足立区議会 2020-07-03
令和 2年 7月 3日文教委員会−07月03日-01号
令和 2年 7月 3日
文教委員会−07月03日-01号令和 2年 7月 3日
文教委員会
午前9時57分開会
○吉岡茂 委員長 おはようございます。定刻前ではございますが、皆さんお揃いでございますので、ただいまより
文教委員会を開会いたします。
○吉岡茂 委員長 初めに、
記録署名員2名を私から指名させていただきます。
にたない委員、
浅子委員にお願いいたします。
○吉岡茂 委員長 次に、管理職の紹介を議題といたします。
管理職の紹介につきましては、お手元に資料を配付いたしましたので、ご紹介に代えさせていただきます。
○吉岡茂 委員長 次に、
所管事項を議題といたします。
所管事項につきましては、お手元に資料を配付いたしましたので、説明に代えさせていただきます。
○吉岡茂 委員長 次に、議案の審査に入らせていただきます。
(1)第77号議案 足立区
青少年問題協議会条例の一部を改正する条例を
単独議題といたします。
執行機関の説明を求めます。
◎
子ども家庭部長 それでは、
文教委員会議案説明資料の6ページのほうをお開きくださいませ。
第77号議案でございます。
件名は、足立区
青少年問題協議会条例の一部を改正する条例です。
所管部課名は記載のとおりでございます。
協議会の委員のうち、
学識経験者の人数を37人以内から39人以内に改めるというのが改正の理由でございます。
これによりまして、
足立区立民間保育園連合会、区の
都立高等学校校長等の代表を委員に加える予定でございます。
ご審議のほどよろしくお願いいたします。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
この件につきまして、何か質疑がございますでしょうか。
◆
浅子けい子 委員 今回、足立区
青少年問題協議会の
学識経験者を2名増やすということでちょっと見ましたら、
学識経験者が37人も今までもいて、2人増やして39人、こんなに
学識経験者っているものかしらというふうに思いまして、他の審議会とか調べてみました。
そうしましたら、例えば足立区
地域保健福祉推進協議会、ここでは全体で50名なんですね。そのうち
学識経験者は6名で、大学の教授とかそういうような方が入っていらっしゃいます。
あと、足立区緑の
基本計画改定審議会、ここも見ましたら、全体で20名なんですけれども、
学識経験者は3人以内となっているんです。なぜこんなに
学識経験者と言われる方が多いのかと。それはなぜでしょうか。
◎
青少年課長 学識経験者というふうな表現になっておりますけれども、実際には、青少年の健全育成に関わる団体の代表の皆様ということになっておりますので、この表現につきましては、今後、検討させていただければと存じます。
◎
子ども家庭部長 様々な青少年の問題を協議していくという上では、それぞれのご専門のところからの代表として出ていただいているというところでございますので、
学識経験者が多いというご意見でございますけれども、真剣に青少年の問題を協議する上で必要なものというふうに考えております。
◆
浅子けい子 委員 私は、この方々が問題があるとか、そういうことではないんですけれども、一般的に、
学識経験者と言えば、やはり調べましても専門領域の学問の評価を受けて、社会的にも認められている方というのが一般的な意味なんかで調べるとそうなんですね。だから、本人の方々も
学識経験者と言われるのが違和感を覚えているんじゃないかなというふうに思ったりします。
足立区
青少年問題協議会で、役員をやっている
学識経験者の方が足立区
地域保健福祉推進協議会に行くと、区内の関係団体の構成員という中に含まれているんです。だからそういう点では、報酬を見ましたら、報酬の面では、区内の関係者の団体、大体、一般の市議会や何かと同じような金額になっているということが分かりましたので、そういうような位置付けなのだなというのは分かったんですけれども、やはり他の審議会と同じような形にしていくべきかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◎教育長 他の条例の表現がどうなっているのかというのは調べさせていただいた上で、今回の意味は、
民間保育園の連合会あるいは
私立高等学校の校長の代表を加えるという意味でございますので、それは課題にさせていただきたいと、このように思います。
◆たがた直昭 委員 確認なんですけれども、今、年に何回開催されていますか。
◎
青少年課長 昨年の実績で言いますと、2回でございます。
◆たがた直昭 委員 我々議員の立場としては、議長、副議長、そして
区民委員長、
文教委員長が出席ということで、これに当てはまらないとここには参加できないんですけれども、私も副議長時代に参加させていただきまして、警察署の署長の方とか、消防署の署長の方とか、様々なご意見等々を聞きながら、意外に知らない分野で結構あれだったんですけれども、ここに改正の理由として、専門的な観点をより広く取り入れるということであれば、やはり私は非常にいいことだと思うんです。
1個聞きたいのが、今回2人増やすということなんですけれども、以前より何回か増えていっているんですか。
◎
青少年課長 この人数につきましては、しばらく変更なしでまいりましたので、今回、改めて増員をさせていただきたいというところでございます。
◆たがた直昭 委員 分かりました。じゃあ、久々の定員増になったということでありますので、やはり専門的な幅広い議論をしていただきたいと思いますので、要望としてよろしくお願いします。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 それでは、質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 可決です。
◆吉田こうじ 委員 可決でお願いします。
◆
浅子けい子 委員 私も
先ほど質疑をいたしましたけれども、足立区の中で足立区が開催しているいろいろな協議会なので、やはり統一をしたほうが正しいのではないかということで意見を言わせていただきましたけれども、この条例の改正については賛成です。
◆
長谷川たかこ 委員 可決でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、本案は原案のとおり可決すべきものとすることにご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 ご異議なしと認め、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、第78号議案
足立区立保育所の
指定管理者の
指定期間延長についてを議題といたします。
こちら、
単独議題といたしますが、
執行機関の説明をお願いいたします。
◎
子ども家庭部長 それでは、同じ資料になりますが、8ページのほうをお開きくださいませ。
第78号議案でございます。
件名は
足立区立保育所の
指定管理者の
指定期間延長についてです。
件名、
所管部課名は記載のとおりです。
足立区立新田おひさま保育園の
指定管理期間は令和2年度末ですが、これを2年延長するという趣旨の案件でございます。
状況を説明いたしますと、8ページの中央の図をご覧ください。新田の他の
指定管理園2園の期間は4年度末までとなっております。
また、足立区の待機児童は、本年4月の状況ですが、3名となり、
新田地区においては待機児ゼロということになってございます。更に、新田は人口の減少の傾向も見えているところです。
これらの状況を踏まえまして、今後、この地区の需要を見て、適正な保育の供給量について、他の
指定管理園と合わせて検討する必要が出てまいりました。したがいまして、2年間の
指定管理者の期間の延長について、足立区
子ども施設指定管理者等選定審査会に諮問をいたしまして、
当該施設の
指定管理について、その延長が適当だということを承認をいただいたところでございます。
候補者は、
社会福祉法人太陽会です。
指定管理の期間は令和3年4月1日から令和5年の3月31日までとなります。
審査会委員は9ページに記載のとおりでございます。
選定結果ですが、書類審査の結果、
保育内容など、良好でありまして、
選定委員全員が延長可という判断をいただいているところでございます。
ご審議のほどよろしくお願いいたします。
○吉岡茂 委員長 本案についての何か質疑ございますでしょうか。
◆たがた直昭 委員 まず、後でまた
新田学園が出てくるんですけれども、ここで1点だけ確認させていただきます。
新田地区の人口は減少傾向にあるということなんですけれども、恐らく今あたりがピークになっていると思うんですけれども、その辺の推計をもう一回お願いしたいと思います。
◎
子ども家庭部長 人口の
推計そのものというのは材料として使っているので、今、人口の推計のほうは持ち合わせていないのですが、保育のほうは需要も合わせて見ているというところで申し上げたいと思います。
令和2年のところで、推計ですと479人という数字で保育のほうを今年度予想していたところですけれども、それが令和6年になりますと、431人ということで、第2期足立区子ども・
子育て支援事業計画のほうでそのような推計をしておりまして、5年後には50人ぐらいは下がってくるだろうというふうに考えてございます。
◆たがた直昭 委員 ありがとうございます。今後のことを考えると、やはり
指定期間の延長実施したほうが私もいいのかなということで考えを持っております。
これからが、逆に再編に当たっては、凄い大変になるかと思うんですけれども、これはこういうふうに
期間延長したとしても、再編計画というのは結構前からやっていかないと駄目だと思うんですけれども、その辺はいかがですか。
◎
子ども家庭部長 確かに、お入りになってすぐに園がなくなってしまうというようなことがあってはならないので、3年、4年、あるいは5年前から計画をお示しするということが必要かと思います。
足立区
待機児童解消アクションプランの後継の計画のほうも考えているところでございますので、そうしたところと合わせてお示しをしていきたいというふうに考えてございます。
◆たがた直昭 委員 最後にもう1点だけ。選定結果のときに、
保育内容、施設管理等良好であったということで、延長が決まったというふうに書かれております。
ここは
指定管理者、
社会福祉法人太陽会ということで、鹿浜五丁目に事務所があるということで、私の地元の所にあるんですけれども、非常に評判がいいところで、非常に良かったなと思うんですけれども、ただ一点、おととい、ここにまた保育園の給料の遅延の問題が報告されてきましたけれども、次のページに
保育所運営方針及び
年間収支計画の概要ということで書いてあります。大丈夫だと思うんですけれども、この辺についてはいかがですか。
◎
子ども施設運営課長 昨日、ご報告させていただいたこともございますが、ここの園につきましては、きちっと支払われているという確認をさせていただいております。
◎
子ども家庭部長 情報提供させていただきましたボーナスが払われないというのは、今回選定の園ではなく、こちらの園では特に問題はございません。
◆長澤こうすけ 委員 私からも少しだけ質問させていただきます。
今、た
がた委員が大体私も考えていたポイントを質問されていたんですが、過去にこの
新田地区においては、
新田学園の
統計見込みがずれて、学校の定員が第二校舎をつくらないといけないという状況が発生しました。その当時は開発時期だったので、人口がどんどん増えるということで、今はもうそういった
開発計画はあまりない。状況が違うと思いますけれども、改めて、もう一度この分析をする段階、統計の要因、係数というのはどういったものを基準にして算定していますか。
◎待機児ゼロ
対策担当課長 保育の見込みに関しましては、昨年策定させていただきました子ども・
子育て計画の他に、
開発指導課等から流れてきます大
規模開発マンション等の情報を突き合わせをしまして、量の見込みのほうを算定させていただいているところです。
◆長澤こうすけ 委員 それだけですか。
◎待機児ゼロ
対策担当課長 量の見込みの他に、妊娠届出時の
意向調査等も合わせて、見込み量を確定させていただいております。
◆長澤こうすけ 委員 そうですね、その辺をしっかりやらないといけないと思うんですけれども、ただの人口流入だけじゃなく、若年層の人数、今後、妊娠・出産をされるような人口のところもしっかり見ていかないと、仮に縮小した場合に、いきなりニーズがなくなったということがあってはならないと思いますので、しっかりとその点も見ていっていただきたいと思います。
○吉岡茂 委員長 要望でよろしいですか。
◆長澤こうすけ 委員 はい。
◆
浅子けい子 委員 1点だけなんですが、先ほど、やはりた
がた委員の質問に、
保育施設の再編に関しては、3、4年ぐらいかけてというお話がありました。
現在、新田おひさま保育園が2年間延びるということで、そうするともう既に再編の計画とか案とかはつくろうと策定をされ始めているんでしょうか。
どのような考え、方向を目指しているのか、教えていただければと思います。
◎
子ども施設運営課長 いろいろなデータを、これからなんですけれども、集めまして、それでこの
新田地区の現状、人口推計とそれから施設の数とか、そういったことを含めてこれから検討していきたいと考えています。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 推計を丁寧にやっていただくことが重要だと思っています。そこをお願いして可決です。
◆たがた直昭 委員 可決でお願いします。
◆
浅子けい子 委員 私も可決なんですけれども、再編というお話がありまして、今までずっと
待機児解消ということで本当に苦労されてきて、あと親御さんたちも大変な思いをして、今の段階に至ったわけで、やはりしっかりと再編をするときには、単純に、例えば減らすとか、人口が減ったから減らすというだけじゃなくて、人口が減っても、希望者は逆にそんなに減らないっていう事実もあるかと思いますので、そういうところもしっかりと見て、進めていっていただきたいというふうに思います。
この
指定管理の
期間延長は賛成です。
◆
長谷川たかこ 委員 可決でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、本案は原案のとおり可決すべきものとすることにご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 ご異議ないと認め、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
○吉岡茂 委員長 次に、(3)第95号議案 足立区
義務教育施設建設資金積立基金条例の一部を改正する条例を
単独議題といたします。
執行機関の説明を求めます。
◎
教育指導部長 それでは、お手元の
議案説明資料2ページをご覧いただきたいと存じます。
足立区
義務教育施設建設資金積立基金条例の一部を改正する条例でございます。
足立区では、
文部科学省「
GIGAスクール構想」等の
国庫補助事業を最大限活用いたしまして、今後、児童・生徒1人に1台といった
ICT環境の整備を進めていくというところでございますけれども、こうした機器の調達、あるいは
通信環境の整備、そして今後、訪れるであろう更新につきましては、莫大な費用がかかることになります。こうした費用をきちんと安定的に得ていくためということで、こちらの
基金条例を改正をさせていただきたいというものでございます。
主な改正内容といたしまして、資料の2番にまとめさせていただいておりますが、(2)のところ、
設置目的のところに、
義務教育において、
情報通信技術を活用するための
義務教育施設等の整備、これを加えさせていただくというものでございます。
3ページの4番に、参考といたしまして想定している基金の用途例を挙げさせていただいたところでございます。
合わせて、報告事項のほうを説明させていただいてよろしいでしょうか。
文教委員会の
報告資料をお開きいただきたいと存じます。
報告資料の2ページ、3ページでございます。よろしいでしょうか。
こちらは
文部科学省「
GIGAスクール構想」の実現に向けた
国庫補助事業への申請について(児童・生徒1人1台のPC環境の整備に向けて)ということで、ご報告を差し上げるものでございます。
今、議案の説明の中でお話しさせていただきました
GIGAスクール構想、まず、ここから説明させていただくところですけれども、1人1台の端末、そして高速大容量の
通信ネットワーク、これを一体的に整備をして、
子どもたち一人ひとりに個別最適化された学びを学校現場で持続的に実現させる構想というふうに提示されてございます。
こちらの
補助事業の概要でございますけれども、児童・生徒1人に1台ということですが、3人に1台のところまでは区費の負担で、それを超える3人に2台のところについて、端末1台につき4万5,000円を定額で補助するというのが主な内容となってございます。
この申請に至りました経緯でございますが、昨年度、夏過ぎに、足立区では初めて教員用の
タブレット、そして児童・生徒用の
タブレットは、トータルで5,000台ほど整備をさせていただいて、学校に配布をしたところでございます。
ところが、昨年度の末、3月ぐらいになってからですか、国のほうから
GIGAスクール構想というお話がやってまいりました。
ただし、先ほどもお話ししましたとおり、3人に1台まではまず自前で調達をして、そこから先が
GIGAスクール構想の補助金の対象ということですので、昨年の3月の時点では、こちらはまだ少し手を挙げるのが時期早尚かなということで見送っていたところですけれども、4月に入りまして、この
新型コロナウイルスの影響も踏まえて、国のほうではこれを早めて令和2年度中に整備をしなさいというふうに方針が変わってまいりました。これに基づいて、私ども急遽
GIGAスクール構想へ手を挙げさせていただくというところでございます。
なお、かかります費用につきましては、3ページの表のほうに、おおむねの見込みですが、まとめさせていただいております。
今議会でお諮りする予定の1万台につきましては、13億円余、そしてその後3万台の追加、こちらにつきましては、93億円余といったような本当に莫大な費用を見込んでいるところでございます。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
本案について何か質疑ございますか。
◆吉田こうじ 委員 今回は、条例の一部を改正するということで、まず最初、凄く気になったものですからお聞きしたいんですけれども、この条例の名称が「等」という言葉が一つ付きました。
それで、改正の理由として、2ページの下から5行目、4年前後のサイクルで
学校施設の建設等に要する莫大な費用が必要になっていくと。今回の条例改正による基金の活用は、国の制度とかそういうものに対応するための特例的な措置であると。特例的な措置であると書いてあって、その後に、今後も基金の
設置目的に沿った厳格かつ適切な運用に努めていくというふうになっているんですけれども、普通、目的をそういうふうに限定するのであれば、条文の中にも限定されておりますけれども、例えば足立区
義務教育施設建設資金及び
教育ICT環境整備積立基金とかという名前になるのかなと普通は思うんですけれども、これは何か、例えば大きな今後の流れの中で、
教育ICTに関しては、もう一つ基金をつくっていこうだとか、大きなその流れがあった上での今回の改正になるのかなというふうに一瞬思ったんですけれども、いかがでしょうか。
◎
教育政策課長 吉田委員のお話のとおり、最初は、「及びICT」云々というタイトルも考えましたけれども、あくまでもこの基金は厳密に
目的どおりに運用しようと。あくまでも今回は特例だというようなことで、「等」ということでまとめたということでございます。
将来の基金の設立については、今のところ考えてございませんで、必要があれば検討していくというようなことでございます。
◆吉田こうじ 委員 分かりました。4、5年ごとに100億円というとても大きな金額がかかってくるということであれば、やはりきちっと整備するためにも基金の設置は必要なのかなというふうにも思います。
Society5.0とか、そういう時代を生き抜いていく
お子様たちにとって、確かに、文房具と同じような感覚でこれを使い切っていかなくちゃならないという世の中で生き抜いていくために、
子どもたちにはきちっとした形でそういう教育を施していってほしいというのは思うところであります。
基金については、現在496億7,000万円ぐらいですか、
