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  1. 府中市議会 2020-03-23
    令和2年第1回定例会(第5号) 本文 開催日: 2020-03-23


    取得元: 府中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-01
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1              午前9時58分 開議 ◯議長(横田 実議員) ただいまから本年第1回府中市議会定例会を再開いたします。  定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。        ────────────── ◇ ────────────── 2 ◯議長(横田 実議員) 日程に入ります前に、本日、議会運営委員会が開催されておりますので、その経過と結果について委員長から御報告願います。議会運営委員長。       〔議会運営委員長臼井克寿議員登壇〕 3 ◯議会運営委員長臼井克寿議員) 御報告いたします。  本日、開議前に議会運営委員会を開催し、現在、国会で審議中であります地方税法等の一部改正に伴う令和2年度の市税条例等の改正案の取り扱いについて協議いたしましたので、その経過と結果について御報告いたします。  国の関係法令は、衆議院において可決され、現在、参議院において審議中であり、3月末に公布される見込みであります。  一部改正する条例は、府中市市税条例、府中市都市計画税条例及び府中市国民健康保険税条例であります。  これらについては4月1日に施行するものであり、緊急を要するので、本件を専決処分されたい。との意見があり、今年度内に国の法案が成立した場合は、専決処分で対処することが適当と判断いたしましたので、よろしく御了承をお願いいたします。  以上でございます。 4 ◯議長(横田 実議員) ただいま委員長報告のとおりとすることに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。        ────────────── ◇ ──────────────
    6 ◯議長(横田 実議員) 本日の日程は、各特別委員会の報告等であります。        ────────────── ◇ ──────────────  1.基地等跡地対策について 7 ◯議長(横田 実議員) 日程第1基地等跡地対策について。本件については、基地等跡地対策特別委員会の申し出により、その中間報告を求めます。基地等跡地対策特別委員長。       〔基地等跡地対策特別委員長前川浩子議員登壇〕 8 ◯基地等跡地対策特別委員長前川浩子議員) おはようございます。  本特別委員会は、去る3月5日、委員会を開催し、基地等跡地対策について審査を行いましたので、その概要を申し述べ、中間報告といたします。  本委員会は、令和元年12月11日以降の状況について報告を受けました。  初めに、調布基地跡地の状況の調布飛行場にかかわる動きですが、まず、自家用機の運航状況といたしまして、平成30年9月13日以降、令和2年1月31日時点で、延べ190機、計289回の飛行があったとのことでございます。  続いて、東京都から、航空機の運航に関する安全対策の強化として、滑走路を最大限に利用するための改良工事に取り組むとの連絡がありました。令和2年2月19日から同年9月4日までの期間で、午後5時から翌朝午前5時まで、滑走路長を最大限活用するため、取りつけ誘導路のつけかえを行い、滑走路へアプローチする航空機動線の改善及び航空法に基づく基準の改定に伴い、滑走路後方に位置する滑走路端安全区域の拡幅・緑地化のための工事を行うとのことでございます。  調布飛行場につきましては、引き続き東京都に対し、管理運営の徹底や安全対策等を進めるとともに、地域住民への丁寧な対応を求めてまいります。  以上が、調布基地跡地の状況でございます。  次に、府中基地跡地留保地の状況の、府中基地跡地留保地利用計画(案)に対するパブリックコメント手続実施状況についてですが、昨年11月に作成した府中基地跡地留保地利用計画(案)(以下、「利用計画案」といいます)についてパブリックコメント手続を実施いたしました。まず、パブリックコメント手続にかかわる説明会を、昨年12月20日、金曜日の午後7時から生涯学習センターで、12月22日、日曜日の午前10時から市民活動センタープラッツで、合計2回開催し、20日が44名、22日が26名、計70名の参加がありました。  説明会当日の質問及び意見といたしましては、「大規模災害が起こった際に仮設住宅を設置する用地として現状のまま維持するべき」との意見や、「緑の連続性を考えると、緑の中に商業施設があるイメージがおもしろいと思うがどうか」との意見など、土地利用に関する質問・意見が2日間で17件、「現状のまとまった緑を守り、生かしながら、商業や住宅等の整備を進めていくべき」など、周辺環境への配慮等に関する質問等が11件、「市民が土地利用を検討した後に、民間事業者の意見を聞くべき」など、検討の進め方やスケジュール等に関する質問等が12件の、合計40件の質問等がありました。  なお、本年1月発行の府中基地跡地留保地ニュース第7号で、利用計画案の概要と、パブリックコメント手続にかかわる説明会について掲載しております。  続いて、パブリックコメント手続の実施結果ですが、意見・提案の提出期間は、昨年12月12日から本年1月14日までの34日間とし、意見の提出者等につきましては32人の方から、合計119件の意見がありました。意見の種類は、「基本的な考え・ビジョンについて」、「土地利用について」、「都市基盤整備について」、「建築物・工作物整備について」、「整備の進め方」と大きく分類できまして、主な意見といたしましては、「基本的な考え・ビジョン」につきましては、「公共施設等の移転や新設に当たり、費用対効果を検証し、経費面で移転が有効なものを選択してほしい」といったコストにかかわるものや、「パブリックコメント等の形式的な手続だけではなく、アンケート調査やヒアリング、情報交換の場を設けるべき」との市民意見の反映手法にかかわるもの、さらには「関連計画との整合性を確認し、位置づけを明確にしてほしい」との計画の位置づけにかかわるものなどがありました。  続いて、「土地利用」につきましては、「近隣市にないような特徴のある公園をつくってほしい」といった公園にかかわるものや、「大きな商業施設を誘致し、市民が誇れる、都心からも多くの方に足を運んでもらえるような環境をつくってほしい」、あるいは、「民間にとって採算がとれるような商業施設のニーズがあるかが疑問である」など商業施設にかかわるもの、さらには、「競技人口が多いeスポーツができる施設や道の駅を整備してほしい」など集客施設にかかわるもの、「周辺住宅地と留保地の間は緩衝地帯をつくるなど、周辺環境への配慮をしてほしい」、「土地利用に当たり、渋滞、騒音、大気汚染等が生じないような対策をしてほしい」など周辺環境への配慮にかかわるものがありました。  続いて、「都市基盤整備」につきましては、「周辺地域の交通アクセス向上のため、留保地東側から小金井街道及び美術館通りへ接続する道路の整備や、留保地内の主要道路の早期整備を行ってほしい」など、道路・交通ネットワークにかかわるものや、「温暖化対策自然災害の防止、自然保護の観点から、閉鎖管理など、できる限り現状のままの自然を残してほしい」など動植物の保全にかかわるものなどがありました。  続いて、「建築物・工作物整備」につきましては、「土地利用に当たっては、緑化率を定めてほしい」との建物の方針にかかわる意見がありました。  最後に、「整備の進め方」につきましては、「市で整備する施設はバリアフリーとした上で、災害時に利用できる機能を備えた施設としてほしい」など防災対策にかかわるものや、「限られた民間にのみ提案をさせるのではなく、第三者へサウンディング調査をお願いするなど、広く意見を聞いて、民間とどのように連携していけるのかを検討すべきだったのではないか」など事業運営等にかかわる意見がありました。  以上が、パブリックコメント手続実施状況でございまして、今回いただきました御意見につきましては、準備が整い次第、市の考え方と合わせましてホームページ等を通じて公表してまいります。  次に、府中基地跡地留保地利用計画の策定についてですが、市民説明会及びパブリックコメント手続を通じて出た意見、さらには当該特別委員会で出た意見を踏まえ、利用計画案について所要の修正を含め、内容を一部修正した上で、府中基地跡地留保地利用計画(以下「利用計画」といいます。)として策定いたしました。  利用計画案からの主な修正箇所を中心に説明いたしますと、まず、「1 はじめに」について、昨年12月から本年1月にパブリックコメント手続を実施したことと合わせて、市民説明会を開催したことについて、所要の修正を行っております。  続いて、「3 留保地の利用の考え方」の府中基地跡地留保地利用計画図について、凡例の4)-1から4)-3までの記載を、前回の当該特別委員会で、「公共施設用地について、具体的な施設名称まで必要か検討してほしい」との意見がありましたので、財務省関東財務局と改めて協議し、現時点における市の方針が不明確にならない範囲内で弾力性を持てるよう、それぞれに「等」を付す修正をいたしました。  続いて、整備に向けた考え方、都市基盤に関する方針の(イ)公園・緑地等に関する方針は、市民説明会及びパブリックコメント手続におきまして、既存の緑等に関する意見が多く寄せられたことを踏まえ、「留保地内における緑については、既存樹木の活用等を検討するとともに、新たに設ける緑については、周辺環境生物多様性にも配慮する。」と追記しております。  続いて、整備に向けた考え方の、イ、建築物及び工作物等に関する方針では、市民説明会及びパブリックコメント手続を踏まえ、「各建築物等は、地震や豪雨などの大規模な自然災害に対し、高い安全性を有する施設とし、災害時における市民の避難等に活用できるよう検討する。」と追記しております。  続いて、「4 整備の進め方」の(1)土地利用の準備にかかわる方針につきましては、パブリックコメント手続の実施に合わせ、国及び東京都に意見照会を行ったところ、東京都から、都市計画の検討と合わせ、整備手法を含む事業全体の進め方について検討してほしい。との意見があり、その旨、修正いたしました。  また、前回の当該特別委員会での意見を鑑みまして、財務省関東財務局と調整し、処分時に存在する手法から最も有効な手法を選択できるよう修正いたしました。  続いて、(2)土地の整備に関する方針につきましては、市民説明会及びパブリックコメント手続を踏まえ、土地利用に当たっては、自然環境の保全に配慮し、都条例に基づく手続を遵守する旨の追記等を行っております。  続いて、「5 今後の進め方」といたしまして、留保地の土地利用に向けた進め方を記載しておりますが、まず東京都から、「協議先として東京都等の関係機関を追加してほしい」との意見、また、国から、「土地取得及び整備の項目と混同することのないよう修正してほしい」との意見、そして、国及び東京都から、「留保地の土地利用には、時間がかかることも想定されるため、スケジュールや手続について見直しの必要が生じる可能性があることを示しておいてほしい」との意見がありましたので、それぞれ追記、修正等をいたしました。  