな価値を創出するというのはなかなか難しいかもしれないんですけれども、そんな中にあって、ただ縮小するという形の計画ではなくて、新たに違うサービスが見出せないのかということも含めて、今検討は始めたばかりということですので、今後いろいろな工夫をしていくというふうな段階にあると思っております。 ◆河辺 委員 市の考え方というところでもう1つお話を聞かせていただきたいんですけれども、昨年の3月、地域の皆さんと市が協働して「町田市鶴川団地と周辺地区再生方針」というものを策定しているんですね。その中では「多世代が一緒に住めるまちを目指して」という大きなテーマを掲げていて、その中に子どもが安心して過ごせる場づくり、鶴川団地と周辺地区全体の魅力づくり、高齢者が楽しく暮らせるなどを目指す方向として書いてあるわけです。  一方で、市がこの地域を世代もミックスしながら盛り上げていこうという中で、今回の5ヵ年計画であったり、公共施設の再編計画の中では集約というところが1つ大きな検討として挙がっているわけですが、これについても、先ほどの5ヵ年計画は時期的なずれがあるとはいえ、盛り上げようというふうに市が方針として1つ出している中で、集約をするという形で機能を1個奪ってしまうというのは、これまた少し話が矛盾してくるのではないかと思うんです。その辺については、担当が違うと言えば、それまでになってしまうんですが、市の大きな方針としては地域を盛り上げようという方針があるわけですね。その辺についてはどういう認識ですか、整合性も含めて。 ◎図書館長 そういった活性化に向けた方向性が定まって今動いているという話は、図書館としても十分承知しております。  しかしながら、そういった今やっている図書館の見直し等に当たっては、関係部署とも調整しながら、お話ししながら考えていきたいというのが1つあります。特定の場所、特定の地域と考えれば、ぜひそういうところも考慮したいという気持ちもあることはありますけれども、もう少し大きな目で見ると、やはり図書館という大事なサービスを今後10年とか20年先を含めて、しっかり継続していくために何をやるべきかというのを今考える時期にもあるかなと考えていますので、そういう形で少し大きな目で町田市の図書館を考えていきたいと思っているところでございます。 ◆河辺 委員 言っていることは理解できるんですが、これだけ地域の方が名を連ねていて、重要だという認識を恐らく持たれているわけですね。そこが集約、結果はどうなるかまだわかりませんというお話ですが、そこの機能自体がなくなってしまうと、地域の活性という意味ではマイナスに働くのではないかという印象を持っています。  もう1つ違う視点の質疑をさせていただきたいんですが、町田市公共施設再編計画策定検討委員会というものが何回か開かれていると思うんです。その中で図書館の議論として、いろいろ再編後のイメージとか、そういったものが記述されている中で、今後の方向性としてさるびあ図書館及び鶴川図書館は配置が近接している中央図書館及び鶴川駅前図書館へ集約を検討するということが具体的に明記をされていますよね。  一方で、公共施設再編計画の施設機能ごとの実態の課題のまとめと今後の方向性というところは、今言ったさるびあ図書館、鶴川図書館云々という具体的な名称が抜けるんですけれども、これは何か意図的にこういうことをされているのか。共通性がないというか、何か隠しているんじゃないかなとか、こういうこと1つとっても地域の方というのは不安に思うと思うんですけれども、この辺、何か理由があるのか、あれば教えてください。 ◎早出 生涯学習総務課担当課長 そちらについては、地域が重複するという視点で鶴川と町田の地域が検討の段階で俎上に上がっていたというのは、その資料のとおりなんですけれども、先日、総務常任委員会でもご説明があったように、政策経営部のほうで全体を進めている中で、外部委員会で余り具体的な施設について、この段階でご意見をいただくのではなくて、今、市が進めようとしている全体の方向性についてご意見を聞いたほうがいいという外部委員会からの意見も踏まえて、直近の資料では具体的な施設名を出さない、それは全体的な進め方の中でそういった資料の見直しが行われているという状況はございます。 ◆河辺 委員 では、最後にします。全く内容という話ではなくて、私も10数年議員を続けてきて、請願の署名者にこれだけの町内会の会長だとか団体の代表をされている方が名を連ねて請願を出されることはなかなかないのではないかと思っています。  一方で言えば、それは地域にとってはとても大切な内容だということも読み取れるんですが、このことについては現状市は、こういう方たちが名を連ねて請願を出されているということ自体、どういう認識で受けとめられているのかというのを、部長のほうがいいですか、お答えください。 ◎生涯学習部長 請願を見ていますと、これだけ大勢の町内会とか自治会とかが書いてあるということにつきましては非常に重く受けとめております。  ただ、検討のことを申し上げますと、これはまだ始まったばかりということで、まだ何も決まっていない、これからいろいろなことを調査したり、検討したりしていく。全くゼロベースの状況ということで考えておりますので、本日いろいろとご意見をいただきました、それらを参考にしながら今後検討していきたいと思っております。 ◆殿村 委員 再編については、これから検討していくところだというお話でした。当然のことながら、数十年来にわたって鶴川団地センター商店街の中の1つの公共施設として大きな役割を果たしてきたと私は認識しておりますけれども、これまで鶴川図書館が担い、果たしてきた役割をどのように認識しているか、改めて伺いたいと思います。 ◎図書館長 鶴川図書館ができて40年以上たっています。その間、鶴川駅前図書館ができるまで、小さい図書館でありながら鶴川地域の資料、情報提供の基地として長年活動して、また、地域の方にも親しまれてきたのかと思っております。 ◆殿村 委員 と同時に、鶴川駅前図書館が開設されて以降も、それ以前と比べて、当然のことながら利用者数等は減少するとは思いますけれども、しかしながら、一定の利用者を確保し、そしてまた、現在でも地域の皆さんに親しまれているということ、つまり、鶴川駅前図書館ができて以降の鶴川図書館の現状と役割をどのように認識しておりますか。 ◎図書館長 鶴川駅前図書館ができて以降の鶴川図書館の状況を見ていますと、利用としては半分ぐらいには、あるいはもうちょっと減っているかもしれません。しかしながら、今調査している途中の段階ですけれども、鶴川地域、広い意味の鶴川地域ではなくて、鶴川図書館のある周辺の方が身近な図書館として、お年寄り、お子さん等いろいろな方が使っている図書館であるというところの役割は、以前とは多少変わっていますけれども、その辺は今でも生きているのかと思っています。 ◆殿村 委員 そして、請願者の方のお話にもありましたように、商店街の方々を含めて、地域の皆さんが鶴川図書館と一体となって頑張っておられるということについて、どのように評価されておりますでしょうか。 ◎図書館長 商店街の方がこれほど鶴川図書館の思いを語っていただいたということは大変ありがたく思っております。ですから、今検討している最中ですけれども、今現在の図書館の運営の中で協力とか、お祭りなんかに少し協力はしていると思うんですけれども、そういったことが今後も――今後もというのは、結論はまだ出ていませんけれども、当面続けていければと考えています。 ◆殿村 委員 行政改革の側面から見ると、公共施設の老朽化の問題であるとか、あるいは少子・高齢化というような問題が1つの角度として指摘されているわけですけれども、少子・高齢化という意味で言うならば、地域の図書館の役割ということで言えば、その役割は、行政改革のほうから見れば、そういう問題はあるかもしれないけれども、地域の図書館のあり方ということからすれば、ますます地域住民に密着した図書館のあり方が必要になってくるのではないか。  つまり、高齢者の方が遠くまで行けない、あるいは子どもたちが安全に文化、教育に親しむことができる環境、これが遠いところまでわざわざ行かなければならないような環境であったり、あるいはバスに乗ってお金を使わなければならなかったり、そういう環境であったり、それはもう一目瞭然で、当然のことながら、少子・高齢化になればなるほど地域住民に密着した公共サービスが必要になるのではないかと私は思います。その点で、この問題を図書館としてはどう捉えるかということをお聞きしたい。  もう1つは、老朽化という点で言っても、鶴川図書館は40数年にわたって建物が老朽化する中でも頑張ってこられた地域に密着した図書館だと思います。ここで団地再生の一環として建てかえ計画が今進められようとしているということで言うならば、新しいURの建てかえ計画に地域の商店街や自治会が一緒になって、どう地域住民の皆さんの要望に応えた商店街にし、また、公共施設やさまざまな公共的な施設を取り入れていくかということで検討されているという点で言うならば、これも解決の方向に向けて鶴川図書館を存続させ、残していくということも十分に検討していけるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎図書館長 まず最初の点ですけれども、少子・高齢化ということで地域に密着した公共施設は大切だというところは私どもも認識しておりますけれども、先ほども少し申し上げましたが、やはり大きな目で図書館の今後10年、20年先を継続していくという観点からの検討も、同じように必要であるということで今検討しているところでございます。  それから、今、団地の建てかえのことで図書館を残してということでしたけれども、そちらにつきましても、必要な情報はUR、あるいは市の関係部署から情報を入手しながら、図書館のあり方を検討していく中で、そういった観点も忘れずに検討していくというふうにしたいと思っております。 ◆殿村 委員 改めて伺いますけれども、最初のほうの議論を聞いていますと、必要な情報をこれから集めていくというように聞こえたわけです。しかし、鶴川図書館がこれまで果たしてきた地域における役割に対する認識を伺いますと、それなりに高く評価されているというふうに私は受けとめました。当然、こうした受けとめや評価が今後の検討に当たっての大きな材料になっていくと考えますけれども、いかがでしょうか。 ◎図書館長 鶴川図書館の利用の実績、推移等も検討の大変重要な要素になってくるということがあります。図書館があることによって地域で果たしている役割があると思うんですけれども、そういったことも考えていく上での1つの要素であることは間違いないと思っております。 ◆殿村 委員 その意味では、先ほどもたしか答弁があったと思いますけれども、今回、このように請願が出され、請願者の方々の主張を重く受けとめていただいて、それを今後の検討の大きな1つの考える材料にしていただきたいと思います。  もう1つは、町田市5ヵ年計画17-21という計画については、主に政策経営部が組み立てて、もちろん関連部局と議論しながらということはあるでしょうけれども、どう考えても地域住民、市民の要求、そして担当部局である図書館の今後考える図書館のあり方という方向、それから政策経営部が考えている方向というのは、どうしても矛盾してくる部分が出てくると思います。  つまり、先ほど河辺委員からも財政の問題かというお話がありましたけれども、どこにお金を使うかという問題は、これはまたこれで考えるべきところがあるわけですから、担当部署としては、やはり地域住民の皆さんの声をもとに、そしてまた、これまでの鶴川図書館が果たしてきた役割をもとに、しっかりと提言していっていただきたいということを要望したいと思います。 ◆山下 委員 図書館については、私も課題ということでまず申し上げますと、総貸出数ではなくて、また延べ利用者数ではなくて、例えばどれだけ市民の方の利用されている割合を高めていくとか、総利用者数をきちんと上げていくというのが、極端に言えば、例えば22万冊を1人の人が借りていた、これは公共サービスとして成り立たなくなっちゃうわけですね。一方で、22万冊を22万人で借りていた、これは公共性が非常に高いということで評価ができると思うんですけれども、そういう見方での図書館のあり方というんですか、評価の基準、今後集約化していくにしても、検討の仕方というのはされているんですかね。  つまり、私が言いたいのは、中央図書館も限られた人だけが借りているような状況では、公共性ということでは課題がありますよということなわけですよ。ですから、質疑するに当たって、その点についての認識をまず確認していきたいんです。 ◎図書館長 図書館の役割として、あらゆる市民の方に必要な情報を提供していくということになりますけれども、例えば市民の方がいつでもその情報が必要かというわけでもないと思うので、一定よく利用される方というのはいらっしゃると思います。  そういった意味で、でも、幅広い市民の方に利用されているかどうかというのを、今こちらで収集が可能な情報から集めていこうとすると、やはり登録率がどうなっているか、その推移が大切なのかと思っています。  ですから、その辺の情報も、あるいは登録率の場合、町田市の図書館がコンピューター化してからかなりたっていますので、古い情報は分析不可能なんですけれども、例えばここ1年、2年で新しく登録された方がどこの地域が多いかとかいうことで、図書館の利用と図書館があることの関係がどうなっているかということも分析可能でしょうし、あるいは図書館から離れて、部のほうで市民の方の意見募集みたいな調査をやりますので、そういった形で図書館を今使っていない方がどんなことをお考えなのかということも情報を集めながら検討していきたいと思っております。 ◆山下 委員 つまり、いろんな集約化も複合化も、そこら辺をきちんとある程度分析して、また、できれば目標値的なものを定めて、それに合った形の見解というものを、ざっくり言うと検討していくべきなのではないか。さらに言うと、先ほど5,500万円という金額を聞いて、これほどのお金を使うのであれば、もっとやり方もあるのではないかとか、そういうものもあったりするわけです。  そういう意味では、利用率とか登録率を鶴川図書館の周辺の人たちは、さっきの質疑を聞くと、一緒に協力して上げていこうというようなこともできそうなことをおっしゃっているわけなんです。だから、ぜひ地域と一体になった形での展開というものも、この検討材料の方向性の中に、今みたいな質疑がいいのか私はわからないんですけれども、今後の検討の中に入っているのかどうかとか、そういったことを伺いたいんです。 ◎図書館長 これから検討を進めていって、関係してくる地元の方といいますか、当該地域の方にはご意見を伺っていく機会は、こちらからも説明いたしますし、ご意見を伺うという機会も当然必要かと思っていますので、そういった中でそこでいただいた意見等も参考に検討していくということになるかと思います。 ◆山下 委員 極端な話、例えば登録したら商店街で割引するとか――勝手に言っちゃって申しわけないですね。そういったことも、これから図書に親しみを持ってもらうというところから入っていくとなると非常に大事かなと。また、今、非常に嫌っている人もいるのですけれども、例えばツタヤが図書館やっているみたいなもので、あれはいろんな批判も一方でありながらだと思うんです。  でも、そういうこともしながら、町田市の図書館機能が持っているよさというものも、今、特に職員の方が築き上げてきたものというものも当然あるかと思うんですけれども、そういった面も生かしながら、これからそこはきちんと守っていくという必要もあるかと思うんですね。  ですから、今回、私もざっくり大まかに聞くと、URの中で例えば団地を再生してくれるなんて、向こうがお金を出してやってくれるところは少ないわけですよ。少ないというか、この地域にやってくれるような地域というのは非常に有望な地域というわけですね。  ですから、例えばリノベーションもあそこはやっていますし、そういう場所というのは、市が調査検討する以前に、もっときちんとした――きちんとしたという言い方は悪いけれども、非常に優秀な調査検討をした上で鶴川団地というところに光が当たって、そこの商店街を建てかえして活性化していくというわけですから、一般論からすれば、そこに便乗して図書館も展開してしまおうというのがごく普通の人間の考え方だなというふうに私は思ったりするわけです。  ですから、幅広い情報収集をした上でいろんな変化を、さっき絶好の機会と言っていましたけれども、そういったものをきちんと吸収して、受け入れて検討していくのがいいのだろうと。  ですから、そういう意味では、総利用者数を上げていくという意味では、商店街なんていうのは自分たちが呼ばなくても人が来るわけですから、ある種、その魅力の主体者でもあるわけですけれども、そこはきちんと評価をしていくべきなのではないかと思うんですけれども、その点についてはどうですか。 ◎図書館長 まず、直接URとの交渉の場にはこちらはなかなか立てないんですけれども、関連課からいろいろ情報を入手しながら、必要に応じてはこちらの意見等も言わせてもらって、そういった中でよりよい検討をしていきたいと思っております。 ◆山下 委員 よりよい検討をしていくということは、積極的に考えてくれているというようなニュアンスの答弁だったので、ここで質疑をやめたいと思います。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 それでは質疑の途中でありますが、これより議員間討議を行いたいと思います。  ご発言があればお願いいたします。 ◆渡辺 委員 るるお聞かせいただいていて、地元としては図書館を残していただきたいという請願で、市役所サイドは、この願意は難しいということだったんですけれども、図書サービスとか地域のあり方または居場所、空間づくりなど、いろいろまだ課題があると思うんですが、それについてさらに今調べている最中だということでしたので、私は、この請願は継続するのが妥当かと思いました。 ◆河辺 委員 今、継続をというお話があったんですが、今回、この請願のやりとりを当局とやらせていただくと、検討に当たっての情報収集をいろいろしている、残す、残さないはまだ決めていないという状況というのはよくわかりました。  今回、地域の方から請願を上げていただいて、残してくれという方向性での請願ですけれども、僕は、この委員会の中で、議会がこれを応援するかどうかというところを1つ表決をとって明確にして、それ自体を当局の検討の材料にしていただきたいと思いますので、これは結論を出すことが請願にとっても一番効果的なものになるのではないか。なので、結論を出してほしいという思いです。 ◆殿村 委員 私も結論を出すべきだと思います。請願者の要望、願い、そして議会の意思をここで示すということが鶴川図書館の役割を改めて認識するということにつながっていくと思います。そのことが今後の検討の上で大きな役割を果たすことになっていくと私は思いますので、結論を出すことが重要だと思います。 ◆山下 委員 請願項目を見ますと、単純に存続させてください、よりよい形で計画の中に入れてくださいという、この文章だけ見ると、確かに今検討している段階の話なので、そもそも請願に対してどうのこうの言える時期ではないという当局のお話もわかるわけです。  しかしながら、この文章自体を読むと、建てかえという絶好の機会を捉えてと、そこをきちんと言っているわけです。ですから、発展的にきちんと住民のほうも考えて、図書館行政にとってもよりよい方向性で検討ができるのではないかという余地は十分あると思いますので、私は決をとっていいのではないかと思います。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 議員間討議を終わります。  休憩いたします。              午前11時27分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時28分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆渡辺 委員 先ほどの答弁の中で、現時点ではまだ計画を検討している最中だということがありました。そして、この請願書は鶴川図書館を残してほしいという請願書でございます。現在検討中のものでまだ願意の実現性は難しいというご答弁をいただいておりますので、私は、この案件は継続して、鶴川地域のために何が必要なのかということをしっかり再度市役所当局が研究されるのがよろしいのではないかと思いましたので、継続していただければと思います。 ○委員長 お聞き及びのとおり、継続審査にすべきであるとの意見がありますので、お諮りいたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手少数であります。よって本件は結論を出すことに決しました。  休憩いたします。              午前11時29分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時30分 再開 ○委員長 再開いたします。  これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  請願第7号を採決いたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって請願第7号は採択すべきものと決しました。  休憩いたします。              午前11時31分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時32分 再開 ○委員長 再開いたします。  お諮りいたします。ただいま採択と決定いたしました本請願については、執行機関に送付の上、その処理の経過及び結果の報告を請求することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。 △第51号議案(生涯学習部所管部分)
    ○委員長 第51号議案を議題といたします。  本案のうち、生涯学習部所管部分について、提案者の説明を求めます。 ◎生涯学習部長 第51号議案 平成29年度(2017年度)町田市一般会計補正予算(第2号)のうち、生涯学習部所管分についてご説明申し上げます。  初めに、歳入でございます。  補正予算書の10ページ、11ページをお開きください。  第14款、国庫支出金、第2項、国庫補助金、第5目、教育費国庫補助金、節の7、文化財保存事業費補助の国指定文化財保存事業費994万2,000円の減額は、高ヶ坂遺跡整備事業費の補助金の決定に伴うものでございます。  次に、第15款、都支出金、第2項、都補助金、第7目、教育費都補助金、節の13、文化財保存事業費補助の国指定文化財保存事業費497万円の減額は、同じく高ヶ坂遺跡整備事業費の補助金の決定に伴うものでございます。  次に、12ページ、13ページをごらんください。  第21款、市債、第1項、市債、第6目、教育債、節の2、教育施設整備事業債の文化財施設整備事業は、高ヶ坂遺跡整備の事業の変更に伴い市債の金額を調整しました。  以上が歳入でございます。  続きまして、歳出についてご説明します。  20ページ、21ページをお開きください。  第10款、教育費、第2項、社会教育費、第1目、社会教育総務費、説明欄の4、文化財保護費1,973万3,000円の減額は、補助金の決定に伴い、高ヶ坂遺跡整備事業費を減額するものでございます。  次に、22ページ、23ページをごらんください。  第7目、生涯学習センター費、説明欄の4、生涯学習センター事業費1万2,000円は、2016年度の東京都高齢社会対策区市町村包括補助事業のうち、ことぶき大学事業にかかわる補助金の確定に伴う都への返還金でございます。  最後に、6ページにお戻りください。  第3表、地方債補正でございます。変更の3番目、文化財施設整備事業は、事業の変更に伴い減額するものでございます。  生涯学習部所管分の補正予算の説明は以上でございます。  よろしくお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって生涯学習部所管部分の質疑を終結いたします。 △認定第1号(生涯学習部所管部分) ○委員長 認定第1号を議題といたします。  本件の一般会計のうち、生涯学習部所管部分について、担当者の説明を求めます。 ◎生涯学習部長 それでは、認定第1号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定についてのうち、生涯学習部所管分についてご説明申し上げます。  初めに、歳入でございます。  歳入歳出決算書の37、38ページをお開きください。  第13款、使用料及び手数料は、37、38ページ並びに41、42ページに掲載しています。  第14款、国庫支出金は、57、58ページに掲載しています。  第15款、都支出金は、63ページから68ページ並びに75、76ページに掲載しています。  第16款、財産収入は、83、84ページに掲載しています。  第20款、諸収入は、91ページから96ページ並びに99、100ページに掲載しています。  第21款、市債は、107、108ページに掲載しています。  次に、歳出でございます。  295、296ページをごらんください。  第10款、教育費、第2項、社会教育費、第1目、社会教育総務費は295ページから298ページに掲載しています。  第3目、自由民権資料館費は、299ページから302ページに掲載しています。  第7目、生涯学習センター費は、305ページから308ページに掲載しています。  第8目、図書館費は、307ページから312ページに掲載しています。  第9目、文学館費は、311、312ページに掲載しています。  以上が歳入歳出決算書に係る部分でございます。  続きまして、生涯学習部所管分の決算と主要な施策の成果を「町田市課別・事業別行政評価シート」に基づいて説明させていただきます。  「町田市課別・事業別行政評価シート」の126、127ページをお開きください。  生涯学習総務課の課別行政評価シートについてご説明いたします。  初めに「Ⅰ.組織概要」ですが、生涯学習総務課の使命は、生涯学習部の総務担当課として適切な部内運営を行うとともに、関係部署が事業を円滑に推進できるようにすること、また、出土品を中心とした埋蔵文化財及び遺跡や古民家などの文化財の保護・活用を通して、市民が郷土への理解や愛着を深められるようにすることでございます。  次に、「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」といたしましては、文化財保護の主な事業である国指定史跡高ヶ坂石器時代遺跡整備、三輪緑山一丁目にあります東京都指定史跡の西谷戸横穴墓群整備などについて、引き続き国や東京都の補助金を確保すること、また、文化財などの保護や考古資料室の運営について、より積極的に公開、活用を推進していく必要がある点でございました。  続きまして、「Ⅲ.事業の成果」でございますが、社会状況の変化を踏まえた新たな生涯学習施策の構築に向けて、2016年8月に町田市生涯学習審議会に「今後の生涯学習施策の進め方について」を諮問いたしました。  高ヶ坂石器時代遺跡については、稲荷山、八幡平遺跡の整備を実施し、このうち稲荷山遺跡の整備工事が2017年3月に完了し、一般公開いたしました。  また、町田市有形文化財指定の村野常右衛門生家については、2017年2月に保存修理工事に着手いたしました。  次に、「Ⅳ.財務情報」の「①行政コスト計算書」をごらんください。  行政費用のうち、維持補修費が2,448万9,000円増額しておりますが、引き続き西谷戸横穴墓群整備工事を実施し、高ヶ坂石器時代遺跡整備工事に着手したことによるものでございます。  都支出金の2,177万2,000円の減額につきましては、東京都指定有形文化財旧荻野家住宅保存修理事業の工事が完了したことによる補助金が主な減額理由でございます。  続きまして、127ページの「③貸借対照表」をごらんください。  事業用資産の土地については、所管する遺跡や考古資料室などに係るものでございます。建物については指定文化財の古民家や考古資料室などに係るものでございます。  続きまして「Ⅴ.財務構造分析」でございますが、2016年度は引き続き西谷戸横穴墓群整備工事を実施し、高ヶ坂石器時代遺跡整備工事に着手したため、維持補修費の割合がふえております。  最後に、2016年度末の事業の課題といたしましては、国や東京都の補助が引き続き不可欠であり、補助金の確保と文化財の有効な公開、活用だと考えております。  生涯学習総務課の説明は以上でございます。  続きまして、生涯学習センターの課別行政評価シートについてご説明いたします。  134、135ページをお開きください。  初めに、「Ⅰ.組織概要」ですが、生涯学習センターの使命は、町田市の生涯学習の拠点として学習の場や機会、情報の提供を通して、市民1人1人が学習活動の中で自己研さんし、豊かな人生を送れるよう支援することでございます。  次に、「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」として3つのことを挙げております。  1点目は、生涯学習センターが入っている町田センタービルには長期修繕計画がございますが、生涯学習センターの専有部分の長期修繕計画がありませんでしたので、早急に策定する必要があること。  2点目は、魅力的な講座、講演会の実施のため、現在行っている事業を検証し、各地域への学習支援の充実を図る必要があること。  3点目は効率的、効果的に市民への学習の機会を提供していくため、さがまちコンソーシアムなどの関係機関との連携や市民ボランティア等の活用により、事業を展開する必要があることを挙げております。  続きまして、「Ⅲ.事業の成果」でございますが、まず、生涯学習センター専有部分の長期修繕計画を策定しました。町田市生涯学習推進計画に基づき、学習情報の発信、講座の実施、施設の事業を行いましたが、施設利用の変化に伴い、施設利用者は減少しています。庁内関係部署との連携を進め、学習の場を広げるとともに、地域課題を解決するための学習支援として、鶴川地区協議会などと連携して地域での講座を行いました。また、若年層が主体的に企画・運営に携わる学習事業を昨年度よりふやして4事業実施しています。  次に、「Ⅲ.財務情報」の「①行政コスト計算書」をごらんください。  行政費用のうち物件費224万5,000円の減額は、区分所有する町田センタービル全体の電気使用契約を見直したことによる光熱水費の減額が主な理由でございます。  維持補修費2,022万円の減額は、2015年度に行ったビルの外壁改修工事のような大きな工事がなかったことが主な理由でございます。  続きまして、135ページの「③貸借対照表」をごらんください。  事業用資産は、町田センタービルの土地、建物に対する町田市の持ち分と陶芸スタジオの建物でございます。  その他の固定資産は、プロジェクターなどの重要物品及び株式会社町田センタービルへの出資に係る株券で、ホール内プロジェクターの買いかえにより資産価値が156万7,000円増加しております。  続きまして、「Ⅴ.財務構造分析」でございますが、ビルの長期修繕計画に基づき、2014年度には屋上防水修繕工事、2015年度には外壁改修工事による負担金の増加があり、維持補修費の占める割合は2013年度から年々増加していましたが、2016年度には一段落し、相対的に人件費の割合が多くなっています。  最後に、2016年度末の事業の課題といたしましては、施設利用者数が減少しているため、利用実態を検証して対策を検討する必要があること、地域への学習支援を充実させるため、引き続き地域の団体や関係機関などと連携を図り、事業を展開していく必要があることが挙げられます。長期の課題といたしましては、町田市公共施設等総合管理計画などを踏まえ、生涯学習センターの事業や施設のあり方を検討していく必要があります。  生涯学習センターの説明は以上でございます。  続きまして、図書館の課別行政評価シートについてご説明いたします。  136、137ページをお開きください。  初めに、「Ⅰ.組織概要」ですが、図書館の使命は、市民がライフステージに応じ必要となる知識・情報等を「いつでも・どこでも・誰でも」自由に手に入れることができる環境を整備して、市民の知的で心豊かな生活の実現に寄与することでございます。  次に、「Ⅱ.2015年度末『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」といたしましては3つ挙げております。  1点目は、町田市内8館の図書館と3カ所の予約受け渡し施設の整備後、各地域の特色に合った図書館利用者へのサービスを充実させることが必要であること。  2点目としましては、忠生図書館の開館に伴い、2015年度は貸出点数及び蔵書回転率が上昇しましたが、ここ数年は減少傾向にあるので、貸出点数、蔵書回転率を上げるためにも、あらゆる分野で魅力的な図書を選定していく必要があること。  3点目は、全8館のうち、一部施設を除き施設の老朽化が進行しており、市の方針に基づいて利用者への長期のサービスを維持する方策を検討することが必要であることでございました。  続きまして、「Ⅲ.事業の成果」でございますが、2016年7月に市内4カ所目となる成瀬コミュニティセンターでの予約受け渡しサービスを開始し、成瀬地域の利用者の利便性が向上しました。2015年3月のICタグを利用したシステム更改など業務の効率化を進めた結果、時間外勤務が減少いたしました。  他の機関、市の他部署に呼びかけて、「ゼルビア/サン・ジョルディの日特集」、「シバヒロ星空観察会」等の連携事業を行い、事業を通じ幅広い層への図書館利用のPRを行うとともに、新たなPRツールとしてツイッターを開始いたしました。  次に、「Ⅳ.財務情報」の「①行政コスト計算書」をごらんください。  行政費用のうち、人件費1,757万7,000円の減額については、主に時間外勤務の減少によるものです。  また、維持補修費2,338万3,000円の増額については、中央図書館のあるエルムビルの屋上防水工事及び4階トイレ改修工事が主な理由でございます。  なお、図書資料等は固定資産として計上しているため、図書購入費は行政費用には計上しておりません。  続きまして、137ページの「③貸借対照表」をごらんください。  事業用資産は、中央図書館のあるエルムビルの土地、建物の町田市の持ち分とさるびあ図書館の土地、建物、木曽山崎図書館の建物でございます。さるびあ図書館の土地については、一部をすみれ教室へ所管がえしたことにより5,786万7,000円減少しております。  また、その他の固定資産につきましては、図書資産、株式会社エルムスリーへの出資に係る株券、忠生図書館書架等備品でございます。  続きまして、「Ⅴ.財務構造分析」でございますが、中央図書館のあるエルムビルの屋上防水工事及び4階トイレ改修工事などにより、維持補修費の割合は1.2%から3.0%に上昇しています。  次に、「Ⅶ.総括」の「①成果及び財務の分析」でございますが、2015年度に開館した忠生図書館の貸出点数や蔵書回転率は上昇しているものの、図書館全体では2016年度の貸出点数は2015年度より約22万6,000点減少し、蔵書回転率も0.22ポイント下がりました。  図書館MARCシステム変更委託など電算システム保守運用委託料が927万7,000円増加いたしましたが、契約先の変更による光熱水費416万円の減少や中央図書館監視装置賃貸借料の206万3,000円の減少などにより、物件費は243万4,000円減少しました。  事務事業の効率化を行い、時間外勤務の縮減などを進めた結果、人件費は2015年度より1,757万7,000円減少いたしました。  最後に、2016年度末の事業の課題でございます。  町田市内の図書館は8館、予約資料受け渡し施設は4カ所となりました。今後は、各地域の特色に合った図書館利用者へのサービスを充実させること、忠生図書館を除く各館の貸出点数の減少を踏まえ、読書普及事業の展開を検討する必要があります。また、所管する施設の老朽化が進んでいるため、町田市公共施設等総合管理計画に基づいて各施設のあり方を長期的な視野で検討する必要があります。
