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令和 4年12月13日建設委員会-12月13日-01号
令和 4年12月13日文教委員会-12月13日-01号

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  1. 足立区議会 2022-12-13
    令和 4年12月13日文教委員会-12月13日-01号


    取得元: 足立区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-16
    令和 4年12月13日文教委員会-12月13日-01号令和 4年12月13日文教委員会       午後1時28分開会 ○ただ太郎 委員長  皆様こんにちは。皆様おそろいでございますので、ただいまより文教委員会を開会をいたします。 ○ただ太郎 委員長  まず、記録署名員の指名をさせていただきます。  鹿浜委員、はたの委員、よろしくお願いをいたします。 ○ただ太郎 委員長  次に、議案の審査に移ります。  (1)第121号議案 足立区立校外施設指定管理者の指定についてを単独議題といたします。  それでは執行機関の説明を求めます。 ◎学校運営部長 それでは、議案説明資料2ページ、第121号議案説明資料を御覧ください。  件名、足立区立校外施設指定管理者の指定についてでございます。  この度、足立区立校外施設指定管理者選定審査会における選定審査の結果、現在の指定管理者である株式会社フォレストに代えて項番3に記載のある東京ケータリング株式会社指定管理者の候補として選定し、議会の議決を経て指定管理者として指定いたしたく存じます。  対象施設は、足立区立日光林間学園で、指定期間は令和5年4月1日から令和10年3月31日までの5年間です。  今回の審査に当たり2事業者から応募がありました。6ページ、7ページにあります選定結果集計表を御覧いただきますと、ほとんどの項目が同程度の点数でしたが、第2次選考審査では、一般利用者の利用率の向上の取組や自主事業等の提案が評価され、東京ケータリング株式会社がこの事業者候補者となりました。
     なお、項番7の(2)と(4)にありますとおり、候補者の財務状況はC評価、労働条件審査は合格の評価をいただいております。  また、4ページ、項番8ですが、候補者の職員平均勤続年数は5年、平均給与は、管理職、常勤、パートごとに記載のとおりとなっております。  項番9の日光林間学園指定管理料ですが、非精算、要精算の合計で8,141万5,244円を見積っております。  今後の方針ですが、本議案が議決を得られた場合には、教育長と事業者との間で協定書を締結し、令和5年4月1日から指定管理者による業務を実施いたします。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。  それでは質疑に移ります。  何か質疑はございますか。 ◆はたの昭彦 委員  すみません、何点か質問させていただきたいと思います。  この議案は、日光林間学園指定管理者の指定ということで、足立区のホームページを見ますと、日光林間学園については、日光林間学園は自然や文化に親しむ学校教育施設です。学校が利用しない期間に施設を開放しています。基本的には、学校教育施設で、学校が利用しないときの有効活用を図るということで区民に一般開放するというふうな理解で私は今まではいました。  今回の報告書の概要を見ると、学校の自然教室及び一般区民の健康増進のために使用する校外施設ということで並列に並んでいるんですけれども、日光林間学園の在り方というのは、そういうことも兼ねるというふうに方向性は変わったんでしょうか。 ◎学務課長 はたの委員のおっしゃっていた目的と、現在が変わっていると考えてございません。 ◆はたの昭彦 委員  でも、及び一般区民、何でこういう質問するかというと、この候補者となった理由、先ほど報告あったように、ほとんど点数は変わらなかったんだけれども、一般利用率が上がるような効果的な取組、自主事業の提案が評価されたと、ここが事業者が採用された大きなポイントになっているわけです。そうすると、本来なら学校施設がメインとしての在り方なのに、一般利用者利用率向上というのが大きなポイントになって、今回、事業者決定されているというと、本来の目的から事業者が選ばれた理由というのが違くなっているとは思いませんか。 ◎学務課長 今回の審査会の結果で比べてみますと、一般利用者の取組のところで点数が高かったというところで、そのような説明をさせていただいております。  自然教室の取組については、東京ケータリングがマイナス1となってございますが、ほぼほぼ同点ということになっております。ほかの項目につきましても個人情報の取扱いですとか、それから施設運営の取組方針等東京ケータリング株式会社が上位になっているのもございますので、全体的にバランスが取れて更に児童・生徒が使う期間以外でも施設を有効活用できるということで、ここが評価されたと考えてございます。 ◆はたの昭彦 委員  今言われた第二次選考における点数なんですけれども、一般利用者の取組ということで言うと、選ばれた東京ケータリング株式会社は19点差で前回の株式会社フォレストを上回っていると、逆に、自然教室の取組、ここは学校施設としては取組が重要なところだと思うんですけれども、ここでいうと逆に落ちた以前の株式会社フォレストが19点差で大きいわけです。そうすると、どっちが重要なのかなと考えたときに、本当に僅かな差で、この取組が一般事業者向けなのか、自然教室の取組を重点に置いている従来の株式会社フォレストかというような判断が本当に、今の新しく僅かな点数差で選ばれることが正しいのかなというふうな非常に疑問なんです。  しかも、今から5年前に指定管理者を選んだときに、一般利用者増加に向けた効果的な提案がされているかという項目は1項目しかなかったんです。それが今回、一般利用者向けの取組というのが4項目に増えていて、全体として評価点の占める割合が増えているわけです。そうすると、先ほど言ったように、最初に言ったように、自然教室及び一般区民の健康増進とか、一般区民の利用をしっかり比率というか重く見るために評価項目を今回増やしたというふうにしか思えないんですけれども、それについてはいかがでしょうか。 ◎学務課長 評価項目につきましては、選定委員会の中で検討していただいて項目を決めてございます。  はたの委員おっしゃるとおり、前回よりは一般利用者の取組について少し項目を増やされている点があるかと考えております。  やはり日光林間学園、今現状、コロナの影響もあり利用者が減っているところもございますので、そのあたりで今後の取組としてこの辺も見たいということで、項目が、はたの委員おっしゃるとおり前回より増えているというふうに考えてございます。 ◆はたの昭彦 委員  コロナの影響で利用者が減っているということで言うと、前回の文教委員会のときに業務評価が出されて、日光林間学園のこの株式会社フォレストの事業者の業務評価が出ていて、コロナ禍で人が、利用者が減っている中で、非常に利用者を増やすためのいろいろな事業の取組が高く評価をされているわけです。そうすると、どういうわけかというか、そうすると今の説明ではあまり納得できないというようなこともありますし、先ほど言ったように、区はこれまで様々な保養施設を、民間にやれるところは民間ということで鹿沼市とかどんどん減らしてきたわけです。それなのに、ここであえて区民の健康増進のために使用する校外施設ということでポイントを置くんだったら、何で今まで足立区が持っていた保養施設をなくしてきてしまったのかということが説明がつかなくなってしまうと思うんですが、その辺いかがでしょうか。 ◎学校運営部長 はたの委員の御指摘のとおり、この日光林間学園は、主が自然教室でございまして、空いているときには一般の区民の利用をしていただいております。  今まで、コロナの影響もありましたけれども、最優先で使っている自然教室以外の利用については非常に利用率が低かったという事実がございます。この中で、現在の指定管理者については、利用率が低いから施設を閉めてしまうという現状もありますので、そういう課題をクリアして利用率の低くてもやはり魅力ある事業を展開して一般の区民の皆さんに使っていただきたい、そういう工夫をできる事業者がいないかということで、この項目を増やしたというようなことでございます。 ◆はたの昭彦 委員  今お話があったけれども、今は、コロナの在り方というのが変わってきて、宿泊施設などはオープンしたりしていますけれども、コロナが最初、感染が広がった当時というのは、一般のホテルとか旅館も閉じたわけです、感染広がらないために。それを理由に挙げるというのは僕は事業者に対して失礼だと思います。国が、感染広がらないために休んでくださいと、宿泊施設については。その分補償しますからとやっていたときに、あえて区の保養施設は感染の広がる中で開くべきだったということになってしまうけれども、それでいいんですか、今の答弁は。 ◎学校運営部長 今は、そういう状況かもしれませんけれども、今後に向けて新しい事業者を選定するためには、そういうノウハウを持った事業者も選定の対象となるんではないかというふうに考えてございます。 ○ただ太郎 委員長  ほかにございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  次に各会派からの意見を求めます。 ◆鹿浜昭 委員  可決でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  可決で。 ◆はたの昭彦 委員  今、質疑の中でいろいろ指摘しました。今回については、事業者がうんぬんというよりも、区が日光林間学園の在り方、やっぱり本来ならば学校教育施設として第一に目的を置かなきゃいけないのに、選定ポイントの大きなところが一般利用者の利用率が上がるというところに大きなポイントを置いているということは納得できませんので、この議案については反対したいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  可決でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  これより採決をいたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものとすることに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  次に、(2)第130号議案 足立区育英資金条例の一部を改正する条例を単独議題といたします。  執行機関の説明を求めます。 ◎学校運営部長 議案説明資料9ページ、第130号議案説明資料を御覧ください。  件名は、足立区育英資金条例の一部を改正する条例でございます。  今年度、足立区育英資金事業について見直しを行った結果、より区民ニーズに沿った利用しやすい育英資金制度へと変更するため、足立区育英資金条例の一部を改正することといたしました。  主な改正内容は項番2のとおり、第1には、貸付け型奨学金を廃止することから関係条文について削除いたしました。  第2には、今回、新設いたしました給付型奨学金や既存の助成制度について、それぞれの目的や給付及び助成の額、給付資格、奨学金の給付期間、その他等について規定いたしました。各項目の詳細につきましては、11ページ以降にございます新旧対照表で御確認をお願いいたします。  なお、本議案をお認めいただけた場合には、この条例は公布の日から施行いたしたく存じます。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。  それでは、質疑に移ります。  質疑はございますか。 ◆水野あゆみ 委員  今回の条例案の件で、今回いろいろ私の元にも問合せが来ております。定員40名に対してどの程度の応募があると予想されているのか、まずお伺いしたいと思います。 ◎学務課長 申し訳ありません、正確な予測は立てておりませんが、昨年まで実施しておりました貸付けが80名枠に対して29名程度ということでございました。80名ぐらいまで応募があればありがたいと思ってございます。 ◆水野あゆみ 委員  まだ可決する前にものすごい問合せがあります。ましてや給付型ということなので、私はもっともっとすごい数が来るんじゃないかなと思っているんですが、そういった中で、同じ成績の、この4.0以上という成績評価の子どもも複数出てくると思います。公平公正な審査を担保していく上では、審査基準というのは更に細かく明らかにしていく必要があるのかなと思いますがその辺はいかがでしょうか。 ◎学務課長 奨学生の選定基準につきましては、この後、条例で骨組みをお認めいただけましたら、規則や要綱等そういったものを整備していく中で明らかにさせていただければと思ってございます。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。  また、給付型奨学金について、既に大学に合格している高校3年生の保護者の方々からも、高校3年生も対象になりますかとか、また今、奨学金の支援助成の申請もあさってが締切りになりますが、これも申請しても応募の対象になるんですかとか様々問合せも来ています。  この条例が可決されると、現在の高校3年生からも応募できると聞いていますが、募集日程についてもう一度お伺いいたします。 ◎学務課長 条例がお認めいただけた際には、年明けて1月4日から2月末ぐらいまでを一旦、第1期募集として予定してございます。第2期は、第1期の周知期間が短くなってございますので3月1日から4月14日までというあたりの予定で募集を考えてございます。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。12月21日に条例が可決されますと1月4日から募集を始めるということで、かなり日程がタイトかなと思います。対象者に内容も含めてしっかり伝わるのかなというのを懸念しておりますが、周知についてどのようにされるのか、お伺いいたします。 ◎学務課長 もちろん、あだち広報やホームページを活用させていただくほか、区内の都立高校、私立高校にこの案内をお渡ししたいと考えてございます。  ただ、送るだけですと埋もれてしまいますので直接、手渡しでしっかりと周知したいと思っております。  また更に、区内の中学校にもこの情報を提供して、御兄弟もいらっしゃる方いるかと思いますので、広く周知させていただければと思っております。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。  今、もう既に何らかの奨学金の申請だとか支援助成も申請されている方がほとんどだと思いますので、自分から今の時期に更に情報を取りにいくのかなというのは懸念されますので、やっぱり高校から保護者宛てにメールを送ってもらうですとか、手紙を出してもらうとか、しっかりと対応していただきたいと思います。そこは要望させていただきます。  また、日本学生支援機構の奨学金を申請されている学生は、4月に入学してから、4月の初旬、4月7日までですとかそれぐらいまでに手続しないと予約採用の取消しがなされてしまいます。さっき3月募集ということでありましたけれども、遅くても3月末ぐらいまでには審査を終えて決定しなければ、日本学生支援機構の方のが出せない、手続できないのかなと思いますが、この予定については、審査の決定を終える予定について伺います。 ◎学務課長 第1期募集の方につきましては3月末までには決定したいと思っておりますが、今回、御審議いただく条例の内容ですが、基本的に国の申請をしていただいて、国の給付が受けられる方はその手続を済ませて、その差額を助成するような内容になってございますので、国の方はきちんと手続を進めていただければと思っております。 ◆水野あゆみ 委員  ごめんなさい。給付型ということ、全額給付されるというイメージだったんですけれども、日本学生支援機構の方を借りる方はそっちで借りてということですか。 ◎学務課長 借りるのではなくて、日本学生支援機構で給付を受けられる方はそちらの手続をきちんとしていただいて、それで足りない分を区が補助するという仕組みになってございます。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。  給付型も貸付けも、どちらも審査後、駄目だったということがないように、しっかり周知徹底また審査もお願いしたいと思います。以上です。 ○ただ太郎 委員長  ほかにございますでしょうか。 ◆はたの昭彦 委員  前回の文教委員会育英資金検討委員会の結果報告ということが報告されまして、11月22日に区長が記者会見で発表されたこの内容が、給付金についても人数についても違っていたということで驚いたんです。  人数を20人に対してもっと増やせないかということで区長が決断をしたということでは非常に歓迎することなんですけれども、せめて文教委員だけでも、こういうことで変わるというか、委員会に報告したことと違うんですよというようなことで、是非知らせてほしかったなと正直思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。 ◎教育長 事前に委員の皆様に周知できなかったことは大変申し訳ございませんでした。 ◆はたの昭彦 委員  何でこんなことを言うかというと、今、水野委員もあったように、いろいろなところから問合せが来て、私たち答えるにも、自分たちが聞いた説明と記者会見の発表が違っていたものですから、どういうことなんだということで混乱もあったので、是非今後はそういうことでお願いしたいと思います。  あと、実際に給付が決まって、給付されるのが4月以降というようなお話で、これについては、これまでの育英資金については4月以降に給付をされるということだったんですが、合格して入学の段階で、手続の段階で入学金等は払わなきゃいけないので、そこでお金を用意しなきゃいけないということで、これまでも、そこが工面できないんだということの相談を非常にたくさんいただいたんです。そういうふうになると、経済的な状況によって、能力がありながら進学を諦めざるを得ないという人がいないようにということでやるのに、結局は事前に給付型をもらう前に一時的にでも資金を用意できる人じゃないと駄目なのかなというようなことになると、事業の目的として、あまりこの目的を果たしていないのかなというふうに思うんです。  そういう意味でいうと、社会福祉協議会ですとか地元の信用金庫とかそういうところと連携して借りられて、一時的に払えるような工夫というのも必要かと思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。 ◎学務課長 どうしても資金のこちらからの給付が4月になってしまうというところのタイムラグに対して、はたの委員おっしゃるとおり社会福祉協議会ですとか区内の金融機関にもどのような仕組みができるのか相談にいってまいりたいと思います。 ◆にたない和 委員  個人的には非常にいろいろ思うところがあるんですけれども、言わずもがなで、ある程度黙っていたいと思うんですけれども、足立区が、学力とか貧困の連鎖を足立区としてボトルネック的課題として挙げている中で、貧困の連鎖に対していかにしていくかといったら、やっぱり原因という部分も考えをめぐらせなければいけない中で、価値観の固定化であるとか自己選別であるとか、就学支援の在り方であるとかいろいろなことはありますけれども、ここで足立区として育英資金として事業をやることの一番の目的というか目標というのはやっぱり自己選別をどうにかしていくということを目標に掲げるべきであって、例えば、自分の家庭だとこれぐらいしか行けないよなとか、自分は諦めざるを得ないかなとかというふうに思っている方に対してある程度希望が持てるような育英資金の在り方というものを目指していかなくてはいけないと非常に強く考えるんです。  その中で、今回どれぐらいの応募があるのかということに対して調査とかも分からないという部分があるということで、先ほど答弁もありましたけれども、やはりどれぐらいの必要数があるのかというのは調査しなければいけない。