一般会計補正予算の第7号の後のベースでそのぐらいあると思うんですけれども、一つ、先ほどの報告の中にございました国庫事業の申請についてということで、このスケジュールを見ますと、6月下旬頃に交付の内定が出るというふうに書いてあるんですけれども、現状としてはどうなのか教えていただきたいんですが。
◎
教育政策課長 予定では、6月の下旬とお聞きしていましたけれども、若干遅れているようで、今のところ、まだ届いてない状況でございます。
◆吉田こうじ 委員 私のところに、内定出ましたという資料をもらっていまして、足立区の場合は2つ、端末を整備するための事業と、それからもう1つ、ちょっと資料を忘れてきちゃったんですけれども、2つの内定が出たというふうに私のほうには連絡が入ったんですけれども、
GIGAスクール構想の国のいろいろな事業の申請の中で、例えばその他にも
家庭学習のための
通信機器整備支援ですとか、
GIGAスクールサポーターの配置ですとかという部分についても出ていたんですけれども、足立区の場合は、こちらの他のメニューのほうには、申請はなかったのかどうか、お聞きしたいんです。
◎
教育政策課長 GIGAスクール構想の関係でいろいろな補助金のメニューがありますけれども、検討いたしましたんですけれども、東京都と並行して行っている類似の補助金もありますんですが、東京都の補助金を使っていると、国の補助金には申請できないとか、国に申請すると、東京都の補助金ができないというようなことがありますので、東京都のほうに集中して申請をいたしましたので、国の申請はいたしませんでした。
◆吉田こうじ 委員 分かりました。今回は、基金、お金の件ですけれども、
ICT環境っていうのはやっぱり、これは目的じゃなくて、環境を整えるというのは一つの手段だと思いますし、目的はやはりハードだけではなくて、ソフト面でどうサポートして支援していくかというのが非常に私は大切なことになってくるのかなと思いますので、是非その辺、もう少し現場の意見を、皆さんから今後いろいろ出てくると思いますので、その辺を集約して、追加で申請できることはしっかり申請しながら、いただけるお金はしっかりいただきながら、進めていっていただきたいなという要望を添えて終わりにします。
◆長澤こうすけ 委員 この
GIGAスクール構想、21世紀のこの時代において、非常に重要なことだと思いますので、どんどん進めていかなくてはならないということは先の一般質問でも質問させていただきました。
また、
新型コロナウイルスで拍車がかかり、この導入の必要性も今、急務で求められていますが、ただ、
タブレットを配った、整備をしただけでは、やはり税金を使っている以上、それでは許されないと思っています。
そこで、まず、前年、令和元年に42億円の予算を投じて整備に着手をした最初の成果、それはどのようになっていますか。
◎
教育政策課長 5,000台を導入いたしまして、教員がまず
タブレットに慣れる、使い始めをいたしました。おおむね、それぞれの学校ではよく使われているなというふうに思います。
プラスアルファで、
子どもたちのほうも調べ学習を中心として、調べる、協働して話合う、発表する、プレゼンテーションとかという授業の活用ができたということで、少しずつICTを活用した授業が浸透してきたというのがこれまでの成果かなというふうに考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員 となると、調べものが主になっていて、まだ
タブレットを使ったオンラインの授業とか、そういったものに対しては実績は出せていないということでよろしいでしょうか。
◎
教育政策課長 オンラインの授業、例えば学校と家庭を結んだ学習活動のことだと思いますけれども、それは今回の
新型コロナウイルスの関係で研究を着手し始めたというふうなところでございますので、まだ本格的に運用しているということではございません。
◆長澤こうすけ 委員 そこは配ると同時に、整備すると同時に並行してやらないといけないと思いますが、いかがですか。
◎
教育政策課長 現在、ZOOMを活用したオンライン学習授業のノウハウの蓄積を今、進めているところですので、秋口以降については、ノウハウ分を配布して、それぞれの学校で取り組むことができるような環境づくりを今、進めているところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 となると、各学校ごとによって、
タブレットの使い方、ICTの使い方に差が生じると思うんですが、その辺を教育委員会としてはどう指導していきますか。
◎
教育政策課長 いろいろな事例を集めましたノウハウ本というか、指導集をまずつくる、それから、研修とか、それぞれICT支援員による指導によって、それぞれ学校がそれぞれ格差がないように指導ができるような状況をつくっていきたいなと考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員 その中で、私もいろいろな学校の先生方と話をして聞いてみたりする中で、
タブレット端末を使えないという先生も中にはいらっしゃる。ただ、それは慣れていくしかないと思うんですけれども、
タブレット端末を使わないと言っているような先生方もいますが、そういった先生方の声が大きくなってしまったり、そういった声が聞こえてくると、これを導入しているそもそもの根幹に関わるんじゃないかと思いますが、その辺はいかがですか。
◎
教育政策課長 中には、どうしてもICT苦手だとか、使いにくいと言う先生方もいらっしゃいますけれども、その方には学校を挙げて使うんだという方針を立てていただくとともに、次年度以降については、操作基礎研修といって、もう一回そういう方たちにもチャレンジしていただく研修会、それから指導主事が実際にその方に訪問して、ご支援申し上げるという機会を増やすというようなことで対応していきたいなと考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員 そういった先生方は、まず恐る恐るだと思うので、是非そこを丁寧にケアしていきながら学校全体で進めていくことが大切だと思いますので、そこを丁寧にやっていただきたいと思います。
それと、最後に1点だけ。この整備で
タブレットを配布するということになるんですけれども、まず、次の報告のところにも入ってしまいますけれども、導入された場合、配布先の学校の選定はどのような基準でやられていますか。
◎
教育政策課長 1万台の話ではなくて、1人1台の話ですか。
◆長澤こうすけ 委員 これから導入するところ。
◎
教育政策課長 1万台の件につきましては、基本的にはICTの環境の整っていないご家庭を中心に配布をすることになると思います。
1人1台の環境を整えるための4万5,000台が揃ったときには、1人1台が使えるような環境にするために、それぞれの学校に人数分だけは配当をするというような方向なのかなと考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員 その調査はどのように行いますか。その
タブレットを持っているか、持っていないか。
◎
教育政策課長 それはそれぞれの学校ごとに詳しい調査をしていく予定になっております。
◆長澤こうすけ 委員 具体的に、詳しい調査というのはどのような調査でしょうか。
◎
教育政策課長 それぞれのご家庭に
ICT環境があるのか、それは
ICT環境といっても、インターネットがつながっているのか、パソコンがあるのか、どちらかがないのか、両方ともないのか、その調査をするのかなと考えています。
◆長澤こうすけ 委員 できるだけ小・中学生全員に均等に渡るように考えるためには、既に持っている方々に対しても理解をしていただかないといけないと思うんですけれども、ある意味、今の調査のところ自己申告になってしまうのかなと思いました。
ただアンケート調査をするのではなくて、理解をしっかりと求めながらアンケート調査をして、整備をしていくことが重要になると思いますので、その点も丁寧にやっていただきたいと思います。要望です。
◆
浅子けい子 委員 今回こういう金額の
GIGAスクール構想で
タブレット端末購入をという話がありました。議案のほうにも書いてありますけれども、文科科学省「
GIGAスクール構想」等の
国庫補助事業を最大限に活用しというふうにあります。最大限というのは1台、本体だけで4万5,000円、全体から見ると8分の1に当たる金額なんですね。8分の7は区が出すというようなこの報告事項の内容になっているんですけれども、区で言うと93.2億円ですか、ソフト面の環境をつくるのにこのような金額を今まで使ったことというのはあるんでしょうか。
◎
教育政策課長 ICT機器等を整備するのは初めてですので、これまでにはなかったかと考えてございます。
◆
浅子けい子 委員
学校施設の建築や改築等と同等以上の莫大な費用が必要となると、4年前後のサイクルですね、これが、今後4、5年ごとに100億円以上の負担で、リースですからお金がかかるというふうになっているんですね。
議案のほうには、だから4年前後のサイクルで、
学校施設の建設や改築等と同等以上の莫大な費用が必要となると。100億円なんですけれども、改築費用と同等という金額なんでしょうか、これは。
◎
教育政策課長 同等というのは限度がありますが、私がお聞きしていますのは、1校当たり50億円ぐらいかかるというようなことであれば、100億円とすれば2校分でございます。それと同等のお金がこの後、4、5年ごとにかかるというようなことでここに記載をさせていただきました。
◆
浅子けい子 委員 2校分ということで、同等ということだったんですね。
私も聞きまして、中学校で50億円改築費かかるということで、本当に大変な金額をかけるんだなと。
もちろん共産党も今回の
新型コロナウイルスの問題で、千代田区なんかですかね、オンラインで授業をやっていますなんていうのをテレビでも見まして、やはりこういうときには必要なんだなっていうのは改めて思いましたから、そういう点では、普及をするというのは反対ではありません。
しかし、やはりお金の金額がとても大変な金額だと、区のほうでもそうやって言っているわけですけれども、そうして国は
新型コロナウイルス対策の対応として、今回、一気に1人1台の配布をしようということになったんですけれども、
新型コロナウイルスの対策という点では、地域のお母さんやお父さんたちからは、やはり少人数学級の実現をして欲しいという話も出てきていたんじゃないかというふうに思っているんです。
また、さっきの金額ですけれども、93.2億円という、足立区のこれから支出する、今年度に支出するお金を正規の教員で平均的な給与で割らせていただきましたら、1,550人分ぐらいの正規の教員が雇うことができるという数字になったんですね。だからそういう点では、本当にオンラインの
タブレット端末を普及することも大事だけれども、やはりそれ以上にやはり少人数学級に足を踏み出していくということも必要なんじゃないかというふうに思っているんですけれども、私たちは、そういう点で、そちらのほうの方向性というのはどうなんでしょうか、今。足立区ではお考えはないんでしょうか。
◎教育長
浅子委員お話しの少人数学級とオンラインの要するに
タブレットの投資を両方同時にやることは、これは財政的に不可能です。
それからもう一つは、3密対策で、例えば少人学級をしようとすれば、これについても、金額もそうですけれども、本会議でもご答弁していますけれども、学級運営できる人材をどうやって確保するのか、多分、こちらのほうが今ネックになっていて、我々は少人数学級を否定するものでありませんけれども、財政面、人材確保の面からなかなか難しいということを主張しているわけで、それは都・国に対して、これからも、主張・要望していきたいと、このように考えております。
◆
浅子けい子 委員 あるお母さんからは、自粛後の学校再開直後に、分散登校という形で少人数学級が実現して、ほとんどの子どもが初めて少人数学級を体験したと。これで、これまで少人数学級を要望するのは保護者とか教員だったと思ったんだけれども、
子どもたちからも、何か先生に質問していいんだっていうね、そういう話が出たと、声が聞こえたと。だから本当に、少人数学級を体験していなくて、大勢の
子どもたち、40人以上か40人ぐらいの
子どもたちの中で、何か質問なんか先生にできないというふうに考えていた子どももいるんだなあと思って、やはりそういう一人ひとりが学校の中で、自分が分からないことを率直に聞いたりとか、やはり授業をきちっと自分が主人公というか、そういうものになるためには、少人数学級というのはどうしても必要だし、少人数学級の方向を目指せば、例えば
新型コロナウイルスにこれからなっても、例えば20人の学級がつくれるとすれば、そのまま休校しないでいいんじゃないかというふうに思うんですよ。それは他の方も言っているかと思いますけれども、そういうことで、お金の使い方が、国が補助を今回、出したから、やはりその補助を活用してということで、どの区も確かこれに手を挙げているのではないかなというふうに思いますが、本当に子どものこれからの教育を考えたら、やはりどちらが先行していくのかというのは区の姿勢にかかっているんじゃないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育長 今のお話は、区の方針というよりは、小・中学校の教育をどうするかっていう日本の国の方針だと私は思います。なので、自治体が思っていることは、東京都を通じて国に主張し、どうしていくのか。
今の選択は、国は
GIGAスクール構想をやってもいいでしょうではなくて、やるようにということを指示しているわけで、我々はそれに沿ってやっているということでありまして、
新型コロナウイルス対策の少人数学級、分散登校云々というのは、やむを得ずこれを私どもはやっているわけで、その中で
子どもたちがどうやって先生に質問したらいいのかとか、あるいは質問する機会を多く設けるかということについてはまた別の問題だと私は思っています。
○吉岡茂 委員長 他に。
◆にたない和 委員 何点か質問させていただきたいんですけれども、まず、今回この事業を実施するに当たって、基金の切り崩しを行うわけですけれども、その基金の基となっていた足立区が抱えているいろいろな中学校・小学校とかの耐震工事であるとか、一斉の改修というのは迫っている中で、そういったところへの影響というのは今回の支出によって何か出てきたりとかというのはあるんでしょうか。そこら辺が心配で、教えてください。
◎
学校施設課長 今のところ、改築の計画等を出していますけれども、影響のほうは特段ございません。
◆にたない和 委員 先ほどやり取りとか聞いていて分からなくなってしまったんですが、これは令和2年度中、今年度中に1人1台全員にという計画という認識でいいんでしょうか。
◎
教育政策課長 にたない委員のお話のとおり、1人1台の環境を今年度中に着手するというようなことでございます。
◆にたない和 委員 今回この運用方向についてお伺いさせていただきたいんですけれども、これ、1人1台、例えば家でも使っていいよというような運用方法にするのか、それとも学校だけでこれは1人1台というベースになるのか、そこについて教えてください。
◎
教育政策課長 1人1台の環境が整った暁には、学校の中で1人1台使える環境ですので、そういった運用を考えているところでございます。
ただ、今回のように災害等が起これば、家に貸出しをして、家でも使えるような使用方法を考えるというようなことでございます。
◆にたない和 委員 つまり、運用方法に当たっては、普段は持ち帰らせることはできない、ただ、学校の中で1人1台使わせる。
新型コロナウイルスであるとか、災害があれば持ち帰らせるというのは、この
GIGAスクール構想の趣旨部分とどのような整合性が保たれるのかという部分について教えていただきたいんですけれども。
◎
教育政策課長 国の
GIGAスクール構想は、持ち帰らせるとか、学校で使えとかということは基本的に言っておりませんけれども、基本的には、学校の中で1人1台の環境を整えるというようなことが趣旨でございますので、そういった運用をしていきたいなと考えでございます。
◆にたない和 委員 これ、国の事業ですから、区のほうにこうやってお伺いするのもどうなのかなとは思うんですけれども、であるのであれば、なぜ学校のほうで整備をしないのか、要は学校の設備として整備をしないのかというのが分からないんですけれども、1人1台やっぱり自宅とかで使って、日頃の調べ物であったりとか、今回も、例えば一家に1台
タブレットがあっても、多子世帯であるから、例えばお兄ちゃんしか使えないとかという話も聞くんです。そこら辺の、要は、家庭で常日頃からこの
ICT環境において、例えば自習のときに活用したりということも重要かとは思うんですけれども、そこについてはどうお考えなんでしょう。
◎
教育政策課長 にたない委員のお話も凄くよく分かるんですけれども、まず第一段階としては、学校の中に整備をして、学校の中でICT教育を推進していくと。その次の段階で、
タブレットの活用が発展をした形で、家庭でも使えるような形で管理できればというふうに考えてございます。
◆
長谷川たかこ 委員 今の話の中で、学校の中でのみが基本で、今回の
新型コロナウイルスみたいなことがあれば自宅でも可能となるというお話ですけれども、これは学校にいても、自宅に持ち帰っても、かなりこういう機器というのはデリケートなものなので、すぐに壊れてしまうという可能性もあると思うんですが、それの保険代っていうのはこの中に含まれてはいないということでよろしいですか。
◎
教育政策課長 修理等については非常に大きなお金がかかるというふうに考えてございます。基本的には保険が入っているのでございますが、通常に使ったときに壊れたときの保険であって、もちろん持ち歩いているときに落としたとか、そういう保険ではないので、それは心配なところではございます。
◆
長谷川たかこ 委員 保険はこの中に入っているということでよろしかったでしょうか。
◎
教育政策課長 このお金の中に入っているということでございます。
◆
長谷川たかこ 委員 ICTを活用した事業で、1人1台というのは凄い画期的で、本当にまさにこの事業を是非、早くに進めていただきたいとは思っているんですけれども、今までICT導入された学校に通っている小学生のお子さんたちにどうなのかをちょっと聞いてみましたら、あまり活用されてないと言われてしまったんです。調べ学習あるけれども、そのときの先生によってやっぱり対応が違うらしくて、せっかくいい高い品物があっても、何だかきちんと頻繁に活用されてないっていう話を、実際に小学校に通っている生徒さんたちからお聞きしたんですが、これ、1人1台になるということは、前から私、申している発達障がい特性のお子さんたちというのは視覚で物を見たりとかする、聴覚の部分が弱かったりするので、例えば、学習障がいのお子さんなんかにも有効な手だてとなるんですが、是非そういう発達障がいの特性を強くお持ちのお子さんたちに、これが使いこなせるようなシステムをしっかりと整備していただきたいと思いますが、要望なのでお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎
教育政策課長 教員については、基本的にはデジタル教科書等を使って活用しているんですけれども、まだまだ教員によっては、
子どもたちにパソコンを使わせながら授業をすることはまだ手についてないという学級もあるそうでございます。
特別支援も含めながら、そこら辺は研修等を含めて充実させながら、効率的にかつ効果的な使用ができるような指導に努めてまいりたいと考えてございます。
◆
長谷川たかこ 委員 今後、期待しているので、いろいろ先進的にやっている自治体とかもありますし、そういうところを研究していただきながら、より良いものを足立区で構築していただきたいと思います。よろしくお願いします。
◆長澤こうすけ 委員 まず、学校優先、学校の中でということなんですけれども、
タブレット関係なく、一般的な授業の中でも一緒かもしれないんですけれども、不登校の子どもとか、学校に来られない子どもに対しては、どういった対応の仕方を考えていますか。
◎教育相談課長 もし、ICTの環境が自宅でできるようになれば、当然、不登校支援という意味では効果的なのかなというふうに考えておりますが、学校以外の場で活用ができるかどうかというのは、これから教育政策課と内部で検討したいと考えております。
◆長澤こうすけ 委員 これからということでもあるんですけれども、この
タブレットを使えば、ある意味、学校に来られていない
子どもたちの学力の穴を埋めたり、そういったことも可能になると思うので、このタイミングを逃さずに、しっかりとそこを同時進行でやっていく必要があると思うんですが、学校で
タブレットの使い方とか教えることももちろん大切ですけれども、来られてない子というのは、どちらかと言ったら少人数だと思うので、そこに対して別なアプローチの仕方もしながら、同時進行で教育を進めていくことが必要なんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
