板橋区議会 2024-06-12
令和6年6月12日文教児童委員会-06月12日-01号
令和6年6月12日
文教児童委員会-06月12日-01号令和6年6月12日
文教児童委員会
文 教 児 童 委 員 会 記 録
開会年月日 令和6年6月12日(水)
開会時刻 午前10時00分
閉会時刻 午後 3時24分
開会場所 第3委員会室
議題 別紙運営次第のとおり
出席委員
委員長 長 瀬 達 也 副委員長 おなだか 勝
委員 一 島 ひろし 委員 小 柳 しげる
委員 わたなべ一 美 委員 岩 永 きりん
委員 小 林 おとみ 委員 川 口 雅 敏
委員 し ば 佳代子
説明のため出席した者
子ども家庭部長 関 俊 介
子ども家庭総合支援センター所長
佐々木 三 良
教育委員会事務局次長 地域教育力担当部長雨 谷 周 治
林 栄 喜
教育委員会事務局参事 子ども政策課長 吉 田 有
(
教育総務課長事務取扱)
諸 橋 達 昭
保育運営課長 保 泉 正 憲
保育サービス課長 飯 嶋 登志伸
子育て支援課長 村 山 隆 志 支援課長 清 水 正 隆
援助課長 須 藤 佳代子 保護課長 大 高 邦 人
学務課長 金 子 和 也 指導室長 冨 田 和 己
新しい
学校づくり課長 学校配置調整担当課長
柏 田 真 早 川 和 宏
教育委員会事務局副参事 生涯学習課長 太 田 弘 晃
(
施設整備担当)
彼 島 勲
地域教育力推進課長高 木 翔 平
教育支援センター所長石 野 良 惠
事務局職員
事務局長 五十嵐 登 書記 鈴 木 琢 真
文教児童委員会運営次第
1 開会宣告
2
理事者あいさつ
3 署名委員の指名
4 陳情審査
<
教育委員会関係>
陳情第60号 志村小・志村四中
小中一貫型学校建設工事の延期を求める陳情(3頁)
5 議案審査
議案第45号 東京都板橋区
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(26頁)
議案第46号 東京都板橋区特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(29頁)
6 報告事項
(1)「子ども・
子育て支援事業計画(第3期)」等の策定方針について(33頁)
(2)
板橋区立小・中学校の
学級編制状況及び
幼稚園園児数について(47頁)
(3)
教育委員会の動きについて(56頁)
(4)令和6年度
あいキッズ登録・利用状況について(56頁)
(5)
文教児童委員会関係補正予算概要について(60頁)
(6)
所管事務概要について(64頁)
7 調査事件について
児童福祉、学校教育及び生涯学習等の区政に関する調査の件(66頁)
8 行政視察について
9 閉会宣告
○委員長
ただいまから
文教児童委員会を開会いたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。
◎
教育委員会事務局次長
皆さんおはようございます。5月の臨時会で決定なされた新しいメンバーによる委員会でございます。1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。本日の委員会では、陳情1件、議案2件、また、報告事項6件と多岐にわたっておりますが、簡明な答弁に努めてまいりたいと思いますので、ご審査のほう、よろしくお願い申し上げます。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、署名委員をご指名いたします。
一島ひろし委員、
小柳しげる委員、以上お2人にお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、本日の委員会の運営につきまして申し上げます。
報告事項5の
文教児童委員会関係補正予算概要については、6月13日の
企画総務委員会における関連議案の審査前に報告を受ける必要があります。よって、本日中に報告案件が終了する見込みがない場合は、3時休憩後、
当該報告事項を先議することといたしますので、ご承知おき願います。また、本日の委員会は案件が多数でございますので、各委員、理事者におかれましては、簡潔な質疑、答弁、そして円滑な議事運営にご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
それでは陳情審査を行います。
教育委員会関係の陳情第60号 志村小・志村四中
小中一貫型学校建設工事の延期を求める陳情を議題といたします。
陳情の朗読を省略し、理事者より現状について説明願います。
◎新しい
学校づくり課長
それでは、陳情第60号について説明いたします。陳情の願意でございます。志村小・志村四中
小中一貫型学校建設工事に必要な全体予算の再精査と、
区予算使途の優先順位再検討を行い、工事着工をその後に延期することを求めるものでございます。内容と現状でございます。まず、今回の志村小・志村四中
小中一貫型学校建設工事経費は、令和6年度当初予算として区議会において審議が行われ、改築に関わる予算が議決されたものでございます。予算額は、現時点における物価高騰を見込んだ額となっておりますが、引き続き金額の精査に努めていくとともに、施設改修に充当できる起債や、
義務教育施設整備基金を活用することにより、区の一般財源の負担抑制を図っていくことが可能であると考えております。大
規模集合住宅建設に伴う児童数増に対応するため、板橋第六小学校の改築、板橋第四小学校の増築に関する経費は、令和6年度予算において計上済みでございます。さらに、教員不足に対応するため、スクール・サポート・スタッフ、副校長補佐、
学力向上専門員、
学校生活支援員など様々な人材の配置や不
登校改善重点校事業、
フレンドセンターの充実、
特別支援教育の
専門性向上等についても予算を計上し、実施しているところでございます。区として、限られた財源を活用し、既にこのような様々な課題に対応するための取組を行っているとともに、今回の改築事業についても、
子どもたちがより安心・安全に充実した学びを進めるために必要な事業であると考えております。また、区内全ての学校において耐震工事が完了しており、直ちに施設が使えなくなるという緊急性を要する、そのような意味での緊急性を要する学校はありません。一方、志村小に関しては最も新しい棟で築50年、最も古い棟で築61年となり、老朽化が進んでいるとともに、最も新しい棟においてもコンクリートの劣化が進んでいることから、長期にわたる使用は避けなければいけないと考えております。
本計画については、これまで20回にわたる説明会を行い、その経過の中で7階建ての校舎案から5階建てへの変更、歩道の新設、植栽を
行い圧迫感の軽減と住環境の向上を図ったほか、窓の少ない体育館を配置変更し、校舎から視線対策を行うなど、近隣住民の要望を取り入れつつ、計画へ反映を行ってきたところでございます。また、説明会だけでなく、近隣住民の方に対し、個別に連絡を取り、直接ご自宅を訪問し、配慮してほしい内容等を丁寧に聞き取っており、可能な範囲で対応案を設計に反映させてきて進めてきたところでございます。陳情第60号についての説明は以上でございます。
○委員長
本件に対する理事者への質疑並びに
委員間討論のある方は挙手願います。
◆川口雅敏
まず、陳情の要旨には、この板橋第六小学校の例が記載をされておりますけれども、区立学校で改修や改築工事が想定されている、このような学校の
スケジュール調整は、どのように行われているのか、その辺はいかがでしょうか。
◎
学校配置調整担当課長
区立学校の
改築改修等の
スケジュール等につきましては、まずは、いたばし魅力ある
学校づくりプランに基づく整備というところがございます。また、一方で、いわゆる
長寿命化改修工事といった形では、いたばしNo.1
実現プラン等にございます実施計画に基づいて、計画的に整備を進めている、その中で
スケジュールを組んでいるというところでございます。
◆川口雅敏
この志村小及び志村四中の校舎について、現場から不具合の報告が上がっているかと思います。両校の不具合及び補修状況について、私は調べさせていただきました。志村小においても、緊急で雨漏りの補修工事が入ったり、また志四中におきましては、2021年から24年までに、緊急で
雨漏り補修が9回入っている状況でございます。このような状況の中で、生徒の皆さんは集中して勉強に打ち込めるのかどうか。多分、打ち込めていないんじゃないかなと思っておりますので、この雨漏りも、補修しても、なおまた起きている状況みたいでございますので、今の計画を一日も早く進めるべきだと思いますが、まずはこの現状を改めて確認をさせていただきたいと思います。
◎新しい
学校づくり課長
今ご紹介いただいたとおり、志村小においても志村四中においても、緊急的に不具合が発生し、対応しているという修繕工事、このようなものが発生しているというのが事実でございます。主なところとしましては、こちらもおっしゃっていただいたとおりで、雨漏りであったり、
あと設備関係の経年劣化、このあたりについて不具合が発生していると。それに対して、我々スタッフとしましても、学校から連絡をいただいて、即時対応して、事業者さんと一緒に見て回って、可能な限り早急な対応をしているというところになっております。それにしても、やはり不具合の場所にもよりますが、教育環境において一時的な悪化というか、ストップがかかるというケースもないわけではないというところもあるのが現状と考えております。
◆川口雅敏
私の記憶では、志村四中は、当初開設されたときはモデル校で、多分、空調関係が自動的に回るような学校にするというようなことで、工事に入る予定だったんでしょうけれども、実際には予算の関係で、そういうことがなかったなと記憶しているんですけれども、それは後で答弁いただきたいんですが、そんなようなことで、体育館がああいうふうな状況で風通しが悪い。だから、本来は空調で全部いくような状況の学校を造る予定が、今みたいに風通しの悪い学校になっているような状況であって、なおかつ、こんな緊急で雨漏り等々をやっているような状況だったら、やっぱりいち早く工事をやったほうがいいんだろうと、私はそう思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
すみません、ちょっと全館空調の話については、ちょっと今手元にないので、当時の設計がどういうものだったかというのは今分かりかねるところでございますが、確かにおっしゃるとおりで、体育館は半地下にあったり、あと、特殊な形をしているというところで、非常に屋上部分が多いという、ちょっと特殊な構造になっているというところもあって、雨漏りの箇所数が多いのかなと考えております。当然のことながら、このような学びを止めるということがないように、着実に、今のこの計画を進めていくことが必要ではないかと、そのように考えているところでございます。
◆川口雅敏
現在も、普通教室の雨漏りがまだ直っていないような、そういう中で授業をやっているところってありますか。
◎新しい
学校づくり課長
直近で報告をもらっているところでは、教室の中でも雨漏りが発生している箇所があると、ちょっと完全に解決する方法が、いろいろ試してはいるところなんですが、現時点において、完全に解決できていないという状況も聞いております。ただ、できる限り教室の中でバケツを置くとかということで対応するのではなく、水が、まずはベランダに逃げるようにして、教室内の環境を整えるというところを、一時的な対応としてさせていただいて、その後、雨漏りの、なかなか根本的な解決は難しいところでありますが、できる限りの対応を取るということを、今進めているところでございます。
◆川口雅敏
確かに、鉄筋コンクリートのところはひび割れとか、そういうところから雨が回ってくるというような状況でございますので、なかなかその原因を見つけるというのは非常に難しい状況だと思いますので、これからも、この計画をなるべく早く進めていただくように、私は、
子どもたち、生徒のためにも一番いいんじゃないかなと思います。それともう一点、この陳情の本文には、
住民説明会の回数が20回と記載をされておりますけれども、これは少なくない回数だと私は思っております。しかも、夜中にまで及んだ説明会もあったと聞いておりますけれども、遅くまで及んだ説明会は何回あったのか、その辺はいかがでしょうか。それともう一点、夜中まで行った状況をお話しください。その状況について説明いただきたいと思いますけれども、会議時間は何時間に及んだのか、それもお答えいただけますでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
こちら、昨年遅くまで、20回まず説明させていただきました。節目、節目でご説明のタイミングを取って、関係する皆様にご説明させていただいたというものです。そのうちの2回、深夜まで及んだという説明会が昨年10月にありました。そのときの状況としましては、2回のうちの初めのほうが志四中の体育館で実施した説明会になります。このときは平日の夜開始というところで、6時にスタートをしまして、質疑をいただいて、最後、終了したのは深夜の11時半になったというところです。それと、あともう一回、20回目に当たるものですが、こちらは土曜日の日中に説明会を行わせていただきました。2時にスタートして、終了したのがこちらも夜の11時半というところになりました。こちらも、質疑、要望をいただいて、できる限り対応、お答えさせていただきたいというところで、ちょっと時間は長くなってしまったんですが、できる限りの対応を取りたいというところで、そのような説明会になってしまったという状況になっております。
◆川口雅敏
四中の体育館で、6時から11時30分って学校の施設だったら、遅くとも9時までに終わらなくちゃいけないんじゃないですか。なぜこれ、どこでやったんですか、11時半まで。同じく20回目の2時から夜の11時30分まで。これも施設はどこだったのか、区の施設だったら、恐らくもう時間が決まっているんでしょうから、どうしてこんな延びちゃったの。その辺、もう一回教えてください。
◎新しい
学校づくり課長
まず、平日夜間に実施した説明会では、志四中の体育館を使わせていただきました。本来であれば、時間を仕切って終わらなければいけなかったところではございますが、質疑が引き続いたというところもありまして、深夜まで及んだと。そのときには、学校を管理している方、具体的にいうと副校長先生なんですが、もう副校長先生も帰れなくなってしまうというところもあって、再三にわたる注意、忠告は受けていたところなんですが、こちらもちょっとできる限りの対応というところで、本当のぎりぎりまで対応させていただいたと。それと、あと、もう一日のほうですが、土曜の夜間に及んだ回は、こちらは
グリーンカレッジホールで開催となりました。こちらも、本来であれば、2時から夕方までの枠というところで想定して、我々のほうで場所を押さえていたところですが、それ以降も、説明会が質疑と要望が続いたというところで、こちらも区の施設でありますが、
指定管理者から再三にわたる注意を受け、最後は、このままでは警察を呼ぶ、呼ばざるを得ないというところまで、これは住民の方に対してではなく我々運営側に忠告というところだったんですが、そのような忠告をされたというところで、要望等はいただいていたところでありますが、一旦そこで仕切らせていただいて、その時間が10時半。そこでちょっと会場の片づけをした後で、会場の
グリーンカレッジホールの外において引き続き残っていらっしゃった方々と意見交換、質疑、要望を頂いたというところで、解散になったのが11時半という状況になっておりました。
◆川口雅敏
私は長い間議員をやっているけれども、そういう説明会って初めて聞きました。熱心に質疑等をするのはいいんだけれども、それは少し常識外じゃないの。やっぱり決められた時間で終わらなかったら、また再度日を変えてやるのが普通であって、それを延長して夜って、また道路に出てやるというのは、こんなの初めて聞いたんだけれども、区の説明会でこういうことって、ほかに、建築とか、いろいろな説明会があるけれども、こういう状況って、今までどこかにありました。
◎新しい
学校づくり課長
すみません、ちょっと自分の知る限りではないかと思います。
◆川口雅敏
私も、そういうことを初めて聞きましてびっくりしたんですけれども、熱心なのはいいんですけれども、これはやっぱり常識的な問題もあるし、一方的にそういうふうに言われても、職員の方も、上司と相談するような回答を出すときもあるだろうから、それはやっぱり日を変えてやるべきだと私は思うんですけれども、今後そういうことがないように、もしそういうふうになった場合は、日を変えていただいて、説明会をもう20回やっているんですから、常識的にはもう十分やっていると私は理解をしておりますけれども、今後、そんなようなことがあるならば、やっぱり開催すべきところをもう一度考えないといけないと思います。
◆わたなべ一美
陳情者の方が、2点目に、理由として、区の予算の有効活用を考慮ということで、お話が書いてありますけれども、例えば、ここにあるように板六小の人口急増による改築工事ですとか、または教師不足の対応、また、不登校や特別支援を要する援助等々ありますけれども、予算投入や急を要する事業に関して、今、少しご説明もありましたけれども、対応策として実際どのように進められているのか、お伺いしたいと思います。
◎新しい
学校づくり課長
児童数増に対応する学校につきましては、今申し上げたとおりで、板六小と板四小、こちらいずれも大山の再開発による人口数の増に伴う児童数増と、それに対応するため、教室が不足するというところもありますので、板六小については現地において改築、板四小については、増築棟を建てて対応するという方針を立てました。令和6年度予算においては、それぞれの
基本構想計画に関わる委託経費と、基本設計に関わる委託経費を計上し、現在、進めているところになっております。それ以外に、教員の不足については、今現在においても、なかなか先生の数も不足しているというところもありますので、正規の教員だけではなく、それをサポートする様々な人材、こちらのほうを区のほうで配置するという取組をしております。その中では、
学力向上専門員であったり、
学校生活支援員、スクール・サポート・スタッフ、副校長補佐という様々な人材。あとは不登校の対策でもありますが、
スクールカウンセラーであったり、スクールソーシャルワーカー、子どもの多様な状態に対応するような体制を整えていると。さらに不登校であったり、特別な支援を要する児童への対策としましては、不
登校改善重点校事業であったり、
フレンドセンターの充実、
特別支援教育の
専門性向上というような取組を進めているところでございます。
◆わたなべ一美
では、この陳情者の方がいろいろとご心配されているところに関しては、今進められているというところが分かりました。その上で、今回のこの
小中一貫校の建築工事におきましては、令和6年度の当初予算のほうで議決され、計上されているということなんですが、これまでに、例えば陳情者の方がおっしゃっているように再精査をして、区の予算を最優先していたというような、何か変更になったというような事例は、かつてあるんでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
すみません、ちょっとこちらも私が知る限りではないのかなと思っております。
◆わたなべ一美
では、次の質問に移らせていただきます。この4点目の川口委員もおっしゃったところなんですけれども、これまで20回に及ぶ住民説明を行ってきたというところで、この賛成意見はほとんどなかったということも書いてあります。また、近隣住民の納得を得られておられないという、事実上係争状態でもあるというような形で、いまだにこの平行線のような感じが受けられますけれども、これまでに話し合いの中で、地域住民の要望によって、こちらが寄り添ってきた、また様々な改善をしてきたというような点がなかったのか、お伺いしたいと思います。
◎新しい
学校づくり課長
こちらは、説明会の中で様々なご意見をいただいたところです。その中で、対応させていただいた具体的な例としましては、もともと7階建てで高層階だったというところで、圧迫感があるというところもあり、ご意見をいただいたことに対して、7階建ての案から5階建てへ変更をしたりとか、あと、やはり圧迫感の対応としまして、近隣の住居との間に歩道を新設する
セットバック、学校側に
セットバックをすることで、空間を生んで歩道を新設したり、視線対策も合わせて植栽を植えるというところで住環境の向上、あとは、学校からの視線が気になるのではないかというお声をいただいたことに対して、窓の少ない体育館の位置を変更して配置したりというところが具体的にご意見をいただいて対応させていただいたという事例になります。
◆わたなべ一美
そうしますと、この当初の計画からかなり様々なご意見によって対応していただいたというふうにお見受けをするんですけれども、この20回に及ぶ
住民説明会の中においても、地域の方ですとか、
学校関係者の方ですとか、
CS委員会、保護者の方々も様々いらっしゃるかと思いますが、このように、区側がある意味対応されているにもかかわらず納得を得られていない要因は何だというふうにお考えになりますか。
◎新しい
学校づくり課長
我々としましても、節目節目で情報を提供し、いただいたご要望に対しては、反映できるものは反映して、対応させていただくと。さらに説明会を一方的に行うだけではなくて、個別に
ヒアリングを行う、ご自宅を訪問させていただいて
ヒアリングを行わせていただくと。それも可能な範囲で対応させていただいており、やれる限りのことはやっているのかなと考えているところではございますが、個別に訪問している中では、要望の調整がしっかりできて、設計の中でも反映できたと。ご納得まではいかないかもしれないですけども、了承してもらえたという変更箇所もあるんですが、それ以外のところですね。その説明会にお越しいただいた方の中には、やはりそもそもの白紙撤回というところであったり、教育長からの直接の説明を求められているというところもあり、まず、白紙撤回ということについては、ここまで地域の方々等を含め、時間をかけ議論していって決めたこと、さらにそれを、
教育委員会と区議会のほうでも決定して、予算の審議もいただいたというところもあり、白紙撤回するということはなかなか難しいと。あとは、近隣の方向けの説明会の中では一度教育長も出席したということもあったんですが、今回のこの話というのも組織として決定したというところもあり、教育長であろうが、我々担当の課長であろうが、大きな方針の部分については、我々が教育長の代弁者として責任を持った答弁をするというところをさせていただいたというところで、そのあたりについても、なかなかちょっと折り合いがつかなかったと。そのあたりが、完全にご納得いただけていない点にもなってしまっているのかなというふうには思っているところでございます。
◆わたなべ一美
なかなか本当に、一つのことを決めるにも、全員のやっぱり賛同というのは難しいところかというふうにも思います。最後の質問なんですけれども、誰でもそうだと思うんですが、やっぱり
子どもたちのより安心・安全という環境を、学びの場をつくってあげたいということは、皆さんが優先して考えるべきところでもありますし、先日、上板橋第二中学校が建設されたときに、ちょっと様々な問題が分かり、2年間延期をされたということを伺いました。その際に、
子どもたちから、本来であれば新しいところで学んで、思い出をつくって卒業できたのにって、本当に残念だというようなお声があったことをお伺いをいたしました。そういった意味で、今回の陳情の方に関しては、この延期の時期ということが示されておりませんけれども、仮に工事が延期になる場合に、
子どもたちに与えるこの弊害は、どのようなことがあるか、最後にお伺いしたいと思います。
◎新しい
学校づくり課長
工事計画を延期することは、新しい学校環境を、本来享受できたはずのお子さんが享受できなくなってしまう可能性があるというところについては、我々としては避けなければいけないところかなと。それと、川口委員からもご質問がありましたが、そうしている間にも老朽化が進むというところもあります。安心・安全、よりよい教育環境を提供するという意味では、今ある計画を着実に進めていくべきではないかなと考えているところでございます。
◆岩永きりん
まず、陳情者の方は、陳情の理由の中で、工事費用に関して、今般の資材、人件費の高騰により、当初見積りより相当の値上がりが予想されますということをおっしゃっているかと思いますが、この点について、最初の説明でも少し触れていただきましたけれども、区の認識をいま一度教えていただけますでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
