武蔵野市議会 > 1993-12-17 >
平成5年第4回定例会(第4号) 名簿 開催日: 1993-12-17
平成5年第4回定例会(第4号) 本文 開催日: 1993-12-17

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  1. 武蔵野市議会 1993-12-17
    平成5年第4回定例会(第4号) 本文 開催日: 1993-12-17


    取得元: 武蔵野市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-15
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                          ○午前11時41分 開 議 ◯議 長(竹田たかし君)  これより本日の会議を開きます。  直ちに議事に入ります。  本日の議事は日程第4号をもって進めます。  日程第1 議案第56号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例を議題といたします。  厚生委員長の報告を求めます。             (厚生委員長 鈴木有臣君 登壇) 2 ◯厚生委員長鈴木有臣君)  ただいま議題となりました議案第56号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の厚生委員会における審査の概要と結果を御報告いたします。  主な質疑は、1)として、今回の値上げ議案は、追加議案という形で出された。市民が請願、陳情する機会が与えられない本議案の提案方法は問題だ。2)として、市民の医療費が上がらないよう市として努力をしているか。3)として、応能割、応益割の差を縮めていくべきと思うが、賦課のやり方など、今後の国民健康保険制度の取り組みについて見解を。4)として、保険料の収納率が低いのはどういう層の人たちか。5)として、毎年、どのぐらいの金額が時効になっているのか。6)として、均等割など今回の値上げは低所得者層に対し負担増を強いるものと考えるが、説明を──というもので、市長、担当部課長より、1)については、国民健康保険運営協議会にお諮りをし、11月2日に答申をいただいた後、事務手続をしたためだ。2)については、武蔵野市は、寝たきりにならないような福祉サービスを行うなど、さまざまな形で健康増進、疾病の予防、早期発見について最も努力している先進市だと考えている。3)については、応益割の比率をふやし、応能割の比率を下げていくべきと考えている。短期間で解決できるものではないが、現行の法律の枠の中で現実的に国保運営を考えていかねばならない。4)については、現年度で金額にして1万円から2万円の層で、平成4年度決算での収納率は83.3%となっている。5)については、平成4年度決算で約3,000万円だ。ここ二、三年、ほぼ同じ数値で推移している。6)については、限度額は35万円から39万円に引き上げた。それぞれの階層で同じように負担をしてもらう均等割と、所得に応じた負担をしてもらう所得割があり、全体として見れば、必ずしも低所得者のみに負担を強いるものとはなっていない、という趣旨の答弁がありました。  以上で質疑を終わり、討論に入りました。  討論者は4名で、賛成討論が3名、反対討論が1名ありました。  討論趣旨をまとめて御報告いたしますと、賛成討論は、市報の特集号などをつくり、市民に理解を促すよう強く要望する。収納率の向上等で新しい工夫や努力をしていただくことを求める。国民健康保険運営協議会の答申はきちんと守っていただくことをお願いし、賛成するという内容のものでありました。  反対討論は、国の制度改悪により市民の負担増のしわ寄せが来るのは納得できない、という内容のものでありました。  以上で討論が終わり、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。どうぞ、御審議、よろしくお願いいたします。 3 ◯議 長(竹田たかし君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。 4 ◯12番(栗原信之君)  委員長の報告にある収納率の問題で、今回の改定によって収納率が上がるのか下がるのか、その点についての理事者の方の答弁、質問というのはあったかと思うんですが、答弁はどういうふうになっておりますでしょうか。 5 ◯厚生委員長鈴木有臣君)  これは、とってみなきゃはっきりわからないと思いますけれども、1万円から2万円が収納率が低いところで、どういう層かという質疑はございましたんですが、あと、調査が徹底していないというようなことは伺っております。それ以外でございましたら、担当の方からお願いしたいと思います。 6 ◯市民部長(佐藤 晁君)  前回、平成2年度より改正がございまして、2年度、3年度、限度額の引き上げによって、2年間、経過措置ということございますが、それを見ますと、まず、元年度は80.18%、2年度は80.20%、3年度は80.48%ということで、別に収納率が下がってきているというようなことはございません。 7 ◯12番(栗原信之君)  前のは、そういうことだと。今回も、この値上げによって、今、収納率の問題が大分論議をされたようですから、市税のうちで一番収納率が悪いですよね。悪いというのは、処理の仕方もいろいろあるとは思いますけれども、そういう中で値上げによって収納率が下がるということはないという見通しを持っていると、こういうふうに理解してよろしいわけですね。 8 ◯市民部長(佐藤 晁君)  今までの経過を見ますと、そういうことになっておりますので、そういうことにはならないんではないかというふうには思っております。
    9 ◯議 長(竹田たかし君)  これにて質疑を終局したいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 10 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、質疑を終局いたします。  これより討論に入ります。             (3 番 本間まさよ君 登壇) 11 ◯3 番(本間まさよ君)  委員長報告に反対の討論を行います。  反対の1点目は、議案上程での手続の問題です。武蔵野市議会では、請願、陳情を会期中に審査するためには、会期4日前までに提出しなければならないことになっています。ところが、今回の国保税引き上げ議案は、会期中の12月6日の本会議に追加議案として提出をされました。これでは、市民が議案に対して請願、陳情を提出することさえできません。市長は、国民健康保険運営協議会が11月初めに答申を出したから、追加議案になったと説明をしておりますけれども、そうであるならば、国民健康保険運営協議会の答申が出されたことを市報などで市民に知らせ、3月議会に提案をしても、4月の施行に間に合うはずです。予算編成に影響するからというのも理屈には全くなりません。委員会での議案の取り扱いにおいて、継続審議を主張する委員と採決を要求する委員が同数であり、委員長裁決で採決をするということになったことを見ても、いかに追加議案で出されたことが不正常であったかということを裏づけることになると思います。こういうことが許されるのであれば、市民生活に影響のある公共料金が市民の知らない間に追加議案として出されてしまう、決まってしまうということになりかねません。こういうようなやり方というのは、今後、二度とやらないよう強く要求をいたします。  2点目は、国庫負担金の問題です。'84年度の制度改悪──制度改正までは、国庫負担金は、医療費全体の45%でした。ところが、改正といいますか、改悪といいますかによりまして、医療費から被保険者の一部負担金の30%を引いたものを給付費として、その50%を国庫支出金から支出し、残り50%を国保税で充てることになりました。これは、医療費ベースで、国庫負担金は45%から38.5%に引き下げられたことになってしまいます。つまり、療養給付費が7割ですから、その50%を国が負担すれば、35%ということになります。しかし、実際には、高額療養費支給制度があるために、保険給付割合は77%ぐらいになりますので、その50%が国庫負担金支給ということから35%という数字になってくると思います。この国庫負担削減によって、武蔵野への影響額というのは、私の質問でも、平成4年度ベースで3億円にもなっているということが明らかになりました。しかも、昨年には、国保運営の事業費、人件費は、国が全額負担していたのですけれども、そのうちの人件費分を廃止し、地方交付税で一般財源化してしまう。武蔵野市は不交付団体ですから、丸々、市がその分、持ち出しということになります。その額も、平成4年度の決算で1億7,000万円にもなります。こうした状況を見る中で、加入者ヘの負担が余りにも大きくなり、負担能力を超えるために、ほとんどの自治体では、国庫財政一般会計からの繰り入れを行って加入者負担軽減措置をとっています。まさに国の臨調、行革政治というのは、社会保障の制度を切り捨てて、国の責任を放棄する、これが今日の国保税の値上げの最大の問題になっているということです。  また、今回の武蔵野市の値上げ議案を見てみますと、均等割額、これは、改正案で1万2,000円から1万5,600円に引き上げました。1ヵ月300円ということで、このぐらいの額は負担していただければというのが委員会での理事者の答弁でしたけれども、市から出されました影響額を見てみますと、給与所得額の中で165万円の給与所得額の方が、単身世帯で、改正前と改正後の差額というのが2,700円、2人世帯で差額が7,200円、3人世帯になりますと1万800円。大変な負担増になります。この部分が一番高くて、例えば3人世帯で見てみますと、165万円の給与所得の方が改正された場合は1万800円の差額になり、その後、1万700円、1万400円と、どんどん下がり、高額所得になればなるほど負担額が低くなるというように今回の改正はなっております。これは、まさに低所得者の人たちに大きな負担をかける改正だということを言わざるを得ません。  また、繰り入れの額の問題です。平成4年度の決算、一般会計からの繰入額は6億6,300万円になっています。これは、国保会計歳入構成比で見ますと12.9%です。三多摩の27市平均の13.2%よりも下回っています。さらに、これを一般会計総額に対する繰り出し率で見てみますと、三多摩27市平均が1.61%に対して、武蔵野市は1.17%です。これは、多摩、町田、羽村に続いて4番目に低い繰り出し率ということになっております。