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平成28年豊島副都心開発調査特別委員会(11月15日)

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  1. 豊島区議会 2016-11-15
    平成28年豊島副都心開発調査特別委員会(11月15日)


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    平成28年豊島副都心開発調査特別委員会(11月15日)   ┌────────────────────────────────────────────┐ │           豊島都心開発調査特別委員会会議録                │ ├────┬─────────────────────────┬─────┬───────┤ │開会日時│平成28年11月15日(火曜日)         │場所   │議員協議会室 │ │    │午前10時 0分〜午後 0時29分        │     │       │ ├────┼───────────────────┬─────┴─────┴─────┬─┤ │休憩時間│午前10時 1分〜午前10時 4分  │                 │ │ ├────┼───────────────────┴─────┬─────┬─────┴─┤ │出席委員│本橋委員長  ふま副委員長  儀武副委員長    │欠席委員 │       │ │    │藤本副委員長                   │     │       │ │    │ ふるぼう委員  石川委員  小林(弘)委員   │     │       │ │    │ 細川委員  藤澤委員  有里委員  松下委員  │     │       │ │    │ 村上(典)委員  森委員  清水委員  根岸委員│     │       │ │    │ 西山委員  辻委員  芳賀委員  池田委員   │     │       │ │    │ 星委員  磯委員  永野委員  小林(ひ)委員 │     │       │ │    │ 島村委員  高橋委員  中島委員  木下委員  │     │       │ │    │ 河原委員  竹下委員  村上(宇)委員     │     │       │ ├────┤ 里中委員  吉村委員  大谷委員  山口委員  ├─────┤       │ │36名 │ 渡辺委員  垣内委員              │なし   │       │
    ├────┼─────────────────────────┴─────┴───────┤ │列席者 │ 竹下議長(委員として出席)  西山副議長(委員として出席)         │ ├────┼───────────────────────────────────────┤ │説明員 │ 高野区長  水島副区長  宿本副区長                    │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │ 城山政策経営部長  高田企画課長(セーフコミュニティ推進室長)            │ │           宮田女性にやさしいまちづくり担当課長  井上財政課長       │ │           秦区長室長  矢作広報課長(アーカイブ担当課長)         │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 陣野原総務部長                                    │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 今浦危機管理監                                    │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 石橋施設管理部長  上野財産運用課長(施設計画課長)  近藤施設整備課長       │ │           上村庁舎運営課長                         │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 小澤文化商工部長(国際アート・カルチャー都市推進担当部長/              │ │          東京オリンピックパラリンピック連携担当部長)           │ │           渡辺生活産業課長  樋口文化デザイン課長             │ │           馬場国際アートカルチャー都市推進担当課長            │ │           關新ホール整備担当課長                      │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 齊藤都市整備部長  宮川都市計画課長  活田再開発担当課長  原島交通・基盤担当課長 │ │           高島庁舎跡地活用課長  末吉庁舎跡地建築担当課長         │ │           小池住宅課長マンション担当課長)  園田建築課長        │ │           東屋建築審査担当課長                       │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 奥島地域まちづくり担当部長                              │ │           野島地域まちづくり課長  鮎川沿道まちづくり担当課長       │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 石井土木担当部長  柴道路管理課長  松田道路整備課長  小野交通対策課長      │ │           小堤公園緑地課長                         │ ├────┬───────────────────────────────────────┤ │事務局 │栗原区議会事務局長  高桑議会総務課長  大根原議会担当係長  田村書記   │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │           会議に付した事件                         │ ├────────────────────────────────────────────┤ │1.会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   村上(典)委員、小林(ひ)委員を指名する。                    │ │1.委員会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   小委員会案を了承する。                              │ │1.アジア・ヘッドクォーター特区について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   高田企画課長より説明を受け、質疑を行う。                     │ │1.国際競争力強化地域戦略の策定について(池袋駅周辺地域)について・・・・・・・ 6  │ │   活田再開発担当課長より説明を受け、質疑を行う。                  │ │1.池袋副都心交通戦略について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12  │ │   原島交通・基盤担当課長より説明を受け、質疑を行う。                │ │1.基盤整備方針の検討について(池袋駅周辺地域)について・・・・・・・・・・・ 17  │ │   原島交通・基盤担当課長より説明を受け、質疑を行う。                │ │1.特定地区の指定について(長崎四丁目地区)について・・・・・・・・・・・・・ 24  │ │   野島地域まちづくり課長より説明を受け、質疑を行う。                │ │1.今後の日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28  │ │   12月 9日(金)午後1時30分 小委員会を開会することとなる。         │ │   12月15日(木)午前10時 委員会を開会することとなる。            │ └────────────────────────────────────────────┘   午前10時開会 ○本橋弘隆委員長  ただいまから豊島副都心開発調査特別委員会を開会いたします。  会議録署名委員さんは、村上典子委員、小林ひろみ委員、お二方にお願いいたします。  ここで議事の都合により暫時休憩といたします。   午前10時1分休憩 ───────────────────◇────────────────────   午前10時4分再開 ○本橋弘隆委員長  それでは、委員会を再開いたしたいと存じます。  なお、ただいま録音等承認願が出ております。いかがいたしましょうか。よろしいですか。   「はい」 ○本橋弘隆委員長  それでは、承認いたしますが、傍聴席からの録音をお願いいたしたいと存じます。 ───────────────────◇──────────────────── ○本橋弘隆委員長  委員会の運営について、小委員会案を申し上げます。  本日は、案件5件を予定しております。  最後に、次回の日程についてお諮りいたします。  以上ですが、運営について何かございますか。   「なし」 ○本橋弘隆委員長  ありがとうございます。 ───────────────────◇──────────────────── ○本橋弘隆委員長  それでは、早速最初の案件に入ります。アジア・ヘッドクォーター特区について、理事者から説明がございます。 ○高田企画課長  それでは、アジア・ヘッドクォーター特区について御説明を申し上げます。A4資料1枚ございますが、お取り出しください。  まずアジア・ヘッドクォーター特区の概要でございます。これまでの経緯でございますが、アジア・ヘッドクォーター特区、以下、AHQ特区と省略させていただきますが、この特区は国際戦略総合特区の一つでございまして、アジア地域の業務統括拠点――すなわちこれがアジア・ヘッドクォーターということでございます――の研究開発拠点のより一層の集積を目指しまして外国企業誘致プロジェクトを進める特区制度でございます。既に平成23年に東京都心・臨海地域、品川・田町周辺地域、渋谷駅周辺地域、新宿駅周辺地域、羽田空港跡地の5つの地域がAHQ特区に指定されております。このうち羽田を除きます4つの地域につきましては、AHQ特区指定と同時に特定都市再生緊急整備地域の指定を受けております。本区は平成27年7月、特定都市再生緊急整備地域の指定を受けておりますが、指定を受けた緊急整備地域は、国際競争力強化を目的として指定されるという点ではAHQ特区と同じでございまして、昨年度末から協議を開始したところでございます。  今回新たに追加される地域については2地区ございます。裏面、別紙1の地図をごらんください。この左上のところ、第3次区域指定予定ということで豊島区・池袋駅周辺地域が指定されました。これによりこれまで地図でごらんいただけますとおり、東京の南側に集中しておりましたこのアジア・ヘッドクォーター特区が城北地区にも初めて適用されまして、東京のバランスのとれた発展に寄与するものであると考えております。  表面にお戻りください。このAHQ特区の主なメリットでございます。税制優遇・財政支援措置がございます。設備投資に係る法人税等の優遇、誘致企業に対する人材採用経費等に対する補助金、無償経営コンサルティング、低利融資などございます。ビジネス支援としましては、入国審査の迅速化・提出書類の簡素化がございます。生活環境整備としては、多言語による行政・生活情報等の提供がございます。  これまでの経緯と今後のスケジュールにつきましては、28年2月までは上記に先ほど述べたとおりでございますけれども、11月末、今月の末に内閣府による総合特別区域推進本部にて池袋エリアがAHQ特区に追加決定される予定となっております。  説明は雑駁でございますが、以上でございます。 ○本橋弘隆委員長  説明が終わりましたので、御質疑に入らせていただきます。この点について何かございますでしょうか。 ○森とおる委員  幾つか今の説明ではわからなかった点がありましたので、教えていただきたいんですけれども、まず1つは、外国企業誘致プロジェクトを進める特区制度であるということなんですけれども、この外国企業というのはもう全世界すべてを指すというようなことでいいんでしょうか。 ○高田企画課長  外国企業といいますのは、もちろん外国すべてということではあると思いますけれども、今回のAHQ特区の目的が池袋周辺地域における国際アート・カルチャー都市の推進という目的となっておりますので、そういう池袋を国際アート・カルチャー都市、漫画・アニメですとか、映画、ゲーム、そういう産業を誘致するために行うものでございますので、そういう企業を誘致したいということで東京都と連携して募集していくというような形になると思います。 ○森とおる委員  今、限定されたようなお話があったんですけれども、その部分であれば世界のどこの国という限定はないというような、そういう御説明だったかと思うんですけれども、目的というか、業務が今ちょっと狭まった印象があったんですけれども、それはどのような形で指定するのか。また、それをだれが進めていくのかというか、指定する大もとになっていくのか、そこがちょっと微妙といいますか、重要な点じゃないかなと思うんですけども、その点についてお聞かせください。 ○高田企画課長  まずこのAHQ特区ございますが、緊急整備地域がハード面の方針であるとすれば、このAHQ特区についてはソフト面の戦略であるというふうに考えておりまして、その戦略につきましては後ほど御説明いたします池袋の国際競争力強化の戦略というのがソフト戦略となります。現在この池袋競争力強化の地域戦略の中で池袋を今後ソフト面で、池袋副都心を今後ソフト面でどのように戦略を立てて強化していくかという方針が策定されてまいりますので、もちろん国際アート・カルチャー都市ということを中心にその戦略を定め、それに基づいて企業を誘致していくということになります。そしてその企業の誘致方法でございますが、基本的には東京都と連携をして、東京都のほうでビジネスコンシェルジュというような窓口が一本化されたものがございますので、東京都と連携しながら、この池袋の戦略を世界に発信し、その中で池袋の国際アート・カルチャー都市の推進に資するような、そういう企業を誘致していくといった段取りになると思います。 ○森とおる委員  そこで今、東京都というお話も出てきたんですけれども、では、豊島区はこの特区についてどのようにかかわるのか。東京都と国という話がちょっとまだお話の中に出てきてないようなイメージがあるんですけども、行政がどういうそれぞれ位置づけで動いていくのかという点についてお聞かせいただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○高田企画課長  まず東京都については、先ほど申し上げましたビジネスコンシェルジュといいますか、総合的な外国企業誘致の窓口がございます。その中でこちらの大きさにあるようなさまざまな支援が受けられるように相談に乗るといったようなことがあります。国の立場としては、やはり入国管理の規制緩和ですとか、それから税制優遇ですとか、そういうところで、税制優遇については減価償却の話ですが、東京都かもしれませんけれども、そういう形で外国人の入国規制緩和ですとかの形で国のほうは支援をすると。全体の国家戦略特区の進め方につきましては、国家戦略の会議がございまして、国、東京都、それからさまざまな民間企業を連携をして東京全体、日本全体の今後の国際化についてどういうふうに進めていくかということを協議する場がございますので、そちらのほうで国、東京都、それから豊島区も参加いたしますけれども、そういう官民一体で日本全体の国際戦略というものを考えていくということになるということでございます。 ○森とおる委員  なかなかわかりにくいイメージなんですけれども、この地域は、この資料にもありますように、特定都市再生緊急整備地域と同じ地域じゃないかななんて思うんですけども、外国企業を誘致するためのプロジェクトがそこにまた加わってきたということで、では、日本の企業はこのメリットを受けることが全くできないというような、そういうものなんでしょうか。日本の企業でもさまざま多国籍化しているようなところもありますので、企業という位置づけの中で、それが区分けがどうできるのかというそこがちょっとよくわかりにくい部分ですので、そこはきちんと明確にすべき点じゃないかなと思うんですけども、その点はいかがでしょうか。 ○高田企画課長  今回のAHQ特区につきましては、その対象はあくまで外国籍企業ということになります。なぜそういう外国籍企業を誘致するかということでございますけれども、少子高齢化が進む日本にとりましては、国内にある人材、資金等だけでは今後、長期的に見ますと需給が縮小してしまうということから、世界から優秀な人材、情報、すぐれた技術、経営ノウハウ、資金等を日本に呼び込んで社会経済を活性化させていくといったことが目的になっております。そのようなグローバル企業が誘致できますと、アジア地域全体の中で研究開発、製造、流通、販売等のそういう関連企業、日本の各企業とも連携をとることから、そういう日本企業との接触の機会もふえまして、国内企業の国際ビジネス展開の可能性も高まるという趣旨でございます。 ○森とおる委員  これを企てたというか、企画した側からすれば、日本の企業が大分疲弊している状況にあって、そこをどうまた再編といいますか、盛り上げていこうかという、そこの視点から始まった計画じゃないかなと思うんですけども、今のお話でいくと、本当に日本の企業というのが相乗効果でさらに大きく発展していくのかということで見ると、ちょっと大いに疑問に感じざるを得ない部分があります。日本の企業というのはこれまで海外に出ていって国内空洞化ということで、そういう問題もありましたけれども、この外国の企業がこの日本に、東京都に、しかも豊島区に入ってくることによってさらに大きくなるのか。逆な影響があるんじゃないのか。そこが懸念される部分じゃないかなと思うんです。その点はこの特区についてどのように位置づけられているのかということをお聞かせいただきたいんですけども、いかがでしょうか。 ○高田企画課長  今、御指摘のマイナスの面はどうかということでございますけれども、豊島区としましては、東京オリンピックに向けて庁舎跡地もできてまいります。それから西口のビル、それから西武のビルですとか、さまざまな新たな拠点ができてまいります。そういうところに外国企業が進出し、それから池袋内の各企業と連携することによって池袋全体、ひいては豊島区全体が活性化していくと。そういうことで今回AHQ特区の協議を始め、今月末指定されるわけでございますが、そういう形で池袋に新たな刺激を呼び込むという、活性化の機会を呼び込むという趣旨で今回このAHQ特区を申請したものでございます。 ○森とおる委員  外国籍の企業であると、それぞれの国の法の中でやっていると思うんですけども、弱肉強食の度合いというのがまた違うんだろうと思います。当然、国内に入ってきたら日本の法律に従って、基づいてそういう経営は運営されていくんだろうと思いますけれども、やはり向こうは出てくる以上は利益を上げなければいけない、自分たちの利益を上げていかなければならない。それが日本の豊島区の全体にどう影響するのかということをきちんと考えているのかどうなのかというところは大いに私は疑問でありますし、そこがどう行政が頭に入れながらやっていくのかどうかで大きく違ってくるんじゃないかなと思います。大変危険じゃないかなと思っております。  それから既に5年前に東京都ほかの5地区が特区に指定されておりますけれども、この特区既に先行しているところではどのような事例が既にあるのか、その点についてお聞かせください。 ○高田企画課長  既にほかの地域の実績につきましては、多国籍企業のアジア拠点、統括研究開発に向けての誘致数、5年で50社以上という目標を東京都では掲げておりますが、現在実績としましては46社、それから、その他の多国籍企業5年で500社以上という目標を東京都では掲げておりますが、現在、約250社ということでございます。内容的にはホームページ等で確認はできますけれども、やはり外資系のIT関係ですとか、金融関係、そのような企業が多いというふうには認識しております。 ○森とおる委員  それから豊島区がどうかかわっていくかという点は先ほどお聞きしましたけれども、例えば逸材はどういうふうに動いていくのかであるとか、そういったお金の面、これについてお聞かせください。 ○高田企画課長  基本的には、例えば現庁舎跡地にできる西口のビルですとか、西武のビルですとか、民間のビルに入っていただくことになります。ですから、基本的には私人間の民間同士の契約となりますので、行政側が何らかの予算を投じて企業を誘致するということはないのかなというふうには考えております。 ○森とおる委員  最後にしますけれども、これが特区が決まることによって豊島区のこの繁華街である部分というのが占められてくるわけですけども、外国の企業が豊島区に来ることによって、区長は国際アート・カルチャー都市、これと連携というようなそういう思惑があるんだろうと思いますけれども、そうなることによって豊島区民として、外国の方がいっぱい来るということはわかりますけれども、どのような区民にとってはどういうメリットがこの特区によって得られるのか。それをやはり豊島区が明確に持って、発信して、それが区民から理解が得られて、これで初めて計画が進むものだと思っております。その点について明確にお答えいただいて、私は終わります。 ○高田企画課長  やはり今後、人口減少社会、縮小社会が進むに当たってグローバル化というものは避けられないものであると思っております。特に、今回のAHQ特区の指定により池袋は東京の中の、それから日本の中の国際拠点として位置づけられるということになるわけでございます。その中で外国企業がふえてきた場合、もちろん雇用創出の面もあるとは思いますし、それからさまざまな外交の方々が豊島区に来ることによって区民との多文化共生、国際理解が進んでくるというメリットもあると思います。ただ、それに関して当初はさまざまな摩擦もあるかもしれませんし、理解が不足するところで難しいところもあるかもしれませんが、これは池袋全体が東京の中の国際拠点として成長していく以上、避けられない道だと思っておりますので、そういう多文化共生に向けた取り組みも今後やはりしていかなければならないとは思っております。 ○高野区長  るる御質問いただきまして、今回のアジア・ヘッドクォーター、これについてこの豊島区が手を挙げ、また、これらに向けてこの指定によってこのまちが大きく変わっていく。裏面の地図見ていただければおわかりのように、東京の発展というのは本当に臨海部を中心にしながら、本当に新宿までなんです。そして城北地区、あるいは上野を中心とする地域含めて全く今まで指定をしていない、指定されていない、また、指定の意欲がないというような形の中で、そういう中であえてこの豊島区がこのような形で推進をしていくというのは、今るる高田企画課長からも申し上げましたけど、まさに東京がこれからの国際都市として大きく発展をさせ、世界を代表する都市にしていこうという形の中で、私は東京の一部である豊島区も、それを担っていく大きな役割を常に私たちは持っているわけでありまして、今回の指定によって私は東京全体の大きなまちづくりといいますか、東京がまさに世界に誇る都市にしていくというような形が一番の大きな目的でございます。
     さて、豊島区ではどういうメリットがあるかというような御質問でありますけど、大変今の現状の豊島区の池袋の状況を見ますと、今まで外国からのいろいろ企業を含めながら、また、国内の本社等々は新しい本社はほとんど池袋には進出というのは今までずっとなかったわけでありまして、逆に言えば、池袋が逃げていくという言葉はおかしいんですけど、そういう地の利がよくて、そういう状況がだけどなかったという形の中で今回こういうような形の中で、別に外国からの企業を誘致が目的ではございませんので、そういう中で池袋を中心としたこのような形の中の今まで東京の中にまさに地図から消えていたところが池袋のいろんな可能性のあるまちだけに、今回の指定というのは大変大きなものであり、もちろん区民だけにどういう形でどうなるかということも大事でありますけど、やはり豊島区の池袋の役割というのはそういう意味でも大きなものではないか、そんな思いをしております。特定緊急整備地域の指定も含めながらさまざまなこういうような形の中で、国際アート・カルチャー都市としての大きな目標に向かって進めていく第一歩ではないかと思っています。 ○永野裕子委員  アジア・ヘッドクォーター特区、平成27年から始まって、既に5地区ということで、23年ですね。23年の段階でどうして豊島区入ってないんだというふうに私は思った覚えがあるんですが、先ほど御説明あったとおり、当初の目標として28年度、今年度目途にという形で研究関係の拠点が50社、それからその他が500社という、そういう目標だったと思うんですが、ですので、今年度が目途ですから、もう可能性ないかと思っていたところで、この時期に本区が追加になったということで、これは裏面見ますと、豊島区池袋周辺地域は特に国際アート・カルチャー都市構想に資する外国コンテンツ産業の誘致というふうになっていますけれども、ここに特化した形で優遇措置という形になるんでしょうか。先ほどの御説明のとおり、事業計画等は東京都が審査するわけで、区はそこには関与しないと思うんですけれども、メリットが得られるかというより、どう豊島区が生かしていくかというそういう議論を今後していく必要があると思うんですけど、そういう国際アート・カルチャーという特色を持った施策に生かすためにそういった東京都の連携とはどう考えているんでしょうか。 ○高田企画課長  まず前提として、当時なぜ指定されなかったかということがございますけれども、この24年当時におきましては、池袋周辺地域においては東京都のほうとの協議の中で、まだまちづくりの熟度が低いという判断をされていたというふうに記憶をしております。その後、庁舎跡地の活用ですとか、西口の再開発の進展、そういったものが見られてまいりましたので、27年の7月に特定都市再生緊急整備地域が指定されたと。この中で特定という文字は、特に国際化、国際強化ということで特定ということがついておりまして、ハード面での意味での特定都市再生緊急整備地域というのが一つの柱だとすれば、これがハード面。ソフト面についてもそれと対のものでAHQ特区を指定しているということで、先ほどの5つの地域、羽田を除けば4つでございますが、指定されておりますので、今回ハードとソフトのバランスをとるということでAHQ特区も指定していったわけでございます。  そしてもう一つの御質問の目標については、ほとんど進捗しているんじゃないかということでございますが、これはあくまで東京都のほうで多国籍企業のアジア、5年で50社以上、その他5年で500社以上という目標を定めておりますけれども、池袋につきましては今後、東京オリンピック・パラリンピックに向け、また、その後に向けて、さらに東京都と連携、国と連携をしながら企業を誘致していくという流れになっております。 ○永野裕子委員  先ほど森委員の質問にもあったとおり、豊島区がそれによってどうなっていくのかというのが非常にわかりにくいと思うんです。先行の他区の事例として、基礎自治体がやったことの事例としては、港区で例えば国際学級を開設したとか、そういった動きもあったりですとか、あと必ずしもアジア・ヘッドクォーターとリンクしないのかもしれませんけど、民泊とか、やはり拠点と周辺整備がいろいろ課題になってくると思うんですけれども、基本的には直接的には東京都だと思うんですけど、その周辺の影響を受けてどういうふうに整備していくかというのは区が考えていくことだと思うんですが、その辺はどういう影響なり、どういう準備を考えていらっしゃるか。 ○高田企画課長  御指摘のとおり、他区では日本全国のホテル・旅館に向け、接客等のコンサルティングを行っていくサービスの外資系企業、それから例えば日本企業や製品の海外展開を検討するソフトウエア企業に対して業務アプリケーションの多言語対応を効率的に伝えるソリューション事業、それから例えばもう一つ、医薬品メーカーでほかにブランド医薬品や一般医薬品など、消費者向けの健康栄養食品を世界的に手がける企業ですとか、それぞれさまざまな外国企業が日本に進出し、外資系企業となって展開しているわけでございます。  さて池袋につきましては、今後、国際アート・カルチャー都市ということを標榜しておりまして、これを世界に発信していくということでございますので、豊島区の、それから東京の文化を、それから文化とかかわりのあるさまざまな産業とコラボレーションして日本の文化を世界に発信していけるような、そういう重要な役割を担っていくというような展望を持っております。 ○永野裕子委員  個人的なお話ですけど、私は仕業でもあるので、これ非常に大きな仕業にとってのビジネスチャンスだったものですから、ずっと注目はしてきたんですけれども、基礎自治体、そこの自治体にとってどういった影響なり、どういったことが起こるのかというのがわかりにくいと思います。