○議長(
黒田みち子君) お諮りいたします。 本案はいずれも
企画総務委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、本案はいずれも
企画総務委員会審査報告どおり決定いたしました
。---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 日程第十を議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第十 第十号議案 東京都北区
防災会議条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 本案に関し
企画総務委員会審査報告書が提出されておりますので、書記をして朗読いたさせます。 (
書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書一、第十号議案 東京都北区
防災会議条例の一部を改正する条例 本委員会は、三月四日付託された
右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したから報告する。 平成八年三月八日東京都北区
議会企画総務委員会委員長 高木隆司 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) これより本案について起立により採決いたします 本案に関する
企画総務委員会審査報告は
原案可決であります。
企画総務委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、本案は
企画総務委員会審査報告どおり決定いたしました。
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 日程第十一を議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第十一 第十一号議案 東京都北区
中小企業従業員退職金等共済条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 本案に関し
企画総務委員会審査報告書が提出されておりますので、書記をして朗読いたさせます。 (
書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書一、第十一号議案 東京都北区
中小企業従業員退職金等共済条例の一部を改正する条例 本委員会は、三月四日付託された
右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したから報告する。 平成八年三月八日東京都北区
議会企画総務委員会委員長 高木隆司 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) これより本案について起立により採決いたします 本案に関する
企画総務委員会審査報告は
原案可決であります。
企画総務委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、本案は
企画総務委員会審査報告どおり決定いたしました。
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 日程第十二から日程第十五までを一括して議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第十二 第十二号議案 東京都北区
児童育成手当条例の一部を改正する条例
△日程第十三 第十三号議案 東京都北区
老人福祉手当条例の一部を改正する条例
△日程第十四 第十四号議案 東京都北区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例
△日程第十五 第十五号議案 東京都北区
女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 本案に関し
企画総務委員会審査報告書が提出されておりますので、書記をして朗読いたさせます。 (
書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書一、第十二号議案 東京都北区
児童育成手当条例の一部を改正する条例一、第十三号議案 東京都北区
老人福祉手当条例の一部を改正する条例一、第十四号議案 東京都北区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例一、第十五号議案 東京都北区
女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例 本委員会は、三月四日付託された
右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したから報告する。 平成八年三月八日東京都北区
議会企画総務委員会委員長 高木隆司 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) お諮りいたします 本案はいずれも
企画総務委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、本案はいずれも
企画総務委員会審査報告どおり決定いたしました。
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 日程第十六から日程第十九までを一括して議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第十六 第十六号議案 東京都北区「特別区道」
道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例
△日程第十七 第十七号議案 東京都北区
公共溝渠管理条例の一部を改正する条例
△日程第十八 第十八号議案 東京都
北区立公園条例の一部を改正する条例
△日程第十九 第十九号議案 東京都
北区立児童遊園条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 本案に関し
企画総務委員会審査報告書が提出されておりますので、書記をして朗読いたさせます。 (
書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書一、第十六号議案 東京都北区「特別区道」
道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例一、第十七号議案 東京都北区
公共溝渠管理条例の一部を改正する条例一、第十八号議案 東京都
北区立公園条例の一部を改正する条例一、第十九号議案 東京都
北区立児童遊園条例の一部を改正する条例 本委員会は、三月四日付託された
右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したから報告する。 平成八年三月八日東京都北区
議会企画総務委員会委員長 高木隆司 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) お諮りいたします 本案はいずれも
企画総務委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、本案はいずれも
企画総務委員会審査報告どおり決定いたしました
。---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 日程第二十を議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第二十 第三十一号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 本案に関し
企画総務委員会審査報告書が提出されておりますので、書記をして朗読いたさせます。 (
書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書一、第三十一号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は、三月十三日付託された
右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したから報告する。 平成八年三月十五日東京都北区
議会企画総務委員会委員長 高木隆司 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) これより討論に入ります。 本案に関し一番
福島宏紀さんより討論の通告がありますので、これを許可いたします。 一番
福島宏紀さん。 (一番
福島宏紀君登壇)
◆一番(
福島宏紀君) 私は、
日本共産党北区議員団を代表して、ただいま上程されました日程第二十第三十一号議案、東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例に反対する立場から討論を行います。 北区の
国民健康保険料は、この十六年間で実に十四回もの、まさに
値上げ値上げの連続でありました。特に今回の値上げは、まず所得割について、
現行住民税の百分の百十九を百分の百五十五へ、さらに
賦課限度額、現行五十万円を五十二万円へと、そして重大なのは均等割、現行、年額一万六千八百円を一万九千五百円へと、いずれも大幅な引き上げを行うことであります。このために年収の少ない、例えば四百万円以下の低
所得者世帯の保険料が二五%以上も増額されてしまうというもので、高齢者、低所得者、不況下の
自営業者、失業者など、一番苦しんでいる区民の生活を直撃することであります。 区内のある商店主は「
大手スーパーの進出で、ただでさえ売り上げの落ち込みに苦しんでいる時に、消費税率のアップ、
国民年金の
掛け金引き上げ、それに国保料で追い打ちをかけるとは……。我々業者は踏んだり蹴ったりだ」と怒りをあらわにしております。 こうした区民からの多くの訴えを聞くにつけても、そもそも
国民健康保険とは一体何なのかということを今改めて考えずにはいられないのであります。
国民健康保険法はその第一条で「
社会保障及び
国民保健の向上に寄与すること」と、その目的の中で
社会保障であることを明らかにし、第四条で「運営については国が責任を持つこと、都道府県は運営が健全に行えるよう必要な指導をしなければならない」と、国及び都道府県の義務を明確にしているのであります。 また、制度発足時の国会質疑の中でも、政府答弁を通じて「
国保事業は
社会保障の一環」であり、「その費用については国の負担」と
社会保障の原則をここでも明らかにしているのであります。 このように
社会保障が重く位置づけられたのは、もともと
国民健康保険が国民皆保険、皆年金が叫ばれる中、一九五八年、昭和三十三年末に現行法が制定されて以来、年金生活者、
自営業者、零細企業で働く人々、安定した収入を持たない人々とその家族を対象にした健康保険で、加入者の所得状況などを見ても、当然ながら福祉的要素の大変色濃い事業だったからであります。現に北区の六万九千世帯の
