足立区議会 2020-10-14
令和 2年決算特別委員会-10月14日-06号
令和 2年
決算特別委員会-10月14日-06号令和 2年
決算特別委員会
午前9時59分開会
○古性重則 委員長 それでは、これより
決算特別委員会を開会いたします。昨日に引き続き、4議案に対する総括質疑を行います。
最初に、共産党から総括質疑があります。山中委員。
◆山中ちえ子 委員 日本共産党の山中ちえ子です。どうぞよろしくお願いいたします。
私からは、環境保護の取組、例えば今回コロナ危機で打撃を受けた経済、社会の回復においては、気候変動の抑制や環境生態系の保護の観点を重視するという考え方、
グリーンリカバリーの視点をあらゆる施策で重視していくということを提案し、求めていきたいと思います。
まずは、
ヒートアイランド現象を抑えるための河川整備についてです。
ヒートアイランドとは、人の活動が原因で都市の気温が周囲より高くなるということです。地図上に等温線を描くと、高温域が都市を中心に島状に分布することから、このように呼ばれています。都市の気温上昇によって、生活上の不快や熱中症などの健康被害の拡大、生態系の変化などが懸念されています。
そして、そういう点で言えば、花畑川環境整備事業がされている、この状況について質問いたします。
つい先日も、建設委員会で提出されている陳情について議論が旺盛にされました。十数年ほど整備が待たされ、そして、だから早く桜並木の歩道がある花畑川の環境整備をやって欲しいとの陳情が継続審査となっています。この陳情の趣旨である、桜並木のある花畑川の早期の整備、これを進めて欲しいとの思いはみんな同じだと思います。
先日、住民説明会がありました。整備計画において、水面幅が狭くなるんじゃないかという懸念、そしてそれは
ヒートアイランド現象についても懸念が持たれるんじゃないかというような質問、こういったものがあり、回答していると思います。区はどのように回答したのでしょうか。
◎道路整備室長 当然、川幅のことを言えば、桜並木を造って歩道を造れば、水面の幅は当然減ります。ただ、その部分に緑地をできるだけ設けて桜並木を造ることで
ヒートアイランド現象に対しては対応できているのかなというふうに考えてございます。
◆山中ちえ子 委員 あのときには、国土交通省のガイドラインを紹介しているのです。後日、どういう根拠で言ったのかと、そのガイドラインも教えてもらって調べています。
区は、こういうふうに言ったのです。桜並木によって緑の蒸散作用により気温の上昇が抑えられると。水面のことには何も触れずに、その後も水面幅は問題ないというようなことを言っているのですけれども、川の水面が一定程度、熱を吸い込んで、そして水温上昇や空気に関わる気温上昇になっていくというところが当たらないと。かえって緑の部分と比べて水面のほうが、
ヒートアイランドを抑えていくという力があるのだということも分かってきているのですが、その文献から調べて
都市局都市計画課のガイドラインの35ページの「水面(水辺空間)の確保」の部分だということで調べました。それには、都市を流れる河川等の水面は、一般的なコンクリートやアスファルト等の人工的な材料に対して、熱が河川の水に吸収されるため、表面温度が上昇しにくいということを指摘しています。
ですので、このガイドラインの内容からしてみれば、ちょっと全く筋違いの答弁をしていたわけです。そういうことで言っても、誠実ではないというような回答でした。
そして、もう一つ指摘しなくてはいけないということもあるのですけれども、水面幅についての議論で幾つもの説明会をやっていますけれども、そのところに示されている水面幅が度々変わっているのです。APのところの数字も変わっていると。両方が同じAPではない可能性もあるというようなことも疑わなくてはいけないような状況なのです。それも建設委員会で指摘されていました。潮位をごまかして、あたかも水面は大して狭くなってないというようなことを言ってはいけないのではないかと思うのですけれども、その辺はどうでしょうか。例えば、AP2.5mでの平成13年度の計画と、そして今回の新たな計画の両方の水面幅を言っていただけますか。
◎道路整備室長 AP2.5mのときに17mですか、平均潮位、平成13年の計画で平均潮位は15.8mで、現在の計画で16.0mというふうに説明しているかと思います
◆山中ちえ子 委員 だから満潮位ではどうですか。
◎道路整備室長 満潮位というと、満潮っていろいろあるのですけれども、一番降水時期じゃない、水をためる部分の幅で言うと、現在の最新計画案で17mかな、平成13年の計画ですと、すみません、もう少し上かなと思います。
○古性重則 委員長 後ほどもう1回。
◆山中ちえ子 委員 そうやって、誠実ではないのです。潮位を記載しないで、両方で違う潮位を使っているということもあったり、先日の説明資料もAPも書いていない。そういう中で2つの計画の水面幅を比べたりしているのです。
すなわち、こういうことが言えると思うのです。
ヒートアイランド現象についてもなかなか本筋のところで回答してくれなというところと、こういった数の違いを平気で無視して欺くような説明をしているということで言えば、こういう環境上の影響も水面幅が本当に狭くなることで、あるのだということを隠したいがためだというふうに思われてもしようがないと思います。
それで今回、
東京オリンピック・
パラリンピック大会の開催に向けて、環境省がクールスポットを割り出し、マップに落とし込むというようなことをやっています。この花畑川も、8月、9月と測定し、そして測定された気温が標準の暑さ指数と比べて、気温がどうかというようなことも割り出し、マップに落とし込むという認定も花畑川でやったのですけれども、その結果を見ても木陰では標準暑さ指数に比べてマイナス1.5度、そして花畑川の水面は、ここでは環境団体に協力してもらって測ってもらっているのですけれども、平均の標準暑さ指数と比べてマイナス3.3度なのです。これって、凄くマイナス効果が高いということが証明されたのです。これは森林公園と同じぐらいの
クーリングダウン効果なのです。
こういったところで、先日、新聞にも報道がありましたけれども、近くにある自然で涼しい場所で楽しもうと、コロナ禍の中の3密回避で身近に親しめるクールスポット、ここは花畑川だねと言われるような桜並木とともに、歩道の距離はしっかりと調整し、水面幅をゆったりともたせると、そういう川の整備が必要なのだと思います。これは何も早く整備して欲しいといった思いと相違しないし、逆にもいかないと、一致している願いだと思います。
それで、こういった検討会、地域産業や環境、そして観光、こういった分野でやっぱり、しっかりと会議体を持つべきです。どうでしょうか。
◎道路整備室長 失礼しました。平成13年の計画で満潮位20mということでございます。考え方は同じでございまして、当区としてもできるだけ水面幅を取りたいという部分と、バリアフリーに根差した歩道整備、あるいは日陰をつくって散策できるというところで、折衷案として今の河川の断面が出ているというふうに考えてございます。
◎都市建設部長 今回、建設委員会の中でも様々なご意見をいただきました。先ほど来、ご指摘をいただいているように、資料のなかなか分かりづらい部分、意図的に欺くというような意図ではありませんけれども、やはり分かりにくい部分があったのかなというふうに思います。
今後、資料については改めて作り直して、また地域の皆様にどういう形になるかも分かりませんけれども、ご説明をしていきたいというふうに思っております。
◆山中ちえ子 委員 ご説明じゃないのです、今言っているのは、今、満潮位で平成13年度の水面幅は20mと言いました。今までに20mと言わなかったのです。潮位をごまかして17mだと。そこから15.7mになる、14.7mになるのだから、そんなに水面幅も削っていませんよというようなことを、あたかも言いたいがために、そういった数字を使っていたということが今あらわになりました。ですから、こういったことも勘案すると、このまま暴走してはいけないと思っています。
それで、次に行きますけれども、時間がないので、長い間この川と関わって暮らしてきた方々も同じように言っていて、早期に進めたいという人も区の提案を尊重したいということも言っているのです。そういった方々の思いを本当に裏切っているんじゃないかなということもちょっと言っておかなきゃいけないなと思います。
それで、川においての環境保護の取組が、他の自治体でも始まっています。先ほど言いました
グリーンリカバリーの視点を社会経済で持つということから考えれば、あらゆる川の護岸整備なんかに、これが息づいてなきゃいけないと思います。
毛長川についてなのですけれども、ここは東京都の第六建設事務所と足立区の都市建設部が協力して頑張ってやっているのですけれども、ここは「持続性ある実践的多自然川づくりに向けて」というような国土交通省の方針に沿っている部分が本当にあるなと、私、思っているのです。ここを見習わなきゃいけないんじゃないかなということも私は少しずつ分かってきたのですけれども、この毛長川そして毛長公園の公園整備に当たって、第六建設事務所と都市建設部が相当議論してこういうふうにして欲しいというものを出していると思います。これについてお聞きします。
◎市街地整備室長 文教大学がこちらに来るということも含めて、整備の時期だとか水に親しめるような環境づくりというところの視点を含めて第六建設事務所にお願いして、テラスだとか親水拠点等を整備していただくような形で要望しておるところです。
◎みどりと公園推進室長 現在は、川があって道路があって公園なのですけれども、今後の整備の際には道路を公園にして、川と道路が一体化するような整備を進めるといったようなことでございます。
◆山中ちえ子 委員 ここは本当に、そういう意味では環境整備の基本である環境保護の視点を取り入れられていて、いろいろな議論もあったと思うのだけれども、公園を広げて川辺に近づけるというようなこととか、あとはやっぱり環境保護の活動もしやすいようにと言って、タイミングは本当にどうかと言われていたものですけれども、第六建設事務所と細かい交渉をして、一歩、本当に一部ですけれども改善が見られたということで言えば、本当にこういった部分を一級河川とか準用河川とかを別にして、その川の近くに住む人たちや区民にしたら、そんなの変わりは分からないのですから、しっかりとした最高の川の整備、川づくりをしていただきたいと言わなくちゃいけないなと思います。
そういう点でいえば、河川法第1条の目的や第16条の河川整備計画の中に義務付けられているというものがあります。これは河川管理者が協力団体との連携によって、環境基本計画が求める内容を達成していくための事業を求めているのです、この法律は。ですから、何もこういったことで言っても、花畑川の整備についてもいろいろな課題が見えてくるということを言わなくてはいけないと思います。
最後に、花畑川の件では説明というところで言えば、早く進めなくてはいけないというところもありますので、早く専門家を入れた議論を取り入れていくべきと思いますが、もう1回聞きます、どうぞ。
◎道路整備室長 河川の断面については、できるだけ区としては広く取っているというふうに認識しております。
今後は、地域の皆様が気にしているのは、環境もそうなのですけれども、水害に対する備え等についてかなり気にしていますので、その辺を十分説明した上で整備に入っていきたいというふうに考えてございます。
◆山中ちえ子 委員 次の質問にまいります。六町
駅前商店会レスクの魅力についてです。
六町
駅前商店会レスクという方々がいます。目指すのは、サステーナブルなまちづくりだということで持続可能なまちづくりを掲げ、活動しています。それが本当にすばらしい内容が幾つもあります。
先日は、民間の学童ともつながって、お花に水をあげるというようなことを公園管理課の協力も得ながらやったり、子どもがとても楽しくできて、今、コロナ禍で外に出る機会や楽しむ機会が減っているので、よかったと、ありがたいという声を聞いていると言います。
そして、子ども食堂というとスティグマがあって、なかなか参加できないという人たちの思いを酌み取って、「六町100円食堂」っていうのをやって、子どもたちを広く全児童対策ということでお知らせして、受入れて、面倒を見ているということです。
で、ニュースを発行しているのですが、そこに広告を出して商店会のお店を潤わせるというような工夫もされている。そしてその広告料を元に、子どもたちを守る取組をやったりもしているのです。毎週金曜日、中心の方がお休みだからということで、金曜日に「エール飯」というものをやっているのです。この本庁舎内でも配達をしているということでした。そして、そういったことで恐らく頼んでいる方もいらっしゃると思うのですけれども、その価格も凄く手軽な価格だと思っているのです。その点はどうでしょうか。
[挙手する者なし]
分からない。じゃあ、いいです。質問します。
そして、「もの忘れ相談」というものもやって、
地域包括支援センターとの連携で協力機関だというようなこともやっているのです。大変お困りの方とかリスクが高そうな人、認知症の前兆があるような人、そういう人は
地域包括支援センターにつなげてくれたりもしています。
そして、こういった活動がやりやすいようにということで、応援していくということで、そういう点で区がそういう立場に立っていただきたいなということで、恐らくそういう姿勢だと思うので、細かく提案して質問したいと思います。
今、東京都でやっている、
テラス営業支援事業がありますが、これは10月までで終わりになってしまいます。要するに屋外でテラス席を造って、そこで飲食業をやるということを応援するわけです。コロナ禍の3密対策です。
この点では、10月までという東京都の事業を引き継いで、足立区でやっていくというようなことを求めたいと思いますが、どうでしょうか。
[挙手する者なし]
○古性重則 委員長 誰か答えられますか。答えられないかな。もう1回言ってください。
◆山中ちえ子 委員 産業振興課のほうで事前にも私、しっかり通告というか、お知らせしております。
◎産業経済部長 引き継ぐとなると道路占用の問題がございますので、産業経済部ではなかなかお答えづらい部分があります。
東京都のほうの制度が、10月が申請期限で、11月まで、今、そういう制度があるということを聞いておりまして、レスクの活動はすばらしい活動ですので、その中で応援していきたいというふうに考えておりますけれども、今後については関係所管と検討しないとお答えできないかなというふうに思っております。
◆山中ちえ子 委員 是非、前向きに重視して取り組んでいただきたいと。
せめてお願いしたいのが、空箱を取りに来るのが、お弁当の業者は全部空箱を取りに来るというのが条件で入っているということでしたが、ここも価格を安くするとかということも自前で商店会が安くやっている取組で、商店会振興ということも兼ねていますので、その辺の義務付けなんかも柔軟に緩和していくということもしっかりと求めていきたいと思います。その点も重視してください。
そしてもう一つ、GoToイートなのですけれども、これは食べログなどの登録をしなくちゃいけないと、小さいお店は難しいという状況になっています。六町
駅前商店会レスクも、こういった加盟のお店の営業を応援するということをやっていますので、努力して低価格にもしていると。GoToのような区の応援があればいいんじゃないのかなと思うのです。登録料を補助するということは考えてないというような先日の答弁もありましたけれども、ここはそういう狭い議論ではなく、大きく捉えていただいて、そして考えていっていただきたい。その点どうでしょうか。
◎産業経済部長 GoToの補助に区が乗るつもりはないのでございますけれども、やっぱりレスクは地元の団体として様々な助成を受けております。そういったことで、レスクの事業そのものについても応援していきたいというふうに考えております。
◆山中ちえ子 委員 是非お願いします。
学童保育の3密対策について質問します。
2月28日に国の突然の一斉休校だということで、ほとんどの自治体は子どもたちの受皿をどうしようかと悩んでいました。結局、足立区でも学童保育にだけ任せてしまったと、3密対策も取らずに責任重大だなと思いますが、緊急のことだったから本当に悩んだ部分も苦しい部分もあったというのは分かります。緊急に申入れも私たち行って、3密対策を求めてきました。そして人件費補助などの前進面もありました。
これは保育や教育部門に関わるところの事業では、こういう前向きな事業をやらなかった中で、学童についてはこういったことを一つやったことは、本当に評価するのですけれども、実質、解決はされていません。
今後、新たなウイルスの蔓延も心配されるというようなことも気候変動の中であり得ると、新しい生活様式はまだまだ長い間に及んで、そういったところと付き合いながら、そして子どもたちの楽しみも支えていくということが必要なのです。
そういったところで言っても、学童の規定の範囲が1人当たり1.65㎡ということで、これの改善を国や東京都が踏み出してくれないとやりづらいというようなことも言いながら、積極的な答弁はいただいていないのです。せめて人数を規定よりも上回って弾力化をやっている、これはせめてやめるべきだと、これを求めたいと思います。どうでしょうか。
◎地域調整課長 定数の弾力化、確かに実施してございますが、実際の現場のところで出席率ですとか、そういうものを見ながら運用しているということ、それから
新型コロナウイルスのときにはご存じのとおり、悠々館等を使用停止しましたので、そちらのお部屋を使ったりとか、多目的に拡大しながら対応させていただいたというところでございます。
◆山中ちえ子 委員 それは住区センターとか、やっぱり学校内の学童保育ですね。民設民営の学童は何もできないわけです。人件費補助を充ててくださっても本当に集まらないという苦しい声、聞いています。ですので、そうであれば対策を取りづらい種類の学童、民設民営の学童のところは何かしら支えてあげないと3密対策もできずに、また感染蔓延というリスクを背負うことになります。こういったところにも
社会的PCR検査の質問も行いましたけれども、やっていくべきだと、症状がなくてもこういった密を避けられない、そして社会的インフラという点では、必要なところにやっていくっていうのは厚生労働省の通知でもあるわけですから、ここでやっていくということも踏まえてやっていただきたい。
時間がないので、次に行きます。
そして、植物のほうの外来種の取組を一生懸命やっている方がいます。それで、環境基金に該当するようなことも少し一部あるのですけれども、一生懸命やっているから忙しいと、申請もできないというような状況もありますし、申請しても団体じゃないと難しいと言われちゃっていたりとかしてできないのです。その点どうでしょうか。
○古性重則 委員長 時間がまいりました。簡明にお答えください。
◎環境政策課長 基金のことであれば環境政策課のほうにご相談いただければと思います。
◆山中ちえ子 委員 これが根っこです。
[資料を提示]
○古性重則 委員長 次に、自民党から総括質疑があります。吉岡委員。
◆吉岡茂 委員 おはようございます。いよいよ、きょう最終日を迎えております。
そうした中で、一昨日、冒頭で新田学園の件について質問をさせていただきました。非常に想像していた以上に、足立区また教育委員会の皆さんから前向きなご答弁をいただきました。
その結果、昨日の朝、区議会の控室のほうに行きますと、このような手紙をいただきましたのでご紹介します。
「新田学園の保護者です。本日の
決算特別委員会をライブ中継にて拝聴いたしました。冒頭から新田学園を取り上げていただき本当にありがとうございました。様々な質問は、私たちの思いを酌んでいただいたものであると終始実感しながら聞き入っておりました。きょうからスタートの第二校庭の不安要素まで伝え切ってくださったことからも、吉岡さんのご理解の深さがうかがえました。区の答弁も、『窮屈な』『適正とは言えない』など、他校にはない環境下にあることを認めていて、それに対するおわびも随所にありました。そして今後の展望として、さくら公園側に校舎移転する視野を持つという発言もありました。また、すぐ着手できることとして活用し切れていないビオトープについては、今の子どもたちに間に合う施策になるかもしれないと感じました。
私たちが求める少しでも当たり前の環境にしたいことを実現してくれるのは、他ならぬ足立区であります。現状を並べて責め立てるのではなく、要望を理解していただいて、できることは何かを共に実現に向けて協力していく相手だと思う点も吉岡委員は伝えてくださいました。
ピークが今で、やむなく置かれている環境ならば、この先は必ず修正が必要であると認識することが重要であると思います。この陳情をあげなければ、恐らく今のやむなく置かれている環境は自然の成り行きを待ち続けて、落ちついた人数になったときに、また場当たり的な発想で対処していったかと思うのです。
区の担当者や学校の先生は、新田学園が職場担当でいる期間が限定されますが、新田住民にとっては地域の財産で、一生寄り添うものです。それがやむなく置かれている環境であり続けるのはつらいです。下手をしたら、卒業生の子どもも変わらぬ環境に入学するかもしれません。名ばかりの小中一貫校で校庭のない別校舎で4年間を過ごし、一体感のない一貫校は今だけにして欲しい。この思いがきちんと議会の場で伝わったのではないかと感じられました。
一気に話が進展しましたので、今後はこの思いがどう具現化されるか、審議を見守っていきたいと思います。吉岡さんのご発言で昨年から文教委員会で積み重ねてきたことが集約されました。まずは、きょうの感謝の気持ちをお伝えしたく、文章にいたしました。本当にありがとうございました。陳情に関わるお母さんたちの気持ちを代筆にしました。令和2年10月12日新田学園保護者」ということで、お手紙をいただきました。
こういった類いの手紙をいただくということは、我々議員もめったにないことでありまして、私も22年目の議員でありますけれども、大変、今回この件については執行機関、また議会ともうまく連携が取れて一つの形ができつつあるのかな、そんな思いがしております。このことにつきまして、前期の文教委員の皆さん方にも深く感謝を申し上げますし、また、この手紙をいただいたことについて、私も新たに、区民に寄り添う政治、それから行政が本当に重要であることを再認識したわけでありますが、教育委員会の皆さんはどのようにお感じになられますでしょうか。
◎教育長 まさに、今回の質疑の中で、あるいはこれまでの質疑の中で、短期、中期、長期にこの新田学園をどうするのかということがはっきりとではないですけれども、おぼろげながら見えてきたのではないかなと、そのことについて我々、地元、あるいは議員の皆さんにも説明が足りなかったというところも深く反省して、今後そういったところを協議しながら進めていきたいと。
それから地元の方で私、印象的だったのが、今回、第二校庭を造るときに「バスの乗り場をどこにするのか、教育長、見てくださいよ」と言われました。そのときに当初は西側の第二校舎の玄関のところにバスベイを造ろうとしていたのですけれども「あそこは子どもが遊んでいますよ」、こういう話を聞いて、逆に反対側にバスベイを持ってきたということもあるので、地元の方のご意見も、あるいはPTAの方のご意見を是非、聞いて具体化をしていきたいというふうに思っております。
◆吉岡茂 委員 そうです。おっしゃるとおりだと思います。陳情者の皆さんも、いかに地元の声をきちんと聞いていただけるかということを求めて、この1年間様々な要望をしてきたということが見受けられますので、今後、一つの大きなこの件について、これを参考にしてこれからも様々な課題が出てくるかと思いますが、それに取り組む姿勢の一つのヒントにしていただければ、大変ありがたいかなというふうに思います。
次に、先日、足立区ながらスマホの防止に関する条例に関連する質問をさせていただきました。
そのときに私、今回このポスターとかPR活動用のチラシ、どのぐらい作ったのですかというような質問したところ、枚数の確認をして後ほどお答えするというような答弁をいただきました。
実際に、すぐ程なくして、都市建設部長それから交通対策課長が控室に来ていただいて、ポスターとチラシの作成枚数、並びに、それをどこに貼っていただくのかという、お願いをする送付先を記載した一覧表を届けてくださいました。
それによりますとポスターを200枚、それからチラシを1万5,000枚印刷したということでありました。それで私はその場で、そんなに急がなくてもいいよというようなことを言いつつ、話をさせていただいたのですが、やはりそのポスターとかチラシを届ける先の中身も見せてもらうと、ちょっと急がないといけないのかなというふうに、訂正と修正をしたいと思うのですが、その辺についていかがでしょうか。
◎都市建設部長 吉岡委員のほうからも、若い人たちにやはりこのことを知っていただくことが大事だよねというようなご指摘もいただきまして、高校生ですとか大学生、こういった若い人たちの目につくところにポスター、チラシを貼らせていただくということと、また昨日でございますけれども、区内の4警察署、3消防署のほうにもポスター、チラシを掲出依頼ということで危機管理部のご協力をいただいてお願いをしているというような状況です。
◆吉岡茂 委員 今まさに、そのこともお聞きしようと思ったのです。昨日の夕方の段階で、交通対策課長のほうから連絡をいただいて、既に昨日の段階で区内の警察署のほうにポスターの掲示をお願いし、そして署内でも比較的目立つところに貼っていただいたというような対応を取っていただいたということで、非常にスピード感のある対応だなというふうに、高く評価したいと思いますが、今、どの部署が協力してくれてそういった速やかな対応してくれたということでしょうか。
◎危機管理部長 私どものほうで、課長たちが昨日頑張って警察署、消防署に依頼をしてきております。
◆吉岡茂 委員 ありがとうございます。本当にありがたいことで、是非、警察署にお願いをし、配って協力の依頼をしていただいた担当の課長の皆さんにも、くれぐれもよろしくお伝えいただきたいと思います。
更に、次に作成するポスターにつきましては、ポスターって陽に当たると色があせちゃったりとんじゃったりしますし、あと雨や風にも弱い、そういうポスターになってしまうのが一般的なのですが、今回、作成していただけるというポスターについては、その辺の工夫というか配慮というのは何かお考えでしょうか。
◎都市建設部長 今回、作成をいたしましたポスター、チラシについては、そういった水対策というのができておりませんでした。今後、作成をいたします。今回のポスターについては、取りあえず屋内用というような位置付けをさせていただいて、今後、作成するものについては外に出してもある程度維持できるようなものを考えていきたいなというふうに思っております。
◆吉岡茂 委員 是非そうしていただきたいと思います。この間、申し上げたとおり、小・中学校、高校、大学あるいは警察署、公共施設なんかに掲示していただける分には、ほぼ半永久的に使えるかなというふうに思いますので、新しいポスター、チラシについてはそういった工夫をしていただきたい。
それから新しく印刷するチラシにはイラストなんかも入れてもらえるというような話もちらりとお聞きしているのですが、そんな感じでよろしいでしょうか。
◎都市建設部長 具体的に、こういった行為が駄目なのですよというのをイラストで分かりやすく、チラシに掲出させていただいて、ご理解をいただくということも、今、考えているところでございます。
◆吉岡茂 委員 やっぱり区役所の作る印刷物って、やはり堅い傾向があるのです。今回の対象者というのは比較的若い世代の方々が対象になるかと思いますので、少し軟らかい、かわいいというような、そんな感じのイメージのものを作っていただけると、若い人たちに少しでも入っていくのかなと、そんな気がしますので、よろしくお願いをしたいと思います。
それから、今度、新たに作るポスター、チラシについては、それぞれどのぐらい印刷するような予定でいらっしゃるんでしょう。
◎都市建設部長 今回、ポスター200枚とチラシ1万5,000枚ということで、数的にポスターのほうの数が少なかったかなと思います。ですので、具体的な枚数をまだ決めておりませんけれども、ポスターをもう少し多めにということと、ただ、場所によってはポスターだとなかなか大きくて貼ってもらえないというような場所もありますので、その辺の兼ね合いを見ながら少し増刷の枚数を検討していきたいと思っております。
◆吉岡茂 委員 今回の、ながらスマホ防止条例については、議会もかなり積極的に発言をしていることもありますので、できれば大体これぐらいの枚数だとか、こんなデザインだよという、もし素案があったら是非お示しいただいて、その中で可能な限り我々の考え方も取り入れていただいたりすると、非常にありがたいというふうに思います。
それから、区の条例を周知するための今回のポスター、チラシの作成でありますので、それを印刷する印刷会社にも、足立区では、ながらスマホが禁止になったよということを理解していただくためにも是非、区内事業者に発注していただきたいというふうに思うのですが、いかがでしょう。
◎都市建設部長 入札ということにはなりますけれども、できるだけ区内事業者というようなことで考えたいなと思っております。
◆吉岡茂 委員 是非その辺も含めて、より区民の皆さんに、この条例を知っていただくための努力を一緒にしてまいりたいと思います。
次に、決算説明書の250、251ページに、プレミアム付商品券事業というのが計上されております。
まず初めにお尋ねしたいのは、このプレミアム付商品券事業の中に【経常】と、あと【投資】というふうに分別されているのですが、これちょっと分からなかったのですが、どういう意味なのでしょうか。
◎観光交流協会事務局長 昨年度、プレミアム付商品券事業を担当しておりましたので、私のほうからお答えさせていただきます。
こちらの【投資】に関しては、まずシステム構築や改修に関する費用でございます。【経常】のほうはそれ以外の全ての費用でございます。システムのほうが、やはり財産形成の意味合いということで、その部分は区のほうでも投資的経費ということで、こういう分け方になっております。
◆吉岡茂 委員 そうですか。ちょっとよく分かったのか、分からないのだかというご答弁で、中身が難しいなというふうに思うのですが、その中でプレミアム付商品券事業に関する決算額を見てみますと、全体的に執行率が低いように感じられます。
そのプレミアム付商品券事業の【経常】の中での予算現額が10億4,962万1,000円に対して、決算額が5億3,725万6,026円ということで執行率51.19%も含めて、それから特にプレミアム付商品券事業【経常】の部分の総務部分として予算現額、これは309万8,000円に対して、決算額が100万5,942円、執行率が32.47%、それで不用額の説明として職員の人件費の残として、209万2,058円となっているのですが、ちょっとこれもよく中身が分からないのですが、どういうことでしょう。
