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平成28年健康福祉常任委員会(12月)-12月14日-01号
平成28年総務常任委員会(12月)-12月14日-01号

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  1. 町田市議会 2016-12-14
    平成28年健康福祉常任委員会(12月)-12月14日-01号


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    平成28年健康福祉常任委員会(12月)-12月14日-01号平成28年健康福祉常任委員会(12月)  健康福祉常任委員会記録 1 日時  平成28年(2016年)12月14日(水)午前10時 2 場所  第1委員会室 3 出席者 委員長 池川友一       副委員長 木目田英男       委員 森本せいや 田中のりこ 渡場悟視 おく栄一          いわせ和子 大西宣也 佐藤伸一郎 4 出席説明員       いきいき生活部長 地域福祉部長 地域福祉部次長       市民病院事務部長 医事調整担当部長 保健所長 叶内保健所次長       その他担当管理職職員 5 参考人 八柳ひろこ 沢田シヅ枝 赤松正美 深川知子
    6 出席議会事務局職員       事務局担当課長 水元友朗       議事係担当係長 新井亮介       調査法制係 渡邊祥平       担当 髙久 翔 7 速記士 辻井信二(澤速記事務所) 8 事件  別紙のとおり  ────────────────────────────────────        健康福祉常任委員会審査順序                       平成28年(2016年)                     12月14日(水)午前10時                             第1委員会室  1 いきいき生活部  (1)請願第 10 号 国民健康保険税の2年連続値上げ中止を求める請願  (2)第 97 号議案 町田市国民健康保険条例の一部を改正する条例  (3)第 87 号議案 平成28年度(2016年度)町田市国民健康保険事業会計補正予算(第2号)  (4)第 88 号議案 平成28年度(2016年度)町田市介護保険事業会計補正予算(第2号)  (5)行政報告 「町田市介護予防・日常生活支援総合事業のご案内」パンフレットについて  2 地域福祉部  (1)請願第 11 号 障がい者就労並びに、日中活動(生活介護)の機会の拡充を求める請願  (2)請願第 12 号 親亡き後の生活支援の拡充を求める請願  (3)第 95 号議案 町田市大賀藕絲館条例の一部を改正する条例  (4)第 96 号議案 町田市授産センター条例の一部を改正する条例  (5)第 86 号議案 平成28年度(2016年度)町田市一般会計補正予算(第4号)  (6)行政報告 第3次町田市地域福祉計画の策定について  (7)行政報告 第2次町田市福祉のまちづくり推進計画(素案)のパブリックコメントの実施について  (8)行政報告 障がい者福祉施設借上費補助金に係る附帯決議に関する状況報告について(第3回報告)  3 市民病院  (1)第 99 号議案 町田市民病院使用条例の一部を改正する条例  (2)第 89 号議案 平成28年度(2016年度)町田市病院事業会計補正予算(第1号)  (3)行政報告 町田市民病院中期経営計画の進捗状況(2016年度上半期)について  (4)行政報告 町田市民病院中期経営計画(2017年度~2021年度)の策定について  (5)行政報告 町田市民病院呼吸器内科の診療体制について  4 保健所  (1)行政報告 2017年度町田市がん検診の制度変更について  (2)行政報告 町田市飼い犬、飼い猫等の避妊・去勢手術補助制度(要綱)の見直しについて  5 特定事件の継続調査申し出について  ────────────────────────────────────              午前10時2分 開議 ○委員長 ただいまから健康福祉常任委員会を開会いたします。  今期定例会におきまして、当委員会に付託されました案件について審査を行います。  審査順序につきましては、お手元に配付してあります委員会審査順序に従い進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 △請願第10号・第97号議案 ○委員長 請願第10号及び第97号議案を一括議題といたします。  請願者から意見陳述の申し出がございます。  お諮りいたします。本日、12月14日の本委員会に、参考人として請願者である八柳ひろ子さんと沢田シヅ枝さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思います。このことにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。  休憩いたします。              午前10時3分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前10時4分 再開 ○委員長 再開いたします。  本日は、参考人として請願者である八柳ひろ子さんと沢田シヅ枝さんの出席を得ておりますので、この際、一言ご挨拶申し上げます。  本日は、本委員会にご出席いただき、ありがとうございます。委員会を代表して心からお礼申し上げますとともに、忌憚のないご意見をお述べくださるようお願いいたします。  早速ですが、議事の順序について申し上げます。請願者の方は、5分を限度としてご意見を述べていただき、その後、委員の質疑にお答えいただくようお願いいたします。  それでは、請願者八柳ひろ子さんと沢田シヅ枝さん、お願いいたします。 ◎八柳 参考人 国民健康保険税の2年連続値上げ中止を求める請願、国保・医療をよくする会に加入している町田社会保障推進協議会の事務局長の八柳ひろ子です。隣は新日本婦人の会町田支部長の沢田シヅ枝さんです。  国民健康保険税の2年連続値上げをぜひ中止してください。今回の値上げは国保加入者の8割を超える方が対象になります。また、均等割軽減世帯の2割、5割の方も対象になります。国からの保険者支援金は2015年度、町田市に5億円を超えています。2016年度は6億5,870万円を見込んでいるということです。これを1人当たりにすると6,100円を超えるということです。このお金を利用して保険税軽減に全額使用し、2年連続値上げをぜひ中止してください。  国民健康保険の加入者は、非正規労働者や自営業、農業、年金者や無職など低所得者が中心です。現に町田市は加入者の3分の2が所得200万円以下の低所得者です。市民の暮らしは、消費税の増税、介護保険料の値上げ、今年度の国保税の平均20%の値上げ、その上、年金額は据え置きになっています。手元に残るお金が大きく減って生活が大変厳しくなっています。2年連続値上げになったら、40代の夫婦、子ども1人で所得200万円の世帯の場合、2015年度は22万1,900円から2017年度は27万5,900円と2年連続で年間5万4,000円、1.24倍もの負担増になります。そして、国民健康保険税を値上げされると、保険証が手元にない世帯がさらに増加し、医療機関への受診が手おくれになる例が拡大するおそれがあります。  私の近所の60代の方ですが、国保税は何とか払っているけれども、収入が年金だけで少なく、医者にはかかれない、健康保険証はもしものときのお守りですと笑ったときの前歯の虫歯が二、三本見えて、医者にかからないと歯を失うということはご本人はご存じなのですが、医者にかかれないということでした。  また、町田に住んでいる男性の方が国保の保険証を持って、電車賃がないので、町田から自転車で立川の無料低額診療の歯科を受診し、無料で診療を受けたということを東京社保協の事務局次長から聞きました。町田や相模原には無料低額診療の歯科がないためですが、自分や家族が病気がちになったら、貧困世帯や下流老人になる可能性もある社会です。あすは我が身かと思っています。  本当に国保税の市民の負担は既に限界を超えていると思います。年金者などは洋服をもうほとんど買わない。美容院に行く回数も減らし、食費も抑えていますが、また、国保税が値上がると、さらに食費を節約する必要があります。特にことしの野菜の高騰は食費を直撃していますので、国民健康保険は、憲法25条、国民健康保険法第1条でも社会保障と明確に保障されています。あえてここで読み上げさせていただきます。憲法25条、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とする精神を受け、国民健康保険法第1条、「国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もつて社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的」としています。国保の目的は社会保障とここにはっきり書かれています。それゆえ、今回の保険税の2年連続値上げは道理がありません。  国民健康保険制度は、暮らしを成り立たせ、払うことのできる妥当な保険税で安心して受診できる公的医療制度です。私たちの加入は保険税を払うために暮らして働いてきたのではありません。  私たち国保・医療をよくする会は、10月から毎週金曜日の夕方に街頭で2年連続値上げ中止の署名活動をしています。署名をしてくださる方の多くは、私たちのために署名活動をしてくれて本当にありがとうと感謝する方や、もうこれ以上は値上げしないでほしいなどの切実な声で訴えられています。市民の声の代弁者としての議員の皆さんは切実な市民の声をぜひ聞いてください。私たち国保・医療をよくする会は、11月29日、3,172筆を町田市長に届けました。第2弾として、昨日、649筆を届けて3,821筆になりました。 ○委員長 ありがとうございました。以上で請願者八柳ひろ子さんと沢田シヅ枝さんからのご意見の開陳は終わりました。  質疑に先立ちまして、念のため請願者に申し上げます。請願者は、委員長の許可を得て発言し、また、委員に対しては質疑をすることができないことになっておりますので、ご了承願います。  それでは、これより質疑を行います。 ◆渡場 委員 どうもありがとうございます。署名活動に取り組まれて、街頭で大勢の市民から声を聞いたということですが、そのときにどんな声が寄せられたか。先ほど幾つか具体例もありましたが、もう少し詳しくお聞かせいただきたいのと、それから、今回2年連続の値上げということが大変意味合いが大きいと思うんですが、それを皆さんはどういうふうに受けとめられているのか、それについてお尋ねしたいと思います。 ◎沢田 参考人 私は、日常的に署名を集めると同時に、街頭宣伝での署名集めを11回行いました。そこで聞いた市民の方の声で一番多かったのは、また来年も値上げするのですかです。知らなかった、初めて聞いた、いつ決まったの、幾ら値上げ、2年連続上げはないんじゃないの、これが多くの方の声でした。とぼとぼと歩いてきて署名をして、ありがとう、ありがとうと何度もおっしゃったご老人。私は年金はたったの数万円、また値上げするの、もうお金はありません、私自身のことだから、一緒に署名を集めなきゃいけないのに、体が動かない、ありがとう、助かります、よろしくお願いしますというご婦人、年金支給前の数日間はじっと家にいる、これ以上搾り取らないでください、働き盛りのお父さんも、生活、苦しいんだ、俺も、もう税金を下げてほしいよでした。あと、年金支給日前に孫が遊びに来ると聞くと、えっ、今お金がないよと思うと、孫に会うのはうれしいのに、お金がない、寂しい、悲しいよね、生活いっぱいいっぱい、国保税を上げられると困ります、ちょっとこれには胸が詰まりました。  中には、国保税もそうだけれども、いっぱい言いたいことがあると、何十分も自分の暮らしぶりを話し、市政への怒りを訴えていく方もいました。まさしく個人の尊厳を踏みにじられている人の声ばかりでした。ことしの値上げも厳しいのに、2年連続値上げはやめてください、それが町の声でした。 ◎八柳 参考人 高い保険料負担の実態を身近に感じている自治体だからこそ、国に対していろいろ要望を上げることができると思います。現に地方自治体の要求で1,700億円の国からの財政支援を受けたのですから、ぜひ市町村も含めて一緒になって国に要望して、低所得者の保険料の引き下げをできるように、ぜひみんなで協力してやっていったらいいと思います。 ◆大西 委員 請願者にお伺いしますが、今まで署名活動を11回もおやりになった、こういうことなんですが、これによりますと、請願者は八柳さんほかたったの3人しかいらっしゃらないですね。これはどういうわけですか、そんな11回もやって3人しか署名しないというのは異常じゃないですか。大勢の方が署名した署名したなんて、全然事実と異なっていることをおっしゃっているような気がするが、どうなんですか。 ◎八柳 参考人 請願を出したのが私たち2人と、あと残りの3名という形で、署名は先ほど言ったように、昨日現在で3,821筆です。市長へ出したんです。 ◆大西 委員 だから、私たちはこの書類を審査する上は必ず書類で判断するわけです。だから、市長に出されたことと議会へ出ることは違っているわけですよ。市長と議会は全然別な形で運営されていますので、私は、これを見ますと、議員としてこの署名が3人ですというふうな判断しかできないわけです。その辺、ちょっと今おっしゃったこととこの書類は矛盾をしているんじゃないですかということを申し上げているんです。 ◎沢田 参考人 市長へ請願を提出しました。そして、私たちは、この市議会で町の人たちの声を市長に届けると同時に、その声を市議会の皆さんにもお届けしたいということで請願をしているわけです。何も矛盾はしておりません。 ◆大西 委員 私たちはあくまでこの書類に基づいて審査をしているわけですから、あなた方が議会に請願された書類に基づいて審査をしようというわけですよ。今あなた方の説明を聞くと、3,800名も署名したというけれども、現実にはこれは3人しか署名していないわけです。請願者は3人しかいらっしゃらないことになるんです。私どもはそういう判断で審査していますのでちょっと矛盾しているんじゃないですかということを申し上げているんです。何回も言いますが、議会に出していることと市長に出したことは全然意味が違いますから。それはおわかりになりますか。 ◎沢田 参考人 理解しました。改めて私たちの思いをここで述べさせていただきました。ですから、私たちの請願の内容に4,000近い署名の数があるということがこの委員会の市議の皆様に理解していただければ十分です。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 以上で請願者八柳ひろ子さんと沢田シヅ枝さんに対する質疑を終了いたします。  この際、請願者八柳ひろ子さんと沢田シヅ枝さんに対し、委員会を代表して一言お礼申し上げます。  本日は、ご出席いただきまして、ありがとうございました。  休憩いたします。              午前10時18分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前10時19分 再開 ○委員長 再開いたします。  次に、請願第10号について、担当者から、願意の実現性、妥当性について意見を、第97号議案については、提案者の説明を一括して求めます。
    ◎いきいき生活部長 請願第10号 国民健康保険税の2年連続値上げ中止を求める請願に対する市の見解と願意の実現性及び第97号議案 町田市国民健康保険条例の一部を改正する条例の提案理由につきまして、続けて述べさせていただきます。  初めに、請願第10号 国民健康保険税の2年連続値上げ中止を求める請願についてですが、国民健康保険制度は、財政状況が厳しく、多くの自治体で一般会計からの多額の繰入金で赤字を補填する経営状況にあります。市では、国民健康保険事業の財政健全化を図るため、町田市国民健康保険事業財政改革計画を策定し、国保財政の健全化に取り組んでいるところでございます。この計画では、毎年度の決算値における赤字補填割合が10%を超えた場合に税率改定の検討を行うと定めており、2015年度決算において赤字補填割合が10.81%となったため、今後の国民健康保険事業財政の見通しを立て検討したところ、2016年度決算値は10%を下回るものの、2017年度決算見込みでは再び10%を超える見込みとなりました。  赤字補填割合の増加は、被保険者数の減少による保険税調定額の減少と被保険者数の減少にもかかわらず、医療の高度化等による1人当たり医療費の増加によるもので、今後もこの傾向は続くと見込んでいます。また、2018年度に施行される国民健康保険制度改革では、国保の財政運営の責任主体が東京都となり、都は各市区町村の標準保険税率を提示することとなります。具体的な税率等はまだ示されていませんが、一般会計からの赤字繰り入れが生じない高い税率が示され、近い将来、その税率に合わせることが求められると想定しております。したがいまして、標準保険税率への急激な税率改定への緩和が必要であると考えます。  こうした状況から税率改定が必要であると判断し、本年8月に町田市国民健康保険運営協議会に保険税、税率改定について諮問を行い、答申を受けたことから保険税率の改定を提案いたしたところであります。  したがいまして、本請願につきましては、国民保険事業財政の健全化を図り、持続可能な制度を維持するためにも、その願意に沿うことはできません。  本請願に対する市の意見は以上でございます。  続きまして、第97号議案 町田市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。  本議案は、国民健康保険財政の健全化等を図るため、国民健康保険税の税率の改定のほか、所要の改正を行うものでございます。  改正の内容は2点ございます。1点目は国民健康保険税の税率の改定でございます。町田市では、国民健康保険事業の健全な財政運営を行うため、医療費の適正化事業や保険税収納率の向上など、歳出削減及び歳入確保に努めております。しかし、被保険者数の減少によって保険税が減少することが見込まれる一方、被保険者の高齢化や医療技術の高度化によって1人当たり医療費が増加し、支出に対する収入の不足が拡大することが見込まれております。こうした状況から、本年8月に町田市国民健康保険運営協議会に保険税率改定について諮問を行い、答申を受けたことから所要の改正を行うものでございます。  改正の概要ですが、医療分につきましては所得割を4.74%から5.17%に改めるものでございます。後期高齢者支援分は所得割を1.62%から1.76%に改めるものでございます。介護分は所得割を1.49%から1.55%に改めるものでございます。  2点目は、所得税法等の一部を改正する法律の施行に伴い、関連する規定を整理するものでございます。改正内容は、台湾の企業が日本国内で行った事業から生じた所得のうち、日本国内の居住者に支払われる利子所得及び配当所得について、国民健康保険税の所得割額の算定及び軽減判定に用いる総所得金額に含める規定を加えるものでございます。これは、2015年11月26日に取り交わされた日台民間租税取決めにおいて、日本と台湾との間の二重課税回避及び脱税の防止に関する取決めがされたことによる所得税法等の改正に伴うものでございます。  以上が国民健康保険条例の一部を改正する条例の概要でございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 これより一括して質疑を行います。 ◆佐藤 委員 今回、保険税率の改定を検討する際に、他市との比較、例えば多摩26市や23区との比較を行っていると思いますが、保険税率における町田市の位置づけはどうなっているのでしょうか、教えてください。 ◎保険年金課長 他市との比較ということでございます。今回、税率改定の際に他市比較を行っておりますが、多摩26市でございます。私どもがよく使わせていただいておりますモデル、40歳以上の夫婦と子ども1人の3人世帯で所得が200万円というモデルで比較したところでございますが、2016年度の年税額で町田市は26万5,400円、26市中14位という形になっております。多摩26市の平均額は27万655円になりまして、町田市との差額は5,255円となっております。  また、東京23区との比較でございますが、一番低い区の32万7,800円に比べましても町田市のほうが低く、23区の平均額は33万9,404円となりまして、町田市との差額は7万4,004円となっております。町田市としては保険税額は高くはないというふうに認識をしております。 ◆佐藤 委員 もう1点、都道府県化の影響があるとのことですが、具体的にはどのようなことでしょうか、教えてください。 ◎保険年金課長 先ほど提案理由のほうでも述べさせていただきましたが、2018年度から国保制度改革によりまして国保財政の責任主体が都道府県になることになります。これによって今までの国保財政の仕組みが大きく変わっていきます。各市区町村は都に納付金を納める形になります。都は、各市区町村から集めた納付金を財源に、医療費や各種拠出金を支払うという形になります。各市区町村の国保事業納付金額は、各市区町村の医療費水準や所得水準を勘案しまして都が決定して公表することになっております。同時に、その納付金額を国保税で賄うためには必要な標準保険税率というのも提示することになります。各区市町村については、その標準保険税率を参考におのおの保険税率というのを決定して賦課していく形になります。国が言うには、標準保険税率を使用すれば赤字繰り入れが生じてこないというのが国の言っていることでございます。  都道府県化は、国保財政を安定化させるために実施されるために赤字繰り入れの解消を目標としております。区市町村は現行税率を標準保険税率に近づけていく必要があるというふうに私どもは考えております。 ◆渡場 委員 では、請願と条例に一括して質疑ということなので、まず条例のほうについてお尋ねしたいんですけれども、そもそも、請願者の趣旨にもありますように、2年連続値上げというのは町田市ではかつてないことだと承知しておりますけれども、その意味合い、市民に与える影響というのをまず市はどのように認識をしておられるのか、はっきり言って高いというふうな意識は持っていらっしゃらないのか、あるいは一体このまま上がり続けていくとすると、幾らまでだったら市民は負担できるというふうに見込んでおられるのか、それについてまずお尋ねしたいと思います。 ◎保険年金課長 今回の税率の改定でございます。先ほど提案理由でも述べさせていただきましたが、町田市では、国保財政の健全化のために国民健康保険事業財政改革計画というのを策定しておりまして、そこで一般会計からの赤字補填割合10%、そこまでは市のほうに支援をいただくという考えのもとに、10%を超えた場合には税率の改定の検討を行うというふうにしてきております。今回は2015年度の決算値から算出しました赤字補填割合が10.81%になりました。そこで税率の改定の検討を行いまして財政見通しというものを見ていったときに、今年度は、先ほどもお話がありましたように、税率の改定をさせていただいておりますので10%を下回る見込みではございますが、2017年度は再び10.99%ということで10%をはるか超えていくということでございますので、今回も税率の改定ということでご提案させていただいているところでございます。2年連続でするということで最初から決定してきたわけではございません。  被保険者の方の所得については決して高くないというふうに私どもも認識はしております。ですので、少なからずご負担をいただくということにはなりますが、そこはご理解をいただきたいというふうに考えております。 ◆渡場 委員 今の答弁ではちょっと質疑に全て答え切れていないと思うんですが、まず2年連続値上げは、要は計画に従って自動的に赤字負担が10%を超えたら税率の改定はやるんだ、だから、それは既定路線だというか、連続値上げになったんだという説明なんですが、それでは、請願者が先ほどから陳述していらっしゃる市民の生活実態をいつ考慮するんだ、どうやって反映させるんだということに対する答えにはならないと思いますが、それについてはいかがでしょうか。  それから、幾らまでなら負担できるかということに関してお答えされていないと思います。  今の税負担の金額についても高くないというふうにおっしゃいましたが、それならなおさら聞きたいんですが、一体幾らまで上げて、それに市民は幾らまでだったら耐えられるというふうに考えていらっしゃるのか、それについて改めてお尋ねします。 ◎保険年金課長 まず、幾らまで税率を上げるのかということでございます。今の時点で幾らまで税率を上げるという計画というんですか、そういったものは市のほうではまだ持ち合わせておりません。  あとは、被保険者の方が幾らまでの税率改定であれば受け入れていただけるのかということに関しても市としては数値というのは今は持ち合わせてはおりません。 ◆渡場 委員 先ほど都道府県化の話で、これから段階的に引き上げざるを得ないというふうに回答があったと思うんですが、つまり、そういう先を見込んで値上げが必要だという認識を持っていらっしゃるのに、それなのに今の幾ら負担できるだろうかとか、いつまでに決めるのかというようなことに対して、今の状況ではわかりませんという答えは当たらないと思うんですが、その辺についてはいかがですか。 ◎保険年金課長 先ほどもお話しさせていただきました都道府県化の影響というのがやはり一番大きくて、標準保険税率、納付金額を保険税で納められる税率というのがまだ東京都から示されておりません。それが示された段階で、そこから先の計画というのは私どものほうでそこを踏まえた計画というのをまた組んでいかなければいけないというふうに考えております。ですので、今のところ幾らまで上げるとかというところまではこちらのほうではそこまでは考えてはいないところでございます。 ◆渡場 委員 標準税額についてまだ示されていないので見当がつかないという答弁だったと思うんですが、ただ、そうはいっても、見通しというのは当然皆さん専門にやっていらっしゃるわけですからある程度持っていらっしゃると思うんですが、それについてはいかがですか。 ◎保険年金課長 あくまでも国の言っている赤字繰り入れがなくなる金額、税率ということで考えますと、町田市ですと、大体140億円とか150億円とか、そういった金額が提示されるのかなというふうには思っております。東京都も、各市区町村から上がってきた納付金で医療費とほかの保険制度への拠出金というのを全て賄うということでございますので、かなり大きな金額の提示がされるのかなというふうには思っております。あくまでも想定ではございます。 ◆渡場 委員 今回値上げの理由の1つとして、都道府県化に移行することが、つまり段階的な対応しなきゃならないということが挙げられたわけですけれども、その都道府県化に移行する、そのために急激な変化に対応するということがその理由となる、その根拠というのは一体どういうことなんでしょうか。 ◎保険年金課長 都道府県化で今度は都道府県のほうに国保の運営協議会というのができます。そちらのほうで東京都の国保の運営方針というものが諮問されまして決定、それで東京都知事が策定をしていくという形になりますが、その国が示している都道府県の国保の運営方針の中に赤字繰り入れの解消についてうたいなさいということで載せてあります。ガイドラインの中ではその解消の目標年次をうたいなさいという形になっております。それを都道府県が、例えば東京都が実際に何年でというふうにうたってくるかどうかはまだ定かではありませんが、ガイドラインとしてはそういうふうにうたわれておりますので、例えばそこで5年間で解消しなさいというような方針がもしうたわれたとすると、町田市のほうで今赤字繰り入れ、昨年度で43億円程度でございますが、それを削減していくというのを5年間で計画を立てなきゃいけないということになります。ですので、少しずつでも税率のほうを上げさせていただいて赤字のほうを減らしていければということで今回は税率の改定というのを提案させていただいているところでございます。 ◆渡場 委員 そういうことだというのはわかりましたけれども、では、仮に今後5年間で自治体の赤字繰り入れをやめて140億円とか150億円とかという納付金という水準を求められるとしたら、その前提のもとに、町田市の国民健康保険税は今と比べてどれぐらいの値上がりになると想定されるんでしょうか。 ◎保険年金課長 かなり恐ろしい税率になるかなというふうには考えておりまして、今年度は赤字繰り入れをなくすために何億改定が必要なのかという試算は行ってはおりませんが、恐らく税率としては今の倍近い税率をかけないと、保険税で納付金を賄うということは難しいというふうには想定しております。 ◆渡場 委員 現行より倍近い負担が想像されるという答弁で、私も聞いていて本当に恐ろしくなるんですが、国保財政の健全化のために値上げが必要だということですが、これではまさに国保財政が破綻する前に、それを納めている加入者側のほうの家計が壊されてしまうというような危惧を感じざるを得ません。  ちょっと中身を変えていきたいんですが、低所得者に対しては軽減措置がこれまでもとられているんですけれども、例えば今行っている低所得者に対する保険税の減免措置、軽減措置というのはどのようなものがあるのか、教えてください。 ◎保険年金課長 今、私どもで行っております軽減ですが、均等割と平等割につきまして、その世帯の所得と世帯の加入者の人数によって、その均等割と平等割を7割、5割、2割に軽減する措置というのを行っております。 ◆渡場 委員 7割、5割、2割の均等割と平等割に関してはあるということですが、先ほど今回の値上げの対象の中に5割、2割の方も値上げの対象になるという話がありましたが、これは今やっている軽減策から見て問題だというふうな認識はありませんか。 ◎保険年金課長 今回の税率の改定でございますが、均等割と平等割については改定をしないという形の改正案を出させていただいております。7割、5割、2割の軽減対象の方で7割の方は計算上、所得がゼロになりますので税率の改定の影響はないというふうに考えておりますが、5割と2割の方については所得が発生してきておりますので、金額としては所得掛ける金額になりますので、税額というのはふえる形になるというふうに考えております。ですので、その部分、少なからずご負担という形にはなると思いますが、ご理解をいただきたいというふう考えております。 ◆渡場 委員 国保法には77条減免という規定があると思いますが、これはどういうものであって、その77条減免は今町田市はどのように活用しているか、つまり、申請者はどれぐらいいて、市民に対してどのように周知をしているのか、この77条減免について町田市の考えをお聞かせください。 ◎保険年金課長 77条減免でございますが、まず今年度は、11月末の人数でございますが、対象者としては792世帯の減免をしております。申請をいただければ、該当であれば、その部分の減免をしているという形になっております。 ◆渡場 委員 792件あるということですが、その申請については申請しないと受けられないよという話かと思うんですが、こういう制度自体があるということを特に低所得者世帯に対して積極的な周知というのはやっているのか、やっていないのか、そこをお尋ねします。 ◎保険年金課長 当初課税の納付書を送る際に一緒に同封させていただいております「国保ガイド」、そちらのほうにはこの制度についてお知らせをさせていただいております。また、税額は、納付が厳しいというお話があって、私どもの納付のほうでそういったお話があれば、納付のほうから、担当が加入の係のほうでこれは受けておりますが、そちらのほうに引き継ぎをしまして、該当かどうかということでお話をさせていただいているところでございます。 ◆渡場 委員 ぜひこの制度の周知に今後も努めていただきたいと思います。  それで、実際の加入者の皆さんの生活実態について請願者からもいろいろ意見が寄せられたわけですが、今回国保税の値上げもそうなんですが、この間、介護保険料や消費税の値上げもあって、総体的に市民生活は経済的な困難が発生しているというふうに思われます。  特に介護保険料についてなんですけれども、例えばモデルケースで、所得金額150万円で65歳以上で年金暮らし、夫婦2人の世帯、これは運協で示されたモデルケース2ということなんですけれども、ここの場合で介護保険制度の5期から6期にかけて介護保険料というのは一体幾ら上がって、それはこの世帯ではどれぐらい負担になっているのか、その数字でお示しいただきたいと思います。 ○委員長 休憩いたします。              午前10時47分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前10時49分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◎保険年金課長 今この場での手計算というのはちょっと厳しくてお答えが出せないという形でございます。 ◆渡場 委員 では、後で結構ですのでお示しいただきたいと思いますが、この介護保険料の値上げの影響というのは相当大きいというふうに思われますので、この数字をきちんとつかんで対応しないといけないというふうにご指摘したいと思います。  それから、今回、本会議の質疑で8月5日に市長は値上げを意思決定したという答弁がございましたけれども、2016年、今年度の保険税の改定の通知というのはいつ市民のところに届いたのか、それに対して市民からの問い合わせがどれぐらいあって、どういう声があったのか、お尋ねしたいと思います。 ◎保険年金課長 まず今年度の納付の通知でございますが、7月の上旬、日付が7月8日に送付をさせていただいております。そのときから、7月に納付をした後に市民の方からの反響ということでございますが、年々やはり送ると1,000件程度は問い合わせ等があるんですが、ことしは1,291件ございまして、そのうちの65件につきましては今回の2016年度の税率の改定に反対だというご意見でございました。 ◎介護保険課長 先ほどの渡場委員の介護保険料のモデルの保険料の件でございますが、合計所得150万円ということでございます。現第6期におきましては、年額8万800円、前期、第5期においては7万3,800円、5期から6期の上げ幅としては7,000円の増額でございます。 ◆渡場 委員 7月に通知を出して、1,291件の市民からの問い合わせがあって、そのうち65件は苦情、値上げに反対する、そういう意見だったという回答だったんですが、これは7月の数字で、前も質疑で聞いていますけれども、それ以降今日まで問い合わせ、あるいは苦情というのはあったのか、どれぐらい寄せられたのか、それについて再度お尋ねしたいと思います。 ◎保険年金課長 当初納通の1カ月間につきましては、例年もそうなんですが、問い合わせの件数というのはカウントはさせていただいておりますが、そこから後につきましては特にカウントというのはさせていただいておりません。通常の納通を出したことに対する税額に対するお問い合わせというのもありますが、今度は納付の相談というのも結構入ってきますので、それは個々で私どもの納付係というところで納付相談というものを受けておりますので、8月に入ってから今まで税率改定に対しての問い合わせというのが何件というのはカウントをしていないところでございます。 ◆渡場 委員 カウントをしていないという答弁に対しては大変驚きを持ちました。2016年度の改定というのは、平均で約20%近く保険税が値上がりしたと。町田市は広報でも、2月11日と5月1日付の「広報まちだ」で、この保険税の改定についてお知らせという形で2回広報に載せておりますけれども、これだけの税額のアップに対して当然多くの市民から反応もあり、しかも、先ほど請願者が言ったように、街頭でもたくさんの声が寄せられたということからして、当然これは影響の大きさに対してしっかり耳をいつも以上に傾けるべきではなかったかというふうに思うんですが、そういう声が一方でありながら、8月5日には既に来年度、2017年度の保険税の改定についてもう意思決定をして運協に諮問するということ。このたったわずかの間にそのような決定をしたということに関してもっと慎重な判断が必要だったのではないかと思うんですが、この辺についてはいかがでしょうか。 ◎保険年金課長 私どもで策定をしております国保の財政改革計画では、毎年度の決算値をもとにして税率改定の検討を行うこととしております。決算値が固まりますのが6月になります。そこから私どものほうで10%を超えたものですから税率の改定の検討というのをさせていただきまして、市長の決定をいただくまで1カ月ぐらいですか、そこからずっと税率の検討をしていたという形になります。 ◆渡場 委員 今の答弁では慎重な検討がされたとはちっとも思えない中身ではないかというふうに思いましたけれども、どうして今こんなに市民の生活が苦しくなっているのに、そのことに対して配慮がなされないのか、そのことに対して非常に疑問に思います。  お尋ねしたいんですけれども、この先またさらに税率がどんどん上がっていくということになれば、市民生活はどういうふうになってしまうというような想定はお持ちにならないんでしょうか、それをお尋ねしたいと思います。これはぜひ部長にお聞きしたいと思います。 ◎いきいき生活部長 先ほどから値上げについてのご意見もいただいていますが、まずは国民健康保険制度を持続可能な制度として、保険者としては、やはりそれの運営主体ですから、それを持続する役割というものを持っておりまして、保険税率値上げだけではなくて、やはり国に対して公費負担の割合の拡大についての要望もあわせて行っております。それもあわせての改定になってございますので、今回、決算値を用いて改定を行っておりますが、これは財政改革計画で10%を超えた場合、税率改定の検討を行うということになってございますので、結果的に2年連続になりましたけれども、今年度、2016年度の税率改定の影響を考えずに来年度の提案をしているわけではないというところと、やはり保険者としては、加入者の保険制度の維持ということが一番大きな目的になってございますので、あわせて国の公費負担割合の拡大についても要望していきたいというふうに考えてございます。 ◆渡場 委員 それでは、保険料の軽減について具体的な提案が先ほど請願者のほうからも言及されるところはありました。これはいわゆる保険者支援金、国から地方自治体へ支給されているお金を有効に使って保険税の軽減をするべきだという意見がございましたが、町田市に、2015年度、それから2016年度、それぞれどの程度この保険者支援金がおりてきたのか、金額、それからそれをどういうふうに使ったのかについて改めてお尋ねしたいと思います。 ◎保険年金課長 金額でございます。先ほど一般質問でもご質問いただいた内容でございますが、2015年度は約5億240万円、ただ、この中には市の負担分というのも4分の1含まれております。同じく2016年度、予算額ではございますが、6億5,870万円、こちらのほうを見込んでいるという形になります。使い道でございますが、保険給付費や各種他の保険制度への拠出金の歳出に対する保険税の収入不足を補填するために全額そちらのほうに使わせていただいております。 ◆渡場 委員 今、私の手元に国が示した国民健康保険の改革による制度の安定化ということで文章があるんですけれども、ここによると、2017年度から実施するこの制度によって、低所得者対策の強化のため、保険料の軽減対象となる低所得者数に応じた自治体への財政支援を拡充するというふうに明記してあるんですが、これは具体的に保険料、町田市の場合は保険税ですけれども、これを軽減ということが主目的である、そういう財源であるというふうに私はこの国が示した内容を読み解くだけでもそういうふうに理解したんですが、町田市としてはそういうふうには受けていないということでしょうか。 ◎保険年金課長 この保険者の支援金でございますが、例えば町田市と違いまして保険税で赤字繰り入れがなくてやっている市というのは、ほかの県、そちらのほうでは実際にあります。そういうところについては保険者支援金が入ってくれば、それをもとにしまして保険税率を下げるということは可能ではございますが、町田市は一般会計から多額の繰り入れをさせていただいておりますので、それをもって税率を下げるということは考えてはいないという形でございます。 ◆渡場 委員 では、この制度は赤字繰り入れをやっていない自治体が私が言うような使い方でやるべきで、町田市としては既に赤字補填を十分やっているのでそうしなくてもいいというふうな判断だと今解したんですけれども、それでは、国が示した直接保険税を低くすることに使いなさいという趣旨に反しているというふうにはお考えにならないでしょうか。 ◎保険年金課長 保険税収が足りていない部分にこれを充てておりますので、もしこれがなければ、もししたらもっと税率を上げていかなければいけなかったのかもしれないというふうに考えれば、国が言ってきている趣旨に決して反しているというふうには考えてはおりません。 ◆渡場 委員 今回、2016年度は6億5,480万円、これだけあれば、今回、2017年度の増税が約4億4,000万円か4億5,000万円ぐらいということですから、このお金で少なくとも来年度値上げをするということ自体はやめることができたという判断もあったと思うんですが、そういう考慮、そういうことはこの間検討はされたんでしょうか。 ◎保険年金課長 今回、税率改定でございますが、やはり保険税収の減少と歳出の保険給付費の横ばいというんですか、そういったものがありましたので税率の改定をさせていただいたという形になります。この保険者支援金を使って云々という形では考えてはございません。 ◆田中 委員 幾つか質疑をさせていただきますが、2018年度に都に移ると、かなりの高額な保険税になるんじゃないかということで、緩和という言葉が出てきたんですけれども、この緩和という言葉を周りの人から私は意見をされるんですが、別に上がったら上がったときに上げればいいのであって、それまでを緩和という名のもとに少しずつ上げていきましょうと言われると、別にその必要はあるのかと、緩和のために上げる必要はあるのかなという違和感があると言われるんですが、この部分に対してはどのように説明されますか。 ◎保険年金課長 先ほども話しました。細かい試算はしておりませんが、恐らく倍近いものにしないと赤字がなくならないという形になりますので、少しずつ上げていく考えが必要じゃないかということで税率のほうを改定させていただいております。 ◆田中 委員 少しずつ上げなくていいんじゃないかという意見が私の周りにはありまして、むしり取られているだけのような気がすると、別に上がるときに上げればいいんじゃないかという声がすごくあるんです。そこにはどのように説明されますか。 ◎保険年金課長 市としましては、今の税率を例えば来年2倍の税率にしますというのを市民の方にお話を、そういうほうがいいという方もいらっしゃるんだと思いますが、ちょっと実現性が乏しいかなというふうには思いますので、少しずつ上げていく方向で考えたということでございます。 ◆田中 委員 保険税のアップと例えば未収金のアップというところで連動性とかがあるんじゃないかと思うんですけれども、そのあたりの分析というのはどうなっていますか。 ◎保険年金課長 保険税と未収金ですか。 ◆田中 委員 保険税を払えなくなる人が出てくるんじゃないかという心配のところで、保険税が少しずつ上がってくるに従って払えない状況の人で回収しなければならないというケースがふえてくるんじゃないか、そういった件数がふえてくるんじゃないかというのは、今までも段階的に上がってきているので、そこら辺のデータを見ているんじゃないかと考えたんですけれども。 ◎保険年金課長 5年前、2011年度に税率の改定をした際には、保険税の収納率というのは少し伸びて上がっているという事実があります。今年度なんですが、税率改定をして、あと11月末の収納率でございますが、前年度並みの収納率という形になっておりますので、税率改定をして、それがもとで収納率が下がる、未収金が多くなるという形では考えてはおりません。  また、払えない、厳しいということについては、丁寧な納税相談というのをうちのほうはさせていただいておりますので、そちらのほうにお問い合わせいただければというふうには考えております。 ◆田中 委員 今までの少しずつのアップの場合には、一旦は上がることはあっても、また落ちついてきているというふうな解釈でよろしいですか。 ◎保険年金課長 少しずつ上げたのは今回が初めてになります。ですので、2011年度、5年前に1回上げて、その間税率の改定はしておりませんでした。今年度、税率の改定を5年ぶりにさせていただいたという経緯がございます。収納率については昨年度も92%ということで、そのぐらいを維持させていただいております。ことしもそこの部分は達成できるというふうには考えております。 ◆田中 委員 1人当たりの医療給付費というのは少しずつ上がっている印象があるんですけれども、ここの部分はどのように分析していますか。 ◎保険年金課長 被保険者の数は減ってはきておりますので、医療給付費のほう、保険給付費のほうも下がってきていればわかりやすいんですが、1人当たりの医療費というのはやっぱり増加をしてきております。それはやはり加入者の方の割合で高齢の方がふえておりまして、どうしてもお医者さんにかかる、医療にかかる方というのがおりますので、その部分、少しずつですが、増加してきていると。ですので、全体としては微減だったり、年によって違うんですが、ただ、横ばい、300億円弱の医療給付費、保険給付費というのはかかってきております。 ◆田中 委員 高齢者以外の部分というのは変わりがないんでしょうか。 ◎保険年金課長 高齢の部分の方に比べれば、それほど顕著ではないといいますか、かかっている費用なんですが、例えば前期高齢者と言われています65歳から74歳の方でかかる費用と、64歳からゼロ歳、そちらでかかる費用、前期高齢者の方は倍かかっているという形になっております。 ◆田中 委員 何歳であれ、1人当たりというところで、例えば同じ60歳でずっと見ていった場合に、そこは上がってきているんですか。1人当たりとして、60歳の人、65歳の人、70歳の人というふうに見ていった場合に、そこの1人当たりは年々上がってきているんですか。 ○委員長 休憩いたします。              午前11時11分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時13分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◎保険年金課長 5歳刻みということであるのかなと思いますが、伸びということですよね。ちょっと伸びまでは押さえておりませんで、例えば60歳から64歳の方ですと、医療費ですが、26万6,000円かかっている。65歳から69歳であると34万3,000円、70歳から74歳ですと46万9,000円という形でかかっているということでございます。 ◆田中 委員 わかりました。年々給付しなきゃいけないものが上がってきているというところで、例えば高年齢層の年代の分布自体がふえてきている、高年齢層の部分がふえてきているので上がっていくだろうというところも仕方ないことであると思うんです。そういう人口分布の社会になってきているので。今回の改定に関しても、今までのルールや規定にのっとって上げるということ、10%とか、そういういろんなルールにのっとって上げるんだろうというところで一定の理解は示すんですけれども、今後、2018年度に大幅に上がるであろうというところも考えて、どうやって抑えていくのかというところは真剣に考えていただきたいというふうに思うんです。  例えば1人当たりの医療給付を質疑しましたけれども、何となく過剰受診と言ったら申しわけないんですけれども、いろいろ精神内科でこんなに薬を出すのかねとか、レセプト点検とかかなりやっているとは思いますけれども、例えば1つ、リューマチとか、ある疾患に対して物すごく強い薬をもらってしまって、それで炎症を抑えるためにとても強い薬であると、体の抵抗力も一緒に落としてしまうような薬であったりして、ほかの風邪もたくさんしょい込んでしまって、そのための薬もどんどん足されてしまっているとか、いろんな話は聞くんですね。  そういった部分で、医療と自分の体とのつき合い方というところで啓発とかもすごく必要なんじゃないかなというふうに考えているんです。そういった部分をどうやって押さえていくのかというところで、全庁的な取り組み、啓発であったりとか、あとは食育とか成人病予防とか、いろんなことを今までやっているとは思うんですけれども、もう1歩踏み込んで、どのように自分の体と医療とつき合うのかというところを根本から考え直すような啓発というのを全庁的に取り組むべきなんじゃないかなと思っているんですが、そのあたりに関してはいかがでしょうか。 ◎保険年金課長 委員おっしゃるとおりだとは思いますが、私どもとしては、やはり国保の保険者としては、先ほどお話がありましたレセプト点検、そういったところで過剰なものがないかどうかというのは国保連というところに委託をして点検をしていただいているというところで対応していくというふうに考えております。 ◆田中 委員 いろいろ違和感を感じることは結構あって、例えば市民病院の1人当たりの診療単価を上げていこうとか、それ1つ聞くだけでも、えっ、国民保険はとか、いろいろ思うところがたくさんあるわけなんです。そういったところを全庁的にもう少し考えていかないといけないんじゃないか。
     例えば生活保護を受けている人が多くて、ここもいろんな影響を受けているというふうにおっしゃいますけれども、だったら、そういう人をどうやって減らすのかというのを全庁的に取り組んでほしいとか、教育の部分とかも私的にはとても大きいと思うんですよ。貧困層の学習支援とかいろんなところも全部つながってくる話なので、ここの事務だけで一生懸命、いっぱいになっているのはわかるんですけれども、そういったいろんな現場から見えてきた提案というのをしていってほしいなと、そこの両輪がなかったら、どう納得すればいいのかというのが私の正直な疑問なんですけれども、そこは今後についてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎いきいき生活部長 私どもも、医療の適正化を含め、事業は、一般質問でも、先ほどレセプトの2次点検、あるいはジェネリック医薬品の普及促進、これは三師会にもお願いしながら利用促進を図って効果を上げております。今、特定疾病というか、特定の病気に対してのデータヘルス計画というのも今年度つくりながら、来年度、健康保険事業で具体的に成果を出すべく今ビッグデータを活用してレセプトを分析しながら、町田市独自の傾向があるのかどうかも含めて、今その抽出とその対策を練っているところで、やはり我々の範囲ですと限界も当然ありまして、言われるとおり、全庁的な健康づくりを含めて医療の適正化を一緒にやっていかないと、ここの部分だけ、高齢者の国民健康保険の部分だけの対策では当然限界があるというふうには認識しております。  ただ、今回の提案については、将来的な都道府県化に向けての取り組みと、あと、赤字補填割合の現状に即した形で提案をさせていただいているところですので、将来的な展望については本当に真剣に考えていかなければいけない課題だというふうに認識しています。 ◆おく 委員 すごく基本的なことを伺いたいと思います。国民健康保険税を収納します。これは何に使われているか、ちょっと具体的にわかりやすく説明していただけますか。 ◎保険年金課長 国民健康保険税でございますが、医療給付のほうと介護保険への拠出金、それと後期高齢者支援、後期医療のほうへの支援金というほうに使わせていただいているという形になります。 ◆おく 委員 わかりました。ということは、今回補填しなければどうなりますか。赤字10%を超えた部分を、約40数億円ということをおっしゃっておりました。それをもし補填しなかった場合、市民に及ぼす影響はどういうものが考えられますか。 ◎保険年金課長 赤字の補填をしなかったらということでございますか。 ◆おく 委員 計上しなかった場合。 ◎保険年金課長 そうすると、お医者さんのほうから、医療機関のほうから医療費の請求が来るんですが、それの支払いが、考えづらいんですが、滞るという形ですかね。各種支援金への拠出もできなくなるということですので破綻をしていくのかなというふうには思います。 ◆おく 委員 要は運営協議会でもんで、赤字10%を超えたときには一般繰り入れしましょうよ、こういう約束に基づいて今回繰り入れする、こういうことですよね。ということは、これを繰り入れをしなければ、医療であれ、介護保険であれ、高額等々の医療に関しても補填できないということが裏づけとしてあるわけですよね。今答弁いただきましたけれども。それを破綻させないための繰り入れとするならば、気持ち、個人的には当然値上げというのは非常に心苦しい部分はありますけれども、せざるを得なかったらば、そういうことに破綻を及ぼすという、今おっしゃっていただきましたけれども、そういう考え方でよろしいんでしょうか、再度もう1回教えてもらっていいですか。 ◎保険年金課長 委員おっしゃるとおり、破綻をしていくというふうには考えております。 ◆おく 委員 もしその各種のところに拠出できなくなった、支給できなくなった場合に考えられることは、例えば医師会のほうから医療費が入らないよ、滞るよということを今おっしゃっておりましたけれども、滞っていったときに、この辺の町田市全体に及ぼす影響はどういうものが考えられますか。これは想像で結構です。私自身は描いておりますけれども、バランスの悪さが出てきてしまって、当然保険税がなくなる、また保険がなくなるわけですから、どういうことが想定できるか、破綻だけの問題じゃなくて、現実的に、破綻という言葉は簡単なので、その破綻に至るまでの経緯、粛々と破綻に近づいていくのか、一気に破綻になってしまうのか、この辺の処置の仕方というか、考え方というのはあれば教えてくれますか。 ◎保険年金課長 ちょっと今まで想像をしたこともございませんのでなかなか難しいんですが、ちょっとわからないんですが、町田市の保険証で医療機関にかかったとしても、10割負担を求められるとか、そんなことがもしかすると出てくるのかななんて、ちょっと今想像でございますが、考えています。  この繰り入れがもしなくなって、少しずつお金がなくなっていくということでございますが、今大体保険給付費が300億円弱ありまして、大体月に20億円強の医療費がかかっているということでございますので、繰り入れがもしできないということであれば、あるところに来ていきなり払えなくなるという形になるのかなというふうには考えています。 ◆おく 委員 ということは、値上げの中止を求めている請願がここにございますけれども、中止ということは踏み込めない状況にあるということですよね。 ◎保険年金課長 中止はできないというふうに考えております。 ◆森本 委員 ちょっと今のおく委員との関連もありますけれども、これはまず1点基本的なところで、この10%というのは町田市が決めたルールだと思うんですけれども、ほかの自治体というのはこういうのを基準を決めてやっているところというのは近隣自治体であるんですか。 ◎保険年金課長 どのぐらいの市がやっているかというのはちょっとわからないんですが、ほかの市はほかの市で基準を設けて、2年に1回は税率の検討をするとか、そういった基準を設けてやっているところはございます。 ◆森本 委員 町田は2018年に東京都に移管という予定を今のところはされているわけですが、それに向けて余り大きな改定にならないようにということで10%というのを設けられているんだというふうに理解をしております。  少し大きな話で、さっき保険者、保険者という話で、保険者として、この仕組み自体が法定外繰り入れを入れないともう回らなくなっちゃっているというか、制度自体が保険者としては相当つらい制度なんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺をどう考えていらっしゃいますか。  本来であれば、保険税と一定の都や国から、また市の負担分はもちろんありますけれども、それで賄わなければいけないものじゃないですか。だけれども、それを、町田市だけじゃなくて、法定外をこんなに入れなくちゃいけないというのは保険者としてはちょっとつらい状況だと思うんです。その辺の、所感になっちゃうのかもしれないですけれども、個人的にはこの制度というのはもう厳しいと思っているんです。だから、町田市も相当苦労して今回の苦肉の策をひねり出してやっているんだと理解しているんですけれども、その辺をちょっと伺いたい。 ◎保険年金課長 この国保の仕組みで、今回税率を改定する理由でもあるんですが、どこの市でもそうなんですけれども、加入者が減ってきているにもかかわらず、歳出のほうが減らないという、これは国保の構造的な課題、問題ということで、全国の自治体がこれは今非常に財政が厳しくなっている状況でございます。ですので、この仕組みを大きく変えるのが都道府県化であるのかなというふうには考えております。 ◆森本 委員 私も個人的に一自治体だけでやれるところはもう過ぎちゃっているんじゃないのかなと。私はこれは国の不作為じゃないかなというふうには思っておるわけですけれども、それが都道府県になってどうなるのか、むしろ負担がふえるんじゃないかとさっき議論もございました。その中で、やっぱりどこの自治体も厳しいわけで、国や都に何とかしてもらわないと困るよということを具申するような機会とか場とか、これまでもそういうのはあったんですか。  ごめんなさい、これは不確定な情報で仄聞なのでちょっとあれですけれども、国のほうで第3次補正か、来年の当初かよくわからないですけれども、国保の各自治体への負担を少し軽減できるようなということでお金を積むなんていう話も一部報道でされているようなことも仄聞されているんですけれども、そういうことはぜひやってもらいたいわけで、そういったことも含めて、もう市だけじゃ無理だよということを保険者としてどんどん言っていくべきなんじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがですか。 ◎保険年金課長 町田市も東京都の市長会を通じて全国の市長会のほうへの要望というのを出しております。それはやっぱり公費と保険税で50%ずつというのが本来の姿です。今、公費がその部分で言うと足りていない部分があります。それが50%でいいのかというのもありますので、公費の拡充ということは、市長会だけではなくて、知事会、町村会もそうですが、そういったところから国への要望というのは出させていただいているところでございます。 ◆森本 委員 それはもうぜひ国、都の責任でやってもらいたいなと思いますので、ぜひ強く言っていただきたい。  最後になりますけれども、町田市国民健康保険事業財政改革計画にも試算として、2018年、法定外が60億円弱ぐらいになるというのも書いてあるんですけれども、これは法定外の繰り入れですから、一般会計から繰り入れて、これは別にこれに拡充できるような何か財源があるわけじゃなくて、単に単費を入れ続けているという理解でいいんですか。 ◎保険年金課長 委員おっしゃるとおりでございます。 ◆森本 委員 そうすると、これを少しでも減らすために保険税をふやすということで、私も国民健康保険ですし、皆さん国民健康保険も結構いらっしゃいますので、誰ももろ手を挙げて賛成なんていう方は1人もいらっしゃらないと思うんですけれども、ただ、これをやらないと、要するに60億円何ぼをそれこそ40何万人の皆さんで負担をするという、どちらかということになるという理解でいいんですよね。単純化しちゃいましたけれども、今の話。60億円というのは一般会計ですもんね。 ◎保険年金課長 そのとおりかなというふうには考えております。 ◆渡場 委員 先ほどちょっと聞き忘れたので1点だけ追加させてください。  国民健康保険と比較して、他の健康保険、例えば協会けんぽとか組合健保とか、それと比較した国民健康保険加入者の状況というのは非常に割高といいますか、厳しいものがあると認識しているんですが、他の健康保険との比較について資料をぜひお示ししていただきたい。特に子どもが多い世帯、例えば3人以上お子さんがいらっしゃるとか、国保の場合はゼロ歳の子どもでも均等割がかかるという他の保険制度にはないやり方がされております。この子どもが多い世帯との比較については特に知りたいと思いますので、これは後で資料提出で結構ですので、お示ししていただきたいと思います。 ○委員長 休憩いたします。              午前11時31分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時32分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◎保険年金課長 今、渡場委員からの資料の要求でございますが、他の保険制度の中身の要求でございますので、ちょっとこちらのほうでは作成が厳しいかなというふうには思います。 ◆木目田 委員 1点だけお聞かせください。一般会計からの繰入金の経年変化、ここ5年ぐらいわかれば。  それと、税率改定をした場合としなかった場合の繰り入れ額の相違、経年変化はわかる限りで結構なので教えてください。 ◎保険年金課長 繰入金の経年変化でございますが、2014年度決算ですと64億8,000万円、2015年度決算ですと73億3,000万円、2016年度の決算見込みですと53億2,500万円という形で考えております。  それと、もし税率改定をしない場合は、一般会計からの繰入金ですが、68億9,000万円見込んでおります。改定をした場合ですが、64億円程度という形で見込んでおります。 ○委員長 それでは、質疑の途中でありますが、これより議員間討議を行いたいと思います。ご発言があればお願いいたします。 ◆森本 委員 この議案と請願についてあわせての話なんですが、特にこの請願については、我々も値上げを多分誰一人として大賛成の方はいらっしゃらないと思いますが、政策的にどう選択をしていくかというお話なんだというふうに思っております。  この請願については署名されているのは共産党さんだけなのかな。なので、ちょっと渡場委員にお伺いしたいんですけれども、質疑は2つだけです。  1つは、先ほどちょっと私、課長のほうに伺ったんですけれども、基本的にはこれは独立会計の原則、会計制度の原則があるので、本来であれば法定外を入れること自体がちょっとよくないねというところになってくるわけですが、恐らくこれは、値上げするぐらいだったら、もっと一般繰り入れをしたほうがいいよという意図でいいんですか。1つにしますけれども、値上げをしなかったら一般繰り入れがふえるわけなので、そのほうがいいよということで政策的な判断を共産党さんはされているという理解でいいのかどうか、まず1点だけ確認させてください。 ◆渡場 委員 結論から言うとそうです。 ◆森本 委員 そうすると、いいですよ、そういう政策なら。つまり、来年約60億円かかったときに、保険税は国民健康保険に入っている、議員さんも結構入っていらっしゃるから、我々も含めて使う方が負担をする。60億円を、例えば今42万人ぐらい、40万人としましょう。そうすると、所得関係なく、減免もなく単純に割っちゃうと、ゼロ歳からご高齢の方まで1人1万5,000円ぐらい無条件で負担をするという計算になりますけれども、どういう形で負担するかというのは一般会計なのでさまざまですが、そのほうがいいということなんですよね。  我々としては、今、私たちの会派としては、田中委員もおっしゃったし、田中委員は、各いろいろレセプトの問題だったり未収金の話だったり、市ができることは全力を挙げてやってくださいよ、これはやってもらわなきゃ困るわけで、やってくださいねというお話をしました。私のほうとしては、東京都とか国に、この制度自体もう限界なんだから、市ができることをやっても私は限界だと思っているので、しっかり物を言って予算なり公費なりをもらってきてくださいよという要望を言ったわけです。多分ほかの会派もそうなんだと思うんだけれども、共産党さんは、それよりも市民に負担を1万5,000円ずつ――極論ですよ、極論だけれども、求めたいということの政策判断をされているんですよねということです。 ◆渡場 委員 森本委員がおっしゃるように、国や都に対して、社会保障制度である国民健康保険制度の責任を主体的に果たすよう求めるのは当然であり、前提で、しかし、それがかなわないのであれば、被保険者にとって一番身近な存在である自治体が相応の役割を果たすべきであり、一般会計からの繰り入れも政策判断としてあり得る話だというふうに思っております。 ◆森本 委員 私が伺いたいのは、一般会計といっても、別に町田市が自分のどこかからお金を持ってきているわけじゃなくて、それも当然いろいろな税金、もちろん交付金とかもありますけれども、税金の積み上げでありますので、それは町田市でも約半分ぐらいは町田市民の方が負担しているものだから、そこから負担を求めるのは、結局どこから求めるかということなんですが、平等とかそういうことを考えたときに、それでも渡場委員は一般会計のほうから求めて、その向こうには市民の方が42万人いますから、そこから求めるほうが適切だという結論に達したということでいいんですね。確認だけでいいです。 ◆渡場 委員 確かに国民健康保険に加入している市民の割合は3割弱ほどです。ほかの加入していない市民にその負担を求めるのかというご意見だと思いますが、国民健康保険制度は国民皆保険制度の根幹であり、しかも、生涯のうちに誰しも一度はこの国民健康保険制度に加入する、そういう性質のものであります。したがって、決して国保加入者のためだけのものではないと、広く捉える、考える必要があるというふうに判断します。 ◆森本 委員 これは最後にしますけれども、私も国民健康保険なので、それはどっちかと言えば、入れていただいたほうが、値上げされないほうがうれしいんですけれども、ただ、町田市の全体というか、自治体の運営を考えたときに、当然厳しい値上げをお願いするけれども、ただ、やっぱり市のほうでも全力で都や国の負担も含めてどんどん上げていこうという、今だとそうなっちゃうけれども、そうならないように努力してもらうのがここにいらっしゃる答弁者の方たちの役目なので、そこをしっかり運営の中としては支えていかないと、一般会計からどんどん入れていったら、この仕組みだけじゃなくて、町田市自体が破綻してしまうんじゃないかなという危惧があったのでそういう議員間討議をさせていただきました。 ◆渡場 委員 森本委員のおっしゃる意味もよくわかりますが、国保財政が破綻する前に一般市民の家計が破綻してしまっては元も子もないということは申し上げたいというふうに思います。 ◆森本 委員 その一般会計の繰り入れによって破綻が起こってくるという可能性だっていろんな制度も含めて考えられますよ。それは本当に考えられますよ。それを最後に申し上げます。 ◆渡場 委員 例えば議論でもありましたように、いわゆる保険者支援金、今回、町田市の場合は6億円を超える直接国からのお金が出ているわけで、それを今回の4億4,000万円のところに充てるだけで値上げはしないで済むわけですから、そういうような方策はまず優先してやるべきだというのが私の考えです。 ◆森本 委員 課長、さっきの答弁が多分伝わっていない。その質疑があって、充てなかった理由を課長が答えられたじゃないですか。それが伝わっていないんじゃないですか。課長、それを充てなかった理由をもう1回言ってください。 ◎保険年金課長 一般会計のほうから多額の繰り入れをさせていただいております。ですので、保険者支援制度でいただいたものについては、医療分ですとか他の拠出金のほうに充てさせていただいているということでございます。 ◆森本 委員 結果的に市民の方の負担の軽減につながっているじゃないですか。  ありがとうございます。わかりました。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 議員間討議を終わります。  休憩いたします。              午前11時42分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時43分 再開 ○委員長 再開いたします。  これをもって質疑を終結いたします。  これより一括して討論を行います。 ◆渡場 委員 請願第10号に賛成し、第97号議案に反対の立場で討論を行います。  本条例は国保税の値上げを定めるものです。今回値上げの対象となるのは、加入者の8割以上、9万人を超える市民に影響を与えるものであり、しかも、かつてない2年連続の値上げを行うものであります。例えば40代夫婦と子ども1人世帯で所得200万円のモデルケースで納めるべき税額は22万1,900円から27万5,900円となり、金額で言うと5万4,000円、率で24.34%もの値上げとなります。わずか2年の間でこれほど値上がりする税金を私はほかに知りません。市民からこの2年連続値上げ中止を求める請願が出され、多くの署名が市長宛てに寄せられたことを我々は重く受けとめなければなりません。  国民健康保険制度は国民皆保険制度の根幹であります。保険者として町田市は、健康や医療に関する要望を的確に捉え、加入者、住民の生活実態をもとにした措置をとることができるはずです。  本委員会の審議において、保険税収入が減少している原因として低所得者世帯が増加していることが挙げられ、中には高過ぎて払えない、滞納件数が増加していることなど、経済的に困窮する市民生活の実態がかいま見えました。本来、国民健康保険法に規定された「国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もつて社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的」とするという精神に照らせば、払えないような課税は行うべきではないと考えます。  社会保障制度に対する国の責任を町田市としても求めるべきです。国からの財政支援が十分でない現状では、市が一般会計から必要な繰り入れを行うのは当然のことと考えます。町田市は赤字繰り入れを10%以内にするということを原則として保険税値上げを行うとしていますが、被保険者の切実な声や生活実感に背を向けたまま繰り入れ額に線を引くということは、住民の命と健康を守る基礎自治体としての町田市の役割を十分果たしているとは言えません。また、低所得者対策として公費投入される保険者支援金については保険税引き下げのために使われるべきと考えます。  以上の理由から国保税の値上げは行うべきではないと考え、請願第10号に賛成し、議案第97号に反対をいたします。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これより採決を行います。  まず、第97号議案について採決を行います。  第97号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって第97号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、請願第10号の採決を行います。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手少数であります。よって請願第10号は不採択すべきものと決しました。  休憩いたします。              午前11時46分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時48分 再開 ○委員長 再開いたします。 △第87号議案 ○委員長 第87号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎いきいき生活部長 第87号議案 平成28年度(2016年度)町田市国民健康保険事業会計補正予算(第2号)についてご説明申し上げます。  補正予算書の30、31ページをごらんください。  今回の補正予算は、歳入歳出それぞれ2,590万6,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ515億4,219万8,000円とするものでございます。
     初めに、歳入からご説明申し上げます。  36、37ページをごらんください。  第4款、療養給付費交付金1,990万6,000円の増額は、退職被保険者等高額療養費の増額に伴う交付金の増額を見込んだものでございます。  第10款、諸収入600万円の増額は、一般被保険者延滞金の増額に伴うものでございます。  続きまして、歳出についてご説明申し上げます。  38、39ページをごらんください。  第2款、保険給付費1,990万6,000円の増額は、退職被保険者等高額療養費が当初の見込みより大幅に伸びているため計上するものでございます。  第10款、諸支出金600万円の増額は、一般被保険者保険税還付金が当初の見込みより大幅に伸びているため計上するものでございます。  以上が国民健康保険事業会計補正予算の概要でございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第87号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第87号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △第88号議案 ○委員長 第88号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎いきいき生活部長 第88号議案 平成28年度(2016年度)町田市介護保険事業会計補正予算(第2号)についてご説明申し上げます。  補正予算書の44ページをごらんください。  第1表、債務負担行為補正につきましては、介護保険料納入通知書等作成委託事業を追加するものでございます。  以上が介護保険事業会計補正予算の概要でございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第88号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手をもとめます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第88号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △行政報告(「町田市介護予防・日常生活支援総合事業のご案内」パンフレットについて) ○委員長 行政報告、「町田市介護予防・日常生活支援総合事業のご案内」パンフレットについてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎いきいき生活部長 行政報告、「町田市介護予防・日常生活支援総合事業のご案内」、パンフレットについて担当からご説明申し上げます。 ◎高齢者福祉課長 それでは、「町田市介護予防・日常生活支援総合事業のご案内」パンフレットについて行政報告いたします。  町田市では、2017年4月から、介護予防・日常生活支援総合事業を実施します。以下、総合事業と言います。総合事業は2つの事業で構成をされております。1つ目が介護予防・生活支援サービス事業です。要支援認定を受けた方、または要支援者に相当する状態の方が利用できる訪問型と通所型のサービスのことです。2つ目が一般介護予防事業です。65歳以上の方ならどなたでも利用できる健康づくりや介護予防に関する講座や教室などでございます。このパンフレットは明日12月15日から市役所や高齢者支援センターで配布を開始いたします。作成部数は9,000部でございます。  それでは、パンフレットの内容についてご紹介をしたいと思います。  ページをめくってください。パンフレットの1ページと12ページ、表表紙と裏表紙になります。12ページのところでは高齢者支援センターのご案内、連絡先等をご案内しております。  もう1ページお開きください。2ページ、3ページでございますけれども、総合事業の概要、特徴について記載をしております。  次、4ページ、5ページをお開きください。このページでは、新規でサービスを利用する場合と要支援認定更新時のサービスの流れについてフロー図を掲載しております。  次のページをお開きください。6ページ、7ページでは、サービス事業で利用できるサービスの一欄を掲載しております。6ページが訪問型のサービス。7ページが通所型のサービスでございます。  次のページをお開きください。8ページ、9ページでは、65歳以上の方ならどなたでも利用できる一般介護予防事業を紹介しております。  次のページをお開きください。10ページ、11ページでは、よくある質問、QアンドAを紹介しております。  最後は、一番下にありました12ページ、高齢者支援センターの一覧表を掲載しております。  町田市では、2017年4月から総合事業に向けて、町田市公式ホームページや「広報まちだ」を活用して周知を行い、混乱のないように進めてまいります。  行政報告は以上でございます。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆渡場 委員 このパンフレットについてなんですけれども、9,000部つくられるということですが、どのような場面で市民の方あるいは利用者の方に手渡されるというか、渡るようなことを想定しているのか、それについてお尋ねします。 ◎高齢者福祉課長 先ほども申し上げましたけれども、主に市役所、それから市内12カ所にあります高齢者支援センターでの配布を考えております。特に高齢者支援センターでの配布に力を入れたいと思っております。と申し上げますのは、高齢者支援センターには研修を受けた専門家を配置しておりますので、そこで直接説明をしながら、すぐ説明を受けられるという状態での配布を考えております。 ◆渡場 委員 ということは、つまり相対で、面対で直接手渡すということであって、センターや窓口に置いて持っていってくださいという対応ではないという理解でよろしいんですか。 ◎高齢者福祉課長 持っていっていただくことも可能ですが、ただ、この内容について説明を求めたときにすぐ説明を受けられるという状態を重視したいと思っております。 ◆渡場 委員 最後に、これから例えば介護保険を利用されるような方、まだ若くてこれからという、関心をお持ちの方に対して希望があれば手に入れることは十分可能ということでよろしいでしょうか。 ◎高齢者福祉課長 可能です。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  休憩いたします。              午前11時55分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後1時 再開 ○委員長 再開いたします。 △請願第11号 ○委員長 請願第11号を議題といたします。  本件について、請願者から意見陳述の申し出がございます。  お諮りいたします。本日、12月14日の本委員会に、参考人として請願者である赤松正美さんと深川知子さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思います。このことにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。  休憩いたします。              午後1時1分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後1時2分 再開 ○委員長 再開いたします。  本日は、参考人として請願者である赤松正美さんと深川知子さんの出席を得ておりますので、この際、一言ご挨拶申し上げます。  本日は、本委員会にご出席いただき、ありがとうございます。委員会を代表して心からお礼申し上げますとともに、忌憚のないご意見をお述べくださるようお願いいたします。  早速ですが、議事の順序について申し上げます。請願者の方は、5分を限度としてご意見を述べていただき、その後、委員の質疑にお答えいただくようお願いいたします。  それでは、請願者赤松正美さんと深川知子さん、お願いいたします。 ◎赤松 参考人 座ったままで失礼いたします。  まず自己紹介をさせていただきます。私ども、町田市障がい児・者「親の会」連絡会、通称町障連と申します。私、副会長をいたしております赤松でございます。本来、会長の佐野が同時に請願をさせていただく予定ですが、ちょっと体調を崩してしまいまして、かわりまして深川と一緒に提案をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  ではまず、私のほうの障がい者就労並びに、日中活動(生活介護)の機会の拡充を求める請願を述べさせていただきます。  町田市では、率先して障がい者施設等からの物品等の調達を推進していただき、また、障がいのある人の雇用を支援するとともに、就労する施設等の仕事を確保いただいて常日ごろ感謝申し上げております。町田市にも障がい者への今まで以上のチャンスの場を与えていただきたいと願っております中で今回請願をさせていただきます。  項目といたしまして、1、町田市障がい者就労施設等からの物品等の調達方針を毎年着実に拡充して下さい。2、新たな資源ごみ処理施設の稼働において、障がい者就労の機会を設けて下さい。3、重度の方の為の日中活動の場を設けて下さい。こちらのほうで私どもの思いを発言させていただきます。  1に関しましては、地域福祉部障がい福祉課の本当の尽力によりまして毎年少しずつふえてはおります。ぜひともこちらのほうで感謝を申し上げておりますし、またエレベーター前での物品等の販売、他の課への実習生の呼びかけをいただきまして本当にありがとうございます。  今回お願いいたしますのは、地域福祉部の障がい福祉課だけでなく、その尽力に対して、ぜひフォローアップのためにも毎年のご助力を議員の皆様にお願いしたく請願させていただきました。  2に関しましては、これからの資源化センターにつきまして、全国及び多摩市と八王子市においても障がい者の雇用が進んでおります。ぜひとも町田市においてもセンター設立の機会に障がい者雇用の推進をお願いいたします。障がい者の自立のためにも多角的な就労の場をと願っております。ご存じのように、福祉施設では大体給料が1,000円単位の場所が多数ございますので、社会に出られる方のために就労の場を設けていただければと願っております。  3につきまして、重度の方のための日中活動の場、こちらも障がい福祉課のご尽力、先生方のご尽力のおかげで生活介護の施設が新しくでき上がりましたが、ただ、また現在、医ケア車椅子利用者の方の対応をいただく施設が大変少なくなり、ほぼ満杯状態でございます。重度の方の支援をする大変さ、特に医ケアを含む方々を家族だけで支援するのは大変難しい状況ですので、できましたら、現在元気でも、また年とともに障がい者も弱ってまいります。軽老施設の利用の障がい者の重度化も進むことは確実ですので、本人がそのまま家に寝たきりではなく、社会へ参加できるような形で重度の方々の日中の場を手おくれにならないうちにお願いできればと思いまして請願させていただきました。
