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  1. 江戸川区議会 2017-04-14
    平成29年 4月 建設委員会−04月14日-14号


    取得元: 江戸川区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    平成29年 4月 建設委員会−04月14日-14号平成29年 4月 建設委員会 平成29年4月 建設委員会会議録 ■ 江戸川情報公開条例第7条第2号(個人に関する情報)等により不開示とする部分は、「・・・・・・」で表示し、非公開としました。 ●日時 平成29年4月14日(金) ●開会 午前10時03分 ●閉会 午前11時16分 ●場所 第5委員会室出席委員( 8人)   藤澤進一  委員長   窪田龍一  副委員長   神尾昭央  委員   本西光枝  委員   栗原佑卓  委員   太田公弘  委員   須田哲二  委員   田島 進  委員欠席委員( 0人) ●執行部   新村義彦  都市開発部長
      立原直正  土木部長    外、関係課長事務局    書記 山沢克章 ●案件  1 陳情審査…第57号、第58号、第90号(継続)     第57号:土地収用法の適用(宝くじ店すし店)に関する陳情     第58号:抜本的治水対策必要性中川左岸堤の強化・改善)に関する陳情     第90号:100年間に3回も繰返しになる「墓地移転」をやめることを求める陳情  2 所管事務調査…継続  3 執行部報告  (1) カヌー・スラローム会場整備工事開札結果について  (2) 平成31年度改築予定校について  (3) 北小岩一丁目東部土地区画整理事業地内大規模画地売却・貸付け提案書受付期間の発表」及び「通常画地売却の延期」について  (4) 北小岩一丁目東部地区土地区画整理事業地内地耐力の改善における地権者への個別説明について  (5) 平井・小松川地区下水道管の再構築事業について  4 その他                      (午前10時3分 開会) ○藤澤進一 委員長 ただいまから、建設委員会を開会いたします。  署名委員に、本西委員栗原委員、お願いいたします。  はじめに、座席についてですが、会派の異動がありましたので、座席を変更したいと思いますが、現在着席をしている席でよろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 それでは、このように決定いたします。  次に、4月1日付で人事異動がありました。幹部職員の紹介を執行部よりお願いいたします。  はじめに、都市開発部からお願いいたします。 ◎新村義彦 都市開発部長 おはようございます。  都市開発部幹部職員の異動、報告申し上げます。  住宅課長でございますが、永塚正佳でございます。 ◎永塚正佳 住宅課長 住宅課の永塚でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎新村義彦 都市開発部長 それから、市街地開発課長、町山でございますが、統括課長になりましたので昇格でございます。 ◎町山衛 市街地開発課長 町山です。よろしくお願いいたします。 ◎新村義彦 都市開発部長 幹部職員の異動は以上でございますが、係長級につきましては名簿のとおりでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○藤澤進一 委員長 次に、土木部、お願いいたします。 ◎立原直正 土木部長 それでは土木部担当職員を紹介させていただきます。まず、私、土木部長を拝命いたしました立原直正と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  課長級ですが、施設管理課長大竹則之です。 ◎大竹則之 施設管理課長 施設管理課の大竹です。よろしくお願いします。 ◎立原直正 土木部長 街路橋梁課長田中正淳です。 ◎田中正淳 街路橋梁課長 街路橋梁課長の田中でございます。よろしくお願いします。 ◎立原直正 土木部長 保全課長佐京達也です。 ◎佐京達也 保全課長 保全課長、佐京です。よろしくお願いいたします。 ◎立原直正 土木部長 土木部参事特命事項担当深野将郎です。 ◎深野将郎 土木部副参事 深野です。よろしくお願いいたします。 ◎立原直正 土木部長 なお、深野副参事の特命事項でございますけれども、オリンピック・パラリンピック関連道路公園などの土木施設整備に関する調整、また指定管理民間活力の導入などを含めまして、また親水施設長寿命化など、これらの公園施設あり方等の検討などを担当することになります。どうぞ、よろしくお願いをいたします。 ○藤澤進一 委員長 ありがとうございました。なお、係長級の職員につきましてはお手元に配付してあります職員名簿をご覧いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、今後の陳情審査進め方ですが、次回の委員会が現委員による任期最後委員会となりますので、次回の委員会は本日までの審査経過をまとめた概要を委員会で確認し、次期の委員会へ引き継ぐことといたします。したがいまして、本日が陳情審査の最後となりますので、陳情に対する資料要求は本日、受け付けませんのでご了承をお願いいたします。  次に、今日の陳情審査につきましては、はじめに第1回定例会で新たに付託をされました第90号陳情の審査を行いたいと思いますが、初めての審査となりますので、陳情文の朗読にとどめたいと思います。  また、次に第57号、第58号陳情について順次審査を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 それでは、そのように進めてまいります。  では、各陳情の審査に入ります。  はじめに、第90号、100年間に3回も繰り返しになる墓地移転をやめることを求める陳情について審査いたします。事務局陳情文を朗読させます。あわせて、第90号陳情につきましては、署名の追加もありましたので、事務局に報告をさせます。 ◎区議会事務局   100年間に3回も繰返しになる「墓地移転」をやめることを求める陳情建設委員会付託受理番号 第90号         受理年月日 平成29年3月 7日                   付託年月日 平成29年3月24日 陳情者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 陳情原文 私たちは、東京都江戸川上篠崎妙勝寺に、墓地を所有(使用)している者とその縁者であります。  この度、「上篠崎一丁目北部土地区画整理事業」により、妙勝寺に隣接する墓地(450基を超えるお墓を擁する)が、現在地からわずか100メートルほど先に移転する計画があるとのお話をお聞きいたしました。  私たちはこの墓地の移転計画を中止していただきたく切に願うものです。  理由は、妙勝寺墓地移転は、100年間に3回もの繰返しになるからです。  1回目は、かつて現在の河川敷に位置していた墓地を、大正4年の堤防大改修に伴い、今の都立篠崎公園内に移転いたしました。