足立区議会 2016-04-21
平成28年 4月21日文教委員会-04月21日-01号
平成28年 4月21日文教委員会-04月21日-01号平成28年 4月21日文教委員会
午後1時27分開会
○馬場信男 委員長 委員お揃いですので、ただいまより文教委員会を開会いたします。
○馬場信男 委員長 初めに記録署名員をご指名申し上げます。吉田委員、
鈴木けんいち委員にお願いいたします。
○馬場信男 委員長 次に、異動管理職の紹介があります。
まず教育長から、異動のあった部長級職員の紹介をお願いいたします。
◎教育長 私から、4月1日付で異動がございました文教委員会所管の部長級職員を紹介させていただきます。
須原愛記学力定着対策室長です。前任職は文部科学省生涯
学習政策局情報教育課長補佐です。
続きまして、
鳥山高章子ども家庭部長です。前任職は総務部総務課長で、今回、昇任であります。
続きまして、
今井伸幸子ども家庭部こども支援センターげんき所長です。前任職は
足立福祉事務所長です。
次に伊藤良久生涯
学習振興公社事務局長です。前任職は
子ども家庭部長です。
○馬場信男 委員長 続いて、学校教育部長から異動のあった所管の管理職級職員の紹介をお願いいたします。
◎学校教育部長 私からは、学校教育部内の異動があった課長級職員を紹介いたします。
向井功至学校経理課長です。前任職は
総務部行政監察担当課長です。
斎藤一裕学校指導担当課長です。前任職は
学校教育部教育指導室統括指導主事で、今回昇任でございます。
渡辺隆史学校改築担当課長です。前任職は
建築室建築安全課長です。
渡邉勇学務課長です。前任職は
子ども家庭部こども支援担当課長です。おいしい給食担当課長を兼務しております。
○馬場信男 委員長 続いて、
学力定着対策室長から異動のあった所管の課長級職員の紹介をお願いいたします。
◎
学力定着対策室長 私から、
学力定着対策室内の異動があった課長級職員を紹介いたします。
森太一学力定着推進課長です。前任職は
教育次長学力定着推進担当課長です。
飯塚尚美就学前教育推進課長です。前任職は教育次長幼児
プロジェクト推進担当課長です。
○馬場信男 委員長 続いて、
子ども家庭部長から異動のあった所管の課長級職員の紹介をお願いいたします。
◎
子ども家庭部長 私から、子ども家庭部内の異動があった課長級職員を紹介いたします。
上遠野葉子子ども政策課長です。前任職は
絆づくり担当部絆づくり担当課長です。
金子俊之待機児ゼロ対策担当課長です。前任職は
資産管理部営繕管理課建築第二係長で、今回昇任でございます。
松野美幸子ども施設整備課長です。待機児ゼロ対策担当課長を兼務しております。
森田剛子ども施設運営課長です。前任職は
足立福祉事務所中部生活保護第一課長です。
千
ヶ崎嘉彦子ども施設入園課長です。前任職は
子ども家庭部青少年課ギャラクシティ支援担当係長で、今回昇任でございます。
○馬場信男 委員長 続いて、
こども支援センターげんき所長から異動のあった所管の課長級職員の紹介をお願いいたします。
◎
こども支援センターげんき所長 私からは、
こども支援センターげんき内の異動のあった課長級職員を紹介いたします。
西野知之教育相談課長です。前任職は
こども支援センターげんき所長です。
高橋徹こども家庭支援課長です。前任職は
足立福祉事務所生活保護指導課長です。
なお、支援管理課長は
こども支援センターげんき所長の私が事務を取扱います。
○馬場信男 委員長 次に、組織改正に伴う新組織の事務分掌に移ります。
まず、学校教育部長から説明をお願いいたします。
◎学校教育部長 私より、学校教育部の組織改正につきまして概要をご説明させていただきます。
教育次長組織を廃止し、
学力定着対策室とし、
学力定着推進担当課を
学力定着推進課に、
幼児プロジェクト推進担当課を就学前教育推進課にいたしました。
また、学力調査と補習教室等の
学力対策委託事業の事務を教育指導室から、そだち指導や教科指導等に従事する区専門非常勤の採用・服務事務を教職員課から、それぞれ
学力定着推進課に移管いたしました。
また、学校経理課を新設し、学校の経理に関する事務を教育政策課から学校に勤務する区職員の人事、服務や教職員の給与、旅費、福利厚生等に関する事務を教職員課からそれぞれ移管いたしました。
学力定着室の設置に合わせ、教育指導室を教育指導課に名称変更をいたしました。
また、体力向上施策、オリンピック・
パラリンピック施策を所管する
学校指導担当課を新設いたしました。
○馬場信男 委員長 続いて、
子ども家庭部長から説明をお願いします。
◎
子ども家庭部長 私より、子ども家庭部の組織改正につきまして、概要をご説明申し上げます。
子ども・子育て支援新制度の趣旨・目的を踏まえた施策の展開及び増加しております教育相談、児童虐待等の課題に対応していくため、大幅な組織改正を行っております。
まず、新制度における多様な子ども・子育て支援策を総合的かつ効果的に推進していくため、子ども家庭課を子ども政策課に改称いたしております。
次に、子ども・子育て支援課と子ども・子育て施設課を廃止し、保育施設の整備及び私立保育園に関する事務を
子ども施設整備課に、保育施設への指導及び区立保育園・こども園の運営に関する事務を
子ども施設運営課に、保育施設への入所及び地域型保育に関する事務を
子ども施設入園課に再編いたしました。
また、
こども支援センターげんきに部長級の所長を新たに設置しております。
所内組織として特別支援教育に関する事務を所管する支援管理課、それから、教育相談・登校支援に関する事務を所管する教育相談課、子どもの養育支援及び児童虐待に関する事務を所管する
こども家庭支援課を設置し、課題解決を図るための体制強化を図ったところでございます。
○馬場信男 委員長 次に、5、陳情の取下げを議題といたします。
区議会事務局次長より報告があります。
◎
区議会事務局次長 27受理番号49 区立学校施設の木質化とトイレの快適化を求める陳情につきましては、平成28年3月24日付、議長宛てに陳情者から取下願が提出されましたので、ご報告いたします。
○馬場信男 委員長 副議長から本陳情の取扱いにつきまして報告をお願いいたします。
○渕上隆 副議長 本陳情につきましては、第2回定例会において撤回の承認をいただくことになりますので、よろしく取り計らいお願いいたします。
○馬場信男 委員長 ただいま副議長から報告がありましたとおり、本件につきましては委員会の取扱いは継続審査といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○馬場信男 委員長 ご異議ないと認め、継続審査とすることに決定いたしました。
○馬場信男 委員長 次に、陳情の審査をいたします。
27受理番号44 情緒障がい
等通級指導学級での指導の存続と情緒障がい児教育の充実・発展を求める陳情、受理番号12 中学校の
特別支援学級通級指導学級(情緒等)の増設等を求める陳情、受理番号13 中学校の
特別支援学級通級指導学級(情緒等)の「特別支援教室」について
検討委員会設立等を求める陳情、以上の3件を一括議題といたします。
受理番号12、受理番号13は新規付託のため執行機関の説明を求めます。
◎
こども支援センターげんき所長 それでは文教委員会の陳情説明資料をご覧いただきたいと思います。
まず1ページでございますが、件名、受理番号12の中学校の
特別支援学級通級指導学級(情緒等)の増設等を求める陳情でございます。
陳情の要旨でございますが、特別支援教室の実施までに
特別支援学級通級指導教室(情緒等)を増設し、専門知識・経験のある教員を増やしていただきたいという内容でございます。
陳情者等は請願文書表のとおりでございます。
内容及び経過につきましてご説明をさせていただきます。
現在、足立区の中学校では中学校2校(第十中、花保中)でこちらの通級指導学級を設置しております。
1番の経緯でございますが、昭和59年に花保中学校、平成2年に第十中学校に情緒障がい学級を設置し、現在に至っているということでございます。
表のとおり、在籍生徒数の経緯を書かせていただいております。
2番でございますが、情緒障がい
等通級指導学級の教員の現状につきましてご報告いたします。
こちら、(1)に書かせていただいたように、第十中につきましては7名、(2)の花保中につきましても7名、それぞれ経験年数と人数を記載させていただいております。
3番の中学校への特別支援教室の導入につきましてでございますが、こちらは受理番号13のほうで改めて、合わせてご説明したいと思いますが、今年度から4区市でモデル事業を行うという通知がございましたので、そちらのほうをご説明をさせていただきたいと思います。
続きまして、2ページの受理番号13をご覧いただければと思います。
件名は中学校の
特別支援学級通級指導学級(情緒等)の「特別支援教室」について
検討委員会設立等を求める陳情でございます。
陳情の要旨といたしましては、1つ目、東京都の第三次実施計画「特別支援教室」について、現行の通級指導学級の先生方を加えた検討委員会を早急に設立して欲しいということ。
2番目といたしましては、現在の通級学級の教育水準を落とすことのないように、保護者や関係者の意見・要望を十分に聞き取って計画的に制度の充実・向上に力を注いで欲しいということでございます。
陳情者等は請願文書表のとおりでございまして、内容及び経過に移らせていただきます。
先ほどもお話をさせていただきましたように、現在、通級のほうの中学校の設置は2校でございます。
1番、これまでの経緯と現状ということでございますが、今年度から小学校に3年間をかけて全小学校に特別支援教室を設置するということでございます。導入に当たりましては、平成27年の7月に情緒障がい
等通級指導学級の教員を含めた特別支援教室の検討委員会を設置いたしました。そこで指導教材、巡回体制、
指導マニュアル等の検討を行ったという経緯がございます。
また、平成27年9月と平成28年2月に保護者の方々向けの説明会も開催してご意見を承ったところでございます。
中学校につきましては、つい先日の3月22日付で平成28年度からモデル事業を開始する旨の通知がございました。モデル事業を行う自治体については目黒区、葛飾区、日野市、狛江市という4区市でございます。
②の事業の実施期間につきましては、平成28年4月1日から平成30年3月1日までを予定ということでございます。
今後の課題でございますが、今回こういうモデル事業の実施ということが改めて通知をされましたので、小学校への導入状況も踏まえながら、中学校への円滑な導入に向けた検討を進めることが課題と考えております。
それに当たりましても、都やモデル事業を行っている自治体などでどのように行っていくかということの情報収集に努めてまいりたいと思っております。
○馬場信男 委員長 それでは質疑に入ります。
質疑はありませんか。
◆鈴木けんいち 委員 5点ぐらいお聞きしたいと思います。
まず初めに、小学校のほうの特別支援教室がいよいよ年度が新年度になりまして、4月18日ぐらいから動き出すやに聞いてもいるんですが、きょうは4月21日ですけれども、実施をしているのか、実施しているとなればどのようなことを実施しているのか、まずお聞かせください。
◎
こども支援センターげんき所長 現在、特に特別支援学級の運用を行っているのでなく、現在、教員の方々の研修を行っている状況でございます。
◆鈴木けんいち 委員 そうですか。そうしますと、しばらくは1カ月とか、ひょっとしたら2カ月、子どもを在籍しているクラスで見守るというか、監察というようなこともやるような話も以前聞いたことがあるんですが、そのようなことはやっているんですか。
