図1のグラフをご覧ください。平成28年度から令和2年度にかけて、
保健予防課、
保健センター等、衛生部の窓口へ申請される方が多くなっております。
図2、支援の必要な妊婦の年次推移のグラフになります。下部の太い実線がD妊婦、一番
ハイリスクの妊婦になりますが、令和2年度は9.5%、その手前のC妊婦まで合わせると64.2%と、令和2年度から
妊婦全数面接を開始したところですが、このC妊婦とD妊婦の合わせた割合が高くなっております。
3ページをご覧ください。
2点目、
妊娠届出時の
リスク項目についてです。最も多かった項目は、
BMI体格指数ですけれども、18.5未満のやせ妊婦が13.3%、シングルの妊婦が13.0%でした。
また、令和2年度上半期に割合が増加した項目ですけれども、図3をご覧いただきまして、下の実線が要支援の病気を持っているかどうか、心臓・糖尿病・高血圧等が3.5%から5.6%に上昇した他、サポートなしという妊婦が、9.3%から12.0%というふうに上がっております。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、実家の支援を得られない等の理由が考えられます。
3点目、令和2年度新規事業の実績でございます。
(1)足立区
スマイルママ面接です。
妊娠届出時に面接を実施し、
育児パッケージ、これは
こども商品券になりますが、そちらを配付している事業です。9月末現在の対象者が6,036名、面接終了、
商品券配付が3,950名となっております。
9月末までに届出た方については、11月末までに面接を終了し商品券を配付予定です。
(2)
デイサービス型産後ケアです。生後4か月未満の母子を対象に休養の場を提供する事業ですけれども、9月から始めたところ、定員28組のところ、25組の参加がございました。
今後ですけれども、引き続き支援が必要な世帯に対して、継続した個別支援を行い、
ASMAP事業の充実を図ってまいります。
4ページと5ページは、それぞれ実績や集計結果になります。
○さの智恵子 委員長 それでは、質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆
長井まさのり 委員 では、私のほうから何点か質問させていただきます。
この何らかの支援を必要とする人の割合は、令和元年度60.3%、また、令和2年度上半期は64.2%と増加していますけれども、まずその要因について伺います。
また、特に、この指導・支援を要するD妊婦、これも、これまでの最高値となっています。
コロナ禍の影響により外出できないとか、人との接触ができないなど理由はあるかと思いますけれども、その要因について、また、寄り添い支援の状況についても合わせて伺います。
◎
保健予防課長 まず、CまたDの支援が必要な方が約4%伸びた理由としましては、やはり、今年、
妊婦全数面接を実施しましたので、そこで多くの方のお声を聞いて、救うことができたということで、特に4%増やせたと思っています。
あと、D妊婦が、今までの最高値を示しましたけれども、これにつきましても、なかなかやはり
コロナ禍で表へ出られないとか、他の人との接触ができないとか、様々な要因がありまして、やはり支援が必要な方が増えてきたと判断しているところであります。
あと支援につきましては、D妊婦には、必ず
支援カードを作りまして、それに基づきまして、定期的な支援を実施しているところでございます。
◆
長井まさのり 委員 分かりました。また、2の
妊娠届出時の
リスク項目についてということで、やせ妊婦13.3%、この人数にすると288人となっていますけれども、体質で痩せていらっしゃる方もおられれば、また、ダイエットして痩せているということもちょっと聞きますけれども、状況についてはいかがですか。
◎
保健予防課長 やせ妊婦については、毎年高い数値を示してございます。それにつきましては、
長井委員ご指摘のとおりの理由もございますので、保健師がしっかりと寄り添って、しっかりとした栄養を取って、適正体重になるような、それをすることによって、様々なリスクが解消できますので、それは寄り添って指導しているところでございます。
◆
長井まさのり 委員 分かりました。また、その栄養を取らないと、低体重の子どもの出生率も高くなると思いますけれども、現状についてはいかがでしょうか。
◎
保健予防課長 低体重で出産するお子様は減ってございます。
また、もう一つの指標としまして、妊娠37週未満で生まれたお子さんは、早期出産と言っているのですけれども、その率が、平成30年だと6%、令和元年ですと5.9%、若干でございますけれども、低減したという数値が出ているところでございます。
◆
長井まさのり 委員 また、産後についても、後追いをして、しっかり支援していただきたいと思いますけれども、産後についてはいかがでしょう。
◎
保健予防課長 この
ASMAPは、3、4カ月がある程度、出口ということでは考えてございますけれども、衛生部としましては、3歳までしっかり見て、必要な方については、継続的に、いったん
保健センターから今度は
地域担当保健師のほうに、担当は変わりますけれども、変わったとしても、必要であれば、定期的に訪問したり、相談に応じたりということで、しっかりとした支援をしていきたいと考えているところでございます。
◆
長井まさのり 委員 分かりました。また、この「サポートなし」が増加し、9.3%から12.0%、約3%でございますけれども、人数にすると、259人という状況でございます。本当にそうした方々への
メンタルヘルス対策も非常に大事だと思いますけれども、どのように取り組んでいますか。
◎
保健予防課長 まずこの増えた要因としましては、ここに記載のとおり、親に見てもらおうと思っていたとか、逆に、親のところへ帰ろうと思っていたけれども、この
コロナ禍で移動できなくて、それが「サポートなし」という結果になったと思うんですけれども、これにつきましては、やはり
担当保健師、また助産師が、丁寧に寄り添っていきながら、何か困ったことがあったら、何でも独りで考え込まないで、本当にフランクに、
保健センターのほうに来るなり、電話していただいて、ご相談をしていただきたいということを伝えているところでございます。
◆
長井まさのり 委員 分かりました。そうしたら、もう丁寧な対応をしっかりしていただきたいと思います。
また「精神以外要支援の病気」で、やはりその3.5%から5.6%、増えていますけれども、こちらの分析についてはいかがでしょうか。
◎
保健予防課長 今のところ、まだちょっと分析をしている最中でございまして、またしっかりしたものが出ましたら、報告をさせていただきたいと考えてございます。
◆
長井まさのり 委員
ASMAPは、区民評価も大変いい評価をいただいておりますので、引き続き支援が必要な方々に対して、手厚い支援をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。要望して終わります。
◆
長谷川たかこ 委員 今お話も出ていましたけれども、結構ニュースとか見ていますと、
コロナ禍の影響で、自宅にこもり切りの妊婦が、うつ傾向に、今全国的にも多くなっているという調査結果が出ていますけれども、それに対しての新たな支援というのを打つべきだと思うんですけれども、そういう方向性を持って、今後は支援とかはつくられるんでしょうか。
◎
保健予防課長 こんにちは
赤ちゃん訪問等々の機会につきまして、エジンバラの質問紙を活用しまして、産後うつがないかどうか、今年はそういう新たな取り組みをさせていただきました。
今年始まったばかりですので、それをやっぱりしっかりとした、それを使ってどうなったか、どういう変化があったかというのは、しっかり検証しながら、今後、産後うつにならないようなそういう対策をしっかりやっていきたいと思っているところでございます。
◆
長谷川たかこ 委員 産後うつというのが、出産後1年未満というふうによく言われると思うんですけれども、やっぱりその子どもが1歳、2歳、保育園とか幼稚園に入るまで、しっかりと行政のほうでも見守りをしていかないと、本当にどこかでつまずいて、うつになるということもあると思うんですね。そういう方々を是非、拾い上げるような制度をつくっていただきたいと思います。
やはり、とうきょう
ママパパ応援事業というのが、とても子育ての機運を醸成させるような取り組みをしているので、新たな支援として、こういういろいろと
オプションがついているので、それを是非、早くに活用していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
◎
保健予防課長 長谷川委員おっしゃるとおり、とうきょう
ママパパ応援事業、多岐にわたった事業を提示しております。区としましても、できるところからは、徐々にしっかりやって、できるところからどんどん取り組んでいきたいなという、そういう姿勢でございます。
◆
長谷川たかこ 委員 是非この事業を東京都のほうで、10分の10でつけていらっしゃいますから、とても期待しているところなんですね。衛生部のことを
お母さんたちも凄く応援して、期待しているところですので、是非、頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
