昭島市議会 > 2020-06-19 >
06月19日-04号

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  1. 昭島市議会 2020-06-19
    06月19日-04号


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    令和 2年  6月 定例会(第2回)               令和2年        第2回昭島市議会定例会会議録(第4号)-----------------------------------1.開議月日 6月19日(金)-----------------------------------1.出席議員(21名)   1番  馬場 保           2番  森田久夫   3番  松原亜希子          4番  吉野智之   5番  八田一彦           6番  ゆざまさ子   7番  奥村 博           8番  荒井啓行   9番  山本一彦          10番  高橋 誠  11番  三田俊司          12番  渡辺純也  13番  小林こうじ         14番  林 まい子  15番  篠原有加          16番  佐藤文子  17番   欠員           18番  木﨑親一  19番  赤沼泰雄          20番  大島ひろし  21番  南雲隆志          22番  青山秀雄-----------------------------------1.欠席議員(なし)-----------------------------------1.職務のため議場に出席した事務局職員  議会事務局長      遠藤英男   議会事務局次長     塩野淑美  議事担当係長      藤田修平   主任          寺尾秀幸  主任          長谷川 亨  主任          青木真一-----------------------------------1.説明のため出席した者  市長          臼井伸介   副市長         早川 修  企画部長        永澤貞雄   企画部政策担当部長   萩原秀敏  総務部長        山口朝子   総務部危機管理担当部長 武藤 茂  市民部長        小松 慎   保健福祉部長      佐藤一夫  子ども家庭部長     板野浩二   環境部長        池谷啓史  都市整備部長      金子泰弘   都市計画部長      後藤真紀子  会計管理者       柳 雅司   水道部長        永井慎一  教育長         山下秀男   学校教育部長      高橋 功  生涯学習部長      倉片久美子-----------------------------------1.議事日程(第4号)  第1 一般質問-----------------------------------1.本日の会議に付した事件  議事日程(第4号)のとおり----------------------------------- △開議 午前9時30分 ○議長(大島ひろし議員) 定足数に達しましたので、ただいまから第2回昭島市議会定例会4日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、あらかじめ配付のとおりであります。----------------------------------- ○議長(大島ひろし議員) 日程第1 一般質問 を行います。 昨日に引き続き、順次質問を願います。初めに、1番 馬場議員。     (1番 馬場 保議員 登壇) ◆1番(馬場保議員) おはようございます。一番最初にやるので頑張ってやります。自民党昭島市議団、馬場保でございます。ただいま議長の御指名をいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 最初に、新型コロナウイルスで亡くなられた方に心よりお悔やみを申し上げます。また、感染症で入院された方も本当に大変でした。 現在、感染者が9名とのことで、医療従事者、市の職員の皆様、本当にありがとうございます。 新型コロナというと、私はトヨペットでコロナを売っていまして、あまり名前が一緒で嫌なんですけれども、やるしかないんで、頑張って私もやります。 今後発生が予想される第2波防止のため、3密の回避と人との距離に気をつけて頑張りましょう。 今後、昭島市として感染者が出ないようにするにはどうしたらよいのかお教えいただきたいと思います。 次に、大綱2から5までの質問は、昨年3回の定例会において質問いたしました事柄について、その後における経過等についてお尋ねしますので、よろしくお願いをいたします。 第2は、9月の定例会において、歩道の改良について質問いたしました。趣旨は、車椅子利用者が歩道を通行する際に、段差切下げ部分に傾斜があるため、常に転倒の危険性を感じるので、安心して通行できるよう改善できないかというお尋ねをいたしました。 これに対して、担当部長から、これまでの道路築造に関する経過や当該地域での立地状況等から、画一的な整備には困難性がある。しかしながら、快適な歩行空間の確保に努めてまいりますとの答弁をいただいております。 これら答弁の趣旨を踏まえて、当該車椅子利用者にはその旨をお伝えしましたが、その後、この方は、これまで介添えをしてくれていた方が体力の衰えから外出等に同行できなくなったため、やむなく一人で外出をしている状況とのことでございます。 したがって、歩道通行時に傾斜部分での転倒を避けるため、やむを得ず車道上を通行しているとのことです。車道を通行する際には、徐行しないで走り抜ける自動車には身の危険を感じるばかりか、何で歩道を通行しないのかというように見て通り過ぎるドライバーもいらっしゃるようです。 ちなみに、この方は緑町四丁目に住んでいらっしゃいますが、拝島第三小学校の西側を南北に走っている拝島駅へ行く道路を利用して、拝島駅方面や大型ショッピングセンターへ買物などに通行しているとのことです。また、この方は市役所へも来たことがあり、市役所周辺の道路には車道の高低差はほとんどなく、歩道上には傾斜がないので安心して通行できる、このような環境の中で生活ができることが羨ましいとも言っておりました。 車椅子を利用している方は相当数おられると思いますが、こうした方々が安心して通行できる歩道の改善をぜひお願いしたいと思います。 道路環境の整備については、それぞれの地域の立地条件が異なるため、画一的にはできないことはさきの答弁内容から一定の理解はしておりますが、当該利用者のように日々の生活に危険を感じながら通行を余儀なくされている方々の不安解消に向けて何か一工夫できないものか、御検討をお願いいたします。 次は第3で、多摩川河川内の環境改善についてでありますが、この問題についても昨年9月の定例会におきまして、河川敷内に自然発生した樹木が大きくなり、出水時に流れを変えて堤防決壊へつながらないかと不安視する声があり、改善方を河川管理者に要望してほしい旨質問をいたしました。 これに対して担当部長から、拝島自然公園東側から昭和用水堰までの間は生態系保持空間とされており、草木などの伐採はできないとの現状となっております。しかしながら、多摩川のより適正な管理について、引き続き要望をしてまいりたいとの答弁をいただいております。 その後、10月の台風19号の出水により少なからず影響はあったものと思われます。 こうした状況から、12月定例会では、現実の問題としての沿川住民の不安解消に向け、河川管理者に改善方を求めるべきではないのかと質問をいたしました。 これに対し、市長から、安心して暮らせるよう要望していきたい、また担当部長から、多摩川整備促進協議会において情報交換や協議を重ねながら国に要請を行い、浸水被害の予防、軽減に努めていきたいとの答弁をいただいております。 この問題は、私ども拝島町地域の居住者は、河川敷内に樹木が根づいた頃から、将来的にこれら樹木が大きくなって川の流れに影響を及ぼしかねないとの不安から、これまで地元自治会等では自治連の市政懇親会のたびに問題を取り上げ、改善方を要望してまいりました。そのたびに生態系保持空間である旨の答弁が繰り返されるだけで今日に至っております。 昨年の台風による多摩川河川関係の被害は、昭島市を含めて相当の影響があったものと思われます。 そこでお尋ねいたしますが、昨年10月以降において、市として河川管理者等に対し何らかの要請行動を行ってきたのかお伺いいたします。要望を行った内容等をお聞かせください。 行っていないとすれば、今後どのように行うのか、併せてお聞かせをいただきたいと思います。 今回、この問題についてあえて質問いたしましたのは、昨年の台風以降、地域における幾つかの会合の中で問題が話題となり、従来からの居住者のみならず、新しく住んだ居住者の方々からも、地元議員として積極的に市へ働き掛けてほしいという声が大きく、再度質問をした次第でございます。 市におかれましては、地元住民の切実な声をお聞きいただき、地域住民の方々が安心して暮らせるようよろしくお願いをいたします。 その4は、庁舎敷地内に置かれているオートバイの駐車についてであります。 この問題については12月定例会において質問しましたが、担当部長から、11月に設置した施設の利用で解消されるものとみていると答弁をいただいております。 しかしながら、相変わらず庁舎建物の脇に依然としてオートバイ十数台が置かれており、せっかくの施設が生かされていないように思われます。 職員が通勤に使用するオートバイや自転車について、12月定例会においての答弁では、使用料を取っていないとのことでしたが、オートバイの通勤者にも通勤手当は支給されていることと思います。自動車で通勤している職員は有料で駐車場を借りていると聞き及んでおりますが、オートバイだけ市役所敷地内へ無料で駐車させるのは不公平になるのではないかとも思います。 どうしてこのような質問をさせていただくかというようなことは、市民の方から私のところに次のような意見が寄せられているからでございます。 1として、一般市民が駅周辺で市営もしくは民間の駐輪場以外に一時的に自転車を置いても撤去されて保管料を取られてしまう。2として、市営の駐輪場は一定の使用料を徴収されていること、3として、市役所の職員は駐車場でない敷地内や通路にオートバイを置いても撤去されない、4として、庁舎西側の通路には自転車やオートバイが置かれていることもあり、通行しにくい状況にある。 このような意見は以前からありましたが、昨年12月の定例会に質問いたしましたが、私の意図が十分に伝わっていないため、改めて質問をいたします。 市営の駐輪場と市職員が通勤するために使用する自転車やオートバイの駐車場では、使用方法や設置目的も違い、一概に比較することは難しいと思いますが、行政財産の使用という観点から、市職員の方にも負担を求めることはできないのでしょうか。答弁をお願いいたします。 最後に、市民交流センターの施設利用についてお伺いいたします。 市民交流センターは、旧施設名は福祉会館として、昭和41年に公的結婚式場を主体として開設され、最盛期には年間500件に及ぶ結婚式が行われたことでその役割を果たしてきました。 その後、結婚式業務が一段落してからは、会議室利用主体の施設に改修され、市内で唯一の飲食が摂れる施設として多くの方々に利用されていると聞き及んでおりますし、私も地域団体の一員として年に数回ぐらいは利用しております。 この施設には、開設当初から飲食業者の対応窓口があり、飲食等の利用がスムーズに行われておりました。しかしながら、数年前にこの業者対応窓口もなくなり、現在は施設利用者が直接に注文して利用している状況となっております。 当該施設は開設されてから50年を超えており、急速な高齢化が進む今日、上階へのエレベーターもなく、改善を求める声も多くあると思いますが、構造的な問題で建替え以外は方法はないと伺っております。 こうした状況にもかかわらず、唯一の飲食が摂れる公共施設として地域団体等の方々に利用されておりますが、2年ほど前から飲食物搬入に対してもリフトの使用ができなくなり、洗い場や食材を一時的に置く場所も立入禁止となっております。担当課へお聞きしたところでは、建築上の関係で使用禁止にしているとのことでございます。施設を利用する方々は直接影響はないと思いますが、ケータリング業者からは不便であるとの声もあり、提供を依頼する際には敬遠されることもあると聞き及んでおります。 そこでお尋ねしますが、開設から半世紀を超えたこの施設について、市としては今後建替えなどの計画はあるのか、計画があるとすれば、いつどのような施設になるのかお伺いをいたします。 また、計画が具体化していないということであれば、現在の施設はいつごろまで使用できるのか、このまま継続使用していくとなれば、必要最低限の維持補修はすべきかと考えますが、お答えをくださいませ。 どうもありがとうございます。最後です。 ○議長(大島ひろし議員) 臼井市長。     (臼井市長 登壇) ◎臼井市長 おはようございます。一般質問3日目でございます。今日は雨ということですけれども、よろしくお願いいたします。 馬場保議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、1点目の新型コロナウイルスとの闘いを乗り越えることについてのうち、細目1点目、今後も感染拡大防止のため、昭島市として感染者が出ないようにするにはどうしたらよいか教えていただきたいについて御答弁申し上げ、他の御質問につきましては担当部長より御答弁申し上げますので、よろしいでしょうか。 馬場議員、コロナを売っていたということでございますんで、今日はCOVID-19ということでお答えさせていただきたいと思います。 COVID-19感染症の影響による市民生活や経済社会の悪化は、今までに経験がないほど深刻な状況となっております。 このような状況の中、今もなお感染リスクと背中合わせの苛酷な環境の下、強い使命感を持って日夜奮闘しておられる医療従事者の皆様に改めて敬意を表したいというふうに思います。 まだまだ予断を許さない状況ですが、感染拡大防止の徹底を図りながら、経済社会活動も段階的に再開をしているところでございます。行政の役割として、困っている市民や事業者の方々にスピード感を持っていち早く対策を講じ実施していくことが経済社会への活動レベルを引き上げることにつながり、大変重要なものであると思っているところであります。 感染拡大を防止するためには、市民の皆様一人一人が新しい日常を徹底していただくことが大切でございます。一人の行動が家族や友人を守り、最終的には社会を守ることにつながっていくというふうに思っているところであります。手洗いの徹底、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、密閉・密集・密接、いわゆる3密の回避をお願いしているところであります。 事業者におかれましても、事業を継続するため、従業員を守るため、お客様を守るために、東京都感染拡大防止ガイドラインや各業界団体作成ガイドラインなどを参考に、感染拡大防止に向けた対策の徹底をお願いいたします。 私も、市民の皆様が新しい日常の下で安全で安心して暮らせるよう、市民の先頭に立って頑張っていく所存でございます。市民と行政が心を一つにしてこの難局をしっかりと乗り越えていかなければなりません。 さらなる御理解と御協力をよろしくお願い申し上げまして、御答弁とさせていただきます。共に頑張りましょう。 ○議長(大島ひろし議員) 金子都市整備部長。     (金子都市整備部長 登壇) ◎金子都市整備部長 御質問の2点目、歩道の改良についての、車椅子利用者が安心して通行できるよう不安の解消について御答弁申し上げます。 御指摘いただきました拝島停車場通りの現況でございますが、通りの東側に当時の道路築造基準にのっとり、幅員1.5メートルで車道との高低差が15センチ程度あるマウントアップ方式の歩道が設けられた道路となっております。また、地形上、北から南に向けて緩やかな下り坂が続いていることに加え、沿道地権者の意向による車両の出入りのための歩道切下げが多数設けられております。 そうしたことから、傾斜部が多く、また歩道の幅も狭隘な状況であることから、歩行者をはじめ、特に車椅子やベビーカー等を御利用の皆様には通行の快適さが不十分であると認識しております。 