板橋区議会 2021-09-24
令和3年9月24日健康福祉委員会-09月24日-01号
令和3年9月24日
健康福祉委員会-09月24日-01号令和3年9月24日
健康福祉委員会
健 康 福 祉 委 員 会 記 録
開会年月日 令和3年9月24日(金)
開会時刻 午前10時00分
閉会時刻 午後 2時51分
開会場所 第4委員会室
議 題 別紙運営次第のとおり
出席委員
委員長 田 中やすのり 副委員長 し ば 佳代子
委員 小野田 み か 委員 山 内 え り
委員 寺 田 ひろし 委員 しいな ひろみ
委員 かなざき 文子 委員 佐々木としたか
委員 中 妻じょうた
説明のため出席した者
健康生きがい部長 五十嵐 登 保健所長 鈴 木 眞 美
健康生きがい部参事 五十嵐 葉 子 福祉部長 椹 木 恭 子
(
志村健康福祉センター所長事務取扱・
上板橋健康福祉センター所長兼務)
長寿社会推進課長 織 原 真理子 介護保険課長 澤 邉 涼
健康推進課長 荒 井 和 子 生活衛生課長 佐 藤 芳 幸
予防対策課長 渡 邊 愛 可
予防接種担当課長 國 枝 豊
赤塚健康福祉センター所長 おとしより
保健福祉センター所長
小 池 喜美子 飯 嶋 登志伸
生活支援課長 代 田 治 障がい政策課長 長谷川 聖 司
障がい
サービス課長 河 野 雅 彦
板橋福祉事務所長 木 内 俊 直
事務局職員
事務局長 渡 邊 茂 書記 飯 野 義 隆
健康福祉委員会運営次第
1 開会宣告
2
理事者あいさつ
3 署名委員の指名
4 陳情審査
<
健康生きがい部関係>
陳情第157号
感染症専門病院を設立すべきと板橋区議会は意見書を提出することに関する陳情(5頁)
陳情第167号 陽性者の「自宅療養」をやめ、国の公的責任で臨時病院の病床増で入院治療を求める意見書提出についての陳情(17頁)
5 議案審査
議案第 58号 東京都板橋区手数料条例の一部を改正する条例(33頁)
6 報告事項
(1)東京都
後期高齢者医療広域連合議会会議結果について(37頁)
(2)「いこいの家」廃止後の利活用について(37頁)
(3)
新型コロナワクチン接種の進捗状況について(59頁)
(4)
健康福祉委員会関係補正予算概要について(67頁)
7 調査事件について
高齢福祉、保健衛生及び社会福祉等の区政に関する調査の件(83頁)
8 閉会宣告
○委員長
ただいまから
健康福祉委員会を開会いたします。
本日も発言は着座にて行っていただきますようお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。
◎
健康生きがい部長
おはようございます。
本日の
健康福祉委員会、陳情審査が2件、議案審査が1件、報告事項が4件でございます。ご審議よろしくお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、署名委員を指名いたします。
小野田みか委員、中妻じょうた委員、以上お二人にお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、本日の委員会の運営につきまして申し上げます。
報告事項4の
健康福祉委員会関係補正予算概要については、9月28日の
企画総務委員会における関連議案の審査前に報告を受ける必要があります。よって、本日中に報告案件が終了する見込みがない場合は、3時休憩後、当該報告事項を先議することといたしますので、ご承知おき願います。
また、本日の委員会も
緊急事態宣言下での開催でありますので、各委員、理事者におかれましては、簡素な質疑、答弁、そして円滑な議事運営にご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
────────────────────────────────────────
○委員長
それでは、陳情審査を行います。
初めに、
健康生きがい部関係の陳情第157号
感染症専門病院を設立すべきと板橋区議会は意見書を提出することに関する陳情を議題といたします。
陳情の朗読を省略し、理事者より現状について説明願います。
◎
予防対策課長
陳情番号第157号、件名は、
感染症専門病院を設立すべきと板橋区議会は意見書を提出することに関する陳情です。
陳情者は記載のとおりです。
まず、願意ですけれども、
公的感染症専門病院を大都市圏に設立するように、板橋区議会は厚生労働省に意見書を提出してくださいというものです。
現状といたしまして、現在
感染症専門病院というものは、国内には存在しておりません。都内の
感染症指定医療機関は都知事により指定されております。区内では、豊島病院が第2種
感染症指定医療機関として、2類感染症の患者の入院医療を担当できる基準に合致する病床を20床有しています。病床の管理及び認可は、都道府県知事の権限下にあるため、区は関与することができません。ご審議をお願いいたします。
○委員長
本件に対する理事者への質疑並びに委員間討論のある方は挙手願います。
◆寺田ひろし
よろしくお願いいたします。何点か質問させていただきます。
今ご説明いただきましたとおりで、国内に
感染症専門病院はまずないということで、
指定医療機関のご説明をいただきました。その前に、よく最近報道でよく見るような、伺うような
重点医療機関とかという、
コロナ患者受入れとか、よくそのキーワードが出てくるんですけれども、この
重点医療機関という、もし概略、概要が分かればちょっと教えていただければなと思うんですが。
◎
予防対策課長
重点医療機関は、コロナの患者を受け入れられる医療機関の一つでして、都知事が指定しているようなものです。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。今回の陳情の思いといいますか、本当に何とか助けたいという思いがあっての陳情だと思います。ただ、今ご説明いただいたような形で、かなり都道府県で知事の権限の下でこういったコロナ病床、またコロナ患者を受け入れる、こういった計画が立てられておると思います。
指定医療機関は、感染症法の第38条で感染症患者の医療を担当しなければならないと義務的に明記されておりまして、その種類、特定は国が定めて、第1種は都道府県と、第2種が第2次医療圏のその範囲で複数あると、かなり数が多いというふうに認識しております。
さらに、この
指定医療機関は、大臣とか知事の指導を受ける立場にあると。非常にこういった患者を受け入れる、ほぼ義務に近いような形、一応同意を得てという形で、拒否することも正当な理由があればできるというところなんですが、こういうのを勘案すると、ある意味公的な病院であると、感染症患者を受け入れるについては公的な側面があるんだというふうには感じるんですが、このような理解でよろしいかどうかだけ、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。
◎
予防対策課長
おっしゃるとおりです。ありがとうございます。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。なかなか専門病院というのがちょっと難しいなというところで、その上で、大阪の市立、大阪市がつくっている、管理している病院で、専門病院にしようという働きかけがあったんですが、そのうちの一つはやはり医師や
医療スタッフがどうしても辞めてしまって、その周辺の医療機関から応援、派遣をいただかないと成り立たないという報道が先月だか、あったんですね。
やっぱりこの日本の中で、
感染症専門病院を仮に建物だけで設備は整えたとしても、医師や看護師、その
医療スタッフをある意味強制的に配置できる背景がないとなかなか、医師の
キャリアアップの問題とかも含めて自由意思もありますので、難しいなと感じるんですが、現状、ちょっと前提として確認だけ最後お伺いしたいのが、こういった医師を配置するについて、何か強制的な法律とかそういうものがあるのかどうかだけ、確認だけさせていただきたいなと思います。
○委員長
もしご存じだったらで、分からなかったら分からないで構わないです。
◎
予防対策課長
医師の配置につきましては、特に強制的なもの、権力が働くものはなく、本人の自由意思で病院と契約するものでもありますし、また、一部は医局に属している医師は、医局の指定する配置で配属が決まったりしますので、そういった現状です。
◆寺田ひろし
分かりました。どうもありがとうございます。後ほど意見開陳するに当たって間違いがあってはいけないなと思ったので、そのためにちょっと確認させていただきました。
以上です。ありがとうございます。
◆しいなひろみ
おはようございます。よろしくお願いいたします。
確認をさせていただきたいんですが、せんだって報道で、9月下旬から城東病院をコロナ患者の専門病院とするという報道があったんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
○委員長
もし状況をつかんでいるのであれば、城東病院って都立病院でしたっけ、じゃない。分かる範囲で構いません、つかんでいなければつかんでいないで。
◎保健所長
大変申し訳ございません。城東病院という病院で、専門病院になるという情報はつかんでおりません。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。今、国内には、現在、
感染症専門病院はないということを先ほど伺ったものですから、ちょっと自分の中でここを整理しなければいけないなと思いました。本当はこの後伺おうと思ったのが、専門病院と実質的なコロナ患者の専門病院として今5病院、例えば都立広尾病院、豊島病院、豊島病院は先ほど20床ということだったんですけれども、これはまた病床を増やすようになっていますよね。
それ以外ですと、荏原病院とか
東海大附属病院、それから旧
都立府中療養センターとかあるというふうに聞いたんですけれども、実はこの後伺おうと思ったのが、専門病院と実質的な専門病院の違いは何なんですかというところを確認させていただこうかと思ったんですが、今は専門病院もないということでしたが、ちょっと戻って例えば豊島病院って、あらかじめ病床数って決まっていると思うんですが、その病床数の中で、逆にコロナの専門の病床、現在20床あってそれを増やすとなると、どこかの科のベッドを移さなければいけないのではないかと私は思うんですが、この間に区民の方からちょっとご相談を受けたのが、豊島病院の緩和ケア病棟が今は入院できない状況だと。
その理由としては、コロナ患者さんの受入れに力を入れていくとなると、どうしても緩和ケアのほうの状況が、いわゆる弱くなってしまって受け入れられなくなるということなんですが、既存の病院の中でコロナ病床を増やしていくと、どうしても診療科目によっては今までのような
医療サービスができなくなるという現状と事実というのはあるものなのか、いかがなものなのか、そのあたりのご状況が分かれば教えてください。
◎
予防対策課長
豊島病院は、第2種
感染症指定医療機関として20床は持っているということなんですけれども、運用としてはコロナ患者の受入れは160床ほど受け入れられる体制は持っているということなんですが、それはコロナも受けられるということで、流行状況だとか地域の医療体制に応じて、やはり受け入れられるベッド数を大きくしたり小さくしたりというところで、病院としてのご判断で病床の数を設定、その時期に応じてされているのかなというふうに思っています。
◆しいなひろみ
ありがとうございます、豊島病院のように複数の診療科目があるところですと、例えば産科があって、それから人工透析もできる。そうなると、コロナ患者さんでも人工透析が必要な方とか、コロナの陽性者の方でも出産を控えていらっしゃる方とか、そういった総合的な
医療サービスがいろんな診療科目がある病院だとできると思うんですけれども、専門病院となった場合に、その病院に入院できる患者さんはある意味振り分けなければいけないとか、そういう状況というのは出てくるんでしょうか。
◎
予防対策課長
すみません。質問についてなんですけれども、専門病院で受け入れるとなると、患者さんを重症度に応じて振り分けるというよりは、コロナの患者さんだから振り分ける、すみません。ちょっとしっかりと理解ができなかったので、もう一度お願いします。
◆しいなひろみ
すみません、質問の仕方が悪くて。既存の病気が全くなくて、コロナの陽性で重症の患者さんもいらっしゃれば、人工透析をやっていらっしゃる方、慢性疾患で血圧が高いとかそういった方はちょっと置いておいて、人工透析の方とか、妊婦さんであってコロナの陽性で重症になる可能性が高い、そういった方たちですと、専門病院となると当然透析の例えば設備はないとか、産科がないとかってなっちゃうと、そういった方たちは、専門病院を仮につくったとしてもそちらには受け入れ難い状況になってしまうとか、そういったことってあり得るんでしょうか。
◎
予防対策課長
病院の機能だとか、施設の充実の度合いだとかというのは、本当に病院で個々に違って、万能でどなたでも受け入れられる病院というのは数少ないんじゃないかと思います。現状では、例えば周産期のコロナの医療が必要だという方であれば大学病院だとか、お子さんも、あと出産される妊婦さんも同時に受け入れられる体制のところにお願いしている現状もありますし、おっしゃられたように透析の患者さん、人工透析を受け入れられる施設での受入れが必要だと思いますし、ちょっと病院によって資源が違うというところで、その患者さんの置かれている病状だとか状況だとかによって、入院先は検討されるべきかなと思います。
◆しいなひろみ
分かりやすい説明をしてくださってありがとうございます。
私からは以上です。
◆山内えり
すみません。現状について伺いたいと思います。
昨年10月1日の厚生労働省のホームページを見ますと、
指定感染症医療機関、第1種
感染症指定医療機関、第2種
感染症指定医療機関というふうな分類がそれぞれありまして、今回の
コロナウイルスでの陽性の患者さんが入院する病院とすると、この3種全てで対応可能なのか、それとも豊島病院のような今おっしゃった2種の病院が可能なのか、そういったあたりというのはどういう関係性になっているんでしょうか。
◎
予防対策課長
第2種
感染症指定医療機関というものは、2類感染症の患者を受け入れられる施設として設定されているもので、コロナ以外にもMERSだとか、2類感染症っていろいろ想定されていて、あらかじめ2類感染症に対しての病床確保として第2種
感染症指定医療機関の病床があるという理解なんですけれども、コロナの場合は、指定感染症に指定されていて、扱いは2類相当とするというような状況もありましたので、第2種の
感染症指定医療機関での受入れというのが想定されていたと思います。
ただ、2類相当にしてはかなり患者数が多い現状がありますので、とても2類の第2種の
感染症指定医療機関では受け切れられない、受け止められないという現状もありまして、実際にはコロナの病床を持つ医療機関が
指定医療機関以外にもたくさんありまして、運用としてはたくさんのその他の病院がコロナ患者を受け入れているというような、そんな状況です。
◆山内えり
そうすると、感染症の分類でいくとエボラ出血熱ですとか、ラッサ熱ですとかという1類の感染症の対応する病院は、いわゆる第1種と言われている56ある医療機関、105床というような、そういった関係性ということになるんでしょうかというのが1つ、すみません。
もう一つ、
特定感染症指定医療機関が4医療機関、10床しかないというふうにホームページはあるんですけれども、この場合は感染症でいくと何類の対応になるとかお分かりですか。
◎
予防対策課長
1つ目の質問で、エボラ出血熱など第1類の感染症患者を受け入れられるのは第1種
感染症指定医療機関と決められておりまして、その数もご指摘のとおりです。そこでしか受け入れられないようなもので、隔離がきちんとできる感染症の施設があることと、あとそれに対応する医師がいることということが条件かと思います。
その次の
特定感染症指定医療機関ですか。厚生労働省が指定されたもので全国に数か所ありまして、新感染症の患者の入院医療を担当できる基準に合致する病棟を有するもので、国内では
国立国際医療研究センター病院に4床あるということです。
◆山内えり
そうすると、かなりそれぞれ分類が分けてあって、そういった感染症の分類による病院がそれぞれあるということなんだなということは、1点理解したつもりです。
そうすると、先ほどのお話ですとコロナの患者さん、今回でいえば2類に当たりますし、指定感染症ですか、そういったことになって2種の病院に受入れがあるということなので、今回は2種に限らず1種も、それから特定感染症というようなところにも入院されているということでいいか、もう一度確認させてください。
◎
予防対策課長
コロナ患者の受入れは、第2種
感染症指定医療機関以外の医療施設でも受け入れられています。
ただし、
特定感染症指定医療機関の特別に設けられているベッドだとか、第1種の
感染症指定医療機関として特別に設けられているベッドについては、特定の感染症のために空けておくということなので、空いていればコロナの患者を受け入れている病院もたくさんあると思います。万が一のときのために、この病院は必ず受け入れなさいというような、ベッドを確保するというような設定ですので、空いていればもちろんコロナの患者の受入れも可能かと思います。実際そうしていると思います。
◆山内えり
それから、今は第5波で、一定、連日のそういう新規の感染者数というのは減少方向ということで報道がありますけれども、やはり緊急事態宣言の解除ですとか、それからこの間もワクチン2回接種受けた方でも感染される方、あるいは昨日は群馬県のほうでも、病院で2回接種受けた方がほとんどが感染した、陽性という、クラスターという報道もありました。
ということは、やはり第6波も恐らくあるだろうと、そういった専門家の指摘もあるように、この間空いたり、ベッドの状況というのはすごく柔軟にいろいろ対応はあるにしても、私はやはりそういった公的な専門病院といいますか、そういった感染症に対応できる人、そしてそういった病院が必要と感じますけれども、区としては必要性というのはどのように考えていますか。
○委員長
答えられる範囲でいいですよ、一応は国だったりの政策だと思うので、区としてちょっと答えられるかどうか分からないのですけれども。
◎保健所長
医療対策につきましては、区長からもお答えしましたように、必要に応じて特別区長会等を通して要望していくというのが区の姿勢です。
◆
かなざき文子
よろしくお願いします。
陳情書の6行目からなんですけれども、現在の国内の
医療提供体制の公的民間の比率は、公的病院数約20%、民間病院数約80%です。このように、感染症対策を主に担っている公的病院に過度に負担がかかっているのが現状ですと、ちょっともう少し説明が要ったのではないかなと思うぐらい簡単な説明なんですけれども、2割しかない公的病院のほうに感染症のベッドがやはり、日常的に見ると感染症のベッドというのは、やはり
公的医療機関が大きく担っているかなというふうに私も見ているんですけれども、
公的医療機関がどれぐらいで、民間の病院がどれぐらいでというのって数字的に、厚生労働省の第2種の感染者の
指定医療機関でいくと、感染症のベッドの
指定医療機関は351医療機関というふうになっているんですけれども、その351医療機関の
公的医療機関がどれぐらいで、民間がどれぐらいかというのがもし分かったら教えていただけますでしょうか。
それから、あとその
公的医療機関がどうしても感染症の対策を担うことになる、そこの原因というのか実情というのか、その背景的なところについても教えていただけますでしょうか。
◎
予防対策課長
1つ目のご質問の
公的医療機関と民間の医療機関の比率ですが、ちょっと今は把握しておりませんので、ちょっとお答えすることが難しいです。
2つ目のご質問の
公的医療機関で負担がかかっている件ですけれども、コロナの流行当初は、やはりコロナ患者の受入れをちゅうちょするような医療機関もたくさんございまして、そういった経緯もありまして、初期は
公的医療機関がせんだって、表に立って受け入れるというような形を都としてもしていたように思います。
ただ現状として、今は
公的医療機関だけがすごく負担になっているかというと、ちょっとその根拠はないのかなと思います。どの病院も受け入れられる病床に……
◆
かなざき文子
すみません。ごめんなさい。私の質問の仕方が悪かったんです、すみません。コロナとかというのではなくて、通常の医療体制の中で今ちょっと私はお聞きしたんですけれども、今は確かに民間の医療機関、板橋区内でもたくさんのところでコロナの患者の方々を受け入れてくださっていて、そのことはよく存じているんですけれども、そうではなくて、いわゆる感染爆発とかそういう事態ではなくて、通常の日常的な感染症の医療体制がどうなっているのかというところでお聞きしているんですけれども、それで見ると、
公的医療機関のほうに感染症のベッドはやはり多くあるのかなというのを、データを見る限りは私もそうなのかなと思って、この陳情にどうしても過度に負担が、これは今という意味で私は捉えていないんですけれども、日常的なところではそうなのかなというふうに受け止めたんですけれども、なぜ日常的なところで感染症のベッドがあるのが
公的医療機関にどうしても重く行くのかという、そこの背景というんですか。
民間では、どうしても感染症のベッドを配置しづらいと言ったら言い方がよくないのかもしれないんですけれども、そのあたりのどうして
公的医療機関に多く行くのかというところの、そこの背景が知りたくて質問したんですけれども。
◎保健所長
病床の回転によって、病院の収入って物すごく変わりますので、感染症の場合、いつでも受け入れられる体制を取るためにベッドを空けておいていただくということでは、やはりなかなか民間にはお願いしづらいところがあります。
それからまた感染症につきましては、防護服ですとかいろいろなところで感染予防のための費用も必要になります。そういうような意味では、あまり採算性はよくない疾患になりますが、今回の新型コロナにつきましては診療報酬もかなり上乗せをしてきているというところで、今はいろいろなところで受けていただけるという状況になっていると思います。
