板橋区議会 2021-06-14
令和3年6月14日インクルージョン推進調査特別委員会-06月14日-01号
田 中 光 輝
健康推進課長 荒 井 和 子 障がい政策課長 長谷川 聖 司
障がい
サービス課長 河 野 雅 彦
保育サービス課長 佐 藤 隆 行
学務課長 星 野 邦 彦
指導室長 氣 田 眞由美
教育支援センター所長阿 部 雄 司
事務局職員
事務局長 渡 邊 茂 書記 高 橋 佳 太
インクルージョン推進調査特別委員会運営次第
1 開会宣告
2
理事者あいさつ
3
署名委員の指名
4 議題
(1)障がいのある子どもへの支援の現状について(5頁)
(2)障がい者への
就労支援の現状について(40頁)
(3)活動方針について(51頁)
(4)
重点調査項目及び次回以降の調査事項について(54頁)
5 閉会宣告
○委員長
ただいまから
インクルージョン推進調査特別委員会を開会いたします。
本日も発言は着座にて行っていただくようお願いをいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
初めに、理事者のご挨拶をお願いします。
◎
福祉部長
おはようございます。
本日は、第1回目の
インクルージョン推進調査特別委員会でございます。板橋区では、本年、いたばしNo.1
実現プラン2025、板橋区障がい者計画2023等を策定しまして、誰一人取り残さない安心・安全なまち、全ての人が共に支え合う
地域共生社会の実現を目指して、計画的に取組を進めております。本委員会におきまして、ご意見等を頂きまして、施策のさらなる充実を図ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、
署名委員を指名いたします。
いわい
桐子委員、
五十嵐やす子委員、以上お二人にお願いをいたします。
なお、本日の委員会も
緊急事態宣言下での開催となりますので、各委員、理事者におかれましては、簡潔な質疑、答弁、そして円滑な議事運営にご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
それでは議題に入ります。
今回は、障がいのある子どもへの支援の現状について及び障がい者への
就労支援の現状についてを議題とするため、委員長より調査資料の作成を依頼しております。各委員におかれましては、現状を認識していただき、今後調査すべき具体的な内容については、後の議題でご意見を頂ければと思います。
質疑に当たりましては、
特別委員会の設置建議を踏まえて行っていただきますようお願いをいたします。
それでは初めに、障がいのある子どもへの支援の現状についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎障がい
サービス課長
追加の説明はございません。どうぞよろしくお願いいたします。
○委員長
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆
荒川なお
よろしくお願いします。
まず、1の
乳幼児期における支援のところでちょっとお聞きしたいんですが、この(1)のところにも書いてあるんですが、例えば4か月、6か月、9か月というところで、一番最後には、
随時個別相談を受け、必要に応じて
専門機関につなげているということも書かれているんですが、結構この
乳幼児期というか、特にゼロ歳児であると、やっぱり発達の状況というのが、どこに障がいがあるかが結構分からないので、逆に心配なところがあるのかなというふうに思います。どういうふうな
専門機関につなげていっているのかというのを少し具体的に知りたいんですが、お願いします。
◎
健康推進課長
こちらは、
乳幼児期の健康診査についてでございますけれども、
乳幼児期、こちらのまず4か月児、1歳6か月児の歯科、3歳児につきましては、5か所の
健康福祉センターで全員を対象に、また6か月児、9か月児につきましては、委託の
区内医療機関、都内も含みますが健診を実施しております。
健康診査におきましては、乳幼児の身体の発育ですとか、運動機能ですとか、
精神発達状況を確認して審査をいたしまして、何らかの所見、異常などが認められる場合には、早期に適正な発育への療育や治療につなげるために、
専門医療機関への紹介ですとか、または心理相談、それから経過観察、保護者への保健指導、家庭訪問などを行っているところでございます。乳幼児の発達は個人差がございますので、特に1歳6か月児、3歳児につきましては、発達の標準的な状況をパンフレットも作りながらお示ししながら、保護者への理解を求め、また専門職の視点で様々な確認、問診、また審査をいたしまして、それぞれ個々に応じた
専門医療機関ですとか、療育機関などにつなげているところですので、それぞれによりまして
相談紹介先は異なってまいります。医療が必要な場合には
医療機関になりますし、これからまだ発達の療育の支援が必要でありましたら、まずは
発達相談のところで専門の心理士などに相談をして、それから発達を支援していくというようなところで、個々のケースによって異なってまいります。
◆
荒川なお
そうすると、一般的に、この子は少し病気というか、明らかなものがない限りは、様子見てくださいみたいなそういう感じになると。ボーダーみたいなことがありますよね。そういう子に関しては、様子を見てくださいというような形になるという認識なんですかね。ちょっと今のでは分からなかったので。
◎
健康推進課長
個々のケース、それぞれ保護者の方からの相談にも地域担当の保健師が応じまして、また発達の状況、経過も含めて、また家庭の状況も含めまして見てまいりますので、本当にそれぞれというものではなくて、経過というのはそのままというものではなくて、子どもは発育しているものでありますので、その辺も含めて十分に個別のケースに寄り添いまして、育児相談などの
個別支援を続けているということでございます。
◆
荒川なお
次の質問にいきたいんですけども、3ページの一番上のところで、令和3年度、今年度から
区立保育園の整備を、保育を必要とする
医療的ケアのところが書かれているんですけども、2園で整備をされたということで、ちょっと具体的にどういう整備、内容というか、どういうふうに変わったのかというのも聞きたいんですが、お願いします。
◎
保育サービス課長
医療的ケア児の保育園での受入れについてのご質問でございます。
保育施設における
医療的ケアの
お子さんの受入れにつきましては、平成28年の
児童福祉法の改正を受けまして、
保育施設においても
医療的ケア児に対して受入れをしていくというようなことで、前向きに取り組む一定の義務づけがされたところでございます。
それを受けまして、板橋区の
保育施設におきましても平成29年度から、実は
医療的ケアの
お子さんの受入れをしますということを一定表明させていただいていたところでございます。ただ、なかなか設備等の部分については十分にまだその当時できていなかったというようなところもございまして、これまで
医療的ケアの
お子さんの受入れというのは実施が全くございませんでした。
そのような中で、きちんと区立の
保育施設におきましても
医療的ケアを行うためのスペースを確保するですとか、
医療的ケアを専任で担任する看護師を配置するというような取組を今年度より行っているところでございます。
資料のほうに記載をさせていただいております
高島平あやめ保育園、それと
上板橋保育園、この2園におきまして、入り口のところから園庭に出るまでの全ての経路において
バリアフリー化を図る、また
医療的ケアを行う専用の室を設けまして、その室に隣接したところにフルスペックのいわゆる誰でもトイレをきちんと整備をする、またケアを行うためのベッドを配置する、そして
医療的ケアを行うための専任の看護師を配置するというような取組を行ったところでございます。
あいにくと今現在まだ入園には至ってございませんけれども、ご相談につきましては今頂いているところでございまして、早ければ7月には入所につながるんではないかというところで今調整を図っているところでございます。
以上です。
◆
荒川なお
今、早ければ来月にも入ってくる可能性があるということなんですけども、この2園だけで、あまり多くないから大丈夫なのかというのをちょっと聞いていて思ったんですけども、今後については、例えばもうちょっとこの園を、極端には増えないと思うんですけど、増やしていくという考えがあるのか。しかも、
先ほど整備というと、全部が全部どこまでできるのかというのもあるんですけども、そういう今後の状況というか、可能性とかそういうところについてもちょっとお聞きしたかったんですが、お願いします。
◎
保育サービス課長
取りあえずこの2園でというような考え方でございます。どれぐらいの需要があるかというところにつきまして、まだ私ども十分につかみ切れていないところもございます。私どもの考え方といたしましては、
都営三田線沿線で1園、
東武東上線沿線で1園というようなことで、この2園を選定しているところでございます。
委員のほうからもご指摘ございましたように、この2園で終わりということではなしに、今後の動向というんですかね、利用者の数等も見極めながら、必要に応じて園の数については今後拡大を、方向性としては拡大を図る方向性というふうに考えていただければと思います。ただ、いずれにしましても、実際に入園を希望される方の状況等にもよりますので、その辺は今後の状況をよく見極めた上でというふうに考えてございます。
◆
荒川なお
あと、すみません、最後、3ページの⑤番のところに、
障害者差別解消法ハンドブックの作成について書かれていて、平成30年ですから、三、四年前ですかね。全教員に配付をされているということで、教職員の理解を深め、学校における
合理的配慮や
環境整備等の推進しているというふうになっているんですが、実際にこれを配ってもう三、四年たって、どういうところに課題があるのかとか、ちょっとその辺をお聞きしたいんですが、お願いします。
◎
指導室長
ハンドブックでございますが、もう数年たちます。これをまず配ったときに、研修会を設けて、これについての理解をまずしたんですけども、これを読んだだけではということで、各学校でどのような形でそれぞれの一人ひとりの
お子さんに合った配慮についてやっていくかということについて、各学校内でも検証しました。
ただ、まだまだこの
合理的配慮ということについて、やはりこれは学校で一律一つのものを決めるわけではなくて、やはりそれぞれの障がい種、またはそれぞれ
お子さんの状況に合った配慮をしていくというところが基本だと思いますので、そのあたりのところで、やっぱりじっくりとその保護者の方も含めて、それぞれに合った個別の対応をしていくというところで、さらにまたもっと丁寧にやっていく必要があるかなというふうに考えております。
以上でございます。
◆
荒川なお
私もこの
ハンドブックを見させていただいたんですが、結構細かく書かれていますよね。その細かい部分で、これちょっと全部言うとすごい時間がかかるので言えないですけども、例えば具体的には、こういう点は前進しているとか、ここにはさらに課題があるとか、ちょっと細かい部分をもうちょっと聞きたかったんですけども、お願いできますか。
◎
指導室長
大変申し訳ございませんでした。細かいところ、いろいろ例示が書いてありますので、それぞれの学校でいろいろ取り入れながらやっているところはありますが、まず一番各学校でとても推進したというか、進歩したというのは、各学校の黒板周りですけれども、そういったあたりのところをすっきりと見せる形で、集中がいろんなところにいかないように、まず黒板の前をきちんとした形で整えるとか、余計なものは貼らないとか。電子黒板もある関係で、いろいろと以前に比べると黒板のところが割とどの学校もすっきりしているかとは思うんですけども、そういったところへの配慮が効いているところがあるかなと思います。
ただ、これが全校、また学級全てにおいて、しっかりと教員がそういうところを意識しながらやっていくというところについては、まだまだ課題があると思いますので、やはりこちらのほうを参考にしながら、そういったあたりのところの配慮をさらにしていきたいというところが課題だと思います。
以上でございます。
◆
荒川なお
すごく細かいので、結構時期がたって、また課題というのが新たに出てくると思うんですけど、そういうのは例えばこの委員会とかで少し紹介はできるのかもしれませんけども、そういう変化というのは、どういう場で分かるようになるんですかね。どういう場で報告をされるのかというのも教えていただきたいんですが、お願いします。
◎
指導室長
報告ということですけれども、いろいろな研修会の場で、
特別支援教育の
コーディネーター等がおりますので、各学校でそういった方たちの研修会を開いた場等でも、こういったものを使っていろいろ情報交換をしたり、いろんな学校でどんな工夫をしているかというのは情報共有をしたりして、
教育委員会のほうでも把握するような形にしていますし、
あと学校訪問、指導室のほうで行っておりますので、そういったときにこういったところを見て、確認をしたりということもしております。
以上でございます。
◆
いしだ圭一郎
すみません、何点かお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず、2ページのところのエの
重症心身障がい
児対応児童発達支援、予定1か所という部分の詳細をもう少し分かれば教えていただきたいと思うんですが、教えてください。
◎障がい
サービス課長
2ページ目の一番上の部分、エの
重症心身障がい
児対応児童発達支援でございます。
児童発達支援は、就学前の
お子さんが通われる
デイサービスと受け止めていただければと思いますけれども、そうした
児童発達支援の事業所におきましては、これまで
重症心身障がい児、重度の障がい児の受入れを行う施設というのがないという状況でございました。こちらにつきましては、令和5年3月に
板橋キャンパス跡地、
健康長寿医療センターの横になりますが、障がい福祉施設を整備することとなっております。こちらにつきましては、グループホームでありますとか、
ショートステイといった、いわゆる障がい児にとどまらず、障がい者の受入れということも行いますけれども、その中で
児童発達支援も組み込みまして、こちらでは区内で初めて
重症心身障がい児の受入れを行うということで、現在整備を進めているという状況でございます。
◆
いしだ圭一郎
ありがとうございます。この施設は、これまでも様々な障がい者団体から要望というのを受けてきてのことだと思うんですけれども、その方たちの今回予定することに当たっての反応といいますか、
要望どおりになっているのか、満足度といいますか、そこら辺はどのように理解されているでしょうか。
◎障がい
サービス課長
今回の
児童発達支援での重度の
お子さんの受入れということにつきましては、ご要望を頂いてきたところでございまして、そうしたところにつきましては、そうした利用者、ご家族のニーズというものを踏まえた対応となっているところでございます。そのほかに、
ショートステイなどにおきましても、
医療的ケアを要する方々の受入れでありますとか、ご要望を踏まえた対応を進めているところでございます。
また、この
板橋キャンパスの障がい
者福祉施設におきましては、いわゆるさらに重度の障がい者、強度行動障がいの方々の受入れというご要望も頂いております。強度行動障がいについては、重度の中でもさらに重度ということでございまして、この点については現在、運営を行っていただきます運営法人の皆様とそうした受入れについて協議を行っているというような状況でございます。
◆
いしだ圭一郎
ありがとうございます。令和5年3月に開設予定でございますので、今後もそういった様々な要望、意見等が出てくると思いますので、どうか板橋区としても、そういった団体の方々と風通しをよくしていただきながら、せっかくいいものをつくるわけですので、可能な限り支援をしていただきたいということを要望させていただきます。
次に、3ページの先ほどもありました
区立保育園、2園で整備という今の状況説明がありましたけれども、今後のお話もありまして、ニーズを把握していくと、利用者を掌握していくというような答弁がありましたけども、この把握をどのように行っていくのかちょっと教えていただけますでしょうか。
◎
保育サービス課長
利用者の需要というんですか、ニーズの把握という部分につきましては、直接私どもの
保育サービス課の窓口にご相談に来られれば、その状況というのはつぶさにつかめるわけですけれども、それ以外の方については、なかなか私どもの部門では実態をつかみにくいというところがございます。
