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  1. 八王子市議会 2018-11-19
    文教経済委員会(11月19日) 本文 2018-11-19


    取得元: 八王子市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                     〔午前10時00分開議〕 ◎渡口禎委員長 ただいまから文教経済委員会を開会いたします。  本日の進行については、お手元に配付いたしました日程及び審査順序・方法をお目通し願います。  以上の方法により進行することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2 ◎渡口禎委員長 御異議なしと認め、そのように進行します。  なお、報道関係者から取材したいとの申し出がありましたので、これを許可したいと思いますので、御了承願います。  まず、組織改正に伴う部課長の紹介ですが、お手元に配付しました名簿にて省略させていただきます。   ────────────────────────────────────────── 3 ◎渡口禎委員長 これより、報告事項に入ります。  まず、委任専決処分の報告について(散田町一丁目地内交通事故)について、市側から報告願います。 4 ◎中野文化財課長 それでは、平成30年10月9日付で地方自治法第108条第1項の規定に基づき委任専決処分いたしました散田町一丁目地内交通事故に係る損害賠償の和解につきまして、口頭にて報告させていただきます。  本件は、平成30年7月10日火曜日、午前10時45分ごろ、生涯学習スポーツ部文化財課職員公用軽自動車で出前講座へ赴く際に、訪問先の関係者駐車場奥のスペースに駐車しようとしたところ、公用軽自動車左ドア部分が駐車中の相手方所有軽自動車前方部右側に接触し、バンパー及びヘッドライトを損傷させたものでございます。相手方双方とも人身のけがはございませんでした。  この事故は、本市職員が周囲への注意及び確認が不十分であったため発生したものであり、また相手方車両は駐車中であったことから、市側の過失割合は10割となり、相手方車両の修理等に係る費用19万3,087円を支払うことで和解したものでございます。  該当職員に対しましては、直ちに面談を行い、周囲の安全確認を徹底して行うよう指導を行いました。また、課内の他の職員につきましてもこの事故を教訓として、再発防止の徹底を図ったところでございます。  このたびは、このような事故を起こしてしまい、まことに申しわけございませんでした。 5 ◎渡口禎委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◎渡口禎委員長 御発言もないようでありますので、進行します。
     次に、市立中学校生徒に係る事故への対応状況について、市側から報告願います。 7 ◎安間教育長 まず、発言の機会をいただきまして感謝を申し上げます。  今回、御報告させていただきます事故につきましては、まずは亡くなられた生徒の御冥福を心からお祈り申し上げます。御家族の心情を察し、今後とも誠心誠意対応してまいります。  また、市民を代表する議員の皆様方には、かねてよりこの問題についてさまざまな御提案、また御助言、御指導をいただいておりましたが、今回このような事態になってしまったこと、深くおわび申し上げます。  また、この場をおかりいたしまして、市民の皆様方に御心配をおかけしていること、重ね重ねおわび申し上げたいというふうに思います。 8 ◎上野統括指導主事 市立中学校生徒に係る事故への対応状況について御報告させていただきます。  配付資料をごらんください。  資料に基づきまして御報告をさせていただきます。  1、関係生徒についてです。  関係生徒は、市立由井中学校の第2学年に在籍をする女子生徒となります。これ以降、当該生徒として御説明させていただきます。第1学年時は、市立第六中学校に在籍しており、由井中学校には、平成30年4月に転入いたしました。  2、事故の経過についてです。  平成30年8月28日火曜日、午後4時23分に当該生徒JR中央線西八王子駅を発車した下り2番線ホームで電車に接触しております。救出された当該生徒は、同日午後5時9分に東京医科大学八王子医療センターに救急搬送され、処置を受けております。その後、平成30年9月10日月曜日にお亡くなりになっております。  続いて、3、第六中学校における部活動におけるトラブルの学校での対応経過について御報告させていただきます。  平成29年8月に、当該生徒家族旅行のために部活動を休みました。部活動の上級生が、SNS上で部活動を家族旅行で休んだ当該生徒を非難しております。  平成29年度の2学期から当該生徒は、学校に登校しなくなりました。平成29年9月に、当該生徒の御両親が、担任及び部活動の顧問にSNS上のトラブルについて相談をしております。部活動の顧問は、部活動の上級生から話を聞いたところ、部活動の上級生が言い過ぎたことを認めたため、当該生徒に謝罪するよう指導しております。  後日、部活動の顧問が部活動の上級生に謝罪したかを確認したところ、部活動の上級生は謝罪したと話しております。さらに、部活動の顧問は、当該生徒に部活動の上級生から謝罪を受けたかを確認したところ、当該生徒は、謝罪を受けたと話し、あわせて大丈夫ですと回答しております。  平成29年12月、当該生徒の不登校状況が改善されないため、当該生徒の保護者が担任に転校させたい旨を相談しております。その後、当時の第六中学校校長は、当該生徒の不登校の状態の改善を図るため、児童・生徒の転学にかかる学校長所見教育委員会に提出しております。  平成30年4月、当該生徒は、市立由井中学校に転校しました。しかし、由井中学校でも当該生徒の不登校の状況は続いておりました。  4、事故後から現在までの対応について御報告させていただきます。  当該生徒が在籍する由井中学校がこの事故を把握したのは、電車との接触事故3日後の8月31日金曜日となります。由井中学校の担任が不登校状況の確認をとるために当該生徒の保護者に連絡した際、8月28日の電車との接触事故の被害者が当該生徒であることの報告がありました。  由井中学校校長は、本校の生徒が事故に遭い、意識不明の重体であるとの第一報を教育委員会に入れております。教育委員会は、この時点で重大事態であると認識し、いじめの疑いも含め、由井中学校に調査を依頼いたしました。ここから由井中学校は、当該生徒の状況について調査を開始いたしました。  週明けの平成30年9月3日月曜日の調査により、由井中学校が把握をした事実は、次の2件となります。  1点目は、当該生徒は、平成30年4月からの転入であることに加え、不登校状態であったため、ほとんど人間関係がなく、いじめの可能性はないこと。2点目は、当該生徒が第1学年時に在籍をしていた第六中学校で、部活動での何らかのトラブルがあったこととなっております。  由井中学校の調査を受け、第六中学校が当該生徒に関する部活動のトラブルについて調査を開始いたしました。平成30年9月10日月曜日、当該生徒の御家族が第六中学校を訪問し、当該生徒のお父様は、SNS上のいじめが原因で自殺に至ったことなどを訴えております。あわせて、第六中学校での調査の報告により、教育委員会は、いじめがあったことを認識いたしました。  教育委員会といたしましては、平成30年9月12日水曜日に、教育委員会重大事態に係る事案として協議を行いました。このときに確認したことは、3点ございます。  1点目は、第六中学校における部活動でのトラブルは、法でいうところのいじめであること。  2点目は、第三者による調査は、御家族の意思があるまでは保留をする。ただし、今後開催予定のいじめ問題対策委員会において、現時点で行うことができる範囲の調査結果について報告するとともに、協議を行う。  3点目は、緊急の事態がある場合は、教育委員会定例会を開催せずとも第三者による調査組織を立ち上げて調査を開始するとなっております。  平成30年9月16日日曜日に行われました当該生徒の通夜には、由井中学校、第六中学校の教職員及び生徒約90名が参列しております。  平成30年10月3日水曜日には、教育委員重大事態に係る事案として協議を行い、保護者の意向に沿って対応していくことを確認しております。  平成30年11月7日水曜日、教育委員会臨時会において、いじめ問題対策委員会に利害関係のない第三者による調査組織を設置し、調査を依頼することを決定いたしました。  平成30年11月14日水曜日、八王子市教育委員会いじめ問題対策委員会において、いじめを許さないまち八王子条例第12条第4項の規定による調査について審議していただき、八王子市教育委員会いじめ問題対策委員会規則第8条第1項の規定に基づき、調査組織を設置し、第三者による調査を実施することを決定いたしました。  5、今後の対応についてです。  調査部会は、本事案について、学校及び八王子市教育委員会が実施した調査結果をもとに、客観的な事実確認を行い、その調査結果をいじめ問題対策委員会に報告し、いじめ問題対策委員会教育委員会にその調査結果の報告をすることとなります。そして、教育委員会及び学校は、調査組織が行った調査結果の報告を受け、本案件における対応の課題を明らかにし、いじめ防止等に関する取り組みの改善策を講じてまいります。 9 ◎渡口禎委員長 市側の報告は終わりました。  御質疑はありませんか。 10 ◎岩田祐樹委員 まずは、亡くなられたこのたびの女子生徒に心からの御冥福、お祈りを私の立場から申し上げたいと思います。  それでは、今、報告をいただきました事案につきまして、幾つか確認と要望をさせていただきたいと思います。  まず初めにですけれども、今回の事故ですけれども、発生日時が8月28日ということでありましたけれども、それが市立中学校の生徒だということが判明したのはいつぐらいなのか、まずお示しをください。 11 ◎上野統括指導主事 教育委員会がこちらの市立中学校女子生徒が事故に遭われたと把握しているのは、8月31日金曜日となっております。 12 ◎岩田祐樹委員 発生から3日後であったということでありますけれども、その間に警察からの情報提供または警察に問い合わせをするなどは特段、市側からしたのでしょうか。 13 ◎上野統括指導主事 この事故に関する警察との情報提供等についてですが、まず警察のほうからの情報提供は、教育委員会側にはございませんでした。あと、これまでの関係性の中からも、教育委員会のほうからも警察への問い合わせ等はしておりません。これに関して、今後の課題というふうには考えております。 14 ◎岩田祐樹委員 女子生徒プライバシーに関連することでもありますから、なかなか警察当局も幾ら市とはいえ、容易には教えてもらえないのかなということは推測されますけれども、いずれにいたしましてもこのような事案の場合は、やはり対応の早さというものが今後の鍵になってくると思いますので、対応は早いにこしたことはないと思いますので、先ほども申し上げましたように、プライバシーの関連等々もありますからなかなか難しいところはあるかと思うんですけれども、今、上野統括指導主事からもお話がありましたけれども、今後の課題として、八王子警察もすぐ隣接する立地条件になったわけですから、警察当局ともしっかりとそこの連携というものを密にしていただきたいと、まず強くここは要望させていただきたいと思います。  次に、先ほどの報告の中にもございましたけれども、29年8月に家族旅行に行かれるために部活動を休んだということがこのたびの事案が発生する一つの原因、きっかけになったんだとは思いますけれども、その際に、平成29年9月ですか、学校のほうにSNS上でのトラブルについて相談があり、その後、その発言をされたという上級生と女子生徒本人双方から意見を聴取したという話ですけれども、その際に、上級生から謝罪した報告と、またその女子生徒本人から大丈夫ですとの回答を受け解決したと判断したということが報告にもありますけれども、残念ながらその後も不登校状態がやはり続いていたわけでありますから、ここで解決済みだというふうに判断したことがもしかしたら誤りであったのではなかろうかということで、未解決を疑うべきであったのではないかと思いますけれども、その点で初動体制のミス、また判断のミスというものがあったのか、ないのか、市ではどのように認識しているのか、お答えください。 