青梅市議会 > 2019-12-19 >
12月19日-12号

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  1. 青梅市議会 2019-12-19
    12月19日-12号


    取得元: 青梅市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-06
    令和元年定例会 12月定例議会          令和元年青梅市議会会議録第12号(12月定例議会)               令和元年12月19日(木曜日)出席議員(24人) 第1番 寺島和成    第2番 山崎哲男    第3番 阿部悦博 第4番 井上たかし   第5番 みねざき拓実  第6番 ぬのや和代 第7番 ひだ紀子    第8番 藤野ひろえ   第9番 片谷洋夫 第10番 大勢待利明   第11番 榎澤 誠    第12番 湖城宣子 第13番 迫田晃樹    第14番 山田敏夫    第15番 島崎 実 第16番 天沼 明    第17番 鴨居孝泰    第18番 久保富弘 第19番 小山 進    第20番 山内公美子   第21番 鴻井伸二 第22番 結城守夫    第23番 野島資雄    第24番 下田盛俊―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――欠席議員(なし)―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――事務局出席職員職氏名 事務局長        梅林 繁   事務局次長       増田博司 調査係長        星野容子   議事係長        榎戸 智 主任          梶 美幸   主任          窪田祐加子―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――説明のため出席した者の職氏名 市長          浜中啓一   副市長         池田 央 病院事業管理者     原 義人   教育長         岡田芳典 企画部長        小山高義   総務部長        島崎昌之 市民安全部長      星野由援   市民部長        楢島章夫 環境部長        橋本雅幸   健康福祉部長 兼福祉事務所長     斎藤剛一 子ども家庭部長     渡辺慶一郎  経済スポーツ部長    伊藤英彦 拠点整備部長      水信達郎   都市整備部長      木村文彦 事業部長        為政良治   会計管理者       原島和久 総合病院事務局長    新居一彦   教育部長        浜中 茂 選挙管理委員会 事務局長        原 智美   監査事務局長      山崎悦子―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――議事日程第2号 第11日 12月19日(木) 午前10時開議  日程第1 諸報告  日程第2 一般質問   第1 第15番 島崎実議員   第2 第16番 天沼明議員   第3 第12番 湖城宣子議員   第4 第14番 山田敏夫議員   第5 第20番 山内公美子議員   第6 第11番 榎澤誠議員   第7 第3番 阿部悦博議員   第8 第4番 井上たかし議員   第9 第2番 山崎哲男議員   第10 第17番 鴨居孝泰議員   第11 第8番 藤野ひろえ議員   第12 第9番 片谷洋夫議員   第13 第7番 ひだ紀子議員   第14 第5番 みねざき拓実議員   第15 第6番 ぬのや和代議員   第16 第10番 大勢待利明議員   第17 第22番 結城守夫議員   第18 第19番 小山進議員   第19 第24番 下田盛俊議員   第20 第23番 野島資雄議員―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――本日の会議に付した事件 日程第1から日程第2の第7まで――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △午前9時57分 開議 ○議長(久保富弘) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △日程第1 諸報告 ○議長(久保富弘) 日程第1、諸報告を行います。 局長をして、諸般の報告をいたさせます。 ◎議会事務局長(梅林繁) 御報告申し上げます。 一般質問の通告受理についてでございますが、一般質問の通告期限であります12月11日正午までに20人の方から通告を受理しております。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △日程第2 一般質問 △第1 第15番 島崎 実議員(併用制)  1 浜中市政、2期目の市政運営の心構えについて    ――今回の市長選挙を振り返り、その経過、結果を踏まえて――  2 ケミコン跡地の利活用計画について  3 台風第19号による被害からの早期復旧について ○議長(久保富弘) 次に、日程第2、一般質問を行います。 一般質問の通告者、件名及び質問形態は、お手元に御配付したとおりであります。 順次質問を許します。 第15番島崎実議員。    〔第15番議員質問席着席〕 ◆第15番(島崎実) おはようございます。通告に従いまして、3項目の質問をいたします。 1項目め、浜中市政、2期目の市政運営の心構えについて。 今回の市長選挙を振り返りまして、その経過、結果を踏まえまして質問させていただきます。 まずは、大変厳しい選挙を勝ち抜き、2期目の当選を果たされた浜中市長、まことにおめでとうございます。御同慶の至りであります。 今回の市長選挙は、後々さまざまに語り継がれる前代未聞の選挙であったと思われます。今回の市長選挙は、浜中市長と宮崎太朗氏の一騎打ちとなりました。---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------当選された浜中市長の人となりは、既にこの4年間の市長としての活動の中で多くの市民の知るところとなっておりましたが、----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 今回の市長選挙の投票率は、極めて残念ながら36.51%と過去最低の投票率となりました。若年層の政治離れは言われて久しく、市民の皆様の関心は薄く、一部には「選挙をやっているの?」などとおっしゃる市民もおられました。この関心の低さはどこから出ているのか。私ども議会を含め大いに反省すべきと考えますが、-------------------------------------------------------------------------------------------------浜中市政の2期目の課題の一つは、市政への関心を高めるという点にありますが、まずは、この過去最低の投票率の要因についてどう捉えているのか、市長の見解を伺います。 敗れたとはいえ、宮崎氏は1万9000に迫る票を獲得いたしました。--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------- ----------------------- ---------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 今回の選挙で浜中市長は、「訪れたい、暮らしたい、住み続けたいまち青梅の実現を目指して」と、従来の主張を地道に展開し支持を求めました。-------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------選挙戦のさなか、11月12日の朝日新聞の候補者紹介の記事には、妻、5歳の娘と3人暮らしとあり、同13日の毎日新聞には、妻と5歳の長女の3人暮らしと書かれておりました。-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------投票日前日の16日に毎日新聞が、「宮崎氏はこれまで妻と長女の3人暮らしとしていたが1人で暮らしていると改めた」と報じ、朝日新聞は、翌投票日当日の17日に、「宮崎氏は取材に対して「妻と娘の3人暮らし」と話していたが、その後、「妻、娘とは現在、別居している」と改めた」との記事を掲載したのであります。 今回の市長選挙で、期日前投票をされた方は1万2770人。投票率にすると11.34%。全体投票率36.51%の3分の1近くになります。--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ -----------------------------------------------------------------市政の根本は、市民の皆様に真実を伝え、市民の皆様の正しい判断を仰ぐことにあると信じておりますが、この原点に立ち返り、浜中市政2期目の開始に当たり、どのような市政運営を行っていく心構えなのかをお示しいただき、この項目の質問といたします。 2項目めとして、ケミコン跡地の利活用計画について、その中の新市民ホールについて質問をいたします。 今回の市長選挙において大きく取り上げられた論点の一つだったのが、ケミコン跡地に計画されている新市民ホールの問題であります。 市内に22の加盟団体を持つ青梅市文化団体連盟が、この新市民ホールの問題から、市長選挙に際し、宮崎陣営についたということで、さらに関心が高まったと私は思っております。新市民ホールについて連盟は、旧市民会館にあったようなひな壇式ホールを求めていましたが、市から説明を受けた800人から1000人規模の平土間式ホールでは十分な芸術表現ができないとして、この平土間式市民ホールの問題1点で宮崎氏支持に回られたものだと私は思っております。平土間式ホールというのは、体育館のような平らなホールということであります。 連盟にはさまざまな文化、分野の団体が加入しておられます。また、加入されている個人の方々もさまざまであります。連盟の決断に戸惑われた方も多くおられたと思います。一方、合唱等音楽に関係する方々の多くは、文化団体に加入、未加入を問わず、このホールの問題で宮崎氏支持に回った方が多かったとも聞いております。市民の投票判断はさまざまだと思いますが、みずからに最も関心のあることで投票行動を決めることも無理からぬことと私は思います。平土間式は嫌だという1点で投票したとしても、それはそれで一つの判断であります。ただし、--------------------------------------------------熟慮の末、浜中市長に投票した人、棄権に回った人もいたことを私は知っております。 選挙は終わりました。これまでの確執は、もう既にノーサイドとして、もう一度冷静にこの問題を考えてみることが必要との思いから、あえてこの問題を質問として取り上げさせていただきます。 文化団体連盟さんがそのような行動に出た発端は、平成30年8月2日、連盟主催の説明会であったと聞いております。ひな壇式ホールを期待していたにもかかわらず、市は平土間式に固執した説明に終始し、椅子の設置、収納を誰がするのかとの質問にも十分な答えがなかった。そのことも反発を増幅させた要因になったと聞いております。その後、連盟及びそこに参画する個別の音楽団体は、市長への手紙等でさまざまな要望を行い、連盟は、平成31年1月17日、市民ホールに関する陳情書を市議会宛てに提出します。その内容は、800人から1000人規模の平土間式ホールを検討するなら、1、財政上、劇場型の大きなホールは望まないまでも、せめて客席数が減少してもひな壇型可動式の観客席を検討してほしい。2、演ずる者にとって照明と音楽は重要な要素であるから、照明、音響、舞台装置の設置を検討してほしいというものでありました。この陳情を受けて、前議員の議会ではありましたが、議会の特別委員会は慎重に検討した結果、3月15日、全会一致で主旨採択としました。要望の趣旨は酌み取り、具体的には4月の選挙で選ばれる新たな議員による議会に検討を委ねるというものだったと思います。 一方、ほぼ同時期、2月14日付けで、連盟加入のクラシック音楽関係団体から、ひな壇可動式観客席の要望書が市長宛てに出ております。この要望書に対する回答は、東青梅1丁目地内諸事業用地等利活用構想――これはケミコン跡地の利活用構想の正式名称でありますが――の中で取り上げている事例をもとに、市としては、平土間式ホールとは床が平面でひな壇型可動式の観客席も配置できるホールであると考えており、要望としていただいたひな壇型可動式観客席の設置につきましては、平土間式ホールの検討の中に組み込んでおりましたと、平土間式の中に可動式のひな壇型観客席を設置することも含め検討していくとの明確な方針が示されておりました。 このように、新市民ホールに関しては、議会も市当局も、少なくとも本年3月の時点では平土間式を中心とするが、可動式のひな壇型観客席等も含めてさまざま検討するということになっておりました。であるからこそ、議会の特別委員会は主旨採択をする前に長野県茅野市の茅野市民館のホールを視察しているわけです。私は委員ではありませんので直接視察はしておりませんが、平土間式をベースにさまざまな機能を持つ茅野市のホールのことは資料で以前から承知しておりました。大変有名なホールで、特別委員会はこれを視察に行ったわけであります。 このような経過をたどっているわけですが、なぜか市長選近くになると、市の考えている新市民ホールは体育館のような平土間式だとの声ばかりが聞こえるようになりました。また、既に決定されているものだとの声もありました。どこから出ているか定かではありませんが、市長への絶好な攻撃材料になった。これは事実であります。 これに対し、選挙期間中、市長は、市民の声を十分に聞き、大胆に見直すと発言されました。私は、これは大英断であったと思います。新市民ホールについては既に決まったものではない、議会の特別委員会の議論とともに今後さまざまな検討を加えていくとの思いからであったと思います。 質問です。まずは、この間の経緯を踏まえ、この発言の意味するところについてお伺いいたします。 大きな3項目めとして、台風第19号による被害からの早期復旧についてお伺いいたします。 10月11日から12日にかけて関東甲信越、東北地方を襲った台風第19号により、各地に甚大な被害が生じました。まれに見る大量の雨により多くの河川が氾濫、決壊し、多数の人的、物的被害が生じました。このことは、多くの報道で多くの方々が知るところであります。 市内においても、かつてない大量の雨により、床上、床下浸水等の建物被害、崖崩れ、土砂崩れ、道路の陥没等、さまざまな被害が生じました。特に私の住む西部地域、また、北部地域に多くの被害が生じたと認識しております。被害はいたるところで発生しました。しかしながら、一つの救いは、関係部署、消防団等の献身的な活動で被害の拡大をくい止め、迅速な復旧に着手できたことであろうと私は思っております。改めて、関係された皆様に敬意を表します。 この項目に関しましては、ほかの議員からの質疑もあろうと思いますので、質問につきましては、私のところに届いている市民の皆様の声及び私が気づいた点について以下伺ってまいります。 1、11月1日付けで防災課より台風第19号による被害の状況についての情報提供がありました。また、先般の全員協議会でも報告がありました。恐縮でございますが、傍聴の方も多々おられますので、改めて、(1)被害状況、人的被害、建物被害、崖、土砂崩れ、その他被害総数、件数、ほかをお示しいただきたい。 (2)雨量について、10月12日一日雨量を、市役所で414.5ミリ、梅郷市民センターで513ミリ等と聞いておりますが、詳細にお示しいただきたい。そして、これは過去最高と思われますが、過去の事例と比べてどうであったのかをお答えいただきたいと思います。 (3)避難状況についてお伺いいたします。開設避難場所は19カ所と聞いておりますが、避難者総数及び避難者の多い避難場所はどこであったのか、何人ぐらいおられたのかをお伺いいたします。 2、今回の台風に対しての市の災害対応について伺います。情報発信、避難指示等、時間を追ってどういう対応をしたのか、どう指示を出していったのか、その指示等については適切であったと評価しているのか、これについてお伺いします。 3、消防団の皆様が大変活躍されたとの印象を持っておりますが、消防団の出動実績について伺います。また、市からは消防団に対してどのような要請を行っていったのかをお答えいただきたいと思います。 4、奥多摩湖、小河内ダムの放流計画、実績について伺います。事前放流の時期、量等、また、過去と比較してどうであったかをお示しいただきたいと思います。 以上、1回目の質問といたします。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 初めに、2期目の市政運営の心構えについてお答えいたします。 今回の市長選の投票率が過去最低となった要因についてであります。投票行動には、そのときの選挙における争点、関心の高さ、当日の天候など、さまざまな要因がかかわっていると言われており、一概に説明することは困難と考えます。私は、選挙戦において、「活力ある青梅を目指す」、私の政策を市民の皆様に訴え、一人でも多くの方に御理解いただけるよう、懸命に取り組みました。ただ、これのみに専念いたしました。選挙期間中には大変厳しい御意見もいただきましたが、結果としてこの4年間の取り組みが市民に信任され、今後の青梅市の未来を託していただいたものと理解しております。 本市を取り巻く環境は大変厳しい状況が続いております。こうした中での市政運営は難しいかじ取りが求められます。多様化、高度化する市民要望は多岐にわたり、さまざまな御意見をいただきます。私は、こうした中で、この4年間、課題を先送りすることなく正面から向き合い、未来に向けた決断を行ってまいりました。これからの4年間も座右の銘である初志貫徹の言葉に恥じぬよう、私が愛する青梅のさらなる飛躍を目指し、これまでと同様、市政運営に真摯に取り組んでまいります。 この選挙戦で改めて強く感じたことは、市政を進めるためには、市民を初めとする多くの方々の御理解が不可欠であるということです。そのためには、市政運営の課題について、検討結果をお知らせするだけでなく、検討過程においてもできるだけ情報を提供することや、より多くの方に検討に参画していただくことが、御理解を得る効果的な手法であると再認識いたしました。こうした思いから、所信表明において、多くの方々にまちづくりに参加していただきたいと考え、「あそぼうよ!青梅」と呼びかけていくことを申し述べさせていただきました。 まちづくりの根幹は人であります。人づくりがまちづくりそのものと申し上げてもよいと考えております。これらは、私の任期中にとどまらず、未来の青梅市にとって必ず役立つものと理解しております。本市ならではまちづくりに当たり、多くの方をまちづくりに招き入れ、正しい現状認識のもとで相互理解を図り、ともに取り組み、市政を大きく前進させてまいる所存であります。 次に、ケミコン跡地の利活用計画についてお答えいたします。 当該用地の利活用につきましては、平成30年3月に東青梅1丁目地内諸事業用地等利活用構想を市議会で議決いただきました。目指すべき利活用について、一定の方向性をお示しいたしました。利活用構想では、整備基本方針として、1つ目は、人口減少、超高齢社会への対応を考慮した公共施設の集約。2つ目は、施設の集約によるにぎわいの創出。3つ目は、市民ニーズを踏まえた施設整備。4つ目は、民間活力導入による市の負担軽減といたしました。これに基づき、各施設の整備の方向性を御提示し、各施設、機能が連携し、相乗効果が生まれるよう検討を行った上で具体的な詳細を決定していくことといたしました。中でも、ホール機能については800席から1000席を目安とし、多目的に利用できる平土間式ホールを中心に、より詳細な検討を今後も継続することとしております。 利活用構想策定後の取り組みといたしましては、2カ年で具体的な機能を検討し、整備基本計画として取りまとめることとしておりました。その後の平成30年度には、民間事業者による企画提案や国との情報交換に加え、本事業について多くいただいている市民意見や、本市が進めている大規模事業、ハード的な事業で申し上げれば、総合病院や学校給食センターの建てかえなどが動き出していること、さらに、財政的にも余裕がないことなどを踏まえ、総合的に現況を分析した結果、今後の検討の方向性を4つ確認いたしました。 1つ目が、国施設、市の施設、民間収益施設の立地ゾーンを明確化することです。市として立地ゾーンを明確化し、全体計画の一体性は保ちつつ、協議関係者が検討をさらに進められるよう環境を整えることで、本事業の推進を図っていくことといたしました。 2つ目が、市の施設については市民意見も多く寄せられており、特にホールについては設備等の検討項目も多いことから、再度課題などを整理し、さらに時間をかけ、より丁寧な調査、検討を続けていくことといたしました。 3つ目が、国施設については協議が進んでいることから、この機会を確実に生かし、施設の集約化を進めていくことといたしました。 4つ目は、民間収益施設についてです。本事業は中心市街地の活性化に寄与する側面もある中で、民間の企画提案ではスーパーマーケットなどの大型小売店を設置する案が多く挙げられており、商店街など市内小売業に与える影響も考慮する必要があります。あわせて、民間提案は整備基本方針で掲げたにぎわいの創出に資するものでなければならず、慎重な見きわめが必要であると考えたところです。このため、メリット、デメリットなどを整理し、より適切な事業種を研究する必要があるとの認識となり、引き続き検討していくことといたしました。 こうしたことを総合的に踏まえ、大胆に発想を転換し、利活用構想のスケジュールにとらわれることなく、また、全ての施設を同時に建設していく考えを見直し、市民意見を丁寧に聴取し、より慎重に検討を進めることといたしました。このため、本年度に予定されていた整備基本計画についてもさらに時間をかけ、次年度以降に取りまとめることといたしました。市民ホールを初め、本事業用地に建設する複合施設について、将来利用する市民のことも考え、市民の皆様、市議会とともに検討を進めてまいりたいと決断したものであります。 次に、台風第19号による被害からの早期復旧についてお答えいたします。 令和元年台風第19号は、10月12日に非常に強い勢力で関東地方を通過し、東日本を中心に広い範囲で大きな爪痕を残しました。青梅市でも大雨特別警報が発表され、記録的な大雨を観測し、崖崩れなど多くの被害が発生いたしました。 被害の状況でありますが、まず、人的被害の報告はありませんでした。被害別では、建物被害が53件、内訳といたしましては、床上浸水が15件、床下浸水が17件、土砂の流入による被害や屋根の飛散などが21件となっております。道路や民地内等の冠水が42件、河川、水路からの溢水が26件、崖崩れ等による斜面の崩壊が46件、また、道路や水路、民地等における土砂の流出入、堆積、損壊等が169件、その他公共施設の主な被害として39件が報告されており、11月末までの合計で375件となっております。 次に、雨量についてであります。10月12日の一日の雨量では、多い順に、沢井市民センターで553ミリ、成木地区の第7分団第3部詰所で532ミリ、梅郷市民センターで513ミリ、御岳山で494ミリ、小曾木市民センターで417.5ミリ、市役所で414.5ミリ、気象庁の観測地点の新町で384.5ミリ、今井市民センターで375ミリでありました。市の西部と北部が特に多い状況であり、各地点ともこれまでの最大の雨量となっております。また、市の雨量としては、気象庁の観測地点において統計のある昭和51年以降、これまでの最高であった平成11年8月の大雨時の一日の降雨量274ミリを大幅に上回る状況でありました。 次に、避難の状況であります。市では、市役所のほか、市民センター10カ所、総合体育館、小中学校7校の計19カ所を避難場所として開設いたしました。各施設合計で最大831世帯、2093人の方が避難されております。また、一番多かった場所は市役所で、147世帯402人でありました。 次に、市の災害対応であります。情報発信では、状況に応じて、防災行政無線、ホームページ、青梅市メール、ツイッター、ヤフー防災、緊急速報メールの各手段を活用し、台風接近に伴う注意喚起や気象情報、避難情報、交通機関の運休情報、小河内ダムの放流などの情報を発信いたしました。 対応経過といたしましては、まず、台風接近の2日前の10月10日に市ホームページ及び青梅市メールにより、台風の接近に十分注意し、事前に備えていただくよう、市民の皆様への注意喚起を行いました。12日の午前4時14分に大雨警報が、6時32分には洪水警報が発表されたことから、7時に市役所に自主避難場所を開設し、避難者の受け入れを開始いたしました。その後、順次、成木市民センター以外の10カ所の市民センターや総合体育館等を開設いたしました。7時30分に土砂災害警戒情報が発表されたことを踏まえ、8時30分に避難準備、高齢者等避難開始を発令し、避難の準備と高齢者等の早目の避難を促しました。