◆
山中ちえ子 委員 私からは、先ほど何回も産後うつに関わって、どう足立区が関わって、そういった方々に寄り添えるかといったことが今、中心課題だったと思います。私、思うに、先ほど
保健予防課長が答弁されていましたけれども、産後うつにならないように、こんにちは
赤ちゃん訪問でとか、相談を受け付けるとかというようなことをおっしゃっていましたけれども、相談を、では受けて、それを本当に、個人的な悩みだとかに、どれだけ寄り添えるか、そして、受皿を案内していけるかということにかかっているんだと思うんですね。そういう点で言えば、
乳房ケアに関わって、本当に悩んでいる方が多い、これは重要だと言われるゆえんなんですけれども、やっぱり
赤ちゃんに栄養をしっかり与えて、元気に育てたいと。でも、初めての子どもは、おっぱいをあげられるような環境が整っていなかったり、そして、なかなかそういうタイミングとか難しかったりという、専門家のケアが必要で、実際そういったしこりが強くなったりとかすれば、乳がんのリスクも高くなると。本当に深刻な問題を起こすと。それで、
赤ちゃんを健やかに育てたい思いと、うまくいかない
乳房トラブルと、このはざまで悩むといった方々が本当に多いと言わなくちゃいけないと思っています。ですので、
デイサービスをせっかく始めたのであれば、
乳房ケアの相談だけではなくて、しっかりケアができるような体制を取っていただきたいと思いますけれども、その辺ではどうでしょうか。
◎
保健予防課長 9月から
デイサービス型の産後ケアを実施しました。その中のメニューに、
乳房ケアということで、助産師がいますので、そこで相談に応じるということでは実施はしてございます。そこでしっかりとした指導をするとともに、そこで学んだことが実際、家でできたかどうか、そういうことまでやっぱり後追いしないと、そこで教えただけで、実際、家でやってみたら、しっかりした
マッサージができないということでは何もなりませんので、そこで教えっぱなしじゃなくて、きちっと後追いということ、そういうことも必要かなと思っています。
また、
乳房ケアでお悩みの方も多くいるということで、様々な機会を通じまして、そういう方々の相談に応じ、適切な指導、また支援をしていきたいと考えてございます。
◆
山中ちえ子 委員 教えるだけにとどまらずということですけれども、指導だけじゃないですよね。ご存じのとおり、
乳房マッサージも必要だし、やっぱり乳管が詰まっているのを通してあげるということがどうしても必要になります。そこが、熱感が続いていけば、熱も出ますし、免疫力も低い状況になるし、子どもとの関わりの中で、オキシトシンという分泌がなくなると。そういうことで言えば、母体の健康にも関わるし、
赤ちゃんの健康にも大きな影響を与えてしまうわけですね。ですから、どうしても
乳房ケアがある、産後ケアというところの事業がなかなかないと、大学病院やそして産婦人科との連携が難しいといった課題があるかと思います。その辺についてはどう打開していこうと考えておりますか。
◎
保健予防課長 まず今の段階としては、
デイサービス型を実施させていただきまして、そういうお声を聞きながら、必要に応じて医療機関につなぐとかということも必要かなと考えてございます。今のところ、まず始めた、今、3カ月目でございますので、そこで様々ご意見を伺いながら、どういうつなぎがいいのか、そういうところは、やはり今後、検討していく必要があると考えているところでございます。
◆
山中ちえ子 委員 是非、もう足立区の中で、こういった課題を打開していくために大変だと、どうしても進まないというようであれば、他の区でやっている先進事例なんかも見ながら、研究していただきたいなというふうに思います。先日までも様々な議論があった他区の産後ケアを使える、宿泊ケアを使えるといったところでは、区民がどうつながればいいのかといったところが話題になっていますけれども、
トイカードを使っての
商品券利用の産後ケアの利用といったところもちょっと行き詰まっているように見えるんですね。そこも打開していっていただきたいので、その辺はどうでしょうか、今後。
◎
保健予防課長 こども商品券につきましては、やはり様々なところで使えるようにするため、今、各団体等々にお話をさせていただいています。
また、
山中委員ご指摘のように、産後ケア、また
乳房ケア等々、そういう事業にも活用できるような形で、今、事業者とは、そういうところに営業とか一緒に行って、お話をさせていただくようなことには、今なっているところでございます。
◆
横田ゆう 委員 この9月から、
デイサービスの産後ケアを開始されまして、
お母さん方から高い評価を得ておりますが、次のステップである宿泊型産後ケアの進展状況はどうなっていますでしょうか。来年には実現できるめどが立っているんでしょうか。
◎
保健予防課長 実は、本年5月頃からスタートする予定でございましたけれども、
コロナ禍の関係で実施が9月になってしまいまして、当然、実施時期がずれたことによって、検証する期間が短くなった等々もございますので、宿泊型については、将来、実施したいという思いはありますが、来年に実施するかどうかについては、今後、ちょっと検討していく、そういうところでございます。
◆
横田ゆう 委員
コロナ禍ではありますが、困難も付きまといますけれども、是非、早急に、今こういう実態で、
妊娠届出アンケートにもあるように、大変な実態が現れているわけで、早急に進めていただきたいというふうに思います。
それから、
山中委員からもありましたけれども、この
乳房ケアについては、検討するとかそういった段階ではなく、もう必ずもう必要なものだという認識に立っていただいて、早急に進めていただきたいと思います。
○さの智恵子 委員長 要望でよろしいですか。
◆
横田ゆう 委員 はい、要望です。
◆
水野あゆみ 委員 私からも、1点お伺いします。
ASMAP事業なんですが、これ
妊娠届出時の
アンケート調査を基に対象者を抽出している形だと思うんですけれども、この
アンケート項目、5ページに載っているので見てみますと、やっぱり母親に関しての質問が多くて、父親だとか、祖父母などの状況が分からないと思います。例えば、私も区民の相談の中で、父親が精神疾患でとか、また、父親がもう数年間休職状況で働けていないとか、そういう相談もいただきます。また、妊娠中に、もう両親の介護をしているという状況も伺っています。こういったことも、やっぱり妊婦自身の状況ではないですけれども、生活に大きく関わってくる問題だと思いますので、こうしたこともしっかり
アンケート項目に入れる必要があると思うんですが、いかがでしょうか。
◎
保健予防課長 アンケートの中には、今のご家族で病気の方がおりますかという、そういう質問もあります。また、その他のところで、何か困り事があれば、ご自由にお書きくださいという欄を設けてございます。
水野委員がご指摘いただいたそういう項目については、この
アンケートは、全て担当者は
保健予防課の職員並びに
地域担当保健師が全て1枚1枚
アンケートを見てございますので、そこでそういうSOSを発信しているそういう中身がございましたら、それについては、しっかり各個別に対応はしていきたいと思っているところでございます。
◆
水野あゆみ 委員
ハイリスク妊婦が、当区では多いということで、そこを手厚く支援していくための
ASMAP事業だと思います。やはりこうしたせっかく
アンケートをやっているので、こういった状況を逃さずに抽出していくためにも、やっぱり
アンケート項目というのは、しっかり精査していく必要があるのかなと思います。
他区の
アンケートの項目内容も調べていただくなどする必要があるのかなと思いますが、その辺いかがでしょうか。
◎
保健予防課長 他区で足立区のようなそこまでの
アンケートを取っているかどうかというのはまだ調べてはいないですけれども、当然、他区でもいい質問を取っているものがあれば、これは、今、使っている
アンケートの中で、追加したりということは検討していきたいと思ってございます。今のところ、私は、いい内容で
アンケートを取っていると自負しているところでございます。
◆
水野あゆみ 委員 そうですね、しっかりと状況を把握できるように、区によって、世田谷区と渋谷区、また足立区とか、状況も違ってくると思いますし、
ASMAP事業、本当にすばらしい事業だと思っていますので、やはり手厚く支援していくという意味でも、漏れがないようにやっていただければと思います。要望で終わります。
○さの智恵子 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○さの智恵子 委員長 質疑なしと認めます。
各会派の意見をお願いいたします。
◆かねだ正 委員 継続でお願いします。
◆
長井まさのり 委員 継続でお願いします。
◆
山中ちえ子 委員 女性の自殺率も高くなり、そして、貧困と格差の問題も深刻になりつつあるこの
コロナ禍の時期ですし、全力にこういった問題を解決するためにも、採択をしたいと思います
◆
長谷川たかこ 委員 是非とうきょう
ママパパ応援事業の
オプションも活用していただきたいと思っております。採択でお願いします。
◆市川おさと 委員 継続でお願いします。
○さの智恵子 委員長 これより採決いたします。