国民健康保険加入者のうち三万一千世帯、四五%が均等割のみ世帯であります。 今議会を通じて私どもが明らかにしてきたように、こうした方々にとって今回の値上げは、第一に保険料があまりにも高すぎるという結果を招いていることであります。例えば、生活保護基準、すなわち国が定めた最低生活水準以下の区民からでさえ七万円から十万円近くもの保険料を払わなくてはならないという不当なものであります。また、年収が四百万円を超える加入者にあっては、政管健保より高い保険料を負担しなくてはならないことであります。 それで給付はと言えば、こうした高い保険料に比べて逆に低いということが第二の問題であります。 国保には
自営業者などが病気になって働けなくなった時に、ほかの医療保険制度にある傷病手当金制度はありません。さらに、医療給付も現行、本人、家族とも七割給付で、これもほかに比べて低く抑えられているのであります。すなわち、単に保険料の値上げが重大であるというだけでなく、
国民健康保険制度の存在そのものが重大な危機に瀕していることであります。 それでは一体だれが今日の国保危機をもたらしたかということであります。それは一言で言えば、自民党など歴代政府のとってきた国保制度の改悪がその元凶であります。 国保危機を歴史的に見れば、その第一の原因は一九八四年、昭和五十九年の国保法改悪で国庫負担金が医療費の四五%から三八・五%へと大幅に削減されたことであります。これを皮切りに国の歳出減らしを目的とした法改悪はこの十年で実に七回にものぼるのであります。こうした相次ぐ国庫負担の切り下げで、市町村国保に占める国庫支出金の割合は約五〇%から三六%へと一四ポイントも減り、その一方で住民の保険料は一・八倍へと大幅な値上げとなったのであります。 国保危機の第二の原因は、住民と自治体に対してペナルティー、制裁措置を科せられるようにしたことです。住民に対しては国保証を取り上げる制裁措置が一九八七年、昭和六十二年導入されました。これは高い保険料に、払いたくても払えない人たちに「金が先、命が後」と言わんばかりの冷酷なものであります。また、自治体にも様々な名目で国庫補助金をカットするという措置が導入・強化されました。「国保財政の安定化」の名のもとに行われたのは結局、国庫補助カット、国保料値上げ、滞納者の増大、制裁措置、国保財政の悪化という悪循環で国保危機に拍車をかけてきたのであります。このように、国保危機の最大の責任が政府にあることは明らかで、今その責任が厳しく問われているのであります。 しかし、国だけでなく、同時に自治体の責任もこれまた重大であります。 今述べてきたような政府の国保制度の攻撃の中でも、自治体の財政困難という壁を乗り越えて住民の暮らし、いのち、福祉を守る役割を担って頑張っている自治体も少なくないのであります。例えば、沖縄市、旭川市、東京・東久留米市などは、国保料の引き下げや保険料を長期にわたって据え置くなど行っているのであります。 これに比べ東京都の場合、国保制度における赤字分は全額都負担とする制度発足時の約束をたがえて、赤字分の八分の六を区側に押し付けてきたことが今日の二十三区の国保危機の最大の要因になっていることは、皆さんもご承知のとおりであります。また、今回の値上げについても、当初示した史上最高の値上げ案を引き下げたごとく見せかけたものの、よく見れば値上げを三か月遅らせるだけだったのであります。 私は、今こそ国と地方の国保の連鎖的な制度改悪を断ち切り、
国民健康保険の再生の道を歩むことを区民は強く求めていると思うのであります。 そのためにまず第一は、国による不当な国保破壊の実態を住民の前に明らかにし、以下三点の責任を果たさせることであります。 すなわち一つに、国庫負担制度の抜本的な拡充。二つに不当な制裁措置をやめさせる。三つに福祉、医療の連携や独占薬価にメスを入れ、医療費を下げさせるなど、住民とともに求めることであります。 国保再生の第二は、自治体の取り組むべき五つの課題の達成であります。 その第一点は、保険料を引き下げることであります。国保赤字分の財調算入をやめさせ、全額東京都負担とし、
国保事業を守っていくことであります。 第二点は、
国民健康保険証の未交付の強行を行わないことであります。北区では国保証更新の際、約五千通の未交付が発生をしております。未交付はいわゆる悪質な滞納者に限って、保険証の返還を求めることができるという規定であって、所得がない、あるいは少ないなどの理由で、払いたくても払えない人まで悪質として国保証を取り上げるようなことはあってはならないことであります。 第三点は、減免制度と給付の大幅な改善を図ることであります。今議会中も「先に減免ありきでなく」対応するとの答弁がありましたが、支払いが困難な区民には減免制度を適用させるなど、今こそ温かい対応を行うことを重ねて求めておきます。 第四は、予防にまさる治療なしの立場で、予防を重視した保健事業を拡充することであります。 第五は、住民参加を保障することです。国保運営協議会に医療、福祉関係者などの参加を保障し、真にいのちと健康、医療を守る事業として再生を図っていくことであります。 日本共産党は世界第二位の経済力を軍拡、大企業優先ではなく、国民生活に回して、住民のいのちと健康を守る
国民健康保険制度の確立をはじめ、日本の
社会保障前進のために全力を尽くすことを表明し、
国民健康保険料大幅引き上げの第三十一号議案に反対の討論といたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
黒田みち子君) 以上をもって討論を終結いたします。 これより本案について起立により採決いたします。 本案に関する
企画総務委員会審査報告は
原案可決であります。
企画総務委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、本案は
企画総務委員会審査報告どおり決定いたしました。
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 日程第二十一から日程第二十七までを一括して議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第二十一 第二十一号議案 平成八年度東京都北区
一般会計予算
△日程第二十二 第二十二号議案 平成八年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算
△日程第二十三 第二十三号議案 平成八年度東京都北区
用地特別会計予算
△日程第二十四 第二十四号議案 平成八年度東京都北区
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算
△日程第二十五 第二十五号議案 平成八年度東京都北区
老人保健会計予算
△日程第二十六 第三十二号議案 平成八年度東京都北区
一般会計補正予算(第一号)
△日程第二十七 第三十三号議案 平成八年度東京都北区
国民健康保険事業会計補正予算(第一号)(
委員会審査報告)---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 本案に関し予算特別
委員会審査報告書が提出されておりますので、書記をして朗読いたさせます。 (
書記朗読) 予算特別委員会議案審査報告書一、第二十一号議案 平成八年度東京都北区
一般会計予算一、第二十二号議案 平成八年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算一、第二十三号議案 平成八年度東京都北区
用地特別会計予算一、第二十四号議案 平成八年度東京都北区
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算一、第二十五号議案 平成八年度東京都北区
老人保健会計予算一、第三十二号議案 平成八年度東京都北区
一般会計補正予算(第一号)一、第三十三号議案 平成八年度東京都北区
国民健康保険事業会計補正予算(第一号) 本委員会は、三月四日及び十三日付託された
右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したから報告する。 平成八年三月二十六日東京都北区議会予算特別委員会委員長 山中邦彦 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿
---------------------------------------
○議長(
黒田みち子君) 本案に関し予算特別
委員会審査報告を願います。 (三十五番 山中邦彦君登壇)
◆三十五番(山中邦彦君) ただいまから、予算特別
委員会審査報告を申し上げます。 去る、三月一日開会の本会議において審査を付託されました、第二十一号議案、平成八年度東京都北区
一般会計予算、第二十二号議案、平成八年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算、第二十三号議案、平成八年度東京都北区
用地特別会計予算、第二十四号議案、平成八年度東京都北区
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算及び、第二十五号議案、平成八年度東京都北区
老人保健会計予算、また、三月十三日開会の本会議において付託されました、第三十二号議案、平成八年度東京都北区
一般会計補正予算(第一号)及び第三十三号議案、平成八年度東京都北区
国民健康保険事業会計補正予算(第一号)については、三月十一日、十二日、十四日、十八日、二十一日、二十二日及び二十六日の七日間にわたり、関係理事者の出席を求め、熱心な審査を行いました。 以下、審査の経過概要と結果について、一括してご報告申し上げます。 一般会計では、補正を含め、歳入歳出とも総額一千百四十二億七千二百四十七万二千円であり、対前年度増減率は五・七%減であります。 一般会計、四特別会計とも補正を含めた財政規模は、総額一千七百十三億八千二百九十万七千円で対前年度増減率二・六%減となっております。 これらの状況をふまえ、各会派代表による総括質疑をはじめとして各款の質疑が行われました。質疑の詳細については、追って会議録を作成の上、配付いたしますので、報告を省略させていただきます。 これらの質疑を経たのち、平成八年度東京都北区各会計予算、並びに一般会計及び
国民健康保険事業会計補正予算について、各会派代表からそれぞれ討論が行われましたので、その概略を申し上げます。 まず
日本共産党北区議員団代表の討論について申し上げます。 財政危機を唱える一方での、住専処理への血税投入、軍事費の増大は認められない。また、沖縄の事件に対し、安保条約解消を求める声が広がってきている。 我が会派が予算編成にあたり要望した項目のうち、防災対策の拡充、区民センター・特養ホーム等の増設、二十四時間型ホームヘルプ事業の実施、区民施設の利用時間延長については評価するが、以下五点については区民の願いに反する姿勢として認められない。 第一は官官接待である。食糧費は削減されたが、区長は社会通念上許されるものは残すとしており重大である。「与党都議懇談会」等の官官接待根絶を求める。 第二は第二次行革である。福祉、医療、教育に係る施設の統廃合と職員の削減は、区民の要求と逆行する。 第三はまちづくりについて。用途地域変更、高速王子線などはいずれも国、都の追随であり容認できない。計画段階からの住民参画を強く要望する。 第四は教育行政である。教育条件の整備や、いじめ、不登校をなくす取り組みが、消極的である。学習指導要領を見直し、現場の声を受け止めて教育ビジョンを策定することを強く要望する。 第五は財源確保に対する消極性である。都区財調の本来のありかたを区側の主張として貫くべきである。また、健全な財政と大井競馬などのギャンブルは相容れないものである。さらに、厳しい財政状況下での議員の海外視察は中止すべきことを指摘しておく。
