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令和3年 7月 災害対策・街づくり推進特別委員会−07月16日-03号

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    令和3年 7月 災害対策・街づくり推進特別委員会−07月16日-03号


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    最終取得日: 2021-10-03
    令和3年 7月 災害対策街づくり推進特別委員会−07月16日-03号令和3年 7月 災害対策街づくり推進特別委員会 令和3年7月災害対策街づくり推進特別委員会会議録 ●日時 令和3年7月16日(金) ●開会 午後 1時30分 ●閉会 午後 2時55分 ●場所 第1委員会室出席委員(12人)   早川和江  委員長   笹本ひさし 副委員長   本西光枝  委員   鹿倉 勇  委員   牧野けんじ 委員   神尾昭央  委員   中山隆仁  委員   伊藤照子  委員   中道 貴  委員   川瀬泰徳  委員   須賀精二  委員
    欠席委員(0人) ●執行   山口正幸 危機管理部長   眞分晴彦 都市開発部長   室井邦昭 都市開発参事   立原直正 土木部長    外、関係課長事務局    書記 山沢克章 ●案件  1 今年度の年間活動予定について  2 流域治水プロジェクトについて  3 執行報告  (1) 南小岩七丁目土地区画整理事業事業計画決定の公告について                     (午後1時30分 開会) ○早川和江 委員長 ただいまから、災害対策街づくり推進特別委員会を開会をいたします。  署名委員に、鹿倉委員中道委員お願いをいたします。  はじめに、新型コロナウイルス感染症対策につきましては、引き続き実施していきますので、マスクなどの着用をお願いをいたします。  次に、座席についてでございますが、本日は案件説明プロジェクターを使用しますので、その際、正副委員長席を左右に移動します。したがいまして、委員の皆様にはあらかじめ座席を一つずつずらしてご着席いただいておりますので、ご了承いただきます。  また、座席の指定についてですが、欠員に伴いまして、新たに指定させていただきます。座席の指定については、現在着席している席でよろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○早川和江 委員長 それでは、このとおり決定をいたします。  次に、本日の委員会の進め方ですが、はじめに年間活動予定の確認を行います。次に、正副委員長に一任となっておりました本日の案件を行います。案件は流域治水プロジェクトについて、土木より説明を受けたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、年間活動予定についてですが、お手元に配付してありますとおり、正副委員長で案を作成させていただきましたので、ご確認いただきたいと思います。  なお、11月以降につきましては、視察先の候補を記載させていただいておりますが、今後の新型コロナウイルス感染動向を注視しながら、実施の有無を含めて視察先、時期など、検討していきたいと思っております。今年度の活動概要につきましては、案のとおり進めてよろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○早川和江 委員長 それでは、そのように進めるといたします。ご協力のほどよろしくお願いいたします。  それでは、本日の案件に入ります。正副委員長の席を左右に移動します。  それでは、流域治水プロジェクトについて、土木より説明をお願いいたします。 ◎田中正淳 計画調整課長 最初に冒頭に、流域治水プロジェクトについて、赤羽国土交通大臣決意表明といいますか、それがございますので、それを5分間ほど見ていただいてから、説明させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  すみません、何度も予行練習して大丈夫だったのですけれども、本番機械が言うことを聞かなくて申し訳ないです。  段取りを変えて、先にプロジェクターで説明をさせていただいて、一番最後に大臣のコメントを見ていただくようにいたします。大変失礼いたしました。  それでは、災害対策まちづくり推進特別委員会座学でございます。今日はあらゆる関係者が共同で取り組む治水対策ということで、流域治水プロジェクトについて、ご説明させていただきたいと思います。  本プロジェクトは、本年の3月30日に策定公表されました。背景等気候変動による異常気象激甚化、頻発する水害の多発や集水域からの氾濫防止など、そういったことを目的に全国109全ての一級水系、それから12の二級水系で策定いたしました。冒頭見ていただいて、江戸川区、俗に水三方を川と海に囲まれ、水と緑に豊かなと言われておりますが、水が恵みを与えてくれることもあれば、逆に大きい脅威をということで、今まで江戸川区、水と戦いがありました。そういったことも含めて、流域治水プロジェクトが本区にどういった効果をもたらすか、そういうことをご説明させていただきたいと思います。これが流域治水プロジェクト概念図でございますけれども、江戸川関係でいいますと、荒川水系です。荒川、それから利根川水系利根川江戸川、それから旧江戸川です。利根川水系中川綾瀬川流域では、中川新中川、これが江戸川区に関連する流域治水河川となります。流域治水の大きな対策目標としまして、三つ大きい柱がございます。一つ目は氾濫をできるだけ防ぐ、減らすための対策二つ目として被害対象を減少させるための対策三つ目として、被害の軽減、早期復旧、復興のための対策ということで、これが集水域、いわゆる上流の山です。ダムがあって最下流になりますけれども、こういった上流から中流、下流、これが全て総力戦で治水を行っていこうということが流域治水プロジェクトの目標でございまして、上流域であれば、こういったダムの治水ダム建設や再生、それから利水ダムの活用、中流域でいえば、排水機場の設備や、それから遊水地の整備、それから最下流、私どものところは堤防の強化、そういったものがこの項目になっています。