豊島区議会 2016-12-15
平成28年豊島副都心開発調査特別委員会(12月15日)
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│説明員 │ 高野区長 水島副区長 宿本副区長 │
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│ 城山政策経営部長 高田企画課長(
セーフコミュニティ推進室長) │
│ 宮田女性にやさしい
まちづくり担当課長 井上財政課長 │
│ 秦区長室長 矢作広報課長(
アーカイブ担当課長) │
├────────────────────────────────────────────┤
│ 陣野原総務部長 │
├────────────────────────────────────────────┤
│ 今浦危機管理監 │
├────────────────────────────────────────────┤
│ 石橋施設管理部長 上野財産運用課長(
施設計画課長)
近藤施設整備課長 │
│ 上村庁舎運営課長 │
├────────────────────────────────────────────┤
│ 小澤文化商工部長(国際アート・
カルチャー都市推進担当部長/ │
│ 東京オリンピック・
パラリンピック連携担当部長) │
│ 渡辺生活産業課長 樋口文化デザイン課長 │
│ 馬場国際アート・
カルチャー都市推進担当課長 │
│ 關新ホール整備担当課長 │
├────────────────────────────────────────────┤
│ 齊藤都市整備部長 宮川都市計画課長 活田再
開発担当課長 原島交通・
基盤担当課長 │
│ 高島庁舎跡地活用課長 末吉庁舎跡地建築担当課長 │
│ 小池住宅課長(
マンション担当課長) 園田建築課長 │
│ 東屋建築審査担当課長 │
├────────────────────────────────────────────┤
│ 奥島
地域まちづくり担当部長 │
│ 野島地域まちづくり課長 〈
鮎川沿道まちづくり担当課長〉 │
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│ 石井土木担当部長 柴道路管理課長 松田道路整備課長 小野交通対策課長 │
│ 小堤公園緑地課長 │
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│事務局 │栗原区議会事務局長
高桑議会総務課長 大
根原議会担当係長 田村書記 │
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│ 会議に付した事件 │
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│1.
会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 石川委員、藤澤委員を指名する。 │
│1.委員会の運営・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 小委員会案を了承する。 │
│1.宿泊施設の整備促進に向けた制度改定について・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 宮川都市計画課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.池袋駅
エリアまちづくりに関する協定の締結について・・・・・・・・・・・・・・・ 6 │
│ 活田再
開発担当課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.東池袋四丁目2番街区地区第一種市街地再開発事業について・・・・・・・・・・・ 13 │
│ 活田再
開発担当課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.池袋駅
案内誘導サイン計画について・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 │
│ 原島交通・基盤担当課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.雑司が谷第二公園(旧高田小学校)について・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 │
│ 小堤公園緑地課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.今後の日程・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 │
│ 1月 6日(金)午後 2時 小委員会を開会することとなる。 │
│ 1月13日(金)午前10時 委員会を開会することとなる。 │
└────────────────────────────────────────────┘
午前10時開会
○
本橋弘隆委員長 ただいまから豊島副
都心開発調査特別委員会を開会いたしたいと存じます。
会議録署名委員さんは、石川委員、有里委員、お二方にお願いいたします。
───────────────────◇────────────────────
○
本橋弘隆委員長 初めに、本委員会の座席について申し上げます。
一昨日、会派結成届が議長宛てに提出されました。この後、正副幹事長会が予定され、本委員会の座席の変更も見込まれますが、本日の委員会につきましては従来どおりの座席とさせてください。よろしくお願いします。
───────────────────◇────────────────────
○
本橋弘隆委員長 委員会の運営について小委員会案を申し上げます。
本日は、案件5件を予定しております。
最後に、次回の日程についてお諮りをさせていただきます。
以上でございます。運営について何かございますでしょうか。
「なし」
───────────────────◇────────────────────
○
本橋弘隆委員長 それでは、早速ですが案件に入らせていただきます。
まず最初は、宿泊施設の整備促進に向けた制度改定につきまして、理事者から説明がございます。
○
宮川都市計画課長 それでは、報告の1点目でございます。宿泊施設の整備促進に向けた制度改定についてでございます。資料をお取り出しください。
背景といたしましては、現在日本では訪日外国人の数が非常にふえておりまして、全国的に宿泊施設が不足しているという状況だそうでございます。このような状況を受けまして、ことし3月になりますけれども、国交省、観光庁から、明日の日本を支える観光ビジョンが策定されました。この中において、宿泊施設を整備しようじゃないかということで、整備促進に向けた取り組みといたしまして、宿泊施設の整備に着目した
容積率緩和制度の創設が盛り込まれたものでございます。
経緯でございます。国土交通省から6月の13日に
宿泊施設整備に着目した
容積率緩和制度の創設に係る通知が全国に発出されました。これを受けまして、東京都、豊島区でも取り組んだわけでございます。
②番の東京都でございますけれども、28年の6月24日付けでございます。国交省からの発出を受けまして、都市開発諸
制度活用方針等を改定いたしました。この際に、都市計画諸制度を活用する際には、宿泊施設を整備することを容積緩和の要件と加えるということでございます。
次のページをお願いいたします。2ページでございます。豊島区におきましても少々おくれてしまいましたが、平成28年の11月1日付けで制度改定を行いました。豊島区におきましても、豊島区再開発等促進区を定める
地区計画運用基準と、豊島区
高度利用地区指定方針及び指定基準を改定いたしました。これは何を申し上げたいかと言いますと、実際には再開発事業を行う場合に基準を1つ加えるということでございます。この中に宿泊施設を整備することによって容積率を緩和する規定を盛り込んだものでございます。
ここで言う宿泊施設といいますのは、下の米印でございます。客室の床面積が
シングルルームでは15平米以上、ツインルームについては22平米以上ある施設を対象といたします。また、除くものといたしまして、風営法に規定する下記のもの、あと旅館業法に規定する簡易宿泊営業と下宿営業は除外いたします。これによりまして何が追加になったかといいますと、真ん中の表でございます。今まで再開発等を行う場合には、空地をつければ容積の緩和を受けられるという規定になってございます。空地は絶対でございますが、そのほかに容積の緩和を受けられるメニューといたしましては、ここに記載の住宅ですとか
公共的屋内空間、緑化施設等があったわけでございますけれども、このうちの1つに宿泊施設というメニューが加えられたものでございます。
下段の表でございます。過去に豊島区内において上記に掲げるような容積緩和を受けた事例を並べてございます。
エアライズタワー、アウルタワーにおきましては、利用した容積緩和につきましては、空地と住宅で容積の緩和を受けてございます。3番目が東池袋五丁目の19番街区、俗に言う81号線の沿道のA街区でございますけれども、こちらも同じく、空地と住宅によって容積の緩和を受けてございます。またこれから、今、都市計画手続中でございますけれども、東池袋四丁目の2番街区、俗に言うB2街区でございますけれども、こちらにおきましても同じく空地と住宅による容積緩和を受けているものでございます。
3ページをお願いいたします。ちょっと制度としては非常に複雑ですので、一概に説明はできませんけれども、イメージとして説明させていただきます。例えば、このタイプ1と書いてあるほうの図でございますけれども、空地ですとか緑化施設をつけることによって容積の緩和が受けられます。緩和が受けられますけれども、一定の限度がございまして、その限度というのが下の米印の注1に書いてございます。
都心等拠点地区は300%、豊島区内には一般拠点地区というのはございませんので、
複合市街地ゾーンについては200%を上限として容積の緩和が受けられるという規定になってございます。
ただ、このタイプ1のように、空地をとったりいろいろやっても、なかなか容積をすべて使い切れないというケースが出てまいります。このような場合に、宿泊施設を入れることによってさらに容積の割り増しが受けられるということで、限度いっぱいまで使うことができるというケースが出てまいります。
また、右側のタイプ2でございますけれども、宿泊施設の割合をふやすことによって、さらにその限度をふやすことができるということで、緩和の限度を突破することができるというケースも存在いたします。この場合は、例えば300%の緩和の限度がありましても、プラス400とか500まで持っていけるというケースがございます。これもまた、一つ一つの事業の状況によりますので、一概には必ずこの500%が適用されるというものではございません。事業ごとに判断をさせていただきたいと思っております。
下の5番でございます。参考までに掲げてございますが、ホテルの数、客室数を豊島区、新宿区、渋谷区で比較してみました。豊島区におきましてはホテルが22施設ありまして、客室の数といたしましては4,700ほど、旅館といたしましては140施設で5,600室ほどございます。以下、同様に新宿、渋谷と比べてみますと、合計の欄をごらんいただきますと、新宿につきましては客室数が一番多くなってございまして、1万5,000室以上となってございます。次が豊島区でございまして1万室、渋谷区が一番少なくて5,800室というぐあいになってございます。
簡単ではございますが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○
本橋弘隆委員長 説明が終わりました。御質疑がございましたらどうぞ。
○
小林ひろみ委員 ちょっと単純なことをお伺いするんですけど、先ほどお話があったように、今すごく
オリンピック等に向けてとかいろいろあって、宿泊施設が不足をしているというのはわかるんですが、1つは、これは時限的な限度があるのかどうか、恒常的な制度なのかどうかという点が1点であります。
それからもう1点は、先ほど適用される事業についていうと、再開発というような話がありましたが、いわゆる市街地再開発、そういうもの以外には使えないということになるのかどうか、この2点について確認をさせていただきます。
○
宮川都市計画課長 こちらの規制は、時限ではございません。といいますのも、国が掲げておりますこの観光ビジョンの中では、2020年には4,000万人の集客を見込もうと。現在は約2,000万人だそうでございます、訪日外国人は今のところ約2,000万人だそうでございますけれども、
オリンピックの年には倍の4,000万人、その先の2030年には6,000万人を目標にしようということになっておりますので、それに向けて宿泊施設の確保に向けていきたいという制度でございます。
2点目の回答でございますけれども、基本的には市街地再開発のような制度を使いませんと、この容積緩和は受けられないということになってございます。
○
小林ひろみ委員 今、そうでなくても、でも、豊島区もここ一、二年で新しく巣鴨もできたし、それからいろいろ改修もしているしということを考えたときに、ホテルって、でも本当にそんなに需要があるんでしょうか。それから、それは業者が考えることかもしれないんですが、何かすごい、そんなにうまくいくんだろうかというのがちょっと心配というか、よく言われる2020年以降、本当に
オリンピック以降が経済とかについても、あるいは住んでいくということについても問題だと思うんですが、そういうことについてはどうお考えでしょうか。
○
宮川都市計画課長 市場調査をしたわけではございませんので、何とも見通しはつかないんですけれども、おっしゃっているように、業者さんが経営として成り立つと思えば、駅の近くの至近距離の状況のいいところにホテルを整備しようということが考えられます。そうなったときに、さらにその宿泊施設を整備しやすいように制度を整えておくという趣旨でございます。
その先の見通しでございますけれども、2020年が過ぎたときにはどうなるかということでございますけれども、確かに、
オリンピックが終われば一時的には宿泊施設が余る可能性もございます。ここで頑張って整備しても余る可能性もございますけれども、観光を売り物にして、さらに集客を伸ばしていこうという目標を掲げておりますので、それに倣いまして我々のほうも制度整備を進めていきたいというふうに考えてございます。
○
小林弘明委員 確認なんですけども、今回この制度改定に向けて実際に
高度利用型地区計画とか再開発促進地区とか、利用地区とか特定街区と書いてあるんですけど、主に、やはり住宅居住地域というのはこういうのから外れているとは思うんですけど、既存で、例えば宿泊施設として民宿みたいな、昔でいうそういう旅館みたいなやつで、住宅地域にあるものが万が一増改築する場合というのは、どういうケースになるんですか。
○
宮川都市計画課長 今回の制度は、こちらに掲げております2番の経緯のところの、国土交通省のところにも書いてございますが、
都市計画制度として活用を想定しているものとして
高度利用型地区計画、再開発等促進区、
高度利用地区、特定街区等を掲げております。これらは何を挙げているかといいますと、市街地再開発を想定した制度でございます。