こちら資材の高騰、人件費の高騰が進んでいるのは間違いない状況かなというふうに考えております。ただ、予算額に関しましては、最新の積算単価、こちらもついて、予算額を積み上げているというところでございます。現時点においては、予算の範囲内で対応をさせていただけるというふうに考えているところでございます。
◆岩永きりん
例えば、今回の第2回定例会に提出されている補正予算では、(仮称)仲宿住宅改築経費に関して、工事の請負業者さんからインフレスライド条項に基づく契約金額変更の請求を受け、対応するための増額補正というものが組み込まれています。また、国土交通省が公開をしている建設分野の物価指標の一つである建設工事費デフレーターを確認したところ、昨年3月から今年、令和6年3月にかけての鉄筋コンクリートの学校工事費の上昇率は2.4%ということでした。そういったコスト上昇が生じる可能性や、その裏づけとなるデータについても考慮していただいた上で、工事費の見込み金額は、設定をされているということでよろしいでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
ご質問の件でございますが、物価上昇等を含めて算定している積算額でございますが、契約後、長い工事の期間になりますので、物価等々その後上がっていくものについては、事業者が決定後、また協議を都度していく形になると考えております。
◆岩永きりん
決定をしてから、また都度都度、協議をされるということで理解いたしました。その建設コストに関連してなんですけれども、労務費だったり、資材費がともに上昇傾向で、公共工事においても、全国的に入札の不調が発生しているかと思います。本件の工事について、ちょっと、もしかしたら所管外かもしれないんですけれども、入札不調が起こる可能性については、区としてはどのようにお考えでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
不調については、今入札中というところもございまして、あまり言えることも限られておりますが、基本的には、最新の積算単価を使って不調が起こらないように、区としては進めていきたいというのが大前提でございます。
◆岩永きりん
すみません、次の質問に移らせていただきたいんですけれども、陳情の理由の中で、陳情者の方が述べられている板橋区の教育関係では、板橋第六小学校など、人口急増により至急校舎の改築が必要な学校があるという点についてですが、この点について、最初の説明でも少し触れていただきましたけれども、いま一度区の認識をご確認させてください。
◎新しい
学校づくり課長
こちら、ちょっと重複してしまうところがありますが、板六小、板四小ともに大山の再開発に伴う人口増に伴う児童数増、それに伴う普通教室の不足というところもありまして、早急に対応しなくてはいけない学校というところで、改築と増築を行っていく。今現在、設計と
基本構想計画をつくっているというところになります。こちらについても、学校の改築になりますので、学校の整備に使用を限定されている義務教育基金というものがありますので、こちらを活用することで、今回の一貫型学校も同様ですが、しっかり有効に活用させていただくことで区の一般財源の負担、こちらのほうを少なく進めていけるものかと考えているところでございます。
◆岩永きりん
今現在、設計と基本構想を策定ということで、よく分かったんですけれども、陳情者の方のおっしゃりたいことを推察すると、板橋第六小学校の改築計画よりも、志村小、志村四中の改築計画が時期的に優先された理由は何かあるんでしょうかということではないのかなというふうに思います。その点に関してはいかがでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
こちら志村小学校については、魅力ある
学校づくりプランというところで、昭和30年代に建てられて老朽化が進んでいる学校でありながら、大きく手を入れていない学校、そういう学校をどのように対応していこうかというのが、魅力ある
学校づくりプランになるんですが、その中で指定をされている学校というところで、ほかにも何校かあるんですが、それを30年代、早急に手をつけなくてはいけないと、優先順位の高い学校というところで、時間をかけてここまで進めてきたという経緯になっております。
◆岩永きりん
陳情の理由の中の板橋第六小学校に関する部分の後の部分に関してなんですが、教師不足への人的手当てですとか、不登校や特別な支援を要する児童・生徒への援助、それから災害への予防対策事業について、予算の投入が必要だということを述べられていると思います。その意図としては、これらの事業よりも板橋第六小学校の件と同様に、こういった事業よりも、志村小・志四中の小中一貫型学校改築工事を優先して行う理由は何かということではないかと思います。災害の予防対策事業についてはちょっと所管としては異なるんじゃないかなと思いますが、これらについての区としての考えもお聞かせいただけますでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
こちら教員の不足に対応するとか、あとは不登校であったり、特別な支援を要するお子さんの対応というところは、区としても非常に重要な施策であり、緊急に対応しなきゃいけない事業であるというふうに認識しております。それに対して、既に今現在、繰り返しになりますが、様々な人材を区のほうで配置したり、不登校に対する事業を行ったりということを行っております。それと、優先順位はどちらが高いのかというところはあるかもしれませんが、今回のこの改築校におきましても、先ほど来出ております現状における、昭和30年代に建てられて、大きく手を入れていないというところで、非常に老朽化が進んでいるというところもあり、直ちに危険性があるという学校ではありませんが、間違いなく老朽化が進んでいて、長期に使うことは避けなくてはいけないという学校ではありますので、こちらの改築工事についても、非常に優先順位が高い事業であるというふうに考えているところでございます。
◆小柳しげる
初めて志村小・志村四中について質問させていただきます。ここで、既に出ているかもしれませんが、確認のため伺いたいことが幾つかございます。その上で質問させていただきます。陳情の趣旨におきまして、小中一貫型学校改築工事に必要な全体予算の再精査とありますが、その以前の段階として、計画自体について疑問がありまして、伺わせていただきます。まず、例えば2階の平面図を拝見しますと、中学校3年生、9年生ですね。それと小学校2年生が同じフロアにいるということが見られます。そして、この美術室あるいは音楽室、体育館というのが小学校のある棟ですかね、こちらのほうに入っているということなります。そうすると、非常に体型差の違う小学生と中学生が同じ建物の中を行き来するのではないかということを感じるんですよね。そうすると、小学校1年生と、あるいは中学校3年生を入れたら大人と子ども、本当に頭2つも3つも違うくらい、体型が異なると思います。しかも、
子どもたちは割と小さい子はちょこちょこ走り回るけれど、背が高い、3年生ぐらいでもう動きたい、発散したい、そういうエネルギーも満ちあふれている状態の児童・生徒が一緒にいるということについて、非常に何か教育的に本当にいいものかどうかという疑問を感じるんですよね。こういったところに対して、区としていかがお考えか。こういう体型が違う子たち、発達段階が違う
子どもたちが、こういう状態で一緒に勉強していくということに関して、懸念があるんですが、その点に関して、区としていかがお考えでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
図面を見ていただいて、ご質問をありがとうございます。年齢差もあるというところもあって体型も随分違う。そういうところで、何か不具合があるのではないかというところかと思いますが、基本的な考え方としまして、校舎の北側、こちらが中学生のゾーンで、南側に小学生の教室が並んでいると、その間に共有できるような特別教室があるという造りになっております。この中学生と小学生の間、かなり距離は離れているので、日常、それほどぶつかったりとかするということは、あまりないのかなというふうには考えているところですが、そのあたりも、ぶつかってけがをするということも考えられないわけではないですけども、過去に行われた文部科学省の小中一貫教育に対する成果というところ、導入状況調査というものがありまして、その中では、小中一貫教育の中で、上級生が下級生の手本になろうとする意識が高まったというふうに答えている自治体、これが90%を超えていたり、下級生が上級生に対する憧れの気持ちが高まったということを答えているところも、90%を超えているというデータがあります。そのような交流を深めていく中で、危ない面だけではなくて、非常に有用な心の教育というところも、この一貫教育の成果、効果の一つというふうに考えております。なので、基本、造りとして、先ほど申し上げたとおり、中学と小学校、教室は別々で共有で使うスペースはその間にあるというところで、うまく切り分けができたり、交流が必要なタイミングでは交流ができるようなしつらえになっているのではないかなというふうに考えているところです。
○委員長
すみません、小柳委員、今回のこの陳情は建築の中身を問うているわけではなくて、これは全体の予算の再精査と、
区予算使途の優先順位の再検討ということなので、それを延期するか否かの話なんですね。なので、個別具体的な中身を問うている話じゃないので、ちょっと質問の趣旨がずれてしまうので、それは申し訳ないんですけれども、また別の機会にやっていただきたいと思いますので、ご配慮いただきながら、ご質問をお願いします。
◆小柳しげる
そうしましたら、先ほど資材、人件費の高騰とありましたが、やはり同じ仲宿住宅の件でございます。こちらのほうで、建設発生土、これが受け入れられなかったということがあったそうです。この含まれている水の量、そういったものがこの基準よりも多くて、受入れができなかったということがあったということを聞いています。今回のこちらの建設に伴いましても、もともとプールがあったところで、非常に水が出るところだと聞いています。そういうところで、やはりそういった工期の遅れ、また費用の増加、こういったことは想定しての当初の工事費ということなんでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
発生土についてのお話ですが、基本的には現状の学校でボーリング調査等をしている中で、どの程度の建設発生土かというところを調査した上で、処分の方法等を考えているところもございますので、現状では、仲宿の住宅のようにいかないように進めているというところでございます。
◆小柳しげる
今回、陳情の理由の2行目に解体・改築に当たっては100億円の工事費とあるんですが、これは同時に行うということですか。同じ業者が請け負うということになるんでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
改築工事と解体工事を一緒にやっていくという予定でございます。
◆小柳しげる
こういった例は今までもあったということでしょうか。そして、同時に行うことのメリットというのはどこにありますか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
一緒に行うというところですが、一緒にというよりは、正確にいうと、改築工事をした後に解体工事という形ではございますが、これまでの事例としては、例えば上二中でしたりとか、解体をしてそのまま改築をしたほうが望ましいところとかは、そういうふうにやっているというところでございます。今回の件に関しても、改築工事をした後に解体工事になった後、校舎があったところを校庭に使うということもございますので、一連の流れの工事の中でやっていくという形で、メリットがあると考えているところでございます。
◆小柳しげる
そうすると、この場合、区内の業者が入る余地というのはあるんでしょうか。入札のほうに。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
入札の中で、JV等も要件としてありますので、区内業者が入る場合もありますし、入らない場合もあると考えているところでございます。
◆小柳しげる
今回の工事ですが、この期間というのはどれくらいになりますか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
工事の期間としては、現在では令和6年度、今年度末から順調にいけば始めまして、令和10年度の後半を考えているところでございます。
◆小柳しげる
そうすると、まるっきりこの3年間ということは、中学校生活がこの工事とかぶってしまう生徒さんもいるということになりますよね。その教育的な影響というのはどうお考えでしょうか。
◎
学校配置調整担当課長
今ご指摘いただきましたとおり、今年度、令和6年度の冬から令和8年度末まで建設工事を実施していくというところでございます。その間、やはり校庭が全くなくなってしまうというところがございます。一方で、志村第四中学校、校舎内の半地下の部分に校庭、またマルチパーパススペースといわれている300平米程度の運動空間がございますので、そういったところで体育活動を行う。また、部活動も、校庭がなくなってしまうというところで、近隣の小学校にご協力をいただきながら、教育活動が止まらないように、しっかりとそのあたりを調整させていただき、また、当然今年度からまた新しく志四中の新入生、7年生に入っていただきましたが、そういった状況も全て事前に入学説明会等で説明させていただき、保護者の方の理解もいただきながら、教育活動をしっかり進めていただいているといった現状でございます。
◆しば佳代子
まず、陳情のほうで、工事の延期ということなんですけれども、延期をした場合の影響について教えてください。
◎新しい
学校づくり課長
ちょっと重複してしまうところがあるかもしれませんが、工事計画を延期することは、将来の子どもの教育環境充実を遅らせてしまうものであり、かつその間、現校舎の老朽化が進んでしまうというところもありますので、我々としては、計画どおり実施を進めてまいりたいと考えているところでございます。
◆しば佳代子
まず、現校舎の老朽化が進行しているということなんですけれども、私とわたなべ委員のほうで直接志村小と志村第四中学校に行かせていただきました。先ほどもありましたけれども、雨漏りがしているということで、工事も入っていますし、修復も入っていますし、あとは志村第四中学校のほうで体育館の倉庫が、湿気があり、カビ臭いということで、様々な老朽化が進んでいる状況を見受けました。そこがまた進んでいくとなると、
子どもたちへの環境はどうなるのかなというふうにも、実際に見て感じました。工事について、また戻るんですけれども、例えば当初予算で成立したものになるんですけれども、こちらについての工事の延期ということで、当初予算が成立したにもかかわらず、それに反したものになるというのは、こちらについてはどのようになるんでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
原則のルールどおりであれば、当初予算で議決いただいたもの、これを着実に執行すること、これが我々の役割だと思っておりますので、予算計上されているものについては、しっかり計画を進めていきたいと考えております。
◆しば佳代子
例えば補助金ですとか、そういったものの影響というのは何かあるんでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
具体的にこの予算に、先ほど来、延期することによるお子さんへの影響というところで主に答弁させていただきましたが、今のご質問は当初予算であったり、コスト面への影響というところかなと考えています。具体的に、コスト面の影響というところにおきましては、やはり、これもちょっと先ほど来出ておりますが、校舎の老朽化が進んでいるというところで、改修すれば必要なかった修繕経費、これがさらにかさんでくるという点。あとは、将来のことをちょっと予測するのは難しいところでありますが、現状の社会情勢が続くと仮定すると、後ろにいけばいくほど、人件費、資材の高騰がいましばらく続いていくのではないかというふうに感じるところ。それと、あとご質問いただいた補助金ですね。こちら国庫補助、既に当初予算決定後に申請をして、交付決定をいただいております。国庫補助のルール上、交付決定後に事業の廃止であったり、計画変更を行った事業については、翌年度以降、再採択ということは、不可能とは書いておりませんが、困難であるという通知が出ているところです。それと、あとは学校整備のために積み立ててきた
義務教育施設整備基金、こちらも、当然予算の一部というところでありまして、こちらもためることが目的ではないので、やはり有効にどこかで使わなくてはいけないと、予算の有効活用という意味では、この義務教育基金を有効に使うことも必要なところかなと考えております。
◆しば佳代子
国庫の補助金ですとか、あとは基金について教えていただきました。内容的なものになってしまうんですけれども、現状での志村小と志四中は、避難所になっていると思うんですけれども、例えば水害、地震、いろいろあると思うんですが、そちらについて教えてください。
◎新しい
学校づくり課長
現在において志四中、志村小ともに、地震のときは当然避難所として指定されると、水害時、荒川の氾濫時、こちらにおいても、基本両方とも指定避難所になる。ただし、志村小学校においては、付近に土砂災害警戒区域が散在しているということもありまして、土砂災害警戒情報が出ない場合に限って指定避難所となると。それと、志村四中については、水害時に水没する地域に入っています。それでも、指定避難所として指定されている理由というのが、水害時、浸水をするんですが、3日間で水が引くというところもあり、今現在、区の備蓄物資を3日間分蓄えられているというところもありますので、指定避難所として開かれているというところでございます。これに対して、新しい一貫型学校においては、志村第四中のところに建設されますが、そこでハザードマップ上、3メートルから5メートルの浸水が想定されているところですが、体育館は5メートル以上の高さに設置されて、かつ防災備蓄倉庫に隣接されると。それともう一層、4階にも当然沈まない体育館を用意するというところで、地域の防災力向上のほうに寄与するものではないかと考えておるところでございます。
◆しば佳代子
地域の方へも安心していただけるような避難所になる、新しくなるとということが分かりました。上二中のほうに、新しい学校ということで、こちらもわたなべ委員と一緒に行かせていただきました。小中一貫になりますと、例えばメディアセンターができたりですとか、あとは階段にソファーというか、椅子がありまして、そちらをフリーで座れたりですとか、様々な機能がつくということで、上二中のほうに行かせていただいて、最初見たところでは、本当にすばらしい、先進的な学校だなというのが第一印象でした。職員のフリーアドレスですとか、あとは地域の交流スペースもありまして、例えばかまどベンチもあり、450名の生徒がいるんですけれども、ボランティアに登録をしているのがそのうちの120名ですということで、地域との交流も、ますます深まっているのかなというふうにも実感をいたしました。先ほどもありましたけれども、この上二中の工事のときに工期が2年間延びたというお話がありました。そちらについては、アスベストの問題ですとか、入札不調ということもありまして、2年間延びたことによりまして、
子どもたちの声としては、自分たちが入れる予定だったのに2年間遅れることによって、実際は入れなかったという悲しい声もあったというのを学校のほうからも聞かせていただきました。こういう思いを今後はしていただきたくないなというのも実感をしたところなんですけれども、この上二中よりも、競うわけではないんですけれども、様々な機能がついてすばらしい学校になるということでよろしいでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
上二中を視察していただいてありがとうございます。こちら、オープンな図書館であったり、地域の交流スペースだったり、あとは学びを深めるための教科センター方式、このあたりが取り入れられた学校でありまして、ちょっと余談にはなりますが、そのあたりを評価されて文科省の関係団体のほうからも、優良施設賞という賞をいただいたというところになっております。ここで得たノウハウを、今回の新しい一貫型学校においても使っていくというところになりますので、当然のことながら、新しい学校においては、今出てきたような優れた点、この辺は引き継ぎつつ、改善すべき点は改善するというところで、今よりも、より良い学校になるのではないかと考えているところでございます。
◆小林おとみ
ちょっと進捗状況について今の現状をお聞きしていきたいと思います。基本計画、基本設計も出来上がって、いよいよ今年は契約に入っていくというような年だと理解しております。その辺の状況なんですけれども、概括、今現在の状況が分かれば教えていただければと思います。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
現在の状況でございますが、入札中ということもございまして、特にお話しできる状況ではないというところでございます。
◆小林おとみ
入札中というふうに伺いました。私も調べましたら、5月16日には既に入札の公告が行われているということで、去年あたりの説明では、8月末ぐらいまでには決めたいのでというようなお話だったので、いつ頃なのかなと思って、かなり早いテンポで入札のほうが行われ、日程が組まれているなという印象を受けています。5月16日に公告がされて、そこから、ルール上1週間で申請書を提出して、その中から入札参加資格があるかどうかというのを区のほうで判断して、適否を通知すると1週間。その上で、設計図書が送られて、質問があれば質問を送ってくださいということになって1週間で、質問の回答を今度は区が供覧できるようにするということがまた1週間ほどあるということで、6月11日から入札の日はそれから1週間、6月17日が開札というふうに、日程的にはなっているというふうに、私調べましたけれども、それで間違いないでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
間違いないところでございます。6月17日が開札というところでございます。
◆小林おとみ
所管は違うかもしれませんが、この質問などは多分
教育委員会に来ているんだと思いますので、もし分かれば、申請書が提出されている業者があったのかなかったのか、あるいは質問が来ているのか来ていないのか。その辺の様子はお話しいただけますでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
質問等があったかというところでございますが、現在、入札中というところもございますので、今の現状でお答えできるところはないという状況でございます。
◆小林おとみ
ゼロか、あったのか。それもよく分からないという状況だけども、今は最大の関心事だろうと思います。6月17日に開札して、誰も入らなければどうするかという問題が起きますし、それから、入ったとしてもうまくいくのかどうかというのは、今最大の関心事だと思います。それで、この改築、先ほど小柳委員からも質問がありましたけれども、改築工事と、それから解体工事をセットで発注するということなんですけれども、その前にちょっと、かなり急いで入札の時期を設定しているような気がするんですけれども、それはなぜなんでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
急いでというところはないんですけども、順調にいけばこの後3定で決めていただくという形になっていくかと思います。
◆小林おとみ
夏頃までにとおっしゃっていたので、だからそれがちょっとかなり早まっているんじゃないかなという気がするんですけれど、それは何か理由はないんですか。予定どおりなんですか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
3定の議案で間に合うように、契約等も含めて時間を持っているところでございます。
◆小林おとみ