御質問の道路は、歴史ある街道で幅員も限定されている中で、時代の流れとともに交通形態も変化しており、限られた道路幅員の中で車道側に歩道を拡幅するのは困難であると考えられます。 また、新たに民有地側の用地を確保して歩道を拡幅する整備手法もございますが、沿道におけるまち並みの状況や市の財政状況を鑑みると現実的ではないものと認識しております。 そうしたことから、歩道の拡幅整備をせずに現状の中で歩道の傾斜等を改善するためには、接道する敷地の高さを個別に考慮し、車道全体の高さを変更するなどの手法も考えられます。 しかしながら、高低差が緩和されることにより、昨今の局地的豪雨時の雨水処理などに新たな課題も発生することから、詳細に検討する必要がございます。 市内における同様の課題に対するこれまでの対応事例といたしましては、拝島駅南口のように一方通行とすることで車道側に歩道を確保するなどの手法や、昨年及び今年度において、他路線ではありますが、植樹帯を一部撤去し、部分的でも歩道の有効幅員を確保する手法などを用いて、課題解決に取り組んでいるところでございます。 御質問いただいた路線につきましては様々な課題があり、現時点での対応は困難性がございますが、全ての人々が安全で安心して利用できる道路空間を目指して、ユニバーサルデザインに配慮した歩行空間の整備に努めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 続きまして、御質問の3点目、多摩川河川内環境改善についての、地元住民の方々から安心して暮らせることについて御答弁申し上げます。 治水におきましては大変重要な課題であると認識しております。 多摩川につきましては、国土交通省京浜河川事務所多摩川河川環境管理計画により周辺市街地と自然環境が調和した魅力的な景観づくりをコンセプトとして、河川敷を含め、その管理を行っているところでございます。 御質問にありました拝島公園東側から昭和用水堰までの間は生態系保持空間とされ、貴重な生態系を保ち、自然を守るスペースとして位置づけられております。その重要性は十分認識しているところでございますが、昨今の地球温暖化に伴い、大型台風や局地的な集中豪雨による甚大な被害が日本各地で発生しております。 本市においても、昨年の台風19号では、河川敷のグラウンドが流されるなど大きな被害を受けたところでございます。 そうしたことから、台風による被害発生直後の11月には、市長自ら京浜河川事務所長と協議を行い、一日も早い災害復旧をはじめ、生態系保持空間の確保には理解を示しながらも、市民の不安解消の観点から、治水としての護岸工事や堤防整備などをお願いしたところであります。 京浜河川事務所では、要請後、直ちにくじら運動公園北側通路700メートルの補修を行い、本年5月からは多摩大橋下流に位置する福島町三丁目において、約100メートルにわたる重さ3トンのボトルユニットを100体から200体を設置する多摩大橋下流左岸補修工事を、いわゆる護岸補強工事を施工しているところでございます。 治水整備を効果的に進めていくには、各地域の被害状況の把握及び沿川自治体と協議を重ね、増水時の分析などを行い検証していく必要があることから、時間と多額の事業費が必要であると伺っております。 市といたしましても、水防としての雨水管整備をはじめ、被害を未然に防ぐ、あるいは軽減するための措置を講じるとともに、市民の安全・安心なまちづくりに努めてまいります。 ○議長(大島ひろし議員) 山口総務部長。     (山口総務部長 登壇) ◎山口総務部長 御質問の4点目、庁舎敷地内のオートバイ駐車について御答弁申し上げます。 庁舎西側通路におきましては、昨年11月に庁用自転車駐輪場及びオートバイ置場を新たに設置したことにより駐輪車両は大幅に減少いたしました。 さらに、職員に対しまして、自転車等の整列駐輪及び通路への駐輪禁止につきまして、再度庁内掲示文書等にて周知を図ったところ、現状、通路への駐輪はおおむね解消している状況でございます。 また、建物西側壁面の室外機前に置かれているオートバイでございますが、限られた敷地の中でオートバイ置場を確保することが非常に困難でありますことから、市民の皆様などの往来が比較的少ないこの場所への駐輪を認めているのが現状でございます。 これら自転車及びオートバイを利用して通勤する職員に対しましては、その通勤距離等に応じて通勤手当が支給されておりますが、駐輪場と使用料は徴しておりません。 御提言のございました職員の駐輪場等使用に関わる有料化につきましては、本庁舎にとどまらず、他の市内各公共施設での対応等を含め様々な課題もありますことから、今後、他市の状況なども参考に調査研究に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(大島ひろし議員) 小松市民部長。     (小松市民部長 登壇) ◎小松市民部長 御質問の5点目、市民交流センターの施設利用について御答弁申し上げます。 初めに、開設から半世紀を超えたこの施設について、この先はどうなるかについてであります。 市民交流センターは、昭和41年に結婚式のできる福祉会館として開館し、その後、結婚式業務の廃止に伴い、平成18年に市民交流センターと名称を変え今日に至っており、これまで多くの皆様に会議等で利用されている施設であります。 平成29年3月策定の公共施設等総合管理計画における本施設の基本認識では、建設後50年が経過し施設の劣化が進んでいる状況等を踏まえ、建替えを検討していますが、建替えに向けての財源確保が課題となっています。建替えの際に他施設の機能の複合化や多機能化についても検討する必要がありますとしております。 また、本年2月から3月にかけて、公共施設等総合管理計画における個別施設計画素案に係るパブリックコメントを実施しました。本素案の中で、市民交流センターにつきましては、他施設との複合化・多機能化について具体的な検討を進めていくことや補助金の活用等についてお示しし、意見を求めたところであります。寄せられた意見といたしましては、早急に建て替えてほしい、建替えの際はエレベーターを設置してほしいなどといったものでありました。 今後の本施設の建替えに当たりましては、東部地域における新たな市民交流拠点として位置づけ、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、今後の財政状況は不透明な状況ではありますが、市民の皆様と情報共有を行いながら、時代の変化に応じた施設機能の向上をできる限り図り、令和7年の開設を目指して整備を進めてまいる予定であります。 次に、現在の施設はいつまで使用していくのか、このまま継続して使用していくとすれば必要最低限の維持補修はすべきについてであります。 本施設は、これまでに耐震補強工事をはじめ、空調機器、3階会議室のじゅうたん、トイレなど、経年による各種修繕などを施し、施設の運営を行ってまいりました。 今後につきましても、建替えに当たり、解体工事が行われるまでの間、本施設の機能の維持を図り、安全で安心して利用できるよう十分に配慮し、適切な修繕等を行ってまいります。 引き続き、市民交流センターが多くの方々に気持ちよく利用していただけるよう努めてまいります。 ○議長(大島ひろし議員) 以上で、馬場議員の一般質問を終わります。----------------------------------- ○議長(大島ひろし議員) 次に、10番 高橋議員。     (10番 高橋 誠議員 登壇) ◆10番(高橋誠議員) おはようございます。10番、自由民主党昭島市議団、高橋誠でございます。ただいま大島議長の御指名をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。 昨日、東京都での新型コロナウイルス感染者数は41人と、3日ぶりに40人超えと、本当に終息の方向に進んでいるのかは考えてしまうところですが、新型コロナウイルス感染拡大の初動の際に実行された対策、ロックダウンや非常事態宣言からの出口戦略を世界の各国が今模索し始めています。日本の場合もそうですが、当面は経済の再起動を注意深く進めていくことになり、その先まで見通した戦略というのはなかなか考えられない状態だと思います。 ですが、仮にある程度国内経済を再起動できたとしたら、その次は国際情勢、つまりコロナ後の世界に適応した戦略を考えていかなくてはなりません。もちろん、早期に治療薬や予防ワクチンが確立するようなⅤ字回復、Ⅴ字型とまではいかなくても、U字型の回復という可能性も見えてくるかもしれません。 けれども、そうではなく、取りあえず2020年前半のパンデミックは終息したのだが、治療薬は完全ではなく、予防ワクチンは未開発という状態が続くとしたらどうでしょう。本当に終息したとは言えないのではないでしょうか。 今回の新型コロナウイルス感染症対策を経験して、インターネットの有用性・必要性を強く感じさせられた方も多いと思います。電気、ガス、水道、インターネット。インターネットは一部の人のものではなく、社会生活に欠かせないライフラインとして強く認識されたと思います。 私は、自粛期間中、生活に欠かせないライフラインとして強く感じたのは、インターネットよりもごみ処理行政です。自粛期間中、日々出てしまう家庭ごみ、毎日ごみ収集作業をしていただき、本当に感謝の気持ちしかありませんでした。 それでは、質問に入りたいと思います。 今回、私からの質問は1点でございます。大綱1、新型コロナウイルスの感染防止対策に伴うごみ処理行政への影響について。 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、緊急事態宣言が発令されました。緊急事態宣言の時期に家庭ごみが1割増えた自治体もあり、一部の地域は清掃工場への持込み自粛を呼び掛けた自治体も出たとのことです。また、自宅療養者が使ったマスクなどからの感染リスクもあり、専門家は、捨てる際に密閉するなどの配慮が必要だと話しています。ごみの収集作業員の方々は感染リスクにさらにさらされているのが現状です。 環境省によると、医療機関で新型コロナ患者が使ったガーゼなどは、専門業者が感染性廃棄物として回収されるが、自宅療養者が使用したマスクやティッシュは、通常の家庭ごみと同様に回収されます。 環境省は、感染性廃棄物か否かはごみが出た場所で決めると説明。医療廃棄物に詳しい岡山大学の田中名誉教授は、家庭ごみに付着したウイルスから感染するおそれがあると認識し、誰もが袋が破れないように密閉してごみを出す努力をしなければならないと指摘しています。その上で、収集作業で大量のごみ袋を無理に押し込むと袋が破れやすくなる。不安は分かるが、慌てずにいつもどおり作業を心がけるだけでリスクは減らせると助言されています。 作業員の方が感染すると、収集に支障が生じます。神戸市環境局須磨事業所では4月中旬にクラスターが発生、収集作業中に感染したかどうかは不明だが、10人以上の感染が発覚し、市は事業所を一時閉鎖、担当地区のごみを別の地区を担当する職員が代わりに収集する事態となりました。 そこでお伺いいたします。 細目1の収集作業員の感染リスク削減について。 ごみの処理は、市民の皆様の生活を維持するために本当に重要です。そのためには、収集作業員の感染リスクを減らし、ごみの収集を安全に継続していただくことが大切と考えます。感染を防ぐ出し方の呼び掛けについて、昭島市のホームページでも、新型コロナウイルスに関するごみの出し方について記載されていますが、非常に重要な感染対策だと考えています。ホームページ以外でも市民の皆様に周知徹底が必要と考えます。収集車や防災無線など、多くの媒体を利用して告知を行ってみてはいかがでしょうか。 次に、細目2、家庭ごみ量の状況と、細目3の清掃センター、環境コミュニケーションセンターの稼働状況についてお伺いいたします。 先ほども述べましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛が続く中、各地で家庭ごみが増えています。在宅時間が長くなったことが要因で、この機に家を片づけて粗大ごみを出すケースも多いと見られ、一部の地域では収集に遅れが出ているほか、処理施設への持込みで道路が渋滞し、受入れを一時中断する自治体も出ています。 大阪府吹田市では、4月の家庭ごみの量は、4月21日時点で4206トン、前年同時期で310トン増、市の担当者は、学校の休校や在宅勤務に加え、家で食事をする機会が増えたことが主な要因ではないかと話しています。処理施設への持込みも多くなっているのも事実です。 外出自粛を機会に、余分なものを捨てる断捨離をするケースも多いと見られ、静岡市によると、市内に2か所ある清掃工場を訪れる車は、4月に入ってから昨年比1.2倍ほど増え、連日約600台から800台に、週末には1日1000台を超え、周辺で渋滞が発生する日もあったとのことです。 2月にいち早く独自の緊急事態宣言に踏み切った北海道でも、3月の札幌市の可燃ごみとプラスチックごみがそれぞれ前年比13%増、瓶や缶、ペットボトルも12%増。担当者は、ペットボトル飲料やインスタントラーメンなどの消費が増えたことが影響したと話しています。 静岡県掛川市と菊川市では、今回の自粛期間で搬入ごみが増えたことと施設の老朽化により焼却炉が故障し、ごみ処理非常事態宣言を発令するなど、各地の自治体でごみ増量による何らかの影響が出ています。 環境省廃棄物適正処理推進課の担当者は、家庭ごみの増加について、在宅時間が延びたことで増えているが、10から数十%幅にとどまると分析しています。処理能力を超え施設がパンクすることはないとしております。 そこでお伺いいたします。 昭島市は、清掃センターの延命化を進めています。市民の理解と協力を受けてのごみ減量政策と、それを受けての焼却炉の交互稼働策です。 今回の新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛が長引き、各地で家庭ごみが増えている状況ですが、延命化政策への影響はいかがでしょうか。昭島市の家庭ごみの排出量の状況や、清掃センター、環境コミュニケーションセンターの稼働状況をお聞かせください。 私からの質問は以上です。 ○議長(大島ひろし議員) 臼井市長。     (臼井市長 登壇) ◎臼井市長 高橋誠議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、新型コロナウイルス感染症防止対策に伴うごみ処理行政への影響についての基本的な考え方について御答弁申し上げ、他の御質問につきましては担当部長より御答弁申し上げますので、よろしいですか。 医療従事者、警察、消防関係者をはじめ、廃棄物の収集や処理に従事されている方々も含め、日夜最前線で市民の命と生活を支えてくださっている全てのエッセンシャルワーカーの皆様に対し、心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。 廃棄物処理は、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とし、資源及びごみの収集運搬に始まり、資源の選別、破砕や焼却処理、併せてごみの減量化に関する取組等、その全てが市民の安定的な生活の確保と社会の安定維持に直結する必要不可欠な業務であります。 今般の新型コロナウイルス感染症拡大の影響につきましては、外出自粛等により家庭ごみの量が増加する一方、経済活動縮小により事業系のごみの量が減少している状況が顕著であります。 こうした中、その収集や処理作業に当たっては、使い捨てマスクやティッシュペーパー等、感染リスクを伴う廃棄物を扱う機会が増えている状況にありますが、作業員が万一にも感染するような事態は絶対にあってはならないものと認識しているところであります。 市といたしましては、ごみ処理行政において感染拡大防止対策に万全を期してまいりますが、市民や事業者の皆様には、ごみの排出に当たっては、感染防止に最大限の注意を払っていただきますとともに、引き続きごみの減量化にも御協力いただきますようよろしくお願い申し上げるところであります。 今後におきましては、廃棄物の衛生的な処理を継続していくことが、この未曾有の困難克服への一助となり、市民生活の大きな支えになるものと認識いたしております。 今後起こり得る感染症流行の第2波、第3波にも十分備えながら、引き続き市内の生活環境の保全及び公衆衛生の向上に最大限努めてまいりたいと存じますので、よろしくお願いしたいと思います。 本当に大変家庭内のごみが増えているということで、うちもアパートがあるんで、そこにいつでも、道路の近くにごみを捨てる、住んでいらっしゃる方がお捨てになるところがあるんですけれども、周りのところは全部、入居している人が鍵を開けてそこに入れるようになっている。