15 ◎上野統括指導主事 ただいまの岩田委員からの御質問ですけれども、教育委員会としてこちらを把握したのは、先ほどの御報告でさせていただきました9月10日というところになります。学校では、こちらの平成29年の時点で、当該生徒と上級生の間の謝罪した、謝罪を受けたというところで解決ということになっております結果を受けとめてのことしになります。  ただ、その時点で学校の対応ですとか、不登校にかかわる生徒へのかかわりですとか、そのあたりに関して課題があったというのは、重々重く受けとめております。この点に関しても今後、不登校児童・生徒への対応というところに受けとめまして、市として調査結果を受けとめながら改善策を講じていきたいというふうに考えております。 16 ◎岩田祐樹委員 そのような判断がされたということでありますけれども、実はこの年の4月1日を施行日としていじめを許さないまち八王子条例がちょうど可決をしたさなか、また半年たつかたたないかの中でのこのたびの事案でありましたから、やはりその判断の甘さといいますか、初動体制のミスというものは否めないのかなというふうに私は個人的に思っております。  いま一度申し上げますけれども、この今回の上級生と女子生徒とは、やはり上級生、下級生という間柄でもありましたので、幾ら子どもたちにそれぞれから意見を聴取して謝罪した、また謝罪を受けて、結果、大丈夫ですというような報告があったにせよ、今後の学校生活だったり、上級生、下級生との人間関係の中でいうならば、なかなかこの女子生徒本人からは、もしかしたら虚偽の報告が大丈夫ですという形でなされてしまったのではないのかなというふうに、その後も不登校状態が続いていたわけですから、本来であればそこでそのような判断をするべきであったのではないのかな、私は正直にそこは思いますので、今回の事案というものを一つの契機として、二度と同じことを起こさないという強い認識を各学校長、また八王子市教育委員会それぞれが認識を高めていただいて、再発防止に努めていただきたいと思います。このような今回の意見聴取のあり方というものも小学生とは違いますから、中学生としてある程度個人の意思というものも尊重しなければいけないまた年齢でもありますから、一様にして一堂会して当事者同士を呼んで話をすることがいいのか、そうではないのかというのはケース・バイ・ケースだと思うんですけれども、今回のように同級生であれば、それはそれでいいのかもしれませんけれども、上級生、下級生というような関係性がある中でいうならば、やはり一定程度もう少し踏み込んだ配慮というものも必要であったのではないのかなというふうに申し添えておきたいと思います。  関連しまして、部活動のあり方についてなんですけれども、平成29年8月の家族旅行、学期中に行ったわけでもなくて、夏休みの期間中ですから、私はこの家族旅行に行ったということ自体は、決して否定するべきものでもないですし、現在の殺伐とした時代の中で、現代社会の中で言うとやはり家族のきずなというものが希薄化してしまっている中にあって、家族のきずなづくりのためにもこのような家族旅行に赴くということは、私はむしろ大賛成をさせていただきたいと思っています。  ただ、学校生活の中で生徒がやはり健全な体と心を養っていくための一つの取り組みであります部活動というものも、極めて大切な問題でもあると思いますので、やみくもに別に部活動をないがしろにして家族旅行に行っていいよとか、何々をしていいよという問題ではないと思うんですが、今も申し上げたように家族のきずなづくりというものが、これから我がまちが新たな100年を迎えるに当たって、やはり社会を形成していく中で、家族のきずな、また地域とのきずなというものが今後ますます重要になってくる問題だというふうに思っています。  その中で、やはり家族旅行に行くという取り組み自体は、否定してはいけないと思うのですが、今回の家族旅行へ行くに当たって、部活を休むことは例えば生徒本人からの申し出があったとか、家族からの申し出があったとかという意味で部活動の顧問は承知していたのか、もしわかれば教えていただきたいんですけれども。 17 ◎上野統括指導主事 部活動の顧問におきまして、平成29年8月の時点で、家族旅行当該生徒がお休みするということは、御家庭からの申し出により把握をしております。 18 ◎岩田祐樹委員 把握をしているのであれば、なぜこのような問題が起きたのかなということもさらなる疑問を生むんですね。  そこで、一つ一つを掘り下げて今、言うつもりもありませんで、今後どういうふうに改善をすべきところは改善していって、先ほども言いましたけれども、二度とこのような痛ましい事案を発生させない、そのために部活動のあり方というものもしっかりとやはり家庭と学校との両立をさせる、その部活動のあり方というものもいま一度まだまだ検討する余地というものは、今回のことからも散見されるようにあるんだと思います。ぜひとも部活動のあり方についてもいま一度研究をしていただいて、どのような対処が望ましいのかということを、あり方が望ましいのかということを考えていただけたらと思います。  続きまして、私も実は、手元にコピーをいただいております。安間教育長が夏休み前ですか、各児童・生徒に送られたメッセージ、冒頭だけ読ませていただきます。  あなたの命は、何物にもかえられないかけがえのないものです。あなたの周りには、あなたのことを大切に思う人たちがいます。この文言で始まるあなたの命はかけがえのないものというこういうメッセージが各学校に配られたわけでありますけれども、この全文を読むと安間教育長子どもたちに対する思い、また教育に対する思いというものがしっかりとここに書かれている。私は、これはすごくすばらしいメッセージだなというふうに判断をさせていただきましたけれども、幾らすばらしいメッセージでも、児童・生徒ひとりひとりの手にしっかりと届いていることが大切だと思うんですけれども、確実に教育長の思いというものが児童・生徒に届いているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 19 ◎上野統括指導主事 ただいまの御質問の前に、先ほどの御質問について1つだけ訂正をさせていただきます。顧問が家族旅行により部活動を欠席するということを把握していたというところですが、保護者のほうがお話をされている部分と顧問が受けとめている部分が違う部分がございますので、先ほどの部分、済みませんが訂正させていただきまして、今後の調査部会の報告を待ってという形にかえさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。  ただいまいただきました教育長メッセージ、あなたの命はかけがえのないものに関しましては、ことしの7月13日付で市内小中学校全校へお配りをしております。こちらにつきましては、全校朝会または1学期の終業式の場で校長が本メッセージを読み上げるですとか、あとは各学級においてこちらのメッセージを配らせていただいて、担任が読み上げている学校もあります。あと、あわせて学校によりましてホームページにアップをしているところもございますし、学校だよりの記事として載せているところもございました。あとは、学校運営協議会の話題として出している学校もあるというふうに伺っております。 20 ◎斉藤指導担当部長 今、上野統括指導主事がお話しした訂正の件なんでございますけれども、御家族のほうからは、家族旅行だというふうなことで伝えているというような申し出があるのですが、顧問のほうは、正直そこのところの記憶がないというか、そういうようなことがございまして、先ほど言ったような言い方になっているということでございますので、そこは御了解いただければと思います。 21 ◎岩田祐樹委員 今後、真相究明、また徹底調査のために第三者委員会が設置をされたわけでありますから、現時点で市側が把握できていなかったり、もしかしたら誤認識のところもあるのかもしれませんので、今のことは聞き置かせていただいて、いずれにいたしましても今もありましたけれども、部活動での話で保護者側が申し伝えたことと顧問が受け取ったことが違うということであれば、なおさら今の部活動のあり方というものがまだまだ検討の余地があるんだということが、ここでも確認ができましたので、やはりしっかりと家庭と学校とが連携できるような、例えば休部届を口頭で言うのではなくて、休部届を紙ベースで出すなり、何らかの対応策というものは今後、検討していただけたらと思いますので、お願いをしたいと思います。  先ほどのあなたの命はかけがえのないものというメッセージでありましたけれども、今、学校長から事あるごとに児童・生徒に読み上げをしたり、学校によっては、ホームページにも上げられているというようなお話でありましたけれども、やはり先ほども申し上げましたけれども、このすばらしいメッセージをどこに届けなければいけないのかといったら、全児童・生徒ももちろんなんですけれども、どこに潜んでいるかわからない、悩んでいる子どもたちの手元に届かなければ、全くといったら語弊がありますけれども、意味がやはり薄れてしまうものだと思います。ぜひともそれらも第三者委員会のほうで実際どうだったのかということをさらに追及を深めていただいて、確実に今後、子どもたちひとりひとりの手元に届く、子どもたちが目にするだけではなくて、それを持ち帰ってもらって、親御さんにもこれを見てもらえるような仕組みづくりというものをしっかりと構築していただきたいと思いますので、ぜひここはよろしくお願いしたいと思います。  また、あわせて不登校になった時点で本来であれば重大事態と認識すべきであったんだと思いますけれども、残念ながら現状、報告をされております報告書の中では、多少タイムラグがやっぱり生じてしまっているのかなというふうな印象を受けるわけでありますけれども、在籍している子どもたちが30日以上欠席となった場合、本来であれば、その情報はすぐに学校長から教育委員会に上がってくるのではないかと思いますけれども、その点はいかがか、お聞かせください。 22 ◎穴井教育支援課長 不登校の状況でございますが、本市では、個票システムを入れていまして、学校で3日以上お休みになられたお子さんの状況については、毎月、教育委員会のほうに報告していただくことになっています。当然いじめということが原因で30日以上になりました場合は、指導課を通じて市長のほうにも報告が行く形にはなっています。 23 ◎岩田祐樹委員 一つの目安として、30日を超えた時点でさらに学校ときめ細かく対応すべきであると思いますので、この制度の構築もしっかりと強く要望させていただきたいと思います。  最後になりますけれども、今回、第三者委員会による調査を依頼いたしましたけれども、事実認定において保護者のおっしゃっていることと食い違っていることなんかはあったりもするのか、もしあればお聞かせをいただけたらと思います。 24 ◎上野統括指導主事 ただいま御質問いただきました第三者委員会による調査というところにもかかわるんですが、事実認定において保護者との食い違いというところについても現在、今後やはり第三者による調査委員会による調査を待たなければ明確にならないところもありますので、その調査結果を待たせていただければというふうに考えております。 25 ◎岩田祐樹委員 実際ここにも今、ネットの新聞報道各社の紙面をコピーして持ってきたものもあるんですけれども、ネット、今回のいじめ問題の発端がSNSということで、インターネットの問題でありましたけれども、マスコミ各社の報道を見てもやはり各社報道に偏りといいますか、統一性が残念ながらないのもまた事実であります。これのどれが正しい、どれが間違っているということを論ずるつもりはさらさらございません。一方で誰しもがインターネットで各社の報道を見られたり、また残念ながら今、加害者探しみたいなものがネット上で散見されております。  もちろん被害に遭われた女子生徒の側に立った再発防止策というものも今後の検討課題としてしっかりとやらなければいけないんですけれども、一方で犯人捜しがどんどんエスカレートしてしまって、例えば実名がインターネット上にアップされるような事態になることも私は配慮していかなければいけないのかなと。  やはりいずれにいたしましてもどういう理由であれ、第二、第三の今回の当該生徒のような痛ましい事案を発生させないためにしっかりと全庁挙げてやっていかなければいけない問題だと思っております。