一つ目の氾濫をできるだけ防ぐ、減らすための対策としては、堤防整備、それから河道掘削、川の中を掘って、水の流れ流量を多くすると。それから調節池です。一旦河川があふれるときに、一旦逃がして調整をして、下流に水が流れますよと。それから、水閘門の改築や雨水流出抑制として、貯留施設や、それから江戸川区でおかれては、透水性舗装なんかも、こういった大きい中では、非常に意味のある施策でございます。  それから、被害対象を減少させるための対策として、今現在取り組んでおります高台まちづくり、それから施設の耐水化です。これは、下水のポンプなんかの耐水化を図ってくれというふうにお願いします。それから、土地利用や住まい方、危ないところには住まわないとか、利水の高いところは地域ごと移転するとか、そういうことです。被害の軽減、早期復旧、復興のための対策として、ハザードマップ、それから水害リスク情報の提供、それからマイタイムラインです。自分の住んでいるところが洪水でどうなるのかと。あるいは、防災訓練とか、そういったもので3本の柱で総合治水プロジェクトを考えていこうということでございます。  次に、流域治水プロジェクト気候変動にも大きく寄与いたしまして、緩和策適応策、それぞれに対応する内容となっております。緩和策としましては、これもともとCO2、こういったものを削減していくということが緩和策でございまして、適応策としてでは、こういった起こったものからどうやって防いでいくか。そういうことを対応していく。この二つの大きい気候変動対策となります。これが、流域治水、先ほどの図面と同じなのですけれども、今ここが一番下流の江戸川区の部分です。ここについて、どういったことをやるかということなのですが、最終的には一番この下に高台まちづくりということで、江戸川区も4地区モデル地区化されております。小岩や船堀であれば、建物にこういった避難デッキをつけて、浸水時も避難経路を確保すると。それから、荒川江戸川では、スーパー堤防と一体になった高台をつくって、洪水から逃れる、こういったものをプロジェクトとして行っていこうということで進めております。これが、気候変動対応策で、先ほど冒頭に写真見てもらいました江戸川三方水と川と海に囲まれているという、ちょっと住みにくいのですけれども、これが江戸川区の概念図江戸川区の範囲です。実は、江戸川区非常にこういった形で、水に恵まれているといえば恵まれているところなのですけれども、逆にこういった状況にあると。これをしっかりと認識してもらうことが大事だということで、上でいけば、例えば利根川、それから江戸川荒川、直接的には荒川江戸川です。大河川、二つに囲まれて、江戸川上流利根川でございます。利根川上流には38個のダムがあって、調整をしながら、利根川の水位を守っている。利根川にそれぞれ渡良瀬川や鬼怒川など、こういった川が合流してまいります。関宿の水門のところで分派して、江戸川に流れると。江戸川では、また行徳のところで、旧江戸川江戸川に分かれると。それから、荒川です。荒川は明治43年の東京大洪水、それを機に人工的に掘られた河川でございますけれども、この荒川が掘られたことによって、江戸川区の水害のリスクが大きく減ったということは言うまでもないのですが、同時に荒川を掘ったときに、中川がここで荒川と合流するというか並行する形で中川こういう形で荒川と並行して、東京湾に注いでいると。それから、途中、昭和30年代に新中川放水路を掘っております。それぞれ持っている役割があるのですけれども、荒川中流域、ここでは荒川第一調節池、以前、委員会で視察に行ってもらったところなのですけれども、第一のほうは彩湖と呼ばれているところです。今、第二、第三をこれを計画をしていまして、令和12年完成の予定でございますが、これが台風のときに大きく役立って、ダムとあわせて荒川下流に対する河川の負担を大きく軽減したものでございます。ここが、昭和22年カスリーン台風で決壊した場所がおおむね埼玉県の加須の辺りが決壊したのですけれども、この水がずっと渡っていって、江戸川まできたというご存じのとおりだと思うのですが。これも、今度何とか見に行くように調整をしたいと思っていますけれども、中川、この河川の増水をこの地域の増水を防ぐために、首都圏外郭放水路というのがありまして、これがこの辺の水を江戸川に吐くようにして、この地域の浸水から守っている状況でございます。これが、江戸川周辺河川の状況でございます。今度、江戸川区がどういう形で守られているかといいますと、まずポンプ場、下水のポンプ場。これは内水を排除するものですけれども、それが6か所江戸川区内に六つのポンプ場がございまして、これが下水、雨水を河川に排出することによって、江戸川区内はドライな状態に守られていると。最終的には、葛西の水再生センター、ここまできて、またここから荒川、東京に放流をするのですけれども、排水施設があることによって、江戸川区が治水が円滑に行われていると。この部分を区民の方々にも、私どもでしっかり説明をしていかなければならないという自然に区内の7割が0メートル地帯で、自然に雨が外へ吐ける状態ではないので、ポンプ場が非常に生命線でございますし、区長と都知事が対談したとき、申入れをしたときも、今現在ポンプ場が津波の高さA.P.+3.74までは対応できる。そこまでが水に浸ってもポンプが動くような形で、ポンプ場が整備されておりますけれども、それが一番江戸川区にとって脅威の高潮です。高潮がきたときは、A.P.+5.1メートル、つまり高潮がきたときポンプ場は水没をして、江戸川区内にたまった水を吐けなくなります。ということで、区長も都知事のほうに下水のポンプ場を5.1メートルの浸水がきても、ちゃんと稼働するようにしてくださいということでお願いをしているところでございます。これが、今流域治水プロジェクトの中で、高台まちづくりという事業の中で、江戸川区は四つの地区をモデル地区として選定を受けております。あとで、個別にご説明いたしますけれども、一つは荒川左岸側高台まちづくりです。あわせて堤防整備を行っていくということ。それから、こちら上になりますけれども、これは小岩地区JR小岩地区です。JR小岩地区については、今、再開発、それから後ほど執行報告ございますけれども、土地区画整理も認可をとったということでございます。