◎
こども支援センターげんき所長 そのように伺っております。
◆鈴木けんいち 委員 モデル実施ということで、いろいろ課題もあるような気もするんですが、しっかりとやっていただいて、いい方向に向かうようにお願いをしたいと思います。
次に、今回、中学校のほうについて陳情が2本提出をされまして、まずこの陳情の中で
検討委員会設立を求める陳情のほうで、中学校の
特別支援学級通級指導学級は様々な要因によって集団生活に溶け込めず、学校へ行くことを嫌がったり、情緒不安定になったり、友達とうまく関われなかったりする子どもに対して、その子どもが持っている力を存分に発揮できるよう指導、支援する学級として置かれていると、このように書かれておりますけれども、これは間違いないですか、確認できますか。
◎
こども支援センターげんき所長 特別支援教育の理念はそういうことだということで確認をしております。
◆鈴木けんいち 委員 そうですね、そういうことで通級学級が設置され、運営されてきていると思いますが、小学校で今回、今年度からモデル的に始まった特別支援教室、これを設置するに当たっては、現場の教員も含めた検討委員会の設立がされまして、今回この陳情では中学校が東京都の方針が出されたもとで、いずれ足立区でも中学校にも特別支援教室が設置されるであろうから、その場合には同じようにというか、検討委員会をという内容になっていると思うのです。
それで、あれですか、先ほどの報告では都やモデル事業を行う自治体などの情報収集に努めると書いてあるんですが、足立区としてはこの中学校への特別支援教室の設置については何年度からということについては、まだそこまで決めているというわけではないんですか。
◎
こども支援センターげんき所長 まだ、中学校のほうにつきましては、いつからということでないんですが、東京都の全体の計画を見ますと、平成30年度ぐらいから準備ができたところから実施をお願いするという全体の計画になってございます。
◆鈴木けんいち 委員 そうしますと、大体、東京都の計画に沿って動き出すような気がいたしますが、是非そういう点では、この検討委員会の設置というのは大事かなと思います。
実は、新しくつくられた千寿小学校校舎、ここに特別支援教室の部屋が設けられているんだけれども、その隣が体育館が二つ並んでいると、あと反対側の階段のそばで、小体育館だというので多分小集団の活動がしやすいようにという配慮があるんだと思うのですが、それは体育館が空いているときにそれを使うということなんですね。空いていないときは、他の子どもたちがその体育館で活動するわけですね。そうするとこの情緒障がいの子どもたちというのは音に敏感で、なかなか特別支援にふさわしい活動というか、教育がしにくいという指摘があって、これ実は専門家の先生がそういう指摘をしているそうなんですね。専門家の方に、こういうところに特別支援教室があるんですよと保護者の方が言ったら、それは別のところに移したほうがいいですね、というお話があったと。そういうことも含めて検討委員会の設置というのは非常に大事なんだと、私もこの陳情を読ませていただいて思ったんですけれども、区としてはどのようにお考えでしょうか。
◎学校施設課長 前回の委員会のほうでご提示しました、今度の新しい千寿小学校のプランの2階にご指摘の特別支援のお部屋というのは用意してございます。
こちらの隣の多目的A・Bというのが、基本的には小体育館のような広さでも使えるだろうというところでご提案させていただいております。ただ、こちらは、そうした特別支援の子どもたちも多目的にお使いいただける。界壁につきましては、当然そういったことも配慮をして、防音度のより高い界壁にさせていただきますので、その辺は十分、今後も学校長もご理解の上、運営に当たっては配慮させていただければと考えております。
◎
こども支援センターげんき所長 後段の検討委員会につきましては、小学校のほうでもそういう検討委員会を設置してございますので、今後中学校について、その導入に当たっても、検討委員会の設置というのは考えてまいりたいと思います。
◆鈴木けんいち 委員 あと2点、お伺いしたいと思います。
この2本の陳情のうち、受理番号12のほうに関してなんですが、
特別支援教室実施までに通級指導学級を増設し、専門知識・経験のある教員を増やしてください、このような内容になっております。
私、この陳情をいただいて思ったのは、そもそも足立区って通級学級が非常に少ない。小学校も少ない。小学校も3校なんですが、中学校は2校、先ほども報告があったとおりなんですけれども、小・中学校を合わせても5校しか通級学級がない自治体なんですね。
調べて見ましたら、世田谷区は、全体は96校ありますけれども、小・中学校で19校の通級学級があったと。江戸川区はちょうど足立区と同じ全体で107校なんですけれども、14校の小・中学校で通級があると、それに対して足立区は同じ107校に対して5校の通級と、パーセントにすると5%、他の自治体は大体10%から20%ぐらいが大半なんですね。多いところは5割というところがありますけれども、それは別としても、そういう点では今の時点でも通級学級を中学校で増やしていくと。まして小学校でこれからモデル的に特別支援教室が始まりましたけれども、倍以上の子どもになっていて、このお子さんたちが中学校へ行くわけですから、そういう点では通級を増やす形で受皿をつくっていくということは、まずこれは必要なんじゃないかと思っているんですけれども、どうでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 先ほど中学校のモデル事業の話が出まして、特別支援教室をこれから小学校と同じように増やしていただくと、そのとき受入れるべきか、この特別支援教室を各学校に開いていくべきかという検討が必要になると思います。
今現在、まだお答えを出しているところではございませんが、両方合わせて検討は進めてまいりたいと考えております。
◆鈴木けんいち 委員 そうですね、いずれにしても受皿が必要だと。
通級の場合はかなり設備的に用意する必要がありますけれども、今、所長がお話のように、特別支援教室もやらないといけないというか、やる方向がありますから、そうするといずれにしても当面全校に配置ということはないですから、通級という形で、設備は必ずしも十分とれるかどうか、面積がとれるかどうかわかりませんけれども、やはり通級という形で増やしていくということは、どうしてもこれ必要なんじゃないかと思うのです。
それから、この陳情にある専門知識、経験のある教員を増やしていくという問題なんですけれども、この陳情によりますと特別支援教育のスペシャリストといえる教員を育て、質の高い教育を行う学校づくりを進めると、子どもの学ぶ意欲に応えることのできる学校づくりを推進すると、これは東京都の計画の基本理念に書かれている。
この立場で実行しようとすると、今ある通級の優れた側面ですね、これを生かしていくことが一番現実的だと私などは思ったりするんですけれども、その辺では区はどのようにお考えでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 今、小学校の特別支援教室が始まるに当たり、かなり研修を重視してやってございます。
1つには、ベテランの先生からの経験を引き継いでいただくということも必要だと思いますが、新しく入ってこられた方々が同じようなレベルに達するように、数をたくさん供給していくという研修というのも大事だと思っております。もちろん人事交流等により経験者を導入すること等も含まれていると思いますが、
鈴木けんいち委員がおっしゃられたような教育の研修とか人材育成の方針というのは、東京都のまさに指導が書かれているところでございますので、区としてもそういう指導に従いながらスペシャリストの育成を進めてまいりたいと考えております。
◆鈴木けんいち 委員 最後の質疑をしたいと思うのですが、実は小学校の特別支援教室、一応モデル的に始まりましたけれども、最初、先生が巡回するというのが特徴なわけですけれども、その巡回する先生は拠点校から巡回すると、これが東京都の方針書に書いてあるんですね。ところが足立区の説明書は
巡回指導教員配置校から巡回すると、これ似て非なるもので、拠点校と言われる、拠点となる学校で教員が集まって、いろいろ教員同士の情報交換、スキルアップができるような、そういうところをつくって、そこから巡回していくと、これによって質の高い支援ができるんだと思うのです。これずっと、この委員会でも申し上げてきたことですが、なかなかそういうふうに足立区がなっていないんですけれども、是非、中学校ではそういう点でも通級学級をつくる、増やすということは、拠点校となる学校にもなるとも思いますので、この辺は私の意見となりますけれども、是非検討していただきたいと思います。質疑を終わります。
◆鈴木あきら 委員 それでは、幾つか私も質問させていただきます。
ダブっているところも多々あるので整理をしながら、また、今、最後に質問したものがあるので、そこからお尋ねしたいんですが、先ほど巡回指導の拠点校というのが東京都のガイドラインには載ってきていると、これが足立区の場合だと、あくまでもそういった拠点校という言い方をしないで、
巡回指導教員配置校という形で、グループで行っていくということで、保護者向けのパンフレットについても、その部分だけ東京都のパンフレットと足立区のパンフレットが違っていると。それによって足立区がどうしてこれを選択したかというのは、今までの委員会等でもいろいろありましたけれども、まだまだ保護者のほうに、そのメリットとか、どういった部分で足立区がこれを判断したのかとか、それから、場合によってはどういうデメリットがあるのかということが、うまく伝わっていないという状況であると、これは保護者説明会等でもいろいろあったのかもしれないのですが、それを整理したいと思うのです。
一応その部分だけ、メリットとか、そういったものをお尋ねしたいんですが。
◎
こども支援センターげんき所長 まず、メリットでございますが、今回、各学校にそれぞれ支援教室を設けたということで、学校全体として特別支援教室に対する理解を深めるということが一番のメリットでございます。
巡回指導員がその学校に配置されるということで、他の学校の先生方と交流を持てるということや、そこの支援のコーディネーターということで、校内委員会を立ち上げる中心となることができます。そうすると学校として特別支援教室を支えるような、そういう役割ということが1つ期待できるということと、拠点校からいろいろ他の学校に行きますと、自分はどこの学校の先生なのかという帰属意識が若干薄れる部分があるということが考えられますので、そういうことで足立区のほうはメリットを重視してとらせていただいたということだと思います。
デメリットといたしましては、拠点校にいると教員の交流によって同じような事例と知識ということが、そこの場所で勉強できるということがあるかと思いますが、足立区の場合は週に一度ほど皆さんが集まって、今の拠点校ではないんですが、同じような情報交換をするような場所をつくることによって、そういったデメリットを解消していきたいと考えてございます。