今回我々が定めましたのは、再開発等促進区と
高度利用地区を使うときにおいて、容積の緩和が受けられるという制度をつくってございまして、その対象となるエリアの面積が0.5ヘクタール以上、また制度によりましては1ヘクタール以上という想定をしておりますので、既存の施設の建てかえによってこの制度が受けられるというケースは、なかなか考えにくいのかなというふうに考えてございます。
○
小林弘明委員 実際にここには書いていないんですけど、この際に、この容積率というか建ぺい率というか、その規制緩和するときに、近隣に対する合意みたいな、そういう文面というのか余り書いていないんですけど、そこに関してはどういう状況なんでしょうか。
○
宮川都市計画課長 そういったことは、この制度の中には直接は書き込んでございませんで、他の制度を利用しまして近隣への説明は行うことになると思います。
○
小林弘明委員 今冒頭でも出ましたけど、やはりこの2020年の
オリンピック・
パラリンピックに向けての駆け込み需要というのは、おおまか逆に言ったら終わってしまって、スケジュール的にはみんな各建設関係は終わってきているのかなというイメージなんですけど、逆にその後の、
オリンピック・
パラリンピック以降の、先ほど需要についての話も出ましたけど、そういう部分の中で、実際に豊島区自体、やはり今このイメージですと、
エアライズタワーとかアウルタワーとか結構かなり土地的にというか、地域的に非常に大型が多いと思うんですけども、これを通して、今後もう少し居住地に近い、そういう今で言う民泊とか、一部椎名町でも
リノベーションで使っているああいう施設とか、そういうのとの関連性というのについて、わかる範囲でいいんですけど、そういうのに関してはどんな感じなんですかね、今現状としては。
○
宮川都市計画課長 住宅地に近いところにつきましては、想定してございません。どちらかというと駅に近いところ、市街地ゾーンであるとか、その1枚外側の市街地、
複合市街地ゾーン、そのあたりをターゲットにしておりますので、住宅地に近いところは今回の中には入ってございません。先ほど例に挙げられました民泊とか、
あとリノベーションによるまちづくりとは、ちょっと制度としては異なるものと考えてございます。
○
里中郁男委員 1番、きょういただいたペーパーの背景というところで、全国で宿泊施設の稼働率が80%を超えるなど、宿泊施設が不足しておりというのが一番最初に書いてあるんですが、これ本当に全国的にそうなんですかね。80%を超えているという。何か超えていないところもたくさんあるみたいなんだけど、その辺どうなんですか。ちょっと教えてください。
○
宮川都市計画課長 確かに、施設一つ一つを調べたわけではございませんで、国の言い方といたしますれば、このような80%通常利用率を超えるとかなり混んでいて、予約もとりにくいという状況だそうでございます。そういった状況が全国的に発生しているという状況と聞いてございます。
○
里中郁男委員 80%を超えるとやっぱり、例えばホテルだとか旅館だとかが事業していくのに採算点、分岐点みたいなところがあると思いますよね。だから80ぐらいいかないとなかなかそのホテル、旅館も採算のベースのところまで乗ってこないというようなお話も私聞いたことがあるんですね。
この豊島区にも今、先ほどあったようにホテルが22あって、旅館が幾つあるというふうなこと書いてございますけれども、この豊島区における今の現状といいますか、稼働率はどのぐらいになっているのかといった部分の調査というものをしたことがあるのかないのか、その辺ちょっと聞かせてください。
○
宮川都市計画課長 現状ではそこまでは調査してございませんので、今後いろいろな統計資料等を活用しまして調べてみたいと思います。
○
里中郁男委員 だから僕は思うんですけども、民泊というようなことになると、保健所の担当みたいな形になってきてするんですよね。今きょうは都市整備部の話なんだけれども、要するに全庁的に、やはりこういったことについて取り組んでいただかないと、本当のところが出てこない。ある一部分だけはわかっていてもほかはわからないという部分があるので、これを取り巻くさまざまな流れ云々という、今現状どうなっている、流れはどうなんだ、今後はどうなんだ、あるいはその団体としてどう考えているかというようなことについて、やっぱりしっかり事情聴取して僕はやっていただきたいなというふうに思うんですね。
2020年、確かに訪日の外国人も多くなるという現状を踏まえて、その後のこともありますし、やはりしっかりこの現状を押さえながら、庁内全体でこのことについてやはり把握していく必要があるんではないかというふうには考えますけど、その辺どうでしょうか。
○
齊藤都市整備部長 本日のこの制度については、タイトルが宿泊施設の整備促進に向けた制度改正となっておりますけれども、どちらかと申し上げれば、今委員から御指摘ありました、市街地再開発事業のメニューがふえたような制度の御説明なんですね。ですから、総合的な宿泊施設の整備促進という、先ほど小林委員からも御質問あったとおり、小さなものも、それから豊島区には特に池袋、今、質の高いホテルがなかなか、ビジネスホテルは結構あるんですけれども、居室面積がある程度あるようなホテルが不足しているということは、これは御説明する必要のないぐらいなものだと思います。
そういう中で、今池袋を中心にではございますけれども、国際競争力の強化に向けて、国際戦略というものを検討しております。そういう中で、都市整備のメニューだけではなくてもっと総合的に、豊島区として民泊も含めたインバウンドの受け入れ体制をどうしていくべきかといったことについては、先ほど申し上げました国際戦略の中でしっかりと検討を進めてまいりまして、また御報告をしたいというふうに思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
○
里中郁男委員 今部長さん、いいことをおっしゃっていただいて、やっぱりインバウンド政策なんですよね。だから、池袋駅の例えばサインがなかなかわかりにくいとか、ああいった話もあるじゃないですか。これ全体でやっぱり考えていくという、今部長さんそういうふうにお話しされましたから、ぜひその辺のところをしっかりと把握して、池袋に海外の方がお見えになったときにも、やっぱりおもてなしの精神で迎え入れて、ああ池袋に来てよかったなと思っていただけるような、そういう施策を早目にやっぱり打ち出していくということが必要なんじゃないかと思います。ぜひよろしくお願いします。
以上です。ありがとうございました。
○渡辺くみ子委員 ちょっと初歩的なことなんですが、イメージがいま一つ持ち切れない。いわゆる再開発事業で建てた建物のところに、そういうものを設置をするというような感じの絵が書かれているなというふうに思うんですが、これは具体的なイメージで考えたときに、例えばここが49階までの中のどっかのフロアのところがそういう扱いをするとかというふうになっていくのかとか、どっかの部屋がそういう扱いをするようになるのかとか、そこら辺のイメージはどういうことになるんでしょうか。
○
宮川都市計画課長 2ページの下に例として掲げてございます
エアライズタワーですとかアウルタワー、これらは空地のほかに住宅を設置することによって容積率の緩和を受けてございます。このかわりに宿泊施設をメニューとして加えることによって、この制度の適用を受けるということでございまして、床を増設できるということでございますけれども、トータルでこの限度を突破することはなかなか難しいので、それはまたトータルで考えて、事業ごとに判断をしていくということでございます。
○渡辺くみ子委員 わかりました。そうすると、既存の再開発の物件に対してはそういう適用は当然ならなくて、法的なことを考えても、これからそういうことをつくる側が要求をすれば、実現をする場合があるという判断でよろしいわけですか。
○
宮川都市計画課長 当初、国から通知が出たときには、増し床、既存の施設に増築工事をすることも想定に入れなさいのようなことが書いてありましたけれども、なかなかこの都市部においては、もし床を増設するとすれば上に伸ばすような形になります。そういたしますと、もう建物全体が成り立たなくなりますので、そういったことは都市部ではなかなか難しいだろうということで、今回のこのケースは、新たな施設整備においてこれを適用しようということでございまして、おっしゃるとおり、市街地整備をする際にこの宿泊施設を整備をいたしまして、観光客のおもてなしに備えるという制度でございます。
○渡辺くみ子委員 わかりました。そういった場合で考えたときに、一時民泊という問題がすごくクローズアップされたときに、例えば自分ところのマンションで、オーナーさんが民泊にしちゃうと。知らない人が隣に出入りをしているとかという、そういうようなことを危惧したときもあったのかなと思っているんですが、そういう問題に関してはきちんとそこの管理組合で確認をしていくとか、何かそんなようなことが出されたというふうに記憶をしています。
今回、どういう部署になるかというのはちょっとわかりませんけど、部署というか、ワンフロアが全部そうなるのか、こことこことかというふうになるのか、それはわかりませんけれども、問題は、やっぱり住まいと、何だかんだ言ったって大きい建物の中は住宅なわけですよ。そこに住んでいる人と、それから民泊で泊まる人が混在するということは、やっぱり全体の管理そのものも大変不安だなと思う部分もあります。そこら辺に関しては、今回の法改正というか国土交通省のほうでは、具体的にはどういうふうに考えているんでしょう。
私は、不特定多数の方が出入りをするような場所に関しては、やっぱりそれに対してきちんと責任を持つ、例えばそれ専門の担当者がいるとか管理人さんがいるとか、そこのお部屋に関してはこの人が責任を持っていますとか、そういうものがない限りちょっと怖いなという思いを持っているんですけれども、そこら辺の今後の体制というか、はどうなんでしょうか。
○
宮川都市計画課長 なかなかそこまでの構造的な制約につきましては、この規定の中には盛り込んでございません。ただ、実際には、かなり大きな建物になりますので、住んでいらっしゃる方とこのホテル利用者の方と出入り口を別々にするですとか、エレベーターは専用につくるとか、そういった物理的な方策は必要だと考えてございます。
また、民泊との違いでございますけれども、民泊は既存の施設を利用して営むこともできるということでございまして、今回のものとはちょっと異質なものであろうかなというふうに考えてございます。
○渡辺くみ子委員 最後にしますが、インターネットで、ホーム・アンド・プレスというのかな、この中に、今の段階では再開発に連動したものという指摘があるんですが、あわせて今後の流れとしては、古くなったマンションや、それから社宅を
リノベーションすることによって、やっぱりそういうホテル扱いにするような動きが広まるだろうというような予測記事が出ているんですよね。そこら辺に対する、基本的には、そういうことはまず今の段階では全くないとか、何かそういうことってあるんですか。
○
宮川都市計画課長 現段階ではこの市街地再開発、これから起こるであろう市街地再開発を対象にしておりますけれども、行く行くはそういった声も上がる可能性としてはあります。そういった場合には、また区におきましても制度改正に向けて鋭意取り組んでいきたいと考えてございます。
○渡辺くみ子委員 私は、やっぱり住んでいる人たちの状況をいかにきちんと確保していくかということが行政の大きな役割だろうというふうに認識をしていますので、そういう意味での規制緩和を簡単にはしてほしくないというふうに思っています。
終わります。
○
本橋弘隆委員長 ほかにございますか。
「なし」
○
本橋弘隆委員長 ないようですので、次の案件に移らせていただきます。
───────────────────◇────────────────────
○
本橋弘隆委員長 次に、池袋駅
エリアまちづくりに関する協定の締結について、理事者から説明がございます。
○活田再
開発担当課長 2件目でございます。池袋
エリアまちづくりに関する協定の締結について、資料をお開きいただきたいと思います。本報告でございますが、12月の5日の都市整備委員会でも同じ報告をしておりまして、同様な資料での報告をさせていただくことになります。
まず、協定締結の趣旨でございます。池袋駅を中心としたエリアにおいて、区とUR都市機構が取り組む事項等について協定を定め、これを実行していくことで池袋駅周辺の都市再生の推進を図るものでございます。
締結でございます。2番、相手方、UR都市機構、既に10月の6日に締結のほうは終わっております。
協定の概要でございます。対象区域(1)でございます。池袋駅周辺の都市再生緊急整備地域内の池袋を中心としたエリアでございます。後ほど別図でお示しをいたします。
(2)情報共有、相互の取り組みが円滑に進むように情報共有をするというものでございます。
(3)区の取り組みでございます。池袋駅エリアにおける全体構想素案の作成、池袋駅周辺基盤整備方針、これは来年度策定予定でございますが、こちらに必要な池袋エリアにおける整備基盤に係る検討、基盤整備方針で示す今後の基盤整備の推進、さらに池袋駅東西連絡通路整備、東西デッキ、こちらに係る合意形成の促進、その他、都市再生の推進を豊島区が担うということで取り組みとして挙げております。
(4)、こちらはUR都市機構の取り組みを規定をしております。豊島区の取り組みに必要となる包括的なコーディネートをお願いしております。池袋エリアにおける個別地区の想定事業スキームに係る検討。3つ目でございます。東西デッキの整備手法及び整備主体に係る検討でございます。そのほかでございますが、都市再生の推進に関し、区とUR都市機構で合意した取り組みを行うというものでございます。
次のページをお開きいただきますと、これは実際に締結した協定でございます。まず前文でございますが、豊島区とUR都市機構は、豊島区におけるまちづくりの推進に関する基本協定、これは平成25年4月1日に締結をしておりますが、こちらの目的のうち、池袋駅周辺地域における都市再生の実現に必要となる取り組み等について協定を締結するものでございます。
目的は省略させていただきます。
第5条、乙の取り組み、UR都市機構の取り組みでございますが、先ほど説明しましたが、前段として、UR都市機構は第1条に規定する目的達成のため、次に掲げる取り組みを豊島区の要請による受託業務、または自主的な検討業務により実施するというものにしております。豊島区からの委託だけではなく、自主的に行うということも規定をさせていただいております。
次のページをお開きいただきたいと思います。同条の第2項でございます。都市再生機構は前項の取り組みにおいて、都市再生機構が個別地区に事業参画することの可能性も含めて検討するとともに、東西デッキ整備に係る都市再生機構の関与のあり方、平たく言いますと整備主体になることの検討もするといったものでございます。
第6条は有効期間でございます。基本的には年度単位でございまして、平成29年3月31日までの予定でございます。ただし、豊島区、あるいは都市再生機構のほうが本協定を終了させるという意思表示をしない限り、自動更新するという規定でございます。
第7条は秘密保持、第8条は規定外事項でございます。
次のページ、4ページ目をお開きいただきたいと思います。協定の範囲でございます。このオレンジがかったところ、池袋駅を含む、東西デッキを含むオレンジ色のエリアについて今回協定を結んだものでございます。