気象庁の土砂災害警戒判定メッシュ情報の危険度分布が警戒レベル4の避難勧告レベルに達し、また、河川の洪水危険度も高まったことから、14時に市内全域の土砂災害警戒区域、川沿い、低い土地の住民を対象に避難勧告を発令いたしました。15時30分には大雨特別警報が発表され、非常に危険が高まっていると判断し、16時30分に避難指示を発令いたしました。なお、避難情報の発令に当たっては、土砂災害警戒情報等の気象情報や、気象庁が提供する土砂災害警戒判定メッシュ情報の危険度分布の情報等から総合的、客観的に判断し発令しており、適切であったと捉えております。 次に、消防団の対応であります。市では消防団本部に対し警戒対応の要請を行い、各分団長の指示のもと、管内の状況に応じて参集、巡視、警戒、水防、避難誘導等の活動に当たっていただきました。人員にあっては、12日から13日までで延べ391人となっております。多くの団員の皆さんの献身的な活動により被害を最小限にとどめることができたのものと、改めて深く感謝申し上げる次第であります。 次に、小河内ダムの放流についてであります。小河内貯水池管理事務所によりますと、10月11日の9時30分に予備警戒態勢に入り、プレス発表、水防関係機関への通報、サイレン警報を実施した後、14時に放流を開始したとのことです。放流量にあっては、徐々に増加し、12日の19時20分に今回最大となる毎秒750立方メートルに達したとのことであります。これは過去4番目の量で、これまでの最大は昭和57年台風第10号のときの毎秒870立方メートルとのことでありました。 ○議長(久保富弘) 島崎議員。 ◆第15番(島崎実) それでは、新市民ホールについて、2回目の質問をいたします。 青梅市には、音楽ホールが一つもありません。加えて、旧市民会館には、ひな壇式で585席、車椅子10席の大ホールがあったことを考えれば、市民の皆様が新しい市民会館に同程度のひな壇式ホールが新たにできると考えるのは、これは無理からぬところと私は思います。特に音楽関係の文化団体には、ひな壇式ホールへの強い要望があります。音響のよいホールで演奏したい、このお気持ちは、私も高校時代、一時合唱部に入っていたこともありますので、十二分に理解できます。 現時点での検討ベースは、800人から1000人規模の平土間式、つまり、バンケット、コンベンションスペースに仕切りをして、可動式のひな壇式の観客席を設置するというものであります。しかしながら、音響面を考慮するなら、むしろ固定式の観客席を考えたほうが合理的で、かつコスト的にも安価かもしれません。つまり、100のバンケット、コンベンションスペースのうち、50対50あるいは60対40、場合によっては70対30、大きくなくてもよいですから、一つを音響のよいホールとして、残りをバンケット、コンベンションスペースとする固定式の観客席の独立したホールをつくるという考え方、ぜひ私はこれも検討課題に加えていただきたいと思います。 音楽関係の団体の方々は、音響のよい五、六百席のホールを理想としているようであります。ここからは私見となりますが、私は、大きくはないけれども中身の濃い音楽ホールを考えたらどうかと思います。身の丈に合わないと言われるかもしれませんが、何か特徴のあるもの、市内外に売りになるものでなければ、集客にはつながらないと思います。稼働率を上げるために、目的のはっきりしたものでなければならない。1000人規模のコンベンションホールをつくっても、特徴がなければ継続的に人を集めるのは難しい。多目的が無目的と批判されることにもなりかねません。「青梅のホールは収容人員は大きくないけれども音がいい、都内でも有数なホールだよ」と──市長、市長にぜひ私はこれを聞いていただきたいのですけれども、音がいいということが評判になると、自然に人が集まってくる。これ、浜中市長の力でやったホールだよと。私は何か、浜中市長の手で、やはり青梅が後々胸を張れるようなものを残していただきたい。その一つとしてこのホールを考えてもらいたいなと私は思っているのです。 幸いなことに、最近、青梅出身の有名な演奏家がふえてきております。世界で活躍する郷土出身の演奏家が喜んで地元のホールで演奏するようなことにでもなれば、青梅市の文化の向上に大きく貢献すると思います。一昨年――平成29年の市主催の成人式で、今世界で活躍されている正田彩音さんが成人の代表としてピアノを演奏してくださいました。それはそれで大変よい企画だったと思いますけれども、できれば彼女の演奏を──いや、彼女だけではないですよ、青梅出身の有名な演奏家の演奏を、青梅のこのホールで聞いてみたいと私は思うのであります。 本件を含む公共施設の再編計画の基本的な考え方は、縮充であります。すなわち、統合等で縮小はするけれども、中身は充実させるというものであります。この私見は、縮に加えて、充にも重きを置いた提案と受けとっていただいて結構でございます。大変厳しい財政状況、私もわかっているつもりですけれども、後世にレガシーを残していくことがなければ、青梅の魅力を高め、青梅に住み続けたいという人をふやすことに私はつながらないと考えます。 以上の点は私見であり、新市民ホールにつきましてはもちろん特別委員会の議論が前提となりますが、平土間式ホールの中に可動式のひな壇型観客席を入れると、こういう案に加えまして、ぜひ音響のよい、独立した固定式の観客席のホールも検討に加えていただきたいと思います。市長の見解を伺います。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 本事業につきましては、市民の期待も大きいことから、改めて市民意見を聴取し、今後の進め方の参考にすることとしております。 本年度におきましては、市民アンケートを実施しております。アンケート内容といたしましては、ホールの形態や規模、ホール以外で希望する公共施設、民間にぎわい施設の業種であります。アンケートの実施方法は、2つの方式で実施しております。インターネットを活用したものと、従来から実施しております郵送方式であります。郵送方式につきましては、現在、集計、分析中でありますが、インターネット方式で実施した結果につきましては既に整理されております。 この中で、ホールの形態と設置につきましては、最も支持が多かったものは多機能型ホールを1つ建設するほうがよいとするもので、約半数の44.5%の方が選択されました。多機能型ホールとは、平土間式ホールに可動式のひな壇椅子を導入することで、劇場型ホールとバンケットホールのいずれの形でも利用できるホールと定義しております。回答理由といたしましては、コストがかかるからが多いお答えでした。2番目に多かった回答は、劇場型ホール、バンケットホール、多機能型ホール、いずれも不要と考えるで21.5%。その理由としては、コストがかかるからが一番多く、他の施設で代替するという認識を示す人も一定数いらっしゃいました。希望するホール形態で3番目に多かったお答えは、劇場型ホールのみ必要で17.5%でありました。理由としては特徴的なものはなく、さまざまな意見に割れる結果となっております。劇場型ホールとバンケットホールは分けて別々に建設するほうがよいとの御希望は14%という結果でありました。この結果のみをもって判断することはありませんが、ホールは不要とのお答えも2割を超えていることも十分に留意しながら、把握に努めている市民意見や、厳しさを増している財政事情なども幅広く考慮し、施設のあり方について今後の議論の方向性を決定していく考えであります。 ○議長(久保富弘) 島崎議員。 ◆第15番(島崎実) 新市民ホールの3回目の質問となります。 ケミコン跡地の利活用計画が実際に工事着手されるのは、当初の予定では令和4年であります。計画が全体的におくれ気味になっていますが、新市民ホールは今年度から来年度にかけて議論していくことになるわけです。この構想には民間活力を導入する方向ですけれども、いまだに全体の資金像は明らかになっておりません。今後この点も含めて、特別委員会の議論とともに市民の皆様の意見を十分聞いて、よりよいものにしていくというのが市の方針であろうと思います。 ただ、言えることは、大変厳しい財政状況であっても、20年先、30年先、あるいは50年先を見越した上での結論を出していただきたいということであります。 市民の皆様の意見を聞くという点で伺います。市民の市政への関心が薄い中、どのようにして市民の皆様の意見を聞いて、それを構想、計画に反映させるかという点であります。先ほどもお話し申し上げましたように、市長選の投票率が36.51%、自治会の加入率は40%を切る水準にあります。支会によっては20%を切るという、こういう中で、どのようにして市民の皆様の声を吸い上げるのかという点であります。パブリックコメントあるいは公聴会を開いても、参加者は限定的であります。さまざまな団体を通じて意見聴取を行っても、団体の持つ性格によって意見は偏ります。音楽に関心のある団体はもちろん音楽ホールを望んでいますが、関心のない団体の方にとっては要らないと言うかもしれません。それこそ、体育館のようなものでいい、結構だという人もいるでしょう。自分が興味のないものであれば、そのような施設は要らないというのが一般の市民の皆様の感覚ではないかとも思うのです。どこにコンセンサスを求めるか、これは非常に難しい問題であります。そう考えますと、最終的には市の将来を見据えて、文化、情操、教育、健康、あらゆる要素を総合的に考えて、子や孫の代まで残すには何が一番よいか、この点を考えて施設をつくっていくべきだと私は考えます。最終的にはその要素を全て踏まえた上で、市長の判断に帰結すると思います。 質問です。ケミコン跡地の利活用計画、とりわけ新市民ホールに関しては、議会の議論が前提となりますが、どのような形で市民の皆様の声を聞き、それを計画に反映させていくのか、どのような手続を踏んで結論を出していくお考えなのかをお示しいただきたいと思います。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 本事業につきましては、市民意見を丁寧に聴取することとしております。このため、今年度実施いたしましたアンケート調査に加え、新年度には御意見の多い市民ホールに関する懇談会を設置し、御意見を伺っていく考えであります。 委員構成は10名といたします。文化芸術に造詣の深い有識者や文化団体連盟から推薦していただいた劇場型ホールの利用者であり、また、ホールに係る知見を有している方、多くの市民サークルの方との交流がある青梅市文化交流センター生涯学習コーディネーター、青梅商工会議所からバンケットホールの利用を想定する事業者を推薦していただきたいと考えております。この4名に加え、無作為抽出により選任した市民にも御参加いただきたいと考えております。無作為抽出による市民代表の選出方法については、各年代から意見を伺いたいため、若年層として16歳から29歳まで、子育て世代を含む30歳から59歳まで、そして60歳以上の男女、それぞれ100名、合計600名を無作為抽出し、その中から希望者を募り、委員に選出したいと考えております。 私は、本議会の初日に所信を表明し、その中で「あそぼうよ!青梅」と呼びかけ、市民にまちづくりに参加していただきたい旨を申し上げました。市民の期待が大きい本事業において、本市ではこれまでに採用したことのない新たな取り組みを取り入れ、この考えを実践していこうと考えております。こうした取り組みを積極的に行うことで市民意見を反映した事業計画を策定し、多くの方に愛されるホール、複合施設を建設し、本市の活性化、にぎわいを創出し、さらなる飛躍へとつなげたいと思っております。
    ○議長(久保富弘) 島崎議員。 ◆第15番(島崎実) 台風第19号からの早期復旧について、2回目の質問をします。 避難場所について伺います。 1つ目、地元の梅郷の例に即して伺います。 梅郷では、最初に梅郷市民センターに避難場所を開設したのですけれども、20世帯50名ですぐにいっぱいになってしまいました。次に、第五小学校の体育館を避難場所としたわけですけれども、なぜ隣接の市民センターの体育館としなかったのか、この理由をお示しいただきたいと思います。 市民センターから第五小の体育館の入口まではちょっと距離がありまして、この間が真っ暗だったのです。実は私に1人、2人、「第五小はどこですか」というふうに聞く人もいました。避難場所の開設は臨機応変に対応したと思いますけれども、優先順位等が何かあったのか、ルールのようなものはあったのかどうか、お示しいただきたいと思います。 2つ目、第五小学校の体育館には市の職員がかなりおられまして、避難された方は心強かったと思います。ただし、場所によっては職員の偏りもあったのではないかとも思うのですけれども、市職員の出動体制はどうなっていたのかをお示しいただきたいと思います。また、どうなっているのかをお示しいただきたいと思います。 3つ目として、避難場所にテレビの設置ができないのか、御検討いただきたいと思うのです。避難された方は情報に飢えておられまして、何度か私も聞かれました。設置が難しいならば、刻々と変化する状況を市の職員から避難された方々に伝えていく、これが必要ではないかと思うのですけれども、お答えいただきたいと思います。 それから、テレビのdボタンで情報が入らないのはなぜかという苦情をお聞きいたしました。奥多摩町は入るのに、青梅市、福生市、羽村市は入らない。何か理由があるのか、お示しいただきたいと思います。 それから、地元では、小河内ダムの決壊等を心配する方が少なくないのです。万が一の場合の被害は想像を超えます。ダムの維持管理は万全の体制にあると思っておりますが、今後を考えて、小河内ダムの事前放流を時間的にも量的にも前倒しするように関係各所に要請していただきたいと思うのですけれども、御答弁をいただきます。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 避難場所についてであります。 今回は、まず市役所及び市民センターを開設し、避難者の増加に対応するため、順次、総合体育館、小中学校の避難場所を開設したものであります。施設の選定に当たっては、土砂災害警戒区域または浸水想定区域外にある施設から、立地や各地区の雨量等の状況を踏まえ、各地区内に複数の施設を開設し、分散して受け入れができるよう対応したものであります。なお、避難者の受け入れ場所に優先順位はありませんが、梅郷地区におきましては、市民センターに加えて開設した避難場所が隣接する第五小学校であったことから、非常時の中で混乱もあったのではないかと考えられます。今後、課題を検証し、円滑な避難場所の運営に努めてまいります。 小中学校の避難場所の職員体制につきましては、施設により人数に偏りがないよう、3人から4人を1班として各施設に2班を派遣し、開設、運営体制の確保を図ったところであります。 次に、テレビの設置についてであります。今回避難場所となった学校の体育館などには、テレビは備えていない状況でありました。避難場所につきましては、一時的に身の安全を確保する場所でありますが、災害時における情報収集は、的確な避難行動や避難された方の安全、安心のためにも重要であると考えております。今後、施設の設備や備品等の現状を踏まえた上で、テレビの活用なども含め、避難場所における情報取得の方法について検討してまいります。 また、テレビのdボタンの情報でありますが、各テレビ局への情報提供は東京都のシステムを通して行われております。東京都によりますと、テレビ局ごとに情報配信の方法が異なることも考えられ、現時点ではテレビ局ごとの個々の情報の取り扱いについて把握はしていないとのことでありますが、引き続き確認してまいります。 小河内ダムの事前放流についてであります。小河内貯水地管理事務所によりますと、大雨等で洪水が予測される場合に、貯水位が所定の水位を超えているときは、所定の水位まで低下するよう事前放流を行うとのことであります。今後もダムの操作規定に基づき適切に対応していくとのことでありました。引き続き市民の安全、安心につながるよう、東京都など関係機関と連携し、情報共有や情報発信に努めるとともに、必要により関係機関への要請なども行ってまいりたいと考えております。 ○議長(久保富弘) 島崎議員。 ◆第15番(島崎実) 3回目の質問です。 1つ目、被害件数は370件を超える。被害が各所で発生し、人の手当も困難と聞いておりますけれども、早期の復旧を切に願うところであります。 市長は、選挙期間中から既に3億4000万円の補正予算を組むと、災害復旧に並々ならぬ決意を表明しておられました。また、今議会に提出された補正予算では、3億7600万円余を災害復旧に充てるための予備費に計上しております。足りなければさらなる予算の追加も考えるべきと考えますが、見解をお示しください。 2つ目、国あるいは都からの財政的支援はどうなっているのか、お答えをいただきたいと思います。 3つ目、梅の公園の、実は被害も甚大であります。かなり深くえぐられたところもあり、崖崩れも見られます。梅の里の再生が軌道に乗って、強化地区第3の再植栽も可能となり、市内全域での再植栽も視野に入ってきたこの時期での災害であります。さりながら、一方、地元では、来春の梅まつりの開催に向けて、観光協会が商店街なども、災害に負けないお祭りとなるように着々と準備を進めておられます。こういう状況もある中で、まず、梅の公園をどのように復旧する計画なのか。これは先般の補正予算審査の中でも質疑がございましたけれども、改めてより具体的にお示しいただきたいと思います。また、予算については、全員協議会の場等で確保の方向が示されておりますけれども、国や都の補助金等はどのような見込みになっているのか、お伺いいたします。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 災害復旧に係る予算についてお答えいたします。 復旧に要する経費につきましては、過去の事例などから推定した概算額を積み上げ、3億7600万円余を予備費に追加し補正予算案としたところであります。予備費の補正をお認めいただいた場合、予備費の総額は4億7000万円余となり、当面の復旧経費は賄えるものと考えておりますが、不足が生じる場合には改めて予算を補正するなどにより、復旧には万全の対応をしてまいります。 次に、国や都からの財政的支援についてであります。災害対応として必要となった経費を、救助に要する経費、施設の復旧に要する経費、廃棄物の処理に関する経費の大きく3つに分けてお答えいたします。 初めに、救助に要する経費につきましては、市が災害救助法の適用を受けたことから、避難所の設置、運営に関する経費について、国や都が負担することとなる見込みであります。 次に、施設の復旧に要する経費であります。まず、被災した民間住宅の建設、補修等に要する経費は、東京都からその一部が交付される見込みであります。市の施設の復旧等に要する経費につきましては、一部もしくは全部が国または都の負担となる見込みであります。市の負担する経費につきましても、大部分が災害復旧事業債等の対象となり、その元利償還金の一定割合が後年度において交付税措置がなされます。さらに、これらの対象外となった施設の復旧に対しては、現在東京都が設置を進めております交付金の交付を受けられるよう、準備を行っているところであります。 次に、廃棄物の処理に関する経費につきましては、臨時に行ったごみ及びし尿の収集等に係る経費、宅地内に流入した土砂の撤去等に係る経費の一部が国から交付される見込みであります。国や都からの具体的な負担額等の総額は現時点でお示しすることはできませんが、災害対応につきましては、あらゆる制度を活用しながら最大限の財源確保を図ってまいります。 次に、梅の公園の災害復旧についてであります。 梅の公園も大きな被害を受け、園内で10カ所の斜面が崩壊いたしました。崩れた斜面の対策についてでありますが、10カ所のうち、大規模な対策が必要なところは6カ所で、補強盛土工により対応することとし、その他の4カ所については、一部、工法は異なるものの崩れた斜面の成形や土砂流出対策を進めてまいります。 今後のスケジュールについてであります。年内に契約を締結の上、1月には対策工事に着手し、年度内には全ての対策工事を完了したいと考えております。なお、梅まつり期間中の対応でありますが、土曜日、日曜日等は工事を休止いたします。平日には工事を実施させていただくことになりますが、来園者の安全を第一に、状況に応じて一部園路の閉鎖などを行いながら実施したいと考えております。 次に、災害復旧工事を実施するに当たっての国や都の補助金についてであります。まず、国の公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法による補助金ですが、国に確認したところ、梅の公園が都市公園でないことから補助金の対象外とされました。また、東京都の補助金では観光復興支援事業が該当しますが、この補助制度は1月上旬に交付申請を行い、1月下旬に認定を受けた後でなければ工事契約ができないとのことであります。また、年度内に工事を完了することも要件となっております。梅まつりを控え早急に復旧工事を進めなければならない状況から、この補助金の活用は難しいと判断したところであります。このため、梅の公園の復旧工事に係る費用は全額市で負担せざるを得ませんが、市のシンボルである梅の再生を広くアピールする意味からも、梅まつりは計画どおりに実施し、梅の公園にも多くのお客様をお迎えできるよう、全力を尽くしてまいります。 ○議長(久保富弘) 島崎議員。 ◆第15番(島崎実) 今後もこのような災害が十分起こる可能性が高いと思うのです。一応今回の対応を検証して、今後に備えていただきたいと。今後の防災対策について、最後お伺いいたします。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 今回の台風第19号では、大雨特別警報が発表され記録的な雨量を観測し、多くの被害が発生いたしました。また、避難勧告を発令し19カ所の避難場所を開設するなど、これまでにない大規模な対応となりました。一方、市民の皆様の自助、地域における共助の取り組みの中で、自主避難や地域での声かけ、また、消防団を初め関係機関の御協力で、被害が最小限にとどめられたものと考えております。地球温暖化による異常気象など、自然災害が甚大化、多様化する中、災害対策に終わりはありません。これまで以上の災害がいつでも起こり得るということを念頭に、さらなる自助、共助の意識の醸成に努めるとともに、市の体制、避難場所、被害情報の収集など、今回の対応についてさまざまな側面から総合的に検証し、災害対応体制の強化と習熟を図るべく必要な見直しを行い、災害に強いまちづくりを推進してまいります。 ○議長(久保富弘) 以上で、第15番島崎実議員の一般質問を終わります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △第2 第16番 天沼 明議員(一括制)  1 青梅市の介護予防事業への取り組みについて問う    ――健康寿命の延伸に向けて―― ○議長(久保富弘) 次に、第16番天沼明議員。    〔第16番議員質問席着席〕 ◆第16番(天沼明) それでは、通告に従いまして質問させていただきます。 私は、これまで2回、そのうち1回目は平成29年12月定例議会において、平成29年度から市が新たに開始した福祉政策について、また、2回目は平成30年6月定例議会において、2025年問題を見据えた超高齢社会に向けた市の対応について、一般質問をさせていただきました。こうした点を踏まえまして、今回は市の介護予防事業の現状と今後の取り組みにつきましてお伺いさせていただきます。 質問させていただくに当たりまして、私の民生委員としての経験を踏まえ、その考えを申し述べさせていただきたく存じます。 私は、長く民生委員をさせていただきました。その理念として、民生・児童委員は地域住民の最も身近な相談相手として、支援を必要とする方々の心に寄り添いながら的確に判断し、守秘義務を遵守し、関係機関との緊密な連携を行い、さまざまな支援を行う大切な活動であります。誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指し、支援活動を行っております。しかし、近年はその担い手である民生・児童委員が不足していることもありまして、その現状等、さきの9月定例議会の予算決算委員会においてもこの問題を提起させていただいたところであります。 ここで私は、皆様にぜひ知っていただきたいと思い御紹介させていただくものでありますが、現在、義理の母の介護をされながら民生・児童委員を続けている方がおります。そして、この12月には民生・児童委員の一斉改選が行われました。その方には引き続き民生委員活動を受けていただいたとのことであります。御高齢である母親は、要介護5という一番重い認定を受けております。そうした中で、御自宅で親の介護などと両立し、地域の中で活動されております。それはどれだけの御苦労がおありになるか、体力的にも精神的にもはかり知れない御負担のかかる状況に置かれているものと御推察いたします。これからも家族のさらなる御協力や御理解をいただき、民生委員活動を行うということだろうと思います。活動する地域において、自分の思いを重ね、悩み事、困り事、支援を求められれば速やかに行動し、内容を把握して、関係機関ともしっかりパイプ役を務め、お互いの間に入り、支援活動をする。信頼できるきずなは、このようなことから生まれてくるのだろうと私は思い、頭の下がる思いであります。これからも民生委員と母親の介護とを両立しながら頑張っていくわけですが、ぜひ健康に気をつけていただきたいと思います。 