本件は
継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[
賛成者挙手]
○さの智恵子 委員長 挙手多数であります。よって、
継続審査と決定いたしました。
次に、元受理番号14 待機児童の解消とより良い保育の質の向上を求める陳情を単独議題といたします。
前回は
継続審査であります。
また、
報告事項③足立区
保育士等住居借上げ支援事業についてが本陳情と関連しておりますので、合わせて執行機関より報告願います。
◎
待機児対策室長 教育委員会の報告資料の2ページをお開きください。
足立区
保育士等住居借上げ支援事業についてでございます。
所管部課名は記載のとおりでございます。
こちらの事業の今の現状でございます。保育士の確保・定着を目的に、平成27年度の年度の途中から開始した事業で、国や東京都の補助金を活用しながら、事業者に補助をしている事業でございます。
事業開始から5年がたちまして、対象者の方は増加傾向にございますけれども、開始当初には想定しなかった事例が出てきているというところで、今、問題を解決しようということを考えております。
国の状況でございます。
令和元年度までは、国の基準単価、1月の単価が82,000円であったところ、足立区に関しては、令和2年度以降71,000円となっております。東京都については、国の事業の上乗せの補助を行っております。
対象者も、保育士に加えて、看護師や栄養士等も対象としているものでございます。
イのところで、82,000円から71,000円に下げた分に関しては、東京都のほうで上乗せで補助していただいているところでございます。
ウに関しては、記載のとおりでございます。
課題及び改善策、3ページになります。
本事業の趣旨にそぐわない利用申請が出てきております。例えば、同居家族の収入を操作したりですとか、
セカンドハウスをご利用するためにというような形でお話があったりとかしております。
改善策といたしましては、同居家族がいる場合には、
健康保険証の扶養家族を対象とする、若しくは、共働きで扶養家族に入っていない場合には、保育士の給与が世帯の2分の1、50%以上占めている場合を該当者とすることといたします。
2点目、この事業ですね、先ほども申し上げたとおり、保育士の確保・定着を主眼としている事業でございますけれども、年度途中で退職する方も一定数ございます。そのために、今までは、
日割り計算というものを行っておりましたけれども、これを
月割り計算という形で改めさせていただきたいというふうに思っております。
3点目、事業の仕組みが大変複雑になっておりますので、提出資料の簡素化を図りたいというふうに考えております。
4点目でございます。先ほども申し上げたとおり、国や東京都の事業を利用しているところでございます。この事業、当初は、今年度までの事業ということだったんですが、この補助金が切れてしまいますと、なかなか
保育士たちへの補助ができにくくなってきますので区といたしましては、国や東京都のほうに事業の継続を要望しているところでございます。
問題点、今後の方針でございますが、各
保育事業者のほうに丁寧な説明を行ってまいりたいというふうに思っております。
○さの智恵子 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆
小泉ひろし 委員 保育士の
住居借上げのことで、この本事業が、趣旨にそぐわない利用者の申請が増えてきているということで、利用者数も随分、スタート当初よりも人数も多いし、予算的というか、費用も膨らんでいる、そういう中で見直しということは理解できます。
ただし、もともと若い保育士というか、特に
待機児童解消のために、地方から就職する新卒者など、そのような保育士を支援するっていうか、そういうところがあって、事業をスタートした当初は、これを利用した若い保育士なんか、非常に喜んでおりました。私も制度が始まったとき、保育園を訪ねて、若い方々に聞いて、本当に助かったということで記憶がございます。
しかしながら、現在は、待機児童もだいぶ解消したんですけれども、
待機児童解消に向けて、保育士不足を解消するために、特に株式会社系統はですね、東北をはじめとして保育士を本当に人材を確保するために引っ張ってきたりして、足立区だとか、中には周辺に住まわれて、保育に当たっている従事者がいらっしゃると思うんですが、今回そういう人については、家族を持たれている方、それから、必ずしも若い保育士じゃなくて、年配の人いらっしゃって、場合によってはご主人が定年して、年金で、奥様が保育士というケースもあるのかなと思うんですが、そのようなことについては、別にこの基準の中で、特にそういう年配だからとかということで扱いを差別するとか、そういうことはないですよね。
◎
待機児対策室長 小泉委員おっしゃるとおりでございます。
当初は若い保育士、大学を出たばかりでお給料も安い、東京のところでアパートを借りなければいけないというところの中での経済的な負担というところがございましたけれども、今は、高齢になってもシングルだったりとか、いろいろなケースがございますので、事業に合致している場合には、お支払いしているところでございます。
◆
小泉ひろし 委員 利用者数は、令和2年度で875人ということですけれども、たしか7億円ぐらいだったんですかね。これは改善策を実施した場合に、どのぐらい対象者数というか、予算的になるのかという、何となく見込み的なものは分かるんでしょうか。
◎
待機児対策室長 セカンドハウスだったり、収入の操作をするというところに関しては、そんなに影響はないかと思っております。
ただ、年度途中での退職する方、去年ですと、全体の17%ぐらいの方がそういうようなケースがございましたので、そこの部分で若干影響が出てくるかなというふうに思っております。
◆
小泉ひろし 委員 ちょっと確認なんですけれども、中には、これは現在、園長とかそういうものは対象にならないということでよろしいでしょうか。
◎
待機児対策室長 足立区では対象としておりません。
◆かねだ正 委員 本陳情なんですけれども、我々自民党の考えとしても、陳情項目が2項目あるうちの1項目について、まず1番最初の項目については、ほぼ願意は達しているのかなという判断をしています。
2つ目の質の高い保育については、前回も質問させていただいたんですけれども、質の高い保育ということで、それぞれの求められる方の見方によって、非常に変わってきてしまうんで、保育の質についてもはかる指標のようなものを考えていったほうがいいんじゃないかというお話をさせていただいたんですけれども、その後、そんな時間はたっていませんけれども、検討はされていますでしょうか。
◎子ども家庭部長 既にある指標では、第三者評価ですとか、あるいは指定管理の評価などの中で、一定の評価はいたしております。
ただ、保育士が子どもと関わる部分については、非常に数値化するのが難しいところもございますが、これについても、今、いろいろと他に事例がないかですとか、あるいは学識者などのご意見なども聞きながら、少し数値化できるような形にできないか、検討しているところでございます。
◆かねだ正 委員 是非、質の高い保育、前回も申し上げたんですけれども、どうやってその質の高い保育ということを判断していくのか、先ほど今、子ども家庭部長がおっしゃったとおり、総合的に、全体的ないろいろな指標等々を鑑みて考えていくということも必要なんでしょうけれども、ある程度それを集約したようなものがやはりあったほうが、非常に分かりやすい部分があると思うんですね。是非そのことは検討をしていっていただきたいと思います。
それと
住居借上げのほうなんですけれども、先ほど、年々、悪用をされる方がちょっと増えていくというような話がありましたけれども、ここに事例としては、収入操作、
セカンドハウス等々というふうに書いてありますけれども、他にも具体的には事例としてはどのようなものがあるんでしょうか。
◎
待機児対策室長 大きな点は、この2点が一番大きいと思っております。他で重大なというところは、今のところ見つかっておりません。
◆かねだ正 委員 ごめんなさい、私もちょっと勉強不足なんですけれども、これの改善策が、
健康保険証の扶養家族、例えば、同居家族の収入操作については、同居者のいる場合の対象条件を明確にして、
健康保険証の扶養家族で判断することとあるんですけれども、ということは、今までは、ある程度、こういうことをしていなかったということなんですか。
◎
待機児対策室長 収入とかというのを見せてもらっていましたけれども、より厳格にやっていかなければいけない。なぜならば、この事業、お1人の方に、それはいろいろなところ、国の補助金だったり、東京都の補助金だったりを使いながら、年間で言いますと、80万円から100万円近い補助金を出していく。これは、他の区民の方も、この事業に対して不信感を持ってはいけないというところなので、それはそれなりに適正なというか、厳格に審査はしていたところでございます。