◎観光交流協会事務局長 まず、全体の約10億円のほうのものに関しましては、この不用額の多さはメイン対象者の住民税非課税者、こちらが当初六、七割ぐらいが申請にいらっしゃるかと思っていたのですが、そちらが国の制度設計でいったん購入しなければならない制度、そういったようなところから、ニーズの不一致等々で申請が要するに伸びなかったという点でこの不用額です。
あと、総務部分に関しましては、これは職員の超過勤務手当でございます。こちらは、一度減額補正もしたのですけれども、なおこの状況ということで、そのときの予想よりも残業を低く抑えられた結果でございました。
◆吉岡茂 委員 なるほど。それから肝心要の産業経済部分としては、予算現額が10億4,648万6,000円に対して、決算額が5億3,621万3,555円、執行率51.24%で、主な不用額説明として、申請者数の見込差による負担金の残として、4億4,068万6,605円となっているのですけれども、これも合わせてご説明いただけますか。
◎観光交流協会事務局長 こちらが先ほど少し申し上げた、住民税非課税者の申請者予想と、あと実際の申請とのミスマッチというか、そちらが響いております。
こちらの事業が申請期間も1月までとか、使用期間も3月まで、事業が年度末までかかっておりましたので、状況が読めずに減額補正も難しく、この不用額になっております。
◎産業経済部長 補足でございます。
まず、【投資】のところなのでございますけれども、これは区が持っているコンピュータのシステム、そちらのほうの経費というのは【投資】で計上するというルールになってございます。
また、今の4億円近い不用額でございますけれども、結局のところは申請数があまり上がらなかったことにより、換金も少ない、販売量も少ないということで委託先の足立成和信用金庫に1件当たり幾らでお支払いするのですけれども、その額が低くなったことによる残額でございます。
◆吉岡茂 委員 前年度、私も産業環境委員会の委員をさせていただいて、このプレミアム付商品券については、様々課題があるよねというような議論が委員会の中でもなされておりましたので、こういうことになってしまうのかなということは、何となく予見できた部分でありますが、これは国からのお達しでありますので、国にどの程度の責任があるということは申し上げるわけにはいきませんけれども、今回のこういったことも参考に、今後、同様の事業が下りてきた場合には参考にして、よりよい仕事をしていただきたいなということを要望したいと思います。
次に、今月の1日に足立区功労者表彰式が行われました。例年であれば我々議員も出席させていただくところではあるのですが、今年についてはコロナ禍ということで議員の出席は見送られまして、議会を代表して議長と副議長が出席されました。
その翌日に、今年、表彰を受けられた皆様方の名簿が我々議員にも配付されまして、改めて感じたのは様々な分野で足立区の発展や進展にご尽力いただいた方々のお名前が列記されておりまして、改めてそういった区を思う皆様方に私からも感謝を申し上げたいと思いますし、心から敬意を表したいというふうに感じた次第でございます。
その名簿を開いてめくってまいりますと、名簿の終わりのほうなのですが、徳行者の方々のお名前も随分記載されておられまして、たまたま今年は六町の方々のお名前も随分記載されていて、本当にありがたいことだと改めて感じました。
あわせて、徳行者で受賞された皆様の数が例年と比較すると、ちょっと多いように感じたのですが、それは私の気のせいでしょうか。
◎総務部長 徳行者につきましては、今、吉岡委員ご発言のとおり、土地の寄附の他に、いわゆるお金とか物で寄附をいただいて、特にコロナ禍におかれまして、例えばアクリル板の寄附とかいただきまして、若干多い傾向でございます。
◆吉岡茂 委員 やっぱりそうですよね。前に、何かの機会に聞いたことがあるのですけれども、お預かりした寄附金というのは社会福祉協議会に寄贈されて、それで足立区の福祉関連事業などに活用されているというようなことをお聞きしたような記憶があるのですが、その辺はどうなっているのでしょう。
◎区長 先方のご意向によって、こういうものに使ってもらいたいというご意向がある場合、また、ない場合についてはその時々で判断させていただきますけれども、ここのところはコロナ禍の中で、医療の最前線でご尽力いただいている方向けを要望されるところが多かったように思います。
◆吉岡茂 委員 そうですよね。恐らくそういうことなのだろうかなというふうには思ってはいたのですが、後ほど申し上げますけれども、それと決算説明書の106ページなのですが、寄附金として予算現額2,765万5,000円に対し、決算額として2,890万843円と計上されているのですけれども、この決算額が予算現額を上回っているということが、ちょっと目についたのですが、これはどういうことなのでしょう。
◎財政課長 当初予定していたよりも寄附を多くいただけたというような状況でございます。
◆吉岡茂 委員 そうすると予算現額としては、例えば前年度の数字を参考にして出していると。それに対して決算額としては、それ以上の寄附をいただいたと、こういうような理解の仕方でよろしいですね。
◎財政課長 そこまでに3月補正が最終の補正になりますので、そこまでに寄附をいただいて確定している分はその金額を、それ以降にいただいた分が上乗せになる分でございます。
◆吉岡茂 委員 分かりました。令和2年度、今年度も10月から下半期に入りまして、上半期の寄附金がどのくらい寄せられているのか、そして先ほど区長のご説明にもありましたように、PCR検査の運用に使われていることもあるのだと思います。その辺の数字、支障のない範囲で構いませんので、どれぐらいになっているのかお聞かせください。
◎財政課長 今年度、
新型コロナウイルス対策ということで医療従事者向け、事業者向けの寄附をいただいております。
昨日までで、1,734万円を超えたところでございます。昨年1年間でこの約2,800万円の寄附でございますから、上半期、10月に入りましたけれども、それだけで1,700万円を超える金額をいただいております。
◆吉岡茂 委員 その中で、PCR検査の運用のほうに使っていただいている金額というのは分かりますか。
◎財政課長 こちら医療従事者の危険手当等にも充当するような金額でございますが、約1,700万円のうち約1,500万円は医療機関向けで寄附をいただいておりますので、ほぼ多くの方からいただいたものが医療従事者向けに充てる予定でございます。
◆吉岡茂 委員 分かりました。税金をしっかり納めていただいた上で、更に善意で寄附をしてくださっている皆様には、本当に先ほど申し上げたように私も感謝をしているところであります。そのお金を医療現場で必死に
新型コロナウイルスと闘っている医療従事者の皆様のためにも、寄附金を慎重に、そして有効に活用していただくことを強く要望したいと思います。
六町のこともちょっと聞いておかなきゃいけないなと思っているのですけれども、時間がありませんので、かいつまんで。
この間、今、六町区画整理の最終段階に入ろうとしている中で、南花畑にお住まいのお子さんを加平小学校に入学をさせたい。その子のお姉ちゃんは既に加平小学校に在学中です。その在学中のお姉ちゃんは、南花畑に住んでいながら抽選をして加平小学校に通うことができています。その保護者の方々は、下のお子さんが加平小学校に行くために、今、区画整理で作業を進めて六町二丁目というところに土地を既に購入しております。土地の購入費用もお支払いをしているという状況の中で、残念ながら区画整理事業がだいぶ遅れてしまっていて、当初ならば来年の春には換地が終わり、そして家も建っている状況なのですが、今まだ換地もされてない状況になっています。
そうした中で、そのお子さんが加平小学校に入学を希望しているのですが、残念ながら抽選になってしまうという、こういう事態になっております。
このことについて、その線引きといいますか、どうしたら、要するに東京都の仕事のために遅れちゃっているわけです。そのお子さんのご家庭には何ら問題はないわけなのです。でも、無条件で入れるはずの学区域の中に土地を購入しているけれども、実際には抽選になってしまうよという、こういう現実があるのですが、その辺の線引きについて、どういうふうに考えればよろしいでしょう。
◎学務課長 実際に学務課のほうにご相談をいただいておりまして、詳しい事情につきましては、お伺いをしておるところです。
今の制度としましては、やはり住所地が学区域外ではありますので、いったん申込みをいただき、希望していただいて、抽選という手続は踏んでいただくのですけれども、その後、ご事情がありますので、またご相談をいただいた上で対応したいというふうに考えております。
◆吉岡茂 委員 ありがとうございます。ルールを遵守しなきゃいけないのは当然のことでありますけれども、やっぱり様々な理由によってそれがルールに基づいていたのでは、実際に起きていることに対応ができないということもあったりしますので、その辺については臨機応変に柔軟に対応していただくことを強く要望したいと思います。
それから最後、毎回聞いておりますが、六町の区画整理の進捗状況、どの程度だかお分かりですか。
◎企画調整課長 現在、移転契約率が99.6%、仮換地引渡し率が約74.6%で、換地処分公告につきましては令和4年度を予定しているとこでございます。
◆吉岡茂 委員 分かりました。この数字が100%になるまでしっかりと頑張ってまいりたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。
○古性重則 委員長 渡辺委員。
◆渡辺ひであき 委員 最終日、自民党午前中の残りの時間を担当します渡辺ひであきです。よろしくどうぞお願いいたします。
今、吉岡委員から、新田学園の保護者の方々の手紙の披瀝がありまして、区民の皆さんの声を一つ一つ形にしていくということは大変、私たち議員としてやっていかなきゃいけないなと改めて認識をしたところでございます。
[資料を提示]
そして、ここに「ひとつひとつのみなさんの声を足立区の未来につなげます」、ここに区民の皆さんの声を聞いている例が様々書いてあるわけですけれども、その上位三つが、子どもについて、それから防災・災害対応について、道路についてということでありましたので、実は今回の
決算特別委員会は学校施設や子どもの心のケアについてや防災・災害対応について、それから道路を含めたインフラについての質問を多くさせていただいたわけでございます。
それはやはり私たち議員は説明責任を果たしていかなければならないという意味では、区民の皆さんの要望の多い項目について質疑を交わして、より理解を深めて区民の皆さんに説明を果たしていきたいという思いでやってまいりました。
きょうは、最終日の総括質疑でありますから、幅広く質疑をしていきたいというふうに思います。
まず初めに、足立区の財産についてお伺いをしたいというふうに思います。
10年前、平成22年の足立区の財産の合計額は約9,800億円であります。それが昨年、令和元年には1兆1,590億円余となっております。これは、約500億円ぐらいは基金の積み増しによるものだというふうに思いますが、それ以外に土地の評価が上がったり、そうしたことがありますけれども、足立区の財産について行政側がどのようにまず捉えているかお伺いしたいと思います。
◎資産管理部長 やはり簿価が高くなったというか、地価が上がってきたなという印象でございます。
◆渡辺ひであき 委員 大切な区民の皆さんの財産でありまして、こうしたコロナ禍の中、財政運営の厳しい未来が待っていることを鑑みますと、この財産について活用はどういうふうにできるかというのは、議論のあるところですけれども、是非こうしたこと、実はなかなか私たち、こうした資料を基に追いかけていかないと議会の中では説明をされるということが、なかなかないものですから、区民の皆さんに足立区の財産はこれだけあるのだよということをお伝えしたいという思いで、お伺いいたしました。
さて次に、地域コミュニティについてお伺いをしたいと思います。
昨日、伊藤委員からも様々指摘がございましたけれども、都政新報の中に「都生活文化局は10月9日、防災訓練などを行う町会や自治会など50団体に1,855万円を助成すると発表した」「同助成事業は毎年度4回実施しており、今回は3回目。新型コロナの感染拡大前の昨年度は3回までに494件の応募があったのに対し、今年度は177件にとどまる。同局は『コロナの影響を受けて落ち込んでいるが、コロナ禍でも工夫して地域の行事に取り組んでいる町会などを応援していきたい』と語った」というふうに記載があります。
つまり、足立区でも同様な支援が必要だというふうに思いますが、足立区独自の支援策というのはあるのでしょうか。
◎地域調整課長 足立区の場合は、単組の町会、それから町会・自治会連合会に対して独自の事業をやっていただいた場合に、その事業経費を補助するという形の補助金がございまして、ただ、やはり今年の
新型コロナウイルスの関係でその手がなかなか挙がってないという実態でございます。
◆渡辺ひであき 委員 こういう状況でございますから、実は当然、皆さんも同じような思いですが、会合がなかったり、お祭りがなかったり、盆踊りがなかったり、これから本来だったらご案内が来るであろう忘年会や新年会もほとんどないようなことが予想されますので、特に行政そして自治体は、町会、それから商店街、各種団体の方々の構成、そして協力があって成り立っているという意味では、私ども議会や行政の側から地域や商店街に対して様々なイベントを含めたことを喚起してあげる、このことも考えの中に入れていかなければいけないというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 渡辺委員のおっしゃること、もっともだと思います。コロナ、コロナということで、非常に地域が自粛しているという認識がございますので、その中でもどうやったら実際にできるのかというところをPRしながら、地域の力を伸ばしたいなという所存でございます。
◆渡辺ひであき 委員 それで不用額というか、使えなかったお金についても伊藤委員から昨日質問がありましたけれども、そのトータルはどれくらいの見込みなのでしょうか。
◎地域調整課長 実は、当初見込んでいたよりも地域の方の自粛が進んでおりまして、今、相談を受けているのが、餅つき大会と来年の新年会でございますが、既に来年の新年会も取りやめるということで決めているところがほぼなので、事業的には8割、9割補助金の返還に至るのではないかという予想を立ててございます。
◆渡辺ひであき 委員 つまり申し上げたいのは、それだけ地域の絆を醸成するための行事が行われないということでありますから、特に高齢者の方々も寂しい思いをされている、様々、私どもにはお話が来ますので、コロナ禍を乗り越えてその際には思い切ったイベントを打っていくようなことも先々を見据えていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 補助金の使い道についても、今までいろいろな制限とかがございましたが、その制限なども緩和するような形で地域を助成していきたいなというふうに考えてございます。
◆渡辺ひであき 委員 そこでコロナ禍、特に公共というものは何なのだろうということをずっと考えておりました。大阪大学名誉教授の猪木先生によると、日本で昨年公開されたドキュメンタリー映画、ニューヨーク公共図書館を例に挙げて、カーネギー財団の寄附で創設された図書館の公共、パブリックという言葉が公立公営のことではなくて、あらゆる人々に開かれたという意味だと指摘をされております。
そして、こういうときだからこそ、強い公共精神とは何なのかということを区民の皆さんに啓発をしていくことが大切だと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 渡辺委員のおっしゃること、もっともだと思います。今までは地域の方々に防災ですとか、そういうことばかりを話してきましたが、今言ったようなことも是非、考えていきたいなというところでございます。
◆渡辺ひであき 委員 これは、なぜ先ほど来、申したかというと、先ほども財産についての話をさせていただきました。旧本庁舎跡利用計画が進んでいた頃の話ですけれども、本庁舎が解体されると同時に、その隣にあった産業振興館が解体されたわけでありますけれども、この際、そもそも産業振興館は区民の篤志家の方々の寄附によって造られた会館であったそうであります。壊された際に篤志家の方の何人かから、まだ私、20代でしたけれども、何で私たちに一つの連絡もなく解体をしてしまうのだというようなことで、「区に対して渡辺君、ちゃんと言ってくれよ」ということがあったわけでありまして、そこで何を申し上げたいかというと、篤志家の皆さん、先ほど吉岡委員から寄附の話もありましたが、様々な形で自分が住んでいる、育った足立区に対して貢献をしたい、そういうことが実は連綿と続いていて行政側に対して、そうした方々はもちろん歴史も知っているし、記憶も残っているわけであります。
ただ、そうした様々な団体や個人の方々に残っている歴史や記憶を行政の中にどう残していけるのか、このことを残していけないと入り口のところで地域の方々や会社もあるかもしれませんけれども、そうしたところと、そごが生じてしまうということがあるというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◎政策経営課長 渡辺委員おっしゃるところはもっともかと思います。私も年齢的に若いものですから、過去の経緯とか分からない部分もございます。ですので、議会の議員や地域の方々に話をしっかり聞きながら政策等をつくり上げることが必要かと思います。
◆渡辺ひであき 委員 北千住駅の東口の再開発計画、まだまだですけれども、こんなような話がありますよという報告をしてくださった当時の課長がいらっしゃいました。で、そこに書かれていた絵図面と言うのですか、以前ここでもお話しさせていただきましたけれども、本当に何ていうか、こんなものができたら先人にとっては最高だよな、ホテルのような絵にも見えましたし、バンケットもあるようにも見えましたし、そうした絵が勝手に町場に流れてしまうと、これは大変なことになるよと、これは出さないようにしたほうがいいという指摘をさせていただいたことも含めて、つまり千住には旧本庁舎跡利用計画、ホテル計画がなくなってしまって、今ある東京芸術センターが本当の意味で千住のにぎわい、区民の皆さんのためになっているのかということについてトラウマがあるわけであります。
そうした意味で、いわゆる先ほども申し上げた、行政の中にある歴史や記憶を残していくことは是非、努力をしていただきたいなというふうに思います。
次に、歳入を増やす施策、それからコスト削減についての質疑をさせていただきたいというふうに思います。
これまで足立区は、担税力のある住民の誘導を見据えたまちづくりを行ってきたというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◎政策経営部長 渡辺委員のおっしゃるとおりでございます。
◆渡辺ひであき 委員 その結果、平成22年と令和2年で比較をしますと、人口では66万5,179人が69万1,298人、特別区民税も374億円から451億円、約80億円の増となっておりまして、区民1人当たりも5万6,000円余から6万5,000円余に増えていると。
もちろん人口が増えれば行政需要も増えるわけでありますから、トータル77億円という区民税の増をどういうふうに考えるかということになりますが、このことについてお伺いをしたいと思います。
◎区民部長 担税力のある方がどんどん増えてきて、足立区の財政がそれだけ多くなって区民サービスに貢献できている、そんなふうに考えております。
◆渡辺ひであき 委員 でも、そのとおりで非常によいことだなと思います。ただ、コロナ禍でありますから、それ以上にあらゆるコスト削減と事業の見直しという不断の行政改革を行っていく必要があって、以前、神奈川県鎌倉市の事業について指摘をさせていただきました。
内容は、鎌倉市の政策経営部の取組で、地方公共団体の財政状況が厳しさを増す中、既存業務の現状分析、それからコスト削減等の施策立案及び最適化に向けた提案を民間事業者とともに行っていくと、そういうふうなことがあって、私たち足立区もそうしたことをやるべきだという提案をさせていただきましたが、その後の状況はいかがでしょうか。
◎政策経営部長 渡辺委員からご指摘を受けまして、一度事業者のほうを呼んで、具体的に区のほうで、どのような効果が生まれるか、その辺を協議したところでございます。
◆渡辺ひであき 委員 昨日、鎌倉市に問い合わせて成果を伺ってみました。その成果は、庁舎管理の一部の分母約3,600万円に対して、事業者が行ったところ約500万円の削減効果、13%ぐらい効果があったそうであります。
この500万円という金額の削減の多寡は難しい評価なのかもしれませんけれども、是非、区のほうでも行っていただきたいというふうに思います。もう一度答弁お願います。
◎政策経営部長 現在もあらゆるコスト削減に努めておりますが、民間のノウハウを活用して、そういった試算も必要だと思いますので、是非また改めて協議をしてみたいと考えております。
◆渡辺ひであき 委員 是非よろしくお願いをいたします。
次に、「水害時避難所運営手順書─第Ⅰ部 事前学習編─」についてお尋ねをしたいというふうに思います。
まず、13ページ、避難所運営従事者の持ち物例がありますけれども、これを適当だというふうにお考えでしょうか。
◎災害対策課長 これは、あくまでも従事者が事前に準備をして、避難所で必要なもの、各自が使う必要なものとして例示をさせていただいております。
◆渡辺ひであき 委員 これが適当かどうかということでお尋ねしています。
◎災害対策課長 適当な品物ということで例示しております。
◆渡辺ひであき 委員 これについて、手順書はこれからどんどんブラッシュアップをして、いろいろな方々の意見を聞いて変えていくということでありますので指摘をさせていただきたいと思いますが、筆記具、雨具、手袋、ハンドソープ、ビニール袋、これを従事者の方に持ってこいということでよろしいのですか。
◎災害対策課長 これらのものは共有できないものもございますので、できる限りご持参いただきたいというお願いでございます。
◆渡辺ひであき 委員 私は、備蓄をしておけばいいことだというふうに思います。あれだけのものをどういう、その従事者の方々が急な水害の場合ですから、少し前から分かるかもしれませんけれども、相当な量、これ災害対策課長、実際に自分がどれぐらいの量になるかというのを試したことはあるのですか。
◎災害対策課長 ある程度イメージはさせていただいておりまして、リュック一つ分ぐらいは事前に備蓄する必要があると考えております。
◆渡辺ひであき 委員 あえて指摘をさせていただきますけれども、これからコロナ禍が落ちついた後、それぞれの避難所運営会議、この手順書に従って会議も開かれるでしょうし、その際にいろいろな意見をお互いにやり合うのでしょうけれども、必ず同じようなことが言われるというふうに思います。
これは地域の方々に、私、確認をして、今、質疑をさせていただいているわけで、そういう意味で転ばぬ先のつえで申し上げているということは是非、認識をしていただきたいというふうに思います。
次に、14ページには、施設利用計画に基づく居室の設定があります。これは大変大切なことだというふうに思いますけれども、居室の設定、これを見ると実際に使えるところは本当に一部にしか見えないのです。それについてはどんな所感がありますか。
◎災害対策課長 恐らく渡辺委員がおっしゃっているのはイメージ図のところでの表現だと思うのですけれども、こちらには、あくまでも1階、2階の部分を例示させていただいておりまして、必要などういう居室があるのかということで参考に示しているものでして、少し避難できる居室が少ないイメージにはなってしまっています。
◆渡辺ひであき 委員 実際の手順書のほうは、もう少し分かりやすくなっているので、だから要は、これから実際に避難所運営会議を開く際には、先ほども申し上げたように、そこに従事する方々のご意見をどれだけ酌み取ることができるかということが大切で、例えば昨年の台風19号の際には資産管理部長と私、一緒に千寿本町小学校におりました。そのときできなかったことの記憶がたくさんありまして、特に高齢者の方々がスマートフォン等々を持っていらっしゃらないことによって情報が入らなくて不安でいた。あれはゾーニングがもっとしっかりできていたり、それから、そこに対しての情報提供をするという準備ができていれば、もう少し不安が取り除かれたりしたのかなというふうに思います。
更には、毛布や飲料水の配布の方法、私ども、最後に一番せつなかったのは、2リットルのペットボトルを1人に1本ずつお渡しをしたわけでありますが、それを最後捨てなきゃいけないのです。その水を1人が少しでも飲んであれば、捨てていかなきゃいけない。
その次の災害・オウム対策調査特別委員会の際に、水の配布の方法についても、また500ミリリットルのペットボトルが適当だとか、そういうことも含めて指摘をさせていただきました。
そのときご一緒させていただいた資産管理部長に、是非、感想をお伝え願えればと思います。
◎資産管理部長 大変、千寿本町小学校の場合は地元の方が精力的にやっていただき、また渡辺委員他、皆さん方、リーダーの方がきちんと認識を持って対応していただいて、多分、一番いい避難所ではなかったかなという印象を持っております。
◆渡辺ひであき 委員 ありがとうございます。一番いい避難所だったかは別にしても、ただ本当にあのときの教訓も、また改めて別の機会にお伝えをさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、大切な個々の避難所によってもちろん状況が違うわけでありまして、あのとき他の小学校、中学校も回ってみました。これは大変だなと思ったのは千寿第八小学校です。なぜかというと、2階に体育館があるので避難の際、浸水からは逃れやすいところだというふうに思いますが、トイレが1階にしかありませんでした。
こうしたことは、まさにそのときも、中島委員もいたので分かるかなというふうに思いますが、随分多くの方々がいたので、もしも浸水があった際にはトイレ、えらい大変なことになるなというふうに思いますけれども、これについてはどのようにお考えでしょうか。
◎災害対策課長 各学校によって施設配置が違いますので、ハード的なものを整備するのは、なかなか難しいと思いますので、水害時には携帯用のトイレ、そういったものを使って対応していただくしかないと考えております。
◆渡辺ひであき 委員 そうですね。ですから、そこには、携帯用のトイレを多めに備蓄をしてあげたいなというにふうに思います。なぜなら、高齢者の方が1階のトイレに降りる際、その避難所の方々が2人ぐらいでトイレまでお連れをして、また上がらなきゃいけない等々も含めて、やっぱりえらい大変だったなという認識がございますので、よろしくお願いをいたします。
次に、北千住駅西口のまちづくりについてお伺いをしておきたいというふうに思います。
去年の
決算特別委員会でも指摘をさせていただきましたけれども、来年には東京女子医大の東医療センターが江北で始まるということになると、北千住駅からの動線をしっかりしていただきたいという話をさせていただいて、当時、交通量の調査を含めた予算を少しつけるよという答弁がありましたが、その後いかがでしょうか。
◎道路整備室長 北千住駅西口の駅前広場について、今、交通量調査を行っているという状況でございます。
◆渡辺ひであき 委員 そこで当然、いろいろな駅から東京女子医大東医療センターに行くバス路線等について区はいろいろ考えていただいているというふうに思いますけれども、やはり北千住駅から行かれる方が一番多いのだろうなというふうに思います。そうすると今の特に土日の道路の混雑、それからバス停の今の状況を考えると、あそこを再編するしかないのだろうというふうに思いますが、その点についての検討は進んでいるかどうかお伺いしたいと思います。
◎道路整備室長 今、交通量調査をして、今後、絵を描いて警察と協議をしていかないといけないのかなというふうに考えてございます。かなり交通量も多いし、人も多いので、警察のほうはかなり厳しい意見も出てくると思うのですけれども、できるだけ使いやすい形でできるような、いい絵を描けたらなというふうに思ってございます。
◆渡辺ひであき 委員 以前も指摘をさせていただいたのですけれども、バスが停車する真ん中のちょうどペデストリアンデッキの下の部分ですけれども、あそこの改良と、あと一般車両が止まるようになっている部分は改良の余地があるというふうに思いますが、その検討はされていますでしょうか。
◎道路整備室長 それも含めて検討したいなと思ってございます。なかなか1階部分で横断するというのは難しいので、上から降ろすという方法も含めて、ペデストリアンデッキの上からも行けるような形を考えないと、なかなか警察とも話がつかないのかなというふうには考えてございます。
◆渡辺ひであき 委員 あのときは、躯体がどこまでもつのかも含めたことも検討するというふうにおっしゃっていましたが、その検討も余地に入っているのでしょうか。
◎道路整備室長 躯体をいじるとなると、構造的な部分は当然、検討に入るというふうに考えてございます。
◆渡辺ひであき 委員 それからあと、土日も含めた渋滞緩和という意味では、丸井側から抜けるアンダーパス、あそこの利用をしっかりすることで随分違うなというふうに思うのですけれども、その誘導がなかなかできていないように感じますが、その対策については警察等の協議は行われているのでしょうか。
◎道路整備室長 今回、警察と協議する中で、それも含めて、また協議をさせていただきたいなというふうに考えおります。
◆渡辺ひであき 委員 どうぞよろしくお願いします。
○古性重則 委員長 次に、公明党から総括質疑があります。さの委員。
◆さの智恵子 委員 公明党の、さのでございます。午前中最後の前半25分間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
初めに、学校図書館について伺います。
区立小学校では、これまで要望してまいりましたが、図書館支援員の配置が週2日に拡充されました。コロナ禍で利用人数の比較はできないかと思いますが、どのような変化がございましたでしょうか。
◎教育政策課長 回数が増えましたことから、授業の支援の回数とか、あるいはレファレンスの回数が非常に増えた、あるいは学校が図書の授業の時間の編成を柔軟にすることができたと、そんな効果が現れてございます。
◆さの智恵子 委員 分かりました。先日リニューアルされました亀田小学校の図書室を視察させていただきました。イケア・ジャパンの支援で、
[資料を提示]
このように変わった区立小学校の図書室でございます。児童の皆さんから「まるでカフェみたい」「居心地がよくなった」など、大変好評だと聞いております。
今回、亀田小学校の校長が、児童の学校図書室の利用が少なく、増やしたいと、このキャンペーンに手を挙げたと聞いております。このようなキャンペーンは今後も予定されておりますでしょうか。