報告は以上でございます。
○
本橋弘隆委員長 説明が終わりました。御質疑。
○山口菊子委員 大体わかりましたけれども、先ほどその期限のところで、有効期間のところがとりあえず来年の3月31日で、その後は1年ごとに自動更新するという御説明がありました。先ほど一番最初のところの1ページ目では、池袋駅周辺基盤整備方針の策定というのは平成29年度に策定をする予定だというふうに御説明がありました。それがわかっていて、来年の3月までの最初の有効期間で自動継続とはいうものの、そうなってくると、期限が決まらないお約束というのは、例えばこの池袋の駅のエリアのまちづくりが常に1年ごとに更新をされていってしまって、見えない計画になっていくんじゃないかという不安が一方であるというふうに思うんですけれども、その辺のところの考え方は、この協定の中ではどういうふうに豊島区としては認識して、協定をされているのかということを説明していただけますでしょうか。
○活田再
開発担当課長 御指摘ごもっともだと思います。ただ、UR都市機構のほうが一応年度単位で協定を締結したいという意向がございましたので、それに沿ったという形でございます。御指摘のとおり基盤整備方針29年度ですから、これに間に合わないという形になりますので、実質上は来年度も協定は継続するという考えでございます。
○山口菊子委員 その後もそうですが、一応年限を決めて、この期限ぐらいの、例えば2年後、3年後、4年後、5年後にはこういうものを完成させようという、その目標設定がなくなる1年ごとの更新になると、それはどうなのかということも一方であるというふうに思うんですけど、そこのところの御説明をいただきたいと思います。
○活田再
開発担当課長 整備のスケジュールにつきましては、基盤については基盤整備方針で年度のスケジュールもお示ししますので、それをもとに協定のほうも継続をしていくという認識でございます。
○山口菊子委員 ということは、やはりこういう基盤整備をどのようにいつまでにどうやってやっていくかということが、やっぱりわからない計画というのはあり得ないというというふうに思うんですが、そこは基盤整備方針のところで明確にしていって、これから池袋駅のエリアのまちづくりは大体5年後にはこういうふうになるんだとかということが見えるという形になるわけですよね。その辺を御説明ください。
○原島交通・基盤担当課長 基盤方針でございますけれども、29年度に策定を予定しているものでございます。そういった中で、今年度末には素案といいますか、中間まとめということでまとめようということで、今作業を進めているところでございます。そういった節目、節目で基盤の考え方を御説明するとともに、その後のスケジュール感についてもできる限りお示しできればということで、今進めているところでございます。
○山口菊子委員 例えば、池袋西口の駅のほうの再開発なんかについても、準備組合とか進められておりますけれども、やはり一定の年齢の方にとってみれば、御自分が生きている間に再開発できるんだろうかという、そういう声も現実についきのうもその話を伺ったばかりなんですけど、地元で。そういうところでは、やはり一定のプランが、ある程度のスパンというものが見えるようなものをつくっていかなければまずいというふうに思うし、東口のほうは起工式も終わって、あそこの旧庁舎の周辺のところの再開発というか開発が、一定年限も区切った形で見えるような形になってきたわけですけれも、そこだけじゃなくて東西デッキも含めて全体、確かに大変な作業ではありますけれども、やっぱり一定見渡せる年限というものがなければ、やはり機運があったところでそれがしぼんでしまう、今例えば西口の再開発にしてみれば、準備組合を含めて地権者の皆さんたちの機運がある程度盛り上がってきたところですから、それを現実にしていくためには、先が見えないとなるとそれがまたしぼんでしまうと、やはり計画がなえてしまうというところもありますので、その辺のところの見える化というか、見えるような形での基盤整備方針が出されるかどうかということは、1つ大きな課題だというふうに思っておりますけれども、その辺はどうでしょうか。
○原島交通・基盤担当課長 まず、29年度末の策定する基盤方針でございますけれども、やはり池袋駅西口の再開発を含めまして、この4ページでいう赤い部分、それでもっと広いエリア、基本的には基盤整備方針というのは緊急整備地域の指定の中でつくっていこうという大前提がございますので、池袋駅を中心として、そこについては深度化を図ったもの、それでその他の地域についても現状の事業を入れ込んだ形での方針をつくっていくということで考えているわけでございます。
具体的には、今この青い部分、北デッキ、南デッキということで公共的な歩廊ということが基本になってございますけれども、こういったものも含めて、大きな基盤という中でできる限りのスケジュール感も含めて、方針の中で定めていこうということで作業を進めているところでございます。
○高野区長 ただいま御質問いただきました池袋西口、きのうも西口全体商店街連合会等々の会合に私もお邪魔をさせていただいて、地元の方々のいろんな意見伺っております。西口というのは非常に地権者が多く、そして自分たちがこのまちをつくっていくという意識が非常に高い地域だけに、私はこれらについていよいよ緒についたといいますか、皆さんの御意見を聞きながら進めていくわけでありまして、1年ごとの更新ということに対しての不安等々がおありだと思いますけど、私は、今回のURとはこの西口の開発、すべて仕上げまできちんとやっていくというような強い思いもございますので、確かに将来にわたるこういう目標で、こういうまちというようなところまで現在の段階では到達していない。それだけ私は西口の再開発というものが大変おくれをとっているといいますか、今まで我々がなかなか前に進めなかったわけでありますけど、今回URさんとか、あるいは三菱地所さんとか、それらを含めながら、単にここだけではまちは発展しないと思っておりますので、周辺を、全体を含めた形、バランスのとれたような形の中で、これから将来像をきちんと見定めて、やはり地元の人たちの考えと大きなずれがある開発というのは、私は決してよしとしておりませんので、地権者もまちを思う人たちがたくさんいるだけに、これらについては皆さんの意見を十分に取り入れながら、確かに少し時間がかかるかもしれませんけど、つくり上げていかなきゃいけない、そんな思いがしております。
○山口菊子委員 区長に御答弁いただきましたけれども、やはり一定見える、例えば10年とか、最低10年ぐらいのスパンというか、それぐらいのものが見渡せるような方針を出していかなかったら、やっぱり絵にかいたもちで終わってしまうんじゃないかという不安のほうが先に立つと思うんですよね。だから、せっかくですから、やはり来年度策定される基盤整備方針というものは、絵にかいたもちにならないような具体性を持った一定のスケジュールというものが見渡せるようなものであってほしいというふうに私は強く希望いたしますので、ぜひ覚えておいていただきたい、記憶の中にちゃんと入れておいていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○磯一昭委員 おはようございます。私は、さきの第4回定例会で四ツ谷駅前の再開発事業でURと三菱地所さんということで、その中でスピード感を持ってやってくれたという、そこの地域の協議会の会長の談話を挿入させていただきまして、まさしく今山口委員がお話しになったように、先が見えないと地域の方たち大変不安だと思うんですね。そういった意味では、このUR都市機構が今回こうやって本格的に乗り出したということは、すごく前進したんではないかなと思います。
私自身も、池袋の基本的な、そういう何か、区長も今答弁でありましたけれども、なかなか前に進まない。こういうふうにしたい、ああいうふうにしたいという気持ちはいっぱいあったんだけど、前に進まなかったジレンマがおありになったんではないかなと思う中で、こういうことがあったということで、今回この締結を結ぶことによって、豊島区にとって変化、あるいはメリットというのが考えられると思いますけれども、今現時点で考えられるところをお聞かせいただきたいと思うんですけれども。
○活田再
開発担当課長 今回URさんと協定を締結し、一緒に事業を行っていくところのメリットの大きい1つが、事業者調整ですね。例えば、東西デッキを整備するにも、豊島区と例えば鉄道事業者、それ以外に百貨店事業者、いろいろございます。そういった複数の事業者を調整しきれない、今までなかなかそれが進まなかったんですね。それがUR都市機構はいろんなところで再開発、あるいはデッキもつくっておりますので、そういった手法もなれているというか、十分承知しております。それから、行政だとなかなか、行政がやるんだったらやってくださいみたいになっちゃうところを、半民半官というか、URが入ることで合意というか、民間事業者もある程度の負担をしなきゃいけないというようなことになってくる可能性もあります。そういったまちづくりのノウハウが共有できて、合意形成が一段と進むのかなと思っています。
それに加えて、今回はURが事業に参画する可能性についても取り決めをしております。例えば、デッキの整備主体だったり、個別のエリアの再開発に事業者として参画する、こういったところもこの協定では可能にしております。そういったところは今後期待されるところでございます。
○磯一昭委員 まさしく今御答弁いただいたとおりで、四ツ谷もそういうような形で、大変URが参画してくれたことによって地域の方たちも安心した、本当に経験とそういうものを持っているURが率先して事業主体にもなってもらったということで、大変今、ちょうど本当に四ツ谷の駅反対側ですけど、この間もちょっと通りまして、見たらどんどんどんどん仕事が進んでいるという状況で、地域がこれからすばらしく変わっていくんではないかなと思っているところでございます。
そんな中で、豊島区においてはURといいますと、やはり造幣局の跡地のほうもURさんが関係しているかなと思うんですけれども、やはり先ほど区長がおっしゃったように、池袋駅の色がついているところだけではなく、やはりその周辺というか、造幣局との連続性というのも考えられるのかな、豊島区を熟知してもらえて、なおかつ豊島区全体をよくしようと思ってURが動いてくれることを期待しているんですけども、その造幣局との関連ということにもし何かあるとすれば、お聞かせいただきたいんですけれども。
○活田再
開発担当課長 今回この池袋駅エリアのまちづくりに関する協定の締結なんですが、基本協定というのがございまして、先ほど2ページ目、協定書の中の前文に入ってございます。こちらに既に平成25年に豊島区におけるまちづくりの推進に関する基本協定ということで、豊島区全体についてURさんと連携していくんだということを規定しております。この規定の中で読めるところもございますので、現在もそういったところでの連携をしております。そういったところは深めていきたいというふうに考えております。
○磯一昭委員 済みません、ちょっと見落としていて、本当に豊島区と全体でそういうことをやっているということを失念いたしました。済みません。
しかしながら、やっぱりこういう期待が持てるということで、今後西口、どんどんどんどん変わってくるんだなという気持ちでいっぱいですので、ぜひこの点は、他の事業者との調整も多分熟知していると思いますので、そういった面では本当に大いに期待するところでございます。旧庁舎跡地の周りを歩いてみても、どんどん変わっていくんだなということで、この池袋周辺が大きく変わっていくことに期待を持っておりますので、ぜひその辺、うまく行政としてもできる範囲のことをやっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
○高野区長 UR、ここに至るまでは本当に私も何回も何回もトップ会談を含めて事務方もすり合わせをして、本当にこれからのまちづくりにはURが大きな力になるというように、そこまで十分詰めてきたわけであります。ただ、URは今まで豊島区ではほとんど事業はやっていないんですね。何で豊島区、池袋中心にしてURが動かないんだろうなというようなことを常に私は思っておりましたけど、ようやくまちの機運とか、まちづくりとかいろんな形の中で、ようやくこういうような、ちょっと言葉は悪いんですけど、URがようやく興味を持ってやっていけるというような、そういう確証を得られたから、何か今回豊島区の池袋中心の開発に乗り出してきてくれた、ようやく私としては時期が来たのかなと。
そして、今おっしゃったように、ただ駅前だけを整備すればいいということではなくて、豊島区全体の中で見てもらう。そういう意味では、URさんが全体豊島区を見てまちづくりをしていくという、これがほかのところではそれぞれ単独では開発するけど、全体を見るということができないわけでありますので、私は強く、このURの今回の参加に当たっては、豊島区全体を見たまちづくりを、バランスのとれた、本当にほかの地域を見ますとURたくさんやっていますよね、あちこち。だけど単独、単独、単独ですけど、今回のURの取り組みは、私は、豊島区、まさにスタートは池袋の造幣局、あるいは西口になるかもしれませんけど、やはりURにいろいろ、広範囲にいろんな形の中で国とのつながり等々も含めてできるのがURではないかと、そんな思いもありましたので、今回かなり突っ込んだ形の中での今回の締結もさせていっていただいて、きょう御報告しているわけでありますけど、その辺について信頼をしていただければと思っておりますので、どうぞよろしく。
○
小林ひろみ委員 聞こうと思っていたことは幾つか出てしまったので、ちょっと組み立てが難しいんですけれども、まず今回、既に平成25年に締結した豊島区におけるまちづくりの推進に関する基本協定があるんだけど、その一部のことについて改めて協定を締結するという形になっていますが、この時期こういうふうになった理由というか、経過とか教えてもらえますか。
○活田再
開発担当課長 今回の協定の締結の契機でございますが、昨年の7月、特定都市再生緊急整備地域に池袋エリアが指定されたというのが一番大きいところでございます。御存じのとおり都市再生緊急整備地域ですので、緊急かつ重点的に整備が必要なエリアでございます。こういったところの再開発、開発を推進するために、特に今回はそのエリアの協定を結んだといったものでございます。
○
小林ひろみ委員 それで、平成25年からURはずっと入っているわけですよね、この基本協定という形で。一体今まで何をやっていたんですかね。今回はどこが変わるんですかね。
○活田再
開発担当課長 池袋エリアだけで申し上げますと、平成25年の前に平成20年に協定を締結しておりまして、それに基づいて計画等の委託をしておりました。特には、緊急整備地域取得のための方策についての検討の委託だとか、そういったところをずっと検討しておりました。今回は計画論だけではなくて、事業として主体となるんだといったところが新しい取り組みでございます。
○
小林ひろみ委員 いわゆる計画づくりとかそういうことで言うと、今までよく言われるコンサルというのがあって、いろんな地域のまちづくり協議会をつくるときとか道路のあれとか、コンサルが出てきて、昔は特に、一体コンサルというのは何なんだとどなっていた議員さんもおられました。そんなこともあったんですが、このコンサルという立場と今度事業者という立場と、そういう意味では並存するようなことにまたなるということなんですか、この件に関しては。
○活田再