◆かねだ正 委員 明確に審査をされていたということだけれども、やはりこういうふうなことが起こってきてしまうということは、これが発覚したから、こういうふうに、こういうことがあったってことが分かるんでしょうけれども、他にも要望されている、例えば介護士であったりだとか、他の職種でも、非常に同じような形で募集、要望されているところって結構あるんですよ、多いんですよ。そういった意味では、やはりこの保育士については、こういった
住居借上げっていうことが認められているということですから、より今、
待機児対策室長がおっしゃったとおり、厳格に、基準を明確化してやっていかないと、区民の方から、ちょっとおかしいんじゃないのかなという声が上がってきてしまってもおかしくないと思いますので、確かに、保育士、非常に募集すること、来ていただくことは非常に大事なんですけれども、だからといって、基準はしっかりと明確化して、ある意味厳しく精査していく必要があると思いますので、それはきちっとこれからも続けていっていただきたいと思います。それは要望しておきます。
◆
山中ちえ子 委員 私からは、先ほど質の高い保育という点でご質問もありましたけれども、これはここに記述されているとおり、施設・環境・内容等のところの質ということだと思っています。この間、いろいろ指定管理者の問題なんかも取り上げられていますけれども、やはりそういった中で、面積基準だったりとか、認可保育園とされてきた中で、様々な保育に関わる支障が運営の仕方の中で問題が明るみになったりとかしています。こういったところで、保育士が、継続して子どもたちに豊かな保育を続けられないといった事態にならないのが、やっぱり豊かな保育なんだと思うんですね。そういった点で、やはりこの間もずっと言っておりますけれども、民営化をずっとずっと進めておりますが、公立保育園の役割といったものは、一定の認識をしていると、残していかなくてはいけないものだという認識では、区執行機関も立っておりますが、どのぐらい残すかといったところは、今年度中にはっきりさせるというようなこともおっしゃっていましたけれども、そういったところの姿勢が問われると思っているんですね。だから、こういったところで、堂々と質の高い保育がやられていると言えるような状況にしていっていただきたいと思いますけれども、その点どうでしょうか。
◎子ども政策課長 今ご指摘いただいた公立園の役割についてというところは、これまでどおり、申し上げているとおり、一定の役割が当然あると認識しております。それに基づいた今後の公立園の在り方については、今年度中にお示しするというところも変わってございません。
一方で、増え続けている私立園に関しましても、足立区で足立区教育・保育の質ガイドライン等を活用した研修なども打たせてはいただいておりますので、一定の保育の水準の維持のために、区としても今後とも取り組んでまいりたいと考えております。
◆
山中ちえ子 委員 例えば、指定管理者にしたって、公立でやっているものよりも豊かな内容でやれるといった条件で指定管理が指定されると思うんですね。そういったところで、この間、発生している問題なんかを見ますと、そういったところが保障出来ていないと。その中で、じゃ、私立の保育園が、もう来月からはできないとなっちゃったときに、そんなときに、公立の保育園のところで働いていた保育士が、区の職員がしっかりと出張して、そこに入っていってとか、そして引き続き、子どもたちの保育を継続するとか、そういう役割を果たしていくんだと思うんですね。そういった点で、やっぱり公立保育園が、一定地域にバランス良くなくてはならないということの表れなのではないかと思っているんです。そういう意味では、今年度中に出すとおっしゃっていますが、早めに出していただいて、この質の問題をしっかりと充実できるようなものにしていって欲しいと思います。そういった点ではどうでしょうか。
◎子ども政策課長
山中委員ご指摘のとおり、地域バランスなども踏まえまして、公立園の役割につきまして、又は、今後の残すべき数ですとか、そういったところも含めて、今年度中にお示ししたいと考えております。
◆
山中ちえ子 委員 やっぱり質の問題に関わってなんですけれども、今回、保育園での新型コロナウイルスの感染状況について、いろいろと報告が私たちにもありました。そんな中で懸念されるのが、1点は有症状、症状があっても、人員不足のために、思うように休んでいられなかったりとか、その中で、代替の職員がいないからということで我慢してしまうとか、解熱剤を服用して、すぐ出なくてはいけなかったりとか、そういうことがあるということも、その身内の方からも声が届いているんですね。(※)せめて症状がある方には、しっかりと休養とPCR検査の保証というところでは、そういうふうなね、園のリーダーがそういうふうに言ってあげないと、
教育委員会だったり、子ども家庭部がそうやれるように指導していますと言うだけだと、行き届かないと思うんです。園長先生の姿勢に関わっていると思うんですけれども、そこは満遍なく保障してあげる体制をきちんと取れるような義務付けというんですか、何かされているんでしょうか。
┌───────────────────────┐
│※令和2年12月15日に開催されました子ども・│
│
子育て支援対策調査特別委員会において、山中ちえ│
│子委員より、今回の委員会であった解熱剤を飲んで│
│出勤している旨の一連の発言に関し、保育園のこと│
│ではないのに保育園での事例であるかのような誤解│
│を与える発言であったことと、その誤解を委員会の│
│中で訂正しなかったことについて、謝罪がありまし│
│た。 │
└───────────────────────┘
◎子ども施設運営課長 義務付けとおっしゃられましたけれども、園長先生には、園長会を通じて、今、
山中委員おっしゃったように、熱とか症状がもちろんあれば、お休みくださいということは必ずお話しいただいております。
ですが、一部、
山中委員の耳に入ったのが、そうではない方がいるということでございますが、そこら辺は再度徹底したいと思います。
◎
待機児対策室長 区では、感染症予防マニュアルというのを今年の6月に各保育園のほうにお渡ししてございます。症状ある方が、万が一その方が、コロナになっていたりする場合には、一番危険性が及ぶのは、お子さん方になってきますので、症状があるのに、黙っていたりとかというようなことはあってはならないというふうに思っておりますし、各園長会等を通して、新型コロナウイルス対策については、適正に行うよう指示しているところでございます。
◆
山中ちえ子 委員 是非、上からそう押しつけるようなものでなくて、ちゃんと寄り添って、代替の職員がいなくて困っているというような声なんかも拾い上げ、そして、しっかりと区の職員でも入れていくというか、しっかりとフォロー体制を取ってあげるとか、いろいろな方法があると思うんですけれども、そういう姿勢で関わっていただきたいなと思います。
無症状の保育士の感染を、今回も無症状の保育士だったんですよね。濃厚接触者に関わってのPCR検査で、たまたま感染が確認できて、そして、そこに関わってクラス担当の同じ保育士が、濃厚接触者としてPCR検査をしたら陽性に出たという話でした。ですので、やはり密が避けられない、そして、例えば、子どもたちにはリスクが低いとは言われていますが、免疫力が低くなっているような子だっている可能性だってあるわけですね。ですから、やはりこれを考えると、一歩踏み出した行政検査というところも考えていかなくてはいけないのではないかというところにまで来ていると思っています。国や東京都でも、そういった配慮が必要だというような通知も出ておりますので、世田谷区でやっているPCR検査も無症状で、エッセンシャルワーカーでというところで始まっているけれども、今の10分の10、国費でできるというふうになったそうです。ですので、やはりこういったところも考えると、遅いんじゃないかなと思います。そのうちクラスターが、保育施設にも、ぽこぽこと出てきてしまう可能性もあります。
ですので、先生たちを守ると、子どもたちを守るといった姿勢に立って、早めに、事前に検査をできる体制をつくっていただきたいと。衛生部だけに、私、この問題を任せていてはいけないと、各分野での執行機関が連携して、その体制をつくっていくと。どういうふうにしましょうかねというような円卓でディスカッションするようなことが、福祉部もしかりですけれども、こういった保育分野でも、執行機関との連携もいま一度しっかりと話し合っていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
◎教育長
山中委員おっしゃるように、庁内の連携は非常に重要であると考えておりますし、これまでも、新型コロナウイルス対策本部で様々な議論をして、衛生部だけではない、あるいは、例えば検査とか、調査とか、いろいろことありますけれども、我々も一緒になって、この新型コロナウイルスに闘いを挑んでいるところです。是非、委員の方々にもお力を貸していただきたいし、私どもも一丸となって対決していく姿勢でございます。
◆
山中ちえ子 委員 話し合った結果はどういうふうになったんですか、どういうふうに進展しているんでしょうか。
◎教育長 新型コロナウイルス対策本部の決まったことあるいは方向性については、逐一、議会にもご報告させていただいているところでございます。
◆市川おさと 委員 今、