◆
かなざき文子
非常によく分かりました。それだけ感染症を受け入れるということは、人員体制としても、それから経費的な面でも非常に大きな力が要るというところで、どうしても公的な医療機関に偏ってしまうのかなというふうに改めて、ありがとうございます、理解いたしました。
すみません。この陳情第157号なんですけれども、これは板橋区議会だけではなくて、ほかの議会にも出されているんでしょうか。もし状況とか、あともしも同じ頃に出しているとしたらまだ結果が出ていないのかもしれないんですけれども、何らかの結果がもし出ているようだったら教えていただけますでしょうか。
◎事務局長
23区の、これと同様の趣旨の陳情の提出状況なんですけれども、16区に陳情が出されておりまして、付託除外は10区ということで、付託が決まっているのは本区を含めて4区で、まだ未定というところは2区という状況になっています。
結果については、まだ出ていないという状況でございます。
○委員長
以上で、質疑並びに委員間討論を終了し、意見を求めます。
意見のある方は挙手願います。
◆小野田みか
陳情第157号についてです。こちらの陳情の趣旨の
感染症専門病院を大都市圏に設立するように厚生労働省に意見書を出してくださいという内容ですが、現在、
感染症専門病院は国内に存在しておらず、専門病院を新たにつくることは難しいと考えるので、我が会派としましては、不採択を主張いたします。
ただ、こちらの陳情は、第5波のピーク時に出されたものだと思いますが、現在のように陽性者数が減ってきているピークアウト時に、豊島病院のような準専門的なコロナ対応をしている医療機関をほかにも増やして、今後病床確保ができるように、今のうちに国や都に対策を求めておいていただきたいと思います。
◆寺田ひろし
我が会派も、不採択の立場から意見開陳いたします。
まず、この陳情に書かれてあるような、意見書の趣旨の中にありますように、そもそも大都市圏というくくりというのは5年ごとの国勢調査で設定されまして、前回2015年で11の地域が大都市圏と定められました。11か所に、仮にこの専門病院、これでは到底足りないと思われます。
先ほどの質疑で明らかになったように、
感染症指定医療機関というものが国で4か所、各都道府県に56か所で、うち東京都は4か所、そして2次医療圏ごとに複数、351か所もありますので、大都市圏というくくりと数からいって、改めてこういった法律の改正が必要になるようなものを新たにつくるというのは、若干ちょっと疑問が残るところです。
既に、東京都は、都立広尾病院、また公社荏原病院、豊島病院、コロナ専門病院とされておりまして、1,100から1,700に病床が増えたという報道も耳にしております。したがって、あえて今の現在の制度を覆して、新しい公的な
感染症専門病院を設立する意義や価値というのはちょっと若干見いだし難いというふうに捉えております。
したがって、不採択の意を表明いたします。
◆中妻じょうた
第5波の感染者数が非常に増えたということで、こうした陳情を出すという心情は大変よく理解するところですけれども、ただ、
公的感染症専門病院でなぜなければならないのかということは、本陳情の理由を読んでも明確には説明されていないと考えられます。
特効薬もない状況で、専門病院を設立してどういうことができるのかと。要は病床がもっと必要だということが言いたいのではないかなと、私としては推察するところです。それは確保していく必要がありますし、先般の一般質問でも私は野戦病院型病床と言いましたけれども、感染状況に応じて、そうした一時的な病床が必要になるということは今後も考えられる。
そして、何より予防対策が必要で、ふだんの行動、それからワクチン、そういったところで、特効薬がない状況ではやはり予防が一番という、総合的な対策として新型コロナは現在のところ考えていかなければいけない。
そういう中で、専門病院という非常にリソースを使うやり方が適切であるとは考えられませんので、本陳情につきましては、不採択を主張いたします。
◆しいなひろみ
私ども会派も、不採択を主張させていただきたいと思います。
やはり、この陳情が出た時期というのは、たくさんの陽性患者さんも出たりしている時期でしたので、願意としては大変分かる部分もあるんですけれども、先ほど中妻委員もおっしゃったように、なぜ公的感染症の専門病院じゃなければいけないのかというところが、現状としては様々な診療科目がある病院の中で豊島病院のように頑張っていらっしゃるところもあるし、1,700近い病床の増加も図られているというところで、不採択を主張していきたいと思います。
◆
かなざき文子
私どもは、採択を主張いたします。
パンデミックのときだけでなくて、今後コロナだけでなく、恐らく様々な感染症は出てくるだろうとも想定されるわけなんですけれども、豊島病院は日常的には20床しかありませんが、一番多いときで、この間は170床を超えて受け入れられていました。そのために病棟閉鎖を行って、必死で乗り越えているわけなんですね。病棟閉鎖だけでなくて、やはり一般救急ですよね。コロナ以外の救急も受け入れられないという状況になっています。
やはり、そういう状況がかなり長期になってきていて、患者さんも、あるいは様々な診療科目ごとにいらっしゃった先生たちも含めて、どうしてもやっぱり離れてしまう。離れてしまった後、コロナが例えば収束した後、じゃ豊島病院が総合医療機関として元のようになるためには、物すごく大きな力が必要になります。
そのことを考えたときに、一つの大きな総合的な医療機関をまた元に戻していく、その大きな力を考えたときに、やはり感染症の専門病院という必要性というのは、私どもとしては感じています。
ぜひ、その点については意見を上げて、国のほうに検討していただきたいというふうに思いますので、私どもとしては、採択を主張いたします。
○委員長
以上で意見を終了いたします。
これより表決を行います。
陳情第157号
感染症専門病院を設立すべきと板橋区議会は意見書を提出することに関する陳情を採択することに賛成の方は挙手願います。
賛成少数(2-6)
○委員長
賛成少数と認めます。
よって、陳情第157号は不採択とすべきものと決定いたしました。
◆
かなざき文子
委員長、少数意見を留保いたします。
◆山内えり
同じく、少数意見を留保します。
○委員長
はい、分かりました。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、陳情第167号 陽性者の「自宅療養」をやめ、国の公的責任で臨時病院の病床増で入院治療を求める意見書提出についての陳情を議題といたします。
陳情の朗読を省略し、理事者より現状について説明願います。
◎
予防対策課長
陳情番号第167号、件名は、陽性者の「自宅療養」をやめ、国の公的責任で臨時病院の病床増で入院治療を求める意見書提出についての陳情です。
陳情者は記載のとおりです。
願意ですけれども、自宅療養をやめ、1、臨時病院を設置し、2、医療従事者を確保し、3、軽症、無症状の感染者が入院治療できるよう国に意見書を提出してくださいというものです。
現状ですが、まず、国の自宅療養に関する取扱いについてです。
令和3年2月3日、感染症法の改正により、自宅療養についての法的根拠が整備されました。令和3年3月2日の事務連絡、新型
コロナウイルス感染症の軽症者に係る宿泊療養の考え方についてにおいて、病床確保や都道府県全体の入院調整に最大限努力した上で、なお病床が逼迫する場合には、医師が入院の必要がないとし、かつ宿泊療養において適切、丁寧な健康観察を行える場合には、宿泊療養、自宅療養としても差し支えないとしています。
そして、1つ目の臨時病院の設置に関してですけれども、国は、これまでもコロナ患者を受け入れる病院への財政支援や診療報酬による支援を行ってまいりました。国と都は、令和3年8月23日、感染症法16条の2第1項に基づく協力要請を行いまして、増床への協力も求めています。
東京都は、軽症と判断された方を一時的に受け入れる施設や、入院調整中の中等症の方が酸素吸入を受け入れられる病床を設置するなどの緊急的な対応を既に実施しています。現在は、陽性者数の減少に伴い、入院が必要な方が速やかに入院できるようになってきております。
そして、2つ目の医療従事者の確保についてです。
国は、医療現場に人材を確保するため、並行して行われているワクチン接種を医師や看護師以外でも可能とする努力をしています。国と都とによる令和3年8月23日の要請では、都が要請した施設への人材派遣も求めています。さらに、潜在保健師などを登録するIHEATと呼ばれる人材バンクもつくられています。そして、運用されています。
3つ目、軽症、無症状者に関してですが、現状は宿泊療養が中心となっています。現在、翌日には療養施設に入れる状況になってきています。
審議に関しまして、ご判断をお願いいたします。
○委員長
本件に対する理事者への質疑並びに委員間討論のある方は挙手願います。
◆山内えり
すみません。先日の一般質問の区長の答弁の中で、こうしたいわゆる臨時病院設置を求める答弁の中で、都が既に数か所設置というふうに答えていると思うんですが、それはどこに何か所ということが分かれば教えていただきたいと思います。
◎
予防対策課長
東京都は、既に都民の城、そして味スタと呼ばれる味の素スタジアム、あと築地のデポ、あとは医療機関と併設する形でいろんな医療機関にも酸素ステーションを設置していまして、もう数か所は増えるんじゃないかと思いますが、すみません。正確な数は今すぐに把握しておりません。
◆山内えり
こちらの陳情も、やはり第5波の物すごいピークの8月下旬の頃かと思われますけれども、やはり落ち着いているから、もう今のでいいというふうに言えるのかなという、やはりそういうときに備えておく必要はあるかなというふうに考えているんですね。
また、酸素ステーションという考え方と、今言われているような抗体カクテル療法だとか、いろいろな治療の方策だとか様々な報道がありまして、今回言われている都民の城ですとか、味の素スタジアム等、今答えていただいた数か所の設置というのは、両方を兼ね備えているというか、軽症の患者さんや酸素が必要な一定程度重い患者さんなども、全員が対応できる場所として理解していいのか、そのあたりというのは何かいかがでしょうか。
◎
予防対策課長
まず、酸素ステーションですが、結構対象が軽症から中等症というところで、本当に軽い症状の方から酸素が必要な中等症2の方まで受入れを、それは入院を待機するという意味合いで臨時施設としての受入れとして行っている状況です。
抗体カクテル療法は、簡単に申し上げますと軽症者に対して、酸素はまだ使われていないような軽い症状、軽症の方に対して今後の重症化を予防するために抗体カクテル療法が投与されるというものでして、酸素ステーションに入っていらっしゃる方全てが対象になるわけでなく、軽症の方で酸素が不要の方、そして重症化のリスクのある方という方が選ばれて、実際には酸素ステーションで投与されてきている現状があります。
◆山内えり
そうすると、今は設置されていると言われていた場所は、基本的には入院を待機、調整がついたらいわゆるコロナの病床のあるところに行く、あくまで待機の場所だということで理解でいいですか。もう一回確認させてください。
◎
予防対策課長
酸素ステーションに入られた方は、病状に問題なければ翌日にご自宅やホテルなどに入られる方もいらっしゃいますし、やはり入院が必要だと判断された方は、速やかに翌日には入院施設に入院できるような調整が行われていると聞いております。
酸素ステーションにも医療職が常時いるということですので、そこで速やかな判断が行われていると聞いています。
◆山内えり
あとそれから、8月18日ですよね。こちらの理由のところにもありますけれども、日本医師会の会長さんも会見をされていて、当然波があるにしても臨時医療施設をというふうに会見でおっしゃっていましたけれども、そういった会見の必要性について受け止めというのはいかがでしょうか。
◎
予防対策課長
すみません。質問の趣旨は、会見の……
◆山内えり
臨時医療施設というのは、第6波も起こる可能性が高いというふうに専門家が言っている中で、現状の医療施設は数か所できたということですけれども、第6波、あるいは今後まだ相当マスクの必要な期間、また違うパンデミックということを考えると、やはり本当に様々な備えやそうした公的機関の施設の確保ということは必要性として、私自身はこの会長さんの判断というのはそうだなと思って聞いていたんですけれども、そういった全体の医療施設確保についての受け止めはいかがでしょうか。
◎
予防対策課長
ご質問ありがとうございます。今後、また次の大きな波があるかもしれない現状もありますし、状況に応じて医療体制の強化が必要だと感じています。ただ、それはやはり区は決めるというよりも、医療体制に関しては国や都が決めていくところではありますので、この間の区長の答弁にもありましたとおり、特別区長会等を通じて、適宜国や都に要望していくということになります。
◆山内えり
それから、先ほど人材確保、要旨でいくと2番になるんでしょうか。医療従事者、安全環境、良好待遇で人材をしっかり確保されたい、本当にそのとおりだと思います。非常に最も課題というのは、やはり人材の確保なのかなと思っています。
物すごく時間がかかりますし、特に医師や看護師さん、よく日本は病床が実は世界で多いと言われていますけれども、現状は、そういった医師や看護師が例えばG7の中でも低いだとか、OECDの諸国の中でも看護師の数が少ないというふうに私が読むいろんな書物の限りでそのように書いておりますし、私もそのように思っていて、そういった方々が経験も積んで、学んで、様々なところでその実践的に働けるようになるには、やはり相当な時間がかかると思いますし、大変な財政支援も必要というふうに感じていますので、そういった今、人材バンクということであるということですけれども、やはりそういった視点を持って、国に、区では確保できないということであれば声を上げていく必要があると感じていますが、そのあたりについていかがでしょうか。
◎
予防対策課長
先ほど申し上げたIHEATと呼ばれる人材バンクですけれども、国において派遣可能な保健師等の専門人材を約1,200人ほど確保しているということで、必要な場合すぐに派遣できる体制を整備していて、実際に自治体によって派遣を要請されたところもあるというふうに聞いております。
もう既に経験が豊富な医療職、専門人材をこういった人材バンクで確保するということは非常に有用なことだと思いますし、今後のそういったパンデミックに備えて、熟練した方だけでなく、これからの人材を養成するためのトレーニングの機会というのもやはり大事なことなのではないかと思います。
人材確保に関しては、区だけではなかなか決められるものではないので、そういった人材に関しましても、やはり特別区長会などを通して要望していくという形になるかなと思います。
◆山内えり
あとそれから、要旨の3番目に関わるかと思うんですが、やはりこの検査の徹底というところで、この間はなかなか感度ということですとか、精度が7割とか様々な状況、あるいは医療が逼迫というようなことで、なかなかその本来の検査可能数まで上がってきていないんじゃないかなというふうに思う部分と、それから私たちは、今は東京都がやっているような高齢者、そして障がい者の施設の職員ということだけではなく、学校であったり保育園であったり、今は本当にクラスターが発生している中で、本来は検査できる方に、やっぱり無料でないために自ら検査ができないということで感染を広げているのではないかなというふうにやはり感じていますので、そういった方々に広げることですとか、それからやっぱり無症状の人が実は感染者の4割いるというふうにも先日報道があったかと思います。
そういう意味では、やっぱり家庭内、無症状の方が検査が分からないために家庭内で広げる、あるいは市中で広げるというようなことになっているというふうに懸念をすることを考えれば、本来であれば軽症の方も、無症状の方も入院ができるような体制、それから検査の徹底は必要と考えますが、そういう点について国に意見を上げるといいますか、そういう意見を上げていくという考えについてはいかがでしょうか。
◎
予防対策課長
先ほどおっしゃられたように、東京都は、既に重症化リスクの高い高齢者施設や医療機関への集中的な定期的検査は実施しています。モニタリング検査と申しまして、繁華街とか飲食店とか、検査前確率が高くてクラスターの連鎖が発生しやすい場所においては、社会的検査としてモニタリングするための検査を任意で行っています。
無料検査に関しては、いつも議論になるところではありますが、PCR検査の精度とか課題についてはやはり変化がなく、偽陽性の問題もありますし、精度の問題もありますし、そういったこともありますので、区として必要な方が検査を受け入れられる体制の維持に努めていくことと考えています。
やはり今後、行動制限の緩和の議論だったり、承認された抗原検査キットの市販などの話も出てきていますので、PCR検査の取扱いや役割が変化していくことも考えられます。よって、引き続き国や都の動きを注視していくつもりです。
○委員長
ほかにございますか。
◆寺田ひろし
よろしくお願いします。何点か、ちょっと細かいんですけれども、伺わせていただきたいと思います。
まず、最初の前提でちょっとざっくりした質問なんですけれども、病床にはいろいろ種類があるかと思うんですが、一般病床と療養病床の大まかな区分けというか、特性だけ教えていただければと思います。
◎保健所長
一番大きなのは、医師、看護師の体制の違いというところが一番大きくなります。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。この質問の意図が、今回の意見書を出す陳情について、要旨が3つ、3点あるので、その順番にやっていこうと思って、1つ目が、この自宅療養をやめというところで、自宅療養をやめた場合、よくある宿泊療養所、これは療養施設になるかと思いますので、医療提供の場ではないかなというふうに感じておりましたので、ちょっとその確認です。
陽性と判断された患者が自宅療養をやめた場合、どこに振り分けられるかというところで、まずは入院治療を求める意見書ということですので、医療施設なのかなと思うんです。そういった意味で、そもそもなんですけれども、確認で質問なんですが、あなたは陽性ですから入院してくださいという勧告を出すのはどなたなのか。また、その根拠の法律があれば教えてください。
◎
予防対策課長
入院勧告は、特別区では区長から委任された保健所長が入院勧告を患者に対して実施しています、それは感染症法に基づいたものです。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。やはりこの陳情も、8月のいろんな様々なニュースで、自宅で不幸に遭われた方とか非常に心を痛めた上での陳情だと思います。そういった意味で非常に寄り添う部分は多々あるんですけれども、いろいろちょっと私も調べてみましたら、コロナにかかった方が入院できるかどうか、その判断基準、勧告を出す、あなた入院してくださいという、やはり細かく定められていまして、必要な方はしっかりある程度入院できているんじゃないかなと思います。
例えば、65歳以上の者とか、呼吸器疾患を有する者、その他の腎臓疾患とかそういった基礎疾患を持っている者、あとは妊婦の方、あとは現に症状を有する者であって、重度、中等度である者とか、そのほか宿泊療養者から入院のほうに移行する場合、これも東京都でフローが決まっていて、様々なバイタルとか数値によって適切に処理されると思うんですね。
そういった意味で、既に対象は、なる方はきっちり入院をすべきだというふうにはなっていると。それ以外の方は自宅か宿泊療養で、そこでしっかり見ていくという体制が整えられている部分があるのかなというふうには感じております。
そこで実際に課題となって、ちょっとお聞きしたいのが、確認なんですが、要はキャパシティーの問題であると。多分陳情者の方もそうなんですが、例えば東京都の病床使用率が過去100%超えてしまったということがあるかどうかだけ、ちょっと確認させてください。
◎
予防対策課長
東京都の病床稼働率が100%を超えたことは、これまでにありません。
◆寺田ひろし
ありがとうございます、そうですね。ですので、恐らく様々な地域的な救急車が行くタイミングとか、あと救急車なんかで測ったら酸素飽和度がそんなに数値を下回っていなかったとか、様々な条件があってのことだとは思うんですけれども、例えば9月4日、入院患者の最大値というのは東京都で9月4日、今月だったんですが、たしか4,351人というふうに見ております。
確保病床が6,583ありますので、東京都でいくと66%最大値で、そこまでしか埋まっていないと。あと残り2,231人の枠が実はあるという、数字上のものなんですけれども、ちなみに昨日の段階では1,943人と入院患者数が半減していまして、4,600の病床が空いているという段階です。
そういった意味で、やはりデータに基づいて様々この陳情も審査しなければいけないなと思いましたので、これを国内にまで広げると、入院患者が最も多かったのは8月29日で、23万人だったんですね。
先ほど、最初の冒頭の質問の意味、一般病床をちょっと私は手作業で、概算で入れたんですが、療養病床を除いて一般病床のほうで最大がコロナ患者、入院患者23万人が最大だったんですが、一般病床で日本全国だと68万病床あるというふうに私は計算できたんですね。ごめんなさい、89万病床ですね。そのうち、89万のうち年間の在院人数、大体平均して病院の中にいらっしゃいますよ、24時間という方が68万人だったので、差引きすると空きが21万人あったという、令和2年度で。
仮に、ここに今年最大の23万人のコロナ患者が来たら、2万人あぶれるという想定になるのかなと思うんですね。行き場がなくなってしまうのではないかなというふうには思ったりもするんですが、そこでこの臨時の医療施設の課題が出てくるかなと思います。