一方で、障がい
サービス課のほうで主催をしてございますいわゆる
重症心身障がい児者の連絡会、会議等がございますので、そちらのほうを通しまして、区内の
医療的ケア児の実態の把握等もしていただくようなことをお願いしていきたいというふうに思ってございます。いずれにしましても、私
ども保育サービス部門だけではなかなか厳しい状況がございますので、区の部署の中でその辺の連携を取りながら、把握に努めてまいりたいと思ってございます。
◆
いしだ圭一郎
ありがとうございます。今おっしゃったとおり、区の連携というのが非常に重要なのかなというふうに感じております。そこをしっかり把握しないと、果たして
東上線沿い、
三田線沿いで1園でいいのかというところも分かりませんので、まずは早急にそこから、利用者の把握というのを進めていくことをお願いしたいというふうに思います。
次の質問に移りますが、同じく3ページの学齢期における支援の
①特別支援学級の設置というところでお聞きしたいと思います。
特別支援学級の設置に対しての人数とか数の詳細説明と、あとお聞きしたいのが、
特別支援の免許というのが必要かと思うんですが、その免許を取得している教員がどのぐらいいるのか、あとそれに対しての板橋区の現状評価というのを教えていただきたいと思います。
◎
指導室長
まず、1点目の
特別支援学級の人数等についてでございますが、小学校のほう、知的障がいの学級は12学級設置しております。在籍している
お子さんにつきましては、今年度につきましては、257名ということになっております。中学校につきましては、7校知的障がい児学級を設置しておりまして、生徒数は165人というような形になっております。
それから、2点目の免許のことについてでございますが、
特別支援教育そのものの免許を専門的に持っている教員、今、徐々に免許を教員たちも取っているところではあるんですが、なかなかその専門だけの免許を持っているというのは、今現在のところではまだまだ数としてはそう多くはなくて、
小学校全科とか、そういった形の免許で指導しているというところがあります。
以上でございます。
◆
いしだ圭一郎
やはり、この
特別支援学級というのは専門的な知識を持っている、
特別支援の免許を持っている方が本当に重要になってくるのかなというふうに思います。いろいろな課題があると思うんですが、そういった
体制づくりをしっかりと進めていっていただきたいというふうに思いますので、要望をさせていただきます。
次の質問に移らせていただきますけれども、4ページの上のほうに、
⑦道徳授業の改善、9年生でLGBTとして様々な性について取り上げとありますが、まず9年生としている理由というのを教えていただきたいんです。
◎
指導室長
今たまたまここを9年生というふうな形で書きましたが、必ず9年生ということではないんですけども、こういった形の最近いろんな人権課題がございまして、東京都の課題で26個あるんですが、その中からいろんな課題を取り上げながら、各学校で計画的にやっているところでございますが、すみません、ちょっと書き方があれでしたが、9年生だけということではなくて、全体のところでやっております。ただ、これは小学校だと、なかなかこの問題、課題について割とまだまだ理解が及ばないところがあるので、そういったところは発達段階に応じて取り上げる課題もいろいろ考えながらやっておるところでございます。
すみません、以上でございます。
◆
いしだ圭一郎
分かりました。何も1回だけ取り上げなくてもいいと思うんですよね。小学生で取り上げて、また中学生でも取り上げると。こういうLGBTの問題も非常にセンシティブな問題ですから、誰にも相談できずに悩みを幼少期の頃から持っている方というのは多くいると思いますから、9年生でと書いてあったので、私もちょっと読み取りがあれでしたけれども、そういったことも捉えて、今後重要になってくるところだと思いますので、お願いいたしたいと思います。
あと、最後の質問ですけれども、療育機関の設置状況、
放課後等デイサービスの部分で、区内33か所というふうに今ありますけれども、この実態というのは必要としている総数に対してどの程度の状況なのかということを教えてください。
◎障がい
サービス課長
放課後等デイサービスにつきましては、区内33か所ということで設置をしているところでございます。こちらにつきましては、利用される
お子さんのいわゆる見込みを立てながら、実績を踏まえて、計画でもって誘致、整備をしているというところでございます。
令和2年度の数字でございますけれども、実績値といたしましては、1か月に974人の
お子さんにご利用いただいておりました。経年で見ますと実績は増加傾向でございまして、そういうところから見ますと、令和3年度以降も月1,000人を超える利用者、
お子さんの利用を区としては見込んでおりまして、今後もこうしたニーズに対応できるように、新規の施設、事業所の誘致、整備に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
◆
いしだ圭一郎
ありがとうございます。この33か所は全て民間だというふうに認識をしているんですけれども、これは要望ですが、しっかりと安定的に継続していただかないと、本当に利用者が困ってしまう部分でございますので、そういった細かな部分をしっかりと導いていくのがやはり板橋区の役目なのかなというふうに思いますので、これからもよろしくお願いします。
以上でございます。
◆五十嵐やす子
おはようございます。お願いします。
乳幼児期における支援のところからなんですが、随分前になりますが、平成23年10月の健康福祉分科会の中でちょっと質問をさせていただいて、そういえばその後どうなったかなというふうにちょっと思ったんですけれども、四、五歳児の健診というものなんですね。ここがちょっと間が空いていて、特に5歳児健診を板橋区の医師会さんがなさっています。これについて、もうちょっと板橋区も力を入れられないものなのかと。ここの学校に入る前の段階でいろいろなことをしっかりと見つけていかないと、親御さんもなかなかどうなのかなと。よく分からないとか、受け入れられないとか、もし障がいがあったとしても、きちんとした支援に結びつけられないでいるというんでしょうかね。そういうこともやっぱり見受けられますけれども、その
お子さんに対しても、親御さんに対しても、親御さんは特に心の支援だとか、あとは情報をその後取っていかないといけないと思うんですけれども、そういう意味も込めて、5歳児健診というんでしょうかね。その辺は板橋区としてはどのようにお考えなんでしょうか。
◎
健康推進課長
板橋区では、法定の3歳児健診を全
健康福祉センターにおきまして実施しておりまして、その中で、先ほども個別のというお話をさせていただきましたけれども、そのうちの900人程度が3歳児健診における心理相談につなげていて、そこでいろいろ、言葉の発達ですとか、または行動ですとか、社会性ですとか、そういった発達段階のところで詳しくチェックをさせていただいて、早期に対応するということで乳幼児の発達を支援しているところでございます。
5歳児、就学時前ということで、医師会さんで実施していることは承知しておりまして、こちらも大切な診断の機会ではございます。3歳のところである程度地区の保健師が個別に気になるところについて発見し、発達に何か異常などが認められる場合には、子ども発達支援センターで、さらに詳しい専門相談機関で治療なり、療育なりを行っています。また、親同士の早期発達を支援するようなグループでの支援などを行っているということでやっておりますので、ご心配の保護者等につきましては、こちらで診療ということもよろしいのかなというふうに思いますけれども、3歳児健診に力を入れ、その後の療育などにつなげていますので、こちらにつきましても、それぞれのケースに合わせて診療につなげていきたいというふうに思ってございます。
◆五十嵐やす子
就学児健診のときになって、やっぱりということになると、いろんなことがその後、後手後手になってしまうというんでしょうかね。本当に早い時期で、どういうふうにしたほうがその
お子さんにとって一番いいのかという、それを選択するためにも、やっぱり一つでも多く支援に結びつけられるような、そういうことが大事だと思いますので、今後ちょっと考えていただけたらというふうに思います。
それから、小さいときには、やはり分かりづらいというのがあって、幼稚園、保育園のほうに巡回指導にいらっしゃっているというようなそういうこともあって、多分いろんなところの相談に結びつくんだと思うんですけれども、巡回指導というのはどのくらいの頻度で各園を回っていらっしゃるんでしょうか。
◎
保育サービス課長
今、巡回指導についてのお尋ねがございました。保育園においての巡回指導でございますけれども、要支援児として認定された
お子さんがいる園には当然参ります。それ以外にも、いわゆる発達グレーと言われるような
お子さんが在園しているような園におきましても、巡回指導のご希望が園のほうからございましたら、そちらの園のほうにも心理士等を派遣させていただいております。大体頻度としましては、今保育園の数もかなり多くなってきてございますので、月に1回ぐらい各園が回れるかなというぐらいの状況で回らさせていただいているというのが実態でございます。
◎学務課長
幼稚園におきましては、保育園と同様でございますが、園のほうからご要望を頂きまして、
専門機関の方が園と調整の上で巡回して行っているところでございます。
◆五十嵐やす子
今お答えいただいたのは、両方とも、区立だけではなく私立の園も含めてということでよろしいんですよね。ありがとうございます。
それから、まずはこの障害者権利条約というものが世界で定められたときに、私たちのことを私たち抜きで決めないでという、そのことがあって、また日本も2014年ですかね、批准していったという経緯があると思うんですけれども、そもそも板橋区は、この私たちのことを私たち抜きで決めないでということに対して、当事者の方からどのように意見を聞いたりとか、そういうことをしているんでしょうか。ちょっと教えていただけたらと思うんですが。
◎障がい
サービス課長
障害者権利条約について今お話がありましたけれども、2014年、平成26年に日本が批准ということで、こうしたことにつきましても、障がい者団体の皆様方といろいろと区の施策も含め、意見交換を重ねてきたところでございます。誰一人取り残さないというお話もありましたけれども、障害者権利条約の中でも、いわゆるインクルージョンという視点の中で、やはり多様性でありますとか、個性の尊重ということが大きく叫ばれておりますので、そうしたところの具現化ということについては、いろいろと様々なご意見を頂いておるところでございます。障害者権利条約の中でも、具体的に必要なサービスが利用できることということが明記されているところでございますので、やはり障がい者の皆様におきましては、そうしたサービスのニーズというものも多々あるところでございますので、そうした視点で、これまでも様々なご要望であるとか、ご希望を承ってきたところでございます。
○委員長
五十嵐委員、支援の現状の確認についてでありますので、その範囲内での質問をお願いします。
◆五十嵐やす子
ありがとうございます。支援の現状ですので、その現状となる根底のところがやっぱり大事だと思いますので、確認をさせていただきました。
それから、2番目のこの学齢期における支援についてなんですけれども、先ほどもほかの委員からもありました。それで、このSTEP UP教室なんですけれども、これは、一人に対して週どのくらいできるものなんでしょうか。確認として教えてください。
◎
指導室長
お一人の
お子さんに対して、週2時間の支援をしているような形になっています。
◆五十嵐やす子
これって、マックスだと国のほうだとどのくらいできるんですか。
◎
指導室長
国の全体というところですか。
◆五十嵐やす子
国の方針というか、何かそういうものはなかったでしたっけ。
◎
指導室長
すみません、ちょっと今お答えできないので、後ほど調べてお答えさせていただきます。申し訳ございません。
◆五十嵐やす子
2時間だけだとやっぱりちょっと少ないかなというふうに思うんですね。なので、もう少し増やせないかなというふうにちょっと私は感じましたので、確認も込めて今聞かせていただきました。
それから、板橋には情緒学級というのがこれを見てもないようなんですけれども、目黒区や北区、文京区にはあるというふうには聞いているんですけれども、今のところ、この情緒学級を設けていくというような話は板橋ではないんでしょうか。
◎
指導室長
現在のところは、学級としての設置というところはございません。
特別支援教室のところで、通室といった形でそこの支援をしっかり内容面も含めて充実させていくというところで考えております。
以上でございます。
◆五十嵐やす子
先ほどほかの委員さんからもグレーの
お子さんというようなお話がありまして、知的障がいはないけれども、やっぱり発達障がいがあるというような
お子さんがちょっと最近増えているんじゃないかというようなことも言われておりまして、そうすると、このSTEP UP教室ですとか、情緒学級ですとか、このあたりというのは今後必要になってくるんじゃないかなというふうにも思ったものですから、板橋区においても、その必要性というものを考えていただけたらなというふうに思っています。
それから、副籍交流というものがあるそうなんですけれども、例えばこの副籍交流については、今どのくらいの
お子さんがなさっているんでしょうか。
◎教育支援センター所長
副籍交流についてのご質問でございます。
令和2年度の実績を申し上げますと、小学校で123名、中学校で26名の実績がございました。
◆五十嵐やす子
ありがとうございます。それぞれの学校に分かれていらっしゃるとは思うんですけれども、人数的に多いのか少ないのか、私、ちょっと今すぐには分からないんですけれども、ただ、副籍交流ということは、地元の
お子さんでもあるので、いらっしゃいとか、ようこそではなくて、地元の学校に行くわけなので、お帰りなさいというような、そういうイメージでやってほしいなと思うんですけれども、その辺というのは今現実どうなっているんでしょうか。
◎教育支援センター所長
副籍交流の内容ということかなというふうに思いますが、交流の中身、直接交流と間接交流とございます。間接交流のほうでは、学校だよりであるとか、学年だよりの交換、あとは児童・生徒同士のお手紙の交換などをしております。直接交流のほうでは、給食の交流をしたりだとか、体育だとか、図工だとか、音楽の授業の交流を行っているというような状況でございます。
以上でございます。
◆五十嵐やす子
地元の
お子さんなので、その学年だよりとかと一緒にその地域のお便りなんかもあると、やっぱりその地元の
お子さんなのでいいかと思うんですけれども、その辺は今入っていないんですか。
◎教育支援センター所長
そのような中身も含まれているかと思いますが、個々の学校によって異なるかと思います。
◆五十嵐やす子
ありがとうございます。いろんな多岐にわたる学校やいろんな支援があると思うんですけれども、小学校に入る段階で、都立の支援学校に直接入られた
お子さんが今多くいるというふうに聞いていて、以前、どのくらいの人数が入っていらっしゃるんでしょうかと、もともと板橋の小学校に入る予定だった
お子さんがどのくらいそちらのほうに行ってらっしゃるんでしょうかと聞いたことがあったんですが、ちょっと分からないというようなお返事をいただいたことがあったんですが、それは何か知ることはできないんでしょうか。
◎教育支援センター所長
基本的に、区内にお住まいの方で
特別支援学校に通われている方に関しては、一応全て把握をして、どのような副籍交流を希望されますかという調査をさせていただいているので、基本的には全て把握をさせていただいているという認識でございます。
◆五十嵐やす子
そういうのは資料をお願いすると出てきますか。
◎教育支援センター所長
各
特別支援学校別の人数ということでよろしければ、お出しすることは可能でございます。
◆五十嵐やす子
それでは、お願いしたいんですが、よろしいでしょうか。
それから、この4ページ目のところに、先ほどもありましたが、9年生でLGBTとして様々な性についてというようなことがありまして、道徳授業としてというか、もともと障がいのある子どもへの支援ということでの現状ということだったので、わざわざここにLGBTと書いてあるのは、これは性同一性障がいということで書いているのか。でも、性同一性障がいだけじゃなく、LGBTQとかSOGIというのは広くあると思うんですけれども、ちょっと私、これがよく分からなかったんですけれども。
