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平成29年予算特別委員会−03月10日-06号

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  1. 足立区議会 2017-03-10
    平成29年予算特別委員会−03月10日-06号


    取得元: 足立区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-16
    平成29年予算特別委員会−03月10日-06号平成29年予算特別委員会  午前9時59分開会 ○白石正輝 委員長  おはようございます。  これより予算特別委員会を開会いたします。  昨日に引き続き、5議案並びに修正案に対する総括質疑を行います。  最初に、共産党から総括質疑があります。鈴木けんいち委員。 ◆鈴木けんいち 委員  おはようございます。  予算特別委員会最終日ということで、よろしくお願いいたします。  私からは、骨粗しょう症予防検診を導入することについてお聞きをしたいと思います。  骨粗しょう症は、骨がすかすかになり、椎体や大腿骨頚部などの骨折が起こりやすくなる病気です。日本全体では、骨粗しょう症患者が1,100万人。そのうち、閉経後の女性が800万人と推定され、実際に治療を受けているのは200万人と言われております。これは実は足立区医師会が作成した資料に書かれていることなのですけれども、大体、骨粗しょう症については、このような認識で良いと思うんですが、区のほうはどうでしょうか。 ◎衛生管理課長 骨粗しょう症の患者につきましては、鈴木委員お話されたように、私のほうも認識しておるところでございます。 ◆鈴木けんいち 委員  骨粗しょう症は、自覚症状があらわれにくく、椎体骨折は、一度骨折を起こすと二つ目以降の骨折が起こりやすくなる。少し前にテレビでも放送して、図柄入りでやっていまして、大変だなというふうに感じました。  そうすると、寝たきりにもなりかねないということで、最初の椎体骨折を予防することが重要だ、こういう観点で、実は多くの自治体で骨粗しょう症予防検診が行われております。23区でも調べてみますと、近隣の墨田区、江戸川区、葛飾区、北区、板橋区をはじめ11区で骨粗しょう症予防検診が行われております。  区は、我が党代表質問に、この骨粗しょう症の予防には、検診よりもまして自ら日常生活に注意を払っていただく啓発が重要だ、このように答えて検診の実施を拒否いたしましたけれども、区民が注意をはらう上で、自分の骨がどうなっているかを調べてもらうことは重要、必要なんじゃないでしょうか。 ◎衛生管理課長 現在、各保健センターには体組成計を設置してございます。それは地域のイベントにおいて貸出しもしておりまして、その中では推定骨量を測定することができることになってございますので、そういう意味では、検診でなくても身近にそういう機械によって自分の骨の状態を確認することが今できることになっております。 ◆鈴木けんいち 委員  もう少し、この予防検診の場合は詳しくわかるようになっていまして、検診を実施しているところでは、大体5,000円ぐらい、5,000円から6,000円ぐらいの経費がかかるそうなんですけれども、そういう形で、例えば板橋区では150カ所の指定医療機関で実施をしているそうですけれども、そういう形で行うことによって意識啓発にもなるし、実際の予防にもなるというふうに思います。  ですので、足立区でも骨粗しょう症予防検診を行って区民の要望に応えるべきだと思いますが、どうでしょうか。 ◎衛生管理課長 第1回定例会でもご答弁させていただきましたとおり、今はやはり健診よりも自らの日常生活の注意を払っていただいて、啓発が重要であると考えてございます。  鈴木委員のご提案につきましては、今のところ骨粗しょう症予防検診については、現在のところ実施する考えはございません。
    ○白石正輝 委員長  山中委員。 ◆山中ちえ子 委員  おはようございます。よろしくお願いします。  障がい者手帳を持たない難聴者に対しての助成を求めて質問します。  年齢を重ねるにつれて聴力が衰えるのは誰もが経験することです。この加齢による聴覚障がいは、内耳の機能の低下だけではなくて脳の中枢機能の低下、言葉を認識する認知機能の低下、これが合わさって起こります。単に音が聞こえづらくなるだけではなくて、どの方向から音が来ているのかとか、大勢で同時に話しているときに会話を聞き逃してしまうと、こういった問題があります。本当、実に深刻なんですが、区の窓口の対応にも注意がなされているとは思いますが、どのようなことに注意していますでしょうか。 ◎高齢福祉課長 高齢の窓口ですので、私ども高齢の窓口では、そういう方がいらっしゃった場合は、とにかくゆっくりと、明瞭な、はっきりしたわかりやすい声で話すということと、あと、筆談を加えてわかりやすい対応に努めている、こういうところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  高齢の窓口だけではなくて、そういったことを各窓口に広げていただきたいと思いますが、ゆっくりと、わかりやすく、優しく会話をする対応が求められているんだと思います。  老人性難聴は、年齢が上がるにつれて発生の頻度が高くなります。65歳以上では25%から40%、75歳以上では40%から66%、85歳以上になると、もう80%に達すると言われています。  聞こえないことがどんなにか日常生活の質を大きく左右するか。こういう方がいらっしゃいました、相談の方です。  夫婦2人でお過ごしの方で、奥様がだんな様に話し掛けても返事がない。2人でどんどん暗くなっていったそうです。外にも出ないようになっていったということです。でも、補聴器を付けてからは生活が一変したそうです。明るくなって、外にもよく出るようになったそうです。  難聴は、軽度のうちから補聴器を使って、不必要な大き過ぎる強大音、こういったことを避けることが老人性難聴の進行を遅らせるために有効だと言われています。現在、この補聴器はどのぐらいの値段と認識されていますか。 ◎高齢福祉課長 補聴器は、私の知るところでは結構、値段に差があるようで、安いものですと2万円から3万円前後の価格帯がありますし、高いものですと本当30万円、40万円、その方の耳に合わせた形をとるという形にまでなると70万円、80万円ぐらいのものもあるというふうには聞いております。 ◆山中ちえ子 委員  いろいろなタイプがあって様々なんですが、大体15万円から20万円と言われています。23区では6区が補助を始めています。江戸川区では、65歳以上、住民税非課税、お医者さんが補聴器が必要ですと認められれば、そういった方を対象にして2万円の補助をしています。この考え方で計算して、足立区でも予算修正案を我が党は提出しています。聴力低下のために会話をすることが困難な高齢者の補聴器購入助成、足立区では392万円でできると提出しています。是非、積極的な検討をしていただくことを求めたいと思います。 ◎高齢福祉課長 少ない区ではありますが他の区でもそういう助成を始めていることは我々のほうでも承知をしております。ただ、足立区においては、高齢者の数が今後増えていくというところと、現在でも様々な介護保険外サービスを実施しているところでございまして、当然そうした費用は今後も増えていくというところを予想しているところです。  本会議の答弁でも福祉部長から差し上げたところですが、新しい事業、どんなものを始めるかというのは、そういった要因ですとか費用の面も含めて考えなければならないところでございますので、現時点では、区としては補聴器の購入助成を実施する考えはございません。 ◆山中ちえ子 委員  是非やはり確率が多い、こういった大変な困難な状況を抱える方も多くなっていくという中ですから、しっかり積極的に検討していただきたいと思います。  次は、性的マイノリティの人権問題です。  私は去年の本会議質問で質問しましたが、区で言う基本構想の中に、多様な方々が結び合って力をしっかり発揮していこうという基本構想です。この実現のためにしっかりとやっていく、そういったことができるにはそういったマイノリティの方々の人権保障が何よりも大切だと、そういう質問をさせていただきました。  周囲の無理解や偏見がこういったLGBTの、例えば子どもたちは深刻なので子どもたちの話になりますが、子どものいじめや不登校、自殺にもつながる、こういったことが今、指摘されています。  こういった方々の悩みが深くて、自殺念慮、自殺をするそういう思いですね、が非常に高いということが区が最も優先して取り組まなきゃいけないっていう理由というか課題なんじゃないかなって私は切に考えます。区が一歩でも二歩でも早急に足を踏み出すということを切に願いまして、質問をさせていただきます。  国の主な動きなんですが、2012年には内閣府で、自殺総合対策大綱の改正がありました。これに伴って、文科省から何度も教育現場で適切に配慮していかなくてはならないという通知が出されました。この件に関してはどうでしょうか。 ◎教育指導課長 LGBTについては、性同一性障がい、それから、性的指向については、文科省からも通知が来ておりますので、各学校にも周知をしているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  そうです。教育の現場での人権教育の考え方、こういったことにも初めて平成28年度版に性的マイノリティが人権問題、人権課題として位置付けられたんです。  先日は日高先生を招いての講演がありました。教員の方々も積極的に受け止めていると話を聞いています。性的マイノリティは病気ではありません。生まれもって持ってくるものです。厚生労働省の研究事業の一環として日高先生が子どもたち、そして教員たち、この2種類の研究をやっています。調査をしています。  どういう結果と把握していますでしょうか。 ◎教育指導課長 この前、人権の研修会にも多数の校長先生、管理職の方にも参加をしていただいて、LGBTについての理解を深めているところです。また、子どもたちについては、これは大きな人権問題として、人権として正しい認識をするように今後、指導していく予定です。 ◆山中ちえ子 委員  本当に深刻なのが、教育現場の中でLGBTの知識が、教育学部なんかで学んでいる方々が多いんですけれども、そういうところで学んでこなかったといった方々が本当に多かったんです。「学んだ経験がある」と答えた人はたったの8%という結果でした。  本人の選択の結果か、いわゆる自分が女性なのに女性と認識できない、でも、みんなと同じように私は女性だという認識にしなくちゃいけないとか、選択できるかといった問いに対して、これはできるものなのか、できないものなのかっていう質問に対しての答えが、教員の方々は「選択できる」という答えが大変多かったということです。これは選択ができないんです。生まれもってのものですから。でも、正しく理解されていなかった、こういった教員が多かったというのが、この調査の結果です。  LGBTの子どもたちに教員が気付かないために、授業にも結び付けていけない。そして、例えばトイレも入れるところがない、男子便所、女子便所というようなことですから。文科省では、考え方として多目的トイレとか職員トイレとかを使うという、そういった配慮が必要だと言っていますけれども、子どもが相談しやすい体制に教育現場がなっていないから、そういった配慮にも結び付いていないのが実態だということがこれで明らかになったんですね。  何度も文科省は、こういった多様な性についての教育、啓発、具体的な配慮をと、子どもたちの命を守るためにといったことで通知を出しています。Q&Aも出しているんですけれども、ここでは、結局、生徒が相談しやすい環境をしっかり整えていくこと、そういったことを組み込んでいくことをしっかり位置付けているんですね。これに対して、どうでしょうか。 ◎教育指導課長 子どもが相談しやすい体制をつくる上で、まず何よりも教職員がこのLGBTについて正しい理解と正しい知識を持つことが重要だというふうに思っています。  また、必要に応じてスクールカウンセラー等が相談をすることで、できる限り、その子どもに寄り添うことが重要であるというふうに考えております。 ◆山中ちえ子 委員  本当に、先生自体がわかっていないということは無意識に偏見なんかの言葉が出てしまって、「ああ、あの先生にはもう相談できない」ということになってしまいがちだと言うんですね。  日高先生は、肯定的なメッセージをすることで、大分、子どもたちの相談を受入れる幅が広くなると言っています。ですから、その教員の理解、正しい理解が、本当に今すぐ、急がれなくてはならないということを指摘しておきます。  文京区で、LGBT対策もできるところから一歩ずつと意識啓発に取り組んでいる、そういった内容を、私、本会議の質問でもご紹介させていただいたんですが、文京区の取り組みの中で、カラーリボンフェスタを行って、多様なマイノリティ、少数の方々が生きやすい社会をと、キャンペーンを行っています。       [資料を提示]  こういう短冊があるんですけれども、こういうものも配っているんです。パートナーからの暴力だったり、ブルーリボン拉致被害者の方々の人権をというものです。そして、移植医療の理解をというのが緑色のリボンと、子どもたちの虐待の問題はオレンジリボンと、皆さんもご存じかと思います。こういったリボンのカラーリボンフェスタを行って、そういった少数の方々の人権を守る体制を区役所から最初に取り組んでいこうとやっています。       [資料を提示]  こういった職員用の手のひらサイズ見開きカードがあったりとか、足立区でもこのような取り組み、一歩でも進ませるといったことが必要かと思いますが、どうでしょうか。 ◎総務課長 LGBT、性的指向、性自認に関しましては、人権問題の一つと捉えております。他区の状況、国の動向を見まして、庁内連携して取り組みを研究してまいります。 ◎総務部長 今回、私も講演会で初めて、いろいろなことをお聞きしまして、まずはもう少し知識をきちんと広めていく必要があるのかなというふうに考えております。 ◎教育長 私も日高先生のお話を伺って、非常に印象的だったのは、クラスに1人か2人いるのが普通だよというところでした。したがって、今、山中委員ご指摘のように、何気ない教師の一言が非常に傷つけるということはあるんだろうと思うんです。  したがって、教員に対する、そういった研修の機会をもっと、今でもやっているんですけれども、そういったことを増やしていきたいと。そして、気づきをもっと深めていきたいと、このように考えております。 ◆山中ちえ子 委員  是非、本当に自殺念慮という確率が高い、そういったところで本当に、夏休み、日高先生はやはり夏休み明けが多いというところで、早急に取り組むべきだと言っています。そういったことを積極的にやっていただくことをお願いしまして、次は学童保育室の増設についてお聞きします。  新システムでは、子どもを小学校6年生まではしっかり学童に入れるように保障していくとなっています。  しかし、区の目標は、平成31年度までに4年生までの入室を保障するとなっています。こういったことでギャップがあると思いますが、平成29年度の12月申請締切りの時点では、どのぐらいの待機児がいましたか。 ◎住区推進課長 今年度の入所申請と待機状況は、まだ集計できておりません。平成28年の5月1日現在では、待機児童は297名でございます。 ◆山中ちえ子 委員  凄い待機児だと思います。弾力化っていう名前の詰め込みをやっても、まだ180人が入れない。こうした待機児が残されるという根底に、そもそも学童保育室の整備目標を4年生までの入室としていること。また、詰め込み弾力化で解消しようとしていることがあると思います。これでは待機児の解消も、子どもたちの豊かな学童、放課後の保障ができないと思いますが、どうでしょうか。 ◎区長 そうおっしゃいますが、足立区は、子どもたちの放課後、学童保育室だけで担っているわけではなくて、放課後子ども教室というような居場所もつくっています。全体の対策の中でご評価いただきたいと思いますし、また、実態として、小学校高学年になりますと、習い事等で学童を抜けられる方という実態もあるということでございますので、画一的に考えていただきたくはございません。 ◆山中ちえ子 委員  そういった認識が問題を生んでいるんだと思うんですね。要は弾力化で質を下げて、夏休みを過ぎたら、もう退室者が多く出ていくと。そういうような悪循環を招いているわけです。  1、2年生が優先されることで、小学校3年生以降は少ない状態が、日々の暮らしの中で、生活の場という学童の役割、こういったことが低学年優先ということがもう常態化されてきてしまうと。そういったことで1、2年生ばかりだから、居づらいと、学童に入れた少ない3年生でも退室していくと。  竹の塚、六月の地域では、96人と、3年生にも割り込んでしまうような待機が出ているんですね。数を見ると4年生が多いんですよ。だから、3年生までの学童が多分良かったんですね。良くて、4年生でも申し込もうという方々が多かった。そういうところの受入れができていません。是非、拡充を求めまして、質問を終わらせていただきます。 ○白石正輝 委員長  次に、自民党から総括質疑があります。新井委員。 ◆新井ひでお 委員  自民党の新井ひでおです。いよいよ、もうきょうで予算特別委員会も終了でございます。思い残すことないように質問をさせていただきたいと思います。60分ということでございますが、10分で終わるか、60分やるかわかりませんけれども、順次質問させていただきます。  まずはじめに、先日、花畑北部の区画整理地内の中で、幾つか質問し、そして違法建築物のことで訴えさせてもらいましたが、早速、都市建設部長と担当課長が、現地に赴き、調査、そして指導していただきまして、そのスピーディな対応に心から敬意を表し、また、地域の方々も非常に喜んでいたことをまずご報告させていただきます。  そして、これからも地域の住民のために、安心・安全、そして住環境整備のために、継続的にご尽力いただくことを要請させていただきます。  それでは、はじめに、東日本大震災が明日で6年ですか。そして、阪神淡路大震災からは22年ということでございます。ちょうど、この地震自体、もう本当に大変な被害をもたらして、大きなものでございました。しかも、この地震、2回とも区議会議員選挙のあった年で、数カ月後には区議選があったという中で、もう忘れられない、もちろん忘れられるわけないんですけれども、思いがあって、そして、その後、当選させていただいても、災害対策については、いろいろな質疑がなされたということになりました。  今回、震災対応ということで、少し申し上げると、阪神・淡路大震災のときは、貝原兵庫県知事が、自衛隊の派遣要請に発災から4時間もかかってしまいまして、助かる命も救えなかったという批判があった。また、村山、時の社会党の総理が、これもやはり同様に、自衛隊の出動に躊躇したのではないかという批判があって、これも批判されたわけでございますが、自衛隊の行動によって非常に最初の、発災した当初の一番大事な部分は自衛隊による力というのは非常に発揮できるところだと思います。  今の現状の法律の中では、なかなかコントロールはできない状態になっておりまして、これから、首都直下、東海、東南海も想定されるし、また、他にも洪水や自然災害、想定もし得ないような災害も起こる可能性がある。そして、テロもわかりませんね。そして、北朝鮮もばんばんミサイル撃ち込んでくるし、こういうことを想定すると、何が必要かということを考えると、緊急事態条項を新設すると、憲法に新設するということが非常に重要性を帯びてくると思うんですが、その点について、地方自治体の担当者としてはどのように考えているか、緊急事態条項を新設するということについて、その辺を、少し考えをお示しいただければと思います。 ◎危機管理室長 現時点では、緊急事態、自然災害では災害基本法がありますし、それから、武力攻撃事態等については国民保護、自治体としましては、区民、住民の退避、避難、これを主に任務として行われるわけですが、これは国の主導で、その指揮を受けて実施していくことが正しいと思います。  現在の法体制もそのようになっておりますが、今ご案内の緊急事態法案につきましては、過去いろいろ議論があった中で、今のところ、まだ成立はしていない状況ですけれども、そういったものを十分に議論をしていく必要があるというふうに思います。 ◆新井ひでお 委員  そうですね、国会のほうでしっかり議論して、1日も早く憲法改正に結び付けて、9条がよく言われますけれども、9条の改正も大事なことではありますけれども、この緊急事態条項、国民の生命、財産を守る上で非常に重要なことだと思います。是非とも国会のほうでしっかり進めていただきたいというふうに私も思っております。  それで、この足立区、一番住民に近い立場の自治体として、いろいろな災害対策の避難所の訓練とかがなされております。国民保護計画地域防災計画等にのっとって、マニュアルでの対応がなされているんですが、それとまた別の意味で、消防署や、警察や、各官庁との中で、ここの足立区役所の管理職なのか、どのクラスまでが対応しているのかちょっとわかりませんけれども、想定外における図上演習というか、状況付与型とよく言われるそうですが、その対応はやっているというふうに聞いているんですが、いかがですか。 ◎防災力強化担当課長 図上訓練ですけれども、職員につきましては、毎年、緊急災害対策本部訓練等におきまして、実際に災害を付与して、その中で、図面の中にその災害地点等を落とし込み、そういったところでの救助、救出訓練、実際に今、まちの中で行うことができますので、そういったところでの図上訓練というものを実施してございます。 ◆新井ひでお 委員  だから、皆、管理職っていうか、各連携した官庁と皆さんたちではやっているだろうけれども、これは皆さんだけがわかっていてもしようがないわけで、一般区民がこれもまた想定して想定外の対応をやると。通常の避難所訓練はもう継続的にやっているわけですから、それはそれで大事なことではありますけれども、こういった訓練の仕方っていうのも重要ではないかと思うんですが、今後、この状況付与型演習という形の中で、これは区民の皆さんに対して実施を求めるというのはいかがですか。 ◎防災力強化担当課長 避難所等に対しましては、避難所運営本部長、その部長会議等におきまして、避難所運営を想定した図上訓練の実施を働き掛けております。  ただ、図上訓練としての実施は現時点ではなく、実際には実動訓練という形で行われているのが現状でございます。  また、家庭向けとして、勤務先や学校で災害が起こったときの連絡方法ですとか、避難場所の確認、そういったところを足立防災マップ&ガイドに掲載し。 ◆新井ひでお 委員  だから、現状はわかってるんだっていうの。これから、そういうことを実際、皆さんだけじゃなく、区民の方々にも、全体でやるのは難しいでしょう、最初は。モデルケースとして、この地域と、この地域と、この地域はこっちでやってみませんかってことを課すのはいかがですかっていうことを聞いてる。 ○白石正輝 委員長  答弁者は、質問をよく理解して簡明に説明願います。 ◎防災力強化担当課長 申しわけございません。今後も引き続き避難所運営本部長会議消防部長会議等において、そういった状況付与型の図上訓練についての実施の働き掛けについて、しっかりと行ってまいりたいと思います。 ◆新井ひでお 委員  しっかりと行っているっていうか、具体的に今後、今年は西部地区と、千住地区とか、北部地区とか、そういうパターンでやってもらうとか、そういうのを順繰り計画立てていただければというふうに思います。  それでは、次に、ちょっと箇所の話で恐縮なんですけれども、本会議の質問とかでも私もしましたし、他にも、ただ議員とか、伊藤議員もしているんですが、中川の堤防工事をしているわけですね。それで、それに伴って交通量の問題が起きております。  堤防が通れないということによって、その葛西用水沿い、地下鉄8号線の想定される路線沿いの通りですけれども、そこが非常に渋滞し、右折ラインをつくったりとか工夫もしてもらっていますけれども渋滞の状態は変わっていない。そしてまた、そこも混むから、その真ん中の佐野六木土地区画整理をやっている新しくできた真ん中の道、大した広いところじゃないけれども、そこに通行することによって高齢者や児童たちに危険が及んでいるし、警察には報告されていなくても細かい事故は起きていると。これは地元の方々から伺っているところであります。  私は、その地域の全体とは言いませんけれども多くの方々からの意見である、以前どおりの中川の土手を車も自動車も走ってもらうと。今、中川防災公園のところでおりるようになっていますけれども、工事完了後も通すべきだと、そういう交通量の調整をするべきだろうというふうに考えます。そして、あそこの橋、花見橋のところも、国が架け替えないんであれば、区もその辺を検討して架け替えを考える。  花畑運河のことがこの間、報告がございました。これも本当に、私も国会議員の秘書をやっていましたけれども、その頃から、地域の方から、あれを桜並木植えて湧水、親水公園化できないかという話がございましたが、やっと、そういうようなことが実現しそうでありまして、遊歩道とかっていうのは、中川の高い位置の堤防を考えなくても花畑運河のところの、これから長期的になるでしょうけれども、ところで十分、遊歩道としては楽しめるんではないかというふうに思うんですよ。  要は、通常どおり土手の上を走らせたほうが無難ではないかというふうに思うんですが、いかがでしょうかね。 ◎企画調整課長 中川堤防については、今、いまだに通行止めですし、また、工事完了までにはまだ数年かかるという状況でございます。その間は、少なくとも車は一部通れないという状況は続きます。  区のほうでも交通量調査等いたしました。細かい話をここで申し上げてもあれです。やはり全体の交通量で、下りの方面の交通量に関しては、葛西用水のところはやはり増えているという状況はございます。  それに対して、いろいろ検討しているんですけれども、今、まず地元の意見をよく確認しながら、今の、通さないほうが良いという方もかなりいらっしゃるのは事実でございます。話を聞きながら、まだあと数年の間に、多分、決めなきゃいけないんでしょうけれども、地元の人とよく話合いながら、最終的な方向性は決めていきたいと思います。  あともう1点だけ、今までどおりという話になりますと、もう道路の幅員が狭くなりますので、大型車等は確実に通れなくなるっていうふうな状況ではあるというふうに考えてございます。 ◆新井ひでお 委員  そういった交通量調査とか、地域の意見の集約、どのような集約されているのかわかりませんけれども、いろいろな声があるけれども、大多数ではないと、両方とも大多数ではないというふうに思うんですよ。ただ、地域の、いや、これも安全を、安心・安全が大事なことだと思いますので、その辺をよく、両方の意見も斟酌しながら、無難に、安全にするためには、やはりこの、今、私が申し上げた方法が良いのではないかなというふうに考えます。これからも嘆願書等出るようでございますので、それもよくお含みおきいただいて、良い結果を出していただきたいというふうに思います。  次は、補助金についてなんですが、この補助金が今回の予算で補助金の総額が全体の何%ぐらいになるのか、お答えいただけますか。 ◎財政課長 補助金の総額でいきますと、平成29年度で1,542億円というのが様々な団体等の補助金に支給をしておりますので、ごめんなさい。 ○白石正輝 委員長  単位が違うんじゃないですか。 ◎財政課長 ごめんなさい。154億円。失礼しました。桁が間違えました。というような形で、2,741億円の全体から言いますと数%っていうことですかね、5%程度になりますかね。 ◆新井ひでお 委員  議会費は。議会費は何%になったのですか。よく広報に出ているんですよね。この予算特別委員会が終わった頃、広報に出ていたのですけれども。 ◎財政課長 議会費としての費用ということでしょうか。 ◆新井ひでお 委員  いや、だから、全体予算の何%ぐらいだったか。そんな大きなあれじゃないと思ったのだけれども。 ◎財政課長 9億3,800万円、議会費ということになっております。 ◆新井ひでお 委員  だから、何%。 ◎財政課長 0.3%です。 ◆新井ひでお 委員  そうしたら、全然違うんだよね。  ともかく、264件があって、総額150億円ですね。今回はプラス7億円余になっていますよね。増えているんですね。補助金はこの評価委員会の評価であると、一定の有効性は認められるものの補助要件や対象者等を再検討する余地があると考える事業が多くあった。幾つかの事業については、補助金等の件数が多くないことから、その有効性が認められるとは考えられない事業、また効果的な補助が行われているとは判断できない事業があったという指摘が評価委員会からありますね。  区としては、定期的に見直し作業を実施していきますと。「していきます」ということは、今までそんなにやってこなかったの、見直しやってこなかったということなんですか、今までは。 ◎財政課長 補助金の見直しについて、「していきます」という表現はさせていただいておりますけれども、随時、毎年度実施を継続しているというところでございます。 ◆新井ひでお 委員  私は、これをいただきまして、幾つか、私自身もどうかなという思いのある補助金もありました。  それはそれとして、例えば職員互助会助成っていうのは、今回減らされています。これは職員が減っているからとか、そういうこの減っている補助金というのは、その対象者が減ったとか、そういうのもあるんでしょうね。増えているところはその対象者が増えたとかもあるんだろうけれども、これは相対で見て、今回の見直しはどう考えているんですか。 ◎財政課長 補助金関係については、事業の進捗ですとか、先ほど新井委員からお話あったとおり、規模っていうんですか、対象者が減等を勘案しながら、適正な金額のほうを計上していくというような考え方に基づいて計上しているところでございます。 ◆新井ひでお 委員  公益上の必要性があるか、補助目的を既に達成しているのに漫然として続けていないか、効果は十分に上がってきたのか、こんなところを思いながら、私はこの多くある中の一つ、数件疑問ありますけれども、一つだけ申し上げたいんですよ。  これは去年の決算の討論でも話が出ていますけれども、外国人児童・生徒保護者負担軽減補助金、これについては、我が党は所得制限設けたらどうかということを討論で言っています。私はもう十数年前から、これには大いに見直しが必要だと申し上げておるんですが、これは今回72万円増えているんですよね。これはどういうことですか、72万円だと、増えたのですか。