◎学校運営部長 亀田小学校の図書室をご支援いただきましたイケア・ジャパンのほうから、今年度も区立小・中学校1校程度、支援をしたいという申出を受けております。
◆さの智恵子 委員 大変うれしく思っております。
また、この亀田小学校では、2016年に児童の大幅な増加に伴い増築工事を実施いたしましたが、図書室は工事中も使用したいとのことで現状のままでした。数年前には図書室まで遠い教室を考慮し、廊下のスペースに椅子とテーブルを置いて、図書コーナーを設置していると聞きましたが、防災上の問題も残りました。
今後、改修に当たっては第二図書室のような設置も検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎学校改築担当部長 亀田小学校の児童数は、今後2年から3年ぐらいがピークというように推計しているところでございます。
現在、活用できるスペースがない状況もございますので、将来的な児童数の減少の状況を踏まえながら、第二図書室の整備について検討させていただきたいと考えております。
◆さの智恵子 委員 亀田小学校だけではなくて、今後の改修に当たっては、このような第二図書室という位置付けもお願いしたいということで質問させていただきましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
また、改修直前の亀田図書館の旧図書室は、
[資料を提示]
実はこのような図書室でした。私もきれいになった学校に行って、この図書室を見たときにびっくりしたのですが、なんと本を守るためのカーテン、多分三、四十年前は黒のカーテンが当たり前だったかもしれませんが、このようなカーテンが設置してあって、とてもきれいになった校舎との対比でびっくりしたという記憶がございます。
カーテンの色をパステルカラーに変えるだけでも、明るい雰囲気に変わるかと思います。各校の図書室を知り、専門知識を持つ図書館支援員のアドバイスも聞きながら、他の小学校でも児童が利用したくなるようにプチリニューアルをしてはいかがでしょうか。
◎学校運営部長 現在、各学校のカーテンにつきましては、学校に配布している予算の中で必要に応じて対応していただいているところでございますが、さの委員おっしゃるように、工夫次第で環境が改善できるということでございますので、司書教諭、あるいは図書館支援員のアドバイスをいただきながら対応していただくように学校に伝えていきたい、そのように考えております。
◆さの智恵子 委員 是非お願いいたします。
また、この亀田小学校では、リニューアルに伴い児童の利用が増えたとのことですが、一度貸した本は感染防止のための消毒で3日間放置しているそうです。そのために貸出しの本が少なく、現在1人1冊の貸出しになっていると聞きます。
そこで今後は、小・中学校が希望する場合には、地域図書館から貸出しを実施して、児童が本を読める環境にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 令和元年度からの小・中学校向けに調べ学習図書の配送サービスを開始してございますので、是非そちらをご活用いただいて、児童・生徒に必要な図書を図書館のほうに要求していただければと思います。
◆さの智恵子 委員 是非お願いいたします。また、地域図書館では、現在どのように本の消毒については実施をされていますでしょうか。
◎地域調整課長 日本図書館協会のルールに従って、一応、戻ってきた図書につきましては3日間置いておいて、一応ビニール、ブッカーの上では72時間放置するとウイルスが死滅するのではないかという基準に従ってやっております。
◆さの智恵子 委員 コロナ禍で、本の消毒を要望する区民の方もいらっしゃいます。以前、我が党ではブックシャワーの導入について質問もさせていただいておりますが、効果がはっきりしない。また、本以外のものを入れられる危険があるとの答弁で、なかなか進まない状況でした。まずは中央図書館で導入して効果を検証してはいかがでしょうか。
◎地域調整課長 以前からございまして、今回、コロナ禍の中で導入を進めている近隣自治体が非常に増えてございますので、その実態を調査させていただいて検討させていただきたいというふうに考えてございます。
◆さの智恵子 委員 また、昨年度から障がい者サービスの対象者の拡充により、宅配サービスの利用者が40%増加したと聞いております。また、高齢者など、図書館に行けない方の代理で本を借りる場合は、これまで家族以外は委任状なども必要で、簡素化して欲しいとの声が多くありました。この要望に応えて区では、今年4月から貸出しカードがあれば本人以外でも貸出しができるように改善されましたが、その周知は現在、図書カウンターではされておりますが、多くの方は知らない状況です。
そこで、このようなサービスの情報を障がい者施設や介護事業者などにも周知の徹底をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 さの委員のおっしゃるとおり、今年の4月1日から、区民の声を受けて委任状をなくしたところでございます。さの委員のおっしゃるとおり幅広く、特に障がい者、高齢者に対してPRをしていきたいと考えてございます。
◆さの智恵子 委員 よろしくお願いいたします。
また、図書館で実施している子ども向けの読み語りは、乳幼児から本に関心を持つ良い機会で、楽しみにされている親子も多くいます。しかし、高齢者の読み語りボランティアの方が多いなど、開催が難しいと聞いております。
今後は、オンラインでの開催なども検討してはいかがでしょうか。
◎地域調整課長 確かに「おはなし会」等々、中止に追い込まれておりますので、現在、読み語りのヒントになるような動画作成等を進めていきたいなと考えてございます。
◆さの智恵子 委員 よろしくお願いいたします。
また、中央図書館では図書館だより、
[資料を提示]
このような「かけはし」を発行しております。10月はピンクリボン月間に合わせて、がんと向き合う本の紹介、中にはがんに関する本がたくさん掲載をされておりまして、大変いい取組だと思っております。また、乳がん検診の情報もこの中にはございます。また、中央図書館、地域図書館では、紹介した本の展示もされていて、利用者から好評と聞いております。
今年のピンクリボン月間は、コロナ禍で毎年実施されております講演会などが中止となりましたが、乳がん検診の啓発などはどのようにされておりますでしょうか。
◎衛生部長 今回は、講演会はいろいろ関係者と協議して中止としておりますが、その代わり啓発に力を入れたいと思っております。
例えば、新しいところでは区内の銭湯ですとか、あとはスポーツ施設など、着替えをするところにもポスターを貼り出していただく予定です。
◆さの智恵子 委員 たんぽぽの会では、ご自身の乳がんのつらい経験を踏まえ、早期発見のために乳がん検診の啓発に長年取り組んでくださっております。
先日、たんぽぽの会の打合せに参加をさせていただきましたが、高齢化が進むなど、なかなか思うような活動ができないとの声が聞かれました。今後も支援をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生部長 支援は引き続き行ってまいります。また、東京女子医大がまいりますので、そういった中で新たに乳がんの手術をされる方も増えると思います。そういった方と連携しながら支援を続けてまいります。
◆さの智恵子 委員 お願いいたします。
また、今後この図書館だより「かけはし」でSDGsの特集もお願いしたいと思います。また、その際はSDGsコーナーで本の紹介も中央図書館をはじめ、各地域図書館でも実施をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 全区的に地域図書館を巻き込んでのことになりますので、ちょっと仕込みに時間がかかりますが、是非やってみたいと考えてございます。
◆さの智恵子 委員 是非お願いいたします。
また、10月6日に、子宮頸がんの効果が高い、有効性が認められているHPVワクチンの正しい情報発信をとの要望に、今後、国の審査会の動向を注視して検討するとの答弁でした。
昨日、厚生労働省から通知があったとお聞きしましたが、どのような内容でしたでしょうか。
◎衛生管理課長 10月9日付けで厚生労働省から各都道府県の知事に対しまして、定期接種の対象者への周知についての文書が発出されました。その中では、さの委員が以前より言っておられます、まず制度については公費でできるワクチンだということの情報提供と、更に接種するための検討、また判断材料としての内容を網羅したリーフレットを作成したので、それを是非、活用して欲しいと、そういうような内容の通知が来ているとこでございます。
◆さの智恵子 委員 大変うれしい情報だと思っております。
私も、早速ホームページから、
[資料を提示]
このようなリーフレットをプリントしてみました。是非、早いタイミングで中学1年生の生徒にこの配布をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生管理課長 準備が出来次第、対象者全てに対しまして個別通知をしたいと思っているところでございます。
◆さの智恵子 委員 是非よろしくお願いいたします。
また、先日の質問で、白血病等による再接種についての質問に対し、区として現在の扱いで接種できるように助成していくとのうれしい答弁をいただき、すぐ相談された保護者の方にお伝えしたところ、本当にありがたいです、どこの区市町村の助成も、「ただし、当時定期接種だったものに限る」との一文があり、同じようにがっかりしてしまっている親御さんが多いようです。足立区が先駆けとなると、きっと他の区市町村にも広がっていくのではと希望が持てますと、大変喜ばれておりました。
年内に要綱の変更を目指すと聞いておりますが、早期の実施をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生管理課長 さの委員のご指摘を受けまして、早急に対応させていただきました。要綱改正を既に進めまして、明日から適用できるような準備をしたところでございます。
◆さの智恵子 委員 本当に早期実現ありがとうございます。しっかりこの方にも伝えて、こういう保護者の会みたいなものもあるそうですので、しっかりと情報発信を私もさせていただきます。
続きまして、高齢者訪問理美容サービス事業について伺います。
区では、要介護3以上の方には訪問理美容が介護保険で年間3回まで利用でき、1回500円程度の費用で好評です。今年9月までの利用申請は、昨年の185人から297人に伸びていると聞いております。基本は、店舗を決めての利用になるそうですが、利用者からは一度決めたお店の変更も柔軟にできるようにして欲しいとの要望がありますが、その点はいかがでしょうか。
◎福祉管理課長 現行の制度でも変更届を出していただければ理美容のお店の変更が可能なので、周知が足りない点もあると思いますので、その点の周知を徹底させていただければと思います。
◆さの智恵子 委員 是非お願いいたします。
また、現在はケアマネジャーから理美容師に依頼をされておりまして、理美容組合としては衛生面の法的な要件を満たすために、担当する理美容師に衛生教育を実施したいという声もございます。
今後、実施の際には協力をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生管理課長 訪問理美容サービスの研修につきましては、理美容組合とも協議し、実施に向け検討していきたいと考えております。
◆さの智恵子 委員 お願いいたします。
また、SDGsの取組でございますが、尼崎市では市が指定するSDGsの貢献にポイントを付与する「あま咲きコイン」の実証実験を今月から開始をいたしました。
[資料を提示]
このようなチラシで周知をされております。
この「あま咲きコイン」でございますが、キャッシュレス決済のサービスで、1ポイント1円で市内ステッカー掲示のお店で、買物や食事で利用ができるということでございます。
当区でもSDGsを具体的に推進する取組の検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎政策経営課長 こちら尼崎市のもので、昨日、さの委員からも情報提供をいただきまして、ホームページ上ですが見させていただきました。地域通貨を使って、しかもデジタルの地域通貨を使ってというところで、なかなか導入には正直言ってハードルが高いなというふうには思っておりますが、SDGsの啓発、区民の行動変容というところが必要だと思いますので、どういったところで行動変容を促していける取組ができるかというのは、考えていきたいと思います。
◆さの智恵子 委員 分かりました。
また、こちらは区内の事業者の、そういうお店であったり店舗の支援にもなるかと思いますので、是非、導入も今後になるかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
また、10月10日には、ギャラクシティで「カードゲーム de SDGs体験」というものが実施されまして、
[資料を提示]
こちらが案内のパンフレットになりますが、私も参加をさせていただきました。
当日は、参加者20名のうち、そのうち半数が10代、20代と若い方で、小学生の女の子もお母さんと参加をされておりました。参加者からはどのような声がありましたでしょうか。
◎地域調整課長 講座の内容でございますが、住民側と行政側に分かれて、仮想自治体の中でSDGsの下で環境のこととかを考えるということで、非常に好評で、アンケートを取っておりますが、例年このアンケートは分散するのですが、ほぼ100%満足というお答えで、是非また追加でバリエーションを増やしてやっていただきたいという声がございました。
◆さの智恵子 委員 是非、私もこのようなイベントを、今後も開催をお願いしたいと思いますが、本当に1年に数回という形で実施の検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 アンケートの結果が非常に好評でございましたので、さの委員のおっしゃるとおり、拡大してやってきたいなというふうに考えてございます。
◆さの智恵子 委員 是非お願いいたします。
また、小学生の親子にお話を聞いたところ、もう少しお子さんの参加が多いと思っていたという回答もございました。今後は、レゴブロックを使ったSDGsの体験などもございます。子どもを対象にした講座の開催もお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 レゴブロックを使った講座も実は5月に予定をしていたのですが、
新型コロナウイルスで中止になりましたので、今後、子どもたちにPRしながら、また再開を目指していきたいなと考えてございます。
◆さの智恵子 委員 続きまして、サードプレイスについて伺います。
サードプレイスとは、アメリカの社会学者、レイ・オルデンバーグが提唱した家庭でも職場でもなく、居心地のよい第3の居場所のことです。最近では、サードプレイスを使った街の再生や子ども食堂など、様々な取組が進められております。
例えば函館市では、函館コミュニティプラザ、Gスクエアの中に公共施設があり、「集まれ若者」をテーマに様々な人が集い、活動できるフリースペースや手作りのイベントなどの工夫をしていることもあり、利用率は非常に高く、日中は高齢者がメインであるものの、夕方以降は中高生が集まり、みんなで勉強できるおしゃれなスポットとして愛されていると聞いております。
今後、当区でも、サードプレイスの視点で高齢者や若者が時間差で集まれる、このようなスペースの検討もお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎区長 地域学習センターの夜間の活用が低迷しているのは、大きな課題だと考えております。サードプレイスになるかどうかは別といたしましても、そうした公共施設の活用が低い時間帯をどのように使っていくかということについては、今、ご指摘いただいたような事業も参考に、私ども検討していく必要があると考えております。
◆さの智恵子 委員 是非よろしくお願いいたします。
また、先月末にギャラクシティに久しぶりに行きましたが、台風の影響もありましたが、子どもたちが少なく、閑散とした印象でした。担当者に聞くと、1番人気のスペースあすれちっくやクライミングぱーくなど、人気のアトラクションが休止になっていて、現在、子どもの利用が20%程度になっているそうです。親子からの要望も高いアトラクションの再開はいつ頃を考えてますでしょうか。
◎地域調整課長 さの委員のおっしゃるとおり、スペースあすれちっくやクライミングぱーく等が中止になってございます。現在、指定管理者と協議しまして再開の時期を確定したいなと思っていますので、決まり次第またご報告させていただきたいと考えております。
◆さの智恵子 委員 また、このギャラクシティでは、中高生を対象に施設を生かしたクラブ活動、「Gがくえん」を行っています。ダンス部など五つの部があり、軽音楽部ではプロに指導も受けられます。今年はコロナの影響もあり、参加人数が昨年から4名減って39名です。この事業は、居場所づくりにも有効です。募集に当たっては、LINEを活用するなど、中高生に届く周知をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 さの委員のおっしゃるとおり、ちょっと人数が減ってございます。これまで広報媒体としては基本的にホームページと、それからあだち広報を中心にしておりましたが、SNS等の活用も是非やらせていただきたいなというふうに考えてございます。
◆さの智恵子 委員 お願いいたします。
また、函館市のGスクエアでは、食べ物の持込みができることも人気の一つです。
新型コロナウイルス感染拡大前は、ギャラクシティのスペースあすれちっくの下にテーブルと椅子を配置してフリースペースで開放されていたと思いますが、今後は食べ物の持込みをできるようにして、中高生の居場所づくりとなるような取組をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 現在は
新型コロナウイルスの対策ということで飲食不可になってございますが、
新型コロナウイルスの現状を見て、将来的には飲食可能な形で対応していきたいと思います。
◆さの智恵子 委員 是非お願いいたします。
次に、元気な職場づくり応援事業について伺います。
この事業は、健康経営の視点で、職域にも健康づくりの範囲を広げ、更なる健康寿命の延伸を目指すとし、昨年10月からモデル事業者一社で始まったと聞いております。その取組について内容を教えていただけますでしょうか。
◎衛生部長 現在、支援している会社は20代、30代の男性が9割で、なかなか座り仕事が多くて肩凝り・腰痛が多い、あと少しメタボぎみということが判明しております。
ですので、体組成計や血圧計を貸し出したり、あとは椅子に座ってできるストレッチ体操や、そういった動画の配信などをしているところです。
今後、会社も定期健診がございますので、そちらの結果を見ながら具体的に支援してまいります。
◆さの智恵子 委員 分かりました。本当に、健康寿命を増やすという区の取組にも合致しておりますので、また今後、拡充についてはどのような検討をされてますでしょうか。
◎衛生部長 7月25日のあだち広報で、新たな健康づくり応援事業に参加したいという希望を、あだち広報のほうで募集をしております。
今後、選定し、その会社についても支援を始めてまいります。
◆さの智恵子 委員 最後に私も、
[資料を提示]
この広聴を使って質問をさせていただきます。
我が党は、小さな声を聞くということを主眼に頑張っている党でございます。こちらは区民の声もございますが、集団広聴というものを、私も毎回楽しみにさせていただいております。
ここで区政を語り合う会というのがございまして、区長が直接話を各団体から聞くというものでございます。
令和元年度は4テーマについてこのような会が設けられておりますが、テーマについてはどのように決めていらっしゃるのでしょうか。
◎政策経営部長 そのときの区民のニーズが高いものと、あと課題として区が行政認識しているもの、そういうところのご意見を細かく聞きたいということで設定をしております。
◆さの智恵子 委員 分かりました。
令和元年度は、例えば4テーマであったのですけれども、ママ活動支援について語り合うみたいなものもございました。お聞きした意見は、どのように区政に反映をされていらっしゃいますでしょうか。
◎政策経営部長 この区政を語り合う会には、担当の部署も直接呼んで意見交換していますので、その場でいただいた意見は、担当のほうは所管に持ち帰って早急に反映しているところでございます。
◆さの智恵子 委員 大変重要なそういうことだと思います。できればですが、是非このご意見を聞いて、区政に反映されたことを広聴でも紹介するなど、これを見たときに昨年度はどういうことをして、こういうことが分かったという形の取組も是非お願いしたいなと思いますが、いかがでしょうか。
◎政策経営部長 確かにおっしゃるとおり、この会によってどういった意見が反映されたかというのは重要なポイントですので、改めて見直していきたいと考えております。
◆さの智恵子 委員 是非、区民の皆様も区長と直接話ができ、また自分の意見がこのように区政に関わったということは、大変重要かと思いますので、今後そのようなことも要望しまして、質問を終わります。
○古性重則 委員長 水野委員。
◆水野あゆみ 委員 皆様こんにちは。公明党の水野でございます。
今回、最後の質問になりますので、よろしくお願いいたします。
財務報告書64ページに道路の新設事業についてございますが、それについて伺います。
補助第256号線、事業認可が今年の2月28日に取得されましたけれども、進捗状況について伺います。
◎道路整備室長 現在、個々の地権者と土地を貸してくれというような交渉に入り始めたというような状況でございます。
◆水野あゆみ 委員 先日、補助第256号線の対象道路に沿う形で、青井ふれあい公園というのがありますけれども、先日、公園の
バリアフリー工事の準備が始まりました。私も見てきましたけれども、公園のところにバリケードと言うのですか、あれに囲まれている形になっておりました。もともと補助第256号線、狭い道で車歩道も分離されておりませんし、結構、車の通りも多いところなのです。
そこに、青井ふれあい公園というコミュニティバスのバス停があるのですけれども、そこにバリケードもあるし、それで車の通りも多いしということで、バス停で待っている方たちが大変危険だという声が届きましたけれども、これは
バリアフリー工事というのはいつ始まって、いつまでかかるのか、お伺いいたします。
◎みどりと公園推進室長
バリアフリー工事につきましては、今年度いっぱいを予定しておりますけれども、すみません、私、現状を確認しておりませんので、バス停の利用者について、どういったような配慮をしているか確認して、できる限りの対応をしていきたいというふうに思っております。
◆水野あゆみ 委員 青井ふれあい公園を通るバスが何路線あるのかというのを聞きたかったのですが、交通対策課長がいらっしゃらないので、結構これ路線もありますし、拡幅工事完了まで結構時間がかかると思うのですが、これは補助第256号線の工事完了は最短でいつになるのでしょうか。
◎道路整備室長 早くて10年はかかるかと考えております。
◆水野あゆみ 委員 早くて10年ということで、本当にバス停の方たちの安全・安心のためにも、
バリアフリー工事をやっていただいているので、公園の敷地を削るような形でバスベイが造れないかというような声もいただいているのですが、そういったところはいかがでしょうか。
◎みどりと公園推進室長 公園にバス停を造るのは、すぐには難しいと思うのです。当然、警察との協議ですとかバス事業者との協議といったことに時間がかかると思いますので、どういった手続ができて、期間がどれくらいかかるか検討させていただきたいと思います。
◆水野あゆみ 委員 是非、区民の安全・安心のためにもよろしくお願いいたします。
次の質問に入ります。
先日、菅総理が、不妊治療の保険適用を表明されました。我が党としては、1998年、保険適用を求める署名運動を始め、2000年に時の厚生労働大臣に提出、2004年、我が党出身の坂口力厚生労働大臣のときに不妊治療の助成制度が導入された経緯があります。
2018年の不妊治療の件数は45万件に上り、2018年の出生数は91万8,400人ですが、16人に1人が体外受精で生まれた子どもたちです。
そこで伺いますが、今年からスタートした不妊治療の助成について、現在、申請状況はどうか伺います。
◎衛生管理課長 本年4月からスタートさせていただきまして、9月末現在で183名の方からの申請をいただいているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 ありがとうございます。今後、ますますこういう助成を受ける方も増えてくると思います。今、治療中の友人や、また治療経験者からお声をいただきましたけれども、病院選びに大変苦労するということでした。
まず、どういうことかというと、助成金が使えるところと使えない病院があるといったところ、まず検査に行って使えないから、他の病院にまた移るだとか、ここの検査まではできるけれども、こっちはできない、こっちの治療はできるけれども、こっちはできないということで、そういったことで余計な費用も使ってしまうというお声がありました。
足立区、凄い進めてくれていて、ホームページに7つの医院をどこでこういった治療ができますよというふうに載せていただいているのですけれども、助成金が可のところが7院中2院しかないのですけれども、これは何か課題があるのでしょうか、助成金が使えないことについて。
◎衛生管理課長 東京都の制度とか区の制度によって違いが若干ございまして、それで助成ができる、できないということで、表示をそのようにさせていただいているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 ちょっと一般の方だと分かりにくいと思いますし、こういったところも分かりやすくしていただきたいと思います。
また、そこで分娩ができるかどうかというのも、足立区でも分娩ができる施設が4施設に限られておりますし、そういったことも是非、可能な限り書いていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生管理課長 医師会等にお話しすることは必要かと思うのですけれども、やはり足立区内で分娩できる施設についても特定不妊治療のところの最後のほうにも参考ということで、こういうところでしたら出産できますよと、そういう情報は掲示していきたいと考えているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 よろしくお願いいたします。
また、仕事との両立が大変だというお声も伺っております。職場の理解が得られず、辞職に追い込まれるケースもあります。不妊治療の認知度を上げる、また治療に取り組みやすい環境整備について、区としてはどう取り組むのかお伺いいたします。
◎衛生管理課長 今のところ不妊治療の制度ということを区のホームページで掲載させていただいているところでございますけれども、先ほど水野委員がお話しされましたように、国のほうでこれが保険適用になれば、広く多くの方にこういう制度があるのですよということが周知できることによって、周りの方々が不妊で悩んでいる方が動いたと、そういうことも徐々に認知されていくんじゃないかと考えているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 会社の社長なんかからも、社員の方たちが休みにくそうだと、周りから理解が得られないという声も、何か区としてもやっていただきたいという声もありますので、そういったところも是非、検討していただきたいと思います。
次に、財務報告書51ページ、妊娠届出時からの寄り添い支援について伺います。
新たな産後ケア事業として、産後4カ月未満の専門的な関わりを必要とする妊産婦を対象に、育児ストレス相談をしています。相談状況について伺います。
◎衛生管理課長 今のところ件数はそれほどまだないのですけれども、いろいろ育児相談、ストレス相談が始まりましたということも、より広く周知することによって件数が増えてくるんじゃないかと今考えているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 これからしっかりお願いいたします。
また、専門的な関わりが必要な妊産婦ということで、どういう方がいるのか、具体的には聞きませんけれども、毎年大体360名程度いるということでございます。この中には精神疾患を持つ妊産婦もいらっしゃると思うのですけれども、私も精神疾患を持つ妊産婦からこんな相談をいただきました。
通っていた助産院では、ちょっと出産が厳しいというご判断だったので大学病院で出産をすることになりました。出産の費用が助産院より35万円ほど高く、85万円の請求であったと。出産一時金の42万円を差し引いても40万円以上の支払いで、本当に一括で払えなかったのでローンを組んだというお話がありました。
こうした最初から分かっている、そういった妊産婦に関しては、どのような支援をしてあげられるのか、また支援していることがあれば、教えていただきたいのですが。
◎衛生管理課長 ASMAPでは妊娠届出時にアンケートを記載していただいております。その中で様々なリスクの中で、精神疾患という項目がございます。そこにつきましては記載があれば特定妊婦として指定させていただいて、寄り添い支援をします。その中で、今のような、そういうなかなか高額であるというのを事前にお話しいただければ、担当保健師のほうから、こういう施設ですと安価で出産ができますと、そういうご案内はできるかなと、今思っているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 私が聞いた話では、保健師も入ってくれていて、高額になるということは分かっていたけれども、特にそういった支援はなかったということでしたけれども、そこのところはいかがでしょうか。
◎衛生管理課長 そういうところも説明が足りなかったということでしたら、これからも各保健師に、そういう状況について、お一人おひとりの状況にしっかり寄り添って支援していくよう、今後も取り組んでいきたいと思っているところでございます。
◆水野あゆみ 委員 ちょっと低額で産めるような病院もあるというふうに聞いておりますので、そういうところも促していただけるような支援もお願いいたします。
次に、コロナ禍での出産について伺います。
新型コロナウイルスの影響でクラスターが発生して、出産予定の病院で出産できなくなり、やはりこちらも大学病院で急遽出産した方がいます。高額な請求が来て、悩んでいるという相談をいただきました。陽性になった方については入院費用が出されますが、こういったクラスターの影響で出産しなければいけなくなった方には何の救済もありません。このことに関しては、どのようにお考えでしょうか。
