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平成23年 3月 9日予算委員会-03月09日-01号

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  1. 足立区議会 2011-03-09
    平成23年 3月 9日予算委員会-03月09日-01号


    取得元: 足立区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-16
    平成23年 3月 9日予算委員03月09日-01号平成23年 3月 9日予算委員       午前10時00分開議 ○渡辺ひであき 委員長  これより予算委員を開会いたします。  昨日に引き続き、4議案、並びに修正案に対する総括質疑を行います。  最初に、公明党から総括質疑があります。  あかし委員。 ◆あかし幸子 委員  おはようございます。最後の予算委員となりました。これから30分、またお願いいたします。  きょう駅に立っておりまして、マスクの方が大変多くなってまいりました。この時期ですと、おそらく風邪ではなくて花粉症だと思うんですけれども、私も25年来筋金入りの花粉症ですので、本当に話をしていても、途中で意識がぽっとしてしまうようなところがありますので、30分間、何かおかしいなと思ったらうまく取り繕っていただければと思います。  部課長の中にも、花粉症でお困りの方はどのくらいいらっしゃいますか。       [挙手する者あり] ◆あかし幸子 委員  すごいですね。半分近くいらっしゃる。皆さん大変ですよね。そういう意味では、この季節、花粉症というのは国民病と。がんもそうなんですけれども、国民病と言われておりまして、クリニックへ行きますと、内科も耳鼻科も花粉症の方でいっぱいというときなんですけれども、この時期は本当に医療費が大変かさんでくる時期だなと思いますので、まずは国民健康保険料について入らせていただきます。  国民健康保険料は、23年度、住民税方式から旧ただし書きに変わるということになっております。  まず、最初ですけれども、保険料の計算方法の変更によって保険料はどう変化すると考えられますか。 ◎国民健康保険課長 旧ただし書き方式になりますと、旧ただし書き所得というのが、所得から基礎控除を引いたものになりますので、控除が多かった方については保険料が上がる傾向がございます。 ◆あかし幸子 委員  上がる傾向はわかるんですが、大体数字的にどのぐらいと見られますか。 ◎国民健康保険課長 試算によりますと、上がる世帯が約3割、変わらない世帯が約4割、下がる世帯が約3割でございます。 ◆あかし幸子 委員  その辺が、これだけ医療費がどんどんかさんでおります。ですから、日本全体として毎年1兆円ずつ上がる。足立区としてもかなりの金額が保険料として出ているわけですから、そういう意味では、こういう改定の大きな流れと同時に、その数字というのはあろうかと思います。  ただ、社会的に見ても、これだけ経済的な落ち込みがあるときですから、できるだけ抑制をしたいというのが思いなんですが、先ほど3割が下がる、4割の方が変わらない、そして3割の方が多少上がってしまうという話でした。これについての激変緩和措置ということが当然行われると思いますが、どういう形で行われるんでしょうか。 ◎国民健康保険課長 旧ただし書き方式への移行によりまして保険料が上がる世帯に対しましては、3段階で軽減措置を実施いたします。
     特に、住民税非課税の方で新たに所得税がかかる方は非常に影響が大きいと考えておりますので、所得割の75%を減額する措置を実施いたします。 ◆あかし幸子 委員  75%の減額措置をしてくださるということでございます。ただ、そういっても、上がる方にとっては、どうしてだというようなことになってまいります。そうしますと、そういった通知がいずれ来るわけですけれども、そういった方たちへのしっかりとした、当然、毎年保険料の上がり下がりというものはあるものですけれども、上がった方にとっては、下がったときは絶対言わないわけですけれども、上がった方にとっては大切な問題ですので、そういったときの問合せについては、後期高齢者医療制度のときなんかにコールセンターを使っていただいていろいろなことで区民に対しての説明をしっかりとやってくださったと思います。  私ども地域を回っていて、今回のこの改正に関わらず、いろいろな苦情を受けますと、お金を徴収するときの部署についてのご不満というのは非常にあるものです。丁寧にしていてもいろいろなことが区民にとっては不満になってまいりますので、しっかりとした、十分な説明をお願いしたいと要望しておきますが、国民健康保険課長、よろしいでしょうか。 ◎国民健康保険課長 区民に対する周知、それからお問合せにつきましては、万全の体制をもってやっていきたいと考えております。 ◆あかし幸子 委員  よろしくお願いいたします。花粉症の話をいたしましたが、薬というものは非常に高くなってきております。  そういった中で、保険料を節約するという意味で、むだなものは削減するということをしっかりとやっていかなければ、高額医療ということも加算しております。今足立における国民健康保険の実態ということを見ますと、国民健康保険への加入者が35%、そして収納状況は81%、昨日辺り新聞見ておりますと、全国平均で88%であっても足立の場合は収納が81%、都市の方がどうしても落ちてしまうという傾向にはあると伺っています。  そういう中でも、足立区は、滞納繰越分の調整額、これは21年度、数字で見る足立からなんですけれども、滞納繰越分の調定額72億円に対して収納額が10億円、ですから収納率14.4%と非常に悪いわけですけれども、他区に比べて足立区はどうなんでしょう。 ◎国民健康保険課長 平成21年度の収納率で言いますと、現年分につきましては23区の中で17位、滞納繰越分については22位でございます。 ◆あかし幸子 委員  非常に悪いことは想定をしておりますが、ただ、1人当たりの保険をお使いになっている方というのが、お1人で27万4,700円を1年間で使っているという計算になるわけですね。ですから、21年度においては保険給付費が525億円ということです。これは他区に比べて、お1人の保険をお使いになっている方、27万4,700円、これは他区に比べてどうなんでしょう。 ◎国民健康保険課長 23区の中では、多い方から数えて8番目でございます。 ◆あかし幸子 委員  8番目と言うと、23区ですから10位に入るかと思うんですけれども、足立の場合も、国民健康保険料がある意味では一般会計のところから100億円以上投入してということでございます。  21年の状況で今お話をさせていただいたわけですが、平成22年度においては、保険給付費577億円ですか、52億円いきなり増額しているということなんですけれども、例えば平成22年度の保険給付費577億円の中で、薬品として使われている額というのは大体どのくらいになるんでしょうか。 ◎国民健康保険課長 調剤費につきましては、約100億円でございます。 ◆あかし幸子 委員  577億円のうちの100億円が薬ということです。私も今花粉症の薬を大体これから2カ月間飲み続けるわけですけれども、私は、とにかくジェネリックにすることによってこの辺の抑制がきくと思っておりますので、必ず薬の場合はジェネリックをお願いしております。  国も、このジェネリックに対しては、かなり力を込めて、目標数値を決めてやっていると思うんですが、今どの辺の数値の中で目標を決めてやっているんでしょうか。 ◎国民健康保険課長 現在、ジェネリック医薬品につきましては、国全体で見ますと20%が数量ベースで普及されていると言われております。これは24年度までに30%まで引上げたいという目標を国では掲げております。 ◆あかし幸子 委員  今国が20%、そして来年度は30%ということで、一応そういった伸びに対する大きな手だてだと思うんですが、当区も20%とすると、先ほど100億円と言っておりましたので、5億円ぐらいと考えていいんでしょうか。100億円のうちの5億円をジェネリックにすれば削減できるという形でいいんでしょうか。 ◎国民健康保険課長 普及率が20%から30%、10%増えれば100億円のうちの5億円ぐらい削減効果があると見込んでおります。 ◆あかし幸子 委員  できるだけジェネリックにしていただく。テレビ等でもやっていますので、ジェネリックに対してもかなり周知の方はいますけれども、実際自分が薬をいつももらい続けている病院に行って、ジェネリックとなかなか言えないと。皆さん集まっているところに行って、ジェネリック知っていますかとお聞きすると、大半の方が知っているんですが、じゃあジェネリックに自分が転換していますかと言うと、医者の言うままにというような状況があります。  私も、接骨院とか行ったときには、必ずジェネリックをお願いするんですが、去年の決算特別委員のときに、このジェネリックにスイッチするというところで、差額通知を今開発しておりますというようなことを言っていたように思うんですが、その辺の進行ぐあいはどうなんでしょうか。 ◎国民健康保険課長 このジェネリック医薬品の差額通知につきましては、東京都国民健康保険団体連合が現在そのシステムを開発しているところでございます。それが平成23年度中にでき上がるのではないかと言われておりますので、その推移を見守りまして、費用対効果や関係機関との調整を考え合わせ、検討してまいりたいと考えております。 ◆あかし幸子 委員  ジェネリックにすると、私も2週間ほど前整形外科に行ったときに、薬局の方で問診をするんですが、そのときに一番最後に、ジェネリックを希望しますか、と書いてありました。  今、院外薬局では、のぼりを立てたりして、ジェネリックに変えませんかというようなPRもしてくれています。薬剤師さんの方としては、積極的にジェネリックに、と思ってくださっているんですが、その辺のネックとなるのはドクターの方かなと思いますが、積極的に区もそういった差額通知ができるようになったときには、しっかり取り組んでいただくと思うんですけれども、その辺区民部長の方はいかがですか。 ◎区民部長 差額通知ができますと、ジェネリックを使えばこれだけ減りますよというのが表示されますから、非常に意欲が高まると思いますので、周知していきたいと思っています。 ◆あかし幸子 委員  ご自分が使っている薬の中でジェネリックにするとこのくらい効果があるんだということが、数字的に見えることがすごく大事だと思います。全て見える化だと思いますが、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  また、国民健康保険料の節約となりますと、3年前から始まっております特定健診、また特定保健指導というのを徹底することが何よりも大切だと思うんです。  私も、荒井高齢医療・年金課長でしたか、二、三日前に会ったとき、余りにもスリムになったのでびっくりしたんですが、どうしてそうなったんですかとお聞きしましたら、ちょっと高齢医療・年金課長、ご自身の話の中でしていただくといいんですが。 ◎高齢医療・年金課長 すみません、私ごとで大変恐縮でございますが、昨年の10月の末に特定保健指導を受けまして、上手に動機付けをしていただいた結果、その後4カ月程度でこのような形になったということでございます。 ◆あかし幸子 委員  4カ月、すみません、何㎏落とされたんですか。 ◎高齢医療・年金課長 すみません、議事録に残ってしまうのがとっても嫌なんですが、20㎏ちょっとでございます。 ◆あかし幸子 委員  そこだけ削除しておいていただきたいんですが、4カ月で20㎏、リバウンドにお気をつけくださいませ。  やはりこの特定健診の保健指導を受けるというのは、真摯に捉えると、それだけご自身の健康、また将来的な病気の予防ということにもなってまいります。やはり現場にいる方がしっかりそうやっていただけるとありがたいなと思いますので、そういう意味ではこういう実績集とかそういったものをつくって、やりましょう、やりましょうではなくて、現実にこのようにしたらこのようになりましたという希望を持たせる。  今、テレビなんかでも出ていると思うんですね。女性が、スリムになったらこんなにきれいになりましたみたいなことをテレビでやっておりますけれども、そういった期待感を持ちながら、ただきれいになるとかそういった見かけだけではなくて、内臓をきれいにしていく、そして気持ちも健康にしていくということが大事なんだと思いますので、しっかりその辺は、実績集等も組ませてやっていただきたいと思うんですが、いかがですか。 ◎国民健康保険課長 今あかし委員ご指摘のように、具体的な事例を区民にお示しするということは、特定健診の受診率を高める上で非常に効果的なものだと考えております。  まずは、事例を集めまして、特定保健指導対象者に周知するように検討してまいりたいと考えております。 ◎健康づくり課長 保健総合センターの方でも、生活習慣病予防のためのサークルですとか、実際区民の方で高血圧だったけれども運動して血圧が正常値に入ったという方々の事例の発表等々もありますので、そちらも合わせて皆さんにお知らせできるように頑張っていきたいと思っております。 ◆あかし幸子 委員  しっかりとした予防対策、それがまずは保険料の削減になってくるのかなと思いますので、しっかり取り組んでいただければありがたいと思います。  次に、この予算編成のあらましの44ページ、まちの安全点検というところで3,000万円とついております。これは、前回の決算特別委員のときでもかなり異論が出てきておりました。老朽危険建築物の実態調査を行いますということで、実態調査の把握をし、そして安全対策指導と相談体制の充実ということをステップ1として、危険の発見を行うということでありますし、ステップ2としては、危険の回避を行って緊急安全対策の実施、並びに法的な課題の整理となっております。  おそらく多くの議員の地元には、たくさんのそういった老朽化して本当に危ないというような、22年度には落下して事故が発生しているということも載っておりますが、ちょっと小さくて慌ててとってきたんですが、       [資料を提示] これは、実は私の地域の関原三丁目のあるスーパーの、まさにスーパーの隣の、区長おそらくご存じだと思うんですが、カズンというところの、本当にトタン屋根をただくっつけているだけというような、でもこれをまだ事務所として使っているという、どうも不自然な状態で、なかなかこれは、私も1年半ぐらい前、担当の方にお願いして何度も行っていただいていて、非常に厳しい。こういったコーンを置いて、危険ですよということをさらされていても、なおかつ解決できない。本当にちょっとあれで倒れてしまうんじゃないか、よく倒れないなと思うんですけれども、区長、この辺のことどのようにお考えになりますでしょうか。 ◎区長 私も何度か前を通りまして、素人が見ても、いかにも道路側に倒れかかってきそうな状態になっておりますので、私自身もその状況については担当の方に対処をと伝えたところでございますが、地主さんとそこに住んでいらっしゃる方のいろいろ問題があるようで、一朝一夕にいかないということで、毎日前を通って生活していらっしゃる方にとっては、どれだけ不安かなと思って、一日も早く解決したいと思っておりますけれども、なかなか行政が踏み込めない個人的な財産の所有の問題もありまして、早期の解決が図れないことにつきまして、申しわけなく思っている次第でございます。 ◆あかし幸子 委員  区長に申しわけないと言わせてしまったことに対して、本当に心苦しいんですけれども、今度は実態把握ということですが、どういう方法を使って実態把握をなさるんでしょうか。 ◎建築調整課長 今までの建築確認申請の概要書がございますので、それで分類します。それをもとに現地を隈なく踏査いたします。その中で危険度を判別しながら、老朽危険家屋の非常に進んでいるものについてはすぐ指導に入っていきたいと考えております。 ◆あかし幸子 委員  速やかにやって、ただし、足立、68万人になろうとする地域ですから大変かと思いますが、そういう形でやる中で、何件ぐらいあると想定されているんでしょうか。 ◎建築調整課長 足立区内には、約13万5,000棟の建物がございます。昭和57年以前の建物がおおむね25%ですから、約3万数千棟になります。そのうち、今推計でありますが、2,000棟が老朽家屋ではないかということで、これはあくまでも実態調査してみないとわからない数字でございます。 ◆あかし幸子 委員  足立は数が多いですけれども、早急にしていただかなければいけないところでございます。法的な課題の整理ということもございます。区民の生活、もし何かあったときに、それによって被害をこうむる方たちも出てくるかと思いますので、しっかりとやっていただきたいと思います。  次に、認知症デイサービス延長事業というのがあります。私も、前回、決算特別委員のときに、お泊まりデイサービスというようなことがまかり通っておりまして、介護保険外で1日1,000円でというような劣悪な条件の中で行われているという実態についてお話をさせていただいて、今回、東京都が少し踏み込んで認知症デイサービス延長事業というのを行うことになりますけれども、これの状況は担当の方ご存じでしょうか。 ◎介護保険課長 おそらくモデル事業のお話かと思いますけれども、先だってそのモデル事業をやった中で、新たにそういったものの募集をかけているというところまでは伺っております。 ◆あかし幸子 委員  これは早朝6時から9時、そして夜間は夜の5時から22時、また休日は朝6時から夜22時までという、お泊まりではないですが、ご家族のいろいろなことを加味して時間延長してお預かりしますということで、さっき介護保険課長からありましたモデル地域でやるんです。15事業所ということで、5区市町村で大体1区市町村3カ所ということがあるんですが、是非これ手を挙げていただいて。足立区はこの認知症デイサービス今何件ありましたか。 ◎介護保険課長 通所介護事業所につきましては、1月末現在で21カ所です。 ◆あかし幸子 委員  おそらく23区の中で一番多いと思います。21もある中で、できればこのデイサービスの延長ということで手を挙げていただいて、実施をしていただいて、そして検証していただくというようなトライをしてもらいたいと、これは要望させていただきますが、是非お願いをしたいと思います。  それと、今介護保険課長立っていただいたので、もう一つ、前回のときに言い忘れておりましたので、これ決算特別委員のときの宿題でもございますが、元気応援ポイント事業、これは今介護保険課で申込みとなっております。  できたら、高齢者がやることですから、介護保険課まで来て登録をするというよりは、身近な地域の中でやっていただく方が、なかなかこれ進んでいない事業でもあります。しかし、しっかりとやれば、元気な高齢者、そして実際に施設に入っていらっしゃる高齢者にとっては、大きなメリットのある事業だと思っているわけですから、できるだけ多くの方にやっていただくためには、身近なところで登録をしていただくのが私は良いと思っておりまして、区民事務所ではできないのかというような質問をしたかと思いますが、その後はいかがなんでしょうか。 ◎介護保険課長 区民事務所につきまして検討させていただいておりますが、一つの窓口としてやっていただくには、介護サービス利用状況等の確認等もございまして難しいという点がございましたので、介護保険課がご要望に応じまして出張して事務所と連携しながら対応していくということで考えております。 ◆あかし幸子 委員  区民事務所介護保険課が出張してやるということですか。 ◎介護保険課長 今までも、例えば区民の方からご要望があれば、住区センターでありますとか、地域包括ですとか、そういったところに出張しまして、そこで受け付けをさせていただいておりますので、例えば町会からのご要望があれば、区民事務所と連携をとりながら出張して受け付けをしていきたいと考えております。 ◆あかし幸子 委員  要望があればというのは、ちょっと高齢者がいちいち介護保険課に電話入れて、いついつに区民事務所とかそういうところに来てくださいという連絡があるということですか。 ◎介護保険課長 電話等でご相談いただいた上で、近くにそういった相談窓口がないということであれば、例えば複数の方からのご要望があれば、こちらから出張して日時を決めて伺うことを実際にはさせていただいております。 ◎区長 高齢者の方が元気で生活していただく、張りを持って生活していただくということは、地域力の再生にもつながってまいりますので、新たな部の創設に合わせまして、その辺の考え方を整理させていただき、結論を出して、議員にもなるべく早く出したいと考えております。 ◆あかし幸子 委員  ありがとうございます。やはり高齢者にとっての一つの大きな事業を速やかにやる、そして私たちが手助けをするという考え方が、これから必要ではないのかなと思いますので、今区長の方からそう言っていただきましたので、是非高齢者の動きが活発にできるようにお願いしたいと思います。  あと、今大変増えております若年性認知症、私も年に何回かなんです。さして多くはない。しかし、ご家族にとっては、高齢者の認知症も大変ですが、更に更に大変な若年性の認知症というものがございます。これは65歳未満で発症する若年性認知症ですけれども、働き盛りの方が認知症になるわけですから、収入面や、また生きがいにおいて大きな影を残すということで、これはまだまだ大きな社会問題にはなっておりますが、そこかしこに起きている問題でございます。  大体50代の方が4割で、男性に多いということでございます。部課長たちの中にも、もしかしたらそうした可能性というのはあるんですが、今全国に大体4万人ぐらい、急激に増えているというところでございます。  これに当てますと、足立区は何人ぐらいと認知できているんでしょうか、わかりませんか。 ◎保健予防課長 今手元に数字ございません。 ◆あかし幸子 委員  足立の中の専門の先生によると、おそらく300人、400人はデイサービスとかそういうところにいるはずですと。また、そういうところに行くことのできない方もいるはずですというお話をされておりました。  ですから、まだまだ表面的になっておりませんが、私もそういう施設のところにおりました。何度か、34歳でしたね、本当に早い発症だったんですけれども、本当に急激に進んでいってしまう。高齢者に比べたら本当に速いものですから、これは大変なものだなと思っておりましたけれども、高齢者と一緒のデイサービスというのは、非常に不都合があるわけです。そういったことを考えなければいけないので、大阪なんかはコールセンターを設けて、家族とやりとりをしながら、そして特定の特別養護老人ホームの中で専門的な方を置いて、そういう方たちを、9人とか10人なんですけれども、やっているというケースがあります。  当区に関しては、この若年性認知症に対してはどんな取り組みをしているんですか。 ◎保健予防課長 保健総合センターの方で個別の相談事業、あるいは医療機関への紹介というところまでは個別に行っているところでございます。デイケアとかそういう専門的な取り組みというのは、今後の課題だと思っています。 ◆あかし幸子 委員  今後の課題ということですが、かなり今増えておりますので、早急に何らかの手を打っていただきたいと思うんです。  足立区も4月でスラリオンができますと17カ所もの特別養護老人ホームがあるわけですから、そういった中で、区がどこかに専門的な、特養の中が一番良いと思いますけれども、そういった若年性の認知症の方がデイサービスを受けられる場所を早急につくっていただきたいと思うんですけれども、急ですけれども、検討という形ではいかがでしょうか。 ◎高齢サービス課長 これから足立区では1,000床の特別養護老人ホームを建設予定でございますので、その中でどういう施策があるか検討してまいりたいと思います。 ◆あかし幸子 委員  そうですね。今から3年間の中で1,000床という、ある意味では日本の中では珍しい取り組みだと思います。その意気込みの中の一つとして、この若年性認知症に対する専門的なデイサービスの場所をつくっていただきたいと同時に、実際に先ほど言いましたように、高齢者の中にこの認知症の方が入っているわけです。ですから、ある意味ではガイドブック的なものがないと、ケアを間違ってしまいますと、高齢者よりも進みが速いということもあります。ですから、できればガイドブック、ハンドブックといったものを、足立の中でも早急に専門家の力を借りて、高齢者のデイサービスの中にいらっしゃる若い認知症の方のためのハンドブックをつくっていただいて使っていただきたいと思うんですけれども、いかがですか。 ◎保健予防課長 私ども、これからの取り組みとして、一つの課題として検討させていただきます。 ◆あかし幸子 委員  しっかりと早急に検討していただきたい、このように思います。  時間がなくなってしまいましたので、もう1点、この前もちょっとお話をしましたけれども、おはようらくらく教室、ケーブルテレビでやっていただくというようなことでした。問題は、聴覚障がいの方とかあると思うんですけれども、これからの検討ということですから、その中にしっかりとスーパー等やっていただくとか、また、私もあのときはちょっと思い出せなかったんですが、私も3年ぐらい前に、足立バージョンの介護予防体操つくっていただきたいと言ったような記憶があるんですけれども、これからつくる介護予防体操、足立にある資源をうまく使っていただきながら、特に藝大の方、音楽療法についてもしっかりとやっていただいているわけですから、そういったことへの取り組み、もう1回、すみません、短くて結構ですから、お答えいただきたいと思います。 ◎福祉部長 区内には、様々な体操がございます。例えば転倒予防体操ありますけど、そういったものを全体的に見て、今後足立もつくるかどうかを含めて検討したいと思います。 ○渡辺ひであき 委員長  あかし委員、あと僅かです。 ◆あかし幸子 委員  時間ですので、少し早目に終わりますが、本当にこの6日間大変お世話になりました。ありがとうございました。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、民主党・無所属から総括質疑があります。  米山委員。 ◆米山やすし 委員  皆様おはようございます。一昨日の続きからやります。  まず、ポイントカード事業の話を読み上げているところで終わってしまったので、私が何を言いたかったかと言いますと、ポイントカード事業については、手痛い失敗を二度、三度しているということであります。特に平成17年においては、活性化センターが債権放棄を2億数千万円、区自身も9,100万円の債権放棄までして赤字失敗を埋め合わせたことを十分認識していただきたいと思いますし、加えて、しかしながら、区民の方は、区政モニターの方ですらほとんど知らなかった。ポイントカード事業今やっているということを知らないんだけれども、非常に期待をしているということなので、今度こそ三度目の正直で成功させていただきたいと。そのために人件費400万円とか350万円とか投入しているわけですから、その投入している人が病気で休んでいるとか何とかいろいろな事情あるとは思いますけれども、何としても今回は成功していただきたいと思うんですが、その辺の区の意気込みを。 ◎産業経済部長 まず、ポイントカードの経緯について、議会にきちんとした報告をしなかったことについて、おわびを申し上げたいと思います。  そしてまた、今現状でございますけれども、ポイントカードをやっていらっしゃる方々、解散、やめた後でも継続的に行ってまいりましたけれども、なお、消費者の方々の希望に合わせて、今後も継続したいということで、22年の4月からは専門のポイントカード事業協同組合をつくって行っている状況であります。  現状では、設立当時180が165と減っております。その拡大、会員の拡大というのも重要な課題でありますので、例えば区民まつりであるとか、あるいはイルミネーションであるとか、そういうときを捉えて、協同組合の方々がやっていらっしゃる状況もありますので、区としてもそういうものを支援していきたいと思っています。 ◆米山やすし 委員  緊急雇用を使ってポイントカード事業の勧奨に努めるとか、商品券のポスターを張っていただくとか、同じ産業経済部の中なんですから、いろいろやっていただきたいと、そのように思います。  続いて、もう一つ、続きのやつが、渋滞箇所、混雑箇所、交通の問題ですけれども、89カ所あると。それで、日光街道の上り車線が入っているとか入っていないとかいう話があって、ちょっと整理いたしますと、あれは入っているんですか、入っていないんですか。 ◎道路整備室長 先日のご質問の中で、89カ所のうち国道は入っていないと答弁いたしましたが、正しくは国道、都道、区道の都市計画決定されている橋りょう、道路立体、鉄道立体の箇所数でございます。訂正させていただきます。申しわけございません。 ◆米山やすし 委員  訂正はいいんですけれども、是非取り組んでいただきたいと、そのように思います。区が言わなければ、国から見ればたくさん数ある渋滞箇所の一つであるんですから、基礎的な自治体が声を出していかなければ、永遠にあの千住新橋、大橋の混雑は解消できないと、そのように思います。ひとつよろしくお願いいたします。  続きまして、教育委員、足立区学力向上に関する総合調査において、平均正答率70%以上である児童(小学校)の割合を20年度65、21年度69にするということで、順調に達成しつつあると思いますが、その辺についてはいかがですか。 ◎教育指導室長 順調とは、はっきりとは申し上げられないものの、基礎学力が必要な児童・生徒については、粘り強く場を設定しながら学力を高めてまいりたいと思っております。 ◆米山やすし 委員  4月に行われまして、小学校に的を絞りますと国語と算数を行います。クラスの中で70%以上取った生徒が何人いますかと。例えば70点以上、70点、80点、100点でもいいですよ。それが、国語が8割いましたと。この中で8割の人が70点以上、算数も8割と。8、それを一つの指標といたしまして、その学校は80足す80で160ということをやりまして、計算いたしまして、3年分、72の小学校全て足してみました。       [資料を提示]  これは私がつくった表なんですけれども、非常に小さい表であります。ちょっと小さくて、校名が入っているので差し支えがあるのでこちらを用意しました。  これを見ますと、非常におもしろい結果だと思うんですけれども、平成20年、21年、22年度と着実に足立区の小学校における学力向上の進展が見られる、徐々に全体集団として上がってきています。これは辛口の私が褒めるというのは珍しいことだなと自分でも思うんですけれども、非常に上がってきていると思います。  つまりここに160とあるのは、国語は70点以上の生徒が80%、算数も80%、つまり160。そのラインがどんどん上に上がってきていますね。ところが、校名は挙げないんですけれども、いろいろな問題点があると思います。  一つは、この上位何校かがいつも一緒なんです。栗原、長門、千寿本町とかそういうところですね。常に一緒。それで、下の方も実は常にほとんど一緒。同じ公立学校でありながらこんなに差があるというのもおかしなことで、是非これを解消していただきたいと思います。  更に、この表を見ていただきたいんですが、私の事務所の周りの西新井、伊興、栗原、この辺を色をつけてみました。驚くべき学校が一つありまして、20年度では良い、115。21年度では黄色ですね、140。22年度は155と、これはすごい校長だなと思いました。校長というか、学校としての努力。ただ、これ調べてみると非常に小さな学校。伊興地区で小さな学校と言うと大体わかっちゃうんですが。  更に注目すべきは、このB、肌色のところですね。毎年着実に上がっている。足立区でも三つに入るような大きな学校がこんなに上がっているというのは一体どういうことかということで、校長にインタビューしてまいりました。