例えば仮に三多摩の平均の1.61%まで一般会計から持ち出しをすれば、2億5,132万円余りの繰り入れがまだ可能になります。今回、議案の改正の引き上げ分というものの増収は、議会の答弁でも、1億7,862万円という数字になっておりますので、これを見ましても、三多摩の平均の繰り入れ率になれば、値上げをする必要は全くないということになります。武蔵野市は、全国で財政力が大変高い自治体で、市民の命と健康に自治体が責任を持つ、これが今、求められていることだと思います。国民健康保険の法律の中でも、社会保障、このことをきちっと明確に述べております。そういう意味からいたしましても、今回の国保税の改正というのは、全く、低所得者を含めた市民の皆さんへの大きな負担、そして、社会保障という目的を掲げた国保税や憲法の中での社会保障社会福祉の観点からいっても、全国一財政力を持つ武蔵野市が三多摩の平均より低いという繰り出し率、こういうところから見ましても、今回の値上げ案は全く根拠がないということを言いまして、反対討論といたします。             (10番 小川将二郎君 登壇) 12 ◯10番(小川将二郎君)  私は、ただいまの委員長報告に賛成の立場で若干討論をさせていただきたいと思います。  私は、委員長の取り扱いの際の意見といたしまして、継続を当初、主張をいたしたわけであります。どうして継続を主張したかということでありますが、1つは、今、米問題は、国際政治の中で交渉の中で決着がついたわけでありますが、国民の、今、最大の課題は、景気対策であります。そこで、そういった不景気の中で値上げをするということは、市民にとって大変な問題であり、これ以上、負担増はまっぴらごめんだというのが本音の市民の気持ちだろうと思うんです。日ごろから、武蔵野市の税金は高い、これは、税率の関係、制度的に当たっていませんけれども、市民の重税感というのは非常に高いわけであります。そういう中で、やはり値上げということについては、委員会でも慎重審議が必要である。もちろん、慎重審議をやったわけでありますけれども、例えばこの資料でありますが、委員会に出された資料は、こんなに11ページにもわたる大変な資料であります。それを委員会で説明をして、そこで全部、頭の中に理解をしまして、そこで判断をするということは極めて物理的に、能力的に無理があるということを感じました。したがって、これは、少し慎重審議をして、最終的に結論を出そうじゃないかというのが私の考えであったわけであります。しかし、それは、少数で否決ということであります。  そこで、私は賛成をいたしました。何で賛成したのか。これは、まず第1に、我が21クラブから国保運協に委員を出しておりまして、国保運協の結論を尊重するということは、これは、当然なことだろうと思うんです。どうしても反対しなきゃならぬときは反対しますけれども、我が会派からも出て一生懸命検討されたわけでありますから、11月2日の結論を尊重するというのが1つあります。もう1つは、他市との比較、これは資料でも明らかにされておりますが、区部、あるいは全国、あるいは27市との比較におきまして、これは、現実問題としてやむを得ない。つまり、武蔵野市の場合には35万というのは、これは非常に低いわけであります。そういう点で、これが1つであります。  それから、申すまでもなく、国保の限度額というのは50万円ということになっているわけであります。もう1つは、国保というのは、基本的に独立会計でありますし、今後、これを据え置きした場合の赤字というのが大変な額に上っていくということであります。いずれにしましても、これを負担していかなきゃならないということであります。したがって、これは、どこで負担するかという問題でありますけれども、独立会計という建前、あるいは国保以外の勤労者を含めた方々が一般会計で、また国保会計で二重に納めるということの不合理、不公正ということもあるわけであります。それが次の私の賛成した理由であります。  そこで、そういうことで賛成はしましたけれども、これは、武蔵野市だけではどうにもならない問題があるわけであります。特に国保の被保険者というのは、60歳から75歳まで、これが1つの山になっているわけです。これは、質疑をしましたけれども、60歳から75歳までの市民の分析、どういう層であるか、どういう所得源がどこにあるのかということについては分析がなされておりませんでしたけれども、考えますと、年金生活者がかなりそこにいるだろうと。社会的な弱者と言われるかもわかりませんし、そういった方々がそこに集中的に税金を負担しているという問題があるわけであります。これは、国の国保の制度的な問題に欠陥があるということもあるわけであります。国保以外の保険と国保の被保険者との関係につきまして、かかった費用をみんなで納めるということがあれば、国民は納得する、市民も納得するかと思うんですね。そういう方向に向かって、言葉で言えば一元化ということになるかもわかりませんけれども、公正な負担、公平な負担ができるような一元化の方向に向かって、特に国保制度の抜本的な改正に向けて市長の御努力をぜひともお願いをいたしまして、委員長報告に賛成の討論にかえます。どうもありがとうございました。              (16番 杉田 昇君 登壇) 13 ◯16番(杉田 昇君)  市議会公明党を代表しまして、本議案に対して賛成の討論をいたしたいと思います。  国民健康保険料の料率の値上げにつきましては、国保の運協の委員の皆さん方の熱心な論議の中で、いわゆる、いっときに大幅に増額するのではなくて、2段階に緩和をすると。2段階方式にするというような意見が出されまして、今回の議案というような形になったと漏れ伺っております。私も、数年前まで国保の運協の会長を数年務めておったわけでありますけれども、そのときに市民の皆さんから出ていらっしゃる、または被用者代表で出ていらっしゃる委員の皆さんから要望されましたことというのは、いっときにたくさん上げないでほしいということが大きな1つの意見でございました。現状に合わせて小幅な見直しを、そんなに期間を置かないでやるべきだというような意見が大方の意見であったように記憶をしているわけであります。そんなような意味から、今回についても2万円ずつに分けて上げると、こういったような方法がとられたのではないかと、その運営協議会の委員の皆さんの御努力を評価するところでございます。  次に、国民健康保険制度そのものをここでひとつ考えてみなければいけないと思うわけでありますけれども、いわゆる国民皆保険制度をとっているわけでありまして、この国民皆保険制度の根幹をなすのが国民健康保険であります。国民健康保険法第5条には、「市町村又は特別区の区域内に住所を有する者は、当該市町村が行う国民健康保険の被保険者とする」という規定がございます。第一義的に、国民は国民健康保険に入らなくてはならない。それで、被用者保険に入っているか、生活保護を受けているか、このどちらかの場合は国民健康保険に入らなくてもよいと。しかし、その資格を喪失したときには、直ちに国民健康保険の被保険者とならなければならないと、こういう規定がされているわけでありまして、まさに日本の医療制度を支える根幹が国民健康保険の制度であります。  憲法第25条には、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあります。また、「国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とあります。ですから、国は、第一義的に、その責任を負っているわけでありまして、それが具体的に政策として出されたのが、この国民皆保険制度と、いわゆる年金の制度であろうかと思います。  年金の制度は、これは、社会保険庁が一元的に全部取り仕切っているわけでありまして、市町村は、ただその窓口にすぎませんけれども、この国民健康保険を運営するのは、市町村にその主体があるわけでありまして、給付をするのも市町村の国民健康保険の団体でありますし、保険料を徴収するのも市町村にその役割が課せられているわけであります。  年金については、また被用者保険等もそうですけれども、全国、その料率は、所得が同じであれば、全く同じという状況でありますけれども、市町村が行っている国民健康保険だけが、料率のとり方が、その市町村に任せられているということになっているわけでありまして、これは、なぜ国民健康保険だけがそのような状態になっているのかということを少し考えなければ、この料率の値上げということについていろいろ論議を深めることはできないんではないかと思うわけであります。私も、なぜ、そうなのかという決定的な理由というのはいまだに理解できないわけでありますけれども、住民性でありますとか、年齢構成でありますとか、所得構造でありますとか、医療機関の数でありますとか、地域的な疾病等、地域性を持った疾病とか、多いとか少ないとか、こういったようないろんな地域における違いがあるので、一律に料金を定めることはできないというのがどうもその理由のようでありまして、そのために、市町村の自治に、とり方については任せられていると、こういうことになっているようであります。  それで、今回の値上げ案でありますけれども、国が第一義的にこの制度を保障するというからには、それに対して、受益者である我々国民、市民は、保険料納付という義務を果たす責任が当然生まれてくるわけであります。このことについては、憲法の第29条でありましたか、ちょっと忘れましたけれども、いわゆる財産権を侵害するんではないかというような裁判も過去に行われたようでありますけれども、強制力をもって国保税を徴収するのは合憲であると、こういう判断が最高裁で下されているようであります。  今回の値上げ案の論議をする前に、今までの論議の中で大きな論点は、最高額をどうするのかということと、いわゆる所得割の料率をどうするのかということであります。最高額をただ上げるというだけではなくて、構造的に見ますと、いわゆる市民税に対して100分の185という料率で掛けているわけでありますので、市民税の累進制と、この国保税の掛け率の累進制が重なってきますから、大変にきつい累進制で所得割がふえていくと、こういう構造にあるわけです。それで大変多くの方が最高額に到達してしまうと、こういうことになるわけであります。それを少しでも是正をしていかなくてはいけないと。そのために、私は、100分の185から今回100分の180と、5ポイントほど料率が下がったわけでありますけれども、本来であれば、以前、武蔵野市がとっておりましたように100分の145という数でやっていたわけですから、それに近いぐらいまで思い切って率を下げるべきだという気持ちは持っております。