• 荒川左岸(/)
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  1. 江戸川区議会 2020-01-09
    令和2年 1月 建設委員会-01月09日-11号


    取得元: 江戸川区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    令和2年 1月 建設委員会-01月09日-11号令和2年 1月 建設委員会 令和2年1月 建設委員会会議録 ●日時 令和2年1月9日(木) ●開会 午前10時00分 ●閉会 午前11時18分 ●場所 第5委員会室出席委員( 8人)   川瀬泰徳  委員長   野﨑 信  副委員長   よ  ぎ  委員   本西光枝  委員   齊藤 翼  委員   牧野けんじ 委員   関根麻美子 委員   川口俊夫  委員欠席委員( 0人) ●執行部   町山 衛  都市開発部長
      眞分晴彦  都市開発部参事   室井邦昭  都市開発部参事   立原直正  土木部長   外、関係課長事務局    書記 近藤知博 ●案件  1 陳情審査 第2号、第3号、第12号、第15号、第16号、第21号、         第22号…継続     第2号:都市計画道路補助第283号線拡幅計画に反対する陳情     第3号:住民の生命・財産を守ることとは無縁のスーパー堤防事業の撤回を求         める陳情     第12号:上篠崎1丁目の高規格堤防及び土地区画整理事業等に関する陳情     第15号:公有地(旧公有水面字境等)の処分に関する陳情     第16号:京葉交差点角宝くじ店に対する土地収用法の適用に関する再度の陳          情     第21号:北小岩一丁目東部地区内の車両交通安全性を高めることを求める陳          情     第22号:江戸川スーパー堤防整備方針の再検討を求める陳情  2 所管事務調査…継続  3 執行部報告   (1)小松川ジャンクション埼玉方面⇔千葉方面)開通後の利用状況について                      (午前10時00分 開会) ○川瀬泰徳 委員長 ただいまから、建設委員会を開会いたします。  署名委員に、本西委員関根委員、よろしくお願いをいたします。  これより、陳情審査に入ります。  はじめに、第2号、都市計画道路補助第283号線拡幅計画に反対する陳情について審査お願いいたします。 ◆牧野けんじ 委員 おはようございます。第2号ですが、この間283号線の整備必要性として、岩槻街道、並行する岩槻街道交通量が非常に多いというようなことも言われておりましたけれども。一方では、283号線については、都市マスタープランでもスーパー堤防と一体というか連携して整備をしたいというような、そうした内容も含まれていたかと思うんですけれども、両者を並べて考えるときに、つまりスーパー堤防と一体で283号線を整備していくとなると、スーパー堤防の場合、国の言う高規格堤防の場合は、街づくりの機運の盛り上がりだとか、そこの権利者、例えば企業や何かであれば、企業の業態が変更する際に、一体で整備をするということがうたわれているわけです。そうすると、機運が出てくるというところまでは、時間がかかるということも考えられるわけで、そういうところをとるのか、道路整備を切り離して道路整備を優先すると、危険性の解消のために道路整備のみを優先するのかと、そういう選択肢もあり得るのかどうか、道路整備だけ優先するということもあり得るのか、そのあたり区としてのお考えどうでしょう。 ◎田中正淳 計画調整課長 スーパー堤防に関しましては、北小岩一丁目東部地区から北側に関しては、今現在未定でということはお答えしているとおりでございます。都市計画道路283号線、都市計画と、それからスーパー堤防が絡む重複する場所については、これは事業を行っていく上で、地域の住民の方に二度の負担をかけないということから言えば、当然あわせてやるべき事業とは思っておりますが、現在の段階で283号線のいつやる、将来どう、いつやっていくのかという形が決まっていない中、今の段階でどうだこうだということはちょっと申し上げられませんが、考え方として重複する計画であれば、一体として整備していくのが一番有効な方法とは思っております。 ◆牧野けんじ 委員 一番有効なのは同じタイミングで行うということだということなんですけども。先月、前回の陳情審査の際に、別の陳情審査だったと思いますが、対岸の市川南のポンプ場を建設するところでは、市川市側の治水対策と内水への対策のほうを優先するという意味合いもあって、今回については高規格堤防と一体の整備はしないんだというような、そういうお話もあったかと思います。そうすると、283号線についても、何を優先するかというときには、道路整備を優先するということもあり得るのかなというふうには思ったんですけども。ただ、一体整備ということをそれがいいんだということでいくと、ますますいつになったらできるのかがわからないと。やっぱりこの地域に住まわれている人たちからすれば、今の時点でもなかなか先が見えてこないと。加えてスーパー堤防と一体ということが前提になってくると、ますます何年後にどうなるかというのが見えてこないということで、やはり地域の住民の皆さんの声をまずよく聞き取るということ、それを踏まえてこうした事業をどうするかというのを考えるというときに、住民の意見をよく丁寧にまず聞き取るということもあわせて行っていただきたいというふうに要望します。 ◆本西光枝 委員 意見だけちょっと申し上げたいと思うんですけども。今、牧野委員がおっしゃったこともあるんですけれども。これまで都市計画道路として区としても検証の結果、283号線は必要だということも伺ってきました。理由の一つに既存道路がないところであるので、必要という判断をしたということもあったかと思います。こうした考え方というのは、経済発展を第一に車中心のハード的な街づくりであったからだと思うんです。移動するということに重点がおかれてきました。でも、当時の都市計画決定したときから50年以上たって、いろいろな社会のあり方がかわってきたと思います。仕事ということもかわってきました。その場所に行かなくても、会議というものもできたりするし、毎日出社するということも求められなくなってきており、本当に仕事のあり方ということもかわってきています。