国民健康保険事業会計については保険料、
賦課限度額引き上げにより、また
中小企業従業員退職金等共済事業会計については支給額引き下げにより反対する。 以上の意見が述べられ、平成八年度一般会計、
国民健康保険事業会計及び
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算、並びに一般会計及び
国民健康保険事業会計補正予算については反対、用地特別会計外一特別会計予算については賛成との態度の表明がありました。 次に自由民主党議員団代表の討論について申し上げます。 景気は依然低迷を続けており、区財政にも大きな影響を及ぼしている。都区財調協議では、都の緊縮型予算の下、都区間で厳しい折衝がなされた。今後、都区制度改革に向け財調制度を見直さざるを得ない状況にある。厳しい財政環境において、北区の予算編成は、各基金の有効な運用を図り、行政水準の維持、区民福祉の向上が確保されたものであり評価できる。 主要事業では、防災対策を最優先課題とし、十七億円余の予算が投入されることは、区民の生命と財産を守る基本姿勢がうかがえ高く評価する。平和祈念事業における、我が会派の主張である「平和の森」構想の具体化は、北区の恒久平和実現を希求する区民要望に応えるものである。「イメージ戦略室」を設けたことは、区のイメージアップを全国へアピールしていけるものと期待する。コミュニティの核としての区民センターが各所に建設・計画されることは、区民の期待するところである。福祉施策では、特別養護老人ホームの建設、二十四時間型ホームヘルプサービス施策の積極的な取り組みは福祉北区として評価できる。産業文化事業では、「北区つかこうへい劇団」と「北とぴあ国際音楽祭」の事業継続は、北区の総合的イメージアップに寄与すると期待する。十条駅付近立体交差化及び周辺まちづくり事業については、早期実現に向けた各方面への働きかけ等、関係理事者の積極的な取り組みを期待する。教育の分野については、学校防災・設備の充実を含め、子供を中心とした教育施策が図られ、積極的な姿勢がうかがわれる。 なお、我が会派が審議において要望と改善を求めた事項は、区民の生活における重要事項であり、十分な配慮を要望する。 以上意見が述べられ、平成八年度各会計予算、並びに一般会計及び
国民健康保険事業会計補正予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に21世紀市民の会の討論について申し上げます。 戦後五十一年、経済優先で走り続けてきた我が国は、今大きな転換期を迎えた。高齢化社会の到来は三十年前から叫ばれており、十分準備ができたはずであるが、年金、医療とも、受益と負担のバランス、特に支える若い世代の減少により大きな見直しがせまられている。 しかし、中央の政治家や官僚たちは、こうした私たち国民の生活に最も関係する大切な政策をいつも先送りにしてきた。 政官財の癒着・腐敗構造が住専問題を起こし、国会を二十二日間も空転させ、人の命を命とも思わない厚生省の無責任な行政が、
薬害エイズによる多くの犠牲者を生み出した。 一方、沖縄の米軍基地の縮小は遅々として進まず、米軍への思いやり予算は計上できるのに、阪神大地震の被災地にいる人々には、いまだに公的支援がない。 大田沖縄県知事の決断は、全国市町村の首長に対して「自治とは何か」を問いかけるものである。今こそ、国、都に振り回されない北区の住民自治を、自治体とともに実現させていきたいと願っている。 今まで北区では、国や都の助成が得られることもあり、道路や公園づくりなどのハード事業が優先されてきた。しかし、今、財政の破綻によりそんな余裕もないほど厳しい状態になっている。平成八年度予算編成には、福祉の一定の前進や防災対策への非常な骨折りが見られるが、まだ右肩上がりのバブル経済の反映が色濃く残っている。その陰で、自主財源である北区の一般財源がおびやかされてきた。 また、
国民健康保険事業会計については、保険料の引き上げに反対する。 以上の意見が述べられ、平成八年度一般会計及び
国民健康保険事業会計予算、並びに一般会計及び
国民健康保険事業会計補正予算については反対、用地特別会計外二特別会計予算については賛成との態度の表明がありました。 次に社会・民社・さきがけ区民クラブ代表の討論について申し上げます。 日本経済は回復基調にありながらも、未だ先行き不透明な状況にある。東京都の予算では、一般会計が二年ぶりのマイナスとなり、区財源の大宗をなす特別区交付金に大きな影響を与えている。 北区においても厳しい予算編成の状況ではあるが、行政水準を維持し、住民福祉の向上を図る諸施策が展開されるなど、全般的には評価できるものである。 事業別では、多額の緊急防災対策事業費の計上、区民センター建設、甘楽町とのリサイクル事業の展開、特養ホームの建設・助成、二か所の在宅サービスセンターの開設、給食サービスの充実、二十四時間型ホームヘルプサービスの導入、住宅対策の拡充など、住民福祉の向上や時代の要請に応えた事業展開の努力が見られるが、以下の点での努力と改善を求める。 第一は、財源確保策として財調制度を抜本的に見直し、繰り延べ措置の撤廃と調整率の引き上げを図ること。 第二は、介護保険制度である。患者・家族等の実態を充分配慮し、その基盤整備の検討を進めること。 第三は、区政五十周年記念事業において、特別区の課題や北区の将来像を区民に明確に示すこと。 第四は、十条駅付近鉄道立体化は地下化の実現に向けて、関係各方面に強く働きかけること。 第五は、食糧費、官官接待について、区民の疑惑を招かないよう、厳しい姿勢で臨むこと。 第六は、公園建設において、みどりと水のまち北区を目指し、一層の創意工夫を行うこと。 第七は、インターネット導入を、区民施設へのインストラクター配置と合わせてスタートすること。 第八は、子どもたちの視点で教育行政を進めること。
国民健康保険事業会計については、保険料の徴収において、加入者の生活実態を踏まえ、きめ細かな対応を求める。 以上の意見、要望が述べられ、平成八年度各会計予算、並びに一般会計及び
国民健康保険事業会計補正予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に公明議員団代表の討論について申し上げます。 景気の長期低迷により区財政は厳しい環境が続いている。平成八年度一般会計当初予算は、徹底した歳出抑制に努め、基金の活用を図った超緊縮型予算と言えるが、我が党が年頭に掲げた政策提言に意を用いた予算編成であると評価する。 「区民に信頼される区政」「区民に役に立つ人のいる所」に理解が示され、緊急防災対策事業への積極的取り組みが認められる。 さらに、区役所活性化計画の実行、北ケーブルネットワークへの出資、イメージ戦略室の開設、区民センターの建設と計画、二十四時間型ホームヘルプサービスの実施、社会福祉法人建設の特養ホーム百三十床の確保、骨密度測定事業の拡充、ケア体制の強化、不況対策融資の継続、生ゴミ処理機の全校配置、区民ゼミナール講座の開設等、我が党の主張要望の多くが予算化され高く評価する。 次に、以下の点に引き続き留意されたい。 一、「北区役所活性化計画」の着実な実施を行うこと。 一、災害弱者対策を充実し、小中学校の防災拠点・避難所機能の強化等に早急に対応すること。 一、健康都市宣言を行い、検診の充実、健康カードの導入など健康増進対策の促進を図り、社会保険庁病院の早期建設を求めること。 一、住宅政策、まちづくりを積極的に進めること。 一、工場アパート建設、技術開発支援など中小企業支援策を積極的にバックアップすること。 一、十条駅周辺のまちづくりと埼京線地下化を推進し、活性化を視野に入れた赤羽駅周辺の高架下利用計画を早急に策定すること。 一、教育ビジョンの策定、個性を育てる教育の確立、いじめ防止に向けた体制整備、余裕教室の地域開放、北ノ台・神二小の跡利用計画の策定を行うこと。 以上意見が述べられ、平成八年度各会計予算、並びに一般会計及び
国民健康保険事業会計補正予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に北区民党代表の討論について申し上げます。 ようやく景気に明るさが見えてきたが、区民の実感としては、本格的な景気回復はまだ先のようである。 北区財政も財調制度の行き詰まりから特別区交付金の伸びが期待できず、さらに税制改正に伴う特別区税の減少も加わって、六、七年度に引き続き減税補填債の発行を行うほか、初めて減債基金を取り崩すなど、依然として厳しい財政運営が強いられている。 そのような中、十七億円余の緊急防災予算の計上をはじめ、北区制五十周年記念事業や甘楽町との交流十周年事業の実施、滝野川西・滝野川東・豊島・東十条・赤羽北区民センターの建設、ふれあい館の通年開館、エコー広場館の増設、二十四時間型ホームヘルプサービスの開始、第三・第四特養ホームの建設、仮称赤羽自然観察公園や水辺環境の整備、都市基盤の整備、二十一世紀を展望した産業活性化ビジョンや教育ビジョンの策定、郷土博物館や岩井臨海学園の建設など、区政全般に意を尽くした予算の編成を高く評価する。 次に、今後の区政運営に関し、以下の提案をする。 第一は都区制度改革に対する準備である。新たな税財政制度の確立や、清掃事業などの移管諸事業の受入れのための、速やかかつ適切な準備を望む。 第二は防災対策の充実である。区民との話し合いを基調とした体制整備を期待する。 第三は、まちづくりの着実な実施である。ブロック構想に基づく事業の実施が待たれるが、特に十条駅付近鉄道立体交差化及び駅周辺のまちづくり、田端地区土地区画整理事業は、住民サイドに立った促進を願う。 補正予算については、
国民健康保険事業のあり方について、今後都側と十分協議を尽くし、区民に理解される解決策を発案されることを要望する。 以上の意見、要望が述べられ、平成八年度各会計予算、並びに一般会計及び
国民健康保険事業会計補正予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 討論終了後、議論の分かれた第二十一号議案、第二十二号議案、第三十二号議案及び第三十三号議案について一括して起立により採決を行いましたところ、賛成多数をもって、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、第二十四号議案について、起立により採決を行いましたところ、賛成多数をもって、可決すべきものと決定いたしました。 最後に、第二十三号議案及び第二十五号議案について、一括して採決を行いましたところ、全会一致をもって、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 以上で予算特別委員会審査の経過概要と結果についての報告を終わります。最後になりましたが、石川副委員長をはじめ、委員並びに理事者各位のご協力に対し、心からお礼を申し上げまして、
委員会審査報告の結びといたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
黒田みち子君) これより討論に入ります。 本案に関し、二番 相楽淑子さん、十一番 永沼正光さんより討論の通告がありますので、順次これを許可します。 二番 相楽淑子さん。 (二番 相楽淑子君登壇)
◆二番(相楽淑子君) 私は、
日本共産党北区議員団を代表して、平成八年度北区
一般会計予算、
国民健康保険事業会計予算及び