     やはり決め手は、少人数指導と地域のボランティアの活用、その校長は、また時間切れにならないように気をつけなきゃいけないですけど、びっくりしましたけれども、校名は表紙伏せますけれども、1問ごとに分析しているんですね。それを%じゃなくて、この問題ができなかったのは何人かというのをやっています。何でこれ%で示さないんですかと言ったら、何人かとやると、10人なら10人できなかった、それを担任の先生に配ると、あの子とあの子とあの子というように視点がフォーカスするということでこういうことをやったり、学力向上委員という教師集めてやってみたり、ボランティアも図書ボランティアから発展してマルつけボランティアというのをやっているということで、私は思うんですけれども、この毎年毎年頑張った某小学校の努力というのを、是非学校全体、72の学校に敷えんしていただきたいなと思います。  また、校長が代わったら、PTA会長が代わったら、開かれた理事長が代わったら変わるというのでは困るので、今文科省では、平成18年からこういったボランティアを学校に集めるための制度があります。学校支援地域本部、これがあって補助金までつくんです。  足立区においては、この学校支援地域本部あるんですか。 ◎教育政策課長 現在、足立区では開かれた学校づくり協議は全校にございますけれども、文科省の言うところの学校支援地域本部はございません。 ◆米山やすし 委員  せっかくお金も出るんですから、是非学校支援地域本部をつくって、校長の1人の超人的な努力とかPTA会長との相性とかに終わらせずに、地域の人がボランティアやりたい、マルつけやりたい、読み聞かせやりたいといったときに、それを学校の外にあってそのボランティアをまさに地域コーディネーターとして組織していく組織を、全国的に3,000、4,000あるんですから、このコミュニティスクールの第1号出した足立区がやらないというのもおかしな話だなと、そのように思っております。  もう一つ、そのボランティアと並んで少人数とチーム・ティーチング、私、この違いがなかなかわからなかったんですけれども、少人数とチーム・ティーチングは大きな違いがあります。チーム・ティーチングというのは、言ってみれば部屋つきの親方というか、大勢の中に誰かが副担任あるいはステップアップとしてつくと、そういう形ですけれども、少人数になりますと、分けると。副参事と課長との違いかもしれませんけれども、そうしますと何が違うかと言うと、ハードが違うんですよ。チーム・ティーチングだと大部屋でもできますけど、少人数指導するとなるとハードが必要、つまり部屋が必要になってくる。  その点で、校長先生たちは少人数指導するための部屋の確保を大変苦労している。資料室をつぶしたり、空き教室を更に教えられるようにしたりと、その辺を訴えてくるわけですけど、学校施設課というのは、その辺を目配りしているんですか。 ◎学校施設課長 これは個々の学校の状況によって違うかと思いますけれども、いわゆる余裕教室と言われる中で、備蓄倉庫であったり資料室であったり、そういった形で活用されている学校もございます。  学校の授業の形態に応じて学校長の判断で、ご相談に乗っている場合もございますし、学校の独自の判断でそういった教室を活用している、こんな事例がございます。 ◆米山やすし 委員  例えばどうしてもプレハブ建てたいという学校があらわれた場合どうするんですか。 ◎学校施設課長 基本的にプレハブをということになりますと、経費の面でもかなりかかってまいります。学校の中に、活用できる教室をまず探していただいて、そこを活用していただくというのが大前提かと考えております。 ◆米山やすし 委員  是非この副担任、今回、あらましの13ページに、副担任講師を配置しますと。私、これも大変良いことだと思います。良いことだけれども、おかしなことだと思います。  というのは、なぜかと言いますと、72の小学校で全校生徒が71人のところもあれば、綾瀬みたいに864人のところもある。なぜこれ1人ずつなんでしょうかね、1校当たり1人ずつというのは。なぜ大きさに応じた、あるいはこの辺を上げるためにこっちは手厚くとか、そういうようなめり張りはないんですか。 ◎教職員課長 とりあえず各学校の学力向上、これを目指すために、副担任1校1名という原則的配置はしております。それ以外に、35人を超えた学級につきましては、その規模によりまして加配をつけております。 ◆米山やすし 委員  校長先生にお聞きすると、担任の先生以外に東京都からの加配がいて副担任がいると。意外にタイトな、サッカーで言うと11人プラス1人、2人しかいないみたいなところで人員を配置する、あるいは少人数にしたら空き教室をどこで確保するか、物すごく経営者として苦労しながらやっているんだなと思いました。教育委員というのは、そういったことをしっかりとサポートしてあげなければいけないなと改めて思っております。  そこで、教育絡みでもう一つ、あらましの14ページ、図書館支援員の話ですけれども、例えばこういったことの勤務時間にもよりますし、その人の能力にもよりますけれども、支援員というのは図書館にこもりっ放しというのではなくて、調べ学習の活性化のためにも授業にちょっとお手伝いしたり、地域のボランティアを募る前に支援員も授業のお手伝いとかに参加すべきだと思いますが、その辺はいかがですか。 ○渡辺ひであき 委員長  教職員課長、簡明に願います。 ◎教職員課長 図書館支援員につきましては、まず図書の整理というところに入りました。先行した学校におきましては、図書の整理が終わりましたので、それぞれの調べ学習の補助、それから教員と一緒になって子どもたちの必要な図書の購入、また図書のPR等に努めさせております。 ◆米山やすし 委員  午後、続きをやります。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、自由民主党から質疑があります。  新井委員。 ◆新井英生 委員  自由民主党の新井英生でございます。おはようございます。  私も、4年間、随分この場に立たせていただきましたので、言わせてもらいたいことも言い尽くしてきたし、最終日までやらせてもらう必要なかったんですけど、幹事長から自民党がきっちり時間分けをされまして、やらなければならないので、幾つか質問させていただきます。  4期16年やらせていただいて、様々な重要な課題たくさんあったんですけど、私の尊敬する今は亡き白石先輩……あ、じゃなくて、よく新人の頃、区議会議員は教育と福祉が最も重要な取り組むべき課題だとおっしゃっていましたけど、本当にそう思います。  特に教育は一朝一夕にできることではないし、国家百年の大計でありますから、議員である間いろいろ提言させていただいて、それが少しでも良きことに進めばいいかなと思っていましたけど、きょうはその意味で教育の方で少し質問いたします。  この時期ですと、間もなく卒業式を迎えるわけであります。卒業式と言うと、共産党からつまらないやじがよく出てくるんですけど、国旗・国歌の実行、足立区の場合は、教育委員がしっかりしているようで、必ず実施されているようでありますが、ただ、しっかりと君が代が歌われているかどうかということは、現場でしっかり把握しているかどうか、その実態は明確でないわけであります。各管理職が卒業式に出席したり、私たち議員もそれぞれの学校に出席して状況を見ますが、やはり実態としては、全員がしっかりと歌えている状況ではないと認識せざるを得ないわけでございます。  学習指導要領が改訂されて、「君が代を指導する」から、どのように改訂されましたでしょうかね。 ◎教育指導室長 国歌・君が代につきましては、いずれの学年においても「歌えるよう指導する」と、「歌えるよう」が入ったものでございます。 ◆新井英生 委員  「歌えるよう指導する」と改訂されたわけですから、そのように教師は指導しなければならないわけですよね、学習指導要領ですから。しかし、それが実態として歌えない子がある程度いるということを考えると、指導していないということじゃないかと思うんですが、その辺は把握していますか。 ◎教育指導室長 子どもたちがどの程度歌えるかというのは把握してございませんけれども、いずれにいたしましても、儀式等では適切に扱うよう指導しておるところでございます。 ◆新井英生 委員  何といっても、教科書に国歌が一番裏に掲載されているんですよね。それ自体が文科省の方の検定で問題があると私なんかは思っておりますけど、ともかく身近で言うと、私の子どもが小学校4年生でいますが、その辺率直に聞いてみたところ、小学校4年にまでなって、まだ一回も国歌を指導されたことがないと言っていますよ。「おまえ歌えるのか」と言ったら、幼稚園のときにしっかり指導されましたから、幼稚園のときから既に歌えるんですけど、小学校4年で指導一回もされていないという、かなり厳しく聞きましたから、そういうことなんですけど、どうですかね。 ◎教育指導室長 昨年、またその前にも新しい学習指導要領が提示されたときに、各校長にはこの旨伝えておるところでございます。改めて、もう一度校長を通しまして、この「歌えるよう」を徹底してまいります。 ◆新井英生 委員  その辺、かなり学校多いですから、教育指導室長1人で把握し切れることじゃないんですが、その辺はやるべきことはしっかりやらないと、一朝一夕にできないといっている国家百年の大計なんだから、基本中の基本ですよ、こういうことは。国歌とか国旗というのは。しっかり指導してもらいたいと思います。  それで、話ちょっと変わりますけど、私も、時々、学校へ行って率直にいろいろなことを校長に提言させてもらうこともあるんですけど、モンスターペアレントみたいのがかなり今いますから、そう思われるのも困るので、その辺はちゃんと節度を持って校長に接したりしています。校長といったって、別にその学校だけじゃなくていろいろな学校に行っていますけど、ただ、この間埼玉県の行田市の小学校の教師が、そのモンスターペアレントと思われる保護者を訴えたというのが記事になっていました。このことについて、訴えることは、この時代どうにもならない。どうにもならない親も多いし、教師のことを考えればそれもいたし方ないという意見と、一保護者と教師という立場は全然違うので、その辺は細かく言いませんけど、違う意見もある。  我が足立区の教育委員では、この点は、それは状況によっていろいろな考え方も出てくると思いますが、訴訟という問題に関して言うと、どのように考えをお持ちですかね。 ◎学校教育部長 新井委員ご指摘のように、やはり賛否両論あるやに聞いてございます。ただ、私どものこれまでの経験から申し上げますと、果たして学校と教育委員合わせて、どこまで手を、あるいは意を尽くしたかというところは、やはり問われるだろうと思っています。  この間の経験で申し上げますと、一昨年でございますが、中学校でかなり厳しい事案がありまして、対応は教育委員対応に切替えましたが、課長級3人で常に対応するという手だてをとりましたけれども、最終的には、私どもも司法対応という場に、訴訟ではございませんが、持っていったという事案がございます。  そういった意味では、やれることを全てやり尽くした上で、改めてその状況を踏まえて対応せざるを得ないだろうというような認識で、現在いるところでございます。 ◆新井英生 委員  まだ足立区の場合、そういう極端にひどい例というのも起きておりませんが、そういう状況というのは想定されますからね、足立区の場合は。ですから、その辺慎重に考えるべきだと思うんですよ。  私は、この記事を見て、訴えるべきだというアンケートの結果が80%を超えているのを見てちょっとびっくりしましたけど、その意見が、教師の側が誠意を持って保護者に対してもう少し一歩も二歩も踏み込んで、子どものことですから、しっかり相談し、また相談を受け、考えるべきだろうと。裁判というのは言語道断であるという意見がありました。  私も、教師とか教育委員というのは公務員であり、そういう背景で守られている状況ですから、保護者という一市民の立場と対等であるというのは、やっぱりおかしいと思います。ですから、本当にその状況にもよる場合があるかもしれませんが、訴訟というのはちょっと考え方としてずれてきているんじゃないかなと、私自身は思います。  次に移りますが、また学習指導要領の改訂、今回は中学校の採択がありますが、新指導要領をもとにした検定が間もなく結果が出るわけですが、今領土問題が非常に議論されている。竹島や尖閣、与那国とか国境の境の島が、韓国、中国、台湾ですか、あと北方領土でロシア、島国であるから、こういう状況の中で非常に守られている面と、またそういう厳しい面とあると思うんですが、この教科書が領土教育についてしっかりと指導書に盛り込むかどうか、その辺が検定結果出ていませんから何とも言えませんが、日本の今の状況を考えると、この領土教育をしっかり充実させるということは重要な課題であろうと思うんですね。  仮に不十分な状況である教科書が検定を通った場合であったとしても、この領土教育はしっかりやっていかなければならない課題だと思っておりますが、我が足立区の教育委員ではその辺はどう考えておりますか。 ◎教育指導室長 来年度の教科書採択でございますけれども、社会科の解説書の方でこの領土については触れておるところでございます。  私どもは公教育でございますので、学習指導要領及びこの解説書に基づいた形で教科書を調査研究し、私は教育委員の皆様に資料提供してまいりたいと思っております。 ◆新井英生 委員  指導していく……何だ、今の。領土教育を充実させるべきだということについて、どのように答えているの、今のちょっとよくわからない。 ◎学校教育部長 今新井委員ご指摘のように、領土問題についてはかなり新聞あるいはマスメディアでも取上げてございますが、私自身といたしましては、子どもたちには、歴史的な経緯もしっかりと踏まえた上で、日本の領土の在り方についてはきちっと子どもたちに知ってもらう、そういうことだと思ってございます。 ◆新井英生 委員  鈴木学校教育部長はいつもそうやってしっかり良いこと言ってくれるんだけど、その後はなかなか実施されてないんだよね。本当いつも良い答えしてくれるんだけど、頼みますよ。  今年は中学校の採択です。今あかし委員から、ダイエットのあれとか、随分やせて、是非見本にさせていただきたいと思うんですけど、実は、今教科書の中で、NHKのアニメワールド「エレメントハンター」という、こういう細い女の子たちがいっぱい出ているのがあるらしいですよ。こういうのを子どもがよく見ていて、子どもたちが小学校ぐらいで、女の子は特に、摂食障がいとか、その予備軍になっているような数値が出ているそうなんですよ。  教科書にそういう図柄が結構出ているそうなんです。こういうスマートな女の子が良いんだということで、要は、摂食障がいとかいろいろな障がいにつながっているというところが問題になりつつあるということなんだけど、これは私も聞いた話なんですけど、教科書を採択する上で、そういう図や写真だけじゃなくて、そういう絵とかもしっかり見て、子どもはそういうのも見ますからね。 ◎教育長 昨年、小学校の方の教科書を採択させていただきました。その折も、図柄も含めて、教育の方針と合っているか合ってないかで判断させていただいておりますので、その辺はしっかりやっていくつもりでおります。 ◆新井英生 委員  心配は、摂食障がいとかそういう自分の体に関係することになるので、そういうことを気をつけていただきたいということ。  もう一つ、教科書の中で結構誤記が見受けられるそうですよ。いろいろな資料もらいまして、よくまあこういう、日野市の障がい児の特定してしまったものが掲載されているとか、いろいろあるんですよ。  ですから、教科書会社も完璧とはいかないだろうけど、誤記、記載ミスとか、そういうところもしっかりチェックしないと、どうしても見過ごしてしまう部分がありますから、それもお含みおきいただきたい。  それと、もう一つ、小学校と中学校、足立区の場合は小中一貫校は2校しかないけれど、一貫した教育として教科書もそれぞれ特色ありますから、教科書会社によって。その辺の必要な教科もあろうかと思うので、その点もお含みおきいただきたいなと思っております。  先ほど米山委員が言っていた足立区の子どもたちの学力が上がっていて、格差もあるということだったのか、そのように思っているんだけど、確かに少人数指導とか習熟度別指導をやったことによって数値的にはそういうのが見受けられますが、例えば算数一つとっても、小学校の3、4年ぐらいまでは結構良い状況にあるんですが、高学年、また中学校になってくると、難しくなるのもあるのでしょう。なかなか成績が伸びていないという実態もあるんですが、これについてはどう把握されていますかね。 ◎教育指導室長 まさしくおっしゃるとおりでございまして、これは問題が難しくなるという見方もございますけれども、実は3、4年生の頃に身に付けられなかった部分で5年生で落ち込んでいると。例えば5年生は4年生の内容で調査を行っているわけでございます。ですから、この3、4年生にターゲットを絞った個別指導、または民間を使った学習を行うという考え方でございます。 ◆新井英生 委員  そうだと思うんですよね。やっぱり指導力によるところも多いし、だって3、4年にだめだったのはその辺のところをしっかり教育してないからですよ。教師の指導力ですよ、それは。本人の頭の良し悪し、若干その辺もあるだろうけど、やっぱり教師の指導力というものが非常に大きいと思いますよ。  その指導力とともに、教える場合の習熟度とか、ある程度能力があるやつをどんどん伸ばすような方向とか、それによって中間ぐらいのレベルの子もそれに追いついていくという状況もあろうと思いますから、いろいろなやり方を含めて、算数というのは非常に大事な部分がある。  それで、教科書との関連で言うと、前もお訴えしておりますが、ずっと東京書籍が採択されている状況で、特定の教科書会社をとやかく言っているんじゃなくて、一つは、疑問として、なぜこれだけの長い期間を一つの教科書でやらざるを得ないか。ずっと同じような教科書をやっていれば、教師が持っている指導書、それも同じことを勉強していればいいわけですよね。  だって、同じ教科書をずっと採択しておけば、同じ指導書で同じような方法で教えればいいわけじゃないですか。教科書だってそれぞれ差はあるでしょう。同じ教科書ずっと何十年もやっていれば、教師は算数について努力する必要がないというか、努力度が低いということになりませんか。 ◎教育指導室長 ご案内のように、学習指導要領が変わったとき、また教科書は4年に1回大改訂が行われるわけでございまして、同じ教科書で教員が努力しないでそのままいくということもございますが、その点は子どもの実態に応じながら指導方法を変えていかなければならないだろうと思っております。 ◆新井英生 委員  だから、ずっと同じ教科書を使用することによって、教師はある意味楽なんじゃないですかということを言っているんだけれど、そういうことはない。 ◎教育指導室長 あってはならないと私は認識しております。  と申しますのは、今申し上げた、目の前の子どもたちが違う、かわるということでございます。 ◆新井英生 委員  あってはならないんですよ、それは。同じ教科書採択されて、その教科書のもと指導するとしても、あってはならないことなんだけど、自分がその立場であれば、毎年毎年同じ教科書では、それぞれの特徴がありますから、あんまり努力する必要はない。突然、来年から違う教科書になったら、「ちょっと違うよな、これ」ということになるわけだ、努力するんですよ。と思うよ、普通の感覚であれば。 ◎学校教育部長 教員が子どもたちに向き合っての授業の指導の問題については、この間大分若い先生が多く入ったり、それから団塊の世代が抜けていったということで、中間層はかなり厳しくなっているという状況がございますので、活用する教科書は置いておいても、基本的には、課題のあるお子さんに対してどういった指導方法なりというのは、常に校内で研究、あるいは実践をしていかなければならないと思ってございます。  また、教科書採択につきましては、これまでも再三ご答弁させていただいているように、公正に採択をしているという認識でおりますので、引き続き努力してまいりたいと思います。 ◆新井英生 委員  教科書採択のやり方について不正ということは思っていませんが、ただ、選考委員、選定委員、そして教育委員の採択、この流れの中では、もう少し改革すべきこともあろうとは思っていますよ。不正があるとは思わない。信じたくないしね。  だから、一つの例をとっても、東京書籍がこれだけ長年採択されること自体、これは実際教育委員決めていることですから、何でこれだけずっとやるのかなと。中身がすぐれているからだということで終わるんだろうけど、そういうものじゃないと思うよ。もうちょっとよく考えてもらいたい。  算数の、今私が申し上げたとおり、教科書だけの問題ではないけれど、教科書は重要な位置を占めているわけで、ある程度までは算数は伸びているけど、高学年、中学になると全然足立区の子どもたちは、足立区だけじゃないけど、伸びていない状況もある。  この東京書籍自体がシェアが高いんだよね。日本全国高いのは事実ですから、教科書会社自体の努力もあるんだと思いますよ、いろいろな努力。ただ、その辺、常に提言だけはさせていただきたいと思います。 ◎教育長 新井委員のおっしゃる部分もあるかなとは考えておりますが、ただ、教科書につきましては多方面から検討させていただいております。  昨年度、小学校の選定のときですが、今までの教科書と新しい分野の会社が進出してきまして、その教科書私ども見たときには、目を見張るものが確かにありました。ただ、それが足立の子どもたちにとってどうなのか、今までやってきた教科書とどうなのかと比較した中で、やはり前の教科書の方が良いだろうという判断をさせていただいていますので、常に新しいものを排除するということは決してありません。ただ、全体の中でどのように考えていくかということ、それだけでございますので、慎重に検討しておりますので、是非ご安心いただければありがたいと思います。 ◆新井英生 委員  よろしくお願いします。  最後に、教育と違うんですけど、総決算という意味で一つだけ。  国保の中で、先ほどあかし委員から国保会計のこといろいろ質問がございました。一般会計繰入れてまでしなければならない。それは宿命ですけど、いろいろ指摘されていましたから、やるべきことをしっかりやっていかなければならないんですが、その中の一つとして、私自身が数年前に提案してできた柔道整復師の療養費の案件調査委員というのをすることによって、不正とかが予防できるというのを前提として提言させていただき、16年から設置されて、その数値がもう出ている。既に8年になりますから、それを評価して、その成果がどんなものかということをそろそろ見極めていくべき時期であろうと私は思っているんですが、もう時間ないのでそうは言いませんが、外部監査でもいろいろな指摘もされていました。それも是正されましたし、しっかりしてきていると思うんですが、そもそもが、不正、もしくは不正に見受けられるような申請があったということから始まっているわけで、この提出していただいた資料によると、調査委員が開始されてから今日まで総数、件数としては伸びている。接骨院もどんどん増えていますから、それは当然仕方ないことだと思うし、それに連なって費用額も伸びてしまっているんですね。ただ、1人1件当たりの費用額は、若干でありますが、そこの調査委員を設定した年を境に減少しているというのも見受けられるんですよ。  私とすると、これはある意味、調査委員ができたことは良かったと判断してはいるんですが、どうでしょうかね。 ◎国民健康保険課長 今新井委員ご指摘のように、その調査案件委員ができてから、毎年順調に1件当たりの費用額は減っておりまして、その調査開始時から見ると、現在は2割程度削減しております。  そういった意味におきましては、療養費を請求するときの抑止効果というのが出ているのではないかと考えられております。 ◆新井英生 委員  問題点も言ってくださいよね。問題点ないんだったらあれだけども、問題点はないの。 ◎国民健康保険課長 案件調査委員では、東京都国民健康保険団体連合から、この案件については少し不正が疑われるのではないかというものについて調査しておりますので、全てを調査しているわけではございません。そういった意味におきましては、まだまだこれから取り組まなければいけないというところがあるのは事実でございます。 ◆新井英生 委員  8年、10年ぐらいが一つの区切りかなという気もするんですけど、その使命がある程度果たされるならば、そろそろソフトランディングして、この委員提言しながらあれなんですが、これは当然費用もかかっているわけですよ。そんな大した額じゃないけど費用もかかっているし、費用対効果を考えれば、予防効果もある程度出ているし、上がってくる件数も頭打ちだろうし、あえてその提言した中で、抜き打ちの訪問したらどうだとか、そういったことも言ってきたけど、そういうことはやれていないし、そういうもろもろ考えて、私はそろそろ終着点を見極めていかなければならない時期かなと。永遠ではないと思うんですよ。そういうことを一つ最後にお答えいただければいいかなと。 ◎国民健康保険課長 この案件委員が設置されて年数もそれほど長くたっておりませんし、一定の効果を上げているところでございますので、もう少し様子を見させていただきたいと。その中で、今後の方向性について検討させていただきたいと考えております。 ◆新井英生 委員  ありがとうございました。 ○渡辺ひであき 委員長  鴨下委員。 ◆鴨下稔 委員  皆さんこんにちは。3回目の質問ということで、若干時間をいただいて質問申し上げたいと思っております。  きょうは、自分の地域のまちづくりの件で、まず最初にお伺いしたいと思います。きょうは山田密集地域整備課長がいらっしゃらないので、色部市街地整備室長にお答え願えれば幸いかと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思っております。  私どもの足立一、二、三丁目地区においては、平成6年から今年で16年過ぎて、17年目に入るわけですが、まちづくりということで、非常に多くの皆様方のお力添えをいただいてたくさんの成果を出しているわけであります。何年か前には、わざわざ区長までまち歩きをしていただくようなときもあったわけですが、そういう中で、先ほどあかし委員、きょうの一番トップバッター、老朽化された建物が危ないからということで除去したり、それから細街路を緊急車が入ったときに真っすぐは行けるけど左右に曲がれないというようなことで、隅切りをつくって緊急車が入っていけるようにしなければならないとか、それからプチテラスをつくって、ちょっとした空間をつくることによって火事が出た場合延焼にならないようにしていこうということですとか、今現在電線の地中化ということも事業としてやっている最中でもあるわけですが、こういういろいろの事業をやりまして、一丁目、二丁目、三丁目の中では町会が五つあるわけなんですが、そこではまちづくり憲章をつくりまして、各町会の名簿をつくるときに、まちづくり憲章を必ず表のわかるところに、町会に住んでくる方々にも、我々のまちには我々の住むルールがあって、守っていただかないとまずいですよというようなことで、まちづくり憲章というものもつくりまして、多くの方々にご理解をいただき、それをずっと今もお願いをできているという、非常に住んでいて皆さんが誇りを持てるまちではないかなという気がしてならないわけですが、その事業も、昔で言う建設省、それが国土交通省になりまして、そこの助成金をもらっていろいろ事業ができていたということでもあるわけですが、残念ながらこの事業もあと2年、平成24年度の3月をもって助成金がもらえなくなるということでもあるわけなんですね。  イコール、じゃあ我々のまちはどうなっちゃうということで見た場合、今までずっとやってきたことが、大体ここはこうしよう、ここはこうしなければというような目的意識を持って改革をやってきたところの全体の80%ぐらいは、完成をしているわけであります。  残り20%、この2年間の中で必ずやパーフェクトにいけるというものは、相手があることでもありますから、先ほどの老朽化建物の除去ということにしましても、先方様のご意向も尊重しなければいけないし、人様の家の建物を勝手にこちらが除去するなどということは到底できないということもありますから、時間がかかるということは十分我々も承知した上で事業をやってきたところが、そういう助成金等々がもらえますのがあと2年をもってピリオド、終わってしまうということになると、さてどうしようということになってきまして、駆け込みであれもこれもということがなかなか難しい。今までの流れがあるので、それに沿ってそれを優先していって、その結果として10%ぐらいになるのかもわかりません。この2年間のうちに、残りは。  そこで、ご提案をさせていただき、なおかつ行政も十二分にご理解を願いたいなと思うのは、24年度末までに仮に20%のうち10%でも10数%でも残ってしまうと。せっかくここまで来たんだったらば、あとの10%ないし10%前後の積み残しに関して、区費投入でやることによって完全にきれいなまちづくりというものが我々の地域においては完成するわけでもあるわけなんです。  そういう面においては、時と場合によっては、私は、部長決裁、また副区長、区長という方々の決裁を仰いで、是非是非区費投入でその事業の延伸を図って、できた時点で、24年度が25年の末までになるか、26年になるのか、今から4年先になるのか、何とも言えない事業でもあるんですが、そういうことも、道路で言えば100m道路を80mは完全に舗装されてきれいにやって拡幅できた。あとの20mだけが従来どおりで狭まって消防車も入れない。入ったところが隅切りもないためにバックして戻ってこなくちゃいけない。そういうようなことにならないように、是非是非ご検討願い、またお力添えいただきたいと思っているわけですが、現在におけるご見解を承りたいと思います。 ◎市街地整備室長 確かに、防災性の向上とか、まちにつきましては、住民の思いでもあり、我々の思いでございます。  そういった中で、足立一丁目、二丁目、三丁目地区につきましては、既に事業延伸を2回行っております。そういった中で、早期に改善できる箇所につきましてはほぼ完了しておりまして、残りのほとんどが建物の更新時期に整備をしていくようなところでございます。  そういったことで、今現在予定していますのは、細街路事業の持つそういった事業のスピードでも十分に対応できるのではないかと考えておりましたが、鴨下委員より御意見がございましたので、改めて何か新しい方策についてできないのか、調査研究をしてまいります。 ◆鴨下稔 委員  是非尻切れトンボみたいなことにならないように、有終の美を飾れるようなまちづくりを、我々の地域では多くの区民が、また町会の方々が切望しているということを十二分にお含みおき願いたいと思って、次の質問に移りたいと思います。 ◎石川 副区長  密集事業にしろまちづくり事業にしろ、いろいろ事業ございまして、それを進めるためには区の単費ではなかなか難しいというところから、国の承認を得て国庫補助を入れながらやっているわけでございますが、足立一、二、三丁目は既に16年ということで、非常にありがたいことだと思っております。  また、同じ時期で例えば関原一丁目にも同じような密集事業が入ってございまして、こちら側もその事業を終了するという時期に来てございます。そういう意味で、まちづくりの事業を進めていく間に、まちづくりは100年、200年の計でございますので、ある一定の時期を国庫補助を入れた時期ということで完了せざるを得ない時期が必ず来ると思ってございます。ただし、その後そのまちづくりをどう持続していくのかというところが一番大事なところでございまして、ただいま色部市街地整備室長の方からご答弁がありましたとおり、何か担保するものを考えながら、区の単費だけではなかなか難しいところございますので、現在の制度を使いながら、そのまちづくりをどう持続させていくのか、それについて検討していきたいと考えてございます。 ◆鴨下稔 委員  是非お力添えいただきたいと思っております。
     五反野地区は、計画で皆さんご存じかと思います。今年は、喜田屋さんという和菓子屋さんから駅に向かっていくところの通りも削って、昔あそこに踏切がございましたから、高架のところは踏切で高くなって勾配があるわけなんですが、そういうものを削ってフラットにして、ということで、あそこの駅のすぐ入ったところに、京樽というお弁当屋さんというか、おすし屋さんのテイクアウトできるところがあるんですが、そういうものを撤去して、そこの辺りが徐々に、駅の構内も少しスロープを緩やかにするような工事が間もなく始まるんじゃないかなという気がするわけですが、そういうことと同時に、駅に向かって左側の通りにおいては、地権者の方々が今までなかなか首を縦に振ってくださらなかったものが、徐々にですけれども、共同化ということで複合ビルをああいうところにつくってもいいというような、じゃあそのお金をどうやって工面したらいいのかということで、行政が入って一生懸命今そういう方々と話を進めているということもお聞きしております。  これは四丁目町会の方になることでもありますので、そういうものと複合すれば、近い将来、必ずや今以上に多くの方々が利便性高まって、そして駅のところまでバスが入って、コミュニティバスが入って、あそこに停留所もつくる予定をしているわけですので、我々地元の人間全員で行政の方と一緒にそういうものをつくっていきたいという思いでいっぱいでございますので、お願い申し上げたいと思っております。  次に、昨年の秋に区の方で実施しましたアンケートを見ますと、77%の方々が、この足立区に定住をしたい、これからもずっと足立区に住んでいきたいと。そして、総合的なくらしやすさということから見ると、85.6%の方々がそのような思いを持って、今この足立区に住んでくださっているわけであります。  そういう中において、どこかで不便したり要望はということですと、34%の方々が、やはり病院が不足している、いわゆる総合病院等々があったらもっと快適な、もっと住みやすい区になるというようなことを求めているわけであります。  私は、来年たまたま東京電機大学が北千住に開学して、五つもの大学がこの足立区に存続するようになるわけですけれども、そうした場合、ありとあらゆる観点から見るならば、この足立区、これからの将来の展望というものをかんがみながら、昔頓挫していろいろ問題がございましたホテルは、必ずや設けなければいけないようなことではないのか。そしてもう一つ、今申し上げました病院の誘致というものを、官民一体になって積極的な対応するのが、今やっておかないとどんどん尻切れトンボになり、そういう用地もなくなってくるということが、返す返す申し上げられるのではないかなと思うわけですね。  私もそういうホテル関係の会社にいた関係で、何年か前に、足立区にホテルを持ってくるということだったらどこが一番良いか、合わせて稼働率とかそういうものから見た場合は、どのぐらいの規模で、バンケット用意したら我々区民にとってはハッピーだけど、どうなんだということでリサーチかけてもらったときがあったんですが、そのときの答えは、北千住以外はなかなか稼働としてビジネス的には採算合わないということだったんですが、ここ数年前、つくばエクスプレス、また日暮里・舎人ライナー等々の多くの方々が区内に参入することによって、これもまた若い方々、そういうことであるならば、従来とまた条件も変わってきているのかなと。  最近、そういうリサーチをちょっとかけろよということで、我々のやっていた友人等に声を掛けたことがないもので把握できてないんですけれども、必ずやそういう必要とするものが、実態として、大学受験にしても、受験生そのものが足立区で受験するためには前の日あたりに来て泊まるような施設もなければ困る。そしてまた25年には国体がある。この間、久米スポーツ振興課長からの答弁では、役員、選手、関係者の方々だけでも4,000名からこの足立区に来るんだと。そして、なおかつご家族の方だって、当然、自分の身内の人が出れば、どういう成果おさめた、勝てたのか、どうだったのか、どこまで進んだ、そういうものを自分の目で見たいという方々が全国からこの足立区に来る。そういうものを見れば、ホテルがないというのは、これだけの70万都市の中にありながら1軒もないなどというのは、非常に寂しい限りでもあるわけなんです。  そして、この間の日経の3月5日の朝刊を見ると、都心のホテルも、客足がどんどん景気が良くなってきて戻っていると。  そして、これは私がいた会社、チェーンでワシントンホテルというものをあちこちでやっているわけなんですが、そこに聞いたらば、うちもお蔭様で客足戻ってきたよというような話だったんですね。そして、ビジネスホテルですから、シングルルーム主体でビジネスやっているわけなんですが、ただ、この2月、3月で、新宿ワシントンとか秋葉原ワシントンというところでは、ちょっとリニューアルしているのが実態なんです。  それはどうしてかと言うと、シングルルームですとなかなか稼働が芳しくない。会社側の出張で東京に行くにしても、2人で行った場合ツインに泊まりなさいと、2人分だけに見合う旅費しかくれないということで、そういう方々のニーズに応えるために、客室をシングルからツインにリニューアルしている最中であると。そういうことによって、他のホテルにお客様が向かないように自分のところで対応できるようにしたいということで、3月いっぱいまでにはできるから今度来たときにちょっと部屋見てよということを、この前電話でそんな話を聞いたばかりでもあるわけですが、いずれにしましても、これから徐々に回復傾向であると同時に、客室のレートも徐々に良くなってきているということであれば、まだ地価も安いときでもございますから、こういうときに官民一体に、時と場合によってはそれが当たらないかどうかわかりませんが、千住大橋のあそこのところにずっと、隅田川があるわけですが、何とかリバーサイドホテルなどということでバーンと1,000室ぐらいのホテルがあったって、それで10分置きぐらいに北千住とピストンでシャトルバスで送迎するようなこともやれば、絶対に生きるんじゃないかなという気がしてならないんですが、これは官の考えよりも民の考え方を主体にしてやっていくということもあってしかるべきかと思いますが、観光交流課長はきょうは来ていますか。 ◎産業政策課長 きょうは観光交流課長が参っておりませんので……鴨下委員のおっしゃるとおり東京電機大学ができる、そして国体、50何年ぶりに全国からお客様がお見えになるということで、もしそういう大規模な宿泊施設、ホテルなどがあれば、区にとっても産業経済の面からは大変よろしいかとは思っておりますが、現在のところビジネスホテル程度の宿泊施設しかございません。 ◆鴨下稔 委員  ビジネスホテルの……だんだん声が小さくなってくるような、というのを今感じ取ったわけですけれども、そこを積極的に行政側がそういう気持ちを持たなければ、相手に訴えるものはないわけですよ。ホテル等々やろうとする事業主、そういうものと一体となってやらないと、良いものはできないと感じます。是非ご努力願いたいと思っております。  最後に、水害についてお伺いしたいと思っております。  ハザードマップというのを前に我々議員皆もらっているわけですが、これを見ますと、もし綾瀬川、また荒川放水路、ここの川がはんらんした場合はどうなるか。と同時に、このハザードマップつくったとき以上に深刻になってきていますのが、高齢者が多くなり、そういう高齢者対策というものから見た場合、地域には学校が避難場所ということであるわけですけれども、我々子どものときも、記憶ある方もいらっしゃると思うんですが、伊勢湾台風などというのが夜中にあって、あっという間に水が私ども住んでいる近辺でも床上になるような状態、非常に水の来るのが速いというものを子ども心に記憶している。小学校3年生、4年生ぐらいだと思ったんですが、そういうことを記憶しているわけですが、そうした場合、今ぱっと見ても、私どもの住まいの周りも同様ですが、高層のマンションがたくさん出てきているわけなんです。  我々の堤北の方ですと、大きな洪水が来た場合は5m未満ということで、2階にいても我々から見ればあご辺りまで来るような水の高さになって身動きできないということで、完全に年配の方、また車椅子の方、そういう方を抱えるようなお宅はどうやったらいいんだということで、逃げるにも逃げる時間もない間に水が上がってきてしまうということが考えられるわけなんですね。  そうした場合、高層マンション、これは建築許可を民間に出すにしろ、役所の方に出すにしろ、そういうときに行政の指導で、足立区の場合は3階以上の高い建物は緊急時の避難場所として、学校まで行けないようなことも多々多々あるわけですから、そういうところを一時の緊急避難場所として、各フロアの廊下、通路、そういうところだけは空けて、近隣の身近な方々だけでも対応できるようにすることが必要だということで、義務までいけば最高なんですが、そういうことをより一層行政側から指導するということでもしない限り、いざ何かといったときは年配者の方々はどこに逃げたらいいのやら、1人では当然屋根まで上がることもできなければ、どうするんだと。みんなあっぷあっぷして水死するのを待っているのかというようなことにもなってくるわけですから、こういうことに対する対応は何か考えていらっしゃるのか、教えていただきたいんですが。 ◎建築室長 マンション等の共用部分に対する避難時の活用という形については、現在のところ環境整備基準等で定めているところはございません。 ◆鴨下稔 委員  私もそういうことで他のをちょっと調べたら、あんまりそういうものに対して積極的じゃなかったのかどうなのかわかりませんが、是非足立区から手を挙げてそういう意見を、23区でそういう会合だってあるわけですから、そういうところで提案をし、江東5区、この辺の葛飾、足立、北、荒川、こういう大きな河川に囲まれている区辺りだけでも、そういうことでの対応ということも十分検討する余地があると同時に、必要じゃないかと思っております。  是非是非それを最後にお願い申し上げて、金田委員と代わらせていただきたいと思います。  合わせて、この6日間大変お世話になりまして、ありがとうございます。 ○渡辺ひであき 委員長  金田委員。 ◆金田正 委員  残された時間、質問させていただきたいと思います。  先ほど鴨下委員からリバーサイドホテルというようなお話がちょっと出ていましたけれども、やはり川に囲まれた水辺のまちというのは、足立区の大きな特色じゃないかなと思います。  以前、五、六年前だったですかね。包括予算制度の視察にいらっしゃった竹中平蔵当時大臣と、大阪大学の、いろいろちょっとありましたけど、本間教授が、足立区は本当に川に囲まれていて、これを生かした施策を展開していったらすごく良いんじゃないかというお話をおっしゃっていたということを、漏れ伝わってお聞きをしている次第です。  そんな水辺のまち足立なんですけれども、この川に囲まれていることを生かしている、また川を有効利用するような施策というのは、具体的に取り組まれているんでしょうか。 ◎企画調整課長 荒川をはじめとして、大きい河川に囲まれてございます。そういった意味で、荒川は特に足立区の観光の名所にもなってございますので、いろいろな浸水対策ですとか、あるいはかつてありました水路を活用して親水施設にしたり、かつてから取り組んでいるところでございます。 ◆金田正 委員  いろいろ区として取り組まれているということはわかるんですけれども、もっともっと水辺のまち足立、足立のすごく良いところだと思いますので、外に向けてアピールをしていく、発信をしていくということが非常に大事じゃないかなと思います。  以前、我が会派の先輩が、例えばですけど、A-Festaのときに、会場を現在の虹の広場だけではなくて、例えばもう1カ所、都市農業公園なんかに第2会場をつくって、そこを、荒川を使って船で行き来をしたりしたらどうだろうかという質問があったと思うんですが、それについてはいかがでしょうか。 ◎産業経済部長 たしか2年ぐらい前のA-Festaの中で、まちづくりのトラストを受けて企画された団体がおられましたけど、やはり会場から船着場まで遠いというネックがありまして、なかなか課題が多いなという報告を受けたことがあります。 ◆金田正 委員  課題が多かったということなんですけれども、それは一度きりでそのままと。 ◎企画調整課長 実際に、ご提案を受けまして、私ども検討させていただきました。ただ、都市農業公園は、秋には収穫祭ということで、作物の販売ですとかそういったものを中心に展開しておりまして、ちょうどA-Festaの時期と作物の収穫の時期がずれてしまうという部分もございまして、実施に至らなかったということでございます。 ◆金田正 委員  一度やられたということで、課題も多かったということでおっしゃっていますけれども、外に向けてのアピールとしては、非常に目立つというか、荒川を使って船を動かしていますということは、足立区にとっても大きなアピールポイントになるんじゃないかなと思うんですね。  新しく始めれば、課題も多いのは当然ですし、これからどんどん続けていく中で良いものにしていくということが大事だと思いますので、是非これからも、ここで終わりではなくて、続けていっていただければなと思います。  また、江東区なんかでは、スカイツリーが隣の墨田区にできるということもあって、2011年2月1日の新聞に、水陸バス、有名なのは日光で走っているんですけど、水陸両用バスを使って、観光の起爆剤としてやっていこうという試みもあります。こういったことはご存じでしょうか。 ◎産業経済部長 あそこの隅田川と江東区の水系は、船が回るような形になっている特徴がありますので、江東区でそのような企画をされているというのは聞いております。 ◆金田正 委員  なかなか財政的に厳しかったり、経済情勢もこんな状況なので、私もずっと質問で言っているのは大体目の前のことが多くて、今の状況を何とかすべきだとか、選択と集中でどうしても偏って、今のことに考えがなってしまうのはしようがないと思うんですけれども、やはり未来に向けてこういう足立区に持っていきたいとか、夢を区民の方に持ってもらいたいという施策も同時進行で持っていくべきだと思いますので、是非その辺も、難しいからやめるとか、課題が多いからそのままで終わりということではなくて、せっかくですから、どんどん進めていっていただきたいと思いますけど、その辺いかがでしょうか。 ◎区長 ご提案の川を生かしたということでございますけれども、金田委員も今おっしゃってくださったように、やはり物事には、タイミング、費用対効果というものもございます。  例えば今足立区が進めております荒川護岸の千本桜、これからいよいよ植樹式も今年ございますけれども、ああいったものがもう少し育ってまいりまして、土手沿いに桜の花が並ぶような形になりますれば、川からそうした千本桜を見ようというような企画も魅力が出てくるかと思います。ただ,今のところ船を運航しても、なかなかそれに見合うだけの魅力のあるスポットというところが展開できない部分がありますので、私ども夢を描かないわけではなく、そうした時期を捉えて、これから観光の面も含めながら、長期的な展望の中で、川を利用したそうした企画も十分に検討しているところでございます。 ◆金田正 委員  区長から、今千本桜を、将来的にですけれども、川の方から船を使ってということになるのかどうかわかりませんけど、そのように見えたらというお話もありました。徐々にで構いませんので、是非そういったことも視野に入れて施策も進めていっていただければなと要望させていただきます。  次に、「わたしの便利帳」、いよいよ再発行版、皆さんから大分つつかれたと思うんですけれども、できました。これ再発行された感想いかがでしょうか。 ◎広報室長 区民の皆様、それから議会の皆様には大変ご迷惑をおかけし、またむだな負担をということで、本当にご迷惑をおかけしたということでおわびしたいと思います。  何とかようやく年度内に配布できるということで、今配布しているところでございますけれども、十分ではございませんけれども、ここまで至ったということで、ほっと一安心しているところでございます。 ◆金田正 委員  そうすると、次は、いよいよ次回の発行をどうするかということになってくると思います。是非災い転じて福となしていただきたいなということで、前回も製作の体系を文京区さんで行っている実行委員方式にしたらどうだろうかというようなお話もさせていただいたんですが、まだ次の発行までにちょっと時間があると思うんですけれども、これからご検討されていく状況としてはいかがでしょうか。 ◎報道広報課長 現在、前回の発行に関する検証を行っております。外部委員を入れまして、問題点ですとかそういった洗い出しを行っているところでございます。  合わせて、報道広報課の方で、各区で発行されているもの、市も含めてですけれども、良いものについて現地調査を行っているところでございます。そういったことを踏まえて、次回に生かしてまいりたいと考えております。 ◆金田正 委員  今の現地調査というのは、どのぐらいの数を調べられているんですか。 ◎報道広報課長 今のところ4市区を調べております。 ◆金田正 委員  具体的に。 ◎報道広報課長 文京区の方をちょっとお伺いしておりますけれども、それ以外に市部も、調布市ですとか、そういったところが良いものを出しておりますので、そういったところも調査を進めているところでございます。 ◆金田正 委員  時間がちょっとなくなりましたので、さっきも言いましたけど、災い転じて福となすということで、前よりも良い便利帳ができるように、是非調査研究を進めていただきたいと要望させていただきます。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、共産党から総括質疑があります。  さとう委員。 ◆さとう純子 委員  よろしくお願いいたします。私からは、初めに、学校の特別教室にクーラーを設置することを求めて質問をいたします。  足立区の小・中学校の特別教室へのクーラー設置率はどの程度でしょうか。 ◎学校施設課長 具体的な数字まだ手元にございませんけれども、特別教室と言われる中で、現在まで、図書室、パソコンルーム、音楽室、こういったところには設置をしてございますけれども、その他の特別教室については、大規模改修あるいは改築時に設置をさせていただいているという状況でございます。 ◆さとう純子 委員  昨年の猛暑は本当に大変で、学校関係にも多大な影響を及ぼしました。特に夏休みが短縮になっている足立区で、児童・生徒、教師にとって耐えがたい環境のもとでの授業が強いられたということです。  ある小学校は、図工室が西向きにあります。専科の先生は一日中この教室で授業をこなさなければならなくて、週24時間の授業をずっとここで過ごしたために、体のぐあいが悪くなって休暇をとるということも起きました。  家庭科室なども同様なんですが、実は校長先生からは普通教室でやるようにと言われるそうです。ですけれども、ミシンを使ったり、針を使うような授業は普通教室ではできない。また、理科の実験や授業のカリキュラムを変更するということができない場合もあると言います。  教育委員は、このような実態をきちんと聞いているのか。また、クーラーの必要性についてはどのように考えているのかを伺います。 ◎学校施設課長 私も、各学校からの要望を受けまして、現場の方も回らせていただいて、先生からも直接お話を聞いたりしております。  個々の学校によって、今さとう委員お話のように西日がきつい等々実態も聞いております。  必要性については十分把握をしておりますので、改築、大規模改修時には設置をするということで、今進めさせていただいているところでございます。 ◆さとう純子 委員  何か揺れていますよね。すごい揺れている、大丈夫ですかね。  今確かにいろいろなことで先にお金を使わなければならないということですが、教育委員内の予算ではなかなかやりにくいと思うんですけれども、区全体を考えたときには、この全体の予算から見れば優先順位は高い施策だと思いますので、是非学校のクーラー、特別教室のクーラーの設置をお願いいたします。  次に、国民健康保険料について質問いたします。  足立区の国民健康保険加入者の実態といいますのは、リーマンショックの2008年12月から社会保険から国民健康保険に変わる人が急激に増えて、2009年度は2万2,000人、2010年度もほぼ同じ人数が社会保険から国民健康保険に変わっています。  また、国保の資格喪失ということでは、21年度生活保護に変わってしまった人が3,000人ということです。22年度も、1月までで既に2,577人の方が生活保護に変わっています。  