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  1. 八王子市議会 2011-11-16
    厚生委員会(11月16日) 本文 2011-11-16


    取得元: 八王子市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                    〔午前10時00分開議〕 ◎村松徹委員長 ただいまから厚生委員会を開会します。  本日の進行については、お手元に配付しました日程及び審査順序・方法をお目通し願います。  なお、健康福祉部より、国民健康保険税介護保険料に係る特別還付金の支給について、追加報告の申し出がありました。日程に追加して報告を受けたいと思います。  以上の方法により進行することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2 ◎村松徹委員長 御異議なしと認め、そのように進行します。   ────────────────────────────────────────── 3 ◎村松徹委員長 これより報告事項に入ります。  まず、「八王子市障害者計画(平成24~26年度)」及び「八王子市障害福祉計画(第3期)」の策定経過等について、市側から報告願います。 4 ◎細井障害者福祉課長 それでは、「八王子市障害者計画(平成24~26年度)」及び「八王子市障害福祉計画(第3期)」の策定経過等について御報告いたします。恐れ入りますが、お手元の資料をごらんください。  まず1番目、計画の位置づけでございますが、障害者基本法第11条第3項に基づく障害者のための施策に関する基本的な事項を定める市町村障害者計画及び障害者自立支援法第88条に基づく生活支援に関する施策について、具体的な目標値を定める市町村障害福祉計画として、現計画が平成23年度末で終了することから、次期計画、八王子市障害者計画(平成24~26年度)、及び八王子市障害福祉計画(第3期)を策定するものでございます。  市の基本構想基本計画である八王子ゆめおりプランを上位計画とする八王子市地域保健福祉計画分野別計画として位置づけられるものでございます。また、障害者自立支援法に基づく障害福祉計画は、障害者計画の施策のうち生活支援に関する施策について、数値目標や提供方法を定めた実施計画として位置づけられるものでございます。  続きまして、計画の期間でございます。この図にありますように、今回の計画期間につきましては平成24年から平成26年度までの3ヵ年となっております。これは東京都の福祉計画が26年度までであること、それから障害者自立支援法に基づく障害福祉計画が1期3年と規定され、26年度までとなっていることから、両計画の整合性を図るための期間設定でございます。  続きまして、策定委員の構成についてですが、お手元の策定委員名簿をごらんください。両計画の策定委員につきましては、障害当事者学識経験者、関係機関の代表に加え、公募市民や学校関係者、また、障害者の自立支援による地域移行就労支援社会参加を一層推し進めるため、地域団体としての町会・自治会連合会及び産業経済界として商工会議所からも参画していただき、20名で構成する策定委員会を設置し、幅広い視野に立った新たな計画の御審議をいただいているところでございます。  裏面に入りまして、策定の経過と今後のスケジュールでございます。平成23年4月18日に第1回策定委員会を開催し、おおむね月1回ずつ、計8回の策定委員会を開催し、検討を重ねてまいりました。10月20日、第8回の策定委員会におきまして、計画の素案がまとまったところでございます。  7月5日から25日にかけまして、両計画を策定するに当たり、障害のある方の生活実態やニーズを把握するために市民アンケートを郵送にて行いました。対象としましては、市内在住の障害者手帳所持者2,000名のうち無作為で選定し、アンケート調査を行いました。回収率は合計で56.1%でございました。  続きまして、11月から12月にかけましてパブリックコメントを実施します。平成23年12月から1月にかけまして、そのパブリックコメントの結果報告及び結果の反映の検討ということで、策定委員会を予定してございます。3月までに新たに障害者計画障害福祉計画として決定する予定でございます。  5番目、計画素案に対する意見募集、パブリックコメントの実施についてでございますが、事前に各委員にファクスにてお知らせしたとおりでございますが、平成23年11月15日火曜日、きのうからなんですけれども、23年12月14日までの1ヵ月間、パブリックコメントを実施します。障害者福祉課のほか合計で38ヵ所、そのほか市のホームページで素案を公開し、意見の募集を行います。周知の方法につきましては広報八王子11月15日号及び市ホームページに掲載しております。  続きまして6番、計画の概要についてでございますが、恐れ入りますけれども、添付書類のA3の素案のあらましをごらんください。概要を開いていただきまして、左側から御説明いたします。
     まず障害者計画の目標でございます。すべての障害者が必要な支援を受け、社会参加し、地域で安定し、充実した自立生活ができるまちづくりの実現を計画の目標とし、施策の展開の基本方針や計画の期間である施策項目については現行の計画を尊重し、各施策の現状並びに施策内容の項目について重点的に見直しを行いました。  また、23年7月に障害者基本法の改正を受け、障害種別に新たに発達障害高次脳機能障害も明文化し、含めたところでございます。療育や共生教育といった新たな視点に対応しながら見直しを行いました。また、平成23年6月公布の障害者虐待防止法、それから今回の定例会に予定しております障害者差別禁止条例に関する取り組みについても、意識のバリアフリー化の中で障害者理解の周知、権利擁護の考え方を示しているところでございます。  施策の基本方針につきましては、3つの基本方針をつくっております。まず1としまして、安心して暮らせるまちづくり自立支援、病院、施設から地域移行への仕組みづくりについて、施策分野ごとに基本的な考え方、施策項目ごとの現状、施策内容について記載してございます。  2番目、ともに学び、働き、社会参加するために、教育、労働、社会活動への参加を支援する環境づくりについても施策分野ごとに記載しております。  3番、ともに支え合うために、障害理解を深める意識のバリアフリー化基盤づくりについて、施策分野ごとに記載してございます。  右側になります。障害福祉計画サービス提供についてでございます。障害福祉計画は地域で安心して暮らすために必要な障害福祉サービス地域生活支援事業等サービス提供体制を整備し、障害のある方が自立した日常生活社会生活を営むことができる社会の実現を目指す計画でございます。福祉計画につきましては、国の基本指針、東京都の基本的考え方を踏まえ、これまでの実績及び地域の実情を踏まえたサービスごと見込み量、目標値を設定してございます。3つの目標設定をしております。まず1)福祉施設の入所者の地域生活への移行、2)入院中の精神障害者地域生活への移行、3)福祉施設から一般就労への移行等について、市の基本的な考えを示し、それぞれ目標設定をいたしました。  また、障害福祉サービス訪問系サービス日中活動系サービス居住系サービス相談支援サービス等利用計画につきましてそれぞれ目標設定をしております。  そして、地域生活支援事業相談支援事業コミュニケーション支援事業などにつきましても、サービスごとに26年度までの見込み量、目標値を設定してございます。詳しくは添付しております素案をお目通しいただければと存じます。 5 ◎村松徹委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。 6 ◎西本和也委員 ただいまるる御説明いただきました。今回、八王子市障害者計画、また八王子市障害福祉計画が新たに策定されるということで、そのベースになっている障害者基本法、また、障害者自立支援法という法律がそれぞれございますけれども、これについては平成25年に障害者総合福祉法に切りかわっていくというふうな予定がなされておりますが、そのベースになる法律が何かしら変わって、整合性について今後とれるかとれないかというのは、新しい法律が出てこないと見えない部分がおありだと思うんですけれども、万が一整合性がとれなくなっていった場合のこの計画について、ちょうど年度の途中になると思うんですけれども、これについてはどのようにお考えでいらっしゃるんでしょうか。 7 ◎細井障害者福祉課長 自立支援法の廃案に伴い、総合福祉法──仮称ですけれども、変わった場合ということですけれども、国や東京都の考え方を踏まえまして、改正内容を見まして、今の計画にそごがあるような場合であれば、改正も含め、検討してまいります。ですから、必要に応じて改正することもあります。 8 ◎安藤修三委員 数点質問させていただきます。現行では、八王子市障害者計画、平成22年度から23年度版と八王子市第2期障害福祉計画、これに沿って今障害者福祉の施策がなされていると思うんですけれども、現行の計画ですね。これの検証はどのように行われているんでしょうか。 9 ◎細井障害者福祉課長 23年3月に八王子市地域自立支援協議会というものを設立しました。この地域自立支援協議会は、障害者自立支援法に基づく、そういう協議会なんですけれども、今回の計画と同じようなメンバー構成にはなるんですけれども、それにより地域で暮らす障害者に関する必要な支援を受けるような社会を構築するための協議の場として設置したものでございますけれども、その協議の場で前回の計画のモニタリング、進行状況の報告をしております。そこで、出た意見を反映しまして、それを計画策定委員会に諮りまして、それも含めた形で、今回、全面的に見直しをしたということです。 10 ◎安藤修三委員 どうもありがとうございます。しっかりと前回の計画のチェックがなされて、今回の計画に反映されているということで今お聞きしました。