ただいまは一つの例を掲げ、申し述べさせていただきましたが、このようなことから、民生・児童委員も、介護を担う人も、体力的、また精神的にも大きな負担を抱えながら仕事をするわけで、まずは健康であることが必須であります。 超高齢社会を迎えた今日、介護を必要とせず、健康で日常生活を支障なく過ごし暮らすことができることが理想であり、そして、市民の皆様がいつまでも生き生きとこの住み慣れた地域で生活ができるよう、さらに健康づくりに取り組み、健康寿命を延伸させる必要があると常に考えますが、ここでお伺いさせていただきます。 市長は、常々、健康寿命の延伸について述べられ、今回の選挙においても公約された「健康長寿社会、健康寿命を延ばす施策の充実」を掲げられました。このたび2期目を迎えられて、改めて、所信表明演説において、「高齢者を敬う心」「生活支援の充実」「介護サービスの充実」をさせるなど御表明されました。具体的にどのような施策をお考えになっておられるのか、お伺いさせていただきます。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 健康寿命の延伸に向けた介護予防事業への取り組みについてお答えいたします。 健康寿命とは、2000年に世界保健機構WHOが提唱した新しい指標で、日ごろの生活において、医療や介護サービスを利用することなく、自身で自立した生活を送ることができる期間のことを言います。平成28年、厚生労働省の統計によりますと、我が国の健康寿命は、男性72.14歳、女性74.79歳であります。一方、平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳であります。比較しますと、男性で8.84年、女性で12.35年の差が生じております。今後、平均寿命と健康寿命の差が拡大すれば医療費や介護給付費が増大することとなりますが、疾病予防や介護予防によりこの差を短縮できれば、生活の質、QOLの低下を防ぐとともに、社会保障費の縮減にもつながるものと認識しております。 こうした点を踏まえ、市では、今後、3つの施策に取り組んでまいります。 1つ目は、健康体操への取り組みであります。現在、住友金属鉱山アリーナ青梅において、高校生以上を対象としたホップステップ体操から、65歳以上を対象としたいきいき体操まで、各種体操教室を実施しております。来年度からはこれらの各種体操をアレンジし、全ての市民センターにおいて幅広い年齢層を対象とした新たな健康体操教室を実施したいと考えております。また、この健康体操を通じて自主サークルの醸成、育成を図るとともに、地域の活動に根づかせることで、将来的には子どもから高齢者まで多世代が交流する集いの場を創出したいと考えております。 2つ目は、梅っこ体操2の制作であります。現在の梅っこ体操は、平成26年、本市のオリジナル介護予防体操として高齢者向けに制作したものであります。一方、この梅っこ体操2は、スポーツ感覚で動きがあるもので、歌に合わせ、子どもから大人までが親しめる体操として制作するものであります。さきの健康体操とともに、保育園や幼稚園、小中学校の行事、また自治会など地域の活動に取り入れていただき、あらゆる世代が体を動かすことで健康の維持、増進に活用していただきたいと考えております。また、来年は東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されることから、市民のスポーツへの関心が高まる中、さらなる機運の醸成にも寄与したいと考えております。 3つ目は、フレイル予防事業の充実であります。フレイルとは、平成26年、日本老年医学会が提唱した概念で、健常な状態から介護が必要となる中間的な状態で、筋力などが低下し始め、さらに心身も弱ってきた状態のことを言います。フレイルは、適切な食事や運動、地域活動へ参加することなどにより身体状況の改善等が期待できるものであります。現在、市では、健康寿命のび~る教室として、健康運動指導士による集団での運動とともに、管理栄養士による栄養改善のほか、歯科衛生士による口腔機能の向上に資する事業を行っております。また、理学療法士等を講師として、自治会館を借用して地域における介護予防教室を開催するなど、各種介護予防事業に取り組んでおります。今後、これらの事業をさらに拡充することにより、フレイル予防事業の充実を図ってまいります。 ○議長(久保富弘) 天沼議員。 ◆第16番(天沼明) それでは、2回目の質問に入らせていただきます。 ただいま、健康寿命を延ばす取り組みについての御答弁をいただきました。生活の質の低下を防ぐ、また、高齢とともにやってくる衰えを防ぐ等予防事業を充実させたいとの市長の思いを感じるのでありますが、青梅市の高齢者人口は、今年11月現在、4万161人となり、高齢化率も30.15%となりました。やがて3人に1人が高齢者になる日が間近に迫ってきていると認識いたしております。 以前、私は、この超高齢社会の現状についても御質問させていただきました。また、介護という観点で、介護保険法に基づく新たな福祉政策である青梅市介護予防・日常生活支援総合事業、いわゆる総合事業についても、平成29年12月定例議会においても質問させていただいたところでもあります。 統合事業の開始に当たっては、青梅市が新たなサービスの検討を行った結果、軽度でも介護が必要な方向けにデイサービスや家事支援を中心としたサービスなどを開始したほか、また、現在不足いたしております介護人材の一翼を元気な高齢者の方々に担っていただく意味から、家事援助を行うおうめ生活サポーターによるサービスを開始されたと思うところであります。私は、このおうめ生活サポーターの皆様は元気な高齢者の方々であり、地域社会参加や社会的役割を担って生活することにより、御本人の介護予防にも効果が期待できますし、生きがいを持って暮らし続けることにつながるものだろうと考えるところでもあります。 そこでお伺いさせていただきます。この総合事業が開始されまして3年目となりますが、改めて現在の状況につきましてお聞かせいただきたく存じます。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 総合事業の状況についてであります。 本市では、介護予防・日常生活支援総合事業、いわゆる総合事業を平成29年4月から開始し、間もなく3年が経過するところであります。この総合事業の実施に当たっては、予防ケアプランを分析した上で、要支援1、2と判定された方などを対象に3つの事業を実施しております。 1つ目は、運動などによる生活機能向上のためのサービスであります。このサービスは、デイサービスセンターにおいて集団で生活機能を維持するための軽体操やレクリエーションなどを行い、閉じこもりの防止等を行うものであります。実績といたしましては、月平均で平成29年度20人、30年度43人、令和元年度51人となっております。 2つ目は、家事援助や身体介護を行うサービスであります。このサービスは、ホームヘルパーが自宅を訪問し、身体状況を確認した上で家事支援等を行うサービスであります。また、市が実施する研修を修了したおうめ生活サポーターが家事援助を行う青梅生活サポーターサービスもあわせて実施しております。実績といたしましては、ホームヘルパーによるサービスは、月平均で平成29年度53人、30年度111人、令和元年度135人となっております。また、青梅生活サポーターによるサービスは、月平均、平成29年度27人、30年度63人、令和元年度66人となっております。なお、青梅生活サポーターによるサービスは、社会福祉協議会及びシルバー人材センターに委託しており、高齢者の働く場所の確保にもつながっていると認識しております。 3つ目は、日常生活動作、ADLの改善に向けた短期集中型サービスであります。このサービスは、運動指導士や柔道整復師等が3カ月間集中的に運動指導を行い、サービス終了後も自主的に運動に取り組めるよう支援するもので、筋力向上トレーニングサービスと柔道整復師会接骨院、整骨院によるサービスの2種類のサービスがあります。実績といたしましては、筋力向上トレーニングサービスが平成29年度は18人、30年度は19人、今年度は現在まで1人となっております。また、柔道整復師会接骨院、整骨院によるサービスは、平成29年度2人、30年度2人、今年度は利用がない状況であります。この短期集中サービスについては利用が伸び悩んでいる状況であります。今後、実施方法等について柔道整復師会と意見交換を行うなど、高齢者が自立した生活を送るため、総合事業のさらなる周知とともに、事業者等の支援に努めてまいります。 ○議長(久保富弘) 天沼議員。 ◆第16番(天沼明) 3年目を迎えた総合事業でありますが、ただいま御答弁をいただいたわけでございますけれども、一定の利用が示されてはいるが、一方では思ったように進んでいないという課題も残されたとの御答弁だったと思います。いずれにしても、この総合事業はスタートしてから3年目ということですから、今後に向けて生かされていけばよいかと私は認識するものでありますが、特におうめ生活サポーターによるサービスは、担い手である皆様の健康維持、介護予防にもつながるものですので、これからもぜひ利用は伸びてほしいと私は思うところであります。 さて、この介護予防についてでありますが、青梅市が独自につくった梅っこ体操も、この介護予防という点において大変大きな役割を担っておられると私は思いますし、楽しそうに体を動かすこの体操を目にする機会がたびたびあります。梅っこ体操は、敬老会やお~ちゃんフェスタなどを利用して広く知っていただこうと努力されておりますが、先月の産業観光まつりにお出かけになった知り合いの方から伺ったのでありますが、浜中市長みずからがステージにおいて梅っこ体操を披露されているのをごらんになったとのことでした。市長がみずからこの体操をPRすることはとてもよかったと思いますし、見ていただいた方は、「市長さん、とても上手だったよ」とお話しされていました。これからも市長が先頭に立って、市民の皆様を初め、市の職員の皆様にも覚えていただきたいと思います。もちろん私も覚えなければいけないのですが。 梅っこ体操ですが、各地域におられる介護予防リーダーの皆様は、それぞれの活動の場でこの梅っこ体操を広め、介護予防や認知症予防に役立てようと取り組んでおります。私は、介護予防リーダーとして活動されている方からお話をお伺いする機会がありましたが、介護予防リーダーの証であるおそろいのピンクのTシャツを着て「梅っこ体操をすることに誇りを持っている」「参加されている皆さんが楽しく動く姿を見るとき、幸せを感じる」とのことでした。 ところで、この介護予防リーダーの皆様は、青梅市が実施した養成講座を修了した方々であります。その介護予防リーダーの皆様のその後は、手弁当で自主的に活動の場を探し、また、かかる費用は御自分たちで御負担され、活動されているとのことであります。自治会館を借りれば費用がかかるでしょう。場所によっては無料で貸していただけるところもあるかもしれませんが、私は、活動場所を探す苦労と負担は大変なものだと考えます。 そこで、3回目の質問をさせていただきます。梅っこ体操を周知するための方策と、介護予防リーダーの皆さんへの支援のあり方についてどのようにお考えになっておられますか、お伺いさせていただきます。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 梅っこ体操の周知についてであります。 梅っこ体操は、これまで介護予防リーダーを中心に周知、普及に努めてまいりました。私みずからもことしの産業観光まつりではステージに立ち、介護予防リーダーの皆さんと一緒になってこの体操を行いました。また、職員にさらに広めるため、先月から今月にかけて、始業前に私も職員と一緒になって本庁舎の各フロアで行いました。今後もあらゆる機会を通じて梅っこ体操のさらなる周知、普及に努めるとともに、新たに梅っこ体操2を制作し、市民の健康の維持、増進を図ってまいりたいと考えております。 次に、介護予防リーダーに対する支援についてであります。 本年10月末現在、介護予防リーダーは46人であります。この介護予防リーダーは、地域の健康づくりのため、ボランティアとしてグループで活動を行う方々であります。市が実施する養成講座を修了した後、主体的に介護予防に取り組む地域の皆さんをサポートしていただいております。現在、市内の自治会館など25カ所で活動していただいておりますが、介護予防リーダーの皆さんからは、活動場所の確保や借用するための費用が負担となっているとお聞きしております。介護予防リーダーの活動は、高齢者の皆さんが住み慣れた地域でいつまでも元気に自立した生活を続けるため、重要な役割を担うものでありますので、活動場所の確保とともに、その費用負担について今後検討してまいります。 ○議長(久保富弘) 天沼議員。 ◆第16番(天沼明) 市長が梅っこ体操をみずから推進されておられることをよく理解させていただきました。また、ただいま御答弁をいただいた中で、梅っこ体操2を新たに制作されるとのことであります。これからさらに市民の皆様の健康増進が図られるものと期待させていただきます。そして、介護予防リーダーの皆様への支援に心を砕き、お考えになっていることに、非常にうれしく、感謝申し上げます。 また、私の同僚であります島崎実議員が介護予防リーダーの皆さんへの支援について心を寄せており、その支援のあり方を議会の中でも御質問されておりました。ただいま市長の御答弁をいただき、介護予防リーダーの皆様への取り組みと支援を御検討いただけるとのことでございますので、私からも重ねてお願いを申し上げます。 さて、ただいままで御答弁をいただいた総合事業の状況や介護予防リーダーを中心とした梅っこ体操の推進などから、さまざまな健康寿命の延伸に向けて、青梅市の介護予防事業については今後も着実に取り組まれていくのだろうと理解させていただきました。その一方で、2025年問題が近づいてきております。6年後には団塊の世代が全て75歳を迎えることになります。青梅市においては2025年問題に向けてどのような対応をされていくのか、改めてお伺いさせていただきまして、私の最後の質問とさせていただきます。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 2025年問題に向けた市の取り組みについてであります。 今から6年後の2025年、本市におきましても65歳以上の人口は約4万2000人と試算されている中、75歳以上の人口はそのうちの59.5%、約2万5000人になると見込まれております。医療、介護サービスを必要とする方が大幅に増加すると予測される中、高齢者が要介護状態となっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる地域づくりを行う地域包括ケアシステムを構築することが喫緊の課題となっております。 私は、所信表明演説の中で、地域のつながりを本市の強みと認識して、地域における支え合い活動を軸として、高齢者が社会参加しながら安心して暮らせるまちを目指してまいりますと申し述べました。今後も2025年に向けて一歩一歩着実に、青梅市の特性に即した地域包括ケアシステムの構築を目指してまいります。 ○議長(久保富弘) 以上で、第16番天沼明議員の一般質問を終わります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △第3 第12番 湖城宣子議員(併用制)  1 子どもの権利条約について  2 防災・減災対策について ○議長(久保富弘) 次に、第12番湖城宣子議員。    〔第12番議員質問席着席〕 ◆第12番(湖城宣子) 通告に従いまして、2項目について質問させていただきます。 1項目め、子どもの権利条約について。 子どもの権利条約は1989年に国連で採択され、我が国は1990年にこの条約に署名し、1994年に批准を行いました。この条約は、世界の多くの子ども、18歳未満の全ての者が今日なお、飢え、貧困等の困難な状況に置かれている状況に鑑み、世界的な観点から子どもの人権の尊重、保護の促進を目指したものです。この条約の発効を契機として、さらに子どもの基本的人権に十分配慮し、一人一人を大切にした教育が行われることが求められています。 子どもの権利条約は、前文と本文54条からなり、子どもの権利は大きく分けて4つとされています。生きる権利──すべての子どもの命が守られること。育つ権利──もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療や教育、生活への支援などを受け、友達と遊んだりすること。守られる権利──暴力や搾取、有害な労働などから守られること。参加する権利──自由に意見を表したり、団体を作ったりできることです。 一般原則として、生命、生存及び発達に対する権利──すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。子どもの最善の利益──子どもに関することが行われるときは、「その子どもにとって最もよいこと」を第一に考えます。子どもの意見の尊重──子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。差別の禁止──すべての子どもは、子ども自身や親の人種、性別、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されますとあります。 昨今の子どもたちを取り巻く状況を見ると、東京都目黒区の5歳の女の子の虐待死や、千葉県の小学4年生の女児虐待死、福岡県では1歳の男児が父親にエアガンで撃たれけがをするという事件が相次いでいます。 本年は子どもの権利条約が国連で採択されて30周年に当たるわけですが、この認識や考えについてお聞きしたいと思います。 1回目の質問です。 子どもの権利条約に関する認識や考えについてお聞きいたします。また、子どもの権利条約に関することで市が行っている事業があればお示しください。子どもの権利条約を学ぶ機会があるのか。なければ、その機会をつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 2項目め、防災・減災対策について。 本年10月12日、台風第19号が東日本を縦断し、多数の死者、行方不明者が出るなど、各地に大きな爪痕を残しました。この台風によりお亡くなりになられた方の御冥福をお祈りしますとともに、けがをされたり、いまだ避難所で不自由な生活を余儀なくされている方々に心よりお見舞い申し上げます。 この台風第19号の特徴は、非常に広い範囲にわたって被害を及ぼしていることです。気象庁が最大級の警戒を呼びかける大雨特別警報は13都県に発令され、一つの災害としては過去最大規模となりました。実際、年間降水量の3割から4割に相当する雨量を一日で記録した地域が相次いだと言われています。 このように、東日本に甚大な被害をもたらした台風第19号が襲来して、各地の避難所では多くの方々が避難されました。浸水被害の深刻だった地域では、避難生活が長期化するおそれがあります。日中はそうでもなくても、朝晩は特に冷え込みますし、体育館などのかたく冷たい床の上での生活は体調を崩すのではないかと心配です。避難所の質の問題は、災害のたびに指摘されているように思われます。内閣府は、3年前に避難所運営ガイドラインを策定し、各自治体も支援物資の備蓄などを進めているものの、まだまだ十分とは言えません。避難所でもストレスなく過ごせる環境をどう整えるか。 国際赤十字が紛争や災害を想定してつくった「スフィア基準」があります。1人当たりの居住空間は最低3.5平米や、トイレは20人に1つ以上、男女比は1対3などの例とともに、生活を守るための理念や考え方が示されています。万一大規模災害が起こり、長期避難を余儀なくされた場合、避難者がマニュアルを参考に避難所の運営に携われるようにするため、「避難所運営マニュアル」が必要になります。マニュアルなので、事前準備や開設、運営の仕方などがあり、災害時にスムーズに避難所運営ができるよう、防災訓練等で活用していきたいものです。あわせて、避難所運営の行動手順書ともいえる「開設キット」も導入したいと考えます。 埼玉県朝霞市では、災害時に避難所を速やかに開設し、円滑な運営を行えるように、避難所開設キットの導入を決め、作成に取り組んでいるそうです。開設キットは、発災後3時間程度の行動を想定し、避難所開設段階から開設後の初期段階までの行動手順書を初め、運営本部班、給食物資班、避難者援護班などの各種掲示物を収納しています。担当者が避難所到着後にどこに行き何をすべきか、判断できる内容になっていると聞きました。朝霞市でも既に導入している自治体から開設キットを借りて、市の防災拠点となる小学校ごとの特性に合わせた開設キットの作成を進めており、今後、防災訓練で活用して、住民から意見を聞いて、内容を修正、年内の完成を目指しているそうです。 ことし8月に、私は防災士の資格を取りました。そこで、9月に、元東京都副知事の青山やすしさんが所長の「令和防災研究所」が設立されるとのことで、そのシンポジウムに参加しました。そこで、文京区の開設キットを見させていただきました。避難所ごとにカスタマイズされているのはもちろんのことで、避難所ごとに異なる施設の写真や内容を表示して、どこに行き、何をすべきかが明確になっていました。この避難所開設キットは、平成30年度に全ての避難所に配備されており、それを使用した訓練をして、反省会で出た意見や要望等を踏まえてキットを改良するという手順を進めていると聞きました。本市での開設キットはどのようになっているのでしょうか。 また、最近、ニュース等を見ていると、避難所の様子が映像で出ていますが、段ボールベッドがかなり普及しているように感じます。避難所のかたく冷たい床に寝起きをするのは若い人でも大変です。高齢者の方にはさらに負担と感じます。本市での備蓄についてもお伺いしたいと思います。 1回目の質問です。 住民参加型の避難所運営マニュアルの作成や避難所運営を円滑化させるためにも開設キットが必要かと思いますが、これらの進捗状況をお聞かせください。また、避難所の環境改善、スフィア基準にのっとっているのか、また、段ボールベッドの備蓄についてもお聞きいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 初めに、児童の権利に関する条約、いわゆる子どもの権利条約についてお答えいたします。 まず、子どもの権利条約に対する市の認識や考えについてであります。子どもの権利条約は、平成元年11月20日に国連総会において採択され、我が国は平成2年9月21日にこの条約に署名し、平成6年4月22日に批准、同年5月22日に正式に発効いたしました。この条約は、世界の多くの児童が今なお貧困や飢えなどの困難な状況に置かれている状況に鑑み、世界的な観点から、児童の人権の尊重、保護の促進を目指したものであります。条約の内容は、児童の教育を受ける権利、家族から分離されない権利、意見を表明する権利、表現の自由の権利、家庭環境における児童の保護などが規定されております。特に、児童の意見を表明する権利、表現の自由の権利などの市民的な権利は、保護対象としての子どもから権利主体としての子どもへと転換し、市民的自由権を定めたものとして注目されております。子どもは、人格を持った一人の人間であります。子どもは、人間としての尊厳を持ちつつ自分自身を実現し、自分らしく生き、尊重され、保障される中で成長し、発育していくものであると考えます。したがいまして、この条約の意図する子どもの人権尊重の趣旨を私自身も深く心に受けとめ、尊重していかなければならないと認識しております。そして、子どもの人権について、家庭を初め、学校や地域等が一体となって意識を高める取り組みを行うことが重要であると考えております。 次に、子どもの権利条約に関し、市が行っている事業についてであります。 子どもの権利条約の人権尊重の趣旨を捉えた事業として、子どもが全ての事柄について自由に意見を述べる権利、いわゆる意見表明権の具体化策の一つとして、子ども議会を行っております。また、条約に掲げる児童の養育や発育、虐待からの保護及び援助につながる児童虐待防止講演会、養子縁組に際しての保護につながる養育家庭体験発表会を毎年開催しております。その他、今年度は青梅市平和事業として、子どもの権利が実現された世界を目指す民間非営利の国際組織、セーブ・ザ・チルドレンによる平和写真展及び講演会を開催する予定であります。これらの事業は、条約に掲げる人権尊重の趣旨に通じるものであると捉えております。 次に、条約を学ぶ機会についてであります。市では、子どもの権利条約の人権尊重の趣旨を捉えた学ぶ機会として、次代を担う市内の中学生が人権尊重の重要性、必要性を理解し、豊かな人権感覚を身につけるため、全国中学生人権作文コンテスト東京大会に参加しております。今年度は都内311校から4万件を超える応募があり、青梅市では中学校5校から358件の応募がありました。その中で、第三中学校2年生の生徒が奨励賞を受賞しております。その他、平成27年度から人権擁護委員が小学校を訪問し、小学生対象人権教室を実施し、人権に関する講演等を行い、児童たちが人権について学んでおります。また、教育委員会では、子どもの権利に関する条約の趣旨を踏まえ、適切な教育活動を行うとともに、子どもに対する普及啓発や教職員に対する研修も行っております。今後も引き続き、さまざまな機会を捉え、子どもの権利条約の人権尊重の趣旨を鑑みた学ぶ機会を設けてまいります。 