先ほどの医師の配置のところをちょっと1点確認したいんですが、通常ですと大体医師1人につき、大体患者16人とか、看護師1人につき大体7人とか、1対7とか言われているようなところだと思うんですが、おおよそこの臨時の医療施設に関しても、大体このような配置基準というか、そのような捉え方でよろしいんでしょうか、医師とか看護師、その症状にもよると思うんですけれども。
◎保健所長
臨時の医療施設につきましては、医師3人で24時間交代とか、そういうような形ですので、普通の病床よりもぐっと少ない人数で大勢の患者さんを診る形になります。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。そうですね。私もいろいろ調べたら宿泊療養施設、よくある、ここも1施設でおよそ目安として医師1人とか、看護師、保健師が数人でいいと。あとは状況に応じて増えたり減ったりというふうになっているんですけれども、先ほどの2万人あぶれる形でいくと、ある一定程度の医師の数とか看護師の数というのは、やはり必要になってくるんだろうなと思うんですね。
最初の1つ目の陳情のところでもあったように、医師の配置を強制的にできないので、そういった意味でかなり難しいところが出てくるかなと思うんですね。ちょっと確認なんですけれども、新型インフルエンザ等特別措置法で臨時の病院というのは設置できると思うんですが、誰が設置者として進めていくのかというところをちょっと基本的なところでお伺いしたいと思います。
あとは、設置者に対して金銭的な補助とかは手当てされているかというところを伺いたいと思います。
◎
予防対策課長
病院の設置は都道府県、東京都でいうと都知事の権限になります。
◆寺田ひろし
あと、金銭面に何か補助とか、つくるときに出るようなものがあるんでしょうか。
◎
予防対策課長
資料によりますと、様々な補助が出るとされているようです。
◆寺田ひろし
分かりました。ありがとうございます。細かくは全然聞かないので、ありがとうございます。今はちょっとその確認だけさせていただきたかったところです。
細かくなって申し訳ないんですけれども、先ほどの酸素ステーション、東京都のホームページを見ると酸素医療提供ステーションというふうになっていまして、かなり隣の練馬区でも実は要請があって10床できたということで、今はかなり広がってきているなというふうに思うんですね。
そういった意味で、1つあったのが、昨今では医療も提供できるということで、1つの臨時の医療施設とも取れるように感じています。それ以外に、ちょっと受け入れる先がないので待機という、一時待機ステーションというのも東京都で制度であって、たしか2つか3つぐらいの病院があったと思うんですが、これはまさに待機というところで、いずれ入院先が決まるまでという理解でよろしいでしょうか。
◎
予防対策課長
ご指摘のとおりです。酸素ステーションには、施設型と医療型、病院に併設されているものと2通りありまして、待機ステーションに関しても、入院を待つということですので、まだ待機スペースにいる限りは医療施設にいるわけではないという役割かなと思っています。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。ここのあと1項目めに、臨時の医療施設というところで、先ほど冒頭のご説明にあったように、臨時の医療施設をつくるには、あらかじめもうちょっと努力といいますか、都道府県として空きの病床に何とかそこに入っていただけるとか、その上で、いろいろ努力をした上で足りなければ開設という、厚労省と部署と相談して開設というような事務連絡も出ているところだと思いますので、なかなかそのあたりが、本当に今後第6波を迎えたときにどうなるかというところは、今後は注視していかなければならないなというふうに感じております。
そういった意味で事前に、2つ目、人材確保は抜きまして、3つ目のところ、検査のほう、先ほどちょっとご指摘もあったようにPCRの偽陽性のところ、この陳情を審査するに当たって検査を徹底しというところで、ある意味本当に幅広くやると陽性率も下がって、逆に検査に100%というものはあり得ないのかなと思って、例えば今はPCRで偽陽性、陽性ではないのに陽性と出てしまうというのが一般的には1%から5%と言われていまして、仮に板橋区民50万人にPCRをやると、偽陽性として1%出てくれば2,500人と、5%だと2万5,000人の人が仮に自宅療養なしでばんと入院されると、2万人前後の人が陽性ではないのに入ってしまう。理論上はそういうことも考えられるんですね。
この偽陽性について、PCR検査についてそういった課題点がいっぱい現実にあるということで、そういった認識でよろしいかどうか、ちょっと確認です。
◎
予防対策課長
PCR検査は、ご存じのとおり新型
コロナウイルスの感染症の診断に用いられる検査法の一つで、ウイルスの断片を遺伝子の断片を検出することで、感染の有無を判断する目的に使われているものです。
PCR検査は、幅広く用いられている検査法ではあるんですけれども、ご指摘のとおり、依然として検査の課題や限界もあります。どういったことが挙げられるかと申しますと、主に2つありまして、1つ目はやはり結果の解釈が難しいという点が1つ目です。感染性があるものかどうかを判断するものではないので、PCR検査で陽性となったとしても、過去の感染なのか、現在の感染なのかを区別することができないです。一度感染するとPCR検査ではしばらく陽性になり続けられる方も多くいらっしゃいます。よって、検査結果の解釈はとても難しく、医師による総合的、臨床的な判断が必要とされます。
2つ目に関しましては、精度の問題です。偽陽性、コロナに感染していないのに陽性となってしまう割合が一定程度は認められています。特に、無症状で陽性者との明らかな接触がないなど、検査前の確率が低い方に関しましては、PCRの精度、陽性的中率と言いますが、そういったものがかなり低下すると言われていまして、つまり偽陽性の確率が上がるというふうに知られています。
なので、誰でも心配なときに検査をするという方がもし検査をされた場合には、偽陽性が多くなってしまうというような課題があります。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。詳しくよく理解できました。
本当に思いとしては皆さんこの陳情にあるように、検査を徹底というところがまずは出てくるけれども、根本的なところで、そういったちょっと課題点が実はあるというところで、ちょっと確認をさせていただきました。
最後に、実は1点だけ、この検査に関してなんですが、これは実際に私も区民の方から、この7月、8月と、がっと増えてきたときにご相談いただいたんですが、例えば金曜日にPCR検査をお医者さんでして、その後、保健所から連絡が来るのがやっぱり土日を挟むのでちょっと3日後になりますと、月曜日になりますと。
自宅待機をずっとされるわけなんですけれども、実際にPCR検査をされてから、医師が翌日に、多分平日であれば翌日に結果を医師が病院で受け取って、この患者さんは陽性だったと、これを保健所に言ってと。やはり実際、休日とか挟むと、患者さんが実際に病院に入院できるまでの日数って結構かかるのかなというのは、その方のご相談を受けて感じたわけです。
要は、入院待機中の数がだんだん8月に増えたときに、いろんなこういった要素もあるんじゃないかと思いますので、ちょっとこの点だけ、日数がやっぱりどうしてもかかってしまうのかどうかだけ、お伺いしたいと思います。
◎
予防対策課長
先ほどおっしゃっていただいた流れはそのとおりでして、例えば金曜日に医療機関で検査を受けて、翌日に検査が出ることが多いです。それを受けまして、診断した医療機関から発生届が所在地の保健所に対して送られてきます。それをもって保健所は、この方は新型
コロナウイルス感染症の患者さんなんだなということで認識します。
それで、早ければやはり当日中に、今みたいに患者さんの発生数が落ち着いている状況でしたら当日中にご連絡を差し上げて、患者調査を行い、病状だったり基礎疾患だったり、そういったことをお伺いした上で、速やかに入院調整が必要な方は入院調整にエントリーしていくという形を取るんですけれども、なかなか患者発生がピークのとき、8月下旬だったり、中旬から下旬の時期に関しましては、やはり発生届の数も200を超えておりまして、かなり保健所としてもたくさん応援の方に入っていただいてはいる状況ではありましたけれども、即日にお電話して患者調査をしてというところまではなかなかいかなかった現状があります。
もちろん、このコロナの流行はずっとしていますので、土日も保健所としては毎日職員が出て対応しているんですけれども、やっぱり患者数のかなり多い時期に関しましては、即日調査、即日入院調整というのはなかなかできなかった現状がありました。
◆寺田ひろし
どうも大変ありがとうございました。なかなかこのあたりが、私も含めてですけれども、国民の方もなかなか見えなかったところであって、ニュースで見ると入院調整の東京都の患者がばんと跳ね上がって、まさにこの陳情の理由のところに書いてあるように見放されているんじゃないかと、そういうちょっと誤解を受ける部分も若干あったのかなと思いましたので質問させていただきました。ありがとうございます。
◆
かなざき文子
区長会として、これまでにコロナ関係で区長会を通じて出された主な意見、特に医療機関、あるいは医療従事者、その関係なんかで出されているのかどうなのか、ちょっと確認をさせてください。
◎保健所長
今回の7月終わりからの物すごい患者数の増加に伴いまして、保健所のほうの疲弊も非常に高まってきた8月23日の日に、区長会として知事に医療体制の充実と保健所への支援という形で申入れをお願いしております。
◆
かなざき文子
ありがとうございます。
それで、
医療スタッフの話なんですけれども、豊島病院なんかのお話を聞いていると、患者さん1人に、中等から重症の患者さんだと7人から8人、どうしても
医療スタッフは1人の患者に対して必要になるというお話を聞いたんですけれども、そういったことについては、そう思うと
医療スタッフは本当に不足していくのは当然だなというふうに受け止めていたものですから、そのあたりの認識はそれでいいかどうかもちょっとお聞きしておきます。
◎保健所長
各病院が努力されて、何人で対応されているかというところは申し訳ない、分からないところですが、やはり重症の患者様は非常に手がかかるというのは事実です。もちろん軽症の患者さんも、逆にそちらに入っていていただければいいような方もいらっしゃるのもありますので、平均してどうかというところは申し上げられないということでご理解いただければ。
◆
かなざき文子
ありがとうございます。
それから、先ほど東京都での臨時の医療施設の設置については、いろいろお話を聞いたんですけれども、全国的に様々な臨時的な医療施設の設置がかなり広がったかなというふうに思うんですけれども、直近で今現在、全国的にどれぐらい、私の手元にある資料では、8月30日時点で14都道府県20施設というふうには持っているんですけれども、もしその後も増えているかなと思うので、直近で分かったら教えていただきたいのと、それから臨時的な医療施設を求める声は、これも全国的に大きく広がっていたので、各自治体、議会のほうで同種の意見書などの提出がもしされていたら、その点についても教えてください。
◎
予防対策課長
臨時医療施設の全国的な現時点での数というものは、申し訳ありません、把握しておりません。
◎事務局長
他議会による陳情、本陳情に類似する内容の意見書の提出状況なんですが、現在23区では、陳情が出されているのは本区のみでして、意見書についても提出はされている状況はございません。
東京都内におきましては、国立市議会のほうで本年の9月16日に議決した意見書が1件ございます。それから、全国に視野を広げますと、宮崎市議会で9月15日、それから沖縄県糸満市議会で9月7日に議決がされていましてという、計2件ということで、これはあくまでも全国市議会議長会のホームページ上で調べたところで、現在判明しているのは3件ということになります。
都道府県については、ちょっと現在まだ調査に至っておりませんので、現状ではこういった状況をつかんでおります。
○委員長
以上で質疑並びに委員間討論を終了し意見を求めます。
意見のある方は挙手願います。
◆小野田みか
こちらの陳情の趣旨の自宅療養を全くやめて臨時病院をつくるという内容は、現状、法的根拠が示された上で取られている国からの方針に沿っていないため、賛同し難く、我が会派としましては、不採択を主張いたします。
ただし、臨時病床についての陳情の一部の趣旨は理解できます。区としては、コロナ患者に対しては、できるだけ入院治療か宿泊治療を勧めており、今後も自宅療養者をできるだけ少なくするため、区内の医療機関と協力をし、病床の確保をしていただきたいと思っております。
また、板橋区は、これから自宅療養者への医療として、新型
コロナウイルス感染症区市町村緊急包括支援事業補助金を使って24時間体制でサポートをする板橋区新型
コロナウイルス感染症自宅療養者医療サポート事業を開始する予定でございます。この事業では、自宅療養者に対して入院先が決定するまでの間、区内医療機関と連携し、医師による健康観察や救急往診、急変時の入院手続など、24時間体制で自宅療養中の医療が受けられる安心の体制を実現する予定であり、自宅療養者に安心を届けられるものと感謝しております。コロナの感染拡大がピークアウトしている今のうちに、引き続き医療機関と連携をして、体制づくりを進めていただきたいと思っております。
◆寺田ひろし
我が会派も、不採択の立場から意見を述べさせていただきます。
陳情者の自宅療養者から1人も死亡者を出したくないという思いは、大変深く共感するところであります。しっかりこの思いに寄り添いながら、ただ、しかしながらの本当の軽症者、無症状者もいらっしゃいますので、これが全て入院となるとかえって医療逼迫を招きかねないのではないかというふうに感じているところです。
この理由の中にも、福井県の臨時の医療施設の事例もありましたが、実際は宿泊の療養施設と併用する形だそうです。その上で、福井県の確保病床424床のうち、昨日時点では100床だけが埋まっておりまして、今現在空きがあるので、臨時医療施設はしばらく運用開始する予定がないということだそうです。
質疑でもお話ししましたが、東京都でも、最大入院患者数の日でもまだ2,000の病床の空きがございました。こうした受入れ可能地域は、各地域の医療資源によって変わってきますので、このように一律でちょっと国の音頭を取ってという形だと、逆に過疎地域で医療資源の乏しい地域ですと、そもそも全員入院に果たして耐えられるかどうかと、24時間体制で十分な医師と看護師を配置できるか、そこは非常に不安に思っているところです。
よく、イギリスが野戦病院で例に挙げられておりますけれども、確かに先進的な取組みですばらしいんですが、昨日時点ですと、イギリスは日本の人口の半分ぐらいなんですけれども、感染者数が3万人以上おりまして、死亡者も166人と、日本よりも桁違いに多かったというところでございました。本当にうまく医療資源を活用していくためにも、自宅療養と宿泊療養施設、これは先ほどのいろんな通知による基準をしっかり適切に運用していただくことを求めたいなというふうに考えております。
そうした意味で、設置者は東京都でございますので、臨時の医療施設は、しっかり国の責任というよりも、都がしっかり計画を立てて、行動計画を立ててその上で進めていただきたい。国には、しっかり資金面、また医師の配置の協力とか、そういったところを求めていきたいなというふうに考えております。
本区でも、こういった主治医制度も自宅療養者に対して始まりましたので、これが全国のモデルケースになっていかれることを期待して、結論としましては、不採択を主張いたします。
◆中妻じょうた
私どもは、本陳情については、継続審査を主張いたします。
要旨の中にあるホールなどを使用した臨時病院の設置といったあたりは、まさしく私が主張したことと同一でして、こういった陳情が出てくる背景というのはとてもよく理解できるところなんですが、冒頭にあります自宅療養をやめというのは、これはちょっとどう考えても実現できない。
自ら自宅療養を選んでいる方もいらっしゃいますし、要旨3にありますように、無症状者までの入院というのは、これもやはり現実味がないです。入院して何をするんでしょうかと。じっとしていただくんじゃないでしょうか、症状がないんだから。そういった意味では、お気持ちはよく分かりながらも、ちょっと全体としては実現不可能な内容になっていますので、採択できるかというとできない内容です。
ですので、これはちょっと内容について、もう一回、陳情者に考え直してもらえないだろうかということを期待して、継続審査とさせていただいて、ちょっともう一回考えたいと、このように考えているところです。
◆しいなひろみ
私ども会派としましては、不採択を主張させていただきたいと思います。
軽症者、無症状者の方まで自宅療養をやめてとなると、かなり極端であり、やはりご本人の生活状況や背景というのを十分に鑑みた上で入院しなければいけない状況もあるかと思うんです。
ただ、昨今のマスコミの報道などを見ていますと、とても極端ですので、この陳情を出した方の思いというのはかなり受け止めなければいけないと思っておりますが、現状、板橋区では23区に先駆けて様々なサポート体制も整いつつありますので、不採択のほうを主張させていただきたいと思います。
◆
かなざき文子
私どもとしては、採択を主張いたします。
無症状の方が大きな要因となって感染を広げていったという、そのあたりの背景を見るならば、無症状の方がホテルでの療養、入院、そういった対応を必要としているというのは当然ではないかなというふうに感じています。
自宅療養というのは、やはり感染症の患者さんに対して自宅療養は、やはり基本原則違うというふうに思います。今回は、これだけ逼迫した状況の中で致し方がない状態として出てきましたけれども、それに対して、それが間違っているという声が非常に大きく広がって、そういった声の中で軽症者という、最初は自宅療養原則というふうに出されて、その方針に対して非常に抗議の声が出されてきたわけですよね。
本当にコロナを収束させていくならば、徹底して社会的検査をきちっと行って、無症状の方も把握して、それを拡大をさせていかない、させないということの努力が本当に必要だし、そのためにはきちっと十分な医療施設が必要になります。ただ、医療施設だけあっても駄目なのであって、そこに働く医療従事者の人たちがいないと、とにかく感染を拡大させていくということに拍車がかかっていくことにもやはりつながるというふうに思います。
今後、第6波ということを考えたならば、やはり今この意見書を提出して、きちっと国そのものが備えていくということは必要性があるというふうに感じますので、採択を主張いたします。
○委員長
以上で意見を終了いたします。
陳情第167号 陽性者の「自宅療養」をやめ、国の公的責任で臨時病院の病床増で入院治療を求める意見書提出についての陳情につきましては、なお審査を継続すべきとの発言と表決を行うべきとの意見がありますので、最初に継続審査についてお諮りいたします。
陳情第167号を継続審査とすることに賛成の方は挙手願います。
賛成少数(1-7)
○委員長
賛成少数と認めます。
よって、継続審査とすることは否決されました。
この際、継続審査を主張された方で特にご意見があれば伺います。
◆中妻じょうた
先ほども申し上げましたとおり、自宅療養を完全にやめるとか、無症状者を病院に入院させるというのは現実味がございませんので、考え直していただければと思ったんですが、どちらか選ばなければならないのであれば、これは採択できない内容でございますので、不採択を主張いたします。
○委員長
次に、お諮りいたします陳情第167号を採択することに賛成の方は挙手願います。
賛成少数(2-6)
○委員長
賛成少数と認めます。
よって、陳情第167号は不採択とすべきものと決定いたしました。
◆
かなざき文子
委員長、少数意見を留保します。
◆山内えり
少数意見を留保します。
○委員長
かしこまりました。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、議案審査を行います。
議案第58号 東京都板橋区手数料条例の一部を改正する条例を議題といたします。
本件について理事者より説明願います。
◎生活衛生課長
それでは、議案第58号 東京都板橋区手数料条例の一部を改正する条例につきましてご説明申し上げます。
お手数ですが、お手元に東京都板橋区区議会定例会議案、そして新旧対照表をご用意ください。
それぞれ、3ページ目をお開きいただければと思います。
まず、議案の3ページ目のほうからご説明申し上げます。
下段のほうに、提案理由が記載してございます。医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律が施行されたことにより、板橋区手数料条例の別表中の事務で引用する条項目について、
条ずれ等の技術的修正を行うものでございます。
なお、この改正で手数料の額の変更はございません。
続きまして、その上の附則をご覧ください。
この条例は、公布の日から施行いたします。
続きまして、改正の内容についてご説明いたしますので、新旧対照表の3ページ目をお開きいただけますでしょうか。
向かって左側が新しいもの、右側が古いほうでございます。
別表第2条関係の部分で、2段落2行目でございます。42の4という項目をご覧ください。まず、古いほうでございますが、こちらは名称といたしまして、薬局製造販売医薬品製造販売業許可更新申請手数料というふうに記載されてございます。この中の事務の項目の中の下線がついている部分でございます。法第12条「第2項」の部分が、左側の新しいほうをご覧いただきますと「第4項」というふうに記載されてございます。同様に、2行下でございます、42の6の項目でございますが、「第3項」とあるものを「第4項」。
続きまして、4ページ目をお開きください。