今後につきましては、本年度末を目途に利用計画を国に提出し、都市計画手続等を進めてまいりたいと考えております。  次に、その他でございますが、小金井街道における歩行者空間の課題への対応状況につきましては、当該道路の本年3月末までの供用開始を目指しております。  工事は順調に進んでおり、基地内のフェンス設置と既存のフェンス撤去が完了。現在、透水性の舗装工事を進めており、舗装工事が終わりましたら車どめや照明灯の安全施設工事に着手する流れとなります。  本件につきましては、市民の安全・安心の確保に向けて着実に取り組みを進められるよう、引き続き国と協議等進めるとともに、その状況につきましては、随時当該特別委員会に報告をしてまいります。  次に、府中基地跡地留保地米軍通信施設につきまして、留保地の計画的かつ効率的な土地利用を図る上での阻害要因となっていることから、国及び東京都ともに、本年2月28日に米合衆国空軍横田基地に対して、米軍府中通信施設の返還及び返還に時間を要する場合、米軍府中通信施設東側に道路を新設するための、米軍府中通信施設の取りつけ道路部の共同使用を申し入れました。  これに対し、米軍からは、現時点において、直ちに返還することまでは難しいが、取りつけ道路部の共同使用については検討の可能性がある旨の回答がありました。今後も継続して、米軍や国等への働きかけを行ってまいります。  以上が、府中基地跡地留保地の状況でございます。  続きまして、法務省関連施設に係る動きですが、関東医療少年院につきましては、本年1月29日から2月末にかけて移転施設の敷地の封鎖のための工事を行ったとのことです。その後、令和2年度中に財産を財務省へ引き継ぐ予定であると伺っております。なお、法務省矯正研修所及びアジア極東犯罪防止研修所につきましては、前回の報告以降、特段の動きはありません。これら法務省関連施設につきましては、引き続き国の動きを注視してまいりたいと考えております。  以上のような説明を受け、質疑を行った後、要望・意見があり、本報告を了承いたしました。  以上、審査の概要を申し述べ中間報告とし、議会閉会中における継続審査の議決を求めるものであります。 9 ◯議長(横田 実議員) お諮りいたします。本件は報告を了承するとともに、議会閉会中における継続審査とすることに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 10 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認めます。よって、基地等跡地対策特別委員会中間報告を了承し、本件は議会閉会中における継続審査とすることに決定いたしました。        ────────────── ◇ ────────────── 11 ◯議長(横田 実議員) 次に、基地等跡地対策特別委員会審査報告を求めます。委員長。 12 ◯基地等跡地対策特別委員長前川浩子議員) 本年第1回市議会定例会において、当委員会に付託された陳情2件については、去る3月5日、委員会を開催し、慎重審査の結果、次のとおり決定いたしましたので報告いたします。        ────────────── ◇ ──────────────  1.陳情第5号 基地跡地留保地生態系調査を行うことを要望する陳情 13 ◯議長(横田 実議員) 日程第2陳情第5号基地跡地留保地生態系調査を行うことを要望する陳情を議題とし、その審査報告を求めます。委員長。 14 ◯基地等跡地対策特別委員長前川浩子議員) 陳情第5号基地跡地留保地生態系調査を行うことを要望する陳情については、審査に先立ち、委員会を一旦休憩し、陳情者の補足説明を受けた後、委員会を再開し審査を行いました。  審査に入り、質疑に対して、過去に国立医薬品食品衛生研究所の方で行われた生態調査の範囲は、については、国立医薬品食品衛生研究所が移転を予定していた計画地のみであるとのこと。基本方針として、本市としても生態系の調査等も含めて考えているかについては、考え方としては、本市として必要な都条例にのっとって、必要がある場合にはしっかりと適切に対応していくとのこと。また、主体については、今回の留保地については、本市が使う部分と、民間が使う部分を想定している。実施主体としてはそれぞれ民間が行う場所と本市が行う場所とに分かれるが、本市が使う部分については、都条例との対応を適切にして利用計画に基づいて進めなくてはいけないと考えている。一方、民間業者も利用計画に縛られているものと考えている。などの答弁がありました。  質疑の後、本陳情に対する意見を求めたところ、生態系調査については、本市が主体となりつつも、ぜひ国の協力も得ながらやっていただきたいため、本陳情については採択を主張する。利用計画の中に、都条例に従って、必要があれば生態系調査も行うということが明確にされておりますので、本陳情については不採択を主張する。市が先んじて調査を行うというよりも、都条例に合わせて検討していくべきだと考える。土地取得者がそれぞれ調査を行う必要があると考えるため、本陳情については不採択を主張する。開発事業者に対して緑地空間の保全等に配慮するよう要望することはぜひお願いしたいが、本陳情は、大前提として、本市が全域を植生調査する、生態系調査するということになってくると、今の全体的な法律のたてつけとも少し違ってくるところがあるので、意見はわかるが、本陳情については不採択を主張する。生態系調査については、相当な費用や期間を要するということであり、明確な条例ないし法にのっとって適切に進めていくべき事案と考えるため、本陳情については不採択を主張する。今回は生態系の話だが、生態系に限らず、いろいろな調査を必要に応じてしていくというのが基本方針であるため、その一環だと考え、必要性を調べた上で、方針にのっとってやっていただきたいと思うので、本陳情については採択を主張する。など、採択との意見、不採択との意見がそれぞれあったため、挙手による採決の結果、本陳情については、賛成少数により不採択にすべきものと決定いたしました。 15 ◯議長(横田 実議員) 西の議員。 16 ◯2番(西のなお美議員) 発言の許可をいただきましてありがとうございます。生活者ネットワーク基地等跡地対策特別委員会に所属をしておりませんのでこの場で意見させていただきます。  陳情者は、府中基地跡地留保地の利用において、緑の保全を期待し、生態系調査をすることを求めていますが、委員会の質疑の中での市の答弁は、民間で利用する場合は、民間に調査をするかどうかも委ねられるとのことでした。  府中基地跡地は約15.5ヘクタールという広さであり、開発が進んでしまえば戻すことのできない自然の残された貴重な土地です。この土地を長期にわたって有効に活用するための利用計画の策定に当たっては、民間利用するかどうかにかかわらず、計画策定の責任者として、市はできる限り土地空間現状調査を行い、公表して、計画に生かしていくことを求める陳情者の考えは理解できます。  委員会では不採択となりましたが、生活者ネットワークは本陳情に対して採択を主張させていただきます。  以上です。 17 ◯議長(横田 実議員) これより陳情第5号を採決いたします。  本陳情に対する委員長の報告は不採択であります。  本陳情は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 18 ◯議長(横田 実議員) 挙手多数であります。よって、陳情第5号は不採択と決定いたしました。        ────────────── ◇ ──────────────  1.陳情第7号 基地跡地利用前に生態調査を求める陳情 19 ◯議長(横田 実議員) 日程第3陳情第7号基地跡地利用前に生態調査を求める陳情を議題とし、その審査報告を求めます。委員長。 20 ◯基地等跡地対策特別委員長前川浩子議員) 陳情第7号基地跡地利用前に生態調査を求める陳情については、直ちに審査に入り、本陳情に対する意見を求めたところ、方向性は陳情第5号と重なる部分が多いと思うため、本陳情については採択を主張する。環境保全に関しては、パブリックコメント手続など御意見をいただいた中で、既存樹木の活用、周辺環境生物多様性にも配慮すると利用計画に新たに盛り込まれていることから、この陳情の要望に関しては本市もしっかりと検討し、利用計画に反映していると考えるので、本陳情については不採択を主張する。など、採択との意見、不採択との意見がそれぞれあったため、挙手による採決の結果、本陳情については、賛成少数により、不採択にすべきものと決定いたしました。 21 ◯議長(横田 実議員) これより陳情第7号を採決いたします。  本陳情に対する委員長の報告は不採択であります。  本陳情は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 22 ◯議長(横田 実議員) 挙手多数であります。よって、陳情第7号は不採択と決定いたしました。  以上で基地等跡地対策特別委員会の報告を終わります。        ────────────── ◇ ──────────────  1.市庁舎建設について 23 ◯議長(横田 実議員) 日程第4市庁舎建設について。本件については、市庁舎建設特別委員会の申し出により、その中間報告を求めます。市庁舎建設特別委員長。       〔市庁舎建設特別委員長西村 陸議員登壇〕 24 ◯市庁舎建設特別委員長(西村 陸議員) 本特別委員会は、去る3月6日、委員会を開催し、市庁舎建設について審査を行いましたので、その概要を申し述べ、中間報告といたします。  本委員会は、令和元年12月12日以降の状況について報告を受けました。  初めに、令和2年度における事業計画等についてですが、令和2年度事業計画につきましては、主要事業といたしまして四つ計画しており、まず、埋蔵文化財発掘調査につきましては、現在も継続して実施しております既存庁舎周辺における調査のほか、拡張する敷地の残り部分の調査を年度末まで行う計画としております。  続いて、地中障害撤去工事及び既存設備配管改修工事につきましては、「おもや」の建設に向けた準備工事といたしまして、西庁舎北側の計画地において、地下躯体などの地中障害物を撤去するほか、下水などの配管を切り回す工事を本年4月から8月までの期間において実施するものでございます。この工事により、現在、当該敷地において運用しております公用車などの駐車場を、来年度当初から別の場所へ移設させる必要がございますので、適宜、関係課との調整を図ってまいります。  続いて、施工者選定委員会につきましては、新庁舎の施工者を選定するための選定委員会を本年6月に設置いたしまして、来年1月までの期間において、全部で4回開催する計画としております。なお、開催に当たりましては、運営における専門的な知識を有する委託業者の支援を受けながら、円滑に進められるよう努めてまいります。  最後に、建築工事につきましては、令和3年5月の着工を計画しており、本年8月ごろには施工者選定委員会において、本市が定めた新庁舎建設工事の発注に係る基本的方針に基づく募集要項などを検討、決定した後に、入札の公告を行うこととしております。  その後、総合評価方式による技術提案を広く募集いたしまして、12月ごろには開札を行うとともに、施工者を決定いたしまして、令和3年第1回市議会定例会におきまして工事議案を上程したいと考えております。  次に、現段階における概算事業費につきましては、修正設計作業を進める中におきまして、建設工事費などを見直しております。  まず、新庁舎建設工事費につきましては、いまだ上昇傾向にある資材価格及び労務単価並びに関連法令の改正に伴う部材の見直しによる増額分、約8億2,000万円から、一括発注による減額分、約5億7,000万円を差し引いた約2億5,000万円を増額しております。