なので、そこをまちにわかりやすく伝えるということと、あとどういうメリットがあるんですかと質問が先ほどありましたが、メリットがあるというより、どう生かしていくんですかという議論に今後なっていくと思いますすので、しっかりその辺、もちろん2020年に向けていろんなことがあるわけですけれども、国際アート・カルチャーというのを大きく掲げて、これを生かす方向になるようにというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○本橋弘隆委員長  ほかにございますでしょうか。   「なし」 ○本橋弘隆委員長  ないようですので、次に移らせていただきます。 ───────────────────◇──────────────────── ○本橋弘隆委員長  続きまして、国際競争力強化地域戦略の策定について(池袋駅周辺地域)について、理事者から説明がございます。 ○活田再開発担当課長  それでは、私のほうから資料を説明させていただきます。国際競争力強化地域戦略の策定について(池袋駅周辺地域)でございます。  まずこの戦略の策定の趣旨でございます。3点でございます。先ほど来説明をさせていただいております国際競争力の強化が求められているところです。それは昨年7月の特定都市再生緊急整備地域の指定、池袋駅周辺に加えて、昨年の8月に国家戦略特区の区域指定、区域を拡大して池袋全体が指定される。それから先ほどの1点目のアジア・ヘッドクォーター特区にも指定をされる予定である。これらすべて国際競争力の強化が求められているというものでございます。  2点目でございます。それを契機に、池袋の特色を生かしたインバウンドの推進、観光客、先ほど来お話があります外国企業を呼び込むための戦略を策定し、区だけではなく、官民連携しながら戦略を実現したいというふうに考えておるところでございます。  3点目でございます。本戦略が国際アート・カルチャー都市構想実現戦略の3つの戦略がございましたが、特に国際戦略、それと空間戦略を推進するアクションプランということを位置づけております。都市整備部門だけではなく、文化商工部、政策経営部とも連携をし、全庁的に取り組むものでございます。  検討会でございます。2番目でございます。地域戦略を検討する池袋ブランディング・シティ戦略検討会を設置をいたします。この検討会は、国際アート・カルチャー都市懇話会幹事会の部会として位置づけるものでございます。  検討会のメンバーは表にございます。豊島区を事務局としまして、豊島区内外のアート・カルチャーを推進する共創企業と言っておりますこれが7社、フィールドを提供する、場所を提供するまちづくり推進事業者7社、まちづくり関係の学識経験者有識者4名、オブザーバーとして国土交通省、経済産業省が参画をしております。ほかに東京都政策企画局、都市整備局も参画をして構成をしております。計3回の検討により戦略を策定したいというふうに考えているものでございます。  裏面をおめくりいただきますとスケジュールでございます。計3回の検討会、既に第1回、10月の12日に開催をしております。戦略の方向性に関する討議をさせていただいております。第2回目は来月を予定をしております。戦略の骨子に関する協議をする予定でございます。第3回は2月に予定しておりますが、シティ戦略、地域戦略に関する最終的な確認をしていきたいと思っております。  4番目、地域戦略の相関図でございます。ここのところ、いろいろ構想であるとか、ガイドラインとかいろいろ出ておりますので、一応こちらで整理をさせていただいております。  まず一番頭でございます、国際アート・カルチャー都市構想、豊島区の基本の都市構想でございます。昨年策定をしております。これを受けて、池袋駅周辺まちづくりガイドライン、池袋駅周辺についてはこのガイドラインを本年策定をしております。国際アート・カルチャー都市構想では実現戦略として3つの戦略を策定をしております。そのうちの先ほど申し上げました国際戦略、空間戦略のアクションプランとして一番下にございます池袋ブランディング・シティ戦略を今年度策定するものでございます。  なお、実現戦略につきましては、基盤整備方針、これはまちづくり都市整備部門で検討しておりますが、29年度末、この後御報告をさせていただく案件でございますが、29年度末を予定しております。これを受けて一番下の二重線、二重の括弧のところでございますが、法定の整備計画も29年度に策定を予定しております。  なお、池袋ブランディング・シティ戦略でございますが、ひもづけております。イメージとしてこんな形で策定して、内容としてはこういう形になるんではないかということでお示しをさせていただいております。  3点、イメージでございます。国際的ビジネス環境の改善、例えばインキュベーション施設の拡充をしていく、外国語情報版、案内板の設置を推進していく。こういったことが考えられるかなと思います。  2番目、多様な都市機能の充実として、交通広場の整備であったり、サービスアパートメントの整備・運営、こういったことが考えられるかなと現段階では考えております。  シティセールスによるPRについては、国際会議の誘致であるとか、外国語による地域の情報発信、既に取り組みをしておりますが、そういったところを地域戦略として落とし込んでいくものでございます。  なお、この地域戦略は、法定の整備計画に反映していきますので、整備計画のイメージとしてひもづけしております整備計画でございますが、事業名だとか、事業概要、事業者、だれがやるんだ、いつまでやるんだ、そういったところまで法定の整備計画で表現していきたい、事業計画として表現していきたいというふうに考えております。  参考に添付しております横の資料でございます。他地区の地域戦略ということでございます。これは東京駅周辺、大丸有地区で既に昨年、27年に策定をしております27年時点の地域戦略でございます。アクション、必要な取り組み、次が重要ですが、主な取り組みと支援主体、だれがやるんだ、こういったところまで決めていきたいと思っています。  なお、ここに大丸有地区の一番上にビジネスの可能性のアクションで、主な支援団体というところで公的団体というのがあります。右上でございますが、こちらは東京商工会議所を想定をしております。  加えてロードマップ、いつまで何をやる、あるいは短期間、短期、中期、長期、こういったところを区切って着実に進めるような戦略を策定していきたいと、池袋についても、そういうふうに考えております。  説明は以上でございます。 ○本橋弘隆委員長  説明が終わりました。御質疑がございましたらどうぞ。 ○小林ひろみ委員  先ほどは何かアジア・ヘッドクォーター特区で、一つは海外からの、これ自体は海外からの企業誘致をするという話、そのための整備、ソフトの整備だといいつつ、何か区長は、さっきちょっとびっくりしたのは、外国からの誘致が目的ではないんだとかいうお話もあって、よくわからないなと思ったんです。今度こっちのほうは、国際競争力強化地域に戦略というものをつくるというんですけど、これはアジア・ヘッドクォーター特区とはまた別のものということになるんでしょうか。 ○活田再開発担当課長  こちらの地域戦略に当然外国企業の誘致も包含をしております。そういった戦略をつくるということでございます。 ○小林ひろみ委員  やっぱり外国から企業を呼ぼうという、これだけはやるという内容で、そして先ほど課長からは説明があって、他地区の動向の戦略でこんな感じでやっていますよと。具体的に連携をしながら具体的にそういうこれだと、この例を見ると、ぱっと見ると、必要な取り組みの中で外国企業と国内企業のキーパーソン同士のビジネス交流イベント等の開催、これをやるかどうかは別にして、これは他地区ではこんなふうにやっていたからこういうものもつくっていきますよという話に聞こえたんですけど、そういうことがやられてきているということなんですか。 ○活田再開発担当課長  大丸有地区で既にこういう取り組みをしております。豊島区でこれをやるかどうか、これは今後の協議でございます。大丸有地区と全く同じことをするというんでは意味がございませんので、池袋らしさ、こういったところと国際競争力どういうふうに表現するか、これを今まさに検討会で話をしているということでございます。 ○小林ひろみ委員  あともう一つ、ちょっと課長は早口なのでよくわかりにくいんですけども、ところどころで工程のロードマップとか法定の手続とか何とかと言うんですけど、これは漢字だともう少しわかるかもしれませんが、耳で聞いていると一体何のことを言っているのかわからないんで、もうちょっと言葉の説明も含めてちょっとやっていただくと助かる。例えばこれぱっと見たときに、2ページの多様な都市機能の充実の中に、サービスアパートメントの整備・運営なんてあって、調べれば家具つきアパート、ウイークリーマンションというのとはちょっと違うだろうけど、一定期間住んでもらえるようなものかなと思うんだけど、そういうことも含めて、ぱぱぱっとやられるとちょっとわからないので、もう一回この進め方の中で、今一番聞きたいのは、工程のロードマップとか法定の手続、これは具体的にどういうことなのかというのをまずお願いします。 ○活田再開発担当課長  法定の整備計画というのが地域戦略の相関図のところの池袋ブランディング・シティ戦略の隣に書いてございます。これは池袋駅周辺が特定都市再生緊急整備地域に指定されたことを受け、ほかも既に策定しているところがあるんですが、都市再生特別措置法に基づく整備計画を策定することができますよという規定がございます。それに基づいて整備計画を29年度を目途に策定をしていくというものでございます。その整備計画の内容に今回の池袋ブランディング・シティ戦略を反映していくといったものでございます。  それと法定のロードマップというのは、法定のロードマップというのはございませんので、ちょっとそれ私、言い間違いかもしれませんが、ロードマップもつくりたいというふうに考えております。  それからサービスアパートメントでございますが、ウイークリーマンションというところではちょっと違いまして、コンシェルジュが常駐しているアパートメントというようなイメージが一番近いのかなというふうに思います。  以上でございます。 ○小林ひろみ委員  そうすると、こういう計画を、さっきのも実は特定都市再生緊急整備地域だと、ほかは大体アジア・ヘッドクォーター特区になっているところが多くて、かつ今や東京全体が国際何とか特区になっていますよね。言葉がみんな似たような言葉がいっぱいあってわからないんで、この間、東京全体がなっているんで、一体こういうものがやられる、全部重なって――国際戦略特区、国家戦略特区ね。こういうものが重なってくると一体何のためにこれやっているのかなというのが、これをやることで一体どうなるんだというのがすごくわかりにくくなるんだけど、何となくバラ色のきれいなすごいものができそうだなみたいな思う人もいるかもしれないけど、もしかすると豊島区池袋周辺はもう全然今までとは違うまちになってしまうんではないかというふうにも見えるんですね、私。問題は、この国際競争力強化地域戦略というのをつくると一体どうなるのかという、例えば逆に言うと、イメージ図みたいなのというのはあるんでしょうか。これはないんでしょうか。 ○活田再開発担当課長  イメージ図はございません。先ほど御指摘をいただきました池袋が全然今までと違うまちになるんじゃないか、そういうことがないように、池袋らしい国際競争力あふれる活力のあるまちを目指すための地域戦略を今まさに検討しているといったものでございます。 ○小林ひろみ委員  これもう少しもう一回戻って、昔ちょっと大分戻って考えたほうがいいと思うんですけど、私が議員なって五、六年ぐらいのときかな。池袋はどういうまちかといったときに、実は繁華街と住宅地が接していて、池袋はすごい繁華街みたいなんだけど、ちょっと上池袋も含めて閑静な、平屋じゃないけど、2階建てぐらいの住宅もあるようなまちで、ちょっと下駄履きで繁華街行って、ちょっとできるみたいな、これがある意味、いい場所だというふうにちょっと言われていたような気がするんですね。人間サイズというか、ヒューマンサイズ。私も新宿行くと、実は自分が一体どこ歩いているのかわからなくなっちゃうときがいっぱいあるんですけど、池袋のまちというのは、少なくとも地上に出ればここにこれがある、そしてここをもうちょっと行くと今度は住宅街だなとわかるまちがあって、それが池袋の、私は池袋らしさだと思う。もちろんちょっと昔、そのころは汚い、怖い、何とかと、そういうことも言われた時代もありましたけれども、日常生活とまちが一体化しているというのかな。そういう雰囲気があったまちなんですけど、私はそういうのを池袋らしさだと思っているんですけど、一体課長が考えるでもいいのかな、よくわかんないんですけど、一体池袋らしさは、じゃ、どんなもんなんでしょうかね。そういうものについての考え方というのはあるんでしょうか。 ○齊藤都市整備部長  委員おっしゃったように、池袋のまちというのは住んでいる人もいるという、またヒューマンスケールを持っているというまちということについては区としても同じ気持ちでございます。それについてはこれからもそういった特徴は、決して新宿、渋谷をまねてということではなくて、これから池袋のまちづくりを進めていく上では私は市街地再開発事業ということで、戦後の古い道路基盤を再整備したりということは必要かもしれませんけれども、基本的にはヒューマンスケールを持った、大切にした人が住むまちといったことはずっと堅持していきたいというふうに思っています。先ほどのアジア・ヘッドクォーター特区も、それから今回の国際競争力強化の地域戦略ということも発端はやはり昨年の特定都市再生緊急整備地域、あの中で先ほど企画課長申し上げましたけれども、特定という意味には国際競争力の強化という意味があると。その国際競争力の強化というのは、ある意味では池袋がこれまで豊島区の中心だったというだけではなくて、東京の国際競争力を強化していくという意味で、東京の中でも新たな役割を担ったと。ただ、その役割の果たし方というのは、国際競争力を強化するという意味での豊島区の東京全体の貢献というものは、やはり豊島区らしいものでいいんだというふうに思っております。ですから、豊島区が持っているアニメーションもそうですし、豊島区のまちが東京の中でもだんだんだんだん安全なまちとして評価されるようになっているということもそうですし、文化的にもたくさんの映画館があったり、ホールがあったり、これからも旧庁舎のことも含めて東京の中で豊島区が評価されている部分を伸ばしながら豊島区らしい国際競争力とは何ぞやというものを、これまでは豊島区民の皆さんにもそうですし、都民の皆さんもそうだったかもしれませんけれども、豊島区のシティプロモーションのターゲットを東京からもう少し世界に広げていくような努力、世界を見たときに豊島区の、それは大したことないと思っていたことが、例えばどこかで忍者のコスプレの経験するような、池袋ではコスプレやっていますけども、そういったちょっとした外国人から見た観光客から見たときに、何だ、そんなこと日本人としては大したことないなと思っていたことが非常に評価されるという部分はあると思います。