やっぱり計画を立てる段階では余り間違ったことは起きないと思うんですけれども、これから計画を実施していって、それからの検証を次の計画に生かすというのが非常に重要だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  あと、少し細かいことになるんですけれども、お配りいただいた資料、素案のあらましの中で、障害福祉計画の欄に3つの目標設定とありますが、2)の入院中の精神障害者地域生活への移行というふうに目標設定、これについてやるというふうにありますが、入院中のというふうに書かれているんですけれども、通院している方もいらっしゃると思うんですが、入院中に限定されている理由をお示しください。 11 ◎細井障害者福祉課長 この障害福祉計画につきましては国の指針でもあります目標値というのがこの3つでございます。その中で入院中の精神障害者の地域への移行というのもこの計画の中のメーンテーマでございます。社会的入院というのがありまして、その人は本来、病気が治るまではいかないんですけれども、ある程度一定の状態になって、実際の地域での生活ができるんですけれども、社会環境が伴わない。例えば家がないとか、それに伴うヘルパーの派遣の制度が用意できてないとか、そういう用意ができてない関係で病院に社会的入院を継続されている方がいるんですね。そういう方を地域に出していこうという考え方なんです。 12 ◎安藤修三委員 その理由はわかるんですけれども、入院中というと重度の方々も入院されると思うんですが、軽度の通院されている在宅の方というのはどういうふうにされるんでしょうか。 13 ◎細井障害者福祉課長 この計画そのもの自立支援法で3障害、身体障害知的障害精神障害の人を対象としておりますので、八王子市民として在宅でいる方についてはこの計画そのものが対象になります。ですから、その人を除外しているわけじゃなくて、それももちろん計画をしていますし、かつ、入院中の方で、何かの理由で退院できない方を支援するという仕組みづくりも考えております。 14 ◎安藤修三委員 そうしましたら、軽度の通院中の方に対してもちゃんと数値目標を持って取り組んでいただけるということで、どうもありがとうございます。終わります。 15 ◎島内幸恵委員 先ほどの話もありましたように、1回施設の中に入ってしまうと、なかなか外の一般の生活の中で暮らすということが難しくなってくると思うんですけれども、子どもが学校にいるときからなるべく一般の児童と接する機会が多いほうが大人になってからも社会の中で過ごしやすいですし、障害のない方たちも理解が深まるのではないかと思うんですけれども、特別支援学級の数というのは利用者に対して数のほうが今そろっているのかどうか、足りないことはないのかということをお聞きしたいんですけれども……。特別支援養護学級というんですか。小中学校です。 16 ◎村松徹委員長 そうなると、所管が……。計画には書いていますけれども、具体的に答えられますか。 17 ◎細井障害者福祉課長 本編の9ページのところに障害者の教育環境就労環境の中の(1)教育環境というのがあります。市内の小中学校の就学状況の中で通常学級があったり、特別支援学級があったり、特別支援学校があるんですけれども、私どもでは学級の数とかそういうのは教育委員会から資料をいただきまして、数字は載せていますけれども、特別支援学級の定員が充足しているかどうかというのは、ちょっと今私のほうでは何とも答えられないんですけれども……。申しわけないです。 18 ◎五間浩委員 今お示しいただきました本市の障害者計画、並びに障害福祉計画については御説明いただきまして、総論としては了解をいたしました。ただ、今委員のほうからもお話しありましたように、介護保険しかり、大きな意味での社会保障の問題もしかり、さまざま制度のひずみであったり、今後の方向性であったり、非常に情報も目まぐるしく変わっていますし、そういう中で今回平成24度から26年度までの3ヵ年の計画ということで策定ということなんですけれども、まずはリサーチをよくしていただいて、今回のせっかくの機会ですから、新しい視点もしっかりと踏まえながら、策定をまず総論としてはお願いしたいんですね。その上で確認させていただきたいんですけれども、24年度から26年度までの計画ということですけれども、例えば26年度までに主要な点で結構なんですけれども、こういう福祉社会を八王子としては目指していきたいんだというようなことが、意気込みとして語れるものがありましたら、まずお伝えいただきたいんです。 19 ◎細井障害者福祉課長 この計画の目的になると思うんですけれども、私どもでは、先ほど言いました本計画の目標として、すべての障害者が必要な支援を受け、社会参加し、地域で安定し、充実した自立生活ができるまちづくりを目指して、それに伴うそれぞれの施策を展開していくと。ですから、考え方としてはやはり八王子に住んでよかったなというようなまちにしたいと思っております。その計画の中にはいろいろな施策があります。例えば障害者理解の周知、心のバリアフリーをなくすというところなんですけれども、そういう形で市民にも周知活動をして、障害者の方が住みよいまちになるようにと。そういうところだと思うんですけれども。 20 ◎五間浩委員 そういうことになると思うんですけどね。ただ、難しい課題であったかもしれません。しかしながら、既にパブリックコメントを開始されて、これからの策定ということですから、単に国の法律の流れの中で、今回改定するんですよということでなしに、3年間の中でどのような形で市としてやっていくのか。リサーチをして、こうしていくのかという、そういうものは必要だというふうに思うんですね。地域から変えていくという、そういう思いで伺っているんです。  例えば、ちょっと掘り下げた課題で恐縮なんですけれども、地デジ化なんてありますね。テレビの地デジ化。これなんかも私が伺った話なんですけれども、地上デジタル放送の普及ということがずっと、この計画の前の段階で地デジになっているんですけれども、そういう中では、今までは視覚障害者の方がNHKのラジオ放送をラジオで聞けていたんだけれども、しかしながら、今そういう部分では情報が届かないというケースも報告されているんですよ。地上デジタル放送自体は時代の流れです。しかしながら、そういう中で、視覚障害者の方からそういう声が上がっているという、そういうことをリサーチしてほしいんですよ。その上で、そういうことに敏感になってほしいんですよ。そういう問題なんかをキャッチされているんですか。この策定の中では。 21 ◎細井障害者福祉課長 アンケート調査を先ほど行ったと御説明したんですけれども、このアンケート調査の中では2,000人の方を対象にしました。今回の計画では18歳以上の方と18歳未満の方、2つに分けて、それぞれの障害種別ごとアンケート調査をしまして、それぞれ障害種別ごとで望んでいることというのはかなり違いがあります。例えば18歳以上の方であれば、医療に困っていることはないですかという質問について、身近な医療機関を充実してくださいとか、それから主な介助者に困っていることはありますかということでは、介助者の母親が高齢化しているとか、18歳以上と以下で、それぞれ望んでいることもありますし、障害種別ごとの分析もしております。例えば精神障害者の方であれば、一番要望が高いのは、実は年金等を含めた所得保障というのが一番多いところでございます。ほかの障害でも年金や手当などの経済的支援の充実を望んでいる方は多いです。そういう形でそれぞれの障害種別ごとに分けております。ただ、視覚障害者はどうなのかと言われますと、アンケート調査では身体障害という枠の中ではアンケートしましたけれども、視覚障害者の方か、肢体障害の方かによってもまた違ってくるのかなと。それを分けての調査はしておりません。委員会のメンバーの中にはそれぞれ障害当事者の方も入っておりますし、八障連という障害者団体の連合会の方も入っておりまして、それぞれ障害種別ごとの要望というのは反映しているかなと私は自負しております。この計画とは別に、定例的な障害者からの要望会も年に1度、必要に応じては数度行っておりますので、そこの中で、例えば視覚障害者はこんなことを望んでいるとか、そういうのは私のほうでは把握しているつもりです。 22 ◎五間浩委員 福祉も本当に大事な節目になっていると思っていまして、御答弁の趣旨というものも理解はするんですけれども……。  あと2つ聞かせていただきたいんですけど、今、他の委員が特別支援学級、こういう話をしました。所管が違うのもわかりますし、ここで伺うのも果たしてという部分も確かにわかります。ただ、そういう教育所管ともしっかりと連携していただいて、3年間の中でどうするのかという勝負感を持ってほしいんですよ。例えば特別支援学級も、御存じのとおり北部地域にない。伺った話ですけれども、ある御家庭がおられるんですよ。健常者のお姉ちゃんがいます。小学生です。その弟さんが障害をお持ちで、特別支援学級の対象になってくる。お姉ちゃんの、今行っている校区の小学校のところに弟さんが、お姉ちゃんが面倒を見るから、弟と一緒に学校に行きたいと思っても、そこに特別支援学級がないんですよ。南のほうに行かなきゃならない。そういう中で、お母さんが本当に泣いてお訴えになられるというようなことも、私、経験してきました。そういう所管の問題があるんですけれども、そういう熱意をしっかり受けとめて、今回これからのスタートということをぜひお願いしたいというふうに思うんです。  そしてまた、最後にしますけれども、そういう意味で、情報のバリアフリー化ということも課題の中であるんですけど、私は、そういう意味ではしっかりと情報をキャッチするということと、目線を低くして障害者福祉というのは当事者の意識にしっかりと立って進めていただきたいと思うんですね。そういう意味で、我が会派の議員が先般の一般質問で障害者の形態に合わせた障害者のハンドブックというものをしっかりとつくって、それを市民にどういう障害の特徴があって、どういうことで支援していけるのか、お手伝いができるのか、そういうことを含めたガイドブックについてもしっかりと早急にこの計画、そのものに書けないかもしれないけれども、そういうスタートをするんだという、そういう意気込みでしっかりガイドブックを検討していただきたいと思いますが、最後にどうでしょうか。 23 ◎細井障害者福祉課長 委員のおっしゃるとおりでございまして、先ほど言われたガイドブックの作成等につきましては、実は、今回の計画に盛り込んでございます。