     以上でございます。よろしくご検討のほどお願いいたします。 ○委員長 ありがとうございました。以上で請願者赤松正美さんと深川知子さんからのご意見の開陳は終わりました。  質疑に先立ちまして、念のため請願者に申し上げます。請願者は、委員長の許可を得て発言し、また、委員に対しては質疑をすることができないことになっておりますので、ご了承願います。  それでは、これより質疑を行います。 ◆森本 委員 ありがとうございました。私のほうからは何点か伺いたいと思います。  まずは請願項目2の資源ごみの処理施設のところなんですけれども、これはちょっと本会議場の一般質問でも少し議論があったやに記憶があるんですが、これは近隣市、23区でも雇用が進んでいますということなんですが、もし何か把握されているような事例とかありましたら教えていただければと思います。 ◎赤松 参考人 ホームページのほうを見ました限り、これは市の直轄ではなく、やはり町田市と同じように第三者のほうに委託した部分ですが、多摩市、八王子市、また、全国のほうでは京都のほうで障がい者のほうを雇用しております。ただごみの仕分けだけでなく、事務のようなお仕事もして、一般的な給料を出して自立に向けているということで。  ただ、精神の方、知的の方、身体の方、いろいろな部署の方がいらっしゃいます。今回私どもも知的ではなくどなたか障がい者の方を雇ってくださいということで請願させていただいております。このような形で、もしよろしければ先生方も見ていただければと思います。 ◆森本 委員 ありがとうございます。ということは、いろいろ各自治体での例については、3障がい、何らかの区別をするわけではなくて、いろいろその方に合ったようなことを、それぞれ仕分けだったり事務仕事だったりというのを工夫されて登用されている自治体というか、例があるということで理解としてはいいんでしょうか。そういうことを町田市の関係にもご希望されているというところでいいのか、確認をさせてください。 ◎赤松 参考人 はい、そのようにお願いいたします。私たちはどうしても知的を雇えとかそういうことではなく、雇用の場のためによろしくお願いいたしますということでございます。 ◆森本 委員 了解いたしました。  もう1点だけ。3番の重度の方の日中活動のという話がございました。これは不足していて多数の希望者の方というのもよく承知をしている話なんですが、これはもし仮に、施設の中での定員の入れかわりというのももちろんあるんでしょうけれども、なかったりした場合には、やっぱりご自宅とかそういうところでということになってしまっている、現状も含めてちょっと教えていただきたいんです。 ◎赤松 参考人 恐れ入ります。我が息子が今花の郷、ボワ・すみれ福祉会系におりますものですから、まず花の家のほうからご紹介させていただきますと、昨年度おかげさまで8名のところ7名入れていただいたんですが、それでほっとしてほぼ満杯、新しくつくらせていただきましたところで、今回の町田の丘学園のほうから7名の希望が入ったということと、あと、先ほど森本委員から言っていただきました、もし入れないときはどうするのかというときは、多摩療育園のほうですとかひかり療育園のほうに1日ぐらいずつの形で見ていただくという形になるそうです。という形で、済みません、まだそこまで把握しておりません。申しわけございません。 ◆森本 委員 わかりました。恐らくずっと通えるというところ、日中活動、通えるというところがないので週何日とか、残念ながら細切れになってしまうけれども、多分そういうところで活動しているということだと思うんですが、最後ちょっと確認だけさせてください。 ◎赤松 参考人 ありがとうございます。大変厳しい話ではないですが、親たちが先ほど話していたんですが、誰かが亡くなるのを待ってやっと入れる状況、変な話、誰か亡くなるのを待っているのかなと願っていられる方もいるかもしれませんというのが厳しい状況です。 ◆いわせ 委員 きょうはどうもありがとうございました。何点かお伺いさせていただきたいと思います。  まず請願のほうの文章、要旨のところ、上から9行目から10行目に当たりまして、「一般企業へのアプローチなどの拡充」とは、具体的には就労の機会についてなのでしょうか、それとも物品等の調達についてなのかを教えてください。 ◎赤松 参考人 いわせ委員、ありがとうございます。こちらの一般企業への物品も含めまして、できたら就労の機会のほうへの声がけを障がい福祉課または全庁挙げてお願いできればという思いで、言葉足らずの書き方で申しわけありません。そういう形でお願いしております。 ◆いわせ 委員 わかりました。  あと、請願項目のほうの1番に関してお伺いをしたいと思います。「毎年着実に拡充して下さい」。先ほどフォローアップというようなお話もあったんですけれども、これは具体的には金額ということなのか、それとも件数というか、方針の内容について教えていただけませんでしょうか。 ◎赤松 参考人 こちらの金額等はまとめて私どもが障がい福祉課からの報告で毎年幾らというところを少しずつ、課長のご助力だと思いますが、上げていただいていることは間違いないのですが、今後ともそれを継続していただければという願いを込めて請願させていただいております。 ◆いわせ 委員 では、これは金額のアップということで、物品等の調達のほうは。 ◎赤松 参考人 できましたら金額アップをして、いろいろなお子さんの給料が少しでも、10円でも20円でも上がればと願っております。 ◆いわせ 委員 もう1点お伺いいたします。これは項目3番に関係するかと思うんですけれども、重度の方のための日中活動の場を設けてくださいということなんですけれども、障がい者の通う場というのは今と昔と大分違ってきて、これは市が行うのではなくて、社会福祉法人とか民間の事業者が給付費で担っているという現状があると思うんですけれども、請願されている方たちは、この重度の方の日中の活動の場というのは町田市が行うものというふうに考えておられるのか、ちょっとその辺の考えをお聞かせください。 ◎赤松 参考人 恐れ入ります。花の家の例を出しては申しわけないんですが、運営ではなく、建設に対してある程度のご助力をいただければと思っております。一法人に任せておきますと、どうしても手のかかる重度の方が置いてけぼりになってしまうと思いますので、町田市においてはそういうことはないとは思いますが、今後のことも考えまして請願させていただいております。 ◆渡場 委員 それでは、2点お尋ねしたいと思いますが、項目2のところに「資源ごみ処理施設の稼働において、障がい者就労の機会を設けて下さい」と、具体的な請願項目かと思ったんですが、これはこれから町田市が整備する施設を想定していらっしゃると思うんですが、これは現行あるクリーンセンターのところのほかにもあと2カ所できていくということなんですが、そこでもということでよろしいですか。 ◎赤松 参考人 できましたら、そこでお願いしたいと思っております。 ◆渡場 委員 では、もう1点、重度の方のための日中活動の場を設けてくださいというお話ですけれども、これは例えば想定としては、いわゆるグループホームのような施設を考えていらっしゃる、希望されていらっしゃるという理解でよろしいでしょうか。 ◎赤松 参考人 グループホームの件は次の深川のほうからさせていただきます。これはあくまでも日中活動ですので通所施設を想定させていただきたいと思います。 ◆渡場 委員 さっきの項目2のほうですけれども、いわゆるごみ処理施設の請け負う仕事として何か具体的にこういう仕事をやらせてもらいたいとかやりたいとかという想定がもしありましたらお聞かせください。 ◎赤松 参考人 そこまではこちらのほうでも、市の直営でしたらいろいろ言わせていただけると思うんですが、多分第三者のほうにお任せすることになりましたら、その事業者の中で考えていただくように市のほうからも言葉がけをいただければと思っております。そのときにまた、例えば予算が少しということでしたら、先生方にもぜひよろしくお願いいたします。 ◆おく 委員 ご説明承りました。このお話を趣旨を読ませていただく中で、従前から行政のほうから障がい者の皆様、団体の皆様に機会、例えば就労だとか日中活動の機会というのがある程度皆様のほうに提供されているかと思います。その提供されている中に、さらに「今まで以上」という文言がここに書いてあります。拡充ということも書いてありますけれども、親御さんのほうから見たときに、今提供されているもの自体にちょっとまだ物足りなさを感じているんだというふうに思ってこの請願が出ていると思うんですが、その辺の行き違いというか、行政側の思いと皆さんとの思いのこのあいている行間ですけれども、この辺を何か団体としてアプローチされてきた経緯というのはあるかと思うんですが、もしお話しできるのであれば、ちょっとお話ししていただくとありがたいんですが。 ◎赤松 参考人 今現在、おく委員のほうから言っていただきましたようですが、私たちはある程度の重度の方の場所はありますけれども、今、町障連としましては精神の方も発達障がいの方も入っている団体になりまして、そこの話し合いにつきまして、やっぱり軽度の方の場所がないということの不安感からこのような請願をさせていただく形になります。やはり軽度の方が自立できる給料がある場所が残念ながら町田市には少ないという思いで出させていただいております。よろしくお願いいたします。 ◆おく 委員 軽度の方が少ないというのは、これは例えばどこかと比較をされてのお話でしょうか。 ◎赤松 参考人 町田市内の中ではスワンですとかリサイクル、せいぜい5万円から6万円いただけるような形、あとは他市のことも調べさせていただいて、できましたら、13万円ぐらいもらっているところがあるとかいう場所がありますものですから、そちらのほうと比較検討しまして、ただ、あくまでもそこは町田市内の予算や環境もございますので、今回このような場所がもし提供されて、普通の給料がもらえる方が1人でも2人でも出てきてくださればという思いでお願いさせていただきました。あくまでもごり押しではないので、ご検討いただければと思います。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 以上で請願者赤松正美さんと深川知子さんに対する質疑を終了いたします。  この際、請願者赤松正美さんと深川知子さんに対し、委員会を代表して一言お礼申し上げます。  本日は、ご出席いただきまして、ありがとうございました。  休憩いたします。              午後1時20分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後1時21分 再開 ○委員長 再開いたします。  次に、本件について、担当者から、願意の実現性、妥当性について意見を求めます。 ◎地域福祉部長 請願第11号 障がい者就労並びに、日中活動(生活介護)の機会の拡充を求める請願につきまして、願意の実現性、妥当性について意見を申し上げます。  まず請願項目1の「町田市障がい者就労施設等からの物品等の調達方針を毎年着実に拡充して下さい」についてですが、調達方針や調達目標は町田市障がい者優先調達推進連絡会議で決定し、実績等をもとに設定しております。  調達実績の推移として、初年度の2013年度は合計約3,098万円、2014年度は合計約3,840万円、2015年度は合計約3,858万円となっております。庁内での推進につきましては、庁内で調達実績のある事例の紹介や発注可能な物品、役務について紹介する記事を配信するなど、職員にとってわかりやすく調達しやすい情報提供を行っております。  以上のことから、障害者優先調達推進法の趣旨にのっとり既に取り組んでおりますので、請願項目1の願意については妥当性はないと考えております。  次に、請願項目2「新たな資源ごみ処理施設の稼働において、障がい者就労の機会を設けて下さい」についてですが、現在、新たな資源ごみ処理施設の整備に向けて、施設計画の検討、事前調査や関係法令の手続等を進めている状況にあります。施設の運営につきましては、施設整備に向けた検討等にめどがついた段階で具体的な検討を始める予定にしております。障がい者の就労につきましては施設運営に係る検討の中で考えていくと捉えております。  以上のように、現在は具体的な検討段階にないことから、請願項目2の願意の実現性については判断できる時期ではございません。  次に、請願項目3の「重度の方の為の日中活動の場を設けて下さい」についてですが、障がい者の日中活動の機会に関しては、現在、町田市内に多機能型施設を含め、日中活動系施設が41カ所ございます。サービス種別の内訳としましては、生活介護施設が24カ所、就労移行支援施設が7カ所、自立訓練施設が2カ所、就労継続支援A型施設が2カ所、就労継続支援B型施設が30カ所となっております。  これまで町田市では、障がい者の日中活動の場を提供するために、直営施設、指定管理施設、市の土地、建物を使用した施設など、さまざまな方法で支援を行ってまいりました。現在、直営施設としてはひかり療育園、指定管理施設としてはわさびだ療育園、美術工芸館、大賀藕絲館の3施設を運営しております。また、市の土地、建物を利用した施設は、ニーズセンター花の家、町田かたつむりの家、町田ゆめ工房、こころみ、かがやき、リス園、喫茶けやき、福祉レストランフレンズがございます。これらの施設のうち、生活介護施設としては、ひかり療育園、わさびだ療育園、ニーズセンター花の家、町田かたつむりの家、町田ゆめ工房、かがやきがございます。重度の方のための施設は、ひかり療育園、わさびだ療育園、ニーズセンター花の家となっております。花の家におきましては、来年1月開所に向けて現在新規施設の建設を行っております。生活介護の受け入れ定員を55人から70人へ増設を予定しており、町田市としましてもまさにその支援を行っている最中でございます。  また、民間事業者による新規施設の開設相談があった場合には引き続き相談を受けてまいります。今後町田市が直営で新たな施設を設ける予定はございませんが、日中活動を希望する障がいのある方が就労や活動に参加できるよう、生活介護事業を初め、それぞれの事業所開設のための支援を適切に行ってまいります。  これらのことから、既に取り組んでいる最中でございますので、請願項目3の願意については妥当性はないと考えております。  以上のことから、請願項目1と請願項目3については既に実施しており、また、今現在取り組んでいることに対する請願になります。請願項目2につきましては、現時点では願意の実現性を判断できない請願内容ですので、本請願の願意については実現性、妥当性はなく、願意に沿うことはできないと考えております。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆いわせ 委員 それでは、質疑をさせていただきます。  今、部長のほうから、請願第11号の項目1と3に関しては既に実施しているということであったんですけれども、まず項目1のことについて質疑させていただきます。  町田市の優先調達実績についてどのように考えているのかを教えていただければと思います。 ◎障がい福祉課長 町田市の優先調達の実績についてですが、この実績額あるいは件数については各市ばらばらでございますので、比べることがなかなか難しい状況でございます。市といたしましては可能な限り調達を進めていくように、また、庁内に発信したり職員に宣伝して続けてまいりたいと考えております。 ◆いわせ 委員 そういたしましたら、調達を進めていくということなんですが、次に、一般企業へのアプローチについてなんですけれども、就労の機会という点、それから物品等の調達という点で何か実施していますでしょうか。 ◎障がい福祉課長 一般企業へのアプローチの就職の部分でございますが、町田市は就労生活支援センターを2カ所持ち、さらに定着支援事業を1カ所持ってございます。都内の中では3カ所持っているのは町田市と世田谷だけでございますので、力を入れているということになります。  それから、一般企業への物品に関するアプローチでございますが、この障害者優先調達推進法というのは地方自治体とか国に課せられたものでございますので、今の段階では一般企業まで行っていないんですね。ですが、ちょうどたまたま1階のイベントスタジオで見て知って障がい福祉フェアというのをやっていて、いろんな物品を並べてあるんですが、市民の方、あるいは企業の方が見てきてくださったときに、それを自分の会社で買ってみようという動きになれば、それはちょっと法律の中身ではないですけれども、非常にうれしい内容だと考えております。 ◆いわせ 委員 そういたしましたら、もう1点、1項目について質疑させていただきます。近隣市の状況、この辺は把握されているのかを教えてください。 ◎障がい福祉課長 近隣市の状況ですが、八王子とお隣相模原市の状況について申し上げたいと思います。八王子市の2015年度の実績は、物品は6件、約420万円、役務については14件、2億3,410万円、合計20件で約2億3,800万円余りでございます。お隣の相模原市につきましては、2015年度の実績で物品が28件で約290万円でございます。役務については10件で約80万円ちょっとです。合計で38件、約380万円余りということでございます。  では、町田市はどうかということですが、町田市は、2015年度の実績、物品は50件で約683万円、役務につきましては17件で約3,174万円、合計67件で約3,858万円ということでございます。  金額と件数が他市と比較することが正しいのかどうなのかというのは、今の件数と数字でおわかりいただけたと思いますが、必ずしも件数が多いから金額が多いということではないというふうに考えております。そういった意味で、近隣市の状況については必要に応じて把握しております。 ◆いわせ 委員 ありがとうございました。  そういたしましたら、請願項目の3についてお伺いをしたいと思います。こちらのほうなんですけれども、医療的ケアが必要な方も受け入れられるという新しい施設が建設されているということなんですが、この建設の状況を教えてください。また、その施設の内容といいますか、例えば定員数ですとかそういったのも教えていただければと思います。 ◎障がい福祉課長 医療的ケアが必要な方が受け入れられる新しい施設の建設の状況でございますが、既に11月に竣工してございます。現在1月の開所に向けて準備を進めていると聞いております。この施設は、生活介護が70人、それから就労継続支援B型が30人で、医療的ケアが必要な放課後等デイサービスの子どもの部分ですが、10名ということで、合計で110名の定員の多機能型施設となります。今回生活介護がそういった意味ではふえているということと、新たに放課後等デイサービスが10人ふえているという形になります。 ◆いわせ 委員 では、最後1点だけお伺いいたします。先ほど部長のほうの答弁で、直営施設がひかり療育園で、あと指定管理施設が3カ所あって、ほかにも市の土地、それから建物を所有している施設が七、八件あるというようなお話がありました。  また他市のことをちょっとお伺いしますけれども、ほかの市でも同様に市がかかわっていること――何か変な言い方ですね。他市も同じように市がかかわっていることが多いのかどうか、その辺教えてください。 ◎障がい福祉課長 先ほど部長からも答弁がございましたが、町田市直営や指定管理、それから市の土地を活用している施設というのは町田市内で合計で11施設ございます。市直営の施設、現在、町田市はひかり療育園になりますが、26市の中で直営の施設というのは町田市のひかり療育園だけでございます。  それから、先ほども指定管理でわさびだ療育園と美術工芸館、そして藕絲館と3つの施設の話があったと思いますが、ひかり療育園と合わせて4つの施設が市がかかわってやっているというのは市の規模の中では特段に多い状況になります。例えば八王子市であれば、障がい者施設は直営はなくて指定管理が2カ所でございます。多摩市においては1カ所、日野市、稲城市についてはゼロカ所となっていますので、町田の人口規模ではかなりかかわっていると言えます。 ◆おく 委員 先ほど3番のところだったと思いますけれども、民間事業者からアプローチされている、また開設の相談ということについてご答弁がありましたけれども、この辺の推移を、もしこういうことで今受けていますとか何かあれば、お名前を伏せても構いませんけれども、状況をご答弁いただけますか。 ◎障がい福祉課長 各種施設の開設相談ということで、B型施設とか放課後等デイサービス、あるいはグループホームも含めて、開設するときに事業者の方がよく障がい福祉課のほうにお越しいただけます。それはどこの場所につくったらいいのかとか、ニーズはあるのかとかいうところをやはり確認してこられます。というのも、昔と違いまして、今は給付の要するに出来高払いになりますので、定員に満たないと施設をやっていけませんので、そういう市場調査をしてくるということでございます。障がい福祉課では、そのたびに記事に上げて、課長決裁で私のところに上がってきますので、私はそれをコピーして束ねているという状況で、こんな言い方で申しわけないんですが、今、3年いる中でちょうどファイル1冊分、それだけの相談が来ているということでよろしいでしょうか。 ◆おく 委員 ということは、そういう事業体が実際に動いて、町田市内において検討している、こういうことで私たちのほうとしては考えてよろしいわけですよね。 ◎障がい福祉課長 はい、グループホームとか、放課後等デイサービスとか、B型とか、それから生活介護についても情報が少し入ってきてございますので、明確にどれが何カ所というのはちょっとここでは控えさせていただきますが、相談は来ておりますので、今後できる可能性は大いにあると考えております。 ◆おく 委員 ありがとうございます。  あと、今のいわせ委員との関連ですけれども、八王子市だとか相模原市に比べてというような話が先ほど出ておりましたけれども、町田市の場合、調達件数が多いと思いますけれども、特徴というのは何かあるのでしょうか。例えば部署の実績だとかここでご披露できるんだったらしてもらえればと思います。 ◎障がい福祉課長 町田市の特徴で申しますと、皆さんがこの庁舎に入ったときに使われるトイレットペーパーなんですが、実はこれは福祉施設でつくっているトイレットペーパーで、市の指定する単価契約物品になってございます。それは1つの大きな特徴だと思います。必要に応じて周りの学校とかそういうところでもそういった障がい者施設がつくったトイレットペーパーを使っているということになります。それと、これは1つのデータでございますが、この障害者優先調達推進法のもとに各部署が注文している、障がい者の物品を使っている、契約しているという中身につきましては、現在13部署の26課に及んでおります。今後ともこの部署、課が広がるように努めてまいりたいと思います。 ◆おく 委員 今ご答弁いただきまして、先ほど冒頭に部長のほうから、1と3、2もそうですけれども、願意に沿えないというか、実現性にそぐっていない、こういうお話をいただきましたけれども、実際のところ、今、各種質疑させていただいて中で、際立ったという言葉は使わないですが、実際は少しずつでも前に進んでいる、調達も増加傾向にあると、そういうことも踏まえて申し上げるわけですけれども、1についてですが、これは今後も増加するという認識で私たちのほうは捉えていい内容なのかどうか。ばっさり切ってしまうということではなくて、あくまでも継続性があって増加傾向に持っていくんだということを踏まえての今回の請願についての、ちょっと趣旨と違うかもしれませんけれども、そういうのを持っての現段階ではできない、そういうふうに私は捉えたんですが、それでよろしいんですか。 ◎障がい福祉課長 町田市障がい者優先調達推進連絡会議というのがございまして、これは庁内を横断的に行っている会議でございます。議長が副市長で、副議長が地域福祉部長、さらに財務部長、政策経営部長、財政課長、それから企画政策課、契約課と入ってくる会議でございます。横断的にやっている会議の中でこの優先調達方針というのを毎年決めてございます。毎年決めるときの優先調達の物品等の購入についての一応方針というのがございまして、前年度を上回る方針を毎年立てていこうということで確認し合っています。そういった意味では、障がい福祉課だけではなく、全庁の中でこの法律の趣旨を理解し、一円でも前年度から多く契約あるいは物品の購入をしていこうという考えでいますので、委員がおっしゃったとおり、今後とも少しずつ伸びていくというふうにしていきたいものだと考えております。 ◆おく 委員 そうすると、請願の項目の1で言うと、毎年着実に拡充してくださいというこの請願者の思いというのは沿っているという認識でよろしいんですか。 ◎障がい福祉課長 請願があったのでなかなかお伝えづらいんですが、そもそも請願というのはないものに対してやってくれというのが多い中で、今回の請願につきましては既に取り扱っているものについてさらに拡充をということなので、それについては我々反論することなく、拡充を前提にしながら物品調達の方針をつくってございますので、引き続き進めていくものということでございます。 ◆おく 委員 認識いたしました。  3番目のことですけれども、先ほど部長のほうから、就労だとか活動に参加できるように、生活介護事業だとか事業所開設の支援を適切に行っていくようなお話が出ておりました。ということは、現時点ではまだまだ煮詰まってはいないものの、先ほど課長からファイル1冊分ぐらいのものが来ているということを踏まえると、そういうものはあるんだけれども、今すぐにここに重度の方のための日中活動の場を設けてくださいという、この文言と部長が言った文言との整合性を図ると、似て非なるものだというふうに思うんですけれども、願意に沿わないという答弁をいただいているところを見ると、この辺はどういうふうに捉えればいいんでしょうか。 ◎障がい福祉課長 先ほど新しい医療的ケアの施設のご報告をさせていただきましたが、常に障がいのある方、あるいはご家族の方からすると、通う場が本当にあるのかという不安があるのは当たり前の話でございます。  先ほど今の福祉施設のいわゆる給付というのは、月の初めにいた人数分、1カ月分ぼんと出る昔の仕組みではなく、毎日毎日欠席者が出た分はお金が入ってこないんですね。そういう事業運営を迫られていますので、どんどん施設だけがいっぱいできるということはないと思うんです。そのときの状況に合わせて施設が少しずつふえていくという理解でございます。  今回新しい医療ケアができる施設ができましたが、それもすぐにいっぱいになってしまうかもしれないというご家族の不安はとても理解してございます。そういった意味では、全く違うということではないですけれども、市も今回の医療的ケアの施設を建てるのに協力してきたように、引き続き必要な協力ができることがあればやっていくということになります。 ◆おく 委員 ということは前向きに進んでいるということの認識でよろしいんでしょうか。 ◎障がい福祉課長 はい、最近どうしても放課後等デイサービスがどんどんふえているというのが委員の皆さんもご理解いただけていると思いますが、やはりゆっくりではございますが、B型施設、あるいは生活介護の施設をやろうという事業所まで出てきてございますので、少しずつ私どもはふえていくという認識でございます。 ◆おく 委員 了解いたしました。  では、2番目のほうについてなんですけれども、この「新たな資源ごみ処理施設の稼働において」という、このことについてですけれども、先ほどまだめどがついた段階ではないというようなところでの話が出ておりました。ということは、めどがつけば、この話というのは前に進むという認識でよろしいんですか。 ◎循環型施設整備課長 先ほどもちょっとお答えしておりますけれども、現在、資源ごみ処理施設につきましては、整備に向けて施設計画の検討とか必要な調査を進めているところです。運営については、これからある程度整備計画ができ上がった段階で具体的な検討を進めていくことになっておりますので、その運営の検討の中で今回の請願内容に含めましても、また調査とかも含めて検討していくということでご理解いただければと思います。 ◆おく 委員 今のご答弁をいただくと、検討していくということは、その俎上にのっているという認識をこちらはとるんですけれども、そうすると、この2番なんていうのは特にこの請願の趣旨にのっとっていけば設けてくださいだから、はい、そうですというようなところなんだけれども、先ほど部長は沿わないというふうなところで、まだ現実的にめどがついていないということではできないというか、願意に沿わないと言われたわけですけれども、すこぶる広い目で見ていくならば、今言われた運営計画がスタートした段階で請願の団体の皆さんの要望というのはその上に乗っかってくるということの認識でよろしいんですか。 ◎循環型施設整備課長 願意に沿えないというのは、運営についてはこれから具体的な検討をしますので、現段階で障がい者の就労についてお答えできないという状況ですので、これから検討をさせていただきますということでご理解をいただければと思います。その運営の中で安全性とか作業環境とかそういったところも確認しながらそういった検討をするような形で考えておりますので、そういったことでご理解をいただければと思います。 ◆おく 委員 では、まとめて1番、2番、3番については、行っているケースもあれば、これからスタートにつく段階のものもあれば、前向きに考えてふやしていく方向、または就労する場所の提供の問題についても、水面下であろうと1冊のファイルがあるように、または調達推進法に基づいて庁内で進めているというお話を鑑みるならば、請願の願意には沿わないけれども、前に進んでいるという認識で私は捉えますが、そういうことで、部長、よろしいですか。