     続きまして、町田市民文学館の課別行政評価シートについてご説明いたします。  154、155ページをお開きください。  初めに、「Ⅰ.組織概要」ですが、文学館の使命は、町田市にゆかりのある文学者の資料及び市民の文学的著作等の収集、保存、調査研究を行い、文学情報を展示や講座、講演会などを通して発信し、多くの市民が文学に触れ合える機会をつくることでございます。  次に、「2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた課題」といたしましては、2013年度をピークに来館者が減少しているため、市内外へ効果的な情報発信を行うこと、また、施設の老朽化が進んでおり、計画的に修繕することなどでございます。  続きまして、「Ⅲ.事業の成果」でございますが、より多くのお客様に文学館へお越しいただくために新たな取り組みを行いました。外部の有識者の意見を取り入れたり、エンターテインメント的要素を取り入れた展覧会を開催するなどした結果、年4回の展覧会観覧者数が開館以来最高の3万469人となりました。  また、開館10周年記念事業として著名人を招くなどのイベントを行ったことで市内外に情報発信を行うことができ、来館者数は6万9,665人となりました。  次に、「Ⅳ.財務情報」の「①行政コスト計算書」をごらんください。  人件費は2015年度に比べ減少しましたが、燻蒸及び害虫防除等業務委託の実施、施設設備の故障等の増加により委託料及び維持補修費が増加いたしました。  続きまして、155ページの「Ⅴ.財務構造分析」をごらんください。  行政費用のうち人件費が56.6%、物件費が26.1%を占めております。  「Ⅶ.総括」の「①成果および財務の分析」でございますが、開館10周年事業を行ったことや展覧会で新たな取り組みを行ったことにより、来館者が2015年度と比較し1万1,953人増加しました。  最後に、2016年度末の事業の課題といたしましては、2016年度は来館者数の目標を達成しましたが、今後も継続的に来館者数をふやしていくために、魅力的な展覧会の開催や市内外への効果的な情報発信を行う必要があります。  また、施設の老朽化が進んでおり、計画的に修繕を行っていくことが必要となっております。  平成28年度(2016年度)町田市一般会計決算のうち、生涯学習部所管分の説明は以上でございます。  よろしくお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆河辺 委員 1つが、生涯学習センターのビル全体の長期修繕計画はあるけれども、専有部分の長期修繕計画はないので、2016年度中は急遽というか、早急に策定をしていただいたんだと思うんですが、この計画をつくってわかったことといいますか、これだけお金がかかるねとか、あとはこういう修繕を定期的にしていかないといけないねみたいなことが見えたのであれば、そこを教えてください。 ◎生涯学習センター長 昨年度は、生涯学習センターの専有部の長期修繕計画を策定しました。こちらに関しましては、庁内の営繕部門と相談をしながら、そちらのアドバイスをいただきながら策定をしたところです。  実際につくってみますと、生涯学習センターの109のビルができて、ここで15年になりますので、さまざまな機器が少し修繕の必要が毎年生じております。特にエアコン、空調のふぐあいが結構出てきておりまして、これは機器の取りかえも視野に入れて行っていく必要があるのかなと思っております。計画では築20年、あと5年ぐらいのところで、その前後でそれぞれの取りかえが必要かと思っております。  そこまで大きな修繕ではないにしても、毎年毎年修繕の費用というのはかかっておりますので、修繕の予算は今後必要になると思っております。 ◆河辺 委員 ありがとうございます。わかりました。  あと、これは全体的な話になるかと思うんですが、人件費の部分でいくと、各課を見ていくと、前年度比というところでは人件費を減らしているというか、減っているところが多いかなと思うんです。これはいろいろな工夫であったり、配置を変えてみたりとか、いろいろあるかと思うんですけれども、何か部として意図的に対応されたことがあるのであれば教えていただきたいと思います。 ◎生涯学習部次長 それぞれの課の異動による人員の配置とか身分の関係の正規職員から再任用といった部分もあったりというところはありますけれども、一番は、図書館の部分について申し上げますと、ここでシステムの更新が終わりましたので、その部分が2016年度にちょっと影響したかと思っております。 ◆河辺 委員 わかりました。  最後に、文学館の件でお伺いしたいと思います。いろいろな取り組み、方向転換というか、新しい方向性を持ちながら、昨年度、2016年度は取り組まれて、その結果として過去最高の来館者数を記録していたりというところがあるんです。これは実施をされた感想でも構わないんですが、去年いろいろと取り組まれて、毎年実施をしていくことが結構しんどい状況なのか、それとも通常どおり去年やったことはことしも実施していくことは無理なくできるかなという認識を持たれているのか、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎市民文学館担当課長 今のご質疑にお答えします。  昨年は、例えば妖怪をテーマにした展覧会をするとか、従来のイメージの文学ということにこだわらずに、幅広いお客様に文学館にお越しいただくんだということの中での取り組みで、展覧会にも多くのお客様にお越しいただきました。その結果、来館者数の増加につながったんだと思っております。  これにつきましては、文学館は文学を愛する方だけではなくて、幅広い年代のお客様にお越しいただく、これについてはこれからも追求していくことです。ただ、幸いにここまで、多少の前後はありますが、年間5万人から6万人前後の来館者数を今維持しているところでございますので、さらに努力を重ねながら、より広いお客様に文学館にはお越しいただきたいと思っております。 ○委員長 休憩いたします。              午前11時59分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後1時 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆殿村 委員 考古資料室の取り組みについて、また、それと関連するアウトリーチ展示会等について、全体として考古資料の展示、また見ていただく取り組みが2016年度どうであったか、その評価と課題についてお答えいただきたいと思います。 ◎生涯学習部次長 考古資料室につきましては、収蔵庫が主な目的ではありますけれども、皆様に町田市が所蔵している考古を見せるということで、そこの部分のところで展示室も控えているような形をとっております。  ここの考古資料室に所蔵している考古資料を活用して、考古資料室以外のところ、施設外のところのアウトリーチでございますけれども、2016年度、まず「君も縄文人になろう」ということで、ひなた村の事業に連携させていただいて考古資料の部分を使いましてやりました。  それからもう1つ、同じ課でございますけれども、自由民権資料館で登録有形文化財の特別公開というところでも、考古資料の部分をアウトリーチさせていただきました。  あと、これは主に市役所のイベントスタジオですけれども、10月24日から11月4日の期間に「躍動するプリミティブ・アート 縄文の美」ということで、市役所の本庁舎の1階で考古資料を展示させていただきました。  あとは「写真で見る忠生遺跡展」ということで、考古資料を活用しながら、同じ部でございますけれども、忠生図書館で昨年度の2月7日から2月26日の部分でアウトリーチ展示という形ですけれども――申しわけございません。忠生図書館での「写真で見る忠生遺跡展」に関しては、実物は展示できませんで、パネル、写真等を中心に考古資料の部分をアウトリーチで実施したというような形です。  それぞれ「君も縄文人になろう」ということで745人、特別公開の民権資料館は933人、イベントスタジオの「躍動するプリミティブ・アート」をごらんになった方は1,190人、それから「写真で見る忠生遺跡展」、忠生図書館の多目的室を利用させていただいたんですが、そこが487人ということで3,355人というような形の結果になっております。  考古資料室というのはなかなかアクセスが難しいところではございますけれども、そこ以外の部分で宣伝することによって、考古資料室のほうに誘導するといった部分も考えておりました。  また、アウトリーチ展示以外ですけれども、考古資料室を使いまして、先ほど申し上げた忠生遺跡の展示、先ほど考古資料室の展示をこの機会に、昨年度の3月までなんですけれども、忠生遺跡の考古資料を中心に展示がえをしまして展示してきたというような形です。その展示を機会に、7月から8月、9月とギャラリートークを考古資料室で開きまして、そこにも皆さんに来ていただけるようにしたところです。 ◆殿村 委員 考古資料室そのものが保管場所としての機能が主たるところで、展示の場所というところが少ないということで、おのずからアウトリーチという形態が今一定功を奏しているのかなと思います。  戻りまして、考古資料室とそこを中心とした遺跡や遺物の調査、あるいは資料という形で、そういう資料は現在あるわけですから、これをいかに市民の皆さんに見ていただき、また、社会教育の一環としてより広めていくかという点で、さらに課題としている点は何かお答えいただけますでしょうか。 ◎生涯学習部次長 考古資料を中心としてということで、先ほど申し上げた形で市内の重立った忠生遺跡といったものを中心に、考古資料室で昨年度実施しました。それの関係でギャラリートーク等を加えた結果、前年に比べて考古資料室の入場者数といいますか、来館者数は伸びたというような形になっております。  ただ、全体的にはアウトリーチで申し上げた数字というのがちょっと減っているところではございますけれども、今回、いろんなイベントを開くことによって、考古資料室への誘導ももちろんそうなんですけれども、同じ部でもそうですし、他部署との連携を加えた中で、他部署と連携すると、何かのイベントに加わることによって、ふだん考古に興味のない方に考古資料を知っていただくことによって、町田市の考古の部分、縄文の部分に興味を持っていただく、昨年度の部分を見まして、そのようなことも課題の1つかと思っております。 ◆殿村 委員 わかりました。  次に、生涯学習センター費の中の障がい者の青年学級の事業について、担当者の謝礼が前年度に比べて減少しているという記述がありました。これはどのような理由によるものなのでしょうか。 ◎生涯学習センター長 障がい者青年学級事業の担当者の予算の執行ですけれども、担当者自身、今、青年学級が3学級ございまして、2016年度はそれぞれ3学級合わせますと63名の担当者がおります。学級の活動を担っていただいておりますけれども、学級生も171人おりますので、学級生の方がよりよい活動をするためには、かなりの数の担当者の方がいらっしゃらないと活動が成り立っていかないところがございます。  担当者の方が継続して担当していただけないケースが間々ありまして、中には例えば学生も担当者の中にいらっしゃるんですけれども、学校を卒業されて社会に出られるとなかなか活動がしにくいですとか、逆に高齢の担当者の方で担当がなかなか難しくなるとか、いろんな事情で担当をやめられる方が一方でいらっしゃいます。  私どものほうでも、いろんな形で新たな担当者の方をお願いすべく、いろいろなところにお声がけはしているところなんですけれども、実際になかなか思うように集まっていない状況がございます。ですので、担当者の方のお支払い自体も、実はもっと参加していただければ、それなりのお支払いができるところをできないような状況がございます。 ◆殿村 委員 担当者の方々も、謝礼はお支払いしているとはいうものの、半ば手弁当に近い形で頑張っておられる方もいらっしゃると思いますし、そういう中で支えられてきた事業の1つかなと思います。  ご苦労されている中で、特にこうやって支えていただく担当者の方々をふやす努力として、どういう取り組みをされてきたのか、お答えいただけますでしょうか。 ◎生涯学習センター長 担当者の方をふやす取り組みとしましては、まずは近隣の大学などでそういった活動をされている方、学生、サークルもありますし、そういったところにお声がけをしたりですとか、いろんな福祉団体ですとか、そういったところに声をおかけしたりといったことを、いろんな機会を捉えて行っております。大学の授業に参加させていただいて、そこでPRをするといったことも行っております。 ◆殿村 委員 ぜひ今後ともよろしくお願いしたいと思います。  それでは3点目に、昨年度、文化教育施設や市民センター等の使用料の条例改正がありましたけれども、それに絡んで当該部の関連する料金改定を行った施設について改めて伺いたいと思います。  それぞれどういう施設において、そしてまた、料金改定を行うに当たって、それぞれどのような基準で料金改定を行うということをしたのか。これは条例とはまた違いますので、つまり、担当部局で当然起案をしていくわけだと思いますけれども、起案の際にどういう問題意識を持って検討して条例の提案ということになっていったのか、その過程についてお答えいただければと思います。実際、料金改定が行われたそれぞれの施設ごとにできればお答えいただければと思います。 ◎生涯学習センター長 昨年度、市内の各施設、具体的には予約案内システムを使っている施設、生涯学習部であれば生涯学習センターと文学館、それ以外ですと市民センター等だったと思いますけれども、そちらで料金改定を行いました。  こちらは、施設を利用する方にも施設の使用料を負担していただくという考え方、受益者負担の考え方で2分の1をご負担いただくということで進めておりますが、前回の改定が2011年でしたので、この何年間かの間に消費税の増税がありましたり、いろんなコストの上昇もありますので、そういったところで2分の1と実際にいただいている料金との間に乖離が生じてきたということで再計算をしまして、その差額の部分のところを値上げという形で行ってきたものです。 ◎生涯学習部次長 補足させていただきますと、市民部が中心になって使用料の改定というところなんですけれども、生涯学習センター、それから文学館、いわゆる原町田グループというところで料金改定、今、センター長が申し上げた算定根拠の中で1つのグループをつくりまして、計算をしていったというような形になっております。 ◆殿村 委員 文学館や生涯学習センターなど、いわゆる地方自治法で言うところの公の施設に位置づけられていると思います。これは前の条例のときの議論でも私は述べましたけれども、専門家の方々の解説によれば、公の施設の経費として人件費は含めないというような解釈があります。  同時に、先ほども議論の中にありました生涯学習センターの専用部分の長期修繕の部分が特に計画はされていなかったということなどもあります等々、言ってみれば、それぞれ最初から何%の改定という枠組み、目標みたいなものがあって、この改定を検討していったのか。それとも積み上げ方式で具体的なものをコスト計算して、それぞれの施設で具体的な検討をしていったのか、その辺はいかがでしょうか。 ◎生涯学習部次長 原町田グループということで、それぞれの施設の具体的な細かい経費は、ごめんなさい、私、忘れてしまいましたけれども、取り上げられている経費を全て計算しまして、その中から受益者負担のご負担いただく率から出してきて、最終的な率になったというふうに認識しております。施設ごとということではなくて、施設それぞれで経費を出して、それで全体をグループでまとめたというような形になっております。 ◆おぜき 委員 図書館費についてお尋ねしたいんですけれども、堺図書館なんですけれども、まず、利用者数とかは移動図書館と堺市民センターにある図書館が一緒の数字なんですかね。 ◎図書館長 堺図書館の事業別行政評価シートに載っている数字には、移動図書館の分も含めて計算してあります。 ◆おぜき 委員 そうしたら、まず、移動図書館の利用人数がちょっと減少傾向にあるという話なんですけれども、具体的な数字を挙げていただけますか。 ◎図書館長 堺図書館の分に限らせていただきますと、例えば2016年度の貸し出しの冊数は約3万冊、2015年度は3万3,000冊、2014年度は4万冊ぐらいということで少し下がっています。さるびあ図書館についても同様の傾向であるということになっております。 ◆おぜき 委員 そうしたら、堺図書館に限っての話ですけれども、これは貸出点数が20万点ぐらいだと思うんですけれども、そのうちの4万点がそよかぜ号でしたか、移動図書館の数字になるということでよろしいですか。 ◎図書館長 昨年度、2016年度の場合は約3万冊が堺図書館の移動図書館の分ということです。 ◆おぜき 委員 20万冊のうちのということですか。 ◎図書館長 そうです。 ◆おぜき 委員 わかりました。  それも含めて、課題として全てほかの図書館もそう書かれているんですけれども、魅力的な図書を入れていく必要があると書いてあるんです。あらゆる図書館が魅力的な図書を入れると書いてあるんですけれども、地域差とか、そういうものはあるものなんですか。 ◎図書館長 まず、中央図書館と地域館は役割が多少異なりますのであれですけれども、ほかの地域館については、中央図書館と比較しての地域館としての特色はございますけれども、地域性でというのは特にそれほど強くはないかと思います。  ただし、例えば鶴川駅前図書館であれば、鶴川地域の緑とか自然という部分を、少し特集コーナーを設けたりというような形で、そういったコーナーを設けるという形での特色は出していますけれども、大まかに言って選んでいる本というのは、地域館については身近にお住まいの方が利用しやすい資料を集める、中央館はそれをバックアップするというようなすみ分けなっているということだと思います。 ◆おぜき 委員 要するに、何が言いたいかというと、図書館の回転率とかが下がってきているという中で、応援して盛り立てたいと思っているわけなんですけれども、結局、そのニーズというものを把握しているのかなと。どうやって把握して、どういうふうに展開しているのかなというのが聞きたかったんです。 ◎図書館長 ニーズの把握については、1つは、やはり利用者の方が予約をされたり、町田市が持っていない本をリクエストされたりということで、リクエストということでの町田市が持っていない本で、ああ、こういう本がというようなところで把握ができていくのかなというのが1つあります。  あと、全体的な蔵書に対する利用者の方の声といたしましては、3年に1度になりますけれども、アンケート調査を実施しておりますので、そういうもので満足度を見ながら判断しているところでございます。 ◆おぜき 委員 リクエストと3年に1度のアンケート調査で、どういった本を入れていこうかというのを決めているという話ですね。それで、今回は堺図書館に限ってしまうんですけれども、購入図書が164万1,000円だと思うんですけれども、この推移というのを教えてもらいたいんです。 ◎図書館長 堺図書館の本を購入する決算といたしましては、2016年度が153万円ぐらい、2015年度が220万円ほど、2014年度が320万円ほどというような形になっております。 ◆おぜき 委員 減少傾向にあるのかなと僕は思っているんですけれども、魅力的な図書、全てお金ではないわけですけれども、本当にニーズのあるものであれば、予算がなくても選べるという主張もできるかもしれないんですけれども、一定のお金がないと、ニーズ全てに応えられないと私は思っているので、そこは意見として、ぜひとも新しい蔵書もふやすようにご検討をお願いします。 ◆殿村 委員 先ほどの会議室等の使用料改定の検討に当たって、利用されている市民の声を何らかの形で聴取し、検討することはあったかどうか、お答えください。 ◎生涯学習センター長 今回の検討に関しましては、生涯学習センターですとか、そういった施設単独での検討ではございませんでしたので、全体の中で行っておりますので、特に生涯学習センターとしてはご意見を伺うというような機会は持っておりません。 ◆殿村 委員 公共施設ということで市民の皆さんの福祉の増進のための施設というのがこの公の施設の定義でもありますし、料金を改定するということは、少なくとも活動に何らかの影響を与える可能性のあることであると思いますし、私は市民の声を聞くというのが当然だろうなということを申し上げたいと思います。この点については以上で終わります。  もう1点、文学館について伺いたいと思います。評価シートで今後10年の町田市民文学館のあり方について、ことしの3月に答申が出されたということで載っておりました。概要で結構なんですけれども、どういった答申が出されたのか、お答えいただきたいと思います。 ◎市民文学館担当課長 答申の主なところをご紹介いたします。  答申では、最終結論として今後10年間、柔軟で質の高い文学館を目指していただきたいという各委員の共通認識が取りまとめとして答申されております。柔軟というのは、例えば文学館ですけれども、ジャンルや表現形態にこだわらないようなところの取り組みをお願いしたいとか、質の高いということについては、来館者にとってわかりやすく、また親しみやすいといった活動をしていっていただきたいという答申をいただいたところでございます。 ◆殿村 委員 柔軟で質の高い、たしか午前中の答弁にもあったと思いますけれども、さまざまな分野との連携も含めた文学館活動というような意味もあろうかと思いますけれども、もうちょっとそこの柔軟で質の高いという結論に至った議論の中心について、簡単で結構ですけれども、お答えいただけますでしょうか。 ◎市民文学館担当課長 今後10年間、どう文学館が取り組んでいくかということについては、幅広い年代の方に何しろお越しいただくんだというところがメーンにございます。それはひいては、本来、文学館が行っている町田市ゆかりの文学者の著作の紹介ですとか、文学に関する学習活動を市民の方々、皆さんに知っていただく。そのためには、やはりお越しいただかなくてはならないだろうという発想がございまして、文学の周辺領域、例えば音楽であるとか、それからいわゆる漫画であるとか、そういった周辺領域も視野に入れた活動をしてくださいということでございました。 ◆殿村 委員 文学館を向こう10年にわたってよりいいものにしていこうという議論がなされた。そして、答申が出されたと受けとめております。  そうしますと、一方で午前中の議論ではありませんけれども、公共施設再編計画、町田市5ヵ年計画17-21では、文学館については2018年に存廃の決定というような非常にリアルな位置づけが一方であろうかと思います。  そうしますと、もう一方で文学館では、長年にわたって文学館の今後のあり方を検討し、そして、向こう10年間にわたり、現在の文学館における活動をより豊かなものにしていくことが求められるという答申が出されている。言ってみれば、町田市5ヵ年計画17-21は、この答申を踏まえてつくられたものなのか、それともそれとは関係なくつくられたものなのか、どっちなんでしょうか。 ◎市民文学館担当課長 今おっしゃられた5ヵ年計画につきましては、開館10年における答申を受けたということとは全く別なところでして、ご存じのように、事業仕分けの中で要検討ということの結論を受けた上での今回の5ヵ年計画ですので、諮問とは全く切り離されたところでのお話だと思います。 ◆殿村 委員 わかりました。  改めて伺いますけれども、この今後10年の町田市民文学館のあり方についての答申を、これに基づいて文学館としては今後事業を進めていくという認識でよろしいでしょうか。 ◎市民文学館担当課長 今、今後2年間で文学館の存廃を決定する、存続する場合にはより適切な運営形態を模索するというのが課題としていただいているところでございます。その中で今、生涯学習部でも文学館の事業をこれからどうするのか、事業を継続するのか、それとも廃止に値するのかというのはまだこれからの結論でございます。  ただ、これまで10年間、文学館としての文学に対する施策を行ってきた実績等を踏まえて、一定の文学館としての事業の成果をここで今改めて見直している、そういった上で存廃を決定するというプロセスにございます。  なので、そういったあり方を今改めて見直しているというところの中で、こういった今後10年間の諮問をいただいた。十分にそれもご意見としていただきながら、また仮に存続をするとなったときには、答申を踏まえた活動をしていくといった方向になろうかと思います。 ◆殿村 委員 近年中に存廃を決定するという意味と、経費を節約してよりよい事業を進めていくという問題は根本的に私は違うと思います。つまり、そういう後段の取り組みというのは、皆さんも日ごろから行われていることでありまして、こうした議会の議論なども踏まえながら取り組まれているのではないかなと思います。  そういう意味では、一定の年月をかけて専門家の皆さんとともに議論され、そしてまとめられた答申というのは、最大限今後の文学館のあり方として尊重され、優先されるべきだ、さまざまなコストの問題とか、そういう問題というのは、それを踏まえた上での検討がなされてしかるべきだと思いますが、改めていかがでしょうか。
    ◎生涯学習部長 いろいろとご意見をいただいておりますけれども、まず、開館10周年の諮問に対していただいた答申というのは、今回の公共施設の再編計画とかいうのが始まる前に諮問をしたものに対する答申でございます。  そして、いただいているご意見というのが、やはり運営協議会という文学館を非常に愛していらっしゃる方というんですか、文学館のファンの皆さんが中心となったような会議で、これから10年先にどういうふうな夢を持つかという非常に参考になるご意見もちょうだいしております。  ただ、それとほぼ時を同じくして、市民参加型の事業評価というので、そのあり方の検討をしなさいというふうな形で検討するように言われた。その実質のところというのは、例えば文学館にしょっちゅういらっしゃっている方であるとか、文学がとても好きな方とか、そういう方だけではなくて、町田市民全体に、全然文学館のことを知らないとか、文学館に一度も来たことがないなんていう方も含めて、いろいろとあり方を検討しなさいよということを市民参加型の事業評価で言われたということで、運営協議会の諮問に対する答申も含めた形で、いろいろなご意見を聞きながら、これから2018年までの間に存廃も含めた形であり方を検討していきたいと考えております。 ◆殿村 委員 10年後のあり方の検討のほうは、これを見ますと、2015年度から2年間、9回にわたって愛されている方々を中心に十分な議論をされたと思いますよ。片や行革の角度からの評価ということは、どの程度議論したかわかりませんけれども、つまり、そういうことを踏まえた議論だったのか。片や文学館のあるべき姿を議論されている、その内容を踏まえた議論をしているのか、それとは全く別に行革のサイドからの議論ということなのか、その辺はいかがなんでしょうか。 ◎早出 生涯学習総務課担当課長 先ほど部長も答弁させていただいたとおり、行政経営改革プランですとか、あと公共施設再編の計画、このあたりの計画策定と同時期に運営協議会に諮問しておりましたので、その諮問時点では、市の状況とか、そういったものは諮問いただく背景としてお示ししない中でご検討いただいたという事実がございます。  ただ、一方で検討している段階で、今お話ししました市全体の計画などの検討が動いてきましたので、最終的に先ほど館長からお話しした答申の中でも、諮問時点の市の状況が変わっている状況があるので、そういった状況も踏まえて今後の文学館について検討してほしいというようなご意見もいただいております。先ほど部長がお話しした文学館運営協議会、それからそれ以外の方々がどう考えるかということも含めて、総合的に判断して文学館のあり方というのを検討していきたいと思っております。 ◆殿村 委員 最後にしますけれども、片や向こう10年間のあるべき姿を検討され、片や2年後には存廃を決定しましょうという同じ検討でも余りにもスパンの差があり過ぎるかなと。存廃という廃止を含めた検討をわずか2年間でということで言いますと、これは極端だなという感じがしますので、改めて10年後のあり方についての答申を踏まえた検討をお願いしたいと思います。 ◆新井 委員 委員長に整理をしていただきたいんですけれども、質疑をしている最中に意見を言ってしまうと、この後、意見をつけるわけですよ。なので、執行された予算に対して決算審議をする場なので、ぜひともそのあたりの整理を委員長のほうで取り計らいをお願いしたいと思います。 ○委員長 今お聞き及びのとおり、新井委員から意見に対する配慮をなしたほうがいいということなので、委員にあってはくれぐれもそれを尊重して今後質疑に当たっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◆あさみ 委員 それでは、生涯学習センターのことでお聞きしたいんですけれども、事業別行政評価シートの134ページです。利用者が2014年度、2015年度、2016年度とどんどん減っていかれて、2015年度と2016年度を比べると3,000人ぐらいの減少だと思うんですけれども、この数だけ見ていいとか悪いとかということを言っているのではなくて、どうして減っていっているのかなということを、市のほうはこのことをつかまれているのかどうかということが1つ。  次に、例えば生涯学習センター以外の場所で、地域にいろいろ入られて、そういうところでの講座とかをやられていまして、それが2014年度から比べるとすごくふえているんですね。2015年度、2016年度は数が同じですけれども、ふえている。そういうことが例えば直接の生涯学習センターの利用者が減っていることとの関連があるのか、何か影響があるというふうに考えているのかどうか、その辺をお聞きしたい。  あと、若年層の方々が主体的にいろんな企画とか運営に携わって事業をここでされている。これはとても評価できることだし、いいことだなというふうに私は思っているんですけれども、例えば生涯学習センターは駅前で若い方たちの通りが一番多い場所なんですね。  そういうところで、そういう若い方々がこういうことをやっているんだったら、もっと若い方々に協力していただいて、若者が生涯学習センターにもっと足を運んでいただけるような企画とかをこういう方たちにお願いすることとか、話し合いをすることとか、そういうことを今までされたことがあるのかどうか、それについてお聞きします。 ◎生涯学習センター長 施設の利用者の方ですが、こちらの成果指標に挙げておりますように、毎年減少しております。これについてはいろいろと検証していかなければいけないと思っているところですけれども、1つには、例えば昨年度と数を比べますと、部屋の利用の減少よりも、来館者の人数の減少のほうが大きいんです。  中で考えている中では、1部屋を利用する団体が少し小さくなってきているのかなということがあります。以前ですと、かなり大人数でお部屋を使っていたところが1部屋の人数が少なくなったために、グループとしてそんなに減少していなくても、人数的に減っているのかなというのがあります。  実際に人数の少ない部屋のほうが利用率が高い。安いということもありますけれども、利用率が高いということがありますので、その辺のところも踏まえて今後も引き続き検証していきたいと思っております。  2番目のところですが、成果指標の2で地域で実施した講座の延べ講座数を入れておりますが、その影響も、施設の利用ということなので、地域で実施した場合の利用者数は入れておりませんので、確かにそれはあるかもしれません。ただ、数として少ないので。ただ、一方では、なるべく市民の方の身近なところで学習ができるような環境を進めたいと思っておりますので、それはそれで進めるということで考えていけたらと思います。  それから3点目、若年層の取り組みですけれども、今までもさまざまな形で呼びかけはしておりまして、最近ですとさがまち学生Clubというのがございますが、そういったところと連携をしまして、庁内のいろんな取り組みにも参加いただくような機会をつくったり、ご意見をいただいたり、一緒に事業をしたりといったことをしております。  先ほどもありましたけれども、学生のご協力をいただいて障がい者青年学級なども行っておりますので、そういったところに呼びかけをしたり、若者向けのイベントを行う際に、大学ですとか、そういったいろんなところにチラシですとかポスターを張って呼びかけなどをさまざま行ってきております。 ◆あさみ 委員 ありがとうございます。地域での講座は進めていただく、身近なところでやるというのはすごくいいことだと思っていますので、それと多分利用者というのはまた別物なんだろうなというふうに私も理解はしているところなんですけれども、こっちがふえたからこっちが減ったとかということではないんだろうなと。