◆鈴木あきら 委員 そうしますと、足立区のメリット、デメリットも含めていろいろ検討した結果、足立区はこういう方法で行こうということはわかるんですが、例えばなぜそれが東京都のほうでは、こういった形の足立区方式をとらないで、あえてこういった点はこうだということで各地にガイドラインを送っているのかというところの疑問がどうしても出てくるんですね。その辺はどういうふうに整理したらいいんでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 私どもこれから実際、初めて始めるわけでございますので、東京都のいいところと、足立区のいいところと比較考量するのはこれからになってしまいます。この足立区方式をずっと固めてということでなく、場合によってはそういう拠点校、足立区方式を導入するかどうかということも、これから検討を進めなければいけないと思いますので、その辺は少し柔軟に対応させていただければと思っております。
◆鈴木あきら 委員 ある意味では足立区発の、これが東京都も評価されて、東京都のほうが、むしろ足立区のこういうやり方いいねという話になってくれればありがたいというのが一番なんですが、もしその部分で逆に、やはり東京都の拠点校の方式のほうが良かったねとならないようにやってもらわないといけないわけなので、その辺は強く申し付けたいと思います。
それから、中学校の今回の検討委員会を設立してくれという陳情ですけれども、先ほど所長のほうから、中学校でも検討委員会というものを考えていくと、この陳情にかかわらず考えていくという姿勢であるということでお答えがあったので、それを早急にということでよろしいですね。
◎
こども支援センターげんき所長 これから特別教室の導入に関するものを検討しなければいけないと思いますので、なるべく早めにそういうことを検討して、早く検討委員会を設立してまいりたいと思います。
◆鈴木あきら 委員 そうしますと、当然、小学校のときにも検討委員会をつくって行ってきたわけですから、その評価が今現在あるわけですね。良かったねという話で、検討委員会のいろいろな議論が生かされていくということだと思うのです。だから、当然のように中学校でもつくっていくということでいいと思うのですが、ということは陳情があるなしにかかわらず、足立区では早急につくっていくという今のお答えですから、それは是非、行っていただきたいと思うのですが、ただその時、1つは今、こちらのほうの陳情説明を見ますと、平成24年で1ページのほうは第十中と花保中で60人、それが平成28年で110人ですけれども、上のほうを見ると3月現在で120人と。
ということは、平成24年から平成28年のたった4年間で倍になってきているという状況で、もちろんこれから、やっと東京都もガイドラインを出してモデル事業ということで4つの自治体にという話になっているのであるんですけれども、やはり、まだまだスピード感というのがもっと必要なんじゃないかとすごく思うのです。そういった意味では足立区では、今後これをどういうふうにしていくのかというのが、そのスピード感を持って行っていくのかということが疑問なんですが、いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 今現在では、先ほど申し上げたように、どのように受皿をつくっていくかというのは、まだ検討中でございますけれども、増えていくことに対しての対応というのは必要と考えておりますので、そこは今年度中に早目に検討してまいりたいと思っております。
◆鈴木あきら 委員 当然、その財源も必要になってくると思うのです。そうすると、今、小学校だってその3年間でという話で、例えば隣の葛飾区では今年から全校ですね。小学校全校に導入しましたという話で、足立区の場合はどうしても校数も多いということもあるでしょうけれども、それでも3年計画、そうすると中学校でもこうですねという話になったとき、今ですら加えて120人、4年間で倍になってきているという話になれば、これも大変な危機感を持っているんですね。
その辺は今のお答えだけでは少し不満というか、すごく危機感を持っているので、それはどういうふうに教育委員会としても、また足立区として考えているのかお伺いしたいんですが。
◎教育長 特別支援教室については、小学校でまず都の方式よりも一歩、私は踏み込んだと考えています。それは、この子どもたちの出現率が急速に増加しているから、足立区だからできたことだと言えます。
それは出現率が小さいところでは、学校に1人配置することが多分できないような区もあるだろうと、うちの場合はそれができたということは、裏を返せば出現率が非常に高いというところですので、今、鈴木あきら委員おっしゃるように、中学校はどうなのかということについても、それが可能なのか、あるいは中学生の場合は学区域もありませんので、そういった意味で固定級のほうがいいのか、そんなことも含めて検討すべきだと、私自身もそう考えておりまして、これを早急に詰めていきたいと考えております。
◆鈴木あきら 委員 是非そのように、出現率というところからいけば、当然、足立区のほうは危機感を持たなくてはいけない区だということは、私たちもよく認識しているので、是非、今の教育長の言葉、これからの信念というか、意気込みを是非、、足立区で進めていっていただきたいと思っておりますが、その小学校の検討委員会をつくったときに、足立区の場合は庁内でという部分で、ある意味では、いろいろなスペシャリストが入ったのかなというところの検証をちょっとしてみたいと思います。
たまたま、これ固有名詞を上げてしまってどうするのか、いいかどうかわからないんですが、東京都のほうの計画の委員の中に足立区の有名な先生が入っておりますね。そういった意味では今回、中学校等も検討委員会をつくるときに、足立区の有名な方だとかに入ってもらうとか、そういったことは可能なのかどうなのかと思うのですが、いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 確かに小学校のときには、そういう専門家の方に入っていただいたということでなく、実際に運営するに当たっての巡回の体制とか、どういう教材を使ったらいいかということで、通級で教えていらっしゃる先生とか教育指導室の職員とかで検討させていただいたということでございます。
中学校につきましても、どのようなモデル事業を実施されて、これからどうしていかなければいけないかということも踏まえまして、その検討委員会のメンバーについても少し検討は加えさせていただきたいと思いますが、今、専門家を入れるか、入れないかということでなく、広い視野に立ってそういったご意見をいただきながら考えてまいりたいと思います。
◆鈴木あきら 委員 先ほど、ちょっとお話を出しましたけれども、東京都発達障害教育推進計画の会議の委員に足立区の方が入っていらっしゃるということもありますので、その辺もこの方に限らず、もうちょっとスペシャリストというのもいろいろ研究していただいて、入っていただくということが、より有効になるんじゃないかと思いますので、それは是非、検討していただきたいと思っております。
それから、先ほどの千寿小学校の改修工事ですけれども、先ほど、
こども支援センターげんき所長からお話がありましたけれども、もう少しいろいろな検証をした上で、これが一番この特別支援についてベストだったんだというところの説明を、もうちょっと詳しくしていただきたいんですね。
なぜかと言うと、設計図から言っただけでは、やはりどうなのという疑問点が出る専門家もいるのかもしれないですね。ただ、設計図だけでなくて、その使い方とか、こういう制限を設けますよとか、こういった考え方で足立区は、これは設計図からは読み込めない、こういったメリットがあるので、だからこういうふうにしたんだというところがわかれば、保護者の方もああそうなんだとわかるんですが、それをちょっとお話をしていただければありがたいんですが。
◎学校施設課長 この特別支援を新しく新設する改築校に設ける場合、いろいろな今まで経験した教員、あるいは学校長、それから、いろいろなところでヒアリングをした結果、普通教室に余り近過ぎてもいけないだろうと、それから、遠過ぎてもこれはいけないだろうというところで、また、足立区の教育委員会ではそだち教室というのを別個にやってございます。これも同じようなお部屋というか、そういうのをご用意させていただいて、こちらの部屋についても近からず、遠からずというところが一番いいだろうというところで、経験のある千寿の校長先生、副校長先生、いろいろ議論をした結果、当該位置にさせていただく。今回は特別支援のほうは2階に設置させていただいて、同じような位置で、そだちのほうは、もうちょっと上のほうで4階というところで、同じような位置関係のところに設置させるのが一番いいだろうという、そういった計画上の制限ということでやらせていただいたと。
ご指摘のとおり、いろいろな隣のお部屋の状況とか、当然、教員のほうも配慮をして、ずっと特別支援の通級の子どもがあそこにいるということもないかと思いますので、使い方は今後十分、学校長等と詰めていって運営していただけるものであると私どもは考えております。
◆鈴木あきら 委員 最後にしますが、結局、今のお答えもそうなんですが、いろいろな説明会だとか、資料だけでは読み取れない部分というのがあるんですね。そういったときには、当然、今まで、前
こども支援センターげんき所長もいろいろなところで説明会を開いて、いろいろな保護者たちとも話をしてきたと思うのですけれども、もう少しキャッチボールとか、それから、こういった疑問はどうなのというときに、丁寧にもう少しいろいろな話をすれば、そうだったんだということももっと多いと思うのです。
それから、当然、ガイドラインが出ましたと言っても、東京都のガイドラインは皆さん方、手にできるのかと言ったら、なかなか手にできない。だけれども、こういった委員会等では東京都のガイドラインに沿ってやっていますと言ったときに、でもちょっと待って、ガイドラインにはこう書いてあるけど、委員会でこう言っている足立区の手法とは、ぜんぜん違うじゃないという話も出てくるわけじゃないですか。そうすると、その辺の疑問というのは、当然、後になって出てきても、どういった形でそれを区のほうで説明していくのか、どういう判断をした結果、こういった足立区は東京都よりも、先ほどの教育長じゃないですけれども、一歩踏み込んでいますよというぐらいの話が、いろいろ質疑をした中で出てくる問題という部分があると思うのです。
それはもちろんこういった場だけでなくて、事前に保護者に伝わるような仕組みというのか、それも是非、行っていただければありがたいと思うのですが、これを最後にしますが、いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 今までそういうところで少なかったかもしれませんので、今後その辺についてはどういう方法でやればいいかということも含めて、なるべくこの陳情の願意にありますように、ご意見をお聞きするような姿勢で臨みたいと考えます。
○馬場信男 委員長 他に質疑は。
◆吉田こうじ 委員 受理番号13のほうの経過の1の(2)中学校でモデル事業を開始するということで、目黒区、葛飾区、日野市と狛江市と4つの自治体で始められるということですけれども、これは目黒区の場合は中学校が多分1桁の地域だと思うのですが、葛飾区は多分20校を超えている大きい地域で、通級は多分そんなに行われていなかったのかなと記憶しているんですけれども、具体的に平成28年度からモデル事業としてということですけれども、例えば葛飾区あたりはどんな形のモデル事業なのかという、そういう情報みたいのはつかんでいらっしゃるのでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 実は私ども、この通知をいただいてから東京都のほうに、どんなモデルかということを確認してみたところなんですが、今まだ計画をつくっている段階で実施はされていないということでございますので、今後その情報を仕入れ次第、またそれに沿って考えてまいりたいと考えております。