山中委員からの質問の中で、ちょっと聞き捨てならない一節がございました。保育所の保育士が、熱があるのに、解熱剤を飲んで現場に出ていたと、そういったお話がございました。これは絶対にこんなことはあってはならないことであります。
山中委員がいいかげんなこと言っていると私は思わないんですけれども、当然
山中委員は、保育所の名前、具体的にどこの保育所でそういうことがあったということを把握していらっしゃるんですね。どこの保育所でそういうことがあったっていうことは。
山中委員おっしゃってください。これ非常に聞き捨てならない話です。
◆
山中ちえ子 委員 それは、やはりどこの保育園とかっていう問題では……。
◆市川おさと 委員 いや、どこの保育園という問題ですよ、これは。
◆
山中ちえ子 委員 ないと思います。やっぱり我慢して従事しなくちゃいけない状況にあるっていうところもあるわけですよ。その問題点を私は指摘したわけです。
◆市川おさと 委員 いや、そういう、どこの保育園って問題じゃないって話じゃなくて、これは、どこの保育園であったっていう話だったら、それは、その保育園に対して、相当厳しく指導する必要があるので、どこの保育園じゃないっていう話って、そんなあやふやな話でこんな保育士が、熱が出て、解熱剤を飲んで現場に出たなんていう、そんな極めてスキャンダラスな話であります。そういうことは、あるんだったら、どこの保育園であったということは、もうこれ名前出さなくてもいいから、後ほど、共産党の控室に呼んで、執行機関にちゃんと言って、厳しく対応してください。させてください。もし、それがどこの保育園って言えないんだったら、あるいは、どこ何ていう保育士とかも、それもろくに言えないんだったら、ちょっとこういう場で言うような話ではないなというふうに私は思いますので、一言あえて申し上げました。
他の委員、何か言いたいことがあったら、この件に関しておっしゃってください。
◆かねだ正 委員 私も、今、
山中委員がおっしゃったとおりのことであれば、非常に大きな問題があると思いますし、保育園の管理責任というのも問われなきゃいけない部分だと思いますから、しっかりその辺の情報は
山中委員に聞いていただいて、保育園に指導するなり、きちっとした対応をしていただかないと、子どもたちに、もし大きな影響が出るようなことがあったら、大変なことになりますので、これは事実確認をきちっとしていただいて。
◎子ども家庭部長 そのような事例があれば、是非、情報をお寄せいただきたいと思います。しっかりと指導していきたいと考えます。
◆
山中ちえ子 委員 今、熱が出て、解熱剤で1日、2日休んで、PCR検査はやらないで、出勤しているというようなことを私は言いました。ですから、そういうふうな労働環境に、その職場の雰囲気があるということがあるってことを言わないと、その問題が明るみにならないし、我慢してしまっているといった現状をどれだけの保育園で抱えているかといった調査もして欲しいんですよ。だって、代替職員がいないというのは、6割に表れているわけですね。ですから、私は、どこっていうことはちゃんと執行機関には言いますし、そういったことで、それだけをもって、今ここでそういった問題を重視して取り上げる必要ないと思います。
◆市川おさと 委員 ちょっともうやめるつもりだったけれども、そういった問題を重視して取り上げるべきじゃないって話だけれども、これもう重大な問題でありまして、別に揚げ足を取っているでも何でもなくて、保育士が、発熱して、解熱剤を飲んで現場に出ていくなんてことは、あってはならないことなんですよね。だからしつこく、調査する前に、その具体的な保育園の名前をまず、この場で言ったって全然問題ないんですよ。私もこの新田三丁目なかよし保育園のこと、具体に名前出して言っていますよ。
[発言する者あり]
◆市川おさと 委員 別にそんな個人名じゃないんだから、それは言ったって全然問題ない話ですから、あまりごたごた私も言うつもりはないけれども、そんな1期、2期の議員に対して、がたがた言うつもりもないけれども、この件に関しては、委員長、よく、委員長において、この件に関して決着をつけて、後ほど、次回ですか、次回のこの委員会で報告をしてくださるようにお願いを申し上げますが、いかがですか。
○さの智恵子 委員長 はい、分かりました。
[「それじゃ、私からも」と呼ぶ者あり]
○さの智恵子 委員長 発言は控えていただいていいですか。
確かに今、ある園ではということで、重大な例でございました。本当にそのようなことが事実であれば、子どもたちと接する、本当にこう、保育士としてはどうなのかということもございますし、園の管理状態もどうかということもございますので、この場での園名等は、公表は差し控えてはいただきますが、しっかりまた執行機関のほうで確認をしていただいて、次回の委員会でしっかりとまた報告も申し上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆
横田ゆう 委員 今の新型コロナウイルスの感染についてお話がありましたので、これもやはり保育の質に関わる問題だと思いまして、私も質問させていただきます。
千住あずま保育園で、7日に保育士の方、そして、12日にまた保育士、14日もまたということで、五月雨式にこういう新型コロナウイルスに感染している状況が報告をされています。初動のときの検査体制がどうだったのかが問われていると思うんですが、例えば、同じクラスの保育士が、2人感染されましたけれども、それも時期をずらして発表されましたけれども、例えば、同じクラスの保育士であると、休憩室は一緒ですね、おトイレも一緒だと思います。この状況であれば、当然、同じ日に、発見された日に、同時に、濃厚接触者として、対象になったのではないかと思いますけれども、こういった時差ずれは、どういう状況で起きているんでしょうか。
◎子ども施設運営課長 11月7日に報道提供させていただき、皆様にもお知らせさせていただいた件から始まっておりますけれども、当然のごとく保健所に検査に入っていただきました。保健所の検査の結果、そのときもですが、濃厚接触者、それから、感染経路が分からないということで、報告を受けたところでございます。その後、また保育士が感染しているということが分かり、その後、同じクラス担任の方にPCR検査を受けていただき、また、陰性の方もいらっしゃいましたが、陽性となった方もいたというのが現状でございます。
今、横田委員がおっしゃった同じクラスであれば、濃厚接触者ではないのかと疑われるのではないかということなんですけれども、その点については、先ほど申しました保健所の検査、調査が入った中でも、特にそこは濃厚接触者としての判断はなかったという状況でございます。
◆
横田ゆう 委員 やはりこの保育士という職業というのは、本当に接触が、職員同士もそうですし、子どもたちも、本当に濃厚接触者になると思うんですね。そういった場合、本当に幅を広げて、一刻も早くPCR検査をして、予防に努めるべきではないかなというふうに思っています。その辺はどうでしょう。
◎子ども施設運営課長 この点も、私どもとしては、早めに、横田委員のおっしゃるとおりになりますけれども、保育士並びにお子さんたちも、PCR検査を受けて欲しいという話はしておるところですが、初期段階では、この園に限ってですけれども、職員が50人ほどおりましたので、1度には全部受けられるキャパシティがないということもありましたので、順次受けているという状況でございます。
◆
横田ゆう 委員 やはりこれは重大なことで、キャパシティがないということも含めて、その改善も含めて、一刻も早く、大勢の人が一斉にPCR検査をするという体制をつくり上げなければいけないなというふうに思いますし、あとは、そこに携わる方でも、この間の委員会では、必要な方には当然受けてもらう、そして、そこで自分が心配な方、希望者にも検査を受けるような答弁をされておりましたので、今後そういったところをきちんと対応していただきたいというふうに思います。要望です。
◎子ども家庭部長 先ほど濃厚接触者として判断すべきというお話がございましたが、保健所のほうの積極的疫学調査のほうを経て、そのときの接触具合ですとか、人の動きですとか、様々なところを保健所のほうに見立てていただいて、かなり保育園のほうが、努力を既にしておりまして、手洗いですとか、あるいは休憩のときも離れて休息を取るですとか、そういった工夫をしているところを保健所のほうで判断して、濃厚接触者はいないというご判断をいただいているところでございます。
また、PCR検査につきましても、一斉に、一度に同じ50人とか検査をしても、ウイルスに感染していくのに、やっぱりタイムラグがあったりとか、そういったことがあるので、一気にすれば、みんなが陰性になればそれで良かったねというよりは、やはり感染がどのように広がっていくのかというところを見ながら、検査をしていくということが有効なのだというような私ども説明を受けておりますので、それは保健所のほうの見立てに、やはり従っていく部分が大いにあるかというふうに思っております。
また、携わる方全てにということでございますが、今の直前の話とかぶりますけれども、やはり適切なタイミングで適切な検査を受けていただくということが非常に大事かと思っておりますので、その辺りは、衛生部と連携をとりながら、お困りになる方が出ないように努力をしていきたいと考えております。
◆