あわせて、小岩まちをつくりかえようという中で、再開発や区画整理をできる建物をペデストリアンデッキという避難路でつないで、浸水時になったときも、区民の方が一時的に避難できる。あるいは、それを伝って避難できるような整備を小岩のほうで進めております。それから、船堀です。これは、まだ新庁舎、これからでございますけれども、新庁舎の開発に合わせて、今度新庁舎ができて、西側も開発をしながら、最終的には中川左岸堤防まで逃げられるような形で考えようと。それから、篠崎公園地区でございますけれども、これは都市計画道路286号線でいうと、都県橋でございます。現況は広域避難をするために、必要可否なものでございますので、まず都県橋の整備に合わせて、まちの課題を整理しながら高台のまちづくりをつくっていこうということで、4地区、モデル地区に選ばれております。  それから、小岩地区です。それから、中川左岸地区。それから、船堀地区。それから、篠崎地区。これが4地区選ばれているところでございます。中川左岸地区につきましては、これはまだ河川管理者、国と、それから東京都、河川管理者同士がどういった形で整備を進めていこうかということで、河川管理者同士がまだ協議をしている段階で、実際まだ江戸川区がこの中にはまだ入っていない状況でございます。  それから、小岩地区ですね。先ほどお話しました将来系の小岩まちですが、この高層の建物、浸水深より上のところにデッキ避難路をつくりまして、こういったところ浸水しても、デッキを通じて、またこういう再開発の建物の中に避難するスペースもございますので、こういうところに避難をしていこうと。小岩に関しましては、モデル地区が選定された段階で、既に街のプランニングがおおむね概成しておりましたので、プランを変えるというよりは、新たな制度や補助金、いわゆる財源の確保、そういったものを確保するということで、国と協議を行っているところでございます。  船堀地区でございます。船堀地区はここに書いてありますが、平常時の回遊機能と浸水時の避難路機能を変えた施設を段階的に整備していくということで、本庁舎ができて、タワーホールをつないで駅と。こういう形で駅から直接施設に入れる。このデッキは今地元の方にお話をさせていただいております船堀駅周辺地区まちづくり基本構想の中では、これが最終的には中川の左岸のところまで避難路としてつないでいけるようにしたいということで、西側の開発に合わせて、船堀駅、新庁舎ができることによって、駅の西側も新たな開発の機運が高まる。それにあわせて、整備していこうというのが船堀地区の目指すべき将来像となっております。  それから、篠崎公園地区でございます。ここの最大の課題は広域避難にもつながる286号線、いつも議会でいろいろご質問いただいておりますが、143号線この下です。柴又街道、これが令和4年に事業認可をとるということで、今、千葉県と東京都が一生懸命進めているところでございますが、次は286号線を整備するという目標をもって、今、国、東京都と調整しています。これは、都県橋、これは東京都の事業なのですが、都市計画道路、これは区の事業。それから、水色の「・・・」、これがスーパー堤防の30Hのライン。この中に薄く黄色、これは土地区画整備をする区域、緑が緑地ということで、都市計画が輻輳しておりますので、そういったものを整備しながら安心・安全なまちづくりを目指して、今、国、それから東京都と協議、検討を行っている状況でございます。これが四つ目中川左岸荒川並行区間でございますが、これの葛飾区、ずっと上流にいって、葛飾区のところでは、都型のスーパーと、国のスーパー堤防、高規格とあわせて二つ事業を実施中なのですけれども、まずこれをどうやって円滑に進めていくのかと。それにあわせて、江戸川区の左岸区域、松島からずっと船堀までこの間をどういう形で堤防の強化を含めて行っていく。これは、よく見られている絵だと思いますけれども、中川の水位よりも宅地が大きく低いと。一旦堤防に何かあった場合は、浸水してしまう。堤防の強化を図りながら、高台の街をつくっていこうということで、今、国と東京都のほうがまず河川管理者同士がどういう方法でやりましょうということを今協議している段階でございます。  私のほうの説明は以上なのですが、これが冒頭見ていただいたことと同じで、三方実は四方といいますか、全て水に囲まれた地域でございます。ポンプ場があったり、上流側にダムがあったり、遊水地があったり、そのおかげで水に囲まれた江戸川区が守られていると。この認識をしっかりもって、我々も今後の治水事業にしっかり取り組んでいきたいと考えております。それでは、準備が整いましたので、冒頭お見せする予定だった国土交通大臣のメッセージを見ていただきたいと思います。 (You Tube放映中) ◎田中正淳 計画調整課長 今、大臣のほうからお話があった流域治水協議会ですけれども、どういうことをやるのかといいますと、総力戦で挑む防災減災プロジェクトの取りまとめ、令和2年4月6日に取りまとめていますが、それを踏まえて流域治水計画計画的に推進するために、協議会を設立しております。協議会といたしましては、流域治水の全体像の共有、検討、それから流域治水プロジェクトの策定、公表、それから流域治水プロジェクトに基づく対策実施状況のフォローアップ、そういったものを実施する予定となっております。以上でございます。何かご質問を頂ければ、この場でお答えできればお答えしていきたいと思っております。 ○早川和江 委員長 ただいまの内容について、ご質問等はございますか。 ◆須賀精二 委員 簡単なことなのですけれども、先ほどご説明いただいた荒川中川、2本並んで流れていますけれども、真ん中堤防は必要なのでしょうか。お互いに水が増えたときに、あれがなければお互いに行き来、こっちの水量が増えたときに、こっちへ行けるし、こっちの水量が増えたら、こっちへ行ける単純な考え方なのですけれども。その辺どうなのかと、あと先ほど説明があった利根川カスリーン台風で決壊した土の堤防ですけれども、これからもあの辺の補強とか、そういう問題でこれからもあの辺が決壊する可能性があるのかどうか、今、私たちのまち江戸川区の堤防高台づくりとか、いろいろ強固に取り組んでいますけれども、あの辺の決壊の可能性というのは否定はできないでしょうけれども、どの程度あるのでしょうか。 ◎田中正淳 計画調整課長 1点目、荒川中川の関係なのですが、これは両河川、水位の高さが違います。川の水面で。例えば中堤防をなくして流すとなると、荒川に背負う水量の分だけ何か補強をしてあげなくてはいけないとか、そういう施策が必要になりますし、原則背割りがあることによって、こちら側のものとこちらのものを分けて分派できる、そういう状況になっております。  もう一つ、カスリーン台風で、カスリーン台風の加須市の辺り含めて、幾つか堤防が決壊しているところでございますけれども、そのたびに国土交通省のほうで堤防の復旧をしております。基本的な考えで言えば、計画高水位の中では、決壊等はしないのですけれども、それを想定を上回るようなものが起こった場合は、当然その可能性というものはございます。江戸川区がスーパー堤防スーパー堤防というのは、計画高水位を超えて超過した洪水がきても、なおかつ堤防が壊れないと、今現在の国土交通省の知見によりますと、スーパー堤防が土手の中でその機能をもっとも有しているということですので、私どもとすれば、江戸川スーパー堤防を推進してほしいということをお願いしているところでございます。 ◎立原直正 土木部長 1点目の荒川中川の背割堤については、水位差があるということで計画調整課長説明させていただきました。具体的には荒川水域、図でいう水色のところです。それから、真ん中の緑色の中川綾瀬川水域、この両域において、同時に200年に一度くらいというふうに言われておりますが、計画されている河川の整備上、計画されている雨量、これが同時に起こったときに、荒川の水位のほうが中川の水位に比べて、1メートル40センチ位高くなるというふうに計算上出ています。なので、あそこに背割堤、中堤がないと、荒川の水が中川側に入っていく。それが、逆に上流側のほうに入っていってしまうということが現実に起こります。ということを避けるがために、仕切りが入っているというのが仕切りのある最大の理由であります。それから、カスリーン台風のときに破堤した部分については、ピンポイントの部分については、スーパー堤防整備がなされています。高規格堤防整備がなされています。  また、あの付近からの上下流、それから江戸川に至る右岸側については、堤防の幅の7倍の幅を用地買収をして、堤防の幅を広げるという堤防強化事業というのが随時、順次と言いましょうか、行われている状況であります。 ◆須賀精二 委員 ぜひ流域治水プロジェクト、私たちの命と生活を守るため、どんどん早く進めていただきたいと思います。お願いします。 ○早川和江 委員長 他にございますか。 ◆神尾昭央 委員 流域治水プロジェクト説明していただきまして、上流ではダムを整備して、中流域では貯水池、江戸川区も入る下流の部分では堤防の強化であるとか、河道掘削などというふうに、ある程度流域で分けているということも理解はできました。河道掘削についてお聞きしたいのですけれども、確かに川を掘っていけば、流れる水の量というのは増やしていけると思うのですが、幾らでも掘れるというものではないと思いますので、これを実際に江戸川区の周りの川で実施をしているのかということと、どのくらいまでそれによって、効果が見込めるのかという、その辺の具体的な見込みというのをお聞かせいただきたいのですが、いかがでしょうか。 ◎田中正淳 計画調整課長 今、荒川において、国土交通省のほう、河道掘削を実施する計画でおります。どれくらい掘るのかといいますと、高水敷があって、高水敷のところのグラウンドなんかで使っている部分をちょっと削るような形で、流れている川の流れている部分の面積を増やすということで、実際は荒川なんかも大きく河道の掘削をしてはいるのですけれども、すぐに上流から流れてくる土砂で埋まってしまうというところもありまして、今回はグラウンドの際のところ、そこを掘って流量を確保するような形でやってきております。 ◆神尾昭央 委員 となると、いわゆる浚渫というのがあると思いますけれども、今のお話ですと、掘っても結局また上流からの土砂で埋まってしまうということでは最終的な流量が増えていかないようなイメージを持ったのですけれども、どうなのでしょうか。もっと流量が増えていくという方向性なのか、少なくとも今の流量を確保するのが精いっぱいという状況なのか、その点をもう一度お聞かせください。 ◎田中正淳 計画調整課長 基本的には河口の河川に流す流量、計画する流量がありますので、それを流すために必要な部分を掘って流すと。今、浚渫とお話ありましたけれども、川に川底を掘って、掘っても上流からくる部分ですぐに堆積してしまうところがありますので、そういったものを河川管理者、国のほうでは浚渫や河道掘削をしながら、計画的に流れる水量を確保する、そういうことを行ってきております。 ◆神尾昭央 委員 もう一点だけお聞きして、最後にいたします。  ちょっと観点が違うのですけれども、以前、渡良瀬遊水地首都圏外郭放水路の視察も行ったことがございまして、これはどちらかというと、中流域対策なのかなというふうに思いますが、実際に見てみて、やはりああやって一時的にでも水をためておける施設、場所があるというのは、すごくいいことだなと思ったのです。というのも、結局スーパー堤防が完成したとしても、スーパー堤防は安全に水を流すための設備ですので、いずれにしろ、まちの中には水が流れてきてしまうと。そういったときに、家屋に水がいくのではなくて、例えば地下に大きな水をためる施設があって、そこに一旦流せる、ためておけるということができればいいのではないかなと思ったのですが、江戸川区で遊水地をつくったり、いわゆる地下に貯水するような設備をつくったりという可能性があるのかどうか、そういう検討がなされているかどうかをお聞かせください。 ◎田中正淳 計画調整課長 江戸川区自体が7割が0メートル地帯ということが自然の遊水地なのです。逆にここに水が入ってくると、先ほど説明したポンプ等でないと吐き出せない。ですから、江戸川のさらに下にこういったものをつくるというのは、考え方としてはあるかもしれませんが、内水氾濫ですね。いわゆる下水が一時的に排水能力がピークに達したときのトップピークをカットするような形で、江戸川区内幾つかボックスカルバートやヒューム管などで、雨水貯留施設を設けています。