開発担当課長 協定書のほうにも規定してございますが、区が委託する事業についてはコンサル的な機能が必要だと思います。計画づくりとか、そういったところに知識を出してくださいといったところ、依然としてコンサル的な知識を出して活用していただくということでございますが、それ以外に事業については、事業そのものに参画をしてくださいということですので、明確に2つは分かれて異なっている機能でございます。
○
小林ひろみ委員 異なってはいるんですけど、前にもこれはどこか、たしか南池袋とかこの辺の地域だったように思うんで、渡辺くみ子議員が問題にしていましたけど、URが自分で例えば土地を買っていて、そして事業者としても入り込んでいて、そして計画づくりもやっているというようなやり方を客観的に見ますと、おかしいんじゃないのって思うわけですよ。先ほど何か区長は、いよいよURさんが乗り出してくれてと言っていますけど、さっきの話だと、もともと緊急整備地域にするためにURが入り込んで、ずっとやってきたわけじゃないですか。いよいよ、じゃあ自分も事業主体になってという、こういうふうになってくるのを見ると、やっぱりちょっとこれはまゆにつけなきゃいけないかなと。本当にこういうやり方でいいのかな、ちょっと疑われるところがあるんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
○活田再
開発担当課長 御指摘の南池袋C地区でございますが、昨年までURに調整というか、コンサル的な機能の委託をしておりました。C地区は昨年の最後、ことしの3月末に準備組合に移行しましたので、今年度についてはUR都市機構とC地区の委託はしておりません。そういったところで、明確に事業が進むところについてはコンサルではなくて事業者として位置づけておりますので、委託とは別に考えております。池袋エリアでも、計画をするものが事業をするというのはなかなか難しいところがありますし、わかりづらいところがありますので、そういった計画が事業化される段階では、委託についてはしないように、コンサル機能としては活用しないような形で進めたいと思います。
○
小林ひろみ委員 すごいテクニカルなそんな話じゃないの。土地を持っていたり、そこの利害関係者になっていたり、さっきの例は利害関係者でしょう、実際上。そういう中身で入ってきて計画づくりもやって、最後は事業者でもやるというのはちょっと、というふうに思う人が普通じゃないかなと、さっきの例はね。それで、今度のところに入ったときに、これ先ほどから私もずっと聞いていて、大きく変わるのは協定書でやるというよりは、その中身として具体的にURも主体者となり得る方向があるんだというところが一番変わってくるところですよね。先ほど区長が言った、いよいよ乗り出してくれる、そういう話なんですよ。それがなぜ区とURの協定書でできるんですか。おかしくないですか。区が許可をするという関係なんですか。なぜそれができるのか、事業者いっぱいいるのに、区のほうが入ってくださいと言ったのか、URが入りたいと言ったのかわかんないんですけど、なぜ区とURとの協定なるものでそれができるのかお答えください。
○活田再
開発担当課長 失礼しました。協定の内容ですけれど、URが整備主体になるということではなくて、整備主体について検討する、その結果、URが何かまちづくりの個別のエリアで整備主体になることはあり得ると思います。その際に、誘致の整備主体であれば区との関係というのは余りないんですけど、例えば、公共施設を整備するためでの参画であれば、別途そういう取り決めは必要になると思いますので、この協定ですべてがURさんやってくださいという話ではございません。あくまでも、整備主体に関する検討というレベルでございます。
○
小林ひろみ委員 でも、さっきから私思うんですが、やっぱりさっきの同じなんですよ。コンサルだったら最後までコンサルで、全体の調整を図るという立場になるのが本来は調整役じゃないの。それが、自分が途中から入っちゃいますよみたいになっていけば、公平公正な観点なくなっていくじゃないですか。そこがおかしいんじゃないかと言っているんですけど、おかしくないですか。
○宿本副区長 今の点でございますけれども、そもそもUR、もともとは特殊法人でありました。今は独立行政法人なんですが、こういう公の主体が民間とどうやってすみ分けていくのかということについては、もう政府でもかねてからずっと議論がなされています。今URの基本的なやり方は、民でできないことをやるということになっています。
したがいまして、個別具体にはこれからいろいろ事が進んでいきますけれども、例えば、池袋の駅の周辺で大きなプランニングをして事を進めていくと。もちろん民間の開発でできることは民の方にやっていただくと。だけど民の方がどうしてもできないという、例えばコーディネートなんか典型的にそうなんですね、民だけだとうまく調整がつかないので、URが間に入ったほうが話が進むと。そうであればURが入るんだし、それから事業においても、URでなければ動かないという場合にURが参画すると。我々は今回協定を結んで、そういうことまで最終的には検討してくださいということをURと約束をしていると。
だから、必ず事業をやれとか、民を押しのけてやれということは一切言っていません。これはそういうたてつけをして、事業がより進みやすいようにやっていく。ただ、基本、民にできることは民が行う、民ができないことをURがサポートすると、これが基本でございます。したがって、URに対しても今後我々もそういう言い方をしていきますし、そういう事業の進め方をしてまいりますので、小林委員が御心配されているようなことにはならないようにしたいというふうに思います。
○
小林ひろみ委員 この池袋の駅の周辺のまちづくり、特にこの基盤整備という形になってから、それこそ東西デッキだけじゃなくて東口の駅前広場、西口のまちづくり、そういうことも含めて大きな開発の絵みたいなものがつくられているのかつくられていないのか、全然わかんないような状況に今なってきているんですけどね、私は、ちょっとやっぱりそういう意味で、この間URが豊島区全体の、実は急に出てきたんではなくて、ずっとURというのは豊島区内でやってきていると。そういう流れの中で、宿本副区長がおっしゃるように、きちっとしたことがちゃんとできるのか大変心配をしております。
結果的に、URといっても、結局もともと国の外郭団体とはいえ、税金もいっぱい入っているところですし、結果的に本来民間がやるべきところを税金でやっていくと、こういうふうになっていくんじゃないかと、あるいは区民の本当に望むような開発ではなくて、事業者優先になっていくんではないか、その辺を大変懸念をしておりますので、そのことだけ指摘をしておきます。特に、やっぱり区民とか住民というのが全然入っていない開発だなというのははっきりしちゃっているので。
以上です。
○
本橋弘隆委員長 ほかに御発言、御質疑ございますか。
「なし」
○
本橋弘隆委員長 ないようですので、次に移らせていただきます。
───────────────────◇────────────────────
○
本橋弘隆委員長 続きまして、東池袋四丁目2番街区地区第一種市街地再開発事業について、理事者から説明がございます。
○活田再
開発担当課長 それでは、資料をお取り出しください。東池袋四丁目2番街区地区第一種市街地再開発事業等の都市計画手続についてでございます。
まず、地区の概要でございます。計画地の位置、東池袋四丁目2番でございます。以下記載してございますが省略をさせていただきます。案内図のところ、東池袋の駅直近でございます。東池袋の駅と81号線、そこが交差しているところでございます。
2番目でございます、都市計画決定等の理由でございます。沿線建物の共同化と土地の合理的かつ健全な高度利用により、防災性の高い市街地の形成を図るため、次項のとおり市街地再開発事業の都市計画を決定をし、東池袋四、五丁目地区の地区計画等の関係する都市計画を変更するものでございます。新たに決定するものが1つ、変更するものが4つでございます。
3番目でございます。新たに決定するものが四丁目2番街区地区の第一種市街地再開発事業でございます。変更する都市計画は4つでございます。まず、この地域の地区計画、
高度利用地区、高度地区、4つ目が防火地域及び準防火地域の変更でございます。
右でございます。これまでの経緯でございます。本年3月31日に準備組合より企画提案書をいただきました。9月26日にそれを受けまして、都市計画審議会に報告をさせていただいております。9月30日、都市計画原案の公告をいたしました。10月3日には意見募集を開始しております。ことしの10月5日には、原案の説明会を開催をしております。11月の14日でございますが、東京都の知事協議、これは都市計画決定の際の事前協議でございますが、こちらの協議も14日に行っているものでございます。
今後の都市計画手続の流れでございますが、12月の22日、来週でございますが、都市計画審議会に、都市計画原案から都市計画案になりますので、案の報告をさせていただきます。実際に付議するのは来年の3月を予定しております。
それでは、次のページをお開きいただきたいと思います。都市計画図書の概要でございます。新たに決定する都市計画決定、市街再開発事業の決定でございます。まず、こちらの図について若干触れさせていただきたいと思います。施行区域面積が0.3ヘクタール、3,000平米でございます。公共施設の配置及び規模でございますが、道路について規模が幅員3.2メートル、これは3.2メートルの幅員で、全幅員としては6メートルの区道にするといったものです。同様に幅員4.2、幅員4.3、要はこの周りの区道を6メートルに拡幅をしますということでございます。
建築物の整備。次の下の段でございます。建築面積として1,360平米、延べ面積が2万8,910平米でございます。使用用途、住宅、店舗、事務所、子育て支援施設、駐車場でございます。建築物の高さでございますが、125メートルでございます。
建築敷地の整備でございますが、敷地の面積が2,660平米。整備計画、壁面の位置から4メートル後退し、道路以外に歩道状空地4メートルを整備するものでございます。
住宅建設の目標でございます。戸数230、面積2万4,500平米を予定しております。
計画の抜粋については省略をさせていただきまして、次のページでございます。変更する都市計画でございます。まずは①東池袋四、五丁目の地区計画でございます。市外地再開発事業に伴い、地区施設の配置と規模を示すとともに、地下鉄有楽町線東池袋駅と接続する地下通路を整備するために、地区計画を変更するものでございます。
まず、現在の都市計画4つございますが、変更、右にございます下線を引いている部分でございます。5番目をつけ加えるといった形になります。5番目でございますが、地下鉄有楽町線東池袋駅と周辺を歩行者ネットワークでつなぎ、地上と地下の円滑な通行を実現するため、地下通路を整備するものでございます。
次の段でございますが、地区施設の配置及び規模。現在の都市計画につきましてでございます。既存は区道が1本入ってございますが、都市計画の変更の素案におきましては、それ以外に地区広場が2つ、地区広場2号、地区広場3号。それから、先ほど記載しました地下通路の整備。地下通路の幅員は3メートル、延長は20メートルを予定しております。歩道状空地も4メートルの外周で、延長180メートルを予定しております。
図面については省略をさせていただきます。
次のページをお開きいただきたいと思います。変更の2番目、
高度利用地区でございます。
高度利用地区、下表の
高度利用地区を追加するものでございます。ゾーンをⅠ、Ⅱ、Ⅲ、これは既存の用途地域に合わせたゾーニングをしておりまして、それぞれ建築物の容積の最高限度、あるいは容積の最低限度、建ぺい率の最高限度、最低限度、あと壁面の位置の制限について記載のとおり規定をしております。
こちらについては計画書の抜粋、図を見ていただきたいと思います。まず、左の計画図1でございますが、一点斜線が
高度利用地区のエリアでございます。右の図、
高度利用地区以外に壁面の制限のところも入れております。4メートル壁面制限をするラインでございます。これが計画図2でございます。
あと、変更3点と4点でございます。
高度利用地区、防火地域及び準防火地域でございますが、変更前は
高度利用地区3高が規定されておりましたが、こちらを指定なしにいたします。防火につきましては、準防火を防火にいたします。こういった変更をする予定でございます。
それでは次のページ、10月に行われました説明会、公告の縦覧、意見書の提案の概要でございます。まず、原案説明会の開催でございますが、10月の5日、あうるすぽっとの会議室で行いました。参加者は74名でございました。
2番目、都市計画原案の公告・縦覧でございます。公告日は9月の30日、縦覧期間は10月の3日から10月の17日までの2週間でございます。閲覧者は1名でございました。
3番目、意見書の提出でございます。意見書の提出期間は10月の3日から10月の24日までの3週間でございます。提出方法は郵送、直接持参またはファクスというふうに規定をさせていただきました。意見書ですが、4通いただいております。
その4通ですが、次のページでございます。これ1つずつ説明しますと長くなりますので、市街地再開発事業に関する意見について触れさせていただきたいと思います。意見書の要旨が左、右が区の見解ということで回答を予定をしております。
右の要旨でございますが、一段落目でございます。このエリアは大変重要な位置なのに、敷地の形状から建物の位置形状が不自然であるという御指摘です。そのほか、以前からまちづくりについては提案をしてある。あとは教育機関の誘致、造幣南地区では、まちづくり協議会が発足して、こういったところと連携をして融合発展させて、よい未来をこの東池袋四丁目地区でやってくださいという御意見でございました。
それに対しまして区の意見でございますが、本計画地は上位計画で規定されているような計画、街区整備とあわせて都市型住宅を供給する地域に位置づけられておりまして、こういった計画を実行しているものが本計画でございます。こういったところを述べさせていただいております。そして、この計画は密集市街地の防災性と住環境の改善に寄与する計画となっているんだということ、また建物の形状、配置については東京都の日影規制条例に基づき、周辺に配慮した形になって、結果こういう形になっているんだということを記載させていただいております。また、にぎわいについては、コミュニティスクエアとしてまちの顔づくり、にぎわいや人々が集う空間づくりなどの計画のコンセプトが示されておりますということ。それから、地下鉄出入り口からの連携、人の流れの連携であったり、そういったところは計画をされているといったものでございます。そういったところで区の見解を予定をしております。以降、その他の意見については割愛をさせていただきます。
それから、ページを2つおめくりいただききますと、これは実際に都市計画原案に対する説明会で配付した資料でございます。こちら2枚ございますが、最後、裏面について事業の説明が書いてございますので、こちらについてちょっと触れたいと思います。
最後のページ、12ページ目をおめくりいただきたいと思います。再開発計画(案)の概要でございます。
計画概要でございます。上から5つ目でございます。計画容積率約748%でございます。それから、階層でございます。その3つ下でございますが、地下2階、地上35階でございます。建物の高さは125メートル。住戸数は先ほど触れましたが、約230戸を予定しております。駐車場台数が90台、緑化率は35%を予定しております。