横田ゆう 委員 今の状況ですと、これが更に進むという可能性もあると思うんですね。ですから、やはり、今回のことを教訓に、今後本当に充実した検査体制、また疫学的な見地も含めて、きちんとやっていただきたいというふうに思います。
◎衛生部長 検査体制についてですけれども、随時整えてきております。そして、今回についても、容量オーバーで受けられないというものではなくて、感染が確認されて、接触があってから、一番発病しやすいのは5.5日です。5日目から6日目辺りに、ウイルス量が高まって、発病しやすくなりますので、そのタイミングで検査を受けていただきたいということで、日程のほうを調整しております。
たしか今日までに、8割ぐらいだったでしょうか、ぐらいの方は、もう検査を受け終わるというふうに聞いております。
また子どもについても、クラスターの発表をしたことで、今朝からだいぶ保健所のほうに、心配だから検査を受けたいという相談が来ておりますので、そういった二十数名を超える方の依頼が来ておりますが、そういった方も、順次、お子さんの症状があるか、ないかなども聞き取りながら、不安がある方は全て検査できるように、現在調整しているところです。
○さの智恵子 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○さの智恵子 委員長 質疑なしと認めます。
各会派の意見をお願いいたします。
◆かねだ正 委員 本陳情については、陳情項目の一つ目については、何度か申し上げているんですけれども、願意は満たしているという判断をしています。
ただ、2番目のこれも何度も申し上げていますけれども、質の高い保育ということについては、高い質の向上を提供できているのかどうか、もう少し見極めていきたいと思いますので、継続と。
◆
長井まさのり 委員 願意は満たしている部分もありますけれども、この質の高い保育の指標などの更なる検討も求めてまいりたいと思います。
また、先ほど新型コロナウイルスに関する施設としての管理責任であったりとか、また保育士としての責任、また自覚も極めて重要でございますので、会派としては継続でお願いします。
◆
横田ゆう 委員 この陳情の願意である児童福祉法第24条1項の市町村の責任を踏まえて、子どもたちに質の高い保育を保障することは非常に重要であると思いますので、採択を求めます。
◆
長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
◆市川おさと 委員 先ほど申し上げましたけれども、ある保育園では、保育士が、熱が出ているのに、解熱剤を飲んで現場に出ているという非常にショッキングなスキャンダラスなお話を聞きました。この実態があるのかないのか分かりませんけれども、次回、それについて報告があるということでもあります。継続でお願いします。
○さの智恵子 委員長 これより採決いたします。
本件は
継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[
賛成者挙手]
○さの智恵子 委員長 挙手多数であります。よって
継続審査と決定いたしました。
以下の審査に直接担当でない執行機関の退席を認めます。
[執行機関一部退席]
○さの智恵子 委員長 次に、子ども・子育て支援対策に関する調査研究について、報告事項①足立区立学童保育室の指定管理者業務評価結果について、以上1件を地域のちから推進部長から報告をお願いいたします。
◎地域のちから推進部長 お手元報告資料、地域のちから推進部をご覧いただきたいと思います。
表紙をめくっていただいて、2ページ目になります。
件名、足立区立学童保育室の指定管理者業務評価結果についてでございます。
所管部課名は記載のとおりでございます。
内容でございますけれども、2番のところに、(1)から(5)まで書いてございます。5法人13施設について、指定管理を受けている者の評価です。
評価期間は前年度の部分になります。
3ページの5番のところに、評価委員会委員構成を書いてございます。なお、今回は、提出書類による審査を行わせていただいております。
3ページの7番のところに、評価結果ですが、50点満点で、それぞれ、4ページのほうにわたって13施設、それぞれ評価の結果を出してございます。
なお、4ページの下のほうに参考として、評価結果の対前年度比較を出させていただいております。A+からAになったのが、1園という形で、それぞれ出させていただいております。
委員会での主な意見と対応等については、8番目、4ページの下から5ページにかけて書かせていただいております。
なお、問題点、今後の方針として、今回改善を要望した事項については、実地検査等により改善結果を確認してまいりたいと思っています。
なお、別添資料で、評価結果資料をつけてございますので、後ほどお目通しいただければと思います。
○さの智恵子 委員長 何か質疑はございますか。
◆
山中ちえ子 委員 学童の増設計画に至った件については、大変喜ばしいことというか、よかったなと思うんですけれども、例えば、今回、問題となった、私としては問題として取り上げ続けているわけですけれども、
コロナ禍で、一斉休校があったときに、やっぱり学童だけに子どもたちの受皿を任せてしまったというような教訓があったんですね。今後、一斉休校になるようなことは、もう感染状況によるとは思うんですけれども、新しい生活様式という中で、学童での弾力化、子どもたちの数を基準を超えて、弾力化して入れていくというようなことは、もうやめるべきだと伝えていますけれども、その辺の議論はどうでしょうかね。
◎住区推進課長 弾力化については、やはり学童保育室というのが、学校が終わった後の登室で、登録している方が必ずしも来るわけではないと。例えば、10月の登室状況で言うと、大体在籍者数の7割程度になってございます。
また、一方で、やはり学童保育室、入れない方というのも多々おりますので、待機児対策の一環としまして、新型コロナウイルス対策についてはやはり基本的な感染予防策を取りつつ、どこまで続くかとか、収束の状況とかというのもございますので、まずは待機児対策としての弾力化を現在のところ中止するという考えは、今のところございません。
○さの智恵子 委員長
山中委員、報告資料に沿った質問をお願いいたします。
◆
山中ちえ子 委員 今回、指定管理者の業務評価ということですけれども、指定管理者については、やっぱり民設民営の学童よりも、好条件な部分もあって、3密といったところで言えば、回避できている割合も高いとは思うんですけれども、問題は、民設民営の学童だと思うんですね。やはりそういったところでいっても、指定管理者の学童も含めて、もう本当に弾力化はやめて欲しいと。
今、日本学術会議などの提言で言えば、子どもたちが戯れて遊ぶということが大切だというふうに言われているんですね。自然体験が可能な環境づくりとかも言われているわけです。健康生活のための環境基準の整備も言われているわけですね。ですので、こういったところに沿って、これは、例えば、子どもの成育環境分科会といったところで話合い、心理学や教育学、臨床医学や環境学と、土木工学と、そういったようなところと横で縦横無尽に連携して提言を出しているものです。ですので、指定管理者の学童もそうですけれども、遊ぶところというところの確保という点で言えば、公園の利用の環境を整えていくというようなところも含めて、考えていっていただきたいと思っています。あとプレイリーダーについての議論ですよね。これも、同じように指定管理者の学童との連携もありますけれども、その点でもお願いしたいと思いますが、どうでしょうか。
◎住区推進課長 指定管理者の学童、
山中委員おっしゃるように、環境に恵まれているのは、ほとんどが校内学童だからだと考えております。また、そういった指定管理者の学童保育室については、多くの学校が、学校の校庭などの利用をしながら、3密対策をしているところです。
また、自然に触れ合う等につきましては、それぞれ事業者が、地域と協力をしながら、あるところでは、芋掘り体験とか、そういったところもしてございますので、子どもたちの育成のためにも、それぞれの事業者に応じて進めていっていただきたいと考えているところでございます。
○さの智恵子 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○さの智恵子 委員長 質疑なしと認めます。
○さの智恵子 委員長 次に、その他、何か質疑はございますか。
◆新井ひでお 委員 私は、これ少子化のことで、少子化対策、聞いてもいいんだよね。
○さの智恵子 委員長 はい。
◆新井ひでお 委員 子育てばかりでなく、少子化対策も重要で、本当に人口減少、出生率の低下がもう続いて大変な状態だと思いまして、当区としては、出産から育児、そういった点は、まあまあ手厚い、手厚いとは言わないけれども、それなりに努力されているというのは了解できるんですけれども、まず、結婚をして、子どもを産む、若しくは、結婚を前提として、子どもを産むという、そういった制度がある以上、そういった流れで子どもを出産してもらいたい、子どもを増やす施策を、応援する施策を考えてもらいたいと思うんですが、他の区では、他の自治体とかでは、いろいろな支援策が行われていて、いわゆる婚活という面で。しかも、国のほうでも、内閣府の子ども・子育て本部のほうで、地域少子化対策重点推進交付金というのがあるわけですよ。これを活用する自治体があるんですけれども、この点はどのように足立区では理解されていますかね。