豊島区の池袋の中にはそういう財産がたくさん眠っていると思いますので、特にアニメーションは世界に誇るべきクールジャパンの池袋の財産だと思っておりますので、そういったものを池袋らしいまちづくりの中で、世界にどういうふうにしていけば効果的にアピールすることができるんだろうかといったことをこの中で考えていくことによって、それが池袋らしい国際競争力の強化につながり、それがまた東京全体の国際競争力の強化につながっていくといった中で、これまではなかなか豊島区の場合、国際というレベルからまちを問い直すということはなかなかなかったんじゃないかというふうに思っております。ですから今回のこの国際競争力の強化の地域戦略、国際競争力の強化という中で豊島区ができることは何かといったことをしっかりともう一度問い直すと、そういう作業をしながら、具体的に豊島区らしい事業というのはどういうところに集中していくべきかなといったことを明確にしていく作業だというふうに思っておりまして、それはこれまでもこれからも池袋のまちづくりの基本路線については大きくこれによって一変するようなことを目的として取り組んでいるものではないということを申し上げたいと思います。 ○小林ひろみ委員  今、一変させるわけではないとおっしゃいましたけど、この間ずっとやってきているのはまちが変わる、まちを変えるでしょう。ね。池袋が変わりますというそういうものをずっと言ってきているわけじゃないですか、区は。ね。違う。だから変えると言って、じゃ、どう変わるんですかと言ったら、何か夢みたいなこういうことが今までの池袋とは全然違うまちがこうやってできるというイメージを一生懸命こっちでやっているんでしょう。でも、本当は、じゃ池袋らしさは何なのかと聞いたら、私はやっぱりさっき言ったようなところだと思うのね。そんなに広大な、広大というか巨大なものばっかりじゃなくて、昔からあるような繁華街も――繁華街といってもあれですけど――含めて、ちょっとずれた話になるかもしれませんけど、ある方がいて、上池袋に住んでいる方が商店街がなくなっちゃったんで、デパートの――もう10年前ですから、三越の地下に食料品は買いに行きます。だから自転車で行くから、あそこは何で自転車の駐輪場ないんだと、こういうことを言っていて、言ってみれば池袋はそういう場所にも――それがいいかどうかは別にしてですよ。地域の商店街がなくなったというのがまずいわけですから、そういうのはまずいんだけど、そのときには自転車で行ける、そこで買い物して帰れるという、そういう生活の場所の一つでもあるわけですよ。特に豊島区民にとってはね。ほかの人たちは知りませんよ。池袋に出てくるといったら、もしかしたらデパートでとか、遊びにとか、そうかもしれないけど、私にとってもやっぱり職場でもあるということもあって、ちょっとお昼御飯も食べたり、買い物をしたり、そういうことも含めて生活の場だと私は思っているんです。でも、何か今これ見ていると、劇場都市ですから生活の場ではないんだろうというコンセプトはずっとあったと思うけど、やっぱり随分池袋は変わっていくんだろうと。で、変えようとしているんだろうと。だけど、その方向は本当に豊島区民の皆さんが、ああいいなと思えるようなものなのかということについては、私は疑問に思っています。本当にこれで豊島区が発展する、発展という言葉はあれですけど、私自身はやっぱり住めないまちになっちゃったらだめだと、そういうふうに思います。だから、その点のところもうちょっと考えていただきたい。いかがでしょうか。 ○高野区長  まちはそのままでは進歩がありませんし、現状維持だったら後退だと思っております。我々としてもまちを発展させるというようなことが仕事じゃないか。そんな意味も含めながら、やはり池袋という超繁華街、このまちづくりはただ住む人たちのもちろん地盤になる、あるいは利用されるまちでもあるかもしれないけど、さらにさらにやはりこの東京の中でも存在感があり、この地の利を生かした私は池袋というものはやっぱりこれからどんどんどんどん変わっていかなきゃいけない。また、変えていく、それから我々が誇りに思うような、そういうまちづくりをまちを変えていく、これが大きなポイントではないかなと思っております。そして渋谷、新宿から比べると、たしかに池袋というのは繁華街に住んでおります。住んでいる人たちが中心になりながらまちもつくっていく。それに加えて、それだけではなかなかまちというのは発展しないと思います。そういう中でいろいろ都市プランナーといいますか、専門の方を含めながら、また、いろんなお金もかかるわけでありますけど、そんなことも踏まえながらうまく組み合わせながら、このまちを発展をさせていかなきゃいけない。これはもう私に課せられた使命だと、そんな思いをしておりますので、小林委員とは多少まちづくりに対する考え方、多少どころかかなりのかみ合わない面があると思いますけど、私はやはりこれからもにぎわいを持ちながら本当に住んでよし、そしてさらには訪れてよし、そういうようなことを兼ね備えたそういうまちづくりを今後も進めてまいりたいと思っております。 ○垣内信行委員  よろしいですかね。さっきから聞いていますと、ちょっとそのまちづくりの考え方ね。この間、決算委員会もいろいろ議論なったんだけど、もうちょっと足元を見てもらいたいなというふうなのが率直的な意見ですよ。だって今、中小企業を取り巻く環境ものすごい大変でしょう。区民の生活も大変でしょう。それでそうした中でまちづくりという観点からも公園の整備の問題も含めて話になりましたよね。トイレは汚いじゃないかと。公園もきれいじゃないじゃないか。こんな話も決算委員会でやりましたよ。それだけど、今話を聞いていますと、要するにこの事業というのは、海外からも事業者を呼んだり、企業を進出させたり、あるいは特区を反映させて、要するに民間企業を進出させてまちづくりを進めていこうという考え方ですよ。そうなっていくと、今の区長さんの答弁聞いていると、住んでいる人たちも一緒にやっていくんだというふうに言うんだけども、結果的に言えますよ。あちこちのこうした特区をやっているところだとか結局いろんな競争力に、競争力、競争力という言葉があるじゃないですか。要するに、今の考え方というのは、アベノミクスというのはそういうもんですから。要するに、企業に進出させて競争原理を働かして、勝っている人たちは勝って、それでどんどんまちづくりを進めてくださいよと。それが落ちこぼれ頂戴よという路線ですから。そしたら今やっていらっしゃる人たちというのはどんどんどんどん閉め出されちゃうんですよ。これがアベノミクスの特徴なんです。それはまずいんだというふうに私たちは言っているわけ。  ところが、今の進め方を聞いていますと、どうも池袋の都市の戦略をやって、今度は外国からも呼び寄せるというんでしょう。国際力の競争だとか、国際力にあふれるまちだって、それは言葉はいいですよ。でも、国際力の強化によってそんな魅力あるまちというのは本当に何ぞやというふうに投げかけられたときに、よく外国に行って、豊島区のというのは、「池袋、そんなまちは聞いたことないですね」と言われないようにするためには、池袋というのは本当にこういうまちなんです、よく漫画の聖地だとかいろんなことでネームバリューを上げたいと。池袋というのはどこに行っても、どこの世界へ行っても「池袋ですね、豊島区ですね」とこういうふうにしたいということでしょう。でも、それはそんなそういうネームバリューを上げる陰には庶民の今の暮らしだとか、そういうところを見たときには、そんな特区を上げて企業を呼んだって、それはそんな簡単じゃないというふうに思いますよ。でも、本当にやるべきことはもっと先にあるんじゃないですかということを言いたいわけ。こんなことにお熱を上げるよりも、まだ足元を見たらやるべきことたくさんあるんでしょう。どんどんどんどん風呂屋さんはつぶれていく、商店街はなくなっていく、企業はどんどん倒産していく。そうした中で何で外国までの企業を呼んで、それで民間事業者を応援するというか、地元の人たちなんか関係ない。それは申請する企業というのは大企業ですよ。そういうようなまちづくりしていったら池袋というのはやがては大企業しか来ないようなそういう発展して、それは確かに大企業来て価値が上がるというのは土地の価値が上がって、トランプタワーじゃないけど、大きな都市化になって、すごい企業でお金持ちが来て、ああいうようなことでそれで名前が上がるというようなものしか、私、さっきから聞いているとそういうふうにしか聞こえないんですよ。そういうまちを高野区長は目指しているのといったら、恐らく聞いたら、僕は庶民の皆さんは、これはちょっと違うんじゃないのと言われるんじゃないかなというふうに思うんですよ。保守的な層というか、我々の考え方とちょっと違いますよ、確かに。でも、区長さんを支援しているような人たちだって、ちょっとそれ違うんじゃないのというふうに僕は言うと思うな、今の話だけ聞いていると。こんな企業を呼ぶよりももっとおれたちを応援してほしいよという声を聞きますよ、予算要望の懇談会だって。それだけ中小企業の皆さん苦労していらっしゃるもの。そこのところ踏まえて御答弁いただけませんかね。 ○高野区長  確かに言われることはもちろん十分考慮してやっているわけでありまして、まさに私が区長になったときにはこういう構想なんか全く考えられない。何しろいかにこの豊島区の財政再建するかというようなことで終始してきたわけでありますが、皆さんの御努力もいただきながら、ようやくこういう状況に、さらにやはりこれはうちですべて決めてこういうまちということではなくて、国なり都なりが豊島区の中心の池袋はこうあるべきだというような形のあらわれが、私は特定緊急整備地域とか、国家戦略特区とか、今、御説明しているアジア・ヘッドクォーターとかというような形に集約された形の中で、このまちをつくっていけるチャンスといいますか、いけるところまでようやく私は来たと思っているわけでありまして、池袋がすべて豊島区だと思っておりません。今おっしゃるように、すべての地域が本当に決算委員会、予算でも言われるように、公園のトイレの問題だとか、あるいはさまざまな福祉の問題だとかいろんなそういうようなことがやはりこれを基本にして考えていく。まさに教育、福祉というのがすべての基本だと思っております。これらをしっかりやっぱりやっていくというようなことで、それは手を抜いて、この池袋だけ中心にこういうまちをつくろうとしているということでは決してございませんので、やるべきことは私としては最大限やっているつもりであり、そしてなおかつ今いろいろ話ししたように、こういう時期、これは3年でも5年前でも私自身が例えばこういうような御提案をやはり議会に示す、区民に示すなんていうことは、三、四年前は全く考えられない状況でありましたけど、今さまざまな要件が整いつつあり、そして再三お話ししているように、東京の中のこの豊島区池袋はどういうものかというようなことに考えに立って、こういう計画等々を進めているわけでありますので、確かにお金をどんどん吸い込んでなんていうような決してそんなことありません。できるだけ最小の経費で最大の効果を上げるというような基本的にこれによって財政がちょっと傾くとか、あるいは響くような、そういうような無理なまちを強引につくるというような気はありませんけど、だけど、今の状況で、今まさに今この時期にこういうような改革等々を国、あるいは都と一体となって、そしてやっていく私はチャンスが来たのではないかという形の中でお示しをしているわけでありまして、御意見は十分に聞きながら豊島区の行政を進めてまいりたいと思います。 ○本橋弘隆委員長  ほかに御発言ございますか。   「なし」 ○本橋弘隆委員長  ないようですので、次に移らせていただきます。 ───────────────────◇──────────────────── ○本橋弘隆委員長  続きまして、池袋副都心交通戦略について、理事者から説明がございます。 ○原島交通・基盤担当課長  それでは、池袋副都心交通戦略についてという資料をお出しいただきたいと思います。  この戦略につきましては、昨年、荷さばきの実証実験を行いまして、4月に本委員会において報告をさせていただいたところでございます。本日はその実験で行いました交通の状況について、容量の検証、それと今年度、今まさに実験を行っている最中でございますけども、その内容について御報告をさせていただきます。  まず戦略の概要でございますけれども、31年末の環状5の1号線の地下の完成、これ予定でございますけれども、それに伴いまして駅周辺について自動車に過度に依存しない、人と環境に優しい都市への転換ということを目指しているところでございます。  23年に交通戦略を策定をいたしまして、これまで委員会5回、ワーキング10回を進めてきたわけでございます。  それでは、まず荷さばきの実証実験に伴います交通容量の検証でございますけれども、昨年の11月に実験を行ったところでございます。その実験につきましては、明治通りを遮断した場合の推計交通量、それについて旧三越裏通り・東栄会本町通りの荷さばき車両の路上駐車を抑制することによって、この交通処理が可能かどうかというのを検証いたしました。  それでは、申しわけありません、3ページをおめくりいただきたいと思います。資料1でございます。荷さばき施策の実験での交通容量の検証でございます。  まず環状5の1号線の地下の完成、この左側の図でございますけれども、太い茶色の線、これが完成することによって、今現在、通過車両が通過をしております池袋駅前、この明治通り、ここの交通量が減少するといったことが想定されるというところでございます。また、交通量が減少した上で地区内の主要動線であります三越裏通り、それから東栄会本町通りへ、その地区内の通行を集約することによりまして、下にあるような玄関口にふさわしい魅力ある駅前空間ということで、明治通りの遮断、そして歩行者空間の拡大、限られた駅前広場の中で歩行者空間の拡大をしていこうと。これが交通処理上可能かどうかという検証をしてきたといったところでございます。  それでは、4ページをお開きいただきたいと思います。旧三越裏通りと東栄会本町通りでございます。ここの交通容量が駅前を遮断しても可能かどうかという実験の結果でございます。結論から申しますと、この赤い枠になります、左側の。旧三越裏通り、現状想定される台数8,200台に対しまして、青い部分、単路部といいますけれども、通過車両1万5,300台が通ることが可能であると。また、交差点、ここについては交差点の処理によって何台さばけることが可能かといった計算をしております。これについても9,500台ということで、明治通りが遮断後も旧三越裏通りについての想定される8,200台の台数は処理が可能だという結果が出ました。  また、東栄会本町通りでございますけれども、同じように見ていただければということで、想定される交通量が1万4,800台、これに対して青い部分1万9,200台、交差点部分で1万7,200台が可能だということで、これにつきましても1万4,800台を処理することが可能だという結果が出たといったところでございます。  まとめでございます。