◎
教育指導部長 私どももこうしてパソコン環境を1人1台に向けて整えていくというのは初めての経験でございますし、これまで手に入れたことのない環境を使って教育を進めていくわけですから、きちんとそうしたことも含めて、一体的に検討をしてまいりたいというふうに考えております。
◆長澤こうすけ 委員 是非そこはしっかりとやっていただきたいと思います。
あとは、授業の中でいろいろなものを調べたりする中で、例えば動画や検索するのも制限がかかっているかと思うんですけれども、やはり授業の中だけで、学校の先生が前にいて、これを調べてみましょう、何々をやってみましょうということももちろん大切ではあるんですけれども、ある程度自由に使わせてみることが、使い勝手が分かってくるようなことになってくるかと思うんです。となると、例えば、学校の中だけではなく、週に何回か持ち帰って、何々をやってみるとか、そういったことも
子どもたちが身に付けていくためには必要なことになるんじゃないかと思うんですが、その点はいかがですか。
◎
教育政策課長 子どもたちが自由にのびのび使うということは、思考力とか、あるいはその他の能力を伸ばすのに大変有効ですので、運用については今後の検討課題となりますけれども、長澤委員のおっしゃった活用についても、今後、検討してまいりたいというふうに考えています。
◆にたない和 委員 てっきり事前に聞いた限りだと、家に持ち帰って学習に役立てるみたいなところもあるっていうところで伺っていたので、びっくりしてしまったんですけれども、結局、家に持ち帰らないのが前提だとしたら、これ1人1台持たせても、あまり意味がなくなってしまうのかな。
最大限の効果、せっかくこれだけ何億円も投資するのにもかかわらず、その効果というのは凄く低いものとなってしまうんだろうなと思うんです。特に、この
GIGAスクール構想、1人1台、要は、
タブレットのない家庭にいる方でも、自習のときに、例えば自分で端末を使って調べたりとか、そういった貧困であるとか、そういったものにもアプローチできる授業の可能性というのは大いにあると思うんですよね。
なので、先ほどの災害の時だけ持ち帰らせてというのだと、かなり効果が低い、要は、学校の数時間の間だけの話になってきてしまうので、そこでお願いなんですけれども、他の区とかでも、この助成事業について応募していると思うんですけれども、そこでどういった運用方法、特に家に持ち帰らせるのか、持ち帰らせない、学校だけで使用させるのかというところに調査していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
◎
教育指導部長 今まで1人1台を既に実現している区もありましたので、そうしたところの運用も事前には確認をさせていただいているんですが、学校内での使用が基本というふうに、今までベースですけれども、なっておりますので、まずはそこを踏襲というふうに考えてはいるんですけれども、今、にたない委員ご発言のとおり、家庭の持ち帰りということも含めて、他区での状況ですとか、その辺はきちんと調べてまいりたいというふうに思いますし、私どもといたしましても、運用ルールの一つとして検討はしていきたいというふうに考えています。
○吉岡茂 委員長 よろしいですか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 他に質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 可決です。
◆吉田こうじ 委員 可決です。
◆
浅子けい子 委員 先ほど、お金の問題でお話をしましたけれども、大変にお金がかかるというもので、やはり他の方からもお話がありましたけれども、本当に1人1台はいいけれども、どのように使っていくかがやっぱり大事だということで、そこをしっかりと、これから具体化をしていただきたいということを申し上げたいというふうに思います。
更に、大変にお金がかかりまして、他の市町村会なんかでは、もっと国に予算を出しなさいというような要望も出しているかと思うんです。ですから是非、足立区も、これで自分たちで全て出すということではなくて、引き続き、国のほうにもっと、国の構想、考えなんですから、是非、国のほうにもお金の問題では言っていただきたいというふうに思います。
またそれと別で、資金の基金の中に、この中身を入れるという点では賛成です。
◆
長谷川たかこ 委員 可決でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、これより採決を行います。
本案は原案のとおり可決すべきものとすることにご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 ご異議ないと認め、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、第96号議案、第97号議案、第98号議案、第99号議案、第100号議案、調停の申立てについて、以上5議案を一括議題といたします。
執行機関の説明を求めます。
◎
子ども家庭部長 それでは、
議案説明資料の12ページのほうをお開きくださいませ。
第96号議案でございます。件名は調停の申立てについて、
所管部課名は記載のとおりでございます。
足立区では、公立保育園の一部を
指定管理者による管理運営としております。
管理運営の経費は協定に基づき、年度ごとに支払うこととして、その執行残については、一部翌年度以降に繰越しを認める他、積立金として
指定管理者が管理をしております。
支払いしている委託料ですが、保育園の管理運営以外には使用することはできず、執行残についても事業者の収益とすることはできないものですが、区へ返還するといった定めもなく、取扱いが不明確となっておりました。
これまで積立金をどのように使うのかを問い、また、計画的に使用するように指導してきたところでございますが、明確には示されてきませんでした。
指定管理者が保有する額を退職金引当金等を算定するような方法なども示しまして、これまで協議をしてきたところでございます。
その結果、13法人とは協議が整ったところでございましたが、4法人については、具体的な積立金の使い方が示されることがなく、区の提案にも応じず、それにもかかわらず、残額を
指定管理者の収益とする新協定に移行することを求めてきたというような状況にありまして、合意に至っていないことから、東京簡易裁判所へ民事調停の申立てを行うものでございます。
相手方は、社会福祉法人江北会、足立区立さつき保育園です。積立金の額は1億1,780万7,497円です。
これまでの協議、交渉の経過につきましては、14ページから15ページに記載をしております。
また、16ページ以降に、積立金の一覧と処理について、退職引当金と事業者が保有するに相当とする額を提案した金額の算定根拠を示した資料もお付けしているところでございます。
第97号議案から第100号議案につきまして、同様の趣旨でございますが、園により金額が違いますので、表のほうで一括してご説明をさせていただきたいと思います。
17ページのほうをお開きくださいませ。
第96号議案については今ご説明差し上げました。
第97号議案に当たるのが、東保木間保育園、社会福祉法人高砂福祉会、積立金の額が4,162万2,442円でございます。
第98号議案に当たります伊興大境保育園、社会福祉法人高砂福祉会、積立金の額は9,574万3,742円でございます。
第99号議案に当たります新田さくら保育園、社会福祉法人じろう会、積立金の額が3億4,104万4,158円でございます。
第100号議案に当たります五反野保育園、株式会社日本保育サービス、積立金の額が4,086万6,843円でございます。
以上でございます。ご審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
○吉岡茂 委員長 本案について何か質疑は。
◆吉田こうじ 委員 ずっと
文教委員会で経緯等のご報告があった件だと思います。
今回、新しく私も久しぶりに文教委員としてならせていただきましたので、14ページのこれまでの
指定管理者との交渉の経緯を少し確認させていただいて、判断をさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
まず、公設民営の各園で積立金ができてしまっていて、これは継続的にきちっと使ってくださいという指導を行ってきた。
それで、平成30年3月9日に、まず、区のほうで取扱いの変更についての説明会を行ったけれども、そこでは合意には至らなかった。
それで8月に、委託料の執行状況を、弁護士・公認会計士に調査をしてもらった。ここでは特段、不適切な使い方はされていませんでしたということなんですけれども、ここで一つ、積立金がいっぱい出てくるということは、使い方が不適切というよりも、使うべきところに使ってなかったんじゃないか。この議論は前にもあったかもしれないんですけれども、使うべきところに、使ってほしいところに使わなかったから、お金が積立てていってしまったんじゃないかというふうに単純に考えたんですけれども、この辺はいかがでしょうか。
◎
子ども施設運営課長 そのときそのときに正しく指導してきたんですが、今、
吉田委員おっしゃったように、例えば修繕においても大規模改修をどのように扱うかとか、そういったことでなかなか実現というんですか、向こうの法人との計画等でなかなか折り合いがつかず、使われてこなかったところもあったと、使われてきたところもあったというところでございます。
◆吉田こうじ 委員 分かりました。平成31年、去年の1月に、取扱いの変更の説明会を行って、反対の法人さんが多くいらっしゃったと。
3月に、今度は調査をお願いすると同時に、その変更の依頼文もまた出したと。ただ、今回、調停を行う法人からは、その調査の回答がありませんでしたということなんですけれども、ここでの取扱いの変更というのは、平成30年3月9日に説明会を行ったときの取扱いの変更と同じ内容なんでしょうか。それとも、話合いの中で一歩二歩進んだ内容になっているんでしょうか。
◎
子ども施設運営課長 ここにつきましては、まだ進んでない状態で、確認程度となっていると思います。
◆吉田こうじ 委員 ということは、同じ区としての方針はぶれずに、そのまま更にお願いをしていったということですね。
で、更に6月にきちっとした形で、これを提示して、残額の返還を求める説明会を催して、夏に11施設とは新しい協定を締結すると同時に、和解をしたというふうになっております。
15ページのほうに移りますけれども、その後、残りの今回の議案になっている法人と5施設に関してということなんですけれども、その経緯が載っておりますけれども、ここに至る中で、例えば令和元年12月20日に追加控除を認める項目等の提案があれば検討しますよと。
それで今年の3月に、区から追加提案をして、返還方法の柔軟化して提案をしたけれども、応じられないよということになったということなんですけれども、この辺で、その前に和解をしていた法人から何かご意見とかというのはなかったんでしょうか。
◎
子ども施設運営課長 追加提案が返還方法、例えば一括でなくて、何年かに分けていいよとか、それから区のほうで修繕を持つ目安というんですか、 例えばこれまで500万円以上は区で行いますと言っていたところを250万円まで下げるとか、区の範囲を広めるとか、そういったふうにしましたので、合意していただいた所には、その変化がない程度でございましたので、特に申出はございません。
◆吉田こうじ 委員 分かりました。
調査した結果、4法人5施設からは回答なしとなっていたんですけれども、17ページに載っている控除額・返還額算定結果一覧の算定というのは、これあくまでも区のほうで算定したという認識でよろしいんでしょうか。
◎
子ども施設運営課長 吉田委員おっしゃるとおりでございます。
◆吉田こうじ 委員 この中で、ということは、区が算定した結果、結構これ、ばらつきがあるなというのが実感でございます。2年間運営している施設がお金があったりとか、9年間で大変大きい金額が残っている施設もございました。
これ、今、調停の結果、どうなるか分からないんですけれども、区に返還されれば約4億円というお金になるのかなあと。
今、子ども・子育て施設整備基金が6億円ぐらいですか、あるのが。ですからもう60%近いお金が今、宙ぶらりんになっているということなので、これはもう早急にやはり和解をして決着をつけるべきであるというふうには思うんですけれども、先に和解をした法人たちに対してと、その後の、これから調停をなさる法人に対しての、やはり区の姿勢というものをぶれずに、絶対に公平性を保っていただきたいというのを強くお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育長 この件については大変ご心配をかけておりました。13法人に対して平等に条件を示し、それで和解してくださったところが9つあって、そこについてはもう既に2億円以上の返還を頂いてるわけですけれども、残るところについても、ぶれることなくというのは、他の、もう既に合意したところと条件が違ってしまっては、何でそこで合意したのかということになりかねませんから、我々とするとぶれずに、合理的に判断できるところできちっと判断していく。
今回、恐らくこの調停になってしまったのがそういったところで、我々がぶれずにいたのでこういうことになってしまったんだ。したがって、きちっとそういったところは、整理をしながらやって、今後もやっていきたいというふうに考えています。
◆吉田こうじ 委員 是非、やはり、せっかく待機児童がゼロに近づいたところで、この足立区が構築してきた子ども・子育ての形がひびが入らないように、是非よろしくお願いしたいということを、要望させていただきます。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいですか。
◆
浅子けい子 委員 私も経過を見まして、9法人11施設は、こちらの足立区の提案した協定に結んだということで、あと4法人5施設が代理人弁護士を通して積立金返還には応じないと。そして、新協定への移行には応じるが、積立金の返還には応じられないと、そう述べたというので、本当にびっくりしました。
それで幾つかの法人を見ますと、先ほども
吉田委員からもお話がありましたけれども、問題のある保育を実施してきたところも幾つかあるかなというふうに思いました。
例えばじろう会というところは、インターネットで調べると、すぐに株式会社の名前が出てきてしまって、このじろう会の代表者とその株式会社の代表者が同一なのかなというような感じの福祉法人だと思いますけれども、そういうところでした。
あと、高砂福祉会は、千葉県に本社が確かあるかと思いますけれども、ここは東保木間保育園で0歳児まで扱っているところが、看護師がきちっと配置ができていなかったというような問題も以前にあったのはよく覚えています。
更にこの間、報じられているのが、区のほうでもご存じかと思いますけれども、高砂福祉会の認可保育園では、委託費が払われるにもかかわらず、休園を機に、休業補償カットどころか、保育士を派遣切りにしていると。
そして、高砂福祉会の運営する足立区立の保育園では、4月からの休園から登園自粛期間中、登園児数が5分の1にまで減少したことを受けて、職員たちの支出を削減させ、更に、それに伴って、直接雇用や派遣社員の非正規雇用は休業手当も6割のみを支給されていたと。そしてここでも4割も着服をしようとしていたというようなことが載っているんですけれども、これは事実なんでしょうか。
◎
子ども施設運営課長 ネットで流している側の主張でございまして、実態は、私どもとしては、報告をその法人から、高砂福祉会から受けている中では、法人とそれから派遣をしてきた派遣会社というのがあるんですけれども、そことその派遣されていた、働いていた方、この3方でどうも主張が違っているというふうには認識しております。
◆
浅子けい子 委員 そうすると法人から事実を確認したというだけで、区としてきちっと調査はしていないということですか。このことに関しては。
◎
子ども施設運営課長 今のところ、報告を受け、団体交渉等が実施されているという報告を受けている状況でございます。
◆
浅子けい子 委員 ネットで一方的な、事実かどうかはまだ分からないというお話ですけれども、以前から、この高砂福祉会の保育の内容なんかを見ると、こういうこともあるのではないかというような感じもいたします。そして、区のほうの提案も全く受入れないと。
こうやって見ていきますと、退職金とかきちっとお金を控除してということで、当然のやり方かなというふうに思っているんですね。
そうして返還のお金も、東保木間保育園、これ高砂福祉会ですけれども、もう返還金額はそれで0円と。だからちゃんとした事業が使われてきたのかと、逆に言うと、ことなのかというと、どうなんでしょう。0円になるということは、一定のお金は残金としてあるけれども、運営資金としてはある程度使われてきたという評価でしょうか。
◎
子ども施設運営課長 今回の積立金の処理において、合意していただいた内容の計算式によると、ゼロになるという結果でございますので、使ってきたか、使ってないかと、それはまた意味が違うかと考えます。
◎教育長 今の当該園というか、法人の件についての事件は、私ども把握しておりますし、内容も状況もつかんでおるんですけれども、争いになるところですので、この場でどっちがいいとか悪いとかということについては言えないという状況をご理解いただきたいというふうに思います。法人の名誉に関わることですので。
それから今、0円になった云々については、我々の提案した調停案がありまして、これでどうだといったところを合意できていないということなのです。
この計算式については、下に表にあるように、通常の園の運営をしていれば、このくらいは必要だろうなと思ったところが、積立金の額と比べるとどうだという評価だけですので、そういうご理解をいただきたいというふうに思います。
○吉岡茂 委員長 よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 他に質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 今回この調停を申立てることについては本当に残念に思っています。
先ほども質疑にありましたけれども、合意をした法人等々の不平等が起きないようにしっかりとやっていただきたい。
それから今後、今回のことで起きることはないんですけれども、この積立金の性質については事前にもそうですが、しっかりと法人等々に説明をしていくことが必要だと思いますので、今後こういったことが起きないということをしっかりとやっていただきたいということを要望して可決です。
◆吉田こうじ 委員 可決でお願いします。
◆
浅子けい子 委員 可決です。賛成です。
◆
長谷川たかこ 委員 可決でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、これより採決をいたします。
本案は原案のとおり可決すべきものとすることにご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 ご異議ないと認め、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以下の審査に直接担当でない
執行機関の退席を認めます。
[
執行機関一部退席]
○吉岡茂 委員長 次に、請願・陳情の審査に移ります。
本日は、新しい委員が選任された後の初の委員会審査でありますので、継続審査中の内容につきましては、
執行機関から、また、過去の審査状況につきましては、区議会事務局長からそれぞれ説明を求め、その後審査に入りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、(1)元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願を
単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
また、報告事項(8)令和元年度の不登校児童・生徒数について、(9)令和元年度のスクールソーシャルワーカー(SSW)活動実績についてが本請願と関連しておりますので、合わせて
執行機関より説明を求めます。
最初に、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告いたします。
◎区議会事務局次長 元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願につきましては、6月9日付で24名の追加署名の提出があり、合計で1,289名になりましたのでご報告いたします。