次に、防災・減災対策についてお答えいたします。 初めに、住民参加型の避難所運営マニュアルの作成についてであります。市では、平成29年度に学校と市民センターからそれぞれ1カ所を選び、自主防災組織などからの意見を踏まえ、モデル避難所運営マニュアルを作成いたしました。平成30年度からは、このマニュアルをもとに、各地区の自主防災組織を中心に、避難所ごとの運営マニュアルの作成に取り組んでおります。作成に当たっては、避難所の運営は、自主防災組織などの地域住民と避難者が主体となった自主運営の考えのもと、実際、避難所となる学校等の施設を確認した上で、地域の特性や実情を踏まえ、それぞれの避難所に応じた施設の利用計画や役割分担などを協議し、マニュアルにまとめております。現在の進捗状況といたしましては、11月末現在で、32の避難所のうち、作成済みが8カ所、作成中が12カ所となっており、自主防災組織の皆様と連携、協力し、順次進めているところであります。また、マニュアルの整備に合わせ、円滑な避難所の開設、運営が図れるよう、必要な筆記用具やホワイトボードとして使用してできるシート、記録用紙類及びマニュアル等を収納した避難所開設ボックスの配備も進めております。 次に、避難所の環境改善についてであります。スフィア基準とは、国際的プロジェクトにより人道憲章の枠組みに基づき、生命を守るための主要な分野における最低限満たされるべき基準がまとめられたものです。国の避難所運営ガイドラインの中では、避難所の質の向上を考えるときに参考とすべき国際基準とされています。避難所に関しましては、居住スペースやトイレの数などが示されています。スフィア基準につきましては、市の避難所運営マニュアルでもトイレの設置基準の中に反映しており、今後も避難所運営に当たっての参考にしてまいります。 次に、段ボールベッドの備蓄についてであります。継続した避難では、避難者の健康維持が重要であります。市では、避難生活の負担軽減を図るため、避難所への畳の提供について応援協定を締結するなど対策を進めているところであります。国の避難所運営ガイドラインでは、継続的な避難者には簡易ベッドの確保を目指すとされています。具体的には、初動は毛布や通気を確保する等、寒さ、暑さの緩和に務め、次いでマットや段ボール製などの簡易ベッドの導入を目指すもので、段階的に対応を図ることになります。このような中、段ボールベッドは、エコノミー症候群の予防などの効果とともに、軽くて組み立てが簡単な上、短時間で大量生産が可能であることから、その活用が注目されています。一方、保管や設置には一定のスペースが必要になります。段ボールベッドの備蓄には必要数や保管場所の課題もありますので、畳の活用などとともに、災害時において、状況に応じた速やかな調達が図れるよう努めてまいります。 ○議長(久保富弘) 暫時休憩いたします。 △午後0時01分 休憩 △午後0時58分 開議 ○議長(久保富弘) 再開いたします。 引き続き一般質問を続けます。 湖城議員。 ◆第12番(湖城宣子) それでは、子どもの権利条約について2回目の質問をさせていただきます。 昨年1月に、地元の霞台小学校が人権教育推進校になっていまして、研究発表会がありました。私も当日見させていただきまして、教育長にもお会いしましたけれども、たしか1年生のクラスだったと思いますが、お友達のいいところを見つけて金メダルをかけてあげるという授業に大変感動いたしました。例えば、本を読むのが上手な子には、本を読むのが上手だというようなことを書いてあげて、それを金メダルにするというものでした。自己肯定感という観点からも大変よいことですし、他人を認めるということでもすばらしいことだと思いました。このように自然な形で子どもたちに人権教育ができていくのは理想的だと感じました。 また、本年8月31日に、私は、国連子どもの権利委員会委員を務めておられる弁護士の大谷美紀子さんの講演を聞かせていただきました。大谷さんは、1993年から子どもの権利条約に携わっておられた方です。その中で大谷さんが、「子ども自身がこの子どもの権利条約を学ぶことは、自分も他の人も同じように大切にしていける」と言われたことが大変心に残りました。その講演をお聞きしたことから、本市の子どもたち自身が子どもの権利条約を学ぶ機会でどのようなものが具体的にあるのかというのが大変気になりました。ぜひ継続していただいて、できればもっと広がっていってもらえればと思います。 世田谷区では、12歳の女の子が母子手帳に子どもの権利条約を載せてほしいと訴え、掲載することになった経緯が話題になっていました。この女の子は参加したキャンプで子どもの権利条約を学び、世界には労働を強いられる子どもがおり、子ども自身がその廃絶を訴えたと知り、驚いたそうです。この女の子は、アジアやアフリカに貧困に苦しむ子どもがいると聞きショックを受け、日本にも暴力やいじめ、差別される子どもがいると知り、「子どもには安心して生きられる権利があることを多くの人に知ってほしい」と思ったそうです。それで、予防接種のときに母子手帳を目にして、ここに子どもの権利条約を載せてはと考えたそうです。母子手帳は妊娠がわかったときから自治体で発行してもらい、子どもが生まれてからも健診や予防接種のときに見るものですし、継続して見るものだと思います。世田谷区では、この提案をきっかけに、母子手帳に子どもの権利条約を掲載するようになったとのことです。保護者も子ども自身も子どもの権利条約を学ぶ機会として、まずはこの母子手帳に掲載していただいて、折々の機会に触れていくことが大切であると考えます。 こちら、本市の青梅市が扱っている母子健康手帳ですけれども、(現物を示す)ずっと赤ちゃんの写真を載せたりとか、これは妊娠中、妊婦さんの記録を残してということで、予防接種のことを記録したりとかということで、最後のページのところで児童憲章が載っているのですけれども、聞きましたところ、本市でも毎年700人の方に母子手帳をお渡ししているということです。だから、700人の妊婦さんが見られる。また、妊婦さんだけではなくて御主人も見られる、そういう機会もあると思います。 2回目の質問です。子どもの権利条約に関する大人への啓発、周知についてお聞きいたします。また、本市の母子手帳に子どもの権利条約を掲載してはいかがでしょうか。 以上で2回目を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 大人への啓発についてであります。市民の皆様に対する子どもの権利条約の啓発といたしましては、市のホームページや子育てアプリ、児童虐待防止に関するパンフレットの配布等を通じて広く周知に努めております。今後もさまざまな機会を通じて広く周知、啓発に努めていくことが肝要であると考えております。 次に、母子健康手帳への子どもの権利条約の掲載についてであります。母子健康手帳には、国の定める様式をもとに、妊娠期から幼児期までの発育の記録や予防接種の接種歴などを記載できるものとなっております。また、日本国憲法の精神に従い、児童に対する正しい観念を確立し、全ての児童の幸福を図るために定められ、昭和26年5月に制定された児童憲章の全文を掲載しております。この児童憲章は、国際的に定められる条約とは異なりますが、子どもの権利条約同様、児童の権利に関するジュネーブ宣言などを参考に制定されたもので、子どもの権利、幸福を願うものであると認識しております。母子健康手帳への子どもの権利条約の掲載については、実績がある世田谷区や他自治体の動向を踏まえ、研究してまいります。 ○議長(久保富弘) 湖城議員。 ◆第12番(湖城宣子) 大人への啓発、大切ですので、ぜひ広く周知していただければと思います。 現在、母子手帳には、先ほど申し上げましたけれども児童憲章が掲載されているわけですが、児童憲章は日本国憲法から来ているものです。先ほど市長からもお話がありましたとおり、児童の権利に関するジュネーブ宣言などを参考に制定されたものとのことでしたけれども、子どもの権利条約は国連で採択されたものですから、そこから違っているということを御認識いただければと思います。 世田谷区の母子手帳ですけれども、子どもの権利条約の日本ユニセフ協会が作成した大変わかりやすい、冒頭紹介させていただいた子どもの四つの権利を採用されています。条文の条約についても、日本ユニセフ協会のホームページのQRコードがありますので、そこから飛べるようになっているそうです。ぜひ今後、子どもの権利条約の周知、啓発の意味からも検討いただければと思います。 今回、「子どもの権利条約」を質問させていただくことになったとき、保育園にお勤めの方が、「子どもの権利条約がもっと生かされれば、ゲノム編集も遺伝子組み換えも農薬漬けの食材にも、もう少し待ったがかかるのでは」と言っておられたのが印象的でした。遺伝子組み換え食品もそうですが、ゲノム編集食品も日本とアメリカは安全性審査は要りませんが、ヨーロッパでは遺伝子組み換えと同じ審査が必要とされています。ある意味、まだまだ未知の食品を子どもたちにどんどん与えていっていいものかという点があります。こういう子どもたちの食の問題も子どもの権利条約に照らして考えておかなければならないと思います。 今、各地域で子どもの権利を守る動きが広がりを見せているところですが、2019年4月の時点で、全国48自治体で子どもの権利に関する条例が制定されています。国のほうでも法的、組織的に子どもの権利を守る動きが進んできていると感じます。ニュースなどで取り上げられている事例以外にも、私たちの身近なところに貧困や虐待などで犠牲になる子どもたちがいないとは限りません。子どもの権利を守る指標を明らかにしなければならないと思います。自治体レベルでやれることはたくさんあると思います。この件に関しては、平成16年に野島議員が、また、26年には榎戸議員も質問されております。市が独自に子どもの権利を守るという主体的なメッセージをあらわすためにも子どもの権利条約の条例の制定を求めますが、考えをお聞かせください。 3回目の質問です。子どもの権利条約の条例を制定してはいかがでしょうか。 以上、3回目を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 子どもの権利条約の条例制定についてであります。昨今、児童虐待やいじめ、犯罪の低年齢化などが社会問題となっている中、国では本年6月に子どもの貧困対策の推進に関する法律を改正し、目的規定に、児童の権利に関する条約の精神にのっとり推進することを明記したところであります。市といたしましては、まず、子どもの権利条約の人権尊重の趣旨を、子どもたち、保護者、そして多くの市民に理解していただくことが肝要であると考えます。このことから、子どもの権利条約が市民に浸透するよう、条約の内容を次期子ども・子育て支援事業計画や子育て支援ガイドブックに掲載し、今後も広く子どもの権利に関する精神の普及、啓発を進めたいと考えております。 なお、条例の制定については、他市等の動向を注視し、研究してまいりたいと考えております。 ○議長(久保富弘) 湖城議員。 ◆第12番(湖城宣子) ただいま市長より、子どもの権利条約が市民に浸透するよう、条約の内容を次期子ども・子育て支援事業計画に載せていただき、子育て支援ガイドブックにも掲載いただけるとの、ある意味、一歩進んだ御答弁をいただきました。条例制定に向けた歩みを進めていただけるのかというふうに思います。ぜひ今後も、市長のおっしゃるとおり、広く子どもの権利に関する精神が普及、啓発されることを心から願うものであります。権利条約と言うと、どうしても精神論というふうに捉えられがちですけれども、条例として制定していくことで根づいていくものではないかと考えます。 そういう意味で、浜中市長、ここで2期目の市政運営が始まりましたけれども、子どもの権利条約を踏まえた御決意を最後にお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) ことしは、子どもの権利条約が国連総会で採択されてから30年、日本が同条約を批准して25年の節目の年に当たります。子どもの権利条約は、18歳未満を子どもと位置づけ、世界の全ての子どもたちにみずからが権利を持つ主体であることを約束しています。そして、世界で最も多くの国で批准されている国際人権条約であることから、多くの市民がこの条約を意識していただきたいと思っております。 私は、所信表明で申し上げましたとおり、子どもを産み育てることを希望する人が、安心して子どもを産み、子育てができるまちとして認識されることで、子育て世代に住み続けたいと思われるまちを目指してまいります。そして、子どもの権利条約で掲げる人権尊重の趣旨を踏まえ、子育て施策を推進していくことが重要であると考えております。 ○議長(久保富弘) 湖城議員。 ◆第12番(湖城宣子) では、防災・減災対策について2回目の質問をさせていただきます。 避難所開設キット──開設ボックスですね、ぜひ地域の自主防災組織の皆さんと協議しながら作成を進めていっていただきたいと思います。1回つくって完成ではなく、何度も改良して完成に近づけていくものなので、よろしくお願いいたします。 スフィア基準もそうですが、今回の台風第19号の関係で感じたことですけれども、授乳室とか更衣室というのは考えられますが、育児室とでも言うのでしょうか、子どもを遊ばせる場所も必要だと思います。これは、居住スペースと離れたところに設置するのがいいと思います。そのようなことも考える必要があるというふうに思っております。 次に、有事における情報の伝達についてですが、台風第19号のときは本市でも全体で2093人の方が避難されたとのことでしたが、各避難場所に来られた方々がどのような情報から避難されてきたか、情報源やきっかけを把握することが大事だと思います。防災行政無線や市からのメールもあります。青梅市メールも、約1万7000人の登録があるとのことです。これだけの方がメールで情報を受けたいというニーズがあるわけです。ぜひ市民の情報源の検証も今後していただく中で、よりよい情報発信をお願いしたいと思います。 今回の場合も、避難場所と思って来たが開設していなかったという話も聞いております。市の防災マップには、リアルタイムな情報を知ることができないという問題を感じます。例えば、GPS機能に対応した防災マップがあれば、自分が現在いるところから開設している避難場所に避難できるかと思いますが、いかがでしょうか。 長崎県佐世保市では、市のホームページ上に「街ナビ」という名称で、浸水、土砂災害の発生区域や避難所の位置、開設状況などを確認できるページを開設しています。このページはGPS機能に対応しており、自宅や現在地付近の浸水、土砂災害発生の危険区域等が確認できるシステムになっています。避難所、避難場所で開設していないところは「開設準備中」などと明記してありますので、このようなシステムがあれば、さきのように開設していない避難所、避難場所に行くこともなくなると思います。 2回目の質問です。GPS機能に対応した防災マップの新設について、市の考え方をお聞きいたします。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) アプリ等を活用した防災マップの作成についてであります。 スマートフォンの普及が進み、アプリ等を活用した電子版の防災マップは、避難場所や土砂災害警戒区域などさまざまな情報をわかりやすく表示したり検索することができるなど、重要な防災ツールであると考えます。現在、市のホームページでは、電子版青梅市防災マップを提供しており、避難場所や避難所、公園、給水拠点、市民センター、防災倉庫などの施設、土砂災害警戒区域や浸水想定区域、立川断層帯地震による震度分布など、さまざまな情報を確認することができます。スマートフォンアプリとしましては、市では青梅商工会議所が提供するハザードマップ「め組」を運用しております。このアプリでは、土砂災害警戒区域や避難場所が確認できるほか、GPSにより、現在の自分のいる場所が警戒区域内かどうかや、避難場所の開設状況を確認できる機能があります。また、東京都が提供する東京都防災アプリの機能にある防災マップでは、GPSにより近くの避難場所、医療機関などの防災施設や、災害時帰宅支援ステーションとなるコンビニエンスストアなどの場所や情報が確認できます。引き続きこれらのアプリを有効に活用し、市民の皆様の防災意識の向上や、的確な避難行動のためのツールとしてより多くの方に知っていただき、また利用していただけるよう、出水期前や出前講座など、さまざまな機会を捉えて、さらなる周知と利用促進に努めてまいります。 ○議長(久保富弘) 湖城議員。 ◆第12番(湖城宣子) 東京都の防災アプリとか、ハザードマップ、あと、火災の「め組」というのを私もスマホの中に入れているのですけれども、商工会議所でハザードマップ「め組」というのもあるということを実は今回初めて知ったところなのです。ちょっとどちらになるかわかりませんけれども、東京都の防災アプリか、商工会議所でつくってくださっているハザードマップ「め組」があるということなので、今後しっかりこれらにその情報を入れて活用していただければと思います。そうすると、GPS機能があるので、例えば引っ越してこられて日が浅い方とか、たまたま青梅に来られている方とかでも、容易に避難所、避難場所に行けると思います。また、避難所等の開設の有無も入力しておけば、開設していると思って行って、あいていなかったということもなくなると思います。多分、東京都のよりも商工会議所のハザードマップップ「め組」のほうが早く連絡を取り合って入力できるのかというふうに思いますけれども、早急にお願いいたします。 2013年6月に災害対策基本法が改正され、切迫した災害の危険から逃れる「避難場所」と避難生活を送るための「避難所」が明確に区別され、市区町に指定を義務づけました。先日、私たちの全員協議会でも、この「避難場所」と「避難所」の市民への周知の話が出ていましたけれども、周知にも取り組んでいただきたいのですが、ここからは避難場所の環境改善についてお聞きいたします。 少々細かいところの確認になるかと思いますが、市民からの要望となりますのでお答えいただきたいと思います。やはりこれも、さきの台風第19号の折の避難のときにいただいた声が主でありますけれども、避難場所の開設の基準についてお聞きしたいと思います。あわせて、実際本市であった事例として、台風で避難勧告が出て、避難をした。でも、やがて雨もおさまって、それぞれ自宅に帰った。でも、北部、西部のほうの山に近い地域だと、大量の雨を含んだ山がところどころ崩落した跡もあるわけなのです。その山の近くにいる人などは、さて、このままこの自宅にいてもいいのかと。明るい時間はまだしも、夜間などはどうしようかという問題がありました。私も御相談を受けたのですけれども。また、聞いたお話ですと、雨がやんでいても、山からふだん聞いたこともない音がこういうときはするそうなのです。それは、お年寄りには聞こえない、何か、若い人にはよく聞こえる音なのだそうです。そのような場合はどうするのかという問題です。近くに避難できる親戚や知人のお宅があればいいのでしょうが、そういうお宅がある方はいいですが、なかなかそうはいかないと思います。そのようなときの自主避難場所の対応についてもお聞きいたします。もちろん、避難場所なので一時的であったり、また、一晩とかなのでしょうけれども、横になりたくても冷たい床の上では健康を害する危険のある方などには、避難場所──センターとかも入っていますけれども──の備品のソファーとかをお借りできるかという。また、情報という観点から、テレビやラジオを備えていただければと思います。毛布や非常食も必ずしも用意して避難できない場合もありますので、備えていただければと思います。防災は、よくハードかソフトによる対策に区分けされますが、ハート──心、人間の内面の対策が日本では十分ではないということを聞いたことがあります。主体は避難されている方々で、心に不安を感じておられるわけです。この方々の心にできれば寄り添い、少しでも安心して過ごせるような職員の方々の対応をお願いしたいと思います。高齢者の方には少し気遣っていただくとか、「大丈夫ですか」のような声かけがあるだけでも随分違ってくると思います。 一昨日、市役所で議員のために普通救命講習を行っていただきまして、私も約5年ぶりで2度目の参加でした。大変講師の方もお上手で、楽しく講習を受けさせていただいたのですけれども、そのときに講師の方がおっしゃっていたことで、これは心肺蘇生とかではなくて意識のある方で、けがをされている方などは、やはり止血などをしてもうこれ以上自分がやってあげられることがないというときには、「大丈夫ですよ」と声をかけてあげる。それだけでも本当に痛みが和らぐという。それで、その後もけがの状態がよい方向に行くのですというお話をしていただきました。人は、そういうハートですね、心の観点が大事だということを、またこのときに気づかせていただきました。ぜひ青梅市は、ハードとソフトと、それプラス、ハートにも気をつけていただければというふうに思います。 3回目の質問です。有事のときの避難場所の開設基準についてお聞きいたします。また、自主避難したいときの避難場所の対応もお聞かせください。避難場所の施設の備品で、ソファー等使用できるものは使用させていただけますか。テレビやラジオの設置、毛布、非常食についても配布していただけるのでしょうか。避難される市民が安心して過ごせるよう、職員等の対応をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 以上、3回を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 避難場所の開設基準についてであります。風水害時の避難場所は、避難勧告等を発令した際に必要に応じて開設することとしています。このうち、市役所及び市民センターについては自主避難者の受け入れを行う施設として位置づけており、降雨の予報や土砂災害警戒情報の発表など、状況に応じて開設することとしています。台風第19号では、市役所及び市民センターの11カ所を自主避難場所として先行して開設し、その後、段階的に19カ所の避難場所を開設したところであります。 自主避難する際の避難場所の対応についてであります。風水害時の避難行動といたしましては、市が開設する避難場所への移動とともに、土砂災害警戒区域等の区域外にある自治会館、親戚、友人の家などへの移動や、近隣の強固な建物への移動、また、室内の2階などへの退避があります。自主避難にあっては、まずは自助、共助の中で、あらかじめ親戚や友人の家、また、地域での避難先の確保をお願いしています。想定される危険や状況に応じて、なおも心配な点がございましたら、市の担当へ御相談いただきたいと思います。 次に、避難場所の環境改善についてであります。避難場所となる施設の備品につきましては、引き続き施設の運営に支障のない範囲で可能な限り利用できるよう努めてまいります。また、避難場所は一時的に身の安全を確保する場所でありますが、非常時における不安を少しでも軽減できるよう、運営についての検証を行うとともに、テレビやラジオなどの情報取得手段や、非常食の提供やあり方についても検討してまいります。避難場所の環境や運営につきましては、台風第19号の際に対応に当たった職員からの意見も聞いております。これらを参考に検証を進めているところであり、今後もハードとソフトの両面から、安心できる避難場所の運営が図られるよう努めてまいります。 ○議長(久保富弘) 以上で、第12番湖城宣子議員の一般質問を終わります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △第4 第14番 山田敏夫議員(一括制)  1 学校飼育動物の現状について ○議長(久保富弘) 次に、第14番山田敏夫議員。    〔第14番議員質問席着席〕 ◆第14番(山田敏夫) それでは、通告に従いまして、学校飼育動物の現状について、1回目の質問をいたします。 学校飼育動物とは、保育園、幼稚園、小学校などで、生き物教育、道徳教育を目的として飼育される動物のことを言います。動物と触れ合うことで子どもたちは命の大切さを学び、命を育てることで大切な優しさや思いやりの心を育み、責任感や忍耐力が育っていきます。そして、仲間と共に協力しながら飼育をしていくことで、人間関係を築き、社会性や協調性を学んでいきます。同時に、観察力や探究心など、人として成長していく上で必要なさまざまな力をつける心の教育の一環として、学校で動物を飼育されています。 私は、40年以上動物にかかわる仕事をしてまいりました。まず、朝、動物を見て、えさを食べているか、水を飲んでいるか、時間をかけてチェックし、手に負えないときは獣医師に診てもらいます。青梅市の学校では、ニワトリ、ウサギ、小鳥など小動物を飼育しており、今でも続いていると思いますが、学校生活の場で小動物と触れ合う機会は数多くありました。しかしながら、最近では学校飼育動物の問題が少なからず取り上げられ、その数は減ってきているのではないかと感じます。 平成28年度、東京都獣医師会多摩西支部が各学校で行ったアンケートで明らかになったものとして、飼育方法がわからない、えさや治療などの費用、休日のお世話、アレルギーや感染症などの影響、飼育小屋の悪環境などが挙げられていました。その中の一つの課題として、動物の正しい飼い方がわからないということについて、文部科学省委嘱研究「学校における望ましい動物飼育のあり方」のまえがきの中で、日本初等理科教育研究会の前理事長の山崎令司氏は次のように述べております。