交通容量は単路部、青い枠の部分、それから交差点部、緑枠ともに明治通り遮断時の交通量を上回って、処理量が上回っていることから、駅前の通過を遮断しても交通処理は可能という結果を得たということでございます。ただしでございます。明治通りの遮断が可能については、環状5の1号線の供用後に交通量調査を行って、実際にこのような推計の数字になっているかといったことを確認した上で判断をするというのが交通管理者からの見解ということになろうかな思います。  今後の検討でございますけれども、実証実験の結果を踏まえて、より使いやすい荷さばきスペースの検討や街区レベルの路上駐車車両に対して適正な駐車場の利用を誘導していくと。これによりまして通過できる車両が可能な道路空間を確保していくといった形になろうかなと思います。  昨年度の実験に関する容量検証については以上でございます。  申しわけありません、1ページにお戻りいただければと思います。4番、歩行者優先施策の実証実験、これは現在行っておりまして、先週の土曜日、日曜日、12日、13日、それから今度の土日、19、20の4日間、土日に実験を行っているものでございます。内容については、サンシャイン通りの一部駅前から旧三越裏通りまでの区間、約60メートルにおいて、お昼12時から19時まで自動車の通行を抑止することによって歩行者の歩きやすい空間をつくっていくことによってという実験でございます。  それでは、申しわけありません、5ページに進んでいただきたいと思います。申しわけありません、5ページ、これ資料2でございます。上に資料2というのをちょっと記載漏れがございました。5ページが資料2でございます。本年度の事件でございますけれども、日にちは先ほど申し上げたとおり。実験の内容でございますけれども、交通状況調査、これは交通量の調査、それから駐車台数の調査、荷さばきスペースの利用状況について調べております。これについては実験中及び実験前、前の週にチェックをした上でそれとの差について検証しようと。また、実験中につきましてアンケート調査、一般歩行者の方へのアンケート調査、それから一般自動車、通過をしようとしている自動車、それからそこで荷さばきをしようとしているドライバーの方にアンケートをお願いしているといった状況でございます。  実験の場所については、ピンク色の部分、また青い部分でありますサンシャイン通り、それからサンシャイン60通り、これにつきましては、サンシャイン通りにつきましては土日休日もう既に昼から19時まで、7時まで通行が禁止をされていると。サンシャイン60通りにつきましては、土日のみならず、平日につきましても記載の時間のとおり時間規制がされているといったところでございます。  それでは、6ページをお進みいただきたいと思います。今回の実験に伴う周辺への周知でございます。10月20日に町会、商店会等とそれから警察署のほうに説明に参りました。また、21日の広報としまに掲載をしております。また、10月の25、31、実験を実施する周辺の地元、この青い部分でございますけれども、青い部分に次の参考資料にありますビラを配布したといったところでございます。また、10月28日、区のホームページにも記載をして実験を実施してきたといったところでございます。  申しわけありません、2ページまでお戻りいただきたいと思います。2ページのスケジュールでございます。今年度でございます。戦略の委員会、7月に実施をいたしまして、昨年度の実施、荷さばきの結果及び容量の検証、それから今年度の実証実験の案について御了承をいただいたといったところでございます。また、10月ワーキングを行いまして、最終的な確認と準備等々の内容について御協議をしたといったところでございます。また、来年の3月、今年度末ですけれども、今回の実験の結果の報告、それから29年度の取り組みについて検討するといったところでございます。今後サンシャイン通り全体を連続的な歩行者優先の道路とするため、車両進入規制の交通規制の実施に向けた協議をしていくといったことになろうかなと思います。また、29年度、来年度でございますけれども、東口の周辺地域において歩行者優先化に関する、特にグリーン大通りの北側でございますけれども、南北区道等の実証実験に進めていこうというふうに考えているわけでございます。それらの分析・評価をした上でネットワークに関する検討調査を行うと。また、交通戦略、23年に策定いたしました交通戦略、一部周辺の開発ですとか、歩行者の流動等によって見直しを考えているわけでございます。2020年、グリーン大通り北側においては安全で快適な歩行者優先となる空間の創出に向けて進めていくという内容でございます。  説明は以上でございます。 ○本橋弘隆委員長  説明が終わりました。御質疑がございましたらどうぞ。 ○渡辺くみ子委員  ちょっと説明というか、そういうのがわからないんで、伺いたいんですが、まとめのところで、まとめの2つ目のところですけど、明治通りの遮断が可能かについては、環5の1号線供用後に交通量調査を行いということですけど、これ具体的にはどういうことなのか。それから交通量というのはどこを調べていくのか。このことお願いします。 ○原島交通・基盤担当課長  まず交通管理者からは実際にここの遮断ができるのかというのは、現在はまだシミュレーションの状態でございます。実際に環状5の1号線の地下道路が完成後、安定する約1年後に交通量調査、それは環5の1、それから駅前、それから旧三越裏通り、それから東栄会本町通りを含めた広域的な交通量を行った上でシミュレーションとほぼ同じなのか、違うような結果が出るのか、そしてまた違う結果が出てもそれによって駅前をこのような形で遮断をしても交通処理上問題がないのかという検証を行った上で、要は判断するという内容でございます。 ○渡辺くみ子委員  わかりました。そうすると、年度的には今、環5の1の地下化も毎日やっていますけれども、ちょっと高田のほうがなかなか進まないというような話も伺っているんですけれども、完成をして1年後ということになると、大体目安として何年ごろという感じになるんでしょうか。 ○原島交通・基盤担当課長  環状5の1号線の地下化については、現在東京都は平成31年度末、32年の3月までに完成するというふうに公表しているところでございます。その1年後でございますので、32年度の後半に交通量調査をして具体的な協議に入るという形になろうかと思います。 ○渡辺くみ子委員  そういった意味では、全体像をきちんと把握をしていくというか、拙速には進めないという状況はわかりました。  それでもう一点伺いたいんですが、先ほど来の池袋駅周辺ということで、そこが非常に重点を置いていろんなことが検討されているという中身はよくわかりました。ただ、私自身も本当に住民の関係でどういうふうに考えているんだろうという不安がすごくあるんですけれども、例えば3ページの図です。1つは地下化、地下の完成という部分のところ、それから右側の図には、いわゆる地下という表現は基本的にはされていないんですけれども、この環状5の1号線、区役所のわきを通って抜けていくというこれは、いわゆる地上道路のイメージ、途中から補助81号との関係があって右へ曲がったりとかというのはあるんですが、一応区役所前、今工事をしているこの地上道路のイメージでいいんでしょうか。 ○原島交通・基盤担当課長  あくまでも環状5の1号線、本日御説明をさせていただきました池袋駅前から通過車両を排除できないかというのは環状1号線の地下道路ができた後、環状5の1号線の地下、地上の交通量、そちらにどれだけ通過車両が誘導できるかという、地下のほうに誘導することによって池袋駅前を遮断してもこの面的な交通処理上が可能かどうかという検証に基づいてこういうことを進められればといったところでございます。 ○渡辺くみ子委員  だから、やっぱり池袋駅周辺の西口東口特区のところ、そういうところのエリアを目線に入れてというか、そこを一つの対象地域というような形で、私は今、区はさまざまなことをやろうとしていると思うんですよ。だけども、基本はこの狭い豊島区の中に住んでいる区民はいるわけだし、全体が池袋の駅の周辺のさまざまな開発行為が地域全体にどういうふうに影響を及ぼすかという、区民の生活にどういう関係が出てくるかという、そういう目線がやっぱり必要なんだろうということを先ほど来我が党は発言をさせていただいています。  この環状5の1号線の地上道路の部分に関しては、これは毎回このことが御報告されるたびに私は発言をさせていただいていますけれども、地上道路の部分に関しては、生活道としてどこまで確保できるのかというのが非常に地域住民、それから周辺住民にとっては関心度の高いことです。ただ、これを何回言っても地下化でどう誘導できるか、そこでどれだけ処理ができるかという、そういう発想しか持っていないということに対しては、私は大変憤りというか、ちょっと認識不足があるんじゃないかというふうに思っています。この間、四建さんにも独自にいろんな質問をしていますし、今度また21日に四建さんの方においでいただいて話を伺うことにもしていますけれども、今の四建さんのこの環5の1の道路整備に関しては、池袋駅周辺、ここを歩行者空間にしたときというそういう発想というのは話としてはしているのかどうか。そこら辺はいかがですか。 ○原島交通・基盤担当課長  まず東京都のほうにこういった形をしているのかといったことにつきましては、先ほど来御説明しています委員会、ワークショップ、これにつきましては東京都、四建のみならず、建設局の本庁の課長以下のメンバーになっておりますので、こういった内容についてはお示しをしているといったところでございます。  ただ、これについて東京都さんが、じゃ、了解しているかどうかということにつきましては、今回地下道路ができて、旧三越裏通り、それから東栄会本町通り、ここの容量が、駅前を遮断しても大丈夫だという結果ができたところでございますので、今後この結果をもとに、要は交通処理上は可能ですよという一つの課題が解消されたということになっておりますので、その中でこういう形に向けて協議を進めていくという形になろうかなと思います。 ○渡辺くみ子委員  可能だというのは、やっぱりここの周辺と地下化の交通量の部分だけだと思うんですよ。この間、私どもが四建さんにこういう計画の中で交通量というのは特に地上道路の部分、地下化をしたらこうなって、地上部分が大体このくらいというような数字というのは示されていますけれども、これはこのような豊島区独自の新たな計画は全く関係なく、一番最初にこの道路計画が出されたときの予測交通量の数字のままなんですよ。もちろんこの間、都電の駅の周辺での車の交通量調査というのは四建さんのほうはやっていらっしゃいます。そういう報告も受けていますけれども、今は全部が通れるわけじゃありませんから、その時その時で全然そこら辺の数字的なものは違ってきていますし、これは過渡期として仕方がないんだろうというふうに思うんですが、問題はこの駅前の交通を遮断をすることによって、じゃ、地上道路がどういう形で使われていくか。生活道として、これは区長さんもすべてそうですけれども、生活道として担保するということを最前提にして現道のないところに道路をつくっているわけですから、そういう状況がどれだけきちんと確保できるかというのは、交通網をつくる上での当然の私は課題なんだろうと思うんですよ。それを地下化のところだけに目を移して、地上道路の部分に関しては何ら検討というか、考えを示さないというのは大変私は納得できないというふうに思います。そういう点ではここら辺に対してきちんとした調査も含めてですけれども、どういう方針で取り組んでいくのかということを改めて伺いたいと思います。 ○原島交通・基盤担当課長  まず交通量の推計でございますけれども、まず地下道路の完成後は、やはり王子のほうから新宿のほうへの長スパンの車、これについては地下道路のほうに誘導するというのが大原則になろうかなと思います。そういった中で、今回の駅前の通過を物理的に遮断すると、こういったことにつきましては、これによって要は環5の1のほうに車が多く行くということは想定しておりません。この遮断によって多くなるのは、先ほど来から御説明しておりますとおり、旧三越裏通りと東栄会本町通り、ここに地区内の主要な道路として、ここの増加が想定されると。その増加にこの道路が耐えられるかどうかという検証をしたといったところでございます。あくまでも環状5の1号線の地下については、通過車両はそちらへ行くという想定、それから地上道路につきましては、今までどおり、生活道路といいますか、地区内の道路として地区内の方が御利用いただくような使い勝手になるように設計されるとするような形で、四建さんのほうも考えているというふうに認識をしているところでございます。 ○高野区長  渡辺委員からも再三、もう何十年にわたって、これらスタートするとき、まだ私は都議会議員のときにもお邪魔して、この道路をつくるに当たってというような、本当に地元の皆さんの意見も十分聞いて、生活道路にしていくというようなことは基本的な考え方だと。今も変わらず私自身も持っているわけでありまして、ただ、道路をつくるんだから交通を利便性を考えて活用すべきだというような道路の役割はありますけど、私はあそこの場合には車があそこにどんどんどんどん入っていくような、そういうまちづくりであってはならないという思いがあります。ただ、あの周辺の人も車持っていますから、その人まで排除して全く車を入れないという道路は、これはつくることはなかなか難しいと思いますけど、できる限り基本的にやはり生活道路という認識はずっと終始一貫変わってないつもりでありますので、今後また四建等々も、今でも交渉はしておりますけど、どこまで御満足いける地元の方に回答ができるかわかりませんけど、方針は終始一貫変わってないつもりです。 ○本橋弘隆委員長  ほかに何か御発言ございますか。   「なし」 ○本橋弘隆委員長  ないようですので、次に移らせていただきます。 ───────────────────◇──────────────────── ○本橋弘隆委員長  続きまして、基盤整備方針の検討について(池袋駅周辺地域)について、理事者から説明がございます。 ○原島交通・基盤担当課長  それでは、基盤整備方針の検討についてという資料をお出しいただきたいと思います。  本年7月の本委員会におきまして、まちづくりガイドラインの策定ということで御報告をさせていただいたところでございます。この基盤整備方針につきましては、そのガイドラインの基盤の部分を具体化する内容として、今後28年、29年、2カ年かけて策定をするといったところで御報告をさせていただいたところでございます。それにつきまして今後の進め方等々について御報告をさせていただきたいと思います。  1ページの右側2番から行きます。基盤方針の検討でございます。基盤方針のあり方や整備の方策を取りまとめるといったところで、また、基盤の将来像を共有すると。また、基盤というものは公共のみならず、民間敷地内の空地等々も歩行者の空間ですとかそういったことでの基盤という大きな範囲でなりますので、公民連携の体制によってどのような基盤をつくっていくかといったことを検討するといったところになろうかなと思います。  スケジュールでございますけれども、そこに表になってございます。28年度、まず池袋駅周辺整備再生委員会、6月30日に行いましてガイドラインを策定いたしました。また、基盤の部会というのがございます。これにつきましては10月の20日に行いまして、次回12月13日を予定をしているものでございます。28年度末にはこの基盤方針の中間取りまとめとして基盤の部会、それと再生委員会を開催したいというふうに考えております。それから29年度でございますけれども、部会については3回程度を予定をしておりまして、年度末には再生委員会ということで、この基盤の方針を策定したいというような流れでございます。  それでは、2ページをおめくりいただきたいと思います。基盤方針の位置づけでございますけれども、先ほど国際競争力強化のところで体系について、体系といいますか、流れ、ほかとの関連については御説明がありましたので、まず上位計画、東京都、それから豊島区の上位計画からまちづくりガイドラインが28年の7月に策定しました。これを受けまして、分野別の検討ということで黄色い部分でございます。基盤方針といたしまして都市像の設定ですとか、各交通モード、それから各基盤の方針、それから個別検討ということを行っていくといったところでございます。また、ガイドラインに基づきまして基盤のみならず、景観・デザインですとか、そういったものも含めて検討していく部分というのはあるといったところでございます。  それでは、右側でございます。これまでの経緯でございますけども、主なものということになろうかなと思います。池袋周辺では16年に池袋副都心再生プランというのを策定をいたしました。また、22年には整備ガイドプランというのを策定をしております。また、27年には都市計画マスタープラン、都市づくりビジョンを策定をしたところでございます。また、デッキの基本構想ですとか、アート・カルチャー都市構想等々、そういう中で緊急整備地域の指定があったといったところでございます。また、ガイドラインの策定が本年7月といったことで、それを具体化する基盤の方針ということになろうかなと思います。