不調になる事案が多いので、なるべく早くやって、3回までは不調にできることになっていますから、そういう幅を持っての期間取りなのかもしれませんけれども、問題は、区のほうで示している設計図書といいますか、実際それに入札する業者の人たちがどこまで入ってこれるのかというあたりがね。しかも、急いでやればやるだけ区のほうの図書も割と大ざっぱになり、業者のほうも、入れられる数字もなかなか全部入れられないような形で、それでも入札せざるを得ないかみたいなことになっていくと、後々、私はとても大変なことになるんじゃないかなと思うんです。しかも、とにかく決めてもらったら後からどんなふうにでも変更しますから、区のほうでは辞退だけはしないようにというふうな形になっていったら、それこそどこにどんなことが起きるか分かりません。なので、私はしっかりと入札の段階で、そういう問題が後々起きないようなやり方をしっかりする必要があると思うんです。
そんな点で解体と建築工事等を一緒にセットで入札にかけると、発注するということの問題点というのはないのかどうか、リスクはないのかどうか。言いたいのは、今回の場合は初めに校庭で改築、建築工事をやってしまいます。建築工事が終わったら、今度は、今、
子どもたちがいる校舎を壊します。壊したところに校庭を造りますという作業になっていく。学校の校舎を造るときには、プールも解体すると、同時並行でやるというようなことでなっていくと、普通、解体だけで発注すれば、解体工事はどこまでやって、全部残土をどこまで片づけるかまで含めて、きちんとやり終わって、解体が終わった土地を更地にして引き渡して契約が終わるわけですよね。ところが、それが一体の流れの中でやっていくと、どこかで曖昧なものにならないのかということが心配です。時間は早くできるかもしれないけれど、解体工事がきちんと終わるという確認ができるのかどうか。そこが業者任せになっていたら大変なことになるような気がするんです。だから、例えば校舎を壊す解体のときに、地下にかなり深く学校の支柱なんかが残っていると思うので、そういうものまでも全部含めて、しっかりと解体工事をするという契約を、きちんとこの段階でやっているのかどうかというのをお聞きしたいと思います。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
一連の工事としてですけども、先ほどから説明させていただいている部分でございますが、居ながらの改修工事、改築工事になりますので、学校を造って適切な時期に移転していただいて、既存の校舎を壊していく。その後校庭改修、校庭を新しくしていくというところもございまして、後半の質問にありました校庭の部分、既存校舎があって、どこまで解体等をするのかというところであると思いますが、それにつきましては、約1メートル程度のところまで解体をして、それから下の部分、既存のくい等につきましては、近隣等もございますので、残せるものは残しながら、配慮しながらやっていくという計画でございます。
◆小林おとみ
驚くべきご答弁でございました。1メートルで、その下にあるものは残しておくってわけなんですね。だけども、それというのは、後々、ずっとこれから、その発想は上は校庭だからいいじゃないかという発想じゃないですか。後々、公的な土地としてどう使うか分からないですよ。30年後、50年後、100年後どうなる。そのときには、やってみたら図面は残っているかもしれませんけども、1メートルから下にはかなりたくさんの支柱が残っていますと。それを全部片づけなければ、次の計画に入れないということになっていくわけですよ。そういう計画を今からつくってよろしいのでしょうかと。私はしっかりと工事をやるなら解体は解体できちんと契約を結んで、しっかりと解体工事をやる、地下に潜っているものもしっかりと抜くということまでやるべきだと思いますけども、どうなんでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
解体についてですけども、図面等で、今どこに何が残っているかというのをしっかり残して、今後、お話のように50年後、100年後、もしそこを活用する場合は、そこの情報も共有しながら進めていくというところでございます。
◆小林おとみ
この間、学校の校庭にいろいろなものが埋まっていて問題になっている事件がありますよね。それは支柱ではないかもしれませんけれども、1メートルというのはあまりにも少な過ぎませんか。何かあったら、何かが下から出てくるような深さじゃないかと思うんですよ。それはちょっと危険な気がしますが、これは常識なんでしょうか。校庭を造るなら、校庭の土地は1メートル程度ちゃんと整地しておけばよいということになっているんでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
全部が全部、そういうところではございませんので、その学校によって、土地の状況であったり、もちろん近隣なり、地下水等がございますので、その辺は、学校によって違うところがございますので全部が全部1メートルまでとかというところではないところでございます。
◆小林おとみ
当然だと思います。後々のことも考えれば、そんなふうに解体工事の常識として、例えば都営住宅を板橋区が譲り受けるときだって、東京都に全部きちんと更地にしてからもらうわけじゃないですか。そういうようなことをちゃんとやらないで、図面も残しておきますからというようなやり方では、私はちょっと大問題じゃないかなと思います。結局解体したものの、運ぶ先とかそういうのを考えると、そこにどんな判断が働いているのかなと思うんですよ。先ほど言った残土を運ぶ先がなかなか難しい。あるいはこの物価高騰、資材高騰の中で、そこまでやったら人件費が大変、あるいは運搬費が大変、そんなことを積算していくと、予算上で収めようと思ったらそこまでだという発想になっているのか。というようなことが背景に含まれてはいないんだろうかというようなことまで考えてしまいますが、予算との関係でそうなっているんですか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
積算に基づいてしているところでございまして、予算を基に考えているということではないところでございます。あと、1点ちょっと追加で説明させていただきますと、地下の部分には貯留槽を造りまして、雨水等を溜めて利用していくというところも考えているところでございます。
◆小林おとみ
そうしますと、1メートルというけれど貯留槽は1メートルじゃ済まない話だと思うので、何メートルか下まで、実際には工事があるってことなんでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
既存の体育館が残っている部分ございますので、全部が全部1メートルというわけではなくて、部分的には貯留槽を作るところ等についてはもう少し深く掘る、残ったものを使うというところも出てくるかと思います。
◆小林おとみ
いや、今の件は、私は解体工事と建設工事の一体的にやる中で、工事業者の中で判断を任されてしまったりとか、そんなことがあってはならないと思います。区として、きちんとどこまでやるかということも管理も含めて、しっかりとやる必要があるし、解体工事そのものをしっかりとやるということが必要だと思います。それから、もう一つ解体するのがプールなんですけれど、プールのほうはまだ15年しか使っていない、新しいプールを解体してという話もありましたけども、下の土壌はかなり水を含んだずぶずぶじゃないかというふうに、近隣の方はおっしゃっていますけれども、ただプールを造ったという経過がありますから、実際にはそのプールのところの土壌がどうなっているのかというのは分かりますでしょうか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
ボーリング調査等もしていますので、土壌の状況は把握しているところでございます。
◆小林おとみ
じゃ、それは図書を持っていると、ボーリング調査をやった結果を区で持っているってことなんですね。それを見て、解体したらそこの、やはり残土を運び込んだりする作業というのは生まれるわけですかね。プール棟について。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
解体をして、その状況で残土等は発生してくるところだと思います。
◆小林おとみ
なぜ心配するかというと、プール棟のところが子どもの遊び場になるんですね。小学生向けの広場になるってことで、だから、そこもまたここも校庭にしちゃうんだから、そこそこでいいんじゃないですかと。上のほうだけちょっと1メートル何とかすれば、あとのほうはいいのかなという判断をされたら、困るなと思うんですよ。だからプール棟のところの解体工事についても、しっかりとどこまでやるかというのは、どういうふうに区と業者で確認し合うのか。この入札の図書の中には、もうそのことははっきり示されて、入札にかけるわけですか。どこまでどういう解体をするのかってことです。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
プール棟については解体して、同様に校庭がしっかり活用できるように工事をしていくというところでございます。
◆小林おとみ
そういうこともとても心配です。あとは入札に関わる問題ですから、工賃の確保とか、国交省は、設計労務単価だけじゃ駄目ですよと、事務的な経費も含めて4割増しぐらいを見込みなさいというような指示も出していますから、区の設計図書がきちんとそういうものを反映したものにしてもらいたい。これは直近では、北区の北とぴあは、平成2年にオープンし、改修が2年間延期で、結局は、そもそも100億円でやろうと思ったら190億円に膨れ上がって、結局白紙に戻したということが直近のニュースであります。こんなことが北とぴあだけじゃなくてどこかにもあったし、そういう区のほうの見積りをかなり大きく超えたものになっていかざるを得ないんではないかなというふうに思いますが、不調になった場合の区のやり方が、ちょっと気になります。辞退したときに業者に、辞退の理由を全部書かせるというのがあるんですね。あれは何で書かせるんですか。それは契約管財課か、ここで聞いても分からないか。でも、辞退理由を書かせるってことは、結局辞退したら、その内容で精査して、どうやって話し合いをしましょうかというその道をつくりたいからこそ、辞退理由を書かせるんだと思うんですよ。そういうふうにして、この話し合いで歩み寄っていくようなやり方って私は絶対よくないと思います。だから、きちんと区としての設計図書を業者の方ができるものにしないと、いろいろなところにしわ寄せがいくんじゃないかなと思っておりまして、それは意見として言っておきたいと思います。
最後に、近隣の反対の件なんですけれど、その説明会のときにも若いお母さん方がかなり厳しい声でやめてもらいたいという声が上がっていました。若いお母さんたちが、やっと造った新築のうちに、これだけのことが起きるんだったら区で買い上げてくれって声まで上がるぐらい、かなり悲痛な声だったので、私は現地を見せていただきました。そうしますと、今までは普通の3階建ての一戸建てのおうちで、ベランダから校庭が見えて、ここにプールがあって、校庭があって、その向こうに校舎があるというような風景、区の担当者の方は分かっていらっしゃると思いますけれども、丸々自分のうちの前まで校舎が来ることに対する圧迫感ですよ。最大の問題は、自分のおうちのベランダの端まで、今までは校庭があったのに、ここまで校舎がぴったりきて、上に5階建てまで、圧迫するということで、このプールも、目の前にあったプールが壊されて、そこに
子どもたちの遊び場ができるというシチュエーションがとても受け入れられないということだと思うんですよ。だから、そこについて先ほど何とか近隣対策をやりましたってお話でしたけれども、クリアできたのかどうか。そのおうちの一番の被害というか、影響についてどう考えていらっしゃいますか。
◎
学校配置調整担当課長
やはり本計画、現在校庭があるところ、いわゆる今何もないところに校舎が建つというところで、早い時期からご意見をいただいたところでございます。一方で、今校舎を改築、新築いたしますと、自主管理歩道という形で区の敷地が2メートル
セットバックいたしまして、そこが歩道になる。また、緑化もされると、その後学校校地になってくるというところで、かなり、現状から見え方は変わってくると、状況も住環境もよくなりますという説明は説明会でもさせていただいたところでございます。また、説明会等々でも、その状況が分かるよう、イメージできるようなパースであったり、動画等も作成しておりますので、そういったようなものも用いてご説明に努めているところではございます。ただ、根本的にここの場所に造らないでほしいというところは、まだ解決に至っていないところではございますが、引き続き、今年度工事の段階に入ってきますので、どういったような配慮が必要か、そういったところについては、しっかり対応していきたいと考えております。
◆小林おとみ
すみませんけども、住環境がよくなりますなんてことをよく言うなと私は思いますけども、植栽を植えて、2メートル
セットバックした通路が造られますとおっしゃいますが、普通の3階建ての住居の3階まで、植栽の緑で見えなくするんでしょうか。それってすごく圧迫感があるんじゃないでしょうか。その緑はどこまでなのか。3階からは、教室に直接目がいくんじゃないのか、その辺はどうなんでしょうか。
◎
学校配置調整担当課長
植栽につきましては、ある程度の高さのものになりますので、ちょっと高さは、具体的には言及できませんが、一般的な中低木あるいは高木という形になろうかと思います。一方で、いわゆる圧迫感の軽減の対策といたしましては、特に西側の方から圧迫感という形でいただきました。本校舎は5階建てでございますが、5階の部分がデザイン上も色調も暗い色で、また、5階部分が少し
セットバックしているといった形で、近くから見ると4階建てのように見える、そういったような設計上の工夫もしてございまして、圧迫感の軽減にはこれまで努めてきたところでございます。
○委員長
小林委員の質疑の途中ですが、20分を経過しましたので、他の委員で質疑がありましたら挙手願います。
(発言する人なし)
○委員長
他の委員の質疑がないようですので、さらに質疑がありましたら。
◆小林おとみ
今の話でいけば、色を暗くすれば暗くしただけ暗くなるし、近隣のうちは全く関係ありませんよね、5階の部分が、ちょっと下がっていようと。全く目の前ですから。それは今の説明で、配慮したと言っても、何の解決にもなっていないと思います。それから、建設工事が先にあるってことは、校舎が向こうにあるまま建設工事が始まるので、建設のための車は線路のほうの道路からは入れないので、結局一方通行の細い道を入って出るしかないという関係になると思います。志村小学校も、一方通行の道が危ないっておっしゃいますけども、志村四中も建築工事をする3年間余りの間は、間違いなく細い一方通行の道を通らざるを得ないんじゃないかと思うんですけれど、それについての交通問題をどう考えていらっしゃるか。
◎
教育委員会事務局副参事[
施設整備担当]
工事の件につきましては、今後、工事業者が決まってから、詳細について協議して進めていくものであると考えております。
◆小林おとみ
先ほどから、20回にわたる説明会がありましたというふうに区は必ず説明するんですけれど、20回というのは、基本構想から始まって、基本計画、その都度その都度のを含めて、しかも志四中だけではなく、関係する小学校も含めて、そういうのを全部含めて、たかだか20回ですよ。最後に紛糾した2回は、大規模建築物等指導要綱上に義務づけられた説明会です。だからこそ紛糾するわけですよ。ここで決まったら、建築確認が全部おりるための説明会ですから。今の工事のことだって説明を聞いたって、それは工事業者が決まってからという話になるから、答えは出ないわけですよね。そんな中で、この計画を認めてくださいといったって、認められないという声になるのは当然だと思いますよ。だからそういう意味で、きちんと丁寧な説明をというならば、ちゃんと譲歩する形、それから、校庭のど真ん中に大きな校舎を造っていくという計画そのものを見直すこと。さっき上二中の話がありました。私も上二中を見てきましたけども、せいぜい400人ぐらいの中学生だけが使っている校舎ですよ。ここは、小学校から中学校まで1,000人が使うんですよ。それで、あれはきれいですね、あれはすてきですねというだけじゃ済まない話になるんですよ。そこのところをよく考えて、教育的にどうなのかってことよく考えて、計画を見直してもらいたいというのが陳情者の趣旨だと私は思います。精査をするとかそういうことで、優先順位考えてほしいというのは、今のやり方でやっていったら、必ず禍根を残しますよという思いだと思いますので、その計画の見直しについて求めたいし、それから質問としては、狭い校庭問題、それはどのように解決されたのか。運動会もできません、応援席も置けません、保護者の席も置けませんというような、校庭問題の解決は、今どこまでいったのか、そこはどうでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
こちら校庭が狭いというお話です。現状、志村小で2,500平米、志村四中で7,000平米強、合わせて9,900平米ほど、新しい一貫校におきましては、8,900平米と、ちょっと繰り返し委員のほうにはお話ししている内容ですが、多少やはり狭くなってしまうというのは事実でございます。ただ、運動できるスペースとしましては、屋内運動場のほうは、今の志村小の大体2倍ぐらいの大きさの体育館であったり、志村四中にしても、さらに一回り大きいという体育館を2校設けるというところ、あとは今までなかった武道場が新設されるというところで、室内における運動スペースのほうは充実するというものになっております。運動会等のお話ですが、ピークで1,000人弱というところで、小中一斉に運動会を行うということはなかなか難しいのかなというふうには考えているところですが、小中別々に運動会を行うことは、可能なスペースがあるのではないかと考えているところでございます。
○委員長
以上で質疑並びに
委員間討論を終了し、意見を求めます。
意見のある方は挙手を願います。
◆一島ひろし
本陳情に対しましては、当会派といたしましては、不採択を主張いたします。まず、志村小・志村四中の小中一貫型学校の建築工事につきましては、令和6年度の予算は区議会において審議を行い、改築に関わる予算が議決されたものです。志村小・志村四中の小中一貫型学校については、児童数増への対応や教育現場の様々な課題、そして、新校舎についての周辺環境への影響の不安など、多様な課題に対し、保護者や周辺の住民をはじめとした意見を反映した内容だと考えます。説明会だけではなく、戸別訪問や現地調査も行っており、十分な対応がなされたと考えます。さらに、志村小の老朽化の状況を鑑みても、この改築事業につきましては、
子どもたちがより安心・安全に充実した学びを進めるためにも、早期に必要な事業だと認めます。加えて、いたばしNo.1実現プラン2021の公共施設等ベースプランにおいて示されている公共施設の耐震基準などから考えますと、区内にはほかにも耐用年数の点から、改修や改築が必要な施設がございます。こうした施設の状況や、昨今の物価上昇の状況も併せて考慮しますと、当該工事を遅らせるべきではなく、さらには遅延による弊害も想定されると考えます。したがいまして、本陳情につきましては不採択を主張いたします。
◆しば佳代子
我が会派といたしましても、不採択を主張いたします。先ほど、質疑の中でも明らかになりましたけれども、当初予算の中で審議をされ、成立をしたものである。また、国庫補助金についても、延期をすることによって、今後受けられるかどうかが困難になる、また基金の活用もあるということでお話がありました。工事を延期することによって、
子どもたちによい環境が先延ばしになってしまうというふうに考えます。例えば、先ほど申し上げましたメディアセンター、上二中のほうでは、図書館にお昼は満席になるぐらいに
子どもたちが集まっている、あまりこういう光景はないのではないか。また、教科型の教室になっているということで、私は、大学みたいだなというふうにも実感をいたしました。よい環境が先延ばしにされてしまう、また、運動会のときにも、保護者が日陰、校舎側で見学ができるので、日陰で見られるというのも本当に大きなメリットだなというふうにも実感をいたしましたし、体育館が校庭からフラットになっていることによって、練習をしている、また競技をしている生徒たちが体育館で涼めるという、この猛暑の中で、そういったこともできる。最新の技術によって環境によって、こういったこともできるというふうに、現地を見て実感をいたしました。また、トイレについても、私自身はホテルのレストランのようなすてきなトイレになっているなというふうにも実感をいたしましたので、
子どもたちにこういったよい環境を与えるということも必要なんじゃないかなということで、先延ばしについては不採択を主張させていただきます。
◆岩永きりん
本陳情につきまして、我々としては継続審査を主張させていただきます。本件陳情の願意といたしましては、志村小・志村四中
小中一貫型学校建設工事について、近隣住民の納得が得られておらず、建築費用も値上がりが予想される中、建設工事よりも先んじて行うべき事業がある可能性があり、工事着工を延期すべきではないかという趣旨と認識をしております。大きく2点、建築工事の費用に関してと、ほかに優先すべき事業があるのではないかという点に関して述べさせていただきます。
まず1点目、建設工事の費用に関しては、入札不調等にも配慮しつつ慎重に検討を進めていただきたいと思いますが、基本的には、先ほど質疑の中でも現時点では積算した予算で対応する、工事が進んでいく段階においては、状況に応じて調整するとご答弁をいただきました。しかし、先ほど出た1メートルという点の是非等を継続して審査するべき余地があるというふうに考えます。
次に2点目、ほかに優先すべき事業があるのではないかという点に関しましては、陳情を審査する上で考慮すべき事業は、非常に多岐にわたるかと思います。志村四中は雨漏りも頻発していて、生徒さんたちのためにも改築の優先度は高いという意見も大変理解をするところですが、先ほど質疑の中で所管外の事項もございましたし、この場で議論が尽くされたとは言い難く、こちらも継続審査の余地があるというふうに考えます。
最後に、本件陳情に関連しまして、令和6年第1回定例会にて、今後の板橋の教育についての
教育委員会による区民説明会を求める陳情というのが提出されており、議会としては不採択となりましたが、我が会派といたしましては採択を主張させていただきました。個別の案件については、説明会が複数回、しかも回によっては、非常に長時間開かれていることは承知をしておりますが、板橋区の教育全体に関する説明を求める声というのが上がっています。これは皆様、板橋の
子どもたちがよりよい教育を受けられるようにという一心で、様々な意見や不安を持ってくださっているのだと思います。区としての教育に関する方針や教育に関する事業が様々ある中で、志村小・志村四中小中一貫型学校がどのような位置づけであるのか等々、そういった区民の皆様に納得いただける形でお知らせをしつつ、区民の方の意見を取り入れていただきたいというふうに思います。以上、本件につきましては継続を主張いたします。
◆小林おとみ
私も、継続を主張したいと思います。というのは、入札の関係でまだ情報が出ておりませんし、それから見直しをという思いがありますので、引き続きまだ時間があるだろうと。先ほど、国の補助金の話もありましたけども、国の交付金の話で、困難だ、1回やめると次はもらえないというふうに書いてあると区
教育委員会はいうんですけども、私は文科省まで電話して聞きました。そんなことはありません。それは、担当の方とよく話し合わせていただきますというのが文科省のお答えでしたから、そんなことを一面的に言うことはないと思います。各自治体の実情を、文科省も聞きながらやっていきますというお話でした。ですから、今度のこの陳情につきましては、予算の今執行中でもありますし、先送りして、志村小・志四中の今の雨漏りを含めた改修を早くやる。私の思いとしては、志村小は志村小、志四中は志四中で建て替えたほうが100億円もかからずに済むでしょうという思いもあります。そういう思いもありますが、とりあえず今は、これは現在進行中ですので、継続審査というふうにさせていただきたいと思います。
○委員長
以上で意見を終了いたします。
陳情第60号 志村小・志村四中
小中一貫型学校建設工事の延期を求める陳情につきましては、なお審査を継続すべきとの発言と、表決を行うべきとの意見がありますので、最初に、継続審査についてお諮りいたします。
陳情第60号を継続審査とすることに賛成の方は挙手願います。
可否同数(4-4)
○委員長
可否同数と認めます。
したがいまして、委員会条例第14条第1項の規定により、委員長裁決を行います。
陳情第60号を継続審査とすることは否決します。
この際、継続審査を主張された方で、特にご意見があれば伺います。
◆おなだか勝