今あえてここで保護者と食い違っている部分があるのか、ないのかというお話をさせていただいたのは、インターネット上の意見を見ているとさまざまな御意見がいろんなところから上がってきてしまっていて、どれが正しくてどれが間違っているのか、どれが臆測の域を出ていない意見なのか、どれが真実なのかわからないような状態になっています。今後、第三者調査委員会でしっかりと追及されていくわけでありますけれども、その取りまとめられた情報というものは、しっかりとオープンにしていただいて、真実を明らかにしていただく必要があろうかと思いますし、その中で一番大切にしなければいけないことは、やはり保護者、御家族の心に寄り添った対応をぜひ行っていただきたいと思いますが、教育長の決意をお聞かせいただけたらと思います。 26 ◎安間教育長 まず、中学生が年に数回しかない家族旅行のために部活動を休んだと、そのことが原因で非難されて、そのことを契機に不登校状態に陥って、最終的に転校になったと。このことはいじめによる重大事態だというふうに認識しておりますし、委員御指摘のとおり、部活動の風土、雰囲気、体質、そういったものにも我々、一考を入れていかなければいけないのではないかなというふうに考えております。  さかのぼって昨年9月の段階で、不登校状態が続いた時点で重大事態と認識すべきであった。転校して4ヵ月後、みずからの命を絶ったということは、私たちにとってももっと何かしてあげられることがあったのではないかという後悔と痛恨の極みでございます。  今後は、今お話の第三者の調査によりまして学校の対応の課題、改善策などを御協議いただき、その知見を十分に生かしていく。そのことはもちろんのこと、今現在できる改善策がございます。やれることから取り組んでまいりたいというふうに思います。第二、第三の我が子を出さないでほしいという御遺族の思いを真摯に受けとめ、これまでの学校の対応や姿勢を抜本的に見直し、再発防止のための対応策を一から再構築してまいります。 27 ◎岩田祐樹委員 最後に、私も実は、3人子どもがいるうちの真ん中の娘がまさに今、中学2年生の娘を抱えている一人の親でもあります。今もなおこの当該生徒以外にも悩んでいるさまざまな壁にぶつかっている児童・生徒は、恐らくといいますか、必ずいるんだというふうに思いますので、この第三者委員会の調査結果を待たずに、まずは全庁挙げてやれるところからしっかりとてこ入れをしていただいて、今も教育長から最後、かたい決意をお聞かせいただきましたけれども、決して第二、第三のこのような事態を招かないように、全庁挙げてしっかりととり行っていただきたいことを強く心から要望して質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 28 ◎市川克宏委員 私からもまず冒頭、生徒の御冥福を心よりお祈りしたいと思います。同時に、二度とこのような事態にならないように進めていきたい、またそのためにもぜひ私どもも含め、全体でその努力をしていきたいと思っております。その上で、若干質問をさせていただきたいと思います。  若干質問がかぶるところもあるかもしれませんが、まず初めにお聞きしたいのが、今回は重大事態としての認識がおくれてしまった、このように私は感じております。それに当たって現在、第三者調査委員会などでも検証していくといったことではございますけれども、先ほども教育長から認識がおくれてしまった、またもっと何かできたのではないかどうか、そういった後悔の言葉もありましたとおり、私どもも本当にその辺は残念だと思っています。  不登校に対する児童・生徒に対しては、例えば児童館であったりとか、また本市には高尾山学園などもあります。さまざまな資源なども活用しながら、本当に何か早く気づけなかったのかなと、このように思っています。  いじめの定義に当たっても特に今回、部活動のトラブル、またはSNSでの関係、また不登校という事態があったわけですから、その段階からもいじめかどうか、またはどうなんだろうかといったところに対しては、もう早くからそういう初期対応が大事だということは、方針でもたびたび強調もされているわけですよね。方針もできて、約1年が経過し、教職員や、また学校などにもそうした徹底をするようにということでこの間ずっと努力がされてきたわけです。その中での今回の事態だということであります。  そこでまずお聞きしたいのは、どうして対応がおくれてしまったのかということが最大の疑問点であるわけなんですが、そこでまず不登校ですよね。第六中学校でも不登校であって、その後、転校後も不登校であったわけですが、それに対してどのような生徒への対応をとってきたのかをお聞かせいただきたいと思います。 29 ◎上野統括指導主事 当該生徒の不登校状況への対応ですが、1年生時に在籍していた第六中学校、そして転校した2年生時の由井中学校におきましても、基本的には担任による家庭訪問、また保護者を含めた面談を通して当該生徒の状況の把握、また登校に向けての支援というものを繰り返し行ったという報告を受けております。 30 ◎市川克宏委員 定期的に家庭訪問、また保護者への対応、また当該生徒にももちろん会える、会えないところは若干の課題はあったかと思いますけれども、また登校支援、学校に行こうよということももちろん一つの支援だとは思うんですけれども、今、逆に絶対に学校に行かなければいけないんだというのもどうなのかということも見直されているわけですよね。  逆にいろんな話を聞くということも一つ対応としてはあったのかなとは思うんですけれども、そこで結果的には、第六中学校、そして転校後も不登校ということがずっと続いてきたわけなんですが、そこでの本人にとって、生徒にとってですけれども、保護者もそうですけれども、どれが最善の手当て、一番いい方法だったのかというところが問われたのかなと思っているんですが、その辺の相談体制というのはどの程度できていたのか、わかる範囲ですけれども、お願いしたいと思います。 31 ◎上野統括指導主事 相談体制につきましては、先ほど御説明させていただきましたように、担任との三者面談、家庭訪問というところもございますし、その他の部分につきまして、現在、学校のほうも確認しているところ等もございますので、今後の第三者による調査を受けて、そちらの報告を受けてこちらのほうも受けとめていきたいというふうに考えております。 32 ◎市川克宏委員 今後の調査に委ねるというところに詳しいところは委ねられてしまうのではないかと思うんですが、ただ部活動のトラブルないし仲のいい友達、または先輩とかとの友人関係が壊れてしまったということが非常に大きなショックであったんだなということは、報道関係また新聞記事からも非常に見受けられるところです。  そこで、一つの学校側の解決策として、いわゆる先輩、あと当事者との和解、つまりごめんねというような形で仲直りをしようということはもちろんそのとおりだとは思うんだけれども、ここで伺いたいのは、その後もやはりいじめというか、トラブルというものは続いていた。また、生徒間の謝罪というのか、これからも仲よくしようとか、またごめんなさい、悪かったねといったところのその後なんですよね。そこで学校側や担任または顧問といった方たちがどのくらいその後の関与、つまり当事者間同士に任せきりとなっていなかったのかなというところも若干疑問にも思うところなんですが、その辺のところをお聞かせいただきたいと思います。 33 ◎上野統括指導主事 ただいまの御質問につきましても、報道等で発表されている内容と私どものほうで把握している内容というところもございますので、大変申しわけございませんが、この点につきましても今後の第三者による調査に委ねていきたいというふうに考えております。 34 ◎設樂学校教育部長 まさに今、委員おっしゃられましたとおり、初期の対応が部活動の顧問と生徒とのやりとりのみで解決されていたというようなところで、その後、不登校状態が続いているにもかかわらず、担任による面談が定期的に行われていただけというところしかまだ調査上わかっておりません。まさにそういったところが今後の課題ということで捉えておりますので、個人での対応ではなく、学校としての組織としていじめの芽をずっと見守り続ける対応が今後必要だというふうに認識しているところでございます。 35 ◎市川克宏委員 そこなんですよね。結局今、学校教育部長がおっしゃったように、当事者間の生徒だけでなくて、部活顧問ももちろんそうだけれども、校長及び職員全体、自分の担任じゃないからでなくて、そういう今おっしゃっていた組織全体というんですか、学校全体でこうした議論をするような時間的にゆとりというものも若干なかったのかなという気はするんですね。  というのは、ただでさえ今、先生の多忙化といった形で毎日、毎日の業務、授業をこなすだけでも精いっぱいのところで、例えばこうした事案が発生したときにどれだけ、担任の先生はもちろん大きく悩むし、どうしようということは考えると思うんだけれども、じゃ、同僚の先生であったり、または校長、副校長、またいろんな形で集団的にやっぱり議論ができないとそこでまず対応がおくれてしまうし、まさかそんなことにはならないだろうというような形で見逃してしまう、または様子を見てしまうといった形でおくれてしまうということがあるというふうに思うんです。  その点でも条例もそうですけれども、ずっとこの間、市教委でも努力されてきたところでも、やはりその辺の横の連携というんですか、みんなで議論しつつ、問題を早くつかんでいくというところの対応のおくれが若干あったというふうにも思っておりますので、ぜひその辺のところ、つまり今回の案件に対して何もしなかった、学校や生徒たちがというのと、できなかったんだというところは指摘、全然違うと思うんですよね。サボってやらなかったのは、大変大きな問題ではあったけれども、何とかしたかったのにそれがなかなかできなかったというところを深く、これは第三者調査委員会の調査ももちろん大事だけれども、これはもう今すぐにでも学校側、市教委のほうでも、先ほど教育長からもありましたけれども、やれることからやるという中身の一つとして、早急にこの課題としては捉えて改善、今回の事案から学ぶことは何だったのかというところは、真っ先に対応していただきたいなというふうに思います。  あと、先ほど、部活動の話は若干質問もあったので、ここは割愛しますけれども、あと今回のいわゆるSNSによるトラブルといった問題です。これは、全国的な問題にもなっています。もちろん生徒間でも使いますけれども、非常にコミュニケーションツールとして欠かせないものではあるんだけれども、それが逆の事態に発展してしまうというところでは、これも法律や何かで縛るべきものではないんだけれども、ただこれをどう生徒間なり、この間、自分たちの中で活用していくのかというところでは、ひとりひとりの意識の醸成、こういうメールを送ってはいけないよなとか、こういう写真はちょっとまずいよなというのはもちろんそうなんだけれども、学校や学年全体、もっと地域の方たちもそうだけれども、どういうふうにして活用していくのかというところも議論の中身として捉えていっていただきたいなということは要望したいと思います。  次に伺いたいのは、先ほどの質問でもありましたけれども、今回の当事者間の話だけじゃなくて、学校全体、あるいは八王子市の子どもたちの全体の問題としても非常に大きな衝撃が走っていると思うんですね。もちろん私もそういった悩みがあるなとかということもある中では、子どもたちの話を聞いて回ると、もちろん子どもたちも聞いてほしいと思うんです。いろんなこと、先生や親や地域の方たちに。  でも、なかなか聞いてもらえない、また、聞ける状態でもないといったところでは、市としてもどうにかこういった子どもたちを指導していくというか、そういう従属関係ではないんだけれども、そうではなくて、一つのパートナーというのか、お互い対等、平等な形で一緒になって学校をつくっていく主体というか、主人公ですよね、生徒・児童というのは。そういったものでも話を聞くというところは、大いに力を入れていっていくことがこの次の再発防止にもつながっていくことではないかなというふうに思っておりますが、その辺のいわゆる子どもの話を聞こうというところをすごく訴えたいというのか、お聞きしたいと思うんですけれども、その辺の対応なり、お考えのほうをお聞かせいただきたいと思います。 