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算と
一般会計補正予算、
国民健康保険事業会計補正予算、第一号にそれぞれ反対する討論を行います。 一九九六年、平成八年は、新年度予算を編成した村山内閣が、予算審査が始まる直前に政権を投げ出し、自民党党首である橋本龍太郎氏が国民の信を問うことなく政権を引き継ぐという異常な事態の中での幕開けとなりました。 自民、社民、さきがけを与党とする橋本内閣は、乱脈経営で破綻した
住宅金融専門会社の不良債権処理に六千八百五十億円もの血税を投入する予算案に固執し続けたため、京都市長選、岐阜参議院補選の結果に表れたように、国民の激しい反発を招いています。三週間もの空白を生んだ不正常な国会運営が続く中で、日本共産党は強行採決をやめさせ、国会運営の正常化と徹底審議のために全力を挙げ、六千八百五十億円削除のため闘ってきました。 沖縄での米兵による少女暴行事件は、「戦後五十年たった現在もなお米軍基地がなくならないのか」「悲劇のない平和な沖縄を返してください」という叫びとなって全国の良心をふるわせています。県民に代わって米軍基地強制使用のための代理署名を拒否した大田知事を裁判の被告席に座らせた日本政府と、国の言い分そのままに不当な判決を下した裁判所のやり方に、「こんな暴挙は許せない」と日米安保条約の解消を求める世論は多数派となってきています。 さらに血友病治療でエイズに感染させられた被害者が実名を公表して裁判に訴え、厚生省と非加熱製剤を大量に売り続けていた製薬会社をついに謝罪させました。七年に及ぶ裁判の中で明らかにされたことは、国と厚生省、大製薬会社、政治家と官僚が一緒になって大企業の利益を優先し、国民の命と人権を犠牲にしながら、薬害の実態を隠し続けてきたという驚くべき事実です。 また、大震災から一年数か月がたった阪神地域では、未だに個人補償制度が確立されていないばかりか、仮設住宅での孤独死が相次いでいます。「住専処理につぎ込むお金があるなら、阪神の被災者や
薬害エイズの被害者の救援にこそ使うべき」の声が日本列島に渦巻いています。 国債残高は二百四十一兆円に上り、増大を続ける軍事費は国家財政を危機に追い込んでいるだけではなく、消費税率の引き上げなど国民生活に限りない負担と犠牲を押し付けるものになっています。 一方、都政は鈴木知事から青島知事にかわり、都民が主人公の都政への転換へ期待が高まりました。しかし、青島知事は世界都市博覧会を中止する公約については世論に押されて守りましたが、臨海副都心開発やバブルで乱脈の限りを尽くしたコスモ信用組合への救済など、都民の声に背を向け続けています。また、お年寄りが毎年楽しみにしていた敬老祝金の廃止や、国保料金の大幅値上げを都民と二十三区に押し付け、都民犠牲を続けています。長引く不況の中、区民はこうした国や都の政治から、暮らしを守るよりどころとして北区政に大きな期待を寄せています。
日本共産党北区議員団は、安全で住みよいまちづくり、福祉、教育、環境、平和と民主主義を守る、住民が主人公の北区政を目指して、十三の柱と五百六十三項目の予算要望書を提出して、その実現を求めてきました。 その中から、防災対策では震度7・直下型に対応できる地域防災計画の見直しと、防災関連予算の前年度比八倍化という、これまでにない大幅な増額。「やっぱり学校だよね」と学校施設を初めとする公共施設の耐震調査と耐震対策への一定の前進、区民要求に基づく家具転倒防止器具の取り付け助成、また二十四時間ホームヘルパー派遣事業の実施、特養ホームや高齢者在宅サービスセンターの増設、区民施設の夜間利用時間の延長などが図られたことは評価できるものです。 しかし、
日本共産党北区議員団が平成八年度北区
一般会計予算案に反対する第一の理由は、国民的な怒りとなり、自治体にも重大な問題を投げかけている住専処理への血税投入や米軍基地と首都における基地問題、そして消費税率の引き上げに対し、「国会における論戦を見守りたい」と自らの姿勢を明らかにしない北区の姿勢です。住専への公金支出による処理案は直接、地方財政に影響を及ぼすものであり、来年四月に税率が引き上げられる消費税によって、区財政も区民生活も大打撃を受けることは避けられません。ましてやこの秋に消費税率が見直しされ、五%どころか、新進党の小沢党首が一〇%税率を叫ぶなど、大幅な税率引き上げへの危険性があることです。北区はこれまでの消費税率引き上げに反対する意見書を提出している区議会の意見を尊重し、政府に税率引き上げ撤回を求めるべきです。 反対理由の第二は、北区にもあった官官接待の問題です。
日本共産党北区議員団は二月十三日、北本区長に、食糧費は会議やイベントなどの茶菓、弁当代など、その目的どおり常識的なものに限ること、支出に際しては基準を設けてガラス張りにすることなど、大幅な見直しを要求しました。また、決算、予算の両特別委員会の中で、区民にその実態を明らかにし、官官接待の根絶を求めてきました。 このような中で北区は、中央官庁や都職員らに公費で飲食のもてなしをする官官接待については、平成六年度には五十四件で八百万円だったものを、平成八年度には七件、百八十万円に減らすことを表明しました。しかし、全部やめるのかと言えば、「社会通念上許される範囲だ」として、平成八年も七件の官官接待は残すとしていることは問題です。
都議会議員懇談会と称して、日本共産党を除く北本区長の与党に当たる四人の都議を招待して、王子周辺の料亭など三か所を使い、一人二万四千円もの予算で区長が飲食のもてなしをしていたという事実も、区民の批判を呼んでいます。これは公費による供応の疑いすら発生する問題であり、直ちに廃止すべきです。 反対理由の第三点は、北区第二次行政改革の問題です。 区民が求める真の行政改革とは、今述べたような不要不急の経費を削り、住民サービスの質と量の拡充を図り、申請や相談での温かい対応を図ってほしいということです。けれども、審査の中で明らかとなったことは、財政危機を最大の理由とした福祉事務所、保健所、幼稚園、学校など、福祉、医療、教育分野への新たな統廃合であり、区民要求に対する逆行にほかならず、認められません。 第四点はまちづくりの問題です。 北本区長は、陸上自衛隊十条駐屯地の解放問題において、東京都の特例許可を促進したこと、そのために北区のまちづくりの原則と方向をゆがめてしまうという重大な過ちを犯しました。都の特例許可は、まさに有事立法の先取りであり、都市計画法や建築基準法に照らしても違法なことです。この特例許可を下ろさせるために、区長は都知事に対して、北区基本計画の「福祉のまちづくりを進める」との原則をゆがめ、新たな自衛隊基地建設がまちづくりなどに何らの問題を生じないとの回答を文書で提出しました。また、特例許可を出させておいて、その辻つま合わせのために用途地域の大幅規制緩和を画策し、計画決定化を図ってきました。 今回、
日本共産党北区議員団は、二月の北区都市計画審議会で、用途規制大幅緩和措置に反対をいたしました。十条基地問題、「アワセメントだ」と批判される環境破壊のアセスメントと高速王子線問題、幹線道路沿線の高層マンション建設と建築公害などは、まちづくりの主人公は住民という原則を見失ったものと言わなければなりません。 また、深刻さを増しているスギ花粉症の要因とされるディーゼル車両の規制などを急ぐとともに、低公害車の普及など、大気汚染防止のための施策に力を入れて取り組むことです。 第五点は、教育行政です。 深刻さを増すいじめ問題とともに、不登校や登校拒否の子どもたちが年々増え続け、九四年度の文部省学校基本調査速報によると、全国の小中学校で七万七千人に達しています。北区でも学校嫌いを理由とする年間三十日以上欠席した子どもたちは、小中学校合わせて二百人を大きく超えています。この原因は様々指摘されますけれども、詰め込みと超スピードの授業を強化した学習指導要領の改訂につれて、登校拒否児が増え続けているという事実も現在の特徴です。 こうしたことから、学校週五日制の月二回実施、そして完全実施を目前にした今、週六日制を前提としてつくられた学習指導要領の見直しを求める意見書はついに全国で四分の一を超す八百余りの自治体にのぼっています。 ところが、我が党が繰り返し学習指導要領の見直しを求めるよう要求しているにもかかわらず、区教育委員会は全く他人ごとのように消極的な態度表明を繰り返しています。学校に行きたい、友達や先生に会いたいと思っていても、様々な原因から体が拒絶してしまって学校に行けない状態にあるのが登校拒否児です。そのために三年も四年も、あるいは小学校入学直後から中学まで苦しい状況に、子ども自身と親や家族が置かれているのです。こうした子どもたちに対して、学校に来ることを強制するのではなく、ありのままに丸ごと受けとめてゆける学校が求められているのです。 また、日の丸・君が代の強要や差別と選別、管理強化の学習指導要領を早急に見直しさせ、北区の学校にゆとりと人間を大切にする教育を取り戻すために、区を挙げての取り組みが求められているのです。 また、北区教育委員会の学校教育環境整備への姿勢も問題だと思います。現場の教職員や父母の声にしっかりと耳を傾け、三十五人から三十人学級の早期実現、栄養士の全校配置、授業プール補助員の配置、移動教室の交通費助成などの教育条件整備に本気で取り組もうとしない消極性を強く指摘するものです。さらに、周年行事については、子ども本位の簡素なものとして公費で行うこと、PTAの負担強化や無理な寄付集めになるようなものであってはならないことを求めるものです。 北区教育ビジョンの策定にあたっては、教育基本法と子どもの権利条約に基づいて、権利の主体者である子どもを初め、広い区民の参加と公開を原則としてその策定にあたることを求めるものです。 第六点は、財政問題です。 都区財政調整制度が東京都の攻撃により後退し続け、危機に瀕し、これが北区の財政危機となっています。都区制度改革を平成十二年度に控え、二十三区が力を集中して、今こそ都区財調制度を真に二十三区側の調整制度へと改善させなければなりません。 特に国の国庫補助削減、超過負担の押し付けなどや、東京都の国保会計赤字負担分など事務移管分の財調算入化を改めさせ、財調財源は二十三区共通の財源との原則を確立させる中、調整率の大幅アップを図るべきです。 今日の財調制度の後退は、右肩上がり財政をいいことに、東京都の横暴を許してきた北区にも責任があります。この姿勢を改めて、区民周知を図り、政治力を結集した一大区民運動を起こすべきであります。 また、大井競馬などギャンブルに財政を依存させてはなりません。さらに、こうした財政状況にある中、議員の海外視察を復活させたことも問題です。 第七点は、ギャンブル問題についての区の消極性です。 ギャンブルに依存した区財政であってはならないことはもちろん、東京の北の玄関にふさわしい赤羽に、ギャンブル施設から子どもを守れと一大区民運動が展開されました。こうして、赤羽駅東口、旧エポへのオートレース場外売り場の設置を日動振が断念し、赤羽駅高架下へのJRA場外売り場の誘致を求めていた赤羽活性化協議会も三月二十三日、各党派議員との二回目の懇談会の中で、「活性協としてJRAを提案する考えはない」と事実上の断念を表明しました。三つのギャンブル施設のうち二つが断念に追い込まれるという新たな状況のもとで、北区は区民の声にこたえて、大井競馬について、誘致はしないことをきっぱり宣言すべきです。 以上述べました七点の理由により、平成八年度
一般会計予算に反対するものであります。 次に、震災対策に関連して、北区防災会議に陸上自衛隊第一師団・第一普通科連隊を参加させる問題について一言申し上げます。