また、例えば9年生の前にというようなお話もありましたが、やっぱり特に第2次性徴が出てくる頃に戸惑いとかが多いということもあるし、小さいうちのほうが自然に受け入れているということもあるんですけれども、その辺はどのようにお考えかなというふうに思うんですけれども、わざわざここに記しているということも一緒にちょっとお答えいただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
◎
指導室長
まず、1点目のところでございますけれども、障がい者理解というか、そういったところをやるに当たりまして、大前提としてやっぱり多様性というところを認めるということが大事なところかと思いますので、たまたまちょっとここにはLGBTというふうに書かせていただきましたが、これに特化せず、様々なところに様々な人がいて、多様性をちゃんと理解するといった意味で、道徳科の授業でこういうところを重点的というか、いろんなところを多岐にわたってというところではありますので、外国人の方であったり、障がいのある方も含めながら、道徳科の授業でそういったところを充実させていくという意味で書かせていただきました。
それから、2点目のところでございますが、9年生をというところで、大変申し訳ございません、9年生だけでやっているということではなく、また9年生から始めるということではなくて、これは発達段階において、小学校の第1学年からその発達段階に応じた指導というのはとても大事なことだというふうに捉えておりますので、そこのところからしっかり段階を追っていって、そして大事なところを9年間の中でしっかり指導していくという認識でおります。
以上でございます。
◆五十嵐やす子
ありがとうございます。ちゃんと授業の中でこうやって扱ってくださっているということ自体、私はとてもありがたいと思っていて、ただ、やっぱりやり方を工夫して、より理解していただけるようにしてもらうことがとてもありがたいなというふうに思います。
それから、板橋区の中には、小茂根に国の専門の施設があるわけなんですけれども、そちらと板橋区との関係、何か例えば向こうから専門家を派遣していただくとか、お互い交流するだとか、何かせっかくほかの自治体にはないようなものがあるんですけれども、それについては書いていないんですけれども、何かないんでしょうか。
◎
健康推進課長
1ページ目に、板橋区子ども発達支援センターとございますけれども、こちらは区で日本肢体不自由児協会に委託しております。ここの場所、小茂根の先ほどおっしゃっていただいた心身障害児総合医療療育センターの専門医師ですとか、公認心理士ですとか、こういった方がこちらの子ども発達支援センターで相談に応じたり、療育に応じたり、親の支援などに関わっていらっしゃっています。
また、さらには発達ネットと称しておりますけれども、区のほうで平成15年度から、乳幼児の発達を支援する関係機関連絡会というものを設けまして、発達に心配あるお子様の支援に関わっている
医療機関も含めてですけれども、そういった関係機関のドクターですとか、関係者が早期から支援について、ネットワークで切れ目のない支援をつなげることを目指しまして、情報共有と支援体制の課題について検討しておりまして、こちらのほうは、要保護児童対策地域協議会の分科会にも位置づけられて、顔の見える関係性を通じて、
お子さんたちを切れ目なく早期から支援するような体制を構築しているところでございます。
○委員長
20分を経過いたしましたので、ほかの委員で質疑がありましたら挙手願います。
◆しば佳代子
よろしくお願いします。
1ページの1項目めの2番目、今出ました子ども発達支援センターについてなんですけれども、初診の待ち時間は現状はどのようになっていますでしょうか。
◎
健康推進課長
子ども発達支援センターの相談についてのお尋ねでございます。
こちら、1年間で昨年度は延べ831件という相談を受けてございまして、これは小茂根と出張相談を志村
健康福祉センターのほうで応じているものでございます。こちら、なかなか相談に1か月とかお待ちいただくということで、保護者の方、またご本人に対しても申し訳なく思っているところでございまして、志村
健康福祉センターの場所を増やしたりしながら、徐々に相談時間待ちは解消してきておりますが、ちょっと正確な待ちの時間について現状をお伝えすることはできませんので、後ほどご報告させていただきたいというふうに思います。
以上です。
◆しば佳代子
後ほど頂けるということだったんですけれども、以前が1か月待ちで、志村で増やしていただいて解消していただいているということなんですけれども、現状、悩んでいる方が相談をするということもあると思うんですが、1か月待たないで、そういう今悩んでいる方の支援についてはどのようにされているんでしょうか。
◎
健康推進課長
各地域の
健康福祉センターにおきまして、随時専門職の方が心理相談ですとか、親の関わり方の相談、またはそういったものに応じているというところでございます。
◆しば佳代子
各
健康福祉センターということなんですが、1か月待ちでここでもやっていますよという、そういう案内はしていただいているんでしょうか。
◎
健康推進課長
子ども発達支援センターの専門相談の紹介につきましては、昨年度につきましても300名ということで新規の方をご紹介し、その後、そちらの子ども発達支援センターの専門相談のほうでは療育機関の紹介を40%ほど、また
医療機関の紹介を20%ほどということになっておりますので、相談内容は多岐にわたることでございますけれども、それぞれの方に寄り添った専門相談ということで、その後の療育につなげているということでございます。
◆しば佳代子
その後の療育ではなく、1か月初診待ちになったときに、相談をするところはここもありますよというようなアナウンスはしていただいているんでしょうか。
◎保健所長
ナビゲーションシートというものをお母様には皆様、お渡ししておりますので、必要であれば、そのまま地区担当、あなたの担当の保健師がご相談に乗ります、療育についてもこういう場所がありますということはご紹介をさせていただいております。
◆しば佳代子
分かりました。最後にしますけれども、シートで自分で判断をするのではなくて、そういうアナウンスがされているかどうかというのはいかがでしょうか。
◎保健所長
申し訳ございません。シートは使えるサービスが全部入っていますもので、それでご説明をさせていただきながら、個別にご相談があったときには、必要なご案内もさせていただいているということです。
◆しば佳代子
次に、2ページの
医療的ケア児等に関するコーディネーターについてなんですが、これは目標が実施というふうになっているんですけれども、現状区はどのようになっているんでしょうか。
◎障がい
サービス課長
医療的ケア児等に関するコーディネーターの配置については、目標が実施ということで、こちらにつきましては、区の計画の中で令和4年度に実施ということで取組を今始めているところでございます。今後は、
医療的ケア児等の会議等の中で、こうしたコーディネーターにお求めの機能などを区としても集約しながら、実際に配置をお願いする人選等を進めてまいりたいと考えているところでございます。
◆しば佳代子
令和4年度ということで、期待をしております。
他区の状況がもし分かれば教えていただきたいんですけれども。
◎障がい
サービス課長
ただいま詳細なデータを持ち合わせておりませんので、後ほど各区の現状について資料でおまとめをして、ご提供させていただきたいと思います。
◆しば佳代子
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
では、次に、(5)の①の要支援児保育についてなんですけれども、集団保育も大事、なおかつその子に合った支援も大事ということで、二つのところに通うケースが多いと思うんですけれども、保育園に何日通いたいとか、そういう希望をかなえるのか、それとも専門家の意見を聞いてなのか、割合はどういうふうに決めているんでしょうか。
◎
保育サービス課長
保育園に通われている
お子さんの中で、いわゆる要支援の
お子さん、療育等に通われている
お子さんも数多くいらっしゃいます。この場合には、園のほうで何日来てくださいというようなことを申し上げることはございません。あくまでも親御さんがそういった専門の方とご相談をいただいた上で、療育にどれぐらいの頻度で通う、また保育園のほうにはどれぐらいの頻度で来るというのを親御さんのほうで一定ご判断をいただいて、通ってきていただくというのが実態でございます。
◎
健康推進課長
先ほどの子ども発達支援センターの相談の待ち時間につきまして答弁させていただいてよろしいでしょうか。
○委員長
はい、お願いします。
◎
健康推進課長
令和元年度は45日ということでしたが、昨年度は21日ということで、半分に縮小になりました。2週間以内に相談対応ができるように、今後も努めてまいりたいというふうに思ってございます。
以上です。
◆しば佳代子
要支援保育について、保護者の方が何日保育園に通いたいという希望は全てかなっていますか。
◎
保育サービス課長
基本的に、保育園に通うというのは、
お子さんが保育の必要性があるというのが前提になってございます。したがいまして、親御さんの就労であったり、また家族の介護であったりというようなところから、保育の認定時間というのがまず最初に決まります。それを踏まえた上で、特に要支援の
お子さんにつきましては、ずっと保育園に来ていらっしゃるような
お子さんも中にはいらっしゃいますけれども、一定療育等に通われながら併用でというようなところもあろうかというふうに思っています。今、しば委員のほうからのご質問の趣旨がちょっと私ども、うまく捉え切れないところはありますけれども、園のほうから何日来てくださいとか、これ以上来ちゃ駄目だとかというようなお話をするということはないというふうに理解してございます。
◆しば佳代子
保育園に関しては保護者の就労等が関係あるんですけれども、区立の幼稚園についてはどうでしょうか。
◎学務課長
区立幼稚園も保育園と同様に、療育施設と私ども幼稚園を併用されている方は多うございます。基本的には、やはり療育のほうを重視されている方が多くて、区立幼稚園のほうには週1回とか2回というケースもございますけども、私どものほうでお断りするということはございません。
◆しば佳代子
保育園と幼稚園、両方ともなんですけれども、支援する教員の方の人数は足りていますでしょうか。
◎
保育サービス課長
基本的に、保育園は保育園の定員に基づいた保育士を配置しています。それ以外に、要支援の認定を受けている
お子さんに対しましては、加配というような対応を取ってございますので、人数的に足りているか、足りていないかということであれば、足りているというふうに理解してございます。
◎学務課長
幼稚園につきましては、法定の教員の定数をつけた上で、介助員をつけておりまして、園児に対する人数としては足りていると言えると思います。
◆しば佳代子
なぜこのような質問をさせていただいたかというと、保育園、幼稚園にもっと通いたい、保育園、幼稚園のほうで集団生活になじませたいんだけれども、そういう声が通らなかったという区民相談があったので今お伺いをしたんですけれども、お聞きをしたところ、そういうことでお断りをすることはないということで、もう一度よろしいでしょうか。
◎
保育サービス課長
現に在園している
お子さんに対しては、委員のほうからご指摘いただいたようなケースというのはないというふうに理解をしてございます。一方で、入園につながらないという部分については、これまでも議会等でもご議論いただいているところでございますけれども、健常児よりも要支援児のほうが入所率が低いというのが実態としてございます。例えば、区立園でいえば、要支援児については1園3人というようなことで、一定定員を設定させていただいてございます。これにつきましては、他の健常児との集団保育との兼ね合いもございまして、3人ということで設定させていただいているところでございます。
ただ、例えば乳児で健常児でお入りになっていた方が、年齢進行していく中で、いわゆる要支援というのが顕在化してくるというようなケースもございます。各園、例えば区立園で申し上げれば、定員3人というふうに申しておりますけれども、実際にどこの園も7人、8人というような要支援の
お子さんをお預かりしているのが実態でございます。中には、二桁、要支援の
お子さんがいるというような園もございます。
定員の設定の持ち方ですとか、あとは私立園さんなんかにも要支援の
お子さんの受入れというのを積極的にしていただくように区としても働きかけをしているところでございますけれども、なかなか私立園のほうも既に要支援の
お子さんがいるという中で、新たに要支援の
お子さんを受け入れるのは厳しいというような園もございまして、その辺については十分に受入れが進んでいるかという部分については、なかなか難しい面もあるというのが実態でございます。
◎学務課長
幼稚園におきましては、幼児教育機関でございますので、基本的には、その
お子さんに向いたより望ましい環境を考慮する必要がございます。そういう中で、療育機関を中心に対応していただいたほうがよい
お子さんというのもおりますし、また療育機関の中で力がついてきた段階で、幼稚園と両方に通うというようなことも想定されます。ですので、個々の事情によって、場合によってはそのようなご対応をさせていただくケースもあるかもしれません。
ただ、区立幼稚園としては、私どものほうで、障がいがあるからお断りするというようなことは行っておりませんで、現在も多数の方が通っていただいておりますし、これについては私立幼稚園も同様でございます。
◆しば佳代子
分かりました。ありがとうございます。
次に、3ページなんですけれども、
特別支援学級なんですが、通常学級との交流というのはどのようにされているんでしょうか。
◎
指導室長
特別支援学級が設置されている学校におきましては、いろんな行事をもちろん一緒にやったりとか、それから特に低学年が多いですが、生活科の中で
特別支援学級の
お子さんと一緒に授業をやったりとか、どちらかというと設置校においてはそういった活動は日常的に行っています。ただ、設置されていない学校の
お子さんと支援学級の
お子さんがというところだと、エリアの中で交流している学校もあるんですが、なかなか現状としてはそこまではちょっといけていないところもあるのが現状でございます。
◆しば佳代子
現状は分かりました。ありがとうございます。同じ学校に設置をされているところは交流が持てるんですけれども、なかなかないところは厳しい、それぞれの行事があって厳しいのかなとは思うんですけれども、双方にとってやはりいいことだと思いますので、ぜひここは力を入れていただきたいと思うんですけれども、今後はどういうふうになりますでしょうか。
◎
指導室長
いろいろとエリアごとでいろんな小中一貫教育も進めているところでございますし、そういったところ、本当に委員おっしゃるとおりで、とても重要なところだと思いますので、ぜひそういったところも充実させていけるようにしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◆しば佳代子
では、4ページ、最後なんですけれども、4ページの一番下の発達障がい者支援センターについてなんですが、総括質問でも取り上げさせていただいたんですけれども、こちらも相談するまでに時間がかかるということと、各機関との連携についてはスムーズにお願いしますということで要望させていただいたんですけれども、その辺は今現状どのようになっていますでしょうか。
◎障がい
サービス課長
発達障がい者支援センターにつきましては、開所以来、約2か月待ちというような状況となっております。こちらにつきましては、まず初回面接の待機を縮小できるように、例えば緊急性の高い相談は早期に対応させていただいたり、また最初は電話での受付ということですので、その段階で可能な限り丁寧にお話を伺って、応じられる可能な限りそういったところでも相談者のお話を傾聴させていただいたりということでございます。
また、関係機関につきましては、センターのほうで実際に訪問などをさせていただきながら、各機関がお持ちの様々な課題ですとかご要望というのをこれまでもお聞きしている中で、関係づくりを行ってきたというところでございます。
◆しば佳代子
ありがとうございました。待ちに待った機関ですので、皆様も殺到していると思いますのでご対応大変だと思いますけれども、また今後とも一人も支援漏れなく、また悩む方がいないような体制でお願いしたいと思います。