しかし、それだけやりますと、大変な減収になってしまいますので、なかなかできませんけれども、将来は、そういう方向を目指して、天井も延ばすかわりに料率も下げると。緩やかなカーブで国保料が上がっていくようにすべきだと、このように考えているところでございます。  ただ、今回の5ポイントの修正でありますけれども、いわゆる応能割、応益割の比率が76対24だったものが71対29に、5ポイントほど是正をされました。いわゆる応益の方が5ポイントほどふえたわけであります。これが本来であれば、もっともっとこれが近づいていくべきでありますけれども、それをしますと、低所得階層が極端にふえてくるというようなことになります。それを避ける意味では、今回の値上げ案については、この程度が妥当かなと思うところでございます。また、1万2,000円のところを今度は1万5,600円と、3割値上げをしたわけであります。月掛けにすれば300円ですか。この程度の値上げは、国民健康保険が本来的に持っている相互扶助という制度のあり方からすれば、これは当然ではないかなと思うわけであります。特に国の方の制度がいろいろと改善──改善というか、我々地方自治体にとっては改悪でありますけれども、国の方の支出をどんどん削減をしてくる。そして、それを一般会計から補てんをさせる。一般会計から出したものについては、地方交付税でそれを考えるというようなことを国はやっておりますけれども、私ども武蔵野市は、地方交付税をいただいておりませんから、これは一般財源から負担をすると。結局、市の負担がふえると、こういうことに制度上なってしまうわけであります。  こういった多くの問題を抱える国民健康保険の制度につきまして、今回の値上げ案は認めざるを得ないとは思いますが、市長にありましては、大きな制度改正に向かって、特に東京都市長会等で発言の機会があるところをとらえて、制度改正に向けて大きな力を発揮されるよう要望いたしまして、賛成の討論にかえたいと思います。              (2 番 山下倫一君 登壇) 14 ◯2 番(山下倫一君)  議案第56号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の委員長報告に対し、市民クラブを代表して賛成の討論を行います。  国民健康保険制度そのものにつきましては、さまざまな問題点が今も他の委員からも指摘されましたけれども、あるわけでありますけれども、これにつきましては、ここでは述べませんが、武蔵野市の国保の現状を見たとき、人件費を一般会計で負担し、なおかつ医療制度の改正などにより一般会計からの繰り入れが10億円にもなろうとしております。また、負担の公平性という観点から見ますと、保険税10万円以下の層は、全世帯の72%を占めていますが、国保税全体に対し、税負担率としては23.5%、また一方、35万円以上の人たちは、世帯が11%ですが、税負担率は全体の42.8%という税負担のアンバランスを見たとき、独立採算、応分の負担という考え方からすると、負担の均衡化、中間層の中だるみの是正を目指した今回の改正もやむなしと言わねばなりません。  今後につきましては、さらに効率的な運営を目指すことはもちろんですが、当然のことながら、医療費の増大が大きなポイントになりますので、現在、武蔵野市では、健康行政に大変力を入れておりますが、保健センター等を中心に、さらに一層の推進を図り、医療費の増大を抑えるように努力をされていただきたいと思います。また、国保の現状を市報特集号などの発行をするなどによって市民の皆さんに丁寧にPRしていただきたいと思います。  そして、最後に、責任ある運営等の観点から、常に全体のバランスを考え、3年ないし4年に一度はしっかりと見直しを図り、今後とも、今回の改正のように小規模の改正で済むように努力をしていただきたいと思います。  以上です。              (26番 金子 武君 登壇) 15 ◯26番(金子 武君)  私は、委員長の報告に賛成の討論をさせていただきたいと思います。  まず、値上げということになりますと、人間の心理として、議員諸公は、1歩、2歩足踏みするような感じではないでしょうか。やはり、責任ある議会としての対応を問われるわけであります。私どもは、愛する市民のための心優しい街づくりということで、議員もともども努力している一員でございます。そういう中で今回の値上げにつきましては、水道行政のように全市民的な問題ならばいざ知らず、加入率は全市民の約3分の1でございます。例えば私ども組合健保に入っている者は、70%の者は、税の二重取りに遭うわけでございます。一番トップの討論者の中には、一般会計から繰り入れをすべきだと。三多摩では低い方だということを言っておりますが、責任ある議会としては、そのような対応はできないわけでございます。無責任な議会だと言わざるを得ません。私どもは責任を持って判断をし、そして結論を出したわけであります。事実、高額者、あるいは低所得者について低い、低いということを言っておりますけれども、私どもに言わせれば、現実には、三多摩では武蔵野が一番低いと思考するわけでございます。そういう中で市長は原案を出されたわけでございます。独立会計というところで、やむを得ずお出しになったと、私ども議会は認識しております。  国民健康保険運営協議会の委員会におきましても、取り扱いの段階で、副代表であります坂本章子議員さん、あるいは水野学議員さんから御提言があり、一挙に4万円上げるのでなしに、激変緩和の措置をすべきであるということで円満に話し合いをつけまして、市民のために、一挙に4万円上げるのは至当ではないと。そういう決意のもとに結論を出したわけであります。  そして、厚生委員会におきましては、継続審議ということもありましたけれども、それは否決され、そして、継続を主張した方も、結論に賛同してくれたわけであります。そういう中で、私どもは、市民の健康を守るための行政、いかに医療費がかからなくて済むかということを特に私は市長にお願いをしておきたいと思います。ふだんの毎日の健康管理、これを推進していくような行政をお願い申し上げまして、私の委員長報告に対する賛成の討論とさせていただきます。 16 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 17 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  議案第56号 武蔵野市国民健康保険条例の一部を改正する条例、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 18 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。  暫時休憩いたします。                          ○午後 0時23分 休 憩      ──────────────────────────────                          ○午後 1時33分 再 開 19 ◯議 長(竹田たかし君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、日程第2 議案第53号 市道路線の認定についてを議題といたします。  建設委員長の報告を求めます。             (建設委員長 榎本重夫君 登壇) 20 ◯建設委員長(榎本重夫君)  ただいま議題となりました議案第53号 市道路線の認定について、建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。  主な質疑は、1)として、当該市道288号線予定地のある境南町二丁目28番地内で現在空地となっている部分の用途地域指定は。2)として、生産緑地等地域の地主からは、従来どおり4メートル分の寄付を受け、2メートル分を買収するのに対し、マンション業者からは4.4メートル分を買収する理由は。3)として、マンション業者から提供を受ける幅員1.6メートルというのは、開発指導要綱の基準に沿って計算したものか、というもので、市長、担当部課長より、1)については、全域、第2種住居専用地域になっている。マンション建設予定地より東側で道路の北側部分は生産緑地の指定を受けている。2)については、建設予定マンションは、道路を想定せずに建設する計画があったが、同地域の安全面から道路が必要と考え、業者に設計変更をお願いした。市道築造に当たり寄付を受けられればよいが、これらの経過から総合的に勘案し、指導要綱に基づく公共用地分として、道路幅1.6メートル分の用地供給を受けた。3)については、指導要綱にのっとり計算すると60平方メートルで、幅員に換算すると1.6メートル幅となる、という趣旨の答弁がありました。  以上で質疑を終局し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。 21 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。質疑、討論を省略し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 22 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  議案第53号 市道路線の認定について、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 23 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。      ────────────────────────────── 24 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第3 議案第57号 東京高等裁判所平成5年(ネ)第814号・教育施設負担金返還請求事件に係る和解についてを議題といたします。  建設委員長の報告を求めます。             (建設委員長 榎本重夫君 登壇) 25 ◯建設委員長(榎本重夫君)  ただいま議題となりました議案第57号 東京高等裁判所平成5年(ネ)第814号・教育施設負担金返還請求事件に係る和解について、建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。  主な質疑は、1)として、1・2審に勝訴しながら最高裁で判断が覆り、高裁へ差し戻しとなった理由は。2)として、今回の裁判所の判断が今後の要綱行政にどのように影響すると考えるか。また、都下で負担金を求める要綱を持っている市の数は。3)として、市で建築指導主事を置いた場合、確認事務と指導要綱をどう関連づけていこうと考えているのか。