所得水準で見ましても、国保加入者の約47%が均等割世帯、いわゆる非課税世帯ですね。それから、滞納者数は3万9,728世帯、25.56%と言われています。それから、資格証の発行世帯なんですが、インフルエンザ対策が切れた段階で、10月に650世帯に資格証を発行しました。  また、差押え件数については、22年9月30日現在で63件の差押えをやっています。  これが、私は区民の生活実態をあらわしていると思うんですけれども、その後の差押え件数、また資格証の発行、これからの予定数はどのように考えていらっしゃるでしょうか。 ◎国民健康保険課長 差押え件数につきましては、直近のデータでは78件となっております。  それから、資格証の件数でございますが、現在475ぐらいございまして、今年4月にまた更新がありまして、それに向けて300ぐらい追加で増える予定でございます。 ◆さとう純子 委員  その辺、今年度4月から平均7.2%、1人6,223円もの値上げが実行されました。国保料滞納世帯が25.56%ということで、本当に厳しい生活の中で、区民のくらしの現状から見て、更なる負担増は、滞納者が増えて、資格喪失者が増えて、医療にかかれない人がますます増えると考えています。  来年度の保険料について、区民委員の報告では、11月の区長では前期高齢者交付金精算金を全額算入すれば保険料は上がらないと算定していたが、12月28日に政府の前期高齢者交付金に関わる諸係数の公表により、賦課総額が44億円も増加した結果が国保料の値上げとなったと聞いています。  今回変化する介護保険納付金分の均等割額1,200円なども加算した結果が、1人当たりの保険料5,180円、緩和策があっても1,374円に値上げになると思いますが、いかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 今のさとう委員のお話の中で、前期高齢者交付金の部分につきましては、半額算入するかどうかというところで議論しているところでございます。 ○渡辺ひであき 委員長  質疑の途中で大変申しわけございません。ただいまの地震についてですが、震源は宮城県沖、震度5弱が観測されたそうであります。また、庁舎では震度2ということでございますけれども、詳細はまた昼休みにということでよろしくお願いします。  さとう委員、ありがとうございました。 ◆さとう純子 委員  正確に答弁聞いてなくてごめんなさい。確認したいのは、今回の値上げは、緩和策があって1,374円、それから平均1人当たり5,180円ということで、この金額だけは確認したいんですけれども、すみません。 ◎国民健康保険課長 そのとおりでございます。ただし、介護分については入れない数字、基礎分と後期高齢者支援分、その二つの合計の金額での1人当たり保険料の整理でございます。 ◆さとう純子 委員  わかっています。こうした理由による値上げに加えて、賦課方式が変更になると、更に値上げにつながろうとしています。  この旧ただし書き方式、いわゆる所得方式について、12年前の23区区長で次のような指摘がありました。  都区制度改革に伴う特別区国民健康保険事業の円滑な移行を図るための方策として、中間まとめですが、特別区国保制度改革検討で国保料算定方式等の見直し、住民税方式は保険料負担に累進性があらわれ中間所得層の負担が重くなるという傾向がある一方、所得方式は逆に低所得者層の負担が相対的に重いという結果が出ている。現行方式を見直す場合には、被保険者の負担の変化を十分見極めつつ慎重に検討する必要があり、当面は現行方式を維持するべきと考える、としています。  旧ただし書き方式は、基礎控除と必要経費を除く所得額が基本となるため、様々な税控除がなくなって、世帯によっては大幅に値上げになる世帯があると思いますが、いかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 たしか平成12年度におきましてはそのようなお話もございましたけれども、その後平成18年度、19年度において様々な税制改正がなされている中で、現行の住民税方式は保険料の計算としては非常にやりづらい制度になってきたという中で、今回、この旧ただし書き方式にさせていただいたということでございます。  そしてまた、その中で基礎控除のみを所得から引いたものを基本に保険料を計算するということで、税制改正があっても安定的な制度であるというような制度で適用させていただきたいと考えております。 ◆さとう純子 委員  12年前は、そのときの社会状況を見て変えることによって低所得者層の方に負担が重くなるという判断だったんですね。ですから、今の社会状況から見れば、12年前よりももっともっと悪くなっています。そういう点では、このような方向を出していた区長の方針を変えてしまったということなんですけれども、保険料の改定について、当初、区民委員での説明では、65歳以上年金1人世帯は全員下がる、値上げはされる人はいません。それから、均等割は値上げをしない。また、2年間の経過措置がある。値上げになるのは加入者の2割程度しかないと、あたかも値上げ幅は少ないかのような報告でした。  しかし、その後開かれた国民健康保険運営協議には細かな資料が提出されて、当初値下げになるとしていた年金受給者65歳以上1人世帯も値上げになる世帯があり、また、均等割から課税対象になるために負担が増える方が7%あると。  そのように低所得者が負担増になることもわかったんですが、一体区民のどれだけが負担増になるのか。また、2割程度では済まないと思いますが、いかがでしょうか。 ◎国民健康保険課長 新しい制度によって保険料が上がる世帯は、約3割と試算しているところでございます。 ◎西條 副区長  今さとう委員が区民委員での私どもの説明について言われていましたけれども、決して出した資料が意図したものじゃなくて、今の足立区の国保加入者の一番影響あるところということで、モデルケースとして、例えば年金受給者1人世帯だとか、65歳未満の2人世帯とか、そういった一番大きな部分についてお出ししたわけでございます。  それと…… ◆さとう純子 委員  いいです。西條副区長が今答弁するから、ますますおかしくなるんですよ。区民委員に提出されたのは、上がらない部分だけ報告したんですよ。  それで、私があたかもとわざわざ言ったのは、あたかもなんですよ。ですけど、そうではありませんと言うと、なおおかしくなっちゃうんですよ。区民委員に提出された資料は、上がらないという資料ですよ。  それで、これまでの審議の中で、本当に負担増になるのはどこまでなのかということは、全くわかっていません。  それから、最後になりますが、旧ただし書き方式の変更というのは、前提として、国保の広域化に備えたものだと考えています。  昨年の5月19日で公布・施行されたそのための法律というのは、一般会計繰入れによる赤字の補てん分については、保険料の引上げ、収納率の向上、医療費適正化の推進等により、できるだけ早期に解消するように努めることとして、今後の値上げを国として指示していたものであると考えられます。  それで、どれだけ本当に区民の負担になるのかということ、いまだにわかっていません。一人ひとりが旧ただし書き方式によってどれだけの負担になるかということはわかっていません。それであるにも関わらず、保険料の決定通知を受け取ったときに、区民はただ黙って支払うのかということです。そして、2年の経過措置がありますが、2年後にはドーンと重い負担が前提となっているものだということ。このことを、今の区民のくらしの実態からもこのような負担増を強いるべきではないということを指摘して、終わります。  次に、公営住宅のことについて質問いたしますが、今生活相談で増えているのが住宅の問題です。せっかく手に入れた住宅のローンが払えなくなった、差押えによってすぐにでも都営住宅に入りたいという要望です。  ところが、今倍率が物すごく高くなっています、都営住宅の。平均は30倍以上ということです。石原都政によって、今住んでいる人も、つくらないどころか入れない、または住んでいる人も追い出すというような住宅政策が進められています。
     足立区のマスタープランもまた、公営住宅の供給の部分では、まさに東京都と同じ考えになっていると私は思います。  そこで伺いますが、足立区の基本計画、基本構想をもとにしたこの住宅マスタープランの見直しが必要だと思うんですね。人口推計も、先日、針谷委員の方から指摘したとおり大変変化しています。また、社会状況も変化しておりますので、住民要望の高い公営住宅の増設などを前提とした住宅審議を開催し、検討すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎都市建設部長 これまでも申し上げましたとおり、23区内の公営住宅の約2割が足立区にあるという偏在解消をしたいという思いについては変わっておりません。  ただ、住宅マスタープランの改定につきましては、状況の変化を見ながら、審議の意見を聞きながら行っていきたいと考えております。 ○渡辺ひであき 委員長  さとう委員、簡明に願います。 ◆さとう純子 委員  区営住宅の基金が既に15億円以上ありますが、これを活用して区営住宅のエレベーター設置やバリアフリーをやっていただきたいと思うんですけれども、調べましたら、4人乗りのエレベーターでも9人乗りでも、業者さんに聞きましたら、4,000万円程度あればできると聞いています。区営住宅の基金なども活用して、計画的に進めていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎住宅・都市計画課長 昨日の答弁の中でも申し上げましたが、23年度につきましては、まず状況の調査をいたしまして、各団地の特性に応じたメニューを様々立案をし、その後の修繕計画につなげていきたいと考えております。  エレベーターにつきましても、各団地の情勢に合わせまして、その中の一つのメニューとして総合的に判断していきたいと思っております。 ○渡辺ひであき 委員長  時間です。 ◆さとう純子 委員  わかりました。 ○渡辺ひであき 委員長  審査の都合により暫時休憩いたします。       午後零時02分休憩       午後1時00分再開 ○渡辺ひであき 委員長  休憩前に引き続き委員を再開いたします。  民主党・無所属から総括質疑があります。  米山委員。 ◆米山やすし 委員  続きをやります。  まず、教育の話をしてしまいますと、この委員の議論でもありましたけれども、千寿桜堤の土ぼこりの問題、私ども会派としても対応させていただきましたし、同じ千住では千寿双葉小学校、これも土ぼこり問題。スプリンクラーの散水の回数も良いんですけれども、より根本的には、芝生化が一番決め手となるのではないかなと思っています。そういう選択で、新田は高い高額なお金をかけて人工芝を張ったわけですし、それよりもより低廉な価格であり、最近、ロトの売上金の補助金であるとか、東京都の補助金であるとか、国の補助金であるとか、様々芝生化について補助金が準備されている中、また、先ほど申し上げたとおり、じゃあ芝生の手入れ誰がやるんだと、「PTA会長あんた1人でやりな」というようなことにならないように、学校支援地域本部を立ち上げて……考えてみてください。学校に来なさいといって一番困るのは、ボランティアは来たけど仕事がない。芝生があれば常に何か仕事があるわけですし、雑草取ってくださいということもありますし、その芝生がむしろマイナスというよりは、プラスに考えていただければなと。是非ご検討ください。  もう一つが、教科書ガイドの問題、先ほど他の委員からも教科書についてございましたが、この間本会議で7,700万円の教科書ガイド、教職員の教科書ガイド、1校当たり10万円弱認めさせていただきましたけれども、ほとんど実態は使われていないと、私が調べた限り思います。校長室だとかに置いてあって、ずらりとワンセット、10万円弱するものを、今どき紙媒体で配るという方も、教科書会社の考えもよくわかりませんし、あれこそデジタルでいろいろな人が共有できるようにしていただければなと思います。  それでは、総括ですので、財政についてもう一度立ち戻りますと、当初、基金は、減債基金であれば平成23年から平成31年、9年間で、昨年の今頃の資料ですけれども、9年間で107万円取崩しましょうという計画をお立てになっていました。       [「107万円じゃない」と呼ぶ者あり]  あ、107億円。今年度、取崩し予定額は幾らですか。 ◎財政課長 23年度の当初という意味であれば、99億円、100億円弱取崩してございます。 ◆米山やすし 委員  減債基金で言うと59億円、財調が99億円ということだと思います。  いずれにせよ、9年間で107億円取崩す予定が、減債基金だとその半分以上取崩している。財調においても、常識的に考えるとあと1年分、2年分しかない。大変危機的な状況だなと思うんですが、ところが、この予算編成だと、初日の繰り返しになりますが、それほどの緊張感がないのが、むしろ不思議な感じであります。  この辺について、緊張感持って何をやれというのかと言うと、ご提案ですけれども、一つは合築、小学校でも80数校全て建て直すということで、今は人口増えていますけれども、子どもの数が減り始めている中、良いのかということを改めて考えていただきたいと思います。  この「公共施設再配置のための指針、21年3月」、これで考えますと、区内にある644施設のうち、現在保有する施設面積の4割を縮減しなければなりません、と書いてあるんです。4割を縮減。そういうことによって、今後莫大な維持管理費を削減していくはずなのに、そういった緊張感のある選択、先ほど金田委員が選択と集中と言いましたけど、まさにその選択と集中をしてこそだと思うんですが、その合築とか統廃合という話も今回の予算案には盛り込まれていない。  唯一希望が持てたのがコンビニの住民票の話なんですけれども、これについてはどの程度住民票が発行されそうですか。コンビニによる住民票発行の量というのは、全体の住民票発行量のどの程度になりそうですか。 ◎戸籍住民課長 先行自治体の例では、まだ数%にとどまるというお話も聞いてございます。当区におきまして実施する際には、是非この比率を高めていく施策を展開したいと考えてございます。 ◆米山やすし 委員  住基カード発行予算もとっているようですけれども、この際、初年度、来年度から始まりますけれども、低廉な料金に抑えて、是非コンビニで住民票も取れるということを普及していただきたいと思います。  現在、区民事務所における住民票あるいは印鑑登録の証明書の発行事務というのは、区民事務所の事務量の、大雑把な話でいいですけれども、どれぐらいを占めますか。 ◎区民課長 住民票ということで見させていただきますと、約3分の1弱になってございます。 ◆米山やすし 委員  その3分の1が、今はコンビニ発行が数%でありますけど、それがどんどん高まっていった場合、区民事務所の事務量というのは下がると。事務総量というのは下がっていく。当然、そこに配置する人員も減らすことができますし、区民事務所の数17というのを、今後財政状況が2年後、3年後のいよいよ基金がなくなるという以降は、もちろん区民事務所も統廃合していかなければならないと思いますが、その点についてはどの所管が対応するんですか、ご感想を。 ◎区民課長 現在のところ、区民事務所の成り立ちというのは、いろいろと地域の方との実は文化圏の関係もございまして、統廃合していくといっても地域の方とお話をしなければいけないいろいろな問題抱えておりますので、今後、取扱い件数の変化などを踏まえて慎重に検討すべきだと考えております。 ◎財産活用課長 公共施設の再配置あるいは統合というお話でございますが、先ほど米山委員申されたように、公共施設再配置のための指針というのがございまして、これに基づいて今後しっかりした計画を立てていかなきゃならないと思っておりますが、いずれにいたしましても、人口構成の変化、あるいは区民の日常生活の動態の変化、こうしたことを踏まえて、施設の統合化、複合化、あるいは機能集約、こうしたものは取り組んでいかなきゃならない課題と認識してございます。 ◆米山やすし 委員  足立区25地区町連組織の一つ一つに、地域拠点である地域協働センターが配置されています。  2030年代のある日のイメージ。「センターに入ってみますと区民事務所があります。ここでは証明発行の他届出も行われています。区民事務所は、コンビニなどに設置された証明発行や収納事務を行う幾つかの分室を持っています。従来の町会・自治支援は同センターの事務に位置付けられました。ここの協働センターには、学習室、会議室があり、駅近隣の場所にあり、図書館や体育館が併設されているところもあります。各小学校には学童・児童館が集約されています。多くの中学校には図書館が設置されており、その中学校図書館は地域に公開されていると。学校の施設の中に高齢者施設が入っていると。高齢者と小学生の一部が昼食をとり、放課後はあだちキッズぱれっと事業により思い思いの時間を地域の大人と過ごします」と。  これ別に僕の作文じゃないですよ。足立区のこれは検討素材でありますけれども、こういったものが、例えば学校図書館に支援員を、先ほどの話の続きになりますけど、配置すると。じゃあ、今後はこの図のように中学校図書館を地域に公開していくのか、それによってコスト削減に努めるのかと。そういう絵が全く伝わってこないのが、本当に不思議なぐらいです。  今回の予算案で、もう時間ないから感想めいたこと言いますと、一番驚いたのは、この財政基金に対する構えというのがまだまだ見られない。2番目は、地域コーディネーター的なものの議論がまだまだ詰まっていないということで、是非これは具体化していただきたいと思います。  三つ目は、特別養護老人ホーム、3年で1,000床というのは僕にとってもかなり大きな数字で、あかし委員もおっしゃっていましたけれども、これは是非やっていただきたい反面、これの絵にあったように、小学校と特養との合築とかありとあらゆる発想をやっていかないと、単なる財政負担の要因になってしまうと思います。以上で終わります。 ○渡辺ひであき 委員長  長谷川委員。 ◆長谷川たかこ 委員  長谷川たかこです。本日は、シティプロモーション課の活用という観点からご質問をさせていただきます。  昨年の4月に新設されたシティプロモーション課ですけれども、私の個人的な思いとしては、もっと積極的に区役所の様々なことに対して外部に積極的なPRをしていく必要があると思っています。以前にもお話をさせていただきました、攻めのシティプロモートの発想です。  そこで、まず初めに組織について区長にお伺いいたします。  シティプロモーションというのは、カバーする分野が全庁にまたがると私は考えています。シティプロモーションを考えるに当たっては、区の部署で考えると、報道広報はもちろんのこと、観光関係の部署とも切っても切り離せないと思います。また、個人的には、足立ブランドなどシティプロモーション課が積極的に企画、PRしていくべき事業だと思っています。  そこで、本当の意味で足立区を総合的にプロモートしていく組織として、広報関係や観光関係、また先ほど挙げました足立ブランドなど、各課の連携はもちろんですが、より効果を出すためには、それらの組織との統合なども視野に入れたシティプロモーション課の強化拡充が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎区長 シティプロモーションの手法につきましては、同じような名称の所管を抱えている自治体でそれぞれアプローチが違うように感じていますけれども、私どものシティプロモーション課のイメージ、考え方は、シティプロモーション課が矢面に立つのではなく、様々なノウハウを持った専門家を集めていますので、それぞれの所管がその専門家からノウハウを学んでいって、自分たちも目覚めていくというのでしょうか、あくまでも主役はシティプロモーション課にあるのではなくて、それぞれ専門的な事業を抱えている所管課にあるということでございますので、その点については、今は長谷川委員のイメージされているシティプロモーション課、こうあるべきというイメージと、足立区の考えているシティプロモーション課の立ち位置と、少々違うような認識を持っております。 ◆長谷川たかこ 委員  一番は、シティプロモーション課でまとめられた方が、より全庁横断的な取り組みとして取り組みやすいのではないかなと私は考えております。各課で取り組んでいる事業は様々ありまして、その中には、例えば全国で一番と言えるような事業を一生懸命やってくださっている部署もあるので、それをできれば一つにシティプロモーション課の方で集約をしていただき、それを例えば区内外にアピールする、そういうやり方というのも手法の一つだと思うので、是非本格的、総合的なシティプロモートというやり方を目指していただければと思っております。  次に、シティプロモーション課による情報発信はもちろんですけれども、やはり足立区を代表しての区長の情報発信力、注目度は、私は絶大だと思っております。  そこで、例えば足立区として重点的に取り組みたいこと、取り組んでいることなど、発信したいことを区長がもっと細かく、現在は4回定例記者会見を行っているということですけれども、例えば1週間に1回、定期的に記者会見を開いて情報発信をしていただくのが効果があるのではないかと思っています。  毎週決められた曜日、決められた時間に開催すれば、報道機関の方も取材に来ていただきやすくなるのではないかと思っています。「はい、区長です」で、ホームページ上で発信していらっしゃるのは存じておりますけれども、区民の皆さんの中にはパソコンを扱えない方も多くいらっしゃいます。是非とも区長には、例えば1週間に1回の短いスパンでの定例記者会見を開いていただき、足立区の情報発信をどんどんしていただき、ご検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎広報室長 区長の発信力を更に高めるようにというご質問でございますけれども、確かに定例記者会見、今各議会ごとにということで、4回、平成19年からやっております。23区の中で定例会見やっているのは8区で、毎月やっているのが江東区だけで、23区においては定例ごとにというところが多いようになっております。  ただ、今言いましたけれども、A-メール、区長のブログ等の発信が年間で約2日に一遍程度、区長からのメッセージが発信されているというのは、全国の自治体の中でも、足立区を置いて他にないだろうと考えております。 ◎区長 足立区の状況を首長である私がつぶさに発信していくということの重要性は認識しております。ただ単に、発信の方法というのは、別に記者会見を開いたから発信できるというわけではなく、私が区長として出席している様々なでのご挨拶ですとか、ちょっとした区民の皆様方との触れ合いの中でも十分できることですので、そういった意味では、できる限りの場面、場面でそういった発信を心掛けていくというように今後ともさせていただきたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  その情報発信という部分では、本当に区長が表に立っていただくというのが絶大な発信力となっていきますので、先ほど広報室長からA-メール2日に1回ということはお聞きしましたが、その部分に関しては万人の皆様が見られるわけでもなく、あと区長としてはいろいろ細かなところでもお話をさせていただいていると。表に立っていろいろやっていただいているのは見て存じておりますけれども、是非ともケーブルテレビ足立とか、そういうところと連携したような形での情報発信というのも進めていただければと思っております。  次に、より具体的なことについてお尋ねいたします。  足立区の近くに、東京スカイツリーという東京屈指の観光スポットが誕生しようとしています。何とかこれを足立区の活性化にも利用していただければと考えております。  例えば北千住駅からスカイツリーとの間にシャトルバスを運行するとか、足立区から見えるスカイツリーの絶景ポイントの募集や写真コンテストをするとか、いろいろ考えられますが、また反対に、東京スカイツリーの展望台から見ると目につく足立区の名物をつくる、PRするのも一つの手だと思います。スカイツリーの展望台からみんなに足立区方向を見てもらい、足立区に興味を持ってもらえるような宣伝もありだと思っています。  例えばスカイツリーから区役所を見たときに、役所の壁面に「足立区」という文字や「足」という文字とか、それから足立区マークとかを大きく表示して、スカイツリーから見える足立区をPRされてはいかがでしょうか。 ◎広報室長 具体的な提案ありがとうございます。まさにスカイツリーによって東京の東部地域が非常に注目されてきておりまして、先日発行されましたまち雑誌でも、千住のまちが今まで「住んで良かったまち」のランキングに入っておりましたけれども、「住みたいまち」のランキングの20位以内に入ったということで、非常に注目されてきているという中では、スカイツリーをきっかけに、足立区にお客様をどう呼び寄せてくるのか。前回の本会議でもご質問ありましたけれども、船を使ったり、バスを使ったりということで、今シティプロモーションでも、起爆剤となる千住市場、その他の魅力も含めて検討しているところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  あと例えば墨田区とか他の関係自治体との具体的な連絡、それから協議は行っていらっしゃいますでしょうか。 ◎産業経済部長 墨田区、台東区をはじめ、スカイツリーの関係する区と、葛飾区も入っていますが、共通の観光、スカイツリーをめぐる区をまたがった観光マップをつくっていこうということで、今協議しているところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  是非とも足立区でも積極的にスカイツリーを活用したシティプロモートの展開をお願いしたいと思います。  次に、より攻めのプロモート、自ら仕掛けていくシティプロモートについてご質問、ご提案させていただきます。  例えば私の住んでおります綾瀬は、新撰組ゆかりの地として、新撰組まつりを開催し、地元への定着も進んでまいりました。綾瀬イコール新撰組というような積極的なイメージづくりも必要だと思います。  例えば沖縄県庁では、夏には職員が沖縄の伝統衣装である「かりゆし」を着て業務に当たっている例もあります。  そこで、例えば綾瀬駅周辺で活動されるビューティフル・ウィンドウズの清掃員の皆さんや駐輪監視員の皆さん、東綾瀬の区民事務所など区の施設で働く職員の皆さんに、新撰組のはっぴをイメージしたデザインのユニフォームを着て作業に当たっていただくなど、地域に合った積極的なイメージづくりなど、攻めのプロモートを展開してはいかがでしょうか。 ◎広報室長 大変斬新な具体的なご提案ありがとうございます。まさにまちのイメージアップについては、様々な手法があると思います。その様々な手法の中で、より効果のあるものを選択して実行していきたいと考えております。 ◆長谷川たかこ 委員  いろいろと区の職員や委託者だけではなくて、商店街の方々にも協力してもらうなど、アイデアはいっぱいあると思いますので、是非ご検討をお願いしたいと思います。  シティプロモーション課による足立区のPRには、私、大変期待しております。まだまだケーブルテレビ足立の活用や大学や商店街との協力も含め、足立区のPRのためにできることはたくさんあると思いますので、是非とも皆さんの中でもアイデアを出し合ってご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、共産党から質疑があります。  針谷委員。 ◆針谷みきお 委員  委員長、すみません。ちょっと質問時間を間違えていまして、まず交通網の整備についてお伺いします。  買物難民という言葉がありますけれども、最近、移動が困難になる人がいまして、いわば生活交通の貧困ということも言えるかなと思うんですが、我々、かねてより交通権という立場とってまいりました。国土交通省でも、最近、国民の基本的権利として交通権を定めようということで、国と自治体の責務を都市交通基本計画に定めるというようなことになっていると思うんですが、都市交通基本条例というようなものも含めて、この交通権を具現化するということは考えているんでしょうか。 ◎都市建設部長 国の方で、交通基本法の制定の動きがあるというのは存じ上げておりますが、区では、その趣旨を踏まえて、現在、交通マスタープランの策定に取り組んでおります。現在のところ、針谷委員がおっしゃるような条例の制定については考えておりません。 ◆針谷みきお 委員  多分、法が整備されますと、条例の制定も私は必要になってくるんじゃないかなと考えております。  そこで、第4回まで進みました都市交通マスタープランの検討委員、これについては一定の方向が示されているなということでございますけれども、交通不便地域の解消、そしてはるかぜや路線バスの問題については、いわゆる交通不便地域というのが示されておりまして、       [資料を提示] これがその図で、大半の方がご覧になっている地図だと思うんです。  それで、この交通不便地域、いわゆる真っ白な部分と言われているのが、不便地域と区が認定をしているものでありますけれども、ここでは、バス停やはるかぜの停留所から300m、鉄道駅から700mから1,000mというように地図をつくっているわけですけれども、私は二つの問題を考えてみたいと思っているんです。  一つは、バス路線のダイヤ、例えば審議は、議事録読みますと、バス事業者と1時間に3本のダイヤを目指していると答えております。3本以上ないと区民が不便だと感じるというところで見ますと、例えばはるかぜ第3弾、今度見沼代親水公園まで延長する西新井から舎人団地行きのバス路線は、ダイヤをよく見ますと1時間に1本しかないというのが6時間、2本あると、30分に1本ですね、これが9時間、午後2時台はゼロというようなところでありまして、その他ほかにもあるんですが、例えばそこで、       [資料を提示] この入谷の、紫になっている、ここにはるかぜ唯一走っているんですけど、1時間に1本とか2本しかないということになりますと、不便を感じるという点で言うと、今のところ紫で不便は解消されたということになるんですが、真っ白になっちゃうんですね。  そういうことで見ますと、他のところもかなりあるんですが、いわゆる区民の体感交通不便、こういう点は解消されないと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎都市建設部長 確かにその色を塗られた中で1時間に1本、2本、時間によっては、その時間たまたまゼロというところもございます。これらにつきましても、今針谷委員がご発言ありましたように、行き先の変更あるいは経路の微調整などによってその利用者が増えて、ひいてはバスの増便につながるようなことも、バス事業者とこれから検討していきます。今でも検討しておりますけれども、それらによって、先ほどありましたように、1時間3本程度ということを目標に取り組んでまいりたいと考えています。 ◆針谷みきお 委員  これで見ますと、今言ったのをもうちょっと克明に言いますと、第7弾、梅島から八潮へ行っているやつ、9弾の青井から亀有に行っている、10弾の高野駅から西新井駅、12弾の亀有から西新井駅、これは1日20便以下です。9弾、青井から亀有へ行っているのは11便しかない。1時間に1本だけ。これは採算が合わないという悪循環になってしまって、路線変更で済む話なのかなと思っちゃうんですね。そうすると、ここの紫が白くなっちゃうんですよね。  ですから、これについては、審議で、バス路線については基本的に独立採算だと答えているんですけれども、先ほど言った交通権、交通権の考え方として、非常に重要なのは、これから公共交通は全ての施策の土台になるんじゃないかと。  例えばマイカーに乗れなくなった高齢者、それから今問題になっている保育園の待機児なども地域偏在がありますけれども、これは交通が不便だからそういう問題も起きると。ですから、全ての施策の土台になっているという認識に立って、独立採算という市場原理で何とかやりくりしてダイヤを拡充しようという方向では解決しないんじゃないかなと思っているんですが、いかがでしょうか。 ◎都市建設部長 国の方で議論されている交通権につきましては、国土交通省の方に私どもの担当が参りましてお伺いしたところによると、足立区のような都市部ではなくて、地方の交通過疎と言われるところをある程度対象にしているという話を聞いております。  しかしながら、それぞれ地域でその標準となるような不便の感覚ですかね、そういうものは違います。都市部では都市部の感覚があると思いますけれども、足立区としては、今までどおり走行環境整備など側方的な支援は行ってまいりますけれども、運営そのものには、やはりバス事業者の努力、あるいは区との協議の中で何とか活性化するように、これからもそういう方針で進めていきたいと考えております。 ◆針谷みきお 委員  これを見る限りそれでは解決しないし、更に高齢化が進み、自分では動けなくなる高齢者が増えるとすれば、23区でも、いわゆるバス路線網についての整備については、前回の質問でも半分以上の区が何らかの補助をしているということが明らかになっていますので、これについては、私は是非再考していただいて、かつて与党の議員もそういう発言をしておりますので、改善をしていただきたいということで要望しておきます。  いよいよ23年3月14日に都計審が行われて、竹ノ塚の連続立体化事業が年度内着手ということで、我々も、私も議連の副会長ですから、積極的にこれやってまいりましたけれども、若干質問したいのは区の役割と財政負担の問題なんです。都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する細目要綱というのが、国土交通省で出されております。  この細目要綱で、我々23区、足立区が事業主として手を挙げるということが可能になった。そして、鉄道事業者の負担も、23区の場合14%から15%に引上げられたと。同時に、細目を見ると、実際の負担割合についても軽減しようということも書かれておりますが、今回、足立区が事業施行者となったという関係もあって、東京都と足立区の負担割合については、従前の都道府県施行の7対3から5対5で決着されたとされているんですけれども、これは500億円の物すごい大きな規模と言われている都市計画事業ですから、都市計画交付金の財政措置を都に求めるとか協議をするとか、今後実際に進める過程の中で区の負担をできる限り減らしていくという努力は、知事選もあって知事も変わりますので、私は良いチャンス、ここで区の立場をもう少しはっきり打ち出すということは重要かなと思っているんですが、石川副区長、その道で長かったので、どう考えますか。 ◎石川 副区長  区が施行主体になるということについては、議会の皆様方のご理解を得てそういう結果になったわけでございますが、そこでの財政負担ということで、当然、区としては都道府県が施行する際の7対3ということを主張していったわけでございますが、その際都の方では逆に、都施行ではないんだから全て区で負担すべきだという議論もございまして、結局最終的に5対5ということで決着したわけでございますけれども、当然、その他の東京都からの「裏補助」みたいな形では是非お願いしたいということで、前々から要請をしておりまして、それについてはまだはっきり答えをいただいたわけではございませんけれども、引き続きそれについてはお願いをしてまいりたいと思っております。  知事が変わるというのも一つの、変わるか、変わらないかまだわかりませんけれども、変わったら、それは一つの契機かなと思ってございます。 ◆針谷みきお 委員  是非これは進めてもらいたい。財政が大きなものですから、なるべく区民負担を軽減するという努力をお願いします。  西口の区道14号線については、駅広確保ということで、任意買収でやっているんですが、私も地元ですのでいろいろご不満の意見とか聞いております。  そこで、これ大事にしないとボタンのかけ違いになると思うんですが、具体的な協議を是非丁寧にやっていただいて進めていただきたいと思っています。  次に、区民事務所の混雑解消策についてお伺いしたいんですが、千住区民事務所、毎日、午後7時まで開庁して、かなりの人数が区民事務所に来ております。私も、先日6時半頃ですか、行きましたところ、30人近くおりました。  千住区民事務所の夜間受け付け件数の概要、実施した17年度と21年、昨年ぐらいまで、どのように変化したのか、かいつまんでご報告お願いします。
    ◎区民課長 千住区民事務所、夜間の件数でございますが、17年度ですと年間で約2万6,600件ほど、それが昨年度21年度になりますと3万9,500件ほどということで伸びております。 ◆針谷みきお 委員  約1.5倍伸びていて、私もいろいろ苦情があったから行ったんですけれども、ここでは、業務が住民票、印鑑証明、税証明、戸籍証明、国保、後期高齢、介護、住民税、犬の登録までやっているということで、非常に様々な申請ができるということで、かなり区民にも定着をしているということだろうと思うんですけれども、最近、法令が厳しくなって、我々が行ってもそうですね。住民票一つ出すのでも本人確認されたり、場合によっては相続が絡んだりすると委任状の記入漏れがあってだめだとか言われたり、トラブルがあるということなんですが、私がここで問題提起したいのは、例えばトラブルが起きたときに、戸籍の問題なんかだと、所管課であるこちらの本体の本庁舎が閉じていると。残業でもしていればいるかもしれませんけど、閉じていると。問合せして、この人の場合はどうしたらいいのかというようなことの判断が中だけでやらなきゃならない。しかし、他の職員は手いっぱいで、それに並んでいるということになると相談もなかなか厳しいということで、1時間待たされるとかいうことで文句を言う人が出てくるということなんですけど、こういうことについては、そちらとしても苦情として聞いているでしょうか。 ◎区民課長 確かに夜間の場合、本庁が開いてないということで、本庁にはなるべく残っていただく、あるいは相談をしていただけるように頼んで連絡体制をとっている、そういう状況でございます。 ◆針谷みきお 委員  これについては、せっかくサービス拡大したんですけれども、1人のそういうクレーマーではないだろうけど、トラブルが発生して全体的に大変なことになって、千住区民事務所だけが取り残されて頑張れということではなくて、是非これは体制をとっていく必要があるだろうと思っております。  来年度以降、例の外国人登録制度と住民基本台帳ネットワークの取り組みが法律で施行されるということで、足立区にも2万人以上の外国人いますので、これも、もし結合するということになりますと、業務量が膨大になると思うんですね。  そこで、改善策をとる必要があるということで、若干私調べたことについてご提案申し上げたいんですけれども、総合窓口システムを導入している自治体があるということを聞いているんですが、今先ほど言ったような業務、国保、後期、介護、区民事務所にはそれぞれ専用のPCが1台ずつ並んでいると。一つずつICとパスワードを入れなきゃならないということだから、最低五つぐらいのパソコンがあるということで、介護保険来たらこのパソコン使わなきゃならない、住民税のことで来たらこっちのパソコン使わなきゃならない、そういうことを聞いているんですけれども、総合窓口システムを導入した自治体では、住民の待ち時間が減る、各課の手間が削減される、それから身近な出先機関でこの手続が完了するというので大変喜ばれる。それから、誤申請の防止ということにもなる、職員の業務知識とか接遇向上にもなるということで、検討してみる価値があるかなと思っているんですが、いかがでしょうか。 ◎区民課長 きょうは情報システム課長がおりませんので、私どもの立場からお話をさせていただくと、千住区民事務所は非常にお客さんが多いので、現在はそれぞれ効率化するためにそれぞれのシステムをばらばらに置いて、かえってその方が効率が良いという状況でございますが、ただ、総合システムの方も、性能が上がってきて画面展開が早くなれば、利便性は向上する可能性が高いだろうと、そのように見ております。 ◆針谷みきお 委員  区民事務所、最後にしますが、夜間開庁に伴って保険料や区民税の納付に来る方が増えて、日によってはかなりの金額を預からなきゃならないということなんですが、何が起きるかわからないので防犯カメラを設置しているのかなと思ったんですが、どうも設置していないということなんですが、これは設置しないとまずいんじゃないですか。 ◎区民課長 確かに千住区民事務所は防犯カメラ設置してございません。ただ、丸井の方に聞いてみますと、実は丸井の中には防犯カメラシステムがございまして、詳細はちょっと申し上げにくいですが、人が通る動線には全てついているということで、あのビル全体として防犯を考えている、そのようなところでございます。 ◆針谷みきお 委員  それは丸井のことであって、区民事務所で何かあったこととは全然わからなくなっちゃう話で、少しは手がかりになるかもしれないけど、あそこにありますよというだけで抑止力になると思うので、ちょっとこれは検討してもらいたい。  次に、そこで働く人の問題、私が前から取上げていますワーキングプアもしくはディーセント・ワークという立場でちょっとお聞きしたいんですが、ここには戸籍事務などを取り扱う専門非常勤職員が働いているけれども、業務内容は大変複雑で、その割には給料は安いと。要綱専門非常勤ですから、最高でも18万円から20万円ということだと思うんですけど、一時金ももらえないということでありまして、これについては、やはり人間らしく働きがいのある仕事を確保するという点でも、私はかつてこの非常勤職員の人たちの意見をまとめるアンケートなどを行うべきじゃないかと提案したことあるんですが、その後これについてはやったという形跡はあるんですか。 ◎人事課長 現在まだ行っておりません。 ◆針谷みきお 委員  どうしてなのかなと思うんだよね。非常勤職員の人の仕事ぶりを見てみると、前も私アンケートで言いますけど、実際の中身というのは正規の職員と同じぐらい頑張っていると。そういう人たちの意見を聞くということは非常に重要なことだろうと思うし、特に任用が5年たつといったん辞めなきゃならないと。そうすると、4年目ぐらいからそわそわして、就活やらなきゃならないわけでしょう、5年で切れた後。物すごく大事な仕事やらせているのに、就活をやらなきゃならないというのは、私は本来あってはならないと思うんですね。モチベーションが下がってしまうと思うんですけれども、この任用期限の改善についてはどのような検討をしているんでしょうか。してないのかな。 ◎人事課長 一般職と非常勤職員ということで、法律に基づく根拠が違っております。ですので、非常勤職員の方につきましては、短期の雇用ということで制度がなっておりますので、任用期間についての期限を設けるというところは継続させていただいております。  ただ、この検討という点は、現在のところもまだ行っていないという状況でございます。 ◆針谷みきお 委員  時間がないので、これについてはそれこそ怒りたいんですが、私はやはり公契約条例みたいなのが必要なのかなということで、区役所で働く、いわゆる公務でありながら、正規職員が3,760人で非正規が4,600人という、この56%ぐらいの比率のいわゆる非正規の人たちの身分であるとか待遇改善を図らなければ、サービスの改善といっても、なかなか改善されないと私は言わざるを得ないと思っています。  ちょっと話題を変えて、介護保険の問題について質問します。  介護保険法の改定案の概要が明らかになりまして、現在給付対象となっている要支援者を、市町村の判断で保険給付外に置きかえて、介護保険給付から外して、介護給付費の削減が大がかりに進められるんじゃないかと言われています。  改定案では、現在保険給付である要支援者の訪問通所介護を市町村の判断で保険給付外の総合事業に移すと、そして保険給付費を削減できるようにするということなんですが、市町村によってはサービスの内容や質に差が生まれるということで、利用者の負担は1割負担の保険給付よりも高くなる可能性があると言われています。  総合事業を実施するかどうかは市町村の判断ですから、事業者である足立区の判断になります。実施した場合には、要支援者は保険給付か総合事業どちらかを利用するということになりますけれども、利用するかどうかの問題は、地域包括支援センターが判断をすると言われているんですけれども、総合事業の訪問や通所サービスを利用した場合に、保険給付の同種のサービスは利用できなくなるということが今回示された案と認識しているんですが、そのとおりでよろしいでしょうか。 ◎介護保険課長 今のお話でございまして、区としましてもまだ概要というところで、その詳細につきましての制度設計について国から具体的に示されていませんので、今の段階ではまだ国のきちっとした説明を注視しているところでございます。 ◆針谷みきお 委員  実はこの情報は今朝の新聞なのね。こういう方向が出されたということなんですよ。ですから、私はとんでもないことになっては困ると思って発言をしているわけです。  そこで、今の地域包括支援センターですけれども、地域包括支援センターの運営の問題ですけれども、財源が当該年度の介護給付費の2%以内と上限が定められていまして、かなり人員配置ができないということで持ち出しが多いと言われておりますけれども、地域包括支援センターが地域の高齢者の中心的な相談機関として機能する中で、様々なニーズに対応して、必要な援助や地域の社会資源を結ぶネットワークの構築など業務を行っています。  そういう点では、この上限額については、本来撤廃すべきだろうと我々は思っておりますけれども、特に地域包括支援センターの機能、役割については、再構築するということになるのかなと思っておりますけれども、運営に対する支援の充実を図るべきだと私は思っているんですが、介護保険課はどうでしょうか。 ◎介護保険課長 地域支援センターの財源に当たります地域支援事業におけます費用については、特にその枠について、3%、2%という枠についての変更については全く示されておりませんので、今のところそれについても、どのような形で措置していくかということは、まだ検討にも入っていない段階でございます。 ◆針谷みきお 委員  では、最後にいたします。  いずれにしても、今の高齢社会の中で、この介護保険制度、期待されて出発しましたけれども、保険あって介護なしと言われるような状態が続く中で、更にこの政府の危険な案が出されておりますので、我々としては、事業者である、また保険者である区は、高齢者の介護を保障する立場に立って全力を挙げて頑張っていただきたいということを申し添えて、質問を終わります。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、公明党から総括質疑があります。  たがた委員。 ◆たがた直昭 委員  15分間ですので、よろしくお願いしたいと思います。  予算編成のあらましの中で、大学進出歓迎事業ということで900万円の予算計上がされております。内容としては、共通フラッグや広報紙の発行などと書いてありますけれども、どのような活用方法をされているか、お願いいたします。 ◎産業経済部長 工藤委員のときにお答えいたしましたが、「せんじゅスタイル」というのを継続的に発行していきたい。また、平成24年は東京電機大学開学ということになりますので、編集内容もそちらの方にシフトしていく必要があるだろうと思っています。  また、フラッグ等についても、帝京科学大学をお迎えしたときに千住の地域全面に掲げましたが、どの地域にどこまでどう掲げていくのか今後検討して、歓迎のムードをあらわしていきたい、こう思っています。 ◆たがた直昭 委員  これから検討ということなんですけれども、まさに今、私、千住地域以外での大学進出の歓迎についてはどのようにとお聞きしたいんですけど。 ◎産業経済部長 千住地域以外の商店街にフラッグを掲出するとなると、かなりの金額がかかるだろうなと思っております。そこら辺のところのことについては、たがた委員のきょうの発言も踏まえまして、今後検討させていただきたいと思います。 ◆たがた直昭 委員  前回の我が党の代表質問の中で、大学の開学に伴う地域の活性化ということで質問していただきました。  そこの中で、質問は、地域においては、学生転入の関心も薄く、余り知られていないと。北千住以外でもPRするなど機運を高めていくべきと考えるがという質問に対して、区は、あだち広報を活用して積極的に機運を高めてまいりますということでありますけれども、この広報の活用についてはいかがですか。 ◎報道広報課長 次号でも、特集を組むなどして積極的にPRを進めているところでございます。 ◆たがた直昭 委員  地域によっては、確かに今言った大学歓迎の機運について薄いように思えるし、これは当たり前かと思うんですけれども、私が今いる鹿浜地域なんですけれども、何カ所かで共同住宅の建設工事をやっている様子がよく見受けられます。それも、共同住宅といっても、ワンルーム型の住宅で、私の友人も約150坪の土地を持って、ちょっと貸しているんですけれども、開発業者が何社か来て、ワンルームマンションの開発計画、また概要を検討してくれということで、結構そういう状況が続いているんですけれども、この辺、区は何か情報入っておりますか。 ◎建築調整課長 今回、足立区環境整備基準の一部を改正しております。単身者向け住戸を住戸面積40㎡未満の住戸と定義しておりますし、学生を対象とするワンルームは、食堂や談話室等の共有部分の設置や管理体制を整えることを条件に、住戸面積の最低基準を22㎡から18㎡に緩和しております。 ◆たがた直昭 委員  要するに、私の友人とか地域の方々はなぜワンルームマンションがこの辺にいっぱい建っているのかということなんですけれども、この辺といっても、どの辺かと言いますと、鹿浜、加賀、椿、堀之内と、この辺に非常に計画、また建設をされているんですね。  私いろいろ調べたら、これは定かではないんですけれども、北千住から鹿浜五丁目団地行きのはるかぜが通っております。また、北千住から堀之内循環が通っているということで、むしろ北千住の地域よりもこちらの西部地域の方が路線価が少し下がると思いますので、その辺で学生をターゲットにしているのではないかなということなんですけれども、その辺はいかがですか。 ◎建築調整課長 大学が足立区に進出するということで、各業者さんが学生向けのワンルームに対して事業展開をしているような状況でございます。 ◆たがた直昭 委員  これ勝手に私が思っているだけと思うんですけれども、学生が転入することによって地域が変わり、そして飲食店とか様々な形で変貌するかと思うんですけれども、やはりこの辺はしっかりと学生支援に対して受入れ体制を区が指導的に推進していただきたいと思うんですけれども、産業経済部長、もう一度この辺こういう地域があるということで、是非機運を高めていくようなPRということでいかがですか。 ◎産業経済部長 やはり費用対効果という面も考えなきゃいけないんですけれども、たがた委員おっしゃることは十分理解した上で、できる限り区内全域にムードが広がるようなことを報道広報課とともに検討していきたいと思います。 ◆たがた直昭 委員  是非その辺検証してよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、住居表示案内図についてお尋ねをさせていただきたいと思います。  これは、私、4定でも触れさせていただいたんですけれども、地域にある黄色い看板、住居表示案内図ということで、4定のときには、昭和61年4月7日現在とか昭和60年3月1日現在とか、二十四、五年前の案内図を設置してあるということで、これについて検討すべきじゃないかということなんですけれども、そこの答弁の中で、区には58カ所ありますと。これについては全て撤去するということでありますけれども、撤去計画についてはいかがですか。 ◎戸籍住民課長 今年度内に、58のうち18カ所を撤去していく予定でございます。残り40基に関しましても、3年程度を目安に撤去してまいりたいと考えてございます。 ◆たがた直昭 委員  3年以内ということは、40基あるんですけれども、二十四、五年前の住居表示になっておりますけれども、できれば多少時間がかかるのであれば、盤面の中、要するに案内図をよく見ると、なくなってしまった公共施設が書いてあったり、要するに更新されていないということなんですけれども、せめてこのぐらいは更新すべきだと思うんですが、いかがですか。 ◎戸籍住民課長 現在、維持管理業務を行っておりますが、その中で対応できないかどうか検討してまいります。 ◆たがた直昭 委員  特に日暮里・舎人ライナーができまして、大分他区、他県の方が舎人公園とか見沼代でおりている方がいまして、地域をずっと回って案内図を見ている方がいらっしゃいますので、できれば中の盤面だけは修正していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、手続業務の一本化ということでちょっとお話をさせていただきたいと思います。  やはり4定でやらせていただいたんですけれども、住民票とか戸籍謄本とか身分証明書を以前取ったときに、全ての書類の頭には申請者と住所を書くようになっておりました。私、いろいろ調べた結果、これが面倒くさいということで、できればこのような書類を全て一本化にして、住所と名前は一回限り、あとは住民票、戸籍謄本、そして印鑑証明と全てそれぞれ選択できれば非常に簡素化になるのではないかということなんですけれども、現状はいかがですか。 ◎戸籍住民課長 申請書類の統合化につきましては、先月2月に、区民事務所2カ所におきまして試験的に実施をしたところでございます。  今後につきましては、この結果をしっかりと検証しまして、実現に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆たがた直昭 委員  町田市とか幾つかやられている自治体はあるんですけれども、今試行的……状況をもうちょっと詳しく教えていただけますか。 ◎戸籍住民課長 具体的には、鹿浜区民事務所及び佐野区民事務所におきまして、先月2月に、約2週間の期間でございますが、試験的に統合した申請書類を使いまして利用実績等の検証を行ったところでございます。 ◆たがた直昭 委員  是非簡素化になると思いますので、利用者側の目線に立って一本化にしていただければなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、コンビニ交付ということで、24年の7月からスタートされるということでありますけれども、セブンイレブンでやるかと思うんですけれども、区内では、まず何カ所ぐらい実施される予定ですか。 ◎戸籍住民課長 セブンイレブンにつきましては、昨年5月ぐらいの情報でございますが、区内に73店舗あると聞いてございます。 ◆たがた直昭 委員  23年度の予算の中で、住基カードの作成経費が約6,100万円ですか、計上されておりますけれども、とりあえず何名ぐらいの交付件数を想定されておりますか。 ◎戸籍住民課長 4万5,000枚ほど見込んでございます。 ◆たがた直昭 委員  住基カードのPRとか、これから様々検討されるかと思うんですけれども、私ここで言いたいのが、今現在、住民票に関しまして、電話による住民票の写しの取次ぎ交付を区は実施されておりまして、意外に知らない方が結構いらっしゃるんですけれども、知っている方は非常に便利だということなんですけれども、電話で区民事務所に申込んで、その週の土日に近隣の地域学習センターで住民票を取るという仕組みになっておりますけれども、今後コンビニでおそらく住民票や印鑑登録証明書が取得されるのであれば、この電話による取次ぎ交付については利用者が減るのではないかと思うんですが、その辺はいかがですか。 ◎戸籍住民課長 取次ぎ交付に関しましては、コンビニ交付の導入に合わせて、段階的に縮小していきたいと考えてございます。 ◆たがた直昭 委員  当然、利用者が少なくなると思いますので、段階的にだと思うんですけれども、であれば、住民票、印鑑証明以外でそういうことができないですかということを検討していただきたいんですが、いかがですか。 ◎戸籍住民課長 昨年12月に法務省からお伺いした内容では、戸籍証明に関してもコンビニ交付できるような体制で今進んでいるとお聞きしております。