以上です。
◆いわい桐子
よろしくお願いします。
様々いろんな事業が行われていると、障がいも様々幅が広い中で行われているんだというふうに思うんですけれども、まず最初に3点確認したいんですけど、この
乳幼児期から18歳まで様々な分野で支援が行われているんですけど、切れ目のない支援体制が必要だということは、これまでいろいろ区も言ってきたところなんだけど、現状の支援事業で、切れ目がないという視点で見た場合に課題がないかどうか、このことについて区はどう思っているのかを知りたい。それから、必要量に対する課題はないのか、この2点の課題について伺いたい。
それからもう一つ、まとめて伺います。障がいが確定する前の段階の課題について、それぞれの分野でどのような認識があるのか教えてください。
◎障がい
サービス課長
まず、切れ目のない支援、必要量というところでございます。
切れ目のない支援を行うに当たりましては、主要となる相談支援というような部分を進めていくというところでございます。いわゆる包括的な支援、断らない相談などということが今言われておりますけれども、こちらにおきましては、障がい児のお子様に向けましては、一つは基幹相談支援センター、また相談支援事業所というところがその役割を担うところでございますけども、やはり区の状況としては、そこが包括的になっているかということについては、まだそうした状況には至っていないというところでございます。国のほうでも、いわゆる重層的相談支援というようなことを示しているところでございますので、区としては、今後、そうした重層的な相談支援体制の構築に向けて検討を早急に進めていきたいと思っております。そういう点では、必要量という点におきましても、そうしたいわゆる包括的な相談窓口というのが地域全体の中でどれぐらい必要かというような議論もございますので、そうしたところも含めまして、必要量というものも見極めていきたいと考えております。
また、障がいの認定に至らない方への支援ということでございますけれども、特に障がいというものにつきましては、いわゆるその障がいの状況が出現する時期というのがそれぞれの方々において異なるということがございます。振り返ってみれば、より早期に、小さい頃から障がいというものが発見し得るのではないかというような部分もございますので、そうしたところにおいては、より早期発見というところを踏まえて支援に当たっていくということが課題となっているところかと考えているところでございます。発達障がい者支援センターということで今回開設をさせていただいたところの中では、いわゆる子どもの16歳未満の方々への支援機関とのつながりということもできましたので、そういう中で、より早期の対応というものも図っていきたいと考えているところでございます。
そうしたことのほかに、区の中ではサポートファイルということで、ご本人の発育の状況ですとか、障がいの状況など、またサービスの利用状況などというものを一元的に把握するということで、そうしたツールを用いて支援を行っていきたいということで今検討を進めているところでございます。そうしたところの活用の中で、いわゆる障がいに至らなくとも、その方の状況というものをよりきめ細かく把握していくという点では、今お話のあった課題克服の一つの取組と考えているところでございます。
◎
健康推進課長
保健分野におきましては、
健康福祉センターにおきまして、先ほど来お話ししているように、地域の担当の保健師がそれぞれのお住まいの地区の方、お生まれのときから全数ということでケアを続けております。早期にというお話がございましたが、まさに早期発見、早期の発達支援につなげるために、障がいということが分かる前にということも含めて支援を続けているところでございます。
子ども発達支援センターをはじめ、その中で専門相談などで把握した要支援ケースにつきましては、その
お子さんに関わる機関のスタッフなどが集まって支援内容を共有して、その後の支援方針の課題を検討しているところで、まさに医療、福祉、健康、保健分野が連携するような形で個々のケースに対応したりですとか、先ほどお話をいたしました発達ネットというところで、
医療機関をはじめ、顔の見える関係づくりを行って、それぞれの方に適した寄り添った支援、その後の社会参加の支援につながるような形で取り組んでいるところでございます。
また、いろいろガイドブック等も作成しまして、それぞれの障がいですとか、発達障がいなどの理解を深めるために、子ども発達支援センターにおきましても、支援者の研修会を行ったり、親の会などを行っているところで、全体で支援の必要のある方を支援していくという
体制づくりに取り組んでいるところでございます。
以上です。
◎学務課長
教育分野におきましては、まず私どもの所管ですと、幼稚園に入園して、全ての
お子さんが手帳を取っているわけではございませんので、やはり行動に課題のある
お子さんが園で集団生活を始めて課題が発見されるケースも多うございます。
こういう中で、私どものほうとしては、もともと東京都の制度で、手帳を取っていただくと幼稚園教諭の加配ができるという制度があったんですが、区としては、課題のある
お子さんを療育機関の専門職員が見立てをすることで、手帳を取らなくても加員対応ができるというような制度をつくらせていただいて、かなりの数の方がその制度を利用されて、加員配置等に結びつけているところでございます。
また、幼稚園、また保育園等から学校に上がるとき、こちらがやはり次のギャップとなりますけど、ここは就学支援シートを幼稚園、保育園等から頂いて、入学時に活用させていただく。また、中学校に至る場合には、指導の状況を小学校から中学校に提供するというような対応をさせていただいているところでございます。
◆いわい桐子
障がいの支援についての枠組みでいうと、どこまで早く障がいに気づくことができるのか、それが誰なのかということと、気づいた段階から、どういう障がいなのかということを確定していくまでの間の支援をどうするのかということと、そこからさらに、確定した後に、その人に合った障がいへのサービスをどうするのかという、私は三つの枠組みで支援の仕組みというのはつくられていくんだろうというふうに思っているんです。
問題は、障がいがあるなと気づくポイントで、どの年齢でもです。それは保育でも教育でも、それぞれの事業の中でも、その気づくということがまず第一のハードルになっているんじゃないかなと思うんですね。そこの課題について、区としてはどういうふうにそれぞれの分野で気づく、誰が気づくのか、誰がそれを共有するのかという点で、どういう課題が生じていて、今後どういうふうにしていこうと思っているのか。
それから、障がいがあるということが確認できた場合に、その体制がどこまで強化できるのかというのはもう一つの課題になってくるんじゃないかというふうに思っているんです。そこの点について、それぞれの分野でどういう努力をされているんでしょうか。
◎障がい
サービス課長
まず、障がいというものが分かるという段階、そうしたところにつきましては、その方の障がいの状況でありますとか、取り巻く環境というものを踏まえまして、適切なサービスにつなげていくということが求められるところでございます。そこにつきましては、いわゆる障がいに係る相談をお受けするところが、より包括的にお受けしていくということがまず求められるところでございますので、そうした際に、特にご家族の方がご相談を気軽にお寄せいただける窓口というものを区としては今後も充実させていきたいというふうに考えているところでございます。そうしたところの中で、より迅速にサービスにつなげられたり、事前にご相談をお寄せいただける、そういう体制については今後も強化を検討していきたいと考えております。
◎
健康推進課長
健康福祉センターのところでは、医療的な専門職の中で、これから発達ということもありますけれど、障がいが顕在化するですとか、そういったところで、保護者の対応も含めて、個々の相談に寄り添って状況を確認していくと。その後につきましては、やはり
医療機関ですとか、療育というところで障がいが確定していくんだろうなというふうに思ってございます。
障がいが確定した後につきましては、それぞれその障がいの特性などに応じまして、適切な療育機関ですとか、適切な発達の年齢に応じたところで対応していくということで、個々により様々になりますし、個々により適したものがございますので、そこの初めの段階の障がい確定までのところの相談につきましては、その後の経過観察も含めて、
健康福祉センターのほうではケアを続けているというところでございます。
◎
保育サービス課長
保育の現場においては、当初から要支援ということでお入りになっている
お子さんについては、はなからそういう支援体制が組めているというふうに考えてございます。
一方で、先ほども申しましたように、例えばゼロ歳、1歳でお入りになった
お子さんが年齢が進行していく中で、他の
お子さんとの違いが徐々に現れてくるという中で、一番最初に気づくのは、やはり保育を担当している保育士でございます。そのことを園のほうから保護者の方にお伝えをし、保護者の方がそれをそのまま受け入れていただければ、きちんと園のほうも療育機関ですとか、また巡回の心理士等につないで、その先にきちんとつないでいけるというのはございますけれども、一番の課題は、園のほうで気づいて親御さんにお伝えをした段階で、親御さんのほうに認めていただけないというのが保育現場では一番の課題かなというふうに思ってございます。なかなか素直にすぐに受け入れていただけない親御さんも数多くいらっしゃいますけれども、園のほうではきちんと根気よく親御さんのほうにそういったふだんの状況をお伝えしながら、少しずつご理解をしていただき、また
お子さんの正しいきちんとした養育を図っていくためにも、そういった療育機関での支援、指導が必要なんだよということを丁寧にご説明しながら、理解をいただくという努力を行ってございます。
◎学務課長
区立幼稚園につきましては、3歳から入ってくるということで、あらかじめ様子が分かっているケースもあれば、集団生活を始めたら分かるというケースもございます。いずれの場合も一番最初に気づくのは幼稚園の教諭ということになりますので、教諭のほうと
教育委員会、また私立幼稚園においては私立の園長、
教育委員会というようなつながりで対応をしていくということになります。具体的には先ほどの見立てをしてくれる人材の派遣等を行っていますので、そちらをご活用いただくと。
一方、
お子さんですから、集団生活にしばらく慣れていくと、適応していく方も一定数おいでです。そういうことから、やっぱり保護者の方もいきなり手帳を取ってくださいというようなことは難しいところですので、
お子さんの状況を保護者としっかり共有しながら、
医療機関の受診、また療育機関の対応ということが望ましい方については、保護者の方と
お子さんの日中の情報をしっかり共有して、一緒に対応を考えていくということになります。
◎
指導室長
学校のほうでございますけれども、就学されたところからの部分になりますが、先ほどもありましたが、園からの就学支援シート等、または就学相談で相談をなさっていた
お子さんに関しては、学校に上がってすぐそのことをつなぎながら、そこまでの療育で培ってきたものをそこからの教育につなげていくというところで早くに手だてが打てるのかなというところで捉えておりますが、その後につきましては、小学校の場合は学級担任がやはり一番子どもたちの様子を見ていて、子どもたちが集団生活の中での困り感をどこに感じているかというところを捉えながら、そこでやはり一番に気づくのかなというところです。それを校内で共有した後に保護者の方にいろいろお話の中でお伝えするんですが、なかなかそこでやっぱり保護者の方のご認識と若干ずれてしまうところがあるので、そのあたりが、教員たちは診断する、判断するところではないので、そこをお話をしながら、こういったことで
お子さんお困りだから、こういうところがあるともっとスムーズにいくんじゃないかというようなお話を何度も何度も重ねながら、そして保護者の方と一緒に次のところを考えていくというようなことになっております。
以上でございます。
◆いわい桐子
結局、すごく障がい者の状況というのは、これまでいろいろ変化しながら、いろいろ発展してきたんだと思うんですね。何歳になっても、どこで誰が障がいに気づくのか、それを誰が共有してサービスを始められるのかというところが一番のネックになっているんじゃないかなと思うんですね。特に、18歳までの
お子さんたちでいうと、保護者の理解がなければサービスが始まらないという実態がどの分野でもあるんじゃないかというふうに思っているんです。そのあたりがこれからの大事な鍵になってくるのかなと思っていて、私は、たとえ保護者が理解できていなくて、納得できない、乗り越えられない、多分保護者にとってはショックなことなので、乗り越えるのは相当大変だと思うんです。そういうことが決まらなくても、
お子さんへの支援が始まるという仕組みが私は必要なんじゃないかなというふうに思っているところです。それが今後課題になっていくなというふうに思っています。
もう一つは、そういう状況の中で、今日聞いても分野が山ほどあって、事業がすごく横断しているんですね。実際に障がいを抱えて困っている方にしてみれば、どこに相談したらいいのということが常に課題になるんじゃないかと思っています。ワンストップサービスの必要性についてはこれまでも言われてきたかと思うんですけど、それぞれの分野でワンストップサービスの必要性と、それから、区としてはどこが旗を振るのかということがこれまでも課題になっていると思うんですけど、そこについてはどのように考えていますか。
○委員長
あと残り1分くらいです。簡潔にお願いします。
◎障がい
サービス課長
今、保護者の方が利用をなかなかご希望されないという部分、いわゆる困難ケースであると思います。そうしたケースも含めて、包括的にご相談を受けて対応するということの中では、先ほど来お話がありました障がい分野の相談支援というものの強化というのは、そこに資するものと考えておりますので、今後検討を早急に進めていきたいと考えております。
◆いわい桐子
1個だけ別件で、
医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が11日に可決されたんだけど、このことによって、板橋区としてはどういうことがこれから求められるのか、あと準備はどういうことが発生するのかということを教えてください。
◎障がい
サービス課長
いわゆる現場に看護師等の配置などを進めた上で、そうした医ケア児の受入れ体制というのを進めていくというのが今回の法案の内容というふうに承知をしているところでございますので、そうした関係者間の連携を含めて、区全体でそうした医ケア児の方の受入れ体制を強化していく、また国や都の支援も頂きながら、どういった枠組みが考えられるのかというのが今後の課題となるところと捉えているところでございます。
◆井上温子
今のいわい委員のところとちょっとつながるところがあるんですけれども、以前、発達障がい児についての勉強会に参加したときに、親支援の重要性というのをすごくおっしゃっておりまして、特に障がい受容についてお話を伺っていたんですけれども、生まれた直後に障がいが分かった場合に関しては、結構障がいの受容がしやすいというようなお話を頂きまして、ただ、その障がいが分かった際に正しい情報がないと、インターネットとかをずっと検索してしまって、間違った情報をどんどんさまよっていってしまうみたいなことをお伺いしました。
お聞きしたいのが、障がいを持った
お子さんだということが分かったときに、親御さんに対して正しい情報だとか、発達障がいに関しては、その方がおっしゃるには、海外では脳の仕組みまで学ばれるそうなんです、親御さんが。そういった専門性まで勉強すると、将来に向けてのイメージが湧いたりだとか、分からないということに対する不安がすごく大きいはずだとおっしゃっていて、まず徹底的に勉強して、専門家までいかなくても専門家に近い知識を得ていってもらうんだみたいなお話があったんですけれども、板橋区において、こういった子ども発達支援センターだとか、知的障がいに関しても様々な支援をされていると思うんですけれども、親のそういった専門的知識に対しての支援というのはされているのかお伺いしたいと思います。
◎
健康推進課長
親御さんの支援に関しましても区で実施しております。子ども発達支援センターを中心に、親支援事業ということで、子育てのコツ教室ですとか、ペアレントトレーニングということで、
お子さんとの関わり方、発達障がいそれぞれにも個々の