逆に、家にいながら買い物もできるという世の中にもなっていまして、こうした社会の変化というのは、大分かわってきております。まだまだこの先も変化していくものであると思うのです。こういった中で、今の街づくりの課題というのは、都市部に流入してきた人たちをつなげることを優先していくことが課題かと思っております。高齢化が非常に進んでおりますので、大きな移動というのはこれから先必要とはされないと思いますし、小さな地域で人が交流をして、ものも回り、経済も回るということでコミュニティをつくり直すということも必要となってくると思います。延焼遮断帯としての意味もあるんだということもお聞きしたかと思うんですけども、燃えにくい街をつくるということだったら、ほかの手だてもあるかと思うんです。ハード的整備というのは、将来のために投資をするという側面がありますが、そうしたときに新たな道路をつくるという考えよりも、それまでのものを生かすという視点に立つことが求められていると思います。交通量が減少していくことが見込まれる中での拡幅の必要があるのか疑問に思うところです。それよりも、安心して歩くことができる道としていくことが高齢者の転倒による事故も防ぎ、健康な生活を送ることにつながると思います。やっぱりそこに暮らす住民の人の声をしっかりと聞くことが必要だと思います。 ○川瀬泰徳 委員長 他になければ、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 では、そのようにいたします。  次に、第3号、住民の生命財産を守ることとは無縁のスーパー堤防事業の撤回を求める陳情について、審査をいたします。  前回の委員会で要求した資料について、執行部からまず説明をお願いします。 ◎田中正淳 計画調整課長 前回、江戸川荒川重要水防箇所の経年の変化について、数字があればということで、資料のほう要求がございました。国交省のほうに確認をしたところ、荒川、江戸川重要水防箇所について、過去5年に遡って資料を確認することができましたので、江戸川荒川河川別箇所の累計を出させていただいております。この中で、全箇所というところの欄を見ていただきたいのですが、経年によって増えたり、増減したりしておりますが、これは国交省のほうに確認をしましたら、例えて話しますと100メートル危険箇所という区間があって、100メートルの中で当然堤防の土というのは、均一に堤防の土を構成しておりますけれども、中には理想的である粘性土の高い、それとそうではなくて砂質系のほうが多いとか、同じ危険箇所の区間の中でも堤防材質等の差があるので、例えばそういう砂質系が多いところなんかを先に直すと、例えば100メートルある真ん中の50メートルをその区間直すと、箇所的には1カ所が2カ所に分かれてしまうので、直した結果として箇所が増減するということは、数字上あるということでございます。そういうことで、必ずしも箇所が増えている、減っているということが、箇所の増減だけでは比較できないということでございますけれども。全体の延長とすれば、それは工事が改善したところを行っておりますので、延長としては減少のほうにあるというふうな回答を得ております。 ○川瀬泰徳 委員長 資料については、説明のとおりでございますので、審査の参考としてください。  それでは、審査お願いします。 ◆本西光枝 委員 ここにある重要水防箇所というところで、今おっしゃったようにここを先に直したほうがいいなと思うところが計画になって実施されているということでよろしいんですか。わかりました。そういうことということだったので。  以前いただいている、今回は数値だけ、過去5年にわたって見せていただきました。増えている、減っているという理由が、そういうところにあるということもわかりました。それで、以前に出していただいた重要河川重要水防箇所一覧表のところをちょっと見てみますと、ちょっとそれでお聞きしたいのですけれども。重要水防箇所とか、想定される水防工法というのがそれぞれに書かれているのですけれども。重要なる理由というところでも堤防の漏水みたいなことが書いてあるのですけれども。そこの水防工法として、築きまわしというんですか、というのがあるかと思うのですけれども。それは、どういうことを指すのかちょっと教えていただきたいと思います。月の輪工法というのは、水防訓練のときに披露していただくものなのでわかったのですけど。同じく、シート張り工というふうに書いてあるのですけど、わかれば教えてほしいです。 ◎立原直正 土木部長 シート張り工の内容ということでよろしいでしょうか。  いわゆる堤防は、土でできていまして、そこの法面がありますけれども、法面が浸透等で破壊されるということを防ぐために、いわゆるブルーシート等ございますけれども、そういったものを法面に貼って、そこが風等で飛ばないように土のうですとか、場合によっては近隣にある木などで抑えるというような、ロープで抑えるというようなことで、いわゆる堤防の表面の破壊を防ぐためのカバーをするという言い方はあれですけど。急遽カバーをするというのがふさわしい言い方なのかもしれませんが。そういった工法になります。 ◆本西光枝 委員 すみません、水防工法のところにもう一個築きまわしというんですか、それもちょっとお聞きしたかったのですが。 ◎田中正淳 計画調整課長 堤防表法面の洗掘が進んでいる場合、洗掘が進んで漏水により、堤防が破損しそうな場合は、その部分に堤防の断面の厚みをつけて破壊するのを防ぐ、いわゆる増して、堤防の断面をその部分につきまわすといいますか、築いて増して越水を防ぐ工法でございます。 ◆本西光枝 委員 ここの重要水防箇所というのは、洪水が起こったときに、しっかりと見張っていて、必要があれば、そういった工法をとるということで一時防ぐための策なのかなというふうに思いました。そして、先ほどおっしゃったように、こういう箇所があるのだけれども、順次計画堤防強化ということがされていくのかなと思いました。それと、堤防の重要な水防箇所というのが増えているのか、減っているのかというのを知りたくていただいたわけですけど、先ほどのご説明にもあったように、真ん中のところを直せば、両端二つ2カ所に分かれるので、そのように箇所が分かれるということもわかったところなのですけれども。水防箇所というもののいただいた資料では江戸川区に面しているところをいただいたわけなのですけれども、そのほかの上流の部分もこういった箇所があるということで、ちょっとホームページのURLが書かれていたので、見てみました。