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平成28年決算特別委員会-10月07日-03号

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  1. 足立区議会 2016-10-07
    平成28年決算特別委員会-10月07日-03号


    取得元: 足立区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-16
    平成28年決算特別委員会-10月07日-03号平成28年決算特別委員会  午前9時59分開会 ○くじらい光治 委員長  これより3日目の決算特別委員会を開会いたします。  第81号議案の歳出第4款産業経済費、歳出第6款土木費から歳出第10款予備費、並びに第82号議案、第83号議案、第84号議案の歳入歳出全部について質疑を行います。  最初に、共産党から質疑があります。 ◆西の原えみ子 委員  おはようございます。きょうも一日よろしくお願いいたします。  私は、初めに産業振興施策について聞きます。  依命通達によって、来年度の組織、定数、任用管理方針が示されました。産業経済部の組織定数については、今後、更に内容の検討を要するため、最終内示において変更する可能性があると記載されていますが、どういう意味でしょうか。 ◎産業政策課長 今後、更に産業経済を発展させていくために、何が主要課題かというのをもう一度見直し、更に基本構想・基本計画に合わせた形で組織も考えていきたいということで、お時間をいただいている次第でございます。 ◆西の原えみ子 委員  産業振興は、地域経済循環にとって要となります。それと同時に、地方自治法に言う、最少の経費で最大の効果の立場から、税金の使い方、費用対効果など、一つ一つの事業の在り方を検証する必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業政策課長 西の原委員おっしゃるとおりです。 ◆西の原えみ子 委員  そういう点から、創業支援施策について質問いたします。  区が行っているニュービジネス支援事業は、区内経済活性化を目指して新たな試みに挑戦する企業に対して、技術相談や新製品開発に関わる経費の助成を行うものです。  この事業のビジネスチャレンジコースは、採用されれば開発に係る経費の2分の1、最大1,000万円の助成が受けられる。また、創業プランコンテストでは、優秀な計画書の提出者には最大で30万円の表彰、事業実施の良好な事業者は最大で200万円の補助金を受けることができるというものです。  区は、よく資産形成につながる事業だからと新たな施策を拒否する理由に使っていることがありますが、これらの事業、資産形成ではないでしょうか。 ◎産業経済部長 私どもは、これが資産形成につながるとは考えておりません。 ◆西の原えみ子 委員  私たちは、資産形成かどうかを問題にするのではなくて、真に行政目的の達成につながるから大切だと考えております。  区民にとって必要な事業は、予算化するのも当然だと思います。この二つの事業は、産業経済部として行う補助金では、1件当たりの助成金額としては高額で、平成27年度は1,826万円の税金が投入されました。事業が始まってから約10年が経過しますが、なかなか成果が見えていないように感じます。  このどちらも原資は区民の税金であって、投資した税金が、どのように区民に還元され、どのように区内経済に役立っているか、その検証はどのように行っているのでしょうか。
    産業政策課長 所管の中小企業支援課長がおりませんので、私のほうからご説明させていただきます。  検証というお話でございました。10年間、創業プランコンテストビジネスチャレンジコースのほうもやってまいりまして、区から補助金を送って、すぐに花が開く、すぐにという効果がなかなか見えないところでございますが、例えば創業プランコンテストでありましても、過去5年間、14社中13社が継続して事業を行っていることからすると、経済的にというか、産業的には進んでいくのかなと考えております。 ◆西の原えみ子 委員  私も、その表彰されたところを見てみたのですが、例えば平成24年、数年前に、放射能が落ちる洗剤というのが入選されて補助されていました。1事業者に最大1,000万円も投入するこのビジネスチャレンジコースについて、成功した事業もそうでない事業もあると思いますけれど、区内での雇用がこれによって増えたとか、採用されて事業化して新たな事業で売上げが伸びたとか、区税収入が増えたとか、どのように還元されたか、費用対効果を含め、分析や検証を、見える化をするべきではないでしょうか。 ◎産業政策課長 確かに、西の原委員のおっしゃるとおり、見える化はすべきだと考えます。 ◆西の原えみ子 委員  費用対効果を見定めた上で、より地域経済活性化の観点から、事業の在り方を見直すべき時期に来ているのではないかと思いますが。 ◎産業経済部長 確かに見える化という面では、若干、私どものPRが足りないのかなと思いますけれども、幾つかの企業では大きな成功を見ているところもございます。個別の名前を挙げるのはあれですけれども、100人からの従業員が採用されているようなところも出てきたり、あるいは企業の中には、資本金が何十億円になったという企業ですとか、今「はばたき」にいる企業でも、1億円からの売上げが出るような企業も出てまいりましたので、そうしたところを西の原委員がおっしゃるように、もっと積極的にPRする、そういう必要性はあると思います。  ですので、引き続き雇用を生んでくれる起業者を支援するというのは、大変重要だと思いますので、今後も続けていきたいと考えております。 ◆西の原えみ子 委員  繰り返しますが、一企業に最大で1,000万円も投入するのだから、区民にとって納得のいく効果、地域経済にプラスになっていないと良くないと思っています。是非、しっかり検証して、この支援をしたことで、区内事業者がどうなったのか、税収がどうなったのか、見えるように改善をしていただきたいと思います。  次に、買物難民対策について質問いたします。  以前、東京新聞で、買物弱者、地方だけでなく都市部でも問題と、特集されたことがありました。  経済産業省の試算では600万人、農林水産省では、食料品の買物が困難な高齢者は380万人から1,100万人とされております。この背景には高齢化や単身世帯化、過疎化などの影響があって、地方だけでなく三大都市圏も深刻になっております。  買物というと、直ちに命に危険を及ぼす問題とは捉えにくい面がありました。しかし、食料品などの購入が難しくなると、十分な栄養がとれない、健康や生活面にも影響が出てきます。更に、買物が思うようにできない人は、他にも問題を抱えている場合が多くあります。  このため国も、買物弱者を重要な問題として捉えています。この中で、一昨年に、新規事業を開始する際の参考となるよう、全国の優良事例の紹介や、それらの事業者の事業継続の秘訣、それから横展開の問題等、こういうのをまとめた「買物弱者応援マニュアルVer.3.0」というのを作成いたしました。       [資料を提示]  私もなかなかおもしろいというか、読んでみたのですが、区は、こういったものを参考にして、総合的に対策を検討する必要があると思うのですが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 今、西の原委員のお持ちの資料については、すみません、私、拝見したことがないのですが、国ですとか、東京都ですとか、様々な資料出されておりますので、それを参考にしながら、地域の皆さんが生活しやすいような環境を整えていく必要があると思っております。 ◆西の原えみ子 委員  是非、ご覧になっていただきたいと思います。  まずは、区内で買物難民地域などを調査していただいて、実態を正確につかむということが必要だと思いますが、いかがですか。 ◎産業振興課長 私のほうも、区内を移動する際にいろいろ買物が不便だと思われるような場所も拝見しておりますが、移動販売車等も来ておりまして、具体的に、どこの地域が真に困っているのか。あったらいいなではなく、真に困っているところはどこかというところを、地元の方々の意見を参考にしながら検討していきたいと思っております。 ◆西の原えみ子 委員  区内でも、大型店が撤退したために、途端に不自由になる地域もたくさんあります。北千住でさえというか、北千住はお店があって、その北千住でさえ千住桜木などは不自由だという声がたくさんあります。  これ70歳の男性ですが、「食品を安価に購入できるスーパーがなくなり、遠くへ買物に行かなくてはならない。毎日食べなくてはならない食料品が入手できないのは一番苦しい」と、おっしゃっています。こういう声が、たくさん私のところにも届いている状況です。  だから、国も、三大都市圏でも買物難民対策は必要と言っております。高齢化社会の進行する中で、必要な課題として位置付けるべきではないかと思っていますが、どうですか。 ◎産業振興課長 先ほどもご答弁させていただきましたが、あったらいいなですと、民間の事業者の方々は経営が成り立たなくなっていくという現状があっての撤退だと思っております。  そうした中では、本当に買物が全くできないんだというようなところがあれば、必要な援助をさせていただきたいと思っておりますので、引き続き地域の皆さんの声に耳を傾けながら、真に必要な場所を選定して、そこに対してはアプローチをきちんとしていくということで検討を進めていきたいと思っております。 ◆西の原えみ子 委員  具体的には、1番目に、商店街や個店を元気にすることで、これ以上、買物難民地域を増やさないということと、2番目に、区内東部で始まっている民間事業者による車での移動販売、あのような事業を広げる支援やマッチングを行えないかということ。3番目に、都市部買物難民対策の先進事例に学んだ施策展開などを取り込む必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 商店街支援につきましては、地域コミュニティという観点から考えましても、これまでもやってきておりますが、これまで以上に何か方策を考えて、商店街の維持というものに取り組んでいかなきゃいけないかなと思っております。  移動販売車等々につきましても、状況を見ながら検討を進めていきたいと思っておりますが、民業圧迫と言われても困ってしまいますし、適切な産業支援、買物支援については考えていきたいと。  もちろん高齢者の福祉の観点というのも大事だと思っておりますので、いろいろな部署と連携しながら考えていきたいと思っております。 ◆西の原えみ子 委員  是非、先進事例にも学んで施策の展開をお願いしたいと思います。  次に、区内の中小企業支援の一つである、今年5月から始まった小規模事業者経営改善補助について聞きます。  現在、この申込みは何件になっているでしょうか。 ◎産業経済部長 およそ30件程度だったと思っております。申込みでなくて相談・申請。 ◆西の原えみ子 委員  全て相談と申請で30件ということですね。 ◎産業経済部長 今、申請があるのが、確か30件程度で、実際に認定したのが多分20件弱だったんじゃないかと。すみません、正確な数字は。 ◆西の原えみ子 委員  この数字に対して、多いと思いますか、少ないとお感じになりますか。 ◎産業経済部長 今、相談中というのも10件程度、確かあったと思っていますので、このままの推移でいけば、12月が最後の締切りですので、順調にいってくれるのではないかなと思っているところです。 ◆西の原えみ子 委員  申請を出したという方に話を聞きました。店舗の改修で、店の前のシャッターのモーターの交換と店内のエアコンの交換です。  見積書を取って合計50万円の半額25万円を申請する。まず、申請書をもらいに行って、提出するためのレクチャーを受ける日を予約して、当日2時間レクチャーを受ける。後日、レクチャーを受けた内容を書いた用紙を担当者に見てもらって、不備を直すということをまた2時間やって受付に持っていく。また、そこで最終的に受付の人にチェックを30分してもらって提出となる。  これは2年間かけて売上げを伸ばすことが目的で行う支援ということで、2年後に向けての売上げ向上のため、何をどう改善していくかを書いて、何割売上げが伸びるのかの目標値を出し、目標の年間売上げを数値化して、表にまとめ、達成を目指すというものだということで、1年後、2年後にどうなっているかのレポートを提出すると。  とても自分だけでは書けないと思ったけれど、レクチャーする人がとても親身で、こうすればいいですよ、とマンツーマンで教えてくれたと言うんですね。今まで自分が思っていた役所の人の対応とは全く違う感じだったと。合否がわかるのには1カ月後ということで、審査によっては不合格になる可能性もあると言われたというお話をしていました。  今まで本当に資金繰りが大変で、直したくても手を付けられなかった、こういう方々が、この補助金で希望が湧いてきて、待ち望んでいたという方が本当にたくさんいらっしゃるということをお知らせしたいと思います。  今後、申請が増えていくと思いますが、予算の枠を超えてしまったとしても、相談・申請を打ち切るのではなくて、補正予算で対応するべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業政策課長 中小企業支援課がおりませんので、私のほうからお答えさせていただきますが、先ほど件数の話で、申請が今30件ほど来ております。12月22日まで申込みができますので、その中でまだ予算に余裕があるかと思いますので、様子を見ながら、もし不足するようであれば、来年度に向けて検討していきたいと思っております。 ◆西の原えみ子 委員  今年、初めてやる補助ですので、状況を見てお願いしたいと思います。  今度は、プレミアム商品券についてお伺いいたします。  昨年、スーパープレミアム商品券が販売されたときは、買えなかった区民が続出し、予約もだめ、上限も10万円ということで、早く並ぶことができて、大金を用意することができる人しか買えなかったために、不公平感が生まれました。特に、いつも地元の商店街で買物をする高齢者が買えずじまい。大型店でも使えるということもあって、販売した商店は、9割が大型店で使われて、労多くして自分たちのところで買ってくれないというような状況にもなっていました。  我が党としましては、今回のプレミアム商品券に対しても、利用率を上げることや、不公平感がないように販売枚数の条件を下げることや販売方法の改善、その工夫を求めていたのですが、今回のプレミアム商品券は、今どのようなことになっていますか。 ◎産業振興課長 おかげさまをもちまして、先月のおしまいで締切りましたけれども、1万5,900強の数字のご応募をいただいております。1通当たり、ハガキとウェブの申込みで、抽選という形になってしまいまして、おかげさまをもちまして好評を得ていると思っております。 ◆西の原えみ子 委員  今回、ハガキとウェブの申込みということですね。セット数とか、あと当選の日付とか、その辺教えていただけますか。 ◎産業振興課長 お一人4セットまでということで、お申込みをいただいておりました。多くの方が4セットを希望されているというのが、速報の情報で入っております。今のところ集計、抽選という状況になっておりまして、来週のおしまいには当選ハガキを当選なさった方にはお送りできるということで準備を進めております。 ◆西の原えみ子 委員  それで、全員がみんな引換えに、どこに引換えに行くとか、そういうのも全部書いてあってあれですかね。 ◎産業振興課長 今回につきましては、申込みの段階で、どの商店街で引換えをしたいというご希望をとらせていただいておりますので、当選なさった方は、ご自分のご希望になった商店街で引換えをしていただくという形でございます。 ◆西の原えみ子 委員  全員が引換えにいらっしゃるということになるんですか。 ◎産業振興課長 申しわけありません。ご応募いただいていますので、できれば全員引換えていただきたいところですけれども、お隣の葛飾区ですと、十数%引取りに来なかったというケースもあったようですので、そういった場合については繰上げ当選で対応させていただきたいかなということで、今のところ考えております。 ◆西の原えみ子 委員  私も、今回、そのプレミアム率も下がってしまって、売れ残ることがとても心配だったのですが、このようにいっぱい申し込まれたということで、区はどのような努力をされたのでしょうか。 ◎産業振興課長 先ほど西の原委員のご発言にもありましたように、昨年は区民の皆様に大変ご迷惑をおかけしたというところもありまして、事前申込みの抽選、それからウェブでも申込みができますというところに加えまして、商店街のほうに新しい方々にもお越しいただきたいという思いもありまして、区内の保育園にご協力をいただいて、保護者の方にチラシを配付させていただいております。 ◆西の原えみ子 委員  あと広報のところでも、読売新聞に、やっていますというのを私も拝見させていただきました。  一つ心配なことなのですが、今回のプレミアム商品券プレミアム率が10%ということで、昨年のスーパープレミアム商品券のように20%と思っている人とか、前回と同様、大型店で買える、持っていったら使えませんよという人が出てくる、そういう場合どうされますか。 ◎産業振興課長 西の原委員のご指摘の点については、私どもも危惧しておりまして、引換えをする商店街のほうに、きちんとご説明をした上で引換えをしていただきたいということで、今、お願いをさせていただいているところでございます。 ◆西の原えみ子 委員  地元の商店の方たちも、昨年のスーパープレミアム商品券のときも、この商品券は90%以上、大型店に行くだろうと予想できるけれども、それでも券の販売に協力して、少しでも地域の振興に役立てたいと骨を折ったと言っているんですね。商店街のそういう振興に力を尽くして販売に尽力をしたというところで、しかも、この商品券を取り扱う商店は券を換金するには2%の手数料かかって、信用金庫に口座を開かなくては換金された現金が振り込まれない。しかも、その現金が振り込まれるのは1カ月後だということです。商店としては、商品券で買いたいというお客さんが来ると、やっぱり断れないというところもあって、商品券を扱う店が少なくなってくると、ますます消費者も使い勝手が悪くなるとか、商店への負担の軽減、それから関係機関にそういうことの働き掛けをするということ、加入店舗ももっと増やしていく、そういう努力をするべきだと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 確かに、昨年度は大型店でかなりの率が使われたという事実は、私どもも把握しておりまして、今回、今年度の商品券の取扱いについて商店街振興組合連合会のほうで商品券の委員会を立ち上げていただいていて、その中でどう取り扱っていくかというところの検討をさせていただいております。  商品券の換金率についても、2%手数料を取られているところで、それを1%に下げていただいたり、そういった工夫をしながら、より多くの店舗で扱っていただけるように商店街振興組合連合会の中でも内部努力をしていただくと。それから、PRも各商店街でチラシを配っていただく等の努力を重ねていただいて、今年迎えているというところでございます。 ◆西の原えみ子 委員  あとプレミアム率ですが、区は、地方消費税交付金が154億円で前年比67億円の増となっている中で、苦しい経営の中小業者や大変な思いをして暮らしている区民から消費税という形で、昨年より67億円も奪ったということで、区財政が増収になって潤っているわけですよね。まさに景気を循環させることで、プレミアム率を高めることが必要なのではないでしょうか。経済循環、家計支援のためにプレミアム率を上げるべきだと思いますが、いかがですか。 ◎産業振興課長 昨年が20%、今年が10%ということで、例年に戻ったという形でございますので、なかなか20%を維持していくというところも厳しいのかなと思っております。  いろいろなデータを分析しながら、今後の在り方について検討していきたいと思いますが、例年に戻ったということで解釈をしていただければと思っております。 ◆西の原えみ子 委員  もう一つ、じゃぶじゃぶ池のことが聞きたかったのですが、区内に22カ所じゃぶじゃぶ池があって、依然として増やして欲しいという要望が多いんですね。適正配置のもとに全体数を増やすのでなくて、既存のじゃぶじゃぶ池を減らすとして6公園を対象にして、我が党の代表質問でも、今年度は更に詳細な利用者アンケート調査を行って、その結果をもとにじゃぶじゃぶ池の空白地域への新設統合も行う、策定すると言っていますが、この実態アンケートをしっかりやっていただいて、偏在解消の立場に立って、廃止ではなく、増やすべきだということを申し上げて、質問を終わらせていただきます。 ○くじらい光治 委員長  次に、自民党から質疑があります。 ◆古性重則 委員  皆さんおはようございます。あっという間に2週目がやってまいりました。私どもは、今回、3回出るのですが、昨日、伊藤委員が4回と言っていたのですが、何でそうなったかわからないですが、自民党は決して新人を虐待しているわけではないですから、誤解のないようにしていただきたいと。愛のむちですから、よろしくお願いいたします。  きょうから款が変わりますが、昨日までの民生費の抑制、また、きょうからの国民健康保険、介護保険の維持のためにも、健康というキーワードは切り離せないものだと思います。この健康は所々で出てまいりますが、どうぞご協力をしていただきたいなと思っています。  きょうは少し明るい話題から入っていきたいなと思いますが、皆さん、足立区の自慢のできる食事といったら何ですか。 ◎副区長 あだち菜うどんかなと思ったのですが、それではないですか。その次でいくと給食ですか。 ◆古性重則 委員  ああ、よかった、おいしい給食だと思うんですね。これは全国にも有名になっているものだと思いますので、もっともっと普及をしていただきたいなと思っています。  去年、第10回全国学校給食甲子園という大会が開かれました。どこで開かれて、足立区はどんな賞をいただいたか。 ◎学務課長 第十一中学校の栄養士の先生が出場しました。 ◎教育長 東京家政大学を会場に甲子園をやりまして、学園長賞のようなものをいただいたと記憶しています。 ◆古性重則 委員  正確には特別賞をいただいたということで、ラジオでどなたかが聞いて私に、足立区って凄いんですね、学校給食全国で賞もらいましたよと。あ、そうですかって調べたら特別賞だったんです。さすがに優勝はどこだったか、わからないですね。学務課長、わからないか。 ○くじらい光治 委員長  学務課長わかる。 ◆古性重則 委員  余り関心がないんですかね。 ○くじらい光治 委員長  学務課長わからないの。 ◎学務課長 わかりません、すみません。 ◆古性重則 委員  わからなければ教えます。群馬県のみなかみ町の学校給食センターです。  ちなみに準優勝は、もちろんわからないですね。これは絶対わかる人しかわからないですが、秋田県北秋田郡上小阿仁村学校給食センター、私の母校なんです。準優勝。この前、8月15日に行ってきました。帰省に行って、学校に顔を出しましたら、懸垂幕でっかいのが「祝」と書いて、全国学校給食準優勝と祝っていました。私が卒業したのは50年を過ぎましたけれど、その頃は550人もいたんですよ。中学だけで。ところが、今は26人。今、小・中一貫校になっていますから、60人ぐらいになっていますが、それでも10分の1にもなっていない。そういう学校が準優勝していることは、やればできるものだなということだと思います。  足立区もせっかく特別賞をいただいたわけですから、もっと広く知らしめて、これだけ足立区は努力しているんだと、将来を担う子どもたちのために、おいしい給食を提供しているんだと、全力を投下しているんだということを示してもらいたいと思う。知らなかったということは、私、ちょっとびっくり、がっかりしましたけれども、是非このことを普及してもらいたいなと思っております。  今回はそういうふうに決まりましたが、次の開催というのはもう出ているんですかね。去年やって今年やってないから、2年置きとかなっているんですかね。 ◎学務課長 昨年は10回目の大会だったんですけれども、次回は何年後かというのは、ちょっとすみません、わかりません。 ◆古性重則 委員  是非、これは普及するためにも、次は優勝を目指してチャレンジしてもらいたいと。私の母校に是非、勝っていただいて優勝していただければ、私はどっちでも大丈夫ですから。  もう一つ、教育の分野でお伝えをしたいと思いますが、今年のリオオリンピックの日本人選手の活躍は本当に目覚ましいものがあって、国民に大きな勇気と感動を与えてくれました。4年後に大きな期待を持たせてくれたと思うのですが、できればここに足立区の出身の人が出てくれれば、本当にうれしい限りかなと思います。  ということは、やっぱり育てなければできないですから、育てるための方法を考えてもらいたいなと思いますが、今、中学校の部活動で指導する先生が減っているということをよく聞きます。スポーツも学業もそうですが、指導者によって大きく変わります。  例えば、もう一回、私の田舎の話で恐縮ですが、私が中学1年生のときに体操部に入ったのですが、そのときの先生はローマオリンピックの金メダリストの小野喬選手と東京オリンピックの金メダリスト遠藤幸雄が出た学校を出た人が、私の先生をやってくれたんですが、僅か1年半で、郡大会で優勝して、県大会で準優勝までしたんです。2年生だったので、来年は優勝だと言っていたんですが、何とその年に亡くなっちゃったんです。完全にそれで、先生が亡くなったので解散です。2年ぐらいしか部はなかったのですが、僅かその間に、すばらしい先生がいたから、我々のようなものでもそういうことができたということなんです。  そこで、是非、これをやってもらいたいと思うのは、今、複雑な社会になっていますので、なかなか先生方が授業もやって部活動もしっかりとやるというのは難しいと思うんです。特に自分が経験したことのない部活動を教えなきゃいけない人たちも出ているようですから、これでは絶対に成長しません。  だからこそ、今、取り組んでいる例がありますが、杉並区と大阪市は先生を外部委託してやっています。杉並区はすぐ成果が出て、テニス大会で準優勝まで持っていきました。  そういう成果が出ているわけですから、指導者によって大きく変わるんだということを考えると、「この子は」と思ったら絶対的に伸ばすためにも、指導者をしっかりと付けてやるということが重要だと思います。  指導者の外部委託という考え方はどうでしょうかね。 ◎学校教育部長 杉並区の事例につきましては、私どもも研究させていただいております。ただ、今、課題が幾つかございまして、例えば事故対応のときの問題ですとか、あるいは委託ということで、きちっとした役割分担ができているのかどうか、この辺を研究させていただいているところでございます。  その辺の課題をクリアして、教師の負担軽減ということのためにも、積極的に検討させていただきたいと考えております。 ◆古性重則 委員  是非、お願いをいたします。  次に入りますが、足立区のイメージアップのためにという中で努力しているのが、足立区の四大イベントも大きく貢献をしていくれていると思います。明日から始まるA-Festa、何名ぐらいを予定していますか。 ◎観光交流協会事務局長 毎年、来場者30万人から35万人ぐらいが来場されていますので、明日、明後日もそれぐらいを見込んでおります。 ◆古性重則 委員  昨日、実はこういうのを、シティプロモーション課、きょう、いませんか。これいただいたんですね。「千住クレイジーボーイズ」という、出演者が人気があって混乱するから、昨日だったと思うのですが、それだけ人気のある人ですか。 ◎広報室長 どの方がおいでになるかということはちょっと申し上げられないのですが、NHKのほうと相談した結果、やっぱり混乱を避けたいということで、ぎりぎりに公表させていただいております。朝ドラなんかに出ていらっしゃるような方だそうです。