うちはそれほどお金がないものですから、網をかぶせてやっているんですけれども、本当不法投棄が多くて多くて、火曜日と金曜日、今日もそうだったんですけれども、1時間ぐらい仕分して、今まで手でやっていたんですけれども、今この感染拡大ということで、おっしゃるとおり、ティッシュペーパーやら、いろいろな、マスクやら、それと一緒に飲んだ後の缶ビールを一緒にビニールでやっているんで、それを仕分して、大体1時間ぐらいかかるんですけれども、毎日すごい増えている。 だから、本当に市民の皆さんも、うちだけではなくて、大変そういうところで不法投棄もあるのかななんていうふうに思っているんで、これは全体的にもちょっと市としても考えていかなくてはならない問題と、それと一緒に、うちの近くはちょっと茂っていますものですから、カラスが来て、私すごいカラスにもばかにされているのかなと。それでまき散らして、近所から、市長の所有しているところのアパートのごみのところから大量にカラスが食い散らかしていると、それの通報もあるみたいでございまして、そこら辺の対策もしっかり考えながら、今のこのごみが増えている中での対応というのをしっかり今後とも取り組んでいきたいというふうに思っていますんで、ただ私、全然、捨てられたりなんかしているときに、分けながら、最初は悔しかったんですけれども、何か自分の修行として、怒らない、怒らないというような感じで今取り組んでいるところでございますんで、今後とも頑張っていきたいと。 ただ、ごみのそういったところは大変リスクはありますんで、市民全体、市全体、また市民の皆さんと共に考えていかなくちゃいけない問題だなというふうに思っています。 ○議長(大島ひろし議員) 池谷環境部長。     (池谷環境部長 登壇) ◎池谷環境部長 新型コロナウイルスの感染防止対策に伴うごみ処理行政への影響について御答弁申し上げます。 初めに、収集作業員の感染リスク削減についてであります。 新型コロナウイルス感染症が都内において流行傾向が見られ始めたことから、まず本年2月に収集委託3者、収集運搬許可業者、修繕工事等関係者に対し、手洗い、咳エチケット、検温、廃棄物からの感染予防等に関し、従業員等の健康管理の徹底についてのお願い文書を発出し、特に収集委託3者に対しましては、昼休憩時や作業終了後の待機時間の工夫等、感染リスク削減の要請を行いました。 市民の皆様に対しましては、政府の緊急事態宣言に合わせ、市ホームページや広報あきしまに新型コロナウイルスに関するごみの出し方を掲出し、収集作業員への感染リスク削減に向けた啓発を行っております。 幸い、これまで市に関係する収集作業員等への感染は確認されておりませんが、引き続き第2波、第3波にも備えながら、気を緩めることなく、御提案いただいた手法等も含め、感染リスク低減のさらなる徹底に努めてまいります。 次に、家庭ごみ量の状況についてであります。 家庭ごみにつきましては、本年2月下旬頃から増加傾向が見られ、2月から5月までの4月間の合算量と、その前年同期間比を申し上げますと、可燃ごみが5260トンで256トン、5.1%の増、資源ごみが546トンで37トン、7.2%の増、プラスチックごみが562トンで43トン、8.2%の増、不燃ごみが495トンで55トン、12.5%の増、合計で391トン、6.0%の増となっており、外出自粛等の影響が大きく作用したものと考えております。 次に、清掃センター、環境コミュニケーションセンターの稼働状況についてであります。 清掃センターの状況につきましては、今申し上げましたとおり、家庭ごみが増加傾向にある一方、経済活動の縮小等の影響から、事業系可燃ごみは本年2月から5月までの4月間で合算量が1448トンで、前年同期間比マイナス291トン、16.7%の減となっており、可燃ごみの総量といたしましては大きな変動はなく、焼却炉の安定稼働への影響はございません。 環境コミュニケーションセンターの状況につきましては、各家庭から自家用車等により粗大ごみ等を直接持ち込む件数が増加し、本年2月から5月までの4月間で合計9000件、前年同期間比で1088件、13.8%の増となっております。 また、市内7か所で拠点回収を行っている古着・古布につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、リサイクル業者における引取りが困難な状況を招いております。このため、センターの搬入・搬出ヤード等がいっぱいとなる状態が続いたことから、市民の皆様にはしばらくの間、持込みをお控えいただくよう市ホームページでお願いしたところであります。 環境コミュニケーションセンター内における委託作業員の衛生管理につきましては、これまでも手洗い、マスク着用、機器類や手すりの消毒等の徹底に努めてまいりましたが、さらなる対策といたしまして、毎朝の検温、フェースシールド着用、休憩室での3密回避、換気口点検等を追加し、感染リスク低減の徹底に努めているところであります。
    ○議長(大島ひろし議員) 以上で、高橋議員の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時23分----------------------------------- △再開 午前10時40分 ○議長(大島ひろし議員) 会議を再開いたします。----------------------------------- ○議長(大島ひろし議員) 次に、14番 林議員の一般質問を願います。     (14番 林まい子議員 登壇) ◆14番(林まい子議員) おはようございます。ただいま議長の指名を受けましたので、通告に従い一般質問を行います。 まずは、新型コロナウイルス感染症につき御逝去なさった方々の御冥福と、罹患なさった方々の一日も早い御回復を切にお祈りいたします。 また、本市においては、長期にわたる御対応が要されている中、全庁を挙げて大変な御尽力の上お取り組みいただいていること、心より感謝申し上げます。 教育委員会におかれては、2月27日の首相による突然の休校要請から今に至るまで、文部科学省や東京都からの通達に基づきつつ、市内小中学校と連携をし、誰もが経験したことがない事態に対して、全てのリスクの責任を負いながら、命にも関わる御決断を果敢に重ねてくださいましたこと、まずもって御礼申し上げます。 この休校の間、前向きに過ごされた方ももちろんいましたが、私含め、周囲の保護者のおおむねの心理的反応は、子どもも親もタイムスケジュールの組立てからできない、子どもの生活が乱れるたび無力感を感じる、周りと比較しては焦ったり落ち込んだりする、無償のオンライン教材にアクセスできるがあまりに多く選べないというものでした。 千代田区立麹町中学校、工藤勇一前校長のコロナ禍の状況に対する、「今回の事態は教育界の今までの課題をあぶり出しました。全く進まない学校のICT化、休校中に何をしていいのか分からない子どもたち、どうしていいか分からず右往左往する現場。思考停止に陥るのは、本当は主体性を伸ばすことが教育の本質だったはずなのに、知識注入型の教育に躍起になったつけではないでしょうか。教育の本質とは何かを改めて問い直すべきです。文部科学省も、現場の教員、生徒たちも、誰かのせいにすることなく、当事者意識を持って、学校がどうあるべきなのか、徹底的に考えなければいけません。私は、学校に一斉に集うことができない状況でも、能動的に学びたくなる仕掛け、新しい教育の姿を教員と生徒たちと総動員で見いだしていきたいと思います」との言葉には、深く共感をいたしました。 3月にはどうにかしたいと動かれていた保護者の皆さんも、4月になると外にも出られずストレスがたまり、先の見通しが立たずつらい、子どもが無気力になって打つ手がないなど、疲弊し始めました。 難航する在宅ワーク、収入悪化など、生活基盤について考えなければならないことが多々ある、いらいらして子どもに対し厳しく接してしまうとの声もありました。直面する問題はあっても、休校の長期化に伴い声を上げる力がもはやないのです。 また、4月までは、毎日具体的な指示がないとどう過ごせばよいのか分からず不安であると、詳細なスケジュールや多めの課題を求める保護者の声が数多くありました。しかし、5月前後から各校より課題が増え始めると、就労等の関係で勉強を見れず対応困難で途方に暮れる家庭が出ました。親が在宅できる家庭からも、一緒に付き添い家庭学習をスケジュールどおりにしようとすると子どもは勉強を嫌がる、親が焦るほど親子関係が悪化しもはや勉強どころではなくなり、毎日が苦痛である、保護者が予習まで見ることは到底できない、家にいるとはいえ在宅ワークをこなすのに精いっぱいなど、様々な理由から多大なストレスを感じるとの声が寄せられました。 学校再開直前には、親は課題が終わらず仕上げねばと焦るものの、子どもが諦めくじけているとの相談もいただきました。 子どもが勉強嫌いになり得る、またDVにつながる可能性すらある、保護者が一対一で見るスタイルを想定した家庭学習で学びの保障を考えることはおおむね困難であることを多くの家庭が実感したのではないかと思います。 今回の休校は、学びには何が必要か、学校とは何か、身に迫って考える機会となりました。自分で何をするか主体的に考え、判断し、行動できる自律とともに、モチベーションを維持しながら学びを深めるためには、複数人とコミュニケーションを取りながらの共同作業が欠かせないことを理論ではなく実体験から痛感したのです。 誰も取り残さないを念頭に、今後はICTも必要に応じて活用しながら、子どもがどこにいても学びを実現できるようにすることが急務です。 また、周りと比較し落ち込まないよう、自分は自分、人は人と多様であることを受け入れる、かつ自己肯定感が高くなるよう導いていくこと、不安なことがあれば学校に相談しやすい関係性を親子とも日頃から築くことが必要であることも分かりました。 この未曾有の危機を、昭島市では、子どもたちが豊かな人生を送るため、真に必要な教育とは何か捉え直す機会とし、他自治体にも先駆けて動いていただけるよう心から願いまして、子どもたちの多様性を認め、一人一人に届ける学校教育とはについて質問いたします。 細目1、市の考える学びとその実現について問う。 1点目、市のラジオ配信や4月下旬の学校再開の独自判断など工夫した取組がなされましたが、長期休校を経験した今だからこそ、昭島市として考える学びと、その具体的な実現法について教えてください。 2点目、今後、情報リテラシーのさらなる取得と併せ、ICTの効果的な活用が求められます。今後のICTインフラ整備のタイムスケジュール、登校できない児童・生徒も含めた活用法、市の考える個別の学び、オンライン学習に特化する支援員配置について教えてください。 3点目、学校であるから子どもたちが経験できる他者との共同作業や成長は何と考えますか。また、学校へ行けなくなった場合、ICTを活用し補完できることはありますか。 4点目、ICT活用は教員の負担軽減につながるとお考えですか。また、再開後の先生方の支援について、どのような体制が取られているか教えてください。 最後に、今一番注意を払わなければならないことが、再開後の子どもたちの様子です。精神的な不安やストレスを取り除くため、当面は子どもの様子を見る人的な手当が必要かと思いますが、対応はなされているのでしょうか。 細目2、学校給食から考えられる支援と地産地消について問う。 日本の子どもの6人に1人が貧困と言われている時代です。生命活動の源となる食の保障は、学びの保障とともに非常に重要です。 1点目、今回休校時の対応の考え方を教えてください。 2点目、再び一斉休校となった場合、希望する御家庭には何かしらの方法で給食を提供する考えはあるか教えてください。 最後に、個人事業主の方より、食材が卸され販売するルートさえ確保できれば食材販売に協力できるとのお声がありました。また、市での食材販売を求める声も多く寄せられました。利用できなかった食材については、地域で循環する仕組みはつくれないか教えてください。 大綱2、地域内で資源を再分配する仕組みをつくろう。 コロナ支援に特化して市にお金を寄附したいが、どこに寄附をしてよいか分からない、市内で必要とする先にマスクを届けたいが、どうしてよいか分からない、また給食がなくなった中、子どもの食は大丈夫なのかというお声をそれぞれ何件もいただきました。 そこで、市内の資源を循環する仕組みをつくってはいかがでしょうか。 市民と連携して地域に力を蓄えていくことで、セーフティネットがよりくまなく整っていきます。また、国や都の指針を待たずとも迅速に動ける部分が出てくるでしょうし、そうしたインフラが整うことは市民の不安軽減にもつながります。 そこで質問です。 細目1、お金、衛生用品、食の再分配について問う。 1点目、医療、地域福祉等、用途をある程度明確にした上で、パンデミックに対応する基金を創設できないのでしょうか。 2点目、衛生用品についてです。 篠原議員も質問なさっていましたが、福祉サービス事業所から、マスク、消毒液が恒常的な出費となり、非常に経営を圧迫しているとの声を直近でもいただいております。今後の流行に備え、市として寄附を募って備蓄し、必要なときに活用されるよう仕組みを整えられないのでしょうか。 最後に、食についてです。 今回、子どもの食支援に動かれた市民がいらっしゃいました。市としては、それらの動きを捉え、必要な方に情報が届くよう発信をしましたか。 昭島市子どもの食の確保緊急対応事業補助金については、支援事業の詳細情報は発信したのでしょうか。また、子どもに限らず、食の確保が困難になった方々への食支援は市としてしましたか。 以上で1回目の質問を終わります。趣旨をお酌み取りいただき、明確な御答弁をお願いいたします。 ○議長(大島ひろし議員) 山下教育長。     (山下教育長 登壇) ◎山下教育長 林まい子議員の一般質問に、私からは、1点目の子どもたちの多様性を認め、一人一人に届ける学校教育とは、の市の考える学びとその実現について問うの基本的な考え方について御答弁申し上げ、他の御質問につきましては担当部長より御答弁をさせていただきたいと存じます。 本市では、学校、家庭、地域が連携、協働した教育を推進するとともに、子どもたち一人一人の多様な個性や能力を伸ばし、変化の激しい時代を生きる力を培うために、確かな学力の定着、豊かな心の醸成、健やかな体の育成など、5つのプランを柱とした施策を推進し、ふるさと昭島の自然と文化を愛し、社会に主体的に貢献できるたくましい昭島っ子の育成を図ることを教育の目標として掲げております。 この実現に向けまして、各学校では日々の教育活動を進めておりますが、今般の新型コロナウイルス感染症対策により、長い間、学校における教育活動の停止を余儀なくされました。かつてない事態に、子どもたちも、御家庭も、学校現場でも、この3か月間は戸惑いと不安の中、試行錯誤が続く期間であったと思っております。 しかしながら、これが同時に様々な課題の発見につながり、今まで漠としていた課題が鮮明化されるという、言わば効果の側面もあったものと捉えております。 学校では、子どもたち、そして御家庭とのつながりを大切にしながら、授業改善やさらなる指導力の向上、またICTを活用した学習補完の在り方など、学校再開後に生かすことのできる様々な取組に向き合い、家庭学習においては、子どもたちも御家庭でも何をどうすればという課題の発見につながったのではないかと捉えております。 多様な子どもたちのそれぞれにある課題を相互に共有し、課題解決の手助けを学校における教育活動、そして家庭教育の中でしっかりと果たしていくことが重要であり、このことが新しい学習指導要領にも示された主体的・対話的で深い学びの実現にもつながるものと考えております。 冒頭申し上げました5つの柱と併せて、昨年度から楽しい学校づくりをテーマに、各学校においては、子どもが学んで楽しい、先生が教えて楽しい学校づくりを目指しており、これが同時に元気な教育現場につながるものと考えております。 学校が再開された今、長い休校期間中の対応を一過性のものとすることなく、しっかりと検証し、多様な子どもたちに寄り添って、元気な教育現場の中で豊かな人生を切り開くたくましい昭島っ子の育成に今後も邁進してまいります。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。     (高橋学校教育部長 登壇) ◎高橋学校教育部長 御質問の1点目、子どもたちの多様性を認め、一人一人に届ける学校教育とはのうち、1点目の市の考える学びとその実現について問うについて御答弁申し上げます。 