    ◎子ども政策課長 今回、予算が増えておりますのは、対象の人員が増えているためでございます。 ◆新井ひでお 委員  その対象人員は何人ですか。 ◎子ども政策課長 何人かというのはあれなんですけれども、増えているのは朝鮮系ではなく、いわゆるアメリカンスクール的なそちらとか、あと、中華学校などのほうが増えているという状況です。 ◆新井ひでお 委員  それは良かったですな。朝鮮人が増えているのは、ちょっとどういうことかなと思っちゃうところでしたけれども。私が問題にしているのは、朝鮮のほうの学校に対する保護者への負担軽減なんですけれども、これが的確なものなのかどうかということを毎回申し上げておるんですが、1人6,000円ですか。1人当たり6,000円で、5,000円だっけ。6,000円だと思ったな。6,000円で、支払い方法は校長に委任払いしているということでございます。その流れを的確に把握していますか、お金のルートを。 ◎子ども政策課長 校長に委任払いという形ですけれども、その後、各保護者のほうにお渡しいただくということで、受領書などは確認しているところでございます。 ◆新井ひでお 委員  だから、ルート確認という意味は、校長に渡し切りじゃなくて、ちゃんと保護者に行ってるかどうかの確認は取れているんですかということです。 ◎子ども政策課長 私どもとしては、その書類をもって確認しているという状況でございます。 ◆新井ひでお 委員  それでは、書類をもって確認してって、書類っていうのはどういうのだ、保護者からもらった領収書みたいなことですか。 ◎子ども政策課長 受領書という形で確認しております。 ◆新井ひでお 委員  その保護者はもらいましたけれども、その後の話はなかなか確認するのは大変なことなんですが、多く、一般的にというか、この朝鮮学校の話で言われることで言うと、その保護者に学校が寄付を求めているということがままあるそうですよね。ままあるそうなんですよ。要は、それが朝鮮総連に流れていて、本国に、支援に回るという流れですよ。  だから、そこら辺、渡し切りで、校長に渡した。そして、保護者の領収書をもらった、事は信頼できる民族だったらともかく、今、ミサイルばんばん撃ち込まれている状態の中で、朝鮮という国は異質な国だと思いますよね。そこに日本人の税金から、特にこの話は足立区の区民の貴重な税金から総額1,200万円ぐらい流れているんですよね。  それは子供には責任ないよと、よく言われる話ですよ。それは子供には、子供、児童だから、どういう能力あるかわからないけれども、でも、保護者がどうするかのことって、やはり非常に重要なことで、本当に目的にかなうことにつながっているのかどうかっていうことまで、やはり事は事なんで、信頼できる人たちではないからこそ、あえて後付けまでして欲しいなというふうに思っておるんですが。それで、以前、齋藤教育長が課長だったのだか、部長だか、忘れたんだけれども、ときに、現地に視察するとか、いろいろ検証するという話があったんですよ。実際1回行ったらしいけれども、事前に通告していれば、それはそれなりの学校も対応をしているんでしょうけれども、例えばどんな教科書を使っているのかとか、どんな教育を行っているかですよね。そして、学校現場ではどういうことがなされているのか。そこまで本当は一歩も二歩も踏み込んで欲しいんですよ。そういう考えはどうですか。 ◎子ども政策課長 議会のほうからもご意見を頂戴いたしましたので、私どもも2月の初めに現地に伺わせていただきました。初回でしたので、まずは学校の概要であるとか、状況を伺った段階で、またいつでもおいでくださいというお言葉もいただきましたので、今後も伺って、中身を確認していきたいと思います。 ◆新井ひでお 委員  いや、また来てくださいだけじゃなくて、どういう教科書を使ったのか、そして、どういう教育が行われているか、ちゃんと検証されたのかということを聞いているんだよ。 ◎子ども政策課長 教科書の使用の中身までは今回は確認できませんでしたが、今後はまた伺わせていただいて、その辺りも確認させていただければと思います。 ◆新井ひでお 委員  反日教育が行われているかどうかがポイントですよ。税金、日本人の税金から反日教育が行われていて、日本はひどい国だなんて言われていたら話にならない。それも事実ではないことが書かれているとすれば、とんでもない話だよね。そこがポイントなんですよ。ただ、事前に通告して、朝鮮学校へ行って、学校を見てきましたとか、話してきましたと、それじゃ何にもならないんだよ。  そこら辺を一歩も二歩も踏み込んで、ちゃんとやってきて欲しいですよ。どうですか。もし怖ければ私も一緒にまいりたいと思います。 ◎教育長 私も、どういう教育が行われているかというのは非常に強い関心を持っているので、是非この目で拝見させていただきたいと、その上で判断したいというふうに思います。 ◆新井ひでお 委員  そうなんですね。特に事前に通告しないで来週辺りとか、そのぐらいの言い方で行ってもらいたいんですよ。本当に、これは普通の国だったら、全然良いですよ、それは。多文化共生とかうたっているわけだから、外国とも仲良くして欲しいんだけれども、この国は特別ですよ。  その辺しっかり、23区の中でも朝鮮の方が多い区でもありますし、朝鮮学校の児童に対する問題は非常に大きいものだろうと思いますので、教育長のその言葉を信じて、是非、実行していただきたいと思います。  主権者教育、LGBT、どうしようか。では、少し時間が半端、あと35分、だから、どうしようかな。  以前、では、少し質問したあれで、その経過がどうなっているかだけお伺いします。  平成27年に質問して、教育一連ざっと質問したことがございます。皇室教育とか、自衛隊についての教育についての関心についてとか、あと、宗教教育とか伺ったんだけれども、今、籠池理事長の学校で、森友学園で、教育勅語を幼稚園で教えていて、異様だとか何とかって言う人もいるけれども、そのもの自体の、森友学園のことをとやかく、今、話はできませんけれども、教育勅語自体は悪いものではない。  いや、逆に良いものであって、「えっ」て言っているけれども、共産党のこれ、何、赤旗じゃないんだけれども、区議会ニュースには、本会議で自民党議員から教育勅語を補助教材として使うよう求める発言や、予算特別委員会では中学校の百人一首大会を例にとり、教育勅語を暗記したらいいなどと、戦前の軍国教育の柱となった教育勅語を礼賛する時代錯誤の発言が相次ぎました。自民党議員の頭は70年以上前かとか思ってしまうっていうのがあって、こんなふざけた、失礼な話も出ていたけれども、それはそれで、本会議は私のことで、もう1人は先輩議員かなというふうに思うんですけれども、この答弁では、道徳が教科化されるんだし、これから道徳の重要性が非常に高まる。いじめ問題も多岐にわたっているけれども、特に最近で言うと、福島の被災者のいじめ、子供たちに対して、震災であれだけ傷ついた子供たちが放射能で云々かんぬんと言われる、ああいういじめ方って、ちょっと考えられないいじめだと思うんですけれども、そういうのも全て教育がなってないからだと思いますよ。教育勅語のこの大切な基本があれば、そういうことはないんじゃないか、この戦後教育の中でですね。もうここまで疲弊してしまっていますけれども、なかったんではないかというふうに思いますよ。  それで、教育指導課長が、この答弁では、「教育勅語を是非とも含めて活用したい」という答弁があったし、その後の先輩議員が本会議で言ったときも、「活用したい」という答弁があったように記憶している。今の状況はいかがでございましょうか。 ◎教育指導課長 道徳の教科化というところで、現在、年間の計画等を例示をしております。また、平成28年2月の定例会でもご答弁させていただいたように、教育勅語の内容に関しては、家族愛、友情、また、今、新井委員からご質問あったように、博愛というような、広く全ての人に愛の手を差し伸べるというような、普遍的な価値があるものありますので、そういうものについては、様々な形で活用しながら、子どもたちの道徳力を高めていきたいというふうに考えております。 ◆新井ひでお 委員  では、是非、よく教育指導課長わかっていらっしゃって、すばらしい。本当に親孝行とか友だちを大切にするとか、そういう気持ちがあれば、こんないじめもないし、親が子を、子が親をなんていう、殺すようなこともあり得ない。こういう教育勅語の崇高な精神を是非、子供たちに、参考書的にでも結構ですから、勉強させていただきたいというふうに思います。  私の担当、基本的な時間過ぎたので、最後に一言。初日の最初のときに、議会費が出ている図書室での政党機関紙のことについて、この予算特別委員会の最中に、区議会事務局としての考え方を述べてくれっていうことを申し上げたので、最後、それをお聞きしたいと思います。 ◎区議会事務局次長 政党機関紙、公明新聞と赤旗を図書室のほうに入れておりますけれども、それを入れた経緯というのは、一生懸命、資料探したんですけれども見つかりませんでした。  ただ、理由として推測されるのは、日刊紙における各政党の動きですとか、考え方ですとか、そういったものを知っていただくことによって議会活動に資していただく、そういったことが目的で購入したのではないかというふうに推測しております。 ◆新井ひでお 委員  推測ですから、どういう経緯か、いつの時代からかもわからないという状態なんですよね。そのそれぞれの政党の機関紙が、それぞれのポジションで活用されるのは良いことだと思いますし、ただ、別に議会費という公費を使ってまで、私個人は別に見たくはないし、自由民主を見ていればこれは十分なんですけれども。ともかく問題は、公費で議会図書室に特別に二つの政党の機関紙だけが置いてあるということが、おかしいよ、均衡がとれていないでしょということが問題だと私は思う。  それで、毎年、議会費って、こうやって予算特別委員会に出てくるのだから議会費の中で精査しているでしょう、何があれだと政務活動費を、はじめね。それで、図書室に幾らお金をかけているのかっていうのもわかるわけだから。それチェックするのは普通だよ。それは、いや、出だしがどうだったかわからないで、ここまで過ごしてくるっていうのも、今の区議会事務局次長に言っても気の毒な気もするけれども、たまたま去年の夏、もっと図書室活用していれば私ももっと早くからわかったんだけれども、夏暑いから図書室行って勉強していたら、そういうのがあって、びっくりしたと。       [「何で今さら」と呼ぶ者あり] ◆新井ひでお 委員  見ないでも、今の見てしまうっていうようなところもあったわけだけれども、その後も、一応、区議会事務局に、だったら、自由新報ぐらい置いたらって言ったけれども、それもしないで過ごしてきたから、この時期に、この不均衡がまずいだろうということで言っているんですよ。  だから、今さら仲の良い人たちの顔を見ると、気の毒の気もするわな。やめろとは言わないけれども、均衡はとれるようには、どうしたらいいか、それを結果出してくださいよね、それは。  自由新報は、残念ながら、月1回か2回しか出ていないから、今、日刊紙じゃないんで、あれだけれども、均衡がとれるような結果を出してくださいってこと。 ◎区議会事務局長 新井委員からご意見もいただいておりますので、議長ともご相談の上、資料を整えて、幹事長会等でご検討いただき、決定をさせていただければと考えます。よろしくお願いいたします。 ◆新井ひでお 委員  副議長とも相談してもいいですからね。 ○白石正輝 委員長  長澤委員。 ◆長澤興祐 委員  自民党の長澤興祐です。よろしくお願いします。  まず、私が言いたいことは新井政調会長がほとんど言ってくださったので、少し別な角度から最初、質問させていただきたいと思います。  3月7日のニュースで、横浜の横浜第2港湾合同庁舎の日章旗に穴があいているというニュースが出ていましたが、ご存じの方。皆さんご存じかと思うんですが、知っていらっしゃる方、挙手をいただけないでしょうか。       [挙手するものあり]  余り知らないですね。  これは国の公的庁舎の上に掲げられている日章旗なんですけれども、大きな穴があいていて、それを見ると、何かあったのかなというふうに考えられるようなものでありました。  これに対して、なぜ日章旗を替えないのかというマスコミの質問があったところ、注文はしているんだけれども、かわりが入手できず、やむなく穴のあいたまま掲揚を続けているということでした。  公的なものでありますし、国の象徴である日章旗、こういう状態で掲げるのはいかがなものかなというふうに思っております。  足立区としては、例えばこういうふうに穴があいてしまったり、飛んでしまった場合に、かわりとなる旗とか、予備は幾らかあるのでしょうか。 ◎教育政策課長 小学校、中学校におきましては、きちっと、穴があく前に定期的にメンテナンスをして、交換をして、在庫管理もしてございます。 ◎資産管理部長 本庁舎におきましても常に注意を払っておりまして、在庫も確保しておる状況です。 ◆長澤興祐 委員  ありがとうございます。  常にチェックしていただけるという足立区の強い気持ちを感じました。引き続き、これからもよろしくお願いします。  次に、防災について、お伺いさせていただきます。  昨日、我が党の渡辺委員からもシェイクアウトとスタンドパイプの質問がありましたが、その中で防災のヘルメット、本会議場にはヘルメットがあるんですけれども、ここの特別委員会室とかにはない。どちらかと言うと、本会議をしているときは向こうにいる時間は長いんですけれども、議場を使っている時間というのは非常に短いと思うんですね。  そういった意味で、地震がいつ起きるかわからない、本会議のときに起きて対応ができるというのはわかるんですけれども、委員会とかその他でも対応できるように考えるべきじゃないでしょうか。 ◎区議会事務局長 長澤委員からご意見いただきましたので、議会事務局のほうで検討させていただきます。 ◆長澤興祐 委員  次に、渡辺委員からもお話ありましたが、スタンドパイプについて質問させていただきます。  このスタンドパイプというものはどういったときに使うのか、もう一度ご説明をいただけますでしょうか。 ◎防災力強化担当課長 スタンドパイプにつきましては、例えば震災時に家屋が延焼した場合、その場合の初期消火、また、平常時につきましても、火災のときに近くの消火栓から水を給水して放水をするといったような使用方法でございます。 ◆長澤興祐 委員  誰が使うのでしょうか。 ◎防災力強化担当課長 これにつきましては、通常の区民の皆様方が使用されるということを想定してございます。 ◆長澤興祐 委員  防災訓練等でスタンドパイプの使い方や、スタンドパイプの存在というものをご説明いただいているのですが、そのスタンドパイプがしまわれている場所、こういったのはどこにあるのでしょうか。 ◎区長 地元の方に伺うと、町会会館にあったり、又は町会長のご自宅にあったりと、余り一定、規則性があるわけではないと。ご質問のときもございましたけれども、例えば私の町会でも、どこにあるのか、私、存じていないという実態もございます。回覧板等でそれぞれの町会でどこにしまわれているのかということを早期に地域の方に周知するように対応してまいります。 ◆長澤興祐 委員  是非お願いします。  それともう1点、私は青井三丁目に住んでおりますが、町会会館の中にスタンドパイプがあるんですね。鍵がかかっていて、火事のときにそれが使えないという状況にあります。こういったものに対しては、どのようにお考えでしょうか。 ◎災害対策課長 確かに長澤委員おっしゃるとおり、町会会館ですから、やはり保安上に鍵をかけるというのは当然あると思います。  一方で、そういう火災時にスタンドパイプが取り出せないっていうことも想定されますので、そういう個別事例について、またいろいろと災害対策課を含めてご相談させていただければと思います。 ◆長澤興祐 委員  是非、細かく地域に合ったニーズで検討をいただければと思います。  次に、先ほど新井委員からもお話少し出ましたが、視点を変えて、地区防災計画の見直しの進捗についてお伺いさせていただきます。  昨年の第1回定例会の本会議で、私、子どもや高齢者、障がい者等を考慮した避難ルートの具体化には至っていないため、地区防災計画の見直しをするべきじゃないでしょうかという質問をさせていただきました。その後の進捗をお伺いできますか。 ◎災害対策課長 今年度、平成28年度につきましてですが、地区防災計画10地区かけています。  以前、長澤委員から質問のありました水害時の避難ルートとかということで答弁させていただきますが、中川地区で、今現在、避難ルートを地元の町会の中で検討しておりまして、また、並行しまして、町会主体で、地域のコミュニティタイムラインということで水害のルートを含めて今、検討中でございます。 ◆長澤興祐 委員  一般の区民の方に対して普及は、それは伝わるような仕組みなのでしょうか。 ◎災害対策課長 町会の方々も、その計画をつくることだけで済むことではなくて、今後、町会に関係せず、町内の方々にもいろいろな形で訓練等を通じて周知をしていただくように区も協力してまいりたいと思っております。 ◆長澤興祐 委員  訓練に出ない方はいかがでしょうか。 ◎災害対策課長 訓練に出ない方も確かにいらっしゃると思いますが、そういう避難所運連訓練等の本部長等に、いろいろと個別のご相談をしながら、訓練に出ない方にも、どうやって訓練に参加していただけるか働き掛けをしてまいりたいと思っております。 ◆長澤興祐 委員  引き続きよろしくお願いします。  次に、保育行政について質問をさせていただきます。  足立区、待機児童解消にかなり力を入れて頑張っているということは、区民の方からも声はいただいています。ただ、なかなか潜在的な待機児童というものが出てくるという難しい、いたちごっこになっているという課題もあります。  そんな中で、区として保育士確保定着事業にはどのような政策を打っているのでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 保育士を獲得するために保育士等の住居借上支援事業、それから、保育士の奨学金を返済する補助金の事業を行っております。 ◆長澤興祐 委員  その一つだけ例をとって確認をさせていただきたいのですが、住居借上の助成金はどのような支払いの仕方をされるのでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 対象者を保育士、それから、看護師にいたしまして、事業者に対して住居借上をお願いしまして、そちらに補助金を出しているものでございます。 ◆長澤興祐 委員  運営事業者のほうに補助金を出しているということなんですが、こういった頑張っている取り組みがある中で、運営事業者に対して支払いをすることによって保育士個人が助成金をもらっている実感がないという声を耳にしました。並行して保育士、そして区内外に対しても、こういった事業をやっているということをもう少しアピールする必要があるかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 今回、区のほうの取り組みを新聞記事などで取上げていただく機会がございまして、実際に保育士の喜びの声というのも取上げていただいております。  ただ、全ての方がこの補助金、投入されていることの意識が十分でないところもあるかと思いますので、今後、受けられる方に対してのPR、それから、受けている方につきましては、事業者の効果をどう感じているかというようなアンケート調査なども行いまして、効果を確かめていきたいというふうに考えております。 ◆長澤興祐 委員  わかりました。是非、効果を確認していただきながら、その助成金が正しいものなのかどうか検証を引き続きよろしくお願いします。  数カ月前に、待機児童・子どもの貧困対策調査特別委員会で、保育ママに対して視察を行いました。その際に、新制度移行に当たって食事をつくる栄養士の確保が非常に困難だという話がありました。その話の延長から言って、認可保育園の運営事業者でも、特に新規に開設するに当たって栄養士の確保が非常に厳しいという声を聞きます。  隣の墨田区では、保育士の住居借上だけでなく、栄養士など職員等にも助成の対象を広げていますが、区として認可保育園を設置して保育行政を行っていく上で、このお考えはいかがでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 確かに所管のほうでも、そういったお声をいただいておりまして、来年度は認可保育園を10園予定してございますので、栄養士のほうも対象としていくことで検討しているところでございます。 ◆長澤興祐 委員  平成29年度の予算からでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 平成29年度の予算からというふうに考えております。 ◆長澤興祐 委員  わかりました。そういった助成の適切な拡大も考えていただきながら、ただ、助成金がしっかりと効果があって、なおかつ職員の方々に対して適切に使われているかどうかのチェックも強く要望させていただきます。よろしくお願いします。  次に、昨年の予算特別委員会で質問させていただいた母子の一般公共機関など、電車などのマナーについて質問をさせていただきます。  ここ数年、電車、バスに乗っているときに、子どもが騒いでいても注意をしない親がいて、それは問題なんじゃないかと、社会的問題で。  それに対して、マナーアップの講習を入れてはいかがでしょうかという質問をさせていただきました。その後の進捗はいかがでしょうか。 ◎保健予防課長 長澤委員からのお話を受けまして、バギーの使用方法など、公共機関におけるマナーについて、母子の安全又は地域との共生の観点で、ファミリー学級及び乳幼児健診で伝えるよう各センターのほうに指示しております。 ◆長澤興祐 委員  だから、最近そういうのが目立たなくなったっていう認識でよろしいでしょうか。 ◎保健予防課長 そういった効果がもう出ているということであればうれしい限りです。 ◆長澤興祐 委員  引き続き、更に効果がある場所を見つけていただいて、更にそういったところでも広げていただければと思います。
     次に、電力についてお伺いさせていただきます。  予算特別委員会なので、電力の自由化に伴って電力、これはどちらから買っているのでしょうか。そして、その選定基準、選定とした理由を教えていただけますか。 ◎庁舎管理課長 本庁舎では、平成26年から株式会社エネットというところで、これはいわゆるPPS事業者ですね、そちらから購入をしています。これは平成26年の2月に、足立区電力の調達に関する環境配慮実施要綱及び足立区公募型指名競争入札による電力調達契約実施要綱に従った入札で、本庁舎の電気は買っております。 ◎教育政策課長 小・中学校におきましては、本庁舎よりも数年早くPPSのほうに導入をしてございます。  現在、公募型指名競争入札におきまして、小学校は3契約、それから、中学校1契約という形で101校、PPSのほうに移行してございます。新校、1年未満は東京電力のほうの契約という決めになってございますので、1年過ぎましたら、またPPSのほうに移行するという形になってございます。 ◆長澤興祐 委員  となると、常に価格を見ながら入札でコストの安いところを選んでいるという認識でよろしいでしょうか。 ◎庁舎管理課長 そのとおりでございます。 ◆長澤興祐 委員  わかりました。  話は少し飛びますが、新設の小学校等にソーラーパネルを設置しているかと思うんですが、こういったところで、実際に学校で使う電力をペイできているのか、もし余っていたら売電をしているのでしょうか。 ◎学校施設課長 一番大きな新田学園でございますが、こちらが80kW、実は太陽光パネル乗せてございまして、こちらは毎年、100万kWまではいかないですけれども、かなり売電の価格で金額入ってございます。また、他の学校につきましては、やはり学校内で使ってしまう。20kWというと大体20教室程度の蛍光灯の電気量ということになりますので、昼間限定でございますので、ほぼ学校内で消費しているというような現状でございます。 ◆長澤興祐 委員  その新田学園のように大型のパネルを設置できれば売電ができるということなんですけれども、その設置に当たって、新田学園ができた当時ですが、設置に当たっては国の補助金等を使って設置したのでしょうか。 ◎学校施設課長 ほとんど補助対象になりますので、ほぼ2分の1は補助金としていただいているところでございます。 ◆長澤興祐 委員  その補助金はもうないんですよね。 ◎学校施設課長 建て替えに関わらず、入れる場合には補助対象になるというところが現状でございます。 ◆長澤興祐 委員  先日、今年に入ってもそうですが、昨年末に幾つか小学校、区議会の皆さんと一緒に視察させていただいたんですが、もう少しエリア的に、ソーラーパネル設置できるのに余りしてないのかなという、面積的な分で思ったんですが、補助金を生かして設置して、売電までいったらいかがでしょうか。 ◎学校施設課長 屋上の上に乗せるということになりますと、いろいろな北側の日照権の問題ですとか、いろいろ構造的な問題とかございます。長澤委員のご指摘もごもっともと思っておりますが、建て替えのときに乗せていきたいというのが我々の今のところの方法でございます。いろいろ検討して、今後も可能であれば極力、努力していければなと考えてございます。 ◆長澤興祐 委員  次に、教育行政について伺わせていただきます。  昨日、我が党のただ委員からも質問がありましたが、まず、区として教育に対する理念、何を柱として教育に取り組むのか、お伺いできますか。 ◎教育指導課長 現在、教育の基本としては、基礎学力の定着、それから国際理解、あとは自国理解といった、子どもたちにそういう点を育てていくというところが基本でございます。 ◆長澤興祐 委員  わかりました。  本会議でも質問しましたが、改めて伺わせていただきたいんですが、中学校の学力についてですが、今後の取り組みについて、いつまでにどの程度成績を上げるのか、もう一度、改めて具体的対策をお伺いできますか。 ◎学力定着推進課長 できるだけ早期に中学校では、小学校、中学校ともですけれども、国水準レベルまでには到達するように努力してまいりたいと思っています。 ◆長澤興祐 委員  質問してからまだ時間がないので、計画まだ立たないかと思うんですけれども、計画はいつまでに立てる予定でしょうか。 ◎教育長 本会議の答弁でもさせていただいたんですけれども、既に国、それから、区の学力調査は4月にございます。それから、都の調査が7月にあります。  したがいまして、いつまでにというお答えであれば、そういったところにどういう姿勢で臨むのかということも含めて早急に実現したいというふうに考えています。  また、それは来年度のことだけじゃなくて次の年、その次の年ということもありますので、そういった中期的にどういったことができるかについても早急にまとめたいと、このように考えております。 ◆長澤興祐 委員  是非よろしくお願いします。  次に、引き続き教育についてですが、2月15日に学習指導要領の改定案が出ました。       [資料を提示]  皆様も新聞等でご覧になられたかと思うんですけれども、その中で、国語、読解力強化という中で小学校5、6年生、新聞教材を活用するということが明記されました。今、小学校等に新聞は何紙、何紙というか、どれぐらい入っているのでしょうか。 ◎教育政策課長 現在、5大紙を配付をしていただいております。 ◆長澤興祐 委員  5紙入っているということですが、その内訳はいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 これにつきましては、足立区新聞販売同業組合様の多大なるご協力をいただきまして、現在、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、産経新聞、東京新聞の5大紙を配布をしていただいております。 ◆長澤興祐 委員  予算というのは月、1校につき幾らなのでしょうか。 ◎教育政策課長 現在、105校につきまして、1カ月当たり1,000円の本当に破格なご協力をいただきまして、長期お休みは配付してございませんので、10カ月ということで110万円余でございます。 ◆長澤興祐 委員  1校1カ月につき5紙で1,000円ということなんですけれども、こういうふうに国のほうから教育資材として活用するように言われていますが、例えば、新聞のほうで1,000円となると結構厳しい価格だと思うんですが、もしそれができないというふうに向こうから言われたら、どのように対応するのでしょうか。 ◎教育政策課長 組合のほうからも、そのようなお話を昨年から受けてございます。また、今後につきましては、組合と、それからまた教育現場の声なども伺ってお話をさせていただきたいというふうに考えております。 ◆長澤興祐 委員  よく業界の方々とか話を聞きながら、また、しっかりした教材として生かしていただかないと眠ったままで予算だけ流れてしまうということは問題だと思いますので、活用をうまくしていただければと思います。  その中で、例えば隣の北区では、新聞の読み比べコンクール、一つの事案に対して何紙か読んで作文を書くコンクールがあるんですが、国もこういった方針を出している中で足立区としても実施してはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 長澤委員おっしゃるとおり、私も昨年、組合長のほうから他区の状況なども伺いました。是非、取り組みのほうを教育現場、また校長会のほうとお話をさせていただいて進めさせていただきたいというふうに考えております。 ◆長澤興祐 委員  時間がなくなってきたので、働き方について質問させていただきます。  日本の寿命も延びていて、今、60歳が定年ということになっていますが、再任用で65歳までいけますが、スキームとして60歳までというのは一般の会社でももうないんじゃないかなというふうに考えています。  