1行目にございます法第14条「第13項」という部分が「第15項」、そして、2行下ですが、43の3に削除というふうに記載されている部分が、今回は削る内容になります。その次の43の4は43の3になります。続きまして、43の5の項目の中の法第39条「第4項」の部分を「第6項」というふうに変更いたします。続きまして、43の6の中の「第1条の5」というふうに記載されているものが、43の5になりまして「第2条の3」というふうになります。続きまして、43の7、施行令「第1条の6」と記載されているものが43の6、施行令「第2条の4」というふうに変更となります。
続きまして、5ページ目でございます。
44の5、削除と記載されていた部分が、今回は削ります。44の6から44の9と記載されていたものが、44の5から44の8、次の行の44の10、削除と記載されていたものが削るというふうな内容でございます。
説明は雑駁でございますが、以上でございます。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。
○委員長
本件に対する理事者への質疑並びに委員間討論のある方は挙手願います。
◆山内えり
今回のこの医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律というのが2019年12月4日でしょうか、公布されたということですけれども、この法律の一部改正によって、板橋区としての関わりはどのように変更されたのか、この点について教えてください。
◎生活衛生課長
今回の法改正のポイントとしましては、大きく3点ございます。
まず1点目が、医薬品、医療機器等をより安全、迅速、効率的に提供するための開発から市販後までの制度改善、2点目でございますが、住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができるようにするための薬剤師、薬局の在り方の見直し、そして3点目の項目としては、信頼確保のための法令遵守体制等の整備と、この3点が今回の法改正のポイントとなってございます。
今のご質問にございますように、板橋区として関わる部分という部分では、大まかに申しますと2点目の住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができるようにするための薬剤師、薬局の在り方の見直し、そして3点目の信頼確保のための法令遵守体制等の整備の部分が大きく関わってくる部分というふうに理解しております。
具体的に申しますと、2点目の部分では、従来から薬剤師の方というのは、医師が処方した処方箋を基にお客様に対して、患者様に対して薬品を調剤するというお仕事が当然のことながらメインではございますけれども、今までもそのような位置づけではございましたが、より一層患者の皆様に寄り添いながら交流を深めていただいて、患者の方の変化ですとか、体調ですとか、そういったものを日頃からご助言申し上げるというものを、今まで明確に法に記載されていなかった部分を明確にしていくという部分、そして3点目の信頼確保のための法令遵守体制等の整備につきましても、今までの部分でも当然法令を遵守しなきゃいけなかったんですが、そこまで明確に明記されていなかった部分を責任の明確化とか、そういったものが記載されているという部分で、今申し上げましたように3つ項目のあるうちの2つ目、3つ目あたりが板橋区内で薬局などを開設されている方に深く関わる部分かなというふうに理解しているところでございます。
◆山内えり
ありがとうございます。今、板橋区との関わりでいただいた答弁なんですけれども、例えば厚生労働省のホームページにありました3点目、信頼確保のための法令遵守というところでいろいろご説明あったんですが、(2)にあるような虚偽、誇大広告による医薬品等の販売に対する課徴金制度の創設というようなことも、板橋区としてそういった規制の強化ということはできることなんでしょうか。
◎生活衛生課長
今、委員がおっしゃいましたように、3点目の中に、虚偽ですとか、誇大広告に対しまする課徴金制度というものが創設されておりますけれども、区として、具体的にここの部分で区が課徴金を徴収するとかという、そういった立てつけにはなってございません。
◆
かなざき文子
すみません。この条例が可決されたら、その後、関係機関に対してどのように周知を徹底していくのか。それから、かなり強化されていくことになると思うんですね、今回の条例改正で。強化されていくのに対してきちっと対応がもしされなかった場合、区としてどこまで指導できるのか、そのあたりちょっと教えていただけますか。
◎生活衛生課長
今のご質問でございますけれども、まず1点目でございます。
周知の部分に関しましては、定期的に区内の薬剤師会との連絡を協議をする場がございますので、そういったものを通じてお知らせするというのが現在考えている部分でございます。
あと、2点目の部分でございますけれども、具体的に区が違法な対応を取った、例えばそういう薬局等があったときに、先ほどの山内委員のご質問にもちょっと絡む部分ですけれども、何か区が率先して動くとかという立てつけにはなってございませんので、そこの部分は、今現在は考えていないところでございます。
今回のご審議いただく内容は、上位法である法が改正されたことによって、区の手数料条例の項目が条ずれが発生して、そこをご審議いただきたいと思っておりますので、そこの部分で私どもは先ほどご説明いたしましたように、手数料自体を変更するわけでもございませんので、今までどおり薬剤師会にこういったことが変更になったというのは当然お知らせするところでございますし、あと、法が変わったことによって、ここの部分はより一層明確になったので、しっかり対応していただきたいというのは当然のことながら周知していきたいというふうに考えるところでございます。
○委員長
以上で質疑並びに委員間討論を終了し、意見を求めます。
意見のある方は挙手願います。
◆小野田みか
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律の施行に伴い、条例で引用している法令の条項にずれが生じたため、これらを改める改正でありますので、原案可決といたします。
○委員長
ほかにございますか。大丈夫ですか。
(発言する人なし)
○委員長
ありがとうございます。
以上で意見を終了いたします。
これより表決を行います。
議案第58号 東京都板橋区手数料条例の一部を改正する条例を原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認めます。
よって、議案第58号は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、報告事項に入ります。
初めに、東京都
後期高齢者医療広域連合議会会議結果については、既に配付してあるとおりでございますので、特段の質疑がなければご了承願います。
質疑はございますでしょうか。大丈夫ですか。
(発言する人なし)
○委員長
それでは、本件についてはこの程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、「いこいの家」廃止後の利活用についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
特段ございません。
○委員長
それでは、本件について質疑のある方は挙手願います。
◆中妻じょうた
よろしくお願いいたします。私からは、やはり今後の話をお伺いしたいなと思っております。
介護予防優先施設における事業展開ということですけれども、何度も申し上げていることですけれども、特にコロナ禍、アフターコロナにおける介護予防というのは、相当考えててこ入れしていかないと、本当に今後、コロナの影響は今後の10年ぐらいの間で、要介護者の増加という形で出てきたりするんじゃないだろうかというようなことを大変危惧しています。
今後のいこいの家を廃止後の利活用について、こうして報告事項として出てきておりますので、所管としてはどのようにコロナを踏まえて、アフターコロナを見据えてどういうふうに展開していくかを改めてお伺いしたいと思います。
◎おとしより
保健福祉センター所長
介護予防事業についてでございます。アフターコロナを踏まえてというところでございますけれども、従前からおとしより保健福祉センターでは、介護予防事業のほうを展開してきたところでございます。
ただ、今後アフターコロナもございますけれども、よく言われております2025年、団塊の世代が75歳以上となると言われております。そこももう目前となっているところでございまして、介護予防の取組を一層推進して、健康寿命を延伸していくためには、区といたしましても今後介護予防の活動の場をやはり立ち上げるための支援、またその立ち上げた後、また現在やっていらっしゃる方々の活動を継続を支援していく、そういった事業を拡充する必要があるというふうに考えているところでございます。
このたび、いこいの家の利活用ということで、利活用の一部に、現在行っている介護予防スペースがあるいこいの家の一部が優先施設となるということで、そこのところをより一層充実させてまいりたいというふうに考えているところでございます。
◆中妻じょうた
設備面について、ちょっとお伺いしていきたいと思いますけれども、介護予防優先施設というところにしていくに当たって、例えばここに、資料のほうには10の筋トレ体験講座と書いてあるんですけれども、10の筋トレって写真でも見えるとおり、椅子が必要なんですね。和室しかない施設だと10の筋トレができませんというようなお話もこれまで伺っておりまして、そのあたりをどう解決していくかお伺いできればと思います。
◎おとしより
保健福祉センター所長
おっしゃるとおり、椅子を使って行うというのが現在のやり方でございまして、和室ですとなかなか畳が傷むというところで置けない状況が続いておりました。区といたしましては、現在椅子なしで立位、立ったまま行う筋トレ、そういったことも今は何とかできないかというところで工夫を考えているところでございます。
◆中妻じょうた
10の筋トレは、当然その全てではないんですけれども、区が推しているというところがあるので、ちょっと少し考えたほうがいいのではないかなと思っているところがあります。和室が駄目かというと、決してそんなことはない。和室のほうがよい場合もたくさんあるんです。
施設面では、これは本当は地域振興課のほうなので、あくまでも要望ということにしておきますけれども、和室に置いても大丈夫な椅子というのがありますので、木製でちょっと下のほうが広くなっている、値段は上がっちゃうのかもしれませんけれども、そういったものを準備してもらうとか、もう一つは、もう少し幅の広い介護予防活動というのを考えていかなきゃいけないと思うんですけれども、例えばこれは個人的な何か最近感じている問題なんですけれども、現在の高齢者、ここに2025年問題と書いてあるように、団塊の世代で、高齢者といっても昔のお年寄りとちょっと大分違うんですよね。
高度経済成長期の方々が高齢になっていて、昔の方のような身体感、つまり正座とかあぐらが当たり前にかけるような方々ではちょっとなくなってしまっているというところが考えていかなきゃいけないところで、畳になじむというか、地面になじむような取組をもう少し考えなきゃいけないんじゃないかなとか、いろいろ考えているところなんです。
必ずしも、10の筋トレにこだわらない、幅の広い選択ができるような提案を区としても推し進めていってほしいと思うんですが、この点いかがですか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
今回拡充するに当たりましては、やはり介護予防に資する活動というところで、10の筋トレでなく、現在も登録をされていなくてもいろいろ活動されている方もいらっしゃいますので、そのあたりは介護予防のためになるということでしたら、区といたしましても広く捉えさせていただいて登録をしていただこう、参加する方を増やそうというふうに考えているところでございます。
◆中妻じょうた
これで最後にしますけれども、以前も屋外で歩くということをもう少し突き詰めてはどうかとか、いろいろアイデアはあるんですけれども、幅広い介護予防にいろいろな方に取り組んでいただけるように、周知とか、あるいはご提案、こういうことがやりたいんだという提案をどんどん組み入れて、固定観念に縛られないような、そういった介護予防を今後取り組んでいただければというようにお願いをいたします。
私からは以上です。
◆しいなひろみ
よろしくお願いいたします。
先ほど、中妻委員から出たように、75歳、2025年問題の団塊の世代の方たちって、本当に今の高齢者の方たちとかなり、より好みも違っていまして、介護って聞いただけでもう参加したくないわという声が結構あるんですよ。
例えば、介護予防のと聞くと、私には関係ないという受け取り方をする方が多いし、10の筋トレをするんだったらスポーツジムに行ってヨガした方がいいわというご高齢者も多い現状があるということも認識していただくと、もうちょっと名称を一つひとつ精査してもいいんじゃないかなと私はとても思うんです。
介護予防じゃなくて、例えば健康増進教室とか、もう本当に昔のお年寄りのイメージで団塊の世代の方たちを何か取り込んでいこうとすると、結局そっぽを向かれてしまうような状況がありますので、そのあたりをもっともっと精査して、アイデアを取り入れていただけたらなと思うんです。
例えば畳だと、10の筋トレにこだわっちゃうんですけれども、できないから立位でとなっちゃうと、結局参加する方も限られてしまうんだったら、畳の施設であればもっと床座ができるヨガとかそういったものに取り組んでいただきたいですし、体操のリーダーになる方たちも地域の方たちをリーダーにするだけじゃなくて、もっとスポーツジムのトレーナーさんを取り込んで、若さあふれるフレッシュなみたいな、活力が出る、活力がないわけではないんですけれども、もっと違う視点で元気力アップ講座みたいにしていただきたいなと思うんですが、そのあたりいかがでしょうか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
おっしゃるとおり、介護予防ですと少しお年を召したというイメージが強くなってしまうというところもございますので、長寿社会推進課のほうではフレイル予防とか、フレイル測定会とかやって、フレイルなんていう言い方も今されるところもございまして、名称もそうですけれども、やはり転ばぬ先のではありませんけれども、なるべくお若いうちから少し健康に気にしていただくというのも1つだと思いますし、そういう意味で名称のほうも、こちらのほうもいろいろ検討はさせていただきたいと思っております。
今、おとしより保健福祉センターで中心にやっているのが、どちらかというと介護予防で、要支援1、2の方とか、そこに近い方を中心に今展開しているところがございますので、今後はこういった事業展開はそちらのほうにも捉われないで、もう少しお若い方とか、要支援どうのというところの枠は外して、団体登録さんとかやっていきたいというふうに考えてございます。
スポーツ教室という提案も、トレーナーさんという提案もいただきまして、要支援の方たちは、少しフレイル状況が上がった方たちに関しましては、スポーツジムに委託してやっている部分もございますけれども、そういった事業展開のほうも様々なご提案があると思いますので、今後やはりこちらで少し重点的に事業展開していくに当たりましては、いろいろアイデアをこちらのほうも出しまして、皆様がより取り組みやすい、より参加しやすい、そういった事業展開をしてまいりたいと考えているところでございます。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。私もスポーツジムに委託しているお教室のほうを随分前に視察させていただいたんですが、やっぱりリーダーシップを取っているトレーナーさんが、いわゆるプロですので、活気がかなり違うなということを感じましたので、ぜひ幅広くいろんな取組みをしていただきたいと思います。
それと次なんですけれども、資料1のほうのフリースペースの確保のところで、小さな絵本館などを設置するということが書いてあるんですけれども、この小さな絵本館のことについて、もう少し詳しく教えていただきたいと思いますのでお願いします。
◎
長寿社会推進課長
フリースペースにつきましては、なるべく多くの方、多世代の方にご利用いただきたいということで、それぞれの施設に限りはありますけれども、広く取れるところについては少し椅子を置きながら絵本を置く、またそこで少し親子さんとか、お友達同士でも少しコミュニケーションが取れるようなスペースとしての確保ということで、今は中央図書館もオープンしまして、ぜひ見ていただきたいという区の思いもございますので、絵本にまず親しんでいただけるような、そうしたちょっとしたスペースということで整備をしていきたいというふうに考えてございます。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。絵本を置いてくださるということなんですが、絵本の蔵書の数のイメージとか、新しい本の入替えのサイクルとか、絵本にも対象年齢というのがございまして、そのあたりをどのようにお考えになっているんでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
まずは、区のほうで、この地域はこういったコンセプトでいこうということで、今後はちょっと中央図書館とも調整をさせていただいて、少し練らせていただきたいと思っています。
対象年齢については、基本的にそこで本をがつっと読むというよりは、そこから区の中央図書館とか様々な図書館、また絵本のまち板橋、こちらをPRできるようなどちらかというと本当にスポット的な場所を想定しておりますので、具体的な中身についてはもう少しお時間をいただきたいと思います。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。そうすると、絵本を媒介として、コミュニケーションの一環につながるような場として多世代にも提供していく予定で、それぞれの小さな絵本館というのは、地域ごとの特色を出すような取組みをしていくということでよろしいんでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
おっしゃるとおりでございまして、場所の広さもまちまちですので、可能な限り立ち寄っていただけるような工夫をしていきたい、そういうふうに考えてございます。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。よろしくお願いします。
◆山内えり
すみません。こちらの参考資料1の2ページ、いこいの家の変遷、ちょっと歴史を確認してみていたんですが、ちょっとこれだけ確認なんですけれども、平成6年の中丸いこいの家、現在地に移転・改築とありまして、開設ではなくて改築なのか、ちょっとこれは記載の確認をさせていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。というのも、これが移転・改築というと開設がどこであったのかがうまく探せなくて、確認をお願いします。
◎
長寿社会推進課長
今回、非常にちょっと詳しめにいこいの家の変遷を記載させていただきました。ちょっと中丸いこいの家の以前の場所等について、ちょっと少しお時間いただければというふうに思います。後ほどお答えさせていただければと思います。
◆山内えり
では、そういった歴史についても後ほど知りたいので、こういった変遷はすごく今回分かりやすくて、全体、板橋区としてどういう、いつこうした老人いこいの家が条例として交付されて、今、令和元年まで13か所に減っていると、こういった歴史が見えるのは大変分かりやすかったので、そういった詳細な情報も資料でいただけたらと思っております。
それから、この資料の同じく4ページになりまして、板橋いこいの家のところで伺いたいんですけれども、下の施設の状況というのを拝見すると、利活用後は介護予防を優先施設になるということで、これまであった洋室1、2、それから2階の舞台つき和室、それと和室というか、これが全部、介護予防優先施設になるのかというようなことで、今まで介護予防スペースとしては1階の洋室1か所だったのが、利活用後はどうなるのかというのを教えていただきたいと思います。
◎
長寿社会推進課長
委員のご質問のとおりでございましてというか、ここの板橋いこいの家の利活用につきましては、全てが介護予防優先施設ということになります。
一部、事務室、また先ほどご説明いたしましたフリースペース、絵本を少し置いたりという場所については確保いたしまして、あと併せて現在は老人クラブ連合会さんの事務室が、こちらのほうにありますが引き続きこちらのほうに置かせていただきたいと思っていまして、基本的には、板橋いこいの家につきましては全てが介護予防優先施設になる建物ということで、名称も含めて現在は検討を進めているところでございます。
◆山内えり
そうすると、上の検討要素のところで、高い利用率、34~71%というふうにあります。ほかのいこいの家等を見ていましても、やはり私はこの板橋のいこいの家というのは大変利用率が高い施設と思っておりまして、多くの方が利用されている施設です。
特にその下の段、区民集会所等の配置は不要というふうにあるんですが、この不要というのは、私、表現としてどうかと思っているんです。やはりこの地域、板橋地域センターは歩いて五、六分でしょうか。それから東板橋体育館、名称は変わりましたけれども、会議室が4室から2室に減ったということで、かなり加賀や板橋の地域というのは集会室をすごく必要としている地域で、この利用状況の高さを見ても、それから住民の声をこの間聞いていても、大変に集会所の施設というのは重要度が高いというふうに考えているところなんですが、区としての不要と記載した理由について伺いたいと思います。
◎
長寿社会推進課長
ご質問を2点いただきまして、まず1点目のこちらに記載させていただいております高い利用率、34~71%ということで、非常に多くの高齢者の方にご利用いただいておりました。そういう意味では、引き続き介護予防優先施設とすることによって、より使い勝手のよいような施設になるのではないかということで、そちらへの転用を検討したというような経緯でございます。