断面構成のイメージは、右の図のとおりでございます。エレベーター、敷地建物内にエレベーター、階段を敷設しているといったものでございます。
それから下の段、右側です。地域防災活動への貢献、乗りかえ利便性の貢献を本計画では計画をしているといったものでございます。まずは一番左下でございますが、地下鉄出入り口のバリアフリー化、建物内に2台のエレベーターの設置を予定をしております。その上ですが、地区広場2号において、マンホールトイレと、日常、地域住民の憩いの場であったり、緊急時防災活動の拠点にすることを想定しております。右側、防災倉庫でありましたり、住宅ラウンジとして一時休憩所を設ける予定でございます。
右側の下、5番目、今後のスケジュールでございます。28年度、都市計画審議会が12月にございます。こちらで報告をいたしまして、次は案の公告、今まで原案でしたが案にステップアップしましたので、案の公告・縦覧、意見募集を1月に開催をして、都市計画審議会の付議は3月を予定しております。3月に都市計画決定、告示を予定しております。事業は着工が31年度、33年度に竣工の予定でございます。
資料の説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○
本橋弘隆委員長 説明が終わりました。御質疑がございましたらどうぞ。
○渡辺くみ子委員 さっきのURの関係なんですけど、やっぱり私もここに入る方にこれからどうするんですかと聞いたら、近隣のところ探したんだと、土地をね。だけど、ほとんどURさんが占めていて買えなかったというお話で、ちょっと最終的にどうなさるかというのはわかんないです。
それとあと、この計画の上のほうに位置する方は高齢者の世帯なんですけれども、今後については全くどうしていいかわからないと。だけどこういう計画がどんどんと進んじゃっているという感じで、この方との関係では、これからまた具体的にいろいろ相談をしていきたいというふうに思っています。
2つまず教えていただきたいんです。東京都の車庫跡ですよね。バスの車庫跡ですから、あの面積はどのくらいあったんですか。
○野島地域まちづくり課長 バスの車庫跡でございますけれども、1,028平米でございます。
○渡辺くみ子委員 1,028だと、全体のあれから言うと、ちょっと全体の敷地面積がわかっていないんですけど、かなりのところを占めているなというふうに。3,400だから3分の1か。大きいなというふうに改めて今思っています。
それで、要は、この間いろんな、例えば特養建設というと3,000平米なきゃできませんということで検討、あればとにかく進めていきたいみたいなお話は再三されています。ここは3,000はありませんでしたけれども、やっぱり都有地としてはそれなりの面積を確保することができる。それから、補助81号の沿道に関連しては、東京都の土地がかなりありました。あそこら辺はトータルしてどのくらいあったんですか。
○野島地域まちづくり課長 トータルの面積は把握しておりませんけれども、例えば、平成22年に竣工いたしましたE街区にも東京都さんの面積がございました。また、今共同化を検討しているC街区にも東京都さんの敷地がございます。そのような形で、以前この81沿道では東京都さんが第二種の再開発を行うということで、エリアがえというか種地を買っていたわけでございまして、その名残が残っているということでございます。
○渡辺くみ子委員 それで、要するにいろんな形で活用できる都有地がなかなかないというのが、この間ずっと区が答弁をされている中身なんです。再開発というか、この事業のために都が買ったものだというお話もありました。そういう経過で言えば、東京都が公社のほうに売却をして、今公社が81の沿道の具体的な共同化等々は進めているという流れになっていると思うんです。
もう1つ伺いたいのは、この計画の中で区民の皆さんのいわゆる地権者の方、それから借家人の方、マンションなんかもなくなっていますから、今現在借家人と言えるのかどうかわかりませんが、もう一度、人数、どの人たちが何人いるとかというのはお知らせいただけますか。
○活田再
開発担当課長 この地区の借家人でございますが、総数で58名いらっしゃいました。出ている方もおりますが、準備組合のほうで意向を把握しているのが、そのうち19名が転出ということで意思表示をされておりまして、それ以外の方はまだヒアリングしていないといったものでございます。それ以外に、権利者としては土地建物所有者が10名、借地人が2名でございます。
○渡辺くみ子委員 そうしますと、要するにこういう方たちがきちんとした、例えばあの周辺に住みたいというような願いを持ったときに、公社が対応するだけではなくて、区民の皆さんのそういう声に対して、どういうふうに区は対応しようと考えていらっしゃるんでしょうか。
○野島地域まちづくり課長 こちらの地域につきましては、まず1つ、従前居住者住宅アゼリアがございます。こちら今現在2戸あいているところでございます。それから、あと安心住まい提供等々、そういったような補助制度で対応してまいりたいというふうに思っております。また今現在、さきの定例会のほうで島村議員の御質問に御答弁させていただきましたけれども、URへの従前居住者の建設の要請について今検討しているところでございます。
○渡辺くみ子委員 そのURさんというのは、東池四、五丁目でどのくらいの箇所の土地を購入されているのか。それから、その総面積というのはどのくらいありますか。
○野島地域まちづくり課長 平成28年11月現在で11カ所でございます。延べといたしまして、一番小さいもので32平米、一番大きいもので458平米ということでございます。
○渡辺くみ子委員 要は、こういう従前居住者対策というような形で、既に土地を買い占めるという表現は悪いと思いますけど、買って準備をしているという状況ですね、URさんは。ある意味では、URさんは民間企業段階ですよね、今。このURさんが率先してこういうところで従前居住者対策をやるというんで住宅を次々と建てて、その周辺の人たちも含めて住みたいという人を住まわせるという計画になっていくのかどうか。そこら辺で、区は具体的にどういうような形でこのURさんの動きに対してかかわっているんでしょうか。
○野島地域まちづくり課長 先ほどの報告案件で、活田課長のほうから豊島区におけるまちづくりの推進に関する基本協定というお話がございました。実は、その協定に基づきまして、平成25年ですか、東池袋四、五丁目地区における不燃化促進に関する協定というものをURさんと結ばせていただいております。
これはどういう目的で協定を結んだかと申しますと、東池袋四、五丁目地区の東京都木密地域不燃化10年プロジェクト、不燃化特区先行実施地区整備プログラムにおける整備目標を早期達成するために協定を結んだということで、平たく申し上げれば、木密地域の不燃化10年プロジェクトの円滑な推進を図ることを目的といたしまして、協定を結んでおります。
○渡辺くみ子委員 個々細かいことを今いろいろ伺っているわけですけれども、実際に四、五丁目全体のまちづくりのところでは、区というよりもURさん、あるいは東京都の公社、まち公社でしたっけ、ああいうところが具体的に進めていると。要は、さっきの意見の中にもありましたけれども、東池四、五丁目のまち全体をどういうふうに見るのか。改めて計画を見直してほしいという御意見なんかも出ています。
それから、今の時点で具体的に区民の皆さんから意見を聴取をする段階では、形が基本的に全部決まっていますから、決まった形でこういう意見聴取をするわけですけれども、こういう中では高齢者を追い出すようなことはしないでほしいとか、こういうことが具体的に書かれているわけです。
私は、改めてこういう区民の皆さんの生の声が反映されているものを見たときに、こういう声をどう実現させていくのか。そこら辺に関しては、先ほどの計画、それからこの計画に関しても全く不十分というか、区民の皆さんそのものがもちろん直接の地権者の人たち、土地持ちの人たちは具体的なまちづくり協議会という形で入っていますから、意見を反映させることは十分できるんだろうと思うんです。でも、さっきも58名の方、借家人がいらっしゃる。借家人でない方だって今どうしていいかわかんないという方も現実にいらっしゃいます。やっぱりそういう人たちの意見を聞きながら、ある程度の形づくりをしていくということが私は大事なんだろうというふうに思うんですけれども、ちょっとこじつけになる部分もありますけど、やっぱりURさんが造幣局の南地区のまちづくりでもコーディネーターという役割を持っている。
それから、東池四、五丁目全体の中でも11カ所の土地を購入というか、買収というかして、そこに新たな事業、いわゆる従前居住者対策ではありますけれども、新たな事業をそこで始めようとしている。こういう全体像というのがなかなか見えないんですよ。
私は今、きょう御説明いただいた部分に関しては、説明会は全部出ました。それから、造幣局の南地区のところのまちづくり協議会の全体会でも傍聴させていただいています。たまたま今回、御連絡がなかったからわかんなかったんですけど、そういう中でやっぱり区民の皆さんと、正直言って進めようとする区の側、あるいはURさんとの関係は段差があるというふうに思うんです。やっぱり一人一人直接かかわる人、その周辺にいる人たちの声がいかに反映されるか。
そういう点では、次から次とこうやって高層のものをつくっていきますけれども、本当にこれでいいんだろうかと。この中にもありますけれども、もう一回一歩踏みとどまって、全体を見回すことが大事なんではないかという御指摘もあります。ただ、この方は再開発を最優先にというところで、私なんかともまた立場が違いますけれども、そういう方にとっても、全体のまちづくりを見てみたらどうなんだろうかという指摘はあるわけです。要望があるわけです。
ところが、これに対しては上位計画があるからということで、だけど上位計画との関係でいえば10年以上前の話ですよ。それが具体化されるときに、やっぱりそのときに住んでいる人たちがそのときの状況に合わせて、まちづくりをもう一回考え直さなきゃいけないというような思いを持っているわけですよ。やっぱりそこら辺の、よく言うじゃないですか、区民に寄り添ってとか区民目線だとか、そういう点が毎回思います、抜けているというか少ないんじゃないかと。だから、もうちょっと私なんかも、ああそうかいと思えるような御説明をいただきたいんです。
○野島地域まちづくり課長 こちらの東池袋四、五丁目地区につきましては、全国有数の木密地域ということで、防災的に見ますと危険な地域だと言われている地域でございまして、区といたしましても、昭和の58年からこちらのまちの防災性を高めるべく、居住環境総合整備事業を実施してきたわけでございます。そういった中で、この地域の居住環境を向上させるとともに、防災性を向上させるために補助81号線沿道まちづくりビジョンを策定いたしまして、都市計画道路の整備とあわせまして、沿道建物の建てかえ、共同化の促進と建物の不燃化により延焼遮断帯エリアをつくりまして、広場、道路空間の確保、狭隘道路の解消、住み続けられる居住空間の整備など、安全に住みよいまちを目指しますとしたわけでございます。
この夏におきましては、造幣南地区で個別意向調査を実施したわけでございます。個別意向調査につきましては、件数といたしましては164軒の軒数があるところ、111軒の方にお答えをいただいているというような、大変まちづくりに対する醸成が高い地域かなということで思っておりますので、私どもも防災力を高めるべく、努力してまいりたいというふうに思っております。
○
本橋弘隆委員長 渡辺委員さん、おまとめをよろしくお願いします。
○渡辺くみ子委員 ええ、終わります。今の御答弁の中で、造幣局の南地区が111軒って、これは一般的なアンケートから見れば、はるかに高い回収率かなというふうに思います。でも、これはやっぱり一定の期間をかけながら何回も何回も協議会の準備会の懇談会の段階とか、相当年数をかけて地元の人たちの話し合いをやってきた結果かと思うんです。ただし、アンケートの結果が、じゃあというんで、全部統一されるかどうかというのは、これはまた別もんですから、それは具体的にそのアンケートの中身をこれからどう反映するかというのは、私はこれが区の責任だろうというふうに思っています。
この開発に関しては、今後都計審にも案件についてはかかるわけですから、もう一度、私もきちんと見直しをしていきたいというふうに思います。
資料だけ要求いたします。URさんの土地11カ所ということですけど、これは地図上でどこかということと、それから総面積を正確な部分を教えていただきたいと思います。
終わります。
○
本橋弘隆委員長 地域まちづくり課長、よろしいですか。資料要求等。
○野島地域まちづくり課長 はい、お出しいたします。
○ふるぼう知生委員 短か目にやります。この計画に関しましては、地元ということもあり私も興味を持ち、10月5日の説明会にも参加させていただきました。地域の防災活動への貢献というふうな観点もあり、また子育て支援施設というものも含まれており、本当に計画の内容としてはいいものかなというふうに思っておりますし、何よりも悲願というふうにも言えると思うんですけども、地下鉄の通路からエレベーターで地上に上がってこられるという、そういうこれは池袋通り西睦町会、前の町会長さんからもずっと要望されておりましたこともありまして、このエレベーターというものがつくというふうなことを、大変に私個人としてはうれしく思っているところです。
一番の懸念は、やはりこれだけ35階、125メートルですか、周りの建物と比べても非常に高い建物が建つわけでございまして、私この駅でよく駅頭をやっているんですが、時々声をかけられまして、この計画について質問をされます。どうなっているんだというふうなお話があって、いや、説明会で説明を受けたとおりの御説明をしているんですが、いずれにしても環境権とか日照権とか、周りに住む方においてはいろいろと心配事が多いというふうなお話もいただいているんですが、先ほど地権者とか借家人の方々に対するというお話がございました。近隣の地域の方々に対して御説明なりというふうなことに関しては、どういうことでやっておられるのかというのをちょっとお聞きしたいと思います。
○活田再
開発担当課長 こちらの企画提案書、前段説明申し上げましたが3月の31日に受けたんですが、その前に準備組合のほうが権利者以外に住民のほうにも説明会をしております。区としては、今回10月5日にやったのは主に権利者向けでございます。1月は、これは権利者と近隣の住民の方も対象にした公告・縦覧でございます。残念ながら、説明会は再度は予定しておりませんが、そういった公告・縦覧があるということは周知をさせていただいて、見ていただくという形になりますけど、そういったところでの情報提供になるかなと思っております。
○ふるぼう知生委員 その近隣住民の方にアプローチをしたということですけど、まずどれくらいのエリアで、どういう感じでやられたのかというのをちょっともう少し詳細にいただけますか。
○活田再
開発担当課長 エリアは、おおむね計画地から200メートルとかそういうラインで、ちょっと詳細は今持ち合わせておりませんが、通常の都市計画手続に必要な基準に合わせた形でのエリアどりをしております。それで準備組合のほうがやったという報告を受けております。