国から正式な通知がまだ来ておりませんが、来次第、それも含めて再度検討してまいります。 ◆たがた直昭 委員  電話による申込みをできるかということなんですけど。 ◎戸籍住民課長 失礼いたしました。電話による取次ぎ交付に関しましては、制度上の問題、法令上の問題等もありまして、現在の住民票以上に拡大する考えは今のところございません。 ◆たがた直昭 委員  わかりました。今はないとしても、これから24年7月スタートしますので、考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後に、もう1点、前回の決算特別委員でも触れましたけれども、選挙関係で若干お尋ねしたいと思います。  7月からギャラクシティのリニューアルということで、全館休館となりますけれども、ここはご承知のとおり期日前の投票会場になっておりますけれども、例えばこのリニューアル中に選挙があった場合、どのように検討されておりますか。 ◎選挙管理委員事務局長 駅の近隣の公共施設を中心に探していきたいと考えております。 ◆たがた直昭 委員  前回も同じような回答だったと思うんですけれども、基本的には、あしすとか教育センターという部分も一つの考えかと思いますけれども、前回も、私、最初サティと言いましたら、サティは既に断られていますということでありますので、じゃあ若干駅から距離がありますが、若い方や主婦層に多いアリオについてはどうかということなんですけど、その後のご検討お願いします。 ◎選挙管理委員事務局長 公共施設を中心に当たっていきたいと考えておりますので、今のところアリオの実地調査についてはまだしておりません。 ◆たがた直昭 委員  丸井も非常に好評でありますので、様々検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○渡辺ひであき 委員長  金沢委員。 ◆金沢美矢子 委員  引き続き質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  私の方からは、認知症サポーターについてお伺いをさせていただきたいと思います。  認知症サポーターは、厚生労働省の認知症を知り地域をつくる10カ年キャンペーンの一環として、認知症についてよく理解して偏見をなくし、認知症になってもくらせる地域にしていこうという啓発活動として始まりまして、足立区としては、19年から21年度までに5,000人のサポーター養成を目標に取り組んでまいりましたけれども、この目標は達成できたのでしょうか。 ◎福祉部副参事[介護予防] その目標は達成しておりまして、今現在、21年度までの累計でございますが、7,000人に達しております。 ◆金沢美矢子 委員  その認知症サポーターは、どういう方々が受講されたんでしょうか。 ◎福祉部副参事[介護予防] 地域の方々で認知症に興味のある方はもちろんですけれども、区役所の職員、それから高齢者関係のいろいろな事業に携わっている方々を中心に広めているところでございます。 ◆金沢美矢子 委員  例えばその「基幹だより」というのが発行されておりまして、ここに講習等詳細については、町会とか自治、またマンションの管理組合、また老人クラブとか小・中学校等出張の講習の開催もできますのでご相談くださいと、こうあるんですけれども、例えば出張されてこういったサポーターの講習を開催されたことがあるんでしょうか。 ◎福祉部副参事[介護予防] そういうご要望に応じて、地域包括のサポーターを養成するための研修を受けた担当が回って、きめ細くサポーターの方が増えるような仕掛けをしてございます。 ◆金沢美矢子 委員  実際に行われたということがありますか。 ◎福祉部副参事[介護予防] 既に実際に行われた例はございます。例えばUR等の自治の要請に応じて、そこの集会所を利用して、そこの担当の地域包括がサポーター講座を行ったということも、一例でございますけれども、ございます。 ◆金沢美矢子 委員  様々なところで、この認知症サポーターも取り組んでくださっているわけですけれども、例えば武蔵野市では、ごみ収集事業を担当している委託業者7社の職員がサポーターになって、例えば収集中に寝間着姿で歩いている方を見かけて不審に思ったという、そんな経験があって、どう接したらいいかわからなかったと、そんな声が聞かれたそうなんですね。サポーターになってからは、ごみステーション付近で座り込む高齢者に声を掛けて救急が到着するまで付き添ったとか、気になることがあれば積極的に自信を持って声を掛けられるようになったとか、もう一つは、今介護保険の方で理美容師さんが出張して散髪に行っておりますよね。そういった方々にサポーターになっていただいて、例えば理美容に行ったときにそういった方を発見したとか、それからもう一つ、認知症キッズサポーターといって、小学校、中学校のお子さんたちが実際に認知症のキッズサポーターとして活躍をされている。これは三重県での取り組みでありますけれども、あんしん見守り協力員の方々とともに、全校縦割り班で独居高齢者宅を訪問いたしまして、学校行事のお祭りにお誘いするなどの活動をする。小さくても力強い応援者として、そういったキッズサポーターが誕生して活躍をしているとか、そんなことがありますけれども、足立区として、この小・中学校の認知症サポーターの養成というのは行っておりますか。 ◎福祉部副参事[介護予防] 学校関係につきましては、今年度に関しましては高校を中心にいろいろ回らせていただいたところでございますけれども、小・中に関しましても教育委員等にご相談しながら進めてまいりたいと考えております。 ◆金沢美矢子 委員  厚生労働省でも2014年度までに小・中学校での認知症サポーターを400万人養成する目標を掲げておりますので、しっかりとその辺も進めていただければなと思っております。  今本当に核家族化であるとか、地域の絆の希薄化、そういったところが進む中で、子どもたちは高齢者と接する機会が本当に少なくなってきている。と同時に、子どもたちの高齢者に対する理解であるとか、また関心も本当に薄くなってきております。そんな中で、この認知症サポーターの子ども、キッズサポーターに取り組む自治体があちこちで増えていると聞いておりますけれども、今後ますます高齢化が進んで、超高齢社会の担い手となる子どもたちが、高齢者や認知症について理解するということは本当に大事なことだと思いますので、しっかりと区内の小・中学校においても取り組んでいただければと思っております。  これ先日、読売新聞だと思うんですけれども、こんな記事が載っておりました。ここは京都市の学校なんですけれども、この学校の校長先生が赴任したときに、その学校が、生徒の服装が乱れて、教師に反抗して挨拶もしない。そういう生徒が多かった。そういう状況の中で、地域での学校の評判も本当に良くなかった。そして、少し前には衝撃的な事件、要するに3年生男子が近くの公園で同年代の少年らから集団暴行を受けて亡くなってしまったという事件があった、そんな背景の中で、その校長先生は、世界で一番通いたい学校にしたいと、そんな目標を掲げて国際援助活動を生徒活動としてスタートをさせました。2年目には、生徒が地域の役に立つようにと、アントレプレナー、要するに起業家教育を総合教育の時間で始めました。3年目は、地元の社会福祉協議による小学生の登下校見守り運動への参加を開始いたしました。そして、4年目の秋、校長室で執務をしていた校長先生のもとに、住民から、その中学校は地域の誇りですと、そんな手紙が届いたということなんですね。生徒の礼儀正しい態度に関心をしたという、そういった手紙が届いたそうなんですけれども、その後1年生全員が認知症サポーター養成講座を受講するようにしたということで、すると道端でうずくまっているお年寄りに生徒が声を掛けていたという、そんなお手紙が届いたということなんですね。みんなが生徒に今では協力していただいて明るい学校になったと。頑張っているねと地域の人たちから声を掛けてくれるのが励みになって、子どもの自信につながっているという、そんな記事だったんですけれども、まさに今そういったいろいろな絆が希薄化されている中で、こういったことを通しながら、しっかりと子どもたちにも、そんな心優しい、明るく育っていっていただきたいと、そんな思いがするわけでありますので、しっかりとまたその辺も取り組んでいただきたいと思います。  また、サポーターになった方からは、早くサポーターになっていれば親が認知症になったときもっと優しくできたのにと、そんな声が聞こえたり、また、サポーターであるタクシーの運転手さんが、徘回するお年寄りを見まして、おかしいと思って警察に連絡して、行方不明になる前に家族に連絡ができた、そんなこともあったそうであります。  認知症が増えることによって、このような支援が日常的に行われるようになるわけで、しっかりと今後もこの認知症サポーター事業を進めていただきたいと思っておりますが、当初は21年までという目標でありましたけれども、今後の取り組みはいかがなんでしょうか。 ◎福祉部副参事[介護予防] 当初の目標を達成したということもございますけれども、このサポーターは当然多ければ多いほど良いということですので、更に上乗せする形で、それを目指して事業展開していきたいと考えてございます。 ◆金沢美矢子 委員  小・中学校のこともそうですけれども、先ほど言いましたように訪問の理美容のやっていらっしゃる方とか、もっと幅広く認知症サポーターの育成なんかも、養成をしていっていただきたいと思いますが、その辺のお考えはいかがですか。 ◎福祉部副参事[介護予防] 認知症について地域の方々のご理解を深め、支えていただく方を1人でも増やす方向性で、そういったいろいろな関係の事業の方々にも幅広く呼び掛けていきたいと考えております。 ◆金沢美矢子 委員  是非よろしくお願いしたいと思います。  次に、救急医療情報キットについてお伺いさせていただきます。  昨年、高齢者世帯とか、また障がいをお持ちの方が安全で安心な生活ができるように、万が一のときの緊急対応のための救急医療情報キット、
          [実物を提示]  これですよね。配布になりました。  先日、ある高齢者の方が、この情報キットをいただいて冷蔵庫に保管してあるという、そのことだけで安心な気持ちがしますと、そのようにおっしゃっておりましたけれども、その配布状況はいかがでしょうか。 ◎高齢サービス課長 現在でございますけれども、8,000件に対しまして7,152件でございます。 ◆金沢美矢子 委員  今まで8,000件で……ごめんなさい。 ◎高齢サービス課長 7,152件が配布でございます。 ◆金沢美矢子 委員  また新年度同じく8,000本配布と聞いておりますけれども、意外と地域に入りますと、高齢者の方々知らない方がたくさんいらっしゃるんですよね。しっかりとその辺周知に努めていただきたいと思いますが、その辺はいかがですか。 ◎高齢サービス課長 周知に努めて、今大谷田の方でモデル事業もやっておりますので、職員が配布したりいろいろやっております。 ◆金沢美矢子 委員  この情報キットは、万が一お家の中で倒れたときの場合の対応ですよね。じゃあ、もし万が一外出中にぐあいが悪くなった、そういったときはどうしたらいいんでしょうということで、まさかこの情報キットを首から下げて歩いているわけにいきませんので、ちょっと考えたときに、この救急医療情報キットの外出版として、住所だとか、氏名だとか、また血液型とか、緊急時の連絡先、かかりつけ医、救急情報キットの中に入れ込むそういったものを書き込んだ緊急時の連絡カード、そんなのを作成をして、お一人おひとりが携帯をすれば大変有効かなと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ◎高齢サービス課長 今後検討してまいります。 ◆金沢美矢子 委員  是非研究をして、あらゆる手を尽くして、高齢者とか障がいをお持ちの方を守っていただきたいなと、そのように思います。  次に、先日、住区センターのトイレの洋式化の要望がありました。公園のトイレについても洋式化という声が多くありまして、平成19年の決算特別委員においても、障がいをお持ちの方からの声で、「公園のトイレを誰でもトイレに」との要望をさせていただきましたけれども、今本当に高齢者の方々から、表を歩いているときにトイレが足りないと、そんなお声をよく伺うんですけど、そのときご答弁としては、公園を新しく改修する場合もしくは新設をする際に、誰でもトイレに切替えていくという答弁でございましたけれども、その進捗状況は今いかがでしょうか。 ◎みどりと公園推進室長 金沢委員ご指摘のとおり新しく公園を開設する場合、新設する場合、それから計画的に中期財政計画に沿いまして公園の大規模改修、リニューアルを行ってまいります。その際には、必ずトイレを誰でもトイレを設置する形で計画的に整備してまいります。 ◆金沢美矢子 委員  しっかりとその改修計画を立てて、スケジュールを組んで取り組んでいただきたいと思います。  また、設置費用などについては、大変費用がかかることなので、なかなか進まない原因がそこにもあるかなと思いますけれども、渋谷区などで行っているトイレの命名権、そんなことで設置費用を捻出しているところなども参考にしながら、様々検討して是非よろしくお願いしたいと思います。  また、誰でもトイレの公園内の位置図につきましては、土木の道路台帳のマッピングシステムというんですか、それを導入したので、その中の公園の内容を含めて表示できないかどうかの検討を進めているという、そんなお話をいただいたわけでございますが、その中で示せれば、ホームページでその公園をアクセスしていただいたときに表示できれば対応できるという、そんなご答弁だったんですけれども、昨日ちょっとインターネットでやってみましたら、ちょっと私が悪かったのかなんかわかりませんけど、うまくそこにできなくて、その後どうなっているんでしょうか。 ◎企画調整課長 現在、都市建設部で持っています公園、道路それ以外のいろいろなデータについても、全体的に今後どういったあらわし方が良いのかということで、プロジェクトチームをつくって検討してございます。なるべく早目に区民の皆様にお知らせできるようにしていきたいと考えております。 ◎報道広報課長 ホームページの地図情報等なんですけれども、現在のものは非常に簡易型といいますか、イメージ図のようなものしかついておりません。来年度の予算にも計上させていただいておりますが、ホームページのリニューアルを24年度に予定しておりますので、その中で地図情報も整備してまいりたいと考えております。 ◆金沢美矢子 委員  あとバリアフリーマップについて、前回提案をさせていただいたとき、早速、区のホームページ、インターネットで開設をしていただきましたけれども、要望者の方から是非地図上に落としていただきたいと、そんな声があるんですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎障がい福祉課長 バリアフリーマップにつきましては、今お話にございましたとおり、今テキストベースということでやらせていただいております。これを単独でつくった区に聞いてみますと、かなりのコストが地図情報等はかかるようでございます。今他の方から答弁がございましたように、広報課の方のホームページのリニューアルでございますとか、地図情報とかあるようでございますので、そこら辺とちょっと打合せをさせていただければなと思います。 ◆金沢美矢子 委員  ありがとうございました。ふちわき委員と代わります。 ◆ふちわき啓子 委員  午前中、地震がありました。私もどのように動くのかな、どうなっちゃうのかなと思っておりましたら、最初に動いたのは区長だなと思いました。区長が、まず秘書課長に「どうなってんの」と言ったんだと思うんですけれども、駆けていって、災害対策課長だとか、危機管理課長だとか駆けていって、その様子が委員長から発表されました。  私たちも「あら、なんだ震度2ぐらいなんだな」と思いましたけれども、これを通して私見ていて、今回委員長から宮城沖で震度2でと言うので、その程度だったのかとほっといたしましたが、同じ状況で足立区役所の中にはたくさんの方が来ていらっしゃるんじゃないかなと思います。それから、職員の方々も、まさかテレビを見てどうだったんだと、お仕事中ですから、見られないんじゃないかなと思いました。  こういう場合に、特にあの時間帯、もしかしたらピガールは結構いっぱいになってくる時間帯かなと考えていくと、この辺の状況の中で、こういう地震があったときとか何かあったとき、テレビを見ればいいんでしょうけれども、館内放送という体制はとられているんでしょうか。 ◎財産活用課長 きょう施設保全課長欠席でございますので、私の方から答えさせていただきますが、一定の震度になりますと、災害対策課と連絡をとりまして館内放送するようなシステムになっているようでございます。 ◆ふちわき啓子 委員  あのぐらいじゃだめなんですね。 ◎財産活用課長 おそらく震度4ぐらいですと、放送ができるということです。 ◆ふちわき啓子 委員  でも、揺れるということは、非常に心理的に気分の良いものじゃないんですけども、4にならなきゃ発表しちゃいけませんよという決まりになっているわけですね。 ◎財産活用課長 私も、先ほど目まいを起こしたんじゃないかと思うぐらいの揺れでございましたので、状況に応じて対応できるように災害対策課とも話合いをさせていただきたいと存じます。 ◆ふちわき啓子 委員  本当に区役所って、ちょっと変わると、非常に区民サービスが向上したなと言って帰っていかれるんですよ。だから、震度4にならなきゃ鳴らないというんではなくて、地震があったら「心配ないですよ」ということはできるといいなと、このように思いますので、是非ともその辺は、不安を与えちゃいけないという答えが返ってきそうですので、要望しておきますので、よろしくお願いしたいと思います。  私は、昨日朝日新聞を見ておりましたら、こんな記事が載っていました。これは保育ママの「むぎゅ」の反省という、こういう声の欄だったんですけれども、千葉の保育ママが投稿された方で、「思わずぎゅっと抱きしめたら涙がぽろり、自分でも思いもよらずびっくりです。この日は、市の制度である保育ママとして家で預かった子が退所する日でした」と、こういう記事だったんです。  その後、振り返ったときに、自分の子どもに対してこんな気持ちで抱いたかな、育てたかな、こんな思いになって反省したんですというような記事だったんです。  私は、これを読んで、非常に愛情深くこの保育ママさんやっていただいている、多分足立区はもっとこれ以上にやっていただいているんじゃないかなと思いながら、また、この保育ママさんが自分の子どもをもう1回見直した、こういう記事を読んで、この保育ママ制度というのは本当にすばらしい制度だなと、このように改めて思いました。  この保育ママの正式な空き状況は、4月の補助金申請の手続で明確になってくる、このように思いますけれども、保育ママの中には、申込みが来ないという声を伺いました。2次募集で保護者自身がホームページを見ながら申込んでいくという手順になっていますけれども、その他の支援体制というのはあるんでしょうか。 ◎保育課長 まず、家庭福祉員の空き状況でございますが、私どもお問合せをいただけば常時ご紹介をしておりますし、またホームページ上でも紹介をしているところでございます。 ◆ふちわき啓子 委員  そうすると、この私どもにお声を届けていただいた方は、ある意味ではホームページを見ていない、役所の方に連絡をしていない、こういうことでわかっていないのかなと。入所できない方が保育ママを希望していないのか、そういうこともあり得るのかなと思いますけれども、私、一連のこの予算委員の中でも、昨年もそうですけれども、待機児童対策については、あらゆる手段を使っていただいて、他の自治体も勉強して、何とか来年またこういう議論がなされないように是非ともお願いしたいなと、このように思っておりますので、保育課長、多分そのことを一番悩んでいたのは保育関係の方ではないかと思いますけれども、今回のこのことを通して、更に来年度に向かってはというような思いの参考にしていただけることを、ちょっと決意を聞かせていただきたいと思います。 ◎子ども家庭部副参事[待機児童対策] 前にも申し上げさせていただきましたが、今年の第1次審査におきまして認可保育園に入所できなかった方が1,500を超えている状況にございます。昨年に比べまして200ほど増えているような状況があります。今年1年間、小規模保育室等々の施策をやってきたわけでございますが、そうしたところの反省点を踏まえまして、来年度も頑張っていきたいと思っております。  足立区には、足立区のいろいろな状況ありますので…… ◆ふちわき啓子 委員  いいです。わかりました。子ども家庭部副参事(待機児童対策)、よくわかりました。 ◎区長 待機児、本当に今年もご迷惑かけて申しわけないと思っております。370増やしたにも関わらずこういう状況でございますので、今年予算案の中で拡充をお約束させていただいた人数につきましては、一日も早い実現を通してということでございますけれども、また、人口増加、23年度の状況も見ながら、本当にこの枠で充足するのかどうかということも、23年度、年度内にもきちっと検証しつつ進めてまいりたいと思います。 ◆ふちわき啓子 委員  是非よろしくお願いしたいと思います。  私、今回の予算を見ていて、この23年度、地域の力を生かしていこう、地域の力を引き出していこう、これがポイントになっているかなと、このように私は読み取りました。  その中で、身近な問題ですけれども、身の回り応援というのがこの事業の中にあります。この身の回り応援、19年度にできまして4年目がたちました。22年の9月の状況を聞かせていただくと、この身の回り応援の登録人数は、男性が40、女性が50で90名、そして地域別の、大体70ある地域の中で登録している登録員がどのぐらいあるかと言うと、70の地域を分別しているんですけれども、その中で33地域に、数人、身の回り応援になりたいという人たちが登録している、こんなような私は認識の中で質問させていただきますけれども、4年目迎えて現状はどうでしょうか。 ◎社会福祉協議事務局長 応援隊員でございますが、今年度当初約80名だったものが、1月末現在で110名に増えております。  それから、派遣件数でございますが、19年4月から始めまして、各年140件程度だったんですけれども、今年度につきましては1月末で140件を超えている状況でございます。 ◆ふちわき啓子 委員  私、社協の方にも伺わせていただきまして、いろいろ現状聞かせていただきました。  そんな中で、この身の回り応援を活用できる方々というのは70歳以上の方々と、こうなっております。見せていただきましたら、この身の回り応援というこういうチラシが出ておりました。それから、団塊の世代がお勉強されて自分たちでつくったNPO足立ほがらかネットワーク、こういう二つの形でできているというお話がありましたけれども、70歳以上の方々に対して、高齢者の身の回り応援というこのチラシ自体が、どういう形でご本人たちに伺うのか、ちょっと聞かせていただきたいと思います。 ◎社会福祉協議事務局長 基本的には、私どものボランティアセンターの窓口、それから各年1回ぐらいずつ公社のセンターですとか区民事務所の方に置かせていただいております。そういう状況でございます。 ◆ふちわき啓子 委員  そうすると、本当に必要な方々が出かけて行かなければ、また区民事務所に行かなければ、このチラシに目が行かないというように今聞こえたんですけれども、70歳の方々が本当に必要としたときに、この高齢者の身の回り応援というのがあるのかないのかも知らない。  そういう中で、先ほど私申し上げましたけれども、登録団体も少ない。そういう中で、どうやって身の回りをやりましょうと手を挙げて応援してもらおう、やってもらおうという行動に移るのかなというのがすごく私は疑問になりました。  更に、社協の方々も、今後どうやって高齢者のお助けをしたらいいかな、これからどのように拡大したらいいかな、こんなことにお悩みだったこともご意見の中で聞かせていただきました。  更に、社協の方から、先ほど言いましたほがらかネットワークというのがNPO立ち上げました。この方々にも、私、意見聞かせていただきました。どんなことが課題ですか、こう聞きましたら、その方々は、大体団塊の世代ですから、60歳を超えて61歳とか62歳となっているんですけれども、まだ収入的に少ないから自分たちは働かなきゃならない。そういう中で、要望があっても行けない場合もある。そういう意味で、できれば65歳以上の元気な方が登録をしていただけたらなと、こういう意見がありました。  この社協の方々とほがらかネットワークの方々が連携をとるということはありますか。 ◎社会福祉協議事務局長 現在のところは、私どもの紹介業務とほがらかネットは連携をしておりませんけれども、依頼に対して融通し合うですとか、そういうことに対しての連携は今後可能かと思っております。 ◆ふちわき啓子 委員  申込んだ方が、地域が遠くて行かれないと言われた人がいたというんです。それから、もう一つ、私がご紹介した高齢者の方が、自分の家の松の木が長くなってしまったので木を切ってもらいたいと、これ多分シルバー人材センターの仕事だと思うんですけれども、ご近所にそういう退職された職人さんがいらした。その方に、切ってくれませんかとお願いをした。そうしたら、いいですよと言って切ってくれました。きれいになりました。そのおばあちゃんは、ありがとうと言って5,000円払いました。こんなんじゃとてもこの松はきれいにできないけれども、5,000円で申しわけない、やっていただけると言って、その方は要らない、要らないと言ったんだけど、受け取っていただいて気持ち良く木を切った。こういう場面がありまして、私は、この身の回り応援の方々が地域の中でもっと身近なところで働けるようなというか、お手伝いできるような現場組織ができるような社協の在り方、ほがらかネットの在り方、また現場というルートができないものかなと、このように思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎区長 今、地域のちから推進部のモデル事業の一つとして、地域包括支援センターに社協から出ておりますコーディネーターが、地域コーディネーターという役割も担っております。ですから、一つそういった社協の地域コーディネーターを取り込んだモデル事業を考えておりますので、正直申し上げて、今のところ社協の事業は社協の事業、区の事業は区の事業と本当に分断されていまして、私どもであっても、社協で具体的にどういう細かい事業があるのかと、詳細まで手が届かない部分も恥ずかしながらございました。  社協のコーディネーターを地域のちから推進部の一つのモデル事業に取り込むことによりまして、ふちわき委員ご指摘のような密接な関係を築いていき、そしてネットワークの構築につなげていきたいと考えております。 ◆ふちわき啓子 委員  それは大変ありがたいことで、是非とも現場の身近なところで、特に70歳が相手なので、そういう形では、身近なところで、あの人がそうだとわかるように是非やっていただきたいなと思います。  予算・説明書の107ページに、身の回り応援41万3,000円、こんな予算じゃ何もできないんじゃないかなと私は思いますけれども、できれば今やっている協力員の方々に、例えば看板をつけて、私は身の回り応援だということがわかるような、そういう予算付けも必要ではないかなと思いますので、ゼロになってしまいましたので、委員長に怒られる前にやめたいと思います。本当にありがとうございました。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、自由民主党から総括質疑があります。  藤沼委員。 ◆藤沼壮次 委員  よろしくお願いします。まず、私からお聞きするのは、第1点は、きょうもやりましたけれども、昨日も米山委員から話があったポイントカード事業についてお聞きします。  これは話を聞いて驚いたんですけれども、今年度もポイントカードについて予算がついているというお話を聞いて驚きました。