[発言する者なし]
◆新井ひでお 委員 こういうことなんだよね。他の自治体もそうなんだけれども、婚活とかに関してのそういった事業に関して、所管する部、課がないんですよね。足立区もそうなんだ、他も結構そうらしいですよ。そういうことを連携するって、確か何年か前の予算特別委員会か決算特別委員会で質問したときに答弁があったんですけれども、まだその連携した中で、どこがやるとかっていう考えになっていないのかな。工藤副区長。
◎副区長 確か、前に長谷川委員からも、この交付金の活用についてというご質問ございました。その後、私も所管を呼んで、どこかが所管しているのかという調整を行った、その後、具体的にどこというのは、まだそこまで決定はできていない状況です。
◆新井ひでお 委員 それじゃあもう質問してもしょうがないので、いち早くその所管を定めて、婚活事業の支援、これ、喫緊の課題として取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
◆
水野あゆみ 委員 今年度、こんにちは
赤ちゃん訪問の実績報告の中で、訪問連絡票の未提出の方がいるということなんですけれども、どの程度の人数が、そういった方いるのか。
◎
保健予防課長 全体の数をきちっと把握はしていませんですけれども、そんなに多くはないと思いますけれども、やはり一定数はございますので、それについては、しっかりと後追いの3、4カ月健診だとか、そういうところで把握はしていきたいと思っているところでございます。
◆
水野あゆみ 委員 渋谷区なんかでは、LINEを使って、妊娠時の面接予約だったり、こういった訪問などの予約もできるということで、
お母さんたちにとっては、本当に楽だなという、便利だなというふうに思います。
今後、オンラインでのこんにちは
赤ちゃん訪問なども視野に入れていただくという中でも、是非こういったLINEの活用も検討いただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
◎
保健予防課長 来年そういうオンラインを活用した育児相談等々、今、検討しているところでございますので、区民の方が
保健センターに行かなくても、また電話しなくても、そのオンラインの中でそういう対応ができるように、今、検討しているところでございます。
◆
水野あゆみ 委員 分かりました。あと、先日、厚生委員会でも質疑させていただいたんですが、医療的ケア児の保育入所が、来年度から始まるということで、現在3名しか応募が来ていないということで、周知不足じゃないかということで質問しましたが、まさにそのすぐ後に、医療的ケア児を抱えるお母さんから、私もご相談いただきました。そのお母さんは、今年初めに出産されて、あと医療的ケアが必要になったんですけれども、その時点で、預け先あるんですかと聞いたところ、やっぱり区の方からはないですということで聞いたということなんですね。それで、その後そういった医療的ケア児の育児、保育受入れが決まったということなんですが、そのお母さん、6月に保健師のこんにちは
赤ちゃん訪問、来てもらったんですけれども、保健師もそういうことを知らなかったのか、そういう話にはならなかったんですけれども、保健師がこんにちは
赤ちゃん訪問で、そういった医療的ケア児がいるという状況を把握できるわけですよね。なので、やはりこういったこんにちは
赤ちゃん訪問というのは、産後の妊婦と、また、
赤ちゃんの状態を把握できる本当に大事な場所であるなというふうに私も思いますので、これを衛生部と、また子ども家庭部と、それから福祉部が連携して、しっかり今後の周知とか、そういったこともしていただきたいなと思いますが、この点いかがでしょうか。
◎子ども政策課長
水野委員、ご指摘のとおり、まだ制度を立ち上げたばかりということで、連携不足というところもあろうかと思います。今後とも、福祉部、衛生部との連携を強化してまいりたいと思います。
その後としては、医療的ケア児ネットワーク協議会というもの立ち上がって、外部の機関ですとか、行政も入った機関がございますので、そちらで対応させていただきたいというところと、あと今、母子手帳に入れているあだち子育てガイドブックのほう、まだ医療的ケア児の記載はないんですが、先日、決算特別委員会でもご指摘いただいたとおり、次年度分につきましては、きちんとこちらにも記載させていただいて、情報の提供に努めてまいりたいと考えております。
◆市川おさと 委員 11月12日に、公設民営保育園の運営費に対する債権差押命令について(第二報)という議会報告資料が配られました。皆さんのところにも、他の議員のところにも行ったと思うんですけれども、これが、区立新田三丁目なかよし保育園運営費の債権差押命令に関する対応経過について報告がなされたわけであります。
このペーパーの中で、法人への確認というものがなされたというふうに確認をしているということなんですけれども、区が運営費を支払えない場合の対応について、また、本債権差押命令を終了させるに当たり、債権の支払、あるいは供託金の準備等について確認を行っているということです。
これ、どのような確認を、いつ行ったのか、確認の内容についてお聞かせください。
◎子ども施設運営課長 先週の金曜日だったと思うんですけれども、理事長が足立区に見えました。それで、今の現状の説明を受けました。
その中身は、南流山福祉会の運営について支援していただける法人が出てきたという報告でありました。
実は、今日、その法人に対して、県と市も合わせて依頼している法人のところに向かって、会いに行くというお話を伺っているところです。
今、私どもとしては、その経緯を見守っている状況でございますが、一方で、この債権差押命令に基づいた支払いが近づいてまいりますので、それについても対応しているところであります。ですから、並行して、存続できることと存続できない場合の対応というところで、いろいろな作戦というのを考えているところでございます。
◆市川おさと 委員 この新田三丁目なかよし保育園の管理運営に関する年度協定書というのが手元にあるんですけれども、これ、8,500万円を年間管理運営に必要な経費ということで、委託料ということで、支払っている、それを4期に分けて支払っているわけであります。そのうち第3期分というのが、10月から12月分の支払い、これが2,550万円を10月20日までに支払うということで記されているわけであります。しかし、私がつい先日、子ども施設運営課長にお願いして、管理運営の委託料の請求書の写しを見せてもらったところによりますと、2,550万円ではなくて、850万円、つまり3カ月分、10月から12月の3カ月分のうちの1カ月分しか支払っていないという形なんですかね。それについて、事実関係についてちょっとお聞かせください。
◎子ども施設運営課長 前回、差押等とか、遅配とかありましたので、差押もあるということも想定して、3カ月分1度ではなくて、月々払いに変更し、法人の了承は得ております。それで、10月分が850万円ということでございます。
◆市川おさと 委員 ということは、11月分以降は、差押えられているから、法人に対して支払わないということなんですか。差押えられていると、そういう事実でよろしいのでしょうか。
◎子ども施設運営課長 11月分の850万円、それから12月分の850万円が差押をされているという状況です。
◆市川おさと 委員 そうすると、11月分とは、今まさに11月でありまして、もう11月分の給与、この支払いというのは、園の運営は、これどうなってしまうのかなと。もう11月もそろそろ、もう半ばを過ぎておりまして、どうなってしまうのかなというのが非常に心配される、また給与の支払い分だけじゃなくて、園の運営そのものなんですけれども、その辺について、ちょっと今どういう形になっているんでしょう。
◎子ども施設運営課長
市川委員のおっしゃるとおりで、850万円の支払い、運営費については差押されておりますので、私どもが法人に支払うことはできません。一方、それでは法人のほうが、例えば職員とか、費用、給与とかですね、それから運営費について対応できるかというところも確認しているところでございますが、今のところ、
法人内部の運用というのですか、それによっては、支払いができるのではないかというふうに伺っているところでございます。
◆市川おさと 委員 ちょっとよく分からないのだけれども、法人がこの間の確かボーナスの支払いが遅れたときには、お金がないからという、そういう変な答弁だったんだけれども、今回は、差押えられているんだけれども、内部のやりくりでお金がむにゅっと出てきて、給与の支払いが可能になると、そういう認識でいるということですか。
◎子ども施設運営課長 どういうふうに出てくるかという言い方、ちょっとあれですけれども、法人の本部、それから、運営されている保育園が3つございますので、その中で対応できるというふうには伺っているところです。
◆市川おさと 委員 運営する保育園が3つあって、その中でできるというのも、法人間のお金のやり取りというものが、それが果たしていいのかなというふうに思うんですけれども。
[発言する者あり]