ほかにいろんな理由があったりとかしているのかなという感じはするんですけれども、例えば若年層、10代、20代の前半ですか、そういう方々が主催した講座みたいなものについては、若者とか市民の方からの反響というのは何かあったのか。また、何か声が届いているのか。  もしわかれば参考に、1つの講座でどのくらいの人数が出席されていらっしゃるのか、今度の目標としては、次年度の目標としては5回これをふやしていこうと。今まで4回だったのが1講座ふやしていこうという目標があるということは、反響とかもすごくあったのかなというふうに思ったんですけれども、それについてはどうでしょうか。 ◎生涯学習センター長 昨年度は4つ事業を行いまして、1つは、学生活動報告会というもので、これはさがまちコンソーシアムの協力を得まして行ったものです。地域で活動している学生に、地域の市民の方に、こういった活動をしていますよということを報告したり、お互いに交流をするような場として設定をしたものです。  あと、ひきこもり当事者会というものを行いまして、こちらは保健所と一緒に行った事業ですけれども、保健所でひきこもりの方への事業ということで進めているところ、うちはそれに対する学びの場として設定をしたもので、ひきこもりの方の引きこもる心を理解する講座、一般の方ですとか当事者の方などに対する理解を進めるような講座とひきこもりの方の居場所ということで月1回、来られるような場をつくって、それも当事者の方も企画をしてという形で進めておりまして、今年度も引き続き行っています。  それから、若い方の反響でしょうか……。 ◆あさみ 委員 把握していなければ……。 ◎生涯学習センター長 済みません。それなりに人数は来まして、ごめんなさい、すぐ正確な数字は出ないんですけれども、引き続き、それなりにやっておりますので、参加した方は非常に満足度が高いような形になっています。 ◆あさみ 委員 なぜ反響とかを聞いたかというと、目標に対して随分利用者がどんどん減っていっているし、次にはもっとふやしていこうという前向きな思いは多分あるのだと思うんですけれども、目標の数値も出ています。そういう場合、市民の方たちがどういう講座なりイベントなりを求めていらっしゃるのかということを、多分一生懸命努力もされているのだと思うんですけれども、いろんな声を聞いていただいて、より一層今よりも魅力のあるいろんな計画をしていかないと、人というのはなかなか利用者数がふえていかないのかなというような感じがしております。  具体的なこんな新しいことをやるんだとか、利用者数をふやすために計画とかがもしあれば、そういうものがあるのかどうか、今までもそういう計画をしてきたのかどうかということも含めて教えていただけますでしょうか。 ◎生涯学習センター長 多くの方に参加いただけるような魅力的で充実した成果の上がるような講座を毎年企画しているところですけれども、実際に来られた方、講座を受けられた方の声ということで、毎回アンケートをとっておりまして、そのアンケートなどは見て、それを次の事業に生かしたりとかということをしております。  来られていない方がどういうご意見をお持ちなのかとか、どういった学びの場を必要としているかなどについては、なかなか意見を伺う機会がないんですけれども、この秋に生涯学習部で教育プランの見直しなどのために市民意識調査を行う予定ですので、いろいろ市民の方のご意見をそこで把握しまして、また次の事業等を考えるときに生かしていきたいと思っております。 ◆山下 委員 今の質疑に関連してなんですけれども、生涯学習センターと前後して、その後、そこの場所に行くかどうかというのは別として、結構そこでのコミュニティーを生かして、そういう学習に取り組んでいる方が非常に多いんですね。  ですから、目標とか実績とかの裾野を広く見ていけるような見方というんですか、そういう把握の仕方も少し必要なんじゃないか。場所的なことで言えば、制約というか、条件設定も当然ありますので、そういう裾野を広くしたような広がりというものをしっかり把握、そういうような指標というのは持たれているんでしょうか。 ◎生涯学習センター長 生涯学習センターでは、単にうちの事業、講座に参加をいただいて学ぶだけではなくて、その後の学びにつなげるということで、サークルをつくることの支援をしたりといったことを行っておりますが、そういう意味で例えば市民大学等修了生の方が団体をつくって今結構活動されています。そういった数は把握はしておりますけれども、実際指標という形までには今できていないところですので、今後そういったことも考えていけたらと思います。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって生涯学習部所管部分の質疑を終結いたします。 △行政報告(排水設備等改修工事に伴う木曽山崎図書館の臨時休館について) ○委員長 行政報告、排水設備等改修工事に伴う木曽山崎図書館の臨時休館についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎生涯学習部長 排水設備等改修工事に伴う木曽山崎図書館の臨時休館につきまして、行政報告をさせていただきます。  詳細につきましては、担当者からご説明させていただきます。 ◎図書館長 それでは、排水設備等改修工事に伴う木曽山崎図書館の臨時休館についてご報告いたします。  下記のとおり、木曽山崎図書館は臨時休館を行いますが、休館中も一部の業務については実施いたします。  休館期間は、2017年11月6日月曜日から12月20日水曜日までの45日間を予定しております。  休館中に実施する業務は、隣接する木曽山崎コミュニティセンターを利用して1階ロビーで予約資料の貸し出しと返却資料の受け付けを行います。また、1階の和室をお借りしておはなし会も行う予定になっております。  3番、工事の概要ですけれども、給水設備、排水設備、衛生設備等の改修を行い、トイレを洋式化いたします。  案内及び周知につきましては、10月1日号の「広報まちだ」、図書館ホームページ、図書館のツイッターの掲載を予定しております。また、木曽山崎図書館の館内では掲示やチラシ等で利用者の方にお知らせいたします。  最後に、その他なんですが、同時期に外壁の塗装工事を予定しております。9月末か、あるいは10月初めから外壁の塗装工事を行いますが、11月5日までは図書館の利用は可能になっております。塗装工事は本工事期間中に終了する予定となっております。  報告は以上でございます。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆殿村 委員 木曽山崎図書館の中のトイレ設備は、実際にトイレに入ったことがないのでわからないんですけれども、利用者の方が使うトイレと職員の方が使うトイレというふうに2通りあるのかなと想像したんですけれども、全面的に改修するということでしょうか。  それと、もし全面的に改修する場合は、職員の方は日常業務はどのような形で行うのかなと。 ◎図書館長 木曽山崎図書館の場合、利用者の方と職員のトイレは共用ですので、今回は全面的に改修ということになります。休館中とはいえ、職員は事務室で仕事は行いますので、お隣の木曽山崎コミュニティセンターのトイレを借りるという形でお願いしております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  休憩いたします。              午後2時 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時2分 再開 ○委員長 再開いたします。 △請願第1号~請願第3号・請願第9号 ○委員長 請願第1号、請願第2号、請願第3号及び請願第9号を一括議題といたします。  請願第9号について請願者から意見陳述の申し出がございます。  お諮りいたします。本日、9月13日の本委員会に、参考人として請願者である福中琴子さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思います。このことにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。  休憩いたします。              午後2時3分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時4分 再開 ○委員長 再開いたします。  本日は、参考人として請願第9号の請願者である福中琴子さんの出席を得ておりますので、この際、一言ご挨拶申し上げます。  本日は、本委員会にご出席いただき、ありがとうございます。委員会を代表して心からお礼申し上げますとともに、忌憚のないご意見をお述べくださるようお願いいたします。  早速ですが、議事の順序について申し上げます。請願者の方は、5分を限度としてご意見を述べていただき、その後、委員の質疑にお答えいただくようお願いいたします。  それでは、請願者福中琴子さん、お願いいたします。 ◎福中 参考人 玉川学園在住の福中と申します。きょうはよろしくお願いいたします。  玉川学園に30年以上住んでいますが、この町は静かでおっとりとしていて、隣の鶴川や、もちろん町田とも違う独自の雰囲気、魅力があります。その玉川学園らしさを象徴するのが駅前北口を出たところ、真正面で住民を迎えてくれる豊かな緑です。  7月に商店街を歩いていまして、あるお店の前に置いてあった資料を見て驚いたわけです。これってどこの町なんだろうと思いました。それは玉川学園コミュニティセンター建替事業によって玉川学園前駅前はこうなりますという絵だったわけなんですが、玉川学園の住民に長年親しまれてきた景観、玉川学園の顔がほとんど見事になくなってしまうわけですから、もうこれは玉川学園ですと言えないと思って唖然として悲しくなったわけです。  このときまで私も、周りの人にも聞いてみたんですが、ほとんど建てかえ事業について知らなかった。では、なぜこの事業が行われることになったのか。市の説明によると、地域住民の要望、これは住民の総意ですということなんですが、本当にそうなんでしょうか。  そもそもこの事業の出発点に立ち戻ってみまして、この事業の根本的な問題が2つあると思います。  まず1つは、事業の根拠となる住民の要望ということです。2008年にコミュニティセンター建替事業のための改築委員会ができて、この委員会は玉川学園の町内会・自治会、文化センターの運営委員、そして商店街、このときはまだ商店街も入っていました。このメンバーで構成されています。改築委員会が建てかえのために住民の意見を聞くことになった。  やり方ですが、住民懇談会で意見を聞くということとアンケートで意見を募るということでした。住民懇談会は2008年9月と2009年5月に行われたようですが、どのような方法で懇談会を告知し、参加者を募ったのかわからない。参加人数や参加者のプロファイルもわからない。どのような要望が出て、それが1人の意見なのか、あるいは5人の意見なのか、議事録が公開されていないからわからない。  アンケートにしてもそうです。どのようにしてアンケートを募ったのか、アンケートの設問項目もわからない。これら実態がよくわからない住民懇談会とアンケートによって、建てかえ事業は玉川学園の住民の総意ですということになってしまった。この事業は、住民の総意を根拠にしているわけですから、その根拠に大きな疑問も持たざるを得ないわけです。  もう1つは、住民がこの事業について意見を言う機会、意見が反映される機会が全くなかったということです。2010年に改築委員会は、住民懇談会とアンケートから、住民の要望だということで町田市に玉川学園文化センター改築についての要望書を出します。  それを受けて市は2011年に、コミュニティセンター建てかえに関する市の素案を、今度は改築委員会から名前の変わった玉川学園文化センター建て替えに関する基本方針策定懇談会に提出します。このメンバーは、さきの改築委員会から商店街が抜けただけで構成は変わりません。この基本方針策定懇談会で市から受けた素案を4回にわたって議論して、それを受けて2012年3月、市は玉川学園文化センター建替に関する基本方針をまとめます。この建替に関する基本方針では、駅前から高台へのアクセス、センターだけでなく周辺を含めたバリアフリー再整備、施設の規模のことなど、ここで本事業の内容が定まったわけです。  つまり、ずっと何とか委員会と市民部の間のクローズドな中で議論はされているけれども、地域住民がその内容を知って意見を言うことはできません。2015年5月と6月に玉川学園コミュニティセンター建替市民会議というものが行われました。住民の意見を幅広く吸い上げますということでしたが、そうだったんでしょうか。住民の意見に対する検討委員会の考え方が用意されていることから見ても、住民の意見が反映される機会であったかは大きな疑問です。  自分たちの町のことを住民みずから考えて話し合うことは当たり前のことだと思います。その当たり前のことを求めての請願です。この建てかえ事業が住民の気持ち不在でごり押しされるのか、それとも住民が主体となるまちづくりの先例となるのか、私は後者であることを信じています。  これで陳述を終わります。ありがとうございました。 ○委員長 ありがとうございました。  以上で請願者福中琴子さんからのご意見の開陳は終わりました。  質疑に先立ちまして念のため申し上げます。  請願者は委員長の許可を得て発言し、また、委員に対しては質疑をすることができないことになっておりますので、ご了承願います。  それでは、これより質疑を行います。 ◆渡辺 委員 本日はありがとうございました。
     今の意見陳述の中で、コミュニティセンターのあり方が住民不在で議論されてきたんではないかというご意見であったと思うんですけれども、クローズドだという発言をされていたんですが、どの辺で一番クローズドだというふうにお考えになられたんでしょうか。 ◎福中 参考人 2010年に改築委員会から要望書が出まして、その後ずっと2015年の建替市民会議というものまで、議論の内容が公になって、その意見を議論して反映される機会が全くなかったということです。今申し上げましたように、建替市民会議というものなんですけれども、本当に住民の意見を吸い上げる場であったかどうかというのは非常に疑問の残ることだと思っています。 ◆渡辺 委員 そうしますと、前回の文教社会常任委員会の話し合われた内容である議事録はごらんになったことがありますでしょうか。 ◎福中 参考人 ございます。 ◆渡辺 委員 その議事録の中で市側は十分に説明してきた、または住民合意をもとに、ともに築き上げてきたという発言だったかと思うんですけれども、それに対して福中さんのご意見を頂戴したいと思います。 ◎福中 参考人 陳述でも申し上げましたように、そもそもこの事業の根拠となる住民の総意、住民の希望というのがあったかどうかというのは、その根拠が非常に揺らぐところだと思いますので、私は、住民の合意形成というのはなくて、この事業は進められてきたんではないかと思っています。 ◆新井 委員 今回、請願が3本出ている中で新しく出されたということで、これまでの請願との明確な違いというものがもしあればお聞かせください。 ◎福中 参考人 この請願では、デッキ新規設置を含むコミュニティセンター建替事業の見直しということです。住民が主体となって考え、議論をしようということでは、基本的なスタンスはさきの請願と同じです。  それともう1つなんですが、請願項目1、2にありますように、当事業に関する住民の周知と意見聴取と議論が終わるまでは、当事業の進捗は凍結していただきたいということです。請願項目で求めた内容が形だけのものであっては困るということからです。 ◆新井 委員 ただいま請願項目1、2の中での話がありましたが、住民審議会を新たに設置することということがございますけれども、具体的なイメージ等があればお聞かせいただけますでしょうか。 ◎福中 参考人 この審議会は、透明性があって住民に開かれた議論の場であるべきだと思っています。そして、大切なのは、スタートの時点から市の側も参加していただくということで、そうすれば、今回の事業のような住民の思いとの乖離もなくなると思います。まちづくりのひな形があって、そこに当てはめていくのではなくて、その町の事情、特性を行政が知っていただいて、まちづくりを行っていきたいということです。 ◆山下 委員 玉川学園の場合、おっしゃられるように、景観といったものも非常に重要視されている方が多いのだと思うんですけれども、今回の施設の設置とか機能性という意味では求められてきたことなんじゃないのかなというふうに一方で思っているわけなんです。  一体どの程度の範囲の人たちがこのことについて意見を言って、合意形成を図っていくべき範囲というのは、どんなふうなイメージをされているんでしょうか。仮にそういう場が設定されるとしたら、例えばもうこの玉川学園を使っている人全部だよというようなイメージなのか、そうではなくて、この範囲の人たちが最低限だよとか、そういうものというのはあるんですか。 ◎福中 参考人 合意形成ということなんですけれども、これは明確にこれですという定義があるわけではないと思うんですが、2つのすごく大切な点があると思いまして、1つは、意見聴取、議論の場が常に透明性があること。もう1つは、その場が開かれていることで、その場に参加したいという意思がある人に対しては、十分にその場が開かれているということで、この2つの要素を持って生まれた合意を、住民としては玉川学園らしいまちづくりのために十分議論して求めていくことではないかと思っています。 ◆殿村 委員 まちづくりにとって住民参加というのは非常に重要なことだと思います。それぞれの地域、町によって、そのありようは違ってくるとは思います。  お尋ねしたいのは、先ほども冒頭陳述にあったと思いますけれども、玉川学園らしいまちづくりということについて、ある意味こうしたチャンスといいましょうか、大きなチャンスかと思いますけれども、今後、玉川学園らしいまちづくりについてお考えが先ほど述べたこと以外におありになればお話しいただきたいと思います。 ◎福中 参考人 玉川学園らしさを象徴するのは、駅前にある豊かな景観だと思います。個人的に、それを後世に伝えていきたいなと思っていますけれども、私がどういうまちづくりかとここで個人的な意見をしゃべるのはちょっとおこがましいと思いまして、私の意見もあるし、違う方の意見もあるし、いろんな方の意見がそこで議論の場でもまれて、本当に玉川学園を思っている人たちの玉川学園らしいまちづくりができていけば、そのスタート地点を私たちが始められればなというふうに思っています。 ◆河辺 委員 陳述ありがとうございます。  確認も含めて教えていただきたいんですが、先ほど新井委員の質疑の中で、住民の声を取り入れてというところは、今まで出された請願と思いは趣旨として一緒だというお話をいただきました。  今回、表題の中でデッキを含むというふうにはなっているんですが、要はコミュニティセンター本体そのものの見直しに関するところが強いのかなという印象を受けているんですけれども、この辺については、今ある積み上げてきた設計を全てコミュニティセンター本体のものも1回白紙に戻してやるということなのか、それともコミュニティセンターの建てかえ自体は前提としてあるんだけれども、地域の方の意見をより入れた形で実現させていくという思いが強いのか、その辺についてのお考えをお聞かせいただけますでしょうか。 ◎福中 参考人 玉川学園という町でこれから何が必要なのかということを主体的に考えていきたいということで、どういうコミュニティセンターであるべきかということを住民主体で考えていきたいと思っているんですね。私、個人的に思っていることとしましては、これからの時代、大きなもの、新しいものが本当に住民が心から欲しているものなのかどうかというところですね。そこをもう1回引き戻してよく考える機会なのではないかなと思っています。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 以上で請願者福中琴子さんに対する質疑を終了いたします。  この際、請願者福中琴子さんに対し、委員会を代表して一言お礼申し上げます。  本日は、ご出席いただきましてありがとうございました。  休憩いたします。              午後2時20分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時21分 再開 ○委員長 再開いたします。  次に、請願第1号、請願第2号及び請願第3号については6月15日の委員会で継続審査となったものでありますが、担当者から、その後の経過について何か説明があればお願いします。  また、請願第9号については、担当者から願意の実現性、妥当性について意見を求めます。 ◎市民部長 それでは、請願第1号 玉川学園コミュニティーセンター建替えに伴うペデストリアンデッキ設置に関する請願、請願第2号 玉川学園コミュニティー・センター建替事業に伴うデッキ設置計画の見直しに関する請願、請願第3号 玉川学園コミュニティセンター建替事業に伴うデッキ設置に至った経緯及び設置に伴う工事分担費用に関する請願について、2017年6月15日に開催されました文教社会常任委員会以降の状況について、担当者よりご説明させていただきます。 ◎市民部次長 2017年度第2回定例会、文教社会常任委員会における請願第1号から第3号に関する経過についてお話をさせていただきます。  4つございまして、1つ目が事業計画説明会でありますが、7月12日に開催いたしまして、玉川学園コミュニティセンター建てかえとデッキ整備計画の一体施工の必要性及び合意形成の妥当性等につきまして、これまでの検討経過に関する資料を配付し、丁寧に説明をさせていただきました。  2つ目でありますが、8月2日に玉川学園コミュニティセンター建替事業に関する請願者とお話し合いを持たせていただきました。目的としましては、請願の意見、内容を具体的に把握し、整理する目的でお話をさせていただいたところであります。  3点目でありますが、町内会・自治会と8月7日に、会長、副会長お2人とお話をさせていただきまして、請願及び7月12日に開催された事業説明会について改めて説明を行い、町内会と市が一緒に検討を進めてきたことを確認し、また、あらゆる人に移動円滑化を保障するデッキ設置を含む建てかえ事業の趣旨について理解いただいていることを確認いたしました。  最後になりますが、4点目ですが、8月10日に玉川学園コミュニティセンター運営委員会の代表3名の方と玉川学園コミュニティセンターの実施設計に関する運営委員からの要望に関し意見交換を行うとともに、玉川学園コミュニティセンター建替事業について理解いただいていることを確認いたしました。 ◎市民部長 続きまして、請願第9号 玉川学園コミュニティーセンター建替事業(「デッキ」新規設置事業含む)の見直しに関する請願につきまして、意見を申し上げます。  請願第9号 玉川学園コミュニティーセンター建替事業(「デッキ」新規設置事業含む)の見直しに関する請願につきまして、請願項目1にある「地域住民に充分な周知を行う事。より具体的には、玉川学園前駅構内にて最低2週間に亘り、本事業(図面含む)についてのパネル展示および詳細な配付資料をもって周知作業を行うこと」並びに請願項目2にある「その上で、本事業に関し、真に透明性の確保された意見聴取と議論の場として、市側と住民の双方が参加する住民審議会を新たに設置すること」についてですが、玉川学園コミュニティセンター建替事業は、地元における検討から、2008年9月に玉川学園文化センター建替えを考える住民懇談会及び玉川学園文化センター改築委員会が設置され、2010年9月にこの改築委員会から早期建てかえと駅からのブリッジの設置などの要望書が提出されました。また、2011年11月の玉川学園地区市政懇談会では、建てかえ計画に合わせて、駅北側、尾根道へのバリアフリー方策の検討について地元からご要望をいただいております。  こうした地元要望や意見を受け、同年11月に町田市は、玉川学園文化センターの建て替えに関する基本的な考え方を策定し、これに基づき、地元代表11名で構成される玉川学園文化センター建て替えに関する基本方針策定懇談会を設置し、2012年2月に「玉川学園文化センター建て替えに関する提言」を提出いただきました。  この提言を受け、町田市は、2012年3月、玉川学園文化センター建替に関する基本方針を策定しました。  この流れを受け、2014年1月、町田市は、建てかえ基本計画の策定に関し、住民の意見を聞くため、学識経験者並びに地元代表等11名で構成される町田市玉川学園コミュニティセンター建替基本計画策定検討委員会を設置しました。  町田市玉川学園コミュニティセンター建替基本計画策定検討委員会では、議論を進める中で、広く住民の意見を聞くため、公募により参加者を募り、2015年5月、6月にワークショップを4回開催いたしました。また、10月には、地元の皆様からの意見聴取の場として「建替基本計画(案)」報告会を行い、事業計画を説明いたしました。  同年11月には、当委員会から町田市に「玉川学園コミュニティセンター建替基本計画に関する検討報告書」をご提出いただきました。  この報告書を受けて町田市は2015年12月、コミュニティセンターの諸室の構成等内部空間のあり方や外部空間のあり方として、駅からコミュニティセンターを直接つなぐデッキ設置など、建てかえに当たっての基本的な考え方を定めた玉川学園コミュニティセンター建替基本計画を策定いたしました。  以上のように、2008年9月に地元で設置された改築委員会での要望及び2011年11月に町田市が設置した地元の代表で構成された策定懇談会からの地元住民の意見や議論を踏まえ、並びに地元住民の代表に学識経験者を加えた検討委員会からの提言に基づき、2015年12月に基本計画を策定しました。  また、玉川学園コミュニティセンター建替事業に関する周知については、2014年3月から2017年5月にかけ、広報誌「建て替えだより」を玉川学園地域の町内会・自治会、自主防災会、小学校PTAなど関係機関に各回1,400部を配布し、事業内容について周知してまいりました。  2017年に入り、事業計画説明会を2月、3月、5月、7月の4回開催いたしました。なお、開催に当たり、説明会のお知らせを掲載したポスターを玉川学園前駅、駅舎内の2カ所に掲示しております。  よって、玉川学園コミュニティーセンター建替事業(「デッキ」新規設置事業含む)の見直しに関する請願については、願意に沿うことはできないと考えております。  なお、事業の経過、概要については、今後も住民の皆様への周知に努めてまいります。 ○委員長 これより一括して質疑を行います。 ◆渡辺 委員 前回の委員会からきょうに至るまでに、4点の活動をされてこられたというご答弁でございました。前回の委員会のときに、各委員の皆さんから出た意見は、やはり住民合意というのは、今回については至っていないのではないかというような意見が付されていたかと思います。  この住民合意をいかにとるかがこの3カ月間だったかと思うんですけれども、この3カ月間にやられたことが7月12日の一体施工の必要性の資料を説明したということと8月2日に請願者と会ったということ、それぞれ3、4とございましたけれども、まずは7月12日、一体施工の必要性の資料を説明したとありましたが、一体施工の必要性というのはどのように説明されたんでしょうか。  前回の委員会のときには、別々にしたら費用がどうなるかということに関してはご答弁いただけなかったんですけれども、今回のこの3カ月の間に一体施工の必要性についてどのように説明されたのか教えてください。 ◎市民部次長 7月12日の計画説明会での一体施工についてでございますけれども、玉川学園コミュニティセンター建てかえと同時期にデッキを設置することによって、玉川学園コミュニティセンターのアプローチが改善されること、あと駅舎からコミュニティセンターの自由通行が可能になって南北のつながりが保たれることというのを、資料を使ってデッキについても詳細に説明させていただいたところであります。 ◆渡辺 委員 デッキができればアプローチがよくなるよ、便利になるよという説明をされたということだと思うんですけれども、前回の委員会で本体工事とデッキの工事を別々にしたら費用がどのぐらいかかるのかという質疑が出たと思うんですが、それはこの3カ月の間になされたでしょうか。 ◎市民部次長 前回の説明がちょっと足りなかった部分もあるかと思うんですが、玉川学園コミュニティセンター建替事業の建設費用とデッキの設置費用というのはもともと別々に計画して計上しております。 ◆渡辺 委員 10億円と4億5,000万円でしたか、11億円だっけ、ということは別々に計上しているから、別々な時期に工事を開始しても、一体化でなくても値段は変わらないということですか。 ◎市民部次長 別々にというところで言えば、あえてそういう言い方をさせていただくんですが、もともとの設計費用自体が今申し上げたように10億5,000万円と4億5,000万円でございますから、合わせて15億円ということであります。 ◆渡辺 委員 合わせて15億円はわかるんですけれども、前回の委員会で質疑が出たのは、別々の時期に工事を始めたら、どのぐらいの費用差があるのかというのが質疑で出ていたんですけれども、それの試算はされましたでしょうか。 ◎市民部次長 別々に工事をした場合の試算というのはしていないというか、もともと別々の試算をして設計しておりますので、改めてすることはいたしておりません。 ◆渡辺 委員 ちょっとわかりづらいんですけれども、別々でもともと考えているから別々だよということなので、では、なぜ前回のときに、一体工事をしないで別々でやったらという質疑に対してお答えできなかったのかがわからないんです。 ◎市民部次長 説明の最初に申し上げましたけれども、最初の説明がちょっと足りなかったことはあります。ただ、あのとき、前回の説明の中では、一体施工のお話ですけれども、住民への影響が大きいためにというところで検討委員会の提言の中でもいただいて、ご質疑いただいたときに、費用についてということの答弁の中でちょっと足りない説明をさせていただいたということであります。 ◆渡辺 委員 これは一旦おいておいて次に行きます。  8月2日、請願者と会われたということです。先ほど目的を明確化するためにというような答弁をいただきました。これは、このとき、どんなことで、どんな感じだったんでしょうか。 ◎市民部次長 8月2日に請願者の方々とお話をさせていただいて、説明会とは違って意外と顔と顔が近い状態でお話ができたことがありますので、市としては大変いい状況でお話ができたかなと考えております。そういったお話し合いの場を持たせていただいたことには大変感謝しておるところではあるんですが、できれば市として、その場を持たせていただいた目的とすれば、本事業が整備された後に事業の活性化につながるようなご意見の具体的な内容をいただけることは期待していたところではあるんですが、いただいた内容については請願の内容とほぼ変わらなかったという状況であります。 ◆渡辺 委員 では続けます。8月7日、事業説明会をされて、町内会とともにここまで進んできたことを確認し合ったというふうに先ほどご答弁がございました。どのような説明をされて、町内会も全くそのとおりだ、ともにやってきたんだというような反応だったんでしょうか。 ◎市民部次長 話の内容なんですが、まず3件請願があったこと、3本の請願の内容についてお話をさせていただいた。あと、事業説明会について改めてお話をさせていただいたところであります。内容について、市として一緒にやってきた、先ほど意見を申し上げたように、2008年9月からの改築委員会から策定懇談会を経て検討委員会ということで、町内会・自治会を含め、多くの住民の方との合意形成を図ってきた。そういった事業についてということでお話をして理解いただいたということであります。 ◆渡辺 委員 前回からも感じているんですけれども、今回もこの3カ月の間に4回いろいろなことをやってこられて、いつも十分に理解を得られているというような答弁なんですが、もしそのご答弁のとおりだったら、このように請願が次々上がってくることはおかしいと思うんですね。住民合意が本当にとられているというんでしたら、なぜこういう現象が起きるのかというのが私はとても不思議なんです。  例えば地域でお話を伺うと、デッキの部分は4.5%の傾斜があるよということがもともとあるじゃないですか。地域の方がおっしゃるには、4.5%の傾斜ということは、しゃっと滑っていってぶつかる衝撃が重力加速度で計算すると1.5メートルの高さから車椅子をどんと落としたのと同じだよと。  これは駅から向こうのほうに車椅子で単独で行くのは結構大変な傾斜だというような意見とかを聞いているんです。4.5%の傾斜について、この3カ月間に何か変わったことがありましたら、ご報告いただければと思います。 ◎市民部次長 7月12日の計画説明会でもお話をさせていただいたところでもあるんですが、デッキの説明で国土交通省の基準ということで、5%以下ということでお話をさせていただいて、ご質問いただく中でデッキの傾斜についてお話をさせていただいたところがあります。  その中では、バリアフリーの観点から福祉施設の例を出させていただいて、アプローチに当たってというお話をさせていただいて、4.5%というところが車椅子の方、歩行が難しい方にとって困難な数値ではないということをお話しさせていただいております。 ◆渡辺 委員 先ほどこの3カ月の間に4点ほどの活動をされてこられて、住民合意をさらに熟成してきたというような答弁をいただいております。先般、9月3日にまちづくりの会が主催で玉川学園の地域で話し合いが持たれたというのはご存じでしょうか。 ◎市民部次長 住民の方から情報をいただきましたので、存じ上げております。 ◆渡辺 委員 この9月3日のまちづくりの会主催の話し合いというのは、片やデッキに賛成派の方、片やデッキに反対派の方々、それぞれをパネリストとして前に立っていただいて、それぞれの意見陳述を開陳していただいて、その後、それに対して皆さんがどう思うかというのを、発言される方1名1名だけではなくて、次々と出されて、住民の方々がさまざまな意見を述べられておりました。  今までの市がやってこられた3回の説明会に登場される方々ではなく、また新しい方々がいらっしゃっていて活発な議論がなされていたと私は感じました。そして、そのお話し合いは非常に民主的で、今までの説明会のようにヤジ、怒号が飛ぶというような場面はございませんでした。  