◆吉田こうじ 委員 ということは、モデル事業というのは検討事業も含めてという、そういった捉え方ということなんですね。開始ということですね。わかりました。
大きく小学校の部分で今回、昨年度からいろいろな形でこの委員会でもいろいろ皆さんからのお話を伺ったり、実際の通級を行われる教室を見学させていただいたりしながら、一番最後、何が大きな問題だったかというと、教員の方の、その方たちをどう手当していくかという部分に関して非常に、これは全体的な話として、どこの区も背負っていた課題だとは思うのですけれども、足立区の場合も人数が多いし、また、更に小学校の場合、予想より上回るお子さんたちが、その教育を望んでいらっしゃるということで、教員の方々がなかなか厳しかったというお話が毎回のように出ておりました。
今後、目に見えて予想されているのが、この中学校でも現実的には携わっていらっしゃる先生方というのは7名、7名ということなので14名なんですけれども、これは都の教育委員会、都からの先生の派遣というか、先生がいらっしゃるお話なので、なかなか区としては都のほうに強く申立てをお願いするという形でしかできないのかもしれないんですけれども、今、東京都の中で、私は例えば貧困の連鎖という問題にいたしましても、学力の定着と基礎学力の低下という問題にいたしましても、足立区というものが抱えている問題を認識していない教育関係の方はいらっしゃらないと感じているんですね。その割には、足立区にいらっしゃる教員が、これは実際に数字的に根拠のないお話で大変恐縮なんですけれども、教員が例えば若い教員が多いですとか、経験のない教員が多いということを、保護者の皆さんからよく伺います。
そういう部分では、私はこれから先、足立区が子どもの貧困の連鎖をなくしていくんだ、という大きな目標に向かっている以上は、この特別支援教育という部分というのは、すごく大きな比重を占めている部分があるんじゃないかと捉えております。
そういう意味では、是非、早目早目に都のほうに、足立区中がお願いをして、早くいっぱい優秀な先生を寄越してくれと、寄越していただいて、少なくとも特別支援教育に関してあわてることのないように、施設とか箱物に関しましては、すぐにでも手当はできるんじゃないかと思うのですけれども、やはり一番、お子さんにとって大事な環境というのは教員ですし、また、保護者ですので、そういう意味では、今回こういう特別支援学級に通いたいというお子さんが小学校で増えたということは、私は保護者の皆さん方の意識というのは随分変わってきたのではないかと思うのですね。
そういう意味では、今度は教職員の方々の質と量を高めていくというのは、今から手をつけなければいけない大きな問題ではないかと捉えておりますけれども、その辺については、どなたかお話いただければと思います。
◎教育指導課長 東京都とは定期的に人事についての話合いの機会を持っております。教育長がご出席いただいて、という会もございますので、そういう機会を通じて本区の状況等を改めてお伝えして、良い人材の確保、又は経験の豊富な教員の配置等、要望してまいりたいと思います。
◆吉田こうじ 委員 是非よろしくお願いいたします。
今回、
学力定着対策室長が新たにお見えになりまして太いパイプもできたんじゃないかと、私自身非常に……
[「東京都なんだよ」と呼ぶ者あり]
◆吉田こうじ 委員 そうですね、すみません、ちょっと先輩から叱られてしまいましたけれども、そういう意味で区議会も執行部の方々も全員で大きな、大事な部分だと思いますので、私も今後しっかり協力しながら応援してまいりたいなと思います。
○馬場信男 委員長 要望、承ります。
◆鴨下稔 委員 個々の方々のご意見と全く考え方が同じであるわけなんですけれども、1つだけ、中学校におけるモデル事業を行う自治体ということで、2区2市ということで4つの自治体があるんですが、これは東京都のほうから、お宅の区でやってくださいということで依頼を受けたのか、それとも一定の時間があって希望する区があればという、自治体のほうから手を挙げなさいということだったのか、それをちょっと教えていただけますか。
◎
こども支援センターげんき所長 東京都のほうからお声かけがあって、こちらの自治体のほうにやってくださいということであったというお話を聞いております。
◆鴨下稔 委員 多分、足立区あたり多いから、向こうからは指名をしてこなかったのかなという気もするわけですけれども、今、個々の委員の方々の意見と全く私自身も、うちの会派も全く同じということでご理解いただいていいわけなんですが、いずれにしましても、去年小学校で200名を予定していたのが、来年400名ぐらいの方々が通級でいらっしゃるというこということであれば、その学年が中学校に行くようになれば、当然その分、中学校でも受入れ態勢を整えてやらなければいけないということで、余り時間のないことでありますから、この平成28年度に早速、受入れ側の体制等を整える姿勢というものを問いたいと思いますけれども、その辺、いかがでしょうか。
◎
こども支援センターげんき所長 先ほど教育長のほうからも速やかにというお話がありましたように、なるべく速やかに検討させていただきたいと思います。
◆大竹さよこ 委員 私のほうから1点だけ、現在、6年生の通級に通っていらっしゃるお子さんが何人いるのか、また、もしわかれば5年生の数も教えていただければと思います。
◎
こども支援センターげんき所長 小学校6年生が4月現在のところで68名ほど、小学校5年生が86名ほどになってございます。
○馬場信男 委員長 よろしいですか。
◆前野和男 委員 人件費については東京都の先ほども話があったんですが、教育指導課長、障がい児教育の免許を持っている人というのは、今はどういう免状があるんでしょうか。
◎教育指導課長 今、大学で特別支援教育に関する受講した者が、正式名称はあれですけれども、一部とることができますので、そういう免許をお持ちの方がいるということで、すみません。
◆前野和男 委員 そういう専門で勉強してきた人は間口が広いですから、比較的特別支援学校のほうに行きやすいんですけれども、ただ、今までも特殊教育という分野で、中学校での固定の先生がついていたわけですけれども、先ほども教育長も、中学校の情緒も固定にならざるを得ないケースも出てくるだろうという話があったわけです。
今回の小学校は23校でしたっけ、これもやはり拠点校も大事ですけれども、どちらかと言うと拠点校、ある意味、今の23区で始めたところというのは、固定に近い、その中をうまく利用して先生方を子どもの多いところに派遣するという、そういうやり方ですので、現状に沿った形でできるのかなと思っているんですね。
そういう意味では、私は何を言いたいかというと、東京都のほうでどれだけこの専門で勉強してきた先生の教員免許、いわゆるそういった障がい児教育の勉強してきた先生方をどれだけ採用するかということにかかっているんじゃないかと思っているんですが、平成28年度に向けての採用人数ってわかりますか。その辺も把握しながらしていかないと、現実、厳しいのかなと。
こども支援センターげんき所長にお聞きしたいのですが、今回23区を増やして、先生方が増えたわけですけれども、どのぐらいの経験の先生が新たに配置されたのか、その辺をお伺いしたいと思います。
◎
こども支援センターげんき所長 すみません、私どもの方で履歴は持っていないんですが、全く新しい人というのが、お聞きするところによると3人ぐらいしかいないというお話も聞いております。他の方は転校であるとかという経験だということは聞いておりますが、ちょっと何年ぐらいという履歴は持ち合わせておりませんで、この程度のことになってしまいます。
◆前野和男 委員 いずれにしろ履歴はしっかり把握しておいていただければと、要望です。
ただ今回、配置された教員からもお聞きしたんですが、過去に固定でも経験された方々も多くおられて、16年間されてきたという方もいらっしゃるということで、比較的そういう意味では子どもたち等との関わりは物凄く心配ということにはならないと思いますが、今後、教員に対して、新たに関わる教員については十分なる、子どもたちの関わり方を研修の面で取り組んでいただきたいと思っています。
それで、夏休み後かもしれませんけれども、始まった場合には、しっかりと経験者の教員がチェックしていただいて、この特別支援教室の子どもたちに対してしっかりとした関わりを持っていただきたいと思っています。
よろしくお願いします。
○馬場信男 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見を願います。
◆鹿浜昭 委員 3つに関して継続ということでございますが、まず、小学校のほうに関しては、いわゆるこの4月から特別支援教室が始まったばかりということで3年間、これからもしっかり見据えていかなければならないということと、中学校のほうではモデル事業がやっと始まったばかりということで、足立区のこれから今、各それぞれの委員がお願いした要望について、しっかり動いていただくということも含めて継続でお願いしたいと思います。
◆前野和男 委員 27受理番号44については、通級指導学級の指導の存続というのは、基本的に足立区としては平成30年を目指しているわけですので、本来ならばこれについてはちょっといかがなものかなと思うのですが、しかし、今後この平成30年までの間の中で、特別支援教室のしっかりした取り組みの推移を見ていきたいという思いでおりますので、継続。
あとは中学の受理番号12、13については、中学校についてはいずれにしても底上げがなされているわけですので、また、保護者に対してもしっかりとした取り組みを足立区も行っていきますよというサインを送っているわけですから、そういう意味で中学校のほうでも、かなりこれから多くなっていくと思いますので、平成30年に向けて一日も早く教室が増えることを祈りまして、継続でお願いします。
◆鈴木けんいち 委員 27受理番号44については、現在、モデル実施がスタートして3年間かけて全校にということで、そういう中で通級指導学級の存続とか、情緒障がい児教育の充実・発展を求めるという内容でありまして、これについては推移を見ながら充実を図っていくということで継続ということでお願いしたいと思います。
それから、今回の受理番号12、そして受理番号13なんですが、受理番号12のほうはこれから中学校で特別支援教室が設置されるまでに通級学級を増やしてくださいという内容ですので、これは先ほど質疑も行いましたけれども、大変必要なことですので、これは採択を求めたいと思います。
合わせて受理番号13のほうも、特別支援教室設置に当たっての検討委員会、これも非常に急がれておりまして、答弁でも設置を検討するという答弁もありましたけれども、直ちに取り組むべき方向性ですので、これについても採択を求めたいと思います。
◆鈴木あきら 委員 27受理番号44に関しては、この通級指導学級での指導の存続というところまでいくと、これはちょっと今、3年計画でやっていることと、ちょっと違ってくるという部分があって、ただ、逆に情緒障がい児の教育の充実、発展を求める陳情というのは、これは当然いろいろな議論をしながら、よりいいものをつくっていけるということを考えれば継続という形ですけれども、それを2つに分けないで、とりあえずは今回私たちも継続ということで27受理番号44に関してはお願いします。