日本共産党北区議員団は、先ほど上程された議案に対しては、棄権・退場し、その態度を示しました。 そもそも自衛隊は、武装した戦闘部隊として国の指示に従いながら、外国軍隊等と戦争できる力量を保持し、カッコ付きの国防の任を果たすところにあることは、周知のとおりです。組織力を備えてはいても、人命救助・救援を、あるいは消防や住民の警護を主要な任務として活動する専門機関でないことも事実です。 特に練馬の自衛隊普通科連隊は、平和・民主団体の諸運動に対する抑圧をも視野に入れた首都の治安維持を専門とし、そのための訓練を日常的に行っており、今まで災害訓練等はほとんど行っていなかったというのが実態であり、また、必要な災害対策上の装備もしていません。区民から見ても、自衛隊が災害時、何についてどのような活動をするのか、相変わらず不明確なままで、これは東京都全体についても言えます。災害時に、救助・救援など、諸活動を進めるうえで、自衛隊の組織力を必要としても、過度の期待はできないというのが現状です。 災害時の即応態勢整備は、対応する地方自治体の重大な責務であります。防災問題に限って考えた場合、自衛隊が対応する地域をよく把握し、緊急時に消防や警察との役割分担を明確にして、区長の指示のもとに適切な対応ができるよう、日常から連携することは、即応態勢の一環として必要ではあります。しかし、この点でも東京都の指示と自衛隊の実際の役割、活動についての規定等が未だに不明確で問題を残しており、区長と自衛隊の関係においては、法的規定からして極めて不十分のままであります。
日本共産党北区議員団は、こうした諸般の実情をリアルにとらえ、区の防災会議に自衛隊の代表を参加させることは時期尚早であると判断したわけです。 最後に区長の施政方針に関して一言申し上げます。 今年一九九六年は、日本国憲法施行五十年です。ところが施政方針では、このことが一言も触れられていません。極めて残念です。「平和で自由な共同社会」、「人権及び人間性の尊重」、「地方自治の確立」を基本理念としている北区基本構想。今年九六年、平成八年が北区にとってもこの基本理念にふさわしく発展する年となるよう、日本国憲法制定五十年を区民とともに祝う一大イベントを起こすべきだと考えます。 なお、国保会計予算、中退共会計予算並びに一般会計と国保会計の各補正予算(第一号)に反対することを申し上げまして、私の討論を終わります。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
黒田みち子君) 十一番 永沼正光さん。 (十一番 永沼正光君登壇)
◆十一番(永沼正光君) 私は、自由民主党議員団を代表して、平成八年度
一般会計予算案並びに四特別会計予算案について賛成討論を行います。 平成八年度当初予算の審査が終わり、今ここに討論採決の時を迎えたわけでありますが、私には何か深い感慨を禁じ得ないものがあります。二十数年ぶりの議会復帰、今回の予算委員として予算の審議に加わることになりました。今や未曽有の財政危機のもとで行われた七日間の予算審議ではありましたが、それなりの緊張感もあり、各会派のそれぞれの委員から、熱心にかつ活発に様々な意見や提言が出され、内容の充実した予算委員会だと改めて思い、北区議会は健在なりの印象を深めた次第であります。 それに比べ、今の国会の体たらくは言語道断と言わざるを得ないのであります。日本経済の不況は、政治不況に起因すると言われるゆえんであります。 さて、私ども自由民主党議員団は、今回の予算審議に当たりまず第一に留意する点は、区長以下理事者がこの厳しい財政事情をどのようにとらえているかということであり、その理解と認識を予算のうえにどう反映させたかという点であります。 予想を超えた日本経済の長期的な不況は国民生活を圧迫し、財政、なかんずく地方財政には極めて深刻な影響を与えております。国の平成八年度予算を見ると、景気の動向を配慮して七十五兆一千四十九億円で、前年度比五・八%増の予算が組まれましたが、税収の伸び悩みなどから七年ぶりの赤字国債の発行を余儀なくされたわけであります。さらに都も税収の落ち込みを配慮した超緊縮型の予算となっております。平成八年度に向けて都区の財政調整の協議はかなり厳しいやりとりの中、決定をみたと伝えられております。今後の課題として、平成十二年の都区制度改革をにらんだ対応策を含め財政調整制度の抜本的な見直しを検討せざるを得ない状況になってきたことも事実であります。 このような状況は北区も同様で、とりわけ都税の大幅な減収と昨年度来の市場金利の低下は、特別区交付金等に大きな影響を与えることになります。特別区税は堅調に推移していると言われますが、減税補てん債を加えた八年度一般財源収入見込みは七年度に比べ四十九億余の減収であります。その結果、本年度は財政調整基金三十二億円を取り崩すほか、初めて減債基金二十億円を取り崩すこととなり、八年度一般会計当初予算額は一千四十九億五千六百万円となり、前年度比で六十一億七千五百万円、五・一%の減となるわけであります。改めて基金及び積立金の重要性が再認識される思いであります。 この機会に、地方分権の主要課題でもある特別区制度改革について一言触れておきます。 昨年は法改正の実現には至りませんでしたが、国に対し早急に法改正の実現を目指して積極的な運動を推進しなければなりません。地方自治法で認められた基礎的地方公共団体としての位置付けは何よりも優先して果たさなければならない課題であります。本年は区制施行五十年という記念すべき年でもあり、二十三区、それに議会も一体となり、これが実現に向けて最善を尽くすことはごく自然な動きであります。法改正により、自治体としての法的地位を確保できなければ財政権の確立、地方分権、あるいは自治権拡充といった時代に即した対応は大変厳しいものになると考えます。みんなで協力して目的達成に向けて一層の頑張りを期待する以外、これといった打開策は見当たらないと思います。 平成八年区議会第一回の開会に当たり、区長から区政執行の基本方針についての所信表明で、次のように述べられています。 「今日の国政の動向を見ますと、行政改革、規制緩和、地方分権の大きな流れがあり、財政危機や価値観の多様化に対し、これまでの組織や事務事業のあり方を改め、新しい時代に即応した行財政の仕組みを早急に構築しなければならない。また、地方がその地域や住民の実情に応じ、個性ある行政を進めることは、真にゆとりと豊かさを実感できる生活を実現するために、ぜひとも実現しなければならない。特別区においては、これと併せて都区制度改革の一日も早い実現を図り、区民福祉の向上を目指してまいらなければならない。 我が国の経済状況につきましては、バブル経済の後遺症に加え、急激な円高による景気減速により、不況が長期にわたっています。ようやく景気に薄明かりが射したとはいうものの、住専処理の問題等、金融不安を引き起こしかねない課題を抱えており、先行きは不透明と言わざるを得ない状況である。 区財政も長期にわたる景気低迷と、三か年の特別減税による特別区税の減収が大きく影響し、また財政調整交付金も法人住民税の減収等で昨年を下回る見込みとなり、これまでになく厳しい予算編成を強いられたところである。 しかしながら、このような財政環境にあっても、行政水準を維持し、区民福祉の向上を目指すため、事務事業の見直しと効率的な行政の実現を図るなど、行政改革の一層の推進をしてまいらねばならない。」 とあります。 我が自由民主党議員団としては、この北区政執行の基本方針の所信については、現下の経済情勢や財政事情を厳しくとらえていることや、予算編成に当たっての並々ならぬ努力と熱意がうかがわれ、高く評価するものではありますが、さらなる財源確保に向け、区側の都に対する努力を期待するものであります。 それでは以下、主要と見られるいくつかの事業について申し上げます。 第一は防災対策についてであります。 昨年の阪神・淡路大震災を契機として、防災の必要性がことのほか重視され、十七億円余の予算が計上され、有事の際、避難場所となる小中学校や公共施設の耐震補強工事など、防災対策を区政の最優先課題として位置付けたことは、この事業に対する強い意欲が感じられる。区民の生命と財産を守る真摯な姿勢が見られ、防災に対しての取り組みは見るべきものがあり、評価できるものであります。 次に、福祉事業についてであります。 各部門で充実が図られていますが、特に平成八年度には二か所の高齢者在宅サービスセンターが開設し、さらに二十四時間型のホームヘルプサービスを導入する等、在宅福祉の充実と特別養護老人ホームの建設等、区民福祉の向上に積極的に取り組んでいる姿勢を高く評価するものであります。 次に、平和祈念事業の促進についてであります。 昨年は戦後五十年ということもあり、各種のイベントが好評のうちに実施されました。また、我が自由民主党議員団の主張でありました平和の森構想が具体化の運びとなり、北区の平和への姿勢がうかがわれるところであります。 次に、北区のイメージアップ計画についてであります。 この度、区の組織の中に、新たにイメージ戦略室をつくり、北区のイメージアップづくりが図られることになりました。北区イメージアップ計画策定の一環としてコミュニケーションマークを定める等、この事業への意欲が感じられ評価するところであります。 次は、産業文化事業についてであります。 北とぴあを文化発信の核として、「北区つかこうへい劇団」、「北とぴあ国際音楽祭」の事業の継続など、北区から発信する創造的文化事業は、北区を総合的にイメージアップできる施策として評価できるものであります。 次に、土木事業についてであります。 赤羽西口地区市街地再開発事業が終了し、赤羽駅付近連続立体交差化事業も本年度は京浜東北線盛土部分の撤去工事が行われることになっております。また、十条地区の都市づくりも期待の大きいところであり、関係理事者の一層の努力を望むものであります。 次に、教育の事業についてであります。 今年度は学識経験者、教育関係者を構成員とする教育ビジョン策定委員会を設置し、二十一世紀に向けた北区の教育のあり方を包括的に検討する構えを見せており、期待するところであります。また、学校の分野でも、学校防災設備の充実を含め、子どもを中心とした教育施策が図られてきており、評価するところであります。 以上、主要と見られるいくつかの事業について意見を申し上げてまいりました。 我が自由民主党議員団は予算審議の際、各款目で様々な意見や提言をしてまいりましたが、いずれの事柄についても区民生活の中で重要事項であり関心の高い問題であります。関係理事者の方々には大変ご苦労なこととは思いますが、十分に配慮してこれを生かしていただきたいと切望するものであります。 以上、平成八年度
一般会計予算案並びに四特別会計予算案の賛成討論を終わります。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
黒田みち子君) 以上をもって討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 まず、第二十一号議案、第二十二号議案、第三十二号議案及び第三十三号議案について、一括して起立により採決いたします。 本案に関する予算特別
委員会審査報告はいずれも
原案可決であります。予算特別
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、第二十一号議案、第二十二号議案、第三十二号議案及び第三十三号議案については、いずれも予算特別
委員会審査報告どおり決定いたしました。
○議長(