    ◎地域福祉部長 はい、そのとおりだと思います。 ◆渡場 委員 1番と2番について、1番目、優先調達額が先ほど年度別で示されましたけれども、まず今年度、2016年度、まだ終わっていませんが、見込みといいますか、どれぐらいになりそうなのかというのはわかる範囲でお願いします。 ◎障がい福祉課長 今年度、2016年度の優先調達推進法による庁内の調達状況でございますが、年度としてまだまとまっていませんので、数字はちょっと答えようがないです。申しわけないです。 ◆渡場 委員 でも、予算化されているんですよね。そうすると、予算の執行率とかで大体めどがつかないですか。 ◎障がい福祉課長 優先調達推進法については物品と役務に分かれているんですね。例えば物品だと消耗品とかということになるんですが、市役所の中の消耗品の金額を全部積み上げれば物品調達になるかというと、そうではなくて、あくまでも障がい者施設のつくったものを消耗品で買うというふうになってきたときの積み上げ、支払った分が最終的に積み上がっていく話になりますので、そういった意味ではまだ年度半ばでございますので、見込みもまだちょっと答えようがないということでご理解いただければと思います。 ◆渡場 委員 ちょっとどうしてなのかなという疑問が拭えませんが、先ほど実績として2014年度が3,840万円、2015年度が3,858万円、わずか18万円しかふえていないと。今のお答えもさほど飛躍的に広がるというような話ではないというふうに理解したんですけれども、つまりそれは、当事者や当事者のご家族の皆さんからすれば、もっと使ってもらいたいというふうに思っている方々からすれば、つまり物足りないというふうに思っているからこういう請願が出たのだというふうにも私は理解できると思うので、ぜひ、既にやっていますから妥当性がありませんというようなことではなく、さらに積極的に広めるような、例えば市役所1階ロビーで団体さんが日がわりで物品販売をやっていらっしゃっていて、あれはたしか日数もふえたんですよね。ああいうような形で、例えばあそこの頻度をもっと広げるとか、1団体じゃなくて2団体にやってもらうとか、そういうような、あるいは市役所だけじゃなくてほかの公の施設でも広げるとか、そういうような積極策は、ちょっと分野が違うかもしれませんが、そういう支援はできると思いますので、ぜひ検討するべきだと思います。これは意見で。  それから2番目、障がい者の皆さんの就労の場としてのごみ処理施設の件についてなんですが、先ほどの課長のお答えでは、つまり、まだ判断する時期にないからということでしたけれども、例えば今議会でも、契約案件として小山田の施設が具体的にもう上がっていて、契約の内容はほぼ明らかになっていて、しかもさらにあそこは地元の周辺の皆さんからも地元の雇用、就労をぜひお願いしますという声もあり、さらに、いわゆる落札、入札したときの総合評価の中に、非価格要素でしたっけ、その中に地域貢献というところも含まれていて、その中に地元の雇用をというところも盛り込まれていたと思いますので、つまり、まだ判断する時期にないということですが、では、一体いつが時期なのか、その辺の判断をお聞かせいただきたいと思います。 ◎循環型施設整備課長 資源ごみ処理施設、こちらは瓶とか缶とかペットボトルを選別とか資源物を貯留する施設になります。今、町田リサイクル文化センターを建てかえをしていますが、熱回収施設ということで、焼却施設が不燃・粗大、あとバイオガス化施設ということで、こちらの請願項目にあります資源ごみ処理施設はこれから整備を進めていく施設ですので、そちらが対象ということで、そちらについてはまだ施設計画の検討等の段階ですので、これからそういった判断をさせていただくということでお答えとさせていただきます。 ◆渡場 委員 先ほど請願者に私が聞いた中身としては、要は今回の案件も考えてということをおっしゃっていたので、これからもちろんできていくのも資源化施設もありますけれども、もう具体的に案件として上がっているあの施設についてもそういう願望にあるということだというふうに私は理解したので、ぜひ検討をしていただきたいと思います。 ◆森本 委員 簡便に幾つか。今おく委員やそのほかの方々のを聞いて、1も2も市は今までもやってきているし、これからも努力していきたいという、ほぼ明確な意思が示されたんだろうと思います。先ほどの部長の最初の答弁もそうかなと思いました。2については確かに判断できない、まだ原課としては判断できませんというようなお話はわからなくもないんですが、最初の部長の答弁をもってしても願意に沿えませんというところにはちょっと苦しいかなという感じがするんですけれども、その辺は別に願意に沿えるか沿えないか、黒か白かみたいな感じで答弁をしなくてもいいんじゃないかなという気が率直にするんですよね。  さっき課長は、かなり1と3については今までもやってきておりましたし、これからもみたいなことをおっしゃっておりましたし、2はよくわかるんですけれども。なので、その辺が何でそういう答弁になっちゃうのかな、結論として願意に沿えないとなっちゃうのかなというのが非常に行政としてもったいないんじゃないかなという気が私なんかは個人的にするんですけれども、その辺、部長にはこの1点だけなのでお答えいただけませんか。 ◎地域福祉部長 今の資源化のほうの話の内容も踏まえて、我々の計画の進捗状況に関しては、具体的な内容に関して担当のほうとちょっと話し合いながらこういう結果を導き出したという話になりますので、今後の請願に関しての願意実現性があるかないかというのを今ちょっと判断できる時期ではないというような初めの答弁のほうの表現が妥当なのかなという考えでおります。 ◆森本 委員 余り部長を責めてもかわいそうなので、やるとおっしゃっているところを余り言ってもしようがないので、わかりました。ただ、答弁としては、もうちょっと市がやっているんだから、胸を張ってこれからも頑張りますみたいな感じでもいいんじゃないかなというふうに個人的には気がしておりますので、ちょっと頭に置いていただければと思います。答弁の仕方ですよね。  個別的なところを少し数点伺いたいんですが、資源ごみ処理施設のほうに、これは1点だけですね。私は障がい福祉課、原課のほうに伺いたいんですが、もちろん庁内の中にも相手先がいるし、庁外にも相手先がいるわけで、原課の思いだけではもちろん雇ってもらうということはいろいろ調整していかないとなかなか難しいのはよくわかっているわけです。その上で当然原課のほうの地域福祉部の皆さんとしては、もしそういう可能性があるんだったら受け入れてもらいたい、そういう思いがあるんじゃないかなと思うんですが、その辺の原課の思いを聞かせてほしいんです。 ◎障がい福祉課長 先ほどの資源化施設の答弁の中で、原課のほうとしては、作業の内容とか安全性とか、そういうのを総合的に考えていかなきゃいけないという答弁の中で、可能性が全くないということではないというふうに理解いたしました。今後具体的な運営方針の中でそういう話が、検討があった場合、当然私ども原課もできることはしていくという形でございます。 ◆森本 委員 こちらの庁内の相手先の部署のご答弁等々を聞いて、可能性はあるのかなというところを原課のほうでもご理解というか、認識を持たれたんだろう、そういうようなご答弁と思いました。当然安全性等々、何でも専門性も含めて、障がいがあろうがなかろうが危険なものをやってもらうわけにはいかないわけでしょうから、そういうところを総合的に判断していただきたいなと、原課の思いとしてはぜひ出していっていただきたいなと思います。  もう1つ、3の重度の方のための日中活動のお話なんですけれども、これはさっき請願者の方との質疑の中で、やっぱり、とはいってもかなりせっぱ詰まっている方もいらっしゃるよ、なかなかつらい方もいらっしゃるよというのは、それは多分皆さんも課長も把握されていることだと思うんですけれども、そういった方を、新しい施設もできて、どれだけ吸収できるかわからないけれども、課長としてはもちろんその現状がわかった上でしっかりそういった新しい施設の開所も含めて定員もふやしたいし、すぐに一足飛びでどんとはいかないけれども、そういう方たちを受けとめられるように努力を続けていきたいということを先ほどからおっしゃっているというふうに理解してよろしいですか。 ◎障がい福祉課長 先ほど施設運営と給付費と出席、欠席の関係についてお話しさせていただいたわけなんですが、やはり事業化も、実際のニーズはどうなのか、それから卒業生の状況はどうなのかというのを判断しながら、今やっている事業の拡充、あるいは新たに設置していくというのをそれぞれ考えていらっしゃるんですね。先ほど3年間でファイル1冊分だよとお話ししましたが、その施設の開設相談、このファイル1冊分は全部A4、1枚ぺらなんです。それが重なって1冊分になっているということなので、1年に関しては相当相談に来ているんです。ただし、それが実際に施設になるかどうかというのはまた別の話であって、事業化はしっかりそこら辺、やはり事業をしながら、障がい者を支援しながら自分たちも生きていくということでは真剣に考えながら進んでいくので、そういった意味では、追っかけながらもきちっと事業化も考えているというふうに原課では考えているので、おいおいなっていくというふうに考えております。こういった状況も、本当に昔と比べると、今は行く場所というのが大分ふえてきたという認識でございます。 ◆森本 委員 給付事業に頼る以上、そういう定員云々の話は死活問題にかかわってきますので、そういったことがなかなか難しいところなんだろうなというのは理解をいたしました。ただ、現状としてやっぱりせっぱ詰まってかなり厳しいというようなお話もありますので、そこはいろいろな方策を含めて寄り添っていただきたい。ハード面はなかなか追いつかない部分はあるのかもしれないんですが、着実にやっていただきたいなと思います。やっぱりここまで話を聞くと、願意に沿うとは言わないまでも、もうちょっと前向きな答弁ができたんじゃないのかなというふうに思います。 ◆木目田 委員 町田市の優先調達しているもの、1回議場でも話があったんですけれども、もう1度、物品と役務についてどういったものが優先調達をしているかというのをお聞かせください。 ◎障がい福祉課長 物品と役務についてどういうものがあるかということでございますが、役務につきましては、清掃業務や草刈り、それから花壇管理とか印刷物の差し込み等の軽作業がございます。物品につきましては、町田市の場合は多くはトイレットペーパーになってございます。そのほかといたしましては、蓮紙の卒業証書――ハスでつくった紙ですね。その蓮紙の卒業証書とか菓子類、それから花の苗等がございます。 ◆木目田 委員 あと1点だけ。先ほど八王子市の例で役務の提供で2億何千万円と話があったんですけれども、ここの内容というのはお調べというのはされているんでしょうか。もしわかれば教えていただきたいと思います。 ◎障がい福祉課長 八王子の2億円を超える役務の状況でございますが、環境のほうの廃プラ施設を委託しているんですね。委託事業ですから、そのまま優先調達の金額になりますが、その会社の状況としましては、障がいのない方が五、六名、障がいのある方が10人から15人ぐらいで廃プラの作業をしているというところまでは調べてございます。 ◆木目田 委員 では、これは委託費が丸々入っているので、先ほどの障がい者の方、健常者の方の全て含めた委託費が計上され、そこまで詳しいか、わかるのかわからないですけれども、ということなんですか。 ◎障がい福祉課長 委員のおっしゃるとおりです。委託費でございます。 ○委員長 それでは、質疑の途中でありますが、これより議員間討議を行いたいと思います。ご発言があればお願いいたします。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 議員間討議を終わります。  休憩いたします。              午後2時5分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時8分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆大西 委員 本件については、役所のほうもいろいろ答弁もありましたし、含むところもあるようでございますし、また、よく請願者とまだ話し合いの余地もあるような気がしますので、今回は継続をしていただいて、次で結論を出せればというふうに私は思います。 ○委員長 お聞き及びのとおり、継続審査にすべきであるとの意見がありますので、お諮りいたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって本件は継続審査とすることに決しました。  休憩いたします。              午後2時9分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時10分 再開 ○委員長 再開いたします。 △請願第12号 ○委員長 請願第12号を議題といたします。  本件について、請願者から意見陳述の申し出がございます。  お諮りいたします。本日、12月14日の本委員会に、参考人として請願者である深川知子さんと赤松正美さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思います。このことにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。  休憩いたします。              午後2時11分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時12分 再開 ○委員長 再開いたします。  本日は、参考人として請願者である深川知子さんと赤松正美さんの出席を得ておりますので、この際、一言ご挨拶申し上げます。  本日は、本委員会にご出席いただき、ありがとうございます。委員会を代表して心からお礼申し上げますとともに、忌憚のないご意見をお述べくださるようお願いいたします。  早速ですが、議事の順序について申し上げます。請願者の方は、5分を限度としてご意見を述べていただき、その後、委員の質疑にお答えいただくようお願いいたします。  それでは、請願者深川知子さんと赤松正美さん、お願いいたします。 ◎深川 参考人 座ったままで失礼いたします。本来なら、町田市障がい児・者「親の会」連絡会会長の佐野が立っている場なのですが、体調を崩してしまいましたので代読させていただきます。町障連役員の深川です。よろしくお願いいたします。  親亡き後の生活支援の拡充を求める請願。請願要旨、町田市行政には日ごろから障がい福祉に力を注いでいただいていることに感謝申し上げます。障がいのある子どもを抱える家庭にあって、いずれ来る親亡き後のために子どもの自立をどうしていけばいいのか、経済的な対策や財産のことなどさまざまな懸念を抱き、子どもの行く末を考えていくことがたくさんあります。親亡き後の生活の場としてのニーズが高いグループホームがあります。グループホームに入居を希望される方は大変多いのですが、町田市にはまだまだグループホームの数が不足しています。データによりますと、65歳以上の高齢の親が2分の1近く存在し、老老障介護も多く存在します。どうか親亡き後の生活支援の重要課題として、障がい者のグループホームの整備を着実に進めていただくことを求め、以下の項目を請願いたします。  請願項目、親亡き後の生活支援の場として、ニーズの高い障がい者のグループホームの整備計画を明確にし、着実な整備を進めてください。  私たち町障連は、この4月に障がいのある人の地域生活に関するアンケートを実施いたしました。本当に多くの方々が意見を寄せてくださいました。そこで書かれていた切実な不安は、親自身が介護を受けるようになったとき、または親が逝ってしまったとき、残された障がいの子どもをどうすればいいかということです。そして、その解決策としての切実な望みは地域のグループホームに入所させたいということでした。一方、町田市では入所施設の建設ができない状態であり、それにかわるものはグループホームしかないという状況があります。また、重度、区分5、6のグループホームも必要ですが、これは民間ではつくりにくく、東京都全体でも1割しかありませんので、行政の協力なくしては不可能です。高齢になる障がい者本人と親を考えると、量的につくることは急務と感じます。  一方、この4月から障害者差別解消法が施行されました。内閣府により指導がなされていますが、その中には、障がい者のグループホーム開設などについては周辺住民の同意を求める必要がないことを十分に周知することと、障害者差別解消法について住民の理解を得るために積極的な啓発活動を行うこととあります。しかし、私どもとしても、周辺住民の方に協力をいただきながら生活をさせてやりたいと願っていますので、市議の皆様、行政の皆様には、より一層のお力添えをお願いいたします。  住みなれたこの町で生きたい、生かせてあげたいという声は日増しに強くなっています。親亡き後の生活の場としてニーズの高い障がい者のグループホームの整備計画を明快にし、着実な整備を進めていただきたいと強く願っております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○委員長 ありがとうございました。以上で請願者深川知子さんと赤松正美さんからのご意見の開陳は終わりました。  質疑に先立ちまして、念のため請願者に申し上げます。請願者は、委員長の許可を得て発言し、また、委員に対しては質疑をすることができないことになっておりますので、ご了承願います。  それでは、これより質疑を行います。 ◆佐藤 委員 お伺いいたします。  町田市にはグループホームの数が不足しているとのことですが、何をもとに不足しているとお考えなのか、教えてください。 ◎赤松 参考人 恐れ入ります。佐藤委員からの、私ども、きょうはちょっと物品は重過ぎて持てなかったんですが、小計しましたもので2,500枚のアンケートを配布いたしまして、回収が979枚、本来的には1割ぐらいが返るような状況の中でいただきました。そしてまたグループホームにつきましては、恐れ入ります。今現在医ケアの特に重度の方のグループホーム、重度化しております子どもたちのためのグループホームが足りないということで今回請願をさせていただいた次第でございます。  あと、申しわけありません。福祉懇談会の中で行政のほうからの数字もいただきまして、今現在――その時点ですが、グループホームであいているところは13名だけという形になっておりまして、この間2人埋まりましたので、今現在、約10名ほどしか入れない形になっておりますことをご報告させていただきます。 ◆佐藤 委員 それで、大体のご希望の数というか、数字があれば教えていただきたいんですけれども。 ◎赤松 参考人 まだしっかりした数字は出ておりませんが、これから冊子を自腹でつくりまして、また先生方にお届けさせていただきたいと思います。実は皆様からのご意見をいただきまして、グループホームにどうして入れないかというアンケートだけはとらせていただきました。よく、つくったけれども、みんな入らないじゃないかというお話をいただきます。ちょっとずれてしまっていますか、この話をいたしましてもよろしいですか。 ○委員長 はい。 ◎赤松 参考人 グループホームを利用しない理由としては、まず経済的な理由がございます。軽度の方は年金だけではとても約9万円ほどの利用料を支払い切れません。もしそのまま、変な話、入れるときにどうしましょうと私たちが悩み相談をしましたときに、これは行政ではないですが、生保をとればいいじゃないかと。でも、そういう問題ではないと思います。  これからまたご質疑に答えさせていただきたいと思いますが、生保をとらなくても年金の中で利用できるグループホームがあれば、親たちは利用したいと思います。また、虐待がなく、できましたら、きれいな我が家と同程度のところに住まわせてあげたいというお願いはございますし、それにつきまして親たちが一生懸命つくるのもやぶさかではないという意見をまとめてございます。それについて、やはりさっき深川が申しましたように、近隣の方へのフォローアップを行政なり市議の皆様にぜひともお願いできればと思っております。つくれつくれと言うだけではございませんことを思ってください。 ◆佐藤 委員 親御さんの件で65歳以上の高齢の親が2分の1近くいらっしゃるとのことですが、もとの数字というのはどんなものなのか。そして市内の障がい者、約1万8,000人の半分ということですが、また何人いらっしゃるということでしょうか、それを教えてください。 ◎赤松 参考人 恐れ入ります。今ちょっと書き足りず、申しわけありません。今2分の1といいますのは、東京都全体で数値を調べさせていただいた方から情報をいただきました。申し上げましたように、今こちらの各家族から、お子様の年齢、親の年齢、希望している場所ということを数値で上げておりますが、大体いただいている方が、親御さんでは30歳から40歳になったらグループホームに入れたいと。申しわけございません。どういうわけか、親の年齢を書いていない方が多かったものですから、そこが算出しましても、大体70歳近くなって、どうしても体がきかなくなったお母様たち、保護者が入れたいというご意見でございます。本当に900名近い方たちのご意見が高齢者の親たちでございました。 ◆佐藤 委員 市には障がい福祉にかかわる計画があり、その計画にのっとって進めていると思っておりますけれども、その計画にもグループホームのことは載っていると思うんですけれども、この点についてはどう思われているのか、教えてください。 ◎赤松 参考人 恐れ入ります。もちろん市が計画していただいているところは存じ上げておりますが、私どもは今回こういう話を持ってまいりましたのは、実は親御さんが自分たちでグループホームをつくったり、また法人がつくろうとしたときに、第1の例といたしまして、やっぱり近隣の反対があって、せっかく市に予算をいただかなくてもつくった中で頓挫してしまった例があるというところで、やはりそういった親たちもちゃんとつくるのでよろしくお願いできないかという話をさせていただきたいと思います。そんな形でよいでしょうか。何かまた補足があったらお願いいたします。 ◆佐藤 委員 この計画をつくる際に、障がいをお持ちの当事者や親御さんなどの市民の声を聞いていると思うんですが、この点についてはどうお考えでしょうか。 ◎赤松 参考人 佐藤委員のお答えですが、障がい福祉課は何もしていないと言っているわけではなく、障がい福祉課は本当に近隣の方をおさめるのは大変な努力をいただいていると思います。ただ、そこで私たち親もちゃんとお金を出したり頑張っているということを地域、一般市民の皆様にもご理解いただいて、地域の中にぜひつくらせていただければと思っております。また、重度の方も民間ではちょっと無理ですので、よろしくお願いいたします。 ◆大西 委員 今、地域の反対で何か挫折した例が、潰された例があるというふうにおっしゃいましたけれども、そんな例は具体的には何件ぐらいあるんですか。 ◎赤松 参考人 私の知り合いだけでは2件でございますが、やはり前のように周りから判こをもらわないとだめだというような形なんですが、僭越ながら先ほどの文章の中で、今の内閣府からの通達というところで、本来でしたら、普通の住宅と一緒な形でつくれるべきですが、そこであくまでもけんかはしたくないのでというところでございますが、済みません、大西先生からのお聞きでは、一応2件だけ今のところ聞いて、ある程度建ててしまっていたんですがというところで、親が一人息子さん、1人のお子様のために建てられまして、自分たちはアパートなりに住もうと思っていたところが、やはり近隣がもめ事でという形でございました。 ◆森本 委員 私からは1点だけ。先ほどからグループホームがつくるだけではちょっといろいろ問題もありますよというお話でありましたが、これは実質的に行政に、先ほどからも少しお話がありましたけれども、具体的に何を望まれていらっしゃるのか。それというのは利用についての不安がベースになっていることだと思うんですけれども、もう少し具体的に何かあれば教えていただければと思います。 ◎赤松 参考人 ありがとうございます。実は行政にお願いしたいといいますのは、先ほども申し上げましたように、年金の中で暮らせていくためには、他市の例ではございますが、今左におります深川のほうのお子様は他市のほうのグループホームに入っていらっしゃいます。そちらでは、建物または土地を安く提供いただいて法人のほうでつくったおかげで、大体3万円から4万円の利用料で済んでおりますので、差し引き二、三万円のお小遣いが出て、親亡き後でも親の補填または遺産を当てにせずとも暮らしていける状況がいただけたらと思っております。  現在のグループホームでも出していまして、法人の方たちにもいろいろ聞いておりますが、一法人の力ではとても無理だと、ぜひ行政なりのお力添えでそういった土地等の提供があればまたつくることはやぶさかでないという法人の方たちもいらっしゃることをご報告させていただきます。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 以上で請願者深川知子さんと赤松正美さんに対する質疑を終了いたします。  この際、請願者深川知子さんと赤松正美さんに対し、委員会を代表して一言お礼申し上げます。  本日は、ご出席いただきまして、ありがとうございました。  休憩いたします。              午後2時24分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時25分 再開 ○委員長 再開いたします。  次に、本件について、担当者から、願意の実現性、妥当性について意見を求めます。
    ◎地域福祉部長 請願第12号 親亡き後の生活支援の拡充を求める請願について、願意の実現性、妥当性について意見を申し上げます。  請願項目は、「親亡き後の生活支援の場として、ニーズの高い障がい者のグループホームの整備計画を明確にし、着実に整備を進めて下さい」でございます。  まず、請願項目にあるグループホーム整備計画についてでございますが、障がい福祉のサービスに必要な量の見込みや提供体制の目標となる町田市障がい福祉事業計画第4期計画に基づき現在進めているところでございます。  この計画の中で、グループホームなどの現状と課題として、3年前に比べると、グループホームの利用実績は4割ふえている現状の中、家族の高齢化、施設入所、入院中の障がい者の地域生活への移行に対応するため、グループホームの整備を推進することが求められていることを挙げております。これらを踏まえて、計画には見込み量と見込み量確保のための方策を定めています。  見込み量とは、グループホームの利用実績や障がい者のニーズなどを勘案し、計画期間3年間の各年に1カ月当たりの何人分が必要なのかを見込んだ数となります。2015年度は282人、2016年度は307人、2017年度は334人と増加をする見込みでございます。そして、方策としましては、グループホームを建設する民間事業者からの相談対応や施設整備補助を可能な限り実施していくこととしています。グループホームを建設にする際に、東京都の補助を受けるために提出書類に市からの意見書が必須となっております。市としましては、法人が補助をより確実に受けられるよう、施設整備計画を把握し、意見書の作成をしております。  次に、町田市のグループホームの現状ですが、市内に69施設ございます。定員数は347人となっております。2年半前の2014年3月末時点での施設数は54施設、定員数は269人でしたので、この間15施設ふえ、78人の定員増となっております。今年度もグループホーム開設相談は既に何件か寄せられており、市はこれから相談に対して必要なアドバイスをしているところでございます。  以上のように、本請願項目については、既に町田市障がい福祉事業計画に沿って現在も整備に向けた取り組みを継続していることから、本請願の願意については妥当性はなく、願意に沿うことはできないと考えております。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆佐藤 委員 市は、請願者の言うアンケートについて把握しているのでしょうか。この点を教えてください。 ◎障がい福祉課長 アンケートについてなんですが、幾つかの会議の中でアンケートをしているというのは伺ったことはございます。ただ、アンケートの内容として、障がいを持っている方の悉皆調査なのか、障がいのある人の無作為抽出なのか、そこら辺は全然わからなくて、それから最終的な調査結果についてもまだいただいていませんので、アンケートをやっていることは知っておりました。 ◆佐藤 委員 次に行きますけれども、先ほど障がい福祉事業計画に沿って進めているとのことで、その計画の見込み量や方策についてお伺いいたしました。請願者にも聞きましたが、障がい福祉事業計画策定時にどのようなプロセスを経て策定しているのでしょうか。適切に親御さんの声が障がい者の声を聞く機会を持っているのでしょうか、教えてください。 ◎障がい福祉課長 障がい福祉事業計画ともう1つ障がい者計画というのがあるんですが、障がい福祉事業計画は数値目標を具体的に示したものでございます。この計画につきましては町田市障がい者施策推進協議会に諮問し、中で計画の素案をつくっていただき、町田市に答申していただくという過程を踏みます。この協議会の中には、学識経験者、医療関係団体、福祉サービス提供者、障がいのある当事者も、さらには障がい者がいる親御様、それから家族の方も委員になってございまして、そういった委員の中で計画の数値目標等をつくってきたという経過がございます。請願者でございます町田市障がい児・者「親の会」連絡会の方も今回委員になってございました。当然つくる際には意見をいただいてございます。それから、策定に当たり、協議会主催で市民への公聴会を開いて、最終的にその意見を盛り込めるものは盛り込みながら策定したということでございますので、委員のおっしゃるとおり、障がい当事者や家族の方も入ってきたということでございます。 ◆佐藤 委員 請願者の方から市内のグループホームの数が不足しているとのことでしたが、他市の状況はどうなっているのか、教えてください。 ◎障がい福祉課長 このグループホームの他市の状況というか、町田が今どの位置にあるかというお話をしたほうがいいと思うんですが、町田市は障がい者約300人に1カ所ということで、26市の中ではちょうど真ん中辺の位置にございます。先ほど請願者の話を聞くと、確かに親亡き後というのは今だけの問題じゃなく、生まれた瞬間からずっと親亡き後の問題があって、私の若いときからもうずっと課題になっている話でございます。その時代から比べると、グループホームはここかなり急にふえてきていますので、そういった意味で町田市は少ないというわけではなく、26市の中で中位にあるということでございます。 ◆佐藤 委員 最後にしますけれども、ことし障がい者支援センターを立ち上げましたけれども、現場の障がい者支援センターはグループホームの数についてどのようにお考えを把握しているのか、教えてください。 ◎障がい福祉課長 おかげさまで障がい者支援センター、5カ所のセンターも大分相談実績が上がってきてございます。その中で当然グループホームに入りたいという相談がございます。障がい者支援センターも引き続きこの調子でグループホームがふえていってほしいなというのは聞いてございます。さらに、そういった電話とか現場でのやりとりだけじゃなく、月1回連絡会を開いていますので、フィールドというんですか、グループホームだけではなく、その地域の社会資源の必要性についても共有してございます。 ◆田中 委員 整備計画の中での見込み人数について、この達成率はもう100%を超えてやっていけるだろうというふうな見方をしてよろしいんでしょうか。 ◎障がい福祉課長 最新の数字でございますが、グループホームの2016年6月の状況でございます。定員347人ということで、一応目標としている数値目標は超えていますが、この3年間の計画でさらに超えていく状況だと考えてございます。 ◆田中 委員 請願項目に書いてあるこのグループホームを着実に整備を進めてくださいと、このおっしゃっている中で、要は生活が回っていくようなタイプのグループホームが欲しいというふうにおっしゃられていたように私は受けとめたんですけれども、この点に関してはいかがでしょうか。 ◎障がい福祉課長 グループホームで、先ほどの請願者の話の中では、利用料が安価であって、年金で生活できるようにということだったと思います。そういった意味で生活が回っていくというふうに私どもは捉えたんですが、現状では、グループホームの運営も、先ほど請願者はあきがあるとおっしゃっていましたが、4人規模のグループホームで1人あきがあると、グループホームはもう赤字になるんです。満床でないとやっていけないんです。そういった意味では運営もそんな簡単な話ではないので、グループホームの事業者も頑張ってやっているところだと思います。生活を回していくというところでは、今の年金制度の話でございますので、事例といたしましては、障がい福祉課でやはり年金をもらいながらグループホームに入っている人で足りない部分を生活保護で加えて生活しているというご利用者さんはいらっしゃることはいらっしゃいます。 ◆田中 委員 そうすると、安価なタイプのものをつくっていくというのは難しい、ここら辺あたりというのはどんなふうに考えていらっしゃいますか。 ◎障がい福祉課長 利用料が安いものというのは無償で借りるとかいう話だと思います。今、事業者がどんどんグループホームをつくっている状況の中で、例えば市に土地はないかという相談もあるんですが、実は住宅地の中にちょっと小さい土地がというのはあるとは思いますが、やはりグループホームを建てるときに、先ほど請願者がおっしゃっていた、反対に遭ったとか印鑑を集めなきゃいけないという話があったと思いますが、印鑑を集めなきゃいけない事例としては、建てられない場所、つまり地域協定を結んでいるところです。グループホームはだめですよという地域協定を結んでいるところは確かに近隣住民の判こをもらうというのはありますけれども、基本的にグループホームは住居でございますので、建てるに当たって近隣住民から判こを集めるということはなく、ただし、町内会・自治会に、こういうのを建てるから日曜日の掃除のときに一緒に出るからご理解くださいという挨拶は必要だと思いますが、そういう状況でございます。 ◆大西 委員 今伺っていますと、やっぱりこういう障がいを持つ方の人数というんですか、ふえているというふうに捉えてよろしいんですか。 ◎障がい福祉課長 ざっくりした数字でございますが、ここ毎年0.3%ずつ障がい者の数がふえているというデータはございます。ただ、障がい者、今回の請願の場合の障がいと、あと高齢になって障害者手帳をとる方もかなりいらっしゃいますので、純粋な知的障がいとか身体障がい者の若年の方がふえてきているかというと、本当に些少だとは思います。 ◆大西 委員 そうすると、別に町田市の福祉がいいからといってそういう形で転入してくるような方はほとんどいらっしゃらないと。昔は結構いたのは私もよく知っていますけれども、そういう状況ではないということなんですか。 ◎障がい福祉課長 今はそういう状況ではないと担当のほうでは考えてございます。地図で見ると、町田市の近辺には特別支援学校が2カ所あるんです。南大沢と町田の丘とあるんですが、やはり来てみると、南大沢と町田の丘学園の役割が違うので、何だ、そうだったのかという親御さんがいて、また違う場所に移るという事例もよく聞いていますので、町田の福祉がいいからといって新たに転入してくる方というのは、昔はあったのかもしれないんですが、今は余り聞いたことがないです。 ◆おく 委員 先ほどご答弁をいただいた中に、市の意見の中に、2年半で15の施設がふえたというふうなことをおっしゃっておりました。これは社会福祉法人とか、またはNPO法人等々が都の補助を受けながら施設を建てている、こういう認識でいいんでしょうか。 ◎障がい福祉課長 2年半で確かに委員がおっしゃるとおり15施設ふえてきた経過がございます。グループホームは、法人が土地を買ったり、あるいは土地を借りて、今度上物を東京都の補助をもらって建てるという形式だったり、あるいはオーナーが1棟ばんと建てて、それを丸々借りるというやり方がさまざまございます。  東京都の補助でございますが、通常は4分の3補助になりますので、例えばユニット5人ぐらいのが2つぐらいで10人の1階、2階の8,000万円で建てるとすれば、約6,000万円というのが通常の東京都の補助でございます。しかしながら、3年ごと、今、東京都はグループホームを強化しておりますので、その建て主が持つ2,000万円のうちの2分の1、つまり全体で8分の7まで補助しましょうという状況でございます。今の流れですと、平成29年の建設分まで8分の7補助するということでございます。ですから、そういった意味で、8,000万円の上物を建てるとするならば、事業者は1,000万円ご用意すればできるということで、そういったこともありながら法人の負担が軽減されているので施設がふえてきている要因だと考えてございます。 ◆おく 委員 そうすると、平成29年度までめどが立っているということとあわせて、今度は請願者のほうからするならば、その生活基盤である費用、負担的なもの、この辺の整合性を図るのは、先ほど生保とか言われておりましたけれども、ほかにその辺の安価なものを、例えばNPO法人なり団体さんのほうに、シミュレーション的なもの、運営する段階でのシミュレーションしていただく段階で、ぎりぎりのところでの指導、またはアドバイスというのは行政側からどういうふうな形で持っていけばできるものなんですか。 ◎障がい福祉課長 先ほど3年間、平成29年度までの設置について東京都は補助を決めているとお伝えしましたが、これは3年ごと、かなり前から続いている補助でございます。なので、東京都はこれを強化してございますので、平成29年度で終わりという情報は一切ありませんので、担当課としては続いていくだろうというふうに考えてございます。  それから、実際に建てるときの相談でございますが、安価な利用料の設定という具体的な相談はまだ来ていないんですけれども、建てるに当たってどこの場所がいいか、どんな物件があるのか、それから近隣の状況はどうかという相談と、東京都から補助を受けるためにはどうしたらいいのか、タイミングがございますので、そのタイミングのご案内とか、それから、東京都の補助を受けるには私ども市の意見が必要なんですね。東京都の補助を事業者がそのまま言っても、市の意見書をもらってきてくださいということになりますので、私たち市の役割は、その事業者が計画的にしっかりと考え抜かれた計画であるのか、それから利用者をどのように集めるのかというところも含みおいて、吟味した上で意見書を書いて東京都に申請していただく。そうすると、東京都は補助をするという流れでございますので、相談と意見書は一体型で市は支援しているところでございます。 ◆大西 委員 今の市の意見書なんですけれども、積極的に書くという姿勢は市にはあるんですか。 ◎障がい福祉課長 障がい者にとって地域で暮らせるというのはノーマライゼーションという思想の中でとても大事なことでございます。間違った事業者に積極的に書くということはしませんが、市は、先ほど申しましたとおり、計画がしっかり練られているのか、それから事業所として事業経験があるのかどうか、そういうのを総合的に考えた上で、基本的には的確であれば積極的に意見書は書かせていただいています。 ◆渡場 委員 1点だけ。せっかくひかり療育園長がいらっしゃっているのでぜひお尋ねしたいんですけれども、日常的に現場で障がい者当事者の皆さんやご家族の皆さん、家族会の皆さんとかとお話を聞く機会がたくさんあると思うんですが、そういう皆さんからこのグループホームに対する要望というのはかなり強く上がっているのではないかと想像しているんですが、その辺は施設長のご経験の中でどのような感想をお持ちなのか、お尋ねしたいと思います。 ◎ひかり療育園長 保護者のほうからは年に1度懇談会というのを開きましてお話を伺っております。その中でやはり地域で生活したいという要望が多くありまして、グループホームをぜひつくってほしいだとか、そういったご希望は伺っております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 それでは、質疑の途中でありますが、これより議員間討議を行いたいと思います。ご発言があればお願いいたします。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 議員間討議を終わります。  休憩いたします。              午後2時44分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時45分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆佐藤 委員 この12号の請願の取り扱いにつきましては、障がい福祉事業計画に基づいて実績が上がっているということも鑑み、今後の様子を見て考えるべきだと思いますので、継続審査ということでお願いしたいと思っております。 ○委員長 お聞き及びのとおり、継続審査にすべきであるとの意見がありますので、お諮りいたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって本件は継続審査とすることに決しました。  休憩いたします。              午後2時46分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時48分 再開 ○委員長 再開いたします。 △第95号議案 ○委員長 第95号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎地域福祉部長 第95号議案 町田市大賀藕絲館条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。  本案は、町田市大賀藕絲館で提供する障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づくサービスについて、現行の就労継続支援に加えて、生活介護をあわせて実施できるようにするため、所要の改正をするものでございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第95号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第95号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △第96号議案 ○委員長 第96号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎地域福祉部長 第96号議案 町田市授産センター条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。  本案は、町田市授産センター内の町田市美術工芸館で提供する障がい者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づくサービスについて、現行の就労継続支援に加えて、生活介護をあわせて実施できるようにするため、所要の改正をするものでございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第96号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第96号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △第86号議案(地域福祉部所管部分) ○委員長 第86号議案を議題といたします。  本案のうち、地域福祉部所管部分ついて、提案者の説明を求めます。 ◎地域福祉部長 第86号議案 平成28年度(2016年度)町田市一般会計補正予算(第4号)地域福祉部所管分ついてご説明申し上げます。  初めに、歳入でございます。  補正予算書の12、13ページをお開きください。
     14款、国庫支出金、2項、国庫補助金、2目、民生費国庫補助金、11節、臨時福祉給付金(経済対策分)給付費補助11億4,796万3,000円は、2017年4月から2019年9月までの2年半分の簡素な給付措置を一括して実施する臨時福祉給付金(経済対策分)に関する国の補助金でございます。  14、15ページをお開きください。  20款、諸収入、6項、雑入、6目、雑入、1節、雑入4,000円は臨時職員雇用保険料の本人負担分の増額でございます。  続いて、歳出でございます。  16、17ページをお開きください。  3款、民生費、1項、社会福祉費、1目、社会福祉総務費、説明欄12、臨時福祉給付金(経済対策分)支給事業費11億4,686万7,000円は、臨時福祉給付金(経済対策分)及び臨時福祉給付金等業務委託料などに係る経費でございます。  まことに恐れ入りますが、6ページへお戻りください。  第2表、繰越明許費、一番上の臨時福祉給付金(経済対策分)支給事業につきましては、2017年1月から2017年9月までにかけて事業を実施する予定のため、2017年度に執行が見込まれる9億4,353万7,000円を繰越明許とするものでございます。  説明は以上でございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって地域福祉部所管部分の質疑を終結いたします。  これより第86号議案のうち、当委員会所管部分についての討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第86号議案のうち、当委員会所管部分については原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第86号議案のうち、当委員会所管部分については原案のとおり可決すべきものと決しました。 △行政報告(第3次町田市地域福祉計画の策定について) ○委員長 行政報告、第3次町田市地域福祉計画の策定についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎地域福祉部長 行政報告、第3次町田市地域福祉計画の策定について、担当からご説明申し上げます。 ◎地域福祉部次長 それでは、第3次町田市地域福祉計画の策定についてご報告いたします。  お手元の資料をごらんください。1、地域福祉計画の位置づけでございますが、本計画の根拠となる社会福祉法と関連する他の分野の計画との位置づけを示しております。本計画は、社会福祉法第107条に基づく市町村地域福祉計画に位置づけられ、地域福祉という視点から、高齢者、障がい者、子ども、保健医療等、各分野と横断的に連携し、共通する理念、地域の取り組みの方向性などを定めております。計画の期間は2016年度から2020年度までの5年間でございます。  次に、2、第3次町田市地域福祉計画の特徴でございますが、ここでは計画の策定の特徴と内容の特徴を示しております。  初めに、(1)策定の特徴といたしましては、町内会・自治会連合会の10地区ごとに地区別住民懇談会を実施し、地域の皆様からご意見をいただきました。また、町田市社会福祉協議会と策定段階から協働で検討を行い、両計画間での整合を図りました。  次に、(2)内容の特徴といたしましては、第1部として、町田市が目指す福祉の理念として市全体の計画、第2部として地区活動計画という構成になっております。第1部では、防災対策、生活困窮者への支援、子どもの貧困対策、空き家の利活用の促進等、多様化、複雑化する福祉の課題やそれに伴う法令や支援制度の変化を踏まえた構成や内容になっております。  第2部では、団体アンケート調査や地区別住民懇談会の結果等をもとに、地区ごとの課題と方向、取り組みをまとめ、地域において実行していく地区活動計画を市内10地区で策定しております。  次に、市と社会福祉協議会とは、両計画の整合性を図り、体系や計画終了年度を同じにして、一体的に計画の推進を目指します。また、協働で地区別の懇談会を開催し、地区活動計画のさらなる発展を目指してまいります。  次に、3、計画の推進体制でございますが、本計画は、市と社会福祉協議会を初めとして、地域で暮らす方々、福祉関連団体、福祉施設、企業など、さまざまな主体が協働することにより推進するものでございます。その中で市と社会福祉協議会は合同会議を設置し、両計画の整合性を図り、施策を推進してまいります。また、協働で地区別の懇談会を開催し、地域住民がより活動しやすくなるように、地区活動計画のさらなる発展を目指してまいります。下段は推進体制の図をあらわしたものでございます。  2ページ目をごらんください。4、計画の構成でございます。(1)計画の体系をあらわしております。基本理念のもとに、第1部は町田市の地域福祉を推進するための指針となる全体計画、第2部は地域において実行していく地区活動計画としております。第1部の全体計画では3つの基本目標がございます。Ⅰ地域福祉を拡げる基盤づくり、Ⅱ地域福祉を担う人づくり、Ⅲささえあいのある地域づくりの3つの基本目標のもとにそれぞれ基本施策がございます。第2部の地区活動計画は、町内会・自治会連合会の地区連合会のエリアを基本とした10地区での課題、方向及び取り組みになっております。  次に、3ページをごらんください。  (2)地区活動計画でございます。第2部の地区活動計画をまとめております。本計画の策定においては、町内会・自治会連合会の地区連合会のエリアを基本とした10地区において、基本データの整理、地域資源マップの作成、団体アンケート調査結果の地区別分析を行った上で地区別住民懇談会を実施し、10地区ごとに課題と方向、地区での実際の取り組み例を掲載しております。  今後は、地区別の懇談会を継続的に開催することで地区活動計画のさらなる発展を目指してまいります。  なお、第3次町田市地域福祉計画書については、現在製本中でございますので、来年1月中にはお配りをしたいと考えております。  報告は以上でございます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。 △行政報告(第2次町田市福祉のまちづくり推進計画(素案)のパブリックコメントの実施について) ○委員長 行政報告、第2次町田市福祉のまちづくり推進計画(素案)のパブリックコメントの実施についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎地域福祉部長 第2次町田市福祉のまちづくり推進計画(素案)のパブリックコメントの実施について、担当からご説明申し上げます。 ◎地域福祉部次長 それでは、第2次町田市福祉のまちづくり推進計画(素案)のパブリックコメントの実施についてご報告申し上げます。  これまで第2次町田市福祉のまちづくり推進計画(素案)の作成を進めてまいりました。このたびパブリックコメントを実施するに当たりご報告させていただきます。  初めに、計画の概要を説明させていただきます。  資料をごらんください。1、目的でございますが、第1次計画から引き継ぎ、次の2点といたしております。1点目は、福祉のまちづくりとは、ユニバーサルデザインの理念に基づき、高齢者、障がい者を初めとする全ての人が1人の人間として尊重され、社会参加の機会を平等に保障される、地域社会、安全で安心して快適に住み続けることができる地域社会の実現及びそのための環境の整備を目指すものでございます。  2点目は、この計画は福祉のまちづくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するものでございます。  次に、2、計画の全体像でございます。全体像につきましても第1次計画を引き継いでおります。未来像として、「すべての人がずっと住み続けられる、安全で、快適で、思いやりのあるやさしいまち。すべての人が、一人ひとりの人間として尊重され、平等に社会に参加し、いきいきと暮らすことのできるまち」、この2点と定め、未来像を目指して、目標、目標を達成するために2つの方向性、そして2つの方針として、心と情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発、市民等の担い手の拡大と市、地域住民、民間事業者等との協働による地域づくりを定めます。推進分野は、施設等整備のハード面、情報と心のソフト面の3分野、推進事業は29事業でございます。  次に、3、推進体制でございます。推進体制につきましても第1次計画を引き継いでおります。総合的に施策を展開するため、各推進事業をスパイラルアップさせながら事業改善を行うとともに、福祉総務課では推進事業の進捗管理を行います。福祉のまちづくり推進協議会では外部評価、助言、提案等を行います。  最後に、4、パブリックコメントのスケジュールでございますが、12月1日に市広報及びホームページでパブリックコメント実施予告を行いました。12月16日から翌年1月16日までパブリックコメントの意見募集を行い、結果の公表は3月中を予定しております。  報告は以上でございます。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。 △行政報告(障がい者福祉施設借上費補助金に係る附帯決議に関する状況報告について(第3回報告)について) ○委員長 行政報告、障がい者福祉施設借上費補助金に係る附帯決議に関する状況報告について(第3回報告)についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎地域福祉部長 障がい者福祉施設借上費補助金に係る附帯決議に関する状況報告について(第3回報告)を担当のほうからご説明申し上げます。 ◎障がい福祉課長 それでは、障がい者福祉施設借上費補助金に係る附帯決議に関する状況についてご報告させていただきます。  障がい福祉課では、2016年度予算における障がい者福祉施設借上費補助金の削減による影響につきまして調査の取り組みを進めてまいりました。  資料をごらんください。1、実施状況でございますが、9月議会でご報告いたしましたその後、10月28日までに19法人25施設へヒアリングを全件終了いたしました。  ヒアリングの結果について、2、活動内容でございますが、成人施設は、製造、軽作業、清掃など多岐にわたってございます。児童施設は、遊びを通じた療育や発達の支援を行っており、1カ所のみでございますが、夏休みなどの長期休暇時にほぼ毎日外出活動を行っているところもございました。  続いて、3、収支報告の確認状況でございます。施設借上費補助を90%の補助率で行っておりました。2015年度のものになりますが、各施設の財務諸表をもとに、経常的収入、経常的支出、経常収支、経常収支と前期からの繰越金を合算した次期繰越金等を確認しております。幾つかの施設におきまして、利用者の減少によって給付費収入が減少し、経常収支が赤字となっている状況が見られました。また、複数の施設を運営している法人の場合は、法人内のほかの施設から繰り入れて赤字を補填しているところもございました。  最後に、4、補助金削減の影響でございますが、2016年度の予算において、法定福利費、職員給与などの人件費の支出の工夫や常勤職員のかわりに非常勤職員やボランティアを欠員補充に充てるなど、水準の高いサービスを維持するのが難しい状況にある施設もございました。  報告は以上となります。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  休憩いたします。              午後3時5分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後3時30分 再開 ○委員長 再開いたします。 △第99号議案 ○委員長 第99号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎市民病院事務部長 第99号議案 町田市民病院使用条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。  本議案は、利用率が著しく低い特別室の料金を減額し、その利用率の向上を図るとともに、一部の特別室を他の用途に転用することにより、その有効活用を図るため改正するものでございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願いいたします。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆大西 委員 今著しく利用率が低いというのは、どうしてそういう著しく利用率が低かったんですか。値段の問題なのか、その辺はどういうことだったんですか。 ◎医事課長 今のご質疑でございますが、やはり値段的な部分が一番大きかったと思います。この値段につきましては、眺望ですとか、お部屋の大きさとか、シャワー設備ですとか、いろいろ物によって当初組んだわけでございますが、今回下げるところについては、議案の概要のとおり、5万4,000円のお部屋を、あとは3万2,400円のお部屋をということで、当院では一番高いところ、その次に高いところ、そういったところをもう少し安くする形でご利用いただこうということで変えているものでございます。 ◆大西 委員 この利用がふえる見込みというのはどのぐらいあるんですか。 ◎医事課長 こちらにつきましても、毎月病床管理委員会というものを開催して、その特別室につきましても実績等を勘案しております。今回下げる3万2,400円のお部屋のところなんですが、ほかのもう少し安い料金の設定のところがございまして、そういったところの利用率を見ますと、決して悪くはないものがございますので、今年度の数字ですと、例えば南9階ですと、この1万2,960円のお部屋ですと、有償で48.4%と約5割ほど埋まっております。ただ、3万2,000円のお部屋になってしまうと7.9%ということで非常に落ちているという中で、価格を下げることで十分に利用率を上げていけるというふうに、そういった分析をした上での料金改定でございます。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり)
    ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第99号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第99号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △第89号議案 ○委員長 第89号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎市民病院事務部長 第89号議案 平成28年度(2016年度)町田市病院事業会計補正予算(第1号)についてご説明申し上げます。  お手元の町田市病院事業会計補正予算書12月補正の1ページをお開きください。  第2条は業務の予定量でございます。  主な建設改良事業のうち、医療機器等購入費を6,156万円増額し、1億7,331万3,000円とするものでございます。これは手術で用いる外科用エックス線透視装置を新たに購入するものです。  続きまして、第3条は資本的収入及び資本的支出の予定額でございます。  資本的収入につきましては、第3項、その他収入として分散型電源導入促進事業費補助金5,958万7,000円を減額するものでございます。これは、一般社団法人都市ガス振興センターの実施する補助事業が打ち切られたことによるものです。  第4項、企業債は、自家発電設備の更新に係る自家発電設備更新事業債5億5,706万8,000円と外科用エックス線透視装置の購入に係る医療器械整備事業債6,156万円、合わせまして6億1,862万8,000円を発行いたします。これらは、病院事業会計の留保資金の見通しを勘案し、経営の安定性を確保するため、各事業の財源として企業債を発行するものでございます。  資本的支出につきましては、第1項、建設改良費として外科用エックス線透視装置の購入費を6,156万円増額するものでございます。  以上により、第3条本文に記載のとおり、過年度分損益勘定留保資金にて補填する額を12億4,549万3,000円から7億4,801万2,000円に減額いたします。  続きまして、第4条は企業債でございます。町田市民病院自家発電設備更新事業につきまして、借入限度額を5億5,706万8,000円、町田市民病院医療器械取得事業につきまして、借入限度額を6,156万円とし、それぞれ年利5%以内、償還年数15年以内と定めるものでございます。  最後に、第5条は重要な資産の取得でございます。医療器械として外科用エックス線透視装置を1式取得するものでございます。  説明は以上でございます。  よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆渡場 委員 エックス線透視装置を大きなお金で買うということですので、まずこの医療機器というのが想像がつかないので、どういうものであって、つまりこれを購入することで具体的にどういうことが期待されるのか、効果といいますか、それについてまずご説明いただきたいのと、それから、購入の今後のスケジュールといいますか、いつ病院に配備されるのか、稼働するのかというようなスケジュールについて。  それから、今回補正予算で購入を決めたということは、つまり、当初予算でなくて、すぐ買ったほうがいいというご判断があったのかもしれませんが、その辺のいきさつ、補正を組んで購入するということの意味合いについてお尋ねします。 ◎施設用度課長 それでは、今回購入いたします外科用エックス線装置でございますけれども、主に心臓血管外科の手術において使用するものです。具体的には、ステントグラフトと言って、金属の骨格構造を持つ特殊な人工血管、そういったものを挿入する、入れていくという、動脈瘤ですとか、そういったものの予防措置というか、それをするための手術。あと、四肢、手足の血管拡張術に用いる、そういった機械でございます。その手術をする際にエックス線で血管を見ながら手術を行うというものでございます。  購入のスケジュールについてですけれども、この予算をご可決いただきました暁に、翌年、1月になりますけれども、一応入札を行う予定になっております。この機械自体が大体納期が2カ月から3カ月となっておりますので、速やかに入札を行いまして、年度内に病院内に配備ができればというふうに考えております。 ◎経営企画室長 この購入について補正予算で行う理由についてですけれども、まず、この機械は新規で買うわけですが、実は心臓血管の手術に際しまして、レンタルで借りながら今はやっているという状況です。1日借りるのに約36万円ほどかかる高額な機械になりまして、年間で900万円を超える賃借料を支払っているという状況があります。  もう1つの理由としまして、そのレンタルをしている会社、2社あったわけですけれども、そのうち1社が今年度中にもうレンタルをやめるという話がありまして、1社については打ち切られております。もう1社についてもレンタルがもうできないというような申し入れがありました。手術自体はステントグラフトで緊急でも使わなければいけないような機械ですので、そういった理由と、あと採算性を考えますと、すぐに元が取れる機械なので、当初予算まで待つことなく補正で対応したいといったところがあります。  もう1点理由としましては、高額な機械なので、1回レンタルをした場合に、集中してその日のうちに何件も手術をしてレンタル料を安く下げるように、毎日毎日あれば1日1件とかできるんですけれども、3件集中してやったりするということで、かなりほかの医療従事者への負担感も強くなっておりまして、例えば3件やると、3人がICUにどんと行くと。また翌日やると、少しレンタル料が安いので翌日も3件やると、もうICUが満床になってしまうといったような状況も生じておりましたので、そういった意味合いと、あと救急で受けた場合というのは、急にレンタルしたいといっても持ってきてくれないというのがありますので、病院として備えていたほうが救急としても質が上がるということもありますので、早期に買いたいということもありまして、当初まで待つことなく補正のほうで対応させていただいたということです。 ◆渡場 委員 ありがとうございます。では、今現在2台レンタルしているということは2台買うということなのかということが1つと、それから、購入して、いつかは更新、買いかえということがあるのかもしれませんが、これは大体どれぐらいを見込んでいるのか、つまりどれぐらい使い続けるというような予定でいらっしゃるのか。  それから、動脈瘤の除去とか、四肢の血管拡張と言ったんですか、済みません、よくわからないんですが、心臓外科になくてはならないということで、これはどの病院でももう当たり前にあって、最新のものが必要だということでよろしいんでしょうか。それだけお願いします。 ◎経営企画室長 まずレンタルについてちょっと説明が足りなかったかと思います。手術が生じる場合にスポットで1日だけ持ってきていただいて借りて、手術が終わった後には持って帰ってしまうという形のスポットのレンタルになりますので、2台借りているということではなくて、手術のときに1台持ってきていただくということになります。  続いて、使用期間についてですが、基本的に減価償却の期間、放射線の機器ですと、約5年間というようなものが定められておりますので、その間に回収できるのかどうかというところになってきますが、実際市民病院で機器を使う場合、購入したものについては減価償却期間を超えても、メンテナンスをしながら使用することによってコストを下げるというような努力をしておりますので、実際に使える期間というのは、その年数がたって機器の状況を見てみないとわからないですけれども、通常ですと、減価償却期間の1.5倍から2倍近くの期間は延命させながら使っていくというようなことになろうかと思います。 ◎経営企画室長 ほかの病院で当たり前にやっているのかということなんですけれども、心臓血管の領域において内視鏡的にステントグラフトを手術で使用できる先生とできない先生もいらっしゃるんですが、基本的にステントグラフトができないとなると、何をやるかというと、開心術と言って、完全に外から心臓を開いて血管の手術をしなければいけない。切ることなく内視鏡的に血管の中を通してステントで広げるということができる病院とできない病院が実はあるわけで、それが機械があることによって選択肢が広がるわけです。救急で受けた場合に、もしその機械が手持ちでなかったりレンタルしていないという状況になると、選択肢が開心術、切るしかなくなってしまうので、それを望まない患者さんについては、市民病院ではなくほかへ救急搬送していただくというようなことになりますので、あることによって質が上がるということになります。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第89号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第89号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △行政報告(町田市民病院中期経営計画の進捗状況(2016年度上半期)について) ○委員長 行政報告、町田市民病院中期経営計画の進捗状況(2016年度上半期)についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎市民病院事務部長 町田市民病院中期経営計画の進捗状況(2016年度上半期)についてご報告いたします。  市民病院では、2012年度から2016年度の5カ年間を計画として町田市民病院中期経営計画を策定し、これに基づいてサービス向上や経営改善を進めております。このたび2016年度上半期に実施した取り組み内容がまとまりましたので、担当者よりご報告申し上げます。 ◎経営企画室長 それでは、資料に沿ってご説明をいたします。  まず大項目の1としまして、サービス向上に関する取り組みの中の項目1点目、救急診療体制の充実では、救急患者数は月平均で1,331名となりまして、前年度と比べ4.7%増加しております。また、救急から入院につながった患者数は月平均で292人となりまして、こちらも前年度比13.1%の増、救急から入院につながった割合としましては21.9%という結果になりました。特に小児科の診療体制の充実により大幅に救急受け入れ患者数がふえたことが原因というふうに考えております。救急車による受け入れ患者数は月平均で447名となりまして、こちらも前年度比2.0%の増となり、過去6年間で最も多くの患者を受け入れることができました。  続いて2点目、地域周産期母子医療センターの継続実施です。小児科医6名を4月に新たに確保したことによりまして、合わせて9名となったため、新生児の積極的な受け入れも可能になり、NICUの病床利用率は90.1%、前年度と比べて41.5ポイントの増、GCUにつきましては23.8%、こちらも前年度比22.8ポイント増と大幅に増加いたしました。  続いて3点目、外来化学療法センターの充実につきましては、引き続き6つの診療科で行っておりますが、受け入れ患者数としては月平均で361件という結果になりました。  4点目、医療連携の推進ですが、小児科外来の優先予約枠を新設いたしました。また、医療連携推進のため、啓発案内の配布や医療連携マップの院内掲示を行っております。このような取り組みの結果、初診紹介患者数は月平均で1,311人と、前年度と比べ23人の増、逆紹介患者数は月平均で986人となりまして、こちらは前年度比120人の増となりました。結果、率としましては、紹介率63.4%、逆紹介率47.7%という結果となっております。  5点目、災害拠点病院としての機能の充実です。災害時の活動マニュアルの改正案を作成しまして、町田市総合防災訓練において連携訓練を実施しております。災害拠点病院として必要な応需体制の確認等を行いました。また、昨年度から行っております自家発電設備の更新工事ですが、工事の全体の進捗率が70%に達しております。  次、6点目ですが、患者満足度の向上、毎年行っておりますアンケートを実施しまして、入院の全体評価は84.3%、外来については79.9%という結果でした。入院で改善要望の多かった給食業務につきましては、祝い膳の見直しや献立作成を外部のノウハウを取り入れるなど、給食業務委託のプロポーザルにおいて変更を加えているところです。  7点目、情報提供の充実では、ホームページ上に新たに休診情報ですとか病院指標、こちらはDPCの制度において統一様式で掲載を求められているものですけれども、こちらのほうを掲載しております。アクセス件数としましては月平均で9万3,681件という結果になりました。  市民公開講座につきまして年4回実施を予定しておりまして、上半期としては2回実施しました。第1回は脳卒中に関するもの、第2回については子ども病院見学会ということで、合計146人の市民が受講しております。  続いて、大きな項目の2番目、収支改善に関する取り組みですが、1点目、病床の安定的稼働においては、救急患者の受け入れ等を積極的に行ったことで新規の入院患者数が増加し、延べ入院患者数は月平均1万1,043人と、前年度と比べて7.2%ふえております。病床利用率は上半期81.0%という結果でした。  続いて2点目、診療単価の上昇については、医師の体制が整ったことで、上位の施設基準である小児入院医療管理業の2、画像診断管理加算の2といった施設基準を取得することができております。また、病院事業計画の目標値であった褥瘡ハイリスク患者ケア加算、心臓大血管疾患リハビリテーションについて施設基準を取得しております。外来の単価につきましては、6月以降、C型肝炎の高額薬品を院外処方に切りかえたため減少しております。診療単価は、入院で5万6,929円、外来で1万2,109円という結果になりました。  3点目、薬品費の削減ですが、これまで行ってきた内服薬だけではなく、外用薬や注射薬についても積極的に切りかえを進めた結果、ジェネリック医薬品の使用量割合は月平均で84.6%になりました。また、採用品目数につきましても98品目切りかえを行いまして、上半期で331品目ということになっております。  4点目、省エネ活動の推進です。自家発電工事による機器の休止等の影響でガスの使用量は減少しましたが、一方、電気の使用量は増加しております。また、水道の使用量については、雨が少なかったということもありまして、雨水のトイレの利用を行っているわけですけれども、そこに補給をしなければいけないといったところもありまして若干上昇しているという結果です。増減につきましてはここに記載のとおりということになります。  3点目、経営基盤の強化に関する取り組みについては、1点目、目標による診療科の運営ということで、昨年度の各部門の事業計画であるBSCというものの年度末確認を行うとともに、今年度の当初、年間のBSCの作成を行っております。各部門責任者と病院幹部の間でヒアリングを行い、目標設定、課題等の確認を行いました。  2点目、病院機能評価の更新ですが、2017年度の更新に向けまして各領域ごとに部門別セルフ監査を実施しまして、要改善点の抽出を行っております。  4点目、人材育成、確保に関する取り組みでは、質の高い医療従事者の育成ということで、人事考課の本格実施に向けた研修会を実施しております。また、医師については、処遇反映の仕組みについて詳細の検討に着手をいたしました。  2点目、医療従事者の安定確保については、4月に小児科の医師6名を採用することができたということと、看護師については36名を採用、医療技術職については診療放射線技師1名ほかを採用しております。  上半期の状況についてのご報告は以上になります。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆大西 委員 4番目に紹介率が60%、逆紹介率が30%とあるんですけれども、逆紹介率が高いと治らない患者がふえる、紹介率が高いと治る――逆か、逆紹介率が高いということは治った人が少ない、紹介率が低いと治った人が多い、そういうことが言えるんですか。 ◎医事課担当課長 今のご質疑なんですが、紹介率と申しますのは地域の診療所からの紹介ということで、新しい患者さんが市民病院を利用できるという意味で、患者さんの利便性が上がるということでございます。逆紹介率ということなんですけれども、逆紹介率は、患者さんが症状が安定しましたら、かかりつけ医にご紹介をしまして、その分新しい患者さんを受け入れていくための病院の巡回システムのために地域と連携するために推進しているものでございます。 ◆大西 委員 だから、市民病院に患者さんが何人か来るじゃないですか。それで、逆紹介しないということは、もうその病院でそこで治ったよ、そういう意味で紹介率が低くなるというようなことなのか、そういうことを聞いているんですけれども。 ◎医事課担当課長 逆紹介をするということは安定されたということの意味になります。ですから、安定された患者さんが多くなるので安定された患者さんを診療所に紹介する率が高くなる、そういう意味でございます。 ◆大西 委員 もうちょっと何か。 ◎医事課長 今の逆紹介でございますが、こちらの場合につきましては、当院が急性期病院、また2次、できるだけ治療の難しい患者さんを地域の病院からご紹介いただいて、ある程度安定した患者さんを戻すという役割を担っておりまして、大西委員おっしゃるとおり、治ってという方もいらっしゃるんですが、割合としては、病院から紹介を受けて、ある程度安定した患者さんをまた病院にお戻しするということがメーンに計画としては進めているところでございます。 ◆大西 委員 だから、紹介率が高いのと低いのとあるじゃないですか。今回はこれを見ると30%でしょう。それが50%というのは結果的にはどういうことなんですか。病院では治療が終わらなくて、安定したかどうか、それはわからないんだけれども、地元の病院、紹介病院に行ってくださいよということになるわけでしょう。だから、それは多いほうが、わからないかな。 ◎医事課担当課長 多いほうがいいわけなんですけれども、まず新規の患者さんが多いということは大変よいことなんです。新規の患者さんが多いということは地域からたくさんの患者さんを受け入れているということになり、紹介率が高いということは大変よいことでございます。 ◎経営企画室長 逆紹介率についてですけれども、市民病院の役割として急性期を担うということですので、基本的には患者さんは、例えば高血圧とかで日ごろ通っていらっしゃる病院がある中で紹介をしていただいて、その疾患がよくなってきたら、また地域のほうで診てくださいということで、その患者さんはかかりつけのいつも高血圧を診ていただいているような病院のほうに戻っていただいて様子を見ていただくということになります。そういったところでかかりつけ医との連携がきちんととれて、市民病院でどのような治療を行ったのかという情報を先方の診療所のほうに提供しまして、そちらで少し状況の判断ができるようにということでお返ししているのが逆紹介になりますので、基本的によくなって戻した先でしっかり診てもらえる状況をつくれているという意味では、逆紹介率は高いほうがよいということになります。目標値として30%としておりましたけれども、積極的に病院で行った治療についての情報を提供することによって、地域の診療所が実際治療後の様子を見たときに判断がしやすいようにという体制をつくりつつありますので、逆紹介率については上がってきているという状況になります。 ◆渡場 委員 サービス向上に関する取り組みのところの2番、①、②のところでお尋ねしますけれども、この間、何といっても、小児科医師が春から9名体制になったということが大変画期的なことであり、ここにも書いてありますけれども、NICUやGCUが飛躍的に稼働を上げた、大変すばらしいことだというふうに思います。  こういうことで大幅に今までできなかったことが、望まれていたことが改善されてきたということなので、当然歓迎する声、市民からいろんな声、あるいは現場のスタッフの皆さん、それから連携している地域の病院との、小児科医との間でいろんな反響があるというふうに思うんですが、そういう声はどのように上がっているのか、それをおきかせいただきたいのが1点。  それから、今回は東京都からの医師派遣制度を使って医師確保を一部行っているということでありますけれども、今後の見通し、つまり、この体制がいつまで維持できるのかというようなことは大変気になるところで、結果的に医師がふえて診療単価、加算も勝ち取ることができたと、経営的にもすごく貢献している部分ではないかと思うので、ぜひ今後も安定的な医師確保が努力が必要だと思いますが、その辺の見通しについてお尋ねします。 ◎市民病院事務部長 まず1点目なんですけれども、どのような声が上がっているかということについてなんですけれども、基本的には町田市医師会、あるいは市外の小児科、あるいは産婦人科との連携もとるようになっていますので、非常に歓迎されているというふうに一言で言ってしまえばなるのかなというふうに思います。さらに、これまでできなかった学校との連携ですとか幼稚園との連携ですとか、そういったものもこれから取り組んでいきたいというふうに考えているところでありますので、さらにいい方向に向かっていけるように努力していきたいというふうに考えています。  もう1点、今後の見通しになりますが、確かに基本的に医局からの派遣ということなので、安定的な医師の派遣は得られるようにはなったとはいうものの、都からの派遣も2名おります。今後も東京都に対して、あるいは医局に対して、この体制が維持できるように要請を続けていきたいというふうに思っています。医局のほうにも人員の制約、あるいは限界というのがありますし、東京都のほうにも限界があると思いますので、その辺は理解しつつも、要請は続けていってこの体制を維持していきたいというふうに考えております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。 △行政報告(町田市民病院中期経営計画(2017年度~2021年度)の策定について) ○委員長 行政報告、町田市民病院中期経営計画(2017年度~2021年度)の策定についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎市民病院事務部長 町田市民病院中期経営計画(2017年度~2021年度)の策定についてご報告申し上げます。  現在、町田市民病院中期経営計画は2016年度をもって終了いたします。このため、市民病院ではさらにサービス向上や経営改善を進めるため、新たに2017年度を初年度とし、2021年度を最終年度とする5カ年を計画期間とした新たな町田市民病院中期経営計画を策定いたしました。この新たな中期経営計画について、担当者よりご報告申し上げます。
    ◎経営企画室長 まず、今回の中期経営計画策定に当たりましてパブリックコメントを実施しておりますので、その内容についてご説明させていただきたいと思います。  パブリックコメントの意見の募集期間としましては10月1日から10月31日までということで、「広報まちだ」での広報ですとか、町田市ホームページ、市民病院のホームページ、また、市役所ほか各市民センター、コミュニティセンター、図書館等で配布をいたしまして募集をかけました。結果としまして2名の方から延べ7件のご意見をいただいております。内容について簡単にご紹介したいと思います。  まず、患者マーケットに関する取り組みにおきまして、1点目として、地域医療支援病院の承認に向けた取り組みについて賛成するといったご意見を寄せられております。また、それにあわせまして市民や診療所等が中核病院としての市民病院を守り抜こうという意思を醸成していかなければいけないといった意見がございまして、こちらは同様にもう1件同じような意見でいただいております。  市としての考え方につきましては、やはりかかりつけ医と市民病院の役割の明確化といったものが必要になってくると。こういったものの広報活動を強化していく必要があるというふうに感じております。市民病院が行っております入院治療、手術、専門的な医療、検査などとかかりつけ医の役割を周知するといったことが必要というふうに考えております。  2点目として、市長と市医師会長が地域医療圏構想の狙いと行き先を十分理解し、市長が先頭に立ってあり方を検討し、実現するように努力してほしいといった意見が寄せられております。  病院や診療所など医療機関がそれぞれの役割を果たしていくといったところは必要になってくるところでありますので、在宅療養における急性増枠時の救急医療や入院治療、医療と介護をつなぐ退院支援などを充実させることで地域包括ケアシステムの構築の一翼を担っていきたいというふうに考えております。  続きまして、収支改善に関する取り組みでは1件ご意見をいただきまして、医療機器購入については、共同購入や旧設備の売却、採算性を重視して行うようにといったご意見をいただきました。医療機器の購入に当たっては、必要性、採算性を十分検討した上で購入を決定しておるところであります。また、共同購入のほか、競争入札も当然行っているわけですけれども、こういった取り組みのほか、新たな調達手法の研究も行っていきたいというふうに考えております。  続いて、業務向上に関する取り組みについては、外来患者の目標を1,000人以下という目標を立てているわけですけれども、これについて賛同のご意見が寄せられております。ただ、収益性が減少しないよう、手術や救急医療など、補填してほしいといった意見でございました。  地域での役割分担を踏まえ、救急医療を初めとする医療に資源を集中していくといったところはこちらの目指すところでございますので、逆紹介の推進などにより外来患者数の適正化を進めまして、入院や手術、がん治療など、より医療の必要性の高いものへと医療資源を集中させていく必要があるというふうに考えております。  続いて、進化、成長に関する取り組みについて、職員満足度調査といった項目を今回入れさせていただいておりますけれども、実績値の60.1%というのが低いと、働きがいのある環境をつくって職場の活性化につなげてほしいといったご意見でございました。職員が生き生きと働ける環境をつくることは患者満足度の高い医療サービスの提供にもつながっていくところでありますので、こちらは目指していきたいと。ただ、その60.1%という実績値ですが、同一調査の全国平均値55.2%と比較しますと、市民病院の数値としては決して低いわけではないといったところで、本文中に参考資料としてその平均値を掲載させていただきました。  続いて、収支計画につきまして、経常黒字化を目指すに当たっては、不採算部門と採算部門に分けてしっかり把握する必要があるということで、自己収支比率でそれぞれの部門について考えてはどうかといった意見がございました。  総務省の示しております新公立病院改革ガイドラインにおきましては、不採算医療を提供する体制を確保しつつ、そこに繰入金を入れていただいた上で経常収支比率100%以上、黒字化を目指すということが定められておりますので、中期経営計画の目標数値としましては経常収支比率のほうでいきたいというところ。ただ、この方もおっしゃっているように、自己収支比率についても、繰入金や補助金を除いた自己収支比率についても重要な指標となってきますので、あわせて目標設定しながらやっていきたいというふうに考えております。  パブリックコメントの意見及び市の対応状況については以上になります。  続いて、今回の新しい中期経営計画の概要についてだけ、目次に沿って少しお話をさせていただきたいと思います。  冊子になっている部分の目次のページをお開きいただきたいんですが、まずローマ数字の1点目、中期経営計画の基本的事項としまして、策定の趣旨、計画の位置づけ、計画の期間ということで書かせていただいております。策定の趣旨としては、中核病院としての役割、黒字化を目指すんだということ、計画の位置づけとしては、市の基本構想ですとか、そういったところとの整合性、計画期間につきましては5年間の計画であるといった表現になっております。  続いて、ローマ数字の2点目は市民病院の現状ということで、市民病院の概要ですとか国の動向など、市民病院を取り巻く環境の変化、また、今年度までやっております中期経営計画がどのように進捗してきたかといった状況、市民病院の経営状況について書かせていただきました。  ローマ数字の3点目、病院経営の基本方針ということで、ここで市民病院の果たすべき役割を4点ほど書かせていただいておりますけれども、これにつきましては、総務省のほうで示しております公立病院改革ガイドラインにおいて記載が求められている事項ということで、地域医療構想を踏まえた果たすべき役割ということ、地域包括ケアシステムの構築に向けて果たすべき役割、また再編ネットワーク化、経営形態の見直しということで、今回目玉となっております地域医療支援病院を目指していくといった部分がこちらのほうに書かれているということになります。  