それから、新規の受理番号12については、増設というのは、今、2校しかない部分というところからいけば、今後、小学校と同じように各校にという話であれば、その1つでも2つでも先行してできないのかという議論があるので、その辺の研究してもらいたいということがありますので、本当は採択まで行きたいところなんですが、これも今回、きょうの答弁を聞いていて、受理番号12にしても受理番号13にしても、検討委員会も早急に速やかに考えていくという話ですので、本来はここの問題点のところに注視していくとか、情報収集に努めるという文言でなくて、足立区でも検討委員会を設置していくつもりであるというぐらいの文言があっても、きょうの答弁だったら良かったんじゃないのかと思えるんですが、その辺も含めていくと今回は継続ということで、是非、早目につくっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。継続です。
○馬場信男 委員長 それでは、2回に分けて採決をいたします。
27受理番号44につきまして採決をいたします。
本件は、継続審査とすることにご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○馬場信男 委員長 ご異議ないと認め、継続審査と決定いたしました。
次に、受理番号12、受理番号13について採決をいたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○馬場信男 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。
○馬場信男 委員長 次に、所管事務の調査に移ります。
幼保小中連携による基礎学力の定着に関する調査を議題といたします。
何か質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○馬場信男 委員長 質疑なしと認めます。
○馬場信男 委員長 次に、報告事項に移ります。
(1)平成27年度足立区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価について、(2)足立区立小・中学校の適正規模・適正配置の進捗状況について、(3)平成27年度第3回足立区いじめ問題対策委員会の開催結果について、(4)平成28年度の組体操について、(5)(追加報告)子どもの身体活動量・睡眠習慣等の調査について、以上5件を学校教育部長から、(6)足立区特定教育・保育施設、特定地域型保育事業の利用者負担に関する条例施行規則の一部改正について、(7)足立区ギャラクシティ運営評価委員会委員の委嘱について、以上2件を
子ども家庭部長から報告を願います。
まずは学校教育部長から願います。
◎学校教育部長 文教委員会報告資料の1ページをご覧願います。
平成27年度足立区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価についての報告でございます。
地教行法の規定に基づきまして小中一貫教育学校について、点検と評価を実施いたしました。
別添資料が小中一貫教育学校に関するこれまでの取り組みを検証して、成果と課題を明らかにし、今後の方向性をまとめたものでございます。
結論につきましては、この別添資料の37ページから41ページまでに記載がございますが、そのポイントを6点に絞って報告いたします。
37ページをご覧いただきたいと思います。
まず、1点目でございます。小中一貫教育学校は中一ギャップの解消や学力面で一定の成果を上げつつある。ただし両校ともに校舎が2つに分かれているなどの物理的な課題があり、今後、更に小中一貫教育の取り組みを発展させていくためには、そうした課題を改善していく必要がある。当面は非常勤の配置により常勤職員の組織的サポートを行うなどの検討が必要であるということでございます。
2点目は老朽化している興本小学校は、改築の時期を捉えて小中一体型校舎に改築し、小中一貫教育をより効果的に運営できる体制を構築するとともに、小中一貫・連携教育の研究開発校とすべきである。
新田学園は児童・生徒数の増加に対応した人的支援と施設整備を積極的に行う必要があるということでございます。
3点目は小中連携も進めているが、中一ギャップの解消は十分なものとなっておらず、今後その取り組みを充実することで、いじめ問題や不登校などの課題解決を進めていくことが求められる。
小中連携により学力面では成果があらわれている学校も数校あり、学力向上施策としても重要な役割があるということでございます。
4点目は、小中一貫教育学校は一定程度の数が必要であるが、新たな設置は多額な財政負担を伴うため慎重に結論を出すべきであり、物理的諸条件などを満たすことを前提に、小中連携の成果との比較検証をもとに総合的に判断していく必要があるということでございます。
5点目は、義務教育学校の具体的メリットが見えていない中では、当分の間、現在の特例校として小中一貫教育学校を運営し、義務教育学校への移行は、国や都の動向を見極めて判断することが適切であるということでございます。
6点目は、様々な状況の変化があることから、国際コミュニケーション科の柱や内容の見直しが必要になっている。活用型・探求型学習やキャリア教育の取り組みを進めていくことなど、新たな在り方を検討する必要があるということでございます。
以上が報告書の概要でございます。
続きまして、2ページをご覧願います。
足立区立小・中学校の適正規模・適正配置の進捗状況についての報告でございます。
まず、鹿浜中学校と第八中学校関連でございますが、それぞれの閉校式を3月25日に実施し、また、鹿浜菜の花中学校の開校式を4月6日に実施いたしました。
次に、上沼田中学校と江北中学校の統合地域協議会は3月7日に開催され、新校舎の設計について協議が行われております。引き続き統合に伴う課題につきましては、統合協議会におきまして検討を進めてまいります。
続きまして、3ページをご覧願います。
平成27年度第3回足立区いじめ問題対策委員会の開催結果についての報告でございます。
外部委員が参加するいじめ問題対策委員会を、3月22日に開催いたしました。
まず区長部局所管の足立区いじめ調査委員会からの提言について報告を行いました。外部委員からは、具体的な方策が提示されているため、参考にしやすい内容であるとの意見がありました。
次に、第3回(2月)いじめ状況調査結果について報告を行いました。
報告の内容につきましては、5ページから7ページまでの資料になりますが、この内容につきましては、前回の文教委員会で報告いたしましたので本日は説明を割愛させていただきます。
外部委員から出された意見といたしましては、4ページに記載がございます。「いじめが解消された経緯について具体的に記載することが望ましい。」「継続対応中の案件について、継続期間がわかるようにして欲しい。」「相談できる人の内訳については、割合がわかるようにして欲しい。」「個票をうまく活用して改善に生かして欲しい。」などがございました。
現在の外部委員につきましては、外部委員5人につきましては、本年5月19日をもって任期が満了いたしますが、全員を再任する予定で考えております。
平成28年度につきましては、外部委員が学校訪問を行い、現場を見ながらいじめ問題について議論・検討を重ねていきたいと考えております。
続きまして、8ページをご覧願います。
平成28年度の組体操についての報告でございます。
全国の学校で事故が相次いでいる組体操のピラミッド、そしてタワーの実施につきまして、資料の2に記載のとおり、東京都教育委員会は平成28年度都立学校で原則休止との方針を決定いたしました。また、スポーツ庁では、各学校において確実に安全な状態でできるかを確認し、できないと判断される場合には実施を見合せるとの通知を配信いたしました。
それぞれの通知につきましては、9ページから12ページまで、また区内における事故の状況につきましては13ページから15ページまでに資料として添付してございます。
足立区におきましては、今月15日に教育委員会で方針を決定いたしました。その方針でございますが、8ページの1に記載のとおり、平成28年度においてはタワーとピラミッドは休止する。原則、体の一部が地面と接触している種目は安全対策を十分講じた上で実施することはできる。体が地面から離れる種目は、学校長の指導のもと安全対策について協議を行った上、安全対策を明確に示した活動計画等を作成し、教育委員会と協議して確認を受けるというものでございます。
今後、児童・生徒の発達段階を考慮した運動種目の選択や安全対策について検討してまいります。
続きまして、16ページをご覧いただきたいと思います。
子どもの身体活動量・睡眠習慣等の調査についての報告でございます。
子どもの体力や運動能力の低下、生活習慣病に罹患する子どもの増加などが全国的な問題になっておりますが、足立区におきましては、その傾向が顕著にあらわれております。
そこで、子どもたちの体力向上を図り、望ましい生活習慣を定着させるため、新たな取り組みを展開してまいります。
これまでは関係所管が連携し、体力向上推進委員会において体力向上ガイドラインの作成に取り組んでまいりましたが、平成28年度からは学識経験者も加えて体力向上推進会議とし、今後の事業計画等を検討してまいります。
まずは3つのモデル地域を指定し、幼保小中連携による体力向上と生活習慣の改善に取り組んでまいります。
このモデル地域につきましては、リストバンド型活動量計を子どもたちに着用していただき、身体活動量と睡眠習慣の調査を継続的に実施し、経年比較を行うことで取り組みの効果を検証してまいります。
また、衛生部が実施している調査と連動させることにより、より詳細に実態を把握し、実効性のある対策の検討に生かしてまいります。
最後に、誠に申しわけございませんが、資料の誤植についてお詫びして訂正させていただきます。
文教委員会情報連絡の資料でございます。その表紙に記載している番号に誤植がございます。学校教育部の情報連絡事項に(2)が2つございます。下のほうの(追加)第四中学校夜間学級・中学校既卒者の応募状況については、(2)ではなく(3)に訂正していただきますようお願い申し上げます。まことに申しわけございませんでした。
○馬場信男 委員長 次に、
子ども家庭部長から報告を願います。
◎
子ども家庭部長 資料17ページをお開きいただきたいと思います。
足立区特別教育・保育施設、特定地域型保育事業の利用者負担に関する条例施行規則の一部を改正いたしましたので、そのご報告でございます。
足立区特別教育・保育施設、特定地域型保育事業の利用者負担に関する条例につきましては、本年第1回定例会におきまして、他自治体の公立幼稚園あるいは公立認定こども園の短時間利用をされている、そういった場合の利用者負担額月額について定めるということで、第1回定例会でお認めをいただいたところでございます。
これを受けまして、他自治体の公立園であっても区立認定こども園の短時間利用と同じく利用者負担額のうち、8月は納付を要しないこととするという規則の改正を行ったものでございます。
なお、給食費につきましては、それぞれ当該施設の設置しております自治体が定めるということになっておりますので、今回の改正からの対象からは外してございます。
施行年月日につきましては、平成28年4月1日でございまして、新旧対照表につきましては18ページのとおりでございます。
続いて、19ページをご覧ください。
足立区ギャラクシティ運営評価委員会委員の委嘱についてでございます。
内容でございますけれども、ギャラクシティにつきましては、運営評価委員会を設置いたしまして、運営に関する評価を毎年実施しているところでございます。全委員の任期満了に伴いまして、新たに運営委員会委員を委嘱いたしましたのでご報告するものでございます。