こちらの本の58ページの障害理解を深める啓発活動の広報等の啓発活動の施策内容につきましてリーフレット、ビデオなどを活用した福祉情報の提供や障害理解を深めるためのガイドブック等の作成、広報誌を使った障害にかかわる記事を掲載するなど、啓発活動を図りますということで盛り込んでおります。実は24年度予算にも計上してございます。私どもとしては障害者理解を深める活動というのは重要だと思っておりますので、予算も頑張りたいなと思ってございます。 24 ◎島内幸恵委員 今回の障害者計画の目標をざっと見させていただきますと、平時に関する内容が多いように見受けられたんですけれども、3.11の大震災以来、防災に関する認識も皆さん変わってきていると思うんです。その中でお話を聞いたことがあるんですけれども、聴覚障害者で日常手話を使っていらっしゃる方が、今回被災地に通訳として行こうとしたところ、手話通訳というのは国家試験ではないので、公的な身分ではないということで、ボランティアの受け入れが拒否されたというお話をお聞きしました。実際そういう中でコミュニケーションがとれないというのが、本当に不安が大きく、孤独が大きくなっていくのではないかなと思うんですけれども、災害時に介助者の身分を保証していただくような制度が必要になってくるのではないかなと思うんです。一般として、例えば震災直後、非常事態のときに、一般の人が現地に入るというのはとても難しいことだと思いますので、そういったときに何か身分を保証していただくような制度があれば、ボランティアにも入りやすいですし、地域以外から相互にお互い協力し合うような体制も築きやすいと思いますので、何かそういったことをお考えでしたら、教えていただきたいんですけれども。 25 ◎細井障害者福祉課長 今の震災の関係でボランティアで行ったときに身分がはっきりしないので断られたという話、私、逆に初耳です。私どもでは、防災の関係では要支援者の避難支援プランというのを今つくっているんですね。個別プランも今モデル地区を選定してやっているんですけれども、その中では重要な位置づけでございまして、例えば聴覚障害者の人だったら、手話のわかる方が必要であるし、肢体不自由であれば、それを介助して避難所まで連れていく人も必要でありますし、そういうのはこの計画とはちょっと別になるんですけれども、災害時要援護者の避難支援プランの中ではそういうことはうたっておりますし、身分的には逆に手話通訳の国家資格というのがあると私は思っているんです。私どもに今職員としている者も国家資格を持っている職員がいます。八王子では国家資格を持っている人と、あと東京都の統一試験というのがあるんですね。その合格者について手話通訳の協力者として登録しております。ですから、本当の災害時であれば、そういう人たちも避難所に駆けつけて応援するようなことを、聴覚障害者の団体と私どもでも話し合っておりまして、今マニュアルもつくって、うちの窓口に置いてあります。今回の計画の中でも防災対策の推進ということで、52ページのところに扱ってございまして、障害者に対しての防災対策が不足しているというような現状。避難支援プラン、全体計画の周知を図るということ。それから、防災の訓練に積極的に参加し、防災意識を高揚するとか、あと災害時の弱者に対する避難所が少ないということで、現在八王子市内の福祉施設等で二次避難所に──福祉避難所ともいうんですけれども、指定しておりますので、そういうところと連携をちゃんととりまして、災害時でもちゃんと受け入れ体制ができるかどうか、そういうことも協議してまいります。 26 ◎島内幸恵委員 手話の協会の会長にお話を聞いてそのまま下調べもせずお話しさせていただいたので、申しわけございませんでした。そういった制度があるということを聞いて、安心しました。今お話に出ました二次避難所なんですけれども、そういった二次避難所に、例えば障害のある方が歩いて集まってきて、コミュニケーションもとりやすい中で避難していただくという形になっているとお聞きしたんですけれども、そういったところにまだだれが介助者として──できれば災害があったときにお互いに何々市、何々市という提携があると思うんですけれども、そういったときに来ていただけるような介助の方があらかじめ決まっているとまた安心できるのかなと思いますので、そういった取り組みに対してもよろしくお願いいたします。 27 ◎陣内泰子委員 引き続いてお伺いいたします。今特別支援教育のことも他の委員から幾つか出ていたんですけれども、教育と障害のほうで福祉のほうで担当する狭間の問題というのが幾つかあるかと思うんですね。移動支援、特に学齢期の子どもの移動支援については団体等からもさまざま要望等があるかと思うんですけれども、そこら辺に関しては、どういう形でどこが対応していくのかとか、なかなか明確になっていなくて、この計画の中でもどういうふうに位置づけられているかなというふうに探しているところでよくわからない部分なんですけれども、それについてのお考えはいかがでしょうか。 28 ◎細井障害者福祉課長 移動支援につきましては障害者団体であったり、父兄のほうから要望をいただいている内容でございますけれども、ポイントが幾つかありまして、まず今の私どもで考えている移動支援、ガイドヘルパーなんですけれども、これにつきましては15歳以上を対象としている。それと、学校等の通学は原則禁止と。禁止というか、使えないというような形になっております。この考え方としましては、まず、15歳以上ということなんですけれども、移動支援そのものが障害当事者を介護するための制度ではございませんで、その人の自力の判断で行動する社会参加の促進という意味で使っております。学校での通学とか、通園については移動支援の対象にはしてない理由としましては、本来、それぞれの施設管理者が管理するという考え方を、計画の策定委員会の中でも話し合ったところでございますし、要望としては学校の通学に使いたいというようなお話は来ていますけれども、それは今は対象外にしているところです。計画には特にはうたってないです。 29 ◎陣内泰子委員 そういう意味で15歳以上ということで今ご説明を聞いたわけですけれども、この計画の中に放課後等の児童で、81ページですね。という中で、学校通学中の障害児に対しての放課後や夏休み等の生活能力向上のための訓練等も提供していく。また、児童での移行も含めて、新規事業も開拓していく。進めていく。それからまた、37ページなどにもそのような障害児の放課後支援ということが盛り込まれているわけで、そのためにはサービスを提供するところに行くまでの移動の問題。それは今のところだと保護者の方とか、施設、地域デイグループなどの施設でやれているところ、やれないところといろいろあるんですけれども、そこもきちんと市の施策の中に盛り込んでいく必要があるかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 30 ◎細井障害者福祉課長 移動支援についてはこれからいろいろな考え方とか、御意見が今まで来ていますので、時間についても、今30時間という限度を区切っているのと、あと15歳以上というのがありますので、これについても検討課題にはなるんですけれども、やはり今の財源──財源の話をしていいのかどうかわからないんですけれども、地域生活支援事業というのは実際国の基準以上に支給している部分があるんですね。そうすると、そこの部分の制度を広げて対象者をふやした場合は、計算上は全額市の負担になっちゃうんです。ですから、拡大とか、使い方については財源も含めた中で検討しなくちゃいけない課題かなと思っておりますので、確かに要望をいただいておりますので、慎重に検討してまいりたいと思っております。 31 ◎陣内泰子委員 部長にお伺いいたしますけれども、今財源の問題ということがあって、でも、施策としてはより地域の中でノーマライゼーションを進めていく。そしてまた、あわせて子どもの環境、教育の場だけではなくて、地域をどうつないでいくかという中での移動支援というのは非常に重要なものになってきているわけで、そういう中で財源的に移動支援の優先順位がどれくらいのところにあるのかということも含めて具体的な検討に入れるのかどうか、そのあたりのお考えをお示しください。 32 ◎小坂高齢者・障害者担当部長 今担当課長のほうから財源というお話がございました。ただ、担当部長としましては、当然障害者施策についての予算獲得に向けては全力を尽くすという姿勢でございます。そういう中で、一方で市の施策全体の中での優先順位という問題も出てまいりますので、そうしたものを含めた検討になっていくというふうに思っております。 33 ◎陣内泰子委員 今後の課題かと思いますけれども、前のときに副市長も障害者の学童の拡充のことについても前向きに検討される、ふやしていかれるというような方向も示されています。であるならば、それに通う手段ということも含めて、全部が市でということにならないかもしれませんけれども、じゃ、どうしていくのかというその枠組みというんですかね。対策を、NPOとか、また、ボランティア団体とか、それも単に個人なりに任せるのではないところで、市としての仕組みの検討をぜひ急いでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、32ページにあります障害者引きこもり対策ということで、できるだけ入院中の人たちも地域の中で、障害があってもなくても地域の中でという形でこれからの施策が展開されるわけなんですけれども、そういう中で引きこもり、家の中にいて、なかなか施策につながっていない方たちもたくさんいらっしゃるという話は聞いています。昨年ですか。保健所の精神障害者家族会などの方からも、約7割の方が病院と家庭との間で施策に、行政のサービスにつながっていないというようなお話も伺ったところです。そういう中で、障害の引きこもり対策、また、家族が抱え込んで長期化していることに対してどう切り込んでいくのか。どう相談体制なり、情報提供につなげていけられるのか。そこら辺の見通しをどのようにお考えなのか、教えてください。 