お子さんによって特性がありますので、関わりの在り方ですとか、言葉を育てる関わり方の教室ですとか、そういったようなもの、気がかりな行動をどのように理解して、どのように関わったらいいのかというようなことを行っております。
そのほか、
健康福祉センターにおきましても、発達支援のための親の会を結成しまして、ちょっと昨年度はコロナの関係もあって、集合ということがなかなか難しかったんですけれども、そちらでそれぞれのお子様も含めまして、情報共有ですとか発達支援をグループで行うような取組を行ってございます。
◎障がい
サービス課長
児童発達支援センターにおきましては、いわゆる相談支援という部分については、より一般の相談支援事業所以上に、家族支援などの専門相談、専門機能というものが求められているところでございます。スタッフといたしましても、社会福祉士のほか、理学療法士や作業療法士などの専門的な知見を持ったスタッフを配置する中で、そうした専門的な見地からのご助言やご相談などに応じるということで取組を進めているところでございます。
◆井上温子
今の回答ですと、板橋区においては専門家レベルの教育、親教育というのをかなりやっているというような認識なんだと思うんですけれども、果たしてその時間数、親御さん一人に対してどれだけの時間を費やされているのかみたいなところまで私は大変興味がありまして、やっぱり学校のカリキュラムみたいなところ、何年もかけてというわけではないかもしれませんけれども、きちんとしたカリキュラムがあって、体系立てて障がいについて学ぶことというのは、多分
お子さんにとって生涯役に立つものになるんではないかなと思うんですけれども、脳の仕組みだとか、そういったところまでやられているという理解でよろしいんでしょうか。
◎障がい
サービス課長
いわゆる相談にかけさせていただく時間でありますとか、そういう部分、実際に利用者のご家族の方々にお話を伺う機会の中では、区内ではなかなか十分な時間を取れているかというと、その点についてはなお課題があるところと考えております。一人に割ける時間については、より多くの時間をお求めいただいているところというふうに認識しております。そういう点では、相談を受ける事業者数の確保ということも絡めて、区としても、そうした相談を受けられる体制ということを今後も強化をしていきたいと考えているところでございます。
◆井上温子
私自身は、板橋区で発達障がい児を育てていらっしゃる方から、やっぱりまだまだそういった体系立てて学ぶといったところには至っていないというようなご相談があってのお話なので、ぜひその辺は改善していただけたらなと思います。
次の質問なんですけれども、この委員会が
インクルージョン推進調査特別委員会なので質問させていただきたいんですが、この報告していただいた事業の中で、インクルーシブな取組ができている現場があれば教えていただきたいなと思います。インクルーシブな取組ができていて、その中に課題があれば教えていただきたいと思います。
○委員長
井上委員、インクルーシブな取組の中身を、もう少しこの内容に沿った形で質問をしていただいてもいいですか。
◆井上温子
インクルーシブというのは、ごちゃ混ぜでという話だと思うんですけど、障がいのある子どもへの支援について報告していただいたんですけど、この中の事業で、障がい児だとか障がい者が多様な人たちとごちゃ混ぜに過ごせるような支援策、施策があるんであればご紹介いただき、そこに対して課題があるんであれば教えていただきたいということなんですけれども。
例えば、私から先に簡単な例でいくと、例えば先ほどの保育の現場において要支援児を受け入れておりますと。ただ、そこには枠があるので、全ての方がインクルーシブな環境で保育を受けられるような状態にはないというのが多分課題になってくるんではないかなと思うんですけれども、ただ、その保育の現場において、障がい児の子が個性とか能力を最大限発揮できるような療育までの機能を備えているかといったら、そこも多分まだまだ課題がある部分なんではないかなと予測をするんですけれども、これは私の単なる予測なので、板橋区においての施策でインクルーシブな現場をつくれているぞと。ただし、多分何らかの課題があって、
特別支援の現場でもそうだと思うんですけど、いろいろ課題があると思うので、その辺を教えていただけたらということです。
◎障がい
サービス課長
インクルージョンということで、今回お示しした取組を区全体で行っているところでございますが、今お話のありましたように、インクルージョンということでは、いわゆる個性の尊重であるとか、多様性ということを重んじてということでございます。それがまず一つ。そうした視点で事業を推進するというのが区としての一つの方向性で、また、そのインクルージョンという今の理念に至るまで、いわゆるインクルージョンというのは社会的包摂というふうに言われますけれども、全ての方々を例えば孤独や孤立であるとか排除などから援護して、健康で文化的な生活が実現できるように包み支えていこうということで、いわゆる一般の方々と同様の日常を送ることに課題があるとすれば、そうしたところを引き上げていくというような視点もあろうかと思っております。
今お話があった保育などについては、場面場面でそうした取組、例えば一般的にいえば、異年齢児保育などもそうした一つの取組というところでございますが、そのほかに、いわゆる障がいの施設という点におきましては、やはりそういう障がいというものを克服していく中で、日常生活を高めて、障がいのない方と同様の生活が送られるようにというようなことでの機会というところでございますので、そうしたところについては、いわゆる日常の訓練を受けられる機会をより増やしていくということで現在進めているところでございます。というようなところで区としては取り組んでいるというのが現状でございます。
◆井上温子
インクルーシブな取組ができる現場を聞いたんですけれども、多分まだ区としては整備できていないということなのかなというような、今の回答だとそういうふうになるのかなと思います。今後、
特別委員会が進んでいく中で、例えば
特別支援学級だと、統合はされているけれども、インクルージョンではないというような考え方だとか、インテグレーションのほうですよね。統合ということで。その辺の整理をせっかくここで1年間あるので、ぜひ今後報告をきれいにできるようにしていただけたらと思います。
以上です。
◆小野田みか
一つだけ質問させていただきたいと思います。
インクルージョンという視点で障がいの方たちのお話をしているんですけれども、インクルージョンという視点を考えたときに、一番大事なのは、もちろん障がいをお持ちの方々への支援、今までいろんな方がお話しして、いろいろやっていただいているんですけれども、その周りの方々の意識の啓発というところがすごく大事だと思っていて、そういう方々を受け入れるときに、周りの方々が別のものというか、どちらかというとゲストとして扱うというよりは、同じ立場だよという意識で受け入れられるような社会をつくっていく、また教育の現場をつくっていくことが大事だと思うんですね。
こちらの3ページ目の⑤から⑦で、教員の方と、あと子どもたちの授業の改善というところがあるんですけれども、⑤と⑥で教員の方へのプログラムがあるということで、⑤は平成30年で、⑥がまずどのぐらいの期間されているのかということと、あと、こういった教員の方からのフィードバックはどんな感じなのか、もしお分かりになればお聞かせください。
◎
指導室長
まず、人権教育の推進についての期間ということだと思うんですけども、これについては、年間を通して1年間をかけてそれぞれの学校が教育課程の中に位置づけてやっております。ただ、特に世界人権週間が12月にありますので、そういったところでは特に強調というか、1週間の中では各学校が重点的にそこについてやっているところもあります。
それから、フィードバックに関してということでございますけれども、教員へのフィードバックということでしょうか。
◆小野田みか
すみません、人権教育というのは、生徒への人権教育も含まれているということですかね。そうしたら、生徒の方と教員と、両方のフィードバックがもし分かればお聞かせください。
◎
指導室長
子どもたちのところの人権教育ということで、これは主に、先ほども言いましたけど、道徳科の時間を使いながら年間を通して位置づけてやっております。フィードバックというと、それで本当にその価値というか、受けたものが確実に現れているかというと、なかなか教育の部分ではそれを体現するのは難しいところがあるかと思いますけれども、いろんな日常の子どもたちのいろいろ関わりであったりとか、それからいろんな授業の中のいろんな発言であったりとか、そういったところに、こういったところで培ったものが、年間を通じてですので、蓄積した中でそういった部分が出てきているかなというところではあります。何かを使って評価をするとか、そういった形ではしていません。
それから、教員についてというところでございますけれども、こちらについては、研究会というか、人権教育の研究校というものがございまして、それであったり、それから区のほうの推進委員会というところも設けておりますので、そういったところでそれぞれの各学校の取組を紹介していただいたりとかして、全体にも周知しているというようなことでフィードバックをかけております。
以上でございます。
◆小野田みか
ありがとうございます。
それと、⑦の専門性の高い板橋区教科等指導専門官による優れた授業ということなんですけれども、これは道徳とか人権に関して優れた教育というのは、具体的にどんなことをしていらっしゃるんですか。
◎
指導室長
区内の中で、教科等に優れた教員を区の教科等の専門官として位置づけておりまして、いろんなところで研究を積んできたり、ご自身もいろいろと優れたものを持っていたり、いろんなところで学んでいる教員をそういった形で専門官として位置づけています。
その方たちが優れた授業、いろいろと他の教員たちに参考となるような、そういった自分の授業実践をさらに区内のほうに広げるといった形でそういった授業を公開して、学び合っているというような、そういったものでございます。
◆小野田みか
ありがとうございます。ということは、研究者とかそういう方に、教員に対して多様性、例えばLGBTですとか、先ほどの発達障がいの方に関する情報とかを教えていただいて、理解を深めているという考え方でよろしかったですか。
◎
指導室長
この専門官は教員でございます。そして、教員がいろんなところで、区でも研修会をしますので、そういったところで学んだことを自分の授業で実践をして、それを地区の教員たちに勧めたりということで、研究者を招いて優れた授業をしているということではなくて、区内の教員が学んだことをそれぞれの区内の各学校に広めているということでございます。
◆小野田みか
ありがとうございます。その学んだことを広めていただいているということなんですけれども、子どもたちに対しては、子どもたちが実際に考えて議論をするような場面はあるんでしょうか。
◎
指導室長
ここにも書いてございますけども、これまでの道徳の授業は道徳の科目、教科ではなくて、道徳の時間という扱いだったんですが、小学校も中学校も学習指導要領が変わりまして、特別の教科、道徳ということになっております。そういったことで、ここでの重点的なところとしては、ただ単に教材の登場人物の心情を追っていくような授業ではなくて、何か一つの課題に対して考えたことをそれぞれお互いに話し合って議論するというような、そういった道徳科の授業を今実践しているところでございます。
以上でございます。
◆小野田みか
ありがとうございます。そういった道徳の授業もどんどん変わってきて、多様性に対する子どもたちの考え方も変わってくると思うんですけれども、そういった子どもたちがどんな家庭で生活しているのかというのも大事なことで、親の考え方というのは子どもに結構影響するものだと思うんですけれども、親御さんに対してのそういったインクルージョンというか、多様性への理解の教育というか、そういった意識啓発みたいなものはしていらっしゃるんでしょうか。
◎
指導室長
道徳科の授業に地区公開講座というものがございます。年に1回なんですが、それを各学校、全校必ずやることになっておりまして、それも教育課程に位置づけております。そういったところでは、まず子どもたちの授業を見ていただいた後に、保護者の方、それから地域の方、そういった方たちに集まっていただきまして、そこでいろいろその日の授業について、それこそ議論というか、話合いをしたりとか、それからそのときに講師の方をお招きして、その時々の課題に合ったお話をしていただくなどして、保護者の方にもそういった啓発等も図るような形になっていますし、日常的に保護者会等であったり、そういったところでも、子どもたちの話題だけではなくて、時々そういった形で課題を取り上げながら、保護者の方にもその時々に大事なことを伝えていくような形でやっておるところでございます。
○委員長
五十嵐委員、簡潔な質疑をご協力お願いします。
◆五十嵐やす子
すみません、板橋の子どもたちがどこに属していても、区立の学校じゃなくて、私立とか都立の学校に属していても、板橋区の子どもであるという意識を持って、そして取り組みつつ、だけれどもそれだけではなくて、やっぱり周囲の理解が必要だと思います。ここでも、子どもたちには多様性ということで一生懸命学校で教えていらっしゃいますけれども、区全体での取組が、やはり親御さん以外、地域の方々の理解というものがとても大事じゃないかというふうに思うんですね。板橋区は、ダイバーシティ&インクルージョンということで、男女社会参画課のほうで取り組んでいらっしゃって、一生懸命なさっていると思うんですけれども、そことも結びついていかないと、多様性ということができないかなというふうにも思ったんですけれども、何かこの板橋区がなさっている取組の中でつながっている部分というのはあるんでしょうか。
◎障がい
サービス課長
いわゆるダイバーシティ&インクルージョンということで、こちらについては、いたばしアクティブプラン2025の中でお示しをしているところでございまして、そうしたインクルージョンの視点の取組ということについては、ちょっと改めて確認をさせていただきたいと思っておりますが、区といたしましては、そうしたダイバーシティということの中で、多様性でありますとかそういうことをお示ししていたり、また、ユニバーサルデザインということの中でも、多様性を尊重した環境づくりというようなこととして、インクルージョンについては、区全体で幅広くそういう関連がございますので、そうしたそれぞれの大本の考え方の中で、どういった具体的な取組が関連づいているのかということについては、今後改めて確認をさせていただいて、私どもとしても認知をした上で取組を進めていきたいと思っております。
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
それでは、理事者入退室のため、しばらくお待ちください。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、障がい者への
就労支援の現状についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎障がい政策課長
お配りの資料に特段の変更、または追加等はございません。
よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
以上です。
○委員長
本件についての質疑は午後に行いますので、委員会の途中ではありますが、議事運営の都合上、暫時休憩いたします。
なお、再開は午後1時といたします。
休憩時刻 午前11時51分
再開時刻 午後 零時59分
○委員長
休憩前に引き続き
インクルージョン推進調査特別委員会を再開いたします。
議題に入る前に申し上げます。
重ねてになりますが、本議題の質疑につきましては、あくまで現状を確認していただくためのものでございますので、建議理由及び調査資料に沿って質疑をいただきますようご協力をお願いいたします。
また、ご意見、ご提案等につきましては、今後調査すべき内容と併せまして、この後の議題で述べていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本件について質疑のある方は挙手願います。
◆五十嵐やす子
すみません。この2ページ目のチャレンジ就労のところなんですが、板橋区においても、そういう場を提供していると書いてあるんですけれども、現状何人くらいいらっしゃるんでしょうか。
◎障がい政策課長
チャレンジ就労についてのお尋ねでございます。