2回目は、都立篠崎公園造成に協力し、昭和41年7月に現在地に移転完了いたしました。  先人たちは、2回の移転を行ったことを石碑に刻んで残しました。石碑は墓地の入口前に置かれ、お墓詣りに訪れる方々を今も静かに見守っております。  先人たちは、言葉に尽くせないほど精いっぱい、関係行政のすすめる公共事業に協力を行いました。  私たちは先祖の霊への尊崇と、ただ、穏やかな日々を願っているばかりです。事業の目的が公共事業であるならば、公共事業の名において、私たちの切なる願いを受け入れられるよう、精いっぱいのご尽力を心より願うものであります。  つきましては、下記のとおり陳情いたします。                記  100年間に3回も繰返しになる「墓地移転」をやめることを強く求めます。 ◎区議会事務局 次、陳情の署名の追加についてご報告させていただきます。  3月24日付で印なし325人の追加がありました。陳情文書表陳情者名の後ろに記載されております人数を、(69人)から(394人)に訂正をお願いいたします。 ○藤澤進一 委員長 それでは、この第90号につきましては、本日は継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 それでは、そのようにいたします。  次に、第57号陳情について審査をお願いいたします。 ◆本西光枝 委員 今日で最後の委員会ということでしたので、意見だけ申し上げます。  京葉交差点を含めて道路拡幅のためにおおむね7、8割のところまで買収が進んでいるとのご報告がありました。当初、2007年の完成を目指し、既にご協力をいただいている方がいらっしゃるわけですが、ここまで時間がかかる事業ということは全面的に皆さん賛成というわけではないあらわれかとも思います。その点からも、土地収用法を適用というものはいかがなものかと思っております。公共事業のためには土地が取得できるということが土地収用法なのですが、昭和20年代にできた法律であり、公共事業あり方進め方など当時とは社会背景が異なる今日においては、特に適応されることがないのが望ましいと考えております。 ○藤澤進一 委員長 ほかには。 ◆須田哲二 委員 今日が最後ということなので、私も意見的なことになるかなとは思うんですけども、今、本西委員がご発言されたように、余り急ぐ必要のない、そういう事業だなというふうには思います。ただ、道路の新設とか拡幅とか一般の住民の方ももちろん大きな影響を受けるんですけども、特に商店とか工場とか、やっぱり営業をそこでやっているという点は、さらに多大な影響を受けるという点では、やっぱりそれなりの事業の再建補償だとか、そういうものがないと、なかなか移れないだろうと。これは想像に難くないというふうに思うのです。だから、そういうところの調整が、この委員会でいろいろ審議しても、都や国とどういうやりとりをやっているかというのは余りつまびらかではないという点で、なかなか審査というか、審議が深くできないという実情があります。そういうこともちょっと鑑みてですが、急がずにじっくり収用なんかは絶対に行わないで、交渉といいますか、話し合いを行っていくべき問題だというふうに思います。 ○藤澤進一 委員長 ほかにないようでしたら、本日は継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 それでは、そのようにいたします。  次に、第58号陳情について審査をお願いいたします。 ◆本西光枝 委員 この陳情についても、これまでもAPプラス5.1メートルの高潮対策は満たしているとのご説明をいただいております。陳情文にありますように、満潮時にスーパー台風のようなものが来て、海面が上がり、つながっている川の水面も上がると、この上平井防潮水門のあたりも同じように水面が上がるかと思われます。堤防整備は5.1メートルを満たしており、このいただきました資料からは、競艇場のすぐ上流のところが一番低く、6メートルあるように見えます。パラペット整備してあるところは競艇場よりやや下流のところが一番低く、7メートルくらいあります。堤防がそのように整備がされているのですが、上平井水門の高さというのはどのぐらいあるのでしょうか。APプラス5.1メートルを超えたものが来たら、周りの堤防のところはもう少し高く整備されているのですが、水門が閉まっていてもどんどん上へ水はあふれていくということになるのでしょうか。ちょっと教えてください。 ◎山口正幸 計画調整課長 水門の高さ、ちょっとここに明示がされてないのですが、基本的には防潮堤防潮水門ですので、水門を締め切ると基本的には高潮等については、とめられる高さにきちっと整備はされております。 ◆本西光枝 委員 堤防整備が5.1よりももう少し高く実際にはあるわけじゃないですか。その高さ程度があるということなのか、水門近くのところがこの図だと8メートル弱ぐらいのところまできていたら、その水門をも超えてしまうのではないかと思ったのですが、そこら辺はどうなんでしょうか。 ◎山口正幸 計画調整課長 現地見てもらうのが一番よろしいかと思いますけど、水門は堤防よりはるか上に門扉を構えて閉じるような構造になっておりますので、基本的に今考えられる既往最大の高潮には十分耐えられる施設ということだと思います。ただ、スーパー台風とかさまざま気象状況が変わってくると、そういったものも見直すなど、今後起こり得る可能性はありますが、今現在ではそういう状況でございます。 ◆本西光枝 委員 確かに、水門が高くなっているんですけど、すき間とかがあったら、そこから水が入るかなと思ったのでちょっと心配しました。それと、高潮対策潮位というのは、伊勢湾台風を想定しているのですが、この陳情文にはスーパー台風というふうに書かれていて、その規模の違いというのはあるのかということ。よく言われる2005年のアメリカのニューオーリンズでのハリケーンカトリーナによる高潮災害の話が出るかと思いますが、このハリケーンはカテゴリ5であったと聞くんです。一口に比べられないとは思うんですけども、台風の大きさというのは今言われるスーパー台風伊勢湾台風とか、明らかに違うものなのかというのをちょっと確認させてください。 ◎山口正幸 計画調整課長 今、スーパー台風という言葉だけがお話にありましたけど、基本的に国内の、いわゆる河川の整備やその防潮堤等整備については、過去の既往最大である伊勢湾台風のそのときの被害の高さを基準にいろいろ施設整備が行われています。繰り返しになりますけど、スーパー台風というのはこれからの気候温暖化がどんどん進むと、台風自体が実際巨大化してくる。それは実際、現実にフィリピンを襲った台風であるだとか、非常な巨大化しているというのは現実起こっていますので、今後、そういったことを十分考慮した上での堤防あり方や、防潮堤だとか、さまざまそういった施設についてはそういう議論が今後なされていくと思いますが、今、現段階において、基本的な河川の整備や、そういう防潮堤整備については過去の既往最大を基準に考えているということでございます。 ◆本西光枝 委員 わかりました。今後の気候変動もということでも、考慮してなされていくということはわかりました。  