36 ◎上野統括指導主事 いじめを許さないまち八王子条例の中におきましても、また教育委員会のほうで出しております基本方針の中でも、子どもたちの声にひとりひとりの大人が耳を傾けて聞いていくということは明記されております。  こちらに関しましては、やはり市としては、重要な課題と捉えておりますので、校長会、副校長会もそうですし、また通知としましても今回の事故後になりますけれども、生命尊重を基盤とした生活指導の徹底という通知を出しまして、ひとりひとりの子どもに寄り添った指導をということを市として取り組んでおりますので、そのあたりを今後も重く受けとめて、市として学校のほうにも指導、助言をしていきたいというふうに考えております。 37 ◎市川克宏委員 子どもの話を聞くというところで、非常に難しい問題ではあるにしても、そういう市側の姿勢をぜひ市内小中108校、数、学校、多いにしても、これまでにも中学生サミットなどでも取り組んできたけれども、そういった全生徒を対象とした形での取り組み、今回、いじめを許さないまち八王子条例でも、そういうまちとして八王子はやっていくんだということも条例で強調されているわけですから、その辺は全市的な、全体的な形としてぜひ進めていっていただきたいというふうに思います。  次に、第三者委員会についてお聞きしたいと思います。  特に先ほどの委員からも質問がありましたけれども、心ないことで今回の事件を起こしてしまったいわゆる加害者の生徒の問題です。いじめをしてしまった、加害してしまった生徒もやはり自分も悩んでいたり、つらかったことがあったというふうに私は思うんですね。ある教育研究者の方が小中学校30校、生徒・児童8,300名近くの方にアンケートをとったところ、加害者のいじめをやってしまったという生徒の7割が今言ったような自分もつらかったんだ、悩んでいたんだということを回答しているそうなんです。そういった生徒に対する方の、その人の気持ちがやはり我々が真摯に受けとめられてこそ自分の今回やってしまったようなことを振り返ることができるし、またこれからの人生、自分のこれから歩む道で当たっても非常に重要なケアにつながっていくのではないかなというふうに思っております。  そこで今回の心ないことをしてしまったこの生徒に対する市側の対応についてお聞きしたいと思います。 38 ◎斉藤指導担当部長 今回、先ほど報告させていただいた対象の生徒というのは、卒業しているということになりますので、直接市の教育委員会のほうから何がしかの対応ができるということが限られてしまうところではございますけれども、当然、今おっしゃっていただいたことというのは、今後、第三者の調査では配慮していかなければいけないところというのは十分認識しておりますし、直接的ではないんですが、その対象となっている生徒の卒業した学校のほうには、こちらのほうで、情報を入れつつ、十分なケアを行っていただくようにという話はしておるところでございますので、そのあたりを含めて、人権等も配慮しながら今後も進めてまいりたいと考えているところでございます。 39 ◎設樂学校教育部長 ただいまの件でございますが、今回のことに限らず、いじめにつきましては、いじめを受けた子、またいじめをしてしまった子、またそれを周りで見ていた子、または全く関係ないんだけれども、後から聞いた子、全ての子どもたちの心の成長、または心のケアというものを我々、しっかり考えながら対処してまいりたいというふうに考えております。
    40 ◎市川克宏委員 細かいところでもあったのでぜひそれは対応していただきたいと思います。  あと、若干お聞きしたいのは、第三者委員会のメンバーの構成等はこれから決めていく、または学識経験者ということは大きなところではお聞きしておりますが、今の質問ともかかわるんですが、今回、事件というのか、起こしてしまった生徒に対する今後の対応と人生という形を考えてみても、この第三者委員会のほうには、警察など刑事上の問題を問うような人というのは入れるべきではないかなというふうに思うんですが、その辺の見解を伺いたいのと、あともう一つは、第三者委員会の議論の中身というのを、特に保護者の方にぜひ議論の内容や、または場合によってはどういう方が第三者委員会に入っているのかということも含めて、情報というのですか、風通しよい関係をつくっていただきたいと思いますが、この2つの点、伺いたいと思います。 41 ◎設樂学校教育部長 第三者による調査組織の構成員につきましては、いじめ問題対策委員会の中で今後、決定されるということになっております。ただ、重大事態の調査そのものにつきましては、文部科学省のガイドライン、また八王子市のいじめの防止等に関する基本的な方針にもございますように、民事・刑事上の責任追及とか、そういった争い事の対応を直接の目的とするものではなく、いじめの事実の全容解明、それから当該いじめの事案への対処、及び同種の事案の再発防止が目的であるというふうにうたわれております。当該生徒の保護者の方からも、二度と同じような我が子を出してほしくないというような御意見も頂戴しておりますので、私どもも保護者のその思いに寄り添う形で調査を進めてまいりたいということで、いじめ問題対策委員会のほうにもお願いをしたところでございます。 42 ◎市川克宏委員 ぜひそこは保護者が真相を知る権利というところと、あと保護者に対する過度な責任というのを負わせないような形で進めていただきたいと思います。  最後に伺いたいのは、条例ができて1年と7ヵ月、方針ができて1年ぐらいなった中で、市側のほうでもさまざまな学校、家庭、地域でも取り組みが行われてまいりました。もちろんそういう成果もあったにしても、今回の事態に対しては、非常に重く受けとめておられると思います。  そこで、これからの調査委員会の結果を受けてかもしれませんけれども、特に条例及び方針に対する見直しといった、検証といった課題も今後、必要に迫られているのではないかなというふうに思いますが、その大きな視点ですけれども、条例とかの見直し、または検証についての考えをお聞かせいただきたいと思います。 43 ◎設樂学校教育部長 まずは、このいじめを許さないまち八王子条例を平成29年度から施行したにもかかわらず、このような事態が起こってしまったこと、それにつきましては、このような条例をつくったはいいが学校現場等にまだまだ浸透し切っていなかった、私どものほうに至らなかった部分がございますので、そういったところをまず、いま一度周知徹底を図っていきたいというところで考えているところでございます。 44 ◎市川克宏委員 すばらしい条例ができればいじめがなくなると、そう単純なものではないんだけれども、ただ条例に対する市の取り組む姿勢というものは、今の現状ではまだまだ不十分な点が若干あるのかなというふうには改めて条例全文を読み直してみて感じたところでもあります。例えばスクールカウンセラーや、また先生をふやすとか、また少人数学級に取り組むといった、そういったものはもちろん市だけにとどまらず、国全体の法の改正とか、取り組みではあるにしても、またその人材の確保のために市が必要な措置または予算をつくっていくんだといったことを本文に書き込むとか、またはそういう保護者や、また生徒間での守っていく立場、市長の責務としても救済制度をつくるんだということも書いてはあるんだけれども、その具体的な中身というものはまだ示されていないわけでありますので、より具体的な形での市のいじめ防止に対する取り組みといったところも適宜、議論の中に取り組んでいただいて、再発防止に向けて取り組んでいただきたいなというふうに要望させていただきたいと思います。  今後とも子どもたちが夢と希望を持って通える学校の場所となるように、いじめの根絶のためにさまざまな取り組みをしている関係者、市民の皆さんとともに、引き続きいじめのないまちにしていく努力をしていただきますよう、我々も一緒になって取り組んでまいりたいと思いますので、最後に要望させていただいて、質疑のほう終わらせていただきます。 45 ◎前田佳子委員 まず、これからの調査のことを先に伺いたいと思うんですが、11月7日に臨時の教育委員会が開かれて、いじめ問題対策委員会調査部会を設置するように依頼したと聞いております。これから今月中にメンバーなどを決めてスタートしたいというふうに説明を聞いているんですけれども、これから調査をするという中で、先ほどから何度も出ていますように、この調査の目的は、本当に客観的事実の全貌をしっかり第三者の目で把握するということ、そして再発の防止ということだと思うんですが、この調査をするに当たってのやり方とか、配慮することがいろいろあると思うんです。例えばこれから第三者が入って調査が始まりますので、いろんなあっちからもこっちからも質疑が出ないで、こういうメンバーが主導となってやりますよとか、例えばですけれども。そういうこととか、あと学校の先生たちとか、多くの子どもたちを過度に怖がらせるようなことも、ちゃんとそれこそ誰が悪かったなんていうことをやりたいんじゃないんですと、やっぱり知っている事実を発言しやすいような環境ということの発信ですか、そういったことについての配慮というか、そのことを御説明ください。 46 ◎上野統括指導主事 今、委員のほうからありましたように、11月7日の教育委員会臨時会においていじめ問題対策委員会調査組織の設置を依頼することを決定しまして、11月14日に第1回目の問題対策委員会が開かれ、その中で調査組織を設置することは決定していただきました。  委員につきましては、今後、委員長のほうに一任という形で選定をする形になりますけれども、決定した暁には、調査のほうが開始される形になります。その際に、今お話ありましたように、聞き取り調査を行う対象である先生方、あと子どもたちに関しては過度の負担がかからないよう、また人権上の配慮等にも注意していただいて調査していただく方向でお願いしたいなというふうに考えております。 47 ◎設樂学校教育部長 実際の第三者による調査を行う組織の構成員等につきましては、大前提として公平性と中立性の確保ということになりますので、そこの部分を主眼に選考するようになるかと思います。  あと、実際の調査の方法等につきましても、その調査組織の中でどういった方法で行うかということも決定をするところになります。ただ、今申し上げましたように、お子様や保護者への人権への配慮ですとか、そういったところは前提としてございます。 48 ◎前田佳子委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。  事実の確認としまして、資料の中の1ページ目なんですが、29年12月に転校したいという申し出があったので、不登校状況の改善を図るため、児童・生徒の転学にかかる学校長所見というものを教育委員会に提出したということなんですが、この時点での教育委員会として認識というのはどのような感じだったんでしょうか。 49 ◎上野統括指導主事 ただいまの御質問ですが、12月の時点で担任のほうへ転校したい旨の申し出がありましたが、校長のほうから提出された児童・生徒の転学にかかる学校長所見は、年度末にいただいております。その時点でこちらのほうとしましても、お子様の不登校状況の改善というところを願って次の第六中学校から由井中学校への転校を認めさせていただいたという経緯となっております。 50 ◎前田佳子委員 第六中学校でのSNSのトラブルというのとその後に不登校が続いているということが、第六中学校の中では連動していないんだというふうに聞いているんですけれども、そこに違和感を感じたと同時に、大いにあり得るなというふうにもこれは思っておりまして、というのは、本当にこの部活動は、旅行とか、帰省とか、あとそういったすごく頑張っている人とまたという、そういったことというのは本当にごくごく普通にあることなので、ちゃんと先生が入って、この件に関してはもうちゃんと解決したんだなというふうに思ったというところでも、それは本当にあり得るなというふうにも思われますし、でもやっぱり不登校が続いていたというところに何かできなったのかなという思いもあるんですけれども、今回の中でスクールカウンセラーというような方が入っての対応というのが報告の中でなかったんですが、スクールカウンセラーの方たちが生徒や先生に対して何かしっかり入って相談とかが行われたのかどうかを確認させてください。 51 ◎上野統括指導主事 ただいまの御質問に関してですが、先ほどお答えさせていただいたんですが、担任による家庭訪問、三者面談というところについては報告は受けておりますが、スクールカウンセラー等の活用、そちらにつながったということについては、こちらとしては把握しておりません。 