ああいうような話し合いを積み重ねて、市民合意や住民合意というのをとっていくべきだと私は思うんですけれども、それについてご意見はありますか。 ◎市民部次長 9月3日のパネリストという点については参加しておりませんけれども、情報としてそういったお話は聞いております。さまざまな意見というところで申し上げれば、最初のお話に戻りますけれども、住民の懇談会、改築委員会を経て策定懇談会、そういったさまざまな意見というものを市としては地域の方に議論いただいてきた。最終的な部分で、先ほど言いました2015年12月に基本計画を策定しているというふうに考えておりますので、そういったさまざまな意見というものを住民の方々がお互いに議論を交わしながらやってこられているというふうには認識しております。 ◆渡辺 委員 さまざまな方といいますけれども、最初の2008年9月の住民懇談会、そして改築委員会、また、これについて引き続いて基本方針策定懇談会とか、大体これは重複、同じような方々がずっと続けていって意見の一貫性を保っているというふうに前回の委員会のときにおっしゃっていますね。ということは、さまざまな方の意見ではなくて、ごく限られた方々の意見で本日まで積み上げてこられたのではないでしょうか。 ◎市民部次長 改築委員会については、住民の方がそのときは31名ということで参加されていて、住民の意見が、いろいろ議論が交わされていて、さまざまなという点で今お話をさせていただきますと、前回の委員会でも答弁させていただきましたけれども、公募によりまして住民の方々の意見をいただくということでワークショップを開催させていただき、また、2015年10月には、広く住民の方の意見を聞く場として報告会をさせていただいている。そういう意味ではさまざまなということになるかと考えております。 ◆渡辺 委員 あれだけいっぱい住んでいらっしゃる玉川学園でワークショップをやられたというときに、外観についてやられたときに参加された方々というのは、たしか前回の委員会で44名でしたね。僕はあそこの地域に住んでいるんですけれども、44名ではさまざまな皆さんの意見をちゃんと受け取れたという人数に達しているとは思えないんです。  この話をされるときに、デッキのことについてもしだめだとかいうふうになるんだったら、2008年9月までさかのぼらなくちゃいけないよというお話をよくされます。2008年9月というのは、文化センターの建てかえについての話題が始まったときだと思うんですけれども、2008年9月の要望を市役所がいただいて、デッキについて考え出したということをよくおっしゃるんですが、その要望書自体を見ますと、デッキも含めてさまざまな方法で、具体的に例えばエレベーターとか、いろんなものが書いてあって、バリアフリーを図ってほしいというのが書いてあっただけであって、何もデッキに決定していたわけではないとは思うんです。  この話を戻すなら2008年まで戻るとよくおっしゃるんですけれども、そうではなくて、争点となっているのはデッキのことですので、デッキを決定されたときまで戻ってからデッキについて話し合う。住民の方々に意見を出してもらうということは果たして不可能なことなのかどうなのかということは僕はちょっとわからないんですが、これを決定したときというのは、市の事業として決定されているときですから、そんなに昔ではないですね。2年ぐらい前だと思うんですけれども、そこまでさかのぼって、これだけ疑義を呼んでいるデッキについて、もう1度皆さんで話し合うということの場をつくることは不可能なんでしょうか。 ◎市民部次長 デッキについてというところで、2008年の改築委員会のお話を今いただきましたけれども、その改築委員会から2010年9月に早期建てかえと駅からのブリッジの設置、2011年の策定懇談会の中で具体的にブリッジという提言はいただいていませんけれども、バリアフリーの問題というふうになってきます。  そういった住民の方々もバリアフリーについていろいろ議論いただく中で、どのような解決策が地域にとって必要なのか、妥当なのかということでいろいろ議論がされてきて、2014年1月に町田市で建てかえに関する検討委員会をさせていただく中で最終的にという、住民の方々に入っていただいたいろいろな検討の中でも、いろいろ住民の方がバリアフリーの問題について住民の立場で悩まれた中での決定でありますので、どの時点に戻るかというのは、検討委員会に戻るということにはならないのかなとは考えております。 ◆渡辺 委員 では、角度を変えてまた聞きますけれども、例えば先ほど午前中は鶴川団地の図書館について存続してほしいという請願がございました。それは、これから少子・高齢化を迎えて税収が減る中で、町田市としてどう考えるのかというところが争点になったことなんですけれども、それというのは、もっとこの地域にお金をかけてくれという請願だとも捉えられると思います。  今回のこの玉川学園の請願は、そんなに金をかけないでくれよという逆の発想でございます。このことがなぜこんなに難しいのかというのはちょっとわからないんですけれども、その辺について教えてください。 ◎市民部次長 前回の委員会の中で、ある委員の方からのご質疑の中で、市としてなぜ地域を二分するようなというところの答弁をさせていただいたことは記憶に残っているかと思うんですが、市としては、住民の方からのバトンを受け継いで一緒に検討に入っていただいて積み重ねてきたというふうに認識しております。  今のご質疑について、そのときの答弁でもお答えしましたけれども、お答えに窮するというような話をさせていただいたかと、ご記憶があるかと思いますけれども、ご質疑に対する明確な答えというのはできないかなと思います。 ◆渡辺 委員 たしか前回の河辺議員の一般質問だと思うんですけれども、市がこういうことをやっていくんだったら、こういうメリットがあって、こうなって、こうなって、この町はこういうふうによくなるんだというイメージのデータを伝えなくてはいけないんじゃないかという質問をされていて、僕はまさしくそのとおりだなと思ったんですが、今回のコミュニティセンターの建てかえ、またデッキを新しく創設するということが、この事業をすることによって玉川学園前駅の駅前はどう変わっていくのか。  今のところですと、市民の皆様の意見を聞くと、ちょっと利便性が上がるんじゃないかなぐらいな感じの受けとめられ方をされているんじゃないかなと思うんですけれども、このデッキとコミュニティセンターが一体的に工事をされることによって、玉川学園前駅の駅前はどう変わって、よりどうよくなるのか。そして、そのためには、どこの交差点とか、どこの横断歩道、どこのところで人が何人渡るとか、今現在こういうデータだけれども、ここはこうよくなるんだよということを説明する責任が僕はあるのだと思うんですけれども、こういうことをやっていくつもりはございませんか。 ◎市民部次長 建てかえ事業とデッキ設置を一体的に行うというところで、皆様のほうに説明会を通じてパースですとかいうのを示して、町がどういうふうな景観に変わるのかというところをお伝えして、その中でいろいろご意見をいただいてはいるところでありますけれども、そのパースを通じて皆様にご説明しているところは、駅から今度建てかえされる玉川学園コミュニティセンターのアプローチ上の課題というのは解決される。駅前道路から上の219号線への高低差という移動の円滑化がされる。  あと、デッキが設置されることによって、駅南側からの住民の方の自由通行でありますとか、交通危険箇所の解消がされる。まちづくりというところについては、市とともに住民の方、もっと言えば、住民の方がどのようなまちづくりをしていくかというところ、説明会でもお話をさせていただいているところではありますけれども、住民の方々からの今後の提案というものをいただきながら進めていくことなのかなというように考えています。 ◆渡辺 委員 まちづくりに関して住民の提案というのはちょっとあれだと思うんですけれども、いいんですけれども、このコミュニティセンターとデッキができることによって、今のご意見ですと、ちょっと便利になるよねと言っているのと変わらないと思うんですよ。  今の玉川学園の駅前花壇を3分の1削ってでも、駅前の魅力がどう持続的に成長していくかということを、夢を持たせるようにちゃんと説明をしなくちゃいけないと思いますし、そのためには通行量調査なり、どこを横断する方がどうなっているか、来街者がどう来ているかということを数値的に示して、だから、こうよくなって、玉川学園というのは持続可能な魅力を持つことができるんだという説明をしない限り、今のちょっと便利になってほしいという人も、その利便性を捨ててでも、あの駅前の魅力を残してほしいという方々が多くいらっしゃるので、その辺も加味して考えていただきたいと思います。  僕は一旦ここで終わりにします。 ◆新井 委員 かけた広報に対して、どのような反応があったかというのをまず確認させてください。
     広報誌を配布した、「建て替えだより」ですか、関係機関に各誌1,400部配布をしてきた、あとポスターを駅舎内2カ所に張ったということでしたけれども、それに対する反応は、どういう意見が何件寄せられたのか、お聞かせください。 ◎市民部次長 広報誌であります「建て替えだより」を1,400部配布させていただいて、ご意見というところ、今、何件というご質疑ですけれども、具体的な意見というものは特に上がってきておりません。あと、ポスターを張ってというのも同様でありまして、ポスターを張っての意見というものは上がってきていません。  逆にコミュニティセンター内で事業計画について説明した掲示物、まちづくりの会のご協力をいただいての掲示ですけれども、それについては住民の方から、コミュニティセンター、連絡所のほうにご質問等々をいただいている状況であります。 ◆新井 委員 ということは、今回ここまで話を聞いていないという方たちが請願を出されたということは、この広報物に関しては、まず反省をしなければならないかなというのが指摘の1点目でございます。1,400部各誌を配って、ポスターも張ったけれども、意見がなかったということは、この広報に対しての費用対効果が果たしてどうだったのかという検証がまず必要になってくるのだと思います。  続きまして、請願がこれだけ出されておりますけれども、これまでデッキを設置してほしいという意見が何件出されたのか、お聞かせください。 ◎市民部次長 設置された意見についてでございますけれども、建てかえ事業の検討が住民の改築委員会とともに策定懇談会というふうに、住民とともに進めてきた経緯がございますので、何件というよりは住民の方たちと進めてきたという答えが答弁になるかなと思っています。 ◆新井 委員 ということは、話し合いをしてきた中で出た意見以外に、住民の方からデッキを設置してほしいという意見はなかったということでよろしいですね。 ◎市民部次長 話し合いをした方々以外の方から意見があったか、なかったかということだけについてお答えしますと、連絡所、あと、さくらんぼホールでやった説明会において、住民の方からデッキをつけてほしいという意見はいただいております。 ◆新井 委員 何件という形では言えないですか。 ◎市民部次長 申しわけないんですが、何件という把握はしていませんが、私自身が聞いているのは5件ほどございます。 ◆新井 委員 説明会とか話し合いをしている中で、つけてほしいという話が5件あったということで今認識しているんですが、それでよろしいですか。 ◎市民部次長 先ほど申し上げましたけれども、さくらんぼホールでの説明会であるとか、連絡所での掲示物をごらんいただいた方からの件数ということで、私が受けた件数ということであります。 ◆新井 委員 話し合いの中で出てきたというのが、先ほど請願者のお話があったとおり、根底が覆っているんじゃないかという前提の中で、この請願が出てきているわけで、その上で連絡所のほうで掲示をしてきた、つけてくれという件数が5件、それに対して住民の方たちのサインが1,000件と900人、これだけの方たちから見直してほしいという声が出ていて、請願が4本出ているということについて、もう1度伺いますけれども、周知したというお話がありましたが、その上で請願が4本出てきております。このことについて、今現在どのように捉えていらっしゃるのか、お聞かせください。 ◎市民部次長 市のほうで2014年1月に建てかえに当たっての検討委員会を設置させていただいて、2015年5月、6月とワークショップ、内部空間、外部空間に関する問題について意見、関心がある方々に参加いただいて進めてきております。  また、先ほども申し上げましたけれども、11月に行われた報告会では、広く住民の方の意見を聞く場として、意見、関心のある方々に参加いただいておりますので、検討委員会の進める議論の中でも反対、賛成の意見があったということも申し上げていますので、どういうふうに考えているかということに最後にお答えをするとすれば、最初の先ほど申し上げた答弁と同じように、答弁に窮するという話にはなるかと思います。 ◆新井 委員 市としては、十分説明をしてくるプロセスを踏んでいると判断をしていたけれども、結果として、本当に自信を持ってやってきたと言えるんですかというと、請願が4本出てきて、これだけの話が出ているので、答弁に窮するということが明らかになったのかなというふうに思います。  もう1つ、先ほど渡辺厳太郎委員からも質疑があった請願者の方たちと話し合う場を設けたということなんですが、その中では前向きなお話をいただけるものと思っていたという答弁がございました。そもそもどのようにアプローチをされて、請願者の方とどういう話をしようとしたのかをもう1度確認させていただけますでしょうか。 ◎市民部次長 本委員会での意見をいただいた後、請願を提出された方々と接触というんですか、お話をする機会がなく、どういった問題について合意形成であるとか、住民への周知ということをお考えになっているのかなというのを改めて確認したい。  先ほども答弁いたしましたけれども、デッキとコミュニティセンターを一体的に行う事業について、その次のステップにはなりますけれども、例えば地域の活性化につながるような合意形成であるとか、活用についてというご意見を少しでもいただけるようであれば、そういった点を整理して、または景観についてという点についてもご意見をいただいて、何か市として検討することが可能かどうかということから、くどいんですけれども、請願の方々とそういった場をいただいた。それについて、地域住民の方のご紹介の中で、そういった場を持たせていただいたということであります。 ◆新井 委員 話し合いの中で検討できるようなものはあったのか、なかったのか、お聞かせください。 ◎市民部次長 建てかえ事業については、再三になりますけれども、住民の合意形成、周知というものを市は行ってきたという認識で前回の委員会でも答弁させていただいているところであります。  先ほど申し上げたように、請願の方々と顔を見てお話をさせていただくことによって、次のステップ、地域の活性化につながるようなという話をいただく点について場を持たせていただいたんですけれども、市の私どものほうでは、次の地域の活性化に向けるという我々の意見交換という点については意見をいただけなかったかなと。どちらかというと、残念なんですけれども、合意形成、周知ということに終始していたかなと思っています。 ◆新井 委員 部長も次長も、この計画がある程度決まった中でこの部に移ってこられて、担当の責任者になられて、今、推進をする立場という形になっていると思うので、これまでの議論をし尽くしてきて、その決定過程にかかわっていらっしゃるんだったら、あのとき、ちょっとこうやればみたいな話があるのかもしれないんですけれども、いきなりこの部に来て、これをやってくれと言われて、さらに住民の皆さんといろいろ意見交換しながら、どうすればいいかと今模索をされている最中だと思うんですね。本当に大変な立場だと理解をしています。  その中で計画は絶対に進めなきゃいけないのかなという意思が、恐らく話し合いの中でこれは住民合意ができているという話をされているのだと思うんですけれども、実際に請願が出てくると、答弁に窮するというところは今の心情をあらわしていらっしゃるのかなという気もいたします。  そういった中で、きょうは道路部からも出席をいただいているので、例えば設計を変更した場合に、どういう影響が出るかということは道路部からお話しすることはできるんでしょうか。 ◎道路整備課長 設計を変更した場合ということなんですけれども、影響というんでしょうか、どういう感じで変更というふうに捉えればいいのかというのがちょっとわからないんですけれども……。 ◆新井 委員 では、そこを聞きます。  では、デッキをなくしてセンターだけという形でもし1つの計画が出てきた場合はどういう形になるのかということですね。あと、今、請願第9号に関しては、両方凍結という話になりますので、両方の計画が凍結した場合、どういう影響が出るのか、この2パターンをお願いいたします。 ◎道路整備課長 まず1点目、デッキをなくした場合の影響ということですが、バリアフリーの動線というものを考えた場合に、例えばエレベーターをこの場所につくるということを考えるといたしますと、まず、今現在はエレベーターがデッキに接続されて、そこからコミュニティセンターのほうに行くような形になっております。  例えばエレベーターを今の場所につけるのであれば、同じような形で橋部分、コミュニティセンターのところまでの部分をまずつくらなければいけないという形になります。  逆に、これをコミュニティセンターの近くに設置し、バリアフリーの対応をするという形になりますと、コミュニティセンターの前の花壇地ののり面、斜めになっている崖地というんでしょうか、その部分を削り取りまして、トンネルではないんですけれども、道路形態をつくった上でエレベーターを設置するようになりますので、エレベーターをコミュニティセンター側の奥に設置する場合には、のり面自体がかなりの部分削られてしまうのかなというふうに感じます。 ◎市民部次長 デッキをやめるようなお話の部分というところで説明をさせていただきたいんですけれども、基本的には、再三申し上げますけれども、改築委員会から、あと住民懇談会からの要望をいただきまして、主として老朽化、バリアフリー、狭隘の部分を解消する。そういった3つの課題を解消することとして基本方針を策定して、そういった経過の中でバリアフリーの問題について検討委員会で第1回のときに、今、委員からお話があるようなバリアフリーの方策についてというのを、資料をお示ししながら検討委員会で説明をさせていただいているところであります。  最終的な検討委員会のまとめ、報告の中でデッキ設置という話をさせていただいているので、切り取ったような議論というのはなじまないと思っています。 ◆新井 委員 ただ、その後、請願が出てきているわけですから、その請願の結果次第によっては検討しなければならないことも出てくるかと思うんですね。そうなった場合への影響というのを聞いておりまして、これまでの経過、どういう形でやってきたというのはわかっていますし、その上でデッキは一体となっているという市の立場もわかっています。その上で、デッキの計画をなくした場合に、どういう影響が想定されるのかということを知っておきたいということです。よろしいですか、答えられますか。 ◎市民部次長 デッキをなくした場合、市としてはなくすとか、そういう議論は考えておりませんけれども、バリアフリーの問題を解決する方法としてデッキが最適な結論ということになっていますので、なくした場合についてということについては、そこは議論が進められないのかなと思っています。 ◆新井 委員 先ほど道路部からもエレベーターの話があったんですけれども、今あるデッキのところにエレベーターをつくれば、のり面を削ることも必要ないのかなとも思いますし、そういう意味では、エレベーターは駅側に1つあって、今この計画の中にもエレベーターが1つついているので、デッキがなくて移動はできるわけですね。  横断歩道を渡るか、渡らないかという話であって、それがバリアフリーではないということではなく、より横断歩道を渡らないバリアフリーが必要だという根拠がどこにあるのかというのがこれまでの住民合意だということだと思うんですけれども、その住民合意自体が、請願が4本も出てきて果たして本当にそうなのかという状況なので、ぜひともこれは検討しなければならない課題だと思いますので、これは意見として申し上げておきます。 ○委員長 休憩いたします。              午後3時7分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後3時36分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆山下 委員 非常に難しい部分というのはいろいろ感じているんですけれども、景観なんかについて非常に取り上げているケース、今までの話の印象で持っているんですけれども、例えば町田市の景観計画の中で玉川学園のテーマというか、課題というものも設定はしているわけなんですね。  ですから、1つは、例えばそれを具現化していったときに、景観を地区として誘導していくとなった場合には、住民側の手法としては、すみよい街づくり条例に基づいたまちづくり団体として登録して、しかも審査会にかけて市が認めるまちづくり団体になれば、専門のアドバイザーを派遣して、専門的な知識のもとに議論を、合意形成を進めていくという手法がとられるという過程があるわけなんですけれども、そういったことが今回されてきた場所ではなかったわけだと思うんですね。  しかしながら、市側がこの玉川学園のまちづくりについては、ある一定のテーマを掲げているというのが景観計画の中には出ているので、その点から今回のことを担当部としては確認しているのかどうか、そこを確認したいと思います。 ◎市民部次長 玉川学園地区においては建築協約があり、まちづくりの部分についてということで、そういった点を踏まえて本計画を計画しておりますし、住民の方、そういった点に配慮した形で2月、3月の説明会で説明させていただいております。 ◆山下 委員 例えば、そのときに景観づくりのテーマというのは、この地域について市民部のほうは、そういう合意形成を皆さんにお伝えしているんですかね。その内容については、どういったものかというのはご存じなんですかね。 ○委員長 休憩いたします。              午後3時40分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後3時41分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆山下 委員 そんなに具体化したことを言っているわけではなくて、町の成り立ちを尊重した風格のある町並みづくりというのが1つですね。もう1つが、地域生活の中心となる学園都市にふさわしい駅前の景観づくりというふうに言っているんですよ。ですから、そういうところからのアプローチというのが、これまでの手続とか経過の中でどのように行われてきたのかということについて確認をさせてもらいたいんです。 ◎武井 営繕課担当課長 景観の届け出については、必要な手続をとって進めております。 ◆山下 委員 届け出については必要な手続をとって進めておりますということではなくて、こういうテーマが設定されているんだけれどもという中での今回のことについて市民の意見を述べていくアプローチの仕方というのを行ってきたのか、どうなのかということを確認しているんです。さらに言えば、これは都市計画法上の変更があとどの程度あるんですか。 ◎市民部次長 都市計画法の変更は特にございませんが、住民の方々の景観への配慮ということで、2015年の5月、6月に行われましたワークショップにおいて、外部空間のあり方の中で、そういった景観のご意見をいただきながら、さらに検討委員会で議論を深めていったという形になります。 ◆山下 委員 ただ、ご意見をいただきながらといっても、こういう市としての全体の計画がある中で、その点からのアプローチというのを明確にされてきたということを、今のご答弁だと説明が足りないのか、認識ができないわけなんです。  さらに言えば、都市づくり部とこういったことについて、こういう計画を持っている所管のところと連携したのかという話です。 ◎市民部次長 都市づくり部地区街づくり課が担当になりますけれども、そちらとの調整はしておりまして、今回の建物の計画というものを進めてきております。 ◆山下 委員 ただ、今回の計画、景観計画というものを、別にそれだから、この計画がだめとか、いいとか私は言っているわけじゃないんですよ。こういうテーマが設定されている中での物の配置とか、あとはデッキのあり方とか、さらに言うと、例えば駅前の町並みとか、シンボリックなものというのは、重要な構造物だったり、あるいは樹木だったりというものは、景観法に基づいて指定ができる。それなりの1つの位置づけを持って指定ができるというようなことを一方で市も誘導してやっているわけですけれども、そういうことについての手続というのか、物事の進め方というものが、市としては今回のことについて配慮されるようなやり方でやってきているのかということについて確認したいんです。  役所の中で届け出したということについてはちょっと違いますよ。言っているのは、住民側のアプローチとして、そういう手段もあるよとか、そういうふうな手続をふだんやっているよとか、市の計画がこうなっているよということについて説明をして、その上での価値判断を仰ぐという手法もあるかと思うんだけれども、その点についてはどうだったのかということを確認したいんです。 ◎市民部次長 今お話しの部分は、こちらの建替基本計画の検討の冊子の中でも記載してあるんですが、町田市の景観計画という地域別の景観づくりの方針、玉川学園前駅周辺についてというところで、地域の景観づくりのテーマというものを踏まえまして、検討委員会の中で先ほど申し上げたワークショップのご意見もいただきながら、計画化を進めてきたということであります。 ◆山下 委員 そうすると、こちらとしては、当然駅前の景観の話もあっただろうし、デッキができたときの景観の話もあったというふうな認識でいいのかしら。そういう議論があったということなんですか。 ◎市民部次長 建てかえに当たっての検討委員会の議論の中では、附帯意見というところにつながってくるんですけれども、デッキの計画化については総意としてまとめていただいたところがあるんですが、設計という形では、まだその時点で終わっていませんので、景観を配慮した形でという意見をいただいて、2016年5月、6月、7月の3回にわたってご議論いただいた検討委員会の委員の皆様に対して説明をさせていただいたという流れになっています。 ◆山下 委員 そうすると、この設計が今段階は配慮されたものになっているということを、そういうことで説明をされた、また、そういう理解をしてもらったというふうな、こちら側としてのこれまでのやりとりについては、そういう理解でということでよろしいのでしょうか。 ◎市民部次長 事業担当課、市としてはになりますけれども、市としては今申し上げたように、景観計画、地域別の景観づくりの方針に基づいて検討委員会の中で議論をもんでいただいた。くどいんですけれども、その中では設計ということがまだその時点では固まっておりませんので、配慮した形で進めてきたということでお答えをさせていただきたいと思います。 ◆山下 委員 全体としては進めますよと。そういう中で、どういう部分で請願者の意見を酌み取って反映をさせていけるのかということを考えると、設計のところにはまだ余地があるというような理解でよろしいのかしら。さらに言うと、設計の範囲というのは、そのときの附帯決議では、どの辺の範囲のことまで言っているのかしら。  例えばデッキそのものだけだったのか、設計という概念と似ているのか、離れているのか、あれなんだけれども、撤去してしまう部分とか、その辺のことも含めてのような話だったのかしら。 ◎市民部次長 話し合うというところで検討委員会になりますけれども、住民の方の意見ということで広くいただくところでワークショップの部分で、デッキの景観に配慮した設計ということは、2月、3月、5月、7月の4回の計画説明会の中で、デッキについてシンプルな形態ですとか、地域の景観に配慮した形ということで設計を行っているというのもご説明させていただいているところであります。 ◆山下 委員 そうすると、シンプルなというところというのは、当然住民側から出た意見ということなんだと思うんですけれども、それを具体化したものについて、市のほうで考えたというか、設計をしたというものを今見てもらっているという状態なんですか。それは最終確定の状態というふうに考えていいんですか。 ◎市民部次長 接続の関係という点で、小田急駅舎の部分でありますとか、コミュニティセンターの接続というところで、説明会でもお話しさせていただいていますけれども、若干の修正、変更があることは触れております。ただ、基本的には、シンプルなデザインでありますとか、景観への色彩に反映する設計というのは固まっている状況ではあります。 ◆山下 委員 色彩のほうは、まだ検討しているというような状況だということなわけですか。 ◎市民部次長 色彩についてということで、7月の説明会ですが、デッキの色彩ということで、パワーポイントを使って、また資料を配付して、デッキと階段の部分ということで、そういった色彩についてお示しをしているところで、そういった意味ではまだ住民の声をいただく部分があるのかなとは思っています。 ◆河辺 委員 2点だけ質疑させていただきます。  1つは、今、各委員から質疑をされていた内容の中でということなんですけれども、市の方針というか、スタンスとしては、設計としてはデッキと本体――本体とあえて言いますけれども、コミュニティセンター本体は別々に設計をしているというお話で、ただ、事業としては一体のものとしてこれは進めるんだというような認識を示されていました。  では、議会がどういう判断をこれからするかわかりませんけれども、例えば仮にデッキはとめましょうという話になったときは、コミュニティセンター本体も市としては1回とめるという判断をするのかどうか、その辺についてのお考えをまずお聞かせください。 ◎市民部次長 丁寧に説明をさせていただきたいんですけれども、住民懇談会、改築委員会、あと市政懇談会の要望をいただいて、市として、その要望を踏まえて基本方針というものを2011年11月に策定させていただいています。  現建物についてということで、古い、老朽化している、あとバリアフリー上の大きな課題があるということ、あと建物が狭い、狭隘であることを3つの課題として掲げて、建てかえを機にバリアフリーの問題を解決していこうというコンセプトに基づいて今事業が進められて、バリアフリーの問題についてさらに議論を深めていただくというところで、策定検討委員会という流れでご議論いただいて、さらに住民の方の参加をいただいてワークショップをして、報告会をさせていただいているということであります。  デッキを切り離すというのは、市としては当然その事業を進めて、また住民にご議論をいただいた中になりますから、本来お答えするべきことではないのかもしれないんですけれども、あえてご質疑にお答えするとすれば、デッキを切り離すとすると、その事業のバリアフリーの問題とデッキをつけないことによって建物の狭隘、隣接地権者との土地購入という問題で、建物本体の設計というものはそもそも基本的に変わってくるということになりますので、とめる、とめないというよりは、まず、そこが大きな次の問題として出てくるのかなと考えております。 ◆河辺 委員 考え方はわかりました。  もう1つまた別の質疑なんですが、前回の6月議会、請願が3本市民の方から出されていて、主な論点としてフォーカスされていたのは、景観上の課題というところからデッキをつける、つけないみたいなところに重きを置いて議論されていたかなというふうに私自身は認識しているんです。  今回、請願第9号が出てきて、コミュニティセンターそのものの計画についても少し戻って合意という観点から見直してくださいというような請願が出てきているんですが、8月2日に請願者と市の当局の方がお話をされたときに、その辺のコミュニティセンター本体の見直しについても触れられたのかどうか。それとも6月議会の委員会審査の内容のように、デッキ部分についての話が大きなウエートを占めていたのか、その辺について、そういう話が一切出なかったというのであれば、それでも構いません、出たかどうかというところだけ教えてください。 ◎市民部次長 8月2日の請願者の方々とのお話し合いをさせていただいた場では、建物本体についてというところで、ただ、請願者の方々もおっしゃっていたので、請願に署名されている方にもいろいろなご意見があるということを前提にお話はされていましたけれども、建物本体についてはおおむね理解していただいている。デッキについてということのご意見はいただきました。 ◆殿村 委員 第2回定例会以降、7月から8月にかけて4回にわたって説明会や話し合い等を行ったということでありました。改めて伺いますけれども、これは何のために、何を目的に行ったものなのか。全体で共通すること、それからそれぞれにおいて目的が違うのか、共通した部分、あるいは違う部分があれば、目的について伺いたいと思います。 ◎市民部次長 ことしの2月、3月に行った計画説明会については、建物を建てかえるに当たっての条例上の点から行っております。2月、3月の住民の方、出席された方のご意見を受けて、5月、7月に住民の方に対して、一体施工についてのさらに丁寧な説明ということで、2月、3月と5月、7月については、市として住民の方の受けとめ方も違う説明会となっております。 ◆殿村 委員 ちょっとわかりにくいんですが、この事業の計画の流れがあると思いますけれども、それとともに、6月の第2回定例会で請願が3件出されたということで、当然ながら、この事業に対する市民の皆さんの重要な意見表明があったわけですね。そして、その議会での請願審査を踏まえて、その後の7月、8月の説明会なり、あるいは話し合いということであります。これは6月議会における請願審査の内容を踏まえたものなんですか、それとも全くそれは関係ないものですか。 ◎市民部次長 前回の委員会の中で、市としては長年にわたって住民の皆様に参加いただいた中で合意形成がされているという答弁をさせていただいているかとは思うんですが、委員の中から地域を二分しないようなというご意見、ご提案もいただいておりました。  また、市としては、合意形成はされていますけれども、さらに住民の方々の理解をいただきたいというところで7月に説明会をさせていただいて、先ほど来申し上げていますけれども、請願者と直接お会いして顔を合わせることで、より具体的なお話を伺うことを期待しましてやらせていただいております。なので、第2回の委員会の各委員からのご意見を踏まえて、受けて7月の説明会、8月の請願者との話し合いの場を設けております。 ◆殿村 委員 8月2日の請願者の方々との話し合いは、内容の整理をしたのだという簡単な説明がありました。今のご答弁では、流れの中で住民合意の形成という大きなコンセプトというか、課題があった中でのこの7月、8月の住民との会合であったということともし受け取れるならば、この請願者の方々との話し合いという場は、ただ単に何を言われているかの内容の整理ということにとどまらず、まさに住民との合意形成ということに必要な町田市としてのアクションが求められると思いますが、それはされたというのでしょうか、それとも違うのでしょうか。 ◎市民部次長 本事業においては、進めるに当たって長年にわたって住民の意見、要望をいただいて、先ほど来になりますけれども、市政懇談会の要望もいただき、市として基本方針を定め、さらに策定懇談会、検討委員会という流れで進めてきております。前回の委員会でも答弁させていただきましたけれども、基本的な点で言えばもう合意形成はされているというお話をさせていただいているかと思います。  しかし、第2回において3件の請願をいただいたこともあり、各委員からいろいろご提案、意見もいただいて、市としては、さらに事業についてのご理解を深めていただきたい、また、デッキ整備によって地域の活性化につながるような意見、提案というものをいただきたいというところで、合意形成というよりは、最初に趣旨についてお話をさせていただく中で、いろいろなご意見をいただきたいということで、そういった場を設けさせていただいております。 ◆殿村 委員 合意形成というよりはというような微妙な表現もありましたけれども、話し合いを通じて、請願者の方との話し合いでは、理解を得られたと認識していますか。 ◎市民部次長 合意形成という点、先ほど請願の参考人の意見でもありましたけれども、合意形成というのをどういうふうに捉えていくかというのはなかなか難しいところは確かにあると思います。市が長年検討していく中でも、また検討委員会の中でも、いろいろなご議論、ご意見があって、1つにまとめていくのに長い歳月がかかって、この計画を決定しております。  請願者の方との合意形成がとられたかということに関しては、請願が出ていることからも、請願者との合意形成というか、意見の一致といった点は、8月2日ではとれていないのかなと思います。 ◆殿村 委員 合意形成はまだなされていないと。合意形成の捉え方はいろいろあるにしても、住民の側との――特に請願者の方々との合意形成には至っていないというふうに私は受けとめました。  そこで伺いますけれども、今回、改めて請願を見ますと、請願第1号、第2号、第3号については、デッキということが1つキーワードになっておりますが、住民の意見を確認し、反映してほしいという要望、そしてまた、住民参加の話し合いを進めてほしいという要望、また、デッキの設置の経緯について改めて十分な説明をしてほしいと。いずれも、この第2回定例会で出された請願の内容を振り返ってみると、事業が進められている中で、さらに詳しい説明や周知を住民に対して改めてしてほしいんだという要望だと思います。  また、請願第9号についても、第1号、第2号、第3号と多少温度差があるものの、基本的にはこの事業について改めて周知、説明をしてほしい、そういう機会を設けてほしい、大きな捉え方で言えば、そういう趣旨だと私は受けとめています。  ということであるならば、町田市として、これまでもちろん長年にわたってこの事業を住民の皆さんも参加されながら検討されてきたとはいえ、なお、この期に及んで4件もの請願が出されているということ自体が、この事業の推進に大きな警鐘が鳴らされているということと受けとめるべきではないかと思います。その辺について、改めてどう受けとめているか、住民合意の形成という問題についてお答えいただきたいと思います。 ◎市民部次長 先ほども答弁させていただきましたけれども、本事業の計画化というのは、市が2015年12月に計画はしておりますが、再三にわたりますけれども、長年、住民の方々に参加いただく中で、その開催については公開でやって透明性を図ってやってきています。その検討の中では、建てかえ問題について参加する意思のある方が積極的にかかわっていただいて本事業を進めてきています。  ですので、そういった意味での合意形成というのは十分されていると改めて申し上げておきたいと思いますが、本請願における合意形成の部分については、今申し上げた形で十分図られている。また、先ほど答弁させていただいた中になりますけれども、ワークショップですとか報告会、また市が行うだけでなく、町内会・自治会を初め住民の方からの要望をいただいて進めてきているというところで、多くの住民の方の合意形成がされている事業なのかなと。そういったことを踏まえて進めてきておりますから、周知についても十分されているものと考えております。