4点目、主な施策についてですけれども、基本的に、先ほどご説明した2016年度の進捗でも大項目として分類しておりましたが、大きな取り組みとしては、患者マーケットに関する取り組み、収支改善に関する取り組み、業務向上に関する取り組み、進化、成長に関する取り組みということで、ただ単に収支の黒字化を目指すということではなく、質を上げ、患者さんの満足度を高め、職員も成長していくといった多方面からの計画になるように留意して計画策定を行っているところです。  5点目、ローマ数字の5番ですが、収支計画につきましては、計画期間中の財政見通しということで、若干ここの部分については数字の変更もございますので、一旦後ろのページを見ていただければと思います。20ページ、21ページのところに収支計画ですとかそういったものが載っておりますので、そちらをごらんいただければと思います。  パブリックコメントを実施する前に、提示したものと大きく変更になっている箇所としましては、20ページの下側、2番の資本的収支の状況のところで、企業債の発行を行っていくといった計画に収支計画を変更しているところです。今回12月補正で提出させていただきました起債のほか、2017年度以降も医療機器の購入に当たっては適宜企業債を充てながら更新を図っていくといった計画にしております。  もう1点大きく変わっているところは、21ページの下のところの一般会計繰入金のところです。金額的に少し下がっているという状況です。考え方が少し変わっていますのでご紹介をさせていただきたいと思いますけれども、一般会計の繰入金につきましては繰り入れ基準に沿って繰り入れを要求していくといった考えでおりますが、その繰り入れ基準自体の見直しを今回行っております。実は繰り入れ基準の中に、周産期の関係で空床補償でいただいている部分がございます。4床分を365日24時間ずっとあけて確保しておくといったところに係る経費として約8,000万円ほど繰り入れ基準額の中に入っていたわけですけれども、365日4床分あけておく必要があるのかどうかといったところで、こちらを2床に減らしているといったところで、約4,000万円ほど繰り入れ基準額のほうの見直しを行いました。そのほか、2017年度の予算編成にあわせまして、最初に出てきた委託料ですとかそういったところの見直し等も進めた結果、来年については11億円といった繰り入れ基準額になったということで、それ以降、徐々にこういった推移をたどっているという状況になっております。  新しい中期経営計画の概要については以上になります。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆大西 委員 まず、このパブリックコメントをやって1カ月間でたったの2人しか回答していない。これはどういうことなんですか。それがまず全く理解ができない。どうしてそんなに少ないの。普通じゃあり得ないような話のような気がするんだけれども。  それともう1つ、これに要した経費というのは幾らぐらいかかっているんですか。 ◎経営企画室長 2人の方からしか意見が出なかったということで、まず考えられるのは、周知の方法が適正だったかといったところになろうかと思います。ただ、期間的に1カ月という期間を設けたということは、ほかのパブリックコメントと同様の期間であるということ、また、「広報まちだ」やホームページでの周知ですとか、配布場所についても、ほかのパブリックコメントの例に倣いまして、基本的には市民の方が手にとりやすい場所で全て配布を行っているということですので、意見が出されなかったということもありますが、出していただいた意見も、今回出させていただいた中期経営計画については賛同するというような意見が実は多くございまして、希望的観測なんですけれども、今回の案として出したものについて納得いただいている方も多かったので意見の提出がなかったのではないのかというのがこちらの事務側としての希望的な予想というか、理由ははっきり、なぜ出してくれなかったのかというのはわかりませんので、そういったところもあったのかなという話はしております。 ◎市民病院総務課長 経費になりますが、経費については実際は人件費のみでございます。パブリックコメントに実際どれぐらいの人工がかかったかということについては数字は出しておりません。  あと、広報に出したりとか、そういった印刷費については広報にお願いしているので、直接うちのほうでお金は出しておりませんが、そういった消耗品的なものはごくわずかになりますが、発生しているという形になります。 ◆大西 委員 どっちにしてもこれだけ大々的にパブリックコメントをやって2人しか話というか、意見が出ないというのは、だって、病院にかかっている患者さんというのはすごく多いわけでしょう。だから、ちょっとやり方がいろいろ反省点はあるんだろうと思うんだけれども、せっかくやるんだから、もうちょっとふやしてもらう何か努力をしなきゃ意味がないような気がするよね。2人で7件の意見、それは1人が6件出しているんでしょう。1件が1人なんだろうと思うんだけれども、その結果を何か予想されたんですか。 ◎経営企画室長 こんなに少ないという結果は予想しておりませんでして、病院に来られている患者さんも、大西委員おっしゃるように多数いらっしゃるので、市民病院の一番入ってすぐの間取り、受付のところに大きく表示をしまして意見を募集していますというようなことで目立つようには置いたつもりではいるんですけれども、結果集まらなかったということになります。 ◆大西 委員 それで、この結果は2人から意見が7件出たということも書いてあるんですけれども、それでもうこの中期経営計画はほとんどこのたびの意見を網羅してでき上がっているということでよろしいんですか。 ◎経営企画室長 いただいた意見を反映させていただいて、これで一応固まったというふうに考えております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。 △行政報告(町田市民病院呼吸器内科の診療体制について) ○委員長 行政報告、町田市民病院呼吸器内科の診療体制についてを議題といたします。  本件について、担当者の説明を求めます。 ◎医事課長 それでは、町田市民病院呼吸器内科の診療体制についてご報告いたします。  こちらですが、当院呼吸器内科は、現在、常勤医師4名の体制で診療を行っておりますが、2017年3月をもちまして全員が退職することとなりました。後任の医師につきましては現在引き続き努力をしているところでございますが、確保できていない状況となっております。  呼吸器疾患の患者さんは長期にわたる治療が必要な方が多く、継続的な治療を行っていくために、地域の医療機関や専門の医療機関との連携協力依頼を進めているところでございます。また、呼吸器内科では、2カ月置き、もしくは3カ月置きに通院されているといった患者さんも多いことから、患者さん自身の混乱を防ぐため、院内掲示やホームページ等で早目にこうしたことを周知していきたいというふうに考えております。  報告のほうは以上でございます。 ◆おく 委員 この背景をちょっと教えていただけますか。2017年3月をもって退職するというこの背景、もう1度細かなところを教えていただきたいと思います。 ◎市民病院総務課長 今回4名の退職ですが、これは個人の希望のほうでやめたいという申し入れがありまして、説得は当たりましたが、本人たちの意思がかたいということで退職を認めざるを得なかったという形になります。 ◆おく 委員 1人、2人ならまだしもですが、4名一緒にという、この辺のかかわり合いはどういうものがあったんですか、そこまで突き詰められるかどうかは別にしてですけれども、普通だとちょっと異常というふうに感じるんですよ。 ◎市民病院総務課長 具体的な本人たちの内容についてはなかなかうかがい知ることができないんですが、この4人の方については医局から派遣された医師ではございません。大学自体が杏林の大学出身の方で、皆さん同じ仲間という形で採用した経緯もございますので、そういったところであったのかどうかというのはうかがい知れないんですが、そういった状況があったのかなというところだと思います。 ◆おく 委員 今現時点での、これはきょう付でしたっけ、動きとして補充の目安はどのようになっていますか。 ◎市民病院総務課長 医師の派遣につきましては、医局を中心に、院長を初め副院長、また事務部長も含めて今お願いに上がっているところでございますので、今のところで見通しということがはっきりと言える状況にはございません。ただ、医局のほうからはチームとして派遣したいというご意見はいただいておりますが、向こうの医局の人事の関係もございますので、今の段階としてはっきりとは言えないという状況でございます。 ◆おく 委員 そうすると、今、課長が説明していただいたように、目安はいつごろに医局からの派遣が見込まれるんですか。手応えというのかな。 ◎市民病院総務課長 当然、医局の人事が4月に向けて発令をしますので、その内部の調整とかそういったときにある程度の方向性についてはお伺いできることはあると思いますが、今現時点ではちょっとどっちの方向ということは言えない状況でございます。 ◆おく 委員 こういうケースは例えば1つの医局だけにお願いに行くんですか。それともランダムに関連する大学出身の方々の医局があるでしょうから、それぞれのところに顔出しをされての1つの医局しかないのか、その辺はどうなんですか。 ◎市民病院総務課長 医局から派遣されている医師については、いろいろな大学、大学名は出しませんが、大学は4校、5校ありますので、その大学を全部回っているという形になっております。 ◆おく 委員 では、もうここを閉めるわけにいかないので、まして市民病院という冠がついている以上、早急にやっぱり対処していただきたいということしか言えないんですけれども、本当に閉めないような、または町田市の医師会ともこの辺のことを――最悪の場合ですよ――協議というのは、まだされていないのかもしれないけれども、されていたら、どういうふうになっているか教えてください。 ◎市民病院総務課長 11月に医師会、近隣市に対して呼吸器内科の退職する旨を通知しております。12月末にも再度新規患者についても今のところ受け入れられないということについてはお話をさせていただいているところでございます。ただ、その中で、今、派遣医師を努力しているということは添えさせていただいています。ただ、不測の事態ということがございますので、当然来なかったときのリスクもございますので、そういったときに当然患者さんにご迷惑がかかるということになりますので、医師が1人1人病状に合った医療機関のほうに説明を、逆紹介をしたりとか、そういったことの調整はもう既に今現在しております。  当然特殊な疾患の方もいらっしゃいます。そういった方については、専門の医師のほうに紹介をしたりとか、そういった調整はもう既に行っているところでございます。 ◆おく 委員 では、最後にします。今この呼吸器系の内科でかかっている患者さんの人数はどのぐらいですか。 ◎医事課担当課長 4人の医師でおおよそ800人程度いらっしゃいまして、ただ、今、町田市民病院は内科のほうが大変しっかりしておりますので、このうち、一部特殊な呼吸器の疾患の方のみ近隣の病院にご紹介しておりまして、それ以外の患者さんについてはできる限り内科のほうで継続していくという方針でございます。 ◆おく 委員 逆に、そこまで言っていただく特殊な患者さんというのは何人ぐらいなんですか。 ◎医事課担当課長 やはりがんの方、肺がんの方、それから肺気腫などの呼吸器疾患の方々です。調査はしておりまして、人数的には大体200名程度いらっしゃるんですが、もちろんその方全員ではございませんので、その中から医師が説明をしながら、治療の継続の必要な方1人1人、近隣の病院に連絡をとってご紹介をしているというところでございます。 ◆おく 委員 では、万全な体制をとってそこの約200名の方、特に特殊な方々にとっては命に携わるご病気の方もいらっしゃるでしょうから、しっかりやっていただきたいということをつけ加えておきます。よろしくお願いいたします。 ◆池川 委員 今、重症の患者さんについては紹介をかけていくと言ったんですが、大体どのぐらいを言っているんですか。具体的に私は紹介をしていただいたという方からもご相談があって、やっぱり困難なケースほどなかなか行き先が見つからないんじゃないかと、いわゆる病院にかかっている友人同士で話になっているという話だったんですが、具体的にどの辺まで見通しがあるのかどうか。1つ目、お伺いします。  それからもう1つ、いわゆる業務の内容がどうだったのかという検証はやっぱり必要なのではないかというふうに思うんですね。やっぱり4人一遍にやめられるといったことで。これは前、小児科のときにも同じようにやっぱり業務の内容がどうだったのかという検証をやっていただいていると思うんですけれども、その辺の状況についてはどうなのか、改めて伺います。 ◎医事課担当課長 割合からいたしますと、大体5割以上が既に病状が安定してクリニックにご紹介できる方でしたので、順々にクリニックに紹介状を発行しているというところでございます。継続の治療が必要な方につきましてはおおむね2割程度が進んでおりまして、残りの方につきましても、全員が全員外の病院にご案内するということにはなっておりませんので、その患者さんによって継続かどうかを1人1人吟味しているところでございます。 ◎市民病院総務課長 業務の内容のご質疑がございましたが、業務の内容について、当然管理者等からお話をさせていただいたところ、市民病院自体の問題じゃなくて私ごとだということで聞いていることでございます。当然、今回退職されたときに、通常医局の派遣であれば、必ずその後来るということがあるので、やはり医局の派遣というのを重要視していかないと、安定的な医療の提供というのはなかなかできないと。業務内容よりか、派遣をどういうふうにしていくかということを重要視していくことが重要かと思っています。 ◆池川 委員 その意味では、きちんと今回のは1つ教訓というか、しっかり導いていただいて、それはぜひ今後のさまざまな経営の中には生かしていただきたいなと思いますし、一日も早くまず医師を確保するためにご努力いただきたいと思います。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  休憩いたします。              午後4時32分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後4時33分 再開 ○委員長 再開いたします。 △行政報告(2017年度町田市がん検診の制度変更について) ○委員長 行政報告、2017年度町田市がん検診の制度変更についてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎保健所長 ただいま議題となりました町田市がん検診の制度変更についての行政報告をさせていただきます。  1点目につきましては町田市乳がん検診についてでございます。国の指針改定がございまして、それに伴う検診項目の変更及びあわせて自己負担金の変更をするものでございます。  2点目は各種がん検診の自己負担金のことについてでございます。現在、がん検診については受診者の自己負担をいただいているところですが、一部の方について免除基準がございます。この基準の見直しをさせていただくものでございます。  詳細につきましては担当からご説明申し上げます。 ◎健康推進課長 それでは、2017年度町田市がん検診の制度変更について行政報告させていただきます。  今回のがん検診の制度変更に伴い、市民並びに医療機関に対し事前に広く周知、広報を行う必要があることから、来年度予算の審議をいただく前ではございますが、今回の制度変更について行政報告をさせていただくものでございます。  大きく報告は2点ございます。  まず1点目は乳がん検診の検診項目及び自己負担金の変更についてでございます。①下の変更内容の表をごらんいただきますと、2016年度町田市乳がん検診では、問診、視触診、マンモグラフィーの3項目で検診を行っております。2016年2月に国のがん検診指針改定において、検診項目のうち視触診が推奨されなくなりました。このため、町田市においても検診項目から視触診を除くことといたしましたので、2017年度から検診項目を問診、マンモグラフィーの2項目といたします。また、乳がん検診の自己負担金は現在2,800円としておりますけれども、2017年度から受診促進策の一環として、800円引き下げいたしまして自己負担金を2,000円に変更いたします。  2点目といたしまして、がん検診の自己負担金の免除基準の見直しについてでございます。町田市では、胃がんリスク検診を除き、70歳以上の方並びに65歳以上69歳以下の後期高齢者医療被保険者の方は、所得の多い少ないにかかわらず、自己負担金を一律免除としております。  現在、町田市では、応能負担の原則に基づき受益者負担の適正化を図っているところでございます。このため、2017年度から年齢要件だけで自己負担金を一律に免除をする基準を廃止するものでございます。  なお、生活保護の方、非課税世帯など他の免除基準は変更がございません。  行政報告は以上です。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆おく 委員 ①のところで、視触診が国のほうからの指針改定で出たわけですけれども、私はよくわかりません。よくその視触診で見つかるというケースがありますが、このマンモグラフィーだけで対応できるということなんですか。 ◎健康推進課長 今、国のほうで出されている視触診のほうで、視触診については、対策型検診としましては早期発見という意味におきましては、触診においてわかるということになった段階では早期ではないということもあり得るということが1つと、触診をする医師によってその精度、管理というのが十分できないということが理由として挙げられているようでございます。 ◆おく 委員 了解いたしました。  あと②のほうについて、免除基準の廃止になるわけですけれども、この免除基準の見直しをすることによって幾らぐらい市の財政負担が軽減されるんですか。 ◎健康推進課長 今こちらのほうで試算をいたしますと、およそ1,000万円程度金額が下がるというふうな見込みになっております。ただ、こちらのほうはまだ非課税世帯というものにつきまして全体を正確に把握することが非常に難しいところでございますので、後期高齢者医療の課税と非課税の世帯の割合を今回使いまして、それで算出させていただいております。
    ◆おく 委員 そうすると、従前で1,000万円財政枠というものなのかもしれませんけれども、取りそろえておりましたと。過去二、三年の間でこの1,000万円のうち、どのぐらいの割合で持ち出しをしていたか、これを資料があるのだったら答弁いただければと思うんですけれども。 ◎健康推進課長 持ち出しということ……。 ◆おく 委員 持ち出しというか、1,000万円財政を軽減できるというわけですけれども、従前から丸々1,000万円使っていたわけじゃないと思うんですよ。どのぐらい使っていたのかというのを知りたいだけです。その70歳以上の方々の、ここに自己負担金の免除と書いてあるじゃないですか。では、もっと平たい言い方で、このがん検診において何人ぐらいこの70歳以上で今まで受けてきているか。 ◎健康推進課長 今こちらのほうで2015年度が最新になるんですけれども、2015年度で全体的に1万5,436人の方がお受けになるという形でなっております。 ◆おく 委員 そうすると、1万5,000何がしの方々がお受けされていたわけですけれども、これイコール金額に直すと幾らになるんですか。 ◎健康推進課長 特に今数字という、1万5,436人の方がどうだという形ではないんですが、2017年度の課税者の見込みということであれば、今まで1万5,000人だった方が1万1,000人ぐらいの方が課税という形で判断をされまして、その差額がおおよそ1,000万円ということで計算しております。 ◆渡場 委員 今の②に関して、その年齢要件でも自己負担金ゼロをやめるという意味かと解したんですけれども、その理由が、受益者負担の適正化に基づいて、さらには応能負担の原則に基づきということですが、補助をやめるということは、つまり自己負担率が100%であるべきということになるという意味合いになるんでしょうか。 ◎健康推進課長 こちらのほうの自己負担金の決め方は、おおよそがん検診の場合は費用の3割程度を自己負担額としてお支払いいただいていると。ただ、政策的に低くしているものもございますので全体が3割ということではないんですが、それを目安に決定させていただいているというところです。 ◆渡場 委員 自己負担、窓口で払う3割のうちの幾らかを、さっきの計算でいくと大体1,000円前後ぐらいですか、市が補助してきたのをやめるということでよろしいんでしょうか。 ◎健康推進課長 今のお話ですと、例えば今1人当たりのコストという面で言いますと、大腸がんなんかを見ますと、2015年度で見ますと、単価的には3,600円くらいの、これはちょっと平均で割っていますから委託料そのものではございませんけれども、大体1人平均それぐらいかかっているというところでございます。そのうち大腸がんであれば800円が自己負担金としてお支払いいただいているという形になっています。 ◆渡場 委員 これを実施することによって、当然がん検診を受けようという、要は自己負担がないなら積極的に受けようという人が、お金を払うんだったらがん検診をやめようというようなマイナスの効果も当然あるかと思うんですが、その辺の検討というのはどうだったんでしょうか。 ◎健康推進課長 こちらについては、私どものほうで今度個別勧奨というものについて昨年度より力を入れているところなんですが、ただ、まだ非常にがん検診の中でも高齢者の方の割合が多い大腸がん検診につきましては個別検診を行っていないところでございました。これについて新たに3万人程度個別勧奨を行いたいというふうに思っております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。 △行政報告(町田市飼い犬、飼い猫等の避妊・去勢手術補助制度(要綱)の見直しについて) ○委員長 行政報告、町田市飼い犬、飼い猫等の避妊・去勢手術補助制度(要綱)の見直しについてを議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎保健所長 町田市飼い犬、飼い猫等の避妊・去勢手術補助制度の見直しについてでございますが、動物愛護の観点から、適正飼養に必要な繁殖制限の措置の理解促進を目的といたしまして事業を実施してまいりました。この事業分につきまして、具体的には飼い犬、飼い猫部分の手術費用の助成を見直すものでございます。  詳細は担当からご説明申し上げます。 ◎生活衛生課長 それでは、お手元の資料、町田市飼い犬、飼い猫等の避妊・去勢手術補助制度(要綱)の見直しについて説明させていただきます。  本件は、来年4月に予定しております制度の見直しについて事前に報告させていただくものでございます。  初めに、制度の経緯でございますが、町田市では、1992年度より、動物の愛護及び管理に関する法律の趣旨に基づき、動物愛護の意識を高め、不幸な命をふやさないために、普及啓発の一環として避妊・去勢手術にかかる費用の一部補助を開始いたしました。  続きまして、制度の変更理由と内容についてご説明いたします。  例年、補助の上限を超える申請や問い合わせを受けるなど、犬、猫の飼い主に避妊・去勢手術により繁殖制限を行うという考え方が広く定着したことから当初の目的は達成したと考えております。また、現在、都内の補助実施状況は飼い犬、飼い猫を対象としている自治体が少数となってございます。これらの状況を踏まえ、飼い犬、飼い猫の避妊・去勢手術の補助につきましては2016年度をもって終了いたします。  一方で、飼い主のいない猫につきましては地域の動物施策の基本と考えており、補助事業を継続してまいります。  なお、補助制度の見直しについての市民への周知につきましては、市のホームページや広報紙「ペットタウンまちだ」にて行っております。  報告は以上でございます。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆大西 委員 飼い主のいない猫についてはその後ずっと引き続き行われるということで、この料金については、これだけあれば手術ができるということなのか、それとも補助金の額ですよということなのか、そこら辺が1点。  それから犬はどうして2017年度から廃止になるんですか。飼い主のいない犬の部分。 ◎生活衛生課長 料金についてでございますが、飼い主のいない猫、雄が2,500円、雌が5,000円となっております。これは手術費用の一部になる金額でございます。もう1つ、飼い主のいない猫対策モデル事業がありまして、その制度に当てはまりますと、雄が1万5,000円、雌が2万5,000円の補助が出ておりまして、その場合はほぼ全額が賄える金額となっております。  それで、犬についてですけれども、犬については、野良犬ということになりますけれども、そういった犬を見かけた場合は、すぐ保健所が現場に出向いて捕獲をいたします。飼い主探しをします。見つからない場合は、日野にあります動物愛護相談センターに送るということで、野良犬は現在いないという状況でございます。 ◆渡場 委員 この事業は市の単独事業でやってきたというふうに思っていたんですが、それでよかったんでしょうか。  それから、これを変更することで金額としてどれぐらい削減になるのか、それをお尋ねします。 ◎生活衛生課長 市の事業で行っておりますが、東京都から包括補助として2015年度までは105万円出ております。金額の推移でございますが、2014年度から金額は徐々に見直しをしてきております。予算の総額になりますが、飼い主のいる部分が170万円ほど減額になっております。一方で飼い主のいない猫のほうですけれども、それについては、先ほどお話ししましたモデル地区の分も含めて70万円の増額になっておりますので、100万円程度は金額が予算的には下がるということになります。 ◆おく 委員 4番のところをちょっと教えてもらいたいのは、市のホームページ及び広報誌、3回ほど周知ということが出ております。この広報誌の図柄で言うと、A3の縦でしたっけ、大体どの辺にこれは記載されていたのか。僕は見ていなくて大変申しわけないんだけれども、例えば、こういう補助金というのはなくなるということについては、表の1面の上に出ているのか、中ほどに出ているのか、右隅に出ているのか、よくあるじゃないですか。載せたから通知したというだけではちょっと弱いので、その辺のご認識をちょっと伺いたいんだけれども。 ◎生活衛生課長 「ペットタウンまちだ」を年2回発行しております。全戸配布で発行しておりまして、過去3回記事に載せておりますが、1面のトップにはしていなかったと思いますけれども、表面であったり、裏面であったり、2015年、これは1年前の部分は裏面の左下にあったりとか、特に場所は決めておりませんが、目につくところにということで配慮しながらやっているところでございます。 ◆おく 委員 難しい発言をされておりますけれども、実はこういう補助金をなくすという提案については、どちらかというと表に出したがらない部分がおありなのかなというのを感じるのね。なぜかというと、飼い猫、飼い犬についてもそうですけれども、その飼い主、例えばペットショップから購入しました。必ずセットになっていないじゃないですか。強制手術にしても。そういうところで仮に転売されてきた動物たちが、さてこの廃止となったときに、広く定着しましたからというような文言で片づけていいのかどうかというところをちょっと知りたいのでこのようなことを聞きました。 ◎生活衛生課長 先の話に戻っちゃうんですけれども、最新の紙面によりますと、つい3カ月ほど前、8月21日号は1面の一番下、かなり幅広くとっていますので、かなり目立つように案内させていただいております。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  休憩いたします。              午後4時54分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後4時55分 再開 ○委員長 再開いたします。 △特定事件の継続調査申し出について ○委員長 特定事件の継続調査の申し出を議題といたします。  特定事件の継続調査の申し出については、お手元にご配付してあります内容で議長に申し出することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。  以上ですべての案件の審査が終了いたしました。  これをもって健康福祉常任委員会を閉会いたします。              午後4時56分 散会...