「動物に触れないまま大人になってしまうことが多くなってきた結果、自分の子どもに対しても、動物との触れ合いを通して育つ命のしくみや、自然とのかかわり方を学ばせる"学ばせ方"がわからない親が増えてきていると言っても過言ではない」とし、さらに、「動物を、責任もって飼い続けるということは大変なことです。毎日のエサやりから水替え、飼育小屋の掃除、あるいは、適度な運動や温度管理、そして病気の早期発見とその手当て等、動物の命を守るための自分の果たさなければならない務めを、自分の都合で勝手に変えることは出来ないからです。だからこそ、生き物を飼うという営みを通して身につく事柄も多いのです。例えば、ものいえぬ動物側の立場になって、ものごとを考えたり感じ取ろうとする感性の豊かさや思いやりの深さが、次第に培われていくこともそのひとつといえるでしょう」、このように述べております。正しい飼育の仕方を知らないまま飼育することは、児童や教師の負担を大きくし、その先、動物を飼うことへの抵抗感が増し、学校飼育動物の本来の目的が大きく損なわれることにもなりかねません。そこで、学校飼育動物について、青梅市の現状も含めて以下の点を伺います。 1、動物飼育をしている学校名と、各校の動物の種類と飼育頭数について。 2、教育委員会は各学校の飼育環境について把握しているか。 3、学校飼育動物の課題について。 4、飼育動物が病気になった場合の治療についてはどうしているのか。 5、平成30年度の治療件数と費用について。その際の費用負担はどのようになっているのか。 6、動物が死亡したときの対処について。 7、学校飼育動物の学習指導要領における位置づけについて。 8、教員養成課程における位置づけについて。 以上、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(久保富弘) 教育長。    〔教育長登壇〕 ◎教育長(岡田芳典) 学校飼育動物の現状についてお答えします。 初めに、動物を飼育している学校名、各校の動物の種類、飼育頭数についてであります。 教育活動の一環として動物を飼育している学校は、小学校で9校、中学校にはありません。その内訳は、第二小学校、カメを1匹、第四小学校、ニワトリを3羽、第五小学校、ニワトリを1羽、第七小学校、ウサギを6羽、成木小学校、ニワトリを4羽、河辺小学校、ウサギを4羽とニワトリを1羽、新町小学校、ウサギを3羽、今井小学校、セキセイインコを1羽、吹上小学校、モルモットを1匹です。 次に、各学校の飼育環境の把握についてであります。教育委員会では、本年度、飼育動物の実態について調査を実施いたしました。動物を飼育している学校には飼育小屋が設置されており、児童が当番でえさやりや水やり、また掃除をしております。また、最近では、暑さ対策として飼育小屋にひさしをつけたり、寒さ対策として飼育小屋に風が通らないようにしたりするなど、工夫している学校もあります。このように、各学校がどのような環境で飼育しているのかについては把握しております。 次に、学校飼育動物の課題についてであります。課題としては大きく3点あります。 1点目は、飼育する動物の管理の問題です。ふだんの教育活動では児童が委員会活動の一環として動物を飼育しておりますが、一部の学校では休日や年末年始、学校閉庁日等、本来は教員が出勤しない日に対応できる教員で飼育しているという実態があります。また、そのような日に飼育当番として児童が登校する学校は安全管理に課題が残ります。 2点目は、アレルギーの問題です。児童の中には動物アレルギーを持っている児童もおり、このような児童は動物に触れさせることができません。低学年の生活科の授業で動物に触れる活動をする場合は、保護者の了解のもと、離れた場所から見学したり、委員会活動で飼育委員会を希望する児童にはアレルギーの有無の確認をしたりするなどの配慮をしております。さまざまな児童がいる中で、一律に同じく動物に触れさせることができないという実態があります。 3点目は、衛生面の管理の問題です。動物を飼育する以上、糞などを適切に処理することは飼育の基本であります。しかし、動物にとってどのような環境が飼育に適切であるかなどの専門的見解が必要な場合もあります。現在、学校では、飼育委員会の担当教員と所属する児童が動物飼育に関する資料を集めたりする中で対応している実態があります。 次に、飼育動物が病気になった場合の治療についてであります。学校では、飼育している動物が病気になった場合、市内の動物病院に診察してもらい、適切な処置を受けております。 次に、平成30年度の治療件数と費用及びその際の費用負担についてであります。平成30年度の治療件数は、新町小学校のウサギが動物病院で治療を受けたという1件であり、その際の費用は6210円でした。治療費については教育委員会が負担しております。 次に、動物が死亡したときの対処についてであります。令和元年8月7日付けで、東京都教育委員会より市内各小学校に学校飼育動物の埋葬方法が通知されております。そこには、学校飼育動物の死亡時の対応についてとして埋葬方法が示されております。学校では、飼育動物が死亡したときは、この通知に従って学校の近隣の動物病院に連絡をとり、動物病院に埋葬の手続を進めてもらうことにしております。 次に、学校飼育動物の学習指導要領における位置づけについてであります。学習指導要領には、小学校生活科の第1学年及び第2学年の目標の一つに、「動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して、それらの育つ場所、変化や成長の様子を関心をもって働きかけることができ、それらは生命をもっていることや成長していることに気付くとともに、生き物への親しみをもち、大切にしようとする」と示されております。このことから、動物を飼育したり植物を栽培したりすることを通して生き物への親しみを持ち、命の尊さを実感させるために、継続的な飼育及び栽培を学校の実態に応じて教育活動として推進しているところであります。 次に、教員養成課程における位置づけについてであります。大学の小学校の教員養成課程では、各教科について学ぶ単位が設定されており、学習指導要領に示されている内容について学びます。このことから、さきに答弁させていただいた小学校生活科の教科について学ぶ際に、動植物を飼育することを通して命の尊さや生き物を大切にする気持ちについて児童に指導する意義を学んでいるところであります。 ○議長(久保富弘) 山田議員。 ◆第14番(山田敏夫) 続いて、2回目の質問をいたします。 学習指導要領解説生活編には、小動物の飼育にあたっては、管理や繁殖、施設や環境などについて配慮する必要がある。その際、地域の獣医師と連携して、動物の適切な飼い方について指導を受けたり、常に健康な動物とかかわることができるようにする必要があると書かれており、獣医師との連携の必要性が記載されています。 また、東京都教育委員会作成の学校飼育動物にかかる獣医師を活用するためのガイドラインにおいて、獣医師会と各区市町村の教育委員会との委託事業による連携が記載されています。そこには、獣医師の業務内容として、1、衛生管理指導、2、体験活動、3、適正飼育方法や愛護思想のための教員研修活動として、その他研修会事業、4、動物由来感染症発生時対応事業、5、埋葬事業が挙げられています。 既に、東京都区部、板橋区で年間約50万円、練馬区で年間約100万円、26市では西東京市約100万円、日野市約48万円、八王子市約36万円、町田市約140万円などの予算をつけて、教育委員会と各地域の獣医師会または地域の獣医師さんと連携して、さまざまな事業を展開しています。青梅市教育委員会として獣医師会との連携及び委託事業についてどのように考えているか、教育長の見解を伺います。 ○議長(久保富弘) 教育長。    〔教育長登壇〕 ◎教育長(岡田芳典) 獣医師会との連携及び委託事業についてお答えします。 学校では、動物の飼育方法や動物が病気になったときの対応については、近隣の動物病院に連絡し、対処方法を聞いております。日ごろ、獣医師会での活動において、飼育動物の衛生管理指導、動物愛護の啓発としてのふれあい体験活動、正しい飼育方法や愛護思想の普及を図るための研修会の開催、鳥インフルエンザ発生時等の重大な動物由来感染症への対応、動物が死んだ際に必要な埋葬の処理など、動物を飼育する上でのさまざまな取り組みが行われていることは認識しております。教育委員会といたしましては、これらの獣医師会の取り組みは、学校で動物を飼育している教育活動において重要であることから、飼育委員会や低学年児童に対し動物の正しい飼育の仕方などの講演会を開催するなど、学校と獣医師会が一層の連携を図れるよう、来年度の予算措置を検討しております。 ○議長(久保富弘) 山田議員。 ◆第14番(山田敏夫) では、3回目の質問をいたします。 学校飼育動物の問題は、単に子どもたちだけの問題だけではなく、その後の動物愛護の問題へとつながっていきます。動物の愛護及び管理に関する法律、いわゆる動物愛護法では、動物の愛護と適正な飼養に関する普及啓発を推進するため、教育活動等が行われる場所の例示として「学校、地域、家庭」と明記され、学校における動物飼育が動物愛護と適正飼養に果たす役割を明記しています。また、動物の所有者または占有者は、1、動物を適正に飼養、保管理することにより、動物の健康、安全を保持し、人への危害、迷惑を防止するよう努める。2、動物の起因する感染症の疾病に関する知識の習得。3、所有する動物への所有の明示等に努めなければならない。さらに、愛護動物をみだりに殺し、傷つけた者、給餌または給水をやめることにより衰弱させる等虐待を行った者、遺棄した者に罰則が適用される旨が規定されています。青梅市の学校において、動物とのふれあいを通して児童・生徒が動物愛護精神の向上を図り、教育効果の向上に取り組むことを強く望みたいと思いますが、教育長の見解を伺います。 ○議長(久保富弘) 教育長。    〔教育長登壇〕 ◎教育長(岡田芳典) 動物とのふれあいを通した教育効果の向上についてであります。 動物を育てるという営みは、息の長い取り組みであり、それらを通して動物に対する親しみ、畏敬の念が生まれてきます。そして、動物を育てることで責任感が育まれ、命の尊さを学んでいくとともに、自分本位ではなく動物の立場に立って物事を考えられるようになると認識しております。また、動物を飼育する過程では、新しい命の誕生、突然の死や病気などに直面することもあり、これらは児童の成長に必要な体験であるとともに、貴重な機会となると考えております。引き続き動物とのふれあいを大切にした教育活動が展開されるよう、学校への働きかけを進めてまいります。 ○議長(久保富弘) 以上で、第14番山田敏夫議員の一般質問を終わります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △第5 第20番 山内公美子議員(一括制)  1 青梅市の地域包括ケアシステムの構築に向けた諸課題について   (1) 在宅医療、医療介護連携について   (2) 介護予防、生活支援について   (3) 介護人材の確保について ○議長(久保富弘) 次に、第20番山内公美子議員。    〔第20番議員質問席着席〕 ◆第20番(山内公美子) それでは、通告に従いまして、青梅市の地域包括ケアシステムの構築に向けた諸課題について、今回は主に3つの課題を中心に質問させていただきます。 団塊の世代と言われる方たちが全て75歳を迎える2025年から、団塊ジュニア世代が65歳を迎え、高齢者数がピークとなる2040年、そして、後期高齢者となる2050年、社会構造の変化によって大きくまちの様相が変わってくることが容易に想定されます。青梅市でも既に高齢化率が30%を超え、まずはこの2025年に向け、誰もが住み慣れた地域で尊厳を保ちながら安心して住み続けていくことができるよう、現在、地域包括ケアシステムの構築が進められているところです。これまでも、この重要な課題について取り上げさせていただき、この取り組みについて議論を重ねてまいりました。 地域包括ケアシステムは、高齢者の住まい、医療、介護、予防、生活支援の5つを包括的に支援する体制をつくるものですが、大変な課題も多く抱えているのが実情です。地域包括ケアシステムの構築については目に見える基準や指標がなく、それぞれの自治体での改革がなかなか思うように進まない。本当に難しい。担当課が大変苦労されているのも承知しております。しかし、2025年まであと5年余りとなりました。いま一度、青梅市の現状と課題について伺い、よりよい青梅市の地域包括ケアシステムの構築について歩を進めていきたいと思います。 1つ目に、在宅医療、医療介護の連携について。 初めに、平成26年の介護保険法の改正で地域支援事業に位置づけられた在宅医療・介護連携推進事業の取り組み状況について伺います。 平成26年の法整備によって、これまでの病院や施設中心の考え方から、地域で支え、地域で生活することができる仕組み、サービス提供の考え方が施設完結型から地域完結型へと転換されました。医療や介護が必要な状況になっても地域で安心して住み続けることができるのか、これからの重要な問題です。そのために、青梅市でも介護保険の地域支援事業として位置づけられた在宅医療・介護連携推進事業、国から示された8つの課題について取り組みを進めてまいりました。この件は、28年9月定例議会と30年6月定例議会でも質問しております。 具体的な8つの項目。ア、地域の医療・介護資源の把握、イ、在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討、ウ、切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築推進、エ、医療・介護関係者の情報共有の支援、オ、在宅医療・介護連携に関する相談支援、カ、医療・介護関係者の研修、キ、地域住民への普及啓発、ク、在宅医療・介護連携に関する関係市区町村の連携、このアからク、8つの課題について、青梅市では第6期青梅市介護保険事業計画で、27年、28年、29年と計画を立てて進めてきたと承知しております。27年には、ア、地域の医療・介護資源の把握、イ、在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討、ク、在宅医療・介護連携に関する関係市区町村の連携に取り組み、28年にはエ、医療・介護関係者の情報共有の支援、カ、医療・介護関係者の研修、そして29年にはウ、切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築推進、オ、在宅医療・介護連携に関する相談支援、キ、地域住民への普及啓発、これに取り組むということで答弁をいただきました。これらについての進捗状況、現在はどのようなことに取り組んでいるのか伺います。また、この事業を進めていく上で、まずは課題について把握し、関係者との協議を踏まえ、整理しながら取り組む必要があるということでした。現在の課題はどのようになっていますか、伺います。 2つ目、介護予防と生活支援について。 人生100年時代、誰もが経験したことのない社会へと進み始めています。その中にあって、いつまでも健康でいられること、少しでも自分らしく暮らし続けられること、誰もがそう願うところです。これまでも、健康寿命、活動寿命を延ばしていくための介護予防リーダーの育成や、ロコモ対策、フレイル予防など、質問してまいりました。まずは介護が必要にならないように、その状態が少しでも先送りできるように、さまざまな視点から介護予防の取り組みに力を入れていくことが、地域包括ケアシステム構築のための大きな柱の一つです。 高齢化に伴って、独居高齢者、高齢者世帯が増加してまいります。在宅での医療や介護を必要とする人たちもふえていきます。医療、介護のサービス提供だけでなく、高齢者の生活を支えるため、多様な日常生活上の支援体制を充実し、強化していく必要があります。地域支援事業のもう一つの柱である総合事業も始まりました。もう一重、市民と一緒にこれからのまちづくりを考えていく必要があると思っております。そこに元気高齢者の社会参加も入れ込んで、一体的に進めていくことが必要です。それには、地域の支え合いを担う人づくりをどうしていくのか、本当に難しい課題であるがゆえに、地域格差が生じている課題でもあります。市民とともに、市民が望む地域のあるべき姿を考えていくことが、人を育て、地域を育てることにつながっていきます。地域の人材、資源を生かして、地域で高齢者の生活を支える仕組みをどうつくっていくのか。青梅市では生活支援コーディネーターが配置されましたが、地域での生活支援体制をどのようにつくり上げていかれるのでしょうか。現在どのように進められているのか伺います。また、どのような方がこの仕組みづくりにかかわっていますか。課題はどのようになっていますか、伺います。 3つ目、介護人材確保に向けた取り組みについて。 2025年以降、特に2040年、団塊ジュニア世代が65歳を迎える2040年には、東京都ではひとり暮らし高齢者世帯は100万を超えると言われており、当然青梅市の独居高齢者や高齢者世帯もふえていきます。このころには人口の減少も進み、各分野での人手不足が問題となっています。特に医療や介護の需要が急速に高まり、この分野で必要な人材は1000万人程度に上ると予想されています。これは全ての産業の2割近くに相当します。現在、介護ロボットの導入や外国人材の拡大などを推し進められておりますが、それでもこの分野の人材不足は深刻な課題であろうと考えます。青梅市は、全国的に見ても特養など施設の数が大変多く、多くの介護の担い手を必要としていますが、どの施設も介護人材の確保に大きな問題を抱えています。これからの超高齢化を支えるシステムの一翼を担う介護人材不足に対して、今後どのようになっていくのか、市の認識を伺います。 それから、介護人材の確保は、介護報酬の引き上げや地位の確立など、基本的には国の政策的課題であります。ただ、介護人材の確保ができなければ、施設はたくさんあっても利用者を受け入れることができなくなり、介護を必要とする高齢者の行く場所がなくなってしまうことになる。そのような危機感を感じざるを得ません。第7期の介護保険事業計画からは都道府県の計画にも人材対策が位置づけられ、一部の市町村でも、任意ではあるけれども介護人材対策について計画されていると聞いております。人材確保対策は大変に重く、市としてできることは限られるかもしれませんが、力を尽くしていくことが必要ではないでしょうか。現在、ハローワークでは、介護職への求人は多くあるものの求職者がいない、多くの施設では人材紹介や派遣会社に頼らざるを得ない状況で、紹介料が高い、短期間でやめてしまうなど、経営を圧迫する多くの問題を抱えています。青梅市としても介護人材確保につながる支援をしていく必要があるのではないでしょうか。各自治体の取り組みを見ると、ホームページで東京都の福祉人材センターなどの情報や補助事業などの紹介を行っていたり、また、介護職への理解を促すための取り組みなど、青梅市でもできる取り組みがあると思います。施設の多い青梅市の介護サービスを維持していくため、ぜひとも何か考えていただきたいと思います。 そこで伺います。青梅市は、介護人材不足についてどのような認識を持っていますか。また、市独自ではこれまでどのような対策を行い、今後どのような対策を考えているのか伺います。 以上、1回目の質問といたします。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 地域包括ケアシステムの構築に向けた諸課題についてお答えいたします。 本市では、平成30年3月、第7期青梅市高齢者保健福祉計画及び青梅市介護保険事業計画を策定いたしました。この中で、在宅医療・介護連携の推進については、在宅医療と介護を一体的に提供できるよう、医療機関や介護事業所の連携、推進を図ることとしております。このため、市では、国から示された事業項目により、在宅医療・介護連携に向けた会議や研修のほか、地域住民への普及啓発など、各種事業に取り組んでおります。 初めに、事業の進捗状況についてであります。市では、医師、歯科医師、薬剤師及びケアマネージャーや訪問看護などの介護事業者等で構成する青梅市多職種ネットワーク連絡会を設置しております。この連絡会は、平成27年度に青梅市医師会が青梅市多職種ネットワーク構築検討委員会として立ち上げた組織であり、平成30年度からは市が引き継ぐ形で、在宅医療・介護連携の推進のため、各種事業を行っております。平成31年1月、連絡会を開催し、医療と介護の連携における課題抽出と今後の対応について協議を行いました。今後、医療と介護サービスの提供体制、医療、介護関係者の情報共有及び相談窓口の設置等について協議することとしております。 また、西多摩地域広域行政圏協議会では、平成29年度から、広域的な地域包括ケアシステムの構築に向け、各種事業を実施しております。今年度は7月に「多職種連携による循環型療養基盤づくりのポイント」というテーマで研修会を開催し、西多摩地域における医療と介護の現状把握とともに、顔の見える関係づくりによる連携の促進を図りました。また、11月には、横浜市のユニメディコ山手台クリニック医師、伴正海氏を講師に招き、「西多摩で生きて逝く~地域で見守る、地域で支える~」というテーマで、羽村市のゆとろぎホールにおいて講演会を開催いたしました。この講演会を通して、多くの住民や医療、介護関係者等が、在宅医療と介護の連携についての理解を深めました。さらには、在宅医療・介護ガイドブックを作成し、西多摩8市町村の住民に配布し、西多摩地域の医療機関や介護事業所等の情報提供を図ったところであります。医療と介護の連携を図るためには、行政が中心となって、医療、介護関係者との連携強化を図るとともに、地域住民にわかりやすいシステムづくりをすることが肝要であります。 こうした中、課題といたしましては、医師会等と連携し、医療、介護関係者双方が情報を共有できるツールの開発や相談窓口の確保などであると捉えております。 次に、生活支援体制整備事業についてであります。生活支援体制整備事業とは、地域包括ケアシステムの構築を実現するため、住民みずからが地域づくりに取り組むことで、高齢者の社会参加を促すための体制づくりを行うものであります。この地域づくりの橋渡しをするのが生活支援コーディネーターであります。今年度、3カ所の地域包括支援センターに配置した生活支援コーディネーターが、各地域に出向いて勉強会を開催し、地域における課題の抽出や社会資源の掘り起こしなどを行っております。今後もこの勉強会を継続することにより、地域づくりに取り組むことで、一歩一歩着実にこの事業の推進を図ってまいりたいと考えております。 また、この事業の実施に当たっては、自治会の皆様のほか、民生・児童委員や介護予防リーダーなど、さまざまな団体や関係者の方々に御協力をいただいております。今後は青梅市見守り支援ネットワーク連絡会において、協定に締結しているさまざまな職種の民間事業者に勉強会への参加を依頼するなど、さらなる事業の推進に努めてまいります。 課題といたしましては、これまで各地域において勉強会を重ねておりますが、参加者が限定的であること、また、地域により参加者数に偏りが見られること、そのほか、事業の主体が市民であることの理解がなかなか得られないことであると捉えております。 次に、介護人材対策についてであります。東京都や愛知県など、都市部の介護人材不足は深刻でありますが、本市は特別養護老人ホームなどの介護施設が多いことから、さらに深刻であると捉えております。こうした状況下、国は外国人労働者の受け入れの拡大などさまざまな対策を講じておりますが、状況の改善には至っていないものと認識しております。 一方、本市では、これまで独自の介護人材対策として、介護人材の裾野を拡大するため、高齢者の家事援助等を行うおうめ生活サポーターの養成等を図っております。また、今年度は第8期となる次期計画の策定に向け、介護事業者に対するアンケートを実施することとしております。この中で、離職防止の効果的な取り組みや外国人労働者の受け入れ状況、その他、介護人材対策として市が行うべきことは何かなどを調査いたします。この調査結果を踏まえ、必要な対策について検証してまいります。 ○議長(久保富弘) 山内議員。 ◆第20番(山内公美子) 在宅医療・介護連携推進事業、市でも8つの事業に取り組んでいただいて、一生懸命やっていただいております。ただ、なかなか、まだまだ難しい課題もあって、これからというものもあるということはわかりました。 医療のないところに人は住み続けていくことができません。特に高齢社会では、医療、介護の需要がこれから本当に増大していく中で、その需要にどのように応えていくことができるのか。一方、医療費、介護保険料の増大も、これまた深刻な問題です。 国は、超高齢社会にも耐え得る持続可能な医療、介護の提供体制を構築するため、2014年6月に成立した医療介護総合確保推進法によって地域医療構想を制度化いたしました。地域医療構想は、将来人口推計をもとに、2025年に必要となる病床数を4つの医療機能ごとに推計した上で、地域の医療関係者の協議を通じて、病床の機能分化と連携を進めて、効率的な医療提供体制を実現するという取り組みです。医療介護総合確保推進法を受けて、厚生労働省は2015年3月に地域医療構想策定ガイドラインをまとめ、これに沿って、東京都では2016年、地域医療構想が策定されました。