○吉岡茂 委員長 次に、
執行機関から説明をお願いいたします。
◎こども支援センターげんき所長 教育委員会の請願・陳情説明資料の20ページをご覧ください。
件名、
所管部課名は記載のとおりでございます。
まず、請願の要旨でございます。
不登校などの発達障がい特性のある子ども達やその保護者に対する適切な支援、いじめや自殺予防などにも対応できる実効性ある支援施策の構築を求めるというものでございます。
内容でございます。
まず、1番、発達障がいのある児童・生徒への支援でございます。
(1)全小中学校に特別支援教室を配置ということで、平成28年度から設置してまいりました特別支援教室ですが、今年度で全小中学校に配置が完了いたしました。
次に、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた教育活動の推進というところで、昨年度から作業部会などで検討してまいりました内容につきまして、今年度より実施に向けて取り組んでいきたいと考えているところでございます。
次に、21ページになりますが、不登校支援でございます。
まず、未然防止・早期発見の取り組みといたしまして、各学校に教育相談コーディネーターを配置するとともに、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置を行っております。
また、不登校になった後の支援といたしまして
(2)のイでございますが、学校以外の場所として、これまでのチャレンジ教室以外に今年度、特例課程教室あすテップといたしまして、第十中学校、花保中学校に設置をしたところでございます。
また、(3)不登校の悩みをもつ保護者への支援といたしまして、イの令和元年度より不登校支援ガイド等を作成して配布したりですとか、あと、保護者交流会を昨年度から開始いたしまして、今年度も実施予定しているところでございます。
いじめ予防に関する主な取り組みとしては、教育委員会といたしまして教員研修の他、いじめSOSクリアファイルや、いじめSOSカードなどを全児童・生徒に配付をしております。また、いじめに関するアンケートも行っているところでございます。
22ページ、自殺予防でございます。
それぞれ小中学校全学年で命の尊さをテーマにした授業などを実施し、また、DVD教材などを活用しての授業も行っております。
報告事項のほうに移りまして、
報告資料のほう、22ページをお開きいただければと思います。
令和元年度の不登校児童・生徒数についてでございます。令和元年度不登校児童・生徒数は、小・中学校合わせまして918名でございます。平成28年度の1,078名から比較いたしまして、160名ほど減らすことができております。しかしながら、真ん中にグラフがございますが、120日以上の長期の不登校の方が321人、これは中学校ですが、全体の40%ぐらいというような状況でございます。
22ページの下ですが、増減の各学校での状況ですが、増えたところ、減ったところというような形で記載の数となっております。
23ページの3番でございます。
不登校対策の早期発見・未然防止の必要性というところで、こちらのグラフでもご覧いただけますとおり、中学校1年生のところでの新規の不登校の方が増えているという状況がございますので、中学校1年生への支援というところを課題と認識しております。
また、(2)不登校児童・生徒への多様な教育機会の確保というところで、学校に復帰というだけではなく、個々の状況に応じた多様な教育機会の確保が重要であるというふうに考えております。
24ページでございます。
令和元年度の不登校児童・生徒の要因ですが、記載のとおり、友人関係と、あとは授業が分からないというところがやはり多いという状況でございます。
そして5番、NPOと連携した居場所を兼ねた学習支援(不登校支援)の状況というところで、こちらにつきましても、中部・西部地区2カ所でやっておりますが、全体で26名のご利用があり、中学校3年生はそれぞれ進路に進んだというような状況の報告です。
問題点、今後の方針といたしまして、2番でございますが、この4月からできましたあすテップ、それから居場所を兼ねた学習支援事業、これまで中部、西部でしたが、東部地区に9月から開設を予定しているところでございます。
また、不登校の多い中学校に、SCを増員するというような取り組みを進めてまいります。
続きまして、26ページでございます。
令和元年度のスクールソーシャルワーカー(SSW)活動実績についてでございます。全体の総件数といたしましては、424件の取組を行いました。それぞれ、学校や家庭などへの訪問を行いまして、改善に努めてきたところでございます。
全体といたしまして、スクールソーシャルワーカーが取り扱っている内容は、不登校と家庭環境への支援というところが全体の85%を占めております。
活動による成果というところで、福祉事務所の担当ケースワーカーとの連携などをして、支援を進めているというような状況がございます。
相談件数と改善又は解決した件数というところで、全体の35.1%が解決という形につながっております。
令和2年度の事業内容として、東京都のユースソーシャルワーカーとの連携などを開始するところでございます。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
それでは次に、過去の審査状況につきまして、区議会事務局長から説明をお願いいたします。
◎区議会事務局長 本請願につきましては、区の現状の取り組みの経過を注視しながら、支援の充実に向けた方策を検討していく必要があることから、継続審査となっているものでございます。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
それでは、質疑に入らせていただきます。何か質疑ございますでしょうか。
◆長澤こうすけ 委員 今回、委員会構成が変わった最初なので、改めて伺わせていただきたいのですが、非常に、これ丁寧にやっていかなくてはいけない大切なことだと思っています。その中で、区も同じ方向性を向いていて、様々な支援を行っているという方向を今、受けました。
私も請願を読ませていただいたんですけれども、正直、言っていることも大切ですし、やっていかなくてはいけないということは理解できるんですが、区のほうとしてやっている対応で、もう既に方向性も合っていて、やっていることも実効性を持っているのかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
◎教育相談課長 まず、学校の中の支援、不登校サポーターであるとか、別室登校であるとかもやっておりますし、学校以外の教育機会の場も、チャレンジ学級も増やしましたし、あすテップ、あと居場所支援とNPOの連携もやっておりますので、かなり不登校施策については充実してきているのかなというふうに考えております。
◎こども支援センターげんき所長 若干補足させていただきますが、今、教育相談課長が申しましたとおり、様々な取り組みを進めてきております。
しかしながら、個別の児童・生徒一人ひとりの状況を見れば、その支援が全てきちんとつながっているわけではない、現場の中ではまだまだ課題があるという認識もございますので、これらの取組をより学校現場と連携しながら進めていくことが大変重要と思っております。
◆長澤こうすけ 委員 分かりました。となると、更にこれからも状況に応じて、分析をしながら更に充実させていくということでよろしいでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 長澤委員おっしゃるとおりでございます。
◆長澤こうすけ 委員 あと、先ほど報告事項の中にもあった中学1年生の不登校の件数、7割が新たに発生した不登校生徒であるということなんですけれども、環境の変化だと思いますが、この点についてのケアは、どういった対策を打っているんでしょうか。
◎教育相談課長 まず、小学校の欠席状況、実は中学校のほうに情報提供している仕組みがありまして、その場で小学校時代の欠席状況であるとか、支援の必要性があるお子さんについては、中学校のほうもよく見ていくと。
今後は、小学校6年生をよく注視して、中学校に入って不登校になりがちなお子さんというのを小学校6年生の段階から支援していくというのが重要なのかなと考えております。
◆
長谷川たかこ 委員 こちらのユニバーサルデザインの視点を取り入れた教育活動なんですが、これからということで、昨年度は2校、これから決めて、そこに導入していきましょうというお話はありましたが、小・中学校1校ずつもう決まったんでしょうか。
◎支援管理課長 昨年度におきましては、2校を令和3年度からということで予定をしておりましたが、今回、
新型コロナウイルスの関係で、今年度の研修が十分まだできておりませんので、予定ではあと1年時間をかけようかなと考えております。
◆
長谷川たかこ 委員 ということは、令和4年度から始めるということなんですね。
是非、令和4年度からにしても、しっかりと導入していただきたい。その導入した暁には、もうそれを全区的に広げていただきたいと思いますので、お願いいたします。
今回、先ほどもお話ししたように、学習障がいのお子さんに関しては、ICTの活用で1人1台入るということがとても有効ですので、その部分の強化も含めて取り組みを進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎支援管理課長 長谷川委員のご指摘のとおりだと思います。今までは2人に1台ということで活用しておりましたが、今後1人1台ということですので、学習に対しての活用の方法、また、障がい等の特性に合わせての活用の仕方等について研修して、子どもには使えるようにしてあげたいなと考えております。
◆
長谷川たかこ 委員 是非、期待しておりますので、積極的にお願いいたします。
あと、ペアレントメンターが、以前もずっとお話ししていますけれども、足立区は委託しているにもかかわらず、受け身になってしまっていて、月の相談件数が2、3件だったり、0件だったりして、結局、年間550、560万円付けていても、月に2、3件で、1件の相談に7、8万円のコストがかかってしまっているという、とんでもない事態が起きているんですね。
先進的な形でそのメンターを他の自治体で、成功事例を残しているメンターたちがいるので、そういうところの力もお借りしながら、是非てこ入れしていただきたいということも、いろいろと予算特別委員会とかでも話はさせていただいておりますけれども、まさに今回コロナ禍で、こういう障がい特性をお持ちの親御さんたちって凄く悩んでいると思うんです。この
新型コロナウイルスの影響で、お母さんたちからたくさんのご相談いただいている中で、言われるのは、そういう箱物があっても、そういう所にわざわざ私たち行きませんって言われたんですね。やっぱり学校に直接来ていただかないと、直接来てもらって発信してもらわないと、なかなか自分たちに情報は伝わらないし、自分たちも、そういう方々が学校に来てくださっているなら、相談しようと思うけれども、自分たちの足でわざわざそういう箱がある所まで行って相談しようという、なかなかそういう気持ちにもなれないというようなお話たくさんいただいているので、今年度委託しているメンターに各学校に出向いてもらって、きちんとした相談機能を整えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
◎支援管理課長 今年度につきましては、まずは、公聴会を通しまして、ペアレントメンターについて説明を行います。
また、メンターだけではなく、うちのこども支援センターげんきの施設等につきましても、もう一度周知徹底を図っていく考えでございます。
◆
長谷川たかこ 委員 それと、鳥取大学の井上先生からのお話もあるんですけれども、ペアレントトレーニングについては今インターネットで行えるようにやっているそうなんですね。鳥取県のほうでは。是非、足立区でもそういうペアレントトレーニング、インターネットを活用した形で受講できるシステムをつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎支援管理課長 今年度、実は移行プログラムで途中で終わりましたので、試行として実際に行ってみました。保護者のほうからも、非常に好評でしたので、そのような機器も使いながらも、やっていければと考えております。
◆
長谷川たかこ 委員 また先ほどのメンターになってしまうんですけれども、メンターの養成講座が今1年に1回になっていて、いろいろとそういう発達障がい特性のお子さんを持つお母さんたちから、自分たちがやっぱりメンターになりたいというようなお声も出ているんですね。
今の足立区の状況がやはりうまく整備されてないというご不満を皆さんお持ちで、だったら自分たちがメンターの資格を持って、自分たちが活動して、支援のほうに回っていきたいというようなお話もあるんですが、いかが思われますか。
◎支援管理課長 ただ、メンターとして、やはり訓練等も必要ですので、一概に人数が増えればいいというわけではないと考えておりますので、今後、少しずつ広げていきたいという考えでございます。
◆
長谷川たかこ 委員 やっぱりやる気だと思うんです。熱意とか情熱だと思うんです。そういう情熱を持ったお母さんたちに是非メンターの養成講座を受けていただき、取りたいって言っている方が何人もいらっしゃるんです。ただ、1年に1回しかやっていないので、どこで取ればいいんだろうというようなお話にもなっていて、やっぱりこれはやる気のある人たちにもお任せすべきことだと思いますので、そういうことも考え、今後、検討していただきたいと思います。
それからあと、いじめ予防に関することなんですけれども、ここに書かれてあることは本当に大切なことで、これ昨年度、請願出したときも同じことは書いてあったんですが、一番はいじめをさせないということも大切ですけれども、いじめをされたときに、その当事者、被害者である子どもがどう対応するかというところも必要だと思うんですね。いじめをはね返すような自己肯定感の取組というのも、私は公教育の中で教えていくべきじゃないのかなと思っていまして、子ども一人ひとりが本当に夢中になれるようなものを持たせれば、いじめがあってもそれを乗り越えられる力をつけることができると思うんですが、そういう自己肯定感を育むような取り組みも一つこのいじめ対策の中に入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
教育指導部長 いじめのことにつきましては、未然防止ということは当然大事ですし、自己肯定感、自尊感情の向上ということについても、学校のみならず、社会と連携しながら取り組んでいく、そういったことについては取り組んでいきたいと思っております。
◆
長谷川たかこ 委員 なかなかこれって特化してやらないと難しいと思うんですね。区役所の皆さんはよくやっていますとかとおっしゃるんですけれども、現場の中でどうかっていうと、やっぱりその役所の
執行機関の皆様の思いと現場がやっぱり全然隔たりがあり過ぎちゃって、その思いが通じてないところがあるので、是非そういうところも積極的に、しっかりと現場を見ながら、本当に学校でそういう取り組みが行われているかどうかを確認しながら、取組を進めていただきたいと思います。
◆
浅子けい子 委員 不登校の問題ですけれども、
新型コロナウイルスの中で、感染拡大の中で、一斉休校が行われて、今通常の授業になったんですけれども、そういう中で、何か登校渋りというような実態があるというお話を聞いたんですけれども、そういう実態はつかんでいらっしゃるでしょうか。
◎教育相談課長 不登校の数は、毎月上がってくるんですけれども、今月6月分は上がってきますので、6月からスタートですのでまだ把握はしておりませんが、登校渋りというお子さんがいるというのは把握しております。
ただ一方、分散登校という形で3日に1回登校じゃないですか。これで学校に行きやすいということで、去年チャレンジ学級に行っていたお子さんが分散登校から学校に復帰しているという例もありますので、一概に不登校のお子さんにとっては分散登校が悪かったっていうことではないかなというふうに考えております。
◆
浅子けい子 委員 私も聞いたのも、分散登校のときには人数が少なくて、先生も一人ひとりと向き合えてとても良かったと、
子どもたちもとても落ちついて授業ができたと。
ところが、通常登校、全員の登校になってしまったら、もう途端にがさがさして、一人ひとりの状況を先生も見ることができなくて、そういう中で、登校渋りが起きているというお話を聞いたんですよ。だから、そういう点では、やはり心のケアがこの間大切ですよというお話を一貫してしていますけれども、やはりそういうのをしっかり見て、適切な対策というかな、取っていただきたいというふうに思います。
そういう中で、この間いろいろな、幾つの学校か分かりませんけれども、正確な情報か確かめてはいないんですけれども、低学年でも授業が間に合わないので、7時間授業をやるという話をされたと、2つの学校から、私は学校に行っている方から聞いたんですね。それは事実でしょうか。
◎教育指導課長 私どもも、学校はとにかく楽しいところ、まずそういったところ、あと、担任との信頼関係といったところを大事にしていきたいと思っておりますので、無理くり7時間目をやるというようなことについては話をしておりませんし、そういった事例についてはまだ私たちは把握しておりません。もし、具体的な学校名がおありでしたら、個別に話をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆
浅子けい子 委員 分かりました。やっぱり楽しいというか本当にやっと3か月学校に行かなくて、自分の家庭の生活時間で生活をしていて、それがくっきりときちっとした生活時間で、今やっていかなきゃならないと。
22日から全員が登校して、いざこれからというときに、やはりゆとりのある、詰め込みをしないという教育が重要だと思いますので、私も改めて、しっかりそこら辺の正確かどうか確認をいたしまして、また問題がありましたらお伝えしたいというふうに思います。
それとあと、こちらの報告なんですけれども、非常に日数で、例えば先ほども報告がありましたけれども、120日以上不登校だという方が、小学校で54人、それから中学校で321人、凄い深刻だなっていうふうには思うんですね。
それで今ソーシャルワーカーとか、スクールカウンセラーとか、頑張っていらっしゃって、極力一人ひとりの状況とか、家庭の実態とか、何か問題があるかなというところには、そういう対策を取っているんじゃないかというふうに思って、そういう意味では本当にいろいろな施策ができてきていると私も思っているんですが、この120日以上不登校という
子どもたちに対しては、どのような手だてを取っているんでしょうか。
◎教育相談課長 120日以上のお子さんたちの中で、学校以外の場で学んでいるお子さん、ここの表にはチャレンジ学級、中学校は55名というふうに書いていますけれども、そういう学校以外の場所で学んでお子さんもいらっしゃいますので、本当に深刻なお子さん、そういう場もつながっておらず、例えば我々の教育相談にも保護者が来ていないというお子さんに対しては、家庭に閉じこもりになっているお子さん、これは昨年度で20数名把握していますけれども、ここに対しては、生活保護のケースワーカーであるとか、ソーシャルワーカーの家庭訪問であるとかで、保護者とまずつながりを持って、家庭から次の段階のステップ、学校以外の場につないでいくような形の支援を引き続きやっていきたいというふうに考えております。
◆
浅子けい子 委員 というお話だと、やはりその子ども自身で、学校でいじめがあったとか、何かそういうことがきっかけで、きっかけはそうかもしれないけれども、今120日以上不登校だというのは、やっぱり家庭の中にもお母さんやお父さんのいろいろな問題もあって、そこがきちっと解決しないと登校へとつながらないということなんでしょうか。
◎教育相談課長 一概にはお伝えできませんけれども、家庭の要因の方もいらっしゃいますし、あと、ご本人の要因です。なぜ自分が学校に行けないのか分からないという、本人も分からないというお子さんもいるので、それぞれ一人ひとり見ていかないといけないのかなというふうに考えております。
◆
浅子けい子 委員 そういうことでいろいろな状態の子どもがいて、学校だけではなくて、いろいろな形のところに、やっぱり居場所をきちっとつくっていくということが一つは重要なのかなと思って、それもやられてきているんじゃないかと思いますけれども、今回あすテップというのが2校で始まりましたけれども、
新型コロナウイルスの関係で、これからなのかなというふうに思いますけれども、非常にお話を聞いたら、やっぱり入り口が別で、一般の