例えば次代を担う人材を伸ばしつつ、しっかりと60歳だけではなく、再任用の後も、ある意味、現役として頑張っていただけるようなポジションのスキームをつくるべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎総務部長 特別区の区長会の中でも、現在、任用制度ですとか、そういったものを議論をしておりますけれども、定年の延長ということも課題となっておりますので、今後、区としても、いろいろ申入れも人事委員会にしていきたいというふうに考えております。 ◆長澤興祐 委員  また、その動きがあったら教えていただけますか。  最後に、では、時間がなくなってしまったので1問。財政課長、最近はよく眠れていますか。 ◎財政課長 比較的眠れております。 ◆長澤興祐 委員  それは良かったです。昨年の予算特別委員会で、基金の積み足しについて、もう不安で夜も眠れないというお話を受けていて、その後どうなのかなというふうに、ずっと1年間、顔を見る度に思っていましたが、今、眠れるということは基金に対してもある程度、実感というか、手ごたえを感じていらっしゃるということでよろしいでしょうか。 ◎財政課長 確かに昨年、そのご答弁差し上げたときに、防災宿直をしておりまして、前日、寝ていなかったという事実があったということもありますが、実際には、かなり基金、積み増し等を行ってこれていまして、中期財政計画、今回も策定しましたけれども、向こう8年間については何とか運営のほうできるような形も見えてきたというようなことは安心材料としてあります。  あと、寝る直前には余りお金のことは考えないようにというようなことを心掛けております。 ◆長澤興祐 委員  それは良かったです。数日前に、私、学校のICTのやつで、黒板全部導入したら幾らになるんだという質問したときに15億円と言われて、ますます寝れなくさせちゃったんじゃないかなというふうに気にしていたので。また、引き続き健全な財政運営をよろしくお願いします。  ありがとうございました。       [委員長退席、渕上隆副委員長着席] ○渕上隆 副委員長  次に、公明党から総括質疑があります。さの委員。 ◆さの智恵子 委員  皆様こんにちは。公明党のさのでございます。20分間質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まずはじめに、ギャラクシティ、こども未来創造館について質問させていただきます。  予算編成のあらましの36ページのほうにも記載がございますが、こちらのギャラクシティは様々な体験が楽しめるということが人気で、利用者は平成28年に118万人、平成29年度には124万人を目標にしています。その中で区民の方の利用者はどのぐらいでしょうか。 ◎青少年課長 こちら、本年度のアンケート調査でございますけれども、足立区内の利用者の割合は33.5%というところでございます。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。  区民の方から、いつも混んでいるので、子どもと行きたいけれどもなかなか行けないとの声があり、また、行政評価でも足立区民より区外からの来訪者が多いので足立区民のインセンティブを明確にして欲しいとありました。区民の方のインセンティブは何かございますでしょうか。 ◎青少年課長 区外の方から、たくさんお越しいただいているのは大変喜ばしいことであるというふうに考えておりますけれども、やはり区内のお客様にお越しをいただくことは必要であるというふうに考えております。  この4月ですけれども、足立区民限定のワークショップのようなものも開催する予定でございます。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。  ギャラクシティには多目的室や音楽室など10部屋を貸出していると聞いています。登録団体は幾つありますでしょうか。 ◎青少年課長 登録団体80ほどあったかと思います。 ◆さの智恵子 委員  そのうち青少年の団体は幾つで、どのような活動をされていますでしょうか。 ◎青少年課長 高校生のみという登録団体がございまして、こちらは8団体ほどあったかと思います。主にバンド活動でありますとか、演劇のような活動をしていただいております。 ◆さの智恵子 委員  我が党で視察しました武蔵野プレイスでは、地下2階は青少年の専用フロアとして楽器演奏やダンスなどの各種スタジオがございます。貸出しについては、青少年の利用を十分確保するために、平日の2時、14時30分以降夜までの時間帯や、土日祝日や夏休み期間は終日青少年の利用に限っております。料金も大人料金の10分の1に設定し、各スタジオが2時間半で150円から350円で利用できます。  是非、当区でも3室あります音楽室1室を夜間の17時30分から夜まで、また、土日祝日や夏休み期間を青少年専用として利用料金も安く貸出してはいかがでしょうか。 ◎青少年課長 まずは利用料金の件でございますけれども、こちらにつきましては、登録団体の方については減免、無料という形でやってございます。申込みがあった時点で登録されていないような場合には、簡単な手続で登録できますので、そちらをお勧めをして無料で使っていただいているという状況でございます。  また、地下のレクホール、音楽室等でございますが、こちら、現在、利用率のほうが大体、おおむね7割から8割程度の利用率ということで、かなりご利用いただいているような状況でございます。  今、さの委員がおっしゃられたような居場所としての使い方をするということであれば、そういった現在利用いただいてる団体との調整なども必要になってくるかというふうに考えております。 ◆さの智恵子 委員  また、こちらの武蔵野プレイスの地下2階のフロアには、100人が座れる椅子とテーブルがあり、中高生が読書やおしゃべりをして自由に過ごしておりました。また、電子レンジや電気ポットも用意され、飲食もできる青少年の居場所になっております。ギャラクシティにはそのようなスペースがありますでしょうか。 ◎青少年課長 今、申し上げました地下2階のレクホールがあるフロアでございますけれども、エレベーターをおりたところに机が約5台、そこにテーブルが四つずつありますので、20脚ほど。あと、柱の周りにベンチのような形で椅子がありまして、そちらのほうではご休憩、また飲食等ができるような形になってございます。 ◆さの智恵子 委員  区内の中高生の人数からすると少ないというような状況でございます。  そこで、三つあるレクリエーションの一つの部屋に椅子とテーブルを置いて青少年の居場所づくりをしてはいかがでしょうか。 ◎青少年課長 今、青少年の居場所、フリースペースというような形では、綾瀬ですとか新田など区内4カ所で居場所づくりとして行っているところでございます。また、さの委員おっしゃったように、ギャラクシティも中高生の居場所として有効に活用していきたいというふうには考えておりますので、今後、検討してまいります。 ◆さの智恵子 委員  また、1階にはガラス張りのきれいなとんがりキッチンというものがございます。例えば中高生を対象に、栄養士を派遣して家でも簡単につくれる料理教室を開催してはいかがでしょうか。 ◎青少年課長 とんがりキッチンの活用でございますが、こちらにつきましては、今年度6月に、小学生向けの事業ではございましたけれども、自分たちで料理をつくろうということで、おにぎりですとか、ピザトーストなどを簡単につくる事業を行っております。また、栄養士のOBなどを招いて、未就学児を対象にしたプレ給食体験のような事業は行っております。 ◎こころとからだの健康づくり課長 現在、おいしい給食、食育のプランを策定中ですが、来年度はギャラクシティにおいて、保健所栄養士も派遣して6回程度、小学校の高学年に、自分でつくって食べる、簡単自分料理っていうのをやる予定でおります。 ◆さの智恵子 委員  是非、あだち食のスタンダードという観点からも中高生に向けたものも是非よろしくお願いいたします。  また、食育と同様に不要なものを外に出す体の仕組みを教える便育、なかなか聞きなれない言葉でございますが、利便性の便に育と書いて便育というものもございます。それも大切です。区内の学校では、便育などは行われておりますでしょうか。 ◎教育指導課長 大変申しわけありません、私そういう状況を把握しておりません。 ◆さの智恵子 委員  この予算特別委員会でもトイレがいじめの場になっている等の話もございましたが、いじめまではいかなくても、からかわれるのが嫌で学校のトイレで便を我慢する子どももいると聞いております。特に男子の場合、小便と大便がトイレの中で分かれているということも原因です。我慢のストレスでおなかを壊したり、授業に集中できなかったり、便秘になったりと、心身の様々な不調が出る場合や、学校に行くのが億劫になる子どももいると聞いております。  そこで、食事と同様に、人間にとって大切な行為であることを話合う便育を例えば新学期が始まる時期などに行ってはいかがでしょうか。 ◎教育長 私の記憶ですけれども、食事が口から入って、おしりから、要するに出るまで一直線にして、どういうことが、その中で行われているのかということを勉強するという授業はやっておりますので、それは研究授業ですけれども、そういったことはやはり進めていく必要、私はあるというふうに思っております。このまま進めていきたいというふうに思います。 ◆さの智恵子 委員  是非よろしくお願いいたします。  続きまして、児童虐待についてお伺いをします。  予算編成のあらましの22ページにもございますが、最も信頼する親からの虐待は子どもの心に深い傷を残し、その後も愛着障がいなどに苦しむ子どもも多くいます。また、虐待された子どもは、虐待の育てられ方しか知りませんので、自分の子どもにも虐待してしまうという悲しい現実もあります。平成28年虐待予防講座の一つである、怒鳴らない子育て講座というのを1日コース、入門編として区内4カ所で実施し、好評だったと聞いております。平成29年度は土日の開催も含め開催するというふうに書いてございましたが、どのような形で開催されますでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 今年度から、区内数カ所で実施したというような状況でございます。ただ、一部地域で、参加状況等々不便もあったというふうなところもありますので、皆さんの交通の利便の良いところで、土曜日開催を含めて進めていきたいというふうに考えております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。  また、児童虐待の強化に当たる専門員を1名増員する児童虐待緊急対応事業というものの拡充も決まっていると書いてございました。早期発見、早期対応のためにはとても重要と考えます。  予算編成のあらまし34ページのほうでございますが、平成27年度は通報件数が815件で、そのうち640件で虐待の疑いがあったというふうに書いてございます。現在、この辺の緊急対応については何人のスタッフの方で行われていらっしゃるのでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 私どもの相談、現場での対応職員でございますが、常勤8名、非常勤13名、あと警察OB1名というような対応をしております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。大変重要な場所だと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  また、拡充されるものに養育支援訪問事業というものもございます。その一部をNPO法人へ委託し、保健師などの専門性の高いスタッフによる支援の実施により、養育困難家庭の支援体制を強化するとしていますが、どのような支援か教えていただけますでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 養育支援訪問事業でございますが、大きく、相談の支援、あと、家事育児支援というふうなところに分かれます。相談支援につきましては、私どもの職員が直接訪問してという形での相談支援、対応してまいりますが、家事育児支援につきまして、専門性の高い事業者のほうに委託していきたいという形での拡充内容でございます。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。是非、ASMAPなどとも共有しながら課題を見つけ出し、寄り添った支援をよろしくお願いいたします。  私は、個人的には特別養子縁組や里親制度などの家庭的養育が望ましいと思っておりますが、現在、虐待や養育困難などで児童相談所や乳児院で養育されている足立区の子どもは何人ぐらいいらっしゃるのでしょうか。 ◎こども家庭支援課長 措置権限につきましては東京都の業務でございまして、私が今、聞いている限りでございますが、背景として虐待なのか、養育困難なのか、そこまでは聞いてないんですが、乳児院、里親、児童養護施設で大体、約350名程度というふうに聞いております。
    ◆さの智恵子 委員  わかりました。ありがとうございます。  続いて、環境施策についてお伺いいたします。  最近、梅田エリアでカラスが多く、ごみ集積所に出したごみを荒らす等の被害の相談がございまして、足立清掃事務所に防鳥ネット、私、調べるまではごみネットと思っておりましたが、防鳥ネットという正式名称でございました。  で、貸出しを行っていることをお伝えし、清掃事務所からすぐにその方に届けてくださいまして、相談者の方にとても喜ばれました。  現在、防鳥ネットはどのぐらいの貸出しを行っておりますでしょうか。 ◎環境部長 昨年度2,716枚の貸出しでしたが、今年度は既に2,860枚余貸出しているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  本当にカラスや猫のそういう被害には大変有効と思います。       [資料を提示]  ただ、この防鳥ネットの貸出しの件は、こちらでいただいております資源の出し方、ごみの出し方の本や、私も登録しておりますごみ出しアプリには多分なかったと記憶しているんですが、是非、区民の方の周知のために掲載など対応をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎環境部長 資源の出し方、ごみの出し方に本来、記載すべき内容だと思っております。それは漏れたということでございます。ただ、来年度分については既に来週が納品日で間に合いませんので、次回、改定の際には記載したいというふうに考えてございます。  また、ごみ出しアプリについては、こちらも記載がないようですので、こちらのほうにも何らかの形で対応したいと考えてございます。 ◆さの智恵子 委員  是非よろしくお願いいたします。  また、第三次環境基本計画についてお伺いをいたします。  区では、今年3月に、第三次環境基本計画を策定いたしました。私も環境審議会の委員として参加をさせていただき、とても勉強になりました。  行動による効果等では、地球温暖化やエネルギー対策と、また、循環型社会の構築で具体的な効果を掲げております。例えばCO2削減については、冷蔵庫設定温度は適切に、周囲温度が22度で設定温度を強から中にした場合、CO2削減量が約30.2kgが年間で節約でき、節約額が年間1,600円というふうに詳しく書いてございまして、強から中に変えるぐらいなら是非やってみようという方も多いかと思います。  このように区民の方に実践をしていただくために、どのような周知をされますでしょうか。 ◎環境政策課長 さの委員の発言にもありましたように、今回の環境基本計画で、行動したことによってどれだけの削減があるかというのは見える化をしてございます。  これも区民の方に知って行動していただかなければ、何の意味もございませんので、環境イベント等で配布するPRのチラシ、そういったものに記載をして、区民の方に広く利用し、実践をしていただけるように努めてまいりたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  是非よろしくお願いいたします。  次に、公園について幾つか聞いてまいりたいというふうに思います。  西新井さかえ公園で、昨年の夏に、区内初のドライ型ミストが設置をされました。親子連れでにぎわう幼児向けの遊具コーナーの上に、バーボラからドライミストが吹き出し、近くにいると涼を感じることができました。今年の夏も設置はされますでしょうか。 ◎みどり推進課長 昨年、西新井さかえ公園でドライミストを設置しまして、アンケートを取りましたところ、95%以上の方が涼しさですとかそういうことを感じられたということでございます。来年度につきましても設置を予定しているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  また、他の公園への拡充はいかがでしょうか。 ◎みどり推進課長 来年度につきましては、千住大橋さくら公園を予定しております。 ◆さの智恵子 委員  ありがとうございます。私も少し体験したんですが、少し涼しいということはございますので、今後、区内の公園に拡充をお願いしたいというふうに思っております。  また、ベルモント公園についてでございますが、区庁舎でのイベントに連動してベルモント公園でのイベントの開催をと要望させていただきまして、平成27年度始まった陳列館でのハロウィンの写真撮影会も2年連続で実施し、楽しい親子の記念のイベントになっております。また、平成27年の第2回定例会の一般質問にて、以前好評だったジャズライブの開催を要望し、昨年の5月、環境フェアに合わせて開催をしていただきました。何人の方が参加をされましたでしょうか。 ◎みどり推進課長 担当課長が不在でございますので、私のほうからご回答します。  昨年、ジャズコンサートですけれども、3回実施しまして延べ173名の方が参加いたしました。 ◆さの智恵子 委員  ありがとうございます。  本当に5月、バラがまだ残っている時期に、とても優雅なひとときでございました。また、このときは、国立音大の学生4人がすてきな演奏されました。今年も実施していただけるかと思いますが、区内には東京藝術大学もございますので、できれば、今年のライブには区内の方による演奏をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎みどり推進課長 来年度につきましては、区内在住のピアニストの方にピアノコンサートということで計画をしております。 ◆さの智恵子 委員  是非、楽しみにして行きたいというふうに思います。  続きまして、貧血・小児生活習慣病予防健診についてお伺いをいたします。  先日の一般質問でもお聞きをしましたが、学校医を講師として開催してはどうかの質問で、既に学校医による講習会を行っているモデル的な学校もあるとの答弁でしたが、開催している学校や内容について教えていただけますでしょうか。 ◎学務課長 平成26年に、蒲原中学校のほうで学校医による講演会を行ったところでございます。 ◆さの智恵子 委員  何人ぐらいの方が参加されたんでしょうか。 ◎学務課長 2年生全員で200名余りが参加したというふうに聞いております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。是非また少しずつで結構ですので拡充をしていって欲しいというふうに思います。  また、中学3年生での再検査で改善がみられない約4割の生徒に対して、保護者と養護教員との三者面談、個人面談をされているということでしたが、更に重症化をさせないためには、中学校で医療機関を受診して、学校医などとかかりつけ医へつなぐ取り組みも必要と考えますが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 できるだけ、そういった方には、中学校3年生であれば医者に行ったほうがいいというふうに思っておりますので、養護教諭とも連携しながら受診するように進めていきたいというふうに思っております。 ◆さの智恵子 委員  是非よろしくお願いいたします。  続いて、体力向上の取り組みについてお伺いをしたいというふうに思います。  今後、放課後子ども教室でも体力向上に向けた運動遊びを取り入れて楽しく体を動かしていくということでございました。どのような、この能力向上に資する運動遊びとか、運動遊具などを使っての導入になるか教えていただけますでしょうか。 ◎生涯学習振興公社事務局長 まず、運動遊びでございますが、現在、スポーツ推進委員とも一緒に推進を図っておりますフラッグ鬼ごっこ、これを放課後子ども教室の中で、できる形に改めて推進をしていきたいと思ってございます。  その他、運動遊具につきましては、足立区のお子さんたち、投げる力が弱いというところの指摘がございましたので、ロケットボールですとか、的当てボール、こうしたものを購入をして、子ども教室の中で実施していきたいというふうに考えてございます。 ◆さの智恵子 委員  では、以上で質問を終了します。  ありがとうございました。 ○渕上隆 副委員長  佐々木委員。 ◆佐々木まさひこ 委員  皆様こんにちは。いよいよ予算特別委員会最終日になりまして、午前中、最後、佐々木が担当させていただきます。  それでは、まず、私のほうからは待機児童対策についてお伺いをいたします。  金の卵という言葉があります。金の卵、時代、時代で、その金の卵の方々というのは変遷していきますけれども、いまや保育士が金の卵になっているのかなというふうに思うんですが、各自治体が競って保育士確保のために様々な助成制度も打ち出していますし、先ほども様々、足立区でも実施している家賃補助制度なども実施する自治体は増えてきました。  国や東京都も保育士処遇改善策を打ち出していますけれども、保育士の処遇改善というのはこれからも進めていかなければなりませんが、ただ、その処遇以外にも保育士が集まらない、それから、やめてしまう、そういう原因があるというふうに思っています。  その一つは、満足に昼食もとれないような、仕事量が非常に多いという、そういった労働環境が大変であるというようなことも一つあるんだろうというふうに思っているんですね。  まず、保育士が子どもと向き合える時間を確保できるように予算を確保して、パートや保育士、保育補助者の活用など積極的に行っていくべきというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 保育士がなかなか続けられない、あるいは保育士になろうとする方がいらっしゃらないというような状況というのは、やはりハードな面があると考えております。それを改善するためにシステムの導入などが今、進んでおりまして、そういったシステムを使うことで保育士の労働の軽減、それから、パート保育士や補助者を付けることで軽減していくという対応がとられているところでございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  システム、後で聞こうと思っていますので、すみません。先に言われちゃったんで。  子どもと向き合う作業以外に、連絡ノートにその日の様子を書くとか、その作業も大変だということで、NHKで放送していましたけれども、千葉県の市川市で、保育園でスマートフォン使って新システムを導入しているという、保育士の業務負担を軽減している、そういうことを図っていました。  保育業務支援システムというんですけれども、これ足立区でもやっているところはあるようですけれども、国の助成事業を活用しながらね、こういった取り組みを区としても広げていくべきと考えますが、一応伺います。 ◎子ども施設整備課長 ただいま、そういった取り組みを広げている事業者が多ございまして、今年度はICTの補助金を使いまして、17カ所の保育園がそういった取り組みに新たに手を付けたところでございますので、こうした取り組みを更に有効活用していくように、私どもも支援していきたいと考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  また、区では、潜在保育士の掘り起こしのために足立区保育再就職応援事業というのを行っていまして、保育再就職セミナー、年3回実施していますけれども、この参加状況どうですか。 ◎子ども施設整備課長 保育士のセミナーにつきましては、5月、7月、10月に開催をいたしまして、延べ73名の方がご参加になりました。 ◆佐々木まさひこ 委員  最近、私の知人の方も、今まで会社にお勤めだったんだけれども、思い切って保育士として働き始める決意しましたと言ってくださった方がいらっしゃったんですけれども、ただ、十数年ぶりの復帰なので凄い不安だというふうにおっしゃっていました。フルタイムで最初から保育士として全開で働き始めるというのは、やはり不安を感じられる方も多いんだろうなというふうに思うんですね。ですから、ちょこっとパートタイムで短い時間から始める、みたいな。  山口県の周南市では、保育士トライアル制度ってやっていまして、1カ月、1日3時間で、私立の保育園でお試し就労をやってみるというような制度もやっておられるんですが、そういう、ちょっとやってみたいけど不安があるという方のためのそういうトライアル雇用みたいな、そういったこともやってみたらどうかというふうに思っていますが、いかがですか。 ◎子ども施設整備課長 セミナーのご参加の方からも、いきなり戻るのは難しいというようなお話を頂戴しておりまして、アンケートの結果を踏まえて、一時的に体験をできるような仕組みを整えてございます。体験できる園につきましては、こちらのほうからご案内をしているところでございますので、そうした佐々木委員のご意見を踏まえながら、今後も、そういった方のいろいろな体験の機会を増やしていきたいと考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  是非、積極的に進めていただきたいというふうに思います。  また、もう一つは保護者への対応などで困難な事例を抱えてしまうっていうようなこともあるようなんですが、そういったケースの相談、基本的には園で対応するわけですけれども、区としても積極的に関わってあげるということも大事だろうというふうに思いますし、ある面、区に専門の相談窓口をつくるぐらいでも良いのかなというふうに思っているのですが、ここら辺はいかがですか。 ◎子ども施設整備課長 ただいま専門の窓口はございませんけれども、区のほうで主催する保育士向けの講座のほうには、保護者対応についての講座を設けておりまして、傾聴ですとか、日頃からの関係づくり、それから、言葉掛けする言葉を、どういうところで声を掛けたらいいかというような、そういったことをお示ししております。  それぞれの主管で、私立保育園、公立保育園、認証、小規模でもご相談に乗っている体制がございますので、皆様の支援になるように、きちんと対応していきたいと考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  では、是非よろしくお願いをしたいと思います。  次に、先の総務委員会で、平成29年度入札契約制度について報告がございました。  そこで幾つかお伺いをいたしますが、2回目の再入札で落札者が決まらない場合、不調として不落随契、随契行わないということなんですが、この場合、再入札のスケジュールと発注の遅れは当然工期に反映されるというふうに思うんですね。それは、そのような対応されるかどうか、お伺いをいたしたいと思います。 ◎契約課長 不調になりまして改めて発注する場合、その分の遅れにつきましては工期に反映してまいります。 ◆佐々木まさひこ 委員  当然そういう対応だろうと思います。  建築が不落の場合に、電気、空調、給排水は開札せず打切りとするようですが、本体の建築が不落ですから付随する設備の入札するのは難しいこともわかるんですけれども、各業者が入札するためにそれぞれ積算業務を行っておりますので、当然そこにはコストがかかっていると。これに関して何らかの工夫をする余地はないのか、お伺いをいたします。 ◎契約課長 確かに、今、佐々木委員の意見にございましたように、各業者のコストもかかっているかと思います。ですけれども、建設工事というのは、まず建築から着工して、その後、設備等順次始めていくわけでございます。建築工事の落札者が決まらないと他の工事に着手できないということで、今の場合、建築が不落の場合には他の業種の開札は難しいものと考えております。 ◎総務部長 今回、事業者のほうから、こういう声もお聞きをし、少し工夫ができないかなということで、例えば当初6月の議案の段階では建築だけ。それ以外のものについては、建築が決まれば次回の入札というような形にできないかなというふうに考えたんですけれども、予定価格を事後公表としている以上、電気ですとか、その他の設備の関係も不調になって更に遅れてしまうというような危険性も、やはりはらんでおります。  先ほどお話したように、ここは入札が不調になれば、当然、工期も延長せざるを得ないということを考えますと、やはり1回で、不調になった場合については開札をしないという形しか今の段階ではあり得ないのかなというふうに考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  区は、これまでも区内業者育成っていう立場から発注工事、区内事業者優先発注、そして、その下請優先活用してまいりましたので、今後もこの原則はしっかりと配慮しながら進めていただきたいということをご要望しておきます。 ◎総務部長 今回、こういういろいろな制度改正はいたしますけれども、地元企業を育成していくということで優先をするという考え方には変わりございません。今回は、あくまでも落札率が高止まりをしている、これを何とかしていきたい、こういう思いでございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  それでは、次に、昨年の第3回定例会一般質問で、災害復興という観点で質問させていただきました。被災者支援システムについては、今年度導入予定ということですが、具体的なスケジュール、それから、導入後の操作研修、具体的に決まっていれば教えていただきたいと思います。 ◎災害対策課長 罹災システム等でございますが、東京都被災者生活再建システムということで、本年の秋頃には稼働できるような、今スケジュールで、東京都を中心に関係区市、31の区市と東京都でスケジュールは取り組まれております。  また、具体的な研修でございますが、もう既にプログラムが、ある意味、案が作成されていまして、監督員の育成とか、業務用員育成とか、いろいろな、様々な研修内容を今、協議中でございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  他の自治体から応援職員を受入れた際の業務フロー、ここら辺はどうですか。 ◎災害対策課長 実は、今回の研修の中に、他自治体からの応援職員の受入れ訓練とか、あとは、都の中でも足立区が被災が大きく、逆に多摩のほうが被災が小さいとかという、都の中でも、そういう応援体制の訓練とかも合わせて行っていく予定でございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  ところで、住家被害認定調査、他の自治体へ応援派遣されて実際に経験された方っていうのはいらっしゃるんですか。ある方。副区長もないですね。さすがに。 ◎危機管理室長 派遣をいたしておりますけれども、管理職レベルでは行っていませんので、ここにはいないと思います。 ◎こころとからだの健康づくり課長 相馬市のほうに行ってまいりました。 ◆佐々木まさひこ 委員  それほど経験者はいないようですので、これはしっかり研修を行っていただいて、いざ災害というときにしっかり対応できるようにしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  大分、時間なくなってきましたんで、収納率向上対策、この間、少し積み残してしまったものをやらせていただきたいというふうに思います。  支払いの意思があっても、全額をすぐに払えない方には、分納制約か換価の猶予制度に基づく本人申請に基づく分納か、どちらかになるというふうに思いますけれども、本人申請による換価の猶予も始まっていますが、そのそれぞれの件数、割合、どういうふうになっておりますでしょうか。 ◎区民部長 換価の猶予、これにつきましては、まだ本当に数件という程度になってございます。一方、分納、こちらについてはもう1万人以上の方がご利用いただいている、こういう状況でございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  地方税法では、税の納付が困難な事情にある納税者に対しては、基本的には徴収猶予や滞納処分の停止が規定されています。これらの規定というのは要件が厳格ですので、こうした徴用制度を定める法と現実との間を調整、補完する意味合いで、分納制約っていうのが実務上の取扱いとして行われているって、これは理解できるんですけれども、換価の猶予制度による分割納付っていうのは財産目録出したり、収支明細出したり、担保関係書類を出したり、かなり手続が面倒なんですが、延滞税の猶予が認められる、そういう申請者本人にも利益があるんですね。  これは公明党の竹谷とし子参議院議員が、財政金融委員会等で質問して実現してきた制度とも言えますので、分納の法的手続と言える換価の猶予をもっと適用していただきたいというふうに、1万件に対して数件って余りにも少ないので、是非これは進めていただきたいというふうに思うんですが。 ◎区民部長 私どもも税務署にお聞きしましたら、最初の頃はやっぱりご利用は少なかった。昨今では、月10件ぐらい増えているということですので、私どもも、こういったものについては督促状に入れて、今、宣伝などしてございますので、今後も、区民の方ご利用いただけるようにご説明してまいりたい、そのようにも考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  次に、介護予防についてお伺いしますが、総合事業がスタートして基本チェックリストでの要支援1、2のサービスが受けられるようになりましたけれども、今まで基本チェック受けられた方は800人ぐらいでしたか。 ◎地域包括ケアシステム推進担当課長 総合事業に切り替わった方が800名おりまして、その中で事業対象者として実施しております方が30名弱になります。 ◆佐々木まさひこ 委員  介護保険外サービスである自立と判定された方の住宅改修、これは相変わらず、基本チェックリストではなくて介護認定を受ける必要があるようなんですが、この理由はどういったことでしょうか。 ◎高齢福祉課長 介護保険外サービスの住宅改修、主に手すりや家の中の段差解消等になってくるんですが、そうした運動機能に関する設問が、介護予防チェックリストの中では全25問中で5問しかないんですね。なので、なかなかその方に予防給付が必要かどうかっていうのも判断しづらいという部分がございますので、現在ではまだ要介護認定を、申請をしていただいているという状況でございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  ただ、この基本チェックリスト、地域包括支援センターの職員が実際には行う、いわゆるプロが行うわけですね。その設問は5問ですけれども、そういったことに関して、お風呂に入りづらいとか、玄関でなかなか靴が履けないとかって、そういう状況の確認っていうのはできそうなもんだと思うんですが、いかがですか。 ◎高齢福祉課長 確かに考え方としては、今、佐々木委員がおっしゃったような形も可能かとは思うんですけれども、基本チェックリストを使って、いわゆる介護予防の、介護予防ケアマネジメントの業務が、今後、地域包括支援センターの中でも増えていくだろうということも想定されます。
     ですので、現時点では、これ以上、地域包括支援センターの負担というところを増やすのは、少し苦しい部分もございますので、この住宅改修のところについては、現行どおり要介護認定を受けていただくというところを中心に進めていきたいと思っておりますが、基本チェックリストの活用については、確かに今後も何らかの形で充実を図っていく必要もあるのかなと思いますので、今後、研究させていただきたいと思います。 ◆佐々木まさひこ 委員  今の説明、苦しい説明でしたけれども、わかりました。余り詰めませんが、是非、研究していただけるということなので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  余り時間がなくなってきましたが、すみません、質問、予定していなかったんですが、富士見橋、何度も、私、予算特別委員会でも、決算特別委員会でも、本会議でも質問させていただきましたが、富士見橋の架け替えを含む花畑川の環境整備計画について、建設委員会でも報告があるようですが、簡単にご説明をいただけますでしょうか。 ◎道路整備室長 富士見橋の架け替えを伴います花畑川の環境整備基本計画の見直しにつきまして、まとまりましたので、来週3月15日の建設委員会でご報告させていただきます。  詳細につきましては、建設委員会のほうで報告させていただきますけれども、概要を申しますと、現在、中川から綾瀬川方向に水が流れておりますけれども、花畑川の両端の水門、水門の内側に新たな堤防を設けた上で、花畑川を閉塞された空間にした上で、その内部を親水整備、親水護岸等の整備をいたします。その上で中川方面のところからポンプアップで河川水を取水して、花畑川のほうに流して、親水取水の中に流すという方法で考えております。 ◆佐々木まさひこ 委員  そういうことで富士見橋の架け替えがやりやすくなるっていう理解でよろしいですか。 ◎道路整備室長 この見直しにおきまして、富士見橋のところにつきましては、ボックスカルバートという空洞のコンクリート、これを埋め込みまして、その中に河川水を流し、橋の架け替えではなく、道路のような形で富士見橋の部分については整備しようというふうに考えております。  他の事例でみますと、例えば葛西用水のところにつきましては、葛西用水のところを何本も道路が横断していると思いますけれども、その部分の下には葛西用水の水が流れているわけでございます、菅を通して。ちょっと規模は違いますけれども、それと同じようなイメージでございます。 ◆佐々木まさひこ 委員  地域の、地元の要望も非常に強い事業でございますので、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。  どうも大変ありがとうございました。 ○渕上隆 副委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後零時00分休憩       午後零時57分再開 ○白石正輝 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  無会派から総括質疑があります。松丸委員。 ◆松丸まこと 委員  こんにちは。3日に引き続きまして、ベジタベとベジファーストについて質問をさせていただきます。  一口目は野菜からとの続きの展開は、牛丼のサラダセットでいきますと、大人はサラダを全部食べてから牛丼をいただくとのことでございましたけれども、それでは、野菜を食べる、野菜から食べる重要性は何か教えていただけますでしょうか。 ◎こころとからだの健康づくり課長 野菜にはいろいろな効能がございますが、野菜から食べることで、野菜には食物繊維が豊富にあります。その食物繊維が血糖値の吸収を緩やかにしまして、糖尿病をはじめとした生活習慣病の予防になると。つまり糖尿病のリスクを抑えて、今後、足立区の健康寿命の延伸を図っていくためには野菜から食べることがとても重要と考えております。 ◆松丸まこと 委員  血糖値の上昇を抑えられる。なるほどね。  そうすると、子どものときの食習慣っていうのも大きく関係してくるのかなと思います。僕なんかも、先日申しましたけれども、白いご飯を食べられることが幸せで生きてきたなと、今も白いご飯ばっかり食べてしまいまして、うちの息子のように野菜ばっかり食べさせられていると、まず野菜から食べていくという。  この予算特別委員会に似つかわしくないかもしれないんですけれども、僕が多くの人に広めている運が良くなる話がありまして、その中の金運なんですけれども、この金運の鉄則が新鮮なものを熱々のうちにいただくということで、その代表格は野菜でございます。  それは白ゴマの油、数百円高いんですけれども、普通より。白ゴマの油に、タマネギの輪切りだとか、ニンジンのざく切りでも良いんですけれども、それと天然塩、これが重要。天然の塩なんですね。これだけを用意しまして、白ゴマの油で、鉄板焼きで、白ゴマの油をひいたところにタマネギの輪切りだとか、ニンジンでも、ピーマンでも焼きまして、その後にその天然塩をパラパラパラっとだけかけるんです、パラパラパラ。そうすると、野菜の味が凄くわかって、僕もびっくりして多くの人に広めていて、子どもにもそれを食べさせているんですけれども、私の回りにいる子どもたちに食べさせると、「おいしい」って。「えっ、タマネギ甘い」とか、「ニンジンって甘かったんだ」みたいな話が出てきまして、中にはピーマン食べられなかった子がやはりいまして、ところが、周りの子がみんな食べてるんで、おいしい、おいしいって食べていますんで、そうすると、「ちょっと食べてみな」みたいで、ピーマンを「おいしい」って食べだしたっていうのが、この白ゴマの鉄板焼きの金運の食べ方。  もっとも、子どもは野菜を食べると言うより金運だから食べているのかもしれませんけれども、こういう食べ方をして、みんなが食べれば怖くないというのを僕は体験いたしております。  そこで、このベジタベとベジファーストという言葉の意味の実践を広く進めていくために、野菜の調理の体験だとか、例えば、おやじの会だとか、スポーツ団体だとか、青少年団体かなんかでも、いろいろなところでも、この食べ方というものを伝えていってはいかがかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎こころとからだの健康づくり課長 非常におもしろいアイデアだと思って伺いました。特に子どもは健康になるために野菜をというよりは、そのような、興味を引く、「あ、これはおもしろいな」とか「楽しいな」と思って、調理を体験し、食べていただくことがとても重要だと思います。  今、おいしい給食、食育のプランを作成しておりますけれども、保育園から中学生まで、いろいろな調理体験をするとなっておりますが、学校だけではなくて、いろいろな場でそういった経験を積めることは重要であると考えておりますので、是非、いろいろな団体にそういったことを広めていきたいと思います。 ◎子ども政策課長 区立の保育園では、食育月間の取り組みとして、小松菜を園児がホットプレートで炒めたり、あるいは、おみそ汁をつくったりというような、本当に調理を含めた食育体験をしているところでございますので、今後もそのような活動を広げていきたいと思います。 ◆松丸まこと 委員  このキーポイントは、白いゴマの油、白ゴマでございますので、是非、職員の皆様方も試していただいて、皆様、金運上げていただいて、足立区政の金運も是非上げていただければと思います。  続きまして食育対策を、保育園、幼稚園、今、少しお伺いしましたけれども、小学校、中学校別で、おいしい給食の食育対策を教えていただけますでしょうか。 ◎学務課長 各学校でも、一口目は野菜からという授業を、これから全校できちんと徹底をするような形で推進をしていきたいと思っております。  また、食育に関しましては、家庭科の授業での栄養とか、それから、調理実習とかっていうことも重要かと思っておりますので、そういったことの中で、簡単な料理をつくることができるであるとか、それから、あと、コンビニとかで、きちんとした食材選び、食べ物選びをできるような知識を学校の中で身に付けていきたいというふうに考えております。 ◆松丸まこと 委員  是非、子どもたちに野菜の甘さというものを知ってもらえるとうれしいかなと思います。  では、引き続き、昨年に引き続いた質問を何点かさせていただきます。  インフルエンザなどの予防について昨年お伺いしたんですけれども、保育園、幼稚園、小学校、中学校での消毒の実践はどのようになっておりますでしょうか。 ◎子ども政策課長 保育園の消毒につきましては、保育衛生マニュアルというものがございまして、それに沿って清掃及び消毒を毎日のように行っているという状況です。 ◆松丸まこと 委員  消毒は重要だと昨年教わりましたので、是非、強化してもらえればと願います。  続きまして、インフルエンザ予防接種の啓発の運動をしていただけるということだったんですけれども、いかがでございましょうか。 ◎子ども政策課長 保育園では、各園のほうに、インフルエンザの予防接種をするよう保護者に促すようにメール等で日々送信していると言いますか、勧奨を促しているような状況です。 ◎学務課長 小・中学校では、特に予防接種は任意接種でございますので、そういったものがあるということで、基本的には手洗いなどをして、予防を中心にやっているところでございます。 ◎保健予防課長 高齢者インフルエンザに関しましては、9月25日の広報、ホームページ、医師会加盟の医療機関におけるポスター掲示などで啓発しております。 ◆松丸まこと 委員  是非、インフルエンザにかかると、特に子どもがかかると、親もそうですけれども、生活力の低下を引き起こす原因の一つだと考えていますので、予防に対して、しっかりと区民にお知らせいただければと思います。  続きまして、今年度の保育園、幼稚園のインフルエンザの発生率はいかがでしょうか、去年と比べたりした場合。 ◎子ども政策課長 まず、保育園のほうでございますけれども、インフルエンザでの欠席率という形になりますが、昨年度が1.45%、今年が1.07%ということで、率としては今年ちょっと下がっているかなという状況がございます。  一方、幼稚園なんですけれども、幼稚園につきましては、いわゆる学級閉鎖とか、そういう形になったときに報告いただくというような形になっているんですけれども、今年の傾向として、学級閉鎖だけではなく、学校そのものがお休みしたという学校が、学校と言いますか、幼稚園が何園かみられている状況です。 ◆松丸まこと 委員  いや、すばらしい話だと思います、予防してきた成果があらわれていると私は思いますので、より一層、継続をいただけますことをお願いいたします。  続きまして、最後の質問になってきますけれども、階段の標語、去年お聞きいたしましたけれども、階段の健康標語の掲示場所、増えましたでしょうか。 ◎こころとからだの健康づくり課長 前回そういったお話をいただきましたので、今、5カ所にあります保健センターでは、階段に、区役所と同じ標語をお借りしまして張っております。 ◎人事課長 庁内でも好評いただいておりますので、今後、北館の階段にも標語を張り付ける方向で検討してまいります。 ◆松丸まこと 委員  どんどんこれ増えたほうが本当に良いと思います。僕も階段使うと、あの標語を見るだけで、あと3段というのがとても気に入っておりまして、うれしく思っております。  小学生とか区民から標語を集めたりしたということはありますでしょうか。 ◎こころとからだの健康づくり課長 階段に張り出す標語については募集をしたことはございません。 ◆松丸まこと 委員  では、最後の質問とさせていただきます。  この標語ですけれども、できれば、またそういう予算もかかるかと思いますけれども、標語大賞みたいな形で小・中学校に公募して、だからと言って、何があるわけじゃなくても良いんですけれども、あなたのこの標語がどこどこの何階の何段目に張ってありますよということを伝えてあげるだけでも、子どもたちは喜ぶかと思うんですね。  できれば、そのような小・中学校に協力得まして、この標語大賞みたいな、大賞じゃなくても良いんですけれども、そういうご指導していただきたいと思うのですが、いかがでございましょうか。 ◎こころとからだの健康づくり課長 現在、受動喫煙対策では、そういった標語も募集しているところです。そういった健康になるための、階段を上るための標語については、どこら辺に張り出すかとか、どのぐらいで協力いただけるかという課題もありますので、教育委員会と、まずは研究させていただきます。 ◆松丸まこと 委員  是非、子どもの目線でいきますと、自分がつくったものがどちらかに掲示されていると思うと何かうれしいかなと思うんです。また、一つの自信にもつながっていくのかなとも思いますので、是非、この健康、一口目は野菜からでもよろしいかもしれませんけれども、この標語というのを区民に募集していただいて、いろいろな意味で、健康増進に対しての自己アピールをしていただければと願います。  時間がありますけれども、きょう、今回の私の質問は以上とさせていただきます。  ありがとうございます。 ○白石正輝 委員長  次に、民進党から総括質疑があります。鈴木あきら委員。 ◆鈴木あきら 委員  皆さん、こんにちは。質問もあと2時間ぐらいでございます。本当にお疲れ様でございます。  何人かの方に、いつ質問がくるか結構、緊張するでしょうとか、たまには退屈でしょうというふうに聞いたんですけれども、さすがに足立区の区役所の皆さん方は優秀で、模範解答しかないですね。それは例えば自分の部署以外のことが本当に勉強になりますというお答えばかりなんですね。ああ、すばらしいなというふうに思っているんですが、そんな中、各委員からも様々な質問が出たと思うんですけれども、6日間全て入ってらっしゃる方だけじゃないと思うんですけれども、せっかくだから、聞くだけじゃなくて一度は手を挙げてもらいたいなと思うんですけれども、一度も答弁していない方って、どのぐらいいらっしゃるんですか。       [挙手するものあり]  結構少ない。もうちょっといらっしゃるかなと思った。ありがとうございます。  きょうは、一つのテーマで、難しい問題で、過去に、私が記憶しても多分、一度もなかったんじゃないかなと思うんですけれども、そういった誰も取上げていない問題を、ただ、しかし、重要な問題だっていうことで思っていますので、掘り下げたいと思っております。  もう一度、皆さんに参加していただきたいんですけれども、実は、私は父を10年ぐらい前に亡くしまして、母を去年の12月31日に亡くしました。もちろん個人情報等があるので考えて参加してくださる方だけで結構なんですが、両親どちらもご健在の方っていうのはどのぐらいいらっしゃいますか。       [挙手するものあり]  ありがとうございます。  残念ながらお1人だけっていう方は。       [挙手するものあり]  1人だけいた。ありがとうございます。  残念ながらお2人ともっていう方は。       [挙手するものあり]  結構いらっしゃるんですね。ありがとうございます。  どうしてかって言いますと、やはり体験してみて、つくづく自分がいろいろなことを考えさせてもらったということがあるんですね。そういった中で、まだまだいっぱい学ばせていただきましたし、考える時間もあったというのもあるんですが、そういった時期に、今回のデータヘルス計画、まさに問題点というのが意識と一致したんですね。  そういった意味で、今回、取上げることに母の個人情報もちょっと入るので、実はきょうも仏壇の前に、政治家の息子がいて、ごめんねと。ただ、こういった問題をこういったのを公表しながら、少し掘り下げなくちゃいけない部分があるので勘弁してくれということをお線香をあげて言ってきたわけですけれども、ずっと母は糖尿病でした。  もちろん、まだ人工透析までいかなかったんですが、インシュリンをずっと毎日打っていまして、認知症もかなり進んでいましたので、私とか、うちの妻とか、あと、弟と弟の嫁さんとで、交代で、何曜日誰とかっていうことで。もちろん自分でボタンを押すって、注射のボタンを押すの、おなかに打つんですが、それは母にやらせましたけれども、その前に血糖値を、まず血を取って、幾つって数値見ながら、それで、メモリを合わせて、「はい、どうぞ」って渡して、拭いてとかっていうのは全部やったんで、これも結構大変なことは大変なんですね。  ただ、そういった中で、ただ、糖尿病でも高いときもあるし、逆にとらなさすぎて低血糖になってしまって、2度ばかり救急搬送をしたりとかっていうんで、認知症もかなりあったので、これじゃあ、どうしても難しいなっていうことで、介護申請もちろん出して、そのときは介護3、要介護度3で。それで、申し込んでも、なかなか老人ホームは難しいということで、ただ、どうしようかという話になったときに、有料の老人ホームが空きがあったということで、そちらのほうに、2年前、施設に入りました。  はじめの半年ぐらいは普通どおりいろいろな会話もできたんですが、だんだん認知のほうも進んで、私のこともわからなくなりつつあり、それで、なおかつ、ちょうど去年の12月末に亡くなったんですが、その前の年の12月の初めぐらいに、とうとう自分でものを食べることができなくなりました。  そういった中で、では、先生にどうしましょうって言われたときに、「うーん」と。どういう方法があるんですかっていうことをいろいろ聞いて、胃ろうっていう形もありますよ。それから、静脈、この辺に穴を開けて、それで、中心静脈栄養っていう、要するに点滴っていうんですけれども、点滴がありますよ。「ああ、そうですか」と。  あとは鼻から管を入れてとかっていうので、でも、チューブっていうのは、自分たちも抵抗あるしなということで、また、胃ろうも、いろいろ話を聞いたり、調べたり何かしても難しいなというのもいろいろあったので、では、点滴ぐらいだったら、どうかなっていうことで、点滴。  でも、そのときは十分説明は聞いたつもりなんですけれども、自分たちの愚かさもあって、それをやったんですけれども、普通の、私たちがよくスポーツドリンクみたいなものを点滴するっていうイメージじゃ全くないんですね。だから、もちろんかなり凄いことなんですけれども、こういったものでいろいろ考えたときにやってきていて、まず一つ質問なのは、今回このデータヘルス計画の中の、きょうお持ちでない方もいらっしゃると思うんですが、33ページに人工透析の有病率ですね、これ、足立区では大体、これは1,876人と言っていますけれども、生活保護を除くって書いてありますけれども、生活保護の方の、この方たちを入れるとすれば、どのぐらいの人数になるんでしょうか。 ◎高齢医療・年金課長 ジェネリック・保健事業推進担当課長を兼務しておりますので、お答えします。  生活保護の部分については、この段階では把握しておりませんので、福祉事務所に確認して、後ほどご報告させていただきます。 ◆鈴木あきら 委員  なかなか人数つかめないんですね。でも、大体2,000人ぐらいかなというふうに思うんですが、これまた見てみますと、大体1人に530万円位かかっているという数字が出ているんですね、もちろん自己負担と保険と両方で。そうすると、ざっと計算して106億円なんですね。もちろん人工透析は、普段、1週間に3回ぐらい行って、病院に行くと3時間から5時間ぐらい。その間は不自由さがありますけれども、普通の生活はできるわけですね。こうやって、例えば、あとは旅行にも行けたりとかいうこと、意識もしっかりしているし。  ただ、今回、私が取上げている部分というのは、昔で言うと終末期医療って言うんですけれども、何か名前が変わって、人生の最終段階における医療って名前が変わったらしいんですが、その中で、特に今、病院側から提出された胃ろう患者とか、それから、中心静脈の栄養を行っている患者人数っていうのは、足立区ではどのぐらいっていうふうに踏んでいますか。 ◎高齢医療・年金課長 現在、東京都の国保連から提供されているシステムでは、氏名とか、傷病名、医療機関、点数、そういったことで抽出することは可能なんですが、医療行為については、糖尿病による人工透析以外は抽出できないため、それらについては人数は把握できておりません。 ◆鈴木あきら 委員  多分、いろいろな資料を私、調べてみたら、胃ろうの患者が全国で50万人とか60万人とかっていう話があるらしいんですね。  そうすると、人口比で割ってみると、単純にですよ、足立区では多分、2,000人から3,000人ぐらいの間いるかもしれないっていうふうに思ってはいるんですね。  これについて、例えば幾らぐらいかかるとかっていうのは、その辺は算出したことはありますか。 ◎高齢医療・年金課長 金額については、診療報酬点数が決められておりますので、一定の条件で算出することは可能かと思います。中心静脈注射用のカテーテル挿入して、30日間、中心静脈注射を打った場合、医療費はおよそ5万6,000円程度かと思います。  胃ろうについては、増設時に8万6,000円、人口栄養剤、管理料と訪問診療合わせた1カ月の医療費、薬剤費は大体8万円から9万円強というふうに言われております。 ◆鈴木あきら 委員  もちろん、だから、私も家族、それから、兄弟5人、6人いるのですけれども1人亡くなっているので、5人でいろいろな相談をして、やはり生きているだけでうれしい、それから、1日でも長生きして欲しい、この気持ちは5人とも変わらない。  しかし、もちろんできる限りのことをしてあげたいというのと同時に、それが1年間ずっと、胃ろうはチューブがつながっていえるから嫌だと思ったのが、でも、点滴もつながってはいるんですけれども。ここですか。ただ、それでも、胃に直接穴を開けてどうのっていうよりは良いかなと思って、結局、中心静脈栄養というのをずっとやったんですが、1年間ずっとものを何も食べなくて1年と1カ月生き延びました。これについて、私たちは、終わった後も良かったなっていうふうには思っております。  ただ、一方で、でも、本当にこれで良かったのかなと思ったのは、長期間の延命治療っていうのが、本人と家族と、それから、社会に本当に必要なのかどうかっていうところの原点に戻って考えてみたんですよ。そうすると、延命治療っていう言い方をしますけれども、ずっとそばで見ていて、延命治療じゃなくて延命措置、延命処置みたいな感じであります。  そういったときに、実はいろいろな国のものも調べてみたんですが、北欧とか、欧米、もちろんアメリカのほうでは、この胃ろうとか、それから、中心静脈栄養というのはほとんど行っていない。文化の違い。もう自分が口からものを入れることができなくなったら、あとは安らかに死に行く準備をするっていう考え方を持っています。  日本は、良い文化かどうかわかりませんけれども、違った考え方を持っています。もちろん文化は守らなくちゃいけないんですが、ただ、六十数年前は80%が自宅で亡くなっていた。ところが、今はって言うと80%が病院でなくなっている。ということからいくと文化も大分変わっているんです、日本の中でも。  そういった中で考えたときに、どうなのかなと思ったときに、中心静脈栄養っていうのは食事がとれなくなったときの栄養剤の点滴ですけれども、不快感で引き抜こうとするんですよ。これもうちの母は7回入退院をくらい、ホームから病院、病院からまたホームへ戻って、7回。なぜかというと抜いちゃったりするんです。それから、感染症とか、それから、分泌物で細菌が増えるので、たんも発生しやすくなったり、詰まらないように、ひどくなると気管を切開して、たんを吸引させるとかっていうこともあるんでしょうけれども、そこまでいかなかったんですが、結構苦しんで、もだえ苦しむっていうのもあります。  そういったときの状況を見たときに、余分な水分補給をせずに痛みを抑えていけば老衰の体に入って穏やかな最期を迎えるっていうのが欧米の考え方。最終的にうちのほうは、私の母は、1年間やって、そういった状況だったんですが、もうどこも感染症の恐れがあって難しいということで、最後の決断として、では、申しわけないけれども抜いてくださいと言って、最後の1カ月間だけは抜いたまま1カ月。だから、ほとんど何も食べるものない状態。  でも、最終的に、12月31日は老衰っていう形で亡くなりました。  3日間、年末ですから、私と弟と、朝と晩とで交代でずっと一緒にいたので、たまたま弟がいるときに息を引き取ったっていうことで、本当に親子のいろいろな考え方というのも、そこで何時間もずっと2人きりですから。ただ動いていないというか、呼び掛けても声も何も返事はないわけですけれども、そういったときに、それはそれとして、結局、時間もあれですので、ご紹介だけさせていただきます。