この中で我々が住む二次医療圏では、高度医療を提供する病院がなく、青梅市立総合病院は二次医療圏における高度医療を提供する病院としての役割を担うことが望ましいとされ、現在、青梅市では最先端医療を提供し得る施設整備を兼ね備えた新病院の建設が進められております。 この地域医療構想は、基本的には病院の病床数によって地域の医療を図ることとしています。この10月、厚生労働省が全国の病院再編統合のリストを発表し、大きな波紋が広がりました。近隣では奥多摩病院も取り上げられ、住民からは病院がなくなってしまうのではとの不安の声が上がりました。この先、医師や看護師の不足などさまざまな要因はあるものの、それぞれの地域の実情に合わせて丁寧に進めていくべきではなかったかと感じています。奥多摩病院の問題は二次医療圏にもかかわり、青梅市も少なからず影響のあることでもあり、来年、東京都が出す予定の検討結果を注視していきたいと思っています。大切なことは、地域に住む人たちにとって何が必要なのかという視点から考えることだと思います。 そこでまず、青梅市の今後の人口がどうなっていくのか。27年12月に策定された青梅市人口ビジョンおよび青梅市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、合計特殊出生率1.27の現状維持パターンで考えると、2025年には青梅市の人口は12万8926人、高齢化率33.3%、2040年には10万8888人、高齢化率44%。このような社会構造の変化の中で、独居高齢者、高齢者のみの世帯数はどのように推移していくのでしょうか。これまでの推移の状況から見れば、ますますふえていくことは明らかであります。 また、要介護の認定率の推移についても同様であると考えています。これまで青梅市は、この認定率、大変低く推移してきましたが、やはり高齢化が進み、少しずつ上がってきているようです。これらの推計については、来年度策定する第8期の介護保険事業計画の中で明らかにされてくるだろうと考えておりますので、今回は医療の観点から質問いたします。 1点目は、現在の青梅市の在宅医療の現状についてであります。在宅医療サービスを提供する訪問診療実施医療機関数と往診実施医療機関数、看取り実施医療機関数、訪問を行う薬局の数もわかればお願いいたします。また、介護保険サービスの訪問看護事業者数と訪問リハビリテーション事業者数を明らかにしてください。 それから、2点目として、2025年に向けてこれらの資源、医療体制がどのようになっていくと見込んでいるのか伺います。 2つ目、介護予防、生活支援についてです。 市民参加を後押しして意識を育てていくことができ、介護予防にもつながる取り組みの一つが、介護支援ボランティアポイント制度です。先進地である稲城市では、介護保険制度の地域支援事業として、平成17年にこの制度を提案し、19年より実施して早10年が過ぎました。当初231人だった介護支援ボランティアは、30年3月には761人までふえ、特養での草刈り、洗濯物の整理、シーツ交換、デイサービスでの配膳作業、在宅高齢者のごみ出し支援など、さまざまな活動を行っています。こうした活動は、ある意味では介護人材不足で悩む施設などの助けにもなるのではないでしょうか。稲城市で制度ができて10年、張り合いができた、健康になったと感じている方が約7割。主観的健康感に大きな効果があらわれていると同時に、介護保険料の引き下げにも効果があったということでありました。既に全国的に行われ、都内でも近隣では八王子市、武蔵村山市、西多摩でも福生市やあきる野市が行っています。 ことしの3月に一般質問をさせていただきました。第8期計画のニーズ調査の中で調査をしていくという答弁でありました。先ほどの答弁でアンケートの話もありましたので、お聞きいたします。青梅市の介護ボランティア制度の導入について、現在の検討状況について伺います。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 在宅における療養体制の現状と今後の見込みについてであります。 初めに、地域資源の現状についてであります。東京都医療機関案内サービス「ひまわり」によりますと、本年12月1日現在、本市におきまして、医療機関では、通院が困難な方に訪問診療を行う医療機関が17カ所、往診を行う医療機関が27カ所、そのほか、在宅での看取りを行う医療機関が10カ所登録されております。また、歯科の医療機関では、通院が困難な方に訪問診療を行う医療機関が18カ所、往診を行う医療機関が1カ所登録されております。そのほか、青梅市薬剤師会によりますと、薬剤師が自宅に訪問し、服薬の管理指導などを行う薬局が16カ所あるとのことであります。なお、介護保険サービスとしては、訪問看護サービスが13事業所、訪問リハビリテーションサービスが4事業所あります。 次に、2025年に向けた医療体制の見込みについてであります。西多摩保健所が所管する西多摩地域保健医療協議会では、東京都医療構想や東京都保健医療計画に基づき、平成30年度に地域保健医療推進プランを策定しました。このプランにおいて、医療機関は切れ目のない保健医療体制の構築を推進することとし、在宅におけるフレイル対策や在宅リハビリテーション等の取り組みを図るとしております。また、認知症疾患医療センターと連携し、認知症患者の早期発見と、住み慣れた地域で継続した生活ができるよう、地域生活支援体制を充実させるとしております。市といたしましては、2025年に向けた西多摩医療圏の方向性を踏まえ、医療機関を初めとした関係機関と連携し、保健医療体制の確保に努めてまいります。 次に、介護支援ボランティアの課題と取り組みについてであります。課題といたしましては、まずボランティアを確保することであります。また、ボランティアを行う場所や内容を選定すること、そのほか、ボランティアを行う側と受け入れる施設等をマッチングさせることなどであると捉えております。 今年度、高齢者及び介護事業者に対するアンケートを実施いたします。この中で、高齢者に対しては介護ボランティアの意向について、介護事業者に対しては受け入れの意向について、それぞれ調査いたします。この調査結果を踏まえ、介護ボランティアの導入に向けた検討を行ってまいります。 ○議長(久保富弘) 山内議員。 ◆第20番(山内公美子) 2025年に、この医療機関、どのような見込みになっているのか。なかなかはっきりわからないような状況だと、答弁の中では感じました。大変難しい問題だと思います、青梅市だけではかるのはね。西多摩の二次医療圏の中でもちろん考えていかなければいけない問題もあろうかと思いますけれども、それにしても、やはり2025年以降、本当にここのところが大変大きな問題であるということは、今の答弁から見ても感じざるを得ませんでした。 青梅市では、総合病院を持って、高度医療を提供する病院として整備を始めました。青梅市のみならず、西多摩の二次医療圏の医療を守るために、本当にこれは大きな役割を担う病院でありますので、なくてはならない病院です。ただ、それだけではこれからの高齢社会に対応できる医療体制が整えられたと言うわけにはいきません。2025年以降一番大事なのは、地域で在宅医療を支えてくださる医療機関です。看取りを行ってくださる医療機関です。先ほどの答弁では、現在青梅市には訪問診療を行ってくれる病院が18カ所ですかね、往診を行ってくれる病院が27カ所。訪問診療と往診で重なっているところも多いと思いますけれども、日ごろ市内で活躍されている先生の人数よりはちょっと多いのかという感じがしましたので驚きました。実際にお願いをすれば訪問や往診をしていただけるということなのかと思いますけれども、こういった届け出が「ひまわり」の中で、東京都でされているということだと思います。実際にこれが行われているかどうかというのは、ちょっとわかりませんけれども。ただ、今後の高齢者の状況を見れば、この医療機関が今後ふえていくことが望ましい、期待されるわけです。これがどうなっていくのか、全くわからない状況。 それから、介護保険サービスの利用状況ですけれども、1人当たりの給付費から見ると、これ、データがあるのですけれども、青梅市は施設サービスへの給付が本当に多いのです。ただ、在宅サービスの給付が少ないのです。これは、青梅市の特徴的なことで、全国平均、東京都平均から見ても特異的なのです。高齢者は在宅で暮らしたいという意向があるはずですから、青梅市でも在宅で過ごせる環境を整えるということで、施設サービスよりも在宅サービスの給付がどんどん伸びてくるのではないかというふうに思います。そういう意味でも、医療を含めた在宅サービスの提供体制がやはり不足しているのではないかという見方もできるわけです。今後さらに高齢者人口がふえ、在宅で医療や介護を必要とする方がふえていきます。2025年以降、この状況に対応する医療機関はふえていくのですか。それとも減っていくのですか。医療機関の先生たちが抱える課題は一体何ですか。市はどのように捉えているのでしょうか。 青梅市の広い地域を支えていくための地域偏在の課題もあります。御岳、成木、また団地、自然が豊かであることは大変すばらしい、それは青梅市の強みでもありますが、生活という視点から見れば、坂が多かったり、平地でもお店が減っている、集中しているところ、青梅市といっても本当に単純には考えられないですよね。この広い青梅市の地域を支える医療資源を確保していくために、まず現状分析が必要なのではないでしょうか。そして、2025年以降の青梅市の医療をどのように確保していくのか、しっかりと青梅市の医療計画をつくっていく必要があるのではないでしょうか。 既に医療計画をつくっている自治体は26市の中にも幾つかあります。どの自治体も、この先の医療基盤の確保を重要な課題として受けとめているわけです。稲城市では、平成28年3月に医療計画を策定しました。2025年に向けて急速な高齢者数の増加で在宅医療のニーズが高まっていくことが推測される現状では、医療資源が不足して在宅医の連携も不十分。今後のニーズに対応できない。また、東京都が策定する地域医療構想は二次医療圏ですから、自分の市の実態と合わない。市内の医療の課題として、地域医療の偏在化、災害時の医療体制を構築していく必要がある。産科や小児科などの提供体制の不足がある。こういったいろいろな問題から、医療資源の確保、最適化を計画的に誘導して、在宅医療、介護連携を推進するために、国保の計画をつくって、これもこの中で国保の後期高齢者のレセプトデータを分析したり、救急データを分析したり、市民への医療ニーズの調査、医療機関へのアンケート等を実施して、稲城市の地域医療計画を策定しているのです。この計画は、東京都区市町村在宅療養推進事業補助金、こういったものが出ているのです。これを活用して計画を策定しています。そして、この計画を稲城市の介護保険計画と同じ位置づけで──これ、医療と介護は今まで違っていましたから。これを同じ位置づけで、医療と介護の連携体制の構築を図るためにさまざまな取り組みを実施している。ぜひとも青梅市としても検討していただきたいと思っています。 質問の冒頭でも申し上げましたが、もう本当にこれから高齢者がどんどんふえていく。でも、現場を支えてくださっている方が本当にこのピークである2040年に頑張っていてくださるのか、医療や介護の現場の中心にいらっしゃるのか、わからないですよね。世代交代や新たな制度の中でさまざまな対応を図りながら、多くの市民、高齢者のために、持続可能な医療を提供できる体制を行政が構築し、支えていくことが必要だと思っています。青梅市ではどのような見解をお持ちでしょうか、伺います。 それから、介護予防と生活支援について、フレイル予防についてお聞きしたいと思います。これについても質問させていただいてまいりましたけれども、厚生労働省がこのフレイル対策を、来年度から75歳以上の人を対象にした新たな健診を始めるということを報道で見ました。その取り組みについて、青梅市ではどのように行っていく予定になっているのか、青梅市の対応について伺います。 介護人材についてお聞きします。今、多くの施設では、EPAなどで外国人の人材の受け入れを行ってくださっています。これが本当に大きな力になっていただいているわけですけれども、言葉の壁とか習慣の違いなどから、地域住民とのトラブルもあるようであります。実際に市内のアパートに住まわれていた外国人労働者の方、これ、介護人材の方ですけれども、ごみ出しだったと思うのですが、地域の方とトラブルになってしまって、そこに住んでいられなくなって、やむを得ずほかのアパートに引っ越しをすることになってしまった。こういったことがあったということをお聞きしました。事業者の方にもお話を伺いましたけれども、新しい住まいでは周辺の方への説明とか、事業者としてもかかわって、御理解を得たり、また本人の御努力もあったと思いますけれども、その後はトラブルまでは発展しなかったというお話でありました。 平成28年12月定例議会の中で外国人介護職員の受け入れについてお聞きしましたけれども、市長からは、このとき、外国人の雇用については排除するという考え方ではなくて、今後も進むであろう予測のもとでまちづくりに取り組むという答弁もいただきました。介護人材不足は、市長、本当に大変です。私の住んでいる今井にもたくさんの特養ホーム、医療施設もありますけれども、いろいろなお話を伺います。でも、やはり皆さん口をそろえて、人材がいないんだという声ばかりです。外国人の介護人材の皆さんは、日本語を習得することも大変ですよね。その中で、介護や医療の専門用語も日本語で理解しなければいけなかったり、また、当然技術も身につけていかなければいけない。もう大変な思いをして、遠い異国の地で日本のために頑張ってくれているわけです。当然、受け入れる事業所もいろいろなケアをしてくれていると思います。住まいや日常生活のことなども含めて、いろいろと対応しなければいけない。だから、やはり小さな施設などでは受け入れができない。大きなところでないと受け入れが難しいのです。こうした苦労を考えると、市もこれからの高齢社会の日本を支える人材に日本で気持ちよく働いていただくための環境づくりに、何かできることをしていかなければいけないのではないか、そのように感じます。先ほどのごみ出しのトラブルだけでなく、いろいろな課題があると思います。そうしたことについて施設と課題を共有して、市も協力、支援など、ぜひとも考えていただきたいと思います。この点についてはいかがでしょうか、伺います。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 持続可能な医療提供体制の構築についてであります。西多摩地域は医療施設等が多いことから、病状が慢性期に入ると都内からの流入が多い現状にあります。今後の医療需要を踏まえると、在宅での看取りなど、訪問診療や訪問看護などのニーズがますます増大するものと捉えております。長期的な展望に立った医療提供体制の構築は大変重要であると認識しておりますが、市単独でそれを予測し対応していくことは、非常に難しいことであると考えております。国や東京都では、今後の医療需要を捉え、医療制度改革を推進することとしております。こうしたことから、国や東京都の医療制度改正の動向等を注視しながら、青梅市多職種ネットワーク連絡会などを通じて、本市の特性に即した医療提供体制のあり方について協議してまいります。 次に、フレイル健診についてであります。国は、来年度から、75歳以上の後期高齢者を対象としてフレイル健診を開始するとしております。具体的には、後期高齢者医療健康診査と同時に実施している質問票のメタボリックシンドロームに関する項目をフレイルに関する項目に変更するもので、その結果をフレイル対策につなげようとするものであります。市といたしましても、来年度から実施する予定であります。 次に、外国人の介護人材対策についてであります。市内の複数の介護事業所では、EPA、いわゆる経済連携協定による外国人介護福祉士の雇用、受け入れが行われており、事業者によっては拡大していく意向もあると聞いております。また、国は、外国人労働者について本年4月から新たに特定技能制度を開始しました。これは、世界でも類を見ない高齢社会となった我が国の介護人材不足を解消するために取り入れたものであり、これからもふえ続ける介護ニーズに適切に対応するため、必要な措置であると認識しております。外国人の方々は日本とは違う文化や生活習慣の中で生活をしてこられましたので、日本で生活し、地域になじんでいくことは難しいものと考えております。市といたしましては、介護事業者と連携し、ごみ出しのルールなど、外国人の介護従事者が働きやすい環境づくりを支援してまいりたいと考えております。 ○議長(久保富弘) 山内議員。 ◆第20番(山内公美子) これまで3回、青梅市の地域包括ケアシステムの構築に向けた諸課題について、3つの課題を中心に伺ってまいりました。なかなか難しいなと、答弁の中から感じております。それだけ大変な課題であるということだと思います。本当に私は危惧しております。 医療について、市のスタンスは大体わかりました。青梅市はまず、市立病院をしっかりと運営して、市民の安心に応えていくこと、これは重要なことです。ただ、やはりこれだけではいかないです。成木、小曾木、また御岳、地域的に本当に資源が多くないところで、現在はまだ、広い市域ですけれども同じ市内ということで、何とかバスや車で移動すればお医者さんに通うことができたり、買い物もできたり、こういう状況です。ただ、これから高齢化が進んで、2025年には3人に1人が65歳以上になる。後期高齢者も5人に1人になっていく。2040年にはもっと高齢者がふえていく。こうした状況がもう既に明らかになっているわけですよね。 また、介護サービスについても、介護施設等は西多摩でも充実していると思っていますけれども、やはり在宅サービスについては厳しい状況にあるというふうに思います。定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスも、市は何度か応募しているけれども、いまだに事業者が決まらない。それは、広い市域を回る大変さだけではないですよね。介護人材、特に看護師さんなども不足している。この確保が本当に大変で、できないのだという声も聞きます。こうした現実もあるというふうに思っています。 外国人労働者の受け入れに対しては、ますますこれから確保が厳しくなっていくでしょう。取り合いになりますよね。他の自治体、他の施設と。市も介護人材対策については検討していただけるということですので、しっかり多職種ネットワーク連絡会を活用していただいて、前に進めていただきたいというふうに思います。 それから、医療、介護の資源、これも大事ですけれども、何よりも健康で暮らせる環境づくり、これが一番大事だと思います。市民の健康寿命を延ばす、地域の中で自分らしく暮らしていただく、介護予防やフレイル対策をしっかりと行っていただいて、地域の活動に高齢になっても積極的に参加して、またそういう場がふえてくように取り組みをお願いしたいと思います。 生活支援体制整備事業、既にコーディネーターの方が地域に入って、さまざまな話し合いを始めているということでしたけれども、まだまだ市民の理解が得られない、参加してくださる方も限定的だ、こういったこともあるということがわかりました。人は必ず老いて死んでいきます。これは誰にでも必ずやってくる現実です。このことを市民一人一人が考え、向き合い、自分の生活の場で、この地域でどうやっていくのかを考えていく必要があります。市民の意識を変えていくこと、本当にこれは大変なことですけれども、行政だけにお任せするのではなく、本当にみんなで一緒に考えていかなければいけませんし、私たち議員も積極的にこれにかかわっていきたいというふうに思います。 もう一つ提案なのですけれども、今、働き方改革で、残業を減らそうということで、家庭や自分の暮らしを充実させようという考え方のもとで動いているのですけれども、市役所でも市長のリーダーシップによって随分残業が減ったというふうにも聞いています。早く帰れるようになった分、企業で働いていてなかなか地域の活動に参加していただけなかった方々も、時間ができてくるということになれば、地域に目を向けてくれるようになるのではないかと思いますので、ぜひこういったこともしっかりと考えていただきたいというふうに思います。 いろいろ申し上げましたけれども、地域包括ケアシステムの構築と推進、これは本当に大きなことです。今回の質問を通して、やはり大変な課題だということも感じました。これまで高齢介護課を中心にやってこられました。しっかりと進めるためにはもっと組織を充実してほしい、私はこれまで何度か話してまいりました。今年度からは課を2つに分けていただきまして、でも、人がふえたという感じではないのです。その中で、本当にいろいろな努力をしていただいているというふうに思っています。きょう明らかになったことも含めて、これまでなかった課題もまた山積してきています。医療との連携や地域づくりなど、健康課や市民活動推進課も当然かかわっていると思いますけれども、労働者の問題となれば商工観光課もかかわる、ごみ出しの話をしましたけれども、これは清掃リサイクル課など、本当に青梅市役所のさまざまな部署が関係している問題です。どこかの部署だけが担当という時代ではもうないのではないでしょうか。それから、今後、介護支援ボランティアを実施するとなればボランティアセンターが中心となってくると思いますし、社会福祉協議会との連携も大変重要になってくると考えます。 市長は、所信表明の中でも持続可能なまちづくりを進めると述べていました。前例にとらわれずに新しい取り組みに挑戦していくということもおっしゃいました。地域包括ケアシステムは高齢者を対象にしておりますが、国は、子どもや障害をお持ちの方なども含めて、共生型社会に向かってさまざまな制度改正もしております。私は、地域包括ケアシステムは、この共生型社会実現に向けた第一歩であると言ってもいいと思っています。しっかりと取り組んでいただき、市民に安心して暮らし続けていただけるよう、努力していただきたいと思います。また、そのことによって、青梅市で暮らしたい、こんな素敵なまちに住んでみたいと思う人も必ずふえてくると信じています。そのためにも、青梅市の地域包括ケアシステムの構築をしっかりと、そして確実に進め、推進していただきたいと思いますが、市長の見解を伺います。 それから、高齢者の部署だけでなく、さまざまな部署がかかわり、取り組んでいくことが重要であると思います。そのためには、横断的に取り組む組織、また、既存の組織の充実なども必要ではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。この点についても見解を伺います。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 地域包括ケアシステムの構築と推進に向けた見解についてであります。 私は、地域包括ケアシステムとは、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために必要な仕組みであると強く認識し、この間、先頭に立ってさまざまな取り組みを推進してまいりました。他自治体よりいち早く正規職員である保健師を生活支援コーディネーターに配置したことも、そのあらわれであります。また、新たに認知症コーディネーターを配置するなど、医療と介護の連携にも力を注いでまいりました。医療、介護、住まい、生活支援、介護予防という5つの柱が相互に機能することで構築される地域包括ケアシステムは、今後、超高齢化が進展する中でますます重要となっていくものと考えております。今年度、高齢、介護を所管する部署を分割いたしましたが、地域包括ケアシステムの構築に向けてはさらに横断的な体制づくりが必要であると考えております。今後も市民一人一人が住み慣れた地域でともに暮らしていける地域社会の実現に向け、取り組みを前進させてまいります。 ○議長(久保富弘) 以上で、第20番山内公美子議員の一般質問を終わります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △第6 第11番 榎澤 誠議員(併用制)  1 青梅市長選を終えて  2 中心市街地活性化について  3 所信表明について ○議長(久保富弘) 次に、第11番榎澤誠議員。    〔第11番議員質問席着席〕 ◆第11番(榎澤誠) 通告の3項目について質問させていただきます。 初めに、市長選を終えてについて。 我がまち青梅市では、市長選挙が、任期満了に伴い、さきの11月10日告示、17日投開票で行われました。浜中市長が再選され、私は安堵すると同時に、改めまして浜中市長2期目の御当選、おめでとうございます。これからの4年間、激動の変革期における市政のかじ取り、御尽力され歴史に名を残されるよう期待しております。 さて、今回の市長選挙結果等について、関係団体が配布された資料と読売新聞記事の引用などから質問させていただきます。一部、島崎議員の質問と重複する部分がありますが、丁寧な答弁をよろしくお願いいたします。 初めに、選挙結果については、皆様御案内の通り、当日有権者数11万2575名のうち、浜中候補への投票は2万1503票、他候補は1万8949票、無効票644票、投票率は過去最低の36.51%でした。有効投票の約53%が浜中市長で、47%が他候補ということになります。また、当日有権者数の19%の方が浜中市長に投票したことになります。