令和 5年 9月 定例会(第3回) 東京都北区議会会議録第十二号(第三回定例会) 令和五年十月六日(金)(午前十時
開議)----------------------------------- 出席議員(四十人) 一番 山中りえ子 二番 佐藤つかさ 三番 濱田知明 四番 福田光一 五番 加藤みき 六番 佐藤こと 七番 さいとう尚哉 八番 安達しんじ 九番 せいの恵子 十番 宇都宮ゆり 十一番 永井朋子 十二番 野口将人 十三番 坂口勝也 十四番 すどうあきお 十五番 くまき貞一 十六番 佐藤かずゆき 十七番 金田よしあき 十八番 平田りさ 十九番 仲田みずき 二十番 本田正則 二十一番 野々山 研 二十二番 山崎たい子 二十三番 近藤光則 二十四番 宮島 修 二十五番 ふるたしのぶ 二十六番 小田切かずのぶ 二十七番 坂場まさたけ 二十八番 松沢よしはる 二十九番 竹田ひろし 三十番 石川さえだ 三十一番 花見たかし 三十二番 赤江なつ 三十三番 青木のぶえ 三十四番 うすい愛子 三十五番 青木博子 三十六番 いながき 浩 三十七番 大沢たかし 三十八番 永沼かつゆき 三十九番 渡辺かつひろ 四十番 戸枝大幸 出席説明員 区長 山田加奈子 副区長 犬飼 武 (
都市拠点デザイン担当部長事務取扱) (鉄道駅
関連プロジェクト担当部長事務取扱) 総務部長 中澤嘉明 (新
庁舎整備担当部長兼務) 総務部 総務課長 内山義明 教育委員会 教育長 清正浩靖 議事日程 第四号日程第一 令和四年度東京都北区
一般会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)日程第二 令和四年度東京都北区
国民健康保険事業会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)日程第三 令和四年度東京都北区
介護保険会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)日程第四 令和四年度東京都北区
後期高齢者医療会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)日程第五 第五十五号議案 北区基本構想(
委員会審査報告)日程第六 第五十六号議案 東京都北区
放課後子ども総合プランの運営に関する条例(委員会審査報告)日程第七 第五十七号議案 職員の高齢者部分休業に関する条例(
委員会審査報告)日程第八 第五十八号議案 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第九 第五十九号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十 第六十号議案 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十一 第六十一号議案 東京都北区立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十二 第六十二号議案 東京都
北区立学校設置条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十三 第六十三号議案 東京都北区
興行場法施行条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十四 第六十四号議案 東京都北区
旅館業法施行条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十五 第六十五号議案 東京都北区プールに関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十六 第六十六号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)日程第十七 第六十八号議案 東京都北区立いきがい活動センターの指定管理者の指定について(
委員会審査報告)日程第十八 第六十九号議案 東京都
北区立あすなろ福祉園の指定管理者の指定について(
委員会審査報告)日程第十九 第七十号議案 東京都
北区立西ケ原東保育園の指定管理者の指定について(
委員会審査報告)日程第二十 第七十一号議案 東京都北区立上十条南保育園の指定管理者の指定について(
委員会審査報告)日程第二十一 第七十二号議案 東京都
北区立浮間さくら草保育園の指定管理者の指定について(