たしかこれは、活性化センターが解散するに当たって、そのポイントカードについていろいろな投資をして、それについて活性化センターが区振連に融資をした形で、ポイントカードの機械ですかね。それなんかを買った融資額が3億円弱かな、3億円程度のお金があったと。それで、活性化センターを解散するに当たって、これを何とか債権放棄しなければ区振連は成り立たないということでありました。  それで、議会の方も、いろいろありましたけれども、これはやむを得ないだろうと。最終的には、商店街振興というのは大事なことだし、もう一方で、活性化センターで事業委託を受けてやってきたという区の職員の責任もあるんじゃないかという議論もありましたけれども、そういう中でやむを得ないだろうということで、その3億円についての債権の放棄をやったわけです。  その後、これについては、そういうことですから、区振連もそのポイントカード事業を廃止するという方向になっていて、当然廃止されているものだと実は思っておりましたけれども、そういう話でびっくりしたんですが、まず第1点は、先ほど午前中、米山委員に産業経済部長が謝罪されていましたけれども、いずれにしても、何でもかんでも議会に報告しろということではないけども、この問題についてはそういう問題があって、その中で解決したことですので、もし新しくそういうことを補助する、支援するということになれば、議会に報告するのは当然のことで、しなかったということは、反対に言えば、言わなくてもわからなければそれで済むだろうと考えたのか、とまで思ってしまうんですけれども、そこら辺はしっかりと、これに限らずですけれども、重要なことについては報告していただかないと、我々はこういうことについてはわからない部分ありますので、是非そのことをもう一度、再度お願いします。 ◎産業経済部長 私自身に過去の経緯に関する認識が薄く、その時期に適切なご報告をしなかったこと、本当に今深く反省している次第であります。また、今後こういうことがないように、議会との信頼関係が揺らがないように、私も気をつけていきたいと思っております。申しわけございません。 ◆藤沼壮次 委員  我々も、これについて、私なんか代表質問で商店街振興に一生懸命支援しろと言っている立場ですし、うちの会派ももちろんそうですので、これについて特別反対する理由というのはありませんけれども、ただ、この仕組みが、以前までやっていた仕組みがだめになっちゃって、今度はどんな仕組みでやるのか、そこら辺どのように理解していますか。 ◎産業経済部長 商連の中で19年に、平成22年3月までは商連としてやるということで、経過としてやるということだったんですけれども、その以降商連の中でも、やめようじゃないかという話と、いや継続してやっていきたい、消費者のために応えていきたいというところのいろいろな意見があって、結局融資という形で、足立区商店街ポイント事業協同組合というものをつくって、そういう団体の中で今行っているという状況の方に変更されているところでございます。 ◆藤沼壮次 委員  心配しているのは仕組みですよね。例えば平成15年にポイントカード事業をやり始めたときは、加盟店舗は600店舗あったと。それで、平成17年の商連の自主事業として運営し始めたときは、加盟店舗は280店舗だと。それから、去年設立総会やったわけですね、新しく協同組合をつくって。その設立総会やったときは、加盟店舗は180店舗だと。現時点では165店舗だということで、だんだんじり貧になっているんですね。  そうすると、支援するのは結構ですけれども、ただ、一つは、かつて3億円もやっておいて、また同じ事業に支援して、失敗というか、なった場合、区民にどうやって理解を求められるのかということが一つと、それからどういう仕組みでやるかということによって、また同じ失敗を起こさないように支援する必要があるだろうし、例えば同じ失敗するようなことになってしまったら困るので、ここら辺で慎重に見ながら指導すべきところは指導するような形にしないといけないのかなと思うんですが、どうでしょう。 ◎産業経済部長 現在は、過去のように設備投資を支援するという状況ではございませんで、当然ポイントカードをやっていけば、一定の事務経費というのはかかってくる、またイベント等の中で行って普及啓発していく、そういう人件費に関する補助とイベント等をやっていくものについての2分の1を補助するという仕組みでやっております。  まさに、また失敗すればそういう問題が発生するということでございますので、どうしたら成功の方向に向かって上昇軌道に向かうのか、やっている方々とともに検討していきたいと思います。 ◆藤沼壮次 委員  我々も、商店街が非常に隆盛になって、それが結果として区民のコミュニティ、人の輪というものにつながれば、これほど良いことはないので、是非商店街の振興ということで応援したいんですけれども、ただ、事業を見ながら、これは果たして大丈夫なのか、大丈夫じゃないのかという指導をしっかりしていただきたいと思うし、一度そういうことで失敗していますので、そこは慎重に事に当たっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  それから、この間鴻巣市に行ったら、鴻巣市のまちの中を見て歩いていましたら、市立中学校を建設していて、その建設している場所に看板が立っていまして、その看板に、本体工事、電気工事とかいろいろ種類ありますよね。それぞれの工事の企業が、この工事は、例えば本体工事だと平米幾らで請け負いまして総額幾らの工事ですと。電気工事も同じように書いてありまして、       [資料を提示] これの大きいやつなんですけど、このように、これは荒川左岸通線というのか、街路築造工事で、この事業は1m当たり30万円の費用で請負代金は3,000万円だと、工事概要云々と書いてありますけど、どうということないかもしれませんけれども、なかなかおもしろいなと。これを関心を持って見るということは結構なことだし、とりたてて隠すことでもないし、むしろ透明性という意味では、こういうことをやっててもおもしろいなと。なお、区民の関心も買って、そういうことについて興味を持つことは、結果として、区政への興味をもたらすのかなと思っていますので、是非参考にしてみたらいかがと思いますが、どなたかどうでしょうか。 ◎学校施設課長 私も、他の自治体で同様のことをやっているというのを聞いてございます。学校建設に多額の経費がかかるということでございますので、検討してまいりたいと思っております。 ◆藤沼壮次 委員  多額の経費と…… ◎学校施設課長 建設に多額の経費がかかっておりますので、それを区民の方にお知らせするというのは非常に良いことだと考えておりますので、検討してまいりたいと考えております。 ◆藤沼壮次 委員  続きまして、また別のことなんですけれども、2年ぐらい前ですか、定額給付金が行われました。そのときに案内出すのは、やりますから申込んでくださいというのかな、足立区は簡易書留でやったんですよね。簡易書留だから、本人がいれば本人に、家の人がいれば直接家の人にお渡しするし、いなければポストに入れて、簡易書留が来ていますから本局まで申出くださいという文書を入れるということなんだそうですね。それから、どう見てもいないな、この家人住んでいないなという家は、居所不明で戻ってくるということになっているんですけれども、そのときもどのぐらいの人が申請しなかったとか、そういう話ちょっと興味あったので、資料もらって見ましたら、例えば0歳から15歳までの子どもについて、申請したか申請してないのかというのをずっと見ました。その中で、欄を見ると未申請者というのがあって、これは申請してない人なんですけど、その中でどうして未申請なのかという項目があって、申請書は家の人に渡してあるけれども申請してこなかった人がいる。それから、住んでいると思って、預かっていますよと、だから本局まで来てくださいと、そういう文書を入れたんだけれども、保管期間を経過して返事も何も来ないから戻ってきた。それから、居所不明で郵送戻りというのがあるんですね。  それで見ると、居所不明で郵送の戻りというのが、0歳から15歳まで44名いるんです。それから、保管期間経過で郵送戻りというのが44名いるんですね。何万人という数の中の40何名ですから、大したことないのかなとは思いつつ、これどうなのと、心配もありましたので、要するに住民票があるからそこへ出したわけですね。ところが、そこにいないということは、例えば学齢期、学校へ上がっている6歳から15歳の子どもたちは、住民票は足立区にあって実は足立区にいないということになると、その子は学校どうするのかなと思ったんですよ。それで話を聞いたんです。  そうしたら、一つは、皆さんおっしゃっているのは、タイムラグがあるだろうと。これ出すときに調べたのと実際出したときは時間差がありますから、そのタイムラグのときに住民票異動したんじゃないかと。それから、DVですか、そういうものでどうしても避難しなくちゃならない場合があるだろうという話で、大体そうなんじゃないですかという話でした。  それもそうかなと思っていましたけれども、この間の新聞見ますと、たまたま目にした新聞が、「不明小・中学生のなぞ」というのがあって、住民票を残したまま行方不明になり、就学しているかどうか確認できない小・中学生が結構いるんだと。例えば入学式になっても来ないと。住民票があれば、この学校ですよということですので、例えば入学式になっても来ない、もしくは手紙を出して、当然身体検査とか健康診断みたいなのをやらなくちゃならないから、それを出しても来ない。それから、ある日突然に学校に来なくなる、住所地に行っても住んでいる形跡がないというのがあるということなんですが、これ足立区でもありますか。 ◎学務課長 今藤沼委員ご発言の入学式になって突然来ないというケースについては聞いてございませんけれども、ある日突然学校に来なくなるというケースについては、数件あると聞いてございます。 ◆藤沼壮次 委員  ほとんどが住民票のタイムラグとかそういうことで、例えば外国人の人だったら外国へ帰っちゃったとかいうのもあるのかもしれない。ほとんどはそういうものだろうと思うんだけれども、ただ、かつて半年か1年ぐらい前でしたっけ、若いお母さんがホステスかなんかやっていて、小さい子どもが2歳と1歳ぐらいがいて、お母さんはいろいろなところに遊びに行っちゃって、その子たちは最後は餓死で死んじゃったと。それについては、お母さんはどこかの市に住民票を置いたけれども、それから転々として移ったと。転々として移ったけど住民票は出さなかったんだと。そういうのがわかれば何とか救える道があったのかもしれないけれども、結果として、行政の方はそういうことに余り、追及してというのかな、追跡して、いろいろなことで難しいのかもしれないけれども、追跡していかなかった。多分こういうことでしょうね、で終わっているのがほとんどだろうと思うんだけども、できれば、できる範囲で、そういう場合どのようになっているのかというのを丹念に追っていく必要というのはあるんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。 ◎戸籍住民課長 この3月に、緊急雇用対策事業を活用しまして実態調査専門員を10名ほど雇う予定でございます。藤沼委員おっしゃるところにどこまで対応できるかわかりませんけれども、こういった専門員を活用しまして、どこまでできるかについて検討してまいりたいと考えてございます。 ◆藤沼壮次 委員  とりあえず、どこまでできるかということで検討していくと。  いずれにしても、多分ほとんどはそういうことで問題はないんだろうけども、できればしっかり追って、これが問題あるということがあれば、何とかして救えるような手だてを考えていく必要があるので、是非検討して前向きにやっていただきたいと思います。  それから、洪誠病院の件なんですよ。洪誠病院がかつて、西新井駅前で洪誠病院があそこに建ったわけだけど、あのときの入札に参加する条件というのが、5科目以上の診療をすること、小児夜間については10時までやること、緊急二次指定の機関になることの三つの条件で洪誠病院が落札をしたわけですね。  これについて議会の方もいろいろ議論があって、90床ぐらいの病院で果たして小児医療の夜間含めてできるのかという議論があったんです。そのときに厚生委員で洪誠病院とURを呼んで、本当に約束どおりできるのかという話をしたんですね。そのときに洪誠病院は、はっきりと洪誠病院の理事長は、この募集要領に書かれているとおり平日9時から22時まで、休日は9時から5時まで行いますよと。我々もちゃんと命をかけてやっているんだから、言った以上はやりますよと見えを切って言ったんですよ。あのとき聞いていましたけれども。  それで、URの方は、UR責任どうなんだと、URちゃんと指導できるのかと言ったら、URは、未来永劫にはできませんと。それはそうですね。未来永劫というのは無理だけども、ただ、開設時にはちゃんとなるように責任を持ちますと言ったんですよ。だけど、現実には、今できているのかと言えばできていないという状況だろうと思うんですね。開設時に夜間診療5時から10時、9時から5時までやって5時から10時までちゃんとやるということを、URもちゃんと責任持ちますと言ったにも関わらず、これできなくて、結果として、いよいよURが指導する期間というんですかね。契約したときから5年ですか、ということだったと思うんだけども、これは期限が切れたか、切れる寸前かということだろうと思うんですけれども、そこは一体どうなっているんですか。 ◎まちづくり課長 URと洪誠病院の土地売買契約につきましては、平成18年の4月に結んでおります。今年度の4月で5年が経過するという状況でございます。 ◆藤沼壮次 委員  そうすると、4月だからあと何日もないんだろうけども、いよいよ最後なんですけれども、足立区も再三URにお願いしているんでしょうけども、いよいよどうするんですか、これ。 ◎まちづくり課長 前回の決算特別委員でもご指摘いただいた部分の中で、URには引き続き申入れをしておるところでございますが、今回につきましても、地域の皆さんの声、区議会からの声を含めてURに申入れをしていきたいと思っております。 ◆藤沼壮次 委員  申入れをしても、結果として多分なかなか難しいと思うんですよ。なかなか難しくて、結果として時間切れになっちゃったときに、これどうしたらいいですかね。このまま、それはしようがないですよで済んじゃいますかね。 ◎石川 副区長  確かにURの契約上の5年間がはや過ぎようとしております。あと数日でございますが、URに最終的に少し詰めたいと思っていまして、できれば、これ可能かどうか法規的に難しいところですが、条件の5年間の期間をもうちょっと延ばせないのか、やってないわけですから。そういうことまでも具体的に提案をしながら、ちょっとURと話をしてみたいと思っております。  それと同時に、診療科目云々という話は東京都が指導する部分でございますけれども、都市建設部と衛生部でタイアップして、病院側にもプレッシャーをかけるということをしていかないといけないと思います。  基本的には、私どもとしては、まずURを通してでございますので、URと引き続き、3月あと少ししかございませんけれども、先ほど言いましたような提案もしながら、少し話をしたいと思います。 ◆藤沼壮次 委員  いずれにしろ、そのときにそういうことを条件で入って、それで、我々厚生委員、議会の委員に来てはっきりそう言って、それは簡単に言えば区民の前でちゃんと宣言したわけですから、それはちゃんと、我々の要望というのかな、それはずっとあったわけですから、是非それが実行できるように、更にお願いをしたいと思います。  しのはら幹事長に代わります。
    渡辺ひであき 委員長  しのはら委員。 ◆しのはら守宏 委員  こんにちは。いよいよ私が最後の質問者となります。6日間にわたり本当にお疲れ様でございます。  我々も任期があと僅かで終わるわけですが、最終年度の予算委員ということで、議員側もいろいろな思いがあると思いますが、この中で一度も答弁しなかった人はどのぐらいいますか。       [挙手する者あり]  ここにちょっとデータあるんですけど、字が小さくて。  せっかくこういう中で全員が答弁するというのは、数に限りがあるといいますか、人数に限りがありますからあれですけど、その中で初めてこの予算委員に参加した人はどのぐらいおるんですか。       [挙手する者あり]  手を挙げてくれた障がい福祉センター所長、この予算委員に対する思いですとか感想、それともうちょっとこうやったほうがいいんじゃないかとか、自民党の議員余りにも出入りが多いとか、そういうことも含めて遠慮なく言ってください。 ◎障がい福祉センター所長 発言の機会をいただきましてありがとうございます。  委員の皆様の意見、それからご質問、先輩の管理職の答弁を聞いておりまして、大変勉強になりました。そこで私が一番大事だなと思ったことは、議会と行政の信頼関係かなと思っております。  また、個人的には、簡便でわかりやすい答弁を心掛けていきたいなと思いました。 ◆しのはら守宏 委員  スポーツ振興課長、手挙げたよね。じゃあ、スポーツ振興課長お願いします。 ◎スポーツ振興課長 発言はしたんですが、今回予算委員初めてということで手を挙げてしまいました。  大変緊張しまして、帰るたびにいろいろな方から、こうした方が良かった、あれはだめだったということでいろいろ教えていただきまして、これからもっと勉強して、特に言葉遣い等気をつけていきたいと思います。 ◆しのはら守宏 委員  きょう辺りは、北千住の駅とか梅島の駅、西新井もそうですか、西新井言わないと怒っちゃうから。それぞれ居酒屋で反省して、議員の品評もいろいろとあると思いますが、我々は我々でまたそういった面では将来の足立区を思う管理職の皆さんに願いを込めていろいろな建設的な議論も交わすのが通例であります。  さて、いよいよこの本予算委員で最後の答弁といいますか、この3月で定年退職をしていく人が8名おると聞いておるんですが、本予算委員ではいつも恒例になっておりますが、定年退職をされる皆さんがきょう出席されていると思うんですが、長い方で40数年この足立区に貢献しておられましたことに、改めて感謝を申し上げます。  これから私が個別にご指名申し上げますので、これまでの思い、それから公務員生活を振り返って、また今後後輩に期待することなどを1分程度でまとめて、ちょっと短いんですが、時間の制限がありますので、よろしくお願いしたいと思います。  まず、初めに有賀福祉部長に伺いますが、福祉部長は本当にいつも淡々と答弁している。それは、非常に私は良いことだと思っています。我々が聞いても非常に安心感がありますし、まずトップバッターとして、後輩の幹部職員にご助言があれば、また議員に対する意見がありましたら、遠慮なくどうぞ。 ◎福祉部長 私は、民間の企業に6年間、開発研究の部分で勤務した後区役所に、公害防止の仕事、それから環境保全の仕事をしたいという思いで奉職させていただきました。以来32年間ですけれども、32年間の間で環境課長の3年間を含めて、18年間を公害防止、環境保全の仕事に従事させていただきました。新しい仕事もたくさんやらせていただきましたし、また思い出に残る仕事をさせていただいて感謝しております。  民間から区役所に入った当初は、給料は2分の1になったという、こういう思いがありましたけれども、それ以上に、仕事の量が3分の1、スピードも3分の1という、こういうギャップの驚きを今でも鮮明に覚えております。今ではそういう状況ではないと思いますけれども、スピードという面ではまだまだ改善すべき余地があるかなと、こういう思いをしております。こういったことの改善については、若い世代の人たちに後を託したいと思います。  それから、議会の皆様方には、本当に温かいご指導をいただきました。心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  ご苦労様でした。  次に、根本高齢サービス課長に伺います。  根本高齢サービス課長には、我々議員も大変お世話になったと思いますが、これまで福祉分野が長かったような印象があります。我々議員も、随分介護保険に関してはいろいろお知恵をかしていただいた方も多いと思いますが、一言思いを聞かせていただければありがたいと思います。 ◎高齢サービス課長 私が足立区に入庁いたしましたのは昭和49年でございました。出張所に願書を取りに行きましたらば、東京都と特別区の二つがあると言われまして、特別区の採用の第1号でございました。それ以来、37年間足立区に勤務させていただきました。  こうして退職の日を迎えられますことは、各委員の皆様方のご指導、ご鞭撻のお蔭と感謝しております。ありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  ご丁寧なる挨拶をありがとうございました。  次に、和田こども家庭支援センター所長に伺いますが、以前は市街地開発関係の部署に携わっていたと聞いておりますけど、研修所にもいたので後輩への思いもいろいろあると思いますので、一言お願いを申し上げます。 ◎こども家庭支援センター所長 AUDで北千住の再開発、それから研修所でいろいろな仕事に携わりましたけれども、私が入りましたのは昭和50年でございました。36年間大変お世話になりました。本当にありがとうございました。  私は、主に選挙管理委員の仕事が長かったんですけれども、一番思い出しますのは、昭和55年衆参のダブル選挙というのがございました。このときはまだ電算も進んでなかったものですから、事務がなかなか進まずに、連日、1週間ほど庁舎に泊まって選挙の準備をした記憶がございます。  そのときは開票が翌日開票で、足立区体育館が今の本庁舎のところにありましたけれども、そちらの方で開票をやりました。足立区の開票事務につきましては、他の区でも非常に評判になっておりますので、是非後輩の皆様には足立区の開票事務、スピード化、是非引継いでいっていただきたいなと思います。ありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  長い間ご苦労様でした。  次に、久野足立東清掃事務所長に伺いますが、区民事務所や住区センターなどの地域活動の推進に長く携わっていると聞いておりますけど、特に現場の中で本当に奔走していたと思います。一言ご挨拶をお願いします。 ◎足立東清掃事務所長 今しのはら委員がおっしゃられましたとおり、私の印象の中では、まず平成4年に衛生部の方で健康づくりというのをスタートさせまして、これを住区センターに広げていくという中で、今度は地域振興部の方で地域活動推進担当ということで、地域の方と初めていろいろとお話をさせていただいたという経験でございます。  その後も、阪神・淡路の大震災がありまして、今度は災害対策課と一緒になって、地域の方々と避難所運営会議の設置、これも3年、4年とかけて進めてまいりました。その後住区センターの従事者の方々の勤務条件の問題ですとか、それから学童保育の待機児解消ということで住区センターの皆様にブースという形で学童保育室の運営を二つお願いするというようなこともやってまいりました。いろいろ考えてみますと、まさに地域の方々に随分お世話になった半生だったなと思っております。  現在、非常に地域の方々の考え方、多様化しております。そういった中で、今回の予算委員でもテーマになっております地域の力、絆づくり、この辺も新しい力の中で後任の方々にやっていただきたいなと思っているところでございます。  いろいろ皆様にはお世話になりまして、ありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  長い間ご苦労様でした。  次に、樋口都市建設部副参事(調整)に伺いますが、長年、緑地や公園の整備を担当されたと聞いていますが、いかがですか。 ◎都市建設部副参事[調整] 昭和51年に入庁いたしまして、35年間大変お世話になりました。先ほどしのはら委員の方からお話があった緑と公園関係ずっとやっておりまして、いろいろと思い出がございます。  その中で、幾つかございますけれども、レーガン桜の植樹を、舎人公園なんですけれども、植樹を担当いたしまして、日米交流に大事な桜ですので、植樹に当たって盗難しないように、区に届いてから植樹するまで部長室に保管するとか、非常に気を使った覚えがございます。そういう意味で記憶に残っているんですけれども、今既に28年ですか、幹回りが1mぐらい過ぎておりまして、非常に大きく育っております。これからも日米交流のシンボルとして大事に育っていただければと思います。  あともう一つ、区の主要なイベントの一つとなってございますしょうぶ沼公園のしょうぶまつり、今から20年前でございますけれども、当時の水と緑の公社の時代に始めたもので、立派なハナショウブがございまして、これをより多くの区民に見ていただこうということで始めた事業ですけれども、開始から翌年から利用者が増えてまいりまして、葛飾区の堀切菖蒲園とか水元と一緒にセットになって名所になってございます。非常に良い事業だったなと思っているところですけれども、今もかなり大きな事業になってございますので、これからもますますこの事業を育てていただければと皆さんにお願いしたいと思います。  本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  ご苦労様でした。  次に、中野建築室長付副参事に伺いますが、施設や営繕などで建築分野が専門と聞いていますが、いかがですか。 ◎建築室長付副参事[調整] 私は昭和44年に入区したわけですが、昭和44年代は第2次ベビーブームで、木造校舎から鉄筋校舎への転換期で、毎年四、五校の増改築を担当して、忙しい思いをしたことを覚えております。仕事で失敗もしましたが、委員や先輩や仲間に見守られ、充実した生活でした。  話は変わりますけど、秋の決算特別委員と予算委員が、常任委員よりも緊張する委員でした。委員から質問を受けて、緊張の余りうまく答弁することができないことがありました。また、勉強したことも、この委員に備えてでした。これが最後かと思うと、緊張感から解放された安堵感と、こうした緊張感をもう味わえないかと思うと寂しい面があります。  大変お世話になりました。ありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  ご苦労様でした。  次に、保田教育相談センター所長に伺います。  私がたしか1期のとき保田教育相談センター所長は区議会事務局にいたような記憶がしているんですが、その後事務局を離れて今ここにいるわけですけど、どうぞ感想をお願いいたします。 ◎教育相談センター所長 私は中野建築室長付副参事(調整)と同じで昭和44年に入区いたしまして、42年間足立区に勤務をさせていただきました。この間、今しのはら委員からお話ございましたように、区議会事務局で通算5年間お世話になりました。それを含めまして、11カ所の職場を経験させていただきました。  私が管理職になった平成12年度は、ちょうど清掃事業が東京都から23区に移管をされた年でございまして、組織も環境清掃部というものができまして、そこの調整担当副参事が私の管理職としての初めてのポストでございました。  職務内容は、労務担当といいますか、清掃労働組合の交渉窓口が担当でしたけれども、当時清掃労組は強大な組織ということで聞いておりまして、かなり緊張して臨んだという記憶がございます。  その後の職場は体育振興課でございまして、体育指導委員の皆様をはじめ、地域の方々と一緒に仕事をさせていただいて、いろいろご協力いただいたりご指導いただいたり、こういったことが今でも私の財産になっております。今月の27日に荒川河川敷で開催されます第7回のリバーサイドウォーキング、これは私がいたときに第1回を始めた大会でございまして、その後、回を重ねて継続して実施されているということを大変うれしく思っています。  今42年間振り返ってみまして、何をやったかというよりも、失敗したこと、うまくできなかったことの方が思い出されるわけですけれども、そのときそのとき最良のやり方を誠実にやってきたということは、私は自分で誇りを持って言えることだと思っております。もちろん困ったとき、それから悩んだとき等、いろいろな人に助けていただいたことは忘れることはできません。  