     良い悪いじゃなくて、まず10月分、10月分の入院のときの、丸々1カ月入院したときに、点数が8万4,621点ですから84万6,000円だと思います。それから、12月は、結局その静脈注射というのをやめていますから、ずっと老人ホームのところにずっと寝たきりですけれども、もちろん毎日、訪問看護が来てもらっていますので、訪問看護のほうだけで43万円です。それと、これに介護保険のいろいろなホームでの介護を受けていまして、多分30万円弱、両方で70万円ぐらい。  こういったところを考えたときに、ありがたいですよ、本当に。ありがたいんですけれども、その終末の医療って、治らないっていうところの問題で、どうなのかといったときに、こんなに苦しめてまでやっていて良かったのかなっていう気持ちも、重い問題ですけれども、あります。  それで、残り6分ですので本題に入りますけれども、いろいろなことを調べたときに、リビング・ウィルっていう名前を聞いたことがどっかであるかもしれませんけれども、これは治らない病気のときに、死が迫ったときに、どのような治療を受けたいかっていうことを、まず事前に、自分の判断ができるうちに書き記しておく、こういう制度があるんですけれども、これに対して、今、足立区のほうとすれば、どこにも資料としても乗っかっていないですね。ただ、一つだけ、エンディングノートの中に、延命治療を望みますかっていうところの、「望みます」「望みません」「その他」っていうところがあって、ここにチェックをするっていうのが一つだけあります。多分これだけ。  だから、今言った胃ろうとか点滴とか、いろいろな方法があって、これはどういうリスクがあるとかっていうのも、情報がないまま、ただ、そのときにチェックするっていうことじゃなくて、この辺をもう少し啓発とかいったことっていうのはできませんかね。 ◎地域包括ケアシステム推進担当課長 地域包括ケアシステムの一つの柱で、在宅生活の維持を継続するということで、できるだけご自宅で、希望される場合は生活していただくというのが一つあります。  その中で、在宅生活をする上で、先ほどのような終末期、人生の最後の治療というところの周知を図るというところで、往診医であるとか、人の死の尊厳の部分になりますので、本人、家族の心構え、気持ちというところにしっかりとPRをしていく必要があるかと思っております。 ◆鈴木あきら 委員  お答えを求めていると時間がなくなっちゃうので、一方的に演説会になっちゃって申しわけないんですが、例えば講習会をどんどん開いてもらうとか、それから、老い支度教室だとかっていう、いろいろなところで団体を組んでやっていますので、それを、NPOだとかっていうのも、あるかどうかわかりませんけれども、それも活用したり、そして、もう本当に区民に呼び掛けていくっていう、もう積極的にですね。  なおかつ、そこで実際に書類として、書式ですね、リビング・ウィルの書式まで、もうこちらで用意するとか。病院でも用意してあるっていう話聞くんですけれども、やはり医療の中でも全部が全部じゃないでしょうけれども、中には、病院経営から考えたら、やはり疑問点を持つところもあるはずなんですよ、言っては何ですが。うちの母の場合、全然違いますよ。違いますけれども、そういったところもあるということも実際考えていますので。  そして、当然、公正証書にして公証役場に残しておくともっと良いという話もあったので、それでは、そういったものも、例えば補助金は難しいかもしれませんけれども、その辺の、足立区が積極的に関わっていけば、それこそ介護保険、それから、健康保険、後期高齢者も含めて、これだけ多くの方に負担をしてもらって、そして、若い方にどんどんまた払ってもらったりとか、それから、また基礎的な料金を上げなかったらいけないような、これから先、超高齢者社会がますますなっていくわけですから、これをもっと、今のうちからどんどん進めなかったら、大変なことになるんじゃないかなっていう凄い危機感を持ちながら、かと言って、自分の母親のときにはお世話になったわけですけれども、この辺は非常に、体験したからこそわかったっていうことがあるので、是非その辺をやっていっていただきたいと思います。  最後に、柏モデルっていうのを聞いたことありませんか。ありますか。 ◎地域包括ケアシステム推進担当課長 柏市では、東京大学が連携しておりまして、地域包括ケアシステムの推進に力を入れております。 ◆鈴木あきら 委員  全国でも注目されているっていうんですけれども、これは当然、例えば足立区で、例えば在宅の見取り数っていうのは、何人とかっていうのは、それは数字が出ているのでしたっけ。 ◎地域包括ケアシステム推進担当課長 現在、見取りの数につきまして厳密な数字は出ておりません。 ◆鈴木あきら 委員  柏市では、もう2010年度にその数を把握していまして、2010年度は100人だったそうです。2014年、4年間で229人増えた、いや、229人になった。100人から229人です。それをこういった、注目されているので、是非、足立区でも、地元の医師会とか、そういったところと是非、連携取りながら、こういったものをどんどん進めていっていただきたいなっていうふうに思っております。  結局、何か私のぼやき節みたいにはなってしまいましたけれども。 ◎地域包括ケアシステム推進担当課長 昨年の7月に、柏市のほうに視察に行きまして、その話を実際にお伺いしております。足立区の中でも、医師会、介護事業所と連携しまして、推進のほうを進めていきたいと思っております。 ◆鈴木あきら 委員  皆さん方も、それから、区民の方もそうでしょうけれども、そういった状況のときに、あ、今ちょっと危ないかもしれない。すぐ救急車呼ぶと思うんですね。でも、救急車呼ぶと必ず病院に連れて行ってくれますけれども、そこでは治療しなくちゃいけないっていうんで、胃ろうとか、それから、点滴、中心静脈栄養、これだとか、やらなくちゃいけないっていう意識でやってしまうと、結果的にはいつまで続けるのっていう部分で、外すときの勇気っていうのは非常にこれも大きな、なぜかっていうと、私自身もそうでした。外して良いのかどうかっていうのは非常に悩みます。  もう本当に家族で会議開いてっていうことになりますので、これも非常に、本当の自然の死に方っていうので日本の国も考えていかなくちゃいけないんじゃないかなっていうふうに思いますし、当然、足立区の財政から考えても、それから、若い人たちへの負担を考えても、この辺をしっかりと組立てていかなくちゃいけないのかなっていうふうに思っております。  以上で、きょうの最後の質問を終わります。  ありがとうございました。 ○白石正輝 委員長  次に、共産党から総括質疑があります。針谷委員。 ◆針谷みきお 委員  先ほどの自民党、新井委員の発言は、憲法改定して緊急事態条項を定めるべきというものでありますが、緊急事態条項は権力の集中、手続の省略、諸権利の制限の3点セットでありまして、存立危機事態を生み出しかねない激悪であります。執行権力に権限を集中し、国民の権利を包括的に制限するもので、常に乱用の危険を伴います。  アメリカには、憲法に緊急事態条項はありません。自民党の改憲草案は、緊急事態宣言を行う要件を閣議にかけてとなっています。これでは、内閣総理大臣の判断だけで宣言を認める専断的な認定になってしまいます。  緊急事態条項を憲法に書き込めという人たちは、戦前の大日本国憲法の歴史を理解しているのかなと私は思います。  戦前の帝国憲法は、緊急勅令8条、改元宣言14条、天皇非常大権31条など、多くの非常事態条項がありました。緊急勅令で治安維持法に死刑を導入しました。戒厳令下の関東大震災で多数の社会主義者、無政府主義者などが虐殺されました。日本国憲法に緊急事態条項がないのは、戦前の権力の横暴に対する反省からだということを理解すべきであることを指摘しておきます。  また、一昨日の新井委員の発言は、幹事長会の内容に触れての発言でありますが、これが許されるならば、私たちも、幹事長会の内容を表に出させてもらおうかなと思いますけれども、我が党は、言論、表現の自由を最も大切にしております。しかし、区議会だよりは議会における広報であります。表紙の写真は写真部が持ち回りで提供しているもので、幾ら写真の解説とはいえ、皇紀2677年というのは、見る人によっては、まさに国家神道を復活するのかという誤解を与えることになるので謹んでいただきたい、こういう、お互い慎もうという発言をしたわけであります。  本題に入ります。  区役所本体業務の民間委託についてお聞きします。  我が党のはたの議員が本会議の質問で、「国は地方独立行政法人化を進める理由として、窓口業務であっても審査や交付決定などは民間委託が禁止されており、サービスが向上しないことを国自身が認めたことのあらわれだと思うがどうか」という問いに、区は、「民間委託を否定するものではなく、むしろ民間委託を推進するための選択肢を増やしたものと理解しております」と答弁しておりますが、今もそのように考えていますか。 ◎政策経営部長 現在もそのように考えております。 ◆針谷みきお 委員  地方独立行政法人制度の改革における報告書、これでありますが、六十数ページあります。       [資料を提示]  私、これ全部読みました。この答弁とは違うことが実は書いてあるんですよ。  11ページに、民間委託における課題としては、こういうふうに書いてあります。  これ名指しなんですが、「足立区では、全国に先駆けて、窓口業務の民間委託を実施したが、戸籍事務現地調査結果、平成26年3月において、法務省から指導がされ、更に足立区と富士ゼロックスの間で行うエスカレーションについて責任者間で行う調整行為と評価することはできず、東京労働局より是正指導書、平成26年7月において、事実上の指揮命令となっているといったいわゆる偽装請負の指摘がなされるなど、窓口業務における民間委託の課題があった」と指摘されています。  これ、お読みになっていますよね。 ◎戸籍住民課長 読んでおります。 ◆針谷みきお 委員  報告書は、更に、窓口業務における民間委託の阻害要因として、アンケートを取っているんですね、全国市町村に。個人情報の取扱いに課題がある、サービスの質の低下の恐れがある、制度上、職員が行うこととされている労働者派遣法、いわゆる偽装請負等の関係で躊躇すると、アンケートでは大多数の自治体が答えていると。  窓口業務に係る一連の事務フローの中に審査や交付決定等の公権力の行使が含まれる場合には、業務の包括的な民間委託等の効果的な委託が難しい。労働者派遣法、いわゆる偽装請負との関係で躊躇していることが伺えるとしておりますが、これもお読みになっていますね。 ◎戸籍住民課長 心得ております。読んでおります。 ◆針谷みきお 委員  これは争う必要のないことなんで。そのように書いてあるんですね。  結局、これは非効率だけでなく、個人情報の漏洩の危険は拭えない。それから、公務労働を非正規の……失礼、ちょっと先行っちゃった。  これは独立行政法人が実施するための業務範囲のという70ページに、窓口業務の中心で、住民基本台帳では、市町村長が行うとされている事務を独立行政法人に行わせるためには、業務の権限は、ここが大事なんですが、市町村長にあることをしたままで、市町村長の名において独立行政法人が業務を行うとする必要があると言っています。  つまり、地方独立行政法人法によると、職員は地方公務員法で位置付けられる公務員職であり、民間委託を広げる選択肢を増やしたものとはとても考えられないというふうに思いますが、いかがですか。 ◎政策経営部長 今回のこの地方独立行政法人法の改正の趣旨は、2015年に骨太の方針で、国は窓口業務の外部化、外部委託を、従来、平成32年までに2倍にすると。それを実現するための新たな手法として、これを提案したものだということで、私たちは、昨年の2月の日本公共サービス研究会の中で、委託、従来の民間委託を否定するものですかというふうなご質問したときに、はっきりと、そのように総務省の方が答弁しております。 ◆針谷みきお 委員  文章をよく読むと、それは間違いなく違うことが書かれてあるんですよ。これは今後の、また議会でも審議をしなきゃいけないなと思います。  結局、自治体の、非効率だけでなくて、個人情報の漏洩の危険は拭えず、公務労働を非正規の不安定、低賃金雇用に置き換えて、自治体としての責任を投げ捨てる区役所本体業務の民間委託はそろそろやめたほうがいいと、このことを指摘しておきたいと思います。  次に、歩行中の交通事故の死傷者は、小学校1年生が際立って多い。公益財団法人交通事故総合分析センター、朝日新聞が依頼して、事故データを分析しました。       [資料を提示]  それがこれであります。ちょっと後ろの人には見えないんですが、恐縮ですが。もう7歳のところがダントツに多いですね。ですから、子どもの交通事故、2015年までの5年間に、歩行中の事故で死傷した小学生は8,944人、死者は30人。入学期にぐんと増えて、6年生になると4分の1になると。これがこの朝日新聞が書いたものであります。  そこで足立区の学校統廃合のガイドラインについてお伺いしますが、小学校の通学距離を800mから1,200mに長くすることはおかしいというパブリックコメントの意見があり、また、通学時間をおおむね30分以内と新しく基準を示しましたけれども、1,200mというのは直線距離ですから、実際には曲がって、右に行って、左に行って行くと。ルート2ですから1.4倍。すると、これは少なくとも30分では行けずに43分かかるということが文教委員会で質問して、そのことについてはお認めになりました。  そこからお伺いしますけれども、なぜ、このガイドラインで通学距離をわざわざ、わざわざですよ、距離を増やし、かつ、これまで800mというのは実は30分なんですよ。1,200mというのは43分になってしまう。そのように通学距離を増やす。つまり教育環境を良くするとは言えない。悪くするというようなこういうことになぜ変えたんですか、その理由をお聞かせください。 ◎学校適正配置担当課長 今回、通学距離の基準を変えさせていただきましたのは、やはりより良い教育環境を整備していくためには、国や他区等の基準を参考にもう一度、区として見直しをさせていただいたという形でございます。  それで、基準の見直しに当たりましては、子どもたちが何分歩けるか、通学にどの程度の時間を費やすことができるかを各種の調査から判断いたしまして、総合的に判断いたしまして、おおむね30分程度、距離にしますと直線で1,200m程度という基準の目安として定めさせていただいてございます。 ◆針谷みきお 委員  説明会とか、パブリックコメントの答えしかできないんですかね。私はなぜ距離を延ばしたのか、時間を伸ばしたのかと聞いているんですよ。それは弁解じゃない。どうして増やしたんですか、そこを聞いているんですよ。 ◎学校適正配置担当課長 先ほども申し上げましたとおり、子どもたちが通学にどの程度の時間を費やせるかの調査を実施いたしまして、それが30分程度ということで、30分から、子ども、小学校低学年がゆっくり歩いた際の分速40mを計算に入れまして、30分の40mで距離のほうを1,200mとさせていただいております。 ◆針谷みきお 委員  文教委員会でお認めになられたように、30分では行かないんですよ。43分かかるんですよ。これはひどいでしょという意見出されたでしょう。それはお認めになったでしょ、学校適正配置担当課長も、学校教育部長も。だから、なぜ、私は教育環境を悪くするのかと、これひど過ぎるでしょうと。まさに子どもを交通事故の危険にさらすことになるガイドラインだ、教育条件を悪くするものであるということはもう弁解の余地はないというふうに思います。  昨日、私の質問に疑問があるということで質疑がありまして、答弁もありましたので少し確認したいと私も思います。  まず、59年ぶりに改定された学校統廃合の手引ですけれども、私が聞いたのは、その文科省の手引に新しく書かれた項目として、ページ11ですね、ページ11、小学校も中学校も学校統合等により、速やかに、ここが大事なんですよ、速やかに検討すべきと書いてあるのは、複式学級、つまり1クラスに1年生、2年生、3年生、4年生という、そういうふうに複式学級と全ての学年でクラス替えができない単学級、つまり6学級以下の学校を指しているというふうに私、聞きましたよね。どうでしょうか。 ◎学校適正配置担当課長 そのとおりです。 ◆針谷みきお 委員  私は、そうでなければ統廃合しちゃならないなんていう質問はしておりませんので、これは事実に関係があります。  実は、この手引書の改定に至った中に、学識の委員が5人いるんです。5人のうち、何とこの足立区の教育委員であった小川正人先生と葉養正明教授がいるんですよ。それがこの手引の中でいろいろ言っているんですが、葉養先生が読売新聞の平成27年4月に、その後、教育委員になられたんですが、この学校統廃合問題についてはオーソリティということがありまして、この読売新聞にインタビューしているんです。こう言っているんですよ。  毎年度400校から500校の公立小・中学校が廃校になっていると。人口減少の中から学校が減ることは避けられない。しかし、文部科学省は、今年1月、59年ぶりに公立小・中学校の統廃合基準を緩和した。しかし、児童・生徒の数だけで統廃合を決めることには賛成できない。葉養先生は賛成できないと言っている。それで、とした上で、学校の児童・生徒数が減れば、行政は統廃合を検討するようになる。一方、地元住民は地域の核として学校を維持したい。この問題は地方に限らず都市部でも見られる。  対立克服の一つの手立てが学校のネットワークだ。例えば統廃合を検討する2校のうち比較的規模が大きい学校を拠点校とし、2校を情報通信技術、ITCでつなぐ。集団活動は拠点校で通って行えば2校を存続したままコストも抑えられる。更に東京の都内のある中学では、学校同士の交流を十分に進めないまま統合したために、生徒が落ち着きを失い、授業に集中しなくなったと聞く。学校を福祉施設、児童施設などと複合施設にするのも効果的だ。  こういうふうに葉養先生の提案があるんですよ。これについて、教育長どう思いますか。 ◎教育長 葉養先生の一つの見識だというふうに思いますけれども、葉養先生にも、この私どものガイドラインをお示ししてご意見をいただいているところでして、葉養先生の意見は、全国にある学校の統廃合どうするかという視点はあるということは確認しているということでございます。 ◆針谷みきお 委員  全国だけじゃなくて、こういう都市部の学校も当てはまるということを言明しているわけです。  実は、この国の手引には良いことも書いてあるんですよ。ページ33から47まで約15ページ、この中には、これまでになかったことが書いてある。どういうことか。  小規模校を存続させる場合、教育の充実という項目があります。そこで、先日、藤沼委員も取上げておりましたけれども、避難所として存続する場合はと書いてあるんですね。避難所として存続する場合は学校の存置を選択することになる可能性が高い。合わせて教育の機会均等と、その水準の維持向上という義務教育制度の本旨に鑑み、小規模校のデメリットを最小化し、メリットを最大化させる方策を計画的に講じる必要がありますという、こういう記述がありますけれども、こういう選択肢もあるのではないかと思いますが、いかがですか。 ◎教育長 選択肢として否定はしません。ただ、足立区としてはそういう選択肢しかないということが一つと、それから、この小規模を存続させる場合のかなりの部分は離島とか山岳部のことを言っているのであって、足立区に当てはまるというわけではないと、私はそう考えています。 ◆針谷みきお 委員  私はそうではないと思いますね。葉養先生のインタビューでは都市部でもあると言っているわけですから、これはこれから、いろいろじっくり考えながら、本当に良い選択ができるんであったら、統廃合みたいな対立構造で、千寿第五小学校のように裁判までやって、まさに凄い住民とのトラブル、これは避けるべきだと思います。  長屋問題についてお伺いをしたいと思います。  長屋問題については、既にある意味、審査会が企画したというわけであります。この点で1点だけお伺いをしていきたいです。  今回の審査で焦点にならなかった一土地一建築物の解釈が建築確認処分の取消しの請求事件で争点にならなかった。       [資料を提示]  しかし、これについては、ちょっと見ていただきたいと思いますが、この部分、これは後ろも見えるかな。このエキスパンションジョイント、狭い土地につくっていますから、このようにコの字型に住宅を建てている。下のほうも……見えないですか、そう。これ、とても一つの建物に見えないと思うんですよ。ここに、真ん中に緑色の部分が、エキスパンションジョイントっていうのが入っているんですが、このエキスパンションジョイントは、間が開いているということになります。なぜ、これはエキスパンションジョイントを入れないとだめなのかと言ったら、地震があったら、これ、一体のものだったらグチャッといって、もうひびが入ったり、雨漏りがして建物として成り立たない、こういう状況になります。  これは、私は指摘できたのではないかという疑問を持っているのでお聞きしたんですが、これについてどのような検討を持っていますか。 ◎建築調整課長 建物の棟数の算定に当たりましては、その建物の構造上ですとか、外観上、また機能上、その辺の各面を総合的に判断をして行うということになっております。今回のエキスパンションジョイントについては、建物の力を安全に逃がすために設けておりますので、一つの建物ということについては何ら問題がないと考えております。 ◎建築室長 補足させていただきます。国家資格を持つ建築主事がこれを判断します。民間の確認検査機関の建築主事も一つの建物として判断していますし、区の建築主事も一つの建物が妥当であるというふうに判断しております。 ◆針谷みきお 委員  実は、私も民間の建築機関の部長さんをやっている方がお友だちでいるんで、こういう事例を聞いたら、これは裁判をやったら五分五分だねと言われました。今さら裁判にはならないのであれなんですが、やはりこういう問題がもっと区が突っ込んでいく必要があるんじゃないかなというふうに私は思っております。  いずれにしても、区としては条例をつくり、そして、これから現場指導もやるということで、この辺はベクトル一緒ですから、私、追求するつもりで言っているわけじゃないですね、そういう研究も必要なのではないかということを言っておりまして、この点については、是非お願いしたいと。  最後になりますが、総合交通計画で約束した新規路線の実現ということで様々な取り組みがされているんですけれども、三重県津市では、ゴールデンウイークの10日間、それから、その後、7月辺りにバスを走らせてみた。社会実験をやった。そうしたら、予定より3倍のお客さんが乗ってくれたということがあります。こういうものを、例えば足立区でも花めぐりバスやりますよね。これを更に拡充して、夏休み、冬休みでも短期的な運行を行ってみると。採算が合うかどうか可能性があれば新規路線として事業者と話合うと、これ良いやり方じゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○白石正輝 委員長  時間ですので、簡明にお願いいたします。 ◎交通対策課長 花めぐりバスの所管は観光交流協会になりますので、所管のほうと確認して調整してっていうか、研究課題としていきたいと思います。 ◆針谷みきお 委員  研究します。  では、終わります。 ○白石正輝 委員長  次に、公明党から総括質疑があります。いいくら委員。 ◆いいくら昭二 委員  こんにちは。私の持ち時間は15分でございますので、よろしくお願い申し上げます。  最初に、北千住の駅周辺のまちづくりについてお伺いします。  最初に東口周辺の整備についてということで、長年の懸案でございました東口の駅前の道路5mを各両サイド2.5mずつの拡幅工事でございますが、いつから工事して、いつ頃完成するか、まずその点についてお伺いします。 ◎市街地整備室長 北千住駅東口の区画街路13号線でございますけれども、沿道整備街路事業として、今、日々取り組んでいるところでございますが、関係地権者13名いらっしゃいますけれども、まだ1名の方と合意形成が取れていないというような状況でございます。ですので、まだ具体的な工事の時期とか、その辺はまだ未定ということでございます。 ◆いいくら昭二 委員  当初では、来年度とか、そういう話なんですけれども、まず予算としてその分は見積もっているんでしょうか。 ◎市街地整備室長 まだ沿道整備街路事業は可能性が残っておりますので、来年度予算には計上させていただいております。ただ、あそこの場所におきましては、南側の街区では再開発の準備組合がもう立ち上がっております。それから、北側の街区では今年の夏頃、再開発の準備組合が立ち上がるという状況にございまして、沿道整備街路事業の地権者の皆様が非常に心が揺れ動いている、そのような状況が現状でございます。 ◆いいくら昭二 委員  今ご答弁ございましたように、どちらが先かということで、地権者の皆様も、当初はまず拡幅した後にっていうことで、だったらどうしたら良いかという、現実問題として、今月いっぱいでお店、こういうことを念頭におやめになるっていうお店も、私、存じ上げているわけでございますので、様々なご要望、意見あるんだろうと思うんですけれども、しっかりとそこら辺のところを踏まえた上で、粘り強く、そこら辺のところ交渉お願いしたいと思います。  ということで、先ほど南北の再開発ということなんですけれども、計画的には、どのような形で、今、南北、その進捗状況についてお伺いします。 ◎経営戦略推進担当課長 事業者から情報いただいている部分についてお話させていただきます。  先ほど市街地整備室長からもお話ありましたが、南のほうにつきましては、昨年度の夏に準備組合が設立し、今は地権者といろいろな調整をして再開発の勉強しているというような状況です。  北につきましては、まだ準備組合立ち上がっておりませんが、勉強会だとか、個別相談というような中で、地権者と調整を加えているという情報だけいただいておるところでございます。 ◆いいくら昭二 委員  その中において、北のほうでございますが、何か誤解を受けるような書類等も出回ったという話もちょっと聞き及んでいるわけでございます。そこら辺のところをしっかりと、南北という部分において誤解がないような形を区としても言っていっていただきたい、再度ご答弁お願いします。 ◎経営戦略推進担当課長 情報提供いただいている中で、そのような、誤ったというか誤解を生むような内容の取り組みについては、適切に指導をさせていただきながら、事業のほう進めていただきたいと考えております。