委員会審査報告)日程第二十二 第七十七号議案 訴えの提起について日程第二十三 第七十八号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修工事請負契約日程第二十四 第七十九号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修電気設備工事請負契約日程第二十五 第八十号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修空気調和設備工事請負契約日程第二十六 第八十一号議案 仮称区営浮間四丁目
アパート新築工事請負契約日程第二十七 第八十二号議案 仮称区営浮間四丁目
アパート新築機械設備工事請負契約日程第二十八 第八十三号議案
堀船中学校校舎等解体工事請負契約日程第二十九 議員提出議案第五号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続を求める意見書日程第三十 議員提出議案第六号 特別支援学校・学級等への教員等の適切な配置を求める意見書日程第三十一 五第一号 介護予防のさらなる推進に関する請願(
委員会審査報告)日程第三十一 五第二号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続を求める意見書提出に関する請願(
委員会審査報告)日程第三十二 五第十五号 建築基準法第四十三条第二項第二号の基準を他自治体と同水準へ見直すことを求める陳情(
委員会審査報告)(追加日程)追加日程第一 第七十七号議案 訴えの提起について(
委員会審査報告)追加日程第二 第七十八号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修工事請負契約(
委員会審査報告)追加日程第三 第七十九号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修電気設備工事請負契約(
委員会審査報告)追加日程第四 第八十号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修空気調和設備工事請負契約(
委員会審査報告)追加日程第五 第八十一号議案 仮称区営浮間四丁目
アパート新築工事請負契約(
委員会審査報告)追加日程第六 第八十二号議案 仮称区営浮間四丁目
アパート新築機械設備工事請負契約(
委員会審査報告)追加日程第七 第八十三号議案
堀船中学校校舎等解体工事請負契約(
委員会審査報告)
○議長(大沢たかし議員) 本日の会議を開きます。 この際、会議時間の延長をしておきます。
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○議長(大沢たかし議員) まず、書記から諸般の報告をさせます。 (書記朗読)五北総総第三千五百一号令和五年九月二十七日 東京都北区長 山田加奈子 東京都北区議会議長 大沢たかし殿 議案の送付について 令和五年第三回東京都北区議会定例会へ提出するため、左記議案を送付します。 記第七十七号議案 訴えの提起について第七十八号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修工事請負契約第七十九号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修電気設備工事請負契約第八十号議案
特別養護老人ホーム清水坂あじさい荘大
規模改修空気調和設備工事請負契約第八十一号議案 仮称区営浮間四丁目
アパート新築工事請負契約第八十二号議案 仮称区営浮間四丁目
アパート新築機械設備工事請負契約第八十三号議案
堀船中学校校舎等解体工事請負契約-----------------------------------五北総総第三千七百七十九号令和五年十月二日 東京都北区長 山田加奈子 東京都北区議会議長 大沢たかし殿 委任説明員の変更について(通知) 令和五年五月二十三日付五北総総第千六百六十四号をもって通知しました令和五年中の委任説明員について、変更がありましたので左記のとおり通知します。 記健康部参事 専門参事 太田留奈(
健康部保健予防課長事務取扱)(総務部副参事兼務)(健康部副参事(地域保健担当)兼務)(