     ガイドラインの体系でございますけれども、視点として3つ挙げてございます。また、将来像として世界中から人を引きつける国際アート・カルチャー都市のメインステージということで将来像を掲げたわけでございます。  それでは、3ページをおめくりいただきたいと思います。ガイドラインでは5つの戦略を出してございます。この戦略1から5までの戦略と基盤整備の考え方について整理をしたものでございます。  まず戦略1でございますけれども、緑の部分でございます、基盤の考え方としては、アート・カルチャーを支える機能として空間ですとか、公園も入ろうかなと思いますけども、アート・カルチャー都市としてそういった発表の場というのを支える機能が必要になってくるといったところでございます。  戦略2でございますけれども、歩行者が安全に安心して歩けるためのネットワーク、それから都市軸、これはグリーン大通り、アゼリア通り、これが駅を中心とした都市軸、そして広場・公園、そして東西の連絡としての地下、それからデッキの強化、それからわかりやすい空間としてのサンクンガーデン、案内サイン等々、これらが基盤の中に入ってこようかなと思います。  また、戦略3のかいわいを歩き、楽しめるという中では、やはり歩き、楽しめる中では上下移動としての地下、地上、デッキ、それからサンクンガーデン、それから歩行者と自動車が共有して歩行者が通行しやすい区域としての共同荷さばき、それからフリンジ駐車場、それから都市計画駐車場が駅前に、東、西ありますので、それの見直しも含めて検討していくといったことになろうかなと思います。  戦略4でございますけれども、だれもが安全・安心して暮らせるまちといったことでは、要は、東西連絡通路を滞留空間、一時待機場所としての確保としての連絡通路、それから退避経路としての歩行者ネットワーク、公園広場と接続するということで公園広場に続く歩行者のネットワーク、こういった視点で方針を定めていくと。  戦略5でございますが、環境と共生、この中では地域冷暖房やコージェネレーションシステム、それから公共交通、歩行者、自転車などの優先、それから緑の骨格軸や道路空間の緑等々ということになろうかなと思います。あくまでも基盤の方針につきましては、歩行者の空間、自動車の空間、それから公共施設、バス、タクシーとの連結、駅のでの自由に回遊できるといった視点でどういった基盤を整備していくかといった内容を定めていこうとしているものでございます。  下側でございますけれども、歩行者を事例にとってございますけれども、やはり駅を中心として、周辺の赤い丸部分、いろいろな玄関、ゲートということを言っております。広く外から中に入っていく。それから駅から外へ出ていく。これが駅前のこの赤い丸の4つの部分になろうかなと思いますけども、ここについてはゲートという視点でどういう基盤を整備していくかといったことになろうかなと思います。  それでは、4ページをおめくりいただきたいと思います。計画の方針でございますけれども、池袋の特徴、今までも言われておりますけど、乗降客が250万を超えるとか、地下鉄、バス、タクシーの交通結節点になっているといった大きな特徴がございます。  また、課題とすれば、交通機能がやはりバス等々、特に東口などは分散していると。それから防災上の対策の不足、歩行者空間の不足、それからまちの分断ですとか、滞留空間の不足などが課題として挙げられるといったところでございます。  右側、あくまでも事例でございます。鉄道、バス、タクシー、駐車場の交通機能の集約、再配置ということで、左側が金沢駅でございます。右側が新宿のバスタでございます。こういったことで交通の集約ですとかそういったことをやることによって利用しやすい交通結節点の機能を強化していくといったことになろうかなと。  それから安全で快適な歩行者空間、これ駅前広場歩行者空間の整備ですとか、東西自由通路、地下通路結節点の整備、それから防災機能の向上ということで、これにつきましては一番左が渋谷のヒカリエでございまして、地下、地上、上空への縦動線をイメージしたものでございます。また、真ん中が博多駅、それから右側が大阪駅の北口という空間でございます。  また、3番目、回遊性の向上ということで、これについては、要は各拠点を結ぶストリートやエリア空間のネットワーク、それから東京芸術劇場や旧庁舎跡地、南池袋公園のにぎわい、文化拠点のつながり、これに配慮した区間を検討するということで、写真については両側は海外でございまして、真ん中は池袋駅の西口でございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いします。 ○本橋弘隆委員長  説明が終わりました。御質疑がございましたらどうぞ。 ○渡辺くみ子委員  済みません、ちょっと1つ質問があるんですが、3ページのところ、3ページでだれもが安全・安心に暮らし、集えるまちづくりという部分で、安全が確保されたまち、安心して住み・活動できるまちという表現をされているんですけれども、ここら辺はこの緊急整備地域の周辺も含めて区民が安心して住み・活動できるというようなイメージの受けとめ方でよろしいんでしょうか。 ○原島交通・基盤担当課長  このガイドライン、この戦略4の内容はガイドラインの内容でございますけれども、ガイドラインについては、特定都市再生緊急整備地域の範囲全体を語っております。また、今回の基盤につきましてもブロックごとについて差はあろうかと思いますけれども、池袋緊急整備地域全体について語るというような内容で策定しようというふうに考えております。 ○渡辺くみ子委員  正直言いまして、基本的に一つは、当然緊急整備地域という特区になって、その中をどうするかというのは考えていくのは当然だと思うんですけれども、だけど、やっぱり豊島区全域の中で池袋駅周辺、それからこういう特区というのが位置づいているんだろうというふうに思うんですよ。だからこそ、例えばここの3ページの一番下のほうの図、それぞれのブロックはつくりますけれども、例えば池袋駅東口駅前街区というようなところで、南池袋・雑司が谷へのゲートという位置づけをし、さらに拠点的な商業の新たな顔とかというこういう部分というのは、結局その周辺に住んでいる人たちが行き帰るようなそういうようなイメージを持てるんじゃないかというふうに私は思っているんですが、そういう場合に、やっぱりここの中をどうするかということが一つと、それからここの中をさまざまな形でいろいろ手を入れることによって、その周辺にどういうような影響というか、あれを示していくのかとかという、そういうことも私はまちづくりのすごく重要なポイントの部分だと思うんです。ただ、やっぱりこれ全体は、この部分のところに基本的に限っているということもありますけれども、やっぱりさっき戦略4のところでも読み上げましたけれども、ここを中心として、でも、その周辺全体、あるいは豊島区全域がどういうふうに影響を受けていくのか、どういうふうに変わっていくのか、どういうふうに区民にとってベターな部分があるのかとか、やっぱりそういう視点は基本的に必要なんだろうと思うんです。改めて伺います。そこら辺に対するお考えはいかがでしょうか。 ○原島交通・基盤担当課長  当然、緊急整備地域の区域があって、その隣は何もやらないよというものではございません。あくまでもそういった指定の区域があって、それから広くどうやって広げていくかといったところでございます。安全・安心、戦略4でございますけれども、これなどは本当に区域のみならず、区内全域で語られなくちゃいけない内容なのかなというふうに認識をしているところでございます。  それで、今ありました東口駅前の南側、南池袋・雑司が谷へのゲートというような表現をしてございます。当然ながらこの南側には緑の線がございますけれども、東通りというちょっとしゃれたお店が立ち並ぶ商店街がございます。そういった中で新たな顔としてそういったところができないかというような話も含めてここに記載をしているといったところでございます。また、東通りから南側、南池袋・雑司が谷地区につきましてもこれから連鎖的なまちづくりが進んでいく、それによって安全で安心なまちが構築していくといったことは進めていかなくちゃならないというふうに認識をしているところでございます。 ○渡辺くみ子委員  わかりました。当然その周辺というか、それだけではなくてという基本的な考え方があるということはわかりました。  それでちょっと一つあれなんですけど、かつて豊島区は「商工はゆる豊島区を」というそういう区歌があって、それぞれの小さな商店が街を形成をして、そこに人々が住み続けて集うという、そういう雰囲気があったと思うんですよ。ただ、道路ができ、それからいわゆる超高層ができとかといろんな形で今大きく変わっているなというふうに思います。だけど、当然、特に雑司が谷地域なんていうのは低層の住宅街ですから、そういう状況の中で住んでいる方はたくさんいらっしゃいます。何を私は言いたいかというと、前も言ったと思うんですけれども、この間、高齢者の施設ができるということで20年間営業されていた生協がなくなりました。20年間の営業の結果、その周辺はやっぱりそこにお客さんが行くということで小さなお店がほとんどなくなってきたという経過があって、じゃ、その生協がなくなってそれが復活するかといったらそんな簡単なことではありません。今そこの周辺の人は、高齢者用の介護施設はできるからうれしいんだけれども、介護難民はだから解消される。だけど、買い物難民が新たに発生しているとかというこういう問題だって起きているんですよ。すべての報告が池袋駅、きょうは特区の関係ですから、こうなるのかと思いますけれども、でも、周辺の全体に必ず目をわたらせて、今、緊急に何をやんなきゃいけないのかとか、そういうようなことも私はまちづくりの中で考えるべきだというふうに思うんですよ。やっぱりそういうことがないというのは、まちづくりそのものになかなか区民が入り切れないという、そういう状況をつくっているんじゃないかというふうに思います。  それであわせて伺うというか、さっきのちょっと報告が前後して申しわけないんですけど、2番目に報告をしていただいた国際競争力強化地域戦略というここの部分のところで検討会をやっていますと。でも、検討会のメンバーを見ると、地元の人という部分はなくて、まちづくりのところも大きな、いわゆる事業者ですよ。で、ここの部分に関してはそうなのかもしれませんけれども、今お聞きしたように、特区の関係では当然その周辺にも、それから豊島区全体にもこの特区をやることによってきちんとした波及効果が得られるようにしていく。要するに、豊島区全体を目線に入れているんだという御答弁だったと思うんですけれども、まちづくりそのものの基本的な考え方のところにやっぱり地域の人、あるいは区民の人が全然かかわっていない。こういうようなやり方というのは、私はまちづくりの基本的な考え方からすると、どうも納得できない、すとんと落ちない、そういうのがこの間一貫して感じているんです。そもそも論的な部分になっちゃうのかもしれませんけれども、でも、ここは私は一番大事なことなんだろうというふうに受けとめていますので、改めてその部分に関してお尋ねをします。 ○齊藤都市整備部長  地域に御商売をされていたり、住んでいらっしゃる方の御意見を聞くというのはこれ基本でございます。きょうは池袋駅周辺の案件が多うございましたけれども、区のほうでは今の緊急整備地域の中での事業計画的なものをできれば数年のうちにつくり上げて、それを以前も御紹介しましたけれども、この緊急整備地域の会議の一番トップは内閣総理大臣ということになっておりまして、池袋でしっかりした計画をつくる、それを国の施策として位置づけて、それによって池袋はこれまでもいろいろ御指摘いただいているとおり、来街者が多くいらっしゃるまちでございます。ですから区民の税金だけで池袋のまちづくりをする必要はないというふうに思っております。逆に言えば、東京都や国からしっかりとした計画をつくって、財源を持ってくるということが池袋のまちづくりにとって重要かなというふうに思っているところでございます。  そういう中で、先ほどの国際競争力強化のメンバーの中にというお話がございましたけれども、これは先ほど担当課長が申し上げましたとおり、これは国際アート・カルチャー都市構想の下部組織的な位置づけを持ってございますので、逆に言えばこういう民間の方々の知恵をいただいたもので案をつくった上で、その地域の方々もいらっしゃるような場にその案を挙げていきたい。また、池袋駅周辺地域まちづくりガイドラインの中にも地域の方々が入っておりますので、ここでは少ししっかりとした専門家に集まっていただいて個性ある案をつくるという視点から、ここには御参画をいただいていないという趣旨でございます。  いずれにいたしましても、池袋は少しまちづくりの基本的考え方がほかの住宅地とは違うのではないかというふうに思っております。