そうすると、荒川の上流、江戸川の上流も見ることができたのですけれども、荒川のほうでは熊谷市や深谷市では水防箇所Aというふうな判断になっているところもありました。以前お伺いしたときもAという箇所とBという箇所の評価があるということで、Aのほうがより重要水防箇所だということだったのですけども。江戸川の上流を見たら、そこにもたくさんの重要水防箇所が示されておりました。そこには、やはり流下能力不足というのが書いてあったのです。重要度のところの表というのを見ると、それこそ越水、越水、越水というふうに連なっているのを見ることができまして、そのことを見る上でも、上流とか中流域堤防強化を優先すべきかなということを思いました。予算は限られているので、そういったことを先に堤防強化をして、安全に川の中に水を流していくということが流域の治水ということを考えるのだったら必要なのかなと思ったところです。  すみません、もう一個別の観点からなのですけれども。実は、区内で治水についての学習会があったのです。そこで、北小岩一丁目のスーパー堤防事業費の資料をいただいたのですけど、そこに47億円ってあったのです。以前、いただいた高規格堤防事業費なのですけれども、北小岩の18班のところは高規格堤防事業のみのところが約30億円と書いてあったのです。その後、地盤改良した金額とかが知りたいなと思ったのですけど、全体の事業費というのは、どのくらいかかったのかということを確認できたのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎田中正淳 計画調整課長 資料請求があったのが7月9日のときの建設委員会でご説明をいたしました。そのときの第3号の(2)の中の北小岩一丁目というところで、今、本西委員さんからお話のあった事業費約30億高規格堤防事業のみというこの金額についてということでよろしいんでしょうか。 ◆本西光枝 委員 そのときに、北小岩一丁目のところで、この後に地耐力不足が起こって工事も行われたと思うのですけれども、それも含まれているのかというところです。 ◎田中正淳 計画調整課長 この30億の中には、それは含まれていないとお聞きしております。 ◆本西光枝 委員 ここの北小岩18班のところにかかった事業の総工費というのが知りたいと思いまして、それをお聞きしたいところなのです。 ◎田中正淳 計画調整課長 調べて数字があるようでしたら、お答えさせていただきます。 ◆本西光枝 委員 ぜひお願いします。検証をするためにもいったいどれだけの事業費がかかるのかというのを知りたいと思いますので、お願いをいたします。 ◆牧野けんじ 委員 第3号についてですけれども、つい最近なのですけども、1月7日付で報道された中身ですけども、治水対策、国の治水対策都市部水害対策強化のためだということで、今後重点的に進める31事業治水リーディングプロジェクトというふうに位置付けて、予算を優先的に配分していくという方針を決めたというふうに報じられています。この中には、国の高規格堤防も含まれるということなのですけども、このことについて、国と江戸川区との間で、例えばこの間やりとりをしてきたのかどうか、江戸川区から要望するようなことだったり、国からヒアリングされるようなことだったり、そういうやりとりはあったのでしょうか。 ◎田中正淳 計画調整課長 今お尋ねの本件につきましては、特に区のほうに、国のほうからヒアリング等聞き取り、あるいは意見の聴取、そういったものはございませんでした。 ◆牧野けんじ 委員 意見聴取はなかったということなのですけども。3大都市圏を中心にして都市部水害対策強化をするのだということで、荒川調節池のことだとか、それとあわせて高規格堤防についても、荒川、江戸川の部分についても、ここに含んでいるということなのですけども、ちょっとまだざっと見た限りですけれども、従来も計画されていた事業を並べたというような印象を持ちました。それに重点的に予算を配分するということではあると思うのですけれども。今求められているのは緊急で、まさに緊急で求められている部分への対策だということではないかなというふうに思います。都市部水害対策ということがここでは中心的にうたわれているわけですけれども、今回の台風、昨年の10月の台風被害では、地方部で多くの被害が出たということも鑑みても、そうした部分でこれまでのあり方にとらわれない、今まで行ってきたそうした取り組みにとらわれない発想で治水対策を行っていく必要があるのではないかというふうに思います。  もう一点なのですが、この陳情原文のほうでもスーパー堤防、国の高規格堤防については、壊滅的被害から住民の生命、財産を守るということをうたっているという記述もありますけれども、この間、去年の12月に、NHKで震災の首都直下地震の想定のドラマ仕立て特集番組が連続で1週間放送されましたけども。そこの一番最後が、江戸川区の中川の堤防が余震で、本震と同じぐらいの余震もあって、大きなダメージを受けて、中川の堤防が今にも決壊しそうだというような内容で、ここが決壊したら日本は終わりだというような、そういうセリフもあったりして、かなり衝撃的な内容であったかなというふうに思うのですけれども、この内容については、江戸川区としては事前にこういう放送があるということは把握されていたのでしょうか。 ◎田中正淳 計画調整課長 事前に1週間の帯でそういったことをやりますと、いろいろな検証をしたり、提案をしながらやるという話は聞いておりましたけど、具体的にどの内容でどうというのは、放送まで我々のほうにリークされるようなことはありませんでした。 ◆牧野けんじ 委員 内容については、事前にはお話なかったということなのですけれども。そこで、示されていた危険性、実験の映像なんかも流されておりましたけども、ああいう二度、三度と大きな揺れが襲った場合には、堤防が内部で崩れ始めるというようなことだったと思うのですけれども、こうした中身については、従来なかなか余りこういう内容について、触れる機会が私の印象では余りなかったかなというふうに思うのですけれども。こうした内容については、江戸川区として認識をされているのかどうかと、その可能性というんですか、どれくらいそういうことが起こり得るというふうに把握されているのか、そのあたりちょっとお示しいただければと思うのですが。 ◎田中正淳 計画調整課長 中川左岸につきましては、L2対策ということで、堤防の強化をしておりますが、NHKの番組見させていただきましたけど、震度7の地震が連続して襲うと、それが堤防を構築する際に、そういったシミュレーションが行われたかどうかは、聞き及んでおりませんので、そこら辺、機会があればNHKの番組に対する河川管理者考え方等は聞いてみたいなというふうには思っておりますが、事前にああいう番組でこういうふうなのがあって、どうなっちゃうのということに関しては、区にも話がなかったので、今後ああいう状況が地震ですし、天変地異ですので、起こらないということはあり得ないと思うのですけれども、どの程度のことを想定するのか、そこら辺のところも含めて内容の確認はしたいとは思っております。 ◆牧野けんじ 委員 それで関連してですけども、今、課長のほうからも堤防の強化を中川左岸でも行ってきたというお話もありましたけども、地震への対策ということでも行ってきたと思うのですけれども、従来最近で行ってきた地震のための強化というのがちょっとどのような工事であったのか、簡単でいいのですけれども教えていただければと思います。 ◎田中正淳 計画調整課長 NHKの番組でもありましたけど、地震が起こって堤防が崩壊していくといいますか、越水していくということなのですけれども、崩壊がしても、いわゆる計画洪水を下回らないところまでおさまるような地盤改良の工事をやってきたと、そういうふうに認識しております。 ◆牧野けんじ 委員 崩壊しても沈下が一定のところでおさまるようにというような工事だったということでしたけれども。そうした内容についても、一番には区民の皆さんにもそうした内容を周知していく必要が一つあると思いますし、それと高規格堤防との関係で言えば、こういう危機もあり得るというときに、完成までに時間がかかる高規格堤防対策していくということでいいのかということも問われてくると思いますので、何を優先していくかというときに、高規格堤防ということでいいのかということを改めて問われるのではないかというふうに思います。 ◆川口俊夫 委員 新聞の報道で大変恐縮でございますが、今朝の読売新聞を読んでおりましたら、台風の移動時間がだんだん遅くなってきている。それは、つまりどういう結果をもたらすかというと、大量の雨を降らせる。それをもたらすことになる。つまりは川の水位が高くなるということです。それで、堤防強化、もしくは治水対策としては、上流域中流域下流域それぞれの果たすべき役割があろうかと思いますけれども、昨年、19号台風のことを思い返しますと、大潮で東京湾、大潮で満潮で、そして台風がやってくる。ですから、下流部は水位が下がるはずのものが、実は逆に下流部は水位が高くなったかもしれない。例えば、イタリアのアドリア海、昨年は地中海から吹き寄せる風によって、ものすごい潮位が上がっていたサンマリノ広場が膝上まで水が上がっていた。ああいう現象が江戸川でも、荒川でも起こり得るわけですから、下流域堤防をしっかりするというのは、大原則中の大原則だと、私はそのように認識をしております。さらにこれに加えて、上流域中流域がそれぞれの果たすべき役割を果たしていく。それによって、全体的に関東平野を守っていけるのではないかと。そんなふうに思っておりますので、この陳情をされた方々の思いはそれなりに受けとめますし、一旦立ちどまって検証するということも大事ですし、多くの方々の意見を伺うというのも非常に大切なことではありますけれども。我々が求めている地域の安全対策地域住民皆様方生命財産を守るという重要な使命を全うするためには、これらの計画スーパー堤防等計画がますます重要性高まっていますので、慎重に進めていただきたいと。これが私の個人的な考え方でございます。 ○川瀬泰徳 委員長 他になければ、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 では、そのようにいたします。  続きまして、次に、第12号、上篠崎一丁目の高規格堤防及び土地区画整理事業等に関する陳情について、審査お願いします。 ◆牧野けんじ 委員 12号についてですけども、この間、国土交通省関東地方整備局になるんだと思うのですが、高規格堤防も含む堤防整備に関しての技術について、意見を募集すると、公募をするという取り組みが年末にありました。一つは建設発生土、残土を活用した盛り土の材料についてのものと、それからもう一つが軟弱地盤上の堤防整備における周辺地域に影響を与えない圧密排水促進の技術、地盤改良を含むというふうになっています。こういう技術について、新技術がないかということで公募をしたということなのですけれども。このことは、この間、江戸川では北小岩一丁目で地耐力不足の問題が起きたと。上篠崎の地域でも事前の地盤調査で弱い地盤があるということで、地盤への関心というのは強くなっているわけですけれども。今回の関東地方整備局の技術募集ということについては、上篠崎についても関連してくると。こういう技術をここに反映させるというような、そういう目的なのかどうか把握されていたら、教えていただければと思います。 ◎田中正淳 計画調整課長 今の新規技術の公募がすなわち上篠崎スーパー堤防に生かせるかどうかということに関しては聞き及んでおりませんが、陳情の処理、それから以前から建設委員会等でもいろいろお話ありましたが、いわゆるハイブリッド工法みたいな新工法の検討もというお話もありました。こういう形で国が既存の堤防の強化、それからスーパー堤防をやる際には土から、それから工法のやり方から、そういったものを広く世間に求め、それを採用しながら、より安全なもの、それから経済的にもそういった反映できるものを考えていくというのは、これは非常に我々技術者としても非常に望ましい方向だと思いますので、それがいろいろなところからご提案を受けて、いい方向に進むということを期待しております。 ◆牧野けんじ 委員 こういう公募がされるということは、それだけ堤防でもあり、しかしその上に建物も建てるというのが高規格堤防でありますので、そこへの関心が強まっているということの反映の一つではあると思うのですけれども。ここでは一方で、工期の短縮だとか、そういうこともうたわれているので、安全性をどれだけ担保していくかという視点も欠かせないというふうに、改めて思います。  もう一点ですけれども、上篠崎の地域のスーパー堤防街づくりの一体の事業ですが、一つは288号線、都市計画道路にかかわってという線引きがされております。