52 ◎前田佳子委員 わかりました。  このいじめ防止等に関する基本的な方針の中でも、学校の中でのいじめ対策の中心メンバーとして、必ずスクールカウンセラーを構成員に入れて、スクールカウンセラーが来る日に会議を行うようにというようなこともかなり書かれております。特に今、本当にSNSの中で行われているやりとりを先生たちがわかるかというと、なかなか親でも先生でも本当に見えにくいところというのがありますので、先生たちだけで何とかしようというところにはかなり限界があるというふうにも思います。やはりこのスクールカウンセラー、せっかく心理士が入ってきてくれているので、ここで不登校になっているという実態があるわけですから、しっかりとそういったところは、本当に全校により強い周知が必要なのかなというふうに思っています。  あと、確認をしたいのが、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーと心理士と社会福祉士と相談体制をとって学校に入っているわけですけれども、案件によって、例えば今回のことは福祉的なことではないかみたいな感じの相談のすみ分けみたいなものというのはどんなふうに考えて、そういうことをしているのかどうかというところですね。本当は連携して一緒にやっていかないといけないと思うんですけれども、そのあたりのお考えをお願いします。 53 ◎穴井教育支援課長 スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーのすみ分けですけれども、特に案件によってかかわる、かかわらないということで分けていませんが、スクールカウンセラーは学校に配置して、スクールソーシャルワーカーは派遣型をとっています。個票システムということで、3日以上お休みになられた方の表をもとに、毎月、学校にスクールソーシャルワーカーが電話をして、状況を聞き取っているわけですけれども、そうした中で、学校側の要望だったり、あるいはスクールソーシャルワーカーのほうがかかわったほうがいいというふうに思った案件については、学校へお伺いさせていただいて、そのときにスクールカウンセラーを一緒に活動したほうがいいのか、それともスクールソーシャルワーカーのみ、あるいはスクールカウンセラーに助言を与える程度ということで、ケースによってさまざまなつながり方があります。いずれにしても学校のほうとの関係の中で、SSWに対してこの案件にかかわるという合意がとれた中で活動を行うものでございます。 54 ◎前田佳子委員 3日以上のお休みがあったということは事実としてあるので、そこにこの場合は必要か、必要じゃないかという判断を学校がするということなく、やっぱり専門家には必ず相談するということが必要なんじゃないかなというふうに私は考えています。  そして、先ほど、SNSのトラブルと不登校というのが連動していなかったということがあるんですけれども、こんなことを言ったら語弊があるかもしれないんですけれども、特に中学生の不登校という数は、実態がありますよね。小学校でもあるけれども、中学生になると数が圧倒的に大きくなるという事実があります。  でも、各校の中でも不登校というのが特別なことではないといったらあれですけれども、特に八王子市は、高尾山学園という受け皿もあって、熱心な先生もいてというところで、本人が何か悩んでいるということと、いじめに関することがあったかもしれないというようなことがなかなか結びつかなかったようなことがあるのかなというふうに思っているんですけれども、御説明を聞いている中で、一般的な不登校の対応というんですか、一般的なというか、通常の不登校対応という言葉があったかと思うんですけれども、その点と、そういうことだといけないのかなというふうに思っていまして、いわゆる不登校の対応というのはこういうものですというところをもう一度御説明をお願いします。 55 ◎穴井教育支援課長 本来であれば、毎月、学校へスクールソーシャルワーカーが電話をして確認する理由は、学校のほうはそれほど重大視していなくても、スクールソーシャルワーカーが問いかけることによって学校の気づきを促す役割も負っているわけです。なので、今回のことについて当然、毎月、学校へお電話している中で、不登校の一人として把握していた中で、そこら辺が学校のほうに深く聞き取りができなかったということは、システム上、少し足りないところがあるのかなというふうには認識していますので、今後どんな小さなことでも見逃さないような体制をつくるために整えていきたいというふうには思っています。 56 ◎前田佳子委員 では、学校同士の連携のことで伺いたいんですが、今回4月に由井中学校のほうに転入していますけれども、年度がかわって、新しい年度になって転入生が来るという状態の情報の共有ですね。前の学校で不登校の状態にあったので少し手厚く見てあげてくださいねというようなことがしっかりと新しい学校のほうに情報が行っていたのかどうかという、その辺はどうでしょうか。 57 ◎上野統括指導主事 学校間の引き継ぎに関しましては、第六中学校の副校長、あと由井中学校の副校長の間で、当該生徒の状況その他については、お互いに情報のやりとりというのはあるというふうに伺っております。 58 ◎前田佳子委員 これで質問は終わるんですけれども、私は、これだけの事実しかわからないという中で、本当に余り被害者とか加害者とかいう言葉は使わないほうがいいのかなというふうに思っているんですけれども、今回、いじめを許さないまち八王子条例ができて、私も1年ぐらい前に重大事態ができたときに、そういったことが起こらないほうがいいんだけれどもというような、どういうメンバーでという質問をしたんですけれども、そういう取り返しがつかないことになった後に、このようなことになったことは本当に残念なんですけれども、でも、少しでも何か御両親が納得できるようなことが出てくるような形で進めていただきたいと思いますし、多くの子どもたちや先生たちもいろいろと不安になっていると思うので、そういった影響をなるべくいろいろ考えながら、みんなで協力して頑張っていきたいと私たち思っていますので、よろしくお願いします。 59 ◎美濃部弥生委員 私からも冒頭、心から御冥福をお祈り申し上げたいというふうに思います。  伺いたいことが何点かございます。  まず初めに、今回、第三者委員会が立ち上げられたわけでございますけれども、この9月10日、当該生徒の御両親が第六中学校を訪問されて、SNS上でのいじめが原因で自殺に至ったということを訴えられたというふうにございます。この時点で第三者委員会が立ち上げられなかったのか、伺いたいと思います。 60 ◎上野統括指導主事 ただいま御質問をいただきました9月10日の時点で教育委員会として法でいうところのいじめと認識させていただいて、第三者委員会を立ち上げられなかったのかというところなんですが、まず由井中学校のほうが8月31日にこの事故を把握した際に、当該生徒の御家族とお会いさせていただいております。その際に、御家族のほうから、今回の件についてはそっとしておいていただきたいという御意向をいただいておりましたので、教育委員会としましても御家族の御意向というところを第一に踏まえまして、その後の教育委員会の中でも協議をいただき、御意向をいただくまでは第三者委員会の設置というところは控えていたところになります。 61 ◎美濃部弥生委員 御両親が望まれなかったということでございますけれども、その第三者委員会がどういうもので、事実確認などもはっきりすることができるというような、第三者委員会というものはこういうものですよという丁寧な御説明をされた上での御両親の判断だったのかどうか、そこを伺いたいというふうに思います。 62 ◎設樂学校教育部長 ただいまの件につきまして、御両親の御意向というお話が出ましたけれども、我々もでき得る限りの調査を行ってまいりました。その調査をしていく中で、由井中学校及び第六中学校の校長及び先生方が御家族の方と毎日お話をする中で、学校側に御要望はありますかというようなお話はさせていただいておりました。その時点ではそっとしておいてほしいというお話もございましたけれども、我々ができ得る調査をした中で、そこの部分は保護者の方と一致をしていたのかなというところの判断もございまして、もしこれ以上新たな調査をということになりますと、その時点では、保護者の方の御意向がそこまで踏み込んだ調査を御要望されていないということで、私ども判断をいたしましてお話をしていませんでした。  ただし、資料にもございますように、個人は特定しないまでも、重大事態が起こった場合には、再発防止のための第三者による調査委員会、いじめ問題対策委員会を開催してしっかりと再発防止に努めていかなくてはいけないというものが方針にもございますので、それについては12月に開催予定の対策委員会の中で事例として取り上げて、SNSの問題ですとか、部活動の体質改善ですとか、どこに何の原因があって、どこに課題があって、どう対処していかなくてはいけないかというところはしっかりと専門家の方の御意見を頂戴していくということで、教育委員の協議の中でもお話があったところでございます。 63 ◎美濃部弥生委員 御説明ありがとうございます。  そうしますと、今の段階になって御両親からは、第三者委員会を立ち上げてしっかりと調べてもらいたいという思いに変わられたというふうに理解してよろしいでしょうか。 64 ◎設樂学校教育部長 この部分は、11月6日に新聞報道、その他の報道等に我々が把握し切れていない部分も含め、さまざまな情報が出ている中で、御両親も真相究明し、第二、第三の我が子を出してほしくないというようなお気持ちもおっしゃられていたというところで、我々も第三者委員会を立ち上げる前に、保護者の方のところに出向きまして、御了解を得て記者会見に臨み、市教委としても第三者による調査というものをやる方向で、これからいじめ問題対策委員会のほうに依頼をしたいというところで御了解を得たところでございます。 65 ◎美濃部弥生委員 御了解を得たということでございました。  でき得ればここまで事が大きくなる前に御両親とも心を寄せ合い、またこの生徒も1年間不登校だったわけでございますので、その間に何か手だてができなかったのかというふうに思うわけでございます。  教育長からもこれまでの体制を抜本的に変えるという御決意も伺ったところではありますけれども、やはり心の声を聞くということ、これが非常に重要になってくると思います。この当該生徒も1年間、非常に苦しい思いの中で過ごされたと思います。先ほどスクールソーシャルワーカーの方にも相談していないということでございました。スクールソーシャルワーカーは東京都が派遣するもので、かねてから増員をということで、私は望んで申し上げてきたわけでございますけれども、スクールソーシャルワーカーの方ともやはり人間関係がなければ、苦しいときに相談をするということはなかなかできないかなというふうに思うわけでございますが、少ない小学校なんかですと、たびたびスクールソーシャルワーカーの方と何もないときから面談して人間関係をつくり、いざというときには相談してもらえるような体制ということで聞いております。  この中学校に関しましては、何年生のときにソーシャルワーカーの方との面談があるとかというその体制は学年で決まっているんでしょうか、伺いたいと思います。 66 ◎上野統括指導主事 ただいまの委員からの御質問は、多分スクールソーシャルワーカーではなくてスクールカウンセラーの件になるかと思いますけれども、都内の小中学校におきまして、小学校5年生と中学校1年生の全児童・生徒に対してスクールカウンセラーの全員面接を行っておりますので、その段階で確実におひとりおひとりの子どもたちの声をスクールカウンセラーが把握するということは行っております。 67 ◎美濃部弥生委員 大変失礼いたしました。スクールソーシャルワーカーじゃなくてスクールカウンセラーの言い間違いでございました。  当該生徒も1年生のときにスクールカウンセラーの方と面談をしているということでよろしいでしょうか。 68 ◎上野統括指導主事 大変申しわけありません。この件につきましては確認をしているところもございますので、この場での御回答は差し控えさせていただければと思います。 69 ◎美濃部弥生委員 希望することといたしましては、スクールカウンセラーの方となるべく早い時期に面談をして、まず人間関係をつくって、相談ができるような体制にしていただきたいということ。