また、選挙戦の争点の一つとみられた新市民ホール、東青梅1丁目地内諸事業用地に建設予定の案件ですが、浜中市長は、当選直後の18日、読売新聞朝刊に「市民の意見を聞き、大胆に変更していく」と説明、翌日朝刊には「当初考えていた平土間式ではなく、ひな壇式を中心に検討している」と記事には掲載されています。また、同新聞には「「与野党対決」逃げ切る」との見出しもありました。今回の選挙結果から、浜中市長は市民有権者の2割弱の票獲得で当選され、また、その投票結果を全市民で案分すると52%、不支持というか批判票が46%であります。 そこで、この選挙結果の市政への反映は、今議会初日の所信表明で、これまでの歩みをとめることなく、今芽吹き出した結果を大切になど、継続した施策実施など明らかにしておりますが、2期目の市長就任に当たり、ぜひやりたい自身の思い、夢がありましたらお聞かせください。また、46%が不支持、批判票と見られる選挙結果。市政への影響や、批判票を投じた方への対策についてもお伺いいたします。 また、争点の一つと見られる市民ホール問題は、市民の意見を聞き大胆に変更などと記事に書かれておりますが、市ではかねてより平土間式でひな壇式可動客席、茅野市民館など数カ所を視察し、研究しております。また、市議会でも特別委員会の中で同様に視察等を行い、費用対効果などとあわせ、検証や結論が待たれる状況であります。しかし、18日読売新聞朝刊に「市民の意見を聞き、大胆に変更」、19日朝刊は「当初考えていた平土間式ではなく、ひな壇式を中心に検討している」と記述されております。そこで、記述の真意について、あたかも選挙結果を踏まえ方針変更のよう捉えられかねないことから、新市民ホール建設計画のホール部分形状の現時点での考えを明確にお示しください。 また、新聞記事では「与野党対決」と見ているようですが、基礎自治体の青梅市の市長は直接選挙で選ばれ、国政との違いが明白であると同時に、市議会は二元代表制の一翼を担っております。そこで、記者の目は世論の見方でもあると思いますので、新聞記事にある「与野党対決」について、市長はどのように考えておられるのか、御見解を伺います。 次に、教育長に伺いますが、今回の選挙では市民ホールの形状問題が大きな争点の一つになっていました。新市民ホール建設計画は、現在まだ計画段階から企画部の所管ですが、旧市民会館を壊し、ホール部分を除く文化交流センターが開館し、1年がたとうとしております。私を含め多くの市民は、壊すからには次の手だて、新ホールの早期実現を当たり前のよう思っていました。しかし、青梅市には市民ホールがない状態が3年近く続き、現在も建設計画段階で、ホール形状問題などで足踏みが続いている状況です。長年、約半世紀にわたり、旧市民会館を我が家同然のホームホールとして活用してきた市民、市内の文化団体等は、現在、他市のホール借用や文化交流センターでの開催が余儀ない状況などから、大変不満に思っていることを私は承知しております。教育長は、市社会教育の長として、それら団体等などからの意見や要望、また、旧市民会館の使用にかかわるさまざまなノウハウや情報を把握、静観だけでなく何らかのアクションを起こしていると私は考えますが、それらのことも含め、私は選挙戦の争点になった要因と考えております。そこで、教育長は現在、新市民ホール計画や選挙に直接かかわりないことを承知しておりますが、市に市民ホールがない状況が継続し、新市民ホールの形状問題などが選挙戦の争点になったことについての御見解をお伺いいたします。 また、同選挙について選挙管理委員会に伺いますが、このように低投票率になった要因を含め、どのよう総括されましたか。お伺いいたします。 次に、青梅市の中心市街地活性化について質問させていただきます。 市では、都市計画マスタープランを平成11年に策定、26年に改定。その中に、中心市街地を青梅駅、東青梅駅、河辺駅周辺と定め、それぞれの地域特性を鑑みた推進をうたっております。また、上位計画の第6次総合長期計画の「都市基盤が整う魅力あるまち」にも記載されております。一方、平成28年度、青梅駅周辺、東青梅駅周辺の前述エリアと、釜の淵公園や東青梅1丁目地内諸事業用地――ケミコン跡地を含めた新たなエリアを定めた中心市街地活性化基本計画を策定しました。 初めに、都市計画マスタープランで策定された青梅駅、東青梅駅、河辺駅周辺の3カ所の中心市街地について伺います。都市計画マスタープランで策定された3カ所の中心市街地は、その中心市街地活性化の観点で、それぞれのエリアの実情と課題について伺います。また、28年度に策定した中心市街地活性化基本計画は、その計画に基づいた事業に対し、交付金等さまざまな支援策がありますが、計画策定から完成まで定められた期間内での完結などが設けられております。重点事業と考えられる市民会館の建てかえは終了。進捗中の青梅駅前再開発のほか、計画の見直しと言われる東青梅1丁目地内諸事業用地、各種建設計画などがあります。 そこで質問ですが、これら重点事業と考える事業の交付金等支援策活用の観点から、それぞれの現状と課題について伺います。また、市では、それらの事業計画を推進するに当たり、青梅市中心市街地活性化協議会と、市も出資、設立したまちづくり会社があります。まちづくり会社の役割について、主な株主を含め、組織体系と当初計画どおりの役割を果たしているか、現状と課題をお伺いいたします。 次に、所信表明について伺います。 市長は、所信表明の冒頭、少子高齢化や人口減少時代に入り、市税自主財源の減少について、200億円を下回ったのは平成3年度以来の低水準であったと、冒頭の要因と並び、地価公示価格のマイナスを挙げられました。市財政の健全化は、前期より「入るを量りて出ずるを為す」から、歳出削減策を公共施設等総合管理計画などに基づき着々と進め、成果が見てとれます。歳入面では、行財政改革の中で、モーターボート競走事業に力を注ぎ繰入金増を図ると、自主財源増の策も述べられました。また、青梅らしさを創出し、活気あるまちで、市内の各産業の振興とあわせ、特に圏央道青梅インターチェンジ周辺の再開発に期待を寄せていることも伝わりました。また、さまざまな「つながり」をキーワードとする戦略も見られ、私も、人と人や団体のつながりだけでなく、活気や価値、ひいては市財政に寄与もつながると考えております。また、市長は、「あそぼうよ!青梅」と、今後の指針、キャッチコピーを述べられ、私は浜中市長らしさがようやく出てきた印象を持っております。しかし、老若男女を問わず、現代社会において遊ぶには、さまざまなことからお金がかかると同時に、遊びも多様化しております。遊ばせる側の市は、その実現に、冒頭述べられた状況下、自主財源の確保が重要な課題と考えます。市長は所信表明で、行財政改革の中では市財政の健全化方針について直接語られませんでしたが、歳出削減策に公共施設等の適正な統廃合の推進、また、歳入増にモーターボート競走事業の収益向上や産業の活性化などを挙げられ、また、市長が2期目で最も注力する事業の一つ、圏央道青梅インターチェンジ北側物流拠点整備について語られました。私は、人、もの、仕事、それぞれの価値を高める面から、重要な取り組みと評価しております。したがって、特に市財政の面からも、今井地区土地区画整備に伴う用途地域の見直し、農地から市街地への編入は資産価値と連動し、そこから得られる税の増額が予想され、市財政にとって安定した自主財源の確保につながります。しかし、この事業は組合施行であり、所信でも申していた積極的関与、農転の早期実現や参入業者、取付道路など、着々と推進しておられます。私は、この事業の早期実現には、平成22年仮設定した減歩割合の確定、資産価値との連動など財産にかかわり、地権者の同意を得るための最も重要な課題と考えます。そこで、減歩割合の確定は資産価値、価格と連動しますが、その部分に市はどのように関与されるのか、お伺いいたします。 最後に、財政の健全化策については具体的には触れられておりませんでしたが、活気ある産業振興と連動させ、自主財源増を図られるお考えと見ておりますが、逼迫した市財政状況改善とあわせ、「あそぼうよ!青梅」推進にも安定した財政基盤の確立が重要です。それには、現状を踏まえ、マーケティングに基づいた長期、中期、短期での計画づくり、その計画を実現するための戦略、それに基づき推進するための施策、営業力などを含めた財政の安定化策について、市長の御見解をお伺いいたします。 1回目の質問を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 初めに、青梅市長選を終えてについてお答えいたします。 私は、所信表明において、さまざまな地域課題は単独で存在するのではなく、根底でつながり、互いに影響を与え合っているものと考えており、この複雑なつながりを正しく把握することが、効果的かつ効率的な市政運営を進めるポイントであると申し述べました。私は、これまでの4年間において「つながり」に着目し、好循環のつながりへと発展するための出発点となる起点を築いてまいりました。これから4年間は、この起点を活用した取り組みを前進させていかなければならないと考えております。本任期中に市民の皆様に具体的な形として取り組み結果をお示しすべく、高い目標を持って市政の推進を図ってまいります。 圏央道青梅インターチェンジ北側においては、物流拠点の整備に向け、都市計画決定を経て工事着手を目指してまいります。 総合病院の建てかえでは、令和5年度に新本館をオープンし、市民の安全・安心を確保してまいります。 梅の里の再生では令和3年度に50区域の全面解除を、子育てのしやすいまちづくりを進めることで合計特殊出生率を1.32に、地域コミュニティを支援し自治会加入率を50%に、それぞれ達成すべく努力してまいります。とりわけ、これらの事業については本市の飛躍には欠かせないものと捉えております。これまで以上にリーダーシップを発揮し、関係者とともに強力に推進してまいります。 選挙期間中などにいただいた多くの意見につきましては真摯に受けとめ、今後に生かしていかなければならないと考えております。市政運営に当たり市民の御理解を得るためには、共通認識のもと、検討作業に参画していただくことが効果的な手法であると考えております。このため、所信表明において多くの方にまちづくりに参加していただきたい旨を申し上げたところであります。多様な意見を持つ市民がより気軽に市政へ参加できるよう、一層の工夫を図り、市民参画をさらに進めてまいります。 次に、市民ホールについてであります。ホールを含む東青梅一丁目地内諸事業用地等の利活用については、平成30年度の検討過程において、利活用構想のスケジュールにとらわれず、さらに時間をかけ、より丁寧な調査、検討を続けていくこととしました。また、本年度に予定されていた整備基本計画についても、さらに時間をかけて策定することといたしました。引き続き市民意見の把握に努めるとともに、厳しさを増している財政状況などを幅広く考慮し、施設のあり方について方向性を検討してまいります。 マスコミ報道の「与野党対決」についてです。地方自治は二元代表制であることから、首長と議会が住民を代表しているものと理解しております。両者は対等の立場で、車の両輪のように均衡を保ちながら互いに牽制し、協力し合い、市政発展のために取り組むものと捉えております。また、私はこの市長選において、活力ある青梅を目指す私の政策を市民の皆さんに訴え、一人でも多くの方に御理解いただけるよう、懸命に取り組みました。他の候補者を意識するのではなく、市民を意識して選挙に臨んだところであります。市民の皆様の厳粛な負託にお応えできるよう、全力で市政運営を進めてまいります。 次に、中心市街地活性化についてお答えいたします。 まず、青梅駅、東青梅駅、河辺駅周辺の実情と課題についてであります。青梅駅周辺地区につきましては、古くからの商店街や町並みが存在し、地区内はもとより周辺部にも寺社や美術館などの史跡や文化的施設が点在しておりますが、交通手段や利用者のニーズの変化、郊外の大型店の立地により、商店街に空き店舗も発生しており、にぎわいの喪失が進んでいる現状であります。しかしながら、現在でも多くの商店街があり、多くのイベントが開催されております。また、空き店舗を活用した若い事業者の開業も進んでおります。今後は、新たな開業による活性化とともに、地元の方と観光客との交流を図りながら、地域の活性化を図ることが大切であると考えております。 東青梅駅周辺地区につきましては、市域の東西南北を結ぶ道路の結節点であり、公共公益施設が集積しており、市民生活を支える公共公益サービスを担う官庁施設を集積し、大規模公有地などを活用した文化交流機能の充実したまちづくりによる新たなにぎわいの創出を生み出していくことが必要と捉えております。 河辺駅周辺地区につきましては、土地区画整理事業により基盤整備が完了した地区であり、東部の産業集積地に近接しています。市立総合病院や総合体育館などの公共施設とともに、業務、商業施設も集積しており、市民の総合的な生活支援機能の中心として、業務、商業、医療サービスなどの複合的な機能が集積する活力あるまちづくりが課題となっております。 次に、中心市街地活性化基本計画に基づく事業についてお答えいたします。 青梅駅前地区市街地再開発準備組合が実施している事業に対して、市は準備組合への支援として、会議等へ職員を派遣し、事業全般についての助言、交付金の交付申請、法令等に関する所管部署との協議などのほか、市としても、社会資本整備総合交付金の負担割合に基づく費用負担を行っております。現在、準備組合では、正式な組合設立に向け認可申請の手続を進めており、期間内の事業実現に向けて取り組みを進めております。 東青梅1丁目地内諸事業用地等の利活用については、利活用構想のスケジュールにとらわれず市民意見の聴取を進めていることから、中心市街地活性化基本計画の計画期間内に国の補助を受ける段階に至ることは難しいものと捉えております。 次に、株式会社まちつくり青梅についてお答えいたします。株主は、青梅市、青梅市商工会議所、地域商店街組織、青梅織物工業協同組合、地域企業等43名となっております。組織体系は、青梅商工会議所副会頭が代表取締役となり、元青梅商業協同組合の理事や商店街関係者、青梅駅前地区市街地再開発準備組合理事長及び副市長が取締役に就任しております。また、監査役には、青梅商工会議所会頭、元青梅商業協同組合関係者が就任しております。中心市街地の活性化につきましては、中心市街地活性化協議会が基本計画及びその実施に必要な事項や、その他中心市街地の活性化の総合的かつ一体的な推進に関し必要な事項について協議することとされております。株式会社まちつくり青梅の役割は、個別の事業である旧青梅街道のまちなか再生事業によるアキテンポ不動産等の町並み再生やマルシェ事業などを実施し、商店街などと同様に中活事業の一部分を担う役割であります。 次に、中心市街地活性化基本計画の認定期間の終了後の市とのかかわりについてであります。基本計画を国が認定するに当たり、まちづくり会社設立は必須条件であり、市も出資しております。しかしながら、株式会社まちつくり青梅は多くの出資者により設立された会社で、市も出資者の一人でありますが、現時点で市の出資は資本金全体の9.3%であります。認定期間終了後の会社の存続につきましては株主によって決定される事項であり、市が直接関与するものではないと捉えております。 次に、所信表明についてお答えいたします。 今井土地区画整理事業の減歩率への関与についてであります。土地区画整理事業は、地権者が公共用地や事業費を生み出すために必要な土地を公平に負担する仕組みであり、この地権者が提供する土地の割合が減歩率であります。減歩率は、地権者の同意などに影響を及ぼすため、事業成立の観点から重要な要素であると認識しております。今井土地区画整理組合設立準備会としては、企業ニーズに合った計画とすることが事業用地の資産価値を高め、ひいては減歩率の軽減につながるものと捉えております。企業ニーズの把握につきましては、市も協力し、準備会がアンケートやヒアリング、先進地の視察などを行っており、これらの結果を踏まえ、土地利用の検討を進めているところであります。市といたしましては減歩率に関して直接的な関与はできないものの、魅力的な物流拠点の形成や地権者にとって有益な事業となるよう、引き続き企業誘致に関する情報提供や技術的な助言など、積極的に準備会への支援に努めてまいります。 次に、市財政の健全化についてであります。総合長期計画では、健全な財政運営の確立を目指し、長期的な視点から、市税収入の確保、地域全体の産業振興や企業誘致、定住促進などによる税源の涵養などを掲げております。また、社会経済状況や人口動向などを的確に捉え、優先度、緊急度、費用対効果などを勘案した、選択と集中による効率的な事業展開を図るとしており、これらを基本として、健全な財政運営へ向け取り組んでいるところであります。 そして、これらの考えを実現するための施策の一つが、今井土地区画整理事業の推進に向けた取り組みであります。この取り組みは、将来の企業誘致、産業の振興、雇用機会の拡大など、まさに総合長期計画に掲げた税源の涵養につながるものであります。これまでの取り組みにより実現に向けた道筋が見えてきたことから、既に中期的視点の域にあると言え、所信表明でも申し述べましたように、本任期中に実際の整備工事が始まる姿をお見せしたいと考えております。また、短期的視点としては、これまで取り組んできた市税等の収納率向上などの対応に加え、職員の時間外勤務の削減対策などは継続した取り組みにより着実に成果を上げております。さらに、業務の簡素化、効率化に向け、AI、RPAなどの先進技術の積極的な導入を進めております。 営業力についての見解をとのことでありますが、今井土地区画整理事業の推進では、私みずから国や東京都に赴き、農業振興に対する考え方を説明し、農業振興地域、農用地区域の除外に向けて取り組んでまいりました。その結果、これまで市と東京都で行ってまいりました協議から、次の段階となる国と都の協議へと結びつけました。また、モーターボート競走事業収入の増に向けては、全国全てのボートレース場や関係団体等を訪れ、積極的なトップセールスを行うことで高グレード競走の誘致を実現させ、その収益は市財政へ大きく貢献できているものと考えております。こうした行動力が、いわゆる営業力となり得ることを体現したものと思っております。今後も引き続き財政の健全化に向けた取り組みに努めてまいります。 ○議長(久保富弘) 教育長。    〔教育長登壇〕 ◎教育長(岡田芳典) 新市民ホールについてお答えいたします。 50年の長きにわたり市民から愛されてきた市民会館が閉館し、3年が経過しようとしております。市では、新たな文化交流活動のための拠点施設として広く市民に御利用いただくため、本年5月、文化交流センター ──ネッツたまぐーセンターをオープンいたしました。これまで施設の管理及び運営に当たっては、利用者の方に御満足いただけるよう、旧市民会館時代の経験を生かし、施設設備の充実に努めてまいりました。一方、市内の文化団体を初めとする施設の利用者の皆様からは、音響及び照明設備の整ったひな壇式の大ホールを希望する声が多数寄せられていることも承知しております。教育委員会といたしましても、これらの市民の声を踏まえながら、今後、新市民ホールの建設に関する検討がよりよいものとなるよう、市長部局との連携をしっかり図ってまいりたいと思っております。 ○議長(久保富弘) 選挙管理委員会事務局長。    〔選挙管理委員会事務局長登壇〕
    選挙管理委員会事務局長(原智美) 次に、今回の青梅市長選挙についてお答えいたします。 今回の青梅市長選挙におきましては、一件のミスも事故もなく、無事に選挙を終了することができましたことから、選挙管理委員会といたしましては、選挙を適正に執行するという最大の責務は果たすことができたと考えております。しかしながら、投票率につきましては、議員の御指摘のとおり36.51%という低投票率となり、その結果につきましては大変重く受けとめております。 低投票率となった要因でございますが、選挙における争点、市政や選挙に対する関心などさまざまな要因がかかわっており、一概に説明をするのは困難と考えます。全国的な傾向ではありますが、当市におきましても子育て世代を含めた若い世代の投票率がほかの年代と比較して低い傾向にあるため、選挙管理委員会では、その年代を主な対象として啓発活動を実施いたしました。今後、選挙時だけでなく、選挙が行われていない時期につきましても、他市の取り組みなども調査、研究し、より効果的な啓発活動に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(久保富弘) 暫時休憩いたします。 △午後3時11分 休憩 △午後3時38分 開議 ○議長(久保富弘) 再開いたします。 榎澤議員。 ◆第11番(榎澤誠) 中心市街地活性化について2回目の質問をします。 都市計画マスタープランでの中心市街地の進捗状況等を伺いました。河辺駅周辺の中心市街地は、病院や図書館、体育施設、民間の駅前立地型スーパーなどが出店、また、他所と異なり整備された近隣住宅街の後背商圏の存在もあり、私も御答弁のとおりと思います。一方、青梅駅周辺中心市街地の活性化に重きを置く所信表明もあり、当該地区に住む住民として大いに期待したいと考えております。 しかし、青梅駅周辺と東青梅駅周辺の中心市街地のエリアは、マスタープランと中心市街地活性化基本計画とが重複、エリアの広がりや駅北側など、エリア外がある状況です。また、市の施策においても、所信表明の中、「青梅らしさを創出し、活気あるまちを築く」でケミコン跡地に触れ、四半世紀前のシビックコア計画を思い起こす諸官庁の集積や、東青梅駅舎の改築での動線などの整備にも触れられておりました。また、まち・ひと・しごと創生総合戦略では、当該地区の商店街活性化を商店会等が、中心市街地はまちづくり会社などに委ねる検討がなされております。 そこで、同一地域の中心市街地の活性化策が2つあるなどから、エリアの精査の必要があるのではと考えますが、お伺いします。また、中心市街地活性化基本計画で定める認定期間延長の考えについてもお伺いいたします。 次に、市も出資するまちづくり会社の役割等について、中活申請に必要ゆえ設立、株主や組織体系などを伺いました。私は、中心市街地活性化に資する計画やマネジメントなどの協議を行い決定するのが協議会の役割で、それを受け、まちづくり会社が推進役を担うと考えておりました。しかし、そうではなく、決められた事業を行うのが国も必須とし、市も出資して設立したまちづくり会社の役割で、決められた事業を行うとの御答弁でした。まちづくり会社は、国の認定を受けるため設けられた団体で、その役割について、市の認識と私とではずれがあるように見えてなりませんが、全国の中活法活用団体でも現在その役割の検証等を行われている状況もあります。私は、まちづくり会社の役割を、計画目的に沿ったバランスや総体的な推進に関与すべきと考えており、その社の活躍いかんで命運が分かれると言っても過言でないと見ております。そのように考えるのは、中活法活用地への視察を、栃木を皮切りに、長浜、丸亀、ことしも岩村田に行くなど、その達成度合いやまちづくり会社、また、その類似組織等を聞き取るなど調査した結論であります。また、中活申請に当たり、国もなくてはならない団体としていることからも裏づけられると考えております。 そこで、確認を含め、数点伺います。 中活申請に必要な協議会設立のため、まちづくり会社を必須としている国の意図をどのように理解、考察されておりますか、お伺いいたします。 次に、市の役割についても伺いますが、さまざまな支援措置申請の窓口は市と考えております。どうでしょうか。 また、市が行う関連事業は、まちづくり会社と同様の扱いか、お伺いいたします。 また、まちづくり会社の事業は、マルシェ開催や空き店舗不動産事業として空き店舗対策などを行っているとのことでしたが、全国のまちづくり会社やそれに類似する団体の経営、運営資金調達が課題となっている実情もあります。本市のまちづくり会社は、駐車場料金収益が会社経営の主たる財源と見てとれます。一般の株式会社ゆえ市の監査の対象外ですが、市は、この会社が管理運営する駐車場用地を、減免措置等を行い貸与しております。しかし、まちづくり会社に貸与され運営される駐車場料金は、近隣同様施設と比し、全て同等あるいは割高となっております。また、青梅駅周辺商店街が衰退と見られる要因の一つに、駐車場不足と駐車料金が高いことが挙げられ、以前の管理者は商店街のための料金体系や料金を安くするよう努力、そのため、商店街振興の観点から市も減免措置等を行っていたと考えられます。 質問ですが、市は、まちづくり会社に対し駐車場用地の貸借に減免措置をしておりますが、減免の割合と理由をお聞かせください。 以上、2回目の質問です。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) 青梅市都市計画マスタープランと、中心市街地活性化基本計画のエリアの精査についてであります。青梅市都市計画マスタープランは、都市計画法第18条の2に基づき市が定めたものであり、今後、都市計画やまちづくりの総合的な指針となるものであります。また、中心市街地活性化基本計画では、マスタープランの整備方針を踏まえ、中心市街地が抱える現状、課題に対し、早急かつ効果的な事業を実施するため、青梅駅周辺、東青梅駅周辺の一部をエリアに設定したものであります。 次に、計画の延長についてであります。令和4年3月までが認定期間となっております。計画の延長や新たな計画につきましては、国との協議をしてまいりたいと考えております。 次に、まちづくり会社についてであります。