子どもたちと別のところから出入りができて、そこで1日、給食もちゃんと食べて勉強もできると。やはりそういう場所というのもできて良かったなというふうに思うんですけれども、まだできたばかりなので、2か所なんですけれども、地域的にはやはりそういうものもこれからつくっていただきたいというふうに思うんですが、これからもまた足立区全体で何カ所もつくっていくというような計画はあるんでしょうか。
◎教育相談課長 あすテップ以外にも、チャレンジ学級とか、あと、NPOの居場所支援の不登校支援であるとか、いろいろな場所が今できていますので、現段階では、特にこれ以上増やすということは考えておりません。
◆
浅子けい子 委員 分かりました。是非そのチャレンジ学級とか、あすテップとか、いろいろなそういう施策があるんですけれども、全体がよく私なんか初めての委員会でもあるので見えない、残念ながら分からないという感じがあるんですけれども、一般の方も、やはりそういう意味では、どんな施策があるのか、やっぱりぱっと分からないっていうような状況になっているんじゃないかと思うんです。
ですから困ったときに調べたら、すぐこういうものが、チャレンジ学級とか、あすテップとか、いろいろなものが分かるような、工夫も必要じゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育長 不登校支援ガイドというのを実はつくりまして、これを配布しております。是非ご覧になっていただくと、足立区の不登校の施策が他の自治体よりどれだけ進んでいるのかということが分かるということが一つと、それからご質問のあったあすテップについては、東京都や
文部科学省も足立区のやり方は認められないというのを、何とか折れていただいて、ここまでやってきています。
恐らく、1、2年のうちに成果を出しながら、その後どうするのか。一つの学校に二つの課程があるのは、
文部科学省は認めがたいと言っているわけですけれども、それについても、是非ご支援をいただいて、我々とすると教育機会確保法というのができて、必ずしも今の小・中学校に行かなくても、将来の自立の道を探るんだと、こういった法律もありますので、その趣旨にのっとってやっていきたいと、このように考えています。
○吉岡茂 委員長 よろしいでしょうか。他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 継続です。
◆たがた直昭 委員 足立区の施策が不登校の様々な要因を持つそれぞれの
お子様たちのために、どんどんラインナップが増えていって、様々な支援をしていただいているおかげで、最大1,000人を超えるところから160人も減ってきたというのは、私は方向性は全然間違ってないと思います。
ただ、特に今年なんかは
新型コロナウイルスの影響で、ご家庭の状況も激変しておりますし、保護者の方の意思で学校に行かせてないという方もいらっしゃるかもしれませんし、そういう意味では、先ほどご報告のあったスクールソーシャルワーカーなんかにも大きく活躍していただかなければならないのかなというふうにも思います。
まだまだ、やはりもっともっと減らしていかなくちゃいけないというのが、私は大事な目標だと思いますので、こちらの請願を皆さんの議論のきっかけにしていくべきだというふうに思いますので、継続でお願いいたします。
◆
浅子けい子 委員 様々な環境の中でも、やはりどんな子どももしっかりと居場所がつくられて、そして成長していくことができるという保障をやはりつくっていくという点で、この陳情ですか、採択をしたいと思います。
◆
長谷川たかこ 委員 採択。
○吉岡茂 委員長 それでは、これより採決をいたします。
本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○吉岡茂 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。
次に、(2)元受理番号13 児童・生徒の介助員登録者を増やす工夫・改善及び行事介助員を探す際の保護者の負担軽減を求める請願を
単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
では、
執行機関から説明をお願いいたします。
◎こども支援センターげんき所長 請願・陳情資料の23ページをご覧ください。
件名、
所管部課名は記載のとおりでございます。
請願の要旨ですけれども、介助員の登録者が増えるような働き掛け、工夫・改善を要望するということ、そして2番として、行事介助員を探す際の保護者の負担軽減の要望でございます。
内容でございます。
まず1番、令和元年度の状況です。
介助員配置までの流れは(1)に記載のとおりです。現在配置されている日常介助員数ですが、令和2年3月末で111名、行事介助員配置実績につきましては、3月末で77件でございました。
24ページでございます。
令和2年度の取り組みとなります。
まず、(1)介助員の登録者数を増やすための手立てです。今年度新たな取り組みといたしまして、イの区民向けの介助員募集の説明会開催、また、ウの区内4大学へ働きかけを拡充すること、そしてエの募集チラシ・ポスターなどの作成を予定しているところでございます。
(2)決定までのプロセスの見直しです。まず、これまで必ず現場での行動観察というものを伴っておりましたけれども、身体的な支援介助等の要請と行事介助に関しましては、こちらの行動観察を省略いたしまして、学校現場と書類との協議で進めさせていただきます。この手続を簡素化することで、今まで1か月半程度かかったものをおおむね1か月程度で配置に取り組んでいけるかと考えております。
○吉岡茂 委員長 次に、過去の審査状況につきまして、区議会事務局長から説明をお願いいたします。
◎区議会事務局長 本請願につきましては、他区の動向を注視しながら、介助員登録者を増やすための取り組みを調査研究していく必要があることから、継続審査となっているものでございます。
○吉岡茂 委員長 それでは、質疑に入ります。何か質疑ございますでしょうか。
◆
長谷川たかこ 委員 令和2年度の取り組みとして新規で幾つか出していただいて、凄くありがたいなと思っております。これ、実際に、いつ頃からこれを始めるのか詳細を教えていただけますでしょうか。
◎支援管理課長 まず、大学につきましては、今、当たっているところでございます。
ポスターにつきましては、ほぼ完成いたしましたので、出来上がり次第、各学校、それから大学、場所によって区民事務所等で、もし可能であればという、広範囲にポスターを掲示していければと考えております。
また、区民説明会につきましては、計画はできておりますが、今の状況ですので、
新型コロナウイルスの状況を見ながら、区民向けの説明会を開きたいと考えております。
◆
長谷川たかこ 委員 区内4大学へというのは、この4大学、具体的には、どちらになりますでしょうか。全てということですね、大学、足立区内にある。
それで、協力を依頼なので、これは確実、協力してくれるとは限らないということですかね。
◎支援管理課長 あくまでも協力ということですが、個人的に当たっていければなというふうに考えております。
◆
長谷川たかこ 委員 是非この当事者の皆様の思いをしっかりと4大学にお話をしていただいて、本当に強力にこの協力体制が組めるようにご尽力していただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 継続です。
◆吉田こうじ 委員 継続でお願いします。
◆
浅子けい子 委員 賛成です。
◆
長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、これより採決をいたします。
本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○吉岡茂 委員長 挙手多数であります。よって継続審査と決定いたしました。
次に、(3)元受理番号18 小学校の図書館に直接雇用の図書館司書の配置を求める陳情を
単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
最初に、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告いたします。
◎区議会事務局次長 元受理番号18 小学校の図書館に直接雇用の図書館司書の配置を求める陳情につきましては、6月24日付で24名の追加署名の提出があり、合計で3,054名になりましたので、ご報告いたします。
○吉岡茂 委員長 それでは、
執行機関から説明をお願いいたします。
◎
教育指導部長 お手元の請願・陳情説明資料の2ページのほうをご覧いただきたいと存じます。
本陳情の要旨でございますけれども、小学校の図書館に中学校と同様、直接雇用の図書館司書を毎日配置して欲しいというものでございます。
小学校の現状につきましては、従来、図書館ボランティアの配置にとどまっておりましたけれども、平成29年から事業者に委託をする形で、週に1回6時間の支援員の配置を開始しており、今年度から、なかなか委託ですと学校との連携が厳しいので、派遣という形に切替えまして、学校との連携強化を図り、また、日数のほうも週1日から週2日間ということで増やして対応しているところでございます。
支援内容については、項番2に記載のとおりでございます。また、項番3に他区の状況を示してございますので、お読み取りをいただければと存じます。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
次に、過去の審査状況につきまして、区議会事務局長から説明をお願いいたします。
◎区議会事務局長 本陳情につきましては、小学校図書館支援員派遣事業の効果や課題を検証しながら、今後の対応を検討していく必要があることから、継続審査となっているものでございます。
○吉岡茂 委員長 それでは、質疑に入ります。何か質疑はございますでしょうか。
◆長澤こうすけ 委員 先ほど、
教育指導部長から説明を受けましたけれども、今回この陳情の中には直接雇用に切替え、毎日配置してくださいとありますけれども、今回、派遣契約が始まったばかりで、まず、派遣契約の期間というのはいつまでなんでしょうか。
◎
教育政策課長 今年度の契約の期間でございますが、これは1年更新でございますけれども、要項で選考会議で認められれば、2回まで随意契約で延長できるということですので、その区切りは令和4年というふうになっています。
◆長澤こうすけ 委員 この陳情を審査するに当たっては、その派遣の契約途中で、例えばこの陳情を採択をして、派遣契約を切ることはできるんでしょうか。
◎
教育政策課長 契約上は可能となってございます。
◆長澤こうすけ 委員 それから、毎日配置してくださいとありますが、確かに毎日配置できたほうが、利用者、
子どもたちにとってもいいかと思います。それで今、週1回から週2回に増やして、
子どもたちの満足度というか、利用をしている内容とかについて、どのような分析をされていますか。
◎
教育政策課長 残念ながら、今回、
新型コロナウイルスの件で、ほとんど学校図書館が機能していないということなので、まだ評価には至っておりません。
◆長澤こうすけ 委員 となると、まずは今回増やしたことによって、週2回でどういったことができるようになってとか、これ以上増やすと更にメリットこういったものがありますとか、そういったものを分析していく必要があると思うんですけれども、どのようにやっていきますか。
◎
教育政策課長 想定といたしましては、貸出回数が多分増えるだろうなというふうなこと、それから、図書館支援員が先生方の授業の支援をするということが結構増えるだろうなということが予想されますので、そういったことについては、年度末に改めてどうなったかは調査をしたいというふうに考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員 最後に、この
新型コロナウイルスが長期化するんじゃないかという見方をされていますけれども、この中で、図書館の利用率、結構下がっているんじゃないかと思うんですが、そういった意味でも、例えば今、週2回やっていて、週2回で対応できるんじゃないかなというふうな考えも出てくると思うんですが、いかがですか。
◎
教育政策課長 週2回が多いのか少ないか分かりませんけれども、毎日授業があるわけではないので、週5日はいらないなというふうなこと、それから、前回の校長会からのアンケート調査でも、週2回、週3回が3割ぐらいずついて、あとは、特段要望はなかったということも実際にありますので、状況を見極めながら、判断していきたいと考えてございます。
◆
浅子けい子 委員 今までは業務委託であったものが、業務委託だと、何かいろいろ聞いたりとか話をしたりすると偽装請負になってしまうということで、そういう点で、今回は派遣にしましたと言うのですが、しかし、こちらのように何で直接雇用というふうにしなかったのかなというふうに思うんですね。
中学校では、平成29年から直接雇用で全校配置になりました。その効果というのはどうなんでしょうか。
◎
教育政策課長 中学校に配置したときの効果ということでお答えしますと、今まで学校図書館自体がクローズになっていたということで、学校図書館へ配置したことで、学校図書舘が中学生たちの居場所になったということで、大変大きな評価を得たというふうなことを聞いてございます。
◆
浅子けい子 委員 居場所だけではないと思うんです。やっぱり授業と連携して、こういう本が今、楽しいよとか、こういう本を参考にして読みましょうとか、やはりそういう紹介とか、授業との連携も、今も取っているんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎
教育政策課長 それは中学校とも小学校も一緒に授業支援をしているということは聞いてございます。
◆
浅子けい子 委員 そういうことは、小学校でも業務委託でもやっていたと。何が違うかというと、やはりこの働き方の問題ですけれども、直接雇用であれば、安定していまして、そして、今度、会計年度任用職員制度というのがつくられて、きっとこの中学校の図書館支援員というのはそれに該当するようになったんじゃないかと思うんです。違いますか。
◎
教育政策課長 中学校の図書館職員は会計年度任用職員となりました。
◆
浅子けい子 委員 私、随分前なんですけれども、荒川区で、かなり図書館支援員が頑張っているということで伺ったことがありました。そのときに、ちょうど対応した方が、実は、私は以前は足立区で仕事をしていましたと。でも、足立区だと、仕事が不安定で、図書館支援員でずっときちっと働きたいのに働くことができなかったと。だから荒川区で今度は、この方も直接雇用で働いて、今は安定して仕事ができていますと言うんですね。
やはり図書館の仕事も、ただ、いろいろなことをこなしていればいいというだけではなくて、やっぱりその学校の
子どもたちの様子とか、
子どもたちの関わりも必要だというふうに思うんですね。そういう点では、やはり直接雇用でしっかりと
子どもたちとも関わりを持つ、そして教師とも連携を取る、そういうことをやっていくことが必要だと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎
教育指導部長 私どもも直接雇用の図書館支援員の意義とか必要性については十分理解をしております。
ただその一方で、小学校69校分、要は69人の図書館支援員、一定以上の資質をお持ちになられている方を揃えるということが非常に難しい状況でございましたので、今回、委託あるいは派遣という方策を取らせていただいているというところでございます。
◆
浅子けい子 委員 それでは、区のほうでは、直接雇用でやってみたいというお考えはあったんですか。
◎
教育政策課長 平成20数年には、小学校にも直接雇用という考えがございましたけれども、先ほど
教育指導部長のご答弁もありましたけれども、専門性を持った即戦力になる人材確保が非常に難しいということで、委託事業、それから今で言うと、派遣事業に至ったというような経緯がございます。
○吉岡茂 委員長 よろしいですか。
◆吉田こうじ 委員 1点だけ、全校の事業形態を人材派遣に変更ということは、人も替わっているということなんでしょうか。
◎
教育政策課長 週1回から週2回に増やしたことがありますので、替わっている学校もあるし、替わらない学校もあるというようなことでございます。
◆吉田こうじ 委員 ということは、今まで委託していたところの働いていらっしゃった方が週1回が週2回になったということもあり得るということでしょうか。
◎
教育政策課長 前回、委託事業者が今度派遣事業をすることになったので、基本的には替わりはございませんけれども、追加の職員を投入したこともあって、それと状況が変わりましたので、替わったところもあれば、同じ学校もあるというようなところでございます。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 継続です。
◆吉田こうじ 委員 継続でお願いします。
◆
浅子けい子 委員 やはり子どもが本を読むことが本当に好きというような状況・環境をつくるのは大変大事なことだと思います。そういう点では、今回の派遣とかではなくて、やはりしっかり直接雇用で図書館司書を雇用して関わっていただきたいというふうに思っています。採択です。
◆
長谷川たかこ 委員 継続でお願いします。
○吉岡茂 委員長 これより採決をいたします。
本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○吉岡茂 委員長 挙手多数であります。よって継続審査と決定いたしました。
○吉岡茂 委員長 次に、(4)元受理番号19
新田地区の学校計画見直しを求める陳情、(5)元受理番号20 小中一貫校
新田学園の教育環境改善のために学校用地拡張を求める陳情、以上2件を一括議題といたします。
前回は継続審査であります。
また、報告事項(5)
新田学園第二校舎バス乗り場整備工事の完了時期についてが本陳情と関連しておりますので、合わせて
執行機関より説明を求めます。では、
執行機関の説明をお願いいたします。
◎学校運営部長 資料3ページをご覧いただきたいと思います。
まず、元受理番号19の陳情の趣旨でございますが、新田小学校の学級数と人数が、区が適正規模とする学級数と人数をはるかに上回り、様々な問題や課題が生じている。
今後迎えるピークの対応として、
新田学園の分離と
新田地区へのもう1校の新設を検討して欲しい。また、災害時に垂直避難が可能な校舎を建設して欲しいというものでございます。
続きまして、9ページをご覧いただきたいと思います。
元受理番号20の陳情の趣旨は、
新田地区唯一の学校が施設を3カ所に分散され、安全上・教育上の問題が生じている。
第一校舎に隣接する新田さくら公園へ学校用地を拡張し、
子どもたちが校舎と校庭が隣接した環境で学校生活を送れるよう、同じ敷地内に新たな第二校舎と拡張した校庭を設置して欲しいというものでございます。この2つの陳情につきましては、ほぼ同様の趣旨でございますので、説明資料の内容及び計画につきましては、同一のものとしております。
そのまま9ページをご覧いただきたいと思います。
新田学園施設設置の経緯でございますが、平成22年4月に小中一貫校として開校いたしました。
しかしながら、当初想定していた児童・生徒数を大幅に上回り、普通教室が不足することが判明したため、その対応策として再開発地区J街区をURから購入し、新校舎を建設することといたしました。
その第二校舎は、平成25年4月に開校し、1年生から4年生までが第二校舎で学校生活を送るようになりました。
しかしながら、新田一丁目に大型マンションが建設されるなど、その後も、更に児童・生徒数の増加が見込まれたため、教室については対応可能ではありましたが、運動施設が不足する見込みとなり、学校関係者や地域住民の方々と対応策を協議した結果、旧新田小学校跡地にグラウンドを新たに整備することが最善策との結論となりました。
その対策を、平成29年8月に
文教委員会で報告し、その後、グラウンド整備に要する予算と工事契約議案が区議会で議決され、旧新田小学校跡地にグラウンドを整備することとなりました。
当初、当該第二グラウンド整備工事は、本年3月に竣工予定でございましたが、土壌汚染対策に伴う新たな地中障害物と汚染土量の増加、更には、安全対策のための防球ネット範囲の拡大などによりまして、竣工予定をいったん7月末に変更させていただきました。
しかしながら、更なる地中障害物の発生とともに、北側都道の道路舗装仕様と範囲の変更によりまして、竣工予定は8月末と再度延期せざるを得なくなっております。まことに申し訳ございません。
12ページは