それも1回ではなく、何回か回数を重ねて、人間関係ができないとやはり苦しい胸の内をお話しするというのはなかなか難しいと思いますので、そこを丁寧に、また東京都とも連携をしながらぜひお願いしたいということが1点でございます。これは強く要望させていただきたいと思います。  また、もう1点は、たびたび私、申し上げさせていただいておりますSNSによる相談窓口、これは子どもたちの心の声を聞くために大変有効だというふうに思っております。例えばこんなメールが来たというようなことを貼りつけることもできますし、苦しい思いを夜中にぽつぽつと送るということもできますし、その場ですぐにはもちろん答えは返ってこない場合もあるとは思いますけれども、その心の声を聞くという意味では、大変有効だと思っております。  ぜひ八王子市としても、本当にこういった事故がもう二度とないように、悲しい思いをされる親御さん、また生徒、二度とこういうことが起きないようにということで、できることは何でもするという、そういう体制が今、八王子市も求められていると思いますけれども、いかがでしょうか。 70 ◎中村指導課長 八王子市としての取り組みなんですけれども、いじめだけに特化したものではなくて、SNS上のトラブルについて調査研究するための組織を今後、総合経営部のほうで立ち上げていくというふうに聞いております。 71 ◎美濃部弥生委員 SNSによる相談窓口をいじめだけには特化しないけれども、それが八王子市でできるということでよろしいんでしょうか。 72 ◎中村指導課長 そこのところにつきまして、これから検討会を立ち上げて検討していくというふうに聞いております。 73 ◎美濃部弥生委員 これから検討するということでございましたけれども、やはり子どもたちの声を本当に聞くという体制、しっかりと構築していくことが大事なことだと思いますし、今回のようなことが二度とないように、本当に繰り返し申し上げますけれども、八王子市としてできることは全てするというそういう姿勢が必要だと思いますので、ここを強く要望させていただきまして、質問を終わります。ありがとうございました。 74 ◎浜中賢司委員 冒頭、亡くなられた生徒、心からお悔やみを申し上げたい。  それとともに、私どもも責任の一端があるという認識で幾つか質問させていただきますが、もう4人の方が質問させていただいて、かぶるところもあるから、少しそれで出なかった点を、まず事故の対応と、それから今後の対応ということで、それぞれ1つ、2つお聞きをさせていただきます。  まず、事故の対応については、さまざまいろんな質問がございました。お聞きしていますと、一番急所は最初に事態が発生した時点で、担任あるいは部活の先生そして校長先生も含めて、学校の中でそれをどのくらい取り上げたかということが、条例の中で一番先に、いじめを許さないまち八王子条例の一番先に、条例の目的より前に、いじめを見つけたときは、その行為を見逃すことなく、互いにその責務または役割を果たすことをここに決意し、この条例を制定するとあります。  最初に見つけたときの話も、幾つか質問の中にもあったかもしれませんけれども、最初に見つけたときに、学校がどのくらい、多分教育委員会にまで来るかどうかは別にして、その現場で学校の先生がどのくらいの対応をしたかということをもう少し詳しく教えていただきたいんですが。 75 ◎上野統括指導主事 こちら側の把握している部分というところにはなりますが、まず今回のSNS上のトラブルについて学校が把握をしたというのは、9月のところ、御両親が伺って担任及び部活動の顧問に相談したというところになります。ここの両者によって対応するというところになりますので、その後、例えば管理職ですとか、そういうところがかかわっているところについては、まだ明確になっていない部分がもちろんございます。このあたりに関しては、今後の第三者による調査を経て正式な御報告が出てくるのではないかというふうに考えております。 76 ◎浜中賢司委員 まさに先ほどからやっているやりとりの中ではそういうお話だと思うんですが、生徒が亡くなっているわけですね。亡くなった後、そうやって第三者委員会でどうだこうだということに結果なるわけですよ。やっぱり私たち八王子市の子どもたちを私も含めて、皆さん、預かって、いじめもたくさんあるじゃないですか。だけれども、重大事態に行くということは、やっぱり絶対防がなければいけない。  そのときに学校の先生、それから先ほど、教育支援課のほうからもありましたスクールカウンセラーの先生とかも含めて、どれだけ周囲を巻き込んでそれが重大事態になったか、あるいは第三者委員会をやらないにしてもいじめ問題の対策委員会をしっかりと立てるかどうか。小さいけれども、やるかどうかというところにかかっていると思うんですね。それは全員が共有しないといけないわけで、全員が共有するというのは、学校の現場だけでなくて、こちらの市教委の事務のほうの方も含めて、たまたま部活の今の話があって、そんなに重要じゃないんじゃないかという思いはあります。ありますけれども、結果それがつながって、不登校も含めて、そのときの対応もいろいろ問題あったように思います。  それは当然、第三者委員会でいろいろ事情を聞くとは言っていますけれども、そんなことよりは、まず亡くなってしまった結果を見れば、不登校のときもとめられたかもしれません。それから、最初に事態が起きたときもとめられたかもしれない。そこをやっぱり議論すべきで、第三者委員会でこれから出て、先ほど教育長の決意もありました。これからどうやっていくかということは大切でございますから、重要なんですけれども、私にはちょっと勘違いがあるのではないかというイメージがある。一番先のところをもう少し、条例をつくって、この基本的な方針も含めていっぱい書いてありますよ、そういう点でも。学校で少し小さなことがあったらすぐ対応しようというようなことも書いてありますけれども、それをやっていただきたいなと思いますが、これは統括指導主事の方よりは、学校教育部長か教育長だと思うので、指導担当部長かどなたかだと思いますが、私の感想を聞きたい。 77 ◎斉藤指導担当部長 本件最初の報告をしたときに、部活動におけるトラブルという言い方をしていました。私としては、このトラブルという認識自体に甘さがあったというように考えております。結局学校内でトラブルということであるので、いじめという認識での組織的な共有がなされていない部分があったと思われる。なおかつそうでないから教育委員会への報告というのもどうしてもなくなる。それから、先ほど、前田委員からもお話があったとおり、次の学校への引き継ぎというところにも問題がある。だから、結局条例にあるとおり、いじめに対する学校の感度というものがこのトラブルがあった時点で低かったのではないかなというのが、私ども非常に課題として思っているところでございます。  本件にかかわらず、教育長が特にこのいじめの認知件数というのをきちんとふやしていこう、いじめの芽というものをしっかりと把握していこう、いじめがあることは、もういじめというか、そこに人間関係トラブルがあるということは当然だというようなことは、しょっちゅう学校のほうにも指導しているところであり、そこのところを徹底していくことが必要。そして、また教育委員会ともそういったような情報の共有をしておくということも大事なのかなということで考えておりますので、今後の反省点として生かしてまいりたいなと考えております。 78 ◎浜中賢司委員 ぜひ小さいうちから取り組んでいただきたいなと思うので、その中で、要するに途中であった中で、組織をつくるということもあると思うんですが、もう一つ、もうちょっと先に行って不登校があった、いろいろあった経過はこれから難しい委員会で調査すると思いますけれども、我々が情報を知ったのは随分後なんですね。亡くなったときもこれ、重大事案ですよ。だって原因はどうあろうと我々が預かっている学校の生徒ですから。そのときに私、きょう委員会、初めて出てこの報告を受けて質問させてもらうけれども、委員会も含めて、なぜこれ、最初にやらなかったのかなというのもあります。  最初の取り組みについて、保護者のさまざまなプライバシーもあるからできないんだよというのもあるかもしれませんけれども、私は、匿名でも何でもしっかりと調査をすべきだと思ったし、それと同じように今後、亡くなった後、我々にどんな報告が来たかというと、ペーパーが最初に1枚来たのかな。それぐらいですから、できたら臨時でも委員会を開いて、そのときの現状でも結構ですから。それがないということが私はどっちかというと正直、皆さん方が少しまだ意識が薄いのかなと思ってしまうんです。これ、亡くなっているというのはすごい重要ですよ。小さいトラブルとか、指導担当部長おっしゃったようにたくさんありますよ、人間関係で。それは、一生懸命少しずつ収束していくんでしょうけれども、亡くなったのは何とか防がなければいけないという思いからすれば、やり過ぎかなと思うことでもやったほうがいいと思いますけれども、それは提言といいますか、要望みたいにしておきます。  それから、今後の対応について関係あるんですけれども、現場の対応と行政、今のと重なるんですけれども、教育委員会との連携のそごがあるんじゃないかというのは印象があるんです。それはいかがですか。 79 ◎斉藤指導担当部長 私どもも単なる学校の報告を待っているわけではなくて、学校訪問を通じて、例えば指導主事等が学校の状況の聞き取りをさせていただいたりというようなことも緻密に行っているところではございますけれども、なかなかそのあたりというのが今回の場合は、把握できていなかったところというのは、足りなかったというようなことを言われても仕方がないところがあると思います。そのあたりの日常的な情報共有のやり方も含めまして、今後もそのあたり、学校の状況が正確に把握できるように努めてまいりたいと考えております。 80 ◎浜中賢司委員 全国でいじめで亡くなった事例、いっぱいあります。ほぼ共通しているのは、後から追っている話ですよ。そうじゃなくて、その途中でもしっかりと対応できたんじゃないかというのがいつもその後の反省でやっているわけです、全国の教育委員会も含めて。それは、やっぱり教育委員会と現場のそごがあるんですよ。もうちょっと連携してほしい。  先ほど、教育支援課長がスクールカウンセラー等も最後のところのそごが少しあったような発言をされましたよね。これ、そうはいってもそごがあったらいけないんじゃないですか。そごがあったから亡くなったんじゃないですか。例えばこれでいきますと1年ぐらい、由井中学校へ行ってもずっと不登校があったわけですよね。この時点でもカウンセラーがそれこそある意味しっかりやっていただいたほうが私はよかったのかなと思います。  ですから、今後のあり方についてもまず教育委員会としっかり現場が、学校の先生が一番身近にいますから、先生がどれほど重要かは、私も前にも申し上げました。それから、こういう条例をつくっても魂を入れなければだめだよということも質問でもさせていただきました。ですから、必ずしっかりと連絡をとっていただくことと、最後に一つ、今後の対応についてですけれども、一番やっぱり個人個人が、要するに自己肯定感だとか、ここにも書いてありますけれども、未然防止をするためには、その児童に対する働きかけといいますか、魅力ある授業をつくったり、あるいは自己有用感ですか、そんなものもありますけれども、そういうものをもっと、道徳教育も今度、入りますけれども、そういうことを含めて、ある意味時間をたくさんとれということじゃなくて、私は先生の情熱だと思うんですよね。ふだん給食を食べながらでもそういう話ができれば一番いいわけで、そこら辺もぜひ将来、取り組んでいただきたいと思います。  長い時間質問しても恐縮なので、最後に教育長に私の今、思っていることへの感想だけ聞いて終わりにします。 81 ◎安間教育長 まさにおっしゃられるとおりでありまして、事後ならば幾らでも何でも言える。やはりそれ以前にやるべきことがあった。先ほど申し上げましたけれども、その点についてもうちょっとしっかりと見ていかなければいけないな。それについては、改めて決意を新たにしたところでございます。  また、本日の委員会でも先ほどメッセージのお話もありました。では、本当に肝心かなめの子どもたちに届いていたのか。