4)として、今回の結果を受け、今後、同様な訴訟が起きる可能性はないか、というもので、市長、担当課長より、1)については、寄付金の納付は脅迫行為により行われたとの相手側主張に対し、1・2審、最高裁とも、「反抗できないほど強いものではなかった」と否定する判断を下した。しかし、控訴審において、予備的請求として行政指導の違法性が争点につけ加わり、その点が最高裁では、指導要綱自体が違法であり、これに基づく負担金納付の行政指導も違法な公権力の行使と水道法違反の刑事事件判決も引用し判断したためだ。2)については、この裁判を通じて要綱そのものが否定されたわけではない。今後も裁判の言う任意の行政指導の範囲内で行っていきたい。27市中、教育負担金を定めているのは23市となっている。3)については、主事は、建築基準法上の措置を行い、指導要綱とは別なものであるが、互いに牽制し合い、関連させなければならないと思う。4)については、時効起算の解釈により可能性はないとは言えないが、市では、時効が完成しているものと考えている、という趣旨の答弁がありました。  続いての主な質疑は、1)として、学童保育は、約30年にわたり、条例に定める児童館設置までの経過措置として要綱により行われている。事故などが起こり、責任の所在を問われた場合、市は苦しい立場に立つと思うが、見解を。2)として、1・2審では、「任意の指導による寄付」と判断されていたものを、最高裁で任意でないと判断したのは、水道の差しとめが強制に当たると認定したためか。3)として、訴訟を継続する手段があるのにもかかわらず和解するとの判断の中には、指導要綱自体に対するどのような評価が加わっているのか。4)として、制裁措置なく行政指導を行わざるを得ない状況で公共用地提供を拒まれた場合の対応は。また、今後は指導要綱に対する理念を確立する必要があるのでは──というもので、市長、担当課長より、1)については、条例であり、要綱であり、市が行う事業で瑕疵管理責任上の問題等が起こった事故であれば同様に責任を生ずる。2)については、要綱中に指導に従わない場合の制裁措置が規定されていること、現に条項が発動されていること、減免の申請に対し、当時の職員の対応で前例がないと拒否していることなどから判断されたもの。3)については、裁判では、今回の行為が否定されたもので、指導要綱そのものが間違っていなかったと考えている。ただし、教育負担金は適切でなかったと考え、昭和53年の段階で削除した。また、訴訟を継続しても、最高裁の判断内容から再度覆る可能性は皆無に近い。和解の内容が今日に至っては、400万円、市財政の軽減になることなどから受け入れが適当と思う。4)については、指導要綱の持つ公益性を踏まえ、きちっと守ってもらえるよう努力したい。過去10年余りの間に指導要綱が守られなかった事例はないが、制裁条項により行うことは脅迫になることがはっきりしたので、その他いろいろな仕掛けをもって行っていきたい、という趣旨の答弁がありました。  以上で質疑を終局し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。 26 ◯議 長(竹田たかし君)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。               (「なし」と呼ぶ者あり) 27 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。質疑、討論を省略して、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 28 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  議案第57号 東京高等裁判所平成5年(ネ)第814号・教育施設負担金返還請求事件に係る和解について、本案の委員長報告は原案可決であります。本案を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 29 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手全員であります。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。      ────────────────────────────── 30 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第4 議案第55号 平成5年度武蔵野市一般会計補正予算(第2回)を議題といたします。  各委員長の報告を求めます。             (総務委員長 常田幸次君 登壇) 31 ◯総務委員長(常田幸次君)  ただいま議題となりました議案第55号 平成5年度武蔵野市一般会計補正予算(第2回)第1表 歳入歳出予算補正中、歳入全部、第2表 債務負担行為補正、予算総則の総務委員会における審査の概要と結果を報告いたします。  主な質疑は、減額となる理由は、というもので、企画部長より、3・4・16号線の用地買収事業において12件の物件補償の執行予定があったが、うち7件が年内不執行となったためだ、という趣旨の答弁があり、市長より、道路整備特別交付金は、都が昨年度から道路整備事業についてやる気のある市町村のために実施している制度だ、という趣旨の説明がありました。  以上で質疑を終わり、討論なく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。             (建設委員長 榎本重夫君 登壇) 32 ◯建設委員長(榎本重夫君)  ただいま議題となりました議案第55号 平成5年度武蔵野市一般会計補正予算(第2回)中、建設委員会付託分について審査の概要と結果について御報告いたします。  本案にかかわる都市計画道路3・4・16号線事業の進捗状況は、という質疑に対し、担当部長より、拡幅事業は平成4年度に着手したが、本年度より本格的に用地買収に入った。全体の用地買収面積は2,900平方メートルのうち、現在まで706平方メートルほど終了したところだ、という趣旨の答弁がありました。  以上で質疑を終局し、討論なく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。 33 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。質疑、討論を省略して、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 34 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  議案第55号 平成5年度武蔵野市一般会計補正予算(第2回)、本案の各委員長報告は原案可決であります。本案を各委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 35 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手全員であります。よって、本案は各委員長報告のとおり決しました。      ────────────────────────────── 36 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第5 陳受第9号 日朝国交正常化の慎重対応に関する陳情、陳受第6号 日・朝国交正常化の早期実現を求める意見書提出に関する陳情、以上2件を一括して議題といたします。  総務委員長の報告を求めます。             (総務委員長 常田幸次君 登壇) 37 ◯総務委員長(常田幸次君)  ただいま議題となりました陳受第9号 日朝国交正常化の慎重対応に関する陳情及び陳受第6号 日・朝国交正常化の早期実現を求める意見書提出に関する陳情の総務委員会における審査の概要と結果を御報告いたします。  両陳情は、微妙な国際情勢が関係するものであり、また、相前後して在日韓国朝鮮人民主統一連盟及び在日本朝鮮人総聨合会西東京東部支部から提出されたため、慎重に継続審査を続けてきたものであります。結論の出された12月7日の委員会でも、質疑、討論は特になく、2名の委員から取り扱い意見が出されました。
     その要旨は、国をめぐっての問題点はあるが、一般的な意味での国交正常化は必要だ。早期正常化に賛成する陳受第6号には賛成し、慎重とはいいながら、反対の意味合いも含む陳受第9号には賛成しかねるというものと、基本的には朝鮮との国交回復は避けて通れない問題であり、反対するものではないが、今の状況を考えると、直ちに国交回復して友好関係を結べる状態ではない。したがって、国家体制が将来どうなるのか予測しがたいことも考えあわせれば、継続をして審査をし続けることが外交上の配慮だ。採決に当たって退席する、というものでした。  採決の結果、陳受第9号については、賛成者なく、陳受第6号については、賛成少数で、ともに不採択すべきものと決しました。よろしく御審議のほど、お願いいたします。 38 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。質疑、討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 39 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。採決は1件ごとに行います。  まず、陳受第9号 日朝国交正常化の慎重対応に関する陳情、本件を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 40 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手全員であります。よって、本件は委員長報告のとおり決しました。  次に、陳受第6号 日・朝国交正常化の早期実現を求める意見書提出に関する陳情、本件を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 41 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手多数であります。よって、本件は委員長報告のとおり決しました。      ────────────────────────────── 42 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第6 陳受第24号 国民の主食である米の輸入自由化反対と安定供給に関する陳情を議題といたします。  