健康部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長兼務)-----------------------------------五北教教政第千八百三十三号令和五年十月二日 東京都北区教育委員会 教育長 清正浩靖 東京都北区議会議長 大沢たかし殿 委任説明員について 令和五年五月二十三日付五北教教政第千百三十三号をもって通知しました令和五年中における委任説明員について、変更がありましたので左記のとおり通知いたします。
記教育振興部学び未来課長 副参事
野田和希-----------------------------------
○議長(大沢たかし議員) これより議事日程に入ります。 日程第一から日程第四までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第一 令和四年度東京都北区
一般会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)
△日程第二 令和四年度東京都北区
国民健康保険事業会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)
△日程第三 令和四年度東京都北区
介護保険会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)
△日程第四 令和四年度東京都北区
後期高齢者医療会計歳入歳出決算の認定について(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(大沢たかし議員) 本件に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
決算特別委員会審査報告書令和四年度東京都北区
一般会計歳入歳出決算の認定について令和四年度東京都北区
国民健康保険事業会計歳入歳出決算の認定について令和四年度東京都北区
介護保険会計歳入歳出決算の認定について令和四年度東京都北区
後期高齢者医療会計歳入歳出決算の認定について 本委員会は九月十二日付託された上記決算審査の結果、いずれも認定すべきものと決定したので報告する。 令和五年十月二日 東京都北区
議会決算特別委員会 委員長 石川さえだ 東京都北区議会議長 大沢たかし殿
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○議長(大沢たかし議員) 本件に関し、
決算特別委員会委員長の報告を求めます。 三十番 石川さえだ議員。 (三十番 石川さえだ議員登壇)
◆三十番(石川さえだ議員) ただいまから、
決算特別委員会審査報告を申し上げます。 去る九月十二日開会の本会議において、決算特別委員会に付託されました令和四年度東京都北区各
会計歳入歳出決算については、九月二十一日、二十二日、二十五日、二十六日、二十八日、二十九日及び十月二日の計七日間にわたり、区長をはじめ関係理事者の出席を求め、慎重かつ熱心に審査を行いました。 以下、審査の経過概要と結果について一括してご報告申し上げます。 令和四年度決算は、一般会計において歳入総額一千八百六十二億四千七百五十三万九千七百九十四円、歳出総額一千七百七十三億二千八百二十七万五千百六十三円、差引残額八十九億一千九百二十六万四千六百三十一円を生じ、翌年度に繰り越すべき財源である
繰越明許費繰越額等二億二百十四万三千円を差し引いた実質収支額は八十七億一千七百十二万千六百三十一円となり、執行率は九四・六%でありました。 三特別会計を加えた決算総額では、歳入総額二千六百六十二億五千六百五十五万三千二百四十五円、歳出総額二千五百四十六億二千六百三十一万八千百七十三円、差引残額百十六億三千二十三万五千七十二円を生じ、
繰越明許費繰越額等を差し引いた実質収支額は百十四億二千八百九万二千七十二円となり、執行率は九四・五%でありました。 これらの状況を踏まえ、各会派代表及び各無会派議員による総括質疑をはじめとして、各款の質疑が行われました。質疑の詳細については、追って会議録を作成の上、配付いたしますので、報告を省略させていただきます。 これらの質疑を経た後、各
会計歳入歳出決算の認定について、各会派代表及び各無会派議員からそれぞれ討論が行われましたので、その概略を申し上げます。 まず、日本共産党北区議員団の討論について申し上げます。 令和四年度の予算執行において、区独自に対象を拡大した、
くらし応援臨時給付金等の各種給付金の支給、
児童相談所等複合施設の開設準備、
パートナーシップ宣誓制度創設や女性支援拡充、
コミュニティバス新規路線導入等は評価する。しかし、以下の理由から一般会計に反対する。 コロナ禍、物価高騰の中で、二百億円の財政調整基金を積み上げる一方、暮らし・営業を支援する手だてが不十分なこと。