まずは継続が否決されたこと、非常に残念に思います。昨今ずっと見ていますと、可否同数でも採択・不採択の可否同数であれば、これは委員長が積極的に採択・不採択を主張していただくのはやぶさかではない。ところが、継続審査と採択・不採択の可否同数の場合に、継続審査がずっと否決をされているということは、非常に委員会としてはよろしくないんじゃないかなというふうに私は思っておりました。特に、新年度始まって、新しいメンバーで構成されている
文教児童委員会の中で、新しく出てきた陳情につきまして、1発目から、継続を否決するということは、私はなじまないというふうに思っております。しかしながら、継続を否決されてしまいましたので、どちらかを選択しなきゃいけないわけでありますが、昨年1年間を見ておりましても、議論は
文教児童委員会の中でも、あるいは説明会の中でも、尽くされたとは言い難いわけでありますけれども、その中で、ある一定の方向性は出てきて、新年度予算は可決成立をして、これから入札、開札となっていく。そして、第3回定例会の中では議案として提出をされていく。ですので、8月の閉会中までは委員会審議をやってもいいのかなって思っていたんですけれども、なかなかそうもいかないということであります。残念ではありますけれども、新年度予算に賛成をしている会派としましては、この陳情は不採択とさせていただきます。
◆小林おとみ
採択を主張します。そもそも、予算に組まれたといいますが、予算に組まれているのは、今年の基本設計の最後の部分の予算と本年度の工事分、本年度始まるであろう11月以降あるいは年を明けてからの3か月ぐらいのお金だけが組まれているだけのことでございまして、その先のことについてはまだ予算としては組まれておりません。ですから、予算執行上はまだまだスタート時点ということですから、見直すことはいつでもできる予算になっていると考えます。そして、やるべきことはほかに教育ではいっぱいあるだろうと、先生の不足もある。それから、学校の改築、その他の学校の施設改修が後回しになっている部分もあるんではないか。いろいろな教育課題が山積みになっている中で、年度途中で補正予算を組んででもやらなきゃならない仕事はほかに山積みしているでしょうということだって、当然私は理解できます。そういう意味でも、この陳情は採択をされるべきであろうと、見直されるべきであろうと。計画そのものに近隣からも、あるいは教育関係者からも大きな反対の声が上がっていて、見直してもらいたいという声が上がっていて、それを地元の人たちの意見書が上がったものですからといって推し進めてきたけれども、意見書を出した方々の中にだって、こんなふうな計画を進めるつもりで賛成したわけじゃないという声が地元の町会からも上がってくるというような中で、推し進められているわけですから、これは区としては、後々必ず禍根を残す。1,000名からの大きな大規模学校を初めから造ってしまっていいのかということです。そういう点でも、私はこの計画は見直されるべきだというふうに考えますので、本陳情については、採択を主張いたします。
○委員長
次に、お諮りいたします。
陳情第60号を採択することに賛成の方は挙手願います。
賛成少数(2-6)
○委員長
賛成少数と認めます。
よって、陳情第60号は不採択とすべきものと決定いたしました。
◆小林おとみ
少数意見を留保します。
◆小柳しげる
少数意見を留保します。
○委員長
少数意見を認めます。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、議案審査を行います。
初めに、議案第45号 東京都板橋区
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を議題といたします。
本件について理事者より説明願います。
◎
保育運営課長
それでは議案第45号 東京都板橋区
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例でございます。議案書は9ページ、議案説明資料は5ページ、新旧対照表は25ページに記載がございます。説明は議案説明資料にて行いますので、議案説明資料の5ページをご覧ください。項番1、改正理由でございます。
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準という厚生労働省の省令が改正されたため、これに準拠して定める条例を改めるものでございます。項番2、改正概要でございます。改正の対象となるのは、小規模保育所と事業所内保育事業所となります。いずれも原則2歳までの子どもを保育する施設でございますが、例外的に3歳以上も保育できることとなっております。例外措置である3歳児及び4歳児以上について、記載のとおり改正を行うものでございます。現時点において、例外的にこの3歳以上の保育を行うという事例は、板橋区内ではありませんが、将来的な可能性がゼロではないため、改正をしておくものでございます。項番3、施行期日については公布の日とし、当分の間は経過措置を設けるものでございます。議案第45号について、説明は以上でございます。
○委員長
本件に対する理事者への質疑並びに
委員間討論のある方は挙手願います。
◆川口雅敏
まず、区内で設置並びに運営されている施設の数について、ここ数年間の推移などの増減をお尋ねいたします。
◎
保育運営課長
まず、小規模保育所でございますけれども、令和元年度が45か所ございました。それが令和2年度に同じく45か所、令和3年度に43か所、4年度が42か所、5年度が41か所、6年度が39か所でございます。続きまして、事業所内保育事業所でございますけれども、こちらは令和元年度から6年度まで増減はなく6か所でございました。
◆川口雅敏
その施設の中で、保育士等の配置基準の変更による影響を受ける施設の数はありますか。
◎
保育運営課長
現時点ではないものと考えております。
◆川口雅敏
条例の配置基準の変更を行った施設に対しては、どのような財源が追加されるのか、その辺はいかがでしょうか。
◎
保育サービス課長
小規模保育施設や事業所内保育事業などの公定価格上の財源措置はございません。
◆小柳しげる
こちらのほう、今回この対象になっているのが小規模保育園と事業所内保育事業ということですが、それ以外の保育園、保育事業に関してはどういう扱いになっていますか。
◎
保育運営課長
この条例の対象自体が
家庭的保育事業等というふうになっておりますので、ほかには家庭福祉員、それからいわゆるベビールームと言われる小規模保育事業C型、居宅訪問型保育事業というものがございます。ただ、今回の対象は条例の改正自体が3歳児が20人ですとか、4歳以上が30人というふうに、人数がある程度決められているところでございます。先ほど申し上げました家庭福祉員につきましては、条例上利用定員が5人以下、小規模保育事業所のC型につきましては、定員が6人以上10人以下、居宅訪問型保育事業については、乳幼児1人につき保育できる人が1人ということで、人数の関係から今回は対象とならないというものでございます。
◆小柳しげる
そうすると、例えば、配置基準が変わったのはほかの保育園とかもあるかと思いますけども、例えば認可保育園とかああいうところは、どういうところで決まるんですか。
◎
保育運営課長
認可保育園につきましては、別に規則のほうを定めておりまして、条例から委任を受けた規則のほうで既に改正をしております。
◆小柳しげる
そうすると、議会のほうでそのことについては、説明、報告なり何なりがあったということでよろしいですね。
◎
保育運営課長
規則自体が区長に委任といいますか、区長の専権事項ということで法律上も決められておりますので、特段報告というのは、今のところでは行ってはいない状況でございます。
◆岩永きりん
議案説明資料の3番の施行期日のところに関して、お伺いいたします。経過措置に当分の間という表現がありますがこれは具体的な期間は定まっていないのでしょうか。
◎
保育運営課長
当分の間といったときに、例えば3年なのか5年なのかということは具体的には決まっておりませんで、こういった状況ができるようになったときというふうにご理解いただければと思います。
◆岩永きりん
現状、本区では今回の条例改正の対象となる施設はないということですが、将来的に、本条例の対象となる事業所が発生する場合は、最初から、これは新しい基準が適用されるということでよろしいでしょうか。
◎
保育運営課長
新しくやる場合には、この条例が適用されるということになりますので、あくまでこの当分の間というのは、施行してから人を集めるまでの期間が十分に取れない、そのための経過措置ということでございますので、基本的には、新しくやる場合には新しい条例にのっとって対応していただくということになります。
◆岩永きりん
新しくできるときは本条例にのっとってということで理解をいたしました。続いて、保育士さんの配置基準に関連してご確認をさせていただきたいんですけれども、保育士不足は全国的な社会問題となっているかと思いますが、区内の状況について簡単に教えていただけますでしょうか。
◎
保育運営課長
公立の例でありますけれども、今のところ、採用に対して十分な数の応募をいただいているというところでございます。
◆岩永きりん
十分な応募があるということで、倍率とかが分かれば、教えていただくことは可能でしょうか。
◎
保育運営課長
ちょっと今手元になくて、人事課の所管でもございますので、申し訳ありません。ちょっと私からは何とも言えないところでございます。
◆小林おとみ
すみません、確認だけですが、当分の間の1行、2行ですけれども、対象になる事業がないのに、わざわざこの2行を入れる意味は何なんでしょうか。
◎
保育運営課長
これはもともと国の省令のほうから来ているものでございまして、こういったものが来る場合は、対象があるないにかかわらず、基本的にはそれにのっとった改正をしておくということから、このような記載を入れたものでございます。
○委員長
以上で、質疑並びに
委員間討論を終了し、意見を求めます。
意見のある方は挙手願います。
◆一島ひろし
本議案は、国の基準改正に伴う必要な条例改正だと認めております。そのため、賛意を表します。
◆わたなべ一美
本件に関しましては、必要な条例改正と考えますので、賛意を表します。
◆岩永きりん
議案第45号につきまして、我々としても賛意を表したいと思います。現状、本区内に対象となる事業所はないものの、今後に備えての規定整備ということで必要な条例改正であると考えます。
◆小柳しげる
共産党としても賛成を表します。対象となる事業所が区内にはないということでもありますが、後に、法律改正を伴う条例改正があった場合の整合性を確保するための必要な改正と考えまして、共産党としては賛意を表します。
○委員長
以上で意見を終了いたします。
これより表決を行います。
議案第45号 東京都板橋区
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認めます。
よって、議案第45号は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、議案第46号 東京都板橋区特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を議題といたします。
本件について理事者より説明願います。
◎
保育運営課長
議案第46号 東京都板橋区特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例でございます。議案書は11ページ、議案説明資料は7ページ、新旧対照表は29ページに記載がございます。説明は議案説明資料にて行いますので、議案説明資料の7ページをご覧ください。資料に記載はございませんが、条例の名称にある特定教育・保育施設とは、幼稚園、保育園、認定こども園を指しております。また、
特定地域型保育事業とは、小規模保育や家庭的保育などを指しております。項番1、改正理由でございます。特定教育・保育施設などに関連する内閣府による基準が改正されたため、準拠して定めている本条例についても改正するものでございます。項番2、改正概要でございます。(1)施設の重要事項は、書面で掲示することが義務づけられておりましたが、インターネット上でも閲覧できるようにすることを義務づけるものでございます。(2)電磁的記録媒体の表現を適正化いたします。現条例では、磁気ディスクやCD-ROMといった個別具体的な表記となっているため、電磁的記録媒体に統一するものでございます。(3)は、その他国の基準との整合を図るため、所要の規定整備を行うものでございます。項番3、施行期日でございます。項番2の(2)と(3)は公布の日といたします。項番2の(1)インターネット上での閲覧義務は、一定の準備期間を取り、令和7年4月1日といたします。議案第46号について、説明は以上です。
○委員長
本件に対する理事者への質疑並びに
委員間討論のある方は挙手願います。
◆川口雅敏
何点かお尋ねします。説明資料の7ページの改正概要の中に、ここで示されている施設の重要事項とは具体的にどのようなことを指すのか、その辺はいかがでしょうか。
◎
保育運営課長
こちらは、利用者が施設を選択するに際して、資すると思われるものということでございまして、例えば施設の住所ですとか、電話番号のような基本的な情報から教育・保育の内容に関する事項、例えば、園舎ですとか園庭の面積、従業者に関する事項として、資格や免許の状況など、おおむね8項目程度について重要事項として定めているものでございます。
◆川口雅敏
議案書の12ページの第53条の電磁的記録媒体の文言改正について、施行後のメリットについて、もう一度説明願います。
◎
保育運営課長
現在は個別具体的な書き方になっておりまして、これが、今後の特定の記録媒体とすることが、何がしかのオンライン化の支障になるということが考えられます。今般の改正を入れることによりまして、新たな情報通信技術の導入ですとか、活用に円滑に対応することが期待されるということが意義であると考えております。
◆わたなべ一美
今の重要事項の中で大体8項目ぐらいというふうにご答弁がございましたけれども、今のこの施設の中で8項目が進められている施設はどれぐらいありますでしょうか。
◎
保育運営課長
この8項目というのが、国のほうから載せてくださいということで来ているんですけれども、その個別の園のホームページだけではなくて、国のほうで進めております子ども・子育て支援情報公表システムというサービスがございます。そういったプラットフォームのほうに載せる項目ということで決まっておるんですけれども、見たところ、ほとんどのこういった施設のところでは掲載されているものというふうに、今は認識しているところでございます。
◆わたなべ一美
大体の施設で公表されているという中で、この改正の日にちが令和7年というふうになっている時期のずれというのは、どのような要因がありますでしょうか。
◎
保育運営課長
先ほど、ざっと見た限りというふうに申し上げましたけれども、載っている項目がこれが正確なのかどうか。実は、つくったときには載せていたんだけれども、それの更新がなされていないということも、一定考えられるところでございます。そういったところ、不正確な情報のまま、利用者の方にご迷惑をおかけするということがないように、一定の期間を設けて再度周知を行った上で、正確な情報を確実に掲載するという意味から、施行期日を設けたという趣旨でございます。
◆岩永きりん
こちらの条例の対象となる施設は、区内にどの施設が幾つ、全部で何施設あるのでしょうか。
◎
保育サービス課長
私立園に関しましては、私立認可園が105か所、小規模保育施設が39か所、事業所内保育施設が6か所でございます。
◎学務課長
幼稚園につきましては、子ども・子育て支援制度で移行している園ということで、11園が対象でございます。
◎
保育運営課長
まず、公立保育園で37か所、認定こども園が3か所、家庭福祉員等の施設について、家庭福祉員が26人、それから、ベビールームが2か所でございます。
◆岩永きりん
ちょっと足し合わせると何園になるか、計算能力は追いつきませんけれども、この対象となる施設が今それぞれおっしゃっていただいた分あるということですが、これらの各事業所への周知は、どのように行っていくのでしょうか。
◎
保育運営課長
これにつきましては、条例をもし可決をしていただく、成立をされたという暁には、その後、園長会、私立保育園長会ですとか、関係の団体さんのほうに周知を行っていきたいと考えております。
◎学務課長
幼稚園につきましても、私立幼稚園長会等がございますので、そういった機会を通じて、周知を図っていく予定でございます。
○委員長
間もなく12時となりますが、本議題が終了するまで、委員会を継続いたしたいと存じますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
異議がないものと認め、さよう決定いたします。
◆岩永きりん
園長会等で周知をされるということですけれども、それに関連をいたしまして、ネット上で重要事項の掲示を行うということですが、これは、事業者さん側には具体的にどういった作業が発生するものなのでしょうか。
◎
保育運営課長
先ほど申し上げました子ども・子育て支援のサービス、そういったところに、入力ができるようなIDが振られておりますので、事業者さんごとに項目について確認の上、必要な項目で、もし抜けている項目があれば、入力をしていただくという作業が発生いたします。
◆岩永きりん
しっかりご周知をいただいた上で、各園の皆様に情報を掲示していただければと思います。最後、掲示内容の更新頻度については、令和7年4月1日以降はどのようになりますでしょうか。
◎
保育運営課長
更新のタイミングが、東京都の法律は公表したりですとか、ちょっといろいろな関係のものが関わっているというところがございます。数か月に1度の頻度なんていう話も聞こえてくるところがありますので、そのあたりは確認の上、きちんと対応していきたいと考えております。
◆小柳しげる
改正概要の(3)による所定の規定整備ということなんですが、これは見るところ、第35条にあった同号に掲げる以降の3行等を36条の3に移動したということなんでしょうか。
◎
保育運営課長
この第35条と第36条、所要の規定整備に相当する部分のご質問でございます。実は、国のほうで省令を改正するに当たりまして、通常、国のほうもパブリックコメントを募集するということがあるんですけれども、この部分につきましては、特段パブリックコメントなどにも触れていなくて、規定の整備にとどまるものというふうに我々としては考えているところでございます。ただ、念のため、この第35条と第36条について、ここは読替えの条文なんですけれども、読み替えられた条文を見てみると。第35条についてはこの部分を削除しても、条文の簡素化を図ることができて、読みやすくなっていると。第36条については、読替え規定を加えることで、この引用条文を明確化できるということが分かりました。いずれにしても、改正に実質的な意味はなくて、区民の方に影響があるというものではないと考えているところでございます。
◆小柳しげる
そうすると、ここの一部の文章が移ったことによって、影響はそれほどないということでよろしいですか。
◎
保育運営課長
条文が明確になったということでありまして、特段の影響はないと考えております。
◆一島ひろし
条例改正の施行期日について伺います。ちょっと重複しちゃうかもしれませんが、申し訳ありません。ほかの自治体では、この4月1日から施行しているところもあるということなんですけれども、板橋区が来年4月1日ということなんですが、そのようになった経緯というか、理由などがあれば教えてください。
◎
保育運営課長
確かに、委員おっしゃるとおり令和6年4月1日にしている自治体もございました。他区の状況を聞き取りしたところ、先ほど申し上げましたプラットフォームといいますか、そちらのほうに情報が載っているので問題がないというふうに考えたというところでございました。我々といたしましては、そういった考えでもいいんですけれども、その内容が正確なのかどうかですとか、きちんと埋められていない項目がないのかということを再度確認するということが必要であると考えましたので、令和7年4月1日まで延ばしたというところでございます。
◆しば佳代子
私も、公布の日が気になりました。4月1日までいかなくても、例えば、来年4月1日から入園できるような募集要項には、間に合わせられないのかなというふうに感じたんですけれども、そちらについてはどのようにお考えでしょうか。
◎
保育運営課長
もちろん、申込みのときまでに間に合わせていただく、速やかに更新をしていただくということは、こちらのほうでもお願いしていきたいと考えているところでございます。4月1日という期間を設けましたのが、実はこの現在の条例項目である書面上の義務というものが、指導検査上の検査項目となっております。そうしたことが、条例上インターネット上でもということになりますと、これも指導検査の項目ということになりますので、義務に対する準備をするまでに一定の期間が必要ということで、こういったことでも施行期日を延ばしたというところでございます。
◆しば佳代子
私も、先ほどの他区の状況をお聞きしたかったんですけれども、他区ではできているということになりますので、板橋区はちょっと遅れちゃっているのかなというふうにも考えますので、そちらは考慮いただければと思います。
○委員長
以上で、質疑並びに
委員間討論を終了し、意見を求めます。
意見のある方は挙手願います。
◆一島ひろし
本議案は、国の基準改正に伴う必要な条例改正だと認めますので、賛意を表します。
◆わたなべ一美
議案第46号に関しまして、重要事項の周知方法としまして、インターネットで一定基準を定めることで、明確化すると考えます。その上からも本件の条例改正に関しまして、賛意を表します。
◆岩永きりん
議案第46号につきまして、我々といたしましても賛意を表します。本件は、内閣府令の改正に伴い必要な条例改正かと思いますし、重要事項のインターネット掲示の義務づけによって、正確性の担保や利用者の利便性向上にも寄与すると考えます。それから、磁気ディスク、CD-ROMなど古くなった文言を適正化するということに関しては、国のほうの改正が遅かったのではないかなと疑問はありますが、本区においての条例の改正自体は問題ないというふうに考えます。
◆小柳しげる
議案第46号に関しましては、日本共産党としても賛成を表します。施設の重要事項の書面提示に加え、インターネットを利用しての公衆への閲覧は既に行っている施設がほとんどだと考えられますが、条文に明記することが必要と考えます。また、電磁的記録媒体という文言も、実態に即したものにすることも必要だと思います。そして、所定の規定整備ということに関しましても、条文が明確になったということで、それ以上に懸念される点は少ないと考えまして、賛意を表します。
○委員長
以上で意見を終了いたします。
これより表決を行います。
議案第46号 東京都板橋区特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認めます。
よって、議案第46号は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
委員会の途中でありますが、議事運営の都合上、暫時休憩いたします。
なお、再開は午後1時10分といたします。
休憩時刻 午後零時10分
再開時刻 午後1時06分
○委員長
休憩前に引き続き
文教児童委員会を再開いたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
報告事項に入ります。理事者の皆様におかれましては、報告事項の背景、意図、狙いなど、ポイントを絞って簡潔にご説明くださいますようお願い申し上げます。
それでは初めに、「子ども・
子育て支援事業計画(第3期)」等の策定方針についてを議題といたします。
本件について、理事者より簡潔に説明願います。
◎
子ども政策課長
資料番号1番の「子ども・
子育て支援事業計画(第3期)」等の策定方針についてという、横にして見ていただくような資料でございます。左側、項番の1、策定の趣旨でございます。子ども・
子育て支援事業計画でございますが、最初につくったのは今から10年前、平成26年度、当時は保育所の待機児が全国的に問題になっていたこともありまして、その解消も含め、子ども・子育て支援法に基づきまして、5年を1期として、自治体に策定が義務づけられた計画でございます。現在の第2期事業計画の期間が今年度をもって終わりますので、来年度からの第3期事業計画の策定に着手するというものでございます。2つ目の丸をご覧ください。社会的養育推進計画という新しい計画でございますけれども、こちらも同じく、国から都道府県に対して策定が求められているものでございますが、板橋区は、令和4年に児童相談所設置市になりましたので、今回から板橋区も東京都の計画と整合を図りながら策定していく必要があるというもので、今回一緒に併せて策定するものでございます。
