○
坂本財政課長 こちらも
東京都の代表
メンバーと区の代表
メンバーですね、主に
財政課長になりますが、
区側は行政部、総務局行政部の
メンバーが入って具体的な
協議をしているというところでございます。
○
原田たかき
委員 ありがとうございます。
財政課長さん、本当に出るところたくさんあるなというふうに何か思うんですけども、引き続き、重要なテーマばかりだと思いますので、粘り強く続けていただけたらと思います。
具体的な中身として、今回特別区
交付金のことを御紹介いただいているかと思いますので、こちらのことでも御質問したいんですけれども、こちらに関しては災害などの特別な
財政需要というものが、この
算定の基準になっているのかなと思うんですけれども、災害以外では例えばどういったものが考えられるんでしょうか。
○
坂本財政課長 特別交付金につきましては、A
項目、B
項目、C
項目という3つの
項目がございます。
A
項目が災害のときに行うものというところでございます。
B
項目は、
基準財政需要額の
算定方法によって捕捉されなかった特別な
財政需要ということで、例えば地方交付税では
算定されているけれど、
財政調整のほうでは
算定されていないというようなものなんかはB
項目となります。
C
項目がその他特別の事情と申しまして、各区の事情に応じて申請をして、それが認められるかどうかというようなところでございます。
○
原田たかき
委員 ありがとうございます。多分その他といったところが非常に幅広くて、つかみづらいところなのかなというふうに推察しております。
先ほどの御
説明の中で、
普通交付金のほうですかね、こちらのほうが客観的で、
透明性が高いというふうに伺いました。
この
特別交付金になると、このその他のところであるとか、Cのところがやはり不透明になっていて、明らかにされていないという理解でよろしいでしょうか。
○
坂本財政課長 御指摘のとおりでございまして、この
特別交付金は、特別区それぞれ、
豊島区が申請をして、これを
特別交付金の対象になるじゃないかというような申請をして、それを
東京都側が審査をするという形です。その
状況が公表もされておりませんし、他区がどういうような申請をしているかというところも分からないというようなところもございますし、このC、その他特別の事情というようなところは、まさしく、何というんでしょう、明確な
透明性があるというようなところではございませんので、ここがやはり一番グレーというか、よく見えないところというふうに
認識しております。
○
原田たかき
委員 ありがとうございます。
やはり各区によっていろんな事情があると思いますし、恐らく本来はこの部分を自由度の高い
普通交付金のほうで対応していきたいということなのかなと思うんですけれども、今現状5%、結構高い比率が
特別交付金の
割合として設定されていて、多分特別区としてはそういう
状況下でやむを得ず、それでも確保していくために大きく申請しているのかなというふうに思うんですが、
東京都としてはその辺りが、特別区としてはそういうふうに申請しなければいけないという事情をある意味逆手に取ってというか、そういった理由づけでこの
協議をちょっと拒否しているようなところが感じられるんですけれども、実際
協議のその流れとしては今どういった
状況でしょうか。
○
坂本財政課長 この
特別交付金が5%になったのは、
平成19年度に52%から55%になったときに併せて
特別交付金も2%から5%に上がったというような経緯がございます。このときは
東京都側から5%にすると、これは52%から55%とセットだというような
お話もあって、その19年度に、5%になったというようなところでございまして、このときの明確にこういう理由でというのがなかなか見えづらいところもございました。当然それを合意しなければ55%というところが取れなかったというようなところもあって、
協議はそのときはこういうふうな形になったものと
認識しております。
実際その
特別交付金は、もともと特別区の
財源でございますし、入った後もいわゆる特定
財源ではなくて、一般
財源でございますので、
配分する理由として、5%
配分する理由として我々は申請を上げているというようなところでございますので、当然
豊島区だけがその申請をしないとなると、ほかの区に当然行くことになりますので、最終的に
特別交付金は配り切れなかった場合は人口比で配るというようなルールになっておりますので、そうなると当然
豊島区も割を食らうほうでございますので、やはりどうやってもその
特別交付金はいっぱい申請をするというようなところは現実としてはあると思います。
○
原田たかき
委員 詳細な御
説明ありがとうございます。
やはりおっしゃったとおりで、申請せざるを得ないような
仕組みになっているのに、それを理由にしてこの改善が進まないというのはちょっとどうなのかなというふうにやはり考えております。なかなか突破は難しいところなのかもしれないんですけれども、引き続き粘り強く交渉していただければと思います。
私から以上です。
○泉谷つよし
委員 先ほど