指定管理者制度等の行財政改革を抜本的な検証抜きに、さらに推し進める予算執行。 公民連携の掛け声で、民間大企業の利益に奉仕する
駅周辺まちづくりを推し進めていること。 また、国保会計及び
後期高齢者医療会計は保険料が値上げとなったこと等から反対する。 以上の意見が述べられ、一般会計、
国民健康保険事業会計及び
後期高齢者医療会計の歳入歳出決算の認定にいずれも反対、介護保険会計の歳入歳出決算の認定には賛成との態度の表明がありました。 次に、
自由民主党議員団の討論について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策を講じつつ、地震や風水害に強い安全・安心なまちづくり、SDGsへの取組、デジタル化の推進等、様々な行政需要への対応と区民福祉の向上に努めるとともに、物価高騰の中、
地方創生臨時交付金を活用した区独自の給付や、福祉施設等への特別給付、
中小企業融資あっせん制度の創設、児童・生徒の学習支援等、着実に区政を前進させたことを高く評価する。 今年度以降も、膨大な財政需要を抱え、歳出増が見込まれる。物価高騰の影響等による不透明な景気情勢に備えるためにも、財政調整基金への計画的な積立ては必要かつ重要であり、特定目的基金についても、将来を見据えた起債と的確な基金確保に努めることを改めて強く求める。 以上の意見要望が述べられ、各
会計歳入歳出決算の認定について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、無会派(新社会党所属)の討論について申し上げます。 令和四年度は、経済活動等を再開しつつも、繰り返されるコロナ感染の拡大縮小により、非常に難しい判断を迫られる時期でもあった。 低賃金、不安定雇用の増加が、このコロナ禍で大量の生活困窮者を生み出してきた原因の一つである。区が行ってきた経営改革の人件費削減により、
不安定雇用労働者を増やしたという結果は否定できない。
会計年度任用職員の
フルタイム勤務創設や外部委託の抜本的見直しは、不適切な運営の防止とともに、区民福祉向上につながるものであり、指定管理者制度の見直しは不可欠である。 また、国保料の値上げ幅縮減は高く評価するが、抜本的解決を国と都に求めるとともに、その間の法定外繰入れの拡充を求める。 以上の意見が述べられ、一般会計、
国民健康保険事業会計及び
後期高齢者医療会計の歳入歳出決算の認定にいずれも反対、介護保険会計の歳入歳出決算の認定には賛成との態度の表明がありました。 次に、公明党議員団の討論について申し上げます。 令和四年度は、限られた資源を各分野に重点的に配分し、
新型コロナウイルス感染症を克服して未来へ飛躍するための積極的予算編成であった。 事業実績については、我が会派が要望した事業が随所に反映され、区民福祉の向上に寄与する事業を中心に、新規事業構築やレベルアップを図る等、持続可能な行財政基盤を堅持した上で、一定の成果を上げたことは評価する。 なお、以下につき要望する。 特別支援保育・教育の拡充。
デジタル地域通貨等を活用した地域経済の活性化。
緊急通報システムの普及促進。
特別養護老人ホームの入所申請回数の増加と入居率のアップ。 ひとり暮らしの
高齢者定期訪問等、高齢者や障害者の福祉向上。 閉鎖型喫煙所の設置推進。 以上の意見要望が述べられ、各
会計歳入歳出決算の認定について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、立憲クラブの討論について申し上げます。 コロナ対策に全力で取り組むとともに、多種多様な行政ニーズに応えていくため、休止事業を再開し、限られた資源を各分野に重点的・効率的に配分した積極的な予算執行や、健全財政の維持のため、持続可能な行財政システムの確立に向けた取組を評価する。 なお、以下要望する。 多額の財政調整基金の取崩しが行われることを十分留意した事業構築。 基金運用の定期預金と債券の割合をバランスよく見直す等、財源を生み出すための取組の推進。 内閣府男女共同参画のガイドラインを反映した地域防災計画や
避難所運営マニュアル。 有機食材や
特別栽培農作物等を使用した給食の普及。 女性のための法律相談の拡充。 スクールソーシャルワーカーの常勤化と中学校区ごとの増員。 以上の意見要望が述べられ、各
