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令和2年 第1回 定例会−03月25日-04号

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  1. 江戸川区議会 2020-03-25
    令和2年 第1回 定例会−03月25日-04号


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    令和2年 第1回 定例会−03月25日-04号令和2年 第1回 定例会 令和二年 第一回定例会 江戸川区議会会議録 第四号 第一回定例会 第四日 一 開会日時 令和二年三月二十五日(水曜日)午後一時 二 出席議員(四十四人)   一番   よ  ぎ 君   二番   小林あすか君   三番   本西光枝 君   四番   伊藤ひとみ君   五番   田島寛之 君   六番   齊藤 翼 君   七番   鹿倉 勇 君   八番   白井正三郎君   九番   牧野けんじ君   十番   神尾昭央 君   十一番  滝沢泰子 君
      十二番  岩田将和 君   十三番  間宮由美 君   十四番  佐々木勇一君   十五番  竹平智春 君   十六番  所 隆宏 君   十七番  太田公弘 君   十八番  栗原佑卓 君   十九番  野ア 信 君   二十番  中山隆仁 君   二十一番 大橋美枝子君   二十二番 金井しげる君   二十三番 笹本ひさし君   二十四番 中津川将照君   二十五番 桝 秀行 君   二十六番 窪田龍一 君   二十七番 堀江創一 君   二十八番 関根麻美子君   二十九番 大西洋平 君   三十番  田中寿一 君   三十一番 福本光浩 君   三十二番 高木秀隆 君   三十三番 小俣則子 君   三十四番 P端 勇 君   三十五番 伊藤照子 君   三十六番 中道 貴 君   三十七番 竹内 進 君   三十八番 田中淳子 君   三十九番 川瀬泰徳 君   四十番  藤澤進一 君   四十一番 早川和江 君   四十二番 川口俊夫 君   四十三番 須賀精二 君   四十四番 島村和成 君 三 出席説明員   区長   斉藤 猛 君   副区長  山本敏彦 君   副区長  新村義彦 君   経営企画部長        近藤尚行 君   危機管理室長        山口正幸 君   総務部長 弓場宏之 君   都市開発部長        町山 衛 君   環境部長 原伸文 君   文化共育部長        石塚幸治 君   生活振興部長        後藤 隆 君   福祉部長 岡村昭雄 君   子ども家庭部長        松尾広澄 君   健康部長 森 淳子 君   江戸川保健所長        渡瀬博俊 君   土木部長 立原直正 君   経営企画部企画課長        矢作紀宏 君   経営企画部財政課長        岡部長年 君   総務部総務課長        矢島 明 君   教育長  千葉 孝 君   監査委員事務局長        石原詠子 君   選挙管理委員会事務局長        米田尚義 君 四 出席区議会事務局職員   事務局長 天沼 浩 君   議事係長 三上欽司 君   主査   野村一貴 君   書記   山沢克章 君   同    當山寛成 君   同    土屋博祥 君   書記   近藤知博 君   同    佐々木康祐君 五 議事日程  日程第一  議案の委員会報告及び表決   1 第一号議案  令和二年度江戸川一般会計予算     第二号議案  令和二年度江戸川国民健康保険事業特別会計予算     第三号議案  令和二年度江戸川介護保険事業特別会計予算     第四号議案  令和二年度江戸川後期高齢者医療特別会計予算   2 第六号議案  令和元年度江戸川一般会計補正予算(第八号)     第七号議案  令和元年度江戸川国民健康保険事業特別会計補正予算(第三号)     第八号議案  令和元年度江戸川介護保険事業特別会計補正予算(第四号)     第九号議案  令和元年度江戸川後期高齢者医療特別会計補正予算(第四号)     第十号議案  江戸川区組織条例の一部を改正する条例     第十一号議案  江戸川区児童相談所設置条例     第十二号議案  江戸川区指定障害児入所施設の人員、設備及び運営の基準等に関する条例     第十三号議案  江戸川区指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例     第十四号議案  江戸川区児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例     第十五号議案  江戸川区幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を定める条例     第十六号議案  江戸川区認定こども園の認定要件に関する条例     第十七号議案  江戸川区児童福祉審議会条例     第十八号議案  江戸川区小児慢性特定疾病審査会条例     第十九号議案  職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例     第二十号議案  江戸川区個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例
        第二十一号議案  江戸川区立共育プラザ条例の一部を改正する条例     第二十二号議案  江戸川区立障害者就労支援センター条例の一部を改正する条例     第二十三号議案  江戸川区印鑑条例の一部を改正する条例     第二十四号議案  江戸川区子ども・子育て応援会議条例     第二十五号議案  江戸川区介護保険条例の一部を改正する条例     第二十六号議案  江戸川区公害健康被害認定審査会条例の一部を改正する条例     第二十七号議案  江戸川区公害健康被害補償診療報酬審査会条例の一部を改正する条例     第二十八号議案  東京都市計画事業北小岩一丁目東部土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例     第二十九号議案  東京都市計画事業上篠崎一丁目北部土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例     第三十号議案  江戸川区が管理する道路の構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例     第三十一号議案  江戸川区営住宅条例の一部を改正する条例     第三十二号議案  江戸川区歩行喫煙及びポイ捨ての防止等に関する条例の一部を改正する条例     第三十三号議案  江戸川区立児童遊園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例     第三十四号議案  江戸川区の児童自立支援施設に係る事務の委託について     第三十七号議案  江戸川区立小岩小学校教室棟外解体工事請負契約     第三十八号議案  小松川・平井地域中学統合校改築に伴う小松川第二中学校平井校舎教室棟外解体工事請負契約     第三十九号議案  江戸川区立小岩第二中学校教室棟外解体工事請負契約     第四十号議案  東京都後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更する規約     第四十一号議案  債権の放棄について     第四十二号議案  債権の放棄について     第四十三号議案  債権の放棄について     第四十四号議案  債権の放棄について     第四十五号議案  債権の放棄について     第四十六号議案  債権の放棄について     第四十七号議案  債権の放棄について     第四十八号議案  債権の放棄について     第四十九号議案  債権の放棄について     第五十号議案  債権の放棄について     第五十一号議案  債権の放棄について     第五十二号議案  江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例     第五十三号議案  幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例     第七号発議案 江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例     第八号発議案 江戸川区すくすくスクール事業条例の一部を改正する条例   3 第三十五号議案  特別区道の路線認定について     第三十六号議案  特別区道の路線廃止について  日程第二  陳情の委員会報告及び表決   1 総務委員会      陳  情       第八号・第十号・第十三号・第二十四号・第三十五号   2 福祉健康委員会      陳  情       第九号・第二十三号・第二十五号・第二十六号・第三十三号・       第三十四号・第三十六号   3 文教委員会      陳  情       第七号・第十一号・第二十七号   4 建設委員会      陳  情       第二号・第三号・第十二号・第十五号・第十六号・       第二十一号・第二十二号  日程第三  発議案     第十三号発議案 江戸川区議会委員会条例の一部を改正する条例  日程第四  閉会中の委員会所管事務の継続調査  日程第五  閉会中の陳情の継続審査     第三十七号・第三十八号                                閉  会       ───────────────────────────      午後一時開議 ○議長(田中寿一 君) これより本日の会議を開きます。  日程に入るに先立ち、先般、監査委員に就任されました大澤成美君、鵜澤悦子君より、それぞれ挨拶をしたいとの申し出がありますので、これを許します。大澤成美君。      〔監査委員 大澤成美君登壇〕 ◎監査委員(大澤成美 君) ただいまご紹介いただきました大澤成美と申します。  ご挨拶に先立ちまして、議員の皆様方におかれましては日頃、また今回、ウイルス問題のある中、区民及び地域社会のためにご尽力いただいていることに対しまして、心より敬意を表したいと思います。  さて、私こと、本議会の承認をいただき、去る二月二十八日、斉藤区長より監査委員を拝命いたしました。同日開催の臨時監査委員協議会におきまして、互選により代表に選任されたものでございます。新任でございますので、何かと行き届かないところもございますけれども、非力ながら区民のための区政が引き続き推進されますよう、その一助となるべく監査委員の職責を果たしたいと思っております。  皆様におかれましては、よろしくご指導、ご鞭撻をお願い申し上げまして、甚だ粗辞ではございますが、就任の挨拶とさせていただきます。本日は、このようなご挨拶の機会をいただきまして本当にありがとうございました。よろしくお願いします。 ○議長(田中寿一 君) 次に、鵜澤悦子君。      〔監査委員 鵜澤悦子君登壇〕 ◎監査委員(鵜澤悦子 君) ただいまご紹介をいただきました、鵜澤悦子でございます。  区議会の皆様のご同意をいただきまして、去る二月二十八日、斉藤区長より監査委員の辞令をお受けいたしました。身の引き締まる思いでございます。区民の皆様のご健勝と無事故を祈りつつ、様々な課題に対し、常に区民目線に立ち、公平、公正な区政運営、また江戸川区の健全な発展が持続できますよう、誠心誠意、職務を全うしてまいる所存でございます。  皆様方におかれましては、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。大変にありがとうございました。 ○議長(田中寿一 君) 以上で挨拶を終わります。       ─────────────────────────── ○議長(田中寿一 君) 日程に入ります。  この際、お諮りします。  お手元に配付した通告書のとおり、滝沢泰子君から緊急質問の申し出がありました。滝沢泰子君の緊急質問に同意の上、日程に追加し、追加日程第一として発言を許すことにご異議ありませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) 異議がありますので、採決します。  滝沢泰子君の緊急質問に同意の上、日程に追加し、追加日程第一として発言を許すことに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立少数であります。