それは、一時的なゲリラ豪雨、降った雨を下水の負担を減らすために、その分をカットして、雨がやんだ後、下水に戻していくものであって。遊水地の機能ということをいいますと、江戸川区全体が遊水地のような条件の中にありますので、入ってきた水を防ぐ、水を入れないということが、江戸川区にとって一番大切な状況となっている状況でございます。 ○早川和江 委員長 ほかに。 ◆中道貴 委員 流域全体で水害の対策をとるという大きな視点からの勉強を今日させていただいたかなと思っております。そうは言いましても、線状降水帯など、ゲリラ豪雨をしのぐ大きな災害が今般も九州、中国地方、現実、襲われました。熱海市では、土石流によって、本当にたくさんの方々が尊い命を失われて、ご冥福をお祈りしたいのですが、そういった現実の姿を見ると、年々狂暴化しているのが自然災害だと思います。そういった意味で、私は特に26年に中央地域で93ミリ、時間雨量降ったときに、一方、葛西では0だったと。これがある意味、功を奏して下水能力が非常に有効に働いて、葛西水再生センターにどんどん下水を流すことができたと。あのときも、高潮がもしきたら、A.P.5.1きたら、ポンプはもう使えなくなると。なので、知事に対して、底上げと言えばいいですか、高潮がきても大丈夫なように、ちゃんと機能するようにということで要望されていらっしゃるお話がありましたけれども、今この地図で見ると、6か所、排水機場が3か所ですか。それと、建設中のポンプ場、これが1か所という図面でありますけれども、今、建設中は別にして、高くするという高潮に対してちゃんと備えられるようにする工事というのは具体的に計画は始まっているのかどうか。その進捗状況が一つ。  それと、都県橋の話が最後のほうでありました。歩いて逃げる橋として、都県橋の整備は早くから我々も都知事や、あるいは千葉県側にも要望活動を続けてきた事柄ですが、これについて、何か動きがあるように聞いていますけれども、二つ教えてください。 ◎田中正淳 計画調整課長 1点目のポンプ施設でございますが、排水機場、木根川の排水機場と小名木の排水機場、これは高潮の高さAP5.1にかなっておりますけれども、下水道のポンプ場、先ほどお話しいただきました6か所のポンプ場に関しては、高潮の高さに達しておりません。これに関しては、都度都度区長からも、あるいは江戸川区、いろいろな団体を通じて、東京都に要請をしておりますが、具体的に今現在そういった施設の改善が行われているという情報はございません。今後も江戸川区を守る大切なポンプ場でございますので、早期に高潮の高さまでポンプが稼働するように要請をし続けていきます。  それから、都県橋に関しては、南側の柴又街道143号線は令和4年に事業認可をとるということで、今、東京都と千葉県が協力して進めております。そこから、事業認可からまた橋を架けるとなると、10年単位ということになるのですけれども、それとは別にそれが架かってからということではなくて、286号線、これは広域避難ということもありますし、橋の間隔がこの間長いということもありますので、これは区としても東京都、それから国と合わせて、早期に橋を架けようということで、篠崎地区高台まちづくりの一番のポイントが早期に都県橋を架ける。このために、どういう整備をしていくかということを今、国、東京都と協議、検討している最中でございます。 ◆中道貴 委員 都県橋については、相手のあることなので、幾らこちら側で一生懸命予算をつけたとしても、なかなか進まないというのが現実ではないかと思っていますので、ぜひ千葉県側さんにも働きかけができないかどうか、東京都と、あるいは国とも協力をしての話であることは当然だと思いますが、一体的に取り組めるような協力関係をぜひ進めていただきたいということを要望して終わります。 ○早川和江 委員長 他にございますか。 ◆牧野けんじ 委員 まず基本的なところなのですが、流域治水プロジェクト自体は3月に策定されたわけですけれども、先ほどの協議会という形では、このプロジェクトが一旦今回策定となって、今後、定期的に協議会を開いていくという、そういう開催の在り方、どういうペースで開いていくのか、先ほど実施状況のフォローアップというような話もありましたけれども。どういうペースで開いていくのかということ。それが一つと。  それから、流域治水プロジェクトは国も自治体も挙げてというようなことでしたけれども、高台まちづくりについては、従来、国と都の災害に強い首都東京ビジョンという中で検討されてきたものであるわけですけれども。流域治水高台まちづくりの関係性というのですか、流域治水プロジェクトはある意味印象としては、それぞれの対応については自治体で判断をしていくというような、そういうイメージなのかなとは思ったのですけれども、高台まちづくり流域治水の関係性の辺りはどういうふうに、そういう調整があったのかどうか、整合性をとるような調整もしながらきたのか、そのあたりどうでしょうか。 ◎田中正淳 計画調整課長 1点目の流域治水協議会でございますけれども、手元に荒川下流河川事務所のホームページの資料しかないのですけれども、荒川水系、東京関係の東京ブロックに関しては、今まで令和2年8月から4回ほど、流域治水プロジェクト、それは流域治水協議会として4回ほど会議をしておりまして、流域治水プロジェクトが令和3年3月30日に公表されてからは、5月に開催をされております。今後こういう形で開催をされていくと思います。ちょっとどれくらいの期間でどうやっていくというのは今のところ分かりませんけれども、こういう形で会議体は継続して行っております。  それから、高台まちづくり流域治水の関係でございますが、流域治水の中で、堤防の強化というところがございまして、その中で特に下流域に関しては、先ほど中流域なんかでは堤防の幅を増す、買収して増す工事などを行っておりますけれども、下流域においては、今既存の堤防をこういう形で高くして、こういう人が住める、こういうことが下流域において行える水域全体で考える中で、下流域の負担する内容ということで、流域治水プロジェクトの中の高台まちづくりとして位置づけられております。 ◆牧野けんじ 委員 上流から下流までということで、先ほど神尾委員から河道掘削の話なども出ましたけれども、これまではなかなか着目されにくかった対策についても、流域治水の中で、いろいろなところに脚光が当たるようになったというのはすごく重要なことだというふうにとらえています。  一方で、今、高台まちづくりの話も出たのですけれども、先ほどの説明の中でも、開発や建築については規制をしていくだとか、浸水域から移転を促すような、そういう全体的な傾向としては、そういうことも打ち出しているという中で、江戸川区ではなかなかそれを行おうとすると困難があるということでの高台まちづくりだということなのだと思いますけれども、先ほどの下水のポンプについては、高潮対応がまだ具体的には進んでいないということで、高台まちづくり補助金なんかを誘導して促していくということも必要でしょうけれども、下水のポンプというのは、喫緊ですので、これについても強く今後も要望していただきたいというふうに思います。  あと、先ほど船堀の地域については、中川左岸までの避難路を将来的には確保したいというお話だったのですけれども、その場合、さっきの高潮の話でも、荒川中川から高潮で越水してくるというようなことが従来から指摘されているわけですけれども、越水してくる方向に避難していくというのは、ちょっと違和感があるのですけれども、そのあたりはどういうふうに捉えているのでしょう。 ◎田中正淳 計画調整課長 中川の左岸で、これがスーパー堤防でずっと下流までつながっていきますと、臨海公園自体がスーパー堤防化しておりますので、一番江戸川区で高い安全な地域でございますので、ここで越水しているかどうかという部分は抜きにしまして、そういう危機が迫っているときに、この中で高い高台を通って、安全なところに避難できるルートをつくるということは一つ大切な安全確保の一つではないかと思っております。 ◎山口正幸 危機管理部長 今の高台のまちづくりで目指している避難の話ですけれども、フェーズが今、牧野委員がおっしゃった事前のところの避難で、いわゆるつたって、先に行っていただくというよりも、江戸川区の場合、1回例えば高潮で浸水してしまうと、深く水に浸かって、それが2週間水が引かないということがありますから、一旦、垂直避難で高い建物に逃げたときに、今度連絡路が使えれば、船とかではなくて、徒歩で今、田中課長がおっしゃったように、いわゆるデッキをつたって堤防沿いに行って、さらに二次避難ができるということでございますので、そういう意味ではいざ浸水してしまったときに非常に効果が大きいと、そういうふうに考えております。 ◆牧野けんじ 委員 今、部長がお話された内容というのは、これまでも伺っている話ではあるのですけれども、ただ、区民の感覚としては、こういう避難路だとか、避難先というような説明をすると、やっぱり緊急時に避難をするというイメージを持たれる方が多いのではないかなというふうに思います。それから、やっぱり全部が完成すればというようなご説明もありましたけれども、そういう目途がやっぱりスーパー堤防、高規格堤防にしてもそうですけれども、なかなか見通せないという中で、現実的により現実的に今、目途をもってとり得る対応が何なのかという視点で対策は進めるべきだということを改めて要望して終わりたいと思います。 ◆伊藤照子 委員 先ほどお話があった流域治水協議会というのは、今、例に挙げて荒川水系で開催されたというお話がありましたが、これはそういった水系ごとにもたれるものなのか、ちょっとよく分からないのですけれども、例えば区でも、こういったことを協議会的なものをもつ必要があるのか、そこを教えていただきたいのと、説明の中に緩和策適応策というのがありましたけれども、気候変動センターというのが本区でできましたよね。そこの中でも、このことが流域治水についても協議される案件ではないかなと思うのですけれども、前回第1回目が開催されましたが、本区においては、流域治水については、どのように本区として取り組んでいくということを協議したり、検討したり、実行に移したりというのをしていくのかというのをセンターとの関係ですね、教えていただきたいと思います。 ◎田中正淳 計画調整課長 まず流域治水協議会でございますが、荒川水系、それから中川、綾瀬川水系、江戸川水系と各水系に接している市区町村がそれぞれ集まって協議会を形成しておりますので、江戸川区も荒川水系、それから中川、綾瀬川水系、それから江戸川水系と、それぞれ3水系の協議会にメンバーとして加わって議論をさせていただいている状況でございます。  それから、もう一つは気候変動の件でございますが、当然、今年センターができたところでございますけれども、この資料自体は気候変動センターから頂いた資料で、既にセンターとしては適応策として、こういうことを検討の素材として、まず江戸川区の置かれている状況をしっかり把握するということ。なかなかポンプ場がどこにあってだとか、江戸川区を守る周辺の遊水地やそういったものがどういうところにあるのかと、そういうところをまずしっかりとらえた上で、適応策として、どうやって進めていくかと、そういう段階にあるかと思っておりますので。こういう資料はセンターと土木都市開発、共有しながら進めております。 ◎立原直正 土木部長 2点目の気候変動適応センターの検討、今後というところをちょっと補足させていただきますが、緩和策適応策のスライドでお願いします。特に適応策ですが、適応策のほうは地球温暖化に伴う気候変動等で水害の頻発化、激甚化というところで、それにしっかりと対応していくというのが適応策ということになります。あそこに書かれているとおりでございますが、堤防で洪水を守るですとか、事前防災としてやれることはもう事前にみんなでやりましょうというのが流域治水ですけれども、この事柄全てにわたって、気候変動適応策として、今後しっかりと江戸川区で行われることは江戸川区でしっかりと進める。河川管理者、もしくは下水道管理者にやってもらうべきことはしっかりと進めてもらうということが、言い換えれば今、計画調整課長のほうからいろいろ説明させていただいたこと全てにわたって、気候変動適応センターの議論の中では、今後進めていくべきことだというふうに検討しているところです。具体的には、表紙の次のやつを出してもらえますか。流域治水の主な対策ということで、先ほど来3点ございますという話をさせていただきました。