     続いて、移転費につきましては、現時点では、新庁舎への移転に要する詳細な費用の見積もりが困難なため、見直しをしておりません。  最後に、設計費等につきましては、国土交通省が示す工事監理などの業務報酬基準が改正されたことや、着工がおくれたことによる修正設計費などの影響により、約2億1,000万円の増額としております。したがいまして、今回の見直しでは、合計で約4億6,000万円の増額としております。  なお、これまでの概算事業費には、土地買収関連費といたしまして、拡張する敷地を取得するための費用を項目としてあげておりましたが、ここで取得に関する契約が全て完了し、費用が確定しておりますので、今回の概算事業費からは項目を除いております。  また、この概算事業費のうち、新庁舎建設工事費に含まれる本体工事費と、設計費等に含まれる工事監理費の合計額176億8,856万3,000円を令和2年度予算におきまして、工事期間中における債務負担行為として設定しております。  以上が令和2年度における事業計画等についてでございます。  次に、その他といたしまして、府中駅北第2庁舎(以下、「第2庁舎」といいます。)への先行移転などの状況についてですが、第2庁舎への先行移転などの計画につきましては、昨年末と年度末に分けて実施する内容を既に報告されておりますが、昨年末におきましては、市民協働推進部が第2庁舎3階へ、生活環境部長室及び地域安全対策課が東庁舎4階へ移転したほか、ごみ減量推進課が同じフロア内で移動いたしまして、現在、それぞれが新たな場所で業務を行っているところでございます。  移転後の状況といたしましては、移転して間もなく、数名の市民の方が東庁舎4階に市民協働推進部を訪ねてきたとの報告を受けておりますが、特に大きな混乱が生じることなく、業務を開始できたことを確認しております。  また、市民協働推進部におきましては、新たにスタンダードレイアウトのオフィス家具を導入しておりますので、キャビネットの鍵の管理や帰庁時には事務机の上に書類を残さないなどの取り組みを徹底しているところでございます。  今後は、さまざまな視点による検証を定期的に行いまして、新庁舎における執務室の参考にしてまいりたいと考えております。  もう一方の年度末の移転につきましては、現在、運搬業者や関係課などとの具体的な調整作業を進めているところでございまして、組織改正を反映させた事務室の配置や、第2庁舎の来庁者用駐車場の運用が変更となることなどの周知を計画的に行いまして、市民や職員に混乱が生じることのないよう努めてまいります。  以上のような説明を受け、質疑を行った後、要望・意見があり、本報告を了承いたしました。  以上、審査の概要を申し述べ中間報告とし、議会閉会中における継続審査の議決を求めるものであります。 25 ◯議長(横田 実議員) お諮りいたします。本件は報告を了承するとともに、議会閉会中における継続審査とすることに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 26 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認めます。よって、市庁舎建設特別委員会中間報告を了承し、本件は議会閉会中における継続審査とすることに決定いたしました。  以上で市庁舎建設特別委員会の報告を終わります。        ────────────── ◇ ──────────────  1.学校施設老朽化対策について 27 ◯議長(横田 実議員) 日程第5学校施設老朽化対策について。本件については、学校施設老朽化対策特別委員会の申し出により、その中間報告を求めます。学校施設老朽化対策特別委員長。       〔学校施設老朽化対策特別委員長松村祐樹議員登壇〕 28 ◯学校施設老朽化対策特別委員長(松村祐樹議員) 本特別委員会は、去る3月9日、委員会を開催し、学校施設老朽化対策について審査を行いましたので、その概要を申し述べ、中間報告といたします。  本委員会は令和元年12月13日以降の状況について報告を受けました。  初めに、学校施設改築・長寿命化改修計画についての計画策定について、本年2月10日に開催しました教育委員会臨時会において審議し、策定いたしました府中市学校施設改築・長寿命化改修計画について説明を受けました。  まず、府中市学校施設改築・長寿命化改修計画策定の趣旨といたしまして、本市の学校施設は、建築後40年以上が経過し、一斉に老朽化していることから、児童・生徒が安全・安心に学校生活を送るために、老朽化対策が重要かつ喫緊の課題となっています。  このことから、本市の老朽化対策を着実かつ計画的に実施するため、令和元年11月に作成した原案を修正し、令和2年度から令和32年度までの31年間を計画期間とする府中市学校施設改築・長寿命化改修計画(以下、「本計画」といいます。)を策定したものです。  なお、本計画の策定に当たりましては、令和元年11月に作成いたしました学校施設改築・長寿命化改修計画案につきまして、令和元年12月21日から本年1月20日まで、パブリックコメント手続を実施し、2人の方から9件の意見がありましたが、計画案の修正を要する意見はありませんでした。  次に、本計画の概要及び計画案からの主な修正点についてですが、まず、第1章の本計画策定の背景と目的では、背景といたしまして、本市の学校施設は一斉に老朽化を迎えることから、計画的に老朽化対策を実施する必要があることや、文部科学省が地方公共団体の所管する文教施設に対して、令和2年度までに個別施設計画の策定を求めていることなどを記載しています。  続いて、目的では、学校施設の老朽化対策を着実かつ計画的に実施するため、本計画では老朽化対策に関する中長期的なスケジュールや費用、老朽化対策を進める上での基本的な考え方等を定めるほか、計画期間と更新サイクルや対象施設を記載しています。  なお、第1章につきましては、主な修正点はありません。  次に、第2章の本計画の位置づけでは、本計画に関連するほかの計画について、体系図を用いて示しています。また、学校施設に関連する計画として、各計画との関係性を整理しています。  なお、第2章につきましては、主な修正点はありません。  次に、第3章の学校施設の現状と課題の学校施設の役割とこれまでの整備の概要では、学校施設の役割やこれまでの整備の概要を示すとともに、学校施設の保有状況として、各学校施設の基礎情報を整理しています。  また、学校施設に関連する四つの項目、学校施設の老朽化における現状と課題について、児童・生徒の教育環境における現状と課題について、新たな教育ニーズへの取り組みと課題について、地域拠点としての学校施設の現状と課題について、現状と課題を整理しています。  なお、第3章における計画案からの修正点ですが、本市が保有する小学校の基礎情報の校地欄の棟数につきまして、原案の棟数に誤りがありましたので修正を行っています。同様に、本市が保有する中学校の基礎情報の校地欄の棟数につきましても、原案の棟数に誤りがありましたので、修正を行っています。  続いて、一次避難所としての学校施設についての現状について、風水害時については、避難所の名称であることから一時避難所の一時を削除、また、崖下としていた部分を浸水想定区域内とするとともに、避難場所について指定されている学校名に不足がありましたので、「三小」を追記しています。  続いて、「また、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域内に位置する五小及び十小についても、土砂災害時の場合には避難所に指定されていません。なお、風水害時にも土砂災害の危険を伴うおそれがあるため避難所の開設は行いません。」と追記しています。  次に、第4章の本市の老朽化対策の検討に当たってでは、学校施設における鉄筋コンクリート造の耐用年数や老朽化対策の手法について、一般的な考え方を整理しており、本市の老朽化対策の考え方として、鉄筋コンクリート造の耐用年数や老朽化対策の手法について、本市の老朽化対策の考え方を示しています。  なお、第4章につきましては、主な修正点はありません。  次に、第5章、本市の老朽化対策の進め方の老朽化対策の基本的な在り方についてとしまして、本市の老朽化対策を実施する上で重要となる四つの項目についての基本的なあり方及び具体的な進め方を示しています。  1)の学校施設の老朽化状況を踏まえた老朽化対策についてでは、老朽化対策の調査結果を踏まえ、学校施設の整備順序として、早期改築着手校の2校、第1グループの10校、第2グループの21校を定めています。  2)の教育環境の充実を図ることについてでは、できる限り公平な教育環境を確保できるよう、各学校の老朽化対策を実施するに当たっての整備方針を定めることや、地域の伝統や文化活動に根差した学校独自の取り組みは、学校ごとの基本計画や基本設計で検討していくこととしています。  3)の地域と連携し、地域の拠点となる学校についてでは、一次避難所としての学校施設の整備方針を定めることや、学校施設の地域開放の拡充の範囲として、災害時の利用も想定し、新たに多目的ルーム・家庭科室・会議室・和室を開放すること、学校施設に複合化する施設は、学童クラブと放課後子ども教室を基本として、その他の公共施設においても、状況に応じて検討することとしています。  4)の将来の児童・生徒数の増減への対応についてでは、当面の改築事業においての考え方や統廃合等を含めた学校規模や配置の適正化、府中基地跡地留保地の活用について記載しています。  続いて、学校施設の整備スケジュールでは、2年ごとに2校のペースで学校施設の整備を進めていく場合の整備スケジュールを示しています。  続いて、学校施設の整備費用では、今後の改築にかかわる費用の見通しと今後の対応についてを記載しています。  なお、第5章については、主な修正点はありません。  次に、第6章、各学校の老朽化対策を実施するに当たっての整備方針の本市が目指すべき学校施設では、各学校の改築事業を進める上での、五つの目指すべき学校施設像を示しています。  続いて、学校施設の全体整備方針では、本市が目指すべき学校施設を踏まえ、20項目の全体整備方針を記載しています。  続いて、学校施設における建物の整備方針及び配置方針では、学校施設全体の整備や配置にかかわる基本的な方針を定めています。  続いて、学校施設における各諸室の整備方針では、諸室ごとの具体的な整備方針を定めています。  なお、第6章につきましては、主な修正点はありません。  次に、第7章の本計画の見直しの考え方では、見直しはPDCAサイクルにより行うことや、本計画の推進体制についてを記載し、今後の各学校における老朽化対策の進め方では、各学校における改築整備の進め方を示しています。  なお、第7章につきましては、主な修正点はありません。  