最近で申し上げますと、実績といたしましては、平成29年度が6名、30年度が3名、令和元年度が4名、2年度が3名というふうな状況でございます。
◆五十嵐やす子
ありがとうございます。毎年人数が違っているようなんですけれども、大体このくらいという多分目標があると思うんですけれども、目標の達成はちょっとできていないというふうに考えてよろしいんでしょうか。
◎障がい政策課長
区としての正式な正規の職員につきましては、この後の項目で区としての目標がございます。このチャレンジ就労につきましては、国のほうで一般事業者向けに就労に向けたステップになるような形での、いわゆるチャレンジをしていただくという、そういう趣旨でございまして、特段の目標というものを掲げているわけではございません。ただ、私どもとしては、毎年継続的に今までは半年間でございましたが、令和3年度から1年に期間を延ばしまして、いろいろな仕事を経験していただくことで、一般就労につなげてまいりたいと、そういう趣旨で実施しているものでございます。
◆五十嵐やす子
分かりました。ありがとうございます。ちょっとごっちゃになっていたので、教えていただいてよかったです。
それから、作業場等経営ネットワーク支援事業のところで、スマイルマーケットが区内に4か所とあるんですけれども、この中央図書館というのは、新しい中央図書館でよろしいんでしょうか。
◎障がい政策課長
新しくできた中央図書館でございます。なお、中央図書館は令和3年度からの実施ということになってございます。
◆五十嵐やす子
ありがとうございます。
◆
荒川なお
1番の障がい者の
就労支援機関のところで②の面接同行支援について、ちょっとお聞きしたいんですが、面接に同行し、本人の希望や仕事をする上で配慮してほしいことを企業側に伝えているということなんですが、実際に企業に伝えるということで、どこまで希望というものが、企業のほうで受け入れられるかというのをちょっとお聞きしたかったんです。お願いします。
◎障がい政策課長
面接同行支援でございますが、その前に相談という①があって、実際は障がい者の方とハローワークの職員が実際に会って、どういう仕事をしていきますかと、その適性等をあらかじめ聞いた上で、企業さんのほうとあらかじめ話を既にした上で、大丈夫だろうというところで、初めてマッチングができた段階で、面接に関して同行支援をするということで、実際に事業所に行って、例えばトイレがどこにあるのとか、ここで着替えるとか、いろいろあると思うんです。そういう具体的なところの双方のアドバイスをするという意味で、同行支援をさせていただいているというふうに考えてございます。
◆
荒川なお
基本的には事前に相談をやっているので、大体は受け入れられているということでいいんですか。そこを聞きたいと思います。
◎障がい政策課長
今、申し上げたとおり、実際に行ってみないと分からない部分もあるだろうということでの同行支援ということで、あらかじめ、もう障がい者の方が企業に下見しているような場合というのもあるかと思いますので、それは行かなくても済む場合もあると思いますし、メニューとしては、相談があって同行だったらついて行きます。それから、通勤に関しては、相談に応じますよと、それぞれのここに掲げられている、そのほかにもあるかもしれませんけれども、障がいをなるべく排除して、スムーズに就労できるようなお手伝いをしているというふうにご理解いただければと思います。
◆
荒川なお
あと、受け入れている企業というのはどういう企業が多いというのか、特徴的にはあるんですかね。
◎障がい政策課長
企業によりましては、積極的に障がい者を雇用していますよということを外にアピールしている会社もございますし、逆に中小企業ですと、採用しても数少ないので、どちらかというと、あらかじめ知っている方、コネとは言いませんけれども、知り合いから紹介をするということもあると思うので、一概にどうこうというのは言いづらいと思うんですけれども、ただ例えばうちの事業所は後から出てくると思いますけれども、就労継続支援事業所のA型、B型といって、A型の場合は企業さんになりますので、そういったところについては、初めからうちはそういう障がい者を積極的に採っていますよというのは、あらかじめ分かるのかなというふうには思います。様々な例がございますので、ハート・ワークにつきましては、あらかじめ登録をいただいて、こういうような事業所がありますよと障がい者の方にご紹介して、その上で知っていただくという順番になっていくのかなというふうに思ってございます。
◆
荒川なお
ちょっと、一遍に聞けばよかったんですが、事業者というのは板橋区内の事業者ということなんですか。確認させてください。
◎障がい政策課長
基本的には、板橋区の事業者さんを紹介するという形にはなりますけれども、企業さんによっては、事業所が別なところにあるという場合もあると思いますので、それはケース・バイ・ケースなのかなと。基本は板橋区の事業者さんを紹介するというのは、一応、建前ではございます。
◆
荒川なお
あと、すみません、⑤でやりたい仕事を探すお手伝いをしているということで、例えば⑤のところで履歴書の書き方とか、面接練習というのがあります。所管が違うのでどこまで答えられるかというのは分からないんですけれども、例えばいたばし若者サポートステーションとかでも、こういうような事業をやっていると思うんですけれども、連携をされているのか。ちょっと気になったのは、ボーダーの方とかもいると思うので、ちょっとその辺が気になったんですけれども、そこだけ確認させてください。
◎障がい政策課長
若者ということでは、障がいのある若者というとかぶる可能性はあると思いますけれども、私どもとしては、基本的には65歳以下の障がいをお持ちの方ということが対象になってございますので、その中でこちらの今回ハート・ワークの説明ですので、ハート・ワークに登録された方であれば、別にいたばし若者サポートステーションに登録しようがしまいが、それは関係なく広くお手伝いをしているという理解をしているところでございます。
◆
いしだ圭一郎
すみません、確認をさせていただきたいと思いますが、支援の現状についてですけれども、コロナ禍を受けて、厚生労働省なんかの調べですと、前年度同期比と比べて40%、障がい者の方が業績悪化を理由に解雇されているというような分析調査が出ているんですけれども、板橋区においての状況というのは今どうなっているんでしょうか。
◎障がい政策課長
私どものほうで、全ての障がい者の雇用状況を把握しているわけではございませんけれども、先ほど申し上げたハート・ワークで申し上げますと、登録者数が令和2年度で1,054名ということで、大体1,000人ぐらいの登録があって、相談が3,000件から4,000件ぐらいありました。新規就職者については、令和2年度については、前年度より減っていますが、基本的には少しずつ増えている状況で、ざっくり言うと1,000人登録して約6割、600人の方が継続して就職されていて、新規で100人前後が就職しているという状況になってございます。
コロナの影響でございますけれども、5月時点で600人中の160人ぐらいの状況については、ハローワークからの報告でございますけれども、既に就職されている方を解雇している例というのは、極めて数が少ないというか、事業所自体の経営が危ないとか、そのような状況のところで、基本的には自宅待機という形で、影響が2割から3割ぐらい出ているということです。就労している方の待機期間中でございますけれども、100%、あるいは企業手当金として法定で定められている60%を一応守っていただいているということです。ただ一部では経営が厳しいところがあるというふうには聞いてございます。今後もどういうふうになっていくのかについては、注意深く見守る必要があるのかなと思っているところでございます。
◆
いしだ圭一郎
分かりました。しっかりと注視していく必要があるのかなというふうに感じておりますが、またそういった意味で、このコロナ禍においての雇用形態というのも、様々な手法を探していくということは重要になってくると思うんですね。例えば、精神障がいをお持ちの方、また今言ったとおり、自宅待機になってしまった方々に対して、区における障がい者雇用の推進という意味で、今後のテレワークに対する取り組み方というのを教えてもらっていいですか。
◎障がい政策課長
なかなか難しいご質問なんですけれども、まずテレワークに関して申し上げますと、将来的にはまた変わってくるかと思いますが、一時的に申し上げますと、障がい者の方の就労する仕事の内容というのは、一般企業の中で障がい者の方でも対応できる仕事を切り出しして、それをやってもらうという形が多いので、企業に従業員の方が来ない、テレワークになってしまうと、切り出す仕事自体の内容が少し狭まってしまうのかなと。業務量が減ってしまうということで、自宅待機を障がい者の方にもお願いしているというのが出てきているのかなと思います。今後ですけれども、そうは言いつつも、コロナ禍でどういった仕事が障がい者の方にできるのか。障がい者の方でもパソコン使える方はもちろんいらっしゃいますので、それはそういった対応もできるでしょうけれども、そういった対応ができない方については、従来は例えば書類の整理とか、いろいろやっていたところが、職員がいないのでそういった書類整理の仕事がなくなったり、ほかに何をしていただけるのかというような、そういった検討の対応というのは、今後、必要になってくるのかなというふうに考えているところでございます。
いずれにしても、コロナ禍で今後どういうふうな推移をしていくのかというのは、雇用状況も含めて、障がい者だけではなくて、一般の企業さんも大変だという状況もございますので、総合的に考えていく必要があるのかなというふうに思っているところでございます。
◆井上温子
誰一人取り残さないという視点からお聞きしたいんですけれども、現在、板橋区で
就労支援に取り組まれていて、取り残されてしまっているような方というのは、どういった方がいらっしゃるのかだとか、板橋区の知的障がい者の方たちの作業所とかは、かなり充実しているのかなと思いますけれども、例えば重度障がいだとか、高次脳機能障がいだとか、様々あると思いますけれども、これから板橋区が
就労支援をしていく中で、力を入れるべきことがあれば教えてください。
◎障がい政策課長
就労支援の面でということで考えますと、まず先ほど申し上げたとおり、コロナ禍で仕事の量と質について、従来型でやるとどんどん先細りの傾向に今ありますので、そういった仕事を確保していくことがまず第一だろうと思います。現に、就労されている障がい者の方については、企業さん、事業者さんのほうに解雇はしないで何とか継続をしていただくように、いろいろと働きかけていく必要があるのかなというふうに思ってございます。
そのほか、就労継続支援事業所B型がいわゆる福祉的就労、一般就労は一般の企業さんに契約して働くという形ですけれども、福祉的就労の場合は、例えば福祉園でいろいろな簡単な手作業であるとか、あるいはちょっと清掃のほうに行って業務をやるとか、そのほか最近よく目にされると思うんですけれども、クッキーなどのお菓子を焼いたり、それを販売するとかということをやっているんですけれども、これらの工賃が必ずしも決して高くない。工賃というと、いわゆる一般の方でも内職的なイメージがあろうかと思いますけれども、なかなか厳しい状況なのかなと。その辺の工賃のアップというのも課題というふうに考えているところです。いずれにしても、今後、私ども区役所だけではなくて、様々な就労に関わる事業者さんとも連携しながら、手を携えて検討してまいりたいなというふうに思っているところでございます。
◆井上温子
既存の支援制度から漏れてしまっているような方たちと、福祉事務所でも障がい者の部門でもいろいろと接するんだと思うんですけれども、どういった例があるかというのを教えていただけたらと思います。
◎障がい政策課長
取り残された人がどこにいるのかというのは、なかなか難しいところはございますけれども、就労したい、働きたいという思いの強い方については、先ほどから出てきているハート・ワークのほうに登録して、それなりの活動をされているのかなというふうに思ってございます。ハート・ワークに登録していないと、就職をどのくらいの思いでしたいかというのは、ちょっと分かりませんけれども、今までどおりの生活ができればいいと思っている方や、あとアンケートなどを見ると、例えば身体障がい者の場合は3割近く就労している一方、同じくらい、やはり家庭で生活している人、これは多分、身体機能の関係でなかなか就労がままならない、そういった方も含めてだとは思いますけれども、そういった方たちや精神障がいの場合は、かなり自宅で過ごしている方の割合がアンケートでは多くなっていると。精神障がいについては、まだまだ就労をしていくことができる方が含まれているのかなとは思います。その辺は詳しいデータがあるわけではありませんが、1日の過ごし方のアンケートの状況を見ていると、課題があるのかなというふうに思っているところでございます。
◆いわい桐子
今のちょっと質疑の中でアンケートという話があったんだけれども、何のためにどのような対象でやったアンケートなのか、その資料が頂ければと思っているんですけれども、というのが一つ。
それから、このハート・ワークというのは、知的、身体、精神、どれも対象にしているか。その実際の利用状況でいうと、割合的にはそれぞれどういう割合なのかということを教えてください。
◎障がい政策課長
まず、一つ目のお尋ねでございます。
2月に策定いたしました板橋区障がい者計画2023及び障がい福祉計画(第6期)・障がい児福祉計画(第2期)、この冊子の123ページに平日の日中の過ごし方というのが載ってございます。参考にしていただければと思います。
それから、ハート・ワークでございますけれども、対象は別に障がいの区別をしているわけではございません。難病の方も含んでございます。どのくらいの割合かというのは、ちょっと私ども資料はございませんけれども、実際の実数に比例しているのかなというふうに思ってございます。ただ、先ほど申し上げたとおり、障がい者のうちの精神障がいの方は、あまり登録されてないのかなと。あまり就職もされてないので、就職というか、就労もされていないので、そういったところは今後ちょっと検討の必要はあるのかなと思ってございます。
◆いわい桐子
精神の方は、あまり就労されてないということなんだけれども、なぜなのかということをもし区として考えていること、感じていることがあれば教えてもらいたい。基本的には就労を希望しない場合は、それはそれでその人の自由だと思うんだけれども、希望しているんだけれども働けないのか、希望そのものをしていないのかということについては、どのように考えていますか。
◎障がい政策課長
最近の例で申し上げますと、先ほどチャレンジ就労も出ていましたけれども、精神障がい者の方もチャレンジ就労に入っていただいています。最近の傾向としては、障がい者のうちの身体とか、今まで長くやっていたところはあまり変わりはしないんですけれども、少しずつ精神障がいの方の就労も増えてきているというふうには感じているところでございます。ただ、明確な資料があるわけではございません。ただ先ほど申し上げたとおり、このアンケート調査で精神障がいの方の47.8%が自宅にいることが多い。一方で、福祉的就労やあるいは働いている方の数字というのは、極めて少ないというふうになっているので、そういったところで、まだ積極的に、もしかすると働いてもいいんだけれども、働けない人がいる可能性があるのかなというふうなことは申し上げたとおりです。理由としては、従来はそういった方々については、まず生活支援と申し上げますが、
医療機関であるとか、自宅とか、そういうところで療養していただいて、働くまではなかなか難しいのかなというふうに、障がい者の方及び周りの家族も含めて、そういうふうに思っていたという経緯もあるのかと思われます。いずれにしても、細かい分析ができているわけではございませんけれども、課題としてはあるのかなというふうに感じているところでございます。
◆いわい桐子
資料の裏面の2ページ目の一番最後のその他というのがあるんですけれども、板橋区自身も一事業者として、障がい者の雇用を行っているかと思うんですけれども、この現状はどういうふうな段階でしょうか。
◎障がい政策課長
この数年間で見ますと、基本的には事業者の雇用率に準拠しているのかなというふうに思ってございます。令和2年度で申し上げますと、これはあくまでも板橋区障がい者活躍推進計画から持ってきている数字でございますけれども、常勤再任用については91名、短時間の勤務職員については3名ということで、合計94名、これについては、一応、計画値でございますけれども、ほぼほぼ達成されているのかなというふうに思ってございます。