児相は大した問題じゃないということで0.1しか上がんないというか、もともとは清掃
事務移管で一番、
都区制度変わったと思うので、そのときはやっぱり随分上がったと思うんですけど、今後、何か、そういった大きな移管みたいな何か、予想としてあるんですか。
○
坂本財政課長 平成12年度の清掃移管は44%から52%と、8%増加ということで、このときには
東京都から特別区に清掃
事務が移管されるというようなところでやっております。
児童相談所につきましては、
東京都は移管じゃないというような
考え方を持っているようで、各区が独自でやっているんだろうというような考えもちょっと透けて見えるところもございます。
今後、その
都区間の
配分が移動するというところは、2ページ目の
平成12年度の
都区制度改革実施大綱に記載してあるとおり、大
規模な
財政制度の改正、実際これ19年のときは三位一体の改革によって変わっております。
また、都と特別区の
事務配分または
役割分担に大幅な
変更というところで、これは清掃の移管だったり、区としては当然これは
児童相談所も入るだろうというような
認識でおりますので、今後もこういった内容に合致するようなものがあれば、当然、
都区間配分を変えていくというような話になろうかと思います。
○泉谷つよし
委員 東京都は二重構造で、市は法人3税が
自治体に入るので、特別区だけ
東京都に召し上げられている。それによって足立区とか、葛飾や江戸川、荒川なんていうのはもっているようなもので、そういう中で23区は、これはしようがないかなと思う、大きい港区とか、中央とか、千代田は市になりたいということなんだけど、なかなかそういうわけにもいかないということで、見ていると都議
会議員の方、特に市で選出された人って、この
財調とかよく分かってなくて、二重構造だということ自体分かってないんで、もうちょっと区選出の都議
会議員とかに言ってもらいたいなというのがあるんですけども、そういう流れにしていきたいなと思っています。
あと、
東京都のほうで国に召し上げられてる1兆円を超える
金額もありますし、また地方交付税巻き上げられてる、ふるさと納税等で23区非常に大きな打撃あるので、何かそういうことに関して
東京都から何か、一緒に何かやっていこうというのはないんですか。
○
坂本財政課長 今日の
お話だと
都区がすごく戦っているといいますか、そういうような形に見える部分もあると思うんですが、不合理な税制改正については一緒の立場というようなところで、当然国に、一緒になって強く要望しているというところもございます。
先ほど都議
会議員の方にというような
お話もありましたが、我々としても区民の皆様にもこの
状況を知っていただくというのは大変重要だろうと思っておりますので、なかなか、伝えるというのは難しいところもあるんですが、ちょっとそういったところも今後研究してまいりたいと考えております。
○泉谷つよし
委員 最後に、ちょっと、先ほど
児相を持ってない区があるって言われたんで、何区ぐらいあるんですか、今。
○
坂本財政課長 今年度では8区あるので、残りが15区です。
○
さくま一生
委員長 15区。
○泉谷つよし
委員 分かりました。
○
さくま一生
委員長 先ほど
児相は移管じゃないってことが透けて見えるということなんですが、これ言語化されているんでしょうか。すみません。
○
坂本財政課長 私も
協議の場にいたわけではないというようなところもございますので、この冊子にその明確にというところがあったかどうかというのはちょっと分かりませんけれど、基本的に清掃
事務移管と、今回の
児童相談所は
平成23年度の児童福祉法の改正に伴って特別区も置けるようになったというようなところが端緒でございますので、そういったところで少し形が違うというところは
東京都は
認識してるのではないかと考えております。
○
さくま一生
委員長 イレギュラーな発言、失礼しました。
○天貝副区長 先ほど
北岡委員おっしゃったことですね、そもそも大都市行政の特例ということで、特別区
制度が自治法上に規定されております。本来であれば基礎
自治体として入るべき
財源がまとめて
配分されると、そういった構造が
都区財政調整の
仕組みなんでございますけども、
平成12年に先ほど
お話があったように清掃
事務移管が全ての区で移管されたというところで
財源配分が大幅に変わったということで、それを踏まえて、その後はやはり大
規模な
財政制度の改正、それから都と特別区の
事務配分、また
役割分担に大幅な
変更があった場合に、この
配分というのは見直すことにされているわけで、先ほど
財政課長は
平成19年とか申し上げたとおりなんですけども、今回の
児童相談所の
設置がその規定に合致するのかどうかということの
議論が特別区とちょっと都のほうでは見解が合わないと。全ての区がまだ
児相を
設置してないじゃないかと。都が
設置してるところもありますし、区としてまだ
児相を
設置するという意思決定をしてないところも数多くあるの中から、現在その部分が55.1%、0.1%がその部分に合うのかというと、これはうちの特別区としては全く見合ってないというようなことは申し上げております。したがって、今後、