委員には、学識経験者、団体推薦の区民の方、それから、公募の区民の方、合わせまして10名の方を選任してございます。
お名前等につきましては、表に記載のとおりでございます。
任期につきましては、平成28年3月22日からの2年間となっております。
運営評価委員会の評価を踏まえまして、ギャラクシティの運営を更に充実したものにしてまいりたいと考えております。
○馬場信男 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆鈴木あきら 委員 最初に報告資料の1ページの小中一貫についてですが、先ほどいろいろご説明がありましたし、なおかつ後ろのほうに、それの成果等いろいろ書いてあるんですが、どうしても優秀な皆さん方が行政として出す文書というのは非常にわかりづらくて、要するにこれでアクセル踏むのか、ブレーキ踏むのか、そういったものというのは単刀直入にこれだと、なかなか読み取れないんですが、はっきり言ってどうなんですか。
◎教育指導課長 小中一貫教育に関して、現在、小中連携教育も実施しておりますので、小中一貫教育で実施しているものを小中連携に広めていくという形でうまく連携を図っていくというところでございます。
◆鈴木あきら 委員 その答えもちょっと非常にわかりづらいんですよ。
こういった新田とか興本みたいな、こういった方向はアクセルを踏むのか、ブレーキを踏むのかどうなのかということを知りたいんです。
◎教育長 今、教育指導課長が申し上げたように、小中一貫を広めるというのが物理的に非常に難しい、要するに施設一体型の小中一貫を広めていくのは非常に難しいと。ただ、小中連携に様々な効果があるのはわかってきていますので、そのモデルにするんだということは間違いなんですが、残念ながら新田、大規模になってくること、それから、興本扇のように校舎が分離しているところ、まだまだ小中一貫の効果がこうだというところまで我々読み切っていないということなので、もうしばらくこういったことを続けていく必要があると思っておるということです。
◆鈴木あきら 委員 とすると、じゃあ新田とか興本じゃなくて違うところをもう1校ぐらいモデルをつくって検証するという方法もあるんじゃないかという疑問が出るんですね。それで初めて実態がわかってくる。
なぜかというと、今、マンモス校だとか、老朽化しているところ、選んだところがそこだったという話でいけば、それで実態としてはしようがないんでしょうけれども、例えば39ページの一番下のほうに何行かありますよね。当然、一定程度の数は必要でありと書いてあって、取り組みの効果が高い一体型校舎が望ましく、ここまではいいんですけれども、しかしながら慎重に結論を出すべきだとか、あとは新たな設置については当然一体化だとか、もちろん現実論として財源の問題等があるから難しいよというのはわかるんですが、じゃあそれを検証していくのをどうするのかなと、今の2校の、マンモス校と老朽化しているところだけでこれから続けていって、何か新しいものがまた見えてくるのかと考えたときに、アクセル踏むのかブレーキなのか、全くわからないね、としかならないと読み取れるんですね。
その辺が今の教育長の話だけだと、まだもうちょっと足りないような気がするんですがいかがでしょうか。
◎教育長 私としては、もっと明確に効果があらわれるものだと思っていましたが、そこまでに至っていないということです。
効果が上がっているところで、例えば英語教育などについてはかなり効果が上がっていると、学力テストの結果を見ても明らかです。でもそれだけで小中一貫を進めるわけにいかないというのが私どもの考え方で、例えば興本扇学園では、初期のころ非常にうまくいっていた、かなり小規模だったころ、うまくいっていたことがわかっているので、もう少しこれに手を入れて、そういった効果を顕在化させるべきだと、私はそう思っています。それにはもう少し時間がかかるなということで、申しわけございません。もやもやとしたお答えになっていると思うのですけれども、私としては確固たるそれを持っていないというところで、多分、もう1、2年これを続ければ、そういったことが判断できる材料が揃えられるだろうと、私自身はそう思っています。
この10年で揃えたかったんですけれども、まだいろいろな要因があってできなかったというところは、教育委員会として反省すべきところだと、逆に言えば、その反省の上に立って、もっと手を入れるところはどこなのか、ということもわかってきましたので、それに手を入れた上で検証をもっとしてみたいと思っております。
◆鈴木あきら 委員 そうしますと、あと1、2年様子を見るということの返事でいいですね。
◎教育長 はい。
◆鈴木あきら 委員 わかりました。
それから、もう1点は、16ページの子どもの身体活動量・睡眠習慣等のことなんですが、もちろんこれはいろいろ調査をしていくという中で、これリストバンドというのは1個幾らぐらいするものかとか、何人分とかは、この辺はいかがでしょうか。
◎
学校指導担当課長 今、私がつけている、これがリストバンド型の活動量計ですけれども、およそ1万円で180個ご用意いたしました。
◆鈴木あきら 委員 それで平日とか休日とか、歩数とか睡眠時間とか起床時間、これのデータを一応3年間、平成31年まで実施して、これは毎年毎年データか何かをとって調べて集計していくということでしょうか。
◎
学校指導担当課長 今回、幼児、児童・生徒大体500名ほどにご協力いただくのですが、その500名のお子さんに至っては、4年間にわたって同一のお子さんの集計をさせていただくということでご家庭にご協力を依頼しているところでございます。
○馬場信男 委員長 よろしいですか。
他に。
◆前野和男 委員 今のリストバンドの件ですけれども、対象となるような子どもは、どういう選び方をするんですか。
◎
学校指導担当課長 今年度につきましては、保育園が5歳児、小学校が4年生、中学校が2年生をお願いいたしました。
今後、4年間にわたり毎年調査をしてまいりますので、ちょうど今の年齢が4年ごとのサイクルになっておりますので、4年後には3歳から15歳までの実態が把握できると考えて設定いたしました。
◆前野和男 委員 中には活発な子、不活発な子と言うのでしょうか、そういった偏った形での子どもの選定の仕方というんですか、選び方によっては偏った結果が出てくるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
例えばずっと長く夜遅い子ばかり、たまたま選んじゃったと、じゃあ足立区は全部、子どもは夜更かしする子ばかりだと、早寝・早起き・朝ごはんはどこへ行ったんだという、そういう話になっちゃいますよね。その辺の角度というのは、どういうふうに判断して協力を願うんですか。
◎
学校指導担当課長 今回単一の園、学校に依頼だけですと、そのようなことが危惧されましたので、モデル地域を3地域設定したところでございます。
◆前野和男 委員 モデル地域もそうですけれども、その辺を素材となるものを、しっかり捉えていかないと正確なデータは出てこないんじゃないかと思っておりますので、是非その辺を踏まえていただきたいと思います。
あと、もう1つ、いじめの件ですが、これ直接報告の中には入っていないんですが、今回、不幸な結果が生まれたわけですけれども、一日も早く子どもが回復できるよう私たちも祈っているわけですけれども、去年また今年の河村教授の様々調査なども足立区は進められてきたわけですけれども、ああいった部分での調査というのは、今回、生かされなかったのでしょうか。
◎教育指導課長 今回のお子さんの関わる学校について、実際にこの調査等を実施していないということを受けておりますので、いじめの調査については、年間3回は必ず実施しておりますので、そういう中から見えてきてはございますが、実際はその調査はしていないというところでございます。
◆前野和男 委員 もう1つだけですけれども、普段から揉めていたということの報道も聞くんですけれども、担任の先生としては、また学校としては、そうした認識というのは持っていらっしゃったのでしょうか。
◎教育指導課長 先ほどのお話にもあるように、年間3回の本人記載のいじめアンケートについては、そのような記載は現在見つかっていないと、これは2年生のときのものもそういうような状況でございます。
ただ、クラスの子どもたちの心の状況が、安定が保たれておりませんので、まずは学校と教育委員会が連携をして、その状況についての把握をまだできておりませんので、そういうところをしながら状況の把握に努めてまいりたいと思います。
◆前野和男 委員 子どもたちの心のケアということでのカウンセラーというのは増やしているんですか。
◎教育指導課長 通常配置されている都費、区費のカウンセラー以外でも、げんきのほうから特段の配慮をいただいて派遣をして、常に子どもたちの監察をしているところでございます。
○馬場信男 委員長 他に質疑。
◆鈴木けんいち 委員 1つは小中一貫学校の関係なんですが、報告書が詳細なものがありますけれども、2点お聞きしたいんですが、この報告書の10ページでPTA・開かれた学校づくり協議会について触れられております。
興本扇学園のほうは、PTA会長は1人、新田のほうは、これによりますと3人の会長がいるとなるわけなんですけれども、この辺の考え方、どんな考え方でこんな構成にしているのでしょうか。
◎青少年課長 PTAのほうは各学校のほうで任意に設立していただくような組織になっておりますので、どういった構成にするかというのは学校のほうにお任せして、また会長も小・中それぞれ設けようかとか、新田のように地域担当を設けるという形も学校のほうに、地域のほうにも活用しているという状況でございます。
◆鈴木けんいち 委員 小・中で1人の会長なのか、小学校、中学校でそれぞれ会長がいらっしゃるのかで大分違うのでちょっと気になるところなんですが、もう1つ、29ページのところで、他にもあるんですが、例えば29ページの一番下のところに、真ん中へんから「自分の良いところを伸ばそうとがんばっているか」という質問に対して、ちょっと低下傾向が見られるということで、これについては大規模校の影響で自分の良さを発揮する場面が少ないことなども影響しているのではないかという分析になっておりますけれども、これは新田ということで、まさしく大規模校ですが、やはり小中一貫するとどうしても規模が大きくなるわけなんですけれども、例えば6年生になって、普通なら6年生最上級ということで、自分は一番上級だ、しっかりしなきゃというモチベーションが働くんだけれども、一貫校だとそういうチャンスもなかなかないということも含めて、何というか自分の良いところを伸ばそうと頑張るような場面が少ないのではないかと思ったんですが、この結果を見ますとそういう面も現れている。この辺は区のほうでも分析をしているんですけれども、こういう傾向が結構一般的にというか、今まで足立区2校だから、もう1つぐらいあればわかるのではないかという話もありますけれども、何校あっても、こういう傾向は出そうな気がするんですけれども、その辺はどんなふうに見ているのでしょうか。
◎教育指導課長
鈴木けんいち委員おっしゃるように、6年生、最上学年という意識は中学校部のところにいますので、そういうことが生まれにくいというところがあります。
逆に4年生が低学年のところのリーダーとして意識が高くなるという傾向もございます。ただ、やはり学校もそういう点を配慮して、6年生として何か小学校の部分で中心になる取り組みを入れたり、あとは中学校と一緒に部活動等も参加できるような体制をとって、新たな形で意欲を高めるという形を工夫しているところでございます。