項番の2、計画の位置づけと期間でございます。(2)をご覧ください。計画期間ですが、法定で令和7年度からの5年計画ということでございますが、上位計画に当たります区の総合計画、基本計画、それから子ども政策の分野の基本計画であります応援宣言、これとちょっと計画期間が1年ずれてございますが、法定期間でございますので、やむを得ずこちらを先に策定することになりますので、来年度、またこの上位計画を策定していく中で、必要があれば見直すことになろうかなと思っているところでございます。
項番の3と4につきましては、それぞれ計画に盛り込む内容につきまして、記載のとおり、国からも示されているものでございます。本日のご報告は策定方針でございますので、そこに記載のある事業内容の説明は省略いたしますけれども、これから検討を開始して、素案ができた段階で具体的な取組などをご報告させていただいて、そのときにご意見等を併せていただければと思ってございます。
項番の5(1)検討の視点・主要課題でございます。先ほどの項番の3、4、盛り込む内容については、国から示されているわけですけれども、それらを検討するに当たっての基本的な考え方、視点として5つ記載をしてございます。
1つ目の丸でございます。人口の見込みの考え方でございます。コロナ禍以降、出生数・就学前人口が大きく減少傾向にございます。ちなみに、口頭で申し訳ございませんが、住民基本台帳上の出生数でございますけれども、平成28年度が4,810人であったものが、令和4年度で3,605人に減っております。令和5年度はまだ数字が確定してございませんけれども、令和6年4月1日現在のゼロ歳人口が3,249人というような状況でございます。また、就学前人口につきましては、平成28年度が2万6,000人余の人数でございました。これが令和6年度は2万1,000人ということで、5,000人ほど減っている状況でございます。この過去5年間、ほとんどがコロナ禍の時期でございます。コロナの影響を受けていると考えられますので、この人口減少のトレンドを、単純にそのままこれから先5年引っ張るのか、そうではなくて、進展するまちづくりや、重点戦略のバージョンアップなどに取り組んでいるこの区の政策の効果などを踏まえて、人口の見通しというものを改めて分析をし、需要と供給の必要量というものを検討してまいりたいというふうに考えてございます。
2つ目の丸は、国、東京都の動きですけれども、国は、少子化トレンドの判定に向けた戦略プランを打ち出してございます。東京都のアクションプランの動きなども含めて、連携した方向性を検討していく必要があると考えてございます。
3つ目の丸でございますが、待機児童ゼロを達成した一方で、欠員の問題が生じていたり、あるいは国は、令和8年度から導入すると言ってございますが、こども誰でも通園制度について、まだ詳細は明らかになっておりませんけれども、区として対応を調整していく必要があると考えてございます。
4つ目の丸でございます。こども家庭センター機能につきまして、今年第1回定例会でご報告はしてございますが、4月からスタートいたしておりまして、来年度になりますと、次の基本計画、いたばし子ども未来応援宣言の策定に着手してまいりますので、それらを見据えて、切れ目のない子育て支援のさらなる充実を検討していきたいという考え方でございます。
最後の丸でございます。同時に策定をいたします社会的養育推進計画につきましては、区として初めて策定することになりますけれども、専門的かつ広範な見地から検討する必要がございますので、児童福祉審議会というのを区は設置してございますが、そこへ諮問をし、答申をいただいて、計画に盛り込んでいくという考え方でございます。
最後、(2)体制・
スケジュールのところをご覧ください。6月のところに、児童福祉審議会の検討部会設置となっておりますが、
スケジュール調整の結果、7月1日ということになりました。10月に素案、それから1月に社会的養育推進計画部分の答申をいただきまして、最終的な原案を策定していく
スケジュールでございます。素案、原案の段階で、区議会にもご報告させていただく予定でございます。なお、8月のところでございますが、今回、この計画そのものについてということではございませんが、直接子どもの意見を聞く機会、ワークショップを試行したいと考えてございます。令和4年に成立しましたこども基本法において、子ども施策の策定等に当たっては、子どもの意見の反映に係る措置を講ずるという義務づけが自治体にされております。子どもの意見を反映させる仕組みづくりが必要であることから、今回試行し、今後の仕組みづくりに生かしていきたいと考えてございます。今日は策定方針ということでございまして、盛り込む基本的内容は、国から示された手引、それから要領に沿ってつくっていくことになりますので、先ほど申し上げました5番の検討の視点や体制・
スケジュールなどを中心にご説明をさせていただきました。
○委員長
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆川口雅敏
まず、この資料の裏面の5番、検討の視点・体制・
スケジュールのところの(2)番、体制・
スケジュールについて、ここに8月に子どもの意見を聞く機会を試行とありますけれども、どこかの場所に子どもを集めて意見聴取をするのかどうか、これは区はどのように考えているんでしょうか。
◎
子ども政策課長
委員おっしゃられたように、区役所本庁舎のほうにお越しいただいて、大体小学校高学年から高校生ぐらいまでの方、20人程度を公募させていただきたいなと思ってございまして、ご参加いただければ、そこでワークショップを開催したいというふうに考えてございます。
◆川口雅敏
子どもは、周りの大人の意見に沿った意見を述べる、そのような傾向があると聞いておりますけれども、子どもの率直な意見を引き出す工夫として、区はどのような考えを持っているのか、その辺はいかがでしょうかね。
◎
子ども政策課長
委員おっしゃるように、子どもが意見を表明するというか、出すというのは非常に難しいところがあって、そこを区があまりミスリードしないほうがいいかなというふうに思ってございまして、できれば簡単なテーマだけは決めて、
子どもたちの間で自由に意見を交わし合って、発表して、区へ提案するような形のワークショップができればいいなと思ってございます。
◆川口雅敏
最後に、同じ資料の参考、ニーズ調査結果の主な内容という中で、下から3番目の丸、平日の定期的な教育・保育事業の利用状況と希望というところについてちょっとお尋ねしますけれども、この1位の認可保育所は、利用率と利用希望者がほぼ同じ数値となっておりますけれども、2位の私立幼稚園は、利用率が28.2%、利用希望が40.4%で、乖離が生じていると思うんですけれども、この点について区はどのように考えていますか。
◎
子ども政策課長
平日の定期的な教育・保育事業の利用状況と希望については、現在利用している、していないにかかわらず、皆さんにお答えをいただいておりまして、私立幼稚園、預かり保育について、潜在的な需要は一定程度高いのではないかなと、この結果から推測しているところでございます。
◆わたなべ一美
5番目のところに、今、先ほど出生数等の人数を教えていただきましたけれども、この平成28年から令和4年、かなりの減少が見られるというふうに思いました。この中で、人口の見通しを改めて分析しというふうにありますが、今現在、この人口の分析に関してどのような方策が考えられるか、分かりましたら教えていただきたいと思います。
◎
子ども政策課長
委員おっしゃられたとおり、通常といいますか、5年ぐらいのスパンの人口の見通しというものは、一般的には変化率法と呼ばれる、要は過去の人口の推移の変化率を基に推測をするというのが一般的ではあろうと思います。しかしながら、その方法でやってしまいますと、この現象がずっと続くような推計になってしまいますので、これをどうしたらいいんだろうかということで考えなきゃいけないところです。今、国から示されている手引によりますと、基本的にはこの変化率法でやるんだけれども、地方自治体の実情においてやっていいよというような手引になってございます。区のほうは、この子どもの推計だけではなくて、全体の人口推計、人口ビジョンというものの見直しを今年度やる予定でございますので、それと整合を図りながら、どういう見通しを立てるのがいいのか、例えばですけれども、この5年間だけではなくて、もう少し幅広く、例えば過去10年であるとか、そういった見方をするであるとか、一定の5年だけにとらわれない推計の仕方という方法があるのかなと、現時点では考えるところでございます。
◆わたなべ一美
もう一点は、先ほど川口委員からもありました、この2番目の8月の子どもの意見を聞く機会を試行というふうにありますが、子どもの意見の聴取の機会というのは、政策への反映に、つながっていけば、本当に理想的だなというふうに思って、非常にいいと考えています。今、対象の年齢のお話もありましたけれども、例えば規模的には何名ぐらいで、このワークショップをやるような感じのイメージなんでしょうか。
◎
子ども政策課長
今現在、先ほど少しお話ししました小学校の高学年から高校生ぐらいまでで、20名程度集まっていただけると理想的かなと思っていまして、そうしますと、4人から5人でグループが4つ、5つできるような状況になります。大人と違いまして、当たり前かもしれませんけれども、子どもの場合、学年が1個違うだけでも、なかなかご意見を言いづらいとか、いろいろ配慮しなきゃいけないところがあるかなと思ってございまして、そういったところを踏まえたグルーピングといいますか、理想的には、それぞれの年齢層が近い方が、同じぐらいずつ手が挙がるといいんでしょうけれども、できるだけ、公募の状況を見て、バランスを考えてまいりたいなと思ってございます。
◆わたなべ一美
様々検討されているかと思うんですけれども、例えばこのメンバーの中に、日本語教室に通われている生徒さんとかという方も参加をされるというようなことも、今後検討されますでしょうか。
◎
子ども政策課長
今回、8月にちょっと試行で、もうあと2か月ほどなんですけれども、一般的に公募する予定で、準備をしてございます。今、委員おっしゃられたように、日本語教室に通われているようなお子さんがもしいらっしゃった場合というのも、想定はしなきゃいけないのかなというふうに思いますけれども、まだ具体的なちょっと対策がこうということまでは言えませんので、引き続きそういった課題というのはあろうかなと思いますが、そういった子も含めて、子どもの声を広く聞くにはどうしたらいいかという仕組みづくりを、よく検討してまいりたいと思ってございます。
◆岩永きりん
まず、子ども・
子育て支援事業計画につきまして、区の基本計画やいたばし子ども未来応援宣言2025と1年ずれているということですが、こちらは統一することはできないのでしょうか。
◎
子ども政策課長
統一できるのが一番望ましいとは思っているところでございますが、まずこちらの計画が、法律で期間が決まっているので、こちらはもう法律が改正されない限り変えられないということであります。したがいまして、一致させるとしたら、区の総合計画のほうの年次を合わせるかということになるんですけれども、区の総合計画も、10年を一つのスパンとして、サイクルでやってきている中で、今なかなか1年ずらしてというのは難しいのかなというふうに思いますが、そのずれている部分を修正したり追加したりしながら、整合を取ってまいりたいと思っているところでございます。
◆岩永きりん
法律による指定ということと、区の計画も長期スパンで動いているものなので、動かすのが難しいということで、理解をいたしました。今回から、先ほどご説明もいただきましたとおり東京都の社会的養育推進計画との整合性を図る必要があるということなんですけれども、この整合性を図るために、具体的にどのような作業を所管のほうでされることになるのか教えていただけますでしょうか。例えば、東京都の担当課と話をして、確認しながら進めていくみたいな感じなんでしょうか。
◎
子ども政策課長
社会的養育推進計画も事業計画も両方とも、私ども子ども政策課が策定をしてまいります。東京都のほうは、あくまでも東京都の動きを参考にしながら、区が児童福祉審議会の答申、諮問を踏まえて策定していくものであります。したがいまして、特に子ども・
子育て支援事業計画のほうでも、地域の支える家庭の支援というところで、社会的養育に係る部分と、非常に関連性が深いところがございますので、私どもで策定いたしますので、その辺の整合がうまく取れて策定できるものと考えてございます。
◆岩永きりん
今回は、子ども・
子育て支援事業計画第3期の策定方針ということですが、今実行中の第2期の計画に関して、これの振り返りみたいなものは行われる予定はありますでしょうか。
◎
子ども政策課長
当然、これから第2期の計画の総括といいますか、評価といいますか、それを調査して、振り返って、次の計画に生かしていくという作業を、今ちょうどやっているところであります。令和4年度までを振り返りますと、今の時点で言える話としては、待機児童ゼロをこの期間に達成をいたしました。令和4年に達成をして、今も継続ができております。また、この間に子ども家庭総合支援センターが開設をいたしまして、切れ目のない子育て支援、一定の強化という部分では、成果を上げられているのかなというふうにも思ってございまして、今の所管としては、おおむね順調に進捗しているのではないかなと思っているところであります。しかしながら、一方で、コロナ禍を経まして、先ほど申し上げました出生数であるとか、就学前人口の減少等々、また保育所の欠員など、新たな課題にも直面しておりますので、今回の改定に当たって、総括をして対策を検討していく必要があると認識しているところでございます。
◆岩永きりん
総括をしっかり行っていただいて、それを基に対策をいただくということで、よろしくお願いいたします。続いて、参考資料として頂いた子ども・子育て支援に関するニーズ調査について、何点かお伺いをできればと思います。参考資料として、このニーズ調査の結果を頂いていますが、この調査の結果、区民の方から多く声が上がっているとか、区としては、これは今後力を入れて、事業計画にも組み込んで取り組む必要があるというように認識をされたことがあれば教えてください。
◎
子ども政策課長
このニーズ調査の結果ですけれども、非常に多岐にわたって質問してございますが、基本的には、先ほど言いました国のほうから示されている手引に沿った形の調査でございまして、この回答結果を、いわゆる保育・教育の必要な需要量の算定見込みに活用していくというのが、基本的なところになろうかなと思ってございます。その中でも、少し主なといいますか、大きなところ、区のところで申し上げますと、子育てを主に行っている人、父母ともに上昇して、主に母親と答えている人が減って、父親の育児参加が進んでいる意識というものが少し見られるかなというところであったり、全体的な傾向として、フルタイムであったり、フルタイムパートさんの割合が多くなって、専業主婦の割合が、今回は減少しているようなところもあったりします。一方で、少し大ざっぱな感覚ですけれども、家庭での保育というか、子育てを望むような声も多かったりというようなところがありまして、先ほどの川口委員のご質問にあった一方で、幼稚園の潜在的な需要も見られたりということもありますので、そういった結果を、多面的にちょっとよく分析をして、今回の計画の需要量の見込みに反映させていくというような活用の考え方でございます。
◆岩永きりん
前回の調査結果から、変わった部分とか、あと特徴的な部分についても教えていただき、よく理解ができました。調査結果の報告書を開いた1ページのところに、アンケートの有効回収率の記載があるかと思います。この回収率、例えば就学前児童の保護者に関しては36.6%ということなんですけれども、これらの有効回収率に関しては、区としてどのように評価していますでしょうか。例えば、送付の際に、有効回収率の目標とする数値とかはあったのでしょうか。
◎
子ども政策課長
評価の回収率ですけれども、一般的な、いわゆる郵送法と呼ばれる、要は対面でアンケート調査をしないというものになります。インターネットでの回答にはなりますけれども、平均的な回収率というのが、40%以上いくといいのかなと思ってございますけれども、実際には、大体30%前後が多いのかなということを考えると、板橋区の結果としては、比較的、平均的な感じなのかなと思ってございます。この回収結果に基づくもので大事なのが、標本誤差という統計学上の考え方があります。標本誤差について、いずれも就学前児童、小学生の児童保護者、また小学生本人、3パターンの聞き方をしてございますけども、いずれも大体誤差が5%の範囲内ぐらいで収まっていますので、統計学上95%の信頼度で信頼できる統計結果だなというふうに、区としては評価しているところでございます。
◆岩永きりん
95%の信頼度が担保されているということで安心をいたしました。アンケート結果について、最後に絞ってご質問させていただきたいと思いますが、12ページの上部、12番の部分、就学前児童の保護者について、子育てについて、楽しいと感じることとつらいと感じることが同じぐらいと答えた方、それから、つらいと感じることのほうが多いと答えた方の合計が38.1%で、5年前の同様の調査よりも増えているかと思います。また、その右側の部分で、子どもを虐待しているのではないかと思ったことがあると答えた方が21.8%、こちらも5年前より増えているかと思います。これらについては、現状どのようにお考えでしょうか。
◎
子ども政策課長
ご質問があったのが、12ページの最初の部分、子育て全般についての問いのところかというふうに思います。今、委員がおっしゃられたとおり、楽しいと感じる、もしくは同じくらいだという方が、若干ですけれども、いずれにしても、虐待したことがあるんじゃないかという方も含めて、少し増えているというところはあろうかなと思います。実は、この今お配りしている資料は、いわゆる概要みたいなものでして、お配りはしていませんけども、実際の報告書自体は、250ページを超えるものがありまして、それはちょっとお配りすると量が多いので、実際には、今もうホームページ上で公開はしてございます。そちらを見ていただくと、そう答えた方が、例えばひとり親の方がどれぐらいいるのかとか、そういったことで分析ができるようになってございます。詳細な分析はこれからでございますけれども、この辺についても、区として分析をして、対策を講じていかなきゃならないと思ってございます。
◆岩永きりん
このあたりの結果は、大変憂慮すべき部分ではないかなと思いましたので、ぜひ詳細な分析を行っていただいて、対策をご検討いただければと思います。
◆小柳しげる
私からも、まずこの参考のニーズ調査から伺います。先ほどもありましたが、19ページの小学生のアンケートなんですが、ここに出ているのは3問だけになっています。本来ならば、もっとたくさんいろんな質問があったということでいいんでしょうか。今、この小学生本人アンケートで、あなたのふだんの生活、2つ目が放課後・休日の過ごし方、3つ目が不安や悩みについてという3つの質問がありますが、この3問だけということでいいんでしょうか。あるいは、ほかにいろんな質問があって、そのうちピックアップされたものということでしょうか。
◎
子ども政策課長
先ほど申し上げましたとおり、ピックアップして、ちょっと概要ですので、主なものということで、3問だけ載せさせていただいていますが、小学生本人に聞いた問いとしては、全部で27問ございました。これ以外にも、例えば、朝起きる時間とか、歯磨きの習慣、いわゆる生活習慣に関する問いであったり、近くにあったら利用したい場所とか、施設とか、サービスとか、そういったものの質問をしてございます。詳細な報告書は、先ほど言いましたとおり、ホームページには掲載してございますが、ちょっと量が多いものですから、今回はちょっと割愛させていただいているところでございます。
◆小柳しげる
こちらのほうも、やはり有効回収率が低いんですが、児童に対するアンケートとして、保護者の助力というか、保護者の指導なり何なり、協力を仰ぐとか、そういったようなことはあったんでしょうか。
◎
子ども政策課長
お子さん本人に答えてくださいということで、なかなか難しいところがあって、回収率としては、我々としてはこの程度かなと思ってございますけれども、郵便で送って、無作為抽出してございますので、ぱっと送って回答していただいているので、我々としては、催促はしますけれども、保護者の方に直接お願いということは、すみません、やっていないところでございます。
◆小柳しげる
この児童に対するアンケートで、今の段階で、どういうことが見えてきたというのは、ここに書いてあるだけでしょうか、23ページのアンケートのところ。そして、これをどう今後の計画に生かしていくかということをお示しいただけますか。
◎
子ども政策課長
今回、子ども・
子育て支援事業計画としては、先ほど言いました盛り込む内容というのは、国から示されているところでありますので、この結果を基に、需要量というものを算定していくということで活用していくことになります。それ以外の部分については、今年度の終わりから来年度にかけて策定していく子ども未来応援宣言、その実施計画、そういった中に生かせるように、庁内連携して検討していくという活用の仕方を考えているところでございます。
◆小柳しげる
この計画自体について伺います。子ども・
子育て支援事業計画なんですが、こちらは当初、待機児の解消のためにこういった計画を策定するということを伺いまして、ある程度達成できたのではないかと区はお考えで、そこで欠員に対する対策などについて広げたということを伺っています。そこで、この第2編の事業計画まではそれでいいと思うんですけれども、第3編の社会的養育推進計画というのは、そこから異質なというか、横にかなり広くウイングを広げたものなのかなという印象を受けるんですよね。こちら読んでみますと、里親等の委託をはじめとした取組を推進、一方で、この児童虐待、在宅での支援を必要とするケース、こういったところは出ています。これと、待機児童というところと、相当広いところに広げられたという印象があるんですが、これは一緒の計画とする意義について伺ってよろしいでしょうか。
◎
子ども政策課長
まず、子ども・
子育て支援事業計画のほうですけれども、待機児童が多かったというのは、この法定でつくることになったきっかけではあろうかと思いますけれども、待機児童解消だけが、子ども・子育て支援法で求めているところではないところだと思います。待機児童は解消しましたけれども、それを継続して、かつ欠員の対策もしながら、よりよい教育・保育の施設の提供というものをしていかなきゃいけないということで、第3期の計画は策定していく考えでございます。
それから、社会的養育推進計画と異質感があるんじゃないかということなんですけれども、いずれにしても、地域の子育て家庭をいかに支えていくかというところで、非常に関連性が深く、社会的養育推進計画のほうも、要はそういう社会的な養育が必要な子どもを施設で養育する前に、家庭的な環境で養育する環境を整えるべきだというような考え方があります。したがいまして、地域子育てのサービス量を増やしていくことと社会的養育を、家庭的な環境を施設以外のところで整えていくというのは非常に関連性が深くて、一緒に策定していく意義があるのかなと思ってございますが、委員おっしゃられたとおり、社会的養育のほうが少し専門性が高い部分になりますので、こちらは別に審議会のほうできちんと答申をして、諮問を受けていくということで考えているところでございます。
◆小柳しげる
この里親の委託ということはあるんですが、今現状はどうなっているのかということと、区としてどこまで進めていきたいのかということを伺ってよろしいでしょうか。そして、なぜ区がこの推進をしていかなければならないのかということについて伺いたいんですが。
◎
子ども政策課長
まず、里親のほうも、今先ほど申し上げましたとおり、社会的養育が必要な子どもが、基本的には児童養護施設等々で、施設で育つ子が圧倒的に多いという中で、家庭的な環境をいかにつくっていくかという中の、優先的に考えるべき処遇として、里親というのがあるのかなと思っております。3月末現在で、板橋区の里親は53家庭というふうに認識しておりますけれども、国のほうも、今回この社会的養育推進計画をつくると言っている趣旨として、非常に高い里親委託率の目標を掲げておりますけれども、一定程度、区のほうも、東京都のほうの動向も見ながら、推進していく必要があるのかなと考えてございます。
◆小柳しげる
そして、4の第3編のところで、丸の2つ目、当事者である子どもの権利擁護の取組とありますが、これは具体的にどういったことを行っていこうという考え方なんでしょうか。