また、先ほど、指導担当部長が校長会等折あるたびに学校の認知件数を上げてください、さらにそれを継続してください、解消率が上がらなくたっていいんですと、全国一の認知件数になってもいいんですということを繰り返し申し上げているんですが、やはりそれが伝わっていないというふうには今、御指摘のあったそご、思いの程度の違いというものもあるんじゃないかなというふうに思っております。  今後とも全力を挙げて今、私が申し上げたような思いを、全学校の管理職また先生方と共有できるように訴え、かえてまいりたいというふうに強く感じたところでございます。 82 ◎相澤耕太委員 それでは、幾つかお聞きをしたいと思いますが、きょう報告にあったこの内容については、第三者委員会を立ち上げるということで、その報告を待ちたいと思いますし、この内容ではなくて、ここに掲載されていない部分をお聞かせください。  当然こういう事案があったということで、第三者委員会の報告を待たずともできる内容というのはあるはずなんです。例えば校長会への今の報告ですとか、それからこれ、部活動が絡んでいるということであれば、部活動の指導者に対する注意喚起ですとか、それから学校の当該生徒に対する校長先生からの説明になるのか、朝礼を特別に開催するとか、そういう方法、それから保護者に対してどのような情報を流すのかといった部分は、報告を待たなくてもできるというものですが、要は現在進行中の芽を摘むという意味も含めて、そのあたりはどのように行われているのか、教えてください。 83 ◎上野統括指導主事 今回の事故につきまして、まず11月7日水曜日の日に臨時の校長会を開きまして、こちら側から学校のほうに対して指導、また今後の学校側の対応の充実に向けてお話をさせていただいております。あわせて11月15日の小中副校長連絡会というのがございまして、そこにおいても同様の内容をお伝えさせていただいております。  また、部活動の指導者につきましては、先月部活動のガイドラインというものができております。それの活用、あわせて中学校体育連盟と連携して顧問の先生方に対して指導の徹底というところを図ってまいります。  また、学校側の説明です。生徒に向けましては、11月7日水曜日に第六中学校、由井中学校ともに全校生徒へ校長よりお話をしております。保護者につきましては、第六中学校は11月7日、由井中学校については11月8日にあわせて臨時保護者会を開きまして、学校長より説明をさせていただいております。 84 ◎相澤耕太委員 当該学校はそうなんですけれども、市内には多くの学校がございますので、そちらのほうにいじめ防止というものを徹底する意味では、きちんと展開することが必要だというように思います。今の御報告ですと、由井中学校と第六中学校ということだけだったので、いろいろと報告をつくったり、これは対応していくのに非常に大変だというように思いますけれども、その一方で通常の業務だというように思いますので、そちらのほうは積極的に迅速にやっていただきたいと、そのことをお願いしておきます。  先ほど、他の委員からもありましたが、詳しい説明がされる前に報道が先に出たということで、実は私どもも報道からこれを聞いています。読売新聞にぽんと出たのを見てそういうように思ったわけですけれども、当然、保護者も、市民もそちらから情報が入っていますので、いろんなところでうわさ話を聞きます。市民に対してもホームページでもいいんですけれども、例えばですけれども、こういう事件があって、今、第三者委員会を立ち上げて原因究明をしていますとか、そういう途中経過の市としての情報の出し方というか、そういったものをする必要があるんじゃないかというように思うんです。市は何も言ってこないのに、どんどんどんどん新聞には出ているという形は余りよくないというように私は思うんですが、市民に対するうわさ話だとか、変なところに話が膨らんでいってしまうような、こういうものを抑えていかないと子どもたちだって不安になるし、余りいいことはないと思うんですが、そこの対応について教えてください。 85 ◎設樂学校教育部長 今回の件を受けまして、第六中学校、由井中学校以外の市内全域のお子様また保護者の皆様に心理的なショックといいますか、心理的な影響を与えてしまっているということは事実として認識しているところです。  その上で、市民への発信の部分につきましては、保護者の方にも寄り添いながら調査を進めていくというところもございますので、まずは保護者の皆様ともお話をさせていただいた上で判断していきたいというふうに考えております。 86 ◎相澤耕太委員 御検討ください。それだけはお願いしておきます。  先ほど、感度の違い、差という話がありましたけれども、学校ごとにやはり校長先生なのか教頭先生なのかよくわかりませんけれども、対応についてはいろいろ温度差があるんだろうというふうに思っています。  部活動の指導にもずっと部活に寄り添ってずっと出て見ている先生もいる反面、先生、今、忙しいですから、生徒に任せて、指導員は指導員なんだけれども、そこまででき切らない、見切れない先生だっているんだというふうに思います。  仕事ばっかりふえてしまうんですけれども、これを機会に何を、その報告を待たずとも今もうできることをやりながら、とにかく感度の違いというところまで感じられているのであれば動けるというように思いますので、そういった対策を積極的に行っていただく。この事件の全容解明、それから保護者に寄り添う、そういった部分はそういった部分できちんとやってもらう。そこのところを少し分けて、待たないでできるもの、こういったものをしっかりとやっていっていただきたいんですが、その辺のお気持ちをお聞きして終わりたいと思います。 87 ◎斉藤指導担当部長 先ほど、いじめの感度というふうな話をいたしました。具体的には、さまざまなアンケート等をとってこちらのほうに報告するというような形になるんですが、私は、その報告の形に大きな課題があると考えているんですね。例えば児童・生徒のアンケートをとったとしても、そのまま集計しただけで出してしまう。または、逆に校内で判断をして教員側の操作で出してしまうというような場合。  私どもが重視しているのは、例えばアンケート等で校内で把握をしたときに、じゃ、一対一でどういうことになったのか聞き取りをする。聞き取りをする中で、ひょっとしたらその中ですぐ解消してしまうものもあるのかもしれない。つまり学校の中できちんと当該児童・生徒とコミュニケーションをとって、ちゃんと実態を把握し、組織としてどうするかというのを考えた上で、きちんと認知をしてこちらに出すというのが、私が考える感度の高い報告だろうというように考えているんです。  その意味では、学校の取り組みということに少し差があるというような認識があるというようにお話をさせていただいたので、そこら辺を私どもがまた教育委員会としてもしっかり取り組んで、認知の差がないように今後も働きかけていきたいというように考えているというところでございます。 88 ◎村松徹委員 冒頭、私のほうからも亡くなられた生徒の御冥福をお祈りさせていただきたいと思います。  今回の事件といいますか、事故につきましてなんですけれども、第三者委員会を初めて八王子としても立ち上げるということで、重大な事態だなと思っております。いじめと自死の関係、また事実の因果関係、これは調査結果を待って、これにつきましては改めて私のほうからもまた示していただきたいというふうにお伝えさせていただきます。  調査に入る前ですけれども、かけがえのない一人の命が亡くなったということ、これを守ることができなかったということは、やはりいろんな状況があったにしても、不登校を理由としてというところが始まっているきっかけになっているわけですよね。どういう思いでその生徒が飛び込んだのかというその心境を想像すると本当にいたたまれない気持ちになります。不登校の原因がいじめから発しているのかどうかということについてはこれから調べるということではあるんですけれども、その重大さには変わりはないというふうに思っています。  今回の件は、本当に市教委、また学校教育に携わる皆さんは、私たち議会もそうですけれども、真剣に受けとめて、徹底して原因究明といじめ対策に取り組んでほしいというふうに最初にお願いを申し上げます。  今回の事故、事件というのをやっぱりあらわすのは、不登校対策とそれからSNSなのかなと思っております。  それで、幾つか確認したいことがありまして、最初に出していただいた経緯の報告と、あときょう向けに出していただいている若干内容が変わっているというか、対応についての書き方が変わっているんですけれども、まず第六中学校時代の不登校の期間なんですけれども、これは2学期がスタートしてからずっと不登校だったという理解でよろしいんですか。 89 ◎上野統括指導主事 ただいまの御質問ですけれども、昨年度、29年度の2学期始まりまして、9月、また10月の頭までは、少しでありますが登校しておりますが、10月の上旬終わったところから3月終わりまでは、全て欠席という、不登校という形になっております。 90 ◎村松徹委員 部活上のトラブルという報告になっていて、部活の顧問の先生が上級生に謝ったかという確認をしたところ、被害者の生徒が謝ってもらったと、それで大丈夫ですと答えたということで、事態は収束したという、そういう判断を学校側がしたということでしたけれども、先ほどのほかの委員からもありましたけれども、そのまま不登校の状態に突入していって、それで果たしてここで本当に収束したのかどうかということになぜ気づかなかったのかというのが、そこが理解できない、理解に苦しむところだなと思っています。
     本来であれば、その因果関係から不登校になったという、通常の常識的な判断はそうだと思うんですよ。ただし、担任の先生が何か言っても、家庭訪問してもなかなか本心を言ってくれない。被害者側の生徒というのは、通常、大丈夫かと聞かれたら大丈夫だと答えるというふうにいろんな教育の関係者が言っていますよね。いろんな大津の事件なんかからも初めとして、2011年、もう7年前の事件ですけれども、そのころからいじめに遭っている子どもとか、親御さんの気持ちというのはすごく複雑にあらわれてくるというのは検証済みじゃないですか。それなのになぜか大丈夫ですという言葉で安心してしまって、トラブルという言い方になって、一応でもそれも収束したということなので、なかなか理解に苦しむところなんですね。  それで、ここでスクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーの使い方とかあったんじゃないかと、担任の先生が行って、汲めないところをスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、それこそ臨床心理士や社会福祉士の知識というか、経験を持った方が行って、それでその話の中でこの子は何を苦しんでいると、人間関係についてやっていただければこれは変わってくるんじゃないのかなと思っています。これは大事なところだと思うので改善をしていただきたい。  特にスクールカウンセラーについては、学校で待って相談に対応するということでとどまってしまっていて果たしていいのかということがあると思うんですね。ちょっと権限を変えて、外に出るとか、そのうちに訪問するとか、SSWでは人間関係の最初のとっつきというか、できる前に起きてしまったSSWとの人間関係みたいな、当該生徒との関係が早々簡単に信頼関係ができるというのは難しいのかなと思うところもあるし、時間をどうするのかなというところは連携しながら、SCとSSWは、やっぱり連携しながらやっていかなければいけないんじゃないのかなと思います。新しいあり方というか、機能の仕方というのは考えていただかないといけないなと思っています。  それから、1点確認なんですけれども、9月10日に第六中学校のほうから内部調査により、市教委はいじめがあったという報告を受けたということなんですが、これについても何をもっていじめと認定したのかということが全く報告がないんですけれども、これはどういう事態があっていじめというふうに認定したんですか。 91 ◎上野統括指導主事 平成30年9月10日の時点で教育委員会がいじめがあったことを認識したということにつきましては、この当日、当該生徒の御家族が学校を訪問しまして、SNS上のいじめが原因で自殺に至った、亡くなったお子様が心理的な負担を得たというところで、いじめ防止対策推進法の中に心身の苦痛を感じているといじめというふうに認定するという形になりますので、その時点で保護者の訴えをもって第六中学校のほうではいじめというふうに判断をし、その後こちらのほうへ報告をいただき、市としても法でいうところのいじめということで認識をしている形になります。 