これまでこういった制度を設計する前の段階で、本来であればやるべきだったのではないかとは思うんですが、それはよしとして、もちろん一歩まずは踏み出す、このスピード感を大切にしたということで今やっているんだろうなと思いますので、そこは十分に理解はしてはいるんですけれども。今後、この奨学金、育英資金のこの条例、今回改正しますけれども、今回40人という方で募集をして、ここに応募が何件か、例えば予想をはるかに上回るような応募であるとか、様々なこと、予想外のことというのもこれから起きていくんだろうなと思うんですけれども、この制度自体の見直しというのは、次はどのタイミングでやろうと考えているのか、今の考えを教えていただきたいなというところなんですが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 まだ始まっていない段階ですので、次の見直しというのは、まだ想像つかないところでございますが、今、国の方で、2024年度から制度を大きく変えるという話もございます。その制度変更にもなるべく耐えられるような仕組みにはしているつもりではございますが、そのあたり、国の動向等をにらみながら、また必要に応じて中身を検討する必要があれば、そちらの方にも着手できればとは思っております。そのためちょっと今何年後というところまではまだ考えてございません。 ◆にたない和 委員  今、始まる前からそういった見直しをするのは、まだ全然検討していないということだったんですけれども、始まる前からPDCAを回していくというところも含めて考えていかなければならないところであって、条例の改正というのは非常に重たい腰になるのかも分かりませんけれども、是非ともそこの40人に対してどれぐらいの応募があるのかというところも含めて、見直しも含めて今の段階から是非とも検討していただいて、例えば40人募集しました、200人、300人、500人ぐらい来てしまうかもしれない、そういった場合に、まだ見直しが間に合わなくて次の年も40人で募集するとか、そういったことがないように、スピーディーにPDCAを回せるように、今の段階からも準備をしていただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎区長 まず、確かに応募人数に合わせて募集人数を考えていくという考え方も一つあるかと思いますが、もう一つは財源の面からも検討が必要だと思っております。  現在のところ、育英資金、足立区の場合の財源は23区の競馬組合の分配金、今まで3億円のところ来年予定とは言いながら倍程度、5億円、6億円が各区に分配されるというお話も出ています。こういった景気の中で一時的な分配金のアップなのか、これから継続してその程度の金額がいただけるのかということが一つと、もちろんそれだけに頼るだけでなく、こうした夢や希望を実現できるお子様の資金として各企業等にも寄附をお願いしていくというような二重仕立てだと思います。基本的には寄附と分配金で賄っていく、その考え方の中で、やりました、すぐ潰れましたというわけにはいきませんので、一定程度の継続性を担保していく考え方が必要かと思います。  ですから、急に増えたからといって、翌年からまた増やしますということはいかがなものかとも思いますので、基本的に3年、4年、現行制度で回してみて、そして一方で、分配金の予想等も含めて、増やせるのか、期待はあっても当面このままでいくのかというのは、そのときに判断させていただきたいと思いますので、やはり財源をどうするか、今、防衛費の話も出ておりますけれども、基本的には一財を導入することということではなく、安定的にいただける分配金を財源にして20年、30年先の育英資金を今プランをしておりますので、また区の考え方でなく育英資金については、専門の委員会ですか、鹿浜委員にもお入りいただいていますけれども、そういった専門の方に御議論もいただくということも含めて、決して見直しをしないというわけではありませんけれども、今年始めて来年すぐ枠を見直しますというところまでは今考えておりません。 ◆にたない和 委員  確かに、そういった考えも必要かとは思うんですけれども、数年続けるんだとしたら事前調査が不足しているのではないのか、例えば、どれぐらいの募集がある見込みなのかというところが見えていないというところが非常に大きな問題だと思うんです。もちろん、その継続性というのは大事だとは思うんですけれども、そういった事前の調査がまだ不十分な段階で、今40人で数年間続けていくというのは、あまりにも調査が足りていない中で、あくまで分からない中で決め打ちして打っているという状態になってしまうので、非常に柔軟性がないのかなというところもありますから、是非とも限られた財源というのはもちろん重々承知しておりますけれども、限られた財源の中でもその分配の方法、支給額の上限についての見直しであるとかそういったところも含めて考えていけば、例えば、応募人数に対してある程度の改善であるとか変更とかというのも随時やっていく必要もあるんだろうなとは思うんです。  だから、今回が事前調査があまりされていなくて今回40人でやる、この今回の部分自体を、ある程度、調査の一環として捉えて見直していくというそういった考え方での事業の進行の仕方もあるのではないかと思いますので、是非ともそういった部分についても、見直しはもちろん大切だということでありましたので、それ以上あれですけれども、是非ともスピーディーに見直しもできるような形での体制、この事業の進行の進め方というのもいま一度考えていただければと、せっかく審議会もあるわけですから審議会の方でも諮っていただければと思いますけれども、これ要望でよろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。 ◆鹿浜昭 委員  すみません、1点だけお聞きします。  人数を20名から40名にしていただいて、本当に区長の記者会見、私もしっかり見させていただいて、大変ありがたかったな、枠を広げていただくことがどれほど子どもたちにとっても希望が大きく開くんではないかなというふうに思った次第です。  そんな中で、育英資金の積立金が15億4,000万円ぐらいというような中で、20名でも、令和20年までの予算は確保できるということだったんですけれども、それが倍になったということで、やはり財源の裏付けというか、どのようになったのか、簡単に分かる程度で結構なんですけれども、教えていただきたいと思います。 ◎学務課長 委員会の中で、検討会や審議会の中でシミュレーションした段階では、毎年、競馬組合の分配金を2億円という想定で試算してございました。それがもう少し増える見込みがあるんではないかというところで、もう少し上乗せということで人数を拡大してきてございます。  また、今回の条例は人数については全く触れてございませんで、人数の枠につきましては、当初予算の方でまた御審議いただく内容になるかと思ってございます。 ○ただ太郎 委員長  ほかにございますか。 ◆長谷川たかこ 委員  今回、皆さんおっしゃるように、人数が増えたということはとても喜ばしいことなんですけれども、いつも考えるのが、育英資金というのは学部がどうしても絞られてしまうのではないかと思います。例えば、優秀なお子さんで医学部とか薬学部とか理工学部、私立に行きたい場合というのがかなり金額が高額になり、例えば国立が本命で受けたけれども駄目で、私立の薬学部でも一番トップのレベルに入ったのに経済的な理由で国立の違う学部に行かれた娘の同級生の方とかもいらっしゃるのです。そういう現状、同じ大学生を持っている親として見ていてかわいそうだなとすごく思うところがあるんですが、そういう優秀な、本当に勉強を頑張っていらっしゃる学生たちに区長が先ほどお話したように、夢や希望を与えてあげたいと私はすごく思います。  そういう部分で、是非寄附とか分配金というところ、医学部とか薬学部とか私立の理工学部とか、そういうところにも行けるような道筋というのを今後考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 今回、育英資金の給付型の奨学金なんですが、一部報道の方がちょっと誤解されたところがございまして、私立の理系だったらという例示を取り上げてそこまでを上限というふうに報道されてしまいました。実際は、私立の各学部ごとの平均の1.5倍と考えてございますので、私立の医学部、私立の医系及び歯科系、そちらの方の大学の平均値も取りまして、そこの1.5倍まで、医学系でしたらそこまでお出ししましょうというような仕組みになってございます。 ◆長谷川たかこ 委員  分かりました。  それが是非今後も将来的にきちんと財源を確保しながら担保できるように運営をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  次に各会派からの意見を求めます。
    ◆鹿浜昭 委員  可決でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  可決で。 ◆はたの昭彦 委員  給付型の奨学金については、我が党も繰り返し求めてきたものなので大いに賛成はしたいなと思うんですが、ただ、ほかの委員からもあったように、やはり今後、財源のこともあるのは承知の上ですけれども、是非対象人数を増やすですとか、あるいは応募資格の学業成績4.0というのは非常に高い部分もあって、学校の程度というか、レベルによっても違う部分もありますので、そういうところの改善も、今後是非進めていただきたいということを要望して賛成したいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  可決でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  これより採決をいたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  御異議ないと認め、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  次に、(3)第131号議案 足立区立保育所の指定管理者の指定についてを単独議題といたします。  執行機関の説明を求めます。 ◎子ども家庭部長 議案説明資料の22ページをお開きください。足立区立保育所の指定管理者の指定についてでございます。  今回の対象施設は、項番2にございますとおり足立区立竹の塚保育園でございます。現在の指定管理者は株式会社ベネッセスタイルケアです。  指定期間でございますが、令和6年4月1日から令和16年3月31日までの10年間でございます。  指定管理者の候補者と今回選定されましたのが、(3)にございます株式会社ベネッセスタイルケア、現在の指定管理者でございます。応募事業者数は2者でございました。  候補者となった理由、ポイントですけれども、保育、教育の取組の実効性や実地調査による評価が高かったという状況でございます。  財務状況の調査結果でございますが、Bということで財務状況は良好ということでございます。  23ページでございます。今回の決定に当たりまして審査会からの附帯事項がございまして、23ページの真ん中(エ)でございますが、一部誤りのある様式についての修正と再提出、また園長予定者についてリーダーシップの発揮や保育の資質向上というあたりを求めているところでございます。  候補者の職員の平均勤続年数等は(7)ア、イに記載のとおりでございます。  資料の27ページに飛んでいただきたく存じます。  今回の第二次審査の結果でございます。最終的に得点率は選定されたベネッセスタイルケアが63.9%、A法人は63.8%と大変僅差な状況でございました。この内容ですけれども、3番の人材の確保、育成などについてはベネッセスタイルケアが高評価でございました。ただ、5番の園長予定者ヒアリングの中では、A法人の方が意欲などについて非常にアピールされていたというような状況でございます。  6番の既存園の実地調査につきましては、ベネッセスタイルケアの方が高評価というような形でございます。  また7番の減点項目でございますが、先ほどの資料の提出誤りというところがございまして、そこが減点対象となっております。  24ページにお戻りいただきたく存じます。今後の方針についてです。令和6年4月1日から、新指定管理者との管理業務の契約を締結し実施するという形になります。同一事業者でございますので、今回引継ぎ等はございません。  また、審査会からの附帯事項であります園長予定者につきましては、来年度以降、定期的な巡回訪問などで確認してまいりたいと思っているところです。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。  それでは質疑に移ります。  何か質疑はございますでしょうか。 ◆はたの昭彦 委員  何点か質問したいと思います。  ベネッセスタイルケアについては、継続事業者ということで、事業所数では足立区以外にも報告にあったように65の保育施設ということで、一定のノウハウを持っている事業者なんだろうと思います。  ただ、気になったのは第二次審査、先ほど説明あったように僅か0.1%の得点率差しかなかったということで非常に拮抗していたという中で、今、御説明にあったように、その中で特に気になったのが園長予定者のヒアリング、適性や姿勢というところの点差が非常に大きかったわけです。保育運営におけるやっぱり園長の役割というのは非常に大きいと思いますし、この間、保育園で園長問題でいろいろ問題が起こったという、他の園ですけれども、あったという中で、この得点差というのは、どういうところでこういう差が出たのか、それと今後、こういったことに対して、この園長に対して、区としてどう指導していくのか聞かせてください。 ◎子ども施設運営課長 資料にございますとおり一番不足していると審査員が思ったのはリーダーシップのところでございます。質問の中で、トラブルが起きたときどうしますかであるとか、職員の人材どうしますかといった質問に対して、ここの園長は主任にやらせますであるとか、自分でやるというリーダーシップのところがプレゼンのときとても甘くて、各審査員、そこに物足りなさを感じたというところでございます。  今後、区の指導につきましては、実を言うとこの園長、現園長でもございますので、まめに施設の方、区の方から訪問させていただいて、ここの今回の結果も踏まえて指導等をしていきたいというふうに思っております。 ◆はたの昭彦 委員  分かりました。  それと、平均勤続年数が5年3か月ということで、私的にはちょっと短いのかなというふうな気がするんですけれども、区の受け止めはどうなんでしょうか。 ◎子ども施設運営課長 すみません、全体的なところは把握はしていないんですけれども、もう一方の事業者の同じ項目見ますと、そちらは大体の2年11か月程度という形になっていますので、相対的な比較という形になってしまいますが、そこで比較すると、こちらの方が長いのかなというふうに思っております。 ◆はたの昭彦 委員  どちらも短いなという気がするんです。先ほど第二次審査のところで、人材の確保・育成及び職員の管理の実効性で非常に高い点数を得たということでいうと、ここがちゃんと機能していると働きやすい職場ですとか、スキルアップとか、働きがいとかということでいうと、もっと長い期間働いていただいてもいいのかなというふうに思うんですけれども、それについてはどうでしょうか。 ◎子ども施設運営課長 大体長いお子さんですと、1歳とかで入ると年長までいくと大体5年ぐらいなので、そこをずっと、園によって違いますけれども、もし仮に同じ保育士でというのであれば、少なくとも5年以上あった方がいいのかなというところは確かに思います。なので、園長の指導と同様で、小まめに我々の方見に行って職場環境についても適宜助言指導できるところについては行っていきたいというふうに思います。 ◆はたの昭彦 委員  是非、本当に保育の現場というのはマンパワーでもありますし、その人たちのスキルが子どもたちの将来に大きな影響を与えるわけですから、是非頑張っていただきたいなと思います。  それと、この間、指定管理の保育園の積立金が非常に問題になりまして、区はそれに対して対応してきたということで、竹の塚保育園についても、平成30年度末時点で1億950万円余の積立金があって、それについては、平成元年に合意して処理方法を決めましたということで、その後、新たな協定に基づき運営を行ってきたわけですけれども、このときの1億950万円の積立金というのは、要は収支で余ったお金を積立てに回したということで、5年間で1億950万円積み立てていったわけです。そうすると1年間で約2,000万円の積立金が生じたというか、収支差があったということなんですが、今回の事業計画を見ますと、1年間の収益差とか収支差というのかな、235万円余で、最初の大幅な積立金がたまったときに比べると10分の1になるわけですけれども、この差というのはどこから来たものなのでしょうか。 ◎子ども施設運営課長 こちらは、あくまでも収支計画という形になりますので、一概にこれが決算額となるとは区では思っていないんですけれども、これ収入の方が予算額ということなので、実際に始まってきますと園児数であるとかそういったことで収入の額は変わってきます。支出の方についても、実際、配置等が決まれば人件費や事業費等で動きが出てきますので、計画上はこの金額になっておりますが、実際の金額は、はたの委員おっしゃられた2,000万円と差が出てきているのかなというふうに思っております。 ◆はたの昭彦 委員  ただ、あまりにもその差が大き過ぎるなというふうに思うんです。確かに、5年前なのでそれから比べると物価とか人件費も上がっているので、その分を考慮した上でもあまりにも収支差が大きいというふうに思います。  その中で、今回の試算の中で、本部経費というのが約1,700万円余を見込んでいるんですけれども、この本部経費については、あくまでも竹の塚保育園に関する本部経費に限定されるべきと思いますけれども、その辺でいかがでしょうか。 ◎子ども施設運営課長 はたの委員おっしゃるとおりでございます。 ◆はたの昭彦 委員  そこについては、その1,700万円というのは本部に行ってしまうわけですよね。お金に色が付いているわけじゃないんですけれども、区として、竹の塚保育園の経費としてというふうにほかに回っていないということを把握することってできるんでしょうか。 ◎子ども施設運営課長 本部経費につきましては、収支報告を出していただく際に、そのうち本部の人件費であるのか消耗品とかそういった事業費であるのかというのを収支報告の方に記載するようにという形になってございます。  また、これは全庁的なルールという形になりますが、本部経費が、全体収支報告の5%以上ある場合については細かい明細についても出すようにと、そういった形になっていますので、それを御提出いただいた上で、我々の方でチェックもさせていただいているという形を取っております。 ◆はたの昭彦 委員  実は、ベネッセスタイルケア、先ほど言ったように65の保育施設を運営していて、文京区でも2園の保育園を運営しているんですけれども、我が党の文京区議団がその収支について調べたところ、文京区の2園を運営しているところから、運営費の繰越金から系列の学童クラブ2園に2,435万円、同じく介護施設134万円を運営費として支出していたという事実が分かったんですが、こういうことあっちゃならないと思うんですけれども、区でも同じ考えでよろしいですよね。 ◎子ども施設運営課長 基本的に指定管理料については、いわゆる拠点間の移動といいますか、ほかの施設に充当することは禁止という形でやらせていただいております。 ◆はたの昭彦 委員  先ほど、本部経費については5%については詳細な収支報告書を出してもらうというようなことが説明されたんですけれども、新聞見ていたら、保育制度に詳しい垣内国光明星大学名誉教授という方がいらっしゃって、本部経費10%超というのは明らかに取り過ぎだということで、ここについても、今回の報告については10%を超えているぐらいなんですが、指摘しているんです。この方自身も社会福祉法人の理事長を務めていらっしゃって、都内で認可保育園4園経営しているそうです。この場合の本部経費は、各園大体3%程度だというようなことをおっしゃっているんですけれども、10%を超える本部経費というのは明らかに高過ぎるんじゃないかと思いますけれども、それについて区はいかがでしょうか。 ◎子ども施設運営課長 今回の収支計画上は、収入に対する10%という形で計画上は計上していると思われます。ただ、はたの委員おっしゃるとおり、10%を超えるとなると、やはりここは区としてきちっと適正と言えるかどうかというところを判断するためにチェックはするべきだというふうに思います。 ○ただ太郎 委員長  よろしいでしょうか。  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  次に、各会派からの意見を求めます。 ◆鹿浜昭 委員  可決でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  可決で。 ◆はたの昭彦 委員  質疑の中でいろいろ明らかにしましたけれども、運営費の収支の中で、以前の額と今回の収益差の差は、僕は本部経費の差かなというふうに思っております。しかも株式会社系の園というのは会社として利益を出さなきゃいけないという使命がありますので、本来ならば子どもたちに使われるべきお金がそういった会社の利益に回ってしまうということは在り方としては正しくないし、認めることはできませんので、この議案については反対をしたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  可決でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それではこれより採決をいたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものとすることに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  以下の審査に直接担当でない執行機関の退席を認めます。       [執行機関一部退席] ○ただ太郎 委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。  (1)元受理番号6を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  また、報告事項(4)私立不登校特例校等との連携及び支援の方向性についてが本請願と関連しておりますので、併せて説明をお願いいたします。 ◎こども支援センターげんき所長 それでは、文教委員会報告資料の5ページをお開きください。  件名、所管部課名は記載のとおりでございます。  こちらは、旧千寿第五小学校跡地に令和6年4月開校予定の不登校特例校でございますが、避難所機能を有する文教施設でございます。また、足立区の不登校施策の一翼を担う重要な協力機関でございますので、学校を運営する三幸学園と足立区との連携の方向性と通学生徒等に対する支援につきまして御報告するものでございます。  項番1ですが、複合施設として3つの機能がございます。1つ目が、私立不登校特例中学校でございます。こちらは校内の浸水しないフロアに500㎡以上の避難スペースを設けることが募集要領で条件付けられております。2つ目が、未就学児の療育支援を行う児童発達支援センターでございます。3つ目が通信制高等学校でございます。  項番2、不登校対策における連携方針等、方針案の概要を3本柱で考えております。1つ目が、フリースクールや大学の運営によって蓄積された民間のノウハウを区に生かすための交流でございます。2つ目が、不登校の子どもたちに特化したICT活用による学習支援方法の共有でございます。3つ目が、三幸学園の有する通信制高校ですとか専門学校との連携を通じまして、不登校生徒の職業体験活動ですとか若年者の学び直し支援でございます。詳細につきましては、別添資料1を御参照ください。  項番3、通学生徒への支援でございます。  足立区独自の授業料の一部助成の検討に加えまして、三幸学園におきまして足立区在住生徒への支援制度を検討中でございます。  裏面6ページを御覧ください。項番4、学校法人への支援でございます。  平成26年に交付をいたしました足立区学校法人の助成に関する条例の第2条に基づきまして、3億円を上限に学校校舎建設に要した費用の一部助成を検討してまいります。  今後の方針でございますが、不登校特例校との具体的な連携内容につきましては、令和5年度に報告してまいります。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。  それでは質疑に入ります。  何か質疑はございますか。 ◆水野あゆみ 委員  報告事項の私立不登校特例校等との連携及び支援について伺います。  報告資料の5ページに、通学生への支援とありまして、経済的に困難な不登校生徒への支援、授業料の一部助成ということで区として検討しているとあります。ここで言う経済的に困難というのは、どの程度の所得の世帯を対象に考えているのか伺います。 ◎教育相談課長 具体的な内容はこれからになりますが、一つの目安として、就学援助を受けている世帯等という考え方もあるかと思っております。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。  就学援助を受けられない世帯であっても、私立中学校へ通うとなると本当に大変な世帯は多いと思います。公立学校に通っていた子どもたちが何らかの理由で不登校特例校に行かなきゃいけなくなったという状況は、何らかの区としても考えていかなきゃいけないのかなと思います。そういった就学援助に、世帯に限らずに対象を広く支援していただきたいと思いますので、そういった意味で検討していただきたいと思いますが、再度いかがでしょうか。 ◎教育相談課長 詳細については今後決めてまいりたいと思いますので、しっかりと検討していきたいと思います。 ◆水野あゆみ 委員  よろしくお願いします。三幸学園側の足立区民への支援策ということで、授業料一部免除なども検討中ということでございますので、区と、また、三幸学園側で支援の対象者がかぶらないように、かぶってもいいんですけれども、そこの就学援助世帯だけに狭めないように是非広くしていただきたいと要望いたします。  また令和6年4月から特例校が開校するということで、今チャレンジ学級ですとか、様々やっていただいていますが、不登校、課程教室あすテップについては、今後どのように考えているのかお伺いいたします。 ◎教育相談課長 あすテップにつきましては、今年度3年目になりまして、検証会議の方を今週末に開く予定です。その場で協議となりますので、内容につきましては改めてまた御報告をさせていただきたいと思っております。  所管としては、不登校生徒の居場所として、現在の機能を継続したいというふうには考えております。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。  私も以前視察に行かせていただきましたら、真面目に授業を受けながら、本当に不登校の子たちだったのかなと思うぐらい、休み時間、和気あいあいと過ごしている姿も目にしており、また保護者の方々も本当に助かっている、寄り添った支援をしていただいているという声もいただいていますので、不登校特例校が開設した後も、しっかりと特例課程教室としても継続していただきたいと私からも要望させていただきます。以上です。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。 ◆長谷川たかこ 委員  今、水野委員からもお話あったように、私も同感なんですけれども、私立というふうになると、これは年間60万円ぐらいの授業料が掛かるということでよろしいんでしょうか。 ◎教育相談課長 授業料が幾ら掛かるかという話は、具体的にまだ、学校もこれから認可がおりると思いますので何とも言えないと思うんですけれども、私立ですので、ある一定の授業料が掛かるとは考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  普通に通常の私立の学校、中学とかは大体平均値が年間60万円ぐらいなので、そういう60万円ぐらいの授業料の学校なのかなと思うところなんですが、就学援助を受けられるお子さんだけでなく、今、対象が就学援助の見込みの方というお話もありましたけれども、そうじゃない世帯の方々も、この私立の授業料を払うというのはとても大変だと思うんです。中身がどういうふうになるか分かりませんけれども、不登校ということで、それなりのカリキュラムが組まれると思われるんですが、そこに入りたいと思ってもやはり授業料が高くてなかなか手が出せない御世帯はたくさんあると思います。
     以前、私その知り合いのお母さんたちも、綾瀬二丁目にある東京未来大学の不登校のあちらも月謝がすごく高くて、やはり行きたくても行けないというようなお話をいただいているところです。授業料の一部助成という部分、これから検討に入ると思いますが、水野委員もおっしゃるように、私も本当に同感で、様々な年収の方々においても活用できるような、広く活用できる助成というのを考えていただきたいと思います。是非要望を強くさせていただきますが、いかがでしょうか。 ◎教育相談課長 実際、授業料の免除となりますと、令和6年度になりますので、まだ時間があるかと思いますので、しっかりと検討はしてまいりたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  そういうところを、是非詰めていただきたいと思います。  それと不登校支援、居場所づくりをしている団体が最近また足立区に増えてきておりまして、私の知り合いのそういう不登校の当事者のお母様たちがいろいろなところで足立区全域で展開しようというお気持ちでやっていらっしゃったりとか、あといろいろな団体が、とにかく今試みている状況なんです。不登校の学校ができるということなので、そういう足立区で活躍、頑張っていらっしゃる団体との連携もしながら、そういうところのお子さんたちをこちらの学校にも情報として与えるような、つなげる役割というのを足立区にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育相談課長 今現在、区とそういった支援の場の連携というか、そういったのは特に現在はない状態なんですけれども、今後そういった区内のフリースクールであったり、こういった不登校の支援をしている団体等と連絡会的なものはつくっていきたいなというふうに考えております。 ◎こども支援センターげんき所長 ここでは、三幸学園及びそこに関連するところとの連携ということで御報告しておりますけれども、長谷川委員御指摘のとおり、不登校に関わる様々な団体といいますか、ございますので、どこまでできるかはこれから検討させていただきますけれども、広く情報を共有するなど連携を模索してまいりたいと考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  是非情報共有をしながら、つながる仕組みをつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  それでは各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続で。 ◆はたの昭彦 委員  これについては採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  これより採決いたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(2)元受理番号21を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  執行機関、何か変化はございますか。 ◎支援管理課長 医療的ケアに関しまして、以前、水野委員より御質問がありました東綾瀬小学校のベッドの件でございます。子ども用ベッドにつきましては、現在、医療的ケア児が体も大きいということで大人用ベッドはどうだという御質問でしたので検討させていただきまして、先週、大人用のベッドを整備できましたので御報告申し上げます。 ○ただ太郎 委員長  それでは質疑に移ります。  何か質疑はございますでしょうか。 ◆水野あゆみ 委員  質問しないつもりでいたんですけれども、すみません、御報告いただいたのでありがとうございます。  来年度から、小学校また本格実施に向けてどうかということは、まだ報告されておりませんけれども、そういったところでも広げていかれる、本格実施でまた地域も広げていく際には、そういった小学校にもベッドの導入、更にやっていただきたいと要望させていただきますが、いかがでしょうか。 ◎支援管理課長 医療的ケアのニーズに応えながら、拡充を含めて整備も検討してまいります。 ○ただ太郎 委員長  ほかに何かございますでしょうか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続でお願いします。 ◆はたの昭彦 委員  採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  これより採決いたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(3)2受理番号5、また(4)2受理番号6、以上2件を一括議題といたします。2件とも前回は継続審査であります。  執行機関、何か変化はございますか。 ◎東部地区建設課長 現在、令和5年度に設置予定をしております44校につきまして、設置に向けた契約準備を進めているところでございます。来年の9月には全校設置完了する予定で動いてございます。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。  それでは質疑に移ります。  何か質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  両方とも継続で。 ◆はたの昭彦 委員  両方とも採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  両方とも採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それでは、採決いたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。2つとも継続審査でございます。  次に、(5)2受理番号26を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  執行機関は何か変化はございますでしょうか。 ◎教育指導課長 特に変化はございませんが、今学校では年明けの入学説明会等において、えらべる標準服(制服)の周知や説明をしっかりできるように、それから学校の決まりについて説明できるように準備を進めているところでございます。 ○ただ太郎 委員長  それでは質疑に移ります。  何か質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続でお願いします。 ◆はたの昭彦 委員  採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  前回同様採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  これより採決いたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(6)3受理番号8を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  執行機関、何か変化はございますか。 ◎教育指導課長 先週、以前、御紹介させていただきました性に関する困り事マニュアルというのを学校の方に2部ずつ追加して配付をしまして、併せて通知で更なる教員への周知、それから児童への適切な対応ということで発信しております。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございます。  それでは質疑に移ります。  質疑はございますでしょうか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続で。 ◆はたの昭彦 委員  これについても採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それでは、採決をいたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(7)3受理番号18を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  最初に追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。 ◎区議会事務局次長 本陳情につきましては、12月1日付で33名の追加署名の提出があり、合計で1,809名になりましたので御報告いたします。 ○ただ太郎 委員長  執行機関、何か変化はございますか。 ◎教育政策課長 現在、来年度の小学校図書館支援員派遣事業の来年度に向けたプロポーザルをやっておりまして、年内には事業者選定が済むように進めているところです。また、事業者が決まりましたら報告させていただければと思っております。 ○ただ太郎 委員長  それでは質疑に移ります。  質疑は何かございますでしょうか。 ◆はたの昭彦 委員  すみません、9月の委員会のときに、支援員の学校配置について、区は4日間ということで今進めているということなんですけれども、5日間にできないんですかと言ったところ、その残りの1日については、事業者が研修ですとかスキルアップの日程に充てられるからということだったんですけれども、区として、その1日を研修とかスキルアップのために有効活用するようにということを事業者に求めることはできるのですか。 ◎教育政策課長 実効性として、いろいろあるとは思いますけれども、要望としては伝えることができるかと思います。  実際、今やっている業者も週に1日ぐらいは研修確保できる時間があるとありがたいというふうには言われておりますので、そのあたりは要望してまいりたいと思います。 ◆はたの昭彦 委員  例えば週5日にして、そのうちの一定時間を区として研修とかスキルアップに活用してやるとかという選択肢はないんでしょうか。