    ◆いいくら昭二 委員  そのときに、東武の駅舎も何か動きがあるっていうような話を聞いているんですけれども、この南北の開発、その場合の駅舎はどのような形で東武と連携をしているんでしょうか。 ◎経営戦略推進担当課長 まだ、その辺の東武との調整について、正確に我々のほうにお話をいただいておりません。私としては、まだその情報はつかんでいないという状況でございます。 ◆いいくら昭二 委員  また、情報をつかみましたら、私どものほうにも報告お願いしたいと思います。  この地域の方々の懸案でありましたこの一帯にトイレの設置という部分においても、この開発のときに是非ともしっかりと対応していっていただきたいと思っておりますので、お願いします。  次に、踏切対策ということでお願いしたいと思います。  竹ノ塚駅の高架化工事によって二つの踏切が解消される予定になっておりますが、区内にまだ幾つの踏切があるんでしょうか。 ◎竹の塚整備推進課長 北千住駅の大踏切には東武鉄道とJRの二つの踏切がございますが、これを1カ所と数えますと4カ所ございます。 ◆いいくら昭二 委員  今、四つということで、これが全て、あと千住に四つあるということでございますが、北千住駅のこの大踏切に関しましては、先日、鴨下委員のほうから深掘りされた議論がございましたので、私のほうから、牛田の駅の踏切等々について質問させていただきたいと思います。  本当に残念ながら、大踏切と牛田駅の踏切の間の踏切に関しましては、2、3年前に死傷事故があったという痛ましい経験をしたわけでございますが、皆様方のほうですぐさま対応していただいたっていうことで、歩道の拡幅等々、また、牛田駅の踏切に関しましても歩行者にとって歩きやすいような形でさせていただいたんですけれども、そもそも私が当選した翌年、平成20年頃なんですけれども、この牛田駅の前にマンションが建つというところで、ここに地下通路、自由通路みたいなものをつくってはどうかっていうことで提案させていただいて、予算付けも区のほうでやっていただいたっていう記憶があるんですけれども、その後どうなっているのか、その点についてお伺いします。 ◎竹の塚整備推進課長 当時、平成21年のときの調査では、既存の構内通路を活用する案と、新規に地下自由通路をつくる案、あと、跨線橋の案などを検討させていただいているところでございます。 ○白石正輝 委員長  いいくら委員、ちょっと。  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後1時58分休憩       午後2時01分再開 ○白石正輝 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。いいくら委員。 ◆いいくら昭二 委員  その後の状況ということで、もう5、6年たっているわけでございますが、その後、区としてどのように対応しているか、再度お伺いします。 ◎竹の塚整備推進課長 いずれの3案につきましても、当時の調査額で、工事費が5億円以上ということで、それ以外にも仮設費や用地費の取得が必要となるということで、現在から考えますと、材料費、労務単価の高騰から更に工事費が高くなると予想されています。  また、いずれの案も埋設物の関係から幅員が3m程度しか確保できないなど利便性にも非常に難があるということで、いずれの計画も断念したというような経緯がございます。 ◆いいくら昭二 委員  決して諦めないで、どういう形でできるかっていうことをお願いしたいということと、この安全対策と同時にこの地域の発展での利便性も考えていかなくちゃいけないこともあるのかなと思うんですけれども、最後その点についてお伺いします。 ◎鉄道立体推進室長 いいくら委員おっしゃるとおり、安全性、やはりこれ第一に考えております。東武鉄道にも最新の形の安全設備、これは要求していきたいと考えています。  また、利便性につきましても、北千住駅東口エリア全体のまちづくりと合わせながら、引き続き検討のほうも重ねていきたいと思っております。 ◆いいくら昭二 委員  次に、昨年の決算特別委員会でも、私、この場で、熊本地震の熊本城の震災後の写真等を皆様の前でお見せした結果、すぐさま、10月末の総合防災訓練で、区庁舎ホールで展示していただきました。大変ありがとうございました。       [資料を提示]  この度、3月11日、明日でございます、荒川ライトアップ2017っていうところでも、やはり熊本城のパネルを、また展示してくださるということで、足立区民が撮っていただいたこのパネルを今回は国、足立区、北区、共催によるっていうことで、是非、こういうものもしっかりと区民の皆さんがこういう形でやってくれるということで、私ども応援していきたいと思っているわけでございますが、そうした中におきまして、工藤委員のほうからもご質問がございました深井戸について、我が党も一生懸命、深井戸、深井戸って言うよりも、この水利を、安定した水利の供給ということで、我々はしっかりと話しているわけでございますが、この度、来年度、深井戸の完成、1億円ということでございますが、お伺いしたいのは、災害時、常に利用することができるのかということ、まずその点についてお伺いいします。 ◎災害対策課長 災害時につきましては、昨日も答弁をいたしましたが、その水量等の規制等はございません。 ◆いいくら昭二 委員  例えば、この周辺で完成後、火事とか、そういうことがあった場合、消防署又は消防団の皆さんに使用許可することができるのか、その点はどうでしょうか。 ◎災害対策課長 平常時に、今、火災があったときっていうご質問に対しましては、一般の消火栓と同等、同じでございまして、消防用水として使っていただくと考えております。 ◆いいくら昭二 委員  是非そこら辺のところ、何かお伺いすることによると、この利用基準について、まだ明確な形に出てないっていうことでございますので、その点も要望しておきたいと思います。  我が会派からも質問の中において、この常東地域のほうにも、また、深井戸つくっていただけるということで、区長のご答弁の中におきましても、柳原地域が危険度が5ということで検討しているということで、どこなのかなっていう形でお話して、私、ここに地図持ってきまして、       [資料を提示]  これが柳原の二丁目、こちらが一丁目ということで、この黒囲んでいるところが柳原地域なんですけれども、どこがいいのかなと私自身感じました。  そうしますと、ここに千寿桜堤中学がございます、このエリアに、柳原地域に。また、こちらに柳原千草園があるわけでございます。でも、いざというときにはここに行かれなかったり、これ利用できないケースもあるのかなっていう部分において、そうしますと、ちょうど柳原一丁目、二丁目と外れたところに千住旭町公園、旭公園っていうところが、地元では太郎山公園とも言われているわけでございますが、ここが今あるわけでございますが、これ今後、常東地域にもっていうことでございますが、これ、危機管理室長どのような形で考えていったらよろしいでしょうか。 ◎危機管理室長 平成29年度の予算では、千住龍田町広場、そして、平成30年度予算に計上すべく、位置決めと、こういったところを今、検討、これから入ってまいります。今、ご提示いただいた三つの場所ありますけれども、やはり災害に弱い柳原地域を守るためには、今、ご提案のところはかなり有力な候補であるというふうに考えますが、今後、検討してまいります。 ◆いいくら昭二 委員  是非よろしくお願い申し上げます。  次に、保育士の労働環境についてお伺いします。  区立園では、保育士と0歳、1歳児に担当制を導入しているというのを聞いております。子どもたちとの愛着形成の確立に努めていると伺っているわけでございますが、まず実態はどうでしょうか。 ◎子ども政策課長 区立園では、愛着形成ということで担当制導入しておりますけれども、その一例として、例えば乳児の食事介助の際に、子どもの表情、様子を見ながら、子どもの手の届く位置に職員がいて、支援をして、子どもと目線を合わせて応答的な関わりを行っていくというような取り組みで愛着形成の確立に努めているところでございます。 ◆いいくら昭二 委員  そのような取り組みの一方で、私のある親しい産業医から、3歳時、また4歳時、5歳児を面倒を見ている保育士なんですけれども、子どもたちを見守りながら幼児用の椅子を利用しているのが何か実態だということで、保育士の足や腰に負担がかかると産業医から聞き及んでいるんですけれども、この産業医からは改善を望む要望がございました。区として、どのように認識しているでしょうか。 ◎子ども政策課長 確かに足や腰に負担がかかって痛めているという職員がいるということは認識しております。そのような方々それぞれ幼児用の椅子もそうですが、あるいはクッションなどを当てたりというようなところで軽減を図っているというふうに聞いております。 ◆いいくら昭二 委員  是非、保育士の労働環境を守ることも大切であると思います。今後どのような対策をしていくか、お伺いします。 ◎子ども家庭部長 今のお話でございますけれども、無理な態勢をとり続けるということで、腰や足に影響が、腰痛などの原因になるということもあるというふうに考えております。  今後、実態調査を行いまして、職場がどういうふうになっているのかという把握をするとともに、園長会など現場の声を聞きながら対策について検討したいと思います。 ◆いいくら昭二 委員  最後に、保育士の住居借上支援事業補助金についてお伺いします。  住居借上支援については、2月、3月に採用となった保育士は補助金の対象にならないと聞いているわけでございますが、この保育士も対象にすべきと思いますが、その点についてはどうでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 国や都の今年度の補助金の締切りが1月上旬であったことから、区のほうもかなりこの補助金を使っておりますので、同じぐらいの締切りとさせていただいておりました。  ただ、この締切りですと、4月に向けて2月、3月の採用分にはちょうど活用できないということになりますので、この点について再検討はしていきたいと考えております。 ◆いいくら昭二 委員  4月からスタートするにしても、やはり2カ月、3カ月間のまずは研修期間も必要だっていう部分において、あるいはそのような協会からの要望もございますので、是非、対処していただきたい。  また、住所借上支援について、東京都の要綱をそのまま受け、保育従事職員等々をしている区もあると聞いております。足立区は、保育士、看護師としており、今回、栄養士まで拡大を検討中と聞いておりますが、必要に応じて保育従事職員等々、更に拡大することはできないでしょうか。 ◎子ども施設整備課長 現在、保育士、看護師を対象にしておりますが、栄養士のほうを今、追加検討中でございます。  補助金を投入するに当たりまして、保育従事者等というだけでは非常に少し曖昧な表現でございますので、現在のところ、原資が運営費、税金になっているところをうまく使っていない、不正な使い方をしているという事業所などもあるところでございますので、対象が曖昧にならないように、また、必要なものがあれば、対象を事業所と相談をしながら拡大していくということはございますので、その辺り、現場を見ながら対処していきたいというふうに考えております。 ◆いいくら昭二 委員  では、よろしくお願いします。  ありがとうございました。 ○白石正輝 委員長  渕上委員。 ◆渕上隆 委員  それでは、私は、きょうは舎人公園とLGBTと図書館とか複合施設と、それから、子どもとかの貧困について質問したいと思います。  最初に舎人公園なんですけれども、C地区は工事が続いています。当初予定より随分開園が遅れまして、C地区では、アスレチックやバードサンクチュアリ等、新しい施設が入ると聞いております。段階的に開園するっていうふうに聞いていますが、現在の予定はどうなっているんでしょうか。  また、新しい施設としてはどのようなものがあるのでしょうか。 ◎建設事業調整担当課長 C地区の開園の主な遅れの原因になりました土壌汚染対策工事につきましては、現在、全て完了しております。  現在の工事の状況でございますが、C地区の北側のエリアの工事に着手しておりまして、来年度に開園する見込みでございます。  また、C地区全体の開園の見込みでございますが、南側のアスレチックやバードサンクチュアリ等を含めて、あと、北側の開園後、数年かかる予定でございます。  また、新しい施設といたしましては、シンボルツリーや大きな植木などを配置して、自然との触れ合いを楽しめる新たな施設を建設する予定です。 ◆渕上隆 委員  早く、なるべく、地域の方も期待しているので。道路もあと、是非、まだ一部開通していないので、よろしくお願いします。  それと、B地区に今年度、非常用発電設備ができました。災害時の非常時に防災拠点となる舎人公園の仮設病院や日暮里・舎人ライナー等も使用するとのことですが、近隣の家庭では、それは利用できないというふうに聞いています。ただ、災害時には非常に心強い施設になると思いますので、地域の方とか、周知が大切だと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎建設事業調整担当課長 舎人公園の非常用発電設備につきましては、ほぼ、発電装置とガスの供給施設は完成しておりまして、3月より、非常時に電力供給ができる状態となっております。  失礼しました。地元への周知につきましては、渕上委員ご発言のとおり、基本的には日暮里・舎人ライナー、北足立市場、足立トラックターミナル、舎人公園への電力供給のみでございますけれども、非常時に皆様方へ使えるように周知するよう東京都に要望してまいります。 ◎区長 今、建設事業調整担当課長そのように答弁いたしましたけれども、私、報告受けているのは、限定的な使用ということで、余り過度な期待を地域の方に持たれるような中途半端な周知は危険だというふうに考えておりますので、役割等は、きちっと町会・自治会等を通じてお知らせしていきたいと考えております。 ◆渕上隆 委員  私も近隣の家庭では使えなくて、防災拠点で、日暮里・舎人ライナーとかもあるんで、それで使ってしまうと、それだけでいっぱいになってしまうと聞いたんで、それはそれで、地域でそういう拠点ができて、ちゃんと発電設備があれば安心かなっていうことで。本当は家庭の部分があると一番良いんですけれども、それはまた次の段階っていうことで、また考えていただきたいと思います。  それと、B地区にあるバーベキュー広場は、今まで苦情があったりして、今度、C地区に移転するんですが、バーベキュー広場が移転した後は空き地になると思うんですけれども、空き地っていうか、まだ決まっていないと思うんですけれども、今、舎人公園でいろいろと施設の要望があります。  例えばスケボー広場とか、バスケットボールのゴール等があって、これ東京都がやるので、こっちで決められないんですけれども、是非、東京都にそういう新しい施設、様々な要望がありますので、また、地域のニーズを聞いていただいて、要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎建設事業調整担当課長 いわゆるスポーツ施設、スケボーとかバスケットにつきましては、現在、舎人公園の中には計画は聞いておりませんが、改めまして、その整備の可能性につきまて、東京都へ要望してまいりたいと思います。 ◆渕上隆 委員  というか、バーベキュー広場が空くと思うんで、そこを是非使っていただきたいなと思いますんで、よろしくお願いします。  それから、次に、LGBTについてお伺いします。  先月、庁舎ホールで、宝塚大学の教授の日高庸晴先生を迎えて、職員や民生委員、また、校長先生等迎えて、性的マイノリティの人権問題と最近の動向についての研修会が開催されました。  本当に専門的な話で、随分、結構参考になったんですが、総務部主催だったと思いますけれども、総務部長のご感想、また、たくさんの職員が参加していただきましたけれども、今後どういう成果が見込まれるのか、その辺をお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長 今回の研修会につきましては、まず情報共有を図るということで開催させていただきましたけれども、先生のほうから、LGBTの方、約5%ということで、私、講演会の前まで遠い存在だったものが身近にもやはりそういう方がいらっしゃるんだっていう、そういう認識を持たせていただきました。  また、先生、数々、相談事例を受けておりまして、親御さんですとか、学校の先生方へもこういう情報共有必要だなというような感想を持ちました。  また、職員のほうでございますけれども、職員と区分けしてございませんけれども、今回の講演会については、ほぼ100%の方が「良かった」というような評価をしてございまして、また、今後もこういった講演会、継続をしていきたいというふうに思っております。 ◆渕上隆 委員  今、総務部長が言われたように、5%ぐらいいて、周りに必ずいるんですよと。ですから、それを意識して、やはり普段から発言や行動に気を使わなくちゃいけないって言われて、NGの言葉って言われたんで、こういうのを言ったらだめですよって言われたんですけれども、NGだから今ここでは言いませんけれども、そういうのは言っちゃいけないんだなっていうのが結構あって、結構、普段何気なく使っている言葉でも気を付けなくちゃいけないなっていうふうに思いました。  特に区民と接する職員にとってはその理解が必要だと思うんですが、文京区では今年度からダイバーシティ推進担当を置き、性自認及び性的指向に関する対応指針案を作成して、性的少数者に対する具体的な場面ごとの対応をまとめました。足立区においても、このようなガイドラインが必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務課長 大変申しわけありません。総務部長のほうを見ていたら、ついつい出て。どうも申しわけございません。総務課長でございます。失礼いたしました。  ガイドラインの必要性でございますが、先ほども総務部長が答弁申し上げましたが、まずは講習会と職員の意識付けが重要かと思います。このことにつきまして、ガイドラインにつきましては教育の分野、また、区民参画、人権という大きく三つの分野になるかと思います。そういったことにつきましては、関係する部署と協議をしながら、今後、研究していきたいと考えてございます。 ◆渕上隆 委員  それと、日高先生の話の中で、そういうこともあるのかなと思ったんですけれども、よく、申請書とか、いろいろな用紙に、男女別に男性ですか、女性ですかと書きますよね。ああいう欄も、ちょっと課題があって、例えばその他の欄をつくらなくちゃいけないとかっていうのがありました。  例えば文京区などは、指針においても全ての書類を点検し、必要のない性別欄は削除するっていうふうにあります。足立区についても、今後そういうことも対応を考えていかなくちゃいけないと思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務課長 こちらにつきましても、例えば法定の様式につきまして区独自で変えることは難しいかもしれませんが、例えば、アンケート用紙等、特に様式にこだわらないものであれば、例えば最初から、男、女等とか書かず、またチェックボックス等も入れずに、自由に書けるようにするっていうのも一つの方策だと思いますが、これにつきましても、先ほどのガイドライン等々、今後、研究してまいりたいと思います。 ◆渕上隆 委員  それと、教育現場での課題ですが、生徒に教育もしていかなくてはいけないのですが、その前に、まず教員の理解が十分ではないと。  例えば同性愛については、これは個人的な好み、いわゆる指向っていうんですか、嗜好品の嗜好ではなく、個人的な好みではなくて、指向って指に向かうって書くんですけれども、持って生まれたものなので、その辺については教員もよく理解していっていないといけないと。また、教員で、なかなかそういう相談を受けたことない人もたくさんいらっしゃるので、まずは、生徒に対する教育よりも教員に対する教育が大切だと言っておられましたけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎教育指導課長 研修会でも講師の方から、そういうお話をいただきました。平成28年度に配られました人権教育プログラム、これは全ての教員に配付をされておりますけれども、そこに初めて、人権課題として、性的指向というものが取上げられましたので、何よりも子どもたちに一番向かい合う教員の理解、正しい知識を持たせるということが必要だと思っておりますので、4月からの研修の中にLGBTを組み込んでまいります。 ◆渕上隆 委員  前回の研修、校長先生も結構来られていたので、その辺、随分進んだと思うので、今度は、あと教員の方に是非、教育をお願いしたいと思います。  それと、例えば結婚式っていうか、区の行事で、何年か前に、例えば足立の花火で結婚式をやりませんかって募集して、そういうのがありましたよね。  今回も確か桜まつりだったか何か募集していたような気がするんですけれども、例えばテレビとか新聞で見たんですけれども、ディズニーランドのシンデレラ城で、東小雪さんが同性婚を挙げたっていうのを聞いたことがあるんですけれども、こういうので申込みがあった場合は同性婚でもオーケーなんでしょうか、その辺いかがでしょうか、区の行事でですね。 ◎地域のちから推進部長 結婚式自体は、法的行為でも何でもないので、多分、個人の自由だろうなというふうには思います。ただ、大変申しわけないんですけれども、地域のちから推進部でもいろいろ行事、イベントをやっていますが、結婚式の予定がないので、今後、研究していきたいと思います。 ◆渕上隆 委員  では、もし、そういうのがあったらということで。  私、テレビか何かで聞いて、東小雪さんが同性婚、ディズニーランドのシンデレラ城で挙げたって、「あ、さすがにディズニーランド、すばらしいな」と思ったら、違う新聞を読んだら初めは断られたんですって。断られて、ネットか何かに書いたら、凄い、ディズニーランドに苦情が殺到して、それで、やってもいいよっていうことになったらしいので、なかなか社会の壁っていうか、そういうの厚いんだなっていうことで、そういうのはいろいろ配慮して、また何かあったときには、そういうことをやっていかなくちゃいけないなというふうに思いました。  次に、図書館とか武蔵野プレイスについて、お話したいと思います。  一番最初、前にも武蔵野プレイスお話したと思いますけれども、ここは、武蔵野市は人口が13万8,000人、当初80万人の予定だったんですけれども、昨年、175万人の利用者がありました。  図書館と四つの機能がある複合施設なんですけれども、図書館に入って一番驚いたのは、入り口に自動貸出機がずらずらっと並んでいるんですよ。それで、わ、凄いなと思って。私、よくスーパーなんかも最近セルフのレジとかってバーコード読んでやるんで、そういうのかなと思ったら違いますと。10冊なら10冊置いて、あとカードを押して10冊と打ち込めばいいんですと。ICタグ使っていますということで。  結構、武蔵野プレイスの方に聞いたら、いや、もう図書館、今みんな新しいところはこれですよ、みたいなことで、えーとかって結構、衝撃受けたんですけれども、いろいろ調べたら、結構あちこちでも新しい図書館はそういうICタグを導入して自動化が進んでいます。  例えば大阪府の八尾市では、中道図書館の自動化をしたら、翌月にはその貸出図書が2倍になったそうです。こういうの借りにくいなっていうのが、職員がいるときに借りるのはちょっと抵抗があるやつでも、自動だから誰も見ないので、別に黙って借りると言ったらおかしいけれども、ちゃんと手続はするんですけれども、借りやすくなるみたいですね。そういう意味で、やはり自動化。  それと、蔵書、月に1回は全体の図書の検査をしますよね、検査っていうんですか。それもやはりICタグだと一瞬でできてしまうということで、そういう意味では省力化になるし。武蔵野プレイスは夜10時までやっているんですね。だから、それでも、人員としては、省力化をしているのでそんなにかからないということなので、その辺、足立区でも是非、いきなりすぐには難しいと思いますけれども、取り組むことも考えていかなくちゃいけないなと思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ◎地域調整課長 本日、中央図書館長が不在でございますので、私から回答させていただきます。  お話いただいた武蔵野プレイスは、駅前の複合施設としてとても評判の良い施設だと聞いております。私も少しネットで拝見させていただきましたが、早速、今度、担当職員を連れて視察を実施したいと考えております。その中でICタグや自動貸出機についても調査研究をしていきたいなと。
     また、それに応じて、開館時間の延長についても、その中でまた調査研究をさせていただきたいと考えております。 ◆渕上隆 委員  予約本も全部、棚にあって、カードを押すと、何番にありますよって、自分で取りに行く。無人化なんですよ。それから、学習室も全部、タッチパネルになっていて、それも全部自動化になっていて、職員は誰も携わってないんです。だから、そういう意味では凄い省力化図っているので、そういうのは利用しなくちゃいけないなと思いました。  それから、この間も学校図書館のことを話しましたけれども、例えば品川区では、学校図書館が中央図書館とつながっていて、検索も全部できるし、発注したら、そのまま全部入るということで、特に足立区は、今度、小学校も支援員が入るっていうことで、中学校はもう入っていますし、これから、学校図書館も力を入れるんだったら、そういうネットワーク化も、すぐにはできないと思いますけれども、今後、方向性としては考えなくちゃいけないと思いますけれども、その辺いかがでしょうか。 ◎地域調整課長 そちらにつきましても、学校図書館と地域図書館の役割の明確化、それから、連携の検討の中で、今後ネットワーク化についても検討させていただきたいと考えております。 ◆渕上隆 委員  それと、武蔵野プレイスは、2階に幼児コーナーっていうか、2階フロアが、ほとんどが乳幼児コーナーになっているんですね。足立区も、特に公明党の要望で、今、あかちゃんタイムってやっていますよね。ほとんどの図書館が月に1回とか、2回とか、毎週やっているところもありますし、あかちゃんタイムやっています。  今まで頭では理解はしていたんだけれども、あんまりピンとこなかったんですけれども、実際に武蔵野プレイスヘ行くと、凄い広い広場が乳幼児のフロアで、たくさん来ているんです、親子で。子どもが、例えば当然、ちっちゃい子ですから、走り回ったり、少し泣いたりする子がいますけれども、当然そこはもう子どものコーナーなんで、別に大人がいるわけではないので気にしないんですね。だから、乳幼児がもっと本に触れてもらうっていうのは凄く大切だなと思いました。  特に小学校の低学年っていうのは、絵本なんか月に10冊ぐらい平気で借りて読みますから。その前にやはり就学前っていうんですか、幼児とか、乳児とか。そこから、乳児なんか、本読めんのかってありますけれども、絵本で親が読んであげるっていうことも大切だと思うんですね。そういう意味では、足立区でも、このあかちゃんタイムを例えば毎週やるとか、週に何回もやるとか。大人の利用者に迷惑をかけない範囲ですけれども、もう少し拡大して、例えば金曜日なら金曜日の午前中に行ったら必ずあかちゃんタイムやっているとか、そういうふうにしてあげると良いなと思ったんですけれども、いかがでしょうか。 ◎地域調整課長 乳幼児からの親子タイムは非常に効果的だというふうなことを認識してございます。  現在、地域図書館等ですと、ハード面っていうか、広さだとか、レイアウトで各種問題ございますが、前向きに検討して、できれば定期的開催、もっと拡充、拡大を検討していきたいと考えております。 ◆渕上隆 委員  さっき視察に行かれると言ったんで、これはもう話を聞くより行って見てみると、あ、なるほどな。私も行くまでは別にピンとこなかったんですけれども、行ってみて、わかりました。凄く大切だなというふうに思いました。  それから、市民活動のラウンジがあって、足立区もプラットフォームをつくる、協創のプラットフォームをつくるって言われていますけれども、武蔵野プレイスは、いろいろな活動したり、その相談の窓口があったりしているんですけれども、例えばNPO支援センターもちゃんとそういう機能はちゃんと足立区は持っているんですけれども、武蔵野プレイスが違うのは、フリースペースがいっぱいあって、結構、別に部屋を予約したとか、予約していないとか関係なしに、ぱっと行って、ぱっと使える部分が結構あるんですよね。あの辺も良いなと思ったんで、あそこに、まず来てもらって、いろいろ接してもらうということは大切かなと思ったんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ◎基本構想担当課長 フリースペースを使った様々な主体同士のつながりや、情報交換等が期待できますので、こちらも早速、視察に行くなど、調査してまいりたいと考えております。 ◆渕上隆 委員  それと、さっき午前中に、さの委員が少し質問してあったんですけれども、私も中高生の居場所ってずっと悩んでいたんですよ。何でかっていうと、公園、あるいはコンビニの前にたむろしているとかってよく言われて、いろいろ対策を打って、公園でいなくなったなと思ったら、いや、でも。あれはよそに行っただけで、今度、多分、他の公園に行ってますとかって言われて。中高生って、なかなか居場所っていうのは確かにないんですよね。  どういうのが良いのかなと思って、品川区が学童を住区センターでやっていたのを、ほとんど学校の放課後子ども教室をやったので、住区センターで青少年の居場所をつくったと。  別に見には行っていないんだけれども、話を聞いたら、やはり先ほどの足立区の青少年センターと、ギャラクシティの青少年センターと同じで、音楽のスペースとか、ダンスのスペースとか、そういうのをつくりましたよと言って。そうすると、結構大変だなと思っていたんですけれども、武蔵野プレイスは、真ん中のフリースペースっていうか、スタジオラウンジって呼んでいるんですけれども、ここ今、多分100人ぐらいいると思いますけれども、これよりもうちょっと広いかな。もうちょっと広いスペースに、机と椅子が置いてあるだけなんですよ。何にもないんですよ、ただ机と椅子が置いてあるだけ。  そこに中高生が集まる。そこは19歳、20歳未満しか利用しちゃいけないんです。夜10時まで。小学生は5時までっていうことで、結構、では、中高生が騒ぐのかなと思ったら、いや、そんなに騒いだりしませんよっていうことで。  ただ、別に、勉強している人は勉強しているし、本読んでいる人は本読んでいますけれども、ゲームをしたり、雑談をしたり。学習スペースは、ちゃんとまた別にあるんですよ。さっき言ったように、タッチパネルでやるとこは、ちゃんと落ち着いて勉強したい人は。そこは、本当フリースペースなんですよ。  感心したのは、やはり中高生って余りそういうふうに集まらないんですよね、いろいろな施設で。他の自治体でも中高生用にやっているけれども、聞いたら、やはり小学生が多いとか、乳幼児が多いとかっていうことで。大体、1日利用者は500人いるって言っていました。午前中は乳幼児が多くて、中高生は500人も来なくて100人か200人なんでしょうけれども、ただ、夕方、行ったときはいっぱいでしたね。ああいうのは、別にお金かけないで、場所だけつくれば良いなと思った。ノウハウがあるんでしょうけれども、あの辺も足立区で検討していくべきだなと思ったんですが、いかがでしょうか。 ◎青少年課長 午前中のさの委員のご質問にもご答弁申し上げましたけれども、今、神明住区センターですとか、新田の地域学習センターなどを活用して、中高生の居場所を展開しております。今後もこうした中高生の居場所づくりを増やしていけるように、住区センターなどの活用含め、関係所管と調整してまいります。 ◆渕上隆 委員  私は見に行ってないので、ちょっとわからないのですけれども、多分、中高生……いや、来ているかもわからないですけれども、余り来ていないかもわからないので。いや、あれだけ集まっていて凄いな、これぐらいの、100人ぐらいの中高生が、わーっといるんですよ。卓球コーナーがあったり、音楽をやるコーナーがあったり、あれなんですけれども。  次に、次のテーマいきたいと思います。見えない貧困で、2月の12日に、「見えない“貧困”〜未来を奪われる子どもたち〜」の番組がありました、NHKで。見た方っていらっしゃいますか。余りいないかもわからないですね。  私、いつも録画で見ているので、つい二、三日前に見たばっかりなんですけれども、要は、貧困に関する番組って、よくやっているんですけれども、今回は結構ショッキングでした。というのは、本当に、例えば小学校5年生が、親が夜働いているから家で皿洗いをやっているとか、洗濯物をたたんでいるとか。例えば千葉県で調査した結果では、高校生がアルバイトしているうち、半分は生活費に充てているらしいんですよ。  表情は、みんな、先生なんかに聞いても「見えません」と、「わかりません」ということで、でも、本当に実態としては、凄く大変、深刻な問題だなと思いました。  元AKBの高橋みなみさんが参加していて、いや、私も昔は母子家庭だったんで、実情よくわかりますよっていうふうに涙ながらに話されていて、結構、本当に、そういうのが印象的でした。  足立区でも、子どもの貧困対策として就労支援、学習支援とか、いろいろやっていますけれども、特に学習支援、今、3カ所やっていますけれども、高校で合格された方とか、もう発表になったかもわからないですけれども、その辺の成果とか状況はいかがでしょうか。 ◎くらしとしごとの相談センター所長 学習支援事業の受験生63名の現在の進路でございますけれども、私のところに届いているものが53名、都立高校一次試験などに合格しております。これは進路の決定率で言いますと84%となりまして、昨年の同時期、同じ条件、これが69%でしたので、15%ぐらいアップしています。残り10名おりますが、ちょうどきょうが都立高校の二次試験でございまして、引き続き支援してまいります。 ◆渕上隆 委員  学習支援はNPOがやっていて、凄く専門的なNPOで凄く好評だっていうか、一生懸命やっていて成果も結構出ていますよって聞いています。  それで、今後、ひとり親支援で、サロン豆の木とか、もう既に実施していますけれども、私が思ったのは、NPOで、そういう専門のところに委託して居場所をつくっていくとか、そういうことも大切だと思いますし、あと、ひとり親の支援で、もう一つ大切なのは就労支援なんですけれども、今、専門員の方を置いていて、かなり習熟を増してきていると思いますけれども、ひとり親の就労支援って、単に、もう既に就労している人がほとんどですから、それのキャリアアップっていうことで、結構、忙しくて、来てもらうのも大変だと思うんですけれども、その辺の状況についてはいかがでしょうか。 ◎親子支援課長 相談としては、大体33名ぐらいの方が、今、定期的に相談としてつながっている状況です。 ◆渕上隆 委員  そうですね、あと、サロン豆の木のほうもNPOに委託とか、その辺お願いしたいと思います。 ◎親子支援課長 サロン豆の木に関しては、私どもがそのひとり親家庭のニーズと実態を知る良いチャンスだと思っています。これからも、ちょっと丁寧に、そのニーズと、それから、実態を把握していきたいなと思っているので、今すぐNPOとかに委託して、お任せするというよりは、私どもも関わって、一緒に関係づくりをしていきたいなと考えておりますので、平成29年度はそのようにやらせていただきたいと思っております。 ◆渕上隆 委員  あと、先日、フードバンクについては、子ども食堂、お願いしたいと思いましたけれども、ひとり親の支援とか、そういう意味でも、今、くらしとしごとの相談センターと子どもの貧困対策担当と、それから環境部と3カ所でやっているので、是非もっと広げていただきたいなと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎子どもの貧困対策担当課長 渕上委員ご提案のトータル的な食糧支援については、運営方法ですとか、それから、仕組みを今後、研究していかなくてはいけないと思いますが、まず、今、連携ができているところから一歩進めてまいりたいと思います。 ○白石正輝 委員長  渕上委員、時間です。 ◆渕上隆 委員  この間、子どもの貧困対策担当課長が小松菜いっぱい持ってきてくれたっていうんで感謝していました。ということで、どうもありがとうございました。  以上です。ありがとうございました。 ○白石正輝 委員長  次に、自民党から総括質疑があります。鴨下委員。 ◆鴨下稔 委員  こんにちは。今回の予算特別委員会、一番最後っていうことになりました。私の最後は、またこの3月で最後を迎えるというと、おかしいんですけれども、私個人的には余りああいうのは好きじゃないんですよ、正直なところ。  ところが、若干1名の方だけがおやめになって、本当に役所から離れちゃうっていうことでもあったんで、その方だけ伺おうかなと思ったところが、アンフェアなことやめろっていうようなことで、また振出しに戻ってしまったっていうようなことでもあるわけなんでございますけれども。  まず最初に、一番冒頭にっていうか、先ほど、針谷委員からご質問がありました業務委託の件で、ちょっと、「ん」、と思ったもので、そこだけ1件だけお伺いしたいなと思っております。  足立区の戸籍や国保の業務委託っていうことで、地方独立行政法人に、制度改革の中で、国はこれまでの足立区の方法っていうものが業務委託を否定されているような、いろいろ書いてあるじゃないかっていうことを言っていたわけですけれども、それについて、足立区としてどう考えていらっしゃるのか教えていただけますか。 ◎政策経営部長 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、今回の窓口業務に特化した地方独立行政法人をつくるという国の考え方の背景には、2015年の骨太の方針で、窓口業務の委託を平成32年までに倍増させると。それを進めていく一つの手段として追加されたものでありまして、私ども、様々、是正指導を受けて、適正な形で、今、委託をしておりますけれども、現状の委託形態を否定したものではなくて、例えば小規模自治体では、なかなか、業務量が少なくて委託ができないとか、それから、地方では、もう本当に受皿の事業者が見つからないとか、そういう中で、地方独立行政法人という窓口業務に特化した新たな業務委託の手法を国のほうは考えたというふうに理解しております。 ◆鴨下稔 委員  それでは、自分で今朝、新聞を見て、「ん」ていうことで、自分がきょう、質問させてもらおうかなというようなことも、今朝、読売新聞に載っていたことをまず最初に質問をさせていただきたいと思います。  それは、きょうの朝刊、読売を見ますと、管理職、小・中学校長又は副校長のなり手不足、管理職なり手不足っていうことで、副校長業務が担う非常勤職員を計12校の小・中学校で試験導入する他、管理職選考を受けられる資格者の範囲を拡大するというようなことの記事が載っておりました。  合わせて、全国公立学校教頭会が平成28年度の先生方の勤務状況を調べた結果が、8割以上が1日、毎日毎日、時間が、もう学校に缶詰のように12時間以上、勤務をされていらっしゃると。  人によっては、学校の先生によっては年休ゼロの方もいらっしゃるというようなことが記載されていたのが、全国公立学校教頭会の調べではそういうことになっているんですが、そんなことありましたので、この間、教育指導課長のほうに、資料に、教職員の勤務時間の現状っていうものを、文部科学省の実態っていうものを、1日何時間ぐらい、行政側で把握できているかっていうものを教えていただいたわけなんですが、それを見ますと、足立区っていうことではなくして、文部科学省が調べた教員の勤務実態の内容でありまして、毎日毎日が平均的に10時間22分とか、残業時間が1時間43分含まれているとか、それから、校長先生自身は36時間の休日勤務があるとかいうようなことが書いているのがあるわけですけれども、これに基づいて足立区の実態というものを、105校の小・中学校の実態というものは、どのような状況であるか、まず教えていただきたいと思います。 ◎教育指導課長 時間的なものの把握はできておりませんが、勤務時間以降も子どもたちのために時間を使っていただいたり、また、休日にも出勤をしていただいている状況は他区とも同じだと思われます。 ◆鴨下稔 委員  と同時に、学校の校長先生方、自分の学校の校長先生方は、自分の学校の個々の先生方の状況っていうものを、どのように把握できているのか、自分の地元の校長先生に、この間、会ったときにお伺いしましたら、一番最後に帰っていく先生は何時何分ということで、8時半とか、9時とか、そして、名前を書いて、サインしていくというようなことで、その間に帰っていく方々はサインするわけでもなければ記帳してっていうこともないもんで、みんなばらばらで把握できていないような状況でもあるんですが、それですと、どの程度まで事実であるかっていうものはつかめないじゃないかな、校長先生としては困るんではないかなと思うわけなんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 校長先生、若しくは副校長先生、どちらかが、副校長先生が多いわけですけれども、かなり遅くまで残っていただいている状況もありますので、そのときの職員の退勤状況等は、ある程度把握をしていただいているというところです。  ただ、今、鴨下委員がお話いただいたように、最終下校者のみ時間を書いて退勤ということになっていますので、そういう点についても校長会ともお話合いをしていきたいっていうふうに考えます。 ◆鴨下稔 委員  各学校の先生方、そんなことはないと思うんですけれども、自分たちの勤務時間は何時間、毎日、拘束時間っていうか業務時間は何時間かっていうようなこと、7時間45分っていうことでもあるわけなんですが、その時間では到底帰れないっていうようなことで、私自身も、夜9時、9時半なんていうようなときに、学校前を通ると、もうこうこうと職員室のところが明かりがついていて、誰かがまだいらっしゃるんだなということで、中入ってまでは確認できていないんで名前は挙げられないんですが、従来から自分の地元の学校は、そういう傾向が強かったっていうこともありまして、統廃合しまして二つが一つになりました関係で、そういうところも改善できているのかと思いましたらば、まだまだそうでもないというようなことでもあったわけなんですね。  これは、やはりある意味においては、校長先生自身の管理っていうものに対して疑問を持つようなこともなくはないんですけれども、善意に甘えているのかなっていう気もしないわけではないんですけれども、実態としては全体の足立区の小・中学校の先生方はどうなんでしょうか。 ◎教育指導課長 先ほどもお話しましたように、時間どのぐらいっていうのは把握をしておりませんが、やはり管理職が所属の職員のメンタルケアをするというのは当然ですので、そういうところで、健康管理という観点でも勤務時間7時間45分をベースに仕事ができるような体制を整えていくように、区としても考えてまいりたいと思います。 ◆鴨下稔 委員  合わせて課外活動っていうことについてお伺いしたいんですけれども、当然、これはクラブ、それから、自分が担当している顧問されていらっしゃるところが、文化部であろうと、スポーツ、球技大会等々で、日曜日とか、土曜日とか、学校が休みという日に、自分の学校でやる場合もあれば、逆に言って、自分が他の学校に、また他の区に行って大会に行くというようなことも多々あるかと思います。そうした場合、中学校の場合ですと、しっかりと、それは業務の一環ということで、いわゆるオーバータイムというようなものが付けていいということで認められているわけなんですね。  しかし、小学校の先生方においては、それが認められていなくて、ボランティアというような形になっているというのを、非常に、これ不思議だなと思っているわけですが、その点はいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 鴨下委員、今ご発言いただきました中学校の部活につきましては、鴨下委員おっしゃるとおりでございます。  また、小学校につきましては、中学校同様の意味では部活はございません。しかしながら、教育課程の中で特別活動と位置付けられて、クラブ活動と言っておりますけれども、これについては通常の勤務時間の中で公務として保障されてございます。  推測しますと、校長会、特に小学校の校長会では、自主的なスポーツ、体育部という形で、任意の形でやっているところが鴨下委員のご指摘のところだと推測いたします。 ◆鴨下稔 委員  っていうことは、公務でありながら、今のルールの中では付けてはいけない、付けても、いただくものはいただけないっていうような判断でいいわけですか。 ◎教育政策課長 補足で説明させていただきますと、ただいま申し上げました校長会の体育部、これは自主的な活動でございます。経過を説明させていただきますと、平成25年度までは、特色ある学校予算として付けて、学校配付予算を付けてございましたけれども、平成25年を終了しまして、今、自主的な活動という位置付けになってございます。 ◆鴨下稔 委員  自主的な活動っていうようなことですと、ちょっとギャップ、差っていうものが中学校の先生と小学校の先生というところのギャップは、皆さんが聞いていても、普通で、何ともないんじゃないというような考えは持たないと思います。これは、是非、気が付きながら、やはり自分のほうから申し上げるのは、なかなかしにくいのかもわかりません。足立区だけがっていうのは、これはもう23区全部統一してやっていますから、そういうところで、教育長等、そういう機会があれば、当然あるのだと思います。  申し上げて、改善すべきものは改善っていうことを積極的にやっていかないと、それこそ校長、副校長っていうような、なり手不足っていうのは、時間ばっかり拘束されて、そして、いただくものもいただけていない。そして、イコールそんなようなことだったらばっていう、若い先生に対して、将来の自分のものについてマイペース主義というか、そういうもので、じゃあ、俺がやろうか、みたいな、そういうものを、気力失っていくっていうものがあるかと思いますので、その点、もう一回、教育長の判断いただいて、よしや扱っていただきたいと思いますけれども。 ◎教育長 今、まず管理職のなり手がないという点については、給与の改善っていうのは一つ、提案されているようですので、そういったことが実現できるのかなと。  区としては、非常勤の配置であるとか、あるいはどんな仕事が多いのっていうと、教育委員会からの調査物が多いってよく言われるんですけれども、この辺のICT化を進めていく、あるいは事務を整理していくということであるとか、あるいは、今、一番最後に話のありました特別活動について、これはやはり子どもと先生が一緒に活動しているのが任意であるということについては、もし仮に事故があった場合どうするのかとか、保護者の心配もあるでしょうから、少し精査をさせていただいて、責任を持って指導ができるように、そういう環境を整えていくことが先生方のますます意欲を高め、そして、管理職のなり手を増やすことになるだろう、そういうふうに思っておりますので、努力させていただきたいと、こう思っております。 ◆鴨下稔 委員  是非お力添えいただいて、各先生方が、より仕事をしやすいという環境をつくっていただければと思っております。  次に、予算書、この大きい、白いほうの157ページ並びに161ページというところに、小学校並びに中学校のちょうど真ん中のところですけれども、小学校、157ページ見ますと、施設改修事業っていうことで33億円からのお金が付いております。  そして、次のところには、中学校の161ページが17億4,400万円余のお金が付いているわけですが、これをこの間、学校施設課長のほうに、これはどういうところに使うお金っていうことで聞きましたらば、まず、エアコンですとか、トイレとか、外壁、そういう等々の修理とか、そういうところに伴う費用だっていうことでもあるわけなんですが、これに基づいて、今年度予定されている小・中学校のエアコン等の使うのは、何校あって、大体1校何台ぐらいずつ使うのかなと思うわけなんですが、教えていただきたいと思います。 ◎学校施設課長 まずエアコンの工事で入れるところでございますが、小学校は7校でございまして、およそ、大体1学校当たり、普通教室でいうと18クラスぐらいございます。先だって、長澤委員からICTのときに、私、小・中合わせて大体1,500クラスあるというところでございまして、普通教室だけが。平均すると、1小学校は大体18、普通教室で。それプラス特別教室に今回入れていくといったところでございます。  中学が約6校ございまして、こちらも大体同じく、中学の場合、少し減るんですけれども、それでも普通教室は12から15ぐらいはございます。それにプラス特別教室は、今度、小学校と違いまして、若干、金工室、木工室がございますので、二、三ちょっと多いといった状況でございます。 ◆鴨下稔 委員  この中には、今伺った数字の中には特別教室は入っていないということですか。 ◎学校施設課長 今回やるこの13校の工事の中には、まず普通教室のエアコンの更新、プラス新規に特別教室に入れるといったような工事でございます。 ◆鴨下稔 委員  わかりました。修理改修っていうことで、凄いお金がやっぱりかかるんだなというような気がするわけなんですね。これから、またもう一つお伺いするんですけれども、こういうエアコン等は、もう今、本当、日本の気候そのものが温暖化っていうことで、夏はもう非常に従来、我々が子ども時代よりも暑くて、暑くてしようがないっていうようなことであるし、また、なおかつ冬はやはり家庭そのものが冷暖房完備した状態で住んで生活していますから、学校へ行って、不快感するようなところですと、勉強もやりたくなくなっちゃうということからいけば、こういうことは当然、当たり前だと思いますので、それはそれでやむを得ないなという気がいたします。  それと、もう一つ、小学校が統廃合等々して、自分の地元の学校もそうですけれども、人工芝張りまして、人工芝張ることによって、これは見栄えは良いんですけれども、ただ、これは寿命というか、うちのほうは今年4年目ですから、まだまだきれいで凄く良い状態ですけれども、これは当然、時間がたてば、それだけ、やはり消耗されていく。と同時に、地域開放もしているというようなことですと、これも、私は一つの考え方としては、余り、今これから額を教えていただかないと何とも言えないのですけれども、余り高いのであれば、今、足立小学校辺りを例にして挙げれば、野球を芝生って人工芝でやるのは本当に適したことなのか。サッカーとか何かそういうようなことだったらともかくとして。と同時に、余りにも消耗期限っていうか、そういうことと同時に費用がかかるならば、昔に戻して、施設有料化っていうものを導入することも視野に入れて検討する必要性はあるのじゃないかという気がしてならないのですが、その辺はどうでしょうか。 ◎学校施設課長 実際、私どもも施設使用条例に基づいて、学校以外の、いわゆる一般の方にお使いいただくときに、ある程度の、一定の使用量というのは取っているところでございます。しかしながら、ご指摘のように、学校以外の方での消耗というのも、これもやはり考えなきゃいけないというところはございます。  また、年々、人工芝というのは、各種メーカーが今しのぎを削っておりまして、意外に良い製品も出てきていますので。例えば新田などは7年、もう設置してからたってございまして、一度メンテナンスを入れて、これから10年から15年、メンテナンスを入れると意外と長持ちしますので、もう少し状況を見て、またいろいろと議会の皆様とご相談させていただいて、そうした対応のほうは考えていければなと考えてございます。 ◆鴨下稔 委員  メンテナンスで7年。逆に言って、小学校クラスの校庭の面積では、人工芝にすることによって幾らぐらいの初期投資ということでかかっているんでしょうか。 ◎学校施設課長 今回、議案で、3月、2月の終わりに補正のほうで、議案で出させていただいた伊興小学校の校庭のほうは、ちなみに、あの平米単価ですと、大体3万5,000円から4万円ぐらいにはかかります。足立小学校の場合には、鴨下委員の地元のところは、若干、少し面積が狭いというのもございまして、しかしながら、大体2,000m2程度ですと、私ども改修で、千寿本町小学校も少しやらせていただいたんですが、1億円から1億5,000万円ぐらいはかかるといったところが相場でございます。 ◆鴨下稔 委員  わかりました。本当に1億円という数字は言うのは簡単ですけれども、その費用を生むのは、大変厳しいということが申し上げられますし、正直なところ、今は、先週の予算特別委員会1日目にも申し上げたんですが、権利主張して義務不履行っていうようなものが非常に慢性化っていうか、それがごくごく当たり前になってしまっていて、使わせてもらうのは当然だっていうような権利を主張して、あとのフォローを余りよくしていないとか、従来、新校舎になってから、また電気もついていますけれども、有料化して、電気だけでも、照明の部分だけでもいただこうよということで、500円入れれば何時間つくよというようなことでやっても、結局、なし崩しで、だめだったというようなことで、それでまた誰だか知りませんけれども、用務主事室のほうに来て、「ちょっとさ、早く来ちゃったんだから、先に3万円ぐらい頂戴よ」なんていうことで、勝手に持っていってポンポンポンとやっちゃって、いざ練習時間よりも1時間前ぐらいから来ていると、ずっとそのまま6時から8時とかになっていながら、4時半から5時に来ちゃって、もうずっと使っちゃうというのが、それが当たり前みたいに、そして、そのときは、自分たちの権利なんだというようなことで、権利は権利で良いけれども、出すものを出しているのかよと言ったらば、そうではないと。  その辺が非常に理不尽極まりないのは、当たり前に、ごく自然の流れっていうのは、誰かがどこかでそれをストップさせないといけないんではないのかなって気がしてならないんですが、いかがでしょうか。 ◎学校施設課長 そうしたお話、いろいろと開放団体等もよくお話を聞くところでございます。これにつきましては、スポーツ振興課のほうと、また調査をさせていただいて、指導のほうでは限界があるのかもしれませんけれども、もう一回、鴨下委員にご指摘をいただいたので、実態を調査させていただいて、その辺は教育委員会とスポーツ振興課のほうで対応させていただければなと思っております。 ◎スポーツ振興課長 ただいま学校開放の関係で鴨下委員からご発言いただきました。各学校におきましても、利用の状態がそれぞれ違っているところがございます、照明の関係とか、子どもの野球の利用とか、様々ございます。今お話しあったような、マナーですとか、モラルの関係についても、しっかりと、こちらのほうからもお話のほうさせていただいて、改善のほうに努めていきたいと思っております。 ◆鴨下稔 委員  是非是非、スポーツマンはスポーツマンシップにのっとってフェアプレーにやってもらいたいと思うんですが、その辺が、どうも子どもよりも大人のほうがだらしがないというのが常であるかと思っておりますので、ご指導よろしくお願いを申し上げたいと思います。  次の質問、教育行政から、逆に言って、お年寄りの方々の話をさせていただきたいんですが、私も、そういう予備軍の1人であるがために、これから先のことを考えた場合、いつ、どこで、どうなっちゃうかわからないのでということで、特別養護老人ホームに入るのも良いけれども、また、どうなっていくのかなというような、さっきの鈴木あきら委員のお話じゃないですけれども、聞いていて、うーんというような気もいたしました。  と同時に、私どもに、よく懇意にしている私立幼稚園の方々が、やはり困っちゃうよと言って、また来週16日にも卒園式に来てくれ。また、来月4月には入園式来てくれ。毎年毎年そこに行っているんですが、毎年毎年、卒園に行って思うのは、子ども数が減って、それで4月になって、入園式になると、この間、卒園した子どもの数よりもまた少ないということで、ところが、先生方の給与は払わなくちゃいけないというようなことで、非常に、経営者、厳しい営業と言うとおかしいですけれども、経営状況になっているのが実態であると同時に、待機児、待機児、待機児っていうことで、新聞、マスコミで騒がれるのは保育園だけだというようなことで、これもやはりマスコミの一方通行的なところがあって、片方のところも、経営することも厳しくなっているところもあるっていう面の幼稚園っていうものを重視していただきたいなというような気もするわけなんですけれども、そこで、幼保園とか、そういうものを理事長、今度やったらどうですかっていうような話をよくするんですけれども、それと同時に、江戸川区に江東園っていうような、保育園を運営しながら2階、3階が特別養護老人ホームをやってらっしゃるというような、そういう施設もあるんですね。こういうようなものがあってっていうことで、去年秋に前もって連絡取っておいて、見せていただいたら、NHKにもよく出て、出てっていうことは取材に来て、放映していただいているんですよというようなお話も伺ってきたんですけれども、そこの保育園っていう特別養護老人ホームは、2階、3階の高齢者の方々なんですけれども、そういう方々と、施設1階に降りていただいて、スキンシップを図ることによって、高齢者の方々ばっかりは、もうずっとそこにいると、やはり我々も正直なところ、あそこにずっと、もう見ているだけでも、「うーん」っていうことで、あと数年後の自分の姿を見ているような、鏡に映すようなものを見ちゃうと、ちょっと、うーんっていうことになっちゃうんですけれども、ただ、そういうところの方々が、お子さんたちと一緒にいて、いろいろ、同じ部屋で遊ぶっていうか、したりしていると、だんだんと年寄りの方が若さをもらうというか、元気、元気になってくるというようなお話も伺ってきたわけです。  そういうようなことであるならば、これから、やはり幼稚園運営が難しいということであれば、突然ポンと言っても厳しいかと思うわけですけれども、1階を幼稚園が運営し、2階、3階を、そういうところのほうに場所を提供して、自分でも経営してもいいし、また、逆に言って、そういうところに入ってもらうような形で、リニューアルやったらいかがなのかなというような話をよくするわけなんですけれども、そういうような感じで、足立区内でやっているようなところは何カ所かあるんでしょうか。 ◎介護保険課長 平成27年4月に開設しました特別養護老人ホームがございます。併設ですね、特別養護老人ホームと保育園の併設の施設がございます。 ◆鴨下稔 委員  1カ所ですか。まだ1カ所。 ◎介護保険課長 1カ所でございます。 ◆鴨下稔 委員  わかりました。そういうところも、ちょっと時間が押せ押せになってきちゃったんであれですけれども、是非、幼稚園協会の方々とかなんかに、それは介護保険課長じゃなくて、足立区幼稚園協会はまた所管が違うんですけれども、そういうようなこともお話していただいて、是非そういうところにもちゃんとアドバイス、幼稚園協会の方々にもしてあげたらいかがなのかなと思っておりますので、いかがでしょうか。 ◎子ども政策課長 幼稚園につきましては、このところ、保育園をどんどん増設しているということもございまして、通ってらっしゃるお子さんが減ってきているという傾向は、私どもも伺っております。どのような支援と申しますか、協力が可能なのか、幼稚園協会の皆様とも十分お話合いをして、今後、研究して、検討してまいりたいと思います。 ◆鴨下稔 委員  是非お力添えいただくと、幼稚園協会の方々も、ちょっと息抜きができるんじゃないかなと思いますので、お力添えいただきたいと思っています。  それでは、もう11分しかなくなりました。この3月31日をもって、長くお勤めいただいた職員の方々、本年は、ここの会場にいらっしゃる管理職の方8名が退職を迎えられるというようなことであると同時に、私は1名だけさせていただきたいなと思ったのは、あとの7人は、そのまま、また4月以降も多分残って、どこに行くかわかりませんけれども、「あっ、どうも」っていうことは、「あっ、おはようございます」って、またって、どっかで会ってっていうことで、ですから、その方は別によろしいんじゃないのかなと思いましたら、ところが、きょうのために、議会事務局も、気配りが良いもので、ちゃんとそういう方もここの会場にいらっしゃって、みんなスタンバイできてんですって言われちゃいましたので、では、差別化はないようにというようなことで、まず申し上げたいと思っています。  はじめに、前の席のほうにいらっしゃいます鈴木区民部長から、まず伺いたいと思います。 ◎区民部長 4月以降も多分いるんではないかなというふうに期待をさせていただいています。本当に、皆さんありがとうございました。もう最後は、私、民間委託、これ、非常に取り組ませていただきました。いろいろなご迷惑掛け、またご心配掛け、また皆さんの温かいお力でここまでこれました。本当にありがとうございました。最後の最後でございます。これからもまた、どうぞ温かいご支援、ご声援をよろしくお願いします。失礼します。 ◆鴨下稔 委員  今の話聞いていると、選挙演説やっているようだね。今年、都議会議員選挙あっても今からだと難しいから、次の2年後、区議会か、それこそ近藤区長に対抗しようってことで、区長選挙でも出ていただいても良いんじゃないかと思うんですけれども。  次に、斑目市街地整備室長。 ◎市街地整備室長 私に予算特別委員会での最後の答弁の機会を与えていただきまして、本当にありがとうございました。  議員の皆様には、日頃から様々な場面でご指導いただき、まことにありがとうございました。  私はちょうど38年前の4月に、土木技術職員として下水道課に配属されました。その後、様々な技術系の職場で多くの仕事をさせていただきました。特に印象に残っていますのは、昨日のご質問、また、フォローでいただきました北千住駅西口再開発事業でございます。議員の皆様には、今後ますますご発展されることとご健勝を心よりご祈念申し上げまして御礼のご挨拶とさせていただきます。  ありがとうございました。