34 ◎細井障害者福祉課長 32ページの障害者の引きこもり対策なんですけれども、実数とかそういうのはまだあまりつかんでないところでございますけれども、ただ、東京都の制度の中でアウトリーチ事業というのがありまして、精神障害者の人に限ってなんですけれども、東京都の職員と医療機関が出向いて、そこで相談を受けたりするというような制度もできています。私どもでも相談支援事業というのを、5ヵ所について委託契約を結んでやっているんですけれども、その中でもアウトリーチということで実際相談の窓口に来た人だけではなく、引きこもりの人とか、そういうのにも相談に乗りたいというような話もあります。それについても支援機関と協議しながら考えていきたいなと思っております。 35 ◎陣内泰子委員 今病院との連携ということなんですけれども、保健所の保健師などに訪問をお願いしたいとかというようなケースがあったりする場合、御本人からの申し出がないとなかなかそういう相談に行けないとかいうようなケースがあったり、直接家族なり御本人が相談の場所に行くとなればつながっていくんですけれども、なかなかそこまで行けないケースというのもあると思うんですね。そういう場合に、今言ったように病院のほうから、個人情報の問題もあるんでしょうけれども、訪問するとかというのは特に問題はないんですか。 36 ◎小林保健対策課長 今保健所の訪問があってという話があって、まさにおっしゃるとおりで、家に入るまでが一番難しいところだろうと思います。基本的に本人からの依頼というのがあることはまずない。ほぼ家族からの相談を受けてということになります。家に我々が行きますが、家までは家族により入れますが、本人の部屋には入れません。何回か通って、ようやってお声を聞くということで、障害者福祉課長も申しましたけれども、これは非常に難しい、答えのない、明確ではない課題だろうというふうに重々考えております。 37 ◎陣内泰子委員 本当にそういう意味で大変難しい問題。家族から相談があればまだいいんですけれども、家族からも相談が来ない場合というのもたくさんあるわけで、そこら辺について、今、課長のほうからもなかなか答えのないというお話だったんですけれども、本当に地道な細かい丁寧な事業になるかと思います。たくさんいらっしゃるということで、いろいろなお声をつなげていっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  あと最後になりますけれども、先ほどこの計画を立てるに当たっての評価の問題が出て、そして、評価についてはこの計画を策定するところですね。検討委員会のほうに提供して、この計画がそれを反映した形で今回の計画が出ているという御説明がありました。評価の問題については、今いろいろなところで私なんかも目にするのは、男女共同参画のプランの評価も公表して、Aとか、Bとか、ここまで達成できたとか、これが達成できなかったとかということを公表しながら、そして、それを次の施策へとつなげていくという形で評価もオープンにしていくことが幾つかのところで行われています。今回のこういう障害者計画の策定に当たって、今までの評価の公開とか、多くの意見を聞いていくとかいうことが今回とられてなかったかなと思うんですけれども、そこら辺についてはどうでしょうか。 38 ◎細井障害者福祉課長 計画の目標達成の点検評価というところなんですけれども、この素案の99ページのところに計画の達成状況、点検及び評価というところがあります。自立支援協議会の中で意見を求めて実際の実施の状況とか、点検評価を行いました。これについては資料等はあるんですけれども、それを公開はせずに、逆に計画の中で公開して、策定委員会の中でそれをもんだというような形式になっております。ただ、求めがあれば公開も考えられるんですけれども、ただ、自立支援協議会そのものの議事録は簡易版でやっていますので、その中でも載っている部分があるかなと思うんですけれども、細かい点については策定委員会の中にそれをお示しして、それを今回の計画の中の数値目標とか、施策の展開の現状とか、そういうところで書き直していったというような形です。  A、Bで評価するとか、そういうのもあるんですけれども、実際それに伴うものについてはモニタリングを年1回予定していますけれども、その中でやっていこうかなと思っています。実際数値であらわしてもなかなか難しい部分があって、委員の中には数値化を求める声もあったんですけれども、それよりも地域自立支援協議会の中で現状を直接話を聞いて検討していくというのがいいんじゃないかというような話もありました。 39 ◎陣内泰子委員 この計画に当たってのことはそういう形で公に、議事録等は残っているということなんですけれども、この計画の中に反映したということで、それは了解するところなんですけれども、今後の今度できる計画をどう評価していくか。先ほどモニタリングを毎年やっていくというお話だったんですけれども、それは公表されていく予定でいらっしゃいますか。 40 ◎細井障害者福祉課長 公開も含めて検討してまいりたいと思います。 41 ◎陣内泰子委員 ぜひ公開していくことと同時に3年間の評価に関しては、私もA、Bとかいうのがいいとは思っていませんけれども、どこまでやれて、何がやれて、何がやれなかったのか。それを所管としてどう評価したのかということを全体に示していく必要があると思いますので、それは今後の課題として検討していただきたいと思います。 42 ◎山越拓児委員 障害者施策について、当事者抜きに決めないでほしいということが自立支援法の制定やその後の運用の中で特に強くなっておりますので、この間こうした策定の準備、それから議論に当たってきた関係者の皆さんに敬意を表したいというふうに思います。  それで、先ほどアンケート結果についても幾つかの報告がありましたが、障害種別ごとにもかなり要望にも特徴があるというお話がありました。そこで、今後私たちも議会として議論していく上でも、あるいは市民の皆さんにも障害の理解等を深めるという意味でも、アンケート調査についての結果の公表についてはどのようにしていらっしゃるのか、まず確認をさせていただきたいと思います。 43 ◎細井障害者福祉課長 アンケート調査の結果の概要、内容の分析とかにつきましては主に策定委員会の中では資料を配りまして説明をしたところでございますけれども、市民向けの公表はしておりません。ただ、必要があれば検討していきたいなと思っています。 44 ◎山越拓児委員 さしあたって議会の側には資料提供していただくようお願いをしておきます。  それから、今回の素案のパブリックコメントに当たって、先ほどこの委員会には今回の素案について幾つかの特徴点、例えば今後議会に上程予定の障害者差別禁止条例(仮称)の問題なども盛り込んだというお話がありました。パブリックコメントを実施する際に、素案とか計画自体は法律の根拠に基づいてやりますよということで全体的なものなんですが、今期、特徴は何かという点のことも訴えるほうが関心も集めるだろうし、とりあえずはそこを窓口にして読み込んで、ほかのことにも関心を広げるということもあろうかと思うんですが、その点で言うと、このあらましについては全体のことは網羅しているんですが、特徴点の押し出しというのはないというふうに思うんですが、その点は今後なり、考えられる方法がないのかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 45 ◎細井障害者福祉課長 確かに概要には法律的な位置づけとか、全体的な話しか載っておりません。ただ、素案の中には今回の変更点とか、ポイントとか、そういうのは載っておりますので、それがアピールできてないと言われるとそれまでなんですけれども、それについても検討していきたいなと思います。 46 ◎山越拓児委員 ぜひパブリックコメントもいろいろな場面で行われるんですが、なかなか回答がないケースもありますので、そういう意味では関心を持ってもらいやすいような、あらましなどの段階でもちょっと特徴づけをするというのも今後検討していただきたいなというふうに思います。  それから、情報提供と意見募集の手続の問題なんですけれども、特に視覚障害者の方への情報提供ですね。どれも大きな字で書かれていてルビが振られているというのもあるんですが、これ自身が見えないという方が当然いるわけで、その点での配慮といいますかについて、点字によるものとか、音声によるものとか、こういったことについてはどのように配慮されているのか、確認させていただきたいと思います。 47 ◎細井障害者福祉課長 あらましにつきましては一番右の隅のところにSPコード、音声コード、読み取りをつけました。それと点字版、また読み聞かせのボランティア団体に頼みまして音声での録音テープ等も用意しております。ただ、計画策定素案につきましては量も多く、これについては最終的にはSPコード化を考えておりますけれども、現時点では間に合いませんでしたので、このままというような形になっておりますけれども、実際計画ができた段階ではSPコードをつけて読み取り装置があれば聞けるような対応はしたいと思っております。 48 ◎山越拓児委員 そうしますと、確かに全部今の段階でSPコード化するというのは難しいとしても、例えば視覚障害者の方とか、あるいは団体の方には特別に例えば説明の機会を持つとかというような配慮も必要なのではないかなと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 49 ◎細井障害者福祉課長 実際にはこの計画のメンバーには入ってないんですけれども、自立支援協議会の部会のメンバーの中には視覚障害者の人もおいでになりまして、窓口にこの前来られて、SPコード版のこっちの概要についてお渡しして、実は本編のほうもその方に頼んで、点字化しようかと思ったんですけれども、なかなか量も多くてできないということで、逆に断念しちゃったところなんですね。内容については障害者団体にも周知はしておりますので、ただ、細かい内容については今対応ができていないところですけれども、必要に応じて、視覚障害者の団体の会長のところには連絡等をとってみたいなと思っております。 50 ◎山越拓児委員 やはり音声とか点字にした場合にその転換に時間等あるいは労力がかかりますので、どうしても情報が薄くなるというおそれがありますので、その点はぜひ努力していただきたいと思いますし、各団体の方なども策定委員になられているということもありますが、やはり正確に情報を伝えて、また、意見を伺うという点ではほかの障害種別の団体の方への説明会等も希望に応じて対応していただきたいというふうに思います。  