◎
子ども政策課長
こちらなんですけれども、令和4年に改正された児童福祉法が、今年度から施行されているわけです。令和6年施行なんですけれども、こちらの里親に委託されていたり、施設入所、あるいは一時保護されている
子どもたちの意見、または意向の聴取・表明支援をやること、実施していくことというのが、この令和4年の改正児童福祉法の主な一番の目的だったのかなというふうに理解しておりまして、区においても、権利擁護に関する周知であったり、あとケイトさんという施設に入所している子どもさんにお会いして、意見を引き出すというんですか、そういったことを、今、区のほうも実施しておりますので、そういったことで、
子どもたちに、自分たちの意見を言うことは権利なんだよと、意見を言えるんだよという環境をつくっていくという考えで、この計画に取組を掲載していきたいと考えてございます。
◆小柳しげる
子どもたちに周知を広げていくということも重要ということで理解させていただきました。そこに近いことになるんですが、裏面の5、検討の視点・体制・
スケジュールなんですけれども、今までも出てきましたが、この8月に行う子どもの意見を聞く機会を試行、ワークショップを行うということで伺っていますが、これが小学校高学年から高校生まで、大体20人ぐらいということでやっているかと思いますが、これ計画に生かすとすれば、やはり先ほどの第3編のほうに強く反映されていくということになるんでしょうか。
◎
子ども政策課長
なかなか大人と違いまして、子どもにこの計画の中身を理解してもらって意見を聞くというのは、非常に難しいかなというふうに思っておりまして、ただこの計画に直接生かす、生かさないということもありますけれども、基本的には、そのお子さんが、先ほどもありましたけども、区のほうがあまりミスリードしないで、例えば遊び場についてどう思いますかとか、10年後は板橋区はこうなっていてほしいだとか、そういった子どもの意見を、自分たちで話し合って出せるという環境をつくるワークショップをやっていくことがまずは大事かなというふうに思っていまして、そこからいろいろ課題を抽出して整理して、今後に生かせるような試行にしたいなと思ってございます。
◆一島ひろし
まず、裏面のこども家庭センターについて伺います。これは今年から始まって、様々な課題を抱える区民に対して、ワンストップでの相談対応機能を目的としたものだと理解しておりまして、これまでよりも横断的な動きが求められると思うんですけれども、その中で、相談の種類によって、どこの部署が旗を持つのがいいかどうかは変わってくる可能性があるかなと思っているんですけれども、もう一度、その中心的な旗振りがどこなのかを教えてください。
◎支援課長
今年度からこども家庭センター機能のほうを開始いたしまして、従来、健康福祉センターで行っていた母子保健部門と、子ども家庭総合支援センター開設前のいわゆる子家センが担っていた機能を支援課で、今現在担っているところなんですけれども、今現在、機能としては、一体的に運用していくというところで、母子保健に関する相談については、主に健康福祉センターが受けていき、子どもなんでも相談等、子育て全般に関する相談の窓口については、支援課が担っているというところで、現状は、こども家庭センター機能として開始をしているんですが、まだそういった相談窓口の一元化等までは至っていないところでございまして、従来どおりの相談窓口を運用していくというところになっております。ただ今後、今回の計画等も含めて、中長期的にそういった相談窓口の整理であったりというところは、検討していきたいと考えているところでございます。
◆一島ひろし
相談もかなり複雑になっていて、当事者がどっちに持っていけばいいのか分からなくなっているケースがあり得るので、そこは当事者が自分で判断するというよりは、持っていったところで、ワンストップで受けてもらえるような形になっていければなと思います。それから、同じところで、区独自のビジョンをということなんですけれども、それは始まったばかりなので、ほかのところの事例がないというところもあると思うんですけども、何かもう既に持っている目標とかビジョンとかがあれば教えてください。
◎
子ども政策課長
ここで言っている区独自のビジョンと言っている意味といいますのは、先ほどもありましたように、この計画両方とも、国からこういう内容でつくってくださいと、もうきっちりと来ているという中で、国の言われるとおりつくるのはもちろんなんですけども、それ以外に、区のほうとして、きちんと目標であったりというものを持って計画をつくっていきたいなと思っております。ちなみに、今の第2期の事業計画においても、3つの基本目標というのを区は掲げています。例えば、幼児期の教育・保育の質の向上であったり、子育て中の保護者に対する支援、応援であったりというような目標を区として設定をして、それに、国の定めたいろんな事業がうまく整合を取れるようにつくっております。第3期においても同じように、せっかくつくる計画ですから、ちゃんと目標を持って、それが次の応援宣言、基本計画に生かせるように、つながるように、整合を取ってつくっていけたらなと思っているところでございます。
◆一島ひろし
続きまして、同じ裏面のところなんですけども、こども誰でも通園制度について、これも始まるところなんですけれども、具体的なこの
スケジュールとか目標なんかが、もし決まっていれば教えてください。
◎
子ども政策課長
実は、先ほどご説明の中で、まだ詳細が分かっておりませんで、私どもとしても分かっているのは、月一定時間までの利用可能枠の範囲内で、就労要件を問わず、時間単位で柔軟に利用できる新たな通園給付制度ということが分かっていて、あと令和8年度に導入するんだということと、財政的な負担割合が、国が4分の3、区は4分の1だということで、
スケジュール感としては、8年度の導入は決まっているとはいえ、これ以上の情報が特に今のところないので、分かり次第ということになるんですけれども、先ほど言いましたこの子ども・
子育て支援事業計画の策定の手引というのが、国から示されているものが3月に来ているんですけども、その中、また8月に改定をするというのが書いてあるので、ひょっとするとですけれども、そのあたりに何か情報が出てくればなというふうに期待はしているところでございます。
◆一島ひろし
続きまして保育園についての課題のところです。この待機児童の解消は大分進みましたというところなんですけれども、欠員対策として、今保育園の中で課題になっているのが、要するに、子どもの定員に対して未充足の園が、年間としてスタッフを確保し続けなきゃいけないというところが、園の運営をかなり圧迫しているという事情があります。その点についての、区の考え方はいかがでしょうか。
◎
保育運営課長
委員おっしゃるとおり、確かに子どもの実際の入り具合に比べて、認可定員で職員を雇用しないということになりますと、余剰の人員が生まれてくるということが考えられるところでございます。そういったことに対応するために、区としては、令和4年度から、認可定員とは別に利用定員という概念を持ち出してきまして、子どもの実際の人数というものを利用定員ということにいたしまして、その利用定員に対する職員数を雇用すればよいということでやっております。そういったことで、一定の経営支援をやっているところでございます。
◆一島ひろし
これまでも何人かからご質問がありましたけれども、具体的な実施の中の8月の子どもの意見を聞く機会について、また伺いたいと思います。ワークショップ形式ということだったんですけれども、まず区からの出席者の属性というか、どういう方がそこの区からは出席されるんでしょうか。
◎
子ども政策課長
区としては事務局を子ども政策課が務めますので、子ども政策課の職員のみでございます。
◆一島ひろし
子どもたちの意見を取りまとめた後なんですけれども、それはどこが受けるんでしょうか。要するに、子どもの意見は言いっ放しで、そのまま放っておくと、言ったのにやってくれないということで、大人に対して、多分信頼性を失っていくことになると思うので、どういう形で受けるのかというところを、しっかりと子どもにも示したほうがいいと思っています。そういうわけで、どういうところが受けて、その実施に向けての表明というか、見える化というのはどういう形でされるのかを教えてください。
◎
子ども政策課長
その辺が、子どもの意見を聞くこの仕組みづくりの全ての自治体においての非常に大事な課題でもあるのかなと思いますけれども、聞いた意見がその後どうなったのかを、どういうふうにしてお伝えしていくかというのはあろうかと思います。委員おっしゃられた、これでいうと、私ども子ども政策課が、基本的には区として、子どものワークショップのご意見を受けますので、それが今後の子ども政策、いわゆる次世代の未来の応援宣言であったり、この施策にどういうふうに生かしていくかというのは、我々のほうで、どういうふうに見せていくかというのを考えなきゃいけないのかなと思ってございます。今回に関しては、試行ですけれども、いわゆる区民と区長が区政を語る会という制度とちょっと併せながら、区長にも最後ご出席いただいて、実際に子どもの声を聞いていただける機会ができたらなと思っているところでございます。
◆一島ひろし
子どもの意見を聞く機会は、これに限らず、複数回あるといいと思っていますし、大人のほうは、きちんと区政に反映できる、
子どもたちがそれを理解して認識できるような形でやっていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。続きまして、社会的養育推進計画について伺います。下のほうなんですけれども、社会的養護自立支援、いわゆるケアリーバーのことなんですが、これについての取組で、区はケアリーバーとしての支援の対象者を、どれぐらいの規模で想定しているのか教えてください。
◎
子ども政策課長
具体的な人数というのは、今、数字として申し上げられるところはないんですけれども、基本的に、今、例えば家賃の助成であったり、医療費の助成であったりというところで、助成している人数としては、10名とか20名とか、そういった形で助成をしているところであります。今後、居場所の相談事業だったりということを展開してまいりますので、基本的には、社会的養護の経験をした
子どもたちというのは、一定程度、急激な増加はないかもしれませんけども、今後も増えていくのかなと思っているところでございます。
◆一島ひろし
この子たちは、要はこの制度のはざまの子たちで、なかなかこう、区のほうでの支援が届かない方々が多いので、特に民間との連携とかを含めながら、丁寧に進めていっていただければなと思います。続きまして、もう少し下のほうで、児童相談所の強化について伺います。児童相談所も板橋区で始まったばかりというところなんですけれども、先進事例というか、ほかのところと比べますと、かなり内容に差がありまして、言ってしまうと、かなり管理的というか、子どもからの信頼をあんまり得られないような施設もあると聞いております。そういう中で、板橋区として、この強化というところの考え方というか、どういうふうな形で強化しようとしているのかについて伺います。
◎
子ども政策課長
今、ここのところで書いてある児童相談所の強化等に向けた取組というのは、これは国の考え方でございまして、板橋区として、どういう取組をしていくかというのは、今後よく検討してから、素案の段階でお示しできるかなというふうに思ってございます。ただ、国が言っているこの強化等に向けた取組、全国的な児童相談所の課題として、例えば人材の確保であったり、育成であったり、いわゆる専門職の確保が非常に難しくなってきている中で、そういったことを国のほうが認識として持っているということですので、板橋区においても、それを踏まえて検討していくことになろうかなと思ってございます。
◆一島ひろし
やはりこの児童相談所に関してなんですけれども、予防というところと、実際に保護というところと、板橋区の場合2つありまして、子ども家庭総合支援センターという形で、両方一体的に動いていると思います。予防もすごく重要だと思っていまして、強化というふうなことを言った場合に、その予防のところに力を入れていただきたいと思っているんですけれども、実際のところ、どういうふうに動いているのか教えてください。
◎
子ども政策課長
まずはちょっと私のほうから、予防といいますか、社会的養育推進計画を、今回、国が策定するようにと言っている中で、今委員がおっしゃるとおりに、家庭支援事業等も活用したこの予防的な支援が非常に大事だと、家庭維持のための最大限の努力を自治体が行う必要があるんだということを、国は考え方として言っております。そのためには、区と里親さんだったり、施設などが、しっかりと連携をしてやっていくということで、審議会も設置しますけれども、助言等をいただきながら、様々困難な課題を解決していく体制をつくっていくことが必要かなと思っております。
◎支援課長
こういった児童虐待等の予防、あるいは未然防止というところでは、板橋区としては、大きく3層で考えておりまして、いわゆる一次予防として、ポピュレーションアプローチというところ、二次予防として、現在のこども家庭センター機能、そして三次予防として児童相談所機能と、こういった3層構造で考えておりまして、特段、予防・未然防止というところでは、一次予防のポピュレーションアプローチ、今、
子ども政策課長が申し上げたとおり、家庭的な育児支援等の強化をポピュレーションとして図っていくというところと同時に、
子どもたちが様々関わる関係機関の中で、心配なお子さんをいかに早く発見をして、早期の支援につなげていくのかといった取組が重要になってまいります。我々、今、支援課においても、要保護児童対策地域協議会という、関係機関を取りまとめる機能を持っております。その要対協機能を通じて、関係機関に対する支援を通じて、心配な子どもの早期発見から早期支援につなげていくというところで、予防をしっかりと今後図っていきたいと思っております。
◆一島ひろし
どの切り口にするかによって、家庭の中での問題というのは、すごく大きく変わってくると思います。そして、子どもみたいな弱い方に大きく現われてくる、例えばそれがヤングケアラーだったりとかすると思いますので、そのあたりの支援をこれからも進めていただければと思います。
◆しば佳代子
今お話が出たんですけれども、小学生本人へのアンケートということで、抜粋を載せていただいたんですが、項目の中で、ヤングケアラーについての質問事項というのはあるんでしょうか。
◎
子ども政策課長
すみません、ヤングケアラーについての質問は、そのほかの質問の中にも、今回は、入っていなかったということでございます。
◆しば佳代子
大切な視点になりますので、
子どもたちがどういう思いをしているのかということも、なければないでもちろんいいんですけれども、そういったアンケート、
子どもたちの状況を把握するということは大事だと思いますので、ぜひその観点も入れていただければと思います。また、ご説明の最初のときに出生数のお話があったんですけれども、ブラックホール型自治体ということで板橋区も入っていました。板橋区として、様々な戦略や対策をしていかなきゃいけないということになりますと、子ども政策課だけではできないこともあり、また連携を取らなきゃいけない部署もあるのかと思うんですけれども、そちらについてはどのようにお考えでしょうか。
◎
子ども政策課長
委員おっしゃるとおり、この少子化という、出生率の低下の課題解決というのは、全庁的にいろんな部署が連携して取り組まなければ解決できない課題だと認識してございます。今回、子ども・
子育て支援事業計画も、ほぼ全ての部の関係の方が入った会議体を持ってございますし、また一方で、政策企画課のほうもそういった会議を持ってございますので、よく連携をしながら、子ども・子育て支援サービスの充実だけではなくて、例えばまちづくりであったり、公園づくりであったり、そういったところとの連携というのは、当然に必要かなと思ってございます。
◆小林おとみ
国が決めたことで、大体形をつくっていくだけですからというご説明なんですが、保育の需要などについては、前の計画でも、1号認定、2号認定、3号認定の人数を書くというだけの形になっていますけども、この需要量というのは、子どもの数ということになるんですか。
◎
子ども政策課長
人口で需要量というのを出して、その需要量を賄えるだけの保育園だったり、保育所のいわゆる定員が供給量になろうかと。それを両方、区のほうが計画として示していく予定でございます。
◆小林おとみ
保育については、待機児は、国の基準でいえばゼロになったという前提でものが進むのかというふうに思いますが、実際には、隠れ待機児というような方々もいらっしゃるわけで、前回の議論でも、百数十人は希望している保育園に入れないというようなことがありましたから、そういうようなことというのは、こういう計画の中には盛り込まれていくのでしょうか。
◎
子ども政策課長
委員おっしゃるとおりで、実質待機児はゼロになってございますが、一定程度、保留者といいますか、待機している方がいるのは事実だろうと思います。その辺も含めて、区のほうとしては、今現状で、需要量に対して供給のほうが上回っているから欠員が出ているわけですけれども、待機児ゼロを継続しながら、必要な、例えば欠員の対策であったり、先ほど委員おっしゃられた待機の問題というのは、当然解決していかなきゃならないというふうに思ってございます。
◆小林おとみ
長いからあれですけども、本当に先日も、私の家の事務所のすぐそば、仲宿には2つの保育園がありますが、通ったときに、お子さんを連れたお父さんが、ここの保育園ですかと言ったら、いやもうどっちも入れなくて、常盤台まで行くんですよというようなことをおっしゃったりしているんですね。だから、実際にはなかなか本当に思ったところに入れていないんだと思うんですよ。そういうことをちゃんと反映できるような、私は事業計画にしていただきたいと思います。それから、もう一つが、社会的養護のほうの計画については、児童福祉審議会で部会をつくって検討していくというお話でしたが、この進捗については、本委員会にもいろいろ報告をいただけるんでしょうか。
◎
子ども政策課長
子ども・
子育て支援事業計画と一体の計画として策定をしてまいりますので、先ほどの
スケジュールの最後のところにありましたとおり、11月、それから2月と、議会のほうには子ども・
子育て支援事業計画と一緒に報告させていただく予定でございます。
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
次の報告に入る前に、理事者の入退室を行いますので、しばらくお待ちください。
(理事者入退室)
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、
板橋区立小・中学校の
学級編制状況及び
幼稚園園児数についてを議題といたします。
本件について、理事者より簡潔に説明願います。
◎学務課長
それでは、
板橋区立小・中学校の
学級編制状況及び
幼稚園園児数につきまして、令和6年5月1日現在の数値を基にご報告させていただきます。まず初めに、項番1の小・中学校の
学級編制状況でございます。(1)の小学校でございますが、通常学級につきましては、前年度からの増減では、学級数は5増、児童数は166減となってございます。また、特別支援学級の固定級につきましては、学級数が4増、児童数は32増となってございます。合計いたしますと、学級増は9増、児童数は134減となってございます。続きまして、(2)の中学校でございますが、通常分の学級につきましては、前年度からの増減では、学級数は2減、生徒数は3増となってございます。また、特別支援学級の固定級につきましては、学級数が1減、生徒数は4増となってございます。合計いたしますと、学級数は3減、生徒数は7増となってございます。続きまして、(3)の天津わかしお学校でございますが、前年度からの増減では、学級数及び児童数ともに1減となってございます。
続きまして、項番2の幼稚園でございます。高島幼稚園では、前年度からの増減では、学級数は変わっておりませんが、園児数は12増となってございます。2ページに移りまして、こちらが各小学校の
学級編制状況でございます。小学校につきましては、これまでは国の法律によりまして、小学校1年生の1学級当たりの定員上限が35人、2年生から6年生までの定員上限は40人とされ、東京都では、従来から2年生まで35人学級編制としていたところでございます。法改正によりまして、令和3年度以降、小学校では、2年生から6年生まで順次35人学級編制が拡大されてございます。令和6年度は、5年生が35人学級へ移行しており、令和7年度に全ての学年で35人学級編制になるものでございます。
3ページは割愛いたしまして、4ページをご覧いただければと思います。こちらが、各中学校の
学級編制状況でございます。中学校につきましては、国の法律によりまして、各学年の定員上限は40人とされておりまして、中学1年生におきましては、東京都の基準により、35人学級編制が可能となっているところでございます。最後に5ページをご覧いただきまして、こちらが幼稚園の園児数でございます。本年度4月からの入園児数は23人、全体の園児数は68人というような状況でございます。簡単でございますが、説明は以上でございます。
○委員長
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆川口雅敏
まず、2ページ目の小学校の在籍の表を見ていただきたいと思います。この中の、
高島平地域の新河岸小学校と高島第五小学校の児童数が、周辺の小学校と比較して下がっている状況が分かると思いますけれども、この2校の児童数について、今後の推移は、区としてどのように考えているのか教えてください。11番と50番です。
◎
学校配置調整担当課長
ただいまご指摘いただきました新河岸小学校、また高島第五小学校、今年度時点で、新河岸小学校が6学年で125人、高島第五小学校が6学級で156人となってございます。こちら、今後の推計というところでございますと、住民基本台帳法に基づく、こちらの地域にお住まいの方を見ると、ややこれから減少傾向をたどるような推計が出ているところでございます。
◆川口雅敏
小学校の35人学級の導入が進んでおると思いますけれども、今年度、確か5年生までが導入されたと思っておりますけれども、今年度の5年生については、35人学級制の導入によって何クラス増えたのか、その辺はいかがでしょうか。
◎学務課長
5年生につきましては、昨年度と比較しまして、13学級増加している状況でございます。
◆川口雅敏
最後、5ページ目の高島幼稚園について見ると、4歳児は23名で2学級となっておりますけれども、5歳児は27名でも1学級、これはどうしてですか。
◎学務課長
まず、5歳児につきましては、令和2年に示しました区立幼稚園のあり方検討の最終報告では、5歳児の学級数については、20人を超える場合は2学級とすることが基本とされているところでございます。2学級編制とした場合には、新たな教員の確保等も課題となってまいります。今般、学級編制の過程におきまして、令和6年度以降、安定して5歳児クラスが20人を超える状況であることの見通しがちょっとやっぱり難しくて、また小学校の入学に向けまして、集団生活を重視するという考え方もありまして、1学級編制としたところでございます。
◆岩永きりん
先ほど5年生の35人学級化についてお話がありましたが、6年生の35人学級化について決まっていることがあれば教えていただけますでしょうか。
◎学務課長
6年生につきましては、法の定めにのっとりまして、予定どおり35人学級編制とする予定でございます。
◆岩永きりん
ごめんなさい、令和7年に6年生を35人学級化にするということで、間違いないでしょうか。
◎学務課長
令和7年度に、1年生から6年生全てにおいて、35人学級編制とするような状況でございます。
◆岩永きりん
それから、幼稚園に関して、令和5年度と6年度を比較して、園児数は12人増えているかと思います。こちら、少なくない増加数なのかなと思うんですけれども、理由について教えていただければと思います。
◎学務課長
幼稚園につきましては、園児の確保策も行っておりまして、例えば令和4年度からは、3歳児保育を実施したりですとか、あとは預かり保育も実施してございます。さらには、その後、週2回の弁当給食等も実施している中で、園児数としては、徐々に今は拡大しているというような状況でございます。
◆岩永きりん
先ほど、5歳児が27人で1学級ということで、その理由の一つとして、安定した人数の確保が難しいということをおっしゃっていたかと思うんですけれども、今回の幼稚園の園児数の増加に関しては、今年度限りのものという見込みなのか、それとも今後も人数は増えていくと見込んでいらっしゃるのか、その点についてお聞かせください。