プロジェクトチームの中でどれだけ
東京都との意見が合うのかというのが特別区の区長会とか、そういったとこで、うちの高際区長も税
財政の部会に入っておりますので、
主張していきたいというふうに考えております。
あと
都市計画税につきましては、やはりあれは税の部分と、やはり分担金と
交付金についてはちょっと若干違うんですけども、
交付金というのは
東京都の
制度の中での部分でございますので、税の
割合からすると、そういった700億から900億って話なので、これなかなか都のほうの、これは都のほうの事業だと、将来的な補助金なんだと、都において創設した
交付金だというような
主張でございますので、そこの点がなかなかそぐわないというような
状況でございます。
また、逐次そういったこういった場で交渉経過ということを報告していきたいというふうに考えております。
○塚田ひさこ
委員 いろいろと御
説明と詳しい
議論の
調整の結果などもお示しいただいて、ありがとうございます。
でもちょっとなかなかよく分からないなってことがあるので、ちょっと質問したいんですけども、まず、この最初の
基準財政需要額の
算定のところで、今回こういった新規の
算定がなされたということでここに書かれているわけなんですけども、これ13
項目などということで、これ以外のものもあるということなんですけども、どんなものがあったか、ちょっと教えてもらえるでしょうか。
○
坂本財政課長 例えばひきこもり対策
事業費、病児保育事業、定期利用保育補助
事業費などが加算されているというところでございます。
○塚田ひさこ
委員 いずれも大事な事業かなとは思います。
それで本当に、このもともとやっぱり様々行政需要が非常に高まっているので、
自治体においても本当にそれが大きくなっている中で、やっぱりもう少し都のほうからもきちんと、もともと区のほうからの税収だったわけなので、もう少しきちんと必要なところに
配分されるべきかなと私は思っているんです。それで例えば今、介護事業というか、介護の在宅、訪問事業などの問題がすごくたくさんあって、そういったものに対して都も力を入れなければならないみたいな話は聞いているんですけども、例えばそういった介護関係の事業に対してのここに新たに
算定するとか、そういった話合いみたいなことはなかったんでしょうか。
○
坂本財政課長 まず、この
基準財政需要額の
考え方でございますが、標準区というようなところを設定して、その標準区がどういった事業を行うのかというようなところを
算定して、それを各区に置き換えて
基準財政需要額を
算定するというようなものでございまして、基本的にこの
財調の
基準財政需要額というのは後追いのような部分もございます。各区がこういうようなことをやっている、先ほどの
児相もそうですけど、
児相を
設置した後の
経費についてどう
算定するかというようなところでございますので、そういった各区がやっているような事業ですね、それが10区、半分あればいいのか、20区あればいいのかというようなところの
議論はございますけれど、そういったところで各区がやっていて、各区が大体このぐらいの
金額でやっていますよというようなものをこの
新規算定で
算定するというようなものでございます。
○塚田ひさこ
委員 分かりましたというか、じゃあ、後追い事業ということで、実際そういう
実績が上がったものに対して、ここが足りないんだったらば、都のほうで新規に
算定するというか、そういった理解でよろしいんでしょうか。
○
坂本財政課長 おっしゃるとおりでございます。
○塚田ひさこ
委員 分かりました。
ただ、ないとなかなか区のほうでもできないので、困るかなと思いました。
あともう一つ、ちょっと質問は、先ほどから
議論になってますこの
都市計画交付金の件なんですけども、ほかの
委員の質疑でも幾つか明らかになったというか、そうなのかなと思ったんですが、本区の場合は本当、様々、多くの
市街地再開発とかありまして、だけども、都のほうから来る
金額がなかなか渋いというか、絞られてるような印象なんですけども、それで足りない場合は、その分は区のほうで何とかやらなければならない、補助金を出してやらなければならないというか、そういった理解でよろしいんでしょうか。
○
坂本財政課長 例えば再
開発事業の
財源を申し上げますと、まずは国費が来ます。その裏で、この
都市計画交付金というようなものが出ます。
残った一般
財源部分につきまして、この
財政調整の
基準財政需要額に4年分割で
需要額としてのるというような形になりますので、理論上は再開発で区の一般
財源は出ていないというような形になります。
ただ、どうしても4年で分割されて来るというようなところもございますので、単年度で大きな支出が出てというようなことは影響としてはあるかなと思っております。
○塚田ひさこ
委員 ということはトータルすれば持ち出しというか、区のほうのあれはないけれども、単年度当たりが今のところだとちょっと少ないので問題だというか、そういったことですか。