雇用率につきましては、法定雇用率が、この令和3年3月に引き上げられてしまいましたけれども、その前が2.5%の状況で、令和2年度は2.4%の雇用率というふうになってございます。法改正で雇用率の基準が引き上げられたことに伴いまして、事業者が2.3%で、国や地方自治体が2.6%に引き上げられましたので、現行の計画では令和3年度が2.49%ですが、令和4年度には2.61%、令和5年度には2.63%ということで、1年遅れでございますけれども、法定雇用率は達成する予定でございます。
◆いわい桐子
今、常勤で91名、短時間で3名ということなんですけれども、この障がいの種類は、どういう状況になっていますか。
◎障がい政策課長
この内訳でございますけれども、先ほど申し上げたとおり、これは計画値ということで、この94名というのは、重度の障がい者を雇う場合と軽度の障がい者を雇う場合で、そのカウントの仕方が変わってきます。具体的に言うと、重度の方を雇うと軽度の方の2倍というような計算になってしまいます。したがって、94名と言いましたけれども、実数は若干これより少ない数になるということになります。それで、内訳についてでございますけれども、障がい者の方と雇用の書類を取り交わすときに、数については公表しないということで障がい者の方とお話をされているということで、人事課としては今のところ非公表とさせていただきたいということでございますので、私どもはそれ以上の数字を持ち合わせていないところでございます。
◆いわい桐子
非公表の理由が分からないんだけれども、これまでずっと過去には、身体の方は雇用できるけれども、精神とか知的の方を雇用するのはなかなかハードルがあるということで、なかなか進まなかったのが、この間ようやくちょっとずつ雇用が進んできたんだけれども、そこがどうやってこれから増えていくのか、知的障がいであっても、精神障がいであっても、区が雇用するという枠組みをどう増やすのかということは課題になっていたんだけれども、現状の雇用をしている人数が分からなければ、その課題がどうクリアできているのか分からないなと思っているんです。
◎障がい政策課長
おっしゃることはよく分かっているつもりなんですが、基本的には数がまだ少ないので、何名というと、特定の方が特定されてしまうおそれがあるのかなというふうに忖度しています。ただ精神障がい者の方も雇用しているというふうには聞いておりますので、人数については、すみません。内訳は非公表ということなので、ご理解ください。
◆いわい桐子
分かりました。実際に、このハート・ワークさんがすごく丁寧に対応してくれていることは、私自身も理解しています。いろいろつながっていなかった方をつないで、結果として仕事が継続できたり、むしろ会社のほうからどうしたらいいかという相談を受けて、ハート・ワークさんに行ってもらって、会社のほうも助かったという答えを聞いていて、非常に助かるなというふうに思っているんです。ただ、今の障がい者の人数、それから就労への方向性はこれからもどんどん高まっていくと思うんですね。そういう過程の中で、今のハート・ワークの事務量というか、1人に対して本当にたくさん時間取ってくれるんですよ。現場に足をたくさん運んでくれるし、その仕事量が一人当たり多くなるんではないかなということを心配しています。この辺について今後の見通しがあれば、最後にお聞かせください。
◎障がい政策課長
ここ数年のオーダーについては、先ほど概略を言ったとおりでございます。ただ、今後増えるではないか。それから、障がい者雇用についてはだんだんと周りの理解も高くなれば、それなりの受皿も増えてくれば、当然そういったご相談の数も増えるのかなとは思います。それについては、今後も現場と情報交換しながら、必要な区としての対応を考えてまいりたいというふうに思ってございます。
◆しば佳代子
1点だけ、申し訳ありません。
先ほどのお話の中でコロナ禍で、二、三割の方が自宅待機をされているということで、お話があったんですけれども、例えばスマイルマーケットですとか、そういうところで売っている商品の売上げが減っているというお話も現場から聞いているんですが、区としての政策、何か具体的にこうしているとか、進めているとかそういうものがあったら教えてください。
◎障がい政策課長
区としての対応でございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、スマイルマーケットについては、4か所目として中央図書館を新たに加えることができています。そのほか、スマイルマーケットではございませんけれども、エコポリスセンターのところにこすもすという障がい者のための研修を兼ねた販売施設も区として運営をしているところでございます。そのほかに、区としてまだ今後どういうふうになっていくかという、なかなか紆余曲折はあるかもしれませんけれども、農福連携ということで、ほかの自治体でもいわゆる農地を活用して、障がい者の方に就労の機会をというような趣旨でいろいろ行っているところでございますが、板橋区としても、まずは民間事業所と協定を交わして、舟渡のほうにある野菜工場といいますか、そこで
就労支援の協定を取り交わして、板橋区の障がい者の方や事業所などにお声かけをしたりしています。この連携については、東京都のほうでも似たような事業を行っていますし、全国様々な形で行われているので、板橋区としても他の部署と連携してできないかということを、水面下で検討しているところでございます。なかなか事業として成り立つかどうかというところは、非常に不透明なところがございますけれども、少しでも就労につながるようなことについては、積極的に今後も検討してまいりたいというふうに思ってございます。
◆しば佳代子
いろいろ努力をされていると思います。例えば、販路の拡大ということで、JAさんとの連携とかもあり得るのかなとか、販路の拡大をもう少し視野を広くして行っていただくのも一つの手なのかなというふうに考えています。ありがとうございました。
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、活動方針についてを議題といたします。
本日の理事会にて了承されました活動方針について、お手元に配付してありますので、ご覧ください。
先ほどの調査事項を踏まえて、これを本委員会の活動方針とすることにご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
◆佐々木としたか
活動方針の中身を議論する前に、ちょっと委員長に考え方を確認しておきたいんですね。
実は、私はこの議会で、
特別委員会はインクルージョン推進調査特別委員になりましたという説明をしました。そうしたら、区民の方からインクルージョン推進とは何ですかと聞かれたんですよ。私はインクルージョンをまともに区民に説明できなかったんですよね、恥ずかしい話ですけれども。それで、ちょっといろいろ資料を見たり、いろいろ考えたんですが、インクルージョンというのは非常に幅広いんですね。
先ほどごちゃ混ぜ論とか、それから社会的な包摂という話もありましたけれども、結局、今回は建議理由があって、障がい者のインクルージョンの推進ということになります。本来、インクルージョンというのは、やはり人種の問題とか、貧困の問題とか、教育の問題とか、それからある意味では宗教、それから性的問題、様々な課題があるインクルージョンの中で、やはりこの委員会としては2年間かけて、こういうご下命を受けて議論するということになります。インクルージョンそのものの共通認識がある上で、この委員会でこういうことを考えて、この中のこういう議論をすると。その前提が分からないと、私も議員として区民に説明責任を持っているわけですよ。だから、この機会に活動方針を決めていく前に、やはりインクルージョンの推進とは何だという、委員長の考え方とか、インクルージョンそのものの定義とか、やはり見解があるじゃないですか。それを一つ出してもらって、それを統一して審議をしていかないと、勝手な説明は非常にこれは間違いも起こしやすいので、
特別委員会を設置した以上、委員会としてのインクルージョンとは何ぞやというものをちょっとお示しいただいて、活動方針をこうしようかというふうに入っていきたいので、ちょっと事前に委員長のご見解をお示しいただきたい。
○委員長
佐々木委員より、インクルージョンの認識についてのご質問を頂きましたので、お答えしますけれども、この委員会におけるインクルージョンの認識でございますが、性別や国籍、障がいの有無など、多様な属性を理由に社会から排除されることなく、一人ひとりが社会の構成員の一員として、共に成長し、個々の能力を活用できるようにすることであるというふうに考えています。今、おっしゃっていただいたように、多様なテーマ、多様な属性がありまして、要因や背景は本当に様々でありますけれども、委員会としては、本会議での審査を経てというものもありますから、障がい福祉をきっかけにして、ここで議論を進めていくことで、全体のインクルージョン推進の第一歩としていきたいという認識です。この委員会ではそういった認識を踏まえつつ、建議理由に基づいて、障がい福祉に関する調査を中心に行ってまいりたいと考えています。
◆佐々木としたか
これは、文書で頂けますか。
○委員長
承知しました。よろしいですか。
何かほかにご意見がある方がいたら。
◆井上温子
私自身も、
インクルージョン推進調査特別委員会と言われたときに、この活動方針とか、議題というか、議論する項目を見たときにちょっと違和感がありまして、インクルージョンはすごく幅広いテーマなのにもかかわらず、基本的に障がい者福祉しか取り上げていないというところが、ちょっと本質的にはずれているかなと思っているところはあります。
特別委員会というのは2年間あると思うんですけれども、ちょっと方向性も聞きたいんですが、1年目を例えば障がい者福祉中心にやっていく、この活動方針に出ていますから、それはある程度私自身も従っていくところではあるんですけれども、2年目はもう少し幅広く捉えた女性とか、外国人とか、性的なマイノリティーの方たちのこととかも含めてやっていく方向なのかどうかみたいなのは、私は委員長にちょっと聞きたかったです。
○委員長
その点については、あくまでも建議理由を主として考えていますので、大きくこの建議理由から外れるということは考えていません。今、おっしゃっていただいたような、大きなテーマ、幅広いテーマはありますけれども、障がい者についてここで議論していく先に、その後の階層の中でのマイノリティーとされている人たちに対しても、汎用性のある取組とか、考え方を抽出するということにつながればいいなというふうな考え方を持って進めていきたいと思っています。
◆井上温子
障がいというものをどこまでの定義として捉えるのかというのもちょっと気になっていて、障害者手帳を持っているという意味の障がいだと、かなり幅が狭くなってくると思うんですけれども、ある意味、全ての人たちにとって障がい、障壁というのはあるんだと思うんですよね。ひとり親家庭の人も障がい者ではないかもしれないけれども、社会的な障壁があったりだとか、障がい者の支援についてを中心にやっていく、そこの側面から見ていくというところが、もちろん建議理由を読んでいますので、そこは納得というか、従っていきたいと思いますが、もともと建議理由にもあるように、
地域共生社会を目指しますよだとか、障がいのある人、ない人が共に暮らしていくということが書かれていますので、そこら辺は障がいだけに特化すると健康福祉委員会で十分ではないかみたいな話になってしまうので、そこら辺を何か考慮していけるといいのかなと思うんですが、いかがでしょう。
○委員長
今、頂いた意見も考慮して進めていきたいと考えています。
よろしいでしょうか。
◆小野田みか
皆さんがおっしゃっていたように、やはりインクルージョンというと、とても幅が広くて、それこそ人種とか、文化、宗教とか、外国人、女性の活躍、LGBTの方とか、何かそういった考えに立った生活習慣とか、そういう考えとかを全部受け入れて、みんなが活躍しやすい、能力を発揮して活躍しやすい社会というところで、とても大きな議題で、これをいかに活用していくかはとても大事なところなんですけれども、今回、建議理由で障がい者の方に焦点を当てるというのは、具体的にどうしていくかというところではいいと思うんですけれども、インクルージョンをやっていますよ、板橋区でやっていますよと言いながら、実際障がい者の方だけに焦点を当てちゃうと、ほかの大きな意味でのインクルージョンを推進していないことになりかねないなというところがちょっと懸念しているところです。議論していく中で、ちょっと混乱しがちなんですけれども、障がい者にターゲットを当てながら、その障がい者の支援というところにフォーカスし過ぎると、インクルージョンは支援じゃないと思うんですよ。在り方をそれぞれ受け入れて、同じ立場に立って活動することだから、支援イコールインクルージョンではないところをちょっと明確にしていかなければいけないというところと、さっき皆さんおっしゃったように、今回話し合っていく上で、どういう定義でやっていくかというところを明確にしないと、混乱するかなと思いました。
○委員長
あと、いわい委員からもお話があるとのことなので、一度、本件の取扱いにつきましては、協議会を開きたいと存じますが、よろしいでしょうか。
では、本件の取扱いについては、協議会を開くため委員会を暫時休憩いたします。
休憩時刻 午後 1時39分
再開時刻 午後 2時04分
○委員長
休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
ただいまの協議会の結果につきまして、ご報告いたします。
本件につきましては、インクルージョンの範囲については、幅広い内容にわたることではありますが、今期2年においては、建議理由に基づき、障がいの視点に重点を置き、広く障がいに対する調査、提言を行うとの結論に達しましたので、ご報告申し上げます。
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、
重点調査項目及び次回以降の調査事項についてを議題といたします。
本委員会の最終的な提言をまとめるため、提言の大きな柱となる
重点調査項目を定め、今後の調査につきましては、
重点調査項目に基づいた調査を進めてまいりたいと存じます。
本日の理事会にて了承されました
重点調査項目につきまして、お手元に配付してありますとおり、これを本委員会の
重点調査項目とすることに、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う人あり)
○委員長
ご異議がないものと認め、本案を
重点調査項目とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
次に、ただいま決定した
重点調査項目に基づき、次回以降の委員会において、調査する具体的な内容や理事者より資料として提供していただきたい内容及び視察内容、視察先について、各委員よりご意見を頂きたいと存じます。
なお、先ほど
重点調査項目が決まりましたので、それぞれの項目に基づいたご意見を頂きたいと思います。
それでは、ご意見のある方は挙手願います。
◆小野田みか
乳幼児期における特別な支援とインクルーシブ教育の推進と両方に関わってしまうんですけれども、今後、議論していく上で、障がい者に特化してまず考えるということは理解しているんですけれども、インクルーシブという視点で、周りの方のマインドとか、考え方をちょっと変えて、今までと少し変えていく必要があると思っていて、先ほど道徳授業とか、教員の人権教育などの話もしていたんですけれども、どうやって社会に、そういう考え方を広めていくかというところについても、議論できたらいいなと思っています。
小さい頃から、何か共生というのが当たり前になっていれば、大人になったときに、そういうのを自然に受け入れられるような社会になるかなと思っていて、例えば今、道徳教育をやっているんですけれども、例えば冊子を作ったり、障がい者とか、ほかのいろいろなマイノリティーと言われる方の立場に立ったロールプレイをしてみるとか、そういういろいろなアイデア出しとかもできたらいいなと思っています。
あとは、ほかの自治体で参考になる例があれば、そこら辺は調べていく必要があるかなと思っているんですけれども、私も大学で海外に行ったときに、車椅子の男の子が放課後にバスケットボールを健常者と一緒にやっていて、何かそういう共生している姿がとてもいいなと思ったので、日本でももっと普及すればいいのになと思っていました。参考になるか分からないんですけれども、日本はどちらかというと、島国であまりインクルーシブが発達してないところがあるので、海外の事例とかも参考になるところは調べてもいいのかなと思いました。