本当に長い間大変お世話になりまして、ありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  最後に、大トリとなりましたけれども、そちらに座っている仙波区議会事務局次長に伺いますが、30代でこの区議会事務局にいたということでありまして、あの頃の区議会と、えらい様変わり、対比がよくわかると思うんですが、その辺も含めて発言していただくとありがたいと思います。 ◎区議会事務局次長 私は、昭和53年から6年間、それと平成19年から約4年間、トータルで10年間区議会事務局にお世話になりました。  違いはどうだったかと言うと、私自身は、随分皆さんやることがスマートになったなと考えております。  中でも、私、一番記憶に残っているんですが、行政視察とか、今回も友好都市の視察等で行って公私ともに大変お世話になりましたけれども、そのとき議員の方々の新しい発見とか、またその行った都市の新しい出来事とか、楽しい体験とか、苦しい体験ありましたけれども、そういうようないろいろなことを体験させていただきました。ありがとうございます。  先ほど同期のが40数年と言っていましたけれども、私も40数年、10カ所ぐらいの職場を経験させていただきました。たくさんの区民の方々と私出会いさせていただいて、いろいろなことを学ばせていただいたと感謝しております。できればこれからは、少しでも足立区民の方々に何かご恩返しができればと考えております。どうもありがとうございました。 ◆しのはら守宏 委員  本当にお疲れ様でございました。  私の持論なんですが、人生80年とするならば、60歳からが黄金の時代だと思っているんですね。確かに肉体的には衰えますが、それこそ子どもがいて、孫ができて、一生懸命働いたその成果が、60歳になってほっとする。そして、本当にこれからは自由の身になってやりたいことができる。まさしくこれが黄金の時代だと思うんですよ。そのためには前提条件がありまして、まず健康だというのは最低条件でありますけど、60歳から80歳までこの20年間を是非今の8名の方に、黄金の時代といいますか、そこを築いていただいて、それから今仙波区議会事務局次長が言っていましたけど、退職したとはいえ、足立区民のためにまたお骨折りをしていただければありがたいと思います。  最後になります。いよいよ我々の任期があと2カ月、告示まで2カ月になりました。きょうもずっと座っていても、この6日間座っていて、本当は自分の地元に帰って選挙運動したいところなんですが、やはり公務ということでここにずっといたわけですけど、選管事務局長、この間お達しが来ましたよね。立候補予定者の皆様へと。足立区議会議員、足立区長選挙における立候補予定者の氏名等が記載されたのぼり旗及びたすきの掲出について、最近、駅頭で立候補予定者の氏名等が記載されたのぼり旗の掲出及びたすきの着用に関する通報が寄せられておりますということなんですが、寄せられているということは、区民からそういう苦情といいますか、通報があったんですか。 ◎選挙管理委員事務局長 区民の方から、そういったことをやられていますけれども違反ではないですかというような通報が選管事務局にございました。 ◆しのはら守宏 委員  確かに私も何度か見たことあるんですが、駅頭に候補者の氏名、たすきを見かけたことあるんですけど、それは正式に言えば違反なんですか。 ◎選挙管理委員事務局長 候補者の氏名、または氏名類推事項が記載された文書等につきましては、限定列挙されたもの以外は掲げられないということでございますので、駅頭等で、のぼり旗、たすきに氏名等を記載することは規制されておりまして、違反でございます。 ◆しのはら守宏 委員  ここに、「なお文書の発送については区内4警察にも情報提供することを申し添えます」と。情報提供したんですか。 ◎選挙管理委員事務局長 3月2日付で立候補予定者の皆様にも通知いたしましたが、警察にもかがみ文をつけて同じものを情報提供させていただきました。 ◆しのはら守宏 委員  そうですよね。やはりクリーンな選挙、そして公明正大とか透明性とかいろいろ言っていますが、やはり我々議会人としてもクリーンな選挙をやる、これは選挙管理委員事務局長の思いであると思うんですが、我々候補者も、第一歩ですから、議員になるための第一歩のスタートですから、足立区はこんなにきれいに選挙やっているんだよということを、執行機関はもとより、我々もそういうことでスタートを切って、あと2カ月に対することを……[「政権政党が守ってないんだ」と呼ぶ者あり]政権政党が守ってないという今意見がありましたが、是非政権政党の方はこの場でお約束していただいて、クリーンな選挙やろうじゃありませんか。それで堂々と勝負して勝ってきて、そして堂々とこういうところでしゃべる。議員としての重みも出てきますし、是非そういうことでお願いをしたいと思います。  最後、時間がないので、たばこの値上がりが、財政課長あったでしょう。税金のあれ、どうなりましたか。あれから半年になりましたけど。 ◎財政課長 まだ今年度の決算見込みきちんと出ておりませんが、買いだめしたもの、あるいは一時的に持っていたものについての税収は上がっておりますが、その後喫煙率自体は多少下がっても売上げは落ちていないと聞いてございます。 ◆しのはら守宏 委員  いよいよこの3月末日において自民党控室も庁舎内が禁煙となるということで、愛煙家の人には非常につらいといいますか、そういうことになってくると思うんです。そうすると、いちいち外へ出て吸ってこなくちゃいけないという、その辺の心構えも我々もしているんですが、がらっと室内がきれいになるということでは、非常に私は良いことだと思っておりますし、その辺を私たちもきちっとルールを守りたいなと、このように思っております。  そして、最後に、まだ2分ありますので、最後に本当に長い間お疲れ様でした。これからも、我々はまた帰ってくる予定ですけど、帰って来れない人もいるかわかりませんが、全員帰ってくるということを皆さんと団結して、足立区民のために一生懸命働くということをお誓い申し上げまして、6日間にわたるこの予算委員を終了したいと思います。  まだ1分ありますね。質問者としてのけじめの今の挨拶であります。 ○渡辺ひであき 委員長  以上で、全ての質疑が終了いたしました。  この際審査の都合により暫時休憩いたします。       午後3時32分休憩       午後3時40分再開 ○渡辺ひであき 委員長  休憩前に引き続き委員を再開いたします。  これより、4議案、並びに修正案に対する討論に入ります。  なお、討論の時間につきましては、各会派5分程度にとどめて行っていただくようお願い申し上げます。  最初に、自民党を代表して、加藤委員から討論があります。 ◆加藤和明 委員  私は、足立区議会自由民主党を代表して、本予算委員に付託された第6号議案 平成23年度足立区一般会計予算から第9号議案までの4議案に賛成し、第6号議案の修正案に反対の立場から討論を行います。  さて、今予算委員は、何の具体策の打てない民主党政権のもとで、海外景気の下振れ懸念など、景気が足踏み状態の中で、依然失業率が高水準にあるなど厳しい状況下で、これからの区民生活の向上や雇用不安をどのように解消していくかが求められている、非常に重要な委員でありました。  そのような中で、平成23年度予算は「縁をつなぎ 明日への絆を結ぶ」と銘打ち、一般会計の総額は2,538億円と前年より127億円の増、対前年度比5.3%の増額となり、この不況下の中で積極型の予算となりました。  しかし、その主な増要因を見ると、生活保護費、子ども手当、障がい者自立支援給付費などの扶助費が増大したことが主な要因であります。  これらの増要因に対応するために、201億円余の基金取崩しにより対応しているのが現状であります。  また、国民健康保険特別会計は、850億円と前年度より12億円の減額、介護保険特別会計は、介護保険サービスの需要拡大が見込まれることにより、390億円と前年度より13億円の増額となりました。後期高齢者医療特別会計は、106億円となっております。  さて、近藤区政になってから、行政改革、行政サービス度、また透明度でも高い評価を得ていることは、これまで足立区が進めてきた様々な改革が実を結んできたものと実感しているところであります。  しかし、一方で、多くの委員から指摘があった待機児童対策についてですが、これまで区が努力してきたことは理解しておりますが、抜本的対策に至っていないのが現状であります。  今回、組織改正により保育行政と幼児教育が一体となって運営されることによって、この待機児童の解消と保育サービスの充実が図られ、今後更に前進していくことを期待するとともに、足立区の少子化対策に寄与されることを期待するものであります。  また、本委員中に、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、三種混合ワクチンの同時接種後に4名のお子さんが亡くなられましたことを受け、東京都を通じて、因果関係の評価を実施するまでの間接種を見合せるとの報告がありました。  今予算では、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの新たなワクチン接種費用が計上されていますが、一時的な見合せになるのか、今後どのようになっていくのか心配な部分も多くあります。区民の皆さんに対して、今回の対応について、混乱のないような十分な対応、配慮をお願いするものであります。  なお、共産党から提出されている修正案については、その提案理由で、区民の生活を支える施策の優先度を見直したと述べておりますが、その内容は、補助制度や給付事業、更には負担軽減策などであり、単なるばらまき的な給付事業の施策ばかりであります。  特に、今回示された住宅改良助成に至っては、300万円から2億5,000万円と膨らみ、その中身を見ると、ガーデニングをはじめ、ホームエレベーターの設置や屋根のふき替え、門塀の設置、更には外壁、内装工事なども含まれており、これでは家が丸ごと1棟建ってしまいます。このように個人の資産形成につながるものに対して、本当に税金を投入していく必要があるんでしょうか。  こうしたばらまき的施策は、民主党政権の国政運営を見れば明らかなように、国民の理解が得られないことは、我が国の歴史において全て立証済みであり、このような大盤振る舞いをしていては、足立区の財政は破綻してしまいます。  また、修正案では、その財源を基金の取崩しに頼っております。  先日、朝日新聞の報道で、目黒区は基金残高が少なく、急激な財政悪化に対応できず、昨年12月の緊急財政対策に至ったことを受け、アリとキリギリスの差はどこにあらわれるのかとも評されていました。
     この中で、ある幹部は「税収が回復したからしのげた区が多かったはず。あのときに質素な財政運営に努めたか、こつこつ貯金をしたかの差が今出ている」と述べられていました。  足立区の来年度予算では、民生費などの扶助費が127億円も膨らんでいる中で、区民サービスの低下を招かずに行財政運営を進めていけるのは、これまで区と議会が一体となって行政改革に取り組んできた血と汗の結果であり、足立区がこつこつと基金を積み上げていたからこそ、現在の扶助費の増大に対処できてきたわけであります。基金を積立てることは、未来への投資でもあるわけであります。  我々自由民主党としては、今の不況下における継続的な安定した区政運営を目指すことが区民福祉の向上につながるはずであり、本修正案には到底容認できるものではありません。  最後に、今回地域のちから推進部が立ち上がることによって、区の持つ組織力を最大限に活用し、地域力が強化され、この足立区がこれまで以上に区民との協働の絆が深まっていき、更に発展されることを期待するものであります。  そして、本予算委員において、子ども、くらし、まちづくりの各施策の充実はもちろん、施設の駐車場利用の在り方などきめ細かな対応を図るなど、我が党委員の指摘した事項及び提案、要望事項を尊重し、その実現に前向きに取り組み、区民が安心してくらせる社会の実現に向け努力するよう強く求めまして、討論といたします。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、公明党を代表して、くぼた委員から討論があります。 ◆くぼた美幸 委員  私は、足立区議会公明党を代表し、本予算委員に付託された第6号議案 平成23年度足立区一般会計予算、第7号議案 平成23年度足立区国民健康保険特別会計予算、第8号議案 平成23年度足立区介護保険特別会計予算、第9号議案 平成23年度足立区後期高齢者医療特別会計予算、以上4議案の原案に賛成、第6号議案に対する修正案に反対の立場から討論を行います。  足立区に端を発した昨年夏の高齢者所在不明問題は、全国に広がる中、血縁、地縁、職縁といった人間同士のつながりが希薄になりつつある社会の現実が浮き彫りになりました。  こうした現状を踏まえ、区は、23年度の予算原案タイトルに「縁をつなぎ 明日への絆を結ぶ」を掲げ、新たに地域のちから推進部を設置しました。支え合える仕組みづくり、地域づくりに積極的に乗り出す元年と、強い姿勢を示されましたが、今までの行政サービスの延長ではなく、新たな取り組みが必要と思われます。  平成23年度一般会計の総額は2,538億円で、前年度より127億円、5.3%の増額となりました。これは、減債基金を財源とする特別区債の満期一括償還に伴う歳入歳出の一時的な予算の増額を除いて実質的な比較を行うと、対前年比で68億円、2.8%の増額予算となっております。  本予算は、これまで積立ててきた基金のうち201億円余を取崩し、また57億円余の区債の発行によって編成されております。  歳入においては、特別区民税は22年度決算ベースで対前年比29億円の減収、23年度はそれを更に下回る減収の見込みであり、また都区財政調整交付金も法人税制改正や地価の低迷などにより、先行きは不透明な状況です。  一方、歳出においては、生活保護受給者数の急激な伸びに伴う扶助費の増加、また区内中小企業の景気状況は依然として厳しく、更に雇用情勢は低迷を続けております。  このような財政状況が今後も継続する中で、基金を取崩しての財源対策も二、三年で限界を迎えると言われております。  そこで、将来を見据え、不断の行政改革はもちろんのこと、特別区民税などの徴収対策や未利用地の有効活用及び区民との協働を一層促進していくとともに、財務諸表を活用した財政の見える化を図ることが重要と考えます。  本予算では、子ども、くらし、まちづくり、経営改革は区政運営推進の柱として編成されております。  子ども施策については、子ども家庭部を教育委員へ編入したことにより、幼保小連携による幼児教育の充実、学力向上を目指し小・中学校における補習教室の拡充、待機児童対策の新事業として家庭福祉員によるグループ保育の実施や送迎ステーション支援事業などが盛り込まれております。また、子宮頸がんワクチンや、HTLV-1抗体検査費の公費助成も盛り込まれました。  高齢者施策では、特別養護老人ホームを26年度までに1,000床、介護老人保健施設も26年度までに500床の増床、URとの協働による要介護者見守りサービス、介護予防体操のケーブルテレビでの放映等が盛り込まれました。  治安対策として、ビューティフル・ウィンドウズ運動の拡充、区内の警察署・消防署との協働による防犯活動の推進、環境施策では、住宅用及び街路灯のLED化や自動回収機による飲料缶の回収、中小企業支援として経営革新支援事業や産業展示事業、まちづくり施策では、ゲリラ豪雨対策として、区内初となる車道透水性舗装の実施、補助138号線等の拡幅、そして平成23年度事業着手を目指す竹ノ塚駅付近連続立体交差事業の推進など、我が党が要望してきた重要な施策であり、評価するものであります。  また、明年4月には、東京電機大学が開学するとともに、足立区政は80周年の佳節を迎えようとしています。68万区民とともに喜び合える記念の年になるよう心を配り、「誇りの持てる足立」の実現に向けて区政運営を強く要望するものであります。  なお、共産党から提出された修正案の内容は、今後の中・長期的な区政運営を考慮した案とは言えず、現下の厳しい財政状況下において、区民生活を守るものではないと言わざるを得ません。  私ども公明党としましては、持続可能な安定した区政運営を目指すことこそ、区民福祉の向上につながるものと確信しており、修正案には到底賛成できるものではありません。  最後に、本予算委員で我が党の委員から細部にわたり指摘した事項及び提案、また要望については、新年度予算の執行や今後の区政運営に反映させるよう要望して、討論といたします。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、共産党を代表して、鈴木けんいち委員から討論があります。 ◆鈴木けんいち 委員  私は、日本共産党足立区議団を代表して、第6号、第7号、第9号議案に反対、第8号及び予算修正案に賛成の態度を表明し、討論を行います。  2011年度予算は、委員審議の中でも明らかになったとおり、特定企業優遇などのむだ遣いは温存しながら、切実な区民要望である待機児解消のための認可保育園増設には背を向け、ため込んだ基金は、取崩すといっても892億円と過去最高規模であります。  区の認可保育園をつくらない姿勢のもとで、5歳以下の人口に対する認可保育園の定数は、北区、荒川区、葛飾区の39%台に比して、足立区は11%以上も低い28%です。そして、待機児は増え続け、昨年までの3年間で、新定義でも、また旧定義でも、2倍以上となっています。それでも認可保育所をつくらない区の姿勢のもとで、今年は更に深刻になり、40点満点の指数が56点でも入れない異常な事態となりました。  一方で、僅か211万円で存続できる特別支援通級学級の宿泊学習は廃止、高齢者の安心・安全を支える緊急通報システムの完全有料化を強行、縁も絆もずたずただとの指摘もあります。  東京芸術センターは、産業振興と地元のにぎわいになる施設という約束で、構造改革の流れに乗り、PFI的手法で民間事業者が区有地につくりましたが、区との協定にも反し、産業振興にも地元のにぎわいにもならない単なる貸しビルとなりました。  区は、権利金、保証金はただ、地代も相場の半分以下で16億円もの優遇をした上、年間9,800万円、20年間にわたって約20億円ものお金を払い続け、合わせれば36億円規模の優遇です。  区は、綜合商事の身勝手さや協定に反する事態を改めさせ、最適化条項に基づいて契約変更を行うなど、むだ遣いを改めるべきですが、行う姿勢は見られません。  生活保護の引き続く増加、中小企業の最悪の景況にも見られる厳しい区民の生活を支える姿勢に欠け、子ども重視と言いながら、教育の充実にも背を向ける予算であり、賛成できません。  国保特別会計は、1人当たり5,180円、経過措置を講じても1,374円の保険料引上げで、負担増となるものであり、賛成できません。  今回の保険料引上げの根底に、後期高齢者支援金の増額と高額療養費の一部保険算入があり、今後更に保険料が上がっていくことが予想されます。  また、賦課方式の住民税方式から旧ただし書き方式への変更で、中低所得者の多人数家族、障がい者のいる世帯などを中心に保険料が値上げとなりますが、国保の広域化に備えた賦課方式の変更は、今後の更なる保険料値上げに道を開いたものと指摘せざるを得ません。  後期高齢者医療特別会計は、年齢で高齢者を差別し、保険料の際限のない値上げなど、世界に例を見ない制度であり、民主党政権のもとで廃止されるはずでした。これが先延ばしとなり、制度の特性から今年度保険料の負担増が実施され、来年度はそれが継続されるとともに、保険料を払えない区民への短期証の発行も始まったもので、賛成できません。  我が党が提出した予算修正案は、住宅リフォーム助成の拡大で仕事を起こし、地域経済活性化を図り、税収アップも図るとともに、認可保育園をつくって待機児を解消し、不妊治療に支援して区民の負担を軽減します。  国保料の負担増を区の福祉施策で軽減します。青年への住宅家賃助成、小学校への図書館司書の配置を行うとともに、打切られた特別支援通級学級の宿泊学習、介護人材育成支援などを復活します。  また、七つのがん検診を無料化して、区民の命と健康を守る内容となっています。  過去最高規模の基金の僅か2%を使い、23区で第2位の年間予算の僅か1%を増額するだけで、くらしを支え、子どもから若者、高齢者まで安心してくらせる足立区への第一歩となる予算となることを申し上げて、討論といたします。 ○渡辺ひであき 委員長  次に、民主党・無所属を代表して、おぐら委員から討論があります。 ◆おぐら修平 委員  私は、足立区議会民主党・無所属を代表して、第6号議案 平成23年度足立区一般会計予算から第9号議案 平成23年度足立区後期高齢者医療特別会計予算までを賛成とし、第6号議案修正案に反対の立場から討論を行います。  平成23年度予算原案タイトルは、「子ども・くらし・まちづくり 縁をつなぎ 明日への絆を結ぶ」として、人と人とのつながり、事業と事業との連携を意識して互いがしっかりと支え合える仕組みづくり、地域づくりに積極的に乗り出す元年と位置付け、地域における人と人とのつながりが希薄になっている昨今、「地域のちから推進部」を設け、新たな絆の結び直しに取り組むことは、多くの賛同を得られるものと思います。  しかしながら、人と人とのつながりや地域力の再生は一朝一夕にできるものではありません。  一方で、今直面する当区の現状に目を向けると、生活保護受給世帯の急激な伸びに歯止めがかからず、今年度も前年度比80億円増で、今後も更に扶助費の額が増加していく見込みであり、区内中小企業、商店の低迷など、区内経済においても依然として厳しい状況が続き、雇用情勢では、学生の就職難や、また10代、20代の若い世代の失業率が約10%と深刻な状況で、更なる地域経済活性化策や雇用対策、生活支援策が求められます。  このような社会情勢の中、平成23年度予算案は、決算前年度比で特別区民税29億円の減収が見込まれる平成22年度以上に更に減収の見込みで、都区財政調整普通交付金も平成22年度は23億円の減収となり、平成23年度は増収見込みであるものの、先行き不透明の中、各種基金から過去最大級の201億円を繰入れることによって編成されました。  今後も、このようなペースで基金を取崩せば、財政調整基金は平成25年度に、また減債基金は平成26年度に残高ゼロとなるにも関わらず、来年度予算案の中身は緊張感に欠けると言わざるを得ません。これまで以上に事業の選択と集中を徹底して行っていくことを要望いたします。  さて、予算案で示された施策の中身について幾つか指摘、要望いたします。  子育て支援、教育分野については、放課後子ども教室の全校での平日毎日実施について、子宮頸がんワクチン接種率の向上について、あらゆる制度を活用した待機児童の早期解消について、幼保一元化と教育委員の在り方について、区内小・中学校の学力格差の解消について、帝京科学大学と地域連携及び周辺整備について、東京国体開催に向けた取り組みについて、子どもたちの体験学習推進事業について指摘いたしました。  特に、子ども家庭部の教育委員への編入については、教育委員の存在意義である首長からの独立性を損なうことがないよう要望いたします。  また、環境分野においては、太陽エネルギー利用促進事業について、エコモデルタウン構築に向けた取り組みなどについて指摘しました。  住宅用LED照明促進事業のLED電球を購入する地域については、利便性を重視しているため区内という制限を設けない予定ですが、更なる区内商店の活性化のためにも区内での購入が望ましいと考えます。  福祉・医療施策については、大学病院の区内誘致への取り組みについて、福祉事務所のケースワーカーの増員について、荒川河川敷へのAEDの設置について。交通網の整備については、地下駐輪場も含めた一時利用も可能な便利で利用しやすい駐輪場の整備について、日暮里・舎人ライナーの駅前自転車駐輪場整備について、新田地域へのコミュニティバスはるかぜの開通について指摘、要望しました。  また、区内産業活性化策や公共施設の在り方、その他施策については、商品券など区に関わる印刷物の地産地消について、公共施設の統合と複合化について、カラーも含めたユニバーサルデザインの推進について、シティプロモーション課の更なる活用について指摘しました。  以上、委員での議論の内容を十分に考慮しながら、区民と一番近い位置にある自治体として、区民生活向上のため、区民の生活が第一の足立区政の担い手として来年度予算を執行されることを強く要望し、討論を終わります。 ○渡辺ひであき 委員長  以上で、討論が終結いたしました。  これより、4議案、並びに修正案に対する採決を行います。  採決は、1議案ごとに行います。  なお、修正案が提出されました第6号議案につきましては、最初に修正案について採決を行い、その後原案について採決を行うことといたします。  最初に、第6号議案 平成23年度足立区一般会計予算に対する修正案について採決いたします。  本修正案に賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○渡辺ひであき 委員長  挙手少数であります。よって、本案は否決されました。  次に、第6号議案 平成23年度足立区一般会計予算の原案について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○渡辺ひであき 委員長  挙手多数であります。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第7号議案 平成23年度足立区国民健康保険特別会計予算について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○渡辺ひであき 委員長  挙手多数であります。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第8号議案 平成23年度足立区介護保険特別会計予算について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○渡辺ひであき 委員長  ご異議ないと認め、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第9号議案 平成23年度足立区後期高齢者医療特別会計予算について採決いたします。  本案は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○渡辺ひであき 委員長  挙手多数であります。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、本委員に付託されました議案は全部審査を終了いたしました。  お諮りいたします。  予算委員の委員審査報告につきましては、正副委員長にご一任願いたいと思います。ご異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○渡辺ひであき 委員長  ご異議ないと認め、さよう決定いたしました。  なお、委員審査報告の中には、先ほど行われました各会派の討論の要旨も含めて報告いたします。  委員長から申し上げます。  この委員構成で予算委員を開催するのは、特段の事情がない限り今回が最後になると思いますので、一言ご挨拶させていただきます。  拙い委員長でありましたけれども、たがた副委員長、鈴木けんいち副委員長、そして委員の皆様、また近藤区長をはじめとする執行機関の皆様のご協力により、何とかお務めを果たさせていただくことができました。本当にありがとうございました。  それでは、副委員長からもご挨拶をお願いします。 ○たがた直昭 副委員長  6日間にわたる審議でありましたけれども、これを機に、また区のために頑張っていきたいと思います。本当に執行機関のご協力大変にありがとうございました。 ○鈴木けんいち 副委員長  立派な委員長、補佐しなくても円滑にできてきましたが、心の中では補佐をしてやってまいりまして、1年間やってくることができました。大変ありがとうございました。 ○渡辺ひであき 委員長  以上で、予算委員を閉会いたします。       午後4時06分閉会...