特に、財源の面では豊島区民の皆様の財源だけではなくて、都民の皆様、そして国の予算も使いながら大きな変化をして実現していくという趣旨から考えておりますので、そこについては基本的には地域の皆様、そこで暮らしている皆様の声を中心にまちづくりは進めていくんですけれども、この国家戦略特区、そして特定都市再生緊急整備地域のまちづくりの中ではそれも重視しながら、少し国のルールにのっとったような形での進め方もしていく必要があるのかなというふうに思っているところでございます。 ○渡辺くみ子委員  要するに、こういう今これをやっていますよという報告というのは、内容的な部分はともかくとしても、きちんと御報告いただくのは当然のことだと思っています。ですけれども、それと同時に、じゃ、豊島区全域でどういう立場でまちづくりの問題をやっているのか。もちろんこの後、長崎地域の特定地区の指定についてという御報告はあります。ですけれども、この特区を中心に池袋駅中心のすごい開発を中心に取り組んでいるときに、その周辺の中の客観的な状況もきちんと見ていただいて、豊島区全域の中で今何が必要なのか、区民にとって何が必要なのか。いわゆるまちづくりの観点でも、そういうような立場で私は部の運営はしていただきたいと思いますし、それから当然なんですけれども、そういう検討の中身に関してはきちんと御報告をいただく、区民の皆さんの生活を少しでも改善をさせるという意味でのまちづくりに対してはこういう形で取り組んでいるとかそういうような報告もきちんといただきたいというふうに思っています。  終わります。 ○小林ひろみ委員  基盤整備方針については、この間言われていたのは、ここは区がやるんじゃなくて、民間と共同でやりますよというところだったと思います。それで私はやっぱり民間と共同でやるということは、やはり民間に相当左右されてくるんじゃないかというふうに思うんです。当然だと思うんですよ。区がやりたいと思っても民間がうんと言わなきゃやらないとか。それで今まで池袋駅周辺のなかなかあれが、例えば地下のサインも難しかったのは、鉄道だけでも何社も入っている。デパートもある。周辺含めたらもう何十社という関係企業がある。その調整が難しかったわけで、いやそれを今度この基盤整備方針というやり方をやれば調整をしていくんだというのがこの間の説明だったと思います。やはりきのう、きょうのいろんな情報の中で一番気になるのは、個人消費が伸びていない、景気は悪い――悪いとは言っちゃいけないな。政府は一生懸命よくなった、よくなった、よくなったみたいなことを言うけど、現実は一番大事な個人消費が伸びてなくて、ここをどうやってやるかということにすごく力を入れて、何かテレビ見ていたら水曜日が今、皆さんノー残業デーなので、その日にねらって商店とかは特売デーというか、何かそういうサービスをやると、ノー残業で早く家に帰ってやることない人が出てきて、消費を喚起するなんていうのが今、一部特需になって、多少の特需になっているかもしれないけど、やっぱり個人消費ふえてない。もう一つその中で心配されるのは、デパート業界が大変だという話が相当出てきておりまして、あるいは衣料品、洋服、そういうところはもう売れないんだと、こういうふうになってきている。そういう心配もされているのと同時に、物すごく社会のスピードが早いので、きょうはやっていたものがあしたはやらないみたいな世界なんですよ、はっきり言えば。だから、今、区はこうやってやればまちが活性化するだろうと思って何か一生懸命やっているけど、本当にこれうまくいく保障というのはあるんですか。だれがこれ、こういうまちづくりの計画をつくったときにだれがそれを担保してやってくれるんですか。私ちょっとそこはまず一つ心配なので聞きたい。  それからもう一つは、さっきのところで聞いてもよかったんですけど、新宿でバスタつくったけど、何か大変いい、いいという声が聞こえた後、最近になったら、実はあの辺の混雑が緩和されてないんだというような話も出ていて、私もそのバスやタクシーのターミナルをつくるというやり方というのは、結局そういうものを集めてくるというのもあるので、それは一体どうなっているんだろうなとかとちょっと思っちゃって、これは後半部分はちょっと関心というか、一体ここでバスタの絵が出ているから余計に、一体こういうやり方がいいのかとか、どうなっているのかというのがもしわかったら教えてください。前半のほうがメーンです。 ○原島交通・基盤担当課長  まちづくりでございますけれども、やはりまちはある程度いいものを残しつつ更新していくというのが基本だというふうに認識をしているところでございます。そういった中ではやはり池袋駅地域というのは、戦災復興の区画整理、建物についても昭和30年代の建物がまだほとんどという中では、やはり安全性ですとかそういった面でもやはりある程度更新をして、そういった強化をつくっていくということが必要だという認識のもとに進めているわけでございます。時代の流れとともにどういったまちづくり、変化があるのかというのは、正直言ってだれも予想できないといった中でございます。そういった時代の流れ、これは常に意識しながらその場、その状況、状況によって最良のものを選んでいくと。そして安全で区民にとって快適に生活できるまちをつくっていくというのが基本であるというふうに認識をしているところでございます。  また、バスタの件でございますけれども、私も新聞報道等のレベルでしか承知をしてないところでございますけれども、やはりあれだけのバス、タクシーを集約したことによって、その前面道路である甲州街道が開設前よりも渋滞が大きくなったという新聞報道があったわけでございます。その辺については、国のほうも検証を今後した上で対策というのがされるのかなとは思っておりますけれども、やはり集約すれば何かしらそこへ向かう道路等について支障が出る部分があるのかなという一つの事例なのかなというふうに思っております。そういった中ではその課題を対策しながらいい方向へ常に進めていくと。その時代の流れ、状況を把握しながら修正していくということも必要なことだというふうに認識をしておりますので、その辺については今後、国のほうでどういう対策をされるのかというのは注視していきたいというふうに考えております。 ○齊藤都市整備部長  先ほど担保というお話いただきました。まさに基盤整備方針で実行しようとしていることについては、区だけでもできる部分はありますけれども、おっしゃるとおり、民間の、特に商業施設、そして鉄道事業者の合意形成がなくてはできないということはそのとおりでございます。ただ、池袋駅周辺の商業施設につきましても、商業事業者につきましても、かなり更新の時期を10年以内に迎えるような建物も多く見られますので、更新するときに、それでは将来を見据えて、その商業事業者がどのような業態で床を使っていこうかということはあると思います。ただ、そこについて区としては、その商業事業者の将来を見据えた見解をどうこう言うことできませんけれども、やはりそのメリットをしっかりと区としても受けとめて、そのメリットを少しでも生かす中で、お金も出していただくような形での合意形成をするように最大限努力をしていくということに尽きると思っております。 ○小林ひろみ委員  それで努力尽くしていくのかもしんないけど、うまくいく、うまくとは何ぞやというのもあるけど、うまくいけばいいけど、もしうまくいかなかったときは一体だれが責任とるんですか。ということです。 ○齊藤都市整備部長  これはいつもそういう御質問いただきますけれども、もしもということが、うまくいかないというのは、区が予定している期間内にそういう合意形成するのが部分的にとどまるとか、全体は合意形成できなくても部分的にできた部分とできない部分ができるということはあるかもしれません。それは部分的にできたところから段階的にまちづくりを進めていこうと思っておりますので、合意形成が部分的にでもできない部分があったとしても、それはすべてが計画的に破綻するということでは全くございませんので、できるところから一歩一歩進めていくというスタンスでございます。 ○清水みちこ委員  まちづくりに対する考え方などは、先ほどから渡辺委員、小林委員のほうから出ておりますので、私は資料についてちょっとお尋ねをさせていただきたいと思います。今回いただいた資料、4ページのこの写真です。先ほど課長のほうから説明があって、ほかの自治体の写真ということがわかったんですけれども、これだけ資料で届いたときには、写真なのか、イメージ図なのか、さっぱりわからなかったんですけれども、これキャプションつけるとかそういった簡単なことがどうしてできなかったんでしょうか。そういった資料に対する準備に対してはいかがなんでしょうか。 ○原島交通・基盤担当課長  申しわけございません。本来であればつけてなくてはいけなかったのかなと思っておりますけれども、ちょっと抜けてしまいました。そういった中で、ちょっと口頭ではございますが、説明の中で入れさせていただいたといったところでございます。申しわけございません。 ○清水みちこ委員  本来であればつけなくてはいけないということなので、次回からはキャプションなどわかりやすい資料づくりをお願いしたいのと、あと、この資料1ページ目、2ページ目はこれまでの経緯とかいろいろそういったことが書かれているので、読めばわかる部分もあるんですけれども、特に3ページ目、ここの考え方とかになるとまたちょっとわかりにくいといいますか、課長の説明を聞いて何となくそんな感じなのかなみたいなふうな理解しかちょっとできない部分がかなり多くて、これを区民の方にお示ししてどの程度御理解いただけるというのはかなり疑問だと思います。特に、先ほどキーワードとして課長がおっしゃった下の地図のところの赤いところ、ゲートというふうにおっしゃいましたけれども、この赤い部分がゲートというところもまた全然入っていないんですね。説明を聞いてゲートはこれのことなのかなという程度にしか私にもわかりませんでした。大変わかりづらい資料だと思います。写真だけでなく、言葉とか、先ほど小林委員のほうからも指摘ありましたけれども、調べたらわかるんだろうけれども、ぱっと見では何のことかさっぱりわからないというのがこの資料に限らず、出される資料ではかなり多いと思うんですね。そういったことに対する配慮とか、資料づくりに対する考え方はいかがなんでしょうか。 ○齊藤都市整備部長  特に都市整備関係、専門用語がたくさんございまして、私ども日常的に使っておる中でついついこういう区民の皆さん向けの資料についてもそういった言葉を使ってしまっている部分はあると思います。ですから次回以降はそういった資料のわかりやすさ、資料は伝わらなければ何の意味もございませんので、そういった点に十分留意をして、キャプション、または注をしっかりつけながら資料をおつくりするように都市整備部全体として努力してまいります。 ○清水みちこ委員  ただいま部長のほうからわかりやすい資料づくりということが出ましたので、その点については徹底していただきたいと思います。  それと区民の方に情報提供ということで、より具体的にわかりやすくというのはもちろんなんですけれども、パブリックコメントも既に来年度予定されてこのスケジュールに入っていますので、パブリックコメントはいつもといいますか、割と件数が少ないというのが毎回指摘させていただいているんですけれども、資料わかりにくい、専門用語がたくさん入っていて、私も地域の高齢者の方から、区の広報を見ても片仮名ばかりで何のことかわからない、煙に巻くつもりかというふうなお話も伺うことがございますので、そういったことが御意見として出ないように、わかりやすい情報提供を区民の方にしていただきたいと思います。  先ほど来、住んでいる人が中心になるまちをつくっていくというお話再三、部長をはじめ、もちろん区長からもお言葉出ましたので、そちら徹底していただきたいとともに、言葉はもちろんですけれども、こういったまちづくりをすることで日々の自分たちの生活にどのような影響が出ていくかということもしっかりと具体的に示していただきたいと思います。以前も私、ここで発言させていただいたんですけれども、西口の地域、劇場通り挟んで本当に子どもたちが生活するエリア、閑静な住宅街という言葉も出ましたけれども、出ております。道一本挟んで大きくまちが変わることで、自分たちの生活どのように変わっていくのかも具体的に示していただいて、区民の方に御説明していただきたいと思います。その点についての答弁聞いて終わりにしたいと思います。 ○齊藤都市整備部長  今回、特定都市再生緊急整備地域内のまちづくりの計画ということでございましたけれども、確かにこの地域、道を一本挟めばまた環境も変わってくるということでございますので、そういった点についてもこれから計画づくりを進める中で、そういう視点をしっかり持ちながら進めてまいりたいと思っております。 ○本橋弘隆委員長  ほかに御発言ございますか。   「なし」 ○本橋弘隆委員長  それでは、運営についてお諮りをさせてください。もう一件案件がございます。5番目の最後の案件ですが、説明時間は約10分とのことです。つきましてはこの点について御質疑をあらかじめ念頭に置かれている方いらっしゃいましたら、ちょっと人数を把握させてください。垣内委員、今のところお一方ですけども、いかがいたしましょう。このままお昼の休憩をとる前に続けるか、それとも今、休憩をとるかについてお諮りをさせていただきたいのですが、いかがいたしましょう。よろしいですか。じゃ、続けさせていただくことで、よろしく御協力お願いいたします。 ───────────────────◇──────────────────── ○本橋弘隆委員長  それでは、最後の5番目の案件でございます。特定地区の指定について(長崎四丁目地区)について、理事者から説明がございます。 ○野島地域まちづくり課長  それでは、特定地区の指定についてと記載された資料をお取り上げください。長崎四丁目地区の特定地区の指定について御報告させていただきたいと思います。  1といたしまして、特定地区の指定概要でございます。豊島区街づくり推進条例第6条及び同条施行規則第4条の規定に基づきまして、以下のとおり特定地区を指定していきたいというふうに考えております。  1)といたしまして、地区名は長崎四丁目地区、指定区域は全域で15.1ヘクタールでございます。指定期間は10年を予定しております。指定要件は居住環境総合整備事業の予定地区ということでございます。  2といたしまして、指定理由でございますけれども、本地区を含む補助172号線沿道長崎地区は、東京都の木密地域不燃化10年プロジェクトによりまして不燃化特区の指定を受け、また、特定整備路線として都市計画道路補助172号線の事業化が図られておりまして、木密地域の改善整備に向けまして重点的・集中的な取り組みを進めております。  これまで豊島区は、不燃化特区の指定を受けましてから同指定区域内での新たな防火規制の適用、特定整備路線沿道での地区計画等の都市計画の決定・変更や都市防災不燃化促進事業の実施など、不燃化促進策と規制・誘導策を組み合わせまして、対策の枠組みを整えてまいりました。  その過程で地域説明会やまちづくり懇談会を重ねまして、豊島区都市づくりビジョンを踏まえまして、地区計画の下地となる地域ルールや具体的なまちづくり事業へとつなげていく補助172号線沿道長崎地区まちづくり方針を平成27年8月に策定いたしました。  