総務委員長の報告を求めます。             (総務委員長 常田幸次君 登壇) 43 ◯総務委員長(常田幸次君)  ただいま議題となりました陳受第24号 国民の主食である米の輸入自由化反対と安定供給に関する陳情の総務委員会における審査の概要と結果を御報告いたします。  質疑、討論なく、採決の結果、賛成多数で原案どおり採択すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。  なお、後ほど、この件につきましては意見書についての提案をさせていただきます。 44 ◯議 長(竹田たかし君)  質疑を省略し、討論に入ります。             (1 番 畠山よし子君 登壇) 45 ◯1 番(畠山よし子君)  委員長報告に反対をし、陳情に反対の討論をさせていただきたいと思います。  この陳情を審議しているところで既に大騒動を起こしました米問題、世論を二分するような大騷ぎをいたしましたけれども、それは一定の結論に至りました。7年有余にわたりますウルグアイ・ラウンド──農業交渉は、ついに6年間の猶予期間を設けてお米の部分開放を受け入れるという形で決着を見たわけであります。賛成いたします1つの理由は、自由貿易の最大の恩恵を受けてきた日本が最大の貿易黒字国であるということは共通認識に立っているわけでありますけれども、市場開放は世界の流れでありまして、その恩恵を受けてきて、しかも、経済の今日までの大きな発展を遂げてきたという我が国のやむを得ない方向であるという考えを基本的に持っております。  そして、何よりも、お米の問題がなぜ犠牲にならなくてはいけないのかという問題がありますが、これは、今、始まったことではなくて、7年有余にわたる長い期間の間の交渉の結果、やむを得ざる判断を政府はしたわけでありますけれども、しかし、今日まで、それでは正常にこの問題が受けとめられていたんだろうかといいますと、必ずしもそうではないという側面が大きかったように思うんです。つまり、農村票といいましょうか、農村票を意識して市場開放を拒否し続けるというような幻想が国民の間に言われてきました。それは、それぞれの政党が負わなければならない責任ではなかろうかというふうに思います。  今、政府を厳しく追及しておりますけれども、しかし、結果は、どの政党が政権を担当しても同じような結果になったんではないだろうかということは、それぞれの政党も承知していることではなかったんではないだろうかと、こういうふうに思うんです。つまり、それは、舞台での歌舞伎の舞台回しであるというような言い方をしている新聞もございました。そのことは、それぞれの政党の持っている責任というものも今回は厳しく追及されなければならないと思います。政府と協力して農業の体質強化策というものを真剣にこれまで考えてきたのかといえば、決してそうではなかったと思います。猫の目行政と言われるように、農業問題については、くるくると政府の方針が変わってきた。それに翻弄されてきた農家の姿があるというふうにも言われております。  しかし、では、日本の農業はどうするべきかという方向を本来なら積極的に考える必要があるだろうと思います。部分的とはいえ、市場開放時代というのを迎えるわけですから、それに対してどう積極的に対応すべきか。こういうことについて農業は製造業などと比べますと構造改善に非常に時間がかかり、その取り組みには一定の年月がかかるわけであります。そのために猶予期間という6年間を有効に使っていくということは、今、日本の農業技術というのは非常にレベルの高い経営を続けているわけです。農業の技術自身は世界のトップレベルにあると言っても過言ではないと思いますし、また、日本のお米の種類というのは非常にレベルの高い、質のいいお米であるということは私たち日本人が一番よく知っているわけであります。ですから、市場開放の経過措置としてさまざまな対策がとられようとしておりますけれども、しかし、自由化をするかしないか以前の問題として、既に農業の跡継ぎがいなくなっていると。農家の2代目は、これから育っていくんだろうかという課題に直面しつつも、その対策に手おくれになってきたわけであります。しかし、そういう問題をはらみながら、農村票を意識して市場開放拒否を貫けるかのような幻想を振りまいてきたという政党自身に私は責任があるというふうに思っております。  ですから、今回、これを期して市場開放の経過措置として農業から撤退する農家への離農給付金の支給だとか、何らかの補償措置も検討すべきという声もございます。しかし、財政的に援助するだけではなくて、本来、私ども日本人が生きていく基盤というべき主食のお米をどうするかという真剣な議論と実践的な対応が大切であるというふうに思っております。そういう意味では、日本の農業技術というのは改善の余地がまだ残されているというふうに言われますが、技術としては非常にすぐれたものがある。その力を生かして、農家が市場開放をばねに国際競争力の強化の実現に意欲が燃やせるように政府が援助をする、こういうことが必要であると思います。市場開放のメリットを、まず消費者に還元することも、ぜひ政府に期待したいと思います。  そのような立場で、残念ながら、委員長報告に反対の討論といたします。             (10番 小川将二郎君 登壇) 46 ◯10番(小川将二郎君)  21クラブを代表しまして、今の委員長報告に意見を申し上げたいと思います。  結論的に言いますと、この陳情並びに意見書は、時期を逸しているといいますか、つまり、ウルグアイ・ラウンドは、交渉期限の最終日というのが、日本時間で16日の朝、ジュネーブで開かれました貿易交渉委員会で最終協定案が採択をされ、合意が整っているわけであります。これから意見書をというのは、つまり、反対であるという意思表示をするということよりは、つまり、自給するということを徹底的に進めるということであれば、政府の合意をしたということについての抗議ということになるわけでありますが、時期的に、これを反対という意思表示であると思いますので、私どもといたしましては、タイミング的にあんまり、これはどうかということであります。  そこで、この陳情並びに意見書の安定供給といいますか、つまり、陳情でも2つありますが、自給政策を確立する米の輸入自由化に反対ということでありますが、ここで言われている前段の方の趣旨につきましては、つまり、日本が主食である米を自給するということは全く好ましいことでありまして、基本的にそういうことでいかなければならないだろうと思っています。  しかし、今回の交渉というのは、冒頭申しましたように、ウルグアイ・ラウンドに加盟している国、つまり、ガットに加盟している国というのは108ヵ国でありまして、そしてまた、中国は、今、加盟するための審査の手続中である。また、台湾も、加盟したいという意思表示をしている。ロシアも、これはオブザーバーでありますが、参加したいということで、今、意思表示をしているし、日本の場合には、'59年以降、理事国であります。つまり、日本は貿易立国であるわけであります。したがって、米だけで物事を解決するということは、貿易立国であるという立場からしましても、あるいはガットの加盟の状況を見ましても、なかなかそうはいかない。日本がこれから抜けた場合にどうなるかということを考えた場合には、国際政治のそういったことについての理解もしなければならぬだろうというふうに考えるわけであります。  したがって、考える思想といいますか、つまり、日本国民が主食である米を自給するという、この基本的な考え方は、私ども21クラブとしましても賛成でありますけれども、今、反対であるということの意見書を上げまして、これがあと半月ぐらいか1ヵ月ぐらいしてから届くでしょうか。そのときには既に合意のもとに政策は進められていくという状況でありますから、抗議をするということであれば、それなりにわからぬでもないわけでありますが、今、申しましたように、私どもとしては、この陳情並びに意見書についての委員長報告には、後で意見書についても提案がありますけれども、これにつきましては、賛成、反対というよりは、退席をするということであります。  以上、我が21クラブの態度を申し上げまして、討論にかえます。              (22番 野村武男君 登壇) 47 ◯22番(野村武男君)  ただいまの議員提出議案が討論になりましたので、一言、私も討論しておきたいと思います。今の陳情第24号 国民の主食である米の輸入自由化反対と安定供給に関する陳情の委員長報告に賛成し、議員提出議案第17号の意見書に賛成の討論であります。  連立内閣のとった措置というものは、私は、選挙公約に違反する中身であり、承知できないということです。それから、国会答弁で国民にうそをついてきたということであります。それから3つ目は、農業というのは、日本の基本産業でありまして、これが破壊されていくということは明らかであります。一たんつぶしますと、なかなか、再びつくろうといっても、つくれないのは御承知のとおりであります。ガットの場合、ウルグアイ・ラウンドもそうでありますが、それぞれの国の貿易を調整するということでありまして、それぞれの国の判断が優先される。日本が、ウルグアイ・ラウンドのこれをのまないからといって、これがつぶれるものでないことは明らかであります。それぞれの国が、特にフランス等を見た場合、アメリカもそうでありますが、最後まで自分たちの主張を貫くということをしてきているのを見ても明らかであります。しかも、もし今回の案で自由化が4%から8%。この8%が実施されたときに、ブラジルを除いて、日本が世界で最大の輸入国になってくるわけであります。将来の世界的に食糧難が予測されるというときに、日本が減反をして、輸入をしていくということ。これは、本当の意味で輸入に頼らざるを得ない中小国の米を奪っていくという可能性すら出てくるわけであります。連立内閣のこれからの農業政策が、中小の農家をつぶして、大規模な農家だけを育てていくという、こういうものになっていくことは明らかであります。したがって、当然、自由化反対を貫いていくべきだというふうに思います。  ただいまの2人の委員の討論の中で、既に政府は態度を決めてしまったので、この意見書を出すことは意味がないかのように発言がございました。そうじゃないんです。今、これからもし、国際的には、そういう手続を踏んだにしても、国内的な手続はこれからであります。真に農業を守っていこうとしたときに、食糧管理制度の改正がこれからございます。私ども日本共産党は、日本の農業を守っていくことを最後まで闘いを貫いていくということを表明して、この陳情の委員長報告に賛成の討論として、一言述べておきたいと思います。 