会計歳入歳出決算の認定について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、日本維新の会北区議員団の討論について申し上げます。 全体的な執行について大きな誤りはなく、また執行できなかった事業等についても、コロナ禍からコロナ明けの過渡期であり、厳しく指摘するものではない。ただし、各事業の状況を細かく確認すると、目標設定が曖昧なまま進められている事業が複数見受けられた。 日本維新の会は、常日頃から民間感覚の導入を訴えており、民間で培われている効率的な業務手法を積極的に取り入れるべきと考える。 また、区内の需要を把握しないまま見切り発車で開始されている印象を持たせる事業もあり、大規模予算の事業に関しては区の実態を調査し、効果的に動くことを要望する。あらゆる事業に対し丁寧に考えた上で企画立案し、区民から預かるお金を適切に使っていただきたい。 以上の意見要望が述べられ、各
会計歳入歳出決算の認定について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、無会派(れいわ新選組所属)の討論について申し上げます。 北区基本計画2020を軸に事業の展開が図られ、「長生きするなら北区が一番」の実現に向けた北区
版地域包括ケアシステムのさらなる充実、北区独自の給付金支給といった生活困窮者やひとり親家庭への支援の尽力に感謝する。引き続き、北区基本計画2020を軸とした効果的な予算執行をお願い申し上げ、以下要望する。 第九期
介護保険事業計画での介護保険料の据置き、または引下げ。 高齢者が読みやすくなるための北区ニュースの工夫。 地域密着事業者における
介護職員宿舎借り上げ支援事業の実施。
インクルーシブ教育の一層の推進。 外国人介護士の確保定着に対する環境整備等の支援。 高齢者の介護保険料滞納に対する配慮。 耐震改修補助の二〇〇〇年基準までの拡大。 以上の意見要望が述べられ、各
会計歳入歳出決算の認定について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 最後に、無会派(国民民主党所属)の討論について申し上げます。 若者に夢を、高齢者に安心を与えられる区政になることを願い、時代に合わせた人づくりの推進、個別最適化の公教育を目指すとともに、社会人の学び直しを進める
リカレント教育等の推進を求める。 令和四年度の決算は、過度な節約をせずに区民生活を守り、
新型コロナウイルス感染症対策も行いながら、学校改築も含めた将来への投資も粛々と行うという意思を感じることができた。 同時に、子育て支援、高齢者対策、災害対策等、幅広い課題にバランスよく取り組んでいることを評価し、以下要望する。 若者支援の強力な推進。 六百キロにわたる細街路の早期改善。 介護難民ゼロを目指す介護予防の徹底。 DX化により経費を削減し、必要な財源に振り向けること。 以上の意見要望が述べられ、各
会計歳入歳出決算の認定について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 討論終了後、まず態度の分かれた一般会計、
国民健康保険事業会計及び
後期高齢者医療会計の各歳入歳出決算の認定について、一括して起立により採決を行いましたところ、賛成多数をもって、いずれも認定すべきものと決定いたしました。 次に、介護保険会計の歳入歳出決算の認定について採決を行いましたところ、全会一致をもって認定すべきものと決定いたしました。 以上で、
決算特別委員会審査の経過概要と結果についての報告を終わります。 最後になりましたが、坂口勝也副委員長をはじめ、委員並びに理事者各位のご協力に対し、心から御礼を申し上げまして、
委員会審査報告の結びといたします。 ご清聴、ありがとうございました。
○議長(大沢たかし議員) これより討論に入ります。 本件に関し、十一番 永井朋子議員、二十六番 小田切かずのぶ議員から討論の通告がありましたので、順次これを許可します。 十一番 永井朋子議員。(拍手) (十一番
永井朋子議員登壇)
◆十一番(永井朋子議員) 私は、日本共産党北区議員団を代表して、ただいま上程されました令和四年度東京都北区一般会計決算、東京都北区
国民健康保険事業会計決算、東京都北区
後期高齢者医療会計決算に対する反対討論を行います。 昨年度の予算執行において、区独自に対象を拡大した、
くらし応援臨時給付金をはじめ、各種給付金の支給、福祉事業所に対する慰労金の支給、
児童相談所等複合施設の開設準備、
パートナーシップ宣誓制度の創設や女性支援の拡充、