それと、篠崎公園の整備であったりということも含んでくるわけですけれども、一方で、特別緑地保全区域、浅間神社の部分がこういう指定をされているということなのですが、緑地保全区域については、区内で浅間神社以外にはこういう区域があるのかどうか、確認なんですが。 ◎立原直正 土木部長 承知している範囲の中では、浅間神社さんのところだけというふうに認識しております。 ◆牧野けんじ 委員 区内では浅間神社の部分だけだということです。私のほうでも調べて、東京都の管轄になるかと思いますので、調べてみましたけども、東京23区ではこういう特別緑地保全区域はかなり少ないという状況にあります。自治体の考え方も反映されているのかなという感じはするのですが、今のところ区内では江戸川区内では1カ所だということで、ここの特別緑地保全区域が入ることによって、上篠崎整備していくエリアというのがややいびつな形になっていると。北小岩一丁目が四方を道路や鉄道に囲まれたいわば成形のような形であったのに対して、こういう上篠崎では線引きがされるということについても、地域の皆さんからすると、どうしてそういうふうになるのかということを疑問にもたれるところかなというふうに思います。街づくりと言って進めているわけですけども、こういう線の引き方、ここにも必ずしも理解が進んでいかないという部分もあるのかなというふうに思っております。今、ここでは同時に地区計画の策定のための街並み検討会ということも進んでおりますけれども、街づくりニュースがスーパー堤防にかかわっての街づくりニュースについては、スーパー堤防と一体の街づくりの範囲、区画整理の範囲だけに配付をされているということでよろしいんでしょうか。 ◎高橋博幸 区画整理課長 委員の言われたとおり、区画整理地区内で、また地区計画やっている街づくりの通信については、そこのエリアの方という形で、そこに影響する方たちについては、配っています。また、いろいろな情報提供ということで、区のホームページでは全部公開しているということでございます。 ◆牧野けんじ 委員 ホームページでも見られるようになっているということなんですけども、現地のところでは、今、地区計画スーパー堤防のエリア以外の部分も含めて進めているわけですけれども、スーパー堤防とかかわるエリア以外の方からすると、スーパー堤防事業がどのような事業で、どういう計画で進んでいるのかというのがなかなか伝わりきっていないというような部分もあるかと思いますので、そういうこれまでの進め方でなかなか理解を得るような取り組みになっていたのかということは、不十分な部分もあったのではないかなというような印象を持ちました。 ○川瀬泰徳 委員長 他になければ、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 では、そのようにいたします。  次に、第15号、公有地(旧公有水面字境等)の処分に関する陳情について、審査お願いします。 ◆牧野けんじ 委員 15号について、以前出していただいた資料で、売り払いの条例を定めた自治体として世田谷区が条例を制定しているという資料がありましたけれども、参考にお聞きするのですが、世田谷区では条例をつくっているということによって、公有地、法定外公共物にかかわっての売り払いというのが、ほかの自治体よりも進んでいるような状況があるのかどうか、もしおわかりでしたらお願いします。 ◎大竹則之 施設管理課長 売り払いの状況までは確認していないので、お調べして、また資料を出させていただきたいと思います。 ◆牧野けんじ 委員 そうしたら、参考に確認をお願いします。 ○川瀬泰徳 委員長 他になければ、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 それでは、そのようにいたします。  次に、第16号、京葉交差点角宝くじ店に対する土地収用法の適用に関する再度の陳情について、審査お願いします。 ◆牧野けんじ 委員 16号についてですが、京葉道路の区間、京葉交差点が陳情では葛飾の本田広小路と同じような時期に計画がされたのに、進んでいないというような指摘もありましたけれども、都市計画道路道路計画について、例えば今不燃化のことでは特定整備路線を東京都が進めて区間を定めて、この区間は特に優先してということで、江戸川区内にもそういう区間があるかと思うのですけれども。そういうところに、予算もそういう意味では配分をして進めるということが行われていますけれども。それと比較してというか、京葉道路の京葉交差点の部分については、そういう特定の区間を優先して整備するというような京葉交差点に限らないと思うのですが、そういうスキームがあるのかどうかというのは、わかれば教えていただきたいのですが。 ◎田中正淳 計画調整課長 区内の144号線のような特定整備区間等そういうような手法をここで用いているということは聞いておりません。ただ、国は前回でしたっけ、うちの部長のほうからも説明ありましたけど、必ず事業を開始したり、経年したときには再評価をして、その事業手法が正しいのか、正しいというか適正なのかどうかというのを評価しながらやっておりますので、そこら辺がそういう部分に当たるとすれば、そういう評価と。 ○川瀬泰徳 委員長 よろしいですか。  他になければ、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 それでは、そのようにいたします。  次に、第21号、北小岩一丁目東部地区内の車両交通安全性を高めることを求める陳情について、審査お願いします。 ◆本西光枝 委員 前回、ここの交通規制については、河川道路なのでかけられないということをお聞きしたかと思います。よって、標識も置けないというふうにお聞きしたかと思うのですが、河川道路には標識がないということで、例外というのはないのかということをちょっとお聞きしたいのと、もう一点がいただいた資料の区画線を見ると、白線で斜線で示されている分離帯というのか、そんなようなところが描かれているかと思うのですけども。京葉道路真ん中道路を渡れないように、ポールみたいなものを立てたということを以前お聞きしたと思うのですけれども。同じように区画線のところを斜線で示されたところに、ポールというのは設置ができたりするのですか。 ◎高橋博幸 区画整理課長 道路標識については、道路交通法によって標識は立てますので、とまれですとか、一方通行だとか、ということについては、当然警察の管轄ですので、それは立てられないと聞いています。