それで高潮対策としてハリケーンカトリーナの災害があったことで、ゼロメートル地帯の今後の高潮対策あり方についてという平成18年に区長も入ったゼロメートル地帯の高潮対策検討会で提言がなされています。この被害を最小化するための対策として、浸水区域の拡大を防止するための進入水制御ということで二重堤の整備というものがあるのですが、こういったことは実際進められているのかどう確認させてください。 ◎山口正幸 計画調整課長 確かにハリケーンカトリーナがあって、堤防が壊れたということで、そのときいろいろな検討はさまざまされたんだと思いますが、今、現在その二重堤を計画してやっているという実例はありませんけども、その当時、そういうことを受けて江戸川区内でも江戸川区のゼロメートルに対するその気候変動も含めたあり方検討みたいなことを検討して、いろいろ荒川と中川並行河川でございますので、その中川のそのあり方みたいなことは、当時、平成21年だったと思いますけど、いろいろ検討はしているところではあります。ただ、いろいろ提言という形でまとめられておって、実際のこれからの例えば整備計画に、河川計画に反映するとか、その実施段階にはまだ移っていない中での都や国に対する江戸川区からの情報発信というか、そういうゼロメートルにおけるやっぱり危惧というのはさまざまありますので、そういったことを提言させていただいておりますが、具体化されていることは、今のところ残念ながらないというのが現状でございます。 ◆本西光枝 委員 わかりました。実際、このAPプラス5.1メートル以上のものが整備をされており、資料を見ると、場所によっては荒川右岸よりもパラペットではありますが、堤防としては左岸のほうが高い場所もあるように見えます。想定を上回るものが来ても大丈夫。もしも想定外のものが来ても浸水被害を食いとめるようにさまざまな対策が取ってあると住民が納得できれば安心するのかもしれませんが、実際、今お聞きしたところ、具体にはまだなってないものもあったりして、あと、ここの堤防整備というところでは、1,000年以上もかかる現実には連続することが難しいスーパー堤防整備が書かれているんです。今だと盛り土の上に住宅をつくることの安全も脅かされているところなんです。  ちょっと河川は荒川ではなくて江戸川なんですけど、先日、右岸と左岸の高さを下流部のところを合わせたというお話を聞きました。やはり通常堤防でこういった高さの違いということがあるということに対しては強化をしていくことが必要だと思いますし、荒川においても国と東京都に対して堤防の高さを右岸と左岸で同じようにするということを要請するという、この陳情の趣旨、これは妥当かなと思っているところであります。 ◆須田哲二 委員 この陳情の言わんとしているところは、右岸、左岸の高さを同じにしてほしいということです。それは、高さが違えば水は平均的に濁流が押し寄せるという感じでなければ平均的に高さを維持するので、低いほうからあふれるということだと思うんです。  それで、もともとのそもそも論、改めて聞くんですけど、なぜ高さが違うのかというところ、わかりやすく、そもそも論、ちょっとお話しいただきたいと思うんです。 ◎山口正幸 計画調整課長 須田委員もよくご存じだと思いますけど、古くは明治43年の東京大洪水を受けて、荒川を新しく洪水をいなすために対策をして荒川放水路が昭和5年に完成をしております。そのときに、中川があったわけですが、そこについても荒川を並行するように対策をされて、中川も並行河川で今、現在のような形状になっているということでございます。  その当時は、恐らく推測するに、やはり都心側を守るという意味がございますので、堤防高が若干、まだその当時、昭和5年ですから、江戸川区がそれほど市街化されていない中で、都心側を守るという意味での若干その堤防の差があったのではないかというふうに思われますが、それが戦後どんどん市街化が進む中で地盤沈下も起こって、地盤沈下に伴って中川の左岸堤、荒川の左岸堤でもありますけども、高さを確保する意味でああいったコンクリートのパラペット整備をして、さらにはその後、伊勢湾台風とか襲ってきましたけども、その伊勢湾台風既往最大に伴ってそういった堤防整備や水門の整備がなされてきたと。そういう歴史だというふうに認識しております。 ◆須田哲二 委員 歴史的なそういう流れといいますか、理由はわからないでもないです。でも、今、2017年というこの時代にです。高さが差別されているということで、一般の住民からすれば、左岸のほうに位置している方はより危険だという認識、当然持つと思うんですけども、江戸川区は荒川左岸の近辺に住んでいる方に、そういう危険性、歴史的な経過も含めて、そういう危険性は高いんだというような告知といいますか、周知というのはこれまでやってこられましたか。どうですか。 ◎山口正幸 計画調整課長 以前に、江戸川区がゼロメートルだということで、防災学習会みたいなことを部長筆頭にいろいろ町会を行脚して、ゼロメートルに住むその危険性についてはキャラバンをしたこともございます。また、その当時でございますが、平成20年から21年ぐらいにかけて江戸川区の地盤が低いということで、その中川左岸堤にも今の地盤がどういう高さにあるかという表示をさせていただいて、また小中学校にもそういう表示をして、子どもたちにもそういったことを意識していただくという努力は今までもやってきましたが、今後もそういった学習だとかそういったことには周知活動には努めていきたいというふうに思っております。
    須田哲二 委員 そういう周知はしているということなんですけども、右岸と比較してというよりも全体としてゼロメートルで荒川の水位が低いんだというそういうニュアンスかなと、今のご説明ですと。今、特に民主主義の時代ですよね。ですから、堤防の高さが違うということは、命の軽重が違うというふうに捉えることもできるんじゃないかなと。  それで、スーパー堤防のことに若干触れるんですけども、前回もお話しましたけども、873キロを120に縮小したと。その理由づけが、人命をより尊重したというような話なんです。わけのわからない理由なんです。要するに、120キロに減らして、スーパー堤防計画を残したところの人命は尊重するけども、それ以外はしようがないみたいな、そう取れるんです、取り方によっては。だから、明らかに人の命、あるいは地域による住民の命に差をつけるというような形なんですけども、これはちょっとおかしくないですか。荒川のこの左岸、右岸の堤防の違いも現時点で考えればそういうふうに言えるわけで、これ大問題だというふうに思うんですけども、区はそういう認識は持っていないのですか。 ◎山口正幸 計画調整課長 これは国の議論で前にもお話しましたけど、行政刷新会議の中で事業仕分けで、一旦廃止ということを受けて、国土交通省スーパー堤防見直し検討を行ったと。その中でやっぱり一番にスーパー堤防がそのとき批判を受けたのは、お金もかかる、時間も非常にかかるというところが問題点として挙げられて、その中でどこを優先すべきかということをしっかり国土交通省の中で議論がされて、決してその人命を軽んじているというよりも、やはりその人口資産が集中しているところをしっかり守るんだということが、もとのスーパー堤防の思想ですから、そういったことの中で、その最下流部の部分の、まずその堤防をしっかりスーパー堤防で守って、洪水になったとしても、その超過洪水、何年確率ということではなくて、どういった洪水が来ても壊れない堤防をつくるんだということが、その中で意思表示されたんだというふうに認識しておりますので、決して人命を軽視しているというふうに私たちは考えておりません。 ◆須田哲二 委員 江戸川区に住んでいるものとしては、河川としての江戸川の右岸、それから荒川左岸、両方を持っている江戸川区ですよね。右岸側は若干スーパー堤防計画が残りましたけど、荒川左岸江戸川区が残りました。荒川左岸は、やっぱりこの途中まで。ところが、荒川左岸については江戸川区内は一つもまだ何の事業の見通しも立ってないということで、スーパー堤防を急がなきゃいけないとか、高潮も含めて洪水対策スーパー堤防だと言いながら、堤防の低い荒川左岸中川左岸といいますか、については全然手つかずで計画見通しもないと。全体の予想図みたいなの出しましたけど、まるで計画ないに等しいような状況に放置されて、やっぱり区民の命を守るという点では、急ぐべきは荒川左岸側だと。これはこれまで区がいろいろシミュレーションなりした中でもそうだし、何か葛飾区はちょっと基盤としたそういうNPO法人も、もう荒川左岸危険性がものすごく訴えておりましたので、そういうことからするとかなり矛盾している現実だなというふうに思います。  だから、やっぱりスーパー堤防計画というのはやはり時間もお金もかかるということであれば、別なあり方も。前回の委員会でもちょっと東京理科大の事例なんかもちょっと述べさせていただきましたけど、やっぱりいち早くできる計画をやっぱり推進すべきではないかなというふうに思うんです。  それで、最後ですので、最後お尋ねするのは、中川、中堤ですね。今何かちょっと何か地盤改良か何かやっていますよね。中堤の堤防もっと高くするということはできないのですか。 ◎山口正幸 計画調整課長 今、委員会でもご説明していますけど、荒川の中堤については、荒川下流河川事務所において、今、須田委員がおっしゃったように高潮に対する堤防の越波を少しでも抑えるということで、堤防高をかさ上げする工事を下流側から始めております。約3キロ、計画的にはやっていこうということでやられているのと、中川側の荒川の中堤の中川側の護岸が大変老朽化しているということもあって、その護岸についても、今、工事を行って並行して荒川下流河川事務所において、今、工事を行っているところでございます。 ◆須田哲二 委員 陳情者の趣旨に沿っていろいろ考えると、荒川左岸のコンクリート護岸、かみそりとも言われていますけども、きちんと整備すると。国や区が推進しているスーパー堤防化。本来ならば、やるべきだったら、百歩譲ってもこっちが急ぐべきというふうに思うんです。もう一つとしては中堤の堤防荒川右岸と同じようにする。そういう方法も考えられるんじゃないかなということ、ちょっと思いました。  この58号陳情については、やっぱり堤防の高さに差があるという点についての疑問と不安です。安全性についての。そういう点については十分納得できる内容じゃないかなというふうに思います。一応賛成の意見として述べております。 ○藤澤進一 委員長 ほかにないようでしたら、本日は継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 それでは、そのようにいたします。  以上で、本日の陳情審査を終わります。  次に、所管事務調査については本日は継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 それでは、そのようにいたします。  次に、執行部報告がありますので、順次お願いいたします。  はじめに、都市開発部、お願いいたします。 ◎眞分晴彦 都市計画課長 私のほうからカヌー・スラローム会場整備工事開札結果についてご報告させていただきます。  東京都発注のカヌー・スラローム会場整備工事について、開札が行われました。まず概要でございますが、建設場所は臨海町六丁目、臨海公園の隣接地でございます。工事の概要は下のパースがございますが、このうちの競技コースですとか、外構等の一般土木工事についてでございます。工期でございますが、契約確定日から平成31年5月31日までで、落札者は鴻池・西武・坪井建設共同企業体が落札しております。落札金額は34億3,000万円余ということで、落札率は94.4%となっております。  今後の予定でございますが、第2回の東京都議会定例会で可決後、本契約を締結いたします。  このほかに、建築ですとか、設備等の工事も予定されておりますが、それは順次、別途、今後発注していく予定となっております。  31年5月31日の工事完了後、平成31年度にテストイベント、そして翌年平成32年度に本大会が開催されるという予定になっております。ご報告以上でございます。 ◎藤川則和 学校建設技術課長 学校建設技術課より平成31年度改築予定校についてご報告させていただきます。  平成31年度改築予定校としまして、瑞江第三中学校が選定されました。改築選定理由でございますけれども、次期改築候補校20校の中から紙面にあります選定方針から総合的に判断し、改築校を選定しました。今後のスケジュールでございますけれども、平成31年度新校舎建設工事に着手するため、今後は基本構想、基本計画、そして基本設計、実施設計に入ってまいります。全ての完了は平成33年末を予定しております。  続きまして、改築校の選定経緯でございますけども、学校施設改築計画検討会の議を終えての選定となっております。  最後に公表方法でございますが、改築説明会開催後、区ホームページにて公表予定となっております。 ○藤澤進一 委員長 次に、土木部、お願いいたします。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 区画整理課からは書面にてのご報告1点と、口頭によるご報告1点させていただきたいと思います。 ○藤澤進一 委員長 課長、長くなりますので座って。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 ありがとうございます。  まず書面のほうでございますが、大規模、北小岩一丁目の東部地区の区画整理事業地内におけます大規模画地の売却・貸付け提案書受付期間の発表及び通常画地売却の延期についてでございます。大変申しわけございません。資料に訂正がございます。今、見ていただいて、ごらんいただいている下面の平面図の箇所におきまして、右上の2街区324平米というような土地がハッチングで記載がございますが、こちらは売却の予定がございませんので、こちらは消去のほうを訂正でお願いいたします。大変、申しわけございません。  資料の裏面をごらんください。現在、北小岩、この東部地区、当該地におきましては、区による地耐力の調査によって一部有効な地耐力が確保されていない箇所が確認をされているところでございますが、この大規模画地につきましては、通常の今まで予定していたとおりのスケジュールで連休明けの5月の8日から12日の間で提案書の受付を行って、その後、随時書類審査、プロポーザル審査というようなことで7月の下旬には事業予定者を決定してまいりたいというスケジュールでございますが、5月8日から区のホームページにて提案書の受付を行います。  