コミュニティバス新規路線導入などは住民要望の反映として評価いたします。 しかしながら、以下の理由から一般会計決算の認定に反対します。 第一の理由は、コロナ禍、物価高騰の中で二百億円の財調基金を積み上げながら、暮らし・営業を支援する手だてが不十分にとどまったことです。 三年目に入ったコロナ禍に加え、急激な物価高騰が区民生活と中小業者に影響を及ぼしています。消費者物価は、昨年十二月に第二次オイルショック以来四十年ぶりの上昇率を示し、今年に入ってからも食料品や生活用品などの値上がりが続いています。 物価高騰に加え、電気、ガス料金の値上がりは深刻です。今まで支払えていたはずの公共料金の支払いまで回らなくなり、生活資金がショートしてしまう状況も見受けられます。 こうした中、区は、原則非課税世帯のみの給付金事業を、北区独自に住民税均等割のみ課税世帯や課税者の扶養親族のみの世帯まで対象を拡大したことは多くの区民を励ましました。 しかしながら、その一方で年金生活者の方からは、僅かながらでも税金を納めていても低所得、年金も減らされ、物価高騰で苦しい。また、非正規雇用の方からは、働けば働くほど税金は増え、税金や保険料を納めるために働いているようなもの、一体何のために働いているのか分からなくなるなどの声もいただいており、課税世帯の中でも、実質賃金や年金収入が物価高騰に追いつかず、苦しい生活を強いられているなど、支援するべき区民がまだまだいます。 また、区内の事業者からは、業務用冷蔵庫やエアコンの使用が増え、電気料金の値上げで乗り切れるかどうか不安、物価高騰で店舗家賃の支払いが厳しくなったなど、コロナ禍に続く原材料や光熱費の高騰で廃業や倒産に追い込まれる事業者も増え続けています。 北区の財政調整基金は、二〇二二年度の予算編成時に残高百三十四億円まで活用するとしていましたが、取り崩すどころが、逆に当初予算比二十二億円、残高見通しからは六十六億円も積み増し、年度末で二百億円にもなっています。 これだけの財源があれば、我が会派が提起した非課税の壁を突破し、区民の半数程度まで独自に対象を広げる給付金の支給、中小企業、飲食店などへの直接支援も実現可能だったはずです。景気の上振れなどで予想以上に歳入が増えたというのなら、基金への積立てに回すのではなく、思い切った暮らし・営業支援に充てるべきです。 第二の理由は、区民サービスにも重大な影響を及ぼす指定管理者制度などの行財政改革を、抜本的な検証抜きにさらに推し進める予算執行であったことです。 区が、体系的な総合行革計画、経営改革プランを策定した二〇〇五年以来、職員定数削減、外部化、受益者負担を基軸とした新自由主義の行革路線が区政運営の中心に据えられてきました。 多様な主体が担う新たな公民連携の仕組みとして導入された指定管理者制度は、保育園を皮切りに、児童館、体育施設、北とぴあをはじめとする会館など、そして昨年度からは公園、児童遊園の分野にまで広げられ、導入施設数は現在まで百五十二に達しています。 岩淵保育園では、不適切な保育の実態がモニタリング報告でも、妥当性審査でも明らかにならず、これを告発しようとした当事者の声が東京都による特別指導検査に至るまで共有されないまま、見過ごされてきました。 区は、事前に情報提供を受けていたにもかかわらず、事態打開に動かなかった初動での対応の不十分さを認めましたが、その後も詳細な調査を実施するに至っていません。 飛鳥山公園、清水坂公園では、直営と同じシルバー人材センターが清掃業務を受託していますが、指定管理導入後には人員が半分、日数が三分の二、人件費が三分の一から四分の一に減らされていた事実が明らかになりました。 私たちの会派にも、現場で働く職員から、これだけ減らされたら全て清掃するのは無理、手の回らないところはいっそのこと立入禁止にしてほしいという声が寄せられており、働く人の処遇が清掃業務の質の低下につながることが明らかになりました。 区は、指定管理者制度を導入するメリットについて、民間のノウハウを活用し、経費を削減しながら、サービスの向上を図ることができるとしていますが、そのしわ寄せは働く職員の人件費カットという形で現れているのが現実です。こうした問題から目を背けたまま、区内全ての公園、児童遊園に指定管理の導入を拡大していくことは認められません。 今議会で議決となる新基本構想にあわせ、経営改革プランも新たに改定されることになります。これを機に、区が推し進めてきた行革路線を全面的に検証し、抜本的に見直すことを求めます。 第三の理由は、公民連携の掛け声で民間大企業の利益に奉仕する
駅周辺まちづくりを推し進めていることです。 決算審査では、