48 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 49 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  陳受第24号 国民の主食である米の輸入自由化反対と安定供給に関する陳情、本件を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 50 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手多数であります。よって、本件は委員長報告のとおり決しました。      ────────────────────────────── 51 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第7 議員提出議案第17号 米の輸入自由化反対と安定供給に関する意見書を議題といたします。          米の輸入自由化反対と安定供給に関する意見書  米は日本国民の主食であり、これを国内で賄うことは国民生活の基本となるべきものであります。  しかし、昭和40年代以降、政府は減反政策の導入を始め、凶作に備えるべき備蓄の削減、自主流通米の比率の拡大による食糧管理制度の形骸化等、米のゆとりある需給を危ぶませる政策を進めております。  その結果が今年の冷害に見られるように、米の不作が国民生活に多大な影響を及ぼし、大量の外国産米を緊急輸入せざるを得ない状況に至っております。  そのような状況下で、政府はさらに、今から6年後には米の輸入完全自由化を進めようとしているとも報道されています。  万一、米の輸入自由化が行われれば、日本の稲作農業に壊滅的打撃を与えるばかりでなく、地域経済、日本経済にも大きな影響を及ぼすことは明らかであります。  よって、武蔵野市議会は、政府に対し、下記の措置を講ずるよう強く要請するものであります。                    記 1.米の減反政策をやめ、安定的に供給できる自給政策を確立すること。 2.米の緊急輸入と輸入自由化を区別し、「米輸入自由化」に反対すること。  以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。  平成5年12月 日                        武蔵野市議会議長 竹 田 たかし 内閣総理大臣┐ 大蔵大臣  │あて 農林水産大臣│ 自治大臣  ┘ 52 ◯議 長(竹田たかし君)  提出者の説明を求めます。              (13番 常田幸次君 登壇) 53 ◯13番(常田幸次君)  ただいま上程されました米の輸入自由化反対と安定供給に関する意見書につきまして申し述べさせていただきたいと思います。  なお、先ほどの陳受第24号につきましては、賛成、反対と、このように意見が分かれましたが、総務委員会が開催されましたのは12月7日でございます。お手元に御配付させていただいておりますとおりでございますが、何を意見として申し上げたいのかと、このことにつきましては、下段にあります記の1と2であります。まず、1につきましては、米の減反政策をやめ、安定的に供給できる自給政策を確立すること。2つ、米の緊急輸入と輸入自由化を区別し、米輸入自由化に反対すること、ということであります。  内閣総理大臣、大蔵大臣、農林水産大臣、自治大臣あてに提出をさせていただきたいと思います。  よろしく御賛同のほど、お願いいたします。 54 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。質疑、討論を省略して、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 55 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  議員提出議案第17号 米の輸入自由化反対と安定供給に関する意見書、本意見書に賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 56 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手多数であります。よって、本意見書は可決されました。      ────────────────────────────── 57 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第8 陳受第17号 吉祥寺本町二丁目8番地内への公園新設に関する陳情を議題といたします。  建設委員長の報告を求めます。             (建設委員長 榎本重夫君 登壇) 58 ◯建設委員長(榎本重夫君)  陳受第17号 吉祥寺本町二丁目8番地内への公園新設に関する陳情の建設委員会における審査の概要と結果について御報告申し上げます。  本陳情は、9月8日の本会議で当委員会に付託され、以後、3回にわたる慎重審査を経て結論を得るに至ったものであります。  本陳情審査に当たっては、吉祥寺駅周辺の放置自転車を含む駐輪場対策及び公園欠落地対策について広範囲の見地から質疑が交わされました。しかし、その間の陳情審査経過については、その一部は既に議員の皆様には当委員会の会議録が送付されておりますので、その分の報告は省略させていただきます。  ただ、これらの審査経過の中で、本陳情該当地に関し明らかになった点のみに絞って申し上げますと、1)として、当該地は、市政アンケート優先順位第1位の駐輪場として使用し、公園に変更する考えはない。将来的な活用は、自転車対策問題が解決した時点で検討していきたい。また、土地の有効利用から、現駐輪場の立体化計画を持っている。2)として、中町一丁目、本町二丁目は、公園欠落地なので、それはそれで積極的に施策を進めていきたい。3)として、当該用地は、昨年、自転車駐輪場用地として土地開発公社が先行取得し、所有している。現在は、本年7月、市に仮設の自転車駐輪場として一時使用させているが、遊び場として開放してきた事実はない。さらに、当該地の用途変更の法的手続は必要としない、ということでありました。  結論の出された12月10日の委員会では、吉祥寺周辺で今年度、あるいは来年度において駐輪場、あるいは公園用地を取得する考えはあるか、との問いに、都市開発部参事から、駐輪場用地として陳情箇所と本町二丁目12街区(100坪、約300台収容)を土地開発公社で取得している。来年度以降の折衝予定はない、という答弁がありました。  以上のような審査経過を経た後、取り扱い意見として、陳情地域は公園欠落地だが、当該地を直ちに公園化することは困難だ、との意見があり、本件は採決の結果、「直ちに実現は困難であるが、趣旨に沿って努力されたい」という意見を付し、賛成多数で採択すべきものと決しました。  以上で報告を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。 59 ◯議 長(竹田たかし君)  質疑を省略し、討論に入ります。              (4 番 井口良美君 登壇) 60 ◯4 番(井口良美君)  陳受第17号 吉祥寺本町二丁目8番地内への公園新設に関する陳情、本案件に対し、私は、反対の意見を述べさせていただきます。  過日の委員会において私は、継続審査を主張いたしました。継続理由は、本市において交通対策が最重点施策であり、とりわけ自転車駐輪場は大変不足をしております。放置自転車等条例をつくり、対応、努力をされているのが実情であります。よって、この周辺地域の現状、実態をよく勘案し、慎重に審議を望むものであります。特に周辺の状況は、人口過密都市であり、土地評価の高い場所でもあり、商業地域で、市民の利便性・公共性を考えますと、駐輪場が必要ではないでしょうか。このような土地周辺の地域性をかんがみ、将来的には、土地の高度利用、有効利用を図り、立体駐輪場が必要と思われます。  以上、極めて簡略ですが、意見を述べ、反対討論といたします。              (19番 深沢達也君 登壇) 61 ◯19番(深沢達也君)  残念ながら、委員長報告に反対であります。本陳情採択に当たっての付帯意見では、「直ちに実現は困難であるが、趣旨に沿って努力されたい」とあります。まことにもって、直ちに実現は困難であり、むしろ不可能と言った方がよいと思います。では、将来は可能であるのか。また、可能であるとして、何年後に可能なのかと、こういう点になりますと、甚だ明言できないところであろうかと存じます。本陳情の趣旨は十分理解できるとして、こうした状況の中で意思を決定することは適当でないというのが本討論の骨子であります。  言うまでもなく、放置自転車対策、わけても自転車駐車場増設は、当該地を含めた吉祥寺地区においては実に優先すべき市政の重要課題であると考えます。実際、この場所に駐輪場──この先、駐輪場と呼ばせていただきますが、駐輪場ができたこと1つとってみても、その効果は少なからぬものがあると存じます。当該箇所の面する道路から2本西の吉祥寺通りでは──これは東急前の、通称公園通りでありますが──では、従前より放置自転車が歩道を占拠するという状況が続き、市民の苦情も多く、極めて困った日々の問題になっておりますが、最近になって、この通りの管理者である東京都が了解した中で、首都東京都によって、歩道上に駐輪禁止のウマを置くなど、順次、その改善方がなされ始めております。これも、当該地に駐輪場ができたことが大きく連動していることは言うまでもありません。  実は、一昨日、改めて当該駐輪場及びその周辺を見てまいりました。この通りとその周辺は、陳情文にもあるとおり、住宅も多く、一部ビルも混在する中、極めて建物の密集した地域であり、確かにこの場所が公園になると、ほっと一息つける憩いの場所になるであろうと思いましたし、地元の方々の公園化への願いはよく理解できるところであります。そして同時に、この地域が公園欠落地域であることも、地域生活環境指標を見れば、これは明らかであります。したがって、この地域、すなわち本町一丁目から二丁目にかけての環境指標の中で出てくる、ぽっと白くあいた部分について、公園ないし遊び場をつくらなければならないということは正しい道筋であろうと存じます。といって、この場所が公園として最適地なのかどうか。あるいはまた、近い将来にわたり、この地域からもっとふさわしい土地の出物が出ないとは限らない。  当該地は、面積265平米、そのうち北側一部80平米がさくで囲われた空地になっております。したがって、残り約180平米が現在駐輪場になっております。また、北側の空地は、近い将来、商工会館改築に伴って、吉祥寺周辺駐車対策協議会本部が置かれる予定と聞いております。