黒田みち子君) 次に、第二十四号議案について、起立により採決いたします。 本案に関する予算特別
委員会審査報告は
原案可決であります。予算特別
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、第二十四号議案については、予算特別
委員会審査報告どおり決定いたしました。
○議長(
黒田みち子君) 次に、第二十三号議案及び第二十五号議案について、一括して採決いたします。 本案に関する予算特別
委員会審査報告はいずれも
原案可決であります。 お諮りいたします。 本案はいずれも予算特別
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認めます。よって、第二十三号議案及び第二十五号議案については、いずれも予算特別
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
黒田みち子君) 日程第二十八を議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第二十八
議員提出議案第一号 東京都北区
議会委員会条例の一部を改正する条例(議案は会議録末尾に掲載)
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○議長(
黒田みち子君) お諮りいたします。 本案は議員全員の提案であります。よって、会議規則第三十五条第二項の規定により、提案理由の説明及び委員会付託を省略することにいたしたいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、本案については提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。 お諮りいたします。 本案に関し原案どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、本案は原案どおり決定いたしました。
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○議長(
黒田みち子君) 日程第二十九から日程第三十三までを一括して議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第二十九
議員提出議案第二号 除籍簿・消除された戸籍の附票等の
保存期間延長を求める意見書
△日程第三十
議員提出議案第三号
薬害エイズの
真相究明及び
被害者救済を求める意見書
△日程第三十一
議員提出議案第四号
特別養護老人ホーム設置促進特別助成事業の継続を求める意見書
△日程第三十二
議員提出議案第五号
住宅金融専門会社の不良債権処理問題に関する意見書
△日程第三十三
議員提出議案第六号 首都機能の移転問題に関する意見書(議案は会議録末尾に掲載)
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○議長(
黒田みち子君) 本案はいずれも議員全員の提案であります。よって、直ちに原案どおり決定いたしたいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、本案はいずれも原案どおり決定いたしました。
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○議長(
黒田みち子君) 日程第三十四を議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第三十四
議員提出議案第七号 「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の見直しを求める意見書(議案は会議録末尾に掲載)
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○議長(
黒田みち子君) 本案に関し提案理由の説明を求めます。 二十一番 樋口万丈さん。 (二十一番(樋口万丈君登壇)
◆二十一番(樋口万丈君) 意見書の提案理由を申し上げます。 陳情八第三号「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正を求める件は、三月六日、区民生活委員会に付託され、各会派が議論いたし、青少年の環境を守る立場から採択されました。しかし、一部の会派よりまだ理解をいただいておりません。その結果を踏まえて、以下理由を申し上げます。 二十一世紀を担う青少年の健全育成を図ることは、我々国民、特に大人に課せられた重要な責務であります。しかし、最近の青少年をとりまく風俗環境は社会風潮を反映してか、多種多用の風俗営業がはんらんしてきており、性風俗は一段と過激化し、全く歯止めがきかないのが実情であります。 今やどこの町にもコンビニエンスストアーが並ぶようになりました。その名のとおり便利であり、二十四時間営業する店も多く、いつでも開いているから緊急の時にはとても便利であります。しかし、その客の中には学校や塾から帰宅途中の小中学生や高校生の姿が目に付きます。雑誌を手にして読みふけっておりますが、その雑誌の中にはヌード写真やポルノまがいのコミックが数多く載っているのであります。コンビニエンスストアーに風俗にかかわる雑誌まで置いておくのはいかがだろうか。買わなくても自由に手にとって見ることができるのであります。これはほんの一例にすぎません。今や街にはこうした卑わいな雑誌類がはんらんしているのが現状であります。 芸術という美名のもとに出版されている写真等は、子どもを持つ親として、まして思春期を迎える子どもの親として堪えがたい思いと歯がゆい思いをしているのが現実であります。ところが、出版側の権利ばかりが主張され、それを少しでも規制しようとすると、表現の自由、出版の自由を盾に、出版社側が猛反対するのであります。権利だ、自由だを盾に、大切なものが置き去りにされているように思えてなりません。それならば、見たくない、見せたくないという側の権利についてはどうなのか。ほとんど議論されていないのが残念であります。しかし、出版業界そのものが、売ればいいという営利主義に走っている現状では、出版業界が自主規制するのを待っていても仕方がありません。子どもたちの環境を守るために、今こそ親の側から声をあげる時がきているのであります。 また、享楽的な社会風潮を反映して、デートクラブ、テレホンクラブなどの風俗産業に加え、ブルセラショップ、ツーショットダイヤルなど、新たな営業形態が全国に広がり、それらを犯行の場とする事犯が目立ってきています。性の逸脱を誘発・助長している現況を直視し、それらを防止する施策が急務と考えるのは当然であります。 一刻の猶予も許されません。この目に余る現状を考える時、日本の将来を担う大切な大切な青少年を守ることになんの躊躇がいるのだろうか。躊躇する人の気持ちが分かりません。 以上のような理由から「東京都青少年の健全な育成に関する条例」を早急に見直しすることを提案いたします。 意見書を読み上げさせていただきます。 「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の見直しを求める意見書 青少年が心身ともに健やかに成長することは、国民共通の願いであり、そのために明るく住み良い環境をつくることは不可欠な条件である。 しかしながら、デートクラブやテレホンクラブ等が乱立し、家庭ではCD-ROMなどの新しいメディアを用いた不健全な商品も急速にはびこるなど、最近の青少年を取り巻く風俗環境は年々悪化している。 東京都では「東京都青少年の健全な育成に関する条例」が施行されているものの、効果が十分でなく、性犯罪も増加していることから、現状に即した改善を求める声が高まっている。 よって、本区議会は東京都に対し、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」について、表現の自由と人権の尊重に十分留意しつつ、左記の事項を加味・追加した条例とするよう早急な見直しを求めるものである。 記一、不健全な図書類等の対象にCD-ROMを加えるとともに、これらを速やかに指定できる制度の導入を図るなど、規制を強化すること。二、青少年が自由に成人向け図書を購入できないよう、自動販売機等での販売方法に規制を設けること。三、青少年に性行為や卑猥行為をした者に対する「淫行処罰条項」を設けること。 右、地方自治法第九十九条第二項の規定に基づき、意見書を提出する。 平成八年三月〓日東京都北区
議会議長黒田みち子 東京都知事 青島幸男殿 以上であります。ぜひとも皆様のご賛同をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 ご清聴、大変ありがとうございました。(拍手)
○議長(
黒田みち子君) これより討論に入ります。 本案に関し、四番 本田正則さん 十七番 石川 清さんより討論の通告がありますので、順次これを許可いたします。 四番 本田正則さん (四番 本田正則君登壇)
◆四番(本田正則君) 私は
日本共産党北区議員団を代表して、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の見直しを求める意見書に反対する討論を行います。 本意見書は、陳情八第三号「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正を求める件の主旨を採択して提案されたものですので、陳情文に沿って討論いたします。 青少年が心身ともにすこやかに成長することは、国民共通の願いであり、そのために明るく住みよい環境をつくることは当然であります。 日本共産党はこれまで、文化的退廃の進行を批判し、市民道徳の確立を呼び掛け、運動を強めてきました。表現の自由の名によって人間の尊厳や男女の性の平等を踏みにじったり、性の商品化を野放しにすることを許さず、表現の自由を配慮した適切な規制措置が必要であることを主張してきました。 また、日本の未来を担う子どもたちが、かけがえのない命を大切にし、互いを思いやり、そして人間だけが持つ男女の情愛に基づく性を大切にして、人間として成長することを心から願っています。そのためには子どもたち自身が文化的、道徳的退廃に負けない健全な判断力を養い、かけがえのないその生涯を豊かに生きることのできる基礎をしっかりと身につけていけるよう、国民の共同の努力が大事だと考えています。 ところが今日の、デートクラブやテレホンクラブ等が乱立し、CD-ROMなどの新しいメディアを用いた性や暴力を売り物にする不健全な商品が急速にはびこることや、自動販売機などによる規制逃れの販売方法など、風俗環境の悪化は目を覆うばかりです。こうした性や暴力を金もうけの道具とする大人の行為に対し、地域規制、免許規制などで営業の規制を強化することは検討されるべきであります。 したがって、陳情の第一、第三、第五項の不健全図書類の指定数を多くするよう規制基準を強化すること。普及が目覚ましいCD-ROMを規制対象の図書類等に含めること。青少年が有害図書類等を自由に購入できないよう、自動販売機での販売法に規制を設けるよう都に働きかけることについては賛成であります。 しかし、第二項、第四項に言う不健全図書類等を早急に指定できるよう緊急指定制度を導入すること、並びに青少年を相手に性行為をした相手を検挙できるよう「淫行処罰条項」を設けることについては、以下述べる理由により反対するものであります。 