本日、12時、正午より区のホームページでこちらは掲載予定でございます。よろしくお願いいたします。  また、下段のほうでございますが、通常画地の一般競争入札の売却は、土地の引き渡し時期が遅延する見込みが発生しておりますところから当初、今月、4月の24日から予定しておりました一般競争入札による土地売却の参加受付を延期をいたします。この旨、区のホームページ、この通常画地の一般競争入札の情報の箇所にも掲載をさせていただいております。  なお、参考までに当初の一般競争入札の日程を記載させていただいています。よろしくお願いをいたします。  また、この地区内で区による地耐力調査実施中に、一部有効な地耐力が確保されてない箇所が確認された件について、経過のご報告をさせていただきたいと思います。  区のほうでは、昨年の12月下旬から、土地権利者に引き渡すことを前提にした地耐力検査、スウェーデン式のサウンディング式調査というような内容で全75宅地、375カ所改修をいたしました。その実施中に、年明け29年、本年の1月下旬ごろ、一部において、住宅建設に有効な地耐力を確保されていない箇所が確認をされまして、このことを国に伝えながら、国は対策を行うというようなことでありまして、そのことを2月の28日に地元の権利者さんに対して、まずは地耐力が不足しているというような情報をお伝えしたところであります。  まだその対策の内容と引き渡しの時期については、この2月の28日のまちづくり懇談会ではお示しを国ができなかったものですから、その1カ月後である3月30日、先日の3月30日にこのことに関する2回目の説明ということでまちづくり懇談会を実施したところでございます。そのところでは、対策工法を開削をしていい土に置きかえてというようなことで行うという説明がありましたが、これを行うことにより引き渡す時期が12月末というようなところで、非常に遅延をするというような状況でありました。  このことは、区としても承服しかねるというようなことでありまして、住民の皆さんも非常に困惑をされていた状況もありまして、改めて国は12月末よりも一日も早く確実に渡せるような工法、今、現在再検討中でございます。  また、この説明会では、翌週になりますが、4月に入ってから早急に個別にこの皆さんの1箇1箇の土地に対する調査結果と引き渡し時期が遅延することによる懸念事項の聞き取りというようなことを今、行っているところでございます。先週末の現在で、7割強の権利者の皆様とアポイントが取れています。100%地権者の方に連絡をしておりますけれども、日程の調整がかなっているところが7割強の方でございますが、今月中にここはご説明といろいろご不安おありですので、そのことについての聞き取りを国と行ってまいります。国の江戸川河川事務所の職員が3名、それから区の職員が2名という5人で1班というような体制で、こちら地権者の説明にあたっているところでございます。  区としては、国がまずは堤防自体の必要な地耐力というようなものは、国よる調査等で、そこは確認できておりますので、今回の問題は、その地権者様と約束をした宅地、住宅建設に必要な値が満たされてないというようなことでございますので、それを満たすために一日も早く対策案が取りまとまるように区は全力をあげて国と協議中で、何とか今月中に対策案を固めてもらうよう、今、鋭意、折衝をしているところでございます。  また、今後、対策の内容と、それから引き渡しへの見通しが明らかになりましたら、またこのこういった議会の場で報告をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◎佐京達也 保全課長 私のほうからA3の最後のペーパーでございますけれども、平井・小松川地区下水道管の再構築ということでお知らせ申し上げます。これは、東京都下水道局のほうで、平井・小松川地区下水管が大分古くなりましたので、取り替え、ないし、更生していくということのお知らせでございます。ペーパーの左側ですけども、23区全体の図面が、地図がありますけれども、23区全体を経営計画2016という中で、下水道局は三つのエリアに分けております。太い線で囲われた、例えば板橋、中野、杉並、世田谷、西のほうですね、これを第2期。真ん中の北区、荒川、豊島、文京、台東、中央、江東と太いエリアがこれが第1期。我々の江戸川区ですけども、第3期が足立区、葛飾、江戸川ということで、荒川以東、こんな形で三つのエリアに分けております。  この中で第1期、過去59年と書いてございますけれども、第1期に整備したところがもう間もなく60歳になるというところまできていますので、この第1期のエリアを中心に下水道局のほうでは再構築の仕事に入っております。  本区におきましては、平井・小松川地区がこれに該当いたします。  具体的には右のほうにございますとおり、今年度29年度から、平井駅の北側の部分、あと、旧中に沿った部分ですね、この2件の工事を下水道局が発注するということで知らせられております。  それで、整備の内容でございますけれども、ちょっと右下の写真が小さいんですけども、下水道の本管は全部掘り返すわけではありませんので、中から被覆といった流れをよくする、また勾配を是正するということで、中から作業を行って、管の中から更生作業を行っていくということでございます。  あと、取りつけ管、本管から家庭内へいっている管でございますけれども、この取り付けにつきましては、全て、当時入れた陶管であるとかコンクリート管を塩ビ管に取り替えて新しいものにしていくということでございます。  あと、右のマンホールの蓋。蓋につきましては、これは液状化対策であるとか浮上防止ということでしっかりと新しいものをつくって飛び出さないような形ということに取り替えていくということでございます。  こういった仕事が今後、この平井・小松川地区で予定では41年、10年超えで工事に入っていくということでございます。  南の再開発エリアは、これはまだ新しいので、48ヘクタールございますけれども、小松川の再開発エリアは今回のこの対象になってございません。 ○藤澤進一 委員長 ただいま、執行部報告5件ございましたけど、委員の皆様のほうからただいまの報告についてのご質問などございますでしょうか。 ◆須田哲二 委員 オリンピックのカヌー・スラローム会場整備なんですけど、これ本体じゃなくて、オリンピックのこういう施設にかかわって臨海公園に駐車場の計画というのがあったというふうに思うのですが、関連してこれの計画は、何か我々が聞いたところだと5階建ての立体型の駐車場を現在の臨海公園の駐車場の平置きになっているところにつくるというんですけど、これはそのまま計画については一切変更はなされていませんですかね。 ◎眞分晴彦 都市計画課長 今、委員からお話がありましたとおり、建築物としての立体駐車場を建設しようということで計画が進んで、一度入札手続まで進みました。一度、不調という経過を経て、再度入札手続を進めた、東京都が進めた中で、改めてその入札手続を一旦中止して、その駐車場の必要性を現在、東京都で検証中という状況だというふうに聞いております。 ◆須田哲二 委員 そうですか。小池知事になったからですかね。何か、我々も何かいかにも5階建ての立体じゃあ、ちょっと景観を壊すなというふうに思っていて、いろいろ意見していたんですけども、最近ですか、その検討見直しというのは。小池さんになってからとかそれ以前からか、その辺のところだけ。 ◎眞分晴彦 都市計画課長 小池知事になられてから、ほかのオリンピック施設のそういった費用の検証なんかもございましたが、そういうものと大体同時期にそういったことがございました。 ◎新村義彦 都市開発部長 知事の変更とこのことがどう関係するか私、わからないのですが、東京都のほうから聞いているのは、去年の秋ぐらいから確かに5階建ての建物を建てるのがいいのか、あるいは少し園路みたいなところも駐車場にして余り大きなものを建てないでもいいのかということは、少し課題になってもう一回見直しているということなので、ちょっとそのきっかけはよくわかりませんけれども、中身はそういうことで再度検討しているというふうに聞いております。  それから、加えると、まだこれは余りオープンになってないかもしれないんですけど、水族園もかなり老朽化しているので、オリンピックの後になるみたいですけど、水族園もどうするのかというようなこともあるので、そういう総合的な判断で少しブレーキをかけたんじゃないかなというふうに思います。 ◆須田哲二 委員 ちょっとその経過といいますか、知事の影響かどうかわかりませんけども、変更したほうがいいというふうに思っていたところなので、ぜひ江戸川区としても臨海公園の、公園のスラロームという点については区もそれなりに動いていただいて場所をずらすということになったので、ちょっと駐車場も、ぜひ部長のお力でというふうに思います。  委員長、続いていいですか。北小岩のほうちょっと残しておいて、先に下水道のほうなんですけども、ちょっと下水道の取り替えとは直接関係ないんですけど、この間ちょっと区民の方から西小松川、荒川左岸堤防の下なんですけど、競艇のすぐ近くの住民の方から大雨が降ると越水のマスから水があふれて駐車場がちょっとスロープで地面が広くなっているんです。数軒並んでいるところが。何か自費で何か止水板をつくったふうにおっしゃったので、見に行ったらそんな形跡はあまりなかったんですけども、現実ちょっと一定程度の雨量だと土堤下の住宅前の狭い道路ですけれども、あふれていることがあったのかどうか。区はどういう対処をしているのか。あったとしたら、その辺をちょっと事実経過みたいな、どうですか。 ◎山口正幸 計画調整課長 すみません。直接その今のような陳情というのはちょっと私のところには届いてないのですが、冠水履歴を見ると、26年の9月のときの集中豪雨のときに、94ミリ降ったときですね、たしか、これ。西小松川のあたりに冠水履歴がありますので、多分、そのときの対応というか、実際冠水したんだと思いますので、それからそういうことをされたのかもしれませんが、どちらにしても、最近そういうゲリラ豪雨等多いので、冠水履歴もどんどん出していますし、土のうステーションも増やしています。  また、自主的ないろいろな努力をしていただくという部分は非常に大切な部分ですので、私たちもやれることはやっていきますが、住民の皆さんにもそういった今後も自助という意味ではお願いしていきたい部分ではあります。 ◆須田哲二 委員 冠水履歴が26年の9月以外に余りちょっと陳情としても上がってきてないみたいなんですけども、現場を見るともう明らかにちょっとでも道路に冠水すれば、道路面よりも低く駐車場が下がっていますから、当然水が入っていくという、そういう民家ですから、ポンプが設置されているような気配は当然ないというふうに思うんですけども、今、課長がおっしゃったように自分での努力ということももちろん必要なんですけども、この区役所近辺も時々道路冠水して、土のうを運んだりということがあるんですけど、住宅にあったような、その方も数十万かけて止水板をつくったという話だけど、ちょっと会えなかったので私見てないんですけど、でも、確かにその家の形状とか敷地の形状に合わせてそういう、例えば、完全に防ぐということは難しくても、例えば5センチ、10センチの冠水なら防げるというような、その家に適した形の止水板なりをぱっと設置するというか、だけど、それにしても結構経費がかかったと、その方おっしゃっていますので、自助努力がありながらも、そういう点、その地域だけじゃなくてちょっと補助制度なんかがあるといいんじゃないかなと。土のうを運ぶよりはもっと簡易に機敏にそういう点では水の流入が防げるんじゃないかなというふうに思いますので、今後のご検討をぜひともお願いしたいなというふうに思います。  続いて、肝心の北小岩一丁目の問題なんですけども、課長からいろいろご説明いただきました。それでちょっとホームページを見たら、2街区は除外されていたのにまた入ったのかなと思って。何か区のほうも二転三転して、心の中ではまだ二転三転しているのかなというのがこういうペーパーにあらわれちゃっているのかなというふうに思うんですけども、それで、実際、12月という話がちょっと出まして、堤体としては問題ないけど、堤防の耐力としては。でも、住宅建設には弱いという、これはなかなか素人的にはわからないんですよね。堤防の上に家を建てるのだから、堤防の堤体は心配なくて、住宅はだめだってどういう根拠なのかなということで、まずそこのところをちょっとわかりやすく教えていただきたい。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 まず、その国が定めたスーパー堤防の堤体自体の強度の基準というものを持っていまして、そちらは平米当たり19.6キロニュートンというようなものが一応、管理の数値としてはございます。一方で、今回のその北小岩の18班地区の土地利用、用途地域なんかの状況も鑑みる中で、こちらは3階建てが建てられるような住居地域が中心に展開されているというようなことです。したがいまして、今回、その区画整理とまちづくりというようなところと共同して事業を転換していく中で、この現状の土地利用というものがきちっとなされる地盤であることが望ましいということで、それは木造、軽量鉄骨の標準的な建物が直接基礎というような構造で建ち得るような土地の前提をつくっていくというようなことだろうと。そのことを、地元のこの地権者の皆さんとお約束をしたというようなことがあって、そのお約束を今回の調査で果たせていないということ、一部果たせてないということが明らかになったものですから、その約束を果たすためにこれから改善工事を行っていくということでございます。 ◆須田哲二 委員 ちょっと余りわかりやすくなかったのであれなんですけど、要するに、よくこれまでの説明では30キロニュートンという力の強さ、明示されましたよね。すると、今、堤防に関しては国のあれで19.6キロということですよね。でも、もともとスーパー堤防というのは、堤防で盛り土して、その上に住宅をつくるというのを前提としてもうすごくいいものだという、そういう説明していたわけですよね。ですからね、この何と言うかな。