○ふるぼう知生委員 基本的には、この計画の資料をポスティングというふうなことなんですかね。あるいは、その主立った方々には御説明しているのか。数が多いですから多分ポスティングとかってなるかと思うんですけど、一応ちょっと確認をさせていただきたい。
○活田再
開発担当課長 準備組合の近隣住民への説明会なんですが、3月25日にあうるすぽっとで会場を借りてやっております。その際は54名の住民の方が参画をしております。当然、説明会の御案内についてはポスティング、あるいは郵送で周知をしているものでございます。
○ふるぼう知生委員 そういう形をとらざるを得ないんでしょうけども、声なき声といいますか、という方も結構いらっしゃるのかなと思いまして、ますますいろんなお話がいろんな形で伝わるというふうなこともありまして、特に日照権とか環境権とかというふうなことにかかわってくるようなエリアの方々には、もう少し丁寧なアプローチをしていただければありがたいなというふうに感じているんですけども、その辺はどうでしょうか。
○活田再
開発担当課長 こちらの手続は、都市計画法に基づいてやっていく部分もございます。過度に準備組合に、例えば説明会を何十回やれとかいうことは手続上は想定しておりませんので、現行の法上の制度にのっとった形での周知をお願いをしておりまして、それ以上のことは今のところ予定してございません。
○ふるぼう知生委員 ちょっと具体的に、また個別で御相談させていただきたいと思いますけども、私のほうにお話をされた方の御住所もわかっておりますんで、そういった方々、いろいろと御心配をされていることがございますんで、ぜひ資料などを持ちながら個別でちょっと御説明していただけたらと思いますけども、よろしくお願いいたします。
○活田再
開発担当課長 済みません、ちょっと今答弁がぶれまして、制度上は説明会しませんけど、個別対応は当然私どもの責務でございますので、いつでも伺って説明をさせていただきます。
○
本橋弘隆委員長 ほかにございますでしょうか。
「なし」
○
本橋弘隆委員長 なければ、次の案件に移らせてください。
───────────────────◇────────────────────
○
本橋弘隆委員長 続きまして、池袋駅
案内誘導サイン計画について、理事者から説明がございます。
○原島交通・基盤担当課長 それでは、池袋駅
案内誘導サイン計画についてという資料をお出しいただきたいと思います。
池袋駅構内等々を含めましたサイン計画については、今までいろいろと検討してきたわけでございますけれども、具体的に2020年の東京
オリンピック・
パラリンピック及び庁舎跡地のプロジェクトのオープンに向けて、池袋を訪れる人にもわかりやすい案内誘導サインの共通ルールを策定するということで進めてきているわけでございます。
検討範囲といたしましては、駅前広場、地下通路、出入り口、それからまちへ広がるところを対象といたしまして、それらの分岐点の広場も含まれるといったところでございます。
今まで21年から検討してきておりますけれども、今回共通ルールということで12月の1日よりパブリックコメントを実施をいたしております。委員の皆様方には11月中に資料を御送付させていただいておりますけれども、その内容について、再度になりますけれども、御報告するものです。
12月1日から22日までがパブリックコメントの実施期間ということで、閲覧場所、区の施設等でございます。それから、周知先でございますけれども、駅及び駅から広がる範囲ということで、駅に隣接する10町会、それから13商店街、それと鉄道事業者、大規模商業施設等々に御案内をして御意見をいただくということで、個別の対応をしたところでございます。
今までのスケジュールでございますけれども、21年に、やはりサインが非常にわかりづらいという部分がありまして、いろいろ検討を開始した時期でございます。その後24年にはかんたんMAPということで、これから御説明する内容を基本とした実験を帰宅困難者対策訓練のときに行って、アンケートもしたところでございます。また、このかんたんMAP掲載の内容について、26年からはデジタルサイネージの実験ということで、今現在、地下に3基、これらの写真に記載されているようなデジタルサイネージを設置をしてございます。これにつきましては、5カ国語でタッチすることによって表示が変わるような、それから周辺の民間施設への誘導ですとか、そういったこともできるようなデジタルサイネージが設置してあると。
今回でございますけれども、このパブリックコメントを経まして、今年度、28年度にルールの策定、これは池袋駅周辺地域再生委員会、これにつきましては鉄道事業者、それから大規模商業施設、地下に関連する方々を含めまして、多くの方が委員になっている会でございまして、この委員会におきましてルールを決めていくと。
29年にはデザインの調整ということで、実際に設計に入れればと。
30年からは設計、施工ということで、2020年のオリ・パラまでには基本的な地下、それから地上の広場等々の共通的なサインにかけかえられればといったことで進めるといったところでございます。
それでは、2ページでございます。2ページ資料1、これについては、今現在やっておりますパブリックコメントのそのものでございます。この資料1の2ページ目でございますけれども、今最初に御説明したところの内容がほとんどでございますので、割愛をさせていただきたいと思います。
通しページの3ページになります。背景につきましては先ほど来申し上げたとおり、オリ・パラ等々に向けて共通ルールをつくっていこうと。28年の3月に、新宿駅につきましては基本的なルールがまとめられて、今、豊島区で行っていることについては、28年度に新宿のほうはおおむね1年程度早く進んでいるといったところでございます。そういったことで、新宿に倣った形で進めていければといったところでございます。
池袋駅の案内サインの共通化の骨子でございますけれども、まず案内誘導サインについて各社ばらばらになっているものを、ある程度表示を共通化していくといったことでございます。それで、大きく、やはり西口と東口がどちらを向いているのかと。地下に行ったときにこっちが西か東かというのがわからなくならないように、西と東というのを大きく分けるといったところでございます。それから、出入り口がいっぱいあるわけでございますけれども、主要出入り口について、ある程度ゾーンごとの名称をしていくと。それと現在、各社ごとに自分の管理の範囲の地図というのがおおむね多いわけでございますけれども、共通した地図につくりかえると。それから、バリアフリーについても、それに特化した表示ができるようなサインを進めていくといったところでございます。
スケジュールについては先ほど申し上げましたとおり、30年度には整備ができればといったところで考えているわけでございます。
それでは、4ページでございます、骨子の内容でございます。先ほど最初に言いましたとおり、東口と西口、これが地下にいたときにどっちを向いて、どちらに行ったら東口でどちらに行った西口なのか、これをまずサイン、掲示をはっきりさせるということをしようといったところでございます。それが最大の基本となります。
それでは、5ページをおめくりいただきたいと思います。5ページの左の上でございますけれども、現在の出入り口名称を記載をしてございます。西口方面の上から北口、西口、それから名称なし、俗にプリズムガーデン、メトロポリタンプラザのところでございますけれども、東口は東口、それから東口または西武口、西武口というような形で、北、西、それから東、特に東口に西武口ということで、この辺の名称が非常にわかりづらいというような御意見が多いといったところでございます。
そこで、その下でございますけれども、西口、東口を大きく表示をするということで、西口につきましては3本地下通路がございますので、北通路、中央通路、南通路、それに西口ということで、西口の北、西口の中央、西口の南、これを基本的な出入り口、それから東口についても東口の北、東口の中央、東口の南ということで、大きく6カ所に分かれております出入り口につきまして、こういった名称に変えていったほうが、初めて来た方ですとか、なかなか池袋になじみのない方が来たときに、非常にわかりやすい表示になるんではないかということの御提案でございます。
次に、6ページでございます。6ページにつきましては、今度は地下から外へ広域的な形での地図ということでございます。なかなか地下から上がってきて、ここは地上のどこになるのかというのがわかりづらいといったところでございます。また、その地上の地図についても、広域的ではないためにどこに行ったらというようなことも御指摘としてはあるわけです。
そこで統一的な地図、要するに、地下から出てくる西口、東口の駅前広場、これが地下と地上との結節点になろうかなと思います。ここの結節点が名称ですとか建物の表示、この辺がばらばらですと、どこに行ったらいいのかわかんなくなるということで、この辺の共通化、名称の共通化ということを図っていこうといったところで、そういった地図、特に地下から上がってきたところ、ここに地域の地図、共通された地図が設置できれば、そこから自分の行きたい目的地へ迷うことなく行かれるのではないかというような地図を、主に広場等々に考えているわけでございます。
それから、右側が地下でございます。池袋駅地下には多くの出入り口がございます。今現在でも、ナンバリングが池袋駅についてはなっているわけでして、そのナンバーについては今までのナンバーを使いつつということで、ナンバーでなじみがある方も非常に多いといったところでございます。そういった中で、地下を1つの地図にまとめまして、鉄道の改札、出入り口、トイレ、エレベーター、案内所等の施設を明記をしていくといったことで、統一的なこういった版の地図がつくれればといったところでございます。
次に、7ページでございます。今度はバリアフリー地図でございます。池袋駅ホームが地上で通路が地下、そしてまた、外へ出るために地下から上がってくるといったところで、上下の移動がどうしても生じてまいります。そういった中で、すべての階段にエレベーターやエスカレーターがつけばいいわけですけれども、そういうわけにも構造的にも金額的にもいかないということで、やはりエレベーターですとか、それから改札でもホームに、要はエレベーター等で上がれる改札、これらに特化をして御案内をする地図、これも設置していこうと考えているわけです。
また、この地図につきましては、今この絵にもありますとおり、車いすで座った人が見る目線、この高さというものも配慮しながら、こういったバリアフリーに配慮した地図、バリアフリーに配慮して、どういう形でどういうルートを通ったら外に出られる、ホームに行ける、こういったことを表示するようなサイン、地図も設置していこうといったところでございます。これらにつきまして、現在22日まで意見をお聞きをしているといったところでございます。
また、この再生委員会等々でも御議論をしていただいているわけでございますけれども、鉄道事業者、それから百貨店等の事業者からは、おおむねこういった表示等々がわかりやすいのではないかというような意見をいただいているところでございます。
説明は以上でございます。
○
本橋弘隆委員長 説明が終わりました。御質疑ございますか。
○
小林弘明委員 説明ありがとうございます。常々、副都心でもそうですけど、各委員会でもこの点について僕も発言させていただいているんですけど、毎回、先ほど新宿が少し早く行われるということでちょっと出たんですけども、実際に、こういうサインのこの委員会に対して行っていただいていると思うんですけど、世界のいろんな主要な都市もそうですし、新宿なんかも豊島区に比べて地下がもっと複雑化していますけども、実際に参考にしているまちというのとか、そういうものというのはあるんでしょうか。
○原島交通・基盤担当課長 どういうところを参考にしているかというか、ここというわけではございません。といいますのも、やはり駅を含めてまちも、その駅、駅で構造がすべて違っているといったところでございます。そういった中では、池袋駅というのは基本は地下の通路、そして地上に出て、まちについては地上での回遊ということが基本になっています。
そういった中で、そういった動線を基本としたときに、まちに初めて来た方も間違いなく、そして自分の、要は行きたいところにストレスなく行けるような案内、これを個別に考えていくというのが基本だというふうに認識をしています。そういった中では、どういった人が来て、どういった行動をとって、どういったところが集客施設になっていくのかといったことを、池袋の独自の内容をもとにどこに設置をしたらいいかとか、どういった内容をアナウンスしたらいいかといったことを決めていくものというふうに認識をしております。
○
小林弘明委員 なぜその参考にという話をしたかというと、各民間企業の流通デパートもスーパーもそうなんですけど、必ず動線というのをすごい重要化していまして、それによって専門のそのプランナーが必ずいて、動線上、いわゆるどこからどういうふうにお客さんを流動させれば売り上げが上がるのか、また目立つのか、またわかりやすいのかというのを、常々各色で識別するのか、ピクトグラムで識別するのか、またさまざまなサインで識別するのか、いろんな部分で必ずそのプランを立てている。あくまでもそれは1つの民間企業が、1つのそれこそオリジナルでつくっているケースが多いんですよ。
ただ、それはあくまでも、そこに対してはその枠、それぞれの個々の企業の特性を生かして十分なんですけど、今回のようないわゆる駅とかになりますと、各民間企業も含めて、また鉄道関係、自治体も含めてですけども、さまざまな企業体がやっぱり複合してなっているということで、こういうものをオリジナリティーを余り主張して、逆に言うとそれを認識させるまでにかかる時間とかという中で、今、このサインというのは、このサイン等、実は今重要になってきているのがWi―Fiという、いわゆるスマホを使った、例えば動線上スマホを使ったり、Wi―Fiを完備したことでいかに連動して、結局グーグルでもそうなんですけど、今マップを検索して、それで誘導して歩いている方々というのも結構多いんですね。だから、それによって歩きスマホじゃないですけど、いろいろ人にぶつかったり、そういういろんなトラブルもあるんですけど、性能もそういう部分でも非常に高くなっているという中で、そういうような見えるサインと、あとそういうWi―Fiを含めたスマホの連動みたいなのというのは出ているんでしょうか。それについてまずお答えください。
○原島交通・基盤担当課長 当然、これだけの情報化社会が来た中で、そういった機器を活用するというのは大前提になってくると思っております。そういった中でも、先ほど御紹介いたしました、現在3基、池袋駅の地下にデジタルサイネージを設置しておりますけれども、こちらはココシルというWi―Fiだったと思うんですけれども、連動することによって自分の目的地を探せるような内容も、試験的ではありますけれども入っていると。今後こういったものも含めて、表示の統一化とともに、見る、それから聞く、そして各個々が持っている機器と連動しながら、わかりやすいものを常に進めていくという形になろうかなと思います。
○
小林弘明委員 今その中で、先ほど言った新宿が1年前にスタートするということなんですけど、今新宿との連携については、そういう感じでは、例えば具体的に参考にしかしていなくて、実際にそういうディスカッションしたりとか、そういう情報交換を含めて連携はしているんでしょうか。