◎衛生管理課長 今の制度の仕組みで言いますと、妊婦の方が出産する前にPCR検査を受ける、そこまでの自助と、もし陰性になった場合については東京都のほうが入院先を確保する、そこまでについての助成はあるのですけれども、今、水野委員が言われたように、たまたまその病院がクラスターで、ご本人が陽性じゃなくて違うところで出産されたときの費用については、今のところそういう助成する制度はないということでございます。
◆水野あゆみ 委員 是非、そうですね、陽性になった方には他の病院で支援しますよということがあるのです。ということで、そういった影響を受けた人にも是非そういった支援をしていただきたいなと思いまして、次の質問に移ります。
医療の発達によって救える命が増えて、区内でも医療的ケア児が増えている状況です。来年度から区立保育所3園で定員6名の入所が始まりますが、募集案内等はどうされているのでしょうか。
◎子ども政策課長 来年4月の保育所の入所募集の案内を今作成しておりますが、そちらの中にご案内も載せております。また、ホームページのほうでも周知をさせていただく予定となっております。
◆水野あゆみ 委員 現在の相談件数、こども支援センターげんきに相談をしてから、そういった手続ができると伺っているのですが、そういった相談状況はいかがですか。
◎子ども政策課長 現在で、数件ご相談は寄せられているということでございます。今後もそういった件数は増える可能性もございますので、体制のほうは整えてまいります。
◆水野あゆみ 委員 対象年齢の医療的ケア児は区内に何人程度いるのでしょうか。把握されていたら教えてください。
◎子ども政策課長 我々のほうは、保育所の入所のご相談というところでつかんでいる件数が数件ということと、あと区内の療育機関のほうに通われている、そういった方が何名かいらっしゃるという情報はあるのですけれども、総数のところまではつかみ切れてないという現状がございます。
◆水野あゆみ 委員 数を最初に事前に聞かなかったので申し訳なかったのですが、今後、医療的ケア児、どの程度増えていくと予想されるのかという質問をしたかったのですが、ちょっとあれなので、今年度の募集で需要が高かった場合、今後の方針についてはどうでしょうか。
◎子ども政策課長 まず区内、今までの過去の経過からいきますと、入所の申込みのご相談、数件程度ということでございますので、来年度4月からの区立保育園3園で各2名ぐらいを原則としておりますので、その入所人数では当面は大丈夫かなと思いますが、あわせまして区立保育園の看護師の研修なども強化しておりますので、そちらで地域で支援できるような体制をまずはつくっていただいて、ニーズがもし増えるようであれば対応できるような体制は整えてまいりたいと考えております。
◎子ども家庭部長 数のほうが出ませんで、申し訳ございません。例年5件を超えるようなご相談はないところでございますので、現状を見ながら対応させていただきたいと考えております。
◆水野あゆみ 委員 周知がまだなされてないというところで相談が少ないのか、それとも需要がないのか、ちょっと分からないのですけれども、そちらも検討していただきながら、港区では区立保育園でそういった医療的ケア児や障がい児を受け入れる専用保育室を今年1月から始めました。最初のところは定員6名なのですが、だんだん20人まで受け入れるということで出ておりますが、こういった専用保育室については保護者の就労支援という観点からも進められないのか伺います。
◎子ども政策課長 港区の施設に関しましては、医療機関と連携しながら整備されていると伺っております。
足立区におきましても、そういった医療機関との連携というものが、もし可能になってくれば、港区のような制度というものも取り入れられる可能性もありますので、引き続きその状況も確認しながら必要に応じて検討してまいりたいと思います。
◆水野あゆみ 委員 厚生委員会でも医療的ケア児へのサービス拡充ということ、また親のレスパイトをという求める陳情が上がっております。しっかりと検討をお願いいたします。
次に、乳がん検診についてちょっとお伺いをしたいのですが、乳がん検診、マンモグラフィーと同時に超音波検査もお願いしたいという質問をさせていただいたのですが、高濃度乳房の方が3.2%しかいないというご答弁でしたけれども、区にしてみると3.2%ってどのぐらいの数になるのでしょうか。
◎衛生部長 昨年の実績で見れば、3.2%は363人になっております。
◆水野あゆみ 委員 363人ということで、こういった方、高濃度乳房の方に、是非、超音波検査も併用できるようなことは考えられないのか伺います。
◎衛生部長 現在、乳房の超音波検査については、国のほうでは、こちらを対策型検診の中に組み込まれておりません。また、乳がん学会からも、まだ対策型検診には適当ではないという意見もあることから、現在、区では取り入れておりません。今後、またいろいろな提言がなされると思いますので、国の動向を注視してまいります。
◆水野あゆみ 委員 せっかく受けてもらった方が、乳がんを見逃されてしまったということがないように、しっかり検討していただきたいと思います。
次の質問に移ります。
歩行喫煙防止策のところでございますが、路上喫煙防止パトロールによる見せる抑止効果を狙ってやっていると思いますけれども、何人程度の方が区内全域を回っていただいているのか、頻度について、また人数について教えていただけますでしょうか。
◎地域調整課長 迷惑喫煙防止マナーアップパトロールとプリントしたオレンジ色のベストを着ていただきまして、現在、2名1組で1日5班体制で早番、昼番、遅番という形で区内主要駅等を回っています。
◆水野あゆみ 委員 ありがとうございます。
これに加えて、迷惑喫煙防止パトロールも追加で始めたと思いますけれども、これはまた何人、何回ぐらいの追加になったのでしょうか。
◎地域調整課長 申し訳ございません。今、私、先ほど話したのが迷惑喫煙防止パトロールで、先ほどの路上喫煙パトロールのほうは、現在9名が区内主要駅をやはり早番、昼番、遅番という形で連日回っているという形です。
◆水野あゆみ 委員 ありがとうございます。
第1回定例会で私も一般質問の中でも触れましたけれども、弥生小学校から足立福祉事務所までの区役所東側の道、たばこの吸い殻が目立ちますよと指摘をさせていただきました。パトロールも増やしますというようなご答弁があったと思うのですけれども、近隣の方からちょっとパトロールを1回も見かけたことがないというふうに、私もおしかりを受けてしまいましたが、そのところは強化していただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 水野委員の指摘があってから、路面シール、それから電柱シール、それからパトロールもさせていただいてございますが、そういうことでございましたら、また再度パトロールのほうも強化させていただきたいなと考えてございます。
◆水野あゆみ 委員 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
私も自粛前は、本当に区内全域でパトロールをよくやってくださっているなということで、凄いなと思っていたのですけれども、自粛中はもちろんできなかったのだろうなと思うのですが、今の状況というのはどうなっているのでしょうか。
◎地域調整課長 路上喫煙防止パトロールも含めて、
新型コロナウイルス対策と、それから熱中症の関係で暑さ指数が35度を超えたときにはパトロール中止という形もございまして、若干減っているという形でございます。また、街が汚れてきているという実感もございますので、今期後半に向けてパトロールを重視していきたいなというふうに考えてございます。
◆水野あゆみ 委員 是非よろしくお願いいたします。また、区役所の東側のところで歩きたばこをよく見かけるというお声もあるのです。足立福祉事務所もありますから、足立福祉事務所に行く方か、区役所に行く方か、ちょっと分からないけれども、そういった利用者の方が多いんじゃないかというご指摘もいただいたのですが、その辺の認識としてはどうでしょうか。
◎地域調整課長 パトロールの報告からでは、本庁舎から足立福祉事務所に行くというようなことは確認できておりませんが、足立福祉事務所に入る方々がたばこを吸っているという報告はございます。
◆水野あゆみ 委員 足立福祉事務所の空きスペースだったり、また区役所東側のそういった空きスペースにコンテナ型のそういった喫煙所を設けられないか、ちょっと最後に一言だけお願いいたします。
◎地域調整課長 現在、コンテナ型、パーテーション型の喫煙所につきましては主要駅、それから交通の結節点に設置をするという形になっていますので、難しいかなというふうな感じでございます。
◆水野あゆみ 委員 まだ25秒あるので、是非そういう喫煙所が必要だよっていう方がいるかどうかということのアンケートを取っていただいてもらうことはできますでしょうか。
◎地域調整課長 たばこについては、ほぼ毎日区民の声等がございますので、やはりそういう区民の声等がたくさん集まったときに、また検討させていただきたいなというふうに考えてございます。
○古性重則 委員長 この際、審査の都合により暫時休憩といたします。
午後零時01分休憩
午後1時00分再開
○古性重則 委員長 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
議会改革から総括質疑があります。土屋委員。
◆土屋のりこ 委員 議会改革を全力で推し進める会の土屋です。本
決算特別委員会、最後の質疑ということでよろしくお願いいたします。
うちの会派、議会改革を全力で推し進める会と言いますが、普通の会派じゃないんじゃないのというような視線をどうも最近感じるので、会派としてしっかり姿を現さないといけないなと、初心に立ち戻って議会改革から、きょうは始めていきたいと思います。
まず、昨年度、議会改革はどれだけ進展したのか確認していきたいと思います。
議会改革を測る物差しは何か、情報公開、住民参加、そして機能強化の3つの物差しがあるかと思います。まず情報公開の観点からです。
ネット社会の今、即時性が重要です。委員会資料は即日見られますが、どのような質疑がなされ、答弁されたのか、重要なのは議事録だと思います。ウェブサイトを見ると速報版もありますが、本会議議事録で現在掲載されているのは、最新で7月10日でした。皆さん興味のある9月25日のやつは、議会図書館でゲラは見られますが一般には公開されていません。
本会議、委員会と両方ありますが、議事録の公開までどれくらいの期間がかかっているでしょうか。
◎区議会事務局次長 速報版の公開まで本会議ですと約2カ月、委員会ですと約1カ月ほどかかっております。
◆土屋のりこ 委員 議会での質疑、質問や答弁に現れる区の姿勢など区政にまつわる情報は区民の財産であり、区民の払った税金で賄われていることです。議会の開催は平日日中で傍聴も限定的で、かつ委員会はネット中継もない中です。例えば陳情を出した方がどういう質疑がされたのか、誰が何を言ったのか知りたいと思っても議事録を読むしかなく、できれば委員会等終わった翌日とか1週間くらいで、簡単なものでも見られるようにして欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
◎区議会事務局次長 誠に申し訳ございません。現状では1週間で公開することはできませんが、1日でも早く公開できるように、そこはしっかりと取り組んでまいりますし、早く公開している議会があるのも十分承知しております。参考になる取組を研究させていただきたいと思います。
◆土屋のりこ 委員 常任委員会はインターネット中継もなく、議事録までも遅ければ、議会に関心を寄せる区民が知りたいときに情報にアクセスできないと思います。こういったことが軽んじられているという点では、議会や委員会質疑が軽視されているのではないかと感じます。今の体制で手が回らないのであれば、担当を増やす、職員を増やすなど、必要なことを是非、取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎区議会事務局次長 繰り返しになりますけれども、1日でも早くできるように取り組んでまいりたいと思いますし、契約で音声を送って記録が上がってくる、そこの辺りも、もし業者とお話をさせていただいて、少しでも見直せるならば見直していきたいと思っております。
◆土屋のりこ 委員 是非お願いしたいと思います。
情報公開に関して進んだ部分としては、今期から政務活動費の領収書がネットで公開されることとなりましたが、準備状況はいかがでしょうか。
◎区議会事務局次長 現在、監査事務局に全議員分を確認していただいております。その確認が終わりましたら、領収書の個人情報などをマスキングさせていただき、改めて議員の皆様にご確認いただきます。その後、公開となりますが、11月中の公開を目指して、今、準備を進めているところでございます。
◆土屋のりこ 委員 分かりました。
次に、住民参加の観点についてお伺いします。
ウェブサイトのユニバーサルデザインへの配慮や議会を傍聴する区民への資料提供、夜間議会、休日議会、議場における区民の意見陳述や議事録への反映など様々な観点があるかと思いますが、住民参加についてこの1年間でどのような前進があったでしょうか。
◎区議会事務局次長 1年間というよりは、ホームページでは読み上げソフトであったり、スマートフォン専用サイトをつくったりして、アクセスしやすいようにしております。
あとは、これまでも取り組んできておりますが、委員会の傍聴の方には委員会の資料をお見せして議論が分かりやすくて、また、耳のご不自由な方も議会に参加できるようにヒアリングループ、そういうものを設置しております。今後もいろいろご要望があるかと思いますが、意見があったときには議会の皆様にご相談させていただきたいと思います。
◆土屋のりこ 委員 是非、情報公開と住民参加ということでお願いしたいと思います。
最後に機能強化についてですけれども、ペーパーレス化、議会のIT化、議会図書館の機能など、どのような改善があったでしょうか。
◎区議会事務局次長 ペーパーレス化につきましては、令和元年第3回定例会から取り組んでおります。令和元年第3回定例会から令和2年第1回定例会まで、ペーパーレス化率で言うと37%、今後も継続してまいります。
あとタブレットも、令和2年第2回定例会から、議員の皆様、各自使用のタブレットを委員会室に持ち込むことが可能となりました。必要な情報の入手が素早くできるようになったと思います。
あと図書室も機能拡大をして図書の購入の回数を多く、二、三カ月に一度ほど、今、書籍を購入しております。これによって議員の皆様の要望にも応えやすく、そのとき話題となった書籍も購入することができるようになりました。引き続き、いろいろ事務局からもご提案してきたいと思っております。
◆土屋のりこ 委員 ありがとうございます。
確かに図書館、この前、委員会で話になっていたものがあるなということを私も感じますので、そういった議会機能強化ということでもお願いしたいと思います。
早稲田大学のマニフェスト研究所が毎年、議会事務局にアンケートを取ってランキングを発表しています。足立区議会も回答はされているようですが、300位以下のため順位は残念ながら分からないのですけれども、当区議会においてもタブレット端末が完全実施されたものの、完全ペーパーレス化には至っていないということで、全国でも完全ペーパーレス化は1割にとどまっているとのことです。また、ウェブ会議利用はほぼ事例がなく、タブレット導入のメリットが生かされていないということが指摘されています。
昨年度、議会運営委員会で視察に行き、災害時のICT活用など議会対応について調査をしました。タブレット活用については大いに改善の余地がある部分なので、事務局としても先進都市の事例を鋭意調査研究していただき、タブレットの積極的活用に戸を開くよう、尽力願いたいと思います。
もう1点、昨今、幾つかの地方議会において、二元代表制の地方議会で、政党政治、会派政治が必要なのかと現状に課題意識を持つ議員が、会派拘束がない会派づくりを進めてきている流れがあります。そういった会派の要綱によると、そのほとんどが主要議案について会派内で意見のすり合わせはするものの、会派拘束をしない、つまり賛否の表明は自由というたてつけになっています。それが自然だし、切磋琢磨するべき議員同士の勉強にもなると言います。
また、これならば、自分の考えに賛成してくれた市民の方に胸を張って、賛否の理由を表明できてよいとも言われています。それが普通とか普通じゃないとかいう言い方もありますが、思っている普通というのが本当に普通なのかどうか、感覚のアンテナを高く打ち立て、社会の動向を見て感覚をアップデートしていくことが大切かと思います。
私も、たゆまず、議会改革を全力で推し進めるために、最新の議会の動向を調査研究していきたいと決意を新たにいたします。
次に、朝鮮学校への補助金についてお伺いします。
朝鮮第四初中級学校の公金支出、月6,000円ですが、学校ではなく直接保護者の方へ、子育てを支えるために出されています。この公金支出に関して裁判が起こされていますが、先週9日、判決を迎えたと聞きますが、どういった判決だったでしょうか。
◎子ども政策課長 足立区における外国人学校に通われる方の保護者に対する公金の支出につきましては、こちら足立区側の勝訴ということで、結果としては出ております。
◆土屋のりこ 委員 判決原告側棄却ということで、至極真っ当だと思います。外国籍の子が自分の言葉を学ぶということを否定することは、個人のアイデンティティに関することで、価値観云々という問題ではありません。これが私という人権だと思います。
昨年から幼児教育・保育の無償化が始まっていますが、外国人学校は対象から外されたままという問題があります。全ての子どもが健やかに成長するように支援する趣旨なのに、外国人学校の幼児教育・保育に通う子どもを除外するのは、憲法や人種差別撤廃条約、子どもの権利条約などで言う差別的取扱いになってしまっています。
国において、本来、法を改正すべきですが、改正されるまでの間、区において外国人学校の幼児教育・保育施設に対しても無償化支援をすべきではないかと思いますが、この点どう考えられますか。
◎子ども政策課長 国、都においても、外国人学校に対するお伺い等、様々あるかと思います。区におきましても様々ご意見いただいているところでございますので、その議論の結果の推移を見守りながら判断させていただきたいと思います。
◆土屋のりこ 委員 是非、多角的な目で見て、全ての人の人権を守るという立場に立っていただきたいとお願いをします。
次に、少子化対策について伺いたいと思います。
9月25日本会議での工藤副区長の答弁で、子どもを産み育てやすい施策の充実、区の出生率を高める努力をしていくと、再質問への答弁と都合2回、答弁をされていたのが印象的でした。
議会においても、育てやすい施策についてはかなり力点を置いて議論がされていますが、産みやすいへの支援について、もっと議論をしてもいいのではないかと感じます。幸福度の高い環境、社会をつくることは、政治の責任だと思います。
前提として、リプロダクティブ・ライツ、女性が子どもを産む、産まないは当事者、個々人が決定することであることは確認をしておきたいと思いますが、少子化という脈絡で語ることが正しいか分からないですけれども、出生率が下がっているのは、これまでの社会が子どもを産み育てやすいように設計されてこなかったつけではないかと言われています。様々な障がいにぶつかったときに、結局、産まないのが正解となったりすることもあります。少なくとも、産みたいと思っている人たちを支援し、希望どおりになるよう環境を整えることは、区の言う少子化対策の一つに位置づくのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎区長 産む、産まないは女性の判断であって、そしてまた、産むというふうに、産みたいと思っていらっしゃる方が産みやすい環境をつくっていくということも、私たち自治体の役割だというふうに考えております。
◆土屋のりこ 委員 子どもを産み育てたいと願う人を1人でも多く救うには、どうしたらいいか考えて欲しいとは、不妊治療の当事者の方から寄せられた声です。
今年に入り、不妊・不育治療の環境改善を目指す当事者の会の方たちが、国会議員や厚生労働省へ要望活動をされていて、私も区内在住の方たちから今ヒアリングをさせてもらっているところです。
新政権においても、保険適用の検討や保険適用されるまでの支援として、来年度から治療費助成の所得制限等を撤廃し、対象範囲を拡大することなどが報じられています。国においてすべきことと区においてできること、それぞれあると思います。区でできることの一つが、正確な医学情報の提供だと代表質問でも触れさせていただきました。当事者の方たちへのヒアリングからは、まず不妊治療について、何が分からないか分からない状態だと、自分で勉強し、治療方針を自分たちで考えなきゃいけないことへの精神的ストレスが指摘されています。不妊治療の業界説明書のようなものがあればいいのに、治療法のステップアップについて、男性不妊について、不育症について、どういった検査ができるのかなどということです。
足立区の発行物の中では、子育てガイドブックの中に不妊治療費助成のこと、区内の医院一覧が掲載されていますが、独立したパンフレット若しくは冊子の作成というものはできないものかと思います。渡すタイミングも工夫して、区役所で婚姻届を提出したカップルに渡す案内の中に、不妊治療についての情報も含めるようにするといいという意見や、子宮がん検診の案内に入れること、検診先の産婦人科でももらえるといいのにという意見が寄せられています。
当事者にとっては、一歩を踏み出すハードルが高く、迷っている人への支援策の一つとして、独自のパンフレット若しくは冊子の作成ということを検討願えないでしょうか。
◎衛生部長 区のほうで、独自の冊子を作成するというよりは、民間のほうで既に作成されたいいものがあるかと思いますので、そういったものを是非、区民のほうに紹介していきたいと思います。
◆土屋のりこ 委員 そういったお声をいただいたので、私も当事者の方たちにヒアリングをするときにどういったものがいいかということを聞いているのですけれども、なかなか皆さんないということで、ブログとかSNSで探したというふうなことが言われていました。是非、検討いただけたらと思います。
あともう1点関連してですが、子育てガイドブックに掲載されている不妊治療クリニックの一覧ですが、最近開業された不妊治療の相談等を行っているクリニックが掲載されていないようです。特定不妊治療施設に限らず、一般治療のみの施設も掲載されているようですので、そういった新しい情報も是非、今後反映させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生部長 子育てガイドブックの内容については、今後、随時見直し、新しい情報のほうを掲載してまいります。
◆土屋のりこ 委員 是非お願いしたいと思います。
午前中も指摘されていましたが、社会的な理解についても課題だと指摘がされています。
大東建託のほうでは、今年1月から不妊治療休暇と不妊治療休業を採用して、キャリアを磨きたい女性を支援していると報道されていました。執行役員の男性は、これまでの男社会の中でつくってきた制度だけでは、彼女たちがどこかでキャリアを終わらせてしまう事態が多々起きていると、社会的理解促進の重要性を語っておられました。
不妊・不育については、情報が浸透していないし、それについて語ったり声を上げたりするのがタブー視されがちです。
午前中の水野委員の質問への答弁で、区は、国がやることで区はやらないというような趣旨で答弁をされていましたが、そのような姿勢ではいかがかと思います。区の広報等でも取り上げるなど、足立区としても理解促進、意識啓発に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生部長 女性が妊娠して出産するというところは、母性保護の考え方も必要ですし、社会的にはワーク・ライフ・バランスなどにも関係してくることになります。衛生部だけではなかなか進みませんが、関係する部署と連携しながら、産み育てやすい環境づくりを衛生部も力を出して進めてまいります。
◆土屋のりこ 委員 是非お願いしたいと思います。
京都府は、この10月1日から特定不妊治療の通院にかかる交通費助成を始めました。大阪市では同様に、10月1日から不妊治療費助成について所得制限を撤廃するとのことです。
不育症の当事者の方からは、染色体検査費用についても、1回5万円と地味に痛いと、区独自の上乗せ助成の幅を今以上に広げられないかと求めておられます。区においても検討していただけないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生管理課長 不妊治療助成につきましては今年度から開始しました。受ける条件としましては、東京都のほうで承認された方を対象として上乗せ助成という制度をつくったところでございます。
今後につきましては、取りあえず今年始めたものの実績を見ながら、様々な自治体の先進事例の取組なんかも検討しながら、どういうものができるのかどうかを研究していきたいと考えているところでございます。
◆土屋のりこ 委員 そういうふうにおっしゃるから、本気で少子化対策を考えているのかどうかということを疑問に感じたりするのですが、是非、検討を前向きにお願いしたいと思います。
今、当事者の人たちへのヒアリング結果を取りまとめているところです。まとまったら、是非、資料提供したいと思いますので、経験した方たちがどういった悩みを抱えていたのか、目を向けていただければと思います。
次に、あだち子育て応援隊事業の子ども預かり・送迎支援事業についてお伺いします。
事務事業評価書調書1の90ページに、この間の実績値がありますが、平成30年度から月ぎめ利用をなくしていったん数は減りましたが、昨年度は前年比260件ほど増加となったかと思います。事業評価としても区民ニーズは変わらずにある、区民生活への影響も大きいとのことです。とりわけ、利用者宅へサポーターが出向いての預かりを行う点、他区ではあまり行っておらず、足立区ならではというか、区が区民ニーズに沿う事業を行っていると評価が高い部分かと思います。だからこそ事業者の撤退を招かないためにも、中核を担う事業者を大切にして、財政的支援を強化していただきたいと思います。
受託しているNPOは三つほどありますが、既存の法人事業に付随して行われているところはいいのかもしれませんが、子ども預かり・送迎支援事業に特化した事業所を抱え、専門スタッフを雇用し、サポーターのコーディネートや事務事業を行っている場合、現在の委託費では事業の継続が困難だと、委託費の在り方を見直して欲しいと悲鳴が上がっています。こういった課題は認識されているでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 その事業者につきましては、先日、私どものほうともお話合いをさせていただきました。この事業そのものは、土屋委員もおっしゃっていらっしゃったように、区民のニーズもございますし、必要な事業だと思いますので、どのようなことが可能かどうかも含め、他の事業者との関係もございますので、しっかり話し合っていきたいと思います。
◆土屋のりこ 委員 是非お願いをしたいと思います。
来期は、事業から撤退せざるを得ないかということで、そろそろ判断を持たなければいけないと悩まれています。撤退を招かないための支援、ないし在り方の検討を是非、努力していただきたいと思います。
子育て支援としてもサポーターの収入を得る手段としてもいい事業だと、働く側の方たちからも評価をされています。是非、柔軟に現状を受けて、事業の形を見直していただきたいと要望したいと思います。
次に、学童保育室についてお伺いします。
学童保育室への補助は今年度から民設学童への補助が増額され、事業者からは、これまで各自が持ち寄ったり工夫してきたが、補助額が増えて経営が改善した、うれしいと、学童保育の質をよりよくすることにつながったと喜ばれています。
4月に学童保育室に入っても習い事等で途中で退室していく子も多いですが、習い事ができる経済的余裕のない子や他の子ども教室等からは排除されがちな障がいを持った子、外国籍の子など、様々な困難ケースにも学童保育室で丁寧に対応されていると聞きます。
そういった質の高い学童保育室が果たす子どもの貧困対策の側面についてもしっかり見つめ、事業者が継続的に質の高い保育を提供できるよう、区の支援をお願いしたいと思います。
新型コロナウイルスを受け、区が親に学童保育の利用を自粛するようにと言ってきた中で、利用が減ることで補助金も返金する額が増え、固定費や雇用する人への人件費等がかかる中で、経営が厳しいとおっしゃっています。今も親御さんに対して利用自粛が言われているようですが、そういった対応はしばらく続くのでしょうか。
◎地域調整課長 特に、親御さんに対して利用自粛という形はしてございません。また、補助金につきましても、今、土屋委員がおっしゃったように、実質、国や都の補助金は在籍児童数で毎月毎月カウントされますので、実際、参加する学童が減ると補助金が減ってしまうのは確かでございますので、そこら辺のことはこちらのほうも考慮するところでございます。
◆土屋のりこ 委員 区としては、利用自粛を言っていないとおっしゃいますが、実際に学童保育を利用されている子どもたちの親はそういうふうに受け止めて、区から言われているから利用自粛をせざるを得ないと事業者の方に言っておられるのが現実です。
是非そういった現場がどうなっているのか、机上の空論ではなく、しっかりと事業者の方、子どもの親の声に耳を傾けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 確かに学童保育、一斉メール等で現在のPCR検査の現状とかを絶えず流しているので、ちょっとそこで変な感情をお持ちになられていることがあるかもしれませんので、土屋委員のおっしゃったような形でそういう自粛勧告してないよということをPRしていきたいなというふうに考えます。
◆土屋のりこ 委員 是非お願いしたいと思います。しっかり感染対策をしながら安心して利用ができるということで、事業者の方も頑張っておられます。そういった必要な子どもたちが利用できるように、区としても支援をお願いしたいと思います。
昨今、水害等の災害への備えも重要度が増す中、災害等非常時の対策について不安の声が出されています。学童保育の委託、民設それぞれありますが、学童保育室への防災用品の支給や非常時の食糧備蓄など、現状はどうなっているでしょうか。
◎地域調整課長
新型コロナウイルス対策の中でのマスクやアルコールの支給はございましたが、特に防災備蓄用品の支給はございません。
◆土屋のりこ 委員 それぞれの学童保育室によって対応状況にも差がありますし、民設なのか委託なのかによっても違いがあるのですけれども、防災に関して是非、現状の課題、どういったことが指定管理ではあるのか、民設ではどうなのかということをヒアリングして、食糧備蓄、防災備品の支給などの検討をお願いできないものかと思いますが、いかがでしょうか。