以上が、学校施設改築・長寿命化改修計画の策定についてとなります。  以上のような説明を受け、質疑を行った後、要望・意見があり、本報告を了承いたしました。  以上、審査の概要を申し述べ中間報告とし、議会閉会中における継続審査の議決を求めるものであります。 29 ◯議長(横田 実議員) お諮りいたします。本件は報告を了承するとともに、議会閉会中における継続審査とすることに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 30 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認めます。よって、学校施設老朽化対策特別委員会中間報告を了承し、本件は議会閉会中における継続審査とすることに決定いたしました。        ────────────── ◇ ────────────── 31 ◯議長(横田 実議員) 次に、学校施設老朽化対策特別委員会審査報告を求めます。委員長。 32 ◯学校施設老朽化対策特別委員長(松村祐樹議員) 本年第1回市議会定例会において、当委員会に付託された陳情1件については、去る3月9日、委員会を開催し、慎重審査の結果、次のとおり決定いたしましたので報告します。        ────────────── ◇ ──────────────  1.陳情第6号 学校施設の長寿命化改修計画に「断熱性の向上」の追加を要望する陳情 33 ◯議長(横田 実議員) 日程第6陳情第6号学校施設の長寿命化改修計画に「断熱性の向上」の追加を要望する陳情を議題とし、その審査報告を求めます。委員長。 34 ◯学校施設老朽化対策特別委員長(松村祐樹議員) 陳情第6号学校施設の長寿命化改修計画に「断熱性の向上」の追加を要望する陳情については、審査に先立ち、委員会を一旦休憩し、陳情者の補足説明を受けた後、委員会を再開し、審査を行いました。  審査に入り、質疑に対して、断熱材や遮熱材など資材調達は基本的には実施設計に反映されるもので、長寿命化に入れることはもともと考えていないのではないかと思うが、担当部署はどう考えているかについては、実施設計の中で、断熱材等、材料については検討していくものと捉えている。断熱性の向上について、学校施設改築・長寿命化改修計画を立てる上で検討・議論があったかについては、改築・長寿命化改修計画を策定するに当たっては、文部科学省が基本的にエコスクール、環境に配慮した学校施設の整備推進ということを掲げていることなどを参考にし、できる限りのことをしなければならないと考えて策定している。各省庁が最も重要として断熱性について述べられているとのことだが、あえて文言を入れない理由については、基本的には学校施設の全体整備方針を踏まえて、必要に応じて基本的な建物の整備方針をできるだけ具体的に定めた方がよいと思われるものを掲載しているところである。令和6年に見直しがあるので、そこで、さまざまな議論の中で、表現等については必要に応じて変えていくものと考えている。断熱性を向上させるという点で、具体的にどういったものが想定されているのかについては、勾配屋根等を用いるというところは断熱性向上には有効であると考えている。また、内側に断熱材を吹きつけるなどを行っており、吹きつけの断熱材を用いることや、外壁の遮熱性の塗料等が出ているので、検討していきたいと考えている。などの答弁がありました。  質疑の後、本陳情に対する意見を求めたところ、市長側の答弁を踏まえて、ここに入れる必要はないと考えるので、本陳情については不採択を主張する。市長側の答弁を踏まえ、断熱化について確認ができた。エコスクールについては、学校の環境、子どもたちの教育環境も大切だが、災害時に避難所として使用されるというところも含めて、省エネルギー化など、環境についての配慮が必要だと考えているため、例えば整備方針の中に入れるなど、検討は必要だと思うので、本陳情については採択を主張する。断熱性がある壁を使ったり、また、複層ガラスに関してはコストがかかるが、長い目で見ると25年で回収が可能というような試算も出ているということなので、検討していっていただきたい項目である。断熱性の向上はかなり注目をされて、当たり前のように行われているとのことですが、ぜひ本計画に盛り込んでいく必要があると考えるため、本陳情については採択を主張する。市長側の答弁を踏まえ、入っていないわけではなく、逆にものを固定しない方が柔軟に対応できるのかなと考えるので、本陳情については不採択を主張する。陳情を出された方が、一生懸命、府中市の学校のことを考えていただいていることは評価いたしますが、基本的な整備で、より一層ランニングコスト並びに環境に配慮した学校施設について、その都度の時代、ニーズに合った形での計画を進めていただきたいと思うため、本陳情については不採択を主張する。市長側の答弁を踏まえ、今回の計画の中に、このような陳情者の趣旨というのが十分に盛り込まれている、既に反映できているような形での計画となっているということを改めて理解いたしましたので、本陳情については不採択を主張する。市長側の答弁で、今回の断熱性の向上をさせるというところ、重々に、今回の計画の中には反映がされており、また、この陳情の事項の中に、断熱設計の検討を行うこととあり、これもしっかりとされているということも理解いたしまして、さまざまな御意見、陳情の中の文章も検討していただくと思うので、本陳情については不採択を主張する。など、採択との意見、不採択との意見がそれぞれあったため、挙手による採決の結果、本陳情については、賛成少数により、不採択にすべきものと決定いたしました。 35 ◯議長(横田 実議員) これより陳情第6号を採決いたします。  本陳情に対する委員長の報告は不採択であります。  本陳情は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 36 ◯議長(横田 実議員) 挙手多数であります。よって、陳情第6号は不採択と決定いたしました。  以上で学校施設老朽化対策特別委員会の報告を終わります。        ────────────── ◇ ──────────────  1.常任委員会所管事務の調査に伴う委員派遣について 37 ◯議長(横田 実議員) 日程第7常任委員会所管事務の調査に伴う委員派遣についてを議題といたします。  お諮りいたします。本件については、議会閉会中、府中市議会委員会条例第2条の常任委員会の所管に関する事務調査のための委員の派遣を行う必要が生じた場合、その被派遣者、日時及び目的等については議長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 38 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。        ────────────── ◇ ──────────────  1.議員提出第1号議案 後期高齢者の医療費窓口負担の現状維持を求める意見書 39 ◯議長(横田 実議員) 日程第8議員提出第1号議案後期高齢者の医療費窓口負担の現状維持を求める意見書を議題とし、これを朗読いたさせます。議事課長。 40 ◯関根美保議事課長 議員提出第1号議案後期高齢者の医療費窓口負担の現状維持を求める意見書 上記の議案を提出する。令和2年3月23日 提出者 府中市議会議員 にしみや幸一 賛成者 西のなお美 渡辺 将 杉村康之 赤野秀二          後期高齢者の医療費窓口負担の現状維持を求める意見書  令和元年12月19日、政府の「全世代型社会保障検討会議」は、後期高齢者(75歳以上)の一定所得以上の方の医療費窓口負担を現行1割から2割にする「中間報告」をまとめた。
     この負担増の検討に対しては、全国老人クラブ連合会、日本医師会などからも、反対意見や慎重意見が相次いで出された。  また、この間、公的年金の受給額が減少するなどの影響もあり、高齢者の経済的困難が広がる中で、75歳以上の医療費負担の2割化は、医療機関へのアクセスを阻害し、高齢者の命を脅かす制度になりかねない。  よって、府中市議会は、国会及び政府に対し、75歳以上の後期高齢者医療費窓口負担について、現状維持を求める。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和2年3月23日 議長名 (あて先) 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 厚生労働大臣  以上でございます。 41 ◯議長(横田 実議員) 本案の提案説明を求めます。       〔「省略」と呼ぶ者あり〕 42 ◯議長(横田 実議員) 省略との声がありますので、本案の提案説明を省略いたします。  臼井議員。 43 ◯19番(臼井克寿議員) ただいま意見書が提出されましたが、自由民主党市政会を代表いたしまして、反対の立場より意見を申し上げさせていただきます。  今般の全世代型社会保障検討会議では、団塊の世代が75歳以上の高齢者となり、現役世代の負担が上昇することが想定される中で、現役世代の負担上昇を抑えながら、全ての世代が安心でき、将来世代に着実に受け継いでいける社会保障制度を構築するために議論され、中間報告が出されました。  その中で、75歳以上の方の一定以上の所得の方についての窓口負担を2割とするとされたものです。  加えまして、2割負担についての具体的な所得基準につきましても、高齢者の疾病、生活状況等の実態を踏まえ、適切な配慮を行うこともあわせて検討をされております。  一律に1割負担をなくし、2割負担とする制度ではなく、一定の所得のある方に2割の御負担をお願いすることであり、現役世代の負担上昇を抑えつつ、持続可能な社会保障制度を堅持し、加えて、世代間の負担の公平性の観点からも、この議案には反対をいたします。  以上です。 44 ◯議長(横田 実議員) 御異議がありますので、これより議員提出第1号議案を挙手により採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 45 ◯議長(横田 実議員) 挙手多数であります。よって、議員提出第1号議案は原案のとおり可決し、関係先へ提出と決定いたしました。        ────────────── ◇ ──────────────  1.府中市選挙管理委員選挙 46 ◯議長(横田 実議員) 日程第9府中市選挙管理委員選挙を行います。  選挙は単記無記名投票をもって行います。  この選挙は、地方自治法第182条第1項の規定による選挙で、当選者は得票数の多い順に4人選出されます。なお、最低得票数が同数の場合はくじにより決します。  議場の閉鎖を命じます。       〔議場閉鎖〕 47 ◯議長(横田 実議員) ただいまの出席議員は30人であります。  投票用紙を配付いたさせます。       〔投票用紙配付〕 48 ◯議長(横田 実議員) 配付漏れはございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 49 ◯議長(横田 実議員) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。       〔投票箱点検〕 50 ◯議長(横田 実議員) 異状なしと認めます。  念のために申し上げます。投票は単記無記名であります。  