◆鈴木けんいち 委員 教育長のほうから、必ずしも成果がまだわからないので、もう少し状況を見たいというお話もありましたけれども、一律にこれが成果だ、これがというのはなかなかない。恐らくそれは、例えば1年たっても必ずしも明確なものはない、生まれないような気が私はします。
それはそれとして、次のもう1つお聞きしたいのはいじめの問題なんですが、なかなかいじめがなくならないわけですが、きょうの報告を聞きますと、いじめ問題対策委員会の3ページのところで調査結果に大きな変化はないが、相談できる人の数が年を追うごとに増えてきている、これは非常にいいことだなと思うのですけれども、この辺というのは何かきっかけというか、あるいは区として努力していること、こういうことが功を奏しているのかなという辺りのことはあるんでしょうか。
◎教育指導課長 いじめの研修会等で相談の体制の必要性を、これは伝えております。以前も一度お話をさせていただいたことですけれども、やはり中学校等は担任ではなく、どの先生でもいいから相談をしたい人を選んでくださいというような相談機関を設けることで、部活動の担当の教諭、旧担任等にも、また養護教諭等、そういうような選択肢が広がっているということ、又はライン等で相談をすると、不特定の人になるんですけれども、これはいじめの委員会等でも話題になっているんですが、相談をすることで少し安心するということもあるので、そういうメールでの、ラインでのというところも広がっているところでございます。
◆鈴木けんいち 委員 是非そうした取り組みを含めて前進をさせていただきたいと思います。
もう1つだけお聞きしたいんですが、タワー、ピラミッドの件なんですが、確かに事故というか、けがもあるので中止というのはやむを得ないのかもしれませんが、ちょっと残念な気もしまして、きょうの報告によりますと、平成28年度はタワーとピラミッドは休止とするということは、平成29年度はやるという可能性もあるのかということと、それから、サボテンとかその他の部分については、とび技、二人技は、この辺は引き続き休止するわけではないと理解していいのでしょうか。
◎教育指導課長 まず、タワーとピラミッドに関して、今年度休止という通知を出させていただいて、今年度に関してはどういう形で安全が確保できるかということを検討してまいりたいと思います。
また、東京都も同時に安全配慮についての検討を始めているということですので、そういう資料も参考にさせていただきながら、研修等も検討してまいりたいと思います。
それから、先ほど
鈴木けんいち委員が言ったサボテン等については、ここに出ている地面から足が離れる技ですが、それに関しては学校が安全に関する計画書を提出することで、教育委員会と協議をして安全が十分に担保されるという形であれば実施をという形をとってまいりたいと思います。
◆鹿浜昭 委員 先ほどの1ページの件で小中一貫教育学校についてですけれども、先ほど教育長から、あと1、2年の検証は必要だということでお話いただいたんですけれども、いろいろな意味で生徒指導面では一番の大きな問題は中一ギャップかなと私はちょっと思っています。そういった意味で、生徒指導面で両校とも中一ギャップの解消があるということでございまして、この不登校問題というのは大きな問題かと私はずっと考えていまして、個人的には小中一貫校推進派でありまして、本当に今年の4月から小中一貫校が新しく22校が全国でできたということで、品川に関しても8校ができたということで、大変うれしく思っている次第なんですけれども、当然、先ほどから小中連携が大切だということで、その辺の話もいただいておりまして、昨年の決算特別委員会で予算の問題と、また小小連携という形で、小中連携になっていないんじゃないかという質問もさせていただいたんですけれども、その辺はどう改善されているのか教えてください。
◎教育指導課長 私どもとして、決算特別委員会でもご指摘をいただきましたので、今年度に関しては小小連携の数が、大変申しわけありません、残り10ぐらいが小小連携という形になっておりますので、あと数年のできる限り早く、小小連携を小中連携の形に移行させていって、全ての学校が1、2校のような形が別になると思いますけれども、小中連携に移行していきたいと考えております。
◆鹿浜昭 委員 予算のほうはいかがですか。
○馬場信男 委員長 予算は改めてということでよろしくお願いしたいと思います。
◆鹿浜昭 委員 この小中一貫校の件ですけれども、適正規模・適正配置の平成25年ですか、教育委員会が出された今後の予定ということで、私どもいただいておるんですけれども、その中にはこの小中一貫校については一切触れておらず、統合という形で進めていくという予定かと思います。その辺も含めて、私、以前に小学校と中学校、小学校が中学校の倍ぐらいあるということで、中学校1校、小学校2校とできれば小中一貫校をつくっていただいて、そういう形であれば統合する意味もなくなっていくのかなということで、以前の教育長にはお話させていただいたことがあるんですけれども、是非、いろいろな意味で当然、地域の実情もあるかと思います。ただ、これから検証するということではなく、本当に興本扇学園に関しては10年、新田学園にしては7年たっておるんですね。
残念なことに、興本扇学園のほうでは統一の校歌が、できたのが昨年ですか、ちょっとその辺の検証が教育委員会全体としても今まで取り組みがちょっと低かったのかなという、私、個人的には受けておりまして、是非1、2年ということではなく、本当に早急に、良い面を見ていただいて、これからの教育に対しては中一ギャップということを大きく取上げていただいて推進を、是非お願いしたいなと思っておるんですけれども、再度、何か答弁いただければありがたいんですけれども。
◎教育長 ご指摘のように、中一ギャップを防止するために小中の連携というのが必要だと、これは間違いないと私、思っています。そのために、小中一貫校というのは、そのモデルとなるなと、これも私、理解しているつもりです。ただ、全区的に一貫校が必要なのかということについては、まだまだ検証が必要だということを申し上げたので、中一ギャップの解消のために努力するということは、間違いなくやっていきたいと思いますし、小中一貫のご指摘をいただいた、できるだけ早急ということについては、私も同感でありますので、進めていきたいと考えております。
◆大竹さよこ 委員 私のほうから3点ほど、まず小中一貫校の成果の検証についてですが、先ほど教育長があと1、2年でできるであろうというお答えでしたが、特に基礎学力、英語の学力が高いというのは、私は非常にすばらしいことではないのかなと思いますので、今の足立区の中学生、英語の学力、非常にこれから頑張ろうかなとしているところですので、ここでの検証を是非、1、2年待つことなく現場の今の中学校のほうに生かしていただければと思いますが、その辺、いかがでしょうか。
◎
学力定着推進課長 大竹委員ご指摘のとおり、新田学園が上げていた成果、それから、向上に至るまでのプロセス、そういったことを検証しながら、また一方では一貫校でない小中連携の学力の向上のプロセス等を比較しながら検討を進めてまいりたいと思っております。
◆大竹さよこ 委員 是非、いいものはすぐに取り入れていただければと思います。
あともう1つは、16ページの子どもの身体活動量・睡眠習慣等の調査についてですが、調査をするときに、私も母親で例えば我が子が、いざ調査対象になったならば、その習慣だけでもきちんとした基礎習慣をさせてしまうのかなという、ちょっと穿った見方になりますが、そういった懸念はございませんでしょうか。
◎
学校指導担当課長 今回、私どもこの4月の保育園、小学校、中学校のモデル校の保護者会全てに参加させていただきまして、確かに保育園の保護者の方とも直接向き合ってお話をしましたが、そのような機運はありましたので、普段の生活で結構ですと、継続的に見てまいりますので、これから長いお付き合いをさせていただきますので、極力普段の生活をということで投げかけてまいりました。
◆大竹さよこ 委員 是非、皆様がその言葉どおりに活動していただいて、より正確なデータが収集でればいいかなと思っております。
あともう1点、いじめに関する報告の内容で、6ページにございます、いじめの態様の項目についての小学校・中学校ともに、例えば小学校の3番「軽く叩かれる、蹴られる」、中学校では2番「軽く叩かれる、蹴られる」、これは暴力はいけない、いじめにはいろいろな形がありまして、無視をする、からかう、またひやかし、仲間外れと目に見えるものと目に見えないものがあるかと思いますが、この暴力はいけない、これは再度、徹底していただければと思います。
本当にちょこっとしたふざけ合い、また特にやったらやり返す、その軽い中でも暴力はいけないんだというのを、私たち大人もともに毅然とした態度でしていきたいと思いますが、この辺のお考えはいかがでしょうか。
◎教育指導課長 いじめの問題対策委員の中に弁護士の先生がおられますけれども、大竹委員がおっしゃるように、叩くということは、これは暴行に当たるんだということを子どもたちにわかりやすく、しかもきちっと説明をしていく必要があるというのは、毎回ご指摘いただきますので、そういうことを子どもたちに丁寧に伝えていきながら、理解をさせていって、行動に出さないようにと指導してまいりたいと思います。
◆吉田こうじ 委員 1点だけ、先ほども質問がありましたけれども、組体操についてなんですが、今年に関しては5月に運動会をやるところも多いと思うのですけれども、ここを何とかならないのかと申出てきたような学校は何校かあったのでしょうか。
◎教育指導課長 学校からは、是非ともタワー、ピラミッドをやらせて欲しいと相談をしてきている学校は今のところございません。ただ、経験をした保護者、卒業生からは、やらせてあげたいという声があったところも事実でございます。
◆吉田こうじ 委員 ある学校では、2年生の段階で先輩たちを支えながら、一番の見せ場であるところを伝統として脈々と伝統を受け継いで、運動会で自分たちの見せ場を大成功させようという機運があった学校も多々あったかと思うのですけれども、子どもたちだけが見るようなラインも、のぞいたことがあるんですけれども、非常に昔の青春映画を見るような熱血の中学生たちが、まだまだ大勢いるんだなというのを、今回改めて認識した次第なんです。
今回休止であるということで、今後についてはという話は先ほどあったんですけれども、1つ検討していただければと思いますのは、私自身が前職、建築関係でございましたので、非常に今、建築に関しましては安全ということについて厳しく、うるさくなっております。こちらの対策としましても、指導者の先生方でありますとか、それから、関わる大人たちの安全対策という部分を非常に重要視しているんですけれども、実際、行う子どもたちに、1つの教育の一環として何がどう危ないのか、今までのケースではどういう原因でこういうけがに至ったのかということを学びながら、自分たちで例えばヒヤリ・ハットをするですとか、自分たちでKYK、危険予知活動をしていくのかとか、そういうリスクを自分たちで学んでいくという教育も、この組体操でありますとか、こういうことの学びからひとつ得られるものもあるんじゃないかと思います。少し時間はかかるかもしれませんけれども、先生方の安全対策というのが、まず第一に必要なことかと思うのですが、子どもたち自身が考える安全対策というものもしっかり取り組んでもらいながら、1つの、ただ単に力がなくて崩れちゃったとかということでなくて、力がない子がここにいるんだったら、具体的にこのチームはどこでどういうふうにみんなで支えていこうかということをみんなで話し合えるような、そういう取り組みも私はあってもいいんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎教育指導課長 今、練習等をこれから始めるわけですけれども、全て教員の指示どおりやるのではなく、やはり自主的に体力向上の発表の機会ですので、そういうような自分たちで考えるという機会を持つことは非常に学習として重要だと思います。