◎地域調整課長 確かに新たな課題が発生していることは認識しておりますので、民設、若しくは住区センターのところにも区別なく、これからヒアリング等を実施して現状の把握に努めたいと思います。
◆土屋のりこ 委員 あと1分を切りましたので、最後に、26日に臨時国会が招集されていますが、全会派の賛同によって労働者協同組合法案が成立する見通しとなっています。働く人自らが出資し、働き経営にも責任を持つということで協同組合、住民が地域の困り事を解決するために自分たちで仕事を興す、営利を目的にせず地域の協創パートナーとして区としても改めて位置付けていって欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
◎長谷川 副区長 国の状況を見て、区としても適切に対応していきたいと考えております。
◆土屋のりこ 委員 是非よろしくお願いします。
やっぱり公的な足立区の業務を委託されているということで、営利を目的にしない企業だからこそできることもあると思います。お願いしたいと思います。
○古性重則 委員長 次に、立憲民主党から総括質疑があります。鈴木委員。
◆鈴木あきら 委員 皆さんこんにちは。今回の
決算特別委員会での私の最後の質問ですので、よろしくお願いいたします。立憲民主党の鈴木です。
まず、きょうは、ちょっと早めに、パパパッと早めにお答えをいただきたいなというのがありまして、そちらから行いたいと思います。
まず、財務報告書なのですが、39ページです。
最初の質疑のときもやったのですけれども、今回は子宮頸がんと乳がん検診の受診率なのですが、子宮頸がん検診が14.3%、乳がん検診が14.6%と、自己負担をワンコインの500円に下げたものの、平成28年のときよりもちょっと低いのです。共に2020年度の目標が20%ですけれども、原因とその達成の可能性はどうでしょう。
◎衛生部長 実は年々、女性のがん検診は受診率が下がっておりました。そこをワンコイン検診にしたことで、また再び上昇したという状況がございます。
原因ですけれども、実は本来、がん検診は自治体が行う検診ですが、今、働く女性も増えまして、職場での検診や、あるいは自営業の方でも人間ドックを受けるような方も増えてきているというふうに想定しています。
私ども、今年度の世論調査から何らかのがん検診を受けましたかという設問を入れておりますので、そういったところで自治体の検診以外で受けている方がいるのか、いないのかというところを確認してまいります。
◆鈴木あきら 委員 20%の目標達成の可能性は。
◎衛生部長 自治体の検診だけで、そこまで行くというのは、もしかしたら難しいかもしれません。ただ、職場の検診などを合わせれば、それ以上に受けてらっしゃるというふうに認識しております。
◆鈴木あきら 委員 分かりました。よろしくお願いします。
次に、40ページです。
一番下の特殊詐欺対策の携帯電話抑止装置、効果は見られたでしょうか。今後これを増やしていくのかどうか。
◎危機管理部長 現在のところ、特殊詐欺に遭った方の中で、携帯電話抑止装置が付いているところで振り込んでしまったという事例は報告されておりませんので、効果は上がっているものと認識しております。できれば、これを本当のことを言えば、全てのATMにつけたいぐらいの気持ちでおります。
また、実は今年度、警視庁が新しくATMへの携帯電話抑止装置の補助金制度をつくっておりますので、これが全区に広がっていけばいいかなと思っております。
◆鈴木あきら 委員 効果ってなかなか見づらいのです。ただ、足立区の予算でもってできるかどうかというと、それが好ましいかどうか、本来は警視庁とか国のほうでやってもらいたいとか、東京都とかにお願いしたいなと思っています。
次に、財務報告書の54ページです。
地域包括ケアシステムなのですが、これ、いろいろこう書いてあって、私も梅田地区のモデル事業を見て、また演劇なんかを見て、とてもいい取組だと思ってはいるのですが、私も高齢者に近づいていますけれども、全体として町場のおじいちゃん、おばあちゃんの地域包括ケアシステムが進んでいるかどうかというと、なかなか印象的にはピンとこないというか、これについては、どちらかと言うと私の印象ではちょっと遅いっていうか、そういう感じが見受けられるのですが、いかがでしょうか。
◎福祉部長 地域包括ケアシステムのモデル事業で梅田地区の報告書のような形でPRするチラシを作ったのですけれども、なかなかそれが浸透しているという状況ではないので、そこは課題だと思っております。今後やはり地域の方にしっかりと取組に参加いただいて、特に介護予防について皆さん自身で取り組むという機運を高めていきたいというふうに思っています。
◆鈴木あきら 委員 全体として、多少遅れているという感じがしますか。
◎福祉部長
新型コロナウイルスのことも含めて、全体としてやや遅れているという理解です。
◆鈴木あきら 委員 分かりました。是非、進めていただきたいと思います。
次に、61ページです。
地区防災計画、これが年間11地区から12地区ぐらいで、策定数はこれから先も12地区ぐらいですけれども、年間の11、12地区とかというのは限界なのでしょうか。
◎災害対策課長 1地区につきまして大体3回ぐらいワークショップを行いますので、今後の12地区というのが、今、限界かなという感じでございます。
◆鈴木あきら 委員 できれば、地域はそれぞれ、待っているわけですから、前倒しで進めていただきたいと思っています。よろしくお願いします。これは要望で結構です。
次に、財務報告書の66ページです。
町会・自治会の中の一番下のほうです。町会・自治会会館整備、これ数年ずっと少なくて、なおかつ今回も執行残が約500万円。ただ、当初予算は約3,500万円あったと思うのです。そういった意味では、そろそろ需要ってないんじゃないかといったときに、どちらかと言うと加入促進のほうですが、ずっと50%を切るまで来ちゃっているので、こういったものを振り返るべきじゃないかなとか、それから長門南部町会というところの加入率が、何と90%なのです、加入率。凄いなと思ったのですが、そういったところの先進事例というか、事例を生かせないかと思うのですが、それはいかがでしょうか。
◎地域調整課長 まず、最初のご質問でございました町会・自治会会館整備でございますが、鈴木委員のおっしゃったように、大体、積立金があって余裕のあるところは、ほぼ会館を建ててしまったので、残っているところはほぼ積立てがないようなところでございまして、それにつきましては法人化などというところで進めているところでございます。
また、加入率、確かに100%近いところがありますので、一番低いところが20%台という形で非常に差異がございますので、そういう実例を教えながら加入率アップに努めていきたいなというふうに考えてございます。
◆鈴木あきら 委員 災害時に、本当に町会の方々にいろいろお世話になったり、また、まとまりがいいだけ災害が少なく抑えられるということなので、是非よろしくお願いいたします。
そして、大規模水害発生時に学校避難所に入り切れない分として、区は垂直避難とか広域避難を呼び掛けていたところですけれども、それでも逃げ切らない人の逃げ場所というのは足りていますか。
◎災害対策課長 どれほどの方が避難するか全体像がつかめていませんが、それぞれ分散避難で、また広域避難も含めて避難をしていただくということで考えてございます。
◆鈴木あきら 委員 かなり足りないというふうな印象ですか、それとも、そこそこにとか。
◎災害対策課長 行政のほうで用意できる避難所というのは限界があると感じております。足りないと感じております。
◆鈴木あきら 委員 前提として、それで考えていきたいなと思っております。
本題にまた入りたいなと思うのですけれども、くじらい実委員のお父様が亡くなられて2年半というふうにおっしゃっていました。竹ノ塚駅の高架化に一番力を入れていて、上り急行線が高架になったことを私も是非、見てもらいたかったなというふうに思っております。
そういった意味では、くじらい実委員も、そういった同じ気持ちで1番列車ですか、それを見ていたんじゃないかなというふうに思っております。
私も議員を25年させていただいて、都立中川公園の問題があったことも立候補する大きな要因の一つでした。そして私は、今、がんのサバイバーです。いつまでできるか分かりませんけれども、何としてもよりよい形で整備をさせていきたいという気持ちでいっぱいですので、よろしくお願いいたします。
ライブ中継を見ていらっしゃる方もいると思いますので、分かりやすく説明していただきたいのですけれども、この都立中川公園の整備の目的というのは、スポーツ施設、それとも防災拠点施設、それとも両方を兼ね備えた施設、どれでしょうか。
◎企画調整課長 当初はスポーツ施設ということでの公園と位置付いておりましたけれども、公園協議会等のお話も含めて、防災機能も兼ね備えた公園というふうに認識しております。
◆鈴木あきら 委員 土づくりの里というようなものがあって、そこが覆蓋化と言って建物を建てて、そして蓋をして、それでその上を使うということの計画が出たので、それだったら高台になるじゃないかということで、また隣にも高台の部分あるのですが、それがもっとより広くなるっていうことで、じゃあ防災の段階でもまた最近の水害のことが多いので、そういったことで防災拠点という部分でますます意識が高くなってきたというふうに認識しているのですが、実は私、3年前も、それから5年前も皆さんにこの場でお見せしたことあるのですが、
[資料を提示]
これが覆蓋化した上の平面図です。
こういった、これは両方スポーツ施設と、それから防災拠点のものも両方入れてあります。今、説明すると時間がなくなってしまうので、こういったものはどうかというのは、5年前に既に出しました。
これは昨日、伊藤委員が、こういった絵に見えるような形で花畑川を説明したらいいんじゃないかと、盛んにおっしゃっていました。当然、だからこういったものができないと私たち素人というか、なかなか分からないのです、イメージも湧かないし、これが一つなのですが、
[資料を提示]
この二つは鳥瞰図です。鳥の目で見たときにどうかという、そうすると四方、東西南北、一応これ持っては来ていませんけれども、あるわけです、こういった形で。
こういったものを5年前から言っているのですけれども、まず中川公園整備検討協議会というのが前回開催されたのが今年の1月21日に第11回、そして第12回がきょうから5日後の10月19日に予定しています。
新型コロナウイルスの影響で、6月頃の予定が延びてしまったというのはあるのですけれども、前回の中川公園整備検討協議会で東京都下水道局は、土づくりの里の覆蓋化の部分の設計委託をしておりというふうに言っていたのですが、これは設計も完了しているのでしょうか。それから区への報告というのはいつあったのでしょうか。事務局は、当然この中川公園整備検討協議会の進行役をしていると思うのですが、それはいかがですか。
◎企画調整課長 覆蓋化の設計委託につきまして、基本設計については昨年予定どおり完了していると聞いております。現在は、実施設計に着手をして、土壌調査等を行っているというふうに聞いております。
またこの話は、夏ぐらいに当初開催しようかというところで、今、状況が、どういうところが進んでいるというようなところでは、まだ実施設計をやっている最中なのでというところの時期としては、そういうところで聞いておるところでございます。
◆鈴木あきら 委員 この裏話をちょっとしてしまうと、この設計が完了したかどうかというのも、つい先日、区のほうに聞いたら、まだ何も報告しませんという話だったんですね、そうですね。これはあれですけれども、ただ、そういった意味でいくと下水道局も、ある意味では区に対しても、それから中川公園整備検討協議会も19日までに間に合わせればいいのだというぐらいの印象なのかどうか、これ大変な問題なのです。
なぜかというと、覆蓋化した上に何を乗っけるか、まだ何も決まってないのです。何も決まってないときに、下の基礎だけ造ってしまおう、それを1㎡当たり3tのものはいいですよというぐらいの設計をやっていると。ただ、問題は、この上に何を乗っけるのか、まだ決まっていませんから、決まってないということは、要するに3t以下のものしか乗りませんよということで進められていると。これを契約金6,000万円ぐらいの料金で設計を終わっているということですから、それを前提に考えてください。
そして前回の中川公園整備検討協議会で、委員からの質問に、総合防災行政アドバイザーの意見を聞きませんかという話があったのですが、これ私も今年の2月の本会議で質問して回答をもらっているところですけれども、これ改めて、どのような意見をもらったでしょうか。
◎災害対策課長 その後、区と総合防災行政アドバイザーで昨年、現地のほうも確認をさせていただいております。既存の中川公園のほう、上に上がって確認をいたしまして、この地域ではこういった高台としての機能は、これは優れていると、有効であるというお話を伺っております。
◆鈴木あきら 委員 もちろん専門家は、そういうふうに見ていてくれているわけです。そういった中で、避難する場所の在り方で、区の中川公園整備検討協議会での説明では、小菅西公園のフットサル場付近に平屋の建物があり、事務局としてはあのような建物があればいいかなと思っていると。同時に建てる場合には制限があるので、今後、勉強するというふうにありました。小菅西公園の平屋の建物、何人程度の収容ができるのでしょうか。
◎企画調整課長 小菅西公園につきましては、フットサルの利用者のための更衣室と、シャワーブース等を兼ね備えているというような施設ございます。面積的には、おおむね200㎡強ぐらいあるというところで、何人の収容というのは、特にそういう広域避難のための必要人数というところでの定員というのは決めておりませんので、200㎡ぐらいの広さの平屋があるというところでございます。
◆鈴木あきら 委員 200㎡で、いろいろな更衣室が仕切られたりなんかしているという話になれば、収容人数というのは、おのずからはっきり示されてなくても、本当に若干です。そういった意味では、本当にこれはこれでいいのかという話です。
そういったときに、建築制限の勉強をしたいという話だったので、それは結果、制限の一覧とかというものは出ていますか。
◎企画調整課長 中川公園は都市計画公園ということで、また、書類上も都市計画の都市施設として位置付けられております。その上に新規の建物を建てるというところでございますと都市計画法や建築基準法……。
◆鈴木あきら 委員 一覧ができていますかということです。
◎企画調整課長 一覧というような表としてはできておりません。
◆鈴木あきら 委員 やっぱり、「こういう制限がある」「こういう制限がある」「こういう制限がある」って、今、一応説明を受けるんじゃなくて、もうできているのだったら、それを見せてくればいいだけですから、それを基にしましょうという話なのです。
その次に、同じく前回、中川公園整備検討協議会の委員から、避難場所施設として下妻市にあるWaiwaiドームしもつまのようなものを造ってはどうかという質問がありました。これ私も2年前から本会議だとか、あと、直近では今年の予算特別委員会のところでも言っておりますけれども、答弁では、事務局でその施設を調べ、何かの機会に紹介させていただきたいとなったのですが、調べた結果どうでしたか。
◎企画調整課長 現場のほうには、まだ直接行っているわけではございませんけれども、どういったものかというところで、イメージとしては認識しているとこでございます。
◎都市建設部長 現地のほうには近々に伺いたいなというふうに思いますけれども、普段使いをしながら高台避難をするというようなことでいくと、非常に有効な施設なのかなという印象を持っております。
◆鈴木あきら 委員 私は2年前から言っているのです。紹介して、それから予算特別委員会でも言っていたりして、当然、1月の第11回の中川公園整備検討協議会のときに、この協議会の委員からも聞かれたんです。5日後に会ったとき、どうでしたかと聞かれたらどうするのですか。今の答えでいいのですか。
◎企画調整課長 大変申し訳ございません。現場等も精査した中で、本当にそういう屋根つきのそういうスポーツ施設が必要かどうかも含めて、研究していきたいというお話はさせていただきたいなと思います。
◆鈴木あきら 委員 だから、事務局でその施設を調べ、何かの機会に紹介させていただきたいという話をしているのですから、初めからもうここにはこういうものは要らないよと、だから見る必要がないよっていうのだったら別です。そうじゃないのだったら、ホームページなんかもいろいろ調べて、それでなおかつここは1㎡当たり、こういったものだったら何tの荷重がかかるかどうか、その辺まで調べたっていいでしょう。違いますか。
◎企画調整課長 下妻市等に確認をさせていただきたいと思います。
◆鈴木あきら 委員 前回、中川公園整備検討協議会の会長からも、まとめとして、我々は素人なので、ある程度、必要と思われる施設について提言いただければと思いますと、このような機能を持たせたいので、この施設を設置する必要があるというように提案いただければ、その施設に対して要・不要と判断をしていくのがいいんじゃないかと、積極的にやっていただければと思いますというふうに言われるのですが、これについてはどうでしょう。
◎企画調整課長 例えば、先ほど言った屋根付のテニスコートであったりとか、また、そういう多目的な施設を他の先進事例等も提示しながら地域にとって本当に何が必要なのかというのも含めて、これまでもいろいろと防災施設等については提示をさせていただいてきておりますけれども、より具体なものを提示させていただきたいなというふうに考えております。
◆鈴木あきら 委員 会長自ら言っているのですから、だから私たちは素人だ、私も含めて素人です、防災関係では。だからそれについてどうなのといろいろ聞いているわけですけれども、予算特別委員会で私は、防災上、現在この公園はどのような位置付けかというふうに質問したときに、避難場所となっていると。水害のときは、どのような位置付けなのかというふうに質問しましたら、水害に関しては、まだ決まっていませんという答弁だったのです。今はどうですか、ここは。
◎災害対策課長 特に水害時の避難場所という形ではございませんけれども、近くの中川水再生センターのところが避難先となるように、今、最終的な段階の調整を進めているところでございます。
◆鈴木あきら 委員 まだ、そういう正式な位置付けもできてない状況だと。だからあまり取りかからないという話なのかな。
去年の予算特別委員会、今年じゃないです、私は防災拠点として何をつくったらいいか、防災の素人で分かっている人はほとんどいない。それを考えるのは誰ですか、どこですかというふうに聞いたときに、危機管理部長は、「私どもが中心となって考えていくべきだと思っています」と。
1年半たちました。何か進みましたか。
◎災害対策課長 今でもそうですけれども、避難場所として中川公園は位置付けられておりますので、我々としては広場、それから最低限トイレですとかソーラー照明ですとか、そういった一般的なもの、避難場所として必要なものは最低限必要だと考えております。
◆鈴木あきら 委員 そのときに「防災拠点として何が必要になるかも検討を進めて」とあったのです。1年半たって、これが決まりましたか。
◎災害対策課長 繰り返しになりますけれども、避難場所としてあの地域では大変重要な施設だと認識しています。中川地域は危険度も高いので、大きな火災から身を守る場所として必要だと考えております。
◆鈴木あきら 委員 重要だというのは聞いているのです。聞いているけれども何が必要か、どういったものが必要かというのが1年半かかって、まだ何も一つも青写真、これすらないのです、こういったものも。ここにこれが必要だとか、これもないのです。それを5日後にまた中川公園整備検討協議会を開いて、どうやって説明して我々素人に、私そこにいませんけれども、町会長が集まった委員が聞くのですか。
◎企画調整課長 19日の中川公園整備検討協議会については、
新型コロナウイルスで少し期間も空いたと。またメンバーも若干変わっているということで、今現在の進捗状況のほうを下水道局から説明するのと、あと過去の振り返り等を今のところ考えているとこでございます。
◆鈴木あきら 委員 時間がなくなってきたので、先に行きます。
これ、進まないうちに覆蓋化の基本設計が終わって、掘削工事も始まっていくのです。これ、おかしくないかっていうことなのです。制限がどんどん増えて要望施設が限定されていくわけです。そのときに区が、これは必要だなって、だって、もうその中、これしかない。この中で考えなくちゃいけない。それを住民に説明して、この程度でごめんねって話で終わっちゃう。それでいいかどうかということです。
去年の10月、文書質問で、私は区において、防災拠点施設の案を作成して中川公園整備検討協議会に説明するというふうに、これは都市建設部から書いてもらっています。そして、同じく防災活動の中心拠点としての整備について、今後は危機管理部がリードしながら事務局の都市建設部と連絡して進めていく、これ危機管理部のです。だから都市建設部と危機管理部で去年の10月で文書質問でこういう答弁をしています。
今年の予算特別委員会で、今度の中川公園整備検討協議会には、具体的に想定できるものを絵として出したい、その中で日常的な利用もできるし、災害時も利用できる、このようなものを考えていきたいというふうに、都市建設部長が答弁しているのです。今年の予算特別委員会、5日後の10月19日にこれを出してもらえますか。
◎都市建設部長 結果的に、そこまで両部の協議も至っていないということで、大変申し訳なく思っております。
◆鈴木あきら 委員 上部について、東京都とも話をしてないし、庁内で要するに足立区の防災として、ここが、スポーツはいいですよというんじゃなくて、あくまでもスポーツはスポーツで野球場が欲しい、テニスコートが欲しい、そしてフットサル場が欲しい、これはもう全部ここにも入っています。そういったものが欲しいのはアンケートを取って住民から聞きました。
だけれども、分からないのは防災の関係、何が必要か、確かに全部が安心したいというのだったら、当然ながらスポーツ愛好者はそれは利用したいというのはあるでしょうけれども、一人ひとりの高齢者から乳幼児まで、全員がこの施設について防災のときに何が必要かと言ったって分からないです。でも、これだったら安心だというのを区のほうで出してもらう、いや、これは都立公園だから東京都が考えればいい。そうですか、違いますか、どうなのですか。
◎総合防災対策室長 申し訳ございません。鈴木委員おっしゃっていることは、至極当然だと思います。これから至急、施設見学等に行って、どういうものができるのか、その辺を早急に検討して、検討の結果、議会のほうに報告させていただきたいと思います。
◆鈴木あきら 委員 ここはただ単純に、都立公園が昔からあってという話じゃないですから、36年間ずっと住民の方たちが苦しめられ、そして迷惑施設を押しつけられ、まちを分断されて町会の方たちが喧嘩をしたという、そういった長い歴史があります。そして、何度も何度も東京都のほうからは約束をほごにされて今に至っています。そういった歴史は今ここではお話できませんけれども、そういったものを考えた上で、本当にこれでいいかどうか、私たち多分、私も含めてその協議会にいるメンバー、この完成する頃には全員亡くなっています。そうすると私たちの孫や何かに、この施設があのときこうやって皆さんと一緒に議論して、こういういいものが造れたのだね、これで安心だねというところを過去の歴史を見ながら、是非、十分に気を引き締めていっていただきたいと思いますが、副区長。
◎工藤 副区長 私も、相当前から中川公園については関わっておりまして、5年前の鈴木委員のお話がありましたその当時から、中川公園整備検討協議会のほうも出席しました。その当時と今と状況がだいぶ変わっておりますので、限られた範囲の中でありますけれども、これから何ができるのか、そして近日中に総合防災行政アドバイザーが中川公園の件でちょっとご相談があるというようなことをお聞きしていますので、その辺のお話もお伺いして、これから遅れて誠に申し訳ございませんけれどもスピードアップを図っていきたいと思っています。
◆鈴木あきら 委員 よろしくお願いいたします。
○古性重則 委員長 次に、共産党から総括質疑があります。ぬかが委員。
◆ぬかが和子 委員 最後の質問です。よろしくお願いします。
初日の決算審査で、公共事業は公契約条例をつくって地域経済活性化を大切にすると言っていながら、元請業者は区内企業だけれども、実態としては、二次、三次の下請業者はほとんど区内事業者がいない状態は、決して好ましくないと、私、指摘しましたら、区のほうも、ぬかが委員ご指摘のとおりという答弁でした。
私は、この大型公共工事の施工体系図を情報公開請求で入手して分析をし、重大な問題が何点も浮かび上がりました。
[資料を提示]
これが情報公開請求をしたその結果なのですけれども、請求したのは江北桜中学校、千寿小学校、千寿青葉中学校、綾瀬小学校、江北小学校の工事、全部公開されました。
そして、まず、区内事業者の活用についてなのです。この中で、工事が終わっているところだけが事業者の住所の記載があるので、区内事業者なのかどうかが分かるということで、それをその内、二つの工事を分析しました。一つは、千寿小学校、三浦・新井・田中建設共同企業体です。このJVの下に、下請業者は259社ありました。そして、そのうち区内事業者は26社でした。つまり、区内事業者率は10%。
それから二つ目です。江北桜中学校、これは似鳥・小倉・ライズ建設共同企業体です。216社の下請業者のうち区内事業者は14社と、僅か6%だったのです。つまり、9割以上が区外事業者なのです。
[資料を提示]
この江北桜中学校のほうを大きく施工体系図を引き伸ばしてみました。この斜線を引いてあるものが、これが区内事業者なのです、斜線のところ、これしかないのです、これだけの業者の中で。次のナンバー2は0社です、ナンバー3も0社で、ナンバー4は少しだけ区内事業者があると、こんな状況なのです。これでは地域経済活性化にはならないというふうに言えませんか。区内事業者優先と言っても、特定の区内事業者しか優先されないということになりませんか。
◎総務部長 契約におきまして、区内事業者への発注を基本としてございます。ぬかが委員ご指摘のとおり、下請、一次下請が区外事業者ということもございます。入札公告の際については、極力、下請業者については区内を活用するように申入れしているところですが、現状としてそのようになっていることについては、なかなか改善が難しいなという状況でございます。
◎工藤 副区長 数年前ですけれども、建設関係団体との話合いの中で、やっぱり、もともとそういった意見が議会のほうからも出ておりましたので、もっと区内事業者の下請の活用ができないのかというお話を差し上げました。
そのときには、どういう下請業者が区内にあって、そこから声が上がってこないというようなこともありましたので、元請業者からということもありますけれども、下請業者のほうからの元請業者への働き掛けというのも重要だということをそのとき私も初めて認識したところです。
◆ぬかが和子 委員 そういうことで片付けられないような問題がたくさんあるのです。だって9割です。さっき、あろうかと思いますって、あろうかじゃないです、5割とか4割が区外事業者じゃない、9割が区外事業者ですから。そうなると、ただ単に分かる、分からないという問題じゃないと思うのです。
それで国のほうは、一昨年、重層下請構造の調査と、その改善を目指す報告を取りまとめていますが、これについて区はどう認識していますか。
◎総務部長 国からある一定の方向を示されておりますが、なかなか改善につながってないという状況でございます。
◆ぬかが和子 委員 国土交通省が出している、
[資料を提示]
重層下請構造の改善をしましょうという文章、これは認識していますか。
◎総務部長 うろ覚えでございますが、ホームページで確認させたいただいた記憶がございます。
◆ぬかが和子 委員 ここの中には、どう書いているかというと、行き過ぎた重層化が間接経費の増加を招くということ、それから施工管理や安全管理に影響が生じる、重層化するほど工事の質や安全性が低下する、下位の下請では就労環境が悪化し、労務費へのしわ寄せになると、こういうふうに指摘しているのです。
それで、その中で例示しているのですが、例えば建築一式は三次下請までとか、それからそれ以外は二次下請までと制限をかけている自治体とか、また、1,000万円以上の土木工事は一次下請までとしているという自治体もあります。
じゃあ、足立区の工事の実態はどうなのかというのをそういう目で見て本当に驚きました。
[資料を提示]
これなのです。何と、六次下請まであるのです。この次です。たくさんあり過ぎて、これ全部一つの江北桜中学校なのですけれども、これなのです。六次下請まであるのです、ここに数字が書いてありますように、何の工事かと言いますと、それは鋼製建具工事、一次下請から六次まであると。
これ、うちの幹事長が建設専門なので聞いてみても、大体ゼネコンの工事でも六次下請なんて今よっぽどじゃないとないと、こんなのを放置していいのでしょうか。チェックしてないのでしょうか。
◎総務部長 現状で、元請からの一次下請、二次下請について特に制限することはございませんので、チェックという面ではしておりませんが、なかなかそこについては深く介入していない状況でございます。
◆ぬかが和子 委員 それじゃあ何のための公契約条例で公契約なのかと、下にいけばいくほど賃金は安くなるのです。ちゃんとした賃金が払えないのです。しかも国はちゃんと是正しましょうって自治体にも言っているのです。チェックできませんで済むのですか。
◎総務部長 今、ぬかが委員ご指摘の公契約条例、私ども区としては5年、6年目になってございます。今のご意見を踏まえまして、公契約等審議会、私ども区ではなく第三者の意見を聞きながら、どこが改善できるか、それについてお諮りしていきたいと考えてございます。
◆ぬかが和子 委員 国も工事単位で実態把握を行って、こんな行き過ぎた、こんな六次下請って、今どき本当に原発の工事ぐらいです、あるの。本当に異常です、これ。その異常さをしっかり真剣に受け止めていただきたいのですが、どうですか。
◎総務部長 そもそもの公契約条例につきましては、ぬかが委員ご指摘のとおり、きちんとした労務単価を支払える、そういう状況も一つの方法でございます。きちんとした施工ができるように、繰り返しになりますが、私ども公契約等審議会でご意見を賜って、改善ができるか考えていきたいところでございます。
◆ぬかが和子 委員 聞いたことを答えてください。
[資料を提示]
この六次下請まであるという異常さを真剣に受け止めているのですか、受け止めてくださいと言っているのです。
◎総務部長 業界につきましては、裾野が広いものですので六次下請まであるというのは、今、私どももそこについて問題がある、結果的に問題があるということであれば、きちんと受け止めて、改善に努めてまいりたいと考えてございます。