初めに、ICTを絡めた個別の学びについてでありますが、臨時休校の間、教育委員会では、子どもたちの心身のケアと学びの保障を基本に、学校と子ども、そして家庭とつながることを重要なテーマの一つに位置づけ、様々な取組を行ってまいりました。 こうした中、子どもたちの学びの取組の一つとして、ICTを活用した課題提示や演習などを実施してまいりました。具体的には、学校ホームページにより自分のペースで問題や演習に取り組むことができるeラーニングである昭島市くじらーニングや、新たに東京都教育委員会の東京ベーシック・ドリルを追加いたしました。また、動画を通して理解を深めることができる国や都の学びを支援する動画や、市のホームページでは、市内小中学校の教員による授業動画を配信しております。この動画には、特別支援学級の子どもたちも学びができる動画も作成し、子どもたちそれぞれの状況に合った学びができる環境を設けております。 こうした取組の検証を行う中で、子どもたち一人一人の学びに応えることができるよう、国が示すICT支援員などを活用したICT環境の整備を進めてまいります。 次に、学校であるから子どもたちが経験できる、他者との共同作業や成長は何と考えるかについてでありますが、新学習指導要領では、対話的な学びを通した共同学習の重要性が示されております。この対話的な学びでは、教室で子ども同士が話し合うことだけでなく、教員や地域など様々な人々とやり取りすることや、先人の豊かな知恵を教科書や文献などから学ぶことなどを通して、自分の考えを広めることができるようになることを成長と捉えております。 各学校においては、各教科など、あらゆる教育活動を通して対話的な学びを実践しているところです。 新型コロナウイルス感染症対策に伴う休校や出席停止などで登校できない子どもたちには、手紙や電話による対話、ICTを活用したコミュニケーションなど、様々な対話的な学びの機会を提供していくことが大切であると考えております。 次に、ICT活用の際には、併せて教員の業務負担減への活用は考えているのかについてでありますが、小学校では今年度より、教員が日常の授業で活用できるデジタル教科書の導入をしております。 このデジタル教科書の導入により、授業に関連する画像や動画など、視覚的に様々な教材を提示することができるため、子どもたちの興味関心を高めたり、子ども同士の学習情報の共有化を図り、話合いが活性化したりする効果があります。また、教員にとっては、教材準備の時間短縮により負担の軽減を図ることができます。 しかしながら、ICTの操作に不慣れな教員も一定数存在していることから、教育委員会では、テキストの作成や研修会の開催に向けた準備を進めております。また、ICTのサポートに関わる支援員の配置も検討しております。 次に、学校再開後の子どもたちへの当面の人的手当てについてでありますが、6月1日より分散登校が始まり、11日からは通常授業となりました。先週までの学校の様子については、指導主事が全小中学校を訪問し、教育活動を観察したり、教員や子どもからの声を直接聞いたりしております。指導主事からは、順調に学校が再開しており、子どもたちの笑顔や元気に学ぶ姿をうかがうことができたとの報告を受けております。 しかしながら、これまでとは違った生活リズムや学校生活に子どもたちも疲れやストレスを感じるようになるのではないかと考えております。このため、焦らず徐々にいつもの学校生活のリズムに戻せるよう、学校と教育委員会が綿密に情報共有を図りながら、支援員などによる子どもたちの学習や環境の整備に向けた人的支援について対応をしてまいります。 次に、学校給食から考える支援と地産地消について問うについて御答弁申し上げます。 初めに、今回の休校時の対応の考え方についてでありますが、学校給食は、児童・生徒に栄養バランスの取れた豊かな食事を提供することにより、子どもたちの健やかな成長のために大きな役割を担っております。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症対策に伴う臨時休校により、教育の一環として位置づけられている学校給食を継続実施することは困難であると判断いたしました。 次に、再び一斉休校となった場合の給食の提供についてでありますが、緊急事態宣言下において、現在、調理従事者の3分の2が会計年度任用職員で、お子さんを持つ保護者が多い中で、給食調理業務体制をどの程度整えることができるかなど、安全・安心な給食の提供には様々な課題がありますことから、学校給食による給食の提供は困難であると考えております。 次に、食材については地域で循環する仕組みをつくれないかについてでありますが、学校給食の食材については、1か月分をまとめてその月の7日前に発注することとなっております。学校給食を停止する場合は、食材にもよりますが、基本的には4日前であればキャンセルができることとなっております。キャンセルができない食材について、学校給食部門で食材を流通させることは、業者との調整や食材の保管場所、流通の仕組みや人的確保、食材の衛生面など多くの課題がありますことから困難であります。 ○議長(大島ひろし議員) 佐藤保健福祉部長。     (佐藤保健福祉部長 登壇) ◎佐藤保健福祉部長 御質問の2点目、地域内で資源を再分配する仕組みをつくろうについて御答弁申し上げます。 初めに、寄附金の相談窓口についてでありますが、本市では企画部財政課となっております。幅広く御相談を受けておりますので、新型コロナウイルス感染症対策に限らず、浄財の御提供などのお話がございましたら御活用いただければと存じます。 また、マスクなど衛生用品につきましては健康課で受け付けております。 次に、医療や地域福祉など用途をある程度明確化した基金の創設についてであります。 御質問の基金が対象とする分野に関しましては、今後の感染症対策の状況を踏まえる中で、こうした需要が見込まれる際には、効果的で効率的な取組を検討し、適切に予算措置等を行い、迅速に対応してまいりたいと考えております。 したがいまして、現時点では、御質問の趣旨での基金の設置の必要性は少ないと考えておりますが、状況が刻々と変化をする新型コロナウイルス感染症につきましては、臨機応変な対策が求められております。 市民の寄附の受皿となる基金の設置に関しましては、今後の状況を見極め、庁内で連携して検討してまいりたいと考えております。 次に、衛生用品についてであります。 市内の福祉施設等に対しましては積極的な情報収集に努める中、新型コロナウイルス感染症蔓延の初期段階においては確保が困難となっていた衛生用品などについて、本市の備蓄品を提供するなどの支援を図りました。 その後、東京都から一定数量のマスクが市を通じて提供されるとともに、消毒液の優先供給のスキームも立ち上がっており、一定程度需要を満たすことができていると認識をいたしております。 また、市の備蓄の状況につきましては、第2波、第3波の到来時にも同様の対応が可能となるように、配付した備蓄品の補充に努めるとともに、その充実を図っている段階であります。こうしたことから、現時点におきましては、市民から寄附を募るような状況にはございません。 しかしながら、感染拡大の初期段階におきましては、多くの方から衛生用品の御寄附を頂戴し、効果的に活用させていただいた事実もございます。現在も健康課を窓口として衛生用品等の御寄附を受け付けており、また直接担当部署に御寄附がある場合もございます。 今後の感染状況も見据える中で、引き続きこうした対応を継続しながら、市民から提供された物品については、必要なときに必要な場所で効果的に活用できるように努めてまいります。 次に、食の再分配についてであります。 初めに、子どもの食の確保緊急対応事業補助金制度についてであります。 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、地域の子どもやその保護者の交流の場ともなっている子ども食堂が活動を休止したり学校が臨時休校になるなど、一定の支援が必要な世帯には厳しい状況が発生をいたしました。 こうした状況を踏まえ、地域での交流を継続する中で、在宅の子どもたちやその保護者に食事の提供を行う団体等に対して、その支援策として補助金制度を創設いたしました。 市では、この制度についてホームページに掲載するとともに、子ども食堂の実施団体に直接制度を御案内し、活用の意思についても確認をさせていただきました。 この結果、令和2年3月に1団体、令和2年度に3団体に対して補助金を交付するとともに、支援団体のリーフレットを関係各所へ配付いたしました。 次に、食の支援についてであります。 昭島市社会福祉協議会では、従来からフードバンク事業に取り組んでおり、昭島市くらし・しごとサポートセンターと連携を図る中で、相談に来られた方などに対して食料品の配付を行うなとの対応をいたしております。 食の確保が困難な状況は、生活がかなり逼迫をしており、食の支援だけで問題が解決するとは限りません。社会福祉協議会や、昭島市くらし・しごとサポートセンターと連携し、引き続き市民に寄り添った支援に努めてまいります。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 一定の御答弁、どうもありがとうございました。この後、一問一答で改めて質問させていただきます。 まず、今回の休校で、私自身、非常に実感したところなんですけれども、子どもも大人も自律できていない。自律というのは非常に重要であると思うのですが、自律した子どもが一人でも多く増えることで、学びの保障ですとか家庭内のトラブルの減少、ひいては行政、学校の対応の減少にもつながり、子どものその後の人生や社会にとってもプラスになると考えますが、学習指導要領内で様々な取組をする先行事例もあるようです。昭島市でもアレンジをしたり、一部導入を検討するなどはできないのでしょうか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 まずは、学校の教育目標の実現に向けて、子どもや地域の実態を踏まえ、教育課程を編成、実施、評価し、改善を図る一連のサイクルを計画的・組織的に推進していくカリキュラムマネジメントを確実に取り組んでいくことが大切であるというふうに考えております。 こうした中で、本市の実態を踏まえて、参考となる事例については、その効果や課題などの検証を行って実施の可否について研究をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 前回の定例会でも取り上げられていたんですけれども、千代田区の麹町中学校や世田谷区の桜丘中学校というところがあります。これらの学校では、校則の見直しや、先生と子どもの風通しをよくするための学年担任制ですとか、定期テストを廃止したり、個別最適化を導入したり、子どもたちに必要な学びというのを常に試行錯誤なさっています。両学校については周りに関心を持つ保護者も非常に多くて、1月に私も市内の保護者の方と桜丘中の学校公開において前校長とお話ししてきたんですけれども、昭島でもできることがあるのではないかとそのとき思いました。 また、自分で時間割をつくったり、対話や探求を大切にしているイエナプラン教育というものがあります。このイエナプラン教育に教育委員会として取り組む動きにも非常に注目しています。 具体的には、従来の画一一斉教育からの転換に自治体を挙げて取り組むと公表しました名古屋市の教育委員会ですとか、教育長が自らイエナプランの第一人者とやり取りをして公立学校の開校にこぎ着けました広島県の教育委員会もあります。これらの学校は、先ほど答弁にもありましたような学習指導要領の目指す姿にも非常に重なっておりまして、昭島市の目指す昭島っ子の子ども像にも合致していると思うんですけれども、これらはあくまで一例ではありますが、市としてはこのような取組についてどのように捉えていますか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 千代田区の麹町中学校などの実践は、子どもの自立した学びの特徴的な取組の一つとして報告をされております。 このほかにも、子どもの多様性を認めて特色ある教育活動を実践している学校の実践事例も承知をしております。 昭島市立小中学校では、新学習指導要領の趣旨に沿った教育課程を編成して、子どもたち一人一人に生きる力を育てる教育を実施しているところです。 1年間の教育の実践を評価、改善して、新たに教育課程を編成する中で、学校の実態に応じた特色ある教育活動を実践していくことが大切であるというふうに考えております。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 一人一人に生きる力を実践という御答弁ありましたけれども、今回の休校で、昭島市に限らず、日本全国であると思うんですけれども、おおむねどこの家庭でもどうしていいか分からないということで、家庭内でのストレスも増加して非常に大変な状況であったのではと私は思っています。 教育からそういったときにできることは非常に大きいと思っています。人として生きる上でどのような教育を授けられたかというのは、その子の人生や、どういう社会をつくっていくかということにもつながっていきまして、とても大事なことであると思うんですけれども、例えば各学校ごとの取組があるというふうにおっしゃっていましたけれども、各学校との集まりで、校長会なり、副校長会になるんでしょうか、このような事例があって、どういうことをすれば、もしかしたら取組ができるかもしれないという情報の共有のようなことはなされているんでしょうか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 今回、3月からの臨時休校から、教育委員会と学校では、指導主事の訪問などを含めて情報共有をしながら、現場の様子、声も聞いて対応してきました。 その中で、個々の学校の様子というのは、指導主事が全学校を訪問しているので把握をさせていただいています。その中で、校長会なども定期的にしているんですが、場合によっては情報が行き届いていないケースなどもあります。 その中で、教育委員会で把握しているものをまた校長会などにもお伝えしながら、各学校で良い取組については水平展開をしていただきたい、各学校でもできるんであればしていただきたいということを、これは校長会などにもお伝えさせていただきながら、そういうことをお伝えしていますので、校長会でも改めてそういうことなども視点に、各学校の細かい情報を共有しながら対応してきているというのが状況でございます。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) すみません、私が今質問をした趣旨というのが、市内の学校の取組の情報共有がなされているというのは休校中もお伺いして理解しておりまして、そうではなくて、子どもの自立を育む、学びの本質にちょっと切り込むような取組をしている先行事例について、これまで市内の学校関係者と情報共有をしたりですとか、検証する機会というのがあったかという質問をしています。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 新学習指導要領が始まることに関しましては、当然いろいろこういう形で進めていこうということで、教育委員会と学校で情報の共有もしています。 その中では、主体的・対話的で深い学びということで、これは将来やはり考えて自立をしていく、社会に自立していくということがやはり一つの大きな目標でありますので、そういう視点を持って各学校のほうでも取組をしてきているという状況でございます。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 先進的な取組をしている事例から学べることは非常に多くあると思いますので、ぜひ今、本当に御対応、大変なことがいっぱいあるとは思うんですけれども、学びの本質とは何かという視点からいま一度皆様で考えていただく機会があれば非常にありがたく思います。 恐らく、どのような学びを授けられるかという問題をしっかり向き合って解決というか、取り組むことができれば、恐らく様々な問題が発生したときに未然の対処にもつながると思いますし、現在発生している様々な問題の恐らく根っこはつながっているのかなと私は感じています。これは意見ですけれども、ぜひよろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。 6月3日付の昭島市の教育委員会の発出文書では、体調不良時の登校自粛を求めています。