○
坂本財政課長 長いベース、4年間、実際5年間ですけど、5年間で見れば一般
財源の拠出はないですけれど、単年度ではその
都市計画交付金の裏の4分の3の部分は一旦一般
財源で賄わないといけないというようなところがあるので、単年度に与える影響というのはあるというようなところでございます。
○塚田ひさこ
委員 分かりました。
ただ、本当かなり大きな
金額になるので、やはり圧迫するかなと思いました。
そして先ほどそういった様々な問題があるので、区のほうからも例えば国に
制度の改正を求めていくことも考えているというふうにおっしゃったんですが、これは例えばどのような改正を求めようとしているのかも教えていただけますか。
○
坂本財政課長 どのような形でというようなところですが、ちょっと具体的にこういうふうにしてくださいというようなところがまだあれなんですが、実際区長会を通じて国のほうには要望に行っているというようなところがございますので、ちょっとその内容については改めて確認をさせていただきたいと思います。
○塚田ひさこ
委員 分かりました。
ちょっとその内容も知りたいなと思いました。それをこちらが把握することで、やはり先ほど区民の皆様にもいろいろ知らせていかなければならないということをおっしゃっていて、本当にそうだなと思って、ふるさと納税が一番そのいい例なんですけども、やっぱりこういった、もともとは区民の皆様の税金からのことなので、もう少し区民の方たちにこういった
状況を知って、やはり問題がある場合は問題だと思っていただきたいしってことを思いました。
私から以上です。
○松下創一郎
委員 ここまでいろいろ
お話のあった
特別交付金なんですけど、私も分かったようで分かってないというか、ここの今資料の1ページ目で上げていただいている2つの
項目、
区側の言い分と
都側の言い分で、先ほどほかの
委員さんから質問があって、御
説明もいただいたんですけども、どうして区が2%要求して、都が5%
主張するかというところは表面上は分かったんですけど、ただ、とはいえ先ほど課長がおっしゃったように、残りの5%のほうも区には入ってくると、トータルで。じゃあ、何でその区のほうは2%がいい、
特別交付金の
割合が減ったほうがいいというお考えなのか、そのもうちょっと詳しく教えていただければと思います。
○
坂本財政課長 御指摘のとおり、100%区に
配分はされるのは間違いないところでございます。
区側としては、繰り返しになりますが、
算定内容が客観的かつ明確で
説明ができるというようなところは大きいところなんだろうと思います。この
配分の5%の部分が何をもって
配分されているかというのが23区全体でつまびらかにならないというようなところは課題なんだろうと思っております。
○松下創一郎
委員 豊島区の言い分としてはよく分かるんですが、逆につまびらかにならないほうがいい区もあるんじゃないかという気がして、またこれ全部そうだと思うんです。先ほど
児相の話もそうなんですけども、23区、各区それぞれの事情があって、それぞれの、何ていうかな、有利、不利があると思うんですね。
児相の話なんかだと、もちろんうちは欲しい。ですけど、
算定できない区もあるわけですよね。
設置されてない、
設置する気がない区なんかは。そうするとそこへ
児相のほうなんか
算定しなくていいよというような
主張されることもあろうかと思うんですけども、その辺のコンセンサスってどういう過程でやっているかと。あとは特に
児相のことなんかだと、そんなことしなくて、
算定に入れるべきではないという
主張される区があるんでしょうか。
○
坂本財政課長 どのように
区側の提案を決めるかというのは最終的には区長会で決めているというところなので、
東京都に出している以上、特別区の総意というような形にはなっています。
少し
仕組みの
お話になりますけれど、
普通交付金はどうしても人口だったり、いろんなそういう測定単位と言われるものに引っ張られて、当然人口が多いほうがたくさんもらえるし、少ないほうが少ないと。一部固定費というような
考え方もございますので、完全にそのような
考え方というわけではございませんが、標準区が人口でいうと35万人の設定でございます。本区は35万人より少ないということは、やはり
普通交付金で見られると少し割を食っているようなところはあるんだろうと思いますので、各区の
配分、各区のそういった有利、不利というのは提案内容ごとにあるというのは事実でございます。
○
さくま一生
委員長 よろしいでしょうか。
○松下創一郎
委員 分かりました。
○
さくま一生
委員長 ほかには。よろしいでしょうか。
「はい」
───────────────────◇────────────────────
○
さくま一生
委員長 それでは、次回の日程についてお諮りをいたします。
次回は、9月3日午前10時から開会いたしたいと存じますが、いかがでしょうか。
「異議なし」
○
さくま一生
委員長 そのように決定いたします。
以上で
行財政改革調査特別委員会を閉会いたします。
午前10時50分閉会...