◎区長 私も初めて、その実態を確認しました。国のほうの方針に従って、まずは区の実態を把握するところから確認させていただきます。重く受け止めております。
◆ぬかが和子 委員 ありがとうございます。
それで、合わせて、
[資料を提示]
この中では他のところではこういう事例がないという、ここの工事について、他にもちょっと問題を見つけてしまいました。それが、一人親方と思われる個人名を会社名に載せて二次下請にしているのです。個人名が会社名なのです。これ一体どういうことか、情報公開請求したのは教育委員会のほうなのですけれども、これどういうことが認識していますか。
◎学校改築担当部長 私どものほうで、こちらを事業者のほうから受け取っておりますので確認はしてございますが、一人親方がこのような形で記載されているということについて、どのような問題があるのか、少し認識が不足しておりました。申し訳ございません。
◆ぬかが和子 委員 そのとおりなのです。
[資料を提示]
何かというと、これ情報公開請求だから、もしかしたら個人名だったら普通は名前は出ないで黒塗りかもしれないのです。だけれども、会社名に全部名前が出ているのです。「ニシオ」とか「ワカオ」とか「ネモト」とか、これが一つの会社なのです。「株式会社ダイキョウコウギョウ」というこれも区外業者、ここから幾つの個人名が下請業者、いわゆる二次下請業者になっているかというと、43社なのです。
これ、どういうことかというと、建設に携わる方、よく分かると思うのですけれども、通常だったら一次下請の中で作業員名簿、ここに載せるわけです。そういうことで社会保障とか社会保険とかいろいろなことを、ちゃんとその一次下請の中に一人親方の名前を入れていくわけです。それでちゃんと保障してくわけです。それを全部二次下請にする。そうすることで、請負関係になりますから、こういう責任はなくなるわけです。
そういう、ある意味でいうと社会保障の社会保険逃れという面もありますし、偽装請負という面もあると。そして何よりも偽装請負という点で言うと、先ほど教育委員会のほうでも答弁がありましたけれども、通常こういうふうに請負を一人親方にさせる場合というのは、例えばマンションとかの内装とか電気とかだったら、この部屋は誰々さん、この辺は誰々さんと、こういうふうに発注ができるわけです。
ところが鉄筋です、この工事。鉄筋じゃ、ここからここ誰、ここからここ誰、43名全部そうやって区切って発注したのでしょうか。
◎学校改築担当部長 そのようなところまで少し確認ができてないということが事実でございます。申し訳ございません。
◆ぬかが和子 委員 これだからね、
[資料を提示]
法令に違反する重大なことなのです、これ。偽装請負の証拠になっちゃうのです、これ。鉄筋工事ですから、これが、内装じゃなくて。本当に、こういうやり方というのを何のために行政が公共工事発注してチェック機能としても行政があるのかというのも、非常に問われるというふうに思います。
それから、もう1点見つけてしまったのです。
一つの工事でも、何だか問題が多過ぎて困ってしまうのですが、先ほど冒頭に申し上げましたように、この江北桜中学校の元請というのは、似鳥工務店がJVの筆頭なわけです。似鳥工務店がJVの筆頭で、この型枠工事でいきますと、一次下請業者が株式会社似鳥工務店、一次下請がです。二次下請業者が株式会社似鳥、これは一体どういうことなのしょう。
◎学校改築担当部長 改めまして、今、速やかに内容を確認させていただきたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 私たちが見て気がついて分析したときに、はっきり言って、昔、反社会的な団体が取った手法と同じじゃありませんか。不当利得、いわゆるピンはねみたいなものです。そういう疑義があると。こういうやり方がもしチェックできずにまかり通っていたら、また事件が起きかねないんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
◎総務部長 ぬかが委員のご意見賜りました。きちんとまた重大事件につながらないように、今、改善点、今この場で改善点、何があるとは言えませんけれども、実態を把握しまして改善につなげたいと考えてございます。
◆ぬかが和子 委員 最初に公契約条例をつくったときに、小さく産んで大きく育てるのだというふうに今の教育長が総務部長のときにつくって、そう言っていたわけです。
ところが実際はどうかと言ったら、小さく産んだはずなのに全然中身が違っていると、区内事業者優先と言いながらも実際には優遇された一部の区内事業者がいて、一方で下請の9割は区外事業者だと。そして行き過ぎた重層下請、それから偽装請負や不当利得の疑念もあると。だからこの公共工事の在り方は、しっかり公共事業の在り方を見直していただく。
それから既に終わった工事であっても、
[資料を提示]
ここの案件についてはしっかりとチェックして点検して、区としてどう問題を感じているのかというのは是非、報告していただきたいのですが、どうでしょうか。
◎教育長 私どもの学校の件ですので、私からご答弁させていただきますと、公契約条例をつくったときの趣旨は、下請も含めてきちっと労働者がその対価を受け取れるかどうかということまでチェックしましょうねということで始めています。
それに抵触するということと、もう一つは我々も、下請は是非、区内事業者を使って欲しいと、これ契約に盛り込みたいというところまで考えたことがありますけれども、これは公平公正の原則からして契約に盛り込むのが難しいのだという法律家の意見もあって、できないでいる。それにしても、今の話については、つぶさに私どもで検証させていただいて、またご報告させていただきたいというふうに思います。
下請にどこを使えとか、こういうことをやってはいけないということが逆に偽装請負になってしまうということもご存じだと思いますので、その点も踏まえてしっかり調査をさせていただきます。
◆ぬかが和子 委員 是非、後でまた報告をお待ちしております。
では続いて、他の質問に移ります。
新型コロナウイルス対策ですけれども、8月末に水野介護老人保健施設で22名のクラスターが発生しました。そして、9月上旬に玉ノ井部屋、ここが24名のクラスターです。そして10月に入って、大内病院28名のクラスターと、水野介護老人保健施設はその後聞きましたら、そのフロア以外には広がりはなかったということも聞いて安心はしたのですけれども、しかし気がつく人はお気づきのように、
[資料を提示]
これは足立区の中のここなのです。物凄く近いのです、この3カ所って。同じ西新井の、はっきり言って一つの丁目の上の端と下の端の真ん中というようなところなのです。
そういう点で、地域の方々からは、感染震源地なんじゃないか、どうなのだろうかと非常に心配の声が寄せられているのですが、この辺について、区はどう対応しようとしているのかお伺いします。
◎足立保健所長 ぬかが委員がご指摘になった最後の大内病院、精神科病院ですけれども、現状47名まで増えております。水野介護老人保健施設と大内病院に関しては院内感染でございまして、その地域に感染が広がる可能性はありません。相撲部屋に関しては、その前後で、地域で買物をされたりお食事をされた方もあった、あるいはタクシーを使われたということで心配した区民の方等からいろいろご相談を受けまして、検査等もしましたけれど、陽性者は出ませんでした。
ですから、この地域において、いわゆる市中感染が起こっている状態ではないと考えていますので、この地域にお住まいであったり、出かけられることは、特段の危険はないと考えております。
◆ぬかが和子 委員 頭で考えれば私たちもそう思うのです。だって院内感染ですから二つは、玉ノ井部屋のほうは大体落ちついてきたかなって。でも、あんまりにも近過ぎて、ニュースや大型クラスターのような話が出ると、全部、西新井なのです。だから心配の声が出るのです。
その辺については何か分析とか、そういうことをやっていこうという気はないのでしょうか。
◎足立保健所長 実際いろいろなところでクラスターが起こりますと、その地域に行きたくないというようなご意見が出たりとか、そういううわさが流れることもあります。むしろ私どもは、そういう状態でないということを正しく発信したいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 ということは、何もここについて分析とか何かをやるという気はないということでよろしいのですか。
◎足立保健所長 それぞれに、例えばクラスター班が入ったりとか、様々な分析はもちろんしておりますけれど、地域に対して何かということは現状考えておりません。
◆ぬかが和子 委員 つまり私が言っているのは、例えば関連性がないのかどうなのかとか、念のため検査をするとか、そういうこともやらないということですね。これらのクラスターについては、時期的には間が開いていますけれども、ということですね。
◎足立保健所長 この西新井地区に関してのみ何か支援するというよりは、この病院に勤めておられる方の周りの方、あるいは家族の方、それぞれ関連する方のご不安のご相談等には真摯に応えてまいります。
◆ぬかが和子 委員 相談には真摯に答えると言ったけれども、関連性がないのかどうなのか心配だからそういうことについてちゃんと調べて欲しいということを思っていても、それは必要ないというのが区の答弁だということはよく分かりました。
◎衛生部長 今回、大内病院については、どこまで追えるか分かりませんが、遺伝子情報の解析なども東京都にお願いする予定です。それで近隣の感染状況と、それがすぐに結びつくかどうか分かりませんが、そういったこともしながら地域に情報発信をしてまいります。
◆ぬかが和子 委員 そうなのです。要はそういうことで科学的に関連性がないとか、そういうことが分かれば、より安心できるというふうに思っているのです。
その上で、地域の医療・介護従事者の方々もやはり心配を持っているという点では、東京都の補正予算で医療介護従事者の方々を無症状でも検査をするということですから、こういった感染者が多く出ている地域から優先して、こういった事業も活用して検査をしていっていただきたいと思っているのですが、どうでしょうか。
◎衛生部長 また、地域の感染状況を見ながら、必要があれば検査のほうを導入してまいります。
◆ぬかが和子 委員 是非、福祉サイドでも、その関係施設、これ東京都の補正予算って直接施設に来ると思うのです。そういう点では、うまく間に立ちながら対応していただきたいと、ご心配なところから優先してやっていっていただきたいと思うのですが、どうでしょうか。
◎福祉部長 ぬかが委員おっしゃるとおり、きちっと制度についての周知を図って、優先的に受けられるようにしていきたいというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 よろしくお願いします。
それから、いよいよあと4分15秒ということで、今、決算審査の中で、緑の基本計画と文化・読書・スポーツ3分野計画が話題に上りました。私は両方とも審議会の委員を務めていました。両計画に共通しているのは、どう主体的に関わっていく人を広げるかという人づくりの側面、これはもちろん否定しないし、私も積極的に提案をしてきたのは、事務局、執行部もご存じのことと思います。
しかし、決定的に違うのは、ハード面、環境整備があるかどうかなのです。緑の基本計画のほうでは、人づくりとまちづくりを二つの柱として、公有地、民地、農地などの環境整備なども具体的な条例改正も含めていろいろな提言や議論が行われて、計画に盛り込まれました。
ところが、文化・読書・スポーツ計画についてはどうかというと、例えば、公募委員の方などが発言する、「体験が大事、だから思いっ切り料金を安くして欲しい」、こういうことを言ったり、いろいろそういう話が出ますと、環境整備は別物ですからと、ここでは人づくりをどうするか考えてくださいとスルーされたわけです。
後で環境整備、図書館計画、文化・読書・スポーツ計画をつくります。それは、ここの中には入れませんといって排除されてきたのです。そうやってあの計画ができたのが、文化・読書・スポーツ計画のほうです。
じゃあ、その後からつくるという計画はできたのでしょうか。
◎地域のちから推進部長 できておりません。人づくりの部分を先にしましたので、施設のハード面のところについては、公共施設等総合管理計画だとかそういうところの関連もございますので、検討はしておりますけれども、計画としてはまだできておりません。
◆ぬかが和子 委員 この決算審査で言っているように、人づくりは大事だけれども、人をつくれば、じゃあ環境が整備されるのかって、やっぱり両面をやってかなきゃ駄目なわけです。是非そういう立場で、早急に対応していっていただきたいというふうに思います。
それから、都市計画道路補助第255号線で、道路整備室長のほうが初めから、これは区施行だったというふうに答弁しましたけれども、初めからというのはいつのことを指していますか。
◎道路整備室長 都市計画道路については、最終的に事業者が決まるのは事業化するときということで、今回のことを言えば明確になったのはやはり第四次路線として載った時点で区施行になったというふうなのが、正確な言い方かなというふうに考えます。
◆ぬかが和子 委員 そうなのです。この第四次の東京都の事業化計画のことを道路整備室長は指していて、私たちが初めからと言ったのは、この都市計画決定した最初のことを言ったのです。当然当たり前ですけれども、最初に都市計画決定したのは西新井公園も、それから補助第255号線も東京都なわけです。昭和41年、道路で言うと54年前です。
ですから、事業化の中で、あえて区がやると言わなければ区施行で進むものではないということで、繰り返しになりますけれども、コロナ禍で、あえてニーズが強くない、そういうものを動かす時期ではないということも強く申し上げたいと思います。
そして、最後に、今回の審査で東綾瀬中学校の温水プール設計委託の問題と、それから学校給食室のエアコン設置、これが話題になりました。どちらも私どもにも関わっていることなのですけれども、私たちは業界専門誌も含めた幅広い調査をする中で、情報を得てきました。それから学校給食室のエアコンで言えば、できないと区は言っていたけれども、本当にできないか調査をし、行政をチェックする、それが私どもの役割だと思っています。
どうしたらできるか政策立案をする、そして、それが2元代表制での議会の役割だと、そういう姿勢で調査活動も私たちは行っています。ですから、是非、私どもの指摘を全体としても真摯に受け止めていただきたいと、このことを強く申し上げまして質問を終わりたいと思います。
○古性重則 委員長 次に、公明党から総括質疑があります。長井委員。
◆長井まさのり 委員 皆さんこんにちは。公明党の長井です。党として最後の質疑となります。30分間、よろしくお願いいたします。
初めに、LGBTQについて伺わせていただきます。
公明党として、山口代表の下、都や国とのネットワークを生かし、性的マイノリティーに対する啓発、相談体制の充実、職場でのハラスメント対策、学校におけるきめ細やかな対応の推進、パートナーシップ制度の創設などを掲げ、(仮称)性的指向と性自認に関する理解増進法の制定を目指し、取り組んできました。
また、SDGsの17の目標の中に、ジェンダー平等を実現しよう、人や国の不平等をなくそうといった開発目標もあり、誰ひとり取り残さないとの理念の下、今後も差別をなくし、一人ひとりの人権を尊重する区政の実現を目指していく決意でございます。
私もこれまで、区内外のLGBTQの皆様の団体の方々と何度も意見交換会を重ねてまいりました。LGBTQの当事者の方が抱える悩みとして、医療を受ける際、家族と同等の対応をされたい。自認する性のトイレが使えず、我慢して体調を崩したり、また、部屋探しの際に同居を拒まれたりするなど、日常的に困難に直面する場面が多々あると聞きました。また、子どもの頃にいじめの体験を持つ方も多くいらっしゃいました。
こうした悩みを誰にも相談できずにいる方に寄り添うため、兵庫県明石市はこのたび、LGBTQとそのご家族の相談に応じる専門窓口を開設しました。窓口の担当は、相手の立場に立って対応できるLGBTQの当事者の方を全国規模で公募し、市の専門職員として採用しています。私も問合せたところ、この7月から相談を開始し、9月末現在で35件の相談があったそうです。実名を明かさず、仮名、ニックネームでも相談ができ、対象者は当事者のみならず、そのご家族、学校の教員や事業者なども含まれます。
当区としてこれまで、LGBTQの方々からの相談状況はどうか、また、職員や区民への啓発についても合わせて伺います。
◎地域のちから推進部長 区民の方からの相談という窓口は残念ながら、うちの場合については、今はございません。ただ、区民の声等で何件かいただいているのは見ております。
そのため、数字としてきちんとお話はできませんけれども、先日、区長のほうからもご答弁差し上げた窓口の設置については検討中でございます。
◎総務部長 啓発についてのご質問でございますが、職員向けに研修を平成28年度から実施してございます。毎年1回は必ず職員向けと、あと管理監督者向けの研修を実施しているところでございます。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
これまで、どこに相談に行ったらいいのか分からない状況もあったかと思います。当区として、明石市のようなLGBTQの当事者の視点に立った、そうした丁寧な相談窓口を開設すべきと思いますが、いかがでしょうか。
◎長谷川 副区長 先ほど地域のちから推進部長からも答弁がありましたけれども、先にこの
決算特別委員会で区長からも答弁させていただきましたけれども、LGBTQの専門の相談窓口については開設に向けて今準備をこれから進めてまいります。
◆長井まさのり 委員 是非よろしくお願いいたします。
また、パートナーシップ制度については、全国で現在60の自治体で導入をしており、人口約230万人の名古屋市でも来年度に導入予定と聞いています。23区内でも港区や渋谷区をはじめ、7区で既にこの制度を開始しており、港区では、みなとマリアージュ制度を施行し、港区が契約したことを示すマリアージュカードを交付しています。カードの交付を受けると区民向け住宅に夫婦と同様に入居申込みができ、病院での医療同意や携帯電話の家族割利用ができるそうです。区営住宅の入居の対象について、各会派の意向を聞いて検討に着手すると区長からございました。公明党は、都内各地で都営住宅や区市町村住宅等で同性カップルへの柔軟な対応を実現するよう求めています。我が党としても同様に要望するものでございます。
その他、区営住宅の入居を申請以外にも、婚姻関係がないと申請できないとか、サービスを受けられないなどの施策について、全庁的に調査すると聞いていますが、職員向けも含めてどうか伺います。
◎総務部長 様々なご意見を踏まえまして、全庁調査を実施しております。速報ではございますが、やはり区民向けの対象についてもなかなか、いわゆるバリューがある、職員向けにつきましても現状のルールでは同性ではできないものも把握してございます。
今後、改善に向けて取り組んでいく予定でございます。
◎区長 調査の結果を見ますと、まず民法等を改正しないと一自治体の判断ではどうにもならないものですとか、東京都の判断、都条例に基づくもの等はございまして、全てが私どもで仮にそういった条例とか要綱をつくっても、全てが対応できるわけではございませんけれども、ある程度の内容については区独自の対応が、そうした要綱は条例があれば改善できるということは認識しております。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
また、文京区や千葉市など、他の自治体のガイドラインも拝見をしました。
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豊島区のガイドラインを見ると、教職員や児童、また生徒に対する配慮や対応も多く記載をされておりました。
当区としてこのガイドラインの策定については、どのように考えているのか伺います。
◎総務部長 先ほど研修のことも触れましたが、まずは職員向けということで取り組んでまいりましたが、今後は幅広くLGBTに関する知識を啓発していくためにはガイドラインの作成について着手したいと考えてございます。
◆長井まさのり 委員 是非、検討していただきたいと思います。
また、豊島区では、区民への周知のため、パンフレットを作成しています。
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LGBTとSOGIについてカミングアウトやアウティングについてなど、分かりやすく解説しています。
当区としても、作成を検討してはどうか伺います。
◎地域のちから推進部長 男女共同参画計画の中で多様性が大切ということをうたっておりますので、LGBTについての講座・講習についても、昨年の実績で3回ほどやらせていただいています。
そういうものも含めて手引なり案内なり、周知活動については、少し進めていきたいと思っています。
◆長井まさのり 委員 是非、推進していただきたいと思います。
また、性的指向や性自認は思春期に自認するケースが多いため、教育の現場は性的マイノリティーに対しての教育が最も重要な場所となります。現在どのように把握し、丁寧な対応をしているのか、人権教育プログラムを踏まえてどうか、いじめはないのか教育長に伺います。
◎教育長 いじめがないというのは、私どもが見えていないということと、私、思っていますので、どこかにはあると、そういったものを見えるようにするのが私どもの仕事だと思っておりますので、そういった差別やいじめがないように、これからもアンテナを高くして見ていきたいと、このように思います。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
また、しっかり対応していただきたいと思いますけれども、先ほどの豊島区では、子どものセクシュアリティに関する相談も教育センターで実施をしております。今後は、公立中学校での制服や更衣室、トイレの課題とともに教員の正しい知識の習得も含め大変重要になってくるかと思います。
また今後、男女共同参画の窓口にレインボーフラッグを設置してはどうか伺います。
◎地域のちから推進部長 夏頃にLGBTQの男女参画プラザの取組について調査に来た調査員がいますけれども、その方からそういうお話を伺っておりますので、窓口をつくることを検討しておりますので、そのとき一緒に設置についても検討させていただきたいと思います。
◆長井まさのり 委員 その際、設置に向けてしっかり検討を進めていただきたいと思います。
また、渋谷区では、広報の1面に、
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「渋谷区パートナーシップ証明スタートから4年。LGBTも暮らしやすい社会を、渋谷から。」とのタイトルで、紙面の1面トップで掲載をしています。これは令和元年度東京都広報コンクールで、奨励賞に輝いた広報紙と聞いております。
当区として、今後パートナーシップ制度を導入すべきと強く要望いたしますが、区の見解を伺います。
◎区長 この間、ご答弁申し上げているとおり、まず、当事者の方のご意見を伺って、どういったことでお困りかどうかを確認させていただくということの中で、区として必要かどうか、もちろん各会派のご意向も踏まえながら判断してまいりたいと思います。
◆長井まさのり 委員 分かりました。ありがとうございます。
足立区民憲章に、「足立区民であることに誇りと責任をもち、調和のとれた心豊かな住みよい足立をきずくため、区民の総意でこの憲章を定めます」とあります。我が党として性の多様性について人権尊重の視点を持ち、差別のない個を尊重しながらの取組を推進してまいる決意でございます。
それでは、次に、落書き対策について伺います。
財務報告書41ページとなります。
現在、通報協力員の登録人数はどうか伺います。
◎環境政策課長 きょう現在、2,900人ほどに今なっております。
◆長井まさのり 委員 通報協力員に先月、啓発物品として、
[資料を提示]
このヘルシーカードを配布しました。大変好評と聞いております。この黒い部分を10秒間、額に当てると、熱があるかどうか分かるという簡易的なチェックカードでありますけれども、区民からの評判はいかがですか。
◎環境政策課長 やっぱりコロナ禍ということもあって、体温というのは非常に気になるということがあるかと思いますが、非常に区民の方からは評判がよく、反応はあります。
◆長井まさのり 委員 また、昨年、区内の一部地域で連続落書き事件が35件ありました。これ犯人はまだ捕まっていないとのことですが、状況はどうですか。
◎環境政策課長 落書き、2月ぐらいから「EARP」と同じように書かれたものが、今35件と言われましたけれども37カ所見つかってございます。対応については、現時点では全て消しております。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
今後は、その地域のご協力や、またご理解もいただきながら、連続35件の犯人がまだ検挙されてないという状況で、ちらほら、また落書きの被害も見受けられるところも聞いております。落書き被害が多発する箇所には防犯カメラを設置したりとか、また、防犯カメラ型センサーライトの設置も検討すべきと思いますが、いかがでしょうか。
[資料を提示]
これは、きょう借りてきまして、これが防犯カメラ型センサーライトということで、最近では10月1日からは、
[資料を提示]
新しいタイプのものも出されて、こういうふうに凄い光る、これはすばらしいなあと思って、これは凄い好評と聞いていますけれども、10月1日からどのぐらい、貸出しの申請がございましたか。
◎環境政策課長 広報にも掲載した効果もあって、既に10月はまだ半月ですけれども91個、きょうももしかしたら申請がきているかもしれませんけれども、91個、新型のものについてはお貸ししているような状況になっています。
また、防犯カメラ型のほうも実際に申請が来て、カメラ型センサーライトのほうがいいという区民の方もいらっしゃいますので、その場で選んでもらうようなことでやっております。
◆長井まさのり 委員 先ほどのソーラーパネル付のライト、ビス止めしなきゃいけない難点があるのですけれども、これはビス止めもできますし両面テープでも貼りつけられる、非常に軽量でもありますので、しっかりまた防犯対策の一助として、しっかりPRしていただきたいと思います。
また、通報しても場所の特定が困難な場合もあるかと思います。練馬区では、道路や公園遊具などの破損といった街の不具合をスマートフォンで撮影し、アプリを使って区に通報する施策を始めました。専用ウェブサイトで不法投棄やカーブミラーの破損などの画像が公開され、区の対応や回答を見ることもできます。その他、街をよくするための行動も投稿ができます。当区としても課題を整備し、この通報アプリを導入すべきと思いますが、いかがでしょうか。
◎環境政策課長 区民から直接ご意見というか、陳情をいただくことは非常に重要なことだと思っています。いろいろと課題もあるかと思いますけれども、今、他にもLINEが始まったりとか、他の通報手段もあるかと思いますので、いろいろな可能性も含めて導入に向けて検討を進めたいと思います。
◆長井まさのり 委員 是非、導入に向け検討を進めていただきたいと思います。
次に、遺族による死亡手続の負担軽減について伺います。
死亡に伴って、区役所等で行う手続は窓口も複数にわたり、中には同じ情報を何度も記入しなくてはならず、大きな負担となるとの区民の声も多く聞いております。死亡に伴って行う手続は、高齢医療・年金課、国民健康保険課、介護保険課など、最大約80種類に上り、14課の所管で手続をすると、以前、質問したときに答弁がございましたが、現在も変わりはありませんでしょうか。
◎戸籍住民課長 最大で14課、80種類というのは、公共料金の手続等も含めて年金事務所等も含めての数になってございます。
◆長井まさのり 委員 私も自分が手続をやってみて、こんなに大変なのだというのを実感した次第でございます。
中には、本当に高齢者のみの世帯で、お父さんが亡くなった後の死亡手続を一生懸命、不自由な体でやっている高齢者の方もいらっしゃいました。本当に負担軽減対策については取り組んでいただきたいなと思いますけれども、香川県三豊市では、タブレット端末を活用した遺族の手続システムの運用を開始しました。これは職員が口頭で聞いた住所や氏名などの端末に記入、最後に遺族が署名すると、入力した情報が各種書類に転記され、記入内容が役所内で共有される仕組みです。
また、手続が必要な各所管をスムーズにリレー形式で職員が丁寧に案内をする自治体も増えております。大切な人を亡くし、ご遺族は疲弊しながら来庁されます。少しでも親族に寄り添い、死亡手続の負担を軽減する取組を実施すべきと強く要望を重ねてきました。
今後は、内閣官房のおくやみコーナー設置自治体支援ナビなども活用して、こうした死亡手続の負担軽減対策、また、おくやみコーナーの設置に向け具体的に検討すべきと思いますが、区民部長、いかがでしょうか。
◎区民部長 長井委員の会派からいろいろご要望いただいて、実は私どもも視察にも参りました。例えば直近では豊島区が同様の仕組みをやりましたけれども、なかなかシステム的にうまくいかないで市場に投入することができなかったと聞いています。
ただ、長井委員おっしゃったような仕組みについては、この近所では船橋市で実は始めたと聞いておりますので、早速そちらに下見に行きまして状況確認の上、検討をまた一層進めてまいりたい、そのように考えております。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
また、更に検討を進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、医療的ケア児について伺います。
コロナ禍の中、様々なご相談を受けてまいりました。医療的ケア児は人工呼吸器やたんの吸引などが求められるため、感染すれば重症化の恐れがあります。また、保護者や子どものお互いどちらかが陽性となった際にも濃厚接触者となるため、医療的ケア児と保護者が共に入院できる体制の整備や預け先の確保なども課題となり、支援体制についても要望してまいりましたが、どうか伺います。
◎衛生管理課長 保健所では、従前より保護者が陽性者になり、また自宅での養育が困難なお子様がおられる場合につきましては、病院、また東京都が用意して宿泊施設で一緒に暮らせないかというか、一緒にいられるかについて入院調整等をしているとこでございます。
また、今回、東京都のほうで児童相談所を活用したスキームも示されてございますので、それにつきましては関係所管と協議、検討していきたいと考えているところでございます。
◆長井まさのり 委員 また、そうしたことを医療的ケア児を持つ保護者の皆様、また、重度心身障がい児・者の保護者の皆様にもしっかり分かるように、伝えていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