成功している多くの学校は、そういう形で、子どもたちに考えさせながら工夫をさせて実施をしているとも報告を受けておりますので、是非そういう点も研修等に盛り込んでいきながら、安全で子どもたちが成長できるような運動会というものをつくっていければと思います。
◆吉田こうじ 委員 是非、ただ単に危ないからだめなんだという大人の理論とか、危ないものはやっちゃいけないという、そういうことではなく、是非それを1つのチャンスに捉えて、新たなそういう部分に結び付けられたらいいなと思いましたので、一言ご提案させていただきました。よろしくお願いします。
○馬場信男 委員長 他に質疑なしと認めます。
○馬場信男 委員長 次に、その他に移ります。
何かありますか。
◆鈴木あきら 委員 先ほど前野委員からも質疑があったんですけれども、小学校4年生のけんかによる事件ですけれども、今回、もちろんこういった公式の委員会等で全くその報告等がありませんでしたけれども、当然いろいろな配慮からということも考えられますけれども、ただ区のほうの姿勢に対して多少、私などは物足りなさというのを、多少疑問を持っている部分がありまして、当然こういった問題というのは、いろいろなマスコミ等がいろいろ動いたり何かして、命という問題について、足立区、もちろん子どもから大人まで一人ひとりがどういうふうに捉えるかと、そういう大きな重大な問題だと思っているんです。
そういった中で、例えば保護者たちもいろいろな心配をしている、その心配が何か不安をもっともっと増長していって、逆に足立区に対する何か疑惑、疑問が少し批判にいってしまう可能性もあるといった中で、足立区としては、ここまでだったら情報として皆様方に知らせることができるとか、足立区はこう考えているとか、ただ、これがこういういろいろな弊害があって、こうでしかならないとかというところまで、一応いろいろな部分も含めて、できる限りのことは公表していく、またこういった委員会等でも提示していくのが必要ではないかと思ってならないのですが、それはいかがでしょうか。
◎教育長 今回の事件で皆様に本当にご心配いただいたこと、誠に申しわけなく思っております。
4月14日の掃除の時間中に区立の小学校の教室において、小学校の男子児童が別の児童の背中等を殴って、しばらくして、その殴られた児童が意識を失ったと。そして救急搬送されたと。これが事実であります。
現在、救急手術を受けた児童の容体ですけれども、現在も厳しい状態が続いております。実は事件発生からすぐに警察の捜査が入ったということで、殴った児童は現在まで児童相談所へ送致されておりまして、警察の管理下にあります。
また、関係教員と現場にいた児童数名から、警察の事情聴取が行われておりまして、この警察の捜査が行われているということから、学校あるいは教育委員会として更なる事情聴取がなかなかできない状況にあったということは、ご理解いただきたいと思います。
子どもたち、非常に心理的にショックを受けていて、学校へ通えなくなる子、それから、学校へ通っても教室ではなくて保健室にとどまる子がおります。
そういった状況を見ながら、私どもとすると、今後どんなことが起きたのかということをきちっと事実を把握した上で、今後安心して学校生活が送れるように、その環境づくりに努めていきたい。対応策を考えていきたいと思っております。
今、私が話した内容が公開できる全ての内容なんですけれども、児童からの聞き取りについては、現在見合せている状況ですけれども、週明けどうかなというところは、今のところ、確たるものはありませんけれども、そういった心理状況を把握しながら、まずは個々のケアを最重点ということを考えて、そして我々とすると、できるだけ早く事実関係を整理させていただきたい。
保護者には、こういった事情で臨時の保護者会については、今のところ開けない状況だということはお伝えをし、そしてしかるべき時期にきちっとお話をしたいということはお伝えをしたいと思います。
◆鈴木あきら 委員 ただ、当然、前野委員が聞く前まで、それについての報告も一切なく、確かにその部分では、私たちはもちろん事前に電話等では受けていますよ。ただそういった内容を、こういった文教委員会とか、そういったもので別に議論というわけでなくて、今後、例えば子どもたちが、先ほど大竹委員がおっしゃったみたいに、けんかによって、暴力によってこういうことも、命までとかという部分も一人ひとりが事前に小さいころから知っているか、知らないか、それだけでも大きな予防というか、絶対にそれが必要だと思うのです。
そういった中では、もちろん今、発表できないことがたくさんあって、また、保護者のほうでもいろいろな事情があるので伝えることができませんよというのはわかるんですけれども、じゃあ今現在、警視庁がこうですとか、別にそこまで細かく言わなくともある意味では、足立区はこういうことまで考えてはいるんですが、この部分までしかお伝えできません、それによって保護者の説明会等でいろいろな質問があっても、申しわけない、これはこの部分では今、調査中ですとか、ただそれも何もなしということは、逆に足立区は何か隠しているんじゃないかという、そういう話がどんどん広がっていくんですよ。
これは危機管理としては絶対そうなるものであって、それを抑えるというのは、それはどういう場であろうと矢面に立って、それで事実関係はここまでしかお伝えできません。しかしこれは今後、足立区の子どもたちにとってはこういうことがないように、行政としても、各家庭でも、こういった暴力というものに関してはこうなんですということをしっかり、ともに足立区の子どもたちのためにもやっていきましょうということは、最低でも、余り時間を置くと、時間を置けば置くほど、そういった疑念というか、そういったものが広がっていきますので、それは私とすれば何らかの形で早急に足立区としては何か発信するべきだと、情報発信するべきだと、別に謝罪でなくてもですよ、別に謝罪して頭下げなさいでなくて、そういうことでなくて、そういう状況を共有するということが必要だと思うのですが、それはいかがでしょうか。
○馬場信男 委員長 鈴木あきら委員、教育長が子どもたちの心とか学校の様々な事情を配慮してということで、今回、報告には出さなかったということですので、出せる時期にはしっかりと出してもらいたいというのは当然、委員会としても求めるところですし、現状出せるところは、この、その他の項目ですけれども、出せるところは全て出していただいて、詳細は後日お出しいただきたいと思いますが、最後に教育長、どこまでお出しできるんですか。
◎教育長 私どもとすると、隠し立てとか全くするつもりもありませんし、きちっと対応させていただきたいと思います。
なので、例えば公開の場でどこまでご報告したらいいのかということについては、議会とよく相談をさせていただいて、今後やっていきたいと考えております。
○馬場信男 委員長 他に質疑は。
◆鈴木けんいち 委員 ある小学校の件については、残念、痛ましく思ってます。
ちょっとお聞きしたいのは、いい児童虐待予防養育マニュアルが出て、これは関係機関用だということで余り一般には配られないということですが、主な配付先ということで情報連絡に示されているんですけれども、ここに書いてある以外では、あと他には、こういうところに配られますよというところがありましたら、お聞かせいただきたいのと、ステップ2の10ページのところに、気づいた方が管理者、園長に報告してください。園長は園内に常駐し、連絡先が
子ども施設運営課とか
子ども施設整備課とかずっと分かれているんですけれども、こういうところに連絡をするような仕組みなのか、その下に子育て支援センターの電話が大きく書いてありますけれども、ここにとにかく電話すればいいのか辺りのことは、どうなのでしょうか。
◎
こども家庭支援課長 ます、配付先についてでございますが、主な配付先につきましては、記載させていただいた状況でございますので、その他というところで考えさせていただきますと、ここに記載されていないところでいきますと、保育ママ(家庭的保育者)があります。その他、何点かあるかもしれませんが、大きな人数でいけば家庭的保育者かと考えているところでございます。
続きまして、保育園、幼稚園、保育ママのページについてでございますが、こちらにつきましては組織として連絡をいただきたいという趣旨でこういうふうに書いてあります。
区立保育園につきましては、今年度の担当としては
子ども施設運営課、私立保育園につきましては
子ども施設整備課、保育ママにつきましては
子ども施設入園課という形となっているところでございまして、こういったところの連絡先を書かせていただいたというものでございます。
◆鈴木けんいち 委員 それはそれとして、とにかく何かおかしいなという場合、代表の03-3852-3535にとにかく連絡すれば対応できますよという意味に捉えていいですね。
◎
こども家庭支援課長
鈴木けんいち委員おっしゃるとおりでございます。よろしくお願い申し上げます。
○馬場信男 委員長 よろしいですか。
他に質疑なしと認めます。
それでは、委員長から申し上げます。
この委員構成で文教委員会を開催するのは、特段の事情がない限り、今回が最後になると思いますので、一言ご挨拶をさせていただきます。
1年間、様々な質疑にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。非力な委員長でございましたが、優秀な委員の皆さん、そして有能な執行機関の適切な答弁によって内容の濃い有意義な委員会が開催できたのかなと思っているところでございます。
この1年間は小学生の学力の定着がしっかりと目に見えて向上してきた1年間でもありましたし、また、施設更新におきましては、厳しい財政事情の中でも小・中学校のトイレの改修、洋便器化が進捗した非常に実りの多かった内容の濃い委員会だったのかなと思っております。
更には11月の行政視察におきましても、北陸各県の先進事例をしっかり学べたのかなと思っております。1年間の運営の協力に感謝を申し上げて、私からの挨拶といたします。
それでは、副委員長からもご挨拶をお願いいたします。
まずは前野副委員長。
○前野和男 副委員長 委員の皆さん、また執行機関の皆さん、大変にありがとうございました。委員長が今お話をされたとおりでございます。
昨年から今年にかけては、大変大きな教育委員会としての節目だったのかなと思っております。これからも皆さんのご協力をいただきながら、よりよいこの文教行政が進むよう願っております。
ありがとうございました。
○馬場信男 委員長 ありがとうございました。
次に、鈴木けんいち副委員長、お願いします。
○鈴木けんいち 副委員長 馬場委員長のもと、活発な議論が尽くせたことがうれしく思います。副委員長として、委員長を支えるまでもなく、委員長が采配を振るっていただきましたので十分できたかと思いますが、更に教育の課題、非常に多くありますので、一層前へ進められるような、そういう思いを持ちながらお礼の言葉といたします。
ありがとうございました。
○馬場信男 委員長 ありがとうございました。
本日の案件は全部終了いたしましたので、以上で文教委員会を閉会いたします。
午後3時24分閉会...