したがって、対象となる部分は、残りの180平米ということになりますが、現在は、御案内のとおり、約260台の自転車がぎっしりと詰まっております。言うまでもなく、吉駅周辺の自転車総数は約1万台。そのうち既存の駐輪場への収容能力は約4,000台であります。これは昨年度の調査数値なので、その後も含め、今後さらに数ヵ所ふえることが確定しておりますので、数値は変わると思いますが、いずれにせよ、まだ半分程度の収容能力ということになります。また、当該周辺地域は、同じく昨年度調査によると、吉祥寺通り並びに西へ1本と2本目と両方合わせて、それらの道路に置かれた自転車の総計が約600台であります。したがって、当該駐輪場の260台という収容は非常に効果的なものがあるということは言うまでもないと思います。  もちろん、将来にわたり、この地域に1,000台ぐらいの大きな駐輪場ができれば、一挙に解決されるとは思いますが、果たしてその見込みが今すぐあるとは思えない。仮にもしそれが実現されたとして、その場合、当該地を公園にすることは可能ではありましょうが、それがいつになるのか、それはわからない。また、そうなったとして、それはその時点の全体状況をにらみつつ検討すべきことでありまして、今の段階で、ここを公園化するという将来に縛りをかけることについては得策でないと考えるものであります。  将来、公園にするとは言ってみたけれども、いつ実現するのかわからないと。そして、実際、いつになってもなかなかできないというのでは、地元の陳情者の皆さん、地元の皆さんに対し申しわけがつかないことになるのではないか。こう考え、あえて21クラブを代表し討論をいたした次第であります。終わります。
    62 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 63 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  陳受第17号 吉祥寺本町二丁目8番地内への公園新設に関する陳情、本件を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 64 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手少数であります。よって、本件は不採択すべきものと決しました。      ────────────────────────────── 65 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第9 陳受第25号 吉祥寺本町三丁目交差点における交通事故防止に関する陳情を議題といたします。  建設委員長の報告を求めます。             (建設委員長 榎本重夫君 登壇) 66 ◯建設委員長(榎本重夫君)  ただいま議題となりました陳受第25号 吉祥寺本町三丁目交差点における交通事故防止に関する陳情についての建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。  主な質疑として、1)として、本陳情の要望どおり信号機が取りつけられる可能性があるのか。2)として、市で現場付近に補助標識を設置し、一部改善しているとのことだが、その他警察の対応を待つだけではなく、行政としてとり得る施策はないのか。3)として、信号機の設置要求はかなり多いことは認識しているが、議会を通ったことにより設置が早まった事例はあるのか。また、警察当局は事故の多い同所の現状を把握しているのか。4)として、市内で何ヵ所ぐらい信号機設置の要望を出しているのか。5)として、道路面に段差をつけることによって運転速度を抑制させる方法をとっているところもあるが、これを考えないのか、というもので、市長、担当部課長より、1)については、所管である武蔵野警察にお願いしたところ、同所は、双方向が一方通行で、また、現場の状況から見て、現時点で設置は難しいが、点滅式の「とまれ」という標識を取りつけ対応したいという話があった。2)については、光を受けると反射し、交差点の認識、スリップ防止に効果のあるクロキララという路面素材を年度当初より陳情箇所で実験的に敷く予定をしていたが、年内にも完成する。また、現場だけでなく、付近にも看板を設置していきたいと考えているが、今までにもカーブミラー、キャッツアイ等を設置し、行政としてとり得る施策を行ってきている。3)については、今まで平常から依頼している中で設置されたことはあるが、議会を通ったことにより設置が早まったという前例はない。警察は、現場をよく把握しているが、年度予算の中で都下全域、武蔵野市内全域を考慮し、交通量などを含めて総合的に判断して設置していると聞いている。4)については、4月以降、日赤病院前を含め2件ほどだと思う。市を通じての要望はさほどない。5)については、市街地では、振動、騒音の発生が問題となる。また、道路管理上も、段差による自動車事故、自転車の転倒などの危険が生じ、高齢者の歩行上の支障も考えられ、検討したことはない、という趣旨の答弁がありました。  以上で質疑を終局し、討論なく、採決の結果、全会一致で、「関係官庁と協議のうえ、その実現に努力されたい」との意見をつけ、採択すべきものと決しました。よろしく御審議をお願いいたします。 67 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。質疑、討論を省略して、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 68 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  陳受第25号 吉祥寺本町三丁目交差点における交通事故防止に関する陳情、本件を委員長報告のとおり決することに賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 69 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手全員であります。よって、本件は委員長報告のとおり決しました。      ────────────────────────────── 70 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第10 議員提出議案第18号 武蔵野市市税条例の一部を改正する条例を議題といたします。  提出者の説明を求めます。              (12番 栗原信之君 登壇) 71 ◯12番(栗原信之君)  それでは、議員提出議案第18号 武蔵野市市税条例の一部を改正する条例案を提出をしたいと思います。  お手元に配付をさせていただきましたが、これは、お読みをいただければわかりますけれども、来年の固定資産の評価替えに伴いまして、市民に対する増税が行われるという中で、市で引き下げられる税金であります都市計画税の税率を3年間引き下げまして、市税負担の軽減を図る。100分の0.22を100分の0.2に改正をするというものでございます。  ちなみに、付則の説明をいたしますと、本年の3月24日に武蔵野青色申告会の藤井春彦さんから出されました「固定資産税の評価替えに関する請願」、この中に、固定資産税の評価替えに当たり、上昇率を極力抑制していただきたいというのが1点であります。2点目には、都市計画税の税率を100分の0.2に引き下げていただきたいという請願が出されまして、6月の本会議で、本議会において採択をされております。評価替えは、今までの適正な時価という形の評価を改めまして、評価を公示価格の70%とするということになりますので、「市報むさしの」の固定資産税特集号にもありますが、これによって評価が4倍から5倍になるということになるわけであります。当然、このままでは大変な事態ということで、一定の特例措置が導入をされておりますけれども、それらがありましても、前に私、一般質問で申し上げたことがありますが、3年間で24%からの増税が行われる。毎年7.5%の増税ということになります。これらは、土地価格が下がっているのに、なぜ税金が上がるのかという市民の素朴な質問に対して、我々が答える場合に、市としては減税を行うという内容をつけ加えられなければならないと考えているところでございます。  ちなみに、配付を前にもさせていただきましたが、100分の0.2というのは、決してほかの市に例がないわけではありません。埼玉県の場合においては、志木市で0.15、春日部市も0.15でございます。秩父市、岩槻市、狭山市、鴻巣市、越谷市、朝霞市、久喜市と、埼玉県の各市で0.20。千葉県の野田、神奈川県の大和、厚木においても都市計画税の税率は0.20という形で施行されております。さらに、都内26市の中でも、武蔵野市は、最初に都市計画税を減税をした都市でありますけれども、保谷市において、今、武蔵野市と同じ0.22、府中においても0.22ということになりました。さらに、お隣の三鷹市でも0.22を目指して3年間で実現をしていくという改正がされているようであります。最初に都市計画税減税の道を開いた武蔵野市として、今回の固定資産の評価替えに当たって、0.2を実現をしたいというふうに考えております。  それから、なぜ今議会で議案を提出をしたのかと申しますと、この間、国保税の審議が行われましたときに、市長が、国保税の議案を提出をしたのは、予算に関係のある問題については、3月議会では間に合わない。11月議会、12月議会に提出しなければならないんだと、こういう御説明がありました。私、このことで、市側として提案をする意思があるのかということをただしたところでございます。市側としては、自治省だとか、そういう関係もあって、そういう要求はあってこたえたいけれども、諸般の事情でなかなか踏み切れないという事情もあるかと察しておりますので、議員提出議案として提出をしまして、理事者ともども減税の実現を図りたいというのが趣旨でございます。  よろしくお願いします。 72 ◯議 長(竹田たかし君)  これより質疑に入ります。               (「なし」と呼ぶ者あり) 73 ◯議 長(竹田たかし君)  これにて質疑を終局したいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 74 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、質疑を終局いたします。  お諮りいたします。本案は総務委員会に付託し、閉会中も審査することにいたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 75 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認めます。