駅周辺まちづくりについて、様々な角度から議論しました。 一つは、誰の立場に立ってまちづくりを進めるかということです。 神宮外苑再開発に象徴されるように、まちの魅力や財産の保全を願う住民と、開発利潤を追求する民間事業者の利益は往々にして対立します。 十条駅西口再開発では、駅前に出現する再開発ビル内の新たな商業施設によって、既存商店街の売上げや商売の存続に大きな影響が出るおそれがあります。 赤羽一丁目市街地再開発では、赤羽小学校の存置を望む意見が多数ですが、教育環境への影響から、赤羽公園の場所に移設する案も浮上。これに対し、地元自治会をはじめ、現在の赤羽公園を残してほしいという声は日に日に大きくなっています。 開発事業者は、駅前の好立地条件を生かして収益性の高いタワーマンションを建設しようとしますが、超高層ビルは景観、環境、防災、将来のメンテナンスなどの課題も指摘されています。住民の中では、タワマン誘致の大型開発ではなく、修復型まちづくりを望む声が根強くあります。 こうした中で、本来なら住民多数の願いに応えるのが行政の役割のはずなのに、国交省が2年前にまとめた市街地整備2・0という方針は次のように述べています。 大都市においては、市街地整備事業により一定の開発利益が期待でき、民間主導の取組をベースとしながら、公共はそのサポートに回り、行政機関は投資主体としての感覚を養うとともに、民間の動きや考え方を受け止めるべき。 北区は、現在計画中の複数の
駅周辺まちづくりで、この役割を従順かつ全面的に果たそうとしており、タワーマンションを呼び込む大型開発計画によって、民間大企業に最大限の利益をもたらそうとしています。 二つは、まちづくりにはトップダウンではなく、住民合意のための十分な議論の場が不可欠だということです。 赤羽駅東口地区では、まちづくり協議会総会で幹事会が示したまちづくり提案が、議論の末、反対多数で否決となりました。住民合意に至らなかった要因として、提案が非公開の幹事会の中でしか議論されてこなかったことが挙げられます。取りまとめの段階で誰もが参加でき、自由に意見が言えるまちづくり懇談会を開催し、十分な議論の時間を保障することが必要ではなかったでしょうか。 エリアマネジメントの中心に民間の開発事業者を据えようとの動きもありますが、まちづくりを計画し、まちを運営していく協議体の中で、幅広い地域住民の声が反映される仕組みをつくることこそ、力を注ぐべきです。 三つは、開発予算の過剰な上昇を避ける歯止めが必要であることです。 区は、幾つもの
駅周辺まちづくりを同時並行で進めていこうとしているため、今後まちづくりには莫大な予算が必要となってきます。 既に、年度末補正や新年度予算編成で十億円単位のまちづくり基金の積立てが始まっており、このまま無尽蔵に基金を積み上げていけば、区民の暮らしや営業を支えるための財源にも影響が出かねません。開発予算の過剰な上昇を避けるためにも、身の丈に合ったまちづくりへと転換するよう求めるものです。 次に、
国民健康保険事業会計についてです。 加入者の多くが低所得者なのに、保険料が他の医療保険よりも高いという国保の構造問題は、五年前の都道府県化によっても一向に解決していません。 それどころか、保険料は高騰し続け、東京都国保運営協議会は一般会計からの法定外繰入れ解消、削減の加速化を迫っています。繰入れをやめれば、さらなる保険料の上昇は必至です。 払いたくても払えない水準にまで保険料を引き上げてきたことなどから、国保事業会計の認定に反対します。 次に、
後期高齢者医療会計についてです。 二〇〇八年の制度導入以来、七回にわたる保険料の値上げに加え、スタート時に導入された保険料特例軽減措置も全て打ち切られました。さらに、昨年十月からは、一定以上所得がある人の医療費自己負担割合が二割となり、受診控えも増加しています。高齢者の生活を圧迫する保険料の値上げ、窓口負担の引上げなどから、
後期高齢者医療会計決算の認定に反対します。 なお、介護保険会計の認定については賛成することを申し添えます。 最後に、三点の要望をいたします。 第一に、今後の給付金事業については、財政調整基金を活用し、思い切って対象を拡充すること。多子世帯の区独自給付金については、生活保護世帯の収入認定の除外とすること。 第二に、岩淵保育園での不適切保育問題については、北区として責任ある再調査を実施すること。 第三に、十条駐屯地補給統制部隊の周辺一キロメートルを土地利用規制法の注視区域に指定する動きについては、政府の意見聴取に回答する前に住民説明会を開くこと。基本的人権を脅かす住民監視は辞退、拒否すること。 以上をもって、日本共産党北区議員団の反対討論といたします。 ご清聴、ありがとうございました。(拍手)