また、区民集会所の配置は不要という、この不要の言葉については、ちょっと適切かどうかというご議論は置いておいて、こちらのほうは所管しています地域振興課のほうで、いわゆる集会所等の適正配置の範囲から、こちらについての配置は、言葉をこのまま言いますと不要というような結論が出ましたので、このような記載になってございます。
基本的には、議論はいたしました。結果的に、集会所としての機能よりは、介護予防優先施設としての機能を充実させるべきという結論を出したということでございます。
◆山内えり
介護予防という、そういったスペースが既にありますから、そういった目的で利用されている方ということでの高いということも認識しているところですけれども、ただ、やはりこの施設を介護予防に限らず利用している方々も多くおられて、やはり皆さんのコミュニティの場というところでの需要というか、要望が非常に高い地域というふうに感じているものですから、地域振興課との兼ね合いですとか配置状況はあるにしても、ちょっと不要という表現というところと、介護予防スペースが不要とは思っていないんです。
介護予防という、健康増進といいますか、皆さんが健康を維持していくための施設というのは拡充していくことは必要なんですけれども、その拡充によってもともとある施設がなくなるということは、非常に地域の皆さんの利用状況からして、私自身は非常に懸念しているということです。
さらに拡充していく、当然高齢の方が増えておりますし、高齢化社会ということを考えれば健康増進のスペースというのは重要なんですけれども、それに伴って今ある施設が減らされていくという問題については、議論してきてこういう結果ということなんですが、非常に懸念しているところなんですということと、あとそれから、すみません。
それから、16ページなんですけれども、赤塚いこいの家のところで、施設の状況、下の段を見ますと、これは全部廃止というふうになっています。この間いろいろ条例が改正されて、多世代に広がった施設ということで様々なこうした現況があって、音楽練習室なども造られて、いろんな世代の方が使われてきたのかなというふうに推測するんですが、こちらでの音楽練習室での利用の状況とか、あるいは年齢層とかというのが分かれば教えていただきたいと思います。
◎
長寿社会推進課長
音楽室につきましては、利用率としては4.7%ということで、元年度ベースでは4.7%で、利用者につきましては、特段ちょっと登録という形で見ますと、比較的若い方だったというふうに記憶してございます。
◆山内えり
そういう意味では、当初こういう一定多世代交流という形で施設の状況、改装というんでしょうか。改築と言わないのかな。改装して多くの方に使っていただける施設というふうに変更したものの、そんなに利用が上がらなかった理由というのは、区民への周知だとか、音楽、私が住んでいる熊野地域センターなんか物すごい高いわけですよね、音楽利用室。大変求められているし、区のこうした公共施設だったら求める声がもっとあるのかなと思うんですけれども、そういった周知というのは、この音楽練習室に限らず、茶室にしても和室にしてもされてきたというふうに考えているんでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
なかなか利用率が上がらないというところでは、広報、またホームページ、またチラシ等を作成しながら広報活動をして、知っていただくための策としては講じてきたというふうに思ってございます。
しかしながら、結果としてこのパーセントを見ても分かるとおり、なかなかお使いいただくことがかなわなかった。その理由として、立地のところもあるのかなというふうに1つは分析をしていますけれども、いずれにしてもちょっと力が足りなかったのかなという反省はございます。
可能な限り、いこいの家を平成29年度から施設の有料貸出しを含めて行ってきましたけれども、旧老人いこいの家という言葉が、やはりなかなか皆さんのまだちょっと言葉の中に残っていたのかもしれませんけれども、そこは本当に非常に反省すべき点だというふうに考えています。
◆山内えり
それから、17ページのところで、先ほどフリースペースの確保ということでほかの委員からもありましたけれども、ここについてちょっと伺いたいんですが、このフリースペースというのは、現状ある板橋、蓮根、大和、清水、中丸、仲宿、この6か所のところはこの面積でそれぞれ確保するよと、そういうことでの記載なのか、つまり(4)に示されているような廃止となる施設の場合はなくなってしまうのかなというふうに思っているんですが、今言ったようなフリースペースは、全ての13か所の施設で確保できるということではないということなんでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
可能な限りを確保していきたいというふうに考えてございまして、例えば舟渡いこいの家につきましては、企業活性化センターのほうに拡充する形になりまして、こちらは舟渡ホールがすぐ斜め前にあるということで、こちらも地域振興課のほうと協議をしまして、舟渡ホールの結構広めにソファー等が置かれている、あちらのほうを一定程度コミュニティができるスペースとしての確保ということで、もう今は話合いを進めているところでございます。
また、前野いこいの家につきましては、エコポリスセンター全体が広く使えるということもありますので、そちらのほうを活用いただきたいなど、それぞれなくなってしまうようなところ、あと東新いこいの家につきましては、土地柄、中央図書館が非常に近いということから、中央図書館とも今は協議を進めていまして、ふらりと寄って休めるような場所の提供なども今は検討を始めているところでございます。
極力フリースペースの確保というところは、今までも委員の皆様からのご要望もございましたし、地域の方のお声もお聞きしましたので、確保はしていきたいというふうに考えております。
◆山内えり
ということは、13か所全てで確保ということで検討しているということでいいのか、改めて確認させてください。
◎
長寿社会推進課長
例えば、ちょっと西台いこいの家のように、少し土地的に離れているようなところについては、非常にその近くでというのが難しいところも実はございます。そういうところにつきましては、例えばふれあい館の活用ですとか、そういったPRをしていきたいというふうに考えてございまして、ちょっと申し訳ないんですが、13か所全てにフリースペースがその近くに確保できるかというと、そうではない場所もありますけれども、なるべく通っていただけるようなところ、行っていただけるような配慮を考えていきたいというふうに思ってございます。
◆山内えり
それから、このフリースペースについては、無料で使えるということでいいのか、そのあたりも確認させてください。
◎
長寿社会推進課長
おっしゃるとおりで、今まで多目的室のように無料で来ていただけるような場所の確保という意味で記載をさせていただきました。
◆山内えり
それから、先ほど小さな絵本館の読み聞かせ事業という、ここのフリースペースの使い方についても展開を見据えていくということですけれども、何か読み聞かせ事業というと、人がいるのかな、人の配置はどうなるのかな。それとも、来た人が何かやるのかなって、ちょっとこの辺の事業というと人の配置があるのか、このあたりの検討状況も伺いたいと思います。
◎
長寿社会推進課長
ちょっと答弁がもしずれていたら申し訳ないです。こちらのフリースペースの絵本館というのは、絵本を少し置いて、多世代の方々に自由に来ていただいて、そこで休憩、コミュニケーションを取っていただく場ということで、事業ということではございません。
◆山内えり
分かりました。そうすると、この読み聞かせ事業というのは、ちょっとどういうふうに理解したらいいのかなというふうに思っているので、絵本読み聞かせ事業などというのは、何か人が配置ではないなら事業ではないというような記載のほうがいいのかなというふうに感じています。
それから、今後のことも伺いたいんですけれども、こうしたこの間、10月、町会長会議、11月、利用者説明会を行っていくというようなことで事前に伺っていますが、その具体的な日にちですとか、場所ですとか、今日のこの報告で具体的な決まっていることがあれば教えてください。
◎
長寿社会推進課長
先ほどのすみません、答弁につきまして加えさせていただきます。今後は、先ほど申し上げました中央図書館とのコラボができるようなイベント事業ができればということで、今進めているところです。こちらについては、具体的に今お示しできるものはございませんけれども、こういったスペースを置くことによって、区のPRも含めて何かしらのイベントができればということで記載をさせていただいたというところでございます。失礼いたしました。
それから、10月の町会長会議、また11月の利用者説明会、今予定をしてございますけれども、ちょっとコロナの状況によって町会長会議があるところないところ、あとはちょっと町連さんとの調整もしなくてはいけないところですので、まだちょっと詳しい日程についてはお示しできるものはございません。また、決まりましたら改めてお示しをしたいというふうに思ってございます。
◆山内えり
当然コロナの状況だとか、緊急事態宣言の延長もあるのかないのかというか、そういった状況はあるにせよ、こういった条例が第4回定例会に出てくるというようなお話が以前聞いたことであるということに鑑みれば、地域の人への説明ですとか、町会への説明というのは、ギリギリで日程調整が図られなかったということがないように、周知をしっかりしていく必要があると思います。
やはり、当然直前であったり、ホームページだけとか、広報いたばしに間に合わなかったとか、そういうふうなことで一番最も利用している方、特に今回は物すごく大きな変更になっていきますから、皆さんに早く伝えるということが必要ですし、仮にそういうことが遅れるのであれば、条例を急いで提出するという、こういう条例の改正ありきではなくて、きちんとそういった日程についても調整していく必要があると思いますけれども、いかがでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
日程につきましては、最終調整に入っておりますので、こちら固まりましたらなるべく早いうちにお示ししたいということと、おっしゃるとおり広報いたばしだけではなくて、ホームページ、あとは町会の掲示板、それからあと各いこいの家に貼り出す、あとは団体さんのほうにチラシ等を可能な限りお示しするような形を取りたいということで、ちょっと前回は非常に時間がなくて、かなりちょっと周知期間が短かったというご意見もございましたので、今回はなるべく早いうちにしかるべきPRをしていきたいというふうに思います。
◆山内えり
あと、最後に伺いたいのは今回の利活用、資料でいくと3ページになりますか。利活用における考え方ということで、(4)に売却等を含め資産活用を図るというふうにあります。この資産活用というのは、どういうことを検討しているんでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
いこいの家で申し上げますと、西台、東新、赤塚、この3か所でございます。こちらについては、区の中で政策経営部のほうが所管になりますけれども、跡地活用ということで現在検討を始めておりまして、今年度中に方向性が出るということでございます。
あとは、3か所の資産活用につきましては、基本的な考え方は緊急財政対策の一つということの位置づけにもなっておりまして、こちらは政策経営部のほうで方針として定めたものでございます。
◆山内えり
そうすると、今回の長寿社会推進課としては、手が離れて売却というふうになりますから、変わってきてしまうということなんですね、担当課も。
◎
長寿社会推進課長
いずれにしても、今年度まではいこいの家として運用しますので、今後の活用については、所管としては政策経営部のほうになります。方針としては今年度中に固まるということですので、方針が固まりましたら情報提供はしていきたいというふうに思います。
◆小野田みか
よろしくお願いします。
少しだけ確認をさせていただきたいんですけれども、17ページの介護予防優先施設における事業展開のところで、区内自主グループについて書いていただいているんですけれども、昨年私が一般質問でさせていただきまして、高島平のうた広場を例に挙げて、コロナ禍で活動ができなくなっている区内の自主グループをもうちょっとサポートしてほしいという質問をさせていただいたんですけれども、やはりフレイル予防をするために高齢者の方々がいつも参加している自主グループを区として把握して、また活動の活性化のサポートをしていただきたいというお願いをしたんですけれども、今回のこの事業は、そのような趣旨で行われるという認識でよろしかったでしょうか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
以前にもご質問いただいていますけれども、やはり団体さんの活動というのが今まで非常に難しく、なかなかどんな形で把握するかというのが難しい状況でございましたので、今回この拡充で、現在やっていらっしゃるグループさんもぜひ活用していただきたいというのがございますので、おっしゃるようにグループの把握、それとやはり先ほども申し上げましたけれども、なるべく広い範囲で、介護予防に資する活動をされているということでしたら登録団体としていただこうというところで、裾野を広げていくというふうに書いてございますけれども、そのような形で、おっしゃるとおり広げるということと把握、そういった趣旨が入ったものでございます。
◆小野田みか
ありがとうございます。区としてもなかなか把握のしにくい自主グループをサポートしていただける、サポートをしていただけるのか分からないんですけれども、この間のうた広場の件では、ふれあい館のほうでチラシで周知をしていただいたりもしたんですけれども、そういった自主グループの方が困っているところに、できる範囲でサポートをしていただくということも考えてよろしいんでしょうか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
具体的には、立ち上げ支援で、これからやりたい方のサポートということと、あと現在やっている方の活動を支援する、やはりそこはサポートというところで行いますので、何かお困りだったときは、これからどうやって続けていこうとか、どういった場所を使いたいとか、そういったこともご相談に乗るような形で支援をさせていただければと考えております。
◆小野田みか
ありがとうございます。よろしくお願いします。
あともう一つだけなんですけれども、そういった自主グループの方々に、この新しい事業展開をどのように周知される予定でしょうか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
まず、基本的には、やはり皆様がよくご覧になる広報いたばしのほうでは、新しい事業ということで広報させていただこうと思いますけれども、あとは、現在やっていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますので、町会の掲示板とか、あとはふれあい館で活動されている方もいらっしゃいますので、ふれあい館に事業のPRもさせていただいて、ぜひ登録をということで、そういったことも考えて、なるべく皆様の目に触れるところに、そういった新しい事業展開というところでPRさせていただければと考えているところでございます。
○委員長
皆さんお疲れだと思うので、休憩することにいたしました、すみません。
委員会の途中でありますが、議事運営の都合により、暫時休憩いたします。
なお、再開は1時15分といたします。
休憩時刻 午後零時15分
再開時刻 午後1時12分
○委員長
休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
質問のある方は挙手、お願いいたします。いこいの家の。
◆寺田ひろし
どうぞよろしくお願いいたします。
私からは、1点だけお伺いしたいと思います。
17ページ、いこいの家廃止後の利活用についての17ページに書かれてございます介護予防優先施設における事業展開というところの(3)ですか、通いの場の継続的な活動を支援する事業ということで、①対象で、ア、通いの場として区に登録した団体と書いてございます。
今後、この介護予防事業、全面的に推進するとして、やはり今後、この介護予防事業をすることによって、一つはどのような効果が得られるかと。様々こういった施設を存続するかしないかというところも行く行くは関わってくることでもございますし、将来的な計画の中でも、今回、利活用の方針としていろんな利用実績とか利便性、サービス向上とか様々な側面からご検討いただいているかと思うのですが、この17ページの文章にあるように、健康寿命の延伸を目指すことを目的としてというこういう目的に沿いまして、こうした今後、数多く通いの場で事業展開される方々が、区民の皆様が本当に現実の面で健康寿命を果たして延ばしていくことができるかどうかというその指標といいますか、そこに持っていけるようにみんなで協力できたらいいなと思うんです。
そういった意味で、今回の団体登録をされると思いますので、今後、こういった例えばデータ取りとか、そういったお考えとかご予定があるかどうだけお伺いしたいと思います。
◎おとしより
保健福祉センター所長
データに関してでございますけれども、やはり区の事業に協働してやっていただくということで、まず一つは、登録のときに活動内容、目的、内容、あと終わった後、1年に一遍、活動報告、そういったものをしていただいて、我々がまず活動を把握させていただくというのが一つ。
あと、もう一つが、やはり区との連携協働に協力するというのも登録要件のほうに入れさせていただくことで、区からの案件とそういったものも配付させていただいて、例えばその中の項目で介護度の関係とか、あと主観的な健康状態とか、そういったものもお聞きすることで、少し効果等、見える化をさせていただければというふうに考えているところでございます。
◆寺田ひろし
もう大変にありがとうございます。
ちょうど先日、報道があって、日本は世界一の高齢者のいらっしゃる国になったと。ある意味、世界の先端を走っているのが我が国で、そのうちの首都が私たち、東京のこの板橋区だと思います。
そういった意味で、いろんな取組みが今後こういったデータ取りとか、保健と介護のデータ連携も進んでいるところではあるんですが、本当にこの介護事業に参加された方が健康寿命が延びているんだというのが将来もしそういうのが分かるようになれば、非常にいろんな事業の展開も、また区民の意識も大きく変わってくるのではないだろうかというところで質問させていただきました。
長くなりましたけれども、以上です。ありがとうございます。
◆
かなざき文子
まず最初に、それぞれのいこいの家ごとに検討要素という図が載っているんですけれども、検討要素の中にどうしていこいの家の利用状況というのが入っていないのか、教えていただけますか。
◎
長寿社会推進課長
各いこいの家の利活用のところで、この表の中では、上から2番目ぐらいですか、検討要素の下に高い利用率、例えば板橋、ページで言うと4ページですけれども、こちらのいこいの家の現在の利用率ということで見ていただければというふうに思います。
◆
かなざき文子
これは貸出し施設の利用状況です。いこいの家の利用状況はなぜ入っていないのかというのを答えていただきたい。
◎
長寿社会推進課長
失礼いたしました。いわゆる多目的室を含めた利用状況ということですね。
こちらについては、利用率というより利用の人数ということになろうかと思います。こちらのほうは、今回、資料としては載せてはいないところでございますけれども、必要であれば後ほど、資料のほうではお出しはできるような状況でございます。
◆
かなざき文子
検討要素に入っていたのかどうなのかを知りたいんですけれども。
◎
長寿社会推進課長
検討要素としては、当然に多目的室の利用者についても検討はさせていただいているところでございます。
◆
かなざき文子
もし入っていたとすれば、なぜ大和いこいの家は残らなかったのかなと私はとても不思議なんですね。お風呂をやめた年よりもさらに利用者を令和元年度、31年度は伸ばしているわけで、そういうところを見るならば、この検討要素、もし利用状況が反映されているならば、もうちょっと違った展開というのが出されてきたんじゃないのかなというふうに思います。
何かきちっとした断言的にご答弁をいただいていないので、確認をして、後ほどその点については検討要素に入っていたかどうか、後で結構ですので、教えていただければと思います。
それから、介護予防なんですけれども、この間、緊急事態宣言の下で、いこいの家もなかなかできなくて、皆さん、介護予防事業が途絶えてしまっている状況ではないかなと思うんですけれども、介護予防事業を強めるということが非常に大事だと。通いの場をやっぱり大切にするというふうに再三言われていたと思うんですけれども、それならばこのいこいの家4か所だけではなくて、もっと歩いていっても通える、そういう範囲に介護予防事業ができる、そういう場所が必要なんじゃないかなというふうに思うんですけれども、もっとそのあたり、広げることができなかったんでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
まず、検討の素材としては、現在ある介護予防スペース、こちらの活用ということで、こちらの当初は、廃止も含めた検討をしていたのは事実でございます。しかしながら、この健康寿命延伸等を考えますと、こちらも充実すべきだろうという結論で残しつつ、さらに拡充をしていくということで、この表の中で言いますと概要版の項番2の介護予防優先施設における事業展開のうちの2の区民集会所の活用ということで記載をさせていただきましたけれども、今般、なかなか今のいこいの家の転用だけでは、ちょっと歩いていけるというところでは数が少ないということもありましたので、今回、区民集会所、全ての区民集会所を使えるような今、調整を、おとセン、また地域振興課のほうとしているところでございまして、今回、この記載になっているという状況でございます。