92 ◎村松徹委員 ということは、保護者の方から言われたことで、SNS上で抽象的な文章が載って、それに基づいて重大事態であるいじめというふうに認識したということになるわけですね。それは、過去になかったことなんですか。今回それが初めてそういう形で保護者から言われて初めて認識したということになるんですか。 93 ◎上野統括指導主事 あくまで学校からの報告というところでお話をさせていただきますと、学校のほうに関しまして、先ほど来お話をさせていただいているSNS上のトラブルという認識での御報告になりますので、今後いじめであった云々というところに関して、第三者による調査組織のほうにおいて学校への聞き取り等も行う中で、今、不明確な部分についても明らかになってくるのかなというふうに認識はしております。 94 ◎村松徹委員 それが往々に不登校で、それでも生きていらっしゃる間にそういう形で発覚して、具体的な手だてが入ればよかったなと、なぜ入らなかったのかなと思っています。テレビの報道が全てでないとは思いますけれども、相談するところがなかったという言葉なんかも報道されていましたし、やはりひきこもりのお子さんとはまた違ったと思うので、学校に行けないということで、家庭環境なんかについてもすごく良好な、一緒に家族でディズニーランドへ行った写真とか出ていましたけれども、そうした中で相談できる外の力というか、専門家の力というのが入らなかったことに対しては、残念だなと言うしかないなと思っております。  さっき担任の先生が通ってきているという話がありましたけれども、会えていたんですか。第六中学校の担任の先生はどういうスパンで行ったかわかりませんけれども、2学期の成績表の手渡しをすることを含めて、会えていたという記録というのはあるんですか。 95 ◎上野統括指導主事 その点につきまして回数までは確実に把握はできておりませんが、訪問したとき、また三者面談でお越しいただいたとき、全てが全てではないんですが、お会いできているときももちろんございますし、保護者の方だけとお会いできているというときがあったというふうに伺っております。 96 ◎村松徹委員 担任の先生はそれなりに意識を持って、やはり自分で会いに行って、訪問しに行って、それで何とかしようという気持ちで行かれたんだなというのを思います。  ただ、今回の事態発覚のことしの8月28日の事故から当該生徒が事故を起こした当事者であるということがわかるまでの3日間の中で、由井中学校の先生は電話をしたというふうに、でもなかなか電話では確認がとれなかったというふうに報告されていますけれども、私が聞いているところだと、不登校の生徒の場合、学校によっては、それぞれ学期が始まる1週間とか10日前に家庭訪問して、それでも各児童・生徒の状況を確認したりする学校もあるというんですよ。そうやって不登校の子ども、特に2学期が始まる初日、中学校2年生というこの部分では、やはり一番最初に大丈夫かなと思うところじゃないですか。  今まで全国で起きているさまざまな事故等見ましても、そういうことが今回できていたのか、もしくは第六中学校から由井中学校に移った、転校したということもあって、そのまま認識がきちっとされないままに、そこのところがブラックボックスというか、きちっと手だてができなかったのかなと、そのあたりはわかっているんですか。 97 ◎上野統括指導主事 まずですけれども、教育委員会のほうから夏季休業期間中における児童・生徒への対応ということで、8月23日付で各学校のほうへと、不登校等で気になるお子さんへの対応を確実にするようにということで通知を出しております。それを踏まえまして、由井中学校におきましても担任のほうから8月末、31日以前から御家庭へたび重なる御連絡はしております。  その中で、保護者とはつながらず、8月31日、由井中学校の始業式が9月3日となっておりましたので、その前日にようやくお電話がつながりまして、そこで今回の事態を把握したという形になります。学校のほうとしましては、不登校の生徒に対して気にかけてお電話をしてというところのつながりになっておりますので、一応確実にその8月31日だけではなく、継続的な声かけをして、ようやくそこで把握をしたという形になっております。 98 ◎村松徹委員 先ほど、指導担当部長から感度が低かったというお話がありましたけれども、感度の高い学校というのは、会うまで不登校の生徒のところに担任の先生を行かせると、そういう学校もあると聞きました。やはり八王子市の場合は、ですから不登校の児童・生徒は2%から3%程度というふうに比率でいうとなるというふうに聞いているんですけれども、そうすると40人学級だったら1人とか2人というふうになるわけじゃないですか。このあたりは、教育委員会のほうから会うまで、本当に特に学期の始まるときというのは、常に警戒感を持って、具体的に担任の先生は大変かもしれないけれども、足を運んで会うまで行くということをやっぱり徹底していただきたいというのを、私のほうからは、それはお願いしたいと思っております。  これは別に御答弁要らないですけれども、こういう事態が起きてしまったということも含めて、大丈夫じゃないかとか、さっきのトラブルもそうですけれども、大丈夫だという言葉にはらんでいる裏側の意図がわからない、本人でないと伝わってこないというものに対しては、やっぱり会うしかないんじゃないのかなと思うんですよ。そこのところを一つ意識していただきたいなと要望します。  それから、さっきから被害者、加害者の話が出てくるんですけれども、私の考え方はもうがらっと変わっていて、もういじめの問題は、いじめられたほうは全く悪くないと思っています。いじめたほうが悪いんだと、明確です、これは。それで、加害者の人についてもこれは今後のこともあるから、これから対策委員会の中ではっきりしていくことになると思いますけれども、教育的な指導も必要だと思うし、余りにも陰湿というか、重大ないじめの事実が判明したらば、これはきちっと対処しなければいけないというふうに思っておりますけれども、このところはやはりいじめ防止対策推進基本法でしたか、その中でも具体的な規定が設けられていますし、もちろんそれこそ疑いの段階で何かしてほしいとかという話じゃないんですよ。  この調査対策委員会の中で明確になったときには、具体的にやはり手だてをしなければいけないんじゃないでしょうか。したことに対しては、やはり私は、きちっと直していくという修正をしていかなければいけないし、それからひどければきちっととがを負うということだって当然ながらあるというように認識しますけれども、そのあたりは教育委員会の考え方はどうですか。 99 ◎斉藤指導担当部長 細かい経緯については、今後の調査部会等で明らかになってくる部分もあるかと思いますが、当然ながらやっぱり法に触れる部分については、きちんと対応していかなければいけない。その当該生徒だけではなくて、こういったことが二度と起こらないように、全ての子どもたちにやっぱりいじめはしてはならないことなんだと、許されないことなんだという根本的な部分は徹底的に学校を通じて、また市教育委員会としても指導を強めてまいりたいというように考えております。 100 ◎村松徹委員 これは当たり前の話で、これまでの事例を含めても余りにも常軌を逸したようないじめというものに対しては、やっぱり毅然とした対応をするということは当然のことだと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  それから、第三者委員会の報告なんですけれども、青梅市がこの間、去年の2月から第三者委員会を立ち上げて、ことしの2月、1年間かけてやっとここで報告書をまとめたんですが、まさか八王子市の第三者委員会もそんなに長時間かけて結論を導く考え方じゃないと思うんですけれども、少なくとも年度内ぐらいには報告を上げていただきたいと思うんですが、それについてはいかがですか。 101 ◎設樂学校教育部長 スケジュールの部分も含め、できるだけ早期にという教育委員会としての願いはございますけれども、調査部会の中で、調査組織の中でスケジュールについても決定されることになっております。 102 ◎村松徹委員 早目に。青梅みたいに1年もかけて、下手すると人事異動もあったりなんかしますし、わけがわからなくなるので、できるだけ年度内に決めていくと、それぐらいの気持ちで徹底して集中してやっていただきたいと思います。  それから、報告書については公表していただけるのかどうか、一応それについても考え方を示してください。 103 ◎設樂学校教育部長 報告書につきましても、第三者による調査の組織から教育委員会のほうに報告がございまして、それをまた市長のほうに御報告するということになっていますので、基本は公開ということで認識をしております。 104 ◎村松徹委員 プライバシーにかかわる具体的な個人名だとかというのは、これは気をつけながらというふうに思いますけれども、何が起きたのかということは、やはりきちっと議会にも報告していただかなくてはいけないと思っています。  SNSの問題もそうですし、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの問題もそうですけれども、今までさまざまな機会、こういう場でも言ってきたことが機能しなかったというか、それが本当に残念に思いますけれども、八王子市教育委員会のいじめの防止に関する基本的な方針、この中に市の考え方として、いじめ問題に対応するための視点として、児童や生徒の些細な変化やサインを見逃さず対応しようとする教職員の意識の向上とか、一人の教職員が抱え込むことなく学校全体でいじめに対応する組織の構築、また児童・生徒が一人以上の大人に相談できる環境づくりと、こういうことが書かれています。また、保護者、地域関係機関等との連携の強化という、これがちゃんと働いていれば今回のような事態はなかったんじゃないのかなと思っています。特に地域との連携といったときに、学校選択制の問題というのは、やはりこれは言われることなんです、学校が地域と連携できているのかと。いじめの問題に対してもちゃんと地域と一体化した学校の運営になっていないからいじめも地域の目が光っていないみたいなことも指摘がされるところです。  やはりこれ、これから直していくということになっていますので、期待はしていきたいと思いますけれども、学校におけるさまざまな力というのは、やっぱり学校を取り巻くさまざまな力が本当に条例にもあります、絶対八王子市を挙げていじめを許さないという、そういうふうに働いていけるようにしっかり全ての対策を見直すと。さっき教育長から話がありましたし、それを期待したいと思いますけれども、最後に教育長、私は今回の問題については、本当に検証をしっかりやっていただきたいし、その中で明らかにしていただきたい。  今までさまざまないじめ問題のときには、教育委員会は隠蔽体質があるというふうに大津市の事件を初め、言われてきているわけですよ。そういうことが今回の第三者委員会の中ではそんなことはないんだよと、八王子市の教育委員会は全てつまびらかにして、どういう因果関係があったのか、どういう事実関係があったのかをしっかりと示して、二度と八王子市の中でこういった事件が、事故が生じないように取り組むということを示していただきたいと思いますけれども、いかがですか。 105 ◎安間教育長 先ほど申し上げたとおり、本事例が二度と起こらないようにするためには、何が起こって、そこで何が問題だったのか。今、委員の御指摘のとおり、振り返って考えれば、かつてこの時期にこういうことをしておけばよかったんだ、そういうものを明らかにするために、隠した議論は無意味でございます。ぜひその中身については、この場でも、またいろんな場面でも御議論いただいて、その判断というものをより精査していくような努力、今後も進めてまいります。 106 ◎渡口禎委員長 ほかに御発言がなければ、進行します。  以上をもちまして、文教経済委員会を散会します。                                     〔午後零時08分散会〕 © Hachioji City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...