堤防としての耐力はあるけども、住宅、3階建ての通常の木造とか軽量鉄骨には耐力が足りないというのは、本来、スーパー堤防一体として考えたらあり得ないと思うんですよね、やっぱりこういう説明ね。ですから、ちょっと課長の今おっしゃった説明では、ちょっと全然わからないですよね。住宅を再建するというのを前提として説明されているわけです、住民にはね。でも、堤防としては耐力あってとか、それはもう全然関係ない話ですよね。住宅再建がだめなら、その堤防はだめだということで、堤体だけならいいんですよ。その家に家建てない。今までの通常の既存堤防なら、堤防の強度だけでいいということも言えるかわかりませんけど、スーパー堤防は全然違くて、家も建てられますと、両面いいんだということを言っていた以上、片方の堤防の強度の説明なんて全く必要ない話だというふうに思うんですけど、もう一度そこのところわかりやすく。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 今、須田委員おっしゃったとおりです。私ども区の認識も当然その堤防はさることながら、そこの上に土地利用がなされて、きちっとこのスーパー堤防は機能するというような認識でいますし、地元に対してもそういう理解で求めてまいりましたので、その約束が果たせてないということが事実、確認できているものですから、これについてきちっと約束どおりのものを直してくれというようなことを区から国に対しては申し上げていますし、この当該地区の住民の皆さんもそこを切に希望されております。 ◆須田哲二 委員 我々としては、スーパー堤防に反対の立場を取られている住民の方も含めて、やっぱりこういうような事実の結果が生じた以上、あるいは完全に信頼関係が崩れたなという感じがするんですよ。それでこの時期のおくれというのは賛成している方についても相当な影響を及ぼすということで、改善すればいいというような本当に単純な話じゃないなというふうに思うんです。  それで、最後の委員会なので、これ以上ちょっともうやめますけど、一つお聞きしたいんですけど、お金の問題で、国が今回やり直しということで、国が全部持つのだというのは、国に全部責任を持ってもらうというのは区長もそういう答弁で言っていましたけども、我々予算修正でちょっと出しましたけど、東京都の負担もありますよね、まちづくりとして。そうすると、今回、国が大幅に改善、修正するという場合に、都の負担も生じるのかということ。国の負担も都の負担も突き詰めれば住民、国民負担なんですけども、そこのところはどんな按分になっているのか、あんばいになっているのか、ちょっと最後、教えてください。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 今回のこの事案につきましては、国が100%、この補償についても持つというようなところで、今、話を進めております。 ◆須田哲二 委員 予算の作成の段階では、こういう一施設のまちづくりだとか、さまざまな事業については国はどのぐらい、都がどのぐらい、区がどのぐらいという、こういう決めがあるじゃないですか。東京都は区も国が全部やってくれるということで、そういう要望といいますか、改めてこれまでのそういう基準、役割分担、金額分担の割合じゃなくて、全部国だという、そういう一応約束を取りつけたということですか。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 この本当に地耐力不足に対応するお金については、そういうことで国が100%持つということでありますが、ただ、今、仮住居の補償ということが区画整理事業者の江戸川区から地権者に対して行っています。今後この遅延することで、仮住居の期間が当然遅延しますので、それに対しての仮住居費の補償延伸というようなことは今後、見込みとして出てまいります。そのときには、改めて補正か何かでまた機会をいただいてご説明しながらご了解いただきながら予算を立てていくということになろうかと思うんですけれども、そのときにはやはりその歳入は当然国から入ってきますよ。ただ、支出の名目としては区画整理の事業費の中での仮住居補償ということはやむを得ず出てきます。それ以外の、例えば、今、地権者の皆さんとの個別に訪問している中で工務店やハウスメーカーに対しての違約金が発生するとか、今の契約金額じゃできません、それが何か高くなったりしたときにはどうなるんですかという部分も問い合わせでいただいていますので。それに対して国も今、検討していますけれども、そういった部類のものについては全て国が対応するというようなことで、今、区とは協議で整理をしているところです。 ◆須田哲二 委員 土盛ったりなんかするのはもともと国なんでしょうけども、区画整理についてはやっぱり区画整理法の中で金額負担も含めて役割分担として申す部分があると、自動的に。こういう理解でいいわけですか。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 ただ、今回のこの地耐力が不足したことに起因する予算を消化するような事柄については、全て国で持つというようなことでありますので、一応、その区画整理事業として上面の整備工事もこの昨年、この3月の末をもって一応はその工事も完了している状況の中で、国が手を入れて行っていくということになりますから、そこの復旧、つくり直しみたいなところも含めて一切、そこは国が持つというようなことであります。 ◆須田哲二 委員 すみません、しつこくて。そうすると、その国の予算のあり方とかについて結局、何というのかな。これまでのルール、あるいは法で決めたルールをやぶってというか、そういうやり方になるということですか。そうではないのですか。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 当初の事業の役割分担で想定してなかった今回事象に向き合うことになりますので、今回は今回の事案としてそういった整理をしているところです。 ○藤澤進一 委員長 ほかに。 ◆本西光枝 委員 すみません。引き続き、その部分で。まちづくりニュースもいただいたんですけども、そこで375点のスウェーデン式サウンディング調査をやって、所定の強度以上のところが175点、盛り土のみの不足が8点、旧地盤のみの不足が47点、両方不足なのが6点、あと強固な層を確認というのが139点というふうに載っているのですが、かなり一部ではなくて半分ぐらいが不具合があるということが載っていると思うんですね。  この強度不足ということがどこら辺に存在しているのかということは、わかったのでしょうか。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 この3月30日の説明会で地権者の皆さんには、今のような統計データとして国は説明をしておりましたが、委員おっしゃるとおり、所定の強度を満たさないというところが全体の2割、約2割あったのですが、まずそのもともと盛る前の旧地盤に強度を満たさない箇所があったのが47カ所という形で全体の1割ちょっと。それから、盛り土部分に地耐力が不足しているというところが明らかになったのが8地点、全体の約2%。