    ◎教育政策課長 仮に週4日の勤務となりましたら、残りの1日は区として、そこを勤務させられることはなかなか難しいのかなと思っておりますので、そこは事業者の方で研修と人材育成に使っていただきたい1日かというふうに考えております。 ◆はたの昭彦 委員  なかなか学ぶ機会が、動きづらいということもあるし、派遣ということでいうとやっぱり契約なわけですから、そこで人材を育てるというのは、なかなか業者としても予算的にも困難なのかなと思いますので、是非検討していただきたいなと思います。  それと、先ほど事業者についてはプロポーザルを行っていて年内には事業者を決定していきたいということなんですけれども、年内もあと15日しかなくなってしまったんですが、具体的にはいつその結果が出るのでしょうか。 ◎教育政策課長 事業者のプロポーザルのプレゼンテーション、12月23日に予定をしておりますので、そこで決定できればというふうに考えております。 ◆はたの昭彦 委員  具体的には、複数の事業者の応募というのがあるんですか。 ◎教育政策課長 実際、今のところ手が挙がっている事業者1者ということになっております。 ◆はたの昭彦 委員  仕方がないということでいうと、なかなか選択肢というか競争原理働かないなと思うんですが、以前、学校支援員の名称について根拠があるんですかということをお聞きしたところ、特に根拠はないというようなお話で、やはり図書館支援員というのと図書館司書ということでいうと、やはり勤務する人のやる気というか気持ちも違うと思うんです。そういう意味では、是非学校図書館司書というような名称に変更を検討していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 小学校と中学校と状況が2つ異なると思っております。小学校につきましては、やはり事業者に聞きましても、あくまでも学校図書館を運営するのは学校、校長をリーダーシップとした学校組織が主体であって、そこを即応支援のような形で支援員が応援するという考えなので、なかなか学校司書という名称はなじみがないかなというのが感覚だったんです。  一方で、中学校の図書館支援というのは、我々もいろいろ話を聞いておりますと、やはり支援員というよりは学校組織の一員としての学校司書という名称の方がいいのかなというような感想も多かったので、そのあたりは検討してまいりたいと考えております。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続でお願いします。 ◆はたの昭彦 委員  採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  継続でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それでは、採決いたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(8)受理番号4、(9)受理番号5、以上2件を一括議題といたします。2件とも前回は継続審査であります。  また、報告事項の(2)【追加報告】「新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン(都立学校)~学校の『新しい日常』の定着に向けて~」の改訂(令和4年12月6日)に伴う区の今後の方針についてが本請願と関連しておりますので、併せて説明をお願いします。 ◎学校運営部長 それでは、文教委員会報告資料【追加】の2ページを御覧ください。  件名は、「新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン(都立学校)~学校の『新しい日常』の定着に向けて~」の改訂(令和4年12月6日)に伴う区の今後の方針についてということでございます。  先週の12月6日に、東京都教育委員会より、都立学校の感染症対策ガイドラインの改訂に係る通知が送付されました。これに伴いまして、足立区のガイドラインを見直すことにいたしましたので御報告いたします。  今回、東京都が改訂した主な内容ですが、項番1の(1)の下線部にありますとおり、改訂前には、黙食を徹底するよう指導すると明記されてありました。しかし今回の改訂ではその部分が削除され、改訂後は(2)の下線の部分のとおり、児童・生徒の間で会話を行うことも可能であるとされております。  このことを受けまして、区では、12月9日の新型コロナ対策本部会議において、足立区立小・中学校版感染症予防ガイドラインを見直し、現在、東京都のガイドラインと同様の取扱いをすることにいたしました。これまで区では、喫食時は、対面や会話を避ける(前向き・黙食)の徹底としてきましたけれども、今回、都のガイドラインに基づきまして、項番2の(1)の下線のように児童・生徒等の間で会話を行うことも可能とするとしたほか、記載のとおり変更いたしました。  ただし、学校の感染状況に応じて、基準に基づき黙食を一定期間実施することといたします。黙食の判断基準は(2)に記載のとおりでございます。基準に当てはまる場合には、原則5日間は前向き・黙食を徹底することにいたします。また、新型コロナウイルス感染症に限らずインフルエンザ等も感染が拡大している場合も、学校長判断で黙食を実施いたします。なお、対応変更日を令和4年12月12日月曜日といたしました。各学校は、学校の状況に応じて順次対応してまいります。  今後は、学校での運用に際してのFAQを作成し、提示してまいります。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。  それでは質疑に入ります。  何か質疑はございますか。 ◆長谷川たかこ 委員  今回、このような通知を出されるということで、実際に保護者の方々にはいつ頃こちらを周知されるんでしょうか。 ◎学務課長 12月12日月曜日に保護者向けの配信メールで一斉送信させていただきました。 ◆長谷川たかこ 委員  各学校の判断に基づく形になるとは思うんですが、今現在の状況で、足立区の全小・中学校の中で黙食解禁になるところは何校ぐらいになるでしょうか。 ◎学務課長 まだ全部を把握はしてございませんが、伺った話では、ある学校では、今日から少しお話してもいいよというふうに声を掛け始めたという学校も聞いてございます。  ただ、11月15日以降、昨日まででクラスターが25学級発生してございます。そういった状況では、まだまだ気を緩められないという状況がございますので、一気に黙食の緩和が進むのはまだ厳しい状況ではないかと思ってございます。 ◆長谷川たかこ 委員  25学級というのは小・中学校合わせて25学級ということでよろしいですか。 ◎学務課長 合わせて25学級でございます。 ◆長谷川たかこ 委員  こういう通知を出されたわけですから、区の基準の状況である場合には致し方ないと思いますけれども、これから来年春に向けて、まただんだん緩和することもあるかと思いますので、是非こういうことは建設的に保護者の皆さんにも引き続き周知、ただネットで配信するだけではなく、校長先生、副校長先生それから担任の先生も通じながらお話を保護者や、それからあと子どもたちに向けても発信していただき、ある意味、緩和されたら黙食でなくても大丈夫だよというような周知の方も是非お願いしたいところですが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 学校には、保護者宛ての通知もお願いしてございます。恐らくそれぞれの学校で黙食緩和が判断できて実施する場合には、子どもたちに丁寧に説明して実施すると思いますが、そのあたりも含めてまた校長会等に周知してまいりたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  一過性で、最初に冒頭出たのでここで終わりではなく、継続して毎月のようにお話を保護者や子どもたちにしていただくことで気持ちも、黙食でかなり子どもたちや保護者の皆さんも、とてもやきもきした気持ちでいらっしゃると思いますので、その気持ちがほぐれるような働きかけを徹底していただきたいと思いますのでお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。 ◆はたの昭彦 委員  今回、給食における対応については、今の状況に即したというか合ったというか、私この間、給食の時間のコミュニケーションは非常に大事だということで質疑をしてきたわけですけれども、具体的には、少しおしゃべりしてもいいよというようなことで言うと、前回紹介した愛知県でしたか、斜めに机を配置するとかというようなことをやって少し顔が見えるような関係でやるということだったんですけれども、区としてその辺の机の配置はどうしますかというのは学校に任せているということなんですか。 ◎学務課長 座席配置の工夫については学校ごとにお任せになるかと思います。児童数が本当に学校によって規模が全く違いますので、広々取れるところもございますし、目いっぱいになっているところもありますので、それぞれの工夫でお願いしたいと思っております。 ◆はたの昭彦 委員  今までどおり、1列に前を向いて少ししゃべってもいいよと言ったって実現性がないわけですから、それについては、ほかの好事例も紹介しながら進めていただきたいなと思います。  それと、今回このような通達というか、変更があったということは非常に歓迎をすることなんですけれども、ただ、前回の質疑で、文部科学大臣の発言を紹介をして、少し黙食緩和するべきじゃないかというような質問に対して、学務課長は、発言を踏まえても一気にそこまでかじを切るという状況では現段階ではないというふうに考えていると。教育指導課長は、クラスターが出ている状況の中で食べている間も話していいよというのは、なかなか学校も言える状況じゃないという、前回、1か月前の。1か月前に比べるとさっき言ったように今クラスターも増えているし、感染状況も広がっているわけです。そういう中で、通達を出しているということで言うと、確かに通達出して別に否定するわけではないのだけれども、もっと区として状況を科学的に分析して判断をするという、ただ上から通達がおりてきたから区もそれに従いますということでは、在り方としてちょっとおかしいかなと、もう少し区として科学的根拠に基づいて今後判断していっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 国の通知が11月29日に発信されております。それを踏まえて東京都がどうするかというところをにらんでございましたが、同じ感染状況下における都立学校のガイドラインが、国の方針に従って黙食という表現を変えてきたという状況にございます。同じような感染状況下という判断で捉えた場合、この都立学校のガイドラインに区も従うべきじゃないかというふうに考えた状況でございます。 ◎学校運営部長 補足でございますけれども、私個人として状況を見ますと、黙食は継続するべきだというふうに考えて、継続しようかなと思ったこともありましたけれども、様々な区民の方、議員の方から、なぜ黙食を続けるんだというようなことをずっと言われ続けてきて、私どもは、国のあるいは東京都のガイドラインに基づいて黙食を続けているんですよと言ってきましたけれども、今回のガイドラインでは黙食という言葉がなくなりましたので、私たちがよりどころとするところがなくなってしまったと。ついては、この変更点に書いてありますとおり、会話も可能とするという表現で、状況に応じて黙食を続けるには基準に基づいてやってくださいという通知を学校へしたというような、そんな経緯がございます。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  それでは各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  2件とも継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  2件とも継続で。 ◆はたの昭彦 委員  よりどころという話出ましたけれども、私は、区としてある程度の判断をしていくということが大事なんじゃないかなということを言いましたので、その辺は是非受け止めていただきたいと思います。請願については採択を求めたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  2件とも採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それでは、これより採決をいたします。  本件は、2件とも継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件2件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(10)受理番号6を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  執行機関、何か変化はございますか。 ◎支援管理課長 特に大きな変化はございません。 ○ただ太郎 委員長  それでは、質疑に移ります。  何かございますか。 ◆長谷川たかこ 委員  基本ルールを決めた冊子なんですけれども、進捗状況を教えてください。 ◎支援管理課長 令和5年度に向けてできるようにということで、現在検討中でございます。 ◆長谷川たかこ 委員  あと研修制度については、随時、今も始まっているということでよろしいんでしょうか。 ◎支援管理課長 令和3年度に比べますと、令和4年度は研修について力を入れて、令和5年度更に邁進していきたいと考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  いろいろと御尽力いただきましてありがとうございます。令和5年度に冊子はできるということなので、それとセットで研修制度の方もそれを活用しながら、より拡充した内容でお願いしたいと要望させていただきますが、いかがでしょうか。 ◎支援管理課長 努力してまいります。 ◆長谷川たかこ 委員  請願に書いてあることをもろもろ実行していただけるということで認識していますけれども、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーとの連携、情報共有も含めて、今どういう形で、更にまた仕組みとしては強化されているということでよろしいでしょうか。 ◎支援管理課長 現在のところは、まだ始まったばかりですので、必要に応じて情報共有しているという段階でございます。 ◆長谷川たかこ 委員  そちらについても是非令和5年度に向けて、更にそれを活用できるような形で行っていただきたいと思います。この仕組みを本当に迅速に考えてくださり、今、実行していただいているので、とても期待しておりますのでよろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  それでは各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続で。 ◆はたの昭彦 委員  採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それでは、採決いたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(11)受理番号10を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  最初に追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。 ◎区議会事務局次長 本陳情につきましては、12月12日付で1,105名の追加署名の提出があり、合計で8,443名になりましたので御報告いたします。 ○ただ太郎 委員長  執行機関、何か変化はございますか。 ◎学務課長 特に変化はございません。 ○ただ太郎 委員長  それでは、質疑に入ります。  何か質疑はございますか。 ◆にたない和 委員  何点か質問させていただきます。  まず、前回質問させていただいたときに、この学校給食費の無償化について、困窮されている世帯を救うものというところではなくて、これまでも困窮されている世帯に対しては施策を実行していて中間層が対象拡大するというような形の施策であるというところで回答いただきました。また更に、前回確認しようと思っていたんですけれどもちょっと漏らしてしまったので、改めて確認させていただきたいんですけれども、この学校給食費無償化、もしやるとして、これは学力向上であるとか貧困の連鎖の解消であるとか、そういったところに直接効果のあるものなのかどうなのかというところを、確認なので聞くまでもないのですけれども、直接的な効果があるものではないと考えますけれども、それでよろしいでしょうか。 ◎学務課長 直接的にはつながるものではないかと考えております。 ◆にたない和 委員  そういった形で直接的に、学力向上であるとか貧困の連鎖解消に対して直接何か効果があるものではないというところではあるんですけれども、そういった施策に対して14億円以上の費用を掛けて実行していく、もしやるとすれば、そういったところを、巨大な予算を掛けてやっていくわけですから、最大限この機会を学力の向上であるとか貧困の連鎖解消に向けてつなげていかなければならないのではないかと考えるわけです。  特に無償化になったタイミングで、これまで家計から1人当たり3,000円とか4,000円の出費が出ていたわけですけれども、それが負担が軽減されるわけですから、更に言えば足立区内には学校外の教育、学習塾であるとかスポーツクラブであるとかいろいろな学校外の教育を行う事業者がいるわけですから、家計から3,000円とか4,000円とかそういった負担が軽減されたタイミングで、そこをうまく活用して学校外の教育につなげる施策、そういったものも是非とも検討していただきたいと非常に要望するわけなんですけれども。特に例えばそういった部分については、ある程度予算付けてでも、補助施策してでも、学校外教育を勧奨するようなことも必要であると考えるんですけれども、是非とも前向きにそういった部分も検討していただきたいなと切に思うんですけれども、いかがでしょうか。
    ◎あだち未来支援室長 学校外教育においては、何をもって学校外教育とするのかというのもありますけれども、区が負担するスキームというのはなかなか今思い浮かばないので、少し検討させていただきたいなと考えております。 ◆にたない和 委員  例えば3,000円から4,000円が一気に家計負担から軽減されるわけですから、そういった3,000円、4,000円部分について、例えば、いついつから給食費無償化やるんであれば、学校外の教育施設、学習塾であるとかスポーツクラブとかいろいろありますよね。そういったところと是非とも連携して3,000円とか4,000円部分の浮いた家計を比較的スムーズに学校外の子どものプラスの教育施策につなげられるように考えていくというのも一つ手なんじゃないかなと思うんです。  要は、家計3,000円から4,000円浮いた、よし、おいしいもの食べに行こうとか、そのまま家計に溶けてしまうであるとか、そういったものではなくて、是非ともこの機会を、せっかく14億円掛けて、もしやるとすれば14億円以上掛かってしまうわけですから、学力向上であるとか貧困の連鎖解消に向けてボトルネック的課題として取り組んでいるわけですから、是非ともそこにつなげられるようなものとしていただければなと思うんですけれども。 ◎あだち未来支援室長 区の事業というよりも、むしろ保護者への周知であるとか、そういう面でコミットしていくのがいいのかなというふうには考えております。 ○ただ太郎 委員長  にたない委員、まず無償化を求めるという陳情になっているので、それが実現した後のことというよりも、まずこの陳情について質問いただければなと思います。 ◆にたない和 委員  分かりました。  あながち、なるということじゃない、つまりはもうある前提で質問しない方がいいということ。ある前提じゃないというところの質問で、ただ前回質問させていただいて、これだけお伺いさせていただければなと、あまりそこまで深く言ってもあれかなという。  前回、例えば仮に学校給食費無償化をするとなると収納情報という、基本的に無償になるわけですからなくなるわけですよね。そういった中で、一つそういった収納情報がなくなることによっての影響も考えなければならないというところがあると思うということで、一つのアンテナが失われてしまうということについても、何かそういったことについても検討していかなければいけない、そういった影響についても考えなければいけないというところを質問させていただいたので、その後、何か検討されていることとかありますか。 ◎学務課長 私の方からは、担任がきちんと見取るですとか、健康診断等で発見することができますというふうにお答えしたと思っております。また、私費会計ということで給食費ございますが、まだほかに教材等も私費会計で保護者が負担しているものがございますので、恐らくそちらでも、きちんと収納できない家庭があるということでは学校の方ではそういった情報も注視されていくのではないかと思います。 ◆にたない和 委員  私費会計はまだ残るから別に大丈夫だよ、そういったところを見ながらできますよということだったんですけれども、実際問題、教員の方とかというのは、数年前は教員の方が直接そういった収納業務をやっていたわけであって、それがなくなって今は収納情報からの距離はできたというところではあるんですけれども、例えば、長期間連続して収納ができていなかったところという家庭に対しては三者面談のときに事務方の方から話を伺ってみてくださいという部分というのが結構あるというところで伺っております。  学校外の生徒の環境というものをうかがい知る、教育の私費会計は残るにしてもで、教育の私費会計といっても継続的に行うものではないですから、新しく学年が上がったときとかの単発的なスポット的な部分になりますけれども、継続的な部分の要素として知ることができないというところが、例えば、結構大きいのが三者面談のときとかに収納情報から基づいて三者面談のときに確認してみると、よくあるのが外国籍の方とかでうまく区の支援策と結びついていないところであったりとかというのが発覚したりとかして、そこを比較的学校の方から勧奨して支援策につなげていくとかというのもあるというふうに聞いているんです。  