投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じ順次投票を願います。  点呼を命じます。議事課長。       〔職員氏名点呼・投票〕 51 ◯議長(横田 実議員) 投票漏れはありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 52 ◯議長(横田 実議員) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  議場の閉鎖を解きます。       〔議場開鎖〕 53 ◯議長(横田 実議員) これより開票を行います。  会議規則第29条第2項の規定により、開票立会人に1番竹内祐子議員、2番西のなお美議員の両議員を指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 54 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認め、両議員の立ち会いをお願いします。       〔開 票〕 55 ◯議長(横田 実議員) 投票の結果を議会事務局長から報告いたさせます。なお、同数の発表順については五十音順を採用いたしますので御了承願います。議会事務局長。 56 ◯加藤哲康議会事務局長 選挙管理委員選挙投票結果を御報告申し上げます。  投票総数      30票   有効投票     30票   無効投票     0票  有効投票の内訳   相原  博さん  6票   小林 建一さん  6票   内藤 和良さん  6票   野尻 亜弓さん  6票   柴野 和夫さん  5票   平山  諒さん  1票  以上でございます。 57 ◯議長(横田 実議員) ただいま議会事務局長の報告のとおりであります。  よって、相原 博さん、小林建一さん、内藤和良さん、野尻亜弓さんが府中市選挙管理委員に当選されました。        ────────────── ◇ ──────────────  1.府中市選挙管理委員補充員選挙 58 ◯議長(横田 実議員) 日程第10府中市選挙管理委員補充員選挙を行います。  この選挙は単記無記名投票をもって行います。  この選挙は、地方自治法第182条第2項の規定による選挙で、当選者は得票数の多い順に4人選出されます。なお、最低得票数が同数の場合はくじにより決します。  議場の閉鎖を命じます。       〔議場閉鎖〕 59 ◯議長(横田 実議員) ただいまの出席議員は30人であります。  投票用紙を配付いたさせます。       〔投票用紙配付〕 60 ◯議長(横田 実議員) 配付漏れはございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 61 ◯議長(横田 実議員) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。       〔投票箱点検〕 62 ◯議長(横田 実議員) 異状なしと認めます。  念のために申し上げます。投票は単記無記名であります。  投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じ順次投票願います。  点呼を命じます。議事課長。       〔職員氏名点呼・投票〕 63 ◯議長(横田 実議員) 投票漏れはありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 64 ◯議長(横田 実議員) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  議場の閉鎖を解きます。       〔議場開鎖〕 65 ◯議長(横田 実議員) これより開票を行います。  会議規則第29条第2項の規定により、開票立会人に3番奥村さち子議員、4番高津みどり議員の両議員を指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    66 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認め、両議員の立ち会いをお願いします。       〔開 票〕 67 ◯議長(横田 実議員) 投票の結果を議会事務局長より報告いたさせます。  なお、同数の発表順については五十音順を採用いたしますので、御了承願います。事務局長。 68 ◯加藤哲康議会事務局長 選挙管理委員補充員選挙投票結果を御報告申し上げます。  投票総数      30票   有効投票     24票   無効投票     6票  有効投票の内訳   小林 清秀さん  11票   山崎 敏美さん  7票   清水 雅英さん  5票   安川 愼二さん  1票  以上でございます。 69 ◯議長(横田 実議員) 以上のとおりでありますが、当選人が4人に満たなかったため、改めて選挙を行うことといたします。        ─────────────────────────────── 70 ◯議長(横田 実議員) ここで暫時休憩いたします。              午前11時19分 休憩        ────────────── ◇ ──────────────              午前11時50分 開議 71 ◯議長(横田 実議員) 休憩前に引き続き本会議を再開いたします。  先ほど府中市選挙管理委員補充員の選挙を行いましたが、3名しか当選者が出ませんでしたので、もう一度、1名を決めるために選挙をしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  選挙は単記無記名投票をもって行います。  この選挙は、地方自治法第182条第2項の規定による選挙で、当選者は得票数の多い順に1名選出されます。なお、得票数が同数の場合はくじにより決します。  議場の閉鎖を命じます。       〔議場閉鎖〕 72 ◯議長(横田 実議員) ただいまの出席議員は30人であります。  投票用紙を配付いたさせます。       〔投票用紙配付〕 73 ◯議長(横田 実議員) 配付漏れはありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 74 ◯議長(横田 実議員) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。       〔投票箱点検〕 75 ◯議長(横田 実議員) 異状なしと認めます。  念のために申し上げます。投票は単記無記名であります。  投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じ順次投票願います。  点呼を命じます。議事課長。       〔職員氏名点呼・投票〕 76 ◯議長(横田 実議員) 投票漏れはありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 77 ◯議長(横田 実議員) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  議場の閉鎖を解きます。       〔議場開鎖〕 78 ◯議長(横田 実議員) これより開票を行います。  会議規則第29条第2項の規定により、開票立会人に5番前川浩子議員、6番渡辺 将議員の両議員を指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 79 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認め、両議員の立ち会いを願います。       〔開 票〕 80 ◯議長(横田 実議員) 投票の結果を議会事務局長から報告いたさせます。  なお、同数の発表順については五十音順を採用いたしますので、御了承願います。議会事務局長。 81 ◯加藤哲康議会事務局長 選挙管理委員補充員選挙投票結果を御報告申し上げます。  投票総数      30票   有効投票     25票   無効投票     5票  有効投票の内訳   柴野 和夫さん  25票  以上でございます。 82 ◯議長(横田 実議員) ただいま議会事務局長の報告のとおりであります。  よって、柴野和夫さんが府中市選挙管理委員補充員に当選されました。  それでは、先ほどの選挙のところがごたごたいたしましたので、ここで当選4人の名前を発表させていただきます。  小林清秀さん、山崎敏美さん、清水雅英さん、柴野和夫さん、この4名が府中市選挙管理委員補充員に当選されました。        ────────────── ◇ ──────────────  1.第23号議案 教育委員会委員の任命の同意について 83 ◯議長(横田 実議員) 日程第11第23号議案教育委員会委員の任命の同意についてを議題とし、これを朗読いたさせます。議事課長。 84 ◯関根美保議事課長 第23号議案 教育委員会委員の任命の同意について 上記の議案を提出する。令和2年3月23日 提出者 府中市長 高野律雄 (説明) 教育委員会委員松田 努氏の任期が令和2年3月31日に満了となるため提出するものであります。  以上でございます。 85 ◯議長(横田 実議員) 本案の提案説明を求めます。高野市長。 86 ◯高野律雄市長 ただいま議題となりました第23号議案につきまして御説明申し上げます。  教育委員会委員松田 努氏の任期が令和2年3月31日に満了となりますので、後任者として新たに増渕達夫氏を教育委員会委員として任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により、議会の御同意を賜りたく御提案申し上げる次第でございます。  増渕氏は、早稲田大学卒業後、東京都立片倉高等学校教諭に着任、その後、東京都教育庁において指導部長、教育監などを歴任され、現在は帝京大学教育学部教授として幅広く御活躍されている方でございます。  また、学校教育のほか、文化芸術面においても御活躍されており、現在も府中市民交響楽団において、演奏会や普及活動等の楽団運営に積極的に携わられるなど、市民文化の発展に御尽力されております。  人格高潔にして、多年にわたる豊富な教職及び教育行政の経験と、学術及び文化に関して深い識見を有し、教育委員会委員として適任者であると存じますので、市議会皆様の御同意を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 87 ◯議長(横田 実議員) お諮りいたします。本案については同意することに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 88 ◯議長(横田 実議員) 御異議なしと認めます。よって、第23号議案については同意することに決定いたしました。        ─────────────────────────────── 89 ◯議長(横田 実議員) ここで午後1時まで休憩いたします。              午後0時4分 休憩        ────────────── ◇ ──────────────              午後0時59分 開議 90 ◯議長(横田 実議員) 休憩前に引き続き本会議を再開いたします。        ────────────── ◇ ────────────── 91 ◯議長(横田 実議員) 次に、予算特別委員会審査報告を求めます。予算特別委員長。       〔予算特別委員長佐藤新悟議員登壇〕 92 ◯予算特別委員長(佐藤新悟議員) 本年第1回市議会定例会において、当委員会に付託された議案2件については、去る3月12日、13日、18日の3日間にわたり委員会を開催し、慎重審査の結果、次のとおり決定いたしましたので報告いたします。        ────────────── ◇ ──────────────  1.第10号議案 令和元年度府中市一般会計補正予算(第3号)