新田学園の児童生徒数の推移でございます。また、14ページは、昨年度、区が実施した人口推計、高位推計による今後の児童生徒数とクラス数の見込みでございます。児童生徒数とクラス数は令和2年度1,834人、53学級がピークになるという見込みでございましたが、実際の生徒数は、12ページに記載のとおり、令和元年度の1,833人がピーク、学級数は平成30年度の53学級がピークとなっており、今後は減少していく見込みでございます。
この推計を基にいたしますと、まず、教室数は現行の第一校舎と第二校舎で不足が生じることはなく、対応可能ではございますが、令和15年度以降の児童・生徒数の減少が僅かなものとなるため、将来的にも第一校舎だけでの対応はできないとの結果になっております。
また、運動施設につきましては、当面は現在、整備中の第二校庭の活用が必要となり、第一校舎と第二校舎の運動施設のみで体育授業が実施可能となるのは令和8年度以降の見込みでございます。
更に、第一校舎の運動施設だけで対応可能となるのは、令和13年度以降の見込みとなっております。
続きまして、
文教委員会報告資料の13ページをお開きいただきたいと思います。
新田学園第二校舎バス乗り場整備工事の完了時期についての報告でございます。
まず、14ページをご覧いただきたいと思います。
第二グラウンドへ児童が移動するためのバス乗り場につきましては、当初、第二校舎敷地の東南側、この図面では、右下の色の濃い部分に整備する予定でございましたが、この場所は休み時間における児童の遊び場が隣接しているため、安全管理上望ましくないこと、また、保護者からも場所の変更要望がございましたので、検討の結果、敷地の北西側、この図面で言いますと左上の色の黒い部分に整備することにいたしました。
恐れ入ります、13ページにお戻りください。
この北西側のバス乗り場の整備に当たりまして、地下に封じ込めた汚染土壌の対策として、東京都環境局への届出等の手続が必要となったため、当初の
着工予定は本年5月でございましたが、これが7月となり、これに伴い、工事完了は9月末へと変更になってしまいました。
児童の安全管理を徹底するため、第二校舎と第二グラウンドは、共に
新田学園の敷地内で児童はバスを乗降いたしますので、このバス乗り場の整備は不可欠となります。
学校側は、工期の始まる10月12日から活用する予定ということで事業スケジュールを組んでおりますので、工事完了時期が遅れることによる支障は特にないということでございますが、ご心配、ご迷惑をおかけすることになってしまいました。お詫びを申し上げます。まことに申し訳ございません。
○吉岡茂 委員長 次に、過去の審査状況につきまして、区議会事務局長から説明をお願いいたします。
◎区議会事務局長 本陳情につきましては、人口推計の結果を踏まえ、長期的な視点から検討していく必要があることから、継続審査となっているものでございます。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
それでは質疑に入ります。何か質疑はございますでしょうか。
◆たがた直昭 委員 もう時間も時間ですので、端的にやらせていただきたいと思います。
まず、人口推計に関してなんですけれども、この陳情者、今後迎えるピークの対応としてと書いてあるんですけれども、先ほど私、前半に松野部長から
新田地区の人口は減少傾向にありということになっておりまして、今の学校運営部長の説明だと、今がピークで、これからがだんだん減ってくるということなんですけれども、この点についてはいかがですか。
◎
学校施設課長 た
がた委員のおっしゃるとおりでございます。
◆たがた直昭 委員 分かりました。ただ、以前も想定外でまた増えたというケースがありますので、100%必ず減るということは言い切れないと思うんですけれども、例えば、舎人とか入谷地域においては、今、令和なんですけれども、平成34年ぐらいのときに、生産緑地法で変わるので人口推計が読めないということで言っているんですけれども、この
新田地区におきましては、今、例えばこれから開発ができるような土地とか、そういうことはないんですか。
◎
学校施設課長 新田地域におきましては、開発進んでおりまして、ただ、まだ余剰地と言いますか、空いている土地もございますので、今後開発される予定もあろうかと思います。その辺は建築部門と連携を取りながら情報を得て、対応していきたいというふうに考えてございます。
◆たがた直昭 委員 分かりました。その辺が間違えると、また根本的に数字が全然違ってきちゃいますので、しっかりと連携を取っていただきたいと思います。
あと、この陳情者なんですけれども、
新田地区には地域住民の避難所も人口に対して不足しているということで書かれております。当然、学校が少ないとか、避難所が少ないとかということがあるんですけれども、いずれは避難所はつくるのはそうなんですけども、例えば、明日あさって何かあったときに、避難所が足りません。そのときに、ここは都立高校があるので、その辺との連携というのはいかがなんですか。これは災害対策課になるのかな。
◎副区長 現在、東京都のほうと活用できるようにということで協議を進めております。一刻も早く活用できるようにしていきたいと思います。
それと先ほどの質問の1点だけ、実は
新田地区、外国人の人口の伸びが一番になっております。そういった意味で、外国人の推移を見ていく必要もあるというふうに思っています。
◆たがた直昭 委員 分かりました。よろしくお願いします。
あと、陳情で、教育環境改善のためということで、新田さくら公園が隣接しているということで、学校用地を拡張して欲しいと。同じ敷地内に新たな第二校舎と拡張した校庭を設置することを求めるということなんですけれども、現実的にはこれ、いかがですか。
◎みどりと公園推進室長 新田さくら公園につきましては、都市計画公園ですので、単純の廃止は難しいというふうに考えておりますので、所定の手続ということで、都市計画審議会の中で、例えば代替地を準備するだとか、あと、国庫補助金をいただいていますので、国庫補助金の返還ですとか、地域の合意ですとか、そういったところをクリアすれば、可能というふうには考えております。
◆たがた直昭 委員 分かりました。可能ということは可能ということですね。ただ、いろいろな手続とか関係があるということで、分かりました。
あと第二グラウンドですか、ここでいろいろ動くと思うんですけれども、私も当初聞いたときに、グラウンドがない、ないから車を出す、車を出して体育の授業を受けるのかと聞いたときには凄いびっくりしたんですけれども、ここまで進んでいるということなんですけども、新田のまちづくり協議会連絡会を発足させて、地域住民とか保護者とか、それぞれ意見を聞いた結果がこういう結果になったと思うんですけれども、その辺についての経緯をもう一度お願いします。
◎
学校施設課長 経緯としましては、た
がた委員おっしゃるとおりの形で、地域の連絡会、まちづくり連絡会と、あと、学校の開かれた推進協議会等のご意見を聞きながら進めてまいりまして、いろいろ候補地もございましたけれども、結果としまして今回の、前の新田小学校の土地でグラウンドをつくるという経緯になってございます。
◆たがた直昭 委員 分かりました。いろいろしゃべりたいんですけれども、時間もあれですので、あと、第二グラウンドの竣工が2回も遅れているんですね。いろいろ状況は書いてあるんですけれども、これについてはいかがですか。
◎
学校施設課長 大変申し訳なく思ってございます。2回も工期も変更させてもらったということで、若干、地盤の中の地質のこととか、そういった経緯もございまして、スケジュール的に読めない部分がございましたけれども、本当に大変申し訳ないことだというふうに考えてございます。
◆たがた直昭 委員 分かりました。これ、私考えられないことだったんですけれども、もうこれで無事竣工できるようにこれから動いていただきたいと思います。
あと2点だけ。バスで送迎されるかと思うんですけれども、一番言われているのは、やっぱり安全性の問題を言われていると思うんですけれども、
新型コロナウイルス対策も含めて安全性についてはどういうふうに考えておりますか。
◎
学校施設課長 安全、
新型コロナウイルスの対策で、大変ご心配をいただいているところです。それにつきましては、移動する距離も5分程度だとか、あと、前を向いて、当然おしゃべりしないだとか、窓が開くバスを今、考えてございますので、そういった環境を使って対応していきたいというふうには考えてございます。
◆たがた直昭 委員 最後に、私あの辺でたまにウォーキングとかすると、上から第二グラウンドがよく見えるんです。土手の上から。あそこに夜間照明とかいろいろついておりますけれども、最終的には
子どもたちの体育の授業と同時に、地域的な開放というのはどういうふうに考えていますか。
◎
学校施設課長 地元の方からもそういったご意見もいただいていますので、今後はその関係についても検討していきたいというふうに考えてございます。
◆たがた直昭 委員 最後に、やはりいろいろもう二転、三転、四転あった中でようやくここまで来たということでありますので、地元住民、そして保護者の意見というのはきちんと聞いて、今後も進めていただきたいと思いますので、要望としてよろしくお願いします。
○吉岡茂 委員長 他に質疑。
◆
浅子けい子 委員 今お話があったように、新田は一貫校として、住民の方がどれほど賛成したか分かりませんけれども、そういう方針でつくられて、そして人口推計も誤ってしまったと。本当に出だしから、本当に親御さんとかお子さんにご迷惑をかけてきているというふうに思います。
先ほどいろいろお話がありましたけれども、10月からいよいよ新しい校庭にバスで行くと。窓を開けてとか、みんなしゃべらないでと言いましたけれども、例えば昨日とかおととい、凄い雨が降りまして、普通のバスでもとても窓を開けてられないということで、皆さんそういうお話をしていました。結局、
新型コロナウイルスの問題が今回あって、本当に3密を防ぐとか、感染を防ぐという点では、今お話があった点だけではまだまだ十分じゃないというふうに思うんですけれども、親御さんも当面はそれを一番心配しているかと思いますが、どうなんでしょうか。
◎
学校施設課長 今、保護者の方は心配だというご意見をいただいていまして、やはりそういったバスで行くというところがありますので、その辺は今後いろいろ工夫してやっていきたいというふうには考えてございます。
◆
浅子けい子 委員 私もちゃんと調べてないんですが、大体、3・4年生がバスで第一校庭に行くと。そうすると、この人口の人数で言うと、560人の
子どもたちがそこに往来するわけですけれども、バス何台で授業をどのように組み合わせてとかっていうような、もう案は考えているんでしょうか。
◎
学校施設課長 3・4年生の各クラスの、今のバスとしましては大型バス、小さいバスということで、2クラスで80人の移動という形で考えてございます。
その中で、授業の組み合わせにつきましては学校のほうにお任せはしていますけれども、きちっと10月12日、次の学期から使えるようにやっていくということで考えてございます。
◆
浅子けい子 委員 秋になってまた
新型コロナウイルスの第2波とか、あとインフルエンザとか、冬に向かって、また新しい危惧がされているところです。ですから、本当に住民の方と親御さんのご意見をしっかりと取り入れて、実施をしていってほしいと思います。要望です。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 継続です。
◆たがた直昭 委員 継続でお願いします。
◆
浅子けい子 委員 継続です。
◆
長谷川たかこ 委員 継続でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、これより採決をいたします。
本件は継続審査とすることにご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 ご異議ないと認め、継続審査と決定いたしました。
次に、元受理番号21 健常児と障がい児が関わる時間を増やすインクルーシブ教育の拡大と医療的ケア児や重症心身障害児を受け入れる保育制度を求める陳情を
単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
それでは、
執行機関から説明をお願いいたします。
◎
子ども家庭部長 請願・陳情説明資料の25ページのほうをお開きください。
元受理番号21、件名、
所管部課名は記載のとおりでございます。
陳情の要旨でございますが、1つ目は、保育園・幼稚園・小学校・中学校でのインクルーシブ教育の拡大、2つ目は、医療的ケアや重症心身障害児を受け入れる
保育施設の設置等、医療的ケアの実施体制を整えるということでございます。
まず、インクルーシブ教育の現状についてご説明をいたします。
保育園・幼稚園におきましては、同じクラスで生活を共にし、専門職と連携しながら保育士等が関わっております。推進には、特に令和元年度に東京都の認定を受けた保育士等のキャリアアップ研修の位置付けをしまして、66名が研修修了者として認定されているところでございます。
また、小学校・中学校につきましては、副籍制度を活用して、都立特別支援学校に在籍しながら、居住する地域や学校とのつながりを持つ取り組みというのも行っております。
これに加えまして、特別支援学級配置校については、通常の学級の児童・生徒との行事や授業で交流を深めています。また、花畑地域におきましては、複数の学校が参加しているオランダ連携プロジェクトの授業で、学校や障がいの垣根を越えて交流が展開されているという状況でございます。更に、特別支援学校と公立学校、音楽やスポーツを通じた交流なども行われているところでございます。
次に、医療的ケア児等の対応状況について説明をいたします。
現在、モデルではありますが、医療的ケアが必要なお子さんを保育園で受け入れておりまして、更に令和3年4月から区立園3園で受けられるように仕組み体制を構築しているところでございます。
重度心身障害児につきましては、主治医より意見をいただきまして、集団保育が可能である場合には受け入れているという状況でございます。
なお、医療的ケアは安全性を重視する観点から看護師が行うこととしまして、保育士について、ケアをするという点は考えておりません。
○吉岡茂 委員長 ご苦労様です。
次に、過去の審査状況につきまして、区議会事務局長から説明をお願いいたします。
◎区議会事務局長 本陳情につきましては、都及び他区の動向や医療的ケア児ネットワーク協議会等の推移を注視し、検討していく必要があることから、継続審査となっているものでございます。
○吉岡茂 委員長 それでは、質疑に入ります。何か質疑ございますでしょうか。
◆長澤こうすけ 委員 このインクルーシブ教育、非常に重要なことだと思っているんですけれども、まず、今、幼稚園は各私立幼稚園が認めて入れると思うんですけれども、保育園で、インクルーシブ教育というか、医療的ケア児、重症心身障害児、入園状況はどのようになっていますか。
◎子ども政策課長 区立保育園におきましては、医療的ケア児、モデル的に受け入れを行っておりまして、1園で1名の方を受け入れております。
重症心身障害児の方につきましては、こちらに記載のとおり、3園で4名の保育を実施しております。
◆長澤こうすけ 委員 こういったインクルーシブ教育をしたいという保護者の方がいらっしゃったときに、1園となると、なかなか選択的な幅が、エリア的なものもあると思うんですが、難しいと感じるんですね。そういった意味で、今後、広げていくとか、そういったことについて、区はどのような考えを持っているんでしょうか。
◎子ども政策課長 医療的ケア児につきましては、令和3年4月の区立園3園で受け入れをしていきたいということで、今、体制等の検討をしております。
◆長澤こうすけ 委員 それと、保育園にそもそも入園できないと、こういったインクルーシブ教育が受けられないと思うんですが、こういった
子どもたちに対して何か指数が上がるとか、そういった取り組みはしているのでしょうか。
◎子ども政策課長 例えば医療的ケア児というよりは、発達支援の障がいのお子さんにつきましては、入所指数を2点加算するなど対応しております。
◎子ども施設入園課長 今回、令和3年度から医療的ケア児の受け入れを受けるに当たりまして、指数の加点についても検討を進めているところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 分かりました。区としても、そういったところはやっぱりやっていかなきゃいけないというところの姿勢をそこの指数とか、そういったところで感じているんですが、また動きがあったら教えていただきたいと思います。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 継続です。
◆吉田こうじ 委員 継続です。
◆
浅子けい子 委員 採択です。
◆
長谷川たかこ 委員 継続でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、これより採決をいたします。
本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○吉岡茂 委員長 挙手多数であります。よって継続審査と決定いたしました。
次に、(7)受理番号5 足立区立小・中学校全ての給食調理場に空調設備の設置を求める請願、
(8)受理番号6 足立区立小・中学校全校の給食調理室に空調設備の設置を求める請願、以上2件を一括議題といたします。
最初に、受理番号5の請願について、署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をいたします。
◎区議会事務局次長 受理番号5 足立区立小・中学校全ての給食調理場に空調設備の設置を求める請願につきましては、6月22日付で50名、また、7月1日付で336名、合計で386名の署名の提出がありましたので、ご報告いたします。
○吉岡茂 委員長 それでは、新規付託でありますので、
執行機関の説明を求めます。
◎学校運営部長 請願・陳情資料16ページをご覧いただきたいと思います。
受理番号5の請願の要旨は、熱中症や食中毒のリスクを抱えている小・中学校の給食調理場に、早急に空調設備を設置して欲しいというものでございます。
続きまして、18ページをご覧いただきたいと思います。
受理番号6の請願の要旨は、安全な給食がつくれるよう、小・中学校の給食調理室に空調設備を設置して欲しいというものでございます。
この2つの請願はほぼ同様の趣旨でございますので、説明資料の内容及び経過につきましては、同一のものとさせていただいております。
内容説明の前に、まずお詫びを申し上げます。
給食調理室のエアコンにつきましては、教育委員会側の調査不足によりまして、これまで正確な情報を議会側に提供することができておりませんでした。まことに申し訳ございませんでした。
それでは、内容を説明させていただきます。
足立区では、平成30年度以降の新築校や改築校の給食調理室にはエアコンを設置しておりますが、現在設置済みが3校、建設工事中で設置を予定している学校が3校、計6校でございます。
平成30年度より前に建設した学校の給食調理室にはエアコンは設置されておりません。
こうした中、近年、異常な暑さが続いておりますので、緊急の熱中症対策といたしまして、平成30年10月に移動式スポットクーラーを各校に2台ずつ設置いたしました。既存校へのエアコン設置に当たりましては、室内機の設置場所について、既存設備による制約があることや、夏休み期間内に工事を完了させる必要があることなど技術的な課題がありますが、今後これらの課題を整理し、エアコン設置に向けた検討を進めていく予定でございます。
本年度につきましては、スポットクーラーの有効活用に加えまして、調理員が身につけるネッククーラー、あるいはスポーツドリンクを準備するなどの対策を講じてまいります。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
それでは、質疑に入ります。
◆吉田こうじ 委員 私どもの会派で、平成30年の第3回定例会の会派の代表質問で、やはり要望をさせていただいた経緯がございます。
釈迦に説法的なお話になって大変恐縮なんですが、今、学校運営部長からご報告がありました、今年度はそういう調査をしていくというような方向性がありました。その調査の内容、どの辺を重点を置いて調査を進められるのかということを一つお聞きしたいと思います。
というのも、足立区の場合はおいしい給食で、情報連絡にもありましたけれども、275tも残菜が減らすことができていると、大変重要な事業の一つだというふうにも捉えておりますけれども、その中で、やはりこの給食室で働く方、約800名というふうにもお伺いいたしましたけれども、そういう方々のやはり健康を守っていくっていうのは非常に大事なことだというふうにも思います。