そういった収納情報から支援につながるということも一応ある中、プラス学校教員の方も収納情報をいろいろな教材とかという部分の私費会計は残るにしても、学校外の環境に対してうかがい知るツールとして、今までであると、例えば小学校の場合とかですと、私服がありますよね、私服の更新頻度であるとか、そういったものからうかがい知るようになっていたりとか、給食費、いろいろな手段から様々なところから学校外の生徒の置かれた環境に対してうかがい知っているんですよというところ、そういったところで活用されている学校の先生もいる中で、その中の一つが削られてしまう、アンテナの一つがなくなってしまうというところが非常に、その影響というのは全然ないと考えるべきなのか、それとも若干でもあると考えるべきなのかというところについてはいかがでしょう。 ◎教育指導課長 確かに収納という部分も一つのツールではございますけれども、子どもたちの置かれた家庭の背景であったりとか、要は困難な部分というのは様々なところで発見ができまして、例えば上履きをどのぐらいの頻度で洗っているかとか、あとは持ち物がどういう状況か、記名がどういう状況か、あとは風呂に入っているか、朝来たときに、机へ物を出して準備したときに爪をちゃんと切っているか、そういうところも逐一担任とか取っていますので、あらゆる中の一つではあるんですけれども、総体的に見て児童の観察であったりとかそういう部分に影響はさほどはないかなというふうに考えております。 ◆にたない和 委員  これまでなっていった中で、傾向としてどういうふうになってくるのかというと、小学校とかでも標準服であるとかというのは検討されてきたりとかして、今おっしゃっていたように爪の状態であるとか、ほかのいろいろな部分で見ているから大丈夫だよということがあるんですけれども、どんどん教員の方というのは家庭、学校以外のところでの生徒の環境というのは推しはかることがだんだん難しくなっていっているんじゃないかというところが傾向としてはあるような気がして、そこの影響が、今おっしゃられたとおりそこまで大きな影響はないというところであったんですけれども、傾向としてはやはり収納も学校の教員がしなくなってきて標準服もだんだん進んでいるところも検討されているところもあって、だんだん見にくくなっていくわけですから、是非とも、ほかにうかがい知る手段みたいなものを検討していただきたいなというところではあるんですけれども、そこもあまり必要ないという感覚ですか。 ◎教育指導課長 おっしゃることはよく分かります。それぞれの家庭の生活様式、多様化が今進んでいる中で、ICTの使い方だったりとかスマホであったり、そういう情報もいろいろ変わってきているので、アンテナを高く持って様々な部分でそういう情報が入ってくるように努力はしてまいります。ただ、世の中の流れもありますので、そこに合わせて変化できるように考えていきたいと思います。 ◆にたない和 委員  取りあえず今のところはそこまで大きな影響はないというところで、ほかのところの充実を図っていくというところで、分かりました。以上です。 ◆長井まさのり 委員  私から1点だけ質問させていただきますけれども、物価が高騰している中で様々困窮している御家庭もあります。私も様々な相談を受けているところでございますけれども、この給食費無償化については、保護者をはじめ、区民の皆様からの強い要望がございます。先ほどの署名も8,443名ということでございますけれども、区長からもいろいろ本会議の中でも御発言がございます。  現在の検討状況について、教育長いかがでございましょうか。 ◎教育長 できる限り早い時期に実施をしたいということで今検討を進めておりますけれども、なかなか金額的に高いというような部分もありまして、まだ検討継続中というところで、もうしばらくお待ちをいただきたいなというところでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、区長のそうした前向きな御発言もございました。新年度当初からの実施に向けてしっかり検討を進めていっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎教育長 現段階で新年度当初からできるかどうかというところもまだ検討中でございます。ただ、できる限り早い段階でということで進めていきたいというふうに考えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  では、できるだけ早い段階の実施に向けて、しっかり前向きに検討を進めていっていただきたいと思いますので、我が党からもしっかり要望させていただきます。以上です。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑は。 ◆はたの昭彦 委員  今あったように、署名が8,443名ということでいうと、本当に区民の皆さんや保護者の方からの強い要望だということが分かります。これだけ1か月で1,100筆以上積み上がったということは、本当に強い要望というか、求めだと思います。  先ほど特に変化はないというようなお話だったんですが、東京を見ただけでもかなり大きな変化がありまして、中野区議会が第3回定例会で、更に豊島区議会は第4回定例会で、学校給食費の無償化を求める意見書を全会一致で上げているんです。  これは議会側の話なんですが、自治体についても、葛飾区は4月からやりますということでしたが、世田谷区も所得制限を課さない形で無償化を検討しているということを第4回定例会で保坂区長が議会の中で明らかにしているんです。更にニュースにもなりましたけれども、台東区が臨時創生交付金を使って来年の1月から3月無償化をすると。青梅市も2月、3月無償化を実施しますと。更に清瀬市も1月から3月無償化をしますということでいうと、本当に自治体や議会の姿勢が問われている、こういう大きな要望に対して問われている、大きな流れとしても無償化の方向に流れているんだというふうに思うんです。  それで、先ほどできるだけ早くというようなお話があったんですけれども、前回の委員会のときに、確かに全額無償、全員無償にするというのは、なかなか予算的には厳しいものがあるんだけれども、例えば今、全ての第3子までで、第3子が無償だけれども、3人全員が小・中学校にいないと第3子無償にならない部分については、第3子については、そうじゃなくても無償にするようなということの工夫はできないんですかということは、何かアイデアとしてというような話もありましたが、いろいろこういうふうに聞くと、確かに1回スタートをして途中でまたなくなるというのは、区民にとってもがっかり感があるかもしれないけれども、今みたいな物価高騰が急激に上がっている中でこういうことを選択肢の一つじゃないのかなと思うんです。  台東区の服部区長は「想定を上回る勢いで物価が上昇しており、区として看過できない、看過できないぐらいの物価の上昇だ」と。区民の暮らしとか子育て世帯の暮らしに思いをはせた発言だと思うんです。こういうことの立場に是非足立区も立ってほしいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎教育長 今、はたの委員おっしゃられた、ほかの自治体の状況ですとか物価高の状況も十分理解をしているつもりでございます。そういったことも含めて、また前回、今お話もありましたような選択肢、一つのアイデアも含めて今検討させていただいているところでございます。できるだけ早く実現をしたいという気持ちで職員も検討を進めているところでございます。 ◆はたの昭彦 委員  決算特別委員会だったか本会議だったか、我が党の質問に対して区長が、教育予算の中で30億円ということで大きな金額だけれども、そこが全部積み上がらなく途中でもみたいな話をしたわけですから、その一部でも再構築する中で、予算をつくる中で、そういった一部無償化を段階的に広げていくというようなことも是非検討していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか、改めてお伺いします。 ◎教育長 そのほかにもあるかとは思いますけれども、様々な選択肢について検討しながら進めていきたいというふうに思います。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますでしょうか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  慎重に検討していただきたいと思いますので、継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続で。 ◆はたの昭彦 委員  やはり議会側がこの陳情を採択することによって、区としてどうやったら事業が実施できるのかということに大きく足を踏み出す契機になるわけですから、陳情は議会側として採択をして進めるべきだということで思いますので、陳情については採択を強く求めたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  継続でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それでは、これより採決をいたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(12)受理番号11を単独議題といたします。前回は継続審査であります。  執行機関、何か変化はございますでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 特段の変化はないというふうに認識しております。 ○ただ太郎 委員長  それでは質疑に入ります。  何か質疑はございますか。 ◆長谷川たかこ 委員  前回から宮城県の多賀城市のお話をさせていただいておりますが、11月においても、多賀城市の方ではステップファミリーの講座が開かれています。これは当事者だけでなく、支援者が基本的なことを知っているだけでステップファミリーの虐待防止、家族崩壊防止、円満な家族関係継続につながる取組ということで積極的に行っていますけれども、このような先進自治体もあるわけですし、足立区もまずは梅田のエル・ソフィアなどでそういうステップファミリーの基礎講座というのを是非やっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 宮城県の多賀城市というところ、そこは、たしかステップファミリーの関係の一番大きいNPO、たしかそこにあってというような関係かというふうに思っております。今の御質問いただいたような事例を様々研究していきたいというふうに考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  何かすごくたけている専門の方もいらっしゃるみたいで、オンラインでつなげて講座とかも開けるわけですから、是非そのような形で実施をしていただきたいと思います。是非御検討いただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 この関係なんですが、あまり専門家がいないのが実情でございます。そういった人たちとのつながりがある中ではない状況がありますので、まずどういった話をすべきなのかとか、どういった部分が本当の需要なのか、いかんせん私どものところにそういう相談がないものですから、そういったところから含めて、どういうふうにしていくかを考えていきたいと思っております。 ◆長谷川たかこ 委員  相談がないというのは窓口がないから相談しないのであって、悩める人がいないわけではないんです。相談窓口もないのにわざわざ行政窓口に言う人なんて誰もいません。なので、是非行政の方でもつくっていただきたいということでこういう陳情が出ているんです。  ですから、宮城県の多賀城市は本当に先進的でやっているわけですから、宮城県の多賀城市のやっていらっしゃる担当部署の方に御連絡をしていただき、どういう状況なのかというのをしっかりと把握して研究していただきたいと思います。いかがでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 他自治体の動向につきまして、引き続き検討していきたい、研究していきたいと思っております。 ◆長谷川たかこ 委員  それについての御報告をまた委員会で質疑させていただきますので、お願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  他に質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。 ◆長井まさのり 委員  継続です。 ◆はたの昭彦 委員  これについては継続でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。 ○ただ太郎 委員長  それでは、採決をいたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  次に、(13)受理番号16を単独議題といたします。  最初に、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。 ◎区議会事務局次長 本陳情につきましては、当初署名はございませんでしたが、新たに12月7日付で522名、12月12日付で169名の署名の提出があり、合計で691名の署名となりましたので御報告いたします。 ○ただ太郎 委員長  本陳情は、新規付託でありますので執行機関の説明を求めます。 ◎教育指導部長 それでは、お手元の文教委員会陳情説明資料の2ページをお開きいただきたいというふうに存じます。  都立高校入試に際しまして、英語のスピーキングテスト、いわゆるESAT-Jと言われているものですが、こちらのESAT-Jの点数を加えることを中止するよう、また、次年度以降はESAT-Jそのものを中止するよう東京都に意見書の提出を求める旨の陳情でございます。  内容及び経過でございますが、資料の1番には、ESAT-Jに関して東京都から配付された資料について時系列でまとめてございます。  (1)は学校を対象に情報提供のあったもの、今年の4月7日のスピーキングテストに関する情報から数えまして、全12回にわたりまして情報提供がございました。  それから4ページの方にお進みください。こちらは、生徒や保護者を対象にした東京都からの情報提供でございます。こちらも今年の4月上旬、中学校英語スピーキングテストのお知らせに関するリーフレット配付、ここを起点に全10回にわたる情報提供があったところでございます。  6ページにお進みをいただきたいというふうに存じます。こちらは、区内の中学校におけるESAT-Jに関する説明会の状況について御案内をしてございます。  まず、説明会の開催状況でございますが、全中学校とも進路説明会ですとか保護者会、三者面談などを通じまして、保護者に対して説明する機会を設けていることを確認してございます。また実施に関して保護者の方等から寄せられた疑義や不安の声でございますけれども、制度の在り方に関しまして、35校中3校で保護者の方からそうした声をお寄せいただきましたけれども、いずれも東京都からの通知に基づき各校の方で丁寧に回答しているという状況でございます。  また3番でございます。議会からの御質問を受けて東京都への要望ということで、一つには、今年の6月28日、東京都のこの件に関します担当の管理職が区の方へ説明に参りましたので、その機会を捉まえまして、教育長それから私の方から疑義や不安を招かぬようきちんと情報を示して丁寧に進めてくれという要望を直接したところでございます。  また、7月20日の特別区教育長会の席では、足立区教育長、大山教育長の方から直接、東京都の教育長に対して同様の内容になりますけれども、丁寧な進め方をしてくれという要望をしているところでございます。 ○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。  それでは質疑に入ります。  何かございますか。 ◆鹿浜昭 委員  今回、初めての試みということで、いろいろ皆さんからも不安の声等のことがありましたが、中学3年生に対して実施されましたこのスピーキングテストのそもそもの目的を改めてお伺いさせていただきます。 ◎教育政策課長 東京都教育委員会の方では、小・中学校、そして高校まで含めて一貫した英語教育の推進によりまして、使える英語、これまでの反省を踏まえて、高校、大学まで英語習っても日本人が英語はなかなか使えない状況を反省して、使える英語の育成を目指していると、そういう中で、今回都立高校入試の改革の一環としてESAT-Jを取り入れている部分があります。  また、中学校で身に付けた話すこと、学習指導要領に基づいて行っていること、これを客観的に評価して高校の英語教育につなげていくんだと、そういう目的をうたっております。 ◆鹿浜昭 委員  東京都の教育委員会がスピーキングテスト、高校入試に今回活用されたわけですけれども、その辺の意図というのは何なのか教えてください。 ◎教育政策課長 先ほどと重なる部分ありますけれども、学習指導要領の中では、英語が、読む、書く、聞く、話すというところが求められているんですけれども、そこが今までの入試ではありませんでしたので、話すも含めた4技能を正確にはかっていく、それを入試に活用することが大事だというふうに考えているということでございます。 ◆鹿浜昭 委員  ありがとうございます。当然グローバル化が世界中で進んできて、日本でも英語という言語をコミュニケーションの手段として使えるようになることが求められているということで、英語をただの受験科目にするだけでなく言語として学びを実現するようにするため、その4技能をバランスよく伸ばすことが重要ということで、今回、取り入れられたということでよろしいでしょうか。 ◎教育政策課長 そのとおりであると考えております。 ◆鹿浜昭 委員  都教育委員会がスピーキングテストを実施することで、区内の中学校の生徒の英語力、特に話す力が求められているわけだと思いますが、これに対して区教育委員会はこれまでどう取り組まれてきたのか教えてください。 ◎教育政策課長 まず、中学校2年生の冬に実施をいたしております英語4技能調査、こちらの分析をして、翌年中学3年生、1年間の英語の授業改善、どうしていくかということで全校挙げて取り組んでおります。その中で力を付けるということです。  また、中学校の教科別研修会というのを学力定着推進課の方で毎年やっているんですけれども、英語科教員悉皆研修ということでやっております。ここが特色ある取組と思っておりますけれども、その中で、早い段階から東京都の情報を取り入れてスピーキング対策をやってきております。  また、区立中学校の教育研究会、英語部との連携ですとか、足立スタンダードの事業を推進する委員会もありますので、そのあたりの研究事業を連携しながら検証を進めてきております。 ◆鹿浜昭 委員  そうすると、区では、しっかりこの対策は打ってきたということで理解させていただきます。  そんな中でも、やっぱり塾や英会話学校に行く機会がある生徒の方が、どちらかというとこのスピーキングテストは有利じゃないかというような話もお聞きしますが、その辺に対してどうお考えなのか教えてください。 ◎教育政策課長 足立区としましては、塾行く、行かないではなくて、きちんと授業の中で学習指導要領に基づきまして、生徒が自分の考えや気持ちを伝え合うという、これが言語活動と言っているんですけれども、それをしっかり授業の中で、どの授業でも取り入れて、その中で力を身に付けられてきているというふうに考えております。