したがって、滝沢泰子君の緊急質問に同意の上、日程に追加し発言を許可することは否決しました。       ─────────────────────────── △日程第一 議案の委員会報告及び表決 ○議長(田中寿一 君) 日程第一、議案の委員会報告及び表決、第一号から第四号までの各議案について、予算特別委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。予算特別委員会委員長、藤澤進一君。      〔予算特別委員会委員長 藤澤進一君登壇〕 ◎予算特別委員会委員長(藤澤進一 君) ただいま、報告を求められました各議案について、予算特別委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  第一号議案、令和二年度江戸川一般会計予算でありますが、本議案は、令和二年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ二千六百六十四億二千五百六十八万五千円と定めるほか、繰越明許費については、翌年度に繰り越して使用することができる経費を、債務負担行為については、債務を負担する行為ができる事項、期間及び限度額を、一時借入金については、借入れの最高額を三十億円と定めることを、歳出予算の流用については、給料、職員手当等及び共済費に係る予算額に過不足を生じた場合における同一款内でのこれらの経費の各項間の流用ができることを、それぞれ定めるものであります。  以下、審査の概要について申し上げます。  まず、歳入については特段申し上げることはございません。  次に、歳出について申し上げます。  はじめに、第二款経営企画費、第一項経営企画費、第一目企画調整費に関連して、清新第二小学校の跡地に昨年四月開校した青森大学総合経営学部東京キャンパスについては、中小企業の後継者とスタートアップ経営者の育成をメインテーマとしていることから、今後は、区内中小企業後継者不足解消、卒業生の本区での創業支援など、産業振興の観点からも、当大学と連携を図っていくことが要望されました。  また、同目に関連して、SDGsの導入にあたっては、職員に対し研修会や講演会などを行い、一人一人が目的・目標を理解し、グローバルな感覚をもって推進していくよう望まれました。  また、SDGsへの対応をより効果的に進めるため、定量的評価の仕組みを取り入れることが要望されました。  次に、第二目オリンピックパラリンピック推進費に関連して、オリンピック後のカヌー・スラローム会場については、東京都をはじめとする関係機関と密接に連携し、隣接している葛西臨海公園を含めた一帯の整備を進め、葛西地域の賑わい創出を図っていくよう望まれました。  次に、第三目都市戦略費に関連して、新潟県南魚沼市については、塩沢江戸川荘の開設を契機に交流がスタートし、近年、議員間の交流も盛んになり、現在、友好都市の盟約締結に向けた具体的な協議が進められていることは高く評価する。さらに今後は、大規模水害時の広域避難先として、災害時協力協定を台風シーズン前に締結できるよう協議を進めていくことが要望されました。  次に、第三款新庁舎・大型施設建設推進費、第一項新庁舎・大型施設建設推進費、第一目施設計画費に関連して、本庁舎跡地の活用については、中央地域の更なる賑わいを創出していくため、地域住民の意見を丁寧に聴きながら施設の検討を進めていくよう望まれました。  次に、第二目新庁舎建設推進費に関連して、新庁舎建設については、交渉中の都有地を早急に取得するとともに、民有地の権利者をはじめ、地域住民の意見を丁寧に聴きながら、船堀地域全体のまちづくりを進めていくことが要望されました。  また、同目に関連して、庁舎移転は多額の経費を要する事業を伴うものであり、その進捗に合わせ、今後、事業者との接触が増えることが見込まれる。事業者との関わり方については、現在、「汚職防止の手引き」を指針として定め職員に周知するとともに、今後は、本区としてより明確かつ厳格な事業者対応指針を定め、職員の心理的な負担を軽減し、庁舎移転事業を遅滞なく進めていくよう望まれました。  次に、第四款危機管理費、第一項防災危機管理費、第一目防災危機管理費に関連して、昨年の台風十九号の接近に伴い、鉄道各社が計画運休を実施した。公共交通機関が早期に計画運休した場合、広域避難が困難となることから、「江東五区広域避難推進協議会」において、当該台風の教訓を踏まえた協議を進めていくとともに、区民の方々へ事前避難の意識啓発を一層図り、広域避難対策の実効性を確保していくことが要望されました。  次に、第五款総務費、第一項総務管理費、第三目用地経理費に関連して、公契約については、景気動向の予測が難しい現在、中小企業の多い本区において、区内産業の担い手である労働者を守るためにも、最低賃金をはじめとする労働条件について、第三者も交えて適正に定めることを規定した公契約条例の制定を検討するよう望まれました。  次に、第六款都市開発費、第一項都市計画費、第三目まちづくり調整費に関連して、交通不便地域の解消については、運転手不足により、バス事業者の協力を得ることが難しいコミュニティ交通の現状に鑑み、タクシー事業者との連携を図り、利用者のニーズに応じて柔軟に運行するデマンド交通の導入や、タクシーチケットの配布について研究していくことが要望されました。
     次に、第二項住宅費、第一目住宅関係費に関連して、建物の取り壊しなどに伴い、転居を余儀なくされる熟年者に対しては、民間賃貸住宅家賃等助成制度により、家賃の差額分や敷金、礼金等の助成を行っているところであるが、転居先を探す際、家主が事故物件につながりやすいという理由で契約を敬遠する状況がある。熟年者が安心して住み慣れたまちで生活ができるよう、賃貸住宅での受け入れを進めるための方策を検討していくことが要望されました。  また、同目に関連して、本区では、中高層建築物に係る日照の阻害や電波障害、工事の騒音問題等による建築紛争について、当事者への助言やあっせん、調停等により、解決に向けた支援を行っているところであるが、今後は、支援対象の拡大を検討するなど、地域における良好な生活環境の更なる向上に努めていくよう望まれました。  次に、第七款環境費、第一項環境整備費、第一目環境推進費に関連して、受動喫煙防止対策については、今回の条例改正により、受動喫煙防止重点区域の指定に係る規定が追加されることに伴い、JR平井駅をはじめとする四つの駅周辺に屋外喫煙場所の設置が検討されている。今後は、様々な状況を検証し、他の区内各駅の周辺についても屋外喫煙所を設けていくよう望まれました。  次に、第八款文化共育費、第二項保健体育費、第一目スポーツ振興費に関連して、昨年のラグビーワールドカップ開催を機に、本区においては、陸上競技場におけるトップリーグの公式戦の開催やトップアスリートとの交流事業などを通じ、ラグビーの普及を積極的に行っていることは高く評価する。今後は、ラグビーの盛り上がりを定着させ、レガシーとして受け継いでいくためにも、多目的に使用することができるラグビー場整備の推進をしていくことが要望されました。  また、同目に関連して、本区の障害者スポーツへの取組みは大きく飛躍しているが、障害のある方々のスポーツ実施率が未だ低いことから、「東京パラリンピック22競技できる宣言」など、障害者スポーツの気運醸成に向けた取組みを着実に進めるとともに、共生社会の実現のため、誰もが楽しくスポーツのできる環境を築いていくなど、更なる障害者スポーツの推進方が望まれました。  次に、第九款生活振興費、第一項地域振興総務費、第一目地域振興費に関連して、新川さくら館については、周囲に新川千本桜や新川を就航する和船など江戸情緒を感じることのできる憩いの場があり、区の内外から好評を博しているところである。今後は、施設の広場を利用し、子どもたちがベーゴマ、けん玉など昔ながらの遊びを体験できる催しを実施し、世代間交流も図れる新たな地域コミュニティの場としていくことが要望されました。  次に、第十款福祉費、第一項社会福祉費、第二目介護関係費に関連して、新年度より新たに実施する「介護・福祉人材緊急確保定着奨励金事業」については、区内の同一介護・障害福祉サービス事業所において三年間就労を継続した常勤職員に対して、十万円の奨励金を交付するものである。本事業とあわせ介護福祉育成給付金事業なども活用し、区内介護事業者における離職防止及び定着促進を図るよう望まれました。  次に、第三目障害者福祉費に関連して、放課後等児童デイサービスについては、本年四月から事業者の指定権限が区に移管されることから、利用者及び事業者の実態把握に努め、適切な事業者数を確保するとともに、事業者に対する指導、監督を徹底し、療育の質の向上を図ることが要望されました。  次に、第二項生活保護費、第一目第一生活保護費に関連して、社会経済情勢の影響により、生活保護費は過去二十年間で約三倍になり、福祉費の半分以上を占めている。生活保護受給者の自立に向けハローワーク木場との連携など、これまで成果を上げている就労支援事業を更に進めていくとともに、引きこもりの方への社会参加に向けた支援を一層推進していくこと。また、不正受給は絶対に許さないという断固たる強い姿勢で、引き続き取り組むことが要望されたところであります。  次に、第十一款子ども家庭費、第一項児童福祉費、第一目子育て支援費に関連して、子どもの権利条例については、全ての区民が子どもの権利を理解し、子どもを最優先に考えることを目的とするものであることから、その制定にあたっては、権利の主体である子どもの参画を図り、意見を十分に取り入れることが要望されました。  次に、第十三款土木費、第一項土木管理費、第一目土木計画費に関連して、新中川に架かる春江橋については、橋脚の損傷により、現在車両通行止めとなっている。架替え工事については、早期に着手するとともに、説明会や意見交換会を開催するなど、地域の声を丁寧に聴き、理解を得ながら進めるよう望まれました。  また、同目に関連して、治水対策について、近年激甚化・頻発化する水害に対しては、速やかな対策が必要であるため、整備に長い年月を要するスーパー堤防に固執することなく、堤防の整備方法を再考すべきとの意見開陳がありました。  次に、第十四款教育費、第一項教育費、第一目教育推進費に関連して、学童クラブについては、核家族の増加に伴い、保護者が帰宅するまでの間、児童が一人で家にいることに不安を感じる方々もいることから、活動終了時間を延長するよう望まれました。  また、同目に関連して、多文化共生社会の実現に向け、日本人と外国人が一緒に学べる区立の国際小・中学校の設置について、研究していくことが要望されました。  また、日本語学級については、区立学校に在籍していない児童・生徒とその保護者も通うことができるよう検討することが望まれました。  次に、第三目教育指導費に関連して、放課後補習教室については、放課後、学校において学習に不安を抱える児童・生徒を対象に委託事業者等による個別指導型の補習授業を行うものである。本事業の実施にあたっては、事業者の選定や講師の質の確保に十分留意し、学習環境を整備することが要望されました。  また、不登校児童・生徒についても、更に学習支援が行き届くよう望まれました。  また、同目に関連して、性教育については、インターネットやSNSなどに情報があふれる中、児童・生徒にとって、性に対する正しい情報の判断が困難となっている状況を踏まえ、全ての学校で、保護者も参加できる、外部の専門家による授業を実施することが要望されました。  次に、第四目学校施設費に関連して、都内小学校の校庭においては、転んでもけがをしづらいという安全面、雨天等における使用制限の短縮、更には近隣への砂ぼこりの飛散防止などの観点から、人工芝生を導入しているところもある。今後は、その効用や補助金の活用などについて研究し、校庭の人工芝生化の検討を進めていくよう望まれました。  次に、本委員会では、世界各地で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症により、本区において、区立幼稚園、小・中学校の臨時休業や区主催行事等の中止または延期など、区民生活に大きな影響を与えていること、また、複数の費目に関連することから、集中審査を行ったところです。  委員より、「江戸川区新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置し、感染拡大防止に向けた対策を講じるとともに医師会などの関係機関と連携し、医療提供体制を整備していること。広報紙等を活用し区民への迅速かつ正確な情報の提供に努めていること。コールセンターを設置し、保健師等専門職による問い合わせ対応を行っていることは、評価する。今後は、適切な情報発信に引き続き努めるとともに、状況に応じ相談窓口の増設を検討するなど、万全な体制で感染症対策に取り組むことが要望されました。  