◆
かなざき文子
寿大学は今後どうなるのでしょうか、いこいの家でやっている。
◎
長寿社会推進課長
寿大学につきましても引き続き、支援をしていく形で、できるだけ介護予防優先施設または集会所のほうをご案内したいということで、こちら、区のほうでもきちっと連合会さんと調整をしていきたいと思ってございます。
◆
かなざき文子
大きなネックになるかなと思っているのが使用料の点なんですけれども、この点については、介護予防事業、これまでと今後、いこいの家が廃止された後で使用料についてはどのように変わっていくのでしょうか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
介護予防優先施設に関しましては、今のところ使用料のほうは、集会所の活用も含めまして、区民の方、利用者の方がなるべく負担のないようにということで、地域振興課のほうと調整しているところでございます。
◆
かなざき文子
そのあたりは、今後の10月、11月の中ではっきりしてくるというふうに受け止めてよろしいですか。それとも、条例の廃止、第4回定例会で出てくるのかな。そのときまで分からないのでしょうか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
今後のスケジュールで10月に町会、11月に地域の方に説明がございます。そのときまでには方向性のほう、きちんと決めて、皆様のほうにお話できるようにしたいということで、現在調整しているところでございます。
◆
かなざき文子
社会福祉協議会のほうの福祉の森サロンのほうでの例えば中丸いこいの家は、福祉の森、かなりたくさんの方々が、団体の方々が登録して使っていらっしゃるんですけれども、中身を見るとまさしく介護予防なんですけれども、整理と言ったらおかしいんですけれども、何か片やこっちがあって、片やこっちがあってというんじゃなくて、区内で行われている介護予防事業としての位置づけで、改めてそういった中丸のいこいの家なんかを使っていらっしゃる方々も介護予防事業として広げていくというようなことができるんじゃないかなと。中丸についても集会所の位置づけなんですけれども、だけれども、あそこを使っていらっしゃる方々のその内容を見ると、本当に介護予防事業というふうに見えるので、そのあたり、整理をしたほうがいいんじゃないか。
何かあれもあって、これもあってというのではなくて、もう少し分かりやすいというのかな、区民が見ても分かりやすいような事業の実施、それから参加できるできないも含めて、そういう分かりやすい在り方にぜひ工夫していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
◎
長寿社会推進課長
まず、中丸いこいの家につきましては、中丸児童遊園内集会所、こちらが廃止したときにいこいの家を活用してほしいということで、地域振興課のほうでお答えをしております。今回、中丸いこいの家につきましては、そちらの代替えとなりますので、集会所機能ということで整理をさせていただきました。
しかし、先ほど、おとセン所長のほうでも申し上げましたとおり、区民集会所になりますと、こちらも介護予防を優先していただければ、なるべく負担のない形でご利用いただけるようになりますので、そういった意味では、今までどおり使っていただけるのかなというところでございます。
あと、1点だけ、先ほど、多目的室のことにつきまして少しだけ補足をさせていただきます。資料のところのフリースペースの確保のところで少し書かせていただきました。フリースペース、多目的室につきまして、やはり囲碁・将棋、また趣味活動ということで様々やっていただいているのは事実で、大変にぎわっていたのもあります。
しかしながら、利用者の固定化、また減少ということで、少し特定の方々が利用されることが結構地域では多く見受けられたというのが課題の大きな一つがございましたので、そういったことで検討の中身としては偏っている、または利用者の数ということで、検討の素材にはさせていただいたことは事実でございます。
◆
かなざき文子
検討の素材にした結果がこうなのかという点がちょっと残念だなと思うんですけれども、大谷口いこいの家が廃止されて、それ以降、この間のコロナのあれとか、結局頓挫してしまっていて、地域で利用できる、そういうスペースというのか、そういうのが今のところなくなってしまっていると思うんですけれども、何回もお聞きしているんですけれども、なかなか結論が出てこないのですが、今どういう状況になっているのか、今後どうするのかというのを教えていただけますか。
◎
長寿社会推進課長
まず、大谷口地域でその代替えとしてさくらテラスという場所をご案内させていただいたところですけれども、今、介護施設につきましては、非常にコロナ禍ということもありまして利用が難しいということでございます。引き続き、検討、先方の法人さんとは協議を進めているところです。しかしながら、まだちょっと話合いとしては、時期尚早、もう少し見極めないとなかなかそこは難しいということがございます。
ただ、一方で、今回、区民集会所の活用ができるというところでは、大谷口地域の方々にも集会所の活用がいただけるということですので、さくらテラスのほうはもう少し時間がかかりますけれども、まずは集会所を活用いただいて、介護予防など今まで活用いただいていた方になるべくご利用いただけるようなPRをしていきたいというふうに考えているところです。
◆
かなざき文子
いわゆるフリースペースの確保がその場合どうなるのかだとか、それから、あそこは会食していましたよね、大谷口。介護予防事業という意味でも非常に大事だったと思うんですけれども、その点については今後どういうふうになるのかというのは分かりますか。
◎
長寿社会推進課長
フリースペースの考え方については、今のところ暫定ではございますけれども、向原ホールのところの1階部分に一応フリースペースという考え方で、今も暫定利用はしていただいているということでご案内はしております。
また、少し集会所が展開される中で、仮に地域センターのほうでも立ち寄れるような窓口を広げていただけるような話も進めていますので、一つは地域センターの活用ということも考えているところでございます。
それから、あと会食につきましては、ちょっとおとセンのほうの事業もかかってきますけれども、今、なかなか会食がコロナ禍ということで厳しいような状況です。ですので、いこいの家が、さくらテラスが仮にオープンになったとしても、直ちに会食ができるというような状況ではないということはご理解いただきたいと思います。
◆
かなざき文子
会食はたしか中丸いこいの家も前、やっていたなというふうに記憶しているんですけれども、介護予防事業としての位置づけで行っていたものについては、コロナの収束後、どういうふうに取り組んでいくのか。
あと、今後、こういったコロナだけではないんですけれども、感染拡大という事態を受けたときに、今後の介護予防事業をどういうふうに展開をしていくのか。施設の利用の在り方も含めてなんですけれども、ぜひ今後の検討課題として捉えて、介護予防です。止まるのではなくて、介護予防事業がきちっと進めていけるようにお願いしたいというふうに思います。
それから、今後のことなんですけれども、11月に説明会が行われるということで、この説明会が最後になるのかなと思うんですけれども、この説明会での様々いろいろ質問だとか、ご意見だとか、出されてきたものについてはどういう扱いになるのか、教えてください。
◎
長寿社会推進課長
どういったご意見をいただけるかというところもございますけれども、可能な限り今回、方針につきましては最終案もお示ししておりますし、こちらのほうはこういった方向で進めさせていただきますけれども、例えば使い方の問題、あとは要件等、あとはまだこれから整備が必要ですけれども、予約の方法ですとか、あとはグループさんの活動報告書の関係とか、細かい部分について多分いろんなご意見いただくと思います。なるべく皆様が今回、せっかく区民集会所を広くご利用いただくように変えた制度ですから、なるべく皆さんのご意見をいただきながら、受け止めながら、使い勝手のいい形にしていきたいというふうに思います。
ただ、これにつきましては、11月の説明会以降、次は議案の廃止条例のみになりますので、それ以降につきましてもご質問等があれば、それぞれ地域に分かれて丁寧にご説明をしていきたいというふうに考えております。
◆
かなざき文子
最後なんですけれども、区として介護予防、いわゆる健康生きがい部ですから、健康生きがい部としてもいこいの家のその事業そのものは否定できるものではなかったというふうに思うんですけれども、今回こういうことになっている中で、今後それでは高齢者の方々の地域における活動拠点、通いの場をどういうふうに保障していくのか、どういうふうにその活動の場を提供していけるのか。それから自主的な事業につなげていくための区としてのぜひ努力をお願いしておきたいと思います。
今回、いこいの家のことをめぐって、各区の様々な事業は、私も学ばせていただいたんですけれども、いろんな区で自主的に運営委員会みたいなものを持って、地域での自主的運営というふうにされていて、そこには世代を超えたいろんな交流の場も保障されていたんですね。
そういった点では、区のほうでこの間、言われている多世代交流、まさしく多世代交流が自主的に築かれているという点では、非常に理想的だなというふうに思ったものですから、そういった地域の区民の方々の自主的な参加で、自主的に参画ができて、皆さんが世代を超えての交流もできて、それぞれの活動拠点にもなるという、そういう公共施設づくりへとつなげていただきたいということを強く要望して、終わりにしたいと思います。よろしくお願いします。
◆しば佳代子
簡単にお聞かせいただければと思います。
10の筋トレがすごく好評で、活発に地域の方はされていたんですけれども、こういうコロナ禍でできなくなり、区のほうでも様々な工夫はしていただいているんですけれども、まだまだ集まれないということで、半分の方が認知症の傾向があるとか、そういうふうになってきてしまっている中で、そこで質問なんですけれども、コロナ禍でスケジュールが1年延びているということなので、これをなるべく早くできるように、地域の方に提供していただけるような方法を何かできないかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎おとしより
保健福祉センター所長
10の筋トレに関しては、現在、団体も88まで増えまして、いろいろ活動をしていただいているところです。
従来から筋トレを立ち上げたりするときは、場所も含めてご相談のほうは承っているところでございますけれども、現状、特に介護施設等を会場にしているところが、先ほどの大谷口もそうですけれども、なかなかやはり外部の方、コロナ禍での自由出入りというのが難しくなっているというところで、まだ再開できないところもあるのが現状でございます。
そういったところに関しましては、高齢者のワクチン接種も進んできて、再開できるところは、順次再開をさせていただくような方向で支援しているところでございますけれども、それプラス、オンラインを使って、少しスマホ教室等もやりながら、おうちにいながらでも少しでもできるような形のものを、そちらの方向性も並行して探っているところではございますけれども、こちらのいこいの家等に関しましても、いこいの家のほうが利活用で方向転換して、4月からもう本当にすぐに使えるような形で、しっかりとその前に登録要件等も準備させていただき、登録も行い、できるだけ早く皆様に場所の提供もさせていただけるようにこちらのほうも準備をしてまいりたいと考えているところでございます。
◆しば佳代子
前向きにありがとうございます。
88団体がということなんですけれども、かなり増えてきていて、オンラインはもちろん、今の時期はいいんですけれども、やはり集まって、いろいろな話をしていくという、10の筋トレが終わった後を楽しみにしている方がたくさんいて、そこで脳が活性化されたりとかということもあるので、今、今度は場所の取り合いになっているので、こういうのが少しでも多くあると地域の方は喜ばれると思いますので、ぜひ一日でも早く活用できるようにしてください。
あと、フリースペースについてなんですけれども、こちらも多世代の交流ということがとても大事で、核家族化が進んでいる中で、双方がすごく大事な交流になると思いますので、絵本をはじめ、様々な工夫をして活発にやっていただきたいと思うんですけれども、スケジュールとかは何か決まっていることとかあれば、教えてください。
◎
長寿社会推進課長
今、ちょっと準備はさせていただいているところです。今回、利用者説明会の中でもこのフリースペースのご説明をさせていただいて、仮に参加者の中からこういうのをやってもらえたらみたいなご意見があれば、そういった形もちょっと取り入れながらやっていきたいというふうに考えております。
○委員長
本件につきましてはこの程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、
新型コロナワクチン接種の進捗状況についてを議題といたします。
本件について理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎
予防接種担当課長
それでは、ただいまから
新型コロナワクチン接種の進捗状況について報告させていただきます。
お手元の資料及び当日机上配付させていただいた接種実績のほうをご覧ください。
まず、項番1、接種実績でございます。最新の情報は机上配付させていただいているものを説明させていただきます。
9月23日の夕方時点での1回目接種の合計が37万1,930人の71.4%と、2回目接種が31万8,514人で、全体の61.2%です。前回8月の報告させていただいた数字とちょうど1か月後のものになるんですが、その頃が1回目が55.5%、29万人弱で、2回目が22万4,000人で、43.1%ですので、1か月合わせてそれぞれパーセンテージもかなり上がっていて、この1か月で17万7,000回ほど接種できたということで、まずまず国や東京都の平均よりはいいペースで接種できているのかなというところでございます。これが接種実績です。
項番2、ワクチン供給の見込みについてです。
まず、(1)のファイザー社ワクチン製ですが、前回説明させていただいたとおり、10月前半に15箱受領して終了予定だったところ、この原稿の締切り後に最後の追加分割当てがさらにプラス7箱示されておりまして、この表の10月前半の15箱のところなんですが、22箱で2万5,740回分ほどいただけることになりました。ただ、これで終了という点では変わりないところでございます。追加分も含めて、区内医療機関に配送して個別接種を進めていただきます。
次に、(2)のモデルナ社製のワクチンについてですが、こちらは前回の説明どおり、10月末まで接種を継続しつつ、そうはいってもその後、転入されたりですとか、接種対象に到達した若い方もいらっしゃる点を踏まえて、1会場程度で11月、12月も継続をする方向で調整を進めているところでございます。決まり次第、またホームページ等で速やかに周知させていただきます。
2ページ、進みまして、(3)のアストラゼネカ社製ワクチンですが、現在は7医療機関ほどでこれは手挙げ制になっておりまして、特に周期も示されていないところではあるんですが、今の時点で板橋区では、7つほどの医療機関で接種を行っているところでございます。
続きまして、項番3、新規予約の最終受付についてですが、(1)のファイザー社製ワクチンについては、9月15日、最終の受付は終了済み、区としての受付は終了済みです。個別の医療機関ごとの対応になっております。
(2)のモデルナ社製ワクチンについては、ご覧のとおり22日はもう過ぎてしまっているのですが、9時と、最終が9月30日木曜の朝9時から、10月中旬以降分のものを受付で、これが最終受付となります。
なかなか先週と今週でそれぞれ3,000枠分ほど開放しているところでございますが、一定当初と比べて予約が埋まるスピードは徐々に遅くなってきておりまして、22日に公開した分もまだまだで、枠には1,000人分以上の余裕がある状況でございます。なかなか昨今は10代とか、特に小さいお子さんの接種というのが一つ課題になっているところではありますが、全体で見ますと少し需要は落ち着いてきたという印象がございます。
以上を踏まえて、項番4の今後の接種見込みですが、ここで(3)にお示ししたとおり、10月末までには医療従事者職域接種分となかなか計上が遅れがちの部分と合わせまして、10月末までに80%の接種率となる見込みでございます。
この期間、3ページ目はなかなか定期的な報告はその後しばらく時間が空くこともありまして、これまでの主な取組、この12月から8月までの分を簡単に時系列順にまとめてみましたので、ご確認いただければと思います。
こちらからの説明は以上になります。
○委員長
ありがとうございます。
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆中妻じょうた
ワクチン接種については、大変努力をしていただいていて、国や東京都の平均を上回る接種率を実現できているということは大変感謝を申し上げます。ただ、前回も触れましたけれども、国の方針転換によるファイザー社製ワクチンの供給減、そして終了というところが見えている中で、どうなるのかなという心配はしていますけれども、区としては、引き続き10月末までに80%の接種率を達成する見込みということでございます。
どうかな、本当かなという目で見ていたんですが、確かに計算上、今、ご答弁ありましたとおり、1か月前の接種率が43.1%で、9月23日時点の接種率が61.2%、差引きで18.1ポイントの上昇と。これを単純に足すと、今の61.2%に18.1を足すと1か月後に79.3%ということで、達成できるという計算になるんですけれども、正直言ってほんまかいなという思いもあります。
特になかなか上がらないやっぱり12歳から15歳の接種率、これをどうしていくかというのは結構課題ではないかと思っておりまして、その辺も含めてもう少し、今みたいに単純計算ではないだろうと思いますので、10月末までにどうやって接種率80%達成を目指すかというところをもうちょっと説明していただけるとありがたいです。
◎
予防接種担当課長
まずは接種率、取りあえず目指してどうこうというところ、周知はこれからも行っていくわけなんですが、基本的には任意接種でありますので、申込みの状況が落ち着いてきたらひと段落したのかなという形の考えで進めておりまして、特に12歳から15歳のお子さんに関しては、学校を通じて周知する等の策は考えているところではあるんですが、基本的にはこれまで以上に接種勧奨するかどうかというところは、あまり今のところ大きい動きは考えておりませんで、8割と申し上げたのは、今後の日々の接種の積み上げというのと集計が明らかに遅れている東京都や職域接種の実績登録というものが追いついてくればおのずと上乗せされてきて、8割程度に到達するのではないかなというふうに考えているというのが現状でございます。
◆中妻じょうた
もちろん接種率の向上を望んでおりますので、ぜひそのように努力していただければと思います。
やっぱり子どもをどうするかが非常にポイントになってくるかなと。特にデルタ株は、子どもでも重症化するという報告もありまして、心配しているところですが、まず数字として見えている12歳から15歳の現在の接種率10.5%、これをどうやっていくか。学校での集団接種ということを、この場合は中学校ですね。中学校での集団接種ということを検討する必要があるのかなという気もしますが、まずその点と、それからもう一つは、さらにより下の年齢層へのワクチン接種について、現在、厚労省の判断なども含めての状況を改めて教えていただければと思います。
◎
予防接種担当課長
まず、学校現場での集団接種につきましては、基本的にやる予定はございません。学校という閉鎖的な空間で一律にやってしまいますと、打つ打たないの自由意志がゆがめられる可能性もありますし、それを基にいじめのような形になってしまってもよろしくないという判断で、あまり勧めはしないという国の方針も示されているところですので、区としても学校単位で集団接種というものをやる予定はありません。
繰り返しになりますが、このワクチン接種、基本的には任意でございますので、対象者全員に通知を送って、接種勧奨を一定行っておりますので、これ以上の接種を呼びかけるところを区として行うかどうかというのは、現時点では検討しておりませんので、その点ご了承いただければと思います。
◆中妻じょうた
すみません、より下の年齢層についてのご答弁、なかったので、そこをお願いします。
◎
予防接種担当課長
より下というと、結局今のところ、接種の対象となっているのが12歳から15歳ですので、基本的には接種の個別の通知は全て送っておりますので、さらにそれより下ということですか。
◆中妻じょうた
もう一度質問しますが、さらに下、小学生まで含めた接種の是非について、厚労省の見解も含めて現在、どのように検討されているかを教えてください。
◎
予防接種担当課長
今の質問ですと、11歳以下のお子様というところだと思いますが、検討が進んでいるという話は聞いておりますが、国から正式な通知は何ら決定しておりませんので、今のところ接種対象となる見込みは立っておりませんので、仮にこの先、広がるようなことがあれば、速やかにこれまでの高齢者や中高年の方と同様に接種券を発送して、接種を呼びかける通知をという形をやることになるとは思いますが、現時点では全くの未定です。
◆中妻じょうた
学校のほうでも大分消毒に相当気を遣っています。消毒ボランティア、私もちょっとやりましたけれども、そういった日々の努力で感染防止を一生懸命に図っているところですので、もし厚労省のほうから小学生年齢の接種も認められるというようなことがあった場合には、またしっかり検討していただきたい、このように思います。
◆しいなひろみ
よろしくお願いいたします。