それから、意見提出の方法なんですが、配られた資料では、窓口に持参、郵送、ファクス、電子メールで提出というふうになっているんですが、確認ですが、点字によるもの、あるいは何らかの口頭での御意見を録音したもの等の受け付けについてはどのように考えているか、確認させていただきたいと思います。 51 ◎細井障害者福祉課長 口頭によるものとか、点字によるものは今のところ考えておりません。 52 ◎山越拓児委員 実際にどれぐらい希望があるかわかりませんが……。ただ、障害に基づく情報の、意思の疎通というのがやっぱり欠ける部分があるからということで、今後もそういうことについて配慮していきましょうということになっているわけですから、素案の段階で──もちろんこちらから提供するものにいろいろ物理的制約があると先ほど理解はしていますけれども、もし当事者が希望して点字で意見を言いたい。あるいは点字も使えない、あるいはEメールもパソコンが使えない。だけど、自分の意見を言いたいという場合に、それを口頭で言ったり、あるいは録音したものを届けてもらうとかいうことはできるんじゃないかと思いますし、もちろん団体によってそういうところに相談してだれかに書いてもらったりということもあるんでしょうけれども、しかし、自立して一人一人の権利を大事にするという考え方からすると、点字での受け付けとか、録音テープによる受け付けも特例で認めてもいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 53 ◎細井障害者福祉課長 今委員が言われたことももっともでございますけれども、市民参加条例等をちょっと見比べまして、口頭による意見とか、テープによる意見が有効かどうかも検証しまして、できる限り幅広い意見を募集するということでございますから、もし窓口にそういう方が来られれば、何かしら対応ができるように早急に検討したいと思います。 54 ◎村松徹委員長 他に御質問、御発言はありますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 55 ◎村松徹委員長 ほかに御発言がなければ、進行します。  次に、大林寺墓地建設計画に関する報告について、市側から報告願います。 56 ◎後藤生活衛生課長 それでは、私のほうからこの間訴訟という状態になっております大林寺墓地建設計画に関する報告を口頭でさせていただきたいというふうに思います。  本件につきましては、昨年6月30日付で八王子市が提訴されたところでございますが、ことし8月24日に出されました地裁の判決につきまして、同月8月29日の本委員会で報告させていただいたところでございます。  その後私どもも想定はしておったところでございますけれども、10月25日付をもちまして当該宗教法人から控訴理由書が東京高等裁判所に提出されたところでございます。したがいまして、現在控訴されたところで、訴訟状態が引き続き継続されているところでございます。  以上を御報告させていただくところでございます。なお、現在そういう訴訟状態が継続というところでございまして、本日は内容等につきまして詳細な説明は控えさせていただきたく考えておりますので、その点御理解をちょうだいしたいというふうに考えております。 57 ◎村松徹委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 58 ◎村松徹委員長 御発言もないようで──いいですか。訴訟の最中ということで。御発言もないようでありますので、進行します。  次に、大横保健福祉センター整備基本計画について、市側から報告願います。 59 ◎武田健康福祉部主幹 私から大横保健福祉センター整備基本計画について、御説明いたします。大横保健福祉センターの整備につきましては、昨年11月の本委員会におきまして施設の整備方針などにつきまして御説明をさせていただきました。その後、本年2月の本委員会におきまして、公募市民や学識経験者などで構成いたします八王子市地域保健福祉協議会などの意見を踏まえまして作成いたしました大横保健福祉センター整備基本計画素案を御報告させていただきました。整備基本計画素案につきましては、広く市民からの意見募集を行い、今回素案に寄せられた意見などを反映させました大横保健福祉センター整備基本計画がまとまりましたので、御報告するものでございます。  本日の資料は事前に配付させていただいております。初めに、こちらの大横保健福祉センター整備基本計画についてと書かれたA4縦の資料をごらんください。  まず1の経緯でございますが、老朽化した保健センター及び大横保健福祉センターを現在の大横保健福祉センターに合築し、整備を行うものでございます。  次に、A4横の大横保健福祉センター整備基本計画に対する意見募集の結果、こちらの資料でございますが、こちらにつきましては意見募集をことしの23年2月16日から3月16日まで1ヵ月間行っております。整備基本計画に対し18通、74項目の貴重な御意見をいただいております。御意見の趣旨とそれに対する市の考え方は2枚目以降に記載してございます。意見の大半につきましては整備基本計画に賛同するものがほとんどでございました。  主な内容としましては、世代を超えた交流を可能にする交流スペースの設置に対する期待やバリアフリー設計など、利用しやすい施設を望む声などが寄せられております。  また、初めのこちらの縦書きの資料のほうの、次に2番ですね。意見募集の結果を踏まえた追加コンセプトでございますが、3つの機能を追加してございます。1つ目は災害時の防災施設補完機能です。整備基本計画の素案につきましては3月11日の東日本大震災発生前の作成でございました。今回の大震災を踏まえまして、大横保健福祉センターが災害時に何を担うのかを検討した結果、災害対応施設として整備を行うことにいたしました。具体的には本庁舎が万が一被災した際に災害対策本部機能を移転できるように付加するなど、本庁舎の災害対策に関する機能の代替施設として利用できるように整備を行うものでございます。  2つ目に地域包括支援センター機能でございます。地域包括支援センターにつきましては既存のセンターを含め、今後できる限り市施設への設置を推進するという基本方針を決定しております。それを踏まえまして、高齢者の集う施設でもあります大横保健福祉センター内に設置できるように整備を行うものでございます。  3つ目が高齢者活動コーディネートセンター機能でございます。済みません。配付しました資料が高齢者活動支援コーディネートセンター機能となっているんですが、高齢者活動コーディネートセンター機能が正しい言葉でございます。高齢者活動コーディネートセンターは、特技を持つ高齢者の講師登録と、特技を学び、生活の輪を広げようとする方が生きがいを持って活動できるよう、講師と学ぶ人をコーディネートする施設でございます。高齢者活動の場所として大横保健福祉センター内に整備を行うものでございます。  次に3の大横保健福祉センター整備基本計画でございますが、こちらにつきましては、今まで説明した内容で素案の一部を修正してございます。  次に4の施設規模でございますが、延べ床面積につきましては追加コンセプトを踏まえて当初の3,000平米から約3,600平米に増加しております。構造につきましては鉄筋コンクリート造、地上4階、地下1階を予定しております。  次に今後のスケジュールでございますが、本年度と来年度で基本設計、実施設計を行います。また、来年度には西側の旧福祉センター部分の解体工事を行います。平成25年、26年度に本体工事を行い、27年度に開館の予定となっております。その後開館後に旧結婚式場の解体及び外構工事を行う予定でございます。  なお、現在の大横保健福祉センターの業務につきましては旧結婚式場にて継続して行ってまいります。  最後になりますが、本件の意見集約の結果及び大横保健福祉センター整備基本計画につきましては各保健福祉センター、市政資料室、市民部各事務所、図書館等に配架閲覧に供するとともに、ホームページでの公開を予定しております。 60 ◎村松徹委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。 61 ◎陣内泰子委員 今御説明がありました意見募集の結果を踏まえた追加コンセプトとして3点報告されました。それで、地域包括支援センター機能というところがあるんですけれども、これについては具体的に今地域包括支援センターというものが12から今度15になる。それで十分ではないというような声はありながら、当面は15にしていく。そういう中で今回こうやって地域包括支援センター機能も大横の中につくっていくということになると、将来的な、今やっている地域包括支援センターとしてある1地区を担っていく、そういうような意味合いで付加していくということなのか。具体的な整合性が何かできているのかどうか、そこら辺を教えてください。 62 ◎石黒健康福祉部主幹 新しい大横保健福祉センターへの設置の包括ですけれども、現在のエリアで言いますと、地域包括支援センター中野の圏域になるんですが、来年6月以降の圏域は新圏域1の予定になっています。委員がおっしゃられましたとおり、今後また3年の間で地域包括支援センターの増設を考えておりますので、ですから、その結果次第では、27年度の完成ですから、新たな圏域設定での新しい包括が入る可能性もあります。 63 ◎陣内泰子委員 わかりました。そういう先を見越しての場所の確保というような意味合いで……。私としてはぜひここは大横福祉センターということで、高齢者、障害者、子どもの総合的な施設にしていくということなので、こういう地域包括支援センター機能なんかも含めて、ぜひ充実を図っていって、より細かな対応をしていっていただきたいと思います。