○原島交通・基盤担当課長 新宿駅については、都庁の最寄り駅というのもありまして、東京都さんが音頭を取ってそういったことを進めているのが現状でございます。そういった中で東京都、それから特に東京駅についても、今サインについてはやっているわけでございまして、東京駅、新宿駅、それから池袋駅と、おおむね3駅について東京都さんの指導のもと、そういった3駅の調整を行いながら、よりよいものを進めていくといった状況になっているところでございます。
○
小林弘明委員 最後。ぜひ本当に、そういうスマホの中のサービスアプリ及びそういう機能もそうですけど、やはり周知されて使いこなすまでに非常に時間もかかったり、理解するまでに時間がかかったりするので、そういうものは特に、2020年
オリンピック・
パラリンピックを迎えるこの東京都としては、面的にそういうのは連動していって、かつ豊島区は豊島区独自のそれぞれの商業施設及びそれぞれの豊島区を巡回していただけるようなボキャブラリーが、それぞれまた地名やそういうのもあると思うので、それはオリジナリティーを生かしながら、やはり連携できるところは連携して、またオリジナル、オリジナルというのは非常にいいんですけど、それが周知して実際に使いこなすまでに、結局一番大事な時期に使えないという。そうすると、後からどういうことが起きるかというと、せっかくこういうサインを要するに統一化してやったけど、結局はインバウンドと言いますけど、実際に池袋に滞在する時間なんていうのは、要するにどれだけかというと、そんなにないと思うんですね。そんな短期間の中でしっかりと使えるように、また誘導できるようにするというのは、あくまでもそれだけわかりやすくなきゃいけないと僕は思っているんですね。
そういう中で、やはりその短期間の中で、短時間の中で自分が行きたい場所、自分が行きたい目的のところにしっかりと到達できるということは、非常に難しいことでもあります。逆に言うと、そういう部分ではある程度、やはりそこら辺を理解した上で、改めて新宿とのそういう特にWi―Fiを含めたアプリとか、そういう同じような状態の環境整備について、ぜひ連携していっていただきたいんですけど、最後、それについてお答えいただいて終わりにしたいと思います。
○原島交通・基盤担当課長 当然、観光、海外も含めて観光に来た方がいろんなところを回ったときに、各駅によって操作方法ですとか表示が違うというのは、非常にわかりづらいというふうに認識をしています。そういった中で、まずはシンプルにわかりやすいもの、これが基本の中で、そういった視点で、やはり新宿駅、東京駅とともに、その3駅を事例にとっても、その3駅どこに行ってもわかりやすかったと、新たな考えることもなく自然に自分の目的地に行けたというような流れができるようなものを目指して頑張っていきたいと思います。
○永野裕子委員 サイン計画については、目的としてやっぱり
オリンピック・
パラリンピックの視点、来街者や外国人という部分が中心で進められてきたと思います。最後にバリアフリー地図という形で、障害者の方の配慮ということも含まれていると思うんですけれども、ここのサイン計画に関係する委員会の構成メンバーを見ても、障害者団体だとか福祉団体の方は入っていないんですよね。ほかの計画とかいろんな整備の中で、バリアフリー計画だとか福祉のまちづくりだとか、そういう検討はしていると思うんですけれども、このサインの中にはちょっと弱いような印象を受けているんですけれども、障害者の方の視点、ただマップを表示しますというだけじゃなくて、サインのあり方、例えば点字ブロックのあり方、そういったことも含めてしっかり検討されているのかどうかということをまず確認させていただきたいんですが。
○原島交通・基盤担当課長 障害者の団体ということになろうかなと思いますけれども、今ここに池袋駅周辺地域再生委員会と書いてありますけれども、この前身が池袋駅及び駅周辺整備検討委員会という委員会が平成19年からございました。その中の1つとして、池袋駅及びこの地域も含めた東池袋駅、バリアフリー基本構想をつくってございます。そのバリアフリー基本構想の中には、当然ながら各障害者団体の方が入った中でその構想ができ上がっていると。その構想の中の1つとして、このサイン計画というのがあるという認識をしておりまして、その構想をつくっていただいた段階で多くの方、多くの方というか障害者団体からは多くの御意見をいただいたといったところでございます。
また当然、そこにあるからいいというわけでございませんで、こういったサイン計画、特に一番最後のバリアフリー地図等々につきましては、そういった方々の御意見を聞きながら、よりよいものをつくっていくというのが大前提になろうかなと思います。
○永野裕子委員 大前提とおっしゃいましたが、具体的にどこでどういうふうに吸い上げるのかというのを示して、今後になるかもしれませんが、いただきたいというふうに思います。
先ほど御説明にあったバリアフリー基本構想、これは総論ですよね。障害者の方に対する配慮とかそういう整備というのは、総論よりも各論のところがきっちりなっていないと機能しないというふうに思いますので、例えばバリアフリーマップで示したとしても、動線として本当にこれがいいのかということを具体的に、車いすに乗っている方であればその立場の方に聞く。また聞こえない方、視覚障害のある方、それぞれの立場によってどういう動線の誘導が必要かということは全く違ってくると思いますので、障害者団体とか、そういったひとくくりで御意見を伺ったという形じゃなくて、やはり各論でどういうふうな動線になるのかということをしっかり検証した上で反映していかないと、全く機能しないものになる可能性は十分にあるというふうに思いますので、ぜひ細かな配慮をお願いしたいと思います。
○原島交通・基盤担当課長 バリアフリーの基本構想でございますけども、策定してから、あの中には事業として短期、中期、長期ということで仕分けをした形でお示しをしております。そういった中で進行管理もしているわけでございまして、年に1回程度でございますけれども、そういった方々、バリアフリーの基本構想を策定した当時のメンバーの方にお集まりいただきまして、いろんな意見交換をさせていただいているところでございます。そういった中でも、このサインの計画というのはバリアフリー基本構想の中でも重要な位置づけになっておりますので、そういった中で御意見をいただきながら、よりよいものをつくっていくといったことを進めていこうというふうに考えているところでございます。
○芳賀竜朗委員 私もさきの一般質問の中でこの池袋駅のサイン計画についてはやらせていただきました。それで御答弁もいただいて、実際に計画がこうして進んでいることを本当にありがたく思いますし、頼もしく思っているところでありますが、今パブリックコメント実施期間中ですのであれですけど、現状、そのパブリックコメントはどんな状況か、もしおわかりになれば教えていただければと思います。
○原島交通・基盤担当課長 現時点では、まだ余り御意見をいただいて、まだ1けたという人数にとどまっているところでございます。また、その中でも先ほどの周知先でございますけれども、町会商店会、ここにつきましては個別に御説明に伺ったりといったこともしておりますので、そういった中でも会長さん等々に御意見を伺っているといったところでございます。そういった中で、なるべく多くの方の御意見を伺った上でまとめていきたいというふう考えているところでございます。
○芳賀竜朗委員 ありがとうございます。パブリックコメントも参考にしながら、よりわかりやすいこのサイン計画を進めていただきたいと思います。
きょう説明をいただいた中で、サインの共通化は、例えば災害時であるとか事故とか事件があったときにも、避難をする上でも非常に重要になってくるかと思いますので、今鉄道会社だとかデパートの事業者さんとかによって表示の仕方が違いますので、そこはぜひわかりやすいように統一していただければと思います。
その中で、東口と西口に大きく2つに分けて案内するということですが、まさにこれすばらしいことだなと思っていまして、他地区から来た人は、やっぱり東口に西武があって、西口に東武があるというのは、まず迷う1つの大きな原因だそうです。住んでおりますと当たり前のように感じるんですけど、やっぱりそういう池袋の不思議だそうで、そこでまず西口と東口を間違ってしまうというのがあるそうでございますので、この2方向に分けていただくというのは非常にいいアイデアだなと思っておりました。
それとともに、主要出口についても東口の北、中央、南、西口の北、中央、南と分けるというような計画かと思いますが、今現在、例えば西口の北であれば池袋北口と書いてありますし、東口の南であれば、西武口ですかね、と書いてあるかと思うんですけど、今現在使っている名称についても変更をかけていく御予定なのかどうか、少しおわかりになればお教えください。
○原島交通・基盤担当課長 やはり委員御指摘のとおり、北口それから西武口、この2カ所が初めて来た人が非常にわかりづらいという名称だというような御意見もいただいているところでございます。そういった中では、ここの2つのポイント、これが変えると西口、北、東口、南と。これについて地域の方々、それから区民の方々、来街者、どういう意見をお持ちかといったところが今回のパブリックコメントの一番のポイントかなというように思っております。
区といたしましては、やはりわかりやすいサインを目指す、わかりやすい出入り口を目指すという観点からは、共通化案に向けて進めていきたいといったところでございます。
○芳賀竜朗委員 ありがとうございます。北口なんかは非常になじみがあるので、なくなってしまうと少し悲しいような気もしますけど、よりわかりやすくなるということが何よりの目的かと思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。
それとともに、このかんたんMAPの設置をしてくださっているかと思うんですが、それとともに出入り口の案内表示、恐らくこれ池袋の駅、出入り口、あとデパートだったり、入れると40カ所以上あるかと思います。そもそも、かんたんMAPが難しいという指摘もありますので、これはぜひ物理的にもう巨大な駅ですので、どこまで簡素化するのかという話になろうかと思いますけど、そのあたりもぜひ御検討いただいて、よりわかりやすいものつくっていただきたいと思います。
私からは以上でございます。
○原島交通・基盤担当課長 ありがとうございます。名称等々については、今パブリックコメントをやっているところでございますけれども、この板、形、表示の仕方、これらについては来年度デザイン調整ということで進めていきたいと思っておりますので、よりわかりやすい形を目指して進めていきたいと思っております。
○
本橋弘隆委員長 ほかにございますか。
「なし」
○
本橋弘隆委員長 運営についてお諮りさせてください。正午を過ぎました。その一方で、案件はもう一個でございます。引き続き委員会を続けてまいりたいと思いますが、いかがでしょう。よろしいですか。
「はい」
○
本橋弘隆委員長 じゃあ、続けさせてください。
───────────────────◇────────────────────
○
本橋弘隆委員長 では、最後の案件でございます。雑司が谷第二公園(旧高田小学校)について、理事者から説明がございます。
○小堤公園緑地課長 私のほうからは、雑司が谷第二公園と都市計画手続についての御報告をさせていただきます。
本件は、高田小学校跡地の公園整備に伴います都市計画手続を行うものでございます。事業箇所、雑司が谷二丁目の11番の8号、こちらが雑司が谷第二公園の住所でございます。雑司が谷第二公園とは都市計画名でございまして、通常は雑司が谷公園と呼ばれている公園でございます。今回は都市計画の手続を行いますので、こちらの名称で記載させていただきました。雑司が谷二丁目の12番の1号、こちらのほうが旧高田小学校の住所でございます。
事業規模、約8,700平米、既存の公園の面積が1,350平米で、高田小学校の跡地のほうが7,350平米、合計で8,700平米の公園になります。
済みません、ちょっと2ページ目のほうの案内図をごらんになっていただけますでしょうか。こちらの赤で囲っている箇所が雑司が谷の第二公園でございます。緑で囲っているほうが旧高田小学校でございます。赤の雑司が谷第二公園につきましては、もう既に都市計画公園に指定してございます。今回、旧高田小学校の整備にあわせまして、この都市計画の区域を拡幅するといった都市計画の手続を行います。当該地は西側に環5の1がございます。南側のほうは目白通り、東側については不忍通りといった幹線道路に囲まれた区域のちょうど真ん中に公園は位置してございます。この地域は池袋も近く、都電もあって、交通の利便性が高いといったこと。また、戦災による被害が少なかったこともございまして、密集した市街地が形成されている区域でございます。そのため、これまでにも防災不燃化促進事業でありますとか、今年度からは居住環境総合整備事業といったまちづくり事業に取り組んでいる地域でございます。
1ページ目にお戻りいただけますでしょうか。これまでの計画の経緯でございます。抜粋してちょっと確認させていただきます。まず1行目でございます。本件は、既存の都市計画公園であります雑司が谷第二公園の拡張に伴いまして、都市計画公園の区域の変更をするものでございます。
真ん中あたりの11行目になりますけれども、同小学校跡地をというところです、同小学校跡地を公園として整備する方針については、平成17年度の公共施設の再構築計画というもので既に定まっておりましたけれども、周辺の道路の状況などが狭かったりしたもんですから、長らく具体的な整備計画を進めることができませんでした。廃校後17年、今言ったように17年にはもう既に公園とすることは決まっていたわけでございますけれども、狭隘な道路が多く、工事が難航するといったことと、またそれに伴いまして多額な事業費がかかるといったこともございまして、具体的に事業が進まずに今日に至っているといったわけでございます。
4行飛ばしまして終わりから6行目、こうしたことを受けましてというところでございまして、こうしたことを受けて、平成24年度から地域住民の参加によるワークショップを開催いたしまして、平成25年から旧高田小公園の計画検討会として検討してきまして、平成26年の3月に計画案を取りまとめました。区のほうに提出されているものでございまして、現在も引き続き検討が行われているといったものでございます。
平成24年からワークショップ、また検討会をこれまでもう30回以上行われてございます。延べの参加人数でいいますと、800人以上というふうな人数になってございます。昨年度は10月から半年かけまして、現在あります校舎の
リノベーションを検討してきました。しかしながら、耐震上補強が困難であるといった結果が出まして、利活用のほうは断念いたしまして、それについて検討会のほうに報告した上で改めてまたもとの計画案に戻りまして、引き続き検討しているといったところでございます。
下の、現在までの主な経緯でございますけど、今御説明した内容でございまして、一番下の28年度については、今年度については公園の実施設計、あとは解体のための設計、あとは建築のための基本設計を今現在進めているところでございます。
2ページ目をごらんになっていただけますでしょうか。今後のスケジュールでございます。今年度については、先ほど言ったような内容で今実施設計等々を行ってございます。平成29年度の後半から仮設道路の工事を行います。これは雑司が谷公園のほうから工事車両を入れるというふうな工事をまず行いまして、これが約2カ月ぐらいかかるんじゃないかというふうに踏んでおります。その後、仮設道路ができた後、校舎の解体に入ります。これが約8カ月程度かかるというふうに想定してございます。30年度の後半から、まず建物工事のほうに入りまして、その後に公園工事というふうな予定にしてございまして、平成31年度後半に開園できるように今現在進めているところでございます。