     重点的な取組として、先ほど申し上げてきました教員研修等で先んじてやってきているというふうに考えておりますので、教員の意識合わせも含めて、丁寧に取り組んでこられたかなというふうには考えております。 ◆鹿浜昭 委員  また、都は、このスピーキングテストの実施に向けて、昨年までプレテストを実施してきたかと思います。段階的にいろいろ準備は進めてきていると思いますが、これまでそんな中で、トラブルということはあったんでしょうか。 ◎教育政策課長 令和元年度から段階的に進めてきておりまして、昨年度は全中学生、都内やっております。プレテストということでやっておりまして、私も昨年度視察をしてきたんですけれども、なかなか機器を調整したりとか事前の準備とかで手間取る様子は見られましたが、テスト自体は無事終えておりましたし、都全体でも致命的な大きなトラブルがあったということは聞いておりません。 ◆鹿浜昭 委員  過去に大きな問題がなかったということですけれども、今回11月27日、スピーキングテストを実施されたかと思いますが、そのとき実際、トラブルということは報告なんかあったんでしょうか。 ◎教育政策課長 一番大きなトラブルといたしましては、当日受験できなかった生徒は翌日までに12月18日の予備日の再試験・追試験の申込みが必須となっていたんですけれども、インターネットの申込みになかなかアクセスできなかったり、急遽電話での受付も広げられたんですけれども、なかなかつながらなかったりということで、期間延長等の措置がされておりました。幸い足立区では必要な生徒全員申込みできたということですけれども、その他にも、声としては、ほかの子の声が聞こえた、実践テスト中に聞こえただとか、前後半入替え制でやっているんですけれども、後半待機組が前半待機組の声が聞こえたよというような声があったんですが、そのあたりは、都教育委員会としては、声は聞こえているけれども、それを聞きながら即座に答えに反映するとかそういった影響はなかったというふうに確認しているというふうには聞いております。 ◆鹿浜昭 委員  そうすると、昨年が高校生全体見ると約8万人ぐらいいるということで、今回、申込みがネットで見ると7万6,000人だったということで、また当日受験者6万9,000人ということで7,000人ぐらい受験できなかったと聞いておるんですけれども、この辺の状況を教えていただければと思います。 ◎教育政策課長 基本的に都としては、3年間のアチーブメントテスト、学習状況の把握のためのテストなので中学3年生全員受けてほしいと言っているんですけれども、実際は私立のみ一本で受験するので受けないとか、あとは不登校生徒等々で受けなかった生徒がいると、報道のとおりだったと思います。  ちなみに足立区の方では4,400人中4,000人が本番で受けているという状況で、今週末の予備日については135名受験予定というふうになっております。 ◆鹿浜昭 委員  ほとんど、特に全体を通して東京都の平均として足立区もある程度、そういった意味では9割ぐらい受けているのかな、教員と、生徒との当然やり取りもあって受験する、しないというのも決められたんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そういった意味では、特に大きなことはなかったというふうに判断させていただきます。  このスピーキングテストの内容、その結果、都立入試を使うことの是非など、区議会で議論すべき内容なのかということが、正直言ってちょっと疑問を持ちます。各区がばらばらに都に意見、要望等を伝えていくことが適切なのかどうなのかということも疑問に思う次第で、逆に混乱を招いてしまうのかなというふうにも思いますし、どちらかというと、東京都に、当然いろいろな改善点も今回テストであったかと思うんです。  ネット等を調べると、都内中学校に在籍する日本語指導が必要な生徒が1,000人ぐらいいて、3分の1ぐらいは当然受験者なんでしょうけれども、その子たちに多言語の説明がなかったとか、あとは聴覚障がいの子たちが試験をするのに、ふだんイヤホンをしているのに今回イヤホンを装着しなければならなかったと、特別措置を受けた生徒がちょっと問題があったというようなことも書かれておりました。いろいろな問題もあるかと思うんですけれども、本会議の答弁で、教育長も都教育委員会に申立てを行っていただいたということでございますが、その辺の今後の見通し等また教えていただければと思います。 ◎教育長 今回、実際に試験をやってみて様々課題もあったかと思いますけれども、基本的にはこの方向性で進んでいくというようなことだと思います。  今後に向けて改善する点もいろいろあろうかと思いますので、こういった反省を踏まえて、更に改善を加えてほしいというようなことで、また今月の末に、教育庁の方に伺って直接にお話をしていきたいというふうに考えております。 ◆鹿浜昭 委員  基本的に、このテストの実施とか入試の活用については、都が決める、判断されるべきものであって、そういった意味では、都教育委員会の専管事項ではないかというふうには思うんですけれども、そういった意味で、区としての立場を今しっかりとお聞かせいただいたので私は言うことはないので、そういった意味で今後、よりよくこのスピーキングテストを進めていっていただきたいというふうに思って質問を終わります。以上です。 ◆長井まさのり 委員  私の方からも何点か質問させていただきます。  11月27日、このESAT-Jの初めての試験ということで、子どもたちも緊張感の中で全力を出し切ってくれたかと思います。私も試験問題も拝見させていただきました。学校の英語の先生がおっしゃるには少し難しい部分もあったと聞いておりますけれども、生徒の反応であったりとか、また中学校の先生の声というのは何かつかんでいらっしゃいますか。 ◎教育政策課長 様々な声はいただいております。例えば、当初の目的地にたどり着けなくて遅刻しただとか、先ほどの声が聞こえただとか、そういった声は個別には上がってきているんですけれども、問題の内容自体について、難しいだとか簡単だ、そこまでは上がってきていないので、そのあたりこれからまた聞き取っていきたいと思っております。 ◆長井まさのり 委員  目的地にたどり着けなかった子がいらっしゃったんですか。 ◎教育政策課長 例えば、受験票に会場書いてあるんですけれども、それを手元で紛失してしまって会場に行けなかったという生徒ですとか、駅からなのか、自分がどこに行くかはっきり認識しなかったのかですけれども、別な集団についていったら、本来自分が行くべき会場じゃないところに来てしまっただとか、そういったのが個別に何件かあったようです。そのあたりは、今週末の再試験のところで対応ということになっております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  たしか試験会場まで60分以内でしたか、その会場で受験すると、先ほどのたどり着けなかった子どもについても、予備日で受験できるということでよろしいですか。 ◎教育政策課長 予備日で受験できることは確認しております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また陳情の理由もずっと拝見させていただいて、そういうことが本当にあるのかなと思いながら確認をさせていただきたいと思うんですけれども、2番のところで、前後半の2回に分けての実施、午後から2回に分けて、人数の都合も教室の関係もあったかと思いますけれども、この2回に分けての実施は、入試の同一時間の原則に反しますと書いてあるんですけれども、これは何か反している部分があるんですか。 ◎教育政策課長 試験問題の漏えい等のこともあって、基本的には同一時間にやるというのが原則になるんだとは思いますけれども、今回、前後半入替え制の中では、前半と後半の生徒同士が入り混じらないように動線をしっかり管理されて、そこは情報管理は徹底されたというふうに聞いております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  原則には別に反していないということでよろしいんですか。 ◎教育政策課長 そのように受け止めております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、未受験の生徒の方が点数がよくなる場合があるとあるんですけれども、これについてはいかがですか。 ◎教育政策課長 本番試験、再試験共に万が一受験できなかった場合には、その生徒の救済措置として、筆記試験で同程度の生徒のスピーキング力を当てはめるという形で、救済策としての仕組みなんですけれども、それが場合によっては、中には高く、本来のスピーキング力が上がる子もいれば、下がる子もいるんだろうというふうには受け止めております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  意図的な未受験を認めてはいけないと思いますけれども、そうした救済策も、やはりいろいろな状況がございますので、コロナの状況もございますし、救済策もあってもいいのかなと思いますけれども、また、録音した8万人近くの音声をフィリピンにおいて複数の人が公平かつ正確に採点するのは無理があると書いてありますけれども、これについてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 私どもは都教育委員会から聞いている範囲ですけれども、一定の英語力と英語教育に関する資格を持ったそういう有能なスタッフが1人ではなくて複数で、具体的に言うと2人で評価をしていって、その評価がずれた場合には、その上司の方が入って合議の中で一人一人のスコアを決めるというような仕組みを入れているということですので、公平な採点に努めているのかなというふうには受け止めております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また録音する際、他の生徒の声を拾ってしまうことがあると記載があります。先ほども少し声が聞かれたケースがあったとありましたけれども、席の間隔についてはどうなんでしょうか。 ◎教育政策課長 一定の間隔を保って試験したというふうに聞いております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、採点内容の開示には応じないということで、ブラックボックスとなり都立高校入試の正当性がなくなるというふうにも書いてありますけれども、これについてはどうでしょうか。 ◎教育政策課長 なかなかこの仕組みが開示というのが難しいようですけれども、どういう形で開示ができるかというのは検討しているような話も聞いておりますので、このあたりは推移を見守っていきたいと思っております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  技術的な問題もあるかと思いますけれども、しっかり検討している状況もこれからまた確認していきたいと思います。  また、境目では1点差が4点差に拡大し正確性に欠けるとあります。いろいろな評価の仕組みであるのかなと思いますけれども、これについてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 スピーキングテストについては20点満点で6段階で評価していく、それが6段階ですので4点刻みになってしまうということですので、1点の差が段階によって4点差につながるケースも中にあるというのは、そういった部分もあるのかとは思います。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  評価の仕組みであり、このテストに限らずほかのテストでもこういった状況もある場合があるのかなと思いますけれども、また個人情報を登録しないと受験できない、情報はベネッセに行くと記載がありますけれども、情報の管理についてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 情報の管理については、都教育委員会の協定の中でしっかり守られるというふうに聞いております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、高校入試の試験監督は高校の教員が行うが、ESAT-Jでは経験不問、履歴書不要、隙間バイトの試験監督が行うと記載がありますけれども、こうしたマニュアルであったりとかそうしたことについてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 しっかりとしたマニュアルの中で徹底しているということで聞いております。  ただ一部の声としては、現場で混乱があったようなことも聞いておりますので、そのあたりは詳しく聞き取って都教育委員会には伝えていきたい、改善を促していきたいと思っております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。様々なことについては、またしっかり次回に生かしていっていただきたいと思いますけれども、またESAT-Jの結果発表は1月中旬で、去年までは12月には志望校を決めていたので遅過ぎると書いてあるんですけれども、これはそうなんですか。 ◎教育政策課長 恐らく主訴としましては、大体12月に三者面談やってそこである程度進路先を決めていくというのが今までの流れなので、そこから若干1月まで待たなきゃいけないんじゃないかということが主訴だとは思います。確かにそういうところはあるとは思いますが、三者面談段階である程度評定も固まっておりますし、1月の12日、13日ぐらいにスピーキングテストの結果が出ますが、そこで最終的な判断をして、都立入試は2月の上旬が締め日になっておりますので、そこまではきちんと時間は確保されているのかなというふうに捉えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。様々この陳情の理由も現状がどうなのか、今、確認をさせていただいた次第でございますけれども、また実施に当たっては、障がいなどによって不公平にならないような受験上の合理的配慮も大変重要かと思います。先ほども少しありましたけれども、例えば、聴覚であったり、視覚であったり、吃音であったり、そうした子どもへの対応についてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 特別な措置を、その子の状況、障がい等含めて事前申請の中で最大限対応するような仕組みをつくられていたとは思いますけれども、なかなか十分じゃなかったような声も、先ほどあったようですので、今回の課題をそれぞれ確認しながら、都教育委員会に改善を求めていきたい、必要があれば改善を求めていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。様々確認させていただきましたけれども、来年度に向けてはこの制度の在り方に不安を感じている生徒と、また保護者に対しても丁寧に説明をする、そうした努力をしっかり続けていっていただきたいと思います。また12月18日の予備日に向けても全力で頑張っていただきたいなと思います。これは要望して終わります。 ◆渕上隆 委員  読み書きがあって、リスニングも今やっていますし、スピーキングテストというのは必要かなというふうには思っているんですけれども、まだ状況を聞いたら、あまりスピーキングテストはやっているところはないということで、東京都は先駆的に始めたわけですけれども、先ほど教育長が言ったように、課題がいろいろ出てきているんじゃないかな、出てきているというか課題があるんじゃないかなと思います。  例えば、聞いた話では、タブレットを使うので、実際の対面じゃなくて本当に実力を発揮できないんじゃないか、最近の生徒はリモートもやっているのでその辺慣れているのかも分からないですけれども、それと先ほどもありましたけれども、リスニングだったら筆記で見た内容で判断するので採点が比較的公平には行えると思うのですが、リスニングは聞いた内容を聞くということは、文法が合っているかどうかとか発音が本当に正しいのかどうかとか、いろいろ細かい点があるので、先ほど複数で採点するということがありましたけれども、そういう問題もあると思います。  それと、これもどうかと思うんですけれども。ベネッセがやるということで民間企業に公的な試験を任せて、本当にそれが公正公平な採点になるんだろうかということもありましたけれども、この辺については、今後東京都に申し入れるということなんですけれども、東京都の方でもそれは、足立区だけじゃない、東京都内全部やっていますので、その辺は情報収集してこれから東京都も改善していくよと、そういうルートはもうつくられているんですか、その辺いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 この件に関して、特に他の区から特段の要望等が都に行われているということはないように聞いております。  例えばタブレットは対面じゃない、なかなか難しいという部分はあるだとか、確かに対人でやった方がいい部分は当然あるんでしょうけれども、やっぱり8万人対象となるとなかなかそういった技術的な部分があるだろうということですとか、民間企業を活用するのはどうかといったところは、このあたりは東京都の専管事項ですので、様々な声があることは伝えていきますけれども、限界がある部分もあるかと思っております。  また、心配されている文法的な正しさとかそういったところについては、評価の観点等も公表されておりますけれども、必ずしも一言一句間違ってはいけないということではなくて、英語でのやり取り、コミュニケーションの達成状況を見ているといったところが大きいので、そのあたりは不安のないように取り組めるように、また授業の中でも学校を通して生徒に伝えられるように努力していきたいと思っております。 ◆渕上隆 委員  余計なことじゃないですけれども、発音で言うと、例えば、アメリカとイギリスとオーストラリアでみんな同じ単語でも発音が違うし、それが、どれが正しいかというのはちょっとまた難しいところなんですけれども、それで、先ほど課題を東京都に伝えるという話があったと思うんですけれども、今後、現場の英語の教員の方とかあるいは実際に受けた生徒とか、課題というかその情報を収集して東京都の方にこれから伝えていきますよというか、そのような体制を足立区としては取られているんですか、その辺いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 大体の運営上のトラブルに、トラブルとまではいかないですけれども、様々な感じたことについては情報を集約しておりますので、そのあたり精査をしながら都に伝えるべきことを伝えていきたいと思っております。 ◎教育指導部長 若干補足ですけれども、今日午前中に校長の役員会がありましたので、校長会長に対して改善を求めたいことについては、きちんと校長会でまとめて文書で我々に提出してほしいと、それをもって東京都の教育長の方へ、また要望に行くという話もしてございます。 ◆渕上隆 委員  今後、採点が出て、自分の思っていたのともっとできたはずなのにこんな低い点かなとか、いろいろあると思うんですけれども、教員の方だけじゃなくて生徒の方の意見といいますか感想とかも聞いていただいて、是非来年度以降の改善につなげていただきたいと思います。要望しておきます。よろしくお願いします。 ○ただ太郎 委員長  ほかにございますでしょうか。 ◆はたの昭彦 委員  私からも何点か質問したいと思います。  まず署名が691名ということで言うと、保護者の方たちの不安な声が非常に大きいなというのが分かるのかなと思います。  先ほど冒頭に、中学校のスピーキングテストを実施する目的ということで、教育政策課長の方からお答えになったんですけれども、その後の質疑の中で、不受験者が一定数いましたということで、それの理由は何ですかと聞いたら、都立高校ではなくて私立高校一本に絞っているというようなお話があったんですけれども、そうすると、正に受験のためのテストであって、先ほど言ったスピーキングテストを実施する目的である英語教育の推進ですとか、学習の到達度をはかるとかというところから逸脱して、正に受験のための制度になっているということなんじゃないですか。 ◎教育政策課長 おっしゃるとおりで、これは受験にも活用するものですけれども、あくまでも3年間の学習状況のアチーブメントテストであるという位置付けになっております。なので、我々としましては、受験するか、しないかに限らず全ての生徒に受けていただくように働きかけていきたいと思っております。  