    93 ◯議長(横田 実議員) 日程第12第10号議案令和元年度府中市一般会計補正予算(第3号)を議題とし、その審査報告を求めます。委員長。 94 ◯予算特別委員長(佐藤新悟議員) 第10号議案令和元年度府中市一般会計補正予算(第3号)については、今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の一環として、理事者側からの読み上げによる説明を省略して資料配付といたしました。さらに、質疑についても簡潔明瞭とすることとし、会議時間の短縮に努めました。  質疑を行った後、本案に対する意見を求めたところ、賛成意見、反対意見がそれぞれあったため、挙手により採決を行った結果、本案については、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 95 ◯議長(横田 実議員) これより第10号議案について採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。  本案は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 96 ◯議長(横田 実議員) 挙手多数であります。よって、第10号議案は可決されました。        ────────────── ◇ ──────────────  1.第16号議案 令和2年度府中市一般会計予算 97 ◯議長(横田 実議員) 日程第13第16号議案令和2年度府中市一般会計予算を議題とし、その審査報告を求めます。委員長。 98 ◯予算特別委員長(佐藤新悟議員) 本予算案に対する委員会の審査は、説明、質疑、総括質問の段階をもって審査を終了し、討論、採決は本会議において行うことに決定いたしましたので、議長において直ちに討論、採決に付されるように希望いたしまして審査報告にかえるものであります。 99 ◯議長(横田 実議員) ただいまの委員長報告は、委員会において慎重に審査を行ったが、その結論は本会議において討論の上、採決によって決せられたいとのことでありますので、直ちに本予算に対する賛否討論に入ります。        ─────────────────────────────── 100 ◯議長(横田 実議員) 初めに、反対討論を許可いたします。3番、奥村議員。       〔3番奥村さち子議員登壇〕 101 ◯3番(奥村さち子議員) 2020年度の一般会計予算に生活者ネットワークは反対の立場から意見を述べます。  2020年度一般会計は、前年度の予算対比伸び率が3.3%となっており、また、東京2020大会の開催年度であることから、大会関連13事業に2億5,000万円の予算が計上されております。特別会計における介護保険予算では、高齢化の影響から、前年度の予算対比伸び率は6.6%になっており、それに伴って、一般会計からの繰出金は年々増加傾向です。  歳入については、個人市民税では、納税義務者の増や、個人所得の増加傾向に伴い4億2,000万円の増収を見込んでいますが、昨今の新型コロナウイルスの影響から、今後の市民税は不確実であると思われます。  歳出についてです。総務費の市民協働推進費では、市民協働推進事業に新規3件を計上し、事業費は前年度予算より増額です。説明では、市民協働の周知が広がり、次のステップとして具体的な協働の取り組みを進めるための事業費とのことでしたが、一方で、市民提案型、行政提案型の協働事業の取り組み数は減少しております。市民協働という考え方が市民に周知されたとしても、実際に具体的な取り組みが広がっていかなければ、地域力を高め、多様な地域の課題を解決するという協働の目的の達成には至りません。提案型協働事業のあり方や、庁内の意識啓発の取り組みなど、減少についての検証をまずすべきです。  文化センター費については、文化センターの改修や運営手法が、公共施設マネジメント計画に基づく方針に沿って、庁内での検討が進められている状況ですが、検討内容が明確ではありません。改築、改修だけでなく、運営手法や文化センターの果たす機能自体にも及ぶ検討が庁内でなされることが答弁によりわかりましたが、地域住民の意見も取り入れ、福祉圏域の拠点として、また、児童館の充実や子ども食堂、他世代の交流の居場所など、市民のニーズに応える拠点づくりをすることを明確にするべきです。  男女共同参画推進事業費です。今年度より、男女共同参画の拠点の名称を女性センターから男女共同参画センターに変更し、意識啓発のため、講座の充実を進めたとしていますが、いまだ男性参加率は2割程度にとどまっているとのことでした。女性活躍推進法の基本原則の中には、男女の職業生活と家庭生活との円滑、かつ継続的な両立を可能とすることがうたわれていますが、男女が対等に、自分の意思によって社会的活動に参画する男女共同参画社会の実現のためには、育児や介護や働き方の見直しにとどまらず、女性ゆえの困難な状況があり、そのような、いわゆる人権にかかわるさまざまな課題については、女性だけではなく、男性の意識啓発が必要であり、講座内容の充実がさらに求められます。  DV対策については、府中市内でも相談件数が増加している中で、シェルターへの補助金が廃止されました。補助していた団体が運営を継続できないことが原因とはいえ、今後の被害者支援の方針は明らかにすべきです。  市の幾つかの相談事業についての意見をここで述べます。予算案では、女性相談や子育て、ひきこもりの暮らしと仕事の相談事業が拡充されました。女性相談は時間延長が図られ、生活困窮者就労準備支援事業でのひきこもり支援の相談事業では、断らない相談支援を掲げて対応していくとの方針が示されたことは評価ができます。しかし、高齢者や障害がある方などの家庭への介護支援の施策、また、介護疲れによる問題や、介護離職に対する相談体制も十分とは言えないものです。さらに、子どもへの虐待などが社会的課題となっている中で、子どものSOSの声を受けとめる仕組みも検討すべきです。  消防費、災害対策費についてです。昨年10月の台風19号における避難の状況から、生活者ネットワークは、市民からの意見をもとに、具体的な水害時の避難体制の充実を要望してきましたが、予算案には反映されていません。公立小・中学校などの公共施設の活用を含めた避難体制の見直しが急がれます。  教育費、教育振興費です。行財政改革推進プランを受け、段階的にドリルワークの費用の公費負担を下げており、2020年度予算では公費負担ゼロになっています。教育の格差をなくすために教育の無償化が進められている中で、義務教育の小・中学校の教育にかかわる費用は公費で賄うべきであるとこれまでも訴えてきました。財政的理由で費用を削減する施策は改めるべきです。  債務負担行為では、庁舎建設費として、建設事業費に調査委託料など、具体的に示されました。2026年までの債務負担行為を、設定額は219億円で、その中の市庁舎建設事業は176億8,000万円です。  概算事業費については見直しがあり、資材価格と労務単価の上昇、関連法令の改正、修正設計費などの影響により4億6,000万円の増額で、建設概算総事業費は211億2,000万円となりました。これまでも増額が示されており、4億6,000万円のさらなる増額は、市民感覚としては衝撃的です。さらに、今後、関連事業費としてネットワーク構築費や備品の購入費が計上される予定です。  市庁舎に求められることは、市民の暮らしに向き合うために必要な利便性や機能性であり、そして職員が働きやすい効率的な環境を整えることです。そのために必要な部分以外の設計については見直し対象として予算を縮小すべきです。  本予算案では、今年度のラグビーワールドカップに引き続き、東京2020大会の予算が項目として目立ちます。しかし、人権に関するレベルアップ事業はわずか1事業で、男女共同参画センターの相談時間の拡充のみです。  また、市民の不安が高まっている防災対策については、高齢者、障がい者など、災害時要援護者に向けた避難計画などは、さきの台風の教訓から言えば公助の仕組みが不十分で、逃げおくれる人が出てくると言わざるを得ません。市が進めなくてはいけないのは、地域ごとの防災、福祉、市民協働の拠点の充実です。  個人や地域に責任を任せる自助、共助の施策だけでは、市民の不安は払拭できません。  東京2020大会や、市庁舎建設などの予算配分に重きを置き、市庁舎建設費を増額する一方で、多様な市民がともに暮らしていくための人権意識に根差した社会保障の視点からの予算の充実が図られているとは言えません。  将来にわたり、多様な市民の暮らしを支えていくための予算とは言えないことから、2020年度の予算案には、生活者ネットワークは反対をいたします。  以上です。 102 ◯議長(横田 実議員) 以上で奥村議員の反対討論を終わります。        ─────────────────────────────── 103 ◯議長(横田 実議員) 続いて、賛成討論を許可いたします。23番、遠田議員。       〔23番遠田宗雄議員登壇〕 104 ◯23番(遠田宗雄議員) 議席番号23番、公明府中の遠田宗雄です。会派を代表し、令和2年度一般会計予算に対し、賛成の立場から討論させていただきます。  予算要望をまとめている時期は、ラグビーワールドカップ2019日本大会に沸き、東京2020オリンピック・パラリンピックを直前に控え、府中というまちを世界にどうつなげていくのかを考える機会となりました。  また、台風19号の発生によって改めて自然災害の怖さを痛感し、毎日の身近な暮らしの中で、温暖化などによる地球規模の変化を受けとめなくてはなりませんでした。  私たち公明府中議員団は、台風19号への対応で避難所でのそれぞれの体験から、現場での声を大切にし、避難所の機能強化や、マイ・タイムラインの作成、関係団体との連携強化など、災害時の自助・共助・公助の取り組みについて具体的な提案・要望を行いましたが、改めて会派の一人一人が活動のベースにしている市民相談や各団体とのヒアリングなどを通じ、一緒に考え、答えを見つけることを大切にしながら、アイデアを生み、新しい活用法を探しながら、令和2年度予算編成に関する要望書として最優先で取り組むべき24項目の重点要望と166項目の一般要望をまとめ、高野市長に提出しております。  高野市長は、「継続 それが府中の未来」をテーマに26万市民の負託に応えるとの決意を述べられました。そして、令和2年度の市政の運営方針に当たり、「世界とつながる 平和と人権」、「地域でつながる 安心と協働」、「未来につなげる 健康と活力」という三つのテーマを掲げ、「みんなで創る 笑顔あふれる 住みよいまち」の実現に向け、市政をさらに前進させ、持続可能なまちづくりを強力に推し進める年とすべく、全力を尽くすと述べております。  