    ◆古性重則 委員  老舗旅館のおかみさんですよね。このメンバー、そんなに追っかけがいるとは思えないんですよね。キャーキャーと騒いでくるというタイプじゃないと思うし、河川敷でやることですから、通りすがりでというわけにはいかないと思うんです。逆に、この人たちが来て全然、人が足りなかったら格好つかなくなっちゃうかなと思ったので、どこかには知らしめるべきだったのかな。明日、見てみないとわからないですが、是非、これは参考にして、今回のことをやっていただければなと思います。  実は、きょう11時、間もなくですよね。銀座でオリンピックの選手たちがパレードをします。4年前に50万人だったのですが、今年は100万人を予定しているというんです。50万人でも物凄い人だったので、相当警備は気を付けたと思うのですが、100万人ではどうなるかわからない。明日もそれ、心配するぐらいの人来そうですか。 ◎広報室長 毎年、区民まつりのオープニングは、景品などがもらえるボール投げがございますので、それなりに人は集まるだろうと踏んでおりまして、まずは混乱を避けたいというNHKのお考えを優先させていただいた状況でございます。 ◆古性重則 委員  わかりました。是非、成功させていただきたいと思います。これは千住をテーマにしているドラマですよね。ですから、我々も宣伝をしたいと思いますので、是非、みんなで普及するように努力いたしましょう。  このステージでいろいろな子どもたちがショーをやってくれているのですが、この参加出演者は抽選だけですか。参加する資格というのは何かありますか。 ◎観光交流協会事務局長 基本的には、全部抽選で参加団体を決めております。 ◆古性重則 委員  私は、抽選というと平等となると思うのですが、平等は最大の不公平だと思っているんです。足立区に貢献をしてくれている団体だとか、足立区で一生懸命頑張ってやってくれている、それでどこか足立区で発表したいと思っている人たちが、なかなか出られないのが、この抽選ということだと思うので、今後については、抽選は、枠の中で多少はつくってもいいと思う。最初はやっぱり足立区で頑張っている、足立区に貢献してくれる団体を優先的にやるとか、審査をしてやるということにしていただかないと本当の公平感はないと思いますので、どうですか。 ◎観光交流協会事務局長 今、古性委員よりご指摘ありましたので、その点については前向きに検討していきたいと考えております。 ◆古性重則 委員  是非、お願いいたします。足立区の最大のイベントは、他でもなく足立区の花火大会ですが、今年の花火は最高でした。本当に自慢のできる大会だったと思います。きょう、そう思っている方、私は本当に最高だったと思います。是非これは継続してもらいたい。天気が良かったことも後押しをしてくれたと思うのですが、一昨年、去年、今年と経費はどれぐらい違いますか。 ◎観光交流協会事務局長 決算のほうですが、今の見込みでいきますと、昨年より花火については500万円ぐらい増える見込みであります。これは舎人の花火、中止しましたので、その花火を夏に上乗せしましたので、その分、大きく上がった部分かと考えております。 ◆古性重則 委員  警備とか、何とかでのやつはないんですね。 ◎観光交流協会事務局長 細かい話になりますが、警備のほうは昨年と基本一緒になっております。  ただ、今年多くのお客様が来場されましたので、ごみの処分、若しくはトイレのし尿くみ取り、この辺は経費としては膨らんでおります。 ◆古性重則 委員  有料席があって、安心して入れた人がいて、すごく喜んでおりました。  聞くところによると、この有料席に入った人たちのマナーが、とても良かったということですが、それは実際そうですか。 ◎観光交流協会事務局長 本部席の裏に有料席、設けていたのですが、ごみも持ち帰っていただいたり、サイリウム振る場面でも積極的に振っていただいたりと、すごくマナーが良かったと職員から報告を受けております。 ◆古性重則 委員  是非、来年は、もっと席を増やしていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。  ただ、一つちょっと気になったのは、花火と音楽のコラボがいまいちのところもあったかなと思うので、それはまた研究材料にしていただければなと思っております。  光の祭典もいいのですが、ちょっとマンネリ化してきているかなと思うので、それもまた研究材料にしていただきたいと思います。 ◎観光交流協会事務局長 そのようなご指摘もありましたので、昨年、事業評価を外部に評価していただいて、今年、プロポーザルで事業者を決めて、リニューアルのほうを、今回の光の祭典は考えております。 ◆古性重則 委員  であれば、今年また見させていただいて、判断をしたいなと思っています。  しょうぶまつりですが、6月の初めにいつも行われますが、いつも天気悪いのが多いですが、今年は、天気は良かったのですが、オープニングセレモニーのとき関係者しかいなかったんですよ。  なぜかというと、一つは、土曜授業のあった日だったんですね。それはもちろん調べてやらなきゃいけないことですが、朝一番にオープニングをやるんじゃなくて、開会していてもいいと思うんですが、セレモニー自体は昼頃に、人が一番集まりやすいときにやるとか、それも研究材料になるんじゃないかなと思うのですが、どうですか、検討。 ◎観光交流協会事務局長 オープニングセレモニーを最初にやっている理由としましては、まず関係者の方にお礼を申し上げたいということで、冒頭オープニングセレモニーというのを実施してまいりました。  それが冒頭でなくてもということであれば、今回このようなご指摘いただいたので、こちらで検討させていただきたいと思います。 ◆古性重則 委員  せっかく区長が来て、でも、そっち側にいる人は、ほとんどテントの関係の人と、役所の関係の人と、町会長さんだけだった。ほとんどお客さんはいなかったので、それではあんまり意味がないと思いますので、是非、検討して、時間帯を考えていただければなと思っております。  もう一つ、しょうぶまつりで今回すごく良かったと思ったのは、相当努力して国際的に豊かなブースで賑わっていたんですよ。いっぱい出ていましたね、ロシアとか何とか。  そこで実は、インドのお店があったので、チラシもあった。チラシの中には、カレーと、ナンと、何とかという写真も出ていた。それ持って歩いて、カレーでも食べようと行ったら、カレーがないんですよ。じゃ、ナンぐらいはあるだろうと思ったら、ナンもないんですよ。「何で」と言ったら、向こうの人はインド人だったのであんまりジョークが通じなかったんですけど、本当におかしいと思ったの。チラシに入っていたんですよ。チラシに入っていて「何でないの」と言ったら、保健所が許可しなかったと言うんです。  それって聞いていますか、保健所の方。 ◎観光交流協会事務局長 今回カレーのお店が出店しなかった、うちのほうの理由といいますか、保健所のほうから水道設備の要件を言われていまして、その関係で出店される方も、他にも希望される方いたのですが、水道設備、自前のところで用意するのは難しいということで出店を取りやめたという方は他にもありました。 ◆古性重則 委員  そうなんですね。このしょうぶまつりだけじゃなくて、イルミネーションサンアヤセのときも出店依頼をしていたんですよ。カレーだったらできますからと言っていたんですが、結果的に、ここ3年ぐらい保健所で断られたと言っているんです。何で、さっきの「何で」じゃないですが、よくよく調べたら、例えば暮れに行われるフレンドリーマラソン、いっぱいあるじゃないですか、カレーから何から。       [資料を提示]  でも、たったこれなんですよ。ここに台があって、ここに水のタンクがあって、要するにここは流し台ですよね。昔よく見たような光景なんですが、これがあればいいということなんですよ。でも、これがあればいいんだったら、誰でもできる話じゃないですか。3年間もできません、できません、やっちゃいけないと言って、これがあればいいって後から来たら、こんなだったら3年前からやってましたと言いました。  何で保健所は、そこまでしてやらせないのかということのほうが問題だと思っているんです。ここに保健所の関係の人いませんか。 ◎足立保健所長 いろいろイベントでの出店については事前にご相談をいただいておりまして、食品の安全という視点から指導させていただいていると考えております。 ◆古性重則 委員  いや、安全性は誰しもそうなんですが、これをやってくれればいいですよというのであれば、早くからこれを教えてくれればいいんです。ただ、だめだ、だめ、だめと言っていただけなんだ。これを指導してくれればいいことですから、今度あったら、これだけやってくれればいいですということを言ってもらいたい。  どうしても水道設備がなければいけないんだったら、例えばハト公園に東京都に頼んで水道引くしかないんですよ。そこまでやる必要があるのかということを考える。それを是非やってもらいたいと思います。これは課題です。是非よろしくお願いいたします。  初日に、認知症予防についてお話をさせていただきました。介護保険制度安定のためにも、認知症にどうしたらかからないようにするかということが、とても大事だと思いますし、この前、三択で確認をしたところでは、自分の健康、特に認知症にならないということがとても心配だという方が多くいらっしゃいました。  それで、認知症のことをよく私も調べて見ているのですが、認知症にかからないための対策として、今、挙げられているのは160種類もあるということです。歩くとか、よくかむとか、いろいろなこともありますが、その中で、やっぱり大事なのは、ひとり暮らしはいけないなということを感じる。人とのつながり、付き合い、暮らす、それが一番、まず大事なことではないかなと思います。  核家族化になって、孤立で、孤独で生活をしている人がいっぱいいらっしゃる。そのために区長は孤立ゼロプロジェクトをやったと思うのですが、その成果というのは、形で出るというのは難しいかと思いますが、その孤立ゼロプロジェクトの成果、どういうふうに出ているか。 ◎地域のちから推進部長 孤立ゼロプロジェクトで孤立を防ぐということで、成果としましては、例えば地域包括支援センターですとか介護保険ですとか、そういうところにつながることができて、社会とつながることができたということでの成果があります。 ◆古性重則 委員  その人が認知症になったか、ならないかというのはわからないわけですから、ただ、トータルで増えていかないようにどうやっていくかということ、それは見えると思いますので、是非、それはチェックしておいてください、常に。  最近、千葉で高齢者シェアハウスというのが出て、とても評価されているようです。これはあくまでも介護の必要性のない自立のできる人たちが集まる、家族が離れ離れになって、ひとり暮らししている人たちを集めているシェアハウスなんです。仲良く楽しくやることによって、認知症にもならないようにということでやっているんです。  自立ですから、各部屋も持っていて、家賃は7万円ぐらいで集めている。グループホームとは違います、グループホームは介護ですから。元気な人たちが、ただ、ひとり暮らしをしている人たちが集まることによって、いつまでも健康で長生きできるようなということで、シェアハウスをつくったと思いますので、これはどこかで研究しているところありますか。 ◎福祉部長 私が、十数年ぐらい前、高齢サービス課長だったときに、コレクティブハウジングという形で、日本女子大学の先生なんかと研究して、そういう研究結果も出したのですが、それが実際の足立区内の供給につながるということは、残念ながらなかった状況です。  やはり民間主導で行われているものですので、公がどれだけ関わっていくのか、そこら辺について、ちょっと厳しいハードルがあったのかなと思っています。 ◆古性重則 委員  と思いますが、研究をして、いいものだったら是非、採用していただければなと思っております。  認知症に対して、ちょっと驚くべき数字が出たのですが、認知症に対して危機意識を持っている方は62.8%もいるんです。ところが、実際、予防している人は10.3%しかいないんです。病気も一緒かもしれないですが、なってから考えようという人がまだまだ多いんじゃないかなと思うんです。だからこそ、予防に対して力を入れていかなければだめだと思うんです。  認知症予防、これから我々の団塊の世代の人たちが9年後には私も同じで、全て75歳から80歳までになっちゃいます。その中の5人の1人が認知症になっちゃったら、とてもとても今の施設では足りない。今の社会構成では絶対無理なんです。だから絶対、認知症を増やさないことを、今、真剣に取り組まなきゃいけないということなんです。  それぞれ対策やっている方いらっしゃるかと思いますが、何か自分でその10.3%の中に入っている人いますか。意識しているという人。意識しないでも、やっている人いるかと思いますけれども、10.3%もいないですか。  最近、テレビは健康とか食とか旅行とかよくやっているので、どっちを見れば正しいかわからないですけれども、いろいろなのが出ていますので、その中でいいと思ったものは取り入れればいいかなと思います。  その中で瞑想にふけるというのがとてもいいようなんですね。1、2、3分間、目を閉じて、舌を上あごに付けて、あぐらを組んで手を合わせる。呼吸をしっかり吸って吐くということを意識的にやると、この前頭前野の最大の頼りにしている海馬が若返ると言っているんです。これがとてもいいということです。  また、他にもありますが、歩くのがいいという方もいらっしゃいますね。奇跡の研究といって、糖尿病、高血圧は8,000歩、歩けば、ただ、急ぎ歩きを20分以上やらなければだめということ、認知症だったらば5,000歩で7分とか、そういうのが出ている研究もあります。  その中で一番、160種類の中で一番効果的なのは、この前ちらっと言いました、区長がやっているんです。知らずにやっているんです。写経です。読む、書く、唱える、理解する。それも無心でやるということが大事だと。さっき言った瞑想も似たようなものですが、要するに空っぽにするということが大事。そうすると、その間に海馬が回復をするんですって。しょっちゅう海馬は前頭前野に使われているんだって、海馬を休ませるために瞑想にふける、写経をやるということが大事だということなんで、ずっと前から予防やっているんです。だから、全然、心配ないと思いますので、よろしくお願いいたします。これはみんなで研究していきたいなと思っています。  ちょっと時間的に最後になりますが、これも驚きました。奨学金破産の人たちがもの凄く増えている。奨学金を返せなくて破産をしている人。今、学生の2人に1人が奨学金を借りているんですって。それは親からの仕送りをもらえなくなった。経済的にバブルがはじけた後、こうなったと思うのですが、それと学費が上がったということもあって、払えなくて借りてしまった。  普通であれば、昔であれば卒業すれば永久就職ができた。終身雇用の企業に勤めることができた。返済計画がしっかりできたのですが、卒業したけれども就職が正規でなく非正規に入ってしまったというと、返せないんですよ。これは時代がそういうふうになってしまったのですが、これを防ぐためにどうするかということを真剣に考えなきゃいけない。  足立区としては、昨日、一昨日いただきました、育英資金とか出ていますけれども、償還免除というやつも出ていますが、ただ、今まで奨学金を借りて返そうとしている人たちにとっては、これはまた全然、違うものですので、今、破産をしてしまおうとしている人たち、今まで1万人、累計でいるんですよ。奨学金、返せないで破産をしてしまった。この人たちは破産をした。  ここで驚くのが、遅滞から3カ月経つと個人信用情報機関への登録があって、クレジットカードの作成とかローンが組めなくなってしまうんです。更に、9カ月後には裁判所から一括支払いの督促が来て、ここ10年で40倍にもなっていると。一括支払いができない人は、弁護士に相談すると、破産宣告するしかないですねと。その前に保証人である親か親戚に行って、親も親戚も経済力がないから、奨学金をもらって学校へ行ったんだから、親も連座して破産です。こういう状況が今、起きているわけです。  こういう状況を回避するためにどうするか、この解決策を考えなきゃいけないと思うのですが、私が独自に考えたのは、まず、しっかりと中学生のときから奨学金制度はこういうものだということを教え込まなきゃいけないのと、今、安倍総理は日本の国から非正規という言葉をなくそうと言っているんですが、それに向けてやっていくということが大事だと思います。  いろいろ複雑にかみ合っていることなので、簡単にはできないと思いますが、足立区の将来を担う子どもたちがこんなことで頓挫してしまったのではかわいそうですから、是非、研究をして、そういうことないように、中学生の時代から指導していっていただくようにお願いしたいと思います。それは答弁できる人いるかな。 ◎学務課長 奨学金につきましては、中学3年生のときに全ての子どもたちに、こういった応募用紙をお渡しをするとともに、奨学金についてはこういった制度なんだよというのをわかりやすくお知らせをしていきたいと思っております。 ◎教育長 現在、小学校、中学校でキャリア教育と言っていますけれども、どんな仕事につくのかということもそうなんですけれども、実は人生設計というのがあって、そういったプランを立てていかないといけないんだということも一緒に教えるようなプログラムありますので、そういったものを強化しながら、将来の自分の夢に向かって歩ける、そういう子どもたちを育てていきたいと考えています。 ◆古性重則 委員  よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○くじらい光治 委員長  馬場委員。 ◆馬場信男 委員  残り、予定より3分ほど少なくなってしまいましたが、続きまして、馬場から質疑、始めさせていただきます。  昨今、いろいろなニュースが飛び交っておりまして、良いニュース、悪いニュースありますが、例えば今週で言うと、私が一つ気になったのは、昨日のサッカーの試合とか、ノーベル賞の受賞もそうですが、私は、大阪万博の2025年ですか、手を挙げたということ、なかなか頑張っているなと感じたところでございます。  思い返せば、1970年にあったわけですけれども、東京がオリンピックだったら浪花では万博と、こういった意気込みを非常にうれしく感じた次第でございます。オリンピックも万博も、世界平和のために開かれているお祭りということで、心から世界中の国々が平和に暮らしていければと思うんですけれども、残念ながらそう簡単にはいかないのが、現状ではないかなと思います。  まず初めに、お近く、北朝鮮のミサイル、五度目の核実験を受けて、一言、自民党として常に主張している、朝鮮学校の補助金についてお聞きしたいなと思います。  4年前に私も代表質問で取上げましたし、先輩議員も折に触れて取上げてきた問題ですけれども、状況は随分、変わってきましたし、今定例会で足立区議会としましては、北朝鮮を非難する決議も全会一致で決めているところでございます。  今年の9月9日9時半頃、マグニチュード5.0の規模の人工的な地震波が観測されたということで、これは韓国も日本もアメリカも核実験であるということで報道がされました。現金正恩体制で3回目、過去最大の核実験でございます。  その4日前には、ノドンというミサイルを3発、日本の排他的経済水域に落下させたばかりで、まさに庭先に落とされたという状況でございます。8月には、潜水艦発射ミサイルSLBMを日本海に向けて発射しました。  一連の行動を米韓が非難しているんですけれども、それに対して北朝鮮は、非難を続けるならソウルを灰の山にし、グアムを地球上から消すと言っているという、大変、危機的な状況であります。  そういった中に何とか巻き込まれないように注意はしなきゃならないのですけれども、当選して日のないうちに、小池百合子知事が、これに関する一連の流れの中で、朝鮮学校調査報告書のホームページ再掲載に踏み込みました。これは、前舛添知事のときに削除したものを今回、再掲載するものですが、加えて、朝鮮大学校、これは小平市にありますが、これの認可も検討する時期じゃないかというような動きであります。  この調査報告書というのは、要するに都内で朝鮮学校が運営されている実態を広く国民に知らせるホームページの記事ですけれども、実態は後ほど詳しく説明しますが、足立区は以前から外国人学校への補助金を続けているわけでございますけれども、この決算説明書に掲載されている昨年度の実績はお幾らになっているでしょうか。 ◎子ども政策課長 私ども、外国人の保護者に対しての負担軽減ということで支出をさせていただいているところでございます。昨年度の実績といたしまして、月額6,000円でございますけれども、166人に支給いたしまして1,164万6,000円という支出額となっているかと思います。 ◆馬場信男 委員  私ども自民党は、毎回、北朝鮮の指導者をたたえるような教育をしている学校に区の税金を投入するのはいかがなものかという発言を常にしてまいりました。  先ほどの前猪瀬知事の頃から公表された調査報告書、これホームページに復活したというんですけれども、それの調査結果も当然出ています。これは高等学校生、高校生の使う「現代朝鮮歴史」という教科書に、敬愛する金日成首席様、敬愛する金正日将軍様と、409ページ中353回も登場している点、そして、その高校生が朝鮮総連の傘下の政治団体、在日本朝鮮青年同盟に加盟しているという事実がわかるということで、総連と一体化しているということが、そのホームページで明らかになっているところでございます。  そもそも、先ほど言いました朝鮮大学校、小平にありますが、これを各種学校に認可したのは古く美濃部亮吉ですが、これによって現在も、結果として固定資産税が減免されているということで、間接的に北朝鮮に対して税の優遇措置をしているということでございます。  合わせて、この朝鮮大学校については、4月の産経新聞で報道された記事をちらりと皆様にご報告しますが、卒業生や教授の一部が北朝鮮の兵器開発を後押しする在日本朝鮮人科学技術協会に所属していて、幹部の多くは朝鮮大学校の理工学部の出身で占められているということで、朝鮮学校と現在の兵器の開発とのつながり、ミサイルの開発に従事する技術者を育成しているということの可能性が指摘されています。  それで、今回の私ども足立区の外国人学校への保護者補助金ですけれども、外国人ということで、韓国、北朝鮮の保護者以外にも、よその国の学校に通う保護者にも出されていると思うのですが、その実態を教えてください。 ◎子ども政策課長 韓国、朝鮮以外の外国人の方に対しての支出でございますけれども、中華学校がお一人と、あとはインターナショナルスクールが6名という形でございます。 ◆馬場信男 委員  そもそも、この外国人学校に通う保護者になぜ補助金を出すのかというところを私も4年前の代表質問でしたのですが、そのときの答弁が、日本の小・中学校に在籍している場合は国籍を問わず児童・生徒は就学援助による支援を受けることができる一方、外国人学校に通学する児童・生徒は就学援助制度の対象にならないことから支給しているという答弁だったと思いますが、この考えは今でも同じですか。 ◎子ども政策課長 基本的考え方は変わっておりません。 ◆馬場信男 委員  ただ、就学援助というのは保護者の所得に応じて支給されるものであって、外国人学校への補助金は、高額所得者も含み、全ての保護者に支給しているという点では、これはおかしいと思うのですが、その点はどうでしょうか。 ◎子ども政策課長 その辺りは、私どもも所得等の確認をしておりませんので、申請に基づいてお支払いしているというような状況でございます。 ◆馬場信男 委員  実を言うと、この点の本会議答弁はなかったんですね。あえて聞かなかったのですが、この点が、まずはおかしい。要するに、外国人学校に行く子どもは、別に日本人の普通の区立小学校に行くことができる人たちなんですけれども、外国人学校に行くと高額所得者でも補助金がもらえる。ですから、この点は、まずおかしいという点を指摘しなきゃいけないなと思います。  それで、例えば足立区全体で様々な助成金の見直し削減が行われている現在、外国人学校に行く、この補助金がずっと変わらずに支給されているというのは、見直す時期だと思うのですが、そもそもこれはいつから始まった補助金なのでしょうか。 ◎子ども政策課長 申しわけございません。かなり以前からと思いますが、いつからというのは、すみません、把握しておりません。 ◆馬場信男 委員  スタートした時点は、多分意義があった補助金だったと私は思うんですよね。北朝鮮という国が、以前は拉致しているという実態もわからなかったですし、昔は夢の国のような宣伝をされていた時期もありましたし、スタート時点は意義のあった補助金だと思うのですが、現時点では、冒頭に申し上げましたとおり、核兵器の開発に携わっているという可能性が指摘されている点とともに、現在は5回目の核実験、そして足立区議会では北朝鮮の核実験に抗議する決議を第3回定例会で決議をしておりますので、まずは見直すきっかけにしていただきたいと思うのですが、その点の考えはどうですか。 ◎教育長 私の知る限りでは、恐らく子どもたちに等しく教育を受けさせるべきだ、その内容、いろいろな問題があると思いますが、そのためにこういった補助金ができたという経緯があると思います。そういったところも、もう一度検証し、また他の自治体の状況なども踏まえて、検討させていただきたいと考えております。 ◆馬場信男 委員  以前とは状況が著しく変わってきております。他の自治体も結構、多額の補助を出しているところもありますが、それは正しいかというと、正しくない状況であることも指摘しなければなりませんし、現在、先ほど申し上げましたとおり、少ない税金でやりくりする足立区の財政の中で、今までと同じ金額を出すということは理解されない、説明しても理解されないと思いますので、この月々6,000円を5,000円にするとか、4,000円にするとか、まず見直しに踏み込んでいただきたいと思います。  それと、最後になりますが、この朝鮮学校自体も、少子化なのか、子どもたちを集めるのに苦労しているという話を聞きます。それはなぜかというと、在日の方の子どもが、まずは幼稚園に上がりますけれども、日本の幼稚園に上がるわけですから、卒園するときにどうしても友達と一緒に区立小学校に上がりたいという子どもたち、家庭もそうなんですが、増えているらしいです。ですから、朝鮮学校側は、附属の幼稚園をつくろうじゃないかという動きもあるようで、寄付を集めている実態もあるそうでございます。  当然、附属幼稚園をつくるとなると、行政の許認可が必要になってくると思いますが、今までるるお話しましたとおり、今までの状況の変化を十分に踏まえた上で幼稚園設置に関して相談を受けるべきと思いますが、その点に関してはどうでしょうか。 ◎子ども政策課長 今、馬場委員ご指摘のとおり様々な状況がございますので、その辺りもきちんと判断させていただいて、相談させていただきたいと思います。 ◆馬場信男 委員  この問題はこの辺にさせていただきまして、東京オリンピックに向けました、足立区の関わり方についてお聞きしたいと思います。  まずは、4年後のオリンピックと足立区との関わり、具体的にはどんなものがあるか。例えば東京武道館はレスリングの練習会場、空手の試合会場になるといううわさは耳にするのですが、現状はっきりしているところを教えてください。 ◎政策経営部長 8月に空手が追加種目となりまして、その後、先日も議会で答弁させていただきましたけれども、議長、区長が大会本部等に要請に参りましたが、会場は空手については日本武道館ということで決定をしているところでございます。  ただ、その後、東京都のほうから練習会場については来年の夏までに決まるということで、引き続き綾瀬の東京武道館が練習会場になるようにということで動きたいと考えております。 ◆馬場信男 委員  東京武道館という関わりがある足立区ですけれども、練習会場でも本会場でもいいですが、足立区の子どもたち、小学生、中学生に関して、このチャンスをどう生かしていこうと考えているのか、現時点でのお考えをお示しください。 ◎教育指導課長 現在、小・中学校全校がオリンピック・パラリンピック教育推進校となっておりますので、そういう中でボランティアであったり体験だったりということで、オリンピックをより身近にしていって、運動に親しむ子どもたちを育てていきたいと考えております。