ただ、様々な事情があって今回は初回ということもあって、そういった、今回受けませんという方、足立区はそんなに多くなかったと思いますが、聞くところによると他地区では結構いたような話も聞こえてきております。 ◆はたの昭彦 委員  先ほどの教育政策課長お答えしたように、私立高校一本だから受けない方がいたということでいえば、正に受験に活用することが目的になってしまったということだと私は思います。  それの中で、先ほど、高校入試というのは、本当に一生を左右する重要なことであって、足立区の子どもたちの一生を左右する問題なわけです。そういう中でいうと、公正とか公平とかというのは正しく評価されるという必要があるというのは当然だと思いますけれども、区教育委員会も同じ意見だと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 私もそのとおり考えております。 ◆はたの昭彦 委員  だけれども、このESAT-Jというのは、先ほどもいろいろありましたけれども、非常に不公平というか、ラインがあると。  先ほど6段階に分かれてという評価がありまして、1点の差がAランクで評価がBランクになってしまうとか、BランクがCランクになってしまうと、僅か1点差でそこが分かれてしまうと。本来ならばそうではなくて、1点差も4点差も評価が分かれてしまうという。これESAT-Jというのは、その結果が学校の方にフィードバックされて内申書に大きく影響するわけですから、そこで評価が正当にされなくて、学校を今後選ぶ段階でそこが大きく左右されてしまうということがあるということでいうと、やっぱり正当な評価につながらないと思うのですけれども、それについてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 スピーキングテスト100点満点を20点にした上で6段階に分けると4点差が付くということでしたけれども、今回やってみて、そのあたりの都教育委員会の検証の状況なども私も聞いてみたいと思いますし、そういった声はあったことは伝えつつ、どのように検証していくのかも聞き取っていきたいなと思っております。 ◆はたの昭彦 委員  検証じゃなくて、実際に既に今回試験やられて、もしこれが都立高校の入試で評価、反映されるということであると、今後、検証段階じゃないんですよ、子どもたちの未来がかかっているわけですから。  そういう意味では、そういう不安がある中で都立高校の入試に活用するのはやめてほしいというのがお母さんたちの、保護者の方の声であるし、子どもたちの声なわけです。そこは正しく理解する必要があるんじゃないかなと思います。  更に、先ほど不受験者の扱いということで言うと、病気とかで休んで受けられなかった場合というのは試験の点数によって、近似値の子どもたちの点数がその子の評価としてされるというようなことなのだけれども、そういうことでいうと、他の委員会で、うちの他の議員が質問したように、ほかの人の点数の評価が受けなかった子の点数の評価になってしまうという、全く相関関係ないわけですよ、筆記試験とスピーキングテストの評価関係というのは。そういう中でそれが適用されるというのは、最初に言ったように正しい評価ではないし、公平な扱いでもないと思うんですけれども、それについての区教育委員会の判断はどうなんでしょうか。 ◎教育政策課長 都教育委員会は、ある程度の相関があるという想定の中で、救済策としてそういった取決めを今回したというふうに判断しておりますので、我々としてはそれを受け止めるということだと思います。 ◆はたの昭彦 委員  私、都教育委員会じゃなくて区教育委員会がどう考えているのと、子どもたちの将来を左右する重要な局面でこういうことが導入されているのに対して、区としてどういうふうに考えているのかと聞いているんですけれども、もう1回答弁お願いします。 ◎教育政策課長 本人のやむにやまれない事情で不受験になってしまった場合の、そのあたりのスコアをどうすべきかという考え方だと思いますので、それを何とか区教育委員会として救う、何とか考えられる最善の策としての今回の特別な措置だというふうに考えております。 ◆はたの昭彦 委員  特別な措置ということですけれども、やはり筆記が得意な子とスピーキングが得意だとか、そういうところ不得意ということがあるわけだから、その辺の相関関係がない中で正しい評価につながらないというのは、私はそういうふうに思いますし、一般的に考えてもそうだと思います。  それで、先ほどの答弁の中で、今回のスピーキングテストについては、大した問題はなかったみたいなことが答弁されていましたけれども、英語スピーキングテストを考える議員連盟という42人の都議会議員とか地方議員が介入している連盟と都民団体が実際にこの1週間でアンケートを行ったんです。478件の回答が寄せられて、そのうちの6割が中学3年生からの回答で、3割は保護者、そのほかが塾講師や試験の監督官からの回答ということで、全197会場中125か所の会場に参加した方たちから寄せられました。  この中には、足立区の子どもたちが受験した会場も含まれていると、どことか言いませんけれども。それによると、前半組から後半組への音漏れや情報漏えいがあったというのが46会場から92件寄せられているんです。  そういった中で、声としては、「周囲の声がだだ漏れでした、後半組は自習時間に英語の勉強ができてしまいました」「15分のテストで、これが終わるまで、前半がやっている期間はずっと後半組は隣の教室で待っているということで言うと、声が聞こえる中で、それに声が聞こえ想像して問題を考えることができた、自習時間で考えることができた」と。  また、後半組の人から聞いたんですけれども、「前半の子の声がだだ漏れで有利だった。そのおかげで答えらえた問題も多くありました」「前半組が終わった後、トイレ等で問題が流出しました。トイレに行った後半組はほとんど問題を知っていました」と。先ほど動線を分けると言っていましたけれども、実際に会場では動線分かれていなくて、共通のトイレを使って前半組と後半組が接することができたという、そういう声も届いているのです。  ほかにも166件、78会場からは、周りの声が聞こえると。「回答のタイミングをずらせばカンニングも可能だと思った」「テスト中は周りの声が丸聞こえで答えが分かってしまった」「イヤーマフの意味がなされないほど周囲の声が聞こえた」と。「時間差を使って回答をまねすることも可能な環境だった」と。「再生ボタンのスイッチをずらすことで、周りの子の答えていることが聞こえて、それで答えることができた」と。  また、先ほど周りの声が録音されるんじゃないかというような話で、距離がちゃんと保たれていますという話でしたけれども、55件、35会場からは「隣の人の声が録音された」と。「録音音声の確認を事前にするが、そのときに周囲の話し声がしっかりと録音されて、自分のものが評価されるか不安だった」と。マイクテストのときには自分の声が録音されているか確認する作業があったけれども、1回目は自分はしゃべらなかったけれども、自分の声ではなく他者の声が録音されたと、こういう声、実際届いているわけです。  本当にこれで、最初言ったように正しい評価で子どもたちが評価されるのかということで言うと、本当に署名が多く届けられていましたけれども、保護者の方や受験する子どもたちが不安の声を上げるのは当然なわけです。先ほど、これから検証しますということを言っていましたけれども、本当に子どもたちの将来、未来を考えたら、確かに受験の方法というのはいろいろあるんだけれども、そういう不安が出ちゃいけないし、正しく公平に評価をされて、ちゃんとその子に見合った評価がされるような制度じゃなきゃいけないと思うんですけれども、本当にこのESAT-Jがそういうふうになっていると区は思っているんですか。 ◎教育政策課長 SNSも含めて様々な声が上がっていることは私も認知しております。確かに隣の声が聞こえるですとか、前半組の様子が後半組に聞こえるといったことも、都教育委員会もこれも認知しているようです。ただし、そういった声だとか様子が聞こえるかもしれないけれども、それが回答に直接影響する、そこまでのことはないということを確認していると聞いております。  また、隣の声が聞こえるですとかそういった声もいろいろな要請文等でも書いてあるんですけれども、実際の音声は、そこの生徒の息遣いから全部把握できるぐらいなので隣の声なのかその声なのかも分かるぐらいの精度で判定しているというような話も聞いておりますので、そのあたりは公平公正な採点がなされるというふうに考えております。 ◆はたの昭彦 委員  周りの声が聞こえて、それで回答ができたということが問題だと思うんです。実際に、英語スピーキングテストが正しく評価されないとかいろいろな問題があるから大学入試で活用しようと思ったけれども中止になったという経緯があるわけです。そこを正しく認識するのに検証もしないで東京都が導入したということはいろいろ問題だし、足立区の子どもたちの将来のことを考えると区としてしっかり意見を上げていく必要があると思いますし、先ほど校長会で意見を集約するというお話だったけれども、実際に受験した子どもたちの声を区教育委員会として聞くべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 学校を通してそういった生徒の声も集約していきたいと思っておりますし、先ほど、はたの委員の御指摘のとおり、やはり一番の問題は生徒は不安を抱えて受験に臨まないということが一番の問題だと思っておりますので、そういう不安を最大限解消すべく、都教育委員会には様々な意見、要望を伝えていきたいと思っております。 ◆はたの昭彦 委員  最大限不安を解消するのは、ESAT-Jを中止するように区として都に求める、受験に活用しないことを求めることだと思います。このことを指摘しておきたいと思います。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。 ◆長谷川たかこ 委員  今までの質疑を聞いていて、すごくいろいろと不思議に思ったんですけれども、今回の陳情の内容についてなんですが、3番から(1)(2)(3)と裏面(9)までありますが、これに対する答えというのをわざわざこの委員会で一つ一つ聞かないと答えが出てこないのではなく、あらかじめきちんと回答を資料の中に盛り込んでいただきたいと思いますが、今後気を付けていただきたいんですけれども、いかがでしょうか、時間がもったいないです。 ◎教育政策課長 陳情の資料の作り方も含めて勉強させていただきたい部分もあるんですけれども、事務局と確認の上、改善できるところは改善していきたいと思います。
    ○ただ太郎 委員長  改善できるところがあればそうしていきたいですね。 ◆長谷川たかこ 委員  他の委員が一つ一つ丁寧に聞いていただいたので私もそこで理解できましたけれども、聞かないと中身が分からないですよね。都教育委員会の内容なので、足立区と直接というわけではないですから、きちんとそこを、運営上、時間を短縮するためにも、しっかりとこれに対する回答を最初から資料に盛り込んでいただきたいと思います。是非改善していただきたいと思います。  それから、あと前半後半の試験、分かれていたそうですけれども、これは同じ試験内容ということでよろしかったでしょうか。 ◎教育政策課長 同じ試験内容になります。 ◆長谷川たかこ 委員  そうすると先ほど、はたの委員から話があった、聞こえていたというのはものすごい問題で、後半組の人たちは聞こえてくる内容で、ある程度の文書は考えられるわけですよね、会話、何を話そうか。そうするとそれは公正さには欠くと思いますけれども、そうお考えになられませんか。 ◎教育政策課長 そこで言われている、聞こえた程度、内容もはっきり、私たちも全く把握できませんので、どの程度の聞こえ方だったのかも含めて、いろいろな言われ方しております。そのあたりも含めて東京都は当然情報収集していると思いますし、分析していると思いますので、そのあたりは、我々の学校の生徒がどうだったのかということと含めて、都内でどういう状況だったのかということも都教育委員会に確認しながら改善につなげていきたいと思っておりますので、必要な情報を伝えていきたいと思います。 ◎教育指導部長 若干の補足ですけれども、例えば、隣の回答を聞いて回答することができたというような声に対して東京都からメモをいただいているんですが、イヤーマフの装着ですとか、あとはホワイトノイズにより小さな音声を聞こえなく処理をしていますと、他の生徒の音声を聞き分けながら回答することは通常起こり得ないというふうに考えているというのが東京都の見解で、私どもに説明をいただいている内容です。  それから、後半実施の生徒たちに前半実施の生徒の回答が聞こえたんじゃないかというようなことに関しましても、待機教室等では、音声は確かに聞こえたけれども、発言内容を聞き分けることはできずに回答に影響を与えることはなかったということを実際に確認をしていますという説明を私どもは受けております。  私どもとしては、そうした説明を受けている立場として今、答弁をしているわけですけれども、今後、先ほど、はたの委員の方からもありました生徒たちの意見を、声をというようなこともありましたので、実際本当のところどうだったんだということは意見を集約した上で、きちんと東京都の方には、もし東京都の説明が間違っているんであれば、そこは是正を申入れたいというふうに考えています。 ◆長谷川たかこ 委員  正に都の方は実施していらっしゃるわけですから、そういうふうにおっしゃりたい気持ちは分かるんですけれども、現場がどうだったかということが大切ですので、この声を受けて、足立区の受験者に対するアンケートを早急に取っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 アンケートを取るのがどういうやり方になるか分かりませんが、生徒の状況がどうだったのかというのは把握に努めたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  状況をきちんとアンケートを取って把握していただき検証するという作業が足立区は必要だと思うんです、この陳情が出た以上は。ですから、そこを徹底していただきたいと思います。  それから、フィリピンという場所で複数の人が公平かつ正確に採点するのは無理があると、確かに人的ミスというのは必ず付いて回るもので、足立区役所においても優秀な方々がいらっしゃるのに、毎年のように人的ミスがあって御報告を受けるじゃないですか、この内容で人的ミスありませんよなど100%言えないわけですから、その部分においてもしっかりと区として調査研究をして、それを東京都の教育委員会の方には上げていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 各学校の中で生徒の今回スコアがどうだったのかということと授業の中での様子の見取り、そのあたりを比較したときに、教員がどういう反応、感じるのかということも含めて、あまり乖離があったら、そこはやっぱり問題もあるのかもしれませんし、そういったことも含めて情報収集していきたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  今回こういう陳情が出ておりますので、足立区独自でしっかりと検証していただきたいと思います。強く要望いたしますので、よろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。 ◆長井まさのり 委員  先ほど一つ一つ確認をさせていただいたところでございますけれども、他の委員からの質問の中でも、また、どうなのかななどという思いもいたしました。  先ほど周りの声が聞こえて回答ができたというその声であったりとか、前後半の生徒が使うトイレでそうした内容が伝わっていったというような、そうした声があって、そういったことが東京都からのメモが届いていたということですよね。その事実確認というのは、これからまた予備日の試験もあるわけなんですけれども、そうした事実確認というのは、その声が届いてきたことに対してどういうふうにされてきたんですか。 ◎教育政策課長 メモが届いたというよりも、失礼しました。我々がいろんなそういうSNS等の意見も含めて、こういう声が出ているんだけれどもどうなのかということを聞いたことに対する都の見解を我々がメモとしてまとめたもの、メモというか情報を共有したものでございます。 ◆長井まさのり 委員  そうすると、都の見解、東京都のスピーキングテストが行われたわけですけれども、そうしたことが本当にあったのかどうか、我々は、区はその現場にいないから分からない範疇であるかと思いますけれども、先ほどの試験官であったりとか、東京都が管轄しているスピーキングテストの中でどういうふうに判断しているのか、そういうことが本当にあったのか、どうなんですか。 ◎教育政策課長 様々に言われていることが事実としてどれだけあったのか、我々もまだ未知数なところがあります。今日いただいた御意見ですとか、学校から上がっている情報をまとめて、それを、年内には東京都教育庁の方に訪問する予定になっておりますので、その中で伝えて、実態把握に努めていただくとともに改善すべきところは改善できるように促していきたいと思います。 ◎教育長 本会議でもいろいろ御質問もいただいておりますし、本委員会でも様々御質問であったり、こういった私も初めて聞いたような事実もございましたので、要望するのとともに事実確認も含めて、東京都の方には要望していきたいというふうに思います。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  事実確認も含めて、しっかり東京都の方にも強く要望していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◎教育指導部長 すごくしつこい話になってしまうかもしれませんけれども、特別区の教育長会で、他区の教育長がこの話題について一切発言がなくてスルーをしてしまうところを、うちの教育長が手を挙げてESAT-Jの懸念について意思表明したということで、私どもは23区の中で足立区だけがこのことについて懸念を表明して正面から取り組んでいる区だというふうに自負をしてございます。  そうした姿勢を失わずに、今おっしゃっていただいたようなことも含めて、きちんと東京都に対して物を申す足立区でいたいというふうに考えています。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。公平公正な試験の実施に向けて、また子どもたちがスピーキング力をしっかり高めてきた、そうした実力をしっかり発揮できる体制、そうした頑張る気持ちをしっかり応援してあげたいなと思っていますので、どうか教育委員会の方もよろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  それでは、各会派の意見をお願いします。 ◆鹿浜昭 委員  今、各委員から多々御意見あって、事実確認まだされていない点も多いかと思いますが、やはり来年、試験を控えた受験生が都立高校入試にスピーキングテストの点数を加えることを中止したりすることは、やはり受験生を大きく惑わせるのではないかというふうに思います。  確かに、全国初の試みであり、不安を感じる方もたくさんいましたし、今の事実かどうかという確認もしっかりとこれから検証をしていただきたいというふうにも思います。  ただ、ここで立ち止まるのではなくて、誠意を持ってこれからも受験生に対して、保護者に対して丁寧に区教育委員会も説明をしていただいてやっていくことが、対応していくことが大切だというふうに思いますので、我が会派としては、この陳情に対して不採択をするべきというふうに思います。 ◆長井まさのり 委員  学習指導要領で求められる英語の4技能のうち話す能力を育成していくことは大変重要であるかと思います。  また、都議会においても都立高校入試への英語スピーキングテストの導入の延期、見直しに関する請願が本年6月15日の議決で不採択となっている状況でございます。  先ほど陳情の理由の確認、また11月27日の状況は伺いましたけれども、今後、検証を踏まえてしっかり来年度に生かしていっていただきたいなと思います。  