また、このおいしい給食事業を継続していくという意味でも大事なことだと思いますけれども、今年度の、先ほどおっしゃっていた、調査をしていくという、どの辺の項目に着目して調査をされるのか、お聞きしたいんですが。
◎教育長 この件では、昨年もご質問いただき、また、それ以前からもいろいろなご要望をいただいていたんですけれども、様々な理由で、ここに書いてありますけれども、室外機、室内機はどこに置くのか、構造上の問題、技術的な問題、工事期間の問題なんかで非常に難しい、困難である、できない、こういうふうに私どもも思っておりました。
ただ、今回、他区の調査の中で一気にできた学校が2、3年かけてやっているんですけれども、それができたという所、お金の問題もありますけれども、期間の問題もありますけれども、近隣区でできたということ、構造的にも当区とそれほど変わらないだろう区ができたということ、ですからそれをまず調査をして、どういうふうにしたらできるのか。恐らく、うちと同じような構造であれば同じような課題があったはずですので、それを洗うということと、それから、各区そうは言っても、つくった時期も違いますし、構造も違うので、それについてはきちっと効果のある機器の配置ができるかということを、それぞれ調査をさせていただいて、早ければ来年度の予算にも、全校というわけにもいきませんけれども、夏の間にできる工事限られていますから、そういったところも含めて検討させていただきたい、このように思っております。
◆吉田こうじ 委員 ありがとうございます。エアコンってエアコンディショニング、また、空調というのは空気調和の略なんですけれども、温度、湿度、それから清浄度、それから気流とか、その辺が非常に大事になってくると。
とにかく今、私が考えているのは、冷たい空気を働いている方にばっとやればいいという、そういう単純なものではないと思うんです。後からやるにしても、例えば、置換換気とかという名前聞いたことある方いるかどうか分からないんですけれども、こういう天井高い所は、逆に下から温度調節をした空気を入れて、上から吸い込むと。人がいる範囲をとにかく涼しくしようよという考え方もあるし、もう一つは、表面温度が高くならない厨房機器というのも今出ているんです。
私も昔、金属関係の仕事をしていました。冬はきんきんに冷えたものが、冷蔵庫のように冷たくなって、夏は厨房のステンレスそのものが熱を帯びてヒーターになっちゃうんです。なおかつ、そこから物凄い蒸気が出てきますので、大変な職場になってくるのはもう目に見えて分かっている話なんですけれども、その中で厨房機器の表面温度が上がらないなんていう、そういうものも今各ガス会社なんかからも出ております。
何が一番効率的で、コストパフォーマンス、いわゆる費用対効果が上がるのかっていうことで、ただ単に、吹き出す風を強く冷たくということじゃなくて、快適に作業ができるようにしていくにはどうしたらいいかっていう観点を、是非専門家の方々に聞きながら、後から、改築でやる事業にしても、きちっとその辺は効果の出る形を調査していただきたいなというふうにも思うんですけれども、いかがでございましょうか。
◎学校運営部長 ただいま
吉田委員ご指摘のとおり、後からやるということですので、一番いいものを、一番効率的なものをやっていかなければいけない、そのためには、様々な視点から検討させていただく、専門業者からもきちっと話を聞いて、効果的・効率的なエアコンを設置してまいりたい。それから同時に、今、ご質問にもありましたけれども、熱の出ないような機器を取り揃えていく、こういったことも合わせて研究してまいりたいというふうに考えております。
◆吉田こうじ 委員 かつてそっちの専門だったものですから、専門的なお話になって恐縮なんですけれども、ちょっとやった人間でもこのぐらいのことは分かるわけですから、やはり専門家の方に是非、相談しながら、丁寧にやっていただきたいという要望させていただいて終わりにします。
◆
長谷川たかこ 委員 是非、今のお話を踏まえて、積極的にこれから予算立てをしながら、他区の状況を見て、一番効果の高いものを入れていただきたいと思いますが、現場の声はお届けしないと、と思いますので申しますが、夏場は室内が43度から50度近くになると。スポットクーラーをつけていただいても、室内は暑いままで、スポットクーラーの機械の下にたまる水を捨てるだけになってしまって、かえってやることが増えている感覚が生じていると。建物の構造上風通しが悪く、換気扇を回したとしても気温が下がらないということですので、是非このことを含めて、どんどんご検討を積極的に進めていただき、早くにエアコンを設置していただきたいと思いますので、お願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 この請願に関しては、我々自民党も長年、様々な場面でこれを検討するように問合せをしてきました。
その中で、熱中症、猛暑が数年前、もう10年ぐらいと言ってもいいかもしれないんですけれども、ある中で、今までこういったものを設置するというのは検討してきたことはあるのでしょうか。
◎
学校施設課長 議会等からもそういうお声いただいています。また、各現場の方、そちらのほうからもお声をいただいて、検討はさせていただいたところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 検討してきたのになぜ今までやってこなかったのでしょうか。なぜできなかったのでしょうか。
◎学校改築担当部長 申し訳ございません、今までの技術的な経験から思い込みがあったかと思いますけれども、非常に現場のほうが難しい状況だということを考えまして、現場のほうを実際に確認をするというところまでたどり着けなかったことがやはり一番大きな原因だと考えております。
◆長澤こうすけ 委員 今回のことで、現場を確認してないということは給食室の問題以外にもあるんじゃないかなというふうに思われてしまいますが、教育委員会のそういった姿勢が、今回この給食室の問題も含め、しっかりやっていかないといけないということを非常に強く思います。
そんな中で、例えば特別区の中、23区の中で、こういった給食室のエアコン設置、これが済んでいる自治体はどれぐらいあるんでしょうか。
◎
学校施設課長 100%入っているという区につきましては、今のところ、8区程度があるというふうに把握してございます。
◆長澤こうすけ 委員 そんな中で、私、事前に聞いたら、100%じゃなかったのを、大幅終わっているのが17区ぐらいあるんじゃないかというふうに聞いているんですけれども、そういったデータを集めて参考にはしてこなかったのでしょうか。
◎
学校施設課長 前年度も同じような調査をさせていただいています。その中で、各自治体の中で、エアコンだとかスポットクーラーの捉え方が少し違っていた部分もございまして、改めて今年度取らせていただいて、結果がこういった今の状況になってございます。
◆長澤こうすけ 委員 捉え方が違うということではあるんですけれども、要は、詳しくは聞いていなかったということですよね。それは、エアコン設置していますか、設置してないですか、そういった簡素的な問合せをしていただけということでしょうか。
◎
学校施設課長 長澤委員おっしゃるとおりでございます。
◆長澤こうすけ 委員 それでは仕事をしているというふうには言えないのではないでしょうか。
特に、足立区はおいしい給食で売ってきて、全国的にも有名な自治体になっているのにもかかわらず、そういった給食をつくっている人たちを過酷な状況に追い込んでいると。こういったことは本当は認められないことだと思うんですよね。
ましてや、きょうの朝も報道出ていましたけれども、隣接している自治体で3,453名の食中毒、こういったものが出ています。
足立区はおいしい給食を提供する自治体を外にどんどん発信していくに当たって、こういったところを大切にしていかなくてはいけないんじゃないでしょうか。教育長、いかがですか。
◎教育長 まさに、長澤委員おっしゃるとおりでして、大変申し訳ないというふうに思っています。
学校の教室、特別教室、それから体育館とエアコンを入れる中で、なぜその給食室だけ漏れているのかということについて、私がここで怒ってもしょうがないんですけども、順番としてどうだったのかなということはしっかり肝に銘じて、遅滞のないように、これからきちっと調査をしてやっていきたいというふうに思います。
これまで、昨年までというか、つい先週か10日ぐらい前までは、私も給食調理室にエアコンを入れるのは、改築のときとか、新設のときとか、そういうときにしかできないものだというふうに伝わっていましたし、そうかと。だからこそ順番も一番最後になったわけですけれども、今はそういう状況ではないということを肝に銘じてきちっと調査の上、予算に反映できるように、力を尽くしたいと、このように思います。
◆長澤こうすけ 委員 調査をされるということですけれども、この請願が出ている段階で、約100校、そのうち、3校、3校はもう付いているとして、予算どれぐらいを見ていらっしゃいますか。
◎教育長 簡単に幾らってここで言ってはあれなんですけども、他のやった所を見ますと、1校当たり少なく見積もっても1,000万円から2,000万円ぐらいかかっているということですから、恐らくそれを100倍した金額が全体だとかかる。
それをどういうふうにやっていくのかということを我々考えなきゃいけないということが一つと、もう一つは電源、もし、電気の場合は電源の供給、これをどうするのかということも一緒に考えなきゃいけないということもありますし、ガスの場合は、室外機の場所をどうするのかということも一緒に考えなきゃいけない、これもきちっと調査によって明らかにしていきたいと、このように思います。
◆長澤こうすけ 委員 設置をするに当たって、一気に全ての学校ができればいいとは思うんですけれども、なかなか工務店とかいろいろな業者の関係もあると思います。そういったところに対してはどのような順番的な整備を考えていますか。
◎教育長 今、考えているのは、全数は今年調査をしますけれども、どういう手だてでやるのかということで、多分グルーピングができるだろうということと、夏休みの期間に集中してやるということになれば、1年では到底無理だということですから、年次計画を立ててやっていくべきだろうというふうに思っています。
◆長澤こうすけ 委員 先に付けられた所はいいですけれども、付けられなかった所、スポットクーラー等で対応していかないといけないかと思いますが、そういった学校に対しての理解はどのように得る予定ですか。
◎教育長 やはり、この先、例えば2年後に設置できますよ、3年後に設置できますよということをお伝えするということと、それまでには、今お話があったスポットクーラーでやるとか、スポットクーラーも、ただ置いていただけでは冷えないということも分かっていますので、どういう配置にしたらいいのかとか、あるいは、今年導入しようと思っていますけれども、ネッククーラーであるとか、様々な手法をその間に整備するということも合わせてやっていきたいと、このように思います。
◆
浅子けい子 委員 この陳情2つ同じものが出たと。やはり昨年、一昨年から、かなり熱中症の問題で、仕事をしっかりして、おいしい給食をつくりたくても、なかなか環境がよくないっていうのはもう分かっていたことですから、そして私たちの代表質問にも事実なので実現していくというような答弁を頂きました。
当面なんですけれども、いろいろな施策を取っていくということですけれども、先ほども長谷川委員からもありましたけれども、スポットクーラー、これが排気のホースが短くて外に出せないという所があるそうです。それで、中で舞い上がってしまって、冷気と排気が同時に室内に出ていると。是非、当面こういう問題を解決していただきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育長 そういったお話も現場でいただいておりますので、できるだけ外気を取れるようになれれば一番冷やす効果も高くなるわけで、そういったことを考えなきゃいけないというふうに思っていますし、スポットクーラーだけじゃなくて、今お話ししておりますネッククーラーですとか、他の方法もないか、これは事業者に実はお話をそれぞれ聞いていて、最初は、ベストみたいなものをやろうかとか、そうすると、今度は動きが悪くなってかえって重いというようなことも実際にお話を伺っておりますので、そういったことをつぶさにやらせていただきたいと、このように思います。
◆
浅子けい子 委員 それから、今、通常授業になったんですけれども、食事は今、簡易食事、給食となっていると思います。そういう点では、非常に食中毒がやはり心配だと。今の環境の中では。ということで、8月8日から夏休みですかね。8月7日の給食というのはあるんでしょうか。給食があったとしても、そのためのごみとか何かが片付けができないっていう声がありますけれども、是非8月7日は全校中止にして欲しいという要望が一つあります。
それから1月も1月6日、これ、7日から確か学校が始まるようになっているかと思いますけれども、1月6日の給食は、準備をするためには1月5日に出勤する必要があるので、是非これも給食は中止して欲しいという要望があるんですが、いかがでしょうか。
◎教育長 今この場でお答えするわけにはいきませんので、ご要望があったということだけ記憶しておきたいというふうに思います。
◆
浅子けい子 委員 記憶をしていただいて、あと実際の調理師の話も実態もよく聞いていただいて、インターネットで足立区の
新型コロナウイルスのところを見ますと、最後に、給食調理員の環境も考慮し、従業者の負担軽減を図ると。だから時間短縮やりますよということで、どんぶりなのかもしれないけれども、でも、給食をやっている調理師はそこではなくて、やっぱりおいしい給食は
子どもたちに食べてほしいんです。しっかり食べてもらいたいと。
ただやっぱり、暑い夏は是非、調理師の健康も考えてほしい、そういうことなので、こういう調理師のやっぱり環境とか、その人の立場を考えるならば、簡易の給食というよりは、しっかり給食はつくって、そして、暑い夏は、今、要望がありましたように、要望に応えていただきたいと思います。
◎教育長 今のお話を両立させるということがなかなか難しいものだということは存じておりますけれども、できるだけご意向に添えるように、我々もおいしい給食をつくりながら、負担軽減を図りたいというふうに思います。
◆にたない和 委員 何点か確認なんですけれども、学校保健法の趣旨を踏まえた上で、学校給食衛生管理の基準というものが示されていますよね。その中で、調理室に関しての事項もあって、80%以下の湿度であり、25度以下にすることが望ましいとされているわけですけれども、これについては、今までは、その基準には遵守をしていなかったということなんでしょうか。現状について教えてください。
◎学務課長 今、にたない委員がおっしゃいましたように、基準としては、25度以下というようなことは示されております。ただ、現実的には、給食調理室内は、温度としては40度近い温度になっていたというのが現状でございます。
◆にたない和 委員 またこれ確認なんですけれども、ドライシステムは全校ではもう整備済みでしょうか。どうでしょうか、そこについては。
◎
学校施設課長 給食場のドライシステムについては全てではございません。
◆にたない和 委員 全てではなくて、一部の所だけは残っている、ウエットで、まだやっているということなんでしょうか。
◎
学校施設課長 ほとんどの学校は旧の給食場の形態になっていますので、それから判断しますと、ほとんどがウエットの状態になっているということを考えられています。
◆にたない和 委員 個人的に、サウナに最近結構行くようになっていまして、温度も重要なんですけれども、湿度もこの体感に関してはかなり重要になってきます。そういった中で、まずドライシステム自体の完備ももちろん進めていかなければならない、このエアコンだけに注力して、そこをおろそかにしてはいけないとは思うんですけれども、そういったところもいかがでしょうか。
◎
学校施設課長 給食場の改修ですかね、そちらのときには、完全にドライという形は取れないんですけれども、なるべくドライという形の設計をさせていただいて、改修はしているところでございます。
ただ、なかなか計画的にできてない部分もございますので、今後そういったところも検討していきたいと思っています。
◆にたない和 委員 優先度としては、やはり両方とも高いものになりますので、是非、疎かにせずやっていっていただきたいんですけれども、また話戻りまして、湿度であるとか、室温、これの記録というものも学校給食、衛生管理の基準のほうで示されていると思いますが、記録は全ての学校でしっかりと、湿度、気温については記録されているということでよろしかったでしょうか。また、それはしっかりと区に上がってくるような仕組みとなっているのか、そこを確認お願いします。
◎学務課長 各学校ともに記録は取っておりまして、学務課のほうでも把握しております。
◆にたない和 委員 記録をしっかりと管理されているというところだったと思うんですけれども、実際問題、これ工事したときに、給食室内というのは調理器具があって、スポットスポットで温度差が凄く明らかに違うわけですよね。そういった中で、クーラーを設置するだけだったらたやすくて、安いものを付ければおしまいではなくて、この趣旨としては、実際に働く人たちにとってあまりに過酷な状況だから何とかしたいというところでありますので、そこの、例えば、湿度であるとか、温度、測る基準みたいなもの、設置要項みたいな部分というのは定める方向でいくんでしょうか。それとも今もう定められているんでしょうか。
◎学務課長 今現状、申し訳ございません、どこの基準になっているかっていうところまでは把握はしていないところなんですが、今後、エアコンの設置に向けては、そういった基準も検討していくような形を取りたいと思います。
◆にたない和 委員 やはり、そういった調理室内での空気の循環であるとか、そういったものもしっかりと加味した上で研究していただいて、しっかりと全校で、例えばここはクーラー設置されているけれども、凄く暑いままだとかというのがないように、他区の事例であるとか、先行研究などもしっかりと把握した上で、そこについてもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。要望で終わります。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいですか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
各会派の意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 この今の状況で、これは本当にしっかり付けていかないといけないと、自民党は全体でずっと考えて進めてきたんですけれども、先ほど教育長が調査をして、次回示すということもおっしゃっていたので、それらを基にしっかりと議論を詰めて設置に向けて動いていきたいと思いますので、今回は継続です。
○吉岡茂 委員長 受理番号5、6、両方継続ということでよろしいですか。
◆長澤こうすけ 委員 はい。
◆吉田こうじ 委員 両方とも継続です。
◆
浅子けい子 委員 両方とも採択です。
◆
長谷川たかこ 委員 2つとも採択でお願いします。
○吉岡茂 委員長 それでは、これより採決をいたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○吉岡茂 委員長 挙手多数であります。よって継続審査と決定いたしました。
以下の審査に直接担当でない
執行機関の退席を認めます。
[
執行機関一部退席]
○吉岡茂 委員長 次に、所管事務の調査を議題といたします。
(1)児童虐待防止に関する調査を
単独議題といたします。
執行機関の説明を求めます。
◎こども支援センターげんき所長
文教委員会資料の2ページをご覧ください。
件名は記載のとおりでございます。
まず、1番、足立区における児童虐待相談等の状況でございます。令和元年度につきましては、相談受理件数が994件、虐待該当が815件ということで、この5年、右肩上がりで増えてきているという状況でございます。
3ページでございます。
この間、担当しておりますこども家庭支援課の相談体制の強化というところで、職員の児童相談所の派遣や増員をしてまいりましたということでございます。
続きまして、4ページでございます。
特別区における児童相談所設置に向けた動きというところで、ご案内のとおり、この4月1日から世田谷区、江戸川区が設置いたしまして、7月からは荒川区が児童相談所を設置しているという状況です。
(3)の足立区における検討でございます。現在、足立児童相談所が建替えを進めておりまして、令和5年度に完成の予定と伺っております。
3番のところでございます。この