    ◆馬場信男 委員  2020年の東京オリンピックの開会式の日、閉会式の日、日程的なことはご存じですか。 ◎教育指導課長 すみません、日程的なところ、ちょっとまだ私のほうで把握しておりません。 ◎教育長 7月24日から8月の初旬と、お盆を挟んで8月の下旬から9月6日までがパラリンピックと、このように記憶しております。 ◆馬場信男 委員  ご存じのとおり、ちょうど夏休み期間中に、概ね2週間の開催ではないかなと思います。小学校、中学校は夏休みなんですが、東京の至るところの会場で予選、決勝あるわけです。教育委員会としては是非、海外のオリンピックという観戦のチャンスは、リオなんか交通費だけで100万円ぐらいかかるそうですけれども、身近な東京大会に是非、足立区の子どもが1回は練習会場、若しくは本戦に行けるように、最大限の努力をしてみるべきだと思います。ちょうど夏休み時期、例えば授業をさせるとか、学校別に団体でどこかの競技を、世界のアスリートのひたむきな練習風景とか決勝戦のスリリングな瞬間を見せてあげると、そういったことは考えられないのかお伺いします。 ◎教育長 私が日程を覚えていたのも、確かリオのオリンピックでは学校を休校にして参加させたということを知って、日程を確認したところ、夏休みだったと。それで覚えていたんです。  なので、子どもたちがそういったところに直接見て、感動を覚えて、そして自分のものにしていくということは非常に重要なことだと思うので、どういう形で参加できるのかということも含めて考えさせていただきたいなと思っております。 ◆馬場信男 委員  合わせて、パラリンピックに関して、足立区の施設との関連というのは、どの辺まで決まっているかわかりますか。 ◎スポーツ振興課長 今、パラリンピックの場所としましては、キャンプ地ということで、ゴールボールですとかボッチャの会場として総合スポーツセンターを候補地として挙げているところでございます。 ◆馬場信男 委員  先ほどのオリンピックの観戦も含めて、パラリンピックの観戦も、期間がずれるわけですけれども、是非、身近で触れさせていただきたいなと思います。  もう一つ、これから話題になると思いますが、聖火ランナーが走るんじゃないかと思います。その辺の要望活動は、現在どのようにされているでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 現時点では、聖火リレーのことについては、東京都のオリンピック準備委員会のほうからは、まだ来ておりません。 ◆馬場信男 委員  わかりました。いろいろな自治体が、どこ通れ、あそこ通れというようなことになろうかと思いますが、その辺の準備も是非お願いしたいと思います。  最後に、竹ノ塚駅の踏切高架化の工事についてお聞きします。  5月のレールウォークは大変盛況で、工事がスタートしたのは近くの第十四中学校の体育館で鍬入れ式があって、あっという間に過ぎたのかなと思っておりますが、今回の工事、この5月で下りの急行線が開通した、完成したということで、これを例えば山登りにすると、何合目ぐらいということで我々は区民に説明したらいいのかなと思ったのですが、その点は担当の部署はどう考えていますか。 ◎鉄道関連事業担当課長 まず、今回の竹ノ塚駅の高架化ですけれども、4線、下り上りの急行、緩行を上げる予定でおりますので、一つ目の下りの急行線が上がったということで、まずは3合目程度の進捗だと考えております。 ◆馬場信男 委員  確か完成は2021年の3月だったと思うのですが、その辺の確認をさせてください。 ◎鉄道関連事業担当課長 事業期間は平成32年度で予定しております。 ◆馬場信男 委員  それで3合目というのは、随分、これから一気にまくっていかないと登り切れないなという気もするんですけれども、わかりました。今回、一本が高架されて、第37号踏切と第38号踏切でしたっけ。小踏切と大踏切、それぞれの遮断機の開いている時間はどのぐらい延びたという質問に対しては、どう答えたらよろしいでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 東武鉄道の実態調査の報告でいきますと、今回、下り急行が上がったことで、ピーク時で1分程度、1日で1時間程度の短縮が見込めると聞いています。 ◆馬場信男 委員  それは第37、38号踏切、両方同じですか。 ◎鉄道関連事業担当課長 はい。 ◆馬場信男 委員  大きなランドマークではありませんが、踏切の効果というのは大変区民の安心・安全に資する工事でありますので、これからまくって工期内での完成をお祈りしております。終わります。 ○くじらい光治 委員長  次に、公明党から質疑があります。 ◆長井まさのり 委員  皆さんこんにちは。公明党の長井でございます。これから前半20分間、質問させていただきます。この時間帯が終われば、お昼休みとなりますので、もう少し頑張っていただきたいと思います。  それでは、初めに小・中学校での避難訓練について伺わせていただきます。  現在、定期的にどのような訓練を実施していますでしょうか。 ◎教育指導課長 8月を除く毎月1回、10日前後に実施をしております。 ◆長井まさのり 委員  そうしますと、年11回ぐらい開催しているかと思います。例えば学校内において地震が発生したときに、自分のいる場所、また時間帯によっては避難経路も変わってくるかと思いますけれども、どういった工夫をして訓練していますでしょうか。 ◎教育指導課長 地震災害等様々なパターンで、休み時間等、また子どもたちに何の事前連絡もなく実施する等、自分の命は自分で守るという意識を高めるような指導をしております。 ◆長井まさのり 委員  また、今、学校選択制によりまして区域外から通っている児童・生徒の人数は押さえていますでしょうか。 ◎学務課長 小学校では1,028人、中学校では1,324人が、今年、1年生に入った学区外からの入学者でございます。 ◆長井まさのり 委員  ある区外の学校では、午前中に地震発生を想定して避難訓練を行って、また午後に生徒が帰宅後に災害用の伝言ダイヤル171、自分のメッセージを録音するように指導していました。保護者の方々にも、子どもさんの伝言を聞いていただくように協力を求めています。当区の小・中学校の避難訓練で災害用伝言ダイヤルを活用した避難訓練というのは行っていますか。 ◎教育指導課長 現在のところ、そのような訓練を実施しているという報告はいただいておりません。 ◆長井まさのり 委員  当区としても、年に1回か2回、災害用伝言ダイヤルを活用した避難訓練を保護者の方々にもご協力をいただきながら、まずはモデルでも結構ですので実施をして、全校展開に向けて検証していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 安否確認等に有効な手段であると考えていますので、学校にこの内容を周知して、特に生活指導主任等に周知をして、実践する学校の協力を得ていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  是非、よろしくお願いいたします。この災害用伝言ダイヤルと伝言板というのは、体験利用ができる期間があります。この防災マップにも記載されておりますけれども、こうした体験利用ができる期間をチェックしていただきながら取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、震度5弱以上の発災時、児童・生徒を校内に保護者が迎えに来るまでとどめおく、そうした取決めがあるかと思いますが、これは間違いありませんか。 ◎教育指導課長 震度5弱以上の場合は、学校からは帰さずに、保護者にお迎えに来ていただくということで徹底しております。 ◆長井まさのり 委員  その際、子どもたちに対しては何食分の備蓄というのを対応しているのでしょうか。  小・中学校の体育館、第一次避難所ともなっておりますけれども、地元の町会・自治会の方であったり、帰宅困難者の方、また、その児童・生徒をとどめおく場合にはその子どもたちの備蓄品も当然、必要になってくるかと思います。今は一緒くたに備蓄をされているかと思いますけれども、そうした子どもたちのためにも、まずは何食分という形で、しっかりすみ分けをしておくことも重要ではないかと思いますが、教育委員会の視点としてはどうですか。 ◎教育政策課長 長井委員おっしゃるとおり、災害時に関しては、小・中学校の備蓄のほう、関係所管と調整をしていきたいと存じます。 ◆長井まさのり 委員  是非、よろしくお願いいたします。大規模な地震によりまして交通機関の運行の停止、また、けがをした場合などは保護者等が迎えに来れなくなる場合もあるかと思います。そうすると、児童・生徒を校内にとどめおく時間が、発災日の深夜か、時には翌日になるなど、長時間になることも想定をされるかと思います。現在、区内のアレルギー児童・生徒の人数というのは何名でしょうか。 ◎学務課長 アレルギー食数としては1,000食余りを対応しているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  数も正確にしっかり押さえておいていただきたいと思いますけれども、1,000名を超える児童・生徒がおられると。震災時は大変混乱が予想されます。一昨日も、災害対策の中で、アレルギーの27品目に対応している食品の要望、備蓄の提案をさせていただきました。教育政策課長にも試食していただきましたけれども、感想はいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 教育委員会のほうにも試食をさせていただきました。ありがとうございました。実際に児童・生徒が非常に食べやすい味だと思っております。なおかつ、抗アレルギーの安全な備蓄品というふうに感じた次第でございます。 ◆長井まさのり 委員  箱を開けると調理せずにすぐに食べられ、素早く開封できるなどの利点があります。子どもたちのためにも、アレルギー対応の備蓄品の一つに加えていただきたいと思いますが、教育委員会としてはいかがでしょうか。 ◎教育政策課長 先ほど申し上げたように、安全な備蓄品の一つであると思っておりますので、所管のほうと調整をさせていただきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  是非、よろしくお願いいたします。この決算説明書の156ページに、災害備蓄の管理運営事業の不用額というのが記載されております。989万円余となっておりますけれども、教育委員会とも連携をしながら、そうした備蓄についてしっかり検討していただきたいと思いますので、これは要望しておきます。  また、登下校中に大規模地震に見舞われた際、子どもたちの安否確認というのは、どうやって行うのでしょうか。登校中であれば自宅に戻るか、又は学校に行くかだと思いますが、下校中であれば、どういう安否確認をとるのでしょうか。先ほど区域外から通っている児童・生徒が1,000名、また1,300名余と答弁ありましたけれども、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 下校に関しては、どこまで行ったかという問題もありますけれども、基本的には、以前あった3.11のときには、学校と連携をして確実に安否確認をするという方法をとっておりました。子どもたちには、近くの110番の家であったり、学校に戻ってくるという、先ほども答弁しましたが、自ら命を守るために自分でどう判断するかということを育ててまいりたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  常日頃から、そうした場合も想定をして、どういう判断をしたらいいのか、誰がそういう指示をしていくのか、そうしたことを親御さんも含めてしっかり詰めておいていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、いじめについて伺います。  いじめ不登校の低年齢化とも言われております。問題解決は、問題の芽が大きくなり複雑化、深刻化する前に対応することが重要であるかと思います。  いじめの相談窓口を案内するプリントや名刺サイズのものが多々配付されておりますけれども、こうした配付状況はいかがでしょうか。 ◎教育指導課長 年度当初、保護者また全児童・生徒に、A5判のいじめの相談窓口等を書いたものを毎年、配付しておるところです。 ◆長井まさのり 委員  毎年、定期的に配付しているということでありますけれども、このクリアファイル、これは富山県に視察に伺ったときにいただいたものであります。       [資料を提示]  この表面には24時間のいじめ相談電話が書いてある。また、裏にはネットトラブルなどの情報が記載されて、県内の全児童・生徒に配付をされているという状況でありました。  私は大変いい取り組みだなと思ったのですが、当区も様々な案内やチラシ、また名刺サイズのものを配付しておりますが、紛失してしまったり、いざ使おうというときに手元になければ、やっぱり意味がないと思います。  そこで、もう一歩進んで、例えば当区独自のデザインでこうしたクリアファイルを、24時間のいじめ相談電話であったり、メールの案内、子どものホットラインであったり、ネットトラブルの情報サイト、又はチャレンジ学級の周知であったり、例えばSNS、LINEなどの危険性を注意喚起する、そうしたデザインでつくってみたらどうかなと思います。  こちらはマイナンバーのときの詐欺に遭わないようにという注意喚起のチラシ、これも大変好評ということで、在庫がないと担当課長からお聞きしましたけれども、こうしたイラストなども入れて、SNSであったりLINEの使用に関する危険性の注意喚起もしていただければなと。また、先ほど教育指導課長からあったとおりに、こども110番なども記載してもいいかもしれません。また、裏面には災害用伝言ダイヤル171の録音方法であったり、再生方法をイラスト入りで載せていったり、また、地域別の身近な避難所であったり、備蓄品のイラストであったり、また、災害時の先ほどの家族との待ち合わせ場所であったり、緊急の場合の連絡先であったり、そうしたことも確認ができるように足立区独自のデザインで作成していただければなと思います。  また、このクリアファイルは、学校からの便りを入れるなどに使用するなど、保護者の目に止まるようにすることも重要かと思います。目に見える、毎日手に取る、こうした取り組みの積み重ねが効果的かと思います。  仮に1枚10円だとしましたら、小・中学校で9学年、1学年約5,000名としまして4万5,000名で仮に10円としたら総額45万円となります。金額の大小ではありませんけれども、子どもたちの命に関わることであり、未来への投資と捉えて取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 長井委員おっしゃるとおり、命を守るという点では重要なことですので、どういう形で子どもたちの命、安全を守っていくかということで、検討の一つとさせていただきたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  教育長はいかがでしょうか。 ◎教育長 効果的なPRの方法について、今後も詰めていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  是非、検討を重ねながら、どうか作成に向け、よろしくお願いいたします。  次に、不登校対策でありますけれども、小・中学校で現在973名ですか、本当に異常事態であると思います。今後は、こども支援センターげんきをはじめといたしまして、福祉事務所、また児童相談所や子ども家庭部など関係機関が一丸となって、庁内でもその関係所管が横断的に取り組んでいかなければいけないなと思います。  また、会派を超えて、これまでも様々、提案をしているところでありますが、我々もしっかり知恵を絞って協力していかなければいけないと決意をしているところでございます。  不登校対策、教育長、再度いかがでしょうか。 ◎教育長 現在、不登校対策を、就学前からその芽を摘み取るということで就学前の部会、小・中学校、それから卒業後の対策、この三つの部会をつくって検討しているところです。  これまでいかに学校に復帰させるかということを考えていたのですけれども、それだけではなくて、特別な支援が必要な子ども、あるいは別室にする子ども、それから一人では登校できない子どもをどうサポートするのか、こういうことまで含めて、各部各課の協力も得ながら力を入れていきたい、そういうふうにしていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  子どもたちの未来のためにしっかり、また取り組んでいただきたいと思いますので、ちょっと時間がございませんので、また提案させていただきたいと思います。  次に、小・中学校の入学の準備金について伺います。  代表質問で早めた支給を要望いたしました。平成29年度から、児童が中学校に入学する前の2月末頃に支給できるように見直しを進めていくとの答弁がありました。小学校の新1年生についての課題とは、どういったことがあるでしょうか。 ◎学務課長 小学校の新1年生につきましては、支給するときには小学校に上がる前になりますので、そうしますと、法令上、学齢の保護者となっているところがちょっと引っかかってくるということと、対象者を把握するのが入学前でございますので、学齢簿もないので、そういったところが課題かと思っております。 ◎教育長 少し補足させていただきますけれども、法律の就学援助法ということで考えれば保護者への支給なので、まだ保護者になっていないということですけれども、これは足立区がやろうと思えば就学援助法の外でやれば実施できることですので、問題は就学前の名簿をどう整理するのか、それを今、人手がないとできないけれども、コンピュータに載せる場合に、その事務処理はどうなのか、この技術的な問題が残されていると、このように捉えております。 ◆長井まさのり 委員  是非、課題を整理しながら、実施に向けて早急に取り組んでいただきたいなと思います。  私も、もう少し早く、こうしたことについては気が付かなければいけなかったなと思って、しっかり反省しておりますので、どうかよろしくお願いいたします。  次に、文教大学進出に伴う花畑地域の交通網の整備について伺います。  大学を核としたバス路線の新設、路線変更など、今後、総合交通計画に明確に位置付け、積極的に推進すべきと思いますが、いかがでしょうか。 ◎交通対策課長 今の総合交通計画は、平成23年に策定しておりまして、文教大学とかエリアデザインの考え方を踏襲しておりません。  今後、来年度以降になりますけれども、総合交通計画の見直しを進める中で、花畑エリアのバス交通網の充実について検討を進め、計画の中に位置付けてまいりたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  花畑地域は交通不便地域ということで、大変、ご苦労されている方々が大勢おられますので、これを機に、交通環境の整備に向けて、一歩でも二歩でも前進できるように、どうかよろしくお願いいたします。  また、文教大学の開学に合わせたシェアサイクルシステムの運用について要望し、導入の可能性について検討するとの答弁でございました。進捗について伺います。 ◎交通対策課長 大学進出に伴うシェアサイクル、こういった事例につきましては、近くでは三鷹市が杏林大学と一緒に社会実験を今年度から始めていると聞いています。  実は、先般、当課の職員が現地調査とヒアリングを行っていますけれども、まだ実際、社会実験始めたばっかりで、具体的な成果、効果どの程度のものかというのはまだ出てないということですので、引き続きヒアリングをして、今後のそういったことを検討しながら、区の導入についても検討していきたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  この機をチャンスと捉えて、どうか様々よろしくお願いいたします。  次に、六町地域に、エリアデザインの一環の中でもじゃぶじゃぶ池の設置をこれまで一般質問であったり、予算・決算特別委員会の中で要望してきました、現在の進捗について伺います。 ◎パークイノベーション担当課長 現在、じゃぶじゃぶ池の適正配置について、今年度詳細なアンケートを行いましたので、そちらの集計や解析を行っております。その結果を踏まえまして、適正配置計画につきまして空白地域への新設、それから統合も含めて考えているところでございます。  六町地域につきましては、空白地域であることは認識しておりますので、新設する可能性がある地域の一つとして検討を進めております。 ◆長井まさのり 委員  わかりました。じゃぶじゃぶ池というのは、就学前の子どもさん、そうした水辺の施設ということで、例えばミストであったり、また地面から噴水が湧き出てくるような、小学校の低学年の子どもさんでも遊べるような水辺の施設を合わせて要望したいと思いますが、それについてはいかがですか。 ◎パークイノベーション担当課長 ミストですとか、下から出ます噴水施設、そちらにつきましては、先進事例を研究するとともに、パークイノベーションの魅力ある地域の公園づくりの中で、今後、策定しますじゃぶじゃぶ池の適正配置計画も踏まえて、費用対効果も踏まえて、設置の可能性について検討してまいります。 ◆長井まさのり 委員  是非、よろしくお願いいたします。  それでは、時間もあれですので最後に、補助第258号線の六町加平橋、また補助第140号線の環七開通に向けての進捗について伺います。 ◎街路橋りょう課長 補助第258号線の六町側でございますけれども、現在、設計を実施しているところでございます。 ◎企画調整課長 環七と補助第140号線の交差点の進行については、これまで今年度と言っていましたけれども、年内に完成するというふうに東京都から伺っております。 ◆長井まさのり 委員  是非、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○くじらい光治 委員長  くぼた委員。 ◆くぼた美幸 委員  それでは、残り、くぼたで担当させていただきますので、よろしくお願いいたします。