経済産業省経済産業政策局地域経済産業グループ中心市街地活性化室では、まちづくり会社について、まちの中心部などで事業として社会的ニーズが高く、公共性のある公益事業や収益事業、非公益事業や非収益事業に取り組み、多様なまちづくり活動を行う会社としております。市も同様の認識をしているところであります。 次に、申請窓口等についてであります。それぞれの実施主体が支援メニューの中から申請する際の窓口は国や市とさまざまであり、適切な支援措置の申請手続を行っているものと捉えております。また、市や青梅商工会議所、商店街、株式会社まちつくり青梅など、それぞれの実施主体がそれぞれの役割を持ってまちの活性化に取り組んでいると認識しております。 次に、駐車場用地の賃借料の減免等についてであります。減免の割合は3分の2で、理由は、株式会社まちつくり青梅の設立趣旨及び経営方針が、中心市街地活性化の事業を実施すること及び事業における収益をまちの価値向上へ再投資することであることから、青梅市行政財産使用料条例第5条第3号の規定に基づき減免を行っているものであります。 ○議長(久保富弘) 榎澤議員。 ◆第11番(榎澤誠) 中心市街地について3回目の質問をします。 エリアの精査について伺いましたが、都市計画マスタープランで示される中心市街地の青梅駅周辺は、中心市街地活性化基本計画にもある空き店舗事業やにぎわい創出のためのイベント事業、地域の安全・安心や地域コミュニティに寄与する事業を行っております。それらは、ぶらり青梅宿商店街活動として、全国ガンバル商店街77選に選ばれるなど、国や都の表彰を受けるに至ってもいます。そこで市は、中心市街地の活性化に関する施策や取り組みを誰に委ねるのか、市は分けてお考えのようですから、その選定の仕方についてお伺いします。 また、「船頭多くして船山に上る」、また「木を見て森を見ず」の例えがあります。重複するエリアに、事業も商店街活性化と中心市街地活性化、主導する者も複数あったりなかったり、その中に市が支援している団体がある状況は、市民主体の協働のまちづくり推進にほど遠い戦略となっているよう私は見えてなりません。また、中活法ができた経緯の検証も必要と考えます。この中心市街地活性化法は、いわゆるまちづくり3法の一つで、その前身は、昭和48年制定の大規模小売店舗法で、消費者の利益の保護に配慮しつつ大規模小売店舗の事業活動を調整することにより、その周辺小売業者の事業活動の機会を適正に保護し、小売業の正常な発展を図ることを目的として施行されました。その後、さまざまな要因から1991年に法改正が行われ、郊外などに大型店が出店、世相の変化もあり、全国的な中心街を形成する商店街の衰退が始まるきっかけとなったことは御案内のとおりと存じます。それを受け、国は、1998年、土地利用規制を促進するための改正都市計画法、生活環境への影響など社会的規制の側面から大規模小売店舗立地法を、中心市街地の空洞化を食いとめ活性化活動を支援する中心市街地活性化法、いわゆるまちづくり3法が施行されました。その後、小規模改正が行われていますが、その中心に商店街の存在があることの理解が必要ではないでしょうか。 私は、十数年前、この中活制度に精通する某氏のお茶の水事務所を訪問、さまざまな御意見を伺ったことが、この中活導入のきっかけとなっていると考えております。また、現在まで全国では200前後の都市がこの制度活用と言われる中、成功事例は数少ないとも言われております。青梅市での取り組みが数少ない中に入るよう、私見を交え質問させていただきましたが、最後にもう一度伺います。市では中心市街地活性化計画の「肝」、何を主眼に置いているのか、お伺いします。 また、市も出資しているまちづくり会社について、中心市街地活性化認定期間終了後のまちづくり会社と市のかかわり、出資金の取り扱いを含め、どのようにお考えか、お聞かせください。 ○議長(久保富弘) 副市長。    〔副市長登壇〕 ◎副市長(池田央) まず、まちづくり会社の関係でございますが、特に中心の商業関係、中心地の本来あるべき姿、こういったものがある程度衰退していくという中で、国が3法を制定して、中でも中心市街地活性化法がその中核的な役割を担うというのは、まさにそのとおりでございます。まちづくりの重要な担い手、こちら商業がございますが、商業活動以外にさまざまな要素、交通問題ですとか、住居の問題ですとか、そういうのを多角的に考えながら進めていくというのが中心市街地の活性化に関する法律の趣旨であると認識してございます。そういった中では、青梅市中心市街地活性化協議会につきましては、商工会議所とまちづくり会社、両者が設立した協議会でございます。市も参画してございます。こちらについては、中心市街地の活性化に関する法律の中で、中心市街地活性化協議会、どのような団体が入ってくるかというのが決められておりまして、法律の中で、地域経済として商工会議所、また都市機能としてまちづくり会社、また市、それから商業関係で言えば商店街連合会ですとか商店街の方、それから交通事業者、また市民団体、地域経済の代表、こういったものが法律上構成員として定められて、それに基づいて協議会がつくられてございます。確かに、中心市街地の活性化の計画自体は市でつくっておりますが、計画をつくるに当たっては、この協議会の御意見を伺ってつくったところでございます。そういった意味では、市のつくった計画推進のためには、やはりこの協議会の構成員が官民いろいろ意見を出していただいて、まちづくりの推進に寄与していただくというのが一番重要かと思ってございます。そういう意味では、市が、この事業というよりは、この協議会で議論しながら、その時代時代に合った重点事業が決まっていくものというふうに捉えてございます。 それから、まちづくり会社でございますが、こちらについてはあくまで市は一株主でございます。出資比率も10%を切る株主でございますので、基本的には株主総会なり取締役会、そういったものの中で、認定期間後もどうするかとか、今後の存続をどうするかというのは考えていくべきものというふうに考えてございます。市がどうこうするというような考えはございません。 ○議長(久保富弘) 榎澤議員。 ◆第11番(榎澤誠) 私、2回目のときに聞いたかね。この協議会が協議して決定します。それを誰がやって、それを全体で見ながら実施していくのか。そこの監督というのですか、私、その役目がまちづくり会社だというふうな話で伝えたのですが、市ではそうではないという答えだったのです。協議会は、何分にも先ほども言われたように、いろいろな人が集まってきて、商店会からも人を出していますけれども、そこのところでしっかり監督管理ができるところではないのですね。それは市でもわかると思うのですけれども、誰がそれをしっかり見きわめるのかといったところに、非常に、そこに焦点を当てていたのですが、もう一度、その辺をどのように考えているのか、お願いします。 ○議長(久保富弘) 副市長。    〔副市長登壇〕 ◎副市長(池田央) 中心市街地活性化協議会については規約を持ってございます。その規約の中で、活動内容として7点挙がってございます。まず第1点目としては、青梅市が作成する基本計画、認定基本計画およびその実施に関し必要な事項についての意見提出。それから、2点目として、青梅市中心市街地の活性化に関する事業の総合調整。そういう意味では、事業の総合調整を行わなければ。それから、青梅市中心市街地の活性化に関する関係者相互の意見および情報交換。それから、青梅市中心市街地の活性化に寄与する調査研究の実施。また、中心市街地活性化のための勉強会、研修および情報交換。それから、協議会活動の情報発信、その他協議会の設立の趣旨に沿った活動の企画および実施ということになってございます。 そういった意味では、2点目の総合調整が事業の進捗管理という意味ではある面担っているというふうに考えてございます。ただ、事業実施主体は、市であったり、商店街であったり、また商工会議所だったりいろいろございますので、その管理監督を一律に行う場というのはなかなかない。まちづくり会社はあくまで一つの会社として、ほかの構成員よりはコーディネーター的な役割も強いところでございますので、コーディネーターという部分であれば、今御質問のあった管理監督というふうに、一部は担っているというふうに思いますが、全面的ではないという状況でございます。 ○議長(久保富弘) 以上で、第11番榎澤誠議員の一般質問を終わります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― △第7 第3番 阿部悦博議員(一括制)  1 わかぐさ公園の利活用について    ――来園者に喜ばれるサービス向上を目指して―― ○議長(久保富弘) 次に、第3番阿部悦博議員。    〔第3番議員質問席着席〕 ◆第3番(阿部悦博) 通告に従いまして、わかぐさ公園の利活用についてと題し、質問項目は一つでありますが、視点は多角的に、現実的に、そして来園者に喜ばれるサービス向上をさらに目指したいという私自身の思いと願いを込めて質問させていただきます。 今年度、わかぐさ公園は親水施設のリニューアルをし、公園内における目玉と申しますか、人を引きつける魅力、セールスポイントを一つふやすことができました。実際、ことしの夏、私の息子は、日が沈み暗くなって、そしてきれいにライトアップされる、そんな時間遅くまで服をびしょ濡れにして遊び、また、7月には公園内で地元自治会の盆踊り、夏祭りを開催した際には、近所の子どもたちが盆踊りに構わずそっちのけで楽しそうに遊んでいました。設置に向けて議会内ではさまざまな意見と議論などありましたが、あの子どもたちの笑顔とはしゃぐ声を聞けば、それだけでもあの場所に設置した大きな大きな意味があったと私は感じています。 設置の実現に至るまでの、鴨居議員からの子育て世代の意見を酌み取った一般質問によるアイデアの提案、そして、将来を見据えた市の判断に敬意を表しながら、願わくは、もっともっと市民の皆様にこのリニューアルした親水施設のアピールをしていただきたいと思っています。とはいえ、もちろん、まだまだこのわかぐさ公園内におけるインフラ整備も含め、クリアしていかなくてはならない諸課題はあります。 実際、ハード面に関して、いわゆる外周部分、マラソン、ウオーキングコースと言われているエリアは、まだまだ足元が悪く、以前もお話をさせていただきましたが、コース内におけるマンホール、排水桝の段差問題は完全に解消されたとは言えず、私ごとですが過去にその段差で足をひねった経験から、今では健康体力維持のために行っている私のジョギングは、残念ながらごくごく近所でもあるのにわかぐさ公園を避けているのが正直なところです。市民の皆様にスポーツにおける健康維持やウオーキングを推奨する青梅市が、いまだこのような現状を放置しているとまでは申しませんが、公園緑地課だけの問題とせずに、スポーツ推進、高齢者支援と、課をまたいででも市の課題として捉えていただきたい旨を、大変恐縮ではございますが、あえて苦言を申し添えさせていただきます。 話を戻しまして、公園の利活用についてですが、以前私が「わかぐさ公園の現状と今後のあり方について」と一般質問をしましたのが平成29年2月定例議会でございます。その後、都市公園法の改正をきっかけに、我が市の議会内でも一般質問や委員会、協議会などで、活用に関する声は以前よりは出てくるようになったと感じています。この公園法の改正後、近隣の自治体でさまざまな議論などされているのかなと、各自治体の会議録の検索をかけてみましたが、思った以上にヒットせず、私たち青梅市のほうが改正を受けてからの関心が高いのかもしれないと思った次第でございます。 やはりその要因として、今回の質問のタイトルにもありますわかぐさ公園が、青梅市が誇れる、そして、活用によってはまだまだポテンシャルを引き出せるとても重要で大切な場所ということが、私だけではなく、市長を初め、この議場におられる方もそう感じていることだと思います。改めて申しますが、わかぐさ公園の利活用に関する質問は、私が行った平成29年2月定例議会での一般質問以降、また、以前でも、本会議一般質問のみならず委員会等でもさまざまな観点から、市に対し、各議員から質問があったことは重々承知しておりますが、まずは確認を込めて質問いたします。 わかぐさ公園には、市内外問わず、目的また利用内容も多岐にわたり来ていただいている方が多い、または多くなっているのではないかと市のほうは捉えていると思っております。公園における市民サービスの向上は、私が行った一般質問から2年以上たっていますので、近年、どのような創意工夫、努力をなされてきたかをお聞かせください。 また、平成29年2月定例議会での私の一般質問において、浜中市長の答弁の中で、「わかぐさ公園でもより多くの方に訪れていただけるように、行政と地元の方々、事業者の方などと協働し、お子様向けの催し、各種イベント等の実施や飲食の提供の可能性について、他の自治体の事例を研究してまいります」とあります。その後どのような研究などを行ってきたか、もしあるのでしたら一端でもお聞かせください。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) わかぐさ公園の利活用についてお答えいたします。 初めに、平成29年2月定例議会以降の対応についてであります。 まず、施設整備についてであります。休止中であった噴水を、安全性、バリアフリーなどにも配慮し、光と連動し水が噴き出るポップジェット噴水に改修いたしました。また、わかぐさ公園は高齢者の利用も多いことなどから、幅広い年代の方に御利用いただける健康遊具5基を噴水の北側に設置いたしました。このことにより、お孫さんを連れた来園者がお越しになるケースも多くなったと感じております。お孫さんの安全を見守りながら、みずからも体を動かし、健康の維持にも努めていただいており、大変うれしく思っております。また、公園東側の広場にある遊具については、老朽化により更新が必要と判断した小型滑り台やブランコなどを新しい遊具にとりかえました。なお、小型滑り台は、ほかに大きな複合遊具の滑り台があることから、ボルダリングをイメージしたウォールクライマーという遊具に変更しております。そのほかにも、ベンチや縁台等の補修を初め、樹木の剪定、伐採も継続的に実施し、明るく安全な公園整備に努めるとともに、遊具のふぐあいの解消、バスケットゴール下や新たに設置した健康遊具の足元への砂の補充など、利用者の方々からの要望にも柔軟に対応してまいりました。また、来場者数の把握はしておりませんが、土曜日、日曜日だけでなく、平日でも130台余りある駐車場には多くの駐車車両がありますことから、わかぐさ公園は多くの市民等に利用していただいているものと考えております。 次に、都市公園法の改正による公園における民間事業者の出店や活性化に関する協議会の設置などについてであります。 この間、国土交通省が行う事例紹介を含めたセミナーへ担当職員が参加し、先進事例の情報収集に努めてまいりました。セミナーの中では、先進事例の一つとして、公園の具体的な利用方法やルールづくりを決定した上でカフェが出店され、全国の注目を集めたものがあることや、レストランの出店、スポーツ施設などの事例についても紹介されたとのことであります。また、公園の活性化を考える中で、その導入過程における議論等が特に重要ともされました。現在、国では、都市公園の活性化等を図るため、マーケットサウンディングによる手法を推進しております。マーケットサウンディングとは、地方自治体が都市公園の活性化等を進めるため、当該施設の情報等を広く提供することにより、民間事業者から有効な提案を促すものであります。また、担当者が民間事業者と直接対話することができることから、非常に有効なものとされています。この手法は、財政的に余裕のない地方自治体が、コンサルタント等に頼らず都市公園の活性化等を進めるための手段であると考え、さらに研究を進めているところであります。 ○議長(久保富弘) 阿部議員。 ◆第3番(阿部悦博) 1回目の答弁を受けまして、青梅市はさらなる研究、検討を、今まで以上にスピード感を持って進めていただきたいと率直に思ったのと同時に、今後、青梅市が都市公園法の改正を受けてさまざまな施策にチャレンジしていくという姿勢を感じることができました。 その上で、私はまず、飲食の提供について早々に一歩を踏み出すべきなのではと思います。当然のことながら、基本として人はおなかがすき、喉が渇き、水分や食べ物を欲します。公園で遊び回ったり、ウオーキングやジョギングなどをすればなおさらです。現在、公園内、野球グラウンドの入場口とプールの入場口にはドリンクの自動販売機が設置されておりますが、遊具や健康器具が集中し、週末に多くの人たちが集まる、いわゆる公園の東側エリアに自動販売機だけでは少々寂しいと感じるのは私だけでしょうか。現在はありませんが、以前、公園南口近くにコンビニエンスストアがあったことは本当に便利だったなと、今さらながらですが痛感いたします。 私の経歴には、商売をする事業者の経験や、イベンター、プロデューサーなど人集めが主となる仕事をなりわいとしたことがありませんが、一消費者として感じてきたのは、集客に必要なこととして、対象顧客──今回の話で言えば来園者に当たりますが、その顧客の利便性を極力無視してはならないということです。親水施設の設置や遊具、健康器具の設置も利便性を高めることにおいては必須だと思いますが、公園内における飲食の提供も、まさしくその利便性を高めることに当たるのではないのでしょうか。私は、お祭りや催し、マルシェ等、大なり小なりを公園内で行うことも大事な利活用という認識は持っていますが、イベントに頼った一過性の打ち上げ花火の前に、まずは足元をかためるという意味合いで、飲食の提供などで利便性を高めてみてはいかがでしょうか。 わかぐさ公園のさらなる発展には、西多摩近隣の自治体がまだ行っていないような事例をまずつくること、挑戦することと、浜中市長を初め執行部の皆様を前に、僣越ながらとがって申し上げます。私に言われるまでもなくそんなことわかっていると返されそうですが、しかし、あえてこの場で申し上げた私の気持ちと熱意を酌んでいただけたら幸いです。 2回目の質問は、さまざまな利活用の中で、飲食の提供に限ってとなりますが、市としてはどのような考え、将来的な展望、そして、逆にそれに進むに当たっては、今は難しいとされる問題点などをお聞かせください。また、利用者が本当にそのような飲食店の設置を望んでいるかどうか。私個人的にも、また、ママ友というか周囲の御意見からも、地元からも、飲食店の設置は明らかに喜ばれる施策だと私は疑っていないのですが、これが私を初め一部の人たちによるただの自己満足かもしれないという疑義を取り除くためにも、市民の皆様を初め、市外の方も含めた利用者の方にアンケートなどをとり調査してみることも必要だと思いますが、この点についてはどのように思われますか。 以上、2回目を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) わかぐさ公園利用者への飲食の提供についてであります。公園を訪れる方々は思い思いの時間を過ごされており、芝生にシートを広げお弁当を囲む御家族もいらっしゃいます。現時点におきましては飲食店の設置に関する具体的な要望はありませんが、午前中から来園し、お昼には帰るつもりが、やはりもっと遊んでいこうとなったときなど、利用者の中には近くにコンビニエンスストア等がないことにより不便さを感じる方もおられるものと考えます。近隣や園内での飲食の提供は、利用者にとって非常に便利なものと認識しております。現在、マーケットサウンディングの手法を用いて民間事業者による出店等の道を研究しておりますが、公園内で飲食を提供するには調理販売等を行う施設等が必要となり、わかぐさ公園は相当の面積があるとはいえ、新たな建物を建築するための敷地を確保することは難しい状況であります。このことから、既存の建物を活用すること等も一つの手法と考えております。 次に、公園利用者の声を聞く考えについてであります。これまで公園利用者には、平成29年度に新田山公園に、平成30年度わかぐさ公園に、それぞれ健康遊具を設置した後に、その利用状況について伺ったことがありますが、それ以外に実施したことはありません。飲食店の設置のみならず来園者の方々に広く意見を伺うことは非常に有益と考えますので、今後、実施に向けて検討してまいります。 ○議長(久保富弘) 阿部議員。 ◆第3番(阿部悦博) 公園のインフラ整備となる遊具、健康器具の設置や管理、もちろんリニューアル設置したばかりの噴水に至っても費用はかかっています。南池袋公園のようなカフェなどが入る建物の建築を望んだとしても、実現には費用がかかります。私は、一議員として、「何でもいいから予算をつけてつくってください。やってください」と言うつもりはさらさらありません。ですので、何とか飲食の提供を施策として実施できるよう、提案、アイデアを私から出した上で、青梅市としてさまざまな観点からぜひ検討していただければと思います。 それは何かと申しますと、キッチンカーを駐車場スペースや公園敷地内に並べることです。その理由といたしましては、まず、専用の建物を建築するわけではないので、インフラ整備の費用としては実質かからない。逆に、募った事業者から出店スペースの──これは家賃と言っていいのでしょうか、その収入が入る。そういうものがありますが、もちろん実現するためには不安材料を一つずつ消しながら、さまざまなハードルをクリアしていかなくてはなりません。特に事業者の選定については、キッチンカーをやっていただける方です。公園の近隣に限らず地元地域の理解は不可欠で、やはり自治会や商店会さんとも折り合いをつける必要があることから、運営協議会などをつくるのもよいかと思います。それから、やはり「飲食」ですので、ごみ等マナーの問題があり、実現したまではよくとも、このキッチンカーの設置が可能になったことで公園が汚れてしまってはいけませんので、利用者への啓発と同時に各出店者さんによる対策、また、市としての方向性を示さなくてはなりません。 そして、このキッチンカー設置については、決して突拍子もないことを提案しているのではないということが、他の自治体の事例を見ればすぐにわかります。三多摩近隣における事例はあまり見当たりませんが、全国的に見ると、埼玉県草加市、静岡県静岡市、愛知県碧南市などで既に行っており、都内では江戸川区、杉並区、世田谷区などが、まずは社会実験として行っている自治体もありました。設置に向けたルールづくりは、これから部局を初めとする市職員の力を結集すれば決して難しいことではなく、よいものがつくれるのではないかと私は思っております。 「あそぼうよ!青梅」、浜中市長は議会初日の所信表明で、私はそのインパクトと同時に強い共感を覚えました。その中で、浜中市長は、まちづくりの根幹は「ひと」、その人々が集まって「つながり」。市の施策事業や地域での取り組みがつながりを介し相乗効果を生んでいく。市長、まさに今回私が述べさせていただいている公園の利活用の発展は、相乗効果を生む市の施策事業となるのではないのでしょうか。あとは、浜中市長の判断と決断が導くものであります。市長が「私が目指す未来」とも言っていた、多くの子どもたちが遊び回る風景、その風景にはわかぐさ公園で遊ぶ子どもたちも市長の目には映っていることでしょう。どうかこのわかぐさ公園のさらなる利活用のために、この一般質問で私が提案をしましたキッチンカーの設置という新たな取り組みをどのように捉え、感じているのかをお伺いして、質問を終わります。 ○議長(久保富弘) 市長。    〔市長登壇〕 ◎市長(浜中啓一) わかぐさ公園へのキッチンカーの出店についてであります。キッチンカーは、ケータリングカーやフードトラックとも呼ばれ、食品を調理する設備を整えた車両であり、主に駅前や繁華街の広場など、また、近年ではB-1グランプリなどで広く使われております。市においても、産業観光まつりや市庁舎で行われる各種イベント等の際に出店していただいております。公園におけるキッチンカーの出店について、世田谷区では、ことし7月に社会実験として区内の4公園を対象に募集を行い、9月から12月の間に実施しているとのことであります。キッチンカーの出店に当たりましては、公園内での飲食物の提供について、地元の方々の理解、出店スペースの確保、また購入者へのごみ適正処理の徹底や販売終了後の清掃活動なども課題として考えられます。一方、私は、所信表明の中で、市民とまちづくりを進める基本姿勢を「あそぼうよ!青梅」と表現いたしました。わかぐさ公園で飲食の提供などの利活用を高めることは、まさにそのことにつながるものと考えますので、わかぐさ公園へのキッチンカーの出店について具体的に検討してまいります。 ○議長(久保富弘) 以上で、第3番阿部悦博議員の一般質問を終わります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保富弘) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明20日午前10時より本会議を開き、引き続き一般質問を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(久保富弘) 御異議ないものと認めます。よって、明20日午前10時より本会議を開き、一般質問を行うことに決しました。 本日は、これをもって延会いたします。 △午後4時25分 延会―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――...