1点目は河川をとにかく丈夫にする。堤防も丈夫にする。水もためられるようにする。ダムもというようなことです。これらは、そもそも流域治水なぜこういうことを提唱するようになったのかというのは、先ほど来の自然災害が頻発激甚化している中で、気候変動にややもすると、こういった整備が追いつかないという現実が現にあります。ですので、1番目はそれらの河川整備なり、下水道整備なりをより加速させるのだというのが最大の目的です。ですので、ここ特に一番のところは、江戸川区というよりも、国の河川管理者、都の河川管理者、もしくは先ほど来の下水道のポンプ場のように、それぞれの管理者がいます。そこをしっかりと進めてもらうというのが、江戸川区を守る治水の基本でもありますし、気候変動適応センターがこれから行動を起こしていく、目指すというところになります。  2番目の高台まちづくり等、これらは我々も高台がないところを創出していくという意味で、我々も中心になって各管理者とともに協議して進めていく。また、都県橋広域避難を可能とする都県橋の整備などもこれに関わることになります。  3番目は自治体もそうですけれども、住民の方々自らもハザードマップをご理解いただいて、タイムラインをマイタイムラインで検討していただいて、最悪のケースの場合には、広域避難等もしていただくということも含めてということでございまして。いうなれば、今日ご説明させていただいたこと全てが気候変動適応センターで特に治水上目指すべきことというふうに言い換えられるかと思います。 ◆伊藤照子 委員 すごい簡潔に深くまとめていただいて、ちょっと理解できました。この間も災害があったばかりですので、何のためにこれが必要かと言ったら、やっぱり区民の命と財産を守っていくというのが目的ですので、よく見るとすごい時間がかかることばかりですけれども、でもやっぱり災害情報をいつ出すかとか、そういうことは明日そういうことが起きるかもしれないということですので、できることはしっかりと迅速に行い、長期の展望でしっかりやらなければいけないことは、その中で何が本区にとって必要かというのをセンターという横断的なものができたので、いろいろな福祉的なものも含めて、一緒に協議できるというすばらしい組織ができたなと思っておりますので、ぜひ私たちも勉強させていただきながら、役に立てるようにしたいと思っておりますので、ありがとうございました。勉強になりました。 ◆本西光枝 委員 すごい単純な質問なのですけれども、ちょっと教えていただきたいのですが、先ほど同時に200年に一度の雨が降ったら、荒川のほうが1メートル40ぐらい水位が高くなりますというふうに聞きました。なので、すごく中堤という役割が背割りということで大事だということでした。そうすると、同時に降った場合は、中堤はそれだけの水を流せるだけの高さが中堤が高いと思っていればいいのかということをお聞きしたいのと。でも、江戸川区は一番下流域だから、高潮のときに危険なのですよとおっしゃいました。でも、中川堤防も高潮対策の5.1はあるということですよねというところで、ちょっとイメージがうまくつかなかったのですが、どういうふうに思えばいいか、確認させてください。 ◎立原直正 土木部長 先ほど説明して、今お話ありましたとおり、荒川中川では1メートル40程度の水位の差が生じるというふうにシュミレーションがなされています。言い換えますと、荒川上流域から流れてくる洪水は今の小松川にある堤防と、それから中堤、この間で基本的に安全に流せる高さも確保されています。  一方、後段のほうのご質問の高潮のお話がございましたが、高潮、海から来ます。一番リスクが高いのはA.P.+5.1ということですが、そこにその高さに耐え得るように、左岸側中川左岸堤防、この堤防の高さもしっかりと高さを満足しています。ですので、万が一5.1に襲われたときに、あふれるということにはなりません。高さは確保されています。ただし、今度堤防が壊れてしまうという可能性も否定できないわけでございまして、そのために先ほど来、下流域のほうでは、堤防を丈夫にしていく。決して高規格堤防云々ということだけではなくて、高潮対策堤防を強化していくということは今現在も国の事業、もしくは東京都の事業でも行われております。これは、日々と言いましょうか、さらに丈夫にしていくということなのかと思います。 ◆本西光枝 委員 やっぱり下流域なので、本当に水に対しては不安が大きいので、通常堤防の強化ということはしっかりと進めていただきたいと思っております。水が入ってくるところが堤防の高さが足りないところは、陸橋でしたっけ、そういうところは強化していただき、ポンプ場の高潮対策ということを優先してやっていただきたいと思います。 ○早川和江 委員長 他になければ、以上で本日の案件を終わります。  それでは、正副委員長の席をもとに戻しますので、よろしくお願いします。  次に、執行報告ありますので、お願いいたします。  都市開発お願いいたします。 ◎川原進太郎 市街地開発課長 私のほうから都市開発より1点ご報告させてもらいます。お手元に資料あるかと思います。南小岩七丁目土地区画整理事業事業計画決定の公告についてでございます。このたび、6月の28日先月末です。認可権者であります東京都より、事業認可の許可をいただいたところでございます。それによって、江戸川区として事業計画決定の公告を7月9日に行ったところでございます。まず、本事業の位置ですが、位置図を御覧いただければと思います。JR小岩駅の南口に位置しまして、フラワーロード、サンロード、あと柴又街道に囲まれた中で、ハッチンググレーで網かけしている4.9ヘクタールの場所になっております。2番に事業概要を載せさせていただいております。1番、目的でございます。簡単に要約させて、説明させていただきますと、この地区は南口の駅前交通広場と商業地域、あと密集した老朽住宅が非常に混在した地域であるというのが小岩の特徴でもあります。また、その中で道路基盤が非常に脆弱であるため、避難、救援だったり、消火活動、この辺が非常に支障になっている地区でございました。防災面、住環境での課題が多いという地域でございました。そのようなことから、本地区は区画整理事業を導入することによって、駅前広場を含む都市計画道路、こちらの基盤をしっかりと整備して、リングロードの南側の地区、南側の住宅地には計画的に道路を配置して、防災性、住環境の向上を図りたいという目的でこの事業が進められております。  