    ◆殿村 委員 前にも質疑があったかもしれませんが、流れの中でお聞きしますけれども、では、なぜ4件ものこの事業に関する請願が出ているのだと受けとめていますか。 ◎市民部次長 先ほど渡辺委員のときにもお話をさせていただきましたけれども、前回の委員会の中で市は、今も答弁させていただいておりますけれども、合意形成を図って事業を進めてきている。そういった中での請願に対して、市としては逆に困惑している。先ほども答弁した言葉で言えば、言葉に窮するというお話をさせていただきましたけれども、困惑しておるところでございます。 ◆殿村 委員 私は今回の請願の議論に参加するに当たって、玉川学園コミュニティセンター建替基本計画、2015年12月に出されたこの計画を改めて読んでみました。  この中でバリアフリーという1つの今回の課題といいましょうか、コンセプトといいましょうか、この問題について、百歩譲って仮にこの冊子を認めたとして、これを読んでみたときに、決して住民の皆さんの中に十分な合意形成がなされているというような議論にはなっていないなというのが私が読んだ感想です。  なぜならば、途中は省きますけれども、2015年10月29日の策定検討委員会で、これは最後の最後ですね。副委員長が「途中では、かなり厳しい意見もあったので、皆さんの中には、若干何かしこりが残ったかもしれませんし、私の中にも、わだかまりが全くなかった訳ではございません。無くすのはこれから形が出来て結論が出た時に、良かったなということになるだろうと思います。特に景観の問題や、デッキを初め、未解決事項、懸念として残っている部分これについては是非、今後の行く末を見ながら解消したいと思っておりますので、またご支援をよろしくお願いします。」こういう副委員長の最後の会合での発言ですね。  その後の資料を見ましても、それまでのいろんな委員の方の意見の中には、デッキは必要ないということの意見もたくさん出ています。でも、1つにまとめなきゃだめでしょうということで非常に議論が錯綜しているわけなんですけれども、最後に副委員長はそう言って、その後、もちろん委員長のまとめがあるわけなんですが、私は策定検討委員会が本当にご苦労されたのだなということを改めて認識しました。  こういう経過を見てみますと、今回これだけ、4件の請願が出るのも当然だなとうなずけると私は思ったわけですよ。つまり、まさに副委員長が言われるように、未解決の問題の1つであるということが言えるのではないか。もちろん、委員会として言葉にあらわすならば、これはこの中でも言っておられますけれども、マルかバツかではなく、つまり、デッキをつくるほうが望ましいというような表現にされておりますよ。  そういうことを見ると、副委員長の言葉にあるように、今後の行く末を見守りたい。つまり、今後の行く末のかじは、決して行政に一面的に任されたのではなくて、やはり玉川学園の住民の皆さんにも、そのかじの一部は担わされているのではないかと、私はこの文章を読みながら非常に強く感じました。  その点では、先ほど来、何かこれまでの過程で住民合意の形成は基本的になされているという認識を繰り返し示されていますけれども、そこはやはり改めるべきではないか。結果がどういうふうになれども、この副委員長が言うように、本当にみんなでよかったと思えるような結果になるように、やはり住民の皆さんの意見をもう1度聞いて、まず、この事業についてどういう事業かということをお知らせして、最大限意見を聞いて、そして一定の結論を得ていくという作業が今求められているのではないかということを私は改めて伺いたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎市民部次長 検討委員会の委員の方々がいろいろご議論いただいて大変感謝しておりますが、そういった検討委員会の委員の方が大変悩まれてご議論されているところも承知しておるところであります。計画説明会でも、前回の委員会のときにもお話をさせていただいておりますけれども、賛成、反対のさまざまな意見が委員の中でご議論されていって、最終的な計画案の報告というのをいただいている。  改めてお伝えさせていただきたいんですが、デッキについて今お話をされている部分があるのかなと思いますが、デッキについては、検討会を10回行っていますけれども、議論はいろいろされているところがありますけれども、第1回、第3回、第4回、第6回、第7回、第8回とデッキについては検討がされていて、その中でいろいろご議論いただいて、委員の方もすごく悩まれて最終的な報告をいただいている。  副委員長のお話というのは、先ほど別の委員の方からお話をいただいた附帯意見のことになるんですが、附帯意見ということで、基本計画案ということで報告書をまとめていただいておりますが、設計という段階にはまだ至っておりませんので、内部空間がどうなるのか、外部空間がどうなるのか、そういった地域の景観にどう配慮していくのかという点について、副委員長が、また各委員が議論を重ねていく中でいろいろ悩まれたことに対しての発言なのかなと考えております。  ただ、最終的に、前回でもお話しさせていただきましたけれども、検討委員会の中で総意として報告書をまとめていただいておりますので、改めてという点については、市としては合意形成がされていると理解しております。 ◆殿村 委員 多少繰り返しになりますけれども、今回、これだけの請願が出た意味というのがまさにここにあるなと。私は、その議論がまたその後の今の住民の皆さんに託されているというふうに行政としては受けとめるべきだし、その住民の皆さんにしっかりと事業をお知らせして、ご意見を聞くという機会を改めて設けるべきだと思います。 ◆新井 委員 2点だけ、請願がこれだけ出ていて、署名をいただいている方が大体同じ方もということを考えても、それでも最低でも1,000人はいるわけで、この1,000人という方たちの思いをまずどう受けとめていらっしゃるのかというのを1点お答えください。 ◎市民部次長 1,000人の方が署名をいただいているという点についてですが、請願者代表の方とお会いする中で、賛成、反対、賛成の方も署名をいただいているということでありました。賛成いただいている方が署名いただいていることがどういった点でというところで、請願の方々のご意見、情報をいただきたいというところでありました。  そういった意味で、どう受けとめているか、どういったご意見があるのかという点で請願の方とお話をさせていただいていることがその答えなのかなと考えます。 ◆新井 委員 要するに、お話し合いはまだすべきだということだと思うんですね。賛成の方も反対の方も署名をしているということは、全員が反対だということではなく、賛成だと思っている方も議論はもう少しすべきだ、十分ではないというメッセージだと思うんですが、その点についてはどうお考えですか。 ◎市民部次長 請願が出されている中ではありますけれども、先ほど来答弁させていただいているように、市としては合意形成がされている、長年にわたって検討を踏まえて、長い歳月を経て合意形成されて事業計画をしていると考えております。 ◆新井 委員 玉川学園の人口から言うと、1,000人というのは相当な割合になるわけでございまして、この人たちがまだ議論をすべきだという意見を請願として出されているというのは、今の時点では請願しかやることがない、できることがないということだと思います。それがいろいろな意見が別々にそれぞれ4本も出てきているということを、もう少し重く受けとめるべきであるということはもう1回念を押させていただきます。  あと、デッキについてなんですが、やはり4.5%の傾斜がついているというのは、元気な人であればバリアフリーかもしれないけれども、本来、バリアフリーというのは元気ではない人たちが必要だということであるはずなので、デッキをつくっても使えない人たちが出てくるようであれば、それは本来のバリアフリーの趣旨から違うのではないかという意見もいただきました。それについてはどうお考えですか。 ◎市民部次長 デッキ接続によって高齢者の方、あと幼児、お子様連れの方、障がい者の方が自由に通行できるように、そういった意味の傾斜度、説明会でもお話しさせていただいておりますけれども、5%の国土交通省基準を下回る4.5%で設計させていただいております。  福祉施設などにおいても、アプローチについて、その範囲内で車椅子を利用されている方がご利用されていることからも、その4.5度というのは移動が困難になる傾斜ではないと考えております。 ◆新井 委員 75センチ上がるたびに踊り場をつくらなきゃいけないみたいな基準というのはなかったでしたか。今回のこの計画だと、それはどうなるんですか。 ◎道路整備課長 今回に関しましては、まず駅から出て曲がる部分があるんですけれども、そこに平らな部分が設けてございます。駅側から行きましてエレベーターの手前の部分にも、平らな部分というのを設けております。 ◆新井 委員 では、それで基準は大丈夫であるということなんですね。わかりました。エレベーターをおりて、横断歩道を渡ってエレベーターを上るということで解決できるものが、果たしてその4億何千万円をかけてデッキが必要なのかという議論があるので、そのあたりをもう少し話し合うべきだということで、賛成の方も反対の方も1,000人の方がこの請願に署名しているということは、やはり非常に重いことであると思いますので、そのあたりはもう1度部内で検討していただきたいということをお願い申し上げます。 ◆殿村 委員 もう1点質疑します。  先ほどの基本計画の中でコミュニティセンター建替の基本理念というのが3点定められています。私は、これを読んで、今この視点が逆にこの事業の取り組みにおいて重要ではないかと思わされました。  改めて読んでみたいと思いますけれども、「コミュニティセンター建替の基本理念」ということで「①住民が集まり、楽しく交流し学ぶことができる場所であるとともに、地域課題を住民自らが解決する拠点であること」、「②地域の活動や地域の魅力を発信できる場所であること」、「③地域の景観に調和し、人々に親しまれる場所であること」、非常にすばらしい3つの理念だなと思いました。  私が特に注目したのは、①の地域課題を住民みずからが解決する拠点であること、まさに今この事業を進めていながら、住民がこれはちゃんと考え直す必要があるよ、よく検討する必要があるよということで新たな地域課題として今声を発しているのがまさに第1の理念のところではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎市民部次長 1つ目の「住民が集まり、楽しく交流し学ぶことができる場所であるとともに、地域課題を住民自らが解決する拠点」でありますけれども、今ごらんいただいている、その下のほうをごらんいただきますと、地域課題を解決する拠点として地域活動室というものを設けまして、地域の住民の方々が地域課題を解決していく、そういった意味での拠点としていくということで方向性が示されています。 ◆殿村 委員 住民自治に基づくコミュニティセンターのあり方、今回、この3つの理念ということをどう受けとめるかの問題だろうと私は思います。住民にとっては、今のデッキの問題やコミュニティセンターのあり方の問題を最も直近の新しい地域課題と受けとめているからこそ、こういう請願が出ているのではないか。また、行政も、そういうふうに受けとめるべきではないかと思います。 ◆渡辺 委員 昨今、少子・高齢化とか税収不足の先行きを案じてというか、その数字を出しまして、公共施設再編計画というのが組まれようとしていると思うんですけれども、公共施設再編計画と今回の玉川学園のコミュニティセンターとの整合性というのはどんな感じなんですか。 ◎市民部次長 整合性という点についてお答えいたしますけれども、今、政策経営部が進めている公共施設再編計画というのは、建物の将来的な維持管理という点で、決算資料にも追加された資料として出ているかとは思うんですけれども、43施設、市としては359の施設があるということで、どうやって解決するか。  短期的な計画という点で、9カ年の中で施設をどうしていくかというところと、それをさらに進めた長期的なというところで、その調整については今年度、各施設を所管している部と調整を図りながら計画を図っていく段階であるので、今、市民部の中で具体的な答弁はできません。 ◆渡辺 委員 玉川学園コミュニティセンターは該当されていないということですかね。わかりました。  先ほどの殿村委員のお話の中にあった新しいコミュニティセンターの基本計画の中の基本理念というところで、「地域課題を住民自らが解決する」こと、まさしく今回のこの案件が住民みずから解決するような案件ではないかというようなご意見をいただきました。  私は、基本理念の中の3番目で「地域景観に調和し、人々に親しまれる場所であること」、人々に親しまれる、地域住民が新しくなっていくコミュニティセンターに親しんでいくという過程の中で、今回の大きく割れているというのは弊害になるのではないかなと思っております。  このままいきますと、無理くりつくっちゃうんだみたいな形になってしまうと、愛されない施設になっては一番もったいないなと私は思いますし、本来、地域住民皆さんの計画を行政が支援していくというスタイルが一番皆さんが納得するスタイルなのではないかと思います。現在、ここまで来てしまったものをどのように解決していくのか、何かございましたらご意見を下さい。 ◎市民部次長 解決という点についてということでありますけれども、事業を進めるに当たって、今後も市としては住民の皆様と話し合いを続けていくということがそれに当たるのかなと考えています。 ◆渡辺 委員 話し合いを続けていくというお答えでしたが、この住民課題を解決できるのは住民しかいないと私は思いますし、それの調整役をするのが市の役目ではないか、そのように思っております。  もう既にこれは決まったことだから前に進むしかないんだという状況であれば、まだ請願は出てくるかもしれませんし、現在の時点で4本も出てくるなんて、こんな珍しいところを普通にとらまえて、解決するためには住民の意見をよく聞き、住民同士で課題を解決させるということが行政にとって進むべき道ではないかと思うんですが、それについてはいかがでしょうか。 ◎市民部次長 住民同士の話し合いの場というところでございますけれども、この建てかえ計画について住民の合意を図ってきて、事業化を進めてきて、多くの住民の方がその事業についてご理解いただいているところで、住民同士の話し合いについてというのは、住民同士で話し合いの場の必要性についてご議論いただくことになるかと思います。市としてという点については、先ほど来ですけれども、合意形成が図られた中での事業計画化でございますので、それについてアプローチをする予定はございません。 ◆渡辺 委員 合意形成がされているという前提でのお話ですので、このままでは進みませんが、それでは観点をまた変えまして、住民からイチョウの木は残してほしいというお話がいろいろ出ていると思います。これについて検討はされたことがあるんでしょうか、ないんでしょうか。 ◎市民部次長 イチョウについてということも含めて、建てかえに当たって記念樹、記念植樹された4本の木があります。それ以外の木についてもということで、どういった再生ができるかという点で説明会の中でもお伝えしていますけれども、検討してきた。検討していく中で植樹ができるものとできないもの、あと、例えば再生木材を使って建てかえ後のコミュニティセンターに木々の活用を図っていくということでお伝えをしているところでございます。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 それでは質疑の途中でありますが、これより議員間討議を行いたいと思います。  ご発言があればお願いいたします。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 議員間討議を終わります。  休憩いたします。              午後4時39分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後4時43分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆河辺 委員 請願第1号につきまして、結論を出すに当たっては、なお調査を要するため、継続審査としていただきたいと思います。 ○委員長 お聞き及びのとおり、継続審査にすべきであるとの意見がありますので、お諮りいたします。  請願第1号は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって本件は継続審査とすることに決しました。  休憩いたします。              午後4時44分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後4時45分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆河辺 委員 請願第2号につきましても、結論を出すに当たり、なお調査を要するため、継続審査としていただきたいと思います。 ○委員長 お聞き及びのとおり、継続審査にすべきであるとの意見がありますので、お諮りいたします。  請願第2号は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって本件は継続審査とすることに決しました。  休憩いたします。              午後4時46分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後4時47分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆河辺 委員 請願第3号につきましても、同じく結論を出すためになお調査を要するため、継続審査としていただきたいと思います。 ○委員長 お聞き及びのとおり、継続審査にすべきであるとの意見がありますので、お諮りいたします。  請願第3号は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって本件は継続審査とすることに決しました。  休憩いたします。              午後4時48分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後4時49分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆河辺 委員 請願第9号につきましても、第1号、第2号、第3号同様、結論を出すのになお調査を要するため、継続審査としていただきたいと思います。 ○委員長 お聞き及びのとおり、継続審査にすべきであるとの意見がありますので、お諮りいたします。  請願第9号は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって本件は継続審査とすることに決しました。  休憩いたします。              午後4時50分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後4時51分 再開 ○委員長 再開いたします。 △認定第1号(市民部所管部分) ○委員長 認定第1号を議題といたします。
     本件の一般会計のうち、市民部所管部分について、担当者の説明を求めます。 ◎市民部長 認定第1号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定についてのうち、市民部所管分につきましてご説明申し上げます。  初めに、歳入でございます。  歳入歳出決算書の35、36ページをごらんください。  第13款、使用料及び手数料は、35ページから38ページ並びに41ページから44ページに掲載しています。  第14款、国庫支出金は、51、52ページ並びに57、58ページに掲載しています。  第15款、都支出金は、63、64ページ、67、68ページ、73、74ページ並びに77、78ページに掲載しています。  第16款、財産収入は、81、82ページに掲載しています。  第20款、諸収入は、87、88ページ、91ページから96ページ並びに99ページから106ページに掲載しています。  第21款、市債は、105、106ページに掲載しています。  次に、歳出でございます。  137、138ページをごらんください。  第2款、総務費、第1項、総務管理費、第18目、市民総務費は、137ページから140ページに掲載しています。  第19目、市民協働推進費は、139ページから144ページに掲載しています。  第21目、忠生市民センター費は、143ページから146ページに掲載しています。  第22目、南市民センター費は、145、146ページに掲載しています。  第23目、なるせ駅前市民センター費は、145ページから148ページに掲載しています。  第24目、鶴川市民センター費は、147、148ページに掲載しています。  第25目、堺市民センター費は、147ページから150ページに掲載しています。  第26目、小山市民センター費は、149、150ページに掲載しています。  第27目から31目、町田駅前から南町田駅前までの各連絡所費は、149ページから156ページに掲載しています。  第3項、戸籍住民基本台帳費、第1目、市民窓口費は、159ページから162ページに掲載しています。  第7款、商工費、第1項、商工費、第2目、消費生活費は、239ページから242ページに掲載しています。  以上が歳入歳出決算書に係る部分でございます。  続きまして、市民部所管の決算と主要な施策の成果を「町田市課別・事業別行政評価シート」に基づいて、市民部長所管分、市民協働推進担当部長所管分に分けて、それぞれご説明いたします。  初めに、市民部長所管分についてご説明いたします。  「町田市課別・事業別行政評価シート」の300、301ページをお開きください。  市民総務課の課別行政評価シートをご説明いたします。  まず、「Ⅰ.組織概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  市民総務課の使命は、部内及び庁内各部署との連絡調整を図り、市民部が良質な行政サービスを提供できるように組織のマネジメントを図ることです。また、市民ニーズを正確に把握し、多様な要望にバランスよく応えることができる施設整備を行うことが使命となります。  所管する事務といたしましては、地域センターの整備に関すること、施設案内予約システムの連絡調整に関すること、南多摩斎場に関すること、市民部の総務事務に関することです。  事業の課題といたしましては、施設建てかえ事業における補助金制度の調査活用を積極的に図るとともに、建てかえ事業の確実な進捗に留意すること、市民センター利用率の向上等の課題解決に向けた報告書の内容を部として適切に実行していくこと、市民部所管施設が担うべき機能や配置、サービス提供のあり方等について検討し、方針を決定することです。  次に、「Ⅲ.事業の成果」でございます。  成瀬コミュ二ティセンター建てかえについて、確実な事業進捗管理を行い、2016年7月にオープンいたしました。玉川学園コミュニティセンター建替事業について、実施設計に着手しました。また、改築工事に向けた用地測量委託、周辺の地盤調査委託や建物の石綿含有材分析調査委託を行い、事業の確実な進捗管理を行っています。市民部所管施設の利用率向上等の課題解決に向けて、施設案内予約システムを利用して集会・学習施設の使用申し込みできる方の条件を見直しました。市民部所管施設が担うべき機能や配置、サービス提供のあり方等について検討し、方針を決定するため、町田市5ヵ年計画17-21の行政経営改革プランにおける取り組み項目といたしました。  次に、「Ⅳ.財務情報」でございます。 「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」をあわせてごらんください。  行政費用の合計は2億4,621万2,000円となっており、2015年度と比べ1億2,546万5,000円を増加いたしました。これは事務移管により南多摩斎場への派遣職員や南多摩斎場組合負担金が新たに加わったため、人件費と補助費等が増加したことが主な要因です。  次に、「③貸借対照表」と「④貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  固定資産のうち、建設仮勘定が2015年度と比較し5億2,393万7,000円の減額をいたしました。これは、成瀬コミュニティセンター建てかえ工事完了に伴い、建設仮勘定から成瀬コミュニティセンターの資産へ移行したことによるものです。  「Ⅶ.総括」をごらんください。  「①成果および財務の分析」でございます。  成果といたしまして、成瀬コミュニティセンターにつきましては建てかえを完了し、玉川学園コミュニティセンター建てかえにつきましては基本設計を完了し、実施設計に着手しました。2016年度から南多摩斎場に関する事務が環境保全課から移管されたことにより、南多摩斎場貸付地として固定資産が増加しました。また、南多摩斎場組合負担金の支出に伴い、補助費等が大きく増加いたしました。また、派遣職員3名分の人件費が増加しましたが、南多摩斎場から人件費相当額である2,604万2,000円の支払いを受け、その他行政収入に計上されています。  以上の「成果および財務の分析」を踏まえた事業の課題でございますが、建てかえ事業につきましては、補助金制度の調査・活用を積極的に図るとともに、事業が確実に進捗するよう留意する必要があります。市民部所管施設の利用率については、今後も動向を注視していく必要があります。市民センター・連絡所における行政窓口及びコミュニティセンターが担うべき機能やサービス提供のあり方等について検討し、再編計画を策定する必要があります。  続きまして、330、331ページをお開きください。  市民課の課別行政評価シートをご説明いたします。  まず、「Ⅰ.組織概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  市民課の使命は、1人1人のお客様のニーズを的確に把握し、それに応じたサービスを親切、丁寧、迅速、正確に行い、市民満足度を高めることです。  所管する事務といたしましては、住民票などの証明書の発行に関すること、転出入などの住所異動の届け出や印鑑登録申請の受け付けに関すること、個人番号カードの発行や電子証明書の発行などに関すること、出生などの戸籍の届け出の受け付けに関すること、社会保障・税番号制度に関することです。  事業の課題といたしましては、個人番号カードの普及を進めるとともに、コンビニ交付サービスの利用拡大を図ること、さわやか窓口推進により接遇面の満足度の向上とともに、迅速な事務処理による待ち時間の短縮、また社会保障・税番号制度などの新たな業務の知識向上を図ることです。  「Ⅲ.事業の成果」でございますが、個人番号カードの交付が本格的に始まり、個人番号カードの交付者、証明取得者などへの周知などにより、コンビニ交付の発行件数が2015年度と比べ約5割増加し、目標を上回りました。これは個人番号カードの交付が進み、コンビニ交付の利便性について認知度が高まっていることが要因と思われます。また、2016年度よりアンケートの回答に「普通」を加えた5段階評価に変更したため、2015年度より満足度が若干低下しておりますが、来庁者への積極的な声かけなど、さわやか窓口を推進した結果、高い水準の満足度を維持することができました。  次に、「Ⅳ.財務情報」でございます。  「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」をあわせてごらんください。  行政費用の人件費は4億2,267万2,000円で、行政費用の約77%を占めています。2015年度と比較して8万7,000円の減額をいたしましたが、これは職員の業務効率化により時間外勤務手当が1,256万7,000円減額されたことが主な要因です。これにより、個人番号カードの交付の本格化を受け、嘱託員10名の人件費を賄うことができております。  次に、「③貸借対照表」と「④賃貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  未収金が3,226万円となり、2015年度と比較して3,225万5,000円が増加いたしました。これは全額国が2016年度予算の補助金の執行を2017年度に繰り越したため未収金となったものです。  「Ⅶ.総括」をごらんください。  「①成果および財務の分析」でございます。  成果として、2016年度は個人番号カードを4万3,163枚交付いたしました。住民異動の届け出を4万4,902件、印鑑登録・廃止の届け出を1万8,272件、戸籍の届け出を1万7,944件受け付けし、証明書の有料分を18万4,606件、無料分を8万2,134件交付いたしました。個人番号カードの交付が進んだことにより、コンビニ交付による証明書の発行割合が2%を超えました。  以上の「成果および財務の分析」を踏まえた事業の課題でございますが、コンビニ交付をより推進するため、その前提となる個人番号カードの取得推進の実効的な施策を講ずることが課題と考えています。また、さわやか窓口のアンケート項目で「普通」と回答された方々の満足度を向上させるため、よりきめ細やかな対応や職員の業務の質に対する意識の向上を図ることが課題であると考えています。  