ただ注意看板ですとか、下にありますように、そうやって曲がっちゃいけないですとかという注意喚起については、区でもできますので、道路管理者として。というのは、可能かと思います。白線のところのポールについては、当然警察等と協議すれば、当然立てることは可能だというふうに思っております。 ◆本西光枝 委員 標識は警察の管轄で、注意看板は立てられるということだったのですけど、例外というのは全然ないということなのですか。 ◎田中正淳 計画調整課長 道路交通法が適用されるのが、基本的に我々が道路管理者が認知した道路道路法の道路について適用されますので、全国津々浦々全部調べてどうかというのはわかりませんけども。原則、方針に関しては、どこも差異がないと思っております。 ◆本西光枝 委員 わかりました。じゃあ、この地点については、交通量調査も行うということだったので、状況はぜひ確認をしていただきたいと思っております。それで、困っている状況であるのだったならば、先ほど白線の上にポールということを立てることはできるという対策というんですか、そういったことも考えられるということがわかりましたので。もしも、そういう状況にあるのだったら、対策をとることを要望したいと思います。
    ◆牧野けんじ 委員 私からも確認なのですけれども、今、河川道路というんですか、というお話がありましたけども。この部分についての管理については、国になるのか、区になるのか、河川敷については区が管理しているところもあって、境界杭のようなのが入っているのを見受けますけども。道路の部分については、どういう管理になっているでしょう。 ◎田中正淳 計画調整課長 今のお話、北小岩一丁目のこの部分、区画線引いてあったり、前渡した資料21号の①に関しては、区のほうで管理しているところですが、その下おりて堤防の中にあるような道路、そこは国のほうの管理になっています。 ○川瀬泰徳 委員長 他になければ、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 では、そのようにいたします。  次に、第22号、江戸川スーパー堤防整備方針の再検討を求める陳情について、審査お願いします。 ◆牧野けんじ 委員 22号ですけども、スーパー堤防整備方針の再検討をしてほしいという陳情ですけども、前回の委員会の際に、本西委員のほうから葛飾区の浸水対応型都市構想というのが紹介されて、答弁の中でスーパー堤防、国の高規格堤防の記述も出てくるというようなことで、私のほうでも読んで、そういう記述を確認したところなのですけども、そういう意味では、私たちとしては、問題もある内容かなというふうに捉えましたけども。一方で、前回の委員会で、本西委員も指摘をされたように、この間の気候の状況の変化なども盛り込んでいる点で、具体でどうしていくかという点では、公園の高台化だとか、今言った高規格堤防というハード整備もある一方で、ほかにもいろいろな対応の仕方があるということで、建物で垂直避難をしていくと、そういう建物を整備していくだとか。そういう複合的に方策を並べているという部分、それから計画が一応の計画ということで、30年を一応の期間として定めるということで、その中でなおかつ最初の10年間ではこういうことを進めるのだと。そして、その後20年、30年という段階で、それぞれ具体にどういうところを目指すのかということが明記されているんです。その点では、江戸川区のスーパー堤防整備方針には、そういう年次で計画というのが示されていないと思うのです。そういう点では、後からどのくらいまで進んでいるのかと検証するという点では葛飾区の構想というのは、そういうことも想定した中身になっているという点では、必要な部分が入っているというふうに評価できると思うのですけれども。残念ながら、江戸川区のスーパー堤防整備方針には、そうした目途のようなものがなかなかないということで、なおかつ策定から13年が経過したということで、やはり何の検証もないと。検証は一部でしているのかもしれないですけども。したのであれば、その内容を示してほしいというのは当然のことだというふうに思います。  それから、もう一点ですけども、荒川沿いの中川でもありますけども、についての国の高規格堤防計画区間というのは、一番最南端については、どこの部分までが国の高規格堤防として計画をされているのかと、確認したいのですが。 ◎立原直正 土木部長 荒川左岸、中川左岸ということでよろしいですね。いわゆる東西線の高架ございますけれども、あの付近ということでございます。 ◆牧野けんじ 委員 今ご答弁が部長からありましたけども。東西線の鉄橋までが高規格堤防計画区間というふうにされています。ところが、江戸川区のスーパー堤防整備方針では、本文のほうにはよく見ると、国の高規格堤防と都型のスーパー堤防だということで、中川のスーパー堤防という点では、都型のスーパー堤防になるので、そういう分けて記述している部分もあるのですけれども。一方で、地図で示した部分については、国の高規格堤防が臨海公園の部分までつながっているかのように受けとめられかねない、そうした記述もあります。もう一つ、去年策定した都市マスタープランでも陳情の資料でも22号の(6)の資料でお示しいただいた中で、都市マスタープランからそのまま105ページからそのまま引用されているわけですけれども、ここの地図、スーパー堤防計画区域だと言って示した地図では、国施工の高規格堤防の区間だとして、東西線よりも下流部、臨海公園の部分まで国施工の高規格堤防だというふうに、線を引っぱってしまっているわけです。こういう示し方をしてしまっているということについて、ここでは都市マスタープランのほうでは明確に国施工というふうに記してしまっておりますけれども、これは何か意図があってこういうことになっているのか、どういう経過でこうなっているのかというのをお知らせいただければと思うのですが。 ◎眞分晴彦 都市開発部参事都市計画課長事務取扱〕 この点については、改めて確認をさせていただいた上でお答えさせていただきたいと思います。 ◆牧野けんじ 委員 確認していただくということでしたけども、やはり国の高規格堤防と都型のスーパー堤防というのは、この間も議論であったとおりで、本質的に性格の違うものでありますので、それを明確にお示しをしていくという必要もありますし、前回資料で出していただいたようにどこの区間が具体的に計画をされていて、そしてどこが完成しているかということもまず区民の皆さんにほとんど知られていないという状況にあります。