3ページ目でございます。基本計画(案)でございます。非常に小さくて申しわけございません。あと、方位のほうが左側のほうが北側になってございまして、ちょっと案内図と合ってございませんで、大変申しわけございません。
絵の右側の白抜きのほうが子どもひろばというふうに小さく書いてございます。こちらのほうが雑司が谷第二公園でございます。左側のほうが学校の拡張するところでございます。周辺は狭い2項道路に囲まれてございますので、この整備にあわせましてセットバックをして、園内のほうには歩道状空地を設けるといった予定にしてございます。
左側のほうにちょっと白く書いてある拠点施設というのが、今現在検討会の中でもこの施設について議論しているところでございます。地域の方々が維持管理にかかわれないかといった御希望も当初からございますので、将来運営の管理のあり方も含めて、今現在検討しているところでございます。防災施設といたしましては、この拠点施設の中に100平米とちょっと大き目の備蓄倉庫を今現在予定してございます。それとあと、炊き出しにも使えるような調理室を設ける予定にしてございます。そのほか公園の中には井戸であったり、防火貯水槽というものも拠点施設の中に設けたり、あとはかまどベンチというふうなものも設けます。あと拠点施設の中の地下部分というか、1階部分のほうには、災害時、またイベント時に使えるようなトイレを今検討しているところでございます。
最後に、都市計画に関する手続のスケジュールでございます。5番のところでございます。先日の11月の10日に都市計画審議会のほうに報告をさせていただきました。この後、都知事協議を行いまして、これを踏まえて今月の22日に第2回目の報告を審議会のほうにさせていただきます。年明けの2月に公告・縦覧を行いまして、3月に審議会のほうに付議をさせていただきまして、4月に都市計画の決定をいただくといったようなスケジュールで、今現在進めているところでございます。
私の説明については以上でございます。
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本橋弘隆委員長 説明が終わりました。御質疑がございましたらどうぞ。
○渡辺くみ子委員 流れは大変よくわかりました。それで1つは、いわゆる営利がどのくらい上がるのかとか、そういうようなことの検討も、私自身はいかがかと思ったりもしているんですけれども、ワークショップの中ではそういう意見も出ている状況ではあります。
それで今回、私は旧高小の旧職員室をお借りしたんですけれども、使用料が4時間で912円ということで、要はあの周辺というのは区民集会室もなかなかないし、地域文化創造館のほうは結構高くて借りにくいという状況もありますし、区民というよりも地域住民にとって、やっぱりそういう区民集会室的な機能、あるいは安価で借りられるような状況というのが私は必要ないんじゃないかとずっと思っているんですけれども、そこら辺に対するお考えはいかがでしょうか。
○小堤公園緑地課長 今、その拠点施設のほうの詰めというか、計画を進めているところでございまして、1階部分に集会室というふうなものを設ける予定にしてございます。約90平米ぐらいの集会室を設けて、今、暫定利用で既存の校舎のほうを地域の方たちが使っているわけでございまして、そういった活動の場を是非やっぱり設けていただきたいと、設けてくれというふうな要望も強く上がってございますので、そこの部分については集会室を1つ設けて、また利用料金とかその辺については、今後検討していくつもりでいますけれども、そういった施設は設けるような予定にしてございます。
○渡辺くみ子委員 私は、その利用料が比較的今の段階だと安くて借りやすい。だけど、千川館の御報告を受けたら、今度1時間200円か、もっと安いのかなと。もちろん平米数との関係がありますからよくわかんないんですけど、それなりに収益を上げるとかという発想を持ったら、そういう状況を持続するということはなかなか難しいんじゃないかなというふうに率直に感じるんですが、そこら辺に関してはいかがでしょうか。
○小堤公園緑地課長 今検討会のほうで、維持管理のためのどれだけの収益を上げられるかというふうなことで、地域の方たち一生懸命検討していただいてございます。ただ、南池袋公園のように収益が上げられるかといったら、ちょっとそれは無理なのかなというふうな思いがございます。
先ほども言ったように、集会室に関しても一定程度の収益はありますけれども、これによって公園の維持管理というふうなことにはなかなかならないのかなと思ってございますけれども、その点に関しては、本当に地元さんのほうというか地域の方たちが、少しでも区の負担を少なくするには何がいいんだというふうなことを御議論いただいて、ありがたい限りでございますけれども、公園の場所というふうなことで言うと、その地域に合った料金設定だったり、その仕様だったりというふうに考えてございます。
○渡辺くみ子委員 もう当然、地域の方のところではボランティア的な形でカフェを運営したいとかいろんな声が出ています。ただ、収益が上がる部分というのは、もちろん最初から区のほうもそういう問題提起をされていましたからあれですけど、客観的に見たら住宅街の小学校だし、一定の広さというのは確保できますけれども、そこでなかなか収益を上げるというのは難しいよねというのが、やっぱりそういう声が出ているのも確かですので、私は地域に開かれた施設という、地域の人たちも一緒になって管理運営できるような、そういうものを希望しています。
それでもう1つあるんですが、さっき解体の道路整備の問題、解体との関係でね。それでこの間、周辺の、急いで防災道路、区道をできれば整備をしたいというのが3カ所出されていると思うんですけれども、解体を具体化するとなってくると、やっぱりそういう問題も一緒になって進めていかなきゃいけないという状況なんでしょうか。
○小堤公園緑地課長 まちづくりといったところで、幾つか道路の予定というか計画はございますけれども、今回工事の搬入路というふうなところは、まず2ルート今考えてございまして、目白通りのほうからクレッセント目白というふうなマンションがございますけれども、このわきを入っていってT字路を左に曲がって、それで雑司が谷公園の中を入っていくというふうなルートが1つ。それと、鬼子母神のほうから来た参道のほうから布団屋さんのところを斜めに入っていくルート、この2つで今考えてございまして、10月には8トンダンプを一度入れてみました。その2つのルートに関しては、ぎりぎりですけれども、回れるというふうな検証もしてございます。
ですので、まちづくりの道路づけというふうなこともあわせてやっていきますけれども、工事に関する搬入路については、ちょっとそれを待っているわけにはいきませんので、今の2つのルートを予定して、工事のほうは入ろうと思ってございます。
○山口菊子委員 都市計画審議会の委員なので、この間、若干御説明をいただいたんですけれども、きょうの御説明のところでどのぐらい、余り触れられていなかったんですけど、公園と学校との間の道路は、そのまま道路として残るわけですよね。
○小堤公園緑地課長 はい、そのとおりでございます。3メートルから4メートルの相互通行の区道でございまして、廃止できるかできないかというふうなことも検討はしたところでございますけれども、あそこに面する家が6つほど東西あります。そうしますと、そこのところの部分は残さなくちゃいけないだとか、それをやることによって、ちょっと行きどまり道路になるというふうなこともございますので、廃止はできないというふうなところでの考えは今計画しております。
○
柴道路管理課長 道路法10条に、一般の交通の用に供していると認める場合には廃止することはできないということになっておりまして、この道路については、公園緑地課長のほうからも道路を廃止してつなげたらどうかというような相談も受けたんですけれども、現状としては、一般の交通の用に供していると認められる道路でございますので、廃止することはできないというふうに考えております。
○山口菊子委員 この都市計画公園の都市計画化の手続に関しては、やっぱり公園として一体化していくということが前提だったというふうに思うんですよね。その中で、あの狭い道路が生活道路という一般に供しているわけで、現実に廃止できないとなると、今まで豊島区で余り前例のない公園になると思うのね。真ん中に道路が通る、分かれているけれども公園という、その辺で公園の安全性とか含めて、そういったことは地域の皆さんのお話し合いの中ではどういうふうに協議をされて、また公園として一体化した公園としてやっていくのか、あるいは公園としては1つの公園ではあるけれども、全く別の役割を果たしていくのかとか、その辺の協議はどうなっているんでしょうか。
○石井土木担当部長 これまでの経緯ですと、私、昨年まで兼務しておりましたので、そのあたりところは存じておりますけれども、やはり行き来をするというようなことで、車のところでの交通の事故とか、そういったようなところがございます。ですので、現在ある公園のところについては、小さい子どもとか遊具のコーナーというような形で、余り行き来がしないような形での、遊具のところをこっちのほうの大きいほうに余り持ってこないとか、やっているという。それとあと、やはり交通のところの事故防止のために、道路とかそういったものに対する安全施設、そういったものとかの周知とか見通しをよくするとか、そういったところもございますので、そういった工夫をするというものがございます。
それとあと、事例としては長崎公園、それと池袋の西池公園、税務署の前でございますけれども、この2カ所につきましては道路で区域が分かれてございますので、これが最初ということではございません。
○山口菊子委員 西池袋公園のところは道路があって、でもあそこは歩道もあって車も通って、金網公園ですよね。だからそういう意味では、少し距離もかなりあいているという感じで、またそこと、ここは割方狭いですよね。そういう意味では大分、歩道があるわけでもないわけだから、いきなり公園と学校との間が狭い道路があるというだけですから、やはり前例はあるとはいうものの、やはり使い方についてはその安全性含めて、かなりきちんとしていかないといけないんじゃないかなというふうに思いますので、基本、これこどもひろばというふうに分けているし、入口ひろばというのがこの左側のところに、学校のほうに出ていますけれども、そこら辺の行き来の問題も含めて言えば、やはり安全性の問題というのは大きな課題だというふうに思いますので、そこはこれからまだまだ、今実施設計をやっているところでしょうけど、その設計の中でもきちんと安全性が担保されるような設計をちゃんとやっていただきたいなということを強く要望させていただきたいと思います。
○小堤公園緑地課長 今、先月11月の2日と6日に交通量調査をやってございます。自動車に関しては、12時間で27台が平日で、日曜日ですと6台ぐらいなんですね。あと歩行者のほうが、平日ですと475人、日曜日に関しても500人近くというふうなことで、かなりの方が使っていらっしゃいます。先ほど言った車、バイクに関しては、数少ないんですけれども通るというふうなことがありますので、今見通しが悪いところを見通しをまずよくするのと、あとハンプをつけるのと、あとは色を塗ってドライバーのほうに認識させるというふうなことを今考えてございます。
○山口菊子委員 交通量が少ないというとまた逆に危ないのね。たくさん車が通るところは、ここはいっぱい車通るから気をつけましょうねというのがあるんだけれども、たまにしか通らないと、やっぱり油断してしまうというところもあるし、親もついつい子どもに車というのが、たくさん通っているところは危ないわよと言うんだけれども、めったに通らないから、まあいっかという部分も逆にありますので、そういうことも含めて安全性には気をつけていただきたいということを重ねて申し上げて終わります。
○藤本きんじ委員 御時間のないところ済みません。先日、私も都計審の委員なんですが、ボールひろばというところで、都計審の際にテニスコート専用のような御説明があって、一般の区民の委員さんからも、それなら何でテニスコートってここに書かないでボールひろばになっているんだというような質問もありました。それで私も協議会の方にも確認しましたが、これテニスコートでテニスしか使えないんでしょうかと聞いたところ、いや、そんな不公平な利用の仕方は一切提案した覚えはないと。野球でもサッカーでもゲートボールでもドッジボールでも、ボールを使う広場として整備してもらうように申し入れをしていますというふうに言われました。この点について、ここはテニスコート専用ではないですよね。
○小堤公園緑地課長 都市計画審議会のときに、ちょっとそういうふうなニュアンスで説明をしてしまいまして、申しわけございませんでした。今委員がおっしゃったように、テニスもできる広場というふうなことで今考えてございます。ですので、その時間も、例えば朝の1時間、2時間になるのか、今土日だけの2時間というふうな形で使っていたりしますので、そういった形に近い利用の仕方になるのかなというふうに思ってございます。失礼いたしました。
○藤本きんじ委員 わかりました。ありがとうございます。それとあと、先ほど山口委員のほうからも道路の件があったんですけど、これはあのままの形の道路を残すのか、多少ちょっと真っすぐにというか、考え方としては今のあの道路、すごく車だと通りにくいんですよね。ですから、通りにくいのがいいのかなとも思いますし、かえって真っすぐにしてしまうと、車もやはり曲がっているよりはちょっとスピードが出でしまうんじゃないかなという懸念もあるんですけど、その辺つけかえとは言わないんですけど、道路の形状についてはちょっとどのようにお考えなのか。
○
柴道路管理課長 そういったような検討も可能でございます。また、交通も一方通行とかそういった問題もありますので、交通管理者も含めて、そういった相談をして検討することは可能だというふうに考えています。
○藤本きんじ委員 ちょっとお答えが中途半端なんですけど、検討していただいて、本当に特に子どもさんが安全なような、配慮のある道路の形状にしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○
柴道路管理課長 今委員がおっしゃったように、例えば車だけを通さないような工夫とか、そういったことも今後検討する中で考えていけるというふうに思っております。
○
本橋弘隆委員長 よろしいでしょうか。それでは、案件につきましてはこれまでとさせていただきます。
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○
本橋弘隆委員長 それでは、次回の日程についてお諮りをさせてください。
次回は、平成29年1月6日、金曜日、午後2時から小委員会を、1月13日、金曜日、午前10時から委員会をそれぞれ開会いたしたいと存じますが、いかがでしょうか。
「異議なし」
○
本橋弘隆委員長 ありがとうございます。それではそのように決定いたします。
この際、何かございますでしょうか。
「なし」
○
本橋弘隆委員長 ないようですので、以上をもちまして豊島副
都心開発調査特別委員会を閉会といたします。
午後0時33分閉会...