次に、2番と3番、規模と事業費でございますが、こちらは記載させていただいたとおりでございます。4番の施工期間でございます。こちらが公告しました令和3年の7月9日から令和14年の3月31日までの11年間の施工期間となっております。  裏面を御覧いただけますでしょうか。こちらの上段のほう、今までの経緯でございますが、この地区は平成20年より、勉強会等を発足しながら進めてまいりまして、平成26年、こちらに都市計画道路関係、都市計画決定を経て、区画整理事業としては27年に都市計画決定をして、今回の事業認可、それで事業計画決定という形で正式に進み出したというところでございます。  4番が今後の予定でございます。こちらが三段分けて書かさせてもらっていますが、一番上を御覧いただければと思うのですが。こちらが、区画整理事業の大まかな進み具合なのですが、令和3年今年度でございます。今計画の報告をしましたので、今年度は審議会等の設置をしながら準備をして、おおむね先ほどお話しました令和13年完了予定なのですが、ここでポイントが中段に書かさせてもらっております大体令和5年辺りなのですが、下の計画図を御覧いただくと、1番南側に立体換地街区と書いた部分があると思いますが、こちらに希望者を募った小規模共同化という形で共同住宅を先行して施行令和5年から6年辺りに施行させてもらうのが一番最初に目に見える形の工事の動き出しかなと思っております。その後、駅前広場関係、こちらが令和10年ぐらいから12年にかけて、下の計画図でいうと、濃い部分の駅前広場でございます。こちらの部分の工事になろうかなと思っております。あとは、この地区の特徴でもございます区画整理事業の中に再開発事業も絡んでおりますので、ちょうど計画図でいうと、一番真ん中の駅前共同化街区というところになります。こちらが、皆さん希望者で募って、再開発事業は民間施工で行っていくエリアになりますが、おおむね令和5年の都市計画決定を目指して動いておりまして、工事の開始が令和8年を予定しておりまして、令和11年の竣工という形で、今のところの計画では動いております。全て終わるのが令和13年という形で動いております。以上、簡単でございますが、7丁目地区の概要説明となります。 ○早川和江 委員長 ただいまの報告について、何か質問ございますか。  特にないようでしたら、以上で執行報告を終わります。  次に、その他について、何かございますか。 ◆牧野けんじ 委員 昨日のようなのですけれども、京成本線の荒川橋梁についての要望と荒川調節池の要望を行ったというようなお話のようなのですけれども、とりわけ京成本線の橋梁については、非常に身近な危険ということで、昨年も2回要望書を出されているということで、また改めて今回要望書をということで、江東5区で江戸川区も含めた5区でいずれも要望しているということで、そういう5区でしっかり決意も込めて要望をしているということだと思うのですが、そのあたりこれだけの頻度で要望しているという経過と、それと従来2回の要望と比べて、今回、特に何か新しく盛り込んだような内容があるのか、そのあたりをお願いします。 ◎山口正幸 危機管理部長 今お話ありましたとおり、昨日、江東5区の区長が全部全てお集まりになって、赤羽国土交通大臣に要望、要請を出させていただいたところでございます。今お話にありましたとおり、京成本線の架替事業、これは江東5区です。荒川の第二第三調節池、早期完成も要請しましたが、これはそこに北区と板橋区も入って7区で要請をさせていただいています。まさに、流域治水の関係でございますが、7区で要請をさせていただいています。どの辺が新しいのですかということですが、昨年からもちろんやっていて、江東5区としては台風19号のときの増水でやっぱり一番弱点と言われている京成本線のところが非常に堤防決壊に至るような危惧をしていたところでございますので、5区長とも、あそこの道路を早く改善をしていただかないといけないという強い決意の中で、今要請をしている。さらに、葛飾区のほうについては、パラペットを先につくるみたいなことも国土交通省も考えておりますので、暫定的な措置も施しながら、早く架替えできるように、今、用地を先に葛飾区側から買収していくというような話もありますので、そういったことを大臣からもお話を受けて、二つの事業については、精力的にやっていきますというご返事を頂いたところでございます。
    立原直正 土木部長 今、山口部長のほうからご説明したとおりですが、パラペットのお話出ましたので。パラペットというのは水害を防ぐためのコンクリートの壁を造ろうということでございますけれども、線路のところが低くなっています、周りの堤防に比べて。線路のところはさすがに電車が通りますから塞げませんが、低くなっていく坂道の部分と言いましょうか、最低でも両側はコンクリートで壁をつくっておきさえすれば、今後まだ時間がかかりますので、その間、何とかしのごうということで、コンクリートの壁を今年度中に整備する。葛飾区側、それから足立区側両方ともです。準備が進められています。それから、用地買収についても、葛飾区側、陸域の部分、荒川側進んでおりまして、現在17%というふうに聞いております。昨年の同時期で10%というふうに伺っておりましたので、1年弱ぐらいの中で、7%用地買収ポイントが高くなってきているということで、そういう意味では流域のこういう要請に基づいて、国のほうもできる限り事業推進を図っていこうと、そういう姿勢で受けていただいているかなというふうに思っております。 ○早川和江 委員長 よろしいですか。  他にございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○早川和江 委員長 それでは、今後の委員会でございますが、8月は10日(火)、午後1時30分から、9月は8日(水)、午前10時、これは午前10時でございますので、お間違いのないようにお願いいたします。それぞれ予定しておりますのでよろしくお願いいたします。  以上で、災害対策街づくり推進特別委員会を閉会いたします。                     (午後2時55分 閉会)...