登校自粛時の学びというのは現在どのようにフォローしていますか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 基本的には、紙ベースでの課題の提供という形になります。そのほかに、もちろんICTなども使って情報の発信ですとかはしていますけれども、基本的には紙ベースでやり取りをして学びを保障していくと、そういう形になります。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 今回、感染を非常に不安に思っている保護者の方から、登校自粛、むしろ自分から、発熱やせきの症状がなくても、自分から子どもにできるならばしてもらいたいものの、学びの保障がどのようになっているか分からないから不安であるということで相談をいただきました。 これまでも学校に行けないお子さんがいたと思います。同じような御対応かはちょっと私、存じ上げないんですけれども、その登校自粛を求めるに当たっては、その間にはどのような対応がなされるかということも併せて周知いただければ、もしも登校が不安な御家庭があったときに、登校をちょっと控えるという選択もできると思うので、よろしくお願いいたします。これは意見です。 次に移ります。 熊本市の教育委員会は、8日付で学校に来られない子の希望者には通常のライブ配信をするとの通知を全小中学校と特別支援学校に出したそうです。教室内に定点観測する端末を置き、Zoomなどで欠席者に授業を配信し、教師や同級生がノートや黒板を撮影して送信する工夫も求めているようです。 今回の休校中に、熊本市では全小中学校でオンライン授業をしたところ、不登校の子が授業に参加したり、教室で発言しない子が活発に発言したりする例が報告されたということで、通知を出す後押しになったそうです。 現在、ICTの整備が各家庭でばらつきがある中で、学びの公平ということを、平等を考えたときに、一番学びが行き届くのが紙という御判断なのだと思います。私も紙の学びを全否定するつもりは全くないんですけれども、一方、今回の休校の経験で、紙を渡されてそれをこなすという学びの在り方はなかなかに厳しいということを実感しました。 このような熊本市の取組もありますけれども、現在は紙とか、先ほどおっしゃっていたような電話やお手紙でつながりを保ちながら学びも保障してという形で考えていらっしゃるのだとは思いますけれども、今後それとは少し違った双方向のつながりとかを意識してのフォローというのはなされるんでしょうか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 双方向の学びというところですけれども、子ども1人1台のICT環境の整備が喫緊の課題だというふうに捉えております。その整備に向けた準備をしておりますけれども、ICTの一つの活用方法として、双方向の学びの有効性については承知をしております。 しかしながら、セキュリティなどの課題もありますことから、先行自治体の使用の状況などを調査して、導入について研究してまいりたいと考えております。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) すぐに取組をすることが難しい事柄であるかもしれないんですけれども、でも、恐らくそのフォローの仕方ではついていけない家庭が出てくると私は思います。なので、ぜひ、もしもZoomがセキュリティ上難しい場合には、代わりにほかの形のつながりができないのか。今、おっしゃっていたのはお手紙やお電話ということで、それももちろんあるんでしょうけれども、Zoomが今使えない状況で、なおかつICTももしかしたら家庭の状況によっては難しいかもしれないですけれども、学びの双方向の在り方がないか、ということは常に試行錯誤していただきたいと思います。もう既に試行錯誤なさっているとは思うんですけれども、意見として申し伝えます。 併せて、オンラインで、Zoomではなくてもいいかもしれないんですけれども、オンラインでつながるということが可能になった際に、私が今回の休校をした中で、これがあればいいのではと思ったのが朝の会です。子どもたちが生活のリズムが非常に乱れていく中で、朝の会があって双方向のやり取りができれば、学びとはちょっと違った着眼点にはなりますけれども、その子の生活リズムが保たれるのではないかということは非常に思いました。 この視点は、恐らく一斉休校でなくても、学校に行けないお子さんに対して必要な視点になるのかなと私は思っていますので、そのあたりも加味して御検討いただけたらありがたく思います。 次に、一斉休校を想定しての動画配信につき確認させてください。 今回、先生方から動画配信をしていただきまして、私の子どもたちも学校とのつながりを非常に感じて、知っている先生や担任の先生が出ていたということで非常に喜んでいました。 ただ、市独自で毎日の学習に役立つような発信をと考えると、現場の先生方の御負担が非常に大きいのだろうなということは、市のハンドリングもそうなんですけれども、現場の先生方の御負担も非常に大きいんだろうなということは感じました。 既存のオンライン学習サービスを活用して、先生方には先生にしかできないその他のフォロー、子どもたちの個別のフォローというのがあると思いますので、どこまで切り離せるか、先生にしかできないことと、それ以外で賄えることは何かというのを明確にして、私なんかは、動画配信については既存のツールを使う形が一番必要なことにエネルギーをかけられてよいのではないかと感じました。 日野市では、中3に学年を限定して民間のオンライン学習を活用したりしているようで、市でも教科書会社のツールを既に使われているというのは補正予算審査でのやり取りで伺ったんですけれども、教科書会社のツールを当面は市としては使うという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 各学校の実態に応じた対応になるかと思いますが、今年採択をした教科書会社のそういう学習の教材といいますか、それは今年度使えることになっていますので、その教材なども活用の一つだというふうに考えております。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 私、実は休校中に、教科書の会社のツールをお手紙かホームページで拝見したんですけれども、ちょっと見てみたところ、使いにくいなと思いました。周りでも活用しているという声は聞こえてこなかったです。なので、ほかのツールがあるとよろしいのではというのは利用者の声として伝えますのと、あと教科書会社のツールというのをそもそも認識している方があまりいないかもしれないので、市としてそれを主軸にして当面いくというようであれば、ぜひ周知をお願いしたいと思います。 今、遠隔ですぐに対応できるだろう事柄として、動画配信について質問させていただきましたけれども、私自身は一方的な動画の配信だけでは学びはカバーできないと考えています。 国際大学のグローバルコミュニケーションセンター准教授の豊福晋平さんという方のお言葉なんですけれども、メディアは、遠隔授業や動画配信を紹介するが、これらには課題がある。一つは、集中力を長時間保つのが難しい。教室授業よりも刺激が少ない動画の視聴は1本10分ぐらいが限度。もう一つは、遠隔授業や動画制作は教師側の負担が大きい割に、子どもも保護者も満足度が低いというギャップがあるというふうに語られています。 実際に、私の周りにも民間のオンライン学習を利用した方がいたんですけれども、やはりお子さんがモチベーションを保つのが難しいし、1日に何時間もできるようなものではないというふうにおっしゃっていました。 ベネッセコーポレーションが保護者を対象に、小中高校生の親子の生活における新型コロナウイルス影響調査というのを実施したようなんですけれども、この調査の担当者が、オンライン学習への期待は大きいけれども、自宅で一人で動画などを見て終わってしまうことも起きやすい。臨場感のある双方向型の授業でめり張りをつけ、集中力を持続することも重要だというふうに述べられています。 市としては、ICTをどのようにこれから活用していくかはこれからの検討事項であるとは思うんですけれども、そのときにはこのような双方向をいかにして実現するかという視点をぜひ持っていただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 まず、このICT1人1台環境をこれから整えていくわけですけれども、まずこれは基本的には学校で活用していくと。それから、そのほかに持ち帰ってするということも想定をしていますが、あと今回のような新型コロナウイルスの臨時休校、第2波とかがあったときにも学習を進める上で使っていけるということで、この2つの面があります。 その中で、自宅にいる場合には相互でできるというのは、これは有効な手段だと思っていますので、そういうことも含めて、ただそのセキュリティの関係ですとか、先生からするとたくさんのクラスの子どもが、30人とか、場合によっては40人近くいますので、相互方向にしたときに、どのようにその相互方向がうまくできるのかということなども研究しながら考えていきたいなと。相互方向というのは間違いなく非常に効果があるものだというふうに思っております。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 双方向は効果があるというお言葉、非常に心強く思いました。よろしくお願いいたします。 今、学校での活用を基本的には今のところ想定しているというふうな御答弁がありましたけれども、そもそも論なんですけれども、学校へ一定期間、来られない見込みのお子さんですとか、今現在学校に来られないお子さんに対しては、もしも御家庭にお子さんが使えるようなインターネットの利用環境がなければ、現在学校にあるような機器というのは貸出しができるんでしょうか。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 まず学校にある機器というのは、貸出しをできる形で調整をもちろんしていきたいと思います。 ただ、学校に来られないお子さんの場合は、そのお子さんが今どのような状況なのか、貸出しをしてつながりたいという考えなのか、今はそっとしておいてほしいという状況なのか、様々なお子さんの状況であったり、そのときの今の、非常に疲労感があってそっとしておいてほしい時期なのか、体力的には回復してきて少しつながっていたいという時期なのかとか、そういう時期を、その子ども、子どもの様子に寄り添った対応をする形になっていくと思います。 ただ、そのつながりとか対応の中のICTが一つのツールであるというふうにはもちろん考えております。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 個別でお子さんの様子を見ながらICTの活用も検討ということで理解いたしました。 先日の補正予算の審議で、学年ごとに利用の優先順位が国としても指針が出ている、指針というか答弁でしたか、あるというお話ありましたけれども、その一つに学校に行けないお子さんがもしも希望なさるようでしたら、ICTの貸出し、優先的にということはよろしくお願いいたします。 次に、教員の負担に移ります。 先日、青山議員と奥村議員も質問なさっていましたけれども、支援員の配置は必ず必要と思っています。人材確保が大変とのことですけれども、強い要望を上げていただきますよう私からもお願いいたします。 人材確保の件で質問なんですけれども、昨年、私が決算審査特別委員会で星山麻木先生という方のサポーター養成講座について質問いたしました。こちらの講座、決算のときも同じことを申し上げたんですけれども、現在1000名以上の方が学ばれていらっしゃって、他の自治体では学校のサポーターとして活躍なさったりしているようです。 昭島でも、平成24年度に公民館の連続講座の教育文化セミナーで星山先生が講師で呼ばれたということで、私の周りのお母様も、不登校のお子様がいるお母様だったんですけれども、不登校の支援とか、学校の先生のサポートに非常に有効ではないかということで、御自身が、その方は市外であったんですけれども、講座を受講されたりしていました。 緊急時でありますので、従来のステークホルダーを充てることが難しい場合には、従来考えられていたステークホルダー以外の、この場合は星山先生のサポーターではあるんですけれども、人材活用については、市はどのように考えていますか。 ○議長(大島ひろし議員) 山下教育長。 ◎山下教育長 様々な場面で人的手だてというのは、これは当然必要になってくると思います。 今、平常時とは違って、新型コロナウイルスの感染症対策ということで、やはり学校も教室を分けたりしながら、なるべく3密を回避した中での教育活動が続けられております。 そうした上からも、あらゆる人的活用ということで、いろいろなところに視野を広げて、可能な手だては積極的に打っていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 今申し上げた星山先生のサポーターは、あくまで一例ではあるのですが、あらゆる手だてを使って人員配置をということで、ぜひよろしくお願いいたします。 次に、私のほうで、先生方の人材確保以外の面から、現在先生方が置かれている状況の負担減になることがないかと考えてみたところ、やはり本質的な学びの見直しが必要なのではないかというところに行き着いてしまいました。 教育学者の苫野一徳さんという方がいらっしゃるんですけれども、著作を読みましたところ、この方の考えでは、みんなで一緒に学ぶ画一的な教育は、実は大変な時間の無駄を生み出しているというふうに考えていらっしゃるようです。 苫野さんのお言葉をちょっと読み上げるんですけれども、学びの個別化・共同化、プロジェクト化の融合をやったら、ただでさえ忙しい教員がますます多忙になるのではないかと言われることもあるが、イエナプラン教育の先生たちを見ればむしろ逆であることが分かる。全ての授業を全部先生が進めるわけではなく、子どもたちの学び合いの力を最大限に発揮させ、先生は一人一人をサポートすることに力を注ぐ。また、子どもたち同士の学び合いの力、先生同士の支え合い、助け合いの力をシステムとして生かすというお考えでいらっしゃいました。 学びの個別化と共同化の融合を実現した先生方によると、苫野さんがおっしゃるには、子どもたちは、経験的には平均で7割ぐらいの時間で年間の学習計画を終えるのではないかということと、現行制度上、これらの取組を妨げるものはほとんどないということも書かれていました。 これまで様々なお取組をされていた、先ほど私、事例として申し上げました桜丘中の西郷前校長も、どの子も本当はすごい力を持っていて、やる気になって、自分に合う学習法が見つかれば、3か月の休校中の内容ぐらいはすぐに学んでしまう。これからの時代はみんな一緒でなくていい。ICTなどをうまく活用し、自分のペースで自分に合う方法で学べるような環境を整え、やる気になるヒントを与えるのが教師や大人の役割になるというふうに述べられています。 今、教育委員会も学校現場も膨大な業務量をこなされていると思いますので、緊急対応しなければならないことも多いでしょうし、このようなそもそも論を議論する余裕というのは正直ないのではないかと私自身も思うんですけれども、でも恐らく、もう学びの本質から考え直すことが今とても重要なのではないかと思いますので、時宜を得て、タイミングがあるときにぜひ御検討をお願いしたいと思います。これは意見です。 次に、子どもへの対応に移ります。 国立成育医療研究センターが4月30日から5月5日に、小中高生やその保護者約4900人にインターネット調査を行いました。同センターの医師は、予想以上に急性ストレス症状が多かった。遅れてしまった学習を取り戻すことも大切だが、子ども一人一人にきちんと寄り添ってほしいというふうに述べられています。 昭島市でも、つながるを意識して、学校ごとに様々なコミュニケーションを取って相談体制を整えてくださいました。これから一定程度ストレスをもしかしたらまた抱えてしまうかもしれないお子さんたちが各校とどのように休校の間つながったかという結果が今後表れるのではないかと私は思っています。 これからもつながるということを全面に打ち出す場合に、休校中、どのようなつながりをして、どれぐらい、何が有効であったかということは、先ほどの御答弁で、校長会などで情報共有され、水平展開されたという言葉もありましたけれども、検証はなされ、今後に生かされていくのか教えてください。 ○議長(大島ひろし議員) 高橋学校教育部長。 ◎高橋学校教育部長 臨時休校中、そして6月1日からの学級内の分散・時差登校、それから6月5日からの午前授業、そして11日からの通常授業再開と、それぞれの段階において、先ほども御答弁させていただきましたが、指導主事が全小中学校を訪問して学校の状況を確認するとともに、学校管理職との意見交換を行っております。子どもを孤立させず、学校とつながっている意識を持たせるために、各学校においては、電話や家庭訪問、それから手紙のポスティングなど様々な取組を行ってきたところです。 臨時休校明けに不登校の子どもが増えたという報告などもございません。臨時休校前から不登校の子どもは一定数存在をしておりますけれども、その子どもたちの実態に適したつながりの手段を活用し、継続して取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 4月下旬に昭島・生活者ネットワークで市内の子育て家庭に対してウェブアンケートを実施しました。74件の回答があったんですけれども、子どもが過ごす場所、過ごし方、家族含めた過ごし方のストレスについて不安があるという回答が75.7%でした。学校開校時のライフスタイルとおおむね変わらず日中過ごせているという回答が16.2%でした。また、学習面などに不安があった場合に学校に相談しているかとの質問に対しては、相談ができていないとの回答が35.2%と3分の1以上でした。 このアンケートを取ったのは4月下旬で、5月から相談体制、非常に整ってきたと私自身感じておりました。子どもたちもちょっと無気力になっていたんですけれども、学校とコミュニケーションを取れるたびに、すごく生き生きとした表情になってとても安心をしました。 私のような家庭では、学校とつながるというのを非常に体感した経験ではあったんですけれども、他方、今に至るまで、ちょっと学校に相談しにくいというお声を私はいただいています。その理由としては、もともと学校とコミュニケーションをうまく取れていなかったから、ちょっと連絡を取りづらいというメンタリティであったりですとか、ちょっとしたことで連絡してよいのか悩んだり、内申点に響くのが心配というふうにお声をいただいています。 そうしたことから、安心して相談できるつながり方の検証が、お忙しいかもしれないんですけれども、必要かと私は感じていますし、検証や体制整備と併せて、相談しやすい日頃の信頼関係の構築が非常に大切なのではないかと思っています。 親御さんとはなかなか関係性を今から構築するというのは難しいのではというのを私も一保護者として感じるんですけれども、子どもに対してはできることがあるのではないかと思っています。 それで、先ほど事例に挙げた学校にまた話が戻るんですけれども、先生と生徒の風通しをよくする学年担任制であったりですとか、校則や生活指導についてはそもそも何のためにその決まりがあって指導されているのかというのを子どもと一緒に考えるプロセスがもしもあったら、その信頼関係の構築につながるのではないかと思っています。 と申しますのも、生活指導を受けたお子さんの話なんですけれども、ちょっと校則ですとか、何が悪かったのかよく分からないまま長時間怒られてしまって、その後、反省文も書かされて、後に残ったのは先生への不信感とか、納得のいかなさであったというお話も伺っています。 校則の見直しですとかは、もう学校ごとに取り組むことで、もしかしたら生徒会のお子さんも一緒に合わせてなのかもしれないんですけれども、市として考える事柄ではないのかもしれないですけれども、ちょっとあえてそういうお話を聞いた中で言わせていただきますと、やはりその校則ですとか生活指導というのは、なぜそこに、何のためにあって、それは子どもたちの成長に何をもたらすのかというのを考える必要はあるかと思います。その生活指導に当たる先生方も、本来でしたら授業指導とか、生徒とのほかのコミュニケーションに充てられる時間かもしれないので、私は一度見直す必要があるのではと個人的には思うのですが、市としてはどのようなお考えでしょうか。 ○議長(大島ひろし議員) 山下教育長。 ◎山下教育長 児童・生徒、子どもたちと良好なコミュニケーションを図る中で、子どもたちの声を引き出す、そういう努力が必要不可欠だと思っております。 子どもたちが思う校則の内容とか、一方的に押しつけることなく、お互いに議論を交わしながら良いものにしていく、これが理想だというふうに思います。 また、教員も日々忙しい中での勤務になりますので、子どもたちとのコミュニケーションの取り方については日々考えて進めているところではありますが、やはりこれにもスキルというか、一定のスキルアップ、それへの研さんが必要であるというふうに考えております。 また、御家庭に対しましては、いつでもどんなことでも相談してほしいということは絶えず発信をしていく必要があるというふうに考えております。学校は敷居の高いところであってはならないと思いますので、ぜひそういったことも各学校のほうに浸透させながら、子どもたちのために教育活動のほうを進めていきたいというふうに思います。 ○議長(大島ひろし議員) 14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 子どもたちは学校に行き、毎日先生方と会いますので、まず子どもたちからどのようにしたら、そのつながるをこれから前面に打ち出す場合に、信頼関係を構築できるかということを、今、私は固定担任制ですとか、校則や生活指導というのを一番最初に挙げました学校の事例に基づいて紹介はしましたけれども、恐らくそれ以外の見直しも必要でしょうし、あるいは見直しの必要がないかもしれません。それは各学校で決めることだと思うのですが、どのようにしたら子どもたちと信頼関係を築けるかということも一から見直していただけたらありがたく思います。そうしますと、市や学校のほうで大変な御尽力で整えてくださって、工夫してくださっている相談体制がより生きると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 ○議長(大島ひろし議員) 暫時休憩いたします。 △休憩 午前11時39分----------------------------------- △再開 午前11時40分 ○議長(大島ひろし議員) 会議を再開いたします。 質問を続けてください。14番 林議員。 ◆14番(林まい子議員) 給食に最後に移ります。 私は特に貧困家庭の食の確保というのを心配しています。子どもの貧困対策に関する大綱でも、学校給食法で適切な栄養の摂取による健康の保持増進に努めるというのがありますし、その学校給食法の目的でも、何ら学校給食の提供を妨げるものは休校の間であってもないと私は捉えました。 現に、奥多摩町では、希望を募って、昼食の確保が難しい児童や生徒に無料で弁当を配ったりですとか、週1度、計2回だけでも配食した江戸川区など、工夫して提供できることが何かしらあるのではないかと思います。孤立化しがちな家庭に提供を通じて接点ができて様子も見られるというメリットもあると思います。 今回、市民も動かれて、子ども育成課も食の支援を早々に打ち出されていましたし、ぜひ連携をして、学校給食からはどのように子どもの食の支援ができるかということを、困難ではあると思うのですが、何かしらの工夫の余地がないかということを、もしも同じような状況にまた今後なったときに検討いただけましたらということを意見として最後に申し上げます。 ○議長(大島ひろし議員) 以上で、林議員の一般質問を終わります。----------------------------------- ○議長(大島ひろし議員) 次に、9番 山本議員。     (9番 山本一彦議員 登壇) ◆9番(山本一彦議員) 皆様、こんにちは。自由民主党昭島市議団、山本一彦でございます。大島議長の御指名をいただきましたので、通告に従い一般質問いたします。 今回、私は、大綱1、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた文化芸術・スポーツ活動再開に対する支援について、大綱2、アキシマエンシスについて質問いたします。 まずは、新型コロナウイルスで亡くなられた方々に心から御冥福をお祈り申し上げるとともに、感染された方、闘病中の方、その周囲で不安を抱える方々にお見舞いを申し上げます。 また、臼井市長はじめ理事者の皆様、職員の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染症に対して様々な対策を迅速に対応していただき、心から感謝を申し上げます。 さて、今回の新型コロナウイルス感染症によって、約3か月もの間、学校は休校し、外出の自粛要請がされ、経済活動も大きく停滞いたしました。皆様もそうだと思いますけれども、外出をせず家にいる間、どのようなことをされていたでしょうか。絵本を読んだり、音楽を聴いたり、ネットを通じて様々な情報を得ながら、室内でできる軽い体操などをしていたのではないでしょうか。 緊急事態宣言が解除された後、これからは第2波、第3波の感染拡大を防ぎながら日本経済の回復を目指していく段階ではないでしょうか。 学校が始まり、仕事もこれまでどおりとはいかないにせよ、再開される中で、国や東京都、そして昭島市による財政的支援によって市民の日常を取り戻し、事業所の皆さんの事業継続を国民が一丸となって進めていかなければなりません。 しかし、これまでもそうでしたが、人々の生活や仕事をする中で、当然ながら心の潤いや安らぎは生活の質の向上のために必要でありましたし、新たな生活様式を取り入れ、毎日を過ごさなければならない私たちにとって、今まで以上に心や体に潤いや安らぎが必要だと思います。 音楽や絵画、スポーツなどは心と体の健康のためには大変必要不可欠なものであるのに対し、このコロナウイルスによる影響で疲弊した皆様の生活を元に戻すためには、早期に文化・芸術・スポーツに満ちあふれた昭島市にしていく必要があります。たたでさえ人が密集する音楽イベントやスポーツ観戦などは、しばらくの間、感染予防のために自粛しなければならず、音楽をやりたい方やスポーツ観戦が大好きだった方々は、これからも気持ちを抑えながら生活するしかありません。 もちろん、日々の衣食住を満たすための経済的支援が第一ではありますが、これからは心への支援も必要であると思います。 今、昭島市内には多くの文化・芸術・スポーツ団体があり、その皆様方の日常を取り戻すためにも早期の再開に向けた取組や財政的な支援が必要ではないでしょうか。 今月から、皆さんの活動の場であった様々な公共施設が再開されますが、国体や全国高校野球が中止になるなど、文化・芸術・スポーツを行っている発表の場がなくなっている現実もあります。 本年予定していた市民文化祭、市民体育大会も中止になりましたが、できる範囲の中で感染症対策を十分に行うなどして、今後、開催できるイベントがあるようでしたら、その開催を支援するなど、市民の皆様の心や健康を保つための取組を行ってみてはいかがでしょうか。 時に軽んじられることもありますが、人が生きるためには、このような文化・芸術・スポーツというのは非常に大切なものでありますので、ぜひ今まで以上に市民の皆様が様々な文化・芸術・スポーツに触れ、楽しみ、前向きに生活できる支援を行ってはいかがでしょうか。昭島市のお考えをお聞かせください。 次に、大綱2、アキシマエンシスについてお伺いいたします。 2018年5月に公開されたアカデミー賞名誉受賞者のフレデリック・ワイズマンが監督を手がけたニューヨーク公共図書館エクス・リブリスという映画、この映画は、アメリカにあるニューヨーク公共図書館に迫ったドキュメンタリーで、膨大な数の蔵書を誇る図書館に潜入し、広く開かれた公共図書館の在り方をリアルに映し出しております。 そもそも、このニューヨーク公共図書館は、カーネギー財団による運営で、行政の支援金と民間の寄附で成り立っております。日本の自治体が設置している一般的な図書館とは異なりますが、3時間半の映画で、とても興味深い内容となっております。 このニューヨーク公共図書館は、蔵書を貸し出す分館も市内各地に88館あるのですが、ただ本を貸すだけではなく、様々な無料のサービスや市民に対する相談業務、支援業務を行っております。 例えば、就職支援に起業セミナー、家にネットの環境がない家庭にWi-Fiルーターを貸し出したり、シニアのダンス教室に演劇、そして音楽コンサート、さらには様々な国の方を対象に英語教育まで、実に多様なサービスを無料で提供しております。また、若く出産した母親に寄り添い、子育ての相談に乗る支援まで行われていました。 つまり、この映画に出てくるニューヨーク公共図書館のように、本来は図書館の役割というものは本当に多種多様であってもよいのではないでしょうか。蔵書だけでなく、まちにおいて集う場であり、知識を提供する場と共に様々なサービスや支援などを提供する場でもあるのではないでしょうか。 これまでも図書館というものは、学びの場として、生涯学習だけでなく、子育て支援としてブックスタート事業や読書習慣の形成や、心の成長に資する図書の提供といった教育的な支援なども同時に行ってまいりました。 しかし、これからの図書館の役割というのは、さきに紹介したニューヨーク公共図書館のように、生涯学習にこだわることなく、様々な機能を持ち、市民の皆様に様々なサービスを提供できる場であるべきではないでしょうか。 特に今回、昭島市が整備しましたアキシマエンシスは、教育福祉総合センターとして、教育と福祉の様々な施策を連携・共有できる施設であることから、これまでの図書館ではなかった新たな施策を本施設を中心に行える可能性を秘めていると思います。 それでは、まず細目1、アキシマエンシスを活用した地域活性化についてお聞きいたします。 皆様も御承知のとおり、大和市文化創造拠点シリウスは、図書館、芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内子ども広場の4つの施設から成る公共の複合文化施設で、2016年11月の開館より、共同事業体6者が指定管理者として民間企業ならではの知見、各社の強みを生かし運営しております。 2017年11月に、開館から僅か1年で累計来館者数が300万人、2018年7月に500万人を達成いたしました。魅力的なイベントや地域との連携により多くの市民が集い、つながる場をつくり、大和市が目指す市民一人一人にとっての居場所づくりに大きな役割を果たしております。 2017年11月3日には開館1周年記念事業を開催し、共有スペースである1階エントランスに特設ステージを設け、地域のアーティストや学生団体など、コラボレーションしたイベントを多数実施をいたしました。また、近隣の商店街と連携して広報協力をしたことで、施設から商店街へ、また商店街から施設へのお客様の流れを生み出しました。 このように、地域に密着した事業企画と広報で地域活性化に貢献しており、指定管理業者においても新しい施設運営の在り方を示し続けております。 また、武蔵野市の武蔵野プレイス、武蔵境駅目の前に位置し、図書館機能、市民活動支援機能、生涯学習支援機能、青少年活動支援機能の4つの機能を備えた複合施設として、2011年7月にオープンしております。 この施設の基本コンセプトは、拡張された図書館、地域の知を共有する場、知的活動を通して市民が市民に出会う場という3つの視点でございます。 市民が一番長く滞在する公共施設の代表が図書館であり、図書館機能を拡張させることで、市民同士の交流の場に変化させ、青少年や若いビジネスマンのような、これまで図書館に足が向かなかった層にも興味を持ってもらおうというのが1番の視点でございます。また、地域の情報を収集し、大学などとも連携を行いながら、基地局としての役割を果たしていくことが2番目の視点。そして、3番目の視点は、創造性には異なる分野からの刺激が必要であり、多様な人々が活動や交流を行い、新しい何かを生み出す快適な空間であるべきということです。 つまり、単なる図書館でも、勉強スペースでもなく、異なる機能がお互いを補完し合い、市民が市民と出会い、より地域コミュニティを豊かにしていく場として武蔵野プレイスが整備されました。当初は年間80万人程度の利用を想定していましたが、コロナウイルス感染症が発生する前ではございますけれども、昨年、年間195万人もの利用者がある非常に人気の高い施設となっております。 そこでお聞きいたします。 大和市のシリウスも、武蔵野プレイスも訪れたことのある人は多いと思います。その設置経緯や規模、自治体の財政力など、当然アキシマエンシスとは違いますけれども、学ぶべき点、取り入れるべき点は多いと思います。 