そこで、いつまでもこういう整備方針があると、特に検証する必要もないという立場をとり続けているというのは、自治体としてこういう公共事業にかかわる方針だというふうに示してきたわけですから、そういう態度のままではいけないのではないかということを改めて指摘をして終わります。 ◆本西光枝 委員 スーパー堤防と一体の街づくりということでのスーパー堤防整備方針があるのですけども、これまで行った事業の評価というのは、どのようにしているのかというのをお聞きしたいと思います。いろいろな評価の方法があると思うのですけども、先ほどほかの陳情のところでお聞きしたような堤防整備、地域にかかった全ての金額がわかることとか、あるいは区画整理事業とともに行うのであれば、それまでの土地に住んでいた方の数と戻ってきた方の数を比べてみるとか、そんなような評価の方法もあるかと思うのですけど、どのような観点で行っているのかというのをお聞かせください。 ◎田中正淳 計画調整課長 今行われている、例えば平井七丁目なんかは、ご存じのとおり、まだスーパー堤防としては途中の段階で擁壁をつくっている。区画整理については、事業が終了していますので、区画整理ということの観点から言えば、非常に防災上、それから生活環境を向上されて、事業としては非常に行政側としても満足度の高い街になっていると。ただ、スーパー堤防自体が全断面完成しておりませんので、そういう部分での課題はあるとは思っております。 ◆本西光枝 委員 陳情者、この陳情文を読みますと、整備の時間軸とか、整備の費用、整備の効果、整備の住民負担ということをいっているのですけど、こういったことについては、区としては評価は行っているのですか。 ◎田中正淳 計画調整課長 北小岩一丁目、それから上篠崎地区でも平井七丁目と違っていて、平井七丁目でも一部行っておりましたけども、例えば移転の負担に耐えられない方、そういった方はいわゆる生活再建ということを重点におきまして、先行買収をして、その方のライフサイクルに合わせるような形で対応をしている。上篠崎地区におきましては、さらに30hの外側に、区で土地を用意しまして、区画整理事業として、その地域に住める形でなおかつ移転が1回で直接移転で短期でできる、そういう事業手法を用いながら、住民権利者、区民の方のニーズに応えられるような手法は用いて今もやってきております。 ◆本西光枝 委員 回を重ねると言ったら変ですけれども、箇所をかえるごとに、そういった事業手法を変更してやっているということなのですけども、そういったときに区の中で明確に評価というのはされているのですか。 ◎田中正淳 計画調整課長 区が区画整理事業者として、区民の方にアンケートをとったりなんかしたりという、そういうことはしておりませんが、実際に移転された方から皆さんからお寄せいただいている声については、先ほど話したようなことで、そういった声が上がっております。こういった事業は、この手法がベストということはありませんので、今後ともこういった事業を進める際には、いろいろな手法を組み合わせながらやっていけるように、それはいろいろな検討をしたり、準備をしたりしておりますので、またそういうことができるようになれば、そういったことを実現して、やはりスーパー堤防事業に関して、一番の区民のご負担になるのは、長期の中断です。4年程度の長期中断。区画整理であれば、通常1年以内の移転で済むという。長期中断をどうするかということが一番の命題でございますので、そこら辺を区画整理でクリアできるものがあれば、当然そういった手法を考えてやっていきたいと、それが実際に北小岩上篠崎では新たな手法を追加して行っておりますので、今後ともそういう研究はしていきたいと思っております。 ◆本西光枝 委員 今、住民負担のところはお聞かせいただいたのですけども、かかる費用というところでも検証はされているのですか。 ◎田中正淳 計画調整課長 今のお話の中で、例えば直接移転なんかすれば、通常の移転でスーパー堤防で4年間かかる仮住居費用なんかは払わなくていいわけですから、それは全て事業スーパー堤防と区画整理が一体の事業として、国とアロケーションする中で、総事業費としては少なくなってまいりますので、それは経済的にもそういう影響が十分大きいと、効果ありと考えております。 ◆本西光枝 委員 区としては区画整理と堤防整備というところは、どういう関係にあるのかなというふうに思うところなのですけれども、すごくスーパー堤防と一体の街づくりをすると、多額な費用がかかっていると思うのです。税金を納める側として見れば、国のお金でも区のお金でも同じように感じているのですが、そういったところは事業を行う上で、きちっと考えていらっしゃるのですか。 ◎田中正淳 計画調整課長 今現在、国の高規格堤防事業は街側の街の課題があるところを一緒になってやるという手法で行っております。当然これが、区画整理を先々に先行する、あるいはスーパー堤防を先行するとなると、その部分に関しては二重投資になりますので、それを考えれば一体でやるということが経済的にも、それから住民の負担軽減についても、今現在の段階では最善の策ではないかと思っております。 ◆本西光枝 委員 都型のスーパー堤防だと、以前ご説明いただいたときには民間の開発に合わせて行うということだったので、住んでいる人の影響は少ないのかなと思ったのですが、国の高規格堤防というのは、どうしてもこれまでのいろいろな議論を聞いておりますと、非常に長い期間もかかりますし、堤防強化として崩れない、壊れない堤防をつくっていくということだったのですけれども。先ほどの議論の中にもあったけども、これから大型の台風、気候変動によって、毎年来るかもしれないというふうな中において、高さがかわらない堤防を何百年かかってもつくっていくというところに、私は疑問を感じますし、ほかの工法も出てきてもいいのかなというふうに思っているところなのです。そこは、非常に疑問に思っておりまして、スーパー堤防整備方針というのは、きっちりこれまでの事業評価をして見直す、あるいは一旦立ちどまって撤回をするとか、そういうことが必要なのかなと思っております。先月も申し上げましたが、葛飾区のほうでは期間を決めて、この先30年という単位で10年後ということも見据えてやっていて、内水氾濫に対する危険というのが今を生きる私たちは非常に不安ですので、そういったことをきっちり考えていくことが必要なのかなというふうに思っております。 ◎田中正淳 計画調整課長 前にもちょっとお話させていただきましたが、国のほうでもスーパー堤防あり方ということについて、工法やあるいはスーパー堤防の盛り土自体を民間に任せるとか、そういったことを今検討しておりますので、今後それがどういった形で今後の事業に生かされていくのか、そういったのを国の発表を待ちたいと思いますが、そういう研究もしているということは聞いております。 ○川瀬泰徳 委員長 他になければ、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 では、そのようにいたします。  以上で、陳情審査を終了します。  次に、所管事務調査につきましては、本日は継続としたいと思いますが、よろしいですか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 では、そのようにいたします。  次に、執行部より報告があります。  土木部お願いをいたします。 ◎田中正淳 計画調整課長 今お手元に12月1日開通いたしました小松川ジャンクション利用状況ということで、首都高速道路株式会社が昨年の12月25日に発表した資料でございます。真ん中の四角で囲まれたところで、読まさせていただきますと、小松川エリアから埼玉エリアで朝のピーク時で24分短縮です。裏面で説明させていただきます。  それから二つ目として、都心環状線の混雑が最大で8割中央環状線を経由しています。  それから三つ目として、小松川ジャンクションの利用台数、12月1日に開通して1週目は1日6,000台、それが2週目で9,000台と順調に利用されていると。  四つ目として、江戸川区内でございますけども、新しくできました中央環状線小松川入り口に関しては、1日700台。東側になります一之江入り口については、1,000台増加しているということです。  中を開いていただきまして、左側になりますが、真ん中に地図ございます。これで、先ほど読ませていただきました朝のピーク時で24分時間が短縮というのは、小松川エリアから埼玉エリアに回る外側のルートです。最大約8割が中央環状線を経由。これによって、24分時間が短縮されているという内容の図示されたものでございます。ちなみに、開通前は56分かかっていたと。それが、開通後は32分で通れるようになったということで、ほぼ半分近い時間が短縮になっているということです。  それから、反対側の2、首都高速道路交通量の変化というところでございますが、真ん中ら辺に小松川ジャンクションの新設ということで、6,200台が8,700台になって順調に数字が増えていると。それが、交通量の変化のところでございます。それにあわせまして、例えば小松川下の一之江出入り口京葉道路。これも5万2,900台が5万5,200台と、ジャンクションを利用する交通量が増えてきているよということでございます。  最後の後ろのページになりますけども、ジャンクションができたことによりまして、上の囲みの丸の最後の三つ目のところです。一方、首都高7号線周辺から一般道の主要渋滞区間を通過して、中央環状線にアクセスする平井大橋入り口は約600台、1日当たり減少しました。ということは、平井大橋に入る車が600台減少したということは、区内、あるいは周辺を通っていく車の台数が減ったということでございまして、今回12月25日は速報値でございますが、継続して首都高のほうは交通量調査をしております。その数字が上がってきましたら、また委員会でご報告したいと思いますが、中央環状線の部分のみならず、本来の目的である江戸川区内のジャンクション周辺の交通量の変化にも大きく寄与しているということでございます。 ○川瀬泰徳 委員長 ただいまの報告について、何かご質問がございましたら。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○川瀬泰徳 委員長 それでは、以上で執行部報告を終わります。  次に、その他について、何かございますか。 ◆牧野けんじ 委員 前回報告があったかもしれないのですけども、JR小岩駅周辺の街づくりで、パンフレットが新しいのができたというふうにご案内いただいて、今JRの小岩駅のラックにも設置されているのを見ましたけれども。その中で、パンフレットがこれまで何回、2回ですか、発行されてきて3回目になるかと思うのですけども。ファイナルというふうに銘を打たれているかと思うのですけども。もともとこのタイミングでファイナルというふうにする予定だったのか、あるいは目途が立ってきて、ファイナルというふうに判断をされたのか、そのあたりちょっと教えていただければと思います。 ◎川原進太郎 市街地開発課長 今回、2019という形でパンフレット改正させてもらいましたが、おおむねJR小岩駅周辺地区の街づくり計画がおおむねラインに乗ってきたという形で、そういった意味のファイナルという形で出させていただいた次第でございます。 ◆牧野けんじ 委員 今、大分事業が確かに進んできて、631地区についても、駅前で現地でも写真が入った看板なんかも示していただいているところだと思うのですけども。北口だとか、七丁目地区については、まだまだこれから取りかかるというところで、お住まいの特に高齢者の方々からは、いろいろご意見もいただいているところでもありますので、引き続きそうした現地の皆さんの細かい声にも耳を傾けていただければというふうに思います。 ◆川口俊夫 委員 陳情審査の取り扱いでございますけれども、我々現委員のもとでの残りの審査日程もだんだん少なくなってまいりまして、慎重に審査をしていただいていることにはご同慶の極みでございますが、そろそろ結論の出せるものについては、皆さんのご同意がいただければ、結論を出していただければなと、そんなふうに思っているところでございますので。正副委員長でお取り計らいのほどをよろしくお願い申し上げます。 ○川瀬泰徳 委員長 正副で検討させていただきます。  よろしいですか。  それでは、今後の委員会でございますが、2月は5日(水)、午前10時を。3月は第1回定例会会期中の11日(水)、午前10時から。11日が条例審査の区道の認定です。12日(木)が午前10時から陳情審査並びに所管事務調査をそれぞれ予定しておりますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、以上で本日の建設委員会を閉会をいたします。                      (午前11時18分 閉会)...