「淫行処罰条項」を設けることについては、一九八八年、昭和六十三年三月三十日の東京都青少年問題協議会答申で「このような規定を設けるべきでない」とされました。 答申は第一に、今日の状況が「青少年に対して、性的な健全性を損なう行為をしたとしか判断のしようがない大人」を法的に処罰することが、こうした大人の相手になった青少年を、かえって回復の難しい、のっぴきならないつまずきにまで発展させてしまう危険性のあることを指摘しています。 どういうことかと言えば、一つに、大人の行為を処罰するために、被害者として捜査機関からいろいろと事情を聞かれて、参考人として協力を求められ、あるいは裁判に証人として出廷を求められる点です。問題となった性行動に関し、ほかの人には知られたくないことまで尋ねられます。これは被告人の権利保障の要請から、厳格に手続きが定められていて、避けることのできないものであり、青少年の健全な育成を図るうえで大きな問題です。 また二つに、大人の淫行を処罰するために、被害者である青少年が補導されたり取り調べを受ける中で、自分自身に社会的失格者のレッテルを張り、自暴自棄に追いやるようになるなど、立ち直りが困難な状況になることです。 三つに、淫行の相手方となった女子青年を非行者として取り扱うような状況は望ましくないにもかかわらず、その補導はしばしば大人に対するよりもはるかに強圧的、かつ干渉的であって、青少年に期待される自主自立性、ことに性的自己決定能力の育成をますます阻害する結果となる恐れがあるということなのであります。 大きく第二点目に、六十三年の答申は、青少年の中に十分な性的自己決定能力を育てるためのプログラムを用意することと、その性的自立性が備わる日まで青少年の弱い立場を守るべきことを指摘しています。しかし答申は、この青少年の弱い立場を守るにあたって、淫行処罰規定を盛り込むという方法はとらないことを明確にしています。 まず、暴行、脅迫、営利等の不当な手段による大人の性行動に対する青少年保護の目的は、国の法律を適用すれば達成可能です。淫行処罰規定は、これらの法令の処罰対象を除いた性的行動で不当とされるものを対象とすることになります。それは一体、どんなものでしょうか。憲法三十一条に定められているように、刑罰放棄の構成要件は明確なものでなければなりません。「淫行処罰規定」を盛り込むことは、まさに定義のあいまいな淫行の違法性を限定する権限を、立法機関ではない警察に与えることになる、極めて問題の多いものであります。同時に、全く私的な、自由な恋愛にまで公的機関である警察の介入が行われることに道を開くものにもなります。公的権力の介入が青少年の健全な発達に障害となる場合もあることは、先に見たとおりなのであります。 「緊急指定制度」の導入も、立法機関ではない公権力である警察に、不健全図書類を指定する権限を与えることになり、憲法に保障された言論、出版、表現の自由の否定につながることから反対するものであります。 現在の都の条例では、知事が不健全図書類として指定したものは、ビデオソフトも含めて青少年に販売、頒布、貸し付けすることを禁止しており、警告にもかかわらず従わないときは処罰されることになっています。また知事は、不健全図書類として指定するときには、東京都青少年健全育成審議会の意見を聞かなければならないことになっています。 青少年問題協議会の一九九二年、平成四年一月二十四日の答申はどのようなビデオソフトを規制するかについて、知事や青少年健全育成審議会の判断が行き過ぎないよう、都議会に規則や告示等を周知させることまで提案しています。 こうした経過から見ても、不健全図書類の選定基準の強化については、警察など立法機関でない公権力に委ねるべきではなく、少なくとも現行の審議会の意見を聞いて強化するという方法をとるべきであることが基本です。 以上述べてきたように、現行の制度は青少年の基本的人権への配慮、健全な成長に配慮されたもので、表現の自由を守るとともに、公権力の過剰な介入を規制した民主的な制度であります。ですから、今日の問題に対処するには、この制度に基づく適正な規制の強化を現行の手続きに基づいて進めるべきなのであります。 本意見書は、青少年の健全な育成のうえでも障害になる、また公権力の必要以上の介入を招くなど、問題のある「淫行処罰規定」、「緊急指定制度」を盛り込んでいる点から反対であることを改めて表明し、私の討論を終わります。(拍手)
○議長(
黒田みち子君) 十七番 石川 清さん。 (十七番 石川 清君登壇)
◆十七番(石川清君) 私は、ただいま上程されました
議員提出議案第七号「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の見直しを求める意見書に対し、自由民主党議員団、公明議員団、北区民党、21世紀市民の会及び社会・民社・さきがけ区民クラブを代表して賛成の討論を行います。 今日、女子中高生がデートクラブやテレホンクラブ、ツーショットダイヤル、お見合いパブ等を利用して、性を商品化し、金銭を受領するという事例が社会的な問題になっております。また、CD-ROM、すなわちコンパクト・ディスク・リーディング・オンリー・メモリーのようなパソコンを使った露骨な性描写もはんらんしている現在、多くの都民や区民の方々が青少年をとりまく環境の浄化を望んでおり、東京都議会においても十万名の署名を追記して、都の青少年の健全育成に関する改正の請願・陳情が提出されました。 さかのぼれば、東京都の青少年健全育成条例は一九六四年に制定され、優良図書類の推奨と不健全図書類の規制から成り立ち、九二年には小委員会制度の新設、罰則等に関する事項、ビデオの指定事項等、三点が改正され、その後今日に至るまで改正がなく、その結果、他県に比較して著しく青少年をとりまく環境浄化対策が遅れてしまったのが実情であります。 現在の東京都青少年健全育成条例では、第一に不健全図書類に指定されても、告示までに四週間もかかり、昨年一年間に指定された書籍はわずか六十九冊、ビデオテープが三十一巻。同年、栃木県では、図書類が四百七、ビデオ五千三十四、また、愛知県の千百三十四の図書類に比べれば、信じがたい実態を露呈しています。第二に、自動販売機による規制がないことから、図書類に限らず、アダルトビデオやツーショットダイヤルのプリペイドカードまでが自販機に出現しています。さらに第三に、CD-ROMは一枚のCDでフロッピー約五百枚の情報が収納でき、何度複製しても画像を損なわない特性があり、また、どのような内容でも条例の図書類に指定されておらず、自主規制団体、すなわちコンピューター・ソフトウェア倫理機構を通さずに流通に乗せる事例が多発しております。 そこで今回の請願事項の内容は、第一に、不健全図書類の緊急指定ができるように制度化する。第二に、CD-ROMなどパソコンソフトを条例で図書類に追加する。第三に、デートクラブやテレホンクラブに対し新たな規制を設けるであり、我が北区議会もこの趣旨に先立つこと平成四年に不健全図書類に関する意見書を全会一致で東京都に提出をしております。しかし、今回の改正の最大の論点になっている点は、東京都及び長野県を除いた全国四十五道府県で制定されている「淫行処罰規定」を設けるか否かであります。 青島幸男東京都知事は去る三月四日の議会において、次のようにコメントしております。 青少年をめぐる性非行の状況については、憂慮をしている。これまで風俗産業にかかわっている女子青少年の実態や他府県の淫行処罰規定の運用状況等実態把握に努めてきた。淫行処罰規定については、昭和六十三年に東京都青少年協議会から「設けることは不適当」との答申を受けたが、答申から八年を経過した現在では社会状況の変化も著しい。本年四月以降発足の第二十二期青少年協議会に淫行処罰規定を設けるかどうかについて諮問し、青少年と性をめぐる状況への審議検討をしてもらう、と述べており、前向きな態度表明を行っています。 前回の答申では、第一に、性の問題は個人の問題であり、最終的には自己責任である。第二に、法的規制を設けるよりも、教育によって自己決定能力を培う。第三に、現行法令で必要な取り締まり及び処罰手段が用意されているので必要はない。第四に、法律や条例によって処罰しても、青少年をとりまく状況は好転しない。第五に、大人を処罰する場合、相手となった青少年は被害者としてラベリングされ、事情聴取の過程で屈辱感を味わい、また証人として出廷を求められたりして、健全な育成を損なう等々を指摘して、処罰規定を不適当と答申しましたが、昭和六十年当時ではデートクラブもなく、低俗的な産業もはんらんしておらず、また、青少年の性非行も現在のような最悪状況でなく、答申は適切の感はありましたが、ただいまでは全国で平成六年中に淫行処罰規定を適用して検挙した被疑者は三千七十四人、被害児童は三千九百二十三人で、児童福祉法や売春防止法で検挙した被疑者及び被害児童数のそれぞれ五倍、三倍となっています。 また、重要なことは、現行法の適用ではこの淫行処罰規定がないと十三歳以上、十八歳未満の青少年を誘惑し、性的欲望を満足させる対象として扱ったとしても、相手方を処罰できない法の盲点があり、都民は施策の転換を望んでいます。 このようなとき、北区議会においても区民の陳情にこたえ「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の見直しを求める意見書を提出することは時期を得ていると思われ、また、この公正、公平、公明、高潔、考究、公徳な意見書をまとめた区民生活委員長及び福委員長を高く評価するものであり、この文言の中の表現の自由と青少年の人権の尊重に十分留意し、二十一世紀に連なるモラルの向上のため一日も早い条例の見直しを求めるとともに、この意見書提出に議員各位の賛同をお願いして、賛成の討論を終わります。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
黒田みち子君) 以上をもって討論を終結いたします。 これより日程第三十四について、起立により採決いたします。 本案に関し原案どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、日程第三十四は原案どおり決定いたしました。
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○議長(
黒田みち子君) 日程第三十五及び日程第三十六を一括して議題に供します。 (
書記朗読) +八第一号
薬害エイズの
真相究明及び被害救済に関する請願 + |八第二号
障害者特別採用制度への点字試験導入と
採用職種拡大|
△日程第三十五+ を求める請願 | |八第三号
区立小中学校のすべての子どもにゆきとどいた教育を| + 求める請願 | +七第三二号
家具転倒防止器具設置を求める陳情 | |七第三六号
衆議院議員選挙小選挙区の
定数不平等配分是正に関す| | る陳情 | |八第三号 「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正を| | 求める陳情 |
△日程第三十六+八第六号 除籍簿、消除された戸籍の附票等の保存期間の延長に| | 関する陳情 | |八第一〇号 生活安全に関する陳情 | |八第一一号 十条基地内の
遺跡調査現地説明会開催と北区の博物館| | への保存・展示に関する陳情 | |八第一二号 「平和のための北区の戦争展」への区の援助を要請す| | る陳情 | |八第一五号
社会福祉法人立の
特別養護老人ホーム建設に伴う用地| | 取得助成に関する陳情 | + (
委員会審査報告)--+