○議長(大沢たかし議員) 二十六番 小田切かずのぶ議員。(拍手) (二十六番 小田切かずのぶ議員登壇)
◆二十六番(小田切かずのぶ議員) 公明党議員団を代表いたしまして、令和四年度
一般会計歳入歳出決算並びに三特別会計決算の認定について、賛成の立場から討論いたします。 北区の令和四年度当初予算編成に当たっては、
新型コロナウイルス感染症への対応に万全を期すとともに、限られた資源を各分野に重点的に配分し、ふるさと北区の実現に向け、コロナを克服して未来へ飛躍するための積極的予算としています。 事業実績については、引き続き感染症対策を講じつつ、休止としていた事業を原則再開するとともに、民間福祉事業所や医療機関等に従事する職員への慰労金の支給など、独自の支援を講じるとともに、
新型コロナウイルス感染症対応
地方創生臨時交付金を最大限活用するなどし、原油や原材料の価格の高騰が続く中の物価高騰対策として、エネルギーコストの上昇や食材費高騰の影響を受けている介護、障がい者、子育て施設などへの給付や、国の給付対象とならなかった非課税相当世帯等への独自の給付、そして飛鳥山公園でのPark-PFI制度によるカフェレストランのオープンなど、我が会派より要望した事業が随所に反映されていることを高く評価いたします。 また、区民福祉や区民サービスの向上に寄与する事業を中心に、新規事業の構築やレベルアップを図ってきました。 さらに、北区経営改革プラン2020等の行政改革の取組や、基金と起債の効果的な活用などにより、持続可能な行財政基盤を堅持した上で、北区基本計画2020や、区が掲げた優先課題の取組を進めるなど、一定の成果を上げることができたことは評価いたします。 区財政運営の基本方針である健全財政の維持については、特別区債の償還等に備えるため、減債基金への積立てを行うとともに、年度間の景気変動等に対応し、安定的な財政運営を図るため財政調整基金へ、また学校改築等基金、新庁舎建設に備えて施設建設基金、まちづくり基金にそれぞれ積み立てるなど、北区経営改革プラン2020に基づき、確実な財源確保や財政健全化の取組を徹底し、将来を見据えた持続可能な行財政システムへの改革を進めていく姿勢も評価いたします。 現在、北区では、将来にわたり全ての人が自分らしく輝くことができる、より一層住みよい魅力あるまちとなるよう、今後の北区が目指すべき姿を新たな基本構想として定めるとしています。 そして、「みんなで創る。北区新時代」を実現するための政策を基本計画2024に盛り込み、区民参加型の区政を実践することにより、誰かひとりではなく、みんなが豊かさを感じることができるあたたかな北区、そして、すべての区民が輝くまち北区を築き上げていくとしています。 このことを実現するためにも、我が会派が決算特別委員会で申し上げた特別支援保育・教育の拡充、
デジタル地域通貨等を活用した地域経済の活性化、
緊急通報システムの普及促進、
特別養護老人ホーム入所申請回数を増加し入居率のアップ、ひとり暮らし
高齢者定期訪問等高齢者や障がい者の福祉向上、また閉鎖型喫煙所の設置推進、そのほか今回の決算特別委員会で申し上げました各種要望と改善に向けた提案の実現に向け、積極的な取組を求め、令和四年度東京都北区一般会計決算並びに三特別会計決算の認定について賛成をいたします。(拍手)
○議長(大沢たかし議員) 以上で討論を終結します。 これより採決に入ります。 まず、日程第一、日程第二及び日程第四を一括して起立により採決します。 本件に関する
委員会審査報告は、いずれも認定を可としております。
委員会審査報告どおり認定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(大沢たかし議員) 起立多数であります。よって、日程第一、日程第二及び日程第四は、いずれも
委員会審査報告どおり認定することに決定しました。 次に、日程第三を採決します。 お諮りします。 本件は
委員会審査報告どおり認定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大沢たかし議員) ご異議ないと認め、本件は
委員会審査報告どおり認定することに決定しました。
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○議長(大沢たかし議員) 日程第五から日程第二十一までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第五 第五十五号議案 北区基本構想