委員会は、第一号議案に対する修正案が提出されましたので、第一号議案と修正案について、慎重に審査を行った結果、委員より、修正案には反対であるとの意見表明がありました。また、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので、委員会は初めに修正案を採決したところ、賛成少数で否決となり、続いて原案を採決した結果、第一号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第二号議案、令和二年度江戸川国民健康保険事業特別会計予算でありますが、本議案は令和二年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ六百七億四千六百四十四万八千円と定めるほか、債務負担行為については、債務を負担する行為ができる事項、期間及び限度額を、一時借入金については、借入れの最高額を十億円と定めることを、歳出予算の流用については、保険給付費の各項に計上した予算額に過不足を生じた場合における、これらの経費の各項間の流用ができることを、それぞれ定めるものであります。  委員会は、第二号議案に対する修正案が提出されましたので、第二号議案と修正案について、慎重に審査を行った結果、委員より、修正案には反対であるとの意見表明がありました。また、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので、委員会は初めに修正案を採決したところ、賛成少数で否決となり、続いて原案を採決した結果、第二号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第三号議案、令和二年度江戸川介護保険事業特別会計予算でありますが、本議案は令和二年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ四百六十二億七千二百二十三万七千円と定めるものであります。  委員より、新規事業の「認知症あんしん検診」については、長寿健診で認知機能低下の兆候が見られた方が、区内指定医療機関において認知機能検査を受診できるものであり、早期発見・早期対応につながるものと高く評価する。本事業を、医師会との連携のうえ、効果的に推進し、「誰もが安心して暮らせる江戸川区」としていくよう望まれました。  委員会は、慎重に審査を行った結果、原案のとおり可決すべきとの多数意見に対し、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので委員会は採決の結果、第三号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第四号議案、令和二年度江戸川後期高齢者医療特別会計予算でありますが、本議案は、令和二年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ百三十六億七千七百七十五万八千円と定めるほか、債務負担行為については、債務を負担する行為ができる事項、期間及び限度額をそれぞれ定めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、原案のとおり可決すべきとの多数意見に対し、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので、委員会は採決の結果、第四号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  なお、第一号から第四号までの各議案について、少数意見の留保がなされておりますので、申し添えます。  終わりに、誰もが待ち望み、夢と希望を抱いている世紀の祭典「東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催に向け、万全の準備が進められておりました。しかし、世界各地で感染が拡大している「新型コロナウイルス感染症」の影響により、苦渋の決断であったと思われますが、昨夜、およそ一年の開催延期という衝撃的な報道がなされたところであります。大変残念ではありますが、開催へ向けて、明るく確かな希望を持って参りたいと思います。そして、感染症の拡大が一日も早く終息し、大会が時を改め、完全な形で開催されるとともに、世界中が平和と平穏な日々を取り戻せることを切に願っております。  一方、この「新型コロナウイルス感染症」の影響などにより、残念ながら、これまで好調であった景気の後退が今後は懸念されるところであります。景気の動向による影響を大きく受けやすい財政構造である本区にとっては、常に動向を注視し、引き続き健全財政を堅持しながら、時代の変化に伴って益々増大する行政需要に的確に対応し、「誰もが安心して自分らしく暮らせるまち」の実現に向け、様々な課題を七十万区民とともに、積極果敢に乗り越えていかなければなりません。  そうした中、本年は斉藤 猛区長の元で、初の予算編成となりました。時代は今、大きな転換期を迎えています。本区においても、高齢化に伴う社会保障費の増加、老朽化が進む公共施設の再編・整備、新庁舎の建設、大規模災害への備え、子どもの成長支援、まちづくり事業など、今対応しなければならない喫緊の課題が山積しています。こうした需要への対応は、時機を失することなく講じなければなりません。  斉藤区長の招集挨拶の中で、「令和二年度予算は、これまでと同様に健全財政を堅持しつつも、今こそ将来を見据え、効果的に財源を活用する想いを形にすべく、予算編成をした。」とありました。新年度予算では、将来にわたり持続可能な開発目標であるSDGsの手法を新たに用いながら、新規事業六十六項目、拡充事業三十八項目を中心に、一般会計・特別会計あわせて三千八百七十一億二千万円余となる過去最大の積極的な予算が計上されています。  当委員会は、慎重に審査を重ねた結果、斉藤区政初の予算編成となる「令和二年度各会計予算」を高く評価するものであります。今後も新たな行政需要に的確に対応し、時代に即応した施策を展開していくため、施策の検証と見直しに努めるとともに、予算執行にあたっては、審査の過程で要望した各事項を今後の区政運営に十分反映されることを強く期待するものであります。  なお、今回は「新型コロナウイルス」という目に見えない脅威との戦いを意識しながらの予算審査となりました。審査途中で、新型コロナウイルスへの緊急対応などにより、区長をはじめ、主たる執行部の退席や、関係者の欠席等、過去にない事態もありました。また、他区では、文書質問に切り替える議会、日程を短縮しての議会もある中、予定どおりの日程で予算特別委員会を終わることができました。この機会に、議員、執行部の皆様、そして区民の皆様に深く感謝を申し上げます。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(田中寿一 君) ただいまの委員長報告について、質疑を行います。  はじめに、質疑を行う議員に申し上げます。質疑にあたっては明瞭で聞き取りやすい発言をしてください。また、質疑においては自己の意見を述べることはできません。さらに、発言時間は三分、質問回数は三回までとなっています。これらの点に十分留意して発言してください。十一番、滝沢泰子君。 ◆十一番(滝沢泰子 君) 発言をお許しいただき、質問させていただきます。  令和二年度江戸川区一般会計歳出の文化共育費の審査において、共育プラザ全館で行われている「1655勉強cafe」、上一色コミュニティプラザで行われている「e‐りびんぐ」を評価し、今後の継続を期待する委員の方々のご意見として、どのようなものがありましたか。お示しをお願いできれば幸いです。  そして、同じく福祉費の審査において、ひとり親家庭のお子さんを対象にした「えどさく先生」や「さくら塾」などの困難家庭の子どもさんに対する学習支援事業に対して、委員の方からどのように高く評価するご意見がありましたか。こちらもあわせてお示しをお願いいたします。  そしてまた、教育費の審査において、新規事業として提案されています放課後補習教室について、委員の方から表明された懸念はどのようであり、その改善点の指摘はどのようなものでしたか。ご紹介をお願い申し上げます。  以上、質問させてください。 ○議長(田中寿一 君) 藤澤進一君。 ◎予算特別委員会委員長(藤澤進一 君) 滝沢議員におかれましては、委員外議員として連日、予算特別委員会の場に来られまして、今お話がありました文化共育費、福祉費、教育費の審査の場においても、その場にいらっしゃって、真剣に、かなり集中して審査の模様を見守っていただいたというふうに理解しておりますので、滝沢議員がお感じになられたとおり、お聞きになられたとおりのことでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(田中寿一 君) 滝沢泰子君。 ◆十一番(滝沢泰子 君) 議案に対する意見ではなくて、議会運営に対してになるんですが、残念ながら委員会の議事録は今の江戸川区議会の運営では十年間だけの保管期限になっておりまして、このようにして本会議の場できちんと確認して残しておかないと、予算特別委員会の中でどういったやりとりがあったかというのは、十年以上経つと今の仕組みの中ではわからなくなってしまいます。多くの子どもたちにも評価され、必要とされ、また委員の方々にも高く評価された事業であるということをきちんと残していくために、本会議の場で質問させていただきまして、そのような質問の趣旨であったことを説明不足であったことを一言申し上げて、終わらせていただきます。 ○議長(田中寿一 君) 以上で質疑を終結します。  第一号から第四号までの各議案に対し、少数意見の留保がありますので、これより少数意見の報告を求めます。なお、発言時間は二十分となっておりますので、留意してください。二十一番、大橋美枝子君。      〔二十一番 大橋美枝子君登壇〕 ◆二十一番(大橋美枝子 君) 私は日本共産党を代表し、ただいま報告を求められました少数意見を申し上げます。  世界と日本で広がる新型コロナウイルスの感染拡大は深刻です。感染者の早期発見のための検査体制、医療体制の抜本的な拡充をはじめ、官民挙げて一日も早く鎮静化させることが求められます。三月十九日、二十四日と、区民の感染状況が公表され、感染拡大防止に一層の取組みが必要となっています。学校再開に当たっては臨時休校で生じた様々な課題への対応も含め、健康管理、新年度の教育課程の柔軟な対応など、子どもたちのために万全を期すことが求められます。また、新型コロナ感染症の発生に伴っての収入減や事業所の資金繰りへの緊急支援制度の拡充も必要です。  江戸川区新年度予算では、児童相談所の開設をはじめ、財政調整基金を四・八億円取り崩し、学校給食費の補助をはじめ、介護福祉職員や保育士への奨励金など、期間を定めて実施する新規事業を盛り込みました。我が党は本特別委員会に予算修正案を提出させていただきました。そこでは、消費税増税や社会保険料の値上げなどに苦しむ区民生活に必要最小限の援助を行うとともに、住民犠牲と分断をもたらし、合理的な治水対策とは言えないスーパー堤防と一体の区画整理事業費を削除しました。新年度予算案は先に述べた事業をはじめ、区民の福祉増進に役立つ事業もありますが、区政の基本的な問題で納得できない問題点があり、一般会計予算案と各特別会計予算案に明確に反対します。  反対理由の第一は、災害対策に積極的に取り組む姿勢の問題点です。  災害時に自治体が責任を持って発信する防災行政無線は、災害状況の周知や避難の呼びかけを担う、区民の命に直結する最も重要な手段です。だからこそ区内に二百九十基もの防災行政無線の屋外拡声子局を整備し、多額の公費を投入してきました。ところが、大型台風などによる大雨や暴風雨の影響、ビルやマンションなどの建物による反響で「大切な防災無線からの情報が聞こえない」とか「何を話したかわからない」という声が災害時を中心に、常に多くの区民から寄せられています。確かに江戸川区では、防災行政無線の内容をケーブルテレビやスマホなど、多様なツールで発信しています。しかし、約五・五万世帯の高齢者をはじめ、スマホを保有していない区民も多くいます。区民の希望する方々や自主防災組織、消防団、避難所開設職員、区議会議員など、地域防災リーダーから、FMラジオ電波などを活用し、自動的に起動して聞き漏らすことのない、いわゆる防災ラジオの現実的な普及の提案に対し、「ラジオだけに公費を使うわけにはいかない」と拒否される姿勢は納得できません。  突然の巨大地震から命を守るためには耐震改修工事が必要です。しかし、耐震診断で「倒壊の恐れあり」という結果が出ても、「経済的な負担」や「高齢化」が理由で耐震改修が進まないという区民が残されています。