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○議長(
黒田みち子君) 本件に関する
委員会審査報告書はお手元に配付してありますので朗読は省略いたします。
--------------------------------------- 企画総務委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成八年二月十四日 東京都北区
議会企画総務委員会委員長 高木隆司 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿一、件名 七第三六号
衆議院議員選挙小選挙区の
定数不平等配分是正に関する陳情二、提 出 者 国分寺市東戸倉二-二一-六 佐竹勝義三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
--------------------------------------- 企画総務委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成八年三月八日 東京都北区
議会企画総務委員会委員長 高木隆司 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿一、件名 八第二号
障害者特別採用制度への点字試験導入と
採用職種拡大を求める請願二、提出者 東京視力障害者の生活と権利を守る会北支部 代表 阿部広子三、審査結果 採択の上、執行機関に送付すべきものと決定。一、件名 八第一〇号 生活安全に関する陳情二、提出者 赤羽防犯協会 会長 飯島悦夫 外二人三、審査結果 意見を付して採択の上、執行機関に送付すべきものと決定。 意見 趣旨に沿うよう努力すること。一、件名 八第一二号 「平和のための北区の戦争展」への区の援助を要請する陳情二、提出者 九六年平和のための北区の戦争展実行委員会 実行委員長 小山一郎三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
--------------------------------------- 区民生活委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成八年三月六日 東京都北区議会区民生活委員会委員長 中川大一 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿一、件名 八第三号 「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正を求める陳情二、提出者 代表 北区浮間町会 連合会長 飯島悦夫 外六人三、審査結果 意見を付して採択すべきものと決定。 意見 意見書については趣旨に沿うこと。一、件名 八第六号 除籍簿、消除された戸籍の附票等の保存期間の延長に関する陳情二、提出者 東京司法書士政治連盟第八地区 本部長 伊藤嘉浩三、審査結果 意見を付して採択すべきものと決定。 意見 意見書については趣旨に沿うこと。
--------------------------------------- 福祉衛生委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成八年三月七日 東京都北区議会福祉衛生委員会 委員長 福田 実 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿一、件名 八第一号
薬害エイズの
真相究明及び被害救済に関する請願二、提出者 北区生活協同組合連絡会 代表 服部万里三、審査結果 意見を付して採択すべきものと決定。 意見 意見書については趣旨に沿うこと。一、件名 八第一五号
社会福祉法人立の
特別養護老人ホーム建設に伴う用地取得助成に関する陳情二、提出者 上中里二-三四-一〇 梶 陽子三、審査結果 意見を付して採択すべきものと決定。 意見 意見書については趣旨に沿うこと。
--------------------------------------- 文教委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成八年三月六日 東京都北区議会文教委員会委員長 池田博一 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿一、件名 八第三号
区立小中学校のすべての子どもにゆきとどいた教育を求める請願二、提出者 ゆきとどいた教育を進める北区民の会 代表 庄司昌郎三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。一、件名 八第一一号 十条基地内の
遺跡調査現地説明会開催と北区の博物館への保存・展示に関する陳情二、提出者 北区の遺跡・文化財を守る会 会長 丸橋彦志三、審査結果 意見を付して採択の上、執行機関に送付すべきものと決定。 意見 趣旨に沿うよう努力すること。
--------------------------------------- 防災対策特別委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成七年十二月十八日 東京都北区議会防災対策特別委員会委員長 和田良秋 東京都北区
議会議長 黒田みち子殿一、件名 七第三二号
家具転倒防止器具設置を求める陳情二、提出者 北区生活と健康を守る会 会長 広田善一郎三、審査結果 意見を付して採択の上、執行機関に送付すべきものと決定。 意見 趣旨に沿うよう努力すること。
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○議長(
黒田みち子君) これより採決に入ります。 まず請願八第三号のうち第一項及び第二項について、起立により採決いたします。 本件に関し
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、請願八第三号のうち第一項及び第二項については、
委員会審査報告どおり決定いたしました。 次に、請願八第三号のうち第三項及び第四項について、起立により採決いたします。 本件に関し
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、請願八第三号のうち第三項及び第四項については、
委員会審査報告どおり決定いたしました。 次に、陳情八第三号のうち第二項及び第四項について及び陳情八第一二号について、一括して起立により採決いたします。 本件に関し
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、請願八第三号のうち第二項及び第四項について及び陳情八第一二号については、いずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。 次に、陳情八第一〇号について、起立により採決いたします。 本件に関し
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
黒田みち子君) 起立多数であります。よって、陳情八第一〇号については、
委員会審査報告どおり決定いたしました。 お諮りいたします その他はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしたいと思います。 ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、本件はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
黒田みち子君) 日程第三十七を議題に供します。 (
書記朗読)
△日程第三十七 東京都北区選挙管理委員選挙
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○議長(
黒田みち子君) ただいまから東京都北区選挙管理委員四名の選挙を投票により行います。 議場を閉鎖いたします。 (議場閉鎖)
○議長(
黒田みち子君) 会議規則第二十九条第二項の規定による二名の開票立会人を議長からご指名いたしたいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
黒田みち子君) ご異議ないと認め、開票立会人に、二番 相楽淑子さん、四十三番
早乙女政明さんをご指名申し上げます。 これより投票用紙を配付いたします。 (投票用紙配付)
○議長(
黒田みち子君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。--配付漏れはないと認めます。 投票箱を点検いたします。 (投票箱点検)
○議長(
黒田みち子君) 異状ないと認めます 投票の方法について念のため申し上げます。投票は単記無記名、一人一票であります。 これより投票を行います。書記をして点呼いたさせますから、その順序に投票願います。 (書記点呼) (投 票)
○議長(
黒田みち子君) 投票漏れはありませんか。--投票漏れはないと認め、投票を終了いたします。 これより開票を行います。開票立会人の方々の立ち会いをお願いいたします。 (開票)
○議長(
黒田みち子君) 開票の結果を事務局長をして報告いたさせます。 (事務局長朗読) 北区選挙管理委員選挙の結果をご報告申し上げます。 出席総数 四十八人 投票総数 四十八票 うち 有効投票 四十八票 無効投票 〇票 有効投票のうち 富岡博文さん 十票 原田 隆さん 十票 若宮静雄さん 十票 田中良一さん 九票 埴原富士雄さん 九票 以上のとおりであります。
○議長(
黒田みち子君) ただいまご報告いたしましたとおり、田中良一さん、埴原富士雄さんは、いずれも九票で同数であります。この場合、地方自治法第百十八条第一項の規定は、公職選挙法第九十五条第二項の規定を準用して、くじで当選人を決定することになっています。 議長において、当選人を定めるくじを引きます。 くじは二回引きます。一回目は、くじを引く順序を決めるためのものです。二回目は、この順序によってくじを引き、当選人を決定するためのものであります。 くじについて申し上げます。くじには、1から5まで番号が付してあります。くじを引く順序が先になる方、また当選人となる方は、いずれも小さい番号を引いた方といたします。 二番 相楽淑子さん、四十三番
早乙女政明さん、くじの立ち会いをお願いいたします。 これより、くじを引く順序を決めるくじを引きます。 最初に、田中良一さんのくじを引きます。 次に、埴原富士雄さんのくじを引きます。 くじを引く順序が決定いたしましたので、報告いたします。 一番 埴原富士雄さん 二番 田中良一さんと 決定いたしました。 ただいま報告いたしました順序により、当選人を決定するくじを引きます。 最初に、一番埴原富士雄さんのくじを引きます。 次に、二番田中良一さんのくじを引きます。 くじの結果を報告いたします。 くじの結果、田中良一さんが当選人と決定いたしました。 この選挙の決定得票数は三票であります。よって、東京都北区選挙管理委員には、 富岡博文さん 原田 隆さん 若宮静雄さん 田中良一さんの四名が当選と決定いたしました。 議場の閉鎖を解きます。 (議場の閉鎖を解く)
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○議長(
黒田みち子君) 日程第三十八を議題に供します。 (
書記朗読)