そして、その両方、要はもともとの旧地盤、それから盛った箇所というようなところ、両方、地耐力が不足しているところが6地点、これも2%程度です。こういったものが、まずは所定の強度を満たないという状況が確認できましたということが、まず報告としてありました。  それから、もう一つはその強固な層を確認というようなことで、スウェーデン式のサウンディング調査という調査方法では、その所定の地盤面からその約5.5メートルぐらいを、調査の深さとして捉えていくんですけれども、そこの調査の範囲までかたくて到達できなかったというようなところが強固な層を確認というようなところでありまして、それが375地点のうちの139カ所、全体の37%というところがあって、実はそこがまだ全容が明らかにできていない一つの要因で、国のほうも施行の手法をまだ決めあぐんでいるという一因になっています。このことにつきましては、ちょうど今週から国のほうも、ボーリングの調査という追加調査を入っておりまして、これは今週中に何か不足しているところを全般に包括的に状況が把握できるようなことを国から今、報告を受けておりますので、その結果をもってより具体的な対策方法というものを国は練ってくるものというふうに考えております。 ◆本西光枝 委員 この強固な層を確認したところと、あと全体的に強度不足のところというのは、この18班の地区のある地域に固まっているのか、それとも、点在しているのかというのはどうなんですか。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 強固な状況が確認されているところは、やはりまだらな状況でというか、特に局部的に固まっているという状況はちょっと見受けられないんですけれども、一定程度固まりながらというところはどうも見受けられますけれども、基本的には分散した形であるというようなことも今、報告を受けていますので、そのところについて、本当にそのかたくて入らない層の下がちゃんと所定の強度以上なのか、それかやわらかいのかということを今、追加の調査で明らかにしているところです。 ◆本西光枝 委員 これ、明らかにして全容が決まってから、対策を今、考えあぐねているということだったんですけど、先ほど、置換等で置きかえるということも話されたんですけど。ということは、全体的には決まっている。まだまだ、どういうふうな工法で対策工事をやっていくのかというのは決まってないということでしょうか。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 国は3月の30日の説明の中では、今、考えられる工法の一つとして、それを紹介しておりましたけれども、その対策範囲がまだ定まっていない。それから状況もよく把握できてないという、非常に中途半端な状況で3月30日の説明会、私どもも同席していましたけども、そういうような状況がありましたので、まずはその追加のボーリング調査の結果で、新たな工法というものが検討される可能性も十分にございます。ですので、そういった要は、切り開いて、オープンに開削、掘り抜いて良質な土で埋め戻すというようなことはやるだろうと。それ以外にも何かやる可能性は、ほかの工法でやる可能性はある。ただ、それはまだ定まってないというふうに聞いていますので、またきちっとそれは国と協議をしながら、その工法というものを皆さんに一日も早く安全で確実なものをお渡しできるようなものであるかということを、区としては見きわめていきたいなというふうに考えています。 ◆本西光枝 委員 一つ、示されたやり直し工事というのも、これまでと同じ手法が取られるのかということで、本当、それなのに強固な地盤が出てきたりとか、不足する部分が出てきたりするので、信頼できるのかということがすごく疑問に残るところなんです。今度その対策工事をやって、どのような根拠を持って安全ということが言えるのか、とても疑問なんです。そういったことについて、対策工事がなされた後、示されるというか、ものはあるのでしょうか。 ◎柿澤佳昭 区画整理課長 3月30日に地権者住民の皆さんからもまさに今、本西委員がご指摘をされたようなことを意見として多く、国は受けています。それは、今回これに至った原因というものがちゃんとはっきり説明されていません。それから、遅延による損害補償というものの方針、骨子というものもこのみんなのいる前で示されていません。もう一つは、今まで大丈夫だと言ってきたことがここで大丈夫じゃないというような状況があるので、今後、対策をするということに対しても信用できないというようなことが、やっぱり住民の皆さんからもあって、今後の瑕疵担保責任についても明確化、明文化してほしいというようなことを国は受けておりますので、そのことを区も重く受けとめて国に対してきちっと今、申し上げた三つのポイントについてきちっと説明できるように次回の説明会というものを区としても用意するので、それできちっと説明できるようにしてくれというようなことで、権利者さんいらっしゃる前で、区としては国に約束をさせたというようなことでございます。 ◆本西光枝 委員 そうですね。12月末に引き渡しというのが伸びたということなんですけども、地権者の皆さん、ようやく仮住まいから戻ることができると思っていたところに、この話ですので、すごく落胆する様子が目に浮かぶんです。本当に安全なものとして引き渡されるべきですし、そのためにはどこにふぐあいがあったのか、その原因は何かということがはっきりさせて、情報公開もしっかりなされるべきです。きちんと対策がなされれば、どこが公表されてもこの土地のどこが公表されても不都合はなく、全体としてここの土地が安全ということで安心できると思います。  スーパー堤防は、堤防の上に住宅を建てるというものですので、軟弱地盤であっても家が建てられる技術があるということで片づけてはならないと、本当に考えます。  対策工事がまだ明らかではないということだったのですが、画地ごとにやり直すということでは、その後、上面整備にずれが生じることになるのではないかとか、全体としてのやり直しというのはやはりいいのかなとも思ったりします。延期、引き渡せるのが伸びないことが、早く引き渡せることはとても大事なことだと思うのですが、そのために安全が後回しになってはならないと考えております。不具合があったというところが半分以上なのですから、本当、全体としてやり直すべきことも必要ではないかと考えますので、区は慎重な対応をお願いをいたします。 ○藤澤進一 委員長 ほかによろしいでしょうか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 以上で執行部報告を終わります。  次にその他について何かございますか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤澤進一 委員長 それでは次回の委員会ですが、5月は8日(月)、午前10時を予定しております。  なお、次回は先ほど申し上げましたように、今年度の建設委員会における審査、調査経過概要の確認を行いますので、それぞれよろしくお願いをいたします。  以上で、本日の建設委員会を閉会いたします。ご苦労さまでした。                      (午前11時16分 閉会)...