その事実を掌握しながら、安価で信頼できる「耐震シェルター」を否定し続けることは、大雨による浸水被害を効率的に防ぐ「止水板」への補助を検討しないこととあわせて、災害対策への積極的姿勢を欠くものと言わなくてはなりません。  第二の反対理由は、スーパー堤防と一体のまちづくり事業についてです。  上篠崎一丁目北部地区の事業では、昨年十一月の土地区画整理審議会において、換地設計案が答申されましたが、審議委員の態度は賛成五、反対三と、賛否が分かれる結果となりました。また、答申には「個別説明を丁寧に行い権利者の意見を聞くこと」という意見がつくなど、住民からの理解が十分得られているとは言えません。新年度予算案には移転先の造成工事費として四億六千万円余りの予算が組まれ、その中には強度が弱い地盤に対する地盤改良の費用も含まれていますが、改良の深さや工法については従来の方針と変わらず、住民の不安に応える対策となっていません。  一方、並行して地区計画によるまちづくりを目的とした、まちなみ検討会も行われていますが、区画整理が実施されるエリアと、それ以外のエリアの住民との意識に大きな温度差があります。加えて、「身近な公園が少ない」など、区が示したまちの課題に対し、多数の住民が「篠崎公園があり、そう思わない」と答えるなど、なぜ今この地域でまちづくりが必要なのか、理解が得られているとは言えません。まちづくりの機運という動機付けと一体で行われるスーパー堤防と一体のまちづくりの事業で、区画整理エリア内外から動機付け自体に根本的な疑問を持たれていることを区は直視すべきです。  完成の見通しも治水上の効果も示すことができないスーパー堤防そのものと、まちづくりとして区画整理と一体で施工すること、いずれも住民の理解を得られておらず、こうした事業をやめない区の姿勢は到底容認できません。  第三の反対理由は、国や都の施策に対し、区民生活を守る立場を示さないことです。  消費税一〇%で区内産業への影響が心配され、プレミアム商品券の利用率が低いのは、消費税の逆進性が強いからと考えます。増税は社会保障のためとしながら、社会保険料の負担は増え続けています。昨年十月から十二月の国内総生産は年率換算でマイナス七・一%、消費税増税をきっかけに全国の百貨店、大型スーパーの倒産、閉店が相次いでいます。共産党は、不況打開のために消費税五%減税を提案、財源は大企業法人税の特別減税の中止、高額所得者の税負担増で確保します。  区のマイナンバーカードの作成交付は一月末で一九・〇六%、全国は千九百万枚、一五%で、四年経っても普及は進んでいません。カードはリスクが大きく、毎日の生活に必要としないからで、推進する必要はないと指摘してきました。カードに税や銀行預金、医療、福祉などがつけられれば、国が個人情報を管理する危険な国民監視社会につながりかねません。  区は実機飛行の課題を指摘しても、羽田空港の新ルート容認の姿勢を変えません。国が示した落下物対策や防音対策では不安は払拭できず、都心低空飛行では三・五度の降下角の危険から、国際定期航路操縦士協会連合から無理な着陸をしないよう注意を促す文書が発表されています。川崎コンビナート上空三千フィート以下の飛行禁止の約束の反故、並行して着陸するニアミスの危険と、課題が明らかになった新ルートの中止を国に求めるべきです。  都立病院独立行政法人化に対し、区が都の言い分をそのまま受け入れている姿勢は問題です。独法化された健康長寿医療センターはベッド数削減、差額ベッド増加、入院保証金の新設など、患者負担が増えています。また、都立病院は新型コロナ感染症対策に代表されるように、難病、周産期、小児、災害医療など、採算をとるのが難しい分野を「行政的医療」として位置付け、担っています。  第四の反対理由は、教育行政への姿勢です。  子どもたちの学力向上のための補習教室は、委託事業ではなく、区が直接雇用した教員が行うことが最も効果的です。一校当たり約五百万円の財源を活用すれば、十分可能です。民間団体に百三校全ての学校の補習教室を委ねるべきではありません。今まで区は学校給食調理の民間委託をはじめ、栄養士、用務主事と、委託事業を進めてきましたが、チーム学校としての力を発揮するためにも、委託ではなく、スクール・ソーシャル・ワーカーのように直接雇用の教職員を増やすことが必要です。また、子どもたちの学力向上に欠かせないのが学校図書館司書です。司書配置の教育効果は明らかです。二十三区の小学校で全校配置していないのは江戸川区だけであり、直ちに全校配置するべきです。  国が進める一年単位の変形労働時間制は教員の働き過ぎを隠すものであり、区が導入に反対の姿勢を示さないことは問題です。残業の上限、月四十五時間を五割の先生が超える実態を改善するには、少人数学級実施と先生の定数増が必要です。国や都に要請するだけではなく、区費での教員配置、小学校一年生の支援員配置をするべきです。現に江東区では小学校で三から五名、中学校でも平均二名の先生を配置し、小一支援員は全クラス配置しています。  すくすくスクール学童では新型コロナ感染症対策で、指導員が大変な努力をして子どもたちを預かっています。今回のような緊急時や災害時の対応のためにも全てのすくすくスクールに正規職員の配置が必要です。また、子どもたちへの補食の提供を区の責任で行うことを再検討するべきです。  国民健康保険事業特別会計について、申し上げます。区の新年度国保料は、収入のない子どもにもかかる均等割保険料が五万三千百円から五万五千二百円に、二千百円もの値上げです。保険料抑制のための法定外繰り入れを二十三区で最も早くなくすことにより過酷な値上げとなっており、明確に反対します。毎年の値上げで江戸川区の滞納率が二十三区で最も高くなっています。協会けんぽ保険料と比べ、年収五百万円の四人家族では国保料が二・二倍にも上り、この不公平こそ解消すべきです。医療保険の一元化については、事業主負担をどうするかが問題であり、全国知事会が要望した一兆円の公費投入で均等割保険料をなくすことこそ必要です。  介護保険事業特別会計について、申し上げます。介護保険制度創設以来の相次ぐ見直し、改定により、高齢者の負担が増えています。さらに要支援の介護保険外しに続き、要介護の保険外しやケアプランの有料化が検討されてきました。年金が減額される中での保険料や利用料負担増は大変です。多くの反対意見が出される中で、要介護外しなど、一旦は見送られたとはいえ、引き続き検討とされている今、区民の立場で反対の意見をとの求めに、持続可能こそと否定されたことは納得できません。  後期高齢者医療特別会計について申し上げます。日本共産党は七十五歳以上を区切って差別する医療制度に反対です。この間、後期高齢者医療制度は黒字となっているにもかかわらず、保険料値上げは納得できません。全世代型社会保障推進会議での財界の意向で進められる改悪は、年金が減らされ続けている高齢者の生活を直撃しています。命につながる短期保険証発行を続ける区の姿勢は認められません。  以上で少数意見の報告を終わります。 ○議長(田中寿一 君) 以上で少数意見の報告を終わります。  ただいまの少数意見の報告について、質疑の通告がありませんので、質疑を終結します。  第一号から第四号までの各議案について、討論の通告がありますので、これより討論に入ります。なお、討論時間は二十分となっておりますので、留意してください。  発言を許します。二十九番、大西洋平君。      〔二十九番 大西洋平君登壇〕 ◆二十九番(大西洋平 君) 私は区議会自由民主党を代表し、第一号議案、一般会計予算、第二号議案、国民健康保険事業特別会計予算、第三号議案、介護保険事業特別会計予算、第四号議案、後期高齢者医療特別会計予算に対し、賛成の立場から意見を申し述べます。  世界に猛威を振るっている新型コロナウイルス対策について、引き続き厳戒な体制が求められています。国会では緊急経済対策として一次給付金やポイント還元の強化など、様々な可能性について議論が行われています。政府は経済への影響を最小限に抑える対応が急務であります。  江戸川区といたしましても、迅速に新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げ、協議を重ね、速やかに専門窓口の体制を整えるなど、真摯に全力で取り組んでいただいています。引き続き万全な体制で臨んでいただきますよう、要望いたします。  本定例会にて開会の予算特別委員会では、本区が実施する事務事業に国際的な目標であるSDGsも取り入れ、一般会計においては約二千六百六十四億円の予算案が示され、真摯に審査を行ってまいりました。福祉や教育、子育て支援、災害対策など、多岐の分野にしっかり光を照らし、区民の皆様の生命、財産、生活向上を第一に、誰一人置き去りにしないことを念頭に置いた、行き届いた施策が展開されていることに、審議を通じ、改めて共通の認識を深めるとともに、共感を強めたところであります。  財政運営についても、健全財政推進の取組みの結果、主要六基金の残高は二千億円を超え、今年度の区債繰上償還による残高が約五億円になるなど、本区はしっかりとした健全財政を堅持しています。一方で、楽観視できない今後の厳しい景況感や財政調整交付金等の動向もしっかり注視し、手綱を緩めることなく、税を払えるのに払わない方々には丁寧かつ毅然とした対応等による財源の捻出に取り組み、生活保護扶助費においては医療費の適正化を図り、約八億円の減額補正を行うなど、歳入確保、歳出抑制にもしっかり取り組んでいただいています。委員会の中では、リーマンショック級の財政危機が仮に一度訪れても対応できる区の財政状況の足腰の強さについても、区長から力強くご発言もありました。今日までの安定した財政運営については高く評価するものであります。  なお、日本共産党より予算特別委員会の総括意見の中で反対の意見表明がなされておりますが、区政運営に係る根本的な見解の相違から、明確に反対と意見を申し上げます。特に違和感を覚えざるを得ない主張については理由を申し上げますので、よくお聞きいただけたらと存じます。  まず、国や都の施策に対し、区が区民生活を守る立場を示さないとした消費税等の見解についてです。  安定した社会保障制度を堅持するには、確かな財源の確保というのは至上命題であることは言うまでもありません。福祉等、惜しみなく税金を投入しろと主張しながら、しかし消費税は絶対に上げるなでは、安易な議論であることは明白で、財政運営が立ち行かなくなることは誰もが認識するところであります。その中での財源について、大企業法人税の特別減税の中止、高額所得者富裕層の税負担増で確保するとおっしゃっています。あたかも大企業のみに減税が行われているかのようなご指摘ですが、このオープンイノベーション減税や研究開発税制は多くの中小企業の皆様が実際に利用している、欠かせない制度です。加えて、日本の現在の法人実効税率は国税、地方税を加えれば二九・七四%であり、OECD加盟国三十五カ国の平均約二三・五%と比べ、いまだに大きな隔たりがあるのが現状です。企業のグローバル化が進む中、法人実効税率が日本だけ高い水準が続けば、それこそ大企業の海外への拠点移動を誘発しかねず、その際の大きな損失は誰が責任を負っていただけるのでしょうか。無責任極まりない議論と指摘せざるを得ません。  続いて、マイナンバーカードについては、国が個人情報を管理する危険な国民監視社会につながるとのご指摘ですが、マイナンバーカードは、例えばe‐Taxなどの電子申請手続などにおいて、利用者の税情報や購入履歴が蓄積されるものではありません。そもそも本人の知らないところで個人情報が勝手に蓄積されたり、国がマイナンバーカードで個人情報を一元的に管理できない仕組みとなっており、危険な国民監視社会につながるという主張はかなり無理があり、飛躍が過ぎる議論と言わざるを得ません。  そして、羽田空港新ルートについての一方的なご指摘についてです。  国交省によると、この新ルート等については人や物の流れが活性化する年間約六千五百三億円の経済波及効果や、約四・七万人の雇用増加等が期待できるとし、いわば国益にかなう重要な国家戦略でもあります。世界に類を見ない落下物防止対策基準を策定し、騒音対策の補助金を設けるなど、丁寧な取組みがまさに行われている最中、対応について頭ごなしに不十分と決めつけている感は否めず、例示された川崎市の事例については、航空事情や社会情勢の変化を踏まえ、約五十年前の通知の変更について、市と協議の末、川崎市の要望を取り入れた上で廃止したと伺っています。状況が異なる事例をあえて本区と照らし合わせ、自治体間の約束を反故にする施策だと誘因していることは明らかであり、違和感を禁じ得ません。  最後は、特に見解が異なる上篠崎一丁目北部土地区画整理事業のご指摘についてです。  ご意見の中で、まちづくりの機運という動機付けと一体で行われる、スーパー堤防と一体のまちづくり事業で、区画整理エリア内外から動機付け自体に根本的な疑問を持たれていることを区は直視すべきとのことですが、何を根拠におっしゃっているのか、甚だ疑問です。昨今の集中豪雨、台風による痛ましい水害が隣り合わせの中、区民の皆様の命を守る治水対策、一時的な退避場所になる高台構想は多くの区民の皆様が望んでいる事業です。約六メートル以上のかさ上げが実現し、隣接する都立篠崎公園計画の機運上昇にもつながる本事業は、地元住民の皆様からも大きな期待が寄せられています。これを動機付けと言わず、何を動機付けと言うのでしょうか。まさに批判のための批判であり、容易に理解することはできません。  以上、区が区民生活を守る立場を示さないという指摘は当てはまるわけがなく、日本共産党の主張は到底賛同することはできません。区長のお言葉の「継承と変革」、斉藤区長の強力なリーダーシップのもと、積極予算が展開され、区民第一の施策が示されたことは大変心強く、今後も大いに期待させていただく次第です。私たち区議会自由民主党も議会第一党としての責任と誇りを胸に、つけを先送りしない責任ある区政の実現に向けて、引き続き全力を尽くしてまいります。議員各位におかれましては、ぜひとも全会一致のご賛同をいただきますようお願い申し上げて、賛成討論といたします。 ○議長(田中寿一 君) 以上で討論を終結します。  お諮りします。第一号から第四号までの各議案について、反対の意見表明がありましたので、これより順次採決します。  はじめに、第一号議案、令和二年度江戸川一般会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第一号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第二号議案、令和二年度江戸川国民健康保険事業特別会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕
    ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第二号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第三号議案、令和二年度江戸川介護保険事業特別会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第三号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第四号議案、令和二年度江戸川後期高齢者医療特別会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第四号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第六号から第三十四号及び第三十七号から第五十三号までの各議案並びに第七号及び第八号発議案について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。総務委員会委員長、早川和江君。      〔総務委員会委員長 早川和江君登壇〕 ◎総務委員会委員長(早川和江 君) ただいま、報告を求められました各議案について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  はじめに、全会一致で結論に至った議案について申し上げます。  第六号議案、令和元年度江戸川一般会計補正予算(第八号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ六十三億八千九百三十七万八千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ二千七百三十九億七千六百十万一千円とするほか、継続費の変更、並びに、繰越明許費を追加及び変更するものであります。  以下、審査の概要について申し上げます。  まず、歳入については、特段申し上げることはございません。  次に、歳出について申し上げます。  第九款福祉費、第二項生活保護費に関連して、委員より、減額補正の理由と本区の特徴的な取組みについて質問があり、執行部より、減額補正については、ジェネリック医薬品の使用促進などによる医療扶助費の削減が主な要因である。また、本区の独自施策としては、長期入院や施設入所者を一元的にケースワークする専担組織の設置や、債権管理に特化した担当の配置などを行ってきた。新年度からは、引きこもりの方の支援に向けた仕組みづくりを行う担当部署を新たに設置し、全庁的な取組みを行っていくとの答弁がありました。  これに対し委員より、本区の先駆的な取組みについては高く評価する。最後のセーフティネットである生活保護制度を堅持していくために、更なる適正給付の実施に向けて、今後も厳正な姿勢で取り組むことが要望されました。  次に、第七号議案、令和元年度江戸川国民健康保険事業特別会計補正予算(第三号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ九億四千八百四万二千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ六百二十八億五千百三十万三千円とするものであります。  次に、第八号議案、令和元年度江戸川介護保険事業特別会計補正予算(第四号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ九億七千九百十三万五千円を減額し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ四百五十七億五百五十四万八千円とするものであります。  次に、第九号議案、令和元年度江戸川後期高齢者医療特別会計補正予算(第四号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ三億千八百四十四万四千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ、百三十七億九千七百二十八万円とするものであります。  次に、第十号議案、江戸川区組織条例の一部を改正する条例は、新庁舎の建設並びに大型施設の再編及び整備を推進するため、新庁舎・大型施設建設推進室を設置し、当該部の分掌事務を定めるとともに、江戸川区児童相談所の設置に伴い、子ども家庭部の分掌事務を改めるほか、規定を整備するものであります。  次に、第十一号議案、江戸川区児童相談所設置条例は、児童福祉法第十二条第一項の規定に基づき、江戸川区児童相談所を設置するものであります。  次に、第十二号議案、江戸川区指定障害児入所施設の人員、設備及び運営の基準等に関する条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、児童福祉法の規定に基づき、江戸川区における指定障害児入所施設の人員、設備及び運営に関する基準等を条例で定めるものであります。  次に、第十三号議案、江戸川区指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、児童福祉法の規定に基づき、江戸川区における指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を条例で定めるものであります。  次に、第十四号議案、江戸川区児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、児童福祉法第四十五条第一項の規定に基づき、江戸川区における児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を条例で定めるものであります。  次に、第十五号議案、江戸川区幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を定める条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律第十三条第一項の規定に基づき、江戸川区における幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を条例で定めるものであります。  次に、第十六号議案、江戸川区認定こども園の認定要件に関する条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律第三条第一項及び第三項の規定に基づき、江戸川区における幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定に係る要件を条例で定めるものであります。  次に、第十七号議案、江戸川区児童福祉審議会条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、児童福祉法第八条第三項及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律第二十五条の規定に基づき、区長の附属機関として、江戸川区児童福祉審議会を設置するものであります。  委員より、児童福祉審議会の構成員と審議事項について質問があり、執行部より、本審議会は、児童福祉施設従事者や医師、弁護士、学識経験者などで構成され、主に、児童相談所のとるべき対応や、被措置児童等虐待の事例検証、里親の認定、保育所の認可などについて審議するものであるとの答弁がありました。これに対し委員より、本審議会での意見を十分に踏まえ、児童相談所の運営に万全を期するよう望まれました。  次に、第十八号議案、江戸川区小児慢性特定疾病審査会条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、児童福祉法第十九条の四、第一項の規定に基づき、江戸川区小児慢性特定疾病審議会を設置するものであります。  次に、第十九号議案、職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、児童相談所業務手当及び一時保護業務手当を新たに措置し、当該手当の対象業務及び支給額を定めるものであります。  次に、第二十一号議案、江戸川区立共育プラザ条例の一部を改正する条例は、江戸川区民センターの施設の一部を利用し、同施設に江戸川区立共育プラザ中央を新たに設置するほか、規定を整備するものであります。  委員より、新設される共育プラザ中央の施設概要について質問があり、執行部より、本施設はグリーンパレス内に新設するものであり、スポーツルームや多目的室・学習室などを整備していくとの答弁がありました。これに対し委員より、中高生の居場所として快適な環境づくりに一層努めることが要望されました。また、現在、共育プラザのない葛西南部地域への同施設の設置について早期に検討することが要望されました。  次に、第二十二号議案、江戸川区立障害者就労支援センター条例の一部を改正する条例は、江戸川区立障害者就労支援センターで行う事業に、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に規定する特定相談支援事業を追加するほか、規定を整備するものであります。  次に、第二十三号議案、江戸川区印鑑条例の一部を改正する条例は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の制定を踏まえ、印鑑の登録資格に係る規定を改めるほか、規定を整備するものであります。  次に、第二十四号議案、江戸川区子ども・子育て応援会議条例は、子ども・子育て支援法第七十七条第一項の規定に基づき、区長の附属機関として、江戸川区子ども・子育て応援会議を設置するものであります。  次に、第二十五号議案、江戸川区介護保険条例の一部を改正する条例は、令和元年十月に実施された消費税率の引上げに合わせて、第一号被保険者の保険料の軽減を強化するため、当該軽減対象者の保険料率を変更するほか、規定を整備するものであります。  次に、第二十六号議案、江戸川区公害健康被害認定審査会条例の一部を改正する条例及び第二十七号議案、江戸川区公害健康被害補償診療報酬審査会条例の一部を改正する条例は、いずれも、審査会の庶務を担当する課を変更することに伴い、庶務の規定を削除するほか、規定を整備するものであることから、委員会は一括して審査を行いました。  次に、第二十八号議案、東京都市計画事業北小岩一丁目東部土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例及び第二十九号議案、東京都市計画事業上篠崎一丁目北部土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例は、いずれも、民法の一部を改正する法律等の施行に伴う政令による「土地区画整理法施行令」の改正に伴い、精算金の分割徴収に係る規定を改めるほか、規定を整備するものであることから、委員会は一括して審査を行いました。  