◎学務課長
まず、全体の園児数につきましては、今後も徐々に増加をしてくるのかなというようなところで見込んでいるところでございます。あと、来年度5歳児になります現4歳児につきましては、既に23人で、現在18人の3歳児クラスも、5歳児となる2年後には20人を超えてくるというような可能性が極めて高いという状況でございます。今後、安定して5歳児クラスが20人を超えてくる状況になり得るようであれば、幼児教育の質の確保のためにも、新たな教員の採用に向けて、具体的な検討を調整していきたいと考えているところでございます。
◆岩永きりん
今後もこの傾向が続くようでしたら、具体的な検討を進めていかれるということで理解をいたしました。続いて小学校の言語の特別支援学級、通級に関してお伺いをしたいと思います。昨年、令和5年の同時期のデータもホームページにあったので拝見をしたんですけれども、昨年のデータと比較をしまして、高島第六小学校の言語の通級を利用している児童が17名増加をしていて、学級数としては1学級増えているかと思います。この人数の増加の理由は何か、考えられるものがあれば教えていただければと思います。
◎指導室長
高島平地区の人数の増加につきましては、通級に通うお子さんについては、個々の状況がございますので、そこの中でニーズが増えてきているということがあるかと思います。また、高島第六小学校は、ほかの志村第三小学校、上板橋小学校と比べて、地域的に少し離れているところもあるので、広範囲から通うところもあるのではないかと認識しております。
◆岩永きりん
個々の事情がおありということと、広範囲からいらしているということで、人数が増えたということで理解いたしました。言語の通級に関しまして、志村第三小学校に関しては、単純に割ると1学級当たり15名、上板橋小学校と高島第六小学校に関しては、1学級当たり16名ということになるかと思うんですけれども、この人数についてはどのようにお考えでしょうか。この人数で十分な支援は可能なのかとか、そういったところについてお聞かせいただければと思います。
◎指導室長
人数につきましては、それに見合う教員のほうは配置をしております。その教員の中で指導しているところになりますが、通級については、集団で、グループで行うこともありますけれども、基本的には個別の指導になっていますので、そこの中で教員が対応していると考えています。
◆岩永きりん
続いて、特別支援教室についてお伺いをできればと思います。先ほどの、昨年の同様の資料を拝見いたしますと、令和5年度の5年生の特別支援教室を利用している小学校の児童が94名、その児童さんたちが進級をされた今年度の6年生が63名となっているかと思います。また、同様に令和5年度の4年生が147名、本年の5年生が106名となっておりまして、それぞれ、1年前に比べておよそ3分の2程度の数になっているかと思うんですけれども、こちらは何か理由はあるのでしょうか。
◎指導室長
こちらの理由につきましては、特別支援教室につきましては、原則1年の通級、それで延長が必要な場合は延長ということで、個別の目標に従って行っていますので、そこの中で、個々の事情にもよりますけれども、退級したものと考えております。
◆岩永きりん
それ以外の学年、1年生から4年生に比べて、高学年の2学年が、特に1年という期限が基本ということではありますけれども、人数の減少の幅が大きいのかなと思いまして、1年生から4年生までの取扱いと5、6年生の取扱いだったり、通っていらっしゃる生徒さんの傾向だったりに何か違いがあるのかというところについてお伺いできればと思います。
◎指導室長
特別支援教室につきましては、情緒的な課題を抱えているお子さんが通っております。それは、集団の中でのコミュニケーションであったり、感情の伝え方ということがございます。これにつきましては、低学年の児童のほうが、やはりそこのところについて教育していくことが必要でありますけれども、5年生、6年生になって、それが一定程度身についてきている。集団の中で、通常の学級の中でできるというところで、退級する率というか、数が多いというふうになっています。
◆岩永きりん
最後に、通級の日本語学級についてお伺いをさせていただきたいと思います。まず、通級の日本語学級につきまして、小学校、中学校それぞれニーズに対する設置数は足りているのでしょうか。現況についてお伺いをできればというふうに思います。
◎学務課長
日本語学級につきましては、まず外国人の児童・生徒につきましては、年々増加傾向というところは十分認識しているところではございます。特に増加が著しい地域、例えば高島平、そういったところは、増加傾向が高いというところも認識しているところでございます。そういったニーズの高まりもございますので、学校の教室数の余裕状況、そういったところも条件としまして、今後も新たな日本語学級の設置に向けては、必要な検討を行っていきたいと考えてございます。
◆岩永きりん
ちょっと今年のことではないですけれども、令和7年度からは、板橋第六小学校の日本語学級を上板橋第四小学校に移動されるというようなお話も伺ったんですけれども、それは何か理由等がおありなんでしょうか。
◎学務課長
まず、板橋第六小学校につきましては、通学区域内の大規模集合住宅の建設によります学級数増の対応ですとか、あとは35人学級編制に向けた普通教室の確保が大きな課題としてございました。そういった中で、同校の日本語学級にも影響が及ぶということで、安定した指導環境を確保するということを目的として、令和7年4月から上板橋第四小学校に移設をするというような状況でございます。
◆岩永きりん
日本語学級について、事前の説明でお伺いをしたんですけれども、赤塚方面からいらしている方も多いということで、上四小に移設をすることで、利便性が上がる方も一定数いらっしゃってよいのかなというふうに思います。全校生徒のうちに、何人ほど日本語学級に通いたい人がいるのかとか、あるいは今の利用者の方がどういった場所から来ているとか、そういったニーズ調査はどのように行っていらっしゃるのでしょうか。
◎学務課長
まず、日本語学級を希望するか否かにつきましては、お子さんの日本語の能力ですとか、そういった状況も見極めながら、基本的には保護者からの相談に応じて、入級のほうは決定しているというところでございます。潜在的には、先ほども申し上げていましたとおり、例えば令和6年度につきましては、外国人の児童・生徒は約1,000人を超えておりますので、全体としては、一定数の割合のお子さんはいらっしゃるのかなというところでございます。
◆岩永きりん
先ほど、ちょっと言及をされていた高島平の地域等、ニーズが多いのではないかと思われる地域に関しては、ぜひ調査をしていただいて、通いたいと思っている児童・生徒やそのご家族が、日本語学級に通えるような状況をつくっていただければありがたいなというふうに思います。
◆小柳しげる
小学校のほうですと、学級数が6、学年数と同じですよね。というところもあるかと思えば、学級数が30ある、かなり大きい小学校もあるかと思います。こういった児童数とか学級数の多い少ないというのは、平均化したらいいものなのでしょうか、あるいはそうではないのでしょうか。平均化するとすれば、どういったやり方があるのかということを、区としていかがお考えですか。
◎
学校配置調整担当課長
小学校、中学校それぞれ、区では適正規模というところを定めてございます。小学校では12から18学級、中学校では12から15学級でございます。こちらの適正な規模につきましては、せんだって適正規模、適正配置の答申をされたところでございますので、新しい答申では、小・中とも12から18学級というのが適正な規模というふうなところでございます。一方で、ご質問いただきました地域や学校の状況、周辺の住環境等により、規模にばらつきが出ているというのはご指摘のとおりでございます。一方で、この規模を適正にするというところですと、やはり通学区域内にどれだけの人数の方がお住まいか、その方がどう通ってこられるかというところになりますので、やはり通学区域の変更というところが、適正な規模をつくっていく一つの方法になろうかと思いますが、通学区域の変更、これまで、例えば大規模集合住宅の建設により、学校の普通教室不足が懸念される、そういったような状況に通学区域の変更を行ってまいりましたが、やはりこれから学校に通う子ども、保護者にとっては、通学区域が変わるというのは非常に大きなことでございますので、やはりその通学区域の変更にも、年単位で時間をかけているのが実情でございます。そのようなところを考えますと、例えば軽々に通学区域を毎年変えていくというようなことは、なかなか難しい状況があるといったところでございます。一方で、学校の規模の推計につきましては、
教育委員会としてもしっかり注視をしているところでございますし、またそれぞれの規模に応じた教育活動というのは、十分にされているというふうに認識しているところでございます。
◆小柳しげる
ただ、例えば6学級しかない小学校とか、そういったところも、やはり地域のコミュニティの拠点であったり、また防災にとって必要な場所であったりするわけですよね。このまま人数が減っていくというところで、例えばこの統合とか再編、あるいは廃校、そういったことではなく、きちんと児童数が今後も増えていくように、維持できるように、
教育委員会として指示していくとか、指導していくとか、支援していくということは考えられるんでしょうか。
◎
学校配置調整担当課長
実は通学区域内の住民基本台帳の数であるとか、直近の入学率であるとか、そういったものにつきましては、毎年学校に提供させていただきまして、適宜、
学校関係者の方と共有を図ってくださいという形で、情報提供させていただいている部分はございます。一方で、やはり1学校当たりの数、特に現在、小学校ですと120人を下回ってしまう場合、そういったところにつきましては、協議会というような形で設置をして、学校の行く末を考えていく、そういったような区の方針もございますので、やはりその適正な規模で学校が運営できるというところが最も望ましいといったところではございます。一方で、まちの通学区域の中の人数といったところも、現実としてある状況もございます。また、その中でしっかり教育環境を維持していかなければならない、そういったような課題を、しっかりと
教育委員会として考えていく必要があると考えてございます。
◆一島ひろし
発達障がいの児童数について伺います。文科省の令和4年の調査によると、通常の学級に在籍する児童数の8.8%に発達障がいの可能性があるという調査がありまして、板橋区も同様かなというふうなことを考えているんですけれども、そのあたり、区としてはどのようにお考えでしょうか。
◎指導室長
今指摘があったとおり、文科省で出されているものでも、8.8%という割合がございます。実際には、子どもの一人ひとりの様子によるので、正確な数値を出しているわけではございませんが、感覚としてはそれぐらいの方がいて、通常の学級にいたりする中で、支援をしていかなければいけないということは感じております。
◆一島ひろし
発達障がいの場合、2次障がいというか、発達の中でコミュニケーションがうまくいかなかったりとか、普通の方よりも余計に傷ついて、それによってまた新たな障がいを得てしまうというケースが大きな問題とされていますけれども、区として、そういった子たちに対する特別な次のステップの支援ということは考えられているんでしょうか。
◎指導室長
特別な支援が必要なお子さんにつきましては、そのときに応じた、支援をしていく必要があると考えています。区としては、
特別支援教育推進指針のほうも出させていただきましたが、まずは通常の学級の中で、担任やそのほかの教員のほうでできる手だてを考え、それがプラスでできない場合は、人をつけるというか、
学校生活支援員という制度もありますので、そういうところで個別の支援もしながら、個々の特別な支援をしていくということで、その次として、特別支援教室のほうで特別な教育課程をつくりまして、ステップアップ教室のほうで指導するということで、その子のニーズに応じた手だてを取るということで、そういう2次障がいですとか情緒のほうで、
子どもたちが困り感を出さないような手だて、指導を考えております。
◆一島ひろし
発達障がいに関しましては、右肩上がりの傾向だということで、恐らく板橋区でも同じになっていくと思います。これからどんどん増えていくという状況ですので、今ある体制の見直しも含めて、今の子たちが、これからの子たちが、その発達の状態に応じてうまく育っていけるような支援をしていただければなと思います。
◆しば佳代子
先ほどありました、高島第五小学校の人数が少ないという件なんですけれども、今住んでいる、また通っている
子どもたちは少ないんですけれども、先ほどの計画ではないんですが、高島平のまちづくりが進みまして、高層の建物が建ったり、またはにぎわいをつくっていくということで、子育て世代が入ってくる可能性が大きいということになっていますので、風評はすごく大事だなと思っています。旧高島第七小学校も、なくなってしまうのではないかということから、そちらに入れないでほかに行ってしまうということで、最後は1人になってしまったということもありますので、そこは、区が強い決意を持って、そういうことではない、これからどんどん増えていくような計画になっているというようなことも言うというか、周知をしていく必要があるのかなと私は考えているんですけれども、そちらについてはどのようにお考えでしょうか。
◎
学校配置調整担当課長
今、ご指摘いただきました高島平のこの地域では、これからまちづくりが進むというところでございます。その計画の中でどれほど、例えば大規模集合住宅が建設されてくるか、そういったところが、やはり児童数の推計に影響を及ぼしてくるところでございますので、そういったところをしっかりこちらも把握しながら、将来の学校の規模、そういったものの把握に努めていきたいと考えてございます。
◆小林おとみ
1つは、35人学級編制に向けて、教室の確保についてです。5学年まで35人にしたことで、13学級増という、今お話がありました。確実な教室の確保ができたのか、それによって、ほかのところに影響が出ていないのかとか、6年生が、これから来年になるに当たって、あと何学級必要になるのかが分かりますでしょうか。
◎新しい
学校づくり課長
5年生が35人学級になることによって、13学級増えたというところの教室数の確保、こちらについては、年度末に向けて内装の改修を行いまして、教室のほうは確保させていただいております。
◎学務課長
あと、令和7年度につきましては、6年生が35人学級編制に移行することに伴いまして、現時点では、今年度と比較をして、9学級程度増える状況でございます。
◆小林おとみ
それで、板橋第十小学校が、突然1年生が1学級増えて、昇降口を改修して、慌てて1つ教室を造ったという話を聞いたんですけれども、これはもともとの計画で増えることになったのか、急に増えたのか、分かりますか。
◎
学校配置調整担当課長
こちらの学校の推計ですけれども、通学区域の中に何人の方が住んでいるか、住民基本台帳を基に、将来的な学校の規模の推計をしているところでございます。その中で、板橋第十小学校については、その推計をかけたときに、児童がその時点よりも増加するといったところが見えてきたところでございますので、現状でしっかり対応するために、昇降口の部分を普通教室化工事をして、しっかりと教室を確保したといったところでございます。
◆小林おとみ
ということは、第十小学校については、1つ増えたときに、昇降口を減らさざるを得なかったということは、これ以上増えたら教室はないということになるんでしょうか。
◎
学校配置調整担当課長
現時点においても、同じ施設内で対応しているところではございまして、今後工夫により、もう数教室、普通教室化できる見込みもございますけれども、そこの部分については、学校運営として、しっかりと円滑な運営ができるように確保してまいりたいと考えております。
◎新しい
学校づくり課長
こちら、今回の昇降口も含めてですが、22教室まで対応可能というふうになっておりまして、今年度が21教室なので、あと1教室の余裕があるという状況になっております。
◆小林おとみ
余計なことを聞くようですけども、教室に余裕があったのに、何でその昇降口をつぶさなきゃならなかったんですか。
◎新しい
学校づくり課長
こちら学校のほうとも相談をさせていただきまして、1年生が今回4学級になると。1列、ある程度まとまったエリアをつくりたいというところで、今1年生の1階のところが3クラスしかなかったんですけども、4クラスになるというところで、その並びである昇降口の部分を、今回内装工事をさせていただいて、1年生4クラスを横に1列に並べるようにさせていただいたと。学校の運営も、それのほうがしやすいというご要望をいただいたのを受けて、そのような改修をさせていただいたというものになっております。
◆小林おとみ
そこはそういう事情だということを理解しました。それから、先日の一般質問でも、新学年が始まって、担任の先生は全部専任でちゃんと配置されているけれども、算数の少人数学級で7名欠員がありますという答弁をいただいています。その7名の欠員というのは、これから補充される見通しがあるのかどうかだけお願いします。
◎指導室長
先週答弁させていただいたとおり、算数少人数で、加配の教員が担任をしているところがございます。それにつきましても、臨時的な任用の教員は、東京都のほうから配置していただくということになっておりますので、それに向けて動いているところでございます。
◆小林おとみ
教員確保については、産休代替も、これからももちろん途中でいろいろ出てくると思いますので、しっかり確保をお願いしたいと思います。それと、もう一つ、少人数学級の事業をやる教室が少し足りなくなってきているんじゃないかなという感じがしますが、そんなことはないでしょうか、全体として。このうちのどこというのはないですけども、いろいろ教室がたくさん埋まってくる中で、少人数用の教室がちょっとなくなっている学校というのは生まれていないでしょうか。それは分からないですか。何とかなっているという判断ですか。
◎指導室長
少人数学級の教室に関しましては、少人数指導自体の今まで積み重ねてきたものがございますので、基本的には、今足りなくなっているとか、指導できないという話は聞いてはおりません。ただ、これから増えてくるに従って、もしかしたらそういう状況が生まれてくる可能性はあるかもしれないというところでございます。
◆小林おとみ
その点でも、少し余裕を持った学校づくりをやっていただきたいと思います。もう一つ、特別支援学級なんですが、固定級のことなんですけれども、かなり増えているように思います。去年と比べましても、志村小学校、それから蓮根小学校、加賀小学校、上板橋小学校、赤塚新町小学校などが全部1クラスずつ増えています。ここでも、もちろん教室の確保はされているとは思いますが、特別支援学級、固定級の
子どもたちが増えている状況について、少し、遠くまで通わなくてもいいように、もう少し学校の中に広げていくという考え方は、今はないでしょうか。固定級をもっとほかの学校にも広げるという考え方ですね。なるべく全校にと思っています。
◎指導室長
特別支援学級の児童が増えているということは、委員のご指摘のとおりだと思います。ニーズが増えているということはございますので、現時点で広げていくというところについて、今検討していくという段階にはなってはおりませんが、ニーズに応えていくということは必要かなと考えております。
◆小林おとみ
あと最後に、ぜひ確保をお願いしたいということと、幼稚園については、一応見通しがついたから、5歳児もこれから2学級にしていくという方向性になってきたというふうに考えてよろしいですか。今年も、ぜひとも2学級にと、私この委員会でも要求しましたが、見通しがあまりないからとか、集団的な教育が必要だとかいって、1学級にされていたんですけれども、今後については、2学級の方向性に動いているというふうに考えてよろしいですか。
◎学務課長
先ほど申し上げたとおり、今後安定して5歳児につきましては、20人を超える可能性が極めて高いというような状況が考えられますので、具体的な新たな教員確保に向けては、しっかりと調整を図ってまいりたいと考えているところでございます。
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、
教育委員会の動きについては、
教育委員会で行われた議論の概略的な報告ですので、特段の質疑がなければご了承願います。
よろしいですか。
(「はい」と言う人あり)
○委員長
本件につきましては、ご了承願います。
これから理事者の入退室を行いますので、しばらくお待ちください。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、令和6年度
あいキッズ登録・利用状況についてを議題といたします。
本件について、理事者より簡潔に説明願います。
◎地域教育力推進課長
それでは、令和6年度
あいキッズ登録・利用状況について、ご報告をさせていただきます。毎年度、年度当初に4月末時点の登録状況と利用状況を報告させていただくものでございます。あいキッズにつきましては、午後5時までの時間帯をさんさんタイムと称しまして、この時間帯では、就労家庭等の児童が対象の放課後児童健全育成事業と、それ以外の全児童が対象の放課後子ども教室推進事業を一体的に実施しております。そして、午後5時から午後7時までの時間帯をきらきらタイムと称しまして、この時間帯では、放課後児童健全育成事業を実施いたしまして、就労家庭等の児童を受け入れているものでございます。
項番1の平日の登録状況になります。令和6年度の登録児童数、きらきらタイムは7,893人、さんさんタイムは1万4,146人、全体の登録児童数は2万2,039人でございます。登録率としては、前年度以上でございます。次に、項番2の平日の利用状況でございます。令和6年度の平均利用人数は、きらきらタイムは5,298人、さんさんタイムは1,623人、全体では6,921人でございます。利用率としては、前年度に比してきらきらタイムは横ばい、さんさんタイムは上がった関係で、全体の利用率は若干上がっております。続いて、項番3の土曜日の登録・利用状況でございます。登録状況については、前年度とほぼ同水準でございます。利用状況につきましては、利用人数は394人で、前年度比23人増という状況でございます。全体としては、きらきらタイムについては、登録・利用率に一定の落ち着きが見られまして、一方さんさんタイムにつきましては、登録・利用率が僅かながら増加したというところでございます。裏面には、学校別のあいキッズの登録・利用状況をまとめておりますので、参考にご覧いただければと思います。説明は以上でございます。
○委員長
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆川口雅敏
このあいキッズの登録率を見ると、非常に高いということは、1年生から6年生まで恐らく満遍なく登録されていると思います。その一方で、さんさんタイムの利用率を見ると、必ずしも高いとは言えない数字であると思います。先日、一例として、下校後に路地裏でゲームをする子を見たという方が、私のほうに、連絡があったわけですよ。このような相談を受けたこともあったわけですけれども、このような高学年の児童の居場所について、区としてはどのように考えていくのか、その辺はいかがでしょうか。
◎地域教育力推進課長
さんさんタイムの利用率が高くないということにつきましては、これは本課としても、課題として認識しているところでございます。全児童を対象とするさんさんタイムにつきましては、多くの児童が登録しているものの、放課後の過ごし方としては、あいキッズのほかに、習い事に行ったり、委員ご指摘のとおり、路地裏でという話がありましたけれども、公園で遊ぶ児童もいるといったことが想定されております。そうした中で、全体として利用率が10%前後になっていると考えております。ただ、そうはいっても、学年が上がるにつれて利用率が下がっていくという傾向にあることは確かでありまして、こちらに関しましては、中・高学年児童にとっても、あいキッズがより利用しやすくなるように、各あいキッズの運営につきまして、
子どもたちの意見を取り入れる仕組みづくりなどを検討してまいりたいと考えているところでございます。
◆川口雅敏
雨の日は、外遊びができないわけですよね。要するに、室内で宿題とか、ゲーム等を行っていると、こういうふうに思っているわけですけれども、あいキッズの部屋だけでは狭い場合もあるというようなことも聞いているわけです。このような場合、学校の協力が必要だと思うんですけれども、学校側の考え方は協力的なのか、その辺はどうなのか、区のご意見をお聞きします。
◎地域教育力推進課長