◎障がい福祉推進室長 衛生部のほうからも情報を得ておりますので、万が一、医療的ケア児の保護者、お子様がそういう事態になった場合は衛生部と連携して支援体制を努めてまいりたいと存じます。
また、各団体のほうには医療的ケア児ネットワークのほうで十分に周知をさせていただきたいと存じます。
◆長井まさのり 委員 是非よろしくお願いいたします。
また、当区のあだち子育てガイドブックにも、医療的ケア児や障がい児等の内容も掲載すべきと思いますがどうか。また、災害対策における医療的ケア児の避難計画も重要です。災害時の避難先をあらかじめ指定しておいてはどうか伺います。
◎子ども政策課長 あだち子育てガイドブック編集、こちらは当課で行っておりますのでお答えいたします。
毎年、ガイドブックにつきましては、最新の情報などを取り入れるように、各部、関連所管に集まっていただいて編集会議を行っております。医療的ケア児につきましても、区立保育園での受入れも開始しますので、より利用される方に分かりやすい情報提供に努めてまいりたいと思います。
◎災害対策課長 避難につきましても、医療的ケア児を含めた避難行動要支援者に対する対策というのが大変重要な課題だと考えてございます。
最終的には、個別の避難計画をつくることが重要だと考えておりますけれども、現在も各団体の保護者の方と意見交換等を行ってございます。今後も、庁内関係所管と知恵を出しながら、引き続き検討を進めていきたいと考えております。
◆長井まさのり 委員 是非、引き続き検討をよろしくお願いいたします。
次に、防災情報システムについて伺います。
我が党の代表質問で、防災情報システムTUMSYを要望いたしました。区も、視察に行ったと聞いておりますけれども、TUMSYのメリットについて、また、初期投資、ランニングコストはどうか伺います。
◎災害対策課長 先進的な事例といたしまして、東京ガスのほうのTUMSYというものを見に行かせていただきまして、そこで様々なシステムがあるということを確認させていただきました。
区としては、プロポーザルでどういったシステムがいいのか、よりよいものを検討しながら導入したいということで今準備のほうを進めているところでございます。
◆長井まさのり 委員 分かりました。初期投資、ランニングはこれからということになるかと思います。是非、災害ポータルサイトや防災ナビとも連携を重ねながら、どうかよろしくお願いいたします。
導入時期については、大体いつ頃を目安にしていますでしょうか。
◎災害対策課長 プロポーザルを経まして、来年度構築をさせていただいて、早ければ令和4年度から導入できればと考えております。
◎総合防災対策室長 長井委員ご推薦のTUMSYですが、他にもいろいろなシステムが新たに出てきております。それも含めてプロポーザルで検討して、よりよいものを導入していきたいというふうに考えております。
◆長井まさのり 委員 是非よろしくお願いいたします。
次に、キッズゾーンの設置について伺います。
大津市で、散歩中の保育園児等が事故に巻き込まれた教訓を踏まえ、区内にキッズゾーン設置の要望を重ねてまいりました。スクールゾーンでは路面を緑色にペイントしていますけれども、区内で危険と思われるキッズゾーンのモデル地域を選定し、交通規制とかではなく、保育施設の前の路面を、例えばピンク色であったり黄色のペイントを施して、ドライバー等に保育施設があることを知らせる注意喚起を促してはどうか伺います。
◎子ども政策課長 昨年度、大津市で起きた痛ましい事故を受けまして、区におきましても警察署、保育施設管理者とともに合同点検を行わせていただいたところです。軽易な対応につきましては、対応させていただいたところですけれども、警察でも独自の調査も行っておりますので、そのご意見も踏まえまして適切な場所ですとか手法ですとか、そういったところを検討を進めさせていただきたいと思います。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
路面に、スクールはグリーンで、例えば保育施設の周辺はピンクとか黄色、法的には路面に注意喚起を促すことは問題ないのですか。
◎子ども政策課長 国からの通知であります、キッズゾーンに関しまして、注意喚起ということで路面表示ということも例示されておりますので、問題ないかと考えております。
◆長井まさのり 委員 是非、モデル地域を選定しながら、検討をしっかり進めていただきたいと思います。
次に、ジュニアリーダーの育成について伺います。
ジュニアリーダー育成のキャンプは、
新型コロナウイルスの影響もあり、今年度のキャンプは中止となりました。ジュニアリーダーの育成に向けて、区としての今後の支援体制について伺います。
◎子ども家庭部長 残念ながら夏のキャンプは中止になりましたけれども、小さな規模で11月にキャンプを予定しているところでございます。
今後も、こういったことをできる範囲で、限られた条件になってしまうところがございますけれども、子どもたちの活動を支援していきたいと考えております。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
また、今後、団体として子どもの貧困対策にも寄与する活動をしていきたいとのご要望がございました。所管につながせていただきましたけれども、その後の進捗はどうか伺います。
◎子ども家庭部長 現在、具体的な行事の予定はございませんけれども、過去に居場所を兼ねた学習支援の生徒たちと一緒に野外活動などをやったような実績がございますので、引き続き団体と協議をしながら進めてまいりたいと思います。
◆長井まさのり 委員 是非よろしくお願いいたします。
次に、総合スポーツセンターのテニスコートについて伺います。
真夏のテニスコートは苛酷であり、熱中症対策としてもテニスコートの敷地内に控えの選手や役員スタッフなどのための日よけを設置していただきたいとの要望がございました。また、選手が試合中に休憩するベンチは屋根が小さ過ぎるため、日よけの役目を果たしていない、少し拡張して欲しいとの要望もありますが、合わせていかがでしょうか。
◎地域調整課長 利用者、テニス協会等とも協議しまして、最適な方法を見つけていきたいなというふうに考えてございます。
◆長井まさのり 委員 協議を重ねながら、どうかよろしくお願いいたします。
真夏のテニスコートは照り返しで、70度近くに達するときもあるそうです。コートに置いたペットボトルが溶けてしまうというときもあったと聞いておりますので、どうか対策をよろしくお願いいたします。
次に、六町の安全安心ステーションについて伺います。
この8月、工事入札中止の報告が突然ありました。再発防止対策、また今後の完成予定について、伺います。
◎資産管理部長 大変申し訳ございませんでした。
対策でございますが、こちらに関しましては必ず新規物件に関しましては、確認申請書が下りたことを確認をして契約請求を出すということで統一させていただいていますので、今後こういったことのないように頑張ります。
また、昨今、契約請求のほうを出させていただいて、来月の中旬から下旬ぐらいに、また再入札のほうの段取りを整えておりますので、やはり来年の9月から10月ぐらいに完成予定という予定でございます。申し訳ございませんでした。
◆長井まさのり 委員 また、警察官OBを非常勤職員、会計年度任用職員として雇用すると聞いていましたけれども、開設が遅れることにより影響はあるのか伺います。
◎危機管理部長 開設は秋以降になる予定ですが、できれば4月から雇用させていただいて、他にもたくさんやっていただきたいことがありますので、地域になじむためにも4月からということで今のところ考えてございます。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
是非、またそうしたことも地域の方々にもしっかり丁寧にご説明しながら、協創の取組でございますので、どうかよろしくお願いをいたします。
昨年の台風19号の際は、学校によっては廊下や階段にまで避難者があふれている実態もありました。学校の体育館、教室、廊下等の窓ガラスを強化ガラスにと要望を重ねてきましたが、その後の進捗についてどうか伺います。
◎学校改築担当部長 普通ガラスの設置状況を確認させていただきましたけれども、74校ほどに普通のガラスが5万5,000枚ほどあるような状況でございます。今後、3カ年ほどお時間をいただきまして、計画的に取替え等を行っていきたいと考えているところでございます。
◆長井まさのり 委員 これは試算をすると、大体どのぐらい費用がかかるのでしょうか。
◎学校改築担当部長 1枚当たりの取替え費用、1万1,000円ぐらいかなと見込んでおりまして、大体全体で6億円ぐらいかかるというような状況でございます。
◆長井まさのり 委員 そうした場合、国や都からの補助金の活用というのはできるのでしょうか。
◎学校改築担当部長 東京都の補助金は、令和3年度までの時限措置となってございます。国の補助金は、今後やるとしますと令和4年度、令和5年度ぐらいかなというふうに見ているところでございます。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
また、そうした補助金も活用しながら、どうかよろしくお願いいたします。
私も、台風19号のときに避難所を回らせていただいて、もしこのガラスが割れてしまったら大変なことになるなという思いがいたしましたので、どうか区民の命と健康を守るためにも、よろしくお願いいたします。
コロナ禍の中、今後も区民生活の不安に丁寧に耳を傾け、寄り添いながら、またきめ細やかな相談体制と支援策を講じ、行政としての責務を果たしていただきたいと思います。最後いかがでしょうか、副区長。
◎工藤 副区長 長井委員のおっしゃるとおり、これから区を挙げて全力で取り組んでまいります。
◆長井まさのり 委員 分かりました。
我が党も小さな声を聞く政党として、これからも行政としっかり力を合わせて取り組んでまいりたいと思います。
時間となりました。6日間、本当にありがとうございました。
○古性重則 委員長 次に、自民党から総括質疑があります。かねだ委員。
◆かねだ正 委員 お疲れ様です。私が最後の質問者になります。これで、6日間の決算審査が終了になります。残り35分間ですので、最後までよろしくお願いいたします。
昨日、我が会派の伊藤委員が質問の中で、我々議決機関である議会は、皆さんからの情報によって議決機関として判断、また、審議をしていくことになるので、正しい情報が非常に大事になってきますという話をいたしました。まさにそのとおりだなというふうに私自身も感じております。皆さんからの情報によって、我々はいろいろな議案、政策等々を審議していくことになりますので、是非なるべく正しい情報を我々議会のほうにも、そしてなるべく多い情報を率直に我々にも教えていただければなというふうに思っています。
それとともに情報の共有化、これは私は非常に大事なことだなというふうにも感じております。今回の
新型コロナウイルスの大きな問題の特に一番最初の頃、執行機関と議会の情報の共有化が少しスムーズにいかない部分がありました。これはお互いの立場がありますので、執行機関には執行機関の立場があります。議会には議会のまた立場があります。情報の共有化は、非常にこれからもこういった場面では大事になってくると思いますので、執行機関と議会、一度しっかりと情報の共有化の在り方についても議長を中心に、また区長を中心に議論をしていく必要があるのではないかというふうに思いますけれども、議長、どういうふうに思われますか。
○鹿浜昭 議長 本当に、今のかねだ委員の発言は本当に基本中の基本というか、その辺がやっぱり基本にないと、今後、足立区政の発展もないのかなというふうに思う次第です。
◆かねだ正 委員 ありがとうございます。
議長からもご発言がありました。基本中の基本、非常に我々議決機関、また執行機関にとっても情報の共有化、どこまでの情報を共有していくのかということは、非常に大事なことになっていくと思いますので、是非これからもその部分については、しっかりと議論をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ちょっと振り返りますけれども、平成18年の
決算特別委員会、平成19年の
決算特別委員会で、私は平成19年の初当選になります。区長も平成19年の初当選ということになるのですけれども、当時、足立区議会自民党の幹事長でありました長塩英治議員が質問をされた、公務員でなければできない仕事って一体何ですかと執行機関の皆さんに問いかけられた質問が、非常に私自身、記憶に残っております。
当時は、職員定数のスリム化が大きく求められ、民間事業者の活用が更に必要との認識が大きくなっているときのことだというふうに覚えております。国では、小泉内閣がしばらく前に誕生し、民間閣僚が登用されるなど、行政も民間活力が強く求められている時代でした。
その中で、本当に公務員でなければできない仕事、民間の方々にお任せしても大丈夫な仕事とは一体何でしょう、という大きなテーマの質問だったと思います。
調べたのですけれども、質問の柱としては民間活力の導入、公務員の職務について、職員の不祥事根絶等でありました。あれから長塩議員の質問から十数年たって、改めて皆さんに問いかけをさせていただきたいと思います。
公務員でなければできない仕事とは一体何でしょう。
◎政策経営部長 公権力の行使が伴う業務だと認識しております。
◆かねだ正 委員 非常に私自身は分かりますけれども、今、ネット中継で見ていらっしゃる区民の方には、非常に難しいお答えだなというふうに感じるのですけれども、もうちょっと具体的に分かりやすくお答えいただけますか。
◎政策経営部長 公務員として決定をしなければいけない事項がある業務、申しますと、そういうところなのかなというふうに認識しております。
◆かねだ正 委員 ますます難しいかなというふうに思いますけれども、一言ではなかなか答えるのは難しい部分もあるのかもしれませんけれども、そのときに公務員でなければできない仕事、一体何であろうと問いかけられた長塩議員ですけれども、その後に自分自身が公務員でなければできない仕事について答えておられます。
それについて、当時出席されていた執行機関の方も少ないかもしれませんけれども、教育長、お分かりになりますか。
◎教育長 よく分からないのですけれども、公権力の行使については、例えば、何かを強制措置するとか、あるいは民間の方にはどうしてもできない、任せられないものをやってきたのだと私自身思っているのですけれども、その当時、長塩議員がどうおっしゃったかということについては、記憶はありません。
◆かねだ正 委員 ちょっと考え過ぎかもしれないです。シンプルに長塩議員はこのとき、公務員でなければできない仕事なんかないのですというふうにお答えになっているのです。これは長塩議員のお答えです。というようにお答えになっています。
当時の時代背景というのもちょっとあって、当時の時代背景としては国では、社会保険庁の当時問題になったグリーンピアという大きな問題があったり、様々な各省庁の運営等々が非難を大きく浴びているときでもあり、民間活力の導入がより一層求められているときでもありました。
ただ、当時、私も議員になる前と、ちょうど議員になった、まだ1期生、議員になった直後でありましたので、公務員でなければできない仕事とは、というのは私自身考えさせられる質問でありました。
私は最近なのですけれども、逆に公務員だからできない、公務員でなければできない仕事ではなくて、公務員だからこそできる仕事があるのではないかというふうに考えています。目先の利益を考えずに足立区民の将来にわたる生活、安心・安全に、企業じゃありませんので損得抜きで仕事に取り組むことができる。それが、公務員の仕事としての非常によさであり、醍醐味ではないかなというふうに考えております。
是非、皆さんには、公務員だからできる仕事は何なのだろうかと、公務員だからできる仕事は何だろうかということを、是非ご自身に問いかけながら、職務に取り組んでいただきたいと思いますし、我々足立区議会議員も議員だからできる仕事は何なのだろうかということを、いつも自分自身に問いかけながら仕事に取り組んでまいりたいと思っています。
そんな十数年前の長塩議員の質問ですが、当時も職員の皆さんの不祥事が大きく問題視され、覚えている方いらっしゃるか分かりませんけれども、職員の不祥事根絶対策懇談会というのがつくられておりました。根絶対策として様々な提言が出されていました。この状況をご存じの方いらっしゃいますでしょうか。
◎総務部長 私もまだ管理職ではございませんでしたが、この提言について全庁に配信されたというのは記憶にございます。
◆かねだ正 委員 やはり大きな不祥事があって、職員の不祥事根絶対策懇談会というのがつくられ、様々な提言が行われています。その中に、どうして今回こういうことが起こったのかという懇談会の指摘は、行為の重大性や違法性を認識する力が弱く倫理意識が希薄であった、公務員としての基本的認識の不足やモラルの低下があった、公務員としての使命感や危機管理意識に欠けていた等々、提言がありました。
こういった指摘があってから十数年、現在に至るわけですが、残念ながら不祥事については毎年起きてしまっている状況であります。令和元年度については、平成30年度よりはかなり減りはしましたけれども、138件報告されています。
このような状況を踏まえて、区ではどういうふうに考えられていますでしょうか。
◎ガバナンス担当部長 今までのコンプライアンスという組織に加えまして、ガバナンスという形で区の内部的に統制を取るような形態になってございます。その当時の反省と同じように、個人の問題だけではなく、組織の問題を解決するということで横串を刺した対応を取っていくというような体制が組まれております。
◆かねだ正 委員 多分、十数年前もそういうふうにお答えになったのだと思います、今のガバナンス担当部長がお答えになったように、しかし、結局十数年たってしまったら、また同じような問題が起こっているわけです。
先般も我が党の工藤委員が質問していましたけれども、総務委員会で報告のあった学校施設課に関連した職員収賄事件の原因分析等を行った足立区公契約等審議会の答申、これを受けての再発防止に取り組む実施策、これについても恐らく内容的には違ったとしても、この十数年前に行われた答申と提言と基本的な中身は変わらないような状況になっているのだろうと思います。
結局、不祥事が起きれば提言、そしてそれを受けて対策、また不祥事が起きれば提言を受け、また対策を考える、負の繰り返しになっているような気が非常にするのですけれども、この点についてはどういうふうに考えておりますでしょうか。
◎総務部長 今、かねだ委員ご指摘になりました十数年前のことでございます。やはり継続して職員の意識、いわゆる遵法遵守、そういったものはやはり継続してやっていかなければいけないということを改めて痛感しました。
今回、総務委員会でもご報告しました中には、当然私もそういう違法行為をしてはいけないというのは当然分かっているのですが、そこはきちんと全職員に伝わってなかったということは反省点でございますし、また二度とこのことは繰り返さないようにということで、実施策についてはきちんと取り組んでまいりたいと考えてございます。
◆かねだ正 委員 対策を考えていくのは大事なことだと思いますけれども、結局はそれを扱うのはやっぱり人であって、どういう職員の皆さんの意識をつくっていくかということが、非常にこれからも大事になっていくのだろうと思います。
そういった中で、非常にちょっと心配だなっていうふうに今回の
決算特別委員会の答弁の中でも思ったのは、何より大事なのはやっぱり人づくり、高い倫理意識、また使命感、危機管理意識を持った職員の育成が非常に大事だということだと思います。
その中で、私が10月6日の初日に人事についてご質問させていただきました。部長が課長を兼務している状況はどう思いますかという質問をしたときに、これは長谷川副区長から、適材適所の中で人事配置をしたら現在の形だと、まるで人材が育っていないような答弁だというふうに、私はそのとき感じたのです。
これについて、その後、総務部長が、これは次世代の管理職の育成が大事だというふうに答えられているのですけれども、非常に私これを聞いて、適材適所の中の人事配置をしたら現在の形だったと言ったら、人材が育ってないじゃないですかというふうに感じたのですけれども、これについては、副区長、どういうふうに考えられますか。
◎長谷川 副区長 初日の答弁の中で、私、最初に現状の部長が課長を兼務している、それも複数の場所で同じようなことがあるということについては問題として認識しておりますということで、問題意識は私は共有させていただいております。
ただ、現行の中で人事配置をやる中でやむを得ずというか、現状の形になったということで、私たちも、かねだ委員の指摘を受けて人材育成、それから来年度の人事配置については現状の形を何とか改善したいという思いでございます。
◆かねだ正 委員 結局は人です、最終的には。どんなにいいルールをつくっていっても、それを実施するのはやはり人ということになりますので、是非その点については、私も初日にちょっと人事のことについて申し上げましたけれども、やはり組織を動かしていくのも人、全て人が大事だということになりますので、是非、人材育成については、特に将来を見つめて力を入れて、こういった不祥事ゼロを目指して、これからも職務に励んでいただきたいと思います。
次に、保育行政について伺います。
保育行政、待機児童が大きく減少したということについては、非常に、私、高く評価をしているところであります。
しかし、小規模保育施設、保育ママ等に見られるように、需要と供給のミスマッチも顕著になっております。
改めて確認したいと思いますけれども、保育需要の見込みはどのように算出しているのか、今後の見込みについてはどのように考えているのかお伺いしたいと思います。
◎待機児対策室長 保育需要の算出でございますけれど、妊娠届出時のアンケート調査と、第2期子ども・子育て支援事業計画を策定するに当たりまして、ニーズ調査をしております。そこで保育需要の予測を立てているところでございます。
今後についてでございますけれど、マンション等の開発に当たるのと、今、0歳、1歳でいるお子さんたちがどんどん大きくなっていって、4歳、5歳になっていくというところの中で、約6年後ぐらいにはまたプラス900人ぐらいの需要が見込まれるのではないかということを予測しているところでございます。
◆かねだ正 委員 非常に冒頭申し上げたとおり、待機児が大きく減ったことについては、評価したいというふうに思っています。
ただ、非常に保育施設も増えました。この増えた保育施設、活用していくのは保育はもとより、子育て支援にも役立てていくべきだと思いますけれども、その辺についてはどんなふうに考えていますでしょうか。
◎子ども家庭部長 今回、箱は揃ったというような状況になってきておりますので、まさにサービス充実が求められるところだと思います。
基本の保育サービス、医療的ケアのお子様などをお受けするというのとともに、家庭で子育て中の方のご相談ですとか一時保育ですとか、そういった既存のサービスについても更に充実をさせていきまして、子育て支援全般に寄与するようにしていきたいと考えております。
◆かねだ正 委員 そういった方向に進めていくには、やはり区だけではなくて実際に現場で運営されている保育事業者の方々とも協力が必要だと思いますけれども、その辺についてはどのように考えているでしょうか。
◎待機児対策室長 保育事業者、私たちが、今、期待しているところというのは、お子さんたちについての保育の専門性を高めていただきたいなというところを思っております。私たちができることもありますけれど、事業者としてできること、例えばお勤めになっている保育士たちに専門性の高いような研修を受けていただいて、それを自分の保育園のほうにフィードバックしていただくようなことを期待しているところでございますし、私たちもそれについて支援していかなければいけないというふうに思っているところでございます。
◆かねだ正 委員 そういった中で、今後、採算が合わずに撤退するような保育事業者等も出てこないとは限りません。保護者と子ども、働く保育士などのために運営を支援していくべきだと思いますけれども、いかがですか。
◎子ども家庭部長 保育事業者が突然の撤退ですとか保育士が一斉に辞めてしまうというような、そのような事例も出ているところでございますので、そのようなことがないように日頃から実態を確認しまして支援をしていきたいと考えております。
特に小規模保育施設につきましては、今回の
新型コロナウイルスの影響ですとか、あるいは認可保育園が一気に増えたことに伴いまして、通常8月ですと95%を超える埋まり具合なのですけれども、8月時点で50%をやっと超えたというような状況で厳しい状況にありますので、今回、0歳児がなかなか入っていないところには補助をさせていただいている状況でございます。
◆かねだ正 委員 是非、進めていただければなというふうに思います。
補助と今おっしゃいました。自民党も非常に大きく提案というか要望させていただいているのですけれども、小規模保育施設の助成期間が4月から9月までになっているのです。これは1年間やはり延ばす必要があるというふうに自民党からも要請をさせていただいているのですけれども、検討具合についてはどうでしょうか。
◎子ども家庭部長 直近の数字が、あと2カ月分ほど私のほうで分析がまだ足りておりませんので、その辺りを踏まえまして、今後その必要性があるかどうかというところを検討させていただきたいと思います。
◆かねだ正 委員 是非、柔軟な対応というのが非常にこれから必要なのかなというふうに考えております。先ほど、子ども家庭部長のほうからご答弁がありましたけれども、定員の変更、また採算が合わずに撤退する保育事業者がなるべく出ないようにというか、決して出ないように是非、今後も支援のほうをきちっと考えていっていただきたいと、そのことは再度要望させていただきたいと思います。
次に、やはり今、一番大きい問題であります
新型コロナウイルス対策について、質問させていただきたいと思います。
昨日、10月13日現在で足立区の公表されている感染者は1,249名でありました。現在の足立区における感染状況をどのように捉えられていますでしょうか。
◎足立保健所長 7月にクラスターが起こったとき辺りが一番感染者数というか、陽性者数は多くございました。
ただ、第一波と言われた一番苦労した資機材も何もなくて、入院するのも難しかった時に比べると重症者が減って、いわゆる検査の陽性率も下がってきています。
8月ぐらいにもクラスターが発生するたびに都の平均を超えて少し感染者数が増えるのですが、徐々に減ってきているという中、実は先週の金曜日と今週の月曜日に二つのクラスターがあったものですから、また少し伸びてきてしまっているというところの感染者数です。
ただ、きょう、政令改正がございまして、入院は重症者、中等症者に限る、あるいは65歳以上に限るというようなのが、あと10日で施行されますので、いわゆる
新型コロナウイルスに対する入院治療に関する状況は、だいぶ変わってきて、世間の意識も変わってくるのかなと思っております。
◆かねだ正 委員 分かりました。
先ほど、ぬかが委員から、西新井における3カ所のクラスターの話がありました。多分、この3カ所に一番近い議員は私かなというふうに思いますので、非常に身近なところでああいったクラスターが起こったということで、非常に危惧していたのですけれども、確かに感染拡大してしまった部分はありますけれども、その後は特に大きく広がっていませんし、関連性があるということ自体は私自身も感じてはいませんけれども、是非、感染拡大にはこれからも十分気をつけていただきながら進めていただければと思います。
そんな中で東京都では、東京版CDC、名称は東京iCDCを立ち上げ、政策立案、危機管理調査、分析・評価、情報収集等を行う、いわゆる感染症対策を一体的に担う司令塔機能を持つ組織を常設いたしました。
足立区にも具体的な情報は入っていますでしょうか。
◎足立保健所長 東京都のほうからご説明がございました。今月の1日に立ち上げたという内容でございました。
ただ、組織ができるというよりは機能だというような表現で、非常に有名な専門家の方々をトップであるとか、その下の部署に揃えて、いろいろなこれから対策を考えていくのだというようなご説明でございましたました。
◆かねだ正 委員 是非、密な連携を東京都とは取っていただきながら、やはり情報が大事ですので情報の収集に力を入れていただければと思います。
そんな中、これから発生が危惧されているインフルエンザと
新型コロナウイルスの同時発生について、テレビ等の報道で田村厚生労働大臣は、1日当たりのPCR検査を20万件以上にし、動線を分けての受診ということをおっしゃっておられます。
しかし、スペースが狭い都市部では非常にこの動線を分けるということは難しいというふうに感じておりますけれども、足立区はどのような認識を持たれているでしょうか。
◎足立保健所長 かねだ委員ご指摘のように、特に診療所レベルのところでは場所を分けるというのは難しくて、時間を分けるというような方法で、発熱患者と一般の患者が会わないようなという方向でできるというふうに思います。
それから、当初より足立区では民間の病院が非常に協力的でPCR検査センターを造っていただいております。そういうところでは必ず空間も分離できるようになっております。
◆かねだ正 委員 今、足立保健所長からもお答えがありましたけれども、非常に同時発生については区民の方、特に子どもたちを育てられている保護者の方等は非常に危惧をされています。どうなるのだろうというふうに思われています。
特に、小・中学校のお子さんたちを中心に、区民への周知が必要だと考えますが、その辺についてはいかがお考えですか。どんな対策を打つかという。
◎足立保健所長 一つは、インフルエンザの予防接種をできるだけ受けていただきたいというようなことから始まりますが、ただ、あまり恐れ過ぎてばかりいるのも何かと思います。
というのは、南半球ではインフルエンザの流行は起こらなかったという事実もありますので、慎重に状況を見張って、病院にどんどん人が集まるようなことはないようにしたいと思います。
それから検査のほうですが、インフルエンザと
新型コロナウイルスが同時に検査できるような検査キットも進んでまいりまして、そういう利用を国が進めております。
ただ、医師会のほうとしては、インフルエンザがはやってきて、定点当たりの数字が流行に乗ってきた場合は、まずインフルエンザをやって欲しいというようなご要望は聞いております。
◆かねだ正 委員 インフルエンザと
新型コロナウイルス、同時に検査ができるようなキットを進めているという話は報道等では聞いております。是非そういった検査の状況も踏まえて、できるだけ、ある程度の先ほど恐れ過ぎてはいけないって話がありましたけれども、こういった対応をしていきますということをきちっと、先ほど時間を分けてというお話がありましたけれども、その辺の情報についてはきちっと区民の方に情報としては周知する、情報が大事ですから、していく必要があると思いますので、それについては状況を見ながら考えていただきたいと、これは要望をしておきます。