次に、第三十号議案、江戸川区が管理する道路の構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例は、道路構造令の改正に伴い、自転車通行帯に係る規定及び自転車道の設置要件を追加するほか、規定を整備するものであります。  委員より、本条例の改正点について質問があり、執行部より、現在、自転車通行帯の幅員は一・五メートル以上と規定しているが、本区の道路事情に鑑み、幅員を一メートルまで縮小する。これまで自転車通行帯の整備が困難だった道路についても整備可能となるとの答弁がありました。これに対し委員より、増え続ける自転車事故を減らすために、自転車通行帯の整備を一層進めていくこと。また、劣化により表示が不鮮明になっている箇所については、適宜補修していくことが要望されました。  次に、第三十一号議案、江戸川区営住宅条例の一部を改正する条例は、民法の改正を踏まえ、連帯保証人に係る規定を削除するとともに、公営住宅法の改正に伴い、不正の行為により入居したときの損害賠償の請求額に係る利率を改めるほか、規定を整備するものであります。  次に、第三十二号議案、江戸川区歩行喫煙及びポイ捨ての防止等に関する条例の一部を改正する条例は、受動喫煙の防止を図るため、受動喫煙防止重点区域の指定に係る規定を定めるほか、規定を整備するものであります。  次に、第三十三号議案、江戸川区立児童遊園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例は、隣接する江戸川区立共育プラザ南小岩と一体の施設として管理するため、江戸川区立南小岩けやき児童遊園を廃止するとともに、江戸川区立公園条例により設置する都市公園として位置付けるため、江戸川区立北篠崎二丁目児童遊園を廃止するものであります。  次に、第三十四号議案、江戸川区の児童自立支援施設に係る事務の委託については、江戸川区の児童自立支援施設に係る事務について、東京都との協議により規約を定め、当該事務を東京都に委託するものであります。  次に、第三十七号議案、江戸川区立小岩小学校教室棟外解体工事請負契約は、一般競争入札による契約方法で請負契約を締結するものであります。  次に、第三十八号議案、小松川・平井地域中学統合校改築に伴う小松川第二中学校平井校舎教室棟外解体工事請負契約は、施工能力審査型総合評価一般競争入札による契約方法で請負契約を締結するものであります。  次に、第三十九号議案、江戸川区立小岩第二中学校教室棟外解体工事請負契約は、一般競争入札による契約方法で請負契約を締結するものであります。  次に、第四十号議案、東京都後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更する規約は、後期高齢者医療の保険料を軽減するための二年間の時限措置として、審査支払手数料相当額等の経費の全額を、関係区市町村の一般会計から負担金として支弁することとするため、東京都後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更するものであります。  次に、第四十一号から第五十一号までの債権の放棄についての各議案は、いずれも回収する見込みがない生活保護費返還金債権の放棄に関する議案であることから、一括して審査を行いました。  次に、第五十三号議案、幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例は、業務の量の適切な管理等を図るための措置を講ずるため、規定を整備するものであります。  委員会は、以上の各議案について慎重審査の結果、いずれも全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、意見の分かれた議案について申し上げます。  第二十号議案、江戸川区個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例は、江戸川区児童相談所の設置に伴い、小児慢性特定疾病医療費の支給に関する事務について、必要な限度で特定個人情報を利用できるようにするほか、規定を整備するものであります。  一委員より、マイナンバー制度は個人情報保護上の課題など、多くの問題があり、本制度自体に反対する立場から本議案には反対であるとの意見表明がありました。委員会は、反対意見のあった第二十号議案について、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第五十二号議案、江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例は、基礎賦課額の保険料率等を改めるとともに、低所得者に対する保険料均等割の減額の対象となる世帯の所得基準額を引き上げるものであります。  一委員より、保険料の値上げは、区民生活への負担をさらに増やすことにつながるため、本議案には反対であるとの意見表明がありました。委員会は、反対意見のあった第五十二号議案について、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第七号及び第八号発議案につきましては、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(田中寿一 君) ただいまの委員長報告について質疑を行います。  はじめに、質疑を行う議員に申し上げます。質疑にあたっては、質疑のルールを遵守の上、明瞭で聞き取りやすい発言をしてください。十一番、滝沢泰子君。 ◆十一番(滝沢泰子 君) お許しいただき、委員長への質疑をさせていただきます。  議案第三十二号の江戸川区歩行喫煙及びポイ捨ての防止等に関する条例の一部を改正する条例の審議に関してお聞きをいたします。  江戸川区長が受動喫煙防止重点区域を指定することができるようにする条例案であり、その中には喫煙場所を指定することもできるようにするという区長の権限を大きくする内容でありますが、これらの区長の意思決定に際しての区民の何らかの参画について具体的な取組みが行われるのかどうか、こういった手順と区民のかかわりに関係することについて何か委員会の中でやりとりがありましたか。ありました場合はどのようなやりとりでしたでしょうか。お示しをお願いします。  次に、受動喫煙防止と喫煙場所の指定というのは相矛盾する面がございますが、この矛盾を解消するような具体的な取組みについて委員会ではどのように確認をされていますでしょうか。お示しをお願いします。  次に、新型コロナウイルス感染症の対策として喫煙している方の禁煙を東京都医師会などが呼びかけており、新型コロナウイルス感染症の重篤患者や死亡者を少なくするために禁煙の機会を減らしていくということは一つ重要なところであり、江戸川区長に受動喫煙防止重点区域内における喫煙所指定の権限を与える条例を成立させるタイミングとしてこの今定例会でいいのかどうか、継続審議という意見も出ませんでしたでしょうか。この点を教えてください。  最後に、具体的な受動喫煙防止重点区域及び喫煙場所の候補や予定について、委員会の中でどのような説明がありましたか。ご教示をお願いいたします。  以上です。 ○議長(田中寿一 君) 早川和江君。 ◎総務委員会委員長(早川和江 君) ただいまの滝沢議員の質問に対するお答えをさせていただきます。  総務委員会における審査の中で、第三十二号議案について委員からの質問や意見など、また区長、執行部からの説明はございませんでした。  以上です。 ○議長(田中寿一 君) 以上で質疑を終結します。  第三十二号議案について討論の通告がありますので、これより討論に入ります。  なお、討論時間は十分となっておりますので留意してください。  発言を許します。十一番、滝沢泰子君。      〔十一番 滝沢泰子君登壇〕 ◆十一番(滝沢泰子 君) ご発言をお許しいただき、討論をさせていただきます。  第三十二号、江戸川区歩行喫煙及びポイ捨ての防止等に関する条例の一部を改正する条例に反対をして討論をさせていただきます。  この条例改正は、受動喫煙の防止を図るため、受動喫煙防止重点区域の指定に係る規定を定めるほか規定を整備するものと趣旨説明がされています。受動喫煙の防止はとても大事な課題であり、受動喫煙防止重点区域を公共の場所のうちに江戸川区が指定すること自体には、区民社会に広く受動喫煙防止を働きかける上でも一定程度の意味はあり得ますし期待できるところもあるかとは存じます。しかし、しかしです、議場にいらっしゃる先輩・同僚議員の皆様、この条例改正の中では江戸川区長が公共の場所のうちに受動喫煙防止重点区域を指定することができ、さらには、そこにおいて喫煙することができる場所、すなわち喫煙場所を指定することができることになっています。これまでの江戸川区議会における議論で明らかになっているように、具体的には鉄道駅の前などが想定されているものと拝察しますが、公共の場での受動喫煙防止推進と喫煙場所の指定ということにおいては相矛盾する要素があり、どのようにして受動喫煙からの安全を確保しながら喫煙場所を設けていくのかという点など、まだまだ研究が必要な段階ではないでしょうか。  そして、今、何が起きているか。新型コロナウイルス感染症の広がりに国内外で様々な立場の人が影響を余儀なくされています。この夏に開催が予定されてきた東京オリンピック二〇二〇大会も来年にその開催が持ち越されようとしています。このような中、新型コロナウイルス感染症への防御として極めて有効である一つがたばこを吸わないことであることが指摘されています。飛沫感染や接触感染を避けるためもあると思いますが、喫煙所を閉鎖しているところも増えています。この改正条例案の施行日は令和二年四月一日となっていますが、新型コロナウイルスから江戸川区民一人ひとりの生命を守るためには、公共の場での喫煙を認める江戸川区の動きは差し控えるべきではないでしょうか。少なくとも今定例会で議決してしまうのではなくて、継続審議にして新型コロナウイルス感染症の推移を十分に見守っていくことが今求められているのではないでしょうか。  そして、この条例改正案にはパブリックコメント等の区民からの意見公募の仕組みがなく、区民は区長が指定する受動喫煙防止重点区域や喫煙場所を区長が指定してから後になってから知るというようなことになる手順になってしまっているところも問題があると考えております。江戸川区議会の議論の中で江戸川区の考え方や方針を先輩・同僚議員の皆様が質問をされ、明らかになっている部分があることは承知をしますが、広く区民等への周知を図るために必要な措置は、江戸川区長が受動喫煙防止重点区域や喫煙場所を指定したときに初めてというのが改正条例案の定めであり、江戸川区政における江戸川区民の参画の点での不十分さにおいて大いに課題ありであります。  新型コロナウイルスをめぐる様々なことが江戸川区民一人ひとりに大なり小なり影響している現状と、今後さらには江戸川区民への透明性と江戸川区民の参画の保証が必ずしも十分ではないという意思決定上の諸課題をどうぞご認識いただき、今定例会での議決にはぜひとも反対をしていただけますように心よりお願いを申し上げまして、私の討論を終わらせていただきます。  ご清聴ありがとうございました。 ○議長(田中寿一 君) 以上で討論を終結します。  お諮りいたします。第三十二号議案に反対の意見表明がありますので、第三十二号議案を除く他の議案並びに第七号及び第八号発議案について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) 何号に異議がありますか。      〔「第二十号と第五十二号に異議があります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) お諮りします。反対の意見表明と異議がありました第二十号、第三十二号及び第五十二号議案を除く他の議案並びに第七号及び第八号発議案について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、第六号から第十九号、第二十一号から第三十一号、第三十三号、第三十四号、第三十七号から第五十一号及び第五十三号の各議案は、いずれも原案のとおり決定しました。また、第七号及び第八号発議案についても、委員長報告のとおり、議会閉会中の継続審査とすることに決定しました。  次に、反対の意見表明と異議がありました各議案について、順次、採決します。  はじめに、第二十号議案、江戸川区個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第二十号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第三十二号議案、江戸川区歩行喫煙及びポイ捨ての防止等に関する条例の一部を改正する条例について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第三十二号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第五十二号議案、江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
         〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第五十二号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第三十五号及び第三十六号議案について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。建設委員会委員長、川瀬泰徳君。      〔建設委員会委員長 川瀬泰徳君登壇〕 ◎建設委員会委員長(川瀬泰徳 君) ただいま報告を求められました各議案について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  はじめに、第三十五号議案、特別区道の路線認定については、都市再開発法に基づく第一種市街地再開発事業等に伴い、西小岩一丁目一九四八番一一地先から南小岩六丁目一八〇二番三地先に至る路線ほか十六路線を認定するものであります。  次に、第三十六号議案、特別区道の路線廃止については、都市再開発法に基づく第一種市街地再開発事業等に伴い、平井五丁目一九番四地先から平井五丁目一七番一地先に至る路線ほか四路線を廃止するものであります。  委員会は、両議案について現地視察のうえ、審査を行った結果、第三十五号及び第三十六号議案については、いずれも全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(田中寿一 君) お諮りします。ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、第三十五号及び第三十六号議案は原案のとおり決定しました。  暫時休憩します。      午後二時三十八分休憩       ───────────────────────────      午後二時五十五分再開 ○議長(田中寿一 君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。       ─────────────────────────── △日程第二 陳情の委員会報告及び表決 ○議長(田中寿一 君) 日程第二、陳情の委員会報告及び表決。  先に建設委員会に付託した各陳情については、建設委員会委員長よりお手元に配付した文書表のとおり閉会中の継続審査の申し出がありますので、委員長報告を省略し、議会閉会中の継続審査を許すことにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  次に、総務委員会に付託した各陳情について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。総務委員会委員長、早川和江君。      〔総務委員会委員長 早川和江君登壇〕 ◎総務委員会委員長(早川和江 君) ただいま報告を求められました各陳情について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  第八号、東京都に第三十二回オリンピック競技大会(二〇二〇/東京)の開会式に競技施設等の工事従事者の入場行進を求める意見書の提出を求める陳情でありますが、本陳情は、東京二〇二〇大会の開催に尽力した工事従事者がその職責を果たした達成感や仕事への誇りを感じられるように、東京二〇二〇大会の開会式で入場行進を可能とするよう東京都に対し、意見書の提出を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、競技施設等の建設に携わった方々の気持ちは十分に理解できるが、大会の成功はさまざまな業界の支えがあって実現できるものであり、特定の業界のみを優遇することは公平性の観点から問題があるため、本陳情には賛成できないとの意見がありました。これに対し、一部委員より、建設業界を取り巻く労働条件等の課題が存在することを鑑みると、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきとの意見がありました。委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第十三号、選択的夫婦別姓制度について国会審議を求める意見書を国に提出することを要望する陳情でありますが、本陳情は、夫婦が望む場合には、結婚後も夫婦それぞれ結婚前の氏を称することを認める選択的夫婦別姓制度について国会で審議するよう国に対して意見書の提出を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、現在の民法では、婚姻時に夫婦のいずれか一方が、氏を改めなければならないことから、不利益を感じる方々が存在する。本陳情の趣旨は理解するところではあるが、国会に審議を求める意見書を提出することについては慎重を期するべきとの意見もあることから、全会一致、趣旨採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第十号、第二十四号及び第三十五号の各陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(田中寿一 君) お諮りします。ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) 何号に異議がありますか。      〔「第八号」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) お諮りします。異議があります第八号陳情を除く他の陳情について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  次に、異議がありました陳情について採決します。  第八号、東京都に第三十二回オリンピック競技大会(二〇二〇/東京)の開会式に競技施設等の工事従事者の入場行進を求める意見書の提出を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第八号陳情は不採択と決定しました。  次に、福祉健康委員会に付託した各陳情について、福祉健康委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。福祉健康委員会委員長、伊藤照子君。      〔福祉健康委員会委員長 伊藤照子君登壇〕 ◎福祉健康委員会委員長(伊藤照子 君) ただいま報告を求められました各陳情について、福祉健康委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  第二十三号、江戸川区障害者支援ハウスにおける利用者死亡事故の真相究明のため地方自治法第百条委員会の設置を求める陳情でありますが、本陳情は、昨年五月に発生した障害者支援ハウスにおける利用者死亡事故の真相を究明するため、地方自治法第百条に基づく委員会の設置を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、利用者の方が亡くなられたことは大変痛ましいことである。現在、本区は、当該事故を重く受けとめ、真摯に向き合い、このような事故を二度と起こすことのないよう、事故発生原因の把握に努めるとともに再発防止委員会等における検討を重ねていることから、あえて百条委員会を設置する必要性はなく、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  なお、本陳情に関連して、当該事故の真相究明及び再発防止の検討経過については、より丁寧な情報提供に努めることが要望されました。これに対し一委員より、当該事故は複数の常任委員会の所管事項に関わる案件であり、その調査は百条委員会を設置のうえ、実施する必要があることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第九号、第二十五号、第二十六号、第三十三号、第三十四号及び第三十六号の各陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(田中寿一 君) ただいまの委員長報告について質疑の通告がありませんので、質疑を終結します。  第二十三号陳情について討論の通告がありますので、これより討論に入ります。十一番、滝沢泰子君。      〔十一番 滝沢泰子君登壇〕 ◆十一番(滝沢泰子 君) お許しいただき、第二十三号陳情の不採択に反対をするという立場から討論をさせていただきます。  昨年、令和元年五月十一日、土曜日の夕方、江戸川区中葛西二丁目にある江戸川区の施設である障害者支援ハウス二階の浴室で一人の女性が帰らぬ人となりました。障害者支援ハウスの建物は、昭和の時代に東京都が中国残留邦人を受け入れる施設であるときわ寮に使われていたものです。その二階の浴室はときわ寮のころから共同浴室として使われていたものであり、そのバスタブも昭和の家庭を思わせる薄いピンク色の丸みを持たせたつくりになっています。その大きなバスタブにうつ伏せで浮かんでいるその利用者の方を職員の方々が浴室の床に運び出した後のご様子を描いて、大量の水吐きという言葉が指定管理者の事業者から江戸川区に提出された事故報告書にあります。この方の死亡を受けて捜査に当たる葛西警察署の幹部の方から、検視した医師の所見は溺死と私としても非公式にお聞きしているところであり、警察の溺死という見方は報道もされています。しかし、事業責任者である江戸川区は、江戸川区議会の場でも死因がわからないということを、真相究明と対策を進めない、ないしは進めにくい理由として挙げ続けてきているところです。そのような中で、第二十三号の江戸川区障害者支援ハウスにおける利用者死亡事故の真相究明のため、地方自治法第百条委員会の設置を求める陳情を江戸川区議会は受け取りました。  地方自治法第百条は、地方議会の調査権限について定めています。普通地方公共団体の議会は当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行うことができるとして、関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができることや、必要な専門的事項にかかわる調査を学識経験を有する者等にさせることができるなどを定めています。このような議会の調査権に基づく調査委員会の設置は議会の大きな権能であり、江戸川区の福祉施設の中で初めて利用者の方が亡くなられたということを受けて、江戸川区議会ができ得る限りのことをするというときに選択肢としてあるべきものです。  亡くなられた方は亡くなられた翌日がショートステイ利用の退所の日でした。ご自宅での日常生活に戻られるはずだったのでしょう。ご本人は、まさかお風呂で溺れて亡くなるとは思っておられなかったことと思います。亡くなられた方は三十代の女性と江戸川区から発表されています。三十代という人生の半ばというには早過ぎるご年齢で、この方の人生は思いもよらない形で終わってしまわれました。この方はどうして令和元年五月十一日の夕方に障害者支援ハウスの二階の浴室の浴槽で命を落とさなくてはならなかったのでしょうか。  障害者支援ハウスは多田正見前区長のもと、平成十五年の春に開設された障害者福祉の大型複合施設です。多田区政における障害者福祉政策の大きな目玉であり、江戸川区議会も予算の審議や議決のみならず、指定管理者の指定を議決するという立場からも長年コミットしてきている事業です。江戸川区議会が受け取った第二十三号陳情は福祉健康委員会に付託されましたが、ご案内のとおり、福祉健康委員会には福祉部障害者福祉課の執行部にはご出席いただいていますが、指定管理者制度の運用を担当する経営企画部企画課は所管が違うということで出席はしていませんし、また、建物の維持保全だと都市開発部の施設課が担当になろうかというところです。このように、江戸川区議会に今ある常任委員会、あるいは特別委員会では利用者の方の死亡に至る背景を調査するには江戸川区の執行部の側の主立った関係部署がそろっている場がないのが現状です。江戸川区議会としての調査に当たっては目的を持って組織する委員会が必要な状態であることは、この同じ議場にいらっしゃる先輩・同僚議員の皆様にもうなずいていただけるところではないでしょうか。  