現在、コロナウイルス感染症の関係でアキシマエンシスの集客等は厳しい状況ですが、少しずつであっても、周辺との連携を図り、地域活性化に導いていただきたいと思っております。 昭島市役所の行政間での連携は当然のこと、昭島市の芸術の要でもある昭島・昭和の森武藤順九彫刻園との連携や周辺商業施設との連携、地域住民の皆さんとの連携を密にし、施設に訪れる人がそのまま地域の活性化へとつなげていくような動線づくりが必要と考えますが、アキシマエンシスを活用した地域活性化について、昭島市のお考えをお聞かせください。 次に、細目2、郷土資料室等についてをお聞きいたします。 北名古屋市には、昭和日常博物館とも呼ばれている歴史民俗資料館があり、昭和時代の生活用具や玩具等を豊富に収蔵し、昭和の生活史を全国へ発信しております。 この歴史民俗資料館の豊富な収蔵品を思い出ふれあい事業の有効な資源として活用していこうとする保健福祉側の視点と、収蔵品を他の分野にも有効利用していこうとする博物館側の視点が両輪となって、回想法事業を進めております。 この回想法とは、アメリカの医師ロバート・バトラー氏によって提唱され、昔懐かしい生活用具などを用いて、かつて自分が経験したことを楽しみながらみんなで語り合うことによって脳を活性化させ、気持ち、心を元気にする心理・社会的アプローチ方法です。 この回想法によって、対人交流や情緒の活性化、高齢者の生活の質の向上などに効果があると言われ、北名古屋市では回想法を日本で初めて地域の中に取り入れ、地域回想法として、介護予防、認知症予防や地域づくりを目的とした思い出ふれあい事業として実施をしております。 現在の社会は時の流れが速く、家族や周囲の人も忙しい中で、高齢者の方の昔話などゆっくりと聞いてくれる人もなく、その機会もあまりないのが実情ではないでしょうか。そのような中にあって、自分を受け止めてくれるよき聞き手が現れ、楽しく語ることができる機会と場があれば、双方または両者にとってどんなに日常生活が生き生きしたものになることでしょう。地域回想法を実施する意義はまさにそこにあると言えます。 今年1月、会派で視察をさせていただいたのですが、北名古屋市では、2002年度からこの回想法を導入しております。回想法の参加者は65歳以上が対象で、平均年齢は70歳前半から70歳後半であります。軽度認知障害への効果も期待されており、少子高齢化が進む中でとても興味深い取組であります。 そして、認知症予防には継続的な取組が必要として、回想法を一過性の事業で終わらせずに、卒業生でつくるいきいき隊を結成して、次の活動につなげております。 このいきいき隊は、同じ回想法の講座を共にしたメンバーでグループをつくり、その後、無理なく楽しく自主活動を行い、メンバーの間では、回想法を通じて幼なじみのような、旧友のような絆が生まれているそうです。きっかけは行政がつくり出し、その後は自主的な活動を通じて関係性を深めていき、そして認知症予防にもつながり、高齢者の介護予防と少子高齢化時代のまちづくりに最適な取組だと認識しました。 今回の視察では、昔の暮らし、特に昭和の暮らしを再現した歴史民俗資料館も現地で見させてもらいましたが、その収蔵品の数にも驚きましたが、昭和、それも誰もが懐かしいと思える時代の生活スタイルなどをそのまま再現したような茶の間の風景や商店の様子などを収蔵品を使ってレイアウトされており、私たちもノスタルジックな気持ちになるとともに、懐かしさから来る不思議な優しい気持ちにさせていただきました。 今現在、昭島市が収蔵している郷土資料がどのような年代あるいはどのような種類のものか把握はしておりませんが、それでも高齢者の方にとって懐かしく、その収蔵品をきっかけに同年代の人たちと過去を思い出しながら会話を楽しみ、脳を活性化させて心を清らかにする回想法を活用できると思います。 今回のアキシマエンシスには、新築されました国際交流教養文化棟内には指定文化財の展示などを行う郷土資料室と、校舎棟の3階にも郷土資料展示室が整備され、校舎棟の郷土資料展示室内では、触れる民具や昭和初期の家庭のジオラマなどが展示されております。 であるならば、北名古屋市が行っているような回想法を取り入れて、高齢者の皆様の集う場を設けて、それによる介護予防、認知症予防につなげる事業を行ってはいかがかと思いますが、昭島市のお考えをお聞かせください。 最後に、今後のイベント開催等についてお聞きいたします。 3月28日土曜日に開館しましたアキシマエンシスですが、その開館に合わせてオープニングイベントをやる予定でおりましたが、新型コロナウイルス感染症のため中止となり、昭島市でも様々なイベントが中止となりました。 今後、このような昭島市で行われる予定だったイベント等もいつ開催がされるか分からない状況にありますが、質問いたします。 先ほど述べましたニューヨーク公共図書館の取組の中では、様々な市民の皆様が喜んでいただける、そして気軽に集まっていただけるようなイベントを開催しており、このような催しについては、シリウスや武蔵野プレイスはもちろんのこと、様々な全国の図書館などでも行っていると思われます。 私も、ぜひこのすばらしい施設であるアキシマエンシス内で人が集い、楽しめるような様々なイベントを開いていただきたいと思いますが、例えば体育館は電動で稼働する204席の客席を整備したことで、ステージを使った発表会だけではなく、体育館のフロア全体を使ったイベントなどにも活用できると思います。 さらには、国際交流教養文化棟内のシアターや研修室、校舎棟の理科・家庭科室などを使った小規模イベントも開催可能ですし、何よりも、今回のオープニングイベントは中止となりましたが、イベントが行える時期が来たときには、ぜひ1周年記念イベントとして誰もが集える、楽しめるお祭りのような、またコンサートのようなイベントを盛大に開催していただければと思います。 このようなせっかくすばらしい施設を整備し、これから市内外から皆様に来館していただこうとしているのですから、ぜひ昭島市を広く知ってもらう機会となりますので、これまでの昭島市で行っている様々なイベントとは違った、アキシマエンシスだからこそできる、特色あるすばらしいイベントを企画してみてはいかがでしょうか。昭島市のお考えをお聞かせください。 以上で、私の一般質問を終わります。 ○議長(大島ひろし議員) 答弁を保留して、暫時休憩いたします。 △休憩 午後0時00分----------------------------------- △再開 午後1時10分 ○副議長(木﨑親一議員) 会議を再開いたします。 山本議員の一般質問に対する答弁を求めます。臼井市長。     (臼井市長 登壇) ◎臼井市長 山本一彦議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、1点目の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた文化芸術・スポーツ活動再開に対する支援についてのうち、細目1点目、昭島市の基本的な考え方について御答弁申し上げ、他の御質問につきましては担当部長より御答弁申し上げますので、よろしくお願いしたいと思います。 文化・芸術活動やスポーツ活動は、人々の生活に潤いを与え、心に安らぎを、日々の生活に活力をもたらすものであります。 本市では、第五次昭島市総合基本計画の基本施策に基づき、様々な文化、芸術活動やスポーツ活動を継続して支援してまいりました。 しかしながら、今般の新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、文化・芸術・スポーツ活動の拠点として市民の皆様に親しまれながら利用いただいております公共施設の大部分を3月から5月末まで休館せざるを得ない事態となりました。休館期間中は、市民の皆様が身近に文化・芸術活動やスポーツ活動を実践される機会が失われる結果となってしまいました。 また、いわゆる3密の状態となる機会を避けるため、市民文化祭や市民体育大会等のイベントにつきましても、関係団体の皆様と協議の上、今年度中は中止の判断をいたしたところであります。 現在、都の緩和ステップに準じ、感染症対策の徹底を条件にほとんどの公共施設の利用が再開され、市民の皆様の文化・芸術活動、スポーツ活動もこれから徐々に再開されることとなります。 一定期間、停滞してしまった活動の復活は、さらには活性化に向けましては、日々の活動拠点の成果を発表する場の確保が重要となるものと考えているところであります。 市といたしましては、各種団体と連携を図りながら、新型コロナウイルス感染防止対策を講じる中で、活動の成果を発表する場の提供に努めるとともに、活動の再開に向けまして可能な限りの支援をいたしてまいりたいと考えております。 昭島市の地域に根差した市民文化の発展、心身ともに健康で明るく精神的な安らぎをもたらし心を豊かにする文化芸術活動、スポーツ活動の支援の推進に引き続き努力してまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 しかし、なかなかやはり新型コロナウイルス対策の場合ですと、今後第2波、第3波、どうなっていくか分かりませんけれども、早くワクチンができて、静かな、また安心して生活できる、そしてスポーツ、芸術含めて活発にできるようになってほしいなと思います。 ○副議長(木﨑親一議員) 倉片生涯学習部長。     (倉片生涯学習部長 登壇) ◎倉片生涯学習部長 御質問の2点目、アキシマエンシスについて御答弁申し上げます。 初めに、アキシマエンシスを活用した地域活性化についてであります。 アキシマエンシスは、青梅線からクジラの姿が見える非常に印象的なたたずまいの建物であり、市民はもちろんのこと、建物を目にした青梅線沿線の方々をはじめ、多くの方に興味を持っていただき、訪れていただける施設であると期待いたしております。 御質問にもございました神奈川県大和市文化創造拠点シリウスや、武蔵野市の武蔵野プレイスは、アキシマエンシスと同じく様々な機能を集約した複合施設であり、大勢の来館者がおのおの目的を持って施設を訪れており、非常ににぎわいを見せていることは認識いたしております。 同様に、多機能を集約いたしました本施設も、市内外の方が多目的を持って訪れ、交流が生まれるような仕組みづくりをいたしております。 市民図書館では300席を超える閲覧席などを設けており、個人やグループでの学習、勉強会の開催などの利用、また静かに読書を楽しみたい方の静寂読書室、さらに一歩踏み込んだ学習・研究のための研究個室など、多様な目的を持った来館者の要望に十分応えるだけのスペースを備えております。また、児童書コーナーを子ども図書館岩泉の森と命名し、岩泉町産の家具を配置し、親子で読書を楽しむことができる空間を演出しております。 これまでの市民図書館においては、御利用が少なかった中高生に向けたティーンズコーナーを配し、専用のグループ学習室を設け青少年の居場所づくりに供するなど、多彩な閲覧環境と学習環境を備えております。 6月9日に、感染拡大防止対策の制限つきではありますが、開館いたすことができました。開館初日は2500名近い方に御来館いただき、訪れた多くの皆様からは、くじらホールの骨格レプリカに感嘆され、また開館を楽しみにしていたとのお声をちょうだいいたしました。今後1年間で50万人を超える来館が見込めるのではないかと期待いたしております。 次に、郷土資料室についてであります。 指定文化財や地域資料の展示とともに、本市独自のICT機器であるAKISHIMAビジョンやAKISHIMAプレートを設置いたし、映像を見るだけではなく、来館者が触れて楽しみながら学べる映像コンテンツを提供いたします。日本で唯一の大スクリーンに映し出されるフルCGの悠々と泳ぐアキシマクジラの姿は、来館された多くの皆様から感動したとのお声をいただいております。 また、数多くの指定文化財の実物展示や、拝島日吉神社例大祭で披露される拝島三町屋台人形の圧倒的な迫力と、長きにわたって昭島に継承されてきた地域文化を来館された皆様に体感していただきました。 また、校舎棟には、明治以降の数多くの民具を展示した郷土資料展示室を配しております。ここには、昭和の暮らしを再現したジオラマを常設展示し、実際に使われていた生活用具や農工具、養蚕具、漁労具などを展示するほか、様々な企画展示も予定しております。 御質問にございました北名古屋市の思い出ふれあい事業に取り入れられている回想法においては、実践する環境が重要な意味を持ちますことから、昭和の暮らしを再現した展示の場などが有効に活用できると考えております。 さらに、本市が収蔵しております郷土資料には民具が多くございますことから、これまでも大学などから民具セラピーも含めた民具の有効利用について御提案をいただいております。 今後、幅広い年代の方が郷土資料室、展示室を有効に活用していただけるよう、指定管理事業者と連携し、検討いたしてまいります。 そのほか、アキシマエンシスには、講演会にも利用できる体育館や映像設備を完備したシアター、多目的に利用できる講習・研修室、多くの会議室、カフェを備え、屋外のイベント広場においてもマルシェの実施等、多くの方に御利用いただける多様な催物を開催することが可能となっております。 他の公共施設と同様に、アキシマエンシスにおきましても、新型コロナウイルス感染防止対策を図る中で、利用人数や閲覧の方法、時間など、利用者に多くの制限をおかけしての再開となり、残念ながら、これまで御紹介させていただいた設備や機能を全面的に御利用いただけておりません。 御質問にございました他市の2つの施設とは、設置目的やコンセプト、立地条件など異なっており、一概に比較することはできませんが、教育と児童福祉を中心として様々な機能を持つ本市の知の拠点として、つなぐ・広がる・見つける・育むをコンセプトに、学びの回遊となるよう、多くの人が訪れ、人と人との交流を広げ、地域の活性化に資する施設として運営いたしてまいります。 次に、3点目の今後のイベントの開催等についてであります。 3月末に予定しておりましたアキシマエンシスのオープンに際しましては、記念のイベントを多数計画いたしておりましたが、今般の新型コロナウイルス感染症の影響により、残念ながら中止となりました。 今後の感染症の動向を注視し、事態が一定の収束をいたしましたら、アキシマエンシスの施設全体を使い、様々なイベントの開催について改めて検討いたしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○副議長(木﨑親一議員) 以上で、山本議員の一般質問を終わります。----------------------------------- ○副議長(木﨑親一議員) 次に、2番 森田議員。     (2番 森田久夫議員 登壇) ◆2番(森田久夫議員) 皆さん、こんにちは。2番、自由民主党昭島市議団、森田久夫でございます。議長の御指名をいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 私の質問は、大綱1問、安心、安全なまちづくりについて、細目1、公園のトイレ整備について、細目2、朝日町中央通り商店街の街路灯について、細目3、中沢堀用水の整備について順次質問をしたいと思います。よろしくお願いします。 安心、安全なまちづくりですが、本年は、新型コロナウイルス感染にて長期に及ぶ学校の休校、政府による緊急事態宣言で、教育の停滞、経済の悪化等、昭島市にも大きな影響が出ていると思います。国や都と密接に連携し、国や都の補助金、交付金のほか、昭島市独自の政策を行うなど、市民の暮らしを守るため、臼井市政運営を評価いたします。 新型コロナウイルスの第2波も予想され、引き続き感染対策を検討して、市民と共に安心、安全な環境づくりに万全を期すようお願いするものです。 細目1、公園のトイレ整備について。 以前にも一般質問でお聞きしましたが、改善が見られなかったので、改めてお聞きします。 都市公園や児童公園等の公園内トイレットペーパーホルダーがないところや、トイレットペーパーもないトイレが市内で数多く見受けられます。多くの老若男女が使用するトイレの公共的使命を果たしていないと私は思っております。私自身が非常に困った経験もあり、ほかにも多数そういう方がいると思われます。住んでみたい、住み続けたい昭島市を目指す昭島市長の理念にも反すると思いますが、いかがでしょうか。 毎週、清掃はしているそうですが、複数の公園内トイレにトイレットペーパーがないことは把握していると思いますが、たまには不法行為があってトイレットペーパーが燃やされているとか、いろいろな問題もあるらしいんですけれども、市のお考えをお聞かせください。 