     毎日出てきていますけれども、別に虐待で出てきているわけではございません。担当がそういうことでご理解いただければと思います。  先ほど馬場委員のほうから竹ノ塚駅の高架化の質問がございまして、現在は進捗的には3合目ということでございますけれども、本当にここから一気に登り切っていただければと。オリンピックイヤー、オリンピックの年明けの年度末というふうになっていますので、是非、無事故で頑張っていただきたいと思います。  5月に高架が一本上がりまして、私も乗りましたけれども、あれに乗ると、新しい街並みというか、風景が出てきております。副区長も乗ったというか、毎日乗っていますけれども、ご感想はどうですか。 ◎副区長 急行線、毎日のように乗せていただいております。あそこを通る度に、座った席によって左側見たり、右見たりしますけれども、伊興側を見たり、竹の塚側を見たり、天気によって遠くまで見えたりして、非常に優越感を味わうような気分で、あそこを通らせていただいております。本当にありがとうございます。 ◆くぼた美幸 委員  別にお礼を言われる立場ではないですけれども、本当にそうなんですよね。西新井駅から草加駅へ向かう急行に乗りますと、本当に新しい街並みが見えて、こういうことなんだなと本当に実感が出てまいりました。  そこで、1本目がそういう形になりましたけれども、その工事の進捗に合わせまして、今後は東西の自由通路ができてまいります。それに合わせて、今、使っている跨線橋といいますか、あの歩道橋が撤去されます。これに関しての地域に対する丁寧な説明が大事かなと思いますが、その辺の地域に対して、その跨線橋がなくなるということに関しての説明の状況はいかがでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 周囲への説明でございますけれども、まず、小・中学校に関しては、個別で説明をさせていただいております。そして、町会・自治会、商店街等に関しましては、まちづくり連絡会等でお話をさせていただいております。  そして、地域への個別の周知でございますけれども、「まちづくりニュース」を戸別配付という形で対応させていただいておりますし、あと、今現在、跨線橋に、12月の段階で閉鎖しますよ、という形の案内を付けさせていただいているところでございます。 ◆くぼた美幸 委員  丁寧な周知が大事かなと思います。そこをやはり、先へ行って自由通路がありますよというのはわかりますが、ずっとあそこを使っている方にとってみるとちょっと不便になりますので、是非、丁寧な説明をよろしくお願いしたいと思います。  あと補助第261号線、一般的に舎人公園通りと言います。あの舎人公園通りという看板が出たときに、「何で舎人公園なの」とよく聞かれましたけれども、何となくだんだん周知が届いてきています。  何で周知ができたかというと、要は、なぜ舎人公園通りという名前になったかというと、高架に上がって東口のほうから見ると、今、区営の駐輪場ありますけれども、あの道が真っすぐ、最終的には舎人公園まで行くんだということが徐々に知れつつあるので、だんだん周知ができてきたかなと思います。  いわゆる伊興町前沼交差点交通処理、これがベストじゃないけれどもベターだということだと理解していますけれども、この事業認可取得に向けて関係機関と協議を今やっていると思います。この補助第261の進捗状況についてお聞きしたいと思います。 ◎竹の塚整備推進課長 補助第261号線の伊興町前沼交差点の交通処理につきましては、地元町会や交通管理者等の協議の中で、皆さんから概ね了解が得られたと認識しております。  現在、東京都が事業認可取得に向けて協議を進めていると。区も、東京都と協力しまして関係機関と協議を行っているという状況でございます。 ◆くぼた美幸 委員  協議は協議でいいですけれども、概ねの時期、いつぐらいの認可で、どんな工事の進め方をするのか、その辺はいかがですか。 ◎竹の塚整備推進課長 東京都から、遅くても今年度中には事業認可取得を予定していると聞いております。 ◆くぼた美幸 委員  今年度中ということで認可をするということですけれども、あの通りが西口に行った場合、要するに西口の広場とつながる。これは区道になりますけれども、いわゆる区画街路14号線との兼ね合い、要はあの道ができてもこっちの広場ができなければ意味がないんだけれども、その辺の兼ね合いの進捗状況はいかがですか。 ◎竹の塚整備推進課長 補助第261号線に接続する区画街路14号線ですが、これは区のほうで現在、用地買収をしておりまして、買収率が8割という状況でございます。  今度、補助第261号線が事業認可を取得するということで、それに合わせまして、区画街路14号線と補助第261号線の接続部分につきましても、区画街路14号線の事業認可の変更をさせていただいて、引き続き、区と東京都と協力し合いまして用地買収を進めさせていただくという予定でございます。 ◆くぼた美幸 委員  確認ですけれども、その補助第261と区画街路14号との工事がずれるということがないということで、よろしくお願いしたいと思います。  ここは、東口もそうですが、造成工事をするんだから、いわゆる無電柱化というかな、電柱は是非、取り除いていただきたいなと。合わせて、前にも読みましたけれども、小踏切のほうのあの通りもできるだけ無電柱化を進めていただきたいと思いますが、この辺はいかがですか。 ◎竹の塚整備推進課長 区画街路14号線につきましては、区施行ですので、当然、無電柱化で計画をしております。  補助第261号線につきましては、東京都のほうで施行するということになっております。東京都のほうに要望してまいります。第38号踏切につきましても、いろいろ課題の多い、幅員も狭いということもございますので、その辺については検討させていただきたいと思っております。 ◆くぼた美幸 委員  是非よろしくお願いしたいと思います。  それと、例の高架下なんですけれども、いろいろな地域の要望とか意見が吸い上がってきていると伺っております。保育園をつくって欲しいだとか、フットサル場をつくって欲しいみたいな意見もあったみたいですけれども、その高架下利用ですが、東口のほうに区営の駐輪場がございます。前からも言わせていただいていますけれども、この駐輪場等も含めて、是非、高架下の利用を検討していただきたいと思いますが、現在の進捗状況はいかがですか。 ◎竹の塚整備推進課長 高架下の利用につきましては、まちづくりにとっても非常に重要なものだと認識しているところでございます。  今年度は、高架下利用に関しまして、庁内調整、あと地域の方々からのご意見や意向を確認して、竹ノ塚駅の路線につきましてゾーニング等の施設配置案を平成30年、平成31年ぐらいに計画をさせていただいて、今後、東武鉄道と協議を進めさせていただきたいと考えております。 ◆くぼた美幸 委員  ゾーニングって何ですか。 ◎竹の塚整備推進課長 駅周辺部は、例えば商業施設がいいのではないかとか、又はこのエリアは駐輪場がいいのではないかとか、そういう意味でございます。失礼いたしました。 ◆くぼた美幸 委員  すみません、いきなり横文字が来たのでわからなかったのですが、要するにゾーンごとに見ていくよということだと思います。理解しました。  それに合わせまして、周辺のまちづくりで何点かお聞きしたいのですが、今、都営の竹の塚六丁目団地が一気に1期工事が完了して、3期工事もいよいよ完成間近となってきまして、来年には入居が始まると都からも聞いております。  例の区の「ふれんどりぃ」という精神障がい者支援施設も間もなく完成の予定と伺っておりまして、あの界隈が、非常に周辺が明るくなって、まち並みがきれいになってまいりました。  唯一、そこに竹の塚第一公園というのがございまして、非常に古いというか、伝統のある公園でして、伝統はあるんですけれども、ちょっと古いかなという感じがします。遊具もどうかなという感じがします。  その辺、周辺が非常に明るく近代的になってまいりましたので、是非、この竹の塚第一公園のリニューアルというか、まち並みに合わせる、景観に合わせる公園に是非していただきたいなと思いますが、この辺はいかがですか。 ◎パークイノベーション担当課長 くぼた委員おっしゃるとおり、竹の塚第一公園は、開園後50年近くを経過しておりまして、周辺の都住が建て替えられていく中、確かに公園だけがちょっと古く、暗い印象を与えてしまうのではないかと思われますが、あそこはパークイノベーションの地域外でございます。  我々としましては、まずはモデル地域内の公園につきまして優先的にリニューアル整備をしていきたいと考えております。モデル地域内での一定の整備が終わった後に、次のステップとして、モデル地域外、竹の塚第一公園を含めて、周辺のまちづくりに合わせて整備をしていきたいと考えております。  それまでの間は、維持補修の範囲内で、例えば剪定や刈り込みで見通しを良くしたり、あとは遊具を塗装して明るくするなど、そういった対応をさせていただきたいと思います。 ◎みどりと公園推進室長 私のほうから少し補足させていただきますけれども、周りの実態も大分、変わっておりますので、その実態を見ながら少し検討させていただきます。 ◆くぼた美幸 委員  是非、周辺がきれいになってきていますので公園も新しく、予算の限りもあるし、パークイノベーションの成り行きもよくわかっていますけれども、どうか推進をしていただければと思いますので、ご要望しておきたいと思います。  次に、区営団地に関して何点かお聞きしたいと思っております。  すぐそこに中央本町、全体をまとめてオープンしていますけれども、非常に近代的な建物に入替わって、その中に入っていらっしゃる方も非常に喜んでいる。私の知り合いでも何人かいました。非常に良かったというお声もいただいております。  この中央本町の団地は、住戸数は何戸でしたっけ。 ◎住宅課長 中央本町の完成された住戸数につきましては120戸でございます。 ◆くぼた美幸 委員  ありがとうございます。もう全員入られたのですか、まだこれからですか。 ◎住宅課長 現在、8月から順次、引っ越しを開始している予定でございます。一応、年内に全ての方が引っ越しを完了する予定でございます。 ◆くぼた美幸 委員  年内ね、了解です。改めて確認しますけれども、六月二丁目だとか、関原と大谷田とかございますけれども、今後、集約をした側のほうの団地に関してのスケジュール、それから解体後の跡地の跡利用、この辺についてはどのようにお考えですか。 ◎住宅課長 六月二丁目第3アパートの解体につきましては平成29年度、関原三丁目アパート、大谷田二丁目第2アパートは平成30年度を予定しております。  これらの跡地の活用につきましては、まちづくり用地の活用や売却を含めて今後検討してまいります。 ◆くぼた美幸 委員  委員会でも言わせていただきましたけれども、よく地域のご要望とかもあろうかと思いますので、是非、その辺の声を丁寧に聞いていただいての跡地利用していただければと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  今回の建て替えに続いて、今後の建て替えのスケジュールはどのようにお考えですか。 ◎住宅課長 平成21年度に足立区区営住宅長寿命化計画に基づきまして、次期の集約対象団地を検討して活用していきたいと考えております。 ◆くぼた美幸 委員  まだ具体的なところはこれからということだと思います。よろしくお願いしたいと思います。 ◎建築室長 住宅課長がちょっと言葉不足のところがありましたので、補足させてもらいます。  今回、120戸ができました。当初、戻り入居で89戸予定しておりましたけれども、実際は49世帯が戻り入居になりました。いろいろ様々な理由がございます。71戸が事業用住宅として空いております。これにつきまして、次期集約計画の対象とか、各種事業でご協力いただける方について今、検討している最中でございます。 ◆くぼた美幸 委員  71戸。予定していたよりも戻りが少なかったということだと思います。わかりました。  それと区営住宅、これは都営住宅もそうなんですけれども、公営住宅に入りたくてもなかなか入れないという声は非常に多くございます。この決算特別委員会でも、空き家の活用であるとか、今後の展開であるとか議論されているところですけれども、例えば新宿区とか目黒区では、ファミリー世帯に住居手当といいますか、そういったものも出している区があるように伺っております。北区では引っ越し費用とかも出しているということも伺っております。  施策として、現金を給付するというのはなかなか難しい施策かなと私も思いますが、例えばそれも含めて、ファミリー世帯、また高齢者、障がい者、ひとり親世帯の引っ越し費用、そういったものもやっている区もあるようなので、その辺の制度を調査しながら、当区の住宅施策の今後の展開ということについてお聞きします。 ◎住宅課長 他区の実態を調査して、制度を把握してまいりたいと思います。また、区内の不動産会社と連携し、住宅確保要配慮者に対する情報提供の支援と民間賃貸住宅への円滑な入居の促進について協議してまいりたいと考えております。 ◆くぼた美幸 委員  踏み込んだ答弁はなかなか難しいと思いますが、今後の検討課題として、特にファミリー世帯ですとか、なかなか都営住宅に当たらなくて、区営住宅もなかなか入れないのが実態でございますので、そういったウイングを広げた、幅の広い施策も今後の検討課題としていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、先ほど古性委員のほうからもございましたが、奨学金の件で私もお聞きをしたいと思っております。  本当に時代が変わってきまして、今、大学とか専門学校とか非常にお金がかかります。それに対して、どうしても奨学金をという方が非常に増えていまして、今の制度がなかなか現状に追いついてない部分もあろうかと思います。  ただ、特筆すべきは、一部償還免除型を足立区が始めていただいたということで、非常にこれはありがたいなと、要望もしましたけれども。要は、200万円借りても、足立区で一部償還免除型、合格すれば100万円返せばいいんだよという温かい制度だと思っております。募集人員は20名ですけれども、この募集の人数に対しての応募人数は、今回どのくらいだったのですか。 ◎学務課長 一部償還免除型につきましては、16名の申込みがありました。 ◆くぼた美幸 委員  16名の応募、募集は20名ですよね。 ◎学務課長 春は10名、秋が10名という形になっていますので、募集が10名の中で16名の応募があったということでございます。 ◆くぼた美幸 委員  10名で16名ということは、6名は残念だけれども、要はフルに全部使っていただいたということでよろしいですね。 ○くじらい光治 委員長  学務課長、簡明にお願いします。 ◎学務課長 そのとおりでございます。 ◆くぼた美幸 委員  残り18秒になってしまいました。昨日も言いましたけれども、この続きはまた来週ということで、よろしくお願いします。 ○くじらい光治 委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後零時00分休憩       午後1時00分再開 ○くじらい光治 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  自民党から質疑があります。 ◆鴨下稔 委員  皆様こんにちは。昨日に引き続き50分ということで、同じメンバーですが、私とかねだ委員と二人で2分の1、25分ずつということでやりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  きょう午前中、古性委員からも、給食の件で話が出たのですが、第十一中学校の栄養士が賞をいただいたわけですが、今年、そのところに教育長は出張でいらっしゃらなかったのですが、代理で学校教育部長が、学校からは校長先生とご本人がお見えいただいて、表彰を受けるということで会って、余り役所に来ないということで、特別委員会室とか本会議場も見ていただいて帰られたのですが、そういったときにパッと言われて、「えっ」と思ったのは、実は、希望も出したということなんですけれども、中央区に異動になるんですということで、現在、この足立区にいないんですね。そういう特別賞までもらうような先生、何でよということで聞いたら、いろいろあって細かいことまでは教えてはいただけなかったのですが、学校内の人と人とのいろいろあって、異動したいということで、せっかくこういう賞、足立区にとっても名誉なことなんだから、今からでは遅いでしょうけれども、数年のうちにまた足立に戻ってくるように考えてよねということを言ったところが、後から学校へ行ったときに校長先生から聞いたのが、中央区では、足立区は良い方を送ってくれて本当にありがとうございますと。うちは宝物を得たようなものでということで学校長のところにも話があったようなことで、学校長は、ご本人から細かい異動を希望した理由は知っていたとは思いますが、いかなることがあっても、人材というものはお金に代えられない大変貴重であり、重要な方々だと思いますから、どういう細かいことであったか、我々のところには情報が入ってこないためにわからないですが、人と人のということで、若くてあんまり仕事ができると、同じ仕事をやっている方が、やっかみじゃないけれども、いろいろスムーズにいかないようなこともあったのかなと、そんなことをちらっと聞いたこともありましたもので、なかなか難しいものだなと。  我々はどこから叩かれても何しても、区民から選ばれていますから、4年間という時間は自分のほうから、富山市ですか、あんなことでもなければ、叩かれるのはメディアかなという気がいたすわけですけれども、人はやっぱり大切であり、人材育成ということにおいても、ここの皆様方には大勢の部下がいらっしゃいますから、そういう方々に、ここの方々、いつかは定年という時を迎えて、また再任用も終わってというときに、そういう方々が立派な部長であり課長でありということで、そこからもしかしたら副区長とか自分の部下がなっていくなどということもあるわけですから、人材育成は十分に頭に入れて、これからもお仕事を励んでいただきたいなと思っております。  まず最初に、きょうは款も違いますから、都市建設部の関係のものをお伺いしたいと思っております。  国土交通省の資料を前に見ましたら、電柱の地中化ということで、国のほうもかなり、今年の春に出された予算にしても、20%ぐらい今年から持っていって、なおかつ、予算もかなりつけるということでもあるわけですが、イギリスとかフランスなどは既に100年前から100%地中化されていると。100年前からなんですね。我々が生まれる前からそのようなことが実施されているということと同時に、この近隣の東南アジアでは、香港が100%、ソウルが46%、台湾においては台北付近だけで95%ということで、100%近いそういう施しが完成されているわけです。  この間も基本構想特別委員会があったりしましたが、これから30年の足立区のことを考えた場合、エリアデザインとか、特にこれから伸びる駅前広場とか、そういうところの再開発等々出た場合は、基本的にそういうところを優先して毎年ある程度の予算をつけていただいて、地中化ということに、またそれだけの予算もとるよ、ということで前向きに進めていただきたいなと思っているわけですが、今現在、足立区の中の地中化率というのは、わかればどのぐらいであるか教えていただきたいと思います。 ◎企画調整課長 足立区でこれまで無電柱化した路線は9,650mということです。  今年度、足立区の無電柱化推進計画というのを定めました。その中で、緊急輸送道路、歩道幅員2.5m以上の道路、交通広場、防災に寄与する路線ということで路線を定めまして、84km余りを地中化しようということで計画を立てました。それでいきますと、パーセントとしては11.4%という状況でございます。 ◆鴨下稔 委員  足立小学校も、去年から旧五反野小学校のところに建設していた建物が完成して、去年の4月から新しい校舎で授業を始めていただいたわけですけれども、その前に計画段階でも、役所側としてもできればこういうところは、子どもが通行するところは、なるべく安全と安心を担保するために余計なものをなくすということからいけば、一番ベストなのは地中化であり、なおかつ道路も広くなり、そこは駐車禁止ということで、登下校のときにもみんなが正々堂々と車の心配なく行ける、そういう場所にしようよということで、南北の200m弱という道を地中化して、みんなに本当にきれいに良かったと言われることでもあります。  区道ぐらいまで来ると、トランスというんですか、あれを置くところがないと、なかなか計画があってもできないということもあるわけですが、たまたま幸いにして来年、平成29年度には、地元のことばかり言うようで申しわけないですが、五反野駅前の再開発と申しましょうか、駅前広場をつくるというときに、そういうことも踏まえて検討いただき、駅の補助第136号線に来る南のところぐらいまでは、どうにかそういうものを考えてできるような、そしてなおかつ100mぐらいに1カ所はトランスを設けなければいけないということでもあるそうです。そういった場合には寄付を、そこの中には1カ所置けば、駅前の周りのところは、和菓子屋の喜田家というところの信号がありますが、あの辺までの両側はカバーできるのではないかなという気もいたしますし、もうちょっと南のほうまでも行けるのかなと思いますし、そういうことであれば、地域の方々にもご協力いただいて、私有地の一部をそのためにということで、私どもも一生懸命説得し、了解得られるようなこともできるかなと思いますので、そういうところにも気を使っていただいて、これから先、不便で狭くなるというよりは、いい区をつくっていく、まちをつくるという意味から、そういうことにウェイトを置いていただく、重点としてウェイトを置いていただくことをこの場所をお借りしてお願いしたいなと思っております。  それと、「蛇玉」という言葉があるわけですが、このところを助成金が出ないと、なかなか区のお金だけだとできないよということで、昨年、一回質問したのですが、直に入って検討していただくということでもあったわけですが、どうも近所のそういう方々のところへ行っても、全然、うち来ていませんよという話で、行政側から出た情報というか、考え方と地域の言うこととのずれが出ているようですけれども、この辺はどうなっているか、わかっていれば教えてください。 ◎開発指導課長 鴨下委員のおっしゃいます、足立一丁目、二丁目、三丁目におきましては、一部細街路におきまして蛇玉になっている状況でございます。  区といたしましても、その細街路の強化路線として、今年度、同地区内で9路線、約1.8kmで改めて位置付けをしました。本年、また7月から当地区内の4町会の町会長さんのお宅にお伺いしまして、細街路事業についてご案内をしました。更にその後、2町会の役員会に出向きまして、役員の皆様にも、事業のPR、協力の要請を行っております。  引き続き、役員会で説明を行ったところにつきましては、地域に入りまして関係権利者の方々に丁寧に説明を行いながら、細街路事業の協力を得ながら、事業展開を進めていきたいと思っております。 ◎密集地域整備課長 足立一丁目、三丁目の蛇玉につきましては、来年度に東京都の制度を使いまして、蛇玉の解消に力を入れていきたいと思います。今年度からその辺については準備をしっかりして、都の制度を活用するということと、あと組織も拡充して、係体制を充実して、個々のお宅に働き掛けも注力していきたいと考えております。 ◎市街地整備室長 昨年の第4回定例会の鴨下委員からのご質問に対しまして、答弁申し上げたところでございますけれども、対応が大変遅れて申しわけありません。  今、開発指導課長、密集地域整備課長が答弁しましたように、蛇玉道路の解消につきましては、様々な工夫を申し上げ、たまたま足立一、二、三丁目は協議会が残っておりますので、協議会と協力しながら、蛇玉道路の解消に向けて努めていきたいと考えております。  なお、地元から建て替え、又は土地の売却、そういういろいろな情報がありましたら、個別に地権者の方とお話合いさせていただき、そういう道路の解消に努めてまいりたいと考えています。 ◆鴨下稔 委員  今までのお話をいただくと、これから入りたいと、と同時に、町会という機能がありますから、町会の回覧板とか掲示板というのがあるわけですので、今度ここがこういうことで助成金等も出せるようなことでできるようになりましたということであれば、そういうことも踏まえて、情報として地域に投げていただきたいなと思うんですね。  それでまた、そのときに相談とかお問合せ先はここだよということで、こちらから出向いて初めて話をするよりは、なるほど見たことある、この前、父親のときはできなかったけど、亡くなって後になって、うちだけが出っ張っちゃっていてということも、なかなか皆さん言いにくいことは避けて通っているのが実態かと思いますから、その辺が回覧板とか掲示板に張ってあったりすると、それを見たときにふっと気が付いて、先方さんのほうから、こちらにお問合せ等々してくれるということも、当然あるかと思いますので、それまで一歩踏み込んだ行政サービスというものを検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎都市建設部長 どんな立派な制度をつくっても、しっかりと現場に行ってPRする体制ができないと進んでいかないと思います。  そういった意味で、今年度から、五反野はもちろんですけれども、それ以外の地域においても、解消できるように積極的に進めてまいりたいと思います。 ◆鴨下稔 委員  どうかひとつ、よろしくお願いをいたしたいと思います。  次に、これもきょう午前中、古性委員からもいろいろ質問があったのですが、観光交流協会の件で伺いたいなと思っているわけですが、午前中の中でも、光の祭典がちょっとマンネリ化してきちゃっているよ、ということと同時に、いろいろ検討もいただいているということで、これからまたその辺の中身がお楽しみという、我々から見ればそういう言葉になるかなと思うわけですが、法人化ということもあったもので、それを一つの契機として、今までの大きなイベント、役所が主催する花火とかいろいろあったわけですけれども、それ以外のものも何か含めて検討したのか。それとも今までにない、足立区は川で囲まれた区でもありますから、そういう地域性を利用した、川のほうから、もちろん有料ですけれども、船に乗って、川のほうから陸のほうを眺めていただいたりとか、そういうことも一つの考え方としてはおもしろいんじゃないかなと思うわけですが、何か検討いただいた、まだ形としてないかもわかりませんが、今現在の進捗状況を教えていただきたいと思います。 ◎観光交流協会事務局長 今現在、観光交流協会のほうでは、大きな荒川を利用した事業というのは取り組んでございません。  ただ、我々も、荒川が大きな資源であり、足立区を外にPRできるものだということは認識しております。今後、外部の方の意見、聞きながら、何ができるのかというのは検討していきたいと思っております。