よって、さよう決定いたしました。      ────────────────────────────── 76 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第11 議員提出議案第19号 消費税の税率引き上げ反対に関する意見書を議題といたします。           消費税の税率引き上げ反対に関する意見書  政府は、バブル経済崩壊により法人税等が大幅に減収するという状況の中で、「国際貢献の財源確保」「国税の直間比率の是正」等を理由に、消費税の税率を大幅に引き上げる方向を打ち出そうとしています。  税の直間比率の見直しとしての消費税税率の引き上げは、今や細川首相を初め、政府において、公然とその税率引き上げを論じるに至っています。  現在の消費税でさえ、住民1人当たり10万円(1992年度)の負担となり、4人世帯では40万円の負担増となっています。特に、税率を2倍、3倍に引き上げることは、今日の不況に加え、住民生活に極めて多大な影響を与えるものであります。  よって、武蔵野市議会は、政府に対して、消費税の廃止を踏まえ、当面、速やかに食料品等の日常生活用品を非課税にするとともに、消費税の税率引き上げは行わないよう強く要請いたすものであります。  以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。  平成5年12月 日                        武蔵野市議会議長 竹 田 たかし 内閣総理大臣┐ 大蔵大臣  │あて 自治大臣  ┘ 77 ◯議 長(竹田たかし君)  提出者の説明を求めます。              (22番 野村武男君 登壇) 78 ◯22番(野村武男君)  ただいま議題となりました議員提出議案第19号 消費税の税率引き上げ反対に関する意見書の提案を若干説明させていただきたいと思います。  今日のこの不況はますます長期化して、この克服が最大の政治課題になってきております。今、必要なことは、国民全体の購買力を引き上げる対策であります。不況を深刻にしている最大の原因は、GNPの6割を占める家計消費の落ち込みにあります。総務庁の家計調査では、家計消費支出は、連続4期にわたって実質マイナスを続けております。庶民が潤う所得減税を直ちに行うことは圧倒的な国民の要求であります。ところが、政府は、今回の補正予算で所得減税を見送ったばかりか、金持ち減税と引きかえに消費税率を引き上げる庶民大増税を進めようとしております。消費税が税率アップされれば、所得税減税があっても、どんなに控え目に見積もっても、労働者、サラリーマンの85%に当たる年収730万円以下の世帯は、確実にすべて増税になっていくわけであります。仮に税率7%ならば、8万円から十数万円の増税であります。結局、大多数のサラリーマン、所得の少ない農家や自営業者はみんな増税になっていくわけであります。一方、年収1億円以上の金持ちには1,000万円以上の大幅な減税となるわけであります。このような庶民の懐から出させて、大金持ちと大企業に注ぎ込むことになる税制改悪では景気は回復させることができない。ますます冷え込ませるばかりであります。こういう今日的な情勢を踏まえまして、ここには、るる消費税の税率引き上げ反対についての具体的な数字を示して、いかに強い国民の反対であるかということが意見書にるる述べられております。どうぞ、全会一致の可決をお願いをいたしまして、背景説明とさせていただきます。 79 ◯議 長(竹田たかし君)  質疑を省略し、これより討論に入ります。               (「なし」と呼ぶ者あり) 80 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。これにて討論を終局し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 81 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  議員提出議案第19号 消費税の税率引き上げ反対に関する意見書、本意見書に賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 82 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手少数であります。よって、本意見書は否決されました。      ────────────────────────────── 83 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第12 議員提出議案第20号 乳幼児医療費無料制度の所得制限廃止と対象年齢の拡大に関する意見書を議題といたします。            乳幼児医療費無料制度の所得制限廃止と            対象年齢の拡大に関する意見書  子供たちの健やかな成長は、子供を持つ若い母親のみならず、市民共通の願いであります。そうした中で、平成6年1月から3歳未満児を対象に、乳幼児医療費の無料化が全都で実施の運びとなりました。  しかし、同制度は所得制限が設けられているため、子育て支援を目的とする趣旨に反し、多くの家庭が対象から外されることになります。また、3歳以上の子供を対象外としている点でも不十分なものとなっております。  また、このような医療保障に関する制度は、本来、国において行われるべきであり、同制度の法制化の実現が望まれるところであります。  貴職におかれましては、上記実情を踏まえ、下記事項について施策を講じられますよう要望いたします。                    記  1. 乳幼児医療費無料制度について所得制限を廃止し、対象年齢を就学前までに拡大すること。  2. 前項を含めた乳幼児医療費無料制度を国の制度として法制化すること。  以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出いたします。  平成5年12月  日                        武蔵野市議会議長 竹 田 たかし 厚生大臣 ┐      │あて 東京都知事┘ 84 ◯議 長(竹田たかし君)  提出者の説明を求めます。              (5 番 鈴木有臣君 登壇) 85 ◯5 番(鈴木有臣君)  ただいま議員提出議案第20号 乳幼児医療費無料制度の所得制限廃止と対象年齢の拡大に関する意見書の提案をさせていただきます。  文書は、お手元にいっておりますので、御理解いただきたいと思いますが、先般、9月議会で3歳未満児の医療費の件で、武蔵野市乳幼児の医療費の助成に関する条例をお願いしたところでありますが、この制度を審議した厚生委員会で、さらに所得制限の廃止と対象年齢の拡大をお願いすること、さらにこれを含め、これらの医療保障は国において総合的に行うべきであると考え、これを国の制度として法制化されるよう強く要望するために議員提出議案として出させていただきました。  これは、厚生大臣、都知事にあて意見書を提出するものであります。よろしく御審議をお願いいたします。 86 ◯議 長(竹田たかし君)  お諮りいたします。これにて質疑、討論を省略し、採決に入りたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 87 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、採決に入ります。  議員提出議案第20号 乳幼児医療費無料制度の所得制限廃止と対象年齢の拡大に関する意見書、本意見書に賛成の方は挙手願います。                 (賛成者挙手) 88 ◯議 長(竹田たかし君)  挙手全員であります。よって、本意見書は可決されました。      ────────────────────────────── 89 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第13 請受第3号 用途地域改正に関する請願から陳受第28号 用途地域改正に関する陳情まで、以上、請願2件、陳情3件を一括して議題といたします。  本請願、陳情については、お手元に配付してあります文書表のとおり、所管の委員会に付託いたします。  お諮りいたします。ただいまの請願、陳情については、閉会中も継続審査とすることにいたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 90 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、さよう決定いたしました。      ────────────────────────────── 91 ◯議 長(竹田たかし君)  次に、日程第14 厚生委員会議案・陳情継続審査要求について、建設委員会陳情継続審査要求について、以上2件を一括して議題といたします。
     お諮りいたします。以上2件は、お手元に配付いたしました委員会から申し出の議案・陳情継続審査件名表のとおり、閉会中の継続審査に付したいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 92 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認めます。よって、本件はいずれも閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。      ────────────────────────────── 93 ◯議 長(竹田たかし君)  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。  この際、お諮りいたします。会期はなおあと3日残しておりますが、今期定例会は本日をもって閉会といたしたいと思いますが、これに異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) 94 ◯議 長(竹田たかし君)  異議ないものと認め、さよう決定いたします。  会議を閉じます。  これをもって、平成5年第4回武蔵野市議会定例会を閉会いたします。                          ○午後 2時46分 閉 会 Copyright © Musashino City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...