◆市川おさと 委員 なったのか、すみません。それは週刊誌の取材でもちゃんと分かっています。ちょっと待って。なるといいのですけれども、それから、もう一つ、園の側に対して、子ども施設運営課長なんかも行って、いろいろやり取りもあったというふうにも聞いておりますけれども、そうした中で、例えば、新しい法人に運営をやっていく、あるいは足立区直営という話も、これは以前から、他の議員も聞いていると思いますけれども、足立区直営という話も聞いておるわけでありますけれども、この辺りはどうなんでしょう。
◎子ども施設運営課長 直営がどのようになるかというところなんですけれども、今考えているのは、会計年度任用職員に、今いる保育士、委託している先ですね、そちらの方々を、例えば移行できないかというところで考えているところです。
◆市川おさと 委員 会計年度任用職員に移行というのは、これは要するに、非正規というか、臨時職という形なんですか。どうなんでしょう。ちょっと分からないので。
◎教育長 まだ細かいところまで詰めていないんですけれども、これ、区立の園ですので、園長ないし主要なうちの職員を充てて、そのあとのその他の職員については、臨時で、今いる方、保育の内容がそのまま継続できるようにできないかと、こういうことを考えているということです。
◆市川おさと 委員 ちょっと、先の話になっちゃうけれども、それをやるとしたら、先っていうか、もう11月分も払えるか、払えないかという話になっているわけだから、先という話でもないんだけれども、今いる職員をそういう形で雇うという形になりますと、例えば、今だったら、正規の職員で、給与も出て、かつボーナスも出ているんですけれども、今、教育長がおっしゃったような扱いになりますと、これはボーナスが出ないという形になるのかなというふうにも思えるんですけれども、その辺りいかがでしょう。
◎子ども家庭部長 会計年度任用職員は、ボーナスが出るという形に変わりましたので、出るのですが、ただ、これまでの給与水準をそのまま維持できるかというと、それはなかなか難しい部分もあるかと思います。
今、法人の出方によって、どのようにしていくのがベストなのかと、私どもも、法人の動きがあって、その後のフォローという形になるので、非常に悩ましい状況にございますが、毎日もう刻々と状況が変わっていくようなこともありますので、注視しながら対応してまいります。
◆市川おさと 委員 分かりました。これで終わりにしますけれども、これは、この件に関しましては、非常に重要な話でもあるし、また、足立区は、民営化を各自治体に先駆けてやってきた、そうしますと、こういったトラブルというか、間違いですね、そうしたこともしっかりと対応していく、それは、他の自治体に対する轍というか、前者の轍というか、お手本、こういうトラブル処理のお手本という形にも、私はなろうかと思います。ですから今回、私が聞いたら、こう答えてくれた、聞いたら答えてくれたという形なんだけれども、こうしたことにつきましても、引き続き、他の議員も質問しやすいように、議会報告という形で、ちゃんと出してもらいたいなというふうに思いますけれども、いかがですか。
◎教育長 これまで遅れていたという情報もありましたけれども、今回のことも含めて、できるだけ早く情報が出せるように努力しますし、これからもそのようにやっていきたいと思います。
◆
長井まさのり 委員 私からもちょっと端的に何点か。
先ほど、理事長から説明を受けた、支援してくれる法人に会いに行くということでありましたけれども、区からも文書等を出していると。また、子ども家庭部長も話を伺いに行ったと聞いていますけれども、その状況についてはいかがでしょうか。
◎子ども家庭部長 この間、何度か我々のスタッフですとか、私も含めて理事長にお会いしたりとかというような状況がございました。
今、まだちょっと交渉の過程というところにもございますので、やはり速やかにご報告は差し上げたいと思います。
◆
長井まさのり 委員 分かりました。また、法人が運営できない場合に備えということで、園児の近隣園への転園等の対応についても、今、準備を進めていると聞いています。
その保護者や子どもさんにとっても、大変不安な思いがあるかと思いますけれども、近隣園のこの受入れ体制についてはどうでしょうか。
◎子ども施設運営課長 今の12月募集を見ると、ほぼ転園は可能だというふうには聞いています。
◎子ども家庭部長 どの年齢かによって、受入れができるケースとできないケースとがございますが、毎月、空き状況を確認しておりますので、転園をご希望の方には、できるだけ願意にかなうように、また難しければ、もちろん先ほど、後継の法人にお願いする、あるいは直営でやるというところになりますが、まだどうするかというところまでの決定には至っておりません。
◆
長井まさのり 委員 年齢によっては厳しいところもある。また、その後継の法人であったり、区の直営も視野に入れて、しっかり検討を進めていっていただきたいと思います。
この保育士も、保護者からの信頼も大変厚いと聞いております。そして、保育士の不安が、保育にも子どもたちにも影響を与えかねないと思っております。
また、非正規、臨時職員の方からも不安の声を聞いております。これ給料についても、今、大変この法人も高い給料ということを伺っていますけれども、職員になることによって、給料の額も変わってくるのかなと思いますけれども、そうした点も踏まえて、しっかり検討していっていただきたいなと思います。
また、これから保護者会が開かれると思いますけれども、今後の対応について、区の方針がまとまり次第、しっかりまた報告をしていただきたいと思います。
先ほど
市川委員からありましたとおりに、その他でこうやって議論するのではなくて、報告事項の中で、しっかり丁寧に報告していただきたいと、これ要望しますので、よろしくお願いいたします。
◆
横田ゆう 委員 私のほうからも、新田三丁目なかよし保育園について質問したいと思います。
今、質疑の中で、区が直営でしていくのか、又は、他の法人に移るのかということでは、最悪の場合でも、もう即座に区のほうで責任を持っていくというのは当然のことだと思いますが、前回の質問のときに、いつだったか、先月でしたか、保護者に説明会を行うという話がありましたけれども、そこの参加人数と、それから、そこで出た意見はどのようなものなのか、教えていただきたいと思います。
◎子ども施設運営課長 2日間にわたって行いましたが、1日目が7家族、2日目が9家族だったと記憶しております。すみません、今、手元になくて申し訳ありません。
内容でございますが、1歳児、2歳児は、そのときは、園を閉めるというお話でもありましたので、令和5年3月まで、園にはいていただいて構わないというお話をしたんですが、いやいやと、1歳、2歳が、卒園できるまで何とか対応できないかというご意見をいただいたところです。
◆
横田ゆう 委員 今の保護者のご意見というのは非常に重いものだと思いますけれども、この意見をやはりどのように区のほうで反映していくのかということが非常に重要かと思いますが、今後の検討の材料として、どのように反映していかれますか。
◎子ども施設運営課長 先月の保護者会の説明の際には、先ほど申しましたように、令和5年3月までという、まだ2年半ぐらいありましたが、今回この差押になりますと、そこまで運営ができるかどうかというところも、要は、今のような状況でですね、そのまま移行できるかというところも、微妙なところがございますので、できれば令和5年3月までは、区の責任で行いたいと考えておりますけれども、どういう状況になるのかが、今、この1、2日で、今の法人からどういう方針が出るのかによりますが、最悪の場合も考えながらも、ご要望にはなるべく応えたいんですが、それより前の今、課題に集中させていただいているところでございます。
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横田ゆう 委員 当面の課題ということでは、やはり最悪の場合は、区が直営するという、そういったことになってくると思います。
しかし、この保護者の声、そしてここのこれからの人口、出産予定数又はこの受入れの状況、そういったものを考えますと、きちんとした、区が考えて、最終的には、もう本当に区が責任を持ってやるという立場を取っていただきたいというふうに思っていますけれども、この新田地域っていうのは、本当に特殊な地域でありまして、川を越えたら、もう北区でありますし、また、この地域で需要が満たされないとなると、橋を越えて、鹿浜橋を越えて、通勤前に子どもを届けなければいけないというそういう大変な状況にあります。
前回も言ったかもしれませんけれども、出産の計画予定人数も、新田学園のときにおいても、やはり、ちょっと誤算が生じて、今、新田学園は大変な状況になっているわけです。ですから、本当に最終的にきちんと区が、この保育園を、保護者の声をきちんと尊重して、最後の最後まできちんとやっていただきたいというふうに思っています。要望です。
○さの智恵子 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○さの智恵子 委員長 質疑なしと認めます。
以上で、子ども・
子育て支援対策調査特別委員会を終了いたします。
午後2時57分閉会...