    ◆鴨下稔 委員  葛飾区ですけれども、柴又のところに、向こう松戸側と大きな江戸川があります。あそこのところ土曜、日曜、祭日は、ちょっと今、歌手の人の名前忘れましたけれども、題に出たように、渡し船で何名か乗せている船があるんですよ。もちろん有料ですけど、僅か10分、15分ぐらいで片道行けるような、ああいうのもやったりすると、葛飾区外の方々も来て、ああいうのを乗って楽しんでいただいてということで、そして柴又のあの近辺のお料理屋でお団子食べたりというようなことで、またお土産で帰ってというようなことをされている方も大勢いらっしゃるんですね。  昔の話ですけれども、前もこういうこと申し上げたことあるんですが、綾瀬の大室徳三氏、私あの方からいろいろな昔の歴史のことを教えてもらったのですが、江戸城の大奥がありますよね。江戸時代の話ですけど、あそこから川を経由して綾瀬川に出て、桜の咲く時期になってくると、ずっと上流まで行って、今ある江北高校から両側のずっと土手になっている、あの辺がずっと桜並木ですごくきれいだったらしいんですよ。あそこをずっと大奥の人たちがそういうものを楽しむために川下りすると。そうすると、みんなが楽しんでいるときに、大奥の人たちが、みんなしかめっ面しちゃう。そうすると、どこかから来た船が全部埼玉のほうに行って、し尿運ぶ船で、それを向こうの農家の人たちの肥料にさせると。そういうのがぶつからないような時間帯をやって、昔はそんなこともこの近辺ではあったんだよ、覚えておけよというようなことを言われたことがあったわけです。  それこそタイムトンネルで、昔の昔の話になってしまいますが、そういう子どもにも思い出をつくれるような、また次の世代の方々にも知っていただくような、そういう遊びの仕方というのも風流でいいんじゃないかなと思っています。  今ですと、どこかの大きな湖に行くと、湖の中も道路のほうも両用のバスもあるわけですから、そういうものを使って何か仕掛けをやってみる、そういう業者と話し合って検討するというのも一つの方法じゃないかと、そして足立の歴史を知っていただくということも、これまたおもしろいんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 鴨下委員ご指摘のような、足立の歴史を知っていただく、子どもに伝えるというのは全く同感だと思います。  今現在、足立区の大きな財産だと、私、考えている松尾芭蕉なんかも、できれば子どもたちに伝える、また観光の取り組みとして何か広げていきたいと考えておりまして、今、民間で、区民の方で取り組んでいる方いらっしゃいますので、そういう方たちと連携して今後、進めていきたいと考えております。  また、民間事業者との連携ですが、我々も常に模索しておりまして、昨年は、はとバスなんかに事業化のアイデアを聞きに行ったり、最近はトップツアーズなんかにアイデアをちょっと聞いたり、そんなことで模索している最中でございます。 ◆鴨下稔 委員  模索だけで終わらないようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、教育委員会、教育行政の中の一つで、もうご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私もこの春までわかってなかったために、西新井小学校、梅島小学校の校長先生のところに連絡とって、是非、見せていただきたいということでお邪魔したのが、勝海舟が足立区に昔寄ったときに書いていってくれた書があるんですね。西新井小学校においては「近松小学」と書いたものと、梅島小学校は「梅島小学校」と書いたもの、西新井小学校は木のところに書いてあって、ほとんどが見えない、判読しにくいものがあって、それを担当課のほうで予算要望で、これを修理して、もっと見えるようにしたいということで言ったところが、そういうところまでの予算は持ち合わせないから、まだ2、3年先だよということで軽くいなされちゃったということで、足立区の財政課の考え方は何を考えているんだということしか思ってないわけですが、それでちょっとカチンと来ましたから、教育長に直談判をして、こういうことだけど、余りにもそれは冷たい対応で何考えているかわからないということを強く言ったら、わかりましたという一言で、春にそれを修理してもらうということが決定し、担当課のほうでは業者のほうに出して、来月いっぱいにはでき上がってくると。       [資料を提示]  今のまだまだきれいになっていないやつですけれども、従来がこんなような、これは「近松小学」、西新井小学校の校長室に飾ってあるやつです。こちらが、ここまで今、きれいになってきたというわけです。  これが11月下旬ぐらいまでにはできて戻ってきますということと同時に、梅島小学校のほうは前のやつがなくて、今現在の修理しているものを撮ったやつなんですけれども、これは地域文化課から預かってコピーしてお持ちしたわけですが、これはともに勝海舟があれして、両校の校長室に飾ってあったんですよ。歴代の校長先生の方々はわかっているのかもわからないけれども、これがどの辺までの価値があるかは私どもわかりませんでしたので、地域文化課でわかれば伺いたいと思います。 ◎地域文化課長 価値については、きちんとした書がまだわからないのですが、ただ、足立区の文化財として、この2点については指定をさせていただいているのは事実でございます。 ◆鴨下稔 委員  文化財と指定されているということであれば、両校の学校の校長先生の方々がずっとそこにいるわけじゃなくして、数年で異動で代わってしまう。校長室に用のある方がそう多くの方がいらっしゃるわけでなければ、そういうところに飾っておくというよりも、もっと多くの方々に、こういう財産があるんだよということで見ていただく機会と場所、そういう場所じゃないところで公にして、今回、新しくできたら置いていただきたいなと思っているんですね。  そのために、どこがいいのかというのは、私どもからはそういう、僭越なことは申し上げませんけれども、ただ、両国の江戸東京博物館、あそこでもたまに勝海舟展など、いろいろと墨田区にいたときのものとか飾ったりしているわけですね。そういうときに、ああいうところで見たいという方々にもどうぞということで、有料で入っていただくわけですけれども、見ていただけるような機会もあるわけですから、私は、これが11月下旬には戻ってくる、学校又はこ役所に持ってくるか、どちらになってくるかわかりませんが、それは学校ではなくて、区の博物館、郷土博物館とか、さもなければ、もうちょっといい場所を選んで、常に誰かが通ったときに、「これ何」と言ったときに、こういうことだよということで見ていただくということも配慮すべきかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育長 私も、鴨下委員からご指摘をいただいて、文化財がこういう片隅に放られているというのは、非常にもったいないなと思いました。  また、都庁でも勝海舟にまつわるものが発見されたとか、あるいは江戸東京博物館でもそういうものを展示するなどという機会もありますので、何らかの機会でたくさんの方に見ていただくということも私は必要なのではないかなと思っております。 ◆鴨下稔 委員  ちょうど25分になってしまいましたので、自分の持ち時間。では、かねだ委員にバトンタッチさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。 ◆かねだ正 委員  皆さんこんにちは。残りの25分間、鴨下委員に引き続いて質問させていただきたいと思います。  昨日よりも更に疲労の色が濃くなってきて、特に1列目の皆さん、是非、一番前なので、元気出して頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  昨日も、「あだち広報」に秘書課長がモデルとして載っていらっしゃるということを、ご紹介をさせていただいたんですけれども、きょうも冒頭の時間使って一つだけ皆さんにご紹介したいことがあります。       [資料を提示]  それは、この「海難1890」、今、「ああ」というお声も聞こえましたけれども、これに秘書課長が出ているわけではないですよ。これは映画のチラシですけれども、こっちは単行本、どちらかで見たことがあるという方いらっしゃいますか。感想をちょっと、簡単に。 ◎まちづくり課長 映画のほうですが、確か外国の人が遭難して、島の人たちが一生懸命手当てをして、最後は国へ帰る、そんなような感じだと思いますが。 ◆かねだ正 委員  非常に概略な説明ありがとうございます。ほとんど最初と、真ん中と、後という感じですが、ありがとうございます。  これ皆さんに知っていただきたいので、私からちょっと簡単に、この物語の説明だけさせていただきます。  題は「海難1890」といいますが、1890年9月、オスマン帝国、現在のトルコの親善訪日使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号は、帰国の途中、和歌山県の樫野崎、現串本町で台風に遭遇し、乗組員600名以上が嵐の海に投げ出され、当時としては世界最大規模の海難事故となりました。このとき和歌山の地元の住民たちは、私財をなげうって献身的な救助を行い、69名のトルコ人乗組員の命が救われました。  それから時を経た1985年3月、イラン・イラク戦争が長期化する中、イラク大統領のサダム・フセインはイラン上空を飛行する航空機に対して48時間後に無差別攻撃の開始を宣言、テヘランに残された邦人は300人以上、官民一体となってトルコに日本人救出を依頼したところ、当時日本は全く、救助ということはいろいろな法律があって考えられなかったそうです。それでトルコに救出を依頼したところ、トルコはその申出を受け、救援機をテヘラン空港へと向かわせ、攻撃の2時間前に215名の日本人をイランから脱出させることができたと。  困難な状況の中にあっても、名誉や見返りを求めず、ただ目の前の人を救おうと行動を起こした126年前の日本人たちと、31年前のトルコ人たち、日本とトルコの勇気と誠意を映し出した、これは真実が描かれています。  ちょっとこの物語を読んでいく中で、どうしてトルコの方々が、この救出劇があったといっても、約100年近く後、そのときの日本の救助要請を受けたかということは非常に疑問なのですが、何で100年間トルコの方々は日本人に対してずっと救出を受けたという恩義を抱いていたかというところは、トルコの国民が昔、日本人に助けられた恩義、当時、海難事故で救出されたということを、子どもたち、子孫に教育として大切に語り継いできたから、日本人に助けられたということをトルコ国民の大勢の方が覚えていたそうです。そのときの恩返しをしようということで、この1985年の航空機での救出劇があったと。  非常にこの物語は、人の心と心、特に私も日本人ですから、日本人の目から見て、無条件に日本人が人を助けようとする心を感じる物語です。  トルコでは、この物語を、先ほど申し上げたとおり、子ども、子孫に伝えているということです。是非、日本でも、日本ということに先駆けてこの足立区で、こういった物語を語り継いでいくためにも、この本に載っている物語、この「海難1890」を是非、道徳の時間等を使って子どもたちに教えていっていただきたいなと思うのですが、どうでしょうか。 ◎教育指導課長 今現在、特別の教科「道徳」に向けて準備を進めているところですが、特に新しい内容項目で国際理解、国際親善等ございますので、そういうものの参考の一つにさせていただければと思います。 ◆かねだ正 委員  これ実話ですので、非常に子どもたちにとっても説得力があると思いますので、こういった心を感じさせる物語を是非、日本でも語り継いでいって、特に足立区で語り継いでいっていただきたいなと思います。  すみません、最初の質問で8分もかかってしまって、次の質問に移っていきたいと思います。  次は、放課後子ども教室の消耗品の取扱いについて伺いたいと思います。  区から各放課後子ども教室に、毎年、運営経費、物品補充の目的で一律10万円の消耗品費の支給があります。ちょっと関連がありますので、このことにいずれ触れるんですけれども、ちょっと角度を変えて質問させていただきます。  小学校では、避難訓練、引取り訓練等、いつ起こるかわからない災害に向け訓練が行われています。避難訓練では防災頭巾をかぶって移動します。これはなぜでしょう。 ◎教育指導課長 上から物が落ちてくることを、特に頭のけがをしないというようなことで被っているところです。 ◆かねだ正 委員  いわゆる頭上安全対策ということですね。  それでは、似たような質問になりますが、夕方、放課後子ども教室で子どもたちが遊んでいるときに、例えば災害が起こったとします。子どもたちは、防災頭巾をかぶって避難ができるでしょうか。 ◎生涯学習振興公社事務局長 今、放課後子ども教室のほうに防災頭巾がございませんので、頭には何もかぶらない状態で避難することになります。 ◆かねだ正 委員  それでは、放課後子ども教室で携わっているスタッフの方々の頭上安全対策はどうですか。 ◎生涯学習振興公社事務局長 こちらにつきましては、スタッフ配置の上限であります8人に対して、8個のヘルメットを常備しておりまして、避難に当たっては、子ども誘導のため、それから子どもがもし、どこかへ行った場合の捜索にスタッフの安全のため、ヘルメットをかぶって避難することになっております。 ◆かねだ正 委員  ということは、放課後子ども教室が行われているときに、もし災害が起こったとすると、スタッフの方々は常備されているヘルメットを被って避難する、子どもたちは放課後子ども教室に来るに当たって防災頭巾を持っていませんので、ほとんどの子どもたちが教室に置いてありますので、防災頭巾をかぶらず、何も頭上安全対策をしないまま、ヘルメットを被ったスタッフに連れられて避難をすると、そういった状況になります。  この問題は、放課後子ども教室の実行委員からも、スタッフからも指摘をされています。例えば放課後子ども教室でも避難訓練あるんですね。その避難訓練があったときに、スタッフの方がヘルメットを被っているんですよ。子どもたちは何も被っていない。そのことに対して、特にスタッフの方から、この状況はいたたまれないですというお話を私は承っています。  その改善策ということで、ある実行委員会でも、またスタッフの皆さんからもご提案があったのですが、一番最初、申し上げた消耗品費、この実行委員会に一律10万円配付されている消耗品費を使って、子どもたちの防災頭巾、又はヘルメットを購入したいですという旨の要望がありました。  しかし、区としての答えはノーです。これは何でノーなのですか。 ◎教育政策課長 平成24年度の内規ではノーだったのですが、現在、かねだ委員のほうから事前にお話を伺っておりまして、今現在、生涯学習振興公社のほうと消耗品費の取扱いを検討させていただいているところでございます。 ◆かねだ正 委員  ということは、消耗品費で買えるということですか、検討しているということ。 ◎教育政策課長 現在は、ご発言のとおり消耗品費のほうでは対象外となってございます。しかしながら、かねだ委員のご指摘のとおり、放課後子ども教室、安心・安全な放課後子ども教室と称してございますので、そこで災害時に無防備というところは非常に重要な視点というふうに今、検討しているところでございます。 ◆かねだ正 委員  では、何でやってくれないのと言おうと思ったのですが、大分、前向きに進んでいるということなので、是非、頑張っていただきたいなと思います。  これは、区のほうに一律にヘルメットや防災頭巾を放課後子ども教室に常置して欲しいと言っているわけではないんですよ。自分たちに一律来る10万円の中から、自分たちが管理して、例えば防災頭巾であればクリーニングなんかも消耗品費で考えるから使わせてくれと言っているだけですので、是非、その点については前向きに考えていっていただきたいと思います。  次の質問に移りたいと思います。  これは、私も議会の一般質問で質問させていただいた、開かれた学校づくり協議会とコミュニティスクールについて伺いたいと思います。  その前に、ちょっと関連するので、学力定着対策室長にちょっとご質問したいと思います。文科省から出向されてこられて半年ですかね。どうでしょう、感想は。 ◎学力定着対策室長 足立区においては、区長、教育長のリーダーシップのもとで、かなり手厚く、子どもに対する政策をやっているということが正直な感想でございます。 ◆かねだ正 委員  非常に模範的な回答ですばらしいと思います。まだ半年ということなので、現場で、特に足立区というところで、特に現場の学校とかなるべく外に出ていただいて、体験していただいて、肌で感じていただければなと思っています。  学力定着対策室長は、この開かれた学校づくり協議会のインフォメーションで知ったのですが、開かれた学校づくり協議会会長意見交換会の中で、国の教育施策の動向と協議会活動への期待というテーマで、ご講演かな、ご挨拶かな、されています。この中でコミュニティスクールについて触れられています。  非常に私が関心を持っているのは、コミュニティスクール制度というのは、文科省の肝いりで始まった制度なものですから、そこで学力定着対策室長がコミュニティスクールに触れられているということに非常に関心を持ちました。どんな内容でお話しになられましたでしょうか。 ◎学力定着対策室長 その会では、今、国の検討の方向性といたしまして、コミュニティスクールを進めていくということで、一方で学校支援というところで、足立区では開かれた学校づくり協議会等ありますが、国のほうで学校支援地域本部ということがありまして、その両輪で進めていくということをメインにお話しさせていただきまして、コミュニティスクールでは、一方でなかなか全国に広がっていないという状況もありますので、国のほうでも少し広げやすいように制度改正なども考えているというようなことをお話しさせていただきました。 ◆かねだ正 委員  このコミュニティスクール制度、文科省の思いというのを非常に感じる制度なんですね。学校を地域に開いていこうと、地域とより協力していこうという制度になっています。  これは区のほうも進めていくということですが、非常にちょっと難しい面は、足立区には開かれた学校づくり協議会があります。足立区のほうでは、CS(コミュニティスクール)を進めるに当たって、開かれ型のCSを進めていこうということで前からずっと提案されています。基本的に、開かれた学校づくり協議会というのは学校の応援団であって、コミュニティスクールは教員人事権・教員公募権を持つ学校運営組織なんですね。ここに大きな違いがあるんですよ。  この二つをどうやって進めていこうかというふうに、区は苦慮されていると思うんです。なかなかCSが進まない。コミュニティスクールは10校、11校あったのが10校になって、1校減ったのは実は私にも責任が若干あるんですけど、私のPTA会長やっている学校で、ちょっとコミュニティスクールを今回あれだったものですから、コミュニティスクールはこれからもっともっと進めていかなきゃいけない部分というのは非常にあると思うので、復帰しますから、必ず。大丈夫です、復帰しますので。  是非、進めていっていただきたいと思いますので、今どうして進んでいかないのかというのを、立ち止まっていただいて、もう一回、考えていただきたいと思っているんですね。  この開かれた学校づくり協議会も、本当にいい制度なんですよ、学校の応援団としては。このコミュニティスクールというのも、学校を運営している中では、非常に地域の力が学校に権限が伝わっていい制度なんです。この両立を考えていくのであれば、もう一度、ただただ開かれ型CSということで、開かれた学校づくり協議会の延長にコミュニティスクールがあるという考え方だけではなく、そもそもこの二つは別だという考えの中で、是非、進めていっていただきたいなと思っていますが、いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 この間、かねだ委員とこの開かれ型CSについていろいろとお話しさせていただいて、非常に熱意を持ってご尽力いただいていると感じております。  ご発言のとおり、平成14年から開かれた学校づくり協議会支援させていただいておりますけれども、かねだ委員ご指摘のとおり、その支援の在り方を含めて、前提に立って、その支援の在り方、開かれ型のCSをどうしていくのか、又は従来ご指摘をいただいております、コミュニティスクールと開かれた学校づくり協議会の在り方を根本的に教育委員会として方針を検討させていただきたいと考えております。 ◆かねだ正 委員  先ほどちらっと申し上げたのですが、私がちょっと関係する学校でコミュニティスクールが今回、一時的にお休みをしたというのは、やはりその開かれた学校づくり協議会があるからなんですよ。開かれた学校づくり協議会があれば、コミュニティスクールは要らないんじゃないかなと、そういう考えにもなっていってしまう部分があるんですね。だから、きちっと区別して考えていったほうが、応援するということは一緒ですけど、趣旨としては違う部分があるということをもう一度考えていっていただきたいなと思っています。  時間もないので、次の質問に入ります。  次は、我が会派の工藤哲也議員が代表質問させていただいた問題です。工藤哲也議員が決算特別委員会の委員ではありませんので、ちょっと代わりに質問させていただきたいと思います。  工藤議員は、中学校制服の価格差と就学援助支給日の改善についてというテーマで質問をしました。その内容については、公立学校なのに制服に大きな価格差があるのは問題があるんじゃないだろうかと。また、指定店だけだと料金も高くなるので、選択肢として量販店もあっていいのではないか。また、制服のリサイクル活動をもっともっと進めるべき。また、入学時の援助が入学後ということでは、9月とか10月ということでは遅いので、これが入学前にならないだろうかという質問をさせていただきました。  それぞれ、保護者に過剰な負担をかけてはならないと認識していますとか、購入先の選択肢が増えることは利便性から良いとか、今後、検討していきますというお答えが返ってきていたのですが、どうでしょう、具体的にこれらの問題、前に進めていけそうでしょうか。 ◎教育政策課長 今回、本会議でご答弁させていただいた結果をもとに、具体的には、まず、各学校のほうに情報提供させていただきたいと思っています。  しかしながら、各学校ごとに、開校当時の制服の協議の仕方、地域によっては指定店が1店しかないとか、それぞれの事情がありますので、丁寧に説明させていただきたいのと、しかしながら、保護者の負担軽減、指定店1店ではなくて、利便性の向上というところでは具体的に取り組みをさせていただきたいと思っています。 ◎学務課長 新入学準備金の話でございますけれども、中学生については、今現在は7月に支給しているところですけれども、それを入学時、実際に必要な前の年度の2月ぐらいに支給するようにというふうに今準備を進めております。平成29年度予算で計上できるように検討を進めているところでございます。  また、小学生につきましても、課題はいろいろありますが、検討は進めていきたいと考えております。 ◎青少年課長 中学校の制服のリサイクルにつきましてですが、全校のほうにPTA連合会を通じて調査を行いましたところ、約10校程度行っていないというところがわかっております。  こういった学校につきましては、連合会を通じて、リサイクルの方法ですとか、そういった情報提供して、行ってまいるようにしていきたいと考えております。 ◆かねだ正 委員  制服についてなんかは、特にそれぞれの学校で特色があるということは非常にいいことかなと思いますが、そこに余り過度な価格差が、例えば制服含めて持ち物等で差が出てしまうと、保護者負担ということを考えると、中学に上がるときとか、そういう入学時はお金がかかりますので、いろいろな面で、リサイクルも含めて考えていただければなと思いますので、是非、前向きに進めていっていただきたいなと思います。  それと、時間がないので、最後に1問だけ。先ほど我が会派の鴨下委員からも、観光交流協会について質問がありました。法人化をされたわけですが、以前は観光交流協会の会長は近藤区長だったのですが、現在の会長はどなたですか。 ◎観光交流協会事務局長 石川副区長でございます。 ◆かねだ正 委員  法人化された一番のいい点というのは、いろいろな意味で、例えば財源の面をもっともっと前向きというか、強力に財源を確保していく力にもなると思うんですよ。  そういった意味では、副区長には申しわけないですけれども、是非、発信力のある民間人の方に会長になっていただいたり、そういったほうがもっともっと観光交流協会が法人化された大きなメリットがあると思うのですが、その辺についてはいかがですか。 ○くじらい光治 委員長  観光交流協会事務局長、時間になりましたので、申しわけありません、後ほど。  次に、公明党から質疑があります。  いいくら委員。 ◆いいくら昭二 委員  皆さんこんにちは。私の持ち時間は15分でございますので、要領よくやらせていただきたいと思っております。  最初に、北千住駅周辺のまちづくりについてお伺いいたします。  東口周辺の整備についてでございますが、東京電機大学が北千住の駅東口に移転しまして、入学希望者数が従来に比べて1万人増加したという話を聞き及んでいるわけでございますが、この点について所管のほうでは認識しているでしょうか。 ◎政策経営部長 正確な人数は把握しておりませんけれども、北千住駅前という非常に交通至便な地域に来て、受験生が増えたということは聞いております。 ◆いいくら昭二 委員  東京電機大学の学校関係者から見ると、やはり北千住に来て良かった、足立区に来て良かったということで、これは政策的に足立区としても正解だなと思うのですが、その要因は何ですか。 ◎政策経営部長 今も申しましたけれども、神田の地にあったときには校舎が分散していたということが、校舎が一体的に、まさに駅前にできたということが非常に大きな原因だと考えております。 ◆いいくら昭二 委員  是非、このような形でせっかく大学、これ1万人ということで、今、受験料お一人3万5,000円ぐらいですか、そうすると1万人で相当な金額になるということで、東京電機大学にしても、この足立区に来たことによって何十年間でこの投資というのはペイできるのかなという部分においては、本当に東京電機大学も良かったのではないかなと。  その中において、来年4月から新たな新校舎がオープンの予定になっております。そして新たな学部が開設されるということで、この新たな学部が開設されることで、将来的にどのような学生が今に比べて増えるか、その点についてお伺いします。 ◎まちづくり課長 今、聞いているのは、将来的には1,000人から1,300人、今より増えると聞いております。 ◆いいくら昭二 委員  東京電機大学が北千住に来まして、東口の駅周辺でございますが、駅口は道路が今7mの道路ということで、今後、拡幅という予定になっているわけでございますが、今でも北千住の駅東口は通勤通学で朝夕ごった返している状況、時間帯あるわけでございますが、更に来年4月以降、このような新校舎がオープンした場合の安全対策について、区としてはどのような取り組みをしていく予定になっているのでしょうか。 ◎まちづくり課長 今現在も、朝のラッシュ時、学校のほうで警備等やっておりますので、引き続き、4月以降につきましても、生徒が増えた段階でも、そこら辺の警備強化をお願いしたいと考えております。 ◆いいくら昭二 委員  大学が来て五、六年経つと思いますが、今までの経緯の中に、事故とかトラブル等々、通勤通学においてあったか、その点についてお伺いいたします。 ◎まちづくり課長 私が前任の交通対策課長のとき、学生のほうから3通ほど匿名メールで、朝、東口から西口に来る自転車が危ないねという、そういう点の指摘はありました。