先ほど、どちらかと言うと
新型コロナウイルスの感染対策についてご質問させていただきましたけれども、次は経済対策について質問したいと思います。
新型コロナウイルス対策として、国では雇用調整助成金を助成をしています。それを踏まえて区では、5月から事業者が国の雇用調整助成金の受給の際に、社会保険労務士に支払う金額の一部を助成しています。
どのような補助金で、実績はどうなっているでしょうか。
◎産業経済部長 上限10万円で10分の10の補助を行うものです。国の雇用調整助成金の受給を完了した後、社会保険労務士にお支払いする手数料、こちらのほうを補助しております。
実績なのでございますが、5月から始めて5月は0件、6、7月も1桁だったのですけれども、8月38件、9月53件と大幅に伸びている状況でございます。
◆かねだ正 委員 非常に雇用調整助成金、分かりづらい煩雑な助成金だということで、一時期、凄く非難を浴びていた部分もあるのですけれども、そういった形で助成件数が伸びたということは非常によかったなというふうに思います。
助成件数が伸びた要因、今後の推移の予測、それによっては予算も限りがありますので足りなくなってしまうのではないかと危惧しているのですけれども、その辺についてはいかがお考えですか。
◎産業経済部長 まず、要因なのですが、かねだ委員もおっしゃっていましたように、最初凄く使い勝手が悪かった、煩雑だったということと金額も低くて、途中で改正がございまして金額のアップと申請の簡素化が図られたことが大きな要因だというふうに思っております。
現在、国への申請を調べたところ、二、三倍に跳ね上がっているということでございますので、区といたしましても準備していた金額は確実に足りなくなるというふうに踏んでおります。
◆かねだ正 委員 国のほうも、この締切りというのが当初は9月だったのですけれども、これが12月に延長をされました。雇用者の安定的雇用のためにも、事業者への支援のためにも、予算をきちっと確保して、こちらも同じような形で実施していくべきだと思いますけれども、どうでしょう。
◎産業経済部長 やはり雇用を守るという意味で非常に大事なことだというふうに思っております。補助があることで社会保険労務士にお願いしやすくなりますので、今後、12月補正で足りない分をお願いさせていただければと考えております。
今後も支援をしっかりと行ってまいりたいと思います。
◆かねだ正 委員 是非よろしくお願いします。
雇用調整助成金が最初は使い勝手が悪かったけれども、こうやって間に社会保険労務士という専門家の方が申請を、しかも区の助成によって実施していただくことにより非常に安心して申請者の方が申請を受けることができるということは、非常に政策を国の政策ではありますけれども、推進していくためには非常に重要なことなのかなというふうに考えております。国、都との政策を我々一番身近にいる自治体がフォローして、どれだけ助成なりの政策が区民の方にとって使いやすくなるような、いわゆる潤滑油的な役割をしていくということも非常に大事だと思いますので、その辺のこともこれから十二分に考えながら政策を進めてっていただきたいと思いますけれども、その辺については政策経営部長、どうでしょう。
◎政策経営部長 その辺については区民、区内経済の状況に高くアンテナを張りまして、適時、臨機応変に対応していきたいというふうに考えております。
◆かねだ正 委員 すみません。いろいろ質問しようと思ったのですけれども、あと2分ちょっとになってしまったので、最後に1点だけ質問させていただきたいと思います。
私、毎回、「数字で見る足立」の中で一番興味を持って見させていただいているところがあります。それが区政満足度であります。今年度の決算については、非常に健全な財政運営だったというふうに我々も評価をしているところであります。いざというときのための基金の重要性も今回の
新型コロナウイルス対策費として活用ができたと、改めてその基金の必要性が再認識されたのではないかと思っています。
そんな基金をきちっと維持しながら、じゃあ区民サービスはどうだったのかというふうに考えたときに、区民サービスの区政満足度、いわゆる区民サービスの区民への達成度が大きな目安であるというふうに私は考えておりますけれども、平成22年度から比べると、令和元年度は62.1%ということで、20%以上上昇をしているなど、足立区の魅力が大きくアップしたと結論として言えると思います。この辺は非常に高く評価するものであります。その辺について、区長はどういうふうにお考えでしょうか。
◎区長 こうした委員会や様々な場を通じて、区議会議員方が地元で得られた情報等を私たちに寄せていただいて、まさに両輪で区民の皆様方の負託に応えていくという、これまでのパートナーシップが一つの形になったと思っております。
ただ、区政満足度については、置かれた立場ですとか年齢層等によって、ライフステージ等によって、何が一番満足度に関わってくるかというのはそれぞれ違いますから、これだけやっておけば上がるというものでもないので、これからもご意見を伺いながら幅広い施策を打つことによって、やはり住みたい、住み続けたいと思っていただける区政満足度に直結する様々な施策を議会とともに打っていきたいというふうに考えております。
◆かねだ正 委員 それでは、今後ともよろしくお願いいたします。それでは、これで6日間の質疑を終わりたいと思います。
○古性重則 委員長 以上で全ての質疑が終了いたしました。
この際、審査の都合により暫時休憩いたします。
午後3時21分休憩
午後3時39分再開
○古性重則 委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
これより4議案に対する討論に入ります。
なお、討論の時間につきましては、各会派5分程度とし、無会派の意見表明は2分程度にとどめて行っていただくようお願い申し上げます。
最初に、自民党を代表して、渡辺委員から討論があります。
◆渡辺ひであき 委員 私は、足立区議会自由民主党を代表し、第104号議案、第105号議案、第106号議案、第107号議案、以上4議案全てを認定の立場から討論を行います。
令和元年度予算は、「より強く、築こう。人生100年時代の礎」と名付け、特に健康、治安・防災対策、子どもの学習環境整備の三つの施策において新たな展開を進めるとともに、東京2020大会に向けた機運醸成、レガシーづくり、エリアデザインによる更なるまちの魅力創出に注力することで、少子・超高齢・人口減少社会にあって、人生100年時代の礎を築くための予算でありました。
令和元年度決算は、一般会計で歳入総額2,950億円余、対前年度比36億円余で1.25%の増額、歳出総額は2,856億円余、対前年度比33億円余で、1.19%の増額となり、4会計全体の決算としては、実質収支額107億円余の黒字となりました。
普通会計決算の経常収支比率は、対前年度比1.1ポイント増の77.5%となったものの、6年連続で適正水準とされる80%を下回り、財政の弾力性は引き続き良好な結果となりました。
また、区税や各種保険料などの収納率の向上や滞納対策への更なる取組により、特別区民税の収納率は96.20%、対前年度比0.43ポイント増加しました。
これら各種財務指標が良好であるのは、これまで区が継続的な行政改革と的確な財政運営に取り組んできたことを反映するものであり、高く評価いたします。
しかしながら、今後、更なる少子・超高齢化社会の進展に伴う社会保障費の増や公共施設の更新に伴う負担増、税制改正等による地方消費税交付金、特別区財政調整交付金に与える影響に加え、
新型コロナウイルス感染症の拡大による経済への甚大な影響や感染症の第2波、第3波への懸念による先行き不透明感など、区財政を取り巻く環境は、まさに予断を許さない厳しい状況であります。
このような状況の中、将来に備え、着実に基金の積み増しができていたことは評価するものであります。言うまでもなく、基金は不況等による急激な歳入減があっても継続して行政サービスを提供できるよう備え、施設更新など長期間にわたる事業を計画的に進め、世代間の負担を公平にするものであり、決してため込みに当たるものではありません。
区民生活向上のためになすべき課題は山積しており、現下の厳しい状況の中、感染症による影響を踏まえつつ、これまで取り組んできた行財政改革等を更に進歩させ、引き続き区民の負託に応える行財政運営を要望いたします。
最後に、今後とも更に魅力あふれる足立区を築き上げていくことを期待するとともに、本
決算特別委員会において我が党委員が指摘した
新型コロナウイルス感染症対策としての区内経済支援、ながらスマホ条例の周知啓発、バンケット施設の誘致、災害・水害対策、分離分割を含めた工事契約本数の増、デジタル化への取組、職員のスキルアップ、新田学園の課題解消、有償ボランティアの考え方、GIGAスクール構想の効果検証、庶務担当課長の適正な配置、あだち広報の紙面構成、コロナ禍における地域コミュニティへの配慮、公共施設・義務教育施設更新と区民の使いやすさの向上、想定浸水深表示の拡充、マイナンバーの普及、公立保育園のICT化、農地確保への取組など、様々な提案及び要望事項を尊重し、その実現に向けて努力されるよう強く要望し、討論といたします。
○古性重則 委員長 次に、公明党を代表して、くぼた委員から討論があります。
◆くぼた美幸 委員 私は、足立区議会公明党を代表し、第104号議案 令和元年度足立区一般会計歳入歳出決算、第105号議案 令和元年度足立区国民健康保険特別会計歳入歳出決算、第106号議案 令和元年度足立区介護保険特別会計歳入歳出決算、第107号議案 令和元年度足立区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、以上4議案に認定の立場から討論を行います。
令和元年度予算は、「より強く、築こう。人生100年時代の礎」とのタイトルの下、人生100年時代を生き抜くための三つの礎として、健康、治安・防災対策、子どもの学習環境整備における各施策に重点を置き編成されました。
日本経済は、戦後最長の回復基調にあったものの、
新型コロナウイルス感染症拡大による景気の落ち込みなどにより、税収の減少と生活保護費をはじめとする社会保障費の増大が見込まれることから、今後とも慎重な区財政の運営が求められます。
令和元年度決算の歳入では、一般財源は2,947億円で前年度に比べ38億円の増収、その主な要因は財政調整交付金21億円の増、特別区税13億円の増などが挙げられます。
歳出においては2,358億円で、投資的経費や公債費等は減となったものの、義務的経費である扶助費等が増となりました。
本決算は、標準財政規模に対する実質収支額の比率である実質収支比率が0.2%減の4.5%となり、また財政の硬直化を判断する経常収支比率は77.5%と、引き続き良好な数字となっています。
一方で、歳入に占める特別区税の割合は17.2%で、38.3%を占める都区財政調整交付金に依存する歳入構造は依然として変わらず、景気の動向や法人住民税の一部国税化の影響、更には
新型コロナウイルス感染症対策等による財政出動など、今後予想される歳出上の要因は数多く考えられます。
このような厳しい状況から、更なる行政改革の推進とともに、今後は不要不急の事業の洗い出しを積極果敢に進めるべきと考えます。
令和元年度は、タイトルにもあるとおり、人生100年時代への第一歩を踏み出した年でもありました。健康においては、各ライフステージに沿った健康施策を実施した結果、糖尿病・成人眼科健診の受診者数が増加し、また、子宮頸がん・乳がん検診のワンコイン化や我が党が強く要望し実現した75歳以上の高齢者インフルエンザ予防接種無料化などにおいて、多くの成果が表れました。
治安・防災対策においては、青パトによる防犯パトロールを24時間365日に拡充し、防犯カメラも含め見せる防犯を強化し、特殊詐欺対策のため、自動通話録音機の無償貸与や金融機関のATMに携帯電話抑止装置の設置、地域BWA活用による治安対策などを講じた結果、刑法犯認知件数は戦後最少となりました。
子どもの学習環境整備では、タブレット端末の大幅な拡充をはじめとするICT機器の整備に取り組みました。子どもの学力も、小学生は全国平均を上回り、着実に学力向上対策が進展してきました。
子どもの貧困対策としては、居場所を兼ねた学習支援やチャレンジ学級の拡充、スクールソーシャルワーカーの増員、子ども食堂の充実を図りました。
エリアデザイン事業では、竹ノ塚駅鉄道高架化に伴うまちづくりの推進、文教大学や東京女子医科大学東医療センターの整備が進み、西新井・梅島エリアにおいては変化の兆しが見え始めました。今後も変化をチャンスに捉え、積極的な取組を期待いたします。
このような事業は、我が党の要望が数多く反映され、区民の福祉・生活の向上につながる事業であり、高く評価をするものであります。
今後は、
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策とともに、区内経済の進展に資する施策を推進するよう要望いたします。
最後に、本
決算特別委員会において、我が党の各委員から要望のあったSDGsの推進、産後ケアの充実、介護保険料の負担軽減策、コロナ禍における生きる支援事業の拡充、障がい児・者への支援の充実、二次避難所の停電対策、防犯カメラの管理と運用、プラスチック削減に向けた取組、LGBTQパートナーシップ制度の推進、学力向上対策、いじめ対策、不登校対策など、区政全般にわたる多くの提案・要望を重く受け止め、令和3年度予算に反映されるよう要望し、討論といたします。
○古性重則 委員長 次に、共産党を代表し、西の原委員から討論があります。
◆西の原えみ子 委員 私は、日本共産党足立区議団を代表して、第104号議案、第105号議案、第106号議案、第107号議案、以上4議案について、いずれも不認定とすることを表明し、討論を行います。
まず、第104号議案 令和元年度一般会計歳入歳出決算ですが、歳入決算2,950億円、歳出決算2,856億円で、結果として約94億円の決算剰余金が生じました。年度当初、139億円の積立金を取崩しましたが、結局、令和元年度も151億円を積立て、基金総額は過去最高の1,752億円になりました。
このような中で、居場所を兼ねた学習支援の場所の増、高齢者のインフルエンザ予防接種無料化、学校体育館のエアコン設置、学校トイレ改修、チャレンジ学級の増、認可保育園を一気に20カ所以上開設・増設、学童保育室整備計画を初めて策定、4公金収納改善なども取り組まれ前進したことは歓迎するものですが、その一方で看過できない点もあり、認められません。
その他、一般行政経費は5年前と比べて27億円増の1,021億円、そのうち、いわゆる外部委託などの経費である物件費は毎年増え続けて69億円増の422億円と、史上初めて400億円を超えました。
そのような中で、令和元年度は、学校施設課職員をめぐる収賄事件も起き、公契約条例適用工事の下請業者の9割が区外業者で、重層下請に加え偽装請負の疑義まで明らかになりました。委託事業の中には、本来、区がやるべき企画立案業務等の頭脳部分まで常態化しています。
区はこの間、外部委託、行革のトップランナーを標榜しながら、区民ニーズのない不要不急の事業への税投入は改めようとはしません。50年も前に都市計画決定された総事業費270億円の補助第255号線、西新井公園の計画をコロナ禍のこの時期にあえて進めようとしています。
国ですら、教室の3密対策として少人数学級に踏み出す方向性を示しているにも関わらず、明らかに教室数が足りなくなる学校統廃合は、一時凍結すら行おうとはしません。
更に、命を守る防災行政無線の聞こえない対策として、全国の8割の自治体が導入している戸別受信機については、お金がかかることを理由に、どうしたら解決できるのかという努力もせずに拒否をする姿勢は、災害時、死者ゼロを目指すと言ってきた自治体の姿とは言えず、反対するものです。
コロナパンデミックを経験し、コロナ後の未来をどう選択していくのかが問われる重要な局面に入っている中、区も基金を活用し、9号まで補正予算対応をしました。
新型コロナウイルスの大流行は、今後も頻繁に起こり得る人類の生存、生活が脅かされる課題であり、サステーナビリティー、持続可能性の観点からポストコロナの社会像を持ち、ケアに優しい、一人ひとりが輝く社会を目指していただきたい。
そういった立場から、3密を避ける在り方も一過性のものではなく、今後の社会構造、区政における基本として考え、命、暮らしを守る支援を最優先にされることを求めます。
また、この約半年間、ありとあらゆるイベントが中止になりました。今後は、安易に中止にして行政責任放棄にもつながらないよう、感染拡大防止をしながら行政責任を果たすことを求めます。
更に、白石議員の発言の騒動を受けて、やはり改めて男性も女性も多様な性を持つ人々も差別なく平等に尊厳を持ち、自らの力を十分に発揮できるようになる社会を目指すジェンダー平等を掲げ、足立区民の多様性を尊重するためにも同性カップルを公認するパートナーシップ制度の導入を強く求めるものです。
国民健康保険特別会計については、令和元年度も一人当たり3,186円の値上げが行われました。年収400万円の4人世帯で年間42万6,000円の保険料より高いのは、関東地方の253自治体の中で3自治体しかなく、20年で2.61倍もの保険料は、到底認められません。
介護保険特別会計は、23区で一番高い保険料にも関わらず、高齢者福祉策を介護保険から外して保険料負担を軽減することや、10区で実施している利用料軽減策を拒絶する後ろ向きの姿勢は認められません。
後期高齢者医療特別会計は、軽減特例の廃止で、後期高齢者の45%に大幅な負担増の押しつけであり、認められません。
区民の暮らしの困難に心を寄せた区政運営を行われることを強く求めて、討論を終わります。
○古性重則 委員長 次に、立憲民主党を代表して、鈴木委員から討論があります。
◆鈴木あきら 委員 私は、足立区議会立憲民主党を代表し、第104号議案 令和元年度足立区一般会計歳入歳出決算から、第107号議案 足立区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、以上4議案を一括して認定の立場で討論を行います。
令和元年度予算は、「より強く、築こう。人生100年時代の礎」と銘打ち、特に健康、治安・防災対策、子どもの学習環境整備の3つの施策において、新たな展開を目指したものです。
健康施策では、糖尿病対策としてベジタベライフ協力店の新規開拓など、区民が野菜を食べやすい環境をつくり上げてきました。
治安・防災対策では、刑法犯認知件数が着実に減少し、震災対応図上訓練や地区防災計画の策定地区も増えました。
子どもの学習環境整備では、ICT機器の整備や教員研修の充実を進めました。
他にも、子どもの貧困対策では、全国に先立ち実施計画を策定し、待機児童対策では施設整備を進め、待機児がほぼゼロになりました。
また、まちづくりに関しては、東京女子医科大学新東医療センターと文教大学東京あだちキャンパスの建設、竹ノ塚駅全線高架化に向けても着実に進んでいます。
更に、綾瀬・北綾瀬、竹の塚、西新井・梅島のエリアデザインも新たな局面に突入し、まちの魅力を磨き上げる機会の創出を力強く進めていることなど、区民の期待に大きく応えているものであります。
一方、特別区民税の収納率目標23区中19位に届かず、21位であったこと、子宮頸がん・乳がん検診や自宅でできる簡易血液検査が目標に届きそうにないこと、地域包括ケアシステムが遅れている印象が残ることなどは、取組強化が必要です。
そして、今年度は、
新型コロナウイルス感染拡大による景気の落ち込みなどにより、税収の減少と生活保護費をはじめとする社会保障費の増大が見込まれるなど、更なる施策の優先度を考慮しなくてはなりません。
事務事業の見直しや新たな財源の確保など、様々な対策が必要なことは言うまでもありません。危機感を持って、時代の変化に合わせた区政運営に臨むことを強く要望します。
時代の変化には意識改革が必要です。多様性を認め合い、互いに支え合う共生社会を目指すべきです。
9月25日、本会議での一議員のLGBTに関連した発言は、全国に波紋を広げました。近年、LGBTQの人々への理解は広がってきてはいるものの、LGBTQの人々への差別的傾向、LGBTQの人々の精神的負担、それに伴う配慮の問題など解決すべき課題は山積しています。
既に幾つかの区では、性的少数者のカップルを公的に認める条例が定められ、人権や多様性に関する取組が次々と進められています。私たち会派は、足立区においてもLGBTQ差別解消条例の制定やパートナーシップ制度の導入を強く求めます。
その他、今
決算特別委員会で指摘した内容として、各種収納金の収納率の更なる向上、地区防災計画の策定地区をスピード感を持って取り組むこと、子どものインフルエンザ予防接種助成に向けての感染者データの分析、使用済み紙おむつを回収する実証実験への積極的参加、スポーツ施設の充実と不足の解消、町会・自治会の加入促進など、そして、都立中川公園の防災拠点施設の早期検討を強く要望し、これらを今後の区政運営や来年度予算編成に対して反映するよう求め、討論といたします。
○古性重則 委員長 次に、議会改革を代表して、土屋委員から討論があります。
◆土屋のりこ 委員 議会改革を全力で進める会として、今年度は、第104号議案を認定、第105号議案、第106号議案、第107号議案を不認定と態度表明し、討論いたします。
第一に、議会改革に関して、タブレット導入、議会図書室の資料の充実、実現はできなかったものの委員会における区民の意見陳述の可能性へ途を開いたこと、政務活動費の領収書開示など、幾つかの点において前進したものと受け止めます。
その一方で、旧態依然とした会派主義の在り方に疑問を覚えるものです。
そもそも、二元代表制の地方議会の中で、政党政治や会派政治が必要なのか。全ての議案が会派内で同じ形になるはずはないし、もしそうだとしたら思考停止なのではないか。議案ベース、政策ベースで賛成する人、反対する人がいることが当たり前で、案件ベースで議員一人ひとりの信念に基づいて、それぞれの議案や政策ごとに検討し、議論し、賛否を表していくことです。
そんな活発に議論できる議会を実現することが、区民の中の多様性を反映する議会になります。少数の意見をしっかり尊重できる議会となるよう、是々非々の立場で地域住民の声に根差し、そして新たな風を吹かす方策を探っていきたいと思います。
第二に、基金についてです。
本決算において、139億円の増加となりました。「将来に備えて積立てを」と言われますが、足立区ほど基金を持たない自治体が全国的に多い中、多くの自治体において新型コロナ危機にしっかり対応し、必要な行政運営がなされています。基金に積み増すのか、それとも今必要な事業を優先するのか、基金への積み増しではなく、次のような事業こそ費やすべきと考えます。
安易に業務を外部委託することなく、職員が経験を積み上げられるよう育成するために職員増員を継続すること。
突発的な危機に対応できるよう、子ども食堂やフードパントリーをはじめとする地域のセーフティーネットを強化すること、平等な子育て支援へ、朝鮮学校等外国人学校へ通う子どもたちの幼児教育費補助、セクシャルマイノリティーへの支援策、不妊・不育治療を取り巻く環境を改善する施策、学童保育事業者への支援の強化、介護保険料負担を軽減するための給付制度の創設などです。
介護保険制度の限界は、多くの人の目に明らかです。「改革は1人から」と言います。軽減給付制度のようなものは、制度の根幹を揺さぶるのでできないというようなことを答弁で言われましたが、是非、足立区から大きく制度を揺さぶって、区民負担の側面から見ても継続可能な制度に改善されるよう、足立区から改革を発信していっていただきたいと期待を込めます。
本決算における税金の使われ方について意見はあるものの、
決算特別委員会中に求めたLGBTQ当事者の救済について、相談窓口設置の検討が既に指示されていること、また、当事者らの声を聞く場が設けられ、参加した当事者から「足立区に住民票を戻そうか」との声まで聞かれたことなど、迅速な対応がされていることに敬意を表し、今年度は一般会計については認定の立場といたします。
介護保険は、国家的詐欺ではないかと指摘しました。現行の流れには危機感を持って強く反対するものです。介護保険や健康保険等、命に直結する部分に関し、経済的困窮者にもっと優しい制度であって欲しいと願います。
足立区議会に大きな注目が集まる中、開催された
決算特別委員会でした。今後の在り方についても、喉元過ぎればとならないよう気を引締めていきたいと思います。多様性の尊重される足立区となるよう、全ての皆さんの尽力をお願いし、討論といたします。
○古性重則 委員長 次に、市川委員からの意見表明があります。
◆市川おさと 委員 4議案に対し賛成する。以下、意見を述べる。
重度訪問介護と就労の関係について論じた。そういう人たちの声をもっとまちづくりに反映させるべきだとも言った。
本庁舎エレベータの更新に関し、静電式ボタンについて論じた。
本庁舎タクシー乗り場のマウントアップについて論じ、合わせて、今後、整備予定の竹ノ塚駅や綾瀬駅などは設計段階から対応するべきだと言った。タクシー側の乗車拒否を防ぐことにも力を尽くすべきだ。
子宮頸がんワクチンについて個別通知をするべきだと主張した。私の質問に対して、衛生部長の答弁では検討するとのことであったが、きょうの他の委員からの衛生管理課長の答弁では、国からの新たな通知を受け、やるとのことで安心した。
プラスチック削減のためにもマイボトル普及について言った。マイボトル給水器を設置させるとともに、区民への働き掛けが必要であると言った。合わせて、自動販売機の削減についても主張した。
日暮里・舎人ライナーの延伸論について強く反対する旨を言った。区外であろうと区内であろうと、今の混雑状況で延伸論に与することには、沿線の議員として強く反対する。
南流山福祉会など、社会福祉法人の在り方について論じた。その他不適切な支出についても一部かみ合わなかったが、それでも言った。
成人の日の集いを二部制にすることに関して、足立区のレガシーとするべきだと言った。
家族向け区営住宅の申込み資格について、同性愛者同士の夫婦と同視できる場合には、資格を認めるよう求めた。
今年の第90回「都民の警察官」に5人の警察官が選ばれた。きょうが表彰式だ。そのうちの1人が、西新井警察刑事組織犯罪対策課の菅原初美警部補だ。モンゴル人グループによる連続窃盗事件を解決に導くなど、現場で八面六臂の活躍をしている人だ。私と同じ年齢52歳の菅原警部補は、飾らない人柄で、周りからの信頼も厚く、女性職員からの相談を受けることも多いそうだ。「警視庁は、性別関係なく受入れてくれる場所だがリタイアする女性も多い。自分も周りに助けてもらったので、後輩がつらいときには支えたい」と言っている。
私たちのまち、足立区には、心正しく、進取の精神に富み、よい影響を他に及ぼす人がたくさんいる。菅原警部補をはじめとする、そうした人たちの知恵を借り、勇気に触れ、力を合わせて足立区を発展させていきたい。
いずれは足立区も人類も確実に滅ぶ、滅ぶその日まで共に頑張っていきましょう。
○古性重則 委員長 次に、中島委員から意見表明があります。
◆中島こういちろう 委員 無会派の中島こういちろうです。
4議案全てに賛成の立場で意見を述べます。
2019年度の予算は、「より強く、築こう。人生100年時代の礎」と銘打ち、様々な施策が力強く進められていたと認識しています。
ただ、改めてこの1年を振り返りますと、この社会全体の劇的な変化は誰もが想定できなかったものだと思います。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、オリンピック・パラリンピックが延期し、感染拡大を防ぐため「新しい生活様式」になり、区民の皆様の生活も大きく変化をしました。更に、未曽有の災害台風19号の対応もありました。
1年後の未来を予測することすら難しい時代です。だからこそ、既存の慣習や慣例にとらわれず、その時々の状況に応じた適切でスピード感のある変化が区政運営や議会にも求められているのだと考えます。
そのような点を意識し、今回は、足立区行政のデジタルトランスフォーメーション化の話、特にオンライン申請やLINE活用、また、足立区ならではの特徴を出した産業支援を行うための足立ブランドや創業支援の話、また空き家利活用の足立区全域への促進に関して等、多数質問、提案をいたしました。是非、前向きに各議論を進めていただきたいと思います。
社会全体の変化するスピードが速く、変わらないことが大きなリスクになる時代に既に突入していると考えます。これまで以上、更に変化に柔軟な区政運営を求め、意見表明といたします。
○古性重則 委員長 以上で討論が終結いたしました。
これより、4議案に対する採決を行います。
採決は1議案ごとに行います。
最初に、第104号議案 令和元年度足立区一般会計歳入歳出決算について採決いたします。
本案は、原案のとおり認定すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○古性重則 委員長 挙手多数であります。よって、本案は、原案のとおり認定すべきものと決定をいたしました。
次に、第105号議案 令和元年度足立区健康保険特別会計歳入歳出決算について採決いたします。
本案は、原案のとおり認定すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○古性重則 委員長 挙手多数であります。よって、本案は、原案のとおり認定すべきものと決定をいたしました。
次に、第106号議案 令和元年度足立区介護保険特別会計歳入歳出決算について採決いたします。
本案は、原案のとおり認定すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○古性重則 委員長 挙手多数であります。よって、原案のとおり認定すべきものと決定をいたしました。
次に、第107議案 令和元年度足立区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算について採決いたします。
本案は、原案のとおり認定すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○古性重則 委員長 挙手多数であります。よって、本案は、原案のとおり認定すべきものと決定をいたしました。
以上で、本特別委員会に付託されました議案は全部審査を終了いたしました。
お諮りいたします。
決算特別委員会の委員会審査報告につきましては、正副委員長にご一任願いたいと思います。
ご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○古性重則 委員長 ご異議ないと認め、さよう決定をいたしました。
なお、委員会審査報告の中には、先ほど行われました各会派の討論要旨並びに無会派の意見も含めて報告いたします。
以上で、
決算特別委員会を閉会いたします。
午後4時10分閉会...