私は、この第二十三号陳情を不採択にしてしまうことに反対です。福祉健康委員会の中でこの陳情の中に次のような言葉があります。区がいつまでもこの事故に向き合わず再発防止につなげようともせずにいるうち、時間ばかりがいたずらに経過し、やがて不幸な痛ましい事故として処理され忘れられてしまうのではないかと危惧すると。福祉健康委員会の中で、この「区がいつまでもこの事故に向き合わず」という文言が指す区の姿勢に対する意見や評価が様々に出ました。その中から福祉健康委員会の委員の方々からのご要望もあってのことと思いますが、障害者支援ハウス入浴事故についての再発防止委員会の開催状況が江戸川区の公式ウエブサイトに掲載されるようになるなどの変化もあります。このような変化をもってしてのみ向き合っていると言えるかというと、先の予算特別委員会における委員外議員の私への斉藤 猛区長の答弁として、区としては終わっているのだが、という内容のご発言がありました。これは何をもって終わっているのかわかりかねておりますが、中間報告を出したことでは終わっていることにはなりません。まさかとは思いますが、斉藤区長ご自身の中で利用者さんの死亡が過去のことになってしまっているのではないかと考えると、悲しみが湧いてくることを正直に申し上げます。障害のある方にとって社会で生きることに困難があるとき、それは社会の側に障害があるのだという社会モデルが言われるようになり、江戸川区が目指す共生社会においてもとても大事な視点であります。  誰が何をしても亡くなった方が生きていたときに戻ることはできません。あの日に戻れたら何をしますか。私も考えます。私は、その土曜日の夕方の障害者支援ハウスで記録用紙を手に脱衣所にやってきたその職員の方を立ちふさがってとめたいです。そして、記録用紙をその後書いていた職員の方などに、この脱衣所にいないで浴室で浴槽の利用者さんを見ていてくださいと言いたいです。浴槽でお湯につかっている利用者さんから目を離さないで見ていてくださいとお願いしたいです。死ななくてよかった方が死んでしまわれました。私たち江戸川区議会が指定管理者として事業者を指定した障害者支援ハウスです。江戸川区議会としての責務を果たしていくために、第二十三号陳情の不採択にともにここで今反対をしていただけますように心よりお願い申し上げて、討論を終わらせていただきます。  ご清聴どうもありがとうございました。 ○議長(田中寿一 君) 以上で討論を終結します。  お諮りします。ただいま討論がありました第二十三号陳情を除く他の陳情について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます、したがって、そのように決定しました。  次に、討論がありました陳情について採決します。第二十三号、江戸川区障害者支援ハウスにおける利用者死亡事故の真相究明のため地方自治法第百条委員会の設置を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第二十三号陳情は不採択と決定しました。  次に、文教委員会に付託した各陳情について、文教委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。文教委員会委員長、島村和成君。      〔文教委員会委員長 島村和成君登壇〕 ◎文教委員会委員長(島村和成 君) ただいま、報告を求められました各陳情について、文教委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  第十一号、小中学校の給食費の補助を求める陳情でありますが、本陳情は、「義務教育は無償」という憲法第二十六条の原則から、子どもの貧困対策として学校給食費の補助を行い、子育て応援の施策を広げることを求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、「義務教育の無償化」を前提として「学校給食の無償化」を唱えるには合理的な根拠が欠けていること。食材費の高騰や学校給食実施基準の改正により給食費の値上げが行われるが、経済的に困難な家庭においては、就学援助制度によって給食費の全額公費負担が実施されていること。また、令和二年度予算案には値上げ部分の一部補助が計上されており、保護者負担の軽減を行うことから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一委員より、給食費の補助が令和二年度予算案に組み込まれており、子育て応援策の一環となることから、陳情の願意はある程度満たされているが、趣旨については理解できることから趣旨採択すべきとの意見がありました。さらに一委員より、本区は、全国に先駆け給食費の補助を行っていた実績があること。本区が行っている幼児教育の給食費の無償化は、子育て支援のあるべき姿であり、学校教育まで広げる必要があることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第七号及び第二十七号の各陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(田中寿一 君) お諮りします。ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) 何号に異議がありますか。      〔「第十一号に異議があります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) お諮りします。異議があります第十一号陳情を除く他の陳情について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。   次に、異議がありました陳情について採決します。第十一号、小中学校の給食費の補助を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(田中寿一 君) 起立多数であります。したがって、第十一号陳情は不採択と決定しました。       ─────────────────────────── △日程第三 発議案 ○議長(田中寿一 君) 日程第三、発議案。  第十三号発議案を議題とします。事務局長に発議案を朗読させます。      〔天沼事務局長朗読〕       ─────────────────────────── 第十三号発議案    江戸川区議会委員会条例の一部を改正する条例
     上記の議案を提出する。   令和二年三月二十五日  江戸川区議会議長    田 中 寿 一 殿                   発議者 江戸川区議会議員 鹿 倉   勇                                岩 田 将 和                                佐々木 勇 一                                竹 平 智 春                                栗 原 佑 卓                                中 山 隆 仁                                大 橋 美枝子                                中津川 将 照                                大 西 洋 平                                小 俣 則 子                                伊 藤 照 子                                中 道   貴                                竹 内   進                                早 川 和 江                                須 賀 精 二       ─────────────────────────── ○議長(田中寿一 君) 発議者の趣旨説明を求めます。二十九番、大西洋平君。      〔二十九番 大西洋平君登壇〕 ◎二十九番(大西洋平 君) ただいま、上程されました第十三号発議案、江戸川区議会委員会条例の一部を改正する条例について、発議者を代表し、趣旨の説明をさせていただきます。  第十三号発議案、江戸川区議会委員会条例の一部を改正する条例は、江戸川区組織条例の一部を改正する条例の施行に伴い、総務委員会の所管に新庁舎・大型施設建設推進室を追加するものであります。  なお、詳細につきましては、お手元の文書表のとおりであります。  全会一致のご賛同をくださるようお願いいたしまして、趣旨の説明を終わらせていただきます。 ○議長(田中寿一 君) ただいまの説明によりご了承を得たことと思いますので、質疑並びに討論を省略し、原案のとおり直ちに決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、第十三号発議案は原案のとおり決定しました。       ─────────────────────────── △日程第四 閉会中の委員会所管事務の継続調査 ○議長(田中寿一 君) 日程第四、閉会中の委員会所管事務の継続調査。  本件については、各常任委員会委員長並びに議会運営委員会委員長より、お手元に配付した文書表のとおり議会閉会中の継続調査の申し出がありますので、これを許すことにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。       ─────────────────────────── △日程第五 閉会中の陳情の継続審査 ○議長(田中寿一 君) 日程第五、閉会中の陳情の継続審査。  ただいままでに受理した陳情は、お手元に配付した文書表のとおり、それぞれ関係委員会に付託し、議会閉会中の継続審査を許したいと思いますが、これにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田中寿一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  なお、先般実施しました議会運営委員会の所管事務調査については、お手元に配付した文書表のとおり報告します。       ─────────────────────────── ○議長(田中寿一 君) 以上で本日の日程は全て終了しました。       ─────────────────────────── ○議長(田中寿一 君) 区長の挨拶を許します。斉藤区長。      〔区長 斉藤 猛君登壇〕 ◎区長(斉藤猛 君) 先月十七日から本日までの三十八日間にわたり、新年度の予算案をはじめ、数多くの案件につきましてご審議をいただき、それぞれご決定をいただきました。厚く御礼を申し上げます。  特に、台風十九号の課題に対応するための補正予算案については、一日も早く執行したいとの思いをご理解いただき、先議をしていただきました。また、新型コロナウイルス感染症対策にあたっては、予算審査中における対策本部会議の開催など、特別にご配慮をいただきました。あらためて感謝を申し上げます。  その新型コロナウイルス感染症につきましては、国内での感染拡大や世界的な景気悪化が懸念される中、本区においても、やむを得ず区立幼稚園、小中学校の臨時休業や、区施設の一部休館などの対応を取ることとなりました。区民の皆様には、日々の生活や経済活動への影響などに、不安を抱えていらっしゃる方も多いことと思います。  感染症が、中・長期的に区政に影を落とす可能性も否定できませんが、今後も国や都の動向を注視しながら、区民の皆様の安全、安心を第一に、少しでも不安を払しょくできるよう、見えざる敵と対峙してまいります。  さて、間もなく新しい年度を迎えます。  本区が目指す共生社会の実現に向けてその歩みを止めることなく、議員の皆様、区民の皆様と手を携え、一丸となって、それぞれの取り組みを力強く進めてまいります。今後とも、一層のご理解、ご協力をお願い申し上げまして、閉会のご挨拶といたします。  ありがとうございました。       ─────────────────────────── ○議長(田中寿一 君) 去る二月十七日から三十八日間にわたる各位のご労苦とご努力に対し、深甚なる謝意を表します。  以上で、令和二年第一回江戸川区議会定例会を閉会します。      午後三時二十五分閉会                   議長  田中寿一                   副議長  関根麻美子                   署名議員  田島寛之                   署名議員  藤澤進一...