新型コロナウイルスでの緊急事態宣言発令中の児童虐待相談状況でございます。下の表をご覧いただきますと、3月、4月、特に前年と比べて相談が増えているという状況はございませんでした。
特徴的なところといたしまして、括弧内の数でございます。こちらは児童相談所からこちらの区のほうに回ってきたというものでございますけれども、皆さんがステイホーム中ということで、おうちにいらっしゃる関係で、泣き声通告であるとか、夫婦喧嘩の声が聞こえるとか、そういう通報が児童相談所を経由して足立区に回ってきているというような状況でございます。
以降、6ページにつきましては、主な児童虐待防止関連事業の一覧となっております。
7ページはこの間の児童福祉法の改正、あるいは東京都の動きをまとめさせていただいたものでございますので、後ほどご覧いただければと思います。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
本件について何か質疑ございますでしょうか。
◆長澤こうすけ 委員 児童相談所の設置に関してなんですけれども、23区の中でも世田谷区、江戸川区、荒川区ということで、設置されたのと設置を進めているんですけれども、これが仮に足立区に設置をした場合、今、東京都がやっていますけれども、足立区として、職員の手配だったり、いろいろなことがあると思うんですけれども、それらを運営していくに当たって、足立区としてはノウハウがないと思うんですけれども、そういった点、もし仮に、足立区がやるとしたら、そういったところはどうやって連携をして進めていくことになるんでしょうか。
◎こども家庭支援課長 児童相談所の業務につきましては、東京都が全てやっているものですから、私たちといたしましては、東京都に対して職員を派遣、今年度3名行っております。こうした派遣を通じまして、まず、児童福祉士の業務、児童心理士の業務、また、一時保護所における業務を学ぶとともに、運営の方法についても学んでいかなきゃいけないというふうに考えているところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 そうすると、うちの区として、自分の自治体に設置するというのは非常にハードルが高いのかなというふうに感じるんですが、最初、この児童相談所に関しては、当初、東京都が基礎自治体に移管をするという話だったと思うんですけれども、気づいたら設置になっていたんですが、その移管と設置の違いって何かあるんですか。
◎こども家庭支援課長 児童相談所の設置、移管につきましては、平成の23、24年ぐらいに、特別区全体として移管というような検討をしていたところでございますが、平成28、29年の児童福祉法改正において、特別区も児童相談所を設置できるという流れに沿って、今は江戸川区、荒川区等、一応設置というような形を取っているものでございます。
◆長澤こうすけ 委員 最後に、区としても、先のことがどうなるか分からないから、そういったノウハウを得ようともしているし、ただ、なかなか今の話だと、データとか情報を見ると、設置とか自治体で運営していくのはハードルが高いのかなというふうに感じました。そういうふうな区
執行機関としても、なかなか厳しいのかなというふうに見られているということでよろしいですか。
◎教育長 特別区が設置することができるということは、自分たちの責任でやりなさいよということです。人、モノ、金、準備をしないので、あんたたちでやりなさいという中では、区としては非常に難しいというふうに思っていますので、ただ、どんな状況にあってもできるように、人材の教育だけはしておきたいというふうに思っております。
○吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいですか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、(2)公社等の決算に関する調査についてを議題といたします。
先の議会運営委員会で、公社等の決算に関する調査につきましては、それぞれの所管の常任委員会で行うことに決定いたしました。つきましては、公益財団法人足立区生涯学習振興公社の令和元年度決算について、本委員会の調査事項とすることとし、本調査を閉会中に実施したいと思いますが、ご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 ご異議ないと認め、さよう決定いたしました。
次に、(3)令和2年度地方都市行政調査についてを議題といたします。
本委員会の
所管事項につきまして、本区政に生かすため、他都市の先進事例を調査する必要が生じたときには、地方都市行政調査を行いたいと思います。
なお、本調査につきましては、先の各種委員長会において、本委員会の日程は、10月28日水曜日から30日金曜日の間で行うことが示されておりますが、調査事項・調査都市等を踏まえた上で、今後、日程等を決定したいと思います。
ご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 ご異議ないと認め、さよう決定いたしました。
調査事項・調査都市につきまして、何かご希望等がございましたら、7月31日金曜日までに文書をもって委員長まで提出してくださいますようお願いいたします。
○吉岡茂 委員長 それでは次に、報告事項に移らせていただきます。
(1)(5)(8)(9)については既に報告をいただいておりますので、(2)(3)については
教育指導部長から、(4)については教育改革担当部長から、(6)については学校運営部長から、(7)につきましては
子ども家庭部長から、(10)につきましてはこども支援センターげんき所長からそれぞれ報告いたします。
説明は簡潔にお願いいたします。
それでは、まず初めに、
教育指導部長から。
◎
教育指導部長 報告資料の4ページのほうをお開きいただきたいと存じます。
今議会にお諮りする予定の
タブレット1万台とは別に、先行して300台ほど確保できてございます。これの使い道についてのご報告でございます。
校長会とも相談しました結果、モデル校、千寿桜堤中学校と興本扇学園ですけれども、こちらの中学校3年生全員にこれを配布して、オンライン授業や家庭とのやり取り、こうしたことのモデルの取り組みを今やらせていただいております。
又、はばたき塾の塾生にもこれを配って活用していくということで、そこでの活用例を8月中を目途に事例集としてまとめて横展開をしていきたいというふうに考えているところでございます。
続きまして、5ページでございます。
昨年度のいじめの関係のご報告でございます。
まず、昨年度、新規に認知いたしましたいじめ認知件数が8,898件、また、その前の年、平成30年度に認知をしたものの、解決に至らなかったいじめというのが2,737件ございますということでございます。そしてこの両方を足した1万1,600件余でございますが、このうち、9,475件を解決に導いた、これは3か月間様子を見て何事もなかった時点で初めて解決というふうにしてございます。解消率は81.4%、その前の年よりも2.3ポイント増でございました。
また、昨年度行いましたいじめに関するアンケートの第3回目の結果でございますが、6ページ以降、結果を記載させていただいております。こちらを読み取りいただければと存じます。
○吉岡茂 委員長 ご苦労様です。
次に、教育改革担当部長から報告をお願いいたします。
◎教育改革担当部長 資料10ページをご覧ください。
令和元年度足立区立小中学校ICT機器活用に関する検証結果についてご報告させていただきます。
所管部課名は記載のとおりでございます。
まず、効果検証については、1番のとおりでございます。検証結果につきましては、2番のところに記載してございます。詳細は別添資料1を後ほどご参照いただければと思いますが、ポイントのみご説明させていただきます。
まず、改善項目でございますけれども、授業準備に関する負担感が増すと回答した教員の割合は、小・中学校ともに大幅に減っている状況。むしろ、3つ目のポチにありますように、ICT機器を活用することで授業準備等の効率化を図ることができると回答した教員の割合が半分以上を占める結果となっております。
一方、課題につきましては、児童・生徒用
タブレット端末を用いた授業の組み立てが分からない教員の割合が小・中学校ともに半数いる状況であり、11ページに移りまして、プログラミング教育、このプログラミング教育は、今年度からの小学校で新しい学習指導要領が始まっておりますけれども、そこで新たに導入されたものでございます。プログラミング教育に関する苦手意識、始まる前でございますけれども、プログラミング教育に苦手意識を感じている教員の割合が約75%いたという状況でございます。
続きまして、活動指標、これは足立区のICT教育推進の基本方針というところで定めておりますけれども、その活動指標に関しましては、教員用
タブレット端末を小・中学校ともに週1回以上使う教員が80%以上になるというのが目標でございまして、結果については、小学校は89%で達成、中学校については63%という結果でございました。
これについては、やはり教科による差が大きいということと、あとは教員の年齢によってやはり差があるということが課題として出てきておりますので、それらへの支援をしていきたいと思っております。
イにございます教員研修の受講状況でございます。小・中学校ともに、管理職が100%、教員も100%、年に1回以上受講するというのが目標でございまして、結果は達成をする形となってございました。
これらの結果を受けまして、(4)にありますとおり、有識者からは、初年度としては順調であるということ、今年度については、効果的な活用を目指した研修が必要で、しっかりやっていくべきということ。続きまして、やはり好事例を共有して、使わない教員についても使っていくような方向にしていくべき。最後に、学校によって差があるため、個別の支援も必要というご指摘をいただいております。
これらの課題への対応につきましては、(1)にございますように、各種研修を準備しておりまして、充実を図らせていただきたいと思っております。
一方、今年度は、各種研修が
新型コロナウイルス感染症対策のために中止となっておりますけれども、代替案としまして、例えば校内研修を実施したり、若しくは延期をするなど、代替案を講じていく予定としてございます。
ページをおめくりいただきまして、12ページでございます。
研修の他の支援としましては、前半の議論でもございましたように、指導主事、若しくはICT支援による学校訪問を充実したいと思っております。特に、学校によって、又は教員によって活用状況が結構異なりますので、そういったあまり活用していない学校及び教員への個別支援を充実したいと思っております。
そして2つ目にありますように、好事例の共有、既に
教育ICT活用事例集というのをつくってございますけれども、特に活用の低い、例えば教科ですとか、若しくは活用事例について充実を図っていきたいというふうに思っております。
4番、今後の対応でございますけれども、足立区ICT教育推進協議会、有識者の先生ですとか小・中学校の先生、あとは教育委員会の事務局等がメンバーとなっておりますけれども、この推進協議会において、例えばこのアンケート項目の見直しを図るですとか、活動指標、成果指標の見直し、その他支援策の充実などを進めてまいりたいと思っております。
既に前半の質問や要望等でいただいておりましたけれども、例えば不登校ですとか特別支援教育への活用、その他持ち帰り学習ですとか、いろいろ論点いただいておりましたので、そういった点も含めて検討を進めながら、このICT教育の基本方針を更に改定していきたいと考えてございます。
○吉岡茂 委員長 ご苦労様です。
次に、(6)につきまして、学校運営部長から報告をお願いいたします。
◎学校運営部長 16ページをご覧いただきたいと思います。
令和元年令和台風15号・19号による「鋸南自然の家」裏山斜面崩落の対応についての報告でございます。
昨年の台風で被害を受けた「鋸南自然の家」裏山の倒木は、本年3月に伐採いたしましたが、斜面崩落の可能性があることが判明いたしました。場所は17ページの図面の色の濃い部分、倒木箇所と表示したところでございます。
18ページの写真をご覧いただきたいと思います。根が半分浮いて、倒木した樹木は、根ごと抜くと斜面が崩落する可能性があるため、上部のみ伐採し、残った根を落下防止のためロープでつった状態となっております。この裏山はすぐに崩落する可能性は低いですが、今後、大型の台風が直撃した場合には、斜面が崩落する可能性がございます。当然のことながら、現在このエリアは立入禁止としております。
16ページにお戻りください。
これらの対応といたしまして、根の撤去と崩落を防止するための芝を張る応急工事を実施する予定でございます。
一方で、落石防護柵を設置する本工事は当面見合せ、施設全体の大規模改修工事の際に、実施の是非を検討したいと考えております。応急工事を実施することによりまして、斜面が崩落する可能性は低くなること、そして、万が一、斜面が崩落しても、近隣住民や施設利用者には被害が生じないというためでございます。
これに伴いまして、野外学習施設は当面使用中止といたしまして、施設全体の大規模改修工事の際に、改修工事実施の是非を検討したいと考えております。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
次に、(7)について、
子ども家庭部長から報告をお願いいたします。
◎
子ども家庭部長 報告資料19ページをお開きください。
令和元年あだちっ子歯科健診の実施結果についてでございます。平成27年からあだちっ子歯科検診を実施しておりますが、4歳から6歳のお子さん対象に、保育園・幼稚園に通っている方は通所している施設で、また、お通いになってない方は勧奨の通知をお送りして、歯科研修を実施しているものでございます。
結果でございます。20ページのほう、お開きくださいませ。
3年連続で、全ての年齢でむし歯のある子どもの割合が減少いたしました。また、5本以上の未処置のむし歯がある子どもの割合も減少傾向にあります。ただ、6歳ですと3.4%が5本以上のむし歯があるという状況でございます。むし歯があっても、処置をしないご家庭が一定数存在しております。
また、今回、初めてになりますけれども、同一の子どもの健診データを学校に上がるところまでつなげるということができました。未就学児のときには、年齢が高くなるにつれて有病率も上がっていましたが、小学校1年生のところ、次の21ページにわたっておりますが、小学校1年生で、むし歯の有病率が低下しているグループも見られまして、永久歯の生え替わりの際に、むし歯にならない状況ができているということでございまして、今年小学校1年生のむし歯のある子の割合というのが、23区で初の21位になりまして、今後また努力が必要ですけれども、少し傾向が見えてきたかなというところでございます。
令和2年の方向性でございますが、未処置のむし歯が多い子どもの後追い調査などを実施いたしまして、子どもの歯の健康づくりに一層力を入れるとともに、未通園児が健診するように推進などを図っていきたいと考えております。
詳しくは、別添資料2として、結果報告書のほうをお付けしておりますので、そちらのほうもご覧いただければと存じます。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
次に、(10)につきまして、こども支援センターげんき所長から報告をお願いいたします。
◎こども支援センターげんき所長 28ページをご覧ください。
きかせて子育て訪問事業における事業案内等のための戸別訪問の実施についてでございます。きかせて子育て訪問事業は、出産期や育児期において、孤立感や不安感を抱える方々への訪問しての傾聴等の支援でございました。
今回はそこを拡充いたしまして、2番に対象家庭がございますけれども、未就学児で保育園などに通っていない世帯などを抽出いたしまして、情報提供などのために訪問をするという拡充でございます。
委託先の事業者は5番にございますが、NPO法人子育てパレットでございます。
実施時期として、令和2年6月1日からということで今、準備を進めているところでございます。
○吉岡茂 委員長 ありがとうございます。
ただいまの報告事項について、何か質疑ございますでしょうか。
◆吉田こうじ 委員 ほんの数点だけ。まず、令和元年度足立区立小中学校ICT機器活用に関する効果検証報告についてというところで、この結果を見ますと、前回に比べて非常に全体的に良い数字が出ているというふうにも思います。
ただ一つ気になったのが、プログラミング教育に対する小学校の先生方がなかなか苦手意識が取れないんだなあというのがあります。
私もいわゆるSociety3.0から4.0で暮らしてきた人間なので、そのSociety5.0というところに向けてのプログラミングのものの考え方というのが、なかなかすぐに身に付くものではないのかなあというふうには思うんですけれども、やはり先生方というのは、その辺は今後どういうふうな形でその辺の苦手意識を克服していこうと教育委員会のほうで思っていらっしゃるのか、それだけ一つお聞きしたいんです。
◎教育改革担当部長 今のご質問にお答えいたします。
まず、プログラミング教育につきましては、やはり今年度から小学校で初めて始まるということで、昨年度の調査では苦手意識が非常に高いままであったと分析しております。
合わせて、プログラミング教育は当然のこと、論理的な思考を養うというのが主眼でございますので、いろいろな教科で用いることができるんですけれども、やはり専用のアプリがあると非常に使いやすいということもございますので、この11ページ下のところにもございますけれども、プログラミングソフトというものを導入しまして、「スクラッチ」という名前でございますけれども、スクラッチの操作に関する研修会というのも、当初予定していたんですけれども、そういったアプリをご紹介して活用していただくことによって、論理的思考力を養っていただくということを検討してございます。
なお、研修会は
新型コロナウイルスの関係で中止になっておりますけれども、ICT支援員が校内で研修をするということで代替案を考えてございます。
◆吉田こうじ 委員
子どもたちのほうが意外と理解を早かったりということはよくあるんじゃないか。
私もEテレで、いろいろそういう番組見て勉強させていただいているんですけれども、是非、大事な教育だと思いますのでよろしくお願いいたします。
あともう1点。きかせて子育て訪問事業、NPO法人に委託をされるということなんですけれども、こちらの子育てパレットの、要するにスキルというか、その辺の今までの実績とかというのがもし分かりましたら、少し教えていただきたいなと思うんですけれども。今まで、これ区の中で職員の皆さんとかでやっていらっしゃって、非常に接触が難しかったりとかで、訪問ができない、外で会いましょうかとか、いろいろな手だてをして、ここまでの経緯で来ているのがきかせて子育て訪問事業だと思うんですけれども、今回このNPO法人の状況をお伺いしたいんです。
◎こども家庭支援課長 きかせて子育て訪問事業、プロポーザルでこの事業者が4年目というような状況でございます。
今までは、あくまでも傾聴支援を自分から受けたいという人が手を挙げてというような仕組みで進めてまいりました。そういった方々が実際に自分から手を挙げるかというところなんですが、そこの手を挙げやすいような形でのハードルを下げるということをこの間進めてきたというようなところでございます。
今、
吉田委員ご指摘のスキルというようなところでございますが、この各種相談事業とか、あと、私どもの講座も実施しておりますし、対応力のスキルにつきましては、ございます。
今後、逆に声を発信しない方を発掘するような形で訪問していきたいというような事業者からの提案を受けて、今回このような形でやってみようというようなところでございます。
◆吉田こうじ 委員 分かりました。なかなか、私たちもいろいろご訪問させていただくときに、非常に好意を持って、善意を持って伺っても、逆の結果で終わってしまって、かえってこじらせてしまうというようなことも多々ありますし、やはりそういうリスクのある方に対しての対応に関しては、丁寧に当たっていただいて、いい方向に向かっていくように寄り添った形でお願いしたいというふうに要望させていただきます。よろしくお願いします。
○吉岡茂 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
○吉岡茂 委員長 それでは、その他に入らせていただきます。
その他何かございますでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉岡茂 委員長 その他なしと認めます。
以上をもちまして、
文教委員会を閉会いたします。
午後1時15分閉会...