続きまして、338、339ページをお開きください。  6市民センターを代表して、忠生市民センターの課別行政評価シートをご説明いたします。  まず、「Ⅰ.組織概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  忠生市民センターの使命は、利用者はお客様という意識を持って、正確かつ迅速なサービスを提供することと、地域住民の交流の場である地域コミュニティーの核として利用できるよう維持管理を行うことと考えております。  所管する事務といたしましては、住民基本台帳や印鑑登録、戸籍届け出書の受け付けなどの行政窓口に関すること、忠生市民センターの管理運営に関すること、ホール、会議室などの施設の貸し出しに関すること、上小山田コミュニティセンターの管理に関することです。  事業の課題といたしましては、施設利用率の向上を目指し、利用率が低い時間帯や部屋の分析を行い、利用の促進を図ることです。  次に、「Ⅲ.事業の成果」については、さわやか窓口の推進を念頭に置き、市民サービスの向上に努めました。市民満足度アンケートでは、お客様への挨拶や積極的な声かけを行うことで目標を上回る高い満足度を得ることができました。  施設の利用率は、パンフレットやホームページでの施設紹介を行うことで2015年度から8.6ポイント上昇し、利用率の低かった和室や料理講習室もそれぞれ5ポイント以上上昇しました。  時間外勤務について、建てかえに伴う残務事務がなくなったことと、事務の習熟度チェックを行い職員の苦手分野を課内研修や外部研修によって事務処理能力を高めたことで効率的な事務処理を行い、大幅に削減できました。  次に、「Ⅳ.財務情報」でございます。  「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」をあわせてごらんください。  物件費の412万2,000円の増加は、忠生市民センターの建物が建設して2年目に入ったことで保守点検委託料が増加したことによるものです。  維持補修費の153万4,000円の増加は、上小山田コミュニティセンターの空調機の修繕と忠生市民センター建物の附帯設備を改修したことによるものです。  人件費については178万3,000円の増加はあるものの、時間外勤務手当は229万4,000円減少いたしました。  また、「事業の成果」で申し上げたように、施設利用率が上昇したことにより市民センターの使用料が75万1,000円増加し、その他の行政収入として軽印刷機やコピー機の利用者がふえたことにより、これらの使用料が12万6,000円増加いたしました。  次に、「④貸借対照表」、「⑤賃貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  建物の減価償却により5,380万8,000円、その他の固定資産として行政窓口の番号カード発券機の減価償却により37万1,000円減少いたしました。  「Ⅵ.個別分析」をごらんください。  利用料金収入と利用状況の推移についてですが、施設利用率の8.6ポイントの上昇に伴い、利用料金収入につきましても75万1,000円増加いたしました。  「Ⅶ.総括」でございます。  「成果および財務の分析」及びそれを踏まえた「事業の課題」をごらんください。  市民が届け出、手続を行う行政窓口について、さわやか窓口の推進を継続し、市民満足度アンケート調査における「満足」「やや満足」の割合は現状の高い満足度を維持するとともに、「やや不満」「不満」の割合をゼロに近づける必要があると考えております。  また、引き続き貸出施設の利用率の低い夜間の時間帯や和室、料理講習室の利用促進を図り、さらに利用率を向上させていく必要があると考えております。  建物の維持管理につきまして、忠生市民センターにあっては、長寿命化に向けた長期計画の策定を、上小山田コミュニティセンターについては、老朽化が進んでいることから計画的に維持補修を行っていくことが必要と考えております。 ◎市民協働推進担当部長 続きまして、市民協働推進担当部長所管分の市民協働推進課の課別行政評価シートについてご説明いたします。  少しお戻りいただいて、302、303ページをごらんください。  まず、「Ⅰ.組織概要」でございます。  市民協働推進課の使命は、市民、団体との協働を積極的に推進するとともに、さまざまな地域課題の解決に向けたコミュニティ活動を支援すること、また、男女平等施策を推進することでございます。  所管する事務といたしましては、市民との協働推進に係る施策の総合的な企画調整に関すること、町内会・自治会の活動や集会施設に関する支援をすること、市民活動の支援、また、市民活動の活動場所となる成瀬、つくし野、木曽森野、三輪にあります地域センター、町田市民フォーラムの管理運営に関すること、男女平等推進センターに関することです。  また、未来づくりプロジェクトのうち、地域社会づくりを基本とするまちづくりプロジェクトにおきましては、町内会・自治会の連合会を初めとした地域で活動する団体が地域のことを地域で考え、課題の解決にみずから取り組む組織である地区協議会の設立、運営を支援することでございます。  次に、「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございますが、所管する施設の適切な管理を行い、維持補修、更新の時期、方法について長期的な展望に立った検証をしていくことを課題としました。地区協議会につきましては、地域住民への活動の周知や事業の検証などが課題となっております。  次に、「Ⅲ.事業の成果」でございます。  成果指標として町内会・自治会の加入世帯数及び地区協議会の設立を挙げております。  町内会・自治会連合会と市が加入促進の取り組みを協働し、マンション管理組合1カ所で説明会を行いました。また、町内会・自治会を知ってもらい、一人でも多くの人の加入につながるように、町内会・自治会連合会のホームページ運営の支援を行っていますが、加入率につきましては、前年度比で0.8ポイント低下してしまいました。なお、地区協議会につきましては、市内9地区で設立されております。  次に、「Ⅳ.財務情報」でございます。  「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」をあわせてごらんください。  行政費用の6億4,571万6,000円のうち、物件費は36.9%、2億3,845万2,000円となっております。2015年度と比べると、6,819万8,000円増加いたしました。主な増加理由といたしましては、成瀬コミュニティセンターの建てかえ等工事による休館が終了し、施設の再開に伴う委託料、光熱水費等が1,732万3,000円増加いたしました。また、中間支援組織に関する調査分析のため、委託料が854万3,000円増加しました。  補助費等につきましては、2015年度と比べると2,548万8,000円減少いたしました。主な減少理由といたしましては、集会施設整備事業補助金の申請件数の減少により、補助金の交付額が2,338万8,000円減少したことなどによります。  「③貸借対照表」と「④貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  事業用資産の有形固定資産が94億6,187万円となっています。内容は、町田市民フォーラムやコミュニティセンターの施設と町内会・自治会の集会施設用地の資産になります。2015年度と比べ、土地は集会施設用地の売却可能資産の価格修正により5万5,000円減少し、建物は成瀬コミュニティセンターの建てかえ及びホール棟改修工事完了により9億4,319万5,000円増加いたしました。  次に、「Ⅴ.財務構造分析」でございます。
     グラフ「行政費用の性質別割合」をごらんください。2015年度と比較し、2016年度は補助費等が20.2%から14.3%へと減少しております。これはⅣの「行政コスト計算書の特徴的事項」でご説明したとおり、町内会・自治会が設置する集会施設の整備に対する補助金が減少したことなどが大きな要因となっております。  次に、「Ⅵ.個別分析」でございます。  有形固定資産減価償却率の推移をグラフ化しております。  最後に、「Ⅶ.総括」をごらんください。  「①成果および財務の分析」及び②それを踏まえた事業の課題をごらんください。  地区協議会についてでございますが、地区内の交流が進み、より多くの人たちと一緒に地区の課題を解決する事業が行われています。さらに、地区の魅力を高める事業も実施されており、地域の愛着と誇りを継承するまちづくりにつながっています。今後、地区協議会の事業を地域住民にアピールしていくために、効果的な周知方法を検討していくことが必要と考えています。  以上、平成28年度(2016年度)町田市一般会計決算のうち、市民部所管分についてご説明申し上げました。 ◎市民部長 説明は以上でございます。  よろしくお願いいたします。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆殿村 委員 行政評価シートの302ページの町内会への加入の働きかけのところについて伺います。  例年課題になっておりますけれども、改めてこの年度、当年度、マンション管理組合等への町内会加入の働きかけとその成果がどうであったのか、お答えいただきたいと思います。 ◎市民協働推進課長 委員ご質疑の加入率促進の関係で、マンション管理組合に自治会未設置のマンションということで説明会に行っております。実際に幾つかのマンションに伺っているんですけれども、成果としては1地区、1マンションが自治会設置に至っております。 ◆殿村 委員 取り組んだ経験として、加入していただく管理組合とそうでない、説明はしたけれども、加入していただけないところの差というのはどこにあるのか。つまり、そこが言ってみれば今後の課題にもつながっていくかなと思いますけれども、どんなところが問題点というのか、差というのか、違いはどこにあると受けとめておりますか。 ◎市民協働推進課長 幾つか説明に伺っているマンションがあるんですけれども、すぐに入っていただけるマンションもあれば、また1年、2年かかって入ってくださるところもあるわけなんですね。そういった意味では、今回初めて行ったからといってすぐ入ってくれるというものではありません。  やはり近隣の町内会・自治会の活動をつぶさにごらんになっていただいて、あっ、これだったら私たちも入ろうというところもございますし、マンションの中では今までのでいいじゃないかという声の方もいらっしゃるので、そういった声の方を丁寧に担当の方が説明をして、では、やっぱり入りましょうという形に持っていくということもございます。そういった意味では、市民協働推進課の説明の悪い部分もあるかもしれないんですけれども、ちょっとお時間がかかることもあります。 ◆殿村 委員 そうすると、地域の町内会・自治会と行政の担当課が一緒に行かれて説明するというような感じなんでしょうか。 ◎市民協働推進課長 市民協働推進課の職員と近隣の連合会の地区長の方と一緒に行きます。事前に管理組合の方々にはお話をしているんですが、それ以外に住んでいる方を集めていただいてご説明するという形でございます。 ◆殿村 委員 そうしますと、管理組合の事情、状態といいましょうか、それと町内会でもいろんな町内会もありますから、そういう意味では魅力ある町内会活動のPRというか、その辺が課題ということになるのでしょうか。 ◎市民協働推進課長 委員のおっしゃるとおりでございます。 ◆殿村 委員 わかりました。  次に、330ページの個人番号カードの交付事業とか証明書の交付事業について伺いたいと思います。  ここで分析のところが出ていると思いますけれども、1つは、証明書の交付件数が増加しているけれども、そのことによって全体的な業務量が増加している。しかしながら、職員が業務を効率化したことによって時間外勤務時間が削減された。また、嘱託職員の人件費がカバーされましたというふうな評価があります。これは職員の業務効率化という表現ですが、具体的にはどのような取り組みがあったということでしょうか。 ◎市民課長 細かいところで言いますと、マニュアルの見直しとか、手順の見直しといったものの積み重ねで実際には業務の効率化が図られております。 ◆殿村 委員 ごめんなさい、もう1度最初から。 ◎市民課長 マニュアルの見直しとか、あるいは手順の効率化、ちょっとしたことの見直し、そういった部分を見直していくことの積み重ねで全体的な業務の効率化を図っている。大きな業務改善という部分ではなく、本当に細かいところの積み重ねということで業務改善を行っているということです。 ◆殿村 委員 事業にかかわる人員のところを見ますと、証明書の発行などについては常勤職員と嘱託職員、臨時職員が大体同等ということですね。一方、税番号制の業務については、嘱託職員が圧倒的に多いということですけれども、それぞれの手続業務がありますけれども、その人員配置の特徴として、どういう位置づけをしているということでしょうか。常勤職員と非常勤職員というふうに分かれると思いますけれども、その辺の位置づけ、すみ分けはどのようにそれぞれの事業で位置づけているのか。 ◎市民課長 まず、税番号制度につきましては、2015年度2月からマイナンバーカードの交付が始まりました。その関係で当初、マイナンバーカードの申し込みが殺到したということもございますので、特に税番号制度は総務係ということで記載をさせていただいていますが、いわゆるマイナンバーカードの交付窓口として特別に設けました。2016年度につきましては、嘱託職員で最大14名体制、途中で12名体制になっておりますが、そこで全てのマイナンバーカードの交付をいたしました。  そういった関係で、一番下の嘱託職員の2015年度と2016年度を見ていただくと、人数では約10名ふえております。この10名分というのは、マイナンバー制度の開始に伴って交付が急激に伸びたことによって、それに対応するために嘱託職員を配置した関係でございます。  嘱託員につきましては、証明窓口、あるいは住民記録係の窓口につきましては、受け付けもやっておりますし、また内部で入力、あるいは証明係におきましては郵送の関係、郵送請求がございますので、そういった部分もやっております。職員がチーフになって、嘱託員と一緒に業務を行っているというような状況でございます。 ◆殿村 委員 ニュース等で、この制度の運用に当たって安全性の問題ということも指摘されたり、事故が起きているところもたまに報道されたりしておりますけれども、町田市としては、安全性の確保という点では、留意点といいましょうか、どのような対策をとっているのでしょうか。 ◎市民課長 まず、実際にマイナンバーカードの交付に関しましては、J-LIS――地方公共団体情報システム機構にご本人様が申請をしていただいて、受け付けられたものができ上がりますと市のほうに回ってまいります。市のほうに回ってまいりましたらば、市のほうで交付前設定というものを行ってから交付通知というものを差し上げるんですが、皆さんがとりに来られるまでの間は鍵つきのキャビネットに保管しておりますので、そこについては適切な管理をしております。  また、交付時にいろいろと申請書というか、署名等をしていただきますが、それについてもキャビネットに保管をして管理をしているということで、安全性については担保されているというふうに考えております。 ◆殿村 委員 ありがとうございます。  ちょっと戻りますけれども、304ページの町内会・自治会集会施設整備事業補助金ですか、この補助要綱に基づく補助金が減少したということが評価されておりますけれども、この補助金に関して修繕の状況が当年度はどんな状況だったのかということでお答えください。 ◎市民協働推進課長 集会施設の修繕につきましては、限られた財源の中で緊急性などに鑑みまして、優先順位の中で年度単位で執行を行うものです。結果的に2016年度は申請件数が最初減少しましたが、地域からのご相談が減少したわけではございません。相談内容というものは数としてはありました。 ◆殿村 委員 いわゆる公共施設の再編計画の対象施設とはまた違うとは思いますけれども、民間の町内会・自治会が所有していたりということでありますので、補助制度で対応するということですけれども、同様に、当然ながら維持管理という問題が経年の中で大きな課題となってくる施設が多くなってくると思います。  そういう中で、当然ながら同様に計画的な修繕ということが一方で求められていると思いますが、その点で、この補助要綱が必ずしも前年度に比べて利用が少なかったということで、では、将来的な施設の維持管理ということとイコールになるかという問題はまた違ってくるのかなと思いますが、その辺ではどのような方針を持って臨まれているのでしょうか。 ◎市民協働推進課長 市民協働推進課といたしましては、町内会・自治会の施設数が全部で131の集会所を地域でお持ちになっております。これを全て急に直すというわけには当然いきませんので、計画を立てて、例えば20年後に大規模修繕、40年後には建てかえというようなことのシミュレーションをしながら計画を立てております。 ◆殿村 委員 わかりました。  次に、昨年度、町田市地域センター条例が改定されましたけれども、その改定に当たって、それぞれのセンターの改定をどのように進めていくかということで、どのような検討がなされたか。特に、それに当たって利用者である市民の声をどのように聞き、どのように反映させる行為があったかということについて伺いたいと思います。 ◎市民部次長 使用料改定については、2017年度の7月から始まっておりますが、その検討の中でというところで申し上げますと、基本的には委員もご承知のとおり、受益者負担の考え方に基づいて利用される方、されない方の公平性を担保するというところで、利用されている方に50%のご負担をいただくという考え方で料金を、以前は2011年度にも改定しておりますけれども、今回改定させていただく運びになっています。  利用されている方のご意見というところになりますけれども、今回、料金の改定よりも前のことしの4月になりますけれども、利用されている方の条件というものも見直しをさせていただいて、利用しやすいようにということで、これはご存じないかもしれないんですが、施設予約案内システムの利用に当たって個人の方も登録いただけるであるとか、利用されている方の年齢を20歳から18歳に引き下げるとか、利用されている層を広げていくような取り組みもしています。そういった検証を来年の1月に行う予定にしておりますので、その中で今、利用者の意見というものを拾い上げて、こちらからするといただいていく形を考えております。 ◆殿村 委員 特に条例提案する前の受益者負担の見直しというところでは、利用者の声などを聞く場面はなかったと判断してよろしいですか。 ◎市民部次長 先ほどもご説明いたしましたが、ことしの7月の改定については、市の受益者負担の適正化に関する方針に基づいて改定を行っております。でありますので、その改定に当たっての利用者の声という形で検討しているわけではございません。  ただ、利用者の声ということで改めて申し上げますと、始まる、利用される前の10分前に、準備をする時間を考えまして、利用される方が開始時間から利用いただけるように、事前に入室いただけるというものの声をいただく中で対応しております。 ◆殿村 委員 前もって利用者の声を聞くような改定の取り組みではなかったということですね。  それでは、最後に316ページの女性悩みごと相談窓口の業務について伺いたいと思います。  当年度で見たときに、相談内容という点でいろいろ種類が分かれると思いますけれども、主にどのような相談内容が多かったのか。  そしてまた、もう1つは、その相談内容に応じて、ここの相談窓口の役割というのが当然あると思いますけれども、相談ということは、解決をしてほしいと願って相談をするわけでして、そうなりますと、その後はどうなるかということがありますね。  そういう点で、アドバイスで終わるということ、そこまでが役目ということなのかもしれませんが、他の諸機関との連携とか、その辺で何か取り組みがあったのか、なかったのか、お答えいただきたいと思います。 ◎男女平等・消費生活担当課長 今のお話ですけれども、内容につきましては、主に一番多いものとしましては、友人関係や夫婦などの人間関係にかかわる相談が多うございます。多くについては傾聴が一番最初で、まず問題を整理するというところから始まっております。  その後、どのようなところにつなぐのかということになりますけれども、もしご希望があればということなんですが、やはり電話だけではなくて面談で相談をしたいんだといえば、相談員が面談をします。  あと、例えば離婚の話とかお金に関するようなお話になりますと、弁護士に相談をしたいんだけれどもということであれば、女性の離婚とかに詳しい相談ができる弁護士が月に2回ということで設定しておりますので、そちらにご案内することになります。  ただ、内容によってDVのような緊急性が高いものということになりますと、警察に即座につなぐという形になります。 ○委員長 休憩いたします。              午後5時36分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後5時59分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆河辺 委員 市民センター全般にわたる話なんですけれども、備品購入費を計上しているところと計上していないところが、当初予算額というんですか、あると思うんですけれども、ここは何か考え方があってこういうふうにしているのか。急遽壊れて買わないといけないというときは、流用で対応しているケースが多いかなというふうに思うんですけれども、基本的に考え方としては市民センターは、毎年備品購入費の予算はつけないでやっていくということなのか、そこの考え方だけ1点お願いします。 ◎市民部次長 施設の備品についてなんですけれども、毎年計上しないというわけではなく、施設の傷みぐあい、施設の備品を具体的にというところで申し上げると、正直言ってそうあるものではないところもあります。どちらかというと、例えば畳の張りかえでありますとか、ふすまとか、そういった修繕的なものが多いのかなと。  ただ、利用されている方の要望というのを個別に施設のほうで承っておりますので、その中で来年度に向けた予算化を図るセンターもあれば、そうでないセンターもあるという状況にあります。 ◆河辺 委員 考え方はわかりました。ということは、もう少し細かい電子機器だったり、そういうものはそもそも備品という扱いではなくてやっているということなんですか。  例えば民間の会計でいくと、金額で幾ら以上は備品の扱いにするとか、パソコンとか、そういうものも含めて毎年計画的にかえていくとか、準備していくものがあるかなと思ったんですけれども、今の答弁を聞くと、そういう畳とか施設に付随しているようなものを市民センターでは備品として扱っているということなんですか。 ◎市民部次長 説明が足りなかったのかもしれないんですが、備品ということで言えば、畳等は備品では当然ございませんので、電子機器類ということであれば、業務用の端末またはプリンターでありますとか、そういったものについてはリースという形で、長期継続契約で対応して、電子機器については情報システム課であったりとか、所管が分かれますけれども、そういった期間によって更新をしていく形にはなっております。  施設、行政窓口などで備品としてお客様が目にするものとすれば、センターにもよりますけれども、お客様がお待ちいただいているところからの電光掲示、表示板と発券機、お客様が番号をとっていただいてお待ちいただくものが備品として挙げられるかと思います。 ◆山下 委員 市民課に伺いたいんですけれども、最近、窓口のICT化みたいなことで対応してきているという自治体がふえていますけれども、そういったような実績というのは、昨年度は町田市の場合はあったんでしょうか。 ◎市民課長 窓口のICT化という部分で言うと、現状は変わっていないですね。昨年度、実際にどういうふうに変わったかというのは、明らかに変わっている部分というのは、ことしの2月末からなんですけれども、直接は庁舎活用課が主体になって行いましたが、窓口の案内表示を変更いたしました。  ごらんいただくと、今まではカウンターの上のところの白いはりの部分に番号が出ていたんですけれども、今は大型のモニターで表示をしている。何人待ちというところまで表示をしておりますので、そういった部分で言うと、傾向としては昨年度のことしの1月、2月まで、お待ちいただいている方が自分は何番目なのかわからないという部分で、何となくカウンターの中からいくと、いつまで待たせるんだというような表情をされている方がいらっしゃったんですけれども、その表示というか、案内システムを入れてからは、どちらかというと、自分が何番目だというところが目視、確認できるということで、そういったことが減ったかなと。  また、広告も流しておりまして、広告の中にはニュース、天気なども間には差し込んでやっておりますので、そこら辺がある意味お待ちいただく中での時間を感じさせないというんですか、そこら辺の効果もあらわしているのかなと。直接的な窓口でのICT化ということではないんですが、窓口サービスの一環というところで、庁舎活用課と相談してそういったものを導入いたしました。 ◆山下 委員 ありがとうございます。  ICT化というのは、多言語対応するのにタブレットを使ったりみたいなものを見ていたので、そういうようなことをたまたまやっているところを見たので確認したんですけれども、そういう意味では、そういう多言語対応なんかは昨年度はどういうふうにされてきたんですか。 ◎市民課長 今、管理職に配られているタブレットを使っていいですよ、積極的に使ってくださいというようなおふれというか、そういった形で情報システム課から来ております。昨年度までの対応といった部分で言いますと、職員の中に英語が堪能な職員がおりますので、英語圏の方については、その職員がいれば、その職員にできるだけ対応してもらうような形というか、サブに入ってもらうとか、そういった形で対応しております。  あとは最近、やはりその他の東南アジアの方とかがいらっしゃると、英語で通じる方でしたらば、そういった部分で筆談であったり、若干のところで対応はしていますが、それ以外の言葉になってしまうと、なかなか難しいのかなという状況です。 ◆山下 委員 あと、消費生活費になるんですか、先日、消費生活センター運営協議会がされている取り組みで、複数年にわたって食品ロスのことについて取り組んでいるというようなことが書かれていまして、消費者の立場からこういうことをやるというのは、また市全体の施策にとっても、いろんな切り口の中でアプローチしていくという意味では、目的はちょっと違うのだと思うんですけれども、非常にいい取り組みだなというふうに思ったわけです。  昨年度、増員されているということなんですけれども、どういう方々がやられているのかとか、あとはふだんどういう活動をされているのかとか、昨年度、特筆すべきようなことがあったら教えていただきたいんです。 ◎男女平等・消費生活担当課長 運営協議会の方々がどのような方たちかということになりますけれども、その方たちは本当にボランティアです。特に何か消費にかかわることで資格を持っているとかではなく、本当に興味のある方が集まっていただいていまして、この運営協議会自体は定数というのがございません。日付を決めて、それまでにやりたいという意思を出していただければ、それで皆さん、運営協議会の委員という形になります。  ここのところ、人数としては、2015年は16人だったんですけれども、翌年の2016年で25人までふえまして、今年度もまたそれに加えて2人もふえ、27名という形で、だんだん興味としては湧いてくるというか、結構ご自分たちでも発信していますので、仲間はすごく多いという形になっています。  先ほどお話しいただいた食品ロスにつきましても、今年度のくらしフェアという7月に行われたフェアの中では、ご本人様たちがご自宅で料理をするときに、どれだけのものを捨てているかというのをご自分たちで全部出したものをはかりではかって、これだけの食品ロスというか、不用なものが出てしまうんだよというのをご自分たちではかって、市民の方たちに情報提供するというようなこともされています。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって市民部所管部分の質疑を終結いたします。  休憩いたします。              午後6時10分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後6時11分 再開 ○委員長 再開いたします。 △行政報告(町田市玉川学園コミュニティセンター改築工事実施設計について) ○委員長 行政報告、町田市玉川学園コミュニティセンター改築工事実施設計についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎市民部長 それでは、町田市玉川学園コミュニティセンター改築工事実施設計についてご報告させていただきます。  昨年12月の第4回定例会の本委員会でご報告いたしました町田市玉川学園コミュニティセンター改築工事基本設計に基づき、実施設計を進めてまいりましたが、ここで実施設計が完了いたしましたので、ご報告させていただきます。  詳細につきましては、担当からご説明申し上げます。 ◎市民部次長 それでは、お手元の資料「玉川学園コミュニティセンター改築工事実施設計図面」についてご説明申し上げます。  表紙をおめくりいただきまして、1ページをごらんください。  このページでは計画概要をお示ししております。  計画地の敷地面積は1,512.84平方メートル、老朽化した現建物を取り壊した後、新たに建てかえる建物の延べ床面積は1,715.61平方メートルでございます。併設する市営自転車駐車場を除きますと1,377.47平方メートルとなり、現施設のおおよそ2.3倍となります。建物の構造は、鉄筋コンクリートづくり、一部鉄骨づくり、地下1階、地上3階建てでございます。