豊島区の都市づくりビジョンでは、本地区について補助172号線の整備にあわせまして沿道における延焼遮断機能の確保とともに、沿道商店街の再生や東長崎駅北口周辺における地域の中心としてふさわしい土地の有効利用によりまして、密集市街地の改善と商業機能の維持・向上を図るとしております。  また、補助172号線沿道長崎地区まちづくり方針では、本地区内の東長崎駅周辺について、原則として一定の高さの制限の範囲内で商店街の再生を核として、にぎわいのある中高層のまちなみを形成すること、密集市街地の再編や共同化により駅前にふさわしい土地利用を図り、駅へのアクセス性の改善とともに、商業機能など生活拠点としての都市機能をさらに高めていくこととしております。  こうした上位計画とともに、これまでの事業経過を踏まえまして、居住環境総合整備事業を実施いたしまして、住民、関係権利者など、多様な主体との協働によりまして、各種まちづくり事業をさらに進めていくため、本地区を豊島区街づくり推進条例に基づく特定地区に指定するものでございます。  次のページごらんいただけますでしょうか。3として、まちづくりの経緯でございます。全体の取り組みにつきましては今概略御説明させていただきました。下のほう本年4月から都市防災不燃化促進助成を開始しております。これは補助172号線沿道30メーターの区域で実施しているものでございます。それから5月からは長崎四・五・六丁目で震災復興まちづくり訓練を開始しているところでございます。  その右、長崎四丁目での取り組みでございますけれども、平成26年度は、長崎四丁目の町会と十字会の懇談会を5回開催いたしました。それから平成27年度は、四丁目地区のまちづくり懇談会を6回開催したところでございます。27年10月には172号線の沿道地区の意向調査を実施し、それから本年6月には説明会を開催したところでございます。それから7月に長崎四丁目地区まちづくりの会が発足いたしまして、9月からは北口の周辺地区のまちづくり説明会、そして現在勉強会を開始しているところでございます。  4といたしまして、まちづくり方針の具体化に向けた取り組みでございます。  1)長崎四丁目地区全体のまちづくりということで、3ページ目の上の予定地区の概要をあわせてごらんいただきたいというふうに思っております。長崎四丁目全体は、参加と協働による密集市街地の改善と安心して暮らし続けられる住環境を形成してまいりたいというふうに考えておりまして、そのために豊島区街づくり条例に基づくまちづくり協議会を設立すること。そして都の地区防災不燃化促進事業によりまして、防災生活道路沿道の不燃化に取り組んでまいりたいというふうに考えております。それから居住環境総合整備事業による主要生活道路整備や公園・広場整備を実施してまいりたいというふうに考えております。  2)といたしまして、東長崎駅北口周辺地区でございますけれども、駅周辺における日常生活を支える生活拠点としての機能を充実させてまいりたいというふうに考えておりまして、居住環境総合整備事業による道路整備や広場整備、そして防災街区整備事業等の再開発事業による街区再編を検討してまいりたいというふうに考えております。  3といたしまして、補助172号線沿道地区でございますけれども、都市計画道路補助172号線の不燃化・耐震化などによる地域の延焼遮断機能を向上させること。そして都市計画道路沿道のまちなみ形成、商店街の再生と連続によるにぎわいを創出することのために補助172号線の整備に伴う狭小・不整形残地を活用してまいりたいというふうに考えておりますし、居住環境総合整備事業によりまして、共同化等の建てかえの支援を行ってまいりたいというふうに考えおります。  3ページ目をごらんください。5のスケジュールでございます。現在、長崎四丁目では、先ほど御説明したとおり、まちづくりの会が発足し、震災復興訓練を実施しているところでございます。また、東長崎駅北口周辺地区では勉強会や懇談会を開催しているところでございます。また、来年度から居住環境総合整備事業を実施するために、今年度、現況調査や整備計画を策定しているところでございます。そして特定地区に指定を受けた後には協議会を設立し、年度末には区長に提言を行いたいというふうに考えております。  簡単ではございますが、私からの説明は以上でございます。 ○本橋弘隆委員長  説明が終わりました。 ○垣内信行委員  昼休み入っちゃって済みません。  まず何点かなんですけども、この地区を街づくり推進条例に基づく特定地区に指定することによって、この恩恵というのかな、その事業をこれまでの事業からさらに指定することによってどういう変化が起きるんでしょうか。 ○野島地域まちづくり課長  一番大きいのは、居住環境総合整備事業で国の住宅市街地総合整備事業から補助金を受けるときの採択要件というか要件に協議会が設立されていることということがございまして、それに基づきましてこの協議会がこの事業を実施する協議会となるというところが一番大きなところだというふうに思っております。 ○垣内信行委員  その協議会があるというのはわかるんですけども、長崎四丁目地区という四丁目だけに指定をされたというのは、沿道はたくさんあるでしょう。三丁目もあるし、五丁目もあるし、六丁目もあるんだけど、じゃ、なぜこの地域だけを指定したのかという、住民から聞かれたときに四丁目だけが特別にこういうふうに指定を受けたんだよと、五丁目、三丁目は外れたんだよと言われたときになぜかというふうに問われたとき、どういうふうに答えるんですか。 ○野島地域まちづくり課長  長崎四丁目につきましては東長崎の駅前となります。駅前は御存じのとおり、狭小敷地や老朽住宅が密集しておりまして、現在駅前のポテンシャルを生かし切れていないような地域となっております。そしてもう一つが特定整備路線である172号線に長崎十字会という商店街が含まれているため、商店街の再生が課題となっているところでございます。そしてこれらの課題についてはなかなか個人で対応するのはなかなか難しいというような現状がございまして、これから道路整備、買収等が進んでまいりますと、建て替えが発生してくる場合がございます。そうすると、地区全体で対応できない場合もありますので、とりあえず四丁目をかけまして、四丁目のまちづくりの機運が高まっている四丁目に居住環境総合整備事業を実施いたしまして、他の地域、一丁目から三丁目、五丁目等々につきましては、まちづくりの機運を見きわめながら居住環境総合整備事業を拡大してまいりたいというふうに思っております。 ○垣内信行委員  それじゃ説明じゃないと思うな。だって、そもそも駅前という概念からいうと、もう長崎五丁目ともついちゃっているわけ。あそこのちょうど角なんか向こうは長崎五丁目ですから。商店街の話すれば三丁目にもすぐ隣接しているわけですよ。そうすると、四丁目だけというふうにくくっちゃうと、近隣のところの人たちはどうなのかとか、居住環境整備の網がかかると、いろいろこの前も財価審でも話あったように、そこの地域の、例えば公園を整備するときに財調がついたりして、要するに区の持ち出し分がなくて用地が取得できるとかそういうメリットあるじゃないですか。そうすると、長崎四丁目地区だけをメリットがあって、じゃ、うちのほうもこの居住環境整備事業の網がかかっていれば、そうだ、ここんところの用地が取得できるなとか、もう近隣との関係がはっきりしているわけ。そこの四丁目だけを指定しておいて、その機運が高まったからということを言うならば、そしたら五丁目の人たちとか、三丁目の人たちだってこの協議体に参加していますよ。だから、そういう人たちにうちのほうのエリアだってお願いします、何で四丁目だけだといったときにやっぱり説明がつかないと思うんですよね。そこはやっぱりこの四丁目からまずとりあえずは進めたんだけども、とりあえずそういうスタートしたと、すぐに来年からは五丁目のほうとか三丁目にも広げていきますよということがあるなら、なるほどなというふうになるんだけど、そうならないと、何で四丁目だけやるの、恩恵があるのというふうにいったとき、同じ特定整備路線を置きながらそうなっちゃうとやっぱりうまくないと思うんですよ。だから、そうだとすればその地域全体エリアをやるとか、あるいは都市計画道路についていうと、商店街の形成からしますと、やっぱり問題になってくるのは民間のところを立ち退いて貫くことになるわけですよ。そういうところ余計に居住環境整備事業の網かけておかなきゃまずいんじゃないですかね。そういうことも踏まえると、地元の土地の形成からいうと、何で四丁目だけなのというふうに思ったので、そこのところはわかりやすく説明してください。 ○野島地域まちづくり課長  私どももただいま委員が御発言いただきましたことと同様なことを考えておりまして、まず長崎四丁目は緊急的に居住環境整備事業を実施する、来年度から実施したいというふうに考えていまして、再来年度からは一丁目から三丁目、それから五丁目についても実施してまいりたいと。そのために住民さんのまちづくりの機運を見させていただきまして、私どもとしましては再来年から他の地域でも実施してまいりたいというふうに考えております。 ○垣内信行委員  それはわかりました。そうするとやっぱり住民もそういうことなら安心すると思うんですけども。ちょっと変な話というか、わかんないんで聞くんだけど、こういう事業をやるときに、はい、やりますというふうに地元の人たちがお願いしますと言ったら区はすぐに指定できるようなものなんですか。 ○野島地域まちづくり課長  居住環境総合整備事業につきましては、あくまで国のほうの事業と東京都のほうの事業、その2つのほうから補助金をいただいて実施している事業でございます。国のほう、それから東京都のほう、それぞれ採択要件がございますので、どの地域でも実施できるというものではなく、基本的には国の新重点密集市街地に指定されるなど、災害時に甚大な被害が予想される地区や特定整備路線等の地区施設の整備にあわせて地区の改善が図られている地区を優先して導入してまいっているということでございます。 ○垣内信行委員  そうしますと、その要件に満たすのは長崎四丁目だけでなく、さっき課長さんが御答弁されたように、長崎の沿道、つまり一丁目から二、三、それから五丁目も含めてそれは指定は可能だということで理解してよろしいんですね。 ○野島地域まちづくり課長  御指摘のとおりでございます。長崎地域は大丈夫でございます。 ○垣内信行委員  だとするならば、初めからそういうふうに全体の指定をしたというふうに説明したほうがいいんじゃないですか。だって四丁目だけというふうにこういうふうに説明すると、この地域だけ特別に特定地区の指定についてという説明があれば、必ず今みたいな話になってくると思いますよ。であるならば、この地域は全体的に網がかけられるというならば、なぜ一緒にやらないのかという議論は必ず出てくると思います。したがって、ちょっと今きょうは報告なんで、来年度から順次やるというならば、足並みそろえるというのかな。そういうふうにまずすべきじゃないかなというふうに思うんですよ。それはだめなんですかね。 ○野島地域まちづくり課長  私どももただいま委員御指摘いただいたとおり、やはり将来的に長崎一丁目から五丁目までで居住環境総合整備事業を展開してまいりたいということですので、一遍にかけたほうが、それは私どものほうとしてもやっぱり理想かなというふうに思っているんですが、先ほど申しましたとおり、やはり居住環境総合整備事業を展開するためには、地域のまちづくり協議会が必要になってまいります。ですから、その中で四丁目というのはそういったような課題認識がやっぱり住民さんにも、駅前の172号線という駅前のアクセスがよくないだとか、駅前に密集しているところが多いだとかいうような問題意識を持っていて、まちづくりの機運が早く高まったので、そちらのほうを先に指定していただいて、だからといってほかの地域を指定しないというわけではなく、そちらのほうも今後一丁目から三丁目、五丁目のほうも地域に入っていく予定となっております。 ○垣内信行委員  それちょっとあれだな。そういうことをおっしゃるなら、もっと初めから区がかかわって、こういうまちづくりになるというところをそこの長崎四丁目だけじゃなくて、ほかの地域だってもっとそういうことを話ししなきゃだめじゃないですか。だって、長崎一丁目のほうとか、長崎五丁目のほうはもっと商店街だけじゃなくてなくしちゃうとか、あるいは民間の住宅地を貫通するとか、ここよりもさらに問題点が生じるところがたくさんあるんですよ。そういうところこそ居住環境整備の網かけて、それで要するにそこの用地のところについては、区が取得して広場にしますよとかということになるじゃないですか。だから、そういうところこそ先に区が率先して、そういう住民のところの中に入ってやんないからだめなんですよ。だから、よく言われるのは、入り方が足りないじゃないかとよく言われたでしょう。共産党だけじゃないよ。自民党からも公明党からも言われているよ。そういうふうなもの、まちの声を聞くというスタンスがやっぱり必要なんですよ。これはぜひお願いしたいというふうに思います。区長、わかってる。じゃ、御答弁してください。 ○高野区長  大変今の答弁の中で、御理解いただけない点があったかもしれませんけど、この172、大変長い道路の整備でありまして、できれば今お話ししたように、機運が高まったところから、そして事業がこういう全体的なこともやっぱり区はちゃんと踏まえていなければいけないわけでありますけど、まずそういうような形、事業を理解されていくように、それで全体もやっぱり視野に入れてやるわけでありますので、この地域、これに限らせていただいて、とりあえずこういうような形で進めていく。さらにはおっしゃったように、全体整備ですから、きちんと最後まで整備をしていくような形になるわけでありますので、とりあえずこれを進めないと、全体を全部やっていたら本当に時間がうんとかかるんじゃないかなと思って、できるだけ速やかに御理解いただきながらまちづくりをしていくというようなことでありますので、これらについてやっぱりきちんと我々が説明をしなきゃいけないと思いますし、先ほど言われたように、全体的に必要なものも十分考えていく、これはやっぱり我々のまちづくりだと思っておりますので、しっかりやっていきます。 ○本橋弘隆委員長  よろしいでしょうか。ほかにございますか。   「なし」 ○本橋弘隆委員長  ありがとうございます。それでは、案件につきましてはこれまでとさせていただきます。 ───────────────────◇──────────────────── ○本橋弘隆委員長  それでは、次回の日程についてお諮りをさせていただきます。  次回は、12月9日、金曜日、午後1時30分から小委員会を、12月15日、木曜日、午前10時から委員会をそれぞれ開会いたしたいと存じますが、いかがでしょうか。   「異議なし」 ○本橋弘隆委員長  ありがとうございます。それでは、そのように決定いたします。  この際、何かございますでしょうか。   「なし」 ○本橋弘隆委員長  以上で豊島副都心開発調査特別委員会を閉会いたします。   午後0時29分閉会...