    ◆鴨下稔 委員  市街地整備室長は、今回を、今月をもって、もうまさに役所から離れられるっていうようなことでもありましたんで、先ほど申し上げたように、是非、私自身も長い間、お世話になりましたので、この場をお借りして感謝と御礼を申し上げたいと思います。お世話になりました。  次に、服部建築室長、よろしくお願いいたします。 ◎建築室長 多くの方々に支えられ、おかげさまで定年という卒業式を無事迎えられることを本当にありがたいと思っております。ありがとうございます。  足立区を良くしたいという気持ちを常に持ちながら、都市計画行政、まちづくり行政、建築行政、自分なりに取り組んでまいりました。仕事には苦労はつきものです。目標に近づいたときの小さな達成感とか、あるいは地図が変わったような仕事に関与できたときは本当に大きな達成感を味あわさせてもらいました。  4月からは、状況は変わりますけれども、新たな目標を持って、新たな達成感を目指して、明るく、元気に、前向きに取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。 ◆鴨下稔 委員  建築室長は、都市計画審議会でも一緒に、いろいろお世話になっていたわけですけれども、最近、一番どうしてと思ったのは、そこのところに新しい都営住宅できまして、あそこ辺りはアパートなんていう名前なんていうにはそぐわない……それもまた後でやりましょう。  では、その次に、伊藤生涯学習振興公社事務局長。 ◎生涯学習振興公社事務局長 予算特別委員会の貴重な時間をいただきまして、ありがとうございます。  私も昭和54年に採用されまして、最初の職場は、当時、鹿浜にありました西部福祉事務所でございました。そのときのこと、まだまだ、まざまざと覚えております。以来38年ですが、様々な仕事をさせていただきましたが、一般職、係長時代には、当時、常磐新線とか、舎人新線とか、懐かしい言葉と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、その計画に携わったこと、それと、様々なご評価をいただいているようでございますが、旧千住本庁舎跡地利用、この事務局も務めさせていただきました。これは大変印象に残っております。  管理職になってからは、発達障がい児の問題ですとか、民生・児童委員さんのご助言をいただきながら、無縁社会という言葉の発端になった事件に携わったこと、こんなことが非常に印象に残っておりますが、何よりも、この7年間、庶務担当課長として議員の皆様に直接ご指導、ご鞭撻を賜りまして、正直つらいことも多々ございましたけれども、足立区の管理職としての自覚、あるいはモチベーションが更に高まったということで、その点に関しては大変感謝してございます。  私もまた再任用職員として、しばらく採用していただくようなふうでございますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。  ありがとうございました。 ◆鴨下稔 委員  どうもお世話様でした。  次に、秋山福祉管理課長、よろしくお願いいたします。 ◎福祉管理課長 発言の機会をいただき、感謝を申し上げます。私も4月以降、多分まだ残らせていただけるのかなと、そのように思っております。  私は管理職を10年間務めさせていただきました。中央図書館長を皮切りに保育課長、まちづくり公社事業部長等、任務につかせていただきました。特に印象に残っているのは、やはり保育課長時代のことでございます。ちょうど、私が保育課長のときに、リーマンショックが起こりまして待機児童が急増したことを今でも鮮明に覚えております。そのために、私ができたことは、本当に対処療法的なことしかできなくて、区民の皆様、区議会議員の議員の皆様方に、ご心配、ご迷惑をお掛けしたことを今でも痛感しております。  幸い、福祉部では若手の職員が育ってきております。難しい案件、これからも多いかと思いますが、区民福祉の向上に、これからも一緒になって努めていきたいと、そのように考えております。  定年を迎えるに当たり、これまでご指導、ご鞭撻をいただいた区議会議員の皆様方をはじめとして、多くの皆様に感謝を申し上げるとともに、近藤区長のもと、足立区が更に発展していくことを心から願っております。ありがとうございました。 ◆鴨下稔 委員  お疲れ様でした。  次に、山杉衛生管理課長。 ◎衛生管理課長 私の管理職になって8年間、議員の皆様方にご指導、ご鞭撻いただき、まことにありがとうございました。その中で一番印象に残っているのは、白石委員長もご存じのように、西新井大師のワンルームマンションの関係で、地元の議員、また地域行政が一体となりまして建築主と地元の町会長との締結にこぎつけて、地域の安心・安全を確保できたところは一番印象に残っていることでございます。  私も引き続き残ります。今後ともご指導、ご鞭撻、よろしくお願いいたします。  本日はありがとうございました。 ◆鴨下稔 委員  ご苦労様でした。  それでは、長島工事課長。 ◎工事課長 貴重な時間を頂戴し、ありがとうございます。  私は昭和55年に入区し、最初の仕事が五色堤公園の整備でした。そして、今回、あだち五色桜の散歩みちと命名された荒川のオーナー制度の桜の植樹に従事することができました。いずれも江北の五色桜由来の桜を後世の皆様にお伝えする仕事のお手伝いができ、大変、感慨深いものがあります。私も成長を楽しみにして将来訪れてみたいと思います。  また、公園道路の維持管理では、様々なことがありまして、ご迷惑、ご心配、ご面倒をお掛けしました。ここにいらっしゃる皆様をはじめ多くの方のご指導をいただき、本日この席に立ち、お礼と感謝を申し上げることができます。本当にありがとうございました。 ◆鴨下稔 委員  それでは、最後に市川区画整理課長、よろしくお願いいたします。 ◎区画整理課長 貴重なお時間いただきまして、ありがとうございます。  私、まず足立区に採用されて本当に良かったな、痛感しているところでございます。やはり仲間、上司に大変恵まれまして、また、形に残せる仕事を随分やらせていただきました。20代の頃には、やはり下水道整備に邁進させていただきました。その後は交通政策、TX、日暮里・舎人ライナー、めどが付く頃、バスの再編ということで、はるかぜの立ち上げと区内全域のバスの再編に従事させていただきました。本当に長きにわたり、交通政策で大変議員の皆様方から、いろいろご指導いただいた記憶が明確に残っております。  その後は、区画整理、おおむね10年おりましたけれども、その間、上沼田南の完成、佐野六木も、もう一歩まで来ておりまして、これまた地区の方、議員の皆様方には大変お世話になっております。  まちを歩けば、自分のやった仕事がやはり目に映ってまいりますので、本当に幸せな仕事をこれまでやってきたなというのが印象でございます。  今後も、気力、体力が続く限り、区長、そして副区長のもと、これからも職員、そして、一区民として、足立区、しっかりと良いまちにしていきたいと思っております。  どうもありがとうございました。 ○白石正輝 委員長  時間です。 ◆鴨下稔 委員  お疲れ様でした。では、どうもありがとうございます。 ○白石正輝 委員長  以上で全ての質疑が終了いたしました。  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後3時15分休憩       午後3時35分再開 ○白石正輝 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  これより5議案並びに修正案に対する討論に入ります。  なお、討論の時間につきましては、各会派5分程度にとどめて行っていただくようお願い申し上げます。無会派の意見表明は2分程度にとどめて行っていただくようにお願い申し上げます。  最初に、自民党を代表して、藤沼委員から討論があります。藤沼委員。 ◆藤沼壮次 委員  私は、足立区議会自由民主党を代表し、本予算特別委員会に付託された第5号議案、第6号議案、第7号議案、第8号議案、第37号議案、以上5議案の原案に賛成、第5号議案、第6号議案、第7号議案、以上3議案の修正案に反対の立場から討論を行います。  今日の世界情勢を俯瞰して見ると、米国ではトランプ大統領の誕生。朝鮮半島においては韓国大統領の友人に端を発した政局の混乱と大統領の罷免。北朝鮮による核実験とミサイル発射などの不穏な動き、ミサイル防衛システムTHAADの配備に対する米韓と中国の対立。ヨーロッパではEUからの英国の離脱とEU結束の弱体化等々、国際政治は大きく揺れて、極めて先行きが不透明な状況となってまいりました。  世界政治の急激な変動と東アジアの動揺は日本の安全と経済の行方に深刻な影響を与え、一地方自治体である足立区の区政運営においても無関係ではなく、今後は不測の事態や景気の急激な変動に備えて、一層堅実な財政運営に努めて行くことを要望いたします。  本予算案は、昨年10月に策定した足立区基本構想を実現するための新基本計画初年度の予算であり、「今、協働のその先へ。協創への1st(ファースト)ステップ」と銘打ち、30年後の将来を目指し、文字どおりの第一歩を踏み出すための予算であります。  一般会計の総額は2,741億円余と前年度より11億円の増となりました。国民健康保険特別会計は962億円で、前年度とほぼ同額。介護保険特別会計は554億円余で、前年度より25億円もの増となりました。これは第1号被保険者認定者の増加に伴うもので、保険給付費で16億円、地域支援事業費で8億円の増額となっています。後期高齢者医療特別会計は139億円余で、前年より7億円の増額で、これも対象者の増によるものとなっています。  事業の中身を具体的に見てみると、ひとの視点の施策として、平成30年4月の待機児童ゼロを目指した取り組み。確かな学力の定着に向けた取り組み。不登校対策やひとり親家庭への支援と子どもの貧困対策への取り組み。くらしの視点の施策として、警視庁と連携した治安対策。健康寿命の延伸と医療費の適正化に向けた健康対策。まちの視点の施策として、大学病院誘致の推進と防災対策、行財政の視点の施策として、協創推進体制の構築等々、これらの重点施策は今日的課題なども含まれていて、区民にとって極めて大事な施策であり、万般にわたって目配りのきいたものとなっています。  その中でも、子ども施策については全国的にも先進的な取り組みが注目されていて、区長の優れた感性によるものと敬意を表するものであります。  また、大学病院の誘致は、区民長年の悲願であります。これから迎える平成29年度こそが大学病院誘致を確実にする最も大事な1年と認識し、議会と執行機関が一体となって運動していかなければならないということを申し添えておきます。  なお、今回の予算特別委員会で、我が党委員から指摘した事項や提案及び要望については、本予算の執行と今後の区政運営に確実に反映するよう強く要望いたします。  最後に、共産党から提出された修正案について申し上げます。  公共サービスの外部化反対、保育園の民営化反対、長期的視点に立った施設の再整備計画反対等々、我が党とは根本的に意見の相違があり、賛成することはできません。  特に、はばたき塾廃止の提案については、共産党の日頃の言動と大きく食い違っていて理解不能です。一般的にその事業が困っている人を支援する事業の場合、その対象が一方に偏り過ぎていて、もう片方に光が当たっていないと思うならば、暗いと感じるほうに一層光を当てるよう主張し、サービスの向上をもって均衡を図るよう考えるのが普通ではないでしょうか。それなのに、平等を意識する余り、頑張っている子どもを支援する事業を切捨てて、サービスの低下を図って、平等を担保するとはあきれた教条主義と言わざるを得ません。別に共産党に望みを持っているわけではありませんが、改めて共産党に大いに失望したことを申し上げて討論といたします。 ○白石正輝 委員長  次に、公明党を代表して、くぼた委員から討論があります。くぼた委員。 ◆くぼた美幸 委員  私は、足立区議会公明党を代表し、本予算特別委員会に付託された第5号議案、第6号議案、第7号議案、第8号議案、第37号議案、以上5議案の原案に賛成、第5議案、第6号議案、第7号議案に対する修正案に反対の立場から討論を行います。  政府は、2月の月例経済報告で、「景気は一部に改善の遅れも見られるが、緩やかな回復基調が続いている」との判断を示しました。国内の経済状況は徐々に明るさを増してきたとはいえ、景気回復への道のりはまだ安定的とは言えない状況にあります。  足立区内においても、依然として区内企業の情勢は厳しく、もうしばらく景気の動向を含め、情勢を見極めていかなければならないと考えます。  そのような中で編成された足立区の平成29年度予算は、「今、協働のその先へ。協創への1st(ファースト)ステップ」と銘打ち、12年ぶりに策定した足立区基本構想の将来像である「協創力でつくる 活力にあふれ 進化し続ける ひと・まち 足立」の実現に向け、四つの視点で体系的に見直した重点プロジェクト事業を中心に新しい基本計画のスタートを切り、着実な施策展開を図るための予算としています。それが少子・超高齢・人口減少社会を乗り切っていける、活力ある自治体にとってなくてはならない力の源と考えるからです。  予算規模は、一般会計当初予算総額で2,741億円と前年度と比べ11億円の増額、3年連続で過去最大を更新することとなりました。その主な要因としては、臨時福祉給付金や施設整備助成などによるものです。  歳入においては、特別区民税について、景気の回復傾向、普通徴収から特別徴収への転換を含めた収納策の推進などにより、平成27年度決算と比べ、8億円余の増収が見込まれ、着実に向上しています。  法人住民税の一部国税化による減収の影響に関しては、今後も景気動向に注視しなければなりません。  一方、歳出面では、義務的経費で扶助費が1,000億円を超え、昨年度と比べ21億円の増額となりました。今後、区が保有する公共施設は、築30年以上の建物が全体の3分の2以上を占め、施設更新の関連費用や、社会保障経費などを中心に経費の増大が見込まれるため、より一層の自主財源の安定確保に努めなくてはなりません。  今回の予算の内容は、子ども施策では、学力向上対策や英語教育の充実として、三つの新規事業が盛り込まれております。未来へつなぐあだちプロジェクトとしては、ひとり親家庭支援や居場所を兼ねた学習支援の拡充に取り組むとしています。次代の担い手である子どもたちが自分の将来を切り開くため、一人ひとりの育成に向けた施策にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。  くらし施策では、健康寿命の延伸を目指した糖尿病対策の強化やデータヘルス計画、また、高齢者がこれからも元気に暮らし続けるため、地域包括ケアシステムグランドデザインの策定をはじめ、区内経済の活性化や治安及び美化推進事業など、安心して暮らせるために様々な諸課題に対応する予算となっています。  まちづくり施策では、災害に強い、安全・安心なまちづくりの取り組みや竹ノ塚駅付近鉄道高架化事業等を推進するとしています。また、新たな地域の魅力創出に向けたエリアデザインを進めるに当たっては、地元の方々の要望に配慮しながら地域の活性化に資するよう推進していくことが重要です。  経営改革施策では、区民一人ひとりが主体となって互いに連携し合い、地域の課題解決に取り組む「協創」の実現に向けて、四つの視点で基本的方向を整理し、事業を構築、展開することに期待します。  本年は、これまでの協働に加え、一歩踏み出して「協創」に向かうスタートの年です。多様な人々や団体などが緩やかにつながることで、より力を発揮できるネットワークづくりを推進すべきと考えます。  なお、共産党提出の修正案については、今後の中・長期的な区政運営を考慮した案とは言えず、修正案には到底賛成できるものではありません。  最後に、今回の予算特別委員会で、我が党の委員から細部に渡り指摘した事項及び提案や要望については、新年度予算の執行や、これからの区政運営に反映させられるよう強く求めて討論といたします。 ○白石正輝 委員長  次に、共産党を代表して鈴木けんいち委員から討論があります。鈴木けんいち委員。 ◆鈴木けんいち 委員  私は、日本共産党足立区議団を代表して、第5号議案、第6号議案、第8号議案に反対、第7号議案、第37号議案に賛成の立場から討論を行います。  平成29年度予算案は、一般会計で2,741億円と過去最大、積立基金も昨年同時期比で69億円増の1,372億円と過去最高となり、区民の暮らしと教育を支えるお金は十分あることが明らかになりました。  区民の生活の状況を見ると、質疑でも明らかになりましたが、年所得100万円から300万円の低所得層が2008年のリーマンショック以来、1万6,452人増える一方で、550万円から1,000万円の区民は減っており、中間層の疲弊と低所得層の増加が浮き彫りになっております。我が党区議団のアンケートでも示されたように、区民の生活は「苦しく」なっているというのが実態です。  そういう中で予算案は、第一に税と社会保障による再配分機能を強め、暮らしを支えることが求められていましたが、そうした視点に欠け、23区で一番高い低所得者の保育料、がん検診に3割の自己負担を強いているのは足立区だけ。23区の過半数で行っている介護保険利用料の負担軽減策は実施しないなど、区民に背を向けたままです。我が党は予算修正案を提出しましたが、過去最高になった基金の僅か0.15%を活用するだけで29の拡充事業が実施でき、区の姿勢が問われます。  第二に、税金の無駄使いがひど過ぎます。本来やってはいけない自治体の戸籍業務や国民健康保険業務の外部委託を強引に進め、区が設置した調査委員会からも批判の声が上がりました。国の研究会報告でも、あえて足立区の名前を挙げて、「制度上、職員が行うとされている」「個人情報の取扱いに課題がある」、「サービスの質の低下の恐れがある」、「労働者派遣法との関係で躊躇する」などと指摘されております。  国は、公務職員である独立行政法人への委託を打ち出しました。民間企業への外部委託の間違いは明らかであり、認められません。外部委託は中止すべきであり、我が党が提出した修正案では、中止すれば3億円以上経費を削減でき、無駄を省くことができることを明らかにしましたが、区にはそうした姿勢はありません。  また、千住一丁目開発は、700枚の権利変換認定書類も黒塗りで公開されない問題も明らかにしましたが、民間のマンション建設に40億円もの税金を投入して特定業者を優遇するもので、凍結し、再検討すべきです。  第3に、区民がやって欲しいということはやらず、やって欲しくないことを強行する姿勢です。放射能の不安解消としての面的測定や食材検査は拒否、生涯学習、スポーツ施設の駐車場料金の有料化をやめようとしない一方で、圧倒的に反対の声があっても学校統廃合はガイドラインの策定を進め、公共施設削減のための管理計画をつくろうとしています。  重大なのは、正しくない人口推計や人口構造の変化を根拠に、区民に間違った情報を振りまきながら進める協創にも協働にも反するやり方です。  第4に、予算案には、災害用定点カメラの画像を令状なしで警察に提供し、個人情報侵害と区民監視につながる予算も含まれており、重大です。  こうした予算案は到底認められず、反対するものです。  国民健康保険特別会計は、保険料が世帯の加入者全員が一律に負担する均等割が3,300円上がり、1人当たり7,252円と、5年間で最高の値上げとなる厳しいもので賛成できません。  後期高齢者医療特別会計は、安倍政権が決定した保険料特例軽減の廃止で10倍の負担増になる区民も生まれ、高齢者の生活を圧迫するものであり、賛成できません。  我が党の修正案に対して、はばたき塾には、無責任に反対をしていると言いますが、我が党は、この問題では、全ての子どもに光を当て、伸びる対案を持っておりますし、また、公共サービス改革や保育園の民間委託についても対案を持って、こうしたことを中止するよう求めております。中長期的なビジョンを持って、足立区の発展を願って提出されたものであり、そういうことを申し添え、そして、区政が区民に寄り添い、過去最高となった積立基金など豊かな財源の一部を活用して、暮らしを支え、憲法でもうたわれている義務教育の無償原則の立場から、学校給食の無料化に踏み出すなど、教育の充実を図る方向に転換することを求めて討論を終わります。 ○白石正輝 委員長  次に、民進党を代表して長谷川委員から討論があります。長谷川委員。 ◆長谷川たかこ 委員  私は、足立区議会民進党を代表して、平成29年度足立区一般会計予算第5号議案並びに第6号議案、第7号議案、第8号議案、平成29年度足立区一般会計補正予算第37号議案、以上5議案の原案に賛成し、第5議案、第6号議案、第7号議案修正案には反対の立場から討論を行います。  足立区の人口ビジョンで示しているように、今後、年少人口や生産年齢人口がますます減少し、生産人口比率が低下する一方、高齢化率が上昇していく中で、支援体制の新たな整備や、様々な対策の改善に向けた具体的な支援策などの行政事業の増加が見込まれます。  そのような中、子ども・子育て支援新制度、地域包括支援システム、医療、介護などの社会保障や、生活困窮者自立支援など、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障予算の確保と、地方財政措置を的確に行うことが必要です。  足立区が区民に一番身近である地方自治体として変化する区民ニーズに応え、必要な公共サービスを提供するためには、歳入歳出を的確に見積もることはもとより、人的サービスとしての社会保障の充実、地方財政の確立、更には自治体間の競争の中、トップランナーとして明るい未来を区民に向け、安心できる未来を提示できる政策を行うことが求められています。  このような大変厳しい情勢の中で、新年度予算は「今、協働のその先へ。協創への1st(ファースト)ステップ」と名付け、基本構想の将来像、「協創力でつくる 活力にあふれ 進化し続ける ひと・まち 足立」の実現に向け、四つの視点、「ひと」「くらし」「まち」「行財政」で体系的に見直した重点プロジェクト事業を中心に予算編成をされています。  今回、区長自らが述べられているように、区が主導的に事業を構築し、協働で進める手法では、更なる協働の深化は期待できず、協創力を高めることは困難です。  今年は、この反省点を踏まえ、積極的に取り組んでいただくことをお願いいたします。  新年度の施策として評価すべき点として、発達障がい児支援事業として、就学前から就学までの相談機能を一本化し、障がいの受容の有無に関わらず相談できる体制を取り、つながる支援をすることや、不登校対策として子どもへの支援を強化し、個々の状況を丁寧に把握して、不登校の状況の改善と学校、社会への復帰を図る点、児童養護施設退所者に区営住宅枠を新規で設置する施策方針についてなど、大変評価をいたします。  今後、他自治体と競い合える、胸を張れるような実効性のある、魅力ある足立区を構築していくことを望みます。  共産党が提出した第5議案の修正案では、障がい者グループホームの増設や、東京都の事業、特定不妊治療費の助成への上乗せなど評価できるものも若干ありますが、保育園の民営化を中止することなど、賛成できない部分が多くありましたので反対といたします。  最後に、本委員会での私たちの意見をまとめ、次のことを指摘いたします。
     妊娠期からの予防接種事業の周知啓発について。MRワクチンの未接種児への助成制度の拡充、風しん対策について。母乳育児支援について。不育症の周知啓発について。母子支援事業について。児童が自由に遊べるプレーパークの公園づくりについて。ユニバーサルデザインの街づくりについて。パブリックアートの街づくりについて。花火の取り組み体制の改善について。いじめ予防対策について。医療的なケアが必要な子どもたちへのインクルーシブ教育について。小型電子機器のリサイクルとして回収箱の設置について。  避難所マンホールトイレを避難所敷地内への早期整備を進めること。災害ボランティアの受入れ体制の強化として区内大学と連携すること。特別区民税、国保料の収納ワーストワン脱却に全力を尽くすこと。観光大使を任命すること。教師の本来業務の教育と児童・生徒とより向き合う時間を確保するため、部活動活性化事業や給食費徴収業務を区教委に一括して一元化する「公会計」にすること。都立中川公園の整備に、賑わい、活性化を十分考慮し、地下鉄8号線整備促進につなげること。し尿処理の有料化を進めること。  「リビング・ウィル」、「エンディングノート」の推進をすること。データヘルス計画を活用するなど、人生の最終段階における医療の検証などに生かすことや、地域の開業医などと連携し、在宅医療、介護のネットワークをつくっていくこと、以上、委員会での議論の内容を十分に念頭に置いて執行されることを強く要望し、討論を終わります。 ○白石正輝 委員長  次に、市川委員から意見表明があります。市川委員。 ◆市川おさと 委員  第5議案、第6号議案、第7号議案、第8号議案並びに第37議案の5議案の原案に賛成、第5議案、第6号議案、第7号議案の3修正案に反対。  昨年8月に発せられた天皇陛下のお言葉に、こうあることを紹介した。  天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでも見られたように社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。当今の言う「懸念」を胸に刻み、陛下御不例の際に、足立区では過剰な自粛にくみしないように言った。  国の指示があろうと、なかろうと、区として地域経済を守る立場からも、当今のお言葉を胸に刻むべきだ。  宴会を直前にキャンセルされても、飲食店の立場は弱く、キャンセル料を請求しないのが普通だ。皇室に相応の敬意を払うと同時に、こうした事業者の立場を理解し、応援してもらいたい。  改元シミュレーションについて言った。  区の対応を問い、区内の企業等の改元対応にも支援が必要だと言った。  中長期の計画や、予想に使う年表記について西暦を併記するように言った。  イベント等の障がい者優先席について、利用しやすい環境を更に整備すべきだと言った。  自転車保険加入促進について言った。自転車通勤を認められている区職員の保険加入状況を調べた上で、100%加入に向けて努めるべきだ。区民に向けての啓発も一層強め、条例で保険加入を義務化している先進自治体に倣うべきだ。  いじめ後遺症について言った。いじめ被害者は40年たっても、うつ病のなりやすさや、自殺傾向がいじめられていない人と比べてかなり高くなり、更に、いじめなどの幼いころのストレスが脳の形や機能に影響を及ぼす可能性もある。中学卒業後も、他組織と連携しつつ、当事者の状況に関心を持ち続けるべきだ。  鋸南自然の家、日光林間学園について、小学生にとって極めて重要なイベントが修学旅行であり、客室にいまだバリアが残っていることを指摘し、可能な限り、早期の改修を求めた。  児童館の委託の在り方について言った。  日暮里・舎人ライナー延伸について、現状の輸送力、あるいは1両程度の輸送力強化を前提とする限り、混雑率の更なる上昇をもたらすことは確実であり、明確に反対の意を示すものだ。  以上です。 ○白石正輝 委員長  次に、松丸委員から意見表明があります。松丸委員。 ◆松丸まこと 委員  私は、第5号議案から第8号議案並びに第37号議案、以上5議案の原案に賛成、第5号議案から第7号議案に対する修正案、以上3議案の修正案に反対をいたします。  以下、意見表明を行います。  第5号議案から第7号議案に対する修正案に対して、私の主張に合う項目があり、真剣に考え続けましたが、五反野駅前広場工事も、もう目前となり、五反野駅を中心として生活をされている皆様にとって、駅前広場の完成は、待ちに待った希望の達成でもあります。  子どもの未来を見据えて、子育て世代の「相談窓口広報」や、区民の健康増進に必要な「ベジタベ・ベジファースト実践に向けての広報」の強化は、子どもたちが未来に向けて、真っ直ぐと成長していくための施策の一つとして重要だと考えます。  英検をはじめとする認定試験に挑戦をして、結果を出している児童や生徒に対しての褒賞制度の速やかな構築も私は強く望んでおり、これが実現できれば、子どもたちの勉強への意欲の向上と学力定着への一歩となり、何よりも子どもたちへの未来の自信を与えられると信じるところであります。  私の提案を実施していただくためにも、足立区のますますの発展のためにも、それだけの予算は必要でありますことから、区長から提出されました5議案に賛成をさせていただきます。  ありがとうございました。 ○白石正輝 委員長  以上で討論は終結いたしました。  これより5議案に対する採決を行います。  採決は、1議案ごとに行います。  なお、修正案が提出されました第5議案、第6号議案、第7号議案につきましては、最初に修正案について採決を行い、その後、原案について採決を行うものといたします。  最初に、第5議案 平成29年度足立区一般会計予算に対する修正案について、採決いたします。  本修正案に賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○白石正輝 委員長  挙手少数であります。よって、本案は否決すべきものと決定いたしました。  次に、第5議案 平成29年度足立区一般会計予算の原案について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○白石正輝 委員長  挙手多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第6号議案 平成29年度足立区国民健康保険特別会計予算に対する修正案について、採決いたします。  本修正案に賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○白石正輝 委員長  挙手少数であります。よって、本案は否決すべきものと決定いたしました。  次に、第6号議案 平成29年度足立区国民健康保険特別会計予算の原案について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○白石正輝 委員長  挙手多数であります。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第7号議案 平成29年度足立区介護保険特別会計予算に対する修正案について採決いたします。  本修正案に賛成する方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○白石正輝 委員長  挙手少数であります。よって、本案は、否決すべきものと決定いたしました。  次に、第7号議案 平成29年度足立区介護保険特別会計予算の原案について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○白石正輝 委員長  ご異議ないと認め、本案は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第8号議案 平成29年度足立区後期高齢者医療特別会計予算について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○白石正輝 委員長  挙手多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第37号議案 平成29年度足立区一般会計補正予算(第1号)について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○白石正輝 委員長  ご異議ないと認め、本案は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、本特別委員会に付託されました議案は全部審査を終了いたしました。  お諮りいたします。  予算特別委員会の委員会審査報告につきましては、正副委員長にご一任いただきたいと思います。ご異議はございませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○白石正輝 委員長  ご異議ないと認め、さよう決定いたしました。  なお、委員会審査報告の中には、先ほど行われました各会派の討論要旨並びに無会派の意見も含めて報告いたします。 ○白石正輝 委員長  以上で、予算特別委員会を閉会いたします。       午後4時06分閉会...