     続いて建物の用途でございますが、1ページの建物概要でお示ししたとおり、住民票等証明書の交付や図書の貸し出しを行う連絡所、事務室、多目的ホールを初め地域住民の多様な活動の場としてのコミュニティ施設、そして市営自転車駐車場の併設を計画しております。  続く2ページは計画地の案内図。  ページをおめくりいただき、3ページをごらんください。  こちらのページは計画建物の配置図でございます。施設へは駅前の市道町田128号線から、北側の市道町田408号線から、そして西側の市道町田219号線からの3方向からアクセスできるように計画しております。  また、小田急線玉川学園前駅からペデストリアンデッキを設置するとともに、市道町田128号線からエレベーターに乗り、地域に開放する施設内エレベーターで3階まで上り、市道町田219号線への動線を確保することで地域全体のバリアフリー化を図ります。  敷地の西側に施設利用者用の駐車場、駐輪場を設け、思いやり駐車場、障がい者駐車場についても、利用者の建物への動線を考慮して配置しました。  4ページは地下1階平面図でございます。  こちらは地下1階と申しましても、玉川学園前駅に向かって地上に面しております。受付から入館者が見渡せるように、2カ所ある出入り口近くに警備室を設け、多目的ホール、ホワイエ、気軽な交流スペースとして予約の要らないフリースペースを配したロビーを配置し、外部に設置したテラスへの出入り口を計画することにより、円滑な利用者動線を実現し、災害時の安全な避難経路の確保を図っております。  また、警備室脇の出入り口から近い位置にエレベーターや階段を設置することにより、上下階への移動を容易にできるよう配慮しております。  続く5ページは1階平面図でございます。  1階フロアは証明発行窓口を行う連絡所を配置するとともに、児童図書を基本とした図書コーナーを配置します。また、子育て世代が利用しやすいよう、図書コーナーとつながる位置に幼児・おはなしコーナーを、そして調乳、おむつがえも行える授乳室を配置した計画となっております。また、新しい施設機能として、玉川学園・南大谷地区協議会の活動の拠点として地域活動室を配置しました。  続く6ページでは2階の平面図をお示ししております。  2階フロアはコミュニティセンターとしてのゾーンで、4室の多目的室を計画、調理室を備えた機能や防音、遮音性の高い機能、用途に応じて使用できる空間になっております。中央には、利用後にも軽く打ち合せができるようホールも計画しております。そのほかにも風水害時等の臨時避難や帰宅困難者の一時滞在対応として、想定6,100人分の救護物資を保管する防災備蓄倉庫や、電気設備や機械設備を設置するための設備ゾーンを市道町田219号線側に寄せて計画しております。  続く7ページは3階平面図でございます。  3階には、バイク81台、自転車37台分の市営自転車駐車場を併設するとともに、施設利用者用として、思いやり、障がい者用、荷さばき用等の計4台分の駐車場と20台分の自転車用駐輪場を配置する計画となっております。  8ページは屋上平面図でございます。  続く9ページ、10ページは、北側、南側、東側、西側の4方向から見た施設の立面図となっております。北側に隣接する住宅地に日影の影響を与えないよう建物の高さに配慮し、また、西側は現在の2階建て駐輪場に比べて高さに配慮した計画となっております。  11ページをごらんください。  11ページは断面図でございます。多目的ホールは2層を使い、高い天井を確保しております。  説明は以上となります。  よろしくお願いいたします。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆渡辺 委員 ただいまのご説明だと、キッチンのようなものが4階にあるというふうなご説明だったと思うんですけれども、キッチン機能というのはあるんでしょうか。 ◎市民部次長 6ページになりますけれども、2階平面図の多目的室のところに調理室を設ける予定であります。 ◆渡辺 委員 シャワー室というのも書いてあったんですが、シャワー室はどんなために活用する予定ですか。 ◎市民部次長 実際のご利用に当たっては、今後、運営委員会の運営委員の方とご相談して進めていくことにはなりますが、施設を利用されて、多目的室はいろいろな活動をされていることもありますし、ホールを使って軽体操をしたりとか、汗をかく場合もあります。そういった方々が自由にご利用いただけるような場所として考えております。 ◆渡辺 委員 では、基本無料でシャワーを使えるということでしょうか。 ◎市民部次長 施設を利用される方が自由にご利用いただけるというものであります。 ◆渡辺 委員 了解しました。  あと、防火水槽というのがあったかと思うんですけれども、これは何トンぐらいの貯水量で、あと道路から何メートルぐらいのところに取水口みたいものが出ているのか、この1点だけ教えてください。 ◎武井 営繕課担当課長 7ページ目の3階平面図をごらんください。  東側に防火水槽という表示がございます。場所については、そちらの場所になりまして、容量につきましては40トンになります。 ◆渡辺 委員 防火水槽から水を上げるための口というのが外に出ることになるかと思うんですけれども、それというのは道路に面して出るのか、それともただ単にふたが閉まっちゃっていて、ここに床下に防火水槽が40トンのものが配備されるのか、どっちなんですか。 ◎武井 営繕課担当課長 ふたがついておりまして、ふたをあけて、そこからくみ取るような形になります。 ◆渡辺 委員 消防車の吸管というのはおおむね9メートルから11メートルぐらいのものなので、ふたの位置はなるべく道路に近いほうがいいのかなとは思います。  あと、建物外側に水をとる口があったほうがいいかとは思うんですけれども、ないというようなご答弁でしたので、ふたの位置が余り奥のほうですと、結局、消防車の吸管が入らないというようなことがないように気をつけていただきたいなと思いました。 ◆河辺 委員 直接今回の行政報告の内容にはかかわらないんですけれども、デッキのほうも実施設計というのはこれから上がるんですか。 ◎市民部次長 デッキについては、来年の2月に設計ができ上がる予定であります。 ◆河辺 委員 きょうのやりとりを聞いていて、本体とデッキの部分の設計が部をまたがっている、道路部のほうでということになると思うんですけれども、デッキの実施設計が完了したときは、建設常任委員会に行政報告が入るということになるんですか、そこの確認だけ。 ◎市民部次長 道路部の道路、いろいろ築造をやっておりますが、基本的に道路について設計の報告は道路部では行っておりません。道路部の所管の委員会において行っていません。今回については、建てかえにあわせてということになりますので、デッキの詳細設計が固まって、また議会の時期を見て、市民部の行政報告、文教社会常任委員会で考えていきたいと考えます。 ◆殿村 委員 実施設計ということで、請願も出ている中で、この取り扱いといいましょうか、今後のスケジュールといいましょうか、この後は着工ということ、工事に入るということがスケジュール的には出てくるわけですけれども、そのあたりでどのように考えているんでしょうか。 ◎市民部次長 請願のときにも答弁をさせていただいているところでありますけれども、市としては合意形成がされているというふうに認識しております。  ただ、請願も一方で出されていることから、戻りますけれども、先ほど請願のときにも答弁させていただく中で、事業執行に向けて今後も住民の方との話し合いを続けていく、そういった中で事業のスケジュールというものを判断していく。  ただ、基本設計の行政報告のときにもお示ししておりますが、現段階では当初の予算審議いただいたスケジュールに合わせて進められるようにということで考えております。 ◆殿村 委員 ちょっと最後が聞き取りづらかったんですけれども、当初のスケジュールでは工事に入る予定の時期というのはいつになっているのか。  そして、先ほど答弁では、基本的な合意形成はできているという前提のもとにスケジュールは考えているがということで含みのある発言をされたと思いますけれども、その辺の時間的な感覚というか、当初の予定、それからそうであるがという部分の後の部分の時間的な感覚で言うと、どのように判断したらいいんでしょうか。 ◎市民部次長 当初の事業開始というんですか、事業については来年の2月ということで、事業計画説明会の中でも住民の方に説明しているところであります。そうしたことから市としては、その事業の執行に向けて今後も話し合いを続けていきたいという形であります。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  休憩いたします。              午後6時28分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後6時30分 再開 ○委員長 再開いたします。 △第51号議案(文化スポーツ振興部所管部分) ○委員長 第51号議案を議題といたします。  本案のうち、文化スポーツ振興部所管部分について、提案者の説明を求めます。 ◎文化スポーツ振興部長 第51号議案 平成29年度(2017年度)町田市一般会計補正予算(第2号)のうち、文化スポーツ振興部所管分についてご説明申し上げます。  補正予算書の20ページ、21ページをごらんいただきたいと思います。  歳出についてご説明申し上げます。  第10款、教育費、第2項、社会教育費、第2目、文化振興費の第11節、需用費の説明欄4、市民ホール費413万5,000円につきましては、町田市民ホールでコンサートなどに使われておりますスタインウェイのグランドピアノについて、経年劣化が進んだことによりオーバーホールを行う必要があることから、修繕料の補正増を行うものでございます。  説明は以上でございます。  よろしくお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって文化スポーツ振興部所管部分の質疑を終結いたします。 △認定第1号(文化スポーツ振興部所管部分) ○委員長 認定第1号を議題といたします。  本件の一般会計のうち、文化スポーツ振興部所管部分について、担当者の説明を求めます。 ◎文化スポーツ振興部長 認定第1号 平成28年度(2016年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について、文化スポーツ振興部所管分につきましてご説明を申し上げます。  まず初めに、歳入でございます。  歳入歳出決算書の41ページ、42ページをお開きください。  最初に、掲載ページのご案内からさせていただきます。  第13款、使用料及び手数料は41ページから、第15款、都支出金は75ページから、第16款、財産収入は83ページから、第17款、寄附金は85ページから、第20款、諸収入は91ページから掲載してございます。  続きまして歳出でございます。  歳入歳出決算書の297ページをお開きください。  文化振興費は297ページから、国際版画美術館費は311ページから、スポーツ振興費は313ページから掲載してございます。  以上が歳入歳出決算書に関する部分でございます。  続きまして、文化スポーツ振興部所管の決算と主要な施策の成果を「町田市課別・事業別行政評価シート」に基づいてご説明させていただきます。  242ページ、243ページからご説明をさせていただきます。  文化振興課の課別行政評価シートからご説明申し上げます。  「Ⅰ.組織概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  文化振興課は、文化芸術活動の環境を整備し、鑑賞機会の創出、活動支援、情報発信を通じて市民が文化・芸術に親しみ、心豊かな生活を送れることを目指すことを使命としてございます。  事業の課題といたしましては、工芸美術館事業の実施設計の実施や管理運営計画の検討を行うこと、文化芸術ホール事業のこれまでの調査を再度精査し、今後の基本構想策定に向けて、検討の方向性を整理することなどが挙げてあります。  「Ⅲ.事業の成果」でございます。  博物館、市民ホール、ポプリホール、フォトサロンの所管施設利用者数と、文化芸術資源を生かしたシティセールス事業参加者数を成果の指標としております。所管施設利用者数は2015年度から9,733人減少しました。また、シティセールス事業参加者数は2015年度から2,076人減少しました。  「Ⅳ.財務情報」でございます。  「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」をあわせてごらんください。  行政コスト計算書の2016年度当期収支差額はマイナス7億4,140万3,000円で、前年度と比べて、その差額は小さくなりました。  続きまして、行政コスト計算書の内訳でございます。物件費は、町田市民ホールと和光大学ポプリホール鶴川の指定管理料が減額となったことや博物館運搬料がなくなったことなどにより、4,471万4,000円の減額となりました。維持補修費につきましては、市民ホール舞台そでのモザイクタイル壁面の修繕や和光大学ポプリホール鶴川のエクササイズルーム床の修繕等により、417万2,000円の増額となりました。  続きまして、「③貸借対照表」と「④貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  貸借対照表の負債及び純資産の部の合計は、2016年度は45億6,017万4,000円で、前年度比1億4,215万5,000円の減額となりました。  続きまして、貸借対照表の内訳についてご説明申し上げます。  固定資産のうち、その他の固定資産については、基金からの資料買い戻しが380万円増加したものの、減価償却により328万7,000円減額となりました。
     「Ⅴ.財務構造分析」についてでございます。  物件費が53.6%と全体の半分以上を占めておりますが、所管する施設の指定管理料が主なものとなっております。  「Ⅵ.個別分析」についてでございます。  グラフ「有形固定資産減価償却率の推移」をごらんください。  所管施設全体では28.8%と比較的低い比率でございますが、博物館は88.0%、市民ホールは58.0%と高い比率になっております。  「Ⅶ.総括」でございます。  国際版画美術館と(仮称)町田市立国際工芸美術館について、民間事業者のノウハウを活用し、業務の効率化を図るためにも、一体的な管理運営手法の検討を開始いたしました。今後は詳細な検討を進めていく必要がございます。  文化芸術ホール事業は、ホールのモデル別に施設コンセプト、施設構成、自主事業、収支、メリット、デメリットを整理いたしました。  課題といたしましては、文化芸術ホールのあるべき姿や町の魅力向上につながった事例、整備費用の負担軽減につながる事業手法等について、ほかの自治体の先進事例等を研究し、文化芸術ホール基本構想策定に向けた検討を進める必要がございます。  また、東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、市民や文化団体などと文化プログラムを展開していくため、文化プログラムの実施に向けた仕組みづくりなどを定める必要がございます。  続きまして、244ページ、245ページをお開きください。  博物館事業の事業別行政評価シートでございます。  まず、「Ⅰ.事業概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  博物館では、質が高く価値のある資料を収集し、保存し、調査研究に基づいた魅力ある展覧会を企画、開催しております。また、教育普及活動を初め、関連事業を実施することにより、多くの方が文化芸術に親しみ、知的好奇心を満足させながら教養を高めることができる機会を提供してございます。  事業の課題といたしましては、さらに多くの方の関心を呼び起こす魅力ある展覧会や関連事業を企画、実施することと、効果の高い広報、PR活動を実施していくこと、来館者アンケートの結果などをもとに事業の振り返りを行い、今後の展覧会に反映することでございます。また、建物が建設後44年経過している老朽化した建物、設備の適切な維持管理も課題と捉えております。  「Ⅲ.事業の成果」でございます。  博物館の入館者数と講演会参加者数を成果指標としております。博物館の入館者数は4割減少してしまいました。また、展覧会関連事業として開催した講演会の参加者は9人増加しました。  「Ⅳ.財務情報」でございます。  「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」及び「③単位あたりコスト分析」をあわせてごらんください。  前年度と比較しますと、行政費用が107万4,000円の増額となってございます。これは、2015年度に計上していました運搬料がなくなって物件費が減少した一方、NHKの企画協力による「インドネシアファッション展」の事業費を負担金で計上したため、補助費等が増額したことなどが主な理由です。  行政収入につきましては、146万4,000円の減額となっております。使用料及び手数料が124万7,000円の減額となったことが主な理由でございます。これは有料入館者数が4,188人減少したことによるものでございます。  単位当たりコストは、入館者1人当たり前年度比で5,297円増額となりました。これは、入館者数が年間で7,336人減少したことによるものです。  続きまして、「④貸借対照表」と「⑤貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  固定資産のうち、事業用資産の建物につきましては、減価償却により278万円の減額となっております。このほかの固定資産につきましては、収蔵している芸術文化資料と資料収集基金の額でございます。  なお、その他固定資産の380万円の増につきましては、資料収集基金からの資料買い戻しによるものでございます。  「Ⅴ.財務構造分析」と「Ⅵ.個別分析」についてでございます。  グラフ「行政費用の性質別割合」及び「利用料金収入と利用状況の推移」をごらんください。  前年度と比べまして行政費用全体はやや増加しております。行政費用の割合としては、事業の性質上、展示に伴う委託料や施設の管理委託料等の物件費が人件費とともに大きな割合を占めています。  また、利用状況の推移につきましては、入館者数の減少を反映して利用料金収入も減少しております。  「Ⅶ.総括」でございます。  財務情報の分析で明らかになったとおり、本事業の行政費用、単位当たりコストは前年度に比べともに増加しております。主に入館者数が減少したことによるものでございますが、これは2016年度以降の事業計画の見直しに伴い、展示事業に変更が生じ、展覧会の開催回数が1回減少したことと展覧会の内容によるものでございます。  また、博物館の建物や設備は老朽化が進んでいることから、速やかな対応と的確な維持管理によって良好な環境を維持することがさらに重要となっております。  続きまして、252ページ、253ページをお開きください。  スポーツ振興課の課別行政評価シートでございます。  「Ⅰ.組織概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  スポーツ振興課は、市民のスポーツ活動やスポーツに親しむことができる環境を整えるとともに、身近な生活の中でトップレベルのスポーツに親しむことができる環境を整えることで、楽しさや喜びあふれる心豊かで健康な市民生活と、活力ある社会の実現に寄与することを使命としております。  事業の課題といたしましては、ホームタウンチーム支援につきまして、観戦者数の増加に伴う交通アクセス等の観戦環境を充実させること、体育館や室内プールについて、利用者の安全確保のための大規模改修を行うことなどが挙げられます。  中長期的な課題といたしましては、地域のスポーツの拠点でございますクラブハウスを管理運営し、地域住民にスポーツ事業を提供する地域スポーツクラブの設立支援や育成が挙げられます。  「Ⅲ.事業の成果」でございます。  地域スポーツクラブの会員数、ホームタウンチームのホームゲーム年間観戦者数、夜間照明設備設置箇所数を成果指標としております。地域スポーツクラブの会員数は、2015年度から79人増加しております。ホームタウンチームのホームゲーム年間観戦者数は、2015年度から約2万3,000人増加いたしました。夜間照明設備設置箇所数は、小野路球場に1カ所設置いたしました。  「Ⅳ.財務情報」でございます。  ①の「行政コスト計算書」と②の「行政コスト計算書の特徴的事項」をあわせてごらんいただきたいと思います。  行政コスト計算書の2016年度当期収支差額はマイナス10億332万9,000円で、前年度比マイナス99万1,000円となりました。  続きまして、行政コスト計算書の内訳でございますが、都支出金がスポーツ振興等事業費補助金の補助対象事業増加によりまして245万5,000円増加いたしました。また、その他の行政収入が、ふるさと納税による指定寄附金の増額等により307万6,000円増加しております。  続きまして、「③貸借対照表」と「④貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  貸借対照表の負債及び純資産の部の合計は66億1,401万8,000円で、前年度比2億2,887万3,000円の減少となりました。  続きまして、貸借対照表の内訳についてご説明申し上げます。  建設仮勘定は、七国山小学校クラブハウス新築工事実施設計及び(仮称)緑ヶ丘グラウンド整備工事実施設計などにより467万円の増加となりました。  「Ⅴ.財務構造分析」についてでございます。  物件費が57%と全体の半分以上を占めておりますが、所管する施設の指定管理料が主なものになっております。  「Ⅵ.個別分析」についてでございます。  グラフ「有形固定資産減価償却率の推移」をごらんください。所管施設全体で55.5%と高い比率になっております。  「Ⅶ.総括」でございます。  ホームタウンチームのホームゲーム開催時に、直行バス運行等の観戦環境充実のための支援を行いました。また、スポーツ振興等事業費補助金530万円を活用いたしまして、東京2020オリンピック・パラリンピックのキャンプ地招致や市民の機運醸成のための事業を実施いたしました。  課題といたしましては、ホームタウンチーム支援について、会場への交通アクセスの向上など、ホームゲームの観戦環境をより充実させる必要がございます。また、東京2020オリンピック・パラリンピック等国際大会の推進につきまして、キャンプ地招致を実現するため、引き続き事業に取り組んでいくことが必要と考えております。  続きまして、254ページ、255ページをお開きください。  体育館事業の事業別行政評価シートでございます。  「Ⅰ.事業概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  この事業は、町田市立総合体育館の施設と附属設備の維持管理を行い、市民が気軽にスポーツを楽しむ場を提供するとともに、見るスポーツを提供しております。  「2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」といたしましては、当施設は建設から26年が経過し、施設の老朽化によるふぐあいも発生しており、現在、大規模改修を行う予定で調整を進めているところでございます。  また、施設の利用率は、メーンアリーナ、サブアリーナ、小体育室などは90%を超えておりますが、武道場や会議室は80%弱となっております。利用率の低い諸室をあいたままにしないで有効利用をいたし、サービスの提供を行うことが求められております。一方で、利用率の高い部屋は、土曜日、日曜日を中心に競技大会の開催やトップスポーツの開催などが多く入り飽和状態となってございます。  「Ⅲ.事業の成果」でございます。  施設利用者数と施設利用率を成果の指標としております。80年ぶりに大相撲町田場所を開催し、約4,500人の来場がございました。また、一般利用では、トレーニング室を改装し、スペースの拡大を図った結果、約4,000人の増加となりました。施設利用者数は、前年度から比較して若干減少いたしましたが、2018年度の目標値を達成しております。  「Ⅳ.「財務情報」でございます。  「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」及び「③単位あたりコスト分析」をあわせてごらんください。  物件費の主なものは、総合体育館の指定管理料になっております。2015年度には競技物品を購入いたしましたが、2016年度は購入しなかったことから68万9,000円減少してございます。  維持補修費につきましては、513万4,000円の減少となっております。2016年度は必要な応急修繕のみを行ったことから、維持補修費が減少しております。  「④貸借対照表」をごらんください。  貸借対照表につきましては、建物及び重要物品の減価償却以外に2015年度から変更はございません。  「Ⅴ.財務構造分析」についてでございます。  行政費用の61%が物件費でございまして、指定管理料が大きな割合を占めておりますが、大きな変動はございません。  「Ⅵ.個別分析」についてでございます。  施設利用者数は減少いたしましたが、トレーニング室利用者の増加に伴い、一般利用者が増加したため、利用料金収入が増加しております。  「Ⅶ.総括」でございます。  施設利用者数の減少につきましては、イベント開催による参加者や観戦者の減少によるものになります。これは2015年度に実施しました一部イベントについて、主催者側の事情によりまして2016年度には開催しなかったことや開催回数が減ったことなどが原因でございます。  今後の課題といたしましては、施設の維持管理においては、老朽化によりふぐあい箇所が発生している施設でございますが、改修まで利用者に安全な施設を提供できるよう、設備の状況を維持し続ける必要がございます。  最後になります。266ページ、267ページをお開きくださいませ。  国際版画美術館の課別行政評価シートでございます。  「Ⅰ.組織概要」及び「Ⅱ.2015年度末の『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」でございます。  国際版画美術館は、展覧会を通じてすぐれた美術作品に触れる機会及び版画の実技講座や講演会に参加することで学習、創作すること、市民展示室での発表を通して美術に親しむ機会と環境を効果的に提供し、市民に喜び、感動、安らぎを与えております。また、貴重な文化財でございます版画作品を収集し、保管し、市民の財産として未来に伝えるとともに、広く社会に版画文化に関する専門性に裏づけられた良質な情報発信を行っております。  課題といたしましては、維持補修費等のコストの削減と助成金の積極的な確保や教育普及活動の充実、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムの実施と多言語対応の準備でございます。  「Ⅲ.事業の成果」でございます。  国際版画美術館が開催いたします展覧会への観覧者数と観覧料、施設使用料の収入等を成果指標としております。2016年度につきましては、年間観覧者数は2014年度より約6,000人減少しましたが、観覧料、施設使用料収入等は59万4,000円増加しております。  「Ⅳ.財務情報」でございます。  「①行政コスト計算書」と「②行政コスト計算書の特徴的事項」をあわせてごらんください。  行政コスト計算書の当期収支差額はマイナス3億1,425万9,000円で、前年度比マイナス4,676万9,000円となりました。  続きまして、行政コスト計算書の内訳でございますが、物件費は、2015年度が大規模修繕工事を行いました年度で、長期にわたって休館がございました。その関係で2016年度は通常の年間開館を行った年であるため、総合管理業務委託費や光熱水費がそれぞれ増加したことにより3,277万8,000円増加いたしました。  維持補修費は、市民展示室照明をLED化することにより573万4,000円増加しました。  続きまして、「④貸借対照表」と「⑤貸借対照表の特徴的事項」をあわせてごらんください。  固定資産のうち、その他の固定資産が997万5,000円増加しているのは、指定寄附金をいただいたことで美術資料収集基金から作品3点を備品購入費にて買い戻したことよるものでございます。  「Ⅴ.財務構造分析」と「Ⅵ.個別分析」についてでございます。  グラフ「行政費用の性質別割合」をごらんください。  事業の性質上、人件費と委託料、光熱水費等の物件費が大きな割合を占めております。「利用料金収入と利用状況の推移」のグラフを見ますと、2つの企画展の図録が完売したこともありまして、利用料金収入は2013年度を超えるものがあり、貸出施設や講座参加者等も含む施設利用者数は、2014年度に匹敵するまで回復いたしました。  最後に、「Ⅶ.総括」でございます。  2016年度は通年開館したことによりまして年間の利用者数、観覧料収入が大幅に増加いたしました。2つの助成金も獲得でき、図録も完売いたしました。また、指定寄附金により、その他の固定資産の増加と基金の充実を図ることができました。  2016年度末の事業の課題といたしましては、一層のコスト削減と助成金の積極的な確保になります。また、老朽化した設備の計画的な改修と東京2020オリンピック・パラリンピックに向けたインバウンド対応と文化プログラムの実施になります。  平成28年度(2016年度)町田市一般会計決算のうち、文化スポーツ振興部所管分につきましてご説明を申し上げました。  説明は以上でございます。  よろしくお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。
    ◆殿村 委員 まず、242ページの工芸美術館の整備事業について伺いたいと思います。  ここでは、事業の成果として建設予定地の自然環境調査を完了した。そして、実施設計に向けた準備を進めたということをまず書いてありますけれども、たしか市長がこの事業についてはちょっと待ったをかけて、予算の計上はその後とどまっていたと思いますけれども、その辺の経緯は、これとの関係でどうなっているのかお答えいただきたいと思います。 ◎文化スポーツ振興部次長 工芸美術館の建設につきましては、委員がおっしゃるとおり、当初は2015年度、2016年度で実施設計という予定にしておりました。  ただ、2015年度当初予算の段階で2年間、実施設計については先送りをするという判断がされましたので、2015年度、2016年度については自然環境調査と実施設計に向けた準備を行い、できれば新年度、2017年度から実施設計に入りたいと考えているところです。 ◆殿村 委員 今、2017年度ですね。だから、もう予算化されていましたか。その辺、どうでしたか。 ◎文化スポーツ振興部次長 失礼いたしました。ことしが2017年度ですので、訂正いたします。2016年度の当初予算の段階でストップになったということで、2年送りということになりましたので、今度、2018年度、2019年度で実施設計ということになります。 ◆殿村 委員 自然環境調査は、結果の評価といいましょうか、課題といいましょうか、何か明らかになったことはあるんでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 自然環境調査の結果でございます。植物ですとか動物ですとか、あと水系、景観などについて調査をしております。本当にわずかではございますが、貴重な植物は出ましたので、それについては今後どう扱うか、移植するのかどうかというようなことも含めて、今後調整を図っていくことになると思います。 ◆殿村 委員 話を最初のほうに戻しますけれども、2年先送りにしたということで、その理由が多分事業を進める上での財源確保ということがあろうかと思います。改めてこの事業には幾らぐらいの総事業費を予定されていたかということですね。  それから、財源問題は解決の見通しが立ったという何か確たるものがあるんでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 事業費というのがまず最初のご質疑だったと思いますが、約30億円程度を想定しております。  財源の見込みについては、今想定される補助につきましては、航空機騒音の防衛の関係の補助が見込まれている段階ではあります。ただ、それ以外については、起債と一般財源ということになろうかと思います。 ◆殿村 委員 大丈夫なんですか。要するに、この30億円使っても町田市の財政は大丈夫ということでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 私がそこをはっきりと大丈夫だというのはなかなか申し上げにくいところではありますが、事業を進めるという意味では大丈夫だというものがあるからこそ進められるものだというふうに考えております。 ◆殿村 委員 どこで大丈夫になったのか、見えないところではありますけれども、ちょっと心配なところですね。  もう1点、その後に国際版画美術館と工芸美術館を一体的に管理運営していく方法について検討していますということなんですが、現在のところ、どのあたりまで検討されているのか、お答えいただきたいと思います。 ◎文化スポーツ振興部次長 両館は、近接して今度建つということになります。そうすると、例えば両館の維持管理部門については、同じ事業者が一体的に管理したほうが効率的に、かつコスト的にも抑えられるのではないかというような視点があったり、あるいは広報的なところについても一緒にやる、あるいは事業にも共通のテーマ性を持たせるというような取り組みをすることによって、両館の魅力をさらに向上させることができるのではないかという思いがあります。そのような視点で今検討を進めているというところでございます。 ◆殿村 委員 基本的には直営ということで考えてよろしいんですか。 ◎文化スポーツ振興部次長 結論はまだ出ておりません。幾つかの方法が考えられるという段階で、その中の1つとしては、直営ということもありますし、ほかの方法もあるかなというところでは検討して、その中から最適な方法を選ぶということになるかと思います。 ◆殿村 委員 一般的にという意味であれですけれども、例えば指定管理者になった場合に、両方とも学芸員の方とかがおられるわけですね。一般的に他のところでという意味でお聞きしたいんですけれども、学芸員の方なんかの処遇はどうなるんですか。 ◎文化スポーツ振興部次長 選択の方法といたしましては、1つには直営というのがあります。もう1つおっしゃられた指定管理という方法もあります。それから、今検討しているものの中には、学芸部門のみを直営として、維持管理部門等については指定管理にするという方法もあるかなと。実際には、ほかの自治体の公設の美術館でそういう方法をとっているところもありますので、そのやり方もありかなというふうには検討をしているところです。 ◆殿村 委員 そこまでわかりました。  次に、その下にあります文化芸術ホール事業について伺いたいと思います。こちらは基本構想の策定に向けた検討の方向性を整理しましたというようなことで、これは総括の文章には「文化芸術ホールのあるべき姿を整理したことで」ということで、具体的にホールのモデル別に施設のコンセプト等々を整理したということです。  全部聞いていると時間もないのであれなんですけれども、整理した中で例えばホールのモデル別にということで、いろんな規模や内容ということではないかなと思います。これも以前も議論しましたけれども、場所ということも当然モデルを採用するには絡んでくると思います。その辺でモデルとしてはどういったモデルを検討されたということでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 3つのモデルということでございますが、1つが観客動員型、いわゆる大規模なホールにより多くのお客様においでいただくような、有名なアーティストに演奏会においでいただくというようなものをすることを専らとするホール。  2つ目が芸術創造発信型、何らかのフランチャイズ的な演劇であるとか、音楽のオーケストラであるとかがフランチャイズ的に使う。そこを本拠地として活動しつつも、市民と一緒に文化を創造していくような活動も一緒にやっていただくというもの。  3つ目が市民活動支援型、これはいろんな種類の部屋を用意して、市民の方がいろんな活動に使うホールもあれば、学習室もあったりというようないろんな機能を持った部屋を用意するというようなホールの形が考えられるということで、3つの類型というものをモデルとしてつくっております。 ◆殿村 委員 それぞれ予算規模というか、事業費規模というか、そういうことはまだ検討していないのでしょうか、検討したのでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 事業費の規模につきましては、やはりどこに建てるか、敷地がどれくらいになるかということで、それぞれ大変金額が大きく変動いたしますので、具体的に幾らぐらいになるかというようなところまではまだ検討はできておりません。 ◆殿村 委員 用地のほうはどうなんでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 現在のところ、めどは立っておりません。 ◆殿村 委員 そうすると、毎回議論しているんですけれども、用地がセットでないと、これは構想の段階にはなかなか進んでいくのは難しいという状況であるということは言えるんでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 はい、そのとおりです。 ◆殿村 委員 わかりました。  それでは、博物館事業について伺います。1つは、建物の老朽化の問題も大きな問題として抱えながらの事業ということになっておりますが、対応策としては何かこの年度、講じたところはあったでしょうかということが1つですね。  それから、こうした中で取り組まれた企画展等の展覧会の事業、どのようなコンセプトと特徴を持った取り組みが行われたのか、簡単で結構ですけれども、ご説明いただきたいと思います。 ◎今井 文化振興課担当課長 殿村委員の今のご質疑は、老朽化の対策と2016年度の企画展のコンセプトについてのお尋ねだと思います。2016年度の展覧会につきましては、都内にあります常盤山文庫と共同で「中国陶磁うつくし展」を5月8日まで開催しまして、その後はインドネシアの染織、「日本のグラヴィール展」、そして「昔話の道具展」と「藍色浪漫展」という陶磁器と染織と民俗資料の展示をいたしました。  