    ◆いいくら昭二 委員  来年の4月以降、更に混み合うと思いますので、その安全対策をよろしくお願い申し上げます。  この周辺、従来から言われていることですけれども、公衆トイレの誘致を連合会挙げて、話しているわけでございますが、この進捗状況はどのような形になっているでしょうか。 ◎まちづくり課長 昨年11月に駅東口の既存施設のトイレを活用して欲しいという要望がありました。それにつきまして、オーナー持ち主等と調整しましたが、当時の建物設計書はありましたが、構造計算書がなかったので、それについて検証するのは難しいということで、地域のほうに話したところ、それであれば将来的に駅前の道路拡幅に伴って公衆トイレを要望していくということで、今現在そういう話になっております。 ◆いいくら昭二 委員  今、お話がありましたように、区画街路13号線、北千住の駅東口前の通りになるわけでございますが、7mから12mへの拡幅の予定となっていますけれども、用地確保を含めて進捗状況はどのような形になっていますか。 ◎まちづくり課長 今現在、沿道には12名の地権者がおりまして、残り1名の交渉となっております。それにつきまして、年内に確認書を取り交わしまして、来年度できれば事業認可というふうに、現在、担当のほうで現地のほうと調整しているような状況でございます。 ◆いいくら昭二 委員  是非、最後の最後まで抜かりなく、しっかりとそこら辺のところお願いしたいと思います。  この区画街路13号線の拡幅というのは、私が聞き及ぶ範囲内では、交通広場の前のちょうど四つ角までという形で聞き及んでいますが、それはそれでよろしいのでしょうか。 ◎まちづくり課長 そのとおりでございます。 ◆いいくら昭二 委員  その四つ角までというのは当然わかりますが、いわゆる区画街路13号線、通称学園通りですが、こちらの部分においては大変、人が多く往来するようになった、車も多く通行するようになったということで、道路が大変、傷んでいるんですよね。  この道路というのは、カラーブロックで敷き詰められた道路になっていますけれども、年数もたち、従来から私、所管のほうに整備をお願いしたいという話をしていますが、今後、先ほどお話がありました区画街路13号線を7mから12mに拡幅するという中において、この辺のところも一緒に整備したらどうかと思いますが、その点について所管はどのような検討しているのでしょうか。 ◎まちづくり課長 将来的には、今の5mが12mに変わりますので、その中では、当然、道路整備については新しく、インターロッキングがいいかどうかありますが、新しい舗装になることは確実だと思います。 ◆いいくら昭二 委員  よろしくお願いします。  そして、所管からもご説明があったのですが、この東口周辺で民間主導による再開発が計画されていると聞き及びますが、区はどのような認識でどのような形で対応していくのか、その点についてお伺いします。 ◎まちづくり課長 私のほうも、8月に現地のほうで準備組合が立ち上がったと聞いております。そのお話の中では、私のほうで進めている駅前拡幅、その後に再開発が入ってくると聞いておりますので、連携してうまく事業が進むように進めたいと思います。 ◆いいくら昭二 委員  是非、よろしくお願いします。あくまでも民間主導という形で今なっておりますので、区も温かく見守っていっていただきたいと思っておりますので、お願いいたします。  次に、北千住駅西口周辺の整備についてお伺いいたします。  墨堤通りについて、先ほど鴨下委員のほうからもご質問があったのですが、電柱の地中化が進んでいるわけでございますが、完成はいつ頃になるのでしょうか、お伺いします。 ◎企画調整課長 東京都の事業でして、今ちょっと手元に資料がないので、また後でお知らせいたします。 ◆いいくら昭二 委員  お伺いしたい点というのは、この墨堤通り、ちょうど北千住の西口駅前通りを真っすぐ行きますと、墨堤通りにぶつかるわけでございます。この駅前通りにおきましても、帝京科学大学の開学によりまして、歩行者の通勤・通学でごった返すケースが多いということで、何とか電柱の地中化、ましてや新都知事になりました小池都知事のほうでも電柱の地中化という話をされているわけでございますが、従来からこれは要望しているのですが、今後、区としてどのような形で推進していくか、その点についてお伺いします。 ◎企画調整課長 今回、足立区の電線地中化の整備計画をつくったのですが、その中で歩道幅員2.5m以上という記載もございまして、あの駅前通りについては、上にアーケードがあったりして、現状としてはなかなか地中化は難しいと考えてございます。将来的には、大規模改修等のときに検討させていただいたらなと思います。 ◆いいくら昭二 委員  可能な限りに、歩行者の皆様方にとって通行しやすいような形でお願いしたいと思います。  次、ご高齢の方々の生涯スポーツを通じて健康、体力の増進についてお伺いいたします。  感動的なリオオリンピックもパラリンピックも終了いたしました。来る東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに、生涯スポーツの普及の推進をしていっていただきたいと思っております。  私も、よくご高齢の皆様方が公園とか学校等で運動をしている姿を見まして、本当にすばらしいことだなと私自身、感じているわけでございます。今、ご高齢の方がよくされているスポーツというのはどのようなものがあるか、その点についてお伺いします。 ◎スポーツ振興課長 ご高齢の方の中には、様々、今、結構、若い方が多いスポーツにいそしんでいらっしゃいます。多くあるところで言うと卓球ですとか、バレーボールでも意外と高齢の方でも行っていたり、ウォーキング等についても進んで行っているところがございます。 ◆いいくら昭二 委員  ご高齢の皆さんにとって卓球がいいというのは、卓球は年をとってもできる、愛好家の方、誰かいらっしゃいますか。 ◎政策経営部長 卓球は、普通の40㎜のボールと44㎜のラージボールというのがありまして、今、全国大会も80代、90代までの年代別の大会がありまして、私も是非、頑張りたいと思っております。 ◆いいくら昭二 委員  是非、政策経営部長も頑張っていただきたいと思っております。  私の知っている方で、区内在住の68歳の方がいらっしゃるのですが、その方が若い頃は、65歳、70歳になってくると年を召しているなと思ったのが、自分がその年になって、自分はまだまだ若いんだということを、その方も言っていたわけでございますが、学校開放において、生涯スポーツ団体からメンバーが65歳以上になると使用料が免除されます。団塊の世代の方が退職されて、ご自宅にいるよりも体を動かしたほうがいいというのは、私たちも思うし、その方も絶対思っていると思います。  お元気なご高齢の方々のためにスポーツする場をもっと提供するべきだと思いますが、どのような手だてがあると思いますか、お伺いします。 ◎スポーツ振興課長 施設での利用につきましては、地域体育館、今、いいくら委員おっしゃっていた学校開放のところで、団体として活動していただくことがあるかと思います。また、住区センターでは、スポーツ吹き矢とか、若い人から高齢の方までの団体ということで活動されているところもございます。  また、公園のほうでは、パークで筋トレ、それからウォーキング、特に場所を選ばない形で自発的にする運動というのを今、進めているところでございます。 ◆いいくら昭二 委員  しかしながら、区内施設というのは限られております。  ちなみに、ご高齢の方々の利用料金について、総合スポーツセンター、野外プール個人利用や、野外施設、トレーニングルーム個人利用は、今どのようになっているのか、その点についてお伺いします。 ◎スポーツ振興課長 ご高齢の方のプールの利用ですけれども、屋外プールは、今、総合スポーツセンターしかございませんが、70歳以上の方が免除という形になっております。また、温水プールにつきましては、3施設ございますが、そちらにつきましては、65歳以上の個人利用の方が免除という形でなっております。 ◆いいくら昭二 委員  やはりご高齢の皆様方のスポーツを増やすためにも、限られた施設のスペースの中で、所得の傾向や健康状態など様々な要素を勘案して、その年齢の特定を時代の変化とともに検討しても良いかと思いますが、その点についてお伺いします。 ◎スポーツ振興課長 ただいま、いいくら委員おっしゃられたとおり、所得も年金の受給も65歳以上ということになってまいります。それから、働いていらっしゃる方で65歳の方も多くございますので、今、65歳以上から免除という形には、今回、有料化の関係でそういうふうな形をとらせていただいておりますけれども、今後、時代の変化とともに、どのような形で、所得ですとか、健康状態のところからで言うと、何歳から無料というのが適当なのかということを整理していきたいと考えております。 ◆いいくら昭二 委員  どうもありがとうございました。 ○くじらい光治 委員長  吉田委員。 ◆吉田こうじ 委員  こんにちは。休憩前の最後、公明党の元卓球部、吉田こうじでございます。よろしくお願いします。田舎の卓球部ですので、柔道部もやったり、いろいろなこともやりました。失礼いたしました。  区長のご挨拶、昨日、私もお話しさせていただいたのですが、定例会で区長が、成熟社会の今だからこそ、実感できる真の豊かさを求めて、これから足立区は新たな挑戦をしていくんだというご挨拶をされまして、真の豊かさって一体、何なんだろうなといろいろ私なりに考えました。  その話をする前に、それにも関わってくる問題ではありますが、今回の定例会で、私、一般質問で都市農業政策という部分で質問させていただきました。  都市農業、特に今まで宅地化されるべきものと捉えられてきたものが、都市にあるべきものというふうに捉え直されてきたということで、農地と農業そのものも、これから都市の中において必要なものなんだということで、自治体の中でその政策を進めていく責任も出てきたわけです。  特にその中で、平成34年の問題ということで一般質問の中ではさせていただいたのですが、生産緑地を保全していくという部分がこれからは非常に重要になっていくと。どんどん減っているのが事実なのですが、その中でも生産緑地をどうやって守っていったらいいか。  ただ、その生産緑地というのが、1カ所で500㎡の土地がなければいけない、なおかつ30年営農していかなきゃいけない、また自作じゃなきゃいけないという非常に厳しいハードルがありまして、その部分で、現在、足立区では、大体56%の農地が、33.4haですか、こちらが生産緑地になっているわけです。  わが党でも、国会議員中心にプロジェクトチームをつくりまして、先日も、その座長であります衆議院議員と会談する機会がありまして、しっかりその辺も訴えはさせていただいたのですが、その要件をもっともっと緩和していかなくちゃいけないのではないか、その指定要件をもう少し緩和できる方向に持っていくべきなのではないかという議論が出ておりますが、足立区では、特に生産緑地を守っていくために、どういった点が緩和されていけばもう少し増えていくと思っていらっしゃるのか、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 生産緑地を守っていくことは、防災の観点とか様々な観点から必要だと私どもも思っております。  一番、生産緑地解除しなきゃいけない理由の一つとしては、相続というものがございまして、一団で、一固まりで500㎡ということになっていますので、仮に相続で200㎡削られてしまうと、生産緑地から外れなきゃいけないという現状がございます。  そういった相続で必然的に解除せざるを得なくなってしまうようなときに、もともと生産緑地であれば、そのまま生産緑地にしておいて欲しいというような工夫も必要かなと思っております。 ◆吉田こうじ 委員  その指定要件を満たしているけれども、なかなか指定の申請をされない方というのは、主にその辺に原因があるのでしょうか。 ◎産業振興課長 私の存じ上げている方ですと、日暮里・舎人ライナーにご協力いただくために、わざと生産緑地かけてなかったという方もいらっしゃいますけれども、多くの方は、先々の相続ですとか、そういったものを考えて、あらかじめかけておかないという方もたくさんいらっしゃるということで認識しております。 ◆吉田こうじ 委員  引き続き我が党のほうでも、そのプロジェクトチームを通じて国のほうにどんどんそういう緩和策を要求していきたいと思いますが、是非、区のほうからも引き続き声を上げ続けていただければなと思います。  それと、もう1件、直売所のお話をさせていただいたときに、来年の春から夏にかけて、JAスマイルの足立支店の駐車場で開いていけるようにということで、今、JAスマイル、農家のほうで進めていらっしゃるということですが、区のほうでも、できる限り応援をしていったらどうかというお話もしたのですが、まだちょっと先のことなので、どういうことができるのかわからないですが、先日テレビで、ある八百屋さんの特集が組まれていまして、旬八青果店という、聞いたことある方いらっしゃいますか。  これは、実は山手沿線のほうに展開されている、見るからには普通の八百屋さんです。のれんがかかっていまして、若い店長が、男性だったり、女性だったりという若い店長がいて、そこになぜか大勢が列をなしているんですね。何かというと、普通の野菜を売られているのですが、何が他のところと違うかというと、直接、農家とお話をして、通常JAとか市場に出荷できないようなもので、品質のいいものを直接、仕入れていらっしゃると。  それで、その仕入れた野菜が各お店に着くと、そこの店長たちが突然、食べ出すんですね、その仕入れてきたもの、キャベツだったり、キュウリだったり。それが間違いなくおいしいものかどうか。今回、仕入れられたのは、どんな味なんだろうというのを自分で確かめて、それで来た客とコミュニケーションを交わしながら、レシピの話をされるというんですね。この野菜はこういうふうに食べたらおいしいと思います。今回のお野菜はこういうふうに食べたらおいいしいんじゃないでしょうかと、それが伸びてきている一つの原因だというお話をされていました。  八百屋さんではないですけれども、その直売店で足立区が支援していくに当たっても、せっかく足立区の野菜を使ったおいしい給食事業というのもありますので、例えばレシピを置くだとか、折に触れてちょっとサンプルで足立区の野菜を使ったおいしい給食が少し食べれたり、ベジレタスサンドとかいろいろクックパッドに載っておりますけれども、そういうものが少し試食できたりという取り組みも、私はいいんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 直売所の一番の悩みは、売れ残りだという話もありますので、私の家でもそうですけれども、メニューはいつも一緒みたいな話で、なかなか手が回っていかない部分はあるんだと思っております。そうした意味では、今、ご提案いただきましたレシピとか置いて、新しいメニューを各ご家庭でつくっていただく、野菜を食していただくというのは重要なことだと思っておりますので、JAですとか、農家の皆さんとご相談しながら前向きに検討していきたいと思っております。 ◆吉田こうじ 委員  食品ロスの公明党としては、その残ったものも、その旬八青果店も実は野菜も売れ残っちゃうらしいんです。でも、それをお店でお弁当にしてお客さんに売るということもやられているようです。食品ロスの公明党じゃないですね。食品ロス削減に向けて頑張っている公明党ということで、大変失礼いたしました。  あと公明党のプロジェクトで、一つ応援しているというか、これもやったらどうかということで国に言っているものに、福祉農園というのがございまして、これは今回、一般質問しなかったのですが、例えば高齢者団体であるとか、障がい者の方の団体であるとか、そういう方々に、例えば、生産緑地をなかなか維持しきれないという農地を一部お借りして、そういった団体の方々に使っていただいて、認知症なんかは農業が非常に有効だというお話もありますし、高齢者の方々が植物を育てていく、作物を育てて、それを召し上がるというのもすごくいいことじゃないかなということで、これも進めているのですが、突然で申しわけないですが、こんなような取り組みに関してはどのように思われていますでしょうか。 ◎産業振興課長 高齢福祉分野を担当させていただいていたときに、介護事業所の方々とそういう話をちらっとさせていただいていた時期がありました。着替える場所ですとか、トイレですとか、安全・安心な、いろいろな環境づくりが必要になってくるのではないかというお話もいただいておりますが、農家の皆さんも地域貢献をしていきたいというご希望をいただいておりますので、何とかまとまるように努力をしていきたいなと。  なかなかハードル、厳しいものはありますけれども、前向きに検討していきたいと思っております。 ◆吉田こうじ 委員  是非、私たちも応援してまいりたいと思いますので、障がい者の団体の方であるとか、高齢者の方々、高齢者の団体の方々にも、農業というものを通してそういう取り組みができればいいなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  今いろいろお話しさせていただいて、質問させていただいた、健康という部分でも、野菜というのが足立区の場合は一つの今のキーワードということで、真の豊かさの中で、もちろん毎日の生活の中で経済的な部分も大事だと思いますけれども、やはり健康というのがあってこその生活だということで、足立区はベジファースト、ベジタベライフというのを提唱しながら健康を進めていると。  だけども、本当の真の豊かさというのをもう少し考えていったときに、よく昔の歌で「ぼろは着てても心は錦」というのがありますけれども、どんな状況にあっても心の中が、例えば貴族のように暮らしていける、そういう思いで毎日、生活していけるという部分が、本当の意味で成熟社会の中での真の豊かさの一つでもあるのかなと私自身感じました。  そういう意味で、心の野菜といいますか、頭の野菜というか、図書館の事業についてご質問をさせていただきたいと思います。       [資料を提示]  先日、足立区の図書館というこれをいただきまして、中を少し見させていただきました。入館者数、貸出し数ともに前年度より少し増えているということで、非常に頑張っていらっしゃるなと思います。公明党も一生懸命お願いしてきました「あだちはじめてえほん事業」というのも、中央図書館中心にやっていただいてきております。  このあだちはじめてえほん事業に関しては、今、どんなような形で進んでいて、何か課題があれば教えていただきたいのですが。 ◎中央図書館長 現在、衛生部のほうの3・4カ月児健診、それから1歳6カ月健診と連携させていただいて、事業を展開しているところでございます。  3・4カ月児健診につきましては、健診のその場で読み語りをするといったことと合わせて、絵本を一冊プレゼントするということを今、行っておりまして、1歳6カ月児健診のほうにつきましては、なかなか人を手配するというところが、ちょっと問題がございまして、引換えという形で、図書館ないしは子育てサロンを通じて事業を展開しているところでございます。  課題につきましては、後段で申しました1歳6カ月児健診の引換え率が、平成27年度の実績で申しますと57%と少し低目でございましたので、ここの引換え率を上げて、絵本を普及させていって、読書習慣の定着に結びつけていきたいということが課題になっております。 ◆吉田こうじ 委員  せっかくの事業ですので、是非よろしくお願いします。  進んでいる自治体では、ファーストブック、初めての絵本ということじゃなくて、セカンドブック事業などといって小学校1年生から本を配っているような地方の自治体もあるぐらいです。  いただいた、この「かけはし」の中にも、現場からということで、読書推進係の係長のお話も載っていましたが、以前にも出ていたとは思いますが、実際に絵本を引換えて読んでいらっしゃるお母さん方の声なんかも載せていただけると、実感があるのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。  もう1点、ちょっと貸出し数に比べて登録者数が少し低迷しているんじゃないかなという数字が出ておりましたけれども、この辺についての見解はいかがでしょうか。 ◎中央図書館長 減少の傾向としまして幾つか考えられると思うのですが、一つは、インターネット環境が急速に普及してきたという点もございまして、図書館で調べ物をするまでもなく、例えば身近なもので調べられるという状況が整ってきつつあるのではないかというのが1点と、電子書籍をはじめとしまして、一般的に本を入手するということが非常に容易になってきたということがございまして、こういった要因が、登録者数が減少している理由ではないかと考えているところでございます。 ◆吉田こうじ 委員  このいただいた資料に、他の22区との比較ということで出ておりまして、江戸川区、江東区、大田区、世田谷区、足立区と人口規模その他が大体同じぐらいの区と比べますと、貸出し冊数なんかも少し増えているとはいっても、こういった区が全部500万冊、600万冊という数が貸出しで出ていて、足立区は340万冊という形で、もう少し区民の皆さんに、せっかくいい、大量のすばらしい蔵書のある地域図書館ですので、きっと地域図書館で働いていらっしゃる方は、いろいろな工夫をなさって努力もなされているのではないかなと思います。  先日、わが地域の生物園に、日曜日に金魚を見に行ったのですが、区長のブログを見て、見てみたいと思って見に行ったのですが、そこの生物園の園長とちょっとお話しする機会があって、本当に努力していますと、一生懸命みんなで情報交換、アンテナ高くして一生懸命、飽きられないように頑張るしかないので頑張りますということでお話しさていたのですが、図書館もこれからいろいろ計画を立てられて進んでいかれると思いますが、是非いろいろな取り組みをなさりながら、一人でも多くの方に本に親しむ機会を持っていただけるようにお願いしたいと思います。  1点ちょっと確認ですが、地域図書館ではスマートフォンとかタブレットの使用についてはどういうふうに捉えていらっしゃいますか。持込みについてです。 ◎中央図書館長 区立図書館全体でということでございますが、基本的には、音の出るもの、パソコンとか電卓といった音の出るものにつきましては利用を制限しているところでございます。  今、吉田委員からご指摘のあったタブレットないしはスマートフォンにつきましては、3点条件がございまして、一つは他の利用者の迷惑にならないということ、それから音を出さないということがもう一つ、更にもう1点としまして、図書館利用の目的外利用、例えばゲームをしているとか、テレビを見ている、この3点の条件を利用者の方が守っていただければ、特に利用者について、その使用は制限していないというところが現状でございます。 ◆吉田こうじ 委員  ということは、そのタブレット、例えば先日ちょっとご相談いただいた方が、電子書籍、キンドルとかそういう電子書籍で調べ物をしていてちょっと注意されたという話があったのですが、これについては使用できるということで捉えてよろしいのでしょうか。 ◎中央図書館長 吉田委員のおっしゃるとおりでございます。 ◆吉田こうじ 委員  是非、そのかけ違いのないように、タブレットをお持ちの方が戸惑わないように、中で堂々と使えるように、何かわかるような表示を出していただくとともに、これからそういうこともすごく多くなってくると思いますので、そういった音の出ない電子書籍で参考書を見ながら勉強する、足りない部分を図書館の蔵書で調べ物をするということも増えてくるんじゃないかなと思っておりますので、その辺の対応をどこの図書館でも同じように対応していただけるように、是非、皆さんに徹底していただければなと思います。よろしくお願いいたします。  残り10秒ですので、以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○くじらい光治 委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。  再開は午後2時45分といたします。       午後2時25分休憩       午後2時45分再開 ○くじらい光治 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  共産党から質疑があります。 ◆はたの昭彦 委員  こんにちは。共産党のはたの昭彦です。25分間にわたって質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  私は、まず初めに、国民健康保険について質問したいと思います。  平成27年度の国保は、都道府県化を前に、これまで月30万円を超える高額医療費に対し交付する仕組みだった財政共同安定化事業を、全ての医療費に対応する仕組みに変え、基本的実務は区が担う枠組み維持しながら、給付は都が行う制度に変わりました。  保険料は、均等割が1,500円、賦課限度額が2万円値上がりし、介護分の均等割が600円値下がりしたものの、1人当たりの保険料は年3,422円の大幅値上げとなり、連続した値上げは今年も継続しました。また、住民税非課税措置者への減額措置は終了したことで、特に300万円以下の低所得者層の値上げが大きくなりました。  そして、今、平成30年度から国保の広域化が目前に迫ってきています。これによって変わるのは、保険者が東京都に移る、保険証の発行・保険料の決定・賦課徴収・医療の給付・補助事業などは引き続き足立区が行う、保険料の決定は区が標準保険料率に基づき保険料を決定するわけでありますけれども、保険料率の決定には、市区町村が行っている一般会計からの公費繰入れは反映されずに、医療費水準が同じなら保険料水準も同じになる設定になっていると思いますが、いかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 はたの委員ご指摘のとおり、医療費水準が同じであれば保険料も同じという仕組みですけれども、こちらについては、今後、平成30年度からの制度改革のときに、どういった方向で決定するかというのはこれから決めるところでございます。 ◆はたの昭彦 委員  国保の広域化に当たりまして、国保広域化、都道府県化に当たりまして、標準保険料率だけをもって、今、まだ決まっていないというお話ですけれども、この標準保険料率だけをもって保険料を決定したら、保険料値上げにつながると思いますが、それはいかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 今、一般会計の繰入れ、その他繰入金ということで70億円を繰入れしておりますので、それが保険料に転嫁されたとすると、3万円以上、上がるということが考えられます。 ◆はたの昭彦 委員  広域化に当たっては、これまでどおり23区統一保険料方式を維持、継続していく立場を是非、貫いて欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