また、12月18日には予備日の受験もございまして、人数も先ほど伺いましたら135名と聞いているところでございます。正に受験を直前に控えたこの状況の中で、受験生や保護者、また懸命に英語のスピーキング力を高めようと頑張っている学校関係者などの皆様に対してしっかり応援をしてまいりたいと思います。  先ほど、いろいろ事実確認をさせていただきましたけれども、また実態をしっかり把握していかなければいけない面もあるなという思いもいたしました。また、そのことについては東京都に強く要望してまいりたいと思いますので、そうした状況も少し踏まえていきたいと思いますので、今回は継続とさせていただきたいと思います。 ◆はたの昭彦 委員  今回、高校入試、ESAT-Jを導入するということについては、先ほどSNSだとか、あとこういった私たちが今紹介したアンケートですとか、あるいは記者会見でも、実際に試験に立ち会う、試験官として立ち会った方も不安の声が非常に出されていたということで言うと、非常に問題が大きいからこういった声が様々な部分から出てくるんだと思います。  これまでいろいろなところで受験の試験がありましたけれども、ほかの試験でこういった不安の声というのが出てきたということはないわけですから、そういった意味では問題が大きいですし、これからも大学の入試で活用されなかった、採用されなかったというのは採点方法にも問題があるし、評価の点でも非常に不安があるということが大きく由来したんだと思います。  ということで言うと、非常に問題が大きいというふうに思いますけれども、今後、東京都としては、来年度も引き続き考えていくような方向もありますので、問題点をこれからも継続して審査をしていきたいなと思いますので、今回については継続でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  やはり本試験において公平さが担保されないのは問題であって、1点、2点の差というのはとても大きいものです。しっかり検証して、是正すべきところはしていくという姿勢が必要ですので、まずは今回は継続でお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  これより採決いたします。  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。       [賛成者挙手] ○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。  以下の審査に直接担当でない執行機関の退席を認めます。       [執行機関一部退席] ○ただ太郎 委員長  次に、所管事務の調査を議題といたします。  (1)児童虐待防止に関する調査についてを単独議題といたします。  何か質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。 ○ただ太郎 委員長  次に、報告事項を議題といたします。  (1)を教育指導部長より、(3)を学校運営部長より、それぞれ報告を願います。 ◎教育指導部長 それでは、文教委員会報告資料の2ページを御覧ください。あだち日本語学習ルーム分室の開設についての御報告でございます。  日本語を母語としない中学生を対象に、現在、保木間小学校の空き教室を活用して、あだち日本語学習ルームというのを実施しているところでございますが、綾瀬川より東側のエリアの生徒たちが、こちらを利用するのにちょっと不便だというような声もいただいておりましたので、この度、第十二中学校の方の空き教室を活用して日本語学習ルームの分室というものを開設させていただいたところでございます。  現在、まだ2名の活用になっておりますけれども、声を掛けながら、近辺の生徒で需要のある生徒をこちらに誘導していきたいというふうに考えております。  なお、講師については、現在の保木間小学校で仕事をしていただいている講師の方を何人か第十二中学校の方に引っ張ってきてということなので人員増のない形でこれを実現しているというところでございます。 ◎学校運営部長 続きまして、文教委員会報告資料3ページを御覧ください。  件名は、学校給食用牛乳パックのストローレス化についてです。  この度、納入事業者であります雪印メグミルク株式会社より、令和5年4月からストローレス牛乳パックへの切替えについて文書が送付されましたので御報告いたします。  区に送付されました文書は4ページにあるものですけれども、今後は、牛乳をストローを使わず直接飲むことが可能になるとのことです。  そのため項番2にありますとおり、児童・生徒への教育期間を定め小学校低学年を中心にバイオマス5%配合のストローを必要に応じて供給するというようなことでございました。令和5年1学期からストローレス容器への変更になることから、12月の校長会やおいしい給食検討会を通じて事前に周知してまいります。 ○ただ太郎 委員長  何か質疑はございますでしょうか。 ◆水野あゆみ 委員  私も1点、あだち日本語学習ルームの分室の開設についてお伺いいたします。  今、日本語を母語としない中学生対象ということで、11月末現在27名、利用されているということですが、全中学校の中学1年生から中学3年生までの子たちで、日本語を母語としない子は何名ぐらいいるのか、お伺いします。 ◎教育指導課長 申し訳ございません、今、手元に資料ございませんので、後ほどお知らせさせていただきたいと思います。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。というのも、いろいろな学校の子たちに聞くと日本語が全く話せないよという子がクラスにいるというのを聞いていまして、既にポケトークなどで対応している状況もあるそうですが、やっぱりそれではかわいそうだなというのを見聞きしておりますので、もし対象者がすごいもっと大勢いて、それで27名の利用なのか、または本当に27名しか利用者が、利用するべき人がいないのかというのは、是非調べていただきたいなと思いました。  これ周知というか、どういうふうな形で生徒に対しては、この分室に通っていただいているんですか、経緯を教えてほしい。 ◎教育指導課長 実情の中で数は定かではないんですけれども、やはり保木間小学校の方には遠くて通えないという子も実際います。今回は、特に綾瀬川より東の方に、本当は入りたいんだけれどもという手を挙げてくれた家庭があって、そういうところもいっぱいあるというところを認識したので、こちらの方に一応分室をつくったところです。  ただ、実際開けてみると、いろいろな事情でちょっと通えないということであったりとかというのがありまして、今現状2名ですけれども、今後入ってくる予定というのはありますので、また順次報告させていただきたいと思います。 ◎教育指導部長 若干の補足ですけれども、日本語を母語としない生徒が新たに就学相談などで学務課を訪れた場合には、きちんと教育指導課の方にも情報をいただいて、この日本語学習ルーム、本人の日本語の習熟度をよく確認しながら、必要があれば日本語学習ルームをお知らせ、お勧めをしているようなことで進めております。 ◆水野あゆみ 委員  学校の先生から見て、この子は行った方がいいなというふうに見てその分室を紹介するということはあまりないんですか。教育相談に来なければそっちの分室は紹介していないんでしょうか、そんなことはないですか。 ◎教育指導部長 教育相談ではなくて就学相談です。越してきて学校に入りたいんだけれどもという相談があったときに、日本語の習熟度合いを見て、必要であれば日本語学習ルームを御紹介しているというのが、すみません、私の答弁でございました。 ◆水野あゆみ 委員  どういう理由で、今後、母語としない子を調べていただいて何名ぐらいいるのかということでお調べいただいて、通えない理由とか、また通わないで済んでいる状況なのか、そういうのはまた状況把握していただきたいなと思いますが。 ◎教育指導課長 その辺の情報をしっかり探りながら、分室、ほかにも必要なのかどうかというところも含めて検討していきたいと思います。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。  保木間小学校も開設していただいたんですが、やっぱり日暮里・舎人ライナーより西側とか、また千住地域の子はなかなか通えないだろうな、土地勘もないんだろうなと思いますし、そういった子たちに、すぐ分室開設してよというのは難しいのかなと思いますけれども、オンライン活用とか、そういったことは今のところ考えていないですかね。 ◎教育指導課長 これはなかなか母語がそれぞれ違っていたり、今もこの27名多岐にわたって言葉を教えている状況もありますので、マン・ツー・マンが今のところは一番いいのかなというふうに考えております。 ◆水野あゆみ 委員  さっき保木間小学校に講師を2名派遣したということですけれども、本当に、27人の、25人ぐらい行っているところの第十二中学校は、相当多くの講師が付いているということでいいですか。 ◎教育指導課長 すみません、第十二中学校の方が今2名ですので、講師も今2名行っております。これがバランスがどうなってくるかによって、また講師を増員するのか、それとも今の状況でどういうふうに分けていくのかというのを考えていきたいと考えております。 ◆水野あゆみ 委員  分かりました。  この講師の方、どういった資格をお持ちの方なのか私も分からないんですけれども、せっかくやっていただけるんであれば、講師も増員していただいて、成果が出るようにやっていただけるように要望させていただきます。 ○ただ太郎 委員長  ほかに。 ◆長谷川たかこ 委員  学校給食用牛乳パックのストローレス化で、紙パックのまま直飲みするということについてなのですが、子育てしている当事者の親としてものすごい衝撃を受けました。公教育の中で紙パックを直飲みさせてしまう教育がこれから始まるのかと思うと、マナーも何もなくなってしまうんじゃないかなと。やはりある程度大きくなったら、小学校高学年からテーブルマナーとかも学ぶようになってきますけれども、飲み物を、牛乳パックの紙パックをみんながみんな直飲みするなど、ちょっと行儀が悪過ぎるんじゃないかと私思うんですが、是非とも、マイカップ持参で全小・中学校の子どもたちには、カップで、きちんとしたコップで牛乳を飲ませるという取組をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 他の自治体では既に今年4月から、この牛乳パックの直飲みが始まってございます。そういったところでどういった取組をしているかということはまだ情報を把握してございませんが、情報を把握していきたいと思っております。  また区内で、自主的に、子どもたちがSDGsの観点から直飲みを自主的にやっている学校がございます。生徒会で話し合って、マイカップを持ってきてもいいし、ストローは自分で持ってきて持って帰るみたいなルールを決めてやって実践しているような事例もございます。一律ではなくて、各学校の実態に合わせて取り組めるような話をしていきたいと思ってございます。 ◆長谷川たかこ 委員  SDGsだからというもので片付けてはいけないと思うんです。やはり幼少期からのマナーというのは、環境、親がしつけることもまず大切ですし、学校の教育現場できちんとお手本を見せていくことも必要だと思います。SDGsという言葉を看板にして直飲みをさせるというのは、世の中がそういう風潮になってしまったらそれはそれで私はもう一大事ではないかなと、子どもを持つ親としてとても不安です。  学務課長は、いかがですか、直飲みするというのは当たり前に思われるのでしょうか。 ◎学務課長 環境に配慮した新しいやり方ということでの考え方の一つかなとも思っております。私も実際、その学校に行った後、何か所か食べに行ったときに試しはしてみましたが、まだちょっと開きにくいことは開きにくいのですけれども、申し訳ございません、私はあまり行儀がよくなかったのか、中学生ぐらいのときに直飲みしていました。  私たちの頃は牛乳瓶でしたので、瓶もある意味直飲みではなかったかなと思います。  価値観それぞれ皆さん持ってらっしゃいますが、マイカップ持参になりますと、また保護者への負担も増えるというところがございますので、その辺は各学校ごと、あと発達段階に応じて、家庭では家庭できちんとしつけをしていただけるような方向でいければいいのではないかと考えてございます。
    長谷川たかこ 委員  家庭でもやはり問題視されるほかの方々いらっしゃると思うんです。学校ごとにというと、学校の校長の裁量で、うちの学校はマイカップは持参禁止というふうになったらもうそうなってしまうわけですから、各学校の校長先生の裁量ではなく保護者の裁量で、カップ持参を決めさせるというような形にしていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校運営部長 たまたま今日午前中に、校長会にこのお話を提示させてもらいました。ストローレスの容器が変更になって、ストローも使えるようにもなっていますし、直飲みもできるようになっています。実際にどのように一斉に取り組むのか、そうじゃないのかについては、まだ時間がありますので、校長会と相談しながら決めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆長谷川たかこ 委員  それと、校長会も含めてですけれども、保護者の御意見も是非聞いていただきたいと思います。場合によってはアンケートとかも取っていただければと思いますがいかがでしょうか。 ◎学校運営部長 そちらについても情報収集できるように、それも現場の先生方と相談しながら決めたいなと考えています。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。 ○ただ太郎 委員長  次に、その他に移ります。  何か質疑等がありましたらお願いします。 ◆にたない和 委員  ちょっとお伺いさせていただきたいんですけれども、食についていろいろな教育もされている中で、足立区として、すごくおいしい給食とか提供している中で、実際に必要な栄養素の中で何が足りないであるとか、そういったものをはかるような検査キットであるとか、そういったものが今、大手の製菓メーカーであるとかベンチャー企業とかからも結構ワンコインとかで出ていますけれども、そういったものを活用したりとかというのは足立区とかやっていたりとか事例とかありますかね。 ◎学務課長 学校給食でということですか。 ◆にたない和 委員  学校給食というよりかは、それぞれの生徒がいろいろな食生活の中で、足りていない栄養素とか、大人向けだったり子ども向けだったりいろいろあるらしいんですけれども、ふだんの生活の中でどの栄養素が足りないとかというようなことが分かる、管理栄養士の方から教えてもらったんですけれども、検査キットであるとかそういったものが今あるのですけれども、そういったものを活用して、あるかどうかだけ教えてもらえればいいだけなんですけれども、どうですか。 ◎学務課長 すみません、申し訳ありません。私が知る限りではその検査キットを使っているという事例は伺っていないんですが、ただ、日本人はどうしても鉄分が足りない、そういった面は栄養士の方が警鐘を鳴らして、学校給食で十分に取れるような献立をということで工夫を重ねてございます。 ◎教育指導課長 実は、小学校6年生の家庭科で、身近に自分たちが食べているもの、給食をはじめとしてお菓子だったりとか晩御飯だったりというのを全部カロリー計算ができるように今教えています。なので、どれぐらいの自分がカロリーを取っていて3食、よく学校の廊下に貼ってある、あれをバランスよく取っているかというのが6年生から学習を始めますので、キットがないけれども、ある程度意識を持って食に向かっている子はいるんじゃないかというふうに考えています。 ◆にたない和 委員  すみません、簡潔に、先ほど陳情の審査の中で受理番号10で御提案させていただこうと思ったんですけれども、なかなか質問に不慣れなもので申し訳ないですけれども、アンテナがなくなるという、収納情報が見えなくなるというか、それ自体がなくなるというところですけれども、これまでも、教員の方とか家庭環境をお伺いしている中で、昔だったら年収であるとか職業であるとか、そういった調査票とかもやっていた時代ありましたよね。今はそういったものが不要な情報としてなくなっている中で、一つ、給食の収納情報がなくなってしまうかもしれないという中で、是非ともそれを機会と捉えて、機会といいますか、そのタイミングで是非とも提案させていただきたいのが、製菓メーカー、グリコであるとか大手のお菓子メーカーとかでワンコインで足りない栄養素とかが分かるような、そういったキットであるとか、ベンチャー企業とかでも血液検査の中のマーカー化できたりとかしているのは500円とかで、非常に安価にそういった足りない栄養素とかというものを分かるようなサービスがちまたでいろいろ出ている中で、つい最近もあったんですけれども、どうしても私の住んでいるエリアというのは土地も結構高くなってしまって、パワー世帯、要は共働きですごい年収のある世帯が結構多いんです。その中でどういったことが起きているかというと、全然昔みたいに明らかにちょっと同じ服を着る頻度が多いとか、先ほどありましたけれども、爪であるとかそういったものがきれいなお子さんであって、身なりがしっかりとしているお子さんであっても、なぜか不良ではないんですけれども、いろいろ問題を起こす子どもがいたと。家庭だって別に年収が低くない、別に何も特に問題はないし、身なりもきれいなんだけれども、実際問題よくよく聞いてみると、結局のところ家庭で、例えば1,000円札を渡されてそれで御飯とか適当にやっといてよというようなところの家庭だったというところをお話を伺っております。  それ以外にもそういった似たようなところ、家の中で勝手に、500円あげるから、お金的には困っていないんだけれどもというところがあったりとかして、今回ちょうどいい機会で、学校給食が無償化になって収納情報がなくなる中でうかがい知る情報の中の一つがなくなるというところで、できれば一つ増やしていただくというのも検討していただければなというところであるんですけれども、やはりそういったうかがい知る情報というものに対して、別に学校の教員の方のアンテナが一つ減るだけじゃなくて、そういったものというのは足りない栄養素とかがあって学力とかにも影響が出てきてしまったりとか、学力の向上について食との関係というのはいろいろな研究で立証されている中でありまして、足立区としても学力というものをボトルネック的課題として挙げているというところであれば、是非とも前向きに検討していただきたいなというのを、先ほどの陳情の審査の中でやろうとしたんですけれども、さすがにいろいろ質問の仕方ということでちょっとできなかったのですけれども、是非とも前向きに御検討いただければと思って提案させていただきたいなというところだったんですけれども。 ◎教育指導課長 恐らく、今、様々なところでネグレクトまではいかないんですけれども、食のバランスを考えずに家庭で物を与えるだけ与えていたりとか、逆の場合もあると思うんですけれども、今それを発見するのは肥満度であったりとか、あとは逆に、体重とかを比較で、健康診断でやっていますので、そこで成長曲線が低いものについては、家庭の環境を調べたりというのがあります。  それ以外のツールとして今おっしゃったようなものがあるとすれば、私、今お聞きしながら何か血を抜いてやるのかなとかいろいろ考えていたんですけれども、まずそれが何かというのを教えていただいてお話できればなというふうに思っています。 ○ただ太郎 委員長  そういったものが何かというのをまず提示していただいて、それからだと思いますので。 ◆にたない和 委員  そういったことも、陳情のアンテナが一つ減る中で、それは一つの一例なんですけれども、是非ともそういったいろいろな方面からも含めてアンテナを増やすところでの検討を深めていただければ、どうか検討していただきたいなと強く要望させていただいて、要望として終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  なしと認めます。  それでは、これをもちまして文教委員会を閉会といたします。       午後4時34分閉会...