ワクチンの個別医療機関の取扱いについて教えていただきたいんですけれども、開業医、クリニックの先生なんかのお話を聞きますと、このワクチン接種を対応すると決めてからパートの看護師さんを増やしたりと、結構お金もかかってきているということなんですけれども、このワクチンの使用期限を見ますと、ファイザー社ですと冷凍マイナス75度で6か月で、冷蔵1か月、モデルナ社ですと冷凍マイナス20度で6か月で、冷蔵30日、アストラゼネカ社で冷蔵6か月となっているんですけれども、クリニックの先生のところに行く状態というのは、冷凍の状態で行くんでしょうか。
◎
予防接種担当課長
保健所や志村、赤塚の健康福祉センターが配送拠点となっているのですが、そこで冷凍保管しているものを保冷バッグに入れて冷凍の状態で送り届けて、そこから冷蔵で各クリニックで保管していただく。ただ、届いてから1か月以内に打っていただくという形で運営しております。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。
そうすると、じゃ、届いてから1か月以内でワクチンを打ち切らないと廃棄しなければいけない状況になるということなのかなと思うのですが、実際、廃棄したりするときというのは、区のほうにドクターのほうから連絡とか入ったりするんですか。
◎
予防接種担当課長
ご指摘のとおり、1か月以内に仮に打てないものがあれば廃棄の話も出てくるんですが、基本的には、当初は週2回と、今でも減らしましたけれども、週1回で、要は予約の範囲内で取った分、必要最低限の分を送るというスタンスでやっておりますので、基本的に廃棄は出ていないというところで考えておりまして、特に区への報告等々ではございませんので、なかなかゼロというわけでもないでしょうけれども、そういうふうに廃棄が出ないよう最大限配慮して、少なめに小まめに送るようにしておりますので、これは医療機関も理解していただいて、協力していただいているところです。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。
そうすると、病院じゃなくて個別のクリニックさんなんかですと、区内にある総数に対して接種を実施しているのは大体何パーセントぐらいなのか、もし分母の数が分かったら、数で今分からなければ後ほどで結構ですので、教えていただきたいなと思うのですが、そのあたり、いかがでしょうか。
◎
予防接種担当課長
正確な数はあれですけれども、当初は400近くあるクリニック、医療機関の中で250程度、5月からは協力いただいて、高齢者がひと段落した8月以降、それが200弱にまで減ったというところはあります。さらに子ども、15歳以下のお子様に打つとなると、本当に80とかそれぐらいまでというところにはなって、皆さん、程度の差はあれど、そういったそれぞれのスタンスの下で自分たち、ご自身たちが打てる範囲で注文いただいているので、そういう形でやっています。
◆しいなひろみ
分かりました。ありがとうございます。
◆山内えり
2ページの(3)のアストラゼネカ社製ワクチンのことで、前回の質疑の中でもこちらはそんなに接種の状況が多くないということでしたけれども、現段階での7医療機関での接種の状況、人数であったり、回数というのは把握されていますか。分かれば教えてください。
◎
予防接種担当課長
机上配付で参考として配付させていただいた中で、大きい3番が実はワクチン別の実績になっておりまして、ファイザー、武田モデルナ、アストラゼネカとなっているのですが、アストラゼネカの実績ですとこれになります。1回目が386人で、2回目が1人というところで、今もう2回セットで予約を取ってもらっていますので、遠からず2回目も400人程度にはなるのかなというところですが、これが今の実績です。
◆山内えり
分かりました。ありがとうございます。
あとは、すみません、3ページになるかと思うのですが、一番下の妊娠中の方と配偶者の方への優先接種ということで、予約受付が開始したかと思うんですが、こういった方の優先接種への予約の状況というのは、数ですとか状況というのはあるのでしょうか、分かれば教えてください。
◎
予防接種担当課長
お寄せいただいた8月終わりから始めました妊婦及びその配偶者、パートナーの方への予約受付で、これは4週にわたって計1,000人分の2,000回分の枠を用意させていただきましたけれども、大体それで埋まったのが半分程度というところになっております。
一定これ以上は埋まらないなと見切りをつけた時点で一般枠で開放して、枠としては全て埋まっているという現状です。ただ妊婦さんのみ、そのパートナーで何人埋まったかという数字としてはなかなか見えにくいところでありますが、おおむね半分程度500人分程度は埋まっております。
◆山内えり
すみません、あと最後の確認で、先日もワクチンパスポートの発行の数があったと思いますが、こちらのお手元にある最新の数というのが分かれば、こちらも教えてください。
◎
予防接種担当課長
すみません、ちょっと今回の報告からは落ちてしまっているところで、1か月で1,100というところなんですが、おおむね1日当たりのペースですと40から50というところで、特にこのまま急に増えたりとかはしていないのですが、同じようなペースで9月は推移しておりますので、もうしばらくはこのペースで、一定この1か月、1,000前後で推移していくのかなというふうに見込んでいるところです。
◆
かなざき文子
今、3回目の接種についていろいろ言われているんですけれども、板橋区としては、今後の予定としてはどうなっていますか。
◎
予防接種担当課長
実はこの委員会資料の締切りが過ぎてしばらくたった先日の水曜日に3回目接種に関する国からの説明会、オンラインであったところで、ただ詳細はほとんど決まっておらず、今、お伝えできるとすると、まずは接種の時期に関しては、2回目接種が終わってからおおむね8か月以上後、対象は医療従事者と高齢者までは恐らくやるだろうというところなんですが、その先はワクチンの治験の状況や諸外国の取組み状況を参考にしながら決めるというところで、白紙に近い状態でというところです。
なかなかスケジュール等、説明しづらいところであるんですが、板橋区でいうと医療従事者の2回目が終わったというのが大体3月から5月にかけてというところで、最速でいくと12月には医療従事者を対象とした優先接種3回目が始まる見込みではあります。
12月と1月はそれで行って、区民、高齢者はどうなんだというところなんですが、2回目接種完了した一番早い方が6月の上旬、3日か4日あたりに2回目が終わっているんですね。そこに単純に8か月を足すと2月の上旬というところで、高齢者なり区民の3回目接種というのが本格稼働するのが2月以降となっている見込みなんですね。
いずれにしても情報が少な過ぎるので、まだ対外的に説明できるほどの分量ではないんですが、今のところはその12月、1月、2月の医療従事者と高齢者の接種に合わせて新たな接種券等々を印刷、発行して郵送したりとか、ホームページ等で周知したりとか、そういった準備をすべく、今日から取組を始めているところでございますので、また情報がちゃんとまとまった段階で、速やかに議会の皆様には報告していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆
かなざき文子
その場合は、また必要な体制、必要な補正予算等出されてきて、その都度、また議会で決定していくということになると思うんですけれども、一番早くて先ほど、12月ということで言われていたので、4定が何とか間に合うんだろうかというところかなと思うんですけれども、そういう受け止めでいいかということと、それから先日、ニュースで他区との連携と、板橋区から5,000回分、港区へでしたか、そのニュースが流れていたんですけれども、そのあたりもちょっと情報として教えていただけますか。
◎
予防接種担当課長
まず、3回目接種の準備なんですが、ご指摘のとおり、当面は12月、11月の医療従事者にピークを合わせて準備をしていくというところで、必要に応じて体制も整備しますし、補正予算等も計上していくことになるかと思います。ちょうど第4回定例会のタイミングでどこまで報告できるかというところではありますが、何らかの形で報告はさせていただきます。
というのと、あと港区との協力のほうなんですが、そもそもはこれ、モデルナワクチンの融通の依頼が来まして、経緯としては、8月の半ばに報道等でご覧になったかと思いますが、モデルナワクチンの特定のロットに異物が混入していて、回収騒ぎになったというところで、たまたま板橋区はセーフだったのですが、港区が該当ワクチンを集団会場で使う予定なのが入っていたので、本当にその週末に使うことになっているので、ちょっとどうしようもならないから融通できないかという依頼がありまして、こちらの判断で差し上げますと。その代わりというわけではないんですけれども、同じ箱数のファイザーを頂くことになりましたので、特に区民の分を差し置いて港区にあげたというわけではなくて、トータルは若干ファイザーはプラスになっておりますので、そういう状況です。
◆
かなざき文子
ありがとうございました。よろしくお願いします。
以上です。
○委員長
本件につきましてはこの程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、
健康福祉委員会関係補正予算概要についてを議題といたします。
本件について理事者より追加の説明はありますでしょうか。特にないか。
(発言する人なし)
○委員長
それでは。本件について質疑のある方は挙手願います。
◆山内えり
まず、1点目伺います。
資料3-1の裏面の一般会計の第5号のところになります。今回の新しい医療サポート事業のことでお伺いしたいと思います。
自宅療養の方へのサポート事業ということなんですが、説明会で3か所の医療機関にお願いしているということですが、1日20人の想定ということでよかったか。そんなふうにも聞いているのですが、1日何人を想定していて、延べどれぐらいの方への支援といいますか、そういう状況、健康観察を想定しているのか、このあたりはいかがでしょうか。
◎
健康推進課長
9月15日にこの事業を開始させていただきました。22日、昨日現在で延べ11件、想定としては1日20件ということで見込んでございましたけれども、延べ11件ということになってございます。
◆山内えり
この委託してということなんですけれども、今回の1億5,200万円というこの金額は、どんなふうに何をどう決めていくのかというか、本当にすみません、質問の仕方が。人件費と委託費というふうには聞いているんですけれども、その3か所の医療機関の先生の方々が自宅療養にいらっしゃる患者さんにどういった形で健康観察をしたりという、もう少し具体的な動きについて教えていただきたいのですが。
◎
健康推進課長
現在、対象の方は、新型
コロナウイルス感染症に罹患して保健所から療養の指示を受けた方のうちで、診察や往診時において区内で自宅療養している方、また氏名、住所、またこういう療養相談室を通じて医療機関に個人情報の提供を同意する方、そしてまた往診の結果、訪問看護の利用や入院、救急搬送なさることを了承される方ということで、保健所で必要に応じてその方のリストを委託である板橋区医師会の療養相談室にリストでお示しをし、その中で療養相談室のほうで適切な医療機関に紹介をし、そちらのほうに事業をお願いしているということです。
事業の内容といたしましては、一人ひとりの患者さん、この方に対して療養期間が終わるまでの間、一貫して患者の医療行為ですとか、健康観察を行うということになります。その中には、毎日の電話での健康観察、そのときに往診の必要な場合には往診をする。また、ほかの医療行為が必要だったり、体調が悪くなったりをして入院が必要な場合については、それをまた保健所に上げていただいて、保健所のほうで都、また医療機関、その委託をした医師会の支援医療機関とともに入院先などを調整するというようなことも含みます。
また、入院を一旦した場合に、またよくなられて自宅に戻る。その後につきまして、まだ療養が必要な場合は、最後までその同じ主治医といいますか、担当医の支援医療機関の方が最後まで面倒を見て、それをまた保健所に報告をいただくということになります。
保健所には毎日、健康観察の結果を上げてもらうことになっておりますので、この事業を委託するということになっても全く全部お任せというわけではなく、一件一件きちんと保健所のほうに上げて、療養相談室を通じて上げていただくということになっております。
◆山内えり
そうすると、当初、1日20件想定していたけれども、大体開始して今日で9日ぐらいでしょうか。11件ということは、保健所の当初、自宅で療養されている方、保健所の方がもともと健康観察であったり、連絡を取り合っていると思うんですけれども、その体制で難しい方々がこういったサポートを利用されるのかなと思っていたんですけれども、そのあたりの保健所と今回の5号補正予算との関係性というのはどういうふうになりますか。
◎
健康推進課長
いろいろとリスクがあったりですとか、そういう方については優先的入院調整になります。その次の段階といいますか、自宅療養している中でもいろいろと基礎疾患があったり、喫煙歴があったりですとか、例えばそんなような形で、また家族の状況ですとか、そういうことで選択をさせていただいて、24時間そういう支援医療機関に治るまで見ていただく必要性のある方をお願いしているという状況でございます。
◆山内えり
これで最後ですけれども、そうすると基本的にそういった陽性者といいますか、感染した方の状況を区として判断をして、保健所で観察するか、こちらのサポート事業にお願いするか、それはその患者さんといいますか、感染者の方でなくて、区としてそういったことを判断して、そういうふうにどちらでサポートしていくか、健康観察していくかということを判断されるということなのか、その確認をさせてください。
◎
健康推進課長
医療的なことで保健所が判断するということもそうですけれども、先ほど、対象者についてお話ししたとおり、本人の意思もありますので、本人の希望ということで、現状ではこの事業にお願いするということをご本人に話したところ、非常に安心して、喜んでいられるという状況をお伺いしております。
◆山内えり
それから、同じく3-1の介護保険事業特別会計の第1号のところで伺います。
歳出のこの返還金のところなんですけれども、かなり大きい額、7億4,900万円余りとなっていますが、これは国庫支出金も都の負担金もそうですけれども、どういった事業が余ったのか。訪問介護、通所介護、施設入所等あるかと思いますが、それぞれどういったものが余ったのかというのを教えていただけますか。
◎介護保険課長
こちらのほうにつきましては、通所とショートステイが中心でございます。
◆山内えり
すみません。通所とショートステイが中心ですということなんですけれども、何というか、訪問介護は全然ないという状況なのか、もう少し具体的に何か内訳みたいなものはあるでしょうか。
◎介護保険課長
訪問介護のほうも落ちておりますが、今回は主に通所とショートステイが
コロナウイルスの影響によって落ちているといった分析でございます。
◆寺田ひろし
よろしくお願いします。簡単に2点だけ伺います。
このサポート事業のほう、内容だけ確認させていただきたいなと思うんですね。新聞報道では、プレス発表もあって、拝読していますけれども、対象者、区内の自宅療養者が300人中、この事業としては最大200人を対象とするような報道がありまして、一応線引きというのが何かあったんでしょうかね。それとも、できる限り希望者は受け入れるというような感じなんでしょうか。
◎
健康推進課長
自宅療養者のうち、24時間サポートが必要な方ということで保健所のほうで判断させていただいて、200人ということで適切な数字ではないかというふうに考えてございます。
◆寺田ひろし
分かりました。ありがとうございます。
ちょうど今、都議会のほうで補正予算がまた出ているんですが、その中でオンライン診療の項目もあったりもして、今後、このサポート事業の中でもそういった予算の裏付けとかがあれば、医師の先生方はそういったことも活用して、サポート事業を進めることも検討されておられるんでしょうか。
◎
健康推進課長
こちらの事業の中には、往診またオンライン診療も含まれてございますので、そちらも含めて支援医療機関の方にこの事業をお願いすることができるというふうに思ってございます。
◆寺田ひろし
ありがとうございます。本当にすばらしいお取組みだなと思いますので、成功を期待したいと思います。
最後に1点、同じくプレス発表の中でもあったかと思うんですが、今後、保健所が今まで中心として担ってきた入院調整の部分です。これも行く行くはという医師の方々にやっていただけるような記載が報道の中であったんですけれども、これもやはり積極的に時期が来れば推し進めていくような、感染者の状況にもよるとは思うんですが、例えば八王子市でしたか、本当に部屋の中にドクターが1人いて、入院調整を手伝ってくれるような、病院との連絡をやってくれるような、そんなイメージでよろしかったでしょうか。
◎保健所長
ちょっと八王子市のイメージとは違うんですけれども、区内の医療機関の先生方、非常に連携がよろしくて、情報交換も密にさせていただいていますので、私どもが間に入るより主治医の先生が直接病院にお話ししてしまったほうが早く話が通るということも多うございます。ですので、そういうところで東京都の入院調整を待つよりも、区の中で調整してしまったほうが早いということもありますので、引き続き医師会と連携の下、区内の医療資源を活用して、なるべく早く入院調整が、入院先が決まるようにしてまいりたいと思います。
◆寺田ひろし
分かりました。ありがとうございます。
以上です。
◆中妻じょうた
補正予算ですが、コロナ関係の補正予算については、本当にありがとうございます。頑張ってくださいの一言に尽きるんですけれども、それ以外のところが素直に分からないという点でお伺いしたいんですけれども、いろいろまとめてお聞きしますので、注意していただければと思うんですが、介護保険制度運用経費、要介護認定支援システムの改修というのがざっとどういうものをやるのかというのが一つ。
それから、特別養護老人ホーム運営経費、いずみの苑とみどりの苑の維持管理の経費、それから保健所等管理運営経費、生活衛生課と上板橋健康福祉センターと赤塚健康福祉センターと志村健康福祉センターの経費、今挙げたものがざっとそれぞれどういう内容なのかをお教えいただきたいのと、それに併せて歳入との接合性がよく分からないという。この資料の3-1の歳入のところを見ると、基本的に感染症、新型コロナワクチン関連の歳入であるように見えるので、どこの歳入とつながっているのか、予算書の本編のほうを見たんですが、ちょっとよく分からなかったので、歳入がどこから来ているのかと併せて、今の3つ、説明していただければと思うのですが。
○委員長
では、どこからいきましょうか。健康福祉センターからいきますか。
◎介護保険課長
まず、お問合せのシステム改修といずみの苑、みどりの苑の維持改修についてのご説明です。
まず、システム改修経費でございますが、こちらは課の独自システムでございます要介護認定支援システム、こちらのほうが令和3年度当初予算要求時点では、介護保険制度改正に伴うシステム改修が予測されておりましたが、改修規模、改修内容がまだ不明瞭なところがあったために予算要求せず、事前の見積りであったり、そういったことのみを行っておりました。
令和2年度、12月25日に厚生労働省のほうから事務連絡が出まして、制度改正の内容についての通知がございまして、改修内容を検討して費用が出たと。そういったところで、令和3年度当初予算では委託料としてシステム改修経費、計上していなかったために、経費を今回、補正でつけたところでございます。
もう一つ、いずみの苑とみどりの苑の施設維持改修でございますが、こちらについては令和4年度のほうで改修する予定であったのですが、コロナ禍における区内の中小事業者さん、経済的な支援なども踏まえまして、前倒しで今回、補正予算を取りまして実施するところでございます。例といたしましては、トイレの改修工事でございましたり、設備関係の補修や給排水管の改修工事といったところを行うところでございます。
○委員長
財源は何でやっているんですか。
◎介護保険課長
財源につきましては。
○委員長
では、ごめんなさい。澤邉課長、財源は後で聞きますので、先に生活衛生課長。
◎生活衛生課長
私のほうからは、保健所管理運営経費の中の生活衛生課の分の工事についてご説明いたします。
この中身は、保健所の地下の空調湿気対策工事の経費として計上させていただいております。保健所の地下2階までございますけれども、湿気が非常に高くて、様々な課題が今、出てきておりまして、当初、来年度予算で要求する予定ではおりましたが、今年度、補正で要求させていただくというものでございます。特定財源は特段ございませんで、区単独の経費で計上しているところでございます。
◎
志村健康福祉センター所長事務取扱健康生きがい部参事[
上板橋健康福祉センター所長兼務]
兼任をさせていただいているので、上板橋と志村に関しては一緒にご説明をさせていただきます。
まず、上板橋健康福祉センターの件なんですが、自動火災設備装置盤取替え工事の委託ということになってございます。こちらのほうは、自動火災設備装置盤の耐用年数が過ぎておりまして、今のところは稼働しているんですけれども、このまま稼働し続けると火災時に正常な作動をしない可能性があるということで、この後の来年度の予算でお願いしようと思っていたんですけれども、前倒しで今年度、やらせていただくものでございます。
志村に関しましては、志村のほうは空調設備保守点検時不良箇所改修作業でございます。空調設備のほうを今のところ、施設に運営の支障を来さないように、老朽化が進んでいる空調設備の維持改修作業を行いまして、少しずつ改修をしながら、長く使えるようにということで改修させていただくようなものを、こちらも来年度、お願いする予定であったんですけれども、前倒しさせていただいて、今年度やらせていただくということで計上させていただいております。
上板橋と志村に関しては、以上です。
◎
赤塚健康福祉センター所長