新型コロナウイルス感染症による自粛や学校の休校により、近くの公園の利用が増えている中、三田議員に市民の声が届けられたので、私がこの問題をやるということで、私が紹介したいと思います。 昭和公園のトイレの件としてお願いがありました。現在、便座が和式なので洋式に変えていただきたい。これは昭和公園なんですけれども、自由広場、男性用1、女性用2の計3、2、立体駐車場脇、男性用1、女性用2、計3、陸上競技場南、男女共用2、合計8か所あるそうですが、2は未確認とのことでございました。 最近のコロナウイルス拡大防止のために外出自粛となっていますが、子どもを連れて親御さんが自由広場に多く来ています。1日1回くらい子どもを外に連れていってあげたいのでしょう。多分、その親御さん方は、近くのトイレに行かず、野球場のトイレに行っているのではないでしょうか。ここは洋式便座と思います。 小池都知事は、オリンピックの関係で公園のトイレ便座を洋式に変えるよう予算化していると聞きましたが、昭島市はどのようになっているのでしょうか。いつもお願いばかりで恐縮でございますが、よろしくお願いしますと、このように、市民も私と同じような考えを持っております。 ただいま紹介したとおり、市民も気にかけております。一般家庭ではほとんどが洋式トイレと思いますが、和式便座に経験がない幼児や学童が使えないという現実があります。また、特に足腰の悪い大人にとっても大変なことです。 このような現状を踏まえ、予算計上し、計画的な改善をと思いますが、市のお考えをお聞かせください。 細目2、朝日町中央通り商店会の街路灯について。 朝日町中央通り商店会の、これは商店会のやつですから装飾灯というそうですけれども、装飾灯は、中神駅南の信号より昭島市水道部の間に位置する江戸街道にあります。この商店会の装飾灯は街路灯の役割を果たしておりますが、近年の商店会の衰退による廃業により維持管理が難しくなっています。 設置した装飾灯は、維持管理のため、電気代、修理等、加盟商店より負担金を集めて運営しておりましたが、加盟店が徐々に減り運営が難しくなり、30程度あった装飾灯は現在6灯は完全に配線が切断されております。これは、配線が来ていると東電のほうは電気料を請求するそうです。そのために配線を切断してあるとのことです。 このため、装飾灯は街路灯の役目が果たせずに、歩道が暗く、廃業した店舗のシャッターにいたずら書きが2件発生しております。これも市に相談したんですけれども、自分たちで処理してくれと。警察には被害届を出しておりますけれども、まず見つからないんじゃないかなと思っております。残りの装飾灯については、現在は市が電気料金を全部支払ってもらっているそうなんですが、修理等は以前集めた残金で運営とのことです。 市と商店会による意見の擦れ違いがあるようなので、話合いを行い現状を把握し、市による街路灯を設置して市民が夜間安心して通行できるよう、市のお考えをお聞かせください。安心、安全は市民の願いでもございます。 細目3、中沢堀用水の整備について。 昨今の気候変動による地球温暖化が進み集中豪雨が多発し、昨年も集中豪雨による被害が発生し、市民生活にも大きな影響が出ており心配しているところでございます。 今月6日の時間雨量30ミリで冠水目前までの状況でした。気候変動による集中豪雨は自然現象なので防ぐことはできませんが、用水路対策を講じれば災害を最小限に防ぐことができると思います。 中沢堀用水は、長年にわたって土砂が用水路内に堆積し、その上に雑草が繁茂し、水の通りが悪く、二次被害のおそれもあります。これから本格的な梅雨を迎え、用水路周辺の住民は集中豪雨のたびに不安を感じるものです。 今後、雑草はもとより、堆積した土砂の撤去が急務と思いますが、毎年のことではないので、一回土砂をきれいにしておきますと、1年で土砂が堆積するようなことはございません。私がやったのも15年も前の話だと思うんですけれども、一度やった経験があります。そのようなことですので、用水路の状況を把握し、計画的に土砂の撤去を行い、最大限用水路として生かし、市民の安心、安全が保たれると思いますが、市のお考えをお聞かせください。 私の質問は以上で終わります。ありがとうございました。 ○副議長(木﨑親一議員) 臼井市長。     (臼井市長 登壇) ◎臼井市長 厳しい御指摘いただきましたので、しっかり御答弁させていただきます。 森田久夫議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、安心、安全なまちづくりについての基本的な考え方について御答弁申し上げ、他の御質問につきましては担当部長より御答弁させますので、よろしくお願いいたします。 公園は、緑の保全、良好な都市景観の形成、そして豊かな地域づくりに資する交流の場になるとともに、都市生活に潤いや安らぎをもたらす非常に重要な施設であると思っております。 本市では、公園の基本的な在り方の下、市民の皆様が身近な公園に親しみを持ち、ふれあいの場として積極的に活用していただけております。そして、昭和公園やくじら運動公園などのように、スポーツ、レクリエーションを中心とした多目的な公園を整備することで、市民がスポーツを通して地域交流や健康増進を図っていただくことなど、様々な目的に応じて利用していただいているところであります。 そうした中、昨年、台風19号において、くじら運動公園や大神公園が甚大な被害を受けたところでございますが、早急に国や関係機関との調整を図りながら、復旧工事に着手し、この6月末には完了予定としており、多くの市民の方々に御利用いただけると考えておるところであります。 また、今後心配される災害時においても、避難場所としての役割を担っていくことから、市民の生命、財産を守るためにも、防災機能を強化し、都市防災拠点としてのさらなる充実が必要であると認識しているところでございます。 しかしながら、様々な公園を維持管理するには、人的及び経費的な負担も不確実なことから、地域の住民や団体の皆様との連携の下、市民参加による地域に根差した公園づくりを目指すため、アダプト事業による公園美化清掃事業などを積極的に取り組んでいただいておるところであります。 そうしたことから、地域住民が主体的に関与していただけるよう参加をお願いすることで、公園などへの愛着心を持っていただき、市民の皆様が安らぎと豊かさを実感できるような公園整備を進め、住んでみたい、住み続けたい昭島の実現に向けて努めてまいります。 本当に6月末にはくじら運動公園、大神公園、完成し、子どもたちから高齢者の皆さん方が歓声を上げてスポーツに親しんでいただけることを待ち望んでおります。 そして、この間、大変いろいろな団体の皆さん方が、工事開始に当たりましては石を拾っていただいたり、掃除していただいたり、大変感謝しているところであります。ぜひ議員の皆さんからも6月末にできて、一緒に見ていただいて、一緒に声を上げるのがいいのか悪いのか、3密にならないように上げていただければうれしいと思っています。よろしくお願いします。 ○副議長(木﨑親一議員) 金子都市整備部長。     (金子都市整備部長 登壇) ◎金子都市整備部長 御質問の安全安心なまちづくりについてのうち、1点目の公園のトイレ整備について御答弁申し上げます。 現在、市内には、都市公園、児童遊園、その他の公園を含め合計93か所の公園がございます。その中で、トイレを設置している公園は59か所、設置率は63.4%となっております。 清掃等におきましては、利用者の衛生面に配慮し、週2回の清掃と、月に2回から4回の消毒を実施し、維持管理に努めているところでございます。 トイレットペーパーホルダーの設置につきましては、トイレの築造時や改築時に全てのトイレに設置しておりますが、経年劣化やいたずら等により破損している場合には再設置をしております。 次に、トイレットペーパーの常備についてでございますが、市が管理している駅前トイレや利用者の多い公園につきましては常備しているところでございますが、その他の公園につきましては、これまでトイレットペーパーの持去りやいたずら、放火などの被害が多く発生しており、毎年警察に相談する事象が発生しております。 そのようなことから、防犯・防災上の観点からも、全てのトイレにトイレットペーパーの常備につきましては困難性がございます。 また、これまでトイレットペーパーを常備していない公園を御利用いただいている団体の方々におきましては、公園利用時の際に各自御持参いただくなど、御理解、御協力をいただいているところでございます。 次に、トイレの洋式化についてでございます。 トイレの洋式化につきましては、多くの団体の方々から要望が出ており、今年度におきましても、予定している東ノ岡児童遊園トイレ改修においても洋式トイレに改修する予定でございます。 近年、洋式便器で育ってきた世代が多くなってきたことで和式便器利用に抵抗感があったり、高齢者や障害者に配慮したトイレ改修が必要との御意見も多くいただいております。 今後におきましても、公園トイレの改修におきましては、都や国の補助金を活用し、幅広い世代に御利用いただけるよう配慮してまいります。 続きまして、御質問の2点目、朝日町中央通り商店会の街路灯について御答弁申し上げます。 商店会の街路灯につきましては、魅力ある商店街を形成するために、地域の組合にて装飾灯として設置されてきたものでございます。その装飾灯は、道路照明や防犯灯としての役割も果たしていることから、市が設置する街路灯は必要最小限の整備としてまいりました。 しかしながら、昨今の社会情勢の変化により、商店会の会員数も減少傾向にあり、装飾灯の維持・管理が厳しい状況を勘案し、市といたしましても、毎年電気料金等に充当される補助金として維持・管理費の支援を実施しているところでございます。 そうした中で、維持管理が困難となった商店会については、商店会の財産である装飾灯を撤去していただくことを前提として、道路照明や防犯の観点からもさらなる街路灯を整備しているところでございます。 御質問の商店会につきましては、現在一部の装飾灯を商店会の御都合により撤去を視野に通電を停止しているため、現在点灯していない状況もございます。 こうした社会情勢の変化に対応しながら、計画的に街路灯の整備を進める手法について、商店会の意向を踏まえながら様々な検証を行い、地域の安心、安全の確保について取り組んでまいります。 なお、現在の街路灯整備の取組については、年内に水銀灯の製造が中止されることや、環境的な配慮、電気料金削減や電球交換などのメンテナンス費用の削減の観点からLED化を進めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○副議長(木﨑親一議員) 池谷環境部長。     (池谷環境部長 登壇) ◎池谷環境部長 御質問の3点目、中沢堀用水の整備について御答弁申し上げます。 用水路につきましては、前年度の除草箇所の記録を参考に、市民の皆様から御連絡いただく前に極力除草作業を済ませるよう取り組んでおります。 しかしながら、例年夏場等、雑草の成長が早い時期には多くの除草依頼をいただいており、現場を確認した上で、優先順位をつけ、順番に作業を行っております。 作業に当たっては、本年度から年間を通じて任用する会計年度任用職員を4名に増員し、引き続き市民の皆様からの御要望にできるだけ早く対応できるよう体制の整備を図ったところであります。 各用水路に流入したごみや土砂による溢水防止につきましては、大雨や台風接近のおそれがある場合には、これまでどおり事前にごみ流下防止スクリーンの清掃作業を行ってまいります。 御指摘をいただきました中沢堀用水路につきましては、用水路内にたまった土砂に植物が繁茂し、水の流下を妨げている状況を現地確認いたしましたことから、順番を繰り上げ速やかに除草作業を行うとともに、土砂撤去については多額の経費を要すること、また用水路の幅が狭く、使用できる重機も限られることから、緊急性の高い箇所を確認した上で実施時期や方法等について検討してまいります。 ○副議長(木﨑親一議員) 2番 森田議員。     (2番 森田久夫議員 登壇) ◆2番(森田久夫議員) ただいま、トイレのことに関しまして、トイレットペーパーを置くことに対して、管理されているところは置いてあって、管理されていない公園は困難性があるというような話がございましたが、実際に管理された公園をふだん利用される方というのは一部であって、昭島市全体から見るとそういうところじゃないと。本当に私は困ったことがあったんだと。 当時、汚い話ですけれども、植木屋さんだったものですから手拭いを持っていましたんで、手拭いは柔らかいです、ガーゼよりちょっと硬いですけれども、それで処理して持って帰ったこともあります。 そのように、やはり文化都市昭島、住んでみたい昭島、住み続けたい昭島を目指すためには、まず一回、試験的でもいいですから、きちんとホルダーをつけて、トイレットペーパーを置いて、様子を見て、最初から困難性があると言われたら私はちょっとどうしても納得いきませんので、その辺のところをよろしく御配慮お願い申し上げて、私の意見とさせていただきます。ありがとうございます。 そういうことで、改めて、どのように今の私の質問に対して考えているかお聞きいたします。 ○副議長(木﨑親一議員) 金子都市整備部長。 ◎金子都市整備部長 ただいまのトイレットペーパーの常備の件での再質問でございます。 今までにも何回も御質問をいただいている中で、そのたびに我々も公園の状況は管理をしている上で注視をしているわけでございます。 以前からというか、昔はトイレットペーパーの常備はさせていただいた経過がございます。 ただ、やはり先ほど答弁させていただきましたように、非常にいろいろな問題、それと常に93の公園の全てに、トイレがあるのはそのうちの50幾つかになりますけれども、そこについてトイレットペーパーを1個置いたにしても、それが使われたときにすぐいわゆる補充するような体制がなかなか取れていないのが現実でございます。 公園の部分ではなくて、駅のトイレ等については毎日清掃入っていますので、そこについてはプラスアルファですぐ、なくなった場合には御自分でも補充できるような形で何個か余裕を置いている部分はありますけれども、大変に申し訳ないんですが、公園の場合、それをすると多分すぐなくなってしまうというのが今までの経過でございました。 そういったところで、なかなか補充もできないということと、先ほど答弁させていただいたように、警察に相談しなくてはならない事象も非常に利用頻度が低い公園については多いものですから、現在の状態にさせていただいているわけでございます。 ただ、御質問の趣旨は十分我々も理解しておりますし、市民の方々にいつでも公園のトイレも快適に使っていただきたいというのは目指している部分はあります。 ただ、現実的になかなかできない部分についてがございますので、そこについては引き続き我々も検証はしていきたいなというふうに思っているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(木﨑親一議員) 2番 森田議員。 ◆2番(森田久夫議員) 私も農業やっているものですから、中神児童遊園のところをちょくちょく、あそこのトイレ利用させてもらっているんですけれども、あそこも私が自分で行くものですから、ホルダーが壊れることは、4か月ぐらいたつけれども、ありません。 ですから、その度々に補充するんじゃなくてもいいですから、1週間に2度ほど清掃に入っているということなんで、1週間に1回でもいいですから、もう一度、もう一度でいいですから、試しに入れてみてはいかがでしょうか。どうでしょうか。その辺を、これはじゃ意見とさせていただきます。 ○副議長(木﨑親一議員) 以上で、森田議員の一般質問を終わります。----------------------------------- ○副議長(木﨑親一議員) この際、お諮りいたします。 ただいま、一般質問の続行中ですが、本日はこれにとどめ、明日及び明後日の2日間、本会議を休会とし、他の一般質問につきましては6月22日に続行することとして、本日はこれにて延会といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(木﨑親一議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。よって、他の一般質問につきましては、6月22日午前9時30分から会議を開き、続行いたしますので、御了承願います。 本日は、これにて延会といたします。----------------------------------- △延会 午後1時51分...