この中でも民俗資料の展示は、前回の開催から大分間があいておりましたので、市内の学校からも見学者が来るなど、教育関係者の方には随分お越しいただけたかと思います。  老朽化の対策につきましては、やはり雨漏りなどがございましたので、これにつきましては、ことしになりますけれども、2016年度で予算化をしまして、壁面の修繕、雨漏り対策をしております。その他の老朽化の部分につきましては、通常から検査とか確認をまめにすることによって未然に防ぐという方向で対応しております。 ◆殿村 委員 博物館の中には、いろんな資料等がまだ保管をされているんでしたか。であるとするならば、その適切な保管環境を整えるという点では大丈夫なのかどうか、お答えをいただきたいと思います。 ◎今井 文化振興課担当課長 資料の保管でございますけれども、博物館には特別収蔵庫とその他の収蔵庫がございます。温湿度管理も、温湿度計を置きまして毎日管理をしているところでございます。博物館のある場所は、すぐ裏手まで森が来ておりますので、やはり虫害対策も気をつけているところでございます。物によりまして、大変貴重なものにつきましては、ことしから国際版画美術館のほうに一部場所をお借りしまして、その収蔵庫のほうに移してございます。 ◆殿村 委員 最後に、国際版画美術館について伺いたいと思います。  1つは、博物館と同じように、建物の修繕ということが経年の中で引き続き課題になっているかと思います。一部報告もありましたけれども、引き続く課題も残っているのではないかと思いますが、当年度、どのような修繕が行われたのか、その点でお答えをいただきたいと思います。 ◎国際版画美術館副館長 2016年度に行いました修繕、老朽化対策ではありますが、空調自動制御装置の修繕であるとか、地下の水槽からの給水配管の改修、それから屋外彫刻、噴水のシーソーの補修の修繕であるとか、その他設備、備品関係も含めて行いました。  あと、修繕ではないんですけれども、30年たっておりますので、収蔵庫や図書資料室用の化学消火剤、先ほど事業別のシートでご説明させていただきましたが、化学消火剤の交換を行ったということ。それから、営繕課の対応で市民展示室照明のLED化を行いました。 ◆殿村 委員 あと、長期的な修繕、計画をこれから立てていくことになろうかと思いますが、現在のところ、そうした修繕をしながら、どういった計画を進めていこうという考えでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 今後は、オリンピック・パラリンピックに向けてのインバウンド対応も必要になりますし、定期的な各設備の更新をしなければならない。それと(仮称)国際工芸美術館の開設に向けて、両館で共用していく設備等の改善を図っていく必要があるかと思っております。 ◆殿村 委員 もう1点、新たな収蔵品の確保に向けて、どのような取り組みがあったか。  もう1点は、当年度の企画展について主な取り組み、そしてその評価についてお答えいただきたいと思います。 ◎国際版画美術館担当課長 収蔵品の獲得についてですけれども、2016年度につきましては、新たな美術品の購入はなく、ただ、現代版画家の作品を中心とする寄贈のお申し出のあった13件、全823点を収蔵いたしました。  こういった所蔵品の調査研究を進めまして、このうち美術家横尾忠則の版画作品129点につきましては、2017年度春の大型企画展「横尾忠則HANGA JUNGLE展」として展示活用いたしました。また、銅版画家の浜田知明の作品79点につきましては、現在調査を進めておりまして、2018年3月10日から4月8日まで、今年度末の企画展「浜田知明100年のまなざし展」にてご紹介し、活用する予定です。 ◎国際版画美術館副館長 2016年度の展覧会の状況とその評価ですが、通年開館となったわけなんですけれども、3月から4月まで開催しました小林清親を取り上げた展覧会で、4月分だけで2,700人の目標に対して3,724人の観覧がありました。続く春の大規模企画展「森羅万象を刻む」という展覧会では、6,200人の目標に対して6,572人、夏の風刺画展と「小野忠重コレクション展」については、当初2つ別々の目標設定を考えて、合わせて1万2,800人の目標を立てておりましたが、同時開催であったために人数の数え方も少し変えまして、5,556人に終わりました。秋の大規模企画展「デイヴィッド・ホックニー版画展」では、目標の6,000人に対して8,628人の観覧者があったということです。  年間でトータル9万2,000人の目標に対して8万7,359人の観覧者であったという結果です。目標に到達できなかった要因としてなんですが、夏の期間の企画内容が子どもさんたちには少し難しい内容であったのかなということと、季節的に梅雨の時期から夏にかけて、昨年度も天候不順がありましたので、その期間の来館が振るわなかったというふうに分析をしております。 ◆あさみ 委員 今の殿村委員の質疑した中で1点関連の質疑なんですけれども、文化芸術ホールの件について、こちらの評価シートの242ページから243ページの中にもさまざま載っているんですけれども、先ほどの質疑の中にもあったように、文化芸術ホールのあるべき姿を整理したことでホールのモデル別に施設コンセプト、施設の構成、自主事業、収支、メリット、デメリットなどを整理したというふうにあるんですね。  先ほどの答弁を聞いていましたら、やはりまだ場所がなかなか特定できない、決まらないということがあると、席数だとか、いろんな規模だとかというのははっきりと決めるのが難しいという部分はあると思うんですけれども、ここにこういうふうに出ているように、コンセプトとか、そういうものはある程度用地が決まる前に組み立てておかなければいけないことだと思うんです。  そういう場合に、例えば他の自治体の先進市でいろんな意味での先進市の事例を研究することによって、そういったメリットもデメリットも見えてくるという部分があると思うんですけれども、どれくらいの先進市のホールを研究されたか、また、例えば実際に足を運んで見られたところがあるのかどうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 まず、研究というところでは、専門のホール関係のコンサルタントも入っていただきまして一緒にやりましたので、そのコンサルタントからいろいろな資料を提供していただいて、例えば今ミュージカルではどうだとか、いわゆるマーケット的なところの要素であるとかというのも含めて研究をしました。  昨年は特に現地には直接見に行くということはしていませんが、今年度は実際の資金確保の面からも、例えばPFIだとか、PPPだとかというところの導入事例なども含めまして、豊島区が――ご存じだと思いますけれども、区役所と一緒に先進的な取り組みを行ったということがありますので、そちらにヒアリングを行ったりということもしております。  ただ、これからまだ長い期間を要する事業だと思います。その間にまた新たな取り組みが、この後も近隣で大きいホールの建設の予定がある場所が幾つもあったりしますので、また、社会情勢も時々刻々と変わっていくこともありますので、今の状況でフィックスするということではなくて、ある意味10年先を見据えるとか、そういう幅広いスパンを持った中で研究を続けていくということが必要なのかと考えております。 ◆あさみ 委員 ありがとうございます。やはり今おっしゃったように、先を見据えて、どんどん着々と世の中が変わっていっているので、10年前にすばらしいなとか、よかったなと思っていることが今になるとちょっと古くなったりすることもありますし、先進市、周りの自治体のやられていることを研究していただくというのはすごく大事なことだと思うんですけれども、文化芸術ホールは市民の期待がすごく大きいということがまず1つ。あと、町全体、特に駅周辺に、駅前にできるかどうかはまた別として、店舗などの経済効果ということも勘案していかなきゃいけないことだと思うんですね。  そこで、先ほどもご説明にあったように、もしもビッグアーティストとか、そういう方たちを呼べたりした場合には、やはり人もたくさん集まってくるということで、町への経済効果というのもすごく大きくなって、ほかを見ていると、やっぱりそういうものを感じますので、そういったことも含めて他市の、どの辺につくるのが一番いいのかとか、そういうことも含めて研究をしていらっしゃるのだと思うんですけれども、この先もしっかりとまた研究していただいて、いいものがつくれるような、そういったところを見聞きするだけではなくて、ぜひ実際に現場に行って見ていただけるとありがたいなと思っております。 ◆山下 委員 今のことに関連してなんですけれども、例えば観客動員ということを1つのそういったモデルと考えたときに、比較対照的なところで町田市としてはどの程度のものを考えたりしてきたのかということについて伺いたいんです。 ◎文化スポーツ振興部次長 観客動員型の場合ですと、事前の2014年ぐらいから懇談会をつくったりして、専門家の方も入って議論をしていただいている中では、プロモーション的なことをやっている方からすると、2,500人ぐらいの規模のものがあれば、お客様が集まって興行的にも成り立つだろう。また、地域経済への貢献というのも大きいだろうということは、プロモーション側からはご意見としていただいています。 ◆山下 委員 つまり、これから取り組むということであれば、もっと幅広く、従来の日本国内だけではなくて、海外のホールというものも、去年、私も芸大生と何人か懇談をしたら、8,000席とか平気で言ってくるんですね。もうレベルが、収支についても非常に勉強していて、そういったところというのは、ビッグアーティストを逆に呼びやすくなるとか、そういうような要素というものも非常に熱く訴えている人もいました。  ですから、従来の検討の手法のこういった文化、芸術という意味では枠を飛び越えて、例えば学生と懇願をするとか、そういう機会というものを持つのも1つの手かなと思ったんですが、そういった機会というのは持たれたんでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部次長 実は昨年の6月に桜美林大学の――演劇専攻の学生さんが多かったんですが、そこの学生さんとワークショップで、町田はどんな町とか、どんなホールがあったらいいとかというようなことをテーマにして意見交換をさせていただいております。  その中では、町田はおもしろい町だというか、ある意味アングラ的な文化があるのではないかというようなところ、それから今の市の文化的な取り組みの中で、若い人が行きたいと思うようなものが余りないというようなかなり厳しいご意見もいただきました。  また、桜美林だけではなくて、文化の専攻の部門を持っている大学はほかにもございます。その学生たちも含めてだろうとは思うんですけれども、例えば演劇であれば発表する場所がないのではないかというようなこととか、大学との連携をもっとしたらいいのではないかというようなご意見をいただいたところです。 ◆山下 委員 今のお話を聞きまして、そういったものを専門的にやっている大学との意見交流といったものもあってもいいのかなと思いました。ただ、かなり真剣に考えられているんだなというのは非常に伝わってきたと思います。  次は、国際版画美術館と工芸館の話、全般的に文化芸術関係の施設は特に言えるかと思うんですけれども、市の財政的なところで見ると、経常収支の比率が非常に上がってきているという中で、初期投資については、例えば補助金とか、あとは交付税で返してもらうみたいなところも若干最近は、多分国費がつくと相当な交付税の対象になっていくということで、財政的にはつくるときのインパクトというのは思った以上に少なくて済むのかなというのが私なりに思っている実感なんです。  ただ、経常収支が圧迫されてきているという現状はありますので、個別の企画だけではなくて、いろんな方に経常収支を改善していくという意味では、1つは、総収支は改善できないまでも、公共性を相当上げていく必要があるんだろうと思うわけですけれども、そのためには総来館者数を上げていく必要が非常にあるのかなと。  さらに言うと、そこで本業以外のところで収支を改善していくようなサービスのあり方というのも検討していく必要があるのだろうとは思うんですけれども、総来館者を上げていくような数値の目標設定の仕方とか、そういう取り組みとか、もしあったのであれば確認をしたいんです。 ◎国際版画美術館副館長 現在、私どもで指標を立てているのは、展覧会の観覧者数を挙げておるところではあるんですが、一方で総来館者数といいますか、例えば施設を全てお使いになった方々のカウントもしてはおります。1階に市民展示室というお部屋がございますけれども、そこに来られた方であるとか、版画の実技講座に参加された方々、奥の講堂を利用された方々、それから年数回ではありますが、プロムナードコンサートも開いておりますので、そういった方々のカウントもしております。  収入にどうつなげていくかということでもあるんですが、展覧会をごらんになる際には若干の観覧料はいただいてはいるんですけれども、狭いスペースではありますが、1階に売店、ミュージアムショップを構えておりますので、そちらで展覧会ごとに魅力的なグッズを私どもで開発したり、それからお預かりして販売するということをしたりして、それも収入のうちに充てております。  また、ぐるっとパスですね。都内の80の水族館とか博物館とか動物園も含めて加盟しているぐるっとパスに加盟しておりますので、そのぐるっとパスの販売収入も上げているということはしております。 ◆山下 委員 かなり頭も使って工夫されていると。ただ、来る側はいろんな意図で来るわけですね。例えば建物が非常に立派で関心があるとか、あとは私も入ってみて思ったんですけれども、中庭というか、雰囲気のよさとか、あとはモニターがあって、今はどうも使えるのかどうかというのがあるんだけれども、ああいった部屋とかということについてはなかなか外から見ただけではわからない。  だから、ちょっと休憩をするぐらいの人たちも、例えばお子さんがいて、そういった人たちの休憩場所でもいいから来ていただいて、館の側が人を選ばないというんですか、そういった姿勢も大事なんだろうと思いますので、さらに工夫をされる取り組みを、私もそういう宣伝の仕方をしていきたいなと感想で思います。ありがとうございました。 ◆河辺 委員 幾つか質疑したいと思います。  最初に、今、国際版画美術館のお話がありましたので、少し関連して教えていただきたいと思います。来館者数といいますか、展覧会の観覧者数ですね。目標値には少し足りなかったよというようなお答えだったというふうに思います。  その理由として、子どもたちには興味、関心が少し低かったのかなというような分析があったかと思うんですが、外国の方の来館者数の把握とかというのはされていますか。もしされているようだったら、数字を教えていただきたいなと思うんです。 ◎国際版画美術館副館長 外国の方がどれぐらい来られているかというのは把握してみたいとは思ってはいるんですが、肌の色とか髪の色とか目の色で判断できないといいますか、東洋系のお顔をなさっていても英語をしゃべっていらっしゃったり、中国語をしゃべっていらっしゃる方もおいでになりますし、肌の色が白いとか、目が青くても日本人と同じぐらいのレベルで日本語をしゃべっていらっしゃる方もいらっしゃいまして、それをアンケート等でとるというのはなかなか難しいということもありまして、実数は把握できておりません。  ただ、日本のものを展覧会でお示ししますと、やはり外国の方――西洋系の方だと思われるんですが――はお見かけすることはあります。 ◆河辺 委員 ありがとうございます。状況はわかりました。  何が言いたかったかといいますと、要は来てもらう方のターゲットを絞って今いろいろ動かれていると思うんですけれども、国際版画美術館ということもありますので、何か外国の観光客の人もこれからひとつターゲットにしていくことも十分考えられるのかなというふうな思いがあったので、把握の仕方というのはなかなか難しいというお話があったかと思うんですけれども、また、外国の観光客の方に見に来てもらうというアプローチの仕方をすれば、今まで全然こなかった方が来たりということがあり得るかなと思って質疑させていただきました。この件については以上です。  あと、242ページに戻るんですけれども、これは去年も多分お聞きしたかなと思うんですが、シティセールス事業の参加者数というところで、この目標値5万人というのは恐らく変えないんだろうなと思うんですが、前年からまた少し減っている状況で、その理由も示されているんですが、担当としてどういう評価をしているのかというところをお聞かせいただきたいと思います。 ◎文化スポーツ振興部次長 委員がおっしゃるとおり、シティセールスの関係のお客様については減少しております。今シティセールスでカウントしている数としましては、1つは本庁舎で年4回やっております地産地SHOWコンサート、こちらを3階のアトリウムで昼休みに3回、それから「まちカフェ!」のときに1回あわせてやっています。  ただ、本庁舎の3階でやる部分につきましては、消防署との協議によりまして、座っていただけるお客様の数が76席という制限が今ございますので、なかなかそれ以上ふやせないというところはありますが、ここで改めて消防署と協議をいたしまして、若干席をふやせるということがありましたので、今年度の数からは少し増加には転じられるのかなと思います。  もう1つは音楽座です。文化芸術パートナーシップ協定を締結している、芹ヶ谷にスタジオを持っていますミュージカルの音楽座ですが、そちらの関連、一緒にやっている事業であるとか、協定を結んでいるということで町田市が一緒にPRをしたりとか、あるいは市のものにかかわっていただいたりということをしております。  そちらでのお客様のカウントも、この中に入れさせていただいていますが、2016年度につきましては、従来、音楽座は6月と12月ごろにホームタウン公演ということで市民ホールで公演をしておりましたが、昨年につきましては12月のホームタウン公演がなかったものですから、人数が減少したというところがあるというのが状況でございます。 ◆河辺 委員 状況はわかりました。シティセールス事業もとても大切な事業だと思いますので、目標値と大きく乖離があるから少し目立ってしまうかなというふうな思いを持っているんですが、ぜひ今後も少しずつふえていくように頑張っていただきたいなと思います。  次の質疑に移ります。262ページのクラブハウスの件です。これもまた昨年の決算で少し触れさせていただいたんですが、シャワーの件は、昨年はたしか1つこれからつくるよというような段階だったと思うので、利用率に合わせて設計のほうも少し考えたらどうですかというようなお話をさせていただいたんです。シャワーの利用というのは、また1年たちましたけれども、実態としてどういう状況なのかという何か分析があれば教えていただきたいと思います。 ◎スポーツ振興課長 シャワーの利用率ということでございますが、シャワーを利用していただくには、クラブハウスに多く人が集まるということが重要だと考えております。2015年度と2016年度を比較しまして、今4つのクラブハウスがあるんですが、そのクラブハウスの利用者が昨年度比3,474人増加になっております。シャワーの利用者数につきましても、2015年度と比較しまして144名増加しているという状況を把握しております。 ◆河辺 委員 済みません、三千何人というのは何の利用者数ですか。 ◎スポーツ振興課長 失礼いたしました。クラブハウスを利用した方の増加人数です。3,474名。 ◆河辺 委員 状況はわかりました。シャワーの利用率を上げろとか、そういう話ではなくて、ないのも困る方が出てくるのかなと思いますので、状況はどうかなということでお伺いをしました。  もう1つ、クラブハウスの件から派生した質疑になるんですが、262ページのところでは、施設利用者数とあわせて地域スポーツクラブの会員数というものが3カ年で実績が載っているかと思うんです。2021年度の目標としては3,000人していきたいということだと思うんですが、これはクラブハウスの設置箇所数と相関があるというふうに担当では考えているのか。  要は、この会員数をふやすためにクラブハウスをこれからもっとつくっていくということで考えているのか。それとも、そこは余り関連性がないので、状況に応じてクラブハウスは設置をしていって、地域スポーツクラブの会員数はまた別でふやしていこうと考えているのか、どちらのお考えなのかというのをお聞かせいただきたいと思います。 ◎スポーツ振興課長 地域スポーツクラブの会員数というのは、地域スポーツクラブの個人会員、団体会員、あとは教室、イベントに参加した方の数字を掲載しております。そういった観点から、今あるスポーツクラブのクラブハウス、4カ所あるんですが、まずはそこに多くの方が集っていただくということを目的に、地域スポーツクラブはいろんな自主事業を展開しております。  実際のところ、最近であれば小学校と連携をしまして、運動会の前に走り方教室とか、ストレッチ教室とかを展開しておりまして、今はスポーツを超えて文化のフラワーアレンジメントというような教室も展開しております。そんな教室をふやしていくことで、この3,000人に近づけていければということで目標を設定しております。 ◆河辺 委員 状況はわかりました。
     最後に、部がまたがるので、どのページのどこの予算でという話ではないんですが、野津田陸上競技場の改修の方針に伴って、2年前ぐらいから検討しているというお話だったかと思うんですが、担当としては公園緑地課が恐らく担当されているのだと思うんですけれども、スポーツ振興課として2016年度、去年1年間、何かこの件でかかわったことがあれば教えていただきたいなと思うんです。 ◎伊奈 スポーツ振興課担当課長 野津田の増席にかかわる件でスポーツ振興課がというご質疑なんですが、委員がおっしゃるとおり、増設にかかる設計とか工事費については、全て公園緑地課で担当しておるんですが、スポーツ振興課で担当しておるのが昨年度行いましたFC町田ゼルビアがJ1に昇格した際の経済効果の算定の委託という部分でございます。 ◆河辺 委員 経済効果の算定をしたというお話なんですが、具体的には決算書のどの部分になるのか、金額も含めて教えていただきたいと思います。  委託をした日がもしわかれば、あわせて教えていただければと思います。 ◎伊奈 スポーツ振興課担当課長 具体的な予算の部分なんですが、こちらの行政評価シートは個別のものはなくて、決算書の316ページの中ほどの欄にありますホームタウンチーム支援事業、金額が総額で700万9,173円という部分で委託をしております。  そのうち、経済波及効果の委託の部分につきましては、こちらの委託金額が19万9,800円となっております。恐れ入ります、契約日につきましては、今手元に資料がないので後ほど回答させていただきます。 ◆三遊亭 委員 行政評価シートの243ページで、いろんな委員が言及している文化芸術ホールの場所は未定というご答弁があったんです。ただ、過去の経緯からすると、今までは町田駅近くという答弁があったんですが、これに関して変化があるのかないのか、それだけお教えてください。 ◎文化スポーツ振興部次長 具体的にどこということではありませんが、お客様に来ていただくためには、大きな要素の1つとして駅近というのは大変大きなものになっているというのは今も変わりはありません。 ◎伊奈 スポーツ振興課担当課長 先ほどお答えできなかった経済波及効果算定支援業務委託の契約締結日なんですが、2017年1月7日になっております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって文化スポーツ振興部所管部分の質疑を終結いたします。 △行政報告((仮称)町田市スポーツ施設整備構想懇談会の設置について) ○委員長 行政報告、(仮称)町田市スポーツ施設整備構想懇談会の設置についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎文化スポーツ振興部長 行政報告、(仮称)町田市スポーツ施設整備構想懇談会の設置についてご報告申し上げます。  現行の町田市スポーツ推進計画が2018年度に最終年度を迎えるに当たりまして、2019年度当初までに次期推進計画を策定いたします。策定に当たりまして、スポーツ施設の整備に関する意見を集約する場として、有識者等で構成されます(仮称)スポーツ施設整備構想懇談会を2017年度に設置いたします。  内容につきましては、担当からご説明申し上げます。 ◎スポーツ振興課長 行政報告、(仮称)町田市スポーツ施設整備構想懇談会の設置についてご説明いたします。  まず、1ページ目をごらんください。  1の設置の目的でございます。2013年度に策定しました町田市スポーツ推進計画が2018年度で最終年度を迎えるに当たりまして、2018年度に具体的な計画の策定に入ります。  計画策定に当たり、「観る」スポーツを意識したスポーツ施設の整備に関しまして、有識者やスポーツ団体等から施設整備に関する意見を集約し、計画改定の参考とするために設置するものです。  続きまして、2の概要でございますが、この(仮称)町田市スポーツ施設整備構想懇談会は――以下懇談会と省略させていただきます――市立スポーツ施設において、「観る」スポーツ施設として求められる施設の機能の充実及び向上を図るために、施設整備に関する意見をいただく懇談会を4回公開で開催しまして、いただいた意見を提言書として取りまとめ、市長に提出いたします。  3の委員でございますが、この懇談会は、委員14名以内をもって組織し、必要に応じてアドバイザーの出席を求めることも考えております。委員の選定に当たりましては、スポーツの運営側、選手として参加する側、経済界や福祉団体など、あらゆる側面から意見をいただけるように配慮いたしました。  4の事務局につきましては、文化スポーツ振興部で事務局を行いまして、政策経営部と都市づくり部と連携してまいります。  続きまして、ページが移りまして2ページになります。  5のスケジュール及び内容の懇談会のスケジュールにつきましては、第1回を11月中旬に開催する予定で、以降2月まで各月1回開催する予定でございます。  懇談会の検討内容につきましては、第1回で町田市のスポーツ施設の現状や他自治体との比較、町田市の今後の整備計画などを説明し、意見交換を行う予定でございます。第2回、3回の検討内容につきましては、第1回目の懇談会でいただいた意見から課題を抽出し、委員の方にテーマを決めていただく予定でございます。  6の会場につきましては、町田市役所2階、市民協働おうえんルームを予定しております。  そのほかに、ページがわたりまして参考資料といたしまして、現在の町田市スポーツ推進計画の抜粋版を添付させていただいております。  報告は以上となります。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆河辺 委員 今ご説明をいただいたんですが、(仮称)町田市スポーツ施設整備構想懇談会ということで、これは2013年のスポーツ推進計画を策定する際にもつくって、答申というか、提言をいただいたというような感じなんですか。 ◎スポーツ振興課長 2013年度策定時につきましては、このような懇談会は行っておりません。 ◆河辺 委員 今回、前回設置しなかったものをあえて設置する理由は何かあるんでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 前回、計画を策定した際には、特にこういう専門家の方から意見を頂戴しませんで、こちらの設備、例えば大型映像装置が必要だとか、そういったところのみ注目してしまったという課題がありまして、今回はその課題を解決するというか、推進計画を策定する前段として、専門家の方に今後の5年、10年先の施設整備の構想につきましてご提案をいただいて、それを参考に推進計画をつくるということで今回懇談会を開催するに至りました。 ◆河辺 委員 施設整備の対象になる施設というのはどういう想定ですか。 ◎スポーツ振興課長 基本的に「観る」スポーツということでございますので、これは委員の方の定義もあると思うんですが、事務局としましては、今、総合体育館、あとは小野路球場、もう1つは野津田陸上競技場、その3施設を想定しております。 ◆河辺 委員 3施設以外もスポーツ施設はあるかなと思うんですが、特にスポーツの発祥のイギリスなんかは、いろんな競技に対して見る、観客席まで含めていろいろ整備していくんですけれども、市内にスポーツ広場とかいろいろあるかと思うんですが、そういうところも含めて対象にして話を進めていったほうがいいようにも思えるんですが、3カ所に絞った理由があれば教えてください。 ◎スポーツ振興課長 特に絞ったというわけではなくて、「観る」スポーツということになると、そのレベルの施設が対象になるかなということで、実際は委員の方とご相談しまして、その施設の対象等は決めていくことになると思います。 ◆河辺 委員 今回、来年1年かけて計画をつくるということですね。この中では、施設整備にかかわる以外のものも内容としてはあるんでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 もちろん、ほかの「する」というスポーツに関する計画もございますので、特に「観る」スポーツだけということではございません。 ◆河辺 委員 そうすると、「観る」スポーツだけ今回特別にと言ったら変ですが、こういう懇談会を設置するということ自体に少し違和感を感じるんですけれども、その辺はどういうお考えでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 「観る」スポーツに関しましては、専門的な知識が必要と考えまして、このような懇談会を特別に設置させていただきました。 ◆河辺 委員 では、今までは専門的な知識は使わずにやってきた反省があるということなんですかね。 ◎スポーツ振興課長 今までは、逆に「観る」スポーツというのは余り注目をされていなかったというふうに、今までというのは前回の2013年度の策定時には、それほど意識はされていなかったという認識でいます。 ◆河辺 委員 最後にします。最後に、委員の14名のところの下に「専門知識を持つアドバイザーの出席を求める可能性がある」というふうに書いてあるんですが、これは具体的にどういう方を想定されているのかをお聞かせください。  あわせて、内容というか、どういう形でやるのかわからないんですが、委員謝礼等を支払う場合は、この懇談会設置に伴って条例の改正であったり、新たに条例を設置するという行為が必要になりますか。 ◎スポーツ振興課長 まず1点目のアドバイザーですが、想定されているのは交通事業者、あとは陸上競技場とか総合体育館を設計する設計者等を想定しております。  2点目の条例設置が必要かということでございますが、これは懇談会ですので要綱設置をする予定でございます。 ◆河辺 委員 そうすると、参加してもらった委員の方には謝礼とか、そういうものはなくて、ボランティアで参加をしていただくということになるんですか。要綱設置だとできること、できないことがあると思うんですけれども。 ◎スポーツ振興課長 失礼しました。言葉が足りませんでした。要綱設置をしまして、謝礼をお支払いする予定でございます。 ◆山下 委員 今のお話を聞くと、専門家というのは誰なんですか。専門家というか、委員だけ見ると、専門知識のある人はほとんどいないということになると思うんです。  つまり、「観る」スポーツとなれば、1つには経済性というものも、当然そういった観点から計画がきちんと練られると視点も必要だと思うんですけれども、とりあえず関係のある人に意見を聞くというレベルの委員なのかなという率直な認識を持ったわけですね。  ですから、全体としてお客さんも来て、収支的にも非常にいいものをつくった実績のあるプロデューサーというか、コンサルタントというか、そういった実績ある方なんかを少しイメージしたんですけれども、私のほうの誤解ということであれば、その点について説明があれば確認したいんです。 ◎スポーツ振興課長 専門家というのが適切かわかりませんが、大学教授につきましては、スポーツマネジメントを専門にしている方とか、あとはスポーツ施設整備の運営を専門にしている方を委員として選定したいと今考えております。 ◆山下 委員 そうすると、この3名というのは選考するのに恐らく一番大事な部分となってくるのかなと。つまり、今、町田市の抱えている課題を解決できるようなヒントを与えてくれるような、さらに言えば、そういう人脈を持っているような人に来ていただくと一番いいというような認識を私は持ったんですけれども、そういった点ではどんな方を想定されているのか、さらに詳しく聞ければと思うんです。 ◎スポーツ振興課長 済みません、今、選定中でございますので、名前は控えさせていただきたいと思います。 ◆河辺 委員 もう1点だけ聞かせていただきたいんですが、市のいろんな懇談会という位置づけがほかにあるのかどうかわからないんですけれども、ほかの懇談会を設置した例で要綱で設置しているという例がどれぐらいあるのか。  条例で出てきたりするというのも記憶にあるんですけれども、そこの使い分けというか、こういう場合は要綱で、こういう場合は条例でというような考え方があればお示しいただきたいと思います。 ◎スポーツ振興課長 条例設置の場合は、ここで出された意見を反映するという拘束力がありまして、要綱設置の場合は提言書という形で、それを参考にする、その違いと認識しております。 ◆河辺 委員 そうすると、条例の場合は取り入れていくということが前提になるということですね。少しそれよりは弱いという認識になるんですかね。 ◎スポーツ振興課長 弱いか強いかではないと思うんですが、参考にして、それを全て取り入れるわけではないということでございます。 ◎文化スポーツ振興部次長 条例で設置している審議会の場合は、答申、諮問という形に、市長が審議会に諮問をして、それに答申を出していただくということで、より重みがあるものというふうに思います。  ただ、懇談会の場合は、それよりも、スポーツ振興課長が言ったとおり、貴重なご意見であるということには軽重の差はないとは思いますけれども、ご提言をいただくという形でのお答えを懇談会からはいただくというようなものになると考えます。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  本日はこれをもって委員会を閉会いたします。              午後8時7分 散会...