     と同時に、そういう中ですごく心配するのは、ここなんかも障害のある方、高齢者の方、子どもという形で、マスとしては非常に小さいわけですね。子どもさんとか、高齢者というと、とても多くの方が利用される。そういう中で、障害者の利用がだんだん端に追いやられるとか、複合施設になっていくという中で、そこら辺で数は少ないかもしれないけれども、この施設をきちんと使っていくことによって支えられている人たちがいるということをきちんと押さえながら進めていっていただきたいと思いますので、以上です。 64 ◎西本和也委員 今回の大横保健福祉センターでございますけれども、八王子にあります東浅川の福祉センター、それから南大沢の福祉センターと合わせて3つしかない福祉センターでございますので、ぜひとも地域の皆様の利便性の高いものに内容もしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。さまざま準備もおありかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  そこで、若干、今話を申し上げました東浅川の福祉センターのことを引き合いに出して利便性について、少し私から話をさせていただきたいと思うんですけれども、現在、土日祝日につきまして、一般利用者と団体の利用者との会議室の利用について、区別があるように市民の方から聞いております。一般利用者の方が会議室を申し込んだところ、団体を優先にしなければならないので、断られてしまったと。後日その部屋を見に行ったところあいていたと。どうなっているんだというお話を伺ったわけでございますけれども、こういう形だと、せっかく地域の皆様も楽しみにされている部分がありますので、ぜひとも東浅川も含めて、福祉センターについては利便性が高いものにしていただきたいと思いますが、この点についてどのようにお考えでしょうか。 65 ◎武田健康福祉部主幹 利用方針とか貸し出し形態につきましては今後の検討を進めていく中で決定していきたいと思うんですが、せっかくの施設ですから、皆さんが使って、できるだけ空きのない形が望ましいと思いますので、それを踏まえて、今後利用方針等を決定してまいりたいと思います。 66 ◎西本和也委員 ありがとうございます。ぜひともお願いしたいと思います。  今の東浅川の件、引き合いに出させていただきましたけれども、東浅川保健福祉センターについてはどのようにお考えかお聞かせいただけますか。 67 ◎志村東浅川保健福祉センター館長 今の件でございますけれども、やはり会議室につきましては、なるべく市民の方に使っていただきたいという思いは当然でございます。その中で、御利用の順番と申しましょうか、そんな形の中で、ふだん私ども使っていただいております、例えば高齢者団体の方、障害者団体の方、こういった方々に、ある一定の人数を団体という形で登録を事前にしていただきまして、そういう方々に例えば土曜日とか日曜日を使っていただく。それから、平日でございますけれども、これにつきましては基本的に個人でいって、例えば利用証というものをつくってございますけれども、こういったものを使って利用していただくというようなことで、会議室を御利用の、例えば曜日とか、日時とかによって今の現状でやっているというような形でございます。今申し上げました、例えば事前に申し込みをされて、例えばキャンセルがあったというような場合には、なるべく私どものほうに事前に問い合わせをしていただいて、使えるのかどうかという判断を私どもでさせていただきます。当日キャンセルということも実際ございまして、その場合、そのお部屋はあいてしまうわけですけれども、事前にわかれば、調整をさせていただくというふうに考えてございます。 68 ◎西本和也委員 ちょっと飛び火しましたけれども、ありがとうございました。  ちょっと関連してお伺いしたいと思うんですけれども、利用時間については何時までとなっているんでしょうか。停電の影響もありましたけれども、どういう形で……。 69 ◎志村東浅川保健福祉センター館長 節電の関係がございまして、9月までは夜間につきましては休所していたという状況でございます。10月からは通常どおりでございまして、朝の9時から夜の9時でございます。ただ、節電の関係がございまして、月曜日と木曜日につきましては9時から5時の営業というようなことで、今利用時間を設定してございます。 70 ◎西本和也委員 よくわかりました。今、東浅川福祉センター館長からもお話がございましたとおり、地域の皆様の利便性の高いものに運営をぜひともお願いしたいと思います。 71 ◎五間浩委員 それでは何点かお伺いさせていただきたいと思います。大横保健福祉センターにつきましては、御説明のとおり、老朽化ということもありまして、今後新たに整備されて、防災機能も付加されるということで、近くにはサイエンスドーム、大きな公園もあるものですから、そうした地域もしっかりと生かしながら防災の拠点としてもしっかりと盛り込んでいただきたいというふうに思います。  そしてまた、はしょりますけれども、アンケートも拝見いたしまして、非常に多くのいい意見、貴重な御意見が寄せられておりますので、多く反映していただけるように、まず要望しておきたいと思います。  そして、こういうセンターというのが、どこまで市民の皆さんにとって身近な保健福祉の拠点になっていくかどうか、なり切れるかどうかというのが1つ今問われているんじゃないかというふうに思っております。そういう意味で、総合的な地域のセンターということになりますと、高齢者、障害者、児童福祉の観点も入ってきますし、健常者の皆さんも保健、健康寿命を伸ばす、そうしたこれも熱意を持って取り組んでいただきたいというふうに思うんですけれども、まず1つ目が、このアンケートの中でも重複する部分があるんですけれども、そうした方々への相談業務ということを考えたときに、一言で充実と言っても、福祉の視点から見た対象者と健常者の皆さんもおられますし、健康という部分での相談も入ってきますし、受け皿としては非常に広い範囲が予想されるんですけれども、今回の整備に当たっての相談業務の展開についてもう少し具体的にイメージをお聞かせください。 72 ◎武田健康福祉部主幹 相談業務につきましては、一般的な健康相談や妊婦や子育て世代に多い予防接種、育児に関する相談に加えて、高齢者の相談としては生活習慣病の予防、健康づくりの相談、そのほか今後の課題ではあるんですけど、例えば医師会とかNPOの団体と協力しながら、できるだけいろいろな団体と連携して、よくあるのがどこに相談していいかわからない方もいらっしゃいますので、一元的に健康福祉に関する相談ブースとして受ける。その場で解決できないものもあろうかと思うんですが、それをどこかにつなげるようなパイプ役機能も果たしながら、相談しやすい、窓口もそうですし、電話もそうですし、そういった形で行っていきたいなと思っております。 73 ◎五間浩委員 そうですね。おっしゃる視点が非常に重要でございまして、身近なセンターと、そういうとらえ方をしたときには、自身にとってそのセンターがどういう機能を持っていて、近い、遠いはありますけど、やっぱり相談業務というのは1つ大きな柱になってくるんだろうと思います。今他の委員からも地域包括支援センターの機能ということで言及がありましたけれども、そういった福祉の拠点という部分もそうですし、広い意味の相談体制が大変だと思うんですけれども、敷かれるように、この点についてはあえて要請させていただきたいというふうに思います。  2つ目なんですけれども、この計画の中でも盛り込んでいただいているんですけれども、介護予防運動の推進ということで、私も前回のこの委員会の中では人づくりという部分で、介護予防教室の展開についても少しお話しさせていただいたんですけれども、1つには人づくりということと、今回新しい整備なので、実際のところはそういう方々と一緒に介護予防ですから、筋力トレーニングですね。そうした器具も使いながらということで、実際に体を動かしてなれていただいたり、そしてまた、そこに行って介護予防運動ができるような、そうしたスケールというか、範囲も視野に入れながら御検討いただきたい、人づくりと介護予防運動の、ここは拠点なんだ、健康寿命を伸ばすための拠点なんだというところで、この辺の推進もぜひ強化していただきたいと思いますが、御見解を伺います。 74 ◎武田健康福祉部主幹 介護予防でございますが、こちらも今度の新しい大横保健福祉センターの大切な役割の1つだと思っております。今お話がありましたように、人づくりにつきましては、今回、ほかの高齢者施策としてシルバー人材センター、あるいは高齢者活動コーディネートセンター、そういった高齢者の方の施設ですね。今まで同じ大横保健福祉センターの中でもシルバー人材センターはシルバー人材センター、高齢者活動コーディネーターセンターはコーディネートセンターと、同じ建物、あと旧福祉会館の部分もそうなんですけど、2階、1階、別棟みたいな形でちょっと分かれてしまっていて、なかなかその辺は連携がとれなかったものですから、新しい施設につきましては、ぜひその辺を1つにまとめて、高齢者に対する情報発信をする。その中で、先ほど出ました介護予防につきましても連携して発信できるような形にしたいと思います。ハードの面につきましては、いろいろなことをこれから検討しながら、よりよい方向、例えば歩行湯などを含めて検討してまいりたいと思っております。 75 ◎五間浩委員 ありがとうございます。私は、構想のスケールといいますか、そういう部分もしっかり持っていただきたいと思いますし、そしてまた、時代を先取りして、福祉の先進都市という意気込みを持って、大横の保健福祉センターの整備ということを、とらえていただきたいと思うんですね。  それで、今の御答弁で了解いたしましたけれども、例えばそうした視点で、今回3月11日の東日本大震災、日本、我が国の国民の価値観をも根底から変えてしまっているという指摘もあります。私も、例えば今NPOというお話を一言いただいておりますけれども、例えば私、宮城県のほうに復興支援のお手伝いに行かせていただいたときに、1つの例ですけれども、宮城県では、これは震災で福祉とはちょっと場面は違うかもわかりませんけれども、旧図書館をそうした震災関係の──震災関係以外のものもあったんですけれども、NPOに間借りをさせて、伺ったら、月4,000円ぐらいだそうです。お金も取りますけれども、しっかりそうしたところで中間支援を含めて、今本当に宮城の皆さんが大変だからということで、力を合わせて、そうした関連団体の皆さんも引き出して対応されているという、そういう様子も勉強させていただきました。  