赤塚健康福祉センターの補正予算につきましては、火災報知器の取替え業務委託ということでお願いをしてございます。上板橋と同様に、赤塚も大変老朽化が著しくて、実はダンパーという火災報知器の制御装置があるんですけれども、それが誤作動を起こしまして、たまたま休日だからよかったんですけれども、すごい音ですか、予防の警報音が鳴ってしまって、これはすぐ復旧してもらったんですけれども、誤作動の可能性が高いということで、こちらも来年度、お願いする予定だったんですけれども、今回、前倒ししてお願いするものでございます。
財源につきましては、特定財源はございませんで、いわゆる一般財源のほうからのお願いということになります。
私からは以上になります。
○委員長
生活衛生のほうも、さっきの上板のほうも、特定財源というよりは、今回、繰越金等、何か戻ってきたので、そのあたりの区の財源を使ってやるということなんですよね、恐らく。そういうことでよろしいですよね。
◎介護保険課長
こちらのほうの介護保険課分のシステム改修といずみの苑、みどりの苑の維持改修につきましても一般財源で賄うようになっております。
◆中妻じょうた
ありがとうございます。もともとやらなきゃいけなかったようなことを前倒しで工夫していただいたり、そういった努力なのかなと思います。
特に今、お話を聞いて改めて思ったのが、保健所の老朽化というか、もともとの出来がどうなんだというのが前から思っていて、今、地下の湿気ですか、本庁舎でそんなの聞いたことがないというか、ほかの階でも見たことあるんですけれども、何かひび割れがあったりとか、そこから水が漏れているのかみたいなのが結構目につくんですけれども、保健所は建物のほうは大丈夫なのかというか、もうちょっと何とか抜本的にしなきゃいけないんじゃないかという思いがあるんですけれども、何かそういった予定はないんでしょうかね。
◎生活衛生課長
今お尋ねの部分ですが、先ほど、今回の補正予算で要求させていただいております地下の湿気対策、そちらのほうが今、建物のハード面の一番大きな課題となっております。今、委員がおっしゃいましたような老朽化に伴うひび割れとかそういったもの、大きなものというのは現状ではございませんで、まずはあちらの保健所を建てた時点で、ちょうど真下に地下水の流れがあって、その影響で竣工当時から非常に地下の湿気が高いという状況にあったのは聞いております。その対策ということで、今回、空調施設をつけさせていただくということで、それ以外の部分での不安という部分では、現状のところ大きなものはございません。
◆中妻じょうた
ぜひ一生懸命働いていらっしゃる保健所の皆様ですから、ハード面の部分で頑張っていただきたいなと思うところです。
健福センターも同じで、これはもうちょっと建て替えなきゃと思うところが多々あるんですが、今回の改修ということで、すみません、また複数またがっちゃって恐縮ですが、3健福センターについて建て替えの予定とかそういうものはまだ考えられていないんでしょうか。
◎
赤塚健康福祉センター所長
今、おっしゃっていただきましたとおり、赤塚健康福祉センターと現存の上板橋健康福祉センターは、昭和53年に建てまして、それからもう43年たっているところです。昨今、公共施設等の整備に関するマスタープランというようなところでは引っかかったりはするんですけれども、具体的には、今のところでは両施設とも、志村も含めてですけれども、具体的な改築の年数はまだ定まっていないというところでございます。
◆中妻じょうた
本当に大事な施設だと思っていますので、また議会のほうからも改めて声を上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
私からは以上です。
◆佐々木としたか
二、三質問さし上げますが、今、中妻委員が質問してくれたので、それに関連しますけれども、歳出の介護保険制度運営経費の中で、この要介護認定支援システム改修に要する経費、6月分と9月分が計上されております。その下に認定調査委託がマイナス745万8,000円と、こういう予算の補正でありますけれども、システムの改修内容、ちょっと私は久しぶりに
健康福祉委員会に来たので中身がよく分かりませんが、それはまた後からでもいいのですが、この補正の組み方として6月稼働分が770万円幾ら、それから9月稼働分として2,700万円幾らと。
こういう機器に使った稼働分を補正していく考え方と、このシステムは年間通して使うわけですよね。したがって、補正を組むときには、少なくともこれから10月、11月、12月、1月と続くわけです。そういうたびに補正をしてくるんですか、これは。例えば3か月に1回だと、じゃ、今度、9月をやったら今度、10、11、12だから、12月に補正をし、3月に補正する。そういう補正の組み方としてこういう補正の組み方をしているのか、それが一つ。
それから、もう一つは、今、9月で、4月から予算が執行されて、認定調査委託が既にマイナス七百四十何万円、まだこれから本当に年度の先あるのに、この時点でこういうマイナスの補正を組めるということは、認定調査がほとんど少なくなっていくということが確実視されているということか。私はこの補正を見て、システム改修をしたから、そのシステム改修のほうで認定調査に代わることができるので認定調査費が減ってきたのか、この関連性が分からないんですね。この辺のところを分かりやすく説明をしてもらいたいのが一つです。まず初めにそれをお伺いします。
◎介護保険課長
まず、改修が6月と9月、2回に分かれている理由といたしましては、今回につきましては、改修がかなり大がかりでございまして、6月の1回で全ての改修を行うのが分量的に困難であったと。
(「聞こえにくいので、もうちょっとはっきり。聞こえにくいからもうちょっとね」と言う人あり)
◎介護保険課長
分量的に困難であるといったことで、通常、5月に開催されております板橋区介護保険認定審査会合議体長会との合意と関係がある改修などは、早めの対応が必要ということで、6月稼働分としております。
あとは、いわゆる国保連、国民健康保険団体連合会、こちらにデータを送るために必要な改修など、9月稼働で間に合うものにつきましては9月の稼働分にしたと、そういったことで2回に分かれておりまして、今回でシステム改修に係る補正は2回で終わらせる考えでございます。
○委員長
あと、認定調査との関係は。
◎介護保険課長
あとは、委託料の減額につきましては、やはり新型
コロナウイルスの流行によりまして、認定調査に行く回数がかなり減ってきているといった動きを踏まえまして、今回、減額したところでございます。
◆佐々木としたか
分かりました。説明は分かりましたが、もしこれからコロナが収まって認定調査委託が増えれば、今度は、じゃ、次の補正では認定調査が増えましたという、そういう補正を組む可能性も含んでいるような今の説明に聞こえるんですが、まだ早いんじゃないかと思うんですね、この時点では。こういう補正は、もう少しこの予算は取っておいても私は問題がないと思うんですが、あえてここで補正をするということは、相当な見通しとか、相当なそういうのが現実としてあるということであれば分かりますが、まだちょっとこの時点では早いのではないかなと思います。
それから、システム改修の委託、9月稼働分はその上部団体のほうに一応送るために稼働したということですが、ということはこのシステムの稼働は今年度はこれでもう終わりと、来年の3月まではこの稼働はないということに今のあなたの説明では終わりましたからという話なので、年度内にはこの稼働の予算はないという認識で受け取ってよろしいのかどうか。
◎介護保険課長
今、システムに関しましては、ご指摘のとおり、今年度はこちらで完結でございます。
また、認定調査の委託につきましては、折々を見まして実際の執行状況等を踏まえてやっているところでございますので、今年度の状況から踏まえますと、減額補正で間に合っていくといった認識をしているところでございます。
◆佐々木としたか
これ以上言いません。分かりました。
そして、次のページのこれは疾病予防相談事業経費、予防費の中で、この中で感染症患者移送委託がこれは2億481万4,000円ということなんですが、これの中身をちょっとご説明いただけませんか。
◎
健康推進課長
こちらにつきましては、コロナ感染症発生届出数によりまして、移送の件数が増えたということによりまして補正をさせていただくものでございます。移送費につきましては、全額公的負担というふうになっておりますので、コロナの患者さんを医療機関に搬送するですとか、そういった場合にはこちらの経費が支出、執行されます。8月などピークのときには4,000件近い移送の件数がございましたので、それによりまして3月末までの推計を立てまして、補正予算を組ませていただくものでございます。
◆佐々木としたか
それじゃ、移送の委託業者が何社ありましたか。
◎保健所長
業者さんは何社かございますが、入札で決めているというふうに承知をしております。今、お願いしているのは1社です。
◆佐々木としたか
これは随意契約ですか。
◎保健所長
入札で決めているというふうに認識しております。
◆佐々木としたか
移送ぐらいだから、入札のことを詳しくあまりやるつもりはありませんが、これだけの予算を執行していて、費用対効果といいましょうか、その辺はチェックしないと所管としてやっぱりいろんな業者があって、できるだけ安い経費で効率よく運営するというのは当たり前のことなので、そういう気を遣っていたのか。
それから、今、契約したところから紹介を受けて、1社を使ったというのだけれども、それはやっぱり今後は検討する必要があるんじゃないかなと思うんですね。したがって、今、私が挙げたように、できるだけ安い経費で、同じ仕事をするなら安い経費で使わなきゃならないし、無駄なことはしたくないので、そういうところをこれからもう少しやっぱり精査する必要があると思いますが、ご見解を伺います。
◎保健所長
昨年、新型コロナが始まったばかりは、とにかく運んでいただく業者さんをその都度探すというようなことをしておりまして、何社にもいろいろお願いをしておりました。途中からこちらとしても連絡がしやすいようにということで、入札をかけて、一番お安いところに今、させていただいているのですが、今後また更新に当たりまして、改めてまた入札をかけたと聞いております。次は、もう少しお値段が下がるというふうには聞いておりますが、大きなハイエースの寝台が入るようなワゴン車ですので、やはりお一人どうしても5万円から6万円というのが1回かかる費用になっております。決して板橋区がお願いしているところが高いという認識ではございません。できるだけ安くお願いをしていくつもりでこちらとしても考えております。
◆佐々木としたか
ありがとうございました。
これ以上やりませんが、命は大事でありますので、命には代えられませんけれども、この税金も区民の税金ですから、一つその辺は慎重にやってもらいたいということを申し上げて、質問を終わります。
◆しいなひろみ
よろしくお願いいたします。
先ほど、ほかの委員から出た話にちょっと戻ってしまうんですが、歳出で介護認定支援システムの件なんですけれども、これは第8期介護保険事業計画の4月の報酬改定に伴うことでのこのシステム改修ということなんでしょうか。
◎介護保険課長
こちらのシステム改修は、報酬改定とは直接の関係はございません。
◆しいなひろみ
これは報酬改定に伴うシステム改修ではないということなんですよね。
あと、もう一点なんですけれども、この認定調査委託料の件なんですけれども、この数字を見ますと、そうすると認定調査の委託料、つまり認定の申請件数がぐっと減ったという解釈でよろしいのでしょうか。
◎介護保険課長
申請件数としては、コロナの流行前との変化はございません。ただし、コロナの臨時的延長が全て収束により終了して調査が行われる回数が減ったといったところでございます。コロナのために行けなくなったといったところでございます。
◆しいなひろみ
介護保険法で認定調査をしなければいけないことになっているかと思うんですけれども、このコロナの影響でそうすると認定調査員は申請をした利用者さんのところに出向いていって、74項目の調査をしていないケースもあるという解釈なんでしょうか。
◎介護保険課長
こちらは、コロナの臨時的延長という特例によって調査をせずとも認定ができるといった特例の運用が今、行われているところです。
◆しいなひろみ
ありがとうございます。すみません、私自身が不勉強だったので、実際の認定調査をせずに一次判定をしていることがあるというのを知りましたので、後ほどで結構ですので、その件数がどれくらいあったか資料を頂きたいと思いますが、よろしいでしょうか。
◎介護保険課長
資料については、また別途、ご相談させていただければと存じます。
◆しいなひろみ
承知しました。ありがとうございます。
以上です。
◆
かなざき文子
福祉部関係、よろしくお願いいたします。3-2のほうです。
まず最初に、社会福祉総務費のほうなんですけれども、生活困窮者住居確保給付金国庫負担金返還金が1億円以上なんですが、これは見込んだよりかは少なかったということだと思うんですけれども、実績的に見込みとどれぐらいの違いが出たのかというのを教えていただけますか。
◎生活支援課長
こちらの昨年度の実績につきましては、当初見込んだ件数が1,327件で算定して交付申請を行ったところでございますが、結果のところ、950人という形になってございます。
また、件数につきましては、こちらのほうは当初見込んでいたのが、当初は1,327件が6か月分ということで見込んでいたところでございますが、結果的に950件の1人平均当たり5.52か月という形になりましたので、その差額がこの交付金の返還金に影響したということで、合わせて1億700万円余りの返還金になったものでございます。
◆
かなざき文子
更新、要するに2回目、3回目というふうに引き続き申し込まれた方、3回までだったと思うんですけれども、実績としては、実数的には何人なんですか。
◎生活支援課長
こちらの950人の中の歳計の数になるんですけれども、まず延長でされた方が527件、そして再延長された方が357件、再々延長になられた方が129件でございます。
◆
かなざき文子
その次に、障がい者の自立支援給付費等国庫負担金返還金と都負担金返還金、合わせると1億416万8,000円なんですけれども、「等」というのもあって、ちょっと気になるものですから、コロナとの関係はあるのかどうなのかも含めて教えていただけますか。
◎障がい政策課長
国のほうで言いますと、障がい者自立支援給付等国庫負担金について補正額6,861万円余でございます。同様の目的の都費になりますが、障がい者自立支援給付費都負担金については、補正額が3,500万円というふうになってございます。いずれも障がいサービス経費については見込みより少なかったということで、多少コロナの影響もあるのかなと思いますけれども、それと国への返還金については、実績に基づいて精査した上で、国あるいは東京都の補助金を頂いているわけですけれども、それと見込みと差があるのと同時に、コロナの影響もサービス量に影響していたのかなというふうに思っているところでございます。
◆
かなざき文子
後ほど資料でいいんですけれども、内容的に何がというところがもう少し「等」というのも気になるので、教えていただきたいと思いますので、資料で結構なので、よろしくお願いします。
◎障がい政策課長
後ほど資料でということで、失礼します。
◎障がい
サービス課長
返還金につきましては、令和2年度のいわゆる法定の障がい福祉サービスの実績に基づいて返還させていただくものでございます。基本的に居宅介護給付と施設介護給付、あと訓練等給付に大きく分かれまして、この当初、補正後ですけれども、88億円ほどの見込みをしておりましたけれども、結果として決算では85億円余の決算となっておりまして、これに比例するものとして国2分の1負担、都4分の1負担ということで応じた返還金を返還するものでございます。
ただいま障がい政策課長からも説明がありましたけれども、基本的にコロナの影響で前年度比の執行率が100%を下回るというところがほとんどという状況になっております。特に顕著であったのが、ショートステイなどは60.8%、居宅介護は約100%近いというところでございますけれども、デイサービスの生活介護ですと約86%、グループホームで82%、就労継続支援で97%と、こうしたところの積み上げという結果として今回の返還金となったところでございます。
以上でございます。
◆
かなざき文子
ありがとうございます。資料でも頂きたいので、よろしくお願いします。
それから、次、生活保護総務費のほうなんですけれども、3億8,496万3,000円の中で、医療扶助費が約2億円の返還金ということになっているんですけれども、コロナの影響が出ていないかというところが気になっているんですが、そのあたりを一つお聞きしておきたいのと、それから、生活扶助費のほうなんですが、コロナの影響で多く予算を見積もっていたと思うんですが、それほどではなかったというところなのかなと思うんですが、今後も含めて、住居確保給付金だとか、あるいは社会福祉協議会のほうでやっている貸付のほうだとか、そういったものが大体もうほぼ終わったかなと思うんですけれども、逆に言えば非常に厳しい状況になる人が今後出てくるのかなというふうにも想定されるんですけれども、今後のことの見通しも含めてちょっと教えていただけますでしょうか。
◎
板橋福祉事務所長
まずは、医療扶助の関係でございますが、今回、補正額の50%を超えて、1億9,000万円余の金額を返還するということになっております。こちらについては、実績として過去の年度を見たところだと、やはり平成30年度から令和元年度、そして令和2年度と徐々に医療扶助費は減ってきております。これは、推察いたしますに、コロナの影響で実際に医療機関に足が遠のいたのではないかなと。
実際のところですと、医療費の額自体は減ってはいますけれども、行った方の平均値を見ると単価は上がっているところです。医療費としてかかる方、非常に窮迫している方については、ちゃんと医療機関を受診していますが、それ以外の部分だと回数が減ったとかというところで、実際に足を運ばれた回数が減っているんじゃないかなというふうには推察しております。
一方で、後段のご質問でございますが、生活保護受給世帯については、ここ2年間、微増、本当に100世帯も増えていないというようなところです。一方で、保護人員的には、むしろ減っている状況ではございます。そうしたことから推察いたしますに、これまで住宅確保給付金であったりとか、様々な貸付とか、いろいろな給付事業等も行っておりますので、その辺が功を奏しているのなかというふうには考えております。
一方で、いつまでも給付が続くわけでもなくというところで、今後については、やはり生活保護を必要とされる方というのは増えていくのではないかというような懸念を持っておりまして、それにしっかりと対応できるように予算等についても勘案しながら進めていきたいというふうには考えております。
◎生活支援課長
住居確保給付金につきましては、私のほうから今後の推移をご説明させていただきます。
今、ちょうど上半期4月から9月までの住居確保給付金の人数につきましては635人ということで、昨年の同時期の上半期につきましては、769人ということでございますので、幾分減っているような状況でございます。
また、一方で、金額ベースも今、1億40万円余りということで、こちらの金額ベースでも昨年より78%ということになってございますので、住居確保給付金につきましては、今年度につきましてはやや減少傾向ということではございます。
ただ、一方で、社会福祉協議会の貸付金、総合支援金につきましては、やはり300件ほどということで、今、自立支援金の対象者ということで大体追加のリストが毎月来ておりますので、そういった意味では、なかなか経済状況が回復したとまではまだ言い切れないのかなと。まだ回復基調に至るまでに時間がかかるのではないかというふうに思ってございます。
◆
かなざき文子
昨年、総合支援金だとか、そういったものを借りられた方々の場合、経済状況が回復している場合は、返還が始まっていくのかなと思うんですけれども、そのあたりについての社会福祉協議会のほうの借りた方々の件数が多いだけに、窓口が混乱するのではないかと。キャパ的にもスペースがないんじゃないかと非常に気になっているんですけれども、そのあたりは大丈夫なんですか。
◎生活支援課長
昨年度、全ての貸付金等合わせまして、約2万件弱の申請をいただいているところでございます。ただ、その一方で、ほとんどが郵送申請ということに切り替えてございますので、今、比較的落ち着いた状況でこなしているところでございます。
◆
かなざき文子
ありがとうございました。
生活保護のほうなんですけれども、世帯類型別に見たときに、全ての世帯類型で人員のほう、被保数のほうで下がっていますか。世帯的には微増だと思うんですけれども、保護人員のほうで見たときに、先ほど、下がっていると言われたんですけれども、高齢者については、下がっているという認識が私、なかったものですから、世帯類型で見たときに、その他世帯の人の数が下がっているのか、高齢者のほうは生活保護を受けている方が増えているのか、そのあたりもし分かったら、最後教えてください。
◎
板橋福祉事務所長
類型的には、単身世帯であったり、高齢世帯、あとは傷病・障がい世帯等が出ておりますけれども、実際には、世帯自体は増えているというところではありますので、高齢世帯がやはり増えているかなというようなところでございます。
○委員長
ほかによろしいでしょうか。
(発言する人なし)
○委員長
では、本件につきましてはこの程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、調査事件でありますが、引き続き高齢福祉、保健衛生及び社会福祉等の区政に関する調査の件につきまして、別途議長宛て継続調査の申出を行うことにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認め、さよう決定いたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
以上をもちまして、本日の
健康福祉委員会を閉会いたします。...