     また、政府は、新制度スタート後も市区町村独自の公費繰入れは制限されず、引き続き自治体でご判断をいただくという答弁を国会で繰り返しています。新制度後も負担増にならないようにすべきと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 これまでの統一保険料方式の採用を踏まえて、これからの新しい制度での保険料の決め方について意見を述べていきたいと考えております。特に負担を抑える仕組みとして、統一保険料方式が機能していたと考えておりますので、そういったことから意見を申し上げていきたいと考えております。 ◎区長 区長会での議論はまだこれからということになりますが、ご指摘のとおり統一保険料方式が外れるということになれば、私ども足立区は大変な問題になりますので、何としてもこの統一保険料方式で今後も継続できるように、強く私も発言してまいりたいと思います。 ◆はたの昭彦 委員  今、区長のほうから力強い発言がありましたので、是非、頑張っていただきたいと思います。区長を先頭に、是非、みんなで頑張っていただきたいと思います。  新制度は、東京都が国保事業に必要な費用を各市区町村に納付金として割当てますけれども、滞納などで保険料の収納が予定より下回った場合でも、納付金は100%完納が義務付けられることになります。その場合の対応については、どのようにお考えでしょうか。 ◎国民健康保険課長 納付金として払うお金が足りなくなるということがあるわけですけれども、そういった場合は、やはり一般会計からの繰入れに頼らざるを得ないということ、出てくる可能性がございます。 ◆はたの昭彦 委員  そういった中で、今、国保の滞納が非常に増えております。税金の計算では各種の控除がありますが、国保料の場合は、必要経費と基礎控除の33万円しか控除されずに、更に所得がなくても均等割保険料があります。税などに比べるとこの国民健康保険料の負担感の大きい原因にこれがなっていると思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 確かに、旧ただし書き方式というのを採用しておりまして、総所得に応じて保険料がかかることで負担感があると考えられます。 ◆はたの昭彦 委員  何といっても、15年以上連続した保険料値上げが、払い切れない高額な保険料を生み出し、区民からは保険料の高さに悲鳴が上がっています。我が党が行った区民アンケートにも、保険料が値上げされて、負担が増えて、本当に大変、などの声が多数寄せられております。  今年も6月に保険料の決定通知書、納付書が一斉に区民の方に送付されましたけれども、この間の区民からの苦情や問合せの件数についてはどの程度あったでしょうか。 ◎国民健康保険課長 6月の電話の件数ですけれども、5,633件ありました。それから、来庁者数は3,497件ございました。 ◆はたの昭彦 委員  その中で寄せられた声には、どのようなものが多かったでしょうか。 ◎国民健康保険課長 やはり保険料の金額が変更された方が、その保険料の説明のために問合せをいただいたというのが多くありました。 ◆はたの昭彦 委員  値上げについての問合せというのはどうでしょうか。 ◎国民健康保険課長 やはり値上げになった方からの問合せが多かったように感じております。 ◆はたの昭彦 委員  件数を聞くと、昨年よりも多かったように思います。やはり保険料の負担が重くのしかかっているということの証拠ではないかと思います。  国民皆保険制度がスタートした当時は、国保世帯の職業構成は、農林水産業が42%余り、自営業が25%、合わせて7割近くあったものが、今では農林水産業は約2.8%、自営業は15%と少数派になり、その他無職が43.4%、被用者が35.2%と合計8割近くを占めるようになりました。加入者の貧困化が大きく進んでいるということだと思います。  例えばですけれども、所得250万円で夫婦が40代、子ども2人の世帯の国保料は幾らになるでしょうか。 ◎国民健康保険課長 夫婦が40代ですと、介護保険料がかかりますので、1年間で44万97円、月額にして3万6,674円でございます。 ◆はたの昭彦 委員  夫婦と子ども2人の4人世帯、所得250万円というのは、生活保護受給世帯に該当するような低い所得層に当たります。このような世帯でも年間44万円もの保険料は、余りにも過酷な保険料だと思いませんか。 ◎国民健康保険課長 足立区の医療給付費1人当たりに換算しますと、年間26万円になっております。そういったことから考えると、保険料の負担も所得に応じてお願いしているということで考えております。 ◆はたの昭彦 委員  国民健康保険は、社会保障制度として成り立っているわけです。そういった給付と割合だけでいくと、多く払える人は余計多く給付をもらえるような、そういうことにもつながりますので、今の答弁は、本当にそういった実態を考えてない冷たい答弁だなと思いました。  しかも、このような生活保護基準に該当するような所得世帯でも、保険料には法定減免や免除の対象にはなりません。  この問題、我が党の小池晃参議院議員が国会で取上げたところ、塩崎厚生労働大臣は、国保にはこういった構造的な、所得が低い層でも非常に高いという構造的な問題があることを大臣は認めました。  全国知事会も、加入者の貧困化が高過ぎる保険料を生み出すという、国保の構造問題を温存したままで広域化を推進するやり方に反発をし、1兆円の国庫負担金負担増を要求する中で、安倍政権は結局、国保の低所得者対策として投入した1,700億円に加え、更に1,700億円を追加、全国の市区町村の一般会計の繰入れ総額とほぼ同額の3,400億円の公費投入を決めました。  都道府県化を前にした最後の予算編成が来年度になるわけですけれども、せめて23区統一保険料の中で、公費投入分を活用して、保険料引下げを23区に呼び掛けるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 制度改正の中で、標準保険料率の決め方、それからそれをもとに区の保険料の決め方、これから決める段階になりますので、そういった中で保険料の負担を抑えるような意見を述べていきたいと考えております。 ◆はたの昭彦 委員  是非、区民の暮らしの実態のところに保険料を何としても低く抑えていく立場で頑張っていただきたいと思います。  次に、滞納が増えている原因は、やはり過酷なこういう高い保険料にあるのですが、悪質な滞納者には厳しく対応するのは当然ですが、負担が重過ぎて払えないという方には、過酷な取立てをしても、健康破壊や生活困窮に追い打ちをかけるだけだと思います。  区はこれまでも、滞納処分に関しては適正な執行に努めると繰り返しお答えいただいています。滞納処分に当たっては、引き続き払えない人から無理に取るのではなく、地方税法や国税徴収法、国税通則法など各種法令や通達に基づいて行っていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 法令遵守の立場で滞納整理活動を行っております。特に滞納処分をする際には、財産調査をした上で、相手の実情を見極めた上で処分を行う、という方法で対応しているところでございます。 ◆はたの昭彦 委員  是非、そういった立場で、寄り添って進めていただきたいと思います。  次に、防災対策の予防対策についてお聞きしたいと思います。  1995年の阪神・淡路大震災以降、東日本大震災、今年の4月の熊本地震など多くの地震災害が起こり、日本列島が、今、地震や火山活動の活動期に入ったとも言われています。  政府の地震調査委員会は、今年の6月に全国地震予測地図2016年版を公表しました。そこでは、今後30年以内の首都直下型地震が確実視されていると言われています。  私は、この4月以降、二度にわたって、熊本地震がありました熊本県に、現地調査に行ってきました。そこでは、こういった古い住宅を中心に……地震から四、五カ月経った、今年の8月、9月と熊本県へ行って現地調査をしてきました。       [資料を提示]  こういった建物、これは1階がまるきり潰れてしまっている建物です。これは比較的、新しいですけれども、このような形で非常に大きな被害が出ていると。  中でも、築年数の古い戸建て住宅がことごとく倒壊をしている状況を目の当たりにして、耐震化の促進が喫緊の課題だと改めて認識しました。その点でも、耐震改修促進計画の達成が重要だと思います。  代表質問でも取上げましたが、改修計画にあります平成32年度までに耐震化率を95%まで達成させるには、これまで以上のペースで進めなければ目標達成は困難ではないかとの質問に、目標達成に向けてスピードアップを図っていくとご答弁いただきましたが、具体的には何か考えていることはあるのでしょうか。 ◎建築安全課長 平成32年の耐震化率95%について、更なるスピードアップを図っていかなければいけないと考えているところです。  具体的な手続としましては、本会議でもお答えしたとおり、木造賃貸住宅に対する耐震化や、一般緊急輸送道路の沿道建築物に対する耐震化などについて力を入れていかなければいけないと考えております。 ◆はたの昭彦 委員  私は具体的に、どうやってスピードアップをしていくのかと、今までのやつを、どうスピードアップして耐震化率を達成させていくのかということをお聞きしているんですね。  やはり耐震化促進には、工事の必要性の顕在化、そして工事の信頼性の確保、被害相当及び費用対効果を踏まえた大胆な負担軽減が必要だと思います。  耐震工事は確かに重要ではあるとは言いますけれども、生活環境を良くするリフォーム工事とは違いまして、日常生活を通じては確認ができない、安全性のための工事となり、小規模でもまとまった金額のお金が必要になります。  耐震工事のための工事助成は足立区にも複数ありますけれども、助成額については何を根拠に決めているのでしょうか。 ◎建築安全課長 木造住宅の耐震工事、除却などの費用につきましては、概ねかかる費用の2分の1程度を目安として考えております。  もちろんこれは様々な住宅の大きさや構造によって異なりますが、一般的な木造の2階建て住宅に必要な工事費の概ね2分の1程度の助成ができているのではないかと考えております。 ◆はたの昭彦 委員  先ほど、必要性ということで、大胆な負担軽減ということで私、言ったのですが、耐震化をしなかった場合に建物が倒壊した場合にかかるトータルの費用から助成額の再検討をしてもいいのではないかと思います。  例えば、応急仮設住宅の建設単価は、東日本大震災における一般基準は約238万円でした。実際には集会所や造成工事等もありましたので、宮城県では1戸当たり730万円の費用がかかったそうです。  耐震化促進事業の報告を見ますと、耐震改修は減っていく傾向にあって、その分、除却が伸びていると。除却をして新しく耐震化が進んでいる建物を建てるということだと思います。以前、新築建て替え助成を提案し、実現をしていただきました。しかし、その新築建て替え助成については、除却助成と統合されまして、復興税の終了とともに減額をされてしまったという経緯があります。  建て替えによる効果と税投入の節減効果から考え、耐震化のスピードアップを図るために、この除却助成額の引上げを考えることはできませんか。 ◎建築室長 現在、国ではこの除却の助成に関する拡大を考えておりますし、また、労務費等の高騰による耐震化工事費の平米単価の見直しも入っております。  一方で、東京都におきましては、特定緊急輸送道路に加え、一般緊急輸送道路にも力を入れていこうということですので、これらを合わせて研究していきたいと思っております。 ◆はたの昭彦 委員  私がその助成額のアップというのは、一つの例を提案したのですけれども、やはり何らかの今までと違う施策を、膨らませるような施策をやっていかないと、そのスピードアップを図るといってもなかなか具体的にはならないと思いますので、是非、その点を考えていっていただければなと思います。  それと、住宅市場における負の問題、悪徳リフォーム業者など関係もありまして、工法や工事の仕方、事業者の信頼性の確保というのも非常に大事だと思います。  区では、木造住宅の耐震化に関する能力を持ち、一定の基準に適合する耐震診断技術者、耐震改修施工業者を名簿に登録し、紹介をする制度を行っておりますが、登録事業者を増やし、継続した技術講習会等で施工能力の向上を図り、更に安心して仕事を頼める、そういった仕組みをつくってはどうかと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎建築安全課長 施工業者の選定につきましては、現在の耐震改修工事では、特に指定はございません。ご指摘のように、足立区の業者に優先するなどの方向性も考えられると思いますが、施工の技術とか所有者の業者の選択の自由度を尊重して、今のところその考えはございません。 ◆はたの昭彦 委員  やはり区内の業者を使うことによって、区内の経済循環を図るという観点からも、是非そういったことも考えていきながら進めていただければありがたいなと思います。  次に、一昨日、我が党の西の原委員の質疑で、学校体育館耐震強度の質問に学校施設課長は、建築基準に沿って震度7に耐えられるから大丈夫だというような答弁をされたと思います。しかし、聞きたかったのは、学校施設などの公共建築物は、更新時に構造計算で地震力対応の補正係数1.25から1.5倍で行い、結果として建築基準法を上回る強度になっていますけれども、避難所となる学校、体育館の新築ではない耐震改修でも同じような強度が出ているのかということを聞きたかったんですね。改めて答弁をお願いしたいと思います。 ◎学校施設課長 解析の方法は違いますが、基本的には国の耐震改修促進法に基づく数値を有しているという改修の方法でございますので、これは当然、安全であるというところでございます。 ◆はたの昭彦 委員  そうではなくて、更新時に新しく建った学校、体育館と同じだけの強度をその古くて耐震改修をした体育館、学校でも出ているんですかということをお聞きしているのですが、もう一度お願いします。 ◎学校施設課長 同じは同じでございます。 ◆はたの昭彦 委員  同じ強度ということで安心はしたのですが、どうしてこういう質問したかというと、熊本では地震の被害によって避難所が使えない事態が起きたわけです。熊本は地震が余り来ないから、建築基準法より少し緩くてもいいかということでやっていたと思いますが、今回、熊本で震度7という地震が2回来たわけですね。これまで地震学では、震度7の地震が短期間に二度も起きるということは想定をしていなかったと。そういう意味では、想定外の事態が起きたわけですよ。  そういう意味では、これまでの常識にとらわれることなく、災害時避難所として機能を果たせるように万全の対策を是非、図っていって欲しいなと思って質問したのですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎建築審査課長 今回の熊本地震で二度の震度7を超える地震が起きたということで、今、国のほうで有識者による委員会で3回ほど研究をしております。その結果が一昨日、5日に公表されたのですが、今の耐震基準で見直しはしないという方向を出しています。  ただし、今の基準は、建物が倒壊しない、要はその機能を失わないというところまでいってないので、防災に必要な庁舎ですとか、避難所となる公共施設ですとか、病院ですとか、そのものについては機能も継続できるような方針にするべきじゃないかということで、今、ガイドラインの作成に取り組んでいるところでございます。 ◆はたの昭彦 委員  是非いざというときに機能が果たせるように、対策を万全にしていただきたいと思います。  次に、最近、街を歩いていると、先ほども他の方が言っていましたけれども、あちこちでシェアハウスが増えているなと感じます。空き家対策や、収入が増えない中、良質で安い住宅の需要が増えるなどが要因としてあると思いますが、シェアハウスの中には、良質で運営をしっかりしているものと、中には劣悪なものもあって、新たな貧困ビジネスの温床にならないかと心配をしています。       [資料を提示]  これは私の地元に建っている、一見すると一軒家のようですけれども、これはシェアハウスで、近くに寄るとポストがありまして、ポストが11個、この建物の中にシェアハウス11部屋あるんですね。更に、一戸建て住宅の跡地に建ったシェアハウス、これは更に極小、建っているのですが、クーラーの数を数えたら18個、一軒家の跡地に建った建物が16部屋のシェアハウスになっているんですね。  こういったシェアハウス、私も、最近、近所の方から、どんな人が住むのか、またトラブルが起きないかということで不安の声が出されているんですね。こういった劣悪な住環境のシェアハウスは、実態をつかんでいく必要があると思います。  それとともに、こういった劣悪な住環境のシェアハウスは建築させないようにすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○くじらい光治 委員長  建築審査課長、簡明にお願いします。 ◎建築審査課長 はたの委員ご指摘のシェアハウスにつきましては、建築基準法上、寄宿舎に該当します。ただし、特殊建築物ですが、小規模な木造2階建て程度ですと、今の基準法の中では規制する手段がございません。 ◆はたの昭彦 委員  ワンルームマンションのときは、足立区は条例までつくって阻止をしてきたわけです。こういった新たな貧困ビジネスの温床になるようなシェアハウスを何とか生まないような対策を是非、求めて、質問を終わります。ありがとうございました。 ○くじらい光治 委員長  次に、民進党から質疑があります。 ◆米山やすし 委員  よろしくお願いします。款が産業経済費、土木費、教育費ということなので、仕事、住宅、教育という順序で質問していこうと思います。  まず、仕事ですけれども、今、足立区民68万人ですか。若干、統計によって、調査の仕方によって違うのかもしれませんが、15歳以上の方で仕事を持っている人の割合というのがわかる方いますか。 ◎産業政策課長 すみません、今、手元に資料がなくて、後ほどお答えさせていただきます。 ◆米山やすし 委員  これを就業率と言います。15歳以上の人で職業持っている人の割合、この指標というのは、私ちょっとさる事情で、こういう23区の様々な統計をとる仕事を4年ばかりやっていたのですが、この就業率というのは非常に重要なデータで、2005年には足立区の場合、15歳以上の人、高校生も入っているから100にはもちろんならないですが、これが56.5%あったんですね。2005年は100人いたら56人の方が働いていたと。2010年には、それが50.6%になったんですね。だから、2人に1人しか働いていらっしゃらないと。東京都平均は2010年の段階で60%ですから、仕事に就いていらっしゃる方の割合が低いということは、皆さんわかっていただけると思います。  どうしてこれ5年ごとかというと、国勢調査でわかるんですね。ですから、2015年のも、そろそろ発表になりますが、こうやって1年に1%ずつ減っていますから、ひょっとすると40何%になっているのかそれはわかりません。産業経済部を中心として、非常に雇用の対策に取り組んでいらっしゃるところでございますので、よもやそのようなことはないと信じますが、きょうの款で言うと、234ページ若者・就労、242ページ緊急雇用対策、240ページも若者・就労がありますね。  就業というと、例えば、ひとり親家庭の就業であったり、これはきょうの款では入らないのかなと思いますから質問しませんが、足立区においては様々な就労支援の取り組みをなさっています。きょうは産業経済ですから、産業経済部の中からお一人、その状況についてご答弁ください。 ◎就労支援課長 若者の関係でございますけれども、現在、東京労働局管内では、求人倍率が2倍を超えているという大変良い状況でございます。若者につきましても大変求人が多いのですが、その一方で、米山委員のご指摘のごとく、仕事に就いてない層もおります。  足立区といたしましても、ハローワーク足立、並びにハローワークの出先機関の若者ハローワーク等と協力して、若者の方に就労に関する情報の提供と就労についてのあっせん等を行っている状態でございます。 ◆米山やすし 委員  そのハローワーク足立、この質問すると、必ずハローワーク足立が出ます。私もよく通いました。ですから、よくわかっているのですが、北千住のハローワークに、先月ですか、これ区民には限らないですが、8,261人の方が行きましたと。仕事がどれぐらいあるかというと、これ答え言っちゃいましょう。8,000人に対して、そもそも5,410人分の仕事しかないんですよ。  皆さんハローワークに行けば、仕事がたくさんあると思っていますけれども、もちろん安倍総理がいつもおっしゃるように、全国での平均は1を超えています。東京は1.57。しかし、当区における現状というのは、有効求人倍率、フルタイムについては0.65と、8,000人行っても5,400人分の仕事しかそもそもないんです。  そのことから、まず第1に、ハローワーク足立だけの求人情報だけでは大人の2人に1人しか働いていない。みんな仕事したいかもしれない。そういう人に対しての仕事がそもそもないんです。足らない。  だからこそ、これ何度も何度も申し上げているのですが、職業安定法の改正によって自治体は無料職業紹介ができるようになったんだから、是非、当区においても、そういった試みをして、仕事を掘り起こさなきゃいけないと思っています。  こういうのがあるんですよ。ハローワークに行くと、大抵8時間が多いですね、8時間働けますかと。  この間、せっかく政務活動費を使ったので何度も言いますが、豊中で無料職業紹介所をやって、その方が非常におもしろいこと言っていました。あそこは、ハローワークはもちろん求人情報としてもらいますが、区の三、四人で一生懸命回って、年間300社から400社の求人を取ってくるんですよ。40万人の都市ですよ。僕らより少し小さい都市で300社から400社。その仕事の取り方がおもしろくて、「社長、これ、8時間に1人という求人でハローワークで見たけれども、これを4時間で2人分にならない」と、そういう交渉をするんですね。  だから、きれいな履歴書を持ってハローワークに行って仕事が取れる人は、言ってみれば、ここまでお金を使って基礎的自治体が支援する必要性というのは乏しくて、むしろ就職困難者という人たちは、皆さんハローワークに行ったことありますか、役所の人だからほとんどないかもしれないですね。求人にしても求職にしても。まず、普通の方にとって、履歴書を書くのが大変ですよ。履歴書を書いたことがありませんという方がほとんど、まずそこからやらなきゃいけない。それも大変ですよ。  それから、区内事業者を回ってよくわかるのですが、逆に社長さんたちも、商店の人たちも、ハローワークで求人、ちょっと面倒くさそうだなと。確かに面倒くさいですよ。様々なことを聞かれて、1人の求人票を書くのに2時間ぐらいかかりますよね。就業規則ありますかとか、お宅はブラック企業じゃありませんかとか様々なことを最近は聞いてきますからね。そういったことをやっていると、双方にとって、生活保護世帯とか、ひとり親世帯とか、障がい者であるとか、高齢者とか、若年とか、外国人とか就労困難者等については、ハローワーク足立というのは非常に敷居が高いんです。だからこそ、豊中市のように、何カ所も持ってやっているらしいですよ、無料職業安定所。  豊中市だけじゃないです。三鷹市は社協に委託して高齢者の無料職業紹介所、これ、きょうは産業経済だから、事業者にとっても、区の人たちが来ます。お宅どうですかと。300社から400社近く回るわけですから、何とか社長のところで仕事出してもらえないですかねという会話の中で、じゃ、就業規則やってみようかと。就業規則に関する補助金、足立区あるんですよとか、これ別に困窮者対策以外に中小企業対策にもなるんですよ。これ豊中市の人たちの受け売りですけれども、こういうパンフレットをいただいてまいりました。  では、中小企業対策の観点から、こういった求人についての情報の掘り起こしを区から尋ねに来るということ、そういった仲立ちをしてみるということについて、ご興味のある方というのは変だから、中小企業の担当の方お願いします。 ◎産業政策課長 中小企業支援課長おりませんので、私のほうからお答えさせていただきます。  中小企業支援課では、専門職としてアドバイザーとか、マッチングクリエイター等雇っておりまして、その方々が地域を回っておりますので、今、米山委員がおっしゃったように、地域を回る中でそういった求人についても聞くということを広めていくということは可能だと思いますので、それは検討させていただきます。 ◎産業経済部長 今、産業政策課長ご答弁申し上げましたけれども、その他の補足でございますが、中小企業支援課の中では、今、先ほど米山委員お話しありましたけれども、各種規則を制定するということに対して補助金の支給なども実際には行っております。 ◆米山やすし 委員  例えば障がい者の方を雇用すれば補助金が出るとか、様々な中小企業にとっても手厚い仕組みがあります。ただ、障がい者について言えば、就労移行支援事業所という東京都が指定した事業所が足立区にも10カ所近くあります。だから、障がい者は、逆にそういった専門機関がある。そして、生活保護については、福祉事務所等がそういった困窮者世帯の事業としてやっていると。抜け落ちているのは、高齢者なんですよ。ひとり親については親子支援課とかある。高齢者のシルバー人材センター以外の就労支援について、今後、考えていただければなと思います。  仕事の次、住まいにいきます。住宅、区営住宅、先ほど、くぼた委員がおっしゃった中央本町四丁目第2アパートですが、これも41億円、足立福祉事務所の七千何百万円の備品とか除いて41億円かかったわけですね。福祉事務所の公共部分に10億円としたら大体30億円、120戸ですから3,000万円弱の部屋をこうやって120戸つくったわけですよ。