スペースの確保につきましては、そちらも課題として認識しているところでございます。なかなか、あいキッズのスペースの確保については、学校の協力も確かに必要なところでございまして、学校の改修等に合わせて確保しているところと、また学校の執務室の状況を勘案して、理解と協力を求めているところでございます。基本的には、各学校、あいキッズについて理解をいただいておりまして、協力的なところが非常に多いというふうに認識をしておりますので、各学校にあいキッズのスペースの確保について、本課としても、粘り強くご説明とご理解を求めていきたいと考えているところでございます。
◆川口雅敏
先日、これから質問する件について、課長に相談をしたんですけれども、地元の小学校で、朝早くから児童が登校して入れないと。門の前で集まっているわけですよ。車道に出たりして危ないというのを、近隣の方から相談を受けたわけですね。それ、課長のほうに相談をしたので、この場合、管理者の問題もあると思うんですけれども、あいキッズの職員が、早くから学校に登校した
子どもたちを、校庭などで見守ることもできるかなと私は思っているんですけれども、このことについて区の見解はいかがでしょうか。
◎地域教育力推進課長
あいキッズの職員が、朝、登校された児童を、学校を開放して、校庭等で見守るということのご提案というか、そういったことへの見解ということだと思われるんですけれども、こちらにつきましては、現時点でそういった状況について、まずは朝の
子どもたちの登校状況について、しっかり状況を分析しながら、様々人員の確保ですとか、そういったことについての課題がありますので、そういったことを分析しながら、様々なあいキッズの職員がということもあるんですけれども、様々な方策を、他自治体の状況も踏まえながら検討してまいりたいと考えています。
◆川口雅敏
三鷹市では、シルバー人材センターが見ているというような話を聞いておりますけれども、シルバーの場合は、そういう資格がないわけですから、あいキッズの職員だったら、それが可能かなと思っているんですけれども、予算がかかることですから、これからちょっとその辺を考えていただいて、親御さんが早く仕事に行っちゃうから、どうしても子どもも早く出ていく。それで、正門に入れないとなると、やっぱりこれちょっと、何もなければいいけども、もし何かあった場合、どのように責任取るのかということも考えられるので、資格を持っているあいキッズの職員が、ちょっと見ていただければありがたいなと思っているんですけれども、いかがでしょうか。
◎地域教育力推進課長
確かに、子どもの安心・安全な居場所の確保と、子どもの子育ての両立支援というのは、本当に重要な問題だと認識しておるところでございますので、先ほども申し上げたとおり、登校の実態を様々把握しながら、安心・安全な居場所をどういうふうに確保できるのか、他自治体の状況も踏まえながら、検討してまいりたいと考えています。
◆小柳しげる
こちらの2ページ目なんですけれども、この登録児童数が100%を超えているというものは、区内在住の私立小学校等へ通う児童も含むという理解なんですが、例えばこういった私立小学校に通っている児童もあいキッズに行けますよという告知なり案内というのは行われているんでしょうか。
◎地域教育力推進課長
各あいキッズに、区内在住の私立学校へ通う児童についても受入れが可能なことについては、ホームページや利用の手引等、様々な媒体でお知らせをしているというふうに認識しています。
○委員長
間もなく午後3時となりますが、全ての議題が終了するまで委員会を継続いたしたいと存じますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認め、さよう決定いたします。
◆小柳しげる
こういった私立小学校に通っているといっても、やはり地元のところよりちょっと遠いところに通っているという理解なんですよね。ですので、こういったもともとの地域の
子どもたちとなじむことができる、私立小学校に通っている児童も通えるという告知していくということは、どんどんしていただきたいなと思います。そして、先日、幾つかのあいキッズのほうを視察させていただいたんですが、そこで伺った声として、入所の手続や、あるいはこの利用料、こういったものを延滞した場合の催促とか、そういったこともあいキッズで行わなければならない、これはなかなか負担であるということを伺ったんですが、この点を改善していくという考えはございますか。
◎地域教育力推進課長
利用の手続についての、あいキッズでの手続が煩雑であるとか、催促、督促に関しての、あいキッズでの現場でやっていかなきゃいけないとか、そういったことについて、あいキッズ側に負担感があるというようなことはあり得るかなというふうにも認識しています。ただ、そういったことについても、手続については、区として、全体としてDX化が進められている中で、電子申請だとか、そういったことについては検討を行って、現場での負担感、あるいは保護者のほうの利便性の向上、そういったことについては、向上を図っていきたいと考えているのと、利用料の督促、催促についての負担感についても、あいキッズが令和5年度に入退システムというアプリを導入いたしまして、保護者との連絡が、
教育委員会と直接行えるようにもなってきております。そういったアプリの利用の仕方も踏まえまして、
教育委員会のほうから直接働きかけるというようなことも今年度から始めますので、そういったことでの負担感の軽減というところを図っていきたいと考えています。
◆小林おとみ
あいキッズをやっている事業者とか、責任者などから意見を聞いたりとかをする場を多分つくっていらっしゃると思うんですけれども、それというのは年間どれぐらいやられているんでしょうか。
◎地域教育力推進課長
全責任者と全法人が集まる会議として、責任者会議というものと、法人の会議というものを実施しておりまして、そういった場で、区からの案内のほか、それぞれの法人や責任者からの意見を求めるものを行っております。法人会議としては、年度で全5回、責任者会議としては全3回程度実施しております。
◆小林おとみ
その会議の中で出されている要望とか、そういうのは一覧表になっていたりしますか。こちらから資料でお願いしたら出していただけるものでしょうか。この会議でどんな要望が出ている、それに対してどんな対応をした、こんな課題が残っているというようなことが、何かまとまったものがあればと思うんですが。
◎地域教育力推進課長
こちらは、出した説明資料は残しておるんですけれども、質疑の内容を細かく議事録としては残していない関係で、資料として、そういった具体的な要望というのが、その場でどういうふうに出たのかということについては、ちょっとお示しすることは難しいかと考えています。
◆小林おとみ
かなりたくさんの要望があると思います。子どもの安全の問題もある。先ほどあった入所の手続とかの簡素化の問題もあり、また学校によってその広さの確保が、どこも多分共通して、もっと場所が欲しいという意見があったり、それから特に高学年については、あいキッズだけじゃない場所が欲しいという声も、また併せてあったりしますので、そうしたものをやはりいろんな、この議題ではないけれども、子ども・
子育て支援事業計画とか、児童館の再編とか、いろんな動きがある中で、あいキッズから出されている要求をきちんと受け止めて、区側でそれを具体化していくことが必要だと思うので、ぜひ事業者さんなどから出されている要求、それから施設の責任者から出されている声などをまとめて、子ども政策課の中で、あるいは子ども家庭部全体の中で、地域教育力推進課がやっている事業だから、どうしても横に行かないのかな。だから、どうしても保育、児童館とかという部分とも一緒に課題を共有してやっていただけないかなと。そういう共有できるような場所というのはありますか。
◎地域教育力推進課長
一応、放課後児童の対策について、協議する運営の委員会を持っておりまして、そちらは、子ども家庭部と一緒に放課後対策について、関係諸団体の代表者も交えて、協議をする場もございますので、そういった場で、様々な放課後対策に関しての議論、課題は共有してまいりたいと考えています。
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
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○委員長
次に、
文教児童委員会関係補正予算概要についてを議題といたします。
本件について、理事者より簡潔に説明願います。
◎生涯学習課長
配付資料の令和6年度第2号補正予算概要(
教育委員会事務局)をご覧ください。補正予算書につきましては、28ページ、29ページでございます。令和6年度補正予算概要で説明のほうをさせていただきたいと思います。
項番の1、歳出予算をご覧ください。科目は8款教育費、5項社会教育費、2目社会教育施設費で、事務事業名は教育科学館運営経費、補正前の額は2億6,463万8,000円、補正額は4,923万6,000円の減でございます。補正後の金額につきましては2億1,540万2,000円でございます。説明に記載させていただいておりますが、教育科学館の非常用発電設備部品取替委託につきまして、令和6年度から7年度の債務負担行為を設定することによる支出の減でございます。
項番2、債務負担行為でございます。事項は、教育科学館非常用発電設備部品取替委託、期間は令和7年度、限度額は令和6年度補正額と同額の4,923万6,000円でございます。教育科学館の非常用発電機につきましては、昭和63年に開設後、37年間使用している状況でございます。非常用発電機につきましては、現在問題なく動いておりますが、万が一の場合に備えまして、オーバーホールを行うものでございます。今年度に入りまして、仕様書等を作成するため、納期の確認をしたところ、メーカーの部品生産に遅れのほうがございまして、現在、一部の部品の納入に、15か月程度かかるといったことが判明したところでございます。このため、契約期間を単年度から6、7年度にわたるように見直しを行う必要が生じたところでございます。つきましては、令和7年度を期間とする債務負担行為を設定いたしまして、令和6年度当初予算に計上した予算を減額させていただきたいと考えているところでございます。雑駁でございますけれども、説明は以上でございます。
○委員長
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆川口雅敏
今説明があったように、教育科学館の非常用の発電設備について、交換する部品の供給に非常に時間がかかるという話ですよね。施工が延期することは、やむを得ないと思いますけれども、この延期によって生じる施設の運営のリスクに関しては、区はどのように考えているのか。
◎生涯学習課長
運営に対するリスクというご質問でございます。非常用発電機につきましては、現在、オーバーホールをしておりませんけれども、今うまく動いているような状況でございます。オーバーホールをするに当たりましても、臨時休館を行わずに、通常の休館日で、部品が入ってきましたら、交換の工事を行うという形になってございますので、そういった運営に関するリスクというのは出てこないと考えているところでございます。
◆川口雅敏
交換するのにそんなに時間がかかるんだったら、交換が必要な部品があるにもかかわらず、当初の予定より1年以上にわたり部品の交換が延びてしまった状況じゃないですか。区としては、発電設備そのものを交換することは検討しなかったのかどうか、その辺はいかがですか。
◎生涯学習課長
今現在、教育科学館、施設自体がかなり古くなってきてございまして、あり方の検討を行っているところでございます。そういったところも鑑みまして、発電機につきまして、新しくするのか、もしくはオーバーホールをかけるのかといったところを庁内で検討した結果、今の段階では、オーバーホールをさせていただきたいというところで、判断をさせていただいたところでございます。
◆岩永きりん
まず、現在の非常用発電設備について、開館以来37年間使用をしているということだったかと思うんですけれども、この該当の交換する部品の、本来の耐用年数みたいなものはあるのでしょうか。
◎生涯学習課長
耐用年数につきまして、一般的には20年と言われているところでございますけれども、これまで部品等の取替えを行いながら、37年間正常に動いてきたというところでございます。
◆岩永きりん
37年間正常に動いてきたのは、すごいよかったなと思うんですけれども、ただやっぱり20年という本来の耐用年数を大幅に超過しているのを、部品を取り替えながらだとは思いますけれども、そのままになってきたというのは、何か理由はあるんでしょうか。
◎生涯学習課長
今現在、保守点検を年2回ほど、非常用発電装置を行ってございまして、その点検結果等を毎回確認しているところでございます。令和4年度の点検におきまして、一部、不安が残るといったような指摘がございましたので、令和5年度のサマカンで計上させていただいて、令和6年度の予算で計上させていただいたというような形になっているところでございます。
◆岩永きりん
令和4年度にちょっと不安が残るということで、今現在その安全性は担保されているというふうに認識をしてよろしいのでしょうか。
◎生涯学習課長
失礼いたしました。ちょっと不安が残るというような言い方をしてしまいましたけれども、点検の事業者のほうからは、問題なく動いていると報告を受けているところでございます。
◆岩永きりん
不安が残るというところと、問題ないというところの認識は、どのように違ってきたのかなというのを、お伺いできれば。
◎生涯学習課長
今回、取り替えようと思っているところの部品につきまして、発電機自動始動盤の自動電圧調整器というものでございまして、結構、要になるところの部品でございまして、万が一に備えて、ここのところは替えたほうがそろそろいいだろうということでご指摘がございましたので、予算に計上させていただいたというところでございます。
◆岩永きりん
取替え時期が遅延するということなんですけれども、この取替えまでに何か非常事態、例えば大地震で電気が使えないみたいなことですとか、そういったときに、今あるものは安全に使えるという認識でよろしいでしょうか。
◎生涯学習課長
安全に使えるというような形での報告を受けているところでございます。
◆小柳しげる
こちらのほうは、教育科学館の非常用発電設備ということですが、区内のほかの区有施設にも、こういった非常用発電設備というものは常備されているんでしょうか。そして、今回、教育科学館だけこういうことがありましたが、似たケースというのは既にあるんでしょうか。
◎生涯学習課長
装置がほかの施設にもあるかどうかといったようなご質問でございますけれども、3,000平方メートルを超える特定建築物につきましては、消防法で非常用の発電装置の設置の義務があるといったところでございまして、私ども生涯学習課は、社会教育施設を幾つか持ってございますけれども、八ヶ岳荘ですとか榛名林間学園、あと教育科学館のところには設置がされているというところでございまして、生涯学習センター等につきましては、設置のほうがされていないという状況でございます。一般的に、区の施設にはそういったところで、3,000平方メートルでというところの設置の基準があるというふうに認識をしているところでございます。あとは、似たケースというお話がございましたけれども、区長部局のところでも、施設のところで、非常用発電装置のほうが、もう耐用年数を過ぎていて、交換の時期が来ているという話は聞いているところでございます。
◆小柳しげる
今回、来年度に債務負担行為で回すということは、今部品を購入する契約というのはそのままになっているということでよろしいですか。
◎生涯学習課長
契約行為、入札行為につきましては、議決をいただいた後に進める予定でございます。
◆小柳しげる
そうすると、また来年行うという。もう既にこれは、去年も予算として上がっているものということですよね。それで、またもう1回やるということになりますか。
◎生涯学習課長
今年度に入りましてから予算が計上できておりましたので、入札と契約を行いたいといったところで納期の確認をしたところ、15か月というところが判明しましたので、契約、入札行為につきましては一旦ストップをいたしまして、今回債務負担行為をかけさせていただいて、議決をいただいた後に入札と契約のほうを行って、速やかに契約のほうを行っていきたいと考えているところでございます。
◆小柳しげる
では、また改めてということになって、この金額のまま、またもう1回やれるということになるんでしょうか。
◎生涯学習課長
予算規模につきましては、同規模でという形で考えてございます。入札をその規模で行っていきたいと考えているところでございます。
◆小柳しげる
そしたら、万が一この部品の値段が上がってしまったとしても、やはりこの値段で入札して契約していくということは可能なのですか。
◎生涯学習課長
入札という形になりますので、絶対ということは言えませんけれども、見積りをいただいている業者さんに確認をしたところ、予算の同規模の範囲内でできそうだというお話は受けているところでございます。
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
次の報告事項に入る前に理事者の入退室を行いますので、しばらくお待ちください。
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○委員長
次に、
所管事務概要についてを議題といたします。
本件については、今後の調査等に向けて、事業の現状や所管の範囲を確認するための議題となりますので、特段の質疑がなければご了承願います。
質疑につきましては、現状確認程度にとどめ、意見や要望を述べたり、理事者に見解を求めるのは、他の機会に行っていただくようにお願いいたします。また、質疑の際は、
所管事務概要のページ数を述べていただいてから質疑くださるようご協力をお願いをいたします。
◆小柳しげる
所管事務概要の95ページ、(1)の⑤、学習支援員の配置とありますが、こちらのほう、有償ボランティアの方を学習支援員として活用するということなんですが、例えば教員志望の大学生などの方々に来ていただくということだと思うんですけども、その時間や、あるいは報酬など、こういったことはどうなるんでしょうか。
◎指導室長
学習支援員についてでございますが、時間は1日6時間までということで、報酬は3,000円ということになっております。
◆小柳しげる
それは、この小・中学校、幼稚園、板橋
フレンドセンター、それぞれありますけれども、全て統一ということでよろしいですか。
◎指導室長
同様でございます。
◆小柳しげる
やはり、資格なり経験なりの多さ、少なさでも変わらないという。
◎指導室長
同様でございます。
◆小柳しげる
次は、97ページになります。(4)の学校公開なんですが、年6回以上とありますが、こういったもの、土曜授業プランを含むとあります。こちらのほうは、それ以外の平日とかに行っているのか、またどういった授業を教えているのか、あるいは行事を見せているのか、そのことについて教えていただけるでしょうか。
◎指導室長
学校公開につきましては、年6回以上の土曜日に行う土曜授業プラン、それと平日の公開についても、いろいろ土曜日がご勤務の方もいらっしゃいますので、そちらも学校のほうに、平日も公開するように話をしております。また、内容につきましては、通常の授業を公開することのほかに、道徳授業の地区公開講座ですとか、いたばし学級活動の日での学級活動の時間、それ以外にも引き取りの避難訓練等を行う場合もございます。
◆小柳しげる
授業は、一般の国語、算数、理科、社会ということでよろしいでしょうか。あと、なぜ道徳の授業を公開しているのかということを教えていただけますか。
◎指導室長
授業につきましては、一般の国語や数学、算数、理科、社会等々の教科になります。道徳につきましては、東京都のほうで、年1回、東京都の公立学校で道徳授業地区公開講座というのを開くようにということになっておりまして、道徳の授業と、その後に講演会や意見交換会を行うとなっておりますので、土曜授業のときに実施することが多くなっております。
◆小柳しげる
結構、今教員の負担というのが問題になっていますが、この公開によって、教員の負担が増えているということはないでしょうか。そういった負担を減らすような方向でやっていくという方法はないものでしょうか。
◎指導室長
昨年度、令和5年度は、年間8回以上であったところ、教員の働き方改革等も考慮した上で、6回となっております。今後につきましては、また検討しながら、教員の負担と、
子どもたちの教育の充実、そちらを図りながら検討していきたいと思っております。
○委員長
小柳委員、すみません、またちょっとはみ出しちゃっているので、ご配慮願います。
◆小柳しげる
次の98ページなんですが、学校における居場所推進事業とあります。これは具体的にどのようなことを行うんでしょうか。不登校対策とありますが、教えていただけますか。
◎指導室長
学校における居場所推進事業につきましては、現在中学校3校で実施しているものでございまして、令和5年度から3年間行っております。こちらについては、教室に入れない生徒ですとか、一時的な休息を求める生徒に、安心して過ごせる居場所を提供するということで、その中でコミュニケーション能力や規則正しい生活習慣を養いながら、将来的に豊かな人生を送れるように、社会的に自立する力を身につけることを目指す事業でございます。
◆小柳しげる
次に、98ページの⑥なんですが、環境教育の推進とあります。緑のカーテンやビオトープの校内の自然環境活用といいますが、それが活用できる条件がある学校とそうでない学校があるかと思います。そういったところの考え方をお示しいただけますか。どうやって進めていくかという。
◎指導室長
委員のおっしゃるとおり、学校によっては、緑の樹木が多いところですとか少ないところ等々あるかと思いますが、それぞれの学校の特徴に応じて、校内にない場合は、近隣の校外学習に出かけたり等しながら、自然体験をしているところでございます。
◆小柳しげる
具体的に小学校における環境教育というのはどのように行っているか、何か例を示して教えていくことができますか。
◎指導室長
環境教育につきましては、2ページ戻ることになるんですが、96ページのところに、丸の2番、保幼小中一貫環境教育カリキュラムのところに示されております。未来へというテキストがございますので、それを使いながら環境教育というのを行っております。それ以外に、各学校の特徴に応じて、ビオトープのあるところはビオトープですとか、緑のカーテンを活用した事業ですとか、そういうことを特徴的に行っている学校もございます。各学校の特徴を生かしていることをご理解いただければと思います。
◆小柳しげる
最後に、104ページの35番、自殺防止研修とあるんですが、これは全ての教員が対象になっていると思うんですが、具体的にどのようなことを行うのか教えていただけますか。
◎教育支援センター所長
自殺防止研修につきましては、全教員対象に行っておりまして、オンデマンドで研修を行っております。このほかにも、その前後にあります34番と36番の研修につきましても、全教員向けなんですけれども、夏休みの期間を利用しまして、知識を先生方に得ていただきたいというものに関しては、そういった形で、大体20分程度を目安として動画を作りまして、受けていただく研修となっております。
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
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○委員長
次に、調査事件でありますが、引き続き児童福祉、学校教育及び生涯学習等の区政に関する調査の件につきまして、別途議長宛て継続調査の申出を行うことにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認め、さよう決定いたします。
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○委員長
次に、行政視察につきましては、お手元に配付しております案のとおり、地方都市における施策を参考とするため、7月24日から25日にかけて、北海道江別市では、商業施設を活用した子育て支援拠点について、北海道札幌市では、子どもの権利侵害に対する救済委員制度について視察する旨、別途議長宛て行政視察の申出を行うことにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認め、さよう決定いたします。
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○委員長
以上をもちまして、
文教児童委員会を閉会いたします。...