堺屋太一さんが、最近の著書の中で「第三の敗戦」とありまして、その中での堺屋さんの指摘なんですけど、釈迦に説法かもわかりませんけれども、大事なところだと思うので、今までの歴史というのは、地縁、血縁の社会から職業の職縁社会に移って、これからの時代というのは好縁社会と指摘されていまして、好きなことをやるという、そういうものの、好縁社会というんですね。そういう意味で指摘をされております。今回の宮城の様子を見たとき、好縁社会の行き先というものが震災の部分では人々を助けよう。福祉の関係でもそういう方々、これから多くおられるんじゃないかと思うんですよ。福祉の分野で、健康長寿のまちづくりのために自分の志をそこに投入させて、貢献していこうという、そういう方々も多くおられるんじゃないかと思います。そういう意味で私は時代の先取りというのは、好縁社会を先取りするような、福祉の分野での展開というのを今回の整備の中で御検討いただけないかと思うんです。  最後になりますけれども、例えばそういう視点からいきますと、このアンケートの中では交流スペースという、そういう文言もございます。そしてまた、関連団体の支援、具体的には場所の提供ということになるかと思うんですけれども、そうした意味を込めまして、福祉の関連団体、そうしたお心のある皆さんとの協働と連携の場所というような、そういうような展開もぜひご検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 76 ◎武田健康福祉部主幹 お話のとおり、私も被災地に行ってまいりまして、いろいろなところからいろいろな方々が集まってきて1つの作業をするということで、当然連携も生まれますし、お互いに意思の疎通が図れる部分がすごく感じられたんですね。交流スペースにつきましても、同じように志をいろいろお持ちの方がやってきて、それで、持っているけど、特にこの間ボランティア派遣の随行で私は被災地のほうに行ったんですけど、どうやってボランティアをすればいいのかわからない、あるいは何をすればいいのかわからない中で参加されている方がほとんどだったんですね。そういった方が1度参加すると、2度、3度、今度自力でいろいろな被災地を回ってみよう。あるいはボランティア活動に携わりたいという部分で、今回の震災によってボランティアに対する認識が本当に現実化してきた部分もあるかと思うんです。  先ほどの交流コーナーにつきましても同じで、いろいろな方が、例えば今度保健センター機能もあれば、高齢者に対する機能もございますし、障害者に関する機能もあります。お子様連れに関する機能もございますので、そういった世代間、今まで保健センターであれば保健センターで予防接種してそれで終わりになってしまう。あるいは高齢者施設であっても、娯楽系であれば、娯楽を楽しんで帰ってしまう。そういったものをそこで終わらせるのではなく、その部分をリンクできるような形での交流センターを考えてございます。具体的には、交流センターはある面、情報発信とともに、お互いの部分、例えば子どもを連れてきた方と、おじいちゃん、おばあちゃんの知恵がそこでリンクできるような環境づくりを行政として進めていく必要があるのかなと思っています。せっかくの合築施設です。今まで福祉センターだったり、保健センターだったり、別々の施設だったものを1つの施設に持ってくることですので、その相乗効果の部分を担う部分としての交流スペースの設置を考えておりますので、そこの部分に力を入れていきたいなと思います。 77 ◎五間浩委員 もう一点ありましたので、申しわけありませんが、今確かにおっしゃっている内容の中で、やはり保健福祉センターというのは、担う使命と役割は非常に大きいと思うんですね。そういう意味で、とうとい志を持たれる皆さんの協働も含めて、スケールの大きな、時代を先取りするような取り組みをぜひお願いしたいというふうに思います。  最後にいたしますが、整備基本計画の4ページのところ、施設整備の基本方針の中で、右下の3つの保健福祉センターの圏域ということで図面が示されております。今るるお伺いさせていただきました内容というものは、やはり八王子市民の皆さんのための健康福祉の増進ということですから、今の状態の中での整備ということは非常に重要ですけれども、この図を拝見いたしますと、推進拠点ということで、今3つ赤丸がついてございます。ついていないところですね。本市の東南部地域、そして西部地域、ここのところの今後保健福祉センターの展開というものも、このセンターの展開の中では非常に重要な視点になってくると思います。東南部地域、西部地域への保健福祉センターの設置、展開、このあたりについての御見解を伺っておきたいと思います。 78 ◎坂本健康福祉部長 そういう意味で言いますと北部地域にもなくて、いわば2圏域に1つの地域センターという構想で、今市内を3圏域に分けて3つの保健福祉センターが地域を担当していこうということで、今北部と中央地域を担当する大横について、ここで整備計画を進めていくというところでございまして、それを3圏域に分けた対応をしていこうというのが、現在立って進めているところです。それをまた切って6圏域にして1圏域ずつに1つのセンターをというふうな構想というのは、今持っておりません。今後の社会の流れ等の中でまた議論が進んで、そういう必要性が高まってくれば、次の課題として進むべきものとして出てくる可能性はあると思っておりますが、現在では3圏域の中で1つのセンターということで整備を進めさせていただきたいというふうに思います。 79 ◎山越拓児委員 きょういただいた市の大横保健福祉センター整備基本計画の資料は、公表とか、市民向けにどこかに閲覧できるようにするとか、そういうのはどのようにされるのかをまず確認させていただきたいと思います。 80 ◎武田健康福祉部主幹 こちらにつきましては本委員会終了後、来週あたりをめどに各保健福祉センター、市政資料室、市民部にあります14の事務所、あと4つの図書館、こちらに配架閲覧に供したいと考えております。済みません。ホームページにも掲載します。 81 ◎山越拓児委員 それで、るるいろいろ御説明をいただいて、あまり深く中身には入らないんですけど、全体を見て、例えば5ページに3つの円をかいて、保健、健康づくりの拠点機能、子育てを様々な世代で支え合うネットワーク機能、高齢者の活動支援拠点、障害者の支援拠点と3つあります。それで、施設機能として新たに付加する機能もその1、その2、その3というふうにあるんですけれど、一方で、1つは12ページの施設の規模及び配置のところで、施設の主な機能のところでは、子育てに関する表記がないので、わかりにくいのではないかというふうに思っている点が1つです。  前に戻ると、確かに交流コーナーとか、情報発信というところで、子育ての地域ネットワークという考え方があるんだなというのはわかるんですけど、ここの文、12ページのところでは子育てに関する記述がないので、そこはちょっと整合性がないというか、ここにも書いておくほうがいいのではないかというふうに思った点が1つです。  もう一つ、報告の中で地域包括支援センター機能を市民の意見をもとに追加すると。今後、新しい介護保険事業計画の中で地域包括支援センターをふやす場合に新たな圏域設定としてそこが入る可能性もあると。既存のところを続くことも含まれているのかなと思いますが、これについては12ページに地域包括支援センター機能というふうに主な機能の中に入っているんですが、一方で8ページのほうにはひし形の四角の3つ目のところでは、全部は読みませんが、地域包括支援センター等と幅広く地域連携を行い、適切な対応に努めますというふうになっているんですね。主な施設機能の概要のところには地域包括支援センター機能と書いてあるわけだから、逆に言うと8ページにも地域包括支援センターを入れるんだということを書いてもいいのかなというふうに思っているんですが、2つそういう点で全体的な関連の中で記述がちょっと整合してないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 82 ◎武田健康福祉部主幹 済みません。そうですね。訂正したいと思います。特に地域包括支援センターにつきましては、新たに付加する機能ということの中の保健づくりの拠点として、高齢者に対するボランティアのコーディネートを担うものでございますから……。そうですね。(「地域包括」と呼ぶ者あり)ごめんなさい。地域包括につきましては、8ページのほうなんですけど、ここの地域包括支援センターにつきましては、大横につくるのは大横の圏域があるんですが、それ以外の圏域の方も大横の保健福祉センターを利用される方があると思うんですね。そういった方に対して地域包括支援センターとして最低限の相談──というか、相談には乗っていただけるというふうな形でここに書いてございます。ですから、ここで例えば相談する。相談した内容に、場所によっては、その圏域内の地域包括支援センターに再度行くような形になろうかと思うんですが、ただ、ここでの大横に来て、大横の圏域じゃないからだめだよというわけじゃなく、相談機能として乗せるというイメージでございます。  最後の12ページのほうなんですけど、確かに子どもの表記の部分が機能として欠落しておりますので、こちらについては追加したいと思います。 83 ◎山越拓児委員 総合相談窓口だから圏域にとらわれず相談に乗るというのは重々承知していますので、地域包括支援センターを、新たな圏域なのか、既存圏域を担当するかは別としても置くというふうになっているわけだから、保健・健康づくりの拠点機能としてここに地域包括支援センターをつくるんですよというのが決まっているのであればそういうふうに書いたほうがいいのではないかと思います。  それから、言葉の問題で、市民の意見の中にもありましたが、スペースとコーナーという、2つの言葉が出てきます。これの違いですね。スペースという場合に、部屋としてきちっと確保して、専用で使うという場合と、それから機能としてはいろいろ使えるんだけど、先ほど他の委員の質問の中にもありましたように、貸し出し機能とか、そういうこととの関連ではどういうふうに考えているのか、このコーナーとスペースという言葉の使い方について御説明をいただきたいと思います。 