     それで、先ほどのくぼた委員に対するご答弁で、120戸に対して、今、入っていらっしゃる方が48名、では残った部屋はどうするのですか。 ◎住宅課長 現在、年内に49戸の戻り入居を予定しております。残りにつきましては、次期集約建て替えに関して検討を今、進めているところでございます。 ◆米山やすし 委員  71部屋ですよ。3,000万円弱の部屋が71部屋空いていると。これもったいなくて、もったいなくて。今のご答弁だと、集約をかけた、恐らく大谷田二丁目とか幾つかありますね。それから、竹の塚六丁目に幾つかありますよ。それ合わせた123名の方が旧耐震の区営住宅から移る、それいつやるの。今後、建て替えの予定の人のために、71部屋をずっと空けておきますというご答弁のようにとりましたが、その建て替え、それ何年後にやるんですか。大谷田二丁目とか、竹の塚六丁目とか、今後、建て替えしなきゃいけない区営住宅を。  区営住宅の建て替えやめろと言っているわけじゃないですよ。ずっと空けておくことが政策的にどうなのかということですが、その辺、時期的なものはどうなんですか。 ◎建築室長 早急に、その検討案をまとめていきたいと考えております。早急にです。 ◆米山やすし 委員  この種のことは、僕は関原のコミュニティ住宅のことでさんざんやっていますよね。ああいう事業用住宅について空いているのはもったいないと。  関原のまちづくり系の方の住むためにやっていらっしゃる60余の住宅があるけれども、去年、聞いたら15部屋空いていますと。今年もまた聞きますか、関原付近における区が持っている事業系住宅の現在の空き部屋。 ◎密集地域整備課長 9月1日現在で、空き部屋13戸ございます。ただ、今、他の都市計画道路の関係で移転したいという方が何戸かございまして、今年度末には7戸まで減るような予定でございます。 ◆米山やすし 委員  その辺の感覚が、例えば民間のアパート経営なさっている方だったら、とにかく稼働率、稼働率。  足立区というのは、このどこかのあれによると、固定資産として1兆円近くの固定資産を持っていらっしゃるんですね。それはいろいろ道路とか入れてですけれども、それの運用を5%でやれば500億円入るみたいなことをすぐ考えるんですが、とにかく、この持っている資産をフル活用しなければいけないときに、僕が去年聞いて12部屋ですと。今年は13部屋ですと。つまり、1年間、関原のコミュニティ住宅については空いていたわけじゃないですか。  僕が提案したように、今、足立区の女性で妊娠したと。普段は他の自治体に住んでいるけれども、お母さんは足立区だから里帰りして産みますと、よくあるパターンじゃないですか。だけど、家は狭いから里帰りの期間中だけでも部屋を貸してくれないかというのがあるんですよ。平成24年に、公営住宅法、変わりましたよね。民進党も、旧政権も悪いことばっかりしてないんで、かなり柔軟に地方公共団体の裁量でできるようになっているんですから、その辺を柔軟に期限付新婚住宅貸出しとか、そういうのはどうなんですか。 ◎副区長 ただいま建築室長のほうから早急にという言葉がございましたけれども、これは本当に早急というぐらい、場合によっては来週、再来週の建設委員会にご報告できるぐらいの形に検討が本当に進んでおります。  ただ、やはりこの事業について建設委員会がご報告の原点になっておりますので、今、米山委員のほうから聞かれて、ここでお答えするということがルールとしていいのかどうかというのもありますので、本当に、一、二週間お待ちいただければ、かなり詰まっています。どういうふうに使うか、それについては、今ご提案のありました事業用、例えば子どもの貧困対策ありますけれども、そちらでも欲しい、できればそちら公募したいというぐらいありますので、その公募用の枠とかいろいろ今、準備していまして、その総合的なものを、今、建築室長が言った早急にという言葉は、来週、再来週にでもというぐらいのスピード感でございますので、ご理解を賜ればありがたいと思います。 ◆米山やすし 委員  幸いなことに、私、建設委員なんですね。楽しみに待っていたいなと思います。  足立区の区営住宅条例、久しぶりに読んでおりました。そうすると、第9条、区長は、事業用住宅に十分な空きがあり、かつ住宅市街地総合整備事業に支障がないと見られる範囲で、規則で定める者に事業用住宅を一時的に使用させることができるとあります。  ですから、本当に区長のご決断次第で、様々な困窮世帯向けに区営住宅の活用、それが本来改装で15万8,000円なのか、裁量なのか、25万9,000円まで許すのか、そういった法的なものは、様々、そのプロなんですからお考えになっていただいて、先ほど他の委員からもありましたけれども、本当にこの子育て世帯をどうやって自治体に招くかというのも競い合っていますよね。  北区、3世代住宅建設助成、豊島区、子育てファミリー世帯家賃助成、板橋区、新婚子育て支援制度、23区で、子育て世帯とか、新婚とか、ファミリーとか、是非その辺、住宅マスタープランもできることですし、その辺の考えというのはどんなふうになっていますか。 ◎住宅課長 他区の状況は確認しているところでございます。足立区におきましても、そうした助成制度につきまして、他区の状況を調査しながら、関係部署とも協議しながら研究してまいりたいと考えております。 ◎建築室長 今、国でも子育て支援に関するメニューはいろいろ出始めております。住宅政策審議会の中でも、この件につきまして深く議論できればと考えております。 ◆米山やすし 委員  公営住宅法に基づく足立区営住宅条例、読んでおりますと、配偶者のDVに関して、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律第3条の規定によるとありますので、その規定する被害者とありますけれども、この間の改正で、その配偶者以外の、付き合っていたら急に暴力を振るうようになったという、暴力を受けた被害者についても、この区営住宅等に入れるような文言に、これを読むと、法律の名前は直っているんだけれども、この本文が、法第28条の2のところが、東京都の住宅条例なんか読むとちゃんと入っているんだけれども、この辺については、足立区はどういう事情だったのか、僕はいなかったからわからない。 ◎住宅課長 米山委員のご指摘の内容につきましては、ちょっと調べさせていただきまして、後でご報告させていただきたいと思います。 ◎副区長 条ずれといいますか、改正がもし間に合っていないとしたら、非常に申しわけないことでございますが、基本的にそういう趣旨については尊重されるべきで、やはり事業用ということで、どうしても緊急に必要なもの、それについては当然、開放していくといいますか、提供していく、それが基本であると思います。 ◆米山やすし 委員  それから足立区営住宅条例第5条、現に同居し、又は同居しようとする親族(婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者その他婚姻の予約者を含む。以下同じ。)とあります。この親族に、同性のパートナーは含まれますか。 ◎住宅課長 含まれないと認識しております。 ◆米山やすし 委員  URは含むという解釈を10年前からやっていますけれども、足立区においては、いわゆる同性のパートナーの入居というのは、この文言ではできないという理解でいいのですか。 ◎住宅課長 そういう認識でおります。 ◎都市建設部長 血縁関係のない場合の同性のパートナーについては、親族というふうにはみなしておりません。 ◆米山やすし 委員  きょう文科省から来た方もいるけれども、文科省においては、今年になって4月、その頃は足立区にいたからわからないと思いますが、各行政に対して、教育現場におけるLGBTの子どもに対する配慮を最大限するようにという通知を出していますよね。区営住宅の件はおいおい考えていくとして、今それを聞いて一番まずいんじゃないかなと思うのは、子どもたちのことです。  LGBTって日本労働組合総連合会の調査によると8%ですよ。日本労働組合総連合会が8月に調査したのですが、電通の調査だと7.6%。きょう100人ぐらいの方いらっしゃいますから、ざっと言って7人、8人はいらっしゃるはずですよ。カミングアウトしろと言っているわけじゃないですよ。  そういうことじゃなくて、大人だからまだいいけれども、大体5年生、6年生ぐらいから、あれって思い出すと。今、1万4,000人の中学生いますよね。8%ですよ。そうしたら1,000人近い子が、何らかの配慮が、修学旅行だとか、体育の授業だとか嫌だなと思っているはずなんですが、その辺について教育現場の方で誰かわかる方いますか。 ◎教育指導課長 その中でも性同一性障害に関しては、十分配慮して対応するように、文科省、また人権教育プログラムにも書かれていますので、教員はそういう認識で指導を行うということ、また個別に十分配慮する必要があると言っていますので、そういう対応をとるように進めているところです。 ◆米山やすし 委員  大体AB型が9%、左利きが10%、よく言いますが、大体それぐらいは何らかの意味で違和感を感じていらっしゃる方がいると。特に子どもたちは、それがいじめとか、自死を選ぶとか、そういうことに結びつきがちであるという観点から、文科省もこんな何度も何度もやっておりますので、足立区いじめ防止基本方針であるとか、そういったことにもしっかりと、やっておりますよなんて、文書でLGBTと足立区の男女共同参画プラザも含めて見たことないですよ。その辺の配慮をしていただきたいのですが、最後にどうですか。 ○くじらい光治 委員長  あと6秒です。誰か答えられますか。 ◎教育指導課長 人権に配慮というような点で、丁寧な指導をしてまいりたいと思います。 ○くじらい光治 委員長  次に、無会派から質疑があります。 ◆土屋のりこ 委員  最後ということで、皆さんよろしくお願いします。  きょうは、第6款の土木費に関する項目からいきたいと思います。  まず、一番最初にお伺いしたいのですが、盛土、豊洲で大問題になっていますけれども、最初8月に新市場への移転が延期になるニュースを見たとき、ここまで大ごとになるのかなと思ったのですが、情報の出し方が巧妙だなと感じたのですが、基準値を超える汚染物質まで出てきてしまって、今、物議を醸していますが、ちなみに、足立区内の公共事業で、こういった盛土を必要とするような公共事業はあるのかどうか。例えば、昨年度どういったものがどれくらいあったか、ちょっと実態がわからないのでお教えください。 ◎街路橋りょう課長 都市計画道路を整備するときにおきましては、過去に土壌汚染がないかという形で、環境局のほうに届出を出してやるような状況でございます。  土木の中で、昨年度においては特に問題が発生したところはなかったような形で認識してございます。 ◆土屋のりこ 委員  問題があったかどうかじゃなくて、盛土を必要とする公共工事が行われているかどうかということで、いかがでしょうか。 ◎街路橋りょう課長 土壌汚染があった場合につきましては、封じ込めという形で土を盛る方法、それからコンクリートで封じ込める方法をとる場合がございます。 ◎市街地整備室長 区画整理事業で土壌汚染があった佐野六木土地区画整理事業は、土壌を完全に入れ替えたと。具体的には平成27年5月に着工して、7月に完了いたしましたが、そういう事例がございます。 ◆土屋のりこ 委員  使用されることもあるということで理解しました。これから、この盛土というのが全国でも気にしなければならなくなってくるということをちょっと危惧しています。  なぜかと言うと、環境省が福島第一原発から出た高濃度汚染土、これを全国の公共事業で再利用できるという方針を決めました。試験的にこの汚染土の1,000袋を使って盛土をつくってみるということをやり出しています。それも何と1kg当たり8,000Bqという高濃度のもので、これまでの原子炉等規制法では、再利用基準は1㎏当たり100Bq、それが8,000Bq、80倍もの高い汚染されている土を環境省は公共工事にのせて全国にばらまいてしまおうということをおっしゃり出したということなんです。  大量の盛土を必要とする工事というと、想起されるのが東京五輪というのもありますが、道路建設とかオリンピックの競技施設建設とか、こういった辺りちょっと気になるところですが、東京新聞によりますと、東京都は環境省の指針を知らないと。放射能汚染土の使用は検討していないということを話しておられますが、どうでしょうかね、当区では、この放射能汚染土の利用ということに関して、使おうということがあるのか、やめておこうということがあるのか、どういった方針で考えておられるでしょうか。 ◎都市建設部長 これまでいろいろな土壌汚染の封じ込めですとか、入れ替えの土については、全て検査をして安全な土に入れ替えております。  なお、福島第一原発の土壌については、そういうものを使うということは一切、私どもに来ておりませんし、今のところ全く使うという考えはございません。 ◆土屋のりこ 委員  使わないということですので、このまま変えないでいただきたいと思います。100Bq以上がだめだと言っていたところから、いきなり8,000Bqというのは、ちょっとひどいというか、人間の体はそんな急に放射能に対して強くなれるわけではありませんし、現にドイツの「メディスン」というネット専門の医学雑誌がありますが、ドイツと日本の医師らの共著による新たな論文が発表されたところによりますと、東北6県、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬の周産期死亡が、2011年3月の事故から10カ月後より急に15.6%も増えている。約3年間で165人増加しているということが発表されておりまして、その状態がそのまま2014年まで推移しているということで、これまで保健衛生の向上から減少傾向にあった死産、周産期死亡が、逆に東北では増えているということも報告されています。  こういった東北エリアで起きているのは、チェルノブイリ原発事故後にウクライナなど東ヨーロッパ、ドイツなどで観察された結果と同じだと、この論文は結論付けておりました。  こういったこともありますので、遮蔽して環境省もその汚染土を使うと言っていますが、地震があったりすると環境中にも出てきたりしますので、こういった土が、今後、足立に限らず、全国の公共工事に使われなければいいなということを考えています。  次に、自転車走行路の安全確保についてお伺いしたいと思います。  花畑街道と言って通じますかね。六町から北千住に出るときに、この通称花畑街道をよく通ることが私は多いのですが、結構、交通量が多い道路です。六町に住んでいまして、つくばエクスプレスを使うか、最近時間に余裕のあるときは六町の駅前から結構バスが出ておりますので、バスを使って北千住まで出るということをしています。  今回、度々、質問にも上っています、例の位置情報と地図サービスを利用してスマホでモンスターをコレクションする新しいゲームというやつがありますが、私も新しいもの好きなもので、試しにやってみたりしているのですが、ただ、歩きながらやるのは危ないということで、基本的に移動中、バスに乗っているときとか、電車で座っているときとか、主に移動のときにやって、歩きながらはやっていないですけれども、そういうことで最近バスに乗ることが増えて、より感じることなのですが、この花畑街道、すごく道幅が狭いということです。  六町から区役所に来るときは、自転車で来ることもあるのですが、主に環七を通ればいいので、道路幅も広いし、自転車通行に不安は感じないです。しかし、花畑街道となると、バスに乗って前を自転車が走っていたりすると、ちゃんとその自転車の方は、結構、東京の方って、皆さん法律守られるので、車道を走っている方が多いのですが、その自転車が車道を走っているときにバスが後ろから追いついていくと、バスぐらいの幅だと追い越せないということで、自転車の方も危険を感じて歩道に移られたりするのですが、バスもゆっくり走っている自転車を後ろからあおるというふうなこともあったりして、ちょっと危ないなというふうなことを感じることがあります。  この前の「あだち広報」で自転車ナビマークの設置が進んでいるということが書いてありましたが、6月10日の1面で取上げられていましたが、そういった正しい走行方向を示すことで、車も自転車を意識するし、車道の自転車走行がより安全になるという報告を見たこともあります。  こういった花畑街道の安全な自転車走行環境づくりに向けて、何かいい知恵がないかなということでお伺いしたいと思います。 ◎交通対策課長 今、土屋委員ご指摘の花畑街道でございますけれども、やはり道路の幅員自体が、かなり狭いということと、バスをはじめ交通量も多いということで、なかなか根本的な対策というのは打ちづらいようなところになっています。  我々としては、まず、自転車の利用ルールを守るということで普及啓発活動を一生懸命やっているところでございますが、ハード面の整備ということでございますので、自転車ナビマーク、梅島駅周辺でかなりの量を整備、警視庁のほうでやりましたけれども、どういったことができるか、花畑街道だけではなくて、他の路線、区内たくさんございます。  まず、我々としては駅周辺が重要かなと思っていますけれども、整備の在り方について今、検討しておりますので、今後、その辺をまとめて皆さん方にご報告したいと思っています。 ◆土屋のりこ 委員  車が多いところ、道幅狭いところで是非、お願いしたいと思います。  次に、教育費、社会教育費の項目で、生涯学習センター等の利用に当たってということでお聞きしたいと思います。  区内に、区民が利用できる施設たくさんありますけれども、前からちょっと疑問に感じている点を少しお聞きしたいと思います。  他の区では営利目的の使用は規制されるところが多いですが、足立区の施設の場合、多くが宗教、政治目的の利用はだめですということが書かれています。昨年度、私も災害・オウム対策調査特別委員会の委員だったので何となく察しはつく気はするのですが、こういった制限を設けるに至った理由というのは何があるのでしょうか。 ◎地域文化課長 地域学習センターの利用に関しましては、社会教育法の中の第23条だと記憶していますが、そこに書いてある運営方針という部分を適用しております。 ◆土屋のりこ 委員  私も使ったりしますし、知り合いの方でキリスト教の牧師さんとか地域活動されている方も、子ども食堂とかやっていきたい、そういう打ち合わせに使いたいという方からも、だめなのかなと聞かれたりもするのですが、この宗教、政治目的というのはどういうことなのか。勧誘をするというのがだめということなのか、明確な規定はないということも耳にしたのですが、その場その場での判断になるのか。どういったことで判断されているのでしょうか。 ◎地域文化課長 宗教団体を締め出すということではありません。まず、宗教活動という名の中で、例えば特定の布教活動だとか、そういったものを、学習センターを使ってされることについては、お控えいただきたいという話でございます。  ただ、宗教の団体であっても、会議室を利用して会議をなされるとか、打合わせをされるとか、また、今、お話にありましたような公的な活動の打合わせをするということであれば、窓口でお話をいただければ、私どものほうでお受けできるかと思っております。 ◆土屋のりこ 委員  ありがとうございます。宗教、政治と一言で言っても難しいところで、憲法が言う言論、表現の自由というのを保障して、抑制される方も中にはいらっしゃるのかもしれませんが、積極的に区民の方が自発的に地域活動をしたいというときに利用できるような公共施設運営というか、運営管理者への指導をお願いしたいなと思います。  次、教育費に関してお伺いしたいと思います。  政府が子どもの貧困対策大綱を策定しましたが、基本方針の第1では、我が国の将来を支える積極的な人材育成というのを挙げて、教育、育児相談などの教育環境整備に対策をほぼ限定してしまっているように思います。これでは子どもの貧困の連鎖を断ち切ることにならないんじゃないかと危惧を持っているところです。  子どもの貧困対策の根幹は、やはり所得再配分政策にあると考えます。学ぶ意欲が満たされて、就労することで、人間らしく暮らせる安定した賃金を得ることができるようになること、それが連鎖を断ち切るには必要なことだと考えます。  就労しても不安定雇用、低賃金という環境では、貧困の問題は解消されないというのが、今の現状になっていると思います。  こういった育児、発育支援にとどまらない施策が、この分野で先陣を切る足立区に今後、求められる姿勢ではないかと考え、幾つか質問をさせていただきます。きょうは一つになるかもしれませんけれども。  まずは、義務教育の無償化を目指してということで、義務教育の完全無償化、貧困対策に必要な政策だと思います。  今、山梨県の早川町というところでは、2012年から義務教育完全無償化をされています。給食費、修学旅行費、卒業アルバムの制作費、教材費など、義務教育に関わる経費全てです。完全無償化をし、子育て世代の移住促進を打ち出しておられます。  昨今、都内で働きつつ、東北とか、三、四時間、新幹線や高速バスで近郊へ通ってというライフスタイルが増えているような時代です。足立で働きつつ、山梨県の早川町に住んで子育てを選択するということも、ある人にとっては選択肢となり得るのかなと感じます。  また、京都府伊根町では、教育大綱基本施策に教育費無償化の推進というのが明記され、2015年から給食費、修学旅行費、教材費などが無償化されています。  北海道足寄町では、小・中・高校生の給食費無償化をされています。滋賀県長浜市でも、この2学期から小学校給食費が無償化となっています。  せっかくここまで、子どもの貧困対策で全国に名前を売っている足立区なのですから、ここまで来ているのですから、教育費の完全無償化というのを将来の目標に、視野の中に捉えていくべきではないかと、こういった各地の流れを見ると思えてくるのですが、どなたかいかがでしょうか。 ◎学校教育部長 給食費の無償化につきましては、様々なご意見はあろうかと思いますが、私どものほうでは、学校給食法に基づいて保護者負担が原則とされているという考え方で、現在は食材費をいただいております。  それから、根幹的な考え方といたしましては、足立区の貧困対策でございますが、将来、足立区を支えていくような人材を育てていく、これが貧困対策というものの根幹である、要するに人材育成が最も大切であるという考えでございますので、単に所得の再配分という考え方で進めているわけではございません。 ◆土屋のりこ 委員  もう一つ、これは教員をしている方からよく言われることですが、きょうもちょっと出ていたかと思いますが、就学援助の基準、足立区は1.1ということで、ほぼ生活保護基準で幅が狭いのではないかということがよく言われます。就学援助の基準を広げて欲しいという声は、区のほうに寄せられていないでしょうか。 ◎学務課長 特にそういった声は聞いておりません。 ◆土屋のりこ 委員  聞いていないということなので、当事者の方に声を掛けて、是非、思っているなら、声なき声じゃないですけれども、声に出して言っていきましょうということで私も働き掛けたいと思いますし、私自身も、その1.1は狭いんじゃないかなと思いますので、広げていただきたいということを求めさせていただきます。  先ほど人材育成ということで、所得再配分ではないと言い切られましたが、全く政府に追随しているというか、足立区独自の、政府に追随するだけではなく、本来的な真の貧困対策ということで所得の再配分がその根幹に座るべきだと私は考えますので、また折を見て要望をしていきたいと思います。  もう一度、土木費に戻って、エリアデザインに関して、1日目のこの場では堀切駅で出会った方の話をしましたが、きょうは西新井駅を取上げたいと思います。  西新井の駅は、本当に下町というか、足立区という感じのまちで、行くといろいろな区民の方に声を掛けていただくというか、要望が寄せられる駅です。足立区議会議員ですとか言って、朝とか昼間とか挨拶をしていると、これ何とかしてよということでいろいろな方の要望をいただくのですが、そういった下町的な人と人の近さがあるというか、区民の方の声が身近なエリアだなと感じています。  この西新井、梅島エリアがエリアデザインの中に加えられたということで、問合せくださっている方たちにも、こういうふうになってきているんですよと、明るい話ができてほっとしたところです。  けれども、私が、区のエリアデザイン計画に新規地区として加わって、駅前広場と東西連絡通路などの検討が今、されているんですよと言うと、完成する頃まで生きてられるかなという方もおられれば、今は子どもが小さくて東西通路で困っていんだよなとか、その頃には大人になっているだろうなということで、時間がかかるというか、今、進み出したと言っても、諦め口調で返される方もおられます。  繰り返しのことになるかもしれませんが、区役所に是非、届けて欲しいということで聞いておりますので、質問させていただきたいと思います。  そもそもですが、先日の本会議でも、かねだ議員の一般質問で西新井駅、取上げられていましたが、その中で竹ノ塚駅のように立体交差にしていくのが難しい駅でもあるという質問に対して、議場の議員の方々から、「そんなことないよ」という激励のやじが飛んでいたのですが、西新井を立体交差にすることというのは検討されているのでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 西新井駅でございますけれども、今、踏切対策として取り組んでいるというのが第一になっておりますので、今すぐに西新井駅の立体交差というところに関しては、高架化の検討はされていない状態でございます。 ◎市街地整備室長 今、環状七号線の西新井陸橋の補強の工事、鋼板に架け替えの工事をやっている最中でございます。あれが地下、若しくは平面にならない限り、あの立体化は無理だということでございます。 ◆土屋のりこ 委員  わかりました。ありがとうございます。その質問にありました東西自由通路についての中で、4月にアンケートをとって、メリット、デメリットを検討されているということが言われていましたが、その内容について、可能な範囲でお聞かせ願えませんか。 ◎まちづくり課長 今年の5月に現在の西新井駅周辺及び環七、それとリライズガーデンの通路の3カ所で聞き取り調査等を行いました。  駅については、当然、利用の数が結構多かったという状況の中で、それを踏まえまして、西新井駅につきまして、今の状況の中で地下とか地上とか、どういったものの自由通路の可能性が高いかということを検討中でございまして、できれば来年の3月までに方向性を出したいと、今、検討しているような状況でございます。 ◆土屋のりこ 委員  もう一つ、これも多い意見で、駅の改札へ上がるエスカレーターの問題ですが、私も雨とか降っていると結構、滑るというか、私ですらちょっと危ないなと感じるときがあるのですが、このエスカレーター設置の検討状況、ちょっと本会議で聞き漏らしたのですが、新たなタウンづくりの中で検討ということで答弁されていたかと思いますが、短期的にはやらずに、長期的視点でということでしょうか、どうでしょう。 ◎まちづくり課長 現在の駅におきましては、現状の構造の中では、鉄道事業者のほうではエスカレーター等の設置は難しいという回答を得ています。  現在、そういう中で、長期的な視野の中で、西新井駅の顔づくり、どうしようかという中で、その出口のエスカレーター及び駅構内エスカレーター等について検討しているような状況でございます。
    ◆土屋のりこ 委員  見ず知らずの私にもそういった声を掛けてきてくださる方が何人かおられるということなので、本当に地域の困り事なのだろうと受け止めています。  区のほうでも、新規エリアデザインということで、西新井エリアをより魅力あるまちにしていこうということで努力されていることと思いますので、そういった努力が住民の方に可視化されるよう私も情報発信していきたいと思いますが、昨日も斬新な1面だと好評な区の「あだち広報」の1面等で、こういったエリアデザインを取り扱われることはお考えではないでしょうか。 ◎広報室長 なかなか今までもタイミングが合わず、所管とはいろいろ調整を図っているところでございますけれども、1面になるかどうかは、今後、また所管と調整させていただきたいと思います。 ◆土屋のりこ 委員  私も、足立に越してきて一番違うのが広報ということで、前はポストに入っていた広報はそのままごみ箱に行っていたのですが、最近、区議会議員ということもあるので、ちゃんと読むと、1面は絶対見ますし、中もちゃんと開けるということで、結構、区民の方も1面は読んでくださる方が多いという声を聞いていますので、そういった知りたいと望んでおられるような情報を是非とも掲載していっていただきたいと思います。  あと40秒ということなので、大先輩の市川議員もこの前本会議でされていましたが、付け足しということで少しお話したいと思います。  おっしゃられていた相模原での障がい者殺傷事件に関して、分けないと、共にあるということが再発防止なんだということを付け足しでおっしゃられていて、私もなるほどなと感じました。  おぐら議員も障がい者平等研修に触れられていましたが、その中で、障がいというのは社会の中のどこにあるのか、そもそも障がいは何なのか、ということが大切だと思いますので、障がいというのは社会のどこにあるんだろうということを、皆さんとともに考えながら、多様性の尊重される、平等に共同に生きれる社会を共につくっていきたいと思います。  ということで時間になりました。ありがとうございました。 ○くじらい光治 委員長  ご苦労様でございました。お疲れさまです。  本日の審査はこの程度にとどめ、散会いたします。          午後4時00分閉会...