それは、私たちが重点要望の真っ先に掲げた項目である次期総合計画策定において、SDGs、持続可能な開発目標を明確に位置づけ、具体的な数値目標を掲げて取り組むことにつながり、共通の視点に立ちながら取り組んでいただけるものと確認することができました。  さらに、文書をそのまま使わせていただきますが、世界的拡大が懸念されている新型コロナウイルスの感染予防を府中市としてでき得る対策、これをしっかり講じるとの姿勢は、これからに立ち向かおうとする今を的確に捉えているものと思います。  厳しい歳入が予測されますが、会派を代表して総括質問に立った西村議員は、果敢に挑戦する姿勢が問われる年と位置づけ質問いたしましたが、予算規模の特徴として大規模なものはないとの答弁がありました。確かに市民ニーズも多種少量になっており、解決すべき課題の種類はとても多く、一つ一つの量はだんだん少なくなっております。  二宮金次郎の言葉に「積小為大」とあります。小さな事を根気よく積んで大と為すと書きますけれども、身近なところで、ニーズとしてはそれほど多くなくても、また、手厚く予算をつけるような施策でなくても、小さいことを積み重ねながら、当事者の立場に立ち、寄り添う姿勢が政策づくりに求められます。  会派の予算要望が、どう政策に生かされたのか、「予算のあらまし」にふれながら、第6次府中市総合計画の四つの柱に沿って検証させていただきます。  第1の柱「人と人とが支え合い幸せを感じるまち」では、定期予防接種へのロタウイルスワクチンの導入や、胃がん検診における内視鏡検査が導入されるなど、健康推進が図られ、待機児童解消等による子育て支援の拡充からフレイルチェックによる介護予防まで、全ての世代に適用され、障害者福祉でも、府中市では通学支援から始まった医療的ケア児とその家族が安心して日常生活が送れるよう充実されていることを評価します。  第2の柱「安全で快適に暮らせる持続可能なまち」について、空き家等対策計画に基づき、荒廃した空き家の解消、自転車の自賠責保険義務化に向けた加入促進等の自転車安全利用の普及啓発、そして高齢者の免許証自主返納者支援のためにICカードの交付など、私たちが粘り強く取り組んできた要望実現に感謝いたします。  第3の柱「人とコミュニティをはぐくむ文化のまち」では、ウィーン市ヘルナルス区、長野県佐久穂町との交流事業や国際交流サロン等での市内在住外国人への地域交流が、改善を加えながら継続されて行くことを評価させていただきます。また、パートナーシップ宣誓制度の実施を通じてLGBT支援のさらなる充実は、多様化するマイノリティーへの力強い支援につながるものと期待をしています。  停電時にも、小学校体育館の空気調和設備を使用するための発電機の設置、中学校武道場への空気調和設備の設置や、体育館へ設置するための実施設計、そして学童クラブの育成時間延長に向けた準備業務などは、子育てや教育環境の改善だけではなく避難所設備の充実など、多種多様な施策の活性化につながるものと評価しています。  第4の柱、「人を魅了するにぎわいと活力のあるまち」ですが、木造住宅密集地域のまちづくりや、ブロック塀などの耐震化の促進、市内公共サインの実態調査、そしてマンション管理士などによるマンションの適正管理促進事業は、安全に暮らせるための重要な施策です。また、分倍河原駅周辺や多磨駅改良工事の推進は、活力あるまちづくりのために不可欠です。  以上の項目は、一般質問や要望書の提出などを含め、実現に向けて粘り強く要望してきたもので、予算要望で掲げた事業実施の多くは、弱者やマイノリティーに軸が置かれています。  私たち会派の要望を受けとめていただき、精査を加え、市民の小さな声に応えていただき、さまざまな形で一般会計予算に反映されていることに改めて感謝いたします。  ますます多様化する市民ニーズを受けとめ、市民要望の実現に向け事業展開を図ることは、限られた予算の中で容易なことではありません。その上で、新型コロナウイルスの感染拡大によっての恐怖感、社会の閉塞感とどう向かい合い、見えない敵との戦いと危機管理、判断力が問われる新年度となります。市内の施設が相次ぎ閉館される中で、郷土の森博物館の職員の方から、春風の中に咲き香る紅白の飛梅の写真を送っていただきました。福岡県太宰府にある菅原道真の飛梅伝説に思いをはせながら、桜は桜、梅は梅など、それぞれの個性を認め合うことが大切と思いました。  マイノリティーに対する偏見や差別の解消にいち早く取り組んでいただいた令和元年度から、多様性を認め合う共生社会へとつながり、SDGs行動の10年のスタートとなる令和2年度の府中市一般会計予算が的確に履行されることを願い、賛成を表明いたします。  最後に、高野市長とともに市政運営に御尽力いただいております職員のお一人お一人に感謝申し上げます。  そして、この3月で退職される職員の皆様には大変お世話になりました。会派を代表いたしまして皆様のますますの御活躍と御健勝、そして御多幸を心よりお祈り申し上げます。本当にありがとうございました。  以上で討論を終わります。 105 ◯議長(横田 実議員) 以上で遠田議員の賛成討論を終わります。        ─────────────────────────────── 106 ◯議長(横田 実議員) 続いて、反対討論を許可いたします。10番、結城議員。       〔10番結城 亮議員登壇〕 107 ◯10番(結城 亮議員) 議席番号10番、日本共産党の結城 亮です。共産党議員団を代表しまして、2020年度府中市一般会計予算について、反対の立場から意見を述べます。  初めに、国民生活をめぐる環境では、昨年10月からの消費税率10%への引き上げによる消費の低迷、同時に新型コロナウイルスの感染拡大の影響が日本経済に新たな危機を広げています。経済産業省が発表した1月の商業販売額は、1年前に比べ4.5%のマイナス、1月の家計調査においても前年同月比で3.9%落ち込みです。  こうした経済状況のもとで、2020年度府中市一般会計予算が、市民生活を守るものになっているかについて、以下、検証するものです。  初めに、歳入です。市税収入全体では、前年度より2億443万円の増額となりましたが、新年度以降、個人消費については、消費税率引き上げによる景気の低迷、法人市民税については、新型コロナウイルスの影響により、企業業績悪化、倒産増、株価の下落などが予想されることもあり、これらは市税収入にも大きな影響が出ると思われます。  基金についてです。2019年度末残高は749億円を見込むなど、史上最高額を連続して更新をしております。私たちは、中でも公共施設整備基金については、その積立目的を区別し、具体的な計画性のある積み立ての必要性を主張してきました。中でも、学校老朽化対策については、そのスケジュール、事業内容を踏まえ、その財源についても、そのありようを含め、基金を別途管理すべきです。  次に、歳出です。総務費について、新庁舎建設事業です。共産党議員団は、敷地拡張と建設コストも割高となる2棟立て計画の見直し、シンプルな庁舎にするよう求めてきました。しかし、用地取得費含めた事業費は、当初の150億円から210億円まで膨らんでいます。今からでも計画を見直し、事業費を削減することを求めるものであります。  個人番号制度についてです。国は、個人番号カードを一気に普及させようと、前年度比6.8倍もの予算を計上しています。そのために、健康保険証での使用やマイナポイントなどの手当たり次第に利用拡大をしようとしています。2020年度、市の予算では、前年度の3倍近くに予算がなっています。しかし、国の医療情報や資産を含めた個人の機微な情報が集約されることや、安全性への懸念などの多くの問題があります。市として利用拡大を行うべきではありません。  東京2020大会に関連する事業についてです。2020年度は、土木費を除き、総額2億5,000万円の予算となっています。市は、大会がにぎわいをもたらすと考えておりますが、専門的な分析は行われておりません。ラグビーワールドカップの検証も不十分なままの戦略でよいのか疑問であります。また、関連する朝日フットボールパークの改修事業には、既に約6億円の市税を投入してありますが、その費用や維持管理費を使用料に上乗せして、市民に負担を押しつけることに反対であります。  世界的なコロナウイルスの影響で大会開催が先行き不透明な現状でありますが、どのような事態になっても、府中市がテーマとして掲げる「平和と人権」は、本来のオリンピック憲章にのっとり、平和啓発、人権尊重の生涯学習、学校教育に生かすよう求めます。  公共施設使用料についてです。昨年1月から公民館などの公共施設が有料化、料金の引き上げがされましたが、有料化によって活動を中止する、縮小する関係団体があります。市民活動活性化のために、公民館の利用料はもとに戻すことを求めるものです。また、公共施設に附帯する駐車場の有料化計画は中止とすることを求めるものです。  次に、民生費です。学童クラブの民間委託についてです。育成時間の延長を図るということですが、民間であれば、指導員が確実に確保できるのか、疑問が残ります。子どもたちの育成に対して影響が最小限になるよう努め、委託先の選定は慎重に行うべきであり、少なくとも利益を生み出すことを追求する営利企業に委託するべきではありません。  次に、新コロナウイルス対応についてです。府中市内でも飲食店を中心に極めて厳しい経営状況になっています。市として相談窓口や支援メニューなど、丁寧な周知を行い、必要な方に支援が行き渡るような対応を改めて求めます。2020年度の予算の1億円の予備費や、財政調整基金も活用して、状況に応じた機敏な対応を行い、議会、市民にも丁寧な説明と情報開示をするよう求めます。また、支援策として、国民健康保険税の減免、納税猶予の措置も求めます。また、必要な医療が受けられるよう、医療保険証のとめ置きをやめて、直ちに被保険者に渡るように求めます。  あわせて、消費税の減税、感染症対策に逆行する都立病院などの再編統合計画や、独立行政法人計画化は中止をするように国や東京都に求めるべきと考えます。  次に、消防費です。災害対策費です。さきの台風時に浸水想定区域では、避難所が遠いことから、避難することを諦めてしまうケースが発生をしています。そのような事前に避難することが困難と予想される世帯や、要配慮者を市が責任を持って把握をして、避難計画の策定を行うべきです。自助、共助を強調しますが、個人レベルにおいては限界があります。まずは自治体として、市が公的責任を果たし、支援をすることを求めます。  感染症予防として、保健衛生、防災の観点から、マスク、消毒用アルコールなどの備蓄を追加することも求めます。  次に、教育費です。教科書副教材、ドリルワークが、この年度、全額保護者負担化をされます。教育にかかわる保護者負担は既に過度なものとなっております。子どもの学びの分野にまで他市並み論、受益者負担を押しつける考えを改めるべきであります。  以上、予算全体を見てきましたが、2020年度府中市一般会計予算は750億円近い基金残高の一方で、新庁舎建設費の膨張、公共施設利用料金の有料化、教育にかかわる保護者負担など、市民生活を守る上で問題があります。  以上、共産党議員団は、市民生活最優先の市政転換を求め、2020年度一般会計予算への反対討論といたします。 108 ◯議長(横田 実議員) 以上で結城議員の反対討論を終わります。        ─────────────────────────────── 109 ◯議長(横田 実議員) 続いて、賛成討論を許可いたします。8番、秋山議員。       〔8番秋山としゆき議員登壇〕 110 ◯8番(秋山としゆき議員) 議席番号8番、自由民主党市政会、秋山としゆきでございます。  会派を代表し、第16号議案令和2年度府中市一般会計予算について、賛成の立場から意見を述べさせていただきます。  初めに、今年度をもって定年退職を迎えられる6名の部長職の方々を初め、退職されます全ての職員の皆様には、長きにわたり市政発展のために御尽力を賜りまして心から敬意と感謝を申し上げます。  今後とも健康に留意され、引き続き御活躍されることを心から御祈念申し上げます。  賛成討論に入ります前に、世界的にも脅威となっている新型コロナウイルスによる感染拡大が加速しており、命にかかわる問題のみならず、経済状況の低迷などが懸念されております。府中市においても対策本部を設置し、全ての市立小・中学校、幼稚園では、臨時休校の措置をとり、市内のイベント開催も延期や中止の対応をしております。  これ以上の蔓延を防ぐためにも、正確な情報発信と、国や関係機関と情報を共有するとともに、フェイクニュースに左右されない情報リテラシーの啓発など、適時的確な取り組みをしていただきたいと思います。  さて、昨年は、ラグビーワールドカップにおいて事前キャンプ誘致やパブリックビューイング及び結果報告会などが開催され、大変な盛り上がりを見せ、ラグビーのまち府中を市内外に発信できたものと認識しております。本年も平和や人権尊重の精神が根底にあります東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、自転車ロードレースでは、市の目抜き通りを選手たちが風のように走り抜けます。盛大な祭典に際し、世界各国の皆様をお迎えすることを一つの契機に、令和2年度市政運営の三つのテーマであります「世界とつながる 平和と人権」、「地域でつながる 安心と協働」、そして「未来につなげる 健康と活力」をより鮮明にして、「みんなで創る 笑顔あふれる 住みよいまち」の実現に向けて取り組むことこそ、府中市のさらなる発展と地域経済の活性化につながるものと確信するところでございます。  令和2年度は、第6次府中市総合計画後期基本計画の3年目となります。府中市が目指す都市像である「みんなで創る 笑顔あふれる 住みよいまち」の具現化に向け、これまで4本の柱に沿って施策を展開され、各分野で大きな成果を上げてこられたと認識しております。  高野市長が3期目のスタートを切られ、引き続き府中市のさらなる飛躍を目指し、新たな施策展開に取り組む姿勢が本予算に切実にあらわれ、力強い予算編成になっているものと捉えております。  それでは、本予算の具体的内容について述べさせていただきたいと思います。
     歳入では、対前年度比で見ますと、市税では、法人市民税及び市たばこ税が減収となったものの、個人市民税及び固定資産税が増収となったことから、約2億400万円の増となっております。  特筆すべきことは、約3億2,700万円の固定資産税の増収です。法人市民税等が経済状況に左右される反面、安定的な収入である固定資産税の増収は、経常収支比率等の各種指標及び施策遂行面に寄与するものであり、経常一般財源の増収を図ることができたことは、市の先を見据えた都市計画政策等にあるものと高く評価するものです。  次に、消費税率の引き上げに伴う地方消費税交付金は約13億円の増収が見込まれるほか、国庫・都支出金ともに大幅な増額となっているのは、幼児教育・保育の無償化のための歳出増に伴うものであり、子育て世代にとっては福音となるものと思います。  また、諸収入については、モーターボート競走事業からの収益事業収入が大きく占めております。これは近年、売り上げを伸ばしている電話投票や、高野市長を初めとする職員の皆様の御尽力により、グレードレースの誘致などによる堅調な売り上げが期待できることにあり、こうした不断の御努力に感謝を申し上げたいと思います。  市債につきましては、約3億4,400万円の減額となっているように、適債事業を見きわめ、今後、市庁舎建設や学校の改築が控える中、将来の市民負担が過度なものにならないよう配慮がなされております。  一方、歳出面では義務的経費が6.3%伸びたことにより、より限られた財源の中でも新規事業43事業、レベルアップ事業24事業、そして東京2020大会関連事業13事業を生み出し、総合的に市民要望をきめ細かく取り入れた予算となっております。  それでは、総合計画の四つの基本目標ごとに主な事業を取り上げてみたいと思います。  初めに、基本目標の1として、「人と人とが支え合い幸せを感じるまち」ですが、健康づくりの推進面では、育児の孤立化防止等を目的に、産後ケア事業として保健センターでデイサービスが行われ、また、高齢者サービスの充実面では、新規事業として、はつらつ高齢者職場体験事業や、認知症カフェ支援事業が実施されることになります。こうした事業は、対象の方々にとって大きなよりどころになることが期待されます。このほか、障害者サービスの充実面では、児童発達支援センターの新設にかかわる設計委託料が計上され、いよいよ同センターの開設に向けた整備の動きが具現化されてまいりました。  次に、基本目標の2として、「安全で快適に暮らせる持続可能なまち」ですが、災害対応能力の向上面で、災害時受援応援計画等策定費が計上されております。災害の恐ろしさは、昨年の台風19号を初め、首都直下型地震に関して、政府の地震調査委員会では、今後30年以内に70%の確率で発生をし、死者数は2万3,000人としています。いつ起こるとも知れないそのときのために、今できるあらゆる手立てを講ずることこそ急務であり、市民の生命を守ることにつながるものと理解するところです。  次に、基本目標の3として、「人とコミュニティをはぐくむ文化のまち」ですが、スポーツ活動の支援面で、東京2020大会の関連事業費が予算化されております。56年前に開催した第18回東京オリンピック大会では、50キロメートル競歩で府中が折り返し点となったことにちなみ、それを記念するモニュメントが第二小学校近くの甲州街道沿いに設置されております。東京2020大会でも記憶として残り、また、想起できるものを後世に伝えることは、郷土愛の醸成面からも必要なことだと思います。  学校教育の充実面では、中学校普通教室への大型掲示装置等の導入や、生徒用タブレットパソコンを各校に40台配備することとしております。  また、懸案であった停電時にも、全小学校体育館の空調設備を使用できるようにするための発電機を設置するなど、ソフト・ハード両面での充実が図られていることは、学校教育重視のあらわれと高く評価するものであります。  最後に、基本目標の4として、「人を魅了するにぎわいと活力のあるまち」ですが、まちの拠点整備面では、多磨駅改良事業費の債務負担行為解消分が計上され、いよいよ竣工の運びとなり、また、乗降客数が府中市で最も多い駅である分倍河原駅周辺整備事業の設計費が計上され、夢広がるものとなっています。  都市農業の育成面では、仮称西府町農業公園の新設及びこれに伴う収穫体験イベント等の実施を予定し、新たな都市農業の方向性を示すものとなっております。  なお、行財政運営に関する施策面で、府中基地跡地留保地利用計画があり、都市計画の変更及び決定に向けての作業が始まりますが、長期的かつ総合的視野に立ち、将来の府中市が毅然と輝くために、その一翼を担う事業計画に結びつくことを強く望みたいと思います。  以上、「予算のあらまし」に基づき、四つの基本目標から主要な事業の一部を取り上げ、意見を述べさせていただきましたが、このほか予算審議の中で明らかになったように、各般を通じて新たな時代の要請に即したバランスのとれた市民本位の予算編成がなされております。  高野市政の3期目の船出となる令和2年度一般会計予算は、一議員としても、そして、子育てに奮闘する父親の視点からも、ぬくもりを感じ、あすへの希望が持てる魅力あふれる予算であることは明らかであります。  結びに、今後とも質の高い行政を維持し、さらに進めていただくために、引き続き事務事業の見直しを行う中で、財源を確保し、新たな市民ニーズに応えていただくとともに、今後、経済情勢の悪化が危惧されることから、市民生活に支障が生じないよう配置していただくことをお願い申し上げまして、令和2年度一般会計予算に対する私の賛成討論とさせていただきます。  ありがとうございました。 111 ◯議長(横田 実議員) 以上で、秋山議員の賛成討論を終わります。        ─────────────────────────────── 112 ◯議長(横田 実議員) これをもちまして、本予算に対する賛否討論を終わります。  これより第16号議案を採決いたします。採決は起立をもって行います。本案は、原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 113 ◯議長(横田 実議員) 起立多数と認めます。よって、第16号議案は可決されました。  以上で予算特別委員会の報告を終わります。        ────────────── ◇ ────────────── 114 ◯議長(横田 実議員) これにて、本年第1回市議会定例会に付議されました案件の審議は全て終了いたしました。  ここで、閉会に先立ちまして、高野市長から御挨拶をいただきます。       〔高野律雄市長登壇〕 115 ◯高野律雄市長 令和2年第1回市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  去る2月25日に開会されました本定例会では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う異例の対応を行わざるを得ない状況の中、本日までの会期28日間の長きにわたり、連日慎重な御審議を賜りましてまことにありがとうございました。おかげさまで、御提案申し上げました令和2年度一般会計並びに各特別会計予算のほか、条例改正議案や人事議案など、多岐にわたる議案につきまして適切な御議決を賜り厚く御礼申し上げます。  また、このたびの定例会は、私が多くの市民皆様の御支持を受け、3期目の任期をいただいて初めての議会でございましたが、議員の皆様には変わらぬ御指導と御協力を賜り、重ねて御礼を申し上げます。  今後の市政運営に当たりましては、市議会の皆様から頂戴いたしました貴重な御意見、御提案の趣旨に配慮し、目指す都市像「みんなで創る 笑顔あふれる 住みよいまち」の実現に向け、本市のさらなる発展のため全力を尽くす所存でございますので、引き続き、格別な御指導、御鞭撻、そして御支援を賜りますようお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。  どうもありがとうございました。        ────────────── ◇ ────────────── 116 ◯議長(横田 実議員) これをもちまして、令和2年第1回府中市議会定例会を閉会いたします。              午後1時45分 閉議・閉会 Copyright © Fuchu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...