視察についてなんですけれども、奈良県生駒市の鹿ノ台というところに、
不登校率が全国割合よりも低く、
特別支援教育に力を入れている学校があるということで、この学校の視察、あとは世田谷区と武蔵野市にもいろいろな内容がありまして、スマイルルームというのと、はなみずき教室という
特別支援教室があるようなので、そちらも見に行けたらいいなと思います。
○委員長
分かりました。
具体的な調査項目については、先ほど決まった重点項目の1、2、3にそれぞれ対応する形でご意見を頂けたらありがたいです。
◆五十嵐やす子
一番最初の
乳幼児期における特別な支援を必要とする子ども及びその保護者への支援についてというところなんですが、先ほどもちょっとお話ししましたが、5歳児健診をもう少し進めるような、何か板橋区の医師会にもちょっと話を聞いてみたりとか、その辺も共有できたらというふうに思います。
それから、今度は二つ目のインクルーシブ教育ですけれども、やはりインクルーシブ教育をするためにも、その本人やご家族以外の親御さんだとか、
お子さんとかの理解を進めることがやはり何より大事で、小さいときから多様性が当たり前の環境に区全体をしていくというところが大切なので、そのためには何ができるかということを話し合えたらいいなというふうに思います。
それから、三つ目の多様な仕事のあり方や
就労支援についてなんですけれども、視察の一つとして、先ほども農福連携というのがありましたけれども、日野市のやまぼうしさんがすごく幅広く農福連携をやっていて、もう高齢になって農地を自分でつくれないという場合に貸し出したりとか、農業をいろいろ教えてあげたりとかして、そこでできた野菜を使ってお弁当を作ったりとか、あとは大学が多いところなので、大学の中でやはりハンバーガーショップをしたりだとか、いろいろな形でやっているところがあるので、そういうところもちょっとみんなで共有できたらというふうに思います。
○委員長
ありがとうございます。
特別委員会の視察についてなんですが、公共交通機関を利用した日帰りの視察を実施できることとするという内容がありますので、一応、確認をお願いします。
◆渡辺よしてる
インクルーシブ教育の推進について、先ほど副籍交流などの交流事業で当事者の方がゲスト扱いになるという話がありましたので、このインクルーシブの入り口は、教員が教えるという形でスタートしてもいいと思うんですが、やはり出口としては、当事者が伝えることによって子どもたちが経験して話合うということが、お互いの理解につながるんじゃないかなと思うので、理解に少し焦点を当てて行えばいいんじゃないかなと思っています。
今、YouTubeとかTikTokとかで、事故とか先天性で障がいのある人が、車椅子生活なんだけれども質問ある、という形で当事者とユーザーが質問とかでやり取りをして、例えば事故で足を切断しちゃったけれども体重変わったんですかとか、何気ない会話をしているんですね。その会話というのはまさにもう障壁がなくて、普通の友達同士の会話がやれているという点にちょっと注目をしていて、そのような形でいわゆる壁がないというところを重点的にやっていくというのがいいんじゃないかなと。特に、一般の方も当事者の方も、障がいについて5割以上、6割以上の方が理解度が足りていないというアンケート調査が出ていますので、そういった部分での理解度ということで、グループ分けとかをするのではなくて、今生きている生活の中にどうあるかみたいなところがいいんじゃないかなと思っているので、理解度について特に特化して調査をする必要があると思っています。
以上です。
◆
荒川なお
午前中もちょっと議論になった乳幼児健康診査のところに関わるんですけれども、先ほどの答弁でも
健康福祉センターで随時、保育相談などを受け付けているというふうになったんですけれども、なかなかそこだけで保護者というか、子育て世帯の皆さんの声とか悩みがなかなか拾い切れないんじゃないかなというのを感じました。ほかの自治体とかで、どういうふうに乳幼児の障がいに関わることの相談とかを拾えているのかということで、どこの自治体というのはちょっと言えないんですけれども、そういう先進的な自治体の事例があったら、そういうことを聞く場、視察でもいいですし、何らかそういう形ができたらいいかなと。これは1番のところですけれども、あともう一つが障がい特性を踏まえた多様な仕事のあり方という、3番になるかと思うんですけれども、先ほどの答弁でもあったように、板橋区内でも障がい者を受け入れている事業者があるということは言っていましたので、受け入れてもらえれば、そういうところの調査というのもやれたらいいのかなと思っています。
以上です。
◆いわい桐子
乳幼児期にもインクルーシブにも就労にもまたがっちゃうんですけれども、ワンストップサービスというのが、どの年代でも、どの分野でも、障がいを持つ方々への情報提供として必要だなというふうに思っているんだけれども、今現在、板橋ではそういうのがないという段階で、ほかのところで、どういうワンストップサービスがあるのか。また板橋区でどうしたらできるのかということは、一つ調査項目に入れてもらいたいなというふうに思っています。
それから、先ほど皆さんからも出たように、障がいの理解、周知、それからサービスへのつなぎという視点で、現状を共有した上で、どう改善していくかということについては、調査項目に入れていただけたらいいなというふうに思っているところです。
そのほか、重層的支援という言葉が先ほど少しあったんだけれども、そのことについても、一つ項目に入れてもらいたいなというふうに思っています。
今までのことは全体的にまたがるんだけれども、インクルーシブ教育のところについては、障がいを持つ
お子さんたちの放課後の在り方というのを、一つテーマに入れてもらえないかなというふうに思っているんですけれども、特に18歳までの障がいを持つ
お子さんたちの放課後については、実はなかなか中学生までは一定あるんだけれども、そこについても今日は児童
デイサービスの報告しかなかったんだけれども、あいキッズでも相当受け入れているんですよね。そういう現状について把握した上で、何か提言につながるものがないのかということがあります。
あと、最後の就労のところなんですけれども、特に誰一人取り残さないという点で、今、ひとり暮らしをしている障がい者、特に一般就労している方は、何のサービスも引っかからずに置き去りになっているんですよね。そのゾーンの在り方について、ぜひ調査項目に入れてもらえたらいいなと思っています。
そのほか、視察とかいろいろやったらいいなと思っているんですけれども、特にこの分野は当事者の意見を議会で聞くようなことができたらいいなというのは、ちょっと思っているところです。今の段階で、誰とか、この人というのはないんですけれども、もしそういう機会が委員会の過程で設けられたらいいなというふうに思います。
一つ視察として、今日の報告の中で障がい児の保育という点で、どういうふうに考えるかという点では、朝霞市で障がい児の保育をやっているということなので、そういった視察もできたらいいなと思います。
以上です。
◆しば佳代子
今後の調査したい内容についてということで、インクルーシブ教育になるのかもしれないんですけれども、インクルーシブパークがあるので、そこについて調査をお願いできればなというふうに思います。障がい児が楽しめる公園ということで、ブランコに背もたれがあるとか、車椅子に乗ったまま遊べる砂場があるということで、これからできるみたいなんですけれども、それについて行えればいいなというふうに思います。
以上です。
◆
いしだ圭一郎
まず、
乳幼児期における特別な支援を必要とするという部分ですけれども、まずこれはしっかりと保護者の要望と区が現状抱えている課題の認識というところのずれがあるのか、ないのかといったような、そういう調査をしていくことも重要かなと思っています。また、それに対しての解決策は何なのかということを議論していったらどうかなと思っております。
次のインクルーシブ教育の推進についてですけれども、先ほど来、指摘がありますように、先進自治体の視察、これは予算的な部分も含めて、どういった形でやっているかという内訳ですね、しっかりと検討させていただきたいなと思っています。
また、このインクルーシブ教育の推進という部分で、例えば周囲の子どもだったり、指導者だったり、教育機関だったり、その立場によってのメリット、デメリットというのが当然出てくると思いますので、そこら辺の課題をしっかりと整理しながら、そのデメリットに対して、どういう形の解決策があるのかというようなことも話合いしてみてはいかがかなと感じました。
あと、最後に障がい特性を踏まえた
就労支援の拡充についてで、A型、B型と継続の
就労支援がありますけれども、そこにしっかりと継続して就労している実態というのがどういうものなのかということも知る必要がありますし、事業所が抱えている課題を聞き出したり、また働いている方々、ご本人たちの意見、要望というのも調査していく必要があると思いました。
以上です。
◆井上温子
最初の
乳幼児期のところについては、先ほどいわい委員からありましたけれども、ワンストップサービスとおっしゃっていましたが、何か包括的な相談や支援というのをいかにやっていくかというのは、すごい重要かなと思っています。
お子さんが障がいを持っていて、親御さんも障がいを持っているということがあるので、子ども及びその保護者への支援ということで、そこの包括的な支援をいかにやっていくかみたいなところは議題としていいのではないかなと思います。
インクルーシブ教育の推進については、まずインクルーシブ教育の現状について、板橋区から報告を受けたいなと思っています。先ほど、ちょっと質疑をさせていただいたんですけれども、インクルーシブな現場というのがどのように実現されているのかということについて、やはりリアルに報告していただかないと議論がちょっと進まないかなと思っています。インクルーシブ教育をどう理解しているのかというのも、ここは結構、すり合わせをしていく必要があると思っていまして、
特別支援学校だとセグレーションで分離した教育で、インテグレーションだと、
特別支援学級で統合した教育でみたいな、通常学級に障がい児の子が入ってくれるというか、入るとインクルージョンみたいな、それがインクルージョン、インクルーシブ教育として、どれだけ実現できているのか。あとは、メリット、デメリットもあると思うんです。
特別支援学校が絶対駄目だとか、そういうことではなくて、それぞれのよさとか、デメリットとかもあると思うので、いかにそこら辺でインクルーシブ教育を推進していくのかというのを議論できたらなと思います。
あとは、
特別支援教育に当たる教員の専門性向上についてというのは、一つテーマとしてはありかなと思っていまして、
特別支援学級だと小学校で46人中13人しか免許を持っていなかったり、中学校だと6人しか専門性のある教員がいないということで、そこについては委員会としても、もう少し提言していけることがあるんじゃないかなと思います。
最後に、障がい特性を踏まえた多様な仕事のあり方や
就労支援についてのところでは、まずアンペイドワークというのを何か取り上げられないかなと思っていまして、お金になる就労というのだと、結構範囲が限定されてしまうんですけれども、生活保護でも社会貢献するだとか、何らかの地域での役割を見つけて、高齢者の方のサポートをするとか、そういった地域での役割を持てるような居場所づくりとか、環境づくりをいかにしていくかみたいなことは、一つテーマになるんではないかなと思っています。
あとは、重層的支援体制整備事業というのが始まって、板橋区でも検討していくことになっていると思うので、そのインクルージョンに関係する部分を切り出して、板橋区がどのように検討を今進めているのかということは報告をいただけるといいのではないかなと思っています。
あとは、今、委員会で議論になっているのが、その教育とか、仕事、何かセカンドプレイス的な議論が多いと思うんですよね。ファーストプレイスが家だったら、セカンドプレイスが就労や学校で、サードプレイス的な居場所とか、地域という視点が結構抜けているなと思うので、その就労とか、多様な仕事という意味では、多様な活躍ができる場所というふうになると思いますので、日中一時支援だとか、もうちょっと広く地域の居場所づくりみたいなテーマを挙げたいなと思います。
以上です。
◆小野田みか
先ほど申し上げ忘れてしまったんですけれども、インクルーシブ教育の推進のところで、最近始まったGIGAスクールを生かして、いかにインクルーシブ教育を進めるかという視点もちょっと取り入れていけたらいいなと思っているんですけれども、GIGAスクールで個別最適化とSTEAM教育というのを推進していると思うんですけれども、個別最適化では、個々のスピード感とか、分からなかったところを何回もやり直したりという、みんなと一緒ではない進め方で授業を受けられるということで、それをどうやって障がいを持つ子とか、発達障がいの子に合わせていけるかというところとか、あとSTEAM教育では、アートが入ったということで、この間、高島平の
特別支援学校に行ったんですけれども、やはりそういう障がいを持った方というのは、絵とか、色とか、感性にとても秀でているところがあったりするので、そういう方たちが例えばSTEAM教育でグループで何かの問題を解決するというときに、そういう方と普通の健常者と言われる生徒さんが入って、意見交換をしていく中で、そういう方の持っている特性、いいところ、悪いところとか、そういうのが見えてきて、そういう議論の場になって、お互いを理解し合えるような場になったらいいなと思うので、そういうGIGAスクールも話せたらいいなと思います。
◆五十嵐やす子
私も先ほど申し上げ忘れたので、つけ加えさせてください。
先ほど、午前中の質問のときには申し上げていたんですが、目黒区と北区と文京区は情緒学級があって、まだ板橋区にはないということで、これがどういうものかというのをもう少し深めて、私たちも知ることができたらというふうに思います。
それから、STEP UP教室も、先ほど1週間に2時間ということだったんですが、当事者の方に聞くと、やはりちょっと少ないというようなお話も伺いますので、この辺ももう少し審議できたらというふうに思います。
◆さかまき常行
すみません。皆さんと少し重なる部分もありますが、2年間調査するということで、板橋区障がい者計画2023とほぼ2年間一緒になっているというところが一つあるのかなと思っています。それで、今回の
重点調査項目とリンクする板橋区の事業というか、幾つか存在していまして、計画の中での重点項目で、かつ新規事業というのが、先ほどの質疑でもちょっと皆さんが気になる点として、多分、聞いた部分とリンクする部分がすごくたくさんありまして、これを定期的に報告する機会が常任委員会でもあるかどうか分からないんですが、恐らく定期的にというよりか、その都度だと思いますので、重ならない範囲で。特に重点で新規のものが、初年度の令和3年度に現状把握と課題抽出を挙げているものがすごく多いんですね。なので、できればその内容を調査項目として、今年度の議論の取っかかりを区として始めているので、その報告を適宜受けるというのが、非常に議論の取っかかりになるのかなというふうに思います。
先ほど言っていた、絶対ニュアンスは違うんですが、包括的に重層的な支援と重なるようなところでいいますと、いわゆる多様なニーズに対応する連絡体制の整備というのを今年度やろうとしていたりですとか、
乳幼児期の部分に関しては、
医療的ケアや重症心身の会議というのが今年度始まっていったりですとか、先ほど質疑でサポートファイルというのも今年度検討するみたいなところがありますので、インクルーシブ教育についても、いわゆる障がい理解のための広報ですとか、理解の促進事業の実施というのが、やはり重点に入っていたりしています。
就労支援ということも幾つか目標を定めて出ていますので、そういったところを中心とした項目というのが、効率がいいのかなというふうに思っています。
以上です。
○委員長
それでは、本日頂きました意見を集約し、正副委員長及び
理事委員で調整の上、調査スケジュール等につきましては、第3回定例会の委員会でお示しをいたします。
なお、第3回定例会における調査内容については、理事会にご一任くださるようお願いをいたします。
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
以上をもちまして、
インクルージョン推進調査特別委員会を閉会いたします。...