84 ◎武田健康福祉部主幹 現段階で、これから図面を起こす形になりますので、部屋がいいのか、あるいはコーナー、一部がいいのかという部分につきましては、今後精査して決定してまいりたいと思います。言葉の使い分けにつきましては、イメージとしてはスペースというのは、おっしゃるとおり、占有というか、ある面、1つの空間として。コーナーというのは空間の一部というイメージでおります。 85 ◎山越拓児委員 そうすると、占有空間の……。だから貸し出し機能についてはどういう議論になっているか、最後に確認させていただきたいと思います。 86 ◎武田健康福祉部主幹 貸し出しスペースにつきましては、高齢者の施設としては、高齢者のスペースという形になるんですけど、せっかくの複合施設ですから、スケールメリットというか、いろいろな館が入ることによって相互利用ができるような形が望ましいと思っていますので、そういった形を踏まえまして、今後進めていきたいと思っています。 87 ◎山越拓児委員 では、子育て支援の機能もつくるということなので、今後もしこれが実現していくということになると、市の機構としては、こども家庭部との連携といいますか、そういうことも必要になると思いますけれども、例えばクリエイトホールではいろいろな施設が入っていて、子ども家庭支援センターは独立したものとして入っているわけですけれど、今回は、今言ったように共有、総合活用というような視点で整備をしていくということになりますので、そういう点で、管理──管理ということじゃないな。運用に当たって、そういったこれまでの行政の担当所管の枠組みなどについてどのように考えているのかについてお答えをいただきたいと思います。 88 ◎坂本健康福祉部長 今健康福祉とこども家庭、別々の部として活動しておりますけれども、このことをもって、その組織を変えようというふうなことは今考えておりません。ここの計画上も、ここですと、子ども家庭支援センターで言えば、クリエイトにあるところになるわけですけど、それをここを移そうという考え方でもございません。ただ、当然、1つには母子保健事業の場所でもありますし、利用されるお子さん連れの方というのも大勢いらっしゃる。そういう中で、機能とすれば、一定程度集える場所であり、世代間交流ができる場所でありというふうなことでの機能も持っていきたいというふうに考えておりまして、事業の上でこども家庭部の事業と連携していくというふうなことは十分考えられますけれども、組織的にどうしようということは考えておりません。 89 ◎山越拓児委員 ですから、例えば運営協議会などができた場合に、こども家庭部も含めて、対応していくということもあるのかな。今は大きく行政組織を変えるということは考えてないということなので、健康福祉部が所管していて、運営の中に当たって、こども家庭部のしかるべきところが一緒に運営に当たっての協議をするということが必要になってくるのではないかというふうに思っていますので、その点に配慮した検討をお願いだけして、終わります。 90 ◎村松徹委員長 ほかに御発言がなければ、進行します。  次に、委任専決処分の報告についてのうち宮下町地内交通事故について、市側から報告願います。 91 ◎山口介護保険課長 それでは、宮下町地内交通事故に係る委任専決処分につきまして、口頭にて御報告させていただきます。  本件は、平成23年7月28日木曜日午前10時ごろ、介護保険課嘱託職員が公用車で認定調査のため訪問先に着き、そのお宅の駐車場に入庫しようとして、駐車場横の壁に公用車の左後部側面が接触し、壁の一部を破損した事故でございます。  この事故は、本市嘱託職員がバックで入庫する際に駐車場入口付近に置いてある植木鉢に気をとられ、後方確認が不十分であったために発生した事故でございます。このことを受けまして、相手方に対して外壁の補修費として4万4,625円を賠償するという内容で9月20日付で専決処分を行い、和解したものでございます。  なお、事故発生後、嘱託職員、臨時職員を含め、全職員に対しまして、安全運転に対する注意喚起を行い、課内事故防止会議を開催し、事故の原因、分析を行い、再発防止のために努めてきたところでございます。  事故を起こしまして、まことに申しわけございませんでした。 92 ◎村松徹委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 93 ◎村松徹委員長 御発言もないようでありますので、進行します。  次に、石川町地内交通事故について、市側から報告願います。 94 ◎竹内子ども家庭支援センター館長 石川町地内交通事故に係る委任専決処分につきまして、口頭で報告させていただきます。  本件は、本年7月7日午前10時5分ごろ、高倉小学童保育所で実施する高倉広場へ向かうため、子ども家庭支援センター職員が軽自動車を運転し、石川事務所の駐車場から右折して出ようとしたところ、右方向から駐車場に進入しようとする車両に進路を譲るため、軽自動車を後退させたところ、後方で待機していた相手方普通自動車の前部バンパーに接触し、損傷を与えてしまったものでございます。  この事故は、職員が後方確認を十分行わなかったため、発生したものであることから、相手方の車両の修理に係る費用18万2,036円を賠償する内容で9月1日付で専決処分を行い、和解したものでございます。  被害者の方には心よりおわび申し上げますとともに、職員ひとりひとりが事故を起こさないという意識を徹底させるため、交通事故防止会議の開催、課内研修の実施等を行いまして、今後の事故防止に努めてまいりたいと思います。大変申しわけありませんでした。 95 ◎村松徹委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 96 ◎村松徹委員長 御発言もないようでありますので、進行します。  次に、国民健康保険税介護保険料に係る特別還付金の支給について、市側から報告願います。 97 ◎藤倉国民健康保険年金課長 それでは、報告事項5の国民健康保険税介護保険料に係る特別還付金の支給についてを御説明させていただきます。なお本件は介護保険料にもかかわるものでありますが、国民健康保険税と同様の内容となりますので、一括して御報告させていただきます。お手元の資料をごらんください。  まず、本件の支給の目的でありますが、納税者の不利益を救済し、地方税務行政に対する信頼性を確保するというものであります。  経過、また、内容でありますが、これまで生命保険にかかわる死亡保険金を年金形式により分割して受け取っていた場合、相続税の対象となるとともに、複数年にわたって受け取った金額につきましては所得税の対象としても課税されていたところであります。これが平成22年7月6日の最高裁におきまして、これにつきましては二重課税であるとの判決が下されたというところであります。この判決を受けまして、国税においては過去5年以内については更正請求に基づく所得税の還付を実施するとともに、民法における債権の消滅時効10年でありますけれども、これを踏まえ、所得税法等を改正し、5年を超過した時効分についても特別還付という形で返還を実施することといたしました。  本市の住民税につきましても国税と同様に返還を今後予定していることから、本件の趣旨に従いまして総所得金額を税額等算出の基礎としております国民健康保険税及び介護保険料につきましても時効により還付不能となっております平成13年度以降の納め過ぎた額を特別還付金として支給することにしたものであります。  なお、申請予定件数と支給見込額でありますけれども、国民健康保険税が61世帯、延べ185件で、約1,000万円を見込んでおります。介護保険料が28人、61件で、約150万円を見込んでおります。  なお、実施の方法等事務の詳細につきましては現在調整を図っているところであります。 98 ◎村松徹委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。 99 ◎山越拓児委員 詳細が調整中ということなのでまだわからないかもしれないんですが、今のお話ですと、所得税との関係がよくわからないところもあるんですが、つまり、更正請求に基づく請求と特別還付で、職権でお返ししますよという部分とが併存しているのかと思うんですが、今回市側で想定している国民健康保険税介護保険料の還付については、まとめて一括して返すのか、5年以内のとにかく還付請求を自分で更正請求してくださいよということになるのか、その関係を詳しく教えていただきたいんですが。 100 ◎藤倉国民健康保険年金課長 既に国税のほうは税の申告を受けて還付しております。その情報が住民税のほうに来て、5年以内の部分につきましては、既に国保税についても順次還付している状況です。  問題となります5年以上の部分ですね。こちらについては法の規定以外の部分なものですから、今後、要綱等を整備させていただきまして、住民税のほうに来たデータを形としては国保、介護に流していただいて、それを受けまして5年以上は特別還付金ということで支給させていただくというような形を考えております。 101 ◎山越拓児委員 そうすると、更正請求を所得税のほうでもしていないケースで、実は該当しているという場合、つまり、御本人なり御遺族の方が──御本人は亡くなっているから御遺族の方というのかな。知らなかったり、手続をしていなかった場合はどうなるんでしょうか。 102 ◎藤倉国民健康保険年金課長 周知の方法につきましては既に国税のほうとかでいろいろな形で周知はしております。本市のほうでも広報等を使って全般的には周知をいたしますけれども、既にわかっている方につきましては勧奨通知なりというような形の対応というふうに考えております。 103 ◎村松徹委員長 ほかに御発言がなければ進行します。  次に、平成23年第4